【syntax】統語論総合スレ【初心者OK】

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1名無し象は鼻がウナギだ!
統語論について語るなら誰でも使ってよいスレです。初心者大歓迎!
雑談は固く禁じます。統語論を語ってください。

雑  談  禁  止

2名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/10(火) 03:12:42
3名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/10(火) 03:13:20
素性/辞書って? http://academy.2ch.net/gengo/kako/978/978466881.html
日本語には主語がない?! http://mentai.2ch.net/gengo/kako/986/986548454.html
なぜ赤ちゃん言葉? http://mentai.2ch.net/gengo/kako/975/975320827.html
ソシュール VS チョムスキー http://mentai.2ch.net/gengo/kako/992/992639304.html
Chomskyの、Chomskyによる、Chomskyのための文法 http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1022592781/
音楽はどこまで「言語」か  http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1084635848/l50
★チョムスキーを論破するから僕について来い!★http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1100508790/
日本語の語順をSVOにする会http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1086268150/
4名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/10(火) 08:52:35
>>1が何かネタ振らないと、この手のスレはこのまま廃れる
5初心者:2006/01/10(火) 10:23:41
>>1
統語論の話題は何がありますか?
6名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/10(火) 22:06:01
素性ってなんて読むの?
そせい?
7名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/10(火) 22:09:35
そせい
8乗っかり質問:2006/01/11(水) 10:33:56
>>6
素性ってある語の意味を構成する別の基礎的な意味のことですか?
9名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/11(水) 16:27:27
別に意味に限ったことではない。というか元は音韻論の弁別素性とかの方が有名。
10名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 01:56:40
>D構造も今となっては不要というか定義不可能

↑これはどうしてですか?
言い換えると、GBにあってミニマリストにないものってなんですか?
11cerebrum ◆HU7XfvOYA2 :2006/01/12(木) 05:46:02
記号学は何処の大学・学部で学べるのでしょうか?
12名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 07:10:19
>>10 numerationにlistされているものをmergeして構造をつくるので
スタート地点から構造がある訳ではないから。GBにあってミニマリスとに
ないものって、いっぱい過ぎてここじゃ書けない。ミニマリスト自体、
なるべく少ない道具立てでやって行こうという試みだからGBの理論的
道具立ての多くを棄却した。
素性はミニマリストでは意味素性、音韻素性、形態統語論的素性に
分かれる。後者二つはもっと細分化されているけど。
13初心者:2006/01/12(木) 14:22:31
>>12
専門用語を使わずにご解説ください<(_ _)>。
14生成食わず嫌い:2006/01/12(木) 15:41:34
なんか統語論総合スレというより
生成文法初心者質問スレになってるな

>>12
というわけでさっさと解説しなさい
15名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 17:26:32
12じゃないけど、なるべく専門用語を使わずに
解説してみよう。

D構造というのは、ある理論Aを前提として存在できた
構築物だった。ところが、その理論Aは
ミニマリストプログラムでは破棄され、より美しい理論Bが
採択されるようになった。D構造の前提である理論Aは
ミニマリストには無いのだから、その中でのD構造の定義は
いまや不可能、ということである。

以上、専門用語をなるべく使わない解説。

ちなみに、理論AのとこにXバー理論や句構造規則が入る。
理論BのとこにBPS理論が入る。
16名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 18:09:42
専門用語んとこを理論AとかBとかに置き換えただけやん
17名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 18:42:48
>>1
雑談なぞより生成を禁止した方が良かったんでないの
18名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 22:03:09
昔の理論でD(eep)構造ってのは例えば、what will you buyという文では、
you will buy what
みたくなっていた。これに移動なんかが適用されてS(urface)構造になった。
ミニマリストでは平たくいえば、単語をくっ付けていって文を作る。
たとえばwhat will you buyなら{ you, what, will, buy}という単語の集合(numeration)から

buyとwhatをくっ付けて [buy what]
youと[buy what]をくっ付けて[you[buy what]]
ってな具合に、くっ付けていく段階が文の派生そのものだとする。
すなわち、いきなりyou will buy whatみたいな構造がない。バラバラのところから作る。
1913:2006/01/12(木) 22:17:22
なるほど、D構造を省略したと。
20名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/12(木) 22:18:01
>>18
ん?昔の生成文法は句構造規則みたいのを想定してなかったのか?
21名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/13(金) 00:55:41
それを日本語の例文でお願い。
2210:2006/01/13(金) 01:07:47
>>18
わかりやすい説明ありがとうございます。
23:2006/01/13(金) 01:26:35
>>14>>17
内容的にはこんな感じでおkです。
スレタイは「生成文法初心者スレ」でもいいと思ってましたし。
あえて統語論総合にしたのは某スレと画一化を図るため、
初心者歓迎!雑談禁止!にしたのは某スレの雰囲気とは
一線を画したかったためです。
24学部生:2006/01/13(金) 02:16:02
Isn't he right?と
Am I not right?の違いってsyntaxで説明できますか?
25名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/13(金) 07:50:41
>>24 Isn't he right?とIs he not right?じゃなくて?なんで
人称が変わっているのか、人称が違うものを説明ってどういうこと?
26名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/13(金) 13:52:20
>>25
「なぜheの場合はIと違ってnotが一緒に前に来るのか?」という意味だと思うが・・・。

isとnotの連結が強くこれで一語とみなされるからじゃないか?
27名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/13(金) 15:26:19
んー
Isn't he rightに対応させて
Ain't I right? ってのはどうなんだろう。だめなの?
28名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/13(金) 20:33:49
ただ単にamn'tって省略形がないだけだろ。
areはaren'tがあるからaren't youはokだし。are自体が'reになると
you're'n'tとは言えないけど。
29名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/14(土) 09:12:38
>>18
lexicalismとanti-lexicalismについて教えて下さい。
ミニマリスとでは、このどちらかに明確にたっているんでしょうか?
30名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/14(土) 09:16:34
>>29
>lexicalismとanti-lexicalismについて教えて下さい。
>ミニマリスとでは、このどちらかに明確にたっているんでしょうか?

次の所をしっかり読め

http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1132645948/

落ちる前に早く読んでおけ
31学部生:2006/01/15(日) 02:54:57
そうです、>>26さんのおっしゃっていることが言いたかったんです。
中途半端な文章ですみませんでした。
Ain't I 〜?は正文みたいです。
Am I not 〜?はT-to-C移動で説明できますが、
Isn't he 〜?の派生のしかたがどうしてもわからないんです。
単にPFで処理されるというだけのことなんでしょうか?
32名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/15(日) 03:29:50
>lexicalism
単語はlexiconに蓄積されていて、それが派生に入って行く。
>anti-lexicalism
単語も「文」と同じように統語派生を通してできる。
>ミニマリスとでは、このどちらかに明確にたっているんでしょうか?
どちらも明確ではないけど、anti-lexicalismが受け入れられつつある。
>Isn't he 〜?の派生のしかたがどうしてもわからないんです。
isがTだかなんだかにあるときに、notがn'tとしてcliticizeする。それから
isn'tがCに上がる。
33学部生:2006/01/15(日) 04:14:01
>>32ありがとうございます。「cliticize」について調べてみます
34名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/17(火) 02:00:38
cycle、循環ってなんなんですか?
35田舎者:2006/01/17(火) 02:27:47
which girl did you talk to ?
の文について、"quantification over choice function"と言う記述がありました。
これって、どういう意味ですか? LF表示の事だとは思いますが、
"choice function"自体の意味が分かりません。"which"をQRのように動かすと言うことでしょうか?
ラムダ演算子と何か関係がありますか?
スレ違いならすいません。
36無知の徒:2006/01/17(火) 10:44:16
quantificationは論理学から引っ張ってきた用語で「量化」という。
a,some,the, all,mostなどの語をつけることで名詞の数量の範囲を限定することをいう。
choice functionはそのまま「選ぶ機能」の意味
whichには「どれ→これ」と(対象と)数量を指定する働きがあるという意味だ。
37田舎者:2006/01/17(火) 20:01:51
レス、ありがとうございます。
では、
which g choice fucntion (did you talk to g(girl))?
とは、どう解釈(読み方)すればよいのでしょうか?
38名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/23(月) 01:45:08
定期age
39名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/23(月) 13:28:21
functionは関数とちゃうか
40名無し象は鼻がウナギだ!:2006/01/23(月) 13:33:56
functionは
functional grammar(機能文法)みたいに「機能」の意で用いられる場合もあるが
この場合は「関数」と訳す方が自然だろうな。
前後の文脈がないとよく分からんけど。
41名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/01(水) 21:29:51
過疎ってるからネタ振りしとくか

うちの大学の学食って、食券出すと、番号札渡されるんだよ
それで、皿うどんとか頼むと、ほぼ同じタイミングで同じメニュー注文したやつと同時に
「36番と72番のかた〜」とか呼ばれるわけ

でもこれって統語的には何か変じゃない?
統語的にきっちりやろうとしたら、「36番の方と72番の方〜」でしょ
「36番と72番の方〜」じゃ、なんだか「36番と72番」を持っている、ある一人の人が呼ばれてるみたい

統語論では、こういうのどう扱うんだろ
一種の量化、分配みたいなことをするんだろうか
42名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/01(水) 21:33:44
しかし「木と草の葉を比較する」という文では一種とは思わんしな。
43名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/06(月) 04:19:09
明後日統語論のテストです。教えてください。
Moveした後って移動先の素性とMergeするんですか?
      CP
     /\
    C   TP
   /\  /\
  [Q] will DP T’
     ↑    /\
     │   T   VP
     │   ?
     └──┘
例えばこういうふうに?
44名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/06(月) 10:03:11
とりあえず枝書くのうまいな
45名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/07(火) 19:05:19
>>43
いまさらだけど一応レス。
今の枠だとMergeしてるってことになると思うよ。細かいメカニズムはわからんが。
ただし、代入と付加は区別しておいてね。
46名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/08(水) 18:20:36
代入と付加…授業で扱ってないです。テストはとりあえず大丈夫そうです。
今後もsyntax独学でがんばります
47名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/26(日) 15:21:04
統語論で卒論書いた方いらっしゃいますでしょうか?
参考にしたいので差し支えなければ内容を教えてください。
※パクリません。
48名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/26(日) 17:21:35
へんな略し方

 5と10ドル札 → 5ドル札と10ドル札
49名無し象は鼻がウナギだ!:2006/02/27(月) 02:04:00
>>48がテーマだったんですか?
50名無し象は鼻がウナギだ!:2006/03/06(月) 00:08:28
言語学初心者です。
日英語比較統語論の授業をとっています。
非階層構造仮説を説明していただけませんか。
51名無し象は鼻がウナギだ!:2006/03/09(木) 15:14:47
>>50
チョムスキー理論事典
325頁参照
52名無し象は鼻がウナギだ!:2006/03/26(日) 11:48:27
もってません。
53名無し象は鼻がウナギだ!:2006/03/27(月) 14:22:02
ヒント:図書館
54名無し象は鼻がウナギだ!:2006/03/28(火) 01:58:16
ありません
55名無し象は鼻がウナギだ!:2006/03/28(火) 15:21:07
この流れは知っててやっているのだろうか?
56名無し象は鼻がウナギだ!:2006/04/22(土) 13:25:53
二重目的語構文の派生について皆さんはどう考えますか?

俺が立てた仮説:
      vP          (get)はDP2とDP3の所有関係を示す空の動詞。
     /\         head Vに留まり、移動はしない。
   DP1   v'       [vφ]がPFで 'GIVE' とSpell-Outする。
 φJohn  /\
       v    VP
      φ   /\
         DP2  V'
       φMary  /\
            V   DP3
           (get)  a ring

“John will [t give Mary a ring]”
反論があればお願いします。
またこのような説を主張している論文はありますか?

57717:2006/04/23(日) 23:31:30
>>56
卒論?
DOCとはまた茶連人具だな。
この構造・派生は、Harley(1995)と似ているような。
あれはHave句だったかな。やっぱDMでやってるよ。

顔餅先生のモノグラフも参考になるかと。



5856:2006/04/25(火) 02:02:34
yes!卒論のテーマ案です。

>DOCとはまた茶連人具だな。
素人にはいささか難しいテーマでしょうか…?
Harley(1995)探してみますね。ありがとうございます。
59名無し象は鼻がウナギだ!:2006/04/25(火) 02:09:48
> 顔餅先生のモノグラフも参考になるかと。

タイトルおせーて。
60名無し象は鼻がウナギだ!:2006/04/26(水) 05:19:28
61名無し象は鼻がウナギだ!:2006/04/26(水) 09:13:33
へー、ありがとう。なんか雰囲気じゃないけど、どうも。
62名無し象は鼻がウナギだ!:2006/04/26(水) 17:02:19
>>56

とりあえずLarson (1988)を読めや
http://semlab5.sbs.sunysb.edu/~rlarson/larson-papers.html

Dative Shiftとかも突き詰めるとL. PylkkanenのApplPあたりもかかわってくるんじゃね?

DP2の制約も考えたほうがエエかもな
John sent Mary a picture.
*John sent Osaka a picture.
(John sent a picture to Osaka)

詳しくはしらんが
6356:2006/04/26(水) 20:55:23
>>62
ありがとうございます!Larson探してたんです!
>>60
ちょwそれあd(ry
64名無し象は鼻がウナギだ!:2006/04/26(水) 21:16:29

マジレスすると学生なら >>60 の本は読んだ方がいい.

65717@57:2006/04/26(水) 23:41:54
>>56

>>DOCとはまた茶連人具だな。
>素人にはいささか難しいテーマでしょうか…?

DOCは面白いけど難しいテーマの一つだと思う。
本格的にやろうと思ったら様々な言語を見てみないとだめかも。

いちお、参考文献ね。
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3110170280/qid=1146062165/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-2317998-3481934
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4268003169/qid=1146062258/sr=1-3/ref=sr_1_8_3/249-2317998-3481934
↑天野先生のは論点の整理に役立つかも。

DOCはたくさん問題があるからポイントを絞って突き詰めてみると面白いかも。
卒論だったらラディカルにやってもいーんぢゃない?



Larson (1988)の後にもう一本LIに論文があるはず(1990?)。
6656:2006/04/28(金) 01:34:11
やらなきゃいけないこと山積みですね( ´ω`)

色々アドバイスありがとうございました!いい論文にします。
67名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/01(土) 23:07:04
おまいらラムダ計算とかには興味はないの?
68名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/01(土) 23:20:02
おせえれ!
69名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/01(土) 23:53:35
>>68
ttp://members.at.infoseek.co.jp/nbz/ref/lambda.html
とか?Chomskyな世界でしょ?
70名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/01(土) 23:58:27
のようで、そうでない鴨。むしろモンタギュのほうが関係深い鴨。
71名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/02(日) 00:03:32
空範疇とか空構成素とかの「空」の読みは「から」?「くう」?
72名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/02(日) 00:06:06
そら
73名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/02(日) 00:06:14
>>70
おおそうかも。ちょっとPTQな世界に逝ってみる。
74名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/02(日) 00:07:05
でもって、またUGに戻るとか。
75名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/02(日) 09:49:37
そうか、モンタギュも普遍文法って言っていたんだね
76名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/24(月) 19:22:22
@Who do you think is studying what?
A*What do you think who is studying?

