作文していてふと日本語の時制ってどうなのかなって思って。
英語だと「時制の一致」ってありますよね。
日本語にはそういうのってないんでしょうか?
269さんが言われたように、あるいは267、268さんが言われている
ように自然に聞こえればオッケーってことですかね?
もし上の文、英語で書こうとすれば現在完了使うのかもしれないけど、
「彼が「今日はいい天気だね」と言ったから私は「つまらないの?」と言う」
例えばこれを現在完了使って書いたら違和感ないですか?(英語的に)
英語苦手なので私にはわかりませんが。
>270 英語の「時制の一致」について266さんがどの程度事実を実例を通して知って
いるかわかりませんが、学校文法で概説的に言われるほど、機械的なものではないことは
確かです。
それに一般的に発話時、指示時、出来事時なども考慮されるべき要因です。
慣例的に文法的か否かといったりしますが、実は、(共時的には)厳密には
文の容認可能性に基づいた判断で、それが、先験的に文法的か否かを決めることは
できないと思われ。少なくとも歴史的研究は別ですが、共時的研究ではそうと思われ。
ただ、規範と考えられるものと、「大きく」(この基準もむずかしいが)逸脱しないということは
有るかもしれません。
>例えばこれを現在完了使って書いたら
実際書いてみてください。(時制関係箇所だけでも可)
ちなみに日本語に英語ほど「時制の一致」現象は表面的には顕著に表れないかも知れませんね。
ただし、時制の決定には同様の原理が働いている可能性はあります。
レスありがとうです。
そうですか。英語の方が文法かっちりしてる(勝手な)イメージが
あったもので。日本語も英語も(英語の判断は私にはできませんが)
感覚的に不自然でなければ許されるということでいいんでしょうか?
(誰に許されるのだろうという疑問が…??)
>実際書いてみてください。(時制関係箇所だけでも可)
すぐに思いつくのは
I say,"…", because he has said,"…".
ですが。正しい自信はとくにないです。
「彼がAと言いそうだから私はBと言った」とかは。
>>272 i will say ... because he said ...
が自然に聞こえる。
時制の一致はこの場合いらないんじゃないか
日本語は時制よりアスペクトが大事な言語なのでアスペクトに関しては
やかましいですよ。にほんごでは「行った前」はあり得ないけど、
英語ではそういわなければならない場合もある。
277 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 12:48
”忘却の彼岸”って言葉、使って恥ずかしくない?
208-223の皆さん色々なご意見ありがとうございました。
出張の為、お礼が今になってしもうた。
279 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 15:31
「自然数は2倍すると4の倍数になる」、これは奇数に当てはまらないから、誤り
「魚はスーパーに売っている」、魚屋にも売っているし、鑑賞魚は熱帯魚屋に売っている。
そもそも、自然界に棲息する魚の方が圧倒的多数で、売られているのは例外的とも
言える。でも、この文章は違和感がない。
「魚は川にいる」、これは海水魚もいるから、若干違和感を感じるが、誤りとも言えない。
どれも「AはBである」なのに、なぜこうなるのでしょうか?
280 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 16:51
>>266 >日本語も英語も(英語の判断は私にはできませんが)
>感覚的に不自然でなければ許されるということでいいんでしょうか?
>(誰に許されるのだろうという疑問が…??)
母語としての文法ならネイティブ・スピーカーの判断に基づきます。これはいわば心理学における実験だと思ってください。
言語学は心理学の一部だという認識もあります。ですからもちろん、その「実験」の妥当性も問われることになります。
もし生成文法の枠組で、英語の時制の一致現象についてはAs Time Goes By (by N. Hornstein)
などという著書もあります。言語事実を眺めるだけでも、その多様性を知ることができると思います。
しかし、それを何とか一般原則で説明できないかということを探っているのですが...
