歴代FE主人公が兄弟だったら 21章

このエントリーをはてなブックマークに追加
725花火大会〜夜空に舞う天↑空↓110:2009/11/13(金) 22:40:41 ID:t9d3jnRV
ユンヌ「え・・・・・・・?」
マルス「話は最後まで聞いてくれ。
    誰がメダリオンに封印すると言ったんだい?
    ・・・・・・君をこれから、僕達の家に1ヶ月封印する。
    サナキ社長に結界を張ってもらってね。
    まあ外出禁止兼、力を封印って所さ。
    ・・・・・・・僕達にとっては迷惑な話だけど、
    “家族”が迷惑をかけたんだから連帯責任で仕方なくって所さ」
やれやれ・・・・・といった様子で肩をすくめながら、そう締めくくる

エリンシア(ふふふ・・・・・・・)
ミカヤ(強がっちゃって・・・・・・・・)
リーフ(ツンデレ乙)

ユンヌ「なんで・・・・・・なんでそんな急に、そんな・・・・・・・・う・・・・・うぇ・・・・・・・」
マルス「おやおや、まだ泣き足りないんですか?
    泣き虫女神(笑」
ユンヌ「う・・・・・・この・・・・・・この、腹黒っ!!」
マルス「ちょ、痛い痛い、あっマジでイタイタタタタ」
顔を赤くしながら、ぽかぽかとマルスに殴りかかるユンヌ
それは、傍から見れば妹が兄に八つ当たりしているような、そんな微笑ましい光景であった
726花火大会〜夜空に舞う天↑空↓111:2009/11/13(金) 22:42:45 ID:t9d3jnRV
ちょうどその時

ヒューーーッ・・・・・・
ドーン

エリンシア「あら・・・・・・・」
エイリーク「花火の方が始まったみたいですね」

ロイ「そういえば本来はこれがメインなんだよね・・・・・・」
エフラム「色々あったせいですっかり忘れていたな」

ヒューーーッ・・・・・・
ドンドンドーン
セリス「わぁ!!綺麗だなぁー」
セリカ「ええ、本当に綺麗ね・・・・・・」
アルム「いや、君の美しさに比べたら、あんなものただの火花さ」
セリカ「アルム・・・・・・」
アルム「セリカ・・・・・・」
シグルド「おやおや、まだ呪いが効いてるのかなぁ〜?
     正気にもどしてあげるとしようか」つ ティルファング
2人「チッ」
727花火大会〜夜空に舞う天↑空↓112:2009/11/13(金) 22:45:04 ID:t9d3jnRV
リーフ(今回はナンナ達が途中からいやに大人しかったなぁ・・・・・・
    何かあったのかな・・・・・・・)
ナンナ「リーフ様!」
リーフ「あ、ナンナ・・・・・それにミランダ達も。
    よかった・・・・・・・」
ミランダ「???よかったって何が・・・・・・?」
リーフ「いや、いやに今回途中から何もしてこないから・・・・・・
    何かに巻き込まれてるんじゃないかって心配してたんだ」
サラ「リーフ・・・・・・・」
ティニー「リーフ様・・・・・・お優しいですね・・・・・・//////」
ミランダ「ふ、ふん!!あんたに心配されるほど私は弱くないわよ!!」
     (し、心配してくれたんだ・・・・・/////」
今回はその優しさに免じてということなのか、罰ゲームを回避したリーフ
ちなみに執行される予定だった罰ゲームは、リーフが人間花火に(ry


ヒュー・・・・・・ドドドーン
ヒューーーー・・・・・・グシャッアッーータスケテエイリーク
ヒューッ・・・・・・ドーン
ヒューーーーーーーーーーーーーッ・・・・・・・・・・
ヒューーー・・・・・・・・・・ドーン

こうして、色々あった花火大会は、何とか無事に(?)終わった
その後、ユンヌは兄弟家に受け入れられ、後日ベニグオン社に正式に謝罪
1ヶ月の間、家に封印される事になった

後に“狂乱の宴”とどこかのライブのような名称で呼ばれるこの事件は、これにて幕を閉じたのだった
728助けて!名無しさん!:2009/11/13(金) 22:47:42 ID:t9d3jnRV
うおおおおお・・・・・・・・終わった・・・・・・・・・
3桁突入とかマジで長過ぎですね・・・・・・・・
ギャグなのシリアスなのかはっきりしろと(ry
でもまだ後日談がorz(近日公開予定

お目汚し失礼しました;
729助けて!名無しさん!:2009/11/13(金) 23:38:30 ID:dQQB2QvI
乙。とりあえず書ききれたことを祝おうよ。
730助けて!名無しさん!:2009/11/13(金) 23:50:19 ID:VduMWGh5
謙虚のつもりだとは思うが誘い受けだと思われてウザイと思われるからお勧めせんよその書き方。
ソースは俺。いや、俺じゃなくても何人かは体験してるだろうが。まぁとにかく乙です。
731助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 10:40:30 ID:vmGRmkgg
>>713-727
凄く…乙カレルです…
てかリーフの代わりにヒーニアスが人間花火されたのかwww
GJ!


トェェェェェイ<自分のネタもそれ以上長く続いてるがね
732助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 15:01:08 ID:uk/p9pP0
乙でした! GJ!!
ヒーニアス…幸があるといいな
…副長はちゃんと性別元に戻ったんだろうか…
733大乱闘FEブラザーズ 17章 後編 1/5:2009/11/14(土) 16:00:13 ID:ucOZ3dFk
前編は>>492-499ですたい
…出来れば今年中には完結させたい…


エイリーク「うぅ…(合計ダメージ78%、残り2機)」
魔王リオン「ククク…!(合計ダメージ20%、残り1機)」
エイリーク(『対戦相手の私はリオンを倒してはいけない』ですか…)
魔王リオン「ふんっ!『A、杖ポコ』」
エイリーク「きゃああぁぁ…(バシュゥーーーンッ!!!)」

ドロシー 「ああっ!エイリーク選手、遂に一機となってしまいました!」

ミカヤ  (紛れも無く魔王の嘘なのに…そう言えなくて…悔しい…!?)
セリス  「エイリーク姉さん頑張れー!」
マルス  (…そろそろ僕の番だけど、棄権しようかな…)

