道原かつみの項目にいくつか補足を。
「アルカライラ」は、掲載誌は違うけど「アル・カラルの遺産」の続編です。
あと、「キャウ・キャット・キャン」「ノリ・メ・タンゲレ」の前に「パンドラの惑星」
という単行本も出てます。
表題作「パンドラの惑星」と続編の「アコーリアン・ドリーム」が、惑星殖民・
超能力・クローン・異星生命体との接触など、濃いテーマを扱ってます。
どっちもアニメージュ・コミックスという絶版レーベルから出てたもので、今は
古本屋で探すしかないのが残念ですが。
>>626 「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」
原作はどれもショートショートではないし、
SF(サイエンスフィクション)というよりはファンタジー(幻想小説)。
あの時代1950年代あたりの幻想小説というのは、
まあ魔法ものじゃない異世界系が多いんだけど
大人が主人公のおとぎ話ってところは、日本のショートショートに似ている。
収録作のひとつ「ミミズ天使」 (The Angelic Angleworm)は、
タイプライターの故障のおかげで
angel と angle がこんがらかって
怪奇現象(ミミズに羽根が生えて飛んでいる)が見えてしまう話。
(これがオチではなく、話はさらに続く)
そのあとの結末も、英語圏の言葉遊びが、まさしくキーワード。
舞台が日本なら誤変換ネタとか空耳アワーとかになりそうだ。
波津彬子が漫画化した「ミミズ天使」は、外国物に慣れてるだけあって
絵の雰囲気が自然なリアリティを持ってる。
ブラウンの短編には、他にも言葉遊びネタがからんでる作品が多い。
坂田靖子が漫画化した「プラセット」 (Placet is a Crazy Place)にも、
言葉遊び系が出てくる。
「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」でここのリストに入れるのは、
「プラセット」だけだろうね。
ある惑星の、特定の時間帯のみに起こる不思議現象を書いたものだけど、
宇宙空間を舞台にしたファンタジーという感じ。
原作は1950年代だけど、
今でいうところのセンス・オブ・ワンダーかも。
漫画化なら川原泉向きかなとも思ったけど、
ギャグ画とシリアス画の差がありすぎるし、
スペースファンタジーに慣れてる坂田靖子の画風は、
「プラセット」の漫画化には適任だったと思うよ。
↑
坂田靖子「プラセット」 初出:1983年 『デュオ』9月号
短編集『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』収録、
朝日ソノラマ(1983、1985)/コミックス (2002/12)
▲サイエンスファンタジーで、SF要素は「ある惑星の特定の時間帯のみに起こる不思議現象」として下さい。
>>627 ここでも語って下さいよ。
とくに「ブレーメン5」は他の2長編ほど詳細が語られてないし。
「那由他」と「ダークグリーン」は全体が1つのストーリーだけど
「ブレーメン5」は連作だから、どっから読んでも入っていけると思います。
でも最初の、実験生命編?を読んでおくのは必須ですね。
個人的には、彼らの旅は、童話の方のブレーメンより
オズの魔法使いのドロシーやブリキ男やライオンやらを連想します。
まとめブログに「か」まで追加しました。幾つか確認お願いします。_
・浦川まさる「九太郎まいる!」
これは、「九太郎がやってきた!」の記憶違いかと思います。
ファンサイトで確認したところ、「九太郎がやってきた!」で
