1 :
それも名無しだ:
2 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 13:54:08 ID:Y00uq91h
テンプレ
【原則】
乗り換えのルールはこれが鉄板です、変更は出来ません。(詳しくは初代議論感想スレを参照の事)
前の人の話やフラグを無視して続きを書くのは止めましょう。
また、現在位置と時間、状況と方針は忘れないで下さい。
投下前に見直しする事を怠らないで下さい、家に帰るまでが遠足です。
投下後のフォローも忘れないようにしましょう。
全体の話を把握してから投下して下さい。
【ルール】
基本的に初期の機体で戦うことになりますが以下は特例として乗り換え可能です。
・機体の持ち主を殺害後、その機体を使う場合
・機体の持ち主が既に別の機体に乗り換えていた場合
・機体の持ち主が既に殺害されていて、機体の損傷が運用に支障無しの場合
・弾薬は放送と同時に補給されます。
【備考】
作品の指摘をする場合は相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。
ただし、キャラが被ったりした場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。
おやつは三百円までです、バナナは含まれません。
スパロボでしか知らない人も居るので場合によっては説明書きを添えて下さい。
水筒の中身は自由です、がクスハ汁は勘弁してつかぁさい。
これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
初めての方はノリで投下して下さい、結果は後から付いてくる物です。
作品の保存はマメにしておきましょう、イデはいつ発動するかわかりません。
投下の際は支援と乙を。
3 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 13:56:19 ID:Y00uq91h
◆「死亡者編」(残り5名、「PROMISED LAND」まで)
・『死亡者名(搭乗機)/殺害者名(搭乗機)』キャラ辞典より抜粋&コメント
・アラド・バランガ(ガンダムエピオン)/アムロ(サザビー)
ゼロシステムでファンネルを切り払うもビームトマホークでコックピットを攻撃され死亡する。
ゼオラがアラド依存症なせいで、死んだ後の方が名前が良く出てくる。
・アルマナ・ティクヴァー (VF-1Aバルキリー)/ウルベ(グルンガスト)
戦う意思は無く、この戦いを止めようとしていた。ウルベの攻撃により出血多量で死亡。
イキマを善人属性に導いた立役者。遺体は最終的にトウマとクォヴレーが埋葬した。
・一色 真(シズラー黒)/フェルナンド(ズワウス)
ズワウスにダメージを与える事が出来ずに機体は真っ二つ、彼はバラバラの肉片となってしまう。
なお、彼は最後までミサイルの雨でズワウスを倒していたと思い込んでいた。
・柿崎 速雄(なし)/ユーゼス(??)
オープニングで登場、ユーゼスに野次を飛ばしていたら目をつけられて見せしめにされる。
なおフォッカーは彼の仇討ちを真剣に考えてくれている。「柿崎ぃぃぃぃぃっ!」
・カツ・コバヤシ(ビッグモス)/ゼオラ(ゼオライマー)
アムロを探すため奔走していたが、ゼオラの不意打ちを受け死亡する。
・シュウ・シラカワ(ファイヤーバルキリー)/マサキ(強化型レイズナー)
一瞬の油断を突かれ木原マサキ乗るレイズナーのVーMAXに機体ごとバラバラにされる。
ファイヤーバルキリーを支給されたが、最期まで歌うことはなかった。
・ジャック・キング(ウォーカーギャリア)/セレーナ(アーバレスト)
優勝すべく動き出すが、同じくマーダーとなったセレーナにコクピットを潰され死亡する。
・テンザン・ナカジマ (ヴァルシオン改)/リョウト(ウイングゼロカスタム)
ゲームを楽しむべく、近くにいたアラドやリョウトを追い詰めるが、ゼロシステムを発動させた
リョウトに返り討ちに会う。
・B・D(ボン太君スーツ)/ベターマン・ラミア(ザーメ・ザウ)
元々の自機を発見し、運が向いてきたかと思いきや、ラミアの変身したベターマン・フォルテに惨殺。
首の飛ぶグロい死に様を晒したが、彼の残した首輪は後に重要な鍵となってゆく。
・フェルナンド・アルバーグ(ズワウス)/ゼンガー(サーバイン)
フォルカを探し、狂気に包まれたままハイパー化してゼンガーに襲い掛かったが、返り討ちに。
・三輪防人(EVA初号機)/東方不敗(零影)
アキト(νガンダム)をボロボロにするも取り逃がし、アスカ(ダイモス)との交戦では
ケーブルを切られ逃走する。その後、東方不敗の超級覇王電影弾によって爆発!!!する。
・ラージ・モントーヤ(ヒュッケバインMk-V・L)/リオ(デスサイズヘルカスタム)
リョウトな為にマーダー化したリオに、ビームシーザスでコクピットごと蒸発させられる。
4 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 13:56:54 ID:Y00uq91h
<<第一回目の放送で上記12名の死亡が伝達>>
・ハイネル(ヤマタノオロチ)/アムロ(サザビー)
ギレンと手を組むが、その後アムロの襲撃を受け、ファンネルによる内部からの攻撃により死亡。
・司馬宙(ベミドバン)/アムロ(サザビー)
ギレンに仲間に引きずり込まれるが、ハイネルの攻撃で隙が出来たところへ、アムロに襲撃され
サザビーの攻撃がコックピットへ直撃し死亡する。
・バラン・ドバン(獅子王争覇グランドガンダム)/東方不敗(零影)
アルマナの死を知り、不甲斐ない自分も死のうと東方不敗に決闘を挑む。
東方不敗も全てを察し、石破天驚拳をもって笑みを浮かべながらアルマナの元へ逝く。
最期までDG細胞に取り込まれなかったところは、流石バルマー屈指の武人であろう。
・バグ・ニューマン(ボール)/ヴィンデル(ジャスティスガンダム)
ブライガーとワルキューレを奪おうとするが見事に撒かれてしまう。
その後、ジャスティスにプチッと潰されこのロワ屈指の間抜けな死に方をする。
・ハマーン・カーン(アッガイ)/ヤザン(竜王機)
ヤザンに機体ごと噛み千切られ死亡した。
彼女の幼馴染が戦いはMS性能で決まる物では…、と言っていたが、実際はやっぱり重要なものだ。
・ハチロー(ジャイアントロボ)/ヤザン(竜王機)
奇襲して来たヤザンに燃やされ死亡。
ネタキャラとしての参戦のようだったが、ロワの無常さを表す良い例になってしまった。
・ゼンガー・ゾンボルト(サーバイン)/ラッセル(マジンカイザー)
フェルナンドを気合でオーラソードを斬艦刀とし倒すも気絶。発狂したラッセルに襲われる
シンジのピンチに目覚め、ファイアーブラスターを防ぐが機体が耐えられず爆発、死亡する。
・ラッセル・バーグマン(マジンカイザー)/シンジ(大雷凰)
目の前でゼンガーを死なされ、殺意を持ったシンジにカイザーパイルダーを踏み砕かれ死亡する。
原型がないほど発狂していたが、それはそれで個性となった。魔神皇帝は現在ヴィンデルが搭乗。
・アキト(νガンダム)/アムロ(サザビー)
序盤に三輪長官のエヴァにボロボロにされ逃走してしまう。襲撃してきたアムロのファンネルで
コックピットを攻撃され死亡。ニュータイプでない為、ファンネルは使えなかった。
・ルリ(スカイグラスパー)/マサキ(強化型レイズナー)
アキトを殺され悲しみにくれている中、本性を表したマサキに首輪を入手のために首を絞められ
死んでしまう。遺体はマサキによって頭部を切断されてしまった。
・ボス(ダイターン3)/ヤザン(竜王機)
空中にて鉄也共々襲撃され、鉄也が落下した為、孤軍奮闘するも終盤にEN切れを起こし倒される。
戦線復帰が遅れた鉄也に恨み言一つ言わず、希望を託し死亡した。
・ラウ・ル・クルーゼ(ディスアストラナガン)/セレーナ(アーバレスト)
ヤザンと遭遇し、互角の戦いを見せるが、身体を維持する薬の禁断症状で戦闘から離脱。その後、
セレーナとの戦闘、ディスレヴに取り込まれ力を引き出し始めるも、ラムダドライバによって倒される。
<<第二回目放送に上記12名の死亡が伝達>>
5 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 13:57:49 ID:Y00uq91h
・ギレン・ザビ(RX-7ナウシカ・フライングユニット装備)/リョウト(ウイングゼロ)
自分を警戒する副長を墜落しに見せかけて始末したつもりが、懐柔しようとしていたリョウトに
あっさり見抜かれバスターライフルで撃ち殺される。葛藤していたリョウトを自分で後押しした形となった。
・ラトゥーニ・スゥボータ(V2アサルトバスターガンダム)/ゼオラ(セオライマー)
メイオウ攻撃からリョウトを守り損傷した所をキラに攻撃され半壊し墜落。瀕死の走馬灯状態の中、
駆けつけたゼオラに抱き起こされトドメを刺された。直接描写は少ないが、かなりスプラッタ状態。
ゼオラが持ってたのは流石にヤバ過ぎ。その後、遺体はシロッコが埋葬したようだ。ナムナム。
・相良宗介(ブリッツガンダム)
竜王機に殴り飛ばされたウルベが死亡したと誤認、代わりにグルンガストに搭乗しようとした瞬間
ペナルティが発動、首輪が爆発して死亡してしまう。歴戦の傭兵であったが、ガンダムファイターという
戦場の常識を逸脱した存在によって判断ミスを犯すという皮肉な結果となった。
・ウルベ・イシカワ(グルンガスト)/ヤザン(竜王機)
芝居を打とうとコクピットを離れたところを竜王機に殴り飛ばされるも超人的な身体能力で復活。
なんと生身で竜王機と渡り合うが、最終的には倒れたグルンガストの下敷きとなってあえなく死亡。
・ハヤミブンタ(ドッゴーラ)/アムロ(サザビー)
奇襲を仕掛けてきたアムロに対し果敢に応戦。ミオを安全な場所に逃がすことに成功する。
その後も奮戦するが一歩及ばず、コクピットをビームに射抜かれて死亡した。
・アムロ・レイ(サザビー)/ミオ(ボスボロット)
ブンタのドッゴーラと交戦、これを撃破するも、ミオの存在に気付いておらずボロットパンチで潰される。
ニュータイプの能力に頼りすぎたのが仇になるという形となった。
・プレシア・ゼノサキス(グランゾン)/木原マサキ(強化型レイズナー)
チーフとルリの治療に入った病院で、マサキによって塩素ガスの充満した集中治療室に閉じ込められる。
最期は兄の名を呼びながら、苦悶の果てに酸鼻極まる死を遂げた。合掌。
・ゼオラ・シュバイツァー(ゼオライマー)/剣鉄也(ガイキング後期型)
戦闘中に突如乱入してきたガイキングのハイドロブレイザーが三発連続で直撃し、爆散。
最期の瞬間まで、彼女が自らの内の狂気から解き放たれることは無かった。
・キラ・ヤマト(ゴッドガンダム)/剣鉄也(ガイキング後期型)
乱入してきた鉄也のガイキングに頭部を握り潰され、腹部を破壊されて死亡した。
かつてキラは混乱から鉄也に攻撃を仕掛けたが、それがこのような結末に繋がるとは皮肉である。
・イングラム・プリスケン(メガデウス・ビッグオー)
ラミア・ラヴレスとの交戦において致命傷を負い、最後の力を振り絞ってファイナルステージを発動。
ヘルモーズに一撃を放つも通じず、首輪を爆破され、まだ見ぬ勇者達に希望を託して壮絶に散る。
しかし彼の遺志は、同じ思いを抱く参加者達によって確実に受け継がれる事となる――
・イッシー・ハッター(アフォームド・ザ・ハッター)/剣鉄也(ガイキング後期型)
火車カッターで竜馬を襲うガイキングに限界速度での突撃を敢行、自らの身を案じることもせずに散っていった。
彼のVコンバーターはチーフが引き継ぎ、テムジン747Jとなって戦場を駆ける。
・流竜馬(ダイテツジン)
戦闘中にゲッター線の介入を受け、永遠の闘争の世界であるゲッター宇宙へ飛ばされてしまう。
この時周囲に撒き散らされたゲッター線が、ロワ全体の流れを大きく変えていく。
・リオ・メイロン(ガンダムデスサイズヘルカスタム)/剣鉄也(ガイキング後期型)
デスサイズが爆散した際にコクピットから投げ出されて全身を強打、見るも無残な姿となってしまう。
最終的に遺体はリュウセイの核攻撃により消滅。
<<第三回目放送に上記13名の死亡が伝達>>
6 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 13:59:03 ID:Y00uq91h
・アクセル・アルマー(クロスボーンガンダムX1)/マシュマー・セロ(ディス・アストラナガン)
絶体絶命の窮地に追い込まれたヴィンデルの前に割って入り、身代わりとなって死亡。
最期に彼の頭をよぎったのは、このゲームでの初めての仲間、テンカワ・アキトの姿だった。
・碇シンジ(大雷凰)
正気を失ったアスカに全否定され暴走、神雷によりダイモスを破壊する。
アスカ殺害直後にシステムLIOHの反動により死亡。
・イサム・ダイソン(ドラグナー3型)/木原マサキ(強化型レイズナー)
マサキを守るべくヤザンと交戦中、突如背後から撃たれ死亡。
最期までマサキの身を案じていた。撃ったのがそのマサキ本人であることを知ることもなく。
・ガルド・ゴア・ボーマン(エステバリスC)/木原マサキ(強化型レイズナー)
イサムの仇であるマサキを確保し、睡眠中の隙を狙いマサキの殺害を試みる。
圧倒的な体格差を武器にマサキを圧倒するも、首輪の爆発に巻き込まれ死亡。
・司馬遷次郎(スカーレットモビル)
基地内部で首輪の解析を行っていたが、解析装置の中に仕組まれた罠が発動し、彼の人格部分は機能停止してしまう。
残ったボディの内部の解析装置は、現在マサキが利用しようと画策中。
・ジョシュア・ラドクリフ(ガンダム試作2号機)/リョウト・ヒカワ(ジャイアントロボ)
オートガード機能の発動したジャイアントロボの全弾発射によって命を落とす。
なお、遺された核はリュウセイの手によって『天上天下一撃必殺砲』の名の下に発射された。
・惣流・アスカ・ラングレー(ダイモス)/碇シンジ(大雷鳳)
原作後半の精神不安定状態であり、シンジを抹殺しようとする。
ついにシンジを発見。攻撃を仕掛けるも、暴走大雷鳳により優しさと夢の源へ帰ってしまう。
・セレーナ・レシタール(アーバレスト)/リョウト・ヒカワ(ジャイアントロボ)
指示に反抗しようとするリョウトを説得するも攻撃を受ける。
そしてジャイアントロボの攻撃で虫の息になっているところを同時運用のルール確認の実験台にさせられ死亡。
・タシロ・タツミ(ヒュッケバインmk-3ガンナー)/剣鉄也(ガイキング後期型)
デビルガンダムを止めるためにヴィンデルとマシュマーついていく。
最後は鉄也乗るガイキングに自爆攻撃を仕掛け、副長と共に散る。
・チーフ(テムジン747J)/リョウト・ヒカワ(ジャイアントロボ)
リオの死を聞き暴走するリョウトを追うが、彼の暴走を止める事は出来なかった。
その後、GRの自爆からリュウセイ達を救うために疾走。核の輝きの中に散っていった。
・剣鉄也(ガイキング後期型)/マシュマー・セロ(ディス・アストラナガン)
ロワ勝利のためデビルガンダムを利用しようとする。そしてデビルガンダムを止めんとするマシュマー達と戦闘。
マシュマーの放ったアイン・ソフ・オウルにより消滅する。
・東方不敗マスターアジア/トウマ・カノウ(ワルキューレ)
アルジャーノンに取り込まれ、生身で大暴走。魂を燃やし尽くし、完全な殺意の塊となる。
そんな彼に最後のとどめを刺したのは、ベーゴマとバイクの爆発だった。
・トウマ・カノウ(ワルキューレ)
基地へ単独先行したばっかりに、死にかけ寸前の暴走師匠と遭遇するハメに。
闘志を振り絞って撃退するも、その際の爆発に巻き込まれ死亡。
7 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 14:00:49 ID:Y00uq91h
・ヒイロ・ユイ(M9ガーンズバック)/碇シンジ(大雷鳳)
基地内部でワームホールによって飛ばされていたダイモスと接触、交戦しつつ地上へ誘き出す。
その後大雷鳳に攻撃を仕掛けるダイモスに銃撃を浴びせるも、逆に錯乱したシンジによって機体ごと潰されてしまった。
・副長(AMガンナー)/剣鉄也(ガイキング後期型)
デビルガンダムを止めるためにヴィンデルとマシュマーについていく。
最後は鉄也乗るガイキングに自爆攻撃を仕掛け、タシロ艦長と共に散る。
・ベターマン・ラミア(機体なし)
デビルガンダムに地球単位の危険を察知。
闘いを切り上げ現場に急行するが、案の定取り込まれてしまう。
・マシュマー・セロ(ディス・アストラナガン)
ヴィンデル達の力を借りてDGからミオを救出する。
その後、生きていた鉄也の攻撃によりダメージを負うも、アイン・ソフ・オウルにより鉄也を倒し『月』に穴を開ける。
マシュマー自身は一輪のバラの花を残し消滅。
・ヤザン・ゲーブル(アルテリオン)/東方不敗マスターアジア
ガルドと東方不敗に戦闘を仕掛け、東方不敗の零影を撃破。
しかし、生身の東方不敗の超級覇王電影弾を受け、アルテリオンと共に散る。
・リュウセイ・ダテ(メガデウス・ビッグオー)
激戦の末、ついにマイをユーゼスの呪縛から救い出した。
そしてビッグオーと共に、静かに眠りにつく。
・リョウト・ヒカワ(ジャイアントロボ)/−(BIG−O)
リュウセイの発射した核でリオの遺体を失い、完全に暴走。
補給ポイントでマイを攻撃するも、アーバレストに乗り換えたリュウセイに破れ、GRの自爆もチーフに阻止される。
執念でBIG−Oに乗り込んだものの、BIG−Oに拒絶されコードに潰される。
・ロイ・フォッカー(アルテリオン)/ヤザン・ケーブル(無し)
誰もいないはずの解析室からの声を受信、司馬遷次郎だと思い急行する。
しかし、それはヤザンのトラップだった。鉄パイプで頭を強打され死亡。
<<第四回放送に上記21名(+ミオ・サスガ)の死亡が伝達>>
・ヴィンデル・マウザー(マジンカイザー)/クォヴレー・ゴードン(ブライガー)
ミオと共にクォヴレー、シロッコと接触。だが仲間の死を聞き錯乱したクォヴレーと戦闘に。
最後までクォヴレーの説得を続けたが、遂に力尽き死亡。
・マイ・コバヤシ(R-1)
突如現れたユーゼスの駆るジュデッカと戦闘に。限界を超えた念動力でジュデッカのシステムを破壊する。
残骸の世界にてフォルカの身体を繋ぎ止め消滅する。だが、彼女の力はフォルカと共にあり続ける。
8 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 14:30:54 ID:Y00uq91h
・イキマ(ブライガー)/ラミア・ラヴレス(ラーゼフォン)
クォヴレーと合流、彼に記憶を取り戻させるもその後ラミアが襲来。
説得を試み負傷したクォヴレーを庇い致命傷を負う。
ユーゼスの元へ向かったラミアを追うためにクォヴレーを送り出し、遠く離れた主君を思いつつ息を引き取った。
・ラミア・ラヴレス(ラーゼフォン)/ユーゼス
再びユーゼスを守ることを誓いクォヴレーを撃退するも殺害せずにE-7へ。
しかし待っていたのはゼストの餌となる結末であり、死の間際に記憶を取り戻す。
ユーゼスへの忠誠、仲間の記憶。相反する想いの果てに彼女の自我は砕け散った。
ユーゼスの手駒というだけでなくゼスト誕生の「保険」という役目を負った、ある意味一番救いがなかったキャラだろう。
『生存者編』(「PROMISED LAND」まで)
●(最新エピソード時の場所:時刻)
・『生存者名(★は殺害数、◎は所持している首輪の数):搭乗機:タイプ分け』備考&一口コメント
●超神vs冥王(ユートピア・ワールド)
対峙する超神と冥王。機体性能は両機とも並ではなく、まさに神と魔神の戦いとなるだろう。
・ユーゼス・ゴッツォ★★主催者・超神
ついにゼストを完成させ、宿敵であるイングラム=クォヴレーをも打倒する。
しかしクォヴレーが遺した言葉、仲間のいない孤独に途方もない虚無感を感じる。
全て終わった・・・しかしそのとき彼の前に最後の運命、ネオグランゾンが立ちはだかった。
・木原マサキ(首輪無し)★★★★★★◎◎◎(ネオ・グランゾン)策士型
天上天下唯我独尊。全てを嘲笑しつつ利用する稀代のステルスマーダー。
遂に首輪の取り外しに成功。さらに、自分の造物主とも言えるユーゼスを倒すため、
グランゾンの真の力を開放し、ユーゼスの前に立つ。
●少女と大人たち(次元の挟間)
ついに、一つとなった反逆者たち。目指すはユーゼスの救済。
現在ゾフィ―によりユーゼスの世界に行くか元の世界に戻るか決断を迫られている。
・ミオ・サスガ★(ブラックサレナ)自衛協力型
ゲッター線との接触で全てを知り、さらに首輪の呪縛から解き放たれた。
ヘルモーズで換装し、再度ブラックサレナへ。胸には薔薇、拳に剣を掲げて、皆のために。
・パプテマス・シロッコ◎(ジ・O)策士型
死んだフリ・いないフリに長けた策略家にして強力なコーヒー・紅茶愛好家。立ちションすらも思いのまま。
ミオとフォルカ、クォヴレーと合流し、最後決戦へ。
果たして『ユウキ・ジェグナン厳選・最高級紅茶』を賞味するための優雅な時間は取れるのか?