エイリーク(…で、でも何かの方法があるはず……うーん……)
魔王リオン「フフフッ…これで終わりか?」
エイリーク(……!!……そうでした、その手が…)
魔王リオン「ミィル!」
エイリーク(…竜の攻撃まで残り五秒程…ならば…)
魔王リオン「これで終わりだエイリークよ、『B溜め』ノスフェラートッ!!」
エイリーク「はぁ、はぁ、はぁ!」
(エイリークがリオンの連続攻撃を回避しつつ接近)
魔王リオン「!」
エイリーク「はっ!『R掴み』」
魔王リオン「うぬぅっ!」
ドロシー 「…エイリーク選手、リオン選手を掴みましたが、一体何を狙ってるのでしょうか…!」
???? 「…GYWOOOOOO!!」
ミカヤ  「こ、この声は…!?」
魔王リオン(くっ、エイリークに捕まれて逃げられん!)
エイリーク(…お互い歯を食いしばりましょう…)

Dゾンビ 「GYAWOOOOO!!?つ『腐敗のブレス』」

魔王リオン「ぐおおおお!!?(合計ダメージ78→128%、残り1機)」
エイリーク「くうううぅぅ!!?(合計ダメージ20%→70%、残り1機)」
734大乱闘FEブラザーズ 17章 後編 2/5:2009/11/14(土) 16:01:07 ID:ucOZ3dFk
アイク  「エイリーク…何ていう無茶をしてるんだ…!」
エフラム 「…色は白か」
セリカ  「ドラゴンゾンビの攻撃なら絶対に吹き飛ばないとはいっても、無茶だわ!!」
エリンシア「…エイリークちゃん…」
ヘクトル 「…何を言ってもはじまらねぇからよ…応援するか、黙って見守ろうぜ」
ヘクトル以外「……」

魔王リオン「…迂闊だった…確かにこれはエイリーク自身の攻撃ではないな…」
エイリーク(これで大ダメージを与えれました…でもこのままではトドメはさせません…)
魔王リオン(…通常攻撃はもう全て避けられると見ていい……ならば、)
エイリーク(あのアイテムさえくれば、)
二人   『『この勝負、勝てるッ!!』』

アステルテ「…!…そうか『あのアイテム』を望むか…良いだろう」

ドロシー 「さぁ、この熾烈な戦いももう少しで終了と言った感じでしょうか…!
      双方共に、何かを待っているかのように一歩も動きません!!
      とにかく、一体どちらが勝利するのでしょうかッ!!」

魔王リオン(…早く…)
エイリーク(…早く来て下さい…)
(・・・ポンッ!)
二人   「来たぞ!」「来ました!」
ドロシー 「むっ、二人の動きに変化が…どうやら双方とも出てきた
      アイテムを取りに……あ、アレは…!?」
魔王リオン「…よし、取れた!」
エイリーク「…これで最後です、魔王!」


リオン・エイリーク『『アシストボール、サモンッ!!』』
735大乱闘FEブラザーズ 17章 後編 3/5:2009/11/14(土) 16:02:02 ID:ucOZ3dFk
ドロシー 「ななな、何と二人が待っていたのはスマッシュボールではなくアシストボールでした…!?
      これは一体…!?」
???  「ふぇふぇふぇ…お呼びですかな、魔王様?」
ドロシー 「リオン選手…いや、魔王はアーヴを召喚ッ!!
      シグルド選手の時の様に、その強力な光魔法で全てを飲み込むのでしょうか…!?」
リオン  「…エイリークが呼んだキャラは煙でまだ見えんが、アルジローレを頼む」
アーヴ  「ふぇふぇふぇ…魔王様の望むがままに、生ける者全てを…滅ぼしてさしあg」
?????「いえ、貴方達は…ここで終わりです」
魔王   「誰だ?」
ディアドラ「…魔王、貴方は絶対に…許しません」

観客&家族一同 「「「「「」」」」」

魔王リオン(そ、そんな馬鹿な!?ターナが居なくなった以上、出てくるのは
      精々エフラムか実はいい人(笑)位なはず…ど、どういう事だ・・・!!)
アーヴ  「あ、あの女の所持してる本…間違いありませぬ……最強の神器ナーガです!」
魔王リオン 「川(;゚Д゚)爪<な、何だってーーーーーーーーッ!!!」

エイリーク「ディアドラさん…」
ディアドラ「トドメ…よろしいですか?」
エイリーク「…はい(ニコッ」

魔王リオン「仕方ない、早くリカバーを!」
アーヴ  「は、は、はい!?」

ディアドラ(シグルド様、アルヴィス様…私は、お二人と一緒に居られてとても幸せでした。
      昔の様に笑いながら一緒に居たいのです…ですから…)

       ジ・アポカリプティック・ナーガ
ディアドラ「 光 竜 の 逆 鱗 ! ! ! ! !」


魔王リオン「ぐがあああああ!!!?…そんな馬鹿…な、そん…な…馬鹿……な……!!
      …エイリーク、ありが…とう…(バシュゥーーーンッ!!!)」


ドロシー 「…………こここ、この試合の勝利者は、エイリーク選手です!!」
736大乱闘FEブラザーズ 17章 後編 4/5:2009/11/14(土) 16:04:19 ID:ucOZ3dFk
観客一同 「(゚∀゚)!! ウ オ オ ォ ォ ォ ー ーー ッ ッ ッ ! ! ! ! ! !  (゚∀゚)!!」

エイリーク「…………」
ディアドラ「私達、ようやく勝てたのですね…」
エイリーク「はい…。
      それではシグルド兄上とアルヴィスさん、そしてターナの容態を見に行きましょうか」
ディアドラ「ええっ」

アイク  「…俺達も行くぞ」

《治療室》
シグルド 「………んっ…」
アルヴィス「……ここ…は…?」
ターナ  「………んん…あぁ…エイ、リーク?」
兄弟家一同「シグルド兄さん(兄上)ッ!!」
ディアドラ「シグルド様!!アルヴィス様!!」
エイ・エフ・ヒー「「「ターナ!?」」」
シグルド 「…あれ…私達は…?」
アルヴィス「どうやら助かったみたいだな」
ターナ  「…良かった…」
エイリーク「ターナッ!(ギュッ」
ターナ  「え、あ、ちょっと、エイリーク…///」

