1 :
それも名無しだ:
2 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 04:56:11 ID:w9t63DBY
現在までの登場人物
アラド&ゼオラ→ゼラド(姉)&アオラ(弟)
ゼンガー&ソフィア→ゼフィア(♂)
トロンベ&スレイ→スレイチェル(イグニッション)
イルイ&???→イルス(♀)
ブリット&クスハ→クリハ(♀)
セレーナ&ルアフ→レイナ(♀)
セレーナ&ルアフ→レイナ(♀)
アイビス&???→アイミ(♀)
トウマ&ミナキ→トウキ(兄)&ミナト(弟)
ギリアム&ヴィレッタ→ヴィレアム(♂)
リュウセイ&マイ→マリ(♀)
リュウセイ&ラトゥーニ→リトゥ(♀)
キョウスケ&エクセレン→レモン(長女)&アルフィミィ(次女)&タカヤ(長男)
ハザル&ルリア→ハザリア(兄)&ルル(妹)
アルマナ&クォヴレー(?)→ルナ(♀)
キャリコ&スペクトラ→キャクトラ(♂)
シュウ&サフィーネ→シュウヤ(♂)
シュウ&モニカ→クリストファー(♀)
孫光龍&孫龍王(真・龍王機)→孫真龍(♀)
ジョッシュ&グラキエース→ラッシュ(弟)&ラキア(姉)
イングラム&ヴィレッタ(未確定項)→イングレッタ(♀)
アークライト&セレイン→レラ(♀)
ジーク&光珠→アークorジキミ(♂)
秋水&サリー→咲美(♀)
タスク&レオナ→レタス(♀)
ケイサル・エフェスの孫→ルサイケ(♀)
バラン・ドバンの孫→ラン(♀)
カズマ・アーディガンのライフデータ→マーズ(ロボ)
マサキ&リューネ→マキネ(♀)
マサキ(ランドール)&ウェンディ→ランディ(♂)
ユウキ&カーラ→ユウカ(♀)
ラウル&ミズホ→ミズル(♂)
フィオナ&ラージ→ラーナ(♀)
紫雲統夜&カティア→克夜(♂)
ランド&メール→ランル(♀)
3 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 04:57:03 ID:w9t63DBY
その他
アラド、ゼオラ、クォヴレー、イングラム、ゼンガー、トロンベ 他保護者の方々
ディストラ姉さん、アストラ兄さん、龍王姐さん、ガンスレメイド隊(A〜F) 、龍鱗機、XNガイスト など人格持ち機動兵器
αビンボーズ、αユーレーズ などディス・レヴに住まう方々
ラミア、ヒューゴ、アクア、アクセル、ルアフ 他教師の方々
その他、因果地平の彼方へ消えていったキャラ達等は人物辞典参照
※禁止事項※
・新キャラの追加は一時的に解放されています。(新キャラと既存キャラの基準は人物辞典に登録されているか否かです)
・放置キャラのサルベージも同様に開放中です。過去に名前だけあるいは一発ネタだけでしか登場していないキャラクターの再利用も可能となっています。
・新キャラ規制についての意見は議論板にてお願いします
推奨事項他
・主役は子供達全員です。でも、バランガ一家が中心にいる方がいいかも。
・嫌なネタはスルーの方向でお願いします。
・過去のネタと矛盾は極力抑えましょう(過去ログに事前にしっかり目を通しましょう)
・版権キャラは…まあ、控えめにね、あくまで主役は子供達なんで。
・その他議論は本スレではなく議論板で
・ハザリアが好きな職人さんはなるべく半角を使って819ランをさせてあげましょう
・職人の自分語り、投下に対しての質問も議論板でお願いします
4 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 04:58:51 ID:JEXMGI8V
今宵もベッドの上で精子が飛び交う
5 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 05:35:15 ID:mlJRLsZx
まだこのきもいスレあったのか
6 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 06:39:09 ID:lZc4xXyL
これは酷い
荒らしや屑がいれば、こんなのもいるのかw
7 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 07:58:17 ID:6BoOOF3A
>>1乙!スレ立て俺も挑戦していたんだが規制されてて無理だったorzありがとう
8 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 08:53:53 ID:STHsdiiF
【前スレの流れ!】
29代目スレ顕在!そして初代スレの思ひ出! →留年の危機!マジ説教される子供たち!
→シュールの極み!ハスキーアヤ! →エースボーナス!ショボいほうが萌える! →
ゼラドの告別式!?そして終わらない虚乳! →逆ハーレム!生徒会長は胸元を露出すべき!
→感涙!ハスキーアヤが玉となす! →貴腐人!あまりにも完成されたおばさま方! →
動き出す時間!ゼラドの微妙な21歳! →昇竜拳世代狙い撃ち!スパロボNEO発表! →
オーダーメイド!ラーナに納品するガンスレ! →騒音!それでもアヤは玉になる!
→ワザ。ワザ!拳で語れラーナとランル! →追悼!ノアの象徴は咲美の中に! ガマン
大会!そんなことよりラザニアヒャッホー! →おせっかいタカヤ!連れ込み疑惑!
→父の日!自由を愛するシュウはプールではしゃぐ! →むらたボックス!そしてすっと
ばすランディ1/2! →朝の風景!朝夜関係ないアサキムおじさん! →夜のコンビニ!
ターレスさんを焚きつける克夜! →結婚の報告!微妙に間違った相手のところに行く
親たち! →フィオル対シュロウガ!そしてユウカは蕎麦を打つ! →「破」公開!肩車
されるマーズ! →居候アサキム!久保とは違うんです! →大正ほっぺ!浪漫の嵐に散
歩しないかね! →弁当男子!女の子はどうしてるのか! →ほうげん!言語中枢に及ぶ
汁の恐怖! →ハゲタカ!聖闘士にはなれないマーズ! →野球第2世代!慣れないことす
るユウカ! →天食!相手にするだけムダな克夜! →フィリオ瀕死!のりしお騒動!
→姫様を返せ!人を越え獣も越えるキャクトラ! →タイムダイバー終了!あるいはこんな
イングレッタ! →よろしくお願いします!ショタ不足の第2世代! →ひまわりの祝祭!
なんならうちの実家に来るか! →夏休みの終焉!意外にモテるミズル! →スパロボ学園
発売!ワンダースワン派のタカヤ! →夏休み終了!ToLoveるも終わり! →新西暦少女!
さきみちゃんあそびましょう! →選択肢間違えた!変なエンディング!
ルアフ「まあ、政権交代で外国人参政権も時間の問題なんじゃないかっていわれてるけどさ」
アクア「突然アンタッチャブルな話題はやめてください」
ヒューゴ「へへ、俺、今年で二十歳だから、選挙初めてだったんスよ」
アクア「ヒューゴ! どうして急に公式年齢に戻るの、ヒューゴ!」
ラミア「しかし、サイボーグのヒューゴ先生に選挙権があるのかという話だ」
ヒューゴ「そうなんすよ、ワクワクしてたのに通知書が来なくて」
ルアフ「戸籍上死人扱いなんじゃないの、君」
アクア「ヒューゴ! 気を落とさないでヒューゴ!
もし、もしもよ! 仮の話だけど、その、もしヒューゴが、あのね、私の戸籍と」
9 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 08:57:04 ID:STHsdiiF
ルアフ「あれ? これカメラまわってるんじゃない?」
ヒューゴ「うーっす、そんじゃあ、前説、始めましょおかぁ」
アクア「バカー! この小芝居のバカー!
職務に忠実なヒューゴなんて大嫌い!」
ヒューゴ「え〜と、このスレはですね、
アラド・バランガさんとゼオラ・シュバイツァーさんの娘、ゼラドを始めとする
バンプレストオリジナルキャラクターたちの子供たちを捏造したり、
バンプレストオリジナルキャラクターのキャラをねじ曲げてみたり、
まあお台場にガンダム観に行っちゃおうみたいなノリで
デンドロビウムを設置しちゃうみたいな、そんな感じの場所です」
ラミア「さらに、デンドロビウムにソシエお嬢さん乗せてみたりな」
アクア「あ、あのね、ヒューゴ、大嫌いって、そのままの意味じゃないのよ。
ただね、ヒューゴ、ちょっと、やらなくてもいい職務に対して真面目すぎるんじゃないかって」
ヒューゴ「アクア、前説真面目にやんないなら
お台場で全長111メートルの『テコンV』作る作業を手伝って来いよ」
アクア「バカー! ヒューゴのバカー! お台場の申し子ーっ!」
ルアフ「さて、当初アララだのドアラだの呼ばれてたゼラドくんを取り巻くお話も
2005年10月27日、めでたく2スレ目に入り」
アクア「なんなんですか、その、スレの歴史を振り返ってみよう見たいなムダな企画」
ルアフ「毎度毎度似たり寄ったりの人物紹介なんかしてらんないんだよ!」
アクア「余計な波紋を産み出すだけだからよした方がいいんじゃないかっていってるんです!」
ヒューゴ「やりましたね! この方式なら、あと29回くらいまわしていけます!」
ルアフ「あと29回まわしていきたいね」
ラミア「赤子アオラの世話で手一杯なクォヴレーと、それに嫉妬するゼラド。
ゼラドにあやされていないと泣きやまない赤子アオラ、
デビルメイクライダンテにまるで歯が立たないディス・アストラナガンなど、
2代目スレは和やかなムードで始まったのであった」
アクア「だから、今さらバランガ姉弟の年齢差なんか混ぜっ返さなくていいじゃないですか」
ヒューゴ「その一方、なんか貧乏している天才科学者3名がフラフラ現れたり、
『最終地獄ジュデッカSEED ですてに〜♪』なるテレビ番組名が出てきたりと
世界は徐々に構築されていくのであった」
ルアフ「そして、クリハくんの弟(名称未定)、ミナトくんの弟(仮名トウキ)、
ヴィレアムくんの妹(仮名ギリッタ)、アイミちゃんの妹(名称未定)など、
新しいお友達もぞくぞくと誕生していったのさ」
アクア「名前のチョイスに悪意を感じますよ!」
ラミア「ああ、そうだ。トウキの名前を出すのはマズい」
アクア「そこは別にマズくありませんよ!」
ラミア「弟とか書いてある」
アクア「もはやそんなことどうでもいいですよ!
双子は先に生まれた方が弟になったり兄になったりっていう、風習的なアレなんじゃあないですか!?」
ラミア「そして、なぜか男装していて『ルナ君』とか呼ばれていた時期の
現生徒会長の画像は、このとおり内申書といっしょに保管してあるのであった」
アクア「それは捨ててあげてください! 本人にとっては恥ずかしい過去なんですから!」
ヒューゴ「正直、俺、DFCスーツ着てたのって消したい恥ずかしい過去なんだ」
アクア「ヒューゴ! 突然なにを言い出すのヒューゴ! お願いだからウソだといって!
あの栄光の日々を恥だなんて思わないで!」
10 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 08:58:52 ID:STHsdiiF
ヒューゴ「あっ!」
ルアフ「どうしたんだい、ヒューゴくん」
ヒューゴ「この学校の校長先生って、エリ・アンザイ先生だったらしいす」
ルアフ「へぇ〜」
ラミア「そうだったのか」
アクア「ちょっと、どうするのよこの空気!
なんでそんな、リアクションに困る情報ひっくり返してきちゃうのよ」
ヒューゴ「だって、そう書いてあるんだもん」
アクア「うわ〜ん! バカ! ヒューゴのバカ!
ちょっとふてくされた顔で私を見ないで!」
ルアフ「そうこうしているうちに、紫雲さんとかカルヴィナさんの子って出していいの?
って話になったら若干荒れて」
ラミア「決まり事とかめんどくさいし、いっそゼラドを♂にするのもありなんじゃないか?
という意見が出たらもっと荒れて」
ヒューゴ「じゃあ設定詰めていこうぜみたいな話になったら収集がつかなくなって」
ルアフ「したらなんか職人が自分語りし始めちゃって」
アクア「やめましょうよ! もう、そういう誰も得しない思い出ほじくり返すの」
ラミア「そんな中、トウマとミナキの子トウキと、クスハとブリットの娘クリハは
着々とフラグを積み立てていくのであった」
アクア「なんなんですか、そのトウキくんへの執着!」
ラミア「一方、私が教師になったのは、世の中は平和になったというのに、
ムダなパワーに恵まれているばかりに一般の保育施設では困り者扱いされている子供たちの現状を聞き、
『教師になってみない?』とのエクセ姉様の勧めに従い、
一生懸命試験にパスした結果だったことが明らかになったのであった」
アクア「あっ、ズルい! 自分のイイエピソードばっかりしっかり語って!」
ラミア「あとなんかエキドナ先生は理系の先生だった」
エキドナ「あ、どうも」
アクア「なんでちょっと他人行儀なんですか! いま疎遠なんですか、あなたたちは!」
エキドナ「そういえば、携帯番号知りません」
ラミア「まぁ、疎遠だ。
あと、クリハがトウキに告白してOKもらってた」
アクア「もういいですよ、クリハさんとトウキくんの進捗具合は!」
ラミア「その次の日、リトゥがトウキに告白して玉砕したのであった」
アクア「そっとしておいてください、それは!」
ルアフ「なんかあのころは、
『このままじゃクリハとトウキが主役になっちゃうんじゃ?』って危ぶまれてたらしいよ」
ヒューゴ「あ〜」
アクア「遠い目をしないでヒューゴ! ほんとコメントに困るから!」
11 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 09:01:33 ID:STHsdiiF
ルアフ「ま、だいぶ昔の話だし、このへんのことは特に気にすることないと思うよ」
アクア「投げた! 飽きたんだ! 飽きたんですね!」
ラミア「トウキ関連のあれやこれやもなかったことにして問題ないと思う」
アクア「ラミア先生はトウキくんのこと嫌いなんですか!?」
ラミア「お前は好きなのか?」
アクア「妬ましいですよ!」
ヒューゴ「お前、教育者としてなんてこというんだ」
アクア「だってヒューゴが、ヒューゴが、うわーん!」
ルアフ「ま、そういうわけで、取りあえず今年の世界柔道における
日本男子勢程度には頑張っていきまっしょいだよ」
ヒューゴ「キャスター・セメンヤ選手が女性アスリートでもいいじゃないか」
アクア「まあ、ね、高速道路が無料化したらいいなくらいのテンションで」
ラミア「松ちゃん監督作品第2弾への期待程度を持ち合わせていれば上等だ」
アクア「期待してないんですか!」
ラミア「ではお前は『大日本人』が『北京原人』より面白かったと言い切れるのか」
アクア「比較対象含めてコメントに困ります!」
ヒューゴ「あ、この学校って、マオ社の経営だったんだったらしいよ」
アクア「ヒューゴ! お願い少しでいいから仕事を忘れて! 私を見て!」
ラミア「さ、『キラー・ヴァージンロード』を観に行くとしよう」
アクア「だから、チョイスに悪意がありますよ!」
12 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 12:13:41 ID:seOxIG++
>>1 乙です
>>8
いつもながらGJです
悪意は人を成長されるのに必要不可欠だって誰かが言ってた
13 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 16:59:16 ID:rFdF9kHv
>>1は我々にとって乙な存在なのだ
容量オーバーだと新スレに気付かなかったりするから困る
14 :
それも名無しだ:2009/09/14(月) 19:16:10 ID:yHzO99qG
過去ログのzipまだ読める?
15 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:45:52 ID:s4+fehk9
お弁当を作りたいなあ。
ゼラド・バランガがそんなことを考えたのは、いつもより早く起きた朝6時のことだった。
カーテンからは、すでに秋の兆しを見せ始めた明るい陽光が差し込んでいる。ベッドを降りて
窓を開けると、柔らかな風が頬のうぶ毛をくすぐった。
◆
「お母さん、わたし、お弁当作る!」
朝から寸胴に入った豚骨スープを火にかけていたゼオラお母さんは、
ゼラドの発言に八の字眉毛を作った。
「お弁当だったらそこに置いてあるわよ」
食卓の上に、お弁当箱が3つ並んでいる。一番大きな四段重ねがお父さん用で、残り2つ
の三段重ねがゼラドと弟用だ。一番下にはごま塩をたっぷりかけたご飯がぎゅうぎゅうに
詰められていて、真ん中の段には唐揚げとハンバーグとショウガ焼きを中心にしたおかず、
そして一番上の段にはぶつ切りにされたリンゴとパイナップルが入っている。いつ通り
のバランガ家式お弁当箱だった。
「こういうんじゃなくてぇ」
ゼラドはお気に入りのもふもふしたスリッパで床を踏んで抗議した。
「なんていうかこう、ちっちゃいお弁当箱の中に赤とか黄色とか緑とか詰まってて、
キラキラしてて宝箱みたいな、そんなお弁当なの!」
ゼラドは、口が達者な方ではない。身振り手振りを交えて一生懸命説明した。
お母さんが、柔らかく笑ったような気がした。スリッパをぱたぱたと鳴らして、
てきぱきと動き始める。卵焼き用のフライパンに塩コショウと生卵をひとつ、レタスに
プチトマト、ピーマンとバラ肉と小麦粉、醤油とソースとケチャップと海苔。それから、
バランガ家にこんなものがあったのかと驚くほど小さなランチボックス。そんなもの
が次々と調理台の上に並ぶ。
「さ、どうぞ」
「え、えぇと」
思わず包丁を握ったものの、ゼラドはどうしたらいいのかわからない。そういえば、お弁当
を作るなんて生まれて初めてのことかもしれない。調理実習でだってゼラドは、いつも食べる
専門で、調理する側には混ぜてもらえなかった。混ぜてもらう以前に、まず食材を生かじりして
調理室の隅に隔離されるのがいつものことだった。
「もう、しょうがないわね、じゃあ」
まず、プロセスチーズを小さく角切りする。卵をよく溶いてミックスベジタブルと砂糖、
塩コショウを加えてよく混ぜる。よく熱したフライパンに油を敷いて、卵を載せるや菜箸
で手早くかき混ぜる。ここでラップを広げてスクランブルエッグと角切りチーズを載せる。
ラップをしっかりと閉じて5分くらい待つ。お母さんの声に従って手を動かすと、まるで
魔法のように綺麗な卵焼きが出来上がった。
やっぱりお母さんは凄いなあと、ゼラドは感心するしかなかった。
16 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:47:22 ID:s4+fehk9
「どうしたの、急に」
「うぅんと、なにがどうってわけじゃないけど」
「でもあなた、今日はお弁当ふたつ食べるつもりなの?」
ゼラドの胃袋だったら、バランガ家式お弁当箱を平らげて、ちっぽけなランチボックス
を三時のおやつ代わりに片付けるなんて簡単なことだ。でも、そんなことをするつもりはなかった。
「自分で食べる用じゃないの」
なんとなく、お母さんの微笑みが深くなったような気がした。
「じゃあ、誰用なの?」
「う〜ん」
そう聞かれて、一番に思いつくのはクォヴレー・ゴードンお兄ちゃんだった。小さなこ
ろからゼラドの面倒を見てくれたお兄ちゃんになら、お弁当のひとつやふたつあげない理由はない。
しかし、生憎とクォヴレーお兄ちゃんは3日くらい前からどこかに出かけたきりだった。
「お父さーん」
いつの間にか食卓についていたアラドお父さんは、すでにドンブリ2杯を空にしていた。
さすがはお父さんだ。
「これ、いる?」
ご飯粒の突いた低い鼻先にハンカチで包んだランチボックスを差し出すと、お父さんは
少し迷うような顔をした。そして3杯目のドンブリを空にした。
「お父さんはいいや。お母さんのお弁当があるし」
「え〜」
「足りないようだったら、焼きそばパンでも買うし」
「あなた、いい歳をして買い食いはやめてください」
「え〜、だってよぉ〜」
やんわりと夫婦ゲンカを始める両親を背に、ゼラドは冷蔵庫の方を見た。いつ起きて
きたのだろう。弟のアオラが冷凍室に顔を突っ込んで業務用アイスをスプーンで直に
すくって頬に詰め込んでいた。
「アオラ〜、お弁当、いる?」
アオラはスプーンを加えたまま、じぃとランチボックスを見つめた。そして、ぷいと
横を向いてしまう。
「いらね」
「なによ。お姉ちゃんが一生懸命作ったのに」
「高校生にもなって、姉ちゃんが作った弁当なんて持ってけないよ」
「お母さんの作ったお弁当は持ってくじゃない」
「むしろ、母さんの弁当じゃなきゃヤダ」
「なによ、アオラのマザコン」
「単純に量と質の話してるんだよ」
「アオラの欲張り!」
「行ってきまぁーす」
17 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:49:24 ID:s4+fehk9
アオラはすでに学生服に着替えていた。ドンブリ飯に豚骨スープをぶっかけてざぶざぶ
と口の中に流し込むと、肩に鞄を引っかけて玄関に行ってしまう。
「ゼラド、あんたもそろそろ着替えないと遅れるわよ」
お母さんの声を背中に、ゼラドはランチボックスを見下ろしていた。
このお弁当、本当にどうしよう。
◆
黒板の上に貼り付けられた時計は、もう12時半をまわっていた。
OG学園2年A組の昼休みも、もう半分以上が終わっている。
「う〜ん」
空になった三段重ねを鞄の中にしまいながら、ゼラドはハンカチに包まれたままの
ランチボックスを見つめていた。
「なにやってんの、あんた」
机をくっつけてお弁当を食べていたレイナ・レシタールが不思議そうな顔をしている。
「あ、レイナ。これいる?」
「いらないわよ」
カロリーゼロのゼリー食品のパックを握りつぶして、レイナが後じさる。どうやら、
レイナは何回目かのダイエットに挑戦中のようだ。幼馴染みのよしみで、結果予想なんか
しちゃいけないということをゼラドは知っていた。
「やめてよ、そそのかすの」
「そそのかすっていうんじゃないけど」
「どこで拾ってきたの、それ」
「失礼しちゃう! ちゃんと自分で作って来たもん!」
「ウソおっしゃい。あんたがそんな、お腹に溜まんないメニューチョイスするわけないじゃない」
「自分で食べる用じゃないもん」
なぜか突然、レイナが警戒するように眉をひそめた。
「じゃ、誰用なの」
「決めてないけど」
「なによ、それは」
レイナは頬杖を突いて、なぜか安心しているような顔をする。今日のレイナは百面相だ。
「あんたは、ほんと、もう、だいたい間が悪いのよ。
珍しく難しい顔してお弁当食べてると思ったら、いったいなに言い出すのよ」
「う〜ん」
昼休みは半分以上終わっている。まわりを見ると、ほとんどのクラスメイトはお弁当
を食べ終わっていた。
ふと思いついて、ヴィレアム・イェーガーの席を見る。ヴィレアムはゼラドの隣の家に
住んでいて、物心つく前からの幼馴染みだった。
ヴィレアムは、机をはさんでキャクトラ・マクレディと向き合っていた。やけに真面目
くさった顔をしてなにか話し込んでいる。
18 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:51:43 ID:s4+fehk9
遠い惑星バルマーからやって来た、留学生兼お姫様のボディガードであるキャクトラ・
マクレディはヴィレアムととても仲がいい。よく「友よ」と呼び合っているし、親友同士
なんだろう。
いったいなにを話しているんだろう。二人とも真面目な男の子だから、政権交代の話でも
しているのかもしれない。とてもじゃないけど、話しかけられる雰囲気じゃなかった。
「クリハー」
視界の隅でヴィレアムが突然机に突っ伏す姿が見えたような気がした。
「なぁに?」
「これ、お弁当、よかったらなんだけど」
クリハ・ミズハはゼラドを振り替わると、にわかに困ったような顔をした。
「ゴメンね、ゼラド。いまわたし、ペプチド強化習慣だから」
クリハの机の上には、いつも通り緑のような青のような黒のような得体の知れない汁
を注がれたコップがある。
クリハ・ミズハは実にオーガニックな食生活を送る女の子だ。ゼラドが聞いたこともな
いような薬草や食材をミックスして、様々な効能を産み出す汁を作っている。ただし動機は、
おなじく健康ドリンクの制作を趣味にしている母親、クスハ・ミズハとは少し異なる。豊満
な胸を持つ母親とは似ても似つかないバストサイズを改善するためのものだ。ただし、今の
ところ成功したためしはない。
幼馴染みであるゼラドは、クリハの切実さを知っている。だから、栄養バランスよりも
彩りを優先させたようなお弁当を強要することは、とてもできない。
一方、クリハのカレシであるところのトウキ・カノウが、これから磔刑に向かう聖者
のような顔をして椅子に座っていた。
ゼラドは問題なく飲めるからよくわからないけれど、クリハ謹製の汁は大抵の人間にと
ってはまるで口に出来ない味なんだそうだ。それでも、「恋人同士はおなじものを食べる
べきだと思うの」というクリハの希望に応え続けているトウキのことを、正直にいって
ゼラドは少し尊敬していた。
「アイミちゃーん」
残るいまひとりの幼馴染みであるところのアイミ・ダグラスは、やっぱりクリハとおなじ
ような表情を浮かべた。
「ゴメン、ゼラド。わたし、大会控えてて、いまちょっと食事コントロール中なの」
宇宙飛行士になることを夢みるアイミは、いつもスポーツに打ち込んでいる。一日の大半
の時間をトレーニングと自己管理に費やしていた。
ゼラドだって、運動は嫌いじゃない。でも、食べたいものを制限してまで打ち込むスポーツ
とは、完全に想像を絶した領域だった。
それにしてもアイミは、タッパ入りのおじやや梅干し、バナナ、炭酸入りコーラなんて
お昼ご飯を食べて、いったいなんの大会に備えているんだろう。
「ねえ、ゼラド?」
誰なら受け取ってもらえるかなあと考えていたゼラドの背中を、アイミの声が引き留めた。
19 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:53:39 ID:s4+fehk9
「そのお弁当、誰かに受け取ってもらうために作ったんでしょう?」
「うん、まあ、誰かに」
「じゃあ、普段は渡さないようなひとに渡せばいいと思うよ!」
アイミがにっこりと満面の笑みを浮かべる。
「う〜んと、じゃあ、ミナトくーん」
アイミがかくんと天井を仰いでなにかブツブツ呟き始めた。
トウキの双子の弟であるミナト・カノウは、耳にイヤホンを付けてスパゲティをすすっていた。
気配を感じたのか、イヤホンの片方だけを外してゼラドを見る。空手をやっているからなのか、
ミナトにはときどき妙に勘の鋭いところがある。
「ミナトくん、お弁当いる?」
「俺は今『乙女パスタに感動』中なんだ」
モーニング娘。の派生ユニットのひとつである『たんぽぽ』のナンバーを口にしながら、
ミナトはまたイヤホンを耳にはめてしまう。
「ゼラド、よく考えてみて。
こう、普段お世話になってる人とか、感謝してるひととか」
急に元の状態に戻ったアイミがアドバイスをくれた。
「感謝、かあ」
ゼラドは教室の中をきょろきょろと見まわした。
弁当男子のタカヤ・ナンブと紫雲克夜は、きゃっきゃとさざめきながら互いのおかず
を取り換えっこしていた。なんだか入っていけない雰囲気だった。
ガタンと音をさせて、席を立つ生徒がいた。男子だった。高過ぎる身長を猫背に曲げて、
やっぱり長過ぎる脚をがに股にして教室から出ようとしている。離れていく机の上には、
分厚い本が伏せられていた。
キャクトラとおなじく惑星バルマーからの留学生であるハザリア・カイツだった。ただし
彼は、王位簒奪者の孫なので立場は微妙らしい。それはさておき、ハザリアは恐ろしく頭が
いい。なにか困ったことが起こったとき、ゼラドは何度も助けてもらった。感謝をする材料
はずいぶんある。
「ハザリアくん」
ハザリアはアクビをしながら、のたりとゼラドを振り返る。
「ハザリアくん、お弁当食べる?」
「いらぬ」
頭の回転が速い人間の常で、ハザリアは回答も早い。足を引きずるような歩き方で教室
から出て行こうとする。
「俺はいま、醤油ラーメンについてのレポートを作成中だ。
なんだ、あの醤油ラーメンというのは。名前のわりに、それほど醤油の味がせぬではないか。
にもかかわらず、醤油ラーメンは厳然として醤油ラーメンと呼ばれておる。
これは地球式の命名法について興味深い関連があるやもしれぬ。
ゆえに、俺は今日も醤油ラーメンを食しにいくのだ」
20 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:55:45 ID:s4+fehk9
それはもうレポートじゃなくて、ただのグルメエッセイなんじゃないかな。
ゼラドがそんなことを考えている間に、ハザリアはもう教室から出ていた。
凝り性のハザリアは、一度気に入った食べ物があったら3ヶ月くらいおなじものを食べ
続けるところがある。ゼラドがなにをいってもムダだった。
◆
あちこち声をかけているうちに昼休みは終わり、午後の授業もすぐに終わり、もう放
課後になっていた。
ゼラドは、ひとりでOG町内をとぼとぼと歩いていた。いつもはレイナあたりと一緒
なのだけれど、今日はなんとなく1人になってしまった。
「これ、どうしよう」
手提げ鞄の中には、まだあのランチボックスが入っていた。包みに使ったハンカチは、
一度もほどいていない。
ガチャガチャという金属的な音が聞こえた。少し前のT字路を、4つ脚ロボのマーズ
くんが歩いていた。十歳前後の男の子と変わらない上半身の下で、メカニカルな4本脚
がわさわさと動いている。
「しっあわっせはー、あるいてこねー、だーかっらあるいてゆくんだねー」
ご機嫌そうに鼻歌を歌いながら、マーズくんはどこで拾ってきたのか木の枝をクチャ
クチャと噛んでいた。
宇宙船ヴァルストークの備品として作られたマーズくんは、その気になれば生ゴミでも
そのへんの石でも消化してしまえるらしい。その上、誰からもお行儀とか礼儀作法を教わ
らずに育ったせいか、たまにびっくりするようなものを口にしている。
「いーっちにっちいっぽ、みぃ〜っかでさんぽっ」
「マーズくん、マーズくん」
なぜか赤いフレームのメガネをかけたマーズくんがきょろりとゼラドを見上げる。
「そんな枝、かじっちゃダメだよ。これ、お弁当食べる?」
マーズくんは少しの間きょとんとすると、突然その目を小鬼のように吊り上げた。
「あのね、ゼラドちゃん。おれぁーゼラドちゃんのこと、けっこースキよ。
んでも、ハタラキもねーのにホドコシを受けるゆわれはねーよ!
おれぁーモノゴイじゃねーんだっ!」
いったいどこでどんな育ち方をしてきたのか、作られて3年も経っていないとは思えない
ほどマーズくんはシビアな考え方をする。どうやら怒らせてしまったらしい。小さな肩を
いからせて、ガチャガチャと歩いていってしまう。
21 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:57:32 ID:s4+fehk9
◆
しょうがないから、このお弁当はいつも学校帰りに買い食いしているアイスの代わりに
食べちゃおうか。ゼラドはしょんぼりとそんなことを考えた。
「無限ほっぺの乙女か」
アサキム・ドゥーイン。『ビーター・サービス』という修理屋の敷地内でネットゲーム
をやり続けている住所不定無職の男性だ。漆黒のマントを羽織り、シルバーアクセサリを
じゃらつかせたその姿は、買い物袋を提げた主婦たちが歩く住宅街の真ん中では奇異と
いうか不審だった。
年齢からいえばもう中年といっていいはずなのに、アサキムの姿はやけに若々しい。
下手をすると、そのへんにいる20代前後の若者よりも生活力とか責任感がないように見える。
「アサキムさん」
ゼラドは、少し緊張していた。このアサキム・ドゥーインという人物は、どこかクォヴレー
お兄ちゃんと似ているような気がする。髪の色も、背丈も、容貌もまるで違うのに、どこか
似通った雰囲気を漂わせている。どこが似ているのか、ゼラドにもよくはわからなかった。
しばしば異世界に戦いに行くクォヴレーお兄ちゃんと、朝も夜もなくネットゲームの世界で
狩りをしているアサキムの、どこに共通点があるというのだろう。
「どうしたんですか? こんなところで」
アサキムが居着いている『ビーター・サービス』は、ここからだいぶ遠い場所にあった。
「健康のために、いつも一駅分歩くことにしているんだ」
「ゲームしながら歩いたら危ないと思いますよ」
「常に危険と隣り合わせに生きる、
それは、天国を求めて煉獄の炎に焼かれる恍惚にも似ている」
「収入のためにはなにかしないんですか」
「ツィーネを働かせているよ」
ツィーネというのはアサキムの恋人で、アサキムのネットーゲーム生活を支えるた
めに勤めに出ているらしい。
ひょっとして、このひとは人間の屑なのかもしれない。ゼラドの胸に不安が広がる。
そういえば一駅分歩くといっても、そもそも無職のアサキムがどこに出かけていたの
だろう。オフ会かなにかかもしれない。
「君は?」
「わたしは」
指先でつまんだランチボックスが、やけに重い。
「なにやってるんでしょう」
ため息をつく。
「朝、なんとなくテンション上がってお弁当作ったけど、
誰に渡すかなんて全然考えてなくて、渡そうとする相手の都合も考えてなくて、
そんなことしてるうちに結局こんな時間になっちゃって。
ひょっとしたらわたしは、もの凄く身勝手な人間なのかもしれません」
「彷徨に他人の都合を考えるのは愚か者のすることだよ。
愚者といったほうが格好がいい」
ぼんやりとした明かりを浮かべる携帯ゲームの画面から目を話さず、アサキムが静かに言い切る。
22 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 00:59:31 ID:s4+fehk9
「彷徨し、惑い、行きつ戻りつを繰り返す、そのことごとくは自分のためにこそ行うべき行為さ。
煉獄の炎に身を焦がしながら無限回廊を歩くのは、一種の快楽なのだから。
そして快楽は積み重ねている内にひとつの結実を迎える。
救いであっても無限の罰であっても、それはきっと僕自身が望み求めた果実なんだ。
そして彷徨と咆吼をかけてなにか格好いいことをいおうとしたけど思いつかない。
僕の鬼神咆吼は、いつ参戦するんだろうね」
ゼラドは、そっとあたりを見まわした。そのへんを歩いている買い物帰りのおばさんに
通報されたらどうしようかと心配になっていた。
「わたし、あんま頭よくないんです。
アサキムさんがなにをいっているのか、よくわかんないです」
黒髪を揺らして、アサキムは冷笑を浮かべる。
「無限獄に触れたことのないものにはわかるまい」
「ツィーネさんて、どこで働いてるんですか?」
「ブラック企業だよ」
お弁当を受け取って喜んでくれる人は誰だろう。誰よりもお弁当を欲している人は誰
だろう。ゼラドにはぼんやりとわかったような気がした。
◆
住宅街だったら晩ご飯の匂いがしなくなってずいぶん経つほどの時間だというのに、
その会社には当たり前のように明かりが点いていた。
オフィスというわりには窓ひとつない、変わった部屋だった。薄っぺらい長机の上に
ノートパソコンがいくつも置かれ、ひとり半畳分もないスペースで青白い顔をした人々が
カタカタとキーボードを叩いている。
「あら、あなた、バランガさん? どうしたの?」
薄手のランジェリーの上に適当に黒布を巻き付けたような格好をしたツィーネ・エスピオ
さんは、思いがけず愛想のいい顔でゼラドを迎えた。手元のノートパソコンの横には、栄養
ドリンクの容器が何本も並んでいる。分厚くファンデーションを塗られた顔は、安っぽい
蛍光灯に照らされて黄色く見えた。
「あのぅ、これ、お弁当」
「え?」
優しさという言葉すらも忘れていたという顔で、ツィーネさんが目を見開く。
「その、アサキムさんから」
長細い部屋の薄汚れた壁に、キーボードを叩くカタカタという音がしばし反射した。
「あの、エスピオさん。ここなんですけど」
後輩社員らしい女性がツィーネさんに声をかける。返事はない。ツィーネさんは顔を
深くうつむけていた。赤毛を載せた肩が、ふるふると震えているように見える。
「エスピオさん? 泣いているんですか、エスピオさん?」
「そんな、そんなことないわよ。あるはずないじゃない」
ウソをついてツィーネさんにお弁当を渡すこの行為が、正しいのかどうかゼラドにはわからない。
ただ、ツィーネさんの声は湿っていたし、たしかに幸せそうだった。
23 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 01:54:53 ID:kNbV7NpD
なんだただの神SSか
アサキムがやってたのは学園なのかポケモンなのかDQなのか
ゼオラのお母さんっぷりが、かかずヴォイスで完璧に脳内再生されたぜ。
24 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 03:54:08 ID:6RR4FvA2
イラストのログってもう上げられたんだっけ?
25 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 08:28:12 ID:TUlCt4L3
とwwwんwwwこwwwつwww
で、博多ですか久留米ですか熊本ですか玉名ですか
それにより豚骨の種類も変わるんですが
26 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 08:57:44 ID:f+bB0WtL
GJです
こいつら馬鹿だな〜って読み進めていったら、この考えられさせられる締め
ゼラドがやったことが正しいのか間違ってるのかわからないけど、アサキムは一発ぶん殴られとくべきだと思う
27 :
それも名無しだ:2009/09/15(火) 10:59:56 ID:MvGMUm0S
>>25 業務用の、トンコツなんだか味の素なんだかわかんない粉末を
段ボールごと買ってたりするんだろう、バランガ家は。量がもの凄いし。
ヴィレアム「ゼラド作の弁当だって!
どうしよう、『美味しかったよ』って、どんな顔の角度でいえばいいんだ」
キャクトラ「友よ、そういうことはお弁当を受け取ってからいうべきだと思う」
ヴィレアム「はっ、そうだ。いったい、どうやったらゲットできるんだ」
キャクトラ「普通に行って『くれ』といえばくれそうだぞ。
なにか、渡す相手にお困りのようだし」
ヴィレアム「いや、でもさ、そういう、ガッツいてるみたいの、女子に引かれるんじゃないか」
キャクトラ「友よ、下手に謀を巡らしているのも相当引かれると思うぞ」
ヴィレアム「そ、そうか。じゃ、行くぞ! 俺は行っちゃうぞ!」
ゼラド「クリハー」
ガクッ
キャクトラ「友よ、全体的にそんな感じだな友よ」
28 :
それも名無しだ:2009/09/16(水) 01:35:06 ID:bFCZtRfL
アイミ(ゼラドだって、ああいうふうにお弁当作ってきたりするんだ。
そうよ、アイミ、待ってるだけじゃダメよ!
炭酸入りのコーラなんて飲んでる場合じゃないわよ。
炭酸入りのコーラって、それただのコーラだし!
自分から! 自分から踏み出して行かなくちゃ!
アイミ、ガンバ! チャチャチャ! 略してアバチャ!)
【調理室】
カル「え? 疲労回復に最適なスィーツですか?」
アイミ「うん。あの、身体動かしたあとは糖分が必要でしょ?
だから、そのぅ、14Kg分の砂糖水を、新人歓迎用のお茶みたいな感じで
無理なく摂れるスィーツ、カル君なら知ってるんじゃないかなぁって」
カル(あぁ、アイミさん、頬をほんのりと染められて、なんて可憐なんだ。
でも、この可憐さが向かう先は、十中八九、あの、
AKB48のライブ中にメッセージボードを使ってメンバーと
なんとなく意思疎通を図ることに血道を上げるカラテバカアイドル地獄変だ。
うぅ、アイミさんは、どうしていつまでもあんな男のことを!
いや、ダメだ、カル・ノールバック。憎しみに心を囚われるな!
あいつが無言の背中でアイミさんを惹きつけるというのなら、
俺はアイミさんのためにこそ行動する!
そう、さならがら、
『BUSTARD!!』でカル=スに再びスポットライトが当たる日を待ち続けたあのころのように!
さしあたり、ここでアイミさんと手と手を触れ合ってスィーツを作ることで!)
カル「そうですね、アイミさん! では、まず材料の買い出しを一緒に!」
アイミ「あ、そこにあったレシピと冷蔵庫にあった材料で、取りあえず作ってみたんだけど、どうかな」
カル「え?」
アイミ「さすがカルくんは几帳面だね! あちこちにレシピのメモを残してるなんて!」
カル(バカ! 俺のバカ! メモ魔!)
【カノウ家】
カル「ミナト、間もなく、ここにアイミさんが来ると思う」
ミナト「は、そうなの? 俺、忘れ物でもしたかな」
カル「その前にミナト!
なにもいわずに、このバケツに入った14Kg分の砂糖水を俺にぶっかけてくれ!」
ミナト「お前はまたなにをいっているんだ」
カル「そして俺の顔を踏みにじりながら、
『カル=スがラスボスになんてなるわけないだろ』と宣告してくれぇっ!」
ミナト「うん、まあ、ラスボスは無理なんじゃないの」
29 :
それも名無しだ:2009/09/16(水) 03:15:32 ID:J9CQD7I/
ホントだ。炭酸入りのコーラだ。
タッパ入りのおじやや梅干し、バナナと来たから炭酸抜きのコーラがそのまま続いてるものとして読んでた。
14Kg分の砂糖水とか栄養バランスの良い食事を取ってるけど何の大会に出るの?
濁されてるアイミの片親は地上最強の生物なの?
30 :
それも名無しだ:2009/09/16(水) 04:26:54 ID:6nLxq+4P
ツィーネ「ブラック会社に勤めてるんだけど、もうあたしは限界かもしれない」
アサキム「どうしたんだい、ツィーネ。顔色が悪いね。
さあ、笑っておくれ。僕は君の笑顔が一番好きなんだ」
ツィーネ「アサキム、アサキムぅ・・・・・・!」
アサキム「元気が出たね、ツィーネ。
それじゃあ、明日からまた一生懸命働いておくれ」
ツィーネ「アサキム! あたし、アサキムのためならいくらでもがんばれる!」
メール「ねえ、ダーリン。
アサキムにはもうなにをいってもムダだから、
ツィーネを2、3発引っぱたいて正気に戻す必要があると思う」
ランド「いや、俺もちょいちょいいってはいるんだよ。
でも、なんか本人は幸せらしいし」
ランル「いよいよもって『めだかボックス』の掲載位置がヤバいちゃ。
西尾維新ブランドをもってしても太刀打ちできないジャンプシステムの強大さに舌を巻くばかりちゃ。
考えてみれば小学生男子を対象にした少年ジャンプで、
ヒネてて友達いなさそうな高校生から大学生の男子ご用達の西尾維新を、どうして呼んでしまったのか。
『デスノート』のノベライズだかスピンオフがそんなに売れたのか。
興味は尽きんばかりちゃ。
そして妹的なキャラを中心とした『ToLoveる』がいなくなった途端、
『年上にして妹属性』のキャラを投入した『あねどきっ!』には、
もはや恐ろしさすら感じるあたしであったっちゃ・・・・・・更新、と」
メール「ランル! いま重要な話をしてるんだから、ブログの更新は後になさい!」
ランル「現実なんか直視したくなか」
メール「ダーリン! 見てよ!
アサキムは明らかにうちの娘に悪影響を与えてる!」
ランド「いや、兄妹もあれで、色々考えてると思うぞ」
メール「いっそなにも考えてないほうがマシよ!」
31 :
それも名無しだ:2009/09/16(水) 09:11:24 ID:f6uuxg05
ヒューゴ「なんやかんやいって、『美味しんぼ』っていいよなぁ」
アクア「そっ、そうよねヒューゴ!
最初は栗田さんのこと邪険にしてた山岡さんが・・・・・・っ!」
ヒューゴ「テレビアニメ版の最終回あたりのさ、
『やっぱ俺には栗田さんが必要だよ』っていうのが、
男女のアレじゃなくて、あくまでも仕事上のパートナーっていうのが、
なんていうか大人っぽくて、ガキのころ憧れたよなぁ」
アクア「どぉしましょぉ先生!
わたしはいま、デレられてるんでしょうか、それとも防衛線を張られているんでしょうか!」
ラミア「たぶん、目の前の女によっぽど興味がないんだろう」
32 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 01:02:54 ID:428Bskp7
【OG学園 武道場】
ラン「こんちゃー、出稽古に来たでー」
ちょーん
ゼフィア「・・・・・・むぅ」
???「うふふっ」
ラン「あら珍し。新入部員?」
ミスティリカ「2年B組、ミスティリカ・レックスです!
父は地球防衛隊に勤めてます。
連邦軍とは微妙に別系統だから、ひょっとしたらケンカしてるかもしれません!」
ラン「わざわざ騒ぎ起こす防衛隊に存在価値はあるん?」
ゼフィア「レックス。見ての通り、我が剣道部はなぜ廃部していないのか不思議なほどひとがいない。
たまに現れたかと思うとすぐにどこかへ行く幽霊部員揃いだ。
だから、入部してもらっても君の練習相手がいない。
心苦しいのだが」
ミスティリカ「え、わたし、べつに剣道やりに来たんじゃないですよ?」
ゼフィア「は?」
ラン「ほんなら、マネージャーにでもなりに来たん?」
ミスティリカ「ああ、マネージャー。それもいいですね」
ゼフィア「このような小所帯で、マネージャーの必要など」
ミスティリカ「べつに肩書きはなんだっていいんですよ。
ゾンボルト先輩のお側に置いていただけるなら」
ゼフィア「なっ!?」
ラン「なんやてっ!?」
ミスティリカ「そしてわたしを朝に夜に陵辱してください!」
ゼフィア「・・・・・・は?」
ミスティリカ「さあ! 放課後の武道場で陵辱の限りを尽くしたらいいじゃない!
このメガネを白濁したなにかで曇らせればいいじゃない!」
ゼフィア「取りあえずメガネの位置を直しなさい」
ミスティリカ「むりなのぉぉぉーっ、初期設定れ、Lv2まで自己開発してりゅのぉーっ!」
ゼフィア「自己開発とはなんだ」
ミスティリカ(初対面の男の人にこんなお願いをするわたしって、なんて最低の屑なのかしら)
ラン「その独り言、めっちゃ聞こえとるからね」
33 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 01:05:00 ID:428Bskp7
ばたーん!
ランディ「あーっ、いたいた!」
克夜「ちょっと目を離したスキに!」
ミスティリカ「あ、半端ハーレムの子と初心者向きハーレムの子」
克夜「なにが初心者向きだ! 僕の話はまだ終わっていないぞ」
ランディ「行ったれカッちゃん! この変態を黙らせろ!」
克夜「だいたい、君んとこのお父さんはなんだ!
せっかくヒロインが複数いるのにハーレムエンドがないなんて、騎士道精神が足りない!
騎士たるもの、ヒロインには漏れなく手を付けるべきだ!」
ランディ「うん、紫雲家的にはそれ正義かもしんないけど、世間一般では腐れ外道だからな」
ミスティリカ「そんなことありません!
シェルディアさん姉妹が泊まりがけで遊びに来るたび、
(あれから何年も経ってるのに。
ミストにとってあの子たちは妹的存在以外の何者でもないってわかっているのに、
それなのに心がモヤモヤする私って、なんて最低の屑なのかしら)
って身もだえするお母さんを見ると、最高にメガネ曇るわ!」
ランディ「お前は最低だ、この陵辱メガネ!」
克夜「攻略もしなかったヒロインと友人関係を結ぶとは、なんて騎士道不覚悟なんだ!
うちのお父さんなんて、
シャナ=ミア陛下がいくら寂しそうな顔をしていても眉ひとつ動かさないし、
そもそもシャナ=ミア陛下の名前をちょっと忘れてるぞ!
引きずっていても一文にもならない未練なら、最初からなかったかのように扱うのが騎士の情けだ!」
ランディ「ミストさんと統夜さんのどっちが正しいのか、俺にはもう判断つかねえ!」
克夜「うちのお父さんがハーレムエンドを迎えるのにどれだけ苦労したと思ってるんだ!
誰かひとりをエコヒイキすることがなく、まんべんなく八方美人な態度を貫き、
その結果築かれたのが紫雲家だ!
努力を怠りハーレムエンドに背を向けたミストさんを、僕は認めることが出来ない!」
ミスティリカ「お父さんはともかく、わたしは頑張ってるもん!
毎日毎朝、鏡に向かってアヘ顔の練習してるもん!」
ランディ「変態的なカミングアウトをするな!」
克夜「・・・・・・負けた」
ランディ「何に負けたんだカッちゃん!」
克夜「頑張ってくれミスティリカさん。
僕には君を攻略することは出来ないけど、きっとどこかに君を攻略できる変態がいる」
ミスティリカ「あなたも頑張って紫雲さん。
あなたに攻略される気はさらさらないけど、きっとどこかにあなたに攻略されたがるヌルいヒロインがいるわ」
ランディ「気持ち悪い友情を築くなーっ!」
34 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 01:06:22 ID:428Bskp7
ランディ「あ、なんか、スンマセン。お騒がせして。
あのバカどもは、火の精霊とかにお仕置きさせとくんで。
あとランさんはいたならツッコミ手伝ってください。俺、声ガラガラです」
ラン「お勤めご苦労さん」
ゼフィア「お前も、いつまでも火の精霊などといっていてはいけないぞ」
ミスティリカ「ヤダもんヤダもん! ゾンボルト先輩に陵辱してもらうんだもん!」
ランディ「駄々こねんじゃねえ、この陵辱志願!」
克夜「ゾンボルト先輩はヘタレなんだ。陵辱なんかできるはずないだろ」
ズルズルズルズルズルズル
ラン「あ、ちょい、待ち、ふたりとも」
ランディ「なんですか、いっときますけどこの変態と会話成立させるの、すごく大変ですよ」
ラン「な、ミスティリカちゃん、やったっけ?
あんた、ゼフィアちゃんのこと好きなん?」
ランディ「こいつのは好きとかなんとかそういうんじゃないですよ。ただの変態性欲ですよ」
ラン「男の子は黙っとるの!」
ミスティリカ「今朝校門で、服装検査をしているゾンボルト先輩を見かけたときから決めてたんです」
ラン「へえ」
ミスティリカ「わたし、小さいころから見てました。
毎日毎日、毎朝毎朝、
(夜な夜な妻を陵辱せずにはいられない俺に、人の親たる資格はあるのか?)
って自己嫌悪に陥っているお父さんの姿を!
ゾンボルト先輩は完璧です!
わたしをぐちゃぐちゃに陵辱した朝に、ハラキリしかねない鬱に襲われそうな臭いがぷんぷんしてます。
あぁ、想像しただけでメガネ曇るわ」
克夜「Pちゃんくん、ああいうのはサディストなんだろうかマゾヒストなんだろうか」
ランディ「ただの変態だろ」
ミスティリカ(あぁ、こんな逸材を見出すなんて、わたしってなんて最低の屑なのかしら)
ランディ「地獄に堕ちろ変態!
サフィーネさんの子として生まれ変われ!
最低最悪の輪廻転生に組み込まれろ!」
ミスティリカ「サフィーネ・グレイスさんは、さすがにちょっと」
ランディ「お前なんかに拒否られてサフィーネさんもさぞかし心外だろうよ!」
35 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 01:08:22 ID:428Bskp7
ラン「あんねえ、ミスティリカちゃん」
ミスティリカ「なんです?」
ラン「残念やけど、ゼフィアちゃんはもうウチと付きおうとるから」
ゼフィア「はぁっ!?」
ラン(シッ、ゼフィアちゃん。
あの子、会って5分でわかるレベルの変態やないの。
もうカノジョがいるってことにしとき)
ゼフィア「はぁ」
ミスティリカ「ほんとに付き合ってるんですかぁ?」
ゼフィア「う、ウム」
ラン「な、今日もこれから、デっ、デート行くトコやったし」
ランディ「ランさん、大丈夫っすか? デートって単語の時点ですでに噛んでるじゃないっすか」
ミスティリカ「なるほど、剣道の練習後、むせかるほど汗臭い男性と
腕を組んで歩くプレイなんて、あなたも相当のレベルに達しているようですね」
ラン「なんのレベルやの?」
ゼフィア「俺は、汗臭いのか・・・・・・」
ラン「ゼフィアちゃん、いちいち落ち込まんの! この子の思うツボやないの!」
【公園】
ゼフィア(ら、ラン殿っ、う、腕に)
ラン(シッ、あの子、まだ着いて来とるやないの。
恋人同士やなんていうなら、腕くらい組んどらんと不自然やろ)
ゼフィア(・・・・・・しかし、これは着いてきてるというか)
ドン ドン ドン
ラン「な、ミスティリカちゃん。
押しとるよね? メッチャ押しとるよね?」
ミスティリカ「だって、恋人同士が行く場所なんて決まってるでしょ?」
ゼフィア「なっ!?」
ラン「うん、そうなんよ。
ウチら、これから恋人同士が行くとこに行くの。
せやから、ミスティリカちゃんを連れてくことはできんの、わかる?」
ミスティリカ(こんな、陽も落ちていない時間から獣のように絡み合うふたりの目の前で、
女としてまったく相手にされないわたしって、なんて最低の屑なのかしら。
あぁ、想像するだけでメガネ曇るわ)
ラン「むしろ、あんたのメガネいつ雲っとらんの」
ゼフィア「けっ、けものっ!?」
ミスティリカ「あれ? どうしたんですか、その冷や汗は。
これから獣欲に身を任せようっていうひとには見えませんよ?」
ゼフィア「う、あの・・・・・・」
36 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 01:11:09 ID:428Bskp7
ラン「もうアカン! ミスティリカちゃん!
ウチもドバン家の女や! 武術でハナシつけようやないの!」
ミスティリカ「わたしはドバン家の女じゃないし、武術でなんて話つけるっていわれても困りますよ」
ラン「じゃあ、なんでもええ! あんたの得意はなんや!?」
ミスティリカ「カクテルとか作るの得意です」
ラン「あんた、1ヶ所くらい18歳未満にふさわしい部分はないん?」
【竜巻亭】
レーツェル「スレイチェルが戻ってきたら面倒だから、手早く済ませよう。
一本勝負、フードでもドリンクでもいい。
ゼフィアが『美味い』と判断した方が勝ちだ」
ゼフィア「しかし、カクテルといっても、俺は、酒は」
ミスティリカ「安心してください。
アトリームにだってカクテルはあったそうですよ。
地球のカクテルとは比較にならないほど
『わたしお酒弱いのぉ』とかいっちゃう女子向けのがね」
レーツェル「私は個人的にそういう女子は嫌いだな」
ラン「どうでもエエですよ、そんなこと!」
タン タン タン
レーツェル「ほぅ」
ラン「ウチはカクテルのことよぅ知りませんけども、アレはどうなんですのん?」
レーツェル「カクテルとは、味はもちろん、その色彩、香り、その場の雰囲気などを総合して味わうものだ。
彼女は、さりげなく店内のBGMをChicagoの『Hard To Say I'm Sorry』に切り替えている。
ステア用にやや大きめに用意した氷を洗って角を取り、
バー・スプーンを中心に向けてミキシング・グラスの内側の壁を擦るようにまわしている。
スプーンを止めずに回転させながら抜き、ストレーナーをかぶせてグラスに注ぐ。
一連の動作に、まったくのブレがない。
あれは、昨日今日マドラーを手にした人間の動きではないぞ」
ラン「未成年の女の子が昨日今日マドラーを手にしたわけやないって、問題やと思いますよ」
タン
ミスティリカ「どうぞ。シー・ブリーズ。
名前の意味は『海のそよ風』。その名の通り爽やかで飲みやすいカクテルです。
1980年代のアメリカで大流行したんですよ。
レシピはウォッカとグランベリー、グレープフルーツ。
でもこれは、ウォッカを使わずグレープフルーツを増量した、
ヴァージン・ブリーズと呼ばれるノンアルコール・カクテルです」
ゼフィア「う、ウム」
ミスティリカ「どうです?」
ゼフィア「ウッ!」
ばたん!
37 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 01:12:53 ID:428Bskp7
ラン「ゼフィアちゃん!」
ミスティリカ(あぁ、ウォッカを使っていないと謳っておきながら、
その実ガンガンに使っている、わたしってなんて最低の屑なのかしら)
ラン「スーパーフリーや! スーパーフリーの手口や!」
レーツェル「無効! この勝負、無効!」
ミスティリカ(勝負なんて根本的に興味がないのよ。
さぁ、ゾンボルト先輩。
アルコールに溺れて正体をなくし、わたしをグチャグチャに陵辱すればいい。
あなたは、どんな自己嫌悪に悶えてくれるかしら。
あぁ、想像するだけでメガネ曇るわ)
ラン「ゼフィアちゃんを離し!」
ミスティリカ「そこ、どいてくださいよ」
ラン「勝負を投げたのはあんたや!
ミスティリカちゃん、あんたは間違うとる!
ひととして、もう取り返しがないくらいに間違うとる!
ウチとてドバン家の女! あんたにゼフィアちゃんを好きにさせるわけにはいかん!」
ミスティリカ「それで、どうするんですか」
ラン「こうするんや!」
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン!
ミスティリカ(あれは、お母さんが作ったデータにあった、
エンダークのミナール・ハンマーに類似した質量エネルギーによる攻撃。
原始的なだけに、その破壊力は極めて高い。
そして、原始的ゆえにモーションの予測は容易。
鉄球に強烈な回転モーメントを加えて、一気呵成に相手を叩き潰す!
そう、このタイミングで!)
ばちこーん
ミスティリカ(特色が書いてあるだけで攻略法もなにもないデータって、
それ根本的な解決になってませんよね)
ばったり
ミスティリカ「楽しい宴会でしたね」
ラン「立ち、ミスティリカちゃん。
まだ間に合う。まっとうな人生を歩むんや」
ミスティリカ「やめてくださいよ、手なんか差し伸べるのは」
ラン「ミスティリカちゃん」
ミスティリカ(敵に手を差し伸べられるような夢色チェイサーなんて、
全然メガネ曇らないわ)
38 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 03:21:00 ID:JORvu9ww
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ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l::::::l::::::::i::::
ノヌ レ /:l l:::::lヽ|l l:l し !/ ';:l,、-‐、::::l ';::::l:::::l:::::::::l:::
/ ヽ、_ /::l l:::::l l\l ヽ-' / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::::l:::::::::l::
ム ヒ /::::l/l::::lニ‐-、`` / /;;;;;;;;;;;;;ヽ! i::::l::::l:::::::::::l:
月 ヒ /i::/ l::l;;;;;ヽ \ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l::l::::l:::::::::::::
ノ l ヽヽノ /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l:l:::l:::::::::::::
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39 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 11:28:34 ID:Y4Qg1V1e
はんなりフリーター、性別イグニション、マッドサイエンティスト、変態
ゼフィア先輩はモテモテで羨ましいなあ
40 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 14:34:57 ID:8Q+5zWm4
かっちゃんゼフィヤンに弟子入りすればいいのに。
そういえばこの二人武者頑駄無と騎士ガンダムのどっちが素晴らしいかで相容れない存在だった事思い出した。
41 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 19:31:20 ID:oXr+3gkF
あー痒い、半年風呂入ってないから痒い痒い痒い
子作りまだー?
42 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 21:22:30 ID:ke6Pd06h
↑シェルディア
43 :
それも名無しだ:2009/09/17(木) 23:11:57 ID:wQDTCoFP
克夜「三国伝ひとり勝ちのこのご時世に武者も騎士もないもんだと思ってたけど、
武田信玄頑駄無や上杉謙信頑駄無が列伝形態で発売されるとはね」
ハザリア「メーカーお得意のランナー流用とはいえ、
やはり肉抜き穴とか気になる三国伝と比べて、列伝シリーズはガッチリ作ってあるな」
克夜「ロードオブザリングとか流行ってたころに、
ガンダルフガンダムとかゴラムアッザムとかやってたら、変わってたのかなあ」
ハザリア「それは個人的に欲しいが、壮絶に売れ残ると思うぞ」
ミスティリカ「アトリームにもBB戦士はあったそうですよ。
地球のよりはるかに、Ez-8がアプサラスかぶって零覇利法師なね」
ハザリア「それはただの武者○伝だ、すっこんでおれ」
ミスティリカ(興味ない相手はスルーし倒す男に、
女を陵辱する価値があるのかしら)
ハザリア「そもそも陵辱する気などないわ! あっちに行け陵辱メガネ!」
ミスティリカ「だったらメガネだけ陵辱すればいいじゃない!
さあ、ここにメガネ置いとくから!
そしてわたしは、(メガネより相手にされないわたしって、なんて最低の屑なのかしら)
ってメガネ曇らせるから!」
ハザリア「メガネを陵辱とは、それはどんな日本語だ! 逆に興味があるわ!」
ミスティリカ「ええと、まず、このメガネのツルの部分をにょうど」
ハザリア「黙れ、黙れよ! メガネの陵辱法など知りたくもないわ!」
ミスティリカ(あなたって、根本的に陵辱に向いてないわね)
ハザリア「いいたいことがあるならハッキリいえ、この陵辱志願のド変態が!」
44 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 02:31:02 ID:1HYuz87J
ミスティリカ「ああん、ゼフィア先輩…あの身長190以上の大男で筋肉モリモリマッチョマンの変態に滅茶苦茶にされる私を想像するだけで眼鏡が曇るわぁ」
レイナ「(先輩もお気の毒に…)」
ゼラド「先輩は筋肉モリモリだけど変態じゃないよ。むしろ紳士だよ」
レイナ「惚れてる相手と夜二人っきりで稽古してるってのにまるで仲が進展しないのは紳士としてどうなのよ?」
ミスティリカ「そんな二人で『夜の稽古』なんて!」
ラン「あ…あかんてゼフィアちゃん…神聖な道場でこんなこと…」
ゼフィア「フン…本当は期待していたのだろう?」
ラン「そんなこと…あらへん」
ゼフィア「下着無しで道着を着ている女が何を言う。この淫乱な雌犬が」
ラン「こないな格好しろ言うたんはゼフィアちゃんやんか…」
ゼフィア「自分の変態性を俺のせいにするつもりか?ククク…これはお仕置きが必要だな」
ラン「や、やだ…前みたいに外でなんてイヤや。お願いやから堪忍して!」
ミスティリカ「こんな感じなのね?」
レイナ「んなわけないでしょうが!変な妄想聞かせるんじゃないわよ!ゼラドもなんか言ってやんなさい!」
ゼラド「頭のお医者さんに行ったほうがいいと思うよ?」
レイナ「そこまで言わなくてもよろしい!」
ミスティリカ「(ああ、猥談した挙句病人扱いされて身悶える私って、なんて最低の屑なのかしら!)」
ハザリア「………」(ガタン!)
レモン「で、その変態に目を付けられたわけ?」
ゼフィア「……」
スレイチェル「まままままあ我が友に限って変な間違いなど万が一にも兆に一にも起こるはずがないとスレイチェルは信じているので別に何の心配もしていないったらいないのであります!」
ゼフィア「俺は
ガッシャーン!!
ゼフィア「!?」
ハザリア「ゼフィア・ゾンボルト!」
ゼフィア「カイツ?蹴り倒したドアはちゃんと直しておけ
ハザリア「ごちゃごちゃ抜かすな!貴様に話がある!その老けた面をちょっと貸せ!」
ゼフィア「……。仮にも上級生に向かってその態度はなんだ?」
ハザリア「フン!良識人ぶりおって!その姑息なやり方であの女を誑かしたか!」
ゼフィア「何の話だ」
ハザリア「とぼけるな!俺は断じて貴様を許さんぞこの色情狂のエロマッチョが!いいから屋上に来い!前歯へし折ってくれるわ!」
ゼフィア「………来いというなら行ってやろう」
ハザリア「……チッ」
マリ「ふん、変態の妄想を真に受けて暴走した挙句ボコボコにされた、とそういうことか」
リトゥ「(そういえばハザリア君、妹さんの交際にも反対してたよね…ふうん)」
マリ「人の話をちゃんと聞かないからそういう目に遭うんだ。馬鹿め」
ハザリア「黙れ!黙れよ!あんなふざけた話を冷静に聞けるものか!〜〜〜ッッええい怒鳴らせるな傷に響く!」
リトゥ「ハザリア君てさ」
ハザリア「ああ?」
リトゥ「…やっぱりなんでもないや」
45 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 02:50:06 ID:Fycx7ltY
マーズ「うは! 来た来た来た!
アンドロメダ瞬のピンチに、『なんだ、この恐ろしく攻撃的な小宇宙は』の流れ!
さっすが、オンタイは自分の仕事をわかってんなーっ!」
ランル「『いよいよ再開した『聖闘士星矢ND』、
しかし、本来カラーで描かれたものをモノクロで掲載するのはいかがなものか。
あと、『聖闘士星矢LC』のパンドラ様におかれましてはお役目ご苦労様といわざるをえない』
更新・・・・・・と」
マーズ「レビューをするんじゃねーよ、この連載クラッシャー!
タダでさえ、次は夏掲載とかゆって、秋の香りただようこんな季節になっちまってんのによー!」
ランル「だって、ラーナちゃんに借りた『聖闘士星矢』一連のコミックス読んだら、
なんかハマっちゃったっちゃ」
ラーナ「そしてそのコミックス群は、もちろんロボくんの部屋から無断借用したものです」
マーズ「わーん! おれか、おれのせーなのか!
ゴメンよオンタイ! ゴメンよシホミおばちゃーん!」
ラーナ「よしよし、わたしの胸でたんと泣きなさい」
ラーナ「心折れた男なんて弱いものです」
ランル「ラーナちゃんはさらりとオンナのテク使うから怖か」
マーズ「わーん! すがりつく胸がぺったんこだよー!」
ラーナ「むか」
46 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 09:30:26 ID:RCiZnNv7
スパロボK出身だから変態なのか、
姫騎士の娘だから変態なのか、それが問題だ。
47 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 14:55:23 ID:DefOUuxD
このドM具合と眼鏡と妄想癖の組み合わせは某侍漫画の眼鏡くの一思い出すわw
48 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 17:50:23 ID:xCbk/jaA
女が身長140pくらいの小柄で男が身長190pオーバーで筋肉が発達してると
普通にしてても凌辱じみてくるから変態曇り眼鏡の選択は正しいのかもしれない
しかし変態妄想変態曇り変態眼鏡変態の身長が200pオーバーという可能性もゼロではないが
49 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 20:50:05 ID:iglDUomY
>>44 >ハザリアボコボコ
屋上
ハザリア「(ぶらーん)」
ゼフィア「支えてるのは左手だ。利き腕ではないぞ?」
ですね分かります。
50 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 21:50:04 ID:4Ez1K+fm
ミスティリカ「アトリームにも巨女というジャンルはあったそうですよ。
地球よりもはるかに、鼻がなくてゴムゴムのピストルとか撃ちそうな」
ミツハル「ごくり」
マーズ「キョーミを持ったらダメだミツハルさん!
それ、ただのサクラ大戦だから!」
ミスティリカ「アトリームにも『ラブプラス』はあったそうですよ。
地球よりもはるかに、ミナグチボイスで呼んでくれる名前のレパートリーが広いね」
ミツハル「宇宙は・・・・・・っ、失ってはいけない星をひとつ失ってしまった・・・・・・っ!」
マーズ「膝を着くんじゃねーよミツハルさん!
そんなことばっかししてたから滅んだんだよアトリーム!」
ミツハル「うるさい、ロボのお前になにがわかる!
ミナグチボイスに『みつはるくん』て呼んでもらえず、
『みつくん』とかでお茶を濁している僕の気持ちが!」
マーズ「いっさいわかんねーし、わかんなくていーよ!」
ミツハル「君はいいよな、『マーくん』とかで満足するんだもんな」
マーズ「やめてよー、そんなことでミツハルさんから負け犬の目を勝ち取りたくねーよー」
ミツハル「そういえば、ひと頃バランガさんちのゼラドちゃんの声は
タンゲさんがいいんじゃないかとかいわれてたけど、
さすがに『う゛ぃーくん』とかはないよね。どうしてんだろ」
マーズ「どーもしてねーと思うよ」
ミスティリカ「アトリームにもノーマルな爽やか青春カップルはいたそうだけど、
そんなのは些細なことよね」
マーズ「ササイじゃねーよ! もっとジューヨーシしろよ!