機体のインフレについて行けなかったり機体が一部損壊するなど、死にそうだが死なない男。
・フォルカ・アルバーグ(神化ヤルダバオト)自衛協力型
争いの無い世界を望む若き修羅王。その実力は折り紙付き。
遂に機体を神化、愛機ヤルダバオトを駆って戦場に立つ。
9 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 14:33:11 ID:Y00uq91h
<<生存者5名(「PROMISED LAND」まで) >>
前スレが512k超えたのでで新スレ立ててみた
これが最後のスレになるんだろうか
10 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 15:48:05 ID:j3g1PnQ6
11 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 16:38:06 ID:Z1xrMh9V
死者欄に久保が抜けてないか?
・クォヴレー・ゴードン(ディス・アストラナガン)/ユーゼス(ゼスト)
紆余曲折を経てユートピア・ワールドでユーゼスと死闘を繰り広げ、散る。
彼がユーゼスに遺したものは、どんな形で実を結ぶことになるのだろうか。
……個人的に決戦にはザムジードを呼んで欲しいのも私だ。
12 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 16:38:23 ID:Okbe+w6X
補修講座先こされたー!
__
_ __.∠z__.::`ヽ
,..<:..:..:/..-――‐ミ、:}
/.二ヽ:∨/:, ==ミ.、、:..:.ヽ
//.,..-.`ヽ!l:/,. =..、.ヽヽ.\_:ハ
/fニV,:三zミl!ィィァ⌒zミヽ-ヘ:.、__:ハ __ _ _ _ __
ハーv'´ `ヾ!ニ,.〉、:..::ト、:メ、:メ、:メ、:メ、:_ヽ
l:/7 ,.=.、 ,. -- YT:´|、`.::| / 〉 、
/:/| ′ \、j i、__,z'´ |:|..:.:|:::::.リ /:フ´ }ヽ
//..:|_zァテ.ミ`` `` z'ィく¨ヾz|:|:..::|‐v′ /:フ´ }V:.::.}
//|:..小ヘ. ヒzリ 'ヒzツ ノ`|:| |j}} /:フ´ |:::.:.:リ
/:/l !:..::トl ^7i/l 、 /l7i7i` !:!:.:.:|ノ /:フ´ j:.:.:/
/:/l:| |..:小. rァ‐ ⌒ヽ イ|: :.:| く:}_ __ _ __ _ /7´
i::/ |:lr|:..::l| ヽ |′ } .イ.l!l!: .:| ヽ:メ、:メ、:メ、:メ、:フ
|lr‐l!トヘ:..::l| \ ` ー_‐‐ ' / ,リ|::..:ト--z-――‐ァー-- 、
,r‐|{‐ヘ{r‐ヘ.:ト{ ̄:¨7>.-- ´ __.ノ/ j::.:/::/´:..:..:..:./ ,.. -く /
rヘ¨´ヽ ヽ |ヽV:..:..:{イ:/}`¨l |:..:/::.:l::///.:..:..:../ / l ′
r^Y′ | !:..:\..:..:.|':..ヽ.:.| j:./::._:j/::.:..:..:..:./ / |!
jィ′ !l |:..:..:..:、:..:.,イ{i⌒rイ⌒j}//:..:..:..:..:..{./ |
ト{ |l !::.:..:..ヽ、ゝーラ'Y^ー''z__ノ}..:..:..:.:}{l |
/ハ l !. l:..:..:..:..:. ̄_ノ7「辷 ^¨¨´..:..:..:..:ノ/! .′
{{、:::`ーァ ! l. l:..:..:..:..:..:.マ/::|ヽ¨´:..:..:..:..:..:.//V {
こ、これは乙じゃないんだからね! ただのおさげなんだからね!
>>11 忘れてたわけではないんだ…
ただユーゼスの項に書いたらもうすっかり書いた気になってて…!
orz
ともあれ多分これが最終スレ(多分)だ、完結までもう一息だぜ
14 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 21:55:14 ID:oUiCyRu/
鳥出しちゃった・・・なんかもうgdgdすぐる
15 :
それも名無しだ:2008/06/27(金) 23:07:06 ID:ugPAwT10
ついでに言うとミオの項の「拳に剣」は没となっている罠
どうでもいいが
>>12のリオのAAはいいな
もっと死ぬのが遅ければ図鑑にもこっちを使われてたのか
16 :
それも名無しだ:2008/06/29(日) 09:07:58 ID:gMs+hW0C
スレ立て乙!
ラヴレス先生も乙!
リオ、いつの間にかこんなかわいいAAできてたのか
そういえばwikiのAAなんであんなにずれてるん?フォントが違うのか?
17 :
それも名無しだ:2008/06/29(日) 09:19:07 ID:gMs+hW0C
つか、よく見たら今回ラヴレス先生じゃねえwww
前スレでお亡くなりになったからだろうか(´・ω・`)
18 :
それも名無しだ:2008/06/30(月) 21:12:14 ID:wGqkORXM
なら今回のはきっとゾフィー隊長の補習講座だな
19 :
それも名無しだ:2008/07/02(水) 20:23:01 ID:L4cO2A7p
::| 从
::| 从从
::| 从从从
::|. / |.| ヽ.
::|. / |.| ヽ
::|-〈 __ || `l_
::||ヾ||〈  ̄`i ||r‐'''''i| |
::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/
::|.ヾ/.::. | ./
::| ';:::::┌===┐./ 私はいつでもこのスレを見守っているぞ。
::| _〉ヾ ヾ二ソ./
::| 。 ゝ::::::::`---´:ト。
::|:ヽ 。ヽ:::::::::::::::::ノ 。 `|:⌒`。
::|:::ヽ 。ヾ::::::/ 。 ノ:::i `。
::|:::::::| 。 |:::| 。 /:::::::|ヾ:::::::::)
::|::::::::| . 。 (●) 。 |:::::::::::|、 ::::〈
前スレ
>>890です。
文章間違えて消してしまったので仮投下は今夜以降になりそうです。
申し訳ない。
21 :
それも名無しだ:2008/07/03(木) 08:41:23 ID:RDPNsMpQ
期待
22 :
それも名無しだ:2008/07/03(木) 12:49:45 ID:t4Fma0er
23 :
それも名無しだ:2008/07/03(木) 20:20:30 ID:bjmJWIdq
24 :
それも名無しだ:2008/07/03(木) 21:53:19 ID:9JrhR4/4
25 :
それも名無しだ:2008/07/03(木) 22:04:54 ID:e+begppC
26 :
それも名無しだ:2008/07/03(木) 22:34:00 ID:PDbbzzNK
27 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 00:04:22 ID:HOrYlxSR
28 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 00:06:28 ID:XdT40mJD
この流れ・・・以前にも覚えがあるんだが
29 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 00:17:32 ID:PgYsLw+t
なんか……大丈夫だよな?無性に不安が……
30 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 00:21:00 ID:cmzdwpmm
まだ慌てるような時間じゃない、期限まであと10時間もあるんだ。
31 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 10:45:13 ID:M/AXFpAE
糸 冬 了 ?
32 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 14:00:26 ID:bZdOa0h9
……終了だな。
嵐ってことだったようだな
仮予約という形でマサキ、ユーゼス、ミオ、シロッコ、フォルカ予約します。
正式な延長報告があればよろしくお願いします。
34 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 15:09:40 ID:4FjK9CzL
いくらでもヨロシクしてやんよ!
35 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 15:15:45 ID:4FjK9CzL
ごめん、なんか勘違いしたみたいだ
仮予約ってそういう意味か
36 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 15:17:58 ID:bZdOa0h9
キィィィタアアァァァァ!!
いくらでも待ちますのでマターリ完成させてください!
37 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 15:30:41 ID:kdxYXbAs
P4は買わないって決めたんだw
38 :
それも名無しだ:2008/07/04(金) 23:35:55 ID:PgYsLw+t
ああ、ようやく信頼できる書き手氏が!
39 :
それも名無しだ:2008/07/05(土) 00:05:20 ID:JA3STLOY
信頼できる・・・ねぇ?
三度目にならなきゃいいが
40 :
それも名無しだ:2008/07/05(土) 19:01:33 ID:MjUCsfxR
ユの字仮面が(ry
41 :
それも名無しだ:2008/07/05(土) 19:02:43 ID:MjUCsfxR
誤爆
42 :
それも名無しだ:2008/07/06(日) 18:27:36 ID:Hd++YMux
連絡ないなぁ
今晩なかったらui氏正式予約してもいいんじゃないか
43 :
それも名無しだ:2008/07/09(水) 16:15:42 ID:dOFRdQHh
uiまだか?
44 :
それも名無しだ:2008/07/09(水) 16:19:33 ID:lMyEZ1Ds
連絡なしのためui氏の正式予約決定だね、期限は……明後日ですが、
当然申告すれば予約延長はあるんで、頑張ってください!
45 :
それも名無しだ:2008/07/09(水) 18:10:06 ID:AGOihyvR
あれ、正式予約決定から1週間とか勘違いしてたよ俺…
じゃあ保守がてらにキャラ語り再開してみるか?
次は真・ぼくらのアイドルことハマーン様だな
アッガイに載ってたのはZZネタなんだろうかw
マシュマーを強化人間にした張本人ではあるんだが、ロワじゃハチローに優しかったりとか、
ネオジオンでの立場を離れたプライベートの姿はあんな感じなのかもな
46 :
それも名無しだ:2008/07/09(水) 18:36:04 ID:JOIKkviC
上手くいけばハチローといいコンビで動かせたかもしれんな
清涼剤としても欝の引き金としてもいい感じに作用できたかもしれん
そう考えると勿体無い死に方か……?
でも彼女の死がきっかけとなって、その後のマシュマーの活躍があったわけだけど
47 :
それも名無しだ:2008/07/09(水) 20:04:36 ID:AIZiVp6J
ハマーン様はパイロットとしても集団の長としても超有能だからなあ
序盤で死ぬのは惜しかった気もする
48 :
それも名無しだ:2008/07/10(木) 11:45:40 ID:j1pRMNun
アッガイでニュータイプバリヤー使われてもギャグにしか見えんがな
49 :
それも名無しだ:2008/07/10(木) 12:02:22 ID:64JwEv45
シャイニングアッガイだったのかも知れんぞ
50 :
それも名無しだ:2008/07/10(木) 15:43:00 ID:j4pvEJ5h
シャイニングアッガイだったら龍王機に勝てただろうかw
集団にいたら内部のステルスや裏切りフラグ持ちの存在にも気付きそうだが、
先手を打ちすぎて誤解フラグに発展しても面白そうだったかもな
51 :
それも名無しだ:2008/07/11(金) 14:58:03 ID:A5lLHkJI
>33 : ◆uiAEn7XS/. :2008/07/04(金) 14:19:29 ID:sP0xrxsA
>仮予約という形でマサキ、ユーゼス、ミオ、シロッコ、フォルカ予約します。
>正式な延長報告があればよろしくお願いします。
・・・はあ
52 :
それも名無しだ:2008/07/11(金) 17:09:47 ID:h3U4QBo0
uiも信用できる書き手とは言えなくなったな…
すいません、予約期限を間違えていたようです。
延長と中間報告。
現在ほぼ完成してますので明日の昼ごろに投下します。
ご迷惑をおかけしました。
追記。仕上げと推敲、リアルの都合のため今日中の投下が微妙なので明日としました。
できる限り早く投下するようにします。
55 :
それも名無しだ:2008/07/11(金) 18:27:58 ID:YXx0ZIdz
中間報告乙です
じっくり頑張って下さい!!
56 :
それも名無しだ:2008/07/11(金) 19:51:57 ID:iAKD6mwv
よっしゃキター
死ねるほど期待だッ
57 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 01:44:06 ID:Qd9tGbvk
>>51-52 夜まではリアル生活で引っ掛かる人もいるだろうから
期限過ぎてもその日の夜までは待とうぜw
>>53 乙です
今日楽しみに待ってるぜ
では投下します。
何もない空間だけがあった。
闇もなく、よってその対極である光すらもない。
空ろな、密度の限りなく薄い、どこまでも広大であるだけの世界があった。
そこに人間がたった一人で放り込まれたらどうなるのか。
ほぼ間違いなく自我が崩壊する。
それは根源的な恐怖だ。
この広大で空虚すぎる世界では自分を確かめるすべがない。
何をしても、泣いても、叫んでも、力の限りを振るっても、この世界には何も変化を与えられない。
元から何も無いのだから当然だ。
だから何も変わらない。
何をしても何も変わらないなら、自分が存在する意味がない。
そのうちにこう思う。
――自分は元から存在していなかったんじゃないか、と。
だって、何をしても何も変わらないのだ。
息をする。
声を上げる。
自分を傷つける、そして血が流れる。
誰かが自分の行為に何らかの反応を示してくれるなら、自分がしたことを現実のこととして認識できる。
でも、それが分かるのは自分だけ。
何故ならここには自分しかいないのだから。
ならば自分が間違っていたら?