コミックスが出ているとのことです(そのように補足しました)。
多分同時期の楠桂「桃太郎まいる!」と混同されたのではないかと。
・奥友志津子コミックス情報について
絶版という情報がありましたが、秋田書店は相当なことがないと
絶版にしないはずだったので、その旨記載していません。
この辺りの絶版情報についてご存じの方、補足お願いします。
・フェネラについて
ファンタジー色が強いとのことでしたが、1冊にまとまっている
シリーズ作品の一作目ですので、便宜上登録しました。
・観用少女について
特定の話数が独立していましたが、これは作品単位ということで
登録は作品名とし、中に詳細を書く形にしました。読み切り連載系の
1つ1つを取り上げたりすると、「ブレーメン5」とかが大変なことに
なってしまうので…。
・公式サイトについて
公式サイトを持っている漫画家さんについてはわかる範囲で追加して
いますが、「話題になった過去作品についての情報などがない」かつ
「現在の活動ジャンルが年齢制限であるなど、以前との開きが大きい」
という場合にのみ、リンクをしていません。
今のところ該当者は2人です。
以上です。
もう一点忘れていました。
・内容について
情報が他サイトのコピペだとちょっとマズイので、
明らかにコピペとわかる場合は出典がない限り、収録しません。
出典を入れてくださると助かります。
(花郁さんの項目には入れてあります。参考までに)
------------------------
ここからは思い出したSFですが、遠藤淑子「パンドラの函」
確か、外惑星にまで移民が広がった未来で、帽子屋(男)と
2人の女性キャラが活躍するどたばたSFコメディだったと思うのですが。
バウンティハンターじゃなかったかと。
>>109 >リュウの柴田昌弘の読みきりで、好きだったのがあるんで思い出したらそれも挙げたい。
>雪、氷河の世界で巫女の様な少女と、少女を守る、前髪で両目が隠れたガタイのいい青年が出て来る話。
亀レスですみませんが、その作品見たことあります。
巫女の様な少女は生身の人間で、ボディーガードのようなガタイのいい青年は
一部(生殖機能)を残してアンドロイド化されいる設定だったと覚えている>タイトル忘れた
他にも柴田作品のSFを短編まで全部リストアップするのは大変な作業だ。
あれもこれも思い出深いものばかりだし、個人的には少年漫画に掲載された
「ラブ・シンクロイド」も好きだ(今の青年漫画の柴田作品に比べてエロや萌えは抑え気味)。
『ラブ・シンクロイド』(MF文庫・全5巻)は、少女漫画じゃないから除外されるかもしれないけど、
>>170 『未来都市バラン』(大都社 STコミックス)全1巻。
収録作品は「未来都市バラン」他、「第3の娘」「村祭りの夜」「成層圏のローレライ」「赤い仔猫は笑わない」
花とゆめコミックス版には、収録されていなかった「村祭りの夜」は、舞台がチベットで少数民族の少年少女が主人公。
核戦争によって人類が激減した近未来を描くSF。
639 :
627:2006/09/23(土) 14:48:09 ID:???0
>>630 過去スレありがとうございます。
文庫化祭りとリュオン祭りが面白かった。
過去スレでも既出でしたが、SFって出版社は嫌なのかな〜ってのが残念。
ブレ5・・・
タイトルはブレーメンだけどキャラはオズの魔法使いだと
指摘されて始めて気が付いた。
(イヤ、ブリキはCA38で、ライオンは〜って感じかな
とは思っていたんだけど、それがオズだと今気がついた)
連載中断前と後で結構違うな〜
前半の旅の途中辺りが好きです。
SFとして変だろうと!!