ゆっとくけど、おれ、あんたのゆーことほとんどピー音かかっちまってっからな!」
51 :
それも名無しだ:2009/09/18(金) 23:38:00 ID:8hYKxG0H
【屋上】
ユウカ「で、なにしてんの」
ハザリア「フンドシ一丁の野人に早贄にされたわけではないことだけは確かだ!」
52 :
それも名無しだ:2009/09/19(土) 02:12:46 ID:h4ColCrC
生徒会室
ルナ「(また変な転校生が来たのか)呼び出してすまぬが、生徒会を束ねるものとして少し言っておかねばならんことがあるのでな」
ミスティリカ「(ああ、生徒会室なんていうと即座にイケない妄想がとめどなく溢れ出してくる私ってなんて最低な屑なのかしら!)」
ルナ「(聞いておるのだろうか?)・・・。まあ、こちらに来たばかりでいろいろと不慣れなことも多いであろうことは私もよくわかる」
ミスティリカ「(私が生徒会長だったら各委員会長を順番に呼びつけて爛れた放課後のイベントを毎日でも・・・)」
ルナ「(なんだか怖いぞこやつ・・・)しかしだな、そなたの言動は・・・その、少々問題があるという意見が多い」
ミスティリカ「(あと中等部の子たちも適当な理由付けて引っ張り込んで・・・)」
ルナ「(目つきがまともでない・・・)もう少し公共良俗といったものを弁えた行動を
ミスティリカ「あなたのことはいろいろ知ってるわよ」
ルナ「(ビクッ)は?あ、ああ・・・そうか。それは、なんというか・・・光栄だ」
ミスティリカ「あなたは私と似た匂いを感じるわ!」
ルナ「ちょっと待て!同じ匂いとはどういうことだ!私は
ミスティリカ「ふふふふふ・・・隠すことなんてないわ。あなたも特殊な性癖を持っているんでしょ?」
ルナ「な!?無礼な!私は至ってノーマルだ!」
ミスティリカ「仮性ならともかく真性変態は自分をノーマルだと思ってるものよ」
ルナ「いい加減にせよ!私のどこが変態だというのだ!」
ミスティリカ「具体的にいうと自分の父親をオカズに
ルナ「に゛ゃーーー!!」
ごきゃっ
ミスティリカ「(うふふふふふ!首筋に回し蹴りをくらいながらも相手の縞パンツを視姦し悶絶している私ってなんて最低の屑なのかしら!)」
ガッシャーーーン!
咲美「何よ!?なんか凄い音したわよ!?」
キャクトラ「姫様!ご無事ですか!」
ルナ「ふーふー」
咲美「・・・・。この白目向いて失神してる奴・・・たしか転校生の・・・なにがあったのよ?」
ルナ「知らぬ!キャクトラ!!」
キャクトラ「は、はっ!」
ルナ「今期の文化部の予算案を提出してくる!戻るまでにその変態を私の目の触れぬところに始末しておけ!」
キャクトラ「御意!」
ルナ「(ばたん!)」
咲美「いつになく機嫌悪いわねルナ」
キャクトラ「はあ・・・」
咲美「しかしこいつ、なんか若干嬉しそうな顔して白目向いてるのが・・・気色悪いわね」
ミスティリカ「(・・・うふ・・・・・うふふふ・・・・・)」
53 :
それも名無しだ:2009/09/19(土) 07:54:23 ID:S9VwmngX
>>47 と言うか俺、画伯の声で脳内再生されてるんだがw?
54 :
それも名無しだ:2009/09/19(土) 10:32:51 ID:orLmh1KM
最低の屑頑張りすぎだろw
55 :
それも名無しだ:2009/09/19(土) 14:47:48 ID:qO0C1ol3
タンゲと聞いて一瞬ダンペイの方を想像してしまった。
56 :
それも名無しだ:2009/09/20(日) 04:28:09 ID:R5FyvL1k
ミスティリカさんの容姿はどんなもんだろう。
アンジェリカをいい具合に最低のクズにしたような感じだろうか。
ミストさんの成分はべつにいいや。
57 :
それも名無しだ:2009/09/20(日) 13:28:31 ID:PJ4JlQ1D
ゲーム音声『びー。一緒に帰ろ?
だって、カノジョだもん』
ヴィレアム「うわあぁぁぁっ!
危険だ、これは危険だ! なんか、現実とかどうでもよくなってくる!
いったい、どっちが現実でどっちが虚構なんだ!」
キャクトラ「友よ、落ち着け友よ。
どうにもなりそうもない方が現実だ」
ヴィレアム「なにお前、俺を虚構に突き落としたいのか!?」
キャクトラ「そして友よ。私は、友のあだ名は『びーくん』より『べーやん』の方が好きだ」
ヴィレアム「お前の好みなんかどうでもいいよ!
『べーやん』て、それゼラドがちっちゃいころ『ヴィレアム』って発音できなくてそうなっちゃってただけだし!」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「おや、どうしたのですレラ殿。
いつになく深刻な顔をして」
レラ「あ・・・・・・、び・・・・・・ぃ」
キャクトラ「『合い言葉はビー』? なにかの暗号ですか」
ヴィレアム「コナミ大好きか俺ら!?」
58 :
それも名無しだ:2009/09/20(日) 16:58:01 ID:OfL6XNk0
ヴィレアムはもう少し上手く立ち回れれば現実の方もどうにかできそうな気がするんだが
上手く立ち回れないからこそヴィレアムなんだろうな
59 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:25:53 ID:MBQK9jNM
ここ最近、ランディ・ゼノサキスの胸にはひとつの疑念がある。
「あのさあ、ちょっと思うんだけど」
うっそうと生い茂る熱帯林の中だった。足元がぬかるんでいて、ひどく歩きにくい。
そして暑い。さっきから、汗がとめどなく頬を滴り落ちている。
「お前ら、ひょっとして俺にウソついてないか?」
――なにいってるの?
――そんなことないわよ。
――あるはずないじゃない。
誰もいない空中に、鈴の音に似たクスクス笑いが広がる。
「なに笑ってんだよ!
考えてもみりゃあ、ガキのころからずっとお前らの言うとおりに歩いてきたのに、
なんでいつもいつもわけのわかんないとこに出ちまうんだよ!」
ランディは、ちょっと近所のコンビニにシャーペンの芯を買いに来ただけだった。
それが、気が付くとどこともわからない熱帯林の中にいた。
「お前ら、束になって俺のことからかってんじゃないのか?」
小石の陰から、「プッ」と噴き出す声が聞こえた。
「いま噴き出したやつ誰だ!? 出てこい!
とっちめて精霊王かなんかのところに突き出してやる!」
――いや、精霊王とかないから。
――精霊って、基本勝手気ままな生き物ですから。
――王様とか、そういうのないから。
――たまに王様とか魔王名乗ってるイタいのがいるけど、うちらみんなスルーしてるし。
「うるせえよ! なんで精霊にまでそんなダメ出しされなきゃならねえんだ!」
精霊達がキャッキャとはしゃぎながら空中を飛び回る。
普通の人間に精霊を見ることは出来ない。はた目からは、ランディは誰もいない空中
に向かって喚いているひとでしかない。そんなことだから、ランディは普段学校で妄想
癖がある人間扱いされる羽目になる。
しかしランディの目には、紙人形のようなものがひらひらと空中を飛ぶ姿が、はっきり
と見えるのだ。
精霊たちに愛された子供。地底世界ラ・ギアスの神聖ラングラン王国でランディが生
まれたとき、お城の魔法使いだか錬金学士だかがそんなことをいったらしい。
ランディには、物心ついたときから精霊の姿が見える。正確には眼球で見ているわけで
はなく、プラーナでその存在を感じ取っているらしい。元々物質世界の住人でない精霊には
定まった姿などない。見る者によっては、羽の生えた少女にもなるし、とんがり帽子を
かぶったお爺さんにもなる。
しかし、考えてみると精霊が見えて得した経験という経験が、まったくない。精霊の力
を借りて魔法のようなものが使えることは使えるが、「だからなんだよ」といわれると、
「別に」と俯くしかない。火を起こしたいなら火の精霊よりもチャッカマンの方が簡単だし、
風が欲しければ風の精霊よりも扇風機の方が風量の調節も出来て便利だ。まったくもって、
機械文明万々歳だ。
60 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:27:27 ID:MBQK9jNM
唯一助けになるとすれば、道に迷ったときに案内をしてくれることだが、それもどうも
怪しい。精霊たちときたら、いつもクスクス笑うばかりでちっとも目的地に近づけてくれ
ないのだ。
「よぅし、ちょっと待て。話し合おう。腹割って話あおう」
ランディは湿った落ち葉が積もる地面の上にどっかりと座り込んだ。
「いつからだ。いつから俺のことからかってた」
――いまさら。
「いまさらってなんだよ!
はは〜ん、さては相当昔からからかってたな!?」
――あまり声を張り上げないで。
――わたしたちはみんなあなたのことが好きなのよ。
――生まれたばかりのあなたを見て、なんてイジりがいのありそうな子なんだろうって話してたのよ。
「赤ンボの頃からか!?」
精霊ってね、とってもイタズラ好きなの。幼いころ、錬金学士の母親がそんなことを
いっていたのを思い出す。
「なにがイタズラ好きだ! タチ悪ィよ! 十何年もなにしてくれてんだ!」
――1秒たりとも飽きなかったわ。
――逆に、よく今日まで気付かずに。
「いまいったのはお前かニレの樹の妖精! ちょっとそこ動くな!」
ランディは立ち上がり茂みの中に踏み入ろうとした。
それを迎えるように、ガサガサッと枝をかき分ける音がした。
「バシレウスキック!」
一瞬、火の粉か山猫の精霊が出たのかと思った。
直後、強烈な衝撃にアゴを突き上げられる。一瞬視界がブラックアウトし、脚から力が
抜けていく。
「ちょっと、やだ、大丈夫!?」
「うぅ、くそ、ニレの樹の精霊が、ニレの樹の精霊が」
「なにいってるかわかんないけど、あれ、マングローブだよ。
正確にはヤエヤマヒルギだけど」
空中で、樹の精霊がキャッキャと手を叩いて喜んでいるのが聞こえた。
今度こそ、ランディはがくりと意識を失った。
61 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:28:43 ID:MBQK9jNM
◆
目を覚ますと、ランディは潰れかけたアバラ小屋の中にいた。ベッドもなにもない。
あちこちからスポンジの飛び出したマットの上に寝かされていた。
「うぅん」
額を抑えながら上半身を起こす。窓ガラスもはまっていない窓枠から、マングローブ
の枝が見えた。樹の精霊に対するムカつきが蘇る。
「くそぅ」
「あ、よかった。目、覚めたんだ」
ドアが開いて、誰か入ってきた。女の子だった。全身健康的に日焼けしていて、手には
水の入った桶をぶら下げている。汗の染みこんだティーシャツとスパッツという、
運動選手のような格好だった。肘と膝にはボロボロになったパッドを当てている。
「ゴメンね、精霊とかなんとかいって近づいてきたから、思わず」
ぱたぱたと近づいてきて、女の子は桶からタオルを拾い上げてぎゅうと絞り始める。
年齢は、ランディとおなじくらいだろうか。ちょこんと鼻が低く、笑顔が貼り付いて
いるようなカマボコ形の唇からは小さな八重歯が覗いている。あまり髪型に興味がない
のだろうか。赤茶けた髪の毛にはあまり櫛を入れていないようで、ボサボサと背中に
かかっていた。
可愛らしい少女だとは思う。髪の毛をもっとしっかりセットしていたら、相当な美少女
になるだろう。しかし、なぜだろう。もちろん少女の顔に見覚えはない。それなのに、
その顔を見ていると妙な胸騒ぎを覚えるのだ。精霊たちの裏切りが発覚して、自分が一時
的な人間不信に陥っているのかもしれない。
「あそこまでクリーンヒットするとは思わなくて」
「いや、なんていうか、肉体的なダメージより精神的ショックが」
「女の子に蹴り倒されたのが、そんなにショック?」
少女が少し悲しそうな顔をする。
「いや、ニレの樹の精霊が実はマングローブの精霊で」
「ねっ、あなた、ひょっとしてランちゃんじゃない?」
「は?」
「えっと、ほかには、Pちゃん、チーズ、ゾロリ先生、デューク・フリードの代役、
『トイ・ストーリー』の吹き替え下ろされたひと」
「誰がヤマちゃんだ!?」
声が似ているからなのか、方向音痴だからなのか、ランディはなぜか声優のヤマデラコ
ウイチ氏呼ばわりされることが多い。
「ああ、やっぱランちゃんだ」
少女はニコニコ笑いながら、ランディの額に濡れたタオルを載せる。
ようやく、わかった。顔の造りそのものはまったく似ていない。ただ、にっこり笑い
ながらランディをからかう月面出身の同級生に、この少女はそっくりだった。たしか、
妹がふたりいると聞いたことがある。
「どっちだ」
「え?」
62 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:29:50 ID:MBQK9jNM
「ええと、芽夜か、統亜か」
「統亜だよ。紫雲家長女!」
紫雲統亜は、両手を腰に当てて得意そうに名乗る。
「お兄ちゃんからのよく聞いてたんだよ。手紙とか電話で。
ちょっぴり離婚歴があるけど、
『7色の声を持つ男』っていうあだ名があって役の幅がすごく広いって。
『キングダムハーツ』にいたってはスーパーヤマちゃん大戦っていっても過言じゃなくて、
特にドナルドダックの演技は世界のディズニーからも認められてるって」
「俺じゃないから。それ、ヤマデラさんの経歴だから」
「ね、ランちゃんさ。B型じゃない?」
「いきなりなんだよ」
「だって、シャクユミコとかもちっちゃいオッサン見たとかよく言うし」
「シャクユミコ扱いかよ!
シャクユミコなんてなぁ、そんなもん、大好きだよ!
ドクターコトーと結婚する直前のウチダユキを彷彿とさせる美人さんっぷりがたまんねえ!」
「へえ、シャクユミコ、好きなんだ」
統亜がしょぼんと顔を落とす。その視線の先には、ずいぶん控えめなサイズの胸があった。
「月にいるって聞いてたけど?」
「うん、お兄ちゃんはそう思ってるかもね。
でも、半年くらい前からここにいるよ」
「どこだよ、ここ」
「タイ王国」
なんで町内のコンビニに行こうとしてタイ王国にたどり着くんだろう。ランディは
つくづく、精霊達のタチの悪さを思い知った。
「ランちゃんこそ、なんでこんなとこいるの?」
「いや、シャーペンの芯が」
「う〜ん、シャー芯かあ。難しいかも。ここ、バンコクから遠いし」
「お前は? こんなとこでなにしてんだよ」
「ムエタイ!」
バンテージを巻いた小さな拳を頭上に挙げて、紫雲統亜は嬉しそうに答える。
ランディは小屋の中を見まわした。天井からは古ぼけたサンドバッグが吊られ、
ベニヤ板が剥き出しの床の上には古ぼけたダンベルやゴムチューブが転がっている。
住まいというより、トレーニングルームのようだった。
「ええと、ムエタイ?」
タイの国技で、キックボクシングの元祖とも呼ばれている格闘技だ。キックやパンチ
に加えて肘や膝なども使う過激さが一部で人気だ。立ち技最強の呼び声も高く、そのた
め格闘マンガなどでは、ナントカ流古武術とか怪しげな技を使う主人公の強さを引き立
たせるための踏み台として使われることが多い。
「なんでまたムエタイなんて」
63 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:32:08 ID:MBQK9jNM
日本の相撲とおなじように、ムエタイでも女性がリングに上がることは近代まで許さ
れなかった。現在でも、女子ムエタイは決してメジャーな競技ではない。
「うちのお母さん、膝蹴りが強烈なことで有名で」
「だからってムエタイチョイスするのがわかんねえよ。
なんかテキトーな中国拳法じゃダメだったのかよ」
「あと、サタケマサアキさんが声当ててたころのジョー・ヒガシが好きで」
「なんでよりにもよってそこを突いて来るんだよ!
サタケなんて、総合格闘ブーム初期に試行錯誤した挙げ句に失敗した選手じゃねえか!
レスラーと戦おうとして筋肉付けたら動きがトロくなって、
せっかくの打撃も台無しで、だいぶグダグダな感じで去っていったじゃねえか!
べつにヒヤマ声のジョーでいいだろ!
それ以前に、なんでジョーに行ったんだ! キングさんでいいじゃねえか!」
「でもあたし、フランス人じゃないし」
「ジョー・ヒガシだって月世界人じゃねえよ!」
「わっ、やっぱりランちゃんはポンポン突っ込むんだね」
「人の話を聞け!」
「やっぱ、『ミリオンダラー・ベイビー』観て、超感動したし!」
「じゃ、ボクシングやれよ!」
「あたしも、ヒラリー・スワンクさんみたくなる!」
「待て! お前、『ミリオンダラー・ベイビー』最後まで観てねぇだろ!」
アカデミー賞受賞作品である『ミリオンダラー・ベイビー』は、その鬱にならざるを
得ないラストが評判だった。
「統亜」
ドアが開いて、男がひとり小屋の中に入ってきた。
ランディはマットの上にごろりと寝転がり、男から顔を背けた。長身で、藍色のような
髪をした男性だった。フューリー独特の入れ墨が施された顔にはなぜか眼帯を着けてい
るが、突っ込んだら負けのような気がした。
「準備は出来ているか」
「うん、アル=ヴァン下段平トレーナー!」
「なんだそりゃあっ!」
うっかり、ついうっかり、ランディは起き上がってしまった。
「アル=ヴァン! あんたこんなとこでなにやってんだよ!」
アル=ヴァンは元フューリー聖騎士団の幹部で、現在は家庭に寄りつかず紫雲家の子供
にちょっかいを出してはあしらわれているダメなオッサンだ。
「違うよ、トレーナーはアル=ヴァンじゃないよ。
アル=ヴァン下段平だよ!」
「わかった、お前はバカなんだろう!」
統亜の兄克夜も、わりとひとの話を聞かない男だった。しかしこの少女は、さらに輪を
かけて人の話を聞かない。そのくせ、ひとの言うことは素直に信じ込んでしまうらしい。
いつか悪い男に騙されそうというか、今まさに悪いオッサンに騙されている真っ最中の
ようだった。
64 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:33:54 ID:MBQK9jNM
◆
公式戦でないことは明らかだった。マングローブの森の中に無理矢理割り込ませるようにして、
粗末なリングが設置されている。観客席なんていう上等なものもない。50人くらいのオッサンが
地面の上に布を敷き、ディグリーというタイの安酒を飲んだりタバコを吸ったりしている。
聞いているだけで腸が捻れてくるような音楽に合わせて、統亜がリングの上でワイクルー
と呼ばれる試合前の舞踏を披露していた。赤茶けた頭にモンコンと呼ばれるリングをはめ、
伝統的なムエタイ衣装を着ている。踊りのテーマは、「グランディードのピンチにフューリー
創世の伝説に登場する龍神が駆けつけてきた情景を表現してる」らしい。コメントに困るの
で黙って観ていることにした。
黙っていられなくなったのは、入場してきた対戦相手を見たときだった。
「なんなんだよ、ありゃあ!?」
身長は180センチ近い。タンクトップの胸元を押し上げている長方形は、明らかに女性
の丸みを持っていなかった。肌は真っ黒で、腹筋はくっきりと8つに割れている。むっつり
と閉じられた唇のまわりには、うっすらとヒゲまで生えている。
「男じゃねえか!」
「違う。デイジー選手はれっきとした女性だ。ちょっぴりボーイッシュなだけだ」
「ヒゲ生えててなにがボーイッシュだよ!」
「文句があるなら確かめに行ったらどうだ」
「性別はともかく、あれ、ウェイト差があまりにも大きいだろ!」
統亜は小柄な少女だった。どう高く見ても、身長160センチは越えないだろう。デイジー
選手と向き合うと、まるっきり大人と子供だった。
「無差別級こそ本当の柔道だと、猪熊滋悟郎氏が仰っていた」
「柔道の話じゃねえか!」
「甘ったれるな。戦場において、敵が大きかっただの小さかっただの言う気か!」
「偉そうなこと言いたいなら、札束数えるのをやめろ!」
アル=ヴァンの手元には大量のバーツ紙幣があった。
この試合は、明らかに非公式なものだ。ルールそのものがあるかどうかも怪しい。賭け
が行われているのは、むしろ当然だ。アル=ヴァンは、全額統亜に賭けているに違いない。
格闘技において、体格差を克服するのは並大抵のことではない。ほぼ全員がデイジー選手
に賭けたに違いない。そしてアル=ヴァンは、自分で大穴を送り込んでおいて、全額統亜
に突っ込んでいるのだろう。
「あんたは紫雲家に恨みでもあんのか?」
「恨みはないが、統夜ばっかりズルいとは思う」
紫雲統夜には妻が3人もいる。統亜と克夜も、母親は違う。母親どうしの仲はいいらし
いが、だからといって月面世界で一夫多妻が一般的なわけではないらしい。
「統夜には性格のいい嫁が3人もいるのに」
「それはしょうがないだろ!」
アル=ヴァンは家庭でイヤなことがあったオッサンのような顔でカネを数え続けている。
このオッサンはもうダメだ。
「おい、おい!」
65 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:35:05 ID:MBQK9jNM
ランディはリングに駆け寄り、ロープ越しに統亜を呼んだ。
「あ、ランちゃん、観に来てくれたんだ」
「お前、なに考えてるんだよ」
「見ててね、あたし、必殺のバシレウスキックで勝っちゃうから!」
「ひとの話を聞け!」
「なんか話があるの?」
「棄権しろ。お前の勝てる相手じゃねえ!」
それまで満面の笑顔だった統亜が、突然唇をとがらせてぷいと横を向く。
「ヤダ」
「ヤダじゃないだろ!」
「勝つもん」
「ありゃ男だぞ!」
「そうかなあ」
デイジー選手はスパッツ姿だった。男性独特の「もっこり」はない。しかし、そんなも
のは切り取ってしまえばいいだけだ。
旧世紀、ふたつの大国が冷戦を繰り広げていた時代のことだ。陸上競技の記録などを
見ると、信じられないほどの好成績が出ていることがある。しかしこの記録は、スポーツ
マンシップに則って正々堂々と出されたものではない。当時の世界大会は、現代以上に
国同士のケンカという側面が強かった。薬物検査の手法が確立していなかったことも
相まって、筋肉増強剤や向精神剤の使用が横行した。性転換手術を受けた男が女性の
大会に出たことまであったという。
現在、選手がノイローゼになるほど厳密な検査が行われているのは、不正の過去が大量
にあるからにほかならない。
「骨盤の形見ろ。赤ん坊入れとくスペースなんてないだろ。あれは間違いなく男だ!」
「それでも、勝つもん」
「話を聞けっていってるだろ!」
「お兄ちゃんだったら、あれにも勝つもん」
「そりゃ、お前の兄貴だったら」
「あのさ」
いつになく深刻な顔をして、統亜がぐいと近づいてくる。
「うちのお兄ちゃん、まあ、言動はあんなだけど、けっこうなんでも出来るんだよね」
「まあ、そうだな。言動はあんなだけど」
統亜の兄紫雲克夜は、ハーレムを作るために地球に来たなどと公言している。ハーレム
を維持するためには生活力が必要不可欠だという理由で、電卓検定だの野菜ソムリエだの、
わけのわからない資格ばかり取得している。最終的には司法試験にもパスするつもりらしいが、
それを教師に笑い飛ばされない程度の成績を取っている。加えて、幼いころから鍛錬を
続けてきた剣術も相当の腕だ。顔もそれなりに整っているし、ふた言目にはハーレム
ハーレムと言い出す悪癖さえ直せば、案外本当にハーレムを作れるかもしれない。
「お母さんが3人もいるお父さんもなんだけど、あんまり優秀なひとって嫉妬されやすいでしょ?
だからわざとバカっぽいこというひとがいってるんじゃないかなって、あたしは思ってるんだけど」
「いやぁ、そりゃ肉親の欲目ってやつだと思うぞ」
66 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:36:32 ID:MBQK9jNM
「でもあたし、お兄ちゃんがなにか出来なかったとこって、見たことないもん」
「俺は年がら年中見てるけどな。ハーレム作れてないとことか」
「でもさ、あたしは違う。中途半端だもん」
統亜が目線を落とす。
「あたしは頭悪いし、運動だってズバ抜けてるわけじゃないし、魔法みたいのが使えるわけじゃないし」
「いや、魔法は使えても、あれあんまり役に立たないぞ」
「貧乳のくせに、なぜか胸が揺れるっていうのもわけわかんないし」
たしかに、統亜の胸は小ぶりだ。揺れるほどのボリュームはない。にもかかわらず、
統亜が少し身を屈めるだけで、その胸はぷるんとひとくちサイズのゼリーのように揺れる
のだ。なんというか、性欲とは別に、不思議な生物に遭遇したような気持ちになる胸だった。
「ほんとだ。お前の胸、それなんで揺れるんだ」
「たぶん、紫雲家式乳揺れ法のおかげ」
「ろくでもねえ教育してるな、紫雲家は」
「こういう中途半端なのは、もうヤダ。
あたしは、お兄ちゃんみたいになんでもできなくていい。
ひとつ、たったひとつ出来ればいい」
「それがムエタイか?」
統亜はまた笑顔に戻って元気よく頷く。
「『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクさんみたいになるの!」
「そんなに『ミリオンダラー・ベイビー』が好きなら、最後まで観ろ!」
「グワーグワー」とアヒルのような泣き声を出していたデイジー選手のワイクルーがいつ
の間にか終わっていた。明らかにカタギではないレフェリーが、「こちらへ」と統亜を招いている。
「じゃ、行ってくるね」
「おい」
「跳ねても揺れても紫雲家長女! あたしの胸が揺れてる限り、絶対勝つもん!」
なおも言葉をかけようとしたランディの肩を、ぐっとつかむ手があった。
アル=ヴァンだった。唇をまっすぐに引き結び、リングを見つめている。
「俺も、一度は引き留めたんだ。しかし彼女の意志は固かった。
そこで俺も仕方なく、彼女を大穴馬に仕立て上げざるを得なかった」
「『ミリオンダラー・ベイビー』みたいになってからじゃ遅いんだぞ!」
アル=ヴァンは無言のままだった。
ゴングが鳴る。
最初に動いたのは統亜だった。小刻みなフットワークでデイジー選手の死角にまわろう
としている。正面から打ち合っても勝ち目はない。身軽さを活かして、小刻みに攻撃を
入れていく作戦か。
作戦としては悪くない、オーソドックスなものだ。しかし、30センチ近い身長差はいか
んともし難かった。
デイジー選手が無造作なバックブロウを振るう。それだけで、せいぜいミニ・フライ級、
下手をすればアトム級の統亜は紙人形のように吹っ飛んだ。
わっ、と観客達が湧いた。ボロボロのシャツを着て安酒をあおっている男たちが幼児の
ように手を叩く。
67 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:38:55 ID:MBQK9jNM
統亜は果敢だった。ダメージを見せない足運びでなおもデイジー選手との間合いを詰め
ようとする。しかし、デイジー選手が左腕を伸ばす、たったそれだけのガードでパンチが
届かなくなる。腕の長さが違いすぎるのだ。パンチを流すと同時に、デイジー選手の
巨体が弓なりに反る。至近距離から突き上げるような膝蹴りだった。統亜のささやかなバスト
のすぐ下、ミゾオチにめり込む音がリングサイドにまで聞こえた。
統亜の身体が一瞬宙に浮く。その動きに合わせて、デイジー選手が短くジャンプした。
真っ黒な肘が振り上げられる。そして、勢いよく落とされた。鈍い音がする。統亜の身
体がリングに落ちて、丸太のように転がった。
普通なら、ここでレフェリーが止めに入る。しかし、人相の悪いレフェリーは退屈そうな
顔をしてリングの隅に突っ立っているだけだ。
観客達の熱狂が湿度の高い空気を揺らす。
デイジー選手が統亜の上にのしかかる。そして、拳をメチャクチャに振り下ろし始めた。
とても見ていられない。最初から、まともな試合ではなかったのだ。肘サポーターや
膝サポーターはおろか、ボクシンググローブすらはめていない。軍手を少し厚くしたような
わけのわからないものを手に巻いているだけだ。
ボクシンググローブはダメージを内部に浸透させ、出血よりも先に脳震盪が起きやす
いように出来ている。KOがぽんぽん出た方が、観客は喜ぶからだ。しかし、この試合は
違う。あんな薄手の手袋で殴り合えば大量の出血が起こる。ここの観客は、流血を望んで
いるのだ。ヘッドギアすら着けていないのは、そのほうが苦痛に歪む顔を楽しめるからだろう。
「目を開けろ」
耳のすぐ側でアル=ヴァンが低い声で呟く。
「統亜は自らの意志でリングに立った。
私たちに出来るのは、最後まで見届けてやることだけだ」
「最後って、いつまでだよ。『ミリオンダラー・ベイビー』のラストみたいになるまでか!」
リングの上で統亜が動く。完全なマウントポジションになっていなかったことが幸いした。
デイジー選手の拳を払いのけて上体を起こす。両腕をがっちりとデイジー選手の胴体に巻き付けた。
クリンチ。違う。統亜とデイジー選手は、互いの額を擦るように頭をぶつけ合っていた。
ムエタイの特色でもある首相撲だ。統亜は、まだ攻撃の意志を失っていない。
デイジー選手がウェイトに任せて統亜を押し潰そうとする。統亜が一歩後退する。デイジー
選手が前のめりのような姿勢になった。両者の身体の間に空間ができる。
「バシレウスキック!」
まさに全身を使った膝蹴りだった。デイジー選手のレバーにクリーンヒットしている。
おなじ階級同士なら、文句なくKOが取れただろう。
しかし、それで終わりだった。デイジー選手の身体にすがりつくようにして、統亜の
身体がくずれおちる。デイジー選手は平然と立ったままだ。ハエがぶつかった程度の顔
でグローブを脇腹に当てている。
ゴングがまだ鳴らないことに、ランディは総毛立った。まさか、まだなのか。この上
まだ統亜を痛めつけようというのか、このリングは。
「やめろ、やめーッ!」
ランディはロープを飛び越えてリングの中に入っていった。統亜に駆け寄る。無表情
に突っ立っているデイジー選手に向けて手を振るい、追っ払う。
68 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:40:50 ID:MBQK9jNM
「行け、あっち行け! 離れろ!」
統亜を助け起こす。思わず、顔を背けそうになった。あの低い鼻が、どこにあるのか
わからないほど顔じゅうが腫れ上がっている。
「クソッ、てめぇら、コノヤロウ!」
「・・・・・・ラン・・・・・・ちゃん」
ランディの腕の中で、統亜がうっすらと目を開けていた。左瞼は腫れ上がっていて、
右目しか動いていない。
「喋んな! 口ン中切れてるだろ」
「負けちゃった・・・・・・? あたし」
「うるせえ、立派だったぞ。お前は、立派なムエタイファイターだった!」
「くやしい・・・・・・な。『ミリオンダラー・ベイビー』みたいになれなくて」
「演技でもないこというんじゃねえ! 『ミリオンダラー・ベイビー』みたいになられてたまるか!」
「お兄ちゃんだったら・・・・・・、ふざけたこと・・・・・・いいながら勝っちゃうんだろうけど・・・・・・」
「あんなふざけたバカヤロウのことは考えるな!」
「なりたかったな・・・・・・。ヒラリー・スワンクみたいに・・・・・・、カッコよく」
「心配すんな」
ランディは、そっと統亜の身体をリングの上に横たえた。
「途中までしか観てなくても、『ミリオンダラー・ベイビー』、好きなんだろ。
だったら、ヒラリー・スワンクの後ろにクリント・イーストウッドがいたことくらいわかるだろ。
俺はあのイーストウッドほど歳とってないけど。
もうちょっと若い頃のイーストウッドのマネゴトくらいは出来るから」
のしのしとリング上を歩き、相変わらず無表情のレフェリーに詰め寄る。
「おい、飛び入りだ。俺が出るぞ。あいつとやらせろ」
レフェリーが困惑顔で顔を横に振る。
「なんか資格がいるのか? じゃ、日本のデータ調べてみろよ。
ランディ・ゼノサキス。小学校のころ、ジュニアボクシング大会で優勝してるから。
中学のときはちょっと、会場にたどり着かなかったけど。
ムエタイなんてどうせ、ボクシングに蹴りと肘と膝がくっついただけだろ?」
足元のロープ越しに、なにかぎゃんぎゃんと喚いている老人がいた。訛りの強いタイ語
でよくわからないが、「お前は男じゃないか」といっているらしい。どうやらコミッショ
ナーかなにからしい。
「うるせぇな、あれが女だってなら、俺だって女だよ。
なんだ? なにがいる?
リボンでも着けるか、スカートでも穿くか? なんならメイド服着て戦ってやろうか!」
老人がまた喚くが、訛りが強すぎてよくわからない。
「べつに、オラはええだよ」
後ろから低くしゃがれた声がする。デイジー選手だった。やはり、声も男そのものだ。
「さっきから耳障りだっただよ。
リングサイドでグワグワ、ヘタクソなドナルドダックみてえな声出しやがって」
「なにがヘタクソだよ!」
「うんにゃ、ヘタクソだ。おめぇ、オラを知らねえだか。
もう5年、このタイでドナルドダックの声当ててるだ」
「知るかそんなもん! なんでムエタイやってんだ!」
69 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:42:17 ID:MBQK9jNM
「オラは家が貧乏だ。声優のギャラだけじゃ、とても食ってけねえ。
この国じゃ、貧乏なガキはムエタイやるか身体売るしか生きてく道はねえ。
男子ムエタイで結果出せないなら、タマとサオ切るくれえなんでもねえ。
オラは諦めねえ。絶対夢を叶えてみせる。
カネを作って、本家ディズニーで本物のドナルドダックの声をあてるだ」
「ドナルドダックへの情熱なんか語られたって俺が知るか!」
「ドナルドダック役は、世界中でオラひとりでいい。
ほかにドナルドダック役狙ってるヤツは、容赦なく潰すだ」
「べつにドナルドダック役は狙ってねえけど、俺にムカついてくれてるってなら好都合だ。
俺もな、てめェにムカついてるんだよ」
コミッショナー側がなにかコショコショと話し合い、やがて頷き合った。どうやら決まった
らしい。ランディは上着を脱ぎ、ジーンズを穿いただけの格好になった。
「おい」
リングサイドでアル=ヴァンがグローブをぶら下げていた。ランディはバンテージだけ受け
取った。どうせ、ルールなんてあってないような試合だ。
「統亜は?」
「問題ない。こういう試合だからな。脳や内臓に浸透するようなダメージは受けていない。
血が多めに出ただけだ」
統亜は、アル=ヴァンの後ろのベンチに横たわっていた。意識がないのか、ピクリとも動かない。
「じゃ、あいつには女の顔傷付けた罪だけ数えさせてやる」
リング中央に立つ。デイジー選手と向き合う。男のランディと比べても、デイジー選手は
ひとまわり大きかった。ウェイト差は考えたくもない。
統亜は、いったいどれだけの威圧を突き抜けてデイジー選手に向かっていったのだろう。
そう考えると、ランディはぎゅっと拳を握った。
レフェリーの説明もそこそこにゴングが鳴る。
試合開始早々、デイジー選手が突っ込んでくる。統亜戦とは打って変わったアグレッシブ
さだった。
ランディは顔面のガードを上げた。そのガードを下から割り込むように、衝撃が来る。
タッマラーと呼ばれるムエタイの縦肘攻撃だった。さらに、ティップという前蹴りが来る。
バックステップでダメージを散らしながら、ランディはフットワークを使ってデイジー
選手の横に回り込んだ。ジャブ、そして右のストレート。ガチンと硬い感触がバンテージ
を巻いただけの拳を迎え撃つ。
デイジー選手は片膝を上げてランディの拳を受け止めていた。ヨッパンというムエタイの
防御法だった。その堅牢な防御力は、鋼鉄の盾とも呼ばれている。つま先を一瞬リングに着けた
かと思うと、テッサイという左ミドルに変わって戻ってくる。
ランディの動きが止まる。そこに、テッカークワァー、テッカンコーサイ、テッカンコ
ークワァー。強力極まりないムエタイの打撃技がランディの全身に降り注ぐ。
「コンチクショウ」
ランディはマウスピースを噛み締めた。全身を打つ打撃の痛みを無視して、ずるりずるり
と前進する。
70 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:44:16 ID:MBQK9jNM
デイジー選手がニヤッと笑ったような気がした。
長い両腕がランディの胴体にまわる。がっちりとつかまれた。しまった。クリンチだ。
ボクシングでは、この姿勢からの攻撃法がほとんど開発されていない。対してムエタイ
は売りのひとつが首相撲の攻防だ。身体を左右に揺さぶられ、腹に、アバラに膝を入れられる。
秒刻みでダメージが蓄積される。吐き気がマウスピースを押し上げる。いますぐ膝を
着きたいという欲求が頭蓋骨の中でぱんぱんに膨れ上がる。
――ランディ、ランディ!
耳元で囁く声があった。
幼いころから慣れ親しんできた小さな存在がランディのまわりに集まっていく。全身の
肌がほうと温かくなり、傷口の痛みが薄らいでいく。
――諦めないで。
――負けないで。
――さあ、目を開けて。
――私たちが力を貸してあげる。
――私たちはみんなあなたの味方よ。
――ランディ・ゼノサキスよ、いまこそ汝に風の魔装・・・・・・。
「うるせぇ、黙ってろクソ精霊どもーっ!」
マウスピースを吐き出して、ランディは喉が張り裂けんばかりに叫んだ。
「なにが精霊だ、なにが魔装機神だ、
風の魔装機神とかいって、全然風系の技持ってねえし!
イメージほど高機動じゃねえし!
お前ら、統亜のこと抱き上げたのか。
あいつな、軽いんだよ。細いんだよ。小さいんだよ。
それでも、一歩も退かずにこのカマ野郎に立ち向かっていったんだよ。
なのに、俺は精霊におんぶに抱っこで反撃しろってのか。
冗談じゃねえ。そんなの、全然カッコよくねえ。
俺はなぁ、現代版兜甲児って呼ばれた男の息子なんだよ!
ダーティーハリーやってたころのイーストウッドくらいのことしねえと、示しつかねえよ!」
デイジー選手の脇腹に一発フックを入れて拘束から逃れる。一瞬バックステップして、
すぐにリングを蹴った。全身でデイジー選手に飛びかかる。
デイジー選手は余裕の表情だった。フライボールを取る野手のような落ち着きで片脚を上げる。
ランディは再度リングを蹴った。さらに加速する。顔の皮膚が風圧に押されて後ろに流れる。
デイジー選手がテックワァーを放つ。まだ十分にモーメントが乗り切っていない右ミドル
を、ランディは片手ではたき落とした。デイジー選手の姿勢が崩れる。がら空きの背中が
ランディの目の前に広がる。
ランディはさらに加速を重ねた。全身の毛細血管がいまにも弾けてしまいそうに血がた
ぎっている。まるで、自分の身体が一陣の熱風になったような感覚だった。
ギョッと目を見開くデイジー選手と、瞬きひとつしないランディの目とが一瞬合う。
まるで魔法のようだった。バンテージを巻いたランディの拳がデイジー選手の右脇腹、
つまり肝臓の真上を捉える。そこから先は簡単だった。両足でリングを踏みしめ、重ねに
重ねた運動エネルギーを破壊力に換えて全身から押し出す。
「絶対運命破壊パーンチ!」
「グワッ」とアヒルのような声を出して、デイジー選手がリングの外まで吹っ飛んでいった。
71 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:46:54 ID:MBQK9jNM
◆
ランディの勝利が告げられても、レフェリーはランディの手を掲げようとはしなかった。
観客席からはブーイングが飛んでいる。
「ランちゃん、ランちゃん、ランちゃぁ〜ん!」
いつの間に回復したのだろう。統亜がリングに飛び込んできて、ランディ飛び付いてきた。
その勢いと体重に押されて、ランディはその場にひっくり返る。両脚にまったく力が入らない。
当分、歩きたくもなかった。
「スゴいよ、カッコよかった! 大張作画のジョー・ヒガシみたいだった!」
「イーストウッドじゃないのかよ」
瞼が重い。ランディは猛烈な眠気に襲われていた。統亜がなにをいっているのか、
半分も理解できない。
と、ぷるんと柔らかくて、温かいような冷たいような、ただひたすらにいい香りのする
感触がランディの頬をちょんと突いた。
「ん?」
「あっ、ゴメン、つい!
でも、ノーカンだよね! だって、ほっぺだったもん!」
「うんまあ、ほっぺだったなら、ノーカンなんじゃないの」
「え〜」
空中で安酒の精霊が季節外れの春の歌を歌っているのを聴きながら、ランディは眠りに落ちた。
「でもね、『絶対運命破壊パンチ』っていうネーミングセンスはどうかと思うよ」
ランディはすでに眠りの中にいた。
◆
マングローブの森を出ると、ティーシャツにジーンズ姿のデイジー選手が待ちかまえていた。
「次に会うのは、オーディション会場だべな」
「は?」
「今日は勝ちを譲ったけども、オラ、ドナルドダック役は誰にも譲らねえだ」
「いや、いいよ。そんな宣言してくれなくても。いいからドナルドダック役に打ち込めよ」
デイジー選手が白い歯を見せてにっこりと笑う。そういう顔をすると、好青年にしか
見えなかった。こんな男が去勢しなければならないなんて、この国はやっぱりどこか歪んでいる。
「お前は、ここに残るのか?」
丈の短いワイシャツにジーンズスカートという格好の紫雲統亜は、相変わらずアル=ヴァン
と並んでいた。
「うん。ちゃんと、バンコクのリングに上がっても恥ずかしくないくらい強くなる」
「そりゃいいけど、お前、横のオッサンとは縁切れよな」
「アル=ヴァン下段平トレーナーは、立派なトレーナーだよ!」
「気付け、そいつは人間のクズだ」
「あのさ」
「なんだよ」
72 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 05:48:59 ID:MBQK9jNM
「やっぱりあれ、カウントに入れていいかな」
統亜のいうカウントが、なにを差しているのかランディにはわからない。デイジー選手
に負けたときのカウントのことだろうか。あの始終棒立ちしていただけのレフェリーが
カウントを取っていた記憶はまったくないが。
「いいんじゃないの。負けを真摯に認めるって、けっこう重要だと思うよ」
「うん、ありがとう!」
統亜が白い八重歯を見せて笑う。
この少女は、ひょっとして可愛いのかもしれない。そんなことを考えながら、
ランディはタイ国際空港への道を踏み出した。
◆
もう二度と精霊のいうことなんか信じるもんかと決めていたから、あえて精霊の教える
道の反対方向を歩いていった。
そうすうと、なぜか紫雲克夜が済んでいるアパートの前に来た。
「さすが長い付き合いだなコノヤロー」
毒づきながら克夜の部屋のドアを叩く。チャイムを鳴らす気にはならなかったから、
ドアを足で蹴飛ばした。
「うん? Pちゃんどうしたの」
部屋着姿の克夜が顔を出す。
「あのさあカッちゃん、お前の、上の妹だっけ。
統亜の連絡先教えてくれないか」
「え、イヤだよ。なにいってるんだPちゃん。僕の可愛い妹たちにPちゃんのごとき子豚
を近づけさせるわけないじゃないか近づかせてたまるもんか僕が認めた相手じゃなけりゃ
妹たちには指一本触らせない。僕の愛らしくも何度いっても八重歯を治さない妹になにか
用があるっていうの? どんな用があるとしても僕は認めないけどね。なんなら勝負するかい
勝負。うんそうだ勝負しよう表に出なよ表に」
今まで見たことがないような無表情でまくしたてる克夜を前に、ランディはため息をついた。
「安心しろ、違うから。そういうんじゃないから」
「じゃ、なんだっていうんだい」
「これ、妹さんに送ってくれ」
ランディはDVDショップで買ってきたばかりの包みを克夜に手渡した。
「なんだい?」
「『ミリオンダラー・ベイビー』、最後まで観とけって伝えといてくれ」
空中では、相変わらず精霊たちがクスクスと笑っている。
しかし、もう構わない。精霊たちは友人ではあっても、頼るべき相手ではない。なにより
もまず、自分の意志で動かなくてはならないと、ランディは今回の迷子で学んだのであった。
73 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 06:14:09 ID:xIm1YG/H
GJです
ランディかっけー
統亜かわえー
東南アジアとアル=ヴァンひでー
74 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 09:01:03 ID:D1RdmrSk
とりあえずキモいスレアゲんな
75 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 09:21:06 ID:QcunJrRP
ランディのかっこよさに思わず彼の親父のBGM引っ張り出してきちまったぜ。
しかし……なんだ、このフラグは……妙な予感がしやがるぜ。
76 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 12:26:52 ID:FwaEzeyF
病まないといいな、ミヅルんとこのお世話になってる幼顔のお姉さんが
77 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 13:01:24 ID:Bw0yafBf
ボクシングの時といいテコンドーの時といい、なんでこのスレの格闘描写はちゃんとしててカッコいいんだ
最後の問い詰めてる時の克夜の目は絶対「俺は冷静だ」って繰り返してる時のキョウスケと同じ目をしてるよね
78 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 19:23:20 ID:OAyyYcNo
この流れなら言える
J三人娘で一番かわいいのはテニア
79 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 22:18:28 ID:XT//n94Y
【学校】
克夜「やあお早うPちゃんくん。よくものこのこと顔を出せたもんだねこの子豚め。
それでなにかいうことはないのかい。あるだろうあるはずだ。
小さな頃から僕がせっせとアップルパイや焼きリンゴやリンゴ飴を作っては食べさせてきた
愛くるしい妹に君はいったいどんなちょっかいをかけたんだ。
残念なお知らせをするけどね統亜はあれで僕らと同い年なんだ。
小振りながらもきちんと揺れる乳もある。君の守備範囲じゃないだろう。
いいから君はビデオカメラ持参で小学校に潜入して通報されてくれこのロリコンめ」
ランディ「ロリコンじゃないし。お前ら兄妹、ほんと人の話聞かないなあ」
克夜「兄妹ってなんだい。君がいったい統亜のなにを知っているっていうんだい。
統亜はね統亜はね兄妹の中でも特に言葉が遅くて頭が悪いんじゃないかって心配されてたのを
僕がせっせと平仮名から教えたんだよ。君は統亜に平仮名を教えたのかい」
ランディ「あぁ、もう、うるせえ。めんどくせえよ、お前」
タカヤ「そのくらいにしとけよ克夜。
聞いたら、ランディは君の妹を助けたっていうだけなんだろ?」
ランディ「タカヤ、お前はほんといいヤツだなあ」
克夜「でもねえ、タッちゃん!
君のお姉さま方に、どこの豚の骨ともわからない虫が付いたらどう思うんだい!?」
タカヤ「『苦労するでしょうけど、どうぞよろしくお願いします』
って頭下げに行くだろうね。俺が」
克夜「タッちゃんがそんなひととは思わなかった!
もうタッちゃんカッちゃんのコンビもお終いだ!」
タカヤ「いつの間にか妙なコンビ結成するなよ」
克夜「カイツ君、カイツ君! なんとかいってやってくれ! もしも君の妹が」
ハザリア「『あれはいずれ政略結婚させる身だから、せいぜい後腐れなく頼む』
というだろうな」
克夜「君は人でなしだ!」
ゼラド「ねえ紫雲君。妹さんにカレシ出来るって、やっぱりショックなものなの?」
克夜「冗談じゃないよカレシなんて出来てないし作らせないしね。
痩せても枯れても紫雲家長子、生半可な相手を愛くるしい妹に近づけさせはしないよ」
ランディ「わかったから。少しは瞬きしろ」
ゼラド「ふ〜ん」
80 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 22:19:40 ID:XT//n94Y
【夜 バランガ家】
ゼラド「お兄ちゃんお兄ちゃん」
クォヴレー「なんだ」
ゼラド「わたしね、ヴィレアムくんとちゅーしちゃった!」
クォヴレー「そうか」
ゼラド「そうかって、それだけ?」
クォヴレー「おめでとう」
ゼラド「ぷん! お兄ちゃんのバカ!」
【深夜 イェーガー家】
クォヴレー「勘違いしないで欲しいが俺は別に責めているわけではない。
責めているわけではないのだが交際を始める以上手順というものがあるのではないだろうか。
せめてひと言挨拶があるべきだった。いや俺ではない俺のことではない。
肉親でも何でもない俺はともかくとして
アラドとゼオラにひと言あって然るべきだったのではないだろうか。
返す返すもいうが俺は別に責めているわけではないしお前を信用していないわけではない。
お前の人となりはよく知っている知ってはいるがだからといって必要なことをしなくていいということには」
ヴィレアム「母さん、母さーん! なんだかわかんないけど、久保さんが変だー!」
イングレッタ「そうよこの男は夜な夜なゼラドをこの部屋に招き入れ
バック転の練習をさせたりでんぐり返りを要求したり
こむら返りにしようとしたりコムロ返ししようとしたり
コムロメドレーを無理強いしたりコムロの業界復帰に異を唱えてみたり
アイムプラウド歌わせたりゲットワイルド歌わせたり
ゲシュペンストのBGMをビヨンドザタイムにさせてみたり
挙げ句の果てにはマイコォの動きを完コピさせたりのやりたい放題」
ヴィレアム「若い母さんは呼んでない!」
81 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 22:55:40 ID:UsggPmm+
メンドくせーこいつらホントメンドくせー
82 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 22:55:41 ID:95LauK0M
クォヴレー「・・・・・・」
お仕置きメニュー
・肉体言語による物理的説教
・バルマー式霊的拷問
・ディス・レヴ冥界ツアー
・悪魔憑き千本ノック
・クトゥルー邪神訪問の旅
・ヴィレアム・マスト・ダイモードでのブラッディパレス
etc
ゼラド「うぅ・・・なんだか今日は冷えるね」
レイナ「学校中っていうか町中変な空気・・・あたしもなんか気分悪い」
ルナ「(恐ろしい怨念がこの町に渦巻いているが・・・怪異でも現れたのだろうか?)」
83 :
それも名無しだ:2009/09/21(月) 23:05:33 ID:nTrjv31N
お父様が怪異そのものみたいなもんです
84 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 07:08:08 ID:5TKJU/2R
久保そんなことしててよく正気を保ってられるな
85 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 08:02:57 ID:gAFpJKTB
そりゃ本来久保はそう言ったのを駆逐する側だからな。
他の奴にさせるぐらいでまいいりはしないだろ。
86 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 13:40:38 ID:CjXRHfx/
タイムダイバーなんて大人しげな呼び方されるが
悪魔だの邪神だのと言った化物連中を駆逐してるってことは久保自身がとんでもない化物なわけだよなぁ
87 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 23:34:40 ID:ejvxQ6O1
ゼラド「そういえば、タイムダイバーって具体的になにしてるのかな」
ヴィレアム「悪いヤツと戦ってるんだろ?」
ゼラド「タイムにダイブっていうくらいだから、タイムスリップとするのかなあ」
ヴィレアム「まあ、するんじゃないかな」
ゼラド「じゃ、もしも、もしもだよ!
お兄ちゃんが江戸時代とかに行ってたらどうなるの?
お兄ちゃん真面目だし、まわりと合わせるためにチョンマゲ結っちゃってるかも!?」
ヴィレアム「いや、たしかに久保さんは真面目だけど、そんなにまわりを気にするタイプじゃ」
ゼラド「どうしよう、わたしが知ってるお兄ちゃんは本当のお兄ちゃんじゃないのかもしれない!
あの、ふわふわした銀髪の下は、月代を剃っちゃってるのかもしれない!
どうしよう、常時ヅラかぶりっぱなしなんて、お兄ちゃんの頭皮がムレちゃうよお!」
ヴィレアム「ゼラド、ゼラド?」
【バランガ家玄関】
クォヴレー「いま帰った」
ゼラド「お兄ちゃん! 無理しないでお兄ちゃん!
うちでは! うちでだけは本当のお兄ちゃんでいてくれていいんだよ!
安心して! わたし、全然気にしないから!
だから、ほら、その偽りの仮面を外して!」
クォヴレー「は?」
【バランガ家隅っこ】
クォヴレー「俺は、偽りの仮面をかぶっていると思われているんだろうか」
イングラム『お前も大概バカヤロウだよな』
88 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 23:54:44 ID:DLU+6Uiv
シュウヤ「2getで華麗に出番を得ようと思っていたのですが完全に出遅れましたか。
と、なると出番が無いと言われた人たちを集めて『最近俺たち出番無いな〜』と出番催促系のネタでいきますか。
いや、それよりも先生方がやらなかった人物紹介をやりますか。
いやいや、ここは私が起点となって一発長編ネタでもやってみますか!
・・・しかし、私個人としてやりたいことが思い浮かばない」
クリス「シュウヤ〜!大変です、大変です、大変なんですよ〜!
マキネが〜、マキネが大変なのです〜!」
シュウヤ「マキネがどうしました?
まさか!ついにマキネが秘めていた私への愛に気付いたのですか?」
クリス「寝言をほざいてる場合じゃないのですよ!
このままじゃ寝言も言えないことになるのです!
いつものようにグランゾンの力を使ってみんなのプライベートを覗き見していたのです。
そうしたらマキネが、マキネがとんでもないことを〜」
シュウヤ「さらっと犯罪行為の告白をしないでください。
少し落ち着いてください。
マキネが何をしていたのですか?」
89 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 23:56:36 ID:DLU+6Uiv
[シュフィーネ・シラカワ]
シュウ・シラカワとサフィーネ・グレイスの一人娘。
ドMにして、見下し性善説をとる差別主義者。
ラ=ギアス以外の場所を“クソの掃き溜め”、ラ=ギアス人以外を“野蛮で下衆な未開人”と思い込んでいる。
これはラ=ギアス人も地上人も同じく善良な魂を生まれてくるが、地上と言う“クソの掃き溜め”で生きてうちに魂が薄汚れ“野蛮で下衆な未開人”になってしまうという
シュフィーネ独自の考えによるものである。
しかし、だからこそ地上人は救われなければならない、救ってやらなければいけないと考えている。
大神官イブンに師事しソラティス神殿に仕える神官であったが、“クソの掃き溜め”でもがき苦しみ生きる“野蛮で下衆な未開人”の魂を救済するため兼、
不浄の地に敢えてその身を堕とし下等と見なす人々に奉仕する屈辱によって自らの被虐欲求を満たすためOG町にやってきた。
誰に対しても敬語で接するが、下等と見なす人々に敬語で接する屈辱によって自らの被虐欲求を満たすためである。
シュフィーネの行動原理はすべて奉仕の心から成り立っていると本人は語っているが、自らの被虐欲求を満たすために行っているようにしか見えない。
常に法衣を身にまとっているが、厚い法衣の上からでもわかるほどのメリハリの効いた肢体を持つ。
ランディはシュフィーネにべた惚れであるが、彼女はデブ専であるため相手にされていない。
ランディはシュフィーネに振り向いて貰うため必死に太ろうとしている。
マキネ「良し!こんなところか!」
ランディ「良しじゃねえよ!
お前は何しようとしてんだ?」
マキネ「久々の新キャラ登場で盛り上がってきてるわけじゃん。
ここらで、ババンと更なる新キャラを追加してスレの活性化でも図ろうかなと思ってさ」
ランディ「ああ、そうかい。
俺としてはお前がシュウヤに関してどう思ってようがどうしようがどうでもいい。
でもな、俺を巻き込むな!何だ最後の2行!」
マキネ「年下との犯罪行為や年上との危険な火遊びばかりに御執心なランディ1/2に高校生としてまともな恋愛をして欲しいっていう、
あたしなりにあんたを想っての設定だよ。
制服着てプラトニックでドキドキってのは高校生のうちしかできないって田丸浩史も血涙流して熱弁してたし!」
ランディ「こんな変態とプラトニックでドキドキできるか!第一こいつ制服着てねえ!
最後の一行だけが目的だろうが!
そんなにデブと触れ合いたいなら、自分で太った人と付き合って、プラトニックでドキドキすれば良いだろうが!」
マキネ「本当の恋愛はまだちょっと怖い。でも、プニプニしたお肉には触れてみたいこの複雑な乙女心をわかってよ!」
ランディ「わからねえよ!
それたぶん乙女心じゃねえよ!」
90 :
それも名無しだ:2009/09/22(火) 23:59:04 ID:DLU+6Uiv
クリス「マキネー!」
マキネ「あら、いらっしゃいクリス。
あんたが一人でうちに来るなんて珍しいね」
クリス「ホントはシュウヤも一緒だったのですけど、玄関先でムラタに見つかってお尻に噛み付かれてそのままOG町内を追いかっけこしてるのです。
そんなことよりも酷いのですよ〜。
こんな仕打ちはないのですよ〜。
そりゃ、マキネがどんな気持ちでいたのか、ボクだって知ってるのです。
でも、これはないのです。
やりすぎなのです〜」
マキネ「ごめんよクリス。
あんたを傷つけるつもりはなかったんだよ。
あたしはさ。ただランディ1/2が太ってくれればなんでも良かったんだよ
だからさ、泣くのを止めておくれよ」
クリス「・・・わかってくれたですか?」
マキネ「うん。わかったよ。
シュフィーネの設定にいかなる時も法衣ですごしている為、外見のおしゃれができない分下着に深いこだわりを持っている。
下着への造詣が深くランジェリーショップを経営しているって一文を追加するよ。
それで良いだろ?」
クリス「マキネはなんにもわかっちゃいないです!」
91 :
それも名無しだ:2009/09/24(木) 19:57:34 ID:o289gmze
クリス「ランディー!」
ランディ「おふっ」
クリス「なに薄気味の悪い鳴き声を出してるのです?」
ランディ「お前は人とコミュニケーションするときにいちいち飛びついてくるのをやめろ」
クリス「ん〜・・・・半端にマッチョだと抱きつき心地が駄目ですねえ。ゼラドやルナだとぽよぽよしてて良いんですけど」
ランディ「うるせえ!うらやましいこと堂々としやがって!なんと言われようがデブにはならねーぞ!体脂肪率15%未満をキープしてやる!」
クリス「ランディの脂身なんかどーでもいいです」
ランディ「出るたびにネタにされてる悩みを一言で切り捨てやがって!」
クリス「なにカッカしてるですか。今日はランディにお願いがあってきたんですよ」
ランディ「チクショウ!普段絡んでこねえくせに当たり前のようにずうずうしいこと言いやがる!」
クリス「ねーえーランディーお願いー」
ランディ「だがPちゃんだの1/2だのじゃなくまともに名前呼んでもらえるのがこんなに嬉しいとは思わなかった!!」
クリス「怒ったり泣いたり情緒不安定な奴です」
ランディ「ぐすっ・・・スゥボータの気持ちが少しわかっちまった・・・で、なんだよお願いって?」
クリス「シュウヤとマキネの間にフラグが立たないどころかお互い割と真剣に嫌ってる気がしてなりません!このままではボクのお姉ちゃん作成計画が頓挫してしまうのですよ!」
ランディ「未来永劫成功しねえよその計画。さっさと諦めちまえ」
クリス「なんてこと言うですか!ランディには二人の間を取り持つ手伝いをして欲しいんですよ!」
ランディ「時間の無駄だ。ゼフィア先輩と筋トレでもしてるほうがマシってもんだ。だいたいあのマキネが人の話なんか聞くわけねえだろが」
クリス「ランディしか頼れる相手がいないですよ・・・お願いです・・・三日間ランディ専属のメイドとかになってもいいです」
ランディ「ッッッッ!!このヤロウ・・・どこで俺の趣味を・・・いやしかしそれはなかなか・・・恐ろしい報酬をちらつかせやがる・・・」
クリス「夜のイベントとかも15禁までなら前向きに検討するですよ?」
ランディ「な、なめるんじゃねえ!俺にペドのケはねえぜ!!」
クリス「ちょわ!」
ランディ「がああああああ!!てめえ人中に踵落としいれるとはどこまで外道だ!?」
クリス「ボクの身長じゃランディの頭頂部まで足が届かないですよ!というかペドとか言うほうが外道なんです!」
ランディ「くそっそう言われると言い返せねえ!だいたいそんな技どこで覚えやがった!」
クリス「ゼラドに教わったです」
ランディ「シュヴァイツァー流踵落とし正統伝承者ってのはマジだったのかよ!」
クリス「ちなみにゼラドは前に一緒に食べ歩きしてた時絡んできたガラの悪いお兄ちゃん達を全員この技で地面に沈めてたですよ。しかも持ってたアイスを零さずに」
ランディ「強えなあバランガ!!」
クリス「ランディの突っ込みが冴え過ぎで話が脱線してるですよ。ねーお願いですよー」
ランディ「やめろってんだ!わかんねえこと言ってると火の精霊にお仕置きしてもらうぞ!」
クリス「お願い聞いてくれないと極小モードの縮退砲でランディを消すですよ!」
ランディ「結構リアルな脅ししてんじゃねえよ!」
クリス「・・・・・僕に出来ないと思ってるですか?」
ランディ「怖ええよ!」
マキネ「なにしてんの?」
クリス「あう・・・マキネ間が悪いですよ」
ランディ「助かったぜ・・・お前が来てくれてよかったとたぶん初めて思った」
マキネ「ほんとかいランディ1/2!じゃあさっそく牛丼キング食べに行こう!」
ランディ「やめろっつってんだよそーいうのは!もう俺のことはほっといてくれ!!」
マキネ「あ、にげるな」
クリス「僕は諦めないですよー!」
92 :
それも名無しだ:2009/09/24(木) 20:31:41 ID:9HUNF5hZ
ユウ「注文は」
シュウヤ「ダージリンを」
ムラタ「・・・アッサム」
シュウヤ「いや、助かりました。正直、あのままお邪魔しても空気が悪くなるだけですからね」
ムラタ「・・・・・・」
シュウヤ「しかし、いつもご雌伏お疲れ様です。あの人の相手は大変でしょう?」
ムラタ「・・・・・・」
シュウヤ「そうそう、この前良い金物屋を見つけたんですよ。
愛用の包丁を砥いでもらったら、これがまた良い切れ味で・・・ムラタさんにもご紹介しようと思っていた・・・」
ムラタ「・・・良いのか」
シュウヤ「・・・何がでしょう?」
ムラタ「あのままで良いのか、と聞いた」
シュウヤ「ふむ、あまり良くはないですね。 私としてはもう少し友好な関係に戻したいとは思いますが。
なかなか根が深い様で」
ムラタ「すまぬ」
シュウヤ「ムラタさん・・・止めて下さい。 本来謝らなければならないのはこちらです」
ムラタ「しかし原因は俺にある」
シュウヤ「いいえ、それはあり得ません。 よりにもよって、貴方を犬猫に例えようなどと・・・馬鹿な事したものです」
マキネ「やっぱ、ムラタは猫だよね〜。 ほ〜ら、ムラタ! チチチチチ・・・」
シュウヤ「何を言っているんです、ムラタさんを猫などと・・・失礼でしょう!」
マキネ「雌伏するったら獅子じゃん。 獅子っつったらライオン、ネコ科の動物だよ?」
シュウヤ「そうではなくて、ムラタさんをペットみたいに扱うのをやめろと言っているのです。
大体、ムラタさんなら猫と言うより犬じゃないですか?」
マキネ「何言ってんのさ! ムラタは猫に決まってるよ!」
シュウヤ「い〜え、犬ですね! DC再興の為に雌伏する姿は、まさに獲物を狙う狼の・・・」
マキネ「ムラタは猫! これ、決定ね!」
シュウヤ「それはあなたが猫派なだけでしょう!」
マキネ「猫だっつってんでしょうが!」
シュウヤ「犬です!」
マキネ「ねこねこねこぬこねこねこ!!」
シュウヤ「いぬいぬいぬいぬいぬいぬ!!」
マキネ「あんたみたいな犬派なんて嫌いだ! ゼッコーだ!」
シュウヤ「いいですよ! マキネのワガママに付き合うのも飽き飽きです!」
マキネ「い〜〜〜っだ!」
シュウヤ「ふんっ!」
シュウヤ「思えば、あんな子供の喧嘩を今まで引きずっている訳ですから、それこそ馬鹿みたいですね」
しかし、日を増して険悪になっている気がしないでもありません」
ムラタ「お嬢は興味のないモノに目を向ける様な事はしない」
シュウヤ「そうですね、無関心を通り越して文字通り目に入っていませんから。
ああやって、遠回しにでも弄ってもらえるだけ、まだ芽はあると思って・・・いいんですかねぇ?」
ムラタ「・・・お前次第だ」
シュウヤ「まぁ、努力はしてみましょう」
クリス「も〜、マキネったら本当にシュウヤの事が嫌いなんですね。
もうちょっとなかよしできないです?」
マキネ「アレは敵だよ」
クリス「む〜・・・・」
93 :
それも名無しだ:2009/09/25(金) 03:24:30 ID:leoRYBSv
アイミのアバ茶はどんな味か
94 :
それも名無しだ:2009/09/25(金) 21:45:27 ID:WGGpE1rX
>>91 クリス実は第二世代最凶か…?
