1 :
小心者 :
2001/07/09(月) 05:17 チョムスキーの話、難解でよくわかりません。 まず彼は普遍文法を問いながら、なぜ提示する例文は英語ばかりなのですか。 次に「心的に表示される」という訳文の原文と、真意はなんですか。 「直観的に与えられる」とどう違うのですか。 あと精神機能の生物学的実在論に、なぜヒステリックに反対する人たちがいるのですか。 教えて下さい。 最後におまけですけど 「空飛ぶ夢を見た」 「空飛ぶ豚を見た」 は、日本語の生成文法のいい例文だと思うんですけど。 ここの板は勇気が要ります。本当に。
2 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/09(月) 16:45
確かに、ちょっとでもチョムスキー批判が出るとムキになって反駁する人が多いね。
チョムスキアンはポレミカルな性格の人が多いのかなあ。
ところで、あなたの質問は何を問題にしてるんだかよくわかりません。
例文も意味不明です。整理して説明しながら質問し直してはいかがですか。
>>1
3 :
名無しうなぎ :2001/07/09(月) 16:51
例文はおもしろいと思ったよ。 「表面的な構造は平行しているけど、 関係節と主文との関係が違っている文」の例として。 深層構造なんてもんを導入する必要性が理解できるね。
4 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/09(月) 21:01
あのう、初心者なんですけど、 研究社からでてる『生成文法の新展開』中村捷ほか って面白そうなんですけど、買ってよしでしょうか。
5 :
小心者 :2001/07/09(月) 22:15
このような貧相なスレッドにお応えいただきありがとうございます。
意味不明とのご指摘、ごもっともです。
何がわからないかを言うより、とりあえず何を理解しているのかを言います。
チョムスキーは、言語能力を生まれつきのものと考えました。
そしてその能力は、自然科学と同じアプローチで研究しうるとしました。
そこで彼が発見したとされるものは、いわゆる生成文法です。
生成文法が正確に何かということになると、もはや私の出る幕ではありません。
ただ彼のアプローチは、世界の諸言語の比定ではなく、もっぱら英文の句構造の分析でした。
これが疑問点の第一。
次に彼の翻訳書によくある
「文法の規則によって与えられる心的表示である<ところの>、LFというものの統語構造に関連するものとして、より限定的に理解されるべきである」
のような「表示」の概念。
この概念が、哲学者としてのチョムスキーを特徴づけるもののように思われます。
コンパクトにしようと思いつつ、けっこう長くなってしまいました。
よかったらまたご意見下さい。
>>3 さま、趣旨を汲んで下さってありがとうございます。
ただ深層構造について好意的なのか批判的なのか、ちょっとわかりかねますが。
>>4 さま、私なら買います。5000円未満なら。
6 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/09(月) 22:16
先に言っておきますが、素人同然です、私。
なので間違いなどがありましたら指摘してくださいね。
>>1 どの時代の文献を読んでそう言われるのか分からないけど
最近のなんかは例文の構造はほかの言語で単語は英語を
使っているだけだと思うよ。
それでも英語を元にしたのが多いのは彼が英語話者だからと言うしかないのでは?
(彼の出自はよく知らないけど、英語が母語でしょう?)
もし彼が日本人だったら例文は日本語が多くなって同じ批判が出ただろうね。
いずれにしろ結局統語論を元にして考えるなら自分の母語に関する直観をもとにして
議論を進めるのが手っ取り早いし、間違いも少なくなる。
(ある意味ここに母語以外を媒介にして理論を構築する難しさがあるのかななんて思うけど)
>>4 いわゆる「主流の」方々が推薦するね。
現場の論文を読む上での知識は供給できる。
けども根底にある考え方を理解したいならチョムスキーの原著なり何なりを読むほうが良い。
上っ面の現象に惑わされるのは危険。
7 :
(´∀`) :2001/07/09(月) 23:21
普遍文法研究だからこそ、最初の仮説提示段階ではたった一カ国語のデータでも十分なの。 そうやって立てられた仮説を、他の言語を知っている他の研究者がよってたかって 検証し、できればつぶそうとする。もっといい仮説が俺なら立てられるぞ、ってね。 そうやって科学は論敵という名の共同研究者たちのおかげで進展していくのさ。 ところで1はピンク・フロイド好きと見たが? >「空飛ぶ豚」 >3 >深層構造なんてもんを導入する必要性が理解できるね うそばっか。 >6 >素人同然です、私 うそばっか。
>>7 いやぁ、ホントまだ素人にしといてください。
でもって、よその言語であった現象を自分の母語に当てるときって
それが本当に1対1対応した現象なのかが問題ですよね。
これって必要な前提のように思うけどあまり意識されてないように感じる。
(特に英語学系の方々)
9 :
衝動派 :2001/07/10(火) 00:35
顔文字さんも、もうちっと1さんが抱いている恐怖感らしきものを 慮ってみたらいいのにと思ったりする今日この頃です。梅雨はどこに 行ったのでしょう。1さんの「ヒステリックに反応する人」、2さんは 見事に誤解なさっているところが、少しだけ、くすっと笑ってしまった 今宵でした。アジサイがきれいです。LSLTの3章がお勧めです。
10 :
(´∀`) :2001/07/10(火) 05:15
はは、そりゃ悪かったね。でも恐怖感っつーことはないんでないの>1 >ここの板は勇気が要ります。本当に。 匿名掲示板だから、みんな好き勝手なこと書いてるけど、中には確かな専門家もちらほら 出入りしているね。自分の関心に応じて、参考にすべき意見を見つける努力をするだけの 価値はあるとこだと思うよ。生成系だと、かかり助詞に衝動派、最近見ないが生成ビリー バもいる(はず)。俺の場合は自分独特の解釈がかなり入ってるから、文字通りには 受け取らないほうがいいよ。 ところで衝動派氏、最近妙に丁寧な文体になっちって、なんか似合わないぞ。 ひょっとして俺のプンプン!を気にしてるのかい?ジョークだってばさ。 元の威勢を早く取り戻せ、衝動派!
11 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/10(火) 21:14
キモ
12 :
小心者 :2001/07/11(水) 00:26
ご来室の皆様、本当にありがとうございます。 時間の許す限り回答をしたいと思います。 <<6さま。恥ずかしながら、私のテキストはたった1冊、 ‘ Rules and Representations’(1980)の日本語訳です。 このテキストだけからチョムスキーについて過剰な一般化をしたのは、 私が至らぬせいです。彼が他言語の構造についてもアプローチをしていること、 肝に銘じました。 <<7さま。ここでは非常に興味深い論点が提出されたような気がします。 仮説段階ならば、比較言語的なアプローチは必要ない、あるいは正当化されうるという点、 これは各言語を、ひとつの理想言語からの写像とみなすことと同意義のように思われます。 幾何学でいえば、われわれは個々の特殊な三角形については、言及する必要はないというかとです。 これは、魅力的な考え方だと思います。 しかし、どのような点で論敵を刺激するかは、だいたい見当がついてきました。 私は、どちらかというと哲学畑の人間でしたが、 「感覚所与」「超越」「本質直観」などの概念的廃棄物にいやけがさしてきました。 チョムスキーは、現代哲学ではむしろ諸悪の根源であるデカルトを援用しています。 (すくなくとも20年ほど前には) 話し出すと長くなりますが、私には現代の大脳の先天的諸機能の研究の精華は絶大であり、 へたな現象学者よりチョムスキーのほうに、より可能性を感じます。 もっとも彼自身は、精神一般、ましてや一般精神の研究に興味を感じるとは思えませんが。 <<9さま、LSTLがわかりません。 <<11さま、「キモ」、わかりません。 皆様、よかったらまたお越しください。
13 :
衝動派 :2001/07/11(水) 00:41
顔文字さんのプンプン!は気にするほどの価値がないのでマル無視。 この人はおそらく「ニヤリ!」としたときが一番怖そうなのでプンプンはヘーキ! そんなことより、 「精神機能の生物学的実在論に、なぜヒステリックに反対する人たちがいるのですか」 1さんのこの質問への答えを知りたくてうずうずしている僕はどうすれば 安眠できるの?
14 :
衝動派 :2001/07/11(水) 01:16
ぎゃ! 1さんが書き込みをしていたではないか!! LSLTはチョムスキーの最初のまとまった書き物である Logical structure of linguistic theoryという本の略です。 1さんの読まれた本のタイトルにある「表示(representation)」 の暫定的かつ明示的な定義があるのです。「表示のレベル」というとき Chomskyが最初からインターフェースを意識していたこと、深層構造 がいかに技術的要請からの設定であったかがが分かります。
15 :
(´∀`) :2001/07/11(水) 01:45
>12 「理想言語」というのはイデア的意味で言ってるならたぶんハズレだね。 しかしあなたはなかなかな人のよう。俺らとは違う視点で生成を見て いろいろ語っておくれ。
16 :
小心者 :2001/07/12(木) 09:16
重ね重ね、ご来室ありがとうございます。 <<14さま。 自分の愚昧さに愕然と致しました。何と表題にあったとは! representation! mental representation ときましたか...。数時間凍りました。 この語は哲学テキストでは普通「表象」と訳されるところですが、 少々前までは、re-presentation として非常に論議を呼んだ語でした。 ここでは触れますまい...。 ちなみに邦題は『 ことばと認識 』。意味論かと思いました。 <<15さま、もったいないお言葉ありがとうございます。 全くの外部者に対し、これほど尊敬に価する寛容さを表した一文は見たことがありません。 これは世辞ではなく、いかに理性を欠いた非寛容性がまかり通っているか、 その現況に照らして、私の印象を述べたにすぎません。
17 :
小心者 :2001/07/12(木) 09:18
さて、調子にのるわけではありませんが、 無謀を承知のうえで、若干議論をすすめさせて頂きたいと思います。 『 ことばと認識 』についてですが、 私の感想は、総論賛成、各論判断停止(というより、よくわからない)といったところでしょうか。 ことによると、わたしは正統的なチョムスキー学者の皆様と比べ、 非常にコアな部分、心的計算の実体的(解剖学的)存在をより強く支持しているかもしれません。 具体的には、大脳の器質的損傷により、 統語に関する心的計算が障害を被る可能性が大いにあるということです。 私はいま、ローマ字入力でこのテキストを書いているわけですが、 ぶつぶつとつぶやきながら作業をしているわけではありません。 このことは、( 専門用語はよくわかりませんが )1つの文の心的計算からみた最終段階は 音声に写像しうる形式とその出力とをを持っているが、しかしそれが発話されるかどうかは 恣意のままにとどまっており、たまたまローマ字入力のばあいは、脳内の別の部位、 ローマ字への変換を行う脳内サブルーティンへと出力がなされていると考えるべきだと思います。 安直な大脳のコンピュータとの比定は、危険ではありますが... またのご来室をお待ちしています。
18 :
(´∀`) :2001/07/13(金) 03:10
う〜ん、面白いねぇ。 >少々前までは、re-presentation として非常に論議を呼んだ語でした。 >ここでは触れますまい...。 是非触れて欲しいぞ。免疫系で抗原・抗体の認識(recognition)反応という言い方をするが、 ここでも「re」がつくことが大きな意味を持つ。正確には再認識というわけで、その抗原に 一度遭遇したことがあるからこそ認識できる、では一体どこで遭遇したというのか、実は 自分の中に最初からあったのよ、ってね。 句構造が組み上がる派生過程においては素性間の一致作用(Agree)が重要な意味を持つが、 これも実は自分と同じ素性の再認識なの。さらには、赤ちゃんは第一次言語資料を生得的な UGによって再認識する、という言い方もできると思う。 話しのレベルは全然違うけど、これらは外的刺激に加えて、それを認知し適正に意義づける ことのできる「内なるメカニズム」の重要性を指摘しているんだな。 >1つの文の心的計算からみた最終段階は音声に写像しうる形式とその出力とをを >持っているが、しかしそれが発話されるかどうかは 恣意のままにとどまっており そう。だから音声解釈は言語の中核からかなり乖離したもののはず。だけど実際に俺らが例文とか いって議論しているものは、全部その音声解釈がほどこされた結果なのだから、実際の文を見て いるだけで、どこまで音声解釈がほどこされる前の構造に迫れるのか、実はかなり怪しかったりするね。 >統語に関する心的計算が障害を被る可能性が大いにある ブローカ失語症とかかな? しかし、上の話しからすると発話・産出時の障害は統語構造の音声への 翻訳段階のトラブルだから、シンタクス自体の障害ということには必ずしもならないね。同様に 考えると、たとえばwh疑問文の形成がうまくいかない症例でも、それが関連する素性照合自体の トラブルなのか、照合はまともになされているがその音形化がおかしくなっているのか、迷うとこだな。 あ、この辺は1氏にはどうでもいいことなので、生成系の人たち、何か感想あればよろしく。
19 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/13(金) 09:05
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ / ,――――-ミ / / / \ | | / ,(・) (・) | (6 つ | | ___ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | /__/ / < なわけねえだろ!! /| /\ \________
20 :
小心者 :2001/07/13(金) 09:34
>>18 さま
毎度このような弱小スレッドに来室いただき、ありがとうございます。
面白いというご指摘は、そのまま好意的に受け取らせていただきます。
さて。
ご希望の re-presentation( 原語は仏語)についてですが、
この語を語ることは、ほとんど現代哲学のひとつの思潮を素描することに等しく、それを思い
とどまったのは、まったく私の浅学ゆえです。
とはいえ、一種の自己再帰性とでもいうべき構造は、じつは re-presentation( 再−現前 )にも
あるのです。この点に留意しておけば、話がスレ違いになることもないでしょう。
というわけで、はからずもJ.デリダについて少しだけ話をすることにします。
この板では、何が地雷となるかわかりませんから、本当に勇気がいります。
21 :
小心者 :2001/07/13(金) 09:34
デリダが問題としたのは、形而上学が暗黙の了解としている一連の要件です。 ひとつには、世界的なもの、質料的なものをいっさい必要としないイデア性。 それは、現在=現前( present )します。 <わたし>は<いま>を生きているのです。 2番目に、それを代理する( Reprasantation 独 )ものとしての、二次的なものとしての記号。 それはつねにすでに世界的なものによって汚されています。 <わたし>がいなくても機能する、不純なもの、イデアの哀れむべき残滓です。 デリダは「イデア性一般の場」が、つねにすでに反復可能性に依拠しているのではないかと問い、 現前と再−現前との差異、イデアと記号との差異を、簡単に言えば抹消しようとしたのです。 ああ、難しかった。 デリダの仕事を要約するなどというのは、ほとんど狂気です。 representation は前述の通り、イデア的表象をも意味しますから、ここに彼独特の諧謔があるわけ です。 あしからずここで一休み。 ものすごく疲れました。 またのご来店を。
22 :
小心者 :2001/07/13(金) 09:39
>>19 さま。
見事なアスキーアートありがとうございます。
「つ」の部分がいいです。
< なわけねえだろ!!
は、よくわかりません。
23 :
これなんて言う名前なんだろ :2001/07/13(金) 12:39
Λ_Λ Λ_Λ ( __ __) ( __ __) /⌒\ (6 ・ 」・). (6 ・ 」・) ( ) ( ∀) ( ∀) | | / \ / \ | | ⊂ ) ノ\つ ) ノ\つ ( ・∀・) Λ_Λ / ̄ ̄ (_⌒ヽ (_⌒ヽ ) ノ ( ・∀・) <ちんぽの ヽ ヘ } ヽ ヘ } (_⌒ヽ (_⌒ヽ \__ ノノ `J ノノ `J )ノ `J )ノ `J Λ_Λ Λ_Λ ( __ __) ( __ __) . /⌒\ (6 ・ 」・). (6 ・ 」・) ( ) ( ∀) ( ∀) | | / \ / \ | | ⊂ ) ノ\つ ) ノ\つ ( ・∀・) Λ_Λ / ̄ ̄ / ω < /ω < ⊂) ノつ ( ・∀・) <うたげ♪ カッ / '´ ヽ ) / '´ ヽ ) / ω / ⊂) __ ノつ \__ 煤レ/ ノノ∠/ ノノ ∠ '´ )ノ ∠ 'ω)ノ .
24 :
小心者 :2001/07/13(金) 16:14
やはりデリダに触れた部分は、われながら痛いです。 削除したい気分です。が、 ある意味このように、本質から非−本質を削除しようとする作業が行き着く極限的「点」が、 哲学で言う超越論的自我(フッサール)のようなものであるすれば、それは素粒子物理学に おける時空の素−領域を求める作業のように、運命的に、ある種の幅、ずれ、あいまいさ などを免れないというのが、デリダのひとつの論点ではあります。 言ってみれば、AAと同居することが、スレッドのひとつの現実であるようなものです。 ( 私は常に、哲学の置かれている現状が、このような嘲笑とあざけりに満ちたものである ことを忘れたことはありません ) 言語をあつかう「学」と称するものの集合の領域は、茫茫たるものです。 哲学が記号論を呑み込んだ、あるいは逆に呑み込まれた現在では、なおさらです。 しかし、もしここで、 「地球から太陽までの距離はどのくらいか」 という問いに対し、前向きのアプローチが 実際の測定であるとすれば、 距離とは何か、空間とは何か、はたまた知識とは何かと問うのが 前を向きながら後ろに歩んで行くアプローチ(?)であり、狭義の哲学と言えましょう。 チョムスキーの(やっとこの名にもどってきた!!!!)アプローチは、 この意味で明らかに前向きであると思います。 (この判断は優劣を意味するものではないし、また哲学一般を排除するものでもありません)
25 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/13(金) 18:45
↑ 何がいいたいねん。言語哲学? 統語論と言語ゲーム絡めて論じてみろや。
26 :
小心者 :2001/07/13(金) 18:53
これからは、異常に長い回答のばあいは、sageておこうと思います。
じつは以上の小心者の文章は、すべて
>>18 さま への回答なのです。
しかも、すべての論点を汲み尽くすことは、非常に困難だと言わざるを得ません。
そこで、最も興味深い点、
第一次言語資料をとりあげてみようかとも思ったんですが、
(というのも
>>18 さまが直接にそれをUGへとコネクトしているように思われるからです)
それを議論するためには、まず第一次言語資料の内実を語らねばならず、
それがまた記号論的なさまざまな議論、例えば、
大昔あったような、丸山圭三郎先生の言うところの、ソシュールによる記号論の解体の
最終遡行段階のような議論を呼び起こしそうなので、
類似のスレッドもあることだし、
諦めます。
そして少しトビマス。
どうしてチョムスキーを読むと、胸がス―――――ッとするのでしょうか?
やはり論敵を、次々となぎ倒していくところでしょうか。
チョムスキーは、あたかもプロレスラーが暗黙のルールに従うかのように、
まず相手の攻撃を受けるのです。
「まずこの議論もしくは類似の仮定が正しいと証明されたとしてみよう」
と受けて
「その結論はなんら興味に価しないのである」
ガ―――――ン!!!!
そのうえで、議論そのものをも破壊してしまうのです。
やはりカリスマ?
今日は暑い一日でした。
私にもそろそろ電波警報が出そうです。
>>23 さま。
「<ちんぽ」でいいと思います。
皆様、もしよろしければ、またご入室下さい。
27 :
小心者 :2001/07/13(金) 19:07
>>25 さま。
あなたもすでに言語ゲームの一部です。
このタコ焼きドキュソ厨房関西塵!!!
これも言語ゲームです。
統語体系が特に必要でないことは一目瞭然です。
皆様、もしよろしければ、またご入室下さい。
28 :
(´∀`) :2001/07/13(金) 22:49
う〜ん、いろいろ書いてもらっちゃったけど、それこそ門外漢の俺には よく分からないことだらけ。機会があればちょっと勉強してみるよ。 生成でいう表示レベルも何か既存のものを再提示するもの、と解釈して みるとなんか面白い着想が得られるかと思ったもんだから…… とにかく、詳しいレスありがと。 プロレスのたとえも面白い(風車の理論だっけ?)が、俺がなんとなく チョムに抱くイメージは「12人の怒れる男」のヘンリー・フォンダみたいなの。 最初、物議をかもす異論をぶち上げて周りから白い目で見られるが、彼がこだわる reasonable doubtってやつが次第に共感を呼びはじめ、いつの間にか周りが逆に 彼の論点を後押しし始め、それが彼に確信を与える、ってな感じ。 (また美化してるって叩かれるんだろーけどさ)
29 :
珍屋 :2001/07/13(金) 23:12
30 :
小心者 :2001/07/14(土) 07:44
>>28 さま。
さしでがましいとは思いますが、現代思想としての形而上学批判を読むのは、
時間のむだだと思います。
プラトンからカント、ヘーゲル、そしてフッサールにまで及ぶ
形而上学の歴史は、紙屑の山を築くことでした。
まず、「純粋感覚所与」( 知の出発点。ナマのセンスデータそのもの )
なんて言っているようではダメダメです。
「ドキュンな哲学用語 」というスレッドがあれば、まず真っ先に
こいつを入れてあげます。
視覚の認知システムを考えれば、網膜上のセンスデータはいったん
ばらばらに出力され、
さまざまに分業された視覚細胞を経て、後頭葉の視覚連合野で再合成される、
と、こんなように理解しているわけですが、
(よくみると、チョムスキーがもっと洗練された実例を提出していました)
視覚細胞のなかには、人間の横顔に興奮するといった、(じつはサル)
きわめて特化されたものもあるわけです。
われわれは、結局理解しているものを再び見出すのです。これぞrecognition。
チョムスキーの、精神がモジュール的であるという仮定を読んだとき、
まったく頭がすっきりしました。
31 :
小心者 :2001/07/14(土) 07:46
ところで、大笑いだと思いますが、
NP= noun phrase, VP= verb phrase, COMP= complement
は、おそらくいいとして、
SとSバーはどうなっているのでしょう。
それともこれらすべては、out of use なのでしょうか?
>>28 さま。
私たちは言語学とプロレスの超越論的現象学について話していました。
皆様、またのお越しをお待ちしております。
32 :
小心者 :2001/07/14(土) 07:54
うえ、
>>29 さま。
のまちがいでした。失礼痛しました。
33 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/14(土) 09:02
チョムと言語論的転回の類似と相違を論ぜよ。>小心ばか
34 :
小心者 :2001/07/14(土) 09:42
>>33 さま。
転回とは、思想的転回(ケーレ)のことでしょうか。
チョムスキーは、幾たびか根本的な理論の変更を行ってきたと
認識しております。
そのひとつは、標準理論の事実上の廃棄だと思いますが、
詳しいことは知りません。
しかし、ドラスティックな転回は珍しいことではありません。
フロイトも晩年になると、性欲一元論を廃棄し、
死の本能を発見(?)することになります。
ところで質問をよく読むと、チョムの言語論的転回ではなくて、
チョムと言語論的転回ですね。
質問の意味がよくわかりません。
ちなみに、私のHNは小心者であり、小心ばかではありません。
よかったら、またお越しください。
35 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/14(土) 20:48
きみ、面白いね。 チョムスキーのいう音声ー統語構造ー意味と 論理実証主義でいう世界ー構文論ー意味って似てるんじゃない。 とすると、統語構造(構文論)の生得性(アプリオリ性)を主張する ラッセル(前期ウィトゲンシュタイン)とチョムスキーは似ていて、 後期ウィトゲンシュタインはむしろそれと相反するんじゃない、という話。 といっても生成文法ぜんぜん知らないんで、まったく勘違いかもしれないけど。 >小心ばか
ふ〜む、せっかく面白いこといってるのに最後の一行でキミは自分の 値打ちを思いっ切り下げてしまったな。哀れなやつだ。 夏休みのせいか、あちこちで低級な書き込みが増えてきて、まともな 議論もできそうにないから、俺はしばらく休むわ。 小心者さん、言語学やってる人間がみんな厚顔無恥で礼儀知らずの やつばっかだなんて思わないでくれよな。
37 :
小心者 :2001/07/15(日) 05:21
毎度、ご入室ありがとうございます。
>>35 さま。
初期ヴィトゲンシュタイン(ラッセル)とチョムスキーが似ているとは
まったく思いも及びませんでした。
いつぞや「言語ゲーム」うんぬんという不躾なお客様がいらっしゃいましたが、
このスレは、ヴィトゲンシュタインづいているのかもしれません。
ともかく
初期ヴィトゲンシュタインについては、
いわゆる写像命題(および『 論考 』)に関する話しか知りません。
例えば「色」のもつ論理構造と、「音」のもつ論理構造との相違は、
感覚器に由来するということもできましょう。
もしこの意味での「生得性」が焦点でないとしたら、
私は、語りえぬものについては、沈黙せざるをえません。
(ちなみに私は、初期ヴィトゲンシュタインについては全然評価していません。
紙屑です)
ところで、私のHNは小心者であり、小心ばかではありません。
「郵便葉書の誤配」(デリダ)ではないでしょうか。
>>36 さま。
いままでお越し下さってありがとうございました。励みになりました。
ゆっくりお休みになって下さい。
私は、哲学板の現状に比べればここはまだいくらかましなので、
しばらくとどまります。
(まあそのうち、うざい、詩ね、の連呼になるかもしれませんが )
では皆様、また機会があったらお越しください。
38 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/07/15(日) 15:33
>哲学板の現状に比べればここはまだいくらかましなので ありがちでんな。鉄板のかつての栄光はどこへやら。 ちなみに俺の知ってるチョムとソシュールと哲学を絡めて論じている 唯一の論文は『ミルプラト―』の第四章だけ。 よりによってわかりにくいが、 参考になるかもしれないから、読んで味噌。>小心かば
39 :
衝動派 :2001/07/17(火) 01:53
顔文字氏が「12人の」のヘンリーフォンダに類比させたことに驚きと微笑み。 ならば僕は「スミス氏」のジェームズスチュアートに類比させたい気持ち。 こんだけ言ってるんだからなんとか耳をかたむけるくらいしろよってか?んな気持ち。 __ 程度にはいろいろあるだろうが、モジュラリティを否定する人がどれだけいるのか 正直、すこぶる疑問。最小限でもモジュールを肯定するなら、そのモジュールが他の モジュールと接する部分(つまり表示(representation))が出てくるのも必然(?)。 (必然でなければ、考えられる他の接し方を教えて?)。その「他のモジュール」ってのが 音と意味の機構の二つとしたら(これ、俺自身は疑問視)、その両者をつなぐ計算機構、 すなわち言語計算システムが当該(言語)モジュールに含まれていると考えるのも、 いったいどこが間違っているのやら、いやはや。 小心者さまの疑問点とは関係ないかもしれないけど。
40 :
月刊『言語』 :2001/07/23(月) 23:02
わーい!みんなでデカルト派言語学を擁護しよう!
41 :
ちょむヲタってどーなの? :2001/07/29(日) 03:22
昔チョムスキーやってて,脳科学へ移った。 どうしてか分かるか?分からんからここにおるんやろうな。 全員,逝ってよし!
>41 お前も逝ってよし! あ、もう逝ったのか。(w 生産性のない書き込みはsageでやってくれ。 いちいちあげるな、この滓。
43 :
B.O.B :2001/07/29(日) 06:09
生産性のないのは似非formalist、ナンセンス&カルトの チョムスキー言語学だよ。チョムスキー派の電波人間& 馬鹿のくせに頭いいふりしたがり&盲従人間が一掃されれば 言語学における知的生産性は大幅に増す。 チョム言語学は占星術と同じ疑似科学。 外的な根拠は一切なしか、とっくに反証されてるのに、 仮定の上に仮定を重ねて、theory-internalな辻褄あわせに 終止している。
44 :
わかるまい、文法をおもちゃにしているお前には! :2001/07/29(日) 11:55
ちょっと遅いけど。 >非常にコアな部分、心的計算の実体的(解剖学的)存在をより強く支持しているかもしれません。 >具体的には、大脳の器質的損傷により、 >統語に関する心的計算が障害を被る可能性が大いにあるということです。 あのね。最近の脳科学の発展をホントにフォローしてんの、この人たち。 つかしてないよね。俺だって脳の専門家じゃないけどね。 UCLA の Elizabeth Bates の論文でも読みなよ。 そりゃ、脳を損傷したらしゃべれなくなるかもしれないよ? じゃあ、チェスの名人が脳梗塞を起こして以来チェスができなくなったら、 チェスの能力も生得的なものってことになるわけ? 見てないらしいが顔文字、お前のようなやつが一番タチのわるい 「電波系バイオマン」だ。鉛から金をつくりだすとか足裏マッサージとかと 同じだ。みんなにもわかるはずだ。こいつみたいなやつはいちゃいけないんだ! (半分本気)
45 :
かかり助詞 :2001/07/29(日) 12:47
>>43 -44ちみ達、すれ違いだよ。「生成文法批判スレ」
にでもいってやってくれ。BOBさんはHPSGらしいが、
HPSG支持者はチョムスキー関係者をクソミソに言うきらいが
あるな。私の知り合いでも一人そういう人がいる。「binding
は嫌いだ」なんて叫びながら歩いたりするから危ない。まさか、
本人ではないだろうな。
似非科学かどうかはしらんが、言語理論の価値なんて
それくらい新しい言語事実を発掘できるかにあるんじゃないの?