宇宙のあっちゃこっちゃに立ち寄って、
想像もつか無いような文明?や現象に
巡りあうというのが物凄く好み。
恐らく死ぬ迄地球の重力に縛られる立場の者からすると
太陽系外への宇宙旅行が羨ましいんだと思います。
で―以下蛇足
話はブレ5が好きなんですが、
キャラはぶっちぎりでリュオンに惚れてます。
多分リアルタイムで読んでいても惚れただろうけど。
>>635 お疲れ様です。
絶版情報に関してですが、当方は下記のサイトを参考にしております。
Books.or.jp 【本をさがす】
ttp://www.books.or.jp/ ↑日本書籍出版協会が運営する書籍検索サイト
書店で今現在、流通している本の検索が出来る。
かつては入手可能だった本でも、こちらで検索が出来なかったものは、
絶版と考えて良いのではないでしょうか。 (出版社が版権を手放した)
ちなみに、「奥友志津子」では1作品もヒットしませんでした。
>>640 7&Yでブック検索してみたら、いくつか「奥友志津子」でヒットしました。
ほぼ絶版また重版未定という状態でした。
一ヶ月ほど前に、ジュンク堂サイトで
7&Yにもamazonでも注文不可の、1980年代発行の本が注文可になってて、
申し込んだら
二日後に在庫なしのメールが来た。
書店系サイトは、基準がまちまちだから、よく分からん。
絶版でも在庫なしでも、購入不可能なことには変わりないので、
そういう判別はどうでもいいよ。
古書店サイトかオクで手に入るものはそれなりにあるからね。
訂正希望、萩尾望都の「あそび玉」、収録本はあってるけどリンク先の本には入ってなかったよ。
>642
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
何人か、アマゾンにも復刊ドットコムにも該当書籍がないという
漫画家さんがいらっしゃるので、そういう方の作品については
別途項目を立ててアナウンスすることにします。
■北原文野 調べてきました。
Pシリーズの中の『砂漠シリーズ』(PをつかまえるSSPリーとケビンの少年時代)↓
■『砂漠に花を』■『砂漠の鳥たち』の他に、単行本未収録で同人誌で入手可能な作品。
■『砂漠をわたる風』<アップルミステリー1994.10〜1995.6>同人誌で全2冊で復刻。
→公式サイトに通販情報あり、通販で入手可能(アップルミステリー誌は休刊。)
■『砂漠を照らす月』前後編2002.12〜2003.1(同人誌/前後編)
■『天使の羽を、さがしてる』1997〜1999(同人誌/全6巻)
他、Pシリーズの外伝同人誌多数あり。在庫のある本のみ現在も通販可能。
入手方法など詳細は、公式サイトをくまなく読むと出ています。
(神保町の『書泉ブックマート4F』でも同人誌入手可能との事)
>625
>ちなみに■北原文野、大当たりだった。
>このスレのおかげで、一気にPシリーズにはまってしまったよw
以前書き込みした者の1人ですが、それは良かった。
どの本を読まれたのか、どのあたりがはまり所だったのか
教えてくれると嬉しい。
「夢の果て」最初はこの絵で、何故ハヤカワ?と思うけど、読むと「SF」ですよね。
ハヤカワ文庫「夢の果て」が売れないと続刊はないそうなので
気に入った方は布教よろしく。
(と文庫でPシリーズ読めるようになりたいので布教中)
536 の訂正をお願いします。
>109>462 で書いた内田美奈子「良治郎 帰還せず」32p のあらすじですが、漫喫にて本編確認出来ました。
(「ナイフと封筒」サンコミックス 朝日ソノラマ に収録)
書いたあらすじが大きく違うことが分かりました。名前も「良次郎」ではなく「良治郎」でした。
かなりいい加減な記憶で大変すみませんでした。
内田風不条理さは記憶以上、ハードSFという個人的位置づけは変わりません。
良治郎は物に身体がめり込む体質。冬になると影が薄くなる自分を思い出し、これも病気の前触れだったのかと気づく。