イングレッタ「ゼラド」
ゼラド「?」
イングレッタ「あなたの友達、クリストファーとかいったかしら。どういう人間なの?」
ゼラド「クリスのこと?年の割にちょっと子供っぽいとこがあるけど誰とでも仲よくしてるいい子だよ」
イングレッタ「……」
ゼラド「クリスがどうかしたの?」
イングレッタ「アストラナガンがあの子をやけに警戒してるのよ」
ゼラド「ねえグレちゃん」
イングレッタ「?」
ゼラド「あの子って言ってもクリスは私と同い年だよ?グレちゃんより年上なんじゃ
イングレッタ「……」
ゼラド「……」
イングレッタ「あなたが信用しているというなら問題なさそうね」
ゼラド「そ、そうだね」
95 :
それも名無しだ:2009/09/26(土) 02:08:58 ID:++4GNPdb
確かにゼラド誕生後にイングレッタは生まれてるんだよな
シュウヤ「というかクリス、あなたはそこまでグランゾンを使いこなせるというんですか?」
クリス「およ?言ってませんでしたか?」
シュウヤ「…初耳ですよ」
クリス「使いこなせるというよりグランゾンはボクの一部みたいなものなのですよ」
シュウヤ「……」
クリス「むしろボクがグランゾンの一部、生きた部品と言ったほうが良いかもしれないのです。あれですねー離れられない関係、とでも
シュウヤ「あの男ですか」
クリス「へ?」
シュウヤ「あの男は実の娘のあなたを生体部品として扱ったということか!」
クリス「お、怒らないでくださいシュウヤ!なんだかおかしいですよ!」
シュウヤ「おかしいのはあなたのほうでしょう!なぜそんな風にへらへらしていられるんです!あの男の玩具にされてあなたは平気なんですか!?」
クリス「父さんの事をあの男なんて言っちゃダメなのです!!」
シュウヤ「……」
クリス「シュウヤ、父さんはシュウヤが思ってるほど酷い人じゃないですよ」
シュウヤ「…何故そう言い切れるんです」
クリス「なんで父さんがあっちこっちを渡り歩いてるかはボクもわからないです。でも父さんは自分の持ってる一番強くて大事なものをお守りとしてボクたちにくれたですよ」
シュウヤ「…だから認めろと?そんな大層なことをしなくても、心配なら傍にいればいいだけの話ではないですか」
クリス「シュウヤ…」
シュウヤ「……。泣きそうな顔をするのはやめてください。少し取り乱したのは認めます。そうですね、文句はあの男に直接言えばいい。それまで取っておくとします」
クリス「シュウヤは子供っぽいのか大人なのかどっちなのです?」
シュウヤ「誰が子供ですか。この話はやめにしましょう。話題なるたびにあの男を殴る理由が増えていきます」
クリス「子供って難しいって父さん思ってるですよ」
96 :
それも名無しだ:2009/09/26(土) 02:49:48 ID:it+gOIAG
◆
まず、ティーポットをお湯で温める。
分量は1リットル。よって茶葉はスプーンで6杯分すくって入れる。英国王立化学会は
6杯では多すぎると主張するが、この店の主人は昔ながらの濃い紅茶を愛好するらしい。
茶葉はポットの中で優雅に泳いでいなければならない。よって茶こしは使わない。
ティーバッグなど言語道断だ。
やかんが鳴いて沸騰を告げる。すぐさま火を切り、ポットを近づける。温かな湯気を
上げるお湯を、ゆっくりと注ぎ入れる。
次に、ポットを揺らす。茶葉を底に落ち着けるためだ。
ここで手が滑った。無粋な音を立てて、陶器の破片が木の床の上に散らばる。
「あぅ」
ディス・アストラナガン、通称ディストラはがっくりと項垂れた。
「慌てることはない。
紅茶とは、朝の目覚め、仕事の始め、午後の始まり、
一日の節目節目にくつろぎを与えるものだ。
くつろぎを与えるものを慌てて作ると言うほどの矛盾はない」
店主のユウキ・ジェグナンが滔滔と紅茶についての心得を語る。
店の隅では、店主の娘であるユウカ・ジェグナンが退屈そうにアクビをしていた。
ジェグナンの喫茶店は、今日も閑散としていた。窓枠からはもう赤みがかった夕陽が差
し込んでいるというのに、今の今まで1人の客も来ない。カウンター席のほかにはテーブル
が2つあるだけの狭い店内では、頬杖をついてタブ譜になにか書き込んでいるユウカが
いるだけだった。
「あのぅ、申し訳ありませんが、もう一度教えていただけませんか」
「構わない」
ユウキが言葉少なに請け負い、戸棚から代わりのティーポットを出す。
ここ数日、ディストラはジェグナンの喫茶店で紅茶の淹れ方を学んでいた。
ディストラはメイドである。全長22.3メートルの人型機動兵器となって邪悪な存在を
無限光の彼方に弾き飛ばすこともあるが、その時空同位体としてメイドなのである。
「悪魔王の名を冠した銃神」と「メイド」とは、限りなくイコールに近いニアリーイコールなのである。
とにかくメイドといったらメイドなのである。
白い太腿の半ばまでを黒いストッキングで覆ってガーターで留めている。素材の硬いパニエ
で服地を傷めないよう、ペチコートを被せることを忘れない。胸の膨らみは真っ白な丸襟ブラウス
で包み込み、黒いリボンネクタイを合わせている。ウール素材の黒いフレアスカートの上に
フリルがたっぷり付いたエプロンスカートを重ね、ウェストの後ろで大きなリボンを結っている。
艶やかな光沢が自慢の黒髪には繊細なギャザーの入ったカチューシャを載せていた。
こんな格好をしているのだから、メイド以外の何者でもない。
ところで、メイドというものは本来、掃除洗濯炊事を行うものだという。この定義付け
には参った。なにしろ、ディストラはこの内のどれひとつとして満足に出来ないのだ。
97 :
それも名無しだ:2009/09/26(土) 02:52:12 ID:it+gOIAG
元は重量58.8トンの機動兵器なのだ。掃除をやろうとすればモップが折れて、洗濯
機をまわせばなぜか洗濯物が時空の彼方に消え去り、料理をやろうとすれば
まな板を素粒子段階から切断してしまう。
メイドはなぜ掃除洗濯炊事を行うのか。それは、ご主人様にご奉仕するためであると
ディストラは考えている。しかし、いまのディストラはご奉仕が出来ない。これは困る。
ご主人様に喜んでいただけなければ、悦ばせていただくことができないではないか。
そういうわけで、せめて紅茶ぐらいは満足に淹れられるようになりたいと、ディス
トラはジェグナンの喫茶店を訪れたのである。
「申し訳ありません、お仕事もあるでしょうに」
「構わない。幸いというかなんというか、客もいないことだしな」
「それは幸いなのでしょうか」
カランとドアベルが鳴る。今日初めてのお客様だ。ディストラは思わず居住まいを正
してお辞儀をした。
「いらっしゃいませ」
「おう、おやじ」
「おやじはよせ」
ユウキが顔をしかめる。
狭いドア枠を窮屈そうにくぐり抜けて、重震のマグナスは巨体を揺らして額の汗を拭った。
外回りの帰りらしい。ビッグサイズのスーツの上着を脱いで腕に掛けている。秋分は過ぎた
とはいえ、気温はともかく湿度が高い。あの体格ではさぞ辛いだろう。椅子に座るなり、
分厚い掌でばたばたと首筋を扇ぎ始めた。
元修羅軍将軍で、現在は外回りの営業マンである重震のマグナスは、この喫茶店の常連のようだった。
「冷コー頼まぁ」
「うちは紅茶専門だ」
「固ぇこというなよ」
「オーライ」
ガチャンと音を立てて、ユウカがテーブルの上にアイスコーヒーを置く。氷は明らかに
製氷器からそのまま出してきたもので、コースターも敷かずにグラスの横にミルクと
ガムシロップの容器を転がしている。作法にうるさい父親に対するイヤガラセのような
グラスの出し方だった。
「ユウカ、そんなものを客に出すな」
「ダディの紅茶ね、苦いのよ」
「紅茶とは苦いものだと、ジョージ・オーウェルが」
小言を続けるユウキをよそに、重震のマグナスはグラスをむんずとつかむと、ストロー
も使わず氷ごとざらざらとタラコ唇の奥に流し込んだ。あっという間に飲み干すと、
豪快にげっぷをする。
「ぐふふ、たまんねぇ。やっぱ熱い日は冷コーに限るぜ」
「サンクス」
98 :
それも名無しだ:2009/09/26(土) 02:54:34 ID:it+gOIAG
「今日は嬢ちゃんがいんのか。
じゃあ運がいいや。おう、なんつったっけ。あのオレンジ色のすぱげっちー作ってくんねえか」
「ナポリタンね」
「家じゃあ、母ちゃんが血糖値がどうとかうるせえんだよ。
まったく、メシくらい好きにさせて欲しいよな」
「ユウカ」
父親の小言に返事もせず、ユウカは厨房の奥に引っ込んでいった。ほどなくして、
ジュージューとベーコンを炒める匂いが店内に漂い始める。
「ユウカ、紅茶とは香りを楽しむもので」
「客がオーダーしたもん作って、なんかプロブレム?」
「嬢ちゃん、タラコまぶせるか」
「オーライオーライ」
もう、紅茶の香りなどカケラもしない。単なる下町の洋食屋だ。
「ディス・アストラナガンさん」
「ディストラで構いませんけれども」
「紅茶の練習を続けましょう」
ユウキ・ジェグナンが厨房の方を見ないようにしていることは明らかだった。
この店が繁盛する日は、ひょっとしたら永久に来ないかもしれない。
◆
もう、とうに陽が暮れている。
ディストラはゴミ袋をぶら下げて喫茶店の裏に出た。半透明をしたゴミ袋の中でガチャ
ガチャと音をさせているのは自分が壊したティーポットやティーカップだと思うと情けない
気分になった。
本当は掃除を手伝おうと思ったのだけれど、まだまだ上腕二頭筋と上腕三頭筋のバランス
が取れない。どうも、人間の肉体は繊細すぎて困る。
ゴミ袋を「危険物」と書かれたポリバケツに入れて、ディストラはほうとため息をついた。
そして、一瞬息を止めて背筋を伸ばす。
「どちら様でしょうか」
民家の明かりがわずかに届く暗がりの中に人影がある。痩せていて、頭には一本の毛もない。
「申し訳ございませんが、もう閉店時間を過ぎております」
「茶などを飲みに来たのではない」
全力で走ってきたばかりのように、禿頭の影はハァハァと荒い気を吐いていた。
「お客様、大変お疲れのようにお見受けいたします。
私はいまだ修行中の身ですけれども、お香を焚く程度のことは出来ます。
率爾ながら、ラベンダーなど」
「うるさいっ!」
禿頭の男は落ちくぼんだ眼窩の奥で猜疑心の強そうな目玉をぎょろつかせた。
「あるのだろう、ここの地下に」
「なんのお話でしょうか」
「武器だ」
99 :
それも名無しだ:2009/09/26(土) 02:56:20 ID:it+gOIAG
店内を紅茶の香りで濃厚に満たしても、ディストラの鋭敏なセンサーは危険な臭いを
はっきりと嗅ぎ取っていた。火薬だ。おそらく、この喫茶店の地下には重火器や弾薬が
かなりの数保管されていると見て間違いない。
この喫茶店の主人、ユウキ・ジェグナンはかつてノイエDCに所属し「地球連邦軍
では地球を守れない」と主張してた。その後紆余曲折を経てヒリュウ・ハガネ隊に
協力したものの、地球連邦に編入することはなかった。
世界情勢は概ね平和な現在でも、あちこちで小競り合いはある。その大部分が、地球連邦
に反発する民族解放運動だった。それは、世界の命運とはまた別に、決して消えることのない
戦いだった。広い宇宙の中でも指折りなほど複雑な社会を構築している地球を、一勢力が
統治し続けているという状態の方がよほど歪だ。
そういうわけで、ノイエDCは今なお存在している。
そして、おそらくユウキ・ジェグナンは今でもノイエDCと繋がりを持ち、武器の供給
などに手を貸している。客が来なくても店が潰れないはずだ。
「早くしろ、時間がない」
「お待ちください。今、店主様を」
「待てぬ!」
禿頭の男はずかずかと歩いてくると、ディストラの両肩をがしとつかんだ。
「ご無体はおやめください」
「俺には、武器が必要なのだ!」
引きつった声で叫んだそれが、禿頭の男にとって最期の言葉になった。短く呻いたかと
思うと、ブラウスを押し上げる丸みに顔を埋める。そのまま、ずるりとアスファルトの上
に倒れ込んだ。首の後ろに、ニンジャが使ったとされるクナイに似た刃物が突き刺さっていた。
「愚か者め」
「抜けようなどと考えるから、そうなる」
「逃げ切れると思ったか」
暗闇の中に、亡霊のような影が次々と浮かび上がる。
「それにあるは、女か」
「見られたからには仕方がない」
「運が悪かったと諦めよ」
鋭い殺気が四方から突き刺さる。ディストラはとっさにポリバケツの横に立てかけてあった
モップに手を伸ばした。
空気を裂く音がする。4方向からだ。こんな住宅街の真ん中で、滅多なことはできない。
何本かは甘んじて受けるか。ディストラはモップを両手で握りしめて覚悟を決めた。
そのときだった。ドスッと、分厚いゴムタイヤを殴るような音がした。
ディストラの目の前に、巨大な背中がそびえ立っている。
「ぐふ」
タラコ唇を歪めて、その男は不敵に笑った。
「どこからでもどうぞぉっ?」
丸太のような腕が唸りを上げて、影のひとつを叩き潰した。脂肪と筋肉とが絶妙に
ミックスされた巨体がぶるりと揺れて、肉に刺さったクナイを落とす。
「懐かしい臭いがするから来てみりゃあ、なんだおめぇら」
「お主はっ!」
影達がにわかに色めき立つ。
「生きていたのか」
「信じられぬ」
「激震のミザル様に反旗を翻し、たしかに粛正されたはず」
「ぐふふ、ミザル様に弓引くたぁ、広ぇ世界にゃ骨のある俺様がいたもんだ」
ディストラは、影たちの正体を知った。「修羅」と呼ばれる、極めて攻撃的な戦闘種族だ。
しかし、重震のマグナスの発言を聞く限り、ソーディアンによってやって来た彼らとは
別の世界の住人らしい。
「なるほど、裏にはお主がいたか」
「貴奴のごとき臆病者が、たったひとりで抜けるとは、解せぬと思っていたのだ」
「ふん?」
重震のマグナスのタラコ唇がぴくりと動いた。上着を脱ぎ捨てて、巨大な拳を鳴らし始める。
「聞いたとおりだ、姉ちゃん。
こいつぁ俺様のケンカだ。引っ込んでてくんな」
「しかしお客様、奥様が」
「残業だっていっとかぁ」
巨体に似合わぬ俊敏さで、重震のマグナスが修羅たちに突撃していった。接触するや、
分厚い手の平で秒間何十発もの猛烈な張り手を放つ。修羅たちが紙くずのように吹き飛び、
路地の壁に叩きつけられていく。標的が倒れ込むその前に、巨体がふわりと宙に浮いた。
そして、勢いよく落下する。
アスファルトで舗装された地面が、ずぅんと揺れたようだった。
「巨霊奔烈。てめぇらんとこのミザル様や修羅王様は、こいつを破れたのか?」
むっくりと起き上がる重震のマグナスの足元では、三人の修羅が手足を異常な方向に曲げて潰れていた。
「散れ、散れッ!」
闇の中から声が飛ぶ。修羅たちの気配が素早く動き始めた。前方、後方、民家の屋根、
雑居ビルの壁、全方位から重震のマグナスを取り囲む。
「ゆけッ!」
無数の殺気が重震のマグナスに襲いかかる。一撃離脱戦法だ。クナイが、シノビ刀が、
クサリ分銅が、重震のマグナスを次々とかすめていく。通り過ぎたかと思うと、別方向
から次の一手が来る。
一撃一撃の傷は浅い。しかし、早い。そして数が多すぎる。脇汗が目立つ重震のマグナス
のワイシャツに次々と裂き傷が作られる。
「何発でもどうぞぉ?」
重震のマグナスは一歩も動かなかった。防御の姿勢すら取らない。野太い両腕をいっぱいに
広げて、己の頑強さを誇示するように修羅たちに向かう。
「笑止ッ!」
一人の修羅が跳ねるような動きでマグナスに迫った。両手にクナイを握っている。膨れた
腹に刃先を突き立てたかと思うと、全身を勢いよく回転させ始めた。まるでドリルだ。
重震のマグナスの顔に初めて苦痛の色が浮かんだ。回転する2本のクナイは分厚い腹の
肉を巻き込みながら、さらに奥へと突き進んでいく。
闇の中に、どす黒い血が大量に飛び散った。
タラコ唇から血を滴らせ、重震のマグナスが膝を着く。
「愚か者め。激震のミザル様に反逆した時点で、
お主の倒しかたなど全修羅の知るところ」
「ぐふふ、どうやら、本格的に別人みてえだな。
俺様の知ってるミザル様は、そんなに賢かなかった」
「お主はおなじだ。我らが知るように、愚鈍な肉マンジュウでしかない」
鈍く光るクナイがマグナスの眉間目指して突き下ろされる。
硬い音がして、その刃先が折れ飛んだ。
「お客様に、これ以上の狼藉は許しません」
重震のマグナスを背に隠し、ディストラは両手でモップを構えて修羅たちの前に立ちはだかった。
「馬鹿、姉ちゃん、引っ込んでろって」
「メイドはご主人様に尽くすもの。そして店員はお客様に尽くすものです」
「気が触れたか、女ッ!」
クナイを投げ捨て、修羅がシノビ刀を構える。
ディストラは滑らせるように左足を一歩前に進めた。修羅の喉元目がけてモップの柄を
突き込む。すぐさま引くや、今度は修羅のモモを打ち据える。右足を深く踏み込みながら
モップを反転させた。ヘッド部分で修羅の顔面を潰す。
「怯むなッ!」
決して響かない声と同時に、また無数の気配が発生した。一秒たりともひとつどころに
留まらず、ディストラを取り囲み始める。
背後から殺気が来る。ディストラは振り返りもせずにモップの柄を後ろに突き込んだ。
正面に立つ修羅は、すでにクナイの投擲姿勢に入ってた。
「あのような長物が、このような場所で役に立つはずがない」
この路地の幅は2メートルと少し。モップを振りまわせば、逆にこちらの動きを止めて
しまうことになる。修羅たちはそう考えているらしい。
「私には年季というものがございます」
ディストラは前方の修羅目がけてモップを突き込んだ。修羅がわずかに半身をズラす。
モップの先端が空を突いた。修羅がせせら笑いながらクナイを持つ手を振り下ろそうとする。
その寸前だった。ディストラは勢いよくモップを手元に引き戻していた。T字型をした
モップは修羅の延髄を正確に捉えていた。クナイをぽとりと落として、修羅が前のめりに
倒れる。
槍の基本動作は、突く、斬る、叩く、払う、そして引くだ。鎌首状の先端は、一度の
攻撃に二度の殺傷機会を与えてくれる。そしてディストラは、何年にも渡って鎌状の
武器を使い続けてきた。
「お退きください。騒ぎを大きくしたくはありません」
「屈辱を受けたまま生き延びることなど、修羅には許されぬ」
「業の深いことです」
野生動物のような息を吐きながら、修羅たちが来る。
ディストラは視覚センサーの精度を上げた。モップの柄をまっすぐに構え、踏み込むと
同時に突く。左斜め前から振り落とされたシノビ刀を柄で受け止め、次の瞬間気管を
横殴りに潰す。肘を折り曲げ、背後を突く。アンダースローのような格好で手裏剣を投げよう
とする修羅の足元をモップで払い、間髪入れずに上段から打ち据える。
がっきと、モップの動きに抵抗が加わった。柄に鎖分銅が巻き付いている。覆面の下で
薄ら笑いを浮かべる修羅の顔を見据えながら、ディストラはぐいと腕を引いた。たたらを
踏みながら近づいてくる修羅に肩からぶち当たる。と同時に、相手の分銅を握りしめて
眉間を打ち据えた。
「そこまでだ」
静かな声が闇夜に漂う。
ひとりの修羅が、重震のマグナスの喉元にクナイを押し当てていた。
「卑劣です」
「我ら修羅にとっては勝利こそがすべて。過程も手段もどうでもいい」
「相変わらず頭悪ぃな、修羅は」
タラコ唇から血を流しながら重震のマグナスは不敵に笑う。
「黙れ、抜け修羅がッ!」
「抜けた覚えもねえんだけどよ。おう、姉ちゃん、構うこたぁねえよ」
「そういうわけには参りません」
「おいおい姉ちゃん、それじゃ、姉ちゃん俺様に惚れてるみてえじゃねか。
よしてくんな。俺様にゃあ母ちゃんとガキどもがいるんだ」
「しかし」
「いいから、スカート押さえてろっていってんだよ!」
腹の傷からおびただしい血をこぼしながら、重震のマグナスが立ち上がった。クナイ
が喉に突き刺さることに構いもせず、前方の修羅を抱きすくめる。
突如閃光が迸った。火薬、そして人の肉が焦げる臭いがディストラの嗅覚センサーを刺激する。
もうもうと煙が立ちこめる中で、重震のマグナスは凄絶な微笑みを浮かべて立っていた。
ワイシャツの胸元に大穴があき、露出した胸板は真っ黒に焦げている。その足元では、
黒焦げになった修羅が転がっていた。
「巨霊焚天衝。てめぇらのいうとおり、修羅にとっちゃ勝利がすべてだ。
過程も手段も、てめぇの身よりもよ」
サマースーツで営業まわりをしている間にも、胸の中に火薬を仕込んでいたのか。
ディストラは歴戦の修羅が持つ苛烈さに舌を巻いていた。
「どうよ、邪魔者は消したぜ」
「ご配慮、痛み入ります」
残るはひとり。重震のマグナスの背後で手裏剣を構えている修羅だ。
ディストラは足を前方に滑らせると、モップの柄でアスファルトを突いた。見た目よりも
かなり重い体重に、柄がぎりぎりとしなる。エナメル靴のつま先で地面を蹴る。棒高跳び
の要領で空中高くへと跳ぶ。
修羅から放たれた手裏剣が肩に突き刺さる。損害は軽微。気にすることはない。ディストラ
は膝を抱えて空中で一回転した。
ストッキングに包まれた脚を、ぴんと伸ばす。その延長線上には、覆面をかぶった修羅の
姿があった。
「ご無礼」
質量と加速度を乗せた蹴りを、修羅の顔面に突き立てる。
鈍い音がした。修羅の首は明らかに可動域を越え、顔が陥没して鼻がなくなってしまっている。
それでも修羅は、すぐに倒れはしなかった。よたよたと歩きながら、血まみれの
唇の両端をぎゅうと吊り上げる。
「フルヒップの・・・・・・ショーツ・・・・・・白い・・・・・・フリルが・・・・・・たっぷりと」
ぐいと、修羅は片方の拳を天に向かって突き上げた。
「我が修羅に、一片の悔いなし」
実に満足そうな顔をして、その修羅は立ったまま絶命した。
◆
遠くから、パトカーのサイレンが聞こえる。
ここに来るかもしれない。死屍累々と修羅たちが横たわる路地裏で、ディストラはそう考えた。
上半身を傷だらけにした重震のマグナスが、のそのそと這うように動いている。
「姉ちゃん、早く行きな。ここにいたら面倒なことになるぜ」
「しかし、それでは重震のマグナス様が」
「地球に帰化したわけじゃねえ。私闘も乱闘も、修羅界じゃ合法だ」
「しかし、あなたの世界とは」
重震のマグナスは答えず、血溜まりの中からスーツの上着を拾い上げた。うつ伏せに
倒れていた修羅にかぶせる。あれは、最初に現れた禿頭の修羅だろうか。
あの男は修羅を抜けた、といわれていた。逃亡のためにユウキ・ジェグナンに助けを
求めに来たのかもしれない。自分がもっと上手く対応していたら、みすみす死なせる
ようなことはなかった。
「そちらの方は」
「悪ぃ。こいつの顔は、見ねえでやってくれ。
誰にも素顔を知られてねえってことが、
修羅神に選ばれなかったこいつの、たったひとつの誇りだった。
こいつぁ俺様の知ってるあいつとは別人かもしれねえけど、その誇りだけは守ってやりてえ」
「重震のマグナス様」
しゅるりと音をさせて、ディストラは胸元のリボンネクタイをほどいた。
「目を、閉じていてください」
ブラウスのボタンをひとつひとつ外していく。脇の下から手を差し入れ、ブラジャーの
ホックを外した。わずかな開放感を伴って、重量のある乳房が外気に触れた。闇の中でも
白く映える半球形の先端は、奇妙な熱を帯び始めている。
「テトラクテュス・グラマトン」
静かに唱える。真っ暗な空から薄い緑色をした光のカーテンがさぁっと舞い降りた。
スーツをかけられた男を中心に、いくつもの魔法陣が空中に浮かび上がる。魔法陣は
くるくると回転しながら、あたりの空間を歪め始めた。
「さあ、虚無に還りなさい」
本来、アイン・ソフ・オウルは超高速回転によって時間逆行を起こし、目標の時空連続体
を破壊、その存在そのものを消滅させる超時空兵器だ。
それが、こんなにも優しい使い方が出来るものなのか。自分でやっておきながらディストラ
は驚きと感動を禁じ得なかった。
スーツを被された禿頭の修羅が、血まみれで倒れている修羅たちが、雑居ビルの壁に
飛び散った血糊が、音もなく消えていく。
乳房の先端に穏やかな熱を感じながら、ディストラの心はざわついていた。
修羅たちは恐ろしい敵だった。単純な戦闘能力以上に、その存在がディストラには
恐ろしかった。彼らは、戦士というよりも武器そのものだった。戦うために産まれ、
戦って死んでいくことに疑問ひとつ持っていない。
たったひとつの目的を追求して作られた武器は美しい。そういう意味で、修羅たち
は純粋で美しかった。
自分はどうだ。戦うために作られて、いまは紅茶の淹れ方を勉強している。清掃
用具であるモップを武器に使うようなものだ。歪んでいるのは、修羅たちではなく
自分なのかもしれない。
「なあ、姉ちゃん」
「あ、もう目を開けられて大丈夫ですよ」
重震のマグナスは分厚いまぶたをぴったりと閉じたまま、広い背中をディストラに向ける。
「衣擦れの音ってなぁ、色っぺえもんだな。
今夜は、母ちゃん可愛がってやっか」
重震のマグナスはのしのしと足音をさせて路地裏から出て行く。
パトカーのサイレンは近づいてきそうもなかった。
◆
バランガ家の茶の間には、いつも大量の洗濯物が山積みにされる。
畳の上に正座をした膝の上で洗濯物をてきぱきと畳みながら、クォヴレー・ゴードン
は胡乱げな目をディストラに向けた。
「えっと、ほら、これ、なにか感じません?」
もう小一時間ほど、ディストラはクォヴレーの横で正座をくずしてギャザースカート
の生地を擦り合わせ続けていた。
レスポンスはいっさいない。クォヴレーは黙々と洗濯物の山を切り崩していくだけだ。
いまは、アラド・バランガのパンツを4つに折りたたんでいる。
「ほら、ほら、衣擦れですよ」
「生地が傷むぞ」
「生地とかなんとかじゃなくてぇ!」
「どこか傷んでいるのか?」
「傷んでなんかいませんよ! むしろ傷めてくださいよ! 傷物にしてくださいよ!
主におヘソの下あたりを!」
「ここか?」
ぴたりと、白い手の平がディストラの下腹部にあてがわれた。低い体温が布地越しに
伝わってくる。ディストラは思わず背筋を伸ばし言葉を飲み込んだ。
「特に、傷んでいるようには感じないが」
自分のご主人様は唐変木だ。ディストラが何度も確かめてきた認識をもう一枚塗り重ねた。
それでも、自分はご主人様にお仕えし続けるだろう。
なぜなら、クォヴレー・ゴードンにご奉仕し続けることこそがディストラにとって
最大の喜びだからだ。
だからいつか美味しい紅茶を淹れて差し上げようと、ディストラは今まで何度も似た
ようなことを考えてきたのであった。
久々に綺麗めなディス姉を見た気がする。ありがたやありがたや
やっぱディス姉はかわいいなぁ
ディス姉、戦うときは相手や町を壊さないよう細心の注意を払ってるんだろうなw
GJです
>ご主人様に喜んでいただけなければ、悦ばせていただくことができないではないか
やっぱりそれが目的か駄メイド
やっとパンツを履くことを覚えたか駄メイド
>>109 GJです
結構見たこと無いのがあるなあ
ギャルゲってちょっとしたシナリオとかも作られてて、当時携帯しか持って無くて
結局見ることができなくてすごい悔しかったな
ギャルゲ絵のルナ様が大変お美しい…
あと咲美も実にディモールト良い
〜SASUKE視聴中〜
【イェーガー家】
ヴィレアム「頼む、頑張ってくれ新世代!
いつまでも上の世代に大きい顔させないって、実力で証明してくれっ!」
キャクトラ「友よ、他人に想いを託してしまうのはどうだろう」
ヴィレアム「そんなことないよ! K-1だってセームからバダの時代に移ろうとしてるし!」
キャクトラ「セームはファイトスタイルが地味だからコミッショナーに喜ばれていないと聞く」
ヴィレアム「ボクシングのホヅミだって着々とファンを増やしてるって聞くし!」
キャクトラ「やはり地味だから人気ないそうだ、ホヅミ」
ジダイハ カエラレナカッターッ!
キャクトラ「ああ、惜しいところまでいったのに」
ヴィレアム「なんだよ! 経験積んでて、実力もあるってことが、そんなに偉いのかよぉっ!」
キャクトラ「取りあえずこんなところでテレビ観てる人間よりは讃えられると思う、友よ」
【グレーデン家】
ミズル「興味ないな、こういうの。マーくんに借りた『カムイ外伝』でも読んでよ〜っと」
デスピニス「いけませんよ、そんな、人の業の深さを語る作品、中学生には早過ぎます」
マキネ「考えてみりゃあさ、
昔は『風雲タケシ城』なんかで毎週似たようなことやってたんだから、偉いもんだよね」
ランディ「バブル期のころのこと話したって仕方ないだろ」
マキネ「ところでさ、ギャルソネっているじゃん?」
ランディ「いない、聞きたくない」
マキネ「やっぱさ、細くて、まぁ可愛い部類の顔して大食らいってとこが受けたんだと思うんだよね」
ランディ「大食いのひとなんて、案外みんな細いもんじゃないか」
マキネ「ぶくぶくに太ってるくせに異様に身体能力高いデブって、なんかカッコよくない?」
ランディ「カッコよくない。見ててイラッとする」
マキネ「しかも、太ってるくせに変にイケメンだったりしたら、超人気でない!?」
ランディ「絶対出ない。よくわかんない社会的地位のひとのエッセイで、
『見ていて不快にしかならない醜悪な肉塊』とか書かれそう」
マキネ「自信持ちなよ! ランディ、わりとイケメンだって!」
ランディ「いっさい自信持てねえよ!」
【ゾンボルト家 道場】
ラン「見てみ、ミスティリカちゃん。
なにもかも投げ打って障害に立ち向かうこの人らは、愚直やけど素晴らしいと思わんか」
ミスティリカ「もちろん。
もう30過ぎてて家庭も子供もいるのに
「お父さん仕事辞めてSASUKEに専念するよ!」なんていわれちゃったときの奥さんの気持ちと、
(稼ぎもなく筋トレばっかりしてるのに性欲だけはしっかりある自分に家庭を持つ資格はあるのか?)
って自問自答し始めちゃうお父さんの気持ちを考えると、
最高にメガネ曇るわ」
ラン「あんたはホンマ、どうしたらエエの?」
【バランガ家 居間】
テレビ『銀河連合安全保障理事会において、
バルマーのアルマナ・ティクヴァー陛下は
ティプラー・シリンダーを始め、ディーン・レヴ、ディス・レヴ等と呼称される
一連の次元兵器の廃絶を宣言しました』
ディストラ「はいっ!?」
テレビ『これに対し、地球側のニブハル・ムブハル外務官は、
宇宙で唯一ディーンの火の被害にあった星の人間として、
アルマナ陛下の決断に深く共感し強力を惜しまないと』
ディストラ「ご主人様ぁ〜!
私、消されます! 政治的なパワーで消されようとしてます!
次元兵器が消されたら、私はどうなっちゃうんですか!
わたしのコクピットシート、もうご主人様のお尻のカタチになっちゃってりゅのにぃ〜!」
クォヴレー「もうこの世界では大きな戦争が起きそうな気配もないし、
大きすぎる力は捨てていった方がいいだろう」
ディストラ「うぁ〜ん! おなじです!
お仕えに上がったばかりの私に、『なんか怪しいから封印しとけ』って言い放って
軽やかに量産型νガンダムなんかに乗り始めたときと、
ご主人様はなにも変わっちゃいません!」
クォヴレー「心配するな。その件なら、昨日アルマナからメールで伝えられている」
ディストラ「メール交換してるんですか! その口ぶりは、わりと日常的にメールしてますね!」
クォヴレー「お前のことは、アルマナの方から手を打ってもらっている」
ディストラ「え〜、そりゃあ助かるんならありがたいことですけどもぉ、
私的にはぁ、なんていうかぁ、恋敵から塩送られたっていうかぁ。
きゃっ、恋敵っていうのは違うんですよ、言葉の綾っていうか願望っていうか」
ガラッ
キャリコ「お邪魔しまーす。どうしたクォヴレー、
急に量子波動エンジン1基まわして欲しいなんて」
クォヴレー「ああ、アルマナが次元絡みの兵器は撤廃したいというから」
キャリコ「なるほど、それで、そこの元ヴァルク・ベンちゃんを元のヴァルク・ベンに戻すってことか」
ディストラ「エンジンですよねえ! エンジン換えるだけですよねえ!
ここからいきなりヴァルク・ベンまでバージョンダウンするって、
人型機動兵器的にかなりプライド傷つくんですけども!」
クォヴレー「ヴァルク・ベンも悪い機体ではなかった」
キャリコ「だよなあ、カスタムの幅とかけっこう広いし」
クォヴレー「大した調整もなしに飛び乗っても動いてくれる信頼性の高さがいい」
キャリコ「あ、今さあ、ヴァルク・ベン好きでツーリングサークル作ってるんだけど、お前もどう?」
ディストラ「クルマ好きのオッサン同士みたいな会話してるーっ!」
キャリコ「でもさ、この子をヴァルク・ベンまでデチューンすることは決まってるとしても」
ディストラ「決まってません。デチューン前提で話を進めないでください」
キャリコ「その間タイムダイバーの仕事はどうするんだ?
休むんなら、ちょうど来週サークルで磐梯山ツーリングするんだけど」
ディストラ「どんだけツーリングしたいんですか!」
クォヴレー「問題ない。代わりは手配済みだ。じきに届く」
ずうぅぅぅぅぅぅぅん
ディストラ「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」
キャリコ「お〜、量産型νガンダムだ」
ヴィレアム「これは大変いい機体だった。
攻守共にバランスが取れ、なによりも出力が安定している」
ディストラ「わぁぁぁ〜ん! なんですか、それは!
攻守のバランスはともかく、出力の安定しなさっぷりでは定評がある私へのあてつけですか!
騙されちゃダメです、そのコは怖い機動兵器です。
核融合炉積んでるんですよ! 青っぽい機体色して、飛んだ人類を焼く憎しみの火ですよ!」
キャリコ「なに? ヴァルク16号ちゃんは量産型νガンダムにトラウマでもあるの?」
ディストラ「ヴァルク・ベン呼ばわりをやめてください!」
キャリコ「量産型νガンダムのエンジンもさあ、新型のエコ量子波動エンジンに換えちゃえば?
今だったらエコポイント付くし」
クォヴレー「エコポイントか」
ディストラ「エコポイントがそんなに重要ですか、私よりも!」
【バランガ家 台所】
ディストラ(フー、フー、落ち着きましょう、落ち着くのよディストラ。
落ち着いて、負の無限力を輪廻させるのよ。
ディス・レヴを外されれば、機動兵器として破格の戦闘能力を失う。
無力で、男性の腕力に抗うことの出来ないただの女になるのよ。
よし、いいわよディストラ。気分が明るくなってきた。
私はメイド、ただのメイドになるの。
朝はご主人様にお茶をお出しして、お昼のためにお弁当をお渡しして、
ご帰宅までに美味しい晩ご飯をたっぷり用意しておくの。
そして夜は、この身を尽くして精一杯のご奉仕をして差し上げるのよ。
いったい、なんの不満があるっていうの?
そう、さしあたっては・・・・・・!)
ゼオラ「あら、ディストラさん、どうしたの?」
ディストラ「えっ、そのぅ、晩ご飯の準備をしちゃったりなんか」
ゼオラ「あらあら、そんなのいいのに。
私がやるから、ディストラさんは居間でテレビでも観ていて」
ディストラ「いえっ、お世話になってるのに、そんなわけには。
それに、そのぅ、私、メイドですし」
ゼオラ「でも、いつも並行世界のお仕事で疲れてるでしょう」
ディストラ「疲れてません。まったく疲れてません! ですから居間には」
ゼオラ「ディストラさん」
ディストラ(ハッ! これは、この、ゼオラさんの目は!
主婦だ! 台所は主婦の戦場、余人が立ち入ることを許さないと宣言する主婦の目だ!
私は、立ち入ってはいけない領域に足を踏み入れてしまった!)
ゼオラ「ディストラさん?」
ディストラ「申し訳ありません、私、わたし!」
ゼオラ「ディストラさぁ〜ん?」
ゼラド「あれ、お姉ちゃんが出てったみたいだけど」
ゼオラ「うん、料理しようとしてたみたいなんだけど、
またまな板ごと切られちゃ敵わないと思って止めたのよ。
なんだか思い詰めてたみたいだし、悪いこといっちゃったかしら」
【学校】
ディストラ(ネガティブになっちゃダメよディストラ。
いま出来ないことは、明日できればいい!
だって私は自分を信じているもの!
自分を信じて『夢』を追いかけていれば、夢はいつか叶うもの!
だからジェグナンさんのところに紅茶を教わりに行ったんだし、
でも考えてみたらその前に『竜巻亭』をやんわり追い出されたし。
そうよ、練習、練習よ。
多くを積み重ねる、筋力を、疾さを、持久力を、経験を!
すべては、メイドの務めを果たすため・・・・・・っ!)
【翌日 学校】
ゼラド「え〜! 調理実習、中止なんですかぁ?」
ラミア「ああ、なんだかわからないが、調理室が空間ごとすっぽり消滅していてな」
ルアフ「こんな事件があっちゃ、例の次元兵器撤廃法案は早めに制定されちゃいそうだねえ」
ゼラド「お姉ちゃん、昨日帰ってこなかったけど、どこ行っちゃったんだろう?」
ええと…落ちは無し?
【ヘルモーズ】
アルマナ「まったく、私がたまたま、公務を割いて深夜の校舎を徘徊し、
日々ルナが生活している場の空気や、ルナが日々座っている椅子の匂いが香っていなければ、
どうなっていたことか」
ディストラ「深夜にたまたまいったいなにをしていたのかはさておき、ご迷惑をおかしました、ぐすっ」
アルマナ「なにを泣いているんですか?」
ディストラ「だって、だって、次元兵器が撤廃でアルマナ様がチェンジチェンジで、
私はビーフストロガノフ作ろうとしたら調理室を消滅させるようなダメな機動メイドで」
アルマナ「なぜよりにもよってビーフストロガノフをチョイスしたのかはともかく、
ディストラさん、私はべつに、あなたを政治的に消そうと思って次元兵器撤廃を宣言したわけではありません」
ディストラ「だってだって、ご主人様はアルマナ様はメールのやりとりを。
おそらく引くくらいのデコメびっしりで」
アルマナ「クォヴレーが意外にデコメを駆使してくる点はともかく、
我がバルマーは復興当初、ほかに売るものがなかったため、
仕方なくディーン・レヴの劣化版を量産して各国家に売っていました。
ところがそれが、いつの間にか国家間の緊張を産み出す原因になってしまったのです。
私の目的は、不要な緊張を捨て去り、より友愛に満ちた銀河連邦を構築するためです。
どこの国家にも所属していないあなたをどうこうする権利など持ち合わせていません」
ディストラ「そんな、申し訳ありません。私、アルマナ様のそんな深いお考えもわからず」
アルマナ「あなたには、引き続きクォヴレーに仕えてもらいます」
ディストラ「はい! この身の全性能をかけて!」
アルマナ「具体的には、機体色が微妙なオレンジ色で、
ツイン・ホイール・バスターが必殺技な状態で」
ディストラ「それ、ヴァルク・ベンじゃないですか!」
クォヴレーはデコメ駆使してんのかよwww
意外というか予想通りというか……
ミスティリカ「ゼフィア先輩、今日、着けてないんです」
ゼフィア「・・・・・・なんの話だ」
ミスティリカ「コンタクトレンズ」
ゼフィア「メガネをかけているなら必要ないだろう」
ミスティリカ「そんなことありません。
コンタクトレンズの上からさらにメガネをかけて、
(ウフフ、あなた偉そうに鼻の上に乗ってるけど、
視覚補助具としてまったく役に立ってないから。
むしろ私の視界を歪ませてるから。
ああ、メガネの視覚補助具としての存在価値を踏みにじるわたしって、なんて最低の屑なのかしら)
って考えると、最高にメガネ曇りませんか?」
ゼフィア「・・・・・・今日ほど、メガネを哀れだと思ったことはない!」
実家に帰る途中の紫雲統亜に
一枚の手紙が届きます。
_____
/ ヽ____//
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その内容は・・・
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/ 子豚はよしなさい / / /
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【月面 紫雲家】
統亜「あ〜あ、こりゃお兄ちゃん、怒ってるのかなあ。べつにいいけど。
ねえ、ミャーちゃんはどう思う?」
芽夜「やれといわれてもやる気になりません」
統亜「ミャーちゃん、やっぱり家から出てないのね?」
芽夜「トーアちゃんはいくらでも外に出たらいいじゃないですか。
陽の光に耐えられない、私に代わって」
統亜「皮膚病かなにかにかかってるみたいにいうものじゃないよ。
ミャーちゃんはただの引きこもりじゃない」
芽夜「寝ても覚めても紫雲家末子。自分が好きじゃないの」
統亜「ミャーちゃんミャーちゃん、
ミャーちゃんはなんで戦いに巻き込まれたばっかの頃のお父さんに似ちゃったの?」
芽夜「もしも願いひとつだけ敵うなら、ずっと布団の中で寝ていたい。場所は自宅に限る」
統亜「ミャーちゃん、ミャーちゃん! 外に出ようよぉ! 外にはステキなこといっぱいあるよぉ!」
芽夜「検索を始めましょう」
統亜「ミャーちゃん、またパソコンばっかやって」
芽夜「トーアちゃん、あなたがランディ・ゼノサキスを『ランちゃん』と呼ぶことには問題があります」
統亜「ミャーちゃんはちっとも家から出ないのに、なんでなんでも知ってるのかなぁ」
芽夜「『ランちゃん』という呼称はすでにOG町に在住しているラン・ドバンと被る可能性があります」
統亜「えっと、ランちゃんがダメなら、なんて呼べばいいんだろう。
ランディさん・・・・・・、とか?
きゃっ! やだやだ、恥ずかしい! まだ付き合ってるわけじゃないのに!
あれ、でも、ほっぺにチュウはカウントしていいっていってたし、
そしたらあたし、遠恋中なのかな。
でもでも、告白してオッケーとかそういう工程はさんでないし、ええと、ええと」
芽夜「トーアちゃんはあまり頭を動かさないでください。どうせバカなんだから」
統亜「ミャーちゃんはまた、そうやってヒドいこという〜!」
芽夜「検索の結果、ランディ・ゼノサキスを『ランちゃん』と呼ぶことに大した問題はないようです。
ラン・ドバンの方は、ちゃん付けされるような性格でも年齢でもないことが判明しました」
統亜「ミャーちゃん、一面識もない相手にそういうこというのはよくないと思うよ」
芽夜「さらにいえば、ランディ・ゼノサキスは試合直後で意志朦朧としており、
トーアちゃんがうかつにチュウしたことなんて覚えていない可能性があります」
統亜「えぇ! そりゃあたしだって、テンション上がってうっかりしちゃったとこあるけど、
覚えられてないって、それキツいなあ。
どうしたらいいんだろ。また、チュウし直しに行くとか?
でもでも、月からわざわざチュウだけしに来る女ってすごく重いような感じするし、
そしたら遊園地とか行った方がいいような気がするけど、
ランちゃんドナルドダック嫌いみたいだったし、あ、またランちゃんて呼んじゃった」
芽夜「半分力貸しましょうか、義姉」
統亜「や、力貸すとかじゃなくて、まずミャーちゃんが家から出ようよ」
芽夜「根性なしかもしれない。それでいいけど」
統亜「取りあえずさ、これ観ようよ!」
芽夜「なんです?」
統亜「『ミリオン・ダラー・ベイビー』のDVD!
ランちゃんが送ってくれたの!」
芽夜「好きにすればいいんです。どうせトーアちゃんは途中で寝るから」
統亜「うぅ〜ん。ミャーちゃんはどうして、そう引きこもる方引きこもる方に考えるんだろ
イングレッタ「さぁ、貴方の罪を数えなさい」
アストラ「お嬢、急に何を言いだすのだ?」
イングレッタ「ただ言ってみただけよ」
シュウヤ「さぁ、貴女の下着を数えるのです」
クリス「シュ、シュウヤ?」
シュウヤ「はっ!?私は何を?」
レイナ「あんたは自分が食べたパンの数を覚えてるの?」
ゼラド「655350枚だよ」
レイナ「えっ!?」
ゼラド「リョーユー、ヤマザキ、トランドール、ジャムおじさんのパン工場。どれもs」
レイナ「ごめん、もういいわ」
ゼフィア「さぁ、俺の名前を言ってみろ」
ミスティリカ「貴方の名前はゼフィア=ゾンボルト。この学園の3年生です。
第二世代の中ではトップクラスの実力を持ちながら肝心な所で力を発揮できないいわゆるヘタレですね
最近では名前の無い雑魚キャラが暴れない為に黒星ばかり積み重ねているヤムチャな人です」
ゼフィア「くっ・・・」
ミスティリカ(こうして先輩の怨みを買う事で凌辱フラグを建てる。この先の展開を妄想するだけで眼鏡が曇るわ)
【OG学園 校門】
ラン「ふぅ、なんやセンセに呼ばれて来たけども、なんの用やろ。
またハザリア坊がなんかやらかしたんかなぁ」
ゼフィア「ンもォ! ダメじゃない、ランちゃん!」
ラン「は、ランちゃん? どないしてん、ゼフィアちゃん、急に」
ゼフィア「ガッコに入るときはァ、ちゃんと制服着てないとォ!
ゼフィア、プンプンだぞォ!」
ラン「・・・・・・ゼフィアちゃん、ほんまどないしてん。なんか不幸なことでもあったん?」
ゼフィア「ホラホラぁ、早く制服着てェ〜」
ラン「あっ、やめっ、ちょっと待ち、離しッ!」
ビシッ
ラン(なんや? 鉄球が、1ミリ隔ててゼフィアちゃんに届いてへん?
バリアー? でもなんでゼフィアちゃんがそないなモン)
ゼフィア「ンもォ! ランちゃんたらヤッバーン!」
ラン(そして、ゼフィアちゃんのこの有様はいったいどういうことなん?)
ゼフィア「モンクがあるなら、スパロボバトルで勝負するのよォ!」
ラン「は?」
【職員室】
ラミア「よく来てくれた、ラン・ドバン」
ルアフ「具体的にいうと、
黒一色に襟元に白いラインが2本入ったきりで、それだけにエンジ色スカーフが映える、
若干古いデザインのセーラー服を着ての参上、三つ指突いてお出迎えするよ」
ヒューゴ「年齢的にギリギリなのに、よく着てくれた」
アクア「大丈夫よ、いける、まだいけるわ!」
ラン「主にセーラー服着たことについてのお礼になっとるやないですか!」
ルアフ「いやもう、あとは三つ編みでもしてくれたら、思わず『センパイ』って呼びかねないよ」
ラン「これ、どないなっとりますのん!?
なんや、スパロボバトルとかいうゲームで負けたら、着らんではおれんような気分になって!」
ラミア「そう、まさに話はそのことなのだ」
ルアフ「スパロボバトルのことは知ってるね?」
ラン「はぁ、なんや、軍の指揮官養成用シミュレーターをゲーム用に改造したやつですやろ?
道ばたで小学生の子らがやっとるの、よう見かけますわ」
ラミア「そのスパロボバトルが、現在このOG学園で大流行している」
ルアフ「しかも、通常のスパロボバトルとはちょっと違うんだ」
ヒューゴ「プレーヤーがコスト15の枠内でユニットを組んで対戦するっていう点はおんなじなんだけどな」
アクア「敗者は軽い洗脳状態になって、勝者に絶対服従してしまうの。
完全に自我を失うわけじゃないし、
たとえば誰かに『死ね』とか『殺せ』っていう命令をしても無効なんだけど」
ラミア「無効どころか、プレーヤーは未知のテクノロジーで厳重に保護されている。
素手、刃物、銃器、あらゆる攻撃はバリアで弾かれてしまう」
ラン「はぁ、そらまた」
ゼフィア「ンもォ、センセーたち、話長ぁ〜い!」
ラン「それで、ゼフィアちゃんのこの有り様は、一体どないなってますのん」
ルアフ「さあ、どっかでスパロボバトルに負けたんじゃないの?」
ヒューゴ「今朝にはもうあの状態だった」
アクア「あそこまで人格が変わる例もほかにはないんだけど」
ラミア「あるいは、上連雀の呪いか」
ルアフ「学園はまさにスパロボバトル戦国時代」
ヒューゴ「授業なんて誰も聞きやしないっすよ」
アクア「そのへんでも軽い洗脳状態が働いてるみたいで、
生徒たちはなによりもスパロボバトルを優先してしまうの」
ラミア「武力で無理矢理制圧しようにも、バリアーに阻まれて手が出せない」
ルアフ「生徒たちに言うこと聞かせるためにはスパロボバトルで勝つしかないんだ。
でも、悲しいかな僕はゲームボーイなんて、
ロマンシングとか付いてない『SaGa』シリーズしか知らない!」
ヒューゴ「俺も、『アレサ』シリーズが限界っす!」
アクア「ご免なさい、『ONI』シリーズのシリーズ展開が残念で本当にご免なさい!」
ラミア「私に至っては、『カエルの為に鐘は鳴る』しか知らない」
ラン「全部DSやなくてゲームボーイやし!
ルアフ先生はともかく、
ほかのお三方はもうちょっと最近の携帯ハードに触れてへんとおかしかないですか!?」
ルアフ「僕ら年寄りにスパロボバトルは無理なんだ」
ラミア「そこで、まだ洗脳に侵されておらず、そこそこ脳ミソの若い者を呼んだのだ」
ラン「ちょ、待ってくださいな!
ウチかて、スパロボバトルなんて名前しか知らんかったし、現についさっき負けたばっかやし!」
ゼフィア「ランちゃん、がんば!
ゼフィアが教えてあげるからァ!」
ラミア「この状況をどうにかしないことには、風紀委員長は永遠にあのままだぞ」
ラン「うぅ、それは、凄くイヤや」
ルアフ「じゃ、話は決まったね」
ヒューゴ「スパロボバトル用のBASEは持ってるか?」
アクア「ユニットは通信センターのガチャガチャで買うの。
間違って購買部に行っちゃダメよ?」
ルアフ「そして、私からは強化パーツ『ASH TO ASH』を授けよう」
ラン「やっぱり、少なくともゲームボーイアドバンスは知ってるんやないですか!」
【グラウンド】
ラン「ユニットは、なんやガチャガチャで買うゆうとったけど、通信センターってどこにあるんやろ」
ゼフィア「グラウンドを突っ切った先のォ、微妙に目立たない場所よォ」
ラン「ゼフィアちゃん、あんま喋らんでくれる?」
ズシャッ!
タカヤ「くっ」
克夜「諦めたまえタッちゃん。テッカマン軍団のいない君に勝ち目はない」
マーズ「おれらァー、ユニットの特性知り尽くしてっかんね」
ミスティリカ「さぁ、大人しく体育用具入れ場に入っていなさい」
ドンドンドン!
タカヤ『出せ! ここから出してくれっ!』
マーズ「わりーね、おにーさん。その命令はきけねーよ。
このジョーキョーは明らかにイジョーだよ。
ぜってーバッグにやべーのがいる。
ロボット三原則のこともあっけど、おれぁーおにーさんを傷付けたくねーんだ」
レタス『わたくしをタカヤさんとおなじ場所に幽閉することに、なんの意味があるんですの!?』
マーズ「ん〜、メーレーにゃー優先度ってモンがあってさ。
なんか、そこに金髪おねーさんと一緒に閉じこめといたほーが、
おにーさんにとってシアワセなんだって電子頭脳が判断してんの。
モンクはアシモフ先生にゆってよね」
レタス『タカヤさんが血迷って、わたくしを出血させるような行為に及んだらどう責任を取ってくれますの!?』
マーズ「ん〜? バリアーあっから、血ぃー出るよーなこたぁーねーと思うよ」
レタス『そういうことではなくて!』
マーズ「ん? ん? よくわかんねーよ」
克夜「子供ロボくん、君にもいまにわかる日が来るよ。
痛みから始まる幸せもあるということをね」
タカヤ『克夜! 子供にしょうもないことを吹き込むな!」
マーズ「三歳にもなってねー身ぃにゃームツカしーハナシだな。
まー、とにかく、コトが終わるまで大人しくしてなって」
レタス『事を終わらされてたまりますか!』
ミスティリカ(ウフフ、善人面した男性が、密閉された暗闇の中でどんな獣性を露わにするか。
その後どんな自己嫌悪に陥るか、
こんなこと考えてメガネ曇らせるわたしって、やっぱり最低な屑ね!)
マーズ「ん〜、銀コイン3枚か。
いったい、あと何回ガチャガチャまわしゃービッグボルフォッグおじちゃんが出てくんのかなー」
克夜「取りあえずこれで遠慮する相手はいなくなった。
あとは、スパロボバトルを通じてフラグを立て続けるのみ。
あそこまでヒロインに囲まれておいて逃げ出しエンドなんて半端な真似、僕はやらないよ」
ミスティリカ「さっさと次に行きましょう。次は武道場よ」
ラン「あんたら、なにしとんの」
マーズ「あ、日焼けおねーさんだ」
克夜「そのセーラー服、ギリギリですよ」
ミスティリカ「あぁっ、ゼフィアせんぱぁ〜い!」
ゼフィア「ひゃあん! ランちゃん、あの子こわぁ〜い!」
ラン「やめてしがみつかんでウチが怖い」
ミスティリカ「イヤだ! これはいったいどういうことなの!?
生真面目な人間が陵辱行為に及んで自己嫌悪に浸る様がメガネ曇るんじゃない!
こんなゼフィア先輩、陵辱されるに値しないわ!」
克夜「めんどくさい変態だなあ、君」
ラン「そこまで驚いとるとこ見ると、あんたがゼフィアちゃんになんかしたんやなさそうやな。
なあ、ゼフィアちゃんを元に戻すために、あんたらも力を貸してくれんか?」
マーズ「ん〜、どーしよーか。おれはどっちでもいーよ」
克夜「いけませんよランさん。
僕たちが組んでいるのは、一重にこの異常な状況を打破するためです。
でなければこの変態陵辱メガネと行動を共にするはずはないじゃないですか。
スパロボバトルに採用されているユニットの特性を熟知している僕たちと違って、あなたは武人だ。
ゲームには向いていません」
ラン「たしかに、そうやけど」
ミスティリカ「いいからさっさとやり合いましょうよ。
ランさんには、セーラー服よりもっと素晴らしく陵辱的な服の方が似合うわ」
マーズ「いひひひひひ! ふんじゃー行くか!
ニンゲン傷付ける心配もねーで、ガチのケンカできんだ。
おれにとっちゃーこんな機会はメッタにねーんでねーっ!」
ラン「不憫やいうたら不憫な子や!」
マーズ「いったれ超龍神! 再動! 自爆!」
ラン「なぁっ!?」
マーズ「いひひ! ツトメは果たしたぜ紫雲サン、あとは頼まぁー」
克夜「任せたまえ。天のゼオライマー!
お父さんたちを震え上がらせた力を示せ!」
ミスティリカ「ウフフ、かのアリア・アドヴァンスを陵辱し尽くした『最低勇者レクイエム』!
少し違うとはいえ、なんて最低な勇者の屑っぷりなのかしら!」
ラン(アカン! マーズちゃんの開幕自爆でこっちのHPは撃墜寸前!
しかも控えてるのがゼオライマーやと!
こっちは、初期選択でもらったギル・ギアとシン・オブ・フライデイだけやのに!)
ゼフィア「ランちゃぁん!」
ラン「ゼフィアちゃんは向こうに避難しとり!」
ゼフィア「スパロボバトルはァ、単純なユニット性能で決まるものじゃないのよォ!
相手のAP消費を見極めて攻撃を仕掛けてェ!」
ラン「そうか!」
克夜「天のゼオライマー! メイオウ攻撃!」
ラン「スマン! シン・オブ・フライデイ、アンタを犠牲にする!」
克夜「ムッ!」
ラン「そしてギル・ギア! メガプラズマキャノン、行ったってぇーっ!」
バチッ
克夜「ふふ、さすがだ、ラン・ドバンさん。
僕の中で、『攻略したい年上の御婦人』ランキング3位に位置しているだけのことはある」
ラン「むしろ、上位2名は誰やの」
ミスティリカ「やれやれ、使えない屑どもでしたわ。
しょせん、JはGBAレベル止まり、
WはDS参入のためのテストタイプでしかないってことかしら」
克夜「なにをいってるんだ、売上低いくせに」
マーズ「あんたとこのゴリョーシン、人気ねーぞ」
ラン「それで、あんたは見とるだけか?」
ミスティリカ「ノイズが去るのを待っていただけですよ。
さあ、ランさん。BASEを構えてください。
心ゆくまで、陵辱仕合ましょう!」
※ミスティリカ ユニット※
コスモダイバー
ボスボロット
ボン太くん
パンサー
ドーベック
ラン「コスト1ばっかやないのぉーっ!」
ミスティリカ(あぁ、一枚一枚皮膚を削がれていくようなこの感覚! じれったさ!
こんなことにメガネを曇らせるわたしって、なんて最低の屑なのかしら!)
ラン「試合に勝って勝負で負けた気分でいっぱいや!」
ガンッ! ガンッ!
ラン「タカヤはん、大丈夫か?」
タカヤ「あぁ、ありがとうございます」
レタス「助かりました」
ラン「ウチらはこれから、学園がどないしてこんなんなっとるのか原因を突き止める。
あんたらはどうする?」
タカヤ「ああ、じゃ、俺たちは救助活動に向かいます。
ゲームが下手で学園内で立場なくなってるひとたちが、どこかに隠れてると思うから」
ラン「よし、なんかわかったら、連絡よろしゅう!」
タカヤ「あっ、ちょっと待ってください」
パシッ
タカヤ「強化アイテム『最後の審判者』、父さんの戸棚にあったんです。
きっと役に立つから、持っていってください」
ラン「おおきに」
克夜「これも、持っていってください。
強化パーツ『ヒロイントリオ』。これて、ハーレムの夢を」
ラン「そないな夢をウチにたくして、どないせえっちゅうの」
マーズ「あー、おれぁーなんも渡せねーや。
でも、この借りはいつか返すからよ」
ラン「取りあえず、そこの陵辱フェチが妙なことせんように見張っといてくれる?」
マーズ「あいよ。おれたちだって、学園のヘーワのために戦ったんだ」
【校舎内 廊下】
ラン「せや、タカヤはんがいうとったように、まだ正気を保っとるモンがおるはずや!
校内放送で呼びかければエエ」
ゼフィア「そんな目立つことしたらァ、妨害が入るかもよォ!」
ラン「かめへん、敵をおびき出せて、一石二鳥や! 放送室はどこ!?」
ゼフィア「4階、生徒会室のォ、隣よォ」
ラン「さよか。ルナ姫が健在なら、なんか行動起こしとるはずや。
なんもないっちゅうことは、もう姫さんの身になんかあったってことか。
護衛としても、急がなアカン!」
ラーナ「止まってください」
ランル「生徒会室には近づけさせんちゃ」
咲美「いや、近づけさせてもいいんじゃないかしら」
ランル「生徒会室は、わちらが占拠するちゃ!」
ラーナ「そして、いまこそサッキー咲美さんを生徒会長として擁立します」
咲美「やめて! そんなこと、誰も望んでない!」
ランル「そんなことなか! サッキーしゃんは中等部でバリ尊敬ばされちょおよ!」
ラーナ「まったくの常人でありながら正々堂々とルナ姫に対抗した様は、
まさにギリシア神話のイカロスに例えられています」
咲美「死ぬよね! イカロス、太陽に近づき過ぎて死ぬよね!」
ランル「一部では『蝋翼勇者』と書いてイカロスと読まれてるちゃ!」
咲美「そんな厨二要素いらない!」
ラン「あんたらは、正気なん? ちゃうのん?」
ラーナ「いたって正気です」
ランル「だいたい、地球のガッコなんに異星人が生徒会長やっちょおのはよくなかよ」
ラーナ「中学生に高等部の生徒会長をやらせるのも問題です」
ランル「なにより!
『めだかボックス!』が『バクマン。』的にダメとされちょるバトル方面に行きよった以上、
もはや超人的な生徒会長は不要ちゃ!」
ラーナ「そこいくと、サッキー咲美さんほどの適任者はいません」
咲美「ランさん、助けてぇ〜」
ラン「もはや会話は通じんか。やっぱ、スパロボバトルしかないようやな」
ラーナ「お舐めじゃありませんよ。
サッキー咲美さんのSDスピリット指数は一〇〇〇です」
咲美「SDスピリット指数とかないから!」
ランル「さあ、サッキー咲美しゃん。
ウルトラキラーはわちが担当するから、得意のガンキラーでやっちまうちゃ!」
ラーナ「ライダーキラーはわたしにお任せください」
ラン「間違っとるよ! あんたら、ゲーム間違っとるよ!」
ヴィレアム「悪いが、横槍を入れさせていただく!」
ラン「ヴィレアムはん!」
ヴィレアム「俺の前髪が告げている。
ガンダムキラー、ウルトラキラー、ライダーキラー。
それは、俺が倒すべき名前だ!」
咲美「間違いっぱなしじゃない!」
ヴィレアム「ランさん、これを!」
ラン「これは」
ヴィレアム「強化パーツ『果て無き探求心』。いま、そこの女子中学生からスリ取った!」
ラーナ「むか。女子中学生のスカートのポッケになんてことを」
ヴィレアム「闘争心が芽生えたか。なら、来い!」
ラン「スマン、ヴィレアムはん!」
ヴィレアム「生徒会室へ! あいつを止めてくれ!」
【放送室】
ラン「よし、鍵はかかってないようやね」
ガチャ
ユウカ「あなたがいないとイヤイヤっていえるわがまま〜♪」
ラン「ユウカ、はん?」
ユウカ「キングジェイダー、変形、ジェイアーク」
ばっしゃぁぁぁああぁぁぁんっ!」
ラン「わぷっ! なんや! いきなし水が!」
ユウカ「変形による地形変化、ビギナー相手には鉄板のテクニックよ」
どしーん!
ラン「なんや、落とし穴? ここ。地下?」
ゼフィア「ひゃうん!」
ラン「ゼフィアちゃん、あんま悲鳴とか出さんといて」
ゼフィア「あわわ、ランちゃんランちゃん、あれぇ〜!」
ラン「ルナ姫に、ルル、キャクトラ?
なんやの? なんでこの子らが、冷凍カプセルに入れられとんの?」
ハザリア「おっと、そのカプセルには触れんでもらおう」
ラン「ハザリア坊? まさかあんたが!?」
ハザリア「スパロボバトルのルールによると、人体への攻撃はバリアーで阻まれるとされておる。
いままで実験を重ねてみたが、衣服を破ることなども出来ぬ。
バリアーの有効範囲は、人体表皮から1センチ前後であると推測できる。
すると、その範囲以外のからの攻撃は?
たとえば、相手の足場を破壊するような行為は?
推測は実証された。
貴様が、ナンブたちを閉じこめていた小屋の扉を破壊したことが確信に繋がった。
誉めてつかわそう。貴様は優秀な駒だ」
ラン「姫さんたちをどうする気や!」
ハザリア「どうもせん。この馬鹿げた状況が終わるまで、眠ってもらうだけだ。
邪魔をするようなら、貴様もそこで氷漬けだ」
ゼフィア「ランちゃぁん」
ハザリア「チッ、見るに耐えんな。
そこの気が触れた筋肉ダルマも氷漬けにすれば、あるいは正気に戻るかもしれんぞ」
ラン「それで、あんたはどうする気や。
まさか、一人でスパロボバトルを勝ち残る気か!?」
ハザリア「フハハハハハ! 見くびるな!」
ラン「たしかにあんたはゲームとか得意な子やったけども」
ハザリア「バカらしい。相手のルールで戦わないことは、ゲーム理論の基本だ。
指揮官養成用だ?
兵糧や退路の確保もせず、ただ戦うだけの人間を育成するカリキュラムになんの意味がある。
俺は支配者だ。より、上からものを見ぬといかぬ。
戦術が戦略に勝ることはない。
愚民共を扇動して誘導して確保して、逆らう者は氷漬け、従う者は戦列に加える。
俺のやることはそれだけだ。さて、貴様はどうする」
ラン「ハザリア坊、あんたはたぶん、いま正常な状態やない」
ハザリア「語るな。武しか能のない貴様に、なにが出来る。
混乱を治めるのは、民主主義でもなければ暴力でもない。
有無をいわせぬ、強力な支配者だ。地球の歴史を学べばわかるだろう」
ラン「あんたかて、シヴァー宰相のことは知っとるはずや!」
ハザリア「お祖父さまはやり方を間違えた。
単独で地球人どもに立ち向かうべきではなかったのだ。
もっとも、お祖父さまに生き残る意志はなかったようだがな」
ラン「祖父とおなじ道を歩むか、ハザリア・カイツッ!」
???「それで、お前の使用ユニットはなんだ」
ハザリア「なんだ、貴様、話を聞いていなかったのか?
俺はスパロボバトルなどという現場レベルのシミュレーターなどに付き合わぬ」
マリ「そうか、でも、この場では付き合ってもらうぞ」
ハザリア「貴様ッ!」
マリ「真ゲッター3! ブレンパワード! 水中でこいつを駆逐しろ!」
ばしゃあぁぁぁぁぁんっ!
ハザリア「ぐぅ」
マリ「ランさん、これを」
ラン「強化パーツ『荒ぶる星神』。
わたしにはもう、誰が正しくて間違ってるのかわからない。
学校の外から来た、あなたに判断して欲しい」
【生徒会室】
ゼラド「あっ、ランさん、いらっしゃい」
ラン「ゼラド・・・・・・ちゃん?」
ゼラド「うん、わたしだよ」
ラン「ここは生徒会室や。ルナ姫は、どないしてん」
ゼラド「えっと、ハザリアくんが、安全な場所に移しとくっていうから、任せといたけど」
ラン「あんたは、なんでここにおるん?」
ゼラド「う〜んと、隣に放送室もあるし、サーバーなんかもあるし、
学園内の情報握るのに、ここが最適だからかな。
ハザリアくんの受け売りもあるんだけどね」
ラン「学園内にスパロボバトルを流行らせたのは、あんたなんか」
ゼラド「そうだよ」
ラン「いったい、どないして」
ゼラド「えっと、まずレイナに教えて、それからクリハとかアイミちゃんとかルナちゃんとか。
けっこうあっという間に広まったよ。
やっぱり、スパロボバトルって面白いもんね」
ラン「相手を軽く洗脳するようなものやって知っとっても、そないなことをいうんか!」
ゼラド「怖い顔をしないでよランさん。
わたしね、ずっと考えてきたの。
どうしてお兄ちゃんはいつも留守がちなんだろ?
それは、並行世界で争いがなくならないからなんだよ。
なんでみんなケンカするんだろう。なんでどこの世界にも戦争があるんだろう。
ジャンケンかなにかで決めたらいいのに」
ラン「それで、スパロボバトルか」
ゼラド「うん。誰にも怪我させる心配ないし、めいっぱい頭使っての結果なら、みんな納得するでしょ?
みんな、世界中、ううん、並行世界中のみんながこうすればいいと思わない?
スパロボバトルで決めるなら、戦争なんか起こらない。誰も傷つかない。
お兄ちゃんだってずっと家にいる。わたしと一緒にいる。
最高でしょう!?」
ラン「ゼラドちゃん」
ゼラド「ねえ、ランさんはいいひとだよね? 人を傷付けるのなんて、よくないと思うよね?」
ラン「せやな」
ゼラド「じゃあ、わたしの考えに賛同してくれるよね?」
ラン「せん」
ゼラド「え?」
ラン「ゼラドちゃん。あんたのいうことは、たぶん正しいし、もの凄く優しい。
でも、でもな、世の中には、血ぃ流し合わな、分かりあえん人間もおるんや。
アホらしいし、汚らしいし、浅ましい!