少なくともチョムスキーの理論は他のどの言語理論よりも
多くの事実を発掘してきたよ。まさかそれに異論はなかろうね。
文句あるなら、「生成文法批判すれ」できこう。でも、私は
これから数日間、引っ越しで忙しいから、誰か(休筆中の顔文字
さんか、衝動派さん)、相手してやってや。
>少なくともチョムスキーの理論は他のどの言語理論よりも >多くの事実を発掘してきたよ 過去のことはともかく、彼らは現状を批判しているんだと 思うんだが。 >binding は嫌いだ」なんて叫びながら歩いたりするから ??? hpsgにだってbindingはあるんじゃないの?
47 :
小心者 :2001/07/31(火) 00:12
>>44 さま。
わたしは、Elizabeth Bates の名前を知りません。
私の脳科学の知識の全部は、通俗的科学読み物によるものです。
本来、チョムスキー派ではない私の出る幕ではないのですが、
私の文章の引用があるうえ、
あまりにも古典的な批判であるので、ひとこと応えておきます。
まず私は、実在する心的計算と、いわゆる生得的能力を混同したことはありません。
そのうえチェスの例は、批判する側としてもあまりふさわしいものではありません。
チェスの習得過程は、母語の習得過程とあまりに違いすぎます。
簡単に言えば、チェスは、その規則を覚えると同時に教えることもできます。
ルール違反については、explicit にそれを諭すことができるのです。
それに対し、母語の習得はこれとは全く違うプロセスをたどると考えられます。
ある文が文法的ではないということに関して、
話者は、しばしば「心的表示」以外に根拠を持たないのです。
このことが、ただちに生得的能力の証明とはさらさら思いません。
しかし言語の習得は、チェスや、競馬予想といった明らかに後天的と思われる
諸能力と別次元の問題であることを確信しております。
チェスよりもっといい例は、ずばり「音楽」です。
音楽には、文法に似て、
「***の移動を禁止する」等の規則および体系があります。
そればかりではなく、世界中の音階が振動数の2倍の12乗根の組み合わせでで
だいたい近似できるという事実があります。
(つまりピアノで、沖縄音階もアラビア音階も近似できるのです)
さて、音楽の基礎フォーマットは、生得的なのでしょうか?
私としては、生得的でも全く不思議ではないと考えます。
>>38 さま。
『ミルプラト―』『アンティ.オイディプス』...
青春を彷彿とさせる書名、ありがとうございます。
いい時代でした。
皆様。
衝動派さまのご質問に、ぜひとも応え下さい。
それではまた、ご来室下さい。
48 :
B.O.B :2001/07/31(火) 02:16
まあいいじゃない。反応してくれる「チョム初級者」もいるし。 Batesは、いわゆるコネクショニストの人。UCLAにいる。 言語習得の神秘、驚異、確かにそれはある。 だけどね、最近の研究では、それは生得ではなくやはり学習と 基本的には同じ過程だってことがどんどん言われてきてるんだよ。 たとえば、poverty of stimulusってのは、本当かどうか 考えてみる。人間の子供が10歳になるまでにどのくらいの データに接するか? 控えめに見積もって2億8000万の文, 25億のword (一語平均6000回!)をコドモは聞くことになるんだよ。 さらに、人間の子供は、他の類人猿と比べても、言語に限らず際立った 「ものまね行動」を示すといわれる。稀に何らかの理由でものまねに関心を 示さない子供がいるけど、その場合何が起こるか? (知能はある程度高いにも関わらず、)言語を習得しないんだよ。 言語の習得がほんとうに普通の学習と質的に違うのか、それを考え直す 時期に来ている。もちろん結論はまだでないけどね。 「言語は生得的」みたいなセンセーショナルな仮説は、たとえ仮説でも 雑誌とかにとりあげられる機会が多いってことにも注意を払うべきだ。 > チェスは、その規則を覚えると同時に教えることもできます。 教わってもまともにできるようになるには学習、学習だろうよ。 それにチェスのルールを猿に覚えさせるのは骨だぜ。 それをいったらどんな言語だって文法書と辞書があれば教えることが できるってことになる。 >>かかり助詞 叫びながら歩いてるその人は俺ではないよ。 > 彼らは現状を批判しているんだと まあね。 それに事実を発掘というよりは、事実を捉える画期的な 枠組みを提示したってことでしょう、生成文法のやったことは。 それはもちろん不動だし、最初の試みだったから今の視点から 問題点が多いのはしょうがない。言うまでもないことだが。 ただの「事実の発掘」(否定的な意味)だったら国語学の文献に 山ほどあるよ。 hpsgにもbindingはあるけど、その人はきっと チョムのbinding theoryの意味で使ってるんだろう。
49 :
B.O.B :2001/07/31(火) 02:40
...って!俺が「仮説の上に仮説を」って書いたのは、そういう 生物学的機構とかのことじゃなくて、何とか素性の移動とか、 コピーとか、リコンストラクションとか、そういう 「経験的データに基づく具体的研究」(怒)の道具立てのことだったんだけどね。 これこそ「チョム批判スレ」行きかもしんないけど、あそこ汚ないんだもん。
50 :
小心者 :2001/08/01(水) 00:47
>>48 -49さま。ご来室ありがとうございます。
無学の私にわかりやすく書いておられるご様子、いたみいります。
Batesについて、機会があれば勉強しておきます。
さて前回のお話で、乳幼児の置かれた言語環境を
受動的な面では、膨大な具体的発話の聴取、
能動的な面では、自然に行われる「ものまね」、
この2つに総括されているようにみえますが、正直、腑におちません。
おそらくこれだけでは、チョムスキー擁護側は
「 外的刺激に加えて、それを認知し適正に意義づける
ことのできる『 内なるメカニズム 』の重要性 」
>>18 に基づいて
反論することが考えられます。
私などは、素朴に「鸚鵡の発話」との差すら読み取ることができません。
もし生活行動としての言語活動、もしくは語用論との関連で
何かご示唆があれば、よろしくお願いします。
もうひとつ、
> チェスは、その規則を覚えると同時に教えることもできます。
の真意が伝わっていないようなので、付け加えておきます。
正確に言えば、チェスの規則を「知って」いる人間は、
たとえその行使( 試合 )がうまくできないばあいでも、
チェスの「知識」を持つということは正しいし、
その知識をを正確に、他人に伝える能力があります。
( この状況は幾分、受験英語を思わせます)
いっぽう native speaker に関しては、状況はほぼ反対ではないでしょうか。
かれらは母語を的確に行使しながら、
多くのばあい、「文法書と辞書」による「再教育」なしでは、
母語の文法体系を、うまく(明示的な)「知識」の対象にすることは、
難しいように思われます。
(このことが、「日本語の不思議」など多数の類似スレッドが)
(立っていることの理由ではないでしょうか?)
以上が、explicit な知識と implicit な知識の差異になると思います。
あまり手厳しくない反論をお待ちしております。
あと、かかり助詞さま、できれば早くおいでください。
私では、役不足です。
51 :
名無し :2001/08/01(水) 02:30
本題に関係ないけど、アラビア音階は 長三度と短三度を平均した中三度という音を使う。 だから、十二平均律では近似できないよ。 アラビア音階は二十四平均律に基づいている。 規則を明示的に自覚してないけど、 確かに暗黙のルールが存在する例――というと、 例えば文化ごとの料理のフォーマットがある。 西欧料理の体系では可能なライスサラダが、 日本料理の体系では「文法違反」になるとか。 どうしてそれが「文法違反」になるのか、 言葉で説明できない人でも、違和感自体は共有しているね。
52 :
名無し :2001/08/01(水) 02:38
ところで、「生成文法」と「チョムスキー主義」とは、 区別した方が話が生産的になると思う。 「句構造に基づいた文章構造の厳密な記述」という方式は、 チョムスキーがいなくても別の誰かが思いついたはず。 でも、「生得文法」という仮説はそれと論理的に独立だから、 「生得文法を仮定しない生成文法」だって考えられるでしょ?
53 :
B.O.B :2001/08/01(水) 02:52
> 母語の文法体系を、うまく(明示的な)「知識」の対象にすることは、 > 難しいように思われます。 難しいけど、形式主義言語学ってのはそれが仕事だ。 > 外的刺激に加えて、それを認知し適正に意義づける > ことのできる『 内なるメカニズム 』の重要性 それこそ学習一般に言えることだよ。オウムにオセロをいくら見せたって オセロができるようにはならない。人間の子供だったら10分もすれば (見てるだけで)覚えるよ。内在化してる知識になるわけだ。 そうやってオセロを覚えて、習熟していった子供に 『何で黒い石を2回続けて置いちゃいけないの?』 って聞いても答えられないだろう。 「黒い石を2回連続で置いてはいけない」ってことは、 明示的に教えられてないにも関わらず。 さて、この analogy にはどこか穴がある?
54 :
小心者 :2001/08/01(水) 03:59
>>51 さま。感心いたしました。
つっこまれるとは思いませんでした。
私も、
>>47 における、あまりに不当に一般化された
音階の概要は気になってはいたのですが、言語板でもあるし、
話を早くするために、あえて暴走しました。
しかし音階の発生が、整数比の細分化から起こり、
それが12あるいは24を基礎数とする平均率で近似されると
大まかにいえるのではないでしょうか。
ちなみにいわゆる blue note も、正確には quater tone なのですが、
(これも長3度と短3度の間にある)
12音階のドミナント7thのシャープ9thとして<近似>され、
ジャズピアノなどで、好んで使われています。
何の板かわからなくなるので、このへんでやめます。
>>53 さま。ご回答ありがとうございました。
もう少々お待ち下さい。
では皆様、またお越しください。
55 :
小心者 :2001/08/01(水) 05:03
>>52 さま。
私は以前どこかのスレッドで、
チョムスキーのスローガンと、その功績(あるいは発見)を
混同してはいけないと注意されたことがありますが、
それと同じ趣旨のご発言でしょうか。
私はそれらを混同しているわけではなく、
むしろそれらのギャップに悩んでいるのです。
私の手許には、いま7つほどのチョムスキーの論文がありますが、
そのほとんどがひとしきり<スローガン>を述べた後、
ただちに英文の句構造の叙述にとりかかっています。
これは、初心者にとっては、冒頭で述べた通り納得のいかないところです。
とくに私にとっては、どこかで書きましたが私は哲学畑の人間ですが、
「精神」が相対的に自律したモジュール群であるという主張は、
(私はこれを支持します)
膨大な論議を喚起する「壮大な」テーゼです。
それに続く各論は、やはり「区別」すべきなのでしょうか。
ときに、「生産性」とは何でしょうか。
>>53 さま。もう少々お待ち下さい。
56 :
B.O.B :2001/08/01(水) 10:54
> 私はそれらを混同しているわけではなく、 > むしろそれらのギャップに悩んでいるのです。 どっちかだけ受け入れるってオプションはあるよね。 俺は「それらを区別した上でどっちもいただけない」派。 生得性のテーゼは仮説として理解できるけど、最近の 言語心理学とかの流れから旗色が悪いと思う。 学習じゃない、(LADみたいな)何か特殊な機構があるって いうなら、立証責任はそっちにあるわけだしね。 少なくともpoverty of stimulus はまやかしだ。 言語現象の、あのしっちゃかめっちゃかな具体的分析は 我慢できない。 言語現象をスマートに記述し、一般化することが、 (理論)言語学が生産的であることの基本的要件だと俺は思う。 工学的応用とか、認知科学一般への貢献も大切だけど、 それも健全なプロパーな言語学があってこそだ。 それにしてもこれを見て反論するチョムスキアンの人が 少ないのは何故?チョムスキアンもっといるはずだけど、 まさか反論できないわけじゃあないよね。
57 :
小心者 :2001/08/01(水) 13:55
また私で、すいません。
これまでの議論を読むかぎり、形式主義言語学における
<内在化>および<内的メカニズム>の意味がわかりません。
とくにチョムスキー派のいわゆるバイオ派の論客である(´∀`)さまを
援用されている点が、最も不可解です。
チョムスキー派のいう<内的メカニズム>は、いうまでもなく実在論的であり、
( また
>>18 の文脈からすれば、非−学習的であり )
B.O.B さまのような実証主義者の立場からすれば、
これらの大脳生理学を連想させる仮設 assumption は、
最も証明の義務を負う要件であると理解しています。
さて、オセロ問題ですが、私の興味は、
<言語>のようなきわめて<人間的な>行為が、
ほとんど前−意識的な能力によって遂行されることについてであり、
言語学者の使命についてではありません。
言語学者の定義をいかに広げようと、
いぜん人間のほとんどは言語学者ではないのです。
ひとつ疑問があるとすれば、陳腐なものですが、
第一言語の習得に年齢制限があることでしょう。
ただし<学習というもの>一般について考えると、
多かれ少なかれ生理的・肉体的諸条件が関与しており、
いまのところ言語学習が特異であるという証拠は思い当たりません。
58 :
チョムスキアンではないが :2001/08/01(水) 14:18
poverty of stimulusがまやかしだと言うけれど、 量と質の問題があるんじゃないかな。量の問題に関しては 一般にpovertyという言葉から連想されるほどのことはなくて、 というのは48あたりにかかれてあるけど、よく問題に されるのはむしろ質の方だと思う。会話を分析してみれば 分かるけど、日本語のテキストにかいてあるような文は出て こないし、文という単位から見ればほとんどは断片的だよね。 なのになぜ文の理解が可能なのか。あと頻度の偏りの問題。 「みんなが誰かを愛している」、なんて文は子供達が耳に することはまずないと思われるけど、どのくらいの 段階でワイド、ナローの解釈ができるようになるんだろうね。 ちょっととりとめがなくなったけど、この質の問題を 叩かない限り批判としては片手落ちだろうな。
59 :
ところで :2001/08/01(水) 14:54
>人間の子供が10歳になるまでにどのくらいの >データに接するか? 控えめに見積もって2億8000万の文, 25億のword >(一語平均6000回!)をコドモは聞くことになるんだよ。 これってどういう計算なんだろう? 十年を3600日として、一日に10時間、一時間に一万語という かなり多めに見積もった計算をしても、三億六千万語にしかならないが。
60 :
B.O.B :2001/08/02(木) 02:41
> poverty of stimulusがまやかしだと 言い切るのは確かにまずいかもね。 だけど人間が(言語に限らず)断片的な知識から一般化し、 全体を掴む能力のすごさというのも一方にある。 ナスカの地上絵の話しってる?どうやってあんな自分達に見えない絵を 書けたのか謎だから、超科学とか宇宙人とか言い出す人がいるけど、 じっさいには見えなくても設計図と杭と縄と方角に関する知識を使って、 あんな絵を書くことはできる(という主張が最近された)。 言語習得も本当に「正攻法」(つまり、LADみたいな『超生物学』でなくて 一般的な学習)で説明できないか、できる限りトライしてみるべきだし、 最近ではそれを裏付ける証拠も出てきているということ。 「臨界説」とか「ブローカ/ウェルニッケ失語の違い(syntactic vs. semantic)」 とか、入門書に書いてあるような(言語の特殊性のサポートになるような)ことが 最近どんどん攻撃されてる。通説必ずしも真ならずだから油断できない。 > なのになぜ文の理解 Chomskian の頭から抜け落ちてる top-down, functional な strategy による理解がきっと大きいんだと思う。 「どうやって main verb と subject を倒置させる規則を抽出するのか?」 っていう、古い話があるけど、prosody, information structure (theme-rheme) まで視野に入れれば説明が可能になる。 「誰かを誰もを愛している」みたいな量化子のスコープは、大学の学部生でも まだ(笑)できない人がいると嘆いている先生がいるがね。(院生になるとできるように なるのか?) > 三億六千万語にしかならないが。 おかしいな。俺数字間違ってた?(汗)10時間くらいで計算したのは 覚えてるけど、普通の発話の speech rate (words per minute) ってどのくらい?ま、それでもまだ多いよ(ぉ
61 :
B.O.B :2001/08/02(木) 16:08
> とくにチョムスキー派のいわゆるバイオ派の論客である(´∀`)さまを > 援用されている点が、最も不可解です。 援用するわけじゃなくて、 内在化したメカニズムってのは言語に特殊化したものじゃない (かもしれない)ってことが言いたかったのさ。 京極夏彦じゃあないけど、 「世の中に(人間の認知に関して)不思議なものなど何もない」 けど、その一方で、 「不思議でないものなど何もない」 なーんて…(『塗仏の宴』にこんな会話があったような) それにしてもデータの数字が間違ってたなんて、 俺も圧倒的にクンフーが足らないのよね。 しばし反省。
62 :
(´∀`) :2001/08/02(木) 18:59
みなさんご無沙汰。本格復帰はまだ先だが、忙中閑でちょっとコメント。
>>39 俺がどこかで「モジュール性も否定されることになるはず」というようなことを書いたのに対する
レスかな? 俺が言ってるのはフォーダー的モジュラリティではなく、GBのような理論内部の
モジュラリティのこと。たとえば表示という概念はcyclic spell-outを採用すると実質上定義不可能に
なるし、実際LF/PFの存在自体がissueになってるだろ。文法内部の部門の区分けにしてもそう。
どこかでDMのスレがたってたけど、「語」が統語的構築物だということになると、少なくともGB的な
語彙部門・統語部門という線引きはナンセンス。
ついでにBOBさんとやら。
>人間の子供が10歳になるまでにどのくらいのデータに接するか?
幼児の脳内に母語文法が定位するのはせいぜい生後2〜3年の間。過去・現在・未来のすべての
日本語話者の脳内に等しい文法知識を学習だけから生じさせるにたる外的刺激が、彼ら全員のその
わずかの期間の言語経験に必ず含まれているとは絶対に思えないな。これがロック経験論への
reasonable doubtってやつだろう。
>>58 の指摘通り、povertyではなく実際はabsence。幼児の言語経験総てをもってしてもその
発生を説明できないような文法知識を母語話者は全員が共有している。たとえばキミ自身、生得的
メカニズムの助けを借りずに経験だけでどのように日本語の「自分自身」と「彼自身」の主語指向性
に関する異なる振る舞いを学習したっていうの?そして同じような学習をすべての母語話者がやって
るってか? わはは! 学習すべき規則・法則を明示的に定式化して述べることに完全に成功した
言語学者など一人もいないっていうのに。
>言語習得も本当に「正攻法」(つまり、LADみたいな『超生物学』でなくて 一般的な学習)で説明
>できないか、できる限りトライしてみるべきだし
はあ? 何いってんの? あらゆる生物種の種固有能力は共有された遺伝情報と各個体の経験の
相互作用の産物だよ。LADのどこが超生物学なんだ。生物学的に最も穏当で(あえていえば)
面白くも何ともない考え方じゃないか。人間の言語能力だけがそのような生物学的能力とは異質で、
学習のみに依存するという考え方のほうが明らかにただならぬ(滑稽過ぎる)仮説だよ。他の認知能力
(それらの生得性は認めるのだろうが)の相互作用から言語能力が発生するとか寝言いってる奴らも
同様。なぜ人間言語だけを特別扱いしたがるのか、不思議でならないね。
「方法論的自然主義」というのは、人間言語や人間の存在を他の自然物と同等のものと位置づけ、
一切の先入観や偏見、思い上がりを排除してそれらと同じ接近法で理解しようという謙虚な態度表明だ
と俺は解釈しているよ。
63 :
Bubble of Bubbles :2001/08/03(金) 02:47
> モジュラリティのこと。たとえば表示という概念はcyclic spell-outを採用すると実質> 上定義不可能に でたな電波人間。そんな余計なassumptionばかり増やして,だから疑似科学だっていうんだ。 > 人間の言語能力だけがそのような生物学的能力とは異質で、 > 学習のみに依存するという考え方のほうが明らかにただならぬ(滑稽過ぎる)仮説 学習こそが生物学的能力なんだよ。ンソナソ当たり前ジャソ。 言語だけが神秘ではない、学習そのものが大いなる神秘じゃないか。 視覚、聴覚には生物学的な特化した器官がある。それよりも 重要なことに、V1, A1 のように脳にそれように特化した部分が ある。言語には、 それ(L1, G1?)を特定しようと努力が成されて来たが、 最近ではどうもどこにもそんなものは無さそうだということになって きている。生物学的にも、進化の過程でそんなのが急に出てくるって のは考えにくいしね。 ついでにいうと特定化した部位がないってのは「学習」や「推論」など、 人間を含めた高等(他の言葉が思いつかん)生物の高次能力一般にいえること。 それを言語だけなぜ一足飛びに自然物あつかい? 言語を特別扱いしてるのはどっちだ?
64 :
Bubble of Bubbles :2001/08/03(金) 02:49
> どのように日本語の「自分自身」と「彼自身」の主語指向性に関する あのジャッジが大不評を買ったNakamura論文のこと? そうやってジャッジが割れること自体、UGにとって大問題だよね。 「自身」なんてことばあんま使わない。だから人によって使い方がちがう。 終わり。 自分と彼 (anaphor と pronoun) の違いとか、 チョム理論は configurational (最近でも?) に考えてるから 複雑にみえるだけさ。reflexivity とか、thematic hierarchy とか意味から 攻めれば (比較的) 話は簡単になる。 自分で話を複雑にしておいて、「複雑だ、複雑だ!」って騒ぐ人のことをなんていう? (マッチポンプ、だったっけ?) 話が複雑になってきたら前提を疑うっていうあたりまえのことができないのは 電波人間だけ。おかしな前提を抱えているから、規則・法則を明示的に定式化して 述べることは永久にできなくて、それで自分達が高尚なことをやってると思ってる。
65 :
質問 :2001/08/03(金) 05:00
普遍文法というものがあるとすれば、 「ひとまとまりのツリー構造の中に、 その外側の成分が入り込んでまとまりを分断するのは、 可能な限り避けなければならない」 なんていうのが最優先項目として記述されるはずだ。 生成文法では文を大元で主語と動詞句に分けるので、 OSV語順やVSO語順というのは、 V+OのまとまりがSで分断された不自然な語順ということになる。 しかし、類型論的には、VSOの言語は無視できないほど多い。 また、SOV言語でもOSV構文は頻繁に現れるし、 SVO言語でもVSO構文を補助的に使うことは多い。 英語ローカルなルールとしてなら、 「SとOとが動詞に対して別のレベルで結びついている」 という分析はそれなりの合理性があることが判るが、 普遍文法を標榜するなら、類型論に整合的なように、 「SもOも基底では動詞句内にある」という分析にすべきだと思う。 何でそうなってないのか教えてほしい。
66 :
(´∀`) :2001/08/03(金) 05:27
>>BOB やれやれ、救いようのないコだな、キミは。 まず生後10年がどうしたこうした、というキミのマヌケ発言について指摘してやったのだが、 都合の悪いことは知らんぷりか? >そんな余計なassumptionばかり増やして,だから疑似科学だっていうんだ cyclic spell-outとは何か、cyclic spell-outは余計なassumptionでLF/PFはそうではないとなぜ キミは思うのか、科学と擬似科学はどのように区別するのか、言ってみれ。(今度は逃げるなよ) >言語だけが神秘ではない、学習そのものが大いなる神秘じゃないか。 それと俺の言ってることと、どこが矛盾するんだ。俺は学習を軽んじた覚えはないな。学習だけでは ダメダメだと言ってる。偉そうな口きく前に人の言ってることをちゃんと理解する癖をまずつけよう。 それから特定の脳部位を(現状では)pin downできないことと、言語能力を自然物として扱うべきでないと いうことの関係が全然見えないのだが、説明してくれるかい? >言語を特別扱いしてるのはどっちだ? もちろん、キミ。他の認知能力とは違って言語だけは、uniformでuniversalな母語獲得がnegative evidence が欠落したデータだけに基く学習オンリーで可能になると思ってるそこのキミだよ。 >そうやってジャッジが割れること自体、UGにとって大問題だよね。 という発言から、キミがそもそもUGの概念を全然理解してないことが明白だよ。 >「自身」なんてことばあんま使わない。だから人によって使い方がちがう。 終わり。 ぷっ。それじゃ言語学にはならないんだよ。情けないヤツだなぁ。(ひょっとしてキミ、生成だけではなく 言語学全然知らずにもの言ってるだろ)主語指向性が何のことかも分からんらしいド素人のために、 手取り足取り繰り返してやろう。 「太郎が花子に自分のことを話した」で、「自分」が「花子」を指せないことを、すべての日本語 ネーティブが経験だけでどのように学習し得るのか、言ってみなさい。その圧倒的大多数は、そのような 事実を意識したことなど一度もないのに、生まれて初めて求められた判断でも一様の反応を示すって ことが重要なんだよ。それともキミは自分ではあまり使わない表現だから、判断が揺れたりするのかな。 すべての条件が満たされていながら母語文法獲得に失敗するケースもあるという、貴重な事例にキミ自身が なってくれるってわけかい(藁 >reflexivity とか、thematic hierarchy とか意味から 攻めれば (比較的) 話は簡単になる。 thematic hierarchyの意味も知らずにいうなよな。そのような意味を構造との相関で理解しようというのが 形式言語学の基本テーゼだろうが。皮相的現象論だけやってれば当然、話は簡単。その現象の背後の原理に 興味あるやつが生成やってる。それに興味ないキミがとやかう言う資格がどこにある? 自分と違う視点で モノを考えることを認めようとしないのは単なる独裁者気取りのキチガイだよ。(認知言語学を標榜する 中でそういうヤツが一人いるな。)猛省して出直したほうがよろしい。
67 :
(´∀`) :2001/08/03(金) 05:28
>>65 >「SもOも基底では動詞句内にある」という分析にすべきだと思う。 何でそうなってないのか教えてほしい。
細かい説明は端折って結論だけ言えば、まさにそうなってます。
68 :
へええええ :2001/08/03(金) 10:00
いつのまにそうなったの? ミニマリストプログラムでも、 主語は人称語尾に統率される「動詞句′」内にあって、 動詞句の中には無い――という位置付けだったと思うけど? まあ、少なくとも「θ役割」を導入する以前は、 そういう主語の位置付けは単に原理的に不可能だったよね。 当時のチョムスキアンはそのことをどう思っていたの?
