【ゲイも】海外ミステリー★ファンクラブ【読書中】

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1マギンティ夫人
クリスティとか好きな人、いないかな?
2禁断の名無しさん:04/01/06 00:38 ID:9RxFWI3q
ジョナサン・ケラーマンが好き
3禁断の名無しさん:04/01/06 00:47 ID:x97vmuul
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆

       板違い

       http://book.2ch.net/mystery/

                    おわり

■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆
4禁断の名無しさん:04/01/06 00:48 ID:ugR6Yzts
>>2
代表作教えて!
5禁断の名無しさん:04/01/07 00:30 ID:wn9Hl2h9
ゲイには本読む暇など無いの?
6禁断の名無しさん:04/01/07 00:39 ID:1jSQ5sm2
僕はメアリーHクラークが好きですよ。
7正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/07 00:57 ID:+ooHjrvm
海外限定ですか?
8マギンティ夫人:04/01/07 01:18 ID:Gvush4ox
>>7
俺、横溝正史や江戸川乱歩も好きだから、
国内ミステリ好きもどうぞ!
9禁断の名無しさん:04/01/07 05:29 ID:3uPvlAYx
>>8
だったらスレタイに「海外」って入れない方が良かったのに…。
その方が盛り上がったと思うけどな。
10禁断の名無しさん:04/01/07 14:38 ID:/ZB9NXb3
∧_∧
( ・ω・) 本の話も一息にどうぞ→http://jbbs.shitaraba.com/movie/1973/
( つ旦 O 
と_)_)
11禁断の名無しさん:04/01/07 14:48 ID:EtiZTRDJ
ステキなスレ 
あたしもクリスティーと横溝大好きよ
ねじれた家と真珠郎がお気に入り
クリスティー自身が選んだベスト10作品がやはりいいわぁあああ
12マギンティ夫人:04/01/07 23:32 ID:C1L5Mx5O
>>11
おぉ!
「ねじれた家」は俺もお気に入りです!
確か中学生の頃に読んだけど、
あの真犯人は衝撃的だったなぁ・・・。
あと「そして誰もいなくなった」「メソポタミアの殺人」が好きだな。

古谷一行主演のTVドラマ「横溝正史シリーズ」のDVDいろいろ持ってるけど、
「真珠郎」も持ってるよ!
あと「仮面劇場」もおもしろかった。
この2作、小説の方は廃盤なのが残念・・・。
小説で好きなのは、「獄門島」「悪魔の手毬唄」。
13大家:04/01/07 23:37 ID:vvb1Rqem
私あれが好き、私はこれが好き。
このワンパターンの応酬に終始する最低のスレだな。
書き込む奴もきっと蛆虫みたいな連中なのだろう。
14禁断の名無しさん:04/01/08 00:01 ID:P5vuWAf3
>>12
そうそう犯人は衝撃的だったわ!
これ読んでからエラリーの「Yの悲劇」読んだらつまんなかった
横溝もアガサのトリックらしきものがちらほら出てくんのよねえ

綾辻さんを友達に薦められて読んだけど かわったトリックだったわ

アガサと横溝はトリックうんぬんよりも 人間がきっちり描かれているから
感情移入しやすくて好きなのよ


15マギンティ夫人:04/01/08 00:07 ID:yMrEm7+0
>>14さん
ミステリー板にも書き込んだんだけど、
実は10年ぶりに海外ミステリを読んでみたくなって、
そこでいろいろ調べた結果、以下の8作品を候補に挙げたんだ。

火刑法廷
ユダの窓
三つの棺
毒入りチョコレート事件

黄色い部屋の謎
エジプト十字架の秘密
ギリシャ棺の秘密

とりあえずこの中から3作品を買ってみようと思うので、
どれを読むのが良いか意見を是非聞かせてください。
よろしくお願いします。
16禁断の名無しさん:04/01/08 00:19 ID:P5vuWAf3
>マギンティさん
あたしアガサと横溝は全部読んだんだけど
他の方の作品には詳しくないのよ ごめんんさい
なんかおもしろい作品があったら 教えて下さいね
1714じゃないけど:04/01/08 00:19 ID:QsO2mtrO
>>15
一時期バークリーが流行った時期があったわね。
ああいう推理の話し合いを延々し続ける系の話って、
私好きなのよね。
西澤保彦が私のお好みよ。
ブラックユーモアって感じかしら。
「死体で遊ぶな」って感じ。
不謹慎でいいわ。
18禁断の名無しさん:04/01/08 00:35 ID:Tta6Ps4r
ルイ14世時代とかオカルト好きなら「火刑」
残虐な連続殺人が好みなら「エジプト」
ゆったりどっぷりつかりたいなら「ギリシア」
古き良き時代の探偵小説なら「黄色」
渋好みなら「樽」
ややこしいのがよければ「棺」かな
どれも面白いと思うけど
19マギンティ夫人:04/01/08 00:39 ID:yMrEm7+0
>>16さん
では、クリスティのベスト5なんかを教えていただいたら嬉しいです!

俺もクリスティ以外は詳しくないけど、
ジョン・ディクソン・カー(カーター・ディクソン)の
密室トリックものは凄いらしいです。
一度読んでみてはいかがでしょうか?

20マギンティ夫人:04/01/08 00:41 ID:yMrEm7+0
>>18さん
ありがとうございます!
「ユダ」「毒チョコ」も読まれてますか?
21禁断の名無しさん:04/01/08 00:56 ID:P5vuWAf3
>>19
カーター・ディクソンの密室トリック 読んでみるわ

あたしが好きだったのは ねじれた家 終わりなき夜に生まれつく 0時間へ
            検察側の証人 あと葬儀を終えてか五匹の子豚か
            どっちか内容忘れた
22禁断の名無しさん:04/01/08 00:58 ID:Tta6Ps4r
>>20 ユダと毒チョコは未読
でも、ユダは法廷物が好きな人にはおもしろいと思います
どちらも古典的傑作選にはよく入るね
あー ここ見てて、ひさしぶりに カー、クリスティ、クイーン
読みたくなった
23マギンティ夫人:04/01/08 01:03 ID:Dkv8t9Dm
>>21
俺も「終わりなき夜」好き!
恋愛小説っぽかったけど、
あのラストは怖かったな・・・

>>22
「ユダ」もおもしろそうですね。
24禁断の名無しさん:04/01/08 01:10 ID:Tta6Ps4r
22です
カーはわりと読んだんだけど「火刑」は好きだったなあ
全体の雰囲気がよいです
あとは処女作の「夜歩く」が妙に好き。
「魔女の隠れ家」「曲がった蝶番」もいい味してます
25正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/08 01:13 ID:5TuPN/BE
最近、新潮文庫で出た伊坂幸太郎の「オージュポンの祈り」ってのを読んだ。
細部にいたるまで、よくまで作りこまれていて濃密な本だったよ。
26正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/08 01:20 ID:5TuPN/BE
それから佐野眞一「東電OL殺人事件」
これはミステリーじゃなくってノンフィクションなんだけど。
ミステリーとして読んでも面白いんじゃないかと思うんだが…

(ちなみにこの東電OLの墓って、本の中では名は伏せられてたけど、
オレの憶測では横溝正史の墓があるのと同じ霊園っぽいんだが。)
27禁断の名無しさん:04/01/08 01:21 ID:Tta6Ps4r
伊坂さんは若手では定評あるね。いい男だし。
「オーデュボン」は新潮ミステリー倶楽部賞受賞作
でもここは海外もののスレッド・・・
28正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/08 22:59 ID:5TuPN/BE
一応国内モノでもいいみたいだよ。
>>8
29マギンティ夫人:04/01/09 00:51 ID:9dRNV795
>>28
このスレッドを立てた時、
無性に海外物が読みたかったので、
タイトルに「海外」と入れてしまったのです。
もちろん、国内ミステリーの話題・批評も大歓迎!

ところで、綾辻の作品ってどんな感じなんでしょうか?
30禁断の名無しさん:04/01/09 00:53 ID:OGcvf124
綾辻の「殺人鬼」最高(・∀・)イイ!!
31マギンティ夫人:04/01/09 01:03 ID:9dRNV795
>>30
この人、「○○館の殺人」シリーズをいっぱい書いてるよね?
「十角館」だけ持ってるけど、読んでない・・・。
オススメですか?

「殺人鬼」>そそられるタイトルだ。
32正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/09 03:01 ID:OIvcwJM9
最近読んだ中で一番面白かったのは黒川博行「国境」
マジおすすめ。
33禁断の名無しさん:04/01/09 03:04 ID:jxPHRNTH
館●のエラリィさんはいないのかすらー?
34大家:04/01/09 05:44 ID:KKXR5DCU
このスレはここから,推理小説の犯人暴露をするスレとなります。

どうぞ↓
35禁断の名無しさん:04/01/09 10:38 ID:CP1sZN05
>>30
殺人鬼は吐き気しそうなお話よね。
でも、多分ミステリーではないわね。
>>25
オーデュポンは面白かったわ。
でも、新潮ミステリー倶楽部賞って
あまり話題にならなくて
この人くらいで終わりになった気がする。
さらに出版が遅れたのかその年のこのミスに取り上げられなかったわ。
36禁断の名無しさん:04/01/09 11:35 ID:wYAk0t1w
ベタだけどパトリシアコーンウェルは面白くて全作一気に読めたわ。
スカーペッタ以外のはつまらないわね、残念だけど。
37大家:04/01/09 22:38 ID:NaOgsaYE
アガサクリスティ「オリエンタル急行殺人事件」

列車の乗客がすべてグルです。
つまり犯人は乗客全員(ただしポワロは除く)
38大家:04/01/09 22:44 ID:NaOgsaYE
●西村京太郎「座席急行・津軽殺人事件」

林と寺本亜矢子が犯人

●西村京太郎「ミニ急行・ノサップ殺人事件」

園田が犯人
39大家:04/01/09 22:56 ID:NaOgsaYE
皆さん,どんどん犯人を書きましょう。
40マギンティ夫人:04/01/10 00:26 ID:qcm394I/
37 :大家 :04/01/09 22:38 ID:NaOgsaYE
アガサクリスティ「オリエンタル急行殺人事件」

列車の乗客がすべてグルです。
つまり犯人は乗客全員(ただしポワロは除く)

「オリエンタル急行殺人事件」>クリスティの作品にこのようなものは存在しません。
ギャグのつもりですか?
41禁断の名無しさん:04/01/10 02:37 ID:fj4wEtMv
だって今さらだけど大家って低能ですもの。
2ちゃんではスルーがお約束よ。
42大家:04/01/10 09:47 ID:xeOCSm0r
みなさん,
日本の巨匠松本清張をお忘れではありませんか?
先日「高校殺人事件」を読みました。

あの怪しいお寺で雇われている男が犯人でしたね。
博物館の館長をやっていた男ですよ。
43大家:04/01/11 12:14 ID:jvTqP5Ge
あっははははは!
このスレもおしまいだなーーーー!!プゲラ
44正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/12 01:43 ID:JE0JFeai
今、ジェイムズ・エルロイの「わが母なる暗黒」って自伝を読んでます。
45禁断の名無しさん:04/01/12 02:49 ID:nCOzL5Yx
ゲイが主人公のミステリーってないですか?
46正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/13 01:59 ID:TzNI4fyX
ジェイムズ・エルロイ読了。
「写真の少年」の章はポール・オースター「ムーン・パレス」の悪ガキ版ってかんじで面白かった。
でも、これってノンフィクションなんだよねぇ。壮絶だ。
47禁断の名無しさん:04/01/13 14:12 ID:j2h/q7It
>45
いっぱいあるよ。
マイケル・ナーヴァ『このささやかな眠り』など。
ジョン・モーガン・ウィルソン『夜の片隅で』など。
ジョゼフ・ハンセンはゲイ探偵もののパイオニア。長いシリーズもの有名です。
自分でいろいろ調べてみましょ。
48禁断の名無しさん:04/01/13 17:03 ID:1ej2WkqT
>47さん
ありがとうございます。早速購入してみます。
49禁断の名無しさん:04/01/14 21:57 ID:7ANxOBZx
日本の推理小説で主人公がゲイまたはビアンのものってあるのかな。
子ども用の小説や、それとなくにおわせる程度じゃなくって。
50マギンティ夫人:04/01/16 00:28 ID:iMumn4b4
「毒入りチョコレート事件」
「樽」
「赤い館の秘密」
「黄色い部屋の秘密」
読んだことある人感想聞かせてください。
51禁断の名無しさん:04/01/16 00:40 ID:/uhf3kO/
「アクロイド殺し」
語り手が犯人
52大家:04/01/16 05:50 ID:v8i9dbt/
>>51
この手法は斬新だったな。
語り手が犯人だとは思わなかった。
皆さん,「アクロイド殺し」お奨めですわよ。
53大家:04/01/16 23:51 ID:7PSvcq+b
松本清張「告訴せず」

犯人はお篠と大場老人のコンビ。
主人公の木谷は初めからこいらに騙されていたわけだwwww
54禁断の名無しさん:04/01/17 01:09 ID:M85Pn5bJ
>>51-52
ことごとくネタバレされ尽くしている作品を

今さら得意げに話題に持ち出して

恥を晒す暇があんなら、

もっと他の新鮮味のあるヤツ探して来んかい、

ヴォケッ!!!
55正直しんj ◆L/4seppukU :04/01/17 12:38 ID:tEvkplPT
京極夏彦が直木賞とったね。
とりあえずデビュー作しか読んでないけど、京極堂が分別臭いセリフばかり言ってるのが気になったな〜。
それにしてもあんなに分厚い本が売れまくってるなんて凄い。
みんなちゃんと読んでるのかすいら?まぁ、オレは3時間で読めちゃうけど。
56禁断の名無しさん:04/01/17 17:45 ID:eK4eolTF
あらやだ、良すれハッケソ
主人公じゃないけど、相棒がゲイっていう作品なら
ジョー・R・ランズデールのシリーズ(角川文庫)なんて
結構面白くてよ。
えっとどれが1巻だかタイトル忘れちゃったけど、
ブックオフなんかでも買えると思うわ。
『罪深き誘惑のマンボ』とか『バッド・チリ』とか。
下品で軽快よ。あんましミステリっぽくはないんだけどね。
57禁断の名無しさん:04/01/18 00:01 ID:9LzHxzNU
age
58大家:04/01/18 05:45 ID:TwLfJcUQ
アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」
最後に残った奴が犯人と見せかけて,
実は死んでいない奴がいる。
そいつが犯人だ。
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
59禁断の名無しさん:04/01/18 13:34 ID:eYcb+vEr
ねぇ、フロストとか好きな人いないの?