せやけど、ほとんどの人間はそうなんや。
ゼラドちゃん、あんたほどいい子は、この世にほとんどおらんのや!」
ゼラド「残念だよ、ランさん。
ランさんのいうことって、まるで悪役みたいなんだもの」
ラン「なら、正義の味方として、ウチを倒し。
たぶん、ウチはあんたに勝てん。元々ゲームなんて得意でもなんでもあらへんかったしな。
でもなゼラドちゃん。あたしは敗北しても、絶対にあんたに屈服せん」
ゼラド「やめてよ。そんな乱暴な目つき、ランさんにして欲しくない」
ラン「正義の味方っちゅうのは、そういう痛みも背負うもんや」
ゼラド「悲しいよ、ランさん」
ラン「さあ、きぃや」
???「いや」
ラン「え?」
ゼフィア「ちぇえぇぇぇぇぇすとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ラン「なっ!?」
ゼラド「・・・・・・なんで? バリアーがあるのに」
ゼフィア「アドレナリンの発生による血管収縮、瞳孔散大、血圧上昇などをBASEが感知して、
バリアーを形成するまでのタイムラグは約1msec。
0.1msec、つまり1万分の1秒、雲燿の位まで剣を高めれば、打ち込むことは不可能ではない」
ゼラド「・・・・・・そっか、頭がおかしくなったフリしてたのは」
ゼフィア「データ収集の時間を稼ぐためだ。
犠牲になった生徒たちには、合わせる顔もない」
ゼラド「・・・・・・なんだ、ゼフィア先輩だ。ただの、ゼフィア先輩だ」
【放課後】
マーズ「うぇ〜ん、何度ガチャガチャやっても、ビッグボルフォッグおじちゃんが出ねーよー」
タカヤ「もう諦めろよ。出てないんだよ、ビッグボルフォッグ」
レタス「あなたの叔父さんがビッグボルフォッグだという情報も、おそらくガセネタですしね」
ハザリア「俺は自分の判断が間違っておったとは思わぬ。
ゆえに反省もせぬし、謝罪もせぬ」
マリ「ああ、うるさいうるさい、だいたいお前は、重要なことほどひとに相談しないで行動するからめんどくさい」
ユウカ「言葉じゃなくても伝えられそうな想い それだけを信じてた不器用なほど〜♪」
ラーナ「え、ガンキラーとガンダムキラーって違うものだったんですか?」
ヴィレアム「ああ。『超戦士ガンダム野郎』に登場したガンキラーが
『ウルトラマンA』に登場したエースキラーのような外見だったのに対し、
『ガンダムキラー』はZZガンダムにサザビーのファンネルをくっ付けたような赤い機体だ」
ランル「なんということちゃ! コミックボンボンのバッグナンバーなんて、今さら手に入らんし」
咲美「ガンキラーの情報どうでもいいから!」
ゼラド「でも、やっぱりケンカはよくないと思うよ」
ルナ「ああ、わかっている。
しかしゼラドの考えが実現させるには、長い長い時間がかかる」
ミスティリカ「ゼフィアせんぱぁ〜い!」
ゼフィア「取りあえずメガネを拭いなさい」
ラン「ゼフィアちゃん」
ゼフィア「みっともないところを見せました」
ラン「ウフフッ、ゼフィアちゃんは、やっぱりサムライなんやね」
ゼフィア「ふがいないことに、ほかの手段を考えつかなかっただけです」
ラン「名を捨てて実を取るんは、サムライの生き様やろ?」
ゼフィア「実を、取れたのでしょうか」
ラン「実というんは、もぎ取るもんやないの?」
ゼフィア「ところで、そのセーラー服はいつまで着ているのですか」
ラン「さて、いつまでやろな。着せた本人に訊かな」
ゼフィア「・・・・・・ゴホッ」
ラン姉さんかっこいいな
流石ただのフリーターじゃない
>>113 仲良いなこのパルシェム兄弟
ディストラさん、自分を信じて『夢』を追いかけていれば、夢はいつか叶うって言ってた人の恋は最終的に叶いませんでしたよね
>>123 ゼフィア先輩が活躍したの初めて見た
スパロボ学園買いたくなってきた
ランさんはどうやら校門でセーラー服ナマ着替えを強要された模様
だから若干態度が攻撃的なのかw>生着替え
各人のユニット
ゼラド:ストライクノワール中心(久保に似てるし)
ヴィレアム:コンパチブルカイザー中心(親父に押し付けられた)
キャクトラ:ストフリとか隠者とか(歌姫の騎士団だし)
スレイチェル:キングダリウス(性別を超越してるし)
ミナト:ランスタッグ、レインボージャーク、大空魔竜のアイドルデッキ
克夜:ゴーダンナーとかナデシコとかでハーレムデッキ
マーズ:ガオガイガー系(ビッグボルフォッグおじちゃんが見つからない)
ミスティリカ:バイオヴォルケーノ、ライキング、マークゼクス(コメント不能)
タカヤ:オーガン一本で行くのは難しい
咲美:ダリア・オブ・ウェンズデイ(いくらファサリナさん使ったって咲き乱れないもんは咲き乱れない)
な、生着替え
誰かイラストにしてくれ!
つうかラン姉さんのイラスト見た事ない(汗)
なんかあったよな、ラン姉さんがノレンくぐってるようなイラスト
>>138 おいおい相手はバルマーの大貴族だぞ?
ちゃんとアルマナ様に許可もらえよ
アルマナ「愚問な・・・・さぁラン!言ってあげなさい!!」
ラン「せや!ウチは心に決めた人の前でしか生着替えはせぇへんd・・・・ハッ!!?」
アルマナ『(・∀・)ニヤニヤ』
ミスティリカ「因みに私は心に決めた人からしか凌辱されたくありません!その為、まだ処女です」
ラン&アルマナ「「どっから湧いた?」」
>>112 競技化されたSASUKEではなく
おバカな一般人参加型エンターテインメントだった風雲たけし城が大好きな俺は異端
カッ
ヴィレアム「残りのカードはいらない。なぜなら、俺自身がジョーカーだからだ」
レラ「・・・・・・」
イングレッタ「は?」
キャクトラ「友よ、それはひょっとして、面白いと思っているのか?」
ヴィレアム「なんか、スンマセン。申し訳ありませんでした」
ブオォォォォン
ヴィレアム(俺たちバンドメンバーはいま、ハコネへの一泊旅行に向かっている。
それというのも、このバンドの結束がお世辞にもいいとは)
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「おっと、ワイルドドロー4ですか。
さすがレラ殿はニュータイプだけあって、読みが鋭い」
イングレッタ「フフフ、果たしてそうかしら。デッドエンドシュート」
キャクトラ「うへえ、UNOですかぁ」
ヴィレアム(ていうか、なんかメンバーの中で俺が浮いてるような気がするんだ。
おかしいよな?
俺が組んだバンドだよな? 俺がバンドリーダーだよな? 俺が浮いてるっておかしいよな?
ともかく、メンバー間の意思伝達をクリアーにすれば、
いつの間にかワカメタルになってた俺のバンドを、本来の純愛ポップスに戻すことも)
【温泉宿 温泉】
ヴィレアム「いいか、キャクトラ。
だいたい若い母さんは常に張り詰めていて、まるで世界の安定かなんかを守ってるみたいじゃないか」
キャクトラ「世界の安定を守っているのではないだろうか」
ヴィレアム「いつもそんなふうだから、反動でワカメタルなんて音楽やらせたがるんだよ。
だから是非とも、この旅行で穏やかな気分になってもらってだな」
キャクトラ「友はひょっとして、ワカメタルがイヤだったのか?」
ヴィレアム「お前こそひょっとして、俺とバンド組んだ当初のこと忘れてるんじゃないのか?」
〜あれー、イングレッタちゃんだー
〜妙なところで会うわね。
〜お主! なぜこのようなところにおる!?
〜男の人に誘われて、宿泊中よ。
〜ふ、不潔な!
ヴィレアム「なぁ、気のせいか、女湯の方からゼラドの声が聞こえるんだけど」
キャクトラ「気のせいか、私には姫様のお声が聞こえる」
ヴィレアム「しかも、若い母さんがいらんこといっているような気がする」
キャクトラ「しかし、嘘は言っていない」
ヴィレアム「マズいだろぉ! 見ようによっちゃ、お泊まりダブルデートだぞ!」
キャクトラ「不潔なことをいってもらっては困る!
我々とレラ殿、イングレッタ殿はワカメタル的なソウルで繋がり合ったメイトであり!」
ヴィレアム「第三者はそう見てくれないっていうんだよ!」
【温泉宿 座敷】
アラド「これ、追加注文とか出来るのかな。
すんませーん、とりあえずトリカラ10皿ーっ!」
ゼオラ「あなた、よしなさいよ。せっかく子供たちがプレゼントしてくれた旅行なのに」
ゼラド「好きにしてくれていいよ。そのためにわたしとルナちゃんで貯金したんだから!」
アオラ「どうせ俺は一文も出してませんよーだ」
ルナ「お父様、どうかおくつろぎください」
クォヴレー「なにか、悪いような気がするな」
イングレッタ「これ、梅干しとか付けられるのかしら」
レラ「・・・・・・」
ルナ「それで、お主らはなぜおるのだ!」
ゼラド「わたしが呼んだんだよ。みんな一緒な方が楽しいでしょ?」
【座敷の外】
ヴィレアム(いいか? 合図と同時に座敷に乗り込んで、とにかく騒ぎ倒すんだ)
キャクトラ(わかった。サプライズライブというわけだな)
ヴィレアム(バカッ、どさくさに紛れて若い母さんとレラを連れ出すんだよ)
キャクトラ(それでは今回の旅行の主旨が)
ヴィレアム(お前はルナに誤解されて平気なのか!?)
キャクトラ(それは困る)
SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ!
ヴィレアム「昨日はガチャガチャまわしたぜ! 明日はコスト6でやってやる!
I am wakamest straight out of hell!」
ルナ「何事だっ!?」
ゼラド「きゃあっ! なによあのバンド、こんなとこまで!」
アオラ「ヴィレカイザーさんだぁーっ!
ヴィレカイザーさんが慰労とILLを間違えてハコネにご降臨なされたーっ!」
アラド「へえ、最近の旅館は凝った演出するんだな」
ゼオラ「元気のいい歌い手さんねえ」
ヴィレアム「SOUSHITSU〜! SOUSHITSUせよ! 負債はバンダイナムコゲームズにくれてやーっれ!」
ガシッ
イングレッタ(なによ)
ヴィレアム(若い母さん、はやくこっちへ!)
イングレッタ(イヤよ。まだカニカマボコを食べていないわ)
ヴィレアム(旅館まで来て、なんでわざわざカニカマボコを食べたがるんだ!?)
ルナ「お下がりくださいお父様! あれは、なにやら危険なアミノ酸の臭いがいたします!」
クォヴレー(あれは、ヴィレアムではないのか?)
イングラム(あぁっ! あいつ! なにグレちゃんの手ぇ握ってるんだ!?)
クォヴレー(お前はいいから成仏していろ)
イングラム(どうやらまだ教育が足りないようだな。久保、身体貸せ!)
フコダイン! フコダイン! ワカメから抽出フコダイン! フコダインでガン治療!
ゼラド「また出たーっ!」
アオラ「うぉーっ! あれは、かつてヴィレカイザーさんに破れるまで
ブラックワカメタルの帝王の名を欲しいままにしてきた、
イングラム・ワカメ・フォーゲットだぁーっ!」
ヴィレアム(あれは! だいぶ前に倒したはずのイングラム・ワカメ・フォーゲット!)
イングラム(再教育してやる、この生ゆでワカメが!)
スチャッ!
アオラ「出たぁーっ! 元祖ワカメタルの帝王による、タケノコとフキの煮物だぁーっ!」
ゼラド「そんな、旬のタケノコとフキに、ワカメをからめてこうもシンプルかつ奥深い味にするなんて」
アラド「へえ、きょうびの板前さんはああいうパフォーマンスやるのか」
ゼオラ「元気のいい板前さんねえ」
ルナ「おや、お父様はどこに?」
キャクトラ(友よ、騒ぎが大きくなるのはまずい。ここは速やかに退却を)
ヴィレアム(今さらなにしに出てきやがった、あの茹で損ないがぁーっ!)
キャクトラ(友よ?)
ヴィレアム(いまやワカメシーンを支配してる旨味成分がなんなのか、じっくりに煮立ててやる!)
スチャッ!
アオラ「あぁーっと! これは、ヴィレカイザーさんみずからの手によるワカメの三つ葉汁だぁーっ!」
ゼオラ「あら、よくダシを取ってあるのね」
アラド「俺はもっと片栗粉入れてもらいたかったけどな」
ゼラド「うん、ちょっと、塩味が薄いかな。
なんていうか、作ってる人の性格が透けて見えてるような」
アオラ「批評だぁーっ! うちとこの父さんと姉ちゃんが、ワカメタルの頂上をマジ批評だぁーっ!」
ルナ「それより、あんな厚塗りで料理などしたら不衛生ではないだろうか」
キャクトラ(友よ、撤退しなくていいのか、友よ!)
ヴィレアム(いいからマグロを調達しろ! マグロとワカメの中華ソース和えを作るんだ!)
イングレッタ「フフフ」
キャクトラ(しかし友よ! ハコネで中華風の味付けとはいかがなものだろうか!)
ヴィレアム(クソッ! レパートリーが少ない!
やっぱり、『竜巻亭』でバイトしたり休んだりしてたのがマズかったのか!?)
クォヴレー(おい、いい加減にしろ)
イングラム(くそっ、腕の動きが鈍い! 久保の小脳からほじくり出した経験記憶を元にしてるからか!)
クォヴレー(他人の小脳頼りで勝負をしようとするな)
イングラム(頑張れ! 久保の小脳もっと頑張れ!)
SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ!
フコダイン! フコダイン! ワカメから抽出フコダイン! フコダインでガン治療!
アオラ「うぉーっ! ヴィレカイザーさん手ずからのワカメの豚肉巻き煮だぁーっ!」
ゼオラ「あら、この帆立貝入り海藻サラダはサッパリしていていいわね」
アラド「ところでこのひとたち、ワカメ料理以外作らないのか?」
ゼラド「なんで、騒ぎながらお料理するんだろう?」
ルナ「お父様? お父様ー、どこに行かれましたかー?」
ヴィレアム(クソッ! このワカメのカリカリ揚げを最後に、もうレパートリーは残っていない!)
イングラム(フフフ、デッドエンドわかめの味噌マヨ和え!)
キャクトラ(いけない! このままでは、友はワカメタル帝王の称号を返上しなくてはならなくなる!)
レラ(・・・・・・)
キャクトラ(レラ殿?)
レラ(・・・・・・ビット)
ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ!
ゼラド「これは!」
アラド「お豆だぁーっ! ヴィレカイザーさんのワカメのカリカリ揚げに、
オールレンジからお豆が打ち込まれているぅーっ!」
ゼオラ「あらあら、水煮した大豆と冷凍大豆を3:2の割合で投入なんて、なかなか繊細な組み合わせね」
アラド「カリカリとフニャフニャとコリコリがミックスされて、なんともいえない歯ごたえだ!」
アオラ「そして料理が盛りつけられているのはぁーっ!」
アクセル「なんだなっ!」
ゼラド「きゃあっ!」
アオラ「ニュータイプ至上主義の豚だぁーっ!」
ルナ「なにをやっているのだ、アクセル用務員」
アオラ「これはまさに、ニュータイプくずれの修羅場盛りだぁーっ!」
ゼラド「もう、最低!」
アラド「最近の旅館はいろいろやるんだなあ」
ゼオラ「うふふ、懐かしいわねえ、ニュータイプなんて」
アラド「ああ、ニュータイプのみんなにも、もうずいぶん会ってないなあ」
ゼラド「どうしてお父さんたちはそんなリアクションなのぉーっ!?」
【旅館 焼きワカメの間】
アクセル「なんとか難を逃れたようだな、これがな」
ヴィレアム「なぜいるんだアクセル用務員」
キャクトラ「友よ、行きのクルマを運転してくれていたのはアクセル用務員だぞ」
レラ「・・・・・・!」
キャクトラ「そんなことより友よ、
『サプライズライブやるなら事前に話せ、段取りとか困るじゃないか』
と、レラ殿はいたくご立腹だ」
ヴィレアム「不測の事態だったんだよ!」
ヴィレアム「そもそも若い母さんがノコノコとゼラドたちの座敷に行くから!」
キャクトラ「しかし、速やかに退散すればいいものを、
なぜかワカメタル料理を次々と作り始めたのは友だ」
イングレッタ「フフフ、それでこそ、わたしが見出した芽ワカメよ」
ヴィレアム「あ、あれは違う! 断じて違う! ついだよ、つい!」
アクセル「どうやら、旅を通じて重要なアミノ酸を抽出したようだな、ニュータイプ技能を上まわるような」
ヴィレアム「いいからあんた、服着ろよ!」
イングレッタ「さあ、杯を取りなさい。
今宵、新たなワカメタルの狼煙が上がるわ」
レラ「・・・・・・!」
キャクトラ「は! 是非もありません!」
ヴィレアム「俺、いつになったらラヴソング歌えるんだよーっ!?」
【駐車場】
ディストラ「くしゅん! ああ、旅館から楽しそうな声が聞こえていますね、ぐずっ!」
GJです
ワカメタルはメタルよりもわかめの比重の方が大きいのか
奥が深すぎるぜワカメタル
相変わらず自動車扱いだぜディストラさん
人格を持つ乗り物というからには
ディストラさんはプリウスかセダンか何かにTransformしてもらわんと
そうか、こないだ俺がオカマ掘っちゃったプリウスの正体はディストラ姉さんだったんだな。
向こうのドライバーさんはやけに紳士的だったし。
ギゴガゴゴ
ディストラさん「私にいい考えがあります」
>>150 キャデラックにデビルというディストラさんにピッタリな車があるわけだが
ナイト2000なディストラさんを連想してしまった
>>153 ゼオラ「まぁ、いけないわディストラさん!
そんな高級車はうちに不相応です! 子供たちに贅沢を教えないでください!」
ディストラ「えへ、すいまんせん、高級車ですいません、えへへ」
ゼラド「お姉ちゃんは高級車っていわれると嬉しいのかなぁ」
って言うか、起動兵器(しかも最強クラス)を
個人で所有してる(実際は久保のだが)って時点で
どんな高級車よりも贅沢だと思うんだが……。
まぁ一般家庭とはかなり価値観がズレてそうだがな。
キャデラック・デビル→キャデラックと言えばピンクキャデラック・デビルは悪魔→ピンクは淫乱
つまりそういう事か
●
最低の屑を自認するミスティリカ・レックスは、「24時間常に軽くアヘ顔」を心がけている。
「ミスティリカさん、その、にへらにへら笑いながらカクテルを作るのをやめてくださいまし」
「あらレタス先輩、カクテルには作るひとのハートがこもるものなんですよ」
「カクテルになにを混入するつもりなんですの?」
OG町の裏通りにあるカジノバーの中だった。抑えられた照明の下で、背広姿のビジネスマン
や、いかにも自由業者風な男達がウロウロしている。そこかしこから唸り声や歓声が起こ
っていた。そんな店内をじっと見つめているのは、ダークスーツで決めた体格のいい男たちだ。
少し前から、ミスティリカはこのカジノバーでウェイトレスとしてアルバイトをしていた。
「あなたは一応未成年なのだから、
カクテルなど作ってくれるなと店長にいわれたばかりなのを忘れたんですの?」
「あら先輩、お客様の評判は」
「同級生に向かって先輩と呼ぶのは、なにかのイヤミなんですの?」
ディーラー姿のレタス・シングウジがアヘ声の似合いそうな声でぷりぷりと小言をいう。
「業界じゃ先輩じゃないですか」
「なんの業界ですの」
「バイト先に決まってるじゃないですか」
「それはたしかに、そうですけれども」
「それに、わたしの見立てでは、
レタス先輩はOG学園でもっともイイ感じのアヘ声を出すに違い有りません。
敬語を使わざるを得ません」
「そんな屈辱的な敬意の払われ方は生まれて初めてでしてよ!」
「いいから、ちょっとアヘ声出してみてくれませんか?」
「そんなもの、人前で出したことはありません!」
「きゃっ、人目に付かないところでは出してるんですね」
「あなた、アトリームに帰ってくださらなくて?」
「いやだ先輩、アトリームはとっくに滅びて、わたしは単なる地球生まれの地球育ちですよ」
「ですから、かつてアトリームがあった宇宙空間に」
「もう、先輩ったら冗談ばっかり」
レタス・シングウジはまたぷりぷりと小言を続けるが、その声は相変わらずアヘ声が似合いそうだった。
●
ミスティリカは現在、OG町内のマンションで一人暮らしをしている。
それというのも、ここ最近実家にシェルディアとレムのルージュ姉妹がよく遊びに
来るようになったからだ。シェルディアは、昔アンジェリカの父ミストのことが好きだった
らしい。あくまで昔のことで、現在のシェルディアの心中は誰にもわからない。しかし、
昔から嫉妬深い性格をしていたらしいミスティリカの母アンジェリカの心中が穏やかで
ないことは子供でもわかった。
アンジェリカの気持ちなどお構いなしにルージュ姉妹は遊びに来るし、父ミストは
(もう妻子がいるのにこんな気持ちになる俺に人の親たる価値はあるのか?)と廊下で
愚痴っているし、母アンジェリカは(今さら夫のことを信じられない私ってなんて最低の
屑なのかしら)と呟きつつも日に日に殺伐とした目つきになっていた。
子はカスガイというが、カスガイたる自分がこの状況で家を出たら、レックス家はどんな
ことになるのかしら。そんなことを考えるといてもたってもいられず、ミスティリカは
単身OG町への引っ越しを決めたのだった。
今度里帰りするときには、肌の色が違う弟か妹か、もしくは腹あたりの風通しがやけに
よくなった父に会えるかもしれない。
(ああ、自分の家庭の崩壊を面白がるなんて、わたしってなんて最低の屑なのかしら)
そんなことを考えると、ミスティリカのメガネはまた曇るのであった。
●
カジノバーでのアルバイトは夜10時に終わる。
もちろんカジノバーは深夜過ぎまで営業しているが、いくらアヘ声が上手いとはいえ
レタスもミスティリカも未成年なのだから、深夜まで働かせることは出来ないそうだ。
「だから、アヘ声なんて出しませんし、そもそもアヘ声とはなんのことやらわかりませんし!」
「またまた、レタス先輩は」
「その、にへらにへらした笑いをやめてくださらないかといっているんです!」
「じゃあ先輩、明日また学校で」
「宇宙空間に投げ出されてしまえばいいのに!」
レタス・シングウジは相変わらずアヘ声がしっくりしそうな声を上げて、ミスティリカ
とは別方向に歩いていった。
ここ最近、ミスティリカはいたく気分がよかった。
転校先がよかったのだろう。素敵な出会いもあった。ミスティリカのメガネは連日
曇りっぱなしだった。やはり、事前に調べたブログで「ヘンな学校」と紹介されていた
ところを選んでよかった。
「おい、あいつ」
「そうだよ」
「間違いねぇ」
「おい」
夜道の影から、男たちの囁く声がした。ばたばたと統制の取れていない足音が近づいて
きて、ミスティリカを取り囲んだ。街灯は遠く、周囲の民家はすべて明かりを落としている。
4人、いや5人いる。学校の制服らしき、白いワイシャツとスラックスという服装だった。
運動部なのだろう。肩や腿の筋肉が分厚く盛り上がり、服の布地を押し上げている。
手を抜いた筋肉だ、とミスティリカはそう思う。
筋肉には白筋と赤筋という種類がある。短時間のトレーニングで手っ取り早く身に付けた
ものが白筋で、長時間じっくりと鍛えることで作られるものが赤筋だ。赤身魚と白身魚で
考えればわかりやすい。白身魚はちょろちょろと泳ぎ回り、赤身魚は悠然と泳ぐ。
ミスティリカが好むのは、長時間自分の肉体をいじめ抜いた結果作り上げられる、
鋭くしなやかな赤筋だし、そういう筋肉を作り上げる人格だった。
「お前、OG学園の生徒だろ」
「この間、剣道大会に出てた」
「叫んでたよな」
「陵辱、されたいんだって?」
男達が着ている制服はOG学園のものではない。なぜ自分を知っているのだろう。そういえば
先日、ゼフィア・ゾンボルトが出場した剣道の大会にくっ着いて行って、「あぁ、ゼフィア先輩
スゴい! 来て! 陵辱すればいいじゃない! メチャクチャにすればいいじゃない!」と叫び
続けて会場からつまみ出されたが、そんなものは些細なことだ。
「好きなんだろ? 陵辱」
「してやるよ」
「グチャグチャにさあ」
「来いよ、ほら」
ごつごつしていて、指毛の生えた手がミスティリカの胸元に迫る。
ミスティリカは男の腕をかわし、ついと一歩前に出た。腰に手を伸ばす。カクテルの
飾り付けに使うフルーツを切るためのペティ・ナイフを抜き出した。すぐ目の前には
野太い首がある。ミスティリカはペティ・ナイフを持ち上げた。白膨れした首に突き立てる。
「え?」
男がたたらを踏む。ぎょろりと目玉を動かして、自分の首筋を見る。それでも、自分の
身になにが起こったのか理解出来ないらしい。
前斜角筋と中斜角筋の間、動脈や神経の隙間をすり抜けて、刃先は気道にも食堂にも達
していない。ナイフが栓になって、出血はほとんどない。痛みすらない。にも関わらず、
首には間違いなくナイフが突き立てられている。こんな状態に陥るのは、生まれて初めて
に違いない。
「ぎゃああぁぁっ!」
男が喚いて首筋に手を伸ばそうとする。その手首を、ミスティリカははっしとつかんだ。
「あらダメよ。せっかく綺麗に挿入したのに、下手に動かしたら、無様なことになるわよ」
「ひぃ、ひぃぃっ!」
「てめぇ、なにしやがった!」
後ろから肩をつかまれる。ミスティリカは、今度はアイスピックを抜き出して、指の股に
突き刺した。汚らしい悲鳴が起こる。
「あぁ、メガネ透けるわ」
ミスティリカは生真面目な男性が好きだった。正確にいえば、自分を生真面目な人間
だと思いながら獣欲に抗えず、ことに及んだ後になってから果てしのない自己嫌悪の
沼地に没してしまうような、そういう危うい人物が大好きだった。高潔ぶっている人物
が他人を汚し、その実自分自身の人格を陵辱している様は、想像するだけでメガネが曇る。
この男達は違う。生真面目でもなければ高潔でもない。
「ねえ、痛い? 痛くないでしょう。死んじゃうと思う? でもね、死なないのよ。
わたしが、ほら、こうやって、きちんと栓をしてあげているから」
首からペティ・ナイフを生やした男の頬に手を当てて、その顔を覗き込む。血走った
目の中に、レタス・シングウジがいうところの「にへらにへらした笑顔」が映り込んだ。
「殺してしまうかもしれない、でも殺しはしない。
殺されてしまうかもしれない、でも生かしてくれるに違いない。
嗜虐側と被虐側はね、そういうギリギリの信頼関係で結ばれているの。
わかる? とても大切な相手だからこそ、自分自身を刻み込みたい。
とっても大切な相手だからこそ、どこまでも身を任せたい。
ねえ、わかる?
メガネが曇るでしょう? 頭蓋骨の中で、ドーパミンがじゃぶじゃぶ音をたてるでしょう?」
うっとりと語るミスティリカの説明を聞いているのかいないのか、男は目を白黒させ
て息を荒げるだけだ。
「腰を振って、出したいだけ出すというなら、そんなものは獣とおなじよ。
わたしは獣が好きなわけじゃないの。
人間様でありながら獣の欲に負けてしまうような、最低の屑が大好きなの。
理性と獣欲の狭間、信頼と、不安と、痛みと、快楽。
ギリギリのせめぎ合いがあるからこそ、人間と人間との繋がりじゃない?
そうは思わない? ねえ」
「なにいってるんだよ、なにいってるんだよぉ、お前ぇ」
男が涙と鼻水とヨダレをぼたぼたと落とす。つくづくメガネを透けさせる男だ。
「おい、こいつヤベぇぞ」
「早く病院に連れてってくれよぉ!」
「付き合ってられっか!」
「行くぞ、おい」
男達があたふたと踵を返そうとする。
ミスティリカはくるりと振り返って、アイスピックを投げつけた。スニーカーを地面に
縫いつけられ、男達がつんのめる。
「なんだよぉ!」
「お前、なんなんだよぉ!」
ミスティリカはへっぴり腰で突き出された尻に手を伸ばし、ベルトをぐいとつかんだ。
「わたしのお父さんね、地球防衛軍なんです。
いまさら怪獣や宇宙人が攻めてくるわけでもないのに、
わざわざ連合軍とは別の組織を作る必要があるのかっていうニュース、聞いたことあるでしょう?
関係者の娘が問題起こしたなんて知られたら、困るんですよ」
「わ、わかったよ!」
「いわねえ、いわねえから!」
「お、男だ。男にやられたっていうよ」
「でもそれって、根本的な信用には値しませんよね?」
ミスティリカは腰から新たなペティ・ナイフを引き抜いた。手の中でくるくるとまわしながら
男のベルトを切断する。スラックスが下着もろともずり落ち、黒ずんだ尻が闇夜の中にさら
け出された。
「こう見えてわたし、地球人じゃないし、猜疑心が強いんです」
「い、いわねえ、いわねえって!」
「やめろよ、それ、なに持ってるんだよ!」
「なにするつもりだよぉ!」
「あら知らないの? マドラーって、かき混ぜるための道具なのよ」
「あ、あぁ、アーッ!」
ミスティリカはマドラーでもって根本的に存分にかきまわした。
●
汚物でてらてらと光るマドラーを月明かりに照らし、ミスティリカはゆったりと微笑んだ。
メガネが曇っていて、お月様の形がよくわからない。
明日は早めに学校に行こう。ゼフィア先輩は、どんな声で鳴いてくれるだろう。
(ああ、わたしって、なんて最低の屑なのかしら)
ゼフィア女運悪すぎるwwwwwww
親父も女房以外はほとんど死なせてるし
母親もアードラーだのイーグレットだのミタールだの
ろくな知り合いいないし
お払いいくレベルだなこりゃ
いいのかなあ
こんなすごい奴全年齢板に置いといていいのかなあ
>>163 ソフィアお母さんにだってドリル学の権威エリ・アンザイ博士とかまともな知り合いはいるよ
ゼフィアはお払いに行くべきだと思うけど
お払いに行ったらククルんとこだったとか、
更に事態が悪化しそうだが。>ゼフィア
ディス姉に悪霊たべてもらうとか?
いっそのことゼフィアは物凄い年上を嫁にしたらイグニッションの呪いは解けると思うよ
安西先生とかミッテ先生とかシャナ姫様とか
もうアクア先生とくっつけちゃえば良くね?
周りからアクア先生よりも年上に見られてしまうゼフィアさんじゅうはっさい
ゼフィア「妙な話を広めるな!アクア先生が最近俺に対して挙動不審になってるぞ!」
レモン「いいじゃない、あんた好きなんでしょ?年上」
ゼフィア「想い人が年上なことと年上なら誰でも良いことは違う!」
その日彼女はやってきた。
午後の昼下がり、ぼつぼつ下校するものも絶えた頃。
校門で相棒のキャクトラを待っていたヴィレアム・イェーガーはかばんを落とし、
同じく近くで無言だったレラがなぜか口笛を吹き、
ゼラド・シュヴァイツァーとアイミ・ダグラスはそれぞれへたり込んだ。
まとうは名門お嬢様学校聖ミカエル女学院のセーラー服、校章からみるに三年、
身長は165センチ程度、優美な体つきにも関わらず豊満な胸、
紫がかった銀髪が長く腰まで伸びている。
色白のかんばせに、やさしい切れ長の瞳。色は紫。
後にみなが語ったところでは究極完全至高美少女としか言いよう
のない美貌をもつ少女は、なよやかな足取りでゼオラに近づいた。
「忙しいところ、ごめんなさい。
もしよかったら、ゼフィア・ゾンボルトという方がどこにいるか
教えていただけませんか?」
「ゼフィア先輩ですか?」
ゼラドはあわてて立ち上がるとぱたぱたと埃を払った。「この時間ですと、
たぶん風紀委員会室にいると思いますけど」
「ありがとうございます。その風紀委員会室って、私が入ってもいいのでしょうか?」
「え、あ、どうだろ、アイミ」
「それこそゼフィア先輩にきけば…って風紀委員室か。
携帯で呼び出し……だめだ、あの人校内だと電源切ってる」
「じゃ、私、ひとっぱしり行ってくるよ!」
親切なのはゼラドの美徳だ。走り出す後姿に、少女が声をかけた。
「あのう、よかったら、この手紙を渡していただけますか?」
「あ、はい、手紙ですね!もっていきます!」
ヴィレアム・イェーガーは持ち上げたかばんを再びをおっことした。
「なにそれ手紙って校門に女の子が来て手紙って」
手紙という言葉にヴィレアムはゲシュタルト崩壊を起こしかけた。
「そう、そこにいちゃいけない存在よ、彼女は」
「若いかあさん!いつからそこに!」
「時空のゆがみ…に良く似た存在を追いかけてきたのよ」
「ちょっとまった。校門で武器取り出すのはやめようよ若いかあさん!」
ゼフィア・ゾンボルトは眉間に皴を寄せていた。もっともいつものことである。
「それで、その人今校門でまってるんですけど」
「承知した。手紙、ご苦労だったなゼラド」
「なんかいいにおいしますねえ。なんですかこの香り」
「伽羅と…五箇所ににおいがついてるな。
伽羅、伽羅、真南蛮、佐曾羅、寸聞多羅」
「きゃーらーきゃーらーまなばんさそらーすもんたらーって、お経ですか先輩」
「あのな。香道でいう香木のことだ。
五つあって、初め二つが同じにおい、他が全部違う。
これは源氏香でいうところの『葵』!
しかも六国五味のうち甘さだけがない」
「あの、先輩、日本語でお願いします」
「……これは俺への挑戦状と見た!」
ゼラドは盛大にずっこけた。
いくらゼラドだって、女の子が香りつきの手紙を出すのに挑戦状とは思わない。
「……せめて開けて読んであげましょうよ」
「うむ。ゼフィア・ゾンボルト様、筆跡も見事だな。
なになに。
是非一目お会いしたく、筆をとりました。
どうかおめもじ許していただきたく、お願いいたしあげます。かしこ」
ゼフィアの眼に水が吹き零れてきたのを見てゼラドは声を上げた。
「あ、あの先輩っっっっ?どうしたんですか泣いたりして!」
「いや……このところ、まともな人間とかまともな手紙なんぞ見た覚えがなくてな、
俺に関わりあいたい奴で人の心が判る人間もいるのかと思ったらなんか泣けてきて…」
「……いろいろな出会いがあるのはいいことだと思いますよ?」
「悪縁ならいっそないほうがマシだ!」魂の叫びである。
「よし、この好敵手に会いにいこう、ゼラド。校門だったな」
「だから好敵手じゃなくて女性ですってば!」
「武道の道に男女なし。正々堂々と立ち会うまで」
「あーもー先輩ってばー!」
学園校門。
物見高い連中が、帰宅した奴までメールや携帯で連絡もらってすっとんできたらしい。
美少女を一目みたものたちが腰抜かしたのはいいとして、
その場でファンクラブ、親衛隊まで出来たのはすさまじいとしかいいようがない。
その人だかりの仲を書き分けてやってくるはゼフィア・ゾンボルト、校則違反の白い学ランを翻し、老け顔をさらに苦々しくしてその手には艶光りした木刀がある。
どうみても一昔前の不良だ。しかも留年クラスの。
「俺にようがあるというのは、貴殿か」
美少女はゆっくりと微笑んだ。
桜の花が一斉に咲き誇り蝶が舞う、そんな笑顔であった。
「はい。我が名は……」
銀の琴奏でるように響く声が優しく響く。その白い手がゆるりと動く。
「我が名はルウォーダ、ルウォーダ・ユミル!
ゾンボルトを断つ、剣なりっっっ!」
ひらりとはためくは名門女子校のセーラー服のスカート!
ちらりと見ゆるは白い股間の布地!水色のボーダー入り!
「う……うぉぉぉっ!」
思わずゼフィアがのけぞる、その隙をルウォーダは見過ごさなかった。
「隙ありぃぃぃっっっっ!」
「待ちなさいっ!」
イングレッタが銃で白刃をはじく。「あなたはここにいてはいけない存在。
ましてや、生身の人間に手出しなどっ!」
スカートから日本刀を出したルウォーダは儚く笑う。
「そう。私はウォーダン・ユミルとククルの怨念から生まれた存在。いうなれば怨霊」
「ちょっとまてなんでその怨霊が俺に仇なすんだ!」
ゼフィアの当然の疑問は、ルウォーダの残酷な答えを与えられた。
「それは」
どこからか飛んできた季節外れの桜の花びらよけながら絶世の美少女は言う。
「あなたがゾンボルト家最弱の存在だから」
「うるさい黙れそして聞け俺は確かにそうかもしれんが周りが…
って母さんに負けるほどじゃないぞ俺は!」
「先輩、わりと情けないです、その主張」
ゼラドの突っ込みにゼフィアは頭を下げた。
「まあ確かに母さんに喧嘩売られるよりましだが。
そういうことならこのゼフィア・ゾンボルト、容赦はせん!
正々堂々かかってくるがいい!」
「正気なのあなた?凡人の身で怨霊に対抗するなんて、無理もいいところよ!」
「一々凡人凡人いうな!こい、ルウォーダ!」
少女は笑う。
セーラー服の胸元に、白い指かけてずらせば、それより白いブラジャーが見える。
ゼフィアは盛大に鼻血を吹いてぶったおれた。
「ね?あなたでは、私に勝てないの。
だから……」
一々桜が舞う。
「私と、一緒に逝きましょう」
「駄目だ駄目だ駄目だぁあああ!そんな堅物筋肉男と一緒だなんて!」
いつの間にかきていたミナトがほえた。冷静に突込みがはいる。
「落ち着けカノウ。あれは怨霊だぞ。
行き先はたぶんあの世だ」
「あんな美女なら地獄におちてもかまわないっっっ!」
ハザリア・カイツですらあきれるということはある。今がその時だった。
「く……正々堂々というのに卑怯な手を!」
「だって、私、どうしても」
またしても舞う桜。スタッフの皆様ご苦労さまです。
「あなたと死にたいのだもの」
漫画でいえば見開きレベルで迫るルウォーダ。
その時、明るい声がした。
「あ、こんなところにいたんですかー!
遅いから迎えにきちゃいましたよー!」
世界、いやおそらく、多重次元最強の対悪霊兵器。
メイドの姿をしたディストラは明るく笑った。
「あ、おねえちゃん。今ね、ちょっと……」
ルウォーダの姿は、どこにもなかった。
「…どうかしたんですか?いまここに悪霊がいたんでお掃除しといたんですけど」
にっこり笑うメイドディストラ。
「……うん、えーと、こんなときどうすればいいのかな」
「笑えばいいんですよ」
「……」
かくて、怨念から生まれた存在、ルウォーダ・ユミルは葬られた。
しかし親がうらみを買ってる相手はムラタとかアードラーとか一杯いる。
ゼフィア・ゾンボルトの災難は、収まりそうにもなかった。
重震のマグナス「そういやお前の親父よ、せっかく斬艦刀破って、ぶっちめようと思ったのに、
なんかテキトーな剣でビシビシ打ってきてよ。
正直、ちょっと傷ついたんだぜ、あのとき」
ゼフィア「そんなことを俺にいわれても」
重震のマグナス「ま、昔の話さ。チョコバナナパフェでも食おうぜ」
ゼフィア「重震のマグナス氏、甘いものは控えた方が」
ガーディアンズ・ソードが数打ち物扱いされとるwww
レモン「ゼフィアって金的対策で色んな所を鍛えてるらしいわよ」
ミスティリカ「つまりアレまでムキムキでビキビキだと?」
レモン「きっとアレだけじゃなくあんなモノまでガチガチよ」
ゼフィア「貴様ら何の話をしている?」
レモン「主に股間をガードするフトモモと打たれても耐えられる精神力よ」
ゼフィア「そうか、ならかまわん」
ミスティリカ「なん・・・ですって・・・!!?」
なるほど
先輩はナニをアレされても
『やりやがった!許さんッ!!』と思って倒れるタイプなわけか
先輩は骨掛けは使えるんだろうか
>>161 エーデル「なんという淫猥な・・・」
シュラン「うむ、こいつは変態だ!」
レーベン「やっぱり女って生き物は屑だな!!」
ツィーネ「く、首筋がゾクゾクしないね!」
ジエー「うひょっ!!なんたるMの深遠」
カイメラ一同「こういう奴をキチガイというんだな!」
◆
ドイツ中部の風は、もう冷たかった。
寂しい光景だった。泥を固めたような灰色の地面の上に、やはり灰色をした空が広がっ
ている。草の類はほとんど生えておらず、遠くに痩せた木々がぽつぽつと見えるだけだ。
まさに寒村という言葉がふさわしい。
「ハザリア・カイツ?」
後ろからの声に、ゆっくりと振り返る。脚はがに股に、背中は猫背に丸め、首をもたげる
ような姿勢で、広い肩幅を揺すりながらアゴを軽くしゃくる。指先だけは、どう動かせば
いいのかわからなかった。
「俺を呼んだのか」
「え、へえ」
後ろにいたのは、いかにも田舎の農夫然とした中年男性だった。
「そうか。俺はハザリア・カイツというのか」
「なにをおっしゃっておられるので?」
「どうも、記憶がハッキリせぬ。そうか、俺はハザリア・カイツか」
「あのぅ、今までどちらに?」
「それもわからぬ。気が付けば、ここに立っておった」
「あなた様は、お連れ様と一緒に私共の村を訪れたのでございます。
先週の金曜から姿が見えないと、騒ぎになっていたのですよ」
「連れだと」
「お身内の方だと聞いております」
「俺は旅行者か」
「いえ、2年か3年に一度、おいでになります。
この度は、久しぶりのご滞在でした」
「なるほど」
「さあさ、小屋に戻りましょう。皆様ご心配されております」
「それで、お前は何者だ」
「え、へえ。普段小屋を預からせていただいております、妖機械獣ドラゴΩ1と申します」
「なるほど、連れて行け」
それきりなにも喋らず、手をポケットの中に突っ込む。
妖機械獣ドラゴΩ1と名乗った男は、少し怪訝そうな顔をしながら先に立って歩き始める。
◆
ログハウスと呼ぶには少々小振りな小屋だった。後ろには、ろくに葉を茂らせていない
カシノキの森がある。
ドアを開くと、パチパチと薪の爆ぜる音がした。早くも暖炉に火を入れているらしい。
「あら兄上、生きておられたのですか」
灰色がかった髪を頭の両側で縛って垂らした少女が出迎える。こちらよりも頭ひとつ半
以上背が低く、細い身体に長袖のシャツとプリーツスカートを着ている。
「お前は俺の妹か」
「なにをおっしゃっておいでです?」
「ハザリア様は、ご記憶に混乱がおありのようなんです」
ドラゴΩ1の説明に、灰色の髪をした少女はクスリと微笑んだ。
「あら、それはご愁傷様。お初にお目にかかります、わたくし、あなたの妹のルルですわ」
「迷惑な話だ」
「本来なら、昨日にはOG町に戻っていたはずなのですよ」
奥のドアが開いて、ひと組の男女が現れた。夕餉の匂いがリビングに漂う。どうやら、
奥のキッチンで食事の支度をしていたらしい。
1人は小柄な少女だった。といっても、ルルよりもわずかに背が高い。そして、ルルの
灰色に比べると光沢を帯びた銀髪の持ち主だった。ゆるくウェーブのかかった髪を、頭の
後ろで複雑に結い上げている。体格に比べてふくよかな胸が目を惹いた。
もう1人は長身の青年だった。よく鍛えられた、しなやかな体格をしている。青みが
かった髪は清潔にまとめられていた。銀髪の少女の半歩後ろで片手を胸に添えてぴしりと
姿勢良く立つ様は執事かなにかのように見える。
「これ、妹よ」
「まあ、なんでしょう兄上」
「あの夫婦も、俺の親類か」
「まあ、兄上、恐れ多いこと!」
ルルが口に手を当てて笑い始める。
「あれなるは我らが祖国バルマーの国家元首、
アルマナ・ティクヴァー女王陛下のご息女、ルナ・ティクヴァー様。
従いますはバルシェム同士の間に生まれた息子、キャクトラ・マクレディですわ」
「身内ではないのか」
「まあ、身内といったら身内のようなものではないんですの?」
「夫婦ではないのか」
「それは、わたくしの口からはちょっと」
「なにをくだらない話をしておる!」
「さ、ささっ、ハザリア様、こちらに座って食事にしてください。冷えたでしょう」
ルナ・ティクヴァーはむくれてぷいと後ろを向き、キャクトラ・マクレディはなぜか
いそいそとした様子で椅子を引く。
「親類というより、オカンだな、この男は」
「お主が手間をかけさせるからだ!」
ルナ・ティクヴァーがその生まれに似合わない怒鳴り声を出した。
◆
ジャガイモとソーセージで構成された典型的なドイツ料理を平らげていると、またドアが
開いて誰か入ってきた。えんじ色のワンピースを着て、長い髪をソバージュにした少女だった。
「ハザリア様が帰って来たんですって?」
「妹よ、あれも俺の親戚か」
「まあ兄上。そう、誰でも彼でも親戚にするものではございません」
「あたしを覚えてないの?」
「記憶に混乱があるそうなんですの」
「まあ残念」
ビューナス・メデューサと自己紹介して、少女はスカートの端をつまんでちょこんと
お辞儀をした。どうやら、地元の娘らしい。
「それでハザリア様、碑文の謎は解けたのかい?」
「なんだそれは」
「あら兄上、そんなことも忘れてしまったんですの?」
「そこの暖炉の上にある碑文のことだ。お主が妙に興味を示していた」
ルナが示す方向を見ると、確かに文字盤のようなものが暖炉の上に置かれていた。書か
れているのは、ドイツ語でもなければ英語でもない。ましてや日本語でもないが、なぜか
読むことが出来る。
懐かしき ブロッケン山を 目指す者よ
いかに従い 魔女を求めよ
月曜日の試験 森の番人を逆さまに吊せ
火曜日の試験 紙の花を匂い立たせろ
水曜日の試験 2頭の馬を走らせてはならない
木曜日の試験 ボーリングでひとを丸める
金曜日の試験 魔法を使ってはならない
土曜日の試験 紛い物の前で証を立てよ
アブラクサスがなく頃に 小さな魔女は踊り始める
「あら、やっぱり読めるんですのね」
ルルはさして驚いているふうではない。
「なんだ、魔女を求めるというのは」
「この村に眠る魔女、トーラー様のことさ」
ビューナスが誇らしげに胸を反らせた。
トーラーという単語に、ざわりと胸が騒ぐ。
文字盤に書かれていたのはヘブライ語だった。トーラーとは、ヘブライ語でモーセ五書
を指す。遠い宇宙の果ての異星に比べれば、ドイツの片田舎にあってもおかしな言葉ではない。
「興味深い話だ」
声が震えないように注意する。
「なにも面白いことではない。惑星ラクスにあったプロトカルチャーの遺跡とおなじだ。
かつて、この村に我らが母星のものと思われる品物があったというだけだ」
ルナが退屈そうに説明する。
「それは、どこにある」
「とうの昔に回収して、いまは母星の宝物殿の中だ。
地球連邦軍にはドイツ出身者が多いし、なにしろ名前がずばり『トーラー』だからな」
「では、なぜいまだにこの村を訪れる」
「そんなことも覚えていないのか。お母さまがこの村を気に入っておられるのだ。
だから今回も、お母さまとお父様、キャクトラのご両親と共に訪れたのだろう」
「陛下とクォヴレー殿、それから私の両親はもう帰国しましたが」
「最高権力者は女王ではなかったのか。夫はなにをしておる」
「不愉快なことを訊くな!」
「わたくし共の両親は最初からいらしていませんわ。昔、何度も来ていますもの」
「お主も小さいころ、よく連れてこられただろう」
「覚えておらぬ」
「私は初めて来るのですが」
「ああ、最後に来たのは、わたしたちが10歳ごろのことか。
あのころ、キャクトラはまだ我々に仕えていなかったからな」
ルナの言葉に、キャクトラはどこか寂しそうな顔を見せる。
「ええ、名産品といえば薪くらいしかないこの村に、バルマーご一行様は貴重な観光客さ」
ビューナスがやや訛ったドイツ語で語る。
「でも、それだけさ。もうこの村に特別な品物はない。品物はね」
つかつかと近づいてきて、ビューナスはにたりと笑った。機械獣に取り憑かれた光子力
の女神を思わせる、妖気漂う笑顔だった。
「ハザリア様、あんたはすぐに帰った方がいい」
「なにをいう」
「魔女トーラー様は、眠りを妨げられることがお嫌いさ。
次は記憶喪失じゃ済まないよ」
「魔女が実在するとでもいいたいのか」
きひひ、とビューナスは異様な声を漏らす。
「"い"るよ。魔女トーラー様は、間違いなくこの村で眠ってる」
「面白いではないか」
ルルの皿からソーセージをひとつつまみ、階段を昇っていこうとする。
「まあ兄上!」
「妹は、兄が舐められて平気なのか」
「では」
ざっ、と室内にいた者がいっせいに顔を上げる。ルルが、ルナが、キャクトラが、
ビューナスが、瞬きもせずにじっと目線を注いでくる。各々の表情はひどくわかりにくい。
心配しているようにも見えるし、敵意か憎悪か、それとも単に迷惑がっているだけなのか、
そのすべてに感じられる。
ハザリア・カイツは金曜日に失踪した。自発的に行方を眩ませたのか、でなければ何者
かに消されたかだ。その何者かとは、誰なのか。動機はなんだ。手段はなんだ。現場は
どこだ。具体的な時間はいつだ。
階段を半ばまで上がって、リビングを見下ろす。ここにいる身内たちの誰かが、ハザリア・
カイツを失踪させたのかもしれない。
もしくは、ハザリア・カイツは魔女の怒りに触れ、魔女の罰を受けたのかもしれない。
すきま風が吹き込む。薄っぺらな天井越しに、カラスがギャアギャアと鳴く声が聞こえた。
魔女は存在するのか、しないのか。
◆
朝の空気は一際冷たい。寒々しい森の中にいるとなおさらだ。
「あら、やはりここに」
小さな足音とともに、ルル・カイツが現れる。
「兄上の探検好きは昔からですもの。
止められるものでないことくらい、ルルはよぉく存じておりますわ。
さぁさ、ずずいと奥に向かって、謎をお解きなさいませ」
ルルがおどけたふうに片腕を腰の前に当て、軽く頭を下げる。キャクトラの真似をして
いるふうにも見えた。
ごつごつした地面の上に、一ヶ所細長く盛り上がったところがある。
小石をひとつ拾い、前方に向かって投げる。
ばちんと音がして、2メートル近い竹竿が地面から起き上がった、先端には網のような
ものがぶら下がっている。
「チッ」
ルルは舌打ちを隠そうともしなかった。
「やはり、お前か」
「やっぱり、兄上は引っかかってくださらないんですのね」
すたすたと歩いていって、ルルはローファーのつま先で竹竿を蹴飛ばした。
「ねえ、兄上、覚えておいでですの?」
「覚えておらぬ」
「そうでしょうね。兄上はそういう方ですから」
ため息をついて、ルルがこちらを見上げる。
「わたくし、幼いころは病弱だったでしょう」
「そうだったか」
「そうですわ。外を好き勝手にほっつき歩いている兄上と違って、わたくしはいつもベッドの中。
だからわたくしは、幼くして厭世観に取り憑かれておりました。
なんてつまらない人生でしょう、さっさと終わればいいのにと。
そうしたら兄上がおっしゃったんじゃないですの。
退屈しのぎに自分の命を狙ってみろと」
「狙ったのか」
「狙いましたわ。けっこう本気で。そのための手段も学びました。
しかし兄上はいまも生きておられます。
つまりわたくしは、10年以上も失敗し続けたということでしょう」
「いまは病弱には見えぬな」
「病気のことなど、いつの間にか忘れておりました」
「病魔の方がお前に愛想を尽かしたのだろう」
ルルが通ったあとを伝って、竹竿に辿り着く。見渡す限り、ここにはカシノキしか生
えていない。竹竿は、ルルがわざわざよそから取り寄せたのだろう。ご苦労なことだ。
「妹よ」
ルルの肩に手を載せて、少しだけ力を加える。
「兄上?」
「動くな」
手の中の小石を、また前方に向かって投げた。
空気を切る音が無数に起こる。地面から籠のようなものが飛び出したかと思うと、
四方から木の枝を削って作ったような矢が放たれた。あっというまに籠がハリネズミになる。
「これは、わたくしではありませんわ」
ルルの顔は青ざめていた。
「『月曜日の試験 森の番人を逆さまに吊せ』、これのことか」
「まさか、誰かが本当に兄上を」
「お前は、魔女が実在すると思うか?」
ルルはきょとんとして、それからあっさりと頷いた。
「いるんじゃないんですの?
バルマー戦役以前に念動力者の類がいれば、魔女か悪魔と呼ばれていても不思議はありませんわ」
「念動力者といっても、あれはT-LINKの類がなければ少しカンのいい人間止まりだ。
そんなものが魔女と呼べるだろうか」
「では兄上は、本当に魔法を使う魔女がいたと?」
「魔法はともかく、根性の曲がった人間はいただろう」
「あら、そうですわ。ほら、地底世界に錬金術や魔法使いがいるという話なら」
「それこそありえない」
踵を返し、ログハウスに戻る。
◆
ログハウスに入ると花の香りがした。
見ると、テーブルの上に花瓶が置かれ、そこに花が生けられている。ユリ科の植物の
ようだった。いや、本物ではなかった。紙の質感を持っている。造花か。
『火曜日の試験 紙の花を匂い立たせる』。碑文の一節が頭の中によみがえる。
「おい、これを飾り付けたのは誰だ」
「え、さあ。そういう典雅なことをなさるのは、姫様ではないでしょうか」
なにか大きな荷物を抱えたキャクトラがにこやかに応える。
「なぜ造花から匂いがする」
「香水でも染みつかせたのでしょう。姫様のなさることは、本当に趣味がいい」
キャクトラは荷物を置き、造花に鼻を寄せようとする。
「触るなッ!」
横から花瓶をつかみ、一拍も置かずにゴミ箱に投げ捨てる。ガシャンと、花瓶の割
れる音がした。
「なにをなさいます!」
「たわけ、よく見ろ。これはイヌサフラン、ヨーロッパや北アフリカに自生するユリ科の多年草だ。
紀元前一世紀から使われておる、由緒正しい毒草だ。
毒素の名はコルヒチンといい、エルメニアの古代都市コルキスにちなんでいる。
コルキスとはギリシア神話におけるアイエーテス王の王女であり、魔女伝説のルーツのひとつでもある」
「まさか」
キャクトラは人畜無害そうな顔をしかめている。ひとの悪意というものを信じられない
性格なのだろう。
「疑うなら食って見るか」
「それは」
「ルナはどこだ」
「まさか、姫様を疑っておられるのですか!?」
「俺は誰も信じておらぬ」
壁の向こうから、馬のいななく声が聞こえた。
◆
薄く茂った草の上を、一頭の馬が駆けていた。
手綱を握っていたルナは、目線を寄こすとさっと目を吊り上げた。
「お主は近づくなッ!」
「なんだ」
「とにかく、そこから動くな」
ルナは馬を大きく迂回させ、馬小屋に着けた。
「仕返しだ」
すとんと鞍から降りて馬の首を撫でながら、ルナがちらりとこちらを見る。馬小屋の
中には、もう一頭馬がいるのが見えた。
『水曜日の試験 2頭の馬を走らせてはならない』。あれは、ルナの仕業だったのだろうか。
「泣き虫ルナは馬になど乗せない。そういったのは、お主だったな」
「先週の話か?」
「10年以上前だ。あのころは、ポニーだったな」
ルナはいかにも不機嫌そうに背中を向ける。
「どうせいまも、葉巻の匂いを服に染みつかせているのだろう。
馬の嗅覚は人間のおよそ1000倍はある。香水やタバコの匂いなどを特に嫌う。
お主は手の混んだことをする、イヤな子供だった。
そうやって、わたしたちが近づいただけで馬が暴れるようにしていたのだろう。
わたしを馬に乗せないためにな」
「それはだな」
「乗馬などしたら怪我をすると、わたしを見くびっていたのか。
お主はいつも山や川に行くとき、わたしを置き去りにしてくれたな。
どこまでわたしを見くびっていたのだ。
だから、わたしはお主のことが嫌いだ」
ルナは背中を向けたまま馬小屋の中に入っていく。
と、背後から強烈な視線を感じた。キャクトラだった。狩猟犬のような目で、じっと
こちらを見ている。片手には、よく磨き上げられたボーリング玉をぶら下げている。
「ハザリア様、一戦、お相手願いたい!」
ノーと言おうものなら、即刻ボーリング玉を投げつけてきそうな勢いだった。
◆
ログハウスから少し歩いた場所に、小さなボーリング場が建っていた。
「ウフフッ」
ベンチに座り、ボーリングシューズを履いた足をぱたぱた揺らして、ルル・カイツが
心底楽しそうに微笑んでいた。
「キャクトラはですね、兄上と姫様の仲を疑っているんですのよ」
「想像力豊かな男だ」
「だって、キャクトラが姫様にお仕えするようになったのはここ数年の話じゃありませんの。
でも、兄上と姫様は、それこそおしめを絞めていたころの付き合いですわ。
キャクトラがジェラシーを感じても、無理からぬ事ですわ」
「幼馴染みと見ればくっつけようとする風潮は、もう流行らぬ」
「なにを喋っているんです!」
隣のレーンでキャクトラが声を張った。
「早くマイシューズにお履き替えください!」
「マイシューズを持っているという前提でものをいうな」
「あなたは持っておられるはずです!」
「これだろ?」
横から、ついと布袋を突き出す者があった。ビューナス・メデューサだった。
「懲りないね、旦那方も。先週も似たような感じでボーリングやってたじゃないか」
「なるほど、先週もボーリングをしたか」
『木曜日の試験 ボーリングでひとを丸める』。どうやらハザリア・カイツは、碑文の
指示を忠実に実行していたらしい。
「でも、さすがに自分でレーンを転がるのは間違ってるよ。
魔女様は、そんな単純な暗号を残しゃしない」
「バカなことをする男だったようだな。ハザリア・カイツは」
「そうだよ。魔女様の眠りを妨げようだなんて」
「なにを喋っておいでです!」
キャクトラはすでに目を三角に吊り上げていた。
「ああ、ボーリングならやらぬ」
「勝負を捨てるのですか!」
「それよりも重要なことがある」
土足のまま、つかつかとレーンに向かって歩く。ハザリア・カイツらしい無神経さで、
ひと頃ハザリア・カイツがよくやっていたように人差し指を突き立てて天に向ける。
「ハザリア・カイツは失踪した。
いや、ビューナスによると、魔女の怒りに触れて"い"なくされた。
それはなぜだ?
ここで、フェイズをひっくり返す!」
パチンと指を鳴らして、親指と人差し指を突き立ててひっくり返すポーズをする。
「ハザリア・カイツを"い"なくさせた相手の思惑はなにか。
魔女が"い"るということを隠したい、
いいや、魔女の存在そのものをあやふやにしたい。
なぜそういう局面に至ったのか。
魔女の存在の有無を確信させるなにかに至ったからだ」
「そうよ、魔女トーラー様は、眠りを妨げられることをことのほか嫌うのだから!」
ビューナスが高らかに笑う。
「駄目だな。全然駄目だ」
「ああ、そうだな。いかん。まったくいかん」
新たな声、いやあまりにもなじみのある声に、ボーリング場にいた面々がざわめいた。
ハザリア・カイツだった。悪霊将軍ハーディアスのコメカミにスタンガンに似た武器を
突き付けて、ボーリング場の中に入ってくる。
「叔父さん!」
ビューナス・メデューサが気色ばむ。
「バカな!」
「兄上が、ふたり!?」
「これはいったい」
「碑文の内容は『木曜日の試験 ボーリングでひとを丸める』。
まだ木曜日までしか至っていない。
魔女に至るには土曜日まで待たねばならぬ。
なぜハザリア・カイツは木曜の時点で消えたのか」
「『金曜日の試験 魔法を使ってはいけない』。
ハザリア・カイツにとって、『なにもしない』ということ以上の苦痛はない。
大方、これを無視して次の行動に移ろうとしたんだろう。
つくづく、こらえ性のない男だな、お前は!」
マリ・コバヤシは顔に着けた特殊メイクを剥ぎ取り、ハザリア・カイツに向かって
シークレットブーツを蹴り飛ばした。
「なにをするか、貴様はァッ!」
「それはこっちのセリフだ! 突然失踪したなんて知らせ聞いたらなぁ!」
「ああ、駄目だ! 貴様は全然駄目だ!
この俺が、黙って拉致されるタマか!
相手をあぶり出そうとしていたと、なぜ考えられぬ!?」
「土曜日の試験は『紛い物の前で証を立てよ』!
わたしがお前に変装してやって来ることを期待していたんだろう、お前は!」
「黙れ、黙れよ!」
ハザリアは悪霊将軍ハーディアスの太った身体をビューナスに向けて突き飛ばした。
「それで、魔女はいたのかいないのか」
「いたといえばいえるし、おらぬといえばおらぬ」
「なんだ、それは」
「こやつらは魔女の子孫だ」
ハザリアはビューナスたちに向かってアゴをしゃくる。
「といっても、べつに魔法が使えるわけではない。
キリスト教に帰依せず、昔ながらのアニミズムを信仰していた連中の子孫だ。
魔女狩りが信仰していた時代、そうした村は焼き払われていてもおかしくはなかった。
だから、『魔女の存在を隠している』というポーズを喧伝し、
諮問官を呼び寄せ、魔女を捜している課程で捕らえて殺す。
魔女裁判がなくなった現代では、かつて諮問官を陥れて殺していた事実をもみ消すためにな」
「うー! うー!」
ビューナス・メデューサが床を踏み鳴らす。
「"い"る! 魔女は"い"るもん!」
「ああ、"い"るだろうな。
なにしろ、俺はまだ魔女の存在を視認していない。
この場合、シュレディンガーの猫の理屈によれば、
今現在、『魔女は"い"る』事象と『魔女は"い"ない』事象とが重なり合っていると解釈せねばならぬ!」
「なにいってんのさ、あんたは!」
「こんな気色悪い状態から脱却したいというのなら、魔女をこの場に連れてくることだ。
でなければ、何百年も前の風習を隠すために魔女を演出しようとする、
その心の中にいる魔女を殺すがいい」
「異星人になにがわかるのさ、異星人に!」
「わかるとも。非常に面白い」
ハザリアは懐から一冊の本を抜き出すと、ビューナスに向かって放り投げた。クレヨン
で描かれたような絵が表紙に印刷されている。
「これは」
「貴様もドイツ人なら呼んだことがあるだろう。
ドイツが誇る童話作家、オトフリート・プロイスラー作・『小さい魔女』。
小さい魔女はブロッケン山で催される『ワルプルギスの夜』に出席したくて仕方がなかった。
ところが、小さい魔女は小さすぎて祭りへの参加を認められなかった。
大きな魔女たちに認められるため、魔女は1年間様々な努力をした。
薪拾いに来るバアさんたちにイジワルする森の番人を懲らしめたり、
造花売りの少女や、御者に虐待される馬、ボーリングぐるいの夫に苦しむ家族を助けた。
そうやって善行を積んだが、小さい魔女は試験に落第する。
なぜなら、魔女にとって"い"いこととは、他人にとって"い"やなことをすることだったからだ。
魔女の有り様を大いに悲しんだ小さい魔女は、最後の大魔法を使う。
すなわち、自分以外のあらゆる魔女の魔法を封じ、自分が世界唯一の魔女になることだ」
「そんなバカなことが!」
「『千と千尋の神隠し』の元ネタとされ、
おなじくオトフリート・プロイスラーの作による『クラバート』は、
ドイツ各地に残る伝説をまとめたものだった。
『小さい魔女』にもおなじく、元にした伝説が存在したのではないか。
そうして俺はこの村に興味を持ち、来たくもない親族旅行に付き合ったというわけだ。
実に面白い研究結果だった!」
「じゃあ、じゃあ、アブラクサスがなく頃っていうのは!」
「ペルシア起源の神で、キリスト教においては悪魔とされた名前、ではないな。
小さい魔女のお供だったカラスの名前だ」
「そんな、そんなっ」
「ここに魔女はおらぬ。あるのは、童話の元ネタだけだ」
ビューナス・メデューサががっくりと項垂れる。
ハザリア・カイツがゲタゲタと笑う声が、ボーリング場の中に不快極まりなく響き渡った。
◆
空港のロビーでは、キャリコ・マクレディがベンチに座ってニンテンドーDSをやっていた。
「おや、坊。生きてたんですね。てっきり謀殺されたものだと」
マリをドイツまで連れてきたのはキャリコだった。村まで同行してこなかったと思っていれば、
どうやらここでずっとDSをやっていたらしい。
「なにをやっているんだ、お父さん」
「あっ、キャクトラ。お父さんとすれちがい通信しようよ」
「お父さん、私はDS持ってません」
「しょうがないなぁ。お父さんがあっちの売店で買ってあげよう。
さ、姫様も」
「わたしは、べつに」
「キャリコのおじさま、わたくしも、新パーティ用に一機欲しゅうございますわ」
「よぉし、おじさん、いまイイ気分だから」
「あっ、お父さん、またビール飲んで」
「ドイツに来てビール飲まないなんて嘘じゃないかぁ!」
なにか豪快に笑いながら、キャリコが子供たちを連れて遠ざかっていく。
マリは、不本意ながらハザリアと並んで取り残される羽目になった。
「だいたい、お前は勝手なんだ。わたしに黙って出て行くときに限ってヤバいことになるじゃないか」
「黙れ、黙れよ。もう、全然余裕であったわ」
「大方、金曜に行動起こしちゃったのは、あの村娘にイイとこ見せようとしたんだろ」
「見くびるな!」
「うるさいよ!」
マリは手を伸ばして、ハザリアの手をわしづかみにした。ごつごつと骨張っていて、
それでいて器用そうな奇妙に細長い指を備えているのがわかる。
「なにをするかッ!」
「いいから、指を動かせ」
「なんだ?」
「お前の仕草とか喋り方はだいたいわかってるけど、指の動きだけはイマイチよくわかんなかった。
覚えときたいから、動かせ」
「フン」
ハザリアがどういう顔をしているのか、マリにはわからなかった。ハザリアの方を
向くことが出来なかった。
「レバーケーゼだな」
「ウン?」
「ドイツ製ミートローフだ。薄切りにしてパンに挟んで食らう。
ここには駅弁などないからな」
「食べたいのか」
「べつに」
「お前は駄目だな。ほんと、全然駄目だ」
マリはハザリアの手を握りしめた。
おお、久方ぶりのハザリア紀行シリーズ。
そして相変わらずの、何このお互いに理解し合ってる夫婦っぷり。
GJです
もうふたりとも結婚しちゃえばいいのに、てゆうかやれるだけのことヤっちゃえばいいのに
それで指の動きでもどこがいいのかでもどれくらい固くなるのかとかどれくらいできるのかとか覚えてればいいじゃない
読解力無くてすまんが
レバーケーゼ〜全然駄目までの会話
どっちがハザリアでどっちがマリだ
ミスティリカ(もはや和姦しか成立しない状態にまで2人を追い込んでおいて、
自分は陵辱ポジションに収まろうなんて、なんて最低な屑な陵辱メガネなのかしら)
リトゥ(どうしよう、見られてる。すごい見られてる。なんか親近感持たれてる)
【OG町空港】
???「フッ、帰ってきたぜ」
マーズ「かぁくほぉ〜っ!」
ミツハル「イスルギ私兵部隊の皆さん、よろしくお願いします!」
ばたばたばたばたっ!
???「わっ、なんだよ!?」
マーズ「とーとー現れやがったな、このッマオ社めッ! このマオ社めッ!」
ミツハル「中国人の個人旅行が解禁になった途端現れるとは、
これだから華僑は節操がなくて嫌いだよ!」
マーズ「アヤマれよー! いままで食い散らかしてきた4本脚のイキモノにあやまれよーっ!
