>>104 あれ、NHK教育の「おとぎの部屋」で見たときは怖い話〜と思ったけど、
萩尾タンのを読んだら何か心にあたたかいモノが残った。
ちなみに「おとぎの部屋」では「パンをふんだ少女」というタイトルだった。
テーマ曲が「パンをふんだ少女〜♪パンをふんだ少女〜♪」て野太い男の声
で怖かった。
↑訂正。「パンをふんだ少女」ではなく「パンをふんだむすめ」でした。
107 :
naraku:04/01/31 21:27 ID:OyitP7wV
「バンパイア」
封印を解かれたような
その朝の蒼天でした
生きのびた木々にはすべて
水滴がちりばめられて
それはこの奇跡の朝が
ちりばめた宝石でした
封印を解かれたような
湖はさざなみでした
殺そうとこころに決めて
連れ込んだ草むらのかげ
その肩を抱き寄せながら
首筋に口づけをする
湖のほとりに咲いた
花よりも白いむすめ
噛みしめた髪の毛はまだ
あたらしい髪の毛でした
それはこの避暑地に咲いた
恋よりも白い詩情
封印を解かれたような
蒼天と森と湖
草むらのかげには今も
腐らないむすめのむくろ
魅入られたミイラのように
髪の毛を噛みしめている
「トーマ」を連載時に読んでいたんだけど、あの衝撃はほんと、忘れられない。
あれって、自己犠牲がテーマなのかしら・・・
それとも無償の愛?
sage
111 :
naraku:04/02/06 00:01 ID:gdYnsZVQ
先日同居人が「トーマの心臓」の2巻と3巻を図書館で借りてきて、
ふたりで一緒に読み返した。
はじめて読んだ時と同じように感動したよ。
あの話の一番怖いところは、
やっぱ一度死んだ人間が生きている人間に乗り移って思いを遂げようとする、
と言うところだと思うけど・・・どうかな?
112 :
禁断の名無しさん:04/02/10 02:24 ID:98dzJaRQ
113 :
禁断の名無しさん:04/02/10 02:50 ID:wiVR4LJ5
11人いる!
だっけか、出会いの作品。
好きな人のためには男辞めるってのが、うふふ。
114 :
禁断の名無しさん:04/02/11 03:46 ID:sA/3Sapa
「11人いる!」は、予告では「11人いる?」と疑問形になってたんだよね。
何で感嘆形になったんだろう…?それはともかくあれも面白かったね。
フロルって、今思うと男になりたがっていたオカマだったんだね。(^^)
115 :
禁断の名無しさん:04/02/11 07:24 ID:l8l/MLcO
11人いる!といえば、ドラえもんの中でのび太の行く本屋の広告に「30人もいる!」
ってのが出てたのが妙におもしろかった。トーマの心臓は「トルマの心臓」だったし。
藤子さんと萩尾さんって仲よかったのかな?2人ともSF好きだし。
116 :
禁断の名無しさん:04/02/15 00:51 ID:XmYc6iar
藤子さんて我孫子先生のほうだっけ?
そういう分け方はしてなかったんじゃない?
藤子不二雄Aが我孫子氏で藤子不二雄Fが藤本氏よ。
118 :
禁断の名無しさん:04/02/18 04:29 ID:OvlJSxN6
ドラえもん描いていたのは藤本さんの方
笑うせぇるすまんとかUBとかまんが道はAよね。
Aの方がアダルトな雰囲気が漂ってるわ。
私はFの方をよく読むわね。魔美とか。
だんだん萩尾タソの話題からずれてきてるわ・・・。
120 :
禁断の名無しさん:04/02/22 17:31 ID:7W6igJkM
>>115 「30人もいる!」ワロタ。
好みのおじさんが30人もいたら嬉しいな。くそレスですまん。
フロルかわいーよねー
続編の「東の地平 西の永遠」のフォースもかこいー
122 :
禁断の名無しさん:04/02/26 19:09 ID:DX1nAv+w
123 :
禁断の名無しさん:04/03/05 00:06 ID:BpnAQYBB
フォース、おっちんじまったのが残念だ。
何十年も付き合っている家族や友人がいない生活って、
ちょっとバンパネラっぽいのよね。
浮草のように放浪してて、「みんな、私のことなんか忘れ去れてしまうんだろうな」
と思うと、恐怖に近い寂寞感が襲ってくる。無駄に長生きしているというか、
あらゆる記憶がはるか彼方というか。
まー、ブサイクのヒネクレ者が「バンパネラ」とか言ってる時点で笑止千万
なんだけどさ。
125 :
禁断の名無しさん:04/03/10 21:21 ID:AYMIPrZn
>>109 聖職者も人の子ってことよ。
誰の心の中にも悪への憧れと自己嫌悪感が同居しているの。
ユーリは最後の最後に牧師になることで
自分のそういう部分を許せたんだと思う。
126 :
禁断の名無しさん:04/03/10 21:38 ID:P5yxfA+D
トオマのハアトは、はじめは人気が最低クラスで、打ち切りを何度も宣告されたんだってね。
前にエッセイで読んだ。
初期では、雪の子や塔のある家、あとアイススケートやる子供たちの話が好き。
70年代の雰囲気がなんとなく伝わる。
雪の子に登場する「僕はナルシス。君は?」「……エコー。」の意味がいまだにわかんない。
誰か分かりますか。
127 :