友人の二谷にこの悩みを「理屈をつけてくれ」と相談するが、「論理立てに成功すれば堂々と発表できるワケでもあるまい」と一蹴される。
ラーメン屋でラーメンを食べながら、二谷が薦めた実験は「鏡に足を突っ込めば何が起こるか」という事だった。
ぼやきながら自室で実験してみる良治郎。片足を突っ込んでみると、鏡の中から同じように足が出てくる。
不覚にも面白がってしまったのがまずかった。
そして今、自分が元いた部屋にいるのは良治郎ダッシュ。オリジナルの良治郎は街中に出ると信号から看板の文字から反対の世界にげんなりする。
この世界の友人、二谷に連絡を取ると「是非うちの鏡から別の世界に移動したまえ」と元の二谷と同じ性格でそそのかす。
鏡は表と裏の順番をきちんと繰り返し、いくら移動しても二谷がいる。
ある時、その世界の二谷が、部屋に貼ってある宇宙空間のポスターを指して「鏡じゃなきゃいけないってことはないんじゃないか。
単純な細胞に奥行きがあるという錯覚を持たせればいいんだろ」と言った。
その一言がきっかけで、宇宙空間にまで漂うハメになる良治郎。良治郎の手足は何故か透けていた。
>645つづき
猫型の宇宙人が乗っている招き猫型宇宙船が宇宙服も付けずに宇宙に漂う良治郎を発見し、収容するが、良治郎はステーション?で
女の子二人に引き渡され、事情を説明する。女の子達から良治郎は自分が手配中の生物「物理の法則も化学式も根こそぎ無視の
『良治郎』族」だと指摘される。
その時、オリジナル良治郎の世界にいた良治郎ダッシュは退屈のあまり宇宙空間のルービックキューブを作り、宇宙空間をぐちゃぐちゃにしてしまう。
そうと知らないオリジナルの良治郎は、宇宙ステーションを出てちょん切れた空間の原因を調べに行き、そこで大量の良治郎達と出会う。
そこで良治郎達は、宇宙空間に漂う弾力のある長く白くうねる物体を発見するが。
>637 >109ですが、知っている人がいて嬉しいです。あの後雑誌が出てきたんで>458で結末抜かして挙げてみました。
ラブシン、いいですよね。私も好きです。少年漫画なので挙げませんでしたが、柴田SFではこれが一番好きかな。
あと柴田さんでは短編の「修理屋」? だったかな。未来社会のさえないサラリーマンの夫が出てくる話が不気味で印象に残っています。
家電製品の発達で一般人にはブラックボックス状態、毎日何かしらの家電製品が壊れて修理に来てもらう。人も若返るのがあたり前。
そういう世の中に抵抗する一人のしがないサラリーマンは。ていう話だった様な。
>645つづき
猫型の宇宙人が乗っている招き猫型宇宙船が宇宙服も付けずに宇宙に漂う良治郎を発見し、収容するが、良治郎はステーション?で
女の子二人に引き渡され、事情を説明する。女の子達から良治郎は自分が手配中の生物「物理の法則も化学式も根こそぎ無視の
『良治郎』族」だと指摘される。
その時、オリジナル良治郎の世界にいた良治郎ダッシュは退屈のあまり宇宙空間のルービックキューブを作り、宇宙空間をぐちゃぐちゃにしてしまう。
そうと知らないオリジナルの良治郎は、宇宙ステーションを出てちょん切れた空間の原因を調べに行き、そこで大量の良治郎達と出会う。
そこで良治郎達は、宇宙空間に漂う弾力のある長く白くうねる物体を発見するが。
>637 >109ですが、知っている人がいて嬉しいです。あの後雑誌が出てきたんで>458で結末抜かして挙げてみました。
ラブシン、いいですよね。私も好きです。少年漫画なので挙げませんでしたが、柴田SFではこれが一番好きかな。
あと柴田さんでは短編の「修理屋」? だったかな。未来社会のさえないサラリーマンの夫が出てくる話が不気味で印象に残っています。
家電製品の発達で一般人にはブラックボックス状態、毎日何かしらの家電製品が壊れて修理に来てもらう。人も若返るのがあたり前。
そういう世の中に抵抗する一人のしがないサラリーマンは。ていう話だった様な。
重複すみません。
現在スレ容量482kb。