このっ、机と椅子以外なんでも食らうアクジキ中国系がぁーっ!」
ミツハル「だいたい、富裕層に限りビザ解禁してやんよって、
それ根本的に共産主義を間違えてるからね!」
マーズ「マルクスせんせーがクサバのカゲで泣いてんぜー!」
ミツハル「ちょうど授業で共産主義とかコルホーズあたり勉強してる中学生が、
『先生、富を分配するとか教科書に書いてあるけど、ニュースでいってたアレはなんなの?』
とか質問し始めて先生が困っちゃうじゃないか!」
マーズ「ぜってーヤなチューガクセーだぜ!」
ミツハル「そんなことだから流兄ちゃんがマルクスは構造主義だとか批判し始めて、
耳の奥で風が吹いて白面の者に寝返っちゃうんだよ!」
マーズ「わーん! 返せよー! 頼れてカックいーナガレにーちゃんを返せよー!」
ミツハル「泣くんじゃないよ!
流兄ちゃんはね、流兄ちゃんはね! どのみちああいうふうにしかなれなかったんだ!」
マーズ「わーんわーん! だってだってでもでも!」
アーク「だーっ! マオ社も中国も秋葉流も知ったこっちゃねえ! 俺だよ俺!」
マーズ「出たよ、オレオレ詐欺」
ミツハル「古いんだよね。これだからGoogleひとつに検閲かかるお国の方は」
アーク「だから、中国人じゃねえよ!」
マーズ「イルムさんとリンさんの息子のイン・マオでしょ?」
アーク「誰だよそれ!」
ミツハル「イルムさんの息子で女ったらしでマオ社の御曹司って、
なんだいそのプロフィール、人生舐めてるのかい」
マーズ「ミツハルさんはなー、ミツハルさんはなー、
母親がミツコさんで、三次元女にはカモられまくって、
二次元には投資を惜しまず、私生児だからって理由で社内での立場もジャッカン弱くて、
それでも取りあえずカネはあるから人生テキトーに送ってるんだぞー!」
ミツハル「げほっ、げほっ、タンマ、ちょっとタンマ。
DSのスイッチを入れさせてくれ。ミナグチボイスに慰めさせてくれ」
マーズ「だいたい、イルムさんの息子ってのがいけねーよ。
甥っ子か姪っ子になって出直して来いよー」
ミツハル「そしてイルムさんを『おいたん』て呼ぶんだ。
『おいたん』て呼ばれる以外に、イルムさんになんの価値があるっていうんだ!」
マーズ「わーんわーん! 返せよー!
ボスキャラをばんばん斬ってくれてた、あのころのイルムさんを返せよー!」
アーク「だから、イルムさんの子じゃねえし!
ジーク・アルトリートと赤月秋水の子だし!」
マーズ「ん〜?」
ミツハル「えーと」
アーク「本気で俺のこと忘れてるのかよ!
アークだよアーク! ジキミとも呼ばれてた!」
ミツハル「おおっ! ジキミくん!」
アーク「ジキミで思い出しちゃったよ!」
マーズ「あー、ホントだー、ジキミだー」
アーク「お前がヒト呼び捨てにするって、相当珍しいなあ、おい!」
ミツハル「で、そのジキミくんは今までなにやってたんだ〜い」ウフッイヤジャナイヨー
アーク「マオ社じゃないってわかった途端DSやりながら適当なテンションになんなよ」
ミツハル「あっ、これは君がいない間に発売された『ラブプラス』っていうゲームで、
ミナグチボイスに名前を呼んでもらってタッチペンでイチャイチャできる画期的な」
アーク「いいよ! 『ラブプラス』の説明は!」
マーズ「で、いつから『ラブプラス』やってんのー?」
アーク「『ラブプラス』なんてやってねえよ!
最上重工の跡取りとして相応しい男になるために海外に行ってたんだよ!」
ミツハル「あ、まだ全然相応しくないから、また旅立ちたまえよ」
アーク「一蹴かよ!」
ミツハル「B組でなんか適当にダベってる役回りなら、
地底世界ラ・ギアス(笑)帰りの子と、紫雲さんとこの長男さんで持ってるから」
マーズ「おめーの席、ねーから!」
アーク「なくなってる! 俺の居場所、なくなってる!」
ミツハル「咲美さんもサッキー咲美として独り立ちしてるしさ」
マーズ「あんた帰って来ても、誰も喜ばねーよ」
アーク「生きてんのがイヤになりそうなこというな!」
ミツハル「ここらあたり一帯は完全にイスルギの傘下に入ってるから、
最上重工さんには撤退をお勧めするよ」
マーズ「繁華街のオシボリとかお花の仕入れぁー、おれが仕切ってからよ」
アーク「着々と勢力を伸ばしてやがった、こいつら!」
ミツハル「お宅のサトー専務とヤマダ常務も、君のことはもう死んだ者として考えるっていってたし」
アーク「ろくに話したこともねえ役員のひとに見限られてた!」
マーズ「ちょぉー、待てよ。サトー専務にゃー、こっちが前からアプローチしてんだぞー」
ミツハル「順番なんて関係ないね。
つまりいかに相手が喜ぶゴールデンパラシュート与えられるかが勝負の鍵だろ?」
マーズ「あンのジジィ〜、舐めたことしやーがって」
ミツハル「気色ばむなよ。僕らの利害は一致してるんじゃないのかい?
僕が欲しいのは軍事部門だし、君が欲しいのはオモチャ部門だろう?」
マーズ「そりゃそーだ。
いっひっひっひ、まさかミツハルさんと手を組む日が来るたぁーねー」
ミツハル「さあて、再生へのバイアウトと行こうか」
アーク「やめてー! うちの会社を材料に友情築くのやめてー!」
マーズ「そのニンシキは間違ってんね。
あんたはたしかにオーナー一族の息子だけど、
株式会社のテー取ってるイジョー、カイシャは株主のもんさ。
いつだって買収される覚悟固めてねーと」
ミツハル「まぁまぁ、悪いようにはしないからさ。
僕が欲しいのは最上重工の技術力だよ。
技術者の皆さんはばっちり高給で受け入れるし、イスルギの営業力は宇宙一だし」
マーズ「オモチャ部門だって、あんたに継がれるより、おれのになったほーが、
ユメいっぱいめいっぱいなラインナップできるに決まってんでしょー?」
アーク「お前はどうせテレビアニメオリジナル聖闘士聖衣シリーズとか展開するだけだろ!」
マーズ「あー、ちょっと待とーよ。
考えてみりゃー、このひとイッポーテキに追い払うよか、
どっかテキトーな部門に据えちゃってさ」
ミツハル「なるほど、焦土化作戦が使えるね。
でも、それだとほかのハゲタカ連中が群がってくる危険が」
マーズ「いひひっ、そこをおれらぁーがホワイトナイトとしてさっそーとよー」
ミツハル「ふふふっ、それは随分イメージいいなあ。
参ったな、また三次元にモテちゃうじゃないか」
アーク「なにをいってるのか皆目わからねえけど、
悪だくみしてることだけはビンビン伝わってくる!」
ピピピピピピピ
マーズ「ん?」
ミツハル「どうしたんだい」
マーズ「やっべーよ、ミツハルさん。サトー専務が横領で捕まっちゃった」
ミツハル「あの老いぼれ! しばらく大人しくしてろっていったのに!」
マーズ「やべーよやべーよ! 俺らとの関係がバレたら、イメージわりーよ、わるすぎるよ!」
ミツハル「こうしちゃいられない! すぐに口封じにかからないと!」
マーズ「くっそ、あのジジー、よけーな出費させやがって!
万一横領がバレてもおれらがこーするってわかってやがったなーっ!?」
アーク「助かった! サトー専務の最低な行為のおかげで助かった!
ありがとうサトー専務! でも最上重工からは出てってくれ!」
ミツハル「なにいってるの君、会社にとって社員は子供同然じゃないか」
マーズ「子の責任は親が取るのがトーゼンて、サラリーマン金太郎もゆってたぜぃ!」
ミツハル「さあ、おいで。サトー専務への取り引き材料は君だ!」
アーク「うわー! 前言撤回! サトー専務! あんた最低だ!」
ミツハル「覚悟が足りないんだよ。
会社のトップに立つってことはね、社員ひとりひとりと、その家族の生活背負うってことなんだよ。
含み損込みで面倒みてやらないと」
マーズ「だいたい、海外行って修行しよーってハッソーがもうダメなボンボンだよ。
社員はねー、ウソでもいーから現場で一緒に汗かいてくれるトップが好きなんだよ。
ちったー会社のために血ぃー流してみな。信用上がっかもよ」
アーク「流すの! 血ぃ流すの、俺!?」
アーク「あ〜あ、俺はいったい何やって来たんだろう。
勉強してるつもりだったけど、こいつらのいってる単語すら理解出来ないし」
ミツハル「高校卒業程度の教養を着けてから出直した方がいいと思うよ」
アーク「でもよぅ、でもよぅ、学校にいるまんまじゃ、俺、ほんとにただ無駄話するだけのヤツだしよぅ。
なんかしてぇんだよ、なんか!」
マーズ「じゃー、これでもやってみたら」
つ進研ゼミ
アーク「適切過ぎるよ!」
ミツハル「じゃあこれだ」
つ『西原理恵子の太腕繁盛記 〜FXでガチンコ勝負!編〜』
アーク「FXに手ぇ出しちゃダメって教訓しか伝わってこねえよ!」
こいつらひょっとして、とっくの昔に出来てて、なんとなくまわりに言い出せないだけなんじゃないかと
【飛行機の中】
マリ「オイ、もうすぐ着地するぞ。離れろ」
ハザリア「うぅ〜ん、イヤだ」
マリ「甘ったれるなよ」
ハザリア「もう少しこうしていたい」
マリ「そりゃあ、わたしだって、さ」
ハザリア「俺が嫌いか?」
マリ「嫌いだよ、もう大嫌いだよ」
ハザリア「ふん、なるほど」
マリ「アッ、もう、またそういうことをする!」
ハザリア「貴様が口でいうことはあまり信用できんからな」
マリ「まったく、お前は、ほんとにわたしのことが好きだなあ」
ハザリア「わざわざ言葉にせずともよい、恥ずかしいではないか」
マリ「でもさ、いつまでこんなこと続けるんだよ。
いい加減、みんなに言った方がよくないか?」
ハザリア「仕方がないではないか、なんとなくタイミングを失ってしまったのだから」
マリ「勘のいい人は気付いてると思うぞ」
ハザリア「いいではないか。どうせやることはおなじだ」
マリ「アッ、だからお前は、もう、また。腰悪くするぞ」
マーズとミツハルの守銭奴コンビ結構好きだわ
流兄ちゃんは根がまじめ過ぎたんだと思う
自分も含めて全てを騙して生きていくのに耐えられなかったんだと思う
だから、本当の自分をぶつけて理解して貰える相手が欲しかったんだと思う
それが潮ととらだったから、人類を裏切って敵にまわったり全裸でバイクに跨ったりしなきゃならなかったんだと思う
あと、アークおかえり
うわーージキミ懐かしいと思ってしまう
久々にアーク復活してた♪
また熱い賭事とヤラレ様を見せてくれw
【高速道路】
ぶぉぉぉぉぉん
クォヴレー「よかったのか、子供たちだけ遺してきて」
アルマナ「大丈夫ですよ、ルナはしっかり屋さんですから」
クォヴレー「そうだな。お前も仕事が忙しいだろうし」
アルマナ「イヤだ。仕事の話はやめてくださいな」
クォヴレー「そういえば、ルリアたちはなぜ来なかったんだ」
アルマナ「ルリアの話はもっとやめてくださいな」
ぶぉぉぉぉぉん
アルマナ「ああ、どうしたのかしら。
クォヴレー、私、車酔いしたみたいです」
クォヴレー「大丈夫か」
アルマナ「ダメかもわかりません。どこかで休まないと」
クォヴレー「よし、待っていろ。次のサービスエリアで」
アルマナ「サービスエリアでは横になれませんわ。
ねえ、それよりも、あそこに見えるお城状の建物に行ってみたいですわ」
クォヴレー「あれは、観光地ではないのか?」
アルマナ「休憩所ですのよ。事前に調べたんですけど料金は2時間〜」
がたん!
クォヴレー「なんだ!?」
ルリア「姫様、お仕事の時間です」
アルマナ「げえっ、ルリアッ!?」
クォヴレー「取りあえずボンネットに飛び乗るな。このクルマはレンタルなんだ」
アルマナ「あぁ〜ん、クォヴレー。私、ますます気分が優れなく」
クォヴレー「わかったからしがみつくな。運転しづらい」
206 :
それも名無しだ:2009/10/14(水) 00:35:45 ID:xSKJmgEC
>>?
賭け事するのはタカヤだろ?
>>205 クォヴレー「・・・しかしこれはこれで良いものだな」
アルマナ「私とのドライブのことですか?」
ルリア「(イラッ)」
クォヴレー「いや、こういう『ゆっくりした乗り物』で移動することがだ」(現在時速170キロ)
アルマナ「もう・・・相変わらず身も蓋もない言い方ですね」
クォヴレー「?」
アルマナ「そこは嘘でも「その通りだ」というものですよw」
ルリア「(イラッ)」
クォヴレー「すまないな。ところでどこに行きたいんだ?」
アルマナ「貴方と一緒なら何処へでも・・・」(///)
ルリア「(イラッ)」
クォヴレー「(後部座席のルリアは何故一言も喋らないんだ・・・?)」
アルマナ「(後ろに人なんていません。今は二人きり今は二人きり・・・)」
バランガ宅
ゼラド「・・・・」
ルナ「・・・・」
イングレッタ「あの二人はさっきからなにを妙な顔をしているのかしら」
アストラ「お嬢、あれは複雑な心境が表情に現れた結果というものだろう」
イングレッタ「ふうん」
ディストラ「・・・・・」(光のない眼)
イングレッタ「あれは?」
アストラ「死んだ目、レイプ目などという状態だな」
【OG学園】
ゼラド「あっ、久しぶり。
え〜と、あ〜、あ、あっ、秋クくん?」
アーク「適当かよ! いま、頭ン中で無理矢理両親の名前組み合わせたろ!」
マーズ「惜しーっ!」
ミツハル「あ〜、それもアリだよねえ」
アーク「お前ら着いてくんなよ!」
マーズ「や、あんたが最上重工にヘンなことしねーよーに」
アーク「逆だよな! 立場逆だよな!? 俺のセリフだよな!?」
ゼラド「久しぶりだね! 今までなにしてたの?」
アーク「なにっていわれても、え〜と、グランドキャニオン見て、
ラスベガスでちょっとスって、あそうだ、アンコールワットも見たぞ。
どっかに全長111メートルのテコンV像が経ってるって話聞いたんだけど、それは見つかんなかった」
ゼラド「観光旅行してたんだ」
アーク「いや、修行の旅」
ミツハル「観光旅行だね。もう純然たる観光旅行だね」
マーズ「そのあたりほっつき歩きてーなら、おれをガイドに雇やーいーのによ。
人間社会の最底辺をアンナイしてやんよ」
アーク「見たくねえよ、そんなもん」
ゼラド「もう学校に復帰しちゃうの?」
アーク「しちゃうのっていうのがちょっと引っかかるけど、そんなことより俺と付き合ってくんない?」
ゼラド「あはは、そんな紫雲くんみたいなこといったってダメだよ」
アーク「すげえあっさりかわされた!」
【B組】
咲美「あら、帰ってきたの」
アーク「なにこのリアクションの薄さ」
マーズ「あのさ、最上重工もそうなんだけど、サッキーさんにもあんま関わんねーでよ」
ミツハル「サッキー咲美くんは政権交代の準備で忙しいんだ」
咲美「そんな準備していませんから!」
ミツハル「隠さなくたってわかるさ。
ミサワさんに代わってエルボーの小公女セーラになれるのは君しかいないんだから」
マーズ「ハウス名作劇場なんざー目じゃねーってこったね!」
咲美「土8のダイヤモンドプリンセスの話なんてしていません!」
アーク「なんてこった。ちょっといない間に、
サッキーが政権奪取を目論むほどにキャラ立たせてるなんて」
咲美「兄さんまであっさりサッキーって呼ばないでよ!」
ランディ「『小公女セーラ』はさぁ、やっぱハウス名作劇場の思い出だけでよかったと思うんだ」
克夜「僕は『オトメン〜秋〜』観るからいいよ」
ランディ「お前、ひょっとして自分のこと乙女系男子だと思ってんの?」
克夜「え、僕って乙女系男子じゃないの?」
ランディ「少女マンガにハーレムどうこういう男キャラは出てこねえよ」
克夜「原作でやってる第2シリーズに出てる石油王の御曹司はハーレム大好きだよ」
ランディ「知らねえよそんなもん。なに原作まで読んでんだ」
アーク「お前らかぁーっ!」
ランディ「うわっ、なんだよ、えーと、えーと、アキクトリート?」
アーク「名前も名字もごっちゃかよ! 取るなよ!
B組でどうでもいいこと駄弁るポジション取るなよ!
怒ると髪の毛赤くなるってキャラ一本でいけよ!」
克夜「ダメだよ! Pちゃんくんからなんか適当なこと駄弁る場面取ったりなんかして、
うちの愛くるしい妹とフラグ建て始めたらどう責任取ってくれるんだい、
トリート月アキークくん!」
アーク「もはやよく思いついたよそのごちゃ混ぜ名前!
いいよ、お前の妹だったら俺がフラグ建てるよ!
今さらフラグの1本や2本、なんぼのモンだよ!」
ゴスッ
ランディ「カッちゃんカッちゃん、無言でミゾオチをひと突きはヒドいと思うぞ」
克夜「僕の愛くるしい妹たちに手を出そうとすればこうなると知りたまえ!」
ランディ「いや、やめろ。俺を見るな。『次はお前だ』みたいな目で俺を見るな」
アーク「受け入れてもらえねぇよぉ〜、世間が俺を受け入れてくれねぇよぉ〜」
ミツハル「だから、これやんなって」
つ進研ゼミ
アーク「なんでそんな執拗に進研ゼミ勧めてくんだよ! なんかもらってんのか!」
マーズ「あー、いや、おれは『学研の科学』派だったし。
キョーリューのオモチャとかオマケに付いてくるし」
ミツハル「素人め。『学研の学習』にはね、歴史マンガとか付録に付いてくるんだ」
アーク「なんの話だよ! いいよ! 俺はもう、『てれびくん』でも読んでる!」
アーク「しばらくいねぇ間に、知らねえ顔が増えたなあ。
まあ、カワイイ女の子が増えるのは大歓迎だぜ!」
ユウカ「・・・・・・誰?」
レタス「貴女は面識あるはずでしょう」
アーク「もはや俺の人格を知ってる相手に期待はしねえ!」
咲美「兄さん、ひょっとしてビジュアルで引っかけられると思ってるの?」
アーク「あっと、新鮮なメガネっ子発見!」
グサッ
アーク「えっ、なに? 耳っ、耳ぃ〜っ!」
ミスティリカ「うるさいわね。
その、全年齢対応のギャルゲ主人公みたいな口の聞き方をやめてくれます?
陵辱を望むのなら、
もうアバンの段階でヒロインを監禁してお初を頂く程度の甲斐性身に付けて出直してらっしゃい」
アーク「イヤだっ! なにいってるのこのひと!」
ミスティリカ「わからないの?」
アーク「耳! 耳から抜いて! このやけにデカい耳かき!」
ミスティリカ「そんな脳は、いらんわなぁ」
アーク「どんだけ『うしとら』で引っ張る気なんだよ!」
ミスティリカ「脳ミソかき混ぜてあげる。根本的に」
ラーナ「被ってるんですよ、メガネ被ってるんですよ。少しは自重してください」
ミスティリカ(あなたのはオシャレメガネなんだから、外せば根本的な解決になるじゃない・・・・・・)
ラーナ「わたしからオシャレメガネ取ったら、無機物陵辱するしか能がないじゃないですか」
ミスティリカ(わたしは夜の夜中に電気スタンドの明かりひとつで
陵辱される上での心得的な本を読みふけってきたから根本的に目が悪いのよ・・・・・・)
リトゥ「どうしよう、このひと、中学生相手になにいってるんだろう」
ラーナ「そ、そういういかがわしい本はどこで買ってくるのですか」
リトゥ「中学生が興味持っちゃダメよ」
ミスティリカ(基本的に大人のデパートよ・・・・・・)
リトゥ「中学生にそんなこと教えちゃダメよ」
ラーナ「それであなたは、そのメガネでどんな無機物を陵辱するんですか」
ミスティリカ(肉塊に陵辱されるという発想が出てこない女子中学生に陵辱を語る資格があるのかしら・・・・・・)
リトゥ「どうしよう、このメガネ=陵辱みたいな流れ」
ラーナ「聞くところによると、あのメガネはアナライズツールなんだそうです」
ミスティリカ(音もなく相手の個人情報を丸裸にするなんて、
なかなか根本的な最低の屑ね・・・・・・)
リトゥ「メガネ、外そうかしら」
エリトゥからメガネを取ったら何が残るって言うんだ!
>>212 知ってるか?リトゥが眼鏡を外したら、あのハザリアでさえ欲情してしまう程エロいんだぜ?
>>213 それリトゥが見た夢の話じゃなかったけ
それで夢でハザリアに襲われてから、ハザリアを意識するようになったんじゃなかったけ
あれ?メガネ=陵辱って間違ってなくね
違うよ
>>211 異議あり!
ミスティリカ女史、本を読む時の暗さは視力低下には余り関係がない筈だ!
異議あり!
ミスティリカ女史なら、己の眼球を陵辱することなど造作もないはず!
ていうか最低の屑人気だな
なんぼ酷いネタ書かれても眼鏡曇らせる変態度の高さが勝利の鍵か
もうアサキムに陵辱してもらえばいいじゃん
あいつも正義感溢れた某魔装機神乗りが堕落してしまった異次元体だし
あんな知らんうちにドラ●エ600時間超の極廃人ニートよりはラブプラスを肌身はなさずもってたとしてもミツハルさんの方がマシじゃねーかな…、根本的に考えて。
そんな底辺の争いをするより
そら飛ぶパンツのおかげで落ち着いてない下着マニアの話をしようぜ
そういえばシュウヤの下着好きってどこから来たの?
あとシュウヤはいまどこにいるの?
サフィーネがランジェリーショップ経営してたからだろ>下着
クリス「帰ってきたのですね!ヴァジュラ・オン!アーク!!」
アーク「人を90年代鬼神召喚風に呼ぶな!」
クリス「えー?そこは来迎聖臨!って答えてくれなきゃいやです!」
アーク「知らねえよ!だいたいさっきの呪文は鬼神解縛秘呪だろうが!」
クリス「知ってるじゃないですか!」
アーク「知らんったら知らん!そんなウインキー世代にしか通じなさそうなネタはな!」
クリス「あー!ウインキー世代をバカにしたー!」
アーク「うるさいよアホの子、さっさとあっちにお行き」
クリス「シュウヤー!出戻りアークが僕たちの親をバカにしたですよー!」
シュウヤ「おや、帰ってきたんですか」
クリス「無視された!」
アーク「おうよ。ったくどいつもこいつも人を余計者みたいに扱いやがって」
シュウヤ「どこかのタイムダイバーでもあるまいしいきなり音信不通になる方がいけないんですよ。ええと…ジキミ?」
アーク「ちきしょーーーー!!」
クリス「あ!なんで泣きながら逃げるんですか!久しぶりに遊びましょうよアーク!とりあえず鬼神童子ZENKIごっこで」
アーク「なんでそこにこだわってんだよ!ついてくんなーーーー!!」
>>221 アニメ『そらのおとしもの』の2話のことだろ。
あまりにも突き抜けたクソくだらねぇ馬鹿さ加減で、とにかく腹筋が崩壊したわw スタッフは絶対気が狂ってるw
あ、ちなみに褒め言葉だから。
【生徒会室】
ルナ「学園には一定の秩序が必要なのだ!」
克夜「わかりました。速やかに生徒会長選挙の準備を進めます。
B組からはもちろんサッキー咲美さんを擁立しますので」
ルナ「さしあたって、キャクトラ! 生徒会室の鍵を付け替えろ!
得体の知れない者が入室できないようにするのだ!」
キャクトラ「は、かしこまりました」
克夜「落ち着いて聞いてください、ルナ姫。
僕はなんとしてでも今クール内に生徒会室でハーレムを作りたい。
しかし、姫様属性は僕的にはナシです。
となれば、別のメンバーで生徒会を構成する必要があるじゃないですか。
さしあたって、お子様な生徒会長とクールビューティな副会長と、
キャラぶれ気味のスポーツ少女とBL好きの下級生をそろえないとなりません」
ルナ「お主のハーレム願望を中心に生徒会を構成されてたまるか!」
キャクトラ「紫雲さん、今クール中とはなんのことですか」
克夜「あっと、そうすると、マズいぞ。
サッキー咲美さんはべつに子供っぽくないし。
どっちかっていうと所帯じみてる。
肝心のレシタールさんは、クールビューティでもスポーツ好きでもBL好きでもないし」
ルナ「いいから、さっさと生徒会室から出て行け」
克夜「ルナ姫ルナ姫、僕だって私利私欲のためだけにこんなこといってるんじゃないんです」
ルナ「私利私欲は入っておるのか」
克夜「ねえ、ルナ姫。あなたは地球になにをしに来たんです」
ルナ「それは、地球で学習を」
克夜「事務仕事だったら母星でもできるでしょう。
留学というものはですね、故郷で出来ないことを学ぶためにするものです。
どうせお国に帰れば忙殺される御身でありながら、
どうしてわざわざいまから忙しがる必要があるんです」
ルナ「ウ、ウム」
克夜「姫君、あなたは母星で出来ないことをするべきですよ。
たとえば、母星ではしにくい身分違いの恋だとか」
キャクトラ「紫雲さん!」
克夜(マクレディくん、騎士は義理堅い生き物なのさ。
君のおかげでシャナ=ミア陛下の魔の手から逃げられた恩、忘れてはいないよ)
ルナ「わたしは色恋になどかまけている時間はない!」
キャクトラ「紫雲さん」
克夜「まあ、自由恋愛で一番大事なのは本人の意志だよね」
キャクトラ「紫雲さ〜ん」
克夜「泣いちゃいけないよマクレディくん」
【演劇部部室】
ハザリア「そら、こんなもんでよいのだろう」
ttp://www28.atwiki.jp/srwkdm/ ルナ「うむ! これで生徒達の身の上を正しく知ることが出来る」
ハザリア「しかし、なんだな。貴様のところの家族構成は、いざ書きだしてみると気味が悪いな」
克夜「そうかい? ズラッと壮観じゃないか」
ハザリア「いっておくが、俺は興味のない人間についてはとことん興味がないからな。
不足している分は貴様の方で勝手に書き足せ」
ルナ「ぬぅ、手を抜いた仕事をしおって」
ハザリア「黙れ、黙れよ! どれだけの労力だったのかわかっておるのか!」
ルナ「それと、各々が活躍した話も入っていればよいのではないか?」
ハザリア「そんな面倒なこと、誰がやるのだ」
克夜「誰かやるんじゃないかな」
ハザリア「それはそうだ。誰でも編集できるのだからな」
ネタのまとめもあったほうがいいかな。
まとめwikiにネタのまとめアップしました。
とりあえず対象は20代目スレ以降です。
それ以前のネタについては、気が向いたときにアップしようと思っています。
「日常」カテゴリが全然日常じゃないのは仕様です。
「俺の好きなネタが入ってねえぞゴルァ」というひとは各自で追加してください。
気が付く限りで誤字などを修正しましたが、量が量なので不十分だと思います。
気になるひとは、やはり各自で修正してください。
しかし21〜23代目スレあたりのクォリティの高さは異常です。
そして20代目スレのゴチャゴチャぶりも異常です。
本スレ的に不評だったネタについてもスレの歴史のひとつとして入れてあります。
どうしても気に食わないひとは各自で削除してください。
昔はアークのネタがたくさんあったんですね。
正直まとめるのがめんどくさかったです。
ひと頃恒例だった作画ネタは結構好きだったので、またやって欲しいものです。
ついでですが、
現在議論版にてテンプレ改善について議論がされています。
興味のあるひとは覗いてみて、ご意見を書き込んでください。
イングレッタ「・・・・・ゼラド戦記・・・・」
アストラ「突然何を言いだすのだ?お嬢」
イングレッタ「ただ言ってみただけよ」
>>228 貴方が神か
ジェバンニか
とにかくGJ
懐かしいな〜とか思いながら見てたが
…まだ全体の三分の一なんだぜ?あの量で
>>228 GJです
これはすごい
自分が書いたのが載ってるのを見ると死にたくなるやら嬉しいやらですね
>>228 すげー!
演劇ネタとか読み返したい奴とかが全部まとまってる!
超絶GJです!
【居酒屋】
ユウカ「オーダー、カルアミルクお願い」
咲美「そういえばユウカさん、彼氏さんとは上手くいってるの?」
ユウカ「誰のこと?」
レタス「上手くいっていないようですわね」
フィオル「確かに、あまり会えないことについては済まないと思っているんだ」
ユウカ「ハァッ!?」
咲美「あら、いつの間に」
レタス「なんだ、連絡を取っていましたの」
ユウカ「エ、ヤ・・・・・・」
ランディ「おーっ、お前がフィオルかあ。
なんか、最初なぜかグレーデンをランドールと間違えたんだって?
まあこっち来て、一杯やれよ」
フィオル「マサキ・アンドー氏のハンドルネームはともかく」
ランディ「ともかくじゃねえよ! いいから一発いってやってくれよ!」
フィオル「ユウカ、ちょっと、外に出ないか」
ユウカ「ン、構わないけど」
克夜「うへぇ、お持ち帰りとは恐れ入った!」
レタス「ふ、不埒なっ!」
咲美「べつにいいんじゃないの、もう子供じゃないんだし」
【外】
ユウカ「あんた、何年もアクセス寄こさないと思ったら、突然なによ!」
フィオル「済まないユウカ。でも、もう限界なんだ」
ユウカ「わかったわよ。取りあえず、どこでもいいからテイクアウトして」
フィオル「いや、そういう限界じゃない」
ユウカ「あたしの方が限界なのよ!
こっちはもういい歳なのよ。どんだけ溜め込めさせるつもりよ」
フィオル「返す返すも済まない、まず話を聞いてくれ」
フィオル「ユウカ、今日の飲み会、君は何回目だ」
ユウカ「申し訳ないけど初めてよ。生憎フレンドをクリエイトする才能には恵まれてなくてね」
フィオル「いいや、これで1万5498回目のはずだ」
ユウカ「ハイ、なにいってんの」
【ユウカのマンション】
フィオル「落ち着いて聞いてくれユウカ。
9月1日から9月1日、スレイチェル・ファッツメッカーは『ToLoveる』が打ち切られたことで落ち込んでいる。
9月2日、ゼフィア・ゾンボルトが何者かに武装練金なる能力を渡されっぱなしにされる。
9月3日、君は父親にステキスーツを託され逃げ出す。
9月4日、ゼラド・バランガは何故か機嫌が悪く、マリ・コバヤシを丸めたホットペッパーで叩く。
9月5日、君たちは何故か24歳になっていて飲み会をやっている」
ユウカ「たしかに、そういうイベントはあったけど」
フィオル「俺たちは、このループに巻き込まれてしまった。
知ってのとおり、俺の身体はエネルギー的に不安定で、
長時間おなじ世界に留まると肉体が変異し、対消滅に酷似した破壊をもたらす。
ヒト1人分の質量の対消滅だ。下手をすれば太陽系が吹っ飛んでしまう。
これまで、なんとかエネルギーを節約してやりくりしてきたけど、もう限界なんだ」
ユウカ「ヘイ」
フィオル「なんだい」
ユウカ「取りあえず1万5498回目は信じるとして、あたしたちは何回シたの?」
フィオル「シたっていうのは」
ユウカ「決まってるでしょ。あたし、もう24歳なのよ」
フィオル「君が24歳になっているのは1時的なものだ。
明日、いや9月1日に戻れば、また高校生になっている」
ユウカ「そういうこといってるんじゃないでしょう」
フィオル「済まないユウカ。1万5498回の間、俺が君と会うのはこれが初めてなんだ」
ユウカ「そ、あんたにとって、あたしはその程度のイグジステンズだったってことね」
フィオル「違うんだ、ユウカ。俺だって、どんなに会いたかったか。
この閉塞した時間に永遠に留まれば、ひょっとしたら幸せなのかもしれないとすら考えた。
でも、ダメなんだ。
君と会うと、どうしても俺のエネルギーが高まってしまうから」
ユウカ「バーカ」
フィオル「機嫌が直ったね」
ユウカ「イジワル」
フィオル「1万5498回、俺も手を尽くしてきたけれど、時間の閉塞からは逃れられなかった。
もうエネルギーも限界だ。
これ以上ループが続けば、俺の身体が崩壊して大破壊をもたらす。
俺はこれ以上動くことができない。
だから、君にこのループを解いてほしいんだ」
ユウカ「どうやったら解けるの?」
フィオル「わからない」
ユウカ「誰が原因なの?」
フィオル「それもわからない」
ユウカ「あんたのパワーでどうにかなんないの?」
フィオル「意図的な時間跳躍には大量のエネルギーが必要なんだ。
フルパワー状態ならともかく、消耗した俺にはなにも出来ない。
まして、原因不明の時間閉塞の中では、ほぼ無力だ」
ユウカ「こういうときこそ、タイムダイバーとかいう連中の出番なんじゃないの」
フィオル「1万5498回の間、タイムダイバーの存在は一度も確認できなかった。
原因はわからないが、この時間閉塞に干渉できないらしい」
ユウカ「あたしにどうしろっていうの」
フィオル「原因を突き止め、このループを解いて欲しい」
ユウカ「そんなことして、あたしになんかメリットがあんの?」
フィオル「特にないかもしれない。でも、俺は助かる。
俺は、こんな歪な世界じゃない。完全な状態で君と幸せになりたいんだ」
ユウカ「バーカ」
【9月1日】
スレイチェル「スレイチェルは、ダメだ。
ジャンプを複数買いして、『ToLoveる』のアンケートハガキを出すなんて、そんな資格はないのだ」
ユウカ「ほんとに高校生にリバースしてるし」
スレイチェル「スレイチェルには、『ToLoveる』しかないと思っていた」
ユウカ「スレイチェルさんは、そんなに『ToLoveる』のフィナーレが残念なの?」
スレイチェル「少年マンガ誌のエッチマンガは、この世でもっとも汚れのないエロなのだ。
AVやエロ本などは、比較対象にすらならない。
生殖本能とは別の、なにかこう、頬を赤らめるような琴線に触れるものなのだ。
それを、それをっ! ジャンプ編集部と『あねどきっ』は情け容赦もなくっ!」
ユウカ「『バクマン。』がたまにチョイエロかったりするから、それでオーライなんじゃないの?」
スレイチェル「え、あ・・・・・・、うん」
【ジェグナンの喫茶店】
ユウカ「なんか変わった?」
フィオル「時流子はいまだ停滞中だ。
ユウカ、君はなんというか、ひとと会話を続けるのが不得手な子だね」
ユウカ「いまさらそんなこと、いわれなくたってアンダスタンしてるし」
フィオル「いいかいユウカ、喋っている人間というのは、案外解答なんて求めていないんだ。
ただただ、ダラダラと喋っていたいだけなんだ。
君のようにあっさり結論を出されると、言葉に詰まってしまうものなんだよ」
ユウカ「やめてよ。そんな妙なセミナーみたいな説教、ヒアしたくない」
フィオル「俺は、行く世界行く世界で、わりと世界の敵みたいな扱いされることが多いからね。
よけいなトラブルに巻き込まれないように、こういうことが身に付いたんだ」
ユウカ「ハードな設定背負って、下世話なスキル身に付けてたのね」
ユウキ「ユウカ、ボーイフレンドを連れ込むのならお父さんに話を通してからにしなさい」
【9月2日】
ゼフィア「少女はそう言って姿を消した。多少混乱はしていたが修行を再開した。
そしてある日肉体が見ての通り劇的に変化したのだ」
ユウカ(エート、エート、ひとと会話するときに具体的な単語はいらない。
『へー』、『なるほど』、『ウン』、『それで』とか、
適当にバリエーション付けた相づちを打って)
ゼフィア「しかしあの少女は、俺にこの力を託してなにをさせようというのか」
ユウカ「アー」
ゼフィア「ひょっとしたらこの力は、使うべきではないのかもしれない」
ユウカ「なるほど」
ゼフィア「使わずにいられるのなら、それが一番なのかもしれない」
ユウカ「ウン」
ゼフィア「しかし、それでもなお、彼女が俺にこれを託したのは、
なんらかの意味があったのではないだろうか」
ユウカ(なんか、だんだんイラついてきた)
ユウカ「それでゼフィアさんは、どうしたいの?」
ゼフィア「ム・・・・・・、そう聞かれると、特には」
【ジェグナンの喫茶店】
フィオル「ユウカ、ひとが話しているときに、うかつに質問なんかしちゃいけない。
人間、話している時点では、解答なんて特に持っていないし、案外求めてもいないんだ。
質問なんてしても返ってくるケースは少ない。
キーワードを拾って適度に話題を受け流しているうちに、
本人の中で解決してしまうことがほとんどだから」
ユウカ「だってあのエルダーヅラ、いいガタイしてグダグダグダグダ、中身のないことばっかり」
フィオル「割り切るんだユウカ。
人間の喋ることに、内容なんてないんだ」
ユウカ「あんたはひょっとして人間見下してるんじゃないの?」
ユウキ「ユウカ、ボーイフレンドとばかり話をするんじゃない。
お父さんが寂しいじゃないか」
ユウカ「ダディ、うるさい」
【9月3日】
ユウキ「ジェグ! ナン! もっと愛を込めて!」
ユウカ「ダディが頭おかしくなった」
フィオル「いや、1万5498回の繰り返しのうち、
ユウキ・ジェグナン氏があのおかしな格好をしたケースは過去に5398回あった。
これは、時間の閉塞とは別件に、ジェグナン氏個人の素養だろう」
ユウカ「オーライ、あっさり結論を突き付けられるのは不愉快なもんね」
ユウキ「さあユウカ!
お前がこの、グランパから受け継いだ、蝶サイコーなスーツを着れば千客万来間違いなし!」
ユウカ「うちのグランパは何者だったのよ」
フィオル「・・・・・・っ!」
ユウカ「なに、その顔」
フィオル「い、いやっ! やっぱりダメだユウカ!
俺は、そんな肌も露わな格好をした君を、ほかの誰の目にも晒したくない!」
ユウカ「ンもぅ、バカ」
フィオル「バカかもしれない」
ユウカ「あんたにだけ見せるっていうなら、あたし」
フィオル「君だって、バカだ」
ユウキ「ユウカ、お父さんはお前達をイチャイチャさせるために
このステキスーツを用意したんじゃない」
【9月4日】
マリ「何故かゼラドに叩かれた……丸めたホットペッパーでぽかっと」
ユウカ「金曜なのに機嫌悪いの」
ゼラド「そんなんじゃないけど」
ユウカ「なにかあったの?」
ゼラド「なにもないけど」
ユウカ「ほんとにそう?」
ゼラド「う〜んと」
ユウカ「いいたいことがあるなら、いったらいいんじゃないの。
あたしはこのとおりフレンドが少ないし、誰かに漏らす心配もないし」
ゼラド「そういうふうにいうのはよくないよ」
ユウカ「ソーリィ」
ゼラド「ただね、ハザリアくんとマリちゃんは、いつも一緒だなって」
ユウカ「あんただって、いつも誰かとつるんでるじゃない」
ゼラド「そうなんだけど、うん・・・・・・」
ユウカ「顔色がバッドね。気分でも悪いの」
ゼラド「うん、ちょっと、頭が痛いみたい」
ユウカ「保健室で横になってたら」
ゼラド「ただね、わたしのまわりにはいつも誰かしらいるけど、
必要なときに必要なひとがいないみたいな」
ユウカ「ウン?」
【廊下】
ユウカ(やっぱり、要領を得ないトークって苦手。
そこいくとあのクレイジーなアマチュア脚本家は、意見がぽんぽん出るあたり相性いいのかもね。
フィオルとは比較になんないけど)
ユウカ(バランガばっかりにかまけてるわけにもいかない。
9月4日は、もうひとつイベントがあるはず)
【赤月家】
ランル「はやくジオングにリックドムの脚を着ける作業に戻るちゃ」
ミズル「中等部一同、サッキーさんが関ヶ原ウォーズで勝利することを願ってるよ!」
咲美「わたし、中等部になんの期待をかけられてるの!」
ぴんぽ〜ん
ユウカ「ハロー、秋・・・・・・、赤・・・・・・、サッキー」
咲美「そこの表札に『赤月』って書いてあるでしょう!?」
ユウカ「なにか問題抱えてる?」
咲美「どうしたの突然? 特になにもないけど。
兄さんが行方不明なのはちょっと気にかかるけど、
どうせどこかでバカやってるんだろうし」
ランル「サッキーさんはジオングにリックドムの脚ば着けよるか
トロピカルドムの脚ば着けよるか、大いにお悩み中ちゃ!」
咲美「強いて挙げるなら、中学生から分不相応な期待をかけられてることかしら」
ユウカ「そう、アッグガイのヒートロッド付けるのもいいんじゃない?」
ミズル「降臨だ! 天才降臨だ!」
ランル「ものすごくラスボス臭かジオングの誕生ちゃ!」
咲美「べつにジオングは脚なしで完成ってことでいいじゃない!」
ユウカ「ここは関係なさそうね」
【ジェグナンの喫茶店】
クリハ「そりゃあ、ゲッター2とゲッター3の合体パターンを無理矢理でっち上げたゴー・ナガイの天才は凄まじいけど、
あのサッカーボールなんだか人面なんだかわかんないゲッター1のデザインを
手がけたケン・イシカワの天才も見くびることはできないわ。
そして奪還者と書いてゲッターと読ませるのはなかなかナイスな発想だったと思うの」
フィオル「でもあれは、帯に偽りがあるんじゃないだろうか。
べつに卑しくないし、あのゲッター」
クリハ「バカね。だから偽書っていうんじゃない」
フィオル「しかし、胸に虚無を抱く少女よ」
クリハ「なにいってるの誰が胸になにを抱いてるって言うのふくよかでしょうねえふくよかでしょう?」
フィオル「い、いや」
ユウカ「なにしてるのねえなにしてるの」
ぎりぎりぎりぎりぎりぎり!
フィオル「ユ、ユウカ! 痛い、痛いって!」
ユウカ「あたしが慣れないトークに頑張ってる最中に浮気なんて、イイ根性じゃない」
フィオル「違う! 誤解だ!」
ユウカ「1万5498回もループしてりゃ、そりゃ魔が差すこともあるでしょうね」
フィオル「1万5498回のループの間、彼女から接触を受けたのはこれが初めてだ!」
ユウカ「接触? コンタクト? なにとなにをコンタクトさせたの?」
フィオル「話を聞いてくれ!」
クリハ「アークくんね、あれ、10月13日に戻ってくるわよ」
ユウカ「ハ?」
フィオル「本人がいうには、彼女は10月19日時点の俺と接触してここにいるらしい」
ユウカ「10月?」
クリハ「まさか9月1日から5日までの間がこんなことになってるとは思わなかったけど」
フィオル「そもそも俺がこの場にいるのも、
10月19日時点からここに跳躍する過程で時流子の閉塞に巻き込まれたかららしい」
ユウカ「ややっこしいのね。スタートはいったいどこなの?
10月19日になにが起こったの?」
クリハ「起こるべき事が起こっていないのよ」
フィオル「行ってくれユウカ。未来をその手でつかむんだ」
ユウカ「戻ってきたとき、あんたはここにいないんでしょうね」
フィオル「また会えるさ」
ユウカ「やっぱりイジワルよ、あんたは」
【学校】
ゼラド「う〜ん、保健室で寝てたら遅くなっちゃったなあ。
なんだろ。頭がハッキリしない。
なんか忘れてるような気がするんだよねえ」
ユウカ「ハーイ」
ゼラド「ユウカさん?」
ユウカ「あんたさ、明日、誕生日なんじゃない?」
ゼラド「あ」
ユウカ「ハッピーバースディ、ゼラド・バランガ」
ゼラド「ふふっ、一日早いよ」
ユウカ(パーティか。ロンドンでやってたのとおんなじじゃあ、やっぱりダメよね。
あたしもチェンジしてかないと)
【統亜 3歳】
統亜「あ〜、う〜」
テニア「ねえ統夜、この子、妙に言葉が遅いように思うんだけど」
統夜「そんなに心配することないだろ」
メルア「うちの芽夜ちゃんなんて、いまだに新生児並によく眠りますし」
テニア「だって、カッちゃんなんてもうあんなにペラペラ喋るのに」
克夜「『ねえツバサくん ツバサくんには、ボールいじょうの ともだちって いないのかな』
『え そ それは』 『ぼくじゃ ダメかな』
『ダメだよ』『だよね』
『だって ミサキくんは ぼくにとって ともだち いじょうの』
『でも みたんだ ぼく こないだ ツバサくんが コジローくんと』」
カティア「『なにも心配することないよ、
僕は、ボールもミサキくんもヒュウガくんもイシザキくんも、
みんなみんな平等に愛してるから!』
こうしてツバサくんはサッカーハーレムを作り、末永く幸せに暮らしましたとさ』
克夜「やっぱり ハーレムさいきょーだね おかーさん!」
統夜「カティア」
カティア「え、なにかしら。早期教育は大事でしょ?」
統夜「息子になんの英才教育を施そうとしているんだ」
統亜「あ〜、ぅ〜」
テニア「統夜ぁ〜、やっぱり心配だよぉ〜。一回、お医者様に見てもらったほうが」
統夜「心配し過ぎだって、統亜はまだ3歳なんだぞ」
克夜「しんぱい すること ないよ テニアおかーさん!」
テニア「カッちゃん」
克夜「トアもメャーも ぼくが めんどう みるから!
ぼくは おにいちゃんだから!」
テニア「はぁ、やっぱり統夜の子なのねえ」
統夜「どういう意味だよ」
【子供部屋】
克夜「これが 『い』 『いちご』の『い』ー。いってごらん?」
統亜「みぃー」
克夜「う〜ん」
芽夜「もぉ〜しもぉ〜ねがい ひとつだけ かなぁ〜うなぁ〜らぁ〜
い〜えのなかで ねていたいぃ〜」
克夜「メャー、メャー、幼児のじぶんから ダメな うた うたっちゃ ダメだよ」
芽夜「ねても さめても 格ゲーばっか」
ビシッ バシッ カチョーセン! ハリケーンアッパー! タイガーキッ! ウッシャァ!
統亜「あぇー、あぇー」
克夜「どうしたんだい このキャラに きょうみ あるのかい?」
芽夜「ジョーひがし かくとースタイルは ムエタイです」
統亜「ぅえぁい、ぅえぁい!」
〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°〜。°
【克夜 17歳 船上】
統亜「ふぁ〜、ヤな夢見ちゃったなあ。
傷ついちゃうなぁ、もう。
あたし、3歳のころフツーに喋れたし、平仮名くらいは読み書きできたのに、
家族の誰も聞き取れないし読み取れなかったんだもんなぁ」
船頭「お嬢チャン、見えてキタヨ」
統亜「うわーっ、久しぶりだな、OG町だぁーっ」
【OG町】
ゼラド「うわっ!」
統亜「きゃっ」
どっしーん!
ゼラド「いたたた」
統亜「う〜ん。あれ、あなた、ゼラドちゃん?」
ゼラド「えっと、統亜ちゃん? 前にちょっとB組にいた」
統亜「うわ〜! おっぱいでっかいねえ!」
ゼラド「え?」
統亜「あ、ねえねえ、このへんでさ、仏像見なかった? こう、金ピカでさ」
ゼラド「え?」
【フルーツパーラー】
ゼラド「つまり、統亜ちゃんは村から盗まれた仏像を探しにタイから来たの?」むしゃむしゃ
統亜「うん。あたしがお世話になってる村なんだけどさ。
だいぶ前に村を飛び出してったお兄さんが、フラッと返ってきたと思ったら、
仏像と一緒にいなくなってたんだって」しゃりしゃり
ゼラド「そういえばここ最近、仏像ブームっていわれてるけど」むしゃむしゃ
統亜「だからね、CGなし! ワイヤーなし! スタントなし! 編集なし!
最強の格闘技ムエタイを駆使して、仏像取り返すの!」しゃりしゃり
ゼラド「ねえ、統亜ちゃん」むしゃむしゃ
統亜「なぁに?」しゃりしゃり
ゼラド「フルーツしか食べないの?」むしゃむしゃ
統亜「フルーツ大好き!」しゃりしゃり
ゼラド「お肉も食べないと、バランス悪いよ」
ゼラド「統亜ちゃん、この町にはちょっとしかいなかったから土地勘ないでしょう。
わたしが案内してあげるよ」
統亜「えへへ、そうしてもらえたら有り難いんだけど」
ゼラド「どうしたの?」
統亜「おカネ、持ってない」
ゼラド「え?」
タイ人「お客サン」
【倉庫】
統亜「その仏像盗んだ人、鎧獣士デスラーっていうんだけど、
あのフルーツパーラー経営してるのがその人だっていうから、
なんかやらかしたら出てくるかなあって思って」
ゼラド「だからって食い逃げ前提でフルーツ食べ散らかすのはいけないと思うよ?」
タイ人「××××」
タイ人「××××××」
タイ人「××」
ゼラド「なんか喋ってる、タイ語で」
統亜「任せて! タイは長いんだから!」
ゼラド「ほんと?」
統亜「ジャンボ!」
ゼラド「統亜ちゃん、わたしタイ語ってよくわかんないけど、
それはタイ語じゃないと思う」
統亜「えぇ〜!? いままで、たいていこれで通じてきたんだけど」
ゼラド「いい人多いんだね、タイって」
???『トアちゃんは黙っていてください。どうせバカなんだから』
統亜「あぁっ、メャーちゃんは、またそんなこという〜!」
芽夜『アンニーィ、ラーカー、タウライ、クラップ』
タイ人「×××」
ゼラド「えっと、今の声、芽夜ちゃん? 妹さん?」
統亜「う〜、メャーちゃん、なんかわかんないけどいつもあたしと通信出来て、ヒドいことばっかいうの」
ゼラド「ダメだよ、姉妹仲良くしなくちゃ!」
芽夜『寝ても覚めても紫雲家末子、やれといわれたらやる気になりません』
ゼラド「えっと」
統亜「メャーちゃん、ちょっと根性曲がってるの」
鎧獣士デスラー「お前か、紫雲統亜」
統亜「あっ、デスラーさん! 仏像返してよ」
鎧獣士デスラー「無理だな。もうよそに売り払った」
統亜「ひっどぉ〜い! 村の守り神なのに! バチが当たるんだから!
あなただって、あの村のひとでしょ!」
鎧獣士デスラー「うるせえ! 俺はあんな村で終わりタマじゃねえ!
村長の野郎、こんなガキ寄こしやがって!
俺は都会で、もっともっとビッグになるんだ!」
ゼラド「OG町って、そんなに都会じゃないよ?」
統亜「あっ、ちょっと待ってゼラドちゃん!」
ゼラド「お母さん直伝、踵落とし!」
鎧獣士デスラー「うるせえ!」
どがっ!
ゼラド「けほっ、けほっ!」
統亜「えぇ〜ん! しっかりしてぇ!
ダメだよ、タイの子はみんな子供のころからムエタイやってるんだから」
鎧獣士デスラー「囲め!」
タイ人「キェー!」
タイ人「ヤァー!」
タイ人「イェー!」
統亜「うっ、うっ、ゴメンねゼラドちゃん。
あたしがフルーツバカ食いしたばっかりに巻き込んじゃって」
ゼラド「・・・・・・けほっ、逃げ・・・・・・っ」
統亜「跳ねても揺れても紫雲家長女!
あたしの乳が揺れてる限り、ゼラドちゃんには手出しさせない!」
鎧獣士デスラー「この、バカ女がっ!」
シュッ! シュッ! シュッ!
統亜(四方から氷柱! あたしの蹴りで壊すことは出来るけど、一瞬動きが止まる!
ここは、避ける!)
ガシャーン!
統亜(しまった! あたし、やっぱバカだ!
氷柱がぶつかって足場が凍りだらけに! 動きにくい!)
鎧獣士デスラー「月から来たバカ女に、本物のムエタイを教えてやれ!」
タイ人「キェェェェーッ!」
統亜「チョコレートぉ、ディスコぉ!」
どかっ!
ゼラド(統亜ちゃん・・・・・・、そこは、ウソでもチョコレート・ファイターっていったほうが・・・・・・)
統亜(うぅ、数が多すぎる。でも、でも、ゼラドちゃんだけは!)
芽夜『1/3だけ力貸しましょうか、義姉』
統亜「メャーちゃんは、そんなことより外に出る努力して!」
芽夜『寝ても覚めても紫雲家末子、やるなといわれたらやる気になります』
統亜「どうしてメャーちゃんはそう、ひねくれてるのぉ!?」
芽夜『もう連絡済みです。じき、わたしたちのナイトが到着しますよ』
マーズ「どこのドイツだこんにゃろーっ!
おれのシマでくだらねー騒ぎ起こしゃーがって!」
統亜「あの子・・・・・・、お兄ちゃんの手紙にあった?」
タイ人「ヒッ、バケモノ!?」
鎧獣士デスラー「怯むなッ! あれはこの町に住み着いている妖怪だ!
ああ見えて人間には危害を加えられないから!」
マーズ「勘違いしてんじゃねーよ。おれぁー単なるミズサキ案内人さ。
紫雲サン! ここだぜーっ!」
克夜「痩せても枯れても紫雲家長子、僕の愛くるしくも大食らいな妹をいたぶったのは、お前か」
鎧獣士デスラー「紫雲、克夜ッ!?」
克夜「覚悟はできているんだろうね」
統亜「お兄ちゃん、なにしに来たの!?」
克夜「妹の危機に駆けつけるのは当然のこと、騎士というより兄として!」
統亜「引っ込んでてよ! お兄ちゃんの助けは受けない!」
克夜「統亜! お前は、ここになにをしに来た!?」
統亜「えっと、それは、村長に」
克夜「己の意地を通すために義理をおろそかにするとは、騎士道不覚悟と知れ!」
芽夜『誰かの願いがかなうころ、あの子が泣いています』
統亜「ンもう、お兄ちゃんのいうことは、ヘンに正しいからイヤ」
ゼラド「とりあえず芽夜ちゃんが宇多田ヒカル大好きなのはよくわかった!」
克夜「さて、と。久しぶりに紫雲三兄妹そろい踏みだ。
バランガさん、下がっていてくれないか」
ゼラド「わ、わたしも」
克夜「勘違いしないで欲しい、バランガさん。
僕らが3人で戦うということは、周囲の被害が尋常でなくなるということなんだ」
ゼラド「え?」
マーズ「さ、ゼラドちゃん。こっちへ」
克夜「芽夜! 聞こえているな!? 俯瞰を頼む!」
芽夜『前方にいる3名は取るに足りません。
後方、4時の方向に2名。そして7時の方向にいる1名はミドル級の現役ランカーです」
克夜「敵、首魁の情報を頼む」
芽夜『ムエタイの腕はアマチュア止まり、ただしマキシンガル合金製の鎧は侮れません』
克夜「よろしい! では、いくぞ統亜!」
統亜「うん、お兄ちゃん!」
鎧獣士デスラー「怯むな! 相手はガキだぞ!」
克夜「オルゴンライフル、乱れ打ちっ!」
芽夜『兄さん、後方の3名が1:2に、それぞれ3時と9時の方向に移動。
さらにランカーが後方6時の方向に」
克夜「よろしい、オルゴンクロー!」
タイ人ランカー「ヤァッ!?」
克夜「統亜! 敵を固めたぞ、わかるな!」
統亜「わかってるよ、もう!」
鎧獣士デスラー「なんだ、なんだこいつらは!」
克夜「我らは紫雲!」
芽夜『私たちはジャッジス』
統亜「あたしたちは兄妹!」
克夜「我らは、3人で1人のフューリア騎士!」
統亜「バぁシレウス、キィックッ!」
どかぁーっ!
【倉庫の外】
芽夜『それで、仏像はどうしたんです』
統亜「あっ!」
克夜「忘れてたのかい、もう、しょうがなくも愛くるしいなあ、うちの妹は」
鎧獣士デスラー「・・・仏像は・・・・・・あそこにいる・・・・・・」
マーズ「ふぇっ!?」
マーズ「あれ、盗品だったの?」
ゼラド「マーズくん・・・・・・」
マーズ「マッズいなぁ〜、もーフランス人に売っちまったよ。
あいつ、どー見ても転売厨くさかったし、いまどこにあっか」
統亜「え〜!?」
マーズ「おい、こんにゃろー、舐めたシノギしやーがって。
ちゃんとケジメは付けてもらうかんなー」
鎧獣士デスラー「うひぃ」
【埠頭】
ゼラド「また、行っちゃうんだね」
統亜「うん、仏像探さなくちゃだし」
ゼラド「でも、お兄さんと一緒にいなくていいの?」
統亜「いいのいいの、いつまでもお兄ちゃんと一緒にいたら、あたしはいつまでもバカなまんまだし」
芽夜『トア、あなたひょっとして、バカが治りつつあるとでも思っているんですか』
統亜「もう! メャーちゃんはヒドいことばっかいう!」
克夜「行くといい、統亜よ。
我ら兄妹、離れていても心は共にあるんだ」
統亜「あ、でも、ちょっとランちゃんちに遊びに行きたい」
克夜「さあ、さっさと旅立つんだ!」
統亜「あっ、いたいよー、そんなに押さないでよー!」
パァー プゥー
統亜「ばぁいばぁ〜い!」
ゼラド「またねー!」
ゼラド「でも、統亜ちゃん、いいなあ。お兄ちゃんと心通じ合ってるみたいで」
マーズ「でもさー、なんか見過ごしちゃってたけど、
あの揺れる貧乳のひと、あれ不法入国だよね」
この鎧獣士デスラーって、ゼラドを殴ったんだよね…
それってタイムダイバーが黙ってないよな
クォヴレー「鎧獣士デスラーという男に会いたいのだが」
マーズ「えーと」
マーズ(まじーぞまじーぞ。あいつぁーもーおヤマに送っちった後だし、
そうすっと、おれぁーアイツの雇い主なわけだから、
雇用者を守んなきゃなんねー義務がハッセーしてる。
でもでも、あいつは悪党だし、でもマキシンガル合金製の鎧着てるだけで単なるタイ人だし、
相手はタイムダイバーだし、あれでもタイムダイバーってこれニンゲンなのかなー、
20年近く前の資料とカオ変わんねーし。
まじーぞまじーぞ、ロボット三原則第1条、
『第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない』
人外と悪党だと、おれぁー悪党のほーを守んなきゃなんねー。
ちくしょー、恨むぜアシモフせんせー、矛盾いっぱいの原則作りゃーがって。
でもでも、こないだジ・・・・・・ジキ・・・・・・ジキなんとかにえらそーに講釈垂れちったばっかだし、
えーい! こんちくしょー、ナムサンだー!)
マーズ「べべべべべ、べりゃぼーめ!
ウチのモンにアヤつけてーってなら、
まままままま、まじゅおれをぶっちめてからにしねーかぃ!」
じょー!
クォヴレー「全身からオイル駄々漏れだが、大丈夫なのかお前は」
タイムダイバーは人間なのか?
キャクトラ「父さ…きゃりこサンガ?」
アルマナ「また自分探しに?」
ルナ「はい、オリジネイターがどうとか刻印がどうとか
クォヴレー「その手の話は聞き飽きた」
ゼラド「あータイムダイバーさんだーw」
ブチッ
ヴィレアム(ビルの上)「危なーい!!建設用重機の固定装置が外れたー!!」
ゼラド「きゃあっ!!」
クォヴレー「危ないっ!!」
ドガッシャーーーーン
アルマナ「あなた!!」
ゴシャッ!メキメキッ!
カーット!何やってんですかディストラさん!?
「す、すいません…あの「あなた」って呼び方を聞いたらつい切れそうに…」
だから来なくていいって言ったのに…はーい撮影再開しまーす!
アルマナ「あなた!!」
ルナ「父様!!」
キャクトラ「オトウサ
クォヴレー「……(ギロリ)」
キャクトラ「…くぉヴれーサン」
ルナ「?」
ゼラド「あーんあーん!」
ルナ「父様!父様!!」
アルマナ「あなた!」
クォヴレー「…大丈夫だ」
ルナ「あぁ…」
アルマナ「あなた、大丈夫なのですか?」 (あなたあなたと連呼しおってェェ…)
クォヴレー「ああ、大丈夫だ」
キャクトラ「救急車ヲオネガイシマス!」
ゼラド「ぐすっ…ありがとう」
クォヴレー「…怪我はないか?」
ゼラド「うん…」
クォヴレー「そうか…よかった」
お父様は無事
病院
クォヴレー(全身包帯)「………」
ハザリア(白衣)「どうだ?」
マリ(ナース)「安定してる」
ハザリア「ふむ」
マリ「そういえばご家族が
アルマナ「先生!如何でしょうか?」
ハザリア「どどど、どうも」
アルマナ「…あなた」
ハザリア「いえ、今はまだ」
ルナ「父様…私が言っていたことを覚えておられますか?キャリ
ハザリア「全身に強打というレベルじゃない衝撃を受けておるのだ。意識は
クォヴレー「(くるっ)キャリコがまたオリジネイターだのイングラムだのといって自分探しに行ったのだろうが、その手の話は聞き飽きた」
ルナ「そうです!」
ハザリア「ちょっ
アルマナ「あなた!」
キャクトラ「…くぉヴれーサン!」
ハザリア「いや人間とは思えん回復力だな…なあ」
マリ「…ああ」
ハザリア「…まったく人間とは思えん」
アルマナ「ええ、まあ」
ルナ「父様は立派な人間だ!ですよね父様w」
クォヴレー「ところで今日の夕食は何が食べたい?」
お父様はかなり無事
お父様は思春期 みたいな
>>250 犬化したクォヴレーて再生された俺はソフトバンクは嫌いです
今年もゼラドの誕生日を忘れていたヴィレアム↓
>>250 姫さんはまだしもキャクトラが予想GUYかよw
あとどう見ても人外です>お父様
言葉の覚え具合はどんなんだったか
【ゼラド 3歳】
ゼラド「あかぁさんばい! あかぁさんばい!」
ゼラド「てとらくてゅすっ、ぐらまとんっ」
ゼラド「ふふふ、でっどえんど、しゅーと」
ゼオラ「どうしたのかしら、ゼラド、おかしな言葉ばっかり覚えて」
クォヴレー「絵本など、読み聞かせているのだが」
ゼラド「くぼっ、くぼっ」
アラド「いいかぁ、ゼラド。
なまむぎなまごめヨナルデパズトーリ」
ゼラド「なみゃむぎなみゃぎょめっ! うにゅ〜」
アラド「はっはっは、じゃあもう1回だ」
ゼオラ「アラド!」
【レイナ 3歳】
レイナ「・・・・・・」
コソッ
エルマ「レイナさん? レイナさ〜ん。
レイナさんは、どうしてすぐソファの後ろに隠れるんですか?」
レイナ「しゅっ、しゅっ!」
エルマ「いやいや、なにを狙ってるんですか。なにを撃ってるつもりなんですか」
セレーナ「やっぱり覚えてるもんなのかしらねえ、あいつのこと」
レイナ「ぺろっ、これは せいさんかり!」
エルマ「いやいや、青酸カリじゃありませんから」
【クリハ3歳】
ぽにっ ぽにっ
クリハ「おかーさんの胸は、おっきいんだねぇ」
クスハ「そんなにいいこともないのよ?」
クリハ「じゃあ、わたし、おっぱいいらない!」
クスハ「あらあら、そんなこといって、本当に育たなかったらどうするの」
【アイミ 3歳】
アイミ「おかあさんの胸は、ちっちゃいねえ」
アイビス「いいのよ。アストロノーツに胸なんかいらないのよ」
ツグミ「あら、そんなことないのよ。
極限状況に備えてエネルギーの備蓄は重要よ」
アイミ「びちく?」
アイビス「アイミ、アイミ、アイミはアイビスお母さんの方が好きだよね?」
ツグミ「そんなことないわよね。ツグミお母さんが大好きよね」
アイミ「ん〜」
【ゼフィア4歳】
ゼフィア「このとき ましんせるの ようせきをVとして
ぜったいれいど下ではっせいする あつりょくは ボイルシャルルの法則により」
ソフィア「あらあら、ゼフィアはお利口さんなのね」
ゼンガー「っ」
ソフィア「あなた、寂しそうな顔したってダメです。
この子に剣道を教えるのは、本人が望むようになってから、ね」
ゼフィア「・・・・・・おとーさん」
【マーズ 起動後3ヶ月】
マーズ「うっぜーな、通信なんざしてくんじゃねーよ。
いまぁ? インドよインド。年取ったインド象ひきとってきたカエり!
こいつを見世物にしてイッパツ当てるんだ。
おれのことよっか、ジブンのことだろーがよ。
とりあえず、そのへんで見かけたカワイイインド娘の画像送るから、せーぜー励めよ。
は? なに? うるせーよ。ふんじゃーね」
【ヴァルストーク】
カズマ「普通に、子育てってものをしてみたい・・・・・・」
アリア「だったらまずお嫁さん探さないとね」
>クスハ「あらあら、そんなこといって、本当に育たなかったらどうするの」
泣いたwwww
>カズマ「普通に、子育てってものをしてみたい・・・・・・」
>アリア「だったらまずお嫁さん探さないとね」
隣にいるのは、ほとんど双子みたいなもんだしなぁw
それぞれの進学先は?
ゼラド:社会学科とかなんか、適当なとこ
レイナ:マスコミの研究と科するし社会学科とか
クリハ:医学部、もしくは虚無の神髄をつかむためにダイナミックプロ入り
アイミ:体育大学
ルナ:星に帰るんじゃね。
レラ:音大
マリ:芸大とか
ヴィレアム:どうせこいつはゼラドの金魚のフンだ。
キャクトラ:どうせこいつは姫様の金魚のフンだ。
トウキ:進学できるか怪しい
ミナト:学科云々よりサークル活動に全力で打ち込んじゃうタイプ
ハザリア:文学部とか入って演劇サークル三昧
タカヤ:福祉科とか
アーク:受験落ちるんじゃね。
ゼフィア:機械工学系学部の大学に通いつつ、元キングオブハートが経営する流派東方不敗道場に弟子入り
スレイチェル:調理師専門学校
レモン:大学には行ってるが自分勝手な研究ばかり
シュウヤ:才能を認められワコ○ル就職
克夜:クソミソな技術を持つ自動車修理工ABEに弟子入り
前、レイナとヴィレアムがOG大学通ってて
教授の中にリョウトが居るってのがあったな
【バランガ家】
ゼラド「う〜ん、お腹空いたぁ。
冷蔵庫空っぽだし、お父さんたちが出張してる間用の食費はもう使っちゃったし、
お兄ちゃんたちも留守だし、アオラもなんかいないし。
ひもじぃよぉ〜」
ゼラド「ゴロゴロしてたってお腹空くだけだよ。
そうだ、困ったことがあったらお隣のイェーガーさんちに行きなさいっていわれてたんだっけ。
ちょっと恥ずかしいけど、なんか恵んでもらおぉ」
イングレッタ「イェーガー家ならモヌケの空よ」
ゼラド「あれ、イングレッタちゃん、いらっしゃい。
いつ来たの? 全然気付かなかった」
イングレッタ「勝手にお邪魔してるわ」
ゼラド「ヴィレアムくんち、留守なの?」
イングレッタ「借りていたDVDを返しに行ったら、誰もいなかったわ」
ゼラド「う〜ん、そうなんだ。困ったなぁ」
ぐぅぅぅぅぅぅ
イングレッタ「空腹なの?」
ゼラド「面目ないけど」
イングレッタ「私も麺類をしとどに食べたいと思っていたけれど、あいにく手持ちがないの。
心当たりならあるから、一緒に来る?」
ゼラド「ほんと!?」
【イスルギフード】
ミツクン オツカレサマ♪
ミツハル「あぁ、夢みたいだ。
学生時代、女子から呼ばれたもっともマトモなあだ名が『くされボンボン』だった僕が、
まさかミナグチボイスで愛称プラス君付けで呼んでもらえるなんて。
ああ、文明の進歩って素晴らしい!
