●未解決分 ≪part28の557までの時点でのリスト≫
■PS3 ・ARMORED CORE 4 ・機動戦士ガンダム Target in Sight ・GENJI -神威奏乱-
■PS2 ・悪代官2 ・鋳薔薇 ・エヴァーグレイス2 ・X−FIRE ・over the monochrome rainbow
鬼武者 3(クリア後の本田平八郎編) ・カウボーイビバップ追憶の夜曲 ・歸らずの森 ・神業−KAMIWAZA−
仮面ライダー正義の系譜 ・ガンバード1&2 ・機甲兵団J-PHOENIXコバルト小隊篇(同梱のOVAの内容も含めて)
機動新撰組 萌えよ剣 ・機動戦士ガンダム クライマックスU.C. ・GUILTY GEAR X
GUILTY GEAR XX ・九怨 ・九龍妖魔學園紀 re:charge ・Kunoichi -忍- ・グランド・セフト・オート3
グランド・セフト・オート・バイスシティ ・グローランサーIV Return(既出のフレーネ・イライザ・LN型以外のシナリオを)
ゲームになったよ!ドクロちゃん ・決戦3 ・喧嘩番長 ・GENJI ・五分後の世界 ・XIII [サーティーン] 大統領を殺した男
サーヴィランス 監視者 ・侍 ・サムライウエスタン ・THEロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットファイト〜
シークレット オブ エヴァンゲリオン(詳しく) ・ジェネレーションオブカオス3 ・忍道 戒 ・シャイニング・フォース イクサ
白中探検部 ・真魂斗羅 ・ステラデウス ・スペクトラルフォースクロニクル ・スペクトラルフォースラジカルエレメンツ
聖剣伝説4(あらすじは知っているので詳細に) ・ソニック ヒーローズ ・月の光 〜沈める鐘の殺人〜
ガンサバイバー3 DINO CRISIS ・超時空要塞マクロス ・テイルズ オブ ジ アビス(セシルとフリングスのサブイベントの詳細)
天空断罪スケルターヘブン ・.hack//既出部分の続き ・トム・クランシーシリーズ スプリンターセル カオスセオリー
ナノブレイカー ・ハードラック ・バイオハザード4のエイダ編 ・鋼の錬金術師(翔べない天使、3神を継ぐ少女)
爆炎覚醒 ネバーランド戦記 ZERO ・初めてのRPG伝説の継承者 ・花と太陽と雨と ・バルダーズゲートダークアライアンス2
半熟英雄4 ・ヴァンパイアナイト ・彼岸花 ・ファーレンハイト ・PHANTASY STAR UNIVERSE(出来ればオンラインの分も)
フェイズパラドックス ・不思議の海のナディア ・ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 聖魔戦記の章
ヘルミーナとクルス~リリーのアトリエ もう一つの物語~ ・亡国のイージス 2035 ウォーシップガンナー ・ぼくのなつやすみ2
炎の宅配便 ・ポポロクロイス 月の掟の冒険 ・魔界戦記ディスガイア2(エンディング全部)
michigan(既出のものは短すぎ、未プレイ者には意味不明) ・ミスト3エグザイル ・ミッシングパーツ
武蔵伝II ブレイドマスター ・名探偵エヴァンゲリオン(詳しく) ・メダル オブ オナー ヨーロッパ強襲 ・メタルサーガ砂塵の鎖
遊星からの物体X episodeII ・ライゼリート ・リーヴェルファンタジア 〜マリエルと妖精物語〜 ・RULE of ROSE
レイジングブレス ・紅忍 血河の舞 ・ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード
■PS ・アンシャントロマン 〜パワー・オブ・ダーク・サイド〜 ・…いる! ・エイブ・ア・ゴーゴー ・エースコンバット
エクサフォーム ・オウバードフォース ・逢魔が時 ・カウボーイビバップ ・火星物語 ・学校のコワイうわさ花子さんがきた!
GUNばれ!ゲーム天国 ・機動警察パトレイバーゲームエディション ・キャプテン・ラヴ ・ギルティ・ギア ・黒い瞳のノア
慶応遊撃隊外伝蘭末ちゃんの大江戸すごろく ・ゲゲゲの鬼太郎(バンダイ) ・ゲッターロボ大決戦 ・ゲッPーX ・幻想水滸外伝1&2
公開されなかった手記 ・高2→将軍 ・サーカディア ・サイバーボッツ ・サイレントボマー ・ザルツブルグの魔女
サンパギータ ・シュレディンガーの猫 ・すべてがFになる ・SPRIGGAN 〜LUNAR VERSE〜 ・聖霊機ライブレード
奏(騒)楽都市OSAKA ・蒼魔灯 ・ダークメサイア ・黄昏のオード ・TILK-青い海から来た少女- ・テイルコンチェルト
デザーテッドアイランド ・天使同盟 ・東京ミュウミュウ 登場新ミュウミュウ!〜みんなでいっしょにご奉仕するにゃん〜
ドラゴンシーズ ・トルネコの大冒険2 ・トワイライトシンドローム ・ナイトアンドベイビー ・2999年のゲーム・キッズ
人魚の烙印 ・バイオハザード(GC版との相違点を) ・バウンティソード ダブルエッジ ・バルディッシュ ・BAROQUE▲SYNDROME
ひみつ戦隊メタモルV ・フィロソマ ・forget me not パレット ・プラネットライカ(既出部分からの続き) ・ベアルファレス
閉鎖病院(「板垣の秘薬編」のみ。北条からの告白にいたる経緯、特に告白の場面の台詞回しを詳しく) ・ポポローグ
ポポロクロイス物語2 ・ボルフォス ・マーメノイド ・マリア 君たちが生まれた理由 ・マリア2 〜受胎告知の謎〜
御神楽少女探偵団&続・御神楽少女探偵団〜完結編〜 ・ミザーナフォールズ ・ミスティックアークまぼろし劇場
ミスティックドラグーン ・厄 友情談義 ・厄痛 呪いのゲーム ・夜想曲 ・夜想曲2 ・聖刻1092 操兵伝 ・竜機伝承
リングオブサイアス ・ルパン三世 カリオストロの城 −再会−
■PSP ・エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション ・Grand Theft Auto Liberty City Stories
新天魔界 〜GOCIV アナザサイド〜
新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-(隠しシナリオも含めた各シナリオをエンディングまで)
VALHALLA KNIGHTS -ヴァルハラナイツ- ・ブレイドダンサー 千年の約束 ・ヘブンズ ウィル
ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険 ・魔界戦記ディスガイア PORTABLE(追加された「エトナ編」を)
METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS(詳細に)
■Wii ・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス ・ネクロネシア ・レッドスティール
■GC ・ガチャフォース ・神機世界エヴォルシア ・ターミネーター3:ザ・レデンプション
biohazard(リサ・トレヴァーについて) ・バイオハザード 0 ・ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
PHANTASY STAR ONLINE EPISODE III C.A.R.D. Revolution ・ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア
■64 ・シャドウゲイト64 ・ポケモンコロシアム
■SFC ・アイ・オブ・ザ・ビホルダー ・アルバートオデッセイ ・アルバートオデッセイ2 ・ウィザップ! ・エルナード
エルファリア2 ・奇々怪界―月夜草子― ・奇々怪界―謎の黒マント― ・機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 ・GS美神除霊師はナイスバディ ・ざくろの味
Secret of Evermore(SNESソフト。日本未発売) ・シャドウラン ・少年忍者サスケ ・神聖紀オデッセリア
神聖紀オデッセリアII ・セプテントリオン ・ソウルアンドソード ・大貝獣物語2 ・ドラッケン ・ファイナルファイトタフ
ファイナルファイト2 ・ブレインロード ・弁慶外伝 沙の章 ・負けるな!魔剣道 ・魔女たちの眠り
無人島物語(真のエンディングを) ・らんま1/2朱猫団的秘宝
■FC&ディスクシステム ・アイドル八犬伝 ・悪魔城伝説 ・悪魔城ドラキュラ ・エスパードリーム(1、2)
えりかとさとるの夢冒険 ・美味しんぼ ・亀の恩返し ・軽井沢誘拐案内 ・京都財テク殺人事件 ・ゲゲゲの鬼太郎2
御存知弥次喜多珍道中 ・新・里見八犬伝 ・スウィートホーム ・ゼビウス ・ゼルダの伝説 ・タイムツイスト 歴史のかたすみで…
道(TAO) ・ドラキュラII 呪いの封印 ・百鬼夜行 ・ヘラクレスの栄光(1,2) ・ポートピア連続殺人事件
北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ・まじかるドロピー ・マドゥーラの翼 ・魔洞戦記 ディープダンジョン
魔法のプリンセスミンキーモモ ・未来神話ジャーバス ・魍魎戦記MADARA ・勇士の紋章 ディープダンジョンII
ラディア戦記
■DS ・あらしのよるに(マルチエンディング全7種類を) ・おさわり探偵 小沢里奈
オシャレ魔女 ラブ and ベリー 〜DSコレクション〜の「おはなしモード」 ・降魔霊符伝イヅナ ・コンタクト
ザ・アーブズ シムズ・イン・ザ・シティ ・サバイバルキッズLost in Blue ・スーパープリンセスピーチ
聖剣伝説DS CHILDREN of MANA ・世界樹の迷宮 ・ゼノサーガ I・II(変更・追加部分のみ) ・タンクビート
探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件 ・超操縦メカMG ・チョコボと魔法の絵本 ・ディープラビリンス
テイルズ オブ ザ テンペスト ・パワプロクンポケット8(正史ルートと白瀬芙喜子ルートと高坂茜ルート)
ピンキーストリート キラキラ★ミュージックアワー ・ブラック・ジャック 火の鳥編 ・メタルサーガ鋼の季節 ・ルナ -ジェネシス-
ロックマン ゼクス ・Londonian Gothics 〜迷宮のロリィタ〜
■GBA ・アドバンス ガーディアンヒーローズ ・奇々怪界あどばんす
真・女神転生デビルチルドレン(光、闇、炎、氷、メシアライザー) ・スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
Z.O.E 2173 TESTAMENT ・沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜 ・ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート
パワプロクンポケット5 ・パワポケダッシュ ・彼岸花 ・Vマスタークロス ・ブラックマトリクスゼロ ・マジカルバケーション
メタルガン・スリンガー ・ユグドラ・ユニオン ・ロックマン ゼロ4(既出部分の続き)
■GBC ・エストポリス伝記〜よみがえる伝説〜 ・METAL GEAR Ghost Babel(おまけドラマも) ・メダロット3〜5
■GB ・王ドロボウJING ・鬼忍降魔録 ONI ・ザードの伝説2(前作やって無くてもわかるように)
サバイバルキッズ孤島の冒険者 ・サバイバルキッズ2〜脱出!!双子島!〜 ・ジャングルウォーズ
スターオーシャン ブルースフィア ・ドラゴンクエストモンスターズ 〜テリーのワンダーランド〜 ・ビタミーナ王国物語
メダロット1〜2 ・読本夢五誉身(よみほんゆめごよみ)天神怪戦2
■XBOX360 ・【eM】 -eNCHANT arM- ・カルドセプト サーガ ・CONDEMNED PSYCHO CRIME ・The Outfit
ゼーガペイン XOR ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・地球防衛軍3 ・デッドライジング ・ブルードラゴン
プロジェクト シルフィード
■XBOX ・ガンヴァルキリー ・クリムゾンスカイ:High Road To Revenge ・真・女神転生 NINE ・DINO CRISIS 3
NINETY-NINE NIGHTS(N3) ・バレットウィッチ ・PHANTOM CRASH ・FATAL FRAME ?零SPECIAL EDITION?(追加部分)
■DC ・es ・機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で… ・ゴーレムのまいご ・サイキックフォース2012
SONIC ADVENTURE ・SONIC ADVENTURE 2 ・タコのマリネ
ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 喪失花の章 ・リアルサウンド〜風のリグレット
■SS ・R?MJ ザ・ミステリー・ホスピタル ・ガーディアンヒーローズ ・ガングリフォン2(ミッション間ラジオも)
グランディア1詳しい方の続き ・クロックワークナイト 〜ペパルーチョの福袋〜 ・慶応遊撃隊活劇編
サイバードール ・シャイニングザホーリィアーク ・シャイニング・フォースIII(シナリオ1〜3)
ソニック3Dフリッキーアイランド ・ダークセイバー ・大冒険セントエルモスの奇跡 ・DEEP FEAR
テラ ファンタスティカ(既出部分の続き) ・ファイナルファイトリベンジ ・ファンタシースターコレクション ・ファンタズム
プリクラ大作戦 ・ラングリッサー5 ・RAMPO ・リンクルリバーストーリー ・LUNAR2 エターナルブルー ・RONDE −輪舞曲−
■MCD ・うる星やつら ディア マイ フレンズ ・慶応遊撃隊 ・ソニック・ザ・ヘッジホッグCD ・夢見館の物語
らんま1/2 白蘭愛歌 ・ルナ ザ・シルバースター
■MD ・エイリアンソルジャー ・機動警察パトレイバー98式起動せよ! ・新創世紀ラグナセンティ ・スプラッターハウス PART3
バトルマニア ・バトルマニア大吟醸 ・ファンタシースターII 還らざる時の終わりに ・時の継承者 ファンタシースターIII
ファンタシースター 千年紀の終りに ・モンスターワールドIV ・ランドストーカー ・ワンダーボーイV モンスターワールドIII
■Mk3 ・ファンタシースター
■PC-FX ・虚空漂流ニルゲンツ ・こみっくろーど ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブFX
■PCE SUPER CD-ROM2 ・GS美神 ・スプリガンmark2 リ・テラフォーム・プロジェクト ・ソードマスター
はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブ ・ふしぎの海のナディア
■PCE CD-ROM2 ・コズミック・ファンタジー 冒険少年ユウ ・天外魔境 ZIRIA ・らんま1/2 とらわれの花嫁
■PCE ・青いブリンク ・奇々怪界
■MSX ・白と黒の伝説・百鬼編 ・METAL GEAR ・METAL GEAR 2: SOLID SNAKE
■WS&WSC ・ラストスタンド
■ネオジオ系 ・KOF R-1 ・わくわく7(既出キャラ以外)
■PCゲー ・アークトゥルス ・アリスインナイトメア ・アルファ(スクウェア) ・アンタリア創世紀
Wizardry(#2 ダイヤモンドの騎士、#3 リルガミンの遺産) ・ウィル(スクウェア)
「Age of Mythology」の拡張版「Titans Expansion」の一人用シナリオ ・英雄伝説X 海の檻歌 ・ガラージュ
偽典・女神転生 東京黙示録 ・コマンド&コンカー ・サイキックディテクティブ(1、2、3、4、5、ファイナル)
ジェネシス(スクウェア) ・The Elder Scrolls2 Daggerfall
そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ ・空の浮動産 ・ダイナソア 〜リザレクション〜
ツァイ‐メタ女‐ ・テイルズ オブ エターニア オンライン(ロレッタとレニイの関わるストーリー核心部分だけでも)
デザート・ドラグーン〜砂漠の竜騎兵〜 ・デジタル・デビル物語 女神転生(日本テレネット) ・ドラゴンスレイヤー英雄伝説II
ドラゴンマスターシルク ・どろろ―地獄絵巻の章― ・Half-Life2 ・パラケルススの魔剣
Heroine Anthem - The Elect of Wassernixe(聖女之歌) ・Heroine Anthem II - The Angel of Sarem(聖女之歌2)
F.E.A.R. (First Encounter Assault Recon) ・フィフス・エレメント ・メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜
ラプラスの魔 ・忘れえぬ炎
■アーケード ・ぐわんげ ・ケツイ 絆地獄たち ・ザ ハウス オブ ザ デッド4スペシャル ・ザ・ロストワールド(SEGA)
ストリートファイターZEROシリーズ ・ストリートファイターIII -NEW GENERATION-
ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK- ・STREET FIGHTER III 3rd STRIKE -Fight for the Future-
旋光の輪舞 ・鉄拳シリーズ ・ドルアーガオンライン ・ドルフィンブルー ・ビーストバスターズセカンドナイトメア
ピンクスゥイーツ〜鋳薔薇それから〜 ・虫姫さまふたり ・ラジルギ
■携帯電話アプリ ・風ノ名前 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜真夏の夜の夢〜 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜人形達の宴〜
真・女神転生-20XX ・ダーケストフィア ・テイルズオブコモンズ ・テイルズオブヴァールハイト
テイルズオブブレイカー ・24:ザ・モバイルゲーム ・ナノデビル ・BC-FF7- ・ふしぎの海のナディア
フライハイトクラウディア ・夢魔の天蓋 ・歪みの国のアリス(詳しい方の続き) ・REAL〜零〜 ・ルート16ターボ
ロックマン エグゼ ファントム オブ ネットワーク
瑠璃色の睡蓮 ・亜鉛の匣舟 ・泪色の雫
■同人ゲーム ・アメリカ物語 ・犬神 ・FF3.5 ・Cloud ・コープス・パーティ ・サバトの女王 ・シルエットノート
SACRED BLUE ・退魔心経 ・T−DRAGON QUEST〜序章 勇者の目覚め〜 ・ドラえもんのび太のBIOHAZARD
ドラゴンクエストプロローグ ・武勲の王者 ・分裂ガール ・魔族の大地 〜TDQU〜 ・1999ChristmasEve
東方靈異伝 ・東方封魔録 ・東方夢時空 ・東方幻想郷 ・東方怪綺談
●途中
Psychonauts[2月] ・ウィッシュルーム 天使の記憶[2月] ・ギガンティック ドライブ[2月] ・.hack//G.U. Vol.1 再誕[2月]
DEVICEREIGN[2月] ・ブレス オブ ファイア -竜の戦士-[2月] ・かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相[2月]
オペレーターズサイド[2月] ・FINAL FANTASY VII(ちょっと詳細バージョン)[2月]
グランド・セフト・オート・サンアンドレアス[1月] ・クロス探偵物語[1月] ・大神[1月] ・イースI・II ETERNAL STORY[1月]
黒ノ十三[1月] ・イストワール[1月] ・金鉱脈探査シミュレーション インゴット79[1月] ・ロックマン エグゼ6[12月]
Star Ocean 3 till the end of timeマリア加入以降を詳しく[12月] ・魔剣X[12月] ・SIREN2[12月] ・龍が如く[12月]
火焔聖母[12月] ・猫侍[12月] ・絶体絶命都市[11月] ・絶体絶命都市2[11月]
●執筆予告がある物
METROID FUSION[2月] ・ロックマン ゼロ4(既出部分の続き)[2月] ・悪代官2[1月] ・1999ChristmasEve[1月]
アリス イン ナイトメア[12月] ・メダル オブ オナー ヨーロッパ強襲[11月] ・ポートピア連続殺人事件[11月]
ユグドラ・ユニオン[11月]
テンプレ以上
後不足訂正あればよろしく
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/21(水) 23:18:56 ID:CrK7kAqTO
テイルズオブザワールドレディアントマイソロジーのストーリーを教えてください!
前スレ
>>566 スマン未解決一覧に入ってたから喜んで書いてしまった
書き忘れてた登場人物一覧
ルーカス・ケイン
銀行のIT部門のマネージャー
殺人を犯した時、何者かに操られていたことを彼は知っている彼に出来ることは、
警察に捕まる前に真実を解き明かすことである
カーラ・バレンティ年齢:28歳
職業:NY市警の刑事
ドックス・ダイナーで起きた殺人事件を担当している。
始めはNYでは不幸にも日常的となった事件の一つだと思っていた。しかし
犯行現場に残された何らかの儀式を思わせるような証拠が尋常ではない不吉な力を含んでいると感じている
タイラー 年齢:24歳
カーラの相棒。恋人との恋愛トラブルに悩まされている
トラブルが危険と背中合わせのその仕事内容と長時間勤務だということは自分自身よく分かっている
恋人を取るか使命をとるかはプレイヤーが選べるがどっちにしろ終盤は空気以下
マーカス・ケイン 年齢不明
ルーカスとは二年間音信不通だった。それが今では手を血に染めた弟がマーカスを訪れる。
ルーカスの行動によって生き死が決まる。どっちにしろ中盤以降は空気
アガサ 年齢??歳
盲目の占い師。ドックス・ダイナーで起きた事件を透視していて、ルーカスに助言をする。
古代から伝わる神のお告げや純粋な魂を持つ少女の言い伝えは果たして謎を解く鍵になるのか?
ジェイド
ニューヨークのセント・トーマス孤児院で育てられたということ以外に彼女の出生、家族などについて知る者は誰もいない。
医者には自閉症と診断されており、実際彼女は自分の中の世界でのみ生きているように見える。
とても従順で静かなこの少女には、いつしか誰にも気づかれずに突然姿を消してしまいそうなはかなさがある。
本編に続く
>>12 こっちは丁寧に1話ずつ順番に書く気力はなくて、2-3レス程度で豪快に
要約しようと思ってました。ファーレンハイトは結構長いけどがんばれ。
応援してます。
前すれに書いちゃったのでもう一度
ガンハザードきぼん
倒されたモンスターの姿が、村人のものに変わる。
彼はキュラに囚われ、モンスターに改造されたのだ。
看護のためにディースを残し、薬を取りに行く一行。
薬を取ってきてディースに渡すと、治療している間に
異変の原因であるコダイバナを始末しに行く事に。
コダイバナを倒し、家に戻ると
医療ミスのためにモンスター化したニコラが
暴れまわっていた。
半殺しにして、こんどこそ治療すると
恩返しのためと、ニコラは北の端の修復に向かった。
しかし、コダイバナを倒され怒り心頭のキュラは
真紅のドラゴン(ぽいもの)のデビマンダーに変身して
襲いかかってきた。
四天王キュラを倒したリュウ達は、橋を渡り
西へと向かうのだった。
新スレがあったんですね。今日は間違いばかりorz
一応こっちでも報告。前スレに書いちゃいましたが、ギガンティック・ドライブ終わりました。
>>1 スレ立て乙です
前スレの589まで、このスレの
>>17までをwikiに収録、未解決リストに反映しました。
すいません、うっかり前スレにロックマンゼロ4のストーリー書き込んじゃって前スレ
かけなくしちゃいました。
続きこちらで書きますがいいでしょうか
制御するもののないはずのラグナロクが、副砲を発射した。
さらに本体が移動を開始。ラグナロクはエリア・ゼロへと落下する軌道へと向かう。
転送しようとするが、強力な妨害によりアクセスすらできない。
無人のはずのラグナロクに乗り込むため、ネージュはネオアルカディア軍が使用していた大型転送装置の占拠を提案。
ゼロは基地の防衛装置「ランダム・バンダム」を破壊、転送装置を占拠。
さらにラグナロクのプロテクトを解除するために、ゼロを転送回線プログラムの中でも自由に動けるようプログラムを
改造、転送装置とラグナロク間をつなぎ、直接ラグナロクのプロテクト・プログラム「サイボール」を破壊する。
全ての準備は整った。ラグナロク・コアへ向かい、突如動き出した原因を探り、ただちに軌道を修正しなければならない。
ラグナロク、その中心部へと転送されるゼロ。そこでみたものは剣のカタチをしたラグナロク・コアと、ラグナロクの
攻撃に巻き込まれ死んだはずのDr.バイルだった。
生きていたのではなく、あのラグナロクの攻撃の中ですら死ねなかったのだと言うバイル。
百年前、ダークエルフと呼ばれる存在でレプリロイドを支配し、妖精戦争を引き起こしたバイルは当時の人間たちにより、
その記憶、人格全てをプログラムに変換し、年老いた体とともに再生機能を持ったアーマーへと押し込められ、たった一人
衛星軌道をさまよわせさせ続けられたのだ。
歳をとり、身体が傷つくとアーマーがすぐに再生させ、光も自然も何もない世界で永劫の苦しみを与えられ続けたバイルの
本当の目的は、レプリロイド、人間の支配などではなく、生かさず、殺さず、永遠に、自らとともに果てることのない苦し
みの歴史を歩ませ続けることであった。
ラグナロク・コアをアーマーの強化パーツとして使用し、バイルはゼロに戦いを挑む。ブタどもには自分の元で行き続ける
しか道はないと言うことを示すために。
「理想だと? 戯言だ!」
(続く)
「さすがだな! 英雄!」
バイルを倒したゼロだが、すでにラグナロクは落下軌道に乗っていた。止まらないラグナロク。
だがそれでなおバイルは死んでいなかった。
「死ねん! この程度では死ねんのだぁーッ!」
このままではゼロも帰還できなくなる、と勧告するシエルだが、ゼロはバイルごとラグナロク・コアを破壊すればラグナロ
クは自壊し、その破片は大気圏で全て燃え尽きるはずだと言う。だが、それは彼自身の死も意味していた。
レプリロイドの英雄である貴様が、そんなことをできる。人間を守る正義の味方が、人間を守るために人間を殺せるのかと
嘲け笑うバイルは、完全にラグナロク・コアと融合。異形の姿となってゼロの前に立ちふさがる。
「どうだ、この痛みは! 貴様にわかるか!」
「……オレは、正義の味方でもなければ……自分を英雄と名乗った覚えもない……」
「オレはただ、自分が信じる者のために戦ってきた」
「……オレは、悩まない。目の前に敵が現われたなら……」
「叩き斬る……までだ!」
「ゼロ……!ゼロ……!」
「……シエル……オレを信じろ!」
「ゼロ――――!!」
絶叫するシエルの声をかき消すように、バイルの嘲笑が響く。
「終わらぬ悪夢だ!」
強固なシールドを持つバイルのアーマーだったが、レーザーを放つ、防御壁が解放されたその一瞬にバイル自身の武器であっ
たデスピアスを叩き込むゼロ。
「この、ワシが、人形如きに? 滅べ! 滅んでしまええぇぇぇぇ……」
(続く)
かくして、ラグナロクは崩壊。ミッションは完遂された。
呼びかけるシエルの声に、通信は無情にノイズを送るばかり。
たまらず駆け出すシエル。
シエルがたどり着いた場所は、人間の集落だった。
空一面に降りしきるラグナロクの破片に無邪気にはしゃぐ子供たち。
その光景を見て、自分たちが助かったことを実感する大人たち。
しかし、ゼロ帰らずの報に絶望するレプリロイドと人間たち。
シエルはゼロはきっと生きて帰ると、再び走り出す。
一人星降る丘で、泣き崩れるシエル。
いつも胸にあふれてる あなたへの思い
永遠はないから 今はそばに いてほしいの
やがて星とともに涙も途切れ、シエルは立ち上がる。
ゼロがシエルを、人間を信じてくれたように、今度は私たちが信じよう。
彼は必ず、私たちのために、私たちのもとへ帰ってきてくれると――
それから2年。
かつての、偽りの理想郷ネオ・アルカディアは人々の心からも消えた。
出生率の倍増したベビーブームに、かつて武器を持ったレプリロイドすらおしめを持ち、子供たちの
世話を焼いている。
エリア・ゼロで、人間と、レプリロイドたちは力をあわせ新しい風車を作っていた。
かつて一人の英雄が信じ、それを支え続けた友が求め続けた光景を、今はネージュやシエルたちが見守っていくのだ
――ゼロは死んでしまったのだろうか?
ラグナロクの破片が散らばる大地に転がる彼のメット、そして――――(ロックマンゼクスへと続く)
以上でロックマンゼロ4は終わりです。
最後、ロックマンゼクスに続くとか書きましたが、実を言うとゼクスはもってないんで
よく知りません。続いてはいるらしいんですが。
前スレの最後までとこのスレの
>>24までをwikiに収録、未解決リストに反映しました。
ラストだけ
いろいろあって脱出するために灯台を登っていく
ブリスコがお前の推理きかせてくれとか言ってくるが主人公は無言
カメラの前だから言えないのかと勝手に納得するブリスコ
突然ブリスコが口から特大うんこはき出して化け物に。汚染された水を飲んだから
とかいろいろ説がある
「楽しかったぜ」
そのまま飛び降り自殺
主人公は腰ぬかしながらも脱出
エンディング
END1
キモデブが現れ画面に向かってセクハラ発言してると頭吹っ飛んで終了
END2
イケメンが現れ事件に関して話そうとした瞬間頭吹っ飛んで終了
真END
頭吹っ飛んだ後「俺、俺だよ俺」で終了
ミシガンに限っては誰が書いても大差ないと思う。最後のオレオレは相棒のブリスコとか
主人公が推理を言わなかったのはブリスコが犯人だと知ってたからとかいろいろ説がある
が真相が明かされる事は永久に無いだろう
キャラクター紹介もストーリー背景も無しにラストだけ書かれてもわかんないよ。
誰かmichiganのストーリー最初から教えてください。
KOF’98〜]Tまでをすべて詳しく
アークザラッドシリーズ全部
特に2の詳細と黄昏
これは酷い……。
ケツ出せ
よし次!
かま3のバッドエンド集いきます。
ナンバーとエンド名、エンドに行く簡単な条件、エンドの簡単な内容に()内で多少の補足。
すでにストーリー部分で触れたエンドについては省略します。
また、第2の事件以降は色々と展開が大きく変わるので長くなっていますがご容赦を。
なお、No.1〜10が香山編、No.11〜36が透編、No.37〜60が俊夫編、No.61〜78が啓子編です。
No.1 ほな来年
No.11 また来年
No.37 俺は帰る
No.61 何しに来たんだろ
条件:俊夫編の最初から3番目までの選択肢をひたすらネガティブな方に。
島に来てからひたすらネガティブ思考の俊夫は、自分が無駄足を踏んでいるような気がして仕方がなかった。
ネガティブ極まった俊夫は自分がいなくても関係ないだろうと勝手に帰ってしまう。
全員が集まらないと供養の意味がないと、香山はまた来年に集まりなおすことに決めた。
何しに来たんだろう、という思いを各々に残して。
(基本は下の選択肢。船長との会話は「帰れ」と言ってるように聞こえたで)
No.2 バナナの呪い
No.12 真理一筋?
No.38 なぜバナナが……
No.62 早く港に……
条件:俊夫編で思ったことを口に出しまくる。
啓子、美樹本、透に対して思ったことを口に出しまくった結果、3人を怒らせてしまった俊夫。
怒った3人は次々に帰ってしまい、供養が台無しになったと怒る香山は祈祷師のルアビーコ竹馬……じゃなくて
ケマルーア彦田に電話をかけ、呪いをかける方法を教わる。
かくして俊夫は透が怒りに任せて貪ったバナナの皮を踏んづけて転んで頭を打つという呪いにかかるのだった。
ちなみに俊夫が思ったように、美樹本のクルーザーの運転は本当にヘタだったようだ。
(……と言いかけたが〜3連を全部口に出せばよし)
No.3 財宝に目が眩んで……
No.13 オムレツ一筋
No.39 働け俊夫さん
No.63 フードファイター啓子
条件:香山編で財宝を諦めない。
ケマルーア彦田に忠告されても宝を諦めようとしなかった香山は、諦めないとこんな不幸な目に遭うと様々な
事柄をケマルーア彦田に聞かされ、怯えるあまり祈祷をも中止して島から逃げ帰っていった。
その後真理と音信不通になった透は無駄に上手くなったオムレツ作りの腕を生かしてオムレツチェーンを展開、
香山の「浪速のド根性焼き」と対立する。
そして啓子が「浪速のド根性焼き」のチェーンを渡り歩いて食べまくったのが決定打となり、香山は破産。
依然としてニートの俊夫にまで借金の電話を申し込むほどに落ちぶれてしまったのだった。
(ケマルーアじゃなくて業者に電話すると見れないので注意)
No.4 TDLの失敗
No.14 TDLって……
No.40 TDLでデート
No.64 新たな恋?
条件:透編で「うち来んか」に同意した後、考え直す。
香山の携帯のアラームから派生した就職話に同意しかけて断った透はあることを思いつく。
それは三日月島のリゾートアイランド計画だった。その名もTDL(T食べてんか・D道頓堀・Lランド)。
島の中に昭和後期の時代の大阪を凝縮したこのTDLは……もちろん失敗し、3日で潰れるのだった。
一方みどりと別れた俊夫はバイト先のコンビニで啓子と再会、各地を一緒に食べ歩く仲となったのだった。
(定番の「うち来んか」。今までとは違い1度引き受けてから断るで辿り着くのがポイント)
No.5 扉さえ開けば……
No.16 しばしの別れ
No.42 なぜ玄関が?
No.66 大福餅は涙味
条件:啓子編で部屋に戻ってしまった可奈子と美樹本を追いかける。
とにかく美樹本と2人きりにはさせられないと俊夫の制止を聞かずに可奈子を追っていった啓子は、
2階のロビーでとあることに気がついた。
可奈子と美樹本も引き連れて自信満々に下に降りていった啓子は今から玄関を開けると宣言、九字を切り
見事に扉を開けてしまう。何故開いたのかは啓子は教えてくれなかった。
啓子はこれであの人も自分を見てくれる……と思ったのだが、相変わらず可奈子と美樹本はべったり。
当てが外れ、大福餅を頬張るのだった。
一方香山たちは3バカが来ないので地下の扉を開けられず、それ以上先に進めなかったのだった。
(追いかけただけでは駄目。とにかく2人きりを阻止する方向で)
No.6 伊右衛門のツッコミ
No.7 伊右衛門の丸呑み
No.8 九字が切れずに……
条件:香山編で九字を間違えまくる。
九字をちゃんと覚えていなかった香山。最初の6文字すら思い出せずに「わかるやろ、普通!」と伊右衛門から
キツいツッコミを喰らって昇天したり、残りの3文字がわからずに頭から丸呑みにされたりと、とにかく
伊右衛門によってやられてしまうのだった。
(とにかく間違え続ければいい。最初以外は普通にやろうと思っても間違えたりする)
No.9 切り捨てたはずが……
条件:香山編でしゃれこうべではなく亡霊に切りかかる。
これは一体何のゲームだ、と思うような光の剣で伊右衛門の亡霊に切りかかった香山だったが、怨念の元を
断てなかったために復活した亡霊により惜しくもやられてしまうのだった。
(最後の2択なので簡単に見れます)
No.10 皆に何があった?
条件:他3編で1人でも死者が出ている状態で香山編を終わらせる。
見事伊右衛門を倒し、館のむくわれない魂たちは無事に成仏していった。
しかし香山は知らなかった。館内で新たなむくわれない魂が生まれてしまったことに……。
(とにかく他3人が正解ルートから外れていればこれに)
No.17 犯人に間違われ
No.43 地下室でコートの男に……
No.67 全て計画通りに
条件:俊夫編で地下水路の死体(本物キヨ)をもう少し調べようとする。
死体が気になった俊夫は1人その場に残って死体を調べ、服の裏に「菱田喜代」の文字を発見。
他にはもう手がかりはないと地下まで戻ってくるが、そこに潜んでいたコートの男によって殺されてしまう。
透は帰りが遅い俊夫を心配して地下に様子を見に行き俊夫の遺体を発見、少し遅れてきた美樹本に犯人と
間違えられてそのまま地下に閉じ込められてしまった。
再び地下の扉が開けられたとき、すでに惨劇は完結していた。
「生き残った2人」の証言により、透は一連の事件の犯人として逮捕されてしまうのだった。
(2択なので簡単に見れます)
No.18 啓子ちゃんが犯人だ
No.44 犯人よ地下室で眠れ
No.68 あたしじゃない!
条件:透編で啓子が鍵を失くしたことは嘘だと疑い、春子が鍵を開けるのを見守らない。
啓子は2号室の鍵など失くしておらず、マスターキーとタグを入れ替えていたのだと考えた透は、
マスターキーの検証中にその推理を披露。啓子は必死に自分じゃないと訴えるが地下に閉じ込められてしまう。
あとは朝が来るのを待てばいい。そう思いながら一同は眠りについた……。
(鍵の推理時には啓子の鍵に着目。あるいは犯人入力で直に啓子を入力する)
No.19 物言わぬ容疑者
No.45 労働の日々
No.69 キャンディに八つ当たり
条件:透編で最初の推理に成功した場合は必ずNo.19を見ることになる。
あるいは俊夫編で共犯者の正体や隠れ場所を指摘するのに失敗。
透編は本文参照。
俊夫は離婚届に判を押し、日雇いの肉体労働の日々を送る。
啓子は目的が何も果たせなかったことに、一体自分は何をしに来たのかと思いながら帰りの船で舐めていた
キャンディを噛み砕いた。
(犯人が春子だと指摘した後に推理失敗すると基本は全部これ)
No.20 村上は何処に
No.46 村上を捜していれば……
No.70 うらめしい帰還
条件:俊夫編で村上の居場所の見当をつけられない。
共犯者が村上だとわかってもその居場所がわからないため、一同は真相に辿り着けなかった。
いるかどうかもわからない男の捜索を警察は渋り、無事生還は果たせたものの、一同の心にはしこりが残る。
ちゃんと村上を捜していれば……と。
(見つけるのを諦めたり食堂以外を指摘すればよし)
No.21 俊夫さんを襲った凶弾
No.47 死という解放
No.71 ドラマのような幕引き
条件:透編で、村上を捕まえた後に村上の沈黙を答と受け取る。
透は村上の沈黙を前にその態度の裏を見抜けなかった。村上は銃を抜き、目の前にいる俊夫に発砲する。
その後すぐに村上は取り押さえられたが、銃弾は俊夫を貫いていた。まるでドラマのようだ、と思う啓子。
透は後悔する。何とかなったはずだ。もっと早くに拳銃に気付けていれば……。
俊夫は薄れ行く意識の中で、これでいい、と思った。自分が死ねばみどりは重荷から解放されるのだ、と。
(俊夫・啓子編の初期状態ではここは回避されている。最短ルートだとここの透編は見ないので忘れがち)
No.22 村上に撃たれ……
No.48 無慈悲な銃声
No.72 撃たれるのはあたし
条件:俊夫編で推理に完全に成功した場合は必ずNo.48を見ることになる。
あるいは啓子編で可奈子に向けられた銃口に声を上げる。
俊夫編は本文参照。
透は真理の声を遠くに聞きながら絶命、啓子は自分が声をあげたせいで透が撃たれたのを目の当たりにし、
本来だったら撃たれるのはあたしだったのに、と思う。あたしが撃たれればよかったのだ、と。
(ポケットを探ったり祈れば回避。声を出した場合のみこれに)
No.23 救われると信じて
No.49 罪と償い
No.73 涙の暴れん坊男爵
条件:香山編で伊右衛門退治に失敗(No.6〜9)する。
(推理完全成功時の、香山登場場面から先がないまま終わるだけ)
No.24 暗闇の中ドアノブが
条件:俊夫編で美樹本の死体の鎌を抜き、透編で真理と2人っきりになった際に俊夫の方が好きなのかと誤解、
「だけど君がその目で〜」→「とにかく信じてくれないか」と選択。
応接室で2人っきりになったが、俊夫が好きなのではと誤解した透により真理は怒って出て行ってしまう。
しかし血相を変えてすぐに真理は戻ってきた。食堂で美樹本の胸に鎌を突き立てる俊夫を見たのだという。
続いてやってきた俊夫により美樹本の死を知らされ、透は食堂で美樹本の死を確認。
他の皆を呼びに行くからと食堂に俊夫を残して出て行き、ドアを封じて閉じ込めてしまった。
応接室に残りの全員が集まるが、真理が今更ながらに俊夫は犯人ではないかもと言い出したりして嫌な雰囲気に
包まれてしまう。
結局可奈子、啓子、春子が応接室を出て行き、真理も部屋に戻って透は俊夫を見張ることにした。
そしてそのまま子の刻になり、俊夫が犯人だということが証明されてしまう。
透は食堂のドアがしっかりと封じられていることを確認してから真理の元に戻り、物置部屋から出られないか
を確認しに行く。マスターキーを持つ啓子と共に物置部屋に向かった透が見たものは、血溜まりに横たわる春子と
ナイフを持った俊夫だった。
透は慌てて啓子を置いて真理の部屋に逃げ込むが、そこで停電が発生。部屋の鍵をかけるも、マスターキーの
存在を思い出し、そして暗闇の中でもったいつけるようにキーを差し込み回す音が聞こえてくるのだった。
No.25 食堂で……
条件:俊夫編で美樹本の死体の鎌を抜き、透編で真理と2人っきりになった際に俊夫の方が好きなのかと誤解、
「だけど君がその目で〜」→「君だって怪しくないとは〜」→「食堂の扉〜」と選択。
透の言葉に真理が、そして女性陣全員が部屋に戻ってしまった。
残された透は食堂前で俊夫を見張り、子の刻を迎える。そしてそこに真理が現れた。
どう考えても俊夫が犯人とは思えないという真理の言葉を聞いた透は、本人に聞けばいいとドアをノックする。
しかし俊夫の返事はなく、嫌な予感がした透はドアを開けたが俊夫は中にはいなかった。
と、そのとき廊下から何かが壊れるような重い音が聞こえ、振り向いた透がそこで見たものは……。
No.26 犯人の声は……
条件:俊夫編で美樹本の死体の鎌を抜き、透編で真理と2人っきりになった際に俊夫の方が好きなのかと誤解、
「だけど君がその目で〜」→「君だって怪しくないとは〜」→「自分の部屋〜」と選択。
透の言葉に真理が、そして女性陣全員が部屋に戻ってしまった。透も部屋に戻る。
12時になり例の予告状を思い出した透は、全員の無事を確認しに廊下に出た。
そこで停電になり、暗がりに誰かの気配を感じた透は俊夫が食堂から抜け出したのではと思い逃げ出した。
どこかの部屋に逃げ込もうとした透だったがどの部屋も開いていない。とうとう突き当りにまで追い詰められた。
透の眉間に鋭い衝撃が走り、最後にとてもよく知っている声が透の耳に聞こえてきた。
(俊夫を閉じ込めてもこれら以外の選択肢だと食堂から解放し、通常の応接室パターン(水没ルート)へ)
No.50 格納庫で何者かに
No.74 最後の大仕事
条件:俊夫編で美樹本の死体の鎌を抜き、透編で真理と2人っきりになった際に俊夫の方が好きなのかと誤解、
「だけど君がその目で〜」の後、「……ごめん、言い過ぎた」以外を選択。
透に犯人と誤解されて食堂に閉じ込められた俊夫は暖炉の隠し通路に気付き、2階へと上がる。
念のため折り畳みナイフを手にしながら物置部屋に出ると、そこには春子が血の海に横たわっていた。
春子は何かを言おうとしたが事切れてしまい、そこを透と啓子に見られてしまう。
逃げ出した2人を慌てて追うも、啓子が逃げ込んだ彼女の部屋からは返事はない。
とにかく隠し通路のことだけでも伝えようとした俊夫は真理の部屋に向かう途中で2階ロビーの隠し部屋の
存在に気付く。だがその部屋の中に入りぶら下がっていたチェーンに手をかけた瞬間、後頭部を強打され……。
応接室を出て行き部屋に戻った啓子の下に、マスターキーを借りに透がやってきた。
透に鍵を渡したくない啓子は彼について物置部屋へと向かう。
そこにはいないはずの俊夫の姿があった。透は慌てて逃げ出し、啓子もその場を一目散に逃げ出した。
もう悪あがきはやめて静かにして欲しい、と啓子は思う。あたしには最後の大仕事がまだ残っているのだから。
(50、74共に透編で24、25、26のどれになっているかで細部が変わる。これは24のパターン)
No.27 消えた犯人
No.51 コートの男は?
No.75 さよなら、美樹本さん
条件:第2の事件後に俊夫編で食堂の隠し通路を発見し、その後透編で香山の部屋を捜索する。
俊夫編は本文参照。
犯人はついに見つからず、一同は島を後にする。
透は消えた犯人は香山に渡した例の鍵で岸猿家の財宝を見つけたのではという妄想にとりつかれ、
啓子は可奈子と寄り添いながら支えあって2人で生きていこうと誓った。
(最初に俊夫編で第2の事件後に隠し通路を発見した時は必ずこれになります)
No.28 共犯者はどこへ
No.52 探索と逃避
No.76 妄想わたあめ
条件:第2の事件後に俊夫編で食堂の隠し通路を発見し、その後透編でみんなの鍵を確認する。
この状態で啓子編で推理を失敗すればこれになる。
透編は本文参照。
俊夫は共犯者のコートの男を捜すことに躍起になっていた。こうしている間だけ現実から逃避出来るからだ。
一方犯人として地下室に閉じ込められた啓子は、空腹のあまりわたあめの幻覚を見る……。
(最初に透編で隠し通路発見後にみんなの鍵を確認すると必ずこれになります)
No.29 疑心と生還
No.53 謎多き結末
No.77 元の日常へ
条件:第2の事件後に食堂の隠し通路を発見し、その後透編でみんなの鍵を確認する。
この状態で啓子編で推理に成功すればこれになる。
啓子編は本文参照。春子が犯人ということで事件は解決した。
しかし、コートの男のことも春子の動機も何もかも謎に包まれたままだった。
春子の沈黙とコートの男の行方が知れないことで全ては闇に葬られ、晴れぬ疑心を抱いたまま一同は生還する。
(啓子の推理は失敗すると全て28、52、76になります)
No.78 ロープを見上げて
条件:第2の事件後、食堂で一切推理をせずに応接室に移動する。
応接室から自分の部屋に戻ってきた啓子。
まさかこんなことになるなんて……と天井を見上げる。
そこには先が輪になったロープがぶら下がっていた……。
(第2の事件後に応接室に行ってしまうと74のときを除き啓子は全部これになります)
No.30 なぜ俊夫さんが……?
No.54 透くんと刺し違える
条件:透編で美樹本の部屋を捜索時に部屋に戻る春子を送ってやる。
春子を部屋まで送った透は途中で可奈子の部屋の前を通りがかり声をかけた。しかし返事はない。
啓子の部屋にでもいるのだろうかと啓子の部屋を訪ねるも同様だった。
だが不吉な予感を感じた透は啓子の部屋に入る。そこには誰もいなかった。
鍵を開けっ放しのままどこに行ったのかと考えた透は、嫌な予感がして春子の部屋に飛び込んだが誰もいない。
と、そこに血塗れのコートと風切り鎌がドアから放り込まれ、閉められた。犯人がドアのすぐ外にいる……!
透は俊夫たちに危険を知らそうと思ったが、外に出たら殺される。
そうこうしているうちに真理の悲鳴が聞こえ、透は鎌を手に取るとドアノブを掴んで押し開けた。
……そこにはナイフを構えた俊夫がかっと目を見開いて立っていた。
透が俊夫に鎌を振り下ろすのと、俊夫が透の胸にナイフを突き刺したのは、ほぼ同時だった。
透が春子を部屋まで送っていき、俊夫と真理は2人っきりになった。
真理は俊夫が何か隠していると、何か探しているように見えるという。もしもそれが見つかったなら、
もう過去を振り返るのは止めてほしいと。
そのまま2人共沈黙して透が帰るのを待つが、あまりに遅いので2人は部屋を出て行った。
春子の部屋の前まで来たとき、床に黒い染みがついていることに気付く。その染みは物置部屋に続いていた。
折り畳みナイフを手にドアを開けると、そこには春子の死体があった。
真理に死体を見せないように庇いながら、俊夫は透の行方を捜す。
床の血痕に靴跡があることに気付いた俊夫は、それが物置部屋から春子の部屋に続いているのを見て犯人が
春子の部屋にいることを確信し、ナイフを握り締めながら春子の部屋の前まで移動した。
春子の部屋のドアが勝手に開くと、そこには血塗れの鎌を手にした透が立っていた。
透が俊夫に鎌を振り下ろすのとほぼ同時に、俊夫は透の胸にナイフを突き刺した。
(春子を送る選択肢を選べばいいだけです)
No.31 長い夜の始まり
No.55 物陰からの一撃
条件:俊夫編で美樹本の部屋から2階のロビーに移動した際に可奈子たちの様子を見に行く。
俊夫は可奈子たちの様子を見に、透たちをロビーに残して1人西側の廊下へと向かった。
可奈子の部屋の前で声をかけるも返事はない。春子はついさっき別れたばかりなので1つ隣の啓子の部屋に
向かう。やはりこちらも返事はない。黙ってないで返事ぐらいしてほしいものだ。
俊夫がノブを回そうとしたとき、物置部屋から音が聞こえてきた。
胸騒ぎがして春子の部屋を開けると、そこには春子は不在だった。どこに行ったのか?
物置部屋だ。俊夫は急いで物置部屋のドアを回すが開かない。
もう駄目かと思いつつもがちゃがちゃやっていると、今度はすんなりとドアが開いた。
警戒しつつ部屋に入ると、コートを着た何者かが横たわっているのが見えた。
その正体を探ろうと近づいたところで、物陰から何かが飛び出し、俊夫の額の真ん中に重い衝撃が走った。
俊夫が西側の廊下に消え、透は真理とまた2人っきりになった。
「冬休みも手伝いに来てくれるよね?」という真理の言葉に、何が何でも真理を守ろうと透は誓う。
そのとき、西側の廊下からドアを叩くようなけたたましい音が響いてきた。
俊夫の身に何かあったのかと、透は真理と共に西側の廊下を走る。
ドアを確認しつつ奥へ向かうと、物置部屋のドアがわずかに開いているのが目に入った。
飛び込むように入ったその部屋で、2人はナイフを手にし額から大量の血を流す俊夫と、鎌を手にし
喉をざっくりと切られている春子が折り重なって倒れている姿を目撃する。
そして俊夫のポケットには、こんな紙切れがはみだしていた。
ツギハ オマエダ
長い夜は始まったばかりだった――
(見るのは簡単。紙切れは無論俊夫が美樹本の死体の傍で見つけたもの)
No.32 真理だけでも
No.56 春子さんの部屋で
条件:子の刻になり水没し始めた際、透編で流された真理を追い俊夫編でそれを見送る。
何事もなく12時を迎えた。だが自分たちは生きている。やはりあの予告状はハッタリだったのだろうか。
そのとき金属の軋むような音が聞こえ、玄関扉から水が染み出ているのを見て俊夫ははっとなった。
瞬間、扉の外がどうなっているのかがわかり戦慄を覚える。
ツギハ オマエダ
俊夫は声をあげて透と真理を階段の方へと促した。
激しい爆発音のような音が聞こえ、俊夫は死に物狂いで階段めがけてジャンプする。
津波のような水に脚をとられそうになりながらも階段の手すりに掴まり、踏ん張る。
なんとか水から逃れると俊夫は透と真理を探し、すぐ傍の手すりに掴まる透の手を引っ張った。
その透のもう一方の手から、真理が切り離されたように離れていく。
体重が1人分減ったおかげでなんとか透を引き上げられたが、透は俊夫の手を引き剥がして濁流に身を投じた。
今真理を助けられるのは自分しかいない。透は真理の名を叫びながら水に流されていく。
流されるままに食堂に入ると、行き止まりのために水は渦を巻いて勢いをなくしていた。
真理は絶対にここにいるはずだと、息を吸い込み水の中へと潜る。
指先にかすめたその手を握ると、向こうも握り返してきた。透は真理の体を抱き寄せて水面に顔を出す。
真理の顔は紙のように白くなり、息も苦しげだった。もう駄目だから透だけでも戻って、と真理は訴える。
だが透は絶対に真理を見捨てるものかと、大きく息を吸い込んで食堂の入り口めざして泳ぐ。
流れは落ち着いていたが、着衣である上に真理を抱えているので前進するのはかなりつらい。
ほんの少し流れがきつくなるだけであっけなく後ろに戻され、一進一退している間にも水位は上がっていく。
真理はほとんど意識を失いかけ、透も前に進むどころか留まることもできなくなっていた。
2人は水の中へと沈んでいく。最後の息を吐き出し、流れ込んだ水にむせかえりながら、透はもう助からない
と現実を受け入れた。……でも、真理だけは。
透は真理の手をほどき、奇跡が起きることを祈った。
俊夫は次第に上がる水かさに踊場に避難する。
真理を思う透の気持ちが痛いほどわかるだけに自分の無力さが情けない。
万に一つの望みでも透が真理を助けられると信じながら、俊夫は階段を駆け上がった。
突如館が闇に包まれる。ペンライトと折り畳みナイフを取り出し、俊夫は他の皆の安否を探りにいった。
まず向かった可奈子の部屋で、俊夫は可奈子の首吊り死体を発見する。
正視できずにすぐに部屋を出、今度は春子の部屋のドアを開けた。
と、その瞬間に脳天に衝撃が走る。意識を失う直前、ライトで浮かび上がったコートの人物の、その顔は――
(2人に声をかけず、俊夫だけさっさと階段にダッシュしても細部が変わるだけでこちらになります)
No.33 二人で一緒に
No.57 光に向かって泳いだ
条件:透編で水没時に俊夫の手を振り切り、俊夫編で透を追って飛び込む。合流後1階の見取り図を探す。
流されていった真理を追って自ら濁流に身を投じた透に、俊夫も反射的にその後を追って水に飛び込んだ。
このまま全員水に飲まれて死ぬのがオチだが、あの必死の透を見過ごすことは出来ない。
流されるままに食堂に入り、俊夫は透と、そして真理と合流する。
水位はどんどん増している。今や天井のシャンデリアまでも飲み込もうとしていた。
なんとかしてここから出なければならない。
すると、見取り図を撮影した写真が近くに浮かんでいるのが見えた。一縷の希望を抱き、俊夫は非常口の
ようなものがないかと目を走らせる。
しかしそれは2階の見取り図だった。1階の見取り図がないか探すが、そう都合よくはいかない。
とにかく戻って階段まで泳ぎ着けばなんとかなるかもしれないと、3人は食堂の入り口に向かって泳いだ。
水が天井近くまで満たされているせいで流れはゆるく、これならいけそうだ。
だが、なんとスポーツ万能であるはずの真理は泳げなかった。透が真理を抱えてのろのろと前進する。
あのペースでは2人共階段に辿り着けはしないと、俊夫は引き返して真理たちに手を貸した。
透と俊夫は2人で真理を挟むようにして1階のロビーを目指すが、おかしいくらいに前に進まない。
冷水が予想以上に体力を奪っていたのだ。真理は2人に自分を置いて先に行けと促すが、透は断固拒否した。
そのとき館内が真っ暗になった。進むべき方向さえも一瞬にしてわからなくなる。
真理の身体が沈んでいこうとするのを、透はなんとか押し上げようとした。しかし、今度は透の身体が沈む。
俊夫の身体も真理に引きずられるように沈んでいく。
透は俊夫に声をかけるがもう返事はない。見捨てたか、あるいは――
透は最後の力を振り絞り、真理の身体をしっかりと抱きしめた。離さない。絶対に離さない――
二、三度水を飲み気が遠くなった俊夫は、どこかで誰かが自分の名を呼んでいるのが聞こえた。
――みどり? みどりなのか?
俊夫の目の前に光が見えた。その光の向こうにみどりが立っている。待っていてくれたのだ。
俊夫はその光に向かって、真っ直ぐ泳いでいった。
(こちらには2人に逃げろと促さないといけません)
No.34 真理の手を握って
No.58 闇に浮かぶ顔
条件:透編で水没時に俊夫の手を振り切り、俊夫編で透を追って飛び込む。合流後2階の見取り図を凝視。
2階の見取り図を眺めた俊夫は、暖炉の隠し通路に思い当たった。暖炉の中の窪みに身体を入れ、床を蹴って
一気に上昇する。透と真理も俊夫の後を追った。
水から出た先のその空間は3人も入るとぎゅうぎゅうだったが、とりあえずそこで一息つく。
隠し通路があったとなると、今までの考えを改めなければならない。が、その前にここから出なければ。
壁を探ると、他とは違う部分があった。力を込めて押すと、壁はずるずると音を立ててゆっくりと動き出す。
その先にあったのは物置部屋だった。壁だと思っていたのは物置部屋の棚だったのだ。
他の皆の無事を確認しようとドアに向かって進んだとき、3人は喉から血を流す春子を発見した。
春子は口をぱくぱくさせて何かを訴えようとしたが音にはならず、やがて事切れた。
自分たちの知らない誰かが館に潜んでいて、無差別殺人を繰り返している……。
とにかく皆と合流しなければ、と3人は物置部屋を後にした。
物置部屋と2号室の間に2つドアがあることに不思議に思いつつも啓子の部屋に向かう。
……そこには、首を吊る啓子の姿があった。自殺したのだろうか。だが、何故……?
啓子がこれなら、と慌てて可奈子の部屋を訪れると、そこにはまったく同じ光景が広がっていた。
もしかしたら美樹本の後を追ったのかもしれないが……そう考えたとき、不意にあたりが真っ暗になる。
すぐ近くでどさりと音がした。真理がいたほうからだ。俊夫はペンライトの光をそちらに向ける。
透は真理に駆け寄った。うつぶせに倒れたその背中に血が滲んでいる。真理の返事はない。
やったのは俊夫でも透でもない。他のみんなはもういない……。
そのとき何者かの気配を感じた俊夫がそちらにライトを向けた瞬間、脳天に衝撃が走った。
意識を失う瞬間、コートの人物の顔がライトに浮かび上がるのを見た。その顔は――
あの浸水を生き延びたと喜んだのも束の間、腕の中で息を引き取ろうとしている真理に透は愕然とした。
気がつくと真理を照らしていたはずの光はなくなっている。俊夫は一体……。
闇の中、誰かがこっちに歩いてくるのがわかった。ひゅっと風を切る音が聞こえ、胸に衝撃が走る。
その誰かは透の胸に突き刺さったものを引き抜き、透の脇を通り過ぎて行った。
透は手探りで傍らに倒れている真理の手を見つけ、しっかりと掴んだ。微かに、握り返してくる力を感じた。
――透。
真理の声を聞いたような気がした。
(33、57同様、先に見捨てると透を追えません)
No.34 真理の手を握って
No.35 ぼくは真理を殺した
No.59 その顔は
条件:透編で水没時に真理を追わず、2階の廊下から歩いてくる人影を犯人だと思う。
今目の前にいる人影が香山や美樹本、そして真理を死に追いやった犯人に違いないと思った透は、ナイフを
構えてその人物に飛び掛った。ナイフの刃が肉に突き刺さる感触があり、そして透はその顔を見るまでもなく
弱弱しい声を洩らしてしまった。
ここまで近づけば、顔を見なくても、長年一緒にいた人の匂いはわかるのだ。
透は一緒に倒れこむようにして真理の身体を抱きとめる。どうして真理がここに……?
真理の首が透の胸にもたれかかり、それきりぐったりと動かなくなってしまった。
闇の中、誰かの足音が近づいてくる。俊夫か、春子か、いや今度こそ犯人か。
そんなことはもうどうでもよい。真理を強く抱きしめながらゆっくり目を閉じると、風を切る音が聞こえた。
透の腕の中に倒れこむ真理の手から、くしゃくしゃになった紙がこぼれ落ちた。2階の見取り図の写真だ。
この見取り図に何かの答があるかもしれないが、いくら見てもわからない。
だが真理が物置部屋の方向からここにやってきたのも重要な意味があると思った俊夫は、真理のことは透に
任せて廊下の奥へと進んだ。突き当りまで来ると、物置部屋の扉が開いているのがわかる。
ここにきて自分が武器を持っていないことに気がついた俊夫だったが、もう引き返すつもりはなかった。
ゆっくりと部屋に入ると、春子が倒れているのが目に入った。俊夫は慌てて春子に駆け寄る。
春子は口をぱくぱくさせて何かを訴えようとしたが、すぐに事切れた。
そのとき俊夫は背後に誰かが立つ気配を感じた。ライトを向けた瞬間、脳天に衝撃が走る。
意識を失う瞬間に浮かび上がって見えた、コートの人物の顔は――
(ここまで来ると俊夫が毎回同じなんですが)
No.36 なぜ生きてるんだ?
No.60 まさかの顔
条件:透編で水没時に真理を追わず、2階の廊下から歩いてくる人影を春子と思う。
透編は本文参照。
透の腕の中に倒れこんだ真理の手には、くしゃくしゃになった紙が乗っていた。2階の見取り図の写真だ。
気絶した真理のことは透に任せ、俊夫は真理の発した「物置部屋」「春子さん」のことが気になって
物置部屋へと向かった。2階に来れたの理由はわからないが、真理はあそこから来たのは間違いない。
ゆっくりと部屋に入ると、春子が倒れているのが目に入った。俊夫は慌てて春子に駆け寄る。
春子は口をぱくぱくさせて何かを訴えようとしたが、すぐに事切れた。
そのとき俊夫は背後に誰かが立つ気配を感じた。ライトを向けた瞬間、脳天に衝撃が走る。
意識を失う直前に、俊夫はコートの人物の顔がライトで浮かび上がるのを見た。
その顔は――
(ちなみにその顔言ってますがどのパターンもプレイヤーは見れません)
No.80は真相編の完「三日月島事件の真相」、No.81〜90は番外編になります。
番外編は前回で全部触れたので省略。
エンディングは全部で90、ここまでで89です。
残り1つ、No.79こそが所謂「犯人編」。
次回はこの犯人編と、犯人編を踏まえた上での本編や各エンドの簡単な解説、
そしてその次にエピローグという順になります。
>>28-29 そのゲームを書いてほしいと依頼してるのか、これから書くと宣言してるのか、
それとも何かの誤爆なのか。はっきりしないな。
タイトルだけ書くんじゃなくて何か言えよ。
〜を書きます、とか、〜をお願いします、とか。
もし依頼や予約だとしたら、アークザラッドってたしか昔書かれたからまとめサイトにあるだろ。
依頼ならケツ出してもらったわけだしやってみようかな
シリーズ全部って事は1,2,3,黄昏にジェネに機神か
どれだけかかるんだこれ…
当面一番時間かかりそうな2詳細とやらに着手してみるか
ミシガンにストーリーなんて無いも同然だしなあ
>>49 1.シカゴで謎の霧発生。死んだら交代の使い捨て女性レポーター、音声さんとともに
主人公カメラマン出動(イントロ)
↓
2.霧だけではなくモンスター化騒ぎで女性レポーターピンチ。食われたり、落ちそうに
なったり、磔になったり、シャワーのぞかれたり(ゲームプレイ部分)
↓
3.思わせぶりな情報もあるが結局モンスター化の原因もなにもわけもわからず
音声さんもモンスター化して自殺。後日主人公カメラマンも何者かに撃たれて終了(結末、既出)
多分、この2の騒ぎとピンチの部分と、3の思わせぶりな情報を書いて欲しいのではないかと。
>>50撃たれたのは主人公とは別の奴じゃなかった?