日本語に関しては三原健一先生が確か、くろしお出版から時制に関して掻かれていたと思われ、
必要なら検索を。
あの、ちなみに現在完了は相(Aspect)の一形態で時制は現在。ネイティブに
チェックしたわけではないですが、さほど、悪くないのではないですか?willがついても時制は現在。
日本語に時制があるのかは課題になる点なのかも知れないが、実際認めている学者もいることは確か。
英語の事実に関して興味がおありなら、ENGLISH板かあとめぼしいところを紹介できます。もし必要
であればどうぞ。
しかし、今疑問に思われていることが、日英のアスペクトの表示の違いに関してのことではないかと
思えてきましたがどうでしょう?「時制の一致」を考えるには、273のようなものとか、いわゆる、直接話法
間接話法などの例文を考えてみた方が良いような気がしますが...
あと、今思い出しましたが、英語の時制に関しては大西泰斗先生の「ネイティブスピーカーの英文法」の
一連の著作のどれかで扱っているはずです、これが一番とっつきやすいかも。
280の「悪くはないですか?」>「悪くないですが...」
282 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 21:40
>>276 >日本語に本当に時制あるの?
あるよ。
283 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 21:45
>>279 数学的一般性と日常的一般性の違いということでは?
284 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 22:42
言に帝ってかく漢字はなんて読みがなで出てきますか??
言帝
285 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 22:44
286 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 22:46
>>283 否、「〜にいる(ある)」と「〜になる」に鍵がある。
自然数の2倍の数は、4の倍数というカテゴリーの中に、あるかないかでいえば、ある。
これなら正しい。
>>284 このスレは、そんな質問をするところではありません。
諦めて帰りなさい。
>>284 あきらめる
ていうかIMEの手書きのやつ使えよ
>>283 てへっ。ただ今日本語教育能力試験に向けて勉強中。
問題集にこんな問題あったよ。関係ない?
【】内の観点から見て、もっとも異なるものを探せ。【「…は…だ」構文の種類】
1.私の住んでいる市は国際交流に積極的なところだ。
2.富士山は日本で一番高い山だ。
3.富士山は多くの人に人気がある山だ。
4.日本語教師は体力と気力を要する仕事だ。
5.国際交流は誰にでもできるはずのものだ。
だから漢字の質問は古文漢文板だっつぅの
291のつづき。
答えは2。2だけひっくり返しても意味を変えずに文が成り立つ。
他は変になるんだな。例えば5はひっくり返すと
5'?だれにでもできるはずのものは国際交流だ。
となるけど、誰にでもできるモノなんて国際交流以外にも山ほどあるからね。
2の「は」だけは「=」の役割を果たすけど、他はそうじゃないんだなあ…。
283の用例、非文じゃないのに改めると
「偶数は2倍すると4の倍数になる。」
ひっくり返して「2倍すると4の倍数になるのは偶数だ。」でも成り立つよね。
だから2の「は」と同じで「=」の役割。
魚の用例は、1,3,4,5と同じ種類の「は」なんじゃないかなあ。
これで試験受かるかなあ…。
>>285 そもそも、日本語に「時制(tense)」があるかどうかは、「時制」という概念
の定義次第ということになるのだが、「時制」は、だいたい「発話の時点や
その他の時点と、動詞が表す事象との時間的関係を体系的に表す言語形式」
ぐらいに定義できると思う。(「時制」を「過去・現在・未来」を表す言語
形式と考えると、むしろ混乱する。)
以上にように「時制」を定義すると、日本語では、「食べる」と「食べた」
のようなル形とタ形の対立が「時制」を表す形式であると考えることができる。
ただし、日本語学では、「時制」ではなく「テンス(tense)」という用語が
用いられることが多い。
295 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 23:23
>>293 それは意味内容の違いであって、文法機能の違いだとは思えないんですけど、
そう思う私はいってよしですか?
>>291 たぶん、それは悪問。「XはYである。」の分類を扱った論文は、結構
あるが、一般に受け入れられている分類は、「太郎は学生だ。」の
ような文(措定文とか記述文とか呼ばれている)と「犯人はあいつだ。」
のような文(指定文とか同定文とか呼ばれている)の二分類。
その他に、「富士山は日本で一番高い山だ。」のような文を、別の
グループに入れている人もいるけど、多数ではない。
実際、次の二つの文が、構文的に異なると考えるのは、日本語教育
の現場において有用だとは思えないんだよね。
a. 富士山は人気がある山だ。
b. 富士山は最も人気がある山だ。
>>296 というより、日本語教育能力試験の問題の殆どは悪問。
出題者の顔が見たい。
ありがとやいやす。えーと、悪問は分かりましたが、
283氏の疑問に指定文と措定文ってのは関係はしないんでしょうか。
291の問題も、何となーくその辺りを聞く問題かなーと思ってたんですが。
ひっくり返して成り立つ成り立たないってのはそういう事を言ってるんじゃないんでしょうか。
>>294 「食べる」と「食べた」だったらアスペクトの差といっても問題ないのでは?