もう現実なんてどうでもいや!
コナミさん一生着いてくよコナミさん、そして今度は『ミツハル』も『イスルギ』も標準装備した続編を!」
イングレッタ「邪魔してるわ」
ミツハル「うわぁぁぁっ! イングレッタさん!
申し訳ありません申し訳ありませんこれは違うんです!
決して、決して紐緒さんに対する裏切り行為などではなく!
そう、マナカが藤崎詩織コスをしたように、
紐緒さんを復権させる続編をコナミに作らせるための調査であって!
ああ、もう! コナミの株くらいいくらだって購入してみせますよ!」
カチカチカチカチカチ!
ゼラド「ミツハルさん! しっかりしてミツハルさん!
もの凄い勢いでマウスクリックして、いったい何株買っちゃってるんですか!?」
ミツハル「大丈夫! 僕のポケットマネーだから!」
ゼラド「そういうことじゃなくて!」
ミツハル「ラブプラスのために首が回らなくなるなら、むしろ望むところ!」
ゼラド「ラブプラスとかいうののなにが、ミツハルさんにそうまでさせちゃうんですか!?」
ミツハル「ふふふ、それはね」
イングレッタ「講釈はいいわ。麺類を出しなさい。たらふくね」
ミツハル「ははぁーっ!」
ゼラド「どうしてミツハルさんはイングレッタちゃんに平身低頭なんだろう」
ミツハル「ふふ、君くらいの歳の子にはわからないかもね。
あの時代、紐緒さんに忠誠を誓った僕たちのテンションを!」
ゼラド「ミツハルさんが、あんまりイイ学生時代送ってなかったのはなんとなくわかりましたけど」
イングレッタ「あなたの学生時代なんてどうでもいいわ。
麺類を出しなさい」
ミツハル「なんて素晴らしい紐緒さんっぷりなんだ!
お待ちください!
以前イングレッタさんにプロデュースしていただいたイスルギスターラーメンを」
ゼラド「それは、パクリ商品なんじゃないかなあ」
イングレッタ「そんなお菓子じゃなくて、私はコシのある生麺を求めているのよ」
ミツハル「ええ、そうすると、ちょっと時間がアレですけど、外に行きます?」
アギラ「ミツハル坊や、会議の時間じゃよ。
ラブプラスを切り上げて出ておいで」
ミツハル「あぁっ! 申し訳ありませんイングレッタさん!
僕は行かなくちゃなりません!
部下に試供品のお菓子を運ばせますから、どうかお納めください!」
アギラ「おや、ゼラドちゃん、いらっしゃい。
おばあちゃんが飴あげようね、のど飴」
ゼラド「あ、ありがとう」
ミツハル「このタイミングでのど飴とか、ふざけてるのか老婆!
このミツハル・イスルギ! ネネさんにもらうのど飴以外は断固否定する!」
アギラ「いいから会議室に来るんじゃ」
【レシタール家の前】
ぴんぽ〜ん♪
ゼラド「あれ〜。レイナんちも留守だ」
イングレッタ「家族で外食にでも行ったのかもね」
ゼラド「お腹空くようなこといわないでよぉ〜。
あぅ、やっぱりお菓子ばっかじゃお腹いっぱいにならないよ」
イングレッタ「性別がアレなひとが経営している洋食屋は?」
ゼラド「う〜ん、『竜巻亭』はずいぶんツケが溜まってるからなあ。
月末に払うまで、申し訳なくてちょっと顔出せないよ」
ゼラド「なんていうかわたし、だらしないよねぇ」
イングレッタ「解答に要する材料を、私は持ち合わせていないわ」
ゼラド「そうだ! 一人暮らししてる人のとこに行って、
ちょっとどうしてるか訊いてみよう!」
【レタスのマンション】
レタス「わかりましてよ! 脱ぎます! 脱げばよろしいんでしょう!」
タカヤ「落ち着いてくれレタスさん、誰もそんなこと望んでないから」
レタス「賭けに負けてなにも払わないとは、ギャンブラーとしての誇りが許さなくってよ!」
タカヤ「だから、賭けてないし、脱衣麻雀じゃないから」
レタス「克夜さんは脱いでるじゃありませんの!」
克夜「ふふ、タッちゃん、礼には及ばないよ」
タカヤ「『いいパス出した』みたいな顔をするな!
ややこしくなるから服を着ろ!」
マーズ「脱ぐも脱がねーもどっちでもいーから、早くしてよね。
おれ、長丁場ってニガテなんだよー」
ゼラド「ゴメン、なんか、邪魔しちゃった」
レタス「きゃあぁーっ! バランガさん! いついらしてたんですの!?」
イングレッタ「鍵なんてあってないようなものだったから、勝手に上がらせてもらったわ」
レタス「なんなんですの、この方は!?」
ゼラド「あれ、イングレッタちゃん、ひょっとして鍵かかってたの!?」
レタス「は、食事をどうしてるかですって? それチー」
克夜「そんなことサイヤ人下級戦士ターレスさんに訊いたってガッカリするだけだよ、ポン」
マーズ「このひと、放っとくと全部コンビニですませちまうから」
克夜「タッちゃんがちょいちょい様子見に来てあげてるんだよね」
タカヤ「勝負もしていないのに受け取れないなんていってないで、
大人しくこのお弁当と調理メモを受け取ってくれよ」
レタス「まったくもってよけいなお世話でしてよ、この男おばさん!」
克夜「タッちゃんはマメだよねえ。もう、僕んとこにお嫁に来てよ」
タカヤ「お前はなにを言っているんだ」
レタス「ふっ、不潔な!」
マーズ「おっと、ロンだ。リーチのみ」
レタス「早上がりをやめてくれなくて!?」
ゼラド「ゴメン。なんか、全然参考にならないことだけはわかった」
レタス「待ちなさい、来たからには、ひと勝負乗っていただきましてよ!」
ゼラド「えぇ〜!?」
【道ばた】
ゼラド「えぇ〜ん、なぜかブラだけ取られたぁ〜」
イングレッタ「目を見張るようなブラだったわ」
ゼラド「う〜ん、レタスちゃん、けっこうだらしないんだなあ。
そうだ! ルナちゃんならしっかりしてるはず!」
【バルマー寮】
ハザリア「なんだ、ルナめらなら留守だぞ。
まったく、休日まで生徒会長ぶりおって、ウザいことこの上ないわ」
ゼラド「あ、そうだ。ハザリアくんも料理するよね?」
ハザリア「ふん、最近はしとらんがな」
ゼラド「ご飯の管理って、普段どうしてるの?」
ハザリア「そんな管理などはしたことがない。
気が向いたときに、力を尽くして食材を集め、腕を尽くして調理し、
そして思う存分に食らう。それが俺のスタイルだ」
ゼラド「ごめん、日常的にはまったく役に立ちそうもないね」
ハザリア「用が済んだのなら、帰れ帰れ。
今日は珍しく寮に俺しかおらぬのだ。存分に惰眠をむさぼりたい」
ゼラド「えっ、ハザリアくんだったんだ」
ハザリア「キャクトラめはルナめの金魚のフンだし、ルルめはなにか朝からおらぬ」
ゼラド「ちょっと待って! アオラはルルちゃんと一緒だったと思うんだけど!」
ハザリア「ああ、そうだろうな。まったく、あの変態妹は一向に交友関係を広げようとせぬ」
ゼラド「もう陽が暮れるのに連絡ひとつないなんて、おかしいよ!」
ハザリア「そうかぁ? まだ宵の口だぞ。
ネコの子でもそれほど心配する必要はないだろう。
フム、そういえばルナめが飼っておるネコもここのところ見ぬな。
そのへんで子供でも産んでおるのではあるまいな。
ホウ酸団子を作らねば」
ゼラド「わたし、ちょっと探してくる!」
【駅前】
ゼラド「ラッシュくんのところにもいないなんて、
アオラ、ルルちゃん連れてどこ行っちゃったんだろう」
イングレッタ「麺類はどうなったの?」
ゼラド「もう! それどころじゃないよ!」
イングレッタ「そんなに慌てることもないと思うのだけれど」
ハザリア「しかし貴様、今日は一段と乳が揺れおるな。なにかみっともなく見えるぞ」
ゼラド「ああ、いまちょっとブラしてないから!」
ハザリア「そういう状態で駅前をウロウロするのはいかんと思うぞ」
アオラ「あれ、姉ちゃんなにしてるの」
ルル「あら、ご機嫌よう」
ゼラド「アオラぁ〜!」
アオラ「うわっ! なんだよ姉ちゃん! 乳揺れすぎだよ!」
ゼラド「こんな時間までなにしてたの!?」
アオラ「こんな時間て、まだ8時だよ? なにいってるの」
ゼラド「女の子を連れ歩く時間じゃないでしょう! なにしてたの!?」
アオラ「なにって、キノコ狩りだよ」
ルナ「はい、ゼラド様。椎茸でしょ、松茸でしょ、ついでに落花生と栗も」
ぐうぅぅ〜
ゼラド「アオラぁ〜!」
アオラ「うわっ! なんだよ姉ちゃん、くっ付くなよ!
これ、ブラしてないだろ!
恥ずかしいな、そんな格好で出歩くなよ!」
ハザリア「ああ、そういえばキノコ狩りに行くようなことをいっておったな。
いっさい興味がなかったから、覚えておらなんだ」
ルル「まあ、兄上。兄上にはこの、毒々しい色のキノコを採って参りましたのに」
ハザリア「フハハハハ、いいから、そちらに持っておる袋を寄こせ。
兄が、いい具合に調理してやろうではないか」
【バランガ家 庭】
ゼラド「うわぁ〜、いい匂い!」
ハザリア「フン! 腹が減っているなら、さっさといえばよいものを!
特売品の秋刀魚くらいくれてやるわ!」
アオラ「やっぱり、秋刀魚は七輪で焼くに限るなあ」
ルル「アオラ様アオラ様、松茸のホイル焼きもいい具合ですわよ?」
イングレッタ「麺類は?」
ヴィレアム「なんだ、いい匂いだな」
ゼラド「あれ? ヴィレアムくん?」
ヴィレアム「なんだよ、驚いた顔して」
ゼラド「留守にしてたんじゃないの?」
ヴィレアム「え? 今日は一日家にいたけど」
ゼラド「だって、イングレッタちゃんは留守だって」
ヴィレアム「若い母さん! なんでそういうウソをいうんだ!」
イングレッタ「麺類を摂取しないとイライラするからよ」
男女2人のキノコ狩りで善からぬ妄想をした俺は心が汚れているのかもしれない
じゃあ俺はグレちゃんに麺類を与えてくるよ。
>>270 おいぃぃぃ!クォヴレーの愛車、乳が、乳が丸出しですよぉぉぉ!?
大丈夫なの、ここに載っけてぇぇぇぇぇええええ!?
懐かしくて涙出てきた・・・
うはwwwなつかしwww
自分の描いた絵が出てくると恥ずかしくて悶死しそうだ・・・
しかしGJです
このスレはなんでこんなに寿命が長いんだ?
なんだかんだで議論板作ったりルールっぽいものを模索し続けてきたからじゃね?
マーズ「紫雲サン紫雲サン、紫雲サンちもやっぱり、
1番目が転ばして、2番目が斬って、三番目がクスリ塗んの?」
克夜「まず芽夜が情報検索して、
僕が敵を露払いしたり追い込んだりして、克夜が蹴飛ばすんだよ。
希に芽夜が上から緑色したアレ降らせたりするけどね」
マーズ「やっぱ紫雲サンも、『妹との交際は認めぬよ』とかゆって
カマを細くケズって使ったりすんの?」
克夜「うん」
マーズ「あっさり『うん』とゆったよ、やべー、このひとはやるぞ。
なんかわかんねーけど、とにかく刃物を細くケズっぞ」
克夜「どんな男も、僕の妹たちには似合わないよ」
マーズ「じゃーさ、じゃーさ、
どーして紫雲サンは妹サンたちと離れてOG町に来ちゃったのさ!?」
克夜「僕はこの、キスフライというのが気に入っててね」パクッ
マーズ「西のカマイタチは兄妹じゃなくって姉弟だよーっ!?」
克夜「バイクも好きさ」バイ クッ
マーズ「その擬音はどーやって出してんの!?」
克夜「僕が敵を露払いしたり追い込んだりして、克夜が蹴飛ばすんだよ。
って文章おかしくないか?
>>278 普通に間違えた、蹴飛ばすのは統亜だ。
紫雲家の子らは名前間違えやすいからこまる。
ミナト「夢は汗の中に、少しずつ咲いていく花なのさ」
カル「ミナト」
ミナト「その努力は決して裏切らない。
いつか、きっと、願い敵うまで」
カル「まやかしはやめろミナト!
それは、AKB48チームBの3rd公演
『パジャマドライブ』のために用意された楽曲のひとつ、『初日』の歌詞だろう!」
ミナト「ちぃっ、少しは詳しくなりやがって!」
アイミ「ああ、よかった。ミナトが、努力して汗をかくことを思い出した」
レイナ「大変だ。アイミが、都合の悪いことは聞かなかったことにし始めてる」
>>280 この三人、なんかどんどんダメな方向に突っ走りつつあるなw
おもにミナトが最前線を先導している形で。
>>282 GJ!
ディストラさん上向きなバストが可愛いぜ。
お箸咥えてるのがゼラド、右がアオラ、左下がルナでOk?
>>282 お久しぶりです神よ
相変わらず貴方の描くディス姉はエロ…もといおっぱ…もとい可愛らしいですねw
>>282 素晴らしい!
クォヴレーの影に潜むイングラムが密かに好きだw
クォヴレー「お前はいつになったら成仏するんだ」
イングラム『フフフ、デッドエンド憑依』
クォヴレー「上手いことをいったような顔をするな。すぐさま成仏しろ」
ディストラ「そんなことより、ご主人様、
なんで新型ハチロクのカタログをそんなに熱心に読んでるんですか・・・・・?」
>>286 クォヴレー「実は、TEAM T〇Y〇TA T〇M'sという所から来年のHYPERGT300クラスで出てほしいと言われた」
ディストラ「えっ?」
クォヴレー「今度、伊豆スピィドウェーイで走行テストがあるから、せめて予習でもと思ってな」
ディストラ「・・・」
クォヴレー「これで少しはアラド達の生活も楽になるだろう。そうだ、向こうから車をプレゼントされたんだ
エムティマハイブリッドだそうだが凄いぞ!少し大きいが一度に8人も乗れる
それにハイブリッドだから燃費もいい。これで皆で旅k
ディストラ「バカァァァァ!!」
クォヴレー「あべしっ!!?」
ディストラ「たかがハイブリッドカーくらいでそんなに喜んで!新しい車がそんなに良いんですか!?
私は、昔の女はもう要らないって言うんですか!?」
クォヴレー(ヘンジガナイ。タダノry
ディストラ「なんとか言って下さい!何も言えないんですか!?御主人様!」
クォヴレー(ヘンジガナイ。タダノry
ディストラ「うわぁぁぁぁぁ!?」
イングラム「・・・・大丈夫か?」
クォヴレー「何とかな・・・あいつは何でそんなに怒ってるんだ?
ようやく、戸籍が取れたからアラド、ゼオラ、ゼラドとアオラやルナやイングレッタ、それとディストラと俺の8人で
本当の家族旅行を計画していたんだが・・・」
続かないよ
機動兵器に殴られて「なんとか無事」な久保って…
>>289 >ここから胸部解放アニメ入れる
>ここから胸部解放アニメ入れる!
>ここから胸部解放アニメ入れる!!
レタス「ここ最近、妙な噂を聞きますの」
タカヤ「絶対ろくな噂じゃないし。
いま地方公務員試験の勉強中だから、あとにしてくれないかな」
レタス「あなたの手は、なんのために付いているんですの?
リスクを恐れて動かないなんていうのは、年金と預金が頼りの老人のすることでしてよ!
しかし、持たざるもの、若者がそれじゃ話にならないじゃない・・・・・・っ!
若者は・・・・・・、つかみに行かないとダメなんですのよ・・・・・・!」
タカヤ「アマミユウキさんぶるなよ」
レタス「それはそうと、ここ最近ゾンボルト先輩がパチンコ屋に入り浸っているそうなんですの」
ざわ・・・・・・っ
タカヤ「なにバカなこといってるんだ。ゼフィア先輩に限ってそんな」
レタス「わたくしだって、まさかとは思っているんですけれど」
タカヤ「ははは、いいよいいよ、行ってみよう。
いたとしても、誰かパチンコ屋に出入りしてる生徒に注意してるだけだって」
【パチンコパーラー】
ざわ・・・・・・ ざわ・・・ざわ・・・・・・
ゼフィア「よし、メギロート大量発生演出に入った」
タカヤ「・・・・・・ゼフィア先輩」
ゼフィア「ム、ナンブか。少し待っていろ。
いま第3地獄トロメアに突入するところだ」
タカヤ「なに、がっつりハマってるんですかっ!?」
ゼフィア「心配するな。俺は運否天賦で打っているわけではない。
現在、すべて飲まれた時点での総回転数が845、
大当たり1回分を1550個とすると、6.2k分が845/(6.2×(4+3)+1)。
つまり1000円あたり19の回転数が見込めるわけで」
タカヤ「こんなところで無駄に理系の才能を発揮してる場合ですか!
なにかサラッといってましたけど、いまいくら飲み込まれてるんですか!?」
ゼフィア「投資額の増減などに心揺らされてはならぬ」
タカヤ「揺らさなくちゃダメですよ、間違いなく!」
ゼフィア「計算は完璧なのだ。
あとは、西の方向に向かって人差し指と薬指を擦り合わせ続ければ、必ず・・・・・・!」
タカヤ「わけのわかんないオカルト必勝法が出てきちゃってるじゃないですか!
やめてください! その手を止めてください!」
ぐにゃぁ〜
ゼフィア「・・・・・・ここで、9kの追加投資」
タカヤ「負けましたよね。負けましたよね、いま!
やめてください、なに財布出そうとしてるんですか!」
ゼフィア「止めてくれるなナンブ、もはや退路はない!」
タカヤ「パチンコ屋出ればいいだけの話です!
レタスさん、レタスさん! 手を貸してくれ! ゼフィア先輩が明らかにおかしい!」
レタス「わたくしの細腕で、その方をどうにか出来るはずないじゃないですの」
タカヤ「ちくしょう、ペガスーっ!」
ペガスという名のラダム獣「きしゃー」
タカヤ「助かったよペガス」
レタス「まだ飼ってたんですの、そのラダム獣」
タカヤ「なんとか、ゼフィア先輩をラダム樹の中に封じ込めたよ」
レタス「素体化しますわよね?
長時間放っておくと、ゾンボルト先輩がテックセット可能になりますわよね?」
タカヤ「でも、やっぱりおかしいよ。
あの真面目なゼフィア先輩が、あそこまでパチンコにハマるなんて」
ハザリア「どうやらこの『ぱちんこ最終地獄ジュデッカ』、
ただのパチンコ台ではないようだな」
ワタシト ジュデッカニ ミイラレタラ オワリダヨ
ちーん、じゃらじゃらじゃら
タカヤ「お前までなにやってるんだ!」
ハザリア「カネを入れ、この丸っこいのをなんとなくいじっているだけという単調な作業・・・・・・っ
そして、パチンコ屋独特の・・・・・・騒音っ、・・・・・・淀んだ空気・・・・・・っ!
たまに来る・・・・・・、小当たり・・・・・・、大当たり・・・・・・、・・・・・・演出!
あふれる・・・・・・っ ドーパミン! 快楽物質!
奪われる・・・・・・! 正常な判断力・・・・・・っ!」
ざわ・・・・・・!
タカヤ「それただのパチンコ依存症だろ!」
ハザリア「まあ、頭の硬い人間ほど逆にはまりやすい遊戯だ。
俺はもう飽きた。最終地獄演出も見たしな」
レタス「ただ演出が見たいだけ・・・・・・っ!
唾棄・・・・・・! 典型的な甘打ち・・・・・・っ!」
タカヤ「レタスさん、それもういいから」
ハザリア「まあ、ハマるべき人間がハマっているだけなのだが。
この台は、たまたまなのか意図的なものか、妙な音を出しておるわ。
ほれ、中央線の発車メロディを聞いていると死にたくなってくるという都市伝説があっただろう」
タカヤ「催眠効果のある音波が出てるってことか?」
ハザリア「中央線の件はあくまで都市伝説だが、
どこぞの軍部でそのような効果をもたらす音響兵器を研究しておるという噂は聞いたことがあるな」
タカヤ「まさか、町のパチンコ屋でそんな軍事実験を・・・・・・」
ざわっ・・・・・・
レタス「眉唾物の都市伝説はともかく、
つまりゾンボルト先輩はカイツさんを補導に来て、
ミイラ取りがミイラになったということですの?」
ハザリア「いや、俺の前に」
ざわっ・・・・・・
ミスティリカ「いやぁぁぁぁぁっ! なによこの樹は!
樹木のくせにわたしのゾンボルト先輩を陵辱するなんて!
そんな、そんな、羨ましさにメガネ曇るじゃない!」
タカヤ「ミスティリカさん」
レタス「あなたは、たまには未成年らしい振る舞いが出来ないんですの?」
ミスティリカ「あら、レタス先輩。
だって・・・・・・曇るじゃないですか・・・・・・、メガネ・・・・・・っ!
こんな・・・・・・パチンコ屋なんて卑しい場所に出入りする・・・・・・卑しいわたし!
そんなわたしを・・・・・・注意しに来たくせに・・・・・
逆にパチンコという沼にはまり・・・・・・っ 堕落していく姿・・・・・・っ!」
タカヤ「どうやら、出ているようだな・・・・・・。
妙な喋り方をさせる音波・・・・・・、圧倒的音波も・・・・・・っ!」
ミスティリカ「わかりましたわ、ゾンボルト先輩!
これは、あなたがパチンコをやっている間、わたしは駐車場で茹だっていろというプレイなんですね!
ああ、限界まで水分を搾り取られながらゾンボルト先輩を待ち続けるわたし!
最高にメガネ曇るじゃない!」
タカヤ「ミスティリカさん、ちょっと、あの」
レタス「あの方にまっとうな判断力を期待するのは、まったく無駄な行為でしてよ」
タカヤ「レタスさんも、なんで同級生から先輩呼ばわりされてるんだ」
レタス「拒否・・・・・・、断固拒否・・・・・・っ!
反吐にも劣る事情なんて・・・・・・、絶対に説明したくなくってよ・・・・・・!」
ざわ・・・・・・
タカヤ「でも、なんでそんな危険な台が町のパチンコ屋に」
レタス「まさか、敵性宇宙人による草の根作戦なのでは」
ハザリア「それと関係あるかどうかはわからぬが、あそこで縛られておるのは」
ざわ・・・・・・、ざわ・・・・・・っ
アーク「ねえ教えて・・・・・・あるがまま生きていけるなら・・・・・・、
銀河に広がる奇蹟集めて・・・・・・、乗り越えてみたいよ・・・・・・」
タカヤ「誰も彼もなにをやってるんだ、一体」
レタス「肉体的には不死身でも、財布の中身は有限だったのですね」
ハザリア「いやいや、よく見ろ、このパチンコ屋、
『パチンコパーラー最上』という名前ではないか」
ざわ・・・・・・っ
タカヤ「ほんとになにをやってるんだお前は!」
アーク「俺だって、こんなことになるとは思わなかったんだよ!」
タカヤ「町中で音響兵器の実験するなんて!」
アーク「それは違ぇよ! ウチにそんな技術ねぇもの。
俺はただ、『パチンコは儲かる、儲かったら社内の人間にもきっと認められる』
っていわれて、パチンコ事業部設立しただけ!」
タカヤ「明らかな詐欺に引っかかってるじゃないか!」
アーク「だって、俺・・・・・・なんていうか・・・・・・わかってきちゃったんだ。
俺みてぇな勉強もダメ運動もダメなやつが浮かび上がろうと思ったら・・・・・・
これはもう・・・・・・どこかで一発当てるしかないって。
でなきゃ・・・・・・風穴なんかあくもんか・・・・・・!
スレに・・・・・・入っていけねえ・・・・・・!
突破口だったんだよ・・・・・・、このパチンコ屋は・・・・・・、俺にとっての・・・・・・!」
タカヤ「結果、この惨状だってことはわかってるのか!」
ガチャガチャガチャ ガチャガチャガチャ ガチャガチャガチャ
マーズ「おめーの席、ねーから!」
アーク「は?」
マーズ「じゃっ」
アーク「待て待て待てぇっ! 俺の席がねぇって、それどういう意味だ!」
マーズ「どーもこーもあるかべらぼーめ!
パチンコなんてバカな産業に手ぇ出すボンボンに用はねーってよ!
まったく、おれにゃーなかなかオモチャ部門寄こさねーくせに、
くだんねー詐欺にひっかかりやがって!
おれぁーいまから最上重工の従業員組合に掛け合って同意書をもらってくる!」
アーク「失脚か!? 俺をリアルに失脚させる気なのか!?」
マーズ「あったりめーだべらぼーめ!
無能な経営者ほどの悪党がいるもんか、資本主義的によ!」」
ガチャガチャガチャ ガチャガチャガチャ ガチャガチャガチャ!
アーク「タカヤ! タカヤ! このロープを外してくれ!
でねえと・・・・・・、なくなる・・・・・・っ、俺の居場所・・・・・・っ、本当に・・・・・・っ!」
タカヤ「そもそもお前、なんで縛られてるんだ」
レタス「タカヤさん、このロープ、少しおかしくてよ」
タカヤ「なんだって?」
レタス「解けないんですの・・・・・・。
わたくしはマジシャン・・・・・・、当然、ロープマジックは体得しております・・・・・・。
結び方には一般人を遙かに上まわる手技を持つ、このわたくしにも・・・・・・!」
ざわ・・・・・・ ざわ・・・・・・
???「はっはっは、当然です。
軍隊式の捕縛術が、たかがマジシャン程度に解けるわけはないでしょう」
レタス「なんですって!?」
タカヤ「あなたは」
ハザリア「たしか、南雲裕一郎。
反乱行為を働いてスパロボ学園の学園長を解雇された男か」
南雲「そして、あなた方はどうやら『ぱちんこ最終地獄ジュデッカ』を
音響兵器だと思っているようですが、実際には違います。
彼の中にあるギャンブルへの情熱を吸い取って、
ホールに充満させる装置なんですよ」
アーク「えぇっ!? 吸われてんのぉ!? おれのギャンブルへの情熱!」
タカヤ「あなたは、自分なりの正義のために反逆を計画したって新聞に書いてありました。
そのあなたが、どうしてこんなことを!」
南雲「私の信念は、ある一生徒によって砕かれたよ。
スパロボバトルでなら、兵器によらない平和的な戦いが出来るとね。
私は彼に共感し、そして彼の思想をさらに発展させた。
そう、あらゆる人間がパチンコにハマれば、もう誰も戦争をしなくなるとね」
タカヤ「なんてダメな方向に発展させてしまったんだ!」
レタス「たしかに、戦争はなくなるかもしれませんが」
ハザリア「その前に地球の経済が破綻するな」
南雲「さあ、パチンコをやりなさい子供たち。
存分に夢を追いかけてくれたまえ!
私は、その姿を心から応援するものです・・・・・・!」
ハザリア「独善家め。おいナンブ、あの男、案外貴様と気が合うかもしれんぞ」
レタス「付き合うことはなくってよ、タカヤさん。
パチンコのごときは、しょせん最終的には店側が設けるためのカネ食いマシーン。
そこには・・・・・・ありません!
麻雀やカードゲームにある・・・・・・駆け引きも・・・・・・、読み合いも・・・・・・っ!
ただただ・・・・・・、単調にタマと運を使い果たしていくだけの遊戯・・・・・・っ!
ギャンブルとしては下の下の下・・・・・・っ! そんなものに」
タカヤ「いや、そういうわけにはいかないよ」
ざわ・・・・・・
レタス「タカヤさん!」
アーク「そうだよ! この上ギャンブル熱まで吸われちまったら、
俺、俺、ほんとになんの取り柄もないやつになっちまうよ!」
レタス「あなたにはハナからなんの取り柄もないじゃないですの!」
アーク「ひでぇこといわれたよ!」
ハザリア「ギャンブルをやるロクデナシがギャンブルをやらないロクデナシになるだけだ」
アーク「うぅ・・・・・・、誰もが俺の心の核心を抉りに来る・・・・・・。
世界に57億の民がいるんなら、57億の孤独があって、そのすべてが癒されないで死んでいく!
孤独のまま・・・・・・、孤立のまま消えていく・・・・・・!
57億の孤独!」
タカヤ「アークだけじゃない。
ラダム樹に封印したゼフィア先輩もこのままじゃ素体化しちゃう。
いくら今日が曇ってるっていっても、長時間駐車場のクルマの中にいたら、
ミスティリカさんだって脱水症状で危ないことなる」
ハザリア「ラダム樹は貴様がやったのではないか」
レタス「全員自業自得もいいとこなのだから、放っておけばよいでしょう」
タカヤ「俺がそういう人間じゃないって、レタスさんは知ってるんだろ」
レタス「ウッ・・・・・・」
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
タカヤ「学園長、いや元学園長か。
勝負するよ、俺はここでパチンコを打つ。でもパチンコに飲まれたりなんかしない。
パチンコに勝った上で、あなたへの闘争心を忘れない。
パチンコさえあれば人間が平和になるっていうあなたの思想を、
俺は身をもって撃ち貫く!」
ハザリア「バカな! 店主相手にパチンコ勝負を挑むなど!」
レタス「カードメーカーとカードゲーム対決をするごとき行為でしてよ、それは!」
南雲「はっはっは。思った通りだ、タカヤ・ナンブ君!」
タカヤ「俺の名を?」
南雲「軍隊時代、ナンブ中尉とはよく麻雀をしたものだ。彼は、弱かったけれどね」
タカヤ「あなたは知らなかったんですよ。
父さんの・・・・・・勝ち方を・・・・・・っ! ベッドするに値する・・・・・・戦場を・・・・・・!」
ざわ・・・・・・ ざわ・・・・・・
ざわ・・・・・・
コツ コツ コツ
タカヤ(レタスさんはいった。
パチンコには、麻雀やポーカーみたいな駆け引きがないって。
それは正しい。
パチンコに勝負があるとしたら・・・・・・、それは打つ前・・・・・・っ!
台選び! 設定の甘い台を見つけることこそが肝要!
挑むも挑まないもない。パチンコは最初から、パチンカーと店側との勝負なんだ・・・・・・!
店側が最終的に利益を上げるためには、客に飴を与える必要がある。
そしてこちらは、鞭を受けずに、飴だけを噛み砕く・・・・・・っ!)
レタス「タカヤさん、これを」
タカヤ「これは?」
レタス「かっ、勘違いして欲しくなくってよ!
最近では、大当たり回数や確率、レギュラー回数までネットで見れるのでしてよ!
わたくしがこのサイトに入会しているのは、あくまでも自分の利益のためで・・・・・・」
タカヤ「女子高生がそんなサイトに入会してる時点でどうかと思うけど、
ありがとう。参考にさせてもらうよ」
タカヤ(レタスさんには悪いけど、このデータは参考にしかならないな。
結局のところ、データはデータでしかない。
俺が勝負を受けた時点で、元学園長は設定を最悪に厳しくしている可能性が高い。
勝てる確率は、限りなくゼロに近い・・・・・・っ。
分が悪い! あまりにも分が悪い賭け・・・・・・っ!
ふふ、でも、なんでだろう。
心臓が・・・・・・っ、熱い・・・・・・っ、バーナーで焦がされているように、ヒリついてる・・・・・・っ)
ざわ・・・・・・ ざわ・・・・・・
タカヤ「この台にするよ」
レタス「それは!」
南雲「『ぱちすろベーオウルフ』か。
パチスロ機ならギャンブル熱の注入から逃れられると考えているなら、残念だ」
タカヤ「いや、なんか、台のデザインが気に入ったから」
レタス「思いっきりオカルト打ちじゃありませんの!」
ハザリア「ちっ、あやつの悪い癖だ。
普段はギャンブルなど嫌いだというくせに、土壇場でギャンブラーになりおる。
長生きはせんな」
レタス「元々、こういう陰謀系のヤマはあなたの範疇ではありませんの?」
ハザリア「俺が異星人だということを忘れたのか。
地球のロクデナシがろくでもない遊びにハマってろくでもないことになろうと、
俺の知ったことか。地球人の中で処理するのだな」
レタス「人でなし!」
ハザリア「それにな、俺はあやつの勝負を見るのが、なかなか嫌いではない。
貴様もそうなのではないか?」
レタス「知りません、そんなこと・・・・・・っ!」
ざわ・・・・・・ ざわ・・・・・・ざわ・・・
タカヤ(レタスさんのデータによれば、
この台は売り上げが立ちやすい分、平均設定も高めに設定されてる。
大当たりを出すなら、ハイスペック機の高設定を狙うしかない・・・・・・っ!)
ざわ・・・・・・っ
ハザリア「すでに3時間経過か」
レタス「タカヤさん、一度も席を立っておりませんけど」
アーク「なあ! この3時間で、ひとっぱしり100均行ってハサミかなんか買ってきて、
俺縛ってる縄切っちまうわけにはいかなかったの?」
レタス「あ」
アーク「なにその、『存在自体忘れてた』って顔!?」
ハザリア「ここまで、チャムさん当たり、M950マシンガン換装、WS版ヒートホーン演出か」
レタス「勝っているといえばいえますが、小当たりばかりですのね」
ハザリア「そんなことより、あやつは小便とか行かなくていいのか」
アーク「はいはーい! 俺、ションベン行きたぁーい!」
ハザリア「お」
アーク「なんでまた『存在自体忘れてた』って顔になるんだよ!
数秒間で何回俺の存在忘れるんだよ!」
ハザリア「貴様がおらんで困った局面というのが、ここ半年ばかり1度もなかった」
アーク「そんなことないよぉー! 一服の清涼剤として機能するよぉー、俺!」
レタス「うざ」
アーク「ボソッとなにいってんの!? なあ、冗談抜きで頼むよ。
急がないと、うちのオモチャ部門がいよいよあの多脚型ロボに持ってかれる!」
ハザリア「なるほど」
アーク「『その方が従業員にとって幸せなんじゃね』みたいな顔をするなぁ!」
レタス「しかし急がなければ、
ラダム樹に取り込まれたゼフィア先輩がテックセット可能になってしまいましてよ」
ハザリア「むぅ、その前に、駐車場で蒸し焼きになっている陵辱メガネが干からびてしまうやもしれぬ」
レタス「タカヤさん! 勝負をあまり急がず、それでいて一定の時間内に勝ってくださいまし!」
アーク「俺を解放しようって気には微塵もなんねえのかよ!」
パパパパパ
タカヤ(くっ・・・・・・、3連マシンキャノン当たり、しかもGBA演出か。
ここまで、すべてが小当たり。
イラつくな、こういうのは)
ハァー ハァー ハァー
タカヤ(ダメだ。落ち着けタカヤ・ナンブ。
店側の思うつぼ・・・・・・。
『小当たりが続けば、いつか勝てる』・・・・・・、
そう思わせて、ヌルヌルとパチンコを続けさせることこそが、元学園長の魂胆・・・・・・っ!
呑まれるな・・・・・・っ!)
ハザリア「せっ・・・・・・!」
レタス「せっ・・・・・・!」
アーク「せっ・・・・・・!」
タカヤ(なんだ? みんな、なにをいってるんだ?」
アーク「っせ!」
タカヤ(『押せ』、押せだと・・・・・・?
祭りのかけ声にも似たあれは、単なる囃子言葉ではなく、要求―――!
押せ! 俺に、このスロットボタンを押せっていうのか!)
アーク「なにやってんだ、押せぇーっ!」
レタス「いまなら勝っているのでしてよ!」
タカヤ(そうだ、いまなら勝ってる。
小さく勝って、勝負を切り上げる。
仕事帰りのサラリーマンなら・・・・・・、その勝負の仕方は正解・・・・・・っ!
でも・・・・・・っ、でも・・・・・・っ!)
ボロッ
タカヤ(うぅっ、なんだ。突然、意味不明の涙・・・・・・。
意味不明の涙が溢れて溜まらない・・・・・・!)
レタス「タカヤさん?」
タカヤ「・・・・・・さない」
レタス「エッ!?」
タカヤ「押さない・・・・・・! 俺は、押せても・・・・・・、押さない・・・・・・っ!」
ハザリア「なにをいっておるか、たわけぇっ!」
タカヤ「小勝ちじゃ・・・・・・、小勝ちじゃダメなんだよ・・・・・・。
一発を・・・・・・、一発を当てない限り、パチスロで勝っても・・・・・・勝負に負けることになる・・・・・・っ!」
南雲「なんだ、失望したな。
結局彼は、装置がばらまくギャンブラー熱に侵されているんだ」
レタス「黙りなさい!」
南雲「なっ!?」
レタス「タカヤさんが、タカヤさんがなぜ涙を流しているのか、あなたにはわかりませんの!?
あなたの装置も、アークさんのギャンブラー熱も関係ない。
分の悪い賭けに挑む、彼が否定し続けてきた父親の、キョウスケ・ナンブの生き様をっ!
いままさに自分がなぞっている!
混乱して、悔しくて、でも少しだけ嬉しくて、それであのひとは涙を流しているんですのよ!」
南雲「ナンブくん、君の息子は・・・・・・っ!」
ざわっ!
タカヤ(自分より他人の方が自分のことわかってるって、シャクなものだな。
ふふ、恨むよ父さん。俺は、間違いなく父さんの子みたいだ・・・・・・っ!)
ざわっ!
アーク「来たぁっ!」
レタス「アルトアイゼンが青くなっての、リボルビング・ブレイカー演出!」
ハザリア「いや、しかし」
タカヤ(軍資金が、もうないか・・・・・・。
ごめん父さん。俺は、土壇場でケチな男おばさんだったよ・・・・・・)
ガッ
南雲「なっ!?」
タカヤ「レタスさん!」
レタス「この貸し、10分3割複利を付けていただきましてよ」
タカヤ「やめろレタスさん! 君までこんな勝負に乗ることはない!」
レタス「あなたの事情など、知ったことではなくってよ。
たかがマジシャン程度と、あの男はわたくしをそう呼んだのですよ。
黙っていられるはずが、ないじゃないですの!」
チャララララーン
ハザリア「確変に入ったな。おい独善者。逃げる準備をした方がよいのではないか?」
南雲「はっはっは。そんな必要はない。
彼らは、結局ギャンブル熱から逃げられなかったんだ。
どんなに巧言を弄しても、パチスロ台の前にいる以上、真実は明白・・・・・・っ!
どうあれ、私の勝ちと言うことだ」
ハザリア「まだわからぬか、この独善者め。
相手のルールに乗らないのがゲーム理論の基本だ。
そして、貴様もあやつも、等しく独善者だ。
この勝負は、はなから勝負になっておらぬ」
じゃらじゃらじゃら
レタス「出る・・・・・・出る・・・・・・、あぁ、いっぱい!
法悦! ・・・・・・垂涎の至福! すぐにドル箱を・・・・・・!」
タカヤ「いや、レタスさん、耳を塞げ!」
レタス「えっ?」
タカヤ「もううんざりだこんなことはぁーっ!」
ビリッ
南雲「ウッ!?」
タカヤ「損だ得だ、カネだ資産だ、そんな話はもうっ・・・・・・!
そんなことを話せば話すほど・・・・・・、
俺たち浅ましく醜く・・・・・・、はい回っている・・・・・・
この釜の底を・・・・・・!」
ビジッ! ビジッ! ビジッ! ビジッ!
南雲「なに、なにが起こっている!?」
タカヤ「損得に振りまわされば振りまわされるほど、
血道を上げれば上げるほど、その互いに貶め合う仕組みを考えたヤツがほくそ笑む・・・・・・!
悔しくないのか・・・・・・! 悔しく・・・・・・っ!」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
南雲「バカな、装置が爆発している!
あの子の絶叫が、そうさせているのか!?」
ハザリア「フハハハ! これが音に聞くマイクブレイカーか! いい声量だ!」
アーク「あのーっ! 俺、縛られてて耳塞げねえんだけど!
ちょ、マジ鼓膜破れそうなんだけどぉーっ!?」
ざわ・・・・・・
南雲「うぅっ!?」
タカヤ「ゼロ距離、穫りましたよ。ここから打ち貫かれる自信がありますか」
南雲「なるほど」
タカヤ「約束は守りましたよ。俺は、最後まであなたへの闘争心を失わなかった」
南雲「しかし、君は身体の中に巡る感情に支配されているんだ。
そんなのじゃダメだ。なあ、そうだろう?」
タカヤ「純情なんかじゃない。争うことも、避けられないってことくらいわかってる」
【外】
南雲「私は、ナンブ中尉との麻雀勝負で負けたことはなかったよ。
しかし、それは、私が彼から敵とすら見なされていなかったということなのだね」
ハザリア「連絡はした。じき、スパロボ学園の人間が貴様をとっちめにくる」
南雲「そうか。彼らには、いつも迷惑をかける」
タカヤ「南雲さん。俺は、あなたの理想が全部間違ってるとも思わない。
でも、空想ばかり描いても進めないとも思う」
南雲「それでも私は、兵器によらない戦いの方法を模索し続けるよ」
タカヤ「俺は俺で、信じていますよ。奇蹟ってあると思うから。ねえ、そうでしょう?」
タカヤ「けっこう儲かったな。
よし、これはヘソクリにして、毎日の野菜を少しだけ豪華にしよう」
レタス「結局、あなたは男おばさんじゃなりませんの」
タカヤ「あ、レタスさん。10分3割複利だったよね」
レタス「べつに、いま返してくれなくてよくってよ」
タカヤ「待ってくれよ、そんなこといって、利息を膨らませるつもりじゃないだろうな」
レタス「そっ、その通りでしてよ!」
タカヤ「カンベンしてくれよ。払えるうちに払っておきたいんだ、俺は」
レタス「誰が、おカネで払えといったのでして?」
タカヤ「え?」
ペガスという名のラダム獣「きしゃー」
ハザリア「で、このラダム樹というのはどうすればよいのだ。
フツーに火を放てばいいのか?」
アーク「いつまで俺を縛っとくんだよ!
しかも、なんでラダム樹の横に移動させられてるんだよ!
火か! 火を放つつもりか! ラダム樹もろとも俺を焼き払うつもりかぁっ!?」
ハザリア「どうせ死なんのだからいいだろう」シュボッ
アーク「ジッポーをしまえぇっ!?」
【グレーデン家】
ミスティリカ「あぁ、もう何時間クルマの中に密閉されているのかしら。
とうに脱水症状を起こしてるはずなのに、
メガネもここもこんなに曇ってるわたしって、なんて最低な屑なのかしら」
ミズル「マーくーん、おれのクルマに、なんかコワいひとが乗ってるー」
マーズ「こらー! 出てこーい! 降りろー!
ミズッちゃんのクルマにヘンな染み作ったらショーチしねーぞ!」
なんという話・・・・っ、間違いなくこれはGJ・・・・っ!!
GJです
この後絶対レタスとタカヤはデート行ったよね
キスまではしないけど、レタスが男性がエスコートするものとか言いだして手ぐらいは繋いでるよね
>>スパロボバトルでなら、兵器によらない平和的な戦いが出来るとね。
スパロボ学園やってないからテキトーなこというけど、スパロボ学園って士官学校の話だったよね
その結論に達しちゃダメじゃね
マーズ的には最上重工よりミヅルの方が優先だろうから、
変態陵辱眼鏡のおかげでアークは失脚を免れたわけか。
世の中わからんね。
>パチンコなんてバカな産業に手ぇ出すボンボンに用はねーってよ!
あれぇマーズこそ禁煙パイポ加えながらパチンコ打ちまくってるイメージなんだが違うのか
それとも、カタギと奴隷はシャブ漬けにするけど
自分と手下は、死んでも覚醒剤なんて使わない手堅い経済ヤクザみたいな感じか
>>307 ぜらどがろりろりでもえた
久保がムキムキでワロタ
【マーズの事務所】
マーズ「べらぼーめ、こちとら分の悪い賭けはどっちでもいーんだよ。
賭けなんざー、勝っても負けてもどっちでもいーやくれーのモンしかやんねーんだ。
おれがトウトぶなぁー、自由競争のケッカ降ってくる利益だっつーの」シュッシュッ
ラーナ「でも、『CR聖闘士星矢』とか出たらやるでしょう、あなた」
マーズ「あぅ、そりゃー」シュッシュッ
ラーナ「でも、クルマダ先生がああいうことをいっている以上、
アムロさんもベジータさんも出てくれないでしょうし、ましてブライトさんは」
マーズ「うわぁぁぁーん、ラーナちゃんがいびるー!」シュッシュッ
ラーナ「ところで、さっきからシュッシュッとなにをやってるんですか」
マーズ「見てわかんねーのかよ。Wiiの『めざせ!! 釣りマスター』だよー」シュッシュッ
ラーナ「ロボくんは釣りなんて興味があったんですか」
マーズ「あああ、当たり前だよべらぼーめ。
おれぁー、ちっちゃいころガンジス川流域で暮らしてたんだぞ、
支流のほーでよくフナなんかをよー」シュッシュッ
ラーナ「それ以前に、Wiiなんか持ってたんですね」
マーズ「そそ、そんなん、あちゃりめーだべらびょーめ、
常にトレンドを見逃さねーおれが、Wiiを捨てとくわけねーじゃねーの」シュッシュッ
ラーナ「そういえば、『スーパーロボット大戦NEO』が発売されますね」
マーズ「えー、そーだっけー、気が付かなかったなー」シュッシュッ
ラーナ「スパロボZ発売の折には、
わたしにPS3解体されるんじゃないかと怖がったミズルのせいで
わたしがロボくんちに泊めてもらうことになり、ご迷惑をおかけしました」
マーズ「あ、あー、うん、ありゃー、めーわくだったな。うん、どんだけ脚もがれたか」シュッシュッ
ラーナ「今回、わたしはランルさんちで夜通しスパロボNEOをプレイする予定なので、
ロボくんに迷惑はかけずに済みます」
マーズ「ふぇっ!?」
ラーナ「返す返すも、以前はご迷惑をおかけしました」
マーズ「ふ、ふんっ! めーわくだね、だいめーわくさ!
そらそら、さっさち行っちまえよ、あーせーせーした!」
ラーナ「うふふ」
マーズ「な、なんだよー」
ラーナ「拗ねてるんですか? ねえ、拗ねてるんでしょう?」
マーズ「べべべべ、べらぼーめ! ばかゆってんじゃねーよ!
このおれがよぉー、エルドランシリーズそろい踏みとか、
ラムネスとリューナイトの夢のキョーエンなんざーに、
ココロうばわれるわけねーだろーがよー!」
ラーナ「混ぜて欲しいなら混ぜて欲しいといえばいいのに」
マーズ「そんなことないもんそんなことないもん、
あっかんべーっ、べーっのべーっだっ!」
【ビーター・サービス】
アサキム「『スーパーロボット大戦NEO』をフラゲしたよ」
ランル「絶対、大人の汚いチカラば使ってフラゲしちょぉよ、こん人ぁ」
アサキム「まずはスパロボNEOにおける『獣神ライガー』のゆいまいコンビの扱いをバラす!」
ランル「助けて!誰か!誰かあぁぁぁっ!!」
アサキム「ガクエンガーの出現条件は!」
ランル「いやああああああっ!!」
アサキム「ハハハハハ!そう、それだよ!まさに至福のネタバレだ!」
メール「アサキム、出てけ」
シュラン「ああ、レーベン!
僕と君との子供は聡明だからもちろんわかっているだろうけど、
『スーパーロボット大戦NEO』に関するネタバレは発売後1ヶ月後近辺まで禁止なんだ!
そうさ、このルールを守ったとき、僕は君になるんだ!
ああ、レーベン!」
メール「シュラン、シュラン! しっかりして!
いないから! レーベンも、レーベンの子も、ここにいるわけないから!
レーベンとあんたの間に子供出来るわけないから!」
ランル「パパンの友達は、なんであんなんばっかっちゃ」
アサキム「そして、エルドランは相変わらず迷惑な存在だったのさ」
ランル「それはネタバレになってなかよ」
まだあんまりイラスト化されてないキャラのイラストなんかもあったらいいよな。
【アークんち】
アーク「うぃっす、ただいまー」
咲美「あら、お帰り」
アーク「スパロボNEO、買って来たぞー」
咲美「そういえば出るんだったわね、忘れてたわ」
アーク「んーっと、あれ、なあ、俺のWiiは」
咲美「あら、あれ必要だったの」
アーク「はぁっ!?」
咲美「兄さんがいない間、なんか邪魔だったからブックオフに売っちゃったわよ」
アーク「なんでそんなことするんだよぉっ!?
不運か! いまの俺の星占いは最底辺か!?」
咲美「なにいってるの兄さん! うちにはゲームキューブがあるんだからいいじゃない!」
アーク「何だよその突然のゲームキューブ愛!」
【OG学園武道場】
ゼフィア「あのようなカラクリにいいようにされてパチンコに興ずるとは、不覚・・・・・・。
まだまだ修行が足りぬ!」
ミスティリカ「うふふ、そう悲観しないでくださいゾンボルト先輩」
ゼフィア「ぬぅ」
ミスティリカ「さあ、思い出してごらんなさい。
パチンコ台の前に座ったときの、ヒリつく感じ・・・・・・っ!
稼ぎもないくせに紙幣を消費していく圧倒的惨めさ・・・・・・っ!
それを知ったときのご両親のお顔・・・・・・、失望したお顔を・・・・・・っ!」
ゼフィア「ああぁぁぁっ!」
ミスティリカ「うふふ! そう、それよ!
イヤな汗でべっとり濡れたそのお顔!
自己嫌悪に歪んだお目々! ああ、最高にメガネ曇るわ!
さあ、来ればいいじゃない! その劣情をわたしにねじ込めばいいじゃない!
最低の屑は最低の屑らしく!」
ぺちっ
タカヤ「君、ゼフィア先輩に近づくな」
ペガスという名のラダム獣「きしゃー」
ミスティリカ「ペガちゃん、ペガちゃん、ちっちっちー」
タカヤ「やめろ、うちのペガスに餌付けしようとするな」
ミスティリカ「なによ! こんな、エロ羨ましい生き物ペットにしちゃって!
どうせ長い間外に出さなかったんだから、いらないんでしょう!?
だったらわたしにちょうだいよ! 有効活用してあげるから!」
タカヤ「有効活用されてたまるか!」
ミスティリカ「あぁ、グロ生物とゾンボルト先輩のコンボなんて。
こんなおぞましい組み合わせにメガネ曇らせるわたしって、なんて最低の屑なのかしら!」
タカヤ「ゼフィア先輩、すぐにあのひとと手を切ってください」
ゼフィア「手を結んだ覚えはないのだが」
>>311 やっぱりカワイイ系とカッコイイ系の絵が入り交じってるとこのスレっぽいね。
【ゾンボルト家とオリオン座流星群】
ソフィア「こうして一家揃って流星群観察なんて、珍しいわね」
ゼンガー「うむ」
ゼフィア「少し寒くなってきましたね」
イルス「うん」
イルイ「じゃあ、お茶取りに行こうか」
ソフィア「ついでにお団子も持ってきましょう。イルイ、行きましょう」
ソフィア「そして戻ると、部屋がめちゃくちゃになっていて、
息子は柱に当たって伸びてました。
さてなぜでしょう」
【数分前】
ゼフィア「チェストーっ!親父殿、蚊が!」
ゼンガー「チェストォォォォッ!」
ゼフィア「ぐわぁぁっ!」
イルス「あ、蚊だ!ばしぃぃぃん!」
ソフィア「……で、言い訳は?」
ゼンガー「俺の頭に季節外れの蚊がとまっていて」
ゼフィア「それを反射的に俺が新聞紙で叩こうとして」
ゼンガー「さらに反射的に俺がそれを交わしてゼフィアに反撃し」
イルス「兄貴が柱にぶつかって、蚊が飛び立ったところをあたしが一撃。
ほら、蚊!蚊!」
ソフィア「あんたたちそろいもそろって武術だ心を鍛えるだと日がな一日
役にも立たない棒振り回して、
たかが蚊一匹に目くじらたてるとはどういうことですか!
それにゼンガー!あなたもいい加減大人になってください、
昔ゼフィアに蚊が止まったとき、
全力でぶん殴って脳震盪起こさせて入院させたのわすれたんですか!」
ゼンガー「いやそれは十年も前の話で、今の俺でもゼフィアの全力食らったら
流石にこぶくらいは」
ソフィア「こぶは保険で治りますが、居間は保険がきかないんですよ!
板の間ならあなたとゼフィアが直しますが、畳はどうするんです!
今時たたみなんて絶滅危惧種だから高いんですよ!
イルス!あなたも蚊に血ぐらい恵んであげなさいっ!」
イルス「ええ、だって、『刺される前に潰してしまえ』って歌にも……」
ソフィア「たたみまで潰せとだれがいいました!
今度の休日、あなたがたにふさわしい場所でバイトしてもらいますっっ!」
【翌週月曜日】
スレイチェル「と、友よその右拳はどうしたのだ。
蚊に刺されまくって刺されまくってひどい有様ではないか」
ゼフィア「これこれ、こういういきさつがあってな。
防虫研究所につれてかれて、手を蚊が飛びまくっている水槽に突っ込んで、
どれだけ刺されるか刺されないかという実験台にさせられた」
スレイチェル「あー、あのCMなんかでよくやってる奴か」
ゼフィア「とりあえず、親父殿は筋肉と気迫で蚊に刺さらないようにしてたが、
母さんに言われてあきらめていた。
そして俺と親父殿は虫刺されの薬のアルコールでぶったおれた」
スレイチェル「……素晴らしい家族愛だな」
ゼフィア「俺はのろわれてでもいるんだろうか」
いつの間にかゼフィアは人間をやめていないか?
武装錬金のヴィクター化してるしテックセットできそうだし
じきにちんこが触手状になるお
それでも短小なのは変わらないんですね、わかります。
マジか
マジだ
システムXN実験所の「無題」「アンジェリカ」「iroiro」ってファイルなんだが
だれか代わりに貼ってはくれまいか?
どれもちゃんと見れたよ
GJです
タカヤかっけー
中学生組かわいー
マーズきもっ
最低の屑お前ほんと子供にお見せできないな
携帯からだとなかなか見れないからサムネで見たよ
タカヤ格好良かった!
微妙なウェーブかかってるのがキョウスケと違ってて良いね♪
マーズはもっと幼く想像してたんだけど、やんちゃっぽさ出てて良い!
アンジェリカはエロイなw
さすが常時アへ顔な最低の屑だ!
ゼラド
精神コマンド 熱血 かく乱 幸運 祝福 応援
エースボーナス
マップ上の顔グラがアトランダムでほっぺプニプニになる。
能力値は特に変わらない。
ヴィレアム
精神コマンド:熱血 さく乱 集中
エースボーナス:
マップ上にゼラドがいるとめっさテンション上がる。
ただし命中率は下がる。
ルナ
精神コマンド:信頼 祝福 テンパり ロンパり
エースボーナス:マップ上にクォヴレーがいるとテンション上がる。
クォヴレー滅多に出てこないから死に技能。
キャクトラ
精神コマンド:真摯 気合 信頼
エースボーナス:マップ上にルナがいるとめがっさテンション上がる。
ただし命中率はすげえ下がる。
レイナ
精神コマンド:熱血 からかい 体脂肪率
エースボーナス:ヴィレアムに隣接する敵に対して攻撃力+30%
マーズ
精神コマンド:鉄壁 不屈 君は小宇宙を感じたことがあるか
エースボーナス:ていうか攻撃手段がないので攻撃できないしエースになれない。
ミスティリカ
精神コマンド:挑発 扇状 おねだり
エースボーナス:その そふとは 18禁に なるよ!
ディストラ
精神コマンド:淫蕩 淫猥 淫靡
エースボーナス:夜11時以降にセーブすると特殊イベントを見られるようになる。
ディス姉はミスティリカにエロポジションを奪われた気がする
なんとかしなきゃだよ!
かくなる上はディス姉を男の娘にするしかない
いっそメイドあずにゃん風な第二形態にだな……
ガンスレちゃん達と被る?いいんだよ細けぇこたぁ!
つまり悪魔兵器がアオラを取り込んだ結果ディストラにおちんちんが生えてくるとそういうわけですね。
なんなんだ…この絵師の出現率は…?
いまこのスレになにが起きていると言うんだ…?
このスレは変革の時を迎えたのだよ
ゼラド「早く規制が解除されますように……」
子作りしてるのは確実
最近、オリキャラスレに対して荒らしによる理不尽な削除依頼、誘導が頻発しています。しかし、
・そもそも乱立するスパロポ関連のスレをまとめるために作られたのがロボゲ板であること
・アニメキャラ板、ゲーキャラ板は容量的に余裕がないこと
・対してロボゲ板は荒らしのスレが乱立できることから分かるよう、かなり余裕があること
以上の点から、オリキャラスレは板違いではなく、他板への移動は不要、むしろ迷惑です。ですのでこのスレをそのままお使いください。
また、削除人さんが間違えて削除してしまわないよう、ローカルルールを今一度よく読んで利用してください。特にエロゲの話題には注意してください。
以上、マルチ、長文失礼しました。
ゼラド「ふーん…」
ルナ「ふむ」
イングレッタ「エロはダメ、なそうね。分かったかしら?ファザコン娘」
ルナ「なぜ私にそれを言う!?」
ゼラド「エッチな人はあんまりいないんじゃないかなあ」
イングレッタ「童貞と処
ルナ「やめんか!」
イングレッタ「紳士と淑女ばかりだものね」
最低の屑はギリギリなラインだな
話は変わるんだが、何故に職人さん達はお絵描き掲示板があるにも関わらず影鏡に置くんだ?
正直、見れないのが辛いよ…
ラン「な、わかったやろ。
あんたもな、これを機にまっとうな道を」
ミスティリカ「はい、ランさんの言葉、耳に染み入ります」
ラン「よっしゃ! そんなら、武道を通じて」
ミスティリカ「え、なんで武道なんですか。
そんなことよりこの言葉責めプレイを続行してくださいよぉ」
ラン「あんたなにひとつとして分かってへんやないの!」
――本日はよろしくお願いします。
アーク「よろしく」
――あらら、役柄とはずいぶんイメージが違うんですね。
アーク「そう?」
――アークといえば時期によって性格が違うとか、
あらゆるシチュエーションに対応出来るとも、カメレオン俳優とも、
単にキャラブレてるんじゃないかともいわれていますが、
どういった経緯でそういうキャラクターが形成されたのでしょうか。
アーク「別に」
――と、申されますと。
アーク「俺は、俺のフィーリングに従うままに演じているから」
――なにをやっても死なないという設定も、その、フィーリングで?
アーク「そう。台本には『ここでアーク死亡』って書いてあるけど」
――それは、ひょっとして死んでないとダメなんじゃないでしょうか。
アーク「台本通りに演じるなんてロックじゃない。俺の心の声がそういってるから」
――一部報道では、ひと頃仕事を干されていたと噂されていますが。
アーク「あれは単に、事務所変わったりとかしてゴタゴタしてたから」
――事務所変わったというか、
契約を更新してもらえなくて苦し紛れにインディーズデビューしたという説については。
アーク「芸能人なら事務所に所属してないといけない。
そういう既成概念を、ただブチ壊したかった」
――CD、売れてませんよね。
アーク「ハハ、面白いこというね、君」
――面白いこといった覚えもないんですが。
妹、じゃない従姉妹役の咲美さんとは、普段どうされているんですか?
アーク「プライヴェートでは、仕事仲間と喋らないことにしてる」
――そうですか。他の皆さん、『現場が仲良すぎてヤバい』とか仰っていますが。
アーク「見解の相違だね」
――それでは、最後にファンの皆さんにひと言。
アーク「アークにロックを感じられない奴は、二度とロックの本質を味わえない。。
そういうことで」
――私、パンクでいいです。
――こんにちは。今日はよろしく。
マーズ「うん、よろしくたのむで」
――おや、普段は関西弁なんだね。
マーズ「せやー? 秀吉サンのころから舟場の商人や」
――どうして役柄ではべらんめえ調になってるのかな?
マーズ「あんな、商人いうたら関西弁て、ベタやんかー?
なんやツマランから変えたいってゆったら、カントクさんがえーよーって」
――はは、さすがオムツのCMから芸歴築いてるひとは違う。
マーズ「なんや甘やかされとるよーな気もするけどな」
――4本脚の特殊メイクも凄いけど、重くないの?
マーズ「ん〜? 赤ちゃんのころからオムツ穿いて撮られてたし、いまも昔も大して変わらへんよ」
――マーズくんといえば、ロボットで人間に危害を加えられないっていう、
かなり変わった設定の持ち主だけど、どうしてそうなったのかいえるかな?
マーズ「ロボットになったのは、なんや、PTA対策や。
子供が暴力振るうんはNGなんやって」
――そのわりにマーズくん、けっこうヒドい目に遭うよね。
マーズ「ダメージもろとるのは、主に脚の部分やから。
タイヘンなのは小道具さんや。
あとはな、暴力振るわれるシーンはカメラに写さなかったり。
どーもな、カントクさん、どんだけギリギリPTAの目ぇーくぐれるか
チャレンジしとるふーなとこあんねやな」
――お父さんは貿易会社にお勤めだそうで、演技の上でアドバイスもらったり?
マーズ「オトンとは、あんま仕事のハナシせーへん。
家いるときは屁ぇーこいて寝てるだけやしな」
――マーズくんといえば年齢に見合わない専門的なセリフが多いけど、
小さいのにちゃんと理解できてるの?
マーズ「しょーじき、あんまわかってへん。
でもな、台本に書いてあるとツーッと頭に入って来んねん」
――さすが天才子役だ。
マーズ「社会科のセンセに聞いたりもしとるけどな」
――現場では誰と仲がいいのかな?
マーズ「あんな、ランさん、メッチャ優しいねん。
でも普段高知弁やから、言葉遣い怖いねん。
ラーナちゃんとかミズッちゃんはな、テスト近くなると来なくなるから、ちょっと寂しいねん。
中学生ってタイヘンやな」
――よくマナちゃんに会いたいって発言しているのは、どういうことなのかな?
マーズ「ん〜、あれはアドリブ。
あの子な、オムツのCMのころに共演しとったらしいねん。
また会えたらオモロイやんかー?」
――将来は、やっぱり役者の道に?
マーズ「それもえーけどな。
あんな、レーサーやろ、マンガ家やろ、なりたいもん、いっぱいあんねん」
――あはは。じゃ、普段どんなマンガ読んでるのかな?
マーズ「ジョージ秋山さん」
――あはは。やっぱり可愛くないね。
――本日はハザリアとマリを演じているお二方に来ていただきました。
ハザリア「はい、よろしくおねがいします」
マリ「よろしく」
――ハザリアとマリといえば、ケンカしつつもお互い深く信頼しあっている関係が
高く評価されていますが。
ハザリア「ああ、それね」
マリ「そりゃ、そうなりますよ」
――と申されますと。
ハザリア「そんなもん、とっくの昔にデキてるに決まってるじゃないですか」
マリ「やだ、もう」
――あの、すいません。その発言は、ちょっと、掲載してよろしいんですか?
ハザリア「ああ、いいよいいよ、どうせ現場じゃだいぶ前にバレてるし」
マリ「だからね、わかるでしょ?
マリって、ハザリアにけっこうキツいこというじゃないですか?
それでもギスギスしたふうに見えないのは、愛があるからだって思ってます」
――あのぅ、それでは、演技の上でバランスを保つために苦労されていることなどは。
ハザリア「う〜ん、別に。ちょっと帰りが遅くなっちゃったときの気分で演じるだけだから」
マリ「基本、家と変わんないわよね」
――あのぅ、その発言も。
ハザリア「いいから書いちゃってって」
マリ「正直、そろそろ隠してるのもキツいんですよ」
――あの、では、その件はひとまずとして。
ハザリア「なんスかひとまずって」
――現場でのご苦労などは。
ハザリア「ああ、リトゥさん。あのひとと話すの、緊張するんスよ」
マリ「長台詞あると、絶対ダメ出しされてるもんね、あなた」
ハザリア「向こうは劇団上がりの本格派じゃないっすか。
そんな、ブクロでプラプラしてたらスカウトされた俺なんかに高いモン求められてもねえ」
マリ「でもけっこう応えてるわよね」
ハザリア「それはな、大抵お前がそばにいるし。
ほら、カッコつけたいじゃん」
マリ「いやん」
ハザリア「カワイイ声出してんじゃねえよ、バーカ」
マリ「もう、バカ」
――すみません。事務所に連絡入れないといけないので、ここで切り上げさせてください。
懐かしいスレのネタだな
このアークはきっと5年後あたりに覚醒剤で捕まってる
346 :
それも名無しだ:2009/11/12(木) 00:00:55 ID:EmO5/hZZ
――本日は紫雲克夜さんに来ていただきました
克夜「え、や、何ですかコレ?打ち合わせって……」
――いやーすみません。なかなかアポが取れないもので、ちょっと裏技を……
克夜「裏技って(笑)すっかり騙されましたよ(笑)」
――裏方上がりの異色俳優でスケジュール管理など何から何まで自分でやられる、マネージャー要らずの紫雲さんですからね
正直言って、これまでどうやっても取材拒否されてきたのは何故でしょう
克夜「あぁ〜それは……アレですよ。僕まだ裏方兼任なので、撮影時間外でも忙しいんですよ
タカヤくんやレタスさんが楽屋でゆっくりしてる時に、僕は機材の調整や映像チェックしなきゃならないんで
コレ、皆さんが空き時間にされてるインタビューでしょ?僕、空き時間無いんで……」
――え、今も裏方兼任だったんですか!?それは失礼しました
克夜「まぁいいですけど(笑)でもまぁ、自分のシーンの画作り出来るのって面白いですよ」
――利点もあるんですね
克夜「その分のギャラも貰えるので(笑)」
――はは(笑)さて、紫雲さんといえばハーレム願望の強いキャラクターですが
克夜「常識的に考えて、無いですよね(笑)普通は姉妹が多いと、女性の悪い部分も解って嫌になるもんですけど」
――確かに、一般的にはそう言う方も居ますね
克夜「資格マニアだったりとか、まだ監督さんも『紫雲克夜』の扱いに困ってるみたいですしね
ハーレム願望設定も、いつまで続くやら」
――そうですね、タカヤさんやレタスさんと普段は話されますか?