しかし誰もインリンの事には触れないなw
うっかりエンディングを1つ飛ばしてしまいました。
自分でも1番最後に見たやつだっただけに失念していたようです。
No.15 キューピッド俊夫
No.41 俺はキューピッド
No.65 世界一周
条件:俊夫編で夕食後に啓子と2人きりになった際、「大切な人?」と聞き返し、
啓子編の同場面で「ただの失恋〜」を選択。
啓子は失恋という形で大切な人を失くしたという話を聞いた俊夫は、取り返しのつく失恋と自分や香山の立場を
一緒にしてほしくはないと思い、啓子を連れて美樹本の部屋に向かう。
お前がはっきりしないから啓子が傷つくんだ、と俊夫が美樹本を責めると、美樹本は己の態度を反省。
なんと本当に好きなのは啓子の方だと告白、そのままの勢いで2人はクルーザーで世界一周することに。
可奈子ならわかってくれるという美樹本に対し、なんだか夢を見ているようだと現実味の薄い啓子。
一方それを見ていた透は俊夫に頼んで、真理に対してまったく同じことをしてもらう。
かくして俊夫はキューピッドの称号を得るのだった。
他には抜けてない……はず。
Call of Cthulhu:Dark Corners of The Earthをきぼんぬ
>>51 んー。プレイスタイルによって撃たれる男が違う=プレイスタイルにあった
カメラマンの正体、と判断した。
どっちにしろカメラの前の男は撃たれて、その犯人が俺俺言って終わり。もし、
撃たれたのが別人でカメラマン自身はまだカメラの後ろにいたとしても、そこから
どうなるんだろうね。
>>53 モルヒネしかもってない丸腰男を就寝中に銃と斧もって本気で殺してくる漁師
に投げたけど、秘密エンディングの映像だけ見て主人公の正体と伏線に納得して
しまった俺からもきぼんぬ。オープニングで主人公が自殺する理由がよくわかった。
クトゥルーで主人公自殺って聞くと、
それだけで大体わかったような感じがするのは気のせいかなw
KOF'98
特にストーリーはなく、復活したオメガ・ルガールを倒して、基地が自爆して終わり。
KOF'99
KOF'97のオロチ戦の戦いの直後に「草薙京」のデータを入手した組織「ネスツ」は、
「草薙京」のクローン「K'」を生み出すが、「K'」は同じ組織の実験体の「マキシマ」と逃走、
復讐を誓った彼らは紅丸、真吾とKOFに出場。
優勝した彼らは今回の大会の主催者で「K'」の改良型「クリザリッド」と戦い、勝利する。
「クリザリッド」は大量に複製した「草薙京」のクローンで各地でテロを起こそうとするが、
「ハイデルン」の組織に鎮圧される。
そこへ「ネスツ」のことを聞き出そうとした「草薙京」もしくは「八神庵」と戦うことになるが、
結局、「ネスツ」の横槍にあい、作戦失敗の「クリザリッド」とともに基地は消滅する。→KOF'2000へと続く。
尚、「ハイデルン」の部下「ウィップ」は「K'」の姉のクローンらしい。
KOF'2000
新しいKOFに参加した「K'」達。途中で「ネスツ」の実験体「クーラ」の乱入にあうが、勝利し、優勝する。
主催者に会いに行くと、前回の「クリザリッド」を制裁した「ゼロ」と対決。
「ゼロ」は「ネスツ」を裏切ろうとし、衛星上にある兵器「ゼロキャノン」を発射しようとしていた。
「ゼロ」を倒した彼らだが、「ゼロ」は「ゼロキャノン」を発射しようとする。が、「ハイデルン」の活躍により失敗。
「ネスツ」は「ゼロキャノン」のコントロールを奪い、照準を「ゼロ」に向け、「ゼロキャノン」を発射する。
結局、「ゼロ」と町がひとつ消滅してしまった・・・。
ハイデルン「次はどう出る?ネスツ!」→KOF'2001へと続く。
KOF'2001
新たなKOFに参加した「K'」達。優勝し、主催者に招かれて飛空艇に乗った「K'」達。
そこにいたのは、真の「ゼロ」と彼に助けられた「クリザリッド」。
真の「ゼロ」を倒した「K'」達は分解した飛空艇により衛星基地へと連れて行かれる。
そこにいたのは「ネスツ」の首領「イグニス」。「K'」を最強の格闘家にし、その体を乗っ取るのが彼の目的らしい。
一人だけゲームが違うように空中追い討ち、超必殺技をなんの制約もなく撃ち、永久コンボを使ってくる「イグニス」を
力を合わせて打ち勝つ「K'」達。
敗北を受け入られず、錯乱した「イグニス」は衛星基地を地球に落とそうとするが、
炎の「K'」と氷の「クーラ」が力を合わせて、被害を最小限に抑える。組織の首領が死んだことにより、「ネスツ」は崩壊する。
数ヵ月後、「ハイデルン」の元に一枚の写真が届く。そこには「K'」と「クーラ」と「ウィップ」が楽しそうに映っていた。
彼はそれをただの知人達ということにしておいた。「ネスツ」編完。
KOF'2002
KOF'98と同じく、特にストーリーはなく、復活したオメガ・ルガールを倒して、基地が自爆して終わり。
もうすぐ発売一周年なんで、アナザーセンチュリーズエピソード2でも書くか
KOF'2003
新たに「神楽ちづる」により開催されたKOF。新しい主人公「アッシュ」は緑の炎を使う格闘家。
大会途中で「神楽ちづる」が創り出した「草薙京」をも打ち倒して優勝する。
ここで「草薙京」の倒し方で分岐。
超必殺技で倒さなかった場合。
歴代ボスの「ルガール・バーンシュタイン」と血縁関係がありそうな「アーデルハイド・バーンシュタイン」、
とその妹「ローズ」が登場。「アーデルハイド」と闘うことになる。
「ルガール」と同じような技を使う「アーデルハイド」だが、「オロチ」の力も持たず、負けてしまう。
兄の敗北を認めようとしない「ローズ」を叱り、素直に負けを認める「アーデルハイド」。終わり。
超必殺技で倒した場合。
主催者の「神楽ちづる」に会う「アッシュ」達。支離滅裂なことを言い、
力を使って彼女の双子の姉「神楽マキ」を創り出し、襲い掛かってくる。
「神楽ちづる」を倒すと、「オロチ」封印していたという「遥けき彼の地より出でし者」達が現れる。「神楽ちづる」は記憶を操作されていたらしい。
彼らの内の一人「無界」と闘い倒すも結局逃げられる。
「神楽ちづる」が倒されたことにより、「オロチ」の封印も解かれてしまう・・・。→KOF'XIに続く。
KOF'XI
「遥けき彼の地より出でし者」達が主催したKOFに参加する「アッシュ」達。
主催者の「紫苑」と「禍忌」は「オロチ」を復活させるために大会を開いたようだが、
「アッシュ」達が優勝しても「オロチ」は復活せず、「紫苑」と闘うことになるも、やはり「オロチ」は復活せず、愚痴る「紫苑」。
復活しない「オロチ」の力を取り込んだ「禍忌」と闘うことになる。劣化「オロチ」のような「禍忌」をも倒す。
「禍忌」は「オロチ」を復活できなかったが、復活させる方法を思いつくが、キレた「紫苑」により殺されてしまう。
「禍忌」の死体は地元の警察が押収するが、何者かに奪われてしまったと発表する・・・。KOF'XIIに続く。
実は「ハイデルン」の組織が死体を回収したが、「遥けき彼の地より出でし者」に「禍忌」の死体を奪われてしまう・・・。
と見せかけて、奪われた死体は偽者で本物は「ハイデルン」の組織が持っているようである。怒チームエンディングより。
尚、「アッシュ」は「神楽ちづる」から八咫の力を、「八神庵」から「オロチ」の力を奪っているらしい。
少し訂正。
KOF'2003
新たに「神楽ちづる」により開催されたKOF。新しい主人公「アッシュ」は緑の炎を使う格闘家。
大会途中で「神楽ちづる」が創り出した「草薙京」をも打ち倒して優勝する。
ここで「草薙京」の倒し方で分岐。
超必殺技で倒さなかった場合。
歴代ボスの「ルガール・バーンシュタイン」と血縁関係がありそうな「アーデルハイド・バーンシュタイン」、
とその妹「ローズ」が登場。「アーデルハイド」と闘うことになる。
「ルガール」と同じような技を使う「アーデルハイド」だが、「オロチ」の力も持たず、負けてしまう。
兄の敗北を認めようとしない「ローズ」を叱り、素直に負けを認める「アーデルハイド」。終わり。
超必殺技で倒した場合。
主催者の「神楽ちづる」に会う「アッシュ」達。支離滅裂なことを言い、
力を使って彼女の双子の姉「神楽マキ」を創り出し、襲い掛かってくる。
「神楽ちづる」を倒すと、「オロチ」が封印していたという「遥けき彼の地より出でし者」達が現れる。「神楽ちづる」は記憶を操作されていたらしい。
彼らの内の一人「無界」と闘い倒すも結局逃げられる。
「神楽ちづる」が倒されたことにより、「オロチ」の封印も解かれてしまう・・・。→KOF'XIに続く。
KOF'XI
「遥けき彼の地より出でし者」達が主催したKOFに参加する「アッシュ」達。
主催者の「紫苑」と「禍忌」は「オロチ」を復活させるために大会を開いたようだが、
「アッシュ」達が優勝しても「オロチ」は復活せず、「紫苑」と闘うことになるも、やはり「オロチ」は復活せず、愚痴る「紫苑」。
復活しない「オロチ」の力を取り込んだ「禍忌」と闘うことになる。劣化「オロチ」のような「禍忌」をも倒す。
「禍忌」は「オロチ」を復活できなかったが、復活させる方法を思いつくが、キレた「紫苑」により殺されてしまう。
「禍忌」の死体は地元の警察が押収するが、何者かに奪われてしまったと発表する・・・。KOF'XIIに続く。
実は「ハイデルン」の組織が死体を回収したが、「遥けき彼の地より出でし者」に「禍忌」の死体を奪われてしまう・・・。
と見せかけて、奪われた死体は偽者で本物は「ハイデルン」の組織が持っているようである。怒チームエンディングより。
尚、「アッシュ」は「神楽ちづる」から八咫の力を、「八神庵」から「オロチ」の力を奪っているらしい。
>>55 主人公がスタッフを撃ち殺してオレオレ(主人公が黒幕だよ)だと思ってた
>>57 クリザリッドがK´のクローンなんじゃなかったっけか?
前スレで要望があった「歪みの国のアリス」、ちょうど終わったとこなんで予約します。
>>61 乙。後付け感全開なのがステキ。
>>60-61 何を修正したのかと思ったら、
>「神楽ちづる」を倒すと、「オロチ」封印していたという
>「神楽ちづる」を倒すと、「オロチ」が封印していたという
ここか。
>>63 wiki見たら、改良型じゃなくて「K'」のクローンですな、申し訳ない(´・ω・`)
KOFにちょっと質問。
>「草薙京」のクローン「K'」を生み出す
>「ハイデルン」の部下「ウィップ」は「K'」の姉のクローンらしい。
んで
>クリザリッドがK´のクローン
これってウィップは草薙今日の姉のクローンって事?
京に姉がいた記憶がないのだが、後付で増えたのかな。
で、ウィップはクリザリッドの姉にもあたるわけ・・・なのか?
なんか混乱してきた。誰か説明お願いします。
ついでに京と庵はシリーズどのへんで死んだわけ?
>>67 申し訳ない、wikiを調べてみたら、「K'」は京のクローンではなくて、京の能力を移植された人間のようだ。
「K'」の姉のクローンが「ウィップ」。
後、京と庵は死んでない。単に主人公属性がなくなってストーリーに絡まなくなっただけ。
KOF'98
特にストーリーはなく、復活したオメガ・ルガールを倒して、基地が自爆して終わり。
KOF'99
KOF'97のオロチ戦の戦いの直後に「草薙京」のデータを入手した組織「ネスツ」は、
「草薙京」の能力を移植した「K'」を生み出すが、「K'」は同じ組織の実験体の「マキシマ」と逃走、
復讐を誓った彼らは紅丸、真吾とKOFに出場。
優勝した彼らは今回の大会の主催者で「K'」のクローン「クリザリッド」と戦い、勝利する。
「クリザリッド」は大量に複製した「草薙京」のクローンで各地でテロを起こそうとするが、
「ハイデルン」の組織に鎮圧される。
そこへ「ネスツ」のことを聞き出そうとした「草薙京」もしくは「八神庵」と戦うことになるが、
結局、「ネスツ」の横槍にあい、作戦失敗の「クリザリッド」とともに基地は消滅する。→KOF'2000へと続く。
尚、「ハイデルン」の部下「ウィップ」は「K'」の姉のクローンらしい。
KOF'2000
新しいKOFに参加した「K'」達。途中で「ネスツ」の実験体「クーラ」の乱入にあうが、勝利し、優勝する。
主催者に会いに行くと、前回の「クリザリッド」を制裁した「ゼロ」と対決。
「ゼロ」は「ネスツ」を裏切ろうとし、衛星上にある兵器「ゼロキャノン」を発射しようとしていた。
「ゼロ」を倒した彼らだが、「ゼロ」は「ゼロキャノン」を発射しようとする。が、「ハイデルン」の活躍により失敗。
「ネスツ」は「ゼロキャノン」のコントロールを奪い、照準を「ゼロ」に向け、「ゼロキャノン」を発射する。
結局、「ゼロ」と町がひとつ消滅してしまった・・・。
ハイデルン「次はどう出る?ネスツ!」→KOF'2001へと続く。
KOF'2001
新たなKOFに参加した「K'」達。優勝し、主催者に招かれて飛空艇に乗った「K'」達。
そこにいたのは、真の「ゼロ」と彼に助けられた「クリザリッド」。
真の「ゼロ」を倒した「K'」達は分解した飛空艇により衛星基地へと連れて行かれる。
そこにいたのは「ネスツ」の首領「イグニス」。「K'」を最強の格闘家にし、その体を乗っ取るのが彼の目的らしい。
一人だけゲームが違うように空中追い討ち、超必殺技をなんの制約もなく撃ち、永久コンボを使ってくる「イグニス」を
力を合わせて打ち勝つ「K'」達。
敗北を受け入られず、錯乱した「イグニス」は衛星基地を地球に落とそうとするが、
炎の「K'」と氷の「クーラ」が力を合わせて、被害を最小限に抑える。組織の首領が死んだことにより、「ネスツ」は崩壊する。
数ヵ月後、「ハイデルン」の元に一枚の写真が届く。そこには「K'」と「クーラ」と「ウィップ」が楽しそうに映っていた。
彼はそれをただの知人達ということにしておいた。「ネスツ」編完。
KOF'2002
KOF'98と同じく、特にストーリーはなく、復活したオメガ・ルガールを倒して、基地が自爆して終わり。
色々指摘を受けたので、訂正しました。色々申し訳ないorz
KOFの人乙。
96でやめてしまったんだけど、
KOFってすごい展開になってたんだな・・・
リクにないけど「ファイヤーエムブレム 暁の女神」書いていいの。
さっきクリアしたんだけど。
リクがきてからでいいんじゃない?
んじゃあ俺がリクするから書いてくれ
一部の主人公は【銀髪の乙女】の異名を持つ少女ミカヤ。
3年前の戦争でアシュナード(前作のラスボス)が倒れ敗戦国となったデイン。
クリミアがデインの占領統治を放棄したため、情勢が不安定になってていた。
ミカヤたち暁の団は苦しむ領民たちを助けるため活動していたが、
次第に大きな戦いへと巻き込まれていく。そんな中、
故アシュナードの遺児が見つかったとの知らせがミカヤたちに舞い込む。
大儀名文を得るため王子に謁見を申し入れるミカヤ。
晴れて官軍となった暁の団は見事帝国を追い払う。
そしてミカヤは、デイン解放軍の総大将に任命される。
民衆は彼女を称えこう呼んだ【暁の巫女】と。
人物補足
ミカヤ
【銀髪の乙女】の異名を持つ少女。
奇跡の力で人の怪我を治したりできる。光魔法使い。
見た目は十代の少女だが、ベオクとラグズの混血の証である【印付き】
であるため成長が遅い。そのため実年齢は相当上だと思われる。
サザ
ミカヤの義弟。3年前の戦争でアイク達と一緒に戦った。
なによりもミカヤのことを第一に考える。
第一部完
一部で終わりとか?
第二部
前作でアイクたちの活躍により国を取り戻したクリミアの王女エリンシアが主人公。
エリンシアは本作の諸悪の根源ともいえる元老院の対応に頭を痛めていた。
気分展開に空の散歩に出かけたエリンシア(エリンシアはペガサスナイト)
は空で白鷺族の王女リアーネが帝国兵に襲われているのを発見し助ける。
城に戻ると元老員に他種族をかくまうとはなにごとと小言を言われるが、
心優しいエリンシアは見捨てることはなかった。
その王女の優しさにつけ込もうと企む元老院。国に刺客を放ってクリミアを内から崩壊させようと企む。
(続き)
だが、彼女の優秀な側近であるルキノとジョフレ、二人の姉弟がこれを阻止。
首謀者を捕らえることに成功する。しかし、偵察に出たルキノが敵に捕まってしまう。
そして抵抗勢力がルキノを絞首台の上に乗せて
捕まった首謀者との人質交換を要求してくる。
エリンシアが側近を見捨てるはずがないとふんだ適側の作戦だったが、
エリンシアはこの要求を拒否。「私はルキノの死を抱えたまま生きていく」と言い放つ。処刑が実行されようとしたそのとき、
前作の主人公アイク率いるグレイル傭兵団が現れルキノを救出する。
続きは明日書く。間違ってるとこあったらごめん。
KOFについて補足
公式のマガキのストーリーによれば
過去という遥けし彼の地より出ずる者達はオロチと並ぶ第二の地球意志で 西欧で悪魔とも呼称された
西欧で彼らは力を失い消滅したはず、だったが時間跳躍することでオロチの力得て主の復活の機会を待っていた
ようなことが書かれてた
マガキって何?
>>78 トリップはコピペしてもダメ
#新作ネタ
これを名前欄にいれると新作用のトリップになります
今回の場合、ファイヤーエムブレム 暁の女神#新作ネタ、と入力するのが正解
乙
前作の続きかぁ…
>>81 まが 【禍】
よくないこと。よこしまなこと。わざわい。
き 【忌】
(1)喪にこもる一定の日数。いみ。忌中。
「―が明ける」
(2)死者の命日。他の語と複合して用いられる。
「一周―」「七回―」「桜桃―」
凶アリアのことかー
第三部
アイク達グレイル傭兵団は帝国の打倒の為決起した
獣人のラグズ連合に協力を要請される。
ベオク(人間)は元々ラグズ(獣人)を奴隷扱いしていたが、
アイクは3年前の戦争でラグズに恩があることと、種族なんて関係無い、
向かってくる敵は切り捨てるだけという信念からこれを快諾。
一方ミカヤ率いるデイン軍は
(デインの新国王ペレアスはただのお飾りで指揮権は総大将のミカヤが持っている)
こちらも明確な悪である帝国(元老院)をアイク達と
協力して倒したいところだったが、そうもいかなくなった。
ペレアスが元老院にそそのかされ、血の血判状にサインをしてしまったからだ。
これは、制約書に書かれたことを守らないと、自国民に呪いが降り注いで
国が滅びるという危険なアイテムだった。
帝国に逆らえなくなったミカヤは、望まぬ戦いへと赴くことになる。
(続き)
サザは3年前の戦友であるアイク達と戦いたくないので、
ミカヤに他に策はないのかと問うが、
「どちらか一方しか救えないなら私は自国民を助ける」
とミカヤに言われ却下される。サザは愛しのお姉ちゃんのため、
しょうがないけど戦うか・・・みたいな感じで納得。
どうみてもシスコンです。ミカヤも、サザがアイクの話をすると、相手が男にも
関わらず嫉妬して、途端に不機嫌になる。どうみてもブラコンです。
プレイヤーはアイク視点とミカヤ視点を交互に操作することになる。
アイクとなってミカヤ軍と戦ったり、ミカヤとなってアイク軍と戦ったりする。
両軍は何度か戦うが、ミカヤ軍は数が少ないので、次第に不利になってくる。
窮地に追い込まれたミカヤは、谷底にいる
適軍に油をまいて相手を火攻めにする策を実行しようとするが、
それはあまりに卑劣とサザに咎められる。
ミカヤとサザがなんやかんやいいあってる一瞬の隙を突かれ、
サザが鷹族のラグズにかっさらわれて人質に取られてしまう。
ミカヤは最愛の弟を人質に取られなにもできずに硬直してしまう。
(続き)
そんな中、帝国の皇帝で大陸の最高権力者
である神使サナキ(見た目幼女)が現れる。
サナキは「これ以上血は見たくない、両軍一端引いてほしい」と提案。
両軍これに従い一端停戦。補足すると、サナキは帝国の皇帝だが
周りにいる元老院が悪であって彼女自身はは善人。
弟を人質に取られる失策を犯したことからか、
デイン城に戻ったミカヤは酷く落ちこんでいた。
デイン王は「ミカヤは優しいから例え人質に取られたのが
サザではなく一般兵でも手出しできなかっただろう」
と慰めの言葉をかけるが、捕らえられたのが一般兵なら
問答無用で火攻めを実行していたと個人的に思う。
そう思わせるくらい三部のミカヤはかわいい顔して容赦無い。
悪役プレイを楽しみたい人にお勧め。
ある日、
デイン王ペレアスが血判状の呪いを解く方法を書物を読んで発見する。
それを実行するためミカヤを呼び寄せる。そして、
「僕が死ねば呪いは解ける」とペレアスは言い、
ミカヤに自分を殺せと懇願する。それはできないとミカヤ。
だが他に方法が無く仕方が無くミカヤはペレアス王を殺す。
(続き)
後日。
呪いは解けたがひっこみが付かないので、
関ヶ原みたいな感じで両軍総出の合戦で決着を付ける戦いが始まる。
この戦の最中、アイクの妹のミストが具合が悪いと言いだし、近くの神殿に担ぎこまれる。
前作、蒼炎の軌跡でも語られていたのだが、戦で人間の負の感情が
臨界点を突破するとミストが持っているメダリオン
に封じられている邪神が復活するとのこと。
前作では結局邪神は復活しなかったが、この大規模な戦で
邪神復活の時は間近にせまっていた。
このまま負の感情のみで邪神を復活させると大変なことに
なるので、神使サナキが神を呼ぶ歌で復活させようとするが失敗する。
そこにミカヤが現れるが普段と様子が違った。
ミカヤは自分のことを女神ユンヌと名乗った。
ユンヌという名は、ミカヤのペットの小鳥と同じ名前で
ユンヌはミカヤとずっと一緒に居た。
(続き)
メダリオンに封じられていたのは邪神ではなくユンヌで、
封印が解けてミカヤの体を借りることで皆と会話することが可能になった。
ユンヌ(ミカヤ)は歌を歌いユンヌと対になる女神アスタルテを呼び覚ます。
アスタルテは大昔、自分が眠りから覚める1000年後にも人々が
争いを続けていたら全て滅ぼすといって眠りについた。
それがこの度の戦の負の高まりによって予定より早く目覚めてしまった。
実は負の女神はユンヌの方なのだが、ユンヌとアスタルテは対の
存在なのでほぼ同時に目覚める。
それと同時に、空からアスタルテが放った
光が降り注ぎ、戦っていた大勢の群衆が石になってしまう。
本来、人間に女神は倒せないが、私がいればなんとかなるとユンヌが言い、
隊を三つに分けてアスタルテのいる塔を目指すことになる。
今まで散々戦ってきたアイク軍とミカヤ軍は
なんの遺恨も残さずあっさり仲間になる。
ユンヌ(負の女神)=人類を滅ぼすべきでない。言い分を訊くべき。
アスタルテ(正の女神)=問答無用で人類を滅ぼすべき。
第三部完
第四部
塔に向かう最中サナキは憤りを感じていた。
どうして神使である自分が神を目覚めさせられなかったのに
あの娘(ミカヤ)はそれができたのかと・・・
塔に付くとアスタルテに取り入った元老院と対決、
勝利し上へ登と前作の強敵でアイクの父親を殺した
漆黒の鎧の騎士が待ちかまえていた。
今までずっと謎に包まれていた漆黒の騎士の正体は
帝国軍総大将のゼルキウスだった。
ゼルキウスもミカヤと同じ【印付き】で
意味嫌われる存在であったが、自分の上官のグレイル
を目標に生きてきた。グレイルが退役した後対決するが、
彼が利き腕を使えないにもかかわらず驚異的な強さだった
ため勢い余って殺してしまったらしい。
ゼルキウスがアイクとの一対一の対決を希望しアイクはそれに応じる。
勝利したアイクは「あんたに恨みは無い。
あんたはオレの敵であり師でもあった」と言う。
ユンヌの女神の祝福を受けパワーアップした武器を使って
塔の最上階で女神アスタルテを倒す。と、同時にユンヌの実態が姿を現す。
アイク「あんたも消えちまうのか?」
ユンヌ「そうね」
アイク「あんたは生き物全ての親みたいなもんだ。これからも見守ってれ」
ユンヌ「苦労も・・・一緒に・・・私は完全でなくていいの?」
アイク「時には迷惑もかけるかしれない・・・それでも・・・」
ユンヌ「そうね。もう一度だけ」
ユンヌは鳥の姿になり空へと消えていった。
塔の外に出たミカヤにサナキが駆け寄ってくる。
サナキ「まって姉上!姉上なのじゃろ?」
ミカヤ「先代神使ミサハは、わたしの・・・・祖母」
ミカヤはサナキの実姉で国王どころか本来なら大陸の皇帝になるべき存在だった。
サナキに帝都に戻ってくれと頼まれるが、サザとデインに戻っていった。
後日談
暁の乙女 ミカヤ
臣民の強い要請の元、
デイン第15代国王として即位。
その後、デインは空前の発展を遂げる。
緑風 サザ
デイン王となったミカヤの側近として
また夫として力強く彼女を支えた。
貧しい者たちの力になったといわれる。
(ミカヤとの支援Aのみ)
蒼炎の勇者 アイク
各国の安定を見届けたあと
まだ見ぬ別天地を目指し旅立つ。
その後、彼の姿を見たものはいない。
終わり
なんか封印以来のあれな感じが残るエンディングは変わってないのー。ともあれ、乙!
乙なんだが誰も突っ込まないので一言
ファイ”ア”ーエムブレムな
すまん。タイトルコピペしてきたから基本的なこと間違えた・・・
wikiの人直しておいて。
96 :
フィロソマ:2007/02/28(水) 09:20:29 ID:VszjmiRLP
要望あったから、一応書くね
http://www.youtube.com/watch?v=n3MNp1PotYg 基本ラインは「エイリアン2」と一緒(笑
宇宙軍所属の海兵隊の艦艇「ギャラント」が、植民地惑星「220」よりSOS信号を受信したところから始まる
緊急事態を察知し、搭載した戦闘機「ストレガ」の小隊を惑星に降下させる「ギャラント」
デルタ小隊に所属する主人公「D-3」は、大気圏突入中に先行した小隊からの通信を受ける。
『惑星に降下した部隊が、暴走した防衛システムから攻撃を受けているらしい』と。
尋常ではないらしい状況に混乱しながらも、惑星に降下する主人公たち
万が一に備え、都市部に直接降下せず渓谷から侵入することに
渓谷でも、情報のとおり「220」の防衛システムの迎撃を受ける。
わけも分からぬまま、襲撃を切り抜け空港から都市部へ向かう主人公たち。
都市部でも警備システムなどの攻撃を受ける「ストレガ」小隊。
そこへ「ギャラント」からの通信がくる。
「採掘塔地下に、生存者反応がる。」
97 :
フィロソマ:2007/02/28(水) 09:21:36 ID:VszjmiRLP
救出の為、採掘塔へ向かおうとするも、大型輸送機が行く手を阻む。
たかが輸送機と撃破しようとするが、輸送機の機首が突然はじけ飛ぶ。
そこにはスライム状の触手があらわれ、レーザー攻撃を行ってくる。
ただの輸送機に、なぜそんな生物兵器が?と思いながらも、採掘塔へ急ぐ
採掘塔内部でも、無人の採掘機械や警備マシーンが襲ってくる。
狭い坑道を潜り抜け採掘塔中心部を目指すも、メンバーの一人「カレン」の乗る機体が不調を訴える。
「ストレガ」には高性能なAIが搭載され、機体制御やサポートなどをこなすのだが
「カレン」機のAIが、突如暴走。「カレン」は、そのまま坑道に衝突してしまう。
そして、この付近から新たなる敵が現れる。
機械と生物が融合した姿をしており、搭載AIはそれを「ゲノム」と呼んだ。
坑道も地下部に入る。
すでに小隊も「D-3」と「ミショー」大尉の二人のみになってしまった。
98 :
フィロソマ:2007/02/28(水) 09:22:18 ID:VszjmiRLP
坑道も地下部に入る。
すでに小隊も「D-3」と「ミショー」大尉の二人のみになってしまった。
坑道を抜け、ついに最深部へ
そこには大きな地底湖を持った広大な地下空間だった
生体センサーで住民の位置を探ると、どうやらここの天井から来ているようだ
天井一面にぶら下がる、かえるの卵、卵、卵。。。。
「ストレガ」のモニターで拡大したそれは、ゼリーに包まれた人間の「中身」だった
助けに来たはずの住人たちは、すでに死んでいたのだ。
錯乱した「ミショー」はそれをバルカンでなぎ払う。
「こんな物のために、仲間は死んでいったのか」と
救出ミッションは終了と判断した「ミショー」大尉は、「220」からの撤退を開始する。
「D-3」もそれに従い地下空間から脱出しようとした瞬間、地底湖から突然巨大な生物が浮上してくる。
腹部に巨大なゼリー状の卵のようなものを抱えた龍とでも言うようなそれは、腹部の卵に「ミショー」機を取り込むと
そのまま地底湖に潜ってしまう。
99 :
フィロソマ:2007/02/28(水) 09:25:02 ID:VszjmiRLP
「D-3」機のAIも異常を来たし始め、自動で「ミショー」を追って地底湖から惑星中心部に向かって突入する。
龍からの攻撃を避けつつ「卵」に攻撃を集中する「D-3」
「ミショー」を取り込んだ卵が「D-3」の攻撃に耐えかね破裂し、「ミショー」機とともに中身をぶちまける。
卵から救出された「ミショー」機は、そのまま「D-3」と全速離脱
ぶちまけられた中身は、まるで生きているかのように地底湖の底、惑星中心部へと向かっていく
まさに精子そのものの動きで
そしてAIがつぶやく「フィロソマ受精完了」と
お約束どおり、爆発崩壊する地下坑道から間一髪抜け出す「ミショー」と「D-3」
「ストレガ」の大推力を生かし、一気に惑星「220」から離脱する。
その二人の背後では、真っ赤に変容した「220」が、まるでひとつの生物かのように胎動していた。
母艦「ギャラント」と通信する「ミショー」
地獄から生還し母艦へと帰ろうとする彼らの機体には、1匹の「ゲノム」が張り付いていた。
100 :
フィロソマ:2007/02/28(水) 09:31:07 ID:VszjmiRLP
設定的には、「220」がフィロソマという生命体
受精のためには第3者の手が必要なため、「反物質」という餌で知的生命体をおびき寄せていた。
「ゲノム」は無機物などに規制する生命体。
途中で出てきた半機半生の化け物は、「ゲノム」が寄生したもの。
主人公達の機体のAIも、ゲノムの影響ですでに暴走していた。
後半は完全に、フィロソマ受精のために利用されていたに過ぎない。
PS2で「フェイズパラドックス」って続編出てるが、「フィロソマ」に負けず劣らずの糞ゲー。
しかも「フィロソマ」のようにムービーがいいとか、そういう良いところが皆無。
ストーリーも微妙に繋がってないし、やる価値ないね。
おしまい
エロゲネタは自重しようぜ・・・
同人ゲーム「Cloud」の依頼を取り消します.
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 23:26:02 ID:OUNATxHVO
.hack マダー?
>>104 すまん。最近忙しくて、あんまりはかどってない
とりあえず書いてあるだけ投下しておく
長ったらしい書き方してる俺が悪いのは勿論なんだが、
開発スタッフの偉い人によってどんどん後付設定が追加されていくという絶望
エンデュランスと戦うためには、トーナメントを勝ち抜き、宮皇への挑戦権を得なくてはならない。
トーナメントには、アリーナの戦績上位16チームが選抜されるらしい。
アリーナへの参戦の前に、まずチームメンバーを揃えなくては、ということで、
シラバスとガスパーを誘うが、アガリ性のガスパーは辞退。
シラバスの助言から、魔法使い系の職業の知り合いを思い返してみるが……。
「うっ!」
思い浮かんだのは、アトリのみ。彼女は呪療士、回復系に特化した魔法を扱う職業なのだが、
果たして、PK廃止を訴える『月の樹』に所属し、個人の性格も「あの」通りの彼女が、
アリーナへの参戦を承諾するだろうか……。
メールをチェックすると、アトリから、良くわからないまま終わってしまった前回の冒険のリベンジということで、
再度、ハセヲを冒険に誘うメールが届いていた。
アリーナ出場メンバーに勧誘するため、これを了承するハセヲ。
アトリは「お気に入りエリア」を回りながら、風景の美しさ、自身の名前の由来などをハセヲに語る。
そんな、相変わらずのアトリの言動に募る苛々を、ハセヲは目的のために押し隠し、
彼女に振り回されたおかげでヘトヘトになりつつ、最奥である獣神殿に辿り着いた。
まずはアリーナ自体について意見を求めてみたハセヲに、アトリは語る。
人より強い武器、人より高いレベル――強さを求めて、その先にあるものは何ですか、と。
ゴールなんてものはない、と。
立ち止まって、咲いている花や、新しい誰かとの出会いを楽しんだほうがきっといい、と。「はは、ははははははは……」
不意に笑い出すハセヲ。
彼女の言動への苛々が、臨界を超えて溢れ出す。
「もう、無理! 限界!」
アトリが語った全てを、ハセヲは怒気を孕んだ強い声で切り捨てる。
「お前、バカか!?」
彼女が美しいと言った風景。
武器を取り出し、それに刃を幾度も幾度も突き立てる。
こんなものは所詮、ただのデータでしかない。
ポリゴンの上にテクスチャを貼り付けた、ただのデータの塊。
ハセヲは叫ぶ。
「こんなハリボテ世界の、どこが綺麗だって言うんだよ!?」
彼の怒りに、ただ名前を呼ぶだけしか出来ないアトリ。
「いいか、この世界で唯一リアルなのはな、俺達プレイヤーだけなんだよ!!」
PKが横行し、プレイヤー間の争いが日常化した「the world」。
力を手に入れて、競い合い、争いあう。
それが自分達、プレイヤーの繋がり方。
それが、このゲームの遊び方。
これのどこか間違っているのか、間違っているなら言ってみろ、とハセヲは吐き捨てる。
答えられず、言いよどむアトリ。
しばしの無言を切り裂いたのは、ハセヲの痛烈な一言だった。
「お前、まぎらわしいんだよ! 俺の前に、二度と姿を見せるな!」
ハセヲの言葉に、走り去るアトリ。
残されたハセヲは一人俯く。
彼の怒りの最大の原因。
無論、彼女の主義主張には苛々していた。
しかし、何よりも、彼女が何の気なしに発したであろう、ある一言だけがハセヲには許せなかった。
「志乃の顔で……『立ち止まれ』とか言うなよ……」
アトリのアリーナメンバー参加がこの一件でほぼ絶望的となったため、BBSで募集を掛けてみることに。
早々現れた志願者。早速会いに行くと、何とそこにはボルドーが。
あの書き込みは、ボルドーによるフェイクだったらしい。
今回のことは恨みと執着の他に、誰かからの依頼を受けてのものだとボルドーは言う。
何度目かのPKの危機。
その危機を救ったのは、いつぞやに会った『月の樹』の幹部「榊」と「松」だった。
あまりにも良いタイミングでの登場に、榊へ疑いの視線を向けるハセヲ。
榊は、アトリが事前に警告を受けていたからだと説明する。
榊の後ろから現れるアトリ。
アトリが受けた警告は、望によるものだった。
望の話によれば、ボルドーにPKを依頼したのは望の姉である朔。
それを聞いたアトリは、榊に助力を頼んだ、というわけである。
ハセヲの無礼な言い草に険悪な空気が漂うが、榊は揉め事にする気はないようで、
ハセヲへのプレイ態度への忠告を残し、松を連れて立ち去った。
彼らが去った後、先日の件について謝罪するアトリ。
アリーナメンバー募集の書き込みを見たというアトリは、どういった心変わりか、メンバー参加を申し出る。
驚き、そういう勝負事は嫌いなんじゃなかったのかと問うハセヲに、アトリは
アリーナでの戦いに挑戦することで、ハセヲのことを理解したいのだと答える。
そして、気恥ずかしそうにもう一つ付け加えた。
人生で一度位は、勝利というものを味わってみたい、と。
勝負事で誰かに勝ったことがないと言っていたアトリ。
いつも敗者の側で、だからこそ敗者の気持ちが良くわかるから、勝負事は好きではないと言っていたアトリ。
そんな彼女の言葉に、照れくさそうに頭を掻いた後、ハセヲは、勝利の味を教えてやる、とアトリに約束したのだった。
アトリはアリーナメンバーへの参加と共に『カナード』へも加入、
チームに三人のメンバーが揃ったハセヲは、早速アリーナに挑戦する。
緊張するアトリとシラバスだったが、ことを終えてみれば快勝だった。
初めての勝利に大喜びするアトリ。ハセヲに抱きついたりと、人生初の勝利ともなれば、格別だったようだ。
正気に戻って、敗者のことを気に掛けるアトリだったが、ハセヲの言葉で
改めて勝利を目指して戦うことを決意する。
天狗の面を被ったPC「大火」から勝手に試練を押し付けられ、これまた勝手に弟子扱いされたり、
何故か沈んでいるガスパーに疑問を覚えたりしつつ、アリーナでのバトルを繰り返し、遂にトップ16にランクインを果たすハセヲ。
トーナメントに選抜された旨のメールを受け、トーナメントへの登録を済ませる。
一回戦の開催まではしばらくあるので、メールチェックやレベル上げなどをしていると、
シラバスからメールが届く。
何でも、相談したいことがあるらしい。
シラバスの元に向かう途中、偶然にもクーンと遭遇したハセヲ。
立ち話もそこそこに、シラバスとガスパーの様子を聞くクーン。
というのも、クーンは『カナード』の初代ギルドマスターであり、二人とは旧知の仲であった。
自分のPCに眠る力と、その危険性を知った当時のクーンは、
一般プレイヤーである二人を巻き込まないために『カナード』を脱退。
その後『G.U.』のメンバーに加入した、という経緯を持つ。
旧知の二人の様子が何だかおかしいことを心配するクーン。
適当に答えるハセヲだが、クーンは二人の様子が気になる、と走り去った。
追いかけた先で、周囲のギルドショップとは裏腹に、全く客足のない『カナード』のギルドショップと、
そこで店番をするガスパーを目撃する。
クーンが駆け寄ると、抱き付いて号泣し始めるガスパー。
遅れて現れたシラバスが、ガスパーの嘆きについて説明する。
ハセヲ達がアリーナに参加しだした頃から、参加メンバーを擁する『カナード』への嫌がらせが始まったこと。
その矛先は、専らギルドショップの運営を任されているガスパーに集中して向けられたこと。
嫌がらせはどんどんエスカレートし、『カナード』のギルドショップを利用したプレイヤーまでも被害にあっていること。
犯人は、PKKを行っていたハセヲに恨みを持つPK達らしい。
どうして相談しなかったのかと問うハセヲに、涙声でガスパーは答える。
アリーナ等で忙しいハセヲに心配を掛けたくなかった、と。
俯く『カナード』の二人に、クーンは、PK達が数多く在籍する巨大ギルド『ケストレル』の
ギルドマスターである「がび」と話をつけてくる、と言う。
ハセヲもこれに同行を申し出た。
『ケストレル』のような巨大ギルドは、CC社から特別に専用のエリアを貰い、そこを@HOMEにしているらしい。
その他、クーンは『ケストレル』の内部事情に妙に詳しいが、それもその筈。
訪れた@HOMEにいたボルドー達によれば、かつてクーンは『ケストレル』の副団長であったらしい。
ボルドー達に、カナードへの嫌がらせを即刻やめるよう言うクーンだが、
ボルドー達は明らかなしらばっくれの後、ガスパーを嘲笑する。
激昂するハセヲだったが、クーンに諌められ、何とか怒りを押さえ込んだ。
ここで、がびが登場する。
その真っ赤な巨体と獣人PCゆえの強面に、不適当とも適当とも言える豪放磊落な性格をした
がびに嫌がらせについて、ギルドの長としての責任を追及するハセヲ。
がびは答える。
PKしたい者はすればいい。PKKしたい者はすればいい。PKされたくなければ逃げればいい。
それが「the world」だ、と。
悪く言えば徹底放置、良く言えばプレイヤーの意思と自由の尊重。
それが、がびのギルドマスターとしての方針だった。
水を得た魚のように勝ち誇るボルドーだったが、突如がびは彼女の首に大剣を突きつけ、言葉を付け加える。
面白ければ何をしてもいい。しかし、つまらないのは許さない。
その迫力に怯んだボルドーは、少し考えた後、改めてがびを見据えた。
トーナメントの第一回戦の相手が、自分達であることをハセヲに伝え、がびに勝利を約束するボルドー。
がびとの約束は、『ケストレル』メンバーにとって唯一の絶対法。
もし違えれば、ボルドーに『ケストレル』での居場所は無くなる。
もし自分達が勝った場合、『カナード』への手出しは二度としないことを
約束に盛り込ませたハセヲは、トーナメントへの意気込みを新たにして、『ケストレル』を去る。
名前付け忘れたけど、
>>106もそうです
このイベント、まだもうちょっと先があるので、微妙に半端なのだが、とりあえずここまで
>>109までをwikiに収録、未解決リストに反映しました。
3ヶ月以上過ぎたので ●途中 から絶体絶命都市と絶体絶命都市2を、
●執筆予告がある物 からメダル オブ オナー ヨーロッパ強襲と
ポートピア連続殺人事件とユグドラ・ユニオンを、それぞれ消しました。
>>29はシリーズ全部と書かれているのでアークザラッド1〜2や機神復活が
wikiにあることに気づかずにリクエストしたものと推測して、
1と機神復活は未解決リストに加えなおしてはいません。
ただ、詳細にという要望がある2については、
現在wikiにあるものは簡潔にまとめられたものなので、「(詳細に)」と付けてリストに加えなおしました。
他にリストに加えたのは「アークザラッドIII」と「アークザラッド 精霊の黄昏」と
「アークザラッド ジェネレーション」の三作です。
「アークザラッド・モンスターゲームwithカジノゲーム」はタイトルを調べている最中に
ストーリーが無いという記載を目にしたので未解決リストに加えませんでした。
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/01(木) 07:52:27 ID:Fe2WYXSZO
未解決リストにあるギルティギアXとXXって
家庭用のストーリーモードのことなんだと思うが、どの程度詳しくって要望?
確か、キャラごとにエンディング3種くらいあるんだが(かぶってるのもあるし)
前スレの563も言ってたけど、DSのスーパーロボット大戦Wを頼む
どなたか絶対絶命都市2お願いします
サイキッカー狩りを続けるマイトが音のサイキッカーのパトリシアにあったのは壮絶な戦いの後、気を失っていた彼を介抱した
のがパトリシアだった。そうしてサイキッカーハンターと力を癒しに使う少女の2人の奇妙な旅が始まった。
「サイキッカーは全て斬る!」彼がそう言う時、いつしかその「全て」に彼女を含まなくなっていた。
EPISODE1
そいつは襲ってきた訳ではなかった。だが、近くにいるサイキッカーの気配を見過ごすことは、マイトには出来ない。
見過ごすという考えが浮かばない。心は戦いを求めて騒ぎ出す。
そんなマイトをパティも止めようとはしなかった。それが俺の使命なんだ。心の奥から響く声に駆り立てられて、高く、舞い上がる。
風が吹く。その風の中にまだ若い女がいる。風だ―風をまとうサイキッカー。
雲の上を、何かを求めるように疾駆する彼女を、結界が覆う。
溢れんばかりの闘志を冷めた瞳に湛えて見つめる少年に風使いのサイキッカーは眉をひそめた。
マイト「・・・お前はサイキッカーだな?」
ウェンディ「・・・だとしたら?」
警戒しながら答える声。
サイキッカーは全て斬る!心の声が叫ぶ。
マイト「お前には死んでもらうぜ!」
宣言してマイトは獲物に襲い掛かった。
理由も知らされないまま斬られた彼女の最期の眼差しがマイトの目蓋をかすめる。
マイト「俺はサイキッカーを狩るために生まれたんだ」
何度もあったこと、そして、これからも何度もあること。
雲間に消えた風使いのことはすぐに脳裏から拭い去られた。
EPISODE2
一つの狩りが終われば、次の獲物を狙う。それが彼の使命、彼の生き方だ。
疑問を感じたこともない。疲れを感じたこともない。サイキッカーを殺せ。その声だけが彼を支配する。
寄り添うように旅を続ける少女の歌声はほんのつかの間その声を遠ざけるだけ。
彼の力とどこか似ている力、強くて純粋な破壊ための力。
その力に引き寄せられるように、サイキッカーハンターは飛ぶ。
結界を展開し問答無用でそいつと自分を閉じ込める。
その力の持ち主の少年は動じずに、ポケットに片手を突っ込み背の銀色の翼をなみうたせている。
マイト「悪いが少し付き合ってもらおうか」
エミリオ「フフ・・・」
少年は虚ろな笑いを返しただけだった。少年の中にはただ破壊と殺戮の衝動だけがあった。
マイト「お前を斬る・・・」
その宣告にはじめて少年の目が光を宿した。
壮絶な殺意。純粋な殺戮衝動が激突した。
翼の光が消えた。悲鳴すら上げずに少年は落ちていく。
マイト「そんな乱れた心では、この俺は斃せん!」
力を冷静に操る狩猟者の前で力に酔いしれるだけのサイキッカーは獲物でしかない。
EPISODE3
その日から、軍の追跡が厳しくなったようだとパティが言った。
サイキッカーではない軍人を殺すことは使命にはない。無論、必要が生じれば躊躇うマイトではない。
逃げ続ける二人の近くにサイキッカーの波動が現れた。軍とともにあるサイキッカーだ。
そいつがどこの組織に所属するサイキッカーであろうと、サイキッカーならば殺すのみ。
単純で無慈悲な使命を抱いて肉薄するマイトを、そいつは火山の火口で待ち受けていた。
腕組みをしてハンターを見つめる眼光に怯えはまったくない。
だからといってマイトも怯まない。
ガデス「エミリオを倒すとは、たいした腕だな・・・貴様何もンだ?」
マイト「俺はハンターだ・・・お前たちサイキッカーを狩りにきた」
マイトにとって殺してきたサイキッカーの名前を覚えている事は少ない。
ガデス「ハンターだぁ?」「こいつはいいや!やってもらおうじゃねぇか!」
強大な力の波動がほとばしる、いや吸い込まれる。
マイトは雷光の剣を抜き放つ。
重力の支配者が重力に引かれて落ちていく、その先はマグマの海。
マイト「力だけ勝てるほど、戦いは甘くない」
何の感慨もない声で、言い雷光の剣を収めた。
サターンの「だいなあいらん」とプレステの「クリックのひ」を教えてください。
クロックワークナイト〜ペパルーチョの福袋〜ですが
単に先に発売した上下巻を一個にまとめただけで話は同じ、
ただ高得点クリアのおまけかなにかでライバルキャラのジンジャーが
プレイヤーキャラとして使えるようになるそうです。
上下巻を手に入れたのであらすじ投下しますね。
もし福袋に追加シナリオ等があることをご存知な方おられましたら訂正よろしこ。
ゼンマイ仕掛けの人形トンガラ・ド・ペパルーチョ三世は
おもちゃ部屋の郊外で暮らす騎士。
自満の祖父ガールックに武勇伝を聞かされ育った彼は
空想好きのおっちょこちょい。
今日もおもちゃの国のアイドルであるオルゴール人形のチェルシーの前で
ライバルのゼンマイ騎士ジンジャーと決闘だ。
華麗な剣さばきに歓声が上がっていたその時、突如停電が起こり、
なんとその隙にチェルシーが誘拐されてしまった。
トンガラは愛ロバであるバロバロにまたがって勇ましくお姫様を助けに出発した。
時を同じくして彼のライバル、ジンジャーも愛馬シルバーにまたがって出発したのだった。
数々の困難を潜り抜け、凶暴化したおもちゃたちを退けて
屋根裏部屋に囚われていたチェルシーを助け出したトンガラ。
しかしチェルシーは目覚めないまま再び何者かに誘拐される。
再度追跡を開始するトンガラとジンジャー。
たどり着いた先はトンガラの祖父・ガールックが昔
行方不明になったまま帰って来ないという危険な時計塔。
ボスであるキング・ギアーズを倒し、チェルシーを取り戻したと思ったその時。
またもや大きな影がチェルシーをつかみあげた。
炎を吐いて暴れまわる大きなドラゴンだ。
やっとの思いでドラゴンを倒したトンガラだったが、ドラゴンの拘束を解かれた
チェルシーは未だ目覚めない。
助けに来たジンジャーと一緒にとまどっているとさきほど倒したドラゴンの残骸から
立ち上がる人影。
「おじいちゃん!?」
長らく行方がわからなかったトンガラの祖父ガールックだった。
「わしはどうかしていた…ダークパワーに魂を売ってしまってすべてを忘れていたのじゃ。
チェルシーを目覚めさせるには兄であるジンジャーのネジを使って
ダークパワーをふきとばすのじゃ!」
「俺が…チェルシーの兄?」
ジンジャーのネジで目覚めたチェルシーは無事おもちゃの国へ帰還できたのであった。
※ハードモードでクリアするとトンガラとチェルシーの結婚式の映像がEDで追加される。
終わり。
フィロソマ、ドットハック、サイキックフォース、ペパルーチョ、みんなGJ。
>>113 リク主じゃないけど、すごく詳しいのがいいな。
第二章「狂騒のホテル・ブランリエーブル」
親方とハリネズミからシロウサギを見かけたという場所を聞き出し学校を出た亜莉子は
チェシャ猫の肩に乗せられて駅前のホテルへと向かっていた。学校の状況から予想できた事だったが、
やはり街中も無人だった。店には商品が並び、車は信号を待っているが、人だけがいない。
普段の風景から人間の存在だけが抜け落ちたように。
考えてみれば口裂け男と小人娘という異色のコンビなんだし、人がいない方がむしろ都合がいいかもしれない、
と亜莉子が事態を前向きにとらえ始めたところで、二人は目的地のホテル・ブランリエーブルに着いた。
ホテルのロビーももちろん無人だった。どうしたものかと考え始めた矢先、
奥のほうから激しい物音がした。間違いなく何かが割れた音。
亜莉子は音のしたほうを見やった後思わずチェシャ猫の顔を見上げたが、そこにあるのは相変わらずの笑い顔だ。
音のしたほうに進むと「イナバ」というレストランがあった。
中に入った亜莉子は、いくつかのテーブルを寄せ集めてできた巨大なテーブルの傍らにいる謎の巨大物体に遭遇する。
何故謎かと言うと大きすぎて視界に入りきらないからだ。
チェシャ猫がレストランの端っこまで下がってようやく認識できたそれは、頭が天井に届きそうなくらい巨大な女性だった。
彼女はテーブルに並べられたご馳走を猛然と口に運んでいる。
誰なのと問うとチェシャ猫が公爵夫人だよと答えてくれた。どうやら知り合いらしい。
公爵夫人にしてはエレガントさの欠片も無いが、身に付けている物は確かに高価そうではある。
と観察している間にも食事は進み、夫人は食事を皿ごと全て食べてしまった。尋常でない咀嚼音が辺りに響く。
口を切らないのかと思う亜莉子だが、チェシャ猫いわく公爵夫人だから大丈夫との事。
夫人は食事の消えたテーブルをしばし見つめていたが、すぐに次の料理を催促するように卓上のベルを打ち鳴らし始めた。
奥の厨房から飛び出てきた給仕を見て亜莉子は目を丸くした。
格好こそ立派なレストランのサービスマンだったが、中身はカエルだったからだ。
何匹ものカエルがせわしなく動き、テーブルの上はまた料理で埋め尽くされた。夫人は早速新しい料理に飛びついていく。
夫人の異様さに目を奪われていたが、夫人とテーブルを挟んだ向かい側にも人がいた。突っ伏してピクリとも動かない。
さて、どうしたものか。少し考えて、取り敢えずカエルにシロウサギの事を聞いてみようと二人は厨房へ向かった。
厨房の中は異様な有様だった。そこらかしこにカエル達が累々と倒れ横たわっている。
唯一元気なのは、一番奥にいるエプロンと三角巾をつけた女だけだ。左手で鍋をかき回し、
右手でまな板の上の魚を叩き切りながらけたたましく笑い続けている。話を聞くどころか是非近づきたくない雰囲気だ。
亜莉子がどうするかと考えていると、チェシャ猫の足元に一匹のカエルがずりずりと這い寄って来た。
チェシャ猫が亜莉子を調理台の上に移すと、カエルはか細い声で助けを求め、チェシャ猫のローブの端をつかみ
それを頼りに顔を上げた。焦点の合わない目がチェシャ猫の笑い顔を捉えると、
カエルは驚いた声を出して首を回し亜莉子の方を見た。途端にカエルは跳び上がり、大声でアリスの名を叫んだ。
その声でそこら中で倒れていたカエルが全員蘇生した。彼等は歓喜の声を上げながら調理台の上に飛び乗ってきた。
お帰り!僕らのアリス!そう叫びながらカエル達は亜莉子のほうへダイブする。チェシャ猫が横から亜莉子をつまみあげなかったら
確実にカエルの山に埋もれていただろう。恨めしげなカエルの声をスルーし惨状の原因を尋ねると、カエル達は口々に喚き始めた。
それによると、以前この店で公爵と公爵夫人の結婚祝賀パーティーがあり、そこでこの店の料理を気に入った夫人が
いつまでも満腹にならずに食べ続けている結果この有様らしい。
何故満腹にならないのかと言う亜莉子の疑問は彼女が公爵夫人だからという謎の理由で片付けられた。
料理を出さなければいいんじゃない?と言った亜莉子にカエルはニッコリ笑いながら返した。
「アリス?地獄、御覧になりたいですか」
思わず謝ってしまった亜莉子にカエル達は訴えた。このままでは僕らも公爵様も死んでしまう、どうにかして夫人を止めて欲しい、と。
公爵とはテーブルの向かいに突っ伏していた人の事のようだ。
カエルの懇願に狼狽した亜莉子は、自分はシロウサギを探しているだけだと咄嗟に言ってしまうが、それを聞くとカエルたちは顔を見合わせた。
せっかく戻ったんだ、シロウサギなんか探してはダメだ、アリスはずっと・・・と口々に言い始めたカエル達だったが、
チェシャ猫の顔を見た途端みんな顔を引きつらせて黙ってしまった。チェシャ猫がどうかした?と尋ねる亜莉子に、
シロウサギなら公爵が見たと言っていた、夫人を止めれば公爵も喜んで協力するだろうと一匹のカエルが強引に話をそらす。
その時耳をつんざくベルの音が鳴り響いた。カエル達は一瞬凍りついたが、料理を運ぶべくふらつきながらも走り出した。
中には料理を運べずひっくり返ってしまうカエルもいる。まさに地獄絵図。
放っておける状況でもないし、シロウサギの事もあるからやるしかないかな?と亜莉子が言うとチェシャ猫は変わらぬ調子で言った。
「僕らのアリス、君が望むなら」
食堂に戻った二人は相変わらず机に突っ伏している伯爵を叩き起こすと事情を説明した。
公爵は夫人を止めるのと引き換えにシロウサギの情報を教えると約束した。
しかしどうやって止めたものか。いくつか案は浮かんだ。
まずいものを出すとか、力ずくで止めるとか、脅しをかけるとか、料理を止めるとか。
しかし、皿ごと食べる夫人にまずいものはどれだけ効果があるか疑問である、
力ずくで止めるのは夫人の美貌に傷が付くと公爵が猛反対する、脅しは効かない(公爵が実行済み)、
以前料理が止ったときカエルが食われた事があった、との理由で全てが却下された。
何か無理かも、と亜莉子が呟くと公爵は必死の形相で亜莉子の手を握り締めて見捨てないでくれ、
と泣きついてきたが、次の瞬間首をひねって昔より小さくないかと尋ねてきた。
昔?亜莉子にはそんな記憶は無い。人違いだと言う亜莉子をよそに、
公爵はうちのハニーもこれくらい小さければと独り言を言った。
その言葉にピンときた亜莉子は夫人を自分のように小さくしてしまってはどうかと提案する。
嫌われたり怒られたりしないかと公爵は消極的であったが、
甘いだけのオトコは駄目よ、と自分でもよく分からない理屈で押し切り、
例のストロベリージャムパンを何処で入手するかという話になった。
チェシャ猫に聞くとパンはパン屋にあるとあまりにも当然な答えが返ってきた。
ではパン屋は何処にあるのかというと、公爵いわくホテル地下のショッピングモールにあるらしい。
そんな近くにあるなら自分で行けばいいのに、と呟く亜莉子に、
自分は胃が弱くあんなところに行ったら死んでしまう。アリスは丈夫そうだから大丈夫だろうと公爵は不穏な事を言い放つ。
何となく釈然としない亜莉子だったが、取り敢えずパン屋に向かう事にした。
地下ショッピングモールもやはり無人だった。
乙女像が据えられた噴水の脇をとおり店の並ぶ通りに行くと、二件のパン屋があった。
一件は鶴岡パン店という下町的たたずまいのパン屋であり、
もう一件はベーカリー・カメダという洋風の小洒落た感じの店だった。
取り敢えず手前にある鶴岡パン店を見ることにしたが、ガラス戸には鍵がかかりカーテンがかかっていて中の様が伺えない。
チェシャ猫におろしてもらって戸をペチペチと叩くと中で明らかに人がざわめく気配がした。が、返事は無い。
諦めてもう一軒の方に向かおうかと思った時、あんぱんといえば、と押し殺した声がした。
突然の質問に面食らっていると、声は苛立たしげにこしあんかつぶあんかと聞いてきた。
何となくこしあんと答えるとガラス戸がガラリと開き、お命頂戴!との掛け声と共に白刃が降って来た。
何が起きたのか理解できずに硬直していると次の瞬間銃声のような音がすると共に胴が締め付けられ景色が激しく回った。
どうやら誰かが亜莉子を抱えてスライディングしたらしい。
亜莉子を抱えた茶色い男は頭を低くすると素早くベーカリー・カメダの中へ駆け込んだ。
ベーカリー・カメダの中に入ると、男はテーブルの上に駆け上がり亜莉子を掲げてこしあん支持者だと大声で叫んだ。
歓声が巻き起こる。
こしあん支持者なる称号を付けられて狼狽しつつ亜莉子は店内を見回した。店内は茶色い男達でひしめいていた。
みんな坊主頭で肌がテカり、がっしりした体躯をしている。そして一様にベーカリーカメダと書かれた腰布を巻いていた。
何なのこれ?亜莉子が騒ぐと彼らはあんパンだと聴き慣れた声がした。いつの間にか店内に入っていたチェシャ猫だ。
何であんパンが動いて喋るのかと抗議する亜莉子に、パンは動くし喋るものだよ、と変わらぬ調子で答えるチェシャ猫。
こんな時は言い争っても意味が無いと学習した亜莉子は脱力感に襲われながら反論を諦めた。
声をかけてきあんパンに話を聞いてみると、
彼らは真実のあんパンを決めるべくこしあん陣営とつぶあん陣営に別れ争っているそうだ。
第二次あんパン戦争。チェシャ猫がボソリと付け加える。
あまりの下らなさにめまいを覚えつつどっちでもいいじゃない、と呟いた亜莉子は
次の瞬間無数の銃口に囲まれていた。どうやらこしあんパン達の機嫌を激しく損ねたらしい。
あわててどっちも好きだとフォローする亜莉子だったが、それは火に油を注ぐ結果となった。
スパイだ!殺せ!と騒ぐこしあんぱん達に命の危険を覚えた亜莉子はチェシャ猫に助けを求めた。
いつも通りとぼけた答えを返すチェシャ猫だったが、
そのやり取りの中に出て来たアリスという言葉にこしあんパン達は騒ぐのをやめ、
口々に叫び始めた。「お帰り!僕らのアリス!」やがてリーダーが歩み出てきて言った。
「アリス様、貴女は私達の救世主。さぁ、こしあんパンこそ正義であると仰って下さい」
あんパンの正義という言葉に思考が止まりかけたその時、ベーカリーカメダの戸が蹴破られた。
戸口を破りなだれ込んできたのはつぶあんパン達だった。こちらは鶴岡パン店と書かれた腰布を身に着けている。
事態に付いて行けずに頭を抱える亜莉子をよそに、
つぶあんパン達はアリスを独占する事は許さぬなどと妙に和風な口調で叫び刀を構えた。
つぶあんパン達の言葉にこしあんパン達も色めき立ち、一触即発の空気が漂う。
あんパンの争いに巻き込まれてなんて情けない死に方を回避したい一心で亜莉子は停戦を呼びかけたが、
アリスの言葉は天の言葉とというチェシャ猫の一言により裁定を下すハメになる。
お言葉を賜るという名目で噴水の乙女像の手に載せられた亜莉子。
必死で自分はアリスではないと主張すると、あんパン達の間に不穏な空気が漂い始めた。
あんパン達は亜莉子がアリスを騙ったと怒り始め、偽者は殺せとの合唱が起こり始める。
仲良く出来るじゃないと変なところで感心する亜莉子だったが、事態はそれ所ではなくなって来た。
一人のつぶあんパンが刀を手に飛び掛ってきた。勢いよく刀が振り下ろされる。幸い刃は亜莉子には当たらなかったが、
亜莉子が乗せられた乙女像の手を切り落としていた。
水に落ち必死で水面に顔を出した亜莉子にこしあんパンが銃口を突きつける。
撃たれると思った瞬間、泉の水が勢いよく銃を構えたこしあんパンの顔に放たれた。
同時に亜莉子は下から足を引っ張られ、再び水中に没した。下の方を見やると、底が見えない程深い。
亜莉子の足を引いたのはチェシャ猫だった。顔を出すと頭がなくなるよ、言うチェシャ猫に溺れると反論しようとした所で
亜莉子は普通に呼吸ができることに気付く。
お帰りなさい、わたくし達のアリス。耳元で涼やかな声がした。誰なのと問い返すとチェシャ猫が水だと教えてくれた。
同時にアリスを取り巻くように軽く水が渦巻き、大勢の女性がさざめき合うような声がした。
パンが喋るなら水も喋るだろうと亜莉子が事態を受け入れた所で、水たちはあんパン達を野蛮と批難し、
アリスを殺そうとしたから「お仕置き」をしたのだと言ってくすくすと笑いあった。
「本当にアリスになんてご無礼を」「お怪我はありませんか?」
「会えて光栄ですわ、わたくし達のアリス」「あんパン達は単細胞で困ってますのよ」
水たちは口々に言った。
その時頭上から網が降って来た。あんパン達が亜莉子を捕えるために投げ入れたらしい。
「まぁ、懲りないこと・・・」上品なため息と共に水音が上がり、あんパン達の悲痛な悲鳴が聞こえてきた。
「お仕置き」があったようだ。パンだけあって水気は大敵らしい。
水たちに礼を述べると、彼女(?)らは自分達の道を使って
ストロベリージャムパンのある鶴岡パン店まで送ってくれるという。亜莉子は好意に甘える事にし、
亜莉子を逃した事で再び言い争っているあんパン達の声に平和への道のりの厳しさを感じつつ水の流れに身を任せた。
水面から顔を出すと、そこは亀岡パン店のシンクだった。
シンクにも底が無いが、どうやって泉とつながっていたかなど無粋なことは考えないことにする。
チェシャ猫がひらりとシンクの縁に飛び乗り、亜莉子を引き上げてくれた。店内は無人のようだ。
チェシャ猫も亜莉子も水でぐっしょりと濡れている。タオルを探そうという亜莉子に、
チェシャ猫は振り払えばいいといって身をぶるぶるっと震わせた。
水滴を盛大に振りまいたチェシャ猫はどういうわけか完全に乾いていた。
さぁアリスも、と促すチェシャ猫だったが亜莉子は当然出来ない。
タオルを探してと重ねて言うと、毛づくろいなら手伝うといってチェシャ猫は亜莉子をつまみあげた。
猫の毛づくろいを想像して必死に拒絶する亜莉子。チェシャ猫ならやりかねない。
チェシャ猫は気を悪くした風も無く、そう?とにんまり笑った。その時、額に張り付いた前髪辺りで水の声がした。
「心配要りませんわ、わたくしたち自分で」スカートのすそや耳の辺りから不満の声が上がったが、
アリスに風邪を引かせるわけにはいかないとの言葉に降参したらしい。
ふっと服が軽くなり、濡れた感触が消えた。同時に亜莉子の目の前に大きな水玉が浮かんだ。
「ごきげんよう、アリス」「寂しいわ」「お元気でいらしてね」
口々に言う水玉に亜莉子は礼を言い、感謝の気持ちを込めてそっと突ついた。水玉は軽く身を震わせるとシンクの中に飛び込んでいった。
パン店の中を調べると、厨房の奥にストロベリージャムパン焼き立てと書かれたプレートの架かった扉があった。
扉を開けると奥から沢山の声が襲ってきた。みな一様に僕を食べてと叫んでいる。扉の中は牢屋になっており、
中には真っ白い同じ顔の少年達が何人も入っていた。どうやらこの子達がストロベリージャムパンらしい。
何故閉じ込めてあるのかとチェシャ猫に聞くと、死人が出るからと物騒な答えが返ってきた。
何でもストロベリージャムパンはパン族の中でも食べられることに強い執着があり、
昔ドードー鳥を集団で襲って満腹しさせて以来、捕まえておく決まりになったらしい。
食べられるのはイヤじゃないのかという疑問に、パンは食べられるものだよ、と答えるチェシャ猫。
そしてのどをぐるぐる鳴らして付け足すように言った。「早く食べないとカビだらけになるよ」
どうやら喋るパンでもカビるらしい。妙なところで常識的と思いつつ、連れて行く一人を選ぼうとした亜莉子だが、
いかんせんどの子も同じに見えて選びにくい。
その時部屋の隅にある大きな箱が目に留まった。大きなクーラーボックスのような箱で、黒マジックでハイキと書いてあった。
チェシャ猫をつついて箱を開ける。すると中から飛び出てきた何かに亜莉子はガッチリと捕まえられてしまった。
青や緑、黒の斑点がある茶色いひび割れのある手。のど元にフォークが突きつけられる。
漂う悪臭に怯えたのか、ストロベリージャムパン達は牢の隅っこで震えている。
チェシャ猫はといえば、相変わらずのにんまり顔でこちらを見ている。慌てている様子は皆無だ。
仕方がないので亜莉子は自力で状況を改善すべく、犯人に要求を尋ねた。
「俺を食え。うまそうに、だ」犯人の要求は実にシンプルなものだったが亜莉子の理解の範疇外だった。
あなたは誰かと尋ねる亜莉子にチェシャ猫がストロベリージャムパンだと答える。牢の中のものと色が違うのは廃棄パンだからとの事。
廃棄パンは食わなければ殺すとまで言ってきたため、落ち着かせるべく亜莉子は彼(?)の話を聞く事になった。
廃棄パンの語るところによると、彼は以前は誰もがうらやむ極上のストロベリージャムパンだったらしいが、
不慮の事故で床に落ちたため売り物にならなくなり廃棄処分になったらしい。
しかし彼はどうしても諦める事が出来ず、自分を食べたいという人がいつか現れると信じて
廃棄回収車に乗るのを拒み続けた結果、カビが生え干からび悪臭を放つ体になっていたとの事。
「わかってたよ、もう誰も迎えに来ないことくらい・・・」
廃棄くんの話を聞くうちに亜莉子の胸中に飛来するものがあった。
理不尽な運命に変えられた未来。来るはずの無いいつかを夢見る事。
分かっていたのに振り切れない希望。いつの日かあなたは私を・・・
気が付くと亜莉子は涙を流していた。
泣くことは無いんだよとチェシャ猫にたしなめられる様に言われても涙は止まらなかった。
胸に走るのは誰の痛みか。
チェシャ猫とのやり取りでアリスという言葉を聞いた廃棄くんは暫く黙っていたが、
やがていつまでも泣き止まない亜莉子の額を手にしたフォークの柄で小突くと、
アリスが俺達のために泣いたりしたら意味が無いといって亜莉子をたしなめた。
ようやく泣き止んだ亜莉子に廃棄くんは諦めるきっかけをくれたことの礼を言い、回収車に乗ると言い出した。
諦めなければならないの?いつか、私も?
・・・振り切れない想いが叶う事は決して無いの?