クリスティやドイルも勿論好きだけどさ。
現代物でも面白いのたくさんあるわよ。
コーンウェルも好きだけど、新刊は
ちょっぴり糞気味だったわ。
60禁断の名無しさん:04/01/18 15:11 ID:h0Xs+Tsr
>>58
え?違うよ。犯人も死んでるよ?
読み返してみよう。
61禁断の名無しさん:04/01/18 17:16 ID:eYcb+vEr
アテクシって読んだ小説の犯人とかすぐ忘れちゃうの。
元々ミステリの愛読家って、読んだ本の内容を忘れがち
らしいわ。理由は新しい本を読み始めるたびに、
脳がリセットされるとかなんとか。
そうしないと本を次々に読み続けられないらしいの。
面白いわね。

だからクリスティ、ドイル、クィーンなどの古典は
何度読んでも新鮮な気持ちよ。
だって犯人が誰だか全然思い出せないんだもの。
『アクロイド殺し』くらいは覚えてるけどサ。
あとは横溝物なんかは映画やドラマの役者で
犯人の顔を覚えちゃうから、意外と覚えてるわ。
でもそうじゃなかったら全くと言っていい程、
犯人を忘れるわ。本格物や密室物のトリック系は
98%くらいね。
62禁断の名無しさん:04/01/18 17:18 ID:64lmQkyr
そして誰もいなくなったの本、
10年前に、韓国人留学生に貸し出して、まだ返してもらってない。。
63禁断の名無しさん:04/01/18 17:24 ID:eYcb+vEr
ブックオフに逝って来なさい>>62
100円で手に入るわよ。
それか図書館で借りても良いと思うわ。
絶対蔵書あるはずの本だもの。
64禁断の名無しさん:04/01/18 18:21 ID:StGwy80j
>>63
そういう問題じゃないような気もするが…。

まあ、ゲイなら、ゴダードの『蒼穹のかなたへ』ははずせんだろ。
つってもゴダードはとくにゲイに共感あるわけではなくて、ただ道具立てとして
使ってるだけだが、それでも、切ない話よ。
65白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/01/19 01:45 ID:p1epCuPz
>>61
「グリーン家殺人事件」の犯人ぐらいは覚えてない?

あと俺、
「葬儀を終えて」の犯人は、なぜか忘れられない。
66禁断の名無しさん:04/01/19 13:29 ID:DTGkpq6U
>>64
あら、だって10年も前の知り合いに
本返してもらえるか考えたら、買っちゃった方が
早いかと思って。

ゴダード、確かに面白いわね。『蒼穹〜』は特に。

>>65
それヴァン・ダインね。言われてみれば覚えてるわ。
『葬儀を終えて』はポアロ物かしら?
だったら覚えてる気もするけど・・・
クリスティはタイトルと内容がズパリ思い出せないのが
多くて・・・
67夜鷹 おせん:04/01/19 14:55 ID:kMu52dOS
>>15 ミセス・マギンティ
その中から3つ選ぶなら、
「ユダの窓」「エジプト十字架」「黄色い部屋」をお薦めしますわ。
次点で「毒入りチョコレート」ですわね。

クリスティーでは、あまり取り上げられない「シタフォードの秘密」が
結構良いのにね。
68禁断の名無しさん:04/01/19 18:26 ID:DTGkpq6U
そう言えば、去年のこのミスで1位だった
『半身』(創元推理)を読んだわ。
このミスのランキングとかってあんまり信用して
なかったんだけど、これは良かったわ。
ほんとはもっと悲惨な結末を想像してたんだけど、
考えようによってはあの結末はもっと悲惨だわ〜って
思えて、読んだ後更に身震いしたの。
憎いところで終わりにしたわね!って思ったわ。

身震いするほどぞっとする作品って意外とないものよ。
厨房時代に読んだ『八墓村』・・・これはガクブルだったけど、
あとは怖さに免疫が出来て、普通の殺人くらいじゃ
興奮できなくなっちゃった。
69白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/01/20 00:33 ID:TV5/OuJq
>>66
「葬儀を終えて」は、ポアロ物です。
大富豪の老人の葬儀の後に、
「だって兄は殺されたんでしょ」と爆弾発言をした少し頭の弱い末妹が、
その後、薪割りで惨殺されるというストーリーですよ。

>>67 夜鷹 おせん様、アドバイスありがとうございます。
マギンティ夫人改め、白衣の鬼です。
実は最近、興味のあるミステリーを手当たり次第買いました。
よって、「毒チョコ」「エジプト十字架」「黄色い部屋」も手に入れました。
ただ、「ユダ」を売ってる本屋が1軒も見つかりません!
代わりに「火刑」「三棺」「皇帝」「緑カプ」「読者よ」を買っときましたが、
カー物で他におすすめはありますか?

>>68
「八つ墓村」は、
岡山県で実際に起きた「津山30人殺し」という
恐ろしい事件を基にしてることを知ってると、
本当に怖いです。
横溝作品をいろいろ読んでる人は、
「岡山って不気味な所だな」って思ってそう。
岡山県民としては、まんざらでもないけど。
70禁断の名無しさん:04/01/20 00:50 ID:+rGX1RnM
今日、話していた人が岡山出身で、他の人が
「岡山で有名なものって何ですか?」
って聞いていたときに「津山30人殺し」と言いそうになった
横溝オタのあてくし・・・
ぐっとこらえたわw
71禁断の名無しさん:04/01/20 14:02 ID:lJuSKDhF
>>69
そのポアロ物だったら犯人だけじゃなくて、
内容も良く覚えてるわ。印象に残る作品ね。
クリスティの作品の中では珍しく“サイコ”だと
思ったの。殺した理由ははっきりあったけど、
犯人に狂気を感じたわ。私も好きな作品よ。


それと、勿論「津山30人殺し」と『八つ墓村』の
ことは知ってるわ。横溝自身が岡山に
疎開していたのよね。そこで30人殺しの話しと
出会うの。運命的だと思うわ。

横溝自身も複雑な家庭で生まれ育ったのよね。
他の兄弟は異父とか異母とか全く血が繋がってないとか
そんなんだったわ。でもその兄弟たちは皆美形で
正史だけが一人、醜いアヒルの子だったらしい。
だから彼の描くどろどろした家庭像っていうのは、
実体験から来るものだったんだと思うわ。
そういう話し自体に惹かれちゃうのよね・・・
72禁断の名無しさん:04/01/20 21:04 ID:u3X2dwKi
≫59
フロスト好きです。夜のフロストと、何か合わせて2冊読んだ。
でも、ケーブルのミステリチャンネルでやっている
「警部フロスト」が大大大好き!
「ホミサイド」以来はまった海外ミステリドラマです。
フロストのキャラが、小説からイメージされる人物と違っていたけど
今はドラマの方がしっくりくる。
73禁断の名無しさん:04/01/20 21:35 ID:YxxJWxyh
ナーヴァのヘンリー・リオスものの翻訳はその後どうなってる。
まだ訳されてないのがあったと思ふが…。
しかしオレあっちゃこっちゃでナーヴァナーヴァと宣伝してるのに
いっこうに広まらん。鬱。
74禁断の名無しさん:04/01/20 22:47 ID:lJuSKDhF
>>72
『クリスマスの〜』『〜日和』『夜の〜』と
3巻しかまだ翻訳されてないのよね。
ほんとはまだあと3冊くらい出てるはずよ。
翻訳が遅いったらありゃしない!
『夜の〜』だって10年くらい前のフロストが
やっと翻訳されて出版されたんだから。(怒

アテクシはTVシリーズは全然見てないのよ。
DVDボックスで買おうかどうかいつも迷うんだけど、
何となくふんぎりがつかなくて・・・
そんなに面白い?やっぱり見るならDVDで
一気に見たい〜

>>73
ナーヴァって知らないわ。ググってみます。
SFとかホラーじゃないわよね・・・
75夜鷹 おせん:04/01/21 08:33 ID:3yYs3p/f
>>69
「ユダの窓」は古本で探した方が手に入れやすいのかもしれませんわね。

比較的に手に入れやすく、お薦めしたいのは、
「曲がった蝶番」「プレーグ・コートの殺人」
「白い僧院の殺人」「赤後家の殺人」
カーの歴史物も読んでいただきたいけど、入手難なので
それらは見つけ次第、即購入をお願いしたいわね。
短編集もお薦めしたいわね。とりあえず「不可能犯罪捜査課」あたりを。
プレーグ・コート以外はすべて創元推理文庫から出てますわ。
76禁断の名無しさん:04/01/21 15:48 ID:O3GLltmm
夜鷹おせん様ってすごい本格的な
ミステリ読者って感じ・・・アテクシは現代物とかが
好きなチャラチャラ読書家だから、
そういう難しそうなのは読めないわ〜。
特に系統だって読むべきなものをきちんと
読むのが苦手。好きな時に、よさげな本を
手に取るだけ。性格の問題かもしれないけど。

短編集で好きなのは『黒後家蜘蛛の会』とか
火曜クラブものかしら。勿論ドイルも好きだわ。
ドイルなんて子供向けと思ってる人で未読の
方がいたら是非薦めるわ。意外と英国の当時の
生活とかが垣間見えて楽しめると思うわよ。
77禁断の名無しさん:04/01/21 19:26 ID:oC2kxbHu
ゲイ・ミステリーのお勧めはマイケル・ナ−ヴァ
シリーズものなので一作目の『このささやかな眠り』から読むといいよ。
ジョゼフ・ハンセンもいいけどシリーズ後半はテーマ
(マイノリティに対する差別、偏見など)とミステリーの部分が
上手く融合しなくなっている。
超お下劣抱腹絶倒ゲイ・ミステリー
トニ−・フェンリーのマット・シンクレアが主人公の
『おかしな奴が多すぎる』扶桑社ミステリー
『首吊りクローゼット』角川文庫
残念ながらどちらも現在絶版。
古本屋で見つけたら絶対買うべき。
現在『壁のなかで眠る男』新潮文庫は本屋にあります。
別シリーズで女が主人公だけど、だんなはゲイ。

フロストの親父いいよね。
笑わせて泣かせてくれる。
クリスティ−は簡単なので原書で読むといいよ。
ほかお勧めは
ト−マスHクック、ロバート・ゴダード
ドナルド・ウェストレイク
連城三紀彦 京極夏彦 桐野夏生
78白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/01/22 00:52 ID:kEoK1UAP
>>75 夜鷹おせん様
「赤後家」は持っております。
で、今度「蝶番」「プレーグ」を買って見ようと思います。
あと、「第三の銃弾」「帽子収集狂事件」「魔女の隠れ家」「連続殺人事件」「髑髏城」
などについての評価もお聞きしたいです。

カーの歴史物>「ビロード」はよく見かけるんですが、
ちょっと分厚すぎかな・・・と思います。
79禁断の名無しさん:04/01/22 14:25 ID:+5d35bRr
>>74
面白いかどうかはもちろん人によると思うけど
イギリス独特の抑えた色調、抑えた演技の中で
いつも所長のおこどとをもらいながら、
繊細かつ執拗な眼力で事件を解決するフロスト。

役者さん、名前失念だけど確か舞台で一流の人。惹き込まれる演技。
物語はほぼ1回完結なんだけど、サブのエピソードがいいセンスしてます。
住む所がなくなって
インド料理店の2階でウロウロしている時とか
部下がビアンだった時、
急に署内にパソコン導入された時も、メチャおもろい。
80禁断の名無しさん:04/01/22 15:20 ID:jEWpK5gJ
ほんと、日本人て本国の人より古典的ミステリを
愛読してると思ったわ、このスレを見ても。
それにしても皆さんすごいわね。
いろいろ読んでて尊敬しちゃうわ。

>>79
レスありがd
最近放送中の海外ドラマはどれも面白くないから
はっきりいってそそられるわぁ。
DVDボックス ホスィ(゚д゚)
金田一シリーズのボックスも欲しいと思ってたんだけど
あぁ・・・宝くじでも当たらないかすぃら?
81禁断の名無しさん:04/01/22 23:04 ID:1cS/Xg+2
犬もあるけば棒に当たる。
むかし、たまたま読んだクイーン警視もの『最後の女』もゲイネタ。
デニス・レヘイン『闇よ、我が手を取りたまえ』(題名違ってるかしらん)も
ゲイネタあり。
最近読んだゴダード『一瞬の光のなかで』は、こんどはレズビアン登場。
しかしゴダードの同性愛の扱いはステレオタイプで、まあ面白く読ませて
くれるんだからいいといえばいいが、そこはかとない不快感もただよう。
82禁断の名無しさん:04/01/23 23:55 ID:gdAGZyQr
以前、某所でもてはやされていたS・スコペトーネ。
ためしに一つ読んでみたが(書名は忘れた)、オレの口には合わんかった。
探偵小説としてはえらく大味だと思った。しかしニューヨークの、中年の、
恋人持ちのレズビアンの生活なんて、日本の、田舎の、しがないゲイには
想像もつかない世界なので、そういう雰囲気を知る風俗小説としてはよかった。
83禁断の名無しさん:04/01/24 00:00 ID:w3Gkoefh
スコペトーネ、なつかすぃ〜わぁ。
最初翻訳されたのって、90年代最初の頃よね?
スコペトーネはT.J.マグレガーの別名義じゃなかった
かしら?マグレガー名義の作品の方が
怖くて好きだったわ。(当時は)

確かにレズビアンの生活があんまし魅力的じゃなかった
わね。1巻しか読んだ記憶ないもの。
マグレガー名義のマクレアリ・シリーズは面白くて
好きだったわ。
84禁断の名無しさん:04/01/24 00:22 ID:q1qZzcNZ
>>83
あら姐さん。スコペトーネもマグレガー(という人)も別の名前を持ってる
らしいけど、別人のようよ。

それぢゃあたしゃ風呂入って寝るわ。おやすみ。
ちなみにあたしが読んだスコペトーネは、『あなたの知らない私』だったわ。
85禁断の名無しさん:04/01/24 20:51 ID:w3Gkoefh
>>84
あぁ・・・ジャック・アーリーだったのね!
どっちも扶桑社から出てて当時は好きだったのに
なんだか混同していたみたい。(恥