禁断の名無しさん:04/03/10 22:53 ID:+DL8DLvx
萩尾望都・・・本名なんだってね。
初めて読んだのはコミック文庫「百億の昼と千億の夜」(原作・光瀬龍)少年チャンピオンで連載。
壮大なストーリーで、どうも萩尾女史が原作に惚れ込んで漫画化したらしい。
原作買ったけど読んでないw。これが彼女のSFの原点になったと思う。
SFといえば「銀の三角」(?)も好き。
でポーの一族。
時代が前後しまくって最初通して読んだとき混乱したけど、繰り返して読むウチにどんどんおもしろくなった。
みなさんに質問。メリーベルの性格がころころ変わるよね。
ひどく幼いと思ったら、急に大人びたり。しかも時代を溯った方が大人びてるときがある。
バンパイアとなったエドガーに初めてあったときは15歳くらいに感じたが、
裏庭で遊んでて近所の少年との交流の場面(既にバンパイア化)では10歳くらいに感じた。
128 :
禁断の名無しさん:04/03/11 00:48 ID:nZaM8lwi
>>127の質問が何なのか分からないあたしは初心者でつか?
129 :
127:04/03/11 01:00 ID:qXwUN+aV
>>128 ごめんね。質問になってないと反省しましたわ。
お聞きしたかったのは「メリーベルの精神年齢が時が経つにつれ、低くなってきてると思うんだけどどうよ?」ってこと。
普通はババアのようになっててもおかしくないような気がする。
メリーベルの腹違いの兄弟と一緒に歌ってた唄を
その子孫と歌ってたときもなぜか幼くなってたわ。
「♪沈丁花、沈丁花、髪に絡みつく」
130 :
禁断の名無しさん:04/03/11 01:13 ID:qXwUN+aV
↑金鳳花だったかな?
131 :
禁断の名無しさん:04/03/11 01:51 ID:MBHmfCew
>>126 ナルシスとエコーはギリシア神話中のキャラクター。
エコーというニンフ(妖精・♀)はおしゃべりがすぎて
ある女神の怒りを買い、人の言ったことをおうむ返し
することしかできなくされてしまった(エコー=こだま)。
そんなエコーはかの美少年ナルシスに恋をする。
そしてついにお近づきのチャンスを得るのだが自分の
言ったことを真似してばかりのエコーにナルシスは
腹を立てて行ってしまう。エコーは恋に破れてしまう。
そんな感じ。
132 :
禁断の名無しさん:04/03/11 12:55 ID:nZaM8lwi
>>129 連載が進むにつれ漫画のキャラクターがどんどん変化していくのは、
どの漫画家にもありがちなんじゃないかしら?
顔やスタイルが変わるのなんてほぼ当たり前だもんね。
133 :
禁断の名無しさん:04/03/11 22:46 ID:7MIi22sc
>>131 意味がある言葉だったんだ。
勉強になりました。ありがとう。
134 :
禁断の名無しさん:04/03/11 23:09 ID:VpPlYKoQ
この作品で少女マンガ読むようになったのよね。愛蔵版が最初の出会い。銀の髪の少女からスタートするのよね。私はグレン・スミスが好き。
135 :
禁断の名無しさん:04/03/11 23:25 ID:7MIi22sc
銀の髪やスミスの日記の造詣の深さは、どう見ても子供向けじゃない。
ポオツネル男爵やトニーって年いくつぐらいだろうね。
そしてシーラより目立たないバイク。
子どもの頃に読んだグレン・スミスを歳取ってから読むと、ずーんと来る。
しかし、40そこそこで老人扱いすんな・・・
137 :
禁断の名無しさん:04/03/12 23:36 ID:ck8rfVxO
この作品に出会うまでは少しマンガってばかにしてた。でも目から鱗!マンガも文学や映画になんら劣ることのない表現形式なんだって!特にこの作品はマンガで表現されたことで大成功してると思う。
あたしの場合、これ読んでから萩尾さん以外の少女漫画がつまらなく思えてきたわ。
これに比べると「風と木の詩」とかなんとも陳腐だし、ベルばらは芋臭い。
「ガラスの仮面」は単なるスポ根漫画に思えてきたのよ。
文学は大衆文学と純文学がはっきり分かれてるし、映画なら芸術映画と娯楽映画って
すごい分かれてると思うけど、漫画ってそういう区別あまりないものね。(それがいいところでもあるが)
139 :
禁断の名無しさん:04/03/13 10:22 ID:ceNNxCj2
萩尾作品はその後もっと完成されていくわけですが、ポーは本当に才能がペンを走らせているって感じで才能が収まりきってないのよね作品に。でもそれがいいのよね贅沢で。
140 :
禁断の名無しさん:04/03/18 14:42 ID:vJ6bxsXl
エドガーになりたい。
美しく、気高く、最も濃いポーの血を分け与えられたエドガー。
年をとらず生き続け、最期は何も残さずチリとなる。
最高に理想的、憧れちゃう。
「ポーの一族」はどれも好きだけど、『エヴァンスの遺言』がいいかな…
いつもは冷静なエドガーだけど、記憶を失って、彼の本当の姿が見られた。
内容もイイけど、この頃の絵が好き。
ところで、マチアスに噛まれたキリアン・ブルンスウィッグの子孫はどうなっちゃうの?