Aはwh-movementが【局所性条件】に違反するから非文だよね?
それともTP2つあるから【下接の条件】に違反するから非文でもいいの?
77名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/26(水) 07:58:09
普遍文法って結局解明されてないんだよね?
78名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/28(金) 19:32:57
>>76
Aはsuperiority violation。subjacencyには反していない。
What do you think Mary is stydying?
ならok。局所性条件ってのは特定の条件をさす名称ではなく、binding、subjacency
supriorityなどの総称であることに注意。
79名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 06:54:05
はじめまして(;o;)Cコマンドと束縛って どうちがいますか??
80名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 07:14:36
John must feel that himself has disgraced Fred.
なぜまちがっているのかどの条件に反しているかおしえていただけませんか?
81名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 10:41:59
that節の主語がhimselfになっているから?
82名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 13:32:18
>>80
照応形(-self)は束縛領域内で束縛されなければならないから
himselfじゃなくてheになるのが正解。これは【Binding Principle A】に
反しているから非文だよ。

もう少し詳しく説明すると
John must feel that himself has disgraced Fred
の束縛領域はthat節以下。照応形(-self)は束縛領域内で束縛されなければ
いけないから、that節以下でhimselfと同一指標(同一人物)を見つけないと
いけない。人物を表してるのは他にFredだけだけど、himselfとFredは明らかに
同一指標ではない。だからhimselfを束縛している指標がthat節以下(束縛領域)
にはないことが分かる。
himselfと同一指標は明らかにJohn。しかし束縛領域内にJohnはないから
この文は非文になる。

同じような例を出すと、【John thinks himself is a genius】も同じように
非文になる。thatが省略されてるけど、束縛領域はhimself以下だから
これもhimselfじゃなくて、heが正解。
83名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 13:39:59
>>79
C統御と束縛は全くの別物と考えずに
【AがBをC統御している状態で、なおかつAとBが同一指標】なら
それを【束縛】って呼ぶんじゃないかな?あんまり自信ないけど・・・
違っていたら誰か指摘ヨロ。
84名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 21:10:11
>>82 ありがとぉございます!!!('ω`。。。)
わかりやすすぎです(;▽;)

また夜中きます。。。↑
85名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 21:47:56
>>84
マジ!?ありがとう!
86名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/29(土) 23:37:31
>>82
丁寧な解説にケチつけるわけではないけども、
>himselfとFredは明らかに同一指標ではない
とは決められないし
>himselfと同一指標は明らかにJohn
とも言えないよ。
同一指標は同一指示性が意図されていることの表記だから、
himself=Fredのつもりなら
*John/j must feel that himself/i has disgraced Fred/i
となる。しかしこれもやっぱりダメで、それはFredがhimselfを
c統御しないから。つまり
*Himself/i has disgraced Fred/i
がダメなのと平行的。もちろんFredが束縛されるので原理Cの
違反も生じている。この点では
*He/i has disgraced Fred/i
がダメなのと同じ。
気にさわったらスルーしてくれ。
87名無し象は鼻がウナギだ!:2006/07/30(日) 00:02:35
>>86
確かに文章に指標(/i)は書いてなかったけど、まぁ普通に考えたら・・・
との前提で俺も説明していった。もっと指標についてもちゃんと説明しとくべきだったな。
88名無し象は鼻がウナギだ!:2006/08/03(木) 13:38:54
>>72
おもんないねん。真面目に答えろ。
89名無し象は鼻がウナギだ!:2006/08/15(火) 14:53:03
「AgrOP」何て読めばいいですか?アグルオーピー…?
90親切なおじさん:2006/08/19(土) 04:02:39
>>89
 マジレスすると、(IPAでなくてごめん)

 (1) アグラァ
 (2) アガァ

の二通りがあり、いずれも第一音節に強勢が置かれます。

 ちなみに、Chomsky自身は(1)のように発音します。

 したがって、"AgrOP"は[アグラァ・オゥ・ピー]と発音
するのがもっとも一般的でしょう。
91名無し象は鼻がウナギだ!:2006/08/20(日) 14:07:06
>>90
マジレスありがとうございます。アグラァ
92名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/04(土) 05:59:41
来年から本格的に統語を頑張ろうとしてる者です
過疎ってるんで盛り上げたいけど・・・
誰もいないかな〜
93名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/04(土) 13:57:25
二人目。過疎ですなー。
94名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/04(土) 15:17:16
んじゃ,三人目.

ってか,統語論って無意味なほど枠の広い分野だから,
結局このスレに何を書き込めば良いかわからない.
95一人目:2006/11/04(土) 17:16:10
確かに広い
自分はまだまだ概論のレベルだけど
留学の予定もないし、これから本とか読んでいこうかなと
小西先生の本欲しい・・・
96名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/04(土) 18:29:03
統語論ってどう分類されるの?生成文法系と伝統文法系とか?
97名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/05(日) 03:59:44
生成系と機能主義系と構文系じゃない?

>>95
Radford読みなよ
98名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/10(金) 08:42:00
99名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/11(土) 14:27:56
100一人目:2006/11/11(土) 23:31:54
あげるね
101名無し象は鼻がウナギだ!:2006/11/15(水) 21:54:02
俺もゼミで専攻はsyntax!
102名無し象は鼻がウナギだ!:2006/12/13(水) 23:41:10
Who did you see a picture of?
って非文ですか?
103名無し象は鼻がウナギだ!:2006/12/14(木) 03:14:23
いいえ。
104名無し象は鼻がウナギだ!:2006/12/16(土) 19:23:10
非文
105名無し象は鼻がウナギだ!:2006/12/17(日) 09:06:52
おいおい
106名無し象は鼻がウナギだ!:2006/12/17(日) 15:08:15
説明しろ
107名無し象は鼻がウナギだ!:2006/12/17(日) 16:40:52
(1)Who did you see [a picture of t]?
のような、目的語位置からの摘出はおk。
(2)*Who is [a picture of t] on the wall?
のような主語位置からの摘出がダメ。

HuangのCondition on Extraction Domainは、
「語彙範疇に適正統率されている要素からの取り出しのみおk」
と規定している。よって主語位置はダメ、補語位置はおk。

一見主語位置からの摘出でも寄生空所ならおk
(3)Who would [a picture of e] please t?
108名無し象は鼻がウナギだ!:2007/01/01(月) 06:13:03
すごい
感心した
俺もこのくらいになれるよう頑張ろう
109名無し象は鼻がウナギだ!:2007/01/06(土) 16:02:27
てすと
110名無し象は鼻がウナギだ!:2007/05/15(火) 10:06:45
We know what to do next.
などの文においてCPのSpecはどのように扱うか。
この問題ってどうこたえればいいとおもいますか?
111名無し象は鼻がウナギだ!:2007/05/19(土) 18:59:37 0
日本語にも通用するのか?
112名無し象は鼻がウナギだ!:2007/05/21(月) 00:41:38 0
specifier-head agreement
ってなんて訳せばいいんでしょうか?
113名無し象は鼻がウナギだ!:2007/05/22(火) 19:15:01 0
指定部(と)主要部(の)一致
114名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/01(日) 15:11:24 0
初心者向けの統語論の本ってなにかありますか?
115名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/02(月) 11:33:46 0
>>114
都筑伸也『はじめての統語論』清流社、1991年
116名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/09(月) 01:10:39 0
うん
117名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/16(月) 23:59:40 0
recursionって何ですか?
118名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 00:03:06 0
繰り返し。AのBのCのDの・・・のように「の」をどんどん付けられることとかをいう。
言語の重要な性質と目されている。
119名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 00:14:25 0
Aがあったとして、Aと同じタイプのBがあったとして
A+B=X...(1)
というルールがあったとして
そのXもAと同じタイプだったとすると
自動的に
X+B=Y(YもXと同じタイプ)
というのが出てきてしまって
(1)と言う同じ規則が何度適用されても、誰も文句をつけられなくなること。
120名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 00:31:30 0
回答ありがとうございます。
解決しました。

arrive[_(PP)]←これには名前あるんですか?
121名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 00:34:11 0
続いてすみません
selectional restructionって何ですか?
122名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 01:01:16 0
annoy[+_...(+animate)]の...には何が入るんですか?
123名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 05:44:00 0
selectional restruction->selectional restriction
124名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/17(火) 06:09:59 0
>>120 subcategorization feature(厳密下位範疇化素性)

>>121 >>120のarriveのように動詞等が特定の種類の補部を要求することを
selectional restrictionという。arriveはPPを要求するのでそのCーselectional
featureはPP。selectional featureにはC(ategory)selectionとs(emantic)
selectionの二種類がある。annoyの目的語の位置には「精神的に迷惑被るもの」
でありうるanimateなものが要求される。こちらがs selection。

*John arrived NYC -> c-selection違反
*John annoys NYC -> s-selection違反

>>123 表記法によるけどexperiencerかと
125名無し象は鼻がウナギだ!:2007/07/25(水) 16:08:34 O
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…構造書くっ、構造書きますうっ!!
NPッ、Auxッ、VPィィィィーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
VPッ!Vバーーーーーーッッッ…Vイィッ!
ガリガリガリィィィィィィッッッッ!!!!
疑問文ーーーーっっっ!!!エッ、エスッ、SAIィィィッッ!!!
繰り上げッッ!!移動規則ッッ、Affix Hoppingゥッ!!!
複合名詞区ッ!!Detッ、Nッ、PPッッ!!!構造見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!受動変型規則ゥゥーーーッッッ!!!!
be―en挿入ッ!主語後置ッ!目的語繰り上げェェェッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱい変型規則かけてるゥゥッ!
not挿入ぅぅぅぅぅっっっっ!!!!Doサポートォォッッ!!!
126名無し象は鼻がウナギだ!:2007/09/15(土) 10:04:00 0
LF(表示)とはどういう表現の省略形なのか、ウィキペディアに書いてないので
教えてください。あ、PFのほうも。
127名無し象は鼻がウナギだ!:2007/10/11(木) 06:31:25 0
倒置について教えてほしい
これは読んどけっていう本や論文あれば教えてください
128名無し象は鼻がウナギだ!:2007/10/11(木) 19:09:25 0
英語関連だけど、『談話の構造』
129名無し象は鼻がウナギだ!:2007/10/28(日) 02:09:43 0
卒論頑張らなきゃならんのに

精神的につらいことがあって困った・・・

なにもこの時期じゃなくてもいいのに

まったく手につかん
130名無し象は鼻がウナギだ!:2007/10/29(月) 22:42:34 0
>>129
いっそのこと死ね
131名無し象は鼻がウナギだ!:2007/10/29(月) 23:45:53 0
>>130
まさかこんなレスがつくとはな
多分近いうちに不幸なことでも起こるでしょ
132名無し象は鼻がウナギだ!:2007/10/30(火) 00:46:17 0
気を落とすな…
133名無し象は鼻がウナギだ!:2007/11/23(金) 12:03:46 0



「アッー!」

これはどう発音したらいいのか専門的にご教示願います。



134名無し象は鼻がウナギだ!:2007/11/24(土) 20:55:54 0
「アッ」と発音してください。
「ー」の部分は、あなたの気持ちです。
135名無し象は鼻がウナギだ!:2007/11/25(日) 10:39:56 0
それは違う。そもそも「アッ」は短いし「アーッ!」は、たしかにあなたの気持ちです。
136名無し象は鼻がウナギだ!:2007/11/25(日) 11:39:56 O
博行
137名無し象は鼻がウナギだ!:2007/11/26(月) 01:03:48 0
>>133-135
そもそも統語論じゃないじゃん。
138名無し象は鼻がウナギだ!:2007/11/30(金) 00:06:50 0
初歩もいいとこだけどagrOPってなんですか
139名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/02(日) 10:44:20 0
Agr = Agreement (一致)
O   = Object (目的語)
P   = Phrase (句)

ある語が目的格(対格)を持っているかの照合が行われる場所。
140名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/02(日) 22:16:51 0
ありがとメルシサンクスございますベリマッチ
141名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/06(木) 17:03:24 0

Tから格をもらうという主張は誰の論文が最初なんでしょうか?

142名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/07(金) 07:51:27 0

Chomskyじゃね?

143名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/07(金) 18:44:28 0


Chomskyじゃねー!
144名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/09(日) 18:19:21 0


統語論関連の論文を書いていて、ワードでの例文番号の処理に困っているんですが、いい知恵ないでしょうか?
もっと適切なスレがあれば誘導をお願いします。
145名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/11(火) 19:15:53 0
ワードでも例文番号を自動的に連番にする方法はあるが、俺はマカーなので
win版はちがうかもしれない。

基本的にはFormat>Bullets and NumberingのCustomizeを選んで(1)という
formatをつくる。例文にはそのBulletsをつける。

地の文ではInsert内のCross-referenceのnumbered itemsBulletsの(1),,,の番号が
表示される。其の都度、例文番号を選んでinsertする。

例文をあとから順序を変えたり、消した場合、Apple+aを押して全体をハイライトする。
その状態からctrlキーを押したまま窓の任意の部分をクリックしupdate fieldを選ぶと
勝手に続き番号に変えてくれる。

win版でもできるはず。でもちょっと操作方法が違うかも。
146名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/13(木) 01:33:50 O
一方、ロシアはスペースと括弧と数字を使った。
147名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/18(火) 22:15:33 0
148名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/20(木) 22:03:03 0
kayneの非対称性理論斜め読みしたら気持ち悪くなった
149144:2007/12/23(日) 20:56:17 0
>>145 >>147
ありがとう。参考になりました。

ところで、TeXだとstyとか使うと、データ:グロス:訳が
そろったアウトプットできますよね。特にデータとグロスの
頭がそろった表記。↓みたいな。

(1) a. Taroo-ga     Hanako-o     hometa
        Taroo-NOM Hanako-ACC praised
        'Taroo praised Hanako'

ワードで、ポチポチとタブで打たずに、同じことを自動で
やろうと思ったら、マクロを組まないといけないんでしょうか?
もっと簡単にできる?

150名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/24(月) 21:02:57 0
TeXでsty使わないといけないようにWordでもマクロが必要だろう。
というかそのくらいタブでポチポチで十分じゃないか?別に手間もかからんし。



Word(ワード)総合相談所 Part16
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/bsoft/1184519095/
151名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/18(金) 07:41:40 0
CPの中がTPで、TPの中がMP?
152名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/18(金) 23:26:15 O
「句構造文法」ってどこまでのことを言うんでしょうか?
レポートで、ある一文を「句構造文法の枠の中で解説せよ」という問題が出て、どの規則までを当て嵌めてったら良いのかわからないのです。
そもそも句構造"文法"なんて定義があるんですか…?
153名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/19(土) 00:29:55 0
S -> NP VP
NP -> Det N
...

みたいなやり方の文法のことを一般に句構造文法つーんだべ
「句構造文法の枠内で」なんて条件がいちいちついてるんだったら
多分、変形を使わない範囲で、ってことじゃねーの?
154名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/19(土) 01:24:09 0
句構造文法って一般的には、↓のようなのでしょ?

A → B

で、文法の型(0形、1型、2型、3型)によって、AとBに制限が懸かってくる。
1型が文脈依存文法で、
2型が文脈自由文法、
3型が正規文法だったっけ?