ジャック・アーリーは『9本指の死体』とか読んだわ。
あの頃は面白いって思ったけど
『羊たちの沈黙』とか『検死官』とか『嘘沈』とか
出てきてからは面白さ半減した記憶が・・・。

ちなみにアテクシも『あなたの知らない私』を
読みますた。最近は扶桑社ミステリーなんて
全然読まなくなっちゃったわね。
86禁断の名無しさん:04/01/24 23:32 ID:ufHwl01p
今もう手元にないが、レヘイン『闇よ、我が手を取り給え』では、
ある母親が、
「わが子のことですもの。ゲイだなんてこととっくに気がついてるわ」
というシーンがあって、もちろん息子は母親にカムアウトはしてないわけよ。
しかし母親なんて、そんなもんなんだろうね。

それにしてもレヘインの描くボストンと、アリー・マクビールのボストンと、
同じ街の話とは思えない。たとえばアリーの仲間たちはオザワなんか普通に
聴きに行ってそうだが、パトリックやアンジーは、まるでそんな雰囲気ない。
87大家:04/01/24 23:34 ID:ZBuVorS8
長いだけでつまんないレスが多い、ここ。
88禁断の名無しさん:04/01/25 23:14 ID:r9UCvtns
スコペトーネは翻訳止まって残念。
レヅですが、ビアン探偵ものってどうしても>82さんの云う傾向あり。
アメリカのビアン・カルチャー(?)、恋愛話を楽しむために読んでます。
ビアンものだと、あとは捜査官ケイトシリーズ、
新しい翻訳ではステラ・ダフィの作品かな。
でも、女性探偵ものは、パレツキーのヴィクが典型だけど
本筋よりもプライベート・ライフ、生き方を熱心に描きがちね。
女性は社会で働くこと自体に、まだまだ壁があるから
そのあたりなしだと、話にリアリティがなくなるかもしれないです。

一方、ゲイ探偵ものはナーヴァのように骨太作品が多いような気がする。
89大家:04/01/26 02:00 ID:egJA96Q5
長いだけでつまんないレスが多い、ここ。
90禁断の名無しさん:04/01/26 12:56 ID:zqwROQp/
ジェフリー・ディーバーはどう?
アテクシはリンカーン・ライム・シリーズは
さほど好きではないわ。
でも『静寂の叫び』は大好き。
いぶし銀の刑事が出てくるのよ。
有能なんだけど、心に孤独を抱えている
ような・・・そんなオヂサン。
どうもそういうのに弱いわ。
91大家:04/01/26 21:51 ID:lGQ77cX4
長いだけでつまんないレスが多い,ここ。
92禁断の名無しさん:04/01/26 23:06 ID:X4eyhMCZ
>>90
リンカーン・ライムシリーズのトムタンが好き。
なんか、お仲間っぽいわね〜と思ってたら、やはりそうだったわね。
文章だけで、ホモオーラを漂わせるなんて、大した筆力ね。
ああ、トムタンと介護プレイがしたい!

でも、シリーズは回を重ねるにつれ、つまらなくなってきてるわ。
93大家:04/01/27 12:17 ID:HpUAYrcc
長いわりにつまんないレスが多い,ここ。
94禁断の名無しさん:04/01/27 18:37 ID:9/V/6/Z9
>>85
トマスハリス、コーンウェルは全部読んでいるのですが、『嘘沈』は知りませんでした。
読みたいのですが検索しても何もヒットしません。
正確な題名と著者を教えて下さい。。。
ミステリーではないのですが、アーヴィング、グリシャム、アーチャー、クランシー…などが好きです。
95禁断の名無しさん:04/01/27 19:13 ID:XeziKm0x
>>92
トムはさすがにプンプンしたわね。w
でもあーいう自己抑制の利いた、有能な人って
日本人にはあんましいないって思うわ。
末永く元気に活躍して欲しいキャラだけど。
シリーズは確実につまんなくなってるのに同意。

>>94
あらごめんなさい、そのタイトルは『嘘、そして沈黙』
というタイトルよ。マーティン・スコットだったかすぃら?
扶桑社ミステリーから出てます。
でも今更古いって感じの内容かもよ。
古本屋でいくらでも探せるわ。その昔ヒットしたから。

『過去そして惨劇の始まり』ってのが2巻だったわね。
当時はセンセーショナルだったんだけどねぇ、今読み返す
とそれ程じゃないっていう作品のひとつだってあたしは
思うわ・・・。

ジェフリー・アーチャーは何冊か読んだわ!
短編と100万j。
96禁断の名無しさん:04/01/27 23:25 ID:exafmKWF
『アクロイド殺し』よりも『終わりなき夜に生まれつく』のほうが好き。

そういえば横溝正史の『夜歩く』って、『終わりなき夜』に
えらく雰囲気が似てたような…。パクリか。
97禁断の名無しさん:04/01/27 23:46 ID:XeziKm0x
>>96
えっ、そうなの?
読み比べてみようかすぃら。
パクリって結構あると思うわ。
横溝の師匠である江戸川さんとかの時代から
欧米の推理小説の水準に近付こうと
必死だったのよね。
98白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/01/28 00:50 ID:I3FiZ1We
>>96
俺も「終わりなき夜」好き!
ロマンスとサスペンスが絶妙に融合してる。
エリーって、クリスティーの作品の中で、最も悲劇的な女かも。

>>97
江戸川乱歩の「緑衣の鬼」って、
乱歩が大絶賛した「赤毛のレドメイン家」へのオマージュかにゃ?
99大家:04/01/28 16:00 ID:tEPNVU1u
長いわりにつまんないレスが多い,ここ。
100禁断の名無しさん:04/01/28 16:15 ID:Q74xyjK3
100
101禁断の名無しさん:04/01/28 22:40 ID:HPH6kmwv
ま、あんましむつかしいことは考えずに、よくできたお話そのものに
ハラハラドキドキしたければ、D・フランシスの競馬シリーズがよろし。
主人公はけっこういい男だが、独身だったり離婚してたり、
身軽なことが多い。「ゲイなの?」とか訊かれたりもする。

『興奮』で、端正な容貌の主人公が貴族の娘に都合わるく惚れられて
「あ、ヤバい」と思うところなんか、ゲイのナルごころをモロくすぐる。
102大家:04/01/28 23:55 ID:XtQt0oo0
長いわりにつまんないレスが多い,ここ。
103禁断の名無しさん:04/01/29 03:44 ID:WBdDnoCp
スカーペッタシリーズ、あたしはウェズリーはトムスケリット、マリーノはブライアンデネヒーで読んでるの。
ケイはバネッサレッドグレーブかしら。
でも最近のケイは、ミス・マープルを演じた、誰だっけアンジェリカ・ランズベリー?
を思い浮かべてしまうわ。
審問+黒蝿はイマイチだったわね。
104大家:04/01/29 11:37 ID:kR54FqrN
長いわりにつまんないレスが多い,ここ。
105禁断の名無しさん:04/01/30 11:32 ID:JgUBuuq7
誰か昨年評判になった『半身』読んだ人いる? おもしろかった?
ビアン的要素が話のポイントらしいんだけど。
106禁断の名無しさん:04/01/30 14:11 ID:Ck0oGjat
>>105
上のほうにも書いたけど、読みますた。
アテクシ的にはとても面白かった。このミスの1位なんて
毎年それ程面白いと思ったことないのに、です。
(飛蝗の農場なんて全然好きじゃなかったわ)
その通り、ビアン的要素、あります。
上質なサスペンス。
殺人なんて起こらなくても面白いって言う見本。
時代設定も◎ですた。
107105:04/01/31 03:07 ID:TWow7Wms
>>106
レスありがとー。上の方のレス見てなかったです。
ブックオフにはまだ見当たらないの。気長に探すわ。
殺人無しのミステリーって?? 楽しみ。

ゴダードの『蒼穹のかなたへ』入手しました。
このスレ、みんなわかりやすいやり取りしてて、本選びの参考になりまし。
余談だけど、パトリシア・ハイスミスってレヅだったんだってね。
あのクールさに痺れる。
レヅ探偵、ゲイ探偵を書いてるのに
自分はヘテロ(結婚&こどもありとか)な作家ってよくわかんないなあ。
億万長者のコーンウェルはレヅって噂だよね。
姪のケイ(だっけ?)に自身を託しているとか…ゴシップスマソ。
108大家:04/01/31 04:20 ID:/wgCgrzP
長いわりにつまんないレスが多い,ここ。
109禁断の名無しさん:04/01/31 15:44 ID:F0AQwT5j
>>107
どういたしまして。「化身」の詳細はあまり書かないけど
人は死んでるのよ。ま、あんまり書くと面白くないから。

コーンウェルびあん説は巷に出回ってるわね。

ハイスミスは苦手だわ。
女性作家って全然平気なタイプと
心が毒されて読みつづけられないタイプがあるの。
ハイスミスはその筆頭だわ。
「リプリー」なんて、読んでられないわよ〜。
その次にレンデルも苦手なんだけど、
読み続けられない程ではないの・・・。

何と言うか、言葉にするのは難しいんだけど
ハイスミスの心理描写って、残酷だわ。
自分の中にある邪悪さと、ハイスミスの描写が
重なってる気がしてきて耐えられないの。
110禁断の名無しさん:04/01/31 22:55 ID:k1mILF+O
>>88
あらま止まっちゃったんですかスコペトーネは、翻訳が。
オレはあとから知ったんだけど、日本に紹介された当時は
そうとう衝撃的だったんでしょうねえ、スコペトーネ。

ナーヴァもリオスものの最終作の邦訳出ずじまいに終わりさうな気配で、
やだ。

ところで、捜査官ケイトってのも知らんかったけど、Amazonで検索すると
スコペトーネの本が「こんなのも買ってます」のところに出てくるのね。
111禁断の名無しさん:04/01/31 23:02 ID:k1mILF+O
>>107
『蒼穹』のゲイネタは、下巻の最後の最後で一気にはじけ飛ぶまで
秘められているので、途中で投げたらあかんよ。
112大家:04/02/01 10:22 ID:ngE+juZk
長々と書くなよ気違いども。
113107:04/02/01 22:22 ID:RPTkVtZc
107で私が書いているケイって主人公よね。
3冊くらいしか読んでないから忘れてたw。
>109
ハイスミスって何かが欠落している人たちを書きっぱなしにしてしまうイメージ。
S.フリアーズの『グリフターズ』っていう映画がハイスミスの原作を
使っているんだけど、これはハイスミスの醍醐味を見事に映像化していたわ。
母であるA.ヒューストンの鬼畜さ…忘れられない。
「邪悪」ってハイスミスにぴったりの言葉。
>111
『蒼穹』読み終えた! 下巻は一気でした。
凄いの一言。ダイサートの恋人はどこかで自身を癒せる人と出会っているか…。
確かにゲイをこういう使い方するのはネガティブ。
でも、うなづけちゃうところもあるし…。
こういう設定って時代がわかるねー、なんて気軽に言えればいいんだけど。
で、アテネの親友のところに逃げてたヘザーもレヅっぽい。
これからゴダード読むゾ。
114禁断の名無しさん:04/02/01 22:27 ID:JRuu8+qE
捜査官ケイトより、ヴァル・マクダーミドの
『殺しの四重奏』とかの方が好きだわ。
シリーズとしては多分2冊しか出てないんだけどね。

それとキャロル・オコンネルもちょっと面白い。
115禁断の名無しさん:04/02/01 22:47 ID:hTgscgHh
「海外」でも「ゲイネタ」でもないが。
福永武彦の『加田伶太郎全集』、扶桑社文庫から復刊になってたのね。
知らんかった…。買っておかねば。
作によって出来不出来はあるが、よいぞ。
西洋古典の翻訳のように、端正で、正統的で。余技というが、本格的。
116禁断の名無しさん:04/02/01 22:55 ID:hTgscgHh
>>113
ゴダードは、読み始めたら途中でやめられんくなるっしょ。
オレ的にはあと『リオノーラの肖像』とか『千尋の闇』が好きだが、
ゴダードの場合、読み手によって推す作品が違ふので、
ま、本屋で縁があったものをお読みゃれ。
117禁断の名無しさん:04/02/02 16:10 ID:9GG+0+19
>115
昔、『草の花』を読んだ。
他の作品もいいのかあ。池澤夏樹の父上だよね。
118夜鷹 おせん:04/02/02 18:04 ID:FZ7espBv
マイケル・ナーヴァという作家、初めてここで知りましたわ。
ゲイのように思えなくも無い、という程度のミステリはあったけど、
かなりこのシリーズはしっかりと書かれてあるようね。
探してみますよ。ありがと
119禁断の名無しさん:04/02/02 23:00 ID:U/hopGMd
念のため言っとくけど、『加田伶太郎全集』は福永武彦の書いた探偵小説よ。
オレ、福永は『加田』と『草の花』と『愛の試み』しか読んだことないかも
しれん。
120禁断の名無しさん:04/02/03 21:42 ID:ULAfde3D
ミネット・ウォルターズ(Walters)とサラ・ウォーターズ(Waters)…。
紛らわし。
121禁断の名無しさん:04/02/03 21:57 ID:ULAfde3D
創元推理文庫のナーヴァ。はじめは、渋い、いかにも男っぽい雰囲気の
表紙だったのが、いつの間にか、ヤオイっぽい、およそ中身と
ミスマッチな、軟弱イラストを使ったものになっていた。
あれはつまり、ゲイを購買層とすることを東京創元社があきらめて、
ボーイズラブ系婦女子に買わそうと方針を変えたわけやね。
122禁断の名無しさん:04/02/03 22:01 ID:6OTLuqQF
ゲイの弁護士ヘンリー・リオスはサンフランシスコの近郊に住むヒスパニック系で黒い髪、痩せ型の33歳。
・・・・・
ナーヴァは俺も好き。
いまの表紙のイラストレーターも、もともと好きだったから
自分は特に違和感かんじんかった。
123禁断の名無しさん:04/02/04 16:48 ID:GlLkzjEx
表紙の話しだけど・・・
洋書と比べると日本はとてもデザインに凝ってると思うわ。
ただ文庫がかなり高いのが難点だけどね。
124禁断の名無しさん:04/02/04 22:48 ID:KhvRkbpo
フランシスもモーラ的に読んでるわけではない。で、わりと初期の
『度胸』読了。相変わらずストイックでタフな主人公。素直に惚れられる。
父親はサー、母親はデイムだという音楽家の一族で、ひとりだけ騎手、
しかも20歳のころには牧童だったという設定もうまい。
ただし今回の犯人は、はじめて出てくるシーンで一発で割れる。
125禁断の名無しさん:04/02/04 23:37 ID:xK1FpBmz
ああそうですか、『度胸』は2作目だったのね。
どおりでほかのに比べて話の作りがシンプルだと思ったよ。