ディアドラ「ああ…シグルド様…アルヴィス様…//」
シグルド 「…ただいま、ディアドラ」
アルヴィス「心配を掛けたな…ディアドラ」
ディアドラ「(万遍の笑顔で)…お帰りなさい!」

セリカ  「そういえば、次はミカヤ姉さんと漆黒の騎士の試合よね…姉さん頑張ってね!」
ミカヤ  「…あれ?所で騎士様とマルスは何処?」
737大乱闘FEブラザーズ 17章 後編 5/5:2009/11/14(土) 16:05:35 ID:ucOZ3dFk
《その頃、FETVクルーとアスタルテ神が居る実況室では…》
ドロ・セラ「「…えええぇぇっ!!」」
アスタルテ「二人とも、棄権すると言うのか…!」
漆黒の騎士「う、うむ」
マルス  「…………」
アスタルテ「何故だ…お前らは二人とも強力なベオクだ。緑風(笑)ならまだしも、
      別に100%負けるという訳でもあるまいに…」
漆黒の騎士「ヒント:セイニー連発+乙女を攻撃出来ない」
アスタルテ「おk、把握した。…マルス、そなたの理由を聞こうか」
マルス  「…戦ったら負けかなと思ってる。じゃあダメですか(;・∀・;)」
アステルテ「ダメに決まってるだろうがああああぁぁぁ!!!?つ『裁き』」
マルス  「ぎゃああああ!!?」

ドロシー 「えー、会場の皆様、突然かと思われるでしょうが、
      漆黒の騎士選手とマルス選手、両者共に、今大会を棄権致しました
      …そう言う訳ですので、次の試合等は最終日である明日となりました、
      又明日のご来場をお待ちしております」

観客一同 「(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!」

リン   「マルス…アンタねぇ…(ギリギリ・・・」
マルス  「いぎゃあああああっ!?コブラツイストぎゃああああ!!?」
エリンシア「…あらあら、リンちゃんこの調子なら大丈夫そうですわね」
マルス  (マルス…本当にスマブラ嫌いなのね…)
シグルド 「…そろそろ帰って明日に備えるか」
セリス  「そうだね、兄さん」


セーラ  「所で明日の試合形式はどうなるの?
      とりあえずひろし、ライナス、ロイ、エイリーク、ミカヤとアルの六人が残ってるわよ」
ドロシー 「1VS1はもう飽きましたからね…もう少しスマ○ラ色を入れないと…」
アスタルテ「…余に良い考えがある」
イリオス 『それは何なんだ?』


アスタルテ「……3人で一つの旗を取り合う、バトルロワイヤルだ」


18章に続く
738助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 17:32:18 ID:m95IocJ/
乙。
やっぱりマルスはでないのか(笑
GJですた

>>730
確かに今読み返すと馬鹿丁寧な感じがする
スマソ<●>
書き終えた直後の心理状態ってやっぱ普段と違うな・・・・・・

>>731
あれは不発弾がヒーニアスに当たったという設定のつもりだったのだが・・・・・
そっちの方が面白いのでいただk(ry

後日談書き込みまっす
739花火大会後日談 1:2009/11/14(土) 17:34:36 ID:m95IocJ/
あの事件から、1週間後が過ぎようとしていた
紋章町は今日も・・・・・・・混沌だった


―――兄弟家・居間
今日は皆の休日である日曜日
兄弟家も例外ではなく、ロイなど数人がTVを観るなど思い思いの時間の使い方をしていた
そんな中、午後の麗らかな空気をぶち壊す声が響き渡る

ヘクトル「クォラーーーッ!!ユンヌ!!!何処いったーーーッ!!」
ミカヤ「ちょっと何、うるさいわよ・・・・・・・」
ヘクトルとは対照的に寝起きの低血圧でテンションの低いミカヤ
どうやら、昼寝の途中だったようだ
ついでに言うと、ユンヌはここにはいないようである
しかしそんなことは知らないヘクトル
彼はミカヤ=ユンヌと考えたのかミカヤに怒鳴り始める

ヘクトル「テメェだろ!?
     エイリークに俺の脂肪を胸に移せるとか言ったのは!!」
ミカヤ「エッ!?出来るの!?」
ロイ「姉さん・・・・・・食いつくのが早いよ」

ミカヤ「ヘクトル!!今の話は本当なの!?」

ようやく自らの過ちに気付いたヘクトル
しかし、もう遅い
ヘクトル「いや、その・・・・・・・なんだ、ほれ。
     まだ2人分には肉の量が足りないかな〜みたいな・・・・・・」 
ミカヤの剣幕の凄まじさに、ヘクトルは思わずその場しのぎの嘘をついた
しかし、これは彼にとっての脂肪・・・・・もとい、死亡フラグへの布石にしかならなかった
740花火大会後日談 2:2009/11/14(土) 17:35:26 ID:m95IocJ/
ミカヤ「分かったわ!!エイリーク!!」
エイリーク「はい!!」
2人「「今からご飯を作ります!!」」
ミカヤ「そしてヘクトル、もと私達の胸を・・・・・・」
2人「「ふくよかに!!」
ミカヤ「こうしちゃいられないわ!!買出しにいくわよ、エイリーク!!」
エイリーク「さあ、いきましょう!!」

たったった・・・・・・・

ヘクトル「・・・・・・・・・・」
騎兵も真っ青なスピードで猛ダッシュする2人と、残されたピザ+α
マルス「問題を先延ばしにしただけだったねヘクトル兄さん(笑
    m9(^Д^)プギャー!」
ヘクトル「チクショオォーーーーー!!!」
マルスの追撃でヘクトルは完璧に己の負けを悟った
彼に出来る抵抗はせいぜいダイエット位もの(それも数日もたないだろうが

ガラッ(障子

ロイ「ヘクトル兄さん、ちょっと良い?」
ヘクトル「あ?・・・・・・別に構わねーけど・・・・・・」
あの祭の時以来、この2人の関係は妙にギスギスしていた
最も元来良くはなかったが
ロイ「ありがと。じゃ、ちょっとこっち来て・・・・・・」
741花火大会後日談 3:2009/11/14(土) 17:36:41 ID:m95IocJ/
別室で2人きり・・・・・・
気まずい空気の中、ロイが重い口を開く