亜莉子は廃棄くんの決断を拒絶し、更に夫人の下へ廃棄くんを連れて行くと宣言した。
あっけに取られる廃棄くん、いつも通りのセリフを繰り返すチェシャ猫。
「僕らのアリス、君が望むなら」
三人は裏口を使い鶴岡パン店を出た。表ではいまだにあんパン達の戦いが続いていたが、
その理由は小豆の産地や飲み物の種類にまで拡大、細分化しており、戦場の脇を三人が通っても誰も注意を払わなかった。
何となく亜莉子は廃棄くんにこしあんつぶあんどちらが好きかと尋ねたが、好きだったら共食いだと言われて呆れられた。
気を取り直すようにチェシャ猫にも同じ事を聞いてみると、猫はパンを食べないとにべもなく言われてしまった。
パンは好きじゃないのかと尋ねると、アリスが入っていたら食べるという答えが返ってきた・・・。
レストランは相変わらずの状況だった。倒れているカエルが増えている分状況は悪化しているとも言えたが。
廃棄くんに公爵夫人を紹介すると、廃棄くんは嬉しそうに屈伸運動を始めた。
複雑な表情で見ている亜莉子にチェシャ猫が一本の指を差し出し食べるよう勧めてきた。
あんパンの指だった。下で拾っておいたらしい。
食べれば元の大きさに戻れると言われ意を決して亜莉子は指を齧った。
ストロベリージャムパンがそうであったようにあんパンもまたおいしかった。
食べ終わると同時に視界が揺れ始めた。床がぐんぐん遠ざかる。チェシャ猫に背中を支えてもらった時には、既に元のサイズに戻っていた。
元の大きさになると廃棄くんは子供程度の大きさでしかなかった。アリスって割と大きかったんだな、とまぶしそうに見上げる廃棄くんを
アリスは膝を付いて抱きしめた。廃棄くんは亜莉子に礼を言うと、テーブルの上に飛び乗った。そのままテーブルの上を走り、
公爵夫人の口に飛び込む。夫人はぐ、と一瞬だけ呻いたがそのまま口の中のものを飲み込んだ。
亜莉子が見守る中、夫人は風船の空気が抜けるように縮んでいった。
手乗り文鳥サイズまで縮んだ夫人は何が起きたのか分からない様子でマッシュポテトの入ったボウルの中に座り込んでいた。
公爵がいそいそと近寄ってきて礼を言う。
さて、それではシロウサギのことを聞こうと思った時、夫人が悲鳴を上げた。
驚愕の悲鳴かと思ったが、夫人は嬉しそうにマッシュポテトの山に頭を突っ込んでいる。小さくなっても食欲は変わらないようだ。
食事を終わらせるのが約束だと詰め寄る公爵の剣幕に亜莉子が困っていると、夫人に再び変化が起こった。
今度はお腹を抱えてボウルの中で転げまわっている。
「食中毒」
ボソリとチェシャ猫が呟いた。
公爵が拾い上げると、夫人はトイレに行きたいと言い始めた。
結果的に食事が止まった事で気を良くしたのか、公爵はシロウサギの行方を教えてくれた。
夫人の巨体の陰に隠れて見えなかった扉を指し示すと、公爵は夫人を連れてトイレに駆けていった。
・・・原因は間違いなく廃棄くんだろう。
厨房を覗き込むと、カエルも料理女も全員眠りこけていた。お疲れ様、と呟く亜莉子にチェシャ猫が久方ぶりのセリフを投げかけた。
「さあアリス、シロウサギを追いかけよう」
公爵に教えられた扉の向こうはコンクリートが打ちっぱなしの通路だった。ポツリポツリと裸電球があるだけで薄暗く、幅は人一人分程しかない。
亜莉子が扉をくぐると背後で音を立てて扉が閉まった。慌ててノブをつかもうとしたが、扉は跡形もなく消えうせており、
コンクリートの壁があるだけだった。ひとしきりチェシャ猫を呼んだり壁を探ってみた亜莉子だったが、
どうにもならなかったので覚悟を決めて通路を進み始めた。
どれだけ進んだ頃か、亜莉子は自分以外の足音が聞こえることに気付いた。立ち止まると足音は前方から近づいてくる。
裸電球の薄明かりの中に浮かび上がったのは、目も鼻も、顔中を包帯でグルグル巻にした女だった。口だけが辛うじて見えている。
思わず後退った亜莉子は何かにつまずいて尻餅をつく。さっきまで何も無かったその場所には、機械仕掛けで動くぬいぐるみの子犬があった。
ぬいぐるみは黒く焼け焦げ、中の機械がのぞいている。
「おまえの・・・せい・・・」
包帯女がくぐもった声で呟き近づいてくる。女は右のわき腹をぐっしょりと血で濡らし、右手に包丁を持っていた。
「アリ・・・おまえのせ・・・」
亜莉子は恐怖で動けず、ワケも分からずに謝る。女が包丁を振り上げると亜莉子は思わず目を閉じた。しかし痛みはやってこなかった。
目を開けると女もぬいぐるみも消えうせていた。亜莉子は弾かれたように駆け出す。
頭の中でごめんなさいという言葉だけが延々と繰り返される。何を誰に謝っているのか亜莉子自身も分からない。
通路の突き当たりに扉が見えた。亜莉子は躊躇せず外に飛び出した。
第三章、見慣れた街の 見慣れぬヒトたちへ続く
以上、第二章でした。
去年投稿したヒトをまねて書いたんだが時間かかるわ量が凄いわと酷い事に。
先人はすげぇな。
あと6章あるんで次からも少し簡素なのにします。
間違えた
>>129 × そこは亀岡パン店のシンクだった
↓
○ そこは鶴岡パン店のシンクだった
まとめに入れるなら修正しておいて下さい。見苦しくてすみません。
乙!
アリスの人乙です
興味わいてきた
アリス興味わいて公式見てきたが、↓これって大丈夫か?
× アプリの本編そのままのストーリーでの漫画化やボイスドラマ化、小説化。
今の詳しさだとほとんど小説だよね。
だからこそ読んでて面白いんだけど。
なんにせよ
>>124-132激しく乙。
>>129の
〉昔ドードー鳥を集団で襲って満腹しさせて以来、
っていうのはもしかして「満腹死」の変換ミスでは?
>>137 仰るとおり、「満腹死」です。
脳内で修正しておいて下さい。申し訳ない。
あとバットエンドとグッドエンドがそれぞれ数種類ずつあるんですが、全部書いたほうがいいですかね?
タイプ遅いんで全部書くとなるとそれなりに時間かかりそうなんで。
待ってもらえるなら本筋全部書き上げたあとで各バットエンドも書きますがそれでいいですか?
おk
>>132 おつかれちゃーん。
携帯アプリだっけ?おもしろいな、これ。
>あと6章あるんで次からも少し簡素なのにします
とはいわず、詳しくがんばってくれ。
分かりました、頑張ります。暫しお待ちを。
あとまた間違いが。
>>127 ×声をかけてきあんパンに話を聞いてみると
↓
○声をかけてきたあんパンに話を聞いてみると
次からカキコ前にキチンと見直します。お許しあれ。
>>136 >*そのため私どもは、モラルを逸脱しない限りは、ファン活動に関しては寛容でありたい、というスタンスでいます。
とか
>*ご自分の活動がこの約束から外れるものか、否かは、お客様ご自身の判断にお任せいたします。
とか書いてある。
このニュアンスからして、書き手やwikiのほうに制作サイドから苦情とかが来るとは思えないけど。
しかし
>*活動の際には、
>「見た人がどう思うか?」
>「もし自分が原作者だったらどういうことをされたら嫌か?」
>ということを考えながらやってみてくださいね。
とも書いてある。
俺が原作者だったらストーリー紹介で興味を引いてくれるのはうれしいけど
最後まで完全に詳しく書かれてしまうとゲーム本編の存在意義が薄まりそうで嫌だな。
他のジャンルみたいにゲーム性の高いものじゃなくて
テキストホラーっていう、ストーリーと文章がキモみたいなゲームでもあるし。
アリスの人乙
もうひとつのアリスのほうも待ってます
>>124 詳しく有難う御座います。
お疲れ様です!!続きを期待してます。
FF10-2インターのラストミッションのストーリーというか最後何があるのか教えてください
あと最強シンラ君とかいますけどシンラ君の正体教えてください
あれだけではリク主が寂しいかもしれないので、覚えている限りちょっと詳しくエンディングを書いてみる。
■レオネ・ローデス(CV:長沢美樹)
ステージ1に登場するパートナー。代々続く軍人の家系出身。ナビゲーターとしてのレベルは上級クラス。
エンディングで文字通り主人公の伴侶となる。
アニメーションムービーは結婚式の最中。赤い絨毯を歩く途中、はき慣れないロングスカートを身につけた
彼女が、裾に足を取られて主人公を巻き込んで転びそうになるというもの。
父が肩揉んでというので、ちょっと外します。
EPISODE4
秘密結社ノア。サイキッカーたちの組織、その存在にマイトたちが気づいたのがノアからスカウトだったのは皮肉でしかない。
ノアにしてみれば自分達の天敵を呼び込んだということになる。
となれば、ノアから強力なサイキッカーを刺客として送り込んでくるのは当然といえた。
赤い女だった、炎のような女。
操る力が炎であることは気配で分かっていた。
レジーナ「あんたがサイキッカーハンターか!のこのこ出てくるなんていい度胸だね!」
マイトをハンターと知って戦いを挑んでくる初めての相手、わずかにマイトの心が揺れる。
その心の奥底で何かスイッチが入る。
マイト「きな!」
見下すようにいう女にマイトは笑みを浮かべて応じた。
マイト「戦うために生まれたこの俺に勝てるかな?」
炎が走った。
そう、戦うために生まれたんだ。お前は戦うために生まれたんだ。
心の奥底、深い場所から声がする。サイキッカーを殺せ!
俺はハンターだ!冷徹に獲物を見据える。正確に容赦なく獲物を追い詰める。
やがて、女を捕え、切り裂いた。
炎の残滓を尾を引くように曳いて落ちていく女を眺めながら、マイトの心に声が響く。
戦うために生まれたんだ。それは自分の声。自分以外の声。心の底から響く声。
はじめて、疑問を感じる。ほんの些細な疑問。けれど、咽の奥に刺さった小骨のように
決して忘れることの出来ない疑問。
マイト「・・・生まれた・・・?いつ?どこで?」
気にしたこともなかった。だから、気づきもしなかった。
自分にその記憶がないことに
■リラ・ハート(CV:氷上恭子)
ステージ2に登場するパートナー。宇宙規模のトップアイドルらしいが、ナビゲーターとしての能力の低さは
他の追随を許さない。上級者向けのヒロイン。彼女を選んだプレイヤーは、エースパイロットとしての資格を
問われることになるだろう。なお、最初に彼女を選択して全ステージ連れ回してしまえば、最終ステージでは
そこそこ使えるようになる。
エンディングムービーにおいて、主人公は軍の戦闘機に彼女を乗せてステージまでエスコートする
羽目になったり、ファンの前で「私の恋人です」とカミングアウトされたり……だったかな?
■ルピア・ルード(CV:松井菜桜子)
ステージ5に登場するパートナー。親子代々の泥棒。彼女を伴侶に選んだ主人公は軍を退役して、
エリートの道を捨て泥棒稼業へ……。
■ナイラ・サベージ(CV:折笠愛)
ステージ4に登場するM.I.S.S.。主人公の上の階級に属する軍人。ナビゲーターとしての能力は最上級。
あいにくエンディングムービーの内容を覚えていないのだが、水着で入浴する彼女の一枚絵から判断する限り、
主人公と結婚はしていなくても同棲しているのではないかと思われる。ていうか、覚えてなくてすみません。
■キナ・デビアス(CV:こおろぎさとみ)
ステージ7に登場する最後のナビゲーター。六人のヒロインのエンディングを制覇することで現れる隠しヒロイン。
彼女を同乗させるとガーデュアル(主人公の愛機)の性能が飛躍的に向上するため、一種の超能力者か軍の
最高機密に属する実験体ではないかと多くのユーザーが推測している。
外見は『機動戦艦ナデシコ』に登場する星野ルリに酷似しており、他のヒロインの追随を許さないナビゲーター
としての能力(チャージショット連射可能)、中の人(声優)と、死角は無い。
エンディングにおいては主人公と結婚を果たし、娘まで設けている。ムービーの内容は、流れ星に願いを託す
窓辺に立つ娘を暖かく見守る夫婦になった二人という構図。
残る二人、コロン・スタイナーとメティカル・フレアーのエンディングはどうしても思い出せないです。御免なさい。
■リーゼン・ラヴィア(CV:天野由梨)
幼馴染みという名のラスボス。脱出装置のない変形機構を兼ね備えた双頭竜型兵器を駆って
主人公の前に立ちふさがる。棒立ちになって彼女の攻撃を受け続ける。ノーダメージでクリアーする。
ありとあらゆる方法を模索しましたが、どうやっても救えません。残念です!
第三章 「見慣れた街の 見慣れぬヒトたち」
扉の先は薄暗いホテルの裏通りだった。
辺りを見回すと左手に街の明かりが見える。誘われるように亜莉子はそちらへと足を向ける。
街灯がともる街角は人で溢れていた。帰宅途中の学生やサラリーマンを夢を見ているような感覚で
眺めていた亜莉子だったが、誰かの視線を感じ辺りを見回した。
横断歩道の向こうから自分を見ている男がいる。30代くらいだろうか、
見知らぬその男は目が合うとこちらに来るようなそぶりを見せ、声をかけてきた。
「逃げて」
亜莉子の頭の中で誰かの声がした。車道の信号が黄色に変わる。
亜莉子はきびすを返すと走り出した。男の制止する声が聞こえてくる。
人ごみをすり抜け点滅する信号を渡り亜莉子は走った。
手近なビルの陰に走りこむと息を潜める。男が追いついてくる気配は無い。
ほっと胸をなでおろした瞬間、誰かに背中を叩かれ亜莉子は飛び上がった。振り返るとそこにいたのは親友の雪乃だった。
自分のエプロンドレスをからかう雪乃を見て亜莉子に現実感が戻る。
誰かに追われていると言うと雪乃は亜莉子を物陰に押し込み辺りを見回すが、特に怪しい人影は無い。
大丈夫そう、と言って振り返った雪乃が険しい顔になった。
いつの間に付いたものか、亜莉子の顔には叩かれたような跡があった。
言われて初めて痛みを覚える亜莉子だったが、叩かれた事はおろかどこかにぶつけた記憶も無い。
困惑する亜莉子を雪乃はファーストフードに誘った。(*エンディング分岐あり)
一人になりたくなかった亜莉子は快諾し、二人は連れ立って駅前のファーストフード店へ向かった。
ホットココアを飲み一息つくと、普通である事の素晴らしさが身にしみてくる。
と同時にそれまであった事が白昼夢のようにも思えてくる。あれは本当に現実だったのだろうか?
そういえば、と言って雪乃が話を振って来た。
もうすぐ来る亜莉子の誕生日にはとびっきりのプレゼントを用意して祝ってくれるという。
いいのに、と思わず口にして雪乃に憮然とされる亜莉子だったが、
自分の4歳の誕生日の直後に父が死んで以来誕生日を祝う習慣が無かったと説明すると納得してもらえたようだった。
それから亜莉子の母の再婚の事やその相手の事を話した後で、雪乃はトイレに行くといって席を立った。
手持ち無沙汰になった亜莉子は何気なく窓の外を眺める。窓の外の人の流れの中に一際目を引く白いものがあった。
シロウサギだ。追いかけるか否か逡巡する亜莉子だったが、先ほど聴いた声がまた頭に響いた。
「行こう」
「追いかけて 辿りつかなくちゃ」
同時に亜莉子の右わき腹に痛みが走る。
折悪しく雪乃が戻ってきたが、亜莉子は一言謝ると呆然とする雪乃を残し店を飛び出していった。
シロウサギを追って亜莉子は人気の無い高架線の裏路地へとやってきた。
シロウサギは教室で見たときと同じくほんのり透き通っていた。その手に持ってる人形が透けて見えたが、
それを見て亜莉子はぎょっとした。両腕が付いている・・・!
不意にシロウサギが歌い始めた。
アシ アシ アシ♪アシはどこだろ♪
アシがなくっちゃ♪僕と一緒に歩けない♪
歌いながらシロウサギはそばのビルに入っていった。火事でもあったのか、そのビルは煤で汚れていた。
少し迷ってから亜莉子もビルに足を踏み入れた。
ビル内も煤のようなもので薄汚れていた。
動かないエレベーターに諦めをつけ階段を上がる。二階のドアは開かなかったので通過し三階に上がる。
三階の扉の向こうは廊下になっていた。すりガラス付きのドアが左右にあり、
蛍光灯の明かりに照らされていた。シロウサギの姿はない。
右手前の部屋にはほのかな明かりが付いている。ノックすると思いがけず返事が返ってきた。
ドアを開けて現れたのは若い男だった。体が細く、手足が妙に長い。顔は笑っているように見えた。
男はアリスを招きいれた。部屋はコンクリートの打ちっぱなしで、
中にはダイニングテーブル一つと向かい合うように置かれたいすニ脚、
火の灯されたキャンドルしかなく、電気は付いていなかった。
「どうぞ」
男はレストランでボーイがするようにいすを引き亜莉子を招いた。
その言葉に拒否を許さない響きを感じ亜莉子は大人しく腰をかける。
男は一旦奥へ引っ込むと、シチュー皿とバスケットを持ってきた。
誰なのかとの問いに答えずそれらを亜莉子の前に並べると、男は亜莉子の向かいに腰掛けた。
正面で向き合う事になって初めて亜莉子は男の唇の端が持ち上げられているだけで、
笑顔を浮かべているわけではないことに気付く。
シロウサギを探しているという亜莉子にかまわず男はシチューとパンを勧めてくる。
仕方なく亜莉子はシチューに手を出した。
具が肉だけにもかかわらず、シチューはとても美味しかった。
白兎の肉と話す声をよそにシチューを食べる亜莉子だったが、急激な眠気に襲われ意識を失ってしまう。
亜莉子は夢の中で幼い頃の亜莉子を見る。幼い亜莉子は頬を赤く腫らし泣いていた。
そんな亜莉子の頭を誰かが撫でている。やがてその人は亜莉子を抱え上げた。
泣かなくていいんだよ、謝らなくていいんだよ。
泣きながら謝り続ける亜莉子をその人はそう言ってあやす。
わるいことは ぜんぶ けしてあげよう
その声が聞こえたところで亜莉子は目を覚ました。
キャンドルは消え、シチューもバスケットも男もみな消えていた。
立ち上がろうとしたところで誰かが階段を上がってくる音がした。
とっさに亜莉子はドアに飛びつき鍵をかけた。
足音は部屋の前で止まった。同時にノブが捻られる。
息を殺していると、やがて諦めたのか足音は隣へと移っていった。
割れた窓から伺うと、そこにいたのはホテルの前で亜莉子を追いかけてきた見知らぬ男だった。
やがて男は廊下を引き返し階段を降りていった。
胸をなでおろした亜莉子の鼻をきな臭いにおいがつく。
部屋を出ると廊下は火の海になっていた。燃える筈のないコンクリートが火を吹いている。
出口を探して辺りを見回す亜莉子の目に炎の中で動くものが映った。
ホテルの通路で出会った包帯女がそこにいた。炎をまといこちらに歩み寄ろうとしている。
亜莉子は身を翻して走り出した。背後から女と炎が追ってくる気配を感じる。
非常階段に飛び込むと亜莉子は階下へ走り降りた。一階はすでに炎で埋め尽くされていた。
亜莉子はそのまま地下まで駆け下りた。
地下は何もない倉庫だった。行き場をなくして立ち尽くす亜莉子を追いかけてきた炎が襲う。
一瞬で火に巻かれ悲鳴を上げる亜莉子の頭の中で声がした。
そうだ 滑稽に踊れ その身に 償えない罪を 背負って
不意に視界が暗くなった。全身を包んでいた熱が消え失せる。
目を開けるとそこは元の倉庫だった。辺りを見回すと見慣れたニンマリ顔が飛び込んできた。
火事の事を尋ねる亜莉子だったが、チェシャ猫は亜莉子の手を取って火は良くないね、と言うだけだ。
亜莉子が深いため息を吐くと、チェシャ猫の手が熱を帯びた。同時に動悸が収まる。
何かした?と尋ねかけた亜莉子だったが、チェシャ猫が顔をもう片方の手で覆い呻いたのに驚いて質問は吹き飛んだ。
ややあってチェシャ猫は手を外しいつものニンマリ顔を見せた。心配する亜莉子に大丈夫だと言い張るチェシャ猫。
不安を残すも亜莉子は納得し、ビルを出ようと提案する。チェシャ猫はうなずいてのんびりと言った。
「そうだね。急がないとお茶会に遅れるよ」
第四章、真夜中のお茶会へ続く
バルクスラッシュの人、乙です!
アリスの人、乙です!!四章待ってます。
FCのファミコン探偵倶楽部1、2をお願いします
>歪みの国のアリス
乙です。すげー面白そうだけどアプリ紹介見ると怖そうだなあ。
auは7日まで前編無料なんだな。裏山。
リデンプションに続いてブラッドラインズ。
こっちは氏族や勢力ごとの思惑なども絡み合っているので
まず最初に簡単に世界設定を。
血族
始祖カインの流れを汲む吸血鬼たち。
13の氏族に分かれ、時には争い、時には協力してきた。
現代では、大多数の血族はカマリリャ、サバト、叛徒の3勢力に分かれ、争っている。
カマリリャ
最大の勢力。後述のマスカレードの掟に従い、血族であることを隠しながら
人間社会の中で暗躍している。サバトとは宿敵同士。
世界は無数の版図に区切られ、各版図にはそれを統治する公子(プリンス)がいる。
ゲームの舞台となるLAは、かつては叛徒の支配領域だったが、現在はヴェントルーの
セバスティアン・ラクロアが足場を築き、公子となっている。
サバト
基本的に悪役。こちらはマスカレードなど糞喰らえと思っている。
強大な祖先アンテデルヴィアンが復活し、血族、人間を喰らい尽くす…という
終末の予言、ゲヘナを食い止めるため、どんな悪逆なことでも厭わない。
叛徒
1945年に起こった反乱で独立した第三勢力。長いことアメリカ西海岸を支配してきたが
東洋の吸血鬼、鬼人の襲撃を受けて壊滅。LAにはまだ僅かながら影響力を残している。
マスカレード(仮面舞踏会の掟)
血族は普通の人間と比べると非常に強力だが、ヴァンパイアハンターや
ワーウルフのような恐るべき敵を多く抱えている。
そこで血族の存在を隠蔽するため、人前で力を振るわない、
公子の許可なしに新たな血族を作らないなどの厳格な掟が定められており
それに背いた者は直ちに処刑されるという。
サンタモニカ編
主人公は一夜を共にした相手によって抱擁(人間を血族に変えること)されるが
公子の許可無き抱擁は重大なマスカレード違反。直ちに追っ手が遣わされ
主人公と、彼を抱擁した血族は捕らえられてしまう。
LAの公子ラクロアは、カマリリャ、叛徒の有力者を集め、その前で処刑を行おうとする。
主人公を抱擁した血族は滅ぼされ、主人公もあわや…というところで
叛徒のリーダー格、ナインスが異議を唱えたため、かろうじて命は救われ
ラクロアの部下として働くこととなった。
主人公はサンタモニカに家を与えられ、そこに向かう途中、ジャックという
血族に声をかけられた。彼は主人公に血族としての基本的な手ほどきをしてくれる。
そのおかげで、偶然鉢合わせたサバトの襲撃を生き延びることができた。
ラクロアの最初の命令は、サバトの集う倉庫の爆破。
彼の部下メルクリオはそのために爆薬を用意していたが、ギャングによって
奪われてしまった。やむなく主人公がそれを取り返してやる。
倉庫に向かうためにはノスフェラトゥのバートラムの力を借りる必要があったが
彼はサンタモニカの顔役テレーズと争い、姿を消していた。
主人公はテレーズと取引し、なんとかバートラムを許してもらう。
バートラムの掘ったトンネルで倉庫へ。主人公は見事、倉庫の爆破に成功する。
倉庫を去ろうとしたとき、どこからかベケットと名乗る血族が現れ、主人公と
会話を交わす。バートラムによれば、ベケットは歴史研究家として血族の中でも名高い男で
彼のような人物が現れたということは、何かが起ころうとする予兆かもしれないとのこと。
ダウンタウン編
公子への報告のため、ダウンタウンにやってきた主人公はサバトの襲撃を受け
絶体絶命の窮地に陥るが、ナインスが現れ助けてくれた。
ナインスは、もっと気をつけた方がいいと忠告しつつ去っていった。
倉庫を爆破したことを報告すると、ラクロアは喜び、次の命令を与える。
最近、トルコで発掘された棺が貨物船に積まれ、LAに運び込まれたのだが
何か異変が起きているらしく、警察がそれを調べているようだ。
その原因を突き止めるため、貨物船に潜入する主人公。
すると、甲板では殺戮の痕跡が…血痕からすると棺の中に潜む何者かが
抜け出して、手当たり次第殺しまくったように見える。
ラクロアからは決して棺を開けるなと言われていたので、ひとまず戻ることに。
次にラクロアは、連絡が取れなくなったマルカヴィアンの有力者
グラウトを呼ぶために、主人公を彼の邸宅に送り出した。
邸宅ではナインスと鉢合わせ。彼はここにはいない方がいいと言い、去っていった。
とりあえず邸宅を探索すると、なんとグラウトは既に殺されていた。
状況からすると、ナインスが怪しい。しかしそんなことを考える暇もなく
ヴァンパイアハンターのバッハがやってきて、邸宅に火を放った。
主人公は命からがら脱出する。
ラクロアに報告すると、彼はナインスをグラウト殺害の犯人として
追っ手を差し向けることにした。
一方、主人公は棺が運び込まれたという美術館へ送り込まれる。
しかし既に棺は盗み出されていた。
棺があったはずの部屋でベケットと再会し、再び彼と会話を交わす。
棺が盗まれたことを報告すると、ラクロアは激怒。
カマリリャで棺のありかを知っているのはノスフェラトゥのガリーだけ、
奴が犯人に違いないと叫ぶ。そして主人公はガリーを探してハリウッドへ。
ハリウッド、チャイナタウン編
ハリウッドでは、叛徒の有力者イザークと取引をして、ノスフェラトゥが潜んでいる
地下道の入り口を教えてもらう。しかし地下道への入り口では、カマリリャと敵対する
サバトのリーダー、アンドレイ(ツィミーシ氏族)が待ちかまえていた。
アンドレイを退けたものの、既に彼が放った魔物が地下道を席巻していた。
魔物を倒しながら、なんとかガリーの元へたどり着く。
彼は棺は売ってしまった、ありかを知りたければ、チャイナタウンで行方不明になった
自分の部下を探してきてくれと言う。
チャイナタウンでは、鬼人のリーダー、ミン=チャオに情報をもらい
紆余曲折の末にガリーの部下を救出、ガリーは約束通り
棺はジョヴァンニ氏族の館にあると教えてくれた。
ジョヴァンニの館で開かれていたパーティに潜入し、その地下でついに棺を発見
しかし同様に棺を探していた鬼人2人が待ちかまえており、戦闘を余儀なくされる。
鬼人は、ラクロアと鬼人は手を組んだはずなのに、どういうことだと言い残し死亡。
主人公は腑に落ちないものを感じつつも、棺をラクロアの元へ持ち帰った。
ラクロアの部屋には、ベケットも姿を見せていた。棺について調べるため
ラクロアの元を訪れたらしい。喜色満面の公子は棺を開けようとするが、開かない。
公子は、主人公とベケットに棺を開ける方法を見つけるよう命じる。
ベケットは、棺を発見した学者に話を聞けばなにか分かるかも知れない、とアドバイス。
しかしその学者はヴァンパイアハンターの組織レオポルド会によって拉致されていた。
主人公はレオポルド会が占拠している修道院に忍び込み、かつて主人公を焼き殺そうとした
バッハを倒し、学者を救出する。学者は棺について話してくれる。
なんでもあの棺には、古代のアッシリアの君主、Messerachが眠っているらしい。
彼はとてつもない力を持ち、人間の生き血をすすることで250年も生きたという。
その伝説は、血族の祖先であるアンテデルヴィアンのものとよく似ていた。
ラクロアの目的は、アンテデルヴィアンの力を手に入れることなのかもしれない。
ラクロアの元へ戻ると、丁度サバトが彼のビルを襲撃し、撃退されたところだった。
ラクロアは激怒し、主人公に対して、サバトの残党が立てこもっているホテルへ向かい
これを一掃せよと命じた。主人公は命令通りホテルへ向かい、アンドレイと再会、
アンドレイは「決して棺を開けてはならない!」と叫び、襲いかかってきた。
激戦の末、アンドレイを撃破、ホテルを後にする主人公の前にミン=チャオが現れる。
彼女は驚くべき事実を打ち明ける。
グラウトを殺したのは、ナインスに変身したミン=チャオ自身であり
それはラクロアの依頼に基づくものであったという。
マルカヴィアンのグラウトは直感に優れており、棺の中身を手に入れんとする
ラクロアの野心に気づく恐れがあった。そのためにグラウトを殺し
罪を目障りなナインスにかぶせようとした…というのが真相だという。
さらに棺を開けるために必要な鍵は、自分が持っていると告げ、ミン=チャオは去っていた。
ラクロアに鍵のありかを伝えると、彼は今こそ叛徒と力をあわせて
鬼人どもを駆逐してやると意気込み、主人公をその使者として送り出した。
ナインスを探す主人公の元に血相を変えたベケットが現れる。
ベケットは、棺にはアンテデルヴィアンが眠っており、彼を目覚めさせたら
この世は終わりだ、絶対に開けてはならないと告げ、姿を消す。
(ベケットは元々ゲヘナなど信じておらず、棺も開けたいなら開けちゃえば?という
スタンスだったが、新たな事実が判明したとかで、慌てて止めに来たらしい)
ラクロアに追っ手を差し向けられたナインスはグリフィン・パークに隠れていた。
ナインスに公子の申し出を伝えると、彼は鬼人討伐にそれなりに乗り気なようだ…。
ところが会談の途中、突如2人はワーウルフの襲撃を受ける。
(グリフィン・パークは元々ワーウルフの住処。
ナインスが潜んでいたのも、ここなら他の血族は来ないからという理由)
強大なワーウルフの前にナインスは吹き飛ばされ、主人公もほうほうの体で
グリフィン・パークから逃げ出す羽目となった。
その彼の前にジャックが現れ、主人公をサンタモニカの家まで連れて行った。
ジャックは説明する。
ラクロアはナインスを殺し、その罪を主人公にかぶせるつもりらしい。
グリフィン・パークでワーウルフをけしかけたのも公子の仕業のようだ。
街には主人公の命を狙う血族がひしめいていた。助かりたければ
彼の協力者に会うことだと忠告され、主人公は協力者の元へ向かう。
協力者とは、これまで主人公を各地に送り届けてきたタクシーの運転手だった。
彼と会話しながら今後の方策を練った主人公は、ハリウッドへ向かう。
そこではかろうじてワーウルフを倒し、生き延びていたナインスが待っていた。
主人公はナインスと相談し、どうするかを決める。(エンディング分岐)
鬼人の本拠である寺院でミン=チャオと戦い、棺の鍵を手に入れる。
そして次にラクロアが待ちかまえる高層ビルへ。
ラクロアのボディガードであるシェリフを倒し、ついにラクロアを追い詰めた。
しかし彼は余裕綽々、鬼人の脅威からLAを守るためには自分に協力するしかない、
さあ棺の鍵を渡せ…と迫る。そして主人公は最後の決断を下した。
ラクロアを切り捨てると、鍵をその場に放り捨てて部屋を出て行く主人公。
公子は傷ついたものの、致命傷ではない。彼は鍵を拾い上げ、棺に向かった。
主人公に対し嘲弄の台詞を繰り返しながら、棺を開ける。
その中に入っていたのは爆弾と、ジャックの名が刻まれたカードだった。
ラクロアは狂ったように笑い出し、そして…。
エンディング(叛徒エンド)
ジャックは少し離れたところで、高層ビルの最上階で起こった爆発を眺めていた。
愉快そうに、傍らにあったミイラ…元々棺にはいっていたMesserachの死体を
眺めやる。そこに彼の協力者であるタクシーの運転手も姿を現す。
この運転手が実は血族の始祖カインらしいことを臭わせつつ、終わり。
ttp://www.youtube.com/watch?v=1ju7x0KDfaI その他のエンディングとして
・上のエンディングと同じ、ただ叛徒の力も借りないエンディング
・公子以外の有力者と手を組み、公子を倒す(棺は封印)カマリリャエンディング
・鬼人と手を組み、公子を倒すも自分も裏切られる鬼人エンディング
なんかがある。
新たに血族に加わった主人公は公子ラクロアの命令で棺を追う。
様々な情報から、棺には強大な先祖アンテデルヴィアンが眠っているらしいことが分かる。
サバト、叛徒、鬼人とあるときは戦い、あるときは取引しながら
ついに棺の蓋を開く準備は整く。
しかしその中に納められていたのは、謎めいた血族ジャックの仕掛けた罠だった。
全てはジャックと、彼の協力者(カイン?)が企んだ悪戯、あるいは陰謀だったのだ。
(貨物船に乗り込み、中身をすり替えつつ偽装工作を行ったのもジャックの仕業。
棺に納められていたのは、何の変哲もないミイラだった)
ラクロアって見るとどうしても騎士ガンダry
セガサターンのバトルバを教えてください
夜想曲1と2のストーリー書いちゃってもよろしいでしょうか?
>>167 未解決に入っているか誰かリクしたなら、良いんじゃないでしょうか?
入ってなかったら、今、自分がリクしますよ。
>>169 ありがとうございます
未解決に入っていたので、書かせてもらいますね
まとめるので少々時間かかります
第四章 「真夜中のお茶会」
何かした?と尋ねかけた亜莉子だったが、チェシャ猫が顔をもう片方の手で覆い呻いたのに驚いて質問は吹き飛んだ。
チェシャ猫に連れられて着いたのは、ただの公園だった。道中のチェシャ猫との噛み合わない会話によると、
「帽子屋」と「ネムリネズミ」がここでお茶会を催しているらしい。
砂場もブランコもある普通の公園とお茶会と言う言葉が持つイメージが噛み合わない亜莉子は
チェシャ猫を質問攻めにするが、砂場とブランコがあってもお茶は飲めると言う答えに深く考えるのをやめる事にする。
公園の一角にあるログテーブルに二つの人影があった。
遠目に見てもお茶と言うにはおかしい動きをする二人組みを見て、亜莉子は深呼吸し心の準備を整えた。
テーブルは色々おかしかった。ティーポットや陶磁器、クッキーなどの菓子は本格的なお茶会を彷彿とさせたが、
そのティーセットを上回る大量の時計がテーブルを埋めていた。
テーブルに乗り切らないのか、足元にも時計が転がっている。
さらにティーセットもひっくり返ったり割れたりフォークがあらぬ場所に刺さったりと酷く荒れている。
これらの光景に目を奪われていると、コップに紅茶を注いでいた人物が遅いと亜莉子に怒鳴り散らした。
声の感じはかなり若いが、大きなシルクハットを首まですっぽりと被っているので詳しくは分からない。
帽子だけでなく身に着けている物全てサイズが余っている。
その声に、テーブルに突っ伏して目を閉じていた赤ん坊ほどもあるネズミがうっすら目を開けた。
帽子を被っている方が帽子屋でネズミがネムリネズミだろうとあたりをつけたところで帽子屋が再び叫んだ。
今何時だと思ってるんだと言う帽子屋に、転がってる時計を見て三時だと答える亜莉子。
すると帽子屋は三時になってからどれだけ経ったと思っているんだ、とよく分からない事を言い始めた。
ネムリネズミはネムリネズミで眠そうにおかえりと呟き、亜莉子に紅茶を勧めようとして途中で力尽き眠りに落ちたりしている。
シロウサギの事を尋ねると、ここへ来たとの事。いつの事か勢い込んで尋ねる亜莉子に二人は同時に答えた。
「ついさっき」
「随分昔・・・」
何でも三時になる前にあらわれたらしい。
三時になってから随分経つのだからかなり前の事だよね、
と頭を整理しながら何処へ行ったか尋ねるとネムリネズミがある方向を指差した。
そちらにはバラ園があった。入り口のアーチには白いバラがびっしりと絡みついている。
礼を言い亜莉子が入り口に駆け寄ると、チェシャ猫がこれまで聞いた事のない緊張した声で亜莉子を呼び止めた。
振り返ろうとした亜莉子の右腕にバラの蔦が絡み付いてきた。
棘が食い込む痛みに悲鳴をあげ、後ろにさがろうととする亜莉子だったが蔦はますます食い込み、首にまで伸びてきた。
たまらずに助けを求めると、チェシャ猫が寄ってきて自分の腕を爪で切りつけた。
チェシャ猫の血に反応したのか、蔦は力を弱めチェシャ猫のほうに伸び始める。
チェシャ猫は自分に絡みつく蔦には構わず亜莉子に絡みついた蔦を引き剥がした。
解放された亜莉子はチェシャ猫を助けるためにテーブルの上の物を手当たり次第に投げつけるが、蔦は緩む気配を見せない。
帽子屋が叫びながら亜莉子を制止しようと駆け寄って来る。頭に血の上った亜莉子は帽子屋を担ぎ上げるとバラに投げつけた。
帽子屋が飛んでいく。投げられる間際に掴んだものかその手にはポットがあった。湯気と帽子屋の悲鳴が上がる。
お湯を浴びたバラは拘束を緩め、チェシャ猫はスルリとそこから抜け出した。
白バラが血を吸う事は常識だと言ってなじる帽子屋。
常識と言う言葉が崩壊しかける亜莉子だったが、反論する気にもなれずチェシャ猫に謝る。
「アリス、僕らのために泣くのはよくないよ」
チェシャ猫はいつものニンマリ顔で言い、動悸の収まらない亜莉子の手をつかんだ。
どうしたの、と尋ねようとして亜莉子は息を呑んだ。チェシャ猫の手が熱を帯び、動悸が急激に収まっていく。
と同時にチェシャ猫の顔が歪んで見えたのだ。慌てて目をこすると、そこにあったのはいつもの笑い顔だった。
テーブルからナプキンを一枚拝借すると、亜莉子はそれを水で濡らした。
チェシャ猫の傷を拭こうとしたのだが、チェシャ猫は傷を自分でなめている。
猫の血は美味しいからアリスもなめればいいという申し出を一蹴すると、ネムリネズミが包帯を差し出してきた。
帽子屋に指示しナプキンを裂いて作らせたらしい。二人に礼を言い、
チェシャ猫に包帯を巻いてもらいながらどうやって門をくぐるか考える。
帽子屋いわく、バラが眠らないと門をくぐる事は出来ないようだ。
四時になればバラは眠るという。亜莉子はテーブルの時計を見たが、針は公園に来た時から微塵も動いていない。
時計の針が進んだら四時になるという言葉で針を進めようと時計の一つを取り上げた亜莉子だったが、
どういうわけかネジは固く動かない。時計を動かせるのは時間くんだけ、呆れた声で帽子屋が言った。
じゃあ時間くんに針を動かしてもらおうと言う亜莉子だったが、
時間くんは体がないから首もなく、首が無いものが嫌いな女王陛下に捕まってしまったらしい。
意味の通じない会話にも慣れてきた亜莉子は、
それなら首のある自分が女王のところに行って時間くんを解放するよう頼んでみると言った。
女王の元へは土管を通って海を渡れば行けるらしい。見回すと、砂場の向こうに赤青二つの土管の遊具が並んでいた。
ネムリネズミが寝ぼけながら赤の土管に入るよう言う。
言いながら寝ぼけたネムリネズミはフォークを帽子屋の手に突き立てる。
亜莉子は礼を言うと、帽子屋の悲鳴に送られて土管に歩き出した。
土管は長さ3メートル、直径60cm程の普通の遊具だった。覗き込むと、当然向こう側が見える。
このまま進んでも公園に出るだけな気もしたが、取り敢えず入ってみる事にした。(*エンディング分岐あり)
ずりずりと四つん這いで進んでいく。すぐに反対側に出るはずだったが、予想に反して一向に着かない。
それどころか、出口に見えていた風景がどんどん小さくなり、やがて黒い円になった。不安がる亜莉子だったが、
後ろのチェシャ猫の心配ないよ、まっすぐお行きという言葉を信じて進み続けた。
しばらく進み、亜莉子が再び不安に囚われ始めた頃にトンネルは終わった。出口の先に広がっていたのは広大な砂浜と、
赤い水を湛えた海だった。赤いもやがかかっていて水平線は見えない。
そのもやの中、手が届く距離に、こちらに背を向けてシロウサギが立っていた。
亜莉子は近づいていき手を伸ばす。ウサギの手を掴んだ瞬間、視界が真っ白になった。
ウサギは残ったのね 泣かないで
もう嫌なの あの火事が 君は悪くない
お腹が痛い もうすぐ箱が割れる 愛しているのに
この歪みは――僕が望んだもの――
チェシャ猫に手を引かれて亜莉子は我に返った。シロウサギの姿は消えていた。
血の海は人を惑わす。気をつけないと引きずり込まれるよ。チェシャ猫はそういって笑った。
先ほど頭に浮かんだものが何だったのか。亜莉子は幻であると自分に言い聞かせて不安を押し込めた。
言われたとおり海を渡ろうと思った亜莉子だったが、辺りに船などと気の利いたものは無い。
どうやって渡るのか悩んでいるとチェシャ猫は歩けばいいといって亜莉子の手を引き海へ歩を進めた。
抗議しようとした亜莉子の声は泡になって消えた。
波打ち際にもかかわらずいきなり全身が沈んだのである。血の海は底無しだった。チェシャ猫が亜莉子を引き上げる。
チェシャ猫は水面に立っていた。普通海は歩けるものだよ、と言いながらチェシャ猫は亜莉子を担ぎ上げた。
どうやらそのまま海を渡るつもりのようだ。
重くて疲れたらどうするのと慌てる亜莉子だったが、チェシャ猫は重いと言う概念を持ち合わせていない様子だ。
食い下がる亜莉子だったが、アリスは持ち運べるものだと決まっているらしくチェシャ猫は平然と亜莉子を片手で上げ下げした。
他に手段も無く、本人が平気だと言ってるならいいかと考え、亜莉子は大人しくチェシャ猫に運ばれる事にした。
しばらく歩くと、もやの中に影が見えた。チェシャ猫はそれに近づいていく。近づいてみるとそれは一本の木だった。
赤い海に根を下ろす木。枝には葉がなく、先っぽに白い花が一輪咲いていた。
亜莉子はその花に覚えがあった。かすかに芳香が漂う。
その時、耳障りな鳴き声が聞こえてきた。
亜莉子が振り返ると、そこにはおもちゃの子犬がいた。ホテルの通路で見たぬいぐるみ。
こちらに近づいてくるそれは、突然炎を吹き上げた。
炎と黒い煙を上げながらも、子犬は近づいてくる。逃げるよう頼む亜莉子だったが、チェシャ猫は動かなかった。
子犬は徐々に海に沈んでいき、やがて完全に海中に没した。
今のは、何?のど元まで出た疑問を亜莉子は飲み込む。
聞いてはいけない、と頭のどこかで警報が鳴っている。
あの子犬、どこかで見覚えが・・・。
その時花の芳香が強くなった気がした。振り向くと、花びらが一枚海に落ちて赤く染まっていた。
第五章、首切りの城へつづく
歪みの国のアリス、ここで前編が終了します。
興味わいてきたと言って下さった方、
嬉しいこと言ってくれるじゃないのと思いますが、
auであるなら是非本編をダウンロードしてみる事をオススメします。
>>157の仰るとおり7日までは無料ですし、何よりこんな文章の100倍は面白いので。
アリスの人乙です!
と、ここで空気を読まない自分が北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆを予約してみます
何とかうまくまとめてみたいと思っていますがどうなることやら…
>>174 今回も乙です。
アリスって携帯専用ゲーなんだね。
家庭用からの移植と思ってたよ。
ドコモも前半無料にならんかな。
177 :
夜想曲:2007/03/05(月) 16:48:56 ID:EYAayYi10
OP
オープニング
大学生活最後の夏休み、都心から電車で2時間あまりの場所にある奥音里へアルバイトに来た主人公
主人公は授業をサボリ続け、法学の小田先生から「単位はあげられない」と通告され留年の危機に陥る
主人公は必死に懇願し、ある条件を飲むことで単位を貰える事になった
条件とは、図書館の管理人のアルバイトであった
この図書館は野々宮財団が管理する図書館で、野々宮財団の会長、野々宮清二の遺言で財団が管理している
その図書館は、奥音里でも人後山奥にある古びた洋館で、そこで主人公を待っていた田所という弁護士と出会う
主人公は館の中を案内される。玄関には女性の肖像画が飾っており、野々宮の妹、真沙子であると知らされる
(真沙子は四十数年前に病死している)
アルバイトの内容は、館内の清掃や管理だが、メインとなるのは地下にある書庫の整理
書庫にはジャンルも種類分けもされていない多種多様な本が乱雑に詰まれており、リスト順に収納するのが主人公の仕事となる
田所の話によれば、「野々宮氏は死にとても興味を持っており、死と関わった本を集めた結果図書館のようになってしまった」そうだ
その日の夜に不気味な夢を見た主人公、思わず飛び起きる。
不意に妙な物音を聞いてしまった主人公は何者かが侵入したと思い、バットを片手に1階へと降りる
が、その時、玄関を荒々しく叩く人物が現れる
パトロール中の警官、鬼村巡査が図書館の不審な明かりを見つけ、ここへやってきたらしい
主人公を尋問するがすぐに疑いは晴れる
鬼村巡査は去り際に「この屋敷には幽霊が出るらしい」と言い残して去ってしまう
178 :
夜想曲:2007/03/05(月) 16:49:35 ID:EYAayYi10
完結編
台風が直撃したことにより、夜の図書館に取り残されてしまった主人公と恋人
なぜか電話線も繋がらず、恋人は仕方なく館に泊まる事に
もうすぐ終わるであろう、書庫の整理をしているとき、恋人はノクターンのレコードを見つける
早速蓄音機にセットする恋人、しかしなぜか逆回転をしてしまい曲が聞こえてこない
不審に思った恋人が色々と試していると、突然書庫の置くから壁が崩れる音が聞こえる
そこには書庫の奥へと続く隠し通路があった。
好奇心で中へと進入する主人公たち、そこで見たのは無数の白骨だった。
悲鳴を上げて飛び出した二人に、タイミングよく田所が現れ、今までの経緯を説明する。
田所は豪雨の中、鬼村巡査を呼びに出かけ、二人は談話室で待つことになる
そして、時計の針が11時を指す頃、突然電気が消える。
ブレーカーの様子を見に玄関へ向った主人公は、そこで何者かに襲われる
間一髪逃げ出した主人公は、恋人に「誰かがこの館に居る」と説明し、なんとかやり過ごそうと考える
しかし、唯一の光であった懐中電灯を落としてしまい、仕方なく何者かが潜む玄関まで戻ることになる
戻った玄関には、人の気配は無く、主人公を襲った人物は居ないようだった。
そこで懐中電灯を発見するも、壊れてしまっていた。恋人が「ここまで来たのならブレーカーを上げれば」と言う
しかし、ブレーカーは無残にも破壊されてしまっていた。
途方に暮れていた主人公達、その時2階から物音が聞こえた。暫く考えた後2階へ上がり調べるて見ることに
しかし、2階にも主人公を襲った人物は発見出来なかった。
2階の一室に隠れていた二人に、1階から玄関を叩く音が聞こえる
鬼村巡査が電話が繋がらないことを不審に思い助けに来てくれたのだ
巡査に経緯を説明し終えると、地下書庫から光が漏れていた(地下の電気は館内とは別)
主人公を襲った人物が地下にいると踏んだ3人は、犯人を捕まえるために地下書庫へと降りる
犯人を追い詰めようと追いかける3人だが、不意に書庫内の電気が消え巡査と分断される主人公達
さらには、頭上から分厚い本を落とされ、負傷してしまう恋人
なんとか巡査と合流しようと、負傷した恋人を担ぎながら彷徨う主人公
突然巡査の「動くな!」という声、「私は銃口をあなた(犯人)に向けている」と言いながら姿の見えない主人公に「早く電気を付けるんだ!」と言う
主人公は急いで入り口にあった電気をスイッチを押した
瞬間、鳴り響く銃声。「後少し遅かったら撃たれていた」と語る巡査。
撃たれた人物は、主人公を図書館へ送り込んだ張本人、小田先生であった。
小田先生は「私はアイツの病気が移ってしまっただけなんだ…」と言いながら息を引き取った
暫くすると、応援を呼んで駆けつけてくれた田所も現れ、事件は幕を閉じる
後日、田所に事の真相を聞かされる
野々宮は妹の死後、旧友の小田と共に、年端も行かない少女を誘拐しては殺害し、地下の隠し部屋に隠していたらしい
本来、図書館は取り壊されるはずだったが、事件の発覚を恐れた小田が遺言書を改ざんし、死後も管理するように仕向けた
夜な夜な聞こえる物音は、遺言書を不審に思った田所がこっそり浸入し色々と調べていたからだそうだ
179 :
夜想曲:2007/03/05(月) 16:50:07 ID:EYAayYi10
外伝
48年前の夏、汽車に乗り、奥音里に向う男がいた。彼の名は天方哲夫。天方は一冊の本を手に、5年前の出来事を思い出す
若き日の野々宮清二。天方と野々宮は親友だった。天方が野々宮の妹、真沙子と出会うまでは
すぐに二人は愛し合うようになった。だが、野々宮は異常なほど妹を溺愛していた。
最愛の妹を親友に奪われた野々宮は、天方を殺すために金の力で激戦の戦地へと送り込む
出征の直前、森の中で密会する天方と真沙子。
彼女から天方へ、再会の誓いを託した「約束の本」を手渡される。
やがて戦争は終わり、奇跡的に生き残った天方。だが彼は真沙子に会うことをやめ、ひっそり暮らしていた
そこへ野々宮からの手紙。真沙子に会いにやってきて欲しいと。
何故、今頃。野々宮の狙いは?疑念と真沙子への想いの間で揺れながらも、野々宮の洋館を尋ねる天方。
館には野々宮と小田が待っていた。館は野々宮が真沙子を療養させるために作らせたものだと語る
館の中を順番に案内する野々宮、それを不審に想いながらも、それについていく天方
一通り案内し終わったところで、天方が切り出す「真沙子に会わせてほしい」と
野々宮は少しの沈黙のあと、ある部屋へと天方を通す
そこには寝たきりとなった真沙子がいた
天方はすぐに真沙子へ近づき話しかけるが、まったくの無反応である
野々宮は病気が進行し、今では満足に話すことも出来なくなったと説明する。お前に会えばもしかしたら…と思い呼び寄せたと話す
野々宮の話を聞いた天方は、約束の本を読み聞かせることで何か変わるかも知れないと考え、本を読み聞かせるようになる
朝から晩までそれを繰り返す天方、それを見ながら時折不気味な笑みを浮かべる野々宮にさえ気付かないほどに
それから数日がたった頃、天方は不意に野々宮がある部屋へと入っていくのを目撃する
そこは、野々宮には案内されなかった部屋である。中からは「真沙子…」という野々宮の声が聞こえた
不審に思った天方が中を覗くと、鏡向って真沙子の名前を呼び続ける野々宮が見えた
暫く名前を呼び続けていると、鏡の中から真沙子が現れたではないか
それをみた天方は思わず中へと飛び込む。天方に気付いた野々宮は、真沙子について語り始めた
真沙子は天方が戦争へ行ってからも野々宮に心を開くことは無かった
野々宮は真沙子に色々な贈り物や医者を紹介するも、まったく効果をなさなかった
戦争が終わり、天方が死んだと伝えても真沙子は天方が帰ってくると信じていた
そして、病状が悪化し数年前に死亡した
真沙子が死亡したあと、野々宮は人の死に異常な執着を持ち、財産の半分以上を使い古今東西の曰くつきの道具を買い漁っていた
殆どが偽者だったが、その中に一つでけ本物が混ざっていた。それは人の魂を現世に呼び戻すとされる鏡であった
野々宮はこの鏡を使い、死ぬまで天方を欺き続けるつもりだったらしい。だがそれを発見されてしまったので天方を殺そうとする野々宮
天方は身を交わしながら逃げるも追い詰められてしまう。間一髪でそれを交わす天方。野々宮の凶刃はそのまま鏡を破壊してしまう
鏡を破壊した野々宮は怒り狂い暴れ始める。
野々宮は近くにあったランプを破壊してしまい、ランプの火が一気に燃え上がる
燃え上がった火の中で天方一人取り残されてしまう。そして火の中で腕を広げる真沙子の幻影を見た
火事は野々宮の集めた道具が収められた部屋だけを焼きつくした。野々宮自身は軽い火傷で済んだ
十数年後、当時メイドしていた人物は天方という男をこう語った
「いつもダレも居ない部屋で本を読んで、時折真沙子と呼びかけていました。気味が悪くて私は殆どお話しませんでしたが…」
夜想曲2の解決編とエピローグはしばしお待ちください
データの入ったメモリカードが見当たりませんでしたorz
うぉわー、やっちまった。
>>171 >何かした?〜
の一文は見なかったことにして下さい。すみません。
アリスと夜想曲の人乙です
帽子屋投げつけるアリコw
スパロボWよろ
>157
怖くないよ。ホラーがものっそ苦手な自分でも平気で出来た。
最初はホラーっぽいんだけど、だんだん方向がそれていくw
>>185までをwikiに収録、未解決リストに反映しました
wikiにもう全体的な流れは載ってるんですが
ファイアーエムブレム暁の女神に出てくる
セフェランって結局何だったん?
蒼炎はやったんですが暁はやってないので
どなたか教えてくだされ
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/07(水) 01:20:54 ID:AkZS6FYg0
MGSPOマダー?
>187
エルラン
らしいよ
ソウルクレイドルお願いします。
大神続きマダー?
ハーフニィス界・・・主人公達の世界
ガゼル界・・・もう一つの世界
大陸プロデスト。長い戦乱は覇王メディアンの武により収束するが
統一国家はメディアンと幼い王子の死により10年で潰える。
再び起こる戦乱を収めたのは成長した覇王の娘レナだった。
数十年後、突如謎の男ギグと3体の巨人「世界を食らう者」が現れ世界を襲う。
滅びつつある世界でレナは最後の軍勢と共にギグに挑む。2人は相撃ちとなり
残されたのは沈黙した世界を食らう者だけだった。
時は流れ200年後、生き延びていた灼連の術師レナの元、隠れ里で修行に励む
主人公と幼馴染の少女ダレット。レナに渡された黒い剣を手にした主人公は剣に
封じられていたギグと融合する。その力を持って、復活しつつある世界を食らう者を倒し
世界を救って欲しいと言われる。(地震の頻発、出生率低下など色々問題が起っている)
了承すると表ルート、2週目以降だと拒否する裏ルートに行ける。
・ギグは主人公に力を貸してくれるが、その分身体の所有権がギグに奪われることになる。
・相手の同意を得て「支配」するといつでも「召喚」で短時間呼び出せる。力が強くなる。
まず戦いの準備に向おうとするが、ダネットが使命を果たせとごねたのでいきなり
世界を食らう者の一基、フィーネに戦いを挑む。謎の包帯男と仮面男がいるが姿を消す。
刺激しないように警護するレイド国騎士団を退け、フィーネに挑むが敗北。
(勝つと自称裏主人公アサギと勝負。世界観崩壊で終了)
(ギグの力を借りると2000レベルアップし勝利するがギグ復活しバッドエンド。)
ギグが身体を守るため転移してくれ、出直しを決めた主人公は邪眼の術師イードを名乗る
追いはぎと遭遇し退治する。町に辿りつくが、姿の見えないギグの声を聞いた警備員に
怪しい奴扱いされ戦闘に。圧倒的戦力を見せると、町の有力者クラスターに招かれる。
戦力を増強したい主人公達はクラスターと手を組むことに。水棲族の退治を依頼される。
・シスコンの闘蹴士レビンと存在感のない男リタリーが部下として付いてくる。
少年に騙され戦闘に。力で水棲族を追い詰めるが、伏兵がおり逃走されてしまう。
水棲族はレイド国と敵対しているが、世界を食らう者を倒すのが目的らしいとわかる。
またクラスターの言っていた騎士団を襲った水棲族の手先とは主人公達のことだった。
主人公達が世界を喰らう者を退治しようとしている事を知り、クラスターは正式に協力者に
地震が起き、フィーネが動いていると知り現場に向う。
盗賊団首領のエンドルフがフィーネに攻撃を仕掛けていたのだ。騎士団には仲間と思われ逃走
エンドルフを追っかけて盗賊のアジトに辿りつく。
(エンドルフの正体はファントムブレイブのウォルナット。異世界から飛ばされてきている)
かつて死に掛けている所を水棲族の女王アレキミシアの治癒で救われた彼の仲介で
水棲族のリーダーヨストとの話し合いをする主人公。
信頼を得るためレスト国を探るがイードと遭遇、戦闘で騎士団に見つかり任務に失敗する。
国王が国民に黙って世界を食らう者の力を利用しようと禁忌の宝石を使っている証拠を得
騎士団長に渡す。この件は自分にまかせてくれと言われたので別の地方に行く。
新興宗教団体の御神体ヌトラが世界を喰らう者の一体だったので追い詰めるが逃げられる。
その間に騎士団長、王の不正を暴き国民議会に訴えるが処刑され国が割れる。
フィーネに喰われ王死亡。ビームで国消滅。水棲族、騎士団残党、クラスター傭兵団に
ギグの力を加え、ついにフィーネを倒す。レナに報告するが、レビンがヌトラ教徒につけられ
隠し里が襲われる。水棲族の村に避難する。
お嬢様と知り合う。その親の富豪が殺される。事件を追ううちに人身売買組織と戦い
クラスターは昔馴染みの首領を助けようとするが悪に染まった首領はクラスターを人質に
クラスターの弟ジンバルトが首領を殺害。兄貴をまかせたと言って飛び降り自殺。
人身売買組織に捕まっていたレビンの姉ユーフォリアをエンドルフが救出。
弱っていたので水棲族の所に連れて行く。主人公達も行くが、疫病が流行り薬を取りに行く
クラスターに高価な薬を用意してもらい、村に向う途中盗賊の襲撃。
盗賊たちも疫病で次々に死ぬ。自分の親を殺した女盗賊にお嬢様、自分の薬を渡す。
水棲族に薬を届け一件落着かと思いきや、次の日疫病でユーフォリア死亡。
病気の裏にヌトラと影を知り、追っかけて滅殺。
本物のイードと交渉し、3機目の世界を喰らう者の封印された迷いの森へ。
だが中に入ると閉じ込められてしまう。中には魂の欠けたラスキュランの姿があった。
レナの力で外に出られるが、レナがラスキュランの確認をしているところで
レビンがレナを殺害。ラスキュランはイードと交渉し、10年前子供の身体に入りこんだ。
人の出入りのある町でいずれ来るギグを発見しようと門番をしていたと語る。
主人公とギグの合体攻撃で弱った所をエンドルフがファントムブレイブの時の力
覚醒の力サイコ・バーガンディを使い2人とも行方不明になる。
真の敵はガゼル界だとわかったので、イードを倒して異世界に行くことに。
主人公がギグそっくりの発言をして仲間が驚く(融合が進んでいる)
イードが空間の穴を小さくしたので主人公だけ行くことに、ダネットも付いてくる。
異世界の人間はみんな主人公そっくり。その世界で若いレナが待っており
主人公はこの世界を倒すために作られた世界を喰らう者だと言われる。
イードが送りこんだゲシュタル(覇王メディアンのアンデッド)の力を吸収し
ガジルたちを追い詰めるが合体されてピンチ。
主人公はギグに身体を明け渡そうとするが、ギグは逆に全ての力を主人公に渡し勝利する。
ガジルを倒しめでたしめでたし
補足
ハーフニィスとガジルと言う2人の統べる者がおり、魂は2つの世界を輪廻する。
ガジル側はハーフニィス界の魂を出来るだけ自分の者にしようと企んでいる。
覇王メディアンが大陸統一。疫病で息子死亡。
ガジルにそそのかされ、不死になろうとメディアン死を統べるものを殺害。
直後、未来から来た主人公にボロ負けした所を生を統べるものに殺される。
(未来からきた主人公、疫病で死亡。ガジルに世界を喰らう者として利用される)
メディアンの娘レナ、生を統べるものを追い詰めるが事情を説明され融合。
ン十年後、死を統べるものの魂を転生させたギグによる地上破壊開始。
この戦いでレナの魂が吹っ飛ぶ、レナの中の生を統べるものギグを封印。
中の人、レナの魂を世界を喰らう者としてガジル界に送り込む。
メディアンの部下の魔術師イードは、ギグに敗れるが息子に王の復活を託す
その子孫がゲシュタルとして不完全ながらメディアンを復活させた。
ソウルクレイドルの人乙です。
>>115 絶体絶命都市2、予約します。
200get
>>198 乙
よくわからんが、ギグは世界を破壊しようとしてたけど別に悪い奴ではなかったのかな
死を統べるものがどういうものかはっきりしないが、そういう存在なのかも知れんし
ワンダースワンのヴァイツブレイドとモノアイガンダムズをお願いします。
■12月24日18:23 韮沢区韮沢駅付近 被害/陥没・天気/雨
ロータリーの車道を駆け上がる最中、韮沢駅前に降下してくるヘリを目撃する篠原と藤宮。
「ヘリだ!助かるぞ!」と駅前広場に駐機するヘリに駆け寄ったところ、避難民の男が乗せろとヘリに詰め寄っていた。
そのヘリは藤宮グループ総裁(藤宮の父親)が私財を投げ打って重症患者の搬送を行っているものであり、
重症患者搬送優先という事で男も篠原・藤宮も置いてヘリは飛び去ってゆく。(★3)
二人は韮沢駅南口改札にたどり着いた。南口にいたのは駅員一人のみ。
韮沢駅は地下に流れ込んだ大量の水で電車が押し流されてきており、とても運行できるような状態ではなかった。
避難バスが出ている向かいのホーム(北口)に黄色いスーツの田辺知事らしき人物をはじめ、幾人もの人影が見える。
バスの行き先は富坂西I.C.らしい。藤宮は相変わらず椿ケアセンターがある富坂市東部の状況を気にしていた。
椿ケアセンターにいる知り合いは歩けない体のため、普通に避難できているかが心配のようだ。
「早く行きましょう!」と藤宮が駅の構内に駆け出したその時、ドォォォォォン!と轟音とともに地盤陥没が発生!藤宮が巻き込まれてしまう。
間一髪で南口に這い上がった篠原は、一階層下の地下ホームに倒れる藤宮の姿を確認した。
「藤宮さん!」声をかけるが反応がない。ただ、外傷はないため、幸いにも気を失っているだけのようだ。
彼女を助けなければ!しかし駅構内から地下へ行く階段は軒並み崩壊してしまっている。
そこで、篠原は駅前の地下街入り口から地下ホームへ回る事を試みることにした。
地下街入り口はシャッターが下りて進めない。
100円ライターの灯りで手元を確認しつつ、駅で確保したクランクハンドルでシャッターを開け先へ進む。
ライターの火で軽くボヤを起こしてしまい、けたたましい非常ベルとともにスプリンクラーが作動し
警官らが駆けつけたりもしてしまったが(★4)そんな事気にしている場合じゃない、とにかく藤宮さんを助けなければ。
篠原は足場足場を確保しつつ、崩壊した地下街の道なき道を藤宮のいる場所へとひたすら進む。
途中、進路確保のため目前の鉄柱を無理矢理取り除くと、その鉄柱を支えにしていたのか
ドシャーン!ドシャーン!と電車車両が次々に更に階下へ落下していった。(★5) 韮沢駅全体が揺れる。
「藤宮さん!」倒れる藤宮に駆け寄る篠原。気を失ったままの彼女を背に背負い(★6)、不気味に地鳴りを続ける構内を北口へと向かう。
北口の改札を抜けたその時、ホームが大きく斜めに傾いた。韮沢駅全体が陥没を始めたのだ。
「道路も陥没するぞ!ぐずぐずするな!」避難バスから、先に避難していた料理長の声が飛ぶ。
駅は容赦なく沈み続け、既に地表と駅の二階が同じ高さにまで陥没してしまっている。
篠原は二階から駅を脱出、沈みゆく道路をひた走り間一髪避難バスまで到達。
跡形もなく夜の闇に沈む韮沢駅を背に、避難バスは富坂西I.C.へと出発した。
(★3選択肢)
この際、僕を乗せろ!と極悪非道な発言もできる。結局置いていかれるのであるが。
(★4行動選択/相互干渉)
このボヤにより佐伯編で佐伯優子がピンチに。なお、ライター以外の光る物を使用した場合はこのイベントは起こらない。
(★5選択肢/相互干渉)
この電車落下により、佐伯編で更に階下にいる佐伯優子が流され、佐伯編エンディング分岐が発生。
また、この行動により韮沢駅全体が陥没・消失するので、柘植編で韮沢駅に来ることができなくなる。
なお、鉄柱をそのままに回り道で回避する事もでき、この場合韮沢駅は沈まない。
(★6選択肢)
とりあえず匂いをかいでみたり、ぶん殴って起こそうとすることも可能。これぞアイレムクオリティ。
なお、これまでの選択肢により藤宮が普通に目覚める場合もある。
■12月24日22:58 稲穂区富坂西I.C.付近 被害/土砂・天気/雨
避難バスの最後部座席で揺られる二人。意識が戻った藤宮に篠原は状況を説明する。
相変わらず雨は続き、空にはゴロゴロと遠雷が轟く。大きな雷鳴に「キャッ!」と怖がり篠原へしがみつく藤宮。
篠原はここぞとばかり藤宮の肩に手を回し(★7)、暫く身を寄せあう二人だったが、
ふと気づいた藤宮は「す、すいません、ついっ…」慌てて身を離した。
その様子を見ていたのか、二人の前に一人の女の子が。「キャハハハハ!」と笑い母らしき女性の元へ戻っていく。
「お母さんか…」と呟く藤宮。藤宮は安心したのか、ぽつりぽつりと身の上話を始めた。
実の母が中学の時に死んだ事。
その後すぐに再婚した義理の母を受け入れる事ができず、冷たく当り散らしてばかりいた事。
そして、椿ケアセンターにいるのはその義理の母である事。
藤宮は義理の母・片桐芳枝に今までしてきた事を後悔しているようだった。
避難バスは富坂西I.C.に到着した。風邪が流行りつつあるのか、咳き込む人の姿が見られる。
設置されたラジオから災害速報が流れる。海岸線決壊により市内全域が水没する恐れがあるため、全市民に避難命令が出されたようだ。
高速の高架道路上には仮設ヘリポートが設置され、先に到着した避難民は来ない救助ヘリを苛立ちつつ待っていた。
とりあえずヘリを待つしかないな、と、避難民に炊き出しを振舞う料理長を手伝いつつ、篠原はヘリを待つ。
藤宮は何か考え込んでいるのか、ずっとガードレールに腰掛けたまま佇んでいた。
どうにか脱出できそうだねと篠原は藤宮に声をかけるが、藤宮はどこか浮かない顔だ。やはり義理の母の事が気になるらしい。
藤宮は、自分がどれだけ辛辣な態度を義理の母にとってきたかを篠原に語った。
母の形見のワンピースを誤って捨ててしまった義理の母に、お母さんのワンピースを返してよと執拗に責めた事。
あの人を置いてこのまま逃げてしまっていいのかわからない、と、藤宮はこのまま街を出る事を悩んでいた。
「ヘリが来たぞ!」という避難民の声に会話は打ち切られた。
ヘリポートへと駆け出す人々に、遅れて篠原・藤宮もヘリポートへ向かおうとしたが、
その時、信じられない事態が起こった。降下しようとしたヘリが墜落・炎上したのだ。
(※筆者注・着陸しようとした高架道路が陥没したのかもしれないがそのあたりよく判らない)
「何てことだ…!」料理長はヘリ墜落現場の高架道路に駆け寄るが、暫くして「うわぁぁーっ!」という彼の悲鳴が。
篠原らが事故現場へたどり着いた時には、料理長は今にも落ちそうな状態でヘリが墜落し崩れた高架道路の淵にしがみついていた。
篠原は料理長を助けよう手を差し伸べるが(★8)、料理長と共に高架下へ転落してしまう。
ヘリも二人も絶望的だ、もう自分たちも駄目だと次々に絶望を口にする避難民達。
「そうだ、東インター方面ならまだヘリが来るかもしれない!」誰かが叫び、皆傾れるようにそれに賛同する。
「待ってください、まだ私の彼が下にいるんです!(★9)」藤宮は叫ぶが誰も相手にしない。
避難民らは嫌がる藤宮を無理矢理バスに押し込め、避難バスは富坂東I.C.方面へ走り去っていった。
高架下。篠原は無事だったが、料理長は…。
「こんな事ならもっと息子の相手をしてやれば良かったよ…」料理長はそう呟き、息を引き取った。
必死の思いで崩れた高架道路へと這い上がる篠原。当然、バスはもういない。
「こんな所でくたばってたまるか…!」
篠原はただひとり、無人の高速道路を東に向かって歩き出した。
(★7選択肢)
勿論紳士に振舞う事もできるし、罵倒する事もできる。
(★8選択肢)
落ちそうな料理長を見てニヤリと笑ったり、料理長のコック帽を取ろうと手をのばす事もできる。選択肢狂ってるよw
(★9)
藤宮の好感度によって「彼/友達/知り合い」と変化する。ちなみにこの時点で二人が付き合っているような事実は存在しない。
-続く-
カーラ&タイラーにキャラチェンジ
事件発生から数十分後。事件担当となったカーラとタイラーが車にのりレストランに到着
グチをダラダラ言うタイラーに切れ気味のカーラはレストランに足を踏み入れた瞬間
奇妙な感覚に襲われる。この事件は何かがおかしい・・・・・・・
レストラン内でウェイトレスに質問。
容疑者の特徴
・とても静かな男で誰も気にとめなかったらしい
・被害者とは知り合いでは無かったようだ
・注文を聞きに行くとずっと一点を見つめていてなにも答えなかったらしい
・トイレの個室で犯人の物らしい血を発見。自分を斬ったのだろうか
被害者の殺され方と凶器
・被害者はナイフで何回も刺された
・ナイフはゴミ箱の中に隠してあった
ホームレスの目撃証言
・裏口から黒い男が出てきたらしい。しかしそいつは人間では無いもっと恐ろしい奴だとか
・その事についてくわしく聞こうとするととぼけられた。
ちなみにタイラーが聞いてもシカトされるでもカーラには答える。謎だ・・・・
ウェイトレスには翌日モンタージュを作るのに協力してもらうことにして一端帰ってもらう
カーラとタイラーも一通り調べ終わったため一度署に戻ることにする
続く
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/08(木) 23:09:11 ID:QgamGPBe0
ギルティのストーリー張っていい?