普通なら1000まで書き込めるんだけど、このスレ
長文とアンカーリンクが多いから容量増えてるなあ
(500kbまで行くと書き込めなくなる)。
650あたりで新スレ立てたほうがいいかも。
650 :
630:2006/09/23(土) 19:35:46 ID:???0
>>639 佐々木作品については、復刊ドットコムとは別に「たのみこむ」というサイトで
「佐々木淳子さんの単行本未収録作品の単行本化」という案が出されていました。
一昨年『リュオン』(幻冬社)が発売されたので、現在は投票は締め切られていますが、
他にも、佐々木淳子先生の新作SF連載希望という案や、
佐々木淳子さん原作「那由他」オリジナルアルバムのCD化なんて案もあります。
那由他のイメージアルバムよかったです。OAVのサントラじゃなくてこちらをお薦めします。
亜月裕「昭和アホ草子 あかぬけ一番!」
文明の発達からやってきた異星人の幼い王子が居候として男子高校生と彼の馬と共同生活する話。
馬がかなり擬人化されて家事をやったり口はきけないけど、人間並みの思考をするように描かれてる点はファンタジーっぽいけど、
全体としては王子の星の科学力による機械や、タイムトラベル、未来人なども登場するけっこう、SF要素の強い作品だとおもう。
この作者には他にも青年誌に描いた作品で「コメットさん」をパロった「おめっとすわん」なんて宇宙人物もある。
652 :
637:2006/09/23(土) 22:24:19 ID:???0
>>458 「ワフ・ヴァレーの神話」緻密に考えて作った壮大な世界観が、
レスから想像できました。大変参考になりました。
非SFに途中からSF要素が入っている珍しい作品。
佐伯かよの作品の『星恋華』。
SFじゃないのにヤバイですよ、コレ。何がヤバイって女豹のような目をした
敏腕マネージャーにスカウト(ハンティング?)された天性の声の19歳の存在ですよ。
SFじゃないのに、SF少女漫画で吉野屋コピペみたいに語りたくなるんですよ。
もう、何がサイコ―って最初は芸能界サクセスストーリーだったのに、
人気が低迷したという理由で牧村の生い立ちに秘密が隠されていて、
実はシンパシー能力のある動物を操ることのできる一族の生まれってことにされる。
もちろん後付けですよ。科学考証なんて一切無し。だれも検証なんてしませんよ。
検証しなくても声だけでマジ動物殺しちゃう?人間も危ない?
動物愛護団体呼べ!って感じですよ。
653 :
531:2006/09/23(土) 22:31:40 ID:???0
>>531です。
詳細紹介修正情報等、色々ありがとうございます。
>>635まとめサイトさんも作業ありがとうございます。
あいかわらず暇時間不規則ですが、
現在はこのスレだいたい2日おきペースで見てます。
■▲※の作品群は9割がた△*の作品群は6割ぐらい内容を見てますが
中には手に取ったのがかなり昔というものもあるので、
うろ覚えからの不適切な分類もあってスミマセン
覚えてるものでも現在手もとにない本の方が多いので、ちょっともったいないことをしたなあと・・・
そのうち少しずつ買い直そうと思ってます。
>>649 一両日中に、新スレ立てますね。
立てたらすぐここへ報告誘導レス出しますが、
もし間に合わなかったら、
「SF少女漫画を語るスレッド」で板を検索して下さい。
>>644 北原文野「Pシリーズ」
メインで出てくるのは「夢の果て」の主人公スロウだけど、
個人的に好きなのは「クァナの宴」の主人公クァナの生き方かな。
政治家の一族に生まれて、Pを犯罪者扱いする市政に疑問を持ちながら悩んでいて、
そして徐々に勇気を出して反体制側につくんだよね。
クァナが、少年時代はPであることを隠していたところはスロウと似てるけど、
親とか家族に依存しないクァナの自立心が、早いうちから垣間見えてる所が気に入ってる。
「夢の果て」まだ文庫3巻の途中までしか読んでないけど、
スロウとクァナの関わるエピソードがもっと色々読みたかったなあ。