制限無しに句構造文法っていうことは、AもBも制限なしで良いんじゃないの?
155名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/19(土) 20:53:14 0
thatとかifの中はCPで、その中の文はTP
MPはどこで使うの?
156名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/19(土) 23:01:20 O
152です。

>>153
ありがとうございます!
そうすると、句構造規則に当てはめてくだけってことですよね!(それでも苦戦してますが)
難しく考えすぎてたみたいです。助かりました。
157名無し象は鼻がウナギだ!:2008/02/22(金) 17:42:02 0
MPて何だよ。Minimalist Programのこと言ってんの?
158名無し象は鼻がウナギだ!:2008/02/28(木) 01:53:10 0
Material Puzzleのことだと思われ
159名無し象は鼻がウナギだ!:2008/05/31(土) 21:43:31 0
Kikuchi(1987)etc.で 
[OP [Mary-ga (t) yonda no]-ga akirakana yorimo John-wa takusan-no hon-o yonda
「Maryが読んだのが明らかなよりもJohnはたくさんの本を読んだ」
って例文を挙げて日本語の主語からの抜き取りがOKってしてるみたいなんですけど…

俺にはこの文が正しいと言い切ることができません。
もっといい主語からの抜き出しの例文ってありますか?
160名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/08(日) 12:50:20 0
倒置現象(特に場所をあらわすPPの前置に伴う倒置)に
法性を表す助動詞が一緒に使えないのはどうして?
161(´∀`):2008/06/08(日) 20:34:49 0
>>159
それは生成スレで逃走派しゃんに尋ねるのが一番ええにゃ
同じ環境でたとえば関係節を作ってみると
[ OP [ [ メアリが t 読んだ ] のが明かな ]] 本
と、より分かりやすいんでないにゃろか
ま、日本語の場合、ほんとにOP移動があるのか、proみたいな
のがあるんとちゃうんか、など不明点は多いけどにゃ

>>160
ほー、そんなのがあるんかいにゃ
V-raisingがinversionに必要な構造関係を作り、それが
Auxによって妨げられるのかもにゃ 知らんけどにゃ
162名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/08(日) 22:03:21 0

しーーーーーーーーーーーーーーーーん
163名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/12(木) 06:09:02 0
循環変形規則ってなんですか?
164逃走派:2008/06/12(木) 21:34:13 0
>>159
> もっといい主語からの抜き出しの例文ってありますか?
あったら教えて。
日本語で主語条件が働くかどうか調べたいとして、すぐに考えるのがscramblingだけど
who did [a picture of t] surprise you?
みたいなのに似た
*誰の あなたを [t 写真]が 驚かせたの?
みたいなのが変なのから分かる通り、普通の名詞補部からの摘出はダメっぽい。
だから単純な名詞補部からの摘出は検証に使えなくって、もう少しややこしいのを
考えないといけないのかもしれないと思われる。
complex NPを形成している名詞化した節からの移動はそもそもあんまりよくないのだけど
それでも関係節なんかからの移動よりは、まだ、ましともいえる。
そんでもって、動詞の目的語が名詞化した節となってる構造からの移動と、主語が名詞化した節と
なってる場合を比較して、どっちが悪いか確かめてみ酔うと思うわけです。
主語条件が日本語でも働くなら、名詞化した主語節からの摘出は、名詞化した目的語節からの
摘出より悪くなるはず。逆にどっちもどっちって感じであまり違いが感じられなかったら
ともに名詞化した節からの摘出でマイルドな複合名詞句制約の違反にはなっているけれども
その他の制約違反はないと推測できるんじゃないかと。

そこで
(a) [メアリが読んだのが明らかな]よりも多くの本
(b) [メアリが読んだのを(みんなが)知っている]よりも多くの本
とを比べてどうなのかと。

やっぱり(a)は(b)よりダメなら主語条件が働いてるかも。どっちもどっちなら
働いてないかも。いずれにせよ(a)は「完全に正しい」文ではないのは皆の了解だと思います。(長すぎて蹴られるかも)
165逃走派:2008/06/12(木) 21:52:26 0
>>158 いや、Minitarist Propaganda Chomksyの政治用語。産軍官複合体による米国内外に対する
コンセンサス形成活動をいう(とのうわさ)

>>163 古い枠組みでいえば、たとえば、受動化と繰り上げなど。
[s3 John is believed [s2 t3 to be likely [s1 t2 to be kissed t1 by a sexy cheerleader]]]
みたいなのを考えると、Johnがt1からいきなり主節に移動したとは考えられず
(つか、*John is believed it is likely that the sexy girl kissed t.だから)
tiからt2、t2からt3、t3から主節主語へと移動したと考えたほうがいい。
t1からt2は「受動化」、t2からt3は「繰り上げ」なのだが、t3から主節主語はまたまた「受動化」が適用されている模様。
だとすると同じ変形規則を同一対象に複数回適用してもよいのかってことが問題になって
そいつはおかしいだろうとフィルモアあたりが考えて、いや、一定の変形規則は最小のS領域(これをサイクルという)に一回しか
適用できず、一番下で適用がすんだら次に大きいSに広げて、また適用していくという風な派生を考えたのだったよん。
上の例でいえば、S1で受動化を適用、S2で繰り上げ、それがすんでS3まで広げて、また受動化適用となっているのだった。(これも蹴られるかも
166逃走派:2008/06/12(木) 21:56:48 0
で、昔は、wh移動とかは文に一回限りだとか、topicalizationとかも主節だけにしか
適用できないとか考えられていて、その意味で、受動化や繰り上げとは異なるとされていたのだった。
そこで、循環(サイクル)に従って適用されるのがはっきりしている変形規則は循環変形規則と言い
それ以外のwh移動や話題化などをpost-cyclicとかなんとか言って、循環規則と区別していたのだった。

っていうか、今ごろ、循環変形規則とか言いだすのって誰?(あんがいかっこええ!)
167逃走派:2008/06/12(木) 22:20:48 0
ちなみに、その後BresnanあたりがCOMPとかって言い出したり、Bakerが+Qのことを
持ち出したりしてComp-systemが整備されてきて、それを受けて、厄介だったwh移動も
Comp-to-Compの移動という形で、めでたく循環規則の仲間入り。一見すると長距離移動してる
ものも、localな移動の複合体として見る見方が出てきたのだった。さらに、そこまで来ると
長距離移動している話題化みたいなものも、実はwh移動の仲間と考えてみようと話が進んで
Chomskyが長距離移動のwh移動による再分析をやってバリバリと整理が進んだのだった。
そこん辺りからlocalityが言語の根幹にかかわってることが見えてきたともいえるのだった。
168逃走派:2008/06/12(木) 22:37:24 0
今でこそ、longなのはlocalなものの複合体と見るのはフツーになってるけど
その見解がでてくるのに結構時間がかかってると思うのだった。

ところで、サイクル関係で、目的語の中からwh移動、その目的語の受動化の
複合というクラシカルな次のような例があるけど

*who/1 will [pictures of t/i]/2 be taken t2

で、古典的にはproper binding やcycleでこいつを排除していたけど、今はどうなんでしょうか?
つか、remnant-movementが可能だとすると、タイプが違う移動ならProper Binding無視できるとするとヤバイのではないかと。

vP-phase: [vP who [vP v [taken [a picture of t]]] →
IP-domain: [a picute of t] was [who v taken t] (remnant movementはOK)→
CP-domain: who was [a picutre of t] taken?

とかって。
169逃走派:2008/06/12(木) 22:40:55 0
remnant movement

[t/i critisize Mary]/j, John/i did t/j

internal-subjectからのraisingとtopicalizationはtypeが違う移動だからPBC違反も可能。
170逃走派:2008/06/12(木) 22:42:29 0
spellingめちゃくちゃ もう寝るw
171逃走派:2008/06/12(木) 22:45:54 0
あ、passiveのvPはphaseじゃないのか。ちぇっ!
172逃走派:2008/06/12(木) 22:49:00 0
しかし、なんで、passiveやunaccusativeのvPはohaseにならないんだ? えぇ?
173逃走派:2008/06/12(木) 22:55:07 0
そいつは、phaseつーのは命題のことであり、Agentがないとまっとうな命題にならねえからだよってか?
それじゃあ、unaccusativesがあんまりにも可哀想じゃねえか、えぇ? passiveはしょうがねえけどよ!
(寝ろ>自分w)
174(´∀`):2008/06/13(金) 04:59:54 0
逃走派しゃんがむばった! 感動した!

>*who/1 will [pictures of t/i]/2 be taken t2
>古典的にはproper binding やcycleでこいつを排除していたけど、今はどうなんでしょうか?
on phasesでチョムが出してたのは
1. *of which car did [the (driver, picture) cause a scandal]
2. of which car was [the (driver, picture) awarded a prize]
の対比で、(2)は基底目的語位置から直接移動でおk、ってことだったにゃ
この場合はPPの移動で、目的語自体のDP移動と干渉しないなんてことを言ってやらにゃいと、
これを一般化してしまうと逃走派しゃんの例もおkになってしまうにゃ
>なんで、passiveやunaccusativeのvPはohaseにならないんだ
Legateにゃったか、LIのsquibでpassive/unaccusative vPもstrong phaseだとか言ってたにゃ
175名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/15(日) 19:28:58 0
逃走派って何者?言語学者か?
176名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/16(月) 02:06:57 0
この無礼者め!w
生成業界では誰もが知ってるエロいおじさんなのら
177名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/16(月) 12:28:49 0
まあまあ、そう権威を示さなくても。逃走派氏の実力と誠実さはすぐわかりますよ。
ちょっと神経質みたいなことを言うこともあるけど、根は楽しくやさしいひと。すぐよっぱらうひぇん。
178名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/16(月) 22:37:21 0
ふーん、そんなにすごい人が2ちゃんやってるのね。
生成業界では有名?じゃあ名乗り出てみろよ。
179名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/17(火) 08:59:34 0
やってるんだな、それが。東大教授も兄弟も。
180名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/18(水) 17:35:32 0
何者でもいいじゃないか

まぁコテはうざいのが一般的なのは分かるけど
181名無し象は鼻がウナギだ!:2008/06/19(木) 11:12:24 0
てか、コテという識別子が付くからウザいという素性が目立つようになるだけにゃん
ウザい名無しは五万といるけど、結局1/50000されて蓄積的にならないからなむ
182名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/15(火) 04:16:03 0
>やってるんだな、それが。東大教授も兄弟も。

日本語で書けv
183名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/15(火) 10:45:54 0
>>182
> 日本語で書けv

2ちゃんねるで「日本語で!」と主張することの無意味
184159:2008/07/18(金) 00:00:42 0
>逃走派さん
遅くなりました…。
原文に目を通してみたりしつつも半ば諦めかけてたのですが…、ありがとうございます!
自分なりに考えてみたのですが、主語Complex NP内からのOP移動という条件さえ変えなければ、例えば

[OP[メアリが t 読んだの]が明らか である よりも

にしても問題ないですよね?
個人的には「明らかなよりも」→「明らかであるよりも」だけで違和感が大分なくなった気がします;

長すぎて蹴られる、っていうのは、まさしくそうみたいです…。
何人かにテストをお願いしたところ「もっと短くしろ」と一蹴してくれました;

願わくば、逃走派さんが俺のお師匠様でないことを…w
185渡辺29歳:2008/08/16(土) 18:47:26 0
機能投射(functional projection)について教えて下さい。

「INFL は 開いた類のlexical head を支配しない。
 つまりnon-lexical head で functional head である
 lexical head の投射は lexical 投射である。つまり
 functional head の投射は<機能投射>である 」

中略

「Iで論じた事から類推して、Cの投射は
 functional head の投射である。
 …CP is a functional projection」

(govermeent binding theory 1994 haegeman 116p)

太字で強調されて書かれているのですが、詳述の箇所が見つけられません。
何卒よろしく御願します。
186お助けマン:2008/08/17(日) 00:03:56 0
それで何が知りたいんじゃ?
187名無し象は鼻がウナギだ!:2008/10/26(日) 04:05:59 0
東北大学 高橋大厚
188名無し象は鼻がウナギだ!:2008/10/26(日) 04:07:14 0
↑先生は文学部所属ですか?
189名無し象は鼻がウナギだ!:2008/11/18(火) 15:34:09 0
age
190名無し象は鼻がウナギだ!:2008/11/19(水) 00:47:59 0
エイジ
191名無し象は鼻がウナギだ!:2008/11/25(火) 20:38:13 0
統語初心者が質問です。

(1) a. Emilly will “send a letter to Ken”.
b. Emilly will “send a letter on Monday”.
(2) a. Emilly will send a letter to Ken and John will, too.
b. Emilly will send a letter on Monday and Ken will, too.
(3) a. *Emilly will send a letter to Ken and John will do so to Mary.
b. Emilly will send a letter on Monday and Ken will do so on Tuesday.

(1a)と(1b)の“”内の統語構造がそれぞれどうなっているのか、
(2)(3)のデータに言及しながら論ぜよという問題です。

自分なりに考えてみたのが、構造は
(1a)[vp [v send][np a letter ][pp to Ken]]
(1b)[vp [vp [v send][np a letter]][pp on Monday]]
となり、(2)の場合はabそれぞれwillの後のVPが削除されている。
(3)は、bはVPがdo so に置き換えられて省略されているが、aではVPの中に
すでに“to Ken”が組み込まれているので、MaryにするときはVPそのものを
変えなくてはならなくなり、非文になる。

樹形図かけなくてすいません。(1a)はVPがV, NP, PPの3つに枝分かれしてるのですが、
3つに分かれるのは変でしょうか?
そして(1a)のPPは補部、(1b)のPPは付加部ということであっているでしょうか?
192191:2008/11/25(火) 20:41:20 0
一番肝心なこと言うの忘れてました。
上の自分の解答を添削してもらえるとありがたいです。
193名無し象は鼻がウナギだ!:2008/11/27(木) 23:24:38 0
考え方はそれでまったく正しい
出題の意図を的確に把握しているよ
(1a)の三又構造については、分裂VPを使って下のように全部二又にする手もあるが、
この出題の意図とは関係ないと思われ
 vP
 /\
v   VP
   /\
a letter /\
  send   to Ken
194名無し象は鼻がウナギだ!:2008/11/30(日) 00:55:58 0
>>193
ありがとうございます!
補部と付加部の分類の方法は、
補部は必須要素であり付加部はそうでない、と聞いたことがあるのですが
今回の例では補部“to Ken”も必ず現れてませんよね。この分類法はまずいのでしょうか。
今回の例で考えられる分類法は、補部は受動態にできるが付加部はできない・・・
ということぐらいしか思いつかないのですが、
なにかもっと説得力があって応用が効く分類法はないでしょうか?
195名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/01(月) 00:09:54 0
一つの動詞に複数の異なる下位範疇化フレームがあるとしか
いいようがないね
John talks.
John talks to Mary.
John talks about Bill.
John talks to Mary about Bill.
とか

項は個々の例においてはやはり必須要素だが、別のフレームでは
そうではない、というのと比べて、付加部はどんなフレームでも
必須ではないものということになりそうだ
196名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/01(月) 22:16:49 0
>>195
とても勉強になりました!ありがとうございます。
197名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/26(金) 21:18:34 0
すみません ご教授願います
春から大学院行くんだが、研究テーマをsyntax(のとある言語現象)にした。やりたかったから。
で、大学時代の統語論のテキストがあるんだが、予習としてそれ読んでおけばおk?
他に読んでおくべき文献とかはamazonで手に入れといた方が良い?
ちなみに必修科目で統語論学ぶみたいだが。
198名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/26(金) 23:24:10 0
>>197
やりたきゃやれ。読みたきゃ読め。買いたきゃ買え。
199名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/27(土) 10:19:12 0
レベル低過ぎワラタ
200名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/27(土) 10:22:59 0
大学院ってのは研究するために行くとこなんだよ
テーマ決まってるんだったら予習とかアホなこと言ってないで
学位論文の執筆に向けて研究計画立ててどんどん研究進めろよ

院の必修科目で統語論とか、別に否定はしないけど
本来、学部で済ましておくようなことだろ
201名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 19:23:54 0
CP内の±Q特性がよく分かりません。
+Qなら疑問文となり、wh語やauxを移動させ、−Qなら移動を生じない。
では±Qの決定は頭の中で自分で、「よし、疑問文にしよ。」って思った時に+Qとなり、
「いや、肯定文で」って時には-Qに勝手に操作されているという事でしょうか?
ただ、この場合、Do you know who he is?
といった文章は+Q特性の文だと思うのですが、なぜwhoはknow以下に閉じ込められ、
*Who do you know he is?とはならないのでしょうか?
何がその移動を妨げているのか良く理解できてません...
202名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/14(水) 11:12:09 0
>>201
>頭の中で自分で、「よし、疑問文にしよ。」って思った時に
統語論は言語産出のモデルではないから、このような理解はよろしくないと思う。

>Do you know who he is?
wh語を移動させるのは+wh素性。+Q素性と+wh素性は別。
203名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/14(水) 14:42:49 0
>>202
うーん...まず、私自身、統語論の前提がよく分かっていないのでしょうか、
統語論は生成文法の枠組みの一理論と認識していたのですが、
統語論と生成文法とは互いに独立しているということでしょうか?