それらの行為が全て自分という存在の思い込みであるなら、そして実は自分自身がただの幻であったとしたら。
自分が実在しているという証拠はここにはない。
自分が幻だという証拠もここには無い。
ならば可能性は五分。
『我思うゆえに我あり』。
自分が自分自身を実在のものとして信じきれるのならば、それでいい。
それですむ問題だ。
だがここでは、その存在をを取り巻く世界があまりに広大で空ろすぎるのだ。
広すぎて、何も無さ過ぎて、自分自身の位置すらつかめない。
やがてこの圧倒的な世界の容量に、矮小な自我は押しつぶされる。
必要なのは世界に匹敵する自我だ。
文字通り、全世界を敵に回しても、逆に世界の全てを背負っても、引かず、媚びず、省みずに立ち向かえる絶対無敵の自我が必要だ。
大海の全ての海水の重さを浴びても砕けない。
深海の圧力にも耐えるダイヤモンドの固い意志が必要だ。
全宇宙を背負う者になると決意し、永遠の輪廻の中でも、全ての者達にことごとく否定されても、その理想を諦めなかったユーゼス。
そして修羅界と呼ばれるひとつの世界の全てを敵に回し、そして修羅王としてその未来を背負うことを決めたフォルカ。
魔装機神の操者は、世界の危機には全てを捨てて立ち向かわねばならない――その運命を受け入れたミオ。
地球圏より遠く離れた木星から世界を俯瞰し、未来のために重力に魂を縛られた者達の粛清と、人類そのものの革新が必要と考えたシロッコ。
もっとも彼は、自身が表舞台で道化になる覚悟が無かった分の疑問符がつくが。
では、このバトルロワイアルの舞台に残ったうちの最後の一人――――木原マサキはどうなのだろうか。
60 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:25:13 ID:d8nMqKQk
「ふん……ようやく最後の鬼札を切ったか、ユーゼス」
グランゾンのコックピットで呟いた、その声には恐れも混乱の色も感じない。
なんの変わりも無い。
彼にはこの世界から脱出できる算段がある。
それゆえに平然としていられるというのもあるのだろう。
だがそれだけではない。
元から木原マサキは世界がどうなろうと変わりは無い。
何故なら木原マサキは世界を必要としていない。
人類が宇宙へ飛び出すことにすら四苦八苦しているというのに、この男はそれを横目に異なる次元への道を開くことに成功してしまったのだから。
違う世界にいけるなら、この世界は唯一無二ではない。
空も、海も、大地も、人も、塵ひとつ残さず消し飛ばせるのが木原マサキという人間だ。
そしてマサキにとって自分の住む世界が無価値なら、滅ぼしてはならない理由など何も存在しない。
木原マサキは他人を必要としていない。
他人から彼自身に与えられたものなど何も無い。
愛、信頼、自身に足りない力。
そんなものが無くとも彼が不満を感じることなど無かったのだ。
ヒトの命、自分の命ですらクローン技術を使えば作り出すことができる。
他人がどうしても必要ならば利用すればよい。
取替えのきく道具を使うのと変わらない、ただそれだけのこと。
ゆえに自分を除く全ての人間は、せいぜい道具程度でしかないクズであると断じた。
やがてあまりに他人が無価値であるがゆえに、彼は自分自身をクローンで増殖し、それを相手に全世界を巻き込むゲームを始めたほどだ。
自分以外は敵にすらなりはしない――つまりそういうことだ。
木原マサキは世界も、そして自分以外の全てを必要としない存在だ。
果たしてそれを人間と呼べるものだろうか。
たとえ全てを滅ぼすという行為にも躊躇いなどありはしない。
世界がマサキにとって無価値な存在なら、それを滅ぼすのに部屋のゴミを処分するのと、どんな違いがあるというのか。
おそらくこの男は単純な思いつき程度で世界を滅ぼすことを躊躇わない。
62 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:26:55 ID:qol+ta1I
そして全てを滅ぼし、何も無くなった世界を見たならば、何の感慨も無くこう言うのだ。
――――世界を滅ぼしたならどんな景色が見られるかと思ったが……こんなものか。
そう。きっと詰まらなそうに。
「茶番は……終わりだ」
だが、今の木原マサキにはどうしても倒さなければならない『敵』が存在する。
この世で唯一、マサキが価値を認めるもの。
それはマサキ自身だ。
自身のクローンによる、全世界を巻き込んだ、とっておきのゲーム。
その冥王計画において、マサキの予想を覆して彼を打ち破ったのは、もう一人の自分自身である秋津マサトの人格であった。
それはきっと木原マサキという存在にとって、それなりに満足できる結末だったに違いない。
秋津マサトも自分の用意した駒のひとつ。
そして何よりマサキを打ち破ったのは秋津マサトという名前の『自分』。
自分がその価値を認めるものの手によって敗れるなら、その結果も受け入れられる。
歪んだ形ではあるが、マサキにとってはそれなりの『悔いの無い終わり』であったことだろう。
ユーゼスによって『マサト』を消され、『マサキ』としての存在を利用されていなければ。
唯一の価値を認める自分自身を汚され、利用されたと知らなければ――――。
「オン・マケイ…………」
マサキはユーゼスを必ず殺さなくてはならない。
そうでなければ己自身が立ち行かない。
闘争の根幹だ。
敵を倒さなければ己になれない。
クズと断じた他人に利用されたままでいることなどあってはならない。
マサキが抱く唯一の人間らしい感情を、彼の――『木原マサキ』の造物主、ユーゼス・ゴッツォは与えることになった。
それは――――憎悪という名の感情だった。
「…………シヴァラヤ・ソワカ!!」
鍵となる言葉と同時に、グランゾンが光を放った。
マサキの内なるシュウ・シラカワの魂が共鳴する奇妙な感覚に顔を歪める。
だがそれもユーゼスを殺すことを思い浮かべれば耐えることは容易い。
この空間を破壊し、その壁の向こうにいる怨敵を討ち殺すことを考える。
たちまちに黒い喜びが内なる苦痛をかき消していく。
膨大なエネルギーが虚空を侵食する。
空間を切り裂くのではない。
空間そのものが力に耐え切れず崩壊していく。
「これが最後の切り札だ!さあ始めようかユーゼス――――!!」
64 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:26:58 ID:Yxb9s1Zb BE:653752883-2BP(1)
65 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:28:08 ID:d8nMqKQk
66 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:28:33 ID:Yxb9s1Zb BE:1144067876-2BP(1)
◇ ◇ ◇
自分の手のひらを見つめていた。
ごつごつと節くれだった指は長年の鍛錬の証だ。
歪な拳ダコ。ざらついた皮膚。
小指からゆっくりと握りこんだ。
次に薬指、中指、人差し指と、一つ一つ丁寧に。
そして最後に親指をかぶせて拳をつくる。
ぎしり、と力を込めて。
己の不恰好な指の節。
それはまるでパズルのピースが合わさるように指の間を完璧に埋めていた。
この手を開いた形は不恰好で歪そのものだ。
だが握りこんだそれは、一目見ただけで、はじめからそれが正しい形だとすら思えるほどの完成形。
当然だ。
物心ついたころから拳を握り続け、来る日も来る日も強くなるためだけにソレを振るい続けた。
何のために強くなるのか。
それすら考える暇も無く、生きるために、強くなるために鍛え続けてきた。
最初からこうだったわけではない。
だが気づいたときにはこうだった。
もはや切り離すことなどできはしない。
この拳は俺そのもの。
この拳で修羅として生きてきた。
この拳で敵を倒し続けた。
この拳でかつての同胞たちに反逆した。
この拳でかつての王を打ち倒した。
この拳で何ができるのか。
俺は新しい王となり、新たな道を探すと決めた。
だが修羅は拳を捨てられない。
それは戦いを捨てるということだ。
おそらくそれは死ねというに等しい。
何より俺自身、この拳の他には驚くほど何も無い。
戦いだけに生きてきた、それを考えれば当然のこと。
数え切れぬ戦いがあった。
屍山血河を築き上げ、その犠牲と引き換えに生き延びてきた。
俺だけではなく、修羅とは皆そういうものだ。
だが、だからといって戦いのためだけに生きるのは絶対に間違っている。
己の世界すら滅ぼし、そして別の世界に移り、それでも戦い続ける。
その果てに待っているのは、繰り返されていく滅びでしかない。
68 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:29:57 ID:qol+ta1I
判りきっている。
だがそういうふうにしか生きられない。
ならばせめて、その力を、傷つけ合い、滅ぼしあうこと以外に振るうことができればいい。
せめて、何かを守れるのならば――――。
『知った風な口を利くな、フォルカ・アルバーク……お前に何がわかる!?』
ラミアの言葉は俺の胸に小さな棘のように刺さり続けていた。
俺は、フォルカ・アルバークは、何も守れなかったのだ。
マイ・コバヤシ。
アクセル・アルマー。
そしてラミア・ラヴレス。
彼らだけではない。
俺には全ての元凶ユーゼスを倒せる力があった。
うぬぼれではなく、実際に一対一で追い詰めた。
あの男のために犠牲になった命を、全てとは言わない、だが少しでも多く救う方法はあったはずだ。
あまつさえ俺のせいで、彼らの魂をむざむざと奴の野望の生贄にしてしまった。
何が修羅王だ。
俺が王ならば、人々を導く存在でなければならないはずだ。
だが現実はどうだ。
誰かを救えたか。
誰かを導くことができたか。
この殺人遊戯の話だけではない。
これより以前の戦いでもそうだった。
フェルナンドを救えたか?
アルティスを救えたか?
アクセルを救えたか?
マイを救えたか?
ラミアを救えたか?
拳だけで何が救えた?
それで、そのザマで、一体、俺は、それでも、この戦いを、止めるなどと――――。
『――――そんな軽口が叩けるか!!お前はッ!!』
分かっている。
力では、拳だけでは人は救えない。
肩書きだけで修羅王を名乗ったところで、一朝一夕で中身が変わるはずも無い。
俺は未だ、人を導く王の器ではない。
ミオのような心と言葉で誰かを救うことはできない。
シロッコのような機転と知恵で誰かを導くことはできない。
今の俺にあるのはこの拳、この力だけだ。
だからこの全てを賭けてユーゼスを止める。
多くのものをこぼれ落としてきた――――だから、なんだ。
多くの者を傷つけて、斃し続けてきた――――だから、どうしたというのだ。
結局、守れず、救えず、みんなみんな死んでしまった――――だから、このまま逃げろとでも言うのか!!
フェルナンドの魂をあのままにして、マイやゾフィーに託された想いも何もかも踏みにじって、それで一体、何になる!
退くことはできない。
彼らのためにも。
今まで俺が打ち倒してきた数多の敵の死が無駄にならぬためにも。
何より俺自身が前へ進むためにも。
この拳で、傷つけるのではなく、大切なものを守る。
それは。それだけは。
どんなに取りこぼしても。どんなに血を流すことになっても。
絶対に間違っていないと――――信じている。
71 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:32:24 ID:Yxb9s1Zb
◇ ◇ ◇
決断の時だ。
戦うか、それとも逃げるか。
私としては元の世界に戻れるというのならば、それもやぶさかではない。
だが……私は自分の世界に今はそれほど執着を感じていなかった。
いっそ別の世界に行くというのも悪くはないのではないだろうか。
この世界に来てから出会った、あらゆる技術や出来事が私の好奇心を捉えて離さない。
生の感情というものを私は今まで正直、疎ましく思っていたものだ。
が、その感情から生まれるエネルギーの凄まじいまでの威力を、この目で見てしまった。
人の意志の力。
または魂とでもいうべき存在を。
その力はヒトの新たなる可能性と呼ぶにふさわしい輝きを持っていた。
そして、時間移動、空間転移、果ては次元移動といった、夢物語としか言えないような技術が確かに存在するという事実。
こんなものを見せられては、様々な違う世界に伝わる未知の技術を探求したいと願うのは技術者の端くれとして当然であろう。
もっともそんな考えが捨てきれないのは、今の地球圏の俗物どもにいささか辟易しているということもある。
フォルカ・アルバーク。
そして、ミオ・サスガ。
彼らは若く、そして強く、そして大きな可能性を秘めている。
私の世界ではなく、彼らと共に行き、彼らを導き、そして新たなる世界を。
それはかなり魅力的と思えるアイディアだった。
しかもこのチャンスを逃せば次は無いと間違いなく断言できる、文字通り千載一遇の機だ。
だが、それには大きな問題がある。
「どうやら、答えは聞くまでもない…………か」
ゾフィーの問いに答えるまでもなく、フォルカとミオの表情は決意に満ちている。
私は小さくため息をつくのを抑えられなかった。
「うん、あたしはユーゼスをこのままにしておけない。囚われた人たちの魂をあのままにしておくことなんてできない」
「俺も同じだ。そしてその他にも託された想いがある。それを果たさなければ……俺自身が納得できん」
73 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:33:27 ID:d8nMqKQk
74 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:33:40 ID:qol+ta1I
やはり。
彼らがこういうであろうことは分かっていた。
このガンダリウム合金のように固い決意を崩すには、流石の私でもいささか骨が折れると言わざるを得ない。
だが、すでにそんな考えは私の中からも消えうせていた。
そう、何より私自身がこのまま元の世界に帰ったところで意味などないと考えている。
ユーゼス・ゴッツォ。
彼の知人?であるゾフィーの前で言うのは憚られるが、あのような俗物が地球どころか全ての並行世界を統べるなど断じて御免こうむるというものだ。
結局のところ、あの男は自分の野望――それ以外の全てを必要としていない。
あれだけの忠誠を誓ったラミアすら野望の生贄にしたというのだから。
このバトルロワイアルで散った多くの命を踏みにじり、今さら神となって正義を騙るというのだから。
お笑い種だ。
つまりユーゼスがいれば全てが解決する世界。
それは裏を返せばユーゼス一人だけがいれば、あとは必要のない世界。
その他の者は全てが生きる意味を失い、ユーゼスの奴隷に等しい存在となる。
私は人類には指導する絶対者が必要と考えていた。
だがそれはその者以外の他者によって選ばれるべきものではないだろうか。
そうでなくては人の歴史に現れた数多くの独裁者と何も変わらない。
大抵の者たちは、その存在すら知らずに一生を過ごすだろう。
だが知ってしまえばユーゼスを否定するに違いない。
最初は正しいかもしれない。
だが自分以外を信じられず、やがて身勝手な理由で他者を滅ぼしていくのだ。
いや、すでにそうなっている。このバトルロワイアルの真っ只中で。
そのような愚物が――そのようなことすら解らずして何が神だ。
ユーゼス。貴様は神は神でも全宇宙を、全並行世界を敵に回した悪神だ。
せめてその力に敬意を表して『神』と、そう呼んでやったことを有難く思うがいい。
「ならば――――私も行かねばなるまいな」
私は思案を終え、フォルカとミオに……なんだ、二人とも。
その意外そうな表情は。
76 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:35:29 ID:Yxb9s1Zb
「シロッコ……お前は元の世界に帰りたがっていたんじゃないのか」
「うん……あたしもちょっと意外かな……」
それはこっちの台詞だ。
「……君たちは現状を理解していないのか、それとも私を舐めているのか。少し考えれば解る筈だ。
この私達を、元の世界から、ここに呼び寄せて殺し合いをさせた、ユーゼス・ゴッツォを、だ。
放置して元の世界に帰ることを考えられる方がどうかしている!」
私は単語の一つ一つを区切るようにして、二人に強く言い聞かせた。
単純に考えて、また同じことを奴が繰り返さない保障がどこにあるのか。
「奴は我々を異なる世界、異なる時間から召還し、空間ごと閉じ込め、殺し合いを強制した。
あれほどの技術を持っていれば、こんなことをせずとも大抵のことは可能だったはずだ。
それでもあの男は神になるという俗物極まりない目的のためだけに私達を召還した。
また――元の世界に帰っても同じように、今度は君たちの隣人にも害が及ぶやもしれんのだぞ?」
「シロッコ。それは――」
「フォルカにミオ。そしてゾフィーもだ。優先順位を確認しておくぞ。
ユーゼスを殺してでも止める。それが最優先事項だ。救おうとするならばそれは勝手だ。
だが奴を阻止できなければ全ての世界に害が及ぶ可能性がある。
実際に召還されて殺し合いをさせられた君たちが、それはありえないなどとは言えないはずだ」
「――――っ」
言葉に詰まる二人に構わうことなく、私は休まず続ける。
ゾフィーは何も言おうとはしない。
「何をおいても奴を止めなくてはならない。あの馬鹿げた力をこのままにしていてはならない。
あらゆる世界の人類に、いや生きとし生けるもの全てに逃げ場などない!」
「……わかっている」
「覚悟があるのかと聞いているのだよ――――フォルカ・アルバーク!ミオ・サスガ!」
78 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:36:19 ID:qol+ta1I
79 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:36:34 ID:d8nMqKQk
「…………あるよ」
私の問いが途切れて数瞬。
小さく、だが強い声がした。
少女の声は凛と響く。
心に届く鋭さと、だが不快ではない穏やかさを感じる。
「魔装機神の操者は世界の危機が訪れれば、全てを捨てて戦わなければならない」
普通に考えればこんな小娘がこのように言っても世迷言としか思えないだろう。
だが私達は共に行動し、彼女が肝心なところで場違いな冗談を言うような人間ではないと知っている。
「私は……魂で感じてた。悪意の渦の中で、皆が泣いてる声を、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと――」
しかし何より、ミオ自身の言葉に力が溢れていた。
ニュータイプでなくとも、誰もがこの声には悲しみと怒りと、それを抑え込んで余りある強い意志を感じられたことだろう。
「絶対にあれをあのままにしちゃいけないんだ。だから…………行こう」
それが合図だった。
フォルカも、ミオもゾフィーへと向き直る。
ミオの機体が一歩前へ進む。
続いてフォルカ。
通信機越しで細かな表情までは定かでないが、その目はまっすぐに前を見つめる。
そして私も、まるで導かれるように従っていた。
それが皆のゾフィーへの答えだった。
何もない空間に光り輝く『ゲート』が現れ、代わりにゾフィーの姿は徐々に掻き消えていく。
この殺戮の全ての因果はあの向こうへと繋がっている。
どんな形であれ、あとわずかで全ての決着がつく。
私達は今、その終着点への一歩を踏み出した。
「君たちとユーゼスの運命に――――」
ゾフィーのその声は、私には最後まで聞き取ることができなかった。
81 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:39:39 ID:Yxb9s1Zb
82 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:40:43 ID:d8nMqKQk
83 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:40:50 ID:qol+ta1I
84 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:41:37 ID:d8nMqKQk
【ミオ・サスガ搭乗機体:ブラックサレナ(劇場版機動戦艦ナデシコ)
パイロット状況:強い決意。首輪なし。
機体状況:EN中消費。装甲が少し破損。中のエステバリスカスタムのモーターが磨り減っているため、なにか影響があるかも
現在位置:次元の挟間
第一行動方針:ユーゼスを止める(やむ終えない場合は迷わず倒す)。
最終行動方針:ユーゼスの打倒。最後まで諦めず、皆のことを決して忘れず生きていく。
備考:ディス・アストラナガンの意思(らしきもの?)を、ある程度知覚できます
イングラムが知覚したことを、ミオもある程度知覚できる(霊魂特有の感覚など)
マサキの危険性を認識、また生存を確認】
【フォルカ・アルバーク搭乗機体:神化ヤルダバオト(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:覚悟完了、首輪なし
機体状況:EN小消費
現在位置:次元の挟間
第一行動方針:ユーゼスを止める(やむ終えない場合は迷わず倒す)。
最終行動方針:殺し合いを止める。
備考1:フォルカは念動力を会得しました。
備考2:ソウルゲインはヤルダバオトの形に神化しました】
【パプテマス・シロッコ搭乗機体:ジ・O(機動戦士Zガンダム)
パイロット状況:軽度の打ち身(行動に支障はなし)、首輪なし
機体状況:右脚部消失。右隠し腕消失。ビームライフルをいくつか所持。
T-LINKセンサー装備。
グラビトンランチャー所持。ブライソード所持。もしかしたら他にもガメてるかも。
現在位置:次元の挟間
第一行動方針:ユーゼスを倒す
第二行動方針:マサキを排除
最終行動方針:ここから脱出する。倒すことが優先だが、できれば主催者の持つ力を得る。
補足行動方針:これが終わったら最高級紅茶を試す
(ミオと、まあフォルカとクォヴレーにも賞味させてやらなくもないな)
備考:マサキを危険視。ユウキ・ジェグナン厳選最高級紅茶葉(1回分)を所持】
※ゾフィーは力を使いきり消滅しました。
【現在位置/次元の狭間:三日目???】
【現在位置/ユートピア・ワールド3日目???】
【ゼスト(ユーゼス・ゴッツォ)=真聖ラーゼフォン(ラーゼフォン)
パイロット&機体状況:胸にカラータイマー装着。体に黒でウルトラマンモチーフのラインが入っている。
怪我は、ディス・アストラナガンを取り込んだ際完治しました。
第一行動方針:ネオ・グランゾンに対処
最終行動方針:ゼストの完成
備考:さまざまなことに関して、かなり悟りました。
備考:真聖ラーゼフォンの顔はユーゼスの素顔=イングラムの顔です】
【木原マサキ搭乗機体:ネオ・グランゾン(スーパーロボット大戦OG外伝)
機体状況:ネオ化。完全回復。
パイロット状態:ネオ化の影響で完治しています。
第一&最終行動方針:ユーゼスを殺す
備考:グランゾンのブラックボックスを解析(特異点についてはまだ把握していません)。
首輪を取り外しました。
首輪3つ保有。首輪100%解析済み。クォヴレーの失われた記憶に興味を抱いています。
機体と首輪のGPS機能が念動力によって作動していると知りました。ダイダルゲートの仕組みを知りました。
ユーゼスの目的を知りました。】
投下完了です。支援ありがとうございました。
ユーゼス予約しましたが出てません。実はカットしました。
悩みましたがこれ以上進めると完結までもっていかないと丸投げになるんじゃないかと思いましたので。
あと、ご意見ご感想の他に提案したいことがひとつ。
最近予約して、そのまま連絡も何もないということが繰り返されてます。
で、予約を一度凍結して、最終回をどうするかについて意見をいただくほうがいいんじゃないか、と。
私は一応プロットはあります。延長前提になりますが……。
最終回書きたい!という方はいらっしゃいますでしょうか?
この点についてもご意見をお聞きしたいです。
88 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 14:45:22 ID:qol+ta1I
89 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 15:58:23 ID:qol+ta1I
やっぱりシロッコは癒し担当だ。こいつがいると妙な安心感があるw
生き残りの中で微妙に地位が低いしw
冥王もフォルカもミオもみんな格好良いな。
個人的にはユーゼスの分も読んでみたかったんだぜ!
それにしても、次でいよいよ最終回、になるのかな? スパロワ始まってから3年くらいか。
途中何度も死に掛けたり大変だったな。あのときほど己の文才の無さを呪った事は無い。
基本的に読み手でしかなかった自分には最終回については書き手さんにお任せしますとしか言えないな。
予約については一時凍結って形にするのも仕方が無いかと。予約荒らしっぽいのが続いていたんだし。
まあ、とりあえず。
何だか知らん(ということは無い)がとにかくGJ! お疲れ様でした!
GJ!
ここで初期スーパーロボット対戦シリーズのテーマ曲「時を越えて」を持ってくるとは……
シロッコがすごい自然な形でついていく展開になったのは驚いた。一人一人の心情も丁寧に彫り上げてあるし、文句なしです。
というか、マサキとかシロッコの思考をここまでトレースできるとは感動した。
みんなみんながここにきて輝きすぎだ。
予約の一時凍結は賛成です。荒らしがいるのは明確ですし、対処するのは当然ですから。
俺は、最終決戦の幕開けを書かせていただいたので、最終回は別の人にやっていただきたい、と思っています。
91 :
それも名無しだ:2008/07/12(土) 20:37:31 ID:WBt0C0JM
GJでした!!
シロッコがこうも迷わず残る方を選択するとは思ってなかったので、
選択の違和感のない理由付けに脱帽しました。
馴れ合いや友情からの選択でないのがまたいい!
ミオも本気モードというか、いつも本気だったけど、スイッチが入ったという感じがするなあ。
あとドキドキしながら読み始めて、
>引かず、媚びず、省みず
で思わずふいた俺を許してくれw
本筋に関係ないところで一つ疑問なんだけど、次元連結システムって
実際に別の世界への移動までできるのかな?