ディック・フランシスの表紙はオレも好きだ。『度胸』は特に。
ハヤカワが真鍋博のカバーをクリスティからお払い箱にしてしまうのは、
勿体ない。あれいいのに。
126禁断の名無しさん:04/02/05 00:36 ID:f+dTPajZ
俺、クリスティーの愛読者だったんだけど、
最近カーの作品を無性に読んでみたくなり、
とりあえず、

火刑
緑カプ
皇帝
三棺
読者よ
曲蝶
帽子
プレーグ
連続
魔女の隠れ家
妖魔
パリ

を買い集めてみました。
どういう順番で読むのがベストでしょうか?
どなたかご指導ください。
127禁断の名無しさん:04/02/06 05:53 ID:dcB8/Jl1
カーは生憎守備範囲を越えてるわ。
どなたか、あたしもご教授願いたいわ。
128夜鷹 おせん:04/02/06 10:01 ID:bgixOg9b
ttp://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1071321826/l50

↑ここで同じご質問に返答が寄せられてるので、参考にしてみたらいかがかしら?
あたしとしては上の5つは数冊読んでからの方が良いと思うわね。
129禁断の名無しさん:04/02/06 10:05 ID:cqHpU/gH
桐野 さんの OUT が全米の推理小説の賞を取ったんだっけ?
130夜鷹 おせん:04/02/06 13:12 ID:wrCkcziQ
エドガー賞をとったんではなくて、ノミネートね。
それだけでも凄い事なんだけどね。
未成年が芥川賞とる数十倍凄い事だと思うわね。
131禁断の名無しさん:04/02/06 18:49 ID:axUSxPRz
ほんとほんと。桐野夏生スゴイ
作品において、高村薫と対照的なものを感じる。
柔らかい頬もダークも凄かった。
まだグロテスク読んでないんだ。楽しみ。
海外ものでは、ナーヴァの『喪われた故郷』読み始めた。
132禁断の名無しさん:04/02/06 22:49 ID:SHk1QicZ
ナーヴァのリオスものは未訳がまだ3冊もあるそうな。
柿沼さんはもう訳していそうだが、創元が出す気にならない、とか
そういうことかね。
それにしても『秘められた掟』でリオスはもう40?
そういう「高齢者」がヒーローであるゲイノベルというのも、
日本ぢゃ、まだまだ考えられん。
133禁断の名無しさん:04/02/07 00:33 ID:0kRps8Nv
しかし「二瓶のソース」とか「特別料理」とかあの手のはどうも…。
創元の世界短編傑作集に「二瓶のソース」が入ったのは乱歩の趣味か。
134夜鷹 おせん:04/02/09 12:46 ID:q+f0vmkI
ブックオフで「このささやかな眠り」マイケル・ナーヴァを見つけました。
今読んでる本を読み終えたら、早速読んでみることにするわ。
ここで教えてもらわなければ、おそらく出会わなかったかもしれないわね。
本当に感謝してるわ。今から楽しみ。
あとがきを読むと他にもゲイ・ミステリというのは結構あるのね。
ジョゼフ・ハンセン・・・名前は見た事があったけど、これもゲイ物だったのね。
他にトニー・フェンリー、マーク・リチャード・ズブロ。

大概柿沼さんが訳を担当してるのね。
135白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/10 00:33 ID:FiUB9YZt
夜鷹おせんさんって、ホントに読書家ですね!
1日の読書時間とか、1冊読むのにかかる時間とか、
どれくらいなのだろう・・・?

ところで、
「有栖川有栖の密室大図鑑」って読む価値あります?
136禁断の名無しさん:04/02/11 01:00 ID:RRppYnl4
あらやだ!好きだわミステリ
>>135「有栖川〜」わりと面白いですよ。(ネタバレナシの)密室エッセイ、てカンジ。
有栖or密室好きには良いかも。
紹介している本も(俺が読んだのは)だいたいハズレ無しだったし。

>>126 もう読む順番は決まったでしょうか?
カーはその中で発表順に並べると
魔女 帽子 プレーグ 三棺 火刑 曲蝶 読者よ 緑カプ 
連続 皇帝 妖魔 パリ(この2冊は「妖魔」と「パリ」の短編の発表年)

しばらくミステリから(というか読書自体から)遠ざかっていたけど
ここ見てまた無性にミステリが読みたくなった。

ディックフランシスの描く男達は好きだ。
137126:04/02/11 01:59 ID:86DRQGuZ
>>136さん
短編集から挑戦してみます。

ところで、カーにはお詳しいのでしょうか?
お気に入りを教えてください。
クリスティーはお好き?
138136:04/02/11 12:18 ID:saB9s8Ys
>>126
詳しいってほどじゃないけど好き。
その短編集の中の表題作「妖魔」と「パリ」は、カーの短編の中でも特Aなので
そっから取り掛かるのは良い手かも。

それが終わったら
フェル博士初登場「魔女の隠れ家」、HM初登場「プレーグコート」を読むとか。
大傑作「三つの棺」「曲がった蝶番」「火刑法廷」は、
多少カーの本に慣れてからのほうが、より楽しめるかも。

俺のカーのお気に入りは(20数冊読んだ中でですけど)
プレーグコート ユダの窓 曲がった蝶番 連続殺人事件 孔雀の羽根 
火刑法廷 緑のカプセルの謎 赤後家の謎 などです。
そしてベスト1は「三つの棺」です。

クリスティも好きです。ほとんど思い出せないけど。
「三幕の殺人」「愛国殺人」「白昼の悪魔」「予告殺人」なんか好きだな
でもじつは「なぜエバンスに〜」「チムニーズ館」「七つの時計」なんかの
冒険スパイものに非常に愛着があります。
139禁断の名無しさん:04/02/11 16:31 ID:7LklaFW4
ジル・マゴーン『パーフェクト・マッチ』読了。
しかしなんと言ふか、小粒な感じのする作だ。長編ではなく
せいぜい中編のネタだと思われる。それと、会話にセンスのないのが
不満だ。クリスティにしろゴダードにしろD・フランシスにしろ、
セリフが巧い。
140禁断の名無しさん:04/02/12 00:47 ID:R1HTzUdH
そういえばリプリーものの最終作がわりと最近邦訳で出たって
話ぢゃないの。中途半端にあら筋知ってるから敬遠してたんだけど、
読んでみようかしらね。
やっぱ『才能あるリプリー氏』から読むべきかしらん。
141126:04/02/12 01:09 ID:z91oYYzx
>>138
お気に入りに挙げてくれた「ユダ」、
俺も欲しいんですけど、
そこらじゅうの本屋をまわっても置いてない!
俺、本の断面に研磨した跡の横筋が入ってるのが大嫌いなので、
何とか自分の目で状態を確認した上で、手に入れたいです。

俺がクリスティーで好きなのは、
・そして誰もいなくなった
・アクロイド殺し
・オリエント急行の殺人
・メソポタミアの殺人
・ポケットにライ麦を
・愛国殺人
・葬儀を終えて
・ねじれた家
・終わりなき夜に生まれつく
・殺人は容易だ
・蒼ざめた馬
・死が最後にやってくる
などです。

乱歩とか横溝とか、
クイーンとかヴァン・ダインとか、
「樽」「毒チョコ」「黄色い部屋」
「赤い館」「赤毛レドメイン」「矢の家」とかは
読まれたことあります?
142禁断の名無しさん:04/02/12 01:13 ID:isLzdEe/
クリスティーって推理物ではなくて愛の小説シリーズていうのが
何タイトルかあってこれはこれでおもしろかった。
143正直しんj ◆L/4seppukU :04/02/12 01:42 ID:eYKAWlph
古本100円コーナーでトマス・クック売ってた。買ってくるわ。
144夜鷹 おせん:04/02/12 11:06 ID:lnO1Vqud
>>142
そうね、中にはちょっと謎をはらんだ物なんかもあったりしてね。
いまでは、ハヤカワ・ミステリ文庫の新訳・新装丁での再販にあわせて
これらも復刊されているのが嬉しいわね。

>>135
あたしはこの手のエッセイはもう読まなくなったわね。
エッセイを読むなら、その作品自体を読んじゃうもの。
名作群は創元推理文庫の推理短編傑作集1〜5で読めるわね。
有栖川編集のアンソロジーでは角川文庫から出てた
本格ミステリ・ライブラリーが中々の掘出し物だったわね。
これには北村薫編もあるわよ。

ナーヴァの「ゴールデンボーイ」の古本が中々見つからないわね。
気長に探すとするわね。
145大年増 ◆kEpdXOPERA :04/02/12 12:18 ID:55NUjP96
僕もMichael NavaのHenry Riosシリーズは大ファンで全部読みました。NavaはRiosシリーズ
はもう書かないと宣言してしまったので、残念です。
146夜鷹 おせん:04/02/12 12:29 ID:IuouJgm2
大年増さん、オペラスレはROMさせてもらってますのよ。

お邪魔するほどには詳しくないから。とても参考になってるわ。
147禁断の名無しさん:04/02/12 17:41 ID:vcYdh3e1
ちなみにフランシス『度胸』では主人公の従姉妹がアルト歌手。
ジャネット・ニール『天使の一撃』ではヒロインの弟がテナー歌手で、
どちらもオラトリオのソリスト。『天使』はヒロイン自身も合唱団員として
『メサイア』を練習する。イギリス人てほんとにオラトリオが好きね。
ただしハヤカワから出ていたニールは3冊ともすでに品切れ。
148禁断の名無しさん:04/02/12 17:47 ID:vcYdh3e1
ナーヴァのあのシリーズは、ヘンリー・リオスの壮大な成長小説と
いう気がする。『潮騒の少年』も『ママがプールを洗う日』も
はやばやと文庫リストから消えてしまったことを思うと、
ナーヴァがミステリとしてあれを書いたのはまったく正解だった。
149禁断の名無しさん:04/02/12 21:01 ID:8IXP9Tbn
以前ナーバの噂を聞いて3冊買って、まず「このささやかな〜」読んだ。
とっても素敵だったんだけど、でも
あまりにも哀しくって心が痛みまくってしまって、次を読む気が起きないんだ・・・
150禁断の名無しさん:04/02/12 21:57 ID:9pjiSueV
>>149
オレも『このささやかな眠り』が一番ズドーンと心撃たれた。
あれは続けて読むもんぢゃないね。古本がイヤなら今のうちに
手に入れておいて、じゅうぶん間を置いてから読むんやね。
151禁断の名無しさん:04/02/12 22:17 ID:AXnIaNuR
>149,150
安心して。
リオスものの3作目『喪われた故郷』、
時間がなくてまだ少ししか読んでないけど
いつのまにか年下の彼氏ができてる。
2作目読んでないから経緯がわからんけど。
今のところ、1作目ほどヒリヒリする感じじゃないよ!

私的にはJ.モーガン.ウイルソン『夜の片隅で』(ハヤカワ文庫)
もズドーンときた。ルーザーの主人公も魅力的。
152150:04/02/12 22:30 ID:Mo+hmYKN
いやだから邦訳で出てる4冊では『このささやかな眠り』が
いちばん切なくて、オレ的にはいいと言ってるわけよ。
ていうか彼氏ってジョシュ?だっけ。でも、その子も……。
153149:04/02/12 22:48 ID:8IXP9Tbn
俺は「ささやか」しか読んでないから、それ聞いて安心したよ
読む勇気が湧いてきた
ていうか、>>150の「でも、その子も・・・」のあとが気になるぞ〜(w
154大年増 ◆kEpdXOPERA :04/02/12 22:56 ID:U33kiRWJ
ネタバレになるからJoshがどうなるかとか言いませんが、Riosシリーズはずしりと重いけど、
読む価値は絶対あると思います。シリーズの一番最後(Rag and Bone)、ちょっと希望の光が見
えてくるようなそんな気がしました。
155大年増 ◆kEpdXOPERA :04/02/12 23:06 ID:U33kiRWJ
>>夜鷹 おせんさん@146
初めまして。オペラスレは誰でも大歓迎(大家は除くけど)なので、遠慮しないでどんどん書き込
みお願いします。
156大家:04/02/12 23:36 ID:SHHr2wnG
長くてつまらないレスのオンパレードね。プ
157136:04/02/13 02:47 ID:6bGjyFRp
>>141
俺も『アクロイド』『オリエント』『そして誰も』等、
挙げてくれた著作はもちろん大好きです(死が最後にやってくるだけは未読)

乱歩横溝好き好き〜!
で、じつは一番好きなのがクイーンなんです。
『ローマ帽子の謎』から『心地よく秘密めいた場所』まで長編全て愛してます。
あと、バークリーも大好き。『毒チョコ』のあの方式、感激したな。
赤い館、レドメイン、黄色い部屋 樽は、読んだ当時の印象はすごく面白かった。
矢の家も読んだけど印象に残ってないです。
ヴァンダインも、どーも苦手。(クイーンが好きなら守備範囲なようだが)
でも数年前グリーン家を再読したら意外と面白かったのでやはりあなどれないですね。
158夜鷹 おせん:04/02/13 09:16 ID:f++aPsU9
なんとなく「このささやかな眠り」の内容がわかりかけてきちゃったわね・・・
誰かお願い この本はそこだけじゃないって言って!