ロイ「あのさ・・・・・・まず初めに言っておきたいんだけど・・・・・・
   僕はヘクトル兄さんの事、あまり好きではないよ」
ヘクトル「・・・・・・知ってるぜ」
ロイ「取り立てて尊敬してる訳じゃないし、
   これからもそのつもりはない」
ヘクトル「ヲイ(^ω^#)
     それは喧嘩を売ってると受け取って良いのか?」
ロイ「でも・・・・・・・1週間前のあの夜・・・・・・・
   正直、ちょっと色々言い過ぎたし、やり過ぎたと思う」
ヘクトル「・・・・・・・・・」
ロイ「だから・・・・・・その、僕が必ずしも悪いって訳じゃないけど・・・・・・・
   でも、その・・・・・・・・」
もじもじとした様子で、ロイは次の一言を継いだ
ロイ「謝らないけど、その、ごめんな、さい・・・・・・・」
ヘクトル「クッ・・・・・・ブッハハハハハハハ!!!」
堪え切れない、といった様子で笑いを爆発させるヘクトル
742花火大会後日談 4:2009/11/14(土) 17:37:44 ID:m95IocJ/
ロイ「な・・・・・・人が真面目に話してるのに・・・・・・っうわっ」
顔を真っ赤にして怒り出すロイの頭をぐしぐしと乱暴に撫で始める
ヘクトル「いやー、悪ぃ悪ぃ。
     っていうかお前んな事気にしてたのかよ」
ロイ「う・・・・・・だって・・・・・・・・」
ヘクトル「アイク兄貴じゃねーけど、こういう時位兄貴を頼れよ。
     ・・・・・・・俺たち兄弟なんだから、よ」
ロイの頬に僅かに赤みが差す
そして彼の口から出てきた言葉は・・・・・・・

ロイ「ヘ・・・・・・ヘクトル兄さんが言うと似合わないね、その言葉」
ヘクトル「・・・・・・・やっぱ前言撤回だコラァ!!」
ロイ「うわっと!!(回避」

繰り出される拳(もちろん手加減してるが)を避わし、そのままロイは走り去る

ロイ「あははっ、じゃーねー!!」
   (ありがとう、ヘクトル兄さん!!)

ヘクトル「待てコラァ!!!
     ・・・・・・あいつ、本当に俺の言いたい事分かったんだろうな・・・・・・・?」
そしてロイを追いかけ始めるヘクトル
いつもの兄弟家の、平和な風景・・・・・・・・

マルス「・・・・・・・・・」
彼がカメラにその風景を収めていたのを除けば、だが
743花火大会後日談 5:2009/11/14(土) 17:41:21 ID:m95IocJ/
その夜・・・・・・・
自室でニヤニヤしながらCPをいじるマルスの姿があった
マルス「ふふふ・・・・・・・ツンデレなロイ・・・・・・。
    これは貴重な絵がとれたなぁ。
    こないだの祭の時も大量だったし、まったくユンヌ様様だね」
リン「まったく、こんな風に毎回格闘技の練習台にする口実を作ってくれるなんて、
   良い弟を持ったわぁーーー。
   マルスさ ま さ ま ね!!!!!」グギュウーーーーー
マルス「ぐはーーーーーーっ!!!・・・・・・編集に夢中で気配が読めなかったか・・・・・・!!!
    ってかいつもより3割り増し位キツイんですが・・・・・・・・ぐぇ」
リン「ふふふ・・・・・・こないだの祭の時から、何故か体に野生の力が漲ってるのよね」
マルス「マジですか・・・・・・これだから草原厭は・・・・・イタイイタイイタイヨリンネエサン
    っていうか今回僕がオチ担当デスカ・・・・・・」
リン「残念ながらあんたは違うわよ?」
マルス「え!?じゃあ単なるやられ損じゃイタタタタシヌシヌシヌマジデシヌルアアアアアア」

―――あまりに残酷なシーンなので音声のみでお楽しみください

ゴキキン♪ボキベキッパッキン♪
メキッグシャッ・・・・・・・

愉快な音をたてながら次々に決まるリンの冴えた関節技
それに合わせて音を立てて崩壊していくマルスの肉体、そして未来



その頃某酒場では・・・・・・

―――カリルの店
いつもは街角で賑わいをみせる小粋な酒場
しかし、今日は別の意味での喧騒に包まれていた
744花火大会後日談 6:2009/11/14(土) 17:46:10 ID:m95IocJ/
ジョフレ「失礼する・・・・・・ってなんだ、改装中か・・・・・・」
しょーぐんがわざわざ説明してくれた通り、カリルの店はそこそこの規模の
改装工事を行っている最中であった(グレイル工務店プレゼンツ
もっとも今は店の外側を工事中なので、中には入れそうだが・・・・・・
ジョフレ「仕方が無い、明日また出直すか」


帰ろうとした矢先、聞き慣れた声に呼び止められる
カリル「・・・・・なんだ、店の前に誰かいると思ったらあんたかい。
    入ってきなよ。今日は一杯おごるから」
ジョフレ「・・・・・・いいのか?」
カリル「飲みにきたんだろう?
    ・・・・・・・こういう時に常連を追い出すような狭い商売はしちゃいないよ」
促されるままに、店の中に入ってみると・・・・・


ジョフレ「これは・・・・・・!!結構、いや相当変わったな・・・・・・」
明らかに数日前飲みに来たときよりも広く綺麗になっている店内
それでも小粋な酒場の空気が失われていないのは流石だが
745花火大会後日談 7:2009/11/14(土) 17:47:27 ID:m95IocJ/
ラルゴ「ガッハッハ!!俺は良いって言ったんだがな」
ジョフレ「む・・・・・・腕の方は大丈夫なのか?」
ラルゴ「・・・・・ああ。生活の方は問題ねぇ」
ジョフレ「そうか・・・・・・・」
ラルゴ「ま、せっかく来たんだ。
    何か飲んでいきなよ。いつものかい?」
ジョフレ「ん、ああ・・・・・・・頼む」
生活の方は問題ない・・・・・・
裏を返せば、それ以上のことには支障をきたすという事でもある
しかし、ラルゴは器用に片手で酒瓶を取り出し、グラスに注ぎ始める
短期間で上手く生活に馴染ませているなと感心している間に出来たようだ