69 :
生成真理教−サティアン20での会話 :2001/08/03(金) 11:44
ちょむ尊師がサリンまけって言ったらまきまーす! by 実行部隊まもるちゃん@難産 その心意気だ! by 正大師ラズラズ@幽婚 逆らうとポアするよ by ちょむ尊師@得夢哀てぃー
下らん書き込みであげんな、かす。
71 :
認知言語学は阪大が本場だ :2001/08/03(金) 13:30
66の顔文字さん(いつも勉強させてもらっています。 ありがとうございます。) 「特定の脳部位を(現状では)pin downできない」のではなく、 「特定の脳部位で行われていないという証拠が見つかっている」 ということだろうと思います。 それから、「言語だけは、uniformでuniversalな母語獲得が negative evidence が欠落したデータだけに基く」とおっしゃって ますが、われわれは母語に関する知識はウニフォームでウニバーサル(母語話者 の間で共有されているってことですよね?)とはそもそも考えていません。 「>そうやってジャッジが割れること自体、UGにとって大問題だよね。 という発言から、キミがそもそもUGの概念を全然理解してないことが明白だよ。」 とおっしゃってますが、ジャッジがわれるデータを用いて議論を展開している ことに対する問題提起だと考えてあげればよいのではと思いますが。
72 :
リンク :2001/08/03(金) 14:02
73 :
Bubble of Bubbles :2001/08/03(金) 15:28
論点も色々で、慌しくなってきたなあ。 小分けにしていきますヨン。 > まず生後10年がどうしたこうした、というキミのマヌケ発言について 5歳や6歳の子供の文法が大人と同じか違うか、 テストするのも難しいし、わかってないでしょ? 子供は絶対文法的にありえない文を発話しないとかいうけど、 言語が「ものまね」-drivenの学習だとすれば、何の不思議もない。 UGなんて想定しなくてもね。 早くとも10歳くらいになるまで言語習得の過程が続くと考えるのは 君に言わせると言語道断なんだろうけど、俺はそうは思わない。 それはどこまでを文法とみなすかにもよる、ってのは賛同してもらえる? 無理か。UGはUGだもんね。 > cyclic spell-outとは何か、cyclic spell-outは余計なassumptionでLF/PFはそう 俺はあのLFとPFが二股に分かれてたりする図が何の根拠があるか 理解できないし、スペルアウトの後に動いたり戻ったりって発想 はますます単なる妄想としか思えないの。生憎。 証拠のない仮定というか前提が看過されるのが疑似科学。 例えば占星術。 『人間の体(小宇宙)と大宇宙には相関がある』なるほど、まあもっともらしい。 で、それがどんどんエスカレートしていって 『火星は人体でいうと心臓を司っているからこれが極大になると云々かんぬん』という、 内部的には整合がとれている壮大で緻密なフィクションができあがるわけね。 で、『先生、それで根拠は?』って聞くとまたぞろ御託を聞かされる。 > 学習だけではダメダメだと言ってる。 学習について全てが分かってるわけでないのに学習だけではダメダメとは言えない はずなのよね。それとも君は学習について全てを知っているのか。 > 他の認知能力とは違って言語だけは、uniformでuniversalな母語獲得がnegative evide> nce が欠落したデータだけに基く学習オンリーで可能になると思ってるそこのキミだよ 他の認知能力ってのが何を指してるかclarificationしてくれる? 他の認知能力におけるnegative evidenceって例えば何よ?
74 :
Bubble :2001/08/03(金) 16:10
>「太郎が花子に自分のことを話した」で、「自分」が「花子」を指せないことを、すべ>> ての日本語ネーティブが経験だけでどのように学習し得るのか、言ってみなさい。 anaphor の『自分』の主語志向性は、thematic hierarchy に基づく分析を俺は採る。 thematic hierarchy のどこが悪いのさ?形式意味論でもHPSGでも色々工夫して 使ってる。これが一体ナンなのかは確かに大いに探求に値するがね。 皮相的現象論とか言ってるお前こそが、理論ごっこしかできない言語学者もどきだ。 その『背後の原理』ってのに何の根拠もないのが問題なんだよ。 意味も直観も頼りにせず、頼りにするのはチョムやらラズやらの霊感だ。 数が多ければキチガイが正気になるっていうが、キチガイはキチガイだ。 > 経験だけでどのように学習し得る anaphor の referent ってのはコンテクストから多くの場合わかる。 それは『自分』は動作主(この際主語でもいいや)を refer するってのは、経験的にわかるってことじゃん? 「石が太郎を自分の部屋で押しつぶした。」って文を子供に 聞かせたら(実験してみないとわからないけど)自分=太郎って 大抵の子供はそう解釈するだろう。 コンテクストによる影響はなしだとかいうなよ。(俺はコンテクスト を利用して学習がなされるって主張してるんだから。) > 事実を意識したことなど一度もないのに、 もの(例えばドアノブ)を掴む動作だって、意識にはのぼらないけどうまくできる。 実際には相当に複雑で難しい作業でしょ? ロボットアームにはなかなかうまくできない 力加減とかさ。今まで見たことのない形のものだって何とかうまく掴める。 今までの経験からのアナロジー(メタファーってやつ?)を使ってね。 > それともキミは自分ではあまり使わない表現だから、判断が揺れたりするのかな。 じゃあ、あのジャッジがおかしな論文は、作者がデータを捏造してたのかな? そこまで人を疑う気になれないが。 俺はあんま詳しくないが、判断が不動なものなら言語の歴史変化(『文法化』とか) はどうやって説明すんのよ。 さて、これでおれのターンは一段落? じゃあね電波くん。次のレスは ちょっと遅くなるかもしれないので、ごゆっくりどうぞ。ヨクカンガエテネ。
75 :
Bubble :2001/08/03(金) 16:22
「証拠のない仮定」っていったのがつっこまれそう。 証拠がないから仮定なんだよな。 『証拠がないのにすでに前提とされてしまっていること』 『それを仮定することによって事態をよりよく説明できるわけでも なんでもない仮定』の2つをいっぺんに言おうとしちゃいました。
76 :
(´∀`) :2001/08/03(金) 21:26
>>68 >主語は人称語尾に統率される「動詞句′」内にあって、 動詞句の中には無い
「動詞句′」ってなんだ? vP-VPの多層構造のことか、それともVPの拡大投射としてのIPのつもりか?
人称語尾に統率? 人称語尾が独立した主要部だと言いたいのかな? そりゃ簡単に決めつけられんぞ。
俺はその辺りを「細かい説明は端折って」と断ったんだよ。生成は初心者だがちゃんと考えて発言してる
>>65 への配慮ある返答としてね。
>>71 HNからすると阪大関係者かな。同じ認知でもセーサクしゃんのようなスタンスは俺的にもオッケーなんだが、
>>62 で
>他の認知能力 (それらの生得性は認めるのだろうが)の相互作用から言語能力が発生するとか
>寝言いってる奴ら
と書いたのは認知派への疑義のつもりだから、その辺りレスしてくれたらいいよ。それと系統発生と
個体発生を混同してるだけではないのか、というFAQにも。
俺は脳科学についてはド素人だが昔のダマージョ的見方は既に廃れてるってことかな? 言語活動が
旧来の言語領以外の広範な脳領域に関わるというのは誰しも納得しているが、「特定の脳部位で行われて
いない」というのは全然話しのレベルが違うな。可塑性のことを言ってるのでもなさそうだし、よかったら
その証拠をあげてる文献を教えてよ。個体差があるのは当然だが、同一個人でも特定の部位がないという
意味なんだよね?
いずれにせよ、現在のハードウェア的脳研究は純理論研究の後追いをしている恰好だ。どこかにも書いたけど、
俺は生成支持派の脳研究−PETやMRIから統語計算が見えるという短絡的立場−にも懐疑的。それらが示すのは
トータルな言語活動であって、その中から統語計算だけを抽出できるわけではないからね。その点、未読だが
リーバーマンの近刊なんか、面白そうだな。読んだ人いる?
言葉不足だったけど、言語獲得のuniformity/universalityというのは単に「何語であっても誰でも同じように
母語を獲得する」ということで、この単純な観察だけで母語獲得が通常の学習とは異なるプロセスであることは
明白だ、と思われるわけだね。(BOBとやらはそれへの重大な反例らしいが)。
その意味でのuniformity/universalityを認めた上で、それが言語固有の生得的メカを仮定しなくても説明できる
というのか、それともそのuniformity/universaliltyをそもそも認めないのかで、同じ認知派でも大きく分かれ
ることになるだろう。あなたは後者の立場らしいが、それは認知言語学の主流の立場かい?
ジャジメント自体がコアの言語能力以外が関与する言語運用の範疇に入るのだから、例文が複雑になれば
なるほど割れて当然だと考える。何をirrelevantなノイズとして排除すべきか自体が極めて理論依存的な
議論になるので、その理論を知らない人がいくら批判しても無意味。この辺は「他山の石」スレ以来の
泥沼試合になるから、俺もこれ以上発言する気ないよ。
ま、いずれにしてもだ。何度も書いたように言語という複雑な現象領域をたった一つの理論枠で完全に理解
しようなんて土台無理な話しで、チョム生成派はみんな自分の守備範囲を謙虚に見極めて研究に当たってる
な。俺以外はみんな間違ってる、とかいう奢りが認知派に多く見られるように思うが、気のせいかな?
77 :
(´∀`) :2001/08/03(金) 21:27
>>良い子のBOBちゃんへ
おそろしく低次元のやり取りになるが、それも一興、しょうがない。
>5歳や6歳の子供の文法が大人と同じか違うか、 テストするのも難しいし、わかってないでしょ?
言語獲得の入門書一冊でも読んだことあるのか? キミのようなド素人にお薦めの一冊は
Crain & Thornton, Investigations in Universal Grammar.
あたりだな。
>言語が「ものまね」-drivenの学習だとすれば
周りの大人が絶対言わないような表現、子供がこれまで聞いたことのない表現でも子供は発話するな。
それに自身が産出するより遥かに多くのことを幼い子供は言語について既に知っているんだよ。
>早くとも10歳くらいになるまで言語習得の過程が続く
言語のどの部分を問題にしているかをちゃんと理解しなさい。早い話が語彙の習得(この場合学習)
なんて、一生続くわけだ。
>あのLFとPFが二股に分かれてたりする図が
キミがcyclic spell-outを全然知らずに発言していたことはよく分かったよ。
何度も言う。自分の無知さを取り繕うために知らないものを悪く言うのはやめろ。見苦しい奴だ。
>学習について全てが分かってるわけでないのに
それでもキミは学習だけで言語獲得が可能になると思っているわけだ。感心、感心。
もちろん俺も学習のすべてを知らないが、少なくとも個体の経験から帰結しないものは学習された
ものではないとして話しをしている。
>他の認知能力ってのが何を指してるかclarificationしてくれる
はは、そんなことはキミのほうがよく知ってるんじゃなかったのかね?
>thematic hierarchy のどこが悪いのさ?
ぜんぜん悪くない。しかしそれとキミがけなしているミニマリストの分析ツールとで、一体どこに
有意味な差があるのかね? thematic hierarchyの根拠ははっきりしてるのか? thematic hierarchy
なるものを認めることのできる俺らの能力のルーツを統語構造を組み上げて定義する能力の中に求める
のが俺の立場。その俺からすればthematic hierarchyは単なる現象なんであって、それでもって何かを
説明するのはスジちがいってもんだ。ところでキミの定義からすればthematic hierarchyはもちろん、
HPSGも形式意味論も当然、擬似科学なんだよな? それからついでに訊くが、キミのhierarchyでは
ThemeとGoalではどっちが上なのかね? またそれをどうやってすべての人間が学習するんだ?
そしてそのような未解決の議論を残したままそれに頼って説明することが、擬似科学ではないとは
まさか、言えまいね。
だいたいHPSGとチョムのミニマリズム(に代表されるbiolinguistics)では関心が全然違うだろ。
キミのいってることは所詮「俺は馬場が好きだから猪木信者は許さん!」程度のことだ。
HPSGが悪いとは言わん。だがそれぞれの領分を取り違えた暴論を吐く奴を俺は最大限に軽蔑する。
>コンテクストから多くの場合わかる
つくづく分からん奴だ。たとえ99%そのようなこじつけが有効だとしても、残りの1%、一切の
意味的・語用論的辻褄合わせが効かない領域があるとすれば、それが重要なんだよ。
>今までの経験からのアナロジー(メタファーってやつ?)を使ってね。
だからそんなものが役に立たない領域として指摘されていることを、一つひとつ取り上げて反論して
いくのがキミの仕事ってわけだ。せいぜい頑張れ。
>言語の歴史変化
それこそパラメタ理論が一番有効に働くとされる領域だろ。果てしなくマヌケな奴だ ┐(´ー`)┌
ところで老婆心まで
>意味も直観も頼りにせず、頼りにするのはチョムやらラズやらの霊感だ。
>数が多ければキチガイが正気になるっていうが、キチガイはキチガイだ。
の一節は、キミ自身の言語学研究者としての資質のみならず人格そのものに関わる問題発言だから
撤回するなら早いほうがいいな。
>>69 もキミってことでいいのかね。
>BOB 俺もチョムスキーは嫌いだけど、反論する時はもっとLogicalだぜ。 ちょっとだけEmotionalだけどな。
79 :
はあああ :2001/08/03(金) 23:48
「体が倒れかけたら、軸脚をそちらに伸ばして重心を持ち上げ、 倒れるまでの時間を稼いで、もう一方の脚を踏み出す」 アシモのアルゴリズムはそういう風になっているらしい。 そして、実際のロボットの動きとして見ると、 それは、効率的なアルゴリズムであるばかりか妙に人間くさくて、 多分ヒト自身のアルゴリズムもそうなんだろう、 ということを納得させる説得力を持っていた。 でも、二脚歩行のバランスのとりかたの研究、 という学問分野があったとして、 その学会に上のような内容の論文が提出されても、 全員を納得させることはできなかっただろう。 生得文法を巡る議論を見ているとそういう情景を連想する。 言語学はコンピュータ科学に統合されるべきだと思う。 それがエレガントで効率的なアルゴリズムかどうか、 さらにヒト的な成功だけでなくヒト的な失敗も再現するかどうか、 つまりそれはヒト自身のアルゴリズムなのか、という問題を、 水掛け論でなく論じるにはそれしかないんじゃないかな?
80 :
かかり助詞 :2001/08/04(土) 00:53
猛暑の中、引っ越しをしてぶっ倒れそうになりながらも、 無事終了しました。しばらくみないうちに、随分レスがついている。 上で、みんながいったことは、さっと目を通しただけなので きちんと理解しているかどうか解らないけど、logical problem of language acquisitionのことを勘違いしている人がいるな。 平均的な子供がどれくらいの単語をprimary linguisitc data に持つかはしらんが、「その中にほとんどはいっていないと思われるような parasitic gap constructionなどについても、ほぼ一様に正確な 判断がなぜできるようになるのか」とか、が問題なのよ。 日本語の例を挙げると、「係り結びスレ」でもだしたけど、 (1) 太郎こそ 何を なくしたの? (2) ??何を 太郎こそ なくしたの? のような対比がある。なぜ(2)が悪いということが日本語話者には解るのか というようなことが問題なのよ。こうした判断を可能にする知識は 経験で得られるはずがない。なぜなら、「(2)みたいな言い方はしては いけない」ということを誰かから教わる子供はいないだろうし、 いたとしても、「なぜ日本語話者が全て、こうした知識をほぼ一様に 獲得できるのか」という問題がある。
81 :
>(´∀`) :2001/08/04(土) 01:31
>たとえ99%そのようなこじつけが有効だとしても、残りの1%、 >一切の 意味的・語用論的辻褄合わせが効かない領域があると >すれば、それが重要なんだよ。 その1%だと考えられているものの事例を挙げてもらえま せんか?なんで、あるとすれば、とトーンダウンしているのか 良く分かりませんが、ここを叩かれたら生成文法はかなりの ダメージですよね。 >周りの大人が絶対言わないような表現、子供がこれまで聞いた >ことのない表現でも子供は発話するな。 表現?言語獲得の専門家ではないようですし、これを聞くのは 酷でしょうが、表現、というのが何を指しているのかもう少し 具体的になりますか?なんらかのsyntactic deviceということ でしょうか? >それに自身が産出するより遥かに多くのことを幼い子供は言語に >ついて既に知っているんだよ。 赤ん坊がお腹の中にいるときに聞いて獲得した言語知識と かってあったりしないんでしょうかね。 too speculativeな話ですが。(w
82 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/04(土) 01:50
>80 >(1) 太郎こそ 何を なくしたの? >(2) ??何を 太郎こそ なくしたの? (3)太郎が 何を なくしたの? (4)何を 太郎が なくしたの? (3)と(4)の間の文法的許容度よりも(1)と(2)の 方が開きが大きいことは認めるけど、単に特定の word orderのfrequencyの問題に帰結するような 気がするんだけど。で、こそeffect、みたいなものが加味 されているんだけど、frequency説じゃだめなのかな? あとfocus structureとかで説明できそうな気もするんだけどね。 顔文字さんがいうようにジャッジメントはperformanceに 属す問題で(厳密に?言うと)、極端な話、UGにアクセスする 術は誰も持ってないわけでしょ。前から不満?なのは、 performanceとcompetenceをわけるというmethodologyなのに、 performanceでrule out されるべきものがcompetenceの議論の データとして使われているような印象があるんだけど。印象、 なんで、つっこまれても答えられません。(w
83 :
(´∀`) :2001/08/04(土) 04:42
久しぶりなんで、今日は書きまくっちゃおう。(明日からまた休み)
>>81 別にトーンダウンしてるつもりはないんだけどねぇ。経験論へのreasonable doubtはどんなささいな
事実によっても支持されるってことを言いたかっただけだよ。実際に言語知識の何%が生得的メカ
に依存しているのかは俺には分かるはずもないけど、ゼロではないということで十分なんよ。
で、そのようなささやかな事実としては GB理論において下位理論が取り扱っていた諸事実がその
典型だと考えていいでしょう。照応語や代名詞の束縛制約、移動の制約や空範疇の分布と解釈
(ECP自体の妥当性とは関係なく、ね)、格の標示、そもそもclause architecture自体もそうだろう。
上にあげたCrain & Thorntonのテキストもに具体例はいっぱいあがってるよ。以前にもあげたような
例だと、*John is said is guilty. (cf. John is said to be guilty.)がダメだってことを意味論的・語用論
的にどのように学習するのか、俺には全然見えないな。
表現(linguistic expression)とは生成のコンテクストでは第一義的に文のことだが、ここでは語でも
なんでもよいね。例えば不規則動詞に対する規則変化のovergeneralizationなんかは古典的な模倣説
への反論だね。また当該の方言では話されていないはずのdouble negationの例や、what do you think
what he saw みたいなmedial whもよく引用される。UGが許す可能な文法を子供はあらかじめ知っており、
それをいったんは使うのだがたまたま自分の言語環境ではそのオプションが使われていないことで
それは強化されずに刈り取られる。この後者のプロセスだけを取り出して学習と呼ぶことに俺は何の抵抗も
ないけど(俺自身はアポトーシスになぞらえている)重要なのは、人間言語としてそもそもどのような
オプションがあるのかを前経験的に知っているということ。この辺りはCrainらの受け売りだけどもさ (^^ゞ
>赤ん坊がお腹の中にいるときに聞いて獲得した言語知識とかってあったりしないんでしょうかね
胎児はすでに言語刺激に晒されているのだから、あってもおかしくはないね。特に言語音への敏感な反応は、
母体内での経験が大きいのではないかと素人ながら想像する。でも、PLDを胎児期の経験まで拡張したと
しても、その経験に含まれていないことを幼児は知っているわけだがら、生得説の論点は揺るがないよ。
それから胎児期の経験がパラメタ・セッティングに影響しない(と思うんだけど)のは、それこそ
パラメタ・セッティングの起きるタイミングが生物学的に制限されているからで、換言すれば胎児期の
脳はまだパラメタ・セッティングが生じる準備ができていないということだろう。よく言語が生得的なら
赤ん坊は生まれてすぐ話し始めるはずじゃないかというくだらんジョークがあるけど、まあ同じような
話しだね。
84 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/04(土) 09:15
__ / `i. . _ ,,..-‐'"´ .l、 / ̄  ̄ / , -‐ l. . |/│ \ / / / , ヽ、 ,/ ,,| l\ ∨ / / /./l | l l. \ . l ,〃| | .l\ /./ / | |. l ヽ. \ | .ノ ノ ! | . \ ∧/. |. 丶ヽ、\. / .∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ レ/ ノ.丿.,ノ‐-'∨ 〉''ヘ、ヽ ヽ、/ < > / ././ ∠_\ 〈.〈/_\\ ヽ、/ < アハハハハ─── > / ,イ .く、< ゞ_ ◎ |/~◎_/"l .〉 > `ヽ、 < あんたみたいなチューボーが.> /.//..〃 >..> " ̄ l〉 ̄ ゙ .//.< 〃/ .< 煽りであたしに勝とうなんて > .. !./ ./ /〃.//@ r====; /@\\〃/ < 100年早いわ! > . l/ ( l〃 i/ 〃\. ヽ、_ノ ./ ヽ .//// < > | )l l |l. |l 〃 l`ヽ、__/| l| l /'、./( ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ .//|l l \、/`,| |へ、.\\ し'ヽ、 //./ |_l/〉.>〈」. L>. \// ! \ ,..-「∠_// 〉 / _/\ ̄!- 、丿 / |. l/ ̄7/ `ヽ '´〈(_  ̄ ̄ | ヽ. / |. <´/ ∨ l !. / |,====V\`ヽ、 , '´ 〉======l、. \ ..// .i! / \ !. ! /| i! | \
85 :
でもさ :2001/08/04(土) 11:43
犬とか鳥の群れでも、 互いに数十の個体を弁別して相互の力関係を決めているし、 危険な生物と餌を見分けるし、巣の周りの地理を把握している。 そういうカテゴリーの認識というのは、 コンピュータにやらせようと思ったら、 とても大変な「人工知能レベル」の問題になる。 言語の文法が難しいという意見を良く見かけるけど、 文法的に正しい文章を生成するなんて、 お遊びソフトにもできる「人工無能レベル」の問題。 コンピュータでの言語処理で難しいのは、 <意味>を理解させることで、これはなかなかできないが、 文法自体は相対的に簡単な問題じゃないのか?
86 :
かかり助詞 :2001/08/04(土) 12:22
>>82 係り結びスレを参照してくれ給え。いちいちあそこでいったことを
蒸し返すほど暇ではない。引っ越しでたまっていた仕事を片づけなくて
はならんのです。
係り結びスレってどこいったの?