「死が最後にやってくる」をあげてくれる人がいるとなんか嬉しくなっちゃうわね。
そう、あたしも好きなのよ、あの作品。
おそらくアンチ・クリスティ派が一番叩きたくなる作品かもしれないわね。
歴史はディテールもしっかり書けよ!みたいにね。
ただ舞台設定だけを利用して、あとはいつものクリスティの描く人間関係。
この堂々とした所が皮肉でもあり、
やはりクリスティはどの時代を書いてもクリスティだと感心したわね。
シタフォードなんかのオカルト色もカーとかが書くといかにもな作品になるのにね。
どんな物でも利用できて、見事に自分の作風にしてる所は流石ね。

古典が幾つかあがってるけど「トレント最後の事件」はお読みなった?
あたし、好きだわ〜 この作品。
ヴァン・ダインはなんと言っても「僧正」よね。凄い作品だわネ。
159136:04/02/13 17:10 ID:yozx87Jx
「トレント最後の事件」いいですねー
推理小説としての、アレがアレな部分も良かったけど、
何より主人公の物語が好き。読んでるとき彼に惚れてしまっていたですよ。
160禁断の名無しさん:04/02/13 22:17 ID:VO0KlPtK
>>158
いやこの程度ぢゃとてもぢゃないが「わかりかけ」たりはせんからご安心。

ところでこのスレの人たちはやっぱ小学生のころ学校の図書室にあった
ポプラ社の乱歩やルパン物を読みあさったりしたんだろうか。
オレはその頃SF少年だったのでそんなには読まなかったのだが、
乱歩の『死の十字路』とルパン物の『八つの犯罪』だけは、
読んだことをしっかりと憶えてゐる。
161禁断の名無しさん:04/02/13 22:22 ID:VO0KlPtK
いややっぱ乱歩はそこそこ読んだかも。オレにとって未知の街東京は、
二十面相が徘徊する常に夕暮れの「魔都」、というイメージだった。
162大年増 ◆kEpdXOPERA :04/02/13 22:28 ID:oECLkXrW
>>160さん
そうそう、乱歩の明智小五郎と少年探偵団シリーズとか三十ウン年前、読みふけってました。
163禁断の名無しさん:04/02/13 23:43 ID:5SgJ9GWm
>>162
あらお姐さまもですか。あたくしんとこぢゃふだんスポーツばっかりやってる
ような子も、あのポプラ社の少年探偵団ものだけはなんだか一所懸命
読んでましたわ。(この週末は買ったままほったらかしてある
ミンコウスキの『ジューリオ・チェーザレ』そろそろ聴かなきゃ。)
164禁断の名無しさん:04/02/13 23:49 ID:5SgJ9GWm
で、ルパン物はその後もほとんど読まなかったが、さっき調べたら『八つの
犯罪』は『八点鐘』が原作で、いまも新潮文庫の堀口大學訳で読めることが
判明。さっそく入手しなければ。
165白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/14 00:12 ID:oJ8SyDDC
>>158
「死が最後にやってくる」はあの猟奇性がイイですよね!

みなさん、今日はバレンタイン・デーですよ♪
好きな人に「毒入りチョコレート事件」を贈りましょう(笑)。 
166夜鷹 おせん:04/02/14 08:47 ID:IszY1r69
>>160
嬉しく心強いお言葉だわ、ありがとう。期待がますますふくらむわね。

あたしは消防の時はまったくと言って良いほど本を読まないお子だったわ。
かろうじてホームズだけは読んだけど、その頃は面白いと思わなかったものね。
毎日 陽が暮れるまで遊びほうけてたわね。
厨房になって電車に興味がでてきて、出会ったのが「オリエント急行殺人事件」。
そこからね、ミステリにはまったのは。
もうそれこそ、寝食を忘れたがごとく読み続けたわ。
だから少年探偵団もはじめて読んだのは工房のときよ。
明智さんの場合、むしろ土曜ワイド劇場で会ったのが先ね。天知茂さんね。

>>165
あたしの場合、「毒入り」の元になってる短編「偶然の審判」に衝撃を受けたんで、
今でもこちらの方を高く評価してるわ。「毒入り」も凄い作品ではあるんだけど。
167禁断の名無しさん:04/02/14 12:54 ID:vVyX6KmW
子どもの頃はホームズより
怪盗ルパンシリーズに熱心だった。
シルクハットとマントと片眼鏡だけで興奮してたなあ。
ホームズはなんだか陰気な感じで惹かれなかった。
ワトソンくん、と仲が良いことは覚えてるけど。
英国よりもフランスの雰囲気の方が子どもにはわかりやすいのかな。
168禁断の名無しさん:04/02/14 23:10 ID:zvAa0Cj9
今夜からディック・フランシス『標的』に入る。
169禁断の名無しさん:04/02/15 02:59 ID:9Z9i0d6K
俺もルパンの方が好きだった
ホームズも二十面相も読んだけど、一番ルパンに惹きつけられたな。
大人になってそれぞれを文庫版で読んだらホームズが一番面白かった。
でももっと面白かったのが二十面相じゃない乱歩。(短編とか孤島の鬼とか)
170禁断の名無しさん:04/02/15 18:18 ID:triVAKam
つまるところ、問題は、「クリスティを読み尽くした後、どこへ行くか」と
いうことなのだろう。
171禁断の名無しさん:04/02/15 18:23 ID:triVAKam
ポプラ社が、ルパンはシリーズ化したのに
ホームズをシリーズ化しなかったのは
ただしい判断だったということやね。
ルパンと、国産の乱歩のシリーズがあったら、
もうそれで、本を出すほうも
読むほうもいっぱいっぱいだったろう。
172禁断の名無しさん:04/02/15 18:38 ID:UzQy+TL2
ここで話題になったマイケル・ナーヴァの「このささやかな眠り」、
ブクーオフに2册有りますた>初版と6刷目
検索してカラーイラストの表紙だと思っていたら、
初版本は文字だけ(+スーツ男の小さなイラスト)の質素な表紙で、
6刷目はカラーイラストの表紙ですた。
定価も初版本480円(→250円)、6刷目は640円(→350円)だったので
安い初版の方を買って来ますた。
初版は文字が小さいので、その分ページも少ないでつ。
173白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/16 00:01 ID:UItSySl6
みんなは、最初に出会ったミステリーのこと憶えてる?

俺の最初の出会いは、江戸川乱歩「サーカスの怪人」。
確か幼稚園児の時に、夜寝る前に父親に読み聞かせてもらった。
滅茶苦茶怖くて、かえって眠れなかったよ!
特にあの骸骨人間の表紙・・・夢に出て来たほどトラウマになった。
174夜鷹 おせん:04/02/16 09:25 ID:alO+qtQM
>、「クリスティを読み尽くした後、どこへ行くか」ということなのだろう。

あたしの場合、クイーンに行ったわね。かなり順当でしょ?
クイーンと並行して読んでたのが、横溝正史だったわね。
これは、>173の最初に出会ったミステリへのレスにもなるんだけど、
家の本棚にはなぜか「八つ墓村」だけが置いてあったの。表紙が怖くてね〜 
お婆さんに赤い鎧武者、蝙蝠が飛んでるなんとも不気味な表紙だったわね。
そんなだから、読もうなんて気にはならなかったのよ。
だけどクリスティでミステリの面白さを知ったり、
横溝正史原作の映画を見たりしたんで興味が出てきたのね。

怖い表紙と言えば、
乱歩のでは「黄金仮面」がなんとも目立つし、不気味だったわね。
総じて乱歩の本は表紙が怖かったわね。
ミステリじゃないんだけど、
「ああ無情」の表紙も子供向けの本なのに物凄く怖かったわ。
「ホームズ」の挿絵でも阿片窟の描写とかは怖かったわ。
175正直しんj ◆L/4seppukU :04/02/16 13:28 ID:w2a6QSB7
オレは、小学生の時、学校の図書室にこのシリーズの本があって、貪り読んだのが
ミステリ体験の始まりですた
http://ekisai.at.infoseek.co.jp/b/0005.html

あと、ルパンもけっこう好きですた
176禁断の名無しさん:04/02/16 22:59 ID:OgTo7BzG
>>174
姐さんあなたほんとに真っ当な道を進んでいらっしゃるわねえ。
あたくしは、クイーンは、『Y』と『最後の女』は良かった記憶があるけれど
『X』と『オランダ』は肌に合わなかったわ。
『最後』は、読んだのがあまりにも大昔なせいか、記憶がないわ…。

横溝は皆さんお好きで、あたくしもあれこれ読みはしたけれど、
ハンディキャップとか差別とかに鈍感なのが、ちょっと違和感あるのよ。
『仮面舞踏会』が「色盲」の話だとか。
177禁断の名無しさん:04/02/16 23:01 ID:OgTo7BzG
あら失礼あそばせ。
読んだ記憶がないほうの『最後』といふのは、
『最後の悲劇』のことですわ。
178白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/17 00:27 ID:TYiiaULf
アガサ・クリスティー【8番勝負】を考えてみました。

【第1戦】ネタばらし厳禁!対決
  「アクロイド殺し」VS「終わりなき夜に生まれつく」
【第2戦】ポアロVSマープル、デビュー作対決!
  「スタイルズ荘の怪事件」VS「牧師館の殺人」
【第3戦】初期を代表、冒険スリラー対決!
  「秘密機関」VS「茶色の服の男」
【第4戦】ポアロVSマープル、短編集対決!
  「ヘラクレスの冒険」VS「火曜クラブ」
【第5戦】ポアロVSマープル、マザーグース対決!
  「愛国殺人」VS「ポケットにライ麦を」
【第6戦】トラベルミステリー対決!
  「ナイルに死す」VS「白昼の悪魔」
【第7戦】過去の事件、蒸し返し対決!
  「五匹の子豚」VS「無実はさいなむ」
【第8戦】短編限定キャラ対決!
  「パーカー・パイン登場」VS「謎のクィン氏」
179白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/17 00:56 ID:TYiiaULf
俺の判定では・・・

【第1戦】個人的には僅差。が、ここは圧倒的な知名度でやはり「アクロイド」か。
  ○「アクロイド」VS「終わりなき夜」●
【第2戦】クリスティーの記念すべき処女作に軍配。
  ○「スタイルズ」VS「牧師館」●
【第3戦】トミー&タペンスの若さの勝利。
  ○「秘密機関」VS「茶色の服」●
【第4戦】小粒だけど、珠玉揃いの「火曜クラブ」。
  ●「ヘラクレス」VS「火曜」○
【第5戦】マザーグースの絡め方では「ポケット」が一枚も二枚も上手。
  ●「愛国」VS「ポケット」○
【第6戦】文句無し。
  ○「ナイル」VS「白昼」●
【第7戦】僅差。タイトルで選んだら「無実はさいなむ」。
  ●「五匹」VS「無実」○
【第8戦】おもしろさではパーカー・パインか。
  ○「パーカー」VS「クィン」●
180禁断の名無しさん:04/02/17 02:25 ID:nsxjmXkf
無実はさいなむ
パーカーパイン
謎のクイン氏
読んでないわあああ

終わり無き夜に生まれつく
ポケットにライ麦を
カケラさえ思い出せないわぁぁぁ

悲しいわ。
181禁断の名無しさん:04/02/17 02:38 ID:nsxjmXkf
というわけで
【第1戦】「アクロイド殺し」VS「終わりなき夜に生まれつく」
思い出せなくてもアクロイドの勝ち アレのアレのためにお話は軽く
見られがちだけど、あんがいクリスティらしいナゴむ(?)話だわ。
【第2戦】「スタイルズ荘の怪事件」VS「牧師館の殺人」
「牧師館」マープル初登場のクセに大昔からそこにいるような親密さが良いわ
【第3戦】「秘密機関」VS「茶色の服の男」
これは難しいわ。デキは引き分けだけど「まだらの豹が」って個所で
涙が出るほど笑ったから「秘密機関」にしとくわ。
【第4戦】「ヘラクレスの冒険」VS「火曜クラブ」
断然「火曜クラブ」
【第5戦】「愛国殺人」VS「ポケットにライ麦を」
思い出したらどうなるかわからないけど、「愛国殺人」自体が俺のbest5だから・・・
ただ、マザーグースとのかかわりはちょっと薄いかしら?
マザグス関係でダントツの「そして誰も〜」を候補にしないところが
渋くて素敵だわー<白衣の鬼タソ
【第6戦】「ナイルに死す」VS「白昼の悪魔」
同意!ナイル圧勝。でもね、白昼のあのビッチなオンナも好きなのよー
【第7戦】「五匹の子豚」VS「無実はさいなむ」
読んでないから判定不能だわ。でも「五匹」のあのシーンは
とってもぞっとしてむちゃくちゃ素晴らしいわ。
【第8戦】「パーカー・パイン登場」VS「謎のクィン氏」
判定不能 ごめんなさいね
182禁断の名無しさん:04/02/17 19:46 ID:SdRZvcA8
クリスティの短編がアンソロジーに採られるについてはいろいろと
語るべきことがありそうだ。
オレがはじめて読んだクリスティはもしかしたら新潮文庫の
『クリスティ短編集』二冊かもしれないのだが、あれには
パーカー・パインがえらくたくさん採られている。
それから乱歩の『世界短編傑作集』(創元)に採られたのは
「うぐいす荘」一編で、これはまったく、乱歩の趣味だろう。
183白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/18 01:37 ID:eJz2JWwD
>>181
【第1戦】はどちらもアレがアレということで、対立させてみました。

【第5戦】のマザーグース対決は、一応ポアロVSマープルということで選んでみました。
184夜鷹 おせん:04/02/18 13:01 ID:HdAlBA3w
これから皆さん絶賛の「このささやかな眠り」を読み始めるわ。

>白衣の鬼さま
中々面白い趣向ですわね。
最後の事件対決とか、後期スパイもの対決とか、戯曲対決、
避暑地対決、学園対決 etc. 他にも作れますわね。
他の作家さんとの同傾向作品での対決、なんてのも考えたけど、
これはネタバレ気味になりそうだから却下ね。

>>176
ほほ、お褒めいただいて嬉しいわ。
そうよね、ミステリに関しては真っ当な道を進んでるわね。皮肉なもんね。
185禁断の名無しさん:04/02/18 20:36 ID:cSmTFwGP
>>184
あら、セクシャリティは「真っ当」ぢゃない、とか、そういふ散文的なオチなのかしら?
『このささやかな眠り』のヘンリー・リオスに学んで、
ご自分にプライドを持っていただきたいものだわ。

ところであたくしも【1】と【10】だけお答えしておくわ。優劣ではなくて
どちらがより好きかといふ意味で。
【1】は前にも書いたけどやっぱ『終わりなき夜』ね。
【10】は両者捨てがたいけれど、『クィン氏の事件簿』かしら、あたくし的には。
186禁断の名無しさん:04/02/18 20:52 ID:cSmTFwGP
アイリッシュの『黒いカーテン』を、最近になって創元の宇野利泰訳で読んだが、
「突然記憶を失った男が、見知らぬ誰かに追われている」という設定はすごく
魅力的なわりに、話の展開はなんとなく肩すかしを食わされたような感じだった。
それと、宇野訳は、古い。「誰」を「たれ」と澄んで読ませる。
オレはマニアックだから、こういう古風なのも好きだが、今の日本語ではないだろう。
187夜鷹 おせん:04/02/19 09:27 ID:FHFXmMkg
>>185
そうよね。自分で認めてたらダメよね。
あたしだけでなく、読んだ方の気分も害してしまったかもしれないわね。
ごめんなさい。

>このささやかな眠り
中々いい出だしだわ。でも三十路過ぎてて「ぼく」と自分で言うのがちょっとね。
でもこれは仕方ないのかもしれないけど・・・ 翻訳って難しいわね。
イメージとしてはリオスはナーヴァ自身を重ねるのがぴったりなんでしょうけど、
あたしはキアヌ・リーヴスのイメージで読み始めたの。
ヒューはブラッド・レンフロ。
188白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/20 00:23 ID:S9QsAh1M
>>184
夜鷹おせん様にも興味を持っていただいて、光栄です。

ポアロVSマープル、最後の事件対決!となると、
『カーテン』VS『復讐の女神』ですが、
前者の一方的な勝利になりそう。

戯曲対決!を挙げると、やはり、
『検察側の証人』VS『ねずみとり』しかないですね。

学園対決!は、
『鳩の中の猫』VS『ヒッコリー・ロードの殺人』でしょうけど、
ちょっと地味だなあ。

あと、中近東対決を考えるとしたら、
どれとどれを挙げたらいいですかね?