避難所に書いてあったのを、ちょっと変更して張るだけだけど。
絶対絶命2の人乙です
1はやったんだけど2も選択肢面白そうだな
絶体絶命都市は選択肢の数がすげーよな
場合によっては画面のほとんどが埋まるくらいの数が出るし
絶体絶命都市2お願いした115です。
どうしても知りたかったのでスゲー嬉しいです。有難う
続きも楽しみにしてます
>>192 大神の続き、放置されてるんなら書こうかと思ったけど、
まだ最終投稿から2ヶ月しかたってないので
もう少しのんびり待ったほうがいいんじゃないか?
Wikiに真・女神転生20XXが未解決ってあったけど、書いてもいいんだろうか。
>>211 書いていいと思いますよ。
お願いします。
>>212 あ、じゃあ、アプリ起動させてちょっと書き溜めてから書きます。どうも。
プレステ2で出た「蒼い海のトリスティア 〜ナノカ・フランカ発明工房記〜」と
パソコンで出た「トリスティアどき! どき! オペレーション」をお願いします
古代技術、Eテクノロジーの遺産である人工島トリスティア。
10年前に古代竜の襲撃を受けダメージを受け、機能が欠落してしまう。
困った町の人は帝国の誇る天才科学者を招くが、来たのは孫娘の少女ナノカ・フランカだった。
多くの人は失望し、ボロい工房一つしか与えられないが神父レイグレットは
いち早くナノカの才能に気づき、仕事を依頼していく。
若くしてプロスペロ工房術免許皆伝を手に入れたナノカは、料理、科学、建築、文学あらゆる
ジャンルを問わず発明を繰り返し、町の発展に貢献していく。
帝国最大の財閥の後継者で帝国アカデミーの後輩、ネネが追いかけてきたり
大規模回船問屋・キャラット商会の若き会長フォーリィらと新興を深めながら
トリスティアは着実に発展していく。
海から見つかった自律行動型Eウェポンの少女ラファルーを修理したりする。
一定条件を満たすと物語が分岐。
トリスティアのテクノロジーを狙うゴーレム軍団を食い止める話と
再襲来したドラゴンとの決着をつける話になる。ナノカが頑張って事件を解決。
続編のネオスフィアでは天空都市を舞台にレイグレット以外全員再登場
みんなナノカが大好きだが本人は天然なので気づいていない。
217 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/10(土) 14:07:18 ID:T81Zyz8N0
rpgじゃないけど、ファミコン探偵倶楽部1,2の両方のストーリーが知りたい。
サモンナイト4ってまだ書かれてない?
雨格子の館お願いします。
オホーツクに消ゆを予約した者です。とりあえず序盤だけですが投下します
<プロローグ>
東京湾・晴海埠頭で男の死体が発見された。主人公(名前自己入力、ボス)は
部下の黒木刑事と共に現場へ向かったが、被害者の身元が分からない。
被害者が持ってていたチラシのキャバレーへ行き、彼の相手をしたホステスから、
被害者がもうすぐ大金を手に入れる予定であったこと、自分の泊まっている高田旅館にこないかと口説いてきたなどの話を聞く。
そして、高田旅館の被害者が泊まった部屋の荷物から、男が北海道釧路市在住の増田文吉と判明。
ボスは事件の捜査のため単身北海道へ向かう。
>>220 楽しみにしてます!
私もポートピア連続殺人事件書いてみようかなと思うので予約します
<北海道編1>
北海道に到着したボスは道警の猿渡俊介刑事(シュン)と共に捜査をすることに。
北海道では最近北竜会というヤクザ達が妙な動きを見せているという。
増田の実家へ行き妻から話を聞くと、増田は人に恨みを買うような人物ではないらしい。
(ちなみにこれは嘘というか、大分甘い評価であると後に分かります)
また先日、北浜に住む飯島幸男という男が、増田に世話になったからと大金を持って訪ねてきたという。
飯島のことを調べるため北浜へ行くと、なんと飯島が浜辺で死体で発見されたという情報が入る。
現場へ向かったボス達は、飯島はこの町ではなかなかの実力者だと聞く。
また飯島の息子の信二から、飯島が最近何者かに脅迫されていたという話を聞く。
増田の写真を見せたところ、札幌のすすきののコロポックリという店で働いている「ゲンさん」という男にそっくりだと言う。
コロポックリに行きゲンさんに話を聞くが、自分には関係無いと全く相手にしてもらえない。
その後色々と調査をしていると(この辺忘れた)、網走港で男の水死体が発見されたという連絡が入る。
被害者は東京の大手スーパーの社長である白木雄九朗。北海道には観光旅行に来たらしい。
白木の秘書によると、白木は摩周湖に行くと言っていたが網走に行くとは言ってなかったという。
飯島の写真を見せると、以前に奥村という男と一緒に白木を訪ねてきたことがあり、その3人は昔からの知り合いらしい。
捜査のためボス達は摩周湖へ向かうが…
とりあえず今日はこの辺で。しかし文才の無さとか改行のヘタさが実によく分かる…
次からはもう少し精進したいと思います。
>218
そもそもリクエストされてないな。需要あれば書く
PS3のレジスタンスをお願いします。
226 :
218:2007/03/11(日) 00:22:21 ID:NrUXDuCN0
>>224 いや、俺、自分が書きたいから確認しただけ
まだ書いている途中だから無理だが今月中にはやれると思う
227 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/11(日) 13:28:32 ID:L4x53m6z0
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の正史ってどれか分かる人いますか?
「灯子編」と「瑠璃亜編」ではないと思うんだが(ということは、「闇の王編」か「究明編」ということになる)。
>227
後日談も続編もないし。一番それっぽいのは題からして究明編だとは思うけど、
個人的には闇の王編だといいなと思ってる。一番好きな話しだし。
(究明編は母親も親父も死んでるから、主人公的にちょっとかわいそうだなと思う)
まぁでも究明編と闇の王編ってあまり差はないと思うけどね。
>>228 ありがとう。
またやりたくなってきた。
あのシステムがめんどうくさいけど。
# 灯子編は怖い。
>>203-204続き
■12月25日11:07 柿沼区柿沼S.A.付近 被害/暴風・天気/雨
富坂西I.C.付近よりおよそ8km、羽代川手前の柿沼サービスエリア前。
サービスエリア裏の山から土砂が店舗内になだれ込み、道路は羽代川からの水で浸水してしまっている。
乗り捨てられたトラック等も行く手を阻み、これ以上徒歩では進めそうになかった。
サービスエリア内のがらんとした食堂では、映らないテレビから災害速報の音声だけが流れ続けている。
災害速報は、災害対策のため市内を移動中の田辺知事が行方不明になったと告げていた。
篠原はサービスエリア内で入手したバールを使い、行く手を阻むトラックのコンテナをこじあけてとりあえずの進路は確保した。
しかし土砂や垣根に阻まれ、結局篠原一人では越えられそうにない。
幸いにも、誰かが乗り捨てたのかジェットスキーが1台水に浮かんでいる。
篠原はジェットスキーを操り、倒れた道路標識をジャンプ台代わりに垣根を大ジャンプ!
決壊した羽代川を突っ切るべくジェットスキーのスピードを上げたが、篠原が羽代川を渡る橋の上に差し掛かったその時、
羽代川上流から轟音と共に想像を絶する濁流―逆津波とでも表現したくなるような大量の水が下流めがけて一気に押し寄せてきた。
間一髪、濁流到達前に羽代川を渡りきった篠原だが、橋をも軽く押し流していく濁流の威力にバイクごと転倒。
篠原は無事だったが、バイクは壊れてしまう。
たった今の出来事が嘘のように静まりかえる水浸しの道路。篠原は動かないバイクを捨て、再び東に向かい歩き始めた。
■12月25日17:31 伏山区富坂東I.C.付近 被害/土砂・天気/雨
柿沼よりおよそ12km、伏山区富坂東I.C.付近。市街地に近く大型電気店やショッピングモールが立ち並ぶ地区だが、
道路は崩れ落ちショッピングビルの看板は落下し、災害前の賑わいは見る影もない。
篠原は富坂東料金所出口の標識までたどり着いた。さすがに疲れたのか、大きく息を吐く。
人はいないのかと更に進むと、道路上に女性がひとりぽつんと立っていた。避難バスで見かけた母子のお母さんだ。
女性は篠原の姿を見るとすがるように駆け寄ってきた。
「エリカが、娘が大変なんです!助けてくれようとしたお嬢さんまで!」
女性に連れられて道路を下りていくと、本来料金所だったであろうその場所はごうごうと激流が流れる大きな川となっていた。
今にも押し流されそうな料金所が流れの中に取り残されており、その屋根の上では藤宮とバスで出会った少女が抱き合いうずくまっている。
「藤宮さん!」篠原は駆け寄り二人に手を伸ばした。崩れた道路からは手を伸ばせば何とか届く距離だ。
「篠原さん、無事だったんですね!エリカちゃんを、この子をお願いします!」
篠原は、藤宮から託された少女を抱きかかえ救助する。
「さあ、藤宮さんも!」
篠原が再び手を伸ばしたその時、ついに水勢に耐えられなくなった料金所が下流へと押し流されていった。藤宮の悲鳴が響き渡る。
料金所は高速道路の高架支柱にせき止められる形でなんとか濁流の中に留まった。しかし藤宮はしゃがみ込んだまま動けない。
藤宮のもとまで渡れないか足場を探す篠原だったが、隣接するファッションビルから倒れた看板一枚が僅かに料金所に引っかかっているのみだ。
篠原はエリカの母の手を借りてファッションビルに這い登る。ビルのひさしから倒れた看板へと伝い歩き、濁流の中の藤宮のもとへと辿り着いた。
「さあ、行こう!」ショックのためか動けない藤宮を背負い、来たルートを引き返そうとするが
ガコンと料金所の端が割れ、伝って来た看板は押し流されてしまった。
運良く衝撃のはずみで高架支柱からフェンスが倒れてきたので、それを伝い高架支柱へとよじ登る。
しかしよじ登ったはいいがそこに道はない。ファッションビルから伸びた電飾ケーブルが一本引っかかっているのみだ。
意を決した篠原は、藤宮を背負ったまま電飾のケーブルを手にとり、濁流を渡り始めた。
押し流されてくる料金所の衝撃にケーブルが大きく上下する。下へと揺れるケーブルが濁流に浸かりながらも必死に掴まり耐える篠原。
篠原がケーブルを渡りきったその時、ほんの今まで二人がいた料金所は激流に飲み込まれ消えていった。
藤宮はその場にへたりと座り込み「篠原さん…!」と泣き崩れた。篠原はそんな彼女をここぞとばかりにしっかりと抱きしめた。(★10選択肢)
救助ヘリが降下してくる音が聞こえてくる。ああ、助かったんだ…篠原がエリカ母子とともに救助ヘリに向かい歩き始めたその時。
「待ってください!」
藤宮の声に篠原が振り返ると、その場に立ち尽くして動かない藤宮の姿があった。藤宮は信じられない言葉を続ける。
「私、やっぱり椿ケアセンターに行きます!あの人に今会っておかないと、私一生後悔すると思うんです」
藤宮の決意は固かった。篠原は答える。
「わかった、僕も一緒に行くよ!」(★11)
「本当ですか!……実は一人だと心細かったんです…本当にありがとうございます」
かくして、災害地に残る選択をした二人を残し、救助ヘリは飛び立っていった。
(★10選択肢)
ここで藤宮を抱きしめるも罵倒するもプレイヤーの自由。「君にまた会えて良かった…」といった王道台詞から
「どうして泣いているの?」「どうしてあんな所にいたの?」といった空気読めない系、
「君に関わったら命がいくつあっても足りないよ!」と罵倒したり「泣きたいのはこっちだよ!」とヘタレたり選択肢は豊富。
(★11選択肢/エンディング選択)
この選択肢で藤宮についていく事を選ぶことにより篠原編はAエンディングへと分岐する。
ここで「もういいじゃないか、二人でここを出ようよ!」と藤宮をあの手この手で説得、一緒に脱出するとBエンディング(生還)、
「僕は一人でヘリに乗るよ」と藤宮を見捨てるとCエンディング(生還)が発生し共に篠原編は終了する。
なお、篠原編がAエンディングの場合は最終話"6th story"の主人公が篠原一弥、B・Cエンディングの場合は別の人物となる。
余談だが、藤宮に一緒に逃げようと説得する篠原は「義母なんか所詮他人じゃないか!」等の極悪台詞を次々に繰り出しかなり笑える。
-続く-
>>207 >>209 レスありがとうございます。久々に再プレイしながらぼちぼち書いている最中です。
記憶だけで書けるかなと取り掛かってみたんですが、結構忘れてるもんですね・・・
>>208 佐伯編ラストの画面を埋め尽くす怒涛の選択肢とか、どう書きゃあいいんだ・・・orz
歪みの国のアリスの続きは、まだですか?
続きが気になる…
■玄真
壊滅した裏高野から姿を消した姫を追って大戦に参加する法力僧の老人。
姫はリチャード・ウォンに、サンプルとして色々弄くり回された挙げ句に廃棄物として捨てられる寸前。
ウォンを倒した玄真は姫を癒すために命を捨てる。復活した姫は、夕日に玄真の面影を見るのだった。
めでたしめでたし。
それでは、マイトの人頑張って下さい。
■刹那
軍の研究から生み出された闇を操る強化人間。ただし、改造人間(サイボーグ)ではない。
自身のアイデンテティの確立のため、生粋のサイキッカーの殺戮に走り、
最後は創造主であるリチャード・ウォンにまでその牙を剥ける。しかし、不完全な肉体は
連日の激戦に耐えきれず、彼の肉体と精神は創造主に止めを刺す前に摩耗しきってしまうのだった。
ウォンの一人勝ち。
EPISODE5
ノア本部を目指してマイトは進む
殺し続ける旅路に心を痛めながら、それでもパティはついて来る
マイトはそれを不思議に思わない 奇妙な感覚だった
どこか懐かしいような不思議な感覚マイトの内なる声戦いへと駆り立てる声はますます強くなっていったがそれでもパティは
例外だった
パティ「また行くのね・・・」
マイト「ああ・・・」
パティの声はいつもマイトの声を遠ざける訳ではない 近くに獲物がいないときだけだ
獲物は明らかにこちらに敵意を向けてきていた マイトがハンターでなかったとしても避けて通れる敵ではなかった
サイキッカーを殺せ 心の奥で声がする
カルロ「キミにも肉親はいるはず・・・それを失った悲しみも分かるはずです!」
肉親?悲しみ?・・・肉親・・・? 疑問が心をかすめる そして、殺せ!と声が叫ぶ
カルロ「妹・・・レジーナの敵、討たせていただきます・・・覚悟してください!」
獲物を殺すことに何の感慨もない
ただ、その男が戦う前に口走った言葉がマイトの心を揺らす
心の底の何かの記憶が胎動する
マイト「・・・肉親?・・・思い出せない・・・」
声はどんどん強くなってくる 心の底から響く声 、サイキッカーを殺せ!
懐かしい声・・・懐かしい? そう懐かしい声だ 誰の声だ?
耳を澄ます 聞こえてくるのはいつもと同じ声。聞いていると他の事が考えられなくなる
マイト「だが、俺には進むしかないんだ」
EPISODE6
水使いを倒してしまうと、もう障害と言える相手はいなかった
ノア本部 その中心にある、ノアでもっとも強いサイキッカーへとマイトは進む
サイキッカーを殺せ!命じる心の声を背負って
その部屋は凍り付くような冷気が満たしていた
キース「お前がハンターか・・・お前は何のために戦っているのだ」
殺せ!それがお前の使命なのだから!
マイト「サイキッカーを狩る・・・それが俺の使命だからさ」
心の声がの命じるままにハンターは応える
キース「お前もサイキッカーではないのか?同属を狩ることに何の意味があるのだ」
意味? 前触れもなく戦慄が走った。
意味。殺すことの意味。もちろん意味はある
だから殺して!声が響く 心の声が 懐かしい声が 女の声が・・・!?
言い知れない恐怖がマイトの体を走った
マイト「だまれ!」
その声をかき消そうというように
己の内なる声をかき消そうとでもいうように、叫んで、マイトは襲い掛かった
サイキッカー組織の長 その名は伊達ではなかった
実力は伯仲 その冷静さにおいても 氷を操る男はマイトに勝るとも劣らなかった
しかし、最期の一線で、サイキッカーの長の甘さがあった
「同族殺しに何の意味がある?」
意味などない 意味などいらない!
自分の戦いに意味を求めた男の氷の槍が鈍った瞬間をマイトは見逃さなかった
マイト「俺はハンターだ・・・戦う理由などない!」
マイトは自分に言い聞かせるように言った
理由はある そう語りかける心の声に耳をふさぐように、それを聞かずにすむものなら聞かずにおきたい
そう祈るように
意味はある 心の声が言う 懐かしい声 女の声 よく知っている声が
EPISODE7
ハンターにあるまじき思いだった 獲物がそこにいないことをのぞむのは
逃げてくれ 祈りが通じないことは分かっていた
ノア本部の入り口の扉の向こうにいることは彼の感覚で分かっていたから
殺せ!サイキッカーは全て!
ハンターの手が扉を開く 待っていた少女の目を見ることが出来なかった
マイト「パティ・・・俺は君を斬らなければならない・・・」
声が聞こえる 唄っていなくともパティの唄声はいつも心に響いている
しかし、もうそれは彼の心の声を抑えてはくれない 彼を戦いに駆り立てる声
何故ならば・・・そう、何故ならば・・・
パティ「そう・・・・」
しばしの沈黙の後パティは低く応えた
パティ「でも、私もここで死ぬわけにはいかないわ」
マイト「・・・許してくれ」
何故ならば! その心の声はパティの、その歌声と同じ声だったのだから!
私の力は人を傷つけるための力ではないもの 人を救うための力だもの
戦いになってもパティはあくまでパティだった
音を人を癒す音をマイトを撃つために使いながら、パティの心の奥底で唄う声が聞こえる。
マイトを導く唄、癒す唄。そして、その同じ声がマイト中で命じる
(サイキッカーを殺せ!その少女を殺せ!)
雷鳴が唄を引き裂く 雷光の剣が彼女の爪弾く輝く竪琴の、煌めく弦を切り落とす
(「そして・・・私を殺して・・・)
刃が少女の胸を貫く瞬間、少女が微笑んだのをハンターは確かに見たと思った
パティの声が消えていく 明るく優しい柔らかい声が聞こえなくなる
いや、その声は聞こえている
その声が今も彼の心の底から響いてくる
(殺せ!)
マイト「何故だ・・・こんな不快な気持ちは・・・初めてだ!」 マイトは絶叫した
XBOX360の「ヴァンパイアレイン」をお願いします。
雨格子の館を教えてください。お願いします。
月並みだが「テイルコンチェルト」を希望する
>>233 申し訳ない、少々立て込んでまして。あと5章も1、2章に匹敵するぐらい長いんで。
明日か明後日には投下できると思うんで、もう少しだけ待ってく下さいな。
>>242 わざわざ返信有難う御座います。
我が侭言ってすみません。待ってます。
■12月25日17:31 伏山区レストランアンジェリーナ付近 被害/暴風 土砂・天気/雨
富坂東I.C.からファッションビル909駐車場へと土砂を降りる途中、藤宮が恥ずかしそうに口を開いた。
「良かったでいいんですけど…私のこと"春香"って呼んでくれませんか…?」
「わかった、じゃあ僕は"一弥"と呼んでくれ」(★12)
「はい、一弥さん!」嬉しそうに答えた春香だったが、その場にふらふらとしゃがみ込む。
ちょっと疲れただけだと言う春香の手をとり、手を繋いだ二人は豪雨の駐車場を進むが、途中
白衣姿の男が助けを求めて二人に駆け寄ってきた。怪我をしてるのか、右目に包帯を巻いている。
「連れがガレキの下敷きになっているんだ!手伝ってくれないか!?」
具合が悪そうな春香が心配だったが、人命第一という事で、篠原は白衣の男を手伝う事を承諾した。(★13)
春香をその場に残し白衣の男に連れられた先には、陥没した道路の底でガレキの下敷きになっている女性がいた。
二人がかりでガレキを浮かせて女性を無事救出。「恋人をこんな目に合わせちゃいけませんよ」と余計なお節介を妬く篠原だったが
二人はそんなんじゃないとしどろもどろになりつつ否定。どうやら恋人同士ではないようだ。
急いで春香のもとへと戻る。こうこうと灯りが灯るレストランの前だったので、二人は店内で休むことにした。
レストラン・アンジェリーナ店内。灯りは営業中同様あかあかと点いたまま、
ところどころ座席の料理も出しっぱなしになっており、営業中と違う事といえば全く人がいないという事くらいだ。
「ごめんなさい、すぐ良くなると思うんですけど…」
レストランの座席に座った春香はそう言うものの、その様子はぐったりとしており体は冷え切っているようだ。(★14)
篠原は厨房の食材であたたかい料理を作り、二人で食事をする。(★15)
春香は語る。本当はまだ椿ケアセンターに行くことを迷っていると。自分は本当に義母にひどい事をしたと。
「ひどい事って?」訊ねる篠原に春香は中学の頃の事件を告白した。
春香はその日もいつものように義母に当り散らしていた。
「あなたなんか嫌いよ!あなたが出ていかないなら私が出ていくわ!」「待って、春香ちゃん!」
車道に飛び出した春香を追った義母は車にはねられてしまい、それ以降彼女は歩けず車椅子にも乗れない体となったのだ。
そんな義母を見ているのが辛かった春香は、中学卒業とともに全寮制の高校に入り、それ以降父にも義母にも会っていないと言う。
「あの人を受け入れられない気持ちと罪の意識とが交錯して気持ちの整理がつかないの…一弥さん、どうすればいいと思う?」
春香の相談に篠原は「とにかく会ってみなきゃ!」と答えるのだった。(★16)
二人はとりあえずここで休み、仮眠をとったら椿ケアセンターへと出発することにした。
(★12選択肢)
「そんなのは好きじゃない」と冷たくあしらう事もできる。なお、藤宮の好感度が低いとこのイベント自体発生しない。
(★13選択肢/相互干渉)
何が何でも春香優先でガレキの女性を助けないこともできる。この場合、白衣の男編では女性を一人だけで助けなければならない。
(★14選択肢)
冷え切った春香に「暖めあおう」と迫る選択肢も。「チッ、手のかかる女だ」と吐き捨てる事もできるのはお約束。
(★15選択肢)
二皿作っておきながら、弱った春香の目の前で二皿とも篠原ひとりで食べるという暴挙も可能。
(★16選択肢/愛憎度)
この他に「謝るべきだ」と諭したり「その人が悪いんだ」と義母を責めたりすることにより春香の義母に対する愛憎度が変化。
後の彼女の行動に影響する。
■12月26日5:12 伏山区ケアセンター付近 被害/津波・天気/雪
伏山区ケアセンター付近。公園、公民館と昔ながらの住宅街が立ち並ぶ地区だ。
雨は雪に変わり、道路も住宅も垣根もすっかり凍てついてしまっている。
住宅街を越えた高台にケアセンターの建物が見えたが、そこに至るまでの住宅街は一階部分が完全に浸水してしまっていた。
水上を渡る手段がないかと付近を探索したところ、避難民が乗り捨てたのかゴムボートが一隻水に浮かんでいた。
二人はゴムボートを漕ぎ水没した住宅街を進み、建物の崩壊、倒れた電柱の高圧電流を避けつつ椿ケアセンターまで無事到着した。
「すみません、どなたかいらっしゃいませんかー!」春香は叫ぶが人の気配は全く感じられない。
センター正面玄関に、患者も従業員も富坂市民公園まで避難したという内容の張り紙が残されてあった。
とにかく公園まで行こう!と言う篠原だったが、「でも、会ってどうすれば…」と春香はまだ思い悩んでいる。
篠原は答えた。「会って、謝るんだよ。君の気持ちは伝わるはずだ」(★17)
「そうだといいけれど…」俯く春香を篠原は駆り立てる。
「よし、行こう!」二人は再びゴムボートに乗り、富坂市民公園を目指した。
(★17選択肢/愛憎度)
ここでも謝るのを勧める/義母を責める/ニュートラルな選択肢が発生。回答次第で後の春香の言動に影響する。
■12月26日7:30 蓮野区富坂市民公園付近 被害/津波 土砂・天気/雪
住宅街の向こうにサーカステントが見える。どうやらそこが富坂市民公園らしかった。
川も住宅もわからない状態だったが、ボートを漕いでいるうち公園前の池に出たらしい。
「こっちだーっ!」ボート乗り場で救助隊員らしき人物が大きく手を振っている。
何故か発生している渦に巻き込まれそうになりながらも二人は必死の思いでボートを漕ぎ岸に到達、
しかしボートは二人が下りるとともに渦に飲み込まれていった。
サーカステントが避難所になっているので向かってくださいと言う救助隊員に春香は訊ねる。
「あの…椿ケアセンターの方々も避難されているんですか?」
「はい、何人の方々は今朝早く運び込まれましたよ」
隊員の答えに胸を押さえる春香。ここまで来てもまだ迷っている春香に篠原は言った。(★18)
「やっぱり謝らなきゃ。『お母さん、ごめんなさい』…そう言ってごらん」
「"お母さん"…?」驚く春香。「そう、そう呼んであげれば」篠原は優しく春香を諭した。
二人がテントに入ろうとすると、地盤が緩くなっているのか、地鳴りとともに高台の住宅が崩れるのが見えた。
これにより怪我人が出たらしく、篠原は患者の搬送・食事などを手伝う。
「あの…片桐という人を知りませんか?」患者を診ている医者に春香は恐る恐る訊ねた。
裏のトレーラーで休んでいるとの答えに、春香と篠原はテント裏のトレーラーへと向かう。
春香はトレーラーから出てきた医者に片桐の所在を確認するが、医者は春香が片桐の身内である事を確認すると、片桐がもう永くない事実を告げた。
早く言って声をかけてあげてください、という医者の言葉にもまだ迷っている春香。
「さあ、謝りに行こうよ」春香の最後の背中を押したのは篠原の言葉だった。
「…はい!」春香はトレーラーへと入る。篠原もそれに続いて乗車した。(★19)
トレーラー内の仮設ベッドの上には、目を閉じ、ハァハァと苦しそうに荒い呼吸を整えてる女性が横たわっていた。
おそるおそる声をかける春香。
目を開けた女性―片桐は目の前の春香に驚いたが、言わなければいけない事があると悲痛な顔をして告げる春香に優しく微笑みかけた。
「いいの、わかっているわ」
「え…?」
「そんなに自分を責めなくてもいいのよ…ここまで来るの、大変だったでしょう?ありがとう、本当にありがとうね…」
思いもがけない片桐の言葉に泣き崩れる春香。
「そんな…私…私、そんな事言ってもらえる資格なんかないの!」
それでも片桐は微笑みを絶やさずに続ける。短い間だったけれど、春香が自分の娘でいてくれて嬉しかったと。
激しく咳き込む片桐。「お母さん!お母さん、ごめんなさい、ごめんなさい!」春香は泣き叫びながら謝っていた。
「もう、自分を責めちゃ駄目よ…どうか、お父さんにもよろしくね…」
そう言い残し、春香の"母"は息をひきとった。
(★18選択肢/愛憎度)
春香の義母に対する態度を決定する最後の選択肢。
ニュートラルな選択肢を選び続けていると、ここでは謝るか罵るか立ち尽くすだけかを決定する内容の選択肢となる。
なお、謝るのを勧め続けていると「お母さんって呼んだことあるかい?」「土下座して謝るんだよ」等いかにして謝るかの選択肢が出現し、
義母が悪いと言い続けているといかにして罵るかの選択肢が出現する。
「何も言わずにせせら笑ってやれ!」と春香をたきつける極悪篠原は必見らしい。(※筆者は未確認)
(★19選択肢)
一緒にトレーラー内へは入らず、遠慮がちに中の様子をうかがうことも可能。
この後の展開は前述の愛憎度次第で変わる。死にゆく片桐を春香が罵倒しようとする救いようのない展開もあるらしいが、筆者は未確認。
トレーラーの外。「一弥さん…」と呟いた春香を、篠原はそっと抱き寄せる(★20)。春香は、篠原の胸の中で泣いた。
ひとしきり泣いた後、篠原の胸にぐったりともたれかかる春香。妙に熱っぽい。
篠原は心配するが、春香は篠原からそっと離れ、しばらく一人にしてほしいと片桐の眠るトレーラーの中へと入っていった。
篠原はサーカステントに戻るが、テント内には誰もいない。不思議に思いテント前に出ると、そこには救助ヘリが到着していた。
救助隊員が救助ヘリの隣で大きく手を振った刹那、まるでそれを合図にしたかのような地鳴りが公園に響き渡る。
無慈悲に陥没していく地面、振り落とされる救助隊員、緊急離陸できずにバランスを崩し墜落する救助ヘリ。
篠原の足元も大きく傾いてゆく。陥没とともに浸水がはじまったのだ。
サーカステント内を突っ切って、急斜を押し寄せてくるトラックやトレーラーをかわしテント裏手へと必死に走る篠原。
トレーラー!?春香は、春香は無事なのか!?テント裏に抜けた篠原に「こっちです!」と春香の声が飛ぶ。
高架線路に向かって走る春香は手を振りながら必死に篠原を呼んでいた。
背後に迫る水から必死に逃げ、高架線路へと駆け上がる二人。
線路に上がった二人が振り返ると、水に沈んだ公園にサーカステントが浮かんでいた。
富坂市民公園は一瞬のうちに水に沈んでしまったのだ。
「クソッ、だめか!」ほんの今まで話をしていた人々が水に沈んだ事実に、篠原は首を振る。
線路に立ち尽くすそんな二人のもとに、遠くから一機のヘリが近づいてくる。
「…お父さん!?」ヘリを見て叫ぶ春香。「お父さん、お母さんが、お母さんが!」
ヘリから身を乗り出した紳士は春香の言葉に頷くと、はるか彼方にそびえ立つタワーを指差した。
「あれは…メディアタワー?(★21)あそこへ、行けっていってるみたいだ…」
指差した方向に飛び去ってゆくヘリコプター。
「よし、春香、メディアタワーへ行こう!」二人は線路を走り出した。
(★20選択肢)
様々な言葉を投げかけることができるが、篠原の抱きつき癖は最早お約束。
ちなみに好感度が低いと抱きつこうとするたびに振り払われる羽目になり、とても無様である。
(★21選択肢)
見当違いな施設を答えて春香に怒られるのも良し。
■12月26日10:40 中央区 中央ジオセクション2付近 被害/暴風 津波・天気/吹雪
ロード画面に災害情報が流れる演出があるのだが、そこでの災害ニュースは市全体がほぼ水没したことを告げている。
富坂駅・メディアタワー近辺のみが僅かに水没を免れているものの遠からず冠水する見込みであり、
避難民の方はあきらめずに退避行動を続けてください、とニュースは締められている。
猛吹雪の高架線路。線路下に見えるビル街は既に水没してしまっている。
前傾姿勢をとっていないと飛ばされるほどの極寒の風を受けながら、二人はひたすら進む。
線路を伝っていけば富坂駅へたどり着けるはずなのだが、線路高架自体ところどころ倒壊してしまっており
寸断された線路を上の線路・下の線路と支柱の梯子を移動しつつ進む。
途中、線路はビルへと倒れ掛かるように倒壊し、完全に寸断されていた。
篠原は思い切りジャンプし、なんとかビルに飛び移る。しかし春香は飛べない。
篠原は思い切り手を伸ばし叫ぶ。「春香!」意を決した表情で頷く春香。覚悟を決め、飛ぶ。
二人の手が触れる。しっかり握った手を引上げて、二人は無事ビルに飛び移った。
飛び移ったビルには、富坂駅方面への高架線路から、わずかに線路に引っかかった電車車両が突っ込んでいた。
篠原らはその電車の上に飛び移り、線路へと駆け抜ける。不吉に軋む音が聞こえる。
不安定な電車の上を走った衝撃からか、二人が電車を駆け抜け終えるが否や電車車両は水没したビル街に落下していった。(★22)
無事富坂駅方面への線路に渡りきった二人だったが、安心する間もなく地響きが聞こえてきた。
轟音の方向を見る二人。その音の正体は、津波だった。
迫り来る水から必死で逃げる二人。富坂駅を目前に、高架道路までも水に飲み込まれて沈んでいった。
(★22行動/相互干渉)
歩けば落下しないが、所々走る事により電車車両が落下。
それにより下の水没したビル街にいる白衣の男がピンチに陥り、白衣の男編でエンディング分岐が発生する。
■12月26日15:13 中央区 富坂駅付近 被害/暴風 津波・天気/吹雪
富坂駅が見えてきた。線路からホームに上り、ところどころ水没する構内へと二人は進む。
出口への改札を抜け、倒れる巨大クリスマスツリーを避け、メディアタワー前出口の半開きのシャッターをくぐると、
駅前広場に藤宮グループのヘリと藤宮の父が待っていた。
「お父さん…!」「春香!」駆け寄り抱き合う父娘。
「お父さん、お母さんが…お母さんが…!」父の胸で泣く春香。
「お母さんに会ってきてくれたのか…ありがとう春香、もう泣くな。
お前には辛い思いをさせてしまった…もういい、もういいんだよ…」
そう言い、父はしっかりと娘を抱きしめる。
「お父さん…」
「帰ろう、春香!」
*
篠原編Aエンディングのモノローグが流れる。
(行動によりこのモノローグの内容は変化する)
『2010年 富坂水害 帰還者の手記より 篠原一弥』
篠原が語る"帰還者の手記"…のはずだが、その内容はほとんど藤宮春香の事で埋めつくされていた。
-CASE2・佐伯優子編へ続く-
wikiに途中まで反映されていましたが
FF7の詳細なストーリーの続きを希望します
よろしくお願いします
FINALEPISODE
一つの顔が脳裏に浮かんでいる
パティとの戦いが終わった瞬間から、その映像が休むことなくマイトの脳裏にあって彼を急き立て続けていた
(殺せ!このサイキッカーを殺せ!早く!早く!早く!早く!)
力の感覚も手に取るように分かる 会った事もないそのサイキッカーの力の感覚が
内なる声を頼りに同じ力を持つサイキッカーを求めて突き進む 軍サイキッカー部隊、司令室。そこに、この男はいる
そいつが最後のターゲットであることもマイトは理由も無く確信していた
ウォン「ようやく来ましたか・・・待ちくたびれましたよ」
それが男の第一声だった。驚いて見返す 男は頭に焼き付けられた記憶通りのつかみ所の無い笑みを浮かべていた
マイト「何だと?俺のことを知っているのか!?」
笑みがさらに深く刻まれる
ウォン「おやおや。時空超えた反動で記憶をなくされたようですねえ・・・」
マイト「時空を・・・どういうことだ?」
怪訝そうに顔をしかめるマイトに男は得々と話し続けた
ウォン「あなたは軍が現在開発研究している生体兵器・・・『サイキッカーハンター』の一体なのですよ
・・・あなたは未来からやってきたのです」
マイト「俺が・・・未来から!?」
心が揺れる 未来だとどういうことだ!? 心の内なる声が答える いや答えにならない答えを返す
そう、その男の声を聞いた瞬間から同じ事を繰り返している
(リチャード・ウォンを殺せ!) それがこの男の名 そいつを狩ることが俺の使命だ
ウォン「まさかあなたがこの時代にやってきて、創造主たる私に牙を向くことになろうとはねえ・・・しかし、ご安心ください。
この時の流れ、すぐに修正して差し上げましょう」
マイト「俺を殺すということか・・・・」
かまうものか、どの道戦うためにここにきたんだ
マイト「そう簡単には行かないぜ・・・俺に残された記憶の中には、お前を狩る事・・・その命令が一番強く焼きついているんだからな!」
雷光の剣を抜き放つマイトにウォンの唇が嘲笑を刻んだ
ウォン「果たして、あなたに残されたわずかな時間で、それができますかねえ?」
その言葉をウォンが言い終わる前にマイトは襲い掛かった
時の支配者はハンターを圧倒した。 一撃、二撃、牽制の打撃が当たっても、本命の斬撃を繰り出す瞬間に
ウォンの姿は掻き消えてしまう。戸惑いは一瞬。その一瞬が命取りになる。
ウォン「かかりましたね!」
剣が飛ぶ。時の剣がマイトを貫く。物理的な傷ではないが、それ以上に強烈な衝撃がマイトの心を駆け抜ける。
自分の存在が一瞬希薄になる。虚空から現れた十二本の剣が、串刺しになったマイトを襲う。
絶叫。意識が途切れる。いや、意識などというものではない。マイトという存在そのものが、激しく振動し、消滅しそうになる。
それは時そのものの圧力。
まだ、生きている。まだ、動ける。動ける限りハンターは諦めない。希薄になった闘志をかき集め、ウォンを見据え、
マイトは愕然とした。声が聞こえない。マイトを狩り立て続けたあの声が、パティの声が。
いや、聞こえる。声が聞こえる。内側からではない。外から、有り得ない声が鼓膜を振るわせる。
ウォン「・・・女の声・・・!?」
ウォンの動きが止まった。
マイト(聴いたことのない声・・・まだ聴いたことのない声・・・知っている・・こえ・・?)
「今よ!」
そう、彼女が叫んだような気がした。腹の底から、魂の底から、力を、声を、絞り出して、マイトは突進した。
右手がウォンを捕える。動きを止めたその体を!そのまま剣を抜かず、マイトは全身の力を、雷撃の力を掴んだ手から、
ウォンへと送り込んだ。
ウォン「馬鹿な!」
雷光がウォンの体を駆け巡る。
ウォン「未来が歴史が変わるというのですか!そんなことは有り得ない!」
マイト「未来は一つじゃないのさ、ウォン。貴様もこれで終わりだ!!」
劇場に駆られるまま、魂が命じるままにマイトは叫んだ。
ウォン「この私がぁぁぁぁ!」
・・・それがリチャード・ウォンの最後の言葉となった。
マイト「終わった・・・全て終わった・・・」
希薄になっていく、全てが。自分の存在が、記憶が、声が・・・。
あの一瞬、ウォンを捉えるあの一瞬、聴こえた唄声は幻だったのか、その声ももう聞こえない。
いや、聴こえる。マイトの中で。あの命じる心の声ではない。記憶の中で歌っている。子守唄。
もういいのよ・・・そう、言っている彼女の顔が浮かぶ。もう他には何も見えない。知らず唇が言葉を紡いだ。
マイト「ウォンに捕えられていたあなたは、俺のような生体兵器を作り出す為に、遺伝子提供を強要され続けていた・・・
その事態を打開する為には自分自身の存在を抹消するしかない・・・。そう考えたあなたは、俺に自分を殺してくれと
願った」
全てが分かる。今、封じていた記憶が全て、流れ込んでくる。それは歴史の修正だ。起こる前の歴史、その記憶を失った自分が
記憶を取り戻すとき、それは自分がこの歴史、いるべきではない歴史から立ち去るとき。
そして、もう、マイトには帰るべき本当の歴史は無い。彼自身が壊した。
マイト「俺は”マイト”のクローン体に過ぎないが、あなたから生まれたことに変わりは無い・・・俺にあなたを殺せるわけが無い・・・!
だから俺は・・・自分の記憶を封じ込めた・・・」
自分の声が聞こえなくなる。そして、その声も。
彼を生み出したものは、彼を生み出す前に彼自身の手によって・・・。
マイト「今、思い出したよ・・・パティ・・・いや・・・母さん・・・」
穏やかに、少し寂しそうに微笑む少女の姿が見えた気がした。
ありがとう・・・。唇がそう動いたように見えて・・・。
全てが闇に消えた。
マイトストーリー 完
EDだけだとなんだか分からんし、途中の会話入れても、意味フになるだろうから
資料集から、引っ張ってきたけど、思ったより疲れるな
乙
なるほど、なんか解説詳しいなと思ったらそんなことまでしてくれてたのか
>>255までをwikiに収録、未解決リストに反映しました
このスレは名スレ。
そしてそのレスは駄レス
・プロローグ
人間が魔力の源であるドラゴンを滅ぼしたために人類は滅亡の危機に瀕していた。
この窮地を救うためにはドラゴンと人を足して割ったような人種「ドラッケン」が
住む島、ドラッケン島にある「8つの涙(ジェム)」を集めなくてはいけない。
ジェムは各地域を治める総勢八人のドラッケンが一つづつ保有している。
四人の戦士達(wizみたいに自由にキャラメイクします)は人類を救うために
正方形の形の島、ドラッケン島を訪れた。手始めに目の前にあった城に
入ると、城の主であるホドケン王子に「妹のホドカ姫に私が会いたがっていると
伝えてくれ」と唐突におつかいを頼まれる。この島は4つのエリアに分かれていて
それぞれのエリアを一組の男女ドラッケンが支配しているのだ。
快く頼みを引き受けた一行はさっそく地図を頼りに妹姫のいる城へと向かう。
(なお、ドラッケン島には元来から人間も住んでいるが、その地位は低い)
言われたとおりに東にあるホドカの城へ行くと、そこはすでに廃墟と
なっていた。傷だらけのドラッケンが言うことには、先日別の地域を支配する
アーケン王子が城を襲撃、姫と姫が匿っていた人間達を連れ去って
しまったらしい。四人がホドケンの使いだと悟った彼は
一行に「王子にこのことを伝えてくれ」と頼んだ。
余談ですが、このゲーム一枚絵とか建物の外見とか使いまわしが多く
同一エリアに存在する民家や城、別エリアでも寺院などの特殊な建物は
皆同じ外見、同じ一枚絵です。まあ建物事態そんなに数ないんですが。
ホドケンの城へ戻ると、城の堀になにやら怪しい背びれが…。
いつのまにやら人食い鮫を堀で飼育することにしたらしい(食われると即死)。
「てめーの為にパシリしてやってんのにどういう了見だゴルァ!」と
プレイヤーが思ったかどうかは定かでないが、とにかく鮫を避けて城の中へ。
伝え聞いた惨状をホドケンに報告すると、彼は怒りをあらわにして
四人に八つ当たりする。妹がさらわれたからと言って無関係な彼らに
怒るとは……。なんだか納得いかないが、それはそれ。ホドケンは
他の厳しい環境にある地域でも彼らの体が耐えうるようにして(多分魔法で)
北にあるアーケン王子の所へホドカ姫救出に行くように命じた。
ジェムを手に入れるために自分を騙しながらホドケンの命に従う一行。
アーケンが支配する地域は沼地が多く、あちらこちらに水が張っていて
移動が困難だった。途中民家で教わったとおりに彼の城の扉は
閉ざされていたので、魔法で扉を開けて内部に突入する。
地下室の見回り中というアーケンは一先ず無視をして、ホドカを探していると
牢屋から助けを求める声が聞こえた。中には囚人が捕らえられており
助けてくれたらホドカ姫のことについて教えるから、と懇願してきた。
言われたとおりに鉄格子をひらいてやると、ホドカは一足違いでさらに
北の地域を支配するナクトカ姫の所へ連れて行かれたのだという。
弟のナクトケン王子が北東の城に住んでいるので話を聞いてみてはどうかと
言い残し、囚人は言われなくてもスタコラサッサだぜぃと逃げていった。
ホドカを探してナクトケンのいる城へ向かう四人。湿地帯をぬけると
雪原地帯にさしかかる。どうやらここがナクトケン・ナクトカの支配する
エリアらしい。途中でアーケン率いる炎の連合なる軍隊がナクトケンの城に
集まっている、という不穏な情報をききながら城へと足を進める。
たどり着いた彼の城は、やはりと言うべきか既に滅ぼされていた。
呆然とする一行の前に王子ナクトケンが姿を現す。人間に割合好意的かつ
穏やかであるらしい彼は、襲撃中身をかくしていたのだとか。
「姉・ナクトカがホドカ姫を殺してジェムを奪い取ろうとしているので
急いで西にある城へ向かいなさい、門番は私が片付けます」
自らを殺そうとした姉を許せない弟の手引きにより、彼らはナクトカの城へ走る。
ナクトカ城へたどり着き、急いで突入する。ホドカを探し回る中で
ナクトカとアーケンの残した手紙(?)を見つけた。どうやら二人は
ホドカとナクトケンを生贄にして神に捧げ、ジェムを奪おうとしているらしい。
人類滅亡を防ぐといった目的だけでなく、同属を殺してしまおうとする暴君を
放っておくには忍びない。ホドカ救出の念を一層固めながら城の奥を目指すと
ようやく監禁されていた彼女を見つけた。彼女は四人に感謝しつつ語る。
自分は第9の涙を信じる「第9の涙の連合」の一員であると。
一行が探す涙=ジェムはドラッケンが額につけている宝石であると。
神を呼び、人類滅亡を防ぐには全てのジェムを集めねばならないと。
いまいち意味不明なまま、救出の礼としてジェムを四人に渡したホドカは
自分は同じく連合の一員であり湿地帯を支配する王女、アーカの所に行くので
困ったことがあれば連合の僧侶が住む沼の中央を訪れるように言って
どこかに去っていった。よく分からないが第9の涙の連合とやらは
人間に好意的であるらしいので、アーカは自分達に協力してくれるかもしれないと
次の目的地をアーカの城に決めるのだった。
補足事項。第9の涙というのは8種のジェム全てを集めると入手できる
アイテムで、これの入手=人間が神様に許してもらえる=ゲームクリア。
第9の涙の連合というのはどうやら人間とドラッケンの共存を望む
穏健派、といった位置づけらしい。それと相対するドラッケン優位支配を
望んでいるのがアーケン、ナクトカといった炎の連合。
ホドケンはどこの派閥にも所属してないが、炎の連合に入ろうとしている。
険しい沼地を越えてアーカの城にたどり着いた四人。他の城と違って
これといった障害もなく城の主に会える。さっそくアーカと話す一行。
彼女は彼らを歓迎してくれた。ホドカが予め話をつけていたらしい。
「現在の内乱は人だけでなくドラッケンをも脅かす深刻な事態。
皆で協力して炎の連合を止めなければいけません。ホドケンは炎の連合に
加わろうと私に攻撃を仕掛けました。我々に協力してホドケンを抹殺し
彼のジェムを奪い取ってきて下さい。涙の連合が貴方方を補佐します」(大意)
戦争だし、仕掛けたのは向こうだし、仕方ないといえばしかたないが
奪い取るって……。勝てば官軍、負ければ賊軍。争いの後ろ暗さを感じつつ
彼女の頼みを了承、久々にホドケンの城に行くことに。鮫に注意しながら
ホドケンに会いに行くと、「許しなく現れるとは無礼だ、よって死刑!」
とか言いつつ高笑いしながら襲ってきた。これを何とか退けると
彼の額から二つ目のジェムを入手する。即刻アーカに報告すべく彼女の城に
戻ると、彼女は礼として自分のジェムを四人に譲ってくれた。
同時に連合の一員である南方地域の主、ハズルカと連絡が途絶えて
しまったので彼女の安否を確かめてくれないか、と言われた。
一行は新たな目的地、最南端エリアにあるハズルカの城へ向かう。
南部地域は砂漠地帯。現れる強敵に苦戦しつつなんとか城に着くも
門は堅く閉ざされている。「朝露が降りるときに門が開く」という
言葉をヒントに明け方にだけ開かれる扉をくぐると、そこは死臭と
瓦礫で埋め尽くされていた。動くもののない場内を進み城の主の部屋に
行くと、玉座で胸から槍を生やしたハズルカの無残な姿があった。
彼女の亡骸にジェムがないことに気づき、隣の物音がする部屋へ
足を踏み入れる。すると手にハズルカのジェムを持ったドラッケンが
彼らに飛び掛ってきた。なんとか退け、4つ目のジェムを手中に収めるも
虚しさが残る。そこに駆けつけたのはナクトケン。ハズルカを救えなかった
ことに打ちひしがれながら「卑劣な盗賊ナクトカの命を奪う」と
部屋を後にするナクトケン。高説ごもっともではあるのだが
ホドケンに襲い掛かり彼のジェムを奪ったのは他ならぬ自分達なのだ……。
ホドカを救うために訪れたナクトカの城に、再度足を踏み入れることに
なった四人。初めて会うナクトカは、彼らを自らの結婚式の食事に
してしまうと言いながら襲ってきた。強力な攻撃を掻い潜り、どうにか
仕留めると丁度のところでナクトケンが現れる。姉の死に
これでよかったのだと言う彼の心中はどのようなものだったのだろうか。
ナクトケンは一行に礼としてジェムを渡すと、残るアーケンとハズルケンの
ジェムを「奪って」きて下さいと言った。
これで6つのジェムがそろったことになる。なんとも言えない思いを抱えつつ
人類を救うため、そして争いを早く終わらせるために四人はアーケンの城へ。
何度か会話をすることで本性を剥き出しにして殴りかかってきたアーケン。
そんな彼を死に物狂いで倒すとようやく7つ目のジェムを入手。旅の終わりを
予感しつつ、一行は最後の敵、ハズルケンの待つ南部に再び向かうのだった。
苦難を乗り越え、ハズルケンの城に到達した四人は衛兵のいない
南の門から城に潜入する。強敵を倒しハズルケンの部屋に入ると、彼は
「長旅大変だっただろう。しかし安心しろ、お前達の旅はここで終わる
なぜならお前達はここで死ぬからだ!」とワンパターンな悪役のセリフ。
火蓋を切って落とされた最後の戦いに辛くも勝利を収め、とうとう
8つのジェムが集まった。そこへいきなり草原地帯の寺院の司祭が。
「これで悪の根源は去った。残るはジェムを第9の涙に変えるのみ
そうすれば神は人とドラゴンの世界を救ってくださるだろう」
もう今更な情報だけを残して去っていく司祭。プレイヤーが知りたいのは
むしろそのアイテムの使い方なんですが、という至極真っ当な意見は無視。
そこで今まで「人間は立ち去れ」と追い返されていた謎の場所であり
多機種ではどうも説明されていたらしい聖地「センターオブアイランド」
(島の中心部にあるから)に向かう。聖地に着いた瞬間、四匹のドラゴン
(四人の神)が舞い降り、強い光を一行に向けて放つ。
光は一つにあつまり、彼らが追い求めた「第9の涙」へと変化した。
島の混乱を収め、無事に涙を手に入れた一行。人間はその罪を許され
滅亡の憂き目から逃れることができた。「ドラゴンと戦うことは
己の運命をも破壊することだ」と人々に伝えるように告げて
神は何処かへ消えていくのだった……。
以上、ドラッケンでした。多機種はいざ知らず基本的に理不尽なゲームです。
王子、王女ばかりで一行に王様が出てこないのは不思議ですが
ひょっとしたら王とは神のことなのかもしれません。
ありがたいことにリクエストがあったので、また時間が空いたときに
以前途中まで投下していたFF7の続きを書きにきます。
ついでに1レス要約。
ドラゴンを殺したせいで絶滅の危機に瀕している人類の代表四人が
ドラゴン人間のいる島「ドラッケン島」で、島を治める8人のドラッケンから
額のジェムを手に入れることで神様に人類滅亡を防いでもらおうとする。
ところがドラッケン島は内乱の真っ最中。人間共存派と人間なんかイラネ派が
血みどろの争いを繰り広げていてさあ大変。プレイヤー一行は共存派と共に
過激派をあぼーんしてジェム強奪、共存派からは和平的に譲り受けて
8つ全部のジェムを無事に集め、神様に捧げることで
なんとか滅亡を阻止することができました。ちゃんちゃん。
>>265 おつかれ!
自分は>250じゃないけども、FF7も楽しみにしてます
絶対絶命都市の方、お疲れ様です!
>>二皿作っておきながら、弱った春香の目の前で二皿とも篠原ひとりで食べるという暴挙も可能。
で笑いました。ヒデェ…
>234-235
お前ひでえ奴だな。
●ウォン編
キースとか邪魔な奴は全部始末したから世界は私のものだぜヒャッハー!
ハッピーエンド
絶命2の人乙です
他のルートも楽しみにしてます
選択肢壊れてるww
>>271まだまだ序の口ですよ。
女子高生編ときたらもうね…(・∀・)
第五章 首切りの城
歩けど歩けど変化の無い景色にこの赤い海は果てが無いのではないかと亜莉子が不安を感じ始めた頃、
もやの中に大きな建物の影があらわれた。すぐに岸辺も見えてくる。
砂浜の先にある小高い丘の上、背後に森を背負ったその建物が女王の城のようだ。
チェシャ猫に降ろしてもらうと、二人は城へと続く小道を登っていった。
城は荘厳であったが、荒れていた。手入れが行き届いていない様子だ。
亜莉子はハートのクイーンのレリーフが施された大扉の前に立つと、ノッカーを掴んで打ち鳴らした。
が、二度三度と打ち鳴らしても応答は無い。試しに引いてみると、あっさりと大扉は開いた。
開いた隙間から中を覗き込む。中は薄暗く、隙間から入る光だけでは様子は分からない。
亜莉子が体を滑り込ませると、アリスはやわいから首に気をつけるんだよとチェシャ猫が声をかける。
その不穏な内容に振り返った亜莉子の前で大扉が音を立てて閉じた。
慌てて亜莉子はチェシャ猫を呼び扉を開けようとしたが、どうした事か扉はビクともしなかった。
散々扉と格闘した後で、亜莉子は気を取り直して建物の様子を探ることにした。
現在いる場所はどうやら大広間のようだ。が、いかんせん暗くてよく見えない。
歩き出そうとした亜莉子は足元に転がる柔らかい何かにつまずいた。
足元にあるのが何なのか確かめるために灯りを求めて扉近くの壁を探ると、手がレバーに触れた。
取り敢えずそれを引きおろす。すると音を立てて壁にあるいくつかの燭台に火が灯った。
ロウソクの炎で照らし出された室内には、おびただしい数の死体が転がっていた。
死体は人を始めネズミや鳥などバラエティーに富んでいたが、みな共通して首が無かった。
大量の首無し死体というあまりに非現実的な光景に最初はあっけにとられていた亜莉子だったが、すぐにパニックに襲われる。
必死で扉を叩きチェシャ猫を呼ぶが、扉はやはり動かない。
扉を開ける事を諦めると、亜莉子は周囲を見回した。近くにドアが一つ。
首無し死体の傍にいるという恐怖から逃れるため、亜莉子はその扉を開け中に飛び込んだ。
飛び込んだ部屋は食堂のようだった。死体が無い事で安心し余裕が出て来た亜莉子は、部屋を観察する。
テーブル、椅子、食器、調度品、みな立派なものだったが、全てに埃がかかっている。
天井を見上げると蜘蛛の巣もあった。長い間掃除がされていないようだ。
ここも無人と思った矢先、亜莉子の耳に変な、あまり上手ではない歌が飛び込んできた。奥の扉の向こうから聞こえてくるようだ。
扉の先は厨房だった。香ばしいを通り越した匂いが漂う室内で、
給食着にマスクという給食当番のような格好をした丸い人が仰向けに倒れていた。
右手にお玉を持って歌に合わせて振っている。
ごしごしごし♪ひふ〜がむけて〜♪血がにじむ♪
ごしごしごし♪あか〜くなった〜♪血の色にんじん♪
つぎは泥ウサギ・・・
声をかけると、給食着の丸い人は歌を中断して亜莉子を見た。
途端に丸い人はメアリ・アン!メアリ・アン!と叫び、自分を起こしてくれるよう頼み腕を突き出した。
亜莉子が引っ張り起こすと丸い人は大きくため息をついたが、鍋が焦げてるのを見て亜莉子が遅刻したせいだと言い始めた。
寝転んで歌なんか歌ってるからじゃないのと言い返すと、丸い人はトマトを踏んづけて転んでしまったんだ、
ただ寝っ転がってるのも退屈じゃないかと不可解な反論を投げ返してきた。
起きればいいのにと思う亜莉子だったが、彼はウミガメモドキであり一旦仰向けになると一人では起きられない体質らしい。
そんなことより、とウミガメモドキは話を切り替える。どうやらウミガメモドキは亜莉子の事を、
253日の遅刻を経てやってきたメアリ・アンなる女性であると勘違いしているらしかった。
遅刻は不問にするというウミガメモドキにとてつもない寛大さを感じつつ、
メアリ・アンではないと言いかけたとした亜莉子の手が調理台の上に置いてあった紙に触れた。
何気なく中を見る。どうやらレシピのようだ。
アリスの唐揚。アリスのソテー。アリスのカルパッチョ。
「え?君、メアリ・アンじゃないのか?」
「いいえ、私メアリ・アンです!」
亜莉子は即答した。
何だ、とウミガメモドキは安心したようだ。ホールの掃除に一階と二階の掃除、水汲み飯炊き、女王陛下への午後の紅茶、
草刈に食器磨きに迷子の伝書鳩探しと矢継ぎ早に仕事を指示してきた。
一人ではそんなにいっぺんには出来ないと言うと、この城には君と私しか働き手がいないから仕方が無い、と言われる。
女王陛下がみんなの首を刎ねてしまったかららしい。ホールの死体の群れが亜莉子の脳裏によぎる。
理由を尋ねると、女王陛下は首が好きだからというどこかで聞いたような答えが返ってきた。
そういうわけだから頑張って二人で働こうと言うウミガメモドキに早速辞意を申し出る亜莉子。
アリスだとばれたら食われる。ばれなくても首が飛ぶ。どっちにしてもここは危ない。
回れ右をした亜莉子にウミガメモドキがしがみついた。
働き手の需要を熱く語り、望まれて就職するのが理想の職場だと叫ぶウミガメモドキと
就職する方にも選ぶ権利はあると返す亜莉子。
平行線を辿る主張を交わしつつ、亜莉子は大広間まで戻った。ウミガメモドキは依然として腰にしがみついてぶら下がっている。
離す離さないで二人が口論していると、突然かわいらしい声が響いた。
ウミガメモドキがあたふたと平伏する。いつの間にか女王が来ていたらしい。
女王はゆるくウェーブした金髪と白い肌、淡い薔薇色のドレスを身にまとった女の子だった。
女王と言う言葉から想像してたよりずっと若い。亜莉子よりいくつか年下であろうか、
お姫様と言う言葉が似つかわしい可憐な少女だった。
女王に見とれている亜莉子をウミガメモドキが慌てて引き倒した。
ウミガメモドキが亜莉子の無礼をわびると、女王は微笑み亜莉子に名前を尋ねてきた。
軽い罪悪感を覚えつつもメアリ・アンを名乗る亜莉子。
女王は亜莉子の手を取って立ち上がらせると、いきなり抱きしめた。
慌てふためく亜莉子に女王は、嘘はいけないわアリスとささやきかけた。
何故名前を、と聞く亜莉子を、女王は自分がアリスを忘れるはずが無いと可愛らしく睨む。
嘘をついた事を素直に謝る亜莉子だったが、これからは首になってここにずっといてくれると言い出した女王に絶句する。
その時亜莉子の視界の端に光るものが映った。目を向けると、それは刃渡りが60センチもあろうかという巨大な鎌だった。
刃に赤黒い汚れがついている。
何処から取り出したのか、女王は左手で亜莉子を抱いたまま右手でその鎌を振り上げていた。
亜莉子は女王を突き飛ばす。それで何をするつもりなの、と震える声で尋ねると、女王は艶やかな微笑を浮かべ、
こうするのと言って鎌を横に振り払った。
慌ててしゃがんだ亜莉子の頭上を鎌がうなりを上げて通り過ぎた。
顔に傷かつくから動かないでと言う女王。一方の亜莉子は足が震えてうまく立ち上がれない。
そこにウミガメモドキが割って入ってきた。亜莉子の事をメアリ・アンだとまだ思っているらしく、労働力確保のため助命を願い出るが、
機嫌を損ねた女王は今度はウミガメモドキの首めがけて鎌を振るった。
が、鎌が首を捕えるより早く、ウミガメモドキは頭と手足を胴体に引っ込めた。
首を刈り損ねた女王は苛立たしげにウミガメモドキを鎌の柄で弾き飛ばすと、亜莉子のほうへ向き直り微笑んだ。
「アリス、ここにいれば安心よ。誰もあなたを傷つけたりしない。」
「無理しなくていいの、あなたは頑張ったわ・・・。」
「でももう限界よ、だから捨ててしまいましょうね。」
優しい声で言う女王の言葉を亜莉子は理解できなかった。
が、理解できないにもかかわらず激しく動揺していた。先ほどまでとは違う種類の震えが襲ってくる。
動揺を振り払うようにシロウサギの事を口にすると、女王は追いかけてはいけないと激しい反応を見せた。
ここにいれば守ってあげられるという言葉、その哀願するような響きに亜莉子は流されそうになる。
何とか説得しようと時間くんの事を尋ねるが、人の話を聞かない状態に入った女王は再び鎌を振り上げた。(*エンディング分岐あり)
転がるようにして刃をかわすと、亜莉子は二階へと続く階段を駆け上った。階段の先にある扉を勢い良く開ける。
扉の先は廊下だった。天井の高い豪奢な造り、その両脇には数々の首が並べられていた。
一瞬立ちすくむ亜莉子だったが、背後に迫る女王の声に押されるように再び駆け出した。
咄嗟に飛び込んだ部屋は寝室だった。すかさずベッドの下にもぐりこむ。するとほとんど間を置かず女王が入ってきた。
息を潜めていると、女王は涙声でアリスの名を呼びながら部屋を出て行った。
女王が泣いていた事に軽い後ろめたさを覚えつつベッドの下から這い出てきた亜莉子の耳に物音が聞こえた。
女王の足音ではない。部屋中を探し回り、その音が絨毯の下から聞こえてくることに気付いた亜莉子は絨毯をめくって見た。
床のほぼ中央に四角い鉄の板がはまっていた。取っ手のような部分を引っ張り鉄板を動かす。
人一人分ほどの隙間が空くと、亜莉子はそこを覗き込む。鉄板の先は螺旋階段になっており、
奥からは先ほどから聞こえていた正体不明の音がはっきりと響いていた。
少し迷った後、亜莉子は螺旋階段に足をかけた。
螺旋階段を下っていった先には、あらゆる種類の時計で埋め尽くされた牢屋があった。
謎の音の正体は、それぞれの時計が鳴らすアラームの合唱だった。
あまりのうるささに思わず亜莉子が叫んだ途端、時計はピタリと鳴り止む。
静寂の支配する牢屋は先程とはうって変わって不気味な雰囲気だった。
沈黙に耐え切れず上に戻ろうと亜莉子が階段に足をかけた瞬間、ベルの音が鳴り響いた。
跳ね上がった心臓を宥めつつ振り返ると、鉄格子の中で目覚まし時計が鳴っている。(*エンディング分岐あり)
亜莉子は壁にかかっていた鍵を取ると、牢屋の南京錠を外し中に入って時計を止めた。再び静寂が戻る。
上に戻ろうと牢屋を出た亜莉子の背後で、ずるり、と何かが這いずるような音がした。亜莉子の足が止まる。
足の踏み場も無いほど時計が敷き詰められた部屋を、確かに何かが這いずっている気配がする。
その音と気配ははゆっくり亜莉子に近づいてきた。隠れる場所の無い小さな部屋、ではこれは一体何?