>wh語を移動させるのは+wh素性。+Q素性と+wh素性は別。
その場合whの±といった振る舞いにおいてもどのように決定されるのでしょうか?

featureといった考えは曖昧なようにおもえるのですが、
±の決定に規則性はあるのでしょうか?
何度もすみません!
204名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/14(水) 15:31:40 0
>>203
>統語論は生成文法の枠組みの一理論
「統語論」というと、ふつう生成文法の統語論のことを指すことが多いから
それは合っている。でも生成文法の「生成」は産出という意味ではないので注意。
「明確に定義する」といった意味の、数学の用語らしい。

>どのように決定
まったく恣意的に。+Q素性が選択されることによって疑問文が派生されるし、
さらに+wh素性が選択されればwh疑問文が派生される。疑問文を「派生する
ために」、+Qなり+whなりの素性が選択されるわけではない。

>±の決定に規則性
上に書いた通りだから、ない。と言いたいところだけど、wh疑問文をきちんと
派生するためには+wh素性の選択が前提となっているわけで、その辺りは
議論の余地があるんじゃないかな。
205名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/14(水) 21:04:10 0
>>204
つまり、素性に関しては現段階で、
とりあえず、上手く説明できるから素性という概念を取り入れ、
それで今のところ破綻がないから合ってるか分からないが間違いではない
だろうといったことでしょうか??
すみません、なんか上手く伝えれていませんが...

何度もありがとうございます!
疑問が解けてきました。

ちなみに、読んでいるのは、
Carnie氏の"Syntax"とRadford氏の"Minimalist Syntax"という本なのですが、
お勧めの本よかったら教えてください!



206名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/25(日) 06:37:40 0
xバーと範疇の違いについてどのように論じればいいでしょうか?
簡単な論述をしなければいけないのですが、基底部の句構造理論やら、
ストーウェルやら、ほんと初心者で訳分からなくて困っています。
他力本願で申し訳ないのですが、どなたか教えていただけると助かります。
207名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/27(火) 03:35:34 0
>xバーと範疇の違い
意図がよくわからんが、範疇個別的な書き換え規則としての
句構造規則と範疇横断的な一般化を行ったXバー理論を対比
させればいいんでないか
208名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/29(木) 11:00:00 0
初心者です。質問があります
生成文法では、PROを仮定すると上手く説明がいくからPROを置いてるという風に聞こえるんですが、
目に見えないPROがあるという証拠はあるんですか?
209名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/29(木) 23:32:39 0
証拠というのは、物理的な実在性を直接確認する
手段という意味かな
だとすればそんなものはないと言っていいだろう
PROも理論構築物の一つであり、その証拠はまさに
>仮定すると上手く説明がいくから
という点に尽きる
多様な現象をPROを仮定することでこんなにきれいに説明
できました、ということが言える限りにおいてPROは理論上
実在するわけ
また、そんなもの仮定しなくても同等(以上)にきれいに
説明できるとなればPROは消滅すべきで、現にそういう
方向の研究も今は盛ん
210208:2009/01/30(金) 00:31:55 0
なるほど。上手く説明がつくことが何よりのPROの存在する証拠というわけですね

PROはいらないっていう議論があるんですか!?(しかも盛ん・・・)
ミニマリストの流れからですかね
GBのところでいろんな原理や理論を覚えなくちゃいけないのに、ミニマリストでは尽くそれらを無き者にしていく・・・

返答ありがとうございました
211名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/30(金) 00:54:28 0
確かにミニマリストではHornsteinらがcontrolを移動に統合しようとしているが
それに限らず、たとえばJackendoffらはcontrolはsyntaxではなく概念構造レベル
で説明すべき現象だとしてPROの存在を否定している
212208:2009/01/30(金) 22:11:01 0
ああ、Jackendoffってよく出てきますね。近いうちに読んでおいた方がいいんでしょうね
概念構造レベルっていうのはLFのようなものですか
213名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/31(土) 00:28:13 0
いや、LFはあくまで統語論の表示レベル

214208:2009/01/31(土) 01:08:08 0
あ、ごめんなさい。概念構造っていうとLevin&Rappaportとかがやってるアレですね。
Zubizarreta&Oh(2007)ちょうどやってるのに・・。興味があまり無い&理解できないので完全に忘れてました。。
215名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/31(土) 16:58:31 0
Levin&Rappaportの概念構造とJackendoffの概念構造って
同じようなものと見なしちゃっていいの?

というかむしろ概念構造っていうとJackendoffの名前の方が先に思い浮かぶけど
216208:2009/01/31(土) 21:06:24 0
Jackendoffを名前以外全く知らない状態でして・・・
僕にはわかりません・・・。読んでみます。

ああ、修行が足らなすぎる・・・
失礼しました
217名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/03(火) 00:37:29 0
>>205
お主、K知大の学生だろ?
がむばれ、うむ。
218名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/03(火) 16:24:28 0
生成統語論では音形には表れないが統語論的に存在する要素(=空範疇)をたてて、構造分析の一般化を図る場合がよくあるが、適例を挙げながら解説しなさい

っていわれたんだけど、よくわかりません…
どういう文が適例になるんでしょうか?
219名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/03(火) 19:19:47 0
上のPROがまさにその一例
すべての節は主語を持つ(EPP)のだとすると、一見主語を欠く
不定詞節にも実はPRO主語があると考えることでこの一般化を
維持できる
I want [ John to go ]
I want [ PRO to go ]

痕跡でいうと、ある他動詞が常に目的語をとるということが、
移動による痕跡を使えば、受動動詞や中間動詞の場合にも維持
されていることが示せる
John broke the glass.
The glass was broken t.
The glass breaks t easily.

220名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/06(金) 21:28:19 0
ど素人なんだけど、どうして
I [[want John] to go ]
じゃなくて
I [want [John to go ]
なの?
なんですべての節は主語を持つと考えなきゃいけないの?
学校で生成な人に聞くと馬鹿にされそうだからあえてここで聞くけど
221名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 19:34:31 0
>>220
すべての節が主語を持つと考えているのではなくて、
全ての動詞には、動作を行う“もの”が必ずあるから必要だと思うけど...
ただ、PROやら、nullを考えてたら、より統一できるものは統一した方がいい
という統一論的な考えが強いと思えてくる。
222名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 20:21:58 0
>>221
「光」とか「氷」とか動詞からできた名詞にも
必ず動作を行うものが存在するの?
223名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 20:53:40 0
意味解釈を考えると
I want John to go
で主語が求めているのは「ジョンが行くこと」なのであり、
「ジョン」ではない
次を比較すれば分かるように、不定詞の部分を受け身にしても
意味は変わらない
I want the doctor to examine the patient =
I want the patient to be examined by the doctor

対して、よく似た
I told John to go
では、Johnに命じたのであるから
I told John [ PRO to go ] である
だからこの場合は補文が能動と受動で意味が異なる
I told the doctor to examine the patient ≠
I told the patient to be examined by the doctor

全体を受け身にしても違いが分かる
すなわち wantは受け身にできないが tellはできる
*John was wanted to go
ok John was told to go


すべての節に主語があるといえれば、その部分はUGに
帰せられる可能性があり、一見不要な虚辞主語の存在
やその習得も簡単に説明できる
I want there to be some cute girls at the party
224名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 20:54:12 0
>>221
動詞に主語があるということと、節に主語があるという
こととは別
また、すべての動詞に主語があるとは言えない
(上の虚辞の例や、非対格動詞など)
225名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/09(月) 14:05:48 0
>>193
ここの構造って

     VP
     /   \
  VP    PP 
   /\    / \
  V NP  P  N
   | |  | |
  send a letter to Ken


        VP’
     /   \
   VP    PP
   /\     |
     V NP on Monday
| |   
  send a letter

じゃダメですかね?
樹うまくかけてるかな 
226名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/09(月) 14:08:33 0
ああ全然だめだw
[VP [VP send [NP a letter]][PP to Ken]]

[VP' [VP send a letter][PP on Monday]]
です。わかりにくくてすいません。
227名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/09(月) 15:14:54 0
send a letter to Ken 型の場合、a letterがKenより階層上、
上にある(c-commandする)ことが知られているが、それを
上の構造は捉えていないyo
send every letter to its owner

あとVP'ってのが分からんyo
中間投射V'と勘違いしてる?
つまり言いたかったのは
[VP [V' [V' send a letter ] [PP to Ken ]]]
[VP [V' send a letter ] [PP on Monday ]]
なんでないかna
to Ken のほうが on Monday より低い位置にあってほしいからne
228名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/09(月) 17:13:33 0
>>227
そうです、中間投射のことです。すいません。
なぜa letterはKenをc-commandしなくてはいけないんですか?
あと、樹形図の描き方がいまいちよくわかりません・・・
on Mondayがadjunctであるのに対して、to Kenはcomplemetで必須要素ですよね。
Xバー理論にのっとると、
[XP Spec[X'[X'[X complement]] adjunct]]
XP→Spec X'
X'→X' adjunct
X'→X complement
で、sendというVと、a letterというNPと、to KenというPPの三要素を、
枝を三つに分けずに表したい場合、
[VP send a letter]が上のXバー理論でいうXで、[PP to Ken]がcomplementですよね?
Xの中にどうやって[VP [V send][NP a letter]]を収めればいいのかがわかりません。
229名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/09(月) 18:16:47 0
>なぜa letterはKenをc-command
上に出した
send every letter to its owner
ではitsはevery letterに束縛される変項として解釈できるが、
このような代名詞束縛はc-commandを要求するyo
他にも照応語束縛や否定極性項目の認可など、同じような
データがあるne
show Mary to herself
give nothing to anyone

>[VP send a letter]が上のXバー理論でいうXで
ここは違うyo
Xはあくまでhead、X0のことであり、ここではsendというVを指す
その第一補部として a letterがくっつけば必ず V'になる
[V' send a letter ]
これに第二補部 to Ken をさらにくっつけようとすると、
V'をもう一回出して
[V' [V' send a letter ] [PP to Ken ]]
にしないといけないが、この構造には上の問題があるne
230名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/10(火) 08:46:49 0
>>229
なるほどー
じゃあc-commandの問題がなければ、私が最初に出した構造(VP'とかは違ってるけど)
でいいってことですか?
でも実際は問題なので、>>193さんのようにしなければいけない・・・
で、>>193さんの構造がよくわからないんです・・・
線形順序が変わってないですか?
231名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/10(火) 12:09:19 0
原則、そうだyo
実際、その通りの提案もあった

さらに別の考え方としては、[ a letter to Ken ] がまずまとまりを
なしていて、これ全体が send の補部だと見るのもあるけど、
[ send [ a letter to Ken ]]
その場合、[ a letter to Ken ] がどういう範疇なのか分からない
一種のsmall clauseなのだろうけど、それがsendの補部だと
いうのも妙だne (「Ken宛の手紙」というNPとはまた別)

>>193では、ここからsendが上のvに移動して、表層では
send a letter to Ken
になるのだyo
232名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/10(火) 20:47:09 0
>>231
何度もありがとうございます
話が変わるのですが、putのように目的語を二つ取る場合の構造は
c-commandは関ってこないんでしょうか?
例えばJohn put the book on the desk in this morning.
等と言った文の場合、[NP the book]と[PP on the desk]がcomplement、
[PP in this morning]がadjunctですよね?
[IP John [VP[V'[V'[V put][NP the book]][PP on the desk]][PP in this morning]]]
というような構造でいいんでしょうか?
なんかまた勘違いしてるかも;
そして樹形図書けなくて本当にわかりづらい・・・すいません。
233名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/11(水) 01:33:52 0
putの場合もsendと同じで、やはりc-comが成立するyo
I put every dog on its owner (どんな状況w
構造としては
I sent a letter to Ken on Monday と
I put the book on the desk on Tuesday は
まったく同じne
だからputも分裂VPを使って
[ v [ a book V on the desk ]]
と考えればいいが、分裂VP使わなければ、どうしても
>>232みたいになるna

また、分裂VPはいわゆる語彙分解であり、統語構造がそのまま
中核的な意味構造でもあるという考え方によるもの
ここで上のvP層は使役行為、下のVP層は結果状態を表している
だからたとえば put a book on the desk は
[ CAUSE [ a book BE on the desk ]]
のような感じne
するとadjunctの位置も自ずと決まってくるyo
put a book on the desk on Tuesday は火曜日にCAUSEした
のであり、BE on the desk だけにかかるのではないから上の層に
ある
[[ CAUSE [ a book BE on the desk ]] on Tuesday ]
しかし
put a book on the desk for two minutes だと
BE on the deskの状態が2分続いたのだから下の層にあるはず
[ CAUSE [[ a book BE on the desk ] for two minutes ]]


234名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/12(木) 22:25:59 0
>>233
わかりやすい解説ありがとうございます。
分裂vPは、動詞の屈折や派生を、一つ一つレキシコンに蓄積するんじゃなくって
統語構造の中で、原形から変化させる・・・って考え方から生まれた、ってことで合ってますか?
確かに、そっちの方が言語獲得の際に負担が減りますよね。
こっちの考え方の研究が、今は盛んなんでしょうか。
そして、動詞句内主語仮説は、今は採用されてないんでしょうか?
235名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/13(金) 00:20:53 0
あー、いや、上では省略しただけでVP内主語は健在だyo
[ John CAUSE [ a book BE on the desk ]]

語彙分解はもともと生成意味論が採用したもので、
独立した深層構造を認めず、意味構造そのものが
統語構造でよいという考え方
これ自体はなんでもかでも統語的にやろうとして
失敗したが、VP構造を概念構造と同型的に捉えられる
点では非常に便利

現在の生成で分裂VPが採用された経緯はむしろ上の
二重目的語動詞とかの統語分析に端を発しており、
意味構造云々は後からついてきたという印象

屈折形態や派生形態をどう扱うかは、分裂VPとは
直結していないne
分裂していなくても、これらをシンタクスでやろうと
思えばやれるから
しかし分裂VPを採用すれば、必然的にレキシコン内には
完成品としての動詞はないわけだから、形態論も結果的
にはレキシコンとは切り離さざるを得ないne

>そっちの方が言語獲得の際に負担が減りますよね
これは重要なポイント
よくそっちに気づいたne
で、実際、幼児の語彙獲得を見ると分裂VPを支持するような
現象があるyo