他のミステリー作家との同傾向作品対決!は俺も考えました。
で、真っ先に、
『○○○○家』VS『○の悲劇』が思い浮かびましたよ。
189禁断の名無しさん:04/02/20 17:02 ID:JpdpGckF
ナーヴァの『喪われた故郷』読み終えた。
事件はもちろんだけど、話が進むにつれて、様々な事柄も深くなっていく。
物事の襞と襞の間を読むような…。この作家はほんとにいいね。
次は『ゴールデン・ボーイ』探す。
190禁断の名無しさん:04/02/20 17:44 ID:k9hOXtL/
最初に読んだミステリはポプラ社の「奇岩城」だったかなー?
ルパンあさってるうちにホームズに気付き、児童向けクリスティやクイーン
(ABCや青列車、エジプト十字架や靴に住んでた老婆)を読み、
そのうち「文庫本」の存在を知り、ちょうどその時「犬神家」ブーム(そう、俺も大年増です)
小遣いで横溝買って親にナイショで読んでた。夜の黒豹とか吸血蛾とか表紙がエグくてね・・・
文庫でクリスティも読みつつクイーンもヴァンダインも読みつつ清張とか高木彬光とか
少し読んで、そしたらセーラー服と機関銃ブーム。もう、赤川センセ全部買った。
そのあとミステリからちょっと離れてたんだけど「十角館の殺人・綾辻行人」に出会って
また読み始めちゃった。だいたい国内モノで講談社中心に。
(メフィスト賞に踊らされたクチです)
でもいまは講談社飽きちゃって、読み残した(と言っても膨大な数だけど)「古典」をポツポツ読んでる。
191夜鷹 おせん:04/02/20 18:13 ID:9kAKCavp
あら、>>190さんはあたしと同年輩とお見受けしたわ。
ミステリからちょっと離れてらした時はどうしていらしたのかしら?
あたしの場合は、時代小説やSFを読んでたのよ。
綾辻さんの作品が呼び戻してくれたという点もそっくりだわ。

ナーヴァの作品も残り「ゴールデンボーイ」を探すのみになったんだけど、
これが中々見つからないわね。
順番通り読みたいんで困っちゃうわね。
第四作の邦訳が出たのが2002年なのね。
という事は未邦訳の三作は出る可能性薄いってことなのかしらね。

これだけあからさまな表現のミステリは読んだ事が無かったので
ちょっと照れくさいというか、戸惑ってますの。
192禁断の名無しさん:04/02/20 21:13 ID:X0TCMITh
さっきまでかかって、ディック・フランシス『標的』を読了。
フランシスという人は、エピソードによって人物像を読者に
刷り込んでいく、その手際がさえている。
相変らずの面白さだが、それにしても今回の主人公は
あまりにもタフすぎる。普通死ぬだろう、アレやられたら。
かの『同窓会』では、嵐(山口達也)はアレで死んだんだからな!
いや待てよ、ひょっとして『同窓会』は…。要調査。
193禁断の名無しさん:04/02/20 21:37 ID:X0TCMITh
調査結果。
『同窓会』で、嵐がアレで殺されたときには、あまりにキテレツな
死にかただったのでオレは腰を抜かしたよ。
確かに、アレで人が襲われる、という現実の事件もいくつかあったが…。
『標的』は1990年作、邦訳は91年で、文庫になったのが96年。
いっぽう『同窓会』は1993年秋のドラマだそうである。
『同窓会』の脚本家が、『標的』を読んで、凶器としてアレを
ドラマに使った可能性、無きにしもあらず。
194禁断の名無しさん:04/02/23 23:57 ID:pPiCh1Oh
>191
同じく『ゴールデン・ボーイ』見つからないよ。
195禁断の名無しさん:04/02/24 00:24 ID:mUd8H4Bt
あたしは「このささやかな眠り」と「ゴールデン・ボーイ」しか見つからないわ>ナーヴァ作品
読まなければならない物が沢山有って未だ読んでないの。
あと一ヶ月位後になりそうだわ>読み始め
196夜鷹 おせん:04/02/24 09:02 ID:G+1L7RoA
>白衣の鬼さま
「ユダの窓」・・・以前の書き込みで見つからないとおっしゃてましたよね。
如何ですか?その後。見つかりました?
新宿東口の紀伊国屋に「ユダの窓」が1冊ありましたよ。

ネットでもこの本は手に入らないのかしら?
197190:04/02/24 17:33 ID:v0FVFXVE
>夜鷹 おせん さま 
犬神家・セーラー服を10代半ばあたりで体験してるとしたら多分同年代ですね

ミステリから離れている時は、読書自体あんまりしてなかったかな。
ジェフリーアーチャー(ま、ミステリに入れれば入るけど)はよく読んでたけど
内外のブンガク作品の名作なんかをぽつぽつと読んでた。
あ、そういえばSFも少し読んでた。
この頃初めて読んだ「我輩は猫である」が、とってもとってもショックで今でも心に焼き付いてる。
198白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/25 00:32 ID:XV5IzHEa
>>196
夜鷹おせん様
「ユダの窓」いまだに見つかってません。

俺は残念ながら地方の人間なので、
大規模書店がたくさんある東京にお住まいのおせん様がうらやましいです。

一応俺の県にも紀伊国屋はありますけど、
「ユダ」は置いてませんでした。

確かに通販だったら、すぐに手に入りますが、
研磨して断面に横筋の入った本が、俺は大嫌いなので、
この目で状態を確認した上で、何とか手に入れたいです。
199白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/25 00:53 ID:XV5IzHEa
ミステリー好きのみなさん、
子どもの頃は童話なんかも読まれました?

俺は
『チョコレート工場の秘密』
『魔女がいっぱい』
『ナルニア国ものがたり』シリーズ
『ドリトル先生物語』シリーズ
『楽しいムーミン一家』シリーズ
が、ものすごく好きでした。

あと、
『真昼のゆうれい』
『オズの魔法使い』シリーズ
『グリム童話』
『アラビアン・ナイト』
などにも夢中になりました。
200正直しんj ◆L/4seppukU :04/02/25 01:24 ID:uLljjNsT
クマの子ウーフだクマー
201夜鷹 おせん:04/02/25 12:37 ID:nEXuoWW1
>>197 190さま
プールに入ったら、誰かしら一人
逆立ちして、水面から足を出してスケキヨのマネをしてたわね。

>白衣の鬼さま
几帳面な方とお見受けするわ。
まあ、こだわりがあるんじゃ仕方ないわね。
いつか出会いがあることをお祈りするわ。
十分期待していただいて良い作品だと思うわ。

童話ねぇ。それこそ、いま読んでみたくなってるわね。
子供の頃って、大人が買ってくれてたから値段の事を考えなかったけど、
絵付き童話とか、絵本って、本当に高いのよねぇ。
あたしが一番好きだったのは佐藤さとるのコロボックルものなの。
グリム、アンデルセンも読んだわね。寓話だけどイソップも好きだったわ。
インパクトがあったのは、オスカー・ワイルドの「幸福の王子」ね。
どれも挿絵で覚えてるわね。

あら、ど忘れしちゃったわ。
ティム・バートンが好きそうなダークな絵本の作家さん。誰でしたっけ?
202禁断の名無しさん:04/02/26 00:17 ID:IjgT1FJl
パット・マガー『四人の女』を読了。
この創元のマガーのシリーズは以前のはあまりにも不気味な表紙だったので、
これは今のほうがいい。
読んでいるうちにある程度結末は予想できたが、それでも読ませる。
この人もストーリーテラーだ。趣向の面白さで引っ張る人。
203禁断の名無しさん:04/02/26 00:29 ID:IjgT1FJl
『四人の女』は、新進コラムニストがある夜自宅に、先妻、仲の冷え切った
今の妻、年上の愛人、新しい若い彼女、の四人を招いて、このうちの誰かを
殺そうとする話だが、これって、ゲイの世界に置きかえても、なかなか
濃いい話ができそうだ、と、ふと思った。

っていうか、「水面から足を出して」たのって、スケキヨだったっけ?
204白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/26 02:16 ID:h63x9BfX
>>203
佐武→菊
佐智→琴
佐清→斧
ですよ!
205夜鷹 おせん:04/02/26 09:35 ID:1ikB5poP
>>203
そう、違うんですけど・・・はっきり書いちゃうとネタバレになるかしら?
と思って、あえてそう書いたんですけど、やはり間違った事を書いた事は確かね。
ごめんなさい。 以後気付いた方はこの話題はスルーしてください。

パット・マガー、良いですわね。
あたしは「被害者を探せ」「七人のおば」が好きだわ。
少しミステリを読んでから、これらを読むと、
こういうのも出来るんだ〜、よく出来てるわ〜と感心するわね。
206禁断の名無しさん:04/02/27 00:23 ID:AMjMG+MK
パットマガー良いですねー
>少しミステリを読んでから、これらを読むと、
うんうん、同意です。
「被害者を探せ」も「探偵を探せ」もすごく楽しかったし
「七人のおば」は傑作だと思った。
読んでる途中ネタ(犯人)がわかっちゃったけど、
それでも楽しかったミステリなんてこの本以外には数えるほど。
207禁断の名無しさん:04/02/27 22:32 ID:BEiuhfnX
言い遅れたが、これから創元推理文庫のナーヴァを買う人は、
特に『喪われた故郷』『秘められた掟』あたりを買う人は、
新刊で買って、売り上げに寄与して、創元が「よし、そんぢゃあ
続きも出そうか」といふ気になるように協力してね。
208禁断の名無しさん:04/02/27 23:20 ID:Bu9t4XVu
福永武彦『加田伶太郎全集』、久しぶりの再読だが、純文学の人である福永が、
いかにも楽しんで書いてる雰囲気がよい。
「付録」の乱歩や都筑道夫の文章が面白い。

>>200
ウーフとムーフ、とか?
209白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/02/28 01:53 ID:FFDABx5S
>>201
夜鷹おせん様
是非読んで頂きたい童話は、
『チョコレート工場の秘密』と『魔女がいっぱい』です。
この2作、サスペンス色がかなり濃く、
ミステリー好きの方でも充分楽しんで頂けると思います。
210禁断の名無しさん:04/02/28 02:19 ID:16Q6SQAv
ミステリーって、読んで5年も経つとストーリーもトリックも
犯人もみんな忘れちゃうのよね。
 他の小説だったら、覚えてるのが多いんだけど
みんなもそうかしら????
211禁断の名無しさん:04/02/28 21:46 ID:kinJgsiQ
小学生のころ読んでた海外ミステリのシリーズをもう一つ思ひ出した。
漫画チックなどぎつい挿絵の印象が強烈で、『恐怖の黒いカーテン』では、
スーツを着た男の頭の上に、今まさにブロックか石かが落ちてくるところが
絵になっていた。あれで男は記憶を失ってしまうのだが、その絵があまりに
恐ろしくて、原作の『黒いカーテン』を読んだのはどっかに書いたように
ごく最近だ。あとヴァン・ダインの『ドラゴン・プールの怪事件』とか
入っていたが、出版社はどこだったか、忘れた。
212禁断の名無しさん:04/02/28 21:55 ID:kinJgsiQ
>>210
モノによるんとちゃうの?
たとえば『アクロイド』『オリエント』『そして誰も…』
あたりの犯人は、なかなか忘れにくいと思う。
でもクリスティでも『NM』とか『エバンズ』とかは、面白かった
記憶はあるが中身はさっぱり忘れた。また読んでみようかと思う。
213禁断の名無しさん:04/02/28 21:56 ID:3B14EBHN
>207
すみません。今日図書館で『ゴールデンボーイ』借りてきてしまいました。
『秘められた掟』は買います!
今、ジョン・モーガン・ウィルソンの『虚飾の果てに』読み始めた。
『夜の片隅で』が良かったから期待大です。
214禁断の名無しさん:04/02/28 22:07 ID:kinJgsiQ
>>213
よろしくね。いまナーヴァの『ゴールデン・ボーイ』は品切れ中
らしいっすよ。重版してくれればいいが、いま出てる続編が
売れなければ、スコペトーネみたく尻切れトンボになるかも…。
ちなみに新潮文庫でスティーブン・キングの『ゴールデン・ボーイ』
というのもあるらしい。こわっ。
215禁断の名無しさん:04/02/29 19:18 ID:HAMInp/G
丸谷才一『女の小説』を読んだのは文庫が出てすぐだから
もうだいぶ前のことで、そこにクレイグ・ライス『素晴らしき犯罪』が
取り上げてあった。クリスティをほぼ読み終えつつある時期で、
次のひいき作家をさがしている最中だったので、さっそく買って読んでみた。
たしかに面白かったが、びっくりするほど感心したわけでもない。
日本と戦争してる最中(1943)のアメリカの小説に、男娼(つうか、つまり
ウリ専)が出てきたり、登場人物の一人がレズビアンかと疑われたりする
場面があったりすることに驚いた。『女の小説』にはいわゆるミステリ系の
作品として『太陽がいっぱい(才能あるリプリー氏)』やバイアットの
『抱擁』も出てくるが、これらはまだ読んでいない。