「砂漠」シリーズは、虐待シーンが多いから斜め読みしたページもある。
なんていうか、いつ終わるんだって感じで先が見えないんだよね。
リーに異常につらく当たるロド氏の過去、連載中にもっとちゃんと出せばよかったのに。
でも「クァナの宴」に出てくるリーは、他人を癒せる青年になっててホッとする。
どういうふうに過去のつらさを乗り越えたんだか、よく分からないけど。
このスレの北原文野リストには、
『砂漠をわたる風』の雑誌掲載データだけでいいと思う。
漫画家の同人誌発行リストまで出してたらキリがないもん。
ちなみに同人誌『天使の羽を、さがしてる』は、完結編の第6巻が在庫なしだよ。
巻末に犯人当て感想集の切り貼りとかもあるから、売れるの早かったんじゃないかな。
北原文野サイトでは、14冊が「強力Pシリーズオールセット」となってるけど、
そこには、在庫のない書き下ろし『プランタン4 砂漠シリーズ外伝 〜TETSU 〜』
同じく『クアナの宴』9〜11等は、含まれていない。
在庫なしも含めた同人誌発行記録が通販案内サイトにまとまってるわけではないので、要注意。
吾妻ひでお「ノヴァ」(プリンセスコミックス「オリンポスのポロン」1に収録)
ほとんどの人類は宇宙に移住し、文明が滅び地球自体も滅亡間近な未来が舞台。
わずかに地球に取り残された人間達はその環境に適応できるよう、異形の姿となり、超能力を身につけていた。
そこに宇宙船で立ち寄った研究者の娘である少女と地球に住む少年ノヴァの物語。
あからさまに地球の人間を蔑視するヒロイン以外の宇宙船の乗組員の態度とそれに反発する地球人達との抗争を軸に展開していたと思う。
やまざき貴子の作品で「ZERO」がまだ出てませんよね。
核兵器によって日本が滅亡してしまった近未来の話。
途中までしか読んでないんで、ラストまで非SF設定が出てきてないかどうかはよく知らないんですが。
あと丸山真理の「2001年のトレジャー」はどうでしょう?
比較的短編ですが、石渡治の「パスポート・ブルー」の出だしの少女漫画版みたいな内容です。
描かれた当時の近未来が舞台でかなり科学的な内容ですが、その分実現可能性の上ではリアルで「空想的」からはちょっとずれるかも。
今まで論じられてたのは「SF」のSの点についてですが、Fについて微妙、というのはどうなんでしょう?
>>652 佐伯かよのはハードSFでデビューした後、ロマコメアクション→ホラーサスペンス→女性誌に転進→大河ドラマ
となった人。
『星恋華』は女性誌へいく過渡期の、ベースが芸能界アイドル漫画。
途中から主人公には超能力設定が加わるけど、ある時期からはうやむやになった。
芸能界漫画が流行った80年代に始まって、長い中断の後数年前に再開したけど、完結してなさそう。
単行本は10巻以上15巻未満。
この人の超能力ものは、どれもある日突然ヒロインにそういう力が身に付いて、
最初はひそかに喜んでるけど、やがてその力のために周囲にトラブルが、というパターン。
SF要素の超能力じゃないんだよね。
SFでは超能力も定番要素の一つだけど、ある日突然そういう力が目覚める場合でも、
時代が未来で人類が進化しているとか、優秀な遺伝子の掛け合わせとか、近未来で核戦争の影響とか、異星人と関わって身に付いたとか、
なんらかの科学的発想がついてくる(こじつけられているとも言えるけど)。
いわゆる超能力とタイムスリップに関しては、他のSF要素も出てくる作品じゃないと、SFって感じがしない。
川原泉の「バビロンまで何マイル?」は、
あっちの世界から来たノームと名乗る小人からもらった指輪で過去に行くのだから、
非科学的要素+SF要素、の方へ入れるべきでは?。
小人の姿をした異星人とかの設定も出てこない。
>654
>北原文野「Pシリーズ」
詳しく教えてくれて有難う。参考になったよ。
商業誌に関しては、「夢の果て」+「瞳に映るは銀の月」2巻+電子書籍読めば
Pシリーズ網羅?