236名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/14(土) 23:11:40 0
>>235
本当に、何度も答えていただいてありがとうございます。
分裂VPについても、ほかの事象についてもまだまだ勉強不足なので、
もうちょっと勉強してきます。
VP内主語は、これもよくわからないのですが、
範疇間に一般性を持たせるために編み出された、という考え方で
だいたい合ってますか?
237名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/15(日) 01:57:53 0
主語も動詞の項であるから、動詞の投射内でθ標示されたほうが
理論的にきれいだということは言えるne
受動文の場合の非顕在的な外項の位置を保証できるということもある
範疇間の一般性というのは、VPに主語があるなら、他の範疇にも
すべて主語がある、というStowell的な立場に反映されているわけ
VP内主語にはQ-floatとか、CSCとか、wanna縮約とか、経験的な
傍証もいろいろあるから、自分で調べてyo
238名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/15(日) 13:56:57 0
>>237
はい!調べてみます。
ありがとうございました。
>>237さんは先生ですか?
239名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/15(日) 18:58:17 0
ひ・み・つ♪
240名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/15(日) 19:08:40 0
>>239
ひみつーですか
なんかこの板、というか言語学板の人達はみんな
すごい専門分野について詳しいので・・・
自分院に行きたいなーと思っているのですが、周りに院を目指している仲間がいなくて
しかも指導教授もいなくて、正直統語論で院に入る人達って
入学前にどれくらいの知識を持っているべきなのかがわからず困っていたんです。
241名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/15(日) 20:08:41 0
ふーん、上のやりとりからすれば、独学の学部生としてはむしろ
優秀なんじゃないno
大学によるけど、専門的なことは入ってからやればよいのであって
入試では言語学一般の基礎知識を見るというところもあるyo
行きたい大学院の過去問とか調べて、習いたい先生がいるのなら
早めにコンタクトとっておくのがいいかもne
242名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/16(月) 01:46:31 0
はい!ありがとうございます!
春から4年生になるので、院試対策をそろそろ始めようと思っています。
今のところ、京都大学の藤田先生の下で学びたいと思っているのですが
さすがに自分の学力じゃ京大は無理そうなんで・・・
経済的に、国立の院しか親は認めてくれないと思うので
そうなると、自分の学力と、統語論が学べる大学を照らし合わせると
なかなか無いんですよね・・・
ちょっと遠隔地になりますが、東北大くらいしかいけそうにないんで
とりあえずは、東北大を目指したいと思います。
また何かあったら質問させてもらうので、その時はよろしくお願い致します。
243名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/16(月) 08:47:34 0
>>241
ありがとうございます!もう春休みなので、過去問&情報収集に専念します
知らない先生とコンタクトとるの緊張するなあ・・・
質問に答えてくださってありがとうございました。すごく勉強になりました。
>>242
誰ですかw勝手に化けないで下さいよw
国立より安い私立の院もあると思いますが。
でも、やはり旧帝大の院に行け、ってことはよくいわれてますよね
京大なら、統語・生成は大抵田窪先生のところにいくのだと思ってました。
京大は、外部をあまり取らないという噂をよく聞きますが、本当なんですかね。?
244名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/16(月) 10:49:36 0
生成やりたいなら京大はいくな。
田窪は知らんが、藤田は生成というよりむしろ別の学生を歓迎しとる。
阪大か筑波か東北か九大に逝け
245名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/16(月) 11:56:46 0
>>244
地理的に阪大がいいのですが、文学研究科と言語文化研究科がありますよね
生成なら文学研究科にいるO先生のが有名な気がしますが、
言文のほうが、認知言語学ほか、生成文法以外の研究者が揃っているし
迷うところです。
246名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/16(月) 12:07:09 0
言文の方が若干、入りやすい。
O先生はそれそろ定年じゃなかったか?
247名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/16(月) 19:33:40 0
>>246
ああ、そうかも知れないです。
それは痛いな・・・
248名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 07:33:15 0
冒頭はいいスレだったのに残念無念
初心者はどこに行けばいいの?
249名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 07:58:44 0
>>225
AA(アスキーアート)モードってのが、書き込みするの欄の下にあるんだけど
そこにチェックを入れると投稿したあとに表示される状態がわかる。
つまりチェック入れてから、そこで調節しながら書き込みをすれば、、、
      VP
     /    \
   VP        PP
    /\        / \
   V   NP     P  N
   |  |     |  |
  send  a letter to  Ken

     VP’
     /   \
   VP     PP
  /\    |
   V      NP  on Monday
   |  |
 send a letter

ほら、できた。
初心者だから、内容写し間違ってたらゴメンw
全角と半角のスペースを組み合わせて調節するといいよ
250名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 08:26:38 0
>>248
?
初心者OKってタイトルにあるんだから、
ここでいいんでないの?
251名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 22:42:59 0
C統御というのがなんだかわからないのです。
説明は見つかるんですが、どれも型で作ったように同じ文章で簡単に説明してあるだけで。
こういう基礎的なことを扱ってるサイトがなかなか見つからないのですよ。
yahooの登録サイトにも良いものなかったし
252名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 22:46:05 0
>>251
ネットを見るな、本を読め。
253名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 22:59:46 0
なかなか一冊で理解させてくれるような本がないじゃないですか。
今はほかの分野だと、本なんかより余程よいサイトがある時代だし。
それにお金に余裕がありません。
なにかお薦めありますか?
できれば英語の勉強に役に立つようなものだといいな
254名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 23:38:33 0
>>253
c-commandの定義がわからないというより、
c-commandの存在理由がわからない、という感じですか?
多分、照応とか、格付与とかを扱う際に、
その二つの節(NPとかVPとか)の関係を示すために存在している、ってことだと思います。
John respects himself.ではhimselfとJohnを同一のものとみなすこともできるが、
*John's mother respects himself.ではhimselfとJohnは同一とは見なせず、非文になるというのは、
Johnがhimをc-commandしていないからだ、っていう風に説明できるので。
(実際にc-commandしてるのは[NP John's mother]で、再帰代名詞がherselfだったら文法的)
詳しい定義は『チョムスキー理論辞典』や、Haegemanの“Introduction to Government and Binding Theory”
あたりを読めばいいと思います(自分はそうしました)。
描けるかな?

    S
     /   \
   NP   VP
 |    /\
  N    V  N
  |   |  |
  John  loves himself


     S
     /    \
   NP       VP
   /\       / \
   N   N     V  N
   |  |    |  |
John's  mother respects  himself

ちなみにIP=S、テンスは分けてません
255名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 23:40:35 0
あれ ずれた
自分、これ向いてないや・・・
>>249さんすいません。


そして詳しい方、>>254なにか間違いがあったら訂正してください
256名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/25(水) 23:43:16 0
連投すいません。
>>254
>himselfとJohnを同一のものとみなすこともできるが

himselfとJohnは同一指示的だが、です
すいません
257名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/26(木) 18:43:18 0
>>254
ありがとう!
良く考えてからレスさせてもらいますね。
始めたばかりでよくわかってないので、今はちょっと別のことが気になってそっちと行ったり来たりしてたり(^^;ゞ
258名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/26(木) 18:52:16 0
       S
     /   \
    NP     VP
    |    /\
   N    V     N
    |    |    |
  John loves himself


           S
          /      \
      NP             VP
     / \            /  \
     N    N      V     N
   |   |     |      |
  John's mother respects himself

>>255
どうしてうまくいかないんだろう??
AAモードってチェック入れるところ、見つかりました?
携帯だとうまくいかないとかあるのかな・・うーん
259名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/26(木) 20:07:49 0
>>257
大学生ですか
わからないことがあって、それを調べると
それについて説明している文にまたわからないことが出てくる
自分は今そんな感じです;
お互い頑張りましょう

>>258
CGIモードにしていたのがいけなかったみたいです。
       S
     /   \
   NP     VP
  |    /    \
  N     V      N
  |   |      |
  John respects  himself


       S
     /     \
   NP          VP
   /\       /      \
   N   N     V          N
   |  |    |          |
John's  mother respects himself

どうかな?
>>254
>Johnがhimをc-commandしていないからだ、
himじゃなくてhimselfですね。間違いまくり
260名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/26(木) 23:07:16 0
素性って、「すじょう」って読めばいいんすか?
261名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/27(金) 15:35:01 O
そせい
262名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/01(日) 18:33:10 0
>>251
まだ見てるかな。
まず、樹形図の母娘・姉妹関係は理解しているかな?

  A
 /\   ←この場合、BとCはAの「娘」、AはBとCの「母」、
B   C   そしてBとCは「姉妹」であるという。

この概念を使えば、C統御は
「Xは、Xの姉妹Yと、Yが含むすべての接点(娘たち)ZをC統御する」
というふうに定義できる。(参考:Radfordのテキスト)

 /\
X   Y
   /\
  Z   Z  図示するとこんな感じ。
  |  /\
  Z  Z  Z
263名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/01(日) 19:32:59 0
>Yが含むすべての接点(娘たち)Z
Yが直接支配していないのも Yの娘っていうのかna?
むしろ孫娘、ひ孫娘、とかになりそうなんだけどne(w


264名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/04(水) 21:50:29 0
XML(XPath)だとancestor、parent、child、descendantなんていうんだがな
265名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/18(水) 00:01:05 0
ミニマリストプログラムはGBで立てられた理論や規則を極限まで減らし、なるべく構造を
シンプルにしよういう試みだと解釈してるんですが、この試みでパラメターの概念も無く
なる可能性があるのでしょうか?
266名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/20(金) 00:50:15 0
>>265
自分が素人なりに考えると、普遍性の観点から言えば
パラメターが無くなるのが一番理想的に思えますが、
言語獲得には経験も必要だということが、アメリカのジーニーの例などから
わかっているからことからすると、全く無くしてしまう必要もないように思えます。
あくまで私の考えですが。
267名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/20(金) 01:01:15 0
内在格の存在意義がわかりません。
S構造で具現されなければならないとありますが、それならS構造で具現するだけでよくて
わざわざD構造で設定しなくてもいいんじゃないですか?だめですかね。
理論辞典の例からとると、
[NP the[N' destruction[the city]]]で、destructionはthe cityに内在格(属格)を付与、
S構造でこれを具現するためにofを挿入したり’sをつかったりする、とありますが
どうしていちいちD構造でも格を与えていると考えなければならないのですか?
普通にNやAは格を付与できないので、ofを挿入したりして助ける、という説明では不十分ですか?
268名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/20(金) 01:22:49 0
内在格はθ付与と連動する格で、θ付与はD構造で定義されるものだからでないかna
269名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/20(金) 22:26:48 0
θ付与がD構造でなければならないのは、一例を挙げると
John hit Mary.では主語であるJohnが、受動変形を加えた
Mary was hit by John.では構造上は目的語になる、けれど意味上の主語であるので
変形前も変形後もθ役割はAGENTが与えられる。という事実を
変形規則を適用する前の段階でθ付与が行われていないと説明できないから、と理解してるのですが
合ってますか?それともこれって標準理論の考えかな。
270名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/21(土) 00:18:52 0
主旨はそうだけど、by John は目的語ではないyo
むしろ目的語のMaryが受動文では表層主語になって
いることに言及するのがいいne
標準理論つーかGB理論では、投射原理がすべての
表示レベルで守られるものであるから、とりわけ
D構造ですでにθ関係が正しく成立していなければ
ならなかったということ


271名無し象は鼻がウナギだ!:2009/03/21(土) 21:08:18 0
Johnは対格?を与えられるだけで、主語とか目的語とかいうわけではない、ということですか?
ありがとうございます。また教科書みて調べてみます。
272名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/05(火) 11:20:26 0
a. *John seems that Mary dislikes.
b. *The team seems that it is certain to win.
の非文法性を説明せよっていう問題だけど、seemは自動詞だから格を与えないのに
主語位置にJohnやthe teamが存在してるからダメってことかな

_ seems [John to be honest].
John seems to be honest.

ではJohnは補文主語位置で格をもらってから、文頭に移動してるけど
例えばaのD構造を
_ seems that [Mary dislikes John].
と仮定して、補文目的語位置から文頭へ繰り上げる、というのは無理?
thatが邪魔する、とかかな・・・う〜ん
273272:2009/05/10(日) 16:13:29 0
誰もいないのかな?
解答が欲しい。
調べてみたら、時制文から要素を取り出すのはだめってあって、
これのせいかなと思ったけど、なぜ時制文から取り出しちゃいかんのかわからん。
274名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/11(月) 11:37:02 0
まあ、どの枠組みで説明するかにもよるな
(a)は元位置で対格をもらったJohnがさらに移動先で
主格をもらうから、二重に格付与された連鎖が*(GB的)、
とか、未照合の格素性が残る(初期MP的)、とか、

ところが(b)のthe teamは元位置では格をもらっていないから、
このような格に基づく説明はできない
そこで、itを飛び越える移動がMLC違反だ、ということになって、
(a)も同じくMaryを飛び越えるのでMLC違反、と統一的に
説明された

ま、今だと、CPがphaseで、PICによりその中の要素にアクセス
できない、と言っておけば済むんだろうが

>時制文から要素を取り出すのはだめ
これはGBより前の Tensed-S Conditionなんだろうけど
これはGBでは束縛理論の原理Aに吸収された
それによればNP痕跡も照応語の一種で、統率範疇内でA-bind
されなければならないが、それに抵触する

なぜ、に対する根源的な説明は難しいな
たとえばPICは計算効率化によるとか言ったって、なぜ
効率化されねばならず、それがなぜPICという形をとるのか、
は分からない
ただそうだ、としか言えない

275名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/11(月) 22:07:19 0
(a)のミニマリスト的な考えの、未照合の格素性が残るというのは、
John, The teamが自動詞で格を与えないseemsの主語だからですか?
でも、seemsが格をあたえないというのも、正直よくわからない。
INFLは主語位置のNPに主格を与え、他動詞が目的語位置の項に対格を与える、
という解釈をしているのだけど、seemsはINFL(屈折のs)を含んでるんじゃ?と思ってしまいます。

生成やってて、例えば「文には主語がなければならない」っていう規則?など
アドホックなものが多いなあ、とよく思う。
276名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/11(月) 23:11:38 0
んー、ちょっと誤解してるなぁ
単純に言えば、格を与えるものと与えられるものが
1対1対応になってないといけない
そうでないと余るのが出てきて、それが未照合の素性
として派生をクラッシュさせてしまう
(a)の場合、
与える側→与えられる側
主節Infl→?
補文Infl→Mary
dislike→John
と、主節Inflの持つ主格が余ってしまうわけ

>seemsはINFL(屈折のs)を含んでるんじゃ
あくまでInflが主格を与えるのであって、seemではないわけ
もしseem自体が与えるとしたらそれは補部に対してであって、
たとえばECMみたいな現象が起きると予想されるが
It SEEMs John to be smart
こんな架空の動詞SEEMはないな
そこはやはりBurzio’s generalizationが成り立つ部分だろう

>「文には主語がなければならない」っていう規則?
これ(EPP)はアドホックというより、見たまま言ってるだけなんで、
果たしてそれがUGの原理である必要があるのか、という疑問が出るな
現にチョムスキーも今はEPPに否定的だ


277きょん:2009/05/12(火) 17:50:44 0
very smelly

too quickly

much too quickly

the old shoelace

の樹形図をどなたか教えてくれませんか?
何をどう書いてよいかまったくわかりません…
278名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/12(火) 21:09:05 0
たぶんずれると思うが、だいたいこんな漢字

  AP
  /\
AdvP  A'
 |   |
 Adv    A
 very smelly

  AdvP
  /\
AdvP  Adv’
 |  | 
 Adv  Adv
 too quickly

279名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/12(火) 21:11:45 0
そんなにずれてないな

   AdvP
    /\
 AdvP  Adv’
   /\      |
AdvP Adv  Adv
much  too quickly

  DP
 /\
 D  NP
the  /\
  AP  N’
     |   |
    A    N
     old shoelace

なぜこうなるか自分で考えないとダメよ
280名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/12(火) 23:14:04 0
>>276
じゃあ、
John INFL seem that Mary dislikes.
として、Johnは補文目的語位置で対格をもらってる
INFLのあたえる格を受け取るNPがないからダメ。
ということですか。

EPPに今は否定的なんだ、なんかまだ知識があやふやで
いろいろ誤解してたり、知らないことが多すぎる・・・
281名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/13(水) 15:37:10 0
>前半
格理論で説明するならそう
しかしこれは上で書いたように(b)の説明には使えない
また(a)も格以外の説明も可能で、このような余剰性を
どう排除するかがGBの大きなテーマでもあり、それが
MPにつながったとも言える、かな

>後半
コロコロ言うことが変わるというので批判されたりも
するんだけど、これから勉強する人は別に最新理論の
追っかけをする必要もないと思う
今は別の考え方をするということを分かった上で、
やはり基本はGB理論から始めるのがいい、かな

ところで上の much too quicklyはちょっと自信なくなったw
ひょっとして [ much [ too quickly ]]になってるかも
[much too]で構成素をなしているか、それとも[too quickly]
なのか、あるいは両方可能か、だけど、なにかいいテストないかな

282名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/13(水) 21:59:53 0
>>281
ミニマリストは入門でも難しい、というか入門書でもわけわからん専門用語で説明されてるから
結局GBやんないとちんぷんかんぷんだし、ミニマリストではこういう理論があります、
というのもGBからの流れを知っておかないと理解できないなぁ、と思ってました
今はどんな理論が支持されてるかとか、だれがいつどの論文で何を言ったかとか
それをつかむだけで論文ができあがってしまいそう。
283itiko:2009/05/19(火) 17:06:39 0
明日treeのテストなのですが、例題にも自信ありません。
The desk with the wobbly drawer.のtreeを書きますが、間違っていたら
訂正お願いします。


  NP
 /\   \
D  N    PP
the desk / \
       P NP
with / | \
D Adjp N
the  | drawer
     Adj
  wobbly

あと、In my black rubber boots. (rubberはAdjとします)

That notebook with the scribbles in the margin.