克夜「パソコンとか家電とかについてやたら聞かれますね
異色(笑)の技術屋上がりなので、共演者内では僕が一番機械に強いんじゃないかな」
――レタスさんのバースデーに、バースデームービーを作って贈ったら泣かれたというエピソードもありましたしね
克夜「あっ、今言おうと思ったのに(笑)」
――それは失礼しました。レタスさんとは公私ともに仲が良いと聞きましたが
克夜「彼女、金髪碧眼東北訛りという新しすぎるジャンルじゃないですか。
見てるだけで楽しいですよ。普段割と控え目な子なので役とのギャップが」
――このシリーズ、ギャップある役者さんばっかりじゃないですか
克夜「そういやそうだった(笑)」
――それでは最後に一言
克夜「痩せても枯れても紫雲家長子!ハザリア演劇出てみたい!」
――監督に頼めばいいじゃないですか
347 :
それも名無しだ:2009/11/12(木) 00:18:59 ID:8s7Hv5q1
青ワカメの「夜のデッドエンドシュート」を思い出して吹いたじゃねーかww
夜のデッドエンドシュート懐かしいなw
つか金髪碧眼東北訛りってすげー人材だなw
パラダイムシティ思い出した
今Zやってるからなんだろうけど
アーク「このタイミングでZをやるなんて、君、なかなかロックだね(笑)」
アークまじウザい。消えて。
監督ってなにもんだよw
ゼラドに「ハイ、監督!」って呼ばれたい。
でもディストラに「カントク」って呼ばれたらすごくAVっぽい。不思議!
ハザリアは映像系には手を出さないのかな?
ハザリア「ええい!いちいち表情筋をピクピク動かすな!
テンションをあげすぎるな!声が詰まって何を言ってるかサッパリわからん!
舞台と同じ演技を映像でやるな馬鹿者!」
マリ「お前世界のニナガワが育てたフジワラ・タツヤをディスってるのか
確かにカイジで利根川さんに勝った後は何を言ってるかわからなかったけれど」
レイナ「隣にいないと落ち着かないからって私をいちいち呼ぶのはやめてくれる?
なんかあらぬ誤解を招きそうだし」
スレ汚しすんなカス
ハザリア「映像系をだな」
ルナ「うん?」
ハザリア「設備
ルナ「却下。欲しいなら自費でなんとかせよ」
ハザリア「クソッ!」
レイナ「無理に決まってんでしょうが」
,..,_ ,.'´ ̄
,.xッ':.:. :,=ミY‐≠ヘ、
/:/: :/:/: .:.xヘ:.:丶:.:\
/:.:./.:/ /,イ: :.,√ヽ:.ヽ:.:ヽ;.:.:\
//: :./:/l:/ { j:.:ハ{. }:.:} : l:.:l:.:.:.: ヽ
//:.:.:/:|以l_ 乂( ノリh: !: |:.:.l:.:.:.ハ
/イ: : ハ:.kfテ丐ミ,_yー=≠廾=: |:.:.l:.:.:l \
/ |: : l:.:〈. { :しソ厂゙'√'汀 斥ミ!:j:l:.|:.:.:| ヽ
|: : l:.:.:lゝ==ッ'′ l { しリ }「!:.l:.|:.:.:|
|: : l:l乂 ゙゙゙゙ ' ヽ.xxニ='リコ!:.!:.:リ
j:l: :l从. ´ たi:.:.:!:.ハ
|ハ: :八\ r'' ソ:{:.{:l !
{ Vハ:\〕 、 ,. ..::::i:.:ヘxイ:{:.l:.:!:|
乂ト| .:!:{:.:j:.:.:lハリハ:{
/¨゙∀ [`ヘ{\{
,..-―≪_.:. : .:.\....,_ ハ\___
//⌒气=、: \:. : : :\ ` ...|.:. : :.}T'┐
//{.: : : : : : \: :.\ : : : \__|: : :.//:.:.ト、
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///∧、: : : : :.、: : : }\ : \.: :.∨´: :/}-=: :|
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\:、:_: : : : :\ .}:}'yrくコ,_r'’ '⌒ミく
}\: : : : :./:.`)、 ///:.}: : : :\ヽ ニユ
'..: : : :./ /: :辷彡':./: : : : : : `ー'⌒´: 〉
)、: : : : :´: : : : :下¨'ヘ、: : : : : : : : : :.イ
|:.:\: : : : : :-:=:ヘ;_;> 、: : : : : :_:_: _」
|.:.:.:.:.`ー…―…'': : : : : \:_: : :./´
/: : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 厂
`'7ニニニ二二''¬…―−r′
ハザリア「是非もなし…そろそろルナめの隠し撮り生写真男装Ver.をバルマオク(バルマーオークション)にかけてやるか。クク…もう十分プレミアもついた頃だろう」
マリ「犯罪じゃないのかそれ?」
リトゥ「やめようよぉ…絶対ろくなことにならないよ」
【B組】
エリート兵の子(♂)「それでは今日の議題は、
『アークくんはひょっとしてウザがられてるんじゃないだろうか』です」
アーク「開口一番なんだぁっ!?」
エリート兵の子(♂)「ウザがられてるっていうか、若干浮いてるんじゃないかという」
アーク「なんでお前がB組の学級会仕切ってるんだよ!」
エリート兵の子(♂)「B組には学級会を進行できるタマがいないっていうから呼ばれてきたよ」
克夜「B組には学級会を進行できるタマがいそうもないから呼んできたよ」
アーク「それこそ克夜がやれよ!」
エリート兵の子(♂)「カッちゃんは控えめだから」パシッ
克夜「あはは、ヤダなあエッちゃん」パシッ
アーク「またお前男友達増やしてるぅっ!?」
エーリート兵の子(♂)「でアークくんなんだけどさあ」
ランディ「もうジキミでいいんじゃないの」
克夜「いっそもう、『ふふ、君たちロックなこというね(笑)」ていうキャラで行くのもアリじゃないのかな」
アーク「いいわけあるかぁっ!?
なにこの学級会という名のいじめられっ子つるし上げ!
このあとクラスメイト全員で声そろえて
『いままでジキミ呼ばわりして申し訳ありませんでした((申し訳ありませんでした))』
っていうんじゃないだろうなぁっ!?」
エリート兵の子(♂)「どうする、ダメだったらしいよ」
克夜「じゃ、みんなで声合わせてなにいえばいいんだろう」
アーク「やろうとしてたぁっ!?」
ユウカ「うるさい」
アーク「珍しく教室にいたひとに一刀両断されたぁっ!?」
エリート兵の子(♂)「いやほんとうるさいよ」
アーク「お前特進科クラスに帰れよ!」
咲美「みんな! なんでそんなこというの!? おかしいわよ!」
アーク「おおっ、咲美!」
咲美「兄さんは元からウザいじゃない! いまさらなにいってるの!?」
アーク「もう誰も信じられない!」
克夜「そうはいわれても、元のアークくんがどのくらいウザかったのかよくわからないし」
ランディ「あんま顔合わせたことないからな」
レタス「だいぶ前の記憶ですし」
咲美「基本大して変わってないわよ」
レラ「・・・・・・、・・・・・・」
アーク「やめろぉっ!
『勉強するとか言って長いこと海外行ってたわりに
特になにも変わらずに帰ってくるってそれどうなの』
って顔で俺を見るなぁっ!」
ユウカ「うるさい」
アーク「わかった、お前は俺が嫌いなんだろう!」
ヒューゴ「アーク、お前ひょっとして、クラスで浮いてるんじゃないのか?」
アーク「担任として、この学級会に名を借りた集団イジメになにかいうことはないんスか!?」
ヒューゴ「ドラグナーチームにくっ付いて禅寺とか行くと、空気のように溶け込めるぞ」
アーク「あんたは溶け込み方が問題あるんだよ!」
ヒューゴ「ドラグナーチームと合コン行くと、メチャクチャ盛り上がるぞ」
アーク「ドラグナーチームと仲良すぎだよ!」
ヒューゴ「ライトは『偵察』持ってるからな」
アーク「だからなんだよ!?」
ランディ「アークはさぁ、決まったヤツとしか話さないのが、なんか異様に見えるんだと思うよ」
アーク「リアルなこというなよ!」
ランディ「ジェグナンみたいにロクに学校来てないヤツだって、
なんやかんやで話す相手は結構バラエティあるのに」
ユウカ「Zzzzz」
アーク「居眠りしてんじゃねえか!」
エリート兵の子(♂)「じゃ、議題は
『どうしたらアークくんと仲良くお友達になっていけるか』に移行して」
アーク「やめろよぉっ! 友達作れない子みたいな扱いするなよぉっ、本気で心痛いよぉっ!」
克夜「まずはお天気の話から入っていくというのはどうだろう」
ランディ「野球と政治と宗教の話はNGな」
アーク「だから、リアルな意見出すのやめろよ!」
レラ「・・・・・・、・・・・・・っ!」
アーク「『毎朝持ち回りで誰かが布団剥ぎに行くっていう意見に同意があるなら実行するのもやぶさかじゃないけどなっ』って、
それは友達っていうか幼馴染みの仕事だろ!
王道シチュを汚すな!
ローテーション方式の幼馴染みなんて聞いたことねえよ!」
レラ「・・・・・・、・・・・・・」
アーク「『じゃあもう、毎朝オールレンジ攻撃を受けるキャラってことでいいだろ』
って、それお前が仕掛けるんだよな!
犯罪予告だよな!
俺がオールレンジ攻撃されたってなにひとつ解決しねえし!」
咲美「・・・・・・毎朝酷い目に遭えばいいのに」
アーク「俺のまわりに味方がいねぇっ!?」
ランディ「バカヤロウッ!」バキッ
アーク「ぐはっ!」
ランディ「諦めるな!
お前にはまだ、『あっちこっちで中途半端なフラグ建てちゃホッタラケにする』っていうスキルがあるじゃねえか!」
アーク「どっちかっていうとそれがマズかったんじゃないだろうか!」
ランディ「いいから、ちょっと行ってフラグ建てて来い!」
【月面都市 紫雲家】
芽夜「寝ても覚めても紫雲家末子。罪びとたちのHeart Stationにはなれません」
アーク「出してぇーっ!? 会話を成立させられる自信がいっさいねぇっ!」
ドンドンドンドン!
ランディ「うるせえ、いいからフラグ建てちまえ!」
克夜「Pちゃんくん、そこをどくんだっ!
うちの愛らしくも部屋から出ない妹におかしなフラグ建てられてたまるか!」
ランディ「お前も、いつまでも妹引きこもらせてる場合か!
この際だから一緒に社会復帰させろ!」
克夜「芽夜に中途半端な友人はいらない!
男女問わず、あらゆる交際関係は僕が認めた相手でなければ許さない!」
ランディ「もはや気持ち悪ぃよ、このバカ兄貴!」
ドンドンドンドン!
芽夜「まずはUtadaヒカルシングルコレクションを
一部の乱れもなく歌いきってください。
話はそれからです」
アーク「ハードル高ぇーっ!?」
『あっちこっちで中途半端なフラグ建てちゃホッタラケにする』
たしかにこれが相当ウザくて、以降アークが嫌いになったな
確かに無理矢理エロゲをアニメ化して、毒にも薬にもならなくなったハーレムアニメの主人公みたいな印象だよなアーク。
でも建てても建てても容赦なくクラッシュする久保と比べたら幾分かましな気がする不思議。
':, ', ///,i i i l /、ヽ ヽ 、 i!l ;li ヾヽ /
':, ', // / / ./ | i |! i、 /\\\ | i ! il! ;lll i! i / し バ
':, // / / ! /i ゚/i、 i;;//、,-=ヾヾ\i i! i !i! ii | |i ,' な カ
':, i/ / i | ! /__!、/./ヽヽ/~;;ゞ__ヾ__ミト| | i |i;;| | i; i. い に
. \ i! /i |_|_ ,iiト_ :::iノヽ i、、;'ヘ~ミ宝ツウi’ / / il| i! i リ | で
\ |,! .! ::< |~!宝)゙;:::\|ヽi!;;\;;ヾ=='-'" .!/| / |l;;l |iソヽ !. く
|| | i | i`--';;" ::::::\:::::::::`゙゙:::::::""::;i // ||;il |ト |. れ
`"'' 、..,,_ | | i| iヽi /,;;.. / / i! .||:; | | | |. る
| | | |/l/l/ ` ゙" / / i/ // .i ,| i!∠ ! ?
─-- .| | | ! `i`ァー-- 、 /l/l/ / / // / / /! `ヽ.
i|、ヽ.ヘ レ' ', u / ./i // / / / i ` ' ー---
,. -──-、 |'i |、ヘ '、 ノ // / / //
ヽ.!ヾi ヽ|ヽ ー-- / //// // /
そ 知 iレ.ヽ | | \ _,,.-''´ // // / / i /
の っ .| ヽi、 | \_ _,,.-''´ /'/ / // ;/ /
く て ! ∨ / |  ̄| i! ///;i |;/イ
ら る | 人|/ i::_ i_i,,| _.// /' //i リ/
い .わ .|人/ 人 ̄ ̄ ̄i| |ヽ/'~//-/-i/;/リ
! ! よ !
■
その日も、マキネ・アンドーは縁側に座ってムラタのヒゲにブラシをかけてやっていた。
「旧DCの関係者ばっかり?」
「ええ」
すでに季節は秋を過ぎ、冬本番が間近に迫っている。基本的に赤道近くで活動している
身に、このあたりの気候はこたえるらしい。バチュンという通称で呼ばれる男は寒そうに
身を縮めていた。褐色の肌は情けない鳥肌でびっしりと覆われている。
「この町にはお嬢さん始め、旧DC関係者が多いのでお知らせに窺ったのですが」
ここのところ、旧DC関係者の子弟が次々と失踪しているという話だった。
バチュンの言うとおり、このOG町には旧DCの関係者が多くいる。DC創始者ビアン・
ゾルダークの孫であるマキネを始め、ゼラド・バランガやユウカ・ジェグナンの親たちも
DCに籍を置いていたことがある。DCと協力関係にあったコロニー統合軍まで手を伸ば
せば、司令官の孫やエリート部隊兵の娘などもそろっている。
あまりに重要人物ばかりそろっているから、このOG町には常に公安の捜査官がうろついて
いるという噂があるほどだ。
「そんな話、聞いたことないよ」
「まだ、親御さんたちの方でも誘拐されたのか単に家出しただけなのかわからない状態なんですよ」
「ふうん」
どうやら、消えたのはそれほど素行がよくない子供ばかりであるらしい。この町でいえば、
ユウカ・ジェグナンやレタス・シングウジあたりが危ないか。
「でもさ、そういう話があるんなら、まずは他人の心配より自分とこの心配するべきなんじゃん?」
「それがですね、我々の同志は被害に遭っていないんですよ」
「そんなら犯人、ノイエDCの誰かなにじゃないの」
「冗談いわないでください。我々の同志に、そんな不埒者はいません!」
そりゃ、あんたはそう思うだろうね。マキネは内心で独りごちた。
現在のノイエDCはまさに残党というのが相応しく、人数は末端含めて数千人しかいない。
せいぜい、ちょっと名が知られているゲリラ組織だ。その分結束が固いし、このバチュン
という男が妙にフットワークが軽いものだから、連絡は密に取れている。隠れておかしな
ことをする者が出る可能性は低い。
「じゃあ、なんだっけ。ほら、あったじゃん。
フランスのヌーベルDC。あそこは?」
「あそこは、その」
バチュンが言葉を濁す。
10年ほど前にノイエDCから分裂したヌーベルDCは権利団体という性格が強い。レー
ルガンやアサルトブレードなど、アーマードモジュールまわりの権利を管理し、イスルギ
重工あたりが製品を作るたびに収入を得ている。分裂の際、相当数の特許を持って行かれた
ためにノイエDCとは非常に仲が悪い。たしか、本来マキネの祖父ビアンが持っているべき
特許もいくつかかすめ取られていた。ハイエナみたいな連中、とバチュンなどは遠慮なくそう
吐き捨てている。
「連絡先、知りませんから」
「あたし知ってるから、ちょっと訊いてあげるよ」
マキネは縁側に放り出していたPHSを拾い上げて番号を押し始めた。
「なんで知ってるんですか」
「ん〜、前に、セミナー出ませんかってメール来て」
「それ以前に、なんで今どきPHSが稼働してるんですか」
「さあ、なんでだろ。あたし幼稚園のころからコレだからね」
4度の呼び出し音の後、相手が出た。
『もしもし』
「ああ、マキネ・アンドーだけど」
『なんでしょう』
「なんかさ、行方不明者がよく出てるって話なんだけど」
『私共のところでそんな話は出ておりません』
「ならいいんだけどさ」
マキネが言い終わるよりも先に、通話は向こうから切れた。
「怪しいね」
「今どきPHSで通話できていることも相当怪しいですが」」
「『私共のところで』っていったのよ。あたしはDC関係者だなんて限定してないのにさ。
単に行方不明者っていうなら、世間話だと思うのがフツーじゃん?」
「それはまあ、そうですが」
バチュンは気乗りしなさそうに腕組みをする。
「そんな揚げ足取りのようなことだけで疑うのは」
「それにさ、今どきDCにちょっかいかけて得するとこなんてほかにないじゃん」
「そういうことをいわないでくださいよ」
「今さら星間戦争でもないのに、誰に対する聖十字だってのよ」
「ですからそれは、民衆のため大儀のためにですね」
「いいから、じゃ、ヌーベルDC突いてみな。
あたしムラタをお風呂に入れてあげなくちゃだし」
「着いてきてくれませんか」
「あのね、女子高生がトイレ行くんじゃないんだから」
「私が行ってもケンカになって終わりですから」
「仲良くしなよ、おなじDCなんだからさ」
マキネはムラタの喉仏をごりごりと撫でた。
■
フランス名物犬のクソまみれの道路を、マキネはバチュンの運転する中古車に乗って移動
していた。隣ではムラタが雌伏したままロゼワインをぴちゃぴちゃと舐めている。
ヌーベルDCの本部は、ビジネス街の一角にあるビルの中にあった。ワンフロアを借りて
いるわけではなく、ビル丸ごとがヌーベルDCの持ち物なのだそうだ。あちこちにプレハブ
小屋に毛が生えたようなアジトを持っているだけのノイエDCとは、だいぶ台所事情が
違うらしい。
「なんでノイエDCは貧乏なの?」
「ヌーベルDCに権利関係持ってかれたからですよ」
「そういうつまんない禍根残すから、さっさと解散しろっていってんのよ」
ビルの中に入ると、病院に似た匂いがした。リノリウムの床も白い壁も清潔に保たれて
いる。これもまた、砂まみれのノイエDCにはない要素だった。
「あっ」
受付に向かう途中で、バチュンが声を上げる。
「いま、奥の廊下を横切っていったのは」
「なに、どうしたの」
「プラットさんの甥っ子さんですよ」
DC戦争時に傭兵として活躍したトーマス・プラットの甥っ子もまた、今回の失踪者
の一人だと聞いている。叔父に似て、手の付けられない不良息子だという話だった。
こんなビジネス街の一角には不似合いな人物だ。
「そういやあんた、バン大佐とどういう親戚なんだっけ」
「いまさらなにいってるんですか」
「失踪者が見つかったってんなら、それでいいじゃん」
「なんかこう、腑に落ちませんね」
受付を見ると、ムラタが雌伏したままカウンターの上に置かれている飴玉をバリバリと
かじっていた。
■
ヌーベルDCの総帥室は、非常に居心地の悪いものだった。
鼻の両穴にピアスを着けた男が、趣味の悪い虎側のソファに背中を埋めている。唇の
薄い、酷薄そうな男だ。
男の名はアンドレ・コッホ。かつてDC副総帥を務めたアードラー・コッホと、なにが
どう繋がっているのかよくわからないが、とにかく親戚らしい。
「失踪者はいないって話だったけど?」
マキネの言葉に、コッホはくつくつと声もたてずに笑った。
「ああ、私共では、彼らを失踪者だと認識しておりません」
「なにをいうか!」
バチュンが気色ばんで立ち上がる。
「お前達が旧DC関係者を拉致していたという、動かぬ証拠ではないか!」
「野蛮人は黙っていてください」
「インテリ気取りの人さらいがなにをいう!」
「我々はなにも強制などしておりません。
彼らは進んで我々の元にやって来たのです」
「なにをバカな、誰が好きこのんでこんな犬のクソまみれの街に」
「それは間違ったフランス観です。
飼い主が犬のフンを掃除などしたら、掃除夫の仕事がなくなるでしょう」
「それこそクソくらえだ!」
「ムラタ」
マキネの声に、ムラタが雌伏したままバチュンの背中にずしりとのし掛かる。
「で? 失踪者はなにを好きこのんでフランスくんだりまで来たんだって?」
「来ていただければ分かります」
コッホはするりと立ち上がり、マキネに向かって気取った仕草で手を突き出してきた。
■
エアシャワーを浴びて進んだ奥には、CTスキャンに似た巨大な機械が据えられていた。
周囲では白衣姿のスタッフが数人、モニターを覗き込んだり計器をいじったりしている。
「なにあれ」
「粒子加速器ですよ。あれほど小型なものは世界的に見て希ですが」
「ふうん」
まあ、DC関連の施設にあって不思議な装置ではない。
粒子加速器とは、炭素などの重粒子を加速し、粒子同士を衝突させるなどしてその
放射光を利用する装置のことだ。一般にビーム兵器と呼ばれているものはこの応用だ。
粒子加速器の小型化には、テスラ・ライヒ研はもちろん、マキネの祖父ビアン・
ゾルダークの功績が大きい。この小型粒子加速気にしても、ひとまわり大きいのを
祖父のアルバムで見たことがあった。
「それで、これどうするの。リオン系に持たせるにしちゃ小型すぎるけど」
「軍事利用など考えておりませんよ。イスルギがうるさいですからね」
コッホは鷹揚に笑う。
「あれは医療機器です」
「でもさ、それだったらこんな素ビルでいじくるより、
ちゃんとした医療メーカーの施設でやった方が手間がかかんないじゃないの?」
粒子を患部に照射し、ガン細胞などを直に破壊する加速器なら、旧世紀から研究されている。
EOTによって飛躍的な技術の向上を見たとはいえ、粒子は繊細な存在だ。ましてこれは、
鉄器の装甲をブチ抜く兵器ではなく医療機器だという触れ込みだ。精密な制御を行うため
には、自然界の千分の一ほどのチリも落ちていないクリーンルームで、専用の防護服
を着て扱わなければならない。
「我々はこれを『ヘルメス』と呼んでいます」
コッホが誇らしげに説明する。
「具体的には、大脳辺縁系の扁桃体、さらに間脳、視床下部など、
開藤手術では届かない奥まった組織に粒子を照射し、
自我の形成、思考にアプローチする装置です」
「ええと、脳改造、みたいな?」
「我々は自己の再形成と呼んでおります」
ご覧ください、とコッホが粒子加速器に向かって手を伸ばす。見ると、トーマス・
プラットに似た金髪の少年が白衣にマスクという姿でキーボードを叩いていた。失踪
したというプラット少年だろう。たしか、年齢は14、5才だと聞いている。
「あの少年はジュニア・ハイスクールでも決して誉められた成績ではありませんでした。
それが、現在はどうです。
世界的な素粒子博士と対等に会話し、装置の精度向上に貢献しております」
「それが、その『ヘルメス』のおかげだって?」
「マドモアゼル、知能が高いとはどういう状態でしょう」
コッホは気取った仕草で手を翻した。
「脳の大きさですか? でしたらクジラの脳の方がはるかに大きい。
脳のシワですか? でしたらイルカの脳のほうがはるかにシワクチャです。
知能とは、発想のバリエーションです。
農夫はリンゴが落ちても味の心配をするだけですが、
アイザック・ニュートンは重力の影響を発想しました。
脳細胞を構成するシナプスから適切かつ新鮮な発想を行う。
それが天才というものです。
しかし、悲しいかなシナプスは複雑怪奇なものです。
正しい解答が得られるかどうかは、本人ですら制御できない。
制御できるようなら、人類は過ちなど犯しておりませんからね」
「つまりあんたたちは、人工的に天才を作り出してるっていいたいわけ」
「ご理解が早くて助かります」
コッホはぺこりと慇懃な様子で頭を下げる。
「出来ましたら、ぜひビアン博士にもご協力していただきたいのですが」
「ああ、ムリムリ。じいちゃん、もう老眼だもん。
脳細胞なんて細かいモン、危なっかしくていじれたもんじゃないよ」
「お嬢さんにご協力していただいてもいいのですが」
「ムリだよ。あたし文系だもん」
「そういう固定概念を根底から覆すことが出来るのです。この『ヘルメス』なら」
「あのさあ」
「なんです」
「あたしは、アイザック・ニュートンに比べて農夫さんが頭悪いとは思わないよ。
重力どうこうより、リンゴの酸い甘いの方が大事だもん」
「あ、なにを」
コッホが制止するより前に、マキネはガラス張りのドアを開いた。粒子加速器のそば
でなにか作業しているプラット少年に向かってつかつかと歩いていく。
「3年くらい前に会ったことあったっけ?」
「こんにちは、マキネお姉ちゃん」
プラット少年は不気味なほど朗らかな顔をして挨拶をする。その顔を、マキネは平手
でもって引っぱたいた。
「こんにちは、マキネお姉ちゃん」
プラッチ少年は瞬きひとつしない。
「これが天才だって? あたしにゃとんだマヌケに見えるけど」
「精度は現在発展途上です。彼ら本人の手で、日に日に技術革新を見ています」
コッホはまったく動じようとしない。
「自我とは、自分自身で築くものでしょう。
でしたら、いうことを聞かない脳細胞よりもこの粒子加速器を使うべきだとは思いませんか」
「脳細胞ってのは、死んだら再生しないんじゃなかったっけ」
「シナプスの伝達は反復によって増大します」
「あっそ。でもあたしさ、注射とか嫌いでさ」
「そうしたくだらないこだわりを捨てられるのが、当『ヘルメス』です」
コッホが押し殺した声を出す。
と、ざわりと場の空気が揺らいだ。白衣姿の男達がマキネを取り囲んでいる。
アードラー・コッホは、薬物の投与や催眠暗示などによって兵士の機能向上を図った。
その成果は、オウカ・ナギサなどの名前を検索すれば知ることが出来る。しかしこの
精度は、かつてのゲイム・システム以上だ。薬物などによる間接的なものではなく、
直に脳細胞をいじっているのだから当然か。
「お嬢さん!」
やはり白衣姿の男たちに囲まれながらバチュンが叫んでいる。
「ムラタ!」
マキネの命令から1秒も間を置かず、ムラタがバチュンの背中に飛び乗りそのまま雌伏し始めた。
「なにするんですかお嬢さん!」
「あんたは手ぇ出すんじゃないよ。
ノイエDCとヌーベルDCの抗争なんて話になったらめんどくさいからね」
「ご立派だ」
白衣姿の男から対人サイズのアサルトブレードを受け取りながらコッホが微笑む。
「お祖父さまの気概が見られる。
しかし、部下を放ってひとり戦おうとするその姿勢が、
その後のDCの混乱を産み出したことを忘れてはいけない」
「そういわないでよ。じいちゃんは天才の常でワンマンなのさ」
マキネは腰に手をやった。ベルトに挟んでいたグリップを握り、抜き放つ。対人用
ロシュセイバーの光る刃が実験室の空気を明るく照らし出した。
「聞くけどさ。あんた、他人にやったからにゃ、そのヘルメスってのを自分でも試したんだろうね」
「もちろん」
コッホが踏み込んでくる。速い。アサルトブレードの刃先が空気を幾度も裂いた。一度、
二度、三度。触れれば切れるロシュセイバーの刃が、かすりもしない。
ジャケットの肩が避けた。タンクトップが敗れて、ブラをしていない肩が剥き出しになる。
皮膚が焦げているのが、臭いでわかった。
「身体を動かしているのも、また脳です。
すべては脳に繋がっているんです。脳を支配すれば、ひとは好きなだけ進化できる。
そう、ヘルメス神の宝をたまわったペルセウスのように」
「そう、よかった」
マキネはニヤリと笑い、ロシュセイバーの刃先をつま先から三寸の地摺りに構えた。
刃を小刻みに波打たせながら円形を描く。
コッホの動きが一瞬止まった。その視線は、吸い寄せられるように光る刃に注がれている。
戦いのさなか、剣客は相手の顔と刀から目を離さないものだ。その習性を利用して、
一瞬の幻惑に誘い込むのがこの剣術だった。
「円月殺法無頼控」
刃を振り下ろす。
コッホの鼻が縦に裂けた。皮膚がぱっくりと割れて、一瞬の後鮮血が飛び散る。野獣のよ
うな唸り声を上げて、コッホが床の上にひっくり返った。
「天才の後始末すんのが凡人の務めだからね」
コッホの絶叫が響く中、白衣姿の男たちが所在を失ったように視線を宙にさまよわせ始める。
マキネはロシュセイバーの刃を納め、グリップでもって彼らの側頭部をぶん殴り始めた。
■
アンドレ・コッホはフランス市警に連行されることになった。医療目的の粒子加速器を
扱うには政府への申請が必要なのだが、コッホはその申請をしていなかったのだ。
ただし、コッホの罪状は粒子加速器の無認可使用だけだった。脳に粒子を照射する処置
については被験者の同意書を得ていることもあり、刑事罰に問えるかどうか微妙なのだと
いう。おそらく、これから長い長い裁判が始まるはずだ。
「チョベリバぁ」
フランス名物犬のクソ塗れの道路を歩きながら、マキネは舌を突きだした。
「幸いというかなんというか、処置を受けた者たちは戻る見込みがあるようですよ。
それこそ脳細胞なんて何億個もあるんですから、
人間がちょっとやそっといじったくらいじゃどうってことありませんよ」
「それとおんなじ論理で、あいつが罪に問えるかどうかも微妙なんだよね」
いいところ詐欺罪だろうな、と憂鬱な脳で考える。
「だからDCなんてさっさと解散すればいいんだよ。
古いもん無理矢理続けてたって、腐るだけじゃん」
「それでもひとは権威を、象徴を求めるものです。
そして象徴たり得る人物はあまりにも少ない」
「あんた、バン大佐とどういう親戚なんだっけ」
「だから、なんでそれを蒸し返すんですか」
道路の隅では、ムラタが雌伏したまま犬のクソをフンフンと嗅いでいた。
このスレのキャラはゲームに出てくるキャラじゃないし
アニメのキャラでもないし
スレの内容もOGスレとは全然違う
重複でもなんでもないな
まあ、色んなとこで同じ事書いてるやつに言ったって無駄かもしれんがな
作品中誰一人としてムラタにつっこまねぇwww
このスレではムラタは「人語と剣術を操り、見た目が人に似ている犬」として扱われています
ニャンコ先生はどこでどうしてるんだろう。
最近銀髪ショートカットの元気そうな二次元キャラが全部ゼラドに見えてしまうから困る
>>379 それでその銀髪ショートカットの元気そうな二次元キャラをどこで見かけたのかkwsk
この間旅行で行った、北欧やロシア辺りなら
たまに銀髪の女の子が歩いてたりしたけど、ゼラドやルナには見えなかった。
これが次元の壁か。
>>380 よくいく画像サイトのトップ画の創作キャラがすごいそれっぽかった。
しかも眼鏡っ娘なんだぜ?
久保は腸内ヒーローだから直腸丈夫だよ
久保「確かに胃腸を壊したことはない」
背後霊『バルシェムの免疫力だと風邪すら引かんからな』
逆に胃腸が弱そうなのは誰だ
ゼフィア。胃炎わずらってそう。
歩く天災の妹に、性別イグニションの友人に、マッドサイエンティストの同級生に、鉄球娘に、陵辱メガネ。
周りがこれじゃ、比較的常識人なゼフィアじゃあ胃薬を常備してないとやってられんなw
逆に考えるんだ。
ゼフィアの肉体が強靭だからこそ、そいつらの相手が出来る。
そう考えるんだ。
ミスティリカ「あらゼフィア先輩、ぽんぽ痛いんですか?」
ゼフィア「その巨大な注射器をしまいなさい」
ミスティリカ「あら、なにも心配することなんかないのに。
痛みなんかほとんどありませんよ。
ゼフィア先輩はただ、然る後にわたしの顔の上に座ってくださればいいだけです。
ああ、いまから眼鏡がほかほかと湯気を上げる」
ゼフィア「君は、もう少し自分と自分の眼鏡を大切にしなさい」
ミスティリカ「あらゼフィア先輩。アトリームにも貞操観念というものはあったんですよ。
地球より遙かに、ぞんざいに扱われるね」
ゼフィア「ぞんざいに扱ってはいかん」
ミスティリカ「スターゲイザーの探索に行って帰ってきたと思ったら
もう自分の居場所なんてどこにもなくなっていたひとにもおなじことがいえるんですか?」
ミスティリカ「ところでこの眼鏡、ここの紐を引っ張ると
石灰がなにかして湯気が出るんですよ、面白いでしょう」
リトゥ「なんで付いてるの? その機能はなんのために付いてるの?」
ゼフィア(?)『ええいっ!まどろっこしい!!この俺が貴様に凌辱の何たるかをその身に刻んでくれるわぁぁあ!!!』
ミスティリカ(?)『キャァァァァァァ!!』
ゼフィア「ハッ!!?・・・・・夢か」
>>390 ゼフィア「だ、段々洗脳されてきてるというのかっっっ?この俺がっっっ!
ぬうぉぉおおおおおおおおおっっっっ!」
ゼンガー「朝も早よからなにをしているのかと思えば童貞こじらせた息子か」
ゼフィア「うあ親父殿っっっ?っていうか人のプライバシーを勝手に想像しないでくださいっっっ」
ゼンガー「お前が勝手に道場で夢の中身をほざいてたんだ。
だいたいお前、その年になってグラビア雑誌の一冊、エロDVDの一つもなく、
さりとてメイガスつかってすらコンピューターの中身にエロ動画一つもないとは
エクストリーム・エロ本見つけに参加すらできないとソフィアが悔しがってたぞ」
ゼフィア「なんですかそのむちゃくちゃな競技は!」
ゼンガー「なんでも息子のエロ本を探すとかいう競技で、
ご近所中の奥様がたの流行だそうだ。
ギリアムのとこの嫁は簡単すぎて面白くないというし、
レーツェルのとこはそもそも隠してないし、
トウマんとこはトウキが触手肉体改造エロゲみつかったくらいか。
ミナトのだと言い張ってるらしいが双子だから趣味おなじだろうな。
今のところ一番得点稼いでるのがバランガのとこだな。
床板の裏に貼り付けていたというのがポイント高かったらしい。
更に姉ものでダブル約満だそうだ」
ゼフィア「……なんて破廉恥な競技をやってるんですか母さんは!」
ゼンガー「まったくだ。お前が一冊も隠してないんで、俺も共犯の容疑をかけられ、
秘蔵にしていた悶絶人妻女教師電気うなぎ風呂シリーズが見つかってしまったではないか」
ゼフィア「なんで持ってるんですかそんなもん!」
ゼンガー「あのなあ、坊さんじゃ在るまいし、一つや二つはもってるもんだ。
それをお前は妙に恋愛だなんだを神聖化して童貞こじらせて、
そのうち色気満載の水商売くさいメカ女にだまされて洗脳されるぞ。
五枚もあれば足りるだろ、そこらの泡風呂で煩悩落として来い」
ゼフィア「絶対に嫌ですっっっっっっ!」
ゼフィア「は、夢か。水でも飲んでこよう」
ゼンガー「……」
ゼフィア「親父殿。なんで夜中に砂嵐にしたテレビを見ながらお茶を飲んでいるのですか?」
ゼンガー「……お前、手を出せ。うん。
五枚やるから、このことは誰にもいうな。いいな?」
ゼフィア「?はあ?ああ、DVD再生なのにテレビつけてるから砂嵐なんですよ。
ほら、こうして……」
ゼンガー「違う違う違う!これは砂嵐にした画面を見つめることで、集中力を養うという高度な修行なのだ!
いいからとっとと寝ろ!」
ゼフィア「はあ。戻ります」
ソフィア「なんだ起きてたの」
ゼフィア「あ、母さん。親父殿なら下で修行中です」
ソフィア「あっそう。じゃこのレシート渡してきて。中見ちゃだめよ」
ゼフィア「親父殿」
ゼンガー「うわっ!」
ゼフィア「母さんがこれ渡してきてくれと」
ゼンガー「ソフィアが?ん?」
レシート DVDレンタル 悶絶人妻女教師電気うなぎ風呂シリーズ1
ゼンガー「……ゼフィア」
ゼフィア「はい」
ゼンガー「俺はしばらく旅にでる。ソフィアにそういっといてくれ」
BGM 眠れ地の底へ
275 名前:名無しさん 投稿日: 2009/11/09(月) 23:13:31 [ IAoEOiQs ]
ルサイケんちにゼフィア先輩がやってきた。
ゼフィア先輩はルサイケのOG学園のいっこ上の先輩で風紀委員をしている。
風紀委員会特服『白虎』を着てスーパーボールで武装するのではなく、白ランに木刀という古いタイプの風紀委員だ。
ゼフィア先輩はルサイケんちにお払いにやってきたのだと言う。
「最近自分はついてない。悪霊に命を狙われ、変態に付きまとわれ、心臓によくわからないものを埋め込まれ、
それをそのまま放置され、パチンコに負け、テックセットという他人の死に設定を押し付けられそうになり、
短小だと思われていて、いくら修行を積んでもイルスどころかラン殿にすら歯が立たず・・・」
ゼフィア先輩の愚痴はそれから十分ほど続いた。
ルサイケんちは神社をやっていて、けっこうはやってる。
悪霊の親玉が悪霊にいうことを聞かすのだ、こうかはばつぐんだ。
それをお払いといっていいのかルサイケは知らない。
あいにくケイサルの爺はメカギルギルガンおじいちゃんかヴィンちゃんのところに遊びに行ったのか、留守だった。
爺が戻ってくるまで、ルサイケがゼフィア先輩の相手をすることになった。
「ルサイケ、バイトをするなとは言わん。
だが、学業を疎かにしてはいかん。
ちゃんと学校に来い」
開口一番説教だった。
ルサイケはナヴィアちゃんのお店で週六で働きながらも、学校には毎日行っている。
ただスレに映ってないだけだ。
それを伝えるとゼフィア先輩は黙ってしまった。
気まずい沈黙の中、ルサイケはなんでかナヴィアちゃんのことを思い出してた。
マーズくんのマネをしてその月のかせぎを全部株につぎ込んでほんのちょっとだけ損をしたナヴィアちゃんが、笑いながらルサイケにつぶやく。
「いやーフシギよねー。
実にフシギね。
私たち不人気キャラのやることにはなんでかドラマチックなことは起きない。
神様がそう決めてる」
ルサイケは石のように固まったゼフィア先輩と向き合いながら、今日のバイト何時からだっけと思ってた。
テスト
394 :
それも名無しだ:2009/11/21(土) 23:50:16 ID:4bYl9pnz
ルサイケ久しぶりに名前見たが1年じゃなかったか?
先輩あと一歩か二歩踏み込めれば…
「バルマーだろうとどこだろうと貴女と共に歩む!もはや不退転!」→「…うん、ウチも覚悟を決めるよ!」
「一生お前のモルモットとなろう!」→「…アンタにしちゃときめく台詞じゃない(///)」
「俺のパートナー、いや伴侶はお前しかいない!」→「その言葉をずっと待っていたのだぞ、友よ」
「悪いことは言わん。医者に診てもらえ」→「ドン引きを通り越して本気で心配されるなんて私はなんて最低の屑なのかしら!」
本人の意思が決まってないのが一番の問題だな、ゼフィア。
なんだかんだで決めたら直撃かますだろう。
親父が絶叫告白の人だからなあ。
ていうかフラグ立てすぎ。
一人に決めたあと他とはどうすんだろう(わくわく)
ゼラド「アギラお婆ちゃんが言っていた『戦いの前に告白やエロいことをしたら死ぬ』と。
だから私は、お兄ちゃんの使命が終わるまで待つの。死んで欲しくないから。」
エロいことしたら死ぬんなら、ディス姉はライフがいくつあっても足りないよ!
ディス姉はエロい格好をしたエロい事がしたい人?なだけで、エロい事はしたことが無いので超安全だよ!
エロい事しとくと生存フラグになる場合だってある!
「生きて帰ったら〜」は正統な死亡フラグだけど
それはそうと姫さんはストレス溜まると猫(アル)が乗り移ったりしないのかい?
猫(アル)まだ生きてんの?
ハザリアがタマネギ食わせちゃったんじゃなかったの?
アーク「くそぅ! どいつもこいつもWiiやりやがって!
いったい、ゲームキューブをなんだと思ってるんだ!」
咲美「どうっていわれても、その」
アーク「なんだとおもってるんだよ!?」
ゼラド「えっ? えっと、いいハードだよねっ。
ロード時間短いっていうし、パーティゲーム充実してるっていうし」
アーク「明らかに伝聞口調だよ! この子ゲームキューブ持ってないよ!」
ゼラド「確かにゲームキューブは持ってないけど」
咲美「兄さん、そう、誰も彼もゲームキューブ持ってるってわけじゃないのよ」
ゼラド「でもでもっ、ゲームキューブは子供向けのソフトいっぱい出てたし!
友達がいっぱいいるお子さんの家庭では喜ばれてたよねっ!」
アーク「そっか。確かに俺って、友達いっぱいいるお子さんの家庭で喜ばれるタイプだもんな」
咲美「兄さん。兄さんは、自分を見つめ直す旅に出てたんじゃなかったの?」
ヴィレアム「ゲームキューブだと、甘ったれるな!
ハードなんて、そんなもの、SFCがあれば上等だ!」
アーク「お前はいつの時代のひとだよ!」
ゼラド「ダメだよヴィレアムくん! GBAとPS2は最低限必要だよ!」
アーク「どいつもこいつも、自分と関係あるハードばっか所有しやがって!」
咲美「兄さん、それは致し方のないことなんじゃないかしら」
マーズ「おやじのトキはよ、まだDSは品薄で、
ゲットすんのがタイヘンだったとゆーハナシを聞くぜ」
ミスティリカ「アトリウムにもDSはあったそうよ。
W発売当時より、はるかに供給が行き渡っているね」
アーク「勝ち組オーラを出すな、このDS組が!」
マーズ「えー、ひとまとめにされたくねーなー」
ミスティリカ「ダブルスロット特典美味しかったです」
アーク「なんだよ、DSがそんなに偉いのかよ!
『クィーンズブレイドスパイラルカオス』プレイできないくせに!」
咲美「兄さん、それなんか違う」
マーズ「おれ幼児だし、CERO D作品なんかプレイできねーもんね」
アーク「お前のどこが全年齢対応なんだよ!」
ミスティリカ「そうだわ! 鎧破壊システムを導入すれば!」
咲美「あなたはなにを目指してるの!?」
ミスティリカ「KがCERO Bだったのは、たぶんファサリナさんのせい」
アーク「CEROか、やっぱCEROがあれだったのがゲームキューブの敗因なのか」
咲美「兄さん、兄さんは任天堂ハードが好きっていう話なんじゃなかったの?」
アーク「エロいゲームが出来るハードが好きだ!」
咲美「兄さん、ゲームキューブから追放されればいいのに」
ミツハル「う〜ん、ゲームキューブも決して悪いハードではなかったよ。
でもサードパーティが充実してなかったり、PS2と重複してるソフトが多かったのが、
『まあ別にわざわざゲームキューブ買うほどでもないかな』的な空気出してたよね。
あと、下位機種との互換性がないこと、ディスク容量が少なかったこと、
DVDとか再生できなかったことが、同時期に発売されたPS2との敗因だよね。
やっぱきょうび、ガチンコでゲームの性能だけで勝負するより、
ついでにアレもコレも付いてきます的なお得感がないと、なかなかユーザーは財布の紐を緩めてくれないよ」
アーク「うぜぇーっ!?」
ミツハル「まあすでにDSiLLを購入してる僕に死角はないけどね」
アーク「あんたのDSは『ラブプラス』用だろうが!」
ミツハル「あぁ、この大きな画面に、無駄に広い視野角!
電車で隣の席に座った人に僕の姉ヶ崎さんをのぞき見されるかというヒリヒリ感を覚えつつの
デートプレイはこたえられないものがあるね」
アーク「中毒じゃねえか!」
芽夜「私はDS、好きじゃありません」
咲美「そういうこといっていいの!?」
アーク「そういやGBA組だったっけ。
末期だった上にWと参戦作かぶってるから、あんまそういう印象ないけど」
咲美「兄さん、すっかりDSの話になってて、ゲームキューブ置いてきぼりよ」
芽夜「DSは外でゲームしろと強要されているようでイヤです。
Wiiも、元気に身体を動かせと上から目線で説教されてるみたいでイラっとします」
咲美「なんであなたは任天堂にケンカ売るの!?」
芽夜「寝ても覚めても紫雲家末子、深夜1時のHeart Stationは、神様だけが知っています。
あと検索してみたらゲームキューブ本体は2008年を持って製造中止していました」
アーク「みんなたまにでいいからゲームキューブのこと忘れないでぇーっ!」
ヴィレアム「SFCは、なんか細々と製造してた歴史があるけどな」
咲美「ヴィレアムくん、若干イラッtとするから」
>>400 ブラックルナ「…お前に笑顔など似合わない」(エナジードレイン)
ハザリア「あばばばばばば!」
みたいな感じか
あの猫って何猫だっけ?三毛猫?黒猫?
Wiiが有ればGCのゲームもプレイできるよ!
あとアークはマイクロソフトのことも少しは思い出せ。
>>404 三毛猫ホームズ
ミツハルはゲハの話してないで作画かたってろよ
【職員室】
アルベロ「それでは、学校運営費用の仕分け会議に入る」
ミッテ「この、学校防衛費用というか、高等部まわりの無駄に高い塀とか、
高電圧の鉄柵なんかは、もうちょっと安くできるんじゃないかしら」
ルアフ「う〜ん、そうだねぇ。最近大破壊する生徒もあんまりいないし」
アルベロ「では、これは削減という方向で」
エキドナ「あと、このコンピュータ実験実習の費用が、あまりにも高すぎるのではないだろうか」
ラミア「しかし、生徒たちには世界一のコンピュータ教育を受けさせるという本校の教育方針があり」
エキドナ「世界1である必要はあるんですか?
世界2位じゃいけないんですか?」
ラミア「うむ」
ルアフ「そういわれてみるとなぁ〜」
アルベロ「必ずしも世界一である必要はないのだが」
ルアフ「コンピュータ使う生徒もあんまいないしね」
アクア「でも、学校案内にも『世界一のコンピュータ教育』って書いちゃってるわけですし」
ヒューゴ「よしわかった! 俺に名案があるっすよ!」
アルベロ「おおっ!」
アクア「カッコいいわ、ヒューゴ!」
ヒューゴ「生徒達の学校案内には、俺の身体を献体として提供しようじゃないっすか!」
ルアフ「さすがヒューゴくんだ!」
アクア「やめてヒューゴ! 教育に魂捧げても、身は捧げないで!」
ゾンビ兵「う゛ぁっ!」
ヒューゴ「生物の教材には、このゾンビ兵が喜んで身を捧げるそうっす!」
アクア「あなたいつまでゾンビ兵なの!?」
アルベロ「フッ、知らぬうちに逞しくなりおって。
俺は、クライウルブズとしてなにを捧げようかな」
アクア「クライウルブズは教育を間違ってたんじゃないでしょうか!」
ラミア「保健体育には、アクア先生がその身を捧げるそうだ」
アクア「私が捧げられた!?」
エキドナ「それでは、次の議題。
『高等部の男子生徒が性的にイマイチ淡泊なのは、
アクア先生が年がら根中女体を見せつけているからではないか』について」
アクア「私が議題にされたぁーっ!?」
緩み始めた肢体が一番エロいとは思うけど、アクア先生はないわ
OGDOGS
ソウ………クォヴレー
マルオ……ヴィレアム
ユキ………ゼラド
ライアーゲーム
アキヤマシンイチ…ハザリア
カンザキナオ………マリ
フクナガユウジ……マーズ
JIN-仁-
ミナカタ先生……フィオル
サキ…………ユウカ
オガタ先生…ゼフィア
という所で俺の妄想は止まった
どうやら電波が足りないらしい
ハザリア演劇だかゼラドの世界再構築系なりで考えてたが文章力も足りないらしい
イ`ヘ
/: :| ヽ
/ : :/ ヽ ___ _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ /
マ r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
//: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
ジ {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
で / r:oヽ` /.:oヽヽ: :|: | :|
{ {o:::::::} {:::::0 }/: :|N
っ | ヾ:::ソ ヾ:::ソ /|: : |
!? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/ `、 ::::::::::: /: i } >
::∧: : :|: |J \ / /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
ヽ: |::|\  ̄/ /| |: : :|: |
413 :
それも名無しだ:2009/11/26(木) 05:48:19 ID:eiTscGuM
ヴィレアム「確かに悪知恵は働くけど、アキヤマはあんな馬鹿笑いはしない」
ハザリア「確かにアヤセハルカは良い体をしているが、グラマーインパクト程の尻ではない」
ユウカ「マルオはあんな押しの弱いマダオじゃない」
マリ「三者三様に否定してるな」
ゼラド「ハザリアくん、良い体とか言うの卑猥だと思うよ」
マーズ「ひでーよひでーよ。キノコはひでーよ。さすがにアソコまで外道な笑い方は出来ないよ」
マリ「……おい、これ数えてみろ」
マーズ「え、何?ゲーセンのコイン?えーと、いちまーい、にまーい、……さんまぁぁぁぁぁい!!!(裏声)」
ゼフィア「商業ロボだというのに、ノリが良くなったな」
フィオル「コウアン先生の説教がキンパチ先生にしか見えなかったのはこの世界でも同じだな」
クォヴレー「おい、どこから湧いて出た」
ゼラド「不乳地帯
クリハ「あなたはいつから私にそんな口をきくようになったのかしら?」
ゼラド「アーーーッ
弾まぬ太陽
【イングレッタ】
射:ファストドロウ 早撃ちコンマ3秒だ!
格:悪ふざけ なにが起こるかわからない
射:行きなさい アストラを突貫させる
格:プロデュース 一定時間相手の射撃武器が格闘武器になるとか、なんかバグる
射:ガン・クレイジー 全弾発射したあと一気に間合いを詰めてグリップでかち殴る
【ユウカ】
格:ギター殴打 ギターでぶん殴る 凄い音が出るのでゲーム音量に注意
射:不登校オーラ 敵パイロットが登校しなくなる 学生以外には無効
射:ピストル・オペラ 歌いながら射撃
ユウカのテンションによって楽曲がパンクやらガールズポップやらアニソンやらに変わり攻撃力も変動
【レタス】
射:カードマジック:カードを投げて攻撃 絵柄によって攻撃力が上がる
射:誰が野菜ですの レタスの戦意メッチャ向上
射:エクストリーム・ギャンブル 右脳と左脳の間ぐらいを狙って撃ちまくる 敵の運がよければダメージゼロ
【ミスティリカ】
射:陵辱志願 敵機はドン引きする
射:24時間軽くアヘ顔 ミスティリカのテンションだだ上がり
射:アヘ声 お母さんが家にいる時間帯を狙って大音量でアヘ声 プレイヤーにダメージ
格:根本的にかき混ぜる アーッ!
射:わたしって最低の屑ね! ゲームがコンシューマー機で出せなくなる
【ラーナ】
射:ドライバー(+) プラスドライバーをぶん投げる
格:ドライバー(-) マイナスドライバーでえぐる
格:解体チェーンソー チェーンソーで攻撃
合:ロボくんのあんよ 隣接するマーズの脚をもぎ取って攻撃 敵機とマーズにダメージ
格:あなたを、解体したい チェーンソーで解体 与えたダメージ分資金に換える。
【ミズル】
射:ぶちまける 敵機に塗料ぶっかける 敵機の命中率低下
格:描き殴る 敵機の装甲にラクガキ なんか装甲下がる
格:ホワイトをこぼしてひどいことになる ホワイトをこぼしてひどいことになる
格:キタノカー直進 キタノブルーのクルマで轢く
格:描き殴る(おっぱい) 敵機の装甲におっぱい画を描く 敵機は3ターン半行動不能
格:性格の悪い絵筆 ランダムでマップ上に存在するユニットをコピーする
【マーズ】
格:カモる 敵機から資金を巻き上げる
射:奇声 敵機がなんかイラッとする
射:武器は法とカネのみ 敵機に法的なイチャモンを付ける
射:聖闘士星矢全巻進呈 敵機は読破するまで動けない
射:していた! ザ・データベースに保存されている厨2ノートを音読する(大声で)
敵パイロットと、宇宙のどっかにいるカズマさんに精神的ダメージ
【ランル】
射:ガンガンコミックス投げ ガンガンコミックスをぶん投げる
格:年代の壁 「PAPUWA」は知っていても「南国少年パプワくん」は知らないと言い出し
敵パイロットに説教される 敵機は3ターンくらい行動不能。
射:ザ・ヒートブロガー 敵機のブログが大炎上する
射:ザ・連載クラッシャー とりあえず富樫は連載しない
格:月刊少年ガンガンにはこがいな使い方もあるっちゃ
月刊少年ガンガンで殴りかかる。
敵機と月刊少年ガンガン編集部にダメージ
誰か、ゼラド達がムゲフロ世界を冒険するネタのtxt持っていないか
今年のクリスマスこそはヴィレの字がポイント稼げますように…
しかしその日はワカメタルのクリスマスライブがあるのだった
クリスマスまでに次スレ行くかな
ギリギリ行くか行かないかくらいかな?
ばちばちっ
ゼラド「お兄ちゃん! どうしたのお兄ちゃん」
クォヴレ「ゼラド・・・・・・、ダメ・・・だ・・・・・・、逃げ・・・・・・」
ばちぃっ!
ゼラド「あ、あぁ」
久保犬「くぅ〜ん」
ゼラド「お兄ちゃんが、犬になっちゃったぁ〜!」
【バルマー寮】
ゼラド「ルナちゃんルナちゃん! 大変だよぉ〜!」
ルナ「なんだ、バランガさん、馴れ馴れしい」
ゼラド「え、ルナちゃん、なんで今ごろ男装してるの?」
ルナ「男装? バカをいうな!
わた・・・・・・、オレ・・・・・・、ボクは男だ!」
ゼラド「そんなこといわれたって、胸もちょっと膨らんでるし」
ルナ「肥満だ!」
ゼラド「その言い訳もどうかと思うけど。
あ、ねえ、それどこじゃないよ。お兄ちゃんが大変なの!」
ルナ「兄? キミに兄などいたのか」
ゼラド「なにいってるの? クォヴレーお兄ちゃんのことだよ!」
ルナ「クォヴレーだと、バカな! ボクの前でそんな名前を出さないでもらいたい」
ゼラド「ルナちゃん、いったいどうしたっていうの?
お兄ちゃんはルナちゃんの」
ルナ「いうな! ボクと母上を捨て置いた男など、父親でもなんでもない!」
ゼラド「えぇ〜、なんで今ごろそんなこと」
ルナ「出て行ってもらおう!」
【学校】
ゼラド「ルナちゃん、いったいどうしちゃったんだろう。
今さら男装した上に、お兄ちゃんにあんなこというなんて」
犬久保「くぅ〜ん」
ゼラド「そんな悲しそうな声出さないでよ。わたしが絶対元に戻してあげるからねっ」
トウキ「あぁ〜あ、カノジョ欲しいなぁ〜、胸がD以上の」
ミナト「兄貴、また浮ついたこといって」
トウキ「お前は相変わらず固いなぁ。少しは色気付けよ」
ミナト「フッ、おれの恋人は、この刀だからな」
トウキ「いや、フッとかいってないでさ」
ゼラド「トウキ君? 今さらなにいってるの」
トウキ「は、なんだよ今さらって」
ゼラド「なにって、浮気はよくないよ!」
トウキ「浮気って、なにいってるんだよ。俺はカノジョなんていないぞ。
出来るもんなら欲しいくらいだよ」
ゼラド「えっ、だってトウキくんはクリハと」
トウキ「クリハだって、冗談じゃない!」
ゼラド「トウキくんまで、いったいどうしちゃったの!?」
ゼフィア「こら、バランガ。学校に犬を連れてきてはいかん」
ゼラド「あ、ゼフィア先輩、違うんです。この犬、実は」
ゼフィア「黙れ! そして聞け! 言い訳とはサムライらしくない!」
ゼラド「え、わたし、サムライじゃないし」
ゼフィア「そこに直れ! 性根、叩き直してくれる!」
ゼラド「わぁーっ!? どうしちゃったの、ゼフィアせんぱぁ〜い!」
【道ばた】
犬久保「わんっ、わんっ!」
ゼラド「みんな、どうしちゃったんだろ。
様子がおかしいし、なんか妙に攻撃的になってるし」
マーズ「めぁーざす♪ きぉぼぉ〜のいぃろはぁ〜♪ あぁ〜♪」
ゼラド「あ、マーズくんだ。おーい、マーズくーん」
マーズ「ン? なんだ、おめー」
ゼラド「なにって、わたしだよ」
マーズ「わたしだよなんてゆわれたって、知るもんか。
おれぁーさっきこの町に着いたばっかだぞ」
ゼラド「分からないの? わたしだよ、ゼラド・バランガ!」
マーズ「バランガだ? ヒトゴロシのグンジンやろーの子が、おれになんの用だ!?」
ゼラド「えぇっ!?」
犬久保「わんっ! わんっ!」
マーズ「その4本脚はマオ社へのミツギモンか、このマオ社のイヌがっ!
お舐めじゃねーぞ、ニンゲン傷付けらんなくったってなー、ケダモノはその限りじゃねー!」
先に食っちゃるから、そこに置けよぉーっ!」
ゼラド「わぁーっ!? ダメだよぉーっ!」
【バランガ家の前】
ゼラド「はぁ、お父さん達もお姉ちゃんもいない。いったい、どうしたらいいんだろ」
犬久保「わん」
ヴィレアム「ゼラド、どこに行ってたんだゼラド」
ゼラド「あっ、ヴィレアムくん、あのね」
ヴィレアム「ゼフィア先輩に聞いたぞ。ダメじゃないか、風紀を乱しちゃ」
ゼラド「それどこじゃないよ、ヴィレアムくん! お兄ちゃんが」
ヴィレアム「なにいってるんだ。お前にいるのは弟だろ?」
ゼラド「そうじゃなくて、クォヴレーお兄ちゃんだよ」
ヴィレアム「クォヴレーって、クォヴレー・ゴードンか?」
ゼラド「よかった、わかるんだ」
ヴィレアム「ああ、知ってるさ。その男が突然タイムダイバーなんて名乗ったもんだから、
うちの父さんは仕事がなくなって毎日家でSFCばっかりやってるんだ」
ゼラド「えぇ〜!?」
ヴィレアム「まったく! タイムダイバーなんてメイワクな存在だよ!」
メイワク・・・・・・タイムダイバーは・・・・・・メイワク・・・・・・
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
犬久保「わんっ! わんっ!」
ゼラド「わぁーっ! 黒いお兄ちゃんだぁーっ!?」
ユウカ「出たわね、邪悪獣」
ゼラド「邪悪獣? 邪悪獣出ちゃったの?」
ユウカ「でも、あたしにクラスメイトなんかいないから、防衛組出動とか全然OKじゃない」
ゼラド「それは、ユウカさんが学校行けばいいだけの話だよ〜!」
ユウカ「そんなことよりバランガ、ゲーム買わない、ゲーム」
ゼラド「え、いまそれどこじゃ」
ユウカ「いいから、10円あるの、どうなの」
ゼラド「10円くらい持ってるけどぉ〜」
ユウカ「オーケイ」
シュパァーンッ!
【超空間】
フィオル「ようやくアクセスできた。大変だったね、ゼラド・バランガ」
ゼラド「あたたた、ええと、フィオルさん?」
フィオル「現在、君たちの町は高次の生命体によって攻撃を受けている」
ユウカ「ジャークドリームに囚われているようなものよ」
ゼラド「ジャークドリームなの?」
フィオル「そう、ジャークドリームだ」
ゼラド「仲良しだね、フィオルさんとユウカさん」
フィオル「ジャークドリーム中に漂う微細なアークダーマの影響で、
全員凶暴で邪悪な性格に変わりつつある。
あの世界において、ルナ・ティクヴァーはいまなお父親を憎んでいるし、
トウキ・カノウにカノジョもいなければミナト・カノウは堅物だ。
マーズというロボは人間への不信感を抱えたままだし、
ヴィレアム・イェーガーは父を失職に追い込んだタイムダイバーを増悪している」
犬久保「くぅ〜ん」
ゼラド「お兄ちゃんがこんななってるのは?」
フィオル「タイムダイバーなら、この状況をあっさりと片付けてしまえるだろう。
敵はそれを知っていたから、先手を打ったんだ」
ゼラド「それじゃ、いったいどうしたらいいの?」
フィオル「どこかにアークダーマの親玉を宿した人間がいるはずだ。
そいつを叩いて、アークダーマを全滅させるしかない。
君はタイムダイバーと一緒にいた時間が長かったせいか、影響が少ないらしい。
君にしか出来ないんだ」
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
ゼラド「わあぁっ!?」
フィオル「邪悪獣め、ここに気付いたな」
ユウカ「行って。アイツはあたしたちが食い止める」
ゼラド「待って、親玉をどうにかするっていわれても、どこの誰の中にいるのかわかんないよぉ!」
フィオル「親玉感染者の手の平には、なんかこう、邪悪な感じのアザが浮いてるはずだ」
ゼラド「漠然とし過ぎてるよぉーっ!」
【OG公園】
どさっ!
ゼラド「あ痛ぁ〜」
克夜「騎士道大原則ひとぉーつっ!
騎士たる者、目に着いた御婦人は漏れなく口説き落とすべし!」
ミスティリカ「姫騎士道大原則ひとぉーつ。
姫騎士たる者、会うひと会うひとにアヘ顔を披露すべし!」
ゼラド「紫雲くんと、ミスティリカさんか」
克夜「バランガさん、邪悪獣とかいう巨大兵器を持ち出して町を混乱させているとは本当かい」
ゼラド「そんな話になってるのぉ!?」
克夜「痩せても枯れても紫雲家長子! いたずらに町を混乱させる者を放ってはおけない!」
ゼラド「ちょっと待って、紫雲くん!」
克夜「言い訳など聞きたくないね!」
ゼラド「目に付いた女の人女の人を全部口説くんなら、
紫雲くんはまず横にいるミスティリカさんを口説かなくちゃならないんじゃないの!?」
克夜「フフ」
ゼラド「え?」
克夜「ごばぁっ!」
ゼラド「耳から血を噴いた!?」
ゼラド「ふたりとも、アザなしかあ」
ミスティリカ「そう、微生物サイズのアークダーマが。
そんなことになってたとはね」
ゼラド「よかった。ミスティリカさんとはまだ会話が繋がる」
ミスティリカ「つまり、私の奥にあるアークダーマを根本的に淫猥な意味でほじくり出してもらえばいいのねっ!」
ゼラド「通じているようでいて、全然通じてなかった!」
ミスティリカ「ご安心なさい、バランガさん。
あなたのアークダーマは、わたしが責任を持ってほじくり出してあげる」
ゼラド「やめてやめてマドラー引っ込めて」
久保犬「わんっ、わんっ、わんっ!」
克夜「ぐふっ、バランガさん・・・・・・」
ゼラド「紫雲くん、紫雲くんしっかりして! わたしをひとりにしないで!」
克夜「その姫騎士をお供に連れて行くのは甚だ不安だろうが、堪えてくれ。
僕は・・・・・・、もうここから動けそうもないから・・・・・・」
ゼラド「紫雲くーん!」
ミスティリカ「さあ、まずはゼフィア先輩を捜さないと」
ゼラド「先行き不安だよぉ〜!」
【学校】
ゼラド「あれぇ? 学校の形がなんかヘンだよ?」
ミスティリカ「ゼフィア先輩はどこっ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
咲美『まいどお騒がせしておりまぁす。ただいまより、ピザキャット名物特急便が発射いたしまぁす。
危ないですからぁ、どなたさまも白線までお下がりになってご覧くださぁい』
どかぁぁぁぁんっ!
ゼラド「わあぁぁっ、なに!?」
レタス「ゼラド・バランガ。OG町をいたずらに混乱させるとはふてぇお方。
討って見せましょ、この髪で」
ゼラド「レタスさん、違う。なんかおかしい」
レタス「え?」
マキネ「機甲警察、マキネジャーック!」
ゼラド「マキネちゃんはもっとおかしい!」
ミスティリカ「あなたたち、それ、NEOに出てない」
マキネ「あ、そういう縛りだったの?」
レタス「日の出国で『キャッ党忍伝てやんでえ』がピザ配ってて、なにか不都合があるんですの?」
マキネ「『機甲警察メタルジャック』、出てなかったっけ。
なんか似たような顔したのがいたじゃん」
ゼラド「たぶん、マキネちゃんは『獣神ライガー』と間違えてる」
マキネ「放っておいてもそのうち出るよ。
予約特典でキャラデザのひとがいってたし。
てやんでえはナシとしてさ」
レタス「どういうことですの!?」
ゼラド「だって、てやんでえってマスターテープどっか行っちゃったっていうし」
レタス「げふっ」
ゼラド「マキネちゃんも!
メタルジャックはあれでもお巡りさんで、武器がレスキュー用具の改造品だったりするから、
パトレイバーとかとおなじ理由で参戦できないよ!」
マキネ「えぇ〜!? あんだけ悪の秘密結社と戦っといて、それいっちゃうのぉ!?」
【校庭】
ゼラド「マキネちゃんたちの手にもアザはナシかあ」
ミスティリカ「根本的にNEO関係なかったですしね」
ゼラド「もうヤダよ、みんなを疑ってかかるなんて」
ハザリア「俺には技がなぁぁぁぁぁいっ!」
ばしぃぃぃぃぃぃぃんっ!
ゼラド「わっ、ハザリアくん!」
ハザリア「野球だ、野球をやるぞ!」
ゼラド「どうしてハザリアくんは定期的に野球やりたがるのぉ?」
ハザリア「やかましい! さっさとマウンドに上がれ!」
ミスティリカ「カノジョさんとキャッチボールでもしていらしたらいいのに」
ハザリア「バカモノめっ! そんなものおらぬわ!」
ミスティリカ「あれ、でもあのちまいのと」
ゼラド「ミスティリカさん、さらっと勘違いしたまんまだったんだね」
ハザリア「なにを四の五のいっておるか!
さあ、野球をやるのかやらないのか、ハッキリしろ!」
ゼラド「ハザリアくん、聞いてよ。
わたしたち、いま野球やってる場合じゃ」
ミスティリカ「わたしがやるのは野球拳だけよ!」
ゼラド「ゴメンミスティリカさんちょっと静かにしてて!」
ルナ「なにをゴチャゴチャやっておるか!」
ハザリア「チッ、男装娘か。失せろ。
俺は野球さえ出来ればそれでよいのだ」
ルナ「この、たわけ者め! いっただろう。
ゼラド・バランガはOG町に混乱をもたらす危険分子!
即刻排除せよと!」
ハザリア「ああ、排除してやろうではないか、俺のこの遠投でな!」
ルナ「たわけ、たわけ、大たわけ!」
ゼラド「もう、やめてよ! こんなギスギスしたみんなのこと、見たくないよぉ!」
ミスティリカ「だったら引っ込んでいればいいのに」
ゼラド「ミスティリカさん、待って、なにするつもりなの!」
ミスティリカ「片っ端から根本的にかきまわせばいいんでしょう?」
ゼラド「もうっ、ミスティリカさんは黙ってて!」
ごちん!
ルナ「なにをする!」
ハザリア「仲間の後等部を後ろからゴツンとは、なんと凶暴なヤツなのだ!」
ゼラド「え、いや、これは違うよ、聞いて!」
ゼラド(ううん、なにも違わない。わたし、凶暴な気分になってミスティリカさんをゴツンした。
微細アークダーマの影響で、わたしまで凶暴な気分になってるっていうの?)