劇中だと長距離転移ぐらいにしか応用してなかったような気がするんだが…。
予約の凍結と最終回についての協議には賛成です。
今まで頑張って繋いできた書き手さん方で決めてただくのがベストかと思いますが、
もし必要ならばできる限りの支援はさせていただこうと思います。
92 :
52:2008/07/13(日) 00:34:56 ID:QfeOCAfG
>>52です。
信用できないなんて恐れ多いこと言ってしまいすいませんでした。
ui氏は神でした。
腹切ってお詫びします。
93 :
それも名無しだ:2008/07/14(月) 15:48:38 ID:Q6qaVK3Y
意見を聞きたいのはあとkx氏くらい?
94 :
それも名無しだ:2008/07/14(月) 21:56:44 ID:6ze5e96i
要らん世話だとは思うが、PC直っただろうかw<KX氏
遅ればせながらGJ!
>「……君たちは現状を理解していないのか、それとも私を舐めているのか。
すいませんすいません最近ずっと舐めてました許してください
ていうかほんと上手い、シロッコらしい形でまとめてくれた手腕には脱帽するしかない
他の三人もみんなカッコよすぎ、最終決戦でのそれぞれの活躍が今から楽しみ。
荒らしがいるっぽい手前、予約一時凍結は賛成します。
最終回……現状ネタもないし、お任せしたいところです。
ていうかPC未だに不調なままorz
96 :
それも名無しだ:2008/07/15(火) 12:23:42 ID:JqlXTPXm
遅くなりましたが、投下乙です!
最終決戦へ向けてのキャラたちの心情を見事に描写し、最後の戦いへと向かわせる流れには感服いたしました。
それぞれの想いを胸に、いざ最終決戦……!
それと、自分もシロッコを舐めていましたw これだけシロッコらしく最終決戦へと向かわせた氏の能力にはただただGJです
予約の一時凍結には賛成です。荒らしがいるっぽいですし。
自分も一度だけ書かせて頂いた身ですが、自分では最終回は無理ですね。
あんな作品を書いた自分が書けるはずもない……(恥ずかしいのでトリは無しで)
ご意見ご感想ありがとうございます。
>>91 次元連結システムについては、異なる次元へ扉を開いて無限に近いエネルギーを取り寄せる。
あとは「ちょっとした次元連結システムの応用だ」と言ってるとおり結構何でもできるっぽいです。
ですが詳しいことはわかっていない……。
ここは
>>61を一部入れ替えます。
×
>違う世界にいけるなら、この世界は唯一無二ではない。
空も、海も、大地も、人も、塵ひとつ残さず消し飛ばせるのが木原マサキという人間だ。
そしてマサキにとって自分の住む世界が無価値なら、滅ぼしてはならない理由など何も存在しない。
○
>違う世界の存在を知ったマサキにとって、この世界は唯一無二ではない。
空も、海も、大地も、人も、塵ひとつ残さず消し飛ばせるのが木原マサキという人間だ。
そして自分の住む世界が無価値なら、滅ぼしてはならない理由など何も存在しない。
に差し替え。
あと「召還」ではなく「召喚」が正しいですね。すいません。
では……最終回を予約させていただきます。
延長は確定ですが、数日ごとに経過報告はするつもりです。
98 :
それも名無しだ:2008/07/15(火) 16:39:26 ID:oou7cwMJ
>>97 他の書き手さんからおkも出ましたし、頑張ってください!
いや、本当に長かった……いやこんな台詞は最終回投下後に言うべきかも知れないけど、本当に皆さんの頑張りには頭が下がる
99 :
それも名無しだ:2008/07/15(火) 22:09:41 ID:MuOzWIGb
>>97 ここまで来たら延長なんて気にしない!
長いこと頑張って企画を支えてきた書き手さんですし、ぜひ今までの経験と
構想をフル活用して、納得いくまで頑張ってください!
贅沢を言うなら、ここの主力書き手さんみんな方向性バラバラなんで、
それぞれ「この人だったらどう落とすんだろう」っていう興味があったんだが…
それはそれで比較されることになるから難しいんだろうなあ
延長とか寝ぼけたこといってんじゃないよ!
どんくらい待ったと思ってるんだ。
いい加減終わるべき。
納得のいく形で終わらせてくれ。終盤gdgd引き伸ばしはごめんだよ
延長・・・って二週間とかそこまでじゃない限りはいいと思うけど
書き手さんにもリアルがあるし、無理せずに…とは言え
物凄く期待して待ってます!頑張って下さい〜
>>102 待て、
>>101は新手のツンデレ激励かもしれんぞ
まあ最終回で仮投下とか修正ってのも盛り上がりに欠ける気もするから
できれば本投下一発で通るものを期待したいところだが…つーか期待してます!
しかし時期的に残念だ
夏コミの原稿さえなければwiki編集とか絵版とかで支援できるんだがなあ…
何ィィィィ本物の同人屋かッ!?
夏コミ終わったら完結祝いで何かやってくれーw
見える!!今年の夏コミで>104がスパロワをまとめて配っている姿が!!
仮に漫画同人にするとかなりのページになるだろうな
何か手伝えることがあれば手伝いたいが何もないな…。
別ロワでは支援MAD動画とか作ってたけど
スパロワはそういうノリでもなさそうだしな。
とりあえず無事完結するのを祈ってます。
序盤からリアルタイムでずっと見てきた身として感慨深いものがありますね。
中盤前くらいの過疎時期は完結は無理だと半ば諦めていましたが…
本当によかった!
いつから加速しだしたんだっけ?
110 :
それも名無しだ:2008/07/16(水) 11:32:23 ID:h5XSgjTZ
イングラム死亡辺りが転換期だった気がする。
当時コンパクトでしか出演のなかった修羅王とかの書き手が不足していて過疎ってた覚えがある。
ageてすまん。
ベターマンとかとにかくコンパクト組が鬼門だった。
後はBDとかマニアックなところも書き手が少なかった気がする。
終盤書き手が減ったのはなんでなんだろうな?
>>105 同人屋もピンキリだということを(ry
2年ぶりにペン持ったヘタレ絵描きだが、夏コミが終わったら絵版に何か描くつもりではいる
一部オリが手描きでいいなら完結祝いMAD作ろうかと思ってたんだが、
ど素人だからDVDから動画を抜き出す方法も知らないっつー状態なんだな、これがw
>>112 終盤ゆえの難易度&単純に書けるキャラが減ったのが大きな要因じゃないかと
でもユーゼスが動き出した辺りからぐんぐんペース上がってきたように思う
書き手さん方が畳むことを意識して書いてたせいもあるんだろうが、
漠然としていた目標が形になって見えてきたのがよかったのかも
終盤新人が来たときは不安になったもんだw
まあ次が最終話とも限らないし。
ユーゼス対マサキで一話、
勝った方対3人で一話、
エンディングで一話、とかになるかもしれん。
最終話予約って言ってるぞw
でももしかしたらエピローグとかはあるかもしれん、個別かどうかはまだわからんが
>>112 多分古参じゃないんだろうが
終盤レベルの過疎とは比較にならない過疎レベルだったよ。
終盤はどのロワでも投下が減るなか
スパロワは終盤は比較的安定して進んでたイメージがある。
中盤の本当に過疎ってた時期は3ヶ月近く投下がない時期とかなかったっけ?
初期に2.3の作品を書いた古参だがベターマンはビデオ借りれたが、フォルカはC3がどうしても手に入らなかった。
そう考えるとOGs2.5とOG外伝で修羅勢を多少なりとも把握できる
状況になったのは、このスレ的にも僥倖だったわけだ
あれは、ほんとスゴイタイミングだったよな。
修羅勢っつったってフェルナンドは序盤で・・・
ある意味フェルナンドは書き手不足を憂慮されて予定調和で殺されたキャラの一人。
OG外伝があと2年早く出ていれば…
今ならAAだって普通にあるもんな。フェルナンド。
終盤で思わぬ出番があっただけいいじゃないか
懐かしいな、中盤の時に偶然まとめにたどり着いて
本編一気読みした勢いでSS投下したっけなぁ…
チーフに活躍してもらいたくてテムジン復活フラグとか立てて…
新参どころかsageすら知らないレベルだったのに、本当にすまんかった
まさか数ヶ月も投稿が無い状況とは知らなかった、あの頃
今思うと、そうとう無茶したと思う
>>!24
ぶっちゃけかまs(ry
安価もびっくりしちゃってるぜ
バーチャロンも最初全然分からんかったなあ……
説明してくれる人が来て本当に助かった
今このロワに書き手……というか、一度でも書いたことある人ってどれくらいいるんだろ
読み手に回った人もいるはずだ、いよいよラストなんだし暴露してみようじゃないか
あぁ…俺は三人のキャラの最初を書いた。
今見ると稚拙な文で恥ずかしいな。
トリ変えながらだけど序盤に5話、中盤に2話書いたよ。
数えてみたら11話書いてた。思ったより多かったな。
お前らなんで終盤に書かないんだよw
中盤のころに見つけてDG戦のころに三話書いたかな
読み返すと書き直したい気分で一杯になる
>>133 徐々にハードルが上がっていってるんだぜ
ここからロワ書き手デビューした。懐かしい。
>>136 同じく。いい経験になったよ
後半は知ってるキャラが一気に激減して個人的に難しくなった
あとリアルで忙しすぎた
忙しくなったっていうのはあるな。
美味しいところだけ書いて申し訳なく・・・
あのキャラを殺したのは悪かった
終盤に、一度だけ書かせて頂きました……
拙作に助言や問題点の指摘をしてもらって、己のアフォさに悶絶したのも良い思い出です。
中間報告。現在30kB越えて3〜4割でしょうか。
今週はリアルがかたづいてもう少しペースアップできるはず……。
実はこの鳥の他に別ので二つほど書いたことが(ry
俺達は待つことしかできん、頑張れッ
これまでの話や過去スレ見返して、いろいろあったなぁと耽ってみる
弟三回放送後の三大イベントとか今となっては懐かしいわ
これがコーヒー伝説の始まりだったんだよなw
三大イベント一歩前の 緑の墓標戦 を仕掛けた俺としては
あの中で生き残ってるのが、ネタが思いつかなくて死んだ振りさせといた
シロッコだけということにびっくりだ
>>142 報告乙です
最終的には100kbオーバーしそうだな、頑張れ!
DG戦の直後ぐらいにこのスレ知ったんだが、その三大イベントってどれが該当するの?
大雑把にDG関連と基地組関連と牙組関連あたりでいいのか?
そういえばアルマナの墓も掘り返してたけど久保とかにばれてたらどうなってたんだろうな、コーヒー
3大イベントは
イングラムの反逆の牙
DG戦
基地戦
の3つだな。
>>147 イングラム、作品によっては熱血漢な感じなんだよなあ。OGとかで冷酷なイメージが強いが。
なので反逆の牙辺りはサイコーだった。
ビゴーも極端に強力な機体じゃないのに印象が強い。
>>147 緑の墓標やリュウセイの連続乗り換えも入れてほしいな
三大イベントは同時多発した三つの大きなイベントだから仕方ないさ
緑の墓標は時期的に三大イベントちょっと前の大きなイベントになってしまう
リュウセイの連続乗り換え含めるvsリョウト終了までが個人的には反逆の牙に含まれる気がする
>>146 暴走中の久保は記憶が無い
安定後の久保は自重気味
むしろイキマにバレたらやばかったかもしれん
緑の墓標戦は、中盤の末期的な過疎から復帰して最初のイベントでもあるから
再起イベントとは言えるかもw
三大イベントでは無いけど、スレの盛り上がり的には同クラスではあったね。
あの時はスパロワ自体が消滅しかかって、皆諦めかけてたし…
まさか、あのタイミングで長文SSが連続投下されることになろうとは…
当時、予想だにしてなかったわw
このロワでもBIG-Oのカッコ良さは異常、最後は黒森さんもゲスト出演するし。
一方ネゴシェイターは・・・
二次スパで相変わらずです
ロワにおけるビゴーの恵まれっぷりは異常
ところでお前ら絵板は見たか?
あれ見たら凄くみなぎってきたw
書き手さんを焦らせるつもりはないんだが、最終話が待ちきれないw
約3年か…?
ながかったな。
当時学生だった俺も今や社会人に…
これは終盤から参加できなくなった理由でもあるけど
ここらで【古今東西・名シーン集(感想付き)】でもやってみるか?
コーヒーブレイク
ヘタレキャラのフラグが立っていたシロッコの
ネタキャラ化を確立させた良作
スレの流れがそんな感じで続いてたところに
作者の悪ノリが相まってあんなことになったんだよな
あの辺りは沈鬱な雰囲気のパートばっかりだし、
スレに笑いを提供するキャラとしてバランス取れてたと言えなくもない
名シーン多くてとても挙げきれないが、この間読み返してて
トウマにイキマに蹴りをかますシーンで吹いたので挙げてみる
バイクで突っ込んできて「死ねぇ!」ってwww
シリアスな中に絶妙な割合で小ネタが混ざってると映えるな
小ネタといったら俺はやっぱり導入の「柿崎ぃぃぃぃぃっ!」 が好きだw
スパロワに興味持ったきっかけはハロ軍団+ヴィンデルや善人化イキマだったけど、
全部の話を読んでみようと思えたのはアレがあったからだw
俺も柿崎とハロ軍団がなかったら見てなかったかも。
柿崎ほど見せしめ役に適した奴はそうそう居ないなw
まあ、一発ネタでしかないがなw
フォッカーも目立った活躍がなかったし……
でもG-6の疑心暗鬼に陥るのはよかった
こういうパロロワの王道展開が、このロワだと結構少ないし
柿崎は笑うシーンなのか泣くシーンなのか未だ判断に困るw
疑心暗鬼が募ってきて一触即発って時の緊張感は俺も好きだ
G-6は冥王を筆頭にヤザン・暴走エヴァ組・暴走寸前師匠や暴走癖持ちのガルドや
ピリピリしてるイサム・フォッカーと、ヤバい要素が集まってきてたんで、毎度ドキドキしてた
同じく疑心暗鬼系だと、トウマ死亡〜久保暴走開始までの緊張感もかなり印象に残ってる
鬱フラグは見逃さない、書き手さん方の見事な連係プレーを感じたw
東方腐敗はねーよwwwと思いながらも面白かったなあ
戦闘ではサザビーvsボスボロットが好き
ちょwww隊長が、隊長がwikiに……うわぁぁぁぁぁぁぁ
誰だアレやった奴は!www
だが敢えて言おう
いいぞ、もっとやれw
GJ! 超GJ!!www
しかしAAはどうしてもずれるのな
ヴィンちゃんのカイザーノヴァとマシュマーのアイン・ソフ・オウルに鼻血が出た。
リョウトの最後にも色々な涙が出て来た。
マサキ、最後は小物っぽく逝ってくれると嬉しいな・・・。
個人的な願望はチラシの裏に書いてくれると嬉しい
>>173 >マサキ、最後は小物っぽく逝ってくれると嬉しいな・・・。
今までの積み重ねで今後どんな死に方しても小物に見えねえよw
わからんぞ。それまでの積み重ねが全て欝に変換されたラミアという前例があるし
wiki見てて、死亡者図鑑にガルドがいないことに今さら気が付いた
……何ィィィィィ!?完全に忘れてたw
ui氏の進行状況はどうかな?そろそろもう一回報告聞きたいところ
報告ないな。まあ気長に待つか
ここらでロワに登場した機体について語ってみるか
シズラーは本当にもったいなかったと思う
ビッグモスwwwwwwww
ヒュッケバインガンナーはタシロ&副長の同時登場実現という優遇されててよかった
よく考えたらタシロとラージと、ヒュッケ3が2機支給されてんだよなー……
基地にボクサーが転がってたのかも知れんね
正直トロニウムエンジンなんてどないすんねんと思ってたわ
エンジン+龍王機+グルンガストで龍人機なんて妄想してたのもいい思い出
印象に残ってる機体って言ったら何があるかね
俺はなんだかんだでベターマンが結構好きだったんだけど
ガイキングとブライガーかな
それとあまり活用されなかったボン太君スーツ
中間報告その二です。
ゴールが見えるところまできてますが、ここ何日かリアルのせいで足踏みしてます。
今月中には仕上げたかったのですが難しそうです。推敲もこの分量だとどれくらいかかるか未経験なもので……。
一日も早く仕上げることを目指す、あと報告もこまめにしようと思います。
ご心配をおかけして申し訳ありません。
>>187 了解です。ラストスパート、頑張って下さい!!
つ応援、激励、大☆爆☆裂!
鼓舞
∩ _ノ_ノ ♪
ヽ( ゚∀゚) ♪
ノ\⊂\
O-、 )
∪
バルサンしつつ期待
久々に死者ネタを投下しつつも、応援だ!!
ガイキングはスパロワのせいで印象が180度変わった機体だな。
本家スパロボでは全然印象薄かったのに。
カタログスペックをあそこまで活かしきった機体もそうそう無いよなぁ。
そーいややたらと美味しい場面が多かったディストラ、
最初のパイロットがクルーゼ隊長だったことを覚えてるのはどのくらいいるんだろう。
俺なんかクルーゼの存在自体を忘れかけて(ry
今思うとディストラってクルーゼ→マシュマー→ミオ→イキマと、久保に辿り着くまで
地道に逆ヒッチハイクしてたんだなw
>>191 隊長あんたそっちにまでwww
クルーゼの思念がディストラに残ってて、それが復活した久保さんを
精神的に邪魔しまくるというネタを考えてたことが
クルーゼさんは自分がクローンだから世界を滅ぼす権利があるとか言ってる小物だからなぁ…。
他世界ではクローンでも前向きに生きてるやつや
クローンどころかサイボーグなんかもいるわけだからなぁ…。
ちょっと悲惨さが足りない笑
生まれた時から寿命が中年並みでしかも失敗作とかいわれりゃそりゃグレるわ
>>195 確かに後半の久保は苛めて美味しいキャラと化していたが、それどんだけ踏んだり蹴ったりなんだw
ところでロワ内のクローンorサイボーグキャラってこのぐらいか?
ハッター軍曹はこれに入るんかね?
・一色
・イングラム
・冥王
・久保
・クルーゼ
・宙
・バグ
・ラミア
同情の余地があるとはいえ、一色もクルーゼもかなり救いようがない方向にイっちゃってるよな
声はどっちも冥王と同じなんだがw
なんという関俊彦・・・
むぅ、ネタ切れか……?
誰か死者スレにでもネタ投下してくれー
このままでは隊長にまとめを乗っ取られるw
ネタは来てるがやっぱり隊長がw自重しろwww
ていうか誰かガルドの図鑑書いてくれないのかー
ううーむ、正直そろそろ報告ほしいなあ…よやくしてそろそろ3週間たたないか?
はい。報告です。すいません。
後はエンディングと推敲のみ、といって報告したかったのですが、落雷によるイデで一歩後退orz
ですが実質もう少しといったところまでは来れたと思います。
大変長らくお待たせして申し訳ありませぬ。
今週末くらいにはいけそうですか?
ラストスパート頑張ってください!
ラスト直前なのに全く盛り上がってないな……
このままのテンションでは最終話に突入しづらいってもんだ
最後くらい何かネタ出して盛り上げようぜ
キャラ語りってどこまでいったっけ?
ハマーン様が終わったから次はバラン・ドバンだな
ノリノリなヤザンをあっさり撃退したのはさすがと言うべきだろうか
DG細胞という爆弾を抱えてなければ、アルマナ繋がりでイキマと合流しても面白かったかもな
しかしBGMがないと影が薄(ry
アルマナ早々にしんじゃったしね。絡みができるのは他にはサルファキャラがいたくらいか
で、彼を殺したのは……
ま た 師 匠 か w
まあ仕方ないっちゃあ仕方ないのかもしれんが
ところでお絵かき掲示板にまたしてもユーゼフォンが!