この2題も自信ありません↓↓
284itiko:2009/05/19(火) 17:10:17 0
明日treeのテストなのですが、例題にも自信ありません。
The desk with the wobbly drawer.のtreeを書きますが、間違っていたら
訂正お願いします。

  NP
 /\   \
D  N    PP
the desk / \
     P   NP
    with  / | \
       D Adjp N
      the  | drawer
         Adj
        wobbly

あと、In my black rubber boots. (rubberはAdjとします)

That notebook with the scribbles in the margin.

この2題も自信ありません↓↓


285名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/20(水) 05:53:37 0
うーん。こっちのがいいかな。
         NP
             /   \
     NP     PP
    /\     /\
   D  N    P   NP
   |  |  |   /\
   The desk with   D     N'
                               |  /\
             the   A    N
                                      | |
              woody  drawer
どうしても2又にしたがる自分。
286名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/20(水) 06:06:20 0
          PP     
        / \
       P    NP
      |    /\
      in         D    N"
                         | /\
          my  A     N'
                             | /\
          black  A      N
                                 |  |
             rubber  boots
287名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/20(水) 06:09:34 0
          NP
                  /     \
       NP         PP
             /  \  /     \
     D   N  P         NP
    |   |  |     /      \
  That notebook  with NP          PP
                                  /\        /\   
              D     N        P     NP
                                |  |     |   /\
            the scribbles i n    D    NP
                                                       |  |
                       the  margin

 なんか変なところあったらご教授願います
288名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/20(水) 23:25:07 0
つーか、ずれ杉でわけわかめ
DP分析は採らないとして

  PP
 /\
 P   NP
in  /\
   D   N’
  my  /\
    A   N’
   black /\
      A     N’
            rubber  |
                     N
                  boots
289名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/20(水) 23:26:12 0
ずれたw

290名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/21(木) 06:35:43 0
誰のがずれすぎ?
携帯から見てる?
291名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/21(木) 08:36:40 0
>>285->>287
携帯から見たら激しくズレてたw申し訳ない。
横長にしすぎたせいかな?
無視してください。それか、わかりにくいけど
>>285
[NP[NP[D the][N desk]][PP [P with][NP[D the][N'[A woody][N drawer]]]]]
>>286>>288さんので。
>>287
うーんわかりにくくなりすぎる。PCからお願いします。
292名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/23(土) 20:06:50 0
a. *Whoi do you think that ei hit Tom?
b. Whoi do you think ei hit Tom?
c. Whoi do you think that Tom hit ei?
d. Whoi do you think Tom hit ei?

このaが非文法的なのは、補文主語位置にあるeがIPとCP2つを超えてるからだ、
と教授が言ってたんですが、

[CP Who[C' do[IP you think[CP[C' that[IP e hit Tom]]]]]]?

でeは補文のCP-SPECに立ち寄れますよね??
これは下接の条件に違反してるんじゃなくて、
thatが障壁になって、痕跡が適切に統率されていないからECP違反じゃないかと思うんですが
自分が勘違いしてますか?
293名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/23(土) 23:19:30 0
それはあなたのほうが正しい
正確には
>thatが障壁になって
じゃなく、thatの直接投射であるC’が障壁になるわけど(minimality barrier)
別の言い方としては、thatではSpec,CPにある中間痕跡とagreementできず、
元の痕跡を適正統率しないが、(b)のようにφであればそれができる、というのがあった

まあ、敢えてその教授の気持ちを察すると、昔、CPをS’と言ってた頃は

     S’
    /\
COMP    S

で、COMPにthatが入っていればwhoの寄っていくスロットがないというのが
頭のどっかにあったんだろう

しかし
>IPとCP2つを超えてる
といったのでは下接条件違反にはならない
英語の境界接点はIPとNPだから、IPを2つ(補文と主節)超えていると
言わないといけない
かなりのお年寄りではないかな、困った教授だw

294名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/23(土) 23:21:30 0
×接点
○節点

よくある変換間違いスマソ
295名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/24(日) 13:14:05 0
>別の言い方としては、thatではSpec,CPにある中間痕跡とagreementできず
 元の痕跡を適正統率しない
これは、障壁理論のところで出てきますか?
なぜかミニマリストっぽいと思ってしまった。
>補文主語位置にあるeがIPとCP2つを超えてるから
これは、もしかしたら私の聞き間違いかも知れないのですが、
教授の板書を写したノートを見ると

[CP[IP _ 

でこの下線からCP左側まで矢印が伸びてて、その矢印に×印がついてるんでやっぱり・・・?
教授は多分まだ50後半ですwけっこう人がいる授業で、授業中に質問しづらかったのですが
今度個人的に教授に突っ込んでみますw

ところで
[CP Who[C' do[IP you think[NP the rumor[CP[C' that[IP e hit Tom]]]]]]]?
だと、下接とECP両方に違反してるということですか?
296名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/25(月) 17:59:00 0

>障壁理論のところで出てきますか?
Barriersではなくて、rizziかcinqueだったと思う
関係節では逆にthatがないといけないのはなぜか、ということで
the dog *(that) t loves the cat
関係節ではφだとagreementできないということだった

>この下線からCP左側まで矢印が伸びてて、その矢印に×印がついてるんで
結果的にはこのパターンの移動も排除されないといけないけど、*that-tには
該当しない

>下接とECP両方に違反してる
それが両原理の余剰性の一端で、だから両者を統一しようという提案もあった
297名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/26(火) 23:09:16 0
>rizziかcinque
うーむ、まだまだ知らないのがいっぱいある・・・
修行してきます。
>結果的にはこのパターンの移動も排除されないといけないけど、*that-tには
該当しない
これはどういうことですか?
アホですいません・・・
298名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/27(水) 12:35:50 0
いや、自分で言ってるようにthat-tではSpec,CPが空いているからCP,IPを同時に
超えることにはならない
しかしそこが埋まっているのに移動は自由だとしてしまうと、何かと過剰生成してしまうから
たとえばCPはphaseでそのedge=Specからは取り出せるけどその補部=IP内からは
取り出せない、とかしておいて(PIC)、CP,IPの同時越えを阻止する、など
299名無し象は鼻がウナギだ!:2009/05/28(木) 22:21:02 0
>そこが埋まっているのに移動は自由だとしてしまうと、何かと過剰生成してしまう
というのは、例えば、私が最初にだした

*Whoi do you think that ei hit Tom?

もCP-Specが空いてるから連続循環移動可能で文法的、という誤った結果を導き出してしまう
というようなことを指すのですか?

命題島条件ってのがよくわからないです。
複合名詞句制約やら等位構造制約やらは下接条件で統一された?んですよね?
時制文条件と、主格島条件とPICは、これもまた統一されてるんですか?
いろいろこんがらがってる
300名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/01(月) 20:18:30 0
テスト
301名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/01(月) 20:22:28 0
紛らわしくてすまん
上のPICは現在の Phase Impenetrability Conditionのこと

命題島条件 Propositional Island Condition はGB以前の
枠組みで、時制文条件と同じもの

時制文条件と主格島条件は束縛理論の原理Aで統一された
302名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/03(水) 22:54:11 0
GBで精一杯で、ミニマリストはほとんど理解してないので誤解してました。
現在のPICをテキストで調べてみたけど、難しくて理解できない・・・
過剰生成を抑えるために、今の枠組みでは少し規則をきつくしている、
ぐらいの解釈でいいですか?
まだまだ修行が足りん。
303名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/04(木) 00:52:31 0

いや、PICも基本的には昔の島の制約や障壁と同じ考え方で、
統語操作が適用できる領域を限定するもの
まあ、規則をきつくしているというより、フェーズ単位の
派生モデルに基づいて、計算効率の観点から制約の一般化を
図っているという漢字
フェーズごとに解釈系に転送されるのであれば、転送後の
フェーズ内にはアク禁となるのが当然で、そのことが結果的に
統語計算を楽にしていることになる、といった発想

障壁が、単に定義上そうなっているとしか言えないのに対し、
フェーズは上のような理由でなんとなく必然性があるように
思えたりもする、いや、ただなんとなくw
総入れ歯、先日のチョムスキーの講演で、DPもフェーズに
ならないのかと質問した院生がいて、チョムスキーもその可能性を
認めていたが、今のところあまり積極的ではないな

304名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/04(木) 23:56:16 0
うーん、なんとなくだけどわかった気が。
テキストのうけうりですが、フェーズはとりあえずCPとIPですか?
DPもフェーズになる可能性は、どういう例文から言えそうですか?
聞いてばっかりですみません
305名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/05(金) 04:27:40 0
ふつうはフェーズとしてはCPとv*P(つまり外項をとるvP)があげられる
IPもフェーズだと言ってるテキストなんてあるの?

もしIPもフェーズだとすると
[CP what do [IP you want t ]]
さえアウトになってしまう

DPがフェーズかもというのは、一つには、昔Specificity Conditionで扱って
いたようなケースをPICに含めることが考えられるから

Who did you see [DP pictures of t ]
*Who did you see [DP Bill’s pictures of t ]

下ではDPのedge(=Spec)が埋まっていてwhoがそこを経由できないとか
言えるなら、PIC違反だとできる

あと、チョムスキーはフェーズは「命題」に対応する範疇だと言ってるけど、
それならDPだって命題を表せるのだから、ということもある

306名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/05(金) 07:49:51 0
>IPもフェーズだ
私の誤解です 他動詞句って書いてありました。
>外項を取るvP
このちっちゃいvが出てくる表記を完全に理解してないので、
また誤解してるかも知れないですが、
外項を取るということは、非能格自動詞句はフェーズにはならない?のですか?

丁寧な説明ありがとうございます
307名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/05(金) 20:26:38 0
非能格は外項をとる
とらないのは非対格

他動詞 [ Subj v [ V Obj ]]
非能格 [ Subj v [ V ]]
非対格 [ v [ V Obj ]]

外項があればフェーズをなすと見れば非能格vPはフェーズ、
非対格vPは非フェーズとなるはず

たとえば非対格ではlocative inversion が可能で、非能格は不可能だと
いうのが正しいとして(実際には反例ぽいのもあるが)、これが
PICからフォローすると考えられるかも
308クラ:2009/06/07(日) 23:34:11 0
初めまして!!
大学で統語論の先生のゼミに所属しております、クラです。

卒論の先行研究としてPrevost&White(2000)の
Missing Surface Inflection or Impairmant in second language acquisition?
Evidence from tense and agreementを今読んでいて、
先生にレポートとしてまとめたものを提出しようと考えているのですが、
先生の説明が英語交じりのせいで用語をうまく日本語に直せず困っています。。
どなたか教えて下さるととっても助かります(><)

★unconscious knowledge=「自覚のない知識」?

★spontaneous production=「任意の生成」?
・・・L1フラ語とL1ドイツ語の大人から取られたspontaneous productionwを検証する、
という文脈で出てきました。
productionは生成と訳せばよいのでしょうか?
309クラ:2009/06/07(日) 23:35:50 0
★endstate grammarとは何のことなのでしょう・・?

★spell out=?

★樹形図で出てくるI(Inflection?)は何のことを言っているのでしょう?

★動詞がovertlyにraiseする  と、
 動詞がcvertlyにraiseする  が出てきたのですが、
covertlyの方がよくわかりません;
raise=「上昇する」?なんだか良い訳が思い当たりません;;


★verb second effectというのは、
動詞が文の中で前から2つ目のポジションにくる、ということですか?

★et al.は何を意味しているのでしょう?

★Optional Infinitive、Root Infinitiveとは何ですか?

★時制はunderspecifyされていない、というのは、
「まだ獲得されていない」という訳し方でいいのでしょうか?

★root VPsのように出てくるrootの意味するところが謎です;

★agreement morpology=「一致形態素」でよいのでしょうか?


たくさんあって恐縮ですが、少しでも教えて頂けるととっても嬉しいです(><)
よろしくお願いします。
310名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/08(月) 01:12:57 0
311名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/08(月) 13:11:54 0
とほほ。。。

★unconscious knowledge=「自覚のない知識」?
「無意識的知識」
母語話者の直観はだいたい自分でも意識しないもの

★spontaneous production=「任意の生成」?
「自発的産出」
自分から勝手にしゃべったりすること
産出productionと理解comprehension は運用レベル
生成 generation は運用ではなく、能力の問題

★endstate grammarとは何のことなのでしょう・・?
たぶん final state / steady state のことだろう
始発状態=UGから始まる言語獲得において、最終的に
獲得され、安定した大人の個別文法の知識(I言語)

★spell out=?
「排出」
ミニマリスト・プログラムで、派生derivationの途中で
音声情報をはぎ取って音声解釈部門へ送出すること
意味情報の送出と併せて Transfer「転送」ともいう

★樹形図で出てくるI(Inflection?)は何のことを言っているのでしょう?
「屈折辞」
時制と一致を含む機能範疇

312名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/08(月) 13:14:52 0
★動詞がovertlyにraiseする  と、
 動詞がcvertlyにraiseする  が出てきたのですが、
raiseは「上昇」とか「上昇移動」でよい、単に「移動」でも分かる
covertlyにとは、その移動が音声的には反映されず、表面上は
動いていないように見える(聞こえる)ような場合
「排出」後に移動すればそうなる

★verb second effectというのは、
動詞が文の中で前から2つ目のポジションにくる、ということですか?
そう

★et al.は何を意味しているのでしょう?
辞書みれ

★Optional Infinitive、Root Infinitiveとは何ですか?
Rootとは主節を指す
主節は定時制であるのが通常だが、幼児の産出では不定詞ででたりする
それが Root Infinitive
その場合、いつも不定詞なのではなく定時制も使えるので、随意的 Optional
不定詞という


313名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/08(月) 13:15:32 0
★時制はunderspecifyされていない、というのは、
「まだ獲得されていない」という訳し方でいいのでしょうか?
時制情報が定か不定か、過去か非過去か、などが十分に指定されていない
ことがunderspecified
underspecifyされていないというのなら、指定済みということだろう

★root VPsのように出てくるrootの意味するところが謎です;
上述

★agreement morpology=「一致形態素」でよいのでしょうか?
一致形態論 morphology
形態素は morphemeだが、まあ形態素でも文脈で通じる


とほほ。。。
314クラ:2009/06/08(月) 18:02:59 0
>名無し象は鼻がウナギだ!さん

お手数おかけしました;
ありがとうございます!!!
すごく参考になりました☆
315名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/09(火) 23:51:09 0
>>307
レスが遅れてすみません。体調崩してました。

>非対格ではlocative inversionが可能
a. A loud scream came from inside the house
b. From inside the house came a loud scream Radford(2009)
c. A boy ran from the station
d.* From the station run a boy

非能格をフェーズとすると、cはもう[A boy ran from the station]で
フェーズをなしちゃってるから、内部をいじることができない、ということですか?
フェーズってミニマリストで出てきた概念ですよね?
ミニマリスト全然わかんなくてやばい・・・
316名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/10(水) 05:13:57 0
例はそういうの
RadfordはそれをPICで説明してるの?

まあ、v*Pがphaseだといっただけでは、v*P内からの抜き出しは全部アウトになって、たとえば
What did you [v*P buy t ]
なんかも排除されてしまう

そこでv*Pのouter Specを経由して
What did you [ t’[ buy t ]]
なんてやるわけだが、これなんかはバリア理論でVPは障壁だけど、VP付加によってこれを
越えられるとやっていたのと結果的には同じこと

すると非能格でも同様にv*Pのouter Specを使えば抜き出しokになるはずで、
なのになぜlocative inversionはダメかという問題が逆に出てきて、面白い鴨



317名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/10(水) 21:20:52 0
>RadfordはそれをPICで説明してるの?
いえ、このa,bは非対格構造の章で出てきて、locative inversionの説明に使われてました。
c,dは私が適当に作った例です。
実際は非文法的になってしまけど、
非能格がv*Pのouter Specを使ってlocative inversionできるとすれば

[A boy[ [v*P ran from the station]]]  こんな感じですか?