>>643 アマゾンは絶版本の検索が弱いですよ。出版社が倒産したものは特に。
問屋が運営している、e-hon、本やタウンなどは検索結果が見やすくて重宝してる。
一般書店も利用しているので、流通状況も把握しやすい。
>>656 「ZERO」は最後迄SFですね。
クローン人間も出てくるので十分SFだと思われ。
やまざき貴子だとムシシリーズもタイムマシンが出て来るSFでは。
661 :
660:2006/09/24(日) 11:42:27 ID:???0
すみませんムシシリーズは既出でしたねorz
こっちいつ落ちても安心ですね。今492KB。
あの、長すぎるテンプレは本当に必要なんだろうか。
スレ変わったら使えなくなるし。できればwikiとかでやってほしい。
あの目次が必要だとしても、そんなにしょっちゅうまとめいれても
無駄に容量食うだけだからせめて1スレに一つぐらいにして欲しい。
もっとSF漫画自体の話がしたい。
よくあれで助かったよね思い切り曲がってたのに さw
>>662 スレ立て乙華麗
こっちそろそろ終わりそうだから、こっちの話はこっちに書いときますか。
>>657 >
>>652 > 『星恋華』は女性誌へいく過渡期の、ベースが芸能界アイドル漫画。
> 途中から主人公には超能力設定が加わるけど、ある時期からはうやむやになった。
これには、編集事情がからんでたんですよ。
選集に書いてあったんだけど、当時は掲載誌が小学生を対象で
イマイチ連載ウケがよくなかったんで、苦肉の策として
ヒロインが超能力者になってしまったという裏話がありました。
超能力者にしたら、人気が出たらしい。
動物が異様になつくとかも、ありましたよね。
小さい子って動物も好きだし、そういう不思議モノも好きなんですよね。
> 芸能界漫画が流行った80年代に始まって、長い中断の後数年前に再開したけど、完結してなさそう。
今も未完ですよw
佐伯さんは芸能界を描きたかったのだそうで、超能力は気乗りしないで書いてたんだと思います。
>>669 『星恋華』ミッシィコミックス(宙出版=主婦と生活社)になってから12巻で完結したよ。
10巻の後しばらく出なかったのは確かだけど。
グラミー賞めざすところまでいくんだからゴージャスだよ。
スレちがいな話しでスマソw
>>650 佐々木さん情報色々ありがとうございました。
これからのんびりお宝発掘いってきます。
うまくいけば、最終レス書き込みの後、放置しておけば2日以内に落ちて
最終レスだけ読める状態になるかな?
まだ書ける?
>>669 >>657 私もすれ違いだが、「星恋華」。完結したけどコミクス絶版。
しかし来月だったか?文庫化情報スレに文庫情報出てた。
また「作者公式サイト」で佐伯さん本人が間違いないとレスあったので、
完結読んでない場合、文庫で入手可能になると思います。
まだ書けそうなら、一つ微妙なラインのライトSFを。
ゼロサムより、「アダ戦記」堤抄子
人が剣で戦い、魔術と呼ばれるテクノロジーが存在し、星を読んだり、精霊を崇めたりする人類がいて、
月鬼と呼ばれる怪物と日照りによって荒廃しつつあったりする惑星の、パっと見はファンタジーな世界観。
どの辺りがSFかといえば、地球の科学文明が失われた世界であるということ。
魔術とは書物に残された科学技術の一部、精霊とは人類を救うために残されたシステムであったりするわけです。
最終的には惑星規模の既存科学技術を用いて結末を見せるわけなんですが、
実は、あまりSF作品を読んでいる気はしないですね。
基本的に主人公と怪物の戦いの描写が多くて、子供の頃から地下牢に幽閉され、言葉も知らなかった主人公が、
旅の中で人や精霊?と関わって成長していく話から始まり、