つーかあれ、ユーゼスなんだよな……ユーゼスのくせにw
ユーゼフォンのかっこよさは異常というか、流石と言うか……
しかし、イングラムの顔でユーゼス(α)の声なんだよな。ギャップとか違和感が凄いなww
無職なんて姫様のことばっか考えててライバルのことなんて一度も(ry
>>212 トウマもバランの死を悼んでなかったっけ?……ちょっとだけ。
ところで、獅子王争覇グランドガンダムは通常四足歩行だよな。ということは……
バランはコクピットで 四 つ ん 這 い だったのかな?
バランの方も姫様のことばっかりでライバルのことなんて(ry
>>211 大友声のラーなんだなw
では次、ハヤミブンタ行こうか
初期のほのぼのボロット組なわけだが
マシュマーのネッサーと絡みがあるかと思ったが
原作開始前からの参戦だからなぁ
熱い男だったな、ブンタ……
アムロにやられたけど、その後ミオが仕留める伏線にもなってるし。
地味ながらもきっちり自分の役目を果たしたナイスガイだった。
マシュマーを尊敬の眼差しで見ててオイオイと笑ったもんだが
結果的には人物眼は確かだったことが証明されたなあ
あとドッゴーラでかすぎで吹いたw
予約が入ったのが07/15(火)。
今日は、8/12(火)……4週間が立ってそろそろ一月に突入しそうだ……
信頼できる人だからいくらでも待つつもりだけど……前の報告が水曜日で1週間たったからまた連絡が欲しいところ
雑談するのも好きだから待つのは苦にならないが、
しかしこのままだとお盆に突入してしまうな
時期的にコミケやら帰省やらでネットできなくなる住人はどのくらいいるんだろ
俺だけかもしれんが
さて、次はB・D語りだが……
ボン太君スーツしか印象に残らなかった件w
語りようがなさすぎるだろ、いくらなんでもw
むしろベターマン・ラミアの行動が謎過ぎる件
なんでボン太くん相手によりにもよって貴重なフォルテを!?
しかも何故ボン太くんスーツをわざわざ着る!?
スパロワ最大のカオスは実はこの回のラミアなのかもしれん
フォローのしようがない上突っ込みきれねぇw
>>220 即死だったからなあ……
絵板のボン太くんはトラウマ。
>>221 よっぽどボン太くんに脅威を感じたんじゃね?
中間報告というか……すいません、ここ数日リアルが立て込んでほとんど進んでませんです。
さすがにこれは洒落にならない……。
大変そうですね・・・。頑張ってください。
それなら前編、後編と分けて投下とかはどうですか?
半分くらいなら書き終わっているんでしょう?
社会人は……大変だよなあ…
最終回なら投下が遅れても他の書き手さんに影響することもないし、そう焦ることないと思うよ
暑さで倒れないように頑張れー!
あと、
つ信頼
つ補給
>>225 下手に半分とかすると繋がり考えてさらに後半が遅くなる可能性もある
例えばだが前半で冥王とユの字とついでにコーヒー殺して死亡確認もしちゃったけど、
やっぱ生きてる事にして後半に出させようなんて展開も二編に別れてたらやりずらいだろう
リアルで忙しい人はマジで忙しい時だししょうがない
急がず焦らずまったりと待とうぜ
つ激励
つ友情(ウィンキーVer
今はとにかく待ち続けるのみ
俺達ができることは、それまでに十分盛り上げてお膳立てを整えることだっ
キャラ語り、次は・・・ヒイロですか
一次二次ともに微妙な活躍&どさくさ紛れのあっさり死亡・・・もはや何も言うまいw
まあ根を詰めすぎずゆっくり仕上げてくださいな。
つ脱力×12
さて、気迫気迫必中閃き魂と。……ウソ。
>>228 本職が本職だけに活躍を期待してたら犬死にっぷりが凄かったなw
トウマ&久保組とフラグ立ててたが、合流の約束は果たされないっつージンクスを地で行ったような…
ヒイロはいつの間にか死んでる印象が。
かわいそうなヤツだぜ。
もともと任務失敗しまくりな子だから仕方ないさw
どっちのロワにも出てるヒイロに比べて
その一方で他の4人は一度も出てないという謎
あいつら、ロワ映えしそうなのになぁ
ごひが正義正義喚いてる姿が用意に創造できる
中盤からブチ切れモードに入るカトルもな
カトルは狂気マーダーになるわけですね。わかります。
トロワは記憶喪失で仲間に迷惑をかけそうだ
で、ディオが一人しゃあねえなあと、仲間を逃がすために一人強敵に立ち向かうのか
なんか二次のクルツと似そうだなぁ
ヒイロは機体の割りになかなかいい活躍はしてたよな。
その割りに死に方が残念すぎる・・・死ぬ直前にもう一つ何かしてほしかった。
痴話喧嘩のとばっちりってのがやるせないな
そもそも機体が地味だったし…
アーバレストならともかくガーンズバックて。
ディストラやダイ無職が出たんだからASアレグリアスとかなら良かったのに
二次スパの機体もレイダー……これまた微妙な……
なんか不遇のジンクスでもあるのか、こいつには
三次スパがあってまたヒイロが出せるなら、次こそは……
いや、なんかこいつはまた半端な機体しか支給されないような気がする
ジェガンとかカオスやらアビスやらのガンダムとかジムスナイパーとかディザードとかボチューンとか
量産ゲシュ2(ラッセル仕様)とかビルトラプターとか、印象薄かったり二線級だったり
あの辺支給されてまたわけわからんうちに死んでそうだw
いっそとことん弱い機体の方が生存率高い気がしてきた
>>241 長期戦ならガーンズバックの方が有利なはずなんだがなあ
名無し用の平凡な武装だったのが痛かったな
>>237-238 >デュオとクルツ
Wでも似たものっぽい描写があったな。
ってか、どっちも相方がアレってのがポイントなんだろうがw
しかしヒイロはなんだかんだでやる事はやった気がする
248 :
それも名無しだ:2008/08/16(土) 03:14:37 ID:Ia5QpnPZ
予約の人マダー?
,、 ,,r‐---、,_ .,=@
.|`゙'ー、,、 ,/゜ ,/”,メ-,,、
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`''ーi、 │广''ー、 __,,,,,-‐'''゙二r‐-x、 .l゙ l ,i´ 丿 |
| .广''''"," ゙l-ーl" .│ ,/゜_,,,,、 │ l゙ | ,/ /′ ,i´
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│ l゙ .l゙ .l゙| .|.l゙ l゙ /` .,/ ,! .l゙ ,l゙ ″ /` .,,i´
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糞スレアゲんな低脳
>>246 地味だったがなw
そろそろ次にいかないか?フェルナンドだが
序盤は平凡なマーダーに終わったが、終盤でまさかの再登場には驚いた
フォルカと共にOG登場で良い思いをしたキャラ
死んでからずっと後になって人気が出たからなw
それもあってか、最後に救いがあったのはよかった
そして次は絶賛活躍中のフォルカさんですか
見事だな。しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞッ
エスカフローネとの合わせ技、不可侵領域による空気化と
メイン張れそうな主役級キャラの全滅のおかげだということを忘れるなッ
正直ラミアに凹まされてざまぁwwwと思ったのは内緒だ
いや、別にアンチってわけじゃないんですがw
まぁ正直フォルカは外伝に出るまでC3というマイナー作品のおかげで
描写される事が少なかったのが生存に一役買ってる部分はありそうだw
そういえば搭乗機のエスカもC3出演作だな
地味に生身でも結構強いしサバイバビリティは高かったのだろう
序盤は書ける人が少なく空気で、OG出演で一気に終盤のメインキャラに躍り出る
本人の特殊能力や本来の機体も強いのも幸いしてたな、まさかここまで生き残るとは思わなかった
現実のスパロボ事情に助けられたキャラだ
帰省中につき手書きで原稿書いてました。これを打ち込んで推敲さえすれば……!
それはすなわち内容自体は終わっていると……!
「激励」「祝福」「応援」「愛」
259 :
それも名無しだ:2008/08/19(火) 02:28:27 ID:5Rof47vd
「覚醒」「加速」「再動」「連撃」を
>>257氏に……!
頑張れ、あともうひとふんばりだ!
つ期待&補給
スパロボZまでに完結だ!
アゲマンコ
263 :
山田:2008/08/20(水) 16:41:23 ID:lPrBBChT
おまえ,レイプして捕まったんじゃ?
>>254 ざまぁwwwって訳じゃないが、原作で無双してるイメージのあるキャラは
凹んでる描写があると人間味が出て好感度が上がるな、俺は。
フォルカ然り久保然り。冥王もたまにぐらつくし。
で、次は副長か。
原作では非戦闘員かつ技術者系だが、遷次郎とは別タイプの異色のキャラだよな。
タシロとヒュッケ二人乗りは本職の技能を活かす良いアイデアだった。
二人乗りはユーゼスもびっくりだからなw
二人とも予定調和的に綺麗に死んでいったな、意外とおいしい善玉キャラだった。
元々の世界で銀河規模の対宇宙怪獣戦してた上、結構達観してる人だからね
ギレンの裏をかいたりとか、存在感は地味だけど頭の回転の早さと実行力もあった
まあピンよりも艦長とのコンビで本領発揮できるキャラではある
そういえば、そろそろ最終報告が来る頃だな
一ヵ月半って最長の期間だよないくらなんでも
これが壮大な釣りだったとは今は誰も知らない……
これが釣りだとしたら、間違いなく伝説になるなw
完成。加筆推敲中です。
というか、この文量で推敲するのが初めてで、しかもよく見ると自分でもクオリティ不足なところが見られるという不始末。
さすがに最終回でこれは駄目だろう、と加筆がかなり多くなってしまいました。
なんだか100kBオーバーが確実という。
どのみち8月中には必ず投下しますので、さんざん待たせて今更ですがご容赦願えますでしょうか。
一気に書かず4〜5つに分けて書いてから投下すれば良かったと、自分の見積もりの甘さを悔やむことしきりです。
お待たせして本当に申し訳ありません。
ついにキター
投下の際には支援するぞー
まあ、せっかくの最終回なんだからゆっくり整理してくれ
いやいや、最終回なんだからじっくり仕上げて一気に行こうぜw
そしてファイト一発
つクスハ汁
今から投下します、じゃなくて事前にいつ投下しますとしてくれるとありがたい
最後くらいはリアルタイムで支援しつつ読みたいし
じゃあ8月29日金曜日の夜10時くらいからの投下はどうだ?
もちろんそれまでに完成してること前提だが、
土日休みの社会人も多いだろうし。
作者の意見も聞けよw
木金土が出張な俺涙目w
つーか投下日指定するのはまず書いてる本人の都合を聞いてからにしようや
土日休み(=平日仕事)はui氏も同じなんだしさ
そもそも他人が投下日指定すること自体おかしいだろw
最後に笑える流れになったなw
283 :
それも名無しだ:2008/08/28(木) 01:57:02 ID:KUZeNz1p
チングラムの記憶+アストラと融合した変態仮面とか間違いなく最強じゃないか
ゼストには負けるけど
糞スレ上げんな低脳
キャラ語り、副長の次はハイネル……
くっ、関係者は不参加、マーダーとして特筆できそうな輝ける要素はない!
かといって他参加者との絡み次第で対主催に変わっていく可能性も、
遭遇したのが副長とかヒイロではどうしようもねぇ!イキマよりずっと可能性あったのにッ!
機体がマシならその絡みで何とかなったかもしれんが、思いっきり悪役風の戦艦だ!
ええい、これでどうやって活躍させろというんだ、彼をッ!!
いやほんと、イキマみたいにアルマナや、あるいはミオやプレシアあたりと遭遇できてたらなぁ
あるいは原作終了後という設定で出しても面白くなったかもしれんが
まあ、ハイネルは運がなかった
というより、イキマが凄すぎた印象が…
ハイネルとかバグとかよその星の人は地運かなんかに見放されてんのか
書いてる人が地球人だから…って訳じゃないだろうけどw
もしうまいこと脱出して他キャラと絡められれば、もっと掘り下げられそうだった
どっちかっていうとイキマがウルトラC過ぎるんだよなw
ハイネルはいろいろと運が悪かったよぁ。
8月31日夜11時投下予定……ちょっと急な予定が入ったので変更の場合は連絡します。
おー待ってました
最終話期待してます
つ応援
気力上がってきたw
超楽しみ
おおおおおおおついにきたぁぁぁぁぁぁ!
今から何して待とうか悩むぜ
何をして待つかだって? まずは脱衣だ!
ついに明日完結か
確か明日はちょうどスパロワ三周年でもあるんだよな
ライダーロワはちょうど一周年で完結したし、テイルズロワも年を跨いで完結
アニロワ1stとスクロワの完結が同時だったこともあった
ロワの完結って結構こういう不思議な偶然が多いのなー
……はっ!?まさか狙ってたとか!?w
296 :
???:2008/08/30(土) 21:30:33 ID:Fg0SbcXf
それも私だ
あと700か・・・
次スレはいらないと思うが投下後の感想で埋まりそうな予感
2008年8月31日、本日を持ってスパロボキャラ・バトルロワイアルは満三周年を迎え、
同時に本日23時、最終回が投下される予定となっている。
三年間の歴史に、ついに完結という名の終止符が打たれようとしている。
完結を迎えるにあたって、今回は参加者の一人、イングラム・ブリスケン氏にその心境、
また本ロワにおける裏話などを存分に語ってもらった。
――いよいよスパロワも完結ですね。
イングラム(以下イ)「足掛け三年ですからね。よく続いたなと。
いや正直ね、すぐdat落ちして打ち切りになるだろうと踏んでたんですよね、最初は(笑)
まあ今だから言うけど、最初は僕乗り気じゃなかったんだよね」
――そうだったんですか?
イ「当時、ちょうど役者としても精神的にも行き詰まってた時期だったんです。
いつの間にか外道・陰湿陰険の代名詞みたいな性格付けをされちゃって(笑)
本当にやりたかった仕事は何なのか、自分でもわからなくなってて。
当時はちょうど第3次αが発売された直後で、クォヴレー君の登場で話のキリもいいし、
これを機に引退も考えていたんです。そこを同期のユーゼス君から頼まれまして。
こんな企画があるから、出演してみない?ってね。
まあすぐ終わるだろうと思ってたから、最初は軽い気持ちで挑んでた点も否定できませんけど、
最初の戦闘シーンの撮影で、リュウセイ君やセレーナ君の演技を見て、僕も負けてられないなと。
ドラマでの設定はデビュー当時の僕の性格に近づけられて、演じてて懐かしかったですね。
今思えば、悩んでた僕に対する、ユーゼス君なりの気遣いだったのかもしれませんね」
――イングラムさんといえば、死亡の際のデッドエンドシュートですが。
当時打ち切り寸前だったロワを復活させたとして、パロロワ界じゃ一つの伝説として残っています。
イ「なんか大袈裟なことになってますけど(笑)、僕はとにかく無我夢中でやっただけでね。
あれはシチュエーションや、共演者の皆さんにも恵まれていたのが大きかったと思います。
絡んでくれたガルドさんやラミア君も、僕の未熟な演技を支えてくれましたし。
あと忘れちゃいけないのが、ファイナルステージに反応してくれたリュウセイ君達ね。
彼らの反応があったからこそですね。僕達だけではあそこまで盛り上がらなかったんじゃないかと。
あの回の出演者が皆一丸となって作品を作り上げようと……現場の熱意を感じましたね。
それであの撮影の後、メインの出演者皆で集まって呑み会に行ったんですよ。
僕の葬式と称して(笑)最後には花までいただいてね。
まあ、その死んだ後も何故かちょくちょく出演してたりするんですけど(笑)」
――確かに、死後も絶大な存在感を保ち続けていました。
イ「終盤、クォヴレー君の身体を乗っ取って復活、という話も来てたんですけど、
さすがにそれは辞退させていただきました。そういう出番を奪う真似はしたくなかったしね。
ただ、その直後に来た真聖ラーゼフォンの役は……正直、驚きましたね」
――ユーゼスさんが変身した真聖ラーゼフォン(以下ユーゼフォン)は、
イングラムさんが演じてられるんですね。
イ「そう、あのユーゼフォンを演じているのは、実はユーゼス君ではなく僕です(笑)
ちょうどあの時期からグラビア撮影(お絵描き)の仕事も入るようになって、
結果的に大好評で迎えられたんですけど……僕達的にはちょっと複雑でしたね。
元々あれはユーゼス君の怪我による、その場しのぎの苦肉の策でもありましたし(※1)」
――ユーゼスさんの怪我は、関係者の間で大きな騒ぎになったと聞きます。
イ「256話の、クォヴレー君復活の回の時だっけ。
あの戦闘シーンの撮影で、ヴァルシオン破壊時に脱出用転送装置の作動が遅れて。
大変な騒ぎになりましたね。すぐにユーゼスは病院に運ばれて。
幸い大きな怪我ではなかったんですけど、しばらく出演できなくなって。
それで、一時的な代役として僕が再度出演することになったんですね。
ファンの皆さんにはご心配をおかけしましたが、無事回復して、最終回には復帰する予定です。
まあ今だからこうして笑って話せるけど、あの時はほんとに大変な騒ぎになってね。
終盤で主演俳優不在って洒落にならないし。スタッフ出演者みんなして、
関係者を片っ端からあたって代役できそうな人探しましたね。
それでちょうど、アニロワ2ndに参加していた東方不敗さんが、共演のジャイアントロボの皆さんと
コンタクトを取ってくれて。ジャイアントロボの皆さんとは我々もαの時に面識もありますし、
代役要請の流れはスムーズに行われたと聞いています。こういうご縁もあるんだな、と。
だからあのユーゼフォン降臨の回の時の仮面ユーゼスの中の人、あれ実はQボスさんなんだよね(笑)」
――そうだったんですか!?(笑)
イ「変身の時「ガイアー!」って間違えて叫んでNG出してたのが印象深いです(笑)
あの人も相当なウルトラファンだったみたいだからね。
ウルトラといえば、ゾフィーさんも本来一回限りの特別出演だったんですけど、
そういった経緯のために、繋ぎとして急遽あの後の話にも出ていただいたんです」
――ゾフィーさんの登場も、大きな話題になりましたが。
イ「一回の出演で、反響が半端じゃなかったよね(笑)流石というか、存在感が桁違い。
ちなみにあのユーゼフォン、企画段階では顔の部分がウルトラマンになる予定だったんです(笑)
想像したらものすごいカオス(笑)」
――印象に残った共演者の方はいらっしゃいますか?