出された物を飲みながら、先ほどから気になっている事を聞いて見る
・・・・・・彼の腕の話題から遠ざかりたかったというのもあるが
ジョフレ「・・・・・・そういえば、この工事は一体誰が頼んだんだ?
     別に前の状態でも特別に古くはなかっただろう?」
ラルゴ「ん、ああ・・・・・・」
少し困ったような笑い顔で、店主はその質問に答え始めた
746花火大会後日談 8:2009/11/14(土) 18:29:40 ID:m95IocJ/
ラルゴ「ああ・・・・・・俺の腕を折った奴の息子と名乗る奴がこないだ来てな。
    謝罪として・・・・・・なんていって大金渡してくるからその時は断ったんだが・・・・・・・」
ジョフレ「その時は?」
ラルゴ「ん。・・・・・そしたらよ、「それではこちらの気が済みません」
    とか言い出して、頼みもしねぇのに次の日からこれだ。
    ま、正直腕を折ってくれたあいつを恨んじゃいねーが・・・・・・
    毒気を抜かれたってーのか?ともかくそんな感じだ」
ジョフレ「それはまた、強引というかなんというか・・・・・・。
     訴えられるのが怖いという訳か?」
ラルゴ「いや、そんなんじゃねーな。
    ありゃ、不器用な孝行息子なんだろうな・・・・・・きっと」
エイミ「ん・・・・・・こうこーむすこ?」
店の奥から目を擦りながら店主の一人娘のエイミが出てくる
どうやら眠っていたようだ
ラルゴ「おう、起きちまったか。
    まあ、うちのエイミの方が立派な孝行娘だがな!!
    はっはっは!!!」
豪快に笑いながらエイミの頭を撫でるラルゴと、それを呆れ半分、笑い半分に見るジョフレ
当のエイミはつられて笑っている
一時、カリルの店は笑いの暖かい空気に包まれた
747花火大会後日談 9:2009/11/14(土) 18:32:01 ID:m95IocJ/
セネリオ「っくしゅん・・・・・・・。
     まったく、誰か僕の噂でもしているんですかね?
     ・・・・・・・それにしても、あの馬鹿父のせいで余計な出費が増えました。
     本当に・・・・・・ひどいありさま、です」

口ではそう言いながらも、その表情は柔らかだった
これはひょっとしたら、本当に彼なりの親孝行なのかもしれない

こうして、紋章町にいつもの風景が戻り始める
わずかな傷跡と、再生による変化を残して・・・・・・・
いつまでも変わらぬものはない
それこそが、この町の本来の姿であり、本当の平和と言えるのかもしれない
今回の事件は様々な傷跡を残したが、同時に多くの再生への引き金にもなった
混沌なき平和はなく、平和のない所に混沌もない
そのことをユンヌは、今回教えてくれたのかもしれない・・・・・・・

終わり


おまけ(他の人々)
アイク・・・・・筋肉痛(昇天及び断空のせいで)
ユンヌ・・・・・・アイクの看病+嫁候補と喧嘩
セリス・・・・・・ユリウスに謝罪(そしてユリウスは死亡フラグ
アルム&セリカ・・・・・・今回の件で互いの関係を見つめなおすべく、しばらく離れて行動することに
          シグルドの仕事もおかげではかどっている
          ・・・・・が、そろそろ限界のようだ
748助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 18:34:17 ID:m95IocJ/
はい、これで本当にオワタ・・・・・・・
なんか充足感

とりあえず実は受験生だったりするんで、今年はこれが最後の作品っぽい

最後まで見てくれた人達サンクス!!
749助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 20:19:32 ID:/NNbQOYO
>>738-748
GJ!セネリオも正直じゃないのう…w
750助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 20:39:36 ID:CFOxY/02
>>733-737
マルス…でも俺はそんな君のスマブラっぷりが好きなんだwwwwwww

>>738-748

セネリオのツンデレに和んだ…アシュ様とどんな親子なんだろうか…

続き投下します
751明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:40:16 ID:CFOxY/02


セーラ「さ〜やってまいりました!FEカートのお時間ですっ!」
ドロシー「セーラさん…それ別ゲー」
セーラ「細かいことは気にしちゃ駄目よっ!このレースに優勝した者には、なななぁ〜んと1億ゴールドが進呈されます!
    ちくしょー私も出りゃよかった…」
ドロシー「それじゃあ早速出場者の方々にカメラを向けてみましょうっ」


スタート地点には多くの参加者が待機している。
セーラ達が彼らに駆け寄り適当な相手を見繕って抱負や賞金の使い道を聞いて回る。

マカロフ「1億ゴールドかぁ〜〜まずパチンコやって雀荘行って競馬やってカジノ行って…」
ドロシー「先に借金返しましょうね」
マーシャ「そうよ馬鹿兄っ!」

イレース「………1億あれば…3ヶ月は奢ってもらわなくても大丈夫です…」
セーラ「…あ…あんた…どんだけ奢ってもらってるのよっ!」

アイク「肉を買う」
ドロシー「肉屋が完売御礼になりますね」

カシム「母の薬を買います…うっうっ…このTVを見てるみなさん…薬代の募金は以下の口座に振り込んで…」
セーラ「詐欺師乙」
ドロシー「わーっカットカット!」

エフラム「保育園をつくる。最近保育園不足で入園枠に開きが出来るのを待つ待機児童が問題になっている。
     それらの家庭では不況で夫の収入が減り、やむをえず夫婦共働きが多いという。
     祖父母と同居していれば幼女の世話を頼めるが、そうでない家では年端もいかぬ幼女が
     留守番して心細い想いをしているだろう。彼女達を守るためにも俺は保育園をつくる!」
セーラ「ロリコンも色々考えてるのね…」
ドロシー「保育士の資格持ってるんですか?」
エフラム「俺はロリコンでは…まぁいい、資格はこれからとる。勉強は苦手だが貫く意志があればなんとかなるに違いない。
     それと保育士の資格を持ってる者を他にも雇うつもりだ。
     このTVをご覧の保育士で幼女を守る志高き者は兄弟家のエフラムに連絡をくれ」
752明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:40:57 ID:CFOxY/02


やがて5分前となり、参加者達がスタートラインにならぶ。
馬に乗っている者、徒歩の者、なぜか鎧を脱がず鈍足の者、大勢の者がいまかいまかと待ち構える。

セリス「兄さん…ほんとに大丈夫?」
セリスは未だエイリークの馬(ヘクトル騎乗)の手綱を持っていた。
ギリギリまで馬を落ち着かせねばならない。
ヘクトル「お…おうっもちろんだ!」
エイリークの馬「ぜぇぜぇ…だ…大丈夫じゃありませんわっ!おデブ!ダイエットなさい!」
鎧を脱いで軽量化しているのだが、それでもフル装備のエイリークよりずっと重い。
エイリークの馬は今にも潰れそうだ。

ドロシー「それではお時間ですっスタートっ!」

ぬおりゃぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!