恐怖で動けない亜莉子の足元までそれはやってきた。冷たい感触が足から背中へと這いずりあがっていく。やがて肩がずしりと重くなる。
しばらく硬直していた亜莉子だったが、やがて首に絡みついた何かをそのままにぎこちなく階段を上り始めた。
地上へ戻っても感触と重みはそのままだった。女王がうろついている事も忘れたかのように亜莉子は歩き出す。
この不気味なものから解放してくれるのならこの際女王でも構わなかったのだが、幸か不幸か女王はいなかった。
そのまま大広間まで戻る。先程まで何をやっても開かなかった外への大扉が、今は隙間を開けている。亜莉子はそのまま外へと出た。
城の前には分かれたままのニンマリ顔があった。思わず涙が出る。亜莉子は駆け寄りたい衝動に駆られたが、
刺激を与えると肩のものが何かするのではないかという恐怖にとらわれ、走れなかった。べそをかきながらチェシャ猫に近づいていく。
お帰り、僕らのアリスとチェシャ猫は変わらぬ調子で言い、泣きじゃくる亜莉子を不思議そうに眺める。
亜莉子が肩に何かいることを訴えると、チェシャ猫は亜莉子の肩回りを見やり、いるね、とあっさり肯定した。
亜莉子はとうとう悲鳴を上げた。緊張感の無いチェシャ猫に何とかしてとわめく。
「キライ?」
「嫌いだよ!好きなわけないでしょう!?お願いだから早く何とかしてーー!!」
するとチェシャ猫は亜莉子の肩に手を伸ばし、乗っていた何かをひょいと抱き上げた。それを抱えなおしながらチェシャ猫は亜莉子をたしなめた。
「駄目だよアリス、時間くんを泣かせるのは良くないよ。時間くんは悲観主義者なんだ。」
まごつく亜莉子。おそるおそるチェシャ猫の腕の中を指差す。チェシャ猫はコックリうなずいた。
思わず「変なの」呼ばわりしてしまう亜莉子をよそに、チェシャ猫と時間くんは何かを話しているようだ。
やがてチェシャ猫が顔を上げた。時間くんが殺して欲しいと言っているらしい。
アリスは時間くんが見えないから急所は狙えないと思うよなどと話すチェシャ猫をよそに事態が飲み込めない亜莉子。
時間くんはアリスに嫌われて生きていく気力を無くしたので、最期の望みとしてアリスの手にかかって逝きたいらしい。
あまりといえばあまりのその思考回路に頭が真っ白になりつつも亜莉子は拒絶する。
すると時間くんは自殺にすると言い始めた。またしても硬直する亜莉子。
それから小一時間説得した結果、誤解は解けて時間くんは生きる気力を取り戻したようだ。
落ち着いたところで亜莉子は公園の時間のことを切り出した。相手が見えないのでチェシャ猫を介して話す。
チェシャ猫は何回かうなずいた後、腕の中のものを地面に下ろすしぐさをした。足元をずるりと冷気がなでる。
見えないから分からないが、どうやら時間くんは亜莉子の頼みを聞き入れて公園へ向かったらしい。
亜莉子は一息つくとチェシャ猫に時間くんの姿形を尋ねた。聞かれたチェシャ猫は珍しく悩んだようで、しばらく考えた後チョウに似ていると形容した。
肩に乗った感覚とチョウというイメージがかみ合わない亜莉子が首をかしげていると、チェシャ猫が付け足した。
「ニンゲンの腸」
聞いた事を激しく後悔しつつ、見えなかった幸運に感謝する亜莉子。
いざ公園へ、と亜莉子が振り返るのとチェシャ猫が亜莉子を突き飛ばしたのはほぼ同時だった。
地面に倒れた亜莉子のの目に映ったのは、中を高々と舞うチェシャ猫の首だった。
首が地面に落ちるのと同時に胴体もその場に崩れ落ちる。チェシャ猫の胴体の向こうで女王が微笑んでいた。
現実感を失いつつもチェシャ猫の首に駆け寄る亜莉子だったが、何を出来るわけでもなく途方に暮れて座り込む。
いつもどおりのニンマリ顔、少しも乱れないフード。気付けば亜莉子は涙を流していた。
女王が声をかけてきたことで頭が動き始めた亜莉子は女王を非難する。
大嫌いと叫ぶと女王はひどく狼狽したようだ。泣き出しそうな顔になりうなだれ、ポツリと呟いた。
「だから猫は嫌いなのよ。私のほうがずっとアリスを想ってるわ・・・」
「猫なんて導く者のくせに。番人の次に遠くにいるのよ。」
「それなのにアリスを泣かせるなんて」
亜莉子がその言葉の意味を捉えかねていると、女王は鎌を放り投げ亜莉子の肩を掴んだ。言い聞かせるように、猫のために泣いてはダメと言う。
その言葉に賛同する声が足元から上がった。見れば、首になったチェシャ猫が喋っている。
「君は僕らのために泣いてはいけない。それでは意味がなくなってしまう。」
割と真剣に亜莉子をいさめる生首。混乱する亜莉子。猫は普通首と胴体が離れても死なないと言う生首。
何だか良く分からないがどうやら大丈夫と言う事が分かると、亜莉子の体から力が抜けた。首を拾い上げきつく抱きしめる。
猫は窒息すると死ぬとの言葉に腕を緩めると、女王の腕が伸びてきて亜莉子から首をもぎ取った。
ぞんざいにフードを掴み猫と目を合わせると、二人は可愛くないだの首狂いだのと互いに言い始めた。
全くずれない猫のフードに半ば感心しつつ亜莉子が二人の言い争いを見ていると、女王はチェシャ猫を放り投げてこちらに向き直った。
今度こそちゃんとはねてあげる、と鎌を拾いつつこちらに歩み寄る女王。その背後に影が一つ。
チェシャ猫の胴体が起き上がっていた。チェシャ猫(胴体)は女王から鎌を素早く奪う。女王が文句を言うが、チェシャ猫(胴体)は反応しない。
カラダには耳がないからね、と他人事のように呟くチェシャ猫(首)。
女王が鎌を奪い返そうと手を伸ばすと、チェシャ猫(胴体)は物凄い速さで走り出し、あっという間に城の裏手の森へと消えていった。
「お待ちなさいっ!もうっ!だから猫は嫌いなのよ!!」
女王は悪態をつくとドレスをひるがえしてチェシャ猫(胴体)を追い森に消えていった。
急に辺りが静かになる。亜莉子はチェシャ猫の首を拾い泥を払った。森を見ながら体の事はいいのと尋ねると、
体は頭の言う事を聞くのにウンザリしてたんだから自由にしておやりとのんきな返事が返ってきた。
亜莉子は腕に巻いてあった包帯を外すと、チェシャ猫の首の切断面を隠すように巻きつけた。
巻き具合を確認するように顔の高さに首を持ち上げる。風にそよぐフードを見て亜莉子の好奇心がうずいた。
風には揺れるが絶対ずれないフード、隠されたチェシャ猫の顔ってどうなんだろう。
フードの先をつまんだ亜莉子にチェシャ猫が言った。
「見たら二度と戻れないよ。それでも見るのかい・・・?」(*エンディング分岐あり)
チェシャ猫が今のままのチェシャ猫で不満は無い。そう考えて亜莉子は手を離した。
エプロンの両端を結び、そこにチェシャ猫を入れる。
両手も空いたところで今度こそ公園に戻ろうと海へと歩きかけた亜莉子は次の瞬間足を止めた。。
来るときはチェシャ猫の肩車で海を渡った。今チェシャ猫は首だけ。
途方に暮れていると、チェシャ猫が来る道は一つでも帰る道は一つじゃないよと謎掛けのような事を言いその辺を探すよう言った。
見回すと、城の脇から裏の森へ抜ける小道が目に入った。
森を分け入った先には古ぼけた井戸があった。底が見えないほど深い。試しに石を投げ入れてみたが音は返ってこなかった。
唐突にチェシャ猫が飛び込むよう言う。飛び込んだら死ぬと言う亜莉子だったが、落ちるだけで死なないと言うチェシャ猫。
納得いかない亜莉子だったが、井戸は望む場所へ連れて行くという言葉に半信半疑ながらも縁に腰掛ける。
暗い穴を見てやっぱりやめようと言いかけたところでチェシャ猫が前へと動いた。引きずられるようにして亜莉子は頭から落ちていった。
すごい速度で落下していく亜莉子だったが、不思議と気を失うほどではなかった。
チェシャ猫に深さを尋ねる余裕すらある。深さは井戸の気分次第らしい。
深さを知るのを諦めて大人しく落ちていると、周囲が明るくなってきた。それまで見えなかった井戸の壁が見えるようになる。
壁は一面同じ肖像画で埋め尽くされていた。ホテルの通路で、そして廃ビルで出会った包帯女の肖像画。くろこげのおもちゃの子犬を抱いている。
凍りついた亜莉子が目を離せないでいると、全ての肖像が動き始めた。同じ動きで、ゆっくりと自分の顔を覆う包帯を外していく。
見たくないという叫びが頭をかすめ、亜莉子は目をきつく閉じた。
底だよ、とチェシャ猫が不意に言った。目を開けると、底には白く光る人影があった。人影がゆっくりと首を上げる。
シロウサギ?そう思った瞬間、亜莉子はシロウサギを巻き込んで底に激突した。
どすんという音と共に臀部に鈍い痛みが走る。同時に食器の割れる音もした。
お尻をさすりつつ顔を上げると、そこはあの公園だった。
どういうわけか、亜莉子とチェシャ猫はお茶会のテーブルの上に降って来たようだ。
帽子屋とネムリネズミの姿はなかった。テーブルの上の時計を見ると、四時を回っている。
不意に背後から歌が聞こえた。弾かれたように亜莉子は振り返る。
クビ クビ クビ♪クビはどこだろ♪
クビがなくっちゃ♪笑ってもらえない♪
バラ園の入り口の前にシロウサギがいた。その手に持つ人形は、今は手足が揃い首だけが無い状態になっている。
歌いながらシロウサギはバラ園へと入っていった。公園に静けさが戻る。
恐怖とも焦りともつかない感情に襲われ立ち尽くす亜莉子に、行かないのかいとチェシャ猫が静かに声をかけた。
その声に促されるように亜莉子は入り口まで進んだが、そこで立ち止まる。
行きたくないと言う感情と、シロウサギを追わなければという焦りが亜莉子の足を止めていた。
チェシャ猫に言われたせいだけではない。でもなんでこんなに焦っているの?
チェシャ猫が再び声をかけてくる。同時に亜莉子の頭にも声が響く。
もう――それしか、ないから。
行こう、そう呟くと亜莉子はバラ園の中へ駆け出していった。
第六章、赤と黒の迷宮へ続く
ニンテンドーDSの「ドラゴンボールZ 舞空烈戦」の、
クリリンと18号とブロリーとセルのストーリーモードをお願いします。
ソウルクレイドルの裏ルート書こうと思ったけど自分の文章力の無さに絶望した
アリスの人、乙。
女王様超こええwww
アリスの人、乙です!!
続きを待ってます!!
ポポローグとポポロクロイス物語2、リスト入りしてるようなので予約します。
アリスは毎回引き込まれるなあ。
乙です。
>>217 ファミコン探偵倶楽部はどの程度詳しく書けばいいんだろう?
2の「うしろに立つ少女」は書けそうなんだけど。
1の「消えた後継者」はゲームやり直さないと無理かな……。
需要がありそうなら書かせて頂きます。
>>285 ファミ探懐かしいな
無理しなくていいが書けそうなら書いてくれよ
誰かボクと魔王頼む
Xbox360の「天誅 千乱」をお願いします。
かまいたちの夜x3の続きはまだかなあl
メガドライブの「ソニックザヘッジホッグ3」とスーパー32Xの「カオティクス」をお願いします。
291 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/15(木) 00:08:12 ID:1zV54G9c0
零(初作)XBOX版、FATAL FRAMEの第三エンディングをお願いします。
>>5のDSんところのザ・アーブズ シムズ・イン・ザ・シティのリクエストを取り消します
思ったんだけど、リクエストは取り消さなくてもよくない?
他の人も楽しみに待ってるかもしれないし。
見たい人がいれば再リクすりゃいいんじゃね?
さて、見事前期落ちて後期結果待ちの俺が来ましたよw
今、纏めていますが詳しく書くのって結構きついですね。先人達は素晴らしい。
しかしストーリーがあるのはともかく、このゲームはなんか纏めにくい・・・。
ボイスで反応を楽しむゲームですから、ストーリーだけ書くと単調になりがちなんですよ。
ということでいろいろ演出を加えつつ書いてます。
このゲーム、興味ある人は実際やった方が数倍は楽しめますよ(笑)
では、出来た分だけ投下します。続きはまた近いうちに。
間一髪、見事クモを倒すことに成功する。そこに突然背後から白衣の男が現れた。
「いやー結構結構。お嬢さんなかなかやりますねぇ」
彼は自分は研究主任のパワーズだと名乗った。慇懃無礼とはこういう人のことをいうのだろう。
リオの戦いを褒めてはいるのだが、どこか気に障る。
パワーズによると、1年前からUFOの存在を確認してたが誰にも信じてもらえなかった。
しかし万一に備えて自分は救援部隊を待機させておいたのだという。
彼はひとしきり言いたいことを話すと(死んだフリしている)助手のアレンを捜すために太陽の間へと戻っていった。
トイレの前を通りかかるとリオが話しかけてきた。
同僚に聞いた話によると
ーー宇宙で死んだ魂は永遠に宇宙を彷徨い続けると言われている。
ステーション建設中、外壁作業を行っていた宇宙飛行士が遭難するという事故が起こった。
彼は事故当時、オルゴールのついたペンダントを持っていたというーー
「そしてこのトイレはその宇宙飛行士の幽霊が出ると言われているのよ」
「そんなバカな。今時そんな怪談を信じるヤツが何処にー・・・」
チリン
「!?」
リオがびくっと体を強張らせる。
リン リン
かすかに聞こえるこの音は・・・オルゴール?
「わたし・・・・・・幽霊だけは・・・ダメなのよ・・・」
さっきまで強気でエイリアンに立ち向かっていたリオにもどうやら苦手なものはあるらしい。
だがここでやめるわけにはいかない。リオを奮い立たせて探索をさせることにする。
「・・・?」
鏡の中で何かが光ったような気がした。気のせいではない
(ボイス)「真ん中の鏡を打て」
そこで見つけたのは用具入れのパスワード・・・
さっきオルゴールの音が響いていたのはどうやら用具入れらしい。再びリオを励まし、用具入れを開ける。
そこにあったのはオルゴールのついたペンダントと同僚からのメモ
(バーカ!引っかかったー!負けず嫌いのリオなら絶対調べに来ると思った。
騙されたわね(笑)後でペンダントは返してちょうだい)
「彼女はレストランで・・・。もう・・・ペンダント・・・返せないね。」
リオはしばし黙っていたが、意を決したように顔を上げた
「私たちはこんなところで立ち止まってるわけにはいかない。頑張らなきゃね!」
リオの自分に言い聞かせるような言葉を聞きながら、僕らは次の部屋に向かう・・・
次の客室に入る。と、後ろからエイリアンが!!リオは気づいていない
(ボイス)「後ろ!」
「え?何・・・?キャッ!!」
僕は必死に指示を飛ばし、リオはそれに従いエイリアンを倒す。なかなかのコンビになってきた。
部屋を探索してわかったことはどうやらここの住人はオシャレな人の様だ。
服からかつらまで様々な店の会員登録をしている。
ベッドルームの扉を開けるとそこは火の海だった。カギは見えているのに、火が邪魔で向こう側へ行けない。
ん?向こう側のバケツの下に何か・・・消火器か?
(ボイス)「バケツを撃て」
(ボイス)「消火器を撃て」
なんとか無事に火を消し止めることができ、カギを手に入れることが出来た。
バスルームも一応調べておくか?(調べなくても話は進みます)
バスルームには逃げ遅れたであろう部屋の住人が死んでいた。
「かわいそうに・・・優しそうな老紳士の方なのに」
「老紳士?僕には結構若い人に見えるけど・・・?」
「あれ?結構年齢のいってる人よ?」
・・・何か違和感がある?待てよ、ちょっと思い出せ。
不自然なのは歳のわりにふさふさな・・・・ま さ か あ の 頭
(ボイス)「かつら?」
「えぇ!?そんな事って・・・でも、確かに・・・ちょっと失礼します、、、」
「あ、本当だ・・・」
(かつらからはミニゲーム「なんだとはなんだ」のキーワードを入手できます)
廊下を歩いてると月の間(スウィート)から物音が聞こえてきた。
「誰か・・・いるのかな?」
生存者かもしれないがエイリアンである可能性も否定できない。
ここは僕が注意を喚起しながら、慎重に進んでいくしか無いだろう。
「オペレーターさん、何か見えたら教えてね」
と言いながら進んでいくリオ。
・・・!?
リオがいる曲がり角の先に男が棒を構えて・・・!
(ボイス)「右に気をつけろ!」
「何!?キャッ!!」
リオは間一髪一撃をかわして銃を構える。
「なんだおまえは!新手のエイリアンか!」
「あたしの何処がエイリアンに見えるって言うのよ、失礼ね!」
この期に及んでリオは余裕ある気がする・・・。
月の間にいたのは総理大臣一行だった。
「驚かせてすまない。しかしさっきSPの一人が人型エイリアンにやられて警戒していたんだ」
人型エイリアンとは初耳だ。この先ハンドガンだけで大丈夫なのだろうか?
「今、救援部隊が搬入口に向かっています。総理も移動してください」
「私の事はいい。生存者を捜して救助するんだ。救援部隊が来る搬入口へ集めるんだ」
よく出来た総理だ。民衆の事を一手に考えてくれている。何処ぞの総理大臣にも見習って欲しいものだ。
SPと奥さんを引き連れて、総理大臣は一足先に搬入口へ向かった。
調べ残した部屋を調べた後、総理一行を追って搬入口へ向かう。
搬入口は簡単に開いたのだが、なんだか様子が変だ。中には誰もいない。
生存者、救援部隊、それに搬入口へと指示したパワーズやアレンの姿もない。
「ここは・・・まずいな。エイリアンどもに襲われたらひとたまりもない」
SPの言うとおりだ。隠れる場所も無いココでは総理を守るのは難しい。
と、その時!後ろからエイリアンが迫ってきた。
それを合図にするかの如く、両横の扉も破壊され迫ってくる。
壁に追いつめられるリオと総理一行、既に逃げ場はない
僕がなんとかしなければ・・・考えれば考えるほどに自分は無力だ・・・
「オイ、何匹倒せる?」
「・・・わたしは3匹が精一杯かも・・・?」
「そうか、俺も頑張って3匹は倒してみせる」
SPが棒を振りかぶってエイリアンに殴りかかる。しかし硬くてはね返されてしまう。
リオも必死にエイリアンに狙いをつける。自分も指示を送る。
だがエイリアンの数が多すぎる!どうにかならないものか・・・
僕は天へ祈る気持ちだった。
初めての投稿なので色々お見苦しい点があると思いますが投稿させて貰います
※設定やら人物については別の方が書いてくださった表ルートを参考にしてください。
あと女主人公でやってるので男はよくわかりません。
ある日修行に励んでいた主人公と幼なじみのダネットはレナに呼び出される。
そこで二人はレナからそれぞれ武器を授かるが、
主人公は武器に封印されていたギグと融合する。
レナの話では主人公は唯一世界を喰らう者と対抗できる手段だといい、主人公に世界を救う旅に出るように頼む。
だが、納得できない主人公はなぜ自分なのかとレナに疑問をぶつける。
レナは、それはギグと融合した主人公にしかできないことと説明するが、
主人公はそれに「私はそのためだけに育てられたのか…勝手なことばっかり…」と、
レナの言動に怒りを覚える(ここで選択肢がでてレナに謝ると表ルートに復帰)
いつもとは違う主人公の言動にとまどうダネットとレナ、
そこでギグが主人公の気持ちを代弁する(表ではギグの声が外にでるまで時間がかかったが、裏では主人公がギグのことを歓迎したので馴染むのが早い)
その言葉は「……世界なんか知るか、みんな死んでしまえ。」
そして主人公はレナを殺害し、隠れ里から出ようとする。
そこに里の人間が主人公を止めようと、総力をもってかかってくる。
始めは数の多さに苦戦する主人公だが、ギグから力を貸してやるという提案を受け入れ、パワーアップする。(戦闘の際主人公のボイスは悪役っぽくなっている。)
ギグの力を得た主人公に非戦闘員である里の人間がもはや敵うはずもなく、里の人間は全員皆殺しにされる※1
最後に残ったダネットを殺し、里の外に出る主人公。
里から出たのはいいが、これから何をすればいいかわからない主人公。
そこでギグから世界を喰らう者くらいなら軽く捻れる、と聞いて早速レイド北の世界を喰らう者(フィーネ)に挑みに行く。
フィーネを警護する騎士団ごと倒した主人公は騎士団副団長コーホートを支配する。※2
フィーネを倒した主人公はギグの力の使いすぎで11日間眠ってしまう。
目を覚ますとそこには見慣れぬ少年(ピネ)がいた。
ギグとコーホートの話によると主人公がフィーネを倒したあげく、レイド国を荒らし回った※3ので。
世界を喰らう者より脅威を感じたレイド国が生贄※4として差し出したと言う。
目が覚め力が有り余っている主人公は次の標的を世界を喰らう者ヌトラ※5とヌトラ教に定め逃れ水の砂漠に飛ぶ。
ヌトラとの戦いの最中、神として崇めていたヌトラを圧倒する主人公を見て、ヌトラ教祖クレッグルは主人公こそが真の神だといってヌトラを裏切る。
圧倒的な主人公の力に恐怖したヌトラはピネを人質にとる、だがしかし主人公は「ピネ、間抜けだね。」と言ってヌトラを殺す。(ピネは死んでない)
ヌトラを倒しても全く気分が晴れない主人公はヌトラ教の本拠地に攻め込み、破壊と殺戮の限りを尽くし、その姿に感動したクルテッグを支配する※6
主人公がアジトに帰ってくると、そこにピネを取り戻しに来た水棲族(ヨスト)と騎士団(団長ソーンダイク)が襲いかかってくる※7
だが世界を喰らう者2匹を倒した主人公に敵うはずもなく、主人公は「つまらない」と言い放つ。
そこで主人公は騎士団と水棲族に「戦って勝った方にピネを返す」と言い、その話に乗ってしまったヨストが騎士団と戦い始める。
このままでは共倒れになりかねないと判断したソーンダイクはヨストに敵の内部に自身が潜り込んでピネを助ける案を出しヨストもそれを信じる。
こうしてソーンダイクは裏切り者の汚名を被り主人公に支配される。
そして散々暴れ回った主人公は22日間の眠りにつく、
主人公が次に起きた時、主人公は世界の敵になっていた。
オステカの町を偵察してきたピネによるとクラスターとい商人が対主人公のために兵隊を集めているという話を聞く。
ならば望み通りにしてあげると言ってオステカの町に主人公は飛んでいった。
始めは楽勝と思っていたが、オステカの町を守る門番レビンになぜか苦戦してしまう
興ざめした主人公は「お腹減った…」と言ってそのまま帰ってしまうのであった。
アジトに帰るとそこに人身売買組織「昨日の風」のボス、ロドが現れ仲間にして欲しいという。
別に仲間が増えるても構わない主人公はロドとジンバルトを支配する。
そしてロドは「支配するならいっそ世界も支配しないか?」と提案をし、
空飛ぶ軍隊があれば面白い戦力になると言って翼のある種族クピト族の集団誘拐を提案する。
その提案に乗った主人公は廃墟の村プルキニエに向かう。
プルキニエの村につくと、プルキニエの援軍として義賊(エンドルフ)が現れる。
しかし戦闘の最中義賊のシェマがエンドルフを裏切り主人公側につく。
そしてプルキニエの部隊を倒した主人公は33日間の眠りについた。※8
主人公が起きると寝てる間にクピト族のアグリッピとピーナを人質にとりクピト族を支配したという話を聞く。
仲間になったシェマから今後は金が入り用になってくるだろうから金持ちの住む町コーシャスを襲わないかという提案を受け、
とにかく暴れたい主人公はその提案を受けコーシャスの町へと飛んでいく。
コーシャスの町を襲撃した主人公はあっという間に町一番の富豪であるホーソンの私設兵団を退ける。
そして戦いの中、心が壊れてしまったドリーシュ※9を保護したシェマがホーソンを殺害する。
主人公はドリーシュを支配しようとするが心が壊れているため支配できずに、身柄をシェマに預ける。
そして主人公がアジトに戻る途中ピーネが何者かに攻撃を受けるが主人公はその攻撃からピーナを庇う。
その攻撃を受けた直後主人公は消えてしまい、主人公を倒したと思った襲撃者はオウビスカ国の邪眼の術師イードと名乗る。
しかし生きていた主人公はコケにされた借りを返しにオウビスカ国を滅ぼしに飛んでいく。
主人公一人の手によってオウビスカ国は落ち、主人公はそこの城を拠点とすることにする。
そして城にいた王女ディネスを人質にし、炎獄の剣士ゲシュタルを支配する。
城を手に入れた主人公はそこで帝国を作ることにする。
それならば何か王らしい名前を名乗った方がいいと言うギグの提案に主人公は「喰世王」と名乗ることにする。※10
そして主人公は44日間の眠りについた。
主人公が目が覚めるとオウビスカの城は一変し、いかにも魔王が住むような城に変わっている。
主人公が寝ている間に工事を進め、帝国の名前は魔侮堕血(まぶだち)帝国に決まっていた。※11
人格の壊れてきた仲間達を煩わしく思っていると、そこにジンバルトが現れアグリッピが脱走したという。
ピーナとアグリッピの手引きもあり捕らえたクピト族をエンドルフ達に逃がされる主人公。
エンドルフと戦おうとする主人公の前にピーナが割り込み、なぜこの前自分を助けたのかと問うピーナ。
その問いに主人公は「あそこで死なれたら面白くないしさ。」と答え、ピーナの目の前でアグリッピを殺害する。
突然アグリッピを殺され呆然とするピーナに「その顔が見たかった。」と言う主人公。
エンドルフ達を倒し、とどめを刺そうとするとそこに沈黙の騎士と呼ばれる謎の人物が現れ主人公は動けなくなってしまう。
ようやく動けるようになり逃げたエンドルフ達を追いかけようとするがゲシュタルの様子がおかしい、
そこにイードが現れゲシュタルについていたいと言うので主人公はイードを支配し、仲間にする。
直後城の内部で脱走兵が現れ、それを捕らえに行くがまたしても沈黙の騎士により動けなくなる主人公はリベンジを誓い55日間の眠りにつく。
主人公はディネスの子守歌※12によって目覚めるが歌が気にくわなく苛ついた顔を見せる。
そこにロドが現れ、昨日の風の元アジトに不穏分子が集まっていると聞いて、ストレス解消にそこへと向かう※13
不穏分子を鎮圧しに行くと※14、世界の人々は唯一主人公を退けたレビンの元へと集っているという、
そこに沈黙の騎士もいるという話を聞いた主人公はレイド国へと向かう。
イード、ゲシュタル、ロドの離反などもあったが圧倒的な力で主人公はレイド国の軍隊を退け※15
レビンにトドメを刺そうとするがそこに三度沈黙の騎士が現れ動きを止められてしまう。
動けない主人公にディネスが子守歌を歌い主人公は気を失う。
主人公が目が覚めるとそこは魔侮堕血帝国の近くにある迷いの森であった。
迷いの森を彷徨っていると突然迷いの森の封印が解け、そこに今まで倒してきた人物とフィーヌ、そして主人公に殺されたはずのレナが現れる。
レナは自分をベルビウスと名乗りこの世界の生を統べる者だと言う。
レナの戻りたくないのかと言う問いに「戻りたい」と答える主人公※16
そして沈黙の騎士の正体が里で主人公に殺されたはずのダネットと判明する※17
ダネットはなんとか主人公を説得しようとするが主人公は「なんで生きてたの?」と返す始末
。
そして主人公と種族を越えた全人類を代表した軍団との決戦が始まった。
5連投規制支援
あまりにも強大すぎる主人公の力に世界を喰らう者の力を借りてさえ敵わないベルビウス達。
そこへ最後の世界を喰らう者ラスキュラン※18が現れる。
だがラスキュランも相当に魂を消費しており、このまま主人公と戦っても負けるのは必死と考えフィーネの魂を喰らいパワーアップする。
そしてダネットもまた主人公を止めるには自分が緋涙晶になるしかないと考えて、
自殺と変わらない突撃を行い、自分自身を緋涙晶にする。
ベルビウスはその緋涙晶を使い、この世界とは別の世界、ガジル界から世界を喰らう者レナを呼びよせる。
そして主人公は自分もレナと同じ世界を喰らう者だということを知る。
ダネットの行動に心打たれたイードはなけなしの緋涙晶を使い、強大な治癒の力を持つ水棲族の王女アレキシミアを呼び寄せ、疲弊した皆を回復させる。
魂を削ってまで世界を救おうとする皆を見てベルビウスは自分の役目は終わったとしてレナに自分の魂を喰わせる。
レナに喰われるベルビウスの様子を見たギグは大笑いし、主人公に「なにか喰いたいか?」と聞くと
主人公は「ギグを喰いたいな。」と答えギグは逆にびびる
戦う前より強大となった軍団と主人公の決戦の火蓋は再度落とされた※19
ここで封印エンドと世界崩壊エンドに別れます。
封印エンド
死力を出し切った人類の前に主人公は敗れた。
まだ息がある主人公にレナはトドメを刺そうとするが、ギグがなにも言ってこないこと※20に疑問を感じる。
そして目が覚めたギグは前世の記憶、死を統べる者ヴィジランスの記憶を取り戻し、今までの罪を償う為に
もう一度死を統べる者としてやり直すことにし、レナもそれに同意する。
ギグは死を統べる者としてフィーヌとラスキュランの魂を天に送り、またいつか主人公と出会うことを祈ってギグ自身も天に返る。
そして主人公はレナによってギグを封印してた黒い剣に封印され、ダネットの緋涙晶によって剣そのものも封印される。
封印された剣の中で主人公が目覚めるとそこにはダネットがいた。
「小さい頃からずっと一緒だったのです。嫌と言っても一緒ですよ。
いつかこの罪が許されたとき一緒に生まれ変わりましょう。」
そう言ってダネットは主人公が幼いときに歌ってくれた子守歌を歌い、主人公は深い眠りについた。
世界崩壊エンド
人類は死力を尽くした。
だが、主人公には及ばなかった。
「みんな……死んだ?」主人公がつぶやく
「まさか寂しいなんて言うんじゃないだろうな?」ギグの問いに答えられない主人公。
俺で我慢しろとギグは言う。
しかし、主人公は世界を喰らう者の力を使いギグを喰らってしまう※21
「この力…さっきまでのなんてカスじゃないか。ふふふ。」
ギグを喰らった主人公はつぶやく。
「召喚は使えないんだ……。」
誰もいなくなった迷いの森に主人公の狂気の笑い声が響き渡る。
「これで、ひとりだ……。」
世界の管理者と同等の力を手に入れた主人公を恐れたハーフニィス界を統べる者ハーフニィスはガジル界を統べる者ガジルと共に主人公に接触を試みる。
ハーフニィスは主人公を説得しようとするが、全てを破壊することしか考えていない主人公にその言葉は届かない。
言葉の届かない主人公に実力行使で止めようとする二人の管理者。
しかし
「殺神遊戯。」
本来ギグがいなければ使えない技により管理者は倒される。
「全てを統べる神よ……。
これが……あなたの望まれた結果……ですか?」
そしてハーフニィス界ガジル界、両界は全てを喰らう者となった主人公により虚無へと返った。
「楽しければいいんだよ……」
※1 戦闘の際の主人公の素敵台詞「赤ん坊?くだらないね。」「じゃあ殺してあげるよ。」「みんな死んじゃえ。」
※2 支配するときの主人公の迫力にギグもびびる、コーホートに至っては命乞いをする程
※3 主人公が意識を失っている間にギグが主人公の体を使って好き勝手やったらしい
この後も主人公はたびたび長時間眠るがその間は大抵ギグが好き勝手やってる。
※4 本当はスパイとして送り込まれたが、ピネ曰く「強い人が好き。」なので主人公側につく
※5 実は主人公が目が覚める前に、ギグに200年ぶりに出会って酷い目に遭わされてる
※6 この時に怯えた信者達から「恨み十八番」を受けるが、主人公は貰ったものだと思い、
ギグに「お前、俺よりすげーかもな…」と言わせる
※7 騎士団が来たのはヨストがソーンダイクにピネがソーンダイクの息子と教えた為
※8 このときなぜかピネが行方不明に、理由は最後まで明かされない
※9 表ルートの富豪の娘のこと、シェマとは生き別れの姉妹。ホーソンは表裏どちらでもシェマに殺される
※10このとき選択肢があり「魔王でいいや」を選ぶと同社の某ガキ魔王に突っ込まれる
※11魔侮堕血と名付けたのはギグ、ロドも主人公もそのネーミングセンスはどうかと思ったが諦めた。
ソーンダイクは気に入ったらしい。
※12神々の国の子守歌
※13このときドリーが衰弱死していてシェマが危ないことになっている
※14この時主人公は「全てを喰らう者」と呼ばれている
※15この時ゲシュタルは完全に死亡し、イードでも復活させることができなくなっている。
※16「戻らない」を選んでも展開は同じ
※17ダネットが主人公を止められたのは、主人公とギグの融合を助けている緋涙晶が彼女の父親でできている為
ダネットの言葉によって主人公の緋涙晶を操ることができる。
※18レビンの中の人、表では結構極悪だったが裏では人間に頼りにされるのも悪くはないと思い人類を助ける。
裏がはじめからできれば少しは好きになる人間もいただろうともっぱらの噂
※19決戦の名前は「……喰いたい」主人公の心の闇が見え微妙に怖い
※20レナはギグと200年前散々戦ってるのでギグの性格は把握している。
※21ギグの最後の言葉は「な、なんであqゑrちゅいおp@〜〜!!?」
乙 ※は各レスの終わりに書いてあると良かったかもしれん
公式HPの重さに噴出
>>2にある「要望に出ているゲーム」っていうのは未解決リストに載っているゲームって事ですか?
裏ソウル乙
敵味方全てが一丸となって世界の敵に挑むとか熱いな
PC9801シリーズの「機動戦士ガンダムアドバンスドオペレーション」をお願いします
>>313 紹介ありがとうございます。
それじゃ、エンディングだけリクエストということにします。
PS2の「ルパン三世 ルパンには死を、銭形には恋を」と「ルパン三世 魔術王の遺産」をお願いします。
SFC「ダンジョンマスター」をお願いします。
EDにたどりつけなかった…
ストーリーなんてほとんどないに等しいのでは、と思いつつ
兄のプレイと攻略本の知識だけでよければ↓
大魔道士グレイロードはとんでもない力を秘めた魔法アイテムの
取り扱いに失敗して秩序マンセーの(ロード)リブラスルスと
極悪人の(ロード)カオスに分離してしまう。リブラスルスは
各地から勇者を集めてカオスのいるダンジョンに送り込んだが
勇者達はカオスに返り討ちにされ、鏡の中に閉じ込められてしまう。
そこで弟子セロン(プレイヤーの分身、意識だけの状態になっている)が
リブラスルスの命令で閉じ込められた勇者を復活、導くことで
魔法アイテムの回収(カオス討伐?)をすることになる。
ところがこのリブラスルス、秩序マンセーすぎて人間にとったら
カオスと同じくらい困った存在だったりする。実際彼の言うとおり
手に入れたアイテムをリブラスルスに渡すとぬっころされる。
彼の言葉に騙されず、アイテムを回収、正しい方法で使うことにより
リブラスルスとカオスの二者を融合させ元のグレイロードに戻すことで
正しいエンディングを迎えることができる。
たしかゾーキャスラー力とかいう魔法を杖につかうんじゃなかったか。
うろ覚えだが、エンディング画面はおっさん(多分グレイロード)の一枚絵に
「よくやった!」的なメッセージが十数行流れておしまい、だったはず。
>>318 ゾーキャスラー力
そーきゃすらーりょく
と読むよ
NDSのスーパーロボット大戦Wをお願いします。
321 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/17(土) 23:21:50 ID:5rnHfvB40
「デストロイオールヒューマンズ!」を、教えてください。
よろしくお願いします。
>>318 なつかしいなあ。
最初の頃は何度飢え死にしたか。
.hack//の侵食汚染と絶対包囲、ダレも予約してなければ書いてもよろしいでしょうか?
>>324ありがとうございます
とりあえずwikiの途中、悪性変異ラスト→侵食汚染冒頭までを書きます
wikiの続きから
秩序を取り戻すためと吐き捨てるバルムンクに対し、ヘルバは
世界が望む秩序と、あなたが望む秩序、あるべき姿はどっちなのかと問う
その問いに対しリョースが「無論、私が望む秩序でだ」と答え現れる
リョースはカイト達を世界の脅威と考え、削除しようとする
しかしその時、ネットスラムに異変が起こる
突如起こる謎の現象に困惑するリョース
ヘルバは「彼女は私達が気に入らないようね」と言う
ヘルバの言う彼女とは世界のことである
変動するネットスラムから次々とログアウトするプレイヤー達
カイト達は迫り来る第三相 メイガスと相対する
激しい戦いの末、カイト達はメイガスの碑文石を崩壊させる
無事にネットスラムへ帰還するカイトだが、突如スラムは崩壊を始める
暫くの崩壊の後、ネットスラムはもとの平穏を取り戻す
カイトは「一度タウンへ戻ろう」と提案する
タウンへ帰還するカイト達。しかし、そこで見た光景は
ウィルスバグによる侵食で、崩壊しつつあるカルミナカデリカの姿だった
「もしかすると、このときがターニングポイントだったのかもしれない」
「ボクとゲーム、ザ・ワールドの関係が、遊びの域を超えてしまった」
「しかも、事件はネットの外にまで広がりつつあった」
侵食汚染に続く
3行でまとめてくれてる感じも(・∀・)イイネ
ぎゃー、書き溜めていたカオスシード土攻の怪概略が消し飛んだ。
もう少しお待ちを……。
>>203-204 >>230-231 >>244-249続き
■CASE2 佐伯優子編(殺人事件容疑者/大学2年生・女性・20歳)
12月24日14:17、佐伯優子は殺人事件の容疑者として韮沢署内の留置場に勾留されていた。勿論、全く身に覚えなどない。
しかし、檻の外の刑事・秋本は彼女の言葉に全く聞く耳を持たないばかりか
「おまえのような犯罪者など、この檻に守られていなきゃあ俺がこの手で…」など物騒な事を言う始末だ。
どうして、こんな事に……。檻の中の佐伯は自らの身に起こった出来事を思い返す。
12月24日12:13、佐伯は兄・佐伯聡の住むマンション・レジデンス市ノ谷を訪れていた。
兄に急いで会いにいくように―兄の会社の人間を名乗る人物からそう連絡を受け、自分の暮らす町から富坂市に住む兄を訪れたのだ。
兄の部屋のドアははじめから開いていた。「お兄ちゃん?いるんでしょう?」佐伯がリビングへと入ろうとしたその時、
リビングから黒いスーツに身を包んだ一人の男が飛び出してきた。
「奴の女…お前は成瀬沙耶か?」佐伯を見るなり男はそう訊ねる。
「いえ、違います…佐伯の妹です…」「そうか…」そう呟いた男はチラリとリビングへと視線を移し、言った。
「奴はこうなる運命だった………すまない」それだけ言い残し、黒服の男は走り去っていった。
リビングのドアを開けた佐伯を息を飲んだ。腹部から血を流す兄がうつ伏せで倒れていたのだ。
「お兄ちゃん!?どうしたの、お兄ちゃん!!」兄に駆け寄った佐伯に、瀕死の兄は最後の力で言葉を発した。
「…オ…オルゴール…」それだけ言い残し事切れる兄。隣の部屋から、小さくオルゴールの音色が聴こえている。
隣の部屋は誰かが何かを探したのか荒らされており、佐伯は散乱した家具の下からオルゴールを見つけた。
オルゴールには兄のメッセージカードが添えられており、クリスマスのプレゼントのようだった。
突然、インターホンが鳴る。「韮沢署のものです!人が殺されているとの通報がありましたが大丈夫ですか!」
佐伯が急いでドアを開けると、そこには制服警官と先ほど佐伯に対し物騒な発言をしていた刑事が立っていた。
佐伯は叫ぶ。「私の兄が殺されたんです!」
「ほぉ…本当ですか?」秋本刑事は佐伯を一瞥し、ただそれだけを言ったのだった。
「お願い!もう一度ちゃんと調べて!」鉄格子を掴み佐伯は叫ぶが、その言葉に耳を傾けるものはいない。
諦めきれずに鉄格子の中から叫び続ける佐伯。「おーい!」佐伯が叫んだその時、その叫びに呼応するように韮沢署が大きく揺れた。
轟音と共に次々に壁が崩れ、水音が辺りに響き渡る。どこからか流れ込んだのか、足元はすぐに水浸しとなった。
どこからか助けを求める男の声が聞こえる。佐伯は崩れた壁から独房の外へと脱出し、声のする部屋へと足を踏み入れた。
そこでは看守がロッカーの下敷きになり身動きがとれなくなっていた。羽代川が決壊したため、佐伯を避難させようとしていたそうだ。
佐伯は看守を助け(★23)、負傷している看守に代わり留置場出口の扉を開けた。その瞬間バタン!とドアが開き秋本刑事が現れた。
「何をやってるんだ!もしこの凶悪犯が逃げ出したら、きさま、どうするつもりだぁ!?」一方的に看守を怒鳴り散らし、佐伯に手錠をかける秋本。
申し訳なさげにその場を去る看守を尻目に秋本は怒鳴り続ける。「だいたいだな、なぜ凶悪犯の命を助けなけりゃならんのだ!」
そう怒鳴った秋本は、佐伯を留置場の中に残したまま留置場の扉を施錠した。ええ!?佐伯は慌てて鉄格子を握り締めるがドアは開かない。
「よーし!地下は全員避難完了したぞー!」そう言いながらその場を去る秋本。
叫んでも誰も来ない。ドゴォン!留置場の倒壊はさらに進み、あちこちの壁が瓦礫へと変貌する。
壁が崩れたことによりとりあえず留置場からは出ることができたが、水と瓦礫に阻まれ避難できない佐伯は署内地下を右往左往するばかり。
そんな中、廊下に割れた天窓を発見する。佐伯が天窓から脱出するのと、韮沢署地下が流れ込んだ泥水により水没するのはほぼ同時だった。
なんとか地上には出られたが、韮沢署敷地内ではあちこちに巡回中の警官がいる。
佐伯は物陰から物陰へと警官の目をかいくぐり署の敷地を抜け出した。事故だろうか、トラック数台が停車している先に炎に包まれた車が見える。
その炎をわき目にタンクローリーの横をすり抜ける時、佐伯はタンク排出口に足を引っ掛けてしまう(★24)。地面に滲み出る油。
直後、タンクローリーの油が事故火災に引火し、駐車トラックが次々に爆発炎上する。極め付けはタンクローリーの大炎上。
爆発の衝撃で付近の陥没も発生し、男女が巻き込まれたのも見えた。佐伯は逃げるようにその場を立ち去った。
逃げる優子を見つけたのか、反対車線のパトカーが急停車する。「あっ、貴様!佐伯優子、待てぇ!」乗っていたのは秋本刑事だ。佐伯は走り続ける。
「緊急事態発生、凶悪犯が脱走した!至急応援頼む!」秋本は警察無線にそう怒鳴るのだった。
(★23選択肢)
当然、見捨てることもできる。その場合、留置場の倒壊とともに看守の断末魔の叫びが…
(★24行動選択/相互干渉)
これにより、柘植編で事故見物している柘植が爆発・陥没に巻き込まれピンチに陥り、柘植編Bエンディングへの分岐が発生。
佐伯が韮沢署内で婦警服を発見・装備しニセ婦警として正面玄関から堂々と脱出した場合は、この爆発は起こらない。
■12月24日16:05 韮沢区 韮沢ジオセクション付近 被害/浸水・天気/雨
サイレンの鳴り響く豪雨の中、走り続ける佐伯。びちゃん!転んで地面に倒れこむ。
「こ、ここまで来れば…」道に倒れ全身ずぶ濡れの佐伯は肩で息をした。
『番組の途中ですが、緊急放送をお送り致します』突然映し出される韮沢ジオセクションの街頭ビジョンに顔を上げる佐伯。
大雨による避難命令と危篤患者情報の後、殺人事件の容疑者の女性―自分が、市内を逃走中のため市民に注意を呼びかける、そんな放送だった。
ビジョンに大きく映し出される自分の顔に思わずうつむく佐伯。市民の目にも触れないように、俯いたまま、放置車両の物陰を伝い進む。
「おい!佐伯優子はいたか!?」聞き覚えのある嫌な声に、物陰の佐伯は思わず体を強張らせた。声の主は秋本刑事だ。
「兄を殺した凶悪犯を取り逃がしたりしてみろ!その時は貴様…わかってるな!?」
秋本は住民の避難誘導をしている警官を怒鳴り脅しつけてまで佐伯の捜索を最優先させていた。尋常ではない。
あてもなく人目を避け逃げ続ける。秋本が道行く男女に何かを尋ねているのが横転車両の陰から見えた。尋ねられていた男は、無慈悲に佐伯を指差す(★25)。
「あっ、貴様!」秋本に発見され、抵抗虚しく捕まり後ろ手に拘束される佐伯。
「私じゃない、私じゃないんです!」そんな無実の訴えも虚しく、佐伯は警察車両内へと連行されてしまった。
警察車両内に押し込まれる佐伯。「まったく、手間を取らせやがって…」車両内に佐伯一人を残し、秋本が車両を離れた瞬間、
大きな地響きとともに車両が横転した。付近の道路が陥没してしまったらしい。
横転した車から人一人這って通れる用水路らしき通路に下りられたので、佐伯はそこから脱出した。
地下都市であるジオシティの"ジオセクション"は、いうなれば巨大な穴を掘り、その断層を利用して建設された都市である。
従って、そこに水が流れ込んだ場合、みるみるうちに穴は水に満たされることとなる。完璧を謳っていた排水システムも今となっては無意味だった。
佐伯がジオセクションの階段を一段層上がった時、今までいた場所は地上から滝のように流れ込む大量の濁流で押し流され沈んでいった。
もしももう少しあの中に居たら…佐伯は緊張と安堵からか街灯によりかかるようによろよろとしゃがみ込む。
「残念だねぇ、逃げられると思ったか?」聞き覚えのある嫌な声にハッと顔を上げると、上の階層から悠々と秋本刑事が下りてきていてた。
秋本は、佐伯のような凶悪犯罪者でも捕まって裁判を受けたら大した刑にはならない、生ぬるい殺し得殺され損の今の刑法・司法に対する怒りを口にした。
「今の刑法は生ぬるいったらありゃしない、お前みたいなのがはびこるのもそのせいだ」と怒りを隠そうともしない。
「最後に聞こう、どうして兄を殺した」秋本は尋ねるが、身に覚えがない佐伯は「私は犯人じゃない!」とあくまで認めない(★26)。
秋本はそんな佐伯を鼻で笑った後、証拠は見つかっていると凄む。
「観念しろ佐伯優子!裏の広場で見つかったナイフから、兄の血液とお前の指紋が検出されたんだ!」
そう怒鳴った秋本は、佐伯に向けて拳銃を構えた。「抵抗する凶悪犯をやむを得ず射殺…ま、よくある話だ…」問答無用で佐伯を射殺する勢いだ。
秋本が拳銃の引き金に手をかけたその時、秋本の背後から突然濁流が流れ込んできた。
濁流に巻き込まれ流される秋本、流されないように街灯にしがみつく佐伯。
「どわああぁぁぁぁぁぁぉぉぉぉぁっが!」悲鳴を上げながら、秋本は濁流に流されていった…
(★25相互干渉)
男は篠原である。篠原がしらばっくれた場合は佐伯は捕まらずに逃げ続けることができるが、実は捕まったほうがルートとしては近道。
(★26選択肢)
「兄の財産目当てよ!」と口走り秋本を喜ばせることも可能。
■12月24日18:30 韮沢区 韮沢駅付近 被害/浸水・天気/雨
濁流一過。泥水を飲んだのか、秋本が下りてきた階段のふもとに倒れこみ苦しそうに咳き込む佐伯。
「あ、あなたは!?だだだ大丈夫ですか!?」そんな佐伯のもとに、階段の上から一人の男が駆け下りてきた。
駆け下りてきた青いスーツの男は倒れている佐伯を助け上げるが、佐伯の手錠を見て顔色を変える。
違うんです!と必死に叫ぶ佐伯(★27)。そんなやり取りの最中でも水位はみるみるうちに上昇し、二人の膝元まで達していた。
「君は悪い人じゃなさそうだ…後で正直に事情を話してくれるなら、今は君を信用するよ」
そう告げた男に事情を説明する事を約束し、とりあえず水から逃げるために二人は韮沢駅へと向かうエスカレーターを駆け上がった。
韮沢駅前には警官がいたが、青山透と名乗ったその頼りなさそうな眼鏡の男が警官の注意を引いてくれ、
佐伯はその隙に韮沢駅の地下街入り口へと移動することができた。
韮沢駅地下街。人一人いない構内に華やかなクリスマスの飾りつけがどこか空しい。
落ち着いて話ができそうな状況になったので、佐伯は今までの出来事を青山に説明する。
一通り話を聞いた青山だが「普通に考えたら君が犯人としか思えないよ」と全く頼りない。
それでも、ここまで正直に話をした佐伯を信じると青山は言った。青山は続ける。これからどうするつもりだい?と。
「兄の…仇を討ちたいんです」(★28)
佐伯がそう告げた瞬間、ドォォォォォン…遠くで何かが陥没する音が聞こえ、地下街の電気が消えた。
「そうか、それなら…もう一度、兄さんのマンションを調べてみたらどうかな」と青山は提案した。
今なら警察も災害にかかりっきりで居ないだろうからそこで手がかりを探してみよう、僕も一緒に行くよ!と言うのだ。
「よし、じゃあ行こう!」
かくして、どうにも頼りなさそうな青山と同行する事になった佐伯。二人は暗い地下街を梅沢区方面に向かって歩き始めた。
(★27選択肢)
「私、殺人犯なんかじゃないんです!」「お願いです、警察を呼ばないでください!」の他に
佐伯優子の名台詞「この手錠は好きでつけているんです!」という問題発言あり。
(★28選択肢)
無実を証明したい/仇を討ちたい/どうしたらいいかわからない…の三択。どれを選んでもさほど話に影響はない。
ちなみに直後の震動は篠原編で藤宮が駅構内に落ちた時の震動である。
地下街の書店に差し掛かったその時、ジリリリリリリリ…とけたたましく非常ベルが鳴り、天井からスプリンクラーが降り注ぐ。(★29)
「佐伯さん隠れて、誰か来る!」青山とともに物陰に身を潜める佐伯。
「どうした、見つけたのか!?」バタバタと警官らが駆けつけ、警官らはそのまま周辺の巡回を始めてしまった。
巡回する警官の目を掻いくぐり、佐伯たちは下のフロアへ移動した。
下のフロアはほぼ水没してしまっており、足場といえば水面に上部が僅かに見える沈んだ電車車両のみだ。
僕が先に行って大丈夫か確かめてみるよ、と先導を申し出る青山。頼りないながらも彼なりに頑張っているらしい。
足場は意外と大丈夫そうだった。青山は無事対岸の非常口まで渡り切り「気をつけて渡っておいでよー!」と佐伯を呼んだ。
佐伯も続き電車車両の上を走るが、その時、地下1−2階を突き抜けていた電車車両が突然階下に落下してきた。(★30)
落下の衝撃で佐伯の足場となっていた車両が流され、青山が待つ非常口が遠くなっていく。
流れ着いた先には、駆けつけた救助隊員たちが待機していた。
佐伯は迷う。こんな思いをしてまでこの街にいたくない…いっそのこと、捕まって楽になってしまおうか…
ふらふらと救助隊員に向かって歩き始める佐伯。
「佐伯さん!?駄目だ、こっちに来るんだ!」場所を移動したのか、先ほどとは違う非常口から青山が叫ぶのが聞こえた。
「兄さんの仇を討たなくていいのか!?無実を証明しなくていいのか!?よっ、弱虫ーーーっ!!」叫び続ける青山。
救助隊員の前まで辿り着いた佐伯を迎える隊員たち。「よく頑張った、もう大丈夫だぞ!」しかし次の瞬間、手錠を見て顔色を変える。
「!その手錠は…?と、とにかく一緒に来るんだ!」
最後の一歩を踏み出そうとした佐伯に、青山の悲痛な叫びが聞こえてきた。
「やっぱり君が殺人犯だったんだね!僕は!騙されてたんだね!」
青山さん…。違う、私は殺人犯なんかじゃない、あなたを騙してなんかいない!
「い、嫌っ!捕まりたくない!」そう叫んだ佐伯は目前に迫る救助隊員に背を向け、青山の待つ非常口に向かって駆け出していた。(★31)
非常口の梯子で青山に迎えられた佐伯。
「さあ急ごう、ここも危険だ!」佐伯は先導する青山を追い、絶え間なく震動を続け次々に崩壊していく地下街を脱出した。
(★29相互干渉)
篠原がボヤを起こしスプリンクラーを作動させたせいである。迷惑な奴である。
(★30相互干渉)
篠原が電車車両を落としたためである。本当に迷惑な奴である。なお、これが佐伯編Bエンディング分岐となる。
(★31選択肢/エンディング選択)
このまま救助されると佐伯編Bエンディング(生還)。佐伯は逮捕され、事件の真相は闇の中。
■12月24日20:48 韮沢区 羽代川トンネル付近 被害/土砂・天気/雨
地下街を抜け、車道を走る二人の背後から猛スピードで一台のパトカーが近づき急停止した。
「止まるんだ!佐伯優子!」そう怒鳴りながらパトカーから降りてきたのは、再び現れた秋本刑事。
止まるわけにはいかないと走り続ける二人だったが「まったく、手間をとらせやがって…」と佐伯に銃口を向けた秋本に追い詰められてしまった。
「兄殺しめ…!年貢の納め時だ!」秋本はそのまま発砲しかねない勢いだ。
「やめろ!彼女は無実なんだ!」突然そう叫んだ青山は、佐伯の前に飛び出して秋本に体当たりした(★32)。バランスを崩しその場に倒れこむ秋本。
「今のうちだ!逃げよう!」「はい!」倒れた秋本を尻目に再び走り出す二人。しかし、途中で道は崩れており、土砂に阻まれてしまった。
銃口を向けたまま秋本が近づいてくる。佐伯の目前まで秋本が迫ったその時、ゴゴゴゴゴゴゴ…地鳴りがしたかと思うと、
秋本は地すべりを起こした土砂に流されていった。「うわぁぁぁぁぁー!」叫びながら流される秋本。土砂の先は濁流だ。
秋本が多少気の毒ではあったが(★33)、気にせず二人は先を急ぐことにした。
土砂を越え、兄のマンションのある梅沢区へと続く羽代大橋/羽代川トンネル前の公園に抜けた。本来カップル待ち合わせの名所でもある公園だ。
「こんな状況じゃなければなぁ…」青山はそう呟き、思わせぶりに佐伯を見つめる。
羽代川トンネル入り口に『至梅川区』の表示が見えたので、二人は羽代の川底を抜けるトンネルに入った。
トンネル内は水族館をあしらった遊歩道になっていて、いくつもの水槽の中に魚が泳いでいる。
ベンチやツリーのイルミネーションも設置されており、普段は市民の憩いの場なのだろう。
しかし、そんなトンネル内は小さな震動を絶えず繰り返しており、青山は嫌な予感がするから早く抜けよう、心臓に悪いなどとしきりに繰り返す。
ふと設置されたツリーを見ると、ツリーのふもとに白衣の男が座り込んでいた。どうやら気を失っているらしく、声をかけても反応がない。
置いていくわけにもいかないな…と佐伯が思っていると(★34)、青山が「僕が背負うよ」と申し出てきた。
そんな中、大きな揺れが起こり、水槽や天井・壁がいくつも割れてトンネル内はみるみるうちに水で溢れかえる。
梅川区への階段はフェンスで塞がれていたので、佐伯たちは作業室で拾ったペンチでフェンスを切断し、トンネルを脱出した。
トンネルを抜けると「おーい、そこは危険ですよー!」と外に待機していた救助隊員から声をかけられた。
青山は佐伯に身を隠すよう言い、やってきた救助隊員に白衣の男を託した。
「うまくいったみたいです」戻ってきた佐伯に告げる青山。そんな青山を「青山さん…ステキです…!」(★35)と佐伯は褒める。
青山は「そそ、そんな事言われたの、う、生まれて初めてです…」と、声を上ずらせて照れまくった。
「じゃあ、兄さんのマンションへ向かいましょう!」そして二人は豪雨の梅川区を歩き出したのだった。
(★32信頼度)
今までの選択肢によって青山の信頼度が高いと起こるイベント。一度だけ身を呈して佐伯を助けてくれる。
(★33選択肢)
心配する発言、ホッとする発言の他に「アハハハ!いい気味だわ!」あざげり笑うのも良し。
(★34選択肢/相互干渉)
白衣の男を助けるor放っておくで白衣の男のスタート地点が変化する。ここで助けなかった場合、白衣の男はトンネル出口で瀕死の状態から始まる。
(★35選択肢)
青山へ告げるお礼の選択肢が並ぶ中、「さ、行きましょう」と青山の頑張りを冷たくスルーする事も可能。
-続く-
乙
絶命面白そうだな…
絶命2の人乙です
やはりおもしろそうだ…
ベストでるっぽいし買ってみる
絶体絶命都市2、乙です!なんか面白そう…
6th storyって書いてあったけどこれこんな調子で6話あるの?
>秋本が多少気の毒ではあったが(★33)、気にせず二人は先を急ぐことにした。
ここで吹いた。おまいら冷たすぎ
何度も殺されかけたんだから当たり前だろがw
秋山は正直なんであんなに執念深く追ってくるのかわからんかったな。
まさかこいつが真犯人?って誰でも一度は思わなかったか?
なんか、選択肢がぶっとんでるのが多すぎて本物やりたくなってしまった……。
二人分作って飢えてるやつの前で二人分食うとかありえねぇwwww
ルーカスにキャラチェンジ
時刻はカーラとタイラーがレストランに入ってから数時間後のAM7:52
「うわぁぁぁぁぁ!」
悪夢だ!あれは夢なんだ。俺はだれも殺していない!
ベットから起きあがり頭を抱えるルーカス。しかしシーツに血がこびり付いている
のを見、そして男を殺す前、トイレで自分の腕を蛇の形に切り刻んだ事を思い出し
あれは夢ではなく現実だったことを認識する。
(夢じゃない全ては現実だった)
(よし、準備して会社に行くか)立ち上がると脳みそが抉られているような頭痛に襲われる
頭痛薬(酒と服用禁止)を飲み血だらけの腕を洗うため洗面所に向かう
ふとシーツの血に目をやる
(どうせもう眠くないし・・・・)
そう思った次の瞬間頭痛が起こり
部屋に入り込んで来た警官にシーツの血を発見されホールドうpされる自分の姿が頭の中に写る。
その光景は凄くリアルだった
自分がおかしくなったのではと恐怖するルーカス
一応シーツには掛け布団を掛けておく(これで誰か入ってきても大丈夫だ)
血まみれの腕を洗うため洗面所に向かう
ちなみに薬を飲んだ後酒飲むと即死
こうして俺の物語は幕を閉じた
the end
洗面所に向かう途中電話が掛かってくる
ル「ルーカスケイン」
兄「ルーカス、声が聞けてうれしいよ」
兄「両親の墓参りに一緒に行かないかと思って電話したんだ。
正直なところ久々に連絡を取るための言い訳なんだがな」
ル「兄さん、どうしても会う必要があるんだ。大変な事が起こった」
兄「どうしたんだ、ルーカス?なにがあった?」
ル「電話ではなにも言えないがとても大切な話だ」
兄「30分後に公園で会おう」
ル「じゃあ、また後で」
扉のすぐ側に血まみれの服が落ちているのを発見。ここでまた頭痛
おっさんを刺している光景が頭の中で蘇る
(昨日着ていた服は血まみれだ。ここに残して置くわけにはいかない)
電話を切り洗面所に入る。洗濯機に服を突っ込み手を洗い戸棚を開け、腕に包帯を巻く
戸棚を閉めると鏡に自分が殺したおっさんが映る。悲鳴を上げ振り向くがそこには何もなかった・・・
ベットルームに戻り着替える。ドアの下に新聞が落ちている内容は
レストランでの殺人事件について。不安になるルーカス
>>341までをwikiに収録、未解決リストに反映しました。
本格的に動き出したウィルスバグにより、現実世界のネットワークにも被害が及び始める
列車ダイヤや東京市場などのシステムが誤作動を起こすというニュースが届く
時を同じくしてワイズマンからのメールが届く
先日の異変とタイミングを合わせるように、各地でネットワークの不調が発生している
地域によっては、ザワールドへのアクセスはおろかメールの送受信すら間々ならない状態である
一部のパーティーメンバーともコンタクトが困難になるとだろうと
ワイズマンはこの被害を「禍々しき波」の影響であると考える
暫くは調査に没頭するため連絡を絶つとの事
カルミナカデリカでミアと遭遇する
だが、その目は虚ろで何処か気だるそうだった
「今日はお祭りなんだ!全ての囲いが解き放たれて自由に行き来できるようになったんだ」
意味不明な発言をするミアを不審に思い近づくカイト、しかし突如「ボクに触るな!」と声を荒げる
突然の豹変に凄むカイトをよそに、ミアはエルクを探しにログアウトしてしまう
ここでミストラルからメールが届く
話したいことがあるからΔサーバーへ来て欲しい
向った先でミストラルは、妊娠していることをカイトに告げる
暫くはザワールドをプレイすることは出来ないと言う
母親になるミストラルをカイトは祝福する
ミストラルと別れたカイトは誰も居ないカルミナカデリカで一人立ち尽くす
そこへブラックローズが現れる
「僕らのしてることって、間違ってないよね?自信…ないんだ」とカイトはブラックローズに不安を打ち明ける
「僕らが何かするたびに、良くない事が起きる、それは事実なんだ…」
自分の行動に自信が持てないカイトにブラックローズは怒りをぶちまける
「私達が何のために怖い思いしてやってきたのか、ちゃんと考えなさいよね」
そういい残してブラックローズはログアウトしてしまう
ログアウトしたカイトは、ブラックローズからの励ましのメールを見る
ブラックローズの心遣いを感じたカイトは、自ら調査を開始する事になる
そんな時BBSに、Σサーバーにフシギな部屋があるという情報が書き込まれる
仲間と連絡が取れないため、単身そのダンジョンへと乗り込むカイト
ダンジョンを進むカイトは、ウィルスバグと戦うバルムンクを発見する
健闘するバルムンクだが、ウィルスの攻撃により追い込まれていく
「バルムンク!逃げろ!」
「ダメだ!こいつの方が動きが早い!逃げられない!」
バルムンクに襲い掛かるウィルスバグをカイトは腕輪の力を使って退ける
一人で戦うバルムンクに「無茶だよ」と咎めるカイト
「しかし、放って置く訳にも行かない。それより何故助けた、必死に戦うお前達を批判し、卑劣な手段に手を染めたこの俺を」
カイトは「何故って、そんなの当たり前じゃないか」と返す
バルムンクは腕輪の力を憎むあまり、自分を見失っていたと悟る。力そのものに善悪は無いと
「強い力、使う人の気持ち一つで、救い、滅びどちらにでもなる」アウラの言葉を反芻する
カイトはバルムンクにアウラから腕輪を譲り受けたときの経緯を話す
バルムンクはカイトを認め、今までの無礼を詫びる、そしてザワールドを取り戻し、オルカを助けるために力を貸して欲しいと申し出る
カイトも、オルカを助け、壊れていないザワールドで遊びたい、だがそのためには自分一人の力ではどうにもならない、だから力を貸して欲しいと
お互いを理解し合えた二人は、各々の剣を交え誓いを立てる(バルムンクが仲間になる)
ここでバルムンクは、噂を調べていた本当の理由を話す。噂が噂でしかない事を証明するためにだったと
しかし、ある時、奇妙な部屋を見つけてしまった。そこでオルカは「モルガナ・モード・ゴン」の名前を呟いた
その先は今度話すと言ったきり、連絡が途絶えてしまったことを告げる
バルムンクと共に向った先でカイトは碑文の断片を手に入れる
誰か神犬伝説パルのストーリーを教えてくれる兵はいないか?!
あんなゲームでもラスボスで放り出さなきゃになると気になるんだ!
イントロ
1569年、ヨーロッパは混沌としていた。
百年戦争、教会の分裂、ペストの上陸・・・
ザルツブルグノイエシュタット城、ここに一人の美しい姫がいた。名はアントアーヌ。
しかしその美しさゆえ彼女は養母からことあるごとに責められた。最初はかばっていた夫も彼女から次第に離れていく。
そして次第に、彼女は美しさと若さを失っていく
ある日彼女は魔女を城に呼び寄せる。
そして鉄の処女に養母をかけ、その血を浴びる
その日から彼女の凶行は続いていき・・・
「明朝、アントアーヌ他3名を火あぶりの刑に処す」
しかし、執行の日、アントアーヌは消え去った。
その日から彼女の姿を見た者はいない。
そして1997年。
西洋史の研究取材のためノイエシュタット城を訪れる日本人7人・・・・
分岐―ホルモン障害編は明日
多分投下出来ても明日以降になっちゃうと思うけど、
「アークザラッド精霊の黄昏」ってまだ需要あるかな?
需要あったらカーグルートの分だけでも投下したい…(´・ω・)
>>348 やろうと思いつつやってないから、ぜひよろしく
PS2の「ローゼンメイデン ドゥエルヴァルツァ」と「ローゼンメイデン ゲベートガルテン」のストーリーを
できれば詳しく、原作を見ていない人間にもわかるように教えてください。
よろしくお願いします。
ドラクエモンスターズ最初のもの(テリーのやつ)のストーリーをお願いします。
>>203-204 >>230-231 >>244-249 >>328-333 続き
■12月24日22:18 梅川区 レジデンス市ノ谷付近 被害/土砂・天気/雨
「あ、あれが兄さんのマンションだね」目前に見えるレジデンス市ノ谷を見上げて青山は口を開く。
二人がマンションの前に差し掛かったその時、前方に止まっていたパトカーのライトが突然カッと点灯し、急発進で二人めがけて走ってきた。
けたたましくスピンターンで止まったパトカーから降りてきたのは、三たび現れた秋本刑事。今度ははじめから拳銃を手にしている。
「兄殺しの凶悪犯め!消えろ!」そう怒鳴り、パトカーから降りるなり佐伯に向けて拳銃を構える秋本。既に発砲体勢だ。
「逃げろ、佐伯さん!」青山の声に逃げ出す二人。パンッ!「きさま!凶悪犯をかばう気か!」秋本は何の迷いもなく逃げる二人の足元に発砲してきた。
「次は心臓に撃ってやる!観念しろ!」佐伯の目の前で秋本が引き鉄に手をかけたその時、
ゴゴゴゴゴゴ…と揺れた地面がみるみるうちに傾き、秋本の背後からパトカーや放置車両が次々に滑り落ちてきた。陥没だ。
「うぐわあああああああああ!」滑り落ちてくるパトカーに巻き込まれる秋本。
間一髪滑落する車両を避けた二人は、パトカーの下敷きになっている秋本を放置し、レジデンス市ノ谷へと向かった。
レジデンス市ノ谷の正面エントランス。
青山は警察の応援部隊を警戒しているのか、玄関で見張りをして後で部屋に行くと言うので、佐伯ひとりで兄の部屋へと向かう。
兄の部屋は事件当時とは全く違い、倒れた裏庭の巨大ツリーが部屋に突っ込む形で壁が崩壊しており、室内の一部は雨ざらしになっていた。
佐伯はリビングに放置されていた兄のオルゴールを手にとった。兄が最期に言った言葉「オルゴール」。一体これが何だっていうの?