イ「そうですね、やはり大ベテランの剣鉄也さんと流竜馬さんのお二方ですね。
あのC-1の一連の戦闘シーン、あれ全部お二人のアドリブなんですよ。
台本には「鉄也のガイキングに致命傷を与えて、竜馬が死亡」としか書かれてないという。
撮影シーン、たまたま生で見せていただいたんですが……あれはほんと凄かったね。
ダイターンザンバーで火車カッターとか、鉄也さんの発想には監督もびっくりしてた。
シャインスパークの掛け声もね、時間軸的に竜馬さんが叫べないからって、
鉄也さんが気を利かせて叫んだそうで。それでシャインスパーク合戦になったと。
ベテランのお二人の本気を見せてもらいました。
まさかダイテツジンの中から真ゲッターが出てくるなんて、誰も思わなかった(笑)」
――あの真ゲッターもアドリブだったんですか!?(笑)
イ「そうなんだよ。竜馬さんが突然出してきたの。あの後、大道具の方が寝込んでましたからね(笑)
ただあれが後の展開に響いたもんだから、後になって竜馬さんも苦笑してましたね。
竜馬さんといえば、最近自分がリョウと呼ばれないことを寂しがってましたっけ。
あと鉄也さんも、ホモネタに使われてるのを凄い嫌がってるんだよな。
原作の役を誤解されると嘆いてるけど、それ以上に素のあの人、実はかなりの女好きで。
ゼオラちゃんとかリオちゃんとか、自分が殺した女の子にも声かけまくってた(笑)
それから、クォヴレー君は発狂シーンをものすごく楽しそうに演じてましたね。
もうこんな機会まずくれないだろうって、思いっきりハメ外してたのが印象的です。
あとはトウマ・カノウ君か。
このお仕事で初めて会ったんですけど、素の彼はドラマが嘘のように物凄く内気で消極的でね。
例の東方不敗死亡回、彼の事務所からクレームが来て一度リテイクになったんだよね。
あれは仕方ないよな。あの首折られる一連のシーン、演技じゃなくて本当に発狂してたから(笑)
OG外伝でも、本当は雷凰で戦闘要員としてサプライズ参戦する予定だったんですけど、
あれがトラウマになって戦闘シーンの撮影が出来なくなったらしいです。
結局、非戦闘キャラとしての参加に留まった、と。ちょっと可哀想だよね、あれは」
――そんな経緯が(笑)
イ「東方不敗さん、いろいろぶっちぎり過ぎなんですよ。
あの人、前にも一人でヘルモーズ堕として怒られたことあったし(笑)
あれが原因で、一時期ベターマンさんと一緒に干されてたことあったから(笑)
イ「それから、今もまだ生存中の共演者の方々は……みんな印象深いですね。
冥王こと木原マサキさんは、初期の頃から休みなく飛ばしてました。
役者として確固とした自分を持っておられる方で、納得できないシーンがあれば
納得いくまで監督や共演者の方と話し合うんですね。プロ意識が強くて。
でも凄かったのはシュウ君殺害エピソードですか。あれ元々マサキさんが死亡する話だったんです。
マサキさんをシュウ君が一方的に踏み台にして描写もなく殺すっていう、その台本が納得いかないって、
シュウ君に掛け合ったそうですが、彼が受け入れなくて。
頭に来たからってアドリブで返り討ちにしたという(笑)なかなか真似できませんよ、あれは。
それと、フォルカ・アルバーグ君……
最初の頃はエスカフローネ共々マイナー作品ということで負い目があったようで、
いつも陰気で自殺しそうな顔してて(笑)、マイちゃんが必死で慰めてましたね。
OG外伝でメジャー化してよかったと思いますよ。あれ以来出番も急激に増えましたし。
あとはミオ・サスガちゃんだね。彼女、役と素がほとんど変わんないからね。
ドラマ同様、撮影前も冗談とか言ってみんなの緊張を解してくれてました。
特に初主演のユーゼスを、よく支えてくれましたね。
元々、このロワが始まる前から仲が良かったそうで」
――意外な交友関係が。
イ「最初の頃のユーゼスがやたらネタっぽいアドリブ繰り返してたのは、絶対彼女の影響(笑)
でも彼女のおかげでユーゼスも随分丸くなったと思いますよ。
以前の彼なら、「それも私だ」なんてネタでも言わなかっただろうし。
元々はαの汚点として、結構叩かれましたからね。彼、結構気にしてたし。
あとは……誰でしたっけ、えーと」
――では最後になりますが、読み手の皆さんにコメントをお願いします。
イ「はい、三年間続きましたスパロワも、いよいよ完結を迎えます。
フォルカ君に、ミオちゃんに、木原さんと、出演者一同最後に向けて頑張っています。
そしてユーゼスも今日の本番までには必ず復帰して、最後を締めてくれると信じております。
最終回、この三年間の全てを賭けて挑みます。どうぞご期待ください」
――本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
……最後の応援として、なんかわけのわからんネタを投下してみた。気にしないでくれ
盛り上がってきた、GJ!
こういうネタ大好きだw
で、また一人忘れらr(ry
GJ!
面白すぎる。ユーゼフォンの顔までイングラムがやってんのかよ!アドリブでゲッター線の世界に行くなw
>>303 紅茶王子ことシ○ッコのことかぁああああ!!
怪我したユーゼスの繋ぎで生まれたユーゼフォン・・・
藤岡弘の怪我で誕生した2号ライダーかよw
さらに代役イングラムとQボス!アドリブで真ゲッター!
内気トウマに干され師匠に自殺しそうなフォルカって!
ええい、どこから突っ込めばいい!?w
冥王が織田裕二っぽい件w
そういえばQボス=大友なんだっけ
CGでなくあくまで生身の代役を立てるのは特撮へのこだわりなんだろうか
そして隊長の図鑑
↓
::| 从
::| 从从
::| 从从从
::|. / |.| ヽ.
::|. / |.| ヽ
::|-〈 __ || `l_
::||ヾ||〈  ̄`i ||r‐'''''i| |
::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/
::|.ヾ/.::. | ./
::| ';:::::┌===┐./ 名前 ウルトラマンゾフィー
::| _〉ヾ ヾ二ソ./ 愛称 兄さん 隊長 ミスターファイアーヘッド
::| 。 ゝ::::::::`---´:ト。 声優 ---
::|:ヽ 。ヽ:::::::::::::::::ノ 。 `|:⌒`。
::|:::ヽ 。ヾ::::::/ 。 ノ:::i `。
::|:::::::| 。 |:::| 。 /:::::::|ヾ:::::::::)
::|::::::::| . 。 (●) 。 |:::::::::::|、 ::::〈
登場作品<スーパーヒーロー作戦>
このスレの守護神。第48話「限りある永遠の中で」にてストーリーに乱入する。
かつてユーゼスが創り出した「スーパーヒーロー作戦」は創造主の死と共に崩壊した。
その世界の残骸に彼はひとり取り残されていたが、無限ループする運命の中で次第に歪んでいく
ユーゼスに心を痛めており、その野望を阻止し、魂を救済する人間を待ち続けていた。
ジュデッカとの戦闘で傷付き迷い込んできたフォルカに接触し、彼の人となりを知ると
己の力とマイら縁者の魂を預け、ヘルモーズへと送り出す。
またその後も、ユートピアワールドにてユーゼスがクォヴレーと因縁の戦いを繰り広げる中、
次元の狭間に取り残されたフォルカ、ミオ、シロッコの前に再び姿を現し、彼らをユーゼスの許へ導くと、
力を使い果たし消滅した。
スパヒロでの不自然なマンセー展開は八百長疑惑を産み、また一方で原作に当たる
ウルトラシリーズにおいてやられ役としてのイメージが定着したことから、どんなシリアスシーンをも
ネタに変えてしまう恐るべき存在となっている。
その影響力と存在感は計り知れず、ロボゲー板にも専用スレ(らしきもの)が立つほど。
ちなみに消滅後も何食わぬ顔で死者スレに降臨するなど、全く自重する様子がない。
ぎゃあああああどんだけ自重しないんだこの人はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
そしてガルド涙目w
次スレ立てといた方がいいかな?
うーん……勢い次第かな
そしてあと30分……オラワクワクがとまんねえぞ!
あと10分!wktk度限界突破!
5分きったぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
携帯より失礼します。
ちょっとパソの調子が悪いのであと少しお待ちを。
ここにきて焦らしプレイとかww
任務了解。これより紅茶を飲みつつ援護する
すいません、では投下します
支援と感想に備えて次スレ立てちゃってもいいかな?
この勢いだと見てるやつ結構いそうだし
よし。総員、支援を開始せよッ!!
支援
支援の時間
ユーゼスはこの計画を立案した時から、この状況を予想していた。
自分の前に立ち塞がる者がいるならば、その乗機はグランゾンかディス・アストラナガンのどちらかだと。
それを半ば承知でこの二機をバトルロワイアルの舞台に放り込んだのには、もちろん理由があった。
まずグランゾンのカバラシステム。
その中に組み込んだ特異点という名の因果の楔がこの舞台を作り上げるのには不可欠だった。
例えば二人のタイムダイバーを、イングラムとクォヴレーを同じ世界に同時に存在させる。
絶対に並び立たない同一人物に等しい者達を同時に存在させるなど、普通では絶対に不可能だ。
他にも、数多の世界でアカシックレコードに選ばれた魂の持ち主たちを集めた世界を維持するには、事象の因果律を可能な限り歪めなければならなかったのだ。
そのための特異点。
普通ではありえないような極小の可能性を故意に誘発するための因果の楔だ。
ほんの僅かな運命の歪みが別の因子を狂わせて、そしてそれがまた別の歪みを生む。
そんな偶然の連鎖が、もしかしたらありえないような数億、数兆分の一の可能性の、さらに数京分の一で起こる現象を発生させるかもしれない。
気が遠くなるような、奇跡に等しい『ありえない』可能性。
それを『偶然』に実現させるのが特異点なのだ。
そしてディス・アストラナガンの心臓。銃神ディスの火。
異次元から負の魂を取り込みエネルギーとし、反無限力とも呼べる力を行使する『番人』の僕だ。
その力の性質上、このバトルロワイアルのために呼び寄せた者達をその怨念に取り込み、殺し合いへと駆り立てるのも目的のひとつではあった。
さらにその力が行使されればされるほど、その力はダイダルゲートに吸収され、ゼストの養分へと変わる。
利用できることなら利用したかった。
何より番人たちとの決着に拘るならば、彼らが万全の準備をもって挑んでくることが望ましい。
ユーゼスはできうるならばイングラムがここまでたどり着くことを望んだのだが、もうそれは叶わない。
また、この世界に召喚した者達も考えなしに構成したわけではない。
グランゾンの特異点がうまく働き、予想通りに上質の魂が揃った。
この良質なサンプルたちならば充分アカシックレコードに至る力を見せてくれるはずだと確信した。
そしてユーゼス自身はその無限の力を利用し、神への階段を登る。
さて、ならば彼らが無限力を引き出すにはどうすればよいのか。
――試練が必要だ。
ユーゼスはそう考えた。
以前の世界でイングラムに見出された者達が、地球圏の騒乱を乗り越えてバルマーを、ガンエデンを、終焉の運命を打ち砕くほどの力を身につけたように。
だからクォヴレーやラミアの記憶を操作した。
レビ・トーラーや木原マサキ、アルジャーノン、DG細胞エトセトラ、エトセトラ。
これらの要素を使って殺し合いを煽ったのも、試練によって彼らが覚醒し、その意思がアカシックレコードをこの世界に降臨させることが狙いだった。
多少の誤差はあったものの、計画はおおむね順調に進んでいった。
ダイダルゲートに取り込まれたはずの魂たちの反逆は全くの予想外だったが、それでも結果的にユーゼスは神の力を手に入れることができた。
そしてイングラムもクォヴレーもこのバトルロワイアルから脱落してもう存在しない。
目的は成就した。
そう、望みは叶った。
そのはずだった。
最終話、支援に来たぜ
支援
◇ ◇ ◇
その声は黒く重く、まるでざらついた鉄塊のようだった。
「ユーゼス……これから貴様は死ぬわけだが、その前に答えろ」
対峙する白い超神ゼスト。
白銀の体はいまや、漆黒のラインが這うように覆いつくし、銀の部分は半分にも満たない。
そんなユーゼスを見下ろす、後光のような黄金の輪を背負った蒼き魔神。
ネオグランゾンを駆る木原マサキは、あふれ出す憎悪をその声に込めて問う。
「お前は人ならざるモノとなった。そして宇宙の調停者となる、と……そう言ったな」
二柱の神が対峙する。
ただそれだけのことで空気が震えている。
真っ白で空虚な神殿の残骸のような世界、ユートピアワールドはまもなく黙示録の舞台と化す。
神々の戦いを前に何もないはずの世界そのものが怯えているのか、それとも奮え猛っているのか。
「神となって具体的に何を成すつもりだったのか、何のためにこの茶番を仕組んだのか。
何のために、俺を、よみがえらせたのか――――殺す前に聞いておかなくてはな」
「……貴様のようなサンプルごときに話すことなど……何もない」
ユーゼスの声は暗い。
うっとおしかった。
木原マサキの他人を見下すその態度はもとより、今は誰かと言葉を交わすことすらしたくなかった。
「ふん……どうせ神なんぞになろうとする者は、人間に絶望しておきながら人間に見捨てられたくない脆弱者だろうが。
この世界は間違っている。正さねばならない。なのに誰も自分の意見を理解してくれない。
だから独りで、人を超える力で世界を変える、とな。
だがそれだけなら神である必要などどこにもない。悪魔と罵られようが関係ない。
神と名乗るのは――――お前は他人に自分の正しさを認めてもらいたいからだろう?」
「――――っ」
息を呑む。
誰かが必要だったということを、ユーゼス自身が永い間、気づかなかった心の内をあっさり見抜かれたような気がした。
「まあいい。お前が神ならば俺は冥府の王だ。全ての生者を冥府に誘う者だ。
ユーゼス。俺はお前を殺し、その後で数多の並行世界を、ありとあらゆる手段を使って滅ぼすぞ。
神ならば世界を守る存在であるべきだよな? 全力で止めてみろ、その自慢の神の力でな」
「それは……神を名乗る私に対するあてつけか。幼稚な挑発だな、木原マサキ……!」
他ロワのものですが記念すべき完結を見に来ました
支援
シエ〜ン
「少し違う。俺は自棄になってるわけでもなければ、挑発の為に言ってるわけでもない。
お前に対する復讐のためならば、全ての世界が滅ぼうが知ったことではないと純粋に考えているだけだ。
だがこれは存外面白いことになりそうだ。俺の冥王計画は、所詮一つの世界の出来事にすぎん。
あらゆる世界を渡り歩けば……あるいはユーゼス、お前よりも面白い敵がいるかもしれん。クククククククク……」
それは狂気の笑いだった。
そう言い表すのが何よりふさわしい。
マサキを利用したユーゼスへの復讐。ただそれだけのために全てを滅ぼす。
正気の沙汰ではない。
だがこの男は本気だ。
元よりユーゼス自身がそう調整したのだから間違いなく確信できる。
理想のためにユーゼスは全ての他者を利用し、踏みにじる。
だが木原マサキはただ、自身の娯楽のためだけにそれをやってのけた。
そういう下種な輩だからこそバトルロワイアルの駒として、無限力に選ばれた魂を鍛え上げえる試練のための当て馬として、殺し合いに放り込んだのだ。
だがいかなる皮肉か、その当て馬ごときがここまで生き残り、造物主に牙を向くことになった。
そして愚かにもグランゾンの力を手に入れて増長したか。いや、ひょっとしたらすでにヴォルクルスに取り込まれたのかもしれない。
「なるほど……貴様がどうしてその力を手に入れたのかは知らん。だがそういうことなら自分の蒔いた種の始末はせねばなるまいな」
「やってみろよ神様。なにやら腑抜けていたようだが、そうでなくてはここまでお膳立てした意味が無いからな」
黒い高密度のフォトンを纏った翼を広げ、白銀と漆黒の超神が戦闘体制をとった。
もうすでに退路はないと解りきっていた。
だのに一瞬の気の迷いとはいえ、壊れて二度と戻らない過去を振り返ってしまった。
是非も無し。
血を吐きながら走り続ける悲しいマラソンであろうとも、前へ。
止まることは許されない。
そこで止まってしまえば今まで築いてきた屍の山、怨嗟の渦、無限の輪廻を生きた自身の生、その刻を共に生きたイングラムとの戦いすら裏切ることになる。
そして文字通りありとあらゆる全てを失くし、その失くしたものすべてに裁かれるだろう。
「ククククククク……この茶番もようやく終幕か」
「そうだ……最後に残った出来損ないの人形を処分し、私はついに本懐を遂げる。今さら誰にも止められはしない」
「俺を出来損ないと言うのかユーゼス…………いいぞ。これほどまでに誰かを殺したいと思ったことはかつてなかった!」
ざらついた鉄塊のような黒く重い声は熱を帯びて赤き溶岩となる。
その熱は怒りの熱。
冥府の王を乗せた魔神は、神のはばたきにも臆せずその力を振るう。
その背後の空間に発生したワームホールの数は十、二十、三十――――。
白い空間に開いた黒い銃口が超神に向けられている。
今こそ立ち上がれ〜、支援の戦士よ〜♪
支援
支援するッ!
支援
そこから放たれるであろう光弾の威力は一発一発がグランゾンのそれを軽く上回る。
無数のワームホール発生現象を計算するカバラプログラム。それを操る木原マサキの頭脳。
グランゾンの製作者エリック・ワンは、人知を超えた者がグランゾンを操れば一日で地球が滅ぶと言った。
木原マサキは人知を超えた怪物じみた特殊能力を持つわけではない。
ゼンガーやトウマのような人間の限界を超える研ぎ澄まされた技も持たない。
シュウやリュウセイのような特別な背景とそれに付随する宿命とも呼べる力もない。
だがその頭脳は紛れもなく人知を超えた天才と呼んで差し支えない力だ。
その力によってバトルロワイアルを生き抜き、ここまでの道程を切り開いてきた。
そして今もそれはシュウの魂とプログラムによるサポートがあるとはいえ数十の短期未来予測、ワームホールの空間座標コントロールを同時に行う離れ業を見せる。
数多の人間の魂を贄として生まれた神の力。
それに対するは人知を超えた人知。
ヒトは知恵の実を食したがゆえに神の楽園から追放された。
力が激突する。
世界は震え続ける。
ラグナロクが、黙示の刻が始まる。
「楽しみだ。実に楽しみだ。貴様を無限の絶望で押し潰して殺してやる瞬間が実に楽しみだ!
切り札は全て切られ、カードは揃った!賭け金は数多の並行世界の運命!
これ以上に面白いゲームはあるまい!さあコールだ!
ここから先は最初から最後まで――――クライマックスだ!!!!」
スタートの号砲は木原マサキの初撃だった。
戦艦の主砲に匹敵する光の渦が、十、二十、三十と連なりユーゼスを襲う。
それは光の雨などというレベルではなく光の濁流、いや津波か。
「む――――」
だがユーゼスは黒いフォトンを放出してそれを防ぐ。
亜光速戦闘にも対応できる超反応とフォトンの桁違いの出力は、防御に徹すればマサキに加えフォルカたちが同時に攻撃しても全て防ぎきれる。
それは先ほどマサキも思い知ったはずだ。
ならばこれだけではありえない。
予想通り、次弾が間髪いれず別方向から飛来する。
これも片手で防ぐ。
横、後方、斜め上空から微妙にタイミングをずらしてビームが来るがしかし、すべてフォトンを纏った腕を振るだけでかき消された。
「無駄だ、こざかしい」
このまま攻撃に移ろうとした矢先、数発のビームを束ねた一撃が出がかりの勢いを潰すように立ち塞がる。
ここは支援させて貰おうっ!
「く――――」
反射的に前進を止めて、フォトンを込めた翼ではたくようにして薙ぎ払った。
防いだことは当然。だがこちらの攻撃を潰された。向こうもそれが狙いだろう。
ワームホールを同時同方向に数発分展開してビームを束ねるようにして攻撃。
やや威力が上がり、それによってユーゼスにとっても無視できぬ威力になる。
攻撃に移ろうとした矢先、動きを止めて防御せざるを得ない。
その一瞬のタイムロス。更なる連続攻撃を放つ時間をマサキに与えるには充分だった。
同じように束ねたビームをさらに五連。
真上、右下方、左真横、正面、右後方――――!