主人公がそれを持って生まれたとしか説明できない、ファンタジーな部分が主軸になっていますから。
>>596 605-606
>>654 >>658 北原文野、単行本と同人誌の関連について。
こちらのスレで出た話題なので、こちらで書いておきます。
Pシリーズ全容は、現在新刊書店で流通している5冊で、おおむね理解できると思いますよ。
『夢の果て』文庫全3巻と『瞳に映るは銀の月』新書版1〜2巻。
Pシリーズの同人誌は既刊の8割ぐらいを持ってます。
興味のある方は、
とりあえず最初に「Pシリーズ公式ガイドブック」とPシリーズ入りの最新刊ぐらいがあれば
それでいいと思います。
「Pシリーズ公式ガイドブック」は2003年8月の発行で、『夢の果て』文庫復刻に合わせたようです。
そのため『瞳に映るは銀の月』シリーズの分は含まれていませんが、
各キャラの解説がわかりやすいです。
デビュー以降の全作品の解説は、公式ホームページにある内容とほぼ同じですよ。
「砂漠」シリーズは、
>>654さんと同じ理由で私もいまいちですから、
リー・カールセンの少年時代に興味のある人のみおすすめですね。
Pシリーズは、簡単に言ってしまえば、
迫害されるESPが人間たちと理解しあう社会を作るまでの壮大な未来史、だと思います。
現時点で発表済みの作品群は、およそ100年間に渡る、さまざまな出来事を描いていますが、
作中の時間軸に沿って読むとしたら、
アトラス暦470年→518年前後〜550年前後→550年〜556年〜566年
ゲオルグ1世の青春期→スロウの少年期〜青年期→ミリアムの少女期〜女帝期
『L6−外を夢みて−』→→→→『夢の果て』→→→→『瞳に映るは銀の月』
これ以外のPシリーズは、単行本も同人誌も、上記の3作の流れの中の外伝になります。
Pシリーズ外伝と言えるものは、3種類あります。
1.さまざまな人物の、少年時代を描くもの、大人になった時代を描く、短編・中編。
これはかなり多くて、単行本収録分では、長編『クァナの宴』『砂漠』シリーズ、短編「草原の子ども」「SNOW FESTIVAL 」等。
2.Pシリーズの中核的長編『夢の果て』を生み出すきっかけになった、初期の短編連作。
単行本『魂を鎮める歌』収録の4部作「あてどない夜」「7時に迎えが…」「小さな籠の中」「金色の昼と銀色の夜」
3.雑誌連載中にはページ数の都合で出せなかったと思われるエピソードを、独立させた短編。
同人誌ではこれが殆どで「天使の羽をさがしてる」、プランタン13「夏の庭」等。単行本収録分では「残像」等。
『瞳に映るは銀の月ー地上の園ー』の終りの方では、
ゲオルグ1世の青春期→スロウの少年期〜青年期という
およそ80年間の歴史が、大きなターニングポイントを迎えます。
同人誌「プランタン13.5」の作者コメントによると、
この未来史物語はさらに先へと続くのだそうで、
Pシリーズ年表にも新しい出来事が幾つか加わっていて、
シャルルマーニュとかルーディとかの新キャラ名入りのもあります。
とはいえ、近年発行の同人誌は、
Pシリーズよりも、ヨーロッパが舞台の漫画や旅行記その他のエッセイ漫画が中心ですから、
『瞳に映るは銀の月ー地上の園ー』以降のストーリーは、
雑誌連載の機会がきたら発表となるような気がします。
単行本には北原文野さんへのお便りの宛先として、ミスボニ編集部気付のものが出ていますから
ファンの人は新連載熱望レターを送るようにしてみては?
北原文野さんに限ったことではなく、
絶版単行本の復刻は期待したいですが、
出版社側に立って考えてみるとより多く本を売るのが商売ですから、
再版復刻があるとしたら、現役で商業誌に書いている人が優先なんですよね。
北原文野さんの場合、今後は、新連載にともなう再版や復刻のほうが、可能性は高いと思います。