一斉に参加者達が走り出す!
乗りなれない馬に乗った騎兵たちが早速数人落馬して、後続のアーマーナイトたちに踏み潰されていく。
ヘクトル「や…なんとか落ちずにすんだ…」
しかし先頭とは早速差がついている。セリスも駆け出し、ヘクトルのずっと前を走っている。
エイリークの馬「ぜへへ〜ぜへへ〜」
ヘクトル「前だ!前に走れっ!」
エイリークの馬「もー嫌ですわー失格で構いませんわ〜」

その時ヘクトルの後ろから一騎のソシアルナイトが駆けてきた。
その男はようやく馬を乗りこなしたようだ。

ビラク「うほっ」
その視線は前にいるヘクトルの尻に注がれている。
ヘクトル「ぎゃああああああああああああ! 走れっ走るんだぁあああああああああ!!!!!!!」
エイリークの馬「はひぃ…無茶言うんじゃありませんわ…」

よれよれと走り出すエイリークの馬だが追いつかれるのは時間の問題だろう…
753明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:41:38 ID:CFOxY/02


その頃先頭集団ではリーフが雄たけびを上げていた。
さすがに小器用でシグルドの馬をもう乗りこなしている。
リーフ「ふぁははあはっはっははははああああああ!!!!!!!
    貧乏は嫌だっ0ゴールドは嫌だっトラキアは物価が高すぎるっ鉄の剣2200ゴールドってどんなインフレだよっ!
    だぁがもうこれで貧乏リーフとは言わさんっ!一億取って金持ちになったら美人秘書はべらしてエロ社長になるんだっ!」
シグルドの馬「…走るのやめようかなぁ…」

しかしながら乗馬の腕は大したもので、たちまちトップに躍り出る。
エフラム「ぬうっやるなっ リーフの馬、もっと気合を入れんか!」
リーフの馬「大丈夫だよ、どうせ…」

リーフの馬が言葉を終えない内に先頭のリーフが大爆発した。フレイボムを踏んだのだ。
リーフ「アッー!コノヒトデナシー!」
シグルドの馬「アッー!コノウマデナシー!」

リーフの馬「やっぱり…」
エフラム「一発で吹っ飛んだか…あいつの後ろを走ればいい地雷避けになったんだがな…」

ドロシー「さっそく障害物の犠牲者第1号が出ましたっ!
     なおフレイボムは優秀さんの改造で100ダメージに威力を増しておりますっ!」
セーラ「ぶひゃひゃひゃひゃ!間抜け面して吹っ飛んでいったわ!」

そこに一人の男が躍り出た。
アイク「ぬうんっ爆発にはこうだっ!対爆姿勢!」
アイクはフレイボムを踏むたび蹲って対爆姿勢を取る。
リン「に…兄さんそれ違うっ」
だががっちりと大地をホールドしたアイクは、腹の下の地面が大爆発しても見事こらえきった。
アイク「きかぬ…きかぬのだ…」

リン「……」
754明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:42:32 ID:CFOxY/02


その後も次々とフレイボムで脱落者が出る。
やがて馬を乗りこなせていない者やアーマーが来る頃には地雷は殆ど無くなっていた。
ミカヤ「ぜぇぜぇ…なにかしら?…地面が穴だらけになってる…」
息を切らしながら走るミカヤ。運動は苦手だ。その時よろけてつんのめった。
ミカヤ「あたっ!」
こけるミカヤに後方から来た男たちが躓く。
アーダン「うわっ!」
トムス「ちょっ」
漆黒の騎士「ぬおっ!?」
ミカヤ「のげっ!?」
次々とアーマー達が将棋倒しになって倒れる。あんな重装備の上、折り重なって動けない。
ミカヤ「お…重いっむぎゅ〜〜〜っ!」
アーマー達の下で潰されたミカヤはこうして脱落したのだった。

動けずもがくアーマー達のワキをヘクトルが通り過ぎる。ほとんどドンケツに近い。
ビラク「うほっ追いついたぜソウルブラザー!」
ヒクトル「ぎぇえええええええええ!!!!!!!」

ドロシー「いけないっ放送禁止になるっ!カメラさん他映してっ!」
セーラ「え、なんで? 笑えそうじゃん」
ユアン「あんなキモいもん腐女子だって喜ばないよ…」
ティニー「その通りです、分類するならビラク×ヘクトルはBLではなくサブ系になりますね」


ビラクは馬からジャンプしてエイリークの馬(ヘクトル騎乗)に飛び移ろうとする。
エイリークの馬「冗談じゃありませんわっそりゃああっ!」
渾身の力でエイリークの馬は後ろ足を振り上げる!
ビラク「アッー!や ら な い か ?」
直撃を食らったビラクは吹っ飛んでいった…

ヘクトル「よしっよくやった!このまま前に追いつくんだっ!」
エイリークの馬「ぜへっ…ぜへっ…後でこのピザ絶対蹴っ飛ばしてやりますわ…」

ヘクトル達は鈍牛のようなノロさでよたよたと進んでいった。
755明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:43:13 ID:CFOxY/02


エリウッド達は細い橋の上を慎重に進んでいた。
3本の橋が対岸まで掛けられており、下は毒の沼地だ。両脇は崖になっており落ちたら這い上がれない。
エリウッド「慎重に…慎重に…」
セリスの馬「はぁ…ツマンネ…」

セリス「ふぅ〜やっと前の方に出てきたっ」
その隣の橋をセリスが軽快に走っていく。
セリスの馬「むほっセリスたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 」
エリウッド「ちょっ…そっちは違うっ!前に行くんだっ…アッー蝶サイコーーーーーー!」
橋を踏み外したエリウッドとセリスの馬は毒の沼地へ落ちていった…

ドロシー「どうしたんでしょう? エリウッドさんの乗ってた馬が急にいうこと聞かなくなったようですけど」
セーラ「さあね〜毒の沼地にマミーでもいると思ったんじゃない?」

やがて沼地を駆け抜けたセリスは雪原へとたどり着いた。
セリス「なんだろ…ここ…」
周囲には先行していた者たちが倒れている。

ドロシー「きましたっ雪原ステージっニイメさんのご協力で局地的に天候を操作しておりますっ」
セーラ「へぇ〜あのバアさんそんなこともできるんだ」
ニイメ「フン大したことじゃないよ」

セリス「困ったなぁ吹雪で視界が狭い…」
寒さに凍えながら走る。吐く息は白い。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………

セリス「…? なんの音だろ?」
なんとっ吹雪で見えなかったが両脇が山になっており、マレハウトのごとき落石が落ちてきたっ!?
セリス「うわあっ!?」
ラナオウ「ぬうんっ!」
ユリア「ナーガッ!」

グシャアッ!