88 :
親切さん :2001/08/04(土) 13:19
89 :
小心者 :2001/08/04(土) 14:57
もうすでに私のでる幕ではないと思うのですが、absence of stimulus についてちょっと。 日本語教育において、 「多い人」は、a lot of (the) people の意味では不適格だと、 <特に>教える必要があるとされています。 × 動物園に多い人がいた。 しかし、句が省略されたばあいを考えると、ことは単純ではありません。 ○ 抜け毛の多い人は心配でしょう。 ○ 多い人は心配でしょう。 次に、その他の一般の形容詞について。 「美しい人」は、a (the) beautiful person の意味で適確です。 いっぽう句が省略されたかたちとしても適確なのです。 ○ 言葉づかいの美しい人は、心配でしょう。 ○ 美しい人は、心配でしょう。 さて、学習中の幼児にとって、 「多い人は心配でしょう」を、A lot of people will be anxious と誤解しうるケースと、 句が省略された「美しい人は、心配でしょう」を (The) beautiful people will be anxious と誤解しうるケースは、 ほぼ同じように与えられると考えられます。 なにゆえに「動物園に多い人がいた」は There were a lot of people in the zoo の意味では 不適格と学ぶのでしょうか? frequency を論拠とするだけではいかがかと思われます。
90 :
小心者 :2001/08/04(土) 19:14
すいません。はずしたようです。 皆様どうぞお続け下さい。
91 :
B.O.B :2001/08/04(土) 21:13
悪い子のBobです。 69は私じゃないですよ。オモロイとは思いますが、行儀悪いですね。 私もちょっと最初から挑発的になりすぎました。まあ挑発合戦も「一興」ですが、いまひとつ議論の中身を希薄にしてしまうきらいがありますからね。 >キミがcyclic spell-outを全然知らずに発言していたことはよく分かったよ。 >何度も言う。自分の無知さを取り繕うために知らないものを悪く言うのはやめろ。 まあそれは正論なんですがね。 あなたは、占星術信じてますか?多分信じないでしょう。だってあたらないし。でもあれはすごく精緻な理論体系を持っていて、一つの学問体系だとさえみなされてきた。あなた、占星術の占法に関する知識を有してますか?多分有してない、それでも信じないでしょう。それ普通の反応だと思います。 占星術をなんとかいう新興宗教の教義に置き換えても同じことが言えると思います。それから、多くの人にとっては、フロイトの深層心理学なんかに関して同じ意見を持ってるんじゃないでしょうか。 私にとってはMPの理論は全く同じようにしか見えないというわけです。 私だって占星術のファンに馬鹿らしいからやめろとかそんなこといいません。趣味でやるなら大いに結構だ。しかしこれを未来予測理論として科学とみなすというなら黙っていられませんね。大意は伝わったでしょうか。 まあ、『信者』にこんなこと言っても無駄なのは百も承知なんですがね。 > ところでキミの定義からすればthematic hierarchyはもちろん、 > HPSGも形式意味論も当然、擬似科学なんだよな? これは異な事を。 まず理論がちゃんと数理的にモデル化されているかどうかが大きな違いです。それはHPSGなどがpragmatic, Chomskian Theory が truth-pursuing であるとという違いと関連する問題かもしれませんが、 なぜちゃんとしたモデル化を仮にでもやろうとしないのか理解できません。 より直観的は違いは、「とりあえずこんな風にするともっともらしい(意味や形式に関する事実をより一般化して捉えられる)モデルができる」 というスタンスと「とりあえず人間の言語はこうなってます。今のチョムスキー的には。」 という違いがあります。私が『根拠がない(ある)仮定』といったのはそういう意味です。 ところで、いよいよ別のスレたてた方がいいかもしれませんね。錯綜してきた。 「生得説再考」とかいって。
>88 thanx
93 :
B.O.B :2001/08/04(土) 22:15
あちこち文章ねじれてますね。失礼。 >82さん、 強く賛同します。(『こそ』の話) >「とりあえず人間の言語はこうなってます。今のチョムスキー的には。」 補足しておくと、例えばメンタルレキシコンというものがあって、 そこからピックアップされた item が 2個ずつ merge していって、 V と merge した DP が θ役割を受け取って、そのあと case のチェックの ために agrO に移動して、そのあとチェーンを delete するんでしたっけ? (よく覚えてませんが) ... これは、例えば意味役割や格表示の「説明」というにはあまりにも 大掛かりで、サポートする根拠がない。見えない要素や操作が多すぎる。 こう考えないと説明できない言語事象の例を挙げろというと、必ず「理論内の別のassumptionの もとでは(説明できない)」っていう注釈がついている。 堂々巡りの辻褄合わせにしかみえないんですよ。モデル化されてない以上それを明示的に示すこともできませんがね。 > *John is said is guilty. (cf. John is said to be guilty.)がダメだってことを意味論的・語用論 > 的にどのように学習するのか 考えてみますよ。定動詞と不定動詞の機能の違い(いわゆる force を持つか、など)とかから せめていけば説明は可能だと思うし、機能論的には「おいしい」問題とさえ思いますね。
94 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/04(土) 22:53
> *John is said is guilty. (cf. John is said to be guilty.)がダメだってこと > を意味論的・語用論的にどのように学習するのか なんで、ダメだ、ということを学習せんといかんのかがそもそも わからんのですが。。。別にJohn is said is guilty.がだめ だから(だめだとしっているから)John is said to be guilty. というのではなくて、ある意味を当該言語で伝えるための コーディングとしてJohn is said to be guilty.という形態を とる必要があるということを言語知識として知っているわけ じゃないのかな。こういう考えだと何がまずいんだろ? 正しい表現を使うために非文について知っておかないと いけないとすれば、無限の非文があるわけで、そんなばかな 話はないでしょ。 *John said to be guilty. *John is said be guilty. *John is said to guilty. *John is said guilty. etc 厳密な意味で、意味的にも語用論的にも同じ事柄を示しうる 形態というのは当該言語において一つしかないはずで、その コーディングの方法を知っているからそれ以外の無限の非文 が非文法的としてジャッジexcludeできるんじゃないのかな? 例えば、英語のノンネイティブが John is said is guilty. といってもネイティブの人は意味は推測できるんじゃないかな? で、それは間違いでJohn is said to be guiltyといわないといけないよ、 というのはコーディングの方法を知っているからで、別に そのネイティブが、ノンネイティブのJohn is said is guilty.という 発話以前に、言語知識としてJohn is said is guiltyが非文であるという ことを知っている必要はさらさらないですよね。 Craine(だったか?)らの例文でも親、もしくはそのデータを 分析した言語学者は、子供がいいたい意味(意図)が分かったから こそ(cf. John is said to be guilty.)と言えるわけですよね。 どこかで顔文字さんのいいたいことを誤解しているのかも知れないけど、 考えられる誤解の一つということで、どうでしょうかね。
95 :
(´∀`) :2001/08/05(日) 01:56
またしばらく休むつもりだったのについついレスしてしまう自分が健気だね……。 >>悪い子ちゃん 俺は占星術は無知だし、それを信じている人を何とも思わんし、それが科学理論だと言われても全然抵抗ないよ。 俺はキミとちがって科学の厳密な定義を知らん。科学が真実を明らかにすることのみに関わり、常に客観的で反証可能で、 根拠の明白な仮説群のみの上に成り立つ演繹体系だ、とは思っていない。真相は永遠に不可知であるかもしれない事象に ついての、その人ならではの理解の仕方を提案するもので、それは事実を遥かに超える想像力の産物であり、創造的な営み である、という見方にむしろ共感を覚えるな。そしてそのような創造的活動はまぎれもなく人間の言語能力によって支援 されており、したがってそれを理解しようとする生成文法は実は科学を科学することにもつながると期待している。 占星術が科学だと言い張る人がいても俺はかまわないが、お前も占星術を信じて勉強しろと強制されたら拒絶するだろう。 で、キミは信じたくもないMPを信じて勉強しろと強制されてるわけかい? MPと形式意味論やHPSGでは言語や自然に対する関心の置き方が違う。短絡的にいえば言語能力の記述だけに関心があるの なら後者で間に合うだろうが、チョムのいうところの統一問題や「説明的妥当性を超える」ことに興味がある者にとっては それらではちと物足りないな。自分の興味にあったアプローチを見つけて努力する(楽しむ)……それで俺的にはオッケーなのよん。 数理的にモデル化されているかどうかがそれほど重要な規準だとも思わない。キミの言い方だと、既に数理モデルとして形が 整っているものしか考慮に値しないみたいだが、俺は全然そうは思わない。既に確立された数学にのせることが科学の必要条件だ とも思っていない(この辺が生成派の本流と「異端の徒」気取りの俺の感覚の違いかも) 今のMPにおける計算量の取り扱いかたが計算機科学のそれにくらべてあまりに幼稚で形式化されていないことは事実。しかし逆に 言えば人間言語は今の計算機科学ごときの手に負えるものではないということの兆候だとも思える。同じ職場の宇宙物理学の先生が、 生成文法に期待したいのはそのような既成科学を超えるヒント、計算不可能を可能にする仕組みを人間言語に見出すことだと言って たけど、まあよく分からないまま気分的には同意。 ところで >ThemeとGoalではどっちが上 の返事をまだ聞かせてもらってないな。
96 :
(´∀`) :2001/08/05(日) 01:57
>>94 確かに誤解してしまってるようだねぇ。
言語知識がもっぱら後天的学習によるという立場への疑問としてその例を出したんだけど、今まで一度もそのような例文に
ついて考えたりしたことのない人でも、誰でも
John is said to be guilty がOKで、*John is said is guilty がアウトだと分かるというのも母語話者の知識の一部なわけでしょ。
ついでに言えば We say John is guilty はOKだが *We say John to be guilty はアウトだってのも。
そのような判断をする能力を母語話者全員が経験によって学習したというのは無理がありすぎ、ってこと。
>正しい表現を使うために非文について知っておかないと いけないとすれば
残念ながらそんなことはどこにも言った覚えはないよ。(cf. ...)という書き方が誤解を生んだかも知れんけど、意味論・語用論的に
大きな違いがなくても、形式的に決定的な違いがある対ということで出しただけ。先手をうって言っとくけど、細かくみれば
意味論的にも違いがあると言いたい人もいるだろうが、ではそのような違いをdetectする能力はどこからくるのか、が問題に
なる。もちろん俺の立場だと、それは形式の違いに由来するもので、その同じ形式の違いが問題の移動現象の可否を決定する
要因にもなるわけだ。
>意味的にも語用論的にも同じ事柄を示しうる 形態というのは当該言語において一つしかないはずで、その
>コーディングの方法を知っているからそれ以外の無限の非文 が非文法的としてジャッジexcludeできる
これは激しく不同意(笑
対応する適格な表現がどのようなものか知らなくたって、あるいはそんなものが一切なくたって、目の前の文がダメだってことは
わかるわけよ。We wanted Mary to leave に対して weを背景化してMaryを前景化しようと思ったって*Mary was wanted to leaveが
可能な表現になるわけじゃない。 We wanted Mary to leave からのアナロジーで*We tried Mary to leaveと言ってみたりする母語話者
はいない。少なくとも全員が、そのような言い方が英語では許されないということを経験によって学んだはずはないでしょ。
要するに他者との比較ではなく、そもそも起こり得ることと起こり得ないことがあり、それを母語話者は無意識の内に理解していると
いうことだと思う。そして、まったくのスレ違いだが、OT(や初期MPの経済性原理)はそのことを完全に捉えそこねている間違った
モデル化だと思ったりもするわけよ。
もー、明日から絶対休むんだからね!(笑
97 :
B.O.B :2001/08/05(日) 08:18
> 俺はキミとちがって科学の厳密な定義を知らん。科学が真実を明らかにすることのみに> 関わり、常に客観的で反証可能で、 > 根拠の明白な仮説群のみの上に成り立つ演繹体系だ、とは思っていない。 ちょっと苦しいよ。科学的な正当性は放棄して「もっと大切なこともある。それは想像=創造である」なんて言われてもね。そんな輩(とそういうことを考えたことすらないやつ)が今の言語学では幅を聞かせている。あと15年か20年もすればフロイト心理学なみに obsolete な idea になるとは思うが、その日が一日でも早く来るようにこんなとこで草の根運動してるってわけです。 > 数理モデルとして形が整っているものしか考慮に値しないみたいだが そうは言わない。だが理論がある程度進んだらそれは必要になってくるのでは? 『形式化できない/したら不整合がでる』ってのは理論に問題があるからと考えるのが 普通。『今の計算機科学ごときの手に負えるものではない』なんて失笑物だよ。そんなものを君達は紙に木を書きながら考えてるの? 「説明的妥当性」の追求をするためのは大いに結構だが、それは見えない要素や操作の充満したあの不愉快な分析(というか理論的前提)の正当化には一ミリもならないな。 >ThemeとGoalではどっちが上 の返事をまだ聞かせてもらってないな どっちと答えても「違う、なぜなら…」っていうんでしょう?(笑)ソクラテスか、あんたは。 私的にはTheme が上だと思いますよ… 何でかを説明すると長くなるからしませんが。 Agent, Theme, Goal とか、そういったものを考えるときに、ただ「Vが与える」で済ますのはあまりにもつまらないと思う。「現象論」を軽視する発言をなさってますが、 「主体」、「客体」、「関係」といった前言語的な抽象的概念(おそらくこれらの概念は人間以外の動物にもあるでしょう)が、人間の言語活動と直接には関係ないと考えるのはあまりにも不自然な気がします。iconicity とか、人間が事態をどう捉えるのかの「見立て」、「メタファー」といった方面からの考察がなければいつまでたっても thematic hierarchy の本質の解明に近づくいていくことは不可能だと思います。それが現在のfunctional, cognitive といわれるアプローチの前提になっていると理解してます。 >>認知の人、援護求ム。
98 :
B.O.B :2001/08/05(日) 08:20
>>94 さん、
基本的に同意です。
俺が(専門家でもないけど)擁護している人間の言語はpositive-evidence driven な learning であるっていう説はまさにこういうことです。
negative evidence があった方が、positive evidence だけのときより効率のよい学習
が行われますが、positive evidence だけでも、学習機会が増えれば、
あたかも negative evidence ありの学習と同様の結果を出すことができる、というのは
最近コネクショニストという「モデル化しにくいものをモデル化する」という人たちが
示したことです。
例えば子供にオセロを教えるとき、「同じ石を2回連続で置いてはいけない」って
ことを明示的に教えた方が飲み込みははやいでしょうが、オセロのゲームをひたすら見せられたら「交互に置く」っていう rule を抽出することは可能です。(1000回に1回くらい、間違って2回置く場面を見せられても、それは何かの間違い(ノイズ)だとして無視する能力を人間は持っている。) そうやって慣らされた子供とオセロをしていて、黒石を2回連続で置いて見せたら「そんなのずるだよ!」っていうでしょう。
>そのような判断をする能力を母語話者全員が経験によって学習したというのは
文法性の判断に対する見方が違うんですよ。
「聞いたことがないから多分そういう言い方はしないんだろう」
という観点からアウトになると考えればいいんです。
"John is said is guilty." はおそらく機能的な問題からつかわれない形式だし、
使われないからそういう言い方はしないってことを子供は間接的に学ぶ。
「白いカラスは(多分)存在しない」、「足が100本ある人間は(多分)存在しない」という
のは我々の『知識』の一部だけど、それだって経験的に positive evidence
がなかった(つまり見たことがない)だけの話で、それを明示的に教わったわけでも
なければ(存在しないものを挙げていったらきりがないですからね。あなた「緑色の子鬼」が存在するか今まで考えたことありますか?それでも判断できるでしょう?)、
ましてや生得に知っているわけでもない。
ついでに機能の観点から"*John is said is guilty."をせめて見ましょう。
このような言い方がされる場合の典型的な場合、「言われている」のと「有罪である」
という2つの event の時間は重なっている。"John is said to have been guilty." みたいな言い方は、文法的には可能だけどあまり使われ無さそうだって気がするでしょ?
だから "John is said to be guilty" という、be の方の時制が main clause に依存するような、(より短い)形式で十分なわけ。
一方、定動詞を使うときは(不定詞とちがって)それが main の statement かそうでないのか (例えば relative clause) まぎらわしくなるおそれがあり、だからこそ 関係代名詞のような、その定動詞の役割をはっきりさせるようなマーカが用いられるわけ。
たたき台くらいにはなったかな?
99 :
(´∀`) :2001/08/05(日) 12:44
どうあっても俺を休ません気だな(藁 俺は科学が大胆な想像力を要する創造行為であることを自然科学史から学んだつもり。 いわゆる科学的発見ってやつは、発見されるべき事実が現れるのを受動的に待つことではなく、積極的に 働きかけなかば強引に引き出すことによってなされてきたのだよ。 ま、キミがその幼児じみた偏狭な科学観にしがみついて踊り続けてくれることに俺は何の異存もないのだが、 どうしてキミは人の考え方にいちいちケチつけたがるのかねぇ。 科学の進歩はそれまでの既成概念の破壊と新しい概念枠の創造だってこと、忘れてないかい? 「現在の数理モデル」を絶対視して信奉するするキミには科学の未来は見えんな。人間言語が知的冒険の最後の フロンティアの一つであり、そこから新しい科学観をうち立てようと思って言語学やってる人もいるんだよ。 かつての化学と物理学、そして生物学との統合がそうであったように、言語という新しい現象領域を考慮に 入れることで既存の理論枠を大きく改革することに興奮を覚える人間もいるんだ。チョムもそうだと思う。 既成概念に言語を押し込めるだけで言語分析やった気でいるキミとは土俵が違いすぎる。そんなキミには HPSGあたりがピッタリだろうし、MPは無用の長物だというのもよく分かる。それはそれでいいんだよ。 >どっちと答えても「違う、なぜなら…」っていうんでしょう そんなことは言わないから安心して答えろ(笑 キミはThematic HierarchyがMergeやMove と違ってしっかりした根拠のある仮定で、それに基づく分析は 立派な科学だと思っているんだろ? だったらキミなりのhierarchyを提示してその論拠を示せるはずだ。 >ただ「Vが与える」で済ますのはあまりにもつまらない 今時「Vが与える」などといってるのは語彙意味論の連中ぐらいだろうが、俺は語彙意味論には徹底的に不同意で あれこそ間違った還元論だと思っているぞ。それぞれの項が担うθ役割はその項が出現する構造中での相対的 位置関係によって決まり、その決め方のhierarchyがuniversalだということなんだよ。Agentだから最上位位置に リンクされる、のではなく、最上位位置にMergeされたものをAgentと解釈する、ということ。だから統語計算内 ではθ役割は何の働きもせず、semantic selectionなどというものもないと考える。 >「聞いたことがないから多分そういう言い方はしないんだろう」 それでは説明にならない、ってことがまだ分からんのか。一度も聞いたことのない表現でも母語話者にはOKか ダメがを判断する直観がある(これが理論的意味での文法性とは一致しないことは確認しておく必要があるが)、 この基本的観察をキミは否定するわけだな。だったら最初から俺らとは問題意識が違うってことだから、議論が 噛み合わなくて当然だ。ちなみにHPSGやってる奴らはみんなそんな事実誤認を犯しているのか、キミだけの妄想か、 どっちだ。 >文法的には可能だけどあまり使われ無さそうだって気がするでしょ? わはは。文法的には可能だってどうしてキミに分かるんだい? 使用頻度と文法性は別物だってことは認めていながら 「聞いたことがないから多分そういう言い方はしない」発言か? 語るに落ちたね。 >"John is said to be guilty" という、be の方の時制が main clause に依存するような、>(より短い)形式で十分なわけ 最も出来の悪い機能主義者でもそんなアホなことは言わんぞ。だったらWe said John was guilty とわざわざ言わなくても *We said John to be guiltyと言えそうなもんだがな。*It seems John to be guilty もありってわけだ。個々の例文について そうやってお話しをでっちあげて説明したことにしておこう、それで間に合わなければまた別のお話し考えて、ってのが キミのいう科学だな。いやはや、感服した。
100 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/05(日) 13:55
>「主体」、「客体」、「関係」といった前言語的な抽象的概念(おそらく >これらの概念は人間以外の動物にもあるでしょう)が、人間の言語活動と >直接には関係ないと考えるのはあまりにも不自然な気がします。 naive ontologyと言語の問題は興味深いね。人間にしかない抽象的概念と いうのはなんなんだろう。例えば、動物だって「硬い」「柔らかい」と いった概念はあるはずで、でなければ野山を自由に駆け巡ることはできまい。 猿も、自分の重みにたえられない小枝に飛び移ることはしないわけで、 なんらかの「強度」の観念はあるわけだ。早い話が、Talmyのいう force-dynamicsだね。 で、問題は顔文字の人が言うように、これらの認知的な観念を使っても 説明しきれない部分が生成の人たちにとっては重要でさ、顔文字さんが、 1%でもあればいいと言っていたので、仮に、「1%問題」とでも名付け ますか。しかし、この1%のためにUG, UGと騒ぐ必要があるのかね。 BOBさんが注目しているような、もっと現実的な側面からアプローチする 方がよっぽど穏当だと思うな。 チョムみたいに、言語はある日突然現れた、という立場をとらない限り、 大方の人は進化論的連続にどう言葉の誕生の問題をのせるかと言うのが 問題意識になるよね。認知だと割と問題なく入っていける可能性があって、 日本だと山梨先生とかそう言う方向での発言をしてるね。本家の進化論 自体が連続か断続かで別れてるから、難しい問題なのは間違いないけど。 >iconicityとか、人間が事態をどう捉えるのかの「見立て」、「メタファー」といった >方面からの考察がなければいつまでたっても thematic hierarchy の本質の >解明に近づくいていくことは不可能だと思います。 raisingの問題と照応に関しては、Langacker 1996, Van Hoek 1996で メトニミーからのアプローチが提案されているように、文法現象との絡み だとメタファーよりもメトニミーじゃないかな、まず注目すべきは。 メタファーに関しては、いわゆる統語的な現象に説明を与える道具 として使える可能性があるのかよくわからない。。。 どなたでもいいんで、知ってたら教えてもらいたいんですが、 いわゆるthematic rolesをさらにdecomposeしたものは提案されているん でしょうか?それともどの人にとってもagent, theme, goal etcが primitive?逆に、generalizeしたものならあるけどね(Dowty 1991など)。
101 :
B.O.B :2001/08/05(日) 18:35
> どうあっても俺を休ません気だな(藁 お互いよくやるよって感じですな。 > それまでの既成概念の破壊と新しい概念枠の創造だってこと、忘れてないかい? ハイハイ。結局最後は宗教の宣伝文句めいてくるのよね。MPは、「既存の物理学では説明できない驚異の波動パワー」と全く同じ意味でフロンティア精神に富んでるし、私に必要ないってことは認めるよ。例の宗教に勧誘された理系のあんちゃんたちもその手の「既成概念の否定」とやらに踊らされ、世間の人たちを「あいつらは何もわからない、かわいそうなやつらだ」と思うようになったんだよね。君はそれと同じだよ。 > 一度も聞いたことのない表現でも母語話者にはOKかダメがを判断する直観 君こそ人の話、全然読めてないね。人間は初めてみた形のものでもうまく掴むこと ができるし、掴めない形のものだったらパッとみて『これは掴めそうにない』って 分かる。見たことがないものでも、例えば『尻尾が3本ある犬はいるか』っていう問いに、パッと「そんなものはいない」って答えることができる(その知識が本当に正しいとは限らなくても、直感的にそう思う)。こんな直観的判断能力は、一体どこから生じているのさ?すごい仕事だぜ、考えてみるとこれは。 こういった能力を真剣に考慮すれば、一見不可能な問題に見える「言語の学習」という大仕事が、脳にできないかどうかそう簡単に言い切れる筈がない。これこそ真のフロンティアだと思うね。 > わはは。文法的には可能だってどうしてキミに分かるんだい? やれやれ、大人気ないねえ。文法的な範疇(例えば定節・不定節)という概念は、事実を見ていく上で到底放棄できない種類のものだ。文法的な範疇に基づいた規則の一般化、というアイデアを放棄するまで radical じゃないよ私は。文法的範疇とは何かという問題に関しては(私が今擁護してる立場では)人間の一般化能力および抽象化能力の賜物である、ということくらいしか言えない(つまり殆ど何も分からない)けどね。 > *We said John to be guiltyと言えそうなもんだがな。 君は形式ばかりで意味をみないからそう短絡的になるんだよ。say に control verb としての用法がないのには別の理由があるんだろうし、それを説明する方法もたくさんある。 それにね、"be said to" と "say that" じゃあ一見似てるけど意味は全然ちがうよ。 前者は命題の一種のモダリティをあらわしてるわけだし、後者は verbs of communication だもん。verbs of communication は、be said to の場合と違って2つの statement を含んでいるじゃないか。くだらない墓穴を掘って、語るに落ちるのはあんたの方だ。 > そうやってお話しをでっちあげて説明したことにしておこう、 たたき台っていっただろ。君もだんだん本性が見えてきたな。機能論と一口に言っても、発話の労力(長さ、複雑さetc.)とprocessing の容易さのつりあい、人間の認知のスキーマ、情報構造など無数のファクターが相互作用していて、それを一気呵成に全部説明しようというのは無謀というものだ。個別の概念だけを見ていると、いかにもad hocに見えるが、認知系の研究を評価するときにはその辺の難しさを割り引いて考えてあげないといけないと思う。
改行してよ・・・・・
103 :
ねええ :2001/08/05(日) 21:11
マターリしようよ。 現チョム派も、反チョム派も、 「旧チョムが欠陥だらけの体系だった」という点では 共通認識に立っているはず(ということになる)んだからさ(藁
104 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/05(日) 22:38
おもしろひ。 わたしゃ門外漢だけど、BOBさんに一票。 人間の言語能力の1%が説明できないからといって、 UGの理論が正当化されるわけではないよね。 常識的に見ても、そこには大きな飛躍あり。 飛躍がうまく科学的発見に結びつけばいいけど、 間違ってたら悲惨。おれの20年を返せ、とかさ。 笑えない。
>現チョム派も、反チョム派も、 「旧チョムが欠陥だらけの >体系だった」という点では 共通認識に立っているはず >(ということになる)んだからさ(藁 あれ、そうだっけ?顔文字さんにとっては旧チョムは 語法研究に過ぎず、MPになってようやく本格的な生成文法の 誕生だと言ってたと思うけど。でも、顔文字さんとかかり 助詞さんであきらかに立場が違うからね、同じ生成でも。
106 :
みなさ〜ん!最高ですかー? :2001/08/06(月) 00:38
ちょむヲタ「最高でーすっ!」 ゴタゴタ抜かしてないで,ちょむ法源尊師に足裏診断でも してもらってこいや,ゴルァ
107 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/06(月) 01:42
ワラタ
108 :
(´∀`) :2001/08/06(月) 04:58
おまたせ。
>>100 , 104
おいおい、おれは「たとえ1%でもあれば」と言っただけで1%だと断言したわけではないよ。
その上で
>人間の言語能力の1%が説明できないからといって、
>UGの理論が正当化されるわけではないよね。
にはまったく賛同できないな。上にも書いたようにすべての種固有の生物学的資質能力は共通の遺伝情報と
個体の経験の相互作用の所産と見るのが妥当だと思う。人間言語だけその例外だと論証するのはヘンタイ、
いやタイヘンだぞ。1%でもUGを援用しなければきれいに説明できない言語の能力と習得に関する事実が
あれば、反対派はそれを看過してはいかんよ。
>言語はある日突然現れた . . .
当然、文字通りの意味で誤解してはいないよね。
ご指摘の漸進進化vs.断続平衡論争は、人間言語が生物学的遺伝的能力だと認めた上で、その起源と進化を巡る
論争だよ。UG自体の是非論とは次元が別(UGを否定すればその進化論争自体がナンセンスなわけだ)。
チョムが激しく批判するネオ・ダーウィニズムの学者たちの中にもUG仮説自体は支持する人たちがたくさんいるな。
一方で、断続平衡理論をたたくことがUG仮説をたたくことだと勘違いしてる(結構著名な)学者もいる。
それからあなたはいいポイントをついていると思うけど、俺が上で言った「認知言語学は系統発生と個体発生を
混同しているだけでは」という疑問にレスしてくれたらありがたい。認知の立場はUGの起源を論じる時に極めて
有効だと思うよ。そうやって発生した言語能力が遺伝情報としてヒト種に共有されているというのがUG仮説。
この部分を否定して、俺ら一人ひとりの母語獲得(個体発生)がそっくりそのまま系統発生を繰り返している
(ヘッケルの反復説)と言ってるように聞こえるのだが、違ってたら指摘してくれたまえ。当の山梨氏も
その点は認識していたと思う(個人談)。
>いわゆるthematic rolesをさらにdecomposeしたもの
いうところのfine-grained semanticsの立場かな。心理動詞や予格交替などを巡って関連する議論がよく
あったように思う。PesetskyのZero Syntaxとか参考になるかも、です。ま、俺的には構造のなかに
エンコードするのはmacro-role/proto-role的なもので十分かも、とも思うんだけどね。
109 :
(´∀`) :2001/08/06(月) 05:00
>>BOBちゃん
>結局最後は宗教の宣伝文句めいてくるのよね
結局最後は議論を避けて捨てぜりふめいた逃げ口上になるのよね。キミは同じことを量子力学についても言わなければ
ならないだろうよ。例えば二体問題にだけ興味があるなら古典力学で間に合う。キミの関心にとってHPSGだけで
句構造は「説明」されるらしいのと同じ。しかしそれ以外の領域に関心がある人がそれでは満足できないっていうのを、
キミがどうこういうこと自体、オカド違い、僭越に過ぎるってもんだろ。まるでキミが科学の番人みたいな口振りだよ。
言語、精神、意識、これらが既存の科学だけでかたのつく「イージープロブレム」だと信じているキミこそ、俺は
アホダラ教の人かと疑ってしまうよ。
>人間の一般化能力および抽象化能力の賜物である
系統発生レベルではまさにその通りだと俺も思っていることは確認しておいてくれ。個体発生レベルを巡っての
意見対立だ。その賜物をヒトは種固有能力として遺伝的に享受しているのかいないのか、だね。
>say に control verb としての用法がない
論点はずしたな。We said John was guilty / We said John to be guilty の最小対を目の前に提示されてなお、
sayのcontrol verb性が問題になっていると思うキミは素晴らしいよ。なるほどキミには徹底的な学習が必要だ。
>前者は命題の一種のモダリティをあらわしてるわけだし、後者は verbs of communication だもん
それが都合が悪くなればその都度お話をでっちあげてるだけ、っていうんだよ。
キミの幼稚な科学信奉でも、どのような面白い一般化が得られるか、一見無関係に見える事象をどのように関係
づけられるかが科学的思考の腕の見せ所であることは認めるよな。その関係づけの深さが機能主義と形式主義では
全然ちがうのだよ。詳しくはいわんが例えば
*We say John to be guilty / *It seems John to be guilty / *John seems is guilty / *We tried John to leave
が全部、個々の文の意味機能とは無関係に同じ理由で排除されるということを教えてくれるのが形式論の分析。
その都度別個のお話を考えなきゃならんのが機能論の分析。もちろん前者が誤った一般化であることが判明する
可能性はある。しかしアプリオリに前者を棄てて後者を選ぶのが正しいと思う奴の気が知れんよ、俺は。
*John seems it is likely to be guilty (cf. it seems John is likely to be guilty)
*What do you wonder who said John bought yesterday
この二つの間に関係性を発見し、母語話者はそれぞれを学習しなくてもそれらや無限の類例をあらかじめ排除できる
と提案するのが俺らの立場。全然関係ない、みんな学習よ、というのがキミらの立場。とりあえずはいろんな立場があって
いいんだよ。
>発話の労力(長さ、複雑さ
ほお。では John seems to be guilty / *John seems is guilty で、どっちが労力がいるのかな? もちろん、空範疇を
認めたくないらしいキミにとっては、「単純に語数だけでは決められない、その認知論的意味機能を担う形式としては
云々」っていう話しにならざるを得ないだろう。それがご都合主義の単なる与太話だというんだよ。
>個別の概念だけを見ていると、いかにもad hocに見えるが、認知系の研究を評価するときにはその辺の難しさを
>割り引いて考えてあげないといけないと思う
同じ寛容さをどうしてまだ始まったばかりのMPに対しては示せないのだね。キミのチョム批判は非論理的感情論だと
詰られてもしょうがないぞ。
ま、口汚いのはお互いさまだが、俺らのけんかを(真面目に)面白がってくれてる人もいるだろうから、よかったら
またレスしてくれ。
>>105 よく覚えてるね。ちょっと言い訳っぽいけど、俺の主張がチョム支持派一般のコンセンサスではないことはちゃんと
了解してやって下さい。生成派の多くから見ても、俺の立場は超過激なはずだよ。
>>106 キミも最高。チョム批判を気取る連中のバカさかげんがよく分かる。BOBちゃんが泣いて喜ぶぜ。
110 :
(´∀`) :2001/08/06(月) 05:03
予格 → 与格 (スマソ)
111 :
B.O.B :2001/08/06(月) 07:24
>>顔文字 量子力学とか持ち出したがるところも新興宗教っぽさをかもし出してるよな。 量子じゃなくてフロギストン(燃素)ってことにならないといいけどね、あんたらが探求してるのは。 > 言語、精神、意識、これらが既存の科学だけでかたのつく「イージープロブレム」だと> 信じているキミ そんな風には信じてないが、その オルタナティブサイエンス が チョムスキー理論でないことは信じてるよ。まあいいや。プロパガンダ戦はこの辺にしておくよ。言いたいことは言ったし、『信者』相手じゃあとは平行線だ。 > 系統発生レベルではまさにその通りだと俺も思っていることは OK。系統発生に関する議論はまた別問題だね。 > が全部、個々の文の意味機能とは無関係に同じ理由で排除されるということを教えて>> くれるのが形式論の分析。 君には意味の違いの話は難しいみたいだね。"be said to" / "It is said that..."ってのは、"say" とは形式的には関連してるが意味機能は違うんだ。 後者は個体と命題(可能世界の集合)との関係をあらわしているが、前者は命題だけをとる論理演算子としてあつかうべきなんだよ。 たとえば、"Someone reluctantly said John was smart vs. *John was reluctantly said to be smart (by someone)./*It was reluctantly said ..." の違いがそれで説明できるし、 何で It is said that John is smart vs. *That John is smart is said. (cf. That John is smart annoys me.) なのかもそれで説明できる。minimalist がどんな珍妙な解答をこれらの最小対にあたえるか、聞かせてプリーズ。 つまり X is said to be ... と It is said that X is ... ってのは、X must be ... と It is necessary that X is ... のような関係にあって、前者は述語に様相をかけていて、後者は文全体に様相がかかっている。この2つはスコープ関係などに関して同義ではないけど、多くの場合同じ意味内容を伝えることになる。 文を様相量化する表現と述語を様相量化する表現が相互可換でなくても何の不思議もないから、*It seems John to be guilty などに関してこれがアウトになる理由をわざわざ説明する必要はない。
112 :
B.O.B :2001/08/06(月) 07:25
> ほお。では John seems to be guilty / *John seems is guilty で、どっちが労力が>> いるのかな? 一般化して考えよう。長さという点ではこの場合たまたま前者だが、時制・人称を担わせるといった観点からすると後者だね。定節の方が一般に多くの情報をもっている。つまり、(主語・時制・人称がomitされた)不定節で表現できることは全て定節でも表現できるが、逆は成り立たない。 このことから、定節と不定節のどちらも可能なときは定節を用いようとする傾向が生まれるし、また、定節が用いられたときには、不定節では表現できないことを話者は伝えようとしているのではないかという(聞き手側の)推意が働く。これ Levinson 流の Q-Implicature. 空範疇を認めないなんていわないよ。少なくともHPSGでは認めるけど説明に必要な最小限にとどめようという姿勢でやってる。ついでに君知らないみたいだけどHPSGでは、control 構文を意味的な観点を取り入れて分析してる。 > 同じ寛容さをどうしてまだ始まったばかりのMPに対しては示せないのだね。キミのチョ> ム批判は非論理的感情論だと詰られてもしょうがないぞ。 チョム理論が非論理的で非生産的だと思っているからさ。それに chomskian は今の理論言語学研究の中で majority を占めているってことを忘れてこまっちゃ困る。認知の人たちがああやっきになって生成文法批判をするのも、言語研究への情熱があればこそ、言語学全体の前進を望めばこそ…じゃないかと。胡散臭い人も多いが。 >> 104 面白がってくれる人がいるのは嬉しいです。こんなとこで論争にうつつを抜かしているのもあながち無駄なことではないという気がして。 実際にチョムスキー理論に20、30年を費やしちゃってる人にとって、チョム理論の放棄は自分の人生の否定につながる到底受け入れがたいことでしょう。だから最近のチョムの教えが理解できなくても、わかった振りしてついていくしかない。アワレな救われない魂たちだ。自業自得ですがね。
113 :
B.O.B :2001/08/06(月) 07:27
> ほお。では John seems to be guilty / *John seems is guilty で、どっちが労力が>> いるのかな? 一般化して考えよう。長さという点ではこの場合たまたま前者だが、時制・人称を担わせるといった観点からすると後者だね。定節の方が一般に多くの情報をもっている。つまり、(主語・時制・人称がomitされた)不定節で表現できることは全て定節でも表現できるが、逆は成り立たない。 このことから、定節と不定節のどちらも可能なときは定節を用いようとする傾向が生まれるし、また、定節が用いられたときには、不定節では表現できないことを話者は伝えようとしているのではないかという(聞き手側の)推意が働く。これ Levinson 流の Q-Implicature. 空範疇を認めないなんていわないよ。少なくともHPSGでは認めるけど説明に必要な最小限にとどめようという姿勢でやってる。ついでに君知らないみたいだけどHPSGでは、control 構文を意味的な観点を取り入れて分析してる。 > 同じ寛容さをどうしてまだ始まったばかりのMPに対しては示せないのだね。キミのチョ> ム批判は非論理的感情論だと詰られてもしょうがないぞ。 チョム理論が非論理的で非生産的だと思っているからさ。それに chomskian は今の理論言語学研究の中で majority を占めているってことを忘れてこまっちゃ困る。認知の人たちがああやっきになって生成文法批判をするのも、言語研究への情熱があればこそ、言語学全体の前進を望めばこそ…じゃないかと。胡散臭い人も多いが。 >> 104 面白がってくれる人がいるのは嬉しいです。こんなとこで論争にうつつを抜かしているのもあながち無駄なことではないという気がして。 実際にチョムスキー理論に20、30年を費やしちゃってる人にとって、チョム理論の放棄は自分の人生の否定につながる到底受け入れがたいことでしょう。だから最近のチョムの教えが理解できなくても、わかった振りしてついていくしかない。アワレな救われない魂たちだ。自業自得ですがね。
114 :
坊や :2001/08/06(月) 14:19
お久しぶりです。>顔文字さん
横レスなのでsageますが、一つ確認させて下さい。
>>77 thematic hierarchy なるものを認めることのできる俺らの能力
のルーツを統語構造を組み上げて定義する能力の中に求めるのが俺の立場。
これはHale&Keyserの考え方を採ってるんですよね?