ここからどう移動してlocative inversionが可能になるかわかりません。
dの* From the station ran a boy の形に持ってけない・・
318名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/11(木) 02:37:44 0
派生としては
[v*P a boy ran [VP V from the station ]] →
[v*P from the station [ a boy ran [VP V (from the station) ]]] →
[TP from the station T [v*P (from the station) [ a boy ran [VP V (from the station) ]]]
だね
語順的にはranをさらにどこか近くの主要部に上げてやらないと(d)にはならない
319名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/11(木) 15:05:05 0
ありがとうございます!
卒論は形態論でいこうと思っていたけど、
書けるかどうかは別として、やっぱミニマリストに挑戦したくなってしまった
今の時期に悩むって時間的にかなり厳しいですが
ミニマリストはかなり難解(しかも自分の今の指導教官微妙・・・)ですが
ちょっと個人的に頑張って理解していこうと思います。
320名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/12(金) 18:36:46 0
まあ、しっかりやってちょうだい
進学とか考えてるのかな
321名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/12(金) 22:33:17 0
実はもうすぐ院試です。
考えると胃が痛い・・・
研究計画書書き始めなきゃ。
322kyo-koo:2009/06/17(水) 01:20:19 0
どなたか明日(本日)の朝8時過ぎくらいまでに、

・Although he loves marshmallows Art(人名) is not a big fan of Smores(名詞).

・His yearbook picture gives Tom the creeps.

のtreeを書いていただけませんか?(>_<)

あと、His yearbook〜の文章の訳もお願いします。。。

自分でも書いてはいるんですが、合ってる自信ないので・・・

どなたかわかる方、朝8時過ぎくらいまでにお願い致します。発表に間に合いません。。。
ご迷惑おかけして申し訳ございません。
323名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/17(水) 03:14:21 0
トムは彼のイヤーブックの写真を見て気味悪がった
324名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/17(水) 05:46:02 0
ポイントは上ではArt以下の主節に、althoughの副詞節が付加されているということ
下では[VP give [VP Tom V the creeps ]]みたいにVP-shellを使うこと

givesは現在時制だからむしろ「見るとぞっとする」だな

325名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/27(土) 07:17:04 0
326名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/06(月) 21:25:17 0
しょうもない質問かもしれませんが。
a student of mathという句の構造が、

         NP
               /    \
      D    N'
     |     |
            |          N'
            |       / \
     |   N   PP
     |   |  △
            a     student of math

となるのは、言われてみればわかるのですが、
327名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/06(月) 21:29:47 0
※長いので二回に分けます。
           NP
              /   \
      NP     PP
     /\    /\
    D   N   P  N
    |  |   |   |
         a  student   of    math

ではなぜダメなんでしょうか。
始めの方の構造では、先にaとstudentで一つの句をつくるんじゃなくて、
student of mathで作っていますが、これはなぜですか?
とりあえずaとstudentで作って、そのあとof mathでより具体的にするっていうのはダメですか?
    
328名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/06(月) 22:05:54 0
[ student of math ] で一まとまりになっていることは、たとえば
this student of math is taller than that one (*of physics)
みたいな置き換えによる構成素テストで分かる
意味を考えても、(of) mathはstudentというより、そこに含まれる
STUDY (student = STUDY+ER)の補部であって、a studentが
選択しているわけではないからね
329名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/07(火) 08:47:13 0
ありがとうございます。えと、じゃあ、
a student with short hairという場合は、PPは補部でなく付加詞になりますよね?
その構造が、ある本の模範解答では
         NP
  /   \
 D      N'
 |    /  \
 |   N'     PP
 |   |   /  \
 |   N   P    NP
 |   |  |    △
  a  student  with   short hair

となっているのですが、
こうするんじゃなくて同じ文を>>327のような構造で
表すのは間違いですか?
330名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/07(火) 10:32:33 0
たぶんその本にも書いてあると思うけど、その場合は
this student with short hair is taller than
a. that one (one = student with short hair)
b. that one with long hair (one = student)
と、どちらも可能
(a)から、[ student with long hair ]で構成素をなしている
ことが分かるから>>327のような構造ではない
また(b)から、[ student of math ]よりも大きな単位である
ことが分かるから、>>326とも違う
従って>>329が正しい
意味的にも、with long hairはstudent(=STUDY+ER)全体を
修飾しており、STUDYだけにかかるのではないから、of math
と同じというわけにはいかない

以上はXバー理論に基づく議論で、これを今のbare phrase structure
でやると、of math も with long hair も、最初にstudentとMerge
する要素となって区別できないのではないか、という問題が生じるが、
実はそんなことはない、という点は既出

331名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/08(水) 06:51:13 0
>実はそんなことはない、という点は既出
既出とのことですがもう一度解説お願いします
332329:2009/07/08(水) 09:24:32 0
>>331は自分じゃないです。
が自分もスレ頭から読んでみたけどわからない。
すみません、お願いします。
333名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/08(水) 15:00:54 0

太郎の数学の学生
334名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/08(水) 23:24:03 0
すまん、このスレではなく生成スレでの話し
上で書いたみたいにstudentが複数の主要部から構成されているようなDM流の分析をとると
[ n [ STUDY ]] (student)
[ n [ STUDY of physics ]] (student of physics)
[ n [ STUDY ] with long hair ] (student with long hair)
[ n [ STUDY of physics ] with long hair ] (student of physics with long hair)

これはもともと非対格自動詞と非能格自動詞の違いをX-barなしでも
split VPで表すことができる、ということの応用で、Heidi Harleyがどこかで
書いていた
[ v [ V DP ]] (unaccusative)
[ DP v [ V ]] (unergative)

335名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/10(金) 02:40:39 0
Radford(2004)からの例ですが、↓の文
I will roll the ball down the hill
[TP I [T will [vP t [v roll [VP the ball [t [PP down the hill]]]]]]
手元にRadfordがないのですが(汗)、このような構造になっていたと思います。
このようにVPシェル構造を使ったときに内項がVPスペックに置かれているのですが、
なぜここじゃないといけないんでしょうか?動詞の補部位置じゃまずい理由があるのでしょうか?
336名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/10(金) 05:30:37 0
補部においてしまうと、二項分岐構造じゃPPの出る位置がなくなる
それともPPのほうをSpecにしないのはなぜ、という意味?
それはそれで考えてみる価値があると思う
337335:2009/07/10(金) 23:26:40 0
>それともPPのほうをSpecにしないのはなぜ、という意味?
そういう意味も含めました。考えましたがよくわからないです
上の例で言えばthe ballはrollの主語なのでVPスペックに置かれる。VPスペックはthemeが現れる位置
なのでpath?の[down the hill]は現れることができない。ってことですか
なぜVPスペックにはtheme、Vの補部はpathと決められるのですか
338名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/11(土) 12:49:15 0
それは難しいな
もし決められるとすれば、強い解釈のUTAH(θ付与は常に一定の方法で
行われる)が働いているということになる
しかしThemeはSpecというのはどうだろう
目的語1つの単純な他動詞では、ThemeはV補部にこざるを得ない

また二重目的語動詞について
show each other's friends to John and Mary
みたいな逆行束縛ができることを、Takanoは
[ show [ to J&M [ V each other's friends ]]]
が元の構造だからだと説明していた
つまりThemeが主題階層的に一番下で、常にV補部に基底生成される、と

もしlocativeでも同じような束縛が可能だとすると(事実は知らない)
元は
[ roll [ PP [ V DP ]]]
で、そこから
[ roll [ DP [ PP V t ]]
になる、と主張できるかも知れない
これだとlocative inversionはむしろデフォで可能になる

また同じThemeが場合によってV-SpecだったりV補部だったりすると
いうのであれば、UTAHは弱い解釈で成り立つことになる
どこがTheme位置かは共起する他の項との相対関係が決め手、ということで


339名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/11(土) 14:13:50 0
二重目的語でなく与格目的語ね、すまそ
340335:2009/07/12(日) 01:44:51 0
UTAH忘れてました。そしてそれに強い解釈と弱い解釈があるなんて知りませんでした。

Takanoの説明だと主題項の現れる位置を統一的に扱うことができますね。ただこのように
考える根拠がわからないのですが…。すみませんが何年の論文か教えてください

UTAHの強い解釈というのはわかるんですが、弱い解釈というのがよくわかりません。
共起する他の項との相対関係によりThemeの位置が決まるというのはたとえば、
[agent, theme, location]意味選択を含む3項動詞の場合はvPスペックにagent、
Vの補部にlocation、そしてVの指定部にthemeが具現化され、[agent, theme]のような
2項動詞の場合はthemeがVの補部にて具現化されるということ。つまり3項目の
locationの有無によってthemeがどこに現れるか決まるということでしょうか

それとUTAHが出てきて一つだけ気になったのは、UTAHはD構造に関する仮説だったと思うの
ですが、D構造のないMPでもUTAHは生きているんでしょうか?

すみません何度も・・・しかも教えてくん
341名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/12(日) 02:35:39 0
お前らいつまでそんな先の見えないことやってんだ?
それが万が一、解決できたところで何の意味がある?
研究ゴッコのつもりならまだいいけどな、仇鱒が言ってたように
342名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/12(日) 10:11:00 0
D構造がなくなったといったって、θ解釈が項の階層関係に
基づいて行われる以上、意味とのインターフェイスにUTAH的な
解釈原理が働いているという可能性は十分あるね
Radford見ていたけど、そこにも(p.200) an analysis within
the spirit of UTAH とある(w)
強い弱いは、そういうこと
Takano (NLLT 16(1998))のようにThemeは常に最下層だとすると、
強い解釈だな
343名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/13(月) 22:07:26 0
割って申し訳ないんですが、質問です。ある本に、

(1)Why did you think John had left? は、
(2)a. Why1 did you think t1 [CP John had left](ジョンは帰ったとなぜ思った)
b. Why1 did you think [CP John had left t1](ジョンがなぜ帰ったと思った)

の二通りの解釈があるが、

(3)Why did you ask whether John had left? は
(4)a.Why1 did you ask t1 [CP whether John had left]
b.* Why1 did you ask[CP John had left t1]

で、(4b)はECPに違反するので、
ジョンが帰ったかどうか、なぜ尋ねたのという解釈はOKだけど
ジョンがなぜ帰ったか尋ねたのはダメ。とありました。
わからないのは、
@(2b)は下接の条件に違反してないのか?
Aなぜ(2)のJohn had leftがCPなのか
B(4b)はどこがECPに違反してるのか。leftに語彙統率されてるからOKなのでは?

の三点です。
Bは、過去分詞になってるleftは語彙統率する能力がない、とかあるんですか?
344名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/13(月) 23:21:31 0
@(2b)は下接の条件に違反してないのか?
補文Spec-CPを経由して移動するから、違反しない

Aなぜ(2)のJohn had leftがCPなのか
C-headがnullになっているだけで、構造としてはthatがある場合と同じ

B(4b)はどこがECPに違反してるのか。leftに語彙統率されてるからOKなのでは?
(4b)はwhetherが抜けているね
whyは付加詞であって項ではないから、leftに語彙統率されることがない
過去分詞だからとかは関係ないよ
付加詞のwh痕跡は先行詞統率されることでしかECPを満たせないが、
(4b)ではwhetherがあるからアウトになる
345名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/14(火) 10:27:55 0
ありがとうございます
>C-headがnullになっているだけで、構造としてはthatがある場合と同じ
thinkは選択素性としてCPをとる、ってことでいいですか?

(4b)あ、whether抜かしてました・・・。
付加詞、なるほど!これですっきりしました。

また、上の質問とは関係ないんですが、VP内主語仮説のところで

a.[VP Admire himself]I think John will.
b.I think John will [VP t admire himself].

aは一見束縛条件Aに違反しているが、bのようにもともとはVP内に主語があって
主語がIP-specに移動したあとは痕跡を残す。とすれば、tがhimselfの先行詞になれるからOK、
というふうな説明があったのですが、VPも統率範疇になるのですか?
346名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/14(火) 11:04:35 0
>thinkは選択素性としてCPをとる
まあそうだね
といっても
John was thought to be innocent
と言えるから、不定詞補文はIPだけど

統率範疇の定義にはいろいろあって、潜在的に束縛原理を
満たし得る最小のComplete Functional Complex (Chomsky 1986)
という立場をとれば、VPも統率範疇になる
しかしそれ以前に、そもそもbinderがなければいけないけど、
John自体はhimselfをc-commandしないから問題、と言ってるのかも知れない
しかしそれだと
Himself, I think John admires
はどうするんだってことになる
これを昔でいうreconstruction、今でいうcopy theory of movement
で扱うのであれば(a)だってそれでいいということになるから、
やはりVPを統率範疇とするのがその話しのポイントなんだと思われる

347名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/14(火) 22:14:08 0
>John自体はhimselfをc-commandしない
っていうのは、aのことですか?

reconstructionの考えでも、aに問題がないことを示せるのだけど
もともとはJohnはVP内にあって、himselfを束縛するとすれば問題ない、という考えもあって
ここ(この本)ではVP内主語の話をしたいから、VPを統率範疇として説明してる、
ってことですかね。
348335:2009/07/14(火) 23:21:40 0
返事送れてすみません
UTAHについてもう少し勉強してみます
Takamiも読んでみます。ありがとうございました
349名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/15(水) 00:00:18 0
Takamiってなんだw
Takanoだ

>>347
そういうこと
ひょっとしたら Proper Binding Condition についても何か書いてないかな
つまり(a)でSpec-VPにある痕跡自体はJohnにどうやって束縛されるんだ、ってことで
どのみちreconstruction相当のことを言う必要はあるんだけどね
350kyo-koo:2009/07/15(水) 01:11:11 0
どなたかこの樹形図を書いていただけませんか?
Xバー理論を使って書いて、DP・CP・TPの内部構造もお願いします。。

複雑すぎてわかりません。。。明日の10時くらいまでに書いていただけると幸いです。。。

1. The very young child walked from school to the store.

2. Teenagers drive rather quickly.

3. Martha said that Bill loved his Cheerios in the morning.

4. Eloise wants you to study a new language. (toはTとします)

5. For Maurice to quarrel with Joel frightened Maggie.

6. John's drum will always bother me.

です。めんどくさくて申し訳ないですが、どなたかよろしくお願い致します。。

351名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/15(水) 02:05:25 0
たしかにめんどくせー
全部じゃなくて特に分からないとこを厳選するように
352kyo-koo:2009/07/15(水) 02:22:45 0
特に
4. Eloise wants you to study a new language. (toはTとします)

5. For Maurice to quarrel with までと

6. will always bother me. の部分です。

4の内部構造は省略していただいても構いません。。。
353kyo-koo:2009/07/15(水) 02:32:35 0
それか [DP...]や[NP...]のように示していただいても構いません。
お願いし致します。。
354名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/15(水) 08:24:18 0
携帯からならずれそうだけど
        TP
    /   \
 N     T'
 |   /  \
Eloise T    VP
    |   /  \
  Af3sgpr   V         TP
                  |   / \
       want   N        T'
                          |  / \
          you    T        VP
                                |  / \
              to  V         DP
                                     |   / \
               study    D       NP
                                              |   △
                    a      new language
一つだけですまん
学校に行かねば
355名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/15(水) 10:22:17 0
354には悪いけどwantの補文はCPだ
... wants [CP C [TP you T=to [VP t/you [V' V=study [DP [D' D=a [NP [N' [AP A=new ] N=language ]]]]]]]]


5. [CP C=for [TP Maurice [T’T=to [VP t/Maurice [V’ V=quarrel [PP P=with Joel ]]]]]]
6. [CP C [TP [DP John’s [D’ D [NP N=drums ]]] [T’ T=will [VP Adv=always [VP t/John’s drums [V’ V=bother [DP me ]]]]]]]

(5, 6)はいわゆる心理動詞で、出題者の意図はBelletti & Rizzi の非対格分析を
答えさせようというのかも知れない
その場合は X frightens Y なら
[VP [V’ [V’ V=frightens X ] Y ]]
からXを文主語位置Spec-TPへ移動させる



356354:2009/07/15(水) 14:01:36 0
帰ってきた
いや全然悪くないです むしろ直してくれてありがとう
>>352の4では、Cは空だけど、

        TP
    /   \
 N     T'
 |   /  \
Eloise T    VP
    |   /  \
  Af3sgpr   V           CP
                  |        / \
       want  C    TP
                            /  \
                       N          T'
                              |   /   \
               you    T        VP
                                    |    / \
                 to    V         DP
                                         |    / \
                     study    D       NP
                                                   |   △
                         a      new language

顕在的なCが存在すればCにforが入る、ということかな
さらにVP内主語仮説にのっとると>>355さんのようになり
VP-specからTP-specへ主語が移動、ってことでいいですか
357名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/15(水) 17:19:44 0
そう
Eloise wants very much for you to ...