216禁断の名無しさん:04/02/29 19:24 ID:aCGw354r
213のジョン・モーガン・ウィルスンてのも、こっち系の人なのね。
217夜鷹 おせん:04/03/02 12:29 ID:OVyQT97k
>>207
そうよね。「つづき、つづき!」と言ってる傍から古本買ってたらダメよね。
でもごめんなさい。「ゴールデンボーイ」は古本で見つけてしまったの。
もちろん残り2冊はちゃんと本屋さんで買うことにするわ。

>>209
>白衣の鬼さま
OKよ。その2冊、是非読んでみるわね。
218禁断の名無しさん:04/03/03 00:40 ID:ktXtgXAD
えー。その昔横溝の『悪霊島』が鹿賀丈史/岩下志麻で映画になったときに、
同時上映がやっぱり横溝の『蔵の中』で、松原留美子(!)と、その頃テレビで
白血病で死ぬ少年の役をやっていてオレ的には意識下でイケていた山中康仁と
いうのが、姉弟でズッコンバッコンやらかしてしまうというお話だった。
自分とほぼ同年代の山中康仁のヌードを見るために、わざわざ一人で映画館に
行った、などというのは、誰にもいえない秘密の話である。
219禁断の名無しさん:04/03/05 23:21 ID:s6lmDm85
子供の本のことを考えていたら『君たちはどう生きるか』を思い出した。
そういえばあれの主人公のコペル君て、「少年探偵」の小林君と、まさか
同学年てことはないだろうが、しかしだいたい同世代なんぢゃないかしらん。
今テレビぢゃ大滝秀治が小林君だそうだが、コペル君にしたって、今や、
「ああ、そのおじいさんなら十年前に死にましたよ」とか言われても
おかしくない計算だ。
220白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/06 00:21 ID:bZiq2wQ/
倒叙形式でおすすめの、海外古典ミステリーを教えてください。
221禁断の名無しさん:04/03/06 01:19 ID:/+5UB47G
ベタだけど「殺意/フランシスアイルズ」「伯母殺人事件/リチャードハル」かしら。
もう一冊、↑と併せて三大倒叙といわれる「クロイドン発12時30分/クロフツ」というのもあるけど、
あたしは(上の2冊と比べると)あまり感心しなかったわ。

他になにかあったかしら?「倒叙=犯人の側から見た(書いた)推理小説」よねぇ・・・
あ、「野獣死すべし/ニコラスブレイク」も、もしかしてそれっぽくなかった?

あと短編では、クリスチアナブランドの「招かれざる客たちのビュッフェ」に収録の
「カップの中の毒」なんて素敵過ぎるわ。
というか、この短編集、大傑作揃いだから読んで損は無いわよ。
222禁断の名無しさん:04/03/06 01:26 ID:PUg4gU+N
222
223白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/07 00:55 ID:KPXSNFuc
>>221
ありがとうございます。
『伯母殺人事件』がおもしろそうなので、買ってみようと思います。
『殺意』のアイルズってバークリーと同一人物ですよね?
彼の『試行錯誤』も評価が高いようなので、
いつか読みたいと思います。
224禁断の名無しさん:04/03/07 22:56 ID:ai0QJ/x/
「モルグ街の殺人事件」を森鴎外が邦訳している、というのを知った時には
かなり驚いたのだが、これってみんな知ってること?

ちくま文庫の『諸国物語』に入っていたのだが、いつの間にか品切れに。
しかし鴎外は旧カナで読みたい。岩波の新書版全集の端本を探すとすっかな。
225禁断の名無しさん:04/03/07 23:06 ID:ai0QJ/x/
う。間違へた。岩波のは全集ぢゃなくて『鴎外選集』だった。

いま『加田伶太郎全集』と例の創元の『世界短編傑作集5』を夜寝る前に
並行して進んでいるが、この『世界短編傑作集』というのはオレ的に
後味の悪い短編が多くて、どうも閉口する。
『加田伶太郎』で口直しをしてから寝る、という感じ。
226禁断の名無しさん:04/03/09 22:09 ID:Bt39aVtq
鴎外訳の「モルグ街」は、「病院横町の殺人犯」というタイトルになって
ゐる。で、とうとつながら、横溝正史『病院坂の首縊りの家』は、もともと
「病院横町の首縊りの家」という未完の中編?をもとにしたものだそうな。
横溝は「モルグ街」を鴎外訳で読んだんかいな?
227禁断の名無しさん:04/03/09 23:42 ID:pDSlheJ1
753 :名無しのオプ :04/03/05 12:19
なんとNHK総合テレビでTVアニメ化。しかもゴールデン枠
一年ぐらい放送するらしい。
NHKならクオリティも安心だし子供にも原作に興味を持つきっかけになってほしいな



754 :名無しのオプ :04/03/05 15:19
アガサ・クリスティー原作のミステリーを世界で初めてアニメ化について

(会長)
 総合テレビの新番組「NHKアニメ劇場」では、4月から放送される「火の鳥」
に続く第二弾として、アガサ・クリスティーのミステリーをアニメーション化して放送する。
アガサ・クリスティーの作品がアニメ化されるのは、世界でも初めて。
放送は、7月上旬からで、39本のシリーズを予定している。
子どもからお年寄りまで、家族で楽しめる作品にしたい。

これですね
228禁断の名無しさん:04/03/10 00:07 ID:uTDEpOp/
>>227
しかしその753はちょっとどうかと思うぞ。
「NHKならクオリティも安心」て、なんでそんなことが言へるのかも謎だが、
子どもの時にアニメで犯人を知ってしまふわけだから、「原作に興味を持つ」
人の数は、むしろ減るかもしれん。まあオレはどっちにしろ見んと思うが。
229禁断の名無しさん:04/03/10 00:20 ID:K4Uzj/yO
>>228
『ビッグ4』や『おしどり探偵』とかの冒険物だったら、おもしろそうだけど。
230夜鷹 おせん:04/03/11 09:30 ID:YeeNl3h8
白衣の鬼さまお薦めの「夢のチョコレート工場」の映画がTVで放送されてたわね。
もちろん、これで済まそうなんて思ってないわよ。
本の方は、てのり文庫のを見つけてあるから。

昨日はようやくズブロの「黄昏のハイスクール」を見つけたわ。
これも続編があるようなのに、出てないのね・・・
231禁断の名無しさん:04/03/11 22:28 ID:ik7H5lZe
218をミステリー板にコピペしたやつは、次からはコピペであることを
明示するように。227みたいにな。
いきなり自分の文章があったんでびっくりした。
それに『蔵の中』といふ小説自体は薔薇でも百合でもないので、
あのスレタイからもズレてゐる。わかってるか?
232白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/12 01:38 ID:8hs5U1fR
>>230
夜鷹おせん様
うちの地方では放送無かったです・・・。
てのり文庫!懐かしい響きです。

先日、乱歩先生の短編集『鏡地獄』(角川文庫)を買いました。
かなりおもしろそうです。

NHKのアガサ・クリスティー原作アニメの詳細です。
ttp://www.nhk.or.jp/koukai/kouhyou/kaityo/pdf/403_animation2.pdf
233禁断の名無しさん:04/03/13 22:43 ID:0mw7ZBLN
213に教えてもらったジョン・モーガン・ウィルスン『夜の片隅で』を入手。
しかしこの本、本屋で見かけたことなかった気がするがなあ。
原題『SIMPLE JUSTICE』。そして主人公の名前がベンジャミン・ジャスティス。
ジャスティスには「ジャック」という恋人がゐて、作者の献辞にも、
「私の人生のパートナーであるピエトロに」とある。カムアウトしてるのね。

しかし読む本の予定が詰まっているし、最近『石川淳選集』に
浮気したりしてるので、読むのは先になりそうな。
234禁断の名無しさん:04/03/13 22:51 ID:0mw7ZBLN
NHKというと、大昔に、乱歩の二十面相ものだとか、
ディック・フランシスの『興奮』『度胸』とかをラジオドラマにして
ゐた。あれは面白かった。
235禁断の名無しさん:04/03/13 23:25 ID:UQXrXP3n
『鏡は横にひび割れて』映画化されたよね。
236白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/14 00:15 ID:io2Y5YGc
>>235
タイトルが最悪ですよね・・・・・『クリスタル殺人事件』。
237禁断の名無しさん:04/03/14 01:39 ID:iNlnoDVy
≫236
そう思う!!
そのままのタイトルの方が良かったですよね。
クリスティー作品の映画化で良かったのは「検察側の証人」ぐらいですかね。
238白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/14 01:53 ID:R/qGW1s9
>>237
『ドーバー海峡殺人事件』よりかは
マシかも知れませんね。
239禁断の名無しさん:04/03/15 22:57 ID:lEbpHl1k
ハヤカワの例のクリスティー文庫、「ねずみとり」や「検察側の証人」は
小説版、戯曲版ともに入っているのに、「そして誰もいなくなった」は
小説のみで戯曲は未収録。トホホ…と思っていたら、新水社といふ
ところから、福田逸訳の戯曲版「そして誰もいなくなった」がでている
らしい。最近あれもこれも買い込んでいるので金がないが、読みたい。
ただし福田逸といふのは恆存の息子で、自分の名前を、機種依存文字を
使ってまでweb上に旧字で表記する人だから、本文、旧字旧カナかも。
ま、オレは旧字旧カナでも別にかまわんけど。
240禁断の名無しさん:04/03/16 06:59 ID:QZNmNBb+
age
241夜鷹 おせん:04/03/16 12:55 ID:J8sBEcr9
>>220 白衣の鬼さま
海外の倒叙推理・・・
オースチン・フリーマンの「ソーンダイク博士の事件簿」を忘れてはいけませんわ。
それにロイ・ヴィカーズの「迷宮課事件簿」も。
コロンボ・シリーズも倒叙ですわよ。


書き込みついでに話題提供ではないですけど古い作品からお薦めを。
みなさん、フレデリック・ブラウンはお読みになったことありますかしら?
その多くは創元推理文庫から出てますの。
まずは「復讐の女神」「真っ白な嘘」の両短編集をご一読あれ。
気に入っていただけたら、エド・ハンターのシリーズあたりを。
242禁断の名無しさん:04/03/16 18:45 ID:jlUm1Hot
すまぬ。ミステリにあらず。

岩崎書店というところからかつてSFこども図書館というシリーズが出ていて、
うちの小学校の図書館では、ポプラ社の少年探偵(乱歩)およびルパンものと
肩を並べて人気のあるシリーズであった(と思うが、違ったかな)。

そのなかで印象が強烈であったのが『次元パトロール』と『超人の島』で、
とくに『超人の島』の方は、長じて後、どうしても再び読みたくなって、
取り寄せたほどである。原作はステープルドン、のちに調べると、
これの原作は『オッド・ジョン』という大人向けのSFで、創元推理文庫でも
出ていたらしい。

『超人の島』は、超能力をもつエスパーたちが、人間に追いつめられ
殲滅される話で、筒井康隆の『七瀬ふたたび』を連想させる。
自分たちと毛色の違ふ他者に対する不寛容。病いの根は深い。
243禁断の名無しさん:04/03/16 18:47 ID:jlUm1Hot
>>241
読んでみようかしら、『真っ白な嘘』。ただし『夜の片隅で』のあとで。
244禁断の名無しさん:04/03/16 18:54 ID:jlUm1Hot
あらごめん遊ばせ。書き忘れたわ。
創元は「フレドリック・ブラウン」と表記しているようですわ。
245禁断の名無しさん:04/03/16 23:33 ID:0T+a7Lzj
あらまたすいません。『オッド・ジョン』は創元ではなくて
ハヤカワSF文庫だったそうな。この文庫版も、読みたいなあ。
246夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/03/17 17:46 ID:zpZ/+ocS
>>244さま
ありがとう。お薦めしておいて表記ミスしてはいけないわよね。
ついでに書かせていただくなら、「真っ白な嘘」も「まっ白な嘘」が正しいの。
>>243さま
この本はゲイとは関係ありませんので念の為・・・

「オッド・ジョン」
ブックオフあたりをこまめに探されたり、
デパートなどでの古本市ではまだ見かけますわ。
「シリウス」の方は復刊されたようね。
あたしも岩崎書店の子供向け新書を探してますわ。
特にシリーズは違うのですけど、トム・ゴドウィンの「宇宙の漂流者」を。
ブックオフに行った時には真っ先に子供向けの棚へ向かってますもの。
247禁断の名無しさん:04/03/17 22:36 ID:U+91USJE
>>246さま
むろんごぞんじでしょうが、243さま=244さま、ですわね。
248白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/18 01:13 ID:b7H54dQH
>>241
おせん様、いつもありがとうございます。
そう言えば、
パット・マガーの「四人の女」「探偵を捜せ!」も倒叙ですよね。


それと、誰かがおせん様のHNを勝手に使ってるような・・・。

523 :夜鷹 おせん ◆dcOJtEfTtQ :04/03/17 00:25 ID:xTed72AQ
首を吊ったの?電車に跳ねられて肉が飛んだの?どっちよ?
249夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/03/18 09:42 ID:ofyNPj1g
>>247さま
うふふ、気付かなかったわよ。だめぽね。

>>248 白衣の鬼さま
なにやら某スレには増殖してるらしいのよ。
でもあたしのトリップには名前が入ってますのよ。

昨日からズブロの「黄昏のハイスクール」を読み始めたわ。
中々いい出だしよ。読みやすくて、文章も面白いわ。
250禁断の名無しさん:04/03/19 17:25 ID:Xe3LJiVb
>>248
いや、『四人の女』は…。と続けたいけど、あの小説の場合、倒叙か
倒叙でないかっていう話をすること自体がネタばらしなので以下略。

オレは冒頭の死体の記述で、「ははあ、これはこういうことかな」と
勘づいたけど。っていうか、ふつう、分かる。分かってても、読んだ。
で、面白かった。
251禁断の名無しさん:04/03/19 20:02 ID:mnGyIXi6
イギリスのミステリ作家ジャネット・ニールは音楽好きであるらしく、
作中にしばしば音楽ネタが織り込まれる。
最初に邦訳されたのが『天使の一撃』で、これには『メサイア』が出てくる。

『天使の一撃』ではヒロインの弟がクラシックからポップスまでこなす
プロのシンガーで(日本でいうと、米良くん…いや錦織みたいなものか。
テナーだし)、その彼が小説のわりとはじめのほうで『メサイア』の
ソロを歌う。そしてその演奏のあまりの素晴らしさに、
姉は袖をぬらすのである。