>>99 それぞれの項が担うθ役割はその項が出現する構造中での相対的
位置関係によって決まり、その決め方のhierarchyがuniversalだとい
うことなんだよ。Agentだから最上位位置にリンクされる、のではなく、
最上位位置にMergeされたものをAgentと解釈する、ということ。だか
ら統語計算内ではθ役割は何の働きもせず、semantic selectionなど
というものもないと考える。
これもAgentの解釈なんかH&Kみたいですけど、「構造中での相対的位置
関係」により決まるってことはLarsonのようなrelativized UTAHのよう
なものを考えてるんですか?
115 :
坊や :2001/08/06(月) 14:21
×:Larsonのようなrelativized UTAHのようなもの ↓ ○:Larsonのrelativized UTAHのようなもの
116 :
(´∀`) :2001/08/07(火) 00:29
>>111 .112=113
おいおい、二重書き込みとは卑怯な奴だ(笑
>チョムスキー理論でないことは信じてるよ
俺の場合は、現在のチョム理論であると信じてはいないが、そこから生まれるものへの期待は大きい、ってなとこだ。
>意味機能は違うんだ
そのことをどうして母語話者は分かるのか、を最初から問題にしているんだよ。見たままばっかり言ってちゃだめだぞ。
>It is said that John is smart vs. *That John is smart is said. (cf. That John is smart annoys me.)
>minimalist がどんな珍妙な解答をこれらの最小対にあたえるか、聞かせてプリーズ。
俺はあまり例文の分析中心の文献は読まないから、他の人がどんなスマートな分析を既に出しているかよく知らん。
その辺はかかり助詞氏のほうが詳しいだろう。で今、「たたき台」として即興で思いついたことだが
It is said that John is smart
がOKであることからこの場合(say/saidに選択された)CPは格素性を持たないと分かる。すると
*That John is smart is said.
ではTの格素性が未照合のまま残り、派生は破綻。以上。
ささ、せいぜい叩いてみな。断っとくが俺の即興分析がいかにダメダメでも、それがそのままミニマリストがダメダメと
いうことにはならないんだぞ。で、キミのその中高生に英語を教えているような講釈はキミ自身の思いつきなのか、
人の受け売りか。
>文を様相量化する表現と述語を様相量化する表現が相互可換でなくても何の不思議もないから、*It seems John to be guilty
>などに関してこれがアウトになる理由をわざわざ説明する必要はない。
またこれね。母語話者がその一文をアウトだと判断する時には様相スコープに関する直観(まさか明示的知識とは言うまいな)
が動員され、例えば *John tried Mary to leave. に対しては別の直観が動員されてるってわけだな。その直観がどこから来たかは
ほったらかしにしてか。それは重要な一般化をmissしていると、なぜ気づかない。「わざわざ説明する必要はない」というのは
こういう一般化から個々のケースをfollowさせられた場合に吐くセリフだよ。
117 :
(´∀`) :2001/08/07(火) 00:31
(つづき) >定節と不定節のどちらも可能なときは定節を用いようとする傾向が生まれるし、 全然John seems to be guilty / *John seems is guilty への答えになってないね。この場合定節が可能でないことをどうやって 学習したのか、をまず言ってくれなきゃ。それに定節のほうが労力がいるのならむしろ不定節を用いる傾向が生まれるはずだろ。 自分で言ってることも分からんらしい。 >(主語・時制・人称がomitされた)不定節 キミの句構造にはTは初めからないはずだから、時制・人称ってのは動詞の語彙素性ってことでいいんだな。そして不定説では 常に主語がない、と。なるほど、だから *We said John to be guilty をコントロール構文としか見れないという致命的ミスを 平気を犯せるわけだ。了解。 >説明に必要な最小限にとどめようという姿勢でやってる ミニマリストはそうではないと言いたいのだろうが、それはキミが無知なだけ。早い話が句構造を定義する必要最小限はHPSGでは ない、とbare systemは示唆している。 >control 構文を意味的な観点を取り入れて ミニマリストはただ「取り入れる」だけではないな。control自体というより、control補文のT headの素性構成に基づいてcontrol構文の 成否やそれに連動する意味解釈の違いを、個別言語間の相違を含めてきれいに説明している。ほんとはcontrolなどという特別なものはない、 と言いたいところだけどね。 >チョム理論が非論理的で非生産的だと思っているからさ。 ぷっ。よく知りもしないものをそうやって決めつけるキミ自身はすごく論理的だよ。 >chomskian は今の理論言語学研究の中で majority を占めているってことを忘れてこまっちゃ困る そりゃ事実に反すると思うが、キミはまるで与党のいうことはなんでも反対の野党気取りだな。それが科学的態度ってわけかい。 果てしなく幼稚な奴だ。 >言語研究への情熱があればこそ、言語学全体の前進を望めばこそ だったらキミのような態度は一番慎むべきだと思う。あらゆるアプローチを同等に認めなけりゃいかんと言ってる俺に、どうあっても チョム理論だけは許さんとヒステリックにわめいているだけのキミが何をほざく、ってな感じ。第一、チョムはキミにとっておいしい たたき台を提示してくれてるのじゃないのかね。チョム理論がなけりゃ、それにたかるキミのようなハイエナくんの居場所もないだろうに。 キミはHPSGをチョム理論とは完全対立するものと思っているようだが、チョムの思想のどれだけ多くを受け容れた上での枝葉の論争を しているに過ぎないか、を考えてみるこった。 横レスだが >実際にチョムスキー理論に20、30年を費やしちゃってる人にとって、チョム理論の放棄は自分の人生の否定につながる >到底受け入れがたいことでしょう。だから最近のチョムの教えが理解できなくても、わかった振りしてついていくしかない。 >アワレな救われない魂たちだ。自業自得ですがね。 低級な煽り文句はやめとけ。自分の値打ちさげるだけだよ。つってももう地の底まで落ちてるから手遅れだが。そんなしみったれた了見で 生成やってるやつがどこにいるんだ。チョム批判ゴッコして自分が賢いと見せたがる「胡散臭い人」は掃いて捨てるほどいるけどなぁ。
118 :
(´∀`) :2001/08/07(火) 00:32
>>114 お、懐かしい人が……。元気にしてたかい。
>Hale&Keyserの考え方を採ってる
そーです。詳細はいろいろあるだろうけど、split VPの基本精神はまさにH&Kにあると思うよん。
>relativized UTAH
んー、相対的位置関係といったけど、たとえばAgentは最上位位置に限定されておりこの位置に
関係づけられない項はAgent解釈を受けられない、とする点では俺のは絶対的UTAHになるのかな。
ちょっと突っ込んでみてちょーだい。
横レス。相対的vs.絶対的thematic hierarchy。かなり前から思って いたけど、相対的の方はtheta-roleがprimitive(あるいはnear-primitive) と仮定しないと成立しないような気がするがどうなんだろう?
120 :
衝動派 :2001/08/07(火) 01:18
ぎゃあ!「相対的、絶対的UTAH」の誤りぃー!
ついでに
>>62 俺へのレスだったらしい。言いたかったことはフォーダ的モジュールのこと。MPでは
ある意味、内容がスカスカだもんモジュールを語ってもあまり面白くも何ともない。
HPSGは精神のモジュラリティに関してどんな立場を取っているんだろう?俺、アホだから
わからん。
ついでに小心者様に、(i)我々の心的機能が多数のモジュールの集合だとして
(ii)そのモジュール群が「表示」・「表象」と呼ばれるインターフェースを介して
接しているとして、どの部分が我々の意識にのぼる部分だろう?ジャッケンドフは
PFだけだと言ってます。僕はものすごく納得してしまいました。
JackendoffがPFだけと言ってるのは「言語に関して」の話しね。 The Architecture of Language Facultyの最後のところ。 話し変わるけど、ChomskyのドラフトにあったのでGlotの Distributive Morphologyのstate-of-the-artを読んだわさ。 ジャッケンドビアンなアタシには少し頷けたわさ(笑)
122 :
(´∀`) :2001/08/07(火) 03:17
横レスの横レス。 >相対的の方はtheta-roleがprimitive(あるいはnear-primitive) と仮定しないと成立しない よく分からん。補足きぼんぬ(古っ >ジャッケンドフはPFだけだと言ってます 俺もそう思う。でさ、どっかで言ったんだけど、例文とかいって俺らが議論してるのはそういう意識レベルに届いたものが さらに当該言語の音声解釈を受けた、いわば言語のコアからはそうとうに乖離したものっていう気がするんだけど、 それだけ論じててどうしてFaculty of Languageの真相に迫れると思うんだろうか。今のところそれ以外に手がない、って のが実状かな。 よかったらDMスレの応援に回ってくれ。絶滅の危機に瀕したスレッドを救おう(笑 distributedだ、どーでもいいけど(藁
123 :
B.O.B :2001/08/07(火) 05:47
> おいおい、二重書き込みとは卑怯な奴だ(笑 ありゃ、スマソ。半角文字が多すぎるとエラーがでるとかで梃子摺った。 >(say/saidに選択された)CPは格素性を持たないと分かる。 そういうのが otherwise unmotivated assumption というのだ。意味的な動機付けを放棄して辻褄合わせして、分かった気になってるところが非生産的。 ところで、そもそも"sayに選択されたCP"なんてTから見て、格表示するべき対象かどうかどうやって判別すんの? > で、キミのその中高生に英語を教えているような講釈はキミ自身の思いつきなのか、 > 人の受け売りか。 さて、自分で思いついたことだけど、可能世界意味論知ってる人だったらわりとすぐ思いつくことじゃないかな。 >「わざわざ説明する必要はない」というのは > こういう一般化から個々のケースをfollowさせられた場合に吐くセリフだよ。 文修飾詞と述語修飾の違いでしょ? 形容詞は名詞、副詞はそれ以外の述語等にかかる、といったレベルの、表現のクラスによって用いられるコンテクストが違うというごく基本的な原則からでてくることだよ。 中高生への講義とかいってあんたわかってんの?わかってないんならあんたは… ま、ホントは「わざわざ説明する必要あり」なのかもしれんけどさ。 全然John seems to be guilty / *John seems is guilty への答えになってないね。この場合定節が可能でないことをどうやって > 全然John seems to be guilty / *John seems is guilty への答えになってないね。 やっぱり全然フォローしてないじゃないか… seem to be ってのも be said to be と同様にモダリティとして扱うんだよ。意味的には、seem to be ってのは、is/was(これは時制だけど仮定法にもなる)/may be/must be/supposed to be/...なんかと paradigmatic な関係にあるわけ。もっとわかりやすくいうと seem to を助動詞として見てるわけ。俺が最初に言ったのとはかけ離れちゃっててミスリーディングだったかもしれないがね。 > T headの素性構成に基づいてcontrol構文 どんな素性構成だよ? subject control と object control をそれぞれ可能にする都合のいい素性が頭の中に転がってるって?どういう意味で意味素性なのかマジ疑問。
124 :
B.O.B :2001/08/07(火) 06:02
> よく知りもしないものをそうやって決めつけるキミ自身はすごく論理的だよ。 それがワイドショーにでてた某宗教の二枚目スポークスマンのバカの一つ覚えみたいだっていう! > あらゆるアプローチを同等に認めなけりゃいかんと言ってる俺に あんた微妙に態度変わってねーか?(藁 どのみちチョムスキー理論に今さら存在価値を擁護する実際的必要はなかんべ。俺に死刑判決をだされたところで死なんだろ。死ねばいいのに。 > HPSGをチョム理論とは完全対立するものと思っているようだが、チョムの思想のどれだ> け多くを受け容れた上での枝葉の論争 前にどっかで書いたことだが、俺はチョムの仕事の最初の方は立派だと思っているよ。そのあとおかしくなっちまった。理論言語学の世界でChomsky派が主流だってことは、少なくともアメリカ、韓国、日本では揺るぎがないと思うけどね。 そうしてできたコミュニティの中で、何の反省もなく移動だ派生だリコンストラクションだと、何の根拠もない神学論争で騒いで言語学者ぶっている腐った(実際はちょっと愚かなだけで悪いやつらじゃないんだが; あんたも含めてな) 連中が許せないのさ。 そうやって自分達のコミュニティに、チョムスキーの威光に守られて、自分達に反対することをいうやつがでてくるとほとんど自動反応で「あああんなのはダメだ何もわかってないすぐつぶれる」って気持ち悪いったらありゃしない。簡単なモデル意味論すら理解してないやつが多いのにね。 狂犬のようにわめいたって世界の変化が促進されるわけじゃないかもしれないが、それでも何もせずにはいられない。それが Bubble of Bubbles の存在の理由。でも闘りあって ばかりもいられないので、もうじき消えるかもしらん。言いたい事あったら言っとけよ。
>それがワイドショーにでてた某宗教の二枚目スポークスマンのバカの一つ覚えみたいだっていう! だから何よ?それがよく知りもしないものをそうやって 決め付けてることに対するエクスキューズになるとでも 思ってんの?よく調べてからちゃんと突っ込めば? あんたもワイドショーみたいにぎゃーぎゃー騒いでん じゃないの!そんなんじゃ、いいこと言っても相手に してもらえないよ。
126 :
坊や :2001/08/07(火) 14:31
>>118 >元気にしてたかい。
お蔭様で。ちんたらやってます。
> >relativized UTAH
> んー、相対的位置関係といったけど、たとえばAgentは最上位位置に限定されておりこの位置に
> 関係づけられない項はAgent解釈を受けられない、とする点では俺のは絶対的UTAHになるのかな。
> ちょっと突っ込んでみてちょーだい。
絶対的vs.相対的UTAHに関してはBakerが議論していましたが、相対的UTAHを採った場合、項が
2つ以上出てきたときのみThematic Hierarchyについて考えることになるので、1項動詞間に
見られる unergativeとunaccusativeの違いが構造で表すことができないと言っていたように
思います。尚、この議論の前提としてνを仮定していませんでした。ですから、もしKratzerが
言うように、Agentは動詞(あるいはMarantzianの√)の項ではなくνの項だとすると、相対的
UTAHを採ってもunerg/unacc distinctionは扱えると思います。
以下、突っ込みではなく探りの質問。
【1】統語構造がθ役割を決めるというのがH&Kのleading ideaだったと思いますが、そのspirit
自体はLCSと全く変わらないと思うんですが、どうでしょう?
【2】上のレスからははっきり分からないのですが、顔文字さんはH&Kのように[vp V VP]のような
syntactic relationからAgentの解釈を出そうと考えてるんですか?最上位位置ということは、三重
のVPであれ、二重のVPであれ、一番上のVPのSpecにあるNPのみが Agentになることだと思いますが、
もしそうだとしたら、それは絶対的UTAHにならないような気がします。あと、単一のVP(unergative)
の場合はBare Phraseだと[V NP]の構造になるのでも、項が一つしかないなら、最上位ですよね?とす
ると、上にあげたunerg/unaccの問題が出てくるような。H&Kの分析を広げたChomskyのようにunergative
は"hidden transitive"だといえば済むのかもしれませんが。(この仮定はちょっと危ないかなと思います。)
ほかにも思うことがあるのですが上手く提示できないので、とりあえずこれくらいにしておきます。
僕のレスの解釈もどこかで間違ってるでしょうし。
ところで、全く関係ないですが、
> アホダラ教
僕は「あつぅ、あつぅ、あつぅー」の人が好きでした。
127 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/07(火) 17:29
/ λ / λ ..m/~\ / /λ // ν/λ_ / / //λ _ 、_,#ν  ̄ ̄ ̄ \ / 〃ν/λ ( ̄ヽ λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / /###/λ \● /λ < ハァハァ…逝きそうよ | ν W### .∧ ∧ \ /ヾ \________ | νW λ ` ー―´ ノ : / | | /ζ λV V V V/ / //| | ノλ # λ| |/ / / //| | /⌒\ |λAA/ / //// | | ● ζ| : |λ./ / ////| \ \_/ || / // // \ ι # :" / ////// ―/ / /λ/ 〃 〃 //λ/―< |-||||-|#| ||#ζ \ |-|:|-|||:|‖#ζ. \ _|:|-||| |-||ノ ヽ / |-|.||-|⌒" ν | / /-/~|-| ν | / |-|ν|-| ι | / し |-| | | ν W| |
128 :
(´∀`) :2001/08/07(火) 22:58
いやあ、意地っ張りのBOBくんにはお手上げだぁ ヽ(´ー`)ノ
>どんな素性構成だよ
Z. Boskovic, The syntax of nonfinite complementation. (MIT Press) でもみてみるといいよ。
英語とフランス語でECM/Controlの分布が逆転することと、それに連動するイベント解釈の相違を両言語の
不定詞TがPROに対するnull Caseを照合するための素性構成が異なることに関係づけて分析している。
subject control/object controlは別問題だ。多分minimal distanceの話しだろう。
どうせまた「そういうのを余計なassumptionというのだっ、キィーッ」だろ? はいはい、分かったよ。
>あんた微妙に態度変わってねーか?
俺のこれまでの書き込みをちゃんと読まずに俺に噛みついてきたのか。俺がわけもなく生成以外はみんな糞みたいな
発言したことが一度でもあるかな。たとえば
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gengo&key=992639304の55を 見てくれ。キミとよく似た口調で認知系の一部をけなしてるけど、それこそ「言語学全体の前進を望めばこそ」だと
分かってもらえると思う。
>俺に死刑判決をだされたところで死なんだろ。死ねばいいのに。
そういうこと言うからキミはすごく損してるんだよ。
>>125 のお嬢さん(?)の言うとおり。いい加減に気付けばぁ?
ってもまあ、コテハンのキャラ作っちゃったし、今さら後には引けん、自分で自分を追いつめちまった、ってとこか。
>言語学者ぶっている腐った(実際はちょっと愚かなだけで悪いやつらじゃないんだが; あんたも含めてな) 連中が許せないのさ。
そうやって独りよがりの歪んだ義憤に打ち震えてるキミを俺はどういうわけかそれほど憎めないんだよな、残念ながら。
>もうじき消えるかもしらん。言いたい事あったら言っとけよ。
なんだ、もう尻尾巻いて退散? つまらん。 今度はもっと理性的かつ上品にいこうぜ、お互い。
129 :
(´∀`) :2001/08/07(火) 23:00
>>坊やさん、 >Agentは動詞(あるいはMarantzianの√)の項ではなくνの項だとすると、相対的 UTAHを採ってもunerg/unacc distinctionは扱える そうだね。問題は複数の内項の関係かな。ThemeとGoalで、仮にTheme>Goalだとしよう。絶対版だとThemeの有無に かかわらずGoalは一定の位置にmergeされていなければならないんだろうけど、相対版だとThemeがない場合はGoalは いわばTheme位置に繰り上がってもよいことになりそう。 これはUTAH自体をどのように考えるかで問題の大きさが異なる。どっかに書いたけど、俺はUTAHをちょうどPF側における LCAみたいに、構造に意味解釈を与える際の効率化原理みたいなものだと考えたいの。あるコンフィギュレーション全体が いわばパターン認識みたいに解釈され、その中でこの項はこの位置にあるからAgentだ、Themeだ、って理解できる、みたいに。 すると絶対版のほうが話しがすっきりしていいんじゃないかと。いや、何となくだけどね。 >【1】 それがまさに俺のポイント。つまりLCSは統語派生によって組み上げられる構造の中にそのままエンコードされるものであって、 語彙部門における独立した表示レベルとしては破棄可能だ、と俺は考えてる。(知ってて訊いてるでしょ?) >【2】 Agentの位置については、俺の中でも実ははっきり決められない。多重VP内の最上位Specとすべきか、単純にSpec(TP)に すべきか、決め手が思いつかん。どっちも一長一短あるようで。 いちおうCollinsらに従って、非対格動詞にもsmall vはあり、そのsmall vのタイプがすなわち動詞のタイプだと考えてるので、 「単一のVP」の問題は未然に回避される。てか、DM的に言えばsmall vがないとそもそも動詞にはならないわけでしょ。 hidden transitiveの分析は、同族目的語とかの分析にうまく使えそうとは思うけど、ちゃんと考えてないからとりあえずパス。 どの辺が危ないと思うのか聞かせてちょ。 >「あつぅ、あつぅ、あつぅー」の人 ぶはっ、吉本の人じゃあ〜りませんか? 俺は「池野めだか」(だっけ?)ファン。
130 :
B.O.B :2001/08/08(水) 07:03
> 俺がわけもなく生成以外はみんな糞みたいな発言したことが一度でもあるかな。
けっ、生得説批判はやっきになって潰しにかかってたけどね〜
挑発で頭に血がのぼったかい?
> 「そういうのを余計なassumptionというのだっ、キィーッ」だろ? はいはい、分かっ> たよ。
そうだよ。それ以外にどんな反駁の仕方があるの?
丹念に分析を見ていって不整合を発見しても、それはその場限りのことでフレームワーク自体には何の痛手もない。あたらない占星術師がいても占星術自体は痛手を被らないのと同じだ。あいつはたまたま下手なだけだ我々と一緒にしてもらっちゃ困るってね。
前提とされてる部分は論証なしで用いられているわけだから、unmotivated assumption としか批判のしようがないじゃないか。
自然科学の看板を利用して、事実は必ずしも直観に合致する必要はないなどと嘯くが、かといってその事実をサポートする外的な根拠は(既に話題になったように)心理学からも脳神経科学からも情報科学からも一切提供されない。ていうか根拠がないことがむしろわかりつつある。
原理的に批判のしようがないんだ、それはえらくやばいことだって思わないの? 似非宗教と同一視されても仕方がないとも。
>>125 のお嬢さん(?)の言うとおり。いい加減に気付けばぁ?
いい加減に気づけばぁはこっちのセリフだよ。
惜しまれつつまとめに入っていくわけだが、
生成文法がのして来たときだって、ブルームフィールド的構造主義言語学勢力との確執があったろう。チョム本人は礼儀正しい人と聞くが、その下(藁) の部分ではここでやったようなケンカが繰り広げられたに違いないやね。
生成文法が生まれて、40年50年たったわけだがその役割はもうおわってるんだよ。Minimalist Program は既に、あえて言うならいびつな集団妄想でしかない「終わった」理論なんだ。
問題は、生成文法が台頭してきたときとちがって、それに替わる求心力のある枠組みがないことだ。これは言語学の多様化と前進を示すことだと思うけど、結果として世代交代が阻害される一つの要因になっている。MPはアメリカのどの大学の言語学科でも必須科目として教えられ、信者とsyntax嫌いの学生を拡大再生産している。完全に退場のタイミングを誤ったミスキャストだ。
こんなストーリーが正しい予見かいびつな妄想に過ぎないかどうかはいずれわかることだ。
> 今度はもっと理性的かつ上品にいこうぜ、お互い。
できたらね。気持ちはありがたくうけとっとくわ。
131 :
坊や :2001/08/08(水) 09:05
> >>坊やさん、 ゴッドファーザーは「さん」なんかつけちゃだめです!(笑 > そうだね。問題は複数の内項の関係かな。ThemeとGoalで、仮にTheme>Goalだとしよう。絶対版だとThemeの有無に > かかわらずGoalは一定の位置にmergeされていなければならないんだろうけど、相対版だとThemeがない場合はGoalは > いわばTheme位置に繰り上がってもよいことになりそう。 そうですね。ところで、ThemeとGoalの位置についてはDouble Obj. とPrepositional Dativeの 関係をどうとるかが絡んできますが、どうお考えですか?具体的には両者が関係ある、つまり一 方から他方を導ける、とするのか(Transformation)、両者は派生に関しては全く関係ないとす るのか(Base-generation)が選択肢としてありますが。ま、このIssueはかなりやっかいなので、 ぼんやりとでも思うところをお聞かせください。でも、H&Kを採るならBase-generationかな? > これはUTAH自体をどのように考えるかで問題の大きさが異なる。どっかに書いたけど、俺はUTAHをちょうどPF側における > LCAみたいに、構造に意味解釈を与える際の効率化原理みたいなものだと考えたいの。あるコンフィギュレーション全体が > いわばパターン認識みたいに解釈され、その中でこの項はこの位置にあるからAgentだ、Themeだ、って理解できる、みたいに。 > すると絶対版のほうが話しがすっきりしていいんじゃないかと。いや、何となくだけどね。 じゃ、Bakerと似た感じですね。 > >【1】 > それがまさに俺のポイント。つまりLCSは統語派生によって組み上げられる構造の中にそのままエンコードされるものであって、 > 語彙部門における独立した表示レベルとしては破棄可能だ、と俺は考えてる。(知ってて訊いてるでしょ?) たしかにある程度答えは予想しました。で、予想通りです。(笑 じゃあ、やっぱりここで「構造」と言ってるのは特定の範疇・投射とそれらの間で成り立つ関 係ってことでいいんですよね?具体的には【2】でも少し触れましたが、VとVPがHead-Compの 関係にある構造がCAUSEとして解釈されるって感じで。だとすると、この考えは範疇素性への 言及が不可欠ですが、顔文字さんも採っている「νが√を動詞化する」(もっと一般的にはν, n, a がそれぞれ√を動詞化、名詞化、形容詞化する;Marantz 2001)というMarantzの考えと どう折り合いをつけるんでしょうか? > >【2】 > Agentの位置については、俺の中でも実ははっきり決められない。多重VP内の最上位Specとすべきか、単純にSpec(TP)に > すべきか、決め手が思いつかん。どっちも一長一短あるようで。 じゃ、Agentは上に挙げたような「構造」から出てくるんではなくて、νにより付与される (Kratzer)とは考えていないということでいいですか? > いちおうCollinsらに従って、非対格動詞にもsmall vはあり、そのsmall vのタイプがすなわち動詞のタイプだと考えてるので、 > 「単一のVP」の問題は未然に回避される。てか、DM的に言えばsmall vがないとそもそも動詞にはならないわけでしょ。 「単一のVP」=√Pってことですね。 > hidden transitiveの分析は、同族目的語とかの分析にうまく使えそうとは思うけど、ちゃんと考えてないからとりあえずパス。 > どの辺が危ないと思うのか聞かせてちょ。 あ、hidden transitiveというよりかdenominal verbの扱いに関してでした。失礼。詳しくは覚 えてませんが、Kiparskyがいろいろ反例を挙げてました。以下はナイーブな戯言ですが、 unergativeに関してはH&Kのように Incorporationを仮定するよりも、MarantzianであるHarley が言っていたのですが、例えば、√laughがνかD(n in Marantz 2001)によって動詞になったり 名詞になったりすると考える方がすっきりするかなぁと思ってます。 > >「あつぅ、あつぅ、あつぅー」の人 > ぶはっ、吉本の人じゃあ〜りませんか? 俺は「池野めだか」(だっけ?)ファン。 これにレスがついたのが一番嬉しかったりします。でも、メジャーになる前の新喜劇やモーレツ しごき教室で活躍していたふとしちゃん(?)を知ってるとはお互い出身がばればれですね。 コマーシャル!(ピラミッド崩壊 ところで、「初級者スレ」でこのままやり取りしてていいんですかね?