底を見たり曲を聴いたりしているうちに、佐伯はカサカサと何かが入ってる音に気がついた。
取り出してみると、紙片が一枚。そこには『奥富の水の守り神 空の上から底を目指せ』と書かれている。
「何…?これ…」佐伯が首をかしげていると、背後から紙片を取り上げる手が。驚き振り向く佐伯。そこに居たのは、あの時の黒スーツの男だった。
「その紙を返して!」佐伯は叫ぶが、男は佐伯の言葉を無視し「奥富…?水の守り神…?」と呟いたかと思うと、そのまま紙片を手に走り去った。
走り去る男と入れ違いで慌しくやって来る青山。
「佐伯さん!今の男は!?」
「兄のオルゴールから出てきた紙片を見て飛び出して行きました!」
「な、何だって!?」
「たぶん、あの男の人は…(★36)兄を殺した犯人に違いないわ!」
「何だって!?あいつが君の兄さんを…!?」佐伯の言葉に驚く青山。
黒服の男が奪っていったあの紙片に書かれていた内容が何かの鍵に違いない、とメモの内容を二人は推理する。
このあたりで奥富といえば奥富ダムくらいしか思いつかない、とにかく奥富ダムまで行ってみよう!と青山は結論づけた。
かくして、水没しかかった地下駐車場から聡の車を拝借し、二人は奥富ダムへと移動を開始するのであった。
(★36選択肢)
選択肢は豊富だが、それっぽい回答の他にも「借金取りに違いないわ!」「タクシーの運転手に違いないわ!」
「兄のファンに違いないわ!」などのボケ回答も並ぶ。大真面目にボケる佐伯と青山のやりとりが間抜けである。
■12月25日2:14 伏山区 レストランアンジェリーナ付近 被害/土砂・天気/雨
奥富ダムに向けて移動する二人だったが、伏山区・ファッションビル909に差し掛かったあたりで急に車のエンジンが停止してしまう。
車は直せそうになかったため、このあたりに動かせそうな車はないか、二人で手分けして探すことにした。
佐伯が道を歩いていると、目の前のマンションから出てきたらしい一人の女性と鉢合わせた。
小柄で清楚な感じのその女性は、この人を知りませんか?と先ほどトンネルで見た白衣の男の社員証らしきカードを見せる。
トンネルで救助されていたことを告げる佐伯(★37)。女性は礼をいい、羽代川トンネルに向けて走り去っていった。
佐伯はレストラン・アンジェリーナの前に差し掛かる。灯りがこうこうとついていたので店内に入ってみた。
人がいない以外は営業中とほとんど変わりのない店内だったが、座席にひとり、何やら考え事をしているらしきサングラス姿の男性が座っていた。
「この仮説は間違っていないはずだが…駄目だ…動機がわからない…何故、隠す必要があるんだ…会社の幹部にも内緒で…」
サングラスの男はしきりにぶつぶつと何かを呟いていたが、隣に立つ佐伯の気配に気がつき、ふと顔を上げた。
「んっ…?君は確か…ニュースでやっていた兄殺しの…」
(★38)私は無実です、お兄ちゃんを殺してなんかいません!とその言葉を必死に否定する佐伯。
そんな佐伯に、男は唐突に質問した。「君のお兄さんは、確か新富製薬に勤めていたはずだね?」
「…?どうしてそれを…?」
「まあ、僕はこう見えても報道の人間なんでね。君が犯人でないのなら…新富製薬の研究者を殺したい人間がいたということだね…」
男は、再び何やら考え込んでいる。
「ふむ…新富製薬の研究者の命を奪おうとした人間がいることは確かだ…!」
(★37選択肢)
韮沢署に私と一緒に留置されていました、などと唐突に嘘をつくことも可能。
(★38選択肢)
「この手錠は好きでつけているんです!」と、ここでも問題発言再び。
「おーい!佐伯さーん!レジにキーがあったよ!この下の駐車場にある車が使えそうだ!」
佐伯と男との会話が中断される。車を見つけた青山が騒がしく乱入してきたのだ。
「んっ?佐伯さん、この人は?」
「報道関係の人だそうです」
「報道の?まさか、彼女のことをあることないこと書き立てるつもりじゃないだろうな!?彼女は犯人なんかじゃない!」
"報道関係"という言葉に過敏に反応した青山は、男に食ってかかる。
「いや、僕はそんなつもりはないが…」
「青山さん…ありがとう、もういいんです(★39)」佐伯は、そんな青山をやんわりとなだめた。
「んっ!あ、思い出した!君はたしか、パーティー会場で田辺知事のそばにいた…!」
青山を見てそう言うサングラスの男。彼はどうやら韮沢ジオセクションの完成披露パーティーに来ていたらしい。
「た、確かに僕は田辺知事の秘書だけども…」自分の素性をサングラスの男に告げられ、心なしか動揺する青山。
「こんなところにいていいのかい?田辺知事は救助活動をしているんだろう?」
「ぼ、僕は…彼女の無実を証明したいんだ!知事ならきっとわかってくれるはずだ!」
「…そうかい」男はそう言い、それ以上青山を詮索はしなかった。
出発前、レストランアンジェリーナの車の前で、佐伯は青山に訊ねてみた。
「あの…青山さんは…(★40)いえ、やっぱりいいです、行きましょう」
質問を口ごもった佐伯を察した青山は、知事秘書という自分の身分を明かしていなかった事を佐伯に詫びた。
隠すつもりはなかった、だけど知事に迷惑がかかるかもという思いも確かにあった、本当にごめん、と。
県知事・田辺宗一郎。元々は伝染病の権威の医者であり、原因不明の風土病が蔓延する寒村に単身乗り込んだ等数多くの逸話を持つ人物。
青山は田辺知事に対する尊敬の念を口にし、自分もいつかは知事のような人物になりたいんだと照れながら佐伯に語った。
出発の準備が整い、車へと乗り込む二人。奥富ダムに向け、レストラン・アンジェリーナの商用車は豪雨の暗闇へと走り出していった。
(★39選択肢)
その他の選択肢は「青山さん、もっと言ってやってください!」「青山さん、あっち行っててください!」ひでぇw
(★40選択肢)
続ける言葉は「慌てんぼうですね」「どうして知事の秘書をしているんですか?」「いい人ですね、ありがとう」の四択。
どの選択肢でも結局知事尊敬話に繋げてくる青山。もはや知事萌えの域である。
■12月25日11:40 柿沼区 奥富ダム付近 被害/暴風 土砂・天気/雪
雪深い山中の奥富ダム、下流側ふもとに停車したアンジェリーナの商用車。
車から降りた二人は、ダムを駆け上がる黒いスーツの男を目撃する。
「あいつは!君の兄さんの部屋から出てきた…!」そう叫ぶなり、黒スーツの男を追うべく駆け出す青山。
佐伯も後を追うが、黒服と青山が走り去った後、轟音とともにダム堤体の中央部分が崩壊し、二人を見失ってしまう。
仕方なく上れる階段を上っていくが、次々にダムのあちこちから水が噴出し、堤体や階段が崩壊していく。
ダム堤頂に上りきったその時、ガコン、と大きく崩れる足元。いよいよダムの決壊がはじまったのだ。
次々に崩れ去る足場を対岸に向けてひた走る佐伯。最後の轟音とともに、佐伯は対岸に倒れるように体ごと飛び込んだ。
ダムの決壊がおさまった。遠くで聞こえる災害サイレンの音。降りしきる雪。対岸に倒れる佐伯。
「青山さんは…どこに…」青山の安否を心配した佐伯は、起き上がり周囲を見渡した。
ダム堤体は完全に崩れ去り、貯水した水が決壊とともに大放出された為、ダム湖の水位はかなり低くなっている。
水位の低くなったダム湖の水中には、ダム建設により廃村になった町だろうか、水に沈んだ数々の家屋が見えていた。
目前には水質管理棟。棟からは、ダム湖水面へと向かう長い長い梯子が降りている。
兄のメモにあった言葉『空の上から底を目指せ』もしかしたら…
佐伯は水質管理棟に入り、ダム水面へと続く梯子を降りてゆく。長い長い梯子を降りた先には、ディスクケースがひとつぽつんと置いてあった。
ディスクには、兄・聡が優子に当てた手書きの手紙が添えられていた。
『優子へ
もし、このディスクを見つけたのが…優子、お前だったら…この手紙を見た時には、俺はもうこの世にいないかもしれない。
だから…すまない、お前にどうしても頼みたいことがあるんだ。
俺は悪魔の研究に力を貸してしまったんだ。
このディスクには、その悪魔の力から世界を救う方法が記してある。このディスクを、同僚の根岸という男に渡してほしい。頼んだよ。
追伸 優子、お前に贈ったオルゴール、その曲は気に入ってくれたかい? お前の幸せを祈っているよ 聡より』
聡は自分の死を覚悟していたらしい。
「悪魔の研究って…なんだろう…?」あまりに唐突な話に混乱する佐伯。
佐伯が梯子を上り水質管理棟を出ると、「おおーい!」と手を振る青山の姿が見えた。無事だったらしい。
「どうですか?何か見つかりましたか?」
青山は佐伯に唐突に訊ねてきたが、どこか様子がおかしい。普段の落ち着きのない甲高い喋り方とはほど遠い、妙に落ち着いた口調なのだ。
「青山さん!どこにいたんですか!?」(★41)佐伯は青山を心配して怒ったが、青山はその言葉を遮って続けた。
「そんな事より、僕の質問に答えてもらえませんか? …何か、見つかったんでしょう?」
今まで聞いたことのない低い声色で喋った青山は、おもむろに眼鏡を外すとナイフを取り出し、それを舐めた。
「さあ…手に持っているものを渡してください」ナイフを弄びながらあやしく笑う青山。佐伯の知る気弱で人の良い青山とはまるで別人だ。
「(★42)青山さん!どうして!?」
青山の変貌に戸惑いを隠せない佐伯は青山に問うが、青山はそれを嘲笑うかのような言葉を返した。
「もう君にはうんざりしてるんだよ。ほら、渡してくれないと、このナイフが君にひどいことするけどいいのかなあ?」
青山はそう言ったかと思うと、佐伯に向けて思い切りナイフを振りかぶった。その時だ。
「よせ!青山!」
背後から違う男の声が聞こえた。振り返ったその場に立っていたのは、兄のマンションに現れた黒いスーツの男。
「おおお前は根岸!?」
叫んだ青山は目前にいた佐伯を羽交い絞めにし、その顔に向けてナイフをつきつけ、黒服の男―根岸に向き直る。
「製薬会社の研究員風情が…!同僚の仇討ちのつもりか!」
根岸に怒鳴る青山。そんな青山に向けて根岸が返した言葉に、佐伯は耳を疑った。
「貴様!兄だけでなく妹まで殺す気か!」
「!? 青山さんが、お兄ちゃんを…!?」
驚きの表情で青山を見上げた佐伯を、青山は憎憎しげに怒鳴りつけた。
「僕たちを裏切ったおまえの兄貴が悪いんだよ!」
「青山さん…」青山こそが兄の仇だった。青山に羽交い絞めにされ、呆然とする佐伯。
(★43)佐伯は呆然としたまま、青山への想いを言葉にしていた。
「青山さん…ずっと…好きだったの…」
青山を見上げて想いを告げる佐伯。しかし青山はそんな佐伯を容赦なく罵倒した。
「そぉーかい!僕はずうっと君のことが大っ嫌いだったよ!最後までイライラさせる女だ!」
そう怒鳴った青山は佐伯を突き倒し、彼女めがけてナイフを振り下ろした。
キンッ!
辺りに響く金属音。
佐伯は無事だ。青山のナイフは佐伯が咄嗟に頭上にかざした手の間で止まっている。
皮肉なことに、今まで佐伯を苦しめていた手錠の鎖が、青山のナイフから佐伯を救ったのだ。
再び青山がナイフを振りかぶったその時、ゴゴゴゴゴゴ…と地響きをたて辺り一帯が大きく揺れ、雪山から木々が次々と滑落してきた。
雪崩の発生だ!
(★41選択肢)
ディスクが見つかった事を告げる・告げない・もったいつけるとの四択。どの選択でも青山は豹変し、それぞれ違う態度で佐伯を問い詰めてくる。
(★42選択肢)
ディスクを渡す・渡さないとの三択。大人しく渡しても「いい子にはこのナイフの味を教えてあげるよ〜」とか言いながら結局切りかかってくる。
(★43選択肢)
青山に好きだと告白の他に、噛み付き・肘撃ち・踏みつけの攻撃系から根岸へ意味ありげな目配せ(根岸( ゚д゚)???状態で結局無意味)、
泣いてやったり、しまいには突きつけられたナイフを自ら舐める変態行為まで選択肢は多彩。
この先エンディングまでは選択肢がやたらに多く、選択肢次第で話の印象が全く変わってしまう。
「危ない、何かにつかまれ!」根岸の声が聞こえた。掴まれそうなものといえば、目前の街灯一本。
佐伯と青山は一本の街灯を巡って突き飛ばし突き飛ばされの泥沼の攻防戦を繰り広げ、最後に街灯にしがみついていたのは…佐伯。
轟音。雪崩が何もかも飲み込んでゆき、視界が真っ白に染まる。
静まり返る周囲。佐伯は顔を上げ、あたりを見渡す。青山の姿は…無い。
佐伯は雪崩が崩落していったダム湖に向けて歩き出し、湖を見下ろした。
そこには、辛うじて岸に掴まっているが、今にもダム湖へ落ちそうになっている青山の姿があった。
今にも落ちそうな青山に向かって、佐伯は自らの思いの丈をぶつけていた。
「(★44)私の愛を受け入れないなんて、どういう事!?」 思い切り論点のズレた怒りを青山にぶつける佐伯。青山もそれに負けじと声を張り上げる。
「だだだって!僕にだって好みというものが!」
「なんですってぇ!?」
佐伯、激昂。その迫力に恐れおののいた青山は態度を180度ひっくり返し泣き叫んでいた。
「ひいいいい!ごめんなさい!受け入れます!あなたを愛しています!」
「よくも…お兄ちゃんを…」(★45) 今なら兄の仇を討てる。でも…
佐伯はしゃがみ込むと、岸にぶら下がる青山に向かって手を差し伸べていた。
「はっ?た、助けてくれるのか…?」
差し出された手に驚く青山。(★46)そんな青山に佐伯はどことなく悲しげに告げるのだった。
「やっぱり…あなたが好きだから…」
助け上げられ、その場に泣き崩れる青山。パトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
到着したパトカーに向きなおった佐伯は、毅然とした表情でしっかりと顔を上げた。
*
佐伯編Aエンディングのモノローグが流れる。(行動によりこのモノローグの内容は変化する)
『青山さんへ 佐伯優子』
内容は佐伯から青山への語りかけ。最後は「さようなら…青山さん」と結ばれている。
(★44選択肢)
落ちそうな青山に告げる一言の選択肢の数は六つ。強制的に愛を迫る他には「よくもお兄ちゃんを…許さない!」「あなたを信じてたのに…」
「よくも私を殺そうとしたわね!」「はじめから怪しいと思ってたわよ!」「あなたにはずっとイライラしてたのよ!」など。
どれを選んでも情けない答えを返す青山、もはやどちらが殺人犯かわからない状況である。
(★45選択肢)
青山をどうするかの三択。手を踏みにじってダムに落とす、放置して立ち去る(どちらも青山はダム底へ落下)、救いの手を差し伸べる。
エンディングモノローグに変化はあるがいずれもAエンディング。泣き叫ぶ青山の命乞いを無視し手を踏みにじる佐伯の笑顔が怖すぎる。
(★46選択肢)
助け上げた青山に告げる最後の一言。選択肢の数は画面を埋め尽くす9選択。大杉。 「あなたを殺してもお兄ちゃんは喜ばないわ…」
「生きてその罪を償いなさい!」「私はあなたみたいな人殺しにはならないわ」といった火サス王道台詞から
「あなたは殺すにも値しない虫ケラよ!」「フフッ…生きて死ぬより辛い地獄を見せてあげる…」といった暗黒全開台詞まで。佐伯怖すぎ。
-CASE3・タクシー運転手・柘植明編へ続く-
レスくださった皆様、ありがとうございます。
整理して要点だけまとめるのが苦手なので、テキストが膨大になってしまい申し訳ありません。
wiki1ページにはちょっと収まりそうになく、ほんとにすいません。
あと3人+1話α、なんとかコンパクトにまとめていきたいと思います。
>「だだだって!僕にだって好みというものが!」
バロスwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>348だけど、「精霊の黄昏」投下しても大丈夫かな?
新参者でローカルルール詳しくないので、色々不手際とかあるかもしれんけど……。
都市2の人乙です!
秋山の悪運の強さに脱帽
そして優子にホレた
>361
がんばれ。
絶絶の人、乙です。
興味のある方は4/1にアイレムのHPへ
それをすすめるのかよw
ところで雪崩のあと、根岸さんはどうなったの?
>>365 ご指摘のとおり、雪崩後の根岸氏の描写を書き忘れておりました、すみません。
「危ない、何かにつかまれ!」と叫んだ根岸氏は、
彼の目の前にあった街灯にちゃっかり一人だけしがみついて雪崩被害からは事無きを得ております。
佐伯と崖っぷち青山がやりあっている最中は全く画面中に映っていませんが、
最後に佐伯が真直ぐ前を見据えた時、その後ろで雪の中に落ちたディスクを拾い上げていました。
根岸氏の今までの行動、これからの行動は、この後別の主人公の視点から語られることになります。
結局昨日は投下前に寝てしまったので、今から投下してみます。
ストーリーはアーク1〜3の純粋な続編。
ただし精霊が世界から姿を消して久しい時代。
噴水の側で竪琴に似た楽器を奏でていた女の子の上に、
謎の影が覆い被さるところからカーグ編の話は始まる。
所変わってニーデリアのユーベルでは、元王子のカーグと防衛隊長のロイドが打ち合いの最中。
互角に見えた戦いもカーグの勝利で終了、
一息入れたところに防衛隊員のバンジョがやって来る。
ロイドとバンジョがなにやら話し始めたところで、
カーグはロイドの娘であり、自分の幼馴染でもあるポーレットと一緒に自分の家に戻った。
すると何処からともなく謎の声が。
声はよくよく聞くとカーグの母ナフィアの自室から聞こえてくる。
という訳でカーグは一人母の部屋へと足を運んでみる。
部屋にナフィアの姿はなく、代わりに奥の本棚で光る物体を発見。
近付いてみた途端、光の中から風の精霊が現れた。風の精霊曰く、
「私は風の精霊。長き歳月を経て新たなる出会いの時が来た。わが声に耳をすませ」
との事。言いたい事だけ言って満足したのか、精霊はカーグの前から姿を消す。
その光景を見たカーグは、かつて母から聞いた昔話を思い出した。
科学の力で世界を支配しようとした人間王の存在や、それを聖櫃(アーク)に封印した七勇者のこと。
そして三千年後、復活を果たした人間王が「闇黒の支配者」として再び世界に現れたこと。
これを七勇者の意思を継ぐ者達(T〜Vのプレーヤー陣営)が再封印したが、
その代償に勇者(人間のアーク)と聖母(ククル)が力尽きてしまったこと。
更には世界も大災害によって荒廃し、同時に精霊達も世界から姿を消してしまったこと。
カーグはポーレットと合流し、今し方見た出来事を話して聞かせる。
が、精霊達が消えて久しい今日、精霊の目撃談など信じる奴の方が少ない。
ポーレットも当然、カーグの言うことを信じてはくれなかった。
それから二人はさっきのバンジョの話が気になり、彼に話を聞いてみることに。
バンジョに言わせるとどうも、スクラップ高原で怪しげな老人を見たらしい。
じーさん一人に防衛隊を出動させるのもアレなので、カーグとポーレットの二人でじーさんを探すことになった。
という訳でスクラップ高原に出向いてみると、いかにも怪しい風体の老人がふくろリスに襲われている。
これを追っ払ってやると、老人は自分が(自称)稀代の冒険家ザップであるとか何とか言い出す。
スクラップ高原の調査をしてから、ユーベルにも立ち寄るつもりだとか。
取り敢えず見たところ無害そうなので、カーグとポーレットは先にユーベルへ戻ることに。
ユーベルに戻ってみると、今度はロイドとナフィアが何やら深刻そうに話し合いの真っ最中。
プラム渓谷に精霊石の採掘に向かった部隊がまだ戻らず、さらにそこで魔族が目撃されたらしい。
(精霊石:人間にとっては石油みたいな動力源。魔族にとっては魔力の源)
カーグがユーベルの精霊石の在庫などを確かめている内に、やっと渓谷から一人だけ人が戻って来た。
どうも魔族出現の報は本当らしく、これでは採掘に向かった部隊が危ない。
ロイドはポーレットと残る防衛隊員を連れ、魔族の討伐の為にプラム渓谷へ向かってしまった。
カーグはロイドに言われて、ユーベルでお留守番。
どうも帰還者からの話によると、出現した魔族はドゥラゴ族というドラゴン系の魔族であると判明。
それを聞いたナフィアが血相を変えて、ロイドにカーグをユーベルに残すよう願い出たらしい。
それに対して納得の行かないカーグは当然の如くプラム渓谷に向かいたいが、ユーベルの出入り口は封鎖中。
やきもきしていると、城跡の門から大声で呼びかけてくる誰かが。
やって来たのは冒険家のザップだった。でも城跡の門が閉まってて入れないらしい。
…じいさん、道中でふくろリスに殺されてユーベルには来れないかと思って心配した(´・ω・)
カーグはユーベル中をたらい回しになって城門の鍵を入手、ザップと入れ違いにユーベルを出て行った。
飛び出したのはいいが渓谷に向かう途中、カオスの森で迷子になるカーグ。
さ迷い歩いていると、ユーベルでも噂になっていた山猿モンスターから襲撃を受ける。矢を打ち込まれる。
が、これに対しカーグは華麗に対処。
矢を投擲し返し、緑色の仮面を被ってモンスターのふりをしていた(?)自称王子のマルを発見する。
襲ってきた本物のモンスターを二人で協力して撃退し、カーグはマルを引き連れてプラム渓谷へ。
プラム渓谷では防衛隊がドゥラゴ族+ドゥラゴ族が連れてきたモンスターに苦戦中。
狙ったように颯爽とそこへ現れたW王子はポーレットと協力し、ドゥラゴ族を撃退する。
しかし戦闘が終わった後、ロイドは渓谷へやって来たカーグに対し良い顔をしなかった。
ロイドは「ガレーネ丘陵に魔族の足跡があったらしい」ということで、ポーレットを連れて丘陵へ向かってしまう。
カーグは何か煮え切らないものを感じつつ、マルと二人で帰路に着いた。
しかしその最中、前方から魔族と思われる親子が出現。
二人は身構えるが、親子は唐突に力尽きてしまう。
不審に思っていると、魔族の親子がやって来た方ではロイドとポーレットが魔族と交戦している最中だった。
力尽きた魔族の親子と交戦中の魔族はウーファー族(ワーウルフっぽい魔族)。
カーグとマルが加勢に向かうと、交戦中だったウーファー族は『よくも妻と子供を…この恨みは忘れない』とばかりに逃走。
ウーファー族はドッグ系の魔族だけあり、どうも群れで暮らす種族らしい。
逃走したウーファー族は群れの長であるアルファであることも判明する。
なんだかんだで魔族を追い払う事は出来たが、ウーファー族との戦いで負った傷が元でロイドは息を引き取ってしまう。
(カーグ編1章ここまで、ダーク編1章に続く?)
急用で遅れました。ザルツブルグの魔女メインストーリー一本目です
ホルモン障害の魔女編
1日目
西洋史を学ぶ大学生の富樫はノイエシュタット城への研究取材に同行し、ドイツへやってきた
しかし同じゼミ生の沙希以外は5人とも知り合いであるらしく少し疑問を持つ、がまぁ学会かなにかで知り合ったんだろうとその場は気にしない事に
自室へ戻り自己紹介。城の事をあまり知らない富樫と沙希の為に長谷部は王室でアントアーヌの伝説を語り聞かせる。
その後もアントアーヌの話を各自に聞きまわる富樫と沙希。しかし聞けば聞くほどハッキリしない話に混乱するだけであった。
ノイエシュタット城の管理人を務める林により、その日は豪華な夕食が出された
雰囲気に合わせオーケストラのレコードがかかる中富樫と雪子は舞踏会気分で踊り出す。
食後、本庄に沙希の富樫を見る目は普通じゃない、とからかわれうろたえる富樫
2日目
様子がおかしいと部屋を訪ねてきた沙希に起こされる。そして広場で待つ沢田の元へ
そこで魔女が出たと聞かされ拷問部屋へ行ってみるといいと言われる
そして同行者の一人、海藤が鉄の処女にかけられ殺されているのを目撃する
林は魔女が出たと発狂し始める。
海藤は早乙女雪子、という人物から送られた結婚式の招待状を握っていた。場所はここ、ノイエシュタット城
とりあえず警察を呼ぶ事になった一同。
富樫、沙希、長谷部の3人は城内に電話があるか探すが見つからない。
歩いて警察を呼びに行こうとするが城のつり橋は破壊され城から出る事ができなくなっていた
林の話によるといつも買出しに行く店の店主が気づいてくれると思うが昨日買出しに行ったばかりのため一週間ほどかかると思う、との事
自室で休むと言って部屋に戻った林以外の一同は二手に分かれて脱出経路を探す。しかしなかなか見つからない。
そして管理人である林に話を聞きにいってみる
しかし林は魔女について語る。この城に魔女は居続けている。そして20年待ってやっと・・・と意味のわからない話を続ける。
そして林は魔女伝説という本を富樫に手渡す。
3日目
イマイチ寝付きが悪かった富樫は朝の散歩へ。外へ出ようとすると応接間から話声が聞こえてくる。
長谷部と小野寺が海藤の持っていた結婚式の招待状について話していたのだ。
「あの雪子・・・」と言うからには知り合いのようだが・・・?
そのまま中庭へ出る富樫。すると男の叫び声と中年の女の笑い声が・・・・
礼拝堂に向かうとまた殺人が起きていた。沢田が殺された。
沢田の手には海藤の持っていたものと同じ招待状、そして「次は富樫だ!」のメモが・・・・・
・・・つづく
沢田の死体発見後、応接間に一旦集まる事になった一同。富樫は招待状についての話を切り出す。
本庄は語り出した。この取材の目的は「早乙女雪子」という人物の結婚式に出るためだと。
出席を渋る人間がいるためこの取材を計画した事。雪子は本庄達の大学の同級生らしい
沙希にメモを見せると何故かイタズラだとメモを破り捨ててしまう。
そして一人でその場を離れる沙希。
話は続く。女の笑い声は雪子で雪子が犯人ではないかという富樫。
しかし沢田はアバラも砕かれ滅多付きにされていた。女性では不可能なようだ。
犯人を考える過程で皆が疑惑に陥る中なかなか戻ってこない沙希が心配になった富樫。
部屋まで様子を見に行くが鍵がかかっていて入れない。不安になった富樫は拷問部屋まで様子を見に行く
そこには沙希の姿は無かった。しかし最初は気づかなかった礼拝堂の隣の牢屋への抜け道を見つける
これで林のアリバイが崩れる事となった
しかし沙希は見つからない。もう一度沙希の部屋に戻ると何故か鍵が開く。
中に入ると部屋中が真っ赤に染まっていた。沙希の姿は見えずうろたえる富樫。
必死で沙希を探し回る中、富樫は何者かに首を絞められる。男の手だという事はわかった。
そして別方向から聞こえてきた沙希の「やめなさい!」という声。富樫は意識を取り戻すがやはり沙希は見つからない
訳のわからない富樫はもう一度沙希の部屋へ戻ってみる。するとそこには林から借りたものと同じ魔女伝説の本が・・・
富樫は他のメンバーを集め話を聞いてみる事にする。雪子に関しての詳しい話を。
そして本庄は話し始めた。「ここで殺人が起きたのは最初じゃない」と。
雪子は本当に美しい女性で学内の男子生徒のアイドルのような存在だったらしい。
彼女には婚約者がいた。名前は「田村」
しかし相当な遊び人で旅先で出会った女性を妊娠させてしまうほどだった
それでも雪子と田村の関係は上手くいっており婚約破棄になる事もなかった
しかしその状況を妬んだ海藤と沢田がこの城に呼びつけた雪子と田村に孕ませた女性を炊きつけた
女性は激昂して田村に詰め寄っていった。そして田村を塔の頂上へ連れて行く。
そしてどちらを取るか聞いてきた女性に対し田村が「俺が本当に愛してるのは・・・雪子だ」と答えた時
女性は塔の上から田村を突き落とした。
その様子を目撃させられた雪子はその後行方をくらましてしまう。
招待状が来るまでは全く消息不明だったらしい。
そして雪子と沙希はよく似ているという話を聞き、解散する事に
つづく
4日目
応接間でディスカッション。
招待状の日となる明日、区切りの日に何が起こるのだろうか・・・・
富樫は昨日見つけた抜け穴の事を話すが馬鹿馬鹿しいと言い捨てどこかへ消えてしまう
雪子に関する話をしていると林が急に戻ってくる。
いきなり「私と雪子は明日結婚する。お前は邪魔だ!」と言って富樫に襲いかかるが長谷部のチョップを喰らって倒れる。
その時自室に閉じこもっていた小野寺の部屋から悲鳴が聞こえる。
かけつけると滅多付きにされた小野寺、そして返り血を浴び、ナイフを持つ沙希の姿があった。
「雪子さん・・・」と呼びかけた本庄に「仕方がないのよ・・・」と呟き沙希は消える
沙希と雪子が同一人物だと確信する本庄。そして混乱する富樫。
明日は結婚式の日付。雪子は何をする気なのだろうか。
5日目
今までの事を整理する富樫
復讐ではなく「血を浴びて若返る」という目的を持つ沙希に対して自分はどうすればいいのか思い悩む
応接間。雪子と沙希が別人である可能性を考えようとする3人
しかし親子である可能性はない事を本庄から告げられる
そして雪子は本当に魔女、アントアーヌの再来であるという事に話は進む。
富樫は部屋に戻り、時が立つのを待つ事に。
沙希を助けるために何が出来るか、富樫は魔女伝説の本を読み直してみる。
後半にはアントアーヌが実際に老いる事がなかったように見えた事
原因として考えられるのはおそらく成長ホルモン障害である、という事が書かれていた
本庄にその事を話しに行くと既に長谷部は雪子を殺しにいってしまったという話を聞く。
本庄と共に探しにいくとすでに雪子に胸部を刺された長谷部の姿が・・・
広間に向かったという言葉通り行ってみるとそこには牢をやぶって脱出した林、そして沙希の姿が・・・・
結婚式の為に血を浴びて若く、美しくならないといけないと思い込んでいる沙希は林を殺す事を宣言する
林は最後まで雪子と自分の結婚式だと思っていた。しかしそうではないと告げられた林は失意の内に自分の首にナイフを突き立てる
沙希は富樫に手を差し伸べる。「私とあなたの結婚式よ。さぁ、踊りましょう」
「愛してる。その目、あの人と同じ・・・・」踊り終わった沙希は息絶える。。
沙希の死因は老衰だった。
その後、富樫は変わらず大学で勉強に励んでいる。
長谷部はなんとか助かったと本庄に聞かされる。
富樫の日常に大きな変化はなく過ぎていた。
少し寂しい気持ちは残っていたがこうなった事で安心していた面もあった。
そしていつもと変わらぬ早さで日常は流れていく・・・・
終わり
やっぱ文章起こすの難しいわ。我ながら変な文だw
何の関係もない方向にしょっちゅう話がそれるゲームなのでお許しを
田村と雪子編は後ほど
乙。だけどキャラ紹介一覧を付けてほしい。
何の情報も無い名前だけだと、読んでるうちに誰が誰だかわからなくなってくる。
富樫は男性?
376 :
sage:2007/03/24(土) 16:36:26 ID:Y+E8MEK00
どなたかシャドウハーツ1お願いします!
377 :
sage:2007/03/24(土) 16:37:52 ID:Y+E8MEK00
名前欄でsageちまったぁー(笑)
しばらく携帯だったからかな
そして再び間違え今度こそsage
>>375 キャラ付けが腐ってるので説明しにくくて直にストーリーいってしまいました。すいません。
キャラ紹介
富樫―主人公。大学で西洋史を学ぶ。事件後は「もう僕には関係ない事」と言い切ってしまうドライな人
沙希―富樫と同じゼミで学ぶ大学生。日本からやってきた7人のうち唯一の女性。早乙女雪子の偽名。
本庄―今回の取材を企画した人物。雪子に関係のある人物を城へ呼び寄せる。(しかし沙希に関しては似てたからという理由)
長谷部―筋肉馬鹿。
小野寺―西洋史の研究雑誌の編集者。途中で部屋に閉じこもったまま何の前触れもなく殺される。
沢田―昔はプレイボーイとの事。初日はやたらと沙希に声をかけるが2日目は静か。やたらと人に突っかかったりリーダーになりたがったりステレオタイプの小悪党
海藤―スーツを着た挙動不審人物。沢田と一緒に二十年前の騒ぎを企画する。変な人形を持ち歩くアニヲタ。最初に殺される。
林―ノイエシュタット城の管理人。学生時代の憧れの雪子との結婚に憧れ沢田を殺す。
ネタバレ省くと説明する内容がなくなる。。。。w
流れ上だと富樫以外の7名は20年前に同じ大学の生徒だった、という事になるんですが明確な説明は出ません。
もう片方のストーリーだと設定変わります
バラ園は、数年前に市が緑化計画の一環として公園の一部を改装して造園したものだ。
当然広さもたかが知れているはずだった。
が、そのバラ園の中で亜莉子は道に迷っていた。ありえない広さに加え、バラ園が迷路になっていたからだ。
チェシャ猫いわく、バラ園は無限迷宮になってるとの事。それでも迷宮だから出口は必ずあるらしい。
無限という言葉に絶望的な気分を味わう亜莉子。
落ち着いて迷うといいというチェシャ猫の言葉に軽く殺意を覚えながら亜莉子は歩き続けた。
迷い始めてから体感で3時間後、相変わらず迷い続ける亜莉子。
思考能力が減衰し、とりとめもない独り言が口をついて出てくる。
チェシャ猫の哲学的な相槌にキレかけた時、すぐ先の角でこちらから遠ざかる足音が聞こえた。
瞬時に亜莉子の脳は覚醒する。慌てて追いかけ角を曲がると、足音はさらに先の角を曲がっていく。
追いかけっこが始まった。足音はすぐに角を曲がってしまうため、その姿は一向に捉えられない。
シロウサギかなとチェシャ猫に聞いても、チェシャ猫はのんきにさあ?と答えるだけだ。
いい加減疲れてきた亜莉子が角を曲がると、足音は消えていた。
代わりに正面にある茂みがガサガサと揺れている。亜莉子は迷いなくそこに体をねじ込んだ。
茂みから這い出した亜莉子は辺りを見回すが、周囲には誰もいない。
代わりに目に飛び込んできたのは、ひどく見慣れた風景。
そこは亜莉子の家の裏庭だった。
公園と自宅は隣接しているわけではない。にもかかわらず亜莉子は自宅と隣家を隔てる生垣から這い出てきたようだ。
どうなってるのかチェシャ猫に尋ねようとして目を落とすと、チェシャ猫の入っていた場所は空っぽだった。
落とした!?亜莉子は慌てて辺りを見回すが生首は無い。
迷路の途中で落としたのかと思い戻ろうとして生垣に頭を突っ込んだ亜莉子だったが、その先にあったのは隣家の庭だった。
公園は自宅から歩いて行ける距離にある。亜莉子はチェシャ猫を探すべく公園に行こうと表に回り込んだ。
家の前を通り過ぎようとしたその時、ドアノブの回る音が響いた。
見ればわずかに開いた玄関のドアの隙間から、シロウサギの後姿が見えた。
次の瞬間扉は閉じる。チェシャ猫を探しに行かなければ、と亜莉子は自分に言い聞かせたが、
その意思とは裏腹に足は玄関へと向いていた。
嫌!家には帰りたくない!
抗う意思をよそに、体はドアを開け家に入っていった。
家には灯りがついておらず暗かった。
玄関から上がると、台所と居間を隔てるガラス戸がガタリと揺れた。戸が今にも開こうとしている。
開けてはいけない!亜莉子は駆け寄って戸を両手で押さえた。戸がガタガタと不平を漏らすように揺れる。
その時亜莉子は自分に突き刺さる視線を感じ顔を上げた。ガラス戸の向こうに、包帯女がいた。
声が引きつって悲鳴が出ない亜莉子の目の前で、女は包帯を解き始めた。
目を閉じる亜莉子だったが、聞き覚えのある声に思わず目を開けてしまう。
「おかえり、亜莉子」
目の前の顔に亜莉子は思わず手を離してしまう。戸が勢い良く開かれる。亜莉子の言葉は真っ白になる視界に飲み込まれていった。
足元に母の婚約者、武村が背中を赤く染めて倒れていた。
亜莉子は血に染まったカッターナイフを握りながらぼんやりとそれを見下ろしている。
背後から悲鳴が聞こえた。振り返ると、真っ青になった母がいた。武村に駆け寄り亜莉子を見上げ、何故こんな事をと叫ぶ。
亜莉子が近づくと母は後ずさった。
「そんな目で見ないで!」
叫びながら亜莉子はカッターナイフを振り上げた。
映像が、音が目の前から消える。気付けば亜莉子は居間の入り口に座り込んでいた。
居間には血が飛び散り、惨劇直後の様相を呈している。
目を落とすと、亜莉子の手は血にまみれたカッターナイフを握り締めていた。
母と武村を殺した、自分が。亜莉子はゆっくりと理解すると、霞がかかった頭で考えた。
人を殺したら・・・警察、そうだ、自首・・・罰を・・・
立ち上がると亜莉子は歩き始めた。
交番は家から五分ほどのところにあった。中には制服姿の巡査が一人。
戸を開けると、薄い笑いを浮かべながら巡査は亜莉子に挨拶をした。
人を殺したの、という亜莉子の言葉にもその表情は動かない。
そんな表情の巡査に見覚えのある気がする亜莉子だったが、今はどうでもよかった。
血まみれの両手を突き出し逮捕して下さいと頼む。
しかし巡査は言を左右にし、亜莉子を逮捕しようとしない。
業を煮やした亜莉子が巡査の襟元を掴んで揺さぶると、巡査の制帽が落ちた。
制帽の下から現れたのは、廃ビルで出会った若い男の顔。亜莉子が聞くと彼はトカゲのビルと名乗った。
襟元から離そうとした手をビルが掴む。同時に頭から麻袋のようなものかぶせられ視界がふさがれる。
亜莉子が戸惑っていると、今度は両手が後ろ手に縛られた。耳元でビルが喋る。
「行きましょうアリス、裁判が始まります。」
ビルは亜莉子を担ぐと何処かへと運んでいった。
亜莉子が運ばれたのは大きなホールだった。すり鉢状に並んだ席は、銀の仮面をつけた聴衆で埋まっている。
亜莉子はホールの中央に立たされていた。
目の前に石造りの高い机、そしてその向こうに人の背丈程もある大理石の台座があり、石造りの椅子が据えつけられていた。
椅子の上には、聴衆と同じ銀の仮面をつけた女王。後ろにはやはり銀の仮面をつけた給食着姿の男もいる。
亜莉子と女王の間には一辺2メートル程の、ガラスで出来たような箱が置かれていた。
光の反射で中は見えない。表面に細かいヒビが沢山入っている。
仮面を付けたビルが手を縛っていたロープを外す。
ここは何処か尋ねると、真実の法廷であるとの答えが返ってきた。
カンカンと音が響く。見れば女王が鎌の柄で足元を叩いていた。
静粛に、と叫ぶと場内が静まり返った。もう一度女王が足元を叩くと、トランプに手足の生えたような兵隊が巻物を持ってやって来た。
被告人アリスには重大な容疑がかかっている、よってこれより裁判を執り行う。兵士はそう巻物を読み上げた。
自らの罪は母と武村を殺した事だと信じている亜莉子だが、ビルは亜莉子の罪状を偽証罪と指摘する。
愕然とする亜莉子。嘘は吐いていないと言うと、ビルが尋問を始める。何故殺したのか、しかし亜莉子は答えられない。
アリスはオカアサンが憎いから殺した、というビルの言葉を否定する亜莉子。
するとビルは証拠を見せると言って左手で亜莉子の手を掴み右手を振り上げた。
叩かれる!目をつぶった亜莉子は半ば反射的にごめんなさいと叫んでいた。
しかし実際に叩かれる事はなかった。こわごわ目を開けると、ビルは軽く手を上げて立っている。
何を謝るのです?とビルが聞くが亜莉子は動揺して満足に答えることも出来ない。
ビルは女王の方に向き直ると言った。
「ご覧のようにアリスはアリスは叩かれるのが怖いのです。それは――」
言い返そうとする亜莉子だったが、言葉が紡げない。
叩かれるのは、怖い。
その想いに頭が占拠されていた。
「オカアサンがたくさん叩いたからです。だから被告人はたくさん痛かった。」
打たれてもいない頬が痛む。
ビルが突き放すように言う。憎んで当然かと、と。
女王が立ち上がり憤然と叫んだ。
わたくし達のアリスになんて事を!殺しても仕方ないわ!悪いのはオカアサンですもの!!
亜莉子の弁解は聴衆の歓声にかき消された。
母さんは悪くない、私が、と言い募る亜莉子をビルの冷たい声が止める。
「私が、何です?」
ビルはいつの間にか腕に黒焦げの子犬のおもちゃを抱えていた。亜莉子の脳裏に真っ赤な景色が蘇る。
「わたしが・・・おとうさんを・・・ころしたから・・・」
法廷内が静まり返った。ビルがどうやって殺したのかと聞いてくる。ビシリとガラスの箱に大きなヒビが入った。
涙と共に記憶が溢れてくる。
その子犬は4歳の誕生日に父である寿生から贈られたものである事、
置いて来たそれを火事の中に取りに戻った事、
怖くて動けなくなった所に父が来た事、
自分を励ます父の上に天井から何か降ってきた事、
父が自分を突き飛ばした事・・・。
葬儀が終わった後で、母はぬいぐるみを亜莉子から取り上げ、庭で燃やした。その時が最初に叩かれた記憶。
だからお母さんは悪くない・・・痛いのは与えられた罰・・・。
ガラスの箱に更に亀裂が入る。
耐え切れなくなってオカアサンを殺したのか?とのビルの問いに、箱を見つめながら亜莉子は上の空で肯定の返事を返す。
壊れないで、もう何も思い出させないでと祈りながら。
「異議あり」
法廷に聴きなれた声が響く。中空からチェシャ猫の首が落ちてきてガラスの箱の上に乗った。
被告人はまだ嘘を吐いている、とチェシャ猫が言う。
強く否定する亜莉子だったが、君が殺していなければまずい理由があるんだねとチェシャ猫に言われ凍りついた。
ガラスの箱に大きな亀裂が入る。もういつ壊れてもおかしくない。
チェシャ猫が静かに言った。
「アリス、おなかは大丈夫?」
チェシャ猫の言葉にまごつく亜莉子。次の瞬間亜莉子の足を気持ち悪い感触が這った。
腹部に開いた傷口から血が太ももを伝わって流れ出し、足元に血だまりを作っていた。
お腹を抱えてうずくまる亜莉子に構わずチェシャ猫が宣言する。
「さあ、真実の箱を開こう」
ガラスの箱が粉々に砕け、中からあふれ出た光で法廷は真っ白になった。
二階の自室にいた亜莉子は階下で物音と叫び声を聞いた。
階段を降り居間に駆け込むと、そこには背中を朱に染めて倒れ伏す母の婚約者武村、
そして血まみれの包丁を握って立ち尽くす母の姿。
居間に入ると母はうつろな目で亜莉子を見た。亜莉子は武村に駆け寄る。
まだ体が温かいことを確認し救急車をと叫びかけた瞬間、肩に衝撃と痛みが走った。
手で押さえた傷口から血があふれ出す。
振り返ると母が包丁を突き出してきた。辛うじてそれをかわすも、テーブルに躓いた亜莉子は尻餅をつく。
「もう・・・だめなの。亜莉子・・・ねえどうして?」
「どうしてこうなってしまうの?どうして私は・・・」
うわごとのようにどうしてと繰り返す母を、亜莉子は呆然と見上げた。
赤く濡れたスカート、黒いカーディガン。血の気のうせた青い顔は――包帯の下の顔と同じ――
ゆっくりと母は包丁を構えて亜莉子に近づいてきた。
転んだ拍子に散らばったものか、亜莉子の傍にカッターナイフが転がっていた。亜莉子は思わずそれをつかむ。
制止を呼びかけるも母は止まらない。目前に立った母の目は、深い絶望をたたえていた。
殺されるくらいなら・・・亜莉子の脳裏をある考えがよぎる。
「もういいの・・・もう何もかもおしまいにしたいの・・・」
母が包丁を振り上げる。それが振り下ろされるより早く、カッターの刃を亜莉子は自分の腹部に埋め込んでいた。
殺されるくらいなら――私は自分で――
押し込みながら亜莉子は願う。はやくしんで。ころわれるまえに。よけいなものをみてしまうまえに。
母の叫びが聞こえる。差し伸べられた白い腕を見た気がした・・・。
亜莉子は自宅の居間にいた。大量の血痕が畳の上に模様を描いている。
テーブルの上にはチェシャ猫がいた。
「君は自ら命を絶とうとした。母親に殺される自分を見たくなかったんだね。」
哀れむようなチェシャ猫の声。
私は自殺した、母に殺されてなんかいない。そんな惨めな子供なんかじゃない・・・!
絞り出すように言うと亜莉子の意識は闇に落ちた。
気付くと、亜莉子は黒い石造りの通路の上に立っていた。
壁も天井も無いその通路は赤と黒が入り混じった空間にグネグネとねじれ伸びている。
夢か現か判然としないまま歩き出した亜莉子の足元でピチャリと湿った音がする。
見れば腹部の傷から流れ出した血が血だまりを作っていた。
痛みを感じない亜莉子はそのまま歩き出した。
何処からともなく声が聞こえてくる。今まで出会った不思議の国の住人達の声だ。
「お母さんに叩かれた小さなアリスが逃げ込むために作った不思議の世界」
「不思議の世界は君の歪みを吸い上げる」「君が歪まないように」
「けれどオカアサンは不思議の国を嫌った」
中空に幻が浮き出る。叱りながら手を上げる母、泣きながら謝り続ける小さな亜莉子。
「小さなアリスは俺達を心から締め出した」
母の幻が消え、泣きじゃくる小さな亜莉子だけが残る。その前にシロウサギがあらわれた。
白いワイシャツにグレーのスラックス、父と良く似た格好。シロウサギはかがみこんで亜莉子の頭をなでる。
けれど小さな亜莉子は横を向いてしまった。
しろいウサギなんていないの おかあさんがなくからいたらだめなの
幻が消える。亜莉子は歩き続ける。また声が聞こえた。
「不思議の国は閉じられ、私達は忘れられた」
「けれどシロウサギだけは人に紛れてアリスの傍に」
「シロウサギはアリスの歪みを吸い上げ続けた。あの夜、自分が歪んでしまうまで」
「歪んだシロウサギは何を願う?」
道が途切れた。亜莉子はふちにまで進み奈落を覗き込む。
背後、ごく近い距離から女王の声がした。
「それでも思うのは あなたのこと」
振り返ったが、そこに女王はいない。代わりに全身を血で染めたシロウサギが立っていた。
腕に人形を抱えている。黒い髪、緋色のエプロンドレス、亜莉子そっくりな人形。
ウデ ウデ ウデ♪ウデはどこだろ♪ウデがなくっちゃ♪僕にふれてもらえない♪
アシ アシ アシ♪アシはどこだろ♪アシがなくっちゃ♪僕と一緒に歩けない♪
クビ クビ クビ♪クビはどこだろ♪クビがなくっちゃ♪僕を見つめてもらえない♪
イノチ イノチ♪イノチはどこだろ♪イノチがなくっちゃ・・・
そこまで歌ってシロウサギは顔を上げた。優しい声で言う。
「大丈夫だよ 迎えに来たんだ さぁ・・・」
言葉と共に差し出された手亜莉子が取ろうとした瞬間、獣の威嚇するような声が頭上から降って来た。
ウサギの姿はかき消え、その呟きだけが残る。
「アトハ命ダケ」
第七章、まどろみの現し世へつづく
第七章 「まどろみの現し世」
最初に目に飛び込んできたのは見知らぬ天井だった。
薬品の匂い、スピーカーの呼び出しの声で病院の個室にいる事がわかった。
朦朧としながら寝返りをうとうとした亜莉子は腹部に激痛を覚える。その痛みが亜莉子を覚醒させた。
いつの間にか亜莉子は入院着に着替えていた。
寝返りを諦め天井を見上げながら母の事を想う。
本当は嫌いじゃないはず、いつの日か、きっと好きになってくれる。そう信じていた。
けれど殺したいほど憎まれていた。
そんなこと知りたくなかったから死のうとしたのに、今自分はここに生きている・・・。
自嘲しながら亜莉子は体を起こした。激痛が走る腹部を押さえ病室を出る。
何も考えずに歩いて着いた先は屋上だった。取り込み忘れたタオルが数枚はためいているだけで、周囲に人影はない。
フェンスに手をかけぼんやりと夕暮れの街並みを眺めていると、背後から聴き慣れた声がした。
振り返るとチェシャ猫の首がぽつんと落ちている。
街並みに目を戻しながら、亜莉子はシロウサギの残した呟きの事を無感情な声で尋ねた。
「シロウサギはアリスをここから連れ出したいんだ。肉の器に包まれた、その命を引きずり出して。」
素敵、チェシャ猫の言葉に亜莉子は笑いながら答えた。
チェシャ猫が何か言おうとしたが、黙らせるように亜莉子は言葉を重ねる。
自分のせいで父が死に、自分のせいで母を苦しませ、それでも母の愛を求めていた事。
自分が生き残った事で何かが歪み惨劇が起きた事。
言い終わると、脱力感が全身を襲ってきた。(*エンディング分岐あり)
シロウサギが殺してくれるならそれでいい。そう呟くとしばしの沈黙の後、チェシャ猫はいつものセリフを口にした。
「・・・僕らのアリス、君がそれを望むなら。」
その言葉を聞いた瞬間、亜莉子の内にあった複雑な感情が爆発した。。
あなたはそればかり、私の生き死になんかどうでもいいんでしょう、あなたさえいなければ何も知らずにいられたのに・・・。
言葉が制御できなかった。
自分が「彼ら」を作ったなら、自分の生き死にに無関心でいられるわけがない。チェシャ猫はいつも傍で助けてくれた。
頭の中で分かっていても言葉は止められなかった。
やがて亜莉子は言葉を詰まらせ、床に視線を落とす。
「猫は『導く者』と決められている」
不意にチェシャ猫が呟いた。亜莉子は思わず顔を上げる。チェシャ猫は続けた。
アリスの意思は僕らの意思、僕は導く者だからアリスの意思は超えられない。全てはアリスの真に望むままに。
そしてあの夜、僕は命じられた。隠し続けた真実へアリスを導くように。
誰に命じられたのか疑問に思う亜莉子だったが、それは亜莉子本人らしい。
驚いて否定する亜莉子だったが、チェシャ猫は亜莉子の願いを感じ取って動いたのだという。
チェシャ猫は続けた。壊れそうになった亜莉子が賭けで全てを受け入れるのを決めたこと。
壊れてしまう可能性が高かったため女王やカエルは反対した事。
「自分がどんなに傷つくか分かっていても、それでも・・・アリスは生きたいと願ったんだよ」
「僕らのアリス、君が僕らを作り出した。現実がどんなに君をを傷つけても君は生きようともがいて僕らを作り出した」
「僕らはそのために在るのだと思う・・・」
言葉が出なかった。ただ涙が溢れてくる。チェシャ猫の首を抱きしめると、亜莉子は大声を上げて泣き始めた。
泣き止んだ後の亜莉子の心境はスッキリともポッカリともつかないものだった。
鼻をすすりながら自分がどんな顔になっているかチェシャ猫に尋ねると、
いつもと大して変わらないと微妙に失礼な返事が返ってくる。
憮然としながらも、このやり取りは独り言なのではないかと思う亜莉子。
だがチェシャ猫によれば、彼らを創ったのは亜莉子だが彼らは亜莉子ではない。
亜莉子は絶対的な存在だが絶対の支配者ではないとの事。
理解しかねて首を傾げていると、チェシャ猫がニンマリ笑って言った。
「みんなアリスが好きってことさ」
ごまかされている気もするが取り敢えず納得する亜莉子。
シロウサギも?と聞くと、ずっと傍にいたのだから当然らしい。
しかし亜莉子はシロウサギの事を憶えていない。幼い頃の記憶は戻ってもそこにシロウサギの影はない。
チェシャ猫が言う。亜莉子の「シロウサギの記憶」はシロウサギが歪みと共に吸い上げてしまっている。
今までに出会ったシロウサギはその欠片であって、本物は別にいる、と。
不思議の国の住人達の言葉が蘇る。
――けれどシロウサギだけは人に紛れてアリスの傍に――
その時腹部がズキリと痛んだ。傷口を見ると、ガーゼに血がにじんでいる。
誰が自分を運んだのかと思ったその時、不意に武村の事を思い出した。
思わず立ち上がる亜莉子だったが、激痛に襲われその場にうずくまる。
一旦病室に戻ろうと考え、亜莉子は取り忘れられていたタオルを一枚手に取った。それでチェシャ猫の首を包む。
傍目にはメロンか何かに見えるだろうと希望的観測を持ちつつ、亜莉子は屋上を後にした。
病室のある階まで戻ってきた所で、亜莉子は足を止めた。病室が分からない。
辺りを見回しながら歩いていると、目の前の病室の戸が開いて見覚えのある中年の男性が出て来た。
目が合う。男が声をかけてくると同時に亜莉子は何処で見たのか思い出した。
ホテル前で、廃ビルで亜莉子を追いかけてきたあの男。
亜莉子は痛む傷口を抑えて身を翻した。が、怪我人でありあまり早くも走れない。階段の所で手を掴まれる。
――シロウサギは人に紛れてアリスの傍に――
――あとは命だけ――
亜莉子が悲鳴を上げると、看護師が慌てて駆け寄ってきた。
廊下にへたり込んだ亜莉子が男を指差すと、看護師は不思議そうな顔で言った
「叔父さんがどうかしたの?」
ナンバー間違えた。
>>387は第七章-1じゃなくて第七章-2です。
ベッドに押し込まれたの横で、男は申し訳なさそうに頭をかきながら自己紹介した。
和田康平、母の弟という自称叔父を亜莉子は観察する。亜莉子はその男を知らない。
そもそも母に兄弟がいたなどと聞いた事もない。
そう思って尋ねると、事情があって疎遠だったと康平は言葉を濁した。
疑うには十分な条件が揃っていた和田にシロウサギかとストレートに尋ねてしまう亜莉子だったが、
返ってきたのは素っ頓狂な声だけだった。
しばしの沈黙の後、康平が言葉をかけてきた。
以前、少しの間だが一緒に暮らしていたこともあるらしい。
父が死んでしばらくの間、亜莉子と母は実家にいたと言われたが、
火事前後の記憶が断片的にしか残っていない亜莉子は思い出せなかった。
話題を切り替えるように、亜莉子は何故ホテル前や廃ビルで自分を追いかけたりしたのと質問する。
病院から脱走した姪を見つけたら、普通は追いかけるだろう、と康平は憮然として答える。
脱走。これも亜莉子に憶えのない話だった。悩む亜莉子を康平は眉をひそめて見ていたが何も言わなかった。
ところで、と康平が気分を切り替えるように言う。亜莉子がずっと抱えていたタオルの包みが気になるらしい。
亜莉子が思わず大声を出すと、康平はビックリしたように伸ばしかけた手を挙げた。気まずい沈黙が流れる。
その時、ドアをノックして医者が入ってきた。亜莉子の診察を終えると、康平のほうを見る。警察、と言う言葉が聞こえた。
康平が亜莉子の顔を覗き込んでくる。警察が話を聞きたがっているが、話せそうか?康平が尋ねる。
警察と言う言葉に、母と武村の事が思い出された。看護師に呼ばれ出て行く医師を尻目に、武村は無事だと答える康平。
同じ病院に入院しているらしい。回覧板を持ってきた隣人が通報してくれたようだ。
お母さんは?と聞く亜莉子に康平は一瞬言いよどんだ後、姿はなかったと答えた。
歯切れの悪い答えに亜莉子は閃くものがあった。
問い詰めるように尋ねると、康平は亜莉子をしばらく見つめた後ため息をついて答えた。
現場には母の姿はなく、代わりに母のものと思われる大量の血液が残されていたらしい。
強いめまいがして、亜莉子は思わず康平の腕を掴む。
見つかったら、生きてたらお母さんは逮捕されるの?と聞くが康平は首をひねった。
状況から見て母が刺したのは間違いなさそうだが、武村は理由を含め全て黙秘しているらしい。
面会を口にする亜莉子だったが、両方怪我人なんだから後にするよう言われ引き下がる。
警察の聴取は結局翌日という事になった。
面会終了時刻に近くなり、康平はショルダーバックを抱えて立ち上がる。明日また来る、と言うと康平はドアへ向った。
康平を信用していいものか、亜莉子が悩んでいるとドアを開けた康平が振り返った。
「おやすみ、アリス」
そういい残して出て行く康平。亜莉子は驚きで言葉が出ない。
シロウサギだけは人に紛れてアリスの傍に
本当に彼は叔父なのか、疑問を抱えながら亜莉子は眠りについた。
翌日、目を覚ますと布団の中に入れておいたチェシャ猫がいなかった。
自分で棚に入ったのかと思いベッド脇の棚を開けてみる。
果たしてそこにはタオルの包みがあった。安心した亜莉子は包みを引っ張り出す。
声をかけながらタオルをはがすと、中から出てきたのは立派なマスクメロンだった。
三味線じゃなくてメロン!?と軽く錯乱する亜莉子。
きっと誰かがお見舞いで置いていったのだろうと無理矢理結論付け、メロンを棚の上に置く。
するとトランプのカードが一枚、床に落ちた。
拾い上げるとそれはハートのクイーンのカードだった。
不思議に思って見つめていると、カードの表面に赤い文字が浮かび上がってくる。
気付き損ねている もう一つの真実は 目の前に
思い当たる節がなく首を傾げている亜莉子を残し、文字は儚く消えていった。
昼食後、眠気に襲われた亜莉子は夢を見ていた。
甘く芳ばしい、何処かでかいだ懐かしい香り。白木蓮に似ている。薄暗くなり始めた道の角、
早春に花をつけた白木蓮の香りが好きでよく連れて行った貰った。あの人は――あの人?
目を覚ますと雪乃が花瓶に花を活けていた。名前の知らない白く小さい花。
亜莉子が声をかけると、雪乃は振り返った。
怪我の具合や翌日に迫った亜莉子の誕生日の事など他愛もない話に亜莉子は安心感を覚える。
その時ドアをノックする音が聞こえた。続いて武村だと名乗る声が聞こえる。
予想だにしていない来訪者に慌てる亜莉子。拍車をかけるように雪乃は帰るそぶりを見せる。
雪乃を引きとめようとしていると、病室のドアが開いた。
亜莉子の意識がそちらに向いた隙に、雪乃は武村の脇をすり抜け出て行ったしまう。
怪我の調子を尋ねてくる武村。その武村自身が動きに精彩を欠いており、亜莉子は申し訳なさを覚える。
頭を下げた亜莉子に、君は悪くないといたわりの言葉をかける武村。
あの夜の事をおそるおそる尋ねるが、武村は微笑むだけで何も答えようとしなかった。
武村と話していると、再びドアをノックする音が聞こえる。入ってきたのは康平だった。
康平は武村を見かけると一瞬眉をひそめたように見えた。社交辞令を交わすと、康平は警察が来ていることを亜莉子に告げる。
武村が出て行くと、何しに来ていたんだと康平は亜莉子に聞いた。
単なる見舞いだとそのままを答える亜莉子だったが、康平の武村に対する態度に引っかかるものを感じる。
その時ドアをノックする音が聞こえた。
事情聴取に来たのは男女二人組みの刑事だった。主に女の刑事が質問をする。
一通りの事を話す過程で、新しく分かった事もあった。
亜莉子はあの夜意識不明のままこの病院に運び込まれたが、そのまま原因不明の昏睡状態に陥ったらしい。
そしてそのまま病院から失踪したようだ。
亜莉子の記憶はあの夜からそのままチェシャ猫に会うところにつながっている。
自分で脱走したのかチェシャ猫が連れて行ったのかは分からないが、
いずれにせよ説明のしようがないので記憶がないということで亜莉子は押し通した。
一通り話が終わると、男の刑事が付け足すように質問した。
現場にウサギの毛が落ちていた、お宅でウサギは飼っているか、と。
否定する亜莉子だったが、意識を失う瞬間白い手が差し伸べられた事を思い出す。
刑事が出て行った後で頭痛を覚えながら亜莉子は眠りについた。
誕生日の空は灰色だった。雪乃が持って来た花の香りが漂う病室内で、亜莉子は昼食の後物思いにふけっていた。
母の事、ウサギの毛、叔父の事、チェシャ猫・・・。
その時ドアがノックされる。
現れた武村は大きな花束を抱えていた。誕生日おめでとう、そう言うと亜莉子に花束を手渡す。
戸惑いながらも喜んで受け取る亜莉子。
退院したら改めてお祝いしようと言う武村。一瞬暗い考えに亜莉子は陥ったが、それを振り払いうなずいた。
花を活けようにも花瓶が足りないな、と呟く亜莉子に武村は棚を指差す。
そこには雪乃がくれた花が、と言いかけた亜莉子は次の瞬間言葉を失った。
花瓶は空っぽだった。
雪乃が持って来てくれた花がと主張する亜莉子だったが、武村は亜莉子が何を言っているのか分からない様子だ。
昨日病室にいた子だと亜莉子は言ったが、武村の言葉に絶句する。
「あの時、君は一人だったじゃないか」
部屋にはまだ花の香りが漂っている。むせかえるほどの香り。亜莉子にだけ分かる香りが。
呼吸が苦しくなり、棚の前で亜莉子はひざまずいた。武村が慌ててナースコールを押すが反応がない。
悪態をつくと、看護師を呼ぼうと武村は部屋を出て行った。
顔を上げると、ベッド脇の鏡が眼に入った。鏡の中の花瓶には、白い花が咲き乱れている。
武村には見えなかった雪乃、鏡の中でしか咲かない花。
唐突に、破裂するような音が響いた。血のような赤い文字が、ヒビの入った鏡に浮かんでくる。
キ タ
弾かれたように亜莉子は窓に駆け寄った。窓の下の歩道を、見覚えのある少女がリボンの付いた大きな袋を抱えて歩いている。
彼女の姿がアーケードの屋根に隠れるのを見て、亜莉子は病室を飛び出した。
最終章、狂宴のはてにへ続く
最終章 狂宴のはてに
病室を飛び出した亜莉子はすぐに異変に気付いた。静か過ぎる。
隣の相部屋になっている病室を覗くと、普段と変わらぬ風景の中、やはり人だけが忽然と消えていた。
その静寂の中、靴音が廊下の端から聞こえてきた。こちらに近づいてくる。(*エンディング分岐あり)
亜莉子は足音とは反対側にある、下へと続く階段を降り始めた。
腹部の傷の痛みは、一階にたどり着く頃には行動を阻害するほどに酷くなっていた。
正面玄関に辿り着いたはいいが、自動ドアは亜莉子が近くまで寄っても反応しない。
こじ開けようとすると痛みが腹部に走った。
その場にうずくまり痛みに耐えながら考える。
エレベータホールの向こう側に夜間出入り口があったことを思い出すと、
痛みでうまく動かない体を引きずるようにして亜莉子はノロノロと歩き始めた。
エレベーターの前まで来ると、機械音が聞こえた。
エレベーターが動いている。亜莉子の病室のあった四階から三階へ、ランプの表示がおりてくる。
このままでは夜間出入り口に着く前に追いつかれてしまう。
亜莉子は咄嗟に目の前にある地下への階段を転げるように駆け下りた。背後でエレベーターの開く音がした。
地下に着くと、慢性的に激痛の走る腹部を押さえ亜莉子は隠れられる場所を探した。
通路の両脇にある扉はことごとく鍵がかかっており、亜莉子の侵入を妨げる。
痛みで意識が遠くなりかけた時、もたれかかるようにしてノブをひねったドアが開いた。
亜莉子はそのまま室内に転がり込むと、腹を押さえてうずくまった。
それから、痛みで朦朧としながらも顔を上げ室内を見回す。
部屋の中央に据えられた銀色の台や他の設備から、その部屋はどうやら解剖室である事がわかった。
その時、後ろから声がかかる。振り返ると、雪乃がいつもと変わらぬ笑顔で袋を抱えて立っていた。
誕生日プレゼント持ってきたのよ、気に入ってもらえるかな、と雪乃は亜莉子の戦慄など意に介さないように言う。
言いながら、雪乃は袋に右手を入れ中身を取り出す。笑顔で差し出された手の先には――亜莉子の母の首が乗っていた。
亜莉子の思考が止まる。誕生日おめでとう、雪乃が笑顔を崩さずに言った。
呆けるように見つめる亜莉子の前で、雪乃は徐々に変わっていった。
色白の顔がますます白くなる。目が赤く変色する。服に返り血が浮かび上がる。
ついには声が低くなり、顔がぐにゃりと歪み白いウサギの顔と雪乃の顔が混じりあう。
「アアアアアリアアリス」
「アリスボクラノアリアリス」
母の首が床に投げ出される。空いた右手にはどす黒いものがこびりついた包丁が握られていた。
「タンジョウビトビッキリキズツケルセカイナラ」
「ゼンブケシテヨクナイモノアリスクダサイコエヲ」
座ったままあとずさった亜莉子の背が解剖台に当たった。その音でシロウサギの顔が目の赤い雪乃の顔で安定する。
「・・・急がナきゃ、アリスを連レテ、行カなくちゃ」
「オいでアリス、僕ノアリス」
そう呟くと、シロウサギは壊れた人形のような足取りで近づいてくる。
差し出された手を振り払おうとした時、シロウサギの言葉が続いた。
「きミを傷ツるダけの世界なラ、捨ててしまっテ」
亜莉子の脳裏に様々な想いがよぎった。
愛されたいという想い、床に転がる母は二度と自分を愛してくれないという事実、叶わぬ願い、母に否定された自分・・・。
「オ、いデ」
シロウサギが手を差し出している。(*エンディング分岐あり)
でも――現実は時に不公平だけど、人はその現実の中で生きていかなければいけない。
「行かない・・・私、ここで生きていくって決めたの・・・」
痛みに喘ぎながらも亜莉子はキッパリと言った。
しかしシロウサギは亜莉子の言葉など届いていないかのように足を踏み出してくる。
「イッショニイコウ」
シロウサギの顔が再び歪んだ。同時に包丁が振り上げられる。
覚悟と共に目をつぶった亜莉子に、何かが覆いかぶさってくる。目を開けると、そこにいたのはチェシャ猫の体だった。
包丁が振り下ろされる。それでもチェシャ猫の体は動かない。亜莉子の叫びも空しく、包丁は何度も振り下ろされた。
やがてチェシャ猫の体から力が抜け、亜莉子の傍に崩れ落ちる。
チェシャ猫の体に刺さった包丁を引き抜こうとしているシロウサギの顔は、最早ただの歪みになっていた。
シロウサギの歪みは自分が負わせた物という事実で、自身に絶望する亜莉子。
包丁を諦めたシロウサギが手を首に回してきても、それを振り払う気力は湧いてこなかった。
シロウサギの手に力がこもり、視界が赤く染まっていく。
「亜莉子」
その時、亜莉子を呼ぶ声が聞こえた気がした。ひどく悲しそうな、泣きそうな声。
その声に動かされたかのように、亜莉子の手はチェシャ猫の体から包丁を引き抜いていた。
そのまま包丁をシロウサギの胸に突き刺す。
泣きながらごめんなさいと呟く亜莉子。その時、シロウサギの手が亜莉子の頭をなでた。
顔を上げると、そこにあったのは昔自分をあやしてくれたシロウサギの顔。
「泣かないで、アリスは何も悪くないんだよ」
シロウサギがいつもそういって自分を慰めてくれた事を亜莉子は思い出す。
あなたが守ってくれたから私はここにいる。だから一緒には行けない。
「私、大丈夫だからね」
そう言うと、亜莉子は包丁を更に深く突き刺す。
この感触、この痛み、この匂い、二度と忘れないようにと心に刻みながら。
シロウサギの体から力が抜け、チェシャ猫の体の上に崩れ落ちる。
二人の体はガラス細工のように砕け散り、跡形も残らなかった。
気付くと、病院の喧騒が戻っていた。
ベッドに戻ろう、そう思って立ち上がろうとした亜莉子はバランスを崩して倒れ意識を失った。
アクセス規制に巻き込まれてる間に書いたのを一挙に投下。後はエンディングだけです。
うぉっ、
>>381、第六章のサブタイ入れ忘れた。
赤と黒の迷宮、です
アリスの人乙です。うーん、読み応えあるなあ。
アリス乙です!