なんでテンスなの?
>>298 「283氏の疑問」って何だ?
279の疑問については、「例外なく全て」の「数学的一般化」と「例外もありうる
けど大抵は」の「日常的一般化」の違いを問題にしていると思ったんだが違うのかな。
>>299 じゃあ、聞き返すけどなんでアスペクトなの?
「アスペクト」は、imperfective/perfectiveの対立に代表される事象の
時間的な把握の仕方として定義されるのが普通。ル形とタ形の対立を
「アスペクト」と呼ぶことのメリットって何?
>>301 時制ではなくアスペクトを採用するメリットねえ。
過去のことにもル形を、未来や現在のことにもタ形を使用する言語事実があるから、かな?
>>302 >過去のことにもル形を、未来や現在のことにもタ形を使用する言語事実があるから、かな?
けど、それは、むしろ例外的というべき現象で、少なくとも主節における
ル形とタ形の対立は、非過去/過去の意味的対立を表していると言って
ほぼ問題はない。(実際、そのような例外は、どのような言語にも多かれ
少なかれ存在するであろうし。)
むしろ、「アスペクト」という用語を、時間に関係したことなら何でも
含めてしまうゴミ箱的なカテゴリーにしてしまうことのデメリットの方が
遥かに大きい。
時制における「非過去/過去の意味的対立」ってのも結局の所
アスペクトにおける「事象の時間的な把握の仕方」に基づいてるんでないの?
(少なくとも日本語では、ね。)
その見方を取った方が「例外的というべき現象」をも含めて包括的説明ができるんでしょ。
まあ素人なんで、専門家の意見求む。
>>300 申しわけありません。「279氏の疑問」の間違いです。
措定文と指定文の違いではってのはやはりおかしいですね。
=の役割を果たす「は」の方は、「は」の左右がお互い過不足が起きてはいけない
という事ではないかと思ったのですが、そういう事は関係ないのかなあ。
もちっと勉強しまつ。ありがとうございました。
>>304 まず、テンス的なpast/non-pastの対立をアスペクト的なperfective/imperferctive
の対立に基づけるというのは(たぶん)不可能。あと、曖昧な用語に頼って
の「包括的説明」には説明としての価値はなし。
>まあ素人なんで、専門家の意見求む。
相手を非「専門家」扱いする前に、とりあえずComrieを読め。
>>305 >もちっと勉強しまつ。ありがとうございました。
余計なお世話だけど、少なくとも、291の問題を見る限り、その問題集で
日本語の文法について勉強するのは、あんまりお勧めできないようが気が
する。まあ、資格のための試験勉強なら、仕方がないのかもしれないけど。
>>306 うん?発話時においてperfectiveならworld knowledgeによてその出来事は過去の出来事とみなされるわけだから、
perfectiveをpastに使うっていうことは問題ないのでは?
>>304は最初にでてた「食べた」なんていうのは発話時において完了をしめしているから過去ともいえるのでは、ってことじゃないの?
むしろアスペクトだけでは処理できないのは状態動詞(状態述語)でしょう。
>>303 >けど、それは、むしろ例外的というべき現象で、少なくとも主節における
>ル形とタ形の対立は、非過去/過去の意味的対立を表していると言って
>ほぼ問題はない。
そうともいいきれないのでは?
「あー、腹減った。」
これって「過去」ですか?時間軸の上で発話時を起点としそのイベントがどこに置かれているかと
考えると、tenseとしては「あー、腹減った。」は「現在」じゃない?