132 :
(´∀`) :2001/08/08(水) 23:34
>>BOB 毎日暑いけど達者で暮らせよ。 >>坊やさま、 >ゴッドファーザーは「さん」なんかつけちゃだめです!(笑 いやあ、それを言ってくれるな。いつぞやは失礼なこといったかも知らん、許しておくれ。 (他人のふりみて我がふり直す、なんてね) >Double Obj. とPrepositional Dativeの 関係をどうとるか て、てめー、やっぱり知ってて訊いとるな?(全然反省しとらん) >H&Kを採るならBase-generationかな そう。一度アポとって彼らに俺の分析聞いてもらったことあるんだけど、base-generationだという点を Haleは確認したがってた。Keyserは始終( ゚Д゚)ハァ?という顔してた(爆 >VとVPがHead-Compの関係にある構造がCAUSEとして解釈される まあそうだけど、ちょっと前のRitter-Rosenのhaveの分析を一般化できれば、と思ってる。つまり V1-VP2の環境で、V1がVP2が表す下位事象に対してparticipantを増やす場合、その増やされた項は下位事象を 引き起こす側(Causer)か、下位事象によって影響を受ける側(Experiencer)か、の二つに一つ。V1自体が CausativeだからそのSpecがCauserというよりむしろ、SpecがCauserの場合のV1を便宜上Causative Vと いっておく、といったラインで。 >Marantzの考えとどう折り合いをつけるんでしょうか むう、鋭い…… νにはDM的に言うverbalizerと、MP的にいう格照合子、またEPP素性のlocus、外項に対するθ-marker、と 異なる働きが詰め込まれ過ぎてるように思う。実際はさらに因子化したほうがよい(AgrOに逆戻りかな)のかもと。上で 「νのタイプが動詞のタイプを決める」といったけど、動詞化子の部分、つまりは範疇素性は共通しているのだから、 「弁別素性」としてはもっと小さいものだけを取り出せばよい。そうやって出来上がる構造がどういうものか、明確な 答えは出せないけどやっぱりMarantzのは単純過ぎるのかも。nominalizationの分析でRoeperらがVP-adverbがderived nominal内で 認可されるからNP(DP)内にVPを設けるべきだってなことを言ってたと思うけど、だとすると n - v - root という分析が 要求されることになると思う。 >Agentは...νにより付与される (Kratzer)とは考えていない 俺はAgent = Causer + Volitionalityと理解してきたから、Causerが上のようなことでいずれはVP内にあるとすれば 問題はVolitionalityの出所だね。こいつを構造の中にエンコードすべきか、それとも意味解釈の段階で導入される、 構造に由来しない知識に含まれるとすべきか、が迷うところ。 >√laughがνかD(n in Marantz 2001)によって動詞になったり名詞になったりする 同じことがderived nominalについてはアヤシイ、というのが上の話し。以前どっかでroot DESTROYについて書いたけど、 ありゃ取り敢えず保留だね。正直、すまんかった(←って知ってる?) >メジャーになる前の新喜劇 「あの人は今?」吉本編なんてのがあったら見てみたいね。「よーし、よーし、よぉーし!」のアゴの人もオモロかったな。 >「初級者スレ」でこのままやり取りしてていいんですかね? 吉本スレたてる? あ、違うのか(笑
133 :
衝動派 :2001/08/09(木) 01:06
>>122 >> 相対的の方はtheta-roleがprimitive(あるいはnear-primitive) と仮定しないと成立しない
> よく分からん。補足きぼんぬ(古っ
補足する前に言いたいことが
>>129 で述べられてた模様。
>問題は複数の内項の関係かな。ThemeとGoalで、仮にTheme>Goalだとしよう。絶対版だとThemeの有無に
>かかわらずGoalは一定の位置にmergeされていなければならないんだろうけど、相対版だとThemeがない場合はGoalは
>いわばTheme位置に繰り上がってもよいことになりそう。
Hale&Keyserを文字通り取れば、thematic hierarchyもへったくれもなくて構造は
一定しており、そこから読み取られるtheta-roleの階層性は常に一定。つまり絶対的UTAHで
ありtheta-roleも派生的概念になる。一方、相対的UTAHでは構造からtheta-roleを
一義的に読み取ることはできない(例えば最下の項はthemeがあるためgoalなのかも
しれないし、動詞がgoalを選択しないためthemeなのかもしれない)。であるなら
相対的UTAHに従って項を構造に割り当てるためにはそもそものtheta-roleを割り振って
おかなければならない(primitiveと考えておかなければならない)ということ。
H&Kの構造が正しいとして、その構造での階層関係は何からderiveされるんでしょうか?
primitiveな関係としてただ規定せざるを得ない?H&Kの構造がLCAの反映だとして
LCAでの階層関係は何から出てくるのでしょうか?ここも規定せざるを得ない?(てか
あたしゃ、なーんもアイデアないですが)
134 :
衝動派 :2001/08/09(木) 01:14
またやっちまったよ(苦笑) LCA→LCS(俺のほかに間違えるヤツが多分3人くらいいると思う)
135 :
坊や :2001/08/09(木) 01:28
>>132 > いやあ、それを言ってくれるな。いつぞやは失礼なこといったかも知らん、許しておくれ。
えっ、ひょっとして最初にからんだのが僕だってこと忘れてます?(あのとき、
実は酔っ払ってまちた。こちらこそすいませんでしたね)
> >Double Obj. とPrepositional Dativeの 関係をどうとるか
> て、てめー、やっぱり知ってて訊いとるな?(全然反省しとらん)
いやいや。絶対的UTAHをとってて、かつTheme>Goalだと言ってるBakerは今でも
transformationalistなので、確認したかったんですよ。(笑
> Causer、Ritter&Rosen等
ふーむ。R&Rの分析、一応知ってるんですけど、V1がある意味underspecifiedだか
ら、CauserとExperiencerどちらも許すというのとは違います?
> νのタイプもろもろ
この辺に関してMarantzはWCCFLのhandout/paperで、verbalizerである機能範疇を
複数あげてますね。たしか、Agentを与えるv、CAUSE、APPL(icative)といったも
のだったと思いますが。
> nominalizationの分析でRoeperらがVP-adverbがderived nominal内で認可されるからNP(DP)内にVPを設けるべきだってな
> ことを言ってたと思うけど、だとすると n - v - root という分析が要求されることになると思う。
これ、気になります。RoeperらというのはVan Houtte(?)との共著ですか?似たよ
うなことをUMass出身のHazout(?)が言ってたような気がしますが、Hebrewの話を
出してました。
あと、MarantzはAgentが出てくるなら必ずvが出てくると言い切ってて、-erの場
合は n - v - root を考えてましたね。ま、あのhandout/paperも相変わらずざっ
くり切るって感じでしたが。
> Volitionalityの出所だね。こいつを構造の中にエンコードすべきか、それとも意味解釈の段階で導入される、
> 構造に由来しない知識に含まれるとすべきか、が迷うところ。
最後の問いは昔のDowtyのinsightが元になってそうですね。
最近、BorerがVolitionalityをsyntaxに持ち込んでますけど(今もですかね?)。
ところで、上の方でProto-role(今のDowty)に触れていましたが、Volitionは
Proto-Agent propertyの一つなので、(DowtyのImplementationに限らずとも)
Proto-roleのApproachを採用するとしたら、構造にエンコードする必要はなくな
りませんか?
> >√laughがνかD(n in Marantz 2001)によって動詞になったり名詞になったりする
> 同じことがderived nominalについてはアヤシイ、というのが上の話し。以前どっかでroot DESTROYについて書いたけど、
> ありゃ取り敢えず保留だね。
とりあえず、このderived nominalがどんなものか見てみたいです。いつ頃の論文
ですかね?>Roeperと誰か
> 正直、すまんかった(←って知ってる?)
AAはよく見ますけど、本物知らんのです。
> >メジャーになる前の新喜劇
> 「よーし、よーし、よぉーし!」のアゴの人もオモロかったな。
これちと分かんないです。いつ頃です?(僕はほんとに坊やなんですよー。)
> >「初級者スレ」でこのままやり取りしてていいんですかね?
> 吉本スレたてる? あ、違うのか(笑
生成文法批判スレかDMスレのどっちかですかね。ってどっちも微妙にスレ違いっ
ぽいですけど。ま、前者はだいぶ前に実質生成文法スレになってましたが。
Taro accidentally broke his glasses. ?Taro wa ukkari megane o wat-ta (cf. Taro wa ukkari megane o wat-te shimat-ta)
137 :
えーかげんにせいよ! :2001/08/09(木) 03:01
ちょむって,もうアメリカでも相手にされてないよ。 ちょっと過激な政治活動家としか見られてない。 いつまでも彼の作った宗教「生成真理教」(これうまい言い方だなぁ)を 熱心に崇拝してるのは日本・韓国・台湾の超ドキュソだけ。 MITもこのドキュソから献金を集めて,儲かるからちょむをおいてるだけ。 言語をマジで科学的に追求するなんて,マジ無理。今のところはね。 記憶の仕組みすらほとんど脳科学で分かっていないなのが現状。 それなのに認知でも最高位に位置する言語なんてこの程度の お遊びで分かるわけないだろ,このちょむヲタが。 ほんと話にならねえよ。 ちょむやってるやつに限って,「言語能力はだいぶ解明された」 とかいうよね。難産の斎藤ちょむを衛も真顔でこんなせりふを おれら脳科学者を相手に言い放ったときは,ほんとみんな ひいてたよ。 言語を理論的追求にするなんて今のところ時間の無駄。 応用言語に金を回して,とりあえず有効だと分かった断片を まだ教育などに活用する方がよっぽど効率的。 Riemsdijkも言ってたけど,ちょむより論理的で切れる 対案を出しても,ちょむは俺の直感(intuition)にそぐわないと 却下したそうだ。そう,おまえらが何をほざこうが,このおっさんの 直感でしか前に進めないんだよ。逆らうとおまんま食えないだろ。 真実なんてそこには無し!もう,ちょむヲタ逝ってよし!
でも、脳科学が発展したときに対応できるだけの言語学(の様々な 可能性)は必要なんじゃないのかな?脳科学がんばれ!データで チョムを倒して見てくれ。 で、あと時間どれくらいかかりそう?(w
139 :
B.O.B :2001/08/09(木) 07:07
>137 痛快。直感じゃなくて霊感だっつの。 でもアメリカの、言語学科をみればやっぱSyntaxといえばチョム理論 なんだよな。うんざりしてる人は多いだろうが正面きって反対意見をいう のもリスクを伴うからね。今いるチョムスキアンの教授が退官するころには 様相もだいぶかわってることでしょう。 >言語をマジで科学的に追求するなんて,マジ無理 心理学、社会科学、情報科学、人類学等の方法論でやることはできるでしょ。 こいつらは「マジで科学的」じゃないのかも知んないけど。「マジで科学的」にやろうとすれば やっぱ脳だろうね。バイバイ。
あっそ
141 :
坊や :2001/08/09(木) 10:28
>>133 > H&Kの構造が正しいとして、その構造での階層関係は何からderiveされるんでしょうか?
> primitiveな関係としてただ規定せざるを得ない?H&Kの構造がLCAの反映だとして
> LCAでの階層関係は何から出てくるのでしょうか?ここも規定せざるを得ない?(てか
> あたしゃ、なーんもアイデアないですが)
H&Kの枠だとprimitiveが持つ性質とprinciples of combination( KayneのUnambiguous
ProjectionとPredication)により、可能な階層関係がderiveされるとしています。が、
これが成り立つためにはH&Kが採っているl-syntaxでのみ成り立つ仮定が大きな役割を果
たしていますから、H&Kが仮定しているl-syntaxと(s-)syntaxのdistinctionを放棄した場
合もすんなり成り立つのかはよく分かりません。Levin達がやってる LCSの場合はprinciples
of combinationはなく、well-formed templatesによって可能な階層関係が決められている
と思います。つまり、templatesのderivationなんて気にしていません。
以下は僕の勘違いかもしれませんが、
上の二つはtheta-roleがderiveされるというviewを採っていますが、元を辿ると[ x break y]
のようなものが出発点にあって、「theta-role=特定のargument positionがうける解釈」
だという考えが大前提です。一方、Carlson(1984)やParsons(1990, 1995)がevent semantics
でtheta-roleをpredicateとするsecond-order logicをたてていますが(例えば、Agent(e,x))、
この人達はtheta-roleはprimitiveと考えていると思います。
142 :
かかり助詞 :2001/08/09(木) 12:30
みんな結構UTAH関係の話好きなんだね。僕はあんまり好きじゃあないよ。 Mark Baker本人もどちらのutahの方がいいのか決めあぐねているよ。 それにしても、顔文字さんも坊やさんも関西の人なんだ。 ところでVan Valinがsyntaxのイントロの教科書出したね。 今日、本屋でみて始めて知ったよ。しばらく立ち読みしてみたけど、 授業で教科書としては使わないな。LFG・HPSG・GB・RRGなどの 理論を比べることにページを割きすぎていて初学者用にはむかない と思う。まあ、SUNYあたりでは使うのかも知れないけど。 それと、137を煽るつもりないけど、「アメリカでも」という欧米 コンプレックスまるだしの論法に笑った。日本の言語学会は海外からみると 閉鎖的だけど、もっと海外のジャーナルなんかにボンボン書く 日本人言語学者が欲しいな。とりあえず、生成文法なんかは 他の分野に比べると海外に通用していると思われるけどね。
RRGは知らなくてもVan Valinは知っているのか。 ま、それもありか。(w
144 :
(´∀`) :2001/08/10(金) 01:13
>>衝動派ちゃん
>補足する前に言いたいことが
>>129 で述べられてた模様。
俺もすぐ気がついたよ(笑
>H&Kの構造がLCAの反映だとして
いやLCSが統語構造から読み取られるもん、ってことで。
>階層関係は何から出てくる
thematic hierarchyがLCAのLF版だとするなら、ちょうどLCAはどっから出てくるのかって話しと一緒かな。さあ ヽ(´ー`)ノ
THを信奉してるらしいBOBくんなら答えられると思うけど、もういないのかな。
>>坊やたま
>V1がある意味underspecifiedだから
R&RがhaveについていってることをV1に一般化したいってことだけど、R&Rが既に言ってるの?よくは覚えてないけど、R&Rはその後、
CausかExpか、どっちかはやっぱり語彙的に指定されてるとか軌道修正してなかったっけ?(この辺、記憶がすっ飛んでる)
>>Roeperと誰か
Roeper & van Hout, MITWPL 35 とか。John's departure quickly vs. *John's trip quickly などなど。もともとは先行研究からの
引用でした。
>> 正直、すまんかった
は、新日本プロレス・佐々木健介のズッコケ挨拶(あのAAはよくできとるわ)。対戦相手にさんざ挑発されて吐いた名セリフ。
俺の少年時代の吉本の看板は、「くっさ〜」の岡八郎とか花紀京、カバの人(名前ど忘れ)だった。マドンナ役は山田すみ子とか。世代違った?
詳しくは言わんけど、H&Kって、実はかなりad hocなとこもあると思うよ。
俺は意味論詳しくないので任せるけど、一つの考え方としてθ-roleも形式素性で(θ-feature)移動のtriggerになるというのが割とよくある。
この立場だとpimitiveということになるような気もするんだけど、折衷案的に、θ-roleを要求するという素性があるものの、具体的な値は
結果論であって、AgentだからAgent positionに併合/移動する、のではなく、unspecified θ-featureの値が別の理由で移動した位置で
指定される、ってのはいかがなものか。ありがちなんだけどね(笑
145 :
(´∀`) :2001/08/10(金) 01:14
>>136 例文、だれも取り上げなくて悪いね。ツボおさえてますね。Caus/Expのボーダーラインみたいなケース。どっちの読みが優先されるかは、
アスペクト解釈とかhis=Taroかどうかによって左右されるってことかな? 「させ」と「られ」の間の揺らぎも?
>>えーかげんにせいよ!
オマエガナ、といいたいところだけど同意できる部分もあるよ。
ブラックボックス的なアプローチには変わりないので、
>「言語能力はだいぶ解明された」
とか言われたら俺もひく。
>おれら脳科学者
上出のリーバーマン、どーよ?
あと澤口の言ってることのどこらへんが反チョムなのか分からんから解説してみれ。(と探りを入れてみたりする)
まあ、マジな話し、初心にもどって
>精神機能の生物学的実在論に、なぜヒステリックに反対する人たちがいるのですか
という小心者さんの疑問に答えてあげて欲しいと思うわけよ。
ところで
>>124 >理論言語学の世界でChomsky派が主流だってことは、少なくともアメリカ、韓国、日本では揺るぎがないと思うけどね。
>>137 >ちょむって,もうアメリカでも相手にされてないよ。
キミたち、気が合うようで言ってることが違うじゃん(ワラ
146 :
坊や :2001/08/10(金) 02:15
>>144 > R&RがhaveについていってることをV1に一般化したいってことだけど、R&Rが既に言ってるの?よくは覚えてないけど、R&Rはその後、
> CausかExpか、どっちかはやっぱり語彙的に指定されてるとか軌道修正してなかったっけ?(この辺、記憶がすっ飛んでる)
R&R93の時点で、haveが導入する解釈はそれが取る補部によって決まると言ってま
したね。それが可能なのはそもそもhaveがunderspecifedだからだというだった
と思います。
>>145 にある
>>136 さんに対する顔文字さんのレスで「アスペクト解
釈とかhis=Taroかどうかによって左右されるってことかな?」とありますが、ア
スペクトの解釈によってCauserかExperiencerかを決めていました。Expに関し
てはhaveによって導入されるArgがそれが取る補部の中にcoreferentialなものが
ないといけないというのは脚注で触れていたような。
>>136 ,
>>145 Volitionalityに関してはDowtyもunaccusativity絡みで触れてますけど、
Volitional→Agentだ、というだけで、Volitionalでない場合については
何にも言ってないですよね。Agentかもしれないし、そうじゃないかもしれ
ない。
> Roeper & van Hout, MITWPL 35 とか。John's departure quickly vs. *John's trip quickly などなど。もともとは先行研究からの
> 引用でした。
たしかにdepartureはMarantzが言うところのroot nominalizationだから、これは
問題だ。
> 新日本プロレス・佐々木健介のズッコケ挨拶
いろんな板の看板を見て回ったことがあるんですが、プロレス板の看板になって
ましたよ。
> 俺の少年時代の吉本の看板は、「くっさ〜」の岡八郎とか花紀京、カバの人(名前ど忘れ)だった。マドンナ役は山田すみ子とか。世代違った?
カバの人は原哲夫ですかね?あとの人はばっちり分かりますよ。「隙があったら
かかってこんかい!くっさー」ですね。花紀京は酔っ払いキャラでしょ?山田す
み子といえば、「あっちこっちでっち」でいつも大声で怒鳴って赤フン登場のト
リガーになってましたね。で、そのあとなぜか尻相撲。
> 俺は意味論詳しくないので任せるけど、
僕も詳しくないですよ・・・。只今勉強中。
>一つの考え方としてθ-roleも形式素性で(θ-feature)
確かにこの可能性も先験的に排除されるわけではないから、考えてみないとです
ね。
どうも今回は吉本レスに気合いが入ってしまいました。(笑
147 :
坊や :2001/08/10(金) 02:23
>かかりさん >Mark Baker本人もどちらのutahの方がいいのか決めあぐねているよ。 たしかにそうですね。AttachmentはAbsoluteの方にあると思うんですけど。 >ところでVan Valinがsyntaxのイントロの教科書出したね。 BresnanもBlackwellからLFGのイントロを出してましたね。ああいう本は 自分が勉強する時に役に立つと思うので、ありがたいです。
148 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/14(火) 11:31
age
150 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/16(木) 02:02
151 :
(´∀`) :2001/08/16(木) 04:41
坊や、まだいる? タイミングはずしたみたいだけど、次回は >Volitionalityに関してはDowtyもunaccusativity絡みで あたり、掘り下げてみてよ。
152 :
坊や :2001/08/16(木) 12:47
>>151 掘り下げるっていうのが質問のことなんだったら何か考えときます。
>John's departure slowly vs. *John's trip slowly
Roeper&Van Houtはまだ見ていませんが、ネイティブ(linguistです)
に訊いてみました。どうやらどちらもこのままだと駄目なようです。
が、directionを表すPPをつけると(John's departure slowly into ....)、
departureはOKになるが、tripは駄目になると言ってました。
departureにslowlyはつけるけれども、限られた環境でのみのようです。
153 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/17(金) 11:57
154 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2001/08/22(水) 07:26
ついでにあげ
155 :
(´∀`) :01/08/29 20:55 ID:puomoA72
>>152 NLLTの新しいのに関連ペーパーが載ってるage
156 :
坊や :01/08/30 02:55 ID:IbORy8uM
>>155 了解です。でも、これについて僕がレスできるようになったときに
2ちゃんがなくなってたらどうしよう・・・。
157 :
(´∀`) :01/08/30 07:30 ID:TOsAqyYA
152で教えてくれたジャジメントのこと、Roeperに確認してみたよ。 案の定、個人差があるが相対的にdeparture slowlyのほうがtrip slowlyよりも いいことは間違いない、とのこと。 俺的にはinternal argumentの有無とVP adverbの認可が連動しているのに興味あり、 なんだけど……
158 :
教えて君 :01/08/30 19:16 ID:sFQ7H25o
妹(大学2年)の夏休みの生成文法の課題手伝ってるんすけど、全然分からんです。質問スレにも書き込んだのですが誰も答えてくれません。誰か教えてください。マジで助けてください。 問い@:次の文(1)(2)に動詞句前置を適用した文を書きなさい。 (1)John might have met Mary and Bill might have, too. (2)John studied English and Mary did, too. 問いA:Is Mary pretty ? のD−構造(深層構造、基底構造)を示し、次の変形規則がどういう順序で適用するか答えなさい。 (1)Affix Hopping(接尾辞飛び越し) (2)Be Raising(Be繰り上げ) (3)Subject-Aux Inversion(主語助動詞倒置) 問いB:Is he being noisy ? という文について、以下の問いに答えなさい。 (1)二つのbeの相違を述べなさい。 (2)D−構造と適用される変形を示しなさい。 よろしくお願いしまっす。
159 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/09/01 18:12 ID:Mqg0S1xI
>>158 妹さんにお伝えください。ドキュソになる前にやめておきなさいって。
160 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/09/02 13:57 ID:GlPKgDxc
>>158 一部の問題については、授業担当教員が誰か分からないと答えが出ません(藁
>>157 お久しぶりです。(って簡単に言うだけじゃ足りないくらいお久しぶりですが)
Agentivityに関してはちらちら考えてますが、このあたりかなりやっかいで
すね。ま、そのあたりも含めていろいろそのうち書き込みます。
> internal argumentの有無とVP adverbの認可が連動
これ、complex event nominalの場合internal argが義務的に出てこないといけない
(Grimshaw 1990)ってのが関係してますかね?