続編は描かないらしいけど、やっぱ、気になっちゃう。
141 :
禁断の名無しさん:04/03/19 05:45 ID:pqSbutTF
スレ違いだったらすまん
藤原薫「おまえが世界を壊したいなら」読んだ人いる?
あれも吸血鬼ネタなんだけど
「ポーの一族」以上の名作だと思うよ
143 :
禁断の名無しさん:04/03/19 09:29 ID:opaAVZ++
>>142 それ見ただけじゃなんともいえないけど、ポーのような文学性はあるのかしらね。
144 :
禁断の名無しさん:04/03/21 01:05 ID:gncZv8UQ
「おまえが世界を壊したいなら」 って言葉聞いたことあるわ。
元ネタなんだっけ。
>>126>>131 付け足すとナルシスにこっぴどく振られたエコーはショックを受けて
洞窟の中に篭ってしまう。やつれはてて身体は無くなりこだまだけになる。
それから時が経ち、ある時ナルシスが水面を覗き込むととても美しい人物がいて
(自分自身)恋に落ちる。これが有名なナルシストの語源になったナルシスの話。
近寄ると水面がざわめいて姿が消え、驚いて離れると美しい顔でこちらを見てる。
何故君は近寄ってくれないんだと水面から離れられ無いまま衰弱してく。
ナルシスは高慢な美形で言い寄って来るものを振り続けてたので
恋に苦しむ様はいい気味と思われていたが、エコーだけは「愛してる」と囁く
ナルシスに「愛してる」と(こだまを)返してずっとそばにいた。
そのまま衰弱死したナルシスは水仙の花になった。
146 :
禁断の名無しさん:04/03/22 05:04 ID:kfeZ1S1B
まことちゃん読んでたら、少女漫画家にサインをもらいに行く話の
ところでモロに萩尾望都を使ってて笑ったわ。
結構過激な内容だったけど、了承を取ったのかしら?それとも単に
仲が悪いのかしら?
147 :
禁断の名無しさん:04/03/24 11:14 ID:y2ZXr2EY
う〜ん、あんまし2人とも接点ないような気がするけど・・・
このスレまだあったんだ…
少女漫画スレに合流させたら?
小学館繋がり?
小学館漫画賞、受賞パーティとかあったわよね。
150 :
禁断の名無しさん:04/03/27 09:11 ID:L/TCfFJu
バルハラ異界読んだ人いる?
151 :
禁断の名無しさん:04/04/03 17:05 ID:1CBGuICC
読んでるよ。
「残酷な神〜」終了後はしばらく休筆って噂だったけど、
わりとすぐはじまったね。
2巻はもう出たのかな?
152 :
禁断の名無しさん:04/04/04 12:47 ID:X+UsqU38
90年代以降はわけわかんない話が多いから好きじゃないわ。
153 :
禁断の名無しさん:04/04/04 14:17 ID:atfTDiVw
銀の三角よかったなぁ。
もう読んでいて、クラクラするぐらいだった。
154 :
禁断の名無しさん:
>>115 のび太が自分でマンガ雑誌を作ろうとした回で萩尾さんの名前出てましたね。
ジャイ子=クリスチーネ剛田の作品名は実在の少女マンガのパロディでした。
「日出処は天気」=山岸凉子『日出処の天子』
「アンコロモチ・ストーリーズ」=竹宮惠子『アンドロメダ・ストーリーズ』
「ショコラでトレビアン」なんてのもありましたが元ネタがわかりません。
他に何か萩尾さんをパクったような奴とかってありました?