落石は木っ端微塵に砕け散る。
756明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:43:54 ID:CFOxY/02


セリス「あ…ありがとうっ助かったよ!」
ラナ「いえセリス様のためですものっ」
ユリア「ご無事で何よりですっ!」
セリスに駆け寄る2人だが後ろではお互いの背中をつねっている。

ゴニョゴニョ…
ラナ(ええいっなんでアンタが参加してるのよっ竜王家は金持ちなんでしょ、棄権しなさいよ)
ユリア(賞金なんてどうでもいいのよ、セリス様の好感度を上げにきたのよ!)
セリス「?…とりあえず先に行くねー」

背後で戦いが始まる中セリスは駆け出す。

その後方から足音がした。

トテトテトテ…アウッ…
振り返るとマナが倒れている。
頭にたんこぶが出来ている。セリスは気付かなかったがユリアとラナオウの戦いで砕けた岩の破片に当たったようだ。
セリス「大丈夫マナっ?…どうしよう…傷薬もないし…」
セリスの選択は一つだった。
小柄なセリスでも抱きかかえられるマナを抱き上げると、セリスはコースを離れて医務室へ向かう。
これでギブアップだ。賞金は兄弟の誰かが取ってくれるだろうし、セリスに迷いはなかった。
マナ「はぅぅ〜〜〜〜…目がぐるぐるですぅ…でもなんだか温かいです…」

ドロシー「………こういうの漁夫の利っていうんでしょうか…結果的になんでしょうけど…とりあえずお大事に!」
セーラ「フン! カマトトよカマトト! 絶対心の中じゃよっしゃーザマミロ、ラナオウユリアっとか思ってるに違いないわ!」
ドロシー「どうしてそうセーラさんは悪いほうにとるんでしょうかね…」
757明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:44:35 ID:CFOxY/02


ドロシー「それじゃこの辺で中間発表いきまーす!」
スクリーンに順位表が映し出される。

セーラ「今現在の時点で全参加者893名中、361名が脱落したわ!根性ないわね〜」
ドロシー「無茶言わない、それでは上位と下位を3名づつ発表します」
セーラ「どんなかしらね?」

ドロシー「それでは下位から…下から3番っマカロフっ」
セーラ「あんなんでも騎兵でしょ?」
ドロシー「気だるくなって昼寝初めました。ちなみに妹さんは兄を打ち捨てて突っ走っています。
     個人的には応援してます。頑張って借金返してください」
セーラ「私だったらあんなバカ見捨てるけどね」

ドロシー「下から2番目はヘクトルさんです…馬が死にかけてますね…」
セーラ「あ〜あ、だからダイエットしろって言っといたのに…」

ドロシー「そんでもってドンケツはこの人っイドゥンさんっ」
セーラ「おそっ!? 移動力が2しかないわっアーマー以下じゃんっ!」
ドロシー「スローペースな人ですからねぇ…すでに逆転は絶望でしょうが完走をお祈りしてますっ!」


ドロシー「それでは上位を発表します、今現在3位はこの人達、同着でエイリークさんとファリナさんです!」
セーラ「同着?」
ドロシー「はい、エイリークさんは巧みな馬術で上位をキープ、それに対しファリナさんはエイリークさんの
     馬の腹にしがみついてます。コバンザメみたいな人ですね」
セーラ「卑怯もへったくれもないわね…さすが守銭奴…」

ドロシー「2位はこちらっ鉄人アイク!」
セーラ「まぁ鉄板だもんね、もっと意外性が欲しいところだわ」
ドロシー「数々のトラップを鋼の肉体で打ち砕き、力ずくで突っ走ってます」

セーラ「しっかしアイクが1位じゃないってなると1位はだれよ?」
ドロシー「意外や意外サザさんです」
セーラ「…ちょっとADなにやってんの!1位間違ってるわよ!」
ドロシー「私も驚きましけど本当です…サザさんがトップに出たときのVTRをどうぞ!」
758明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:45:35 ID:CFOxY/02


サザはトラップ郡で傷つきヨレヨレになっていた。
サザ「はひぃはひぃ…ミカヤにかっこいいとこ見せるんよ…」
周囲にはワープトラップが施され、参加者たちが次々と引っかかって消えていく。
ワープアウト先は半径500キロ以内にランダム、引っかかった時点でコースアウト失格だ。
さっそくヒーニアスが引っかかる。
ヒーニアス「はっ…ここはどこだ?」
レナの祖父「ここはワシの家の左隣の空間じゃ…ここに来た以上残念だがリセットするしかないのじゃよ」
ヒーニアス「アッー!タスケテエイリーク!」

サザ「ちょ…これはえらいところなんよ!」
すぐにサザも引っかかったのだが…

サザ「こ…ここは?…コース上、( ゚д゚ )しかも先頭なんよっ!?」


ドロシー「という天文学的幸運でトップに立ちました」
セーラ「一生分の幸運使い切ったんじゃないの?…どっちにしろすぐ逆転されそうね…」
759明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 20:46:17 ID:CFOxY/02


俺はセーラ達の舞台の裏で機材の操作をしていたがそのそばにバカ社長がきやがった。
何の用だよ…こっちゃ忙しいってのに。
シャナム「スターバイザーMを見てないか? 午後の打ち合わせをしたいんだが」
イリオス「シラネ、こっちにゃ来てないぜ」
シャナム「まったく…仕方ない、私は昼飯にしてるから見かけたら呼んでくれ」
イリオス「わーったわーった! つかスタッフにも弁当くらい出せこのケチクソが」
ヘボ社長のヤツ脱兎のごとく逃げやがった…くそ…まぁいい。

しっかしあの胡散臭い野郎なに考えてんだろうな…。


イリオスが思う胡散臭い野郎は見張り台の上に陣取り、阿鼻叫喚のレースの行方を眺めていた。
スターバイザーM「リーフが真っ先に脱落したね…まぁある意味お約束か」

彼はマントを翻し、見張り台を降りていった。

続く
760助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 20:47:19 ID:m95IocJ/
ちょ、お前○スだろwwww
リアルタイムで見てたがマジで滅茶苦茶なレースだwww

ってか、もうこの板落ちるな・・・・・・
761助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 20:52:22 ID:/NNbQOYO
>>750-759
私もリアルタイムで見てたが、色々な意味で酷い有様過ぎるwwwww
セリスの馬死ねww氏ねじゃなくて死ねwwww
てか作者さん…アンタも残りKB考えて投下してくれwwwとにかくGJ!