最近、AlexiadouがMarantz(1997)のラインでNominalizationに関する本を出したみ
たいですね。Greek, Germanic, Romance, Hebrew, Slavicが射程に入ってるみたい
です。気になるけど、いつ目にすることができるのやら…。
162 :
名無しの象はウナギだ! :01/10/15 01:26
age
163 :
初心者が気になったこと :01/10/15 03:54
太郎がツタヤからビデオを借りた、の意味で。(自作) (1) a.ツタヤが太郎にビデオをレンタルした。 b.ツタヤが太郎にビデオをレンタルされた。 c.太郎がツタヤからビデオをレンタルした。 d.太郎がツタヤからビデオをレンタルされた。 e.*ビデオがツタヤから太郎にレンタルした。 f.ビデオがツタヤから太郎にレンタルされた。 (2) a.ツタヤが太郎にビデオを貸した。 b.*ツタヤが太郎にビデオを貸された。 c.*太郎がツタヤからビデオを貸した。 d.太郎がツタヤからビデオを貸された。 e.*ビデオがツタヤから太郎に貸した。 f.ビデオがツタヤから太郎に貸された。 (3) a.*ツタヤが太郎にビデオを借りた。 b.ツタヤが太郎にビデオを借りられた。 c.太郎がツタヤからビデオを借りた。 d.*太郎がツタヤからビデオを借りられた。 e.*ビデオがツタヤから太郎に借りた。 f.ビデオがツタヤから太郎に借りられた。 この「レンタルする」と同じような動詞、誰か知ってますか? 日本語、英語問わず。
164 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/15 05:05
?「ツタヤから」 俺の日本語のintuitionとあわんやつホント多いな、この板。(w
165 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/15 09:33
We rented an apartment from him. He rented an apartment to us. フランス語のlouerも同じように使えるはず。 でも、(1)はc以外はダメだと思うけど。 あと、おれも「ツタヤで」のほうがいいと思うな。
166 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/15 11:40
次郎、アントラーズからジュビロへレンタル移籍!! (4) a.鹿島が磐田に次郎をレンタルした。 b.鹿島が磐田に次郎をレンタルされた。 c.磐田が鹿島から次郎をレンタルした。 d.磐田が鹿島から次郎をレンタルされた。 e.*次郎が鹿島から磐田にレンタルした。 f.次郎が鹿島から磐田にレンタルされた。 (5) a.鹿島が磐田に次郎を貸した。 b.*鹿島が磐田に次郎を貸された。 c.*磐田が鹿島から次郎を貸した。 d.磐田が鹿島から次郎を貸された。 e.*次郎が鹿島から磐田に貸した。 f.次郎が鹿島から磐田に貸された。 (6) a.*鹿島が磐田に次郎を借りた。 b.鹿島が磐田に次郎を借りられた。 c.磐田が鹿島から次郎を借りた。 d.*磐田が鹿島から次郎を借りられた。 e.*次郎が鹿島から磐田に借りた。 f.次郎が鹿島から磐田に借りられた。
日本語は被害の受身があるからなぁ〜。
168 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/15 22:41
分析する前に例文のjudgmentは他の人にも確認してもらった 方がいいよ。どんないい分析したって、日本語のjudgmentが そもそも変だ、と言われたらかなり鬱陶しい状況になること もある。あと自分が突き止めたと思った理由以外の理由が 要因として関係している可能性もあるので、考えられる 要因を人から指摘される前に自分で考えて、それが無関係である ことをきちんと、脚注なり、本文なり、指摘するべき。 優れた(最強の)論文への第一歩。
169 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/16 00:44
あの、質問ですが、生成文法は「科学」なんですか? 最近出た生成文法の新展開にはそうかいてあるのですが、 私にはどうしてもそれが納得いかないのです。 いちゃもんといえばそれまでですが、たとえば、 1.A→B 2.B→C ∴A→C となる三段論法は、すべての真偽値が真だったときにいえるわけで、 Aが偽だったら後の部分は何とでも言えて真でも偽でもありですよね? で、チョムさんの場合はこのAが本当に真だという確証が無いまま、 議論を展開して未だに頑張ってると思うのです。 理系の私から見れば、これが科学と呼べる代物とは言えません。 この点に関して詳しい方、是非ご意見下さい。
170 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/16 01:09
171 :
かかり助詞 :01/10/16 01:29
169 また科学論とそれに対する170のような煽りか。 理系でpremiseとして使われている仮説は、絶対に 正しいものなの?たとえば、相対性理論は私の知っている限り 仮説であり、絶対に正しいなんてことは誰も示してない。 万有引力の法則より「より正しい」ことが限られた実験で 示されただけだ。一般に科学で「絶対に正しい」なんてことは 示せないのでないの?私は科学哲学得意じゃないけど、そう 思っている。
>>168 ご指摘どうも。
なんか、自分の中でモヤモヤした状態で書き込んだので、スマソ。
もっと、自分で調べてから、出すもんすよね。
たいしたことじゃないかもしれんし。
173 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/16 02:19
煽りではなくて、回答ですよ。
174 :
一生成文法家 :01/10/16 09:12
>>169 さん、
生成文法というのは研究分野の名前であって、理論の名前ではあり
ません。チョムスキーは、その研究分野の一人の研究者に過ぎません。
チョムスキーの理論は宗教になってしまっているという見方は正しい、
と私は思いますし、私のほかにも、そう思っている生成文法家は
少なくありません。チョムスキーを批判するのは結構ですが、生成
文法をやっている者全員に連帯責任を負わせるのは勘弁してください。
175 :
B.O.B :01/10/16 10:31
久しぶりにこのスレがあがってる・・・ すぐ相対性理論とか量子力学とか引き合いに出すのは 新興宗教やオカルト科学の常套手段(つまりヘ理屈)。 誰も「絶対に正しい」とかそんなことを言ってるんじゃない、 「何を根拠に(or『チョムスキーが言ったから』という理由だけ でなぜ)そこまでつっぱしれるの?」っていうレベルの話。 >あの、質問ですが、生成文法は「科学」なんですか? 私の意見では、疑似科学でしかありません。 少なくとも、そう思っている人が言語学者の中にも 相当数いることは知っておいてください。
176 :
名無し象は鼻がウナギだ! :01/10/16 12:18
なんだか
>>169 に対するまともな回答は無いみたいですね。
科学は絶対的に正しいとか仮説だとか、まず科学自体の定義が
ここでは曖昧過ぎて議論になって無い気がします。
ただ、言いたい事は私もわかります。
擬似科学というのも感覚的にはわかりますが、印象批判のような
回答しか出来ないのが現在の生成文法に対する見解なのでしょうか?
177 :
かかり助詞 :01/10/16 14:55
ひぃ〜、またBOB君か。相手にしたくないけど、ちょっとだけ 言わせて貰おう。こういう科学論の問題は、何を持って科学と 呼ぶか、という科学の定義が一番の問題になる。まあ、当たり 前だが。それをBOB君みたいに、すぐ新興宗教呼ばわりする態度は 最も科学的でない。 他のチョム派の研究者もそうだと思うが、私は「チョムスキーが 言うことは絶対に正しいから、」なんてオモッテヤしないぞ、 BOB君。過去45年の生成文法の歴史のなかで、チョム先生は トヨタカローラのモデルチェンジもびっくりするくらいに、 理論を変えてきた。から、チョム派の人は(おそらく全員が) 例えばミニマリストが絶対正しいなんてオモッテヤしない。どころか いつかは駄目になる理論だと確信している。でも、チョムスキーを サイトしてやっているのは、ひとつには、いろいろ批判もされるなか、 なんだかんだいって、チョムスキー派が最も多くの言語事実を 発掘し、言語研究の質を飛躍的に高めたという実績があるからだ (この点に関して文句あるかたいないよね)。また、今日の ミニマリスト的立場から見ることによって、いままでの理論の なかでは見過ごされていたような事実も発見されている。 それのどこが悪いのよ? 科学かどうか、というのは科学哲学者にでも聞かないとワカラン。 それに、確かに、「それはチョムスキーが言っていることと違うから 間違っている」という論調のトンデモ論文も存在する。しかし それは例外的であって、言語学史的に見てチョムスキーの貢献は 揺るぎようないし、例外を見て新興宗教呼ばわりはないだろう。
178 :
B.O.B :01/10/16 18:01
うん、不毛だとはわかっているが、少しだけ、一般論のレベルで。 >しかしそれは例外的であって、言語学史的に見てチョムスキーの貢献は >揺るぎようないし、例外を見て新興宗教呼ばわりはないだろう。 174氏がいう意味での広い意味での「生成文法」の分野を拓いた、という意味では、確かに その貢献は揺るぎないよ。 だが、169氏が読んだ本(私はちらっと見たことがあるだけだけど)に書いてある ようなことに関していえば、いつかは駄目になるとかそういう問題ではない (ひらたくいえば根が腐っている)と思う。 「いつかは駄目になる」ってのは、またいつかチョムスキーが別のことを言い出して みんなそれに乗り換えてもおかしくない、ってことだろう。それは託宣ではないのか。 >例えばミニマリストが絶対正しいなんてオモッテヤしない。 「絶対」かはともかく、正しいと思ってなければ、それをgivenとして論文書いたり しないだろう。「それはチョムスキーが言っていることと違うから間違っている」 というのと、それは表裏一体だ。
180 :
なつかぴぃ!! :01/12/25 22:42
いやー、たまたま除いて見たら、生成文法のスレがいっぱいあって驚きました。 生成文法やチョムスキ−なんて言葉、久しぶりに目にして・・・なつかしいなぁ。 今でも例文にはJackとかBettyとか使われているのかな? ケヤキ並木大学のYゼミで初めて生成文法なる言葉を耳にして10年、学校出てから7年経つけど、 ・・・いまも学問として確立しているんですね!・・・あー懐かしい。 ちなみに92年当時の僕は機械翻訳なんて夢のまた夢と思っていたんですが、 Windowsの隆盛をきっかけとするIT技術の進歩はすごいですね。 翻訳ソフトがここまで進歩していたとは思わんかったです。 ただ「行間を読む」能力までには発展していないようですね。 つまりエクスターナル・ランゲージの解明は進歩していても肝心かなめの インターナル・ランゲージの研究は進んでいないような・・・ その更なる研究の為には、生成文法や認知心理学の更なる進歩を望むのみです。 ・・・ジョージ・レイコフの「議論は戦争だ!」・・・も思い出てきたよ。 徒然なるままに書きすすんでしまいましたが、 若い前途ある言語学者の皆さんに期待してますYO! いつの日か、ノーベル賞で言語学者が表彰されることを願いつつ・・・ 2ちゃんねる用語を言語学的に解析したらおもろいかも。 では、メリー・クリスマス!
181 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/25 00:51
メリー・クリスマス!
182 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/25 02:40
日本語にはチョムスキーの生成文法なんて通用しないらしいですね。 最近出た「日本語には主語は無い」というような題名の本に書いてありました。
>・・・いまも学問として確立しているんですね! 誰かつっこんでやってくれ。
>いつの日か、ノーベル賞で言語学者が表彰されることを願いつつ・・・ なんだこいつ… おそるべし。
>最近出た「日本語には主語は無い」というような題名の本 ぷ
186 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/26 03:56
はげ
はっきり言って、おれ、にせものなんだけどね。 チョムスキーのノーベル平和賞の可能性は、あったかもね。 メリークリスマス!
188 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/26 08:45
チョムスキーのノーベル平和賞の可能性はないよ。ポルポト政権が殺した 人間の数を米国のメディアは誇張している、と強く主張し続けたりして いたからね。
189 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/26 09:58
f
190 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/28 23:59
Manic Street Preachers の The Masses Against The Classes って曲に チョムスキーのスピーチがサンプリングされてるよ。
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192 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/03/30 23:48
チョムスキーの生成文法って の板が、スレッド・ストッパーさんによって、書きこみ不能になっています。
193 :
MITミット :02/03/31 10:14
MITの学生と知り合いになったけど○人だったから深入りしなかった。
194 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/04/04 18:39
今チョムスキーの講義うけてます 名前が好き
195 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/04/04 22:36
授業どう?
, -'" ̄~"'-、 /, ミ 彡⌒ヽ、ヽ、 /, '//( .)\ヽ |lヽ |l l|/〃 / l ヾヾヽ l|ヽ l| 〃 l| l| ノ从ハ从从ヽ|l从l| |l|l |l|l-tェ ´'ェェ-l|6)I|| l| l||i'"" , ""l|| I|| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __ l|i . ヮ l|| I|I|I < とってもヨカッタです。 /  ̄ ! ー ' |||l l|l|I| | 逝っちゃいました。 / ヽ' I||I`ヽI|I| \_________________ | , L -─ I|I ヽI | | l|| ヽ |/ y _,i! v | / ,' | / | | | / ι)__ .:人 (._) ,ノ / |  ̄i~ `'ー-- ''~ / ,-、_ | | ゝ / ./ ζ  ̄ ̄ヽ _/| | / /.ioー-, '-、 ⌒ / | |ヽ、_/ //!_iヾ' / _/ | |`ー-/ / /´i '" / | |`ー/ /, '-'" | / | |-/ ./' | ノ _, -'~ / | ,〈√' / |
197 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/06/16 09:12
チョムさんの{政治/歴史}に関する議論はどこでやってるんですか? 教えて
y' ,.-'" /、__,/ _,,. -‐''''''""''''‐-、‐'" -'''""  ̄ ""''- .,, u ,./ ,. -'" / ヽ、 / / u ,' u ゙v . / ,. i ヽ、 / ,ノ i l l l, i ヽ、 、_ ⊂ニ -' 人 ij l l u ,.-''"::゙゙'ヽ、 ゙゙゙'''二ニ'''─‐'''''"ヽ、゙、 J /:::::::::::::::::::::::゙ヽ、  ̄` ノ,. /r‐' ゙il ヽ /:::::::::::::::::::::::::::,.-'"゙ヽ、 __,,. J |i、_< /;;;:;:::::::::::::;:;:;;;/ ゙ヽ、 u ニ二 -'" __,,./il゙、 ヽ; ,i';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ __,,,,,,. -i''i"/、 __、' i,,.ヽ、 j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i' ヽ、  ̄ ̄`''''-.,, j ゙'J U ij ` - .,_ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ、 :::::::::::`ヽ/ ゙゙'''‐- .,,,___i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| >-─‐- :::::::::;;;/ `ヽ、;;;;;;;;;;;i ,.-'" .
199 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/09/25 20:03
Chomskyの最近の来日はいつですか? 当方、上智と京都賞にいきましたが。
200 :
(´∀`) :02/09/25 22:46
200ゲトズサー 神田COEで98年に来てますたにゃ。 講演の時に突拍子もなくparasitic gapの質問をした人がいたのを覚えてるにゃ(遠い目……
> 200 その人、Inquiriesの話だとtough-constructionが説明できない、って 言ってましたね。NCの返答はその人の挙げた例文(失念)がそもそも tough-constructionじゃないということだったような。
にゃ、PGではなくtoughにゃったか、すんまそ(俺の記憶も相当いいかげんにゃ) その後Kitaharaしゃんが気配りの質問して場がマターリしたんだっけかにゃ
203 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/09/26 21:35
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ´・ω・) < 203ゲト (つ旦と) \ と_)_)
204 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/09/26 23:09
今度はいつ来るのかな?
205 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/27 14:22
英語のIPの指定部(便宜的使用)の主語のWH(例えばWho likes John?)を念頭に おいていますが、移動はあるのでしょうか。 ちなみにど素人です。 統語的事実、言語獲得事実からの示唆、理論内の要請による議論、個別・普遍 文法双方の視点からの議論、言語心理学的実験、神経言語学、言語脳科学から議論 の等何でも結構です。よろしくお願いします。
206 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/27 18:32
形態格と構造格または文法機能との関係がわかりません。 例えば英語で形態格が主格だからといって主語であるとは限らないし、 構造格をもらっているとは限らないのに、形態格を証拠に主語だとかそう じゃないとかという議論を見たことがあります。もちろんそれだけを証拠に していたわけではないのですが。 専門家内でも混乱が見られるのでしょうか。それともそうではないので しょうか。
207 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/27 22:11
>>205 GBレベルからお手柔らかにお願いします。
WH素性をもっているから動いてるんだということはまずあるだろうと思い
ますが、SS(またはSPELL-OUT)までに移動するのはClause Typingのため
だとか。だとするとVacuous movement Hypo.との絡みは?
>205&206 どちらも難しい質問ニョロ。カオモジ先生が答えてくれることを 期待して黙っていたら、カオモジ先生からの「答えてやって」と ご指名があったニョロ。 まずは主語のwhについて。これはものすご〜くcontrovertialな 問題です。他のwhも動くんだから、主語のwhだって動くべ、っていいたく なるんですが、主語のwhのときだけSAIもないんだし、何かが特別なのかも 知れない。なんというかどこから切り崩していけばいいのかも解らない ような問題ですが。。。ふと思ったことを書くと。 (1) a.What and why did you buy? b.What did you buy and why? (2) a.*Who and why left? b.Who left and why? (3) a.What and why did you say [that Mary bought t t ]? b.What did you say [that Mary bought t and why ]? (4) a.Who and why did you say [t left]? b.Who did you say [t left and why]? みたいなところからみていくと何か解るかも知れない(ような気がしない わけでもない)。例文の判断は私のインチキチュイションですにょろ からあんまり信じちゃいけませんが。(続く)
他には例えば (5) a. You wonder [who bought what] b. ??What-i did you wonder [who bought t-i] のような場合、埋め込みの部分がwhの島になっている&whの島の効果は CP-Specにある物によってinduceされる=>よって(5b)のwhoはCP-Specにある。 さらに、埋め込み文のwh移動も主節のwh移動と同じと仮定すると who bought it?でもwhoがCP-Specにあがっていることになる。しかし、 ここまで来る途中の仮説が間違っているのかもしれないニョロ。 とりあえずこんなところからdiscussionはじめましょう。 格のことに関しては、、、また今度にしていい? >例えば英語で形態格が主格だからといって主語であるとは限らないし、 のところ例文など挙げていただけると、ピンと来ると思うニョロけど。
211 :
(´∀`) :02/10/28 11:38
BarriersでVMHの間接的証拠として出してあったにゃが、 >b. ??What-i did you wonder [who bought t-i] みたいのがそれほど悪くなく、補文Spec,CPがwhoで埋まっていないからではないか、 という議論があるにゃ。wonderのselectionとかはLFで満たされればよい、という ことなんだろうにゃ。 疑問としては、このような補文内VMHと主節VMHが同じ扱いでいいのか、ということ があるにゃ。これもなんたらビッチだったと思うにゃが、フランス語でwh-in-situが 許されるのは主節Cが[wh]の場合で、間接疑問みたいのはovert movementが強要される という観察があるにゃ。 もしroot Cのmergeがpost-spell-outに可能であるにゃら、主節wh移動は起きない、 ということだったと思うにゃが、補文でこれが許されないのは、counter-cyclicな 派生になるから、ということだったかにゃ。
212 :
(´∀`) :02/10/28 11:38
英語でも同様に、主節whだけ別扱い、としたいところにゃが、すると*John saw what が説明できなくなってしまうにゃ。 またcounter-cyclic mergeがなぜダメなのか、も深い説明が出てこないにゃ。 Epstein的にderivational c-comを使って、語順決定に問題が生じるとしてもにゃ、 これがLFで起きるのであれば、語順なんか決まらなくてもいいはずなんだしにゃ。 てなわけで、こんな単純な事実に対しても、考慮すべき事項がたくさんありすぎて なかなか決定的なことは言えにゃい、というのが現状だと思うにゃ。 だからミニマリストはダメ、ということではなく、それだけやりがいがある、と 若い人が思ってくれることを願うのみですにゃ。 かかりしゃん、例えばIPにしかadjoinしないAdvとかが whoの後に出れるかどうか、 とかで確かめてみてはどうにゃ。 who Adv came? はよくて John Adv came.はだめ、とかのコントラストがあれば 話しは早いと思うのにゃが……
>who Adv came? はよくて John Adv came.はだめ、とかのコントラストがあれば >話しは早いと思うのにゃが…… それはそうだけど、そんなのないでしょうね。それと、*ADV who came? /ADV John came?みたいなのもあったらいいけどにゃい。 なんたらビッチはフランス語のmovtとセルボクロアチア語(だっけ?)の superiorityなんかを一緒にしてイタニョロ。ええっと、このrelevance は...英語は別タイプってしていなかったっけ?英語と同じタイプ、 としている他のスラブ語のwhをみてみると何か解るかもしれない。 手もとにLIがないのでスラブの何語かみれないにょろ。 >若い人が思ってくれることを願うのみですにゃ。 って、カオモジ師もまだまだ"若い人"じゃなかったっけ?
報告スレより >顔文字せんせはもっと若いのかと思ってたが、 ∧_∧ (´・ω・`) ショボーン ( つ旦O と_)_) near him, John saw a snake / near him, who saw a snake? 昔のReinhartの分析だと、overt wh移動があればダメになるはずにゃが……
215 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/28 18:36
質問、お願いします。 学校文法でいうような、強調構文とか、VP preposingの文とかの どうみても、2次的に派生してそうな文は、今のミニマリストでは どう扱われるんですか?Stylisticなルールみたいなものを仮定す るんでしょうか?
216 :
伝統文法家 :02/10/28 19:07
英語ができないから狭い世界に逃げ込んでいるだけなのですよ。 博士課程で生成文法研究していても英検1級どころか準1級すら 受からずに、開き直って自然科学の研究をやっているなんて 言っているのがいる。生成文法なんてやめときなさい、悪いこと 言わないから。
217 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/28 19:25
英語もできないのに生成なんかやろうとする奴がアフォなだけ。 まずは伝統文法もしっかりやってから理論言語学に進むべき。 いつまでたっても伝統文法から先に進めないヴァカもいるけどね、 216みたいにさ。
伝統文法まじめにやった奴が生成理解できるわけないじゃん。 生成文法やるのに伝統文法は要らないねぇ。
まず、迅速なご反応に驚きました。両先生にまず感謝します。 ありがとうございます。良い産婆術を体験できたと思います。これは言わずもがな 大変貴重です。先生の生徒さんたちがうらやましい限りです。悪しき業績主義がなけ ればもっと皆、特に学生同士、真理追及の為に協力し合えるのにとつくづく思います。
221 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/29 03:43
222 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/29 04:13
頭の回転も良くないので、少しづつ上から順々に気がついたことを書かせて いただきたい思います。 かかり先生 >まずは主語のwhについて。これはものすご〜くcontrovertialな問題です。 少し安心しました。怖くて誰にも聞けなかったので。 >他のwhも動くんだから、主語のwhだって動く 以下思弁です。古いですが、あるworking paperの中で主語の抜き出しよりも 目的語の抜き出しの方を先に獲得するという研究に言及していたと記憶して います。(ちなみにその肝心の参考文献が抜けていたのではないかと思うの で、原典に当たっていません。(類似関連文献ご存知の方がいましたら、 ご教示いただけると有難いのですが。)learnabilityなどという大げさな ものではないかもしれませんが、獲得の効率のようなものを考えるとする ならば、少なくとも言語獲得途中のある時期には、目的語のWH移動と同様 主語も移動しているのかもしれないという可能性はどうでしょうか。 そこから成人の文法へのダイナミックな過程を考えるということもありうる でしょうか。(というか他にこの辺の事情に詳しい方のご意見も是非お寄せ ください。O先生のページで聞くのも怖い気がしますので。でも聞いて みようかなあ...) 周辺的なところから言及してしまってすみません。
223 :
Kakari-tyan :02/10/29 04:26
>目的語の抜き出しの方を先に獲得するという研究に言及していたと記憶して >います。(ちなみにその肝心の参考文献が抜けていたのではないかと思うの Klima, Edward & Ursula Bellugi 1966 Syntactic regularities in the speech of children. In Psycholinguistic Papers, ed. J Lyons and R Wales, Edinburgh: Edinburgh University Press Bloom, Lois et al 1975. Wh-questions: Linguistic factors that contribute to the sequence of acquisition. Child Development 53:1084-92 Johnson, Carlyn. 1981. Children's questions and the discovery of interrogative syntax. PhD diss. Stanford Univ.
かかり先生 早速ありがとうございます。探してみます。 >主語のwhのときだけSAIもないんだし、何かが特別なのかも知れない。 ちなみに上のペーパー(一応MITWPL多分1990か1991 Plunkett?)は細部 は覚えていないのですが、空のSAIを仮定していました。(個人的な印象では あまり説得的でなかったように思います。転居が理由で、文献がすぐ出てき ませんので悪しからず。)だけど先生も言うように特別かも知れません。 えすこるでカリカバー(1991)がWH主語は動いていないという統語的な証拠を 出していたような気が...私にとってはあまり強い証拠には思えなかった ような...どなたか実例出ませんか。 この小論との主張がらみで顔文字先生が指摘されている、主節と埋め込み 節の取り扱いがもしかしたら違うのではないかという考えはよく親和すると 思いました。同様な問題は残ると思いますが。 というか本当は話に実はついていけてないですけど。わからないところ 少しづつ聞いていってもいいですか。
かかり先生 >格のことに関しては、、、また今度にしていい? はい。主語WH面白いですから。 >例えば英語で形態格が主格だからといって主語であるとは限らないし、 >のところ例文 ですが、(形が目的格だからといって目的語だとはかぎらないように見える例も。) It's I.(通時的な事実はあると思いますが...) Who do you talk to ?(その他Quirk他(19)85,337-9)など。) Among the guest of honor was sitting her.(deictic reading) On the bench sat she and your son. 最後の二つの例文は215さんと少し絡むかも知れないですね。
WH-のfeature抜き出しの話じゃなくて、認知の方にお聞きしたいんですが。 Usage-Based Modelの枠組みではスキーマ化の起こりやすい入力という仮定 は許されますか?
>a)near him, John saw a snake b)near him, who saw a snake? >昔のReinhartの分析だと、overt wh移動があればダメになるはずにゃが…… detailを忘れてしまいましたニョロけど、Reinhartだとa)のnear himは Sにadjoinして、この位置は主語に直接c-commandされるんでしたっけ? 一方でb)のnear himはもしVMHが正しいとしたら、もう少し上の方に adjoinしているので主語には直接にはc-commandされない。CP-Specに c-commandされてもA'なのでbindingには関係しない、っていう、VMHの 有る無しで違いがあるニョロか? むかしのAoun et al(AHS)のcomp indexingみたいなのが正しいのなら、 who left whyをrule outするためにはwhoはSSでCompにあがってないと いけないことになるニョロ。しかし、MPでは...今日は忙しいので ここでおしまい。
もっと単純な話しにょろ。 当時、near himみたいなVP adverbialは前置されるとCOMPに入るため、Subjからc-commandされ、 またwh移動とは共起しないとされていたにゃ。 a) In Ben's office, who is the absolute dictator? b) *In Ben's office, who placed his new brass bed? [S'' sentential Adv [S' VP Adv [S ... ]]] 同様に >b)near him, who saw a snake? もダメという予測にゃ。 しかしこれもwhoがovertに動かなければならないという証拠にはならないですにゃー
>>215 >学校文法でいうような、強調構文とか、VP preposingの文とかの
>どうみても、2次的に派生してそうな文
詳しくはかかりセンセに答えてもらうにゃが(w)ミニマリストではこうだ、という
ような決定的な分析はないと思うにゃ。212にも書いたにゃが、考慮すべき可能性や論点が
爆発的に増えているので、地道にやるしかないにゃ。
ただ「2次的に派生」というのは意味をなさないと思うにゃ。どんな単純な基本的構文でも、
逆にどんな複雑な構文でも、その派生は(phaseごとに?)AgreeやMege/Moveのelementary
operationを連続適用していった結果の積み重ねだからにゃ。
John fixed the car / Fix the car, John did だと、動いている構成素はなにか(vP?)、それを
引き上げている問題の素性はどの機能範疇(Top? Focus?)にあるのか、その分析は他の類似の
現象(たとえば日本語の「車を直しは太郎はした」)をまとめて扱う上でどれほど有効か、
do-supportはどうやって起こるのか(late insertion?)、inflectional morphologyの扱いを
どうするか(lexicalist or anti-lexicalist?)、あたりがとりあえずでてくる論点かにゃー
222センセ、詳しいですにゃ。ご指摘の文献は B. Plunkett. 1990. Subject-Aux inversion, that-t effects and the specifier licensing condition. MITWPL 12. P. W. Culicover.1991. Polarity, inversion, and focus in English. ESCOL 91. ですにゃ。
すかさずフォローして頂いて助かりました。感謝!
232 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/30 05:47
最近の理論を見ると生成意味論を思い出すのは俺だけだろうか? 典型はLarsonian Shell。
>232前に英語青年のコラムにそういうこと書いたひといなかったっけ? 一年くらい前かな。もしかして、その著者の方?それとも月刊言語 だったかにゃ。 ところでwhの習得ですが、主語/目的語というより、一般にwhatを が先に習得されます。それと同じくらいにwhere。その次がwho。 まあ、whatは目的語、whoは主語の時が多いけど。その意味では 目的語のほうが先。しかし、wh-wordは24か月前後から出てくるので、 その頃にはまだSAIなんてないから、言語習得(特にsponaneous speech)が持つimplicationは探りにくいにょろ。それとwhenは かなりあとに出てきます。whereが早くてwhenは後って、統語的には 不思議だけど、まあ考えてみれば子供が「いつよ?」なんて聞かないか。 いわゆる強調構文はwh疑問文だとかtoughとかといろいろな統語的性質を 共有してます。だから強調構文(cleft)をstylisticとすると、他のいろいろな 事象もstylisticになっちゃう。 ところでSAIをおこさないwhにhow comeがありますが、これって long-distanceいいんだっけ? How come/i do you think [that Mary left so early t/i]? もし良かったら、SAIありだろうけどダメなんだろうにゃ。 こんなことも知らないとは、何年英語圏にいるんだ、といわれ そうにょろ。
How come S? = how did it come that S?
71 名前: (´∀`) 投稿日: 01/11/12 09:29 にゃ? 今の語彙意味論は生成意味論の残滓だと思ってたにゃが、違うにゃ? 認知文法を標榜する人の中にも実際には昔のGSそのままのような人がいるにゃが ちなみに語彙分解のテクノロジーだけみて分裂VPを生成意味論的と見るのは 完全に的はずれにゃ 72 名前: 名無し象は鼻がウナギだ! 投稿日: 01/11/12 10:29 >語彙意味論は生成意味論の残滓 人がやってることをカス扱いしたんなや。(w せめて末裔くらいにしとったり。 >分裂VPを生成意味論的と見る へー、そんな人もいるんだ。例えば? 73 名前: かかり助詞 投稿日: 01/11/12 12:05 71 語彙意味論と生成意味論ではphilosophyそのものが 違うんではないでしょうか?テクノロジーは確かに似ているけど。 私は語彙意味論ってあんまり明るくないけど、GSみたいに 強烈に抽象的な構造をたてて強烈なtransformationを applyしたりしないでしょ。う〜ぅ、でもよく知らないから 解らない。だれか詳しい方教えて。
236 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/30 10:25
ちょっと、語用論スレから流れてきました。現在、語用論スレで、 >君達、どこのファン? >僕は、巨人。 >あたいは、阪神。 >なんて会話は普通でしょ? >これは、糞生成文法では説明できません。 と言うようなことを言う輩がいらっしゃるのですが、実際、「生成文法で ウナギ文はどう説明されるのですか。」と尋ねられたら、みなさま、どの ように答えられるのでしょうか。ちょっと興味がありますので、誰かご教 授していただければ幸いでごじゃります。
238 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/30 17:54
ありがと、229、233さん >ただ「2次的に派生」というのは意味をなさないと思うにゃ。どんな単純な基本的構文でも、 >逆にどんな複雑な構文でも、その派生は(phaseごとに?)AgreeやMege/Moveのelementary >operationを連続適用していった結果の積み重ねだからにゃ。 >John fixed the car / Fix the car, John did だと、動いている構成素はなにか(vP?)、それを >引き上げている問題の素性はどの機能範疇(Top? Focus?)にあるのか、 2次的に派生というのは、Fix the car, John didの派生が、John fixed the carを基にしている という意味です。基にしていないかもしれないけど、基にしているとしたら、2次的って言えないかしらん? stylisticでないとしたら、cleftやVP-preposingの分析はなかなかむつかしそうだね。 これらが、stylisticでないとして、他にstylisticなルールでしか分析できないような 構文ってどんなのがあるんですか?