あれは多分、ホグウッド盤だな。ニールはホグウッド盤を
当時愛聴していて、ポール・エリオットのテナーソロを
念頭におきつつ、あそこの件りを書いたに違いない。
『メサイア』歌いのテナーはあまたいるが、エリオットほどの
メロウボイスはまたとない。ただし、声の美しさ、英語の
ディクションの端正さとひきかえのようにして、
テクニックにおいてやや聞き劣りするのがエリオットの弱点なのだが…。
252禁断の名無しさん:04/03/21 00:09 ID:XJn5IiiP
丸谷才一が、小説家にはエピソードを作り出す能力と、そのエピソードをつなげて
話を展開する能力と、両方要るんだ、とかいう話をどっかでしてたような気がするが、
ディック・フランシスを読んでると、この作家にはまさにそのどっちの能力も
みごとに備わってた、という気がする。イギリスならではのハードボイルドを、
フランシスはその初期作品からみごとに打立てたわけだけれど、この人の作品が
いつも安定した面白さを保っているのは、つまり、小説づくりの基本的なツボを
しっかりおさえているからなのだ。
253禁断の名無しさん:04/03/21 11:24 ID:+2Tgvd3G
気がする、気がする、っていやですわねえ252。どうもわたくしの場合、いきなり書くと
同じことばを繰り返しがちで、ダメですわ。

実は、『名探偵ポワロ』のDVDを、Boxで二箱、買っていたりなんかいたします。
(ということはつまり全巻ではございません。)「ポアロ」ではなくて「ポワロ」である
ところなんかが、微妙に嬉しかったりいたすんでございます。
さて、おうおうにして、原作では魅力的な男性として描かれております人物が、
あまりぱっとしない風采の俳優によって演じられる例が多うございますのね。
なんだかちょっと、トホホ、でございます。さすがに、トラッドの王道、みたいな
ファッションには、「ほほう」と感心いたしますけれど。
いえ、もちろんポワロのファッションのことではございません、為念。
254禁断の名無しさん:04/03/23 20:39 ID:HZ6MgWyP
うーむ、最近、ヲネエで書くと肩がこって遺憾。いや、いかん。

ゲイはばあちゃん子が多いという説がある。
たとえばオレがそう。で、考えた。
おばあちゃん子→ミス・マープルが好き→クリスティが好き→ミステリが好き。
少なくともオレの場合はこんな感じだったような気がする。
255禁断の名無しさん:04/03/24 22:55 ID:XayKqBYs
ジョーン・ヒクソンのマープルは見たことがない。あのおばあちゃんは
(写真を見ただけだが、)オレのマープル像からはだいぶズレているのである。
しかし、ヒクソン版の『鏡は横にひび割れて』では、マリーナを
クレア・ブルームがやってるそうで、そのブルームは見てみたい。
(マリーナって、だからつまり、リズ・テーラーの役ね。)
256禁断の名無しさん:04/03/24 23:02 ID:XayKqBYs
あ、いや、自分でビデオを借りるとか買うとか、そういうふうに能動的に
見たことはないけど、深夜テレビで見たことはあるかも。というのは、
マープルの吹き替えの山岡久乃の声に聞き覚えがあるような気がしてきた。
しかし、どっちにしてもジョーン・ヒクソンのマープルは
可愛げがたりないと思う。ヘレン・ヘイズのマープルを見た記憶が
あるのだが、ふっくらしたかわいらしいばあちゃんであった。
257夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/03/25 08:55 ID:eDJ1Ok5O
そうね、どちらが可愛いかと言われれば、ヘイズさんの方ね。
でもジョーン・ヒクスンさんのも好きよ。
この方のシリーズはテレビ東京でまとめて放送した記憶があるわ。
クレア・ブルームさんもそうですが、ゲストスターが結構昔懐かしい人が多くて
その点でも楽しめたわね。
テレビ東京は、おしどり探偵の方も放送してたんじゃなかったかすぃら?
アンジェラ・ランズベリーさんも可愛いのですが、
「ナイル」でのマダム・オッタボーンの役の印象が強くて、
ちょっと戸惑ったわね。
昔のマーガレット・ラザフォードさんのになると、
もう可愛いとかではなくて、近所のおばさんという感じね(w
258禁断の名無しさん:04/03/26 23:17 ID:LdEATZIg
『夏樹静子のゴールデン・ダズン』というのをふと買って帰って、
ひとつふたつ読む。この人は九州が舞台になるミステリを書いていたので
大昔に読んだことがあったのである。たしかに悪くないのだが、
オレのミステリごころのほうが、もう完全に海外ものにシフトしているのに
あらためて気づかされる。つまり、日本人が日本で殺したり殺されたりする
話には、もうあんまり萌えないのである。いまのオレにとって、
海外ミステリというのは、日常生活から完全に遊離させてくれる
おとぎ話として作用しているらしい。
259白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/26 23:55 ID:uS/4WxGC
>>258
国内モノに飽きがきてても、
横溝先生の怨念・復讐モノや乱歩先生のエロ・グロモノだったら、
我々の日常生活からは完全にブッ飛んでますので、
楽しめると思います。


260禁断の名無しさん:04/03/27 00:36 ID:Pe3XyTtP
>>259
いやだから、「おとぎ話」だってば。それに横溝って、文章へたくそぢゃない?
いや、ま、昔はそんなことわからなかったし、そういう「エロ・グロモノ」が
楽しい年ごろだったから、読んだけどさ。いまはゴダードとかフランシスとか
みたく、小説として楽しめるのが好きなの。
261禁断の名無しさん:04/03/27 00:44 ID:Pe3XyTtP
でも乱歩はどういう年ごろにどういう受け入れ方をしたかによって
かなりイメージが違ふよね。
ポプラ社文化圏で「少年探偵」を読んだだけの人もいるし、
テレビの「天知茂さん」で楽しんだ人もいるし、
一時のリバイバルブームのおかげで、時代を先取りした作家として
認識してる人もいるしね。
そういう何段がまえにもなってるあたりが、いかにも乱歩らしい。
262夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/03/30 13:05 ID:eWVCkejA
あたしの場合、「おとぎ話」と言うのとはちょっと違うけど、
多分同じニュアンスの事だと思うわ。
その「世界」に連れて行ってくれる作品が好きね。
だからどうしても海外の作品が多くなるの。
現代日本を舞台にして独特の世界を作られても
うそだぁ〜 って言いたくなってしまいますもの。

きちんとその「世界」を作り込んでおいてくれないとダメね。
カーやクリスティが好きなのは多分それが出来てるからだと思うわ。
カーの世界が作り過ぎという批判や、
クリスティの世界が箱庭のようだとかの批判を聞くけど、
あたしにとっては、むしろそこがミステリをより楽しくさせてくれてる。
でも日本のも、白衣の鬼さまが仰られる横溝とか乱歩になると、
もうすでに独特の世界を構築してあると思うので好きよ。
そうね、歴史の謎とかの方が日本のミステリという感じなのかしらね。
263白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/03/31 01:55 ID:xp1H1GYv
>>262
俺は、乱歩先生や横溝先生の作品の中に広がる
独特の「世界観」が好きです。

特に横溝先生の描く、
閉鎖的な村社会、そこを牛耳る旧家、二つの旧家の対立、本家と分家の確執、
華麗なる資産家一族、骨肉の遺産争い、旧弊な因習、封建的なしきたり、
過去の因縁、血生臭い伝説、呪い、祟り、怪奇と幻想・・・
同じ日本の話であっても、
怪しくも美しい古典的な日本の姿は、
俺たちを日常から遠くかけ離れた異世界へといざなってくれるのです。

また、小学生の頃夢中にさせてくれた乱歩ワールドは、
俺にとってはいつまでも「おとぎ話」なんですよね。
264禁断の名無しさん:04/04/05 21:37 ID:dLyJxvbZ
欧米モノで、主人公が問題を抱えた私立探偵(とか新聞記者)で、
適当に社会問題をからませてあって…
というようなありがちなミステリが好きです。
正直言ってミステリとしては今一歩の作品が多いけど、風俗を描いた小説
として楽しめる。現実離れはしていないんだけど、外国に住んだことの
ない自分にとっては半分はファンタジーの世界という微妙なバランス。
265禁断の名無しさん:04/04/08 23:15 ID:2MN6+b+k
あげあげ
266禁断の名無しさん:04/04/08 23:20 ID:UtQ/pSCv
密室不動産見てる人いないかしら?
私、あれを見てから久しぶりに本格推理小説読みたくなったわ。
267バヤゼット:04/04/09 00:16 ID:3CZIszSN
クリスティに出てくるバグダッドは、魅惑の東方都市、という
感じなのにねえ…。
268ぶぶ ◆ielOWatir6 :04/04/10 14:15 ID:WAVf8Evm
連城三紀彦はあまり読んでる人いないのかしら?
269夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/04/16 11:50 ID:GMzfEIjH
>>268
連城さんのは「戻り川心中」しか読んだことがないわ。

ここでゲイ・ミステリの分野を教えてもらったようなもの。
感謝、感謝。少し感想を書かせてもらうわね。
●「このささやかな眠り」 マイケル・ナーヴァ
●「黄昏のハイスクール」 マーク・リチャード・ズブロ
●「おかしな奴が多すぎる」 トニー・フェンリー(♀)
一番ミステリとして評価できるのは「おかしな〜」ね。
ミステリとしては少し弱いけど作品として読み応えがあるのは「黄昏」ね。
ナーヴァのはミステリとしてはまだまだね。
でも主人公のゲイとしての内面が一番描かれていたのはこれだわ。
「おかしな〜」はちょっと下品なの。
女性が書いてるからか?同性愛をユーモラスに描いてたわ。
なんせ主人公は、年寄りでも少年でも女性でも抱いちゃうんだもの。
「黄昏」は主人公カップルの間柄とか、殺人事件との絡み、
登場人物たちの描き方がとてもバランスが良いと思うわ。
最後なんてちょっと泣きそうになったもの。心にくいわね。
ナーヴァのは、シリーズを通して主人公リオスの内面の成長を
見届けていく面白さのある本かもしれないわね。
270禁断の名無しさん:04/04/16 21:48 ID:PZbG68wt
ま、いろんな評価があって、オレは別にかまわんよ。
271禁断の名無しさん:04/04/19 23:40 ID:aCLCPToU
天藤真はあまり読んでる人いないのかしら?
272白衣の鬼 ◆DrFddQovik :04/04/21 10:24 ID:fiSvdoA1
最近ハヤカワ文庫から復刊した
「疑惑の影」「騎士の盃」「眠れるスフィンクス」の中で、
どれがおすすめですか?
273夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/04/21 11:01 ID:BtClQ+5x
「疑惑の影」です
274禁断の名無しさん:04/04/21 12:35 ID:/2q/tHQv
マーガレット・ミラーやヴァーバラ・ヴァイン(レンデルも)は皆様的にどうなのでしょうか?
(突然すみません。素敵なスレなものでついウズウズしてしまいました。)
自分的には「狙った獣」がバイブル級なのですが。。。
275禁断の名無しさん:04/04/21 12:35 ID:EBW+kby7
>>271 「大誘拐」は最高だったし、「遠きに目ありて」は泣いたわ。国内短編でマイベストの一つよ。あと何冊かも非常に楽しんだわ
>>272 ぜんぶ買っときなさい
276夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg :04/04/21 12:53 ID:Zz4qquTA
>>274
マーガレット・ミラーさんは好きです。
「狙った獣」「鉄の門」「殺す風」「まるで天使のように」 etc.
最後のなんて女性が書いたものとは思えないほど、
男性的なハードボイルドですよね。
ご主人だったロス・マクドナルド氏の影響も大きかったと想像します。

ルース・レンデルはあまり読みません。
以前、この方がクリスティを批判なさっている文章を読んでから
この方の作品への見方が変わってしまいました。
こういう偏り方はいけないことなんでしょうが・・・
それでも3作くらいは読みましたよ。

女性ではメアリ・ヒギンズ・クラークの初期作品も好きです。
アームストロング、マクラウド、マクロイ、ブランド、フェラーズあたりも。
277禁断の名無しさん:04/04/21 12:57 ID:4QI0YSLY
278禁断の名無しさん:04/04/21 13:08 ID:/2q/tHQv
ご返答くだすってうれしいです(274です)
ミラーさんは「鉄の門」以外全部読みましたが、
どれもラストまで読めない展開で
読書体験を根本から覆された作家さんでした。
(確かに女流のくくりをもとっぱらってくださったようにも思いました)
「明日たずねてくるがいい」とか 初期のが特に好きです。
(このタイトルのつっけんどんさがまたいいです)
ちょっと前にダンナ様にも目覚めまして
「ウィチャリー家の女」を読了しましたが
探偵リュウ・アーチャーのさばさばした感じとか
とてつもないご夫婦だったんだなぁー
と 再び感服しました。
279禁断の名無しさん:04/04/21 13:26 ID:/2q/tHQv
>この方がクリスティを批判なさっている文章
それは存じ上げませんでした。
でもお気持ちはわかります。
やっぱり同国同業者の一人者に対する継承者?
的相克でもあるのでしょうか。。
なんともハイレベルな・・・
(レンデル、というかヴァインなのですが
文学的要素のあるものを面白がってました。
ウェクスフォード?警部シリーズものでなしに)

ご紹介の女流作家さん ぜひ参考にさせていただきます。
(お恥ずかしながらどなたも存じ上げないのです)
カトリーヌ・アルレーのタイトルを見ていると
とても魅かれるのですが こちらはいかに?

>「黄昏のハイスクール」
恋人がスター野球選手というのに驚きでした。
ミステリではないですが「二遊間の恋」より
自然な感じがして好感もてました。
280夜鷹 おせん ◆EXOSENAITg
>>279 名無しさま
亀で申し訳でございません。
アルレーはそれほど読み込んでいないのです。
5冊程度ですが、今のところハズレは無かったと記憶しております。
ページ数が少なめで、映画向き、ドラマ向きだと思いました。
実際、映画化もドラマ化もされてますしね。
女性だからか、女性に対して辛い運命を与えているようにも感じました。

>「黄昏のハイスクール」
ワールドシリーズにも出たほどの選手なのに、まったく気づかない人がいたりと、
意外にメジャーリーガーでもアメリカ人なら誰でもが知っているというわけ
ではないんですね(w

ジョゼ・ジョバンニさんがお亡くなりになりましたね。
男たちがとても男臭いフィルム・ノワールの数々で楽しませてもらいました。
ご冥福をお祈りします。