もう5KBしかない…どうしよう…(汗
762助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 21:24:12 ID:bRuteh84
立ててこようか?
そういや関連スレは落ちてるらしいが残しておくべき?
763助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 21:27:11 ID:m95IocJ/
立てた方が良いのは確かだが関連スレはどうするかな・・・・・・・・・
とりあえず残しておいた方が無難かも
あくまで自分的にですが

・・・・・・今確認したら自分の話だけで100KB以上とってた
スマソ
764明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 21:29:13 ID:CFOxY/02
すみません…お願いします。
投下し終わった後に気づいてスレ立てしようとしたんですが、スレ立て規制に…
別プロバイダを使うとか色々やってみたんだけど…

迷惑かけたお詫びは少しでも面白いネタで返しますんでよろしくお願いしますっ!
765助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 21:40:12 ID:bRuteh84
立ててきた。

歴代FE主人公が兄弟だったら 22章
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1258201808/l50

後、サザと漆黒の紹介だが、緑風としっこくの紹介だと言うのにアイクがいるのも変な感じがしたんで消した。
ここのスレじゃアイクにボコられてるわけないしね。気に食わなかったら次スレ辺りで直してくれ。
766明日に向かって走れ!中篇:2009/11/14(土) 21:43:53 ID:CFOxY/02
>>765
ありがとう…ありがとう
767助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 21:46:28 ID:m95IocJ/
スレ立て乙

>>後、サザと漆黒の紹介だが・・・・・・
いいんじゃないかな
漆黒とは手合わせしてそうだが
768助けて!名無しさん!:2009/11/14(土) 21:47:53 ID:bRuteh84
わけじゃないしね、だな。「わけないしね」じゃ何か意味が違うw
しかしサブキャラの所も一行に纏めたいな。
769助けて!名無しさん!:2009/11/15(日) 09:47:33 ID:dW9MiRS0
実はいい人登場回数が多いくせにサブキャラに載ってないんだな
名無しが彼を紹介してるようなものだからいらないかw
770助けて!名無しさん!:2009/11/15(日) 12:05:23 ID:CPeVZJGm
ヒーニアス「梅雨明けたんですか!もう雨降らないんですか!」
ヒーニアス「やったー!」

ヒーニアス「梅雨明けてないじゃないすか!」
ヒーニアス「やだー!」
771助けて!名無しさん!:2009/11/15(日) 12:51:52 ID:riqeWQ0H
>>770
意味不明すぎるだろうww

埋め
772助けて!名無しさん!:2009/11/15(日) 13:11:30 ID:o26Se6WJ
>>771
そういう画像があるんよww
ヒーニアスってだけで笑えるw

773助けて!名無しさん!:2009/11/15(日) 16:36:16 ID:EKCCVyN7
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | 
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  <   埋め
   .| ::゙l  ::´〜===' '===''` ,il" .|'".    | 
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
774助けて!名無しさん!
                    ,.r - ‐ー- 、 _
              ,; -‐ ''^'~    、    `ヽ
             ,r'    ,     i     i\
          r='~  ノ  / ,:  :  i.     |  i
           /  ,/  /   ,i , i  i     .|  !
        i. / i   ./i   ,i i! i! 人.      i   !
          レ'!  i. / |  /ノ/V`ヽ.\    i   |
.           | | /-、i/レ'_,-‐一''~\\r‐、,|  |
.            !、,| ;ヘェッi   'でア   V ,i! ,i  i!< 埋め
             i!i i |          .i! ノ  ∧
              !、. !、,!          ,t' iヘ, i .i
                 i!___        .ノ ,! ! ! .i i
                  i −一;    ∠____ヘ. i iリ
                  iヘ. ー   /|┌‐‐‐‐ヽヽ i`
              ,,,_,,,_ |i ヘ  /  |. \   )人 !,,,_,,,_,,,,,,
           _,,,-'''´     \::::::::::::::::::::ノ         '''-,,,_
           /      丶,,_  | ヽ `''''''''´       ヽ_    `-、
         /    (⌒ヽ   `  l ヽ  , -┐     _,, -''' ,      \
        l     ヽ  ヽ         l   |    ´    `l       ヽ
         |      ,,ヽ、 ヽ        | _,,,L,,,,,_               ヽ
        l   /   ヽ  l        (´l)   ヽ     ヽ,       l
        |   / ヽヽ/丿ノ      ,─'''''''''''    ヽ      |       /
         l   l    、` ´ `'''l    (  __,,,,..   ll     |        /
        l  /,l  、 `'''┬'´     l ̄      )' ,'\   |       |
        l /, , l,、  `'' ┬ヽ ;;;,,,   ├'─'''''  、´' , ',', 丶 l       l
         /',',',',  -''''''''´  ヽ '';'..   `''-,,,,,   l  ' , ' ,' ,' ,丶-,,,,、   l
       /',',',',' , ',   l     ヽ   ', ' ,' , ヽ──、'  , , ' ,', ', ',' ,' ,ヽ l
       |,' ,', ,' , '   |     ヽ      '     \  ,' , ', , ', , ' , ' ,l
       |, ' ,' , ',    /      ヽ            \  ' , ,  ', ' , , ',|
       ヽ' , ,' ,  /       ヽ            ヽ   , '  ,  ', へ
        丶,,,,/           \            ヽ ' , '/;;;;;;;\
                       ヽ    ',,          `'''''''´;;;;;;;;;;;;;;;;;