ゼラド「待って、みんな、聞いて! このままじゃ、全員ますます凶暴に!」
ヴィレアム「凶暴がどうしたって?」
ゼラド「あっ、ヴィレアムくん! あのね」
ヴィレアム「あの野良犬はどうした」
ゼラド「え、あれ? お兄ちゃん犬、いない」
ヴィレアム「どこに隠した」
ゼラド「隠したなんて、そんな」
ヴィレアム「とぼけるな。あの犬は、タイムダイバーの使いなんだろ。
だったら、俺はその犬を蹴り殺さなくちゃならない」
ゼラド「なにいってんの、ヴィレアムくん!」
ヴィレアム「いっただろう、タイムダイバーなんてメイワクな存在だって!」
ゼラド「わっ、ダメだよ、メイワクだなんていったら!」
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
ゼラド「やっぱり出たぁ〜!」
ヴィレアム「出たな、タイムダイバー。今度こそ、俺がっ!」
ゼラド「あっ、ヴィレアムくん、その手の平のアザ!」
ヴィレアム「コール・ゲシュペンスト!」
ジュワッ!
ゼラド「ヴィレアムくん! ヴィレアムくんが親玉感染者だったんだ!」
ミスティリカ「相手がわかったなら、これ幸いじゃない」
ゼラド「待って、ミスティリカさん。ミスティリカさんは手を出さないで」
ミスティリカ「またそんな」
ゼラド「ヴィレアムくんはわたしが止める!
ヴィレアムくんだけは、わたしが止めなくちゃと思う!」
ミスティリカ「フフ、根本的に眼鏡透けるわね」
【市街地】
ゼラド「ダイゼラドぉーっ!」
シュパーンッ!
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
ヴィレアム「そこをどけ、ゼラド!」
ゼラド「ダメだよ、どけない!」
ヴィレアム「そうか、邪悪獣をかばうっていうなら、容赦はしない!」
ガン! ガン! ガン! ガン! ガン!
ヴィレアム「何故だ! 何故反撃しない! 俺を舐めてるのか!」
ゼラド「だって、出来るわけないよ、ヴィレアムくん相手に戦うだなんて!」
ヴィレアム「そんなことをいって、油断させようとしても無駄だ!
スプリットミサイルッ!」
バシュッ! バシュッ! バシュッ! バシュッ!
ズガガガガガガガ
ゼラド「うぅっ、ダイゼラドの装甲が頑丈でよかった。
スプリットミサイルくらいならビクともしない。
でも、でも、このままじゃ」
ヴィレアム「いつまでそうやっているつもりだ!
プラズマカッター!」
ズシャァーーーーーンッ!
ピ. ピピピピ...
ゼラド「え、なに? 自動防衛システム発動?
ダメだよ、じっとしててダイゼラド・・・・・・っ!」
ピピ・・・・・・ッ
ゼラド「みんな、みんないい人なんだよ。
いまはちょっとおかしくなっちゃってるけど、
みんながいい人だったときの顔、わたしは覚えてるもん!
攻撃なんて出来るわけないよ!」
ピピピ・・・・・・ッ
ゼラド「えっ、なに?」
ヴィレアム「計器類が沈黙していく。いったいなにをした、ゼラド!」
さぁぁぁぁぁぁ
【超空間】
テラゼラド「セイントボム、たかが3次元の子供に、あんなものが撃てるなんて」
ゼラド「あなたはっ!」
フィオル「追い詰めたぞ、テラゼラド!」
ユウカ「8次元に潜むモンスターめ」
ゼラド「待って、二人とも!」
フィオル「どうしたんだ、バランガさん」
ユウカ「そいつが諸悪のルーツなんだよ」
ゼラド「わたし、今回のことでわかった。
凶暴で、憎しみあうのは、醜いことだよ!
わたしは醜いのはイヤ!
醜いよりキレイがいい!」
テラゼラド「生臭いものだな、3次元の生き物は」
ゼラド「そうだよ、でも、それがステキなんだよ、人間ていうのは!」
さぁぁぁぁぁぁ
テラゼラド「セイントボム? そうか、あの光は、機体からではなく、この少女自身から!」
ゼラド「テラゼラドさん、手を伸ばして!」
テラゼラド「なにを」
ゼラド「3次元式の挨拶だよ。握手っていうの!」
テラゼラド「見くびるな!
わたしは3次元人と仲良くしたかったわけじゃない。
3次元のような8次元が欲しかっただけだ!」
クォヴレー「ゼラド、こちらへ!」
ゼラド「お兄ちゃん!」
ディストラ「行くわよゼラドちゃん、ウルトラダイバー忍法!」
ゼラド「ウルトラなんだ!」
【校庭】
ハザリア「フハハハハ! 親切な俺様が教えてやろう!
8次元から見れば紙切れに浮いたインクの染み同様の3次元人に共感されたことにより、
テラゼラドのアイデンティティは揺らぎ、この世界から手を引かざるを得なくなってしまったと言うことだ」
ミスティリカ「ゼフィア先輩ゼフィア先輩。
ミスティリカの中にあるイケナイ部分を、先輩のマドラーで根本的にかきまわしてください!」
ゼフィア「君はいいから病院に行きなさい」
マキネ「だからさ、諦めようよ。
『キャッ党忍伝てやんでえ』はマスターテープなくしちゃったからDVD化できないし、
スパロボにも参戦しないんだって」
レタス「わたくしはあきらめませんわ、だってお父様の勇姿が」
マキネ「そういうのはOGシリーズで見ればいいじゃん」
レタス「OGシリーズの続編なんてもっと出なくてよ!」
ルナ「お父様、お父様、申し訳ありませぬ!
あれは、ルナの本意ではないのです!」
クォヴレー「わかっているさ、お前は優しい子だ」
ルナ「そのような悲しそうな目をしないでください!」
ハザリア「いいから再び男装してボクとか言ってみろ」
ルナ「お主は黙っておれ!」
ヴィレアム「済まないゼラド、俺はなんてことを
ゼラド「うん、でも、あのテラゼラドさんとは結局わかりあえないのかな」
ヴィレアム「いつか分かりあえる日が来るさ。
だってお前はゼラドで、あれはゼラドの姿を真似してるんだから」
ゼラド「うん、・・・・・・うん」
ディストラ「ああ、犬になったご主人様をお世話したかった」
ゼラドはいい子だなぁ
てか久保はOG町の事件だとあまり役に立ったことないよね
だって久保出てきたらすぐ終わっちゃうからね
アオラ「ふぃー、やっぱりこたつはいいねぇ」
ルル「(ああ、外の気温でかっちかっちになったアオラ様のほっぺが
こたつの暖気によってぷにっぷにのほっぺに…)」
真龍「(ねぇ、ルル)」
ルル「(なんでしての)」
真龍「(たまにはプニるだけじゃなくてこう…自分のほっぺとアオラのほっぺ
合わせるとかしてみたら?)」
ルル「なななな…」←プシューと顔が赤くなっていく
ラッシュ「ほらよー、みかんもってきたぜー」
アオラ「おーサンキュー」
【竜巻亭】
レイナ「リトゥってさあ、あれでしょ、昔あんたに告白したわよねえ」
トウキ「古い話もってくんなよ」
レイナ「リトゥがイマイチ積極的になれないのって、
ひょっとしてあんたに振られたのがトラウマになってるんじゃない?」
トウキ「俺か! 俺が悪いのか!
しょうがねえだろ、すでにクリハと付き合ってたんだから」
レイナ「でも、すっかり忘れてたわけじゃないんでしょ」
トウキ「そりゃ、俺だってちょっとは気になってたよ。
リトゥだって、決して悪い人間じゃねえんだから、早く彼氏つくればいいのにとか、
でもハザリアはないんじゃないかとか、
あと実の兄としては非常に残念だけどミナトもダメだなとか」
レイナ「けっこう色々考えてたのね」
トウキ「実際、リトゥが付き合うとなったら誰がいいんだろう」
レイナ「誰っていわれてもねえ」
トウキ「ヴィレアムとかイイんじゃねえかな!
あいつはちょっとアレなだけで悪いヤツじゃねえしさ!
ゼラドは無理だろうし!」
レイナ「却下」
トウキ「じゃ、キャクトラとか? あいつもイイヤツだぞ」
レイナ「あんたはバカなんじゃない。
バカとかじゃなくて頭悪いんじゃない?」
トウキ「だいたいさ、リトゥはどうしてハザリアに転んじゃったわけ?
俺とハザリアになんか共通点があるのか?
ちょっとショックなんだけど」
レイナ「なんか、優しいとことかいってたような気がするけど」
トウキ「あいつ、どっか優しいの?」
レイナ「知らないわよ。リトゥ本人が優しいって感じちゃったんだから、
どっか優しいとこがあるんでしょうよ」
トウキ「リトゥは、男見る目がねえんじゃねえかな」
レイナ「それはちょっとそう思う」
トウキ「う〜ん、アークは、まあダメだとして、
タカヤはたまにギャンブルやるからなあ、ギャンブラーはダメだ。
ランディとかどうかな、あいつ、誰とも付き合ってねえだろ」
レイナ「最近ゴチャゴチャしてるみたいよ」
トウキ「じゃあ、カッちゃんがハーレムハーレム言い出すのを直すしかないか」
レイナ「リトゥに彼氏作るより難しいと思う」
トウキ「いっそ年上とかどうかな。ゼフィア先輩はイイひとだぞ」
レイナ「あんたゼフィア先輩を胃ガンで殺したいの?」
トウキ「スレイチェル先輩が男だったらなあ」
レイナ「性別不詳なひとの名前出したって仕方ないでしょ」
スレイチェル「スレイチェルは男だったらレイナと付き合うから無理である」
レイナ「話に入って来ちゃった」
スレイチェル「恋バナトークに混ざりたくてカウンター奥で聞き耳を立てていたが」
レイナ「仕事に集中してください」
スレイチェル「聞けばトウキ、さっきからイイヤツイイヤツなどといっているが、
女という生き物は、イイだけの相手などに魅力を感じないものなのである」
トウキ「ええ〜、俺はフツーにいいコ好きだけどなあ」
スレイチェル「ではトウキ! お前はクリハから汁造りのスキルが消えても愛せるのか!」
トウキ「うぅっ!?」
トウキ(どういうことなんだ。
あの汁は、確かに健康にはいいかもしれないけど、味覚にゃまったくよろしくねえ!
あの汁がなければどんなにいいかと思ったことか!
でも、でも、なんでだ!
汁抜きのクリハなんて、俺には考えられねえ!
なんてこった、俺はいつの間にか、汁なしにはクリハを愛せない身体になっちまっていたのか!)
レイナ「なんか考えこんじゃった」
重震のマグナス「聞きゃあ、くだらねえことをゴチャゴチャ言い合ってるじゃねえか」
スレイチェル「重震のマグナス氏!」
重震のマグナス「冷コー頼まぁ」
スレイチェル「はい、ただいま」
重震のマグナス「ふぃ〜、かくいう俺様もよ、まさか自分が所帯持つことになるなんて、
おめェらぐれェのころにゃ、考えもしてなかったもんよ」
トウキ「そんなことはないでしょう」
重震のマグナス「世辞はよしなぁ。
俺様はご覧の通りのご面相だ。しかも戦いに明け暮れる修羅の生まれよ。
ガキのころから、戦うことしか考えちゃいなかった。
その戦いにも負けて、俺様の誇りは泥にまみれた。
ソーディアンに変えることも出来ず、ひとり地球に残ったのよ。
とはいえ、俺様は戦うことしか出来ねぇ男。
なにをする気にもなんねぇで、俺様はあてどもなく歩き続けた。
そんなとき、出会ったのがアイツだった。
アイツは仲間からはぐれちまったはぐれ修羅でよ。
初めて会った俺様とアイツがまずしたのが、戦いだった。
抜け修羅には死、あるのみ。それが修羅の掟よ。
俺様たちは、互いを追い修羅だと勘違いしちまったんだ。
アイツもなかなかの手練れでよ、戦いは三日三晩続いた」
トウキ「ごく、それで、どうしたんですか」
重震のマグナス「俺様はアイツを口説いてた」
トウキ「なにかをものすごく省略してませんか!」
重震のマグナス「理屈じゃねェのさ、男と女ってのはよ」
トウキ「俺が女だったら、あんたに惚れてますよ!」
レイナ「でもリトゥ、戦いとかしないから意味ないわよねその助言」
トウキ「あ」
重震のマグナス「店主、下のコにお土産みつくろってやりてぇんだけど」
【道ばた】
ミスティリカ「ねえねえその眼鏡、どの程度までアナライズできるの?」
リトゥ「どうしよう、眼鏡にものすごい親近感持たれてる」
Gガンダム:トウキ
ダ・サイダー:ハザリア
ライジンオー:ユウカ
ゴーショーグン:フィリオ
リューナイト:克夜
リューサムライ:ゼフィア
リューニンジャ:キャクトラ
リュー回復神:ルナ
姫騎士アンジェリカ:ミスティリカ
新ゲッター:クリハ
銃神ライガー:ディストラ
異世界に飛ばされる系だとラムネスはランディとかになっちゃうのか。
じゃあゼラドはなんになるんだろう。
何かロボットモノとかよりも少女漫画系の世界に滑りこんじまいそうだ。
トウキがGガンならクリハはデビルガンダムではなかろうか?
まあなんだかんだいってリトゥが他の男と仲良くしだしたら慌てそうではあるよな>ハザリア
エリトゥ呼ばわりすると怒るし
_,. - ' ´  ̄_>ー- 、_
,.ィ ´ ,. ´ `ヽ `ヽ、
,.ィ ヽ/.::. \
/ rへ/ヾ :::.. ハ
. 〃 .:: , |i'"´ | i :::::.::.. i
// .::::/ | |i ! !|、 i、:::::... l:. ::.. !
. / l .:::::,{ |! ハ l |rfT ト-、|_ li:. ::::. i |
. //{ ::::::::! ! |,lィ'"l! l!,ィヒテ‐ヽL l i、 :::::|l
l ハ ::::::|! Vl/!ヽ,ィ=l! / {!::;;;;;;:レ | ハ::. ::::!
| | ヽ ::::{ヽ トハ ハ:;;;:ヽ. { ヽ:;;ソリ | |fヽ !:リ
l | \:l V::ヽハ、,ヽィ }'"ヽ `"´l/ノ | リl |ノ
ヽ! ヽV ,、.:/l{ '_,ノ'、 ` ー- ‐/ 〃ノレ リ
ヽ /メ } メ、.::ヽ、 - // l /
// 〉、 | .::::/` 、_ _,/ / イ {、
// ' l / _,,..「 /'´レ ヽ
r'7/ V ,...ィvf´ _!ノ _,../ ヽ
!// /! / | r'´ヽY´ /`ヽ、
ノ//_fヽ / / ,. l {..,,;;ノ∧ /:::::::,.-ヘ
/ `` ヽ, ! / //::/>ー''´/、 /::::::/ \
. l `ヽ `}jリ //::::::/,ィ l /:::::::::`´:::::::/´ \
{ .r 、._ノ { //:::::::::/,ハ,! {:::::::::::::::::::::::ヾ \
ゾンビ兵「う゛ぁ〜」
ヒューゴ「お前はいつまでゾンビ兵なんだろうなあ」
ミスティリカ「おかしいわ。わたしなんて、胸はむっちり脚はピチピチしてるのに、
どうしてゼフィア先輩は振り向いてくれないのかしら」
リトゥ「あなたほど内面に問題あるひとも珍しいと思う」
ミスティリカ「あら、内面に問題あるひと大好きなエリトゥさん」
リトゥ「どこからそんな名前聞きつけてきたの?」
ミスティリカ「特進科クラスなのに、どうしてたまにA組にいるの?」
リトゥ「逆! A組なのに、なぜかたまに特進科クラスに組み込まれてるだけだから」
ミスティリカ「やっぱり、眼鏡がいけないのかしら。
眼鏡かけてるからいやらしいコに見られちゃうのかしら」
リトゥ「あなたは思考回路がどうかしてるんじゃないかしら」
ミスティリカ「いっそ、眼鏡外してみようかしら」
リトゥ「外してぜひ外して」
ミスティリカ「でも、あたしは誰にでもモテたいわけじゃないの。
ただ一人、ゼフィア先輩に陵辱してもらいたいだけ」
リトゥ「妙に一途だから、ゼフィア先輩も災難よね」
ミスティリカ「なにが問題なのかしら。
ル=コボルさんだって、『ミスティリカは黙っていれば引く手あまただ』っていってたのに」
リトゥ「なんでル=コボルと交流あるの!?」
ミスティリカ「たまに遊びに来るの」
リトゥ「それ誉め言葉じゃなくて助言なんだから、耳を傾けようよ」
【ケイサル神社】
ル=コボル「いいか、この町の人間は危険だから、決して手を出してはいけないモン」
ラルヴァ「我好みの依代を見つけようと思ったのだが」
ケイサル「お前達、目の下にクマがあるオッサン面とカオナシ面で会話するなキモい」
ル=コボル「恥ずかしがるな」
ラルヴァ「お主もアシュラマン形態に変身すればよいだけの話」
ルサイケ「アンジェリカ・・・・・・ルート・・・・・・らしいから・・・・・・」
ウルトラダイバー忍法にウルトラ忍法帳を思い出した。
このスレじゃ久保は町内ヒーローだから、NEOでいえばガンバルガーなんだよな。
450KBを切ったな
リトゥ「……アレは病的だとしても多少はこう…お色気みたいなのが必要なのかな…?」
リトゥ『さあハザリア君!あなたの雄の欲望を思う様この私にぶつけてみなさい!』
ハザリア『よかろう、脱いで寝ろ』
リトゥ「いやいやいやいや!あり得ないから!これはあり得ないから!」
ハザリア「なにをぬいぐるみに頭打ち付けておるのだ眼鏡?」
リトゥ「ひゃう!」
ハザリア「なにを真っ赤になっている?風邪でも引いたか。だから全裸で寝るのはやめておけと
リトゥ「全裸で寝てないから!なに!?私って全裸で寝てることになってるの!?」
ハザリア「それほどに裸体を見せびらかしたいなら俺が詳細に観察してやろう。遠慮せず脱ぐがいい」
リトゥ「いきなり露出狂設定付けたうえになんで上から目線で脱がせようとしてるの!?」
ハザリア「フハハハ!相変わらず貴様の突っ込みは耳に心地良いな」
リトゥ「いやそれほどでも…
ハザリア「では脱げ」
リトゥ「!?」
ハザリアは、要するに才能ある人間が好きなんじゃないかなあ
>>450 逆じゃないかな。才能の無い人間を相手にするのは時間の無駄とか考えてるタイプ。
で、このスレだと割りとマトモな人間関係を展開してるように見えるのは、なんだかんだ
いってもOG学園の面子が色々な意味で才能のある人間だからでは?
ゼラドが苦手なのは才能とかを超越した力を持ってるからなんかなぁ
自分の理解を超えてるからとか
●
あの人物と出会ったのは、いつのことだったろう。
自分の生まれはよく覚えていない。メキシコだったような気もするし、中東のどこか
だったような気もするし、アフリカ大陸のどこかだったような気がする。
一番古い記憶は、牛糞を固めて作った家の中で女性の死を見取ったことだった。たぶん、
母か姉だったのだろう。
当時住んでいた村が流行病に襲われたのだ。村の年寄りからは大した病気ではなく、
「れんぽうぐん」が「わくちん」を持ってくれば助かると聞かされていた。しかし
「わくちん」が運ばれてくることはなく、村はほぼ全滅してしまった。
母なのか姉なのかもよくわからかない女性の身体を埋めた帰り道で、軍人たちに出会った。
しかしその軍人は、今まで見たことがあるものとはどこか違っていた。制服のデザインが
どことなく違ったし、どことなく汚れた感じがしていた。
「この村の者か」
褐色の肌に、ココアを薄めたような色の髪とヒゲを生やした軍人にそう尋ねられた。
私はとっさに腰のナイフを抜いていた。彼らを軍人に化けた盗賊だと思ったのだ。
「みんなしんだんだ。もうねむらせてあげて」
そんなようなことをいったような気がする。
ココアを薄めたようなヒゲの軍人は、刃物を向けても避けようとしなかった。むしろ、
その図太い脚でのしのしと近づいてきた。
幼い私はなにがなんだかわからなくなって、刃物をわやくちゃに振りまわした。
軍人が、ぬっと大きな手を伸ばした。
バシンと音がして、刃物はあっけなく私の手から弾き飛ばされた。
大きな腕が私を抱え上げて、やはり大きな肩に載せた。
「大佐」
「そんな子供を、どうするおつもりですか」
軍人の後ろにいた、金色のヒゲを生やした男と、真っ黒なヒゲを生やした男が口を開いた。
「しばらく、儂のところで面倒を見ようと思う」
「しかし」
「見よ、連邦軍の救援は間に合わず、村はこの有様だ。
この幼い身では、すぐさまハイエナの餌食にされてしまうだろう」
間近で見る軍人の目は、とても悲しそうだった。
「それに、見たであろう。この子には、肉親のために刃を握った。戦士の気概がある」
「それは確かに」
「小僧、名をなんという」
私は、当時名乗っていた名前を口にした。たしか、現地の言葉で「勇気」とかそんな
意味の単語だったと思う。
「不思議と発音が似ておるな」
軍人はさも愉快そうに笑った。
「よかろう。今日から貴様を、バチュンと呼ぼう」
それが、私とバン・バ・チュン大佐との出会いだった。
●
バン大佐が死んだ。
そのことを教えてくれたのは、ノイエDC所属だったユウキ・ジェグナン少尉だった。
「立派な最期だった」
ジェグナン少尉は言葉少なだった。おそらく、実際は立派でもなんでもなく、みじめな
死に様だったのだろう。
「しょういは、どうされるんですか?」
私は、まだ5、6歳だったと記憶している。
「変わらない。地球のために戦う」
「じゃあ、ボクも」
「連邦軍に入るのか」
少尉がなにをいっているんか、まだほんの子供だった私には理解出来なかった。
「れんぽーぐんは”あく”なんじゃないんですか?」
ジェグナン少尉は、ほうとため息をついた。その表情を「憂い」と呼ぶことは、当時の
私にもわかった。バン大佐が、よくおなじような顔をしていたからだ。
「俺たちは、知らないうちにお前を洗脳してしまっていたのだな」
「れんぽーじゃ、ちきゅーをまもれないって、おっしゃっていたのは、しょーいです」
「いいか、バチュン。
地球連邦もまた地球を守るための組織で、悪ではない」
まだ世界が善と悪で構成されていると思っていた私に、ジェグナン少尉の話は少し難しかった。
「でも、れんぽーは”だじゃく”で”ふはい”なのでしょう?」
もともとDCは、異星人の侵略に対抗するために作られた組織だった。そのためには、
地球圏が手に手を取り合って一個の協力な軍事力を持たなければならない。ところが、
当時の連邦軍は事なかれ主義が横行し、異星人に尻尾を振る有様だった。そんな風潮に
異を唱え反逆したのがDCであり、DC創始者であるビアン・ゾルダークだった。
バン・バ・チュン大佐は、元々民族解放運動のリーダーで、ビアン総帥の思想に共鳴
してDCに入ったとされている。しかし実際は、反異星人というより反地球連邦という
性格が強かったのではないかといわれている。
当時まだ十歳にもならない私は、地球連邦軍の悪口を聞かされすぎていたのだ。
「地球連邦も、これからは変わっていく」
「しょーいは、れんぽーに入られるのですか?」
「入らない。俺は、俺の同志たちと共に行く」
「ボクは、DCでいたいよ」
「ノイエDCで育ったお前がそう思うのは無理のないことだ」
よく聞け、とジェグナン少尉は幼い私に対して真剣にことの説明をしてくれた。
「ノイエDCは崩壊した。負けたのではない。自滅したんだ。
もう、ビアン総帥もバン大佐もいない。
残っているのは地球連邦憎しの感情論者と、利権に群がるイヌだけだ。
これ以上ノイエDCにいても、お前に得はない」
「でも、バン大佐のめには、”せいぎ”がありました。ボクもああなりたい」
ふうと、ジェグナン少尉が深々とため息をついたのを覚えている。
「この先、ノイエDCは分裂と弱体化を繰り返していくだろう。
それでも、ノイエDCでいつづけるためには、並大抵のことではない」
「どうすればいいんですか?」
「わずかだが、バン大佐はお前に遺産を残してくれた。
これで学校に行くんだ。
学べ、鍛えろ。そして、自分自身の正義を探すんだ」
今にして思えば、ジェグナン少尉は私にやんわりとノイエDCを抜けろと勧めていたのだ。
●
バン大佐の遺産は、本当にわずかだった。あとで調べてわかったが、彼は私財をなげう
ってノイエDCの活動を続けていたのだ。
私は奨学金を受けてカレッジを出た。政治を学び、武術を、射撃を身に付けた。もう、バン
大佐を完全な正義だと思うこともなくなっていた。彼は純粋な民族解放運動家であって、
異星人のことはどうでもよかったのかもしれない。
一方、地球連邦軍はといえば、大して変わっていなかった。相変わらずの官僚主導で、
功績のあるベテランパイロットを左遷するなどという不条理極まりないことを平気で
続けていた。ベテランパイロットひとりを育て上げるのに、どれだけのカネと時間が
必要か理解していないとしか考えられない。
なにより許せないのが、連邦軍が治安維持に向かうのは資本か資源のある国ばかり
ということだ。私の故郷のような貧しい地方は見捨てられ、餓死者が何人も出続けている。
学校を卒業した私は古巣に戻り、ほとんど有名無実化していたノイエDCを新たに
旗揚げし直した。もはやバン大佐のためだけではない。私にあったような悲劇を繰り
返させないためだ。
結果的にバン大佐とおなじ道を歩むことになったのは、やはりバン大佐にも正義が
あったからなのだろう。
●
その日も私は、砂漠で砂まみれになって作業用PTを操っていた。
「やってられませんよ」
そう毒づいたのは、私とおなじくノイエDCに育てられ、そのまま居着いてしまった少年兵だった。
「なんで連邦野郎が埋めた地雷を、俺たちが撤去しなくちゃならないんですか。
俺たちを吹っ飛ばすために仕掛けられた地雷でしょ、これ」
「我々を吹き飛ばすための地雷で現地の子供が吹き飛ばされることなどあってはならないだろう」
以前、インドあたりで醜い四本脚の義足を着けられた子供を見かけたことがある。
あんな悲劇は二度と起こしてはならない。
「そうはいわれても、おまんま食わなきゃ俺たちだってやってられませんよ」
たしかに、ノイエDCはじりじりと崩壊への一途を辿っていた。
異星の侵略者との戦いは20年近く前に終了し、いまやすっかり平和な世の中だ。我々の
仕事は、今も残る戦争の爪痕の処理と、各地で起こる小競り合いの折衝が主になっていた。
協力者はひとり、またひとりと去っていき、いまや単なるNGO程度の規模になっている。
「やはり、私では荷が重いのだろうか」
「君も頑張ってると思うけどね」
上から目線でそんなことをいったのはイスルギの御曹司だった。
イスルギとの取り引きは、もう何年も前に打ち切られている。この男はここにいるのは、
遊学のついでに立ち寄っただけだそうだ。本当は隙あらば利用しようとでも企んでいた
のだろうが、その価値すらなしと判断されたのだろう。
「いまさらノイエDCでもないでしょ。
やっぱ愛だよ、愛。『TOHeart』って素晴らしいよね」
なにをいっているのかよくわからないが、ミツコ・イスルギの実子にしては愛を語る男だった。
「どっか、マルチ作ってくんないかなあ。
あ、君んとこどう?
せっかいイイ大学の工学部入ったのに思想にすっ転んでDC入りしちゃったのとか、いるでしょう」
「せめて、ビアン総帥の娘さんが継いでくださっていれば」
「そりゃ無理だろうね。あちらさん、今やすっかり主婦だし」
「それはわかっているのですが」
「お祖父ちゃんはお祖父ちゃんで、孫可愛がってるだけだし」
「え?」
「は?」
「ちょっと待ってください。生きておられるのですか、ビアン総帥は」
「生きてるよ。君、知らなかったの?」
イスルギの私生児はきょとんとしていた。なんでも、おなじ町に住んでいて町内会の
盆踊りを一緒に踊ったことまであるのだという。
「だって、ビアン総帥はアイドネウス島で戦死されたと」
「戦時中で情報が錯綜してたからね。
なんか僕が聞いた話じゃ、そのまんま地下に潜ってなんやかんや研究してたみたいだよ。
ほら、ダイナミックなんとかガーディアンだってビアン博士の開発でしょ?」
「あれは遺産だったのでは」
「僕に言われたって知らないよ。地球連邦にもノイエDCにも愛想尽かしてたんでしょ。
天才にありがちだよね、そういうの」
イスルギの私生児は興味なさげにまとめて、携帯ゲーム機をピコピコ操作し始めた。
●
ビアン・ゾルダーク博士はOG町という町に住んでいた。
古い日本邸宅に薄手のキモノ姿で佇むビアン総帥は、もうかなりの高齢だというのに
かくしゃくとした立ち居振る舞いを見せた。
「お願いです、総帥。いまいちど、地球の明日のためにお立ち上がりください!」
「いやじゃ」
どういうわけか日本語で、ビアン総帥はきっぱりと断った。
「今のノイエDCに正義はなし。
ただいたずらに地球連邦に反攻しておるだけじゃ」
「しかし、戦後20年近くが経っても地球連邦は一向に性根を入れ替えず!」
「ならば政党でも結成すればいいだけの話」
「総帥とて、地球連邦をよしとせずとしたからDCを立ち上げたのでしょう!」
「あのときは異星人の侵略という緊急事態があった。いまは違う」
「御言葉ながら総帥!
いまも地球各地では小さな争いが絶えず、飢えて死ぬ子が出ております!
地球連邦軍は彼らを見捨てるばかり。このままでよいと!」
「それは、各国の政治家がやるべき問題だ」
これは、どうにもならない。
ビアン総帥は天才だった。DC結成直前に出版した思想書そのままの言葉を、高齢に
なったいまでもはっきりと繰り返す。私ごときでは論破など出来るはずがない。
●
失意のうちに退席しようとした私は、信じられないものを見た。
古めかしい日本家屋の庭先だった。小屋の前に、こんもりとうずくまっているものが
見えた。最初は大きなトラかなにかと思った。違う。オッサンだ。50を過ぎたオッサンが
人家の庭先で雌伏している。
「ムラタさん!」
それは、私がバン大佐に拾われたときに一緒にいた黒ヒゲの軍人だった。黒かった髪
には幾分白いものが混じり、背骨もすっかり曲がって四つ足を着いているが、爛々と輝く
目はあの日とまったく変わっていなかった。
「ムラタさん、その変わり果てたお姿はいったい」
ムラタさんは、ノイエDCきっての剣の使い手だった。日本史においては新撰組すらも
震え上がらせた薩摩次元流をあやつり、切り捨てたPTは数知れずといわれている。連邦
もDCも関係なく、ただ人機斬りをしたいだけというのは、彼一流の照れ隠しに違いないと
私は思っている。PTやAMをひっくるめて『人機』といってしまうのは、ゲームハード
ならなんでもファミコンといってしまうオッサン特有の性質だと私は思っている。
「ムラタさん、こんなところでなにをしているのです、ムラタさん!」
ムラタさんは黙して雌伏し続けている。
「だれ?」
横から声が聞こえた。セーラー服を着た少女が庭を覗き込んでいた。
ビアン総帥の孫娘というのは彼女のことだった。名前はマキネ・アンドー。飴色がかった
金髪に日焼けした肌と、リューネ・ゾルダークによく似た容貌をしていた。あのときは、
まだ中学生だったと記憶している。
「ムラタをいじめてるの!?」
「あ、いや」
「あっち行って!」
マキネお嬢さんはぱたぱたと走ってくると、はっしとムラタさんの丸まった背中に
しがみついた。
「しかし、お嬢さん。ムラタさんはノイエDCの英雄で」
「auじゃないもん、IDOだもん!」
「いや、IDOはもうないし。ムラタさんを、こんな犬小屋のようなところで」
「ムラタはここにいるの! ムラタはずっとうちで雌伏してるの!」
私は凝然と立ち尽くしていた。
この少女がムラタさんにどのような恩を売っているのかわからない。しかし人間を、
ましてノイエDCの英雄をこのような犬同然に扱っていいはずがない。
私は怒りをもってマキネお嬢さんの肩に手をかけた。
そのときだった。激しい力で私の手を跳ね飛ばすものがあった。
ムラタさんだった。四つん這いのまま、マキネお嬢さんと私の間に割って入っていた。
「ムラタさん」
ムラタさんは雌伏したままになにも語らない。
「ムラタさん」
ムラタさんはなおも雌伏したままなにも語らない。
「ムラタさん!」
ムラタさんはまだまだ雌伏したままなにも語らない。
私は、がっくりとその場に崩れ落ちた。
違う。違いすぎる。器が違うのだ。
かつて、ビアン・ゾルダーク総帥は異星勢力に対する即効策としてDCを結成した。
そしてムラタさんはいま、来るべきときが来るまで雌伏の身に甘んじている。私は、
どちらとも違っていた。中途半端だ。甘い。甘すぎる。
●
結局、私はなんの収穫もなしにアンドー邸をあとにした。
いや、収穫はあった。
マキネお嬢さんだ。あのとき、私の前に立ちふさがったあの方の目には、一瞬だが、
ビアン総帥とおなじきらめきが宿っていた。何年かかるかわからない。あの輝きは、
きっと大きく開化するはずだ。そのときこそ、あの方はビアン総帥に勝るとも劣らない
指導者として我々の上に立ってくださるだろう。
そのときまでは、そう。
今は雌伏の時だ。
マキネはただの90年代オタクなのに…
そんで次スレのテンプレ結局どうすんの
アイミ「ミナトがいってることがわからないなんていってちゃダメだよね。
こっちから歩み寄らないと。
ええと、ミナトが前に好きっていってたエレピョンていうのは
AKB48のオノエレナの愛称で、元チャームキッズ所属。
主な活躍は実写版のひぐらしで、Kチームのエースメンバー。
最近は『キラキラ』が決めゼリフ、と」
ミナト「うは! マノエリ来た! サンタのサキソフォン来た!
やっぱりハロプロ最高や! 俺、一生ツンク兄さんに着いてくよ!」
アイミ「えっ、えと、ハロ? AK? エリ? エレ?」
アイミ「ミナトって、結構移り気なんだな」
カル「元気出してくださいアイミさん!
あいつは愛が広すぎるんです! 誰でも平等に愛してしまうんです!
優しすぎるんです、そういうヤツなんです!」
アイミ「優しさが・・・・・・痛いよ・・・・・・っ」
レイナ「目を覚ましなさい、あんたら」
【ヴァルストーク】
マーズ「穿て、破軍のクチバシ! れぇざぁばぁるかん!」
カズマ「・・・・・・」
マーズ「迸れ猛禽の爪! れいぶれーどぉ!」
カズマ「・・・・・・」
マーズ「我召喚せしは職天使の焔! ぷらずまえくすきゅーしょん!」
カズマ「悪かったよ! 消してくれよ! 俺の昔のノートの内容なんて!」
ザ・データベースになに登録してるんだよ!」
マーズ「え〜、まだ『舞えよ鷹よ宇宙高く! じぇいどふろうじょん』が残ってんのに。
もちろん宇宙と書いてソラと呼んじゃうって、
アリアおばちゃんがフリガナまで振ってくれたのに」
カズマ「消せーっ!」
カズマ「まったくお前は、クリスマス前に帰ってくるとろくなことしねえ」
マーズ「おっやじー、おっやじー、おれはおっぱいのおーきなおかーさんが欲しーなー!」
カズマ「わがままいうんじゃない」
マーズ「サンタさんにお願いしたらくれんのかなぁー!?」
カズマ「トレイラー心得ひとぉーつ!
トレイラーにサンタとかいない! いてもバーボンとかしか寄こさない!」
マーズ「代々、そんなふーに誤魔化されてきたのだね」
カズマ「だいたい、ひとのことばっかりいって、お前はどうなんだよ」
マーズ「幼児になにゆってんだよ」
カズマ「バッカ、お前、俺が幼稚園のころはだなぁ〜」
マーズ「おやじ、たしか学校教育受けてねーでしょーが」
カズマ「あっ、いねえんだ! やっぱいねえんだ! うはははは!」
マーズ「うれしそーだな、いー歳した大人が」
PiPiPiPiPiPi
マーズ「あいよ。なに、え? キミね、またおれの事務所に勝手に上がり込んで。
は? レツアークとかがヘンな地形に陣取ってるから包囲できねー?
こないだ仲間にしたジャークサタンさんの対空を、いーカンジに活用すんだよ。
ん? まだあんの?
ランルちゃんがアースティアルートで積んでる?
おれエルドランルートしか通ってねーからわかんねーよ。
じゃー、さっさとおれんちから出てってね。
ゲームは自分ちでやんなよ、もー」
プチッ
マーズ「で、サンタさんが」
カズマ「お前、女子中学生ふたりに挟まれてNEO出来るチャンスを逃すとか」
マーズ「え、なに、だってふたりもいたらうぜーじゃん」
カズマ「お前はヘンなトコでおれのライフデータ活用してんじゃねえよ!」
マーズ「え、なに!? おれ、どっかおやじに似たとこあんの!?」
ヴィレアム「今年のクリスマスこそ、ゼラドとなんか進展があるといいんだけどなあ」
キャクトラ「毎年そんなことをいっているような気がするが、友よ、去年はなにをしていたのだ」
ヴィレアム「お前の親父さんに泡盛突っ込まれて倒れてたよ」
キャクトラ「友よ、なんか申し訳ない、友よ」
キャクトラ「しかし友よ、クリスマスにはODEのクリスマスライブが」
ヴィレアム「お前はどうしてそう、バンド活動に対して真面目なんだよ!
おなじ寮で寝起きしてるお前と違って、俺にはチャンスが少ないんだ!」
キャクトラ「お隣で寝起きしてる友もそう大差ないと思うが、友よ」
ヴィレアム「お前だって、クリスマスになんか進展が欲しいだろ?」
キャクトラ「しかしレラ殿はやる気満々でコンディションを調整している最中であり」
レラ「・・・・・・っ、・・・・・・っ」
キャクトラ「身よ! あのレラ殿が、あんなに腹筋を!」
ヴィレアム「2、3回で息上がってるのもどうかと思うけどな」
キャクトラ「バンドメンバーとして、レラ殿の頑張りを無駄にするわけにはいかないではないか!」
ヴィレアム「なにいってるんだよ、
レラだって、あれだぞ、あれで年頃の女の子なんだぞ。
クリスマスになんかイベントあればいいなと思ってるよ」
キャクトラ「レラ殿に限って、バンド活動から脇目を振ることがあるものか!」
ヴィレアム「そんなことないよ、ほら、レラ! どうなんだよ」
レラ「・・・・・・」
レラ「・・・・・・っ」ぷいっ
ヴィレアム「ほら見ろ! あれいるよ! 絶対好きなヤツいるよ!」
キャクトラ「レラ殿! 水くさいではありませんか、我ら、協力を惜しまないというのに!」
ヴィレアム「誰なんだよ、ほら、俺たちの知ってるヤツか?」
キャクトラ「レラ殿ならきっと、素晴らしい相手を想っているに違いない!」
レラ「・・・・・・うっざ」
克夜「おや、中等部の子じゃないか。どうしたんだい、こんなところで」
ラーナ「初等部の旧校舎がもう古くなったので、解体依頼をされたんです。
現生徒会長さんに断りを入れておこうと思って」
克夜「フム、その件、ちょっと僕に預けてはくれないかな」
【旧校舎】
ルナ「こんなところに、我々がなんの用なのだ」
キャクトラ「はあ、旧校舎に危険物や貴重品がないように見てきて欲しいということでしたが」
ルナ「そんなものがあったら、とうに誰かに持ち去られてイルであろう」
キャクトラ(紫雲さんにいわれて来たが、上手く行くのだろうか)
克夜(フフフ、マクレディくん。
地球行きを助けてくれた恩、いまこそ返そうじゃないか。
そう、この、『ビックリドッキリさせて一挙に親密度アップ作戦』で!)
克夜「おうおう、姉ちゃんたち、楽しそうなことしてるじゃねえか!」
ルナ「は?」
克夜「あれ?」
ルナ「なにをしているのだ、紫雲の長子」
キャクトラ「紫雲さん!」
克夜「あれぇ〜、あはは、驚かないねえ」
キャクトラ「こういうのは、オバケのフリをするものではないでしょうか!」
克夜「旧校舎って不良がたまり場にしてるんじゃないのかな」
キャクトラ「そんなリアリティ、入りません!」
カレー粉をまぶせ!
ルナ「さっきから何を話しておるのだ?」
キャクトラ「いえつまらないことです!それはもう本当に!」
克夜「そこまでダメ出ししなくても…」
ルナ「ふむ、しかし使われておらん校舎とは…風情があるものだな」
キャクトラ「…はあ」
克夜「(普通少しは気味悪がるものじゃないかい?)」
ルナ「ところで紫雲の長子、そこにいる女生徒はそなたの知り合いか?」
克夜「…え?」
キャクトラ「…失礼ですが、我々の他に誰かいるようには……」
ルナ「なにを言っておるのだ。ほれそこに…
克夜「ちょっ」
キャクトラ「(そういえばこの方は母親はズフィルードの巫女、父親はアレなのだった!振り返ってはいけませんよ!)」
克夜「(洒落になってないよ!大体君もバルマー人じゃないのかい!?)」
キャクトラ「(私は最近までバルマー本星で暮らしてなかったんですよ!)」
ルナ「さっきからそなたを見つめているのでな。てっきり知り合いかと思ったのだが」
克夜「!?」
キャクトラ「ひ、姫様!確かにここに貴重品が残っているとは考えられません!空気も悪いですし!そろそろお戻りに
ルナ「ならぬ。母様が仰っていた。たとえ些末に思えようとも、長たるもの責務はしっかりと果たさねばならんと。行くぞ、三人とも」
キャクトラ「はっ!………三人?」
克夜「!?」
ルナ「(野良猫でもおらぬかの)」
翌日
ゼラド「あれ?キャクトラ君は?今日はお休み?」
ルナ「憑かれておるようだったのでな。大事をとって休ませた。」
レイナ「!?」
ゼラド「そっか、じゃあお兄ちゃんたちに頼んでみたらどうかな?最近お姉ちゃんちょっとひもじそうだし」
ルナ「霊をむやみにどうにかしようとするものではないぞ。まあ、なかなか落ちぬようならそうしよう」
レイナ「あんたたち酷いわよいろいろと!?」
【バルマー寮】
ヴィレアム「K-1見ようぜ!」
【アーツ VS サキ戦】
ヴィレアム「やっぱさ、今どきアーツさんでもないだろ。
今年いくつだよ、そろそろ四十路に手が届く年齢だぞ」
キャクトラ「しかし友よ、久保さんも普通に歳を取っていたらそのくらいの年齢だぞ」
ヴィレアム「だから、久保さんもそろそろ老いるころだろ」
キャクトラ「老いを待つというのは、勝負としてどうだろう」
カンカーン!
キャクトラ「・・・・・・友よ」
ヴィレアム「・・・・・・勝っちゃったな、アーツさん」
ミスティリカ「アーッ!」
キャクトラ「さすがに顔は老いているが、なんと準備された身体なのだろう」
ヴィレアム「老いろよ! アーツさん、あんたはよくやったよ、いいからそろそろ老いろよ!」
ミスティリカ「アーッ!」
ヴィレアム「あんたはなんでいるんだよ!」
【決勝戦後】
カンカーン
ヴィレアム「キャクトラ、決勝戦をスロー再生だ!」
キャクトラ「はあ、
今晩のメインカードは準決勝のバダ・ハリ対アリスターのような感じの解説陣であったが」
ミスティリカ「解説陣ていうかノリカさんがそればっかいってただけじゃありませんか?」
ヴィレアム「フジワラノリカの意見なんか聞くな!
いいか、俺たち、久保さんより背も高いし手足も長い!
あと若いから腕力だって上のはずだ!」
ミスティリカ「最後のは希望的観測じゃないかしら」
ヴィレアム「つまり、圧倒的なガタイをほこるシュルト選手がいかにしてバダ・ハリに勝ったか分析することが、
俺たちの勝利の鍵なのだ!」
【スロー再生中】
ヴィレアム「分析もへったくれも、腕突き出してるだけじゃないか」
キャクトラ「強い者が勝つという、大変順当な結果だったな」
ヴィレアム「そうか! 俺たち、きっと考え過ぎだったんだよ!
それでガチャガチャやってるうちに久保さんに攻め込まれて負けるんだよ!」
キャクトラ「しかし友よ、よく見るとシュルト選手、
懐に飛び込んでこようとするバダ・ハリに対して膝を合わせたりして
間合いを詰められないようにテクニックを使っているぞ」
ヴィレアム「うわあぁぁぁっ!」
ミスティリカ「それで、いつもはどうやって負けてるんですか」
キャクトラ「なにがなんだかわからないうちに懐に入られて、
顔面とかボディとかに色々食らって、気が付いたら倒れてます」
ミスティリカ「やっぱり、強い者がフツーに勝ってるだけじゃない」
キャクトラ「うぅっ・・・・・・」
ミスティリカ「そんなことより、あんな巨体のマッチョマンが
体育座りしてうじうじしてる姿を想像すると、眼鏡曇らない?」
ヴィレアム「だから、あんたはなんでいるんだよ!」
がらっ
ルナ「キャクトラ、今期の予算だが〜」
キャクトラ「あ」
ヴィレアム「あ」
ミスティリカ「あら」
ルナ「キャクトラ、なぜその陵辱眼鏡を寮に招いたりなどするのだ」
キャクトラ「これは! 違うのです姫様!」
ミスティリカ「じゃあわたしは武道場に行ってきまぁ〜す」
ヴィレアム「収集してから出てけよ、この陵辱眼鏡!」
【アーク・アルトリート】
・ジーク・アルトリートと赤月秋水の息子。B組に属する。
・一人称は「俺」。口調はやや荒っぽい。
・バカでスケベで不死身。
・従姉妹に秋月咲実という赤月咲美がいる。
・エロ本を多数所持している。なお、コンビニで売ってるエロ本はお気に召さないらしい。
・ギャグキャラ補正により、死ぬことがない。
たとえバラバラにされても肉塊が見る見るうちに再生されていくという描写もあり、
その不死身さぶりはギャグというよりグロの領域に入る。
・実際のところ何故不死身なのかは不明。
ゼラドの能力に関連があるともないともいわれている。
・従姉妹の咲実のほか、A組のシュウヤ、クリス、B組のレタス、レラなどと仲がいい。
また、その不死身さをイングレッタから警戒されることもある。
・咲実、レラなどから想いを寄せられているらしいが、本人はまるで気付かない
ハーレム系マンガの主人公のような態度を貫く。
なお、なぜかクリスに対しては異常にぞんざいな態度を貫く。
・従姉妹の咲実がひどい料理下手であるため、料理が出来る。
最初はDS頼りで作っていたが、その後冷蔵庫のありもので適当な料理を作れるようになる。
味よりも腹が膨れればいいという主義らしい。
・咲実と同居しているが、2人暮らしかどうかは不明である。
・将来は実家の最上重工を継がなければならないが、その割には勉強もスポーツも苦手で、
幼いころはプレッシャーに押し潰されそうになっていた。
・いじけていたところに、道楽でホームレスをやっていたタスクと出会い、
ギャンブルの手ほどきを受けることで前向きな性格になる。
・タスクのことを「おっちゃん」と呼び、師匠と仰いでいる。
・クラスメイトのレタスが行方不明の父親を捜していることは知っているが、
タスクとの約束により居場所を話していない。
・しかし、よく考えると社長令息ではなく甥っ子であり、会社を継ぐ義理があるのかどうか不明。
・タスクを師匠と仰ぎ、「おっちゃん」と呼ぶ。
・ゲームの腕はそこそこで、シュウヤには大抵勝っている。
・水で満たしたコップにコインを入れるというゲームについては無類の強さを誇るが、
そんなわけのわからない勝負に乗ってくれる相手は滅多にいないので、
その強さが発揮される機会は少ない。
・マーズから最上重工のオモチャ部門を狙われている。
このままではいけないと勉強をし始めることがあるが、その成果が実ったためしはない。
【赤月咲美】
・赤月秋水とサリー・エーミルの娘。B組に属す。
・一人称は「わたし」。極々普通の口調で話す。
・よく名前を「秋月咲実」と間違えられる。
・従兄弟にアークがいる。
アークのお目付役のような存在で、よくアークのことを気にしている。
アークを慕っているが、異性として慕っているのか肉親として慕っているかは不明。
・プロレスマニアで、よくアークにプロレス技を仕掛ける。
・レラ、レタスなどB組の女子と仲がいい。
・かつて生徒会長選挙に出馬した過去がある。
ルナのカリスマ性に勝てるはずもなくあっさり落選したものの、
「あのとき当選してたら人生変わってたね」と後々までいじられる。
・サッキー咲実という愛称を持ち、
アメリカナンバーワンモデラー、サッキー竹田と同一人物であるかのようにいじられることがある。
・料理はまったく出来ず、みそ汁を作れば鍋の底が腐食するといわれている。
【シュウヤ・シラカワ】
・シュウとサフィーネの息子。A組に属する。
・一人称は「私」で、「ククク」という口癖がある。
・なお、父シュウとはほとんど面識がなく、自分たちを捨て置いた無責任な父親として嫌っている。
シュウヤの父親と、アルファビンボーズのシュウは別人らしい。
・母親がランジェリーショップを経営している影響で、重度の下着マニア。
女生徒を見つけては下着のチェックをしようとする不審人物である。
・異母姉のクリスと2人暮らししている。
クリスが生活力皆無であるため、家事一般をすべて手がける。
・B組のアークと仲が良く、A組なのにB組に入り浸っている。
よくアークとゲームをしているが、勝てたためしはない。
【クリストファー・シラカワ】
・シュウとモニカの娘。A組に属する。
・通称クリス。シュウヤの異母姉である。
・一人称は「ボク」。「〜なのです」という語尾を付けて話す。
・ドスケベのアークをして性的興奮を催さないレベルの幼児体型である。
・どう見てもシュウヤより年下だが同い年である。
さらに自分が姉だと強硬に主張している。
・シュウヤと同居している。
生活能力はまったくなく、生活のすべてをシュウヤに依存している。
・シュウヤとは違って、父シュウのことを「父さま」と慕っている。
・グランゾンを自在に呼び出せるという特殊能力を持つ。
【ラキア・ラドクリフ】
・ジョッシュとグラキエースの娘。弟にラッシュがいる。
・一人称は「私」。大人っぽい口調で話す。
・母グラキエースの血を濃く受け継ぎ、非常に病弱である。
長期間入院していたため、進学が遅れている。
・「THEビッグオー」のキャラでありながらバンプレスト世界に馴染んでしまっていた
シュバルツバルトを伯父と呼び、恋心を抱いていた。
しかしシュバルツバルトがクォヴレーに挑んだ結果帰らぬ人となったため、悲恋に終わる。
初恋の相手を殺した相手として、タイムダイバーを激しく憎んでいる。
・と思ったら上記の設定はすべてナシになったかのような記述が存在し、
結局なんだかよくわからない。
【アオラ・バランガ】
・アラドとゼオラの息子。ゼラドの弟。高校一年生。
・容姿はアラドに似る。
・同人サークル「はみんぐば〜ど」を主催している。
・ディストラを「お姉ちゃん」と慕っている。
・基本的に姉ゼラドとは仲がいいが、ときにその過干渉を嫌がったりする。
【ラッシュ・ラドクリフ】
・ジョッシュとグラキエースの息子。高校一年生。
・姉にラキアがいる。
・アオラの親友。一緒に同人サークル「はみぐば〜ど」を運営している。
・バイクに乗っている。
・同級生の真龍と付き合っており、同棲している。
【孫真龍】
・孫光龍と真・龍王機の間に生まれた娘。高校一年生。
・人間と超機人の間になぜ子供が産まれたのかは不明。
・ルルとは親友同士。一緒に同人サークル「はみんぐば〜ど」を運営している。
徹底した腐女子脳の持ち主である。
・かつてはクリハの家に居候していたが、
後にラッシュと付き合うようになり、同棲を始める。
【バチュン】
・現ノイエDCの代表。
・男性。「青年」と描写される程度の年齢。
・温厚な口調で話すが、武術や武器の扱いには通じているらしい。
・褐色の肌にココア色の髪と、かつてノイエDCを率いたバン・バ・チュン大佐と似た容姿をしている。
バン大佐の親戚だとも、バン大佐が拾ってきた孤児であるともいわれている。
・バチュンは通称で本名ではないらしい。
・DCと関連した話で、ノイエDCとのパイプ役として登場する。
・現在のノイエDCはNGOのような存在で、地雷撤去などの戦後処理を行っている。
反連邦思想は相変わらずで、連邦軍相手にゲリラ戦をすることもあるらしい。
周囲からは「今さらDCでもないでしょ」といわれる。
・元DC総帥ビアン・ゾルダークの孫であるマキネを
DCの後継者たる器と思い込み「お嬢さん」と呼んでいる。
マキネの異母兄弟であるランディはビアンと血縁がないため、ぞんざいに扱っている。
・何故かムラタを過剰に英雄視している。
こいつらの設定これでいいのかな。
誰かラキアとか1年生連中の補足頼む。
ラキアとか1年生連中の設定ってこれで十分じゃないかな
あえて足すなら、孫真龍が「はみんぐば〜ど」のコスプレ担当である。ぐらいかな
作画ネタマダァ―?
ラッシュ「姉さん、それどこで拾ってきたんだ」
ラキア「カッコいいだろう? 南極で運命の出会いを果たしたんだ」
ザンパ「離すペン! 俺様は南極なんかに住んでいないペン!」
ラッシュ「ギリギリかわいいかもしれないけど、カッコよくはないよ、そのペンギン」
ザンパ「ペンギンじゃないペン! ハーフビーストだペン!」
ラキア「今日からうちで面倒を見るぞ、籍も入れるぞ」
ラッシュ「姉さん、思いとどまってくれ」
真龍「お義姉さん、落ち着いてください。彼はリューナイトのキャラじゃありません」
ラキア「わかってるわよ、ラムネスのキャラでしょう?」
ザンパ「どっちも違うペン!」
ラッシュ「姉さん、なぜ版権キャラなのかバンプレストオリジナルなのか紛らわしいキャラが好きなんだ」
>>476 ひょっとしてドラグナーチームの中に空気の如く自然に紛れ込むヒューゴ先生は
ラキアにとって好みのタイプなのだろうか?
ランディ「なにお前、なにお前セミレギュラーみたいな顔してんの?」
バチュン「なにをいうんだ。
お前こそ、お嬢さんや絵描きの子のついでにバーター出演しているような立場のくせに」
ランディ「誰がバーター出演だ!」
バチュン「この雛段キャラめ」
ランディ「誰が賑やかし要員だ!」
バチュン「いいから、もうお嬢さんにつきまとうのはやめるんだ」
ランディ「つきまとってなんかいねえよ! 姉だか妹だ、あれは!」
バチュン「ウソをいうな。リューネさんが双子を産んだなどという話は聞いたことがない」
ランディ「だから、母親が違うんだよ!」
バチュン「貴様、そこに直れ!
恐れ多くも先の英雄、マサキ・アンドー氏が浮気を働くはずがない!」
ランディ「お前はイマイチ俺が何者かわかってなかったんだなあ!
あのな、うちの親父は地上とラ・ギアスとで別々の名前持ってて、
嫁も別々に迎えられるんだよ」
バチュン「やだちょっとなにいってるのこのひとこわい」
マキネ「うん、まあ、ランディのラ・ギアス関連の云々は生温かい顔で聞き流してやってよ」
ランディ「聞き流すなよ! お前いい加減ラ・ギアスのことみんなに説明しろよ!」
バチュンはかっこいい内面とかっこいい生い立ちを持ってるのになんでこう締まらないのかしら
【バルマー寮】
ハザリア「ルナめ、また野良猫に餌付けしておるな。
まったく、毎度毎度タマネギを与える身にもなってみよ」
ルナ「コラッ! なにをしておる!」
ハザリア「見て分からぬか、猫にタマネギを与えておる!」
ルナ「そんなことをしたら、猫が中毒を起こしてしまうではないか!」
ハザリア「たわけめ!
餌付けなどしたら猫が集まるようになって近隣住民にメイワクではないか!
どうせこの先、自力でエサを調達することも出来ず、飢えて苦しみ徐々に死んでいくのだ。
ならば今、さっさと引導を渡してやるのが慈悲というものだろう!」
ルナ「もう一度いってみよ! 前歯全部折ってやる!」
>>480 さすがにそれは頭おかしいだろ…>ハザリア
ヒント・貞エヴァ
でも野良に餌付けするのはやっぱりマナー違反だよね。
>>476 ラッシュ「付き合うって言ったって、バチュンさんはどうするんだよ?
私たちラブラブですって、ツーショット写真送ってきたバチュンさんは!
酷く引きつった顔をして写真に写ってたバチュンさんはどうするんだよ?」
真龍「バチュン?写真?
なんのことですか、ラッシュ?」
ラッシュ(そういえば、姉さんは旅に出ないでずっと家にいたことになっているんだった。
ということは、バチュンさんとは何の関係もないのか。
でも、オレの記憶では姉さんは旅に出てて・・・
クソッ、結局なんだかよくわからない)
ラキア「バチュンのことならもう別れたぞ。
博識なところは良かったのだがな。いかんせん面白味にかける男でな。
天使が降臨すると噂を立てて、大衆をビルの屋上に集めておいて、巨大ロボに乗って現れビルごと踏み潰すぐらいのユーモアがなければな」
ラッシュ「それはユーモアとは言わない。
っていうか、バチュンさんと付き合ってたって設定は生きなのかよ!
どういうことなんだよ?」
ラキア「ラッシュ、過去のことなんてどうでもいいじゃないか。
私たちは今を生きているんだ。
私はもうあの時のような後悔はしたくないんだよ」
ラッシュ「・・・姉さん。
そうだよな、オレたちは今を生きてるんだ。
過去に縛られてちゃいけないんだ。
オレは姉さんのこと応援するよ!
アイアンリーガーのキャラの人、姉さんのことよろしくお願いします」
ラキア「ダーリン、ハネムーンは北極で良いかしら?」
ザンパ「待つペン!
俺様の意思を無視して勝手に話を進めるなペン!」
バチュン「そうか、あのお嬢さんは、ようやく私を諦めたか」
ランディ「振られてやんの」
バチュン「ふざけるな! 私が望むのはノイエDCの復興のみ!
いまはただ、黙々と地雷撤去をするとき」
バチュン「若干手が震えてるぞ」
マキネ「そんなことより、鬼神童子ZENKIの黒岩センセが、
とうとう食うに困って生原稿売りたいとかいってるそうだよ」
バチュン「なんということだぁ・・・・・・っ!」
ランディ「むしろ黒岩先生の現状がショック!?」
マキネ「しかも、なぜかZENKIじゃなくてよくわかんないエロマンガの原稿だって」
バチュン「無力だ・・・・・・、ノイエDCは、あまりにも無力だ・・・・・・っ!」
ランディ「黒岩先生だってゲリラ組織に救われたいとは思ってないと思うぞ」
そういやブレン的な意味で貴重なトミノ言語要員だよな、ラッシュって。
カッちゃんもそうなんじゃないの
今スレで活躍したのは最低の屑かな、やっぱ
・美人
・一途
・エロス
更に、料理スキルが有れば最低の屑は他の追随を許さない嫁スペックとなるのではなかろうか?
ゼフィア先輩、今すぐ手を出しておくんだ!
料理作れる相手なら先輩困ってなくね?
旋風:多分料理スキルは第2世代中最強。しかも洋食が得意
鉄腕:料理上手。良いとこの出で舌は肥えてそう。和食派なのがややネック
狂科学者:まあ器具に目を瞑れば…確実に味覚に訴えるもの作りそう
結論
別に料理スキルあっても先輩は手を出せない
>>488 >・美人
>・一途
>・エロス
ディストラ姉さんがじっと見てますよ
――いやあ、ご活躍でしたね。
ミスティリカ「どうも(笑)、最低の屑です(笑)」
――今晩は、ミスティリカ・レックスさんにいらしていただきました。
ミスティリカ「ヨロシクお願いします」
――今回は、従来の可憐なお嬢様イメージから脱却した役ということで注目されていますが。
ミスティリカ「あ、そんなイメージあったんですか」
――いやいや、あんな当たっておいて、それはないでしょう。
ミスティリカ「わたしの中の意識は、大して変わらないんですけども」
――180度違う役でも、特に気負うことなく役作りが出来たと?
ミスティリカ「気負うというか、先入観みたいなものは最初からありませんでしたね。
元々、『ミストさんとアンジェリカの子供役っていうのが来てるんだけど』
程度の段階でお話を頂いて、性格はまったく出来上がっていませんでしたし」
――第1印象はいかがでしたか。
ミスティリカ「わたし、シェルディアさんルートでクリアしたんですけど(笑)」
――これは衝撃的なカミングアウトだ。
ミスティリカ「とにかくまっさらな状態でしたから。
どこかしらミストさんやアンジェリカさんの遺伝子を感じさせなきゃならないなと思って」
――それを、どこをどうしたらドMに転ぶんですか。
ミスティリカ「まず、両親の機体武器がステアーとかマドラーじゃないですか。
じゃあこのコ、カクテルとか作れるんじゃないのって。
そうしたら、むしろお酒飲めないキャラクターと絡ませたら面白いんじゃないかなって思って、
じゃあゼンガーさんの息子さんだろうって」
――最初はカクテルありきだったわけですね。
ミスティリカ「そこからカクテルの本とか研究し始めて、
でもお酒を飲まないひととカクテル作るコの接点てなにかなって考えてたら
緊縛全集とかボールギャグのカタログに行き当たって」
――ちょ、ちょっと待ってください。
いま、もの凄い発想の飛躍がありませんでしたか?
ミスティリカ「そうですか?」
――なんでそんなカタログとかあったんですか?
ミスティリカ「なぜかあったんです、家に」
――はあ、ご実家に。
ミスティリカ「いえ、わたしのマンションに」
――待ってください。それ以上は、ちょっと掲載出来なくなります。
ミスティリカ「あら、眼鏡透けるわね(笑)」
――これは参った(笑)
ディストラ姉さんには自動車キャラという他に類を見ない属性があるじゃないか!
>>489 そもそも親父にしてからが、
一億とryたっても告白できなかった前科持ちだからなあ。
かといって女から迫ると逃げるし、
今話題の草食系男子っぽいな先輩。
スレイチェル「装飾系男子とは、我が友からもっとも遠い言葉であるな」
ゼフィア「……ほっといてくれ」
毎度の事だが容量埋めはいつ終わるのかわからんのが困る。
とりあえずあと1時間レスがつかなったら次スレでリトゥが大活躍、性的な意味で。
ありえない。ありえないから。
我が理想を再び掲げるため
ガドル819ラン成功のため
次スレよ!私は帰って来た!!
マリ「帰って来たも何も、お前はフェードアウトしてない」
ハザリア「黙れ!黙れよ!!」
i'ー 、 _
/ ./ │`'; 'ヘー 、
/ ,i'、.ヽ. ./ .'冖''> /,゙,,,,,,ゝ
/ / .ヽ \. l¬''"゛ ,, ‐'´ =― 、 / /
,./ ./'ミ゙''ー、ヽ .`'-,,. ゙./ . / _;;_ ! ! !
/./ \..ノ_ .\ `''-、 / / ,i'''/ .´ | .! _.. -ー''''ー、.
. ┴'´ ,i....--―'''',゙、 ゙\゙^゙゙゙ ̄´ l ./ .| ,! │ .´.,, ‐'"゛`; .l
゙'--‐'''"゛ / ./ ゙" ....-‐''''′.ゝ..、 ヽ/ / ./
/ / { 〈,゙゙フ .i 、 .`; ,/゛. /
/ ./ `-..,,__,/ `''''゛ イ―'''"
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ヽ ,) _, ゙'-、. `i __,,,,.. ‐'"`'、
..,,............--―ー~''''"゙ ̄゛ ゙'、 ,ニミ、 \.. ''ア . /
. ヽ.... -ー¬''二二ご゙゙゙゙゙゙゙゙''''''゛ _,..-'"_, ゝ / ./
.「____,,,,,,..ゝ .'!ミ,._,,-'/ / / .┴¬ー 、
.i-―'''''''''''''、 /./ / ,..-''"゙゙゙ヽ ヽ
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r‐--------------r、.l、 /,i´ .,l゙ .| |.| .| ,i、,,,l゙ ,l゙゙゙゙'''" | "'''''''''''''''''゙ | ,/` ,/`
| | .゙'i、 ` .,i'|i、.| |.| | l゙ ` .゙‐'ーi、,/゙l、 |___ ___,| ゙l、 ヽ、
゙‐''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''゙ .,,/ .,i',i´ '|| |.| | ゙ーi、 、 .| │ | .,,,,,,,,,,,,,,,,,,| |,,,,,,,,,,,,,,,,、 `'i、 ゙'i、
'l" ,,/,i´ .,/.| |.| | l゙ | ゙̄" | | .| | .゙'i、 ヽ、
ヽr'レ゙ .l、.=-ノ.| | | .| ,ノ | ゙‐'ーーーーi、 r‐ーーー‐" ゙'i、 .゙'i、
,,-'" .,, `r, ,,,,,/ | .゙l、 ゙'ーー'''" .,l゙ | | ゙'i、 .゙l
゙l、 ,,r'"゙'i、 ,/ | ,! .゙'r,,_、 .__,,,r" | | ゙l,_/
゙‐'" `'" ゙l---'" `゙゙゙` !--" `
俺が一番好きなのはユウカなんだけどね。
それはともかく姫様は俺の嫁(超大型ビーム砲
毎年、この季節が来るのが楽しみで仕方がない。
今年で4度目の受験に挑戦する男。今年もどうせ失敗するに違いない。
進路に迷うあまり、受験科目を絞り切れていないからだ。
無難な学部に行ってお茶を濁そうなどとしないところが愛おしくてたまらない。
もしも妥協を選べば、私はその時点で彼に対する興味を失っている。
「くそっ、くそっ」
今夜も、薄い壁一枚隔てた向こうで彼が悔しそうに壁を叩く。
5回に一回程度の割合で「今月も家賃が苦しいわ」とぼやくと、
忸怩とした表情をするのがたまらない。
さあ、そろそろ晩ご飯の時間だ。
美味しい夕食を作って、ブラを外して、彼を後ろからぎゅうと抱きしめてあげよう。
彼は、今年も受験に失敗するに違いない。
_____
, 、
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〃 ヽ
/ \ ,、 _ ',
' 、_`二ニニ7ニハニ-‐ ´ ,
i | 〃i ':::::ヽ 、 l l
| | ! /:!/:!!:::::::::ヽ{、! !
l ! l 八i‐l{-{{‐'::::ー}Hい} ィ
!l ,l i:rf尤_::::::::::rf尤テ}, {
リ(! { l::::ゞツ::::::::::::::::ゞツ::〃 U
/, ! ぃ ̄ ̄ ̄_{ ̄ ̄ノィ { !
〃! ! 从 __ __ , '{ ヘ ゙、
{{U | i >. ‐ ,.イ { { 、ヽ
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゙ソ, l l ∨ `ー 、_, ‐´ V {{ { }}
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_、≦j ハj 「ヘ!ー┴v‐v┴―l /ヘ、≧リー- x、
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l ヽ! \ 、 , / / Y三三Y { {
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