>>308 だから、Comrie読めって。
とりあえず、perfective≠perfectというところだけでも。
>>309 それは、「減る」という「過去(=発話時点より以前)」の出来事を
述べることによって、その結果であるところの空腹という「現在」の状態を
間接的に表現していると考えるべきだと思う。
レスありがとうございます。飲んで帰ってきたところなんで、思いつきを勢いで書いちゃいます。
「魚は海にいる」「魚は川にいる」「魚はアマゾン川にいる」、、、、
違和感の度合いが、全魚の中で、海(川/アマゾン川)にいる魚の比率に反比例
する、というのとも違う。
「AはBだ」の、Aという性質を持つ集合をA,BのそれをBで表すと、
イ)A=B ロ)A⊂B ハ)A∩B≠Φ
などがありそうですね。
イ)富士山は日本で一番高い山だ 「富士山」と「日本で一番高い山」は同義
ロ)秋刀魚は魚だ 「秋刀魚」は「魚」に含まれる
ハ)魚はスーパーに売っている 「魚」かつ「スーパーも売っている」ものが存在している
ハ)は、
>>286さんの指摘で気づきました。
数学では普通、(ロ)の解釈で、「自然数は〜」というと、「全ての自然数は〜」
という意味になる。数学の場合、文字通り「全て」で一つでも例外があれば、偽
だが、そうでなくても、「ほとんどの」「一部の例外を除いて」、という意味で
使う場合はある。「日本人は米を食う」みたいに。
「日本人は蜂の子を食う」「日本人はパンを食う」
おそらく、パンを食う日本人は、蜂の子を食う日本人より圧倒的に多そ
うなのに、後者の方が違和感が大きい。これは、世界的に、「パン」を食う事は
普通であって、あえて「日本人は」という必要がない事への違和感、そして、世
界的に蜂の子は余り食わない中で、日本人は、一部とはいえ食っている、という
意味で、前者には違和感を感じない。ということなのか?
そうすると私の出した例文は、それが語られる時のありがちな文脈が無意識に
想定されていて、違和感があったりなかったりするのかな?
あと、確かに、「なる」と「いる」で随分違うような気がしてきた。
「象は動物園にいる」、違和感ないな。
>>307 えーと、その「勉強」は試験勉強の「勉強」とは別でつ。
文法の本ボチボチ読んでいきます。
と、そうだ、もし良かったら、そういう事に関してのいい本一冊教えてください。
「は」に関する本っていうと、野田尚史『「は」と「が」』
が本棚に見えてるんでそれを読もうと思ってますが。
何となく「あれもこれも」と取っ散らかって、結局未読なのがいかんっすね。
例の問題集はもうやっちまった「模擬テスト集」なので、
今さらどうにもこうにもw。
314 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/15 03:05
>>310 >>308の発言と
perfectとperfectiveの区別に何の関係があるんだ?
素人が質問してるのにcomrie読めって、失礼な話だな。
315 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/15 03:07
>>311 この「減った」の「た」は完了でアスペクトを示すといっても問題ないだろ?
「〜と考えるべき」というのはどうしてそうすべきなの?
昨日ジュンク堂行ったら日本語類義語辞典
ってのがあったんだけど、あれどうよ。
いまどきCDロムなしだから買わなかったが。
>>314 >
>>308の発言とperfectとperfectiveの区別に何の関係があるんだ?
下記の部分を読んで、perfectiveという概念とperfectという概念を混同されている
ように思いましたので、310のように指摘させていただきました。
>発話時においてperfectiveならworld knowledgeによてその出来事は過去の
>出来事とみなされるわけだから
>>315 >
>>311 >この「減った」の「た」は完了でアスペクトを示すといっても問題ないだろ?
それには、perfectを「アスペクト」的現象と考えるか「テンス」的現象と考える
かということが関わってくると思います。私は、perfectは、複合時制という「テ
ンス」的現象として、まず捉えられるべきだと考えており、それ故、「腹が減った。」
の「た」も意味的にテンスを表しているとみなすべきであると考えております。
>>317 どっか下の方に関係スレがなかったかなあ、と思って探してみたら、やや近いのが
あったので、あげておきました。コムリーの『アスペクト』は、私も、これを機会に
ちょっと読み返してみるつもりです。