>>397までをwikiに収録、未解決リストに反映しました。
>>398 毎度お疲れ様です。誤表記まで修正してもらって申し訳ない。
取り敢えずバッドエンドは全部書き上がったんだけど、グッドまでやると100k以内で収まらない予感が。
どうしよう?
>>399 バッド・グッドで分割するのはどうだろう?
それで100超えるならバッドを1と2に分けるとか。
ごめん、言い方が悪かった。
エンディングそのものは30k程度なんだけど、第二章から最終章が80k近くあるのよ。
第一章は漏れがやったんじゃないから分からないけど、あれだけでも10k近くはあるだろうし。
そうなると本筋だけでほぼ100kになるからエンディングは一緒のページに入らないんじゃないかと思ったんだ。
とするとエンディングはエンディングで別ページをお願いするって形になるのかな。
>>401 なるほど、そういう事か。
確かにひとまとめには出来そうにないなぁ・・・・・・。
やはりエンディングはエンディングで別ページじゃないか?
容量的にキツくなければどこから分岐、とか入れて。
2ページにわけるならいっそ前編・後編でわけ直してもいいんじゃない?
ともあれ皆様乙です。
さっき@wikiの仕様をチェックしてみたら
http://atwiki.jp/guide/11_20_ja.html >よくある質問 » 仕様について
>
>容量の制限はありますか?
>
>wikiに関して最大容量はありません。
>
>
>ただし、1ページ/ファイル辺りの容量は以下のようになっています
>
>・ウィキモードの1ページにつき・・・・・・50? K Bypete
>・テキストモードの1ページにつき・・・・200 K Bypes
>・ワープロモードの1ページにつき・・・・200 K Bypes
>・アップロード 1ファイルにつき・・・・・・・1 M Byptes
>大量のテキストを利用する場合、テキストモードまたはワープロモードを推奨しております。
>( ウィキモードでは動作が重くなる可能性が高くなります )
となってました。サイズ上限の変更があったようです。
「Bypete」や「Bypes」や「Byptes」というのはおそらく「bytes」のタイプミスでしょう。
ですから容量的には問題無いかもしれません。
わざわざありがとうございます。
本当はこうなる前に容量の事を考えるべきだったんだろうな・・・。
んじゃあ出来上がり次第気にせずに投下しますね。
アリス乙です!!
エンディング楽しみにしてます。
九龍妖魔學園紀 re:charge予約します。
これって追加イベントの各キャラEDだけでいいんだよね?
>407
じゃない?
本編ナンも変わってないでしょ確か
フリーゲームの「Another Moon Whistle」とiアプリゲームの「ぼくのすむまち」をお願いします。
Seraphic Blue(セラフィックブルー)というゲームのストーリーを教えてください
ドリスが拉致されて拷問を受けることになる施設のところでデータが飛んでしまい
その後がさっぱりわかりません。エンディングも含めてキャラがどうなるか知りたいです
よろしくお願いします
龍が如くの1がwiki見ると3章で終わってるみたいなんで
誰か続きお願いします
絶対絶命都市が途中ですのでよろしくお願い致します
414 :
バイオ3 要約版:2007/03/28(水) 08:29:09 ID:j+fA0lxL0
ストーリーのポイントだけ押えた要約版。需要はないかも…
【プロローグ】
ラクーンシティでバイオハザード発生。で、署長は賄賂を受け取っていたため黙認、被害拡大→市民全員がゾンビ化。
鎮圧部隊が投入されるも質より量で食われまくる隊員たち。
結局軍隊を含め、街は全滅してしまいましたとさ。
【本編】
1で生き残ったジル姉さんは今回もしぶとく生きていました。
が、街からの脱出ルートを探るうち、触手を操る怪しげなストーカーさんと遭遇!
触手になぶられる同僚のブラッドを見捨ててなんとか振り切るも、その後たびたび邪魔される。
軍隊の生き残りを味方につけ、なんとか脱出ポイントを探り当てるも、またしても現れたストーカーさんが脱出を阻止、
さらに姉さんはウイルスを食らって大ピンチ!が、なぜか都合よく置いてあったワクチンで復活。
脱出ヘリを手に入れるためまたも奔走することに。
仲間のお手柄でヘリは手に入ったが、最後の最後までストーキングを止めないストーカーさん。
ジル姉さんは「あんたなんか消えちゃえ!」と近未来兵器でストーカーを爆裂四散!
ようやく大人しくなったストーカーを尻目に街を脱出。同時に核ミサイルで街は壊滅!姉さんは最後に「このままで終わらせない」と決めてジ・エンド。
PSPの空の軌跡ってどんなストーリーですか?あらすじだけでもいいのでお願いします。
>416
FCもSCもWIKIに乗ってる。
まぁあまり詳しくはないけど。サブキャラの話殆どないし。
追記
英雄伝説6空の軌跡だから「え」行ね
アリスがホラーゲーだと思ったら結構いい話で泣けた
ただひとつ気になるのはおじさんがシロウサギじゃないのにアリスって言ったのかがわからん
あとシロウサギがお母さん殺したってあるけど実際はアリスの別人格的なものなのか
それとも実体のある存在なのかがわからん
実体がありそうだけど親友の存在は他の人には見えなかったわけで…謎だ
猫はパパっぽいよなw
>419
それはエンディングで明らかになるんだぜ。>おじさんが
ウサギの存在については解釈が分かれるので自分の中で納得の行く答えでいいと思うんだぜ
あえて言うならファンタジーで片付けておいた方がいい。学校に残された服とか考えてはダメだ
まぁ書いてる人間じゃねぇから引っ込もう
>>421 wikiに書いてあることをよく読んでからレスしてくれましたか?
序盤までの話と三行でまとめた方が100倍ましのような無駄だらけの長文で
さっぱり知りたいところが解らないような文章だから読んでみてください
ドリスが鬼畜王(ミネルヴァを陥れた元部下)に捕まって人質にされたあたりから
詳しくストーリーを教えてもらえたら幸いです
こちらは教えてもらう身分なので下手に出て礼儀正しくしなければいけないけど
教える気がないならスルーしてもらえると助かります。
>気持ちはなく、ただ自分が生まれた義務だから戦っていた。
それでは真の力は発揮できない。でも色々あって勝利。
↑
私が知りたいところが「色々あって勝利」という言葉ですっとばされてて
ストーリーも内容もさっぱりわからないのにwikiに書いてあるといわれてもry
色々あって勝利なんて大抵のゲームで通用するような内容すぎて吐血しました
詳しく教えてくれる親切な方がでるまで気長に待ちますので
教える気が無いのであれば華麗にスルーお願いします
>序盤までの話と三行でまとめた方が100倍ましのような無駄だらけの長文で
>さっぱり知りたいところが解らないような文章だから読んでみてください
教えてもらう分際で偉そうな態度だな、おい。
>教える気がないならスルーしてもらえると助かります。
厨房は書かないでくれるともっと助かるんだが。
っておもったらこいつマルチかよ!
>536 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/03/29(木) 09:20:05 ID:YwKnTFXJ0
>Seraphic Blue(セラフィックブルー)というゲームのストーリーを教えてください
>ドリスが拉致されて拷問を受けることになる施設のところでデータが飛んでしまい
>その後がさっぱりわかりません。エンディングも含めてキャラがどうなるか知りたいです
>よろしくお願いします
思わずピキピキとならずにはいられない絶妙な言い回しを操る釣り師だなオイ
気長に待つなら、ゲームやり直した方がいいんじゃないかな。
そしたらストーリー完全に分かるのに・・・
以前Seraphic Blueを頼んだものなんですが、停止中でしょうか?
自分は現在の内容に文句は無いので、純粋な気持ちで続きをお願いしたいです
ありゃ、読み返してみたら誤解されても仕方がないなこりゃw
特定のシーンだけ教えろだの文が読みづらいから直せだの馬鹿なことは言わない
ただ止まっていたから続けて欲しかっただけ
書いていた人はどうしたんだろうか
>>423 なんかコイツ前にwikiを勝手に改竄しつづけて
管理人さんにまで噛み付いたヤツに似てるな。
流れを変える為に370の続き投下してもいいかな?
http://www.weblio.jp/ ここでセラフィックブルーを検索すると出てくるから
こっち見とけ、これでも分からなきゃ自分でやれ。
気長に待つというなら、もう黙って待て。
>>430 君は別に何とも思わないがタイミングが悪かったなw
>>430もあっちで見てみればいいんでないかい?
一応エピソード毎にあらすじ書いてあるみたいだし。
>>432 どうぞどうぞ
>>433 ではお言葉に甘えて。
>>370続き
ダークの物語はそれぞれ赤ん坊を抱え、人間の女性と青い鱗のドゥラゴ族が必死に追っ手から逃げるシーンから始まる。
何とか森を抜ける二人だったが、森を抜けた先は断崖絶壁。追っ手のドゥラゴ族に追いつかれてしまう。
追っ手の放った魔力によって逃げていたドゥラゴ族は負傷。
更にその余波によって崩れた断崖から、人間の女性は断崖の下へと落ちてしまう。
そうして時は流れるが、青い鱗のドゥラゴ族は成長した赤ん坊、息子であるダークと共に逃走を続けていた。
このドゥラゴ族の名前はウィンドルフ。
逃走の最中、弱り切った彼はダークに「魔族を救え」という遺言を残し、絶命してしまう。
そうして天涯孤独になったダークはギドに拾われ、その下僕として過酷な毎日を送って成長した。
因みにギドはガマカエルっぽい姿の魔族。自らの屋敷に篭って暮らす、でっぷりと太った老女。
ある日ダークはギドに、オルコ族(鬼のような姿をした魔族)の町オルコスでフェニックスの血を買って来いと命じられる。
命令に逆らう事は出来ないので、ダークは素直にオルコスへ。
途中、父の墓がある教会の遺跡へ立ち寄って弱音を吐いたりもする。
ウィンドルフの遺言を果たす事は、今のダークにとって難しすぎた。
オルコスの町のオルコ族は皆、ダークのことを「中途半端な魔族」として蔑んでいた。
ダークの外見は確かに(ドゥラゴ族+人間)÷2。翼はあるが、半端に人間っぽいのだ。
なんだかんだで大体どこの町にもいる商人魔族・コプラ族からフェニックスの血を買い求めたダーク。
「あんま飲むと早死にするYO!」と、コプラ族からありがたい忠告も貰う。
ついでに何となくオルコスをフラフラしていると、現族長デンシモの屋敷でデンシモと元族長ゴーマの言い争いを目撃。
どうもスイエン(伝説の飛行モンスター「飛炎」の幼生)を食べると強大な力が得られるのだという。
ただしスイエンは非常に希少価値の高いモンスターであり、ゴーマはそれを食べてしまう事をよく思っていない。
一方で典型的な魔族の思考として強い力を得ようと考えるデンシモは、スイエンを食べる事を望んでいるらしかった。
そうしてオルコスの町から出ようとしたダークに、オルコ族の二人組ズガロ・ゾラムが絡んでくる。
この二人を適当に蹴散らしたダークに対し、族長デンシモの妹であるデルマが声を掛けてくる。
半端モノのダークを見直したとのこと。
なので精霊石をこれ以上人間に渡さない為、手伝って欲しいという。
が、ダークはこの提案をさっくり断り、ギドの屋敷に戻る。
ついでにコプラ族の忠告を教えてやると、ギドはフェニックスの血を大切に箱にしまってしまった。
挙句にギドは最近デンシモによって探されているスイエンに目を付けていた。
なので帰って来たダークに対し、スイエンを探して来いと命じてくる。
ダークは早速オルコスのゴーマに知恵を求め、スイエンが白いトカゲに似た生き物であると知る。
ゴーマの話によると、スイエンは豊富な水と水草のある場所で生活するらしい。
良い事聞いたぜ! とばかりにダークはハスター沼地へ。
ここにばっちりスイエンは生息しており、ダークはすぐさまそれを捕獲する。
しかし、捕獲したと思ったら今度はデルマ・ゾラム・ズガロが、スイエンを捕らえにやって来た。
どうもデンシモの命令らしい。
スイエンを食べる計画が、いよいよ本格化して来たらしい。
これは大変と思ったダークはスイエンを庇い、教会跡で匿ってやる事にする。
スイエンに話し掛けて萌えるダークだったが、今度はそこをデルマに発見されてしまった。
でも、デルマは兄デンシモと異なりスイエンには興味が無いとのこと。
それでもダークはスイエンのことを他言しないようにと、デルマに詰め寄る。
デルマはダークの願いを聞き入れる代わり、空を飛んでみたいとダークに要求。
それを受けてドゥラゴ族の翼を持つダークは、デルマを抱えてその辺りで空中散歩を決行。
デルマにスイエン隠匿の片棒を担がせることに成功する。
しかし安心したのも束の間、今度は教会跡へドゥラゴ族が姿を現した。
彼らは未だにウィンドルフ(とダーク)のことを追いかけていたらしい。
かつてウィンドルフは魔族でありながら人間と恋に落ち、結果として生まれたのがダークだった。
挙句にウィンドルフはドゥラゴ族の秘宝・風霊石を持って逃げ出した、一族の裏切り者だった。
その裏切り者の息子ダークがオルコ族の縄張りにいるので、ドゥラゴ族の追っ手が来たと言うことらしい。
つまりドゥラゴ族がやっているのは縄張りの侵略。
しかも風霊石はウィンドルフの墓の中、このままだと墓荒らし+スイエンの家荒らしをされてしまう。
このままではオルコの名折れだというデルマの加勢により、ダークはドゥラゴ族を返り討ちにする。
ダークはデルマに礼を言い、スイエンを匿う覚悟を決めてギドの家に戻る。
スイエンを持ち帰れなかったダークには、ギドによる鞭打ちの刑が待っていた。
ギドが去った後、「魔族を救え」という父の遺言を思い出して自嘲するダーク。
今のダークはギドの奴隷に過ぎず、追っ手のドゥラゴ族さえデルマの手を借りねば撃退出来なかった。
地下牢からダークが出てゆくと、屋敷の中にギドの姿は無かった。
なのでダークはスイエンの様子を見に行く事に決め、ギドの屋敷を後にしようとする。
するとそこにはダークを気に掛けたデルマが来ていた。
ダークはデルマと共に、スイエンの様子見に出かける。
そうして教会跡に辿り付いたダークの頭の中に、謎の声が響き渡った。
要約するとカーグが聞いたのと同じ言葉。
「私は風の精霊。長き歳月を経て新たなる出会いの時が来た。わが声に耳をすませ」
ダークは父の形見である風霊石に関係があるのかと考え、ウィンドルフの墓標に近付く。
それを見たデルマは仰天、魔族は家族が死んでも未練タラタラと墓を作ったりはしないのだという。
しかしダークの様子を見て、「墓を作る魔族がいたっていい」と結論。
スイエンの様子を見に行くという彼女の後を追い、ダークもスイエンの巣へ向かう。
スイエンの巣にはスイエンが産んだいくつかの卵があった。
それを見たデルマは「自然と顔が緩んでくる」「自分が自分で無いような感覚がある」とコメント。
ダークはデルマに、それが幸福というものだと説明する。
魔族がみんなそういう気分になり、争いの無くせる世界を作りたいのだとも。
二人がそんな会話を交わす教会跡に、人間の姿が現れた。
ルーディ、ツルギという名の二人の話から、教会跡はプロディアスというかつての大都市の名残であると判明。
彼らはゼドラ淵に本陣を置く軍に雇われた傭兵らしく、魔族に対する哨戒の任務を持っていた。
(ゼドラ淵:オルコスがあるアルド大陸の精霊石主要産地)
が、それだけでは飽き足らず教会跡で宝捜しをするつもりらしい。
墓とスイエンが! ということで、ダークとデルマは協力して人間達を倒す。
人間達の残した武器を見たデルマは、武装で力をつけることをダークに提案する。
デルマ自身、ルーディが遺した鉄の爪を装備して得意顔。
しかしダークはデルマの良い顔をせず、彼女の提案を跳ね除ける。
それを受けてデルマも、ダークがそう言うなら……と武装は断念した。
彼女は武装に代わってドゥラゴ族に抵抗する策とし、仲間を増やすべきだと主張。
彼女の立ち回りにより、ゼドラ淵の人間を片付けることを条件に対ドゥラゴの仲間としてデンシモを引き入れる。
早速ダーク達はゼドラ淵へ向かう。
ゼドラ淵ではカテナの兵士達が精霊石の採掘に精を出していた。
その光景を目撃したデンシモとデルマは当然の如く激怒、見境も無くカテナの兵士に襲い掛かる。
ダークは組織的に動く人間に対し、こちらも作戦を立てるべきだと主張するが、黙殺される。
仕方なくダークもデンシモとデルマに協力し、カテナ兵を追い払うことに成功した。
デンシモの提示した条件もクリアし、いよいよドゥラゴ族に対抗したいダーク達。
しかしドゥラゴ族は何故かめっきり姿を見せようとしないので、うろうろと探す羽目に。
そんな中デンシモはダークの実力を認め、右腕にならないかと提案してくる。
しかしダークはギドの奴隷。奴隷とは言え、ギドには拾って育てて貰った恩もある。
なのでグズグズ迷うが、デンシモはギドの奴隷を辞めてしまえばよいとダークに言う。
その為ダーク達はまたうろうろとギドを探す羽目に。立ち寄ったオルコスにも立ち寄ってみる。
するとズガロから、翼のある馬面の魔族が南のパラム荒原から飛んで行ったという情報をゲット。
ダーク達はパラム荒野へと向かうが、そこには両手首を縛られて吊るされたギドの姿が。
彼女を捕らえていたのはドゥラゴ族だった。
ドゥラゴ族は恩人であるギドの命と引き換えに、風霊石を渡せと要求してくる。
ダークは躊躇しながらも、結局はギドなど恩人ではないと言い放つ。
それを聞いた途端、ドゥラゴ族はワイバーンを呼び出してダーク達を襲わせた。
即座にワイバーンを蹴散らすダーク達だったが、一息ついた瞬間ドゥラゴ族によって奇襲を受ける。
ダークとデンシモはそれによって傷つき、倒れてしまう。
そんな状況でも風霊石は渡せないと言うダークに対し、ドゥラゴ族はイライラ。
ドゥラゴ族の誇りでもある、ダークの翼を根元から引き千切ってしまった。
苦しむダークを見かねたデルマは、風霊石のありかをドゥラゴ族に教えてしまう。
情報を得たドゥラゴ族はデルマを魔力で吹き飛ばし、ウィンドルフの墓へ向かってしまった。
どうもドゥラゴ族と取引をしていたらしいギドも、その場に置き去りにされた。
意識を取り戻したデンシモはギドを開放、ドゥラゴ族の向かった場所を聞き出し、後を追う。
その後意識を取り戻したダークも、昏睡状態のデルマを置いて教会跡へ向かう。
辿り付いた教会跡ではドゥラゴ族がウィンドルフの墓を壊している最中。
挙句にデンシモはスイエンとその卵を平らげてしまっていた。
その光景を見たダークは、父が守ろうとし、自分が救おうとして来た魔族の実態に絶望。
ならば自分が最強になり、魔族を変えてやると吐き捨て、置き捨てられていた人間の剣を手にした。
元々人間の血を引くダークはこれによって人間の力をも得ることになる。
新たな力を使い、ダークはたった一人でドゥラゴ族とギド、デンシモを一蹴する。
その後、ダークは風霊石の為に失ったものの大きさにショックを受ける。
そんな中、再び風霊石がダークに話し掛けてきた。
『選ばれし者よ目覚めるのじゃ。暗黒の闇、力を求め、再び世界に滅びの時迫る。
その果てなき絶望の闇に光を照らす者を求め、我らはこの世に戻った。
選ばれし者よ、己が力を目覚めさせ、世界を滅びから救え』
それを聞いてダークは吹っ切れた。
精霊の力を手に入れた以上、強大な力を手に入れて全ての魔族を制圧するのだと決心を固めた。
遅れて意識を取り戻し、教会跡へやって来たデルマはダークの姿を見て愕然とする。
デンシモ達を倒したダークは、デルマの目から見てもかつてのダークとあまりに変わっていたのだ。
(ダーク編1章ここまで、カーグ編2章に続くかも?)
以上、投下してみました。
文章力の無い人間なので、短く短く……と思っても妙に長くorz
ついでに前回の書き込み、書き逃げ状態になってしまってゴメンナサイ(´・ω・)
どなたかテイルズオブザテンペスト語ってくれる方おられませんか?
よろしくお願いします
メインストーリー二本目。田村と雪子編
1日目
西洋史を学ぶ大学生の富樫はノイエシュタット城への研究取材に同行し、ドイツへやってきた
しかし同じゼミ生の沙希以外は5人とも知り合いであるらしく少し疑問を持つ、がまぁ学会かなにかで知り合ったんだろうとその場は気にしない事に
到着後、流行モノのアニメの人形を持ち歩く挙動不審な海藤があたふたと慌てる中、怪しい人影が城の入り口にある小屋へ入っていく姿を見かける。あの人は一体何者だろう?
自室へ戻り自己紹介。城の事をあまり知らない富樫と沙希の為に長谷部は王室でアントアーヌの伝説を語り聞かせる。
その後もアントアーヌの話を各自に聞きまわる富樫と沙希。しかし聞けば聞くほどハッキリしない話に混乱するだけであった。
その日は到着してすぐだったので軽めの食事で済ませる事となった
なんとなく昔話を始めるおっさん5人
昔は田村という男と雪子という女性も来ていたがとある自己で亡くなったという話を聞く
そして林からは城の小屋に住み着いてしまった人がいるという話を聞く。
おそらく到着時に見た人影の事だろう。
何度か追い払おうとしたものの上手くいかずそのままらしい。
何者なのかも目的もわからずとりあえず門番と呼んでいるとの事
林は「何度か追い出そうとしているため「門番」は林が近づくと逃げてしまう
誰か食事を持っていってほしい」と言いジャンケンでその役を決める事に
7人いたが一発で決まり海藤が持っていった
しかし特別門番についての話はなくその後は普通に夕食が進んだ
その日はそのまま寝る事にした富樫は夜更けに何者かの笑い声を聞く・・・・
2日目
何事もなく爽やかな朝を向かえ起床した富樫
応接間へ向かうと海藤が起きてこない。
部屋にもいなかったため皆で探す事に。富樫と長谷部と林は外を捜索
とりあえず城門の方へ向かってみると橋が壊されているのを発見する
応接間へ戻ると本庄から拷問部屋で鉄の処女にかけられ海藤が死んでいた事を聞かされる
富樫は長谷部達と海藤の死体を部屋へ運ぶため拷問室に向かう
海藤の死体のそばには何故か人形が落ちていた。昨日持っていた者とは違う古臭い感じの物だった
その後外への脱出経路を探すためにみんなで城の捜索をする事となるが何も見つからない
沢田は身を守るため武器を持ち自警団を組もうと提案する。それに賛同する長谷部と林。
小野寺は部屋へ引きこもってしまい、本庄、富樫、沙希はそれぞれで行動する事に。
3日目
とりあえず何事もなく朝を迎えた。応接間に人がいなかったので「現場検証かな?」と拷問部屋に行ってみる事に
調べてみた結果海藤は何の抵抗もなく鉄の処女に入れられていたらしい事がわかった
応接間に戻って話し合い。とりあえず姿の見えない門番を探しに行こうという話になる。林と沢田もどこかへ消える。
初日に人影を見かけた小屋へ行ってみるが門番の姿は見当たらない
しかたなく応接間に戻ると沢田は出かけたまま。林によると礼拝堂で何かを見つけたとの話。
その時礼拝堂の方から不気味な笑い声が聞こえてくる。
かけつけてみるとそこには滅多づきにされて殺されている沢田の死体が。
死体のそばには何故か熊のぬいぐるみがあった。
礼拝堂にはそれ以外の手がかりはなく、応接間へ戻る。
また犯人についての考察が始まる。最後まで一緒にいた林が怪しいと言い出す者、魔女が出たと言い出す者、門番が怪しいと言い出す者・・・・
そこで林が門番の事を「彼女」と口走る。しかし問い詰めるとすぐに訂正してしまう。
その後門番はいつも消えたりフラっと現れたりするので特別変わった事ではないと林は擁護する
そして捕まえたとしても精神を病んでいるため何を聞いても返ってくることはないという情報も聞く
しかしとりあえず身柄を確保しておいた方がいいだろうという事で門番の捜索にかかる事に
そして屋上で堀に浮かぶ門番の死体らしきものの姿を見つける。報告しに応接間へ戻る
小野寺は一人でいた方が安全だと部屋に引っ込んでしまったらしい
残りの人間で手がかりを探す事にする
富樫は礼拝堂の隣の小屋で傘を発見する。本庄と一緒に調べてみると傘には血が。
恐らく先端に刃物をつけて沢田を殺したのではないかと予想する。
本庄と一緒に林の部屋へ行き問い詰めてみるが、一応可能という事だろう、と二人を部屋から追い出してしまう
傘のトリック自体が完全とはいえないものだと思った二人はその日の探索はそこまでにして部屋へ戻ることに
部屋へ戻るとそこには沙希が。自分の部屋でうとうとしてたら汚れた布を羽織った人が部屋に入ってきていたと聞く
半信半疑だがとりあえず今夜は怖がる沙希と一緒に過ごす事に
しかし少し意識が沈みかけた時、また笑い声が聞こえてくる。目を覚ますと沙希の姿は消えていた。
みんなに声をかけて沙希を探し回るが見つからない。夜も遅いので朝まで待つ事に。
4日目へ続く
4日目
林が散歩にでも行ったのでは?と言い出したりするがさっそく捜索を行う。
富樫は中庭の捜索を行う。すると礼拝堂が開かない事に気づく
沙希は見つからず応接間に戻り朝食を取る。
すると林が「新鮮な肉が手にはいりましてね・・・」と言い出す
問い詰められると「若い乙女の肉というのは格別でね・・・」と言う林
しかし厨房に行ってみると普通の牛肉であった事が判明。
何かがわかった様子の本庄について沙希の部屋へ向かう
そこには鶏の羽が落ちていた。沙希の部屋に撒かれていたのは鶏の血だった
応接間に戻り林を問い詰めるが何も答えない。
そこでとりあえず礼拝堂を開けてみる事にする。そこには沙希の姿が。
しかし林がナイフを持って飛び込んでくる。「この娘は私のものだ!俺は沙希を愛しているのだ!海藤と沢田は沙希に色目を使ったから殺してやった!」
と騒ぎ出す林。沙希を人質に取られ、とりあえず応接間に戻る一同。
そして林の行動について整理する。傘の件、そして笑い声はおそらくテープを再生したものだろうという事。
とりあえず説得には本庄が向かう事に。富樫は部屋へ戻る。
しばらくすると沙希が戻ってきた。本庄はまだ林と話しているらしい。
沙希の部屋に忍び込んだのが林とは思えない、と沙希は言うがとりあえずその日は沙希と一緒に休む事に
5日目
朝起きると沙希は部屋に戻っていた。とりあえず応接間へ向かう
本庄から林の様子を聞くと何をしたか覚えていないと言ったらしい
そして本庄は林は魔女である沙希に操られていた、と言い出す
本庄は「魔女は、悪魔と契約した証として体のどこかに魔女マークがあるから調べてこい」と言う
とりあえずおとなしく従う富樫。
沙希の部屋で話を聞くとアントアーヌを見てから自分が何をしているのかわからない、乗っ取られかけているかもしれないと沙希は言う
応接間に戻るといきなり本庄が魔女裁判を始めると言い出す
沙希は2日目にアントアーヌと会い、魔女になった。
林を魔法で操り海藤と沢田を殺させ血を浴びた。
ナイフを取り出しながら本庄はどんどん喋り出す
魔女集会に出た時に悪魔のどこにキスをした?
空飛ぶホウキに塗っている軟骨は何色だ?
昨日は誰といた?
その時いきなり沙希の様子が変わる。「私の名はアントアーヌ!人類全ての血を浴びるため、ここに蘇った」と叫ぶ沙希
取り押さえようとする一同に対して沙希に手を出すな!と暴れ出す林
そして混乱する中本庄は沙希を有罪と宣言し林を海藤の部屋、沙希を牢屋に閉じ込める事に。
一通り終わった後魔女裁判はでたらめだ、本当の魔女は別にいる、と本庄は語る
沙希の事は心配ないから黙って協力しろという本庄
沙希の様子を見に行ったあと本庄から用事を頼まれる
林をひきつけておくからその間に家捜しをしてほしいとの事
20年前くらいの写真や手紙、そして現在の筆跡がわかるものが欲しいらしい
沙希に似た人物の写った写真、そして雪子という人物へのラブレター、そして献立表を見つけ本庄の部屋へ向かう
本庄は一人で考えたいというので長谷部に話を聞きにいってみる事に
すると長谷部は20年前にも魔女裁判が行われたという事を語りだす
つづく
つづき
その時の裁判長は沢田、長谷部と本庄は参加しなかったらしい
裁判にかけた女性は雪子。当時雪子は田村の子供を身篭っていたらしい
20年前、田村と雪子を含めた7人は研修旅行でこの城へ来ていた
雪子は当時田村の子供を妊娠していた
深夜、田村は雪子以外の5人を呼び出す
酒乱の父親、そして父親を刺し殺し返り血を浴びたまま醜い姿で自殺した母
汚い血というトラウマ、そして家庭自体に恐怖を持つ田村は子供を堕ろさせたいと相談する
そしてその話にのった沢田は魔女裁判を演出する事に
雪子に宿るのは悪魔の子、そんな洗脳を目論んで牢に監禁する事にしたのだ
魔女裁判に参加した沢田、海藤、小野寺はその後田村を殺害して雪子の奪い合いを行う予定だったが監禁直後に雪子は自殺する
そして雪子の自殺を知った田村は5人を屋上へ追い詰め暴れ出す
身の危険を感じた海藤によって田村は堀に突き落とされ死体は上がらないままとなった
そしてその件は事故として処理された
それぞれが当時を思い出し、また、林が田村である可能性を考えながら想い深ける
富樫は沙希の様子を見に行く。すると入り口のあたりに人影が。その人影は女性が赤ん坊を抱いている写真を落としていった。
つづく
6日目
朝、沙希の様子を見に行ったあと応接間に集まる
本庄に言われ林を呼んできたあと、まずは林が田村である事を確認する。転落した後顔をだいぶ変えたので気づかれなかったらしい
そして本庄は本当の雪子の結末を喋り出す。
雪子の監禁後田村は中絶に応じない雪子を鉄の処女にかけた
魔女に操られたんだと叫びだし狂う田村
実際は本庄の処置により雪子は助かっていた
しかし事態の繰り返しを恐れた本庄が雪子は死んだ事にしていたとの事
そして話は林が犯人かどうかの考察へ
復讐だとしたら沙希を浚った理由が存在しなくなる
という事は誰かを庇うための狂言なのではないか・・・?と考える
次に狙われるのは本庄、小野寺、長谷部のうちの誰かだという本庄
小野寺はあと一日持ちこたえられれば大丈夫と部屋に引きこもってしまう
本庄は続けて雪子の顛末を話す
事件後、事後処理のため現地に残った本庄は雪子の介抱をしていた
彼女は精神を病んでしまったが無事子供を出産、そしてその子供を本庄が日本へ連れ帰った
雪子はおそらく生きていて、この城のどこかにいるだろうと予測する本庄
しかし犯人は自分だと言い張り小野寺を殺しに向かう田村
その時田村は何かを落とすがとりあえずはまず田村を止めに追う一同・・・しかし
既に小野寺は殺されていた。バラバラに切断された状態で。
小野寺の死体の脇には血まみれのおしゃぶりがあった・・・・
雪子は出産後行方をくらませていたらしい
恐らく門番が雪子、そして堀に浮いていたのは人形かなにかだろうと考える
一同は雪子を探す事に。
本庄から牢屋の鍵を受け取っていた富樫はまず沙希を解放しに向かう
元々本庄と示し合わせて演技していたことを聞く
応接間に戻ると先ほど田村が落とした日記を見つける
そこには死体の横に置かれていた物が妊娠祝いに各人から送られたものだという事が書かれていた
しかし誰に聞いても何の符合なのかは予想が出来ない・・・・
7日目
朝、応接間へ向かう
話をしているといきなり電気が消える
そして雪子が現れ長谷部を刺す。今度は長谷部が送った絵本が置かれていた・・・・・
どうやら当時雪子にお祝いを贈った順に狙われているらしい
長谷部の次に送ったのは田村・・・・
雪子はそんな女じゃない!と力説する田村
ずっと近くにいて何故狙われなかったのか・・・というのは謎な所である
田村は様子を見てくると言い部屋を出て行く
林が犯人であることの整理、そして沙希が雪子にそっくりである事
おそらく田村は本気で沙希を好きになっていたであろう事
そしてこの旅行は最初から沙希を使って沢田たちに20年前の反省させるための旅行であったこと・・・・
田村はなかなか戻ってこない。探しに行った一同が見たのは雪子を殺すために探し回る田村だった。
明らかに雪子を殺した後自分も死のうとしている
そんな田村に「お父さん!やめて!」と叫ぶ沙希
実は最初から沙希は聞かされていた。
しかしその話自体に動揺したのか田村は持っていたたいまつとガソリンを落としてしまう
そんな中雪子も現れる。
田村に近づく雪子。
「私・・・血を浴びて・・・美しくなれたかしら・・・」
「もう逃げないで・・・私を愛して・・・」
その後、駆けつけた食料店の店主に助け出され、無事城から脱出出来た。
地元の警察はこの事件をどう処理すればいいか迷っているらしい。
本庄は事後処理のため現地に残ることになった。
長谷部は無事に一命をとりとめ、現在は地元の病院に入院している
富樫と沙希は一足先に日本へ帰った。
雪子は実際はただ田村の近くにいただけだったのかもしれないという本庄
そこに5人が現れた事で当時を思い出して突発的に事件を起こしたのではないかと・・・
遅かれ早かれ事件は起こったのかもしれないと語る富樫
20年前が20年前で終わった訳じゃない、結局今に続いているんだと。
どんなに歪んでようと田村と雪子のお互いの愛情は確かにあったのに噛み合わなかった・・・
結局みんな魔女だったんだ。雪子だけじゃなく、田村も他のみんなも
屋上に焼け落ちた十字架が見える。そこにアントアーヌの影を見た気がした。
その影は、沙希の方を見て微笑んでいた
後付キャラ紹介
富樫・・・・西洋史を学ぶ大学生。唯一の無関係な人
沙希・・・・田村と雪子の娘。最初からその事は知っていたという変な設定
本庄・・・・旅行の企画者。説明は無いが沙希の里親?
長谷部・・・・筋肉馬鹿な人。数合わせ
林=田村・・・城の管理人。。になった経緯とかは特になし。門番に関しても「雪子かも?」程度の認識だったようです
門番=雪子・・・犯人。こっちのシナリオでは一人で人間をバラバラにします
海藤・・・・最初の被害者。挙動不審な割には田村を突き落としたりするキャラ不安定な人
沢田・・・・二番目の被害者。やたらとリーダーシップをとりたがる偉そうなキャラ、だが雪子の自殺を聞かされたりすると急に弱気になる小悪党
小野寺・・・・三番目の被害者。人付き合いが嫌いな割には魔女裁判には加担しちゃった人
これで終わり。。。。。
やべええええ
田村と雪子はそのまま死亡ですorz
こりゃ自分で訂正して乗っけた方が早いか・・・orz
お疲れさん肩たたきしてやんよ
∧_∧
( ・ω・)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
>>ザルツブルグの魔女
乙です。
どなたか「アローン・イン・ザ・ダーク」をお願いします。
∧_∧
つ.;)ω・ )
でも頑張る。次はマリア1・2
次スレは立てられんかったので他の人よろしく
GUILTY GEAR〜GUILTY GEARXXのストーリーモードとED
お願いします。
>>1の注意書き、
1. リクの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
2. 発売して半年以内の新作について語る際は名前欄にタイトルと新作ネタバレ用トリップ #新作ネタ をつけて下さい。
新作のネタバレを読みたくない人は ◆l1l6Ur354A に要注意。
3. スレの容量が500KBを超えると書き込めなくなります。
450KBを超えたら次スレが立つまで書き込みを控えてください。
//と
>>404のやつ
な順番にした方がいいような… うまく簡潔にできないかな…。
【背景】
北朝鮮の台頭により、緊迫化するアジア情勢。
新しい日米安保協約により、日本海に情報戦の粋を集めた空母ウォルシュが投入される。
これに対抗するかのように、日本ではISDF(日本国自衛隊 統合情報部)が結成される。
#1
ウォルシュのシステムを担当した技術者:モルゲンホルトがゲリラに誘拐される。
兵器化されたアルゴリズム:『マッセ・カーネル』の技術一人者である彼の知識が
テロ組織に流出するのは、合衆国だけでなく世界に多大な危機を齎す。
CIA特殊部隊サードエシュロンの工作員、サム・フィッシャーは
ゲリラのアジトに潜入するが、モルゲンホルトは拷問により既に死亡していた。
彼から引き出された情報を抹消し、ゲリラのボスを追う。
#2
ゲリラのボス:ラセルダを追い、洋上の貨物船へ潜入。
ラセルダは武器提供と引き換えにモルゲンホルトの誘拐を依頼されたようだ。
彼に然るべき裁きを下すが、誘拐の依頼元は不明。
#3
ゲリラの武器提供者を追い、取引に使われたパマナ銀行へ潜入。
武器提供者のセルゲージという人物について掴む。
彼はモルゲンホルトの元同僚、ウォルシュの担当技術者であり、結構な危険思想の持ち主だ。
また、マッセ・カーネルの入手に、ドボラックという謎の人物が絡んでいることを知る。
#4
突如、アメリカと日本を大停電が襲う。
都合が良いのでドボラックによるハッキング元のペントハウスへ潜入。
アジトに潜入し、ドボラックの正体を掴む。
そしてペントハウスの警護にはサムの戦友:ダグ・シェットランドが
経営する傭兵派遣会社が当たっていた。
誘拐されたモルゲンホルトの警護を当たっていたのも、
ラセルダを警護していたのも同じ会社の傭兵だった。
傭兵達の指揮を取っていた男、メディチを追う。
#5
傭兵派遣会社のビルへ潜入。
本サーバーにアクセスするが、記録は全て抹消されていた。
メディチのオフィスを漁り、彼の行方を掴む。
#6
サムはHokkaidouの屋敷へと潜入。
メディチを始末。またセルゲージのすぐ傍まで辿り着くが、
確保直前で、ダグに先手を打たれて始末されてしまう。
終戦記念日、北朝鮮のミサイルによりウォルシュが撃沈されてしまう
ダグの組織はマッセ・カーネルを使ってウォルシュの防衛機能を停止、
同時に北朝鮮のミサイル基地をハッキングし、ウォルシュを撃沈したらしい。
何はともあれ、全面戦争まで残り24時間となった。
#7
サムは北朝鮮のミサイル基地へ潜入。
ミサイルがハッキングによる誤射だという証拠を掴むも、
第二のハッキングにより、韓国へ向けてミサイルが発射されてしまう。
#8
第二次朝鮮戦争勃発。
サムは戦場を駆け抜け、ハッキング元のサーバーを確保する。
ところがデータ転送の中継点にした戦闘機が撃墜されてしまう。
激しさを増す戦場を抜け、戦闘機の墜落場所を補足。
証拠隠滅のために爆破する。
#9
データ解析の結果、ハッキングの発信源は日本であった。
サムは日本の公衆浴場に潜入し、
ダグの組織と日本のマフィア:YAKUZAの会合を傍聴のため
中央大浴場へ潜入する。だが、現れたのはYAKUZAではなくISDFの幹部であった。
二者の交渉は決裂。ダグを追い、始末する。
#10
ISDF本部に潜入。一連の事件はISDFボス・大友の独断であることを掴む。
極右である彼の目的は、日本の危機を煽って戦意を向上させることであった。
日本へ向けた第三のミサイル発射を食い止めるサム。
自害しようとする大友を確保し、国際裁判へと引きずり出す。
マリア1前半執筆完了・・・・
積んでたんだけど意外と話長いなこれ。
気分転換にMJもやってるのでこれも書いてみる
スパロボWをお願いします。要約不可
不可ってw;
;w;
>>451 450KBまではあと30KBくらいあるからまだ立てなくてもいいと思う。
>>453 >>404のやつはWikiに投稿するときにしか関係無いわけだしWikiにだけ載せればいいんじゃない?
・主要人物紹介
高野潤(26歳・男)
慈愛堂病院に勤務する新米の外科医。幼い頃に父親が失踪。その後、母親も亡くなり孤児となる。神田の援助を受け医者に。
精神科で学んでいた事もあり奇行を繰り返すマリアのカウンセリングを引き受ける
筒井マリア(16歳・女)
日本人とフランス人のハーフ。自殺を図り慈愛堂病院に運び込まれる。
幼い頃に両親を亡くし祖母に育てられる。
神田利一(65歳・男)
慈愛堂病院の院長。温厚で人望が厚く、地域のボランティアにも積極的に参加。
「平成の赤ヒゲ」と呼ばれている。高野の育ての親
桑原律夫(58歳・男)
慈愛堂病院の内科院長。神田にライバル意識を燃やす。
気難しい性格でマリアの施設行きを強く薦める
太田由美子(36歳・女)
勤務15年のベテラン看護婦。ちょっとそそっかしいけど頼もしい、顔の大きな人
本田太陽(ひろし)(26歳・男)
高野の学生時代からの友人。慈愛堂病院の精神科勤務。高野のよきアドバイザーとして活躍
性格はおおらかで女好き
二階堂泰徳(64歳・男)
11年前、筒井夫妻の殺人事件を担当した刑事。定年を前に未解決のこの事件の捜査を行う。
マリアが5歳の時に彼女を襲った悲劇・・・・両親が何者かに目の前で殺された
事件は解決せず、マリアは安息の日々が訪れる事のないまま心がバラバラになっていった
16歳になったマリアは自殺を図り慈愛堂病院に運び込まれる
・プロローグ「余計なお世話だよ」
慈愛堂病院の一室で目を覚ます筒井マリア
とりあえず自己紹介など会話を行ってみるがイマイチ手ごたえがない
しかし高野のアイデアで病室に飾っていた花にマリアは反応する。「私、バラの花が好きなんです」と少し嬉しそうに言う
医局に戻った高野は考え込む
筒井マリアは何故か陶器のカケラを自殺の道具に使ったようだ
かなり確実性を欠くため、そして何故かその陶器のカケラには「マリア」と名前が入っていたため疑問に思う
何か意味があるかもしれないと考えた高野はそのカケラをとりあえず保存しておく事に
数日後。相変わらず口の重いマリアだったが少しずつ高野の質問には答えるようになってきていた。
しかし、最近筒井マリアの奇妙な行動の報告が目立つようになってくる。
頭痛を訴えて看護婦を呼んだのに「誰も呼んでません」と言ったり牛乳は嫌いだと言っていたのにわざわざ自販機で買って飲んでいたり。
看護婦からキツく注意をしてほしいと訴えられるものの高野は戸惑っていた
高野と他の人との筒井マリアへの印象がまるで違っていたからだ。
その夜、また事件はおこった
夜中、看護婦を呼び出した彼女は「早くここから出してくれ」と暴れ出したらしい。
そして暴れる彼女を抑え付けようとした看護婦をマリアはもの凄い力で押し倒したという
幸い看護婦にたいした怪我はなかった
彼女の手首の怪我は神経にまで達していた。片手で押し倒した事になるが・・・
突然人が変わったようになるマリアに戸惑う高野
院内ではマリアはウソつきの非行少女という扱いになっていく
マリアの扱いについて話し合う。身寄りもないため後の事は施設に連絡するのが妥当な処置だろうという事に
そしてとりあえず傷が治るまでは高野がカウンセリングを行ってみる事になった。
高野はまず看護婦を突き飛ばした事について尋ねてみる。
普段から記憶が途切れがちで全く何をしたか覚えてないという彼女。
果たしてマリアはどこまで本当の事を言ってるのだろうかと考えこむ高野
そういえば救急車を呼んだのは誰なのだろうか。彼女の家には誰もいないハズだが・・・?
ただ意図的にそんな事を行う理由が見えないためとりあえずカウンセリングを続けてみる事にする
次の日、彼女に自殺未遂をした日、家に誰かいたのか尋ねるが祖母が亡くなってからはずっと一人だと答えるマリア
これからどうカウンセリングを進めればいいのか悩む高野に電話がかかってくる。
電話の相手は慈愛堂病院の精神科に務める本田
とりあえずどんな環境でいきてきたのか、親との関係はどうだったのかなどいろいろ聞き出してみろと薦める本田
再び彼女に看護婦を突き飛ばした時の話を聞いてみる
とても気分がよかったのに何故か看護婦を読んでいた。暴れ出す自分を端から見てるような気分だったという彼女。
記憶は途切れ途切れだが自分の行動をやめさせるために必死になっていたという
どうも理由やきっかけがイマイチつかめない高野。やはりもっと彼女の根本に問題が眠っているのか・・・・
次の日、いよいよ本格的な診察に入る。
どういうきっかけで彼女を破壊的な行動に走らせてしまうのか、高野はそのポイントをマリアと一緒に探すため説明をする
彼女が催眠状態に陥ってしまうキーワード、そもそも彼女にそのような衝動を植えつけるモノが何だったのか
まずはそれを一緒に探してみようと彼女に説明する。
その時、病室に飾ったバラの花びらが一枚落ちた・・・・・・
それを見た彼女は豹変する。自分の事を「ボク」と呼びだした彼女は「マリアの過去にかかわるな」と忠告してどこかへ消えてしまう
第1話「誰かが殺しに来る」
間もなく意識を取り戻したものの先日のマリアの豹変っぷりに困惑する高野
その時ちょうど本田から電話が
現状の施設どころか精神病院に送られかねない状況で高野が助けに回ったのは神様のめぐり合わせと言い出す本田
とりあえずマリアの分断的記憶喪失について調べてみろと言って電話を切る
高野は記憶の喪失部分と覚えている部分の分別をしてみる事に
とりあえずマリアに昨日の件についての話をする
すると彼女はもしかしたらバラの花が人格交代のスイッチになっているかもしれないと言う
しかしバラは母の好きだった花、辛い思い出なんてないと語る。。。
その夜、またマリアは豹変したらしい
看護婦がマリアの病室の前を通りがかった時に男の声がした
面会時間を過ぎても返らない男友達でもいるものだと思い扉を開けると
パジャマの前をはだけたマリアが「勝手に人の部屋に入ってきやがって」と男としか思えない声でどなってきたという話だ
よくる日のカウンセリング
まず高野はマリアの中に眠る人格について話を聞いてみることにする
マリアの中に誰がいるのか、それはどんな人物なのか、彼女自身は明確に把握できていないようだ
しかし自分の中で誰かがせめぎあってる、そんな感覚は持っているらしい。
そして話はマリアの人格が分裂したきっかけへ。
しかし彼女は思い出す事が出来ない。そして記憶の回復を怖がる彼女
高野は自分の父親が蒸発した時の事を話しだす。そして今でも父親の歯の写真だけはいつも机の引き出しにあると。
たとえ死んでしまっていたとしても事実を知る事、それによって過去を清算する事、高野はマリアを勇気づける
次にマリアの家族について聞いてみる
両親が亡くなってからはずっと祖母と暮らしてきた事、そして祖母が亡くなったあとは近所の神父に保護者になってもらい今は一人で暮らしている事
その日のカウンセリングはそこで切り上げた
その夜また異変は起こった。マリアが病室から消えたらしい
探しにいこうとする高野。しかしそこに二階堂という刑事が尋ねてくる。
一瞬なにか事件でも起こしているのだろうか?とドキリとする高野
しかし二階堂が語ったのはマリアの両親が殺された事件の事、そこで高野はマリアの両親が彼女の目の前で殺されたという事を知る
定年が目前に迫った二階堂は犯人が捕まっていないこの事件を解決したいと単独で捜査を再開したらしい
高野は迷っていた。マリアが失踪した事を話すべきかどうか・・・・
しかし何か事件が起こってしまう方がマズいと判断。二階堂に協力を頼む事に。
さすがは刑事、いろいろな情報を知る事が出来た。彼女の現住所、通う学校、そして今日が彼女の両親の命日だという事・・・・
二階堂は会議があるため高野は一人でマリアを探しに行く事に
マリアはやはり墓地にいた。しかし何があったのか倒れこんでいた。
「誰かが・・・・殺しに来る・・・・」そう呟き彼女は意識を失う
第2話「マリアとマリア達」
マリアは無事に見つかった。
また本田から電話がかかってくる。マリアが病院を抜け出した事を聞きつけてかけてきたようだ
相談した結果とりあえず多重人格障害として考えていく事にした高野。人格の結合へ向けていろいろマリアの人格を引きずり出して調べていくことに
高野は墓参りの事やマリアの言葉、マリアの自殺が殺人だった可能性、救急車を呼んだのが誰なのか・・・
本田は情報の整理がつきかけているようだったが教えてくれない
今度は内線がかかってくる。院長からの呼び出しだ。
マリアの脱走についての説明を求める神田。しかし高野はどう説明していいか迷い口ごもる
桑原がまくしたてる内に話がそれだしたため神田院長は話を打ち切る
マリアの容態が不安定になったため病室へ向かう高野
太田によると鎮静剤を打ったらだいぶ安定してきた
そして二階堂から高野の予定を聞く電話があったとの事
その後二階堂が尋ねてきた。捜査には進展がないようだが5歳の時にマリアが書いたという絵を持ってきてくれる
二階堂がマリアの見舞いをしたいという事なので病室へ通す
すると二階堂は「あれ?おかしいなぁ・・・?」というリアクション
マリアが目を覚ますとそそくさと部屋を出ていってしまう
マリアと会話した後部屋を出て行った二階堂と話す
事件の事について話さない訳にはいかないと思って気が変わったという二階堂
そして二階堂はマリアの顔つきが昔と全然違う、まるで別人のようだと言いながら帰っていく
二階堂が去った後また連絡が入る。マリアの容態がまた悪化したらしい
かけつけると胃の物を吐いてしまった事を聞かされる
どうしたのか様子を見ているとまた別人格が登場する
どうやら先日高野を脅してきた人格のようだ。その人格は薬は嫌いだから吐いてやったと言う。
そしてまたこれ以上クビを突っ込むなと宣言して勝手に消えていってしまう
太田に調子が悪そうだと言われた高野。後の事は太田にまかせて戻ろうとするが・・・・・
太田の叫び声が聞こえてくる。急いで病室に戻るとそこにはヒステリックに怒る太田の姿が・・・・・
太田は何故か何があったのかも言わず出て行ってしまう。
そしてマリアの3番目の人格が現れる・・・・・・
どうやら太田に「顔が大きいのがコンプレックスだな」とハッキリ言ってしまったらしい
2番目と違い破壊衝動があるタイプではない、ただただ冷徹なだけの人格のようだ
意識が途絶えかける中3番目の人格は名前を名乗る。オシリスと。
マリアの人格が戻ってきた。その日はとりあえず休ませる事に。
とりあえず太田には両親の事件の話だけして精神状態の事を納得してもらう事に
次の日。落ち着いた様子の太田を見て安心したところで今までの事を整理する
今手に入っているキーワードは3つ
おそらく人格のスイッチとなっているであろう赤いバラ
マリアの周囲に落ちている陶器のカケラ
そして二階堂が持ってきてくれた絵・・・・・
今日のカウンセリングはこれらをつなぎ合わせる事を目標にする
マリアはまずおとといの事を喋り出す。お墓参りは意識はあったが体のコントロールが利かなかったと。
そして倒れた時に言っていた「誰かに殺される・・・」といううわごと。どうやら革のジャンパーを着た男に付けられていた事からきているらしいが・・・?
そしてどうやら一旦家に帰っていたらしい。ある程度の足取りはつかめた。
マリアはせっかく家に帰ったのにお気に入りのオルゴールを忘れてきてしまった事を残念がる
高野は二階堂の持ってきた絵を見せる事にする。すると再びオシリスが現れる。
絵の内容について高野は問いただすが教えてくれない
ついでなので人格の人数について聞いてみるがスキを見せる訳にはいかないとの事
マリアは別人格に殺されかかった、そして救急車を呼んだのはオシリスだという事を聞かされる
オシリスは「私が必ずマリアを守る」と言い残し消えていった・・・・
第3話「突然の告白」
現時点でマリア以外に2人の人格を確認した。オシリス、そして薬嫌いで騒ぎを起こすのが好きな名前のわからない人格。
しかし自殺を引き起こした人格はおそらく別にいるようだ・・・・・・
二階堂から電話がかかってくる。相談があるからこちらへ来るとの事
高野は二階堂の目的がよくつかめずにいた。いったい何を調べているんだろう・・・・
カウンセリング。昨日の別人格について聞いてくるマリア。
率直にオシリスの事を話してみる高野。するとオシリスと言う名前に聞き覚えがあるという
マリアの祖母はエジプト考古学の学者だったようで発掘調査などには飛び回っていてその話をマリアにも聞かせてくれていたらしい
明確な話は思い出せないが家にはエジプトの絵本のようなモノがいろいろあるというマリア。高野はその絵本を取りにマリアの家へ向かう事に
家には一つだけ鍵がかかってる部屋があるらしい。話によると両親が死んでから父親の書斎にカラスの死体などが置かれたりして気持ち悪かったので祖母が封印してしまったとの事
話はかわりマリアの父親の話になる
マリアの父は熱心なカトリック教徒で母親とも教会で出会ったらしい
職業は弁護士。とても忙しかったらしいがマリアと母の誕生日には必ず家にいる優しい父親だった
母の誕生日にはバラの花束、マリアの誕生日には神戸で注文したぬいぐるみ、そして両親が作曲した曲のオルゴールも誕生日にもらったらしい
そのオルゴールには底に小物が入るようになっておりそこには祖母がエジプトで買った小さな水晶が入っていたらしい
母親はフランス人でいつも庭で赤いバラの手入れをしていたらしい
11月30日が命日、そして12月1日が母の誕生日という事で毎年マリアは両親の墓へ母への誕生日プレゼントという意味もこめてバラを供えに行っている
マリアは当時の事を一つ思い出す。いつものように父親が誕生日のためのバラを注文したが手違いなのか事件の日に一日早く届いていたらしい
父はその花束を書斎に隠していたらしいが・・・・そこからマリアの記憶は抜け落ちていた
その記憶を思い出そうとする中再び人格が入れ替わる事に
また新たな人格が現れた。名前はイシス。
イシスは語り出す。ホルスには気をつけろ、と。
そして自分達の役割。イシスは悲しみを引き受ける、オシリスはマリアを守る、、、
ホルスは最初に高野を脅した人格そして薬を吐いてしまった人格の事のようだ、そしてホルスの役割を話そうとするが・・・・
「監視されている」危機を感じたらしいイシスは言葉を途切れさせてしまう
イシスの話に出てきた「あの人」について話を聞くと「マリアを消そうとしている・・・」と
話によるとオシリスとイシスはマリアの味方、「あの人」は敵、そしてホルスはどちらでもないらしい
イシスはマリアを疲れさせてはいけない、過去を思い出させようとするとマリアはとても疲れてしまうと言い残し消えていく
記憶の回復を怖がるマリアそんなマリアを勇気づけながら高野は書類整理のため医局へ戻る
すると二階堂が尋ねてくる。どうも事件の話ではなく母親を通院させるための病院探しの相談だったようだ。
二階堂と話している途中マリアが通りがかる。マリアを見た二階堂は「おとといは別人のようだったが今日は昔の面影がある」という。
二階堂と話し終え、書類の整理を終えた高野はカウンセリングに向かうがマリアは疲れたので今日は中止にしてほしいという
高野も同意し、病室から出ようとした。その時、ホルスが現れる。
ホルスはマリアの両親を殺した犯人を殺した、そして台所に埋めたんだと告白する。
二階堂はその事を捜査に来てるんだと述べ消えてしまう
ホルスから話を聞いた高野はその日のうちにマリアの家へ向かう事にする。
オルゴールを持ってきてほしいというマリアから引き出しの鍵を受け取り筒井家へ
とりあえず神話の本とオルゴール、そしてその隣にまたもや出現した陶器のカケラを回収
その後台所の下を掘り起こすと・・・そこには高野の父のつけていたブレスレットをつけた白骨死体が・・・・
思いもがけない発見に気が動転する高野。
とりあえず歯型だけ確保し、持ち帰る。信じたくない一身で恐る恐る自分の持っていたレントゲン写真と称号するがその歯型は一致した・・・・
1話〜3話までがDISC2。前半はここまで
467 :
457:2007/03/31(土) 10:35:03 ID:9zktHOCW0
>>458 不可っていうのはここは“ストーリーを教えてもらうスレ”であって、
“ストーリーを要約してもらうスレ”ではないから不可と言っただけ
うわあ・・・なんかまた
>>423の奴と同じ臭いがする微妙具合
マリアの方、乙です!
先の展開がすごく気になります〜続き楽しみに待ってまつ(・∀・)
歪みアリスの続きが木になる俺ガイル
>467
新し過ぎる買ってプレイしろ 以上
4話以降選択肢で多少事象や高野達が知る事柄に差がありますがとりあえず1本選んで乗っけます
ってか前半もいくつか分岐はあるんですがそれは後ほど補完という事で・・・・
(第三章、雪乃の誘い)
色々な事があり今日は疲れた。亜莉子は雪乃の誘いを断り一人家路に着いた。
家の前には白い車があった。
武村が来ているのだろうと思いドアを開けようとした亜莉子の腕を、後ろから誰かが掴む。
振り返れば、そこにはチェシャ猫がいた。ダメだよ、まだ早すぎると言って家に入るのを止めるチェシャ猫。
亜莉子はその手を振り払うと家に駆け込んだ。
玄関に入った亜莉子は思わず固まった。二人の人影が、灯りもつけずに立っていた。
おかえり、との声で母・由里と武村である事が分かる。
暗いので表情は見えないが、声の調子からどうやら笑っているようだ。
いぶかしみつつも灯りをつけようとした亜莉子を、笑い声の二人が止める。
見られたくない、恥ずかしいと笑い声で言う二人。
亜莉子は二人を振り切って灯りのスイッチを入れた。
電灯に照らされた二人は、血にまみれていた。
武村は胸をメッタ刺しにされ、包丁を胸から生やしている。
母の首はざっくりと裂かれ、そこから大量に出血していた。
どうして、と震える声で言う亜莉子に、君がこうしたんだと笑いながら答える武村。
見れば亜莉子の手は血で赤く染まっていた。
パニックに襲われ、思わず亜莉子は家を飛び出した。そのまま向かいの家に駆け込み、玄関を叩く。
血にまみれる戸を見てパニックを募らせていると、裏の庭から声がした。
駆け込んだ亜莉子が見たのは、物干し竿をわき腹に真横に貫通させ、物干し台に吊るされている主婦の姿だった。
御用はなあに?と笑う主婦。亜莉子は物も言わずそこから逃げ出した。
街の様子は一変していた。生きた人の姿は何処にもなく何処を見ても死体しかいない。
そんな街中を歩くうちに、亜莉子の胸中に寂しさと疑問が湧き上がってきた。
何故私だけ生きているんだろう、何故私だけ一人なんだろう・・・
気付くと亜莉子は公園に来ていた。
腹に風穴を開け臓物をぶら下げながらブランコをこぐ男を傍目に、亜莉子は顔を覆って芝生にしゃがみこんだ。
自分だけが仲間はずれだという想いが亜莉子を責め立てる。
その時自分の名を呼ぶ声がした。顔を上げると、そこに由里と武村がいた。
一緒においで、と言う二人。亜莉子はフラリと立ち上がると、武村に導かれその胸に刺さった包丁を引き抜く。
亜莉子はその包丁を首に当て、笑いながら思い切り横に引いた。
END 「仲間はずれ」
第4話「僕がウソをついた」
筒井家で発見された父の死体に関してどうにか正式な理由を見つけたい高野。
しかしマリアの施設受け入れの日取りが決まった。もう時間がない。
このままだと高野がこの事件に関わるきっかけは一生失われてしまう
ある程度のヒントは浮かんでいる。「陶器のカケラ」「絵」「マリアの中の人格達」
まずは陶器のカケラ。今まで3つ見つかっている
マリアが自殺に使ったもの、墓地で倒れているマリアのそばに落ちていたもの、そしてオルゴールの隣にあったもの・・・
おそらくつなげると何かになるのだろう。他の破片も存在しているのだろうか?
次に人格。まだ見てない、イシスの話によるとマリアを殺そうとしている人格があるはずだ。
そして死体の隣には小さな鍵が落ちていた。いったいなんのためのモノなのだろう・・・・
とりあえず一つ一つ整理する。まずは昨日書斎で見つけたエジプト神話の本を開く高野。
その本にはオシリス、イシス、ホルス、そしてセトの話がかかれていた。
マリアの書いた絵は純粋なセトのシンボルであった。
おそらくこの神話にマリアは自分を完全に重ねてしまったのだろうと高野は考える。
セトによってバラバラにされたオシリスは両親惨殺によってバラバラになってしまったマリアの心の象徴
そしてその心はイシスによってつなぎとめられる
時を経て、復讐心を中心に狂気の人格、セトやホルスも生まれる
狂気をセト、現実をホルス、逃避をイシス、誇大妄想をオシリス
両親惨殺からきた悲しみがこの構図を作り上げていったのだろう
本田から電話がかかってくる。勘の鋭い本田にバレないかどうかヒヤヒヤし、まずは冷静に取り繕う事に集中する
そんな折太田からバラ園の取り壊しに関するアンケートが来る。高野は反対する事に。
心を落ち着かせてマリアのカウンセリングに向かう。
筒井家で発見した事は全て伏せ、オルゴールだけを手渡す。
死体のそばで見つけたオルゴールの底蓋のカギも渡したがさび付いていて使えなかった
オルゴールを眺めてマリアは祖母からの言葉を思い出す
「困ったら神父さんの所へ行ってみなさい・・・」と
少しでも情報が欲しい高野は神父のいる希望の丘教会へ向かう事に。
連絡が取れないため心配していたレヴィ。膝が悪いのでなかなか遠出出来ないという
高野はこの人の良さそうな神父にマリアの施設行きの話を切り出せないでいた。
有力な情報は得られず帰ろうとする高野に神父はオルゴールの底の鍵を渡す
マリアの祖母がなくなるときに首から提げていたのを保管していたらしい
まずは一つ一つ疑問を解決していきたいと考える高野はマリアに鍵を渡して、何が入っているかを確認してもらう事にする
そこに入っていたのは・・・祖母からマリアへあてた手紙だった
マリアの祖母は突然尋ねてきた犯人の男が口封じにマリアを殺すものと思い後から花瓶で殴りつけた
しばらく正気を失っていたが万一死体が見つかった時に使う証拠として自白の手紙を封じ込めた宝石箱のカギを死体と一緒に埋めた
そしてマリアには「今日のことは忘れなさい。二度と思い出してはいけない」と何度も言い聞かせ記憶を閉じ込めた・・・
そんな事が書かれていた。
真実を知り動揺するマリア。マリアは真実を隠していた高野を責める
そして観念した高野は語りだす
(第四章、公園の土管)
ずりずりと四つん這いで進んでいく。
あおーくなーれ・・・
何処からか声が聞こえた。
あおはしあわせ えいえんのいろ
あおーくなーれ・・・
その時、かちゃりと音を立てて亜莉子の手が何かを踏んだ。
手をどけてみると、そこにあったのは柄も刃も全てが青い、一振りのナイフだった。
何気なくナイフを拾い上げた亜莉子の手がぬるりと滑る。
見れば、手が血まみれになっていた。腕の傷が開いたのかと思い腕を見ると、腕は血で真っ赤に染まっていた。
思わず上げた悲鳴は、声にならず血泡になって消える。口からも血があふれ出ていた。
今や亜莉子の全身から血が出て行こうとしている。
呆然とする亜莉子の耳に、あの声が聞こえていた。
土管を這い出ると、もう日が高かった。辺りを見回すと、幼女が一人ブランコで泣いている。
亜莉子は彼女を脅かさないように近づき声をかけた。
自分を見上げる泣きはらした赤い目に、良くない色だと亜莉子は内心眉をひそめる。
ママが悪い事してないのにぶつの、と訴える女の子に、赤いから良くないんだわとひとりごちる亜莉子。
女の子の頬に触れ、命の暖かさに悲しみを覚える。
「・・・おねえちゃんはお顔、あおいよ。びょうき?」
お姉ちゃんは幸せだから青いの、と亜莉子は笑って答えた。
「あなたも幸せにしてあげようか?そしたらママにぶたれても悲しくないよ」
亜莉子の提案に女の子は目を輝かせる。
亜莉子は満ち足りた思いで微笑むと、後ろ手に握ったナイフの感触を確かめた。
「ね、青は好き・・・?」
END 「幸せのブルー」
ウギャッ!