ところで
>Af3sgpr
って何?
3rd person, singularとあと?
358354:2009/07/15(水) 21:37:29 0
すんません
Affix 三人称 単数 現在 です
359名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/15(水) 23:06:32 0
>>349
再帰代名詞は同じ節の中に先行詞を持っていなければならない、と書いてあるだけで、
束縛条件の説明も特にないです。入門書だからかな
360名無し象は鼻がウナギだ!:2009/08/03(月) 11:22:30 O
初歩的な質問ですみません。
LarsonのVPシェル構造とはどういったものの事でしょうか?(例文とその構造も示して頂ければありがたいです。)
本来なら自分で論文を当たるべきだと思うのですが、先に概要を知りたいと思い、質問しました。
どうかご教示頂けると幸いです。
361名無し象は鼻がウナギだ!:2009/08/03(月) 17:56:32 0
このスレでも何度か出てきたように思うけど、典型的には
二重目的語動詞で
John gives Mary a book
[VP1 John V1 [VP2 Mary V2=gives a book ]]
上位のV1はD構造では中身がなく、VP1は殻として投射され、下位V2
がV1に移動してS構造になる
こういうのをVP-shellと言ったが、現在では中身なしのVなんて
ものはありえず(Xバー理論が破棄されたため)、D構造もないから
厳密にはVP-shellではなく、多層的VP構造というべきもので、
すべてのVPがこうなっていると考えられる


362名無し象は鼻がウナギだ!:2009/08/03(月) 20:24:46 0

[VP1 太郎 V1   [VP2 花子 osowaru 英語]]
[VP1 太郎 osiweru [VP2 花子 V2   英語]]
363名無し象は鼻がウナギだ!:2009/08/03(月) 21:20:09 0
>>362
いい点ついている
こうも書ける↓
[VP1 V1=わる [VP2 花子 V2=教 英語]]
[VP1 太郎 V1=える [VP2 花子 V2=教 英語]]
364名無し象は鼻がウナギだ!:2009/08/04(火) 07:43:07 0

[VP1 __ V1=_______ [VP2 花子 V2=学bu 英語]]
[VP1 太郎 V1=___seru [VP2 花子 V2=学ba 英語]]
[VP1 太郎 V1=学baseru [VP2 花子 V2=___ 英語]]
365名無し象は鼻がウナギだ!:2009/08/04(火) 22:56:35 O
>>361-364
レスが遅くなって申し訳ありません。
三項動詞を説明する構文だと思っていたのですが、VPはこの構造を持つと考えられているのですね。
>>361さんのご説明の後に>>362-364さんの受動文/使役文例示という流れがわかりやすく、とても助かりました。
さらに自分でも調べてみます。
どうもありがとうございました。
366名無し象は鼻がウナギだ!:2009/10/05(月) 13:55:13 0
(1)a.Theyi heard stories about each otheri.
b.Theyi heard stories about themi.
(2)NPi AGRi heard [NP stories about NPi]

これらの例文の統率範疇を、接近可能性の概念を用いても説明できない、というのは
カッコでくくられたNPは主語を持たないので統率範疇にはなりえず
統率範疇が文全体となるので、(1b)の文法性が説明できないからですか?
367名無し象は鼻がウナギだ!:2009/10/06(火) 19:25:27 0

しかし
>カッコでくくられたNPは主語を持たない
というのを NPにPRO主語があるとして回避する提案もあった
John heard [ Bill's/i stories about himself/i ]
John/j heard [ PRO/j stories about himself/j ]
John/j heard [ PRO/k stories about him/j ]
368名無し象は鼻がウナギだ!:2009/10/06(火) 21:10:53 0
ありがとうございます
ある本に、もしカッコでくくられたNPが統率範疇なら(1a)の、
文全体が統率範疇なら(1b)の文法性が説明できない、
だからPROを指定部の位置に随意的におけるとして説明するんだよ、って記述があって、
え、もしもクソもなくそもそもNPは統率範疇にはなれないのでは?と思って、
多分こう(>>361)だろう、と考えてたのですが、自信がなかったので質問させていただきました
なんか解釈の問題だった 
369368:2009/10/06(火) 21:58:53 0
訂正
>多分こう(>>361)だろう、と考えてたのですが

多分こう(>>366)だろう、と考えてたのですが
370名無し象は鼻がウナギだ!:2009/10/06(火) 22:54:36 0
>もしもクソもなくそもそもNPは統率範疇にはなれない
この場合は、ってこと?
一般的にはそうとも限らない
*John/j heard [ Bill's/i stories about himself/j ]
この例ではBillが接近可能な主語で、NPが統率範疇
371368:2009/10/07(水) 08:36:47 0
そうです、>>366の例文の場合はです
言葉足らずですみません。
3723年:2009/11/09(月) 18:06:14 0
次の文は構造的に曖昧である。それぞれについて、2通りの意味解釈を説明し、意味の違いが統語構造に反映されるように樹形図で書き表しなさい。
(1)The teacher read her books.
(2)The girl read the letter to her friend.
この問題どう考えればいいか解らなくて困ってます
373名無し象は鼻がウナギだ!:2009/11/09(月) 18:29:08 0
read her books
a) [ the teacher v [ her read books ]] (彼女に本を読んでやる)
b) [ the teacher v [ read [ her books ]]] (彼女の本を読む)

read the letter to her friend
a) [ the girl v [ the letter  read [ to her friend ]]] (手紙を友人に読んでやる)
b) [ the girl v [ read [ the letter [ to her friend ]]]] (友人宛の手紙を読む)
374名無し象は鼻がウナギだ!:2009/11/09(月) 21:31:21 0
もしやくろしおの英語学概論の本?
それ使うレベルならVPシェル構造ってちょい高度ですね
3つ又で書いても間違いにはされぬかも
375:2009/11/10(火) 10:16:06 0
>>373−374 
372です
回答早いですね
そうですくろしおのテキストですね エクササイズの問題難しいです
助かります
376名無し象は鼻がウナギだ!:2009/11/12(木) 21:11:19 0
test
377名無し象は鼻がウナギだ!:2009/12/03(木) 09:13:34 0
質問です
今のミニマリストではPICの帰結としてwh句が指定部を連続循環的に移動し
ないといけないということが導き出されていると思うんですが、wh句が最終
的にCPのスペックに到達するためにはvPスペックが併合してvPの補部以下が
LF・PF送りになる前にそれがvPの指定部にいなければならないということに
なりますよね。それはCが併合される前にwh疑問文になることを予想してい
て計算しているということでしょうか?
もしそうであるなら派生している文が実はShe said what?のような問い返し
疑問文だった場合困ると思うのですが
378名無し象は鼻がウナギだ!:2009/12/03(木) 10:12:50 0
平叙文でもdeclarative forceを持つ空のφと併合して
全ての節はCP(ECM動詞補部のときは違うけど)、っていう一般化を図れば
予めwh句の移動先を確保できるのでは、と思う
379377:2009/12/04(金) 00:25:35 0
>378
う〜んと…質問の仕方を変えます
vPでのスペルアウトの時点で文がwh疑問文なのかどうか分からない。
でもwh疑問文を派生するためにはvPスペルアウト時点でwh句は
vPのアウタースペックにいなければならない。このwh句がvPの
アウタースペックに移動する動機は何なのだろうっていう疑問です
いろいろ勘違いしてるかもしれませんが…
380名無し象は鼻がウナギだ!:2009/12/04(金) 08:54:20 0
wh移動が起こる理由は何か、ってことでいいかな
その前提で答えるけど、また誤解してたらスマソ
移動はCの主要部にあるWH, EPP素性によって引き起こされるんではないか

vPはTPと併合して、さらにWH,EPP素性を持ったCと併合してC'を作る
このEPPの、Cに指定部を持てという要求が、
直近のwh句をCP指定部に移動させてくることで満たされる
移動が完了したらスペルアウトへ。

しかし、じゃーなんでTPは[WH,EPP]を持つCと併合することが予測できるの?
と聞かれると、俺は答えられんw
大センセの登場を待つしかない
381名無し象は鼻がウナギだ!:2009/12/04(金) 22:52:05 0
whであろうがなかろうが、v*にEPPがたまたまあれば、v*PのSpecに移動する
実際、+Object Shift型の言語では-whが移動する
英語のような-OS言語だと、+whしか移動してはならない、つまりwh疑問文の時だけ
v*にEPPが「たまたま」ある、ということになって、これが>>377
「wh疑問文になることを予想していて計算している」のではないかと疑問に思う点

v*の素性構成があらかじめ、この派生はwh疑問文の形成である、とかいった
先読みをして決まるはずもないから、やはりv*のEPPは任意にしておき、
結果的に英語の-wh文でEPPが出てしまった場合は何らかの理由で排除される
と考える必要がある
Derivation by Phaseでチョムスキーもそのような議論をしている

この問題点は、結局これはシンタクスが過剰生成を許すことを認めることになって
しまうということだろう
382377:2009/12/05(土) 02:26:40 0
>380
レスが遅くてすみません。Cが併合するとwh句との一致が起こり、EPP組成に
よって移動がCPスペックまで移動するのは、まぁだいたい理解はできるので
した(システムの細かいところで疑問はありますが、例えばwh句が持つwh素
性が解釈不可能であることとか)。
ただそれができる状況が整うまでの過程が「?」だったのでした。
説明ありがとうございました

>381
ありがとうございます。ちょうどDbPのOSのあたりを少し読んでいて疑問に
思ったのでした。
少なくともこのwh疑問の場合は過剰生成が起こりうるので、それが起こらな
い何らかの方法を考えなくてはいけないんですね。かなり難しそうですが…
383名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/01(金) 21:55:58 O
中島先生が現在、日本で1番著名な研究者ですかね?
384名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/01(金) 23:54:38 0
385名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/14(木) 22:49:23 0
素性継承の仮説では、v*からVが一致素性を継承すると
いう話ですが、v*-Vの敬称を仮定する必要性がわかりま
せん。さらに目的語は一致素性によりVPの指定部に移
動するという話ですが、ここで移動する理由もよくわかり
ません。

またTは一致素性を最初から持たずにCと併合したときに
素性を継承し、その後一致素性によってTP指定部に主
語が移動するという話ですが、拡張条件はもう考えないと
いうことですか?
386名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/18(月) 07:31:59 0
age
387大3:2010/01/19(火) 17:28:19 0
Sue would refuse the offer.(refuse the offerにアンダーライン)
構成素テストのひとつを用いて例文の下線部が構成素をなすことを説明しなさい。

これはどう考えればいいでしょうか・・
388名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/20(水) 14:25:09 0
refuse the offerを文頭に移動してみる

Refuse the offer, Sue would.

一般的に、移動できるのはひとつの構成素をなしているものに限られるので
refuse the offer は構成素をなしているといえる
あとVP-ellipsisの観点からも証明できるとオモ
389名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/22(金) 19:54:53 0
>>385
前半
一つは、v*-Vの関係とC-Tの関係をパラレルにしておくことで
C-T間の素性継承分析をad hocでないように見せたいのだろうね
そんなに厳格に受け止めずとも、むしろ反論のためのネタふり
程度に考えてよいとおも

後半
一つのphaseの内部ではどのような順序で操作をかけてもよく、
ただしphaseから次のphaseへ移る際には厳密に循環的になる
のだろう
この部分がphase理論における拡張性条件に該当するといえば該当する
390名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/25(月) 20:34:07 0
質問させていただきたいのですがよろしくお願いします。

(1) a student of physics
(2) a student with red hair

の構造の違いってミニマリスト枠組みではどうやって差を出すのでしょうか?
391名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/25(月) 23:22:08 0
DM流に student = n + STUDY と考える
まあ、抽象的にはSTUDY-ERみたいな

[[ n [ STUDY of physics ]] with red hair ]
392名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/26(火) 18:18:25 0

>391
DMとは何ですか?それと何故そのような説明で(2)が付加部であるという事が
保証されるのですか?MPでは二股に分かれない節点は認めないと聞いています。
つまり(1)のPPが補部で(2)のPPが付加部(Nの姉妹ではなくN’の姉妹である)ことを
どうやって区別するのかがわからないのです。この二つのPPが同時に出現している以下:

a student of physics with red hair

ならば、どの節点も二股に分かれているのでわかるんですが、(2)はPPが付加部である事を
示すためには二股に分かれないN節点がどうしても必要になるように思われるのです。

393名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/26(火) 19:37:56 0
ダイレクトメール
394名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/26(火) 22:39:19 0
>>392
>DMとは何ですか?
マジレスすると、Distributed Morphology
分散形態論とでも訳すのかね。
あとはググって、解説してある論文でも
読んでくれ

ただ、おれはそれほど高評価はしないが。。。
395名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/27(水) 08:26:13 0
>>392
391の構造はいずれも二項マージによるもので、節点はすべて二股分岐
そのうちof physicsはheadのSTUDYとマージされており、その補部
with red hairはstudent of physicsというnon-headとマージされており非補部
student自体がnon-headであるから、of physicsがなくてもwith red hairはやはり非補部
[[ n [ STUDY ]] with red hair ]


396名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/27(水) 09:36:35 0
[[ n [ STUDY [ of physics ]]] with red hair ]
397名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/27(水) 19:24:55 0
>>395
>>student of physicsというnon-headとマージされており非補部
ただそれだとBare Phrase structureの定義に反しているんじゃないですか?
マージすると必ずどちらかの範疇が投射するので主要部がないというはよくわかりません
398名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/27(水) 19:43:59 0
399名無し象は鼻がウナギだ!:2010/01/27(水) 21:47:48 0
投射というか、ラベルね
付加(pair-Merge)でもラベルがつくのは普通のset-Mergeと同じ
上でnon-headと言ったのはnon-zero-level categoryのことで、
このnon-head自体にもラベル(この場合 n)がついており、
with red hairがpair-Mergeしてもラベルはやはり n

ラベルが本当に必要かどうかは現在論争中
400385:2010/01/28(木) 21:00:29 0
>389
体調崩して寝込んでいてレスできませんでした。回答ありがとうございました。
v*-Vの継承は理論的整合性のために仮定せざるをえないといった感じですね

>後半
その発想は無かったです。もう少し考えて見ます。
401名無し象は鼻がウナギだ!:2010/02/24(水) 23:39:01 0
わー統語論のスレなんてあったんだ。嬉しい。
忘れかけてきてるからまずは1からざざっと目を通すか
402ダイレクトメール:2010/07/28(水) 15:01:25 0
she is always busy.の樹形図教えていただけますか。
403名無し象は鼻がウナギだ!

mergeとunificationの違いって何ですか?