239 :
(´∀`) :02/10/30 21:29
>基にしている これは曖昧な表現ですにゃ VP-preposingを要求する派生と要求しない派生で、どちらがより基(本)的なのかといわれれば、 それらは異なるnumerationから始まる派生だから比べようがない、と俺ならいうにゃ。 ちょうど、John admired MaryとMary was admired by Johnの派生が比べようがないのと同じようににゃ。 stylisticというのは、PFにおける(re)adjustmentルールを言ってるにゃ? いろいろ立場があるにゃが、VP-ellipsisなんかはよくPF deletionとして分析されるにゃ。 feature-checking/agreeによらないoptionalな移動現象があるとすればそれがそうだ、という 人もいるだろうにゃ。またhead-movement(の一部)はsyntacticな移動ではなく、morphological mergerだとする人もいるにゃ。極論としては、移動は全部PF現象、というのもアリかと思うにゃ。
240 :
(´∀`) :02/10/30 21:30
>>236 まず一般論として、語用論が扱う言語使用の問題は生成の守備範囲外にゃから
>糞生成文法では説明できない
と言われても痛くも痒くもないですにゃ。ちょうど英語では Adv-V-Objの語順に
なるのが、フランス語ではV-Adv-Objとなるのはなぜか、と語用論が尋ねられても
答えられないし、誰も尋ねようとしないのと同じにゃ。もっともそのことで語用論
を糞と呼ぶようなのは生成にはおらんけどにゃ、237みたいなDQNはにゃ。
生成は自分の対象領域を厳しく制限してその中で有効な戦略をとっているにゃ。
だからその外側で議論をふっかけてきても無駄なのにゃ。生成は万能だと誰も言って
ないにゃ。まずそのことを理解していない点で、語用論や認知文法論者の一部は糞、
また、(生成と違って)自分の理論は万能だと思っている点でも彼らは糞にゃ。
241 :
(´∀`) :02/10/30 21:32
さて語用論スレの 88 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/30 13:47 複雑な句の中から重要な語彙範疇の語だけを取り出してテーマ化や焦点化 ができる、と言おうとした。 89 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/30 13:50 で、「俺はウナギだ。」は、「俺の頼むのはウナギだ。」の主題の一部の 最重要が語が取り出されてる。 は面白いですにゃ。生成の文脈でも同じようなことが概念構造と統語構造の間の リンキングについて言われてきたにゃ。たとえば「誰かが花子を銃で撃つという できごとがあり、そのことが花子を死に追いやった」というような複合事象を A gun killed Hanako. で表現する際に、「誰かが花子を銃で撃つというできごと」 全体を a gun で代表させている、というわけにゃ。ウナギ文の本質も同じだと 言えるだろうにゃ。そういう取り出しができるということだけを述べておけば よいのであれば語用論でも間に合うにゃが、それははたして「説明」なのか、 甚だ疑問ですにゃ。
>>241 A gun killed Hanako. と「俺はウナギだ」はだいぶ違うでしょ。
前のは、道具格が主語になりうるという意味論的な英語の規則性。
後ろのは、日本語の統語論が英語のようにいかないという統語論
の問題。日本語では、Topicという機能範疇は認めざるを得ないはず。
243 :
(´∀`) :02/10/30 23:05
上は統語派生が同じだと言ったのではなく、ある事象なり状況の参与者から あるものを取り出してその事象の代表とするような象徴作用の関わりがある点で 同じだろうと言ったのにゃ。もちろん言語自体がこのような記号象徴体系である ことは言うまでもないにゃ。 >道具格が主語になりうるという意味論的な英語の規則性 日本語でも同じ、英語限定ではないにゃ。 >日本語では、Topicという機能範疇は認めざるを得ないはず 同じく、topicをサポートする機能範疇があるとすればそれを個別言語限定に しなければならない理由はないですにゃ。
>>243 見解の相違なので、議論はかみ合わないと思う。
1. 生成文法に「言語が記号象徴体系」のような言葉は似合わない。
2. 無生物主語構文が日本語において自然かどうか。
3. Topikを日本語に限るとは言っていない。英語では不要でしょと言っている。
245 :
かかりチャン :02/10/30 23:28
あっしがstylisticっていったのはPFでの移動ではないか、 とGBのころに言われていた右方移動なんかです。 VP deletionとか、sluicingだとかはそれがあてはまることに よってisland violationが弱まったりする(Rossの)観察もあるにょろ。 これがLF copyでなく、PF deletionだとしたら顔文字師が 総合すれでいっていたsubjecency@PFのstoryの証拠になるにょろ。 しかし他のいろいろなもの(bindingなど)もPFでやるんだったら LF CopyとPF deletionは区別つきにくいだろうにょろな。 ところでstylistic移動で有名なカナダの先生はこの4年ほど 大学を休んでますにょろ。もしかしたらもうこのまま言語学 やめちゃうかもしれないにょろ。
>1. 生成文法に「言語が記号象徴体系」のような言葉は似合わない。 それは生成をしらなさすぎ。 >2. 無生物主語構文が日本語において自然かどうか。 自然かどうか(使用頻度?)は無意味。当該文法が生成可能かどうか、が問題。 >3. Topikを日本語に限るとは言っていない。英語では不要でしょと言っている。 英語にもtopicalizationがある。 ……にゃ >見解の相違なので、議論はかみ合わないと思う。 ここだけ同意だけどにゃw
かかり先生、獲得データの整理までして頂いて有難うございます。そうですよね、 その時期の子供の句構造の知識がどこまで発現?しているかわからないし、 例えば成人と同じ「移動」(又はcopying?)という手段を使っているかわからない ですしね。1999か2000の海外の言語習得の雑誌かに付加分析の可能性も検討されて いたようなことも思い出しました。(しっかり読んだわけではないので。) まあ、IP相当句は、生成文法の入門書で人気のイギリスの先生の仮説に 反して、早くからあるということが言われていましたが、24ヶ月のときに どうなのかはわかりません。 それと気になったんですが、WH「移動」の証拠として、SAIも想定して いらっしゃるのですか。間接疑問文、関係節等があるから、そうじゃないと、 思ってらっしゃるとは思うのですが...その辺のところがよくわかりま せんでした。お時間のあるときにでもお願いします。
248 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/01 02:14
近頃の事情に詳しくないのですが、文体的かどうかを判断するのに 「意味」が変わるかどうかという基準は今は考慮されなくていいんですか。Lモデル 採るかTモデルかでも、変わってくると思うんですけど...間留汰以来それはもう 決着がついたということなんですかねえ?それとも、minimalistでは根本的な考え が違うんですか?厨房いや消防ですみません。 またLモデルはminimalismとはimcompatibleなのですか? また、実際のGBでの枠組みではその有効性を認めるむきもあると思いますがRとW 以外の論文以外読んだことがないのでもしご存知の方がいらっしゃいましたら、 御教示いただけると幸いです。 潜在的に(GBの枠組みでなら)結構いけるのではないかと思っていた方がどれ くらいいるのか、またいたのか、興味あるので、お答えいただける方は 「どーでもいい」言語学スレでお待ちしています。(Lモデルとの関連で。また それなしでGBだけというのも面白いかも。ただし、ぬーまいあーだけどなどと日本語 で言ってきても(英語でも!)絶対信じないので、よろしくお願いします。)
たとえナチスマンセーな言論でも言論の自由は保障されなければならないって言ってるね ちょっと感動した 折れも民族主義とか嫌いだけど発禁にしたりするのは絶対におかしいと思うから
決してU of W.の先生を馬鹿にしているわけではないので。むしろ尊敬。
>>249 R.フォリソンの一件ですにゃ
あのことでチョムはネオナチだとかさえ言われたにゃ
ハーバードスクエアの本屋でそういう告発本を見かけたことあるにゃ
肝心のフォリソンは何と言ってるかというと
I'm not interested in freedom of speech and all that.
I have to win, and that's the question. And I shall win.
(Manufacturing Consent)
……(;´Д`)
252 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/02 01:46
age
253 :
かかりちゃん :02/11/02 03:16
>248 DQNかどうか心配しているみたいだから、ちょこっと書くけど。 変形は意味を変えない、といいたいところだけど、意味って何をい っているのよ? 別すれより。 アンドレが生きていたらボブ サップもヒクソンもタイソンも、 イチコロなんだけどな。
かかり先生 えっと詳しくは丸田先生のに委ねたいのですが、control,数量詞等のscopal relation等を想定していたのですが...だから一応「」つきだったのですが やっぱ駄目でしたか。LFにかかわると思われるものということだったのですが。 機能的な違いは一応ひとまず考慮外ということで。 やっぱりDQNですか。
割り込みしまっさ。M.R.が休職中やていうのはウワサで聞いてたけど、どっか悪いんやろか?昔のHaj と同じようなことになっとるんかな?
256 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/02 04:08
>255 Hajは今詩の分析みたいなのやってるって聞いたのですけど、どういう経緯 なのですか。 MITをさった理由に関係があるのですか。話せるところだけでも希望。 Rossの論文はinner islandのものが最後ですか。それからInfinite Syntaxは なぜあの時期の出版になったのか(多分Dissと内容変わってないとおもいますが) 教えてください。自分の先生も疑問に思ってました。 「Chom小事典」ぐらいは知っているのですけれども...
257 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/02 06:05
>256 Hajって、たしかイスラムかなんかの宗教に関係した名前だったよね
258 :
とおりすがり :02/11/02 06:16
>245 >255 有名なカナダの先生って、西海岸の大都市にある大学のFocusの本書いた先生? あくまで噂だけど、重い病気にかかっていて、表面上在籍しているだけって聞きました。 昔その先生にSuperviseしてもらってMITのPhDいった人が友達なんですが、 その人もそういう噂を別方面から耳にしてるんで信憑性は高いかもです。
>>1 まず田中克彦御大の『チョムスキー』↓をごらんあれ。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/9/6000350.html 「生成文法」とはなにか、極めて簡潔・明瞭に描かれている。
チョムスキー理論のデタラメさ、いい加減さなど、シロートにもわかりやす
くクッキリと描写されている。
***************
つぎに「田中克彦」「チョムスキー」で検索をかけ、言語学者による田中御大の「チョムスキー」理解に関するコメントをご覧あれ。
御大の理解する「チョムスキー」「生成文法」が、学会における「チョムスキー認識とはかなり隔たっていることがわかるであろう。
御大の著作により、チョムスキーと生成文法をスッキリ、クッキリ理解できた
と思った初心者は、この段階で、奈落の底に突き落とされるような不安にとらわれるのである。
>>259 「田中克彦」「チョムスキー」でぐぐっ(googleかけるの2ch用語)たけど
177件も出てきて、しかも田中克彦への批判が多いので、あなたが言っている
ように田中と学会のチョムスキー認識の違いは分からない。
学会っていっても英語学会くらいでしょ。chomskyマンセーは。
261 :
かかりチャン :02/11/02 11:44
MRさんはただいま病欠です。どういう病気かはこんなところに書けない にょろ。あっしはああいう渋いスタイルのsyntax好きなんで、なんとか 復活してもらいたいニョロ。それから、カナダ西海岸の街、Vは大都市 では有りませんニョロ。街でも結構、野生動物が見かけられるくらいです。 日本で街が知られているのは観光地だからですにょろ。 Rossは今はNorthern Texas大学で教えています。どういうことを 教えているのかは知らないけど。Ross先生は「天才」ですにょろ。 その分、繊細な神経をしていたのだと思いますニョロ。Infinite Syntaxは奥さんがしっかりした方で、Ross先生のdissは本になるべき だから、という理由で奥さんががんばって出版したと、聞いてますにょろ。 何年か前にRoss先生に会ったけどわりかし普通の人に見えました。
262 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/02 13:10
見かねたかおりん祭りから祝福のカキコが!!
1.糞スレはぁ〜♪ 2.立てんなってぇ♪
〜oノハヽo〜 ノハヘヘヘヽ 〜oノハヽo ノハヘヘヘヽ
_(. ^▽^) 从‘ 。‘从 (. ^▽^)从‘ 。‘从
= ○, ) (
>>1 U) ≡≡三三ニ○
>>1 U)
= (__/"(__) トテテテ (_)(_) (__/(__) (_)(_)
3.言っただろがぁ〜♪ 4.ヴォゲがー!!
ヽ l //
〜oノハヽo ノハヘヘヘヽ 〜oノハヽ ○ ―― ★ ―――
( ^▽)○:;:;) 。‘从 (ノノ ^) ノ|l // | ヽ
( 彡 /
>>1 つ) ( 彡l|ll/ / .| ヽ
(__/(__/ (__/(__/ (___)._) / |
わかったらさっさと
>>1 は削除依頼してこいやゴルァ!!
263 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/02 20:48
>>239 >VP-preposingを要求する派生と要求しない派生で、どちらがより基(本)的なのかといわれれば、
>それらは異なるnumerationから始まる派生だから比べようがない、と俺ならいうにゃ。
どうしても、昔の深層構造・表層構造を思い描いちゃうんです。stylisticって、
syntax以外のところでの変形ってつもりでした。Minimalistだとやっぱりsyntax
か、PFで扱うしかないのかしらん。
ssからpfにいたる途中の文体部門ていうやつのことだね。
>>263 深層構造とかはミニマリストでは定義不可能にゃから表層構造の意味が深層構造の
それと違うかどうかという議論が成立しないですにゃ。
Mege/Moveの連続適用で構造を組み上げていき、出来上がった構造が意味解釈系への
言語モジュール側からの指令になるので、統語派生は同時に意味構造の構築でも
あると思うにゃ。各操作を別個に見れば、結果的には意味解釈に影響を及ぼす
(貢献する)MoveもあればそうでないMoveもあるんだろうにゃ。
しかし意味を変える変えないは、比較の対象が明確にされないと論じるのが難しく、
またそのような比較が成り立ちそうなのは、実は最初から異なる派生どうしなので
比較できない、と言いたかったのにゃ。例えば
1) someone seems to be in this room
2) it seems that someone is in this room
昔にゃらraisingの適用の有無によってsomeoneのscopeが変わる、と言っていた
かも知れんにゃが、1)と2)は別個の派生にゃから両者を比べることがナンセンス
なのにゃ。敢えていえば1)の派生でraisingがかからなかった場合とかかった場合を
比べることになるにゃが、前者はそもそも収束派生ではないにゃ。
また1)はsomeoneのwide/narrow両方を許すにゃが、narrow scopeはsomeoneが
元位置で受ける解釈にゃから、その場合にはsomeoneの移動はスコープ解釈については
貢献なし、と言えるだろうにゃ。だからといって、この移動が無駄である、つまり
移動しなかった派生より不経済だからアウトになる、なんてことにはならないのにゃ。
Foxの経済性の考え方などはこれと対立するかと思うにゃが、話しがややこしく
なるので以下省略にゃ。
>>261 あえてVを大都市って言わせてもらったにゃ。カナダ人はそう思ってるにゃ。
昔BC州に5年ほど住んでいたことあるにゃ。
それより、かかりタンからお返事もらってちょっぴりうれしいにゃ。
RossタンはPoeticやってるみたいにゃ。
Hajって名前は子供の頃からのあだ名らしいにゃ。ググッてみるか、
Linguistlistを覗いてみるのが良いにゃ。
関係ないけどStudies out in Left Fieldは最高にゃ。
みんな一度は読むべきにゃ。
267 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/03 07:36
>>265 DS,SSの考え方とたいしてあまり変わらないかと思うけど、
Fix the car, John didの派生は
John fixed the car というステップを経ている
って直感から、「基にしている」って書きました
そうだとすると、full IPに対して何らかのfeatureをもつCがマージして、
VPが繰り上がり、vがmorphological mergerでdidってところが、一番
単純な分析になりますか?
268 :
かかりちゃん :02/11/03 09:41
にゃるほど、BCの他のところから見て大都市か。私はWECOL@UBCに行ったのか とか報告すれに書かれていたけど、行ってませんにょろ。発表もせんのに わざわざ飛行機に乗って行くきせんにょろ。Vにいきたい気もしたけど。 カオモジさんのbindingとかsubjacencyとかをPFでやる、というお話と traditionalはLA->LFで派生的にやる、というのの決定的違いは、 Spell OutからPFに起こったことはLFにとっては関係ない、てことかな。 例えばVP PreposingがPFでおこることだとすると、scopeなんかには 関わらない。 たしかHornsteinの1994で Someone/i seems to his/i mom to be impossible to please. みたいなのがsome>seemのscope解釈しかない、ってことになっていたにょろ。 こういうのをどうしますかにょろ。 ところでこれは上の「変形と意味」にも関係していることにょろ。決して dqnな質問ではないにょろ。まあ、そもそもdqnな質問ってのはあんまりないけど。 ついでにアッシは北米に9年2か月いますにょろ。一番きれいなアイドルが 宮沢りえちゃんだった頃に日本をでました浦島太郎です。どこの大学の出とか 何歳かとかは身元を言っているみたいなものなので書きませんニョロ。 もうバレバレかもしれんが。
270 :
(´∀`) :02/11/03 16:42
>>267 だいたいそういうことですにょろ。
厳密にいえば
>John fixed the car というステップを経ている
のではなく、最終的にそうなる派生と途中までは同じということにょろ。
didはv-Vとadjacencyが保証されずmergerがかからない場合のI/Tの具現体かにゃ。
>>268 かかりしゃんは帰省もせずにずっとそっちに行きっぱなしなのかにゃ。
総合スレが下がってきたのでそっちでレスするにょろ。
271 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/04 12:43
Vとはバンクーバーなのかビクトリアなのか教えてくらさい。
Vanにょろ。Vicは年寄りおおい、vanよりもっと田舎なところ。 帰省は2〜3年に一度。最初の頃はお金なかったから帰れなかった。 いまは仕事とvisaの問題もあってあんまり帰ってない。留学する人は ある程度覚悟していったほうがいいよ。日本にたまに帰省すると、 単なる変なおじさんに見られるにょろし。まあ、変なおじさんだけど。
DQNな質問してみるにゃ。 EPPって一体何なのかにゃ? それ自体が独立したFeatureにゃのか、一昔前のStrong/weakみたいなmeta-featureなのかにゃ? Case-feature=EPPじゃにゃいって言うのは一応同意されているみたいにゃけど… [D]やPhi-featureって言うにもDative Subjとかあるからそれだけとは言えないにゃ。 今のMIT-mainstreamでは、EPP=PF-effectって考えてる人がいるみたいにゃけど… 何でも都合が悪くなるとすぐPFって言うのは(・A・)イクナイ!!と思うにゃあ。 せめて、PFが何か見通しくらいたてて欲しいにゃ。 まだまだ議論の余地のある所にゃと思うけど、何がEPPに成りうるか何が EPPに成りえないか、そろそろある程度の見通しを立てる時期だと思うんだけど もしも、誰かこの事について、Paperを出したなら教えてほしいにゃ。 もし過去ログでやり尽くしたにゃら、どのスレか教えてくださいにゃ。 Vanはいい所にゃ。WECOLは楽しかったって知り合いが言ってたにゃ。 Vicは個人的にはもっといい所にゃ。おいらは訳有りで北米に8年いるにゃ。 今はとある所で人知れずひっそり学生してるにゃ。おかげで日本に帰ると変人扱いにゃ。 かかりちゃんとはとても近い所にいそうな気がするにゃ。 いつかお会いするかもにゃ。 質問がDQN過ぎたら許して欲しいにゃ。
>>273 回答はかかりしゃんがしてくれるはずにゃ(w
北米で8年頑張ってるとは頭が下がりますにゃ(ぺこり
かかりしゃんもそうにゃが、海外組の人は最初どうやって
2chにたどりついたのか訊いてみたいにゃ
俺はエロエロページのコラムで「この掲示板より2chの方が アングラ」というコメントを見て知った。来てみると言語学 専用板があってびっくりした。煽りスレを立てたらAAで煽り返されて、 めっちゃむかついた。w なつかすい 顔文字氏の過去のコテハンあげてみてよ。 「のうむちょむすけ」って漢字どんなんだったっけ?w
276 :
かかりちゃん :02/11/07 13:43
275は誰だろ。あっしは恥ずかしいニョロが、日本マット界の情報を 知るためsurfしていてプロレス板(格闘技板だったかも)に行き当たり 言語学板を見つけびっくりしましたにょろ。アッシが言うのもなんだけど よくこんなマイナー学問が心理とか哲学と並んでいるもんだ、と 不思議でした。かかり結びスレにどきどきしながら書き込んだのが 板発見から二か月くらいしてからにょろ。2chって日本では誰でも知って いるようなものなのでしょうか。アッシの知っているところでは 何かの少年犯罪の為に名が知れたということだけど。 EPPのことはわかりましぇん。こういうややっこしいのはカオモジさんが してくれると助かりますにょろ。あえていうなら、昔のstrong featureの 代わりをしているのかな。chomはMIでproperties of probe must be satisfied before sub lexical array is accessedとか言っていたけど、それは かってのstrong feature=virus説をphase based syntaxに言い換えた だけにょろ。まあ、現時点では、「overt (pre Spell-out move'tを 引き起こすのがEPPにょろか?英語のvPはEPPあるのかな。結局 英語にはobject shiftってあるの?日本語は?日本語のwhはwatanabe さんが言うようにovert invisible mov'tにょろか?それとも 例のagreeってやつなのか?こう言う問題を解いていかないと EPPとは何か、正体つかめないニョロ。 258=273氏はもすかすて寒いところに住んでいるの? 能無著無介じゃないっけ?カオモジコテハンはわたすの デビュー後よね?あれももう2年近く前かにゃ。
277 :
258=273 :02/11/08 01:39
お答えありがとにゃー。 どっちかと言うと寒い所にすんでるにゃ。でも、そこまでさむくないにゃ。 ただ今日はやけに寒いにゃ。 8年間ずっと言語やってたわけじゃないにゃ。それにこっちの方が日本より 慣れると住みやすいにゃ。 2chは大昔からきてるにゃ。 まだアングラだったころは自由が利いてて良かったにゃ。 言語板が出来た当時もしってるにゃ。書き込み始めたのは最近にゃ。 最初言語・心理板って名前だったと思うにゃ。 ひろゆきタンがペーパー書くのに困ってて 板が出来たような記憶があるにゃ。
>277 >8年間ずっと言語やってたわけじゃないにゃ。 何を他にやってらしたか、よければおしえてください。
>>276 正解は「能無貯無介」だけどにゃ。漢字バージョンの前にはこんなのもあったのにゃ
78 名前: チョム介 投稿日: 2000/11/05(日) 05:24
>>72 Earlinessの復権で、Pesetskyはウハウハなんかな?
しかし、MITに留学してて2chなんか来てんのかよー、ったくもー(ワラ
どのスレか分かるかにゃー? てかこの72氏(当時MIT院生)は結局誰だったのにゃ?
この頃の有名コテハンは生成ビリーバ氏(=衝動派=逃走派)、実は以前から知ってた
著名なセンセであることが後で発覚したのにゃ
>>277 大先輩ですにゃ(ぺこり
280 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/08 16:45
ぶっちゃけチョムスキーは神ですか?
神格化されてるよね
誰に? 反体制側のマスコミと知識人層? 体制側からは悪魔扱い、かな?
283 :
258=273=277 :02/11/09 10:38
やっと書き込みが出来るにゃ。最近雑事におわれて忙しいにゃ。 かかりちゃん >まあ、現時点では、「overt (pre Spell-out move'tを >引き起こすのがEPPにょろか? やっぱり現時点ではこれしか言えないのかにゃぁ?なんとなく、 circular argumentな感じにゃ。とりあえずMovementがあるから、EPPとして 何かを仮定するのは(・∀・)イイ!と思うけど、それから先に進まないと(・A・)イクナイ!!にゃ。 McCloskeyしゃんはアイルランド語にはEPPが無いって見方をしてるにゃ。 多分他のV-initialな言語も似たようなAnalysisができるにゃ。 でも、それだと最初に言われてたPredicational RequirementとEPPの 関連性はどうなるにゃ? Predicationって概念が存在しない言語があるのかにゃー? 今の考え方だとどうPredicationを定義づけるのかにゃ? EPPはPredicationと何の脈絡も無いってが今の考え方かにゃ? vPにEPPがあるとするとPhaseの存在と重なってvPがいっそうpropositionみたいになるにゃ。 あとEPPはPhaseに関係してるっていえるにゃ? DQNだからわからんにゃ。 >278しゃん 何やってたかここで言うとばればれにゃ。オゴポゴ探してた事にして欲しいにゃ。 >279しゃん かかりしゃんも(´∀`)しゃんも衝動派しゃんも大先生にゃ(ぺこり チョムスキーといえば、近々彼の政治関係の話を聞くことになりそうにゃ。楽しみにゃ。
284 :
(´∀`) :02/11/10 06:50
>最初に言われてたPredicational RequirementとEPPの関連性はどうなるにゃ? その最初というのは、まだVP内主語なんてことがいわれていない、文主語をSに直接支配 される位置に基底生成していた頃の話しですにゃ。 VP内主語であれば、predicationはVP内で成立するにゃ。small clauseにゃら、secondary predicateにゃらまで考えればますますEPPとpredicationは別物になると思うにゃ。また >McCloskeyしゃんはアイルランド語にはEPPが無いって見方 は、Spec,IPについてだけEPPを立てる立場かにゃ。対してかかりしゃんの言う >overt (pre Spell-out move'tを引き起こすのがEPP は、Spec,CPにゃらSpec,vPにゃらまで含めて移動はすべてEPPによる、という一般化のこと にゃが、expletiveのこともあるしにゃ。もし移動もexpletive insertionもPF現象にゃら (くどいにゃ!)、EPPは音形化に関する素性ということになるにゃ。
285 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/10 21:03
>>279 >どのスレか分かるかにゃー?
せんせ、ひじょーに気になります。めぼしいスレ当たってみたんですけ出てこない
です。
Culicover
Culicover>総合スレ逝きでした。
>287 こんな頃からみなさんいたんだ。あちょんぶりけ。
赤ちゃん言葉スレ見たにゃー?
290 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/13 18:43
↑踏まないでくださいにゃ
292 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/11/13 20:54
チョムスキーが凄いってのも君らの意見だし、それが証明されたわけではないわけ。 それなのに、君らは自分の意見を絶対視しているわけだ。
君らって誰?
>292 いいえ。
295 :
名無し象は鼻がウナギだ! :03/01/06 20:42
ちょっとまってよ。このスレッて、CHOMSKY初心者スレだったんでしょう? ジェリー キャッツ死んじゃったね。
296 :
名無し象は鼻がウナギだ! :03/01/06 20:43
297 :
世直し一揆 :03/01/06 22:26
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ(偽善)に騙されるな!) ●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い) ●他人に異常に干渉する(しかも好戦的・ファイト満々でキモイ) ●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする (ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはたいてい、内面的・実質的に負けている) ●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本の常識は世界の非常識) ●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く、弱い者には強い) ●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす) ●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため、性格がうっとうしい(根暗) ●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ) ●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量) ●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険) ●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい) ●他人からどう見られているか、体裁をいつも気にしている(「世間体命」、「〜みたい」とよく言う) ●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度も言う、知障) ●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い) ●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う) ●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬する(不合理な馬鹿) ●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ) ●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷) ●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(他人をけなして相対的に自分の立場を引き上げようとする等)
298 :
名無し象は鼻がウナギだ! :03/01/06 22:46
(^^)