いかん、かぶったか。マリアの人、お先にどうぞ。
第5話「時間をください」
マリアにまだ話してない別人格のこと、そして死体を見つけるまでの経緯を話し出す高野。
最初は本当にエジプト考古学の本を探しにいくつもりだったが、ホルスが現れ台所の下を掘ってみろ、と言われた事
そしてそこには本当に死体があった事を。しかしブレスレットの事はさすがにいえなかった・・・・
少しずつ当時を思い出しそうになるマリア。何故、台所の下に鍵をかけなければいけなかったのか・・・という疑問
書斎を封印した時に何故かホッとしていた自分・・・・
とりあえず警察に知らせるかどうかの判断はマリアにまかせる事にする
どうすればいいのか悩むマリア。すると頭痛に襲われ人格がスイッチする。
悲しみを引き受けるイシスが泣く。続いてホルスの登場。
ホルスは率直に疑問をぶつけてくる。何故警察に通報しないのか、何か隠しているのではないのか・・・?と。
マリアに気をつけろ・・・そして陶器のカケラについて調べてみろ・・・という言葉を残しホルスは消える
翌日。高野は掘り出したままの死体の事を思い出す。
神田から呼び出されるが用事があってマリアの家へ行く、と素直に話しマリアの家へ急ぐ
マリアの家に到着し、急いで死体を埋めなおす高野。そこに革ジャンパーを着た男の影が忍び寄る・・・
遺体を埋めなおし物思いにふける高野。するといきなり背後から殴りつけられ気を失う・・・・
しばらく経って意識を取り戻す高野。傍らには「この事件から手を引け」と書かれた脅迫文が・・・・
高野はその事自体に疑問を抱く。高野の父親がマリアの両親を殺し、マリアの祖母が高野の父親を殺したのだとしたら当事者は既に全員死亡しているはずでは・・・?
しかし明らかにこの件から手を引かせたがっている人間が存在するのは事実だ。とりあえず高野はその場から逃げ出す事に
院に戻ってきて本田の電話を受けたあと、神田との約束を思い出し院長室へ向かう高野
すると二階堂と太田が話しこんでいた。また病院の事についてしつこく聞き込んでいたようだ。
相変わらず目的がわからない二階堂の行動に不安になる高野
神田との話はマリアの近況報告だけで終わり高野は医局へ戻ろうとする
その時、マリアの学校の担任の女性から声をかけられる
どうやら見舞いに来ていたらしい。随分マリアは明るくなったと話す彼女。
そんな中彼女は壊れた何かの像を見せる。
話によると学校でもマリアは時折人が変わったようになる。
壊れた像を見て変な宗教にでも入ってるのではないかと心配しそれを聞こうとしたのだが明るくなったマリアに思わず話しそびれてしまったとの事
高野は像に関して聞いてみてくれという頼みを引き受けさっそくマリアの病室へ向かう
少しずつ記憶が蘇りかけているというマリア
高野はそんなマリアの前で壊れた像と陶器のカケラを組み合わせ始める
その様子を見て彼女は記憶の一部を急速に蘇らせる
バラの花瓶の後ろに隠れる子供の頃のマリア・・・・
言い争いをするマリアの父と男。
揉み合いになり男はマリアの父を突き飛ばす
そして本棚から落ちてきたマリア像がマリアの父の頭を直撃する・・・
アリスの中の人がいるとはっ!
仕事の速さにメロメロだぜw
第6話「君は見ていた」
マリアは父が殺された時の事を語りだす。
父親とかくれんぼをしていた子供のマリア。マリアは手違いで一日早く届いてしまい父親が自分の書斎に隠していたバラの花束の後に隠れていた
すると見知らぬ男が突然現れ書斎を荒らしはじめる。それに気づいたマリアの父がかけつけてくる。
父親とその男は初対面だったようだとマリアは言う。しかし何が目的だったのかはわかっているようだったと。
男が手にしているファイルのような物を見て怒ったマリアの父は男に掴みかかる。
そして逃げようとした男に突き飛ばされるマリアの父。その頭上にマリア像が直撃する・・・
マリアがいうにはどうやら筒井家に押し入った人物はもう一人いたらしい。
その後のマリアの行動はイマイチよく覚えてないようだ。しかし自分でマリア像のかけらを拾い集めていた、という事は覚えているらしい
恐らく陶器のカケラ、そしてここにある壊れた像はその時の凶器だったのだろう。
何故高野の父とマリアの両親は命の危険を冒すような状況を演じなければいけなかったのか、考え込む高野
するとホルスが現れ凶器を隠した理由、そして凶器を拾い集め、復讐心を溜めていくことで生まれたのが自分だと語る
クリスチャンであるマリアは犯人への憎しみを抑えようとすればするほど心が壊れそうになっていく
そんな中でホルスの必要性が出来たのだと。ホルスは殺ってやると宣言する。証拠は一つじゃない、既に準備は完了している、そう言い残しホルスは消える
意識を失ってしまったマリアをそのまま休ませ高野は医局へ戻る
陶器のカケラを繋ぎ合わせ、過去の記憶が結合される事でマリアの人格は結合へ向かっているハズだ
しかしホルスは消える気配がない。犯人の一人が死んでいる事を知る今、ホルスの必要性がどこにあるのか・・・
本当にマリアはもう一人の犯人を見ているのだろうか?
どちらにしろ自分の父との関連を調べる為にはこのもう一人を探すしかない
とりあえずマリアの父と勤めていた法律事務所に電話してみる事に。マリアの事を話し、情報をもらう。
すると、マリアの父が最後に担当していた事件がここ、慈愛堂病院の医療ミスについての話だという事を知る
電話を切り考えてみる高野。すると太田が回診の時間を知らせに来るので医療ミスの件について聞いてみる
太田から聞けたのは結局は示談で済んだ事、そしてその翌年の院長戦が大モメになった事、この2つだった
神田院長はこの時に院長に就任したらしい
もっと情報が欲しい高野。医学部の頃の友人で今は新聞社に務める深井に電話してみる
まず、深井から筒井家での殺人事件に関するメールが届く。
しかしマリアの名前が「まりあ」と誤植されていた事以外は特に新しい事実もない
続いて医療ミスに関してのメール。
被害者の名前、当時の状況などを知る事が出来た。
被害者、青沼佐知子は当時妊娠中に階段から転落。病院に運ばれるが全身打撲と出血多量で亡くなったようだ
今日までこの病院にいて全くこの話を聞いたことになかった高野。
とりあえず詳しいデータを調べてみる事にする。
病歴室のデータベースを調べてみる高野。しかしデータベースの中に「青沼佐知子」のデータは無い
入力ミスかと思い絞り込んだデータを全て調べてみるが死因は白血病や胃がんなど、この事件とは関係のないものばかりだった
おそらく意図的な隠蔽工作があったのだろう。ここでこうしていてもしかたないと思った高野は院長の元へ話を聞きに行ってみる、が神田は不在。
しかたなく一旦医局へ戻るとそこには二階堂の姿が。
高野は医療ミスの件について尋ねてみる。やはり二階堂はその事を知っていた。当時も調べていたようだ。
しかし今追っているのは医療ミスの件ではないという。二階堂は自分が追っているのは明らかに刑法に触れる犯罪だと断言。
マリアの事について尋ねてくる二階堂。高野は当時の記憶の回復を素直に伝える事にする。
二階堂によると5歳の頃の証言と全く同じ内容らしい。
状況を知り満足したのか二階堂は帰っていく
その時電話が鳴る。電話の主は桑原。院長室で神田が倒れたらしい。
急いでかけつける高野。「年寄り扱いは困る・・・」と言い残し神田は倒れる
マリアもそうだけどミステリーモノはストーリーだけ読んでも十分楽しめるからいいよな
リロし忘れて変なタイミングでレスしてスマンかった…。
第7話「まりあとマリア」
先天性の臓器障害で苦しむ子供時代の高野の臓器移植手術を担当した高野の恩人である神田が倒れた事で思い深ける高野
その時二階堂から電話がかかってくるそちらへ伺いたいという電話。状況が状況なので断ろうとしたが容疑者が割り出せそうだというので承諾する。
とりあえず桑原に神田の病状を聞きにいく高野。どうやら腫瘍がみつかったらしい・・・
医局に戻ると二階堂が尋ねてきた。マリアから証言を聞きたいという二階堂
人格が安定しないマリアに合わせる危険はあるがとりあえず合わせる事にし、高野も同席する
二階堂は犯人は二人組かどうか、そしてそれを改めて証言してほしい、とだけ言って帰っていった。他の事はもう固めてあるとの事
二階堂が帰った後筒井マリアに関する報告書をまとめ、桑原院長の部屋を訪れる
しかし姿が見えず、一旦出直そうとする。その時、太田がやってくる
太田は高野を呼びとめ、12年前の医療ミスについての話を始める
桑原は昔はあんな人じゃなかった。12年前、桑原は騙されて人間不信になった・・・という所から話は始まる
話をまとめてみると・・・
青沼佐知子は桑原の診察後、外科に回され神田による手術を受けるが途中で死亡する。原因は神田の誤診によるものだったらしい。
そしてそのミスを隠すためカルテを偽装して桑原に責任をなすりつけた・・・・
太田の話を信じられない高野。直接問いただすために神田の病室を訪れる。
しかし神田の姿は見えない・・・そこに看護婦の村井が現れる。
高野は院長室を探しにいくついでに村井の持っていた神田のクリーニングを預かる
神田のクリーニングの中身は革のジャンパー・・・・中には何かのカギが入っていた
院長室にも神田の姿は見当たらない。クリーニングを置いて出ようとするが・・・
ふと考え付いた高野は机のカギが開くかどうか試してみた。
予想はあたった。中には差出人のない封筒。そして・・・マリアの父の日記が入っていた。
中には偽装カルテを手に入れた事が書いてある
ホルスの「準備は出来ている・・」という言葉の意味がわかった高野。おそらく日記を送りつけたのはホルスだろう。
神田はマリアを殺す気かも・・・と見た高野は二人を探す。
神田はマリアを屋上に連れ出していた。
屋上でマリアに日記の事を問い詰める神田。ホルスになっていないマリアは何の事か理解出来ない。
マリアに薬をかがせる神田。そこに高野が到着する。なんとか説得しようと必死に呼びかける高野。。。
神田が事件について語る。そしてまだ私を必要としている人間がいる、マリアは殺さなければいけないと叫ぶ神田・・・・
するとマリアの最後の人格が現れる。しかしその人格もマリアと名乗る。。。
実は深井から送られてきた新聞記事に書かれたひらがなの「まりあ」あれは正式な記述だった。
マリアから今まで高野が相手をしてきた3人の人格はまりあの裏人格、マリアが作った人格だと聞かされる。エジプトの神話の事はただの都合の良かった符号にすぎないと。
そして復讐の時を迎え、必要なくなった人格は消した、と。
マリアはメスを握り、神田に遅いかかる。必死に呼びかける高野、しかしマリアは止まらない。
いよいよ神田が追い詰められ、メスが振り下ろされようとされる。高野はマリアに体当たりして止める。。。
しかしマリアは壊れた柵ごと落ちそうになる。ギリギリの所で手を掴む高野
落ちそうになったショックでまりあに戻ったが「これで私の中の邪悪な者も・・・死ぬから・・・」と手を離そうとする
そこへ二階堂が到着する。限界が近づいていた高野は助けを求めるが神田が抵抗するため二階堂は助けに向かえない
そして二人は・・・・屋上から落ちていった・・・・
3日後、高野は病室で目を覚ます。話によるとバラ園の上に落ちて助かっていたらしい
まりあも高野がかばったおかげで軽症で済んだ
奇跡だ!と喜ぶ高野にまりあはこう語る
「いえ、きっとただの偶然なんです・・だとしたら、奇跡が起こらなかったお父さんとお母さんがあまりに可哀想だもの・・・・」
そして高野は「うん。きっとそうだね・・・」と返し、助かった二人は微笑み会う
そこへ高野の意識が戻ったと聞いた二階堂が駆けつけてきた。二人の様子を見て「お邪魔だったかな?」と一言
二人は声を揃えて老刑事を歓迎する「いえ!ぜんぜん!」
・エピローグ「君とメリークリスマス」
神田が逮捕され、だいたいの事は解決の方向へ向かっていた・・・
神田は一通りの事を自白したらしい。11年前、何者かが青沼佐知子のカルテをまりあの父に送っていた事、そしてそれを取り返すためにあの事件は起きたこと・・・・
まりあの人格はあの時から急速に結合へ向かっていた。
本田の見解によるとまりあは転落しそうになった瞬間、どうやら消えていったらしい。
まりあはあの瞬間、死を迎えたと考えてよいようだ。
残りの人格も順調に結合へ向かっていると聞き安心する高野。
結局今まで通りレヴィ神父が保護者となり、まりあはあの家で暮らしていく事になった
残った疑問は2つ。
1つめはカルテを送った人間は誰なのか、これは神田が順調に取り調べに応じる今、警察の方も調べる気があまりないようで宙に浮いたままになるのは確実なようだ
2つめは何故高野の父は犯罪に加担する事になったのか・・・という事
二階堂によるとどうやら臓器移植の優先と引き換えに神田から話をもちかけられたらしい
医療と無関係な人間からの協力者の確保・・・それに高野の父は利用された
まりあの父が意識を失った跡、救急車を呼んでいたりもした事から高野の父は生きていたとしても情状酌量、そしてもちろんまりあの祖母もそうなっただろう、と二階堂は話す
結局、どちらも既に亡くなっている事からこの事は二階堂と高野の胸の中にしまっておこうという事に
そしてもう一つ驚く話を聞かされる
まりあの父は脳死状態で運ばれた。腎バンクに登録していた事から臓器の提供を行う事になり・・・
どうやら高野に臓器を提供したのはまりあの父で間違いないらしい・・・・
二階堂と話をしている所にまりあがやってくる。まりあは定年退職のお祝いに、と白いバラを二階堂へ手渡す
まりあはどうやらレヴィ神父の待つ希望の丘教会へ行くのに高野を誘いにきたらしい。
準備をしに医局へ戻る高野。そして希望の丘教会へ・・・・
心の余裕がある今、初めて景色の美しさに気づく高野・・そこにはレヴィ神父が待っていた。
高野は凶器となったマリア像の処分をレヴィ神父に委ねる事に。
教会の鐘が新しくなった事に気づくまりあ
今年からカウントダウンをやる事になったから是非おいでとレヴィ神父に誘われる。
そして教会の中にはクリスマスツリーが・・・・
過去を受け入れる事の出来たまりあにレヴィ神父はまりあの両親の話を聞かせる。いつも決まった席で二人並んで説教を聞いていたらしい・・・
まりあはその場所で祈りをささげる・・・・・
何を願ったの?と聞く高野
「お父さんとお母さんにさようならって・・・・・後はヒミツです!」
おわり
ちと用があるのでアリスの投下は深夜になります。
無作法お許しあれ。
とりあえず分岐はあるけどこれが本編かな?という事で。
機会があったら追加しますがこれで一区切り
>>アリスの人
どうも遅くてすいません。とりあえず目についたミス直しながらやっちゃったorz
>アリスの中の人
楽しみに待ってます
>マリアの中の人
お疲れ様です
マリアの方お疲れ様でした!最後ハッピーエンドで良かった。
アリスの方も乙です!
490 :
457:2007/03/31(土) 16:50:51 ID:9zktHOCW0
>>471 DS持ってないんやもん
エミュもまだ不完全だし
アリスの人とマリアの人、乙です!
アリス待ってます!!
どなたか
イレギュラーハンターXをお願いします自分PSP持ってないんで・・・
うはwwwアク禁とっくの昔に解けてたwww気付かず指くわえてたマヌケスwww
というわけで大神とりあえずいっときます
495 :
大神:2007/04/01(日) 00:08:03 ID:AhBChDtU0
スサノオとクシナダ、二人の恋の行方を見届けて、そろそろ分神探しの旅路を再開する事にしたイッスンとアマテラス。
そんな二人の前にサクヤヒメが心配そうに現れます。
ヤマタノオロチが息絶えた刹那現れた、おぞましい妖気の渦……彼女もまたそれを感じ取っていました。
今回の騒ぎで自分が感じていた強大な妖気はオロチのものではなく、
もっと別の、得体の知れない何物かの物だったのかもしれない。
そんな懸念を語った後、更に彼女はアマテラスの活躍にも関わらず未だにやむ事のない生けるもの達の苦しむ声、
それが高宮平の大跳ね橋の向こうに位置する「両島原の都」では殊にひどく、地獄さえ思わせるものだと訴えます。
そしてオロチから現れた妖気の渦のいくつかが、そこを目指して飛び去ったと言うのです。
ナカツクニの田舎はあらかた探しつくしたし、人が多ければ分神たちも集まってくるかもしれないと
都へ行く事を考えていたのに、自分たちが今正に向かわんとしている場所について、
これでもかと言わんばかりのネガティブガイダンスをかましてくるサクヤに鼻じろんだイッスンが
「もっとマシな話はないのかよォ!?」
と泣き言を言いますが、サクヤは
「幾多の困難が行く末に待ち受けようとも大神たる貴方ならば、必ずや、大儀を全うされ給うに違いありません。
アマテラス大神、そしてイッスン……幾久しくお健やかに!」
全然返答になってない励ましを残して姿を消してしまいました。
「幾久しくお健やかにィ……じゃねぇよォ、あんな話なんかしやがってェ!」
と、一旦はぷりぷり腹を立てたイッスンでしたが、
そもそも最初からそう簡単に筆業が集まる訳もない事はとっくの昔に覚悟完了済みです。
という訳で、あっさり気を取り直した二人は高宮平へ向かう事にしたのでした。
496 :
大神:2007/04/01(日) 00:12:57 ID:AhBChDtU0
さて、こうして両島原へと続く高宮平の大跳ね橋までやって来たイッスンとアマテラスですが、
巨大な跳ね橋は天を突かんばかりに高々と上を向いたままで、
都へ続く道なら当然あるはずの賑やかな人の往来もありません。
橋が通れずに足止めを喰らっている茶屋の客によると、橋が上がったきりになったのと丁度時を同じくして、
都では原因不明の病が流行っているらしいという噂が囁かれだしたとのこと。
サクヤの話といい、やはり一筋縄ではいかないようです。
橋のたもとには二人の兵士が退屈そうに突っ立っています。
「今は誰一人通すわけにはいかないんだな。女王ヒミコ様のお触れは絶対なんだな!」
などと言いながら兵士の一人、ふとっちょの男は居眠りばかり。
その脇には赤々と燃える火を宿した不思議な不死鳥の像が立っています。
手持ち無沙汰に弓の練習をしているもう一人の兵士、自称都の警備隊随一の弓の名手ヨイチによれば、
その火は聖なる退魔の炎で、永遠に消える事がないはずだったのに、
つい先日までそれがバッタリ消えてしまっていたらしいのです。
幸いにもつい先日の十六夜の月の晩、神州平原から聞こえてきた唸り声と共に何故か突然炎が蘇り、
安心して警備に励めるようになったと言うのですが、
(恐らくこれは十六夜の祠でのアマテラスの活躍による物でしょう)ヨイチは
「聖なる炎がついたり消えたり……何か不吉な事でも起こる前触れかい?」
と気味悪がっています。
ともあれヒミコからの突然の命令によって向こう岸に戻る間もなく跳ね橋が上げられてしまい、
結果こちら側に取り残されてしまった彼らも、これで合図の火矢を放って橋を下ろしてもらい、
都へ帰ることが出来るようになりました。
しかしそう言いながらも何故かヨイチは浮かない顔。
都の警備隊髄一の自称はハッタリではなく、会話の間にも向こう岸の大砲の筒の中に
正確に矢を打ち込み続けているのですが、これはただの弓の練習、放っているのはただの矢で、
従っていまだ跳ね橋は天を指したままピクリともしません。
まぁ、大砲の中に火矢を打ち込んだらとんでもない事になってしまいますが。
(第五章、大広間)
鎌が振り下ろされるより早く、亜莉子は身を翻して走った。
そのまま外への大扉に体当たりする。扉はわずかに動いたが、通れるほどではなかった。
もう一度と下がった亜莉子に女王が声をかける。
「お待ちなさい、アリス!だめよ、猫はあなたを・・・!!」
しかし亜莉子はそれに構わずもう一度扉に当たった。扉が人が通れるほどに開く。
亜莉子はそこに体をねじ込んだ。
城内の暗さに目が慣れていた亜莉子は、外の眩いばかりの明るさに目を細める。
その光の中、チェシャ猫がハッとした様に『真顔で』こちらを見た気がした。
思わずまばたきをすると、そこにあったのはいつものニンマリ顔だった。
お帰り、といつもの口調でチェシャ猫は言い、城内の事を尋ねてきた。
女王の首狩りのせいで時間くんの事が吹き飛んでいた亜莉子は慌てるが、
チェシャ猫は他にも手段はあるから公園に戻ろうと、いつになく断定的な口調で言った。
そんなチェシャ猫に何となく違和感を覚える亜莉子だったが他に術もなく、大人しくチェシャ猫に担がれる事にした。
公園に戻った二人を出迎えたのは、ネムリネズミと帽子屋の――死体だった。
思わず駆け寄る亜莉子だったが、二人は全身を切り裂かれ朱に染まっており、絶命しているのは明らかだった。
その場に崩れ落ちる亜莉子にチェシャ猫がシロウサギの仕業かもしれないとささやく。
シロウサギはアリスを食べたいんだよというチェシャ猫の言葉に、そんなはずはないととっさに思う亜莉子。
僕がシロウサギから守ってあげようと言うチェシャ猫の言葉に、再び違和感を覚える。
チェシャ猫がこんな風に意見をはっきり言うことなんて無かった・・・。
血を見て気分の悪くなった亜莉子をベンチに座らせると、チェシャ猫はティーカップ片手に水を汲みに行った。
呆然としている亜莉子に、アリスじゃないかと声がかかる。
声のした方、足元を見ると、体長が五センチほどしかない人間が緑の寝袋に入って横たわっていた。
芋虫だと名乗った声の主は、亜莉子に忠告した。猫は甘い言葉で欺くと。
頭の芯が冷える。思わず強い口調で芋虫の言葉を否定する亜莉子。
「だがネムリネズミと帽子屋はチェシャ猫に引き裂かれた」
芋虫の言葉で死体に眼が行く。全身を切り裂かれた死体。鋭い爪で引き裂かれたように――。
ぶちり、と小さな音がした。見れば猫がいつの間にか戻ってきていた。その足元に小さな赤いしみが広がっている。
「芋虫の話を聞いてはダメだよ。芋虫は人を惑わす害虫だ。」
奇しくも芋虫と同じ事を言うチェシャ猫。(*分岐あり)
あなたがやったのかと亜莉子は震える声で尋ねた。
チェシャ猫は黙って答えない。思わず詰め寄る亜莉子に、僕らのアリスと一言呟くチェシャ猫。
否定しないその態度、その言葉に芋虫の言った事が真実であると亜莉子は悟った。
何故!?と問い詰める亜莉子。
「皆、邪魔だよ。アリス以外は必要ない」
背中に冷たいものが走る。
チェシャ猫が今まで姿を消したことは何度かあった。その時チェシャ猫は何を?
チェシャ猫は相変わらず笑っている。かすれた声でどうしてと呟くと、チェシャ猫は呟いた。
「アリス、僕らのアリス。だけど僕は僕だけのアリスが欲しくなった」
その真意を図りかねて再びどうしてと問う亜莉子。
チェシャ猫は笑って答えた。
「すぐそばにあるのに手に入らない辛さはアリスが一番良く分かってるだろう?」
「君はずっとオ――」
「やめて!」
チェシャ猫の言葉を亜莉子は遮った。そのまま耳を塞いでしゃがみこむ。
気付かないままなら良かったのにね、とチェシャ猫が優しく言い、その手を亜莉子ののど元に伸ばした。
「アリスの肉は甘くてとろける、この世に一つの極上の肉・・・」
何処かで聞いた言葉。亜莉子が身を引くより早く、チェシャ猫が亜莉子を引き寄せていた。
チェシャ猫がその大きな口を開く。公園に亜莉子の絶叫が響いた・・・。
夕暮れの住宅街を歩く雪乃の前に、一匹の灰色の猫が飛び出した。
妙に大きなその口から赤いしずくがこぼれる。
ねこ、と雪乃が呟くと、その猫は雪乃を見つめてニンマリと笑った。
END 「赤い猫」
499 :
大神:2007/04/01(日) 00:15:10 ID:AhBChDtU0
「今更都に戻るのもつまらねぇしなぁ……元々都の警備隊なんてのは、俺の性に合わねぇんだ。
本当は旅にでも出てドカンと一発、デカい事をしてみてぇなぁ!」
なんてダメなサラリーマンそのもののセリフを口にしながら弓の稽古に熱を上げているヨイチを背にしつつ、
イッスンがさらっととんでもないことを言いました。
「火矢って要するに……矢に火をつければいいんだよなァ?アマ公……
取ったばっかりの筆業を、一丁ここで披露しちゃどうだィ?」
しかしその相棒、我らがアマテラスもただ者ではありません。
「ガッテン承知!」と言ったかどうかはさだかではありませんが、イッスンの提案を受けるや否や、
宙に弧を描いて駆ける矢に、新たに手に入れた燃神の筆業、「紅蓮」で石像の炎を移してしまったからさあ大変。
当然の結果として大砲が暴発したのみならず、
そのあおりを受けて、向こう岸では物見櫓が吹っ飛ぶわ鳥居が倒れるわの大惨事に。
ただの矢を撃ったはずなのにそれが火矢に化け、
「ドカンと一発……とんでもねえ事になっちまったぁ!」
とパニックを起こしたヨイチは、唐突に
「……おっといけねぇ!俺……都に用事があるのを思い出しちまったい!それじゃお前ら、達者でなぁ!」
と叫ぶなり、衝撃で止め具が外れた事によりタナボタ的に下りた橋を渡って走り去ってしまいました。
「べ……別に都へ帰るフリしてここのまま旅に出て姿を消す、とか
この当たり屋ヨイチ……そんな邪な事は考えちゃいねぇからな!」
などと言い訳していましたが、いや、それヨコシマじゃなくてただの無責n……などとツッコむ事もなく、
動揺の余りヨイチがバラ撒いていったリンゴをちゃっかり拾いつつ、
イッスンとアマテラスも橋を渡って一路都を目指します。
が、両島原へ入った彼らを待ち受けていたのは驚くべき光景でした。
ヤマタノオロチは退治され、オロチが撒き散らしていた呪いは払われたはずなのに、
どこまでも続く海岸は、一面のタタリ場と化してしまっていたのです。
これはオロチが死してなお残る強力な呪力を備えていたということか、それとも……
取りあえず賽の芽を見つけ出して花を咲かせ、タタリ場を払ったアマテラスは海沿いの道を進んだのですが
その途中で、海辺に佇む古寺を見つけます。
途方に暮れた様子で石段の前に立っていた旅の僧に困り顔の訳を訊くと、
なんでも退魔が得意なこの古寺、『餡刻寺』の庵主に妖怪退治を頼みに来たらしいのですが、
庵主はこの所物騒な事件続きの都に呼び出されっぱなしで、当分帰って来そうにないというのです。
サクヤヒメの不吉な予感、原因不明の病の噂、そして妖怪退治の専門家がカンヅメにされるほどの異常事態……。
また一つ不安の種を得て、アマテラスとイッスンはついに西安京の都の大門をくぐるのでした。
ぎゃぁぁぁ、またかぶった・・・今日はそういう定めなのか。
大神の人お先にどうぞ。風呂でも入ってきますので。
うわー割り込んだマジスマン>アリスの人
今容量どんくらいかわからないので自分は取り敢えずここまでです。
話全然進んでなくてゴメンナサイ
いや、リロらなくて割り込んだのはこっち。申し訳ない。
取り敢えずここまでとの事ですから、では続き行きます。
今wikiに載ってるリストとの更新と前スレ直しだけでおk?
建てにいってみますが
(第五章、上述から更に分岐)
芋虫の言葉に迷いが生じる亜莉子。
でも――チェシャ猫はずっと私の味方だったじゃない。
亜莉子は頭を振り、チェシャ猫への疑いを追い払った。
目を瞑り、言い切るように呟く。
「私はチェシャ猫を信じている、だからいいの――」
チェシャ猫は亜莉子を担ぎ上げると、歩き出した。
何処へ行くのと問いつつも自分を微塵も疑っていないその様子に、チェシャ猫は愛しさを募らせる。
シロウサギを追いかける事にこだわる亜莉子に、チェシャ猫は放っておきなさいと言い放った。
亜莉子は戸惑ったようだが、もう何も悪い事は起きない。
だからシロウサギのことは忘れなさいとチェシャ猫が言うと、少し考えた後で頷いた。
そんな亜莉子を見てチェシャ猫は思う。
本来なら僕はアリスの意思を超えることなど出来なかった。
しかし天理が崩れ僕の鎖は切れてしまった。
そうでなければ、僕は今でもアリスに忠実な猫でい続けたことだろう。
僕のアリス、君が望むなら僕は今まで通り忠実な猫を演じ続けよう。
そのためなら、僕は何でもする。
そう・・・何でも、ね。
END 「僕のアリス」
(第五章、寝室地下の牢屋)
目覚まし時計を無視し、亜莉子は階段を上り始めた。
階段を上りながら時間くんのこと、チェシャ猫のことを考え――
亜莉子が階段に足をかけた瞬間、ベルの音が鳴り響いた。
跳ね上がった心臓を宥めつつ振り返ると、鉄格子の中で目覚まし時計が鳴っている。
既視感を覚えつつも目覚まし時計を無視し、亜莉子は階段を上り始めた。
階段を上りながら、亜莉子は自分が学校でテスト勉強をしていたことを思い出していた。
この調子だと次のテストはきっとダメだろうと思いつつ――
亜莉子が階段に足をかけた瞬間、ベルの音が鳴り響いた。
跳ね上がった心臓を宥めつつ振り返ると、鉄格子の中で目覚まし時計が鳴っている。
既視感を感じることに違和感を覚えつつも、目覚まし時計を無視し亜莉子は階段を上り始めた。
酷く体が重かった。すぐ息が上がる。まるで階段をずっと上っているかのような感覚に亜莉子が囚われ始めた時――
亜莉子が階段に足をかけた瞬間、ベルの音が鳴り響いた。
跳ね上がった心臓を宥めつつ振り返ると、鉄格子の中で目覚まし時計が鳴っている。
何かがおかしい。そう考える亜莉子だったが、目覚ましが鳴ったからどうだという考えもまた同時にあった。
早く時間くんを探さなければ。
目覚まし時計を無視し、亜莉子は階段を上り始めた。
入ってきたときのまま口をあけている鉄の扉から亜莉子は首を出した。
途端、首筋に冷たいものが当てられる。後ろの髪の毛が優しく持ち上げられた。
「こんな所にいたのね、アリス」
声の主を確認する間もなく、鎌が肉を裂き骨を断っていた。
自分の体が階段を滑り落ちる音を亜莉子は最期に聞いた気がした・・・。
END 「無視の代償」
(第五章、城の前)
チェシャ猫の言葉も、亜莉子の好奇心を打ち負かすことは出来なかった。
亜莉子はチェシャ猫のフードをつまみあげ、中を覗き込んだ。
高校の朝の教室に、一人の女生徒が話題を持ち込んできた。
一ヶ月前に失踪した隣のクラスの女子が先日駅前で見つかったという。
良かったじゃんという感想を女生徒は否定する。
彼女は保護された時切断された猫の首を大事そうに抱えていたらしく、
正気を失っている様子だとの話に、教室中で悲鳴とも歓声ともつかない声が上がった・・・。
END 「フードの中」
(第七章、病院の屋上)
私なんていなければ良かったのに、と口にする亜莉子。その言葉に亜莉子自身が閃くものがあった。
その思いつきに思わず笑みがこぼれる。
いい事考えちゃった、振り返ってそう言うと、亜莉子はチェシャ猫を拾い上げる。
ありがとう、ごめんなさい。そう呟くと、亜莉子は全力でチェシャ猫を抱きしめた。
首だけのチェシャ猫は何か言おうとするが、口と鼻を胸で塞がれているので何も出来ない。
こんな結末しか選べなくてごめんなさい。でも私、なかった事にしたいの。
私のせいで傷ついた人たちが、もう二度と私のせいで泣いたりしないように。
全部なかった事に。
亜莉子は心の中で謝りながら力を込め続けた。
やがてうめき声が消えた。亜莉子はチェシャ猫を解放する。
何処からかチャイムの音が流れてくる。亜莉子はチェシャ猫の首を抱いて赤い空を見上げた。
寿生が声をかけると、由里は静かに目を開けた。由里の頬に触れ、その暖かさに寿生は安堵する。
そう、由里だけでも生きている事に。
由里は嬉しそうに笑う。
赤ちゃん、女の子だったでしょう。名前も決めてあるの。早く会いたいわ、私の亜莉子・・・。
寿生は待合室の椅子に崩れるようにして座り込んだ。
経過は順調だった。なのに何故。
――しかも、生まれてきた赤ん坊は、黒く焦げていた。まるで焼け死んだかのように。
「これで良かったの」
可憐な声に寿生は顔を上げる。いつの間にか、すぐ傍に黒いドレスの少女が立っていた。
産科に似つかわしくない可憐なドレス。しかし黒いヴェールをつけたその姿は喪に服しているかのようだ。
これで良かったのと少女が再び呟く。
「笑って、あなたの赤ちゃんのために。それだけがアリスの願い」
「わたくしたちも行くわ、アリスと一緒に」
あっけに取られていた寿生だったが、その時少女の腕に抱かれているものに気付き息を呑んだ。
焼け焦げた嬰児の遺体。血とすすにまみれた、小さな、人になれなかった天使。
少女は暗い廊下へと去っていき、やがて闇に溶けた。
寿生はただ呆然と立ち尽くしていた。
END 「黒こげの天使」
(最終章、病室の前)
亜莉子はとっさに目の前の給湯室に隠れた。
息を潜めていると、病室のドアをノックする音が聞こえた。ややあって、いつもと変わらぬ雪乃の声が亜莉子を呼ぶ。
悪態をつく雪乃の声は、いつもと変わらぬ調子。(*分岐あり)
急にばかばかしくなった。証拠は何も無い、自分が疑っているだけ。
亜莉子は給湯室から出ると雪乃に声をかける。
屈託の無い笑顔が返ってきた。
誰もいないから驚いたといつもと変わらぬ口調で言う雪乃に亜莉子は安堵する。
その時、バチンと音がして灯りが全て消えた。
突然の事に驚いていると、雪乃が不安そうに手を握ってくる。
私が守らなきゃ。亜莉子はその手を握り返すと、外へ出るべく階段へ向かった。
暗闇の中、手探りで慎重に階段を下りていく。先程から雪乃は言葉を発していない。
声をかけると、返事の変わりに握られた手に力が入る。
その時、何処からか声が聞こえた。思わず立ち止まって耳を澄ます。
――後ろの雪乃が鼻歌を歌っていた。
何を呑気な、と言いかけた亜莉子そのは歌詞を聴いて言葉を失った。
アシ アシ アシ♪アシはどこだろ♪アシがなくっちゃ♪僕と一緒に歩けない♪
クビ クビ クビ♪クビはどこだろ♪クビがなくっちゃ♪僕を見つめてもらえない♪
思わず離そうとした手がすごい力で掴まれた。そのまま引き寄せられ、がっちりと抱きすくめられる。
何とか逃れようと亜莉子はもがくが、その腕は全く動かない。
「イい、イノち」
「いノちがナクっちゃ」
耳元で声がした。雪乃の声ではない、もっと低い声。
そして、亜莉子の背骨が断末魔の悲鳴を上げた。
END 「暗闇の歌」
アリスの中の人キター!
ってかBADとNORMALの区別がつかない俺ガイル orz
救われないなぁ
(最終章、上述から分岐)
亜莉子は迷った。雪乃はシロウサギではないのではないか。
しかし、どう考えてもおかしかった。人のいないこの世界に平然と佇む雪乃。武村に見えなかった雪乃。
亜莉子はそのまま息を潜め続ける事にする。
やがて雪乃は階段の方へと歩いていった。
亜莉子は傷む傷口を押さえ、階段と反対側のエレベーターへと向かった。
ボタンを押して壁に寄りかかり傷の痛みを堪えていると、エレベーターのつく音がした。
眼を開けると、ちょうど扉が開くところだった。
亜莉子はエレベーターに乗り込もうとしてギョッとする。
エレベーターには先客がいた。緋色のドレスをまとった、五体満足の人形。
背後から声がかかった。
「迎エにキたよ」
振り向くよりも早く背中に衝撃が走り、亜莉子の意識は闇に落ちていった。
裏口から、病院の女性職員の瑞枝がゴミを両手に抱えて出て来た。
ゴミ捨て場まで行くと、灰色の猫がゴミの山を引っかいているのが眼に入った。
赤い何かをくわえて必死に引っ張っている事から、残飯目当てではないらしい。
猫好きの瑞枝はゴミを置くと、猫を手伝う事にした。
ゴミの山をどけると、そこにあったのは体長30センチほどの、赤いエプロンドレスをまとった人形だった。
瑞枝が人形をつまみ上げると、猫が足元にまとわりついた。
踏まないようにと動かした足が運悪く猫の首に当たる。
猫の首が ごろりと落ちた。
瑞枝は悲鳴を上げ、人形を放り投げると一目散に病院に走り去っていった。
残された猫の体は力を失い横倒しになっている。
首だけが人形へと這い寄って行く。
人形の頬をなめると、猫の首はその場で静かに眼を閉じた。
END 「ヒトガタ」
(最終章、解剖室)
もう誰かを傷つける事も、誰かに傷つけられる事も無い。
亜莉子はシロウサギの手を取った。
シロウサギの手が熱を帯び、亜莉子の腹の痛みが消える。同時に、シロウサギの顔が大きく歪んだ。
こんな風にしてあなたは私の歪みを吸い上げていたの、と亜莉子は理解する。
自分がいくら歪んでも、私が幸福であるように・・・。
亜莉子は立ち上がってシロウサギを抱きしめた。
耳元でシロウサギが呟く。
アリス 僕のアリス
君の腕を 足を 声を 命を 僕に下さい
亜莉子は頷いた。
あなたが守った私、あなたがいなければ歪んでいた私。ならばこれはご褒美。
私の血と肉は、あなただけのもの・・・。
患者の一人が行方不明になった事で病院内は非常にばたばたとしている。
おかげでただでさえ忙しい新人看護師の真由子は更に忙しくなっていた。
用事があり地階を歩く真由子だったが、今夜は妙な気味の悪さを感じていた。
その時かすかな物音が真由子の耳に届く。どうやら解剖室から聞こえるようだ。
人がいるとわかって何となく心強さを感じる真由子だったが、同時に疑問も覚えた。
今日は解剖の予定なんて無かった気がする。
それに――解剖にしては音が少しおかしい。
どうにも気になった真由子は解剖室のドアを静かに空けた。
解剖室の床にセーラー服の少女が座り込み、目の前の肉塊に何度も包丁を突き立てている。
思わず真由子が悲鳴を上げると、少女がグルリとこちらに振り向いた。
真っ白な顔、白目のない真っ赤な眼。
真由子は悲鳴を上げるとそこから逃げ出した。
階段にたどり着いた真由子の足が止まった。
そこにはさっきのセーラー服の少女が立っていた。全身を真っ赤に染めた赤い眼の少女。
硬直している真由子の口を、少女が掴んだ。顎の骨がきしむ。
「アナタノ・・・ウデヲ、アシヲ、クダサイ」
「ア、アリスア、リスアリアリアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
END 「ご褒美」
行ってきますと誰もいない家に言うと、亜莉子は玄関を出た。
旅行用のショルダーバックを下ろしポーチに座り込む。平日の昼間ということもあって外は静かだった。
亜莉子はボンヤリとチェシャ猫の事を想う。
いつの間にか消えてそれっきり、体は崩れたけど頭は大丈夫なのかな。
ニャア、と声がした。顔を上げると目の前に三毛猫がいる。
普通の猫であることにがっかりし、そんな自分がおかしくて亜莉子は少し笑った。
近づいても猫は猫は逃げようとしない。
かがみこんでなでながらチェシャ猫への悪態をついていると、後ろから聴きなれた声が聞こえた。
「アリス、それは食べても美味しくないよ」
突然の声に驚いたのか、三毛猫は逃げていく。
振り返ると、バッグの上にチェシャ猫の首が乗っていた。
思わず本物なのと尋ねる亜莉子に、二本足で歩く猫は僕しかいないと答えるチェシャ猫。
チェシャ猫を持ち上げると、首が熱を帯びた。同時に体からすうっと力が抜ける。
今までも何度かあったこの感覚。チェシャ猫に触られると落ち着くこれは、
チェシャ猫が自分の歪みを吸い上げていたからだ。そう気付いた亜莉子は手を離した。
シロウサギが砕け散った時の音が蘇る。
そんなことしないでと亜莉子はチェシャ猫に言った。でも、とチェシャ猫が言いかけるが、重ねるように言葉を続けた。
私はチェシャ猫が砕けるところは見たくない。
お願い、と言うと、チェシャ猫が困ったように言った。それじゃ僕らのいる意味が無い。
亜莉子は笑いながらチェシャ猫を持ち上げていった。
「そんなことないよ。あなたの存在は私が生きることを願ってる証でしょ?」
そう、私が心の奥で生きることを願っているなら、この先どんな困難でも乗り越えていける。
ありがとう、万感の思いを込めて亜莉子は言った。
そのまま家を見上げる。今まで過ごしてきたこの家。色々あったけど亜莉子の脳裏によぎるのは楽しかったことだけだ。
「私、結構幸せだったよね?これからも幸せだよね?」
チェシャ猫は喉を鳴らして答えた。
「僕らのアリス、君が望むなら」
END 「猫をつれて」
病院のベッドの上で亜莉子を襲ったのは、遠い日の記憶とあの夜の惨劇が入り混じった悪夢だった。
亜莉子は悪夢に何度も溺れそうになったが、そのたびに左手の甲がズキリと痛み現実に引き戻される。
そんな事が繰り返し起こり、やがて亜莉子は悪夢を見なくなっていった。
両親を亡くした亜莉子は結局母方の祖母の家に引き取られる事になった。
祖母の家は二つ隣の県にあるため、高校も転校することになる。
しかし亜莉子に高校への執着は無かった。
あのような事件の後だという事もあったが、何よりもあそこにはもう雪乃はいないのだから。
亜莉子の家から祖母の家へ向かう車中で、ハンドルを握る康平が亜莉子の仕草を見て眉をひそめた。
無意識のうちに、亜莉子は左手の甲を撫でていた。
左手の甲には入院中にいつの間にかV字の火傷が出来ており、それが痕として残っている。
亜莉子はそれが自分を悪夢から救ってくれたものであると確信しており気にしていないが、康平には気になるようだ。
女の子だからなぁ、と康平は呟いた。見かけによらず心配性らしい。
亜莉子は笑って手の甲を康平に見せた。
「ほら、こうして見るとウサギみたいでしょ」
END 「ウサギのお守り」
母の葬儀は、母方の祖母の菩提寺で営まれた。結局体は見つかっていない。
きっと見つかる事は無いのだろうと亜莉子は思う。
納骨式が終わり寺に戻ろうとした時、亜莉子の足元にトランプのカードが舞い落ちた。
立ち止まってそれを拾い上げる。祖母と康平は少し先を何事か話しながら歩いている。
それを確認してから亜莉子はカードをひっくり返した。ハートのクイーンのカード。
女王様?と亜莉子が呟くと、カードに赤い文字が浮かび上がった。
真実は ひとつにあらず
女王の言いたい事を図りかねた亜莉子は何気なく墓を振り返る。
すると、墓の上には先程までは無かったガラスの小箱が置かれていた。
思わず手を伸ばすと、小箱はバランスを崩して転げ落ち粉々になる。
箱の中からまばゆい光があふれ出し、視界を覆った。
亜莉子の目の前にあの夜の続きが繰り広げられていた。
腹にカッターを刺し眼を閉じる亜莉子を、母・由里が半狂乱で揺さぶっている。
その横には、二人を無感動に見比べるシロウサギの姿が。
由里はしばらく亜莉子を揺さぶっていたが、やがてシロウサギに気付きそちらを見上げた。
「亜莉子を・・・娘を助けて・・・私からこの子を守って・・・」
シロウサギはわずかに頷くと包丁を取り上げ、そのまま由里の首へと一閃した。
血の海に伏した由里の手が、弱々しく亜莉子の頬に触れる。
ごめんね・・・亜莉子
言葉にならなかったその声は、しかし確かに亜莉子の耳に届いた。
頭上からトランプが落ちてきて視界を真っ白に埋め尽くす。どこからともなく女王の声が聞こえた。
オカアサンはあなたを叩いた それは許されない事実
それでもオカアサンがアリスを愛していた事 それもまた真実
康平の声で亜莉子は我に返った。亜莉子は相変わらず墓の前に立っていて、康平が傍に来ていた。
母は母なりに私を愛していてくれたのかもしれない。
例え女王様の幻だとしても、それは幸福へと向かう私の力になる。
気付くと亜莉子は涙を流していた。
「泣くな。亜莉子は何も悪くないんだから」
康平の言葉にシロウサギの事が思い出される。
叔父さんが私の叔父さんで良かったと言うと、苗字でしか呼ばなかったくせにと康平は声を上げて笑った。
痛いところを突かれた亜莉子は顔が怖かったからだと誤魔化した。
いつもにやけているよりましだろうとの言葉に、今度はチェシャ猫の事が思い出された。
きっとまた会える気がする、私の猫。
前を歩きながら空を仰ぐ康平に倣って亜莉子も空を見上げた。
高く青い空が、どこまでも広がっていた。
END 「真実の横顔」
かすかな芳香に記憶を刺激され、病院のロビーで康平は振り返った。
そばを通った女性が大きな白い花束を抱えている。
昔亜莉子が泣いた時に見に行った花に良く似ていた。それをきっかけに康平は昔の事を思い出す。
姉と自分は連れ子同士で六つも歳が離れていたが、仲は悪くなかった。
儚く優しいという印象であった彼女は、夫の死で壊れてしまった。
時折幼い娘に辛く当たり、そしてそんな自分を過剰に責めた。
昔気質の父はそんな由里を一方的に責め、やがて由里は亜莉子を連れて出て行った。
その日の事は鮮明に覚えている。その日、高校生だった康平は熱を出して寝込んでいた。
父は会社で、母は親戚の不幸で出かけており家には康平しかいなかった。
じゃあね、康ちゃん。そう言った由里は亜莉子の小さな手を引いていた。
お兄ちゃんにバイバイして。その言葉を康平は出かける挨拶と思っていた。
行ってらっしゃい。そう言って送り出した背中が、最後に見た由里の姿だった。
今となってみれば悔やんでも悔やみきれない。
どこか普通でない空気をまとった由里、あれは姉の悲鳴ではなかったのか。
そしてその一方で、泣きながら謝る亜莉子と、父の罵倒にうんざりしていた自分がいた事も康平は自覚していた。
――見捨てたと言われてもしょうがない。
物思いにふけっていた康平の背中を誰かが叩く。飛び上がった康平が振り返ると、そこには姪の姿があった。
康平は散歩していたと言う亜莉子と連れ立って病室へと歩き始める。
その道すがら、亜莉子が口を開いた。明後日に退院だと、康平が伝えた話を康平にする。
その不自然さに何か言いたい事があるのだと康平は感じた。
入院費のことか?と康平が聞き返すと、亜莉子は首を横に振る。
意図を図りかねて康平は立ち止まり口をつぐむ。亜莉子もうつむいて黙る。
――先に康平が切れた。
「何だ!言いたい事はちゃっちゃと言え!」
「お、叔父さんッ!!・・・って呼んでもいいのでしょうか?」
苗字で呼ばれるたびにあの日の事を責められてる気がしていた。
真っ赤になった亜莉子を見てそんなことを思いつつも、苗字で呼ぶほうがおかしいんだよと肯定の返事をする康平。
再び歩き出しながら俺の事信用してなかっただろうとからかうように言う。
色々事情があって仕方なかったの!叔父さんも悪いんだからね!とムキになった亜莉子の言葉に康平はドキリとした。
――あなたは私を見捨てたの それなのに叔父さん面するの?
「私のことアリスって呼んだりするから!」
「はぁ!?そんなことなのか!?」
康平は深いため息をはきながら、亜莉子が昔自分の事をアリスと呼んでいた事を話す。
話しながら康平はその時の事を思い出していた。
そう、当時亜莉子はアリスと呼ばないと返事をしてくれない事すらあった。
あの頃、父と姉とのいさかいが始まると、康平は亜莉子の手を引いて近所の神社へ連れて行った。
地面に散らばる白い花びら。赤く腫れた亜莉子の頬。
――アリス、うさぎさんのお話しよう、お兄ちゃんに聞かせて。
そう言うと亜莉子は不思議と泣き止み、由里には内緒だといって色々な話をしてくれた。
ごめん、と意図せぬ言葉が口をついて出た。あの時力になれなくてごめん。
状況が分からずに慌てている亜莉子を見て、この事は当分黙っていようと康平は決めた。
世の中には知らなくていいこともあるの、と康平がとぼけて言うと、亜莉子は意外にもあっさりと頷いた。
「そうね、猫のフードの中みたいにね?」
は?思わず康平は変な声を出す。相変わらず不思議な事を言う姪っ子だ。
そんな康平を見て亜莉子は無邪気に笑った。
END 「思い出の匂い」
退院の日を迎え、亜莉子は私服でベッドに腰掛けていた。
康平と祖母が迎えに来るまでにはまだ時間がある。亜莉子は少し考えて書置きを残し病室を出た。
ノックするとすぐに返事が返ってくる。
武村は元気そうだった。だが亜莉子より重傷だったことから、退院はもう少し先になるそうだ。
亜莉子は息を吸うと、何故慰謝料とかの請求をしないのとかねてからの疑問を口にした。
一気には無理でも少しずつ返すから、と言おうとした亜莉子を武村が遮る。
「僕は誰も恨んでいない。君のお母さんも、もちろん亜莉子ちゃんも。あれは不幸な事故だったんだ」
亜莉子は涙を堪えて礼を言った。
すると、今度は武村の方が話があると言ってきた。真剣な目つきで、僕の娘にならないかという。
元々家族になる予定だったんだからと続ける武村。予想だにしていなかった言葉に慌てる亜莉子。
返答に困っているとドアがノックされた。
武村が返事をすると、康平が少し険しい顔をして入ってくる。
祖母が待っていると告げ、早く行くよう促す康平。
立ち上がる亜莉子に、前向きに考えてと武村は声をかける。
武村に挨拶してから行くと言う康平を残し、亜莉子は病室を後にした。
武村が父となる事を喜ばしく思う一方で、祖母とは気が合うのも事実である。初めて会ったにもかかわらず、だ。
亜莉子は立ち止まって窓の外を見た。
曇りとも晴れともつかない優柔不断な空が広がっている。まるで亜莉子の心情を映すかのようだ。
長い悪夢から覚めた感じ、と亜莉子は思った。
悪夢から覚めても現実はさそれほど変わっていない。
けれど少しずつ新しい自分になっていけたらいい。
新しい家族と一緒に。
私にはそのための力が備わっていると、今なら信じる。
亜莉子の背中を見送った後で、康平は病室に戻った。
扉を閉めると武村に向かって頭を下げ謝罪の言葉を口にする。
亜莉子の家の財政事情を慮っての事だろう、武村は慰謝料も治療費すらも請求しなかった。
が、それに甘えるわけにはいかない。どうしても。
亜莉子の名を口にし、せめて治療費だけでもと言い募る。亜莉子の名に折れたのか、武村は苦笑しながら了承した。
部屋を出ようとした康平に、由里さんに弟さんがいたなんて聞いた事無かったよと武村が声をかける。
疎遠だったから、とそっけなく答える康平に、
そんな人達の所に亜莉子ちゃんを預けるのは不安だなと微笑を絶やさずに言う武村。
寿生の親戚とは没交渉になっているし、こちらが引き取るのが自然であると言うと、
武村は亜莉子と康平に血のつながりが無い事を指摘し、亜莉子は自分が引き取ると言い切った。
短い沈黙の後、今度は康平が口を開いた。
「・・・どうして姉と結婚しようと思ったんですか」
「好きになったからに決まってるだろう」
「・・・誰を、ですか」
「・・・おかしなことを聞くんだね」
END 「微笑む男」
以上です。
なお、公式にはノーマルエンド、トゥルーエンドという呼称がされてますが、
内容を見るとノーマルエンドはどう見てもバッドエンドです、本当に(ry
そういう点では
>>509の感覚は非常にまっとうなものかと。
>>419 シロウサギは影響を与えようとする人間の前にしか姿をあらわさない、と漏れは解釈しました。
アリスの人、お疲れ様でした。
>>518 お疲れ様でした
trueエンドは基本的にハッピーなんで安心?して見てられましたw
とりあえず武村殴ってきます
あとトゥルーエンドはマルチエンドという訳ではなく、後日談を分割しているものと思われ。
順番としては、
ウサギのお守り前半
↓
思い出の匂い
↓
微笑む男
↓
真実の横顔
↓
猫をつれて
↓
ウサギのお守り後半
という感じになるかと。
ハッピーエンドなんだろうけど、True5はなんか後味悪いなw
ともあれ超乙
でも
>>521のような時系列と考えると最後はばーちゃんとこ行くっぽいし大丈夫じゃないかな
武村んとこいったらまた歪みの国が復活しそうだもん orz
最初お腹が大丈夫?って猫に言われたときは武村に性的虐待受けてたんだと思ったんだけどな
ストレートに腹掻っ捌いててビビったわw
>>523までをwikiに収録、未解決リストに反映しました。
3ヶ月以上過ぎたので ●途中 から
・ロックマン エグゼ6 ・Star Ocean 3 till the end of timeマリア加入以降を詳しく
・魔剣X ・SIREN2 ・龍が如く ・火焔聖母 ・猫侍
を、そして ●執筆予告がある物 から
・アリス イン ナイトメア
を、それぞれ消しました。
>>523 あ、同じ事感じた人がいた。
本文だともう少しだけそれっぽい書き方になってます。
こんな文章でも興味を持ってもらえたなら、是非アプリ本体をダウンロードしてみて下さいな。
前後編で¥420ですが、一食ガマンしたと思えば。
何より終わる頃には製作者に金を払いたくてしょうがなくなっているでしょうから問題無しです。
>>524 仕事早ッ!毎度のことながらお疲れ様です。ありがとうございました。
アリスの人もwiki整理の人も乙
R?MJ前半完了。とりあえずスレ建ててみますね
人物紹介
・ハジメ
主人公。バイクとロックをこよなく愛する正義感溢れる男
・トモヲ
ハジメの親友。プロ級のスケートボーダー。明るくてカワイイ男子(と書いてある)
・リョウ
ハジメの親友。何事もパワーで押し切る人。コイントスが好き。
・アヤ
リョウの看護を担当する新米看護婦。休みの日はレースクイーンもこなす
・ミサト
謎の美少女・・・と最初はなってるのだがあっさりとアヤが「この病院に通っているミサトちゃん」と紹介
イントロ
ハジメ、トモヲ、リョウは子供の頃からの仲間同士
しかし時がたちいつしか離れ離れに
しかしリョウが交通事故にあった事で半年ぶりに3人集まる
リョウの担当をするアヤから軽症である事を聞かされ、久しぶりに募る話で盛り上がるはずだったが・・・
そこで原因不明の大爆発に巻き込まれる。
炎が迫り来る中4人で逃げ回り・・・・・なんとか爆発からは逃れる事が出来るが4人は防火シャッターの中に閉じ込められる・・・・
DISK 1
とりあえず出口を探して回る4人。しかし電話も途絶え、非常口の防火シャッターも閉まっている・・・・
ふと売店の新聞に目を通すハジメ。そこには最近大流行しているラミアウィルスの記事が。
エレベーターホールに行くと非常電源かなにかが作動したようでエレベーターが動き始めていた
リョウのコイントスで二手に分かれる。ハジメとアヤは警備室を探ってみる事に
ストレッチャーが挟まっていたおかげで防火シャッターは閉まらず、二人は無事警備室に入る事が出来た
システムをいじってみるがどうやら外部への通信は完全に遮断されてしまっているらしい
次に監視カメラのシステムを見てみる。女の子と合流し、院内を歩き回るリョウとトモヲの姿が。
すると再び爆発・・・3人を探しにいくハジメとアヤ
1階エレベーターホールの前で3人と合流出来た。アヤから紹介を受けるが混乱に巻き込まれ毒づきまくるミサト
リョウは何かの記事とカギを見つけてきた
とりあえず再び警備室を捜索してみる事に。
警備室に向かう途中、トモヲが「ラ、ラミアにやられたあああ」と呻きだすが冗談だという。しかし様子は少しおかしい
リョウが見つけてきたカギは警備室のロッカーで使えた。中には腕時計のようなものが。
近くにあった説明書によると空気中のウィルス濃度、装着者の体力状況を調べるアイテムらしい。
するとトモヲが再び呻きだす「顔が熱いいいいいい」と叫びながら部屋を飛び出していくトモヲ、そしてリョウがそれを追う
3人はリョウとトモヲを探しに一旦受付に戻る。すると一階に電気が・・・・・まず薬を確保するために手術室へ行ってみる
手術室を探してみるがインフルエンザの予防接種しか見つからない
ふと部屋のはじの手術台を見ると血液が滴っている・・・・・そこには明らかに誰かのいた形跡があった・・・・・
再びリョウとトモヲを捜索する3人。とりあえず4Fへ
すると監視カメラに写る光景を観察する謎の人物が・・・
ナースステーションで薬を発見したところへトモヲを背負ったリョウが現れる
トモヲの病状はかなり進行しているようだ。3Fで手術用のエタノールを確保し手術室へ急ぐ。
薬の投与でいくらかもちなおすトモヲ。
リョウはトモヲを追っている途中にIDカードを拾っていた。
IDカードはエレベーターで使うための物だった。
地下へ到着し、怪しげな空間へ出る一同。先にはエアシャワーのある不気味なエスカレーターが・・・・・
先へ進むのを戸惑う一同だったがまたも爆発が起こり仕方なく先へ進むことに・・・・
残りは明日。これで既に3分の1以上進行
セラフィックブルーお願いします
スパロボOG2やっていい?
アリスの方、乙です!お疲れ様でした。
>>525 自慢じゃないが公式HPいっただけで夜眠るのが怖くなるようなヘタレの俺には無理だw
DISC 1の続き
やたらと寒い部屋へ降り立つ一同。扉は2つあるが片方はレーザーで守られている。
しょうがないのでもう片方の扉を進む。するとハジメが通ったところで扉が閉まる。
4人とはぐれてしまうハジメ。扉も開かないのでその場にあった防護服を着込み部屋へ入る
どうやら細菌の実験室らしい。防護服からは先ほどの部屋との通信機能がついているらしく4人の声が聞こえてくる
今トモヲの感染しているラミアウィルス、そしてベルゼブブウィルスというウィルスの情報があった。
せっかくなので部屋を出る手段を探すついでにワクチンを作って持っていこうと探索を始める
すると通信機から騒ぎが聞こえてくる。アヤの様子がおかしくなったらしい。どうやら体中に黒点が出てるという話。
ちょうどベルゼブブウィルスの症状である。
奥の部屋にカギがあった。ワクチンを作って部屋から出るハジメ
ワクチンの投与でアヤとトモヲは無事回復する。
さきほどのカギを使うとレーザーは停止した。
他に進む道のない一同は扉を通り先へ進むことに
DISC 2
今度は遺跡風の部屋へたどり着く5人。すると背後のドアが閉まり閉じ込められる
そこには病院用の端末らしき物が。「アズモへ、計画通りに進め・・・」というメッセージが表示されている
リョウが怪しいと再び暴れ出すミサト。しかし今のところは追及したところでどうにもならないので内部の探索へ
中心部の台座をいじると装置が動き出し扉は開く、先には実験室や工場のような物が並ぶ怪しげな場所・・・
先に進むと何故かカプセルの中に閉じ込められているリョウの姿。今まで一緒にいたリョウは偽者だった。
あっという間にカプセルに閉じ込められる4人にS.T.G製薬会社の社長である病院の院長は語りだす
最初にリョウが持ってきた記事に載っていたアズモ伝説・・・何故この種族が大きく反映したのかの謎が解けたという院長。
それが極端に強い抗体を持つ遺伝子、通称「MJ」。どうやらこの5人の中にいるらしい。
この地域にその遺伝子を持つものがいるのはわかっていた、そのために病院も建てたとの事
そしてリョウのクローンを作り5人をおびきだした・・・・
そしてゾンビのような物に突然変異する妙なウィルスを5人に打ち始める。そしてハジメだけが元に戻り・・・・・
院長はあっという間に製薬を作りアヤに投与する。すると元に戻り大喜び
そのスキを見てハジメは逃げ出す・・・・
アヤを助け、辺りを捜索すると先ほどのウィルスのデータが。
アスモデス。どうやら先ほど言っていた古代人に絡むもののようだが・・・
そして病院の見取り図、何故かインフルエンザの強力版ウィルスの情報も。
奥に行こうとした二人は先ほどのウィルス感染者のようなものに襲われる。
再び捕まった二人。院長はラミアウィルス、ベルゼブブウィルスも地下遺跡で発見したものだと言う。
そして世界中にそのウィルスをバラまいているとの事・・・
遺伝子「MJ」をもつ者ならアスモデスウィルスに感染しても死ぬことはない
新たな人類の創生の野望をペラペラ語る院長。
そして二人は地下遺跡へ落とされる・・・・
遺跡の捜索。すると二体のゾンビが・・・?
どちらかがリョウ、どちらかがアスモデスの元だと語る院長。
なんとか見極めリョウに製薬を投与する。
院長はボディガードのロバートに襲われロバートは製薬を奪って去っていく・・・・
遺跡を抜ける3人。すると線路沿いに出る。そしてそこに列車が到着する・・・・
ロバートと争うリョウ。2人はトモヲとミサトを探しに行き製薬を投与する。
戻の場所へ戻った4人。そこにはロバートにやられるリョウの姿が・・・・・
すると正体不明の怪物が登場しトモヲを襲う。骨の砕ける音がしてトモヲは絶命
ロバートも殴りかかるが返り討ちに
列車に乗り逃げる4人
後から何故か巨大な岩が迫ってくるもののなんとか振り切る。
ロバートの物らしき銃を拾い後方の様子を見に行くハジメ。すると前転しながら列車を追いかけてくるロバート。
そして怪物の姿が・・・・銃を撃ちなんとか逃れるハジメ
一同が安心しかけてその時、ミサトの様子が・・・・・体が熱い!と騒ぎ出すミサト
すると一瞬のウチにミサトは蒸発。その後には怪物の姿が・・・・・
怪物はアヤとリョウをなぎ倒す。ハジメはいちかばちかインフルエンザの予防接種を怪物に打ち込む
すると怪物は姿を失い解けてしまう・・・・
海岸に到着する列車。なんとか3人は生還する事が出来た。そしてどこからか聞こえるミサトとトモヲの声・・・・
終わり
????な内容かと思われますがこんなレベルの一品です
さすが10円ソフト
次はマリア2
出先でやってるディープラビリンスもちょびちょび進めてるので予約
乙
必要ないかもしれないけど、マリア1の分岐を少し置いときますね
第一話
マリア疾走時に二階堂を信用せず、単独でマリアの自宅に捜索するとマリア自宅ではマリアがここへ一度来た気配があり、さらにバラバラになった絵葉書を発見
絵葉書をつなぎ合わせ絵葉書に描かれていた教会の存在を知り、教会に向かうとマリア発見
この時学校には行かないので、マリアが描いた絵は入手でず、オシリスの代わりにセトという人格が出てくる。
(この分岐で以降セト、オシリス、どちらが出るか決定される。
セトはホルス以上に凶暴で乱暴者)
5話
死体発見時にジャンパーの男の襲撃の変わりにタイミング悪くマリア宅に新聞屋が来て、
それに応答するとサッカーのチケット入手し、意外とサッカー好きだったマリアと観戦しに行くエンディングに繋がる。
6話
進め方によってオシリスorイシスが出てきて、自分達は今のマリアに必要なくなったと言って二人同時に消滅(マリア意識と統合?)する。
これはマリアが高野のおかげで悲しみに溺れる必要がなくなった為(マリアが精神面で成長した証拠)
七話
進め方によって屋上の乱闘でもみ合っているうちに神田がフェンスから落ち、事件の真相を知る者が居なくなりバッドエンド。
その時のまりあの表情には冷笑が浮かんでいる=マリアの片鱗か。
*ここからはうろ覚え
3話か4話でエンディング分岐があり、それによってマリアが他の人格を知る形が変わる
(自分からマリアに告白しマリアに納得させるorオルゴールの手紙からマリアが自分で気付)
まりあの父が意識を失った後救急車を呼んだのはまりあの父自身で、まりあ父は臓器移植のドナーに登録しており、自らの命が消えかかっていることを悟って臓器移植の為に救急車を呼んだ。気がする。
結果まりあ父の臓器はその頃子供だった高野に移植され、高野はまりあ父の機転によって助かっていた。
大きな分岐は途中途中で出てくる、神田を信用するか、二階堂を信用するかが主立つ。
サッカーのチケット入手した時は、神田には極力マリアの事を伏せ、あくまで個人的な用事で出かけると言っておくと、神田は高野の事を信用しマリア宅まで尾行しない=ジャンパー男の襲撃が無い。