同時ではなく僅かずつタイミングをずらして放たれたそれぞれの砲撃、一撃ずつを否応なく防御するしかない。
だがそれがマサキに次の攻撃準備のための時間を与えることになる。
「グラビトロンカノン!!」
今度は重力弾のオールレンジ攻撃。
広範囲に攻撃するためのMAPWを一点に集中させてきた。
全身にフォトンを張り巡らせ、放出。
これでガードは完璧だ。
一瞬、動きを止める事はできるだろうが、局面を打開するには程遠い。
妙だ、とそこで気がついた。
そんなことはフォルカ達と一緒に戦ったことで解りきっているはず。
マサキには何か別の狙いがあるのではないか。
考える。
ユーゼスはマサキとは都合三度戦った。
ジュデッカで、アースクレイドルでヴァルシオンを駆って、そしてディス・アストラナガンを取り込む前のフォルカやクォヴレーたちを交えたの多対一の戦い。
ジュデッカの時はフォルカという前衛がいたこともあってか遠距離から仕掛けてきただけ。
アースクレイドルではジュデッカ戦である程度こちらの戦力を把握していたのか、最初から一撃離脱で逃げるつもりだったようだ。
三度目。これは圧勝だった。
だがマサキは接近戦を仕掛けてきたはずだ。今回のような遠距離射撃のような戦法はしなかった。
何故か。接近戦でなければダメージを与えても無駄だと分かっていたからだ。
クロスゲートパラダイムシステムによる因果の逆転で、ユーゼス自身に直接干渉する以外の現象はなかった事になる。
グランゾンの武器は重力を操作することで凄まじいパワーを発揮するが、それはこちらも重力に干渉することで相殺できる。
メイン武装の殆どを無力化されてしまうのだから、相性はグランゾンにとって最悪だ。
だがネオグランゾンなら単純なスピードと機体の耐久力、そしてパワーは飛躍的に増大している。
ユーゼスはマサキがそのスペックに頼って接近戦を仕掛けてくるものとばかり考えていた。
そうしない理由があるのか。
ならばそれはなんなのか。
支援
先ほどの敗戦で怖気づいているのか。
考えられることではあるが、それは相手を甘く見すぎている。
そんな油断で敗れることなどあってはならない。笑い話にすらならない。
「そうか――」
気づいてみれば単純な話だ。
ユーゼスは今まで必要以上にガードに徹していた――と、木原マサキからすれば、そう思うのは当然。
自在に再生できるのだから、多少のダメージは無視して攻撃にその力を回せばいい。
だがユーゼスにしてみれば、この形態ではクロスゲートの再生能力は使えない。
取り込んだディス・レヴを使った再生は可能だが、大きなダメージを瞬時に修復できるほどではない。
だから攻撃をガードする割合は自然と高くなる。
当初の予定とは違った形で強引に神の顕現を達成することにより発生した、弱点ともいえる綻び。
それを隠すためにユーゼスは守りに徹し、マサキはその様子に疑問を持っているとすれば。
この戦闘開始からの一連の攻撃は、全てそれを探るためのものだ。
ならば、さらにこの次がある――そこまでユーゼスが思考をめぐらせた、その瞬間。
空間が音を立てて爆ぜ、突風が吹き荒れる。
それはネオグランゾンの背面バーニアの爆発が周囲の空間を強烈に叩いたことによるものだった。
いつの間にかその右手には青銀の輝きを持つ大剣、グランワームソードが握られ、風すら切り裂くような高速で一直線に突撃を敢行する。
「来るか!」
「おおおおおおおッ!!」
激突。
桁違いの加速を上乗せして、ネオグランゾンがすれ違いざまに胴を薙ぎ払う。
それをユーゼスはフォトンを纏った腕で受けきった。
だが前回と同じく、とはいかない。
あの時は重力フィールドを纏った刀身を指先でつまんで見せた。
しかし今回の一撃は上乗せされた加速が違う。機体そのもののパワーが違う。
そしてマサキも急所を狙う一撃、ではなく一撃離脱を目的とした斬撃を放ってきた。
そのスピード、そして威力と捉え難さはまさに桁違いだ。
激突の余波は凄まじい爆音となって白い世界に響き、魔神はそのままユーゼスの後方へと駆け抜ける。
その姿を追って超神が振り返る。
だがそこにはぽっかりと開いたワームホールだけがあった。
支援
支援
支援剣エーテルちゃぶ台返し!
支援
支援しに来ました
すでに敵はあの穴の向こう。
空間転移は完了。
ならばどこに行ったのか。
まずい。
完全に後手。
ワームホールに飛び込んだなら、どこかに現れるはず。
それによって発生する重力の異常を一刻も早く感知しなければ。
奴はそこに――――――――上だ!!
ここまでの思考は刹那。
〇・一秒にも満たない瞬間を、時間が止まったような感覚でユーゼスは意識した。
頭上を見上げればそこには再び弾丸と化した魔神の刃がすでに迫っている。
かろうじてガードは間に合った。
再度、爆発音。
激突の衝撃はまるで空間そのものが爆薬と化し、それに火がついたかのよう。
そして初撃と同く、疾風のようにユーゼスの背後へと切り抜けるネオグランゾンと木原マサキ。
振り返る。だがもはや姿はなく、ただすでに別の亜空へと駆け抜けたトンネルの残骸が消えかけているだけ。
そしてそれは間髪いれず次の一撃が襲来することを意味する。
ワームホールによる空間転移によって、どこから来るのか予測はできず、360°全ての方角からの攻撃を警戒しなければならない。
しかもあちらは旋回やUターンによる減速の必要がない。
空間転移で方向を変えているだけで、機体そのものは常にパワー全開で直進しているにすぎないのだから。
攻撃の方向は読めず、千変万化。
そのスピードは風を越え、威力は強烈無比。
切り返す必要のない無限の連続攻撃は敵が倒れるまで、一切の慈悲なく、容赦なく炸裂し続ける。
右、正面、後方、下方、左、真上、正面、右――――!!
その全てを、全神経を集中させる防御で受け止めながら、ユーゼスは更なる危機感を抱く。
攻撃の威力が徐々に上がっているのだ。
支援します
支援
その理由はスピードだ。
大きく重い物質はそれ自体が巨大な力だが、速度も恐るべき力となる。
速度の二乗に比例して破壊力は文字通り加速度的に大きくなるのだ。
切り返す必要のない、ひたすらに駆け抜け続けるネオグランゾンのスピードが上がれば上がるほど。
止める方法は一つ。
このまま加速を続ける攻撃。
ならば防御をしくじる前に真っ向から受け止め、叩き潰す――――!
自分の神経の網を空間に広げるようなイメージで、ユーゼスは僅かな揺らぎも見逃さぬよう己の全てを研ぎ澄ました。
周りを囲む形のない空間がまるで固体になったように感じる。
さらに神経のイメージを拡大する。
ユーゼスの周囲を巨大な氷が覆っていくような感覚の中で、ピシリとその氷がひび割れる違和感を感じた。
つまりそこから奴は仕掛けてくる、その確信とともにイメージを開放。
イメージは消え去り、世界は元の形へ。
氷がひび割れた感覚は左後方、やや上。
全てが僅かなギリギリの時間の中で行われた。
違和感の方向にユーゼスが向き直るのと、そこに現れたワームホールからネオグランゾンが猛烈な勢いで飛び出すのは、ほぼ同時だった。
「とった!」
「――なッ!?」
グランワームソードの斬撃とユーゼスの左腕から放たれたフォトンがぶつかり合った。
幾度目か分からない空間の爆発する音。
勢いが止まった。
ユーゼスの眼前にはついに隙を見せた獲物が、無防備にその姿を晒している。
時間にしてわずか一瞬だったが、それで充分だった。
第一撃を放った左腕に続いて、あとは第二撃を放つだけだ。
黒い十字架を纏った右拳には、すでに黒い光が集い、爆発する瞬間を待ち構えていた。
炸裂すればそれは全てを打ち貫き破壊する、研ぎ澄まされた殺意の爆薬。
「――――――――消し飛べ!!」
稲妻の剣で、規制蹴散らせ〜♪
しえん
sienn
し え ん
◇ ◇ ◇
最初の攻撃から全ては狙い通りだった。
ワームスマッシャーの雨でユーゼスを受身に回らせておいて、そこから間断のない連続攻撃で奴の対応を見る。
やはり妙だった。
過去三戦のうち、三戦目をのぞく二戦はあのように丁寧に防御するような相手ではなかった。
その必要がなかったのだ。
圧倒的な再生能力に任せて多少のダメージなど物ともしない、ややもすれば大味な戦い方だった。
三戦目も、力を見せつけて己の優位を誇示しているように見せていたが、それを鑑みて考えれば奇妙だった。
フォルカ達も含めて、ユーゼスは全ての攻撃を受けきってみせたが、思い出してみるとその際に一撃一撃をがっちりと防いでいた。
自分なら、力を見せ付けるためなら、そのようにはしない。
防御すらせず受け止め、次の瞬間に再生し、全ての攻撃は無駄なのだと言い放ってやる。
そう――――再生能力が健在であるならば、だ。
確かにあの黒い光の力は厄介だ。
海を裂き、地を砕く威力だろうと受け止め、それがもし攻撃に転じればそのまま最強の一撃と化すだろう。
だが、もしそれを打ち破ることができれば。
そして奴が再生能力を失っているとしたら。
試す価値はある。
ならば実行だ。
まず動きを止めることには成功した。
ワームスマッシャー単発で封じることはできなかった。
が、アストラルエネルギーを上乗せして威力が上がった分、数発分を束ねた攻撃はユーゼスの気を防御へと向けることに成功した。
そしてここでまた確信したことがあった。
奴がその気になれば、わざわざ受け止めずとも無視して突っ込めば多少のダメージを受けることはあっても、それだけで致命傷にはならないはずだ。
致命傷でなければ再生能力で元通りにすればいい。
それをせず、わざわざしっかりと受け止めた。
つまり奴には再生能力はない。またはあっても使いたくない。
だから必要以上に防御に気を裂いている。
確信に近いものは得た。
次はあの防御を潜り抜けダメージを与えることだ。
確率は低いが、再生能力が健在で、だが奴が出し惜しみしているという可能性もまだ捨てきれない。
だがもしそうだとしたら、それは自分を、木原マサキを舐めているということだ。
奴の性格上、それはないとは言い切れぬ話だ。
ならばやるべきは一つ。
直ちにその思い上がりを跡形もなく打ち砕いてやらねばならない。
だが、どうやってあの防御をかいくぐるか。
並みのスピードでは容易く防がれる。
並みの破壊力でも、いとも簡単にはじかれる。
スピードと破壊力と併せても、工夫のない単発では易々と対応される。
支援
支援
大支援おろし〜!
望むべきは、ユーゼスの超反応をかいくぐり――、
無意識に全身に纏っている程度の黒光を突き破り――、
息つく暇もなく反撃すら許さず奴を追い詰める―ー、
スピードと破壊力と連続性を併せ持つ、そんな方法だ。
――ならば、やってやる。
カバラプログラム起動。
短期未来予測、開始。
数秒ごとの未来を演算し、その間に攻撃可能な回数の分だけ、ワームホールの『入り口』と『出口』を形成する座標の位置を自動的に求めるプログラムを即興で作成。
ターゲットへの激突の瞬間に生じる反作用の衝撃を重力制御で緩和。
グランワームソードに空間断裂の力場を纏わせ、斬撃を行うモーションプログラムも入力。
およびターゲットがランダムに動いた場合、空間座標軸の誤差修正も即座に行うよう入力する。
敵がどのようにかわし、防ごうとその動きに対応し、次の攻撃へ即座に修正を行い、そして正確に連続攻撃を実行するように。
本来ならこのようなことをせずとも、ネオグランゾンの全開スピードとフルパワーを駆使すれば、あのユーゼス相手でも真っ向から切り結ぶことも可能なはずだ。
だがパイロットの能力はあくまで人間。
亜光速に至る戦闘スピードのレベルには、まともにやってついていけるはずもない。
だがそうでなくては、あの牙城は崩せない。
不可能を可能にしなくてはならない。
そして人間はその知恵でもって不可能と呼ばれた事柄を実現してきたのだ。
ならばかつて次元連結システムで補ったように、このカバラプログラムでそれをやってやるだけだ。
グラビトロンカノンによる足止めで稼いだ時間のうちに全ての作業は完了した。
プログラム入力完了。
数秒ごとの未来予測によるデータを読み込み、攻撃を行いながら次の数秒の攻撃に使用するデータを更新。
これによって理論上は無限の亜光速攻撃が可能になる。
圧倒的な高速演算を可能にする、まさに人知を超えた戦闘用端末とそれを使いこなす天才の頭脳、その二つを魔術的要素でスムーズに接続するシュウの魂。
全てが揃って初めて可能な、魔技とも呼べる離れ業だ。
『常に未来予測を行いながら、その予測によって計算した攻撃パターンを自動的に先行入力し続ける』
無限亜光速重力突撃――――コード『インフィニティG−MAX』起動<<レディ>>!
支援
支援
レイズナーのかww
ワームホールの漆黒の闇、白い世界が交互に入れ替わる。
だがマサキ自身はあまりの高速でそれを知覚できない。
攻撃を半自動で行っているのはネオグランゾンとカバラプログラム。
斬撃の際、緩和しきれない強烈な衝撃がマサキの身体に響く。
だがなにより負担が大きいのは、シュウの魂を介してプログラムと直結したマサキ自身の魂だった。
ズグン――と身体の奥底が揺さぶられ、ひび割れる感覚が襲い掛かった。
たとえようもなく奇妙でおぞましい悪寒を、血が滲み出るほど歯を食いしばって耐えた。
この程度がどうしたというのだ。
全身の血液はとっくに怒りで沸騰し、頭脳と心臓だけがそこに氷を突っ込んだように冷え切っている。
ユーゼスを倒す。そして己を証明する。この程度の苦痛は有象無象のクズどもを踏みにじるように噛み潰す。
やがて見えなかったはずの超高速の世界を、光と闇が交互に駆け抜けていくように見える光景で知覚した。
感覚が馴染んだか――そう思った。
超神が一瞬だけ視界に写り、そして消え、また僅かに写る。
高速で走行する自動車の中から外の風景を見るのに似ている。
――突然、凄まじい衝撃。眼前にユーゼスを捕らえた光景のまま、マサキの視界は停止した。
ゼストが拳を振り上げた――――動かない。
その拳には黒く輝き、炸裂を待つ光を纏っていた――――動けない。
受ければ自分に確実な死を齎すそれが突き出される――――感覚だけがそれを認識している。
「――――――――消し飛べ!!」
死ぬ、と瞬間的に理解した。
そして、すぐ後。
ユーゼスのその言葉が憎悪を爆発させた。
支援
超電磁支援!
支援
認めんぞ。
俺は認めない。
動け。
知覚したのなら動いてみせろ。
脳髄に呪いの鉄杭を突き刺してでも動かしてみせろ。
奴は目の前だ。
俺がここまで来たのは、奴を極大の絶望とともに冥府へ誘うためだ。
動け。
動いてみせろ。
それでもこの俺の身体か!
ここで負けたら俺は――――『存在する意味が無い』んだよッ!!
「動けええええええええええええええええええええ!!!!」
◇ ◇ ◇
「な……!!」
ゼストの、破壊の黒光を纏った右腕がネオグランゾンにむけて突き出されていた。
距離は至近。届かないということはありえない。
だがそれは爆発することなく、マサキがダメージを負うこともなかった。
いや、攻撃を放った右腕の先が、そのあるべき空間に存在していなかった。
ユーゼスが必殺の一撃を放った右腕の軌道上とマサキの間に突如としてワームホールが形成されたのだ。
そして全力を込めたユーゼスの右腕はその穴へ突き出す形になり、黒光の破壊力は亜空の彼方へと放出されたというわけだ。
誰の仕業か、そんなことは分かりきっている。
マサキが一瞬でカバラプログラムに働きかけ、盾代わりのワームホールを形成したということだ。
そしてそれは文字通り、溶けるように消える。
震え続ける白い世界。
後に残ったは魔神と超神。
ユーゼスの身体が攻撃を放った勢いのままに前方へと流れていた。
ゼストの左腕の一撃で弾かれたネオグランゾンとすれ違うように。
背中合わせだ。
まるで西部劇の決闘のようで、その決着は振り向きざまの一瞬と相場が決まっている。
百分の一秒か、あるいは千分の一だったか。
どちらが先に仕掛けたか。
そんなことはおそらく誰にも分からない。
それほどに同時。それほどに刹那。
独楽のように、そして回転軸から弾き出すように放たれた蒼銀の重力剣。
舞うように、だが次元すら切り裂くように黒翼が閃いた。
支援するぜ
やべぇ……泣けてきた……
閃光と閃光が交差する。
この局面――僅かにマサキが勝った。
掠めただけで装甲を削る黒い翼をギリギリで掻い潜り、斜め下方、ゼストの右わき腹からその真上へと。
勢いよく肩口を駆け抜けた、その斬撃がついに届いた。
青い血の飛沫が飛ぶ。
その眼で見ても信じられぬと両者が思った。
ゼストの貌が苦痛と驚愕に満ちて、そして自らの傷口をその見開いた眼が凝視していた。
マサキの方も無我夢中で放った一撃だ。
このような結果は予測も期待もしていなかった。
だが、それはただ闇雲に放った一撃ではなかったのだ。
「がッ…………!はあっぁ……げ……ああッ……!」
脳髄の奥に熱した釘が叩き込まれた。
全身の血は毒に変わって痺れと吐き気をもたらす。
心臓は氷をぶち込まれて、臓腑の震えが止まらない。
それが今の一撃のために、木原マサキの支払った代償だった。
マサキ自身に魔術の素養はない。
ゆえにカバラプログラムとはシュウの魂のエネルギーを媒介にしてコネクトしている。
これにより邪神の契約者でもないマサキがネオグランゾンの力を行使できるのだ。
だがそれでは間に合わないので、マサキ自身の瞬間的な思念が直接プログラムに命令を下し、ワームホールを一瞬で形成した。
そしてそのまま剣に重力フィールドを纏わせ、機体の全パワーを叩き込んで最速の斬撃を繰り出した。
勿論それだけですむはずもなく、今のマサキの全身を襲っている苦痛は、その力の代償だった。
しかし今のはマサキの完全な意志がもたらした結果ではない。
自身はただ無我夢中だっただけに過ぎない。
これは――――シュウの余計な介入か。
「ふん……くそッ……!気に入らんが……!いいさ、奴を倒せるのならこの際なんだろうとな……ッ!?」
息を荒げ、悪態をつきながらも、ようやく顔を上げたマサキの表情が凍りつく。
その視線の先にはゼストがいた。
動かず、ただ青い血が流れ出る傷口を見つめていた。
マサキが戦慄したのはその眼だった。
その視線を向けられただけで殺されると、そう思えた。
スゲェぜ、支援だ
かっけえ……
レディ!
支援
「…………そうだ……それでいい」
マサキは知らない。
ユーゼスの絶望。
夢に裏切られた絶望。
現実に裏切られた絶望。
運命にすら裏切られた絶望。
その果てに繋がれた永遠の輪廻の牢獄。
そこから抜け出るために全てを捨てた。
その全てを捨ててまで追い続けたもののために、結局は新たに得られたはずのものすら切り捨ててきたと思い知らされた。
その眼の中には底なしの虚無と絶望があった。
「例え運命が巨大な絶望を運んでこようとも――」
ユーゼスの重い声が響く。
まるで世界の全てが固唾を呑んで聞き入っているかのように、その声だけがやけに響く。
「例えどんなに強大な敵が立ち塞がることがあろうとも――」
胸の傷が塞がっていく。
それに比例してゼストのボディの白銀の部分が黒いラインに徐々に覆われていく。
周囲にぼんやりと赤黒い何かが見える。
泣いている。呻いている。蠢いている。
ディスの心臓によって集められた異世界の負の情念。そのエネルギーで傷を修復している。
それはもはや神と呼ぶよりは悪魔と言った方がふさわしい。
「ヒトは――――抗わねばならないのだ!!」
ゼストが腕を振り上げ、翼を広げた。
それだけで烈風の如き衝撃波が空間を叩く。
「回れ……!インフィニティシリンダー!」
胸のカラータイマーから、物理法則を無視してマサキも見知った黒い機体の上半身が、ずるりと這い出るように姿を現す。
さらにその機体の胸部が展開し、そして黒い光が生まれた。
それはユーゼスを包むようにして、そして無視できぬ圧倒的な存在感を放って、どんどん巨大化していく。
完結を夢見る、鋼の勇者よ〜♪
ユーの字かっこいいな
いけ! 支援ファンネル!
――おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお………
地獄のそこから響く声のような音。
いや、あれは地獄の亡者の声そのものだ。
恨み、憎み、妬み、悲しみ、その果てに因果律に選ばれなかった亡者たちの声。
その声が大きくなるのに比例してゼストを包む光もその大きさを増していく。
「諦めることは許されない!止まることは許されない!何も残らなかったならば、そこからはもう失いようもあるまい!」
「…………ッ!!」
ネオグランゾンの攻撃が放たれた。
ブラックホールクラスター。
天も地も、ヒトもモノも、光すらも飲み込む圧倒的な重力砲がゼストへと襲い掛かる。
「無駄だ」
激突。
二つの黒い太陽がぶつかり合い、その境界で生じる漆黒の稲光が爆ぜた。
振動。
その衝撃は空間すら容易く歪ませ、白い世界の揺らぎが一際大きくなる。
消失。
臨界点を越えて爆裂する黒い太陽。
だが消えたのは一つだけだった。
その身の半ば以上を漆黒に染めた超神は、巨大なもう一つの黒陽とともに変わらず、傲然とただ存在していた。
「馬鹿な……!」
「この程度ではこの力は破れん。このままこれを放てばどうなるか、想像はつくな……?」
「貴様………!」
「さあ、どうする木原マサキ。逃げ場は無いぞ。諦めてこのまま消滅するか。
私にいいように操られ、その命すら奪われ因果地平の彼方に消えるだけか。
――――どうするのだ、木原マサキ……!」
ど、どうなる、冥王……!?
支援ー!
乱舞の太刀!?支援
――戦え。
――運命に反逆しろ。
――絶望に抗い続けろ。
「――――舐ぁめるなぁぁああああぁぁぁぁああぁぁあああああ!!!!」
怒りの咆哮。
そしてネオグランゾンの胸部装甲が開放された。
そこからあふれ出す極白の光はワームスマッシャーでもグラビトロンカノンでもなく、もちろんブラックホールクラスターでもない。
太陽の数百倍を越える巨大な恒星、その重力崩壊に匹敵するエネルギーを生む原理で生じる力をそのまま叩き込む。
その名は縮退砲。
「そうだ……それでいいのだ!」
ゼストを包む黒い太陽はすでに周囲の空間を歪ませ、重力崩壊寸前となっている。
それほどのエネルギーと質量があの中に込められているのだ。
恒星はその一生を終える際、銀河の果てにすらその光が届くほどの爆発を起こして消滅する。
あまりに巨大であまりに膨大なエネルギーは、そのものの存在をそのままとどめておくことすら許されない。
開放されたときには、まさに全てが吹き飛ぶ。
だがそれは新たな星を生み、そして新たな宇宙の一つが誕生する礎となるのだ。
これこそが超新星爆発。
ゼストとなったユーゼスは全てを失い、そしてだからこそ新しく全てを手に入れる。
全ての運命と因果律への復讐を果たす。
そして今、二つの超新星が激突する!
「行け……!古き因果に滅びを!新たなる始まりを!これが――――コスモノヴァ!!!!」
「縮退砲――――――――消えろぉぉおおぉぉおおぉぉおおぉおおおお!!!!」
支援
支援ヴぁ!
◇ ◇ ◇
どこまでもぼんやりとした光だけが存在する空間を進む。
ゲートをくぐり、最後の戦いへと赴く三機に道標はない。
だが、眼には見えずともはっきりと感じ取れていた。
フォルカはマイに託された念動力によって。
シロッコもニュータイプの感知能力によって。
ミオは操者としての才能と、悪魔のガンダムに取り込まれた際に、その身、その心、その魂に刻まれたユーゼスの力の源――悪意の渦の爪痕で。
三人がそれぞれの感覚で、次元の向こうから恐るべきプレッシャーが膨れ上がってくることを理解していた。
「ミオ、フォルカ。分かるか、このプレッシャーが」
「ああ、この恐るべき気配……さらに強まっている」
「うん、いかにもやばそうって感じ」
だからと言って引き下がるという選択肢はない。
そんなものはゾフィーの問いかけとともに狭間の世界に置いてきた。
「だが妙だ……クォヴレーの乗機が放つ、あの気配も感じられるが……」
「うん……何か……よくわからないけど、なんか違う」
と、続けるフォルカとミオ。
そこまで分かるものか、とシロッコは思わず感嘆する。
そして仮にもニュータイプと呼ばれた自分には識別できないことを思って、皮肉気に口元を歪めた。
「やれやれ、大したものだ。私にはユーゼスのプレッシャーが巨大すぎてそこまでの判別がつかんよ」
「これほどの気ならば、他の気配が掻き消されて分からないのも無理はないさ。
あの機体はユーゼスの纏う気と似たものを持っているから尚更だ。
だが……クォヴレーに何か異変があった可能性が高いな。急がなければ……」
「そうだね、じゃあ、そうと決まればレッツゴー三匹……って、とわっ!?」
ここは何もない世界だ。
空もない。星もない。大地もない。
光だけがフォルカたちを包んでいる。
その世界が轟音とともに揺れた。
揺れるものなど何もない世界で。
いや――この世界自体が揺れ動いたのだ。
「なななななにこれ、ちょっと!やばくないかな、ねえ!?」
「…………!見ろ、あれを!!」
シロッコが指し示したのは前方。
そこに間をおかず、猛烈な衝撃波が突風のように襲いかかった。
三人組キター
ミオww マイペースだなw
だが三人はかろうじてそれを堪えきることに成功した。
「くっ…………!みんな、大丈夫か!?」
「ああ、だが……見ろ、あれを!!」
「なっ…………!なんじゃありゃああああああああああああああああ!?」
凄まじい風の渦だった。
だが、それは余波に過ぎないと、その光景をみれば誰もが思い知るだろう。
荒れ狂う光の渦。
爆発する闇の渦。
二つの渦が溶け合い、混ざり合い、反発し合い、圧倒的な混沌の爆発を生み出し、全てを呑み込む勢いで迫ってきていた。
あまりに強大過ぎて、自分の矮小さに反撃することなど思いつきもしない。
まるで巨大な台風を前にして、必死で地面にしがみつくことしか頭にない蟻のよう。
だがそれは――――彼らがただの蟻でなければの話だ。
「フォルカ!」
「……任せろ!」
「ミオと私は君の後ろにつく!……行けるのか!?」
「ああ、ユーゼスはこの先にいる。ならば一気に突き破るのみ!」
フォルカが両腕を広げる。
左手は地を指し、右手は天。
そしてそれは円を描く。
天地陰陽。
やがてその二つが交差し、弓を引き絞るように拳を放つ構え。
覇気は満ち、心は細く静かに研ぎ澄ます。
全ては爆裂の一瞬のために。
そして光と闇の渦がその顎を大きく開き、フォルカを呑み込もうと襲い掛かる。
「――――ッ!」
息を呑むミオとシロッコ。
だが彼らに迫る衝撃を、フォルカが濁流をさえぎる大岩となって押しとどめる。
ヤルダバオトは目も眩むような青白い輝きを身に纏っている。
「は――――あ――ああ――ああああああああああああああ!!!!」
魂の底から覇気を搾り出す。
やがてそれは白銀から黄金の輝きへと変化していく。
守るべき未来と、愛を信じて〜♪
黄金になるのはロボもの最終回のお約束!
支援
フォルカが持つ修羅王としての力とゾフィーの力を合わせた無尽蔵の覇気、それを増幅させるマイが託した念動の力。
哀しみと怒りを込めて、恐れと迷いを呑み込み覚悟を決めて、フォルカの力は心技体を一つと成し、極限を超える。
――この拳で守ると決めた。
――どんなにこぼれ落として、どんなに血を流そうとも。
――それでも守ると、戦い続けると決めたのだ。
「奴の下へ……全てを切り裂き、駆け抜けろ!!覇龍!!」
裂帛の気合とともに撃ちだされた右拳に龍が宿った。
それは使い手の覇気が形を成したもの。
修羅に伝わる八目の幻獣、覇龍。
フォルカの黄金の覇気で形作られたそれは、凄まじい咆哮とともに破壊の津波を切り裂いた。
いくぞ、というフォルカの指示に従ってミオとシロッコがその後に続く。
龍によって貫かれ、そして真っ二つに切り開かれた空間に道が生まれた。
光と闇の濁流によってたちまち押し潰されそうになる前に、その一本道をくぐり抜けるように、三機は全速力で駆け抜ける。
黄金の龍は破壊の濁流をどこまでも切り裂いて、次元の狭間を疾駆する。
光も闇も切り裂いて、全ての因果に決着をつけるために。
その後を辿る三人の瞳はたどり着くべき最後のステージを、前だけをただじっと見据えていた。
◇ ◇ ◇
天に凶星、地に支援!
支援!
その穴の向こうに見える光景は宇宙空間のそれ。
まるで映写機で映したみたいに平面的な絵画か何かのような二次元的な映像だ。
だがその平面的な穴の向こうには、現実に無限の空間が広がっているような奥行きが感じられる。
よく見ればその景色は全て、同じ惑星とその周りを漂う衛星の姿を捉えていた。
だがその様子は一つ一つ微妙に、あるいは全く違う。
その星に向かって巨大なロボットらしきものが降下していく。
星の表面に無数の十字架の形をした光が立ち昇り、さらに星と同等の大きさの少女がその背から生えた翼を広げている。
その星は青いはずなのに、まるで別の星に入れ替わったかのようにその色を変化させていく。
その周囲にあるべき小さな星は確かに存在するのに、その中心に鎮座すべき大きな星だけが忽然と消失している。
青い星に嵐が襲い掛かるが、その星を守るように巨大な光の盾が出現し、宇宙に巻き起こった烈風を遮っている。
「地球か…………そうだな。すべてはこの星から始まった」
これは数多の並行世界における地球の姿だった。
数え切れない「if」の差異によって、同じ星が全く違う運命を辿り、全く違う姿を見せていた。
それらを感慨深げに眺め、そしてその者以外ではこの世界に唯一存在する他者に向き直る漆黒の巨人。
すでに身体の殆どが黒く染まり、その肉体がかつて天使とも呼ばれたモノを素体としているなど誰も思わないだろう。
それはまさに悪魔、魔王という呼び名こそふさわしい姿だった。
その者の名はゼスト。またはユーゼス・ゴッツォ。
二つの超新星の激突は、偽りの理想郷たる、この世界そのものをズタズタに破壊した。
不安定な空間の歪み、そして穴だらけの空間。
穴の向こうに見えるのは、この次元に近い並行世界へと繋がるほころびだ。
そのような破壊をやってのけたユーゼスともう一人、木原マサキ。
だが今のその男が駆る機体は、そんな力を持っているようには全く見えなかった。
ちぎれた両腕にひび割れた装甲。
重厚な輝きに包まれていたはずの蒼黒のボディはくすんで、まるで壊れたおもちゃのよう。
「タイムリミットというわけか……魔法は解けた。夢の時間は終わりだな」
「……ッ!」
「運がなかったな。私がアストラナガンと一体化する前であれば、あの一撃で終わらせることもできたろうに……。
貴様は切り札を切るのが遅すぎたのだよ、木原マサキ」
ユーゼスの声だけが響く。
マサキは反論できない。
先ほどの一撃でシュウの魂は消えた。もはやネオグランゾンの力を留めておくことはかなわなくなった。
それはつまり勝利の可能性が潰えたことを意味していた。
ゼストは無傷ではなかった。
全身から青い血を流し、ダメージを隠すことはできない。だが――。
おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお…………
ディスの火が呼び込む怨念が傷を塞いでいく。
そしてそれにしたがってゼストのボディもさらに黒く……黒く……。
全身に無限の怨念を纏った魔王がそこにいた。
支援
インフレ×インフレ
ただそこに存在するだけ。
たったそれだけで死の匂いが溢れ出す。
マサキの中のカンが告げている。
木原マサキは平穏な人生を歩んできた一般人と呼ばれる人種ではない。
幾度も修羅場をくぐり、一度は実際に殺されたことすらある。
この経験のおかげで、このバトルロワイアルでもここまで生き残ってこれたと言えるだろう。
そのマサキの本能的なカンが告げていた。
――――俺はここで…………死ぬ。
◇ ◇ ◇
光と闇の嵐の中をどこまでも突き進んでいく。
衝撃と轟音が全ての感覚を消し飛ばし、どうなっているのか分からなくなってくる。
そのなかで唯一確かなものにすがりつく。
全てを切り裂いて駆ける黄金の龍。
この光だけは見失わないように。
やがて果て無き嵐のトンネルを抜け、光をくぐり、そして壊れかけた白い世界へと―――ー。
「――おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
フォルカの咆哮。
そして何かを突き破るような衝撃を感じ、そこでミオとシロッコは目を見開いて周囲を見渡した。
「ここは……!」
「あれってユーゼス!?それに……グランゾン!!」
ミオとシロッコは初め、それがユーゼスとは思えなかった。
白銀のボディは漆黒に染まり、見る影もない。
あの邪悪なプレッシャーが感じられなければ、とてもそうとは頷けない。
「何をしにきた……」
ゾクリとするような声だった。
すでにその気配すら黒い意思に満ちており、並の人間ならその姿を見ただけで恐慌状態になっても不思議ではない。
ミオとシロッコがそのオーラに気圧され、息を呑む。
支援ー
支援
支援GO
どうなる!?支援
そんな二人を庇うようにユーゼスの前へヤルダバオトを進めるフォルカ。
「クォヴレーはどうした」
炎髪灼眼、白の装甲を纏った機神。
その指先にまで覇気は満ち、黒い悪魔王を前にしても怯むことはない。
「死んだよ」
ユーゼスのその声にはもはや何も込められていなかった。
ただ事実だけを告げていた。それ以外の何でもなかった。
「久保君……!」
「やはり……ならば……その黒い身体は!!」
シロッコには一目見たときから半ば確信はあった。
あれがユーゼスだとしたら、何故ディス・アストラナガンと同種のプレッシャーを放っているのかと。
「その通りだパプテマス・シロッコ。奴は貴様たちに後を託して死んだ。
そして私はその機体を取り込み、更なる力を手に入れた。
……結果として私はそのおかげで木原マサキとの戦いに勝利した」
半壊したグランゾンに視線が集まった。
「……チッ!!」
マサキの舌打ち。
グランゾンの周りの空間が歪む。
「……待て!」
シロッコがビームライフルを抜いて即座に撃ちはなった。
だがそれはグランゾンには当たらない。
一瞬早くマサキががワームホールを形成して転移した後の、何もない空間を通過しただけだった。
支援ッ
魂のルフランを聴きつつ支援
次元のー扉をー(突ーき破りー)♪
支援
「逃がしたか……!」
「奴にもはや用はない。それよりもお前たちだ」
その様子をもはや一顧だにせず、ユーゼスがフォルカたちに向かって問う。
「お前たちは何故ここへきた。元の世界へ戻ることはできずとも、別の次元の平和な世界でその命を永らえることはできたはずだ」
「それをお前が問うのか、ユーゼス……」
フォルカの声は静かで、しかし重い。
そして爆発寸前の溶岩のような剣呑さがあった。
「何のためと聞くのなら、こう答えよう!お前がこの企てのために犠牲にした全ての命に報いるためだ!
マイ、ゾフィー、クォヴレー、ラミア、フェルナンド!そして数え切れぬ犠牲者たち!
俺の命は彼らの命に生かされたようなものだ……そして今、ここに立っている!」
黄金の覇気がヤルダバオトを包む。
爆発寸前にまで猛る。
それを見て、ユーゼスの表情がわずかに動いた。
「だから俺は彼らに救われたこの命を賭けて!この拳で!!貴様に捕らえられた魂を解放するッ!!!!」
圧縮された覇気はただそこに存在するだけで空間を揺るがす。
風が巻き起こる。ひとたび動けば嵐が吹く。
「……なるほど。膨大な生命エネルギーを念動力で制御、増幅しているのか。
大したものだ……これならば今の私と戦う資格があるやもしれん」
だがユーゼスが動じることはない。
絶望とは底の底だ。そこに辿りついたと悟ってしまえば、もうそれ以上に失うものなどありはしないのだ。
「フォルカよ、クォヴレー・ゴードンはお前たちを庇って死んだようなものだ。私は宿敵を失った。
長年にわたって決着をつけるべき時を待ち続けた宿敵を……宿敵『たち』を、お前たちのおかげでな」
「なに……!」
「私との戦いで世界そのものを崩壊させる一撃を撃ち合い、そしておそらくは次元を砕くその余波にお前たちが巻き込まれることを恐れたのだ。
奴は自ら攻撃を中止し……そしてそのまま滅びたというわけだ」
支援
わくわく
しえん
ミオはそれを聞いて唇を強く噛んだ。
――あの、馬鹿。
あれだけ言ったのに結局、一人で背負い込んで。
自分のせいで誰かを失って、それで自分を責め続けて。
それで誰かが死ぬのがいやで、自分を犠牲にして。
そのくせ自分が死ぬことを誰かがいやだって思うことなんて考えもしないで。
だがミオにはその考えが痛いほどわかる。
自分のこの命はマシュマーやブンタ、そして数え切れない誰かに生かされた命だから。
本当ならば自分もあのゼストに取り込まれた魂の一部になっていたのだから。
だからこの命で誰かが助けられるのなら、今度は自分の番だと。
その時がきたら、きっと自分もそう考えてしまうのだろう、と。
「……だから貴様らには義務がある。この私と戦う義務が。こうなればもとより逃げることなど許さん。
私の宿敵から後を託されたのならば、この世界で私を倒すのはお前の役目だ、フォルカ・アルバーク!!」
「こちらも……もとより逃げるつもりなどない!!」
その言葉が終わると同時に、ユーゼスも黒いフォトンと紅い血のような怨念が混ざり合ったオーラをその身に纏う。
二つの力の間で空間がすでに歪んでいる。
今までクォヴレー、マサキ、ユーゼスらの力で不安定極まった世界は、その余波だけで今すぐ崩壊してもおかしくはない。
「ミオ、シロッコ、下がっていてくれ。奴は俺が倒す」
「……ミオ、下がるぞ。フォルカの邪魔になる」
「うん……」
「何か力になりたい気持ちはわかるが、今のところ我々の出る幕はない。それに木原マサキもまだ生存している。
あれは最後まで何をしでかすか分からんからな。奴に注意を払うのは我々の役目だ」
シロッコに促され、ミオはようやく頷いた。
そしてフォルカを除いた機体がユーゼスから離れた。
ドキドキ
熱血+必中+支援!
支援
ヤルダバオト。
炎髪灼眼。
白亜のごとき装甲。
黄金の覇気。
超神ゼスト。
負の無限力により染め上げられた漆黒のボディ。
悪魔、いや堕天使と呼ぶがふさわしい闇の羽根。
唸りを上げるは悪霊どもの怨嗟の声。
対峙する。
睨み合う。
僅かに動く。
『気』が揺らぐ。
――――――――激突する!!!!
◇ ◇ ◇
「覇―――――――!!」
一条の光が空間を切り裂いた。
ミオたちの目にはそうとしか映らなかった。
次の瞬間にはゼストとヤルダバオトが激突していた。
遅れて響く爆発音と巻き起こる衝撃の爆風。
風は空を切り裂く機神の突撃。
耳をつんざく凄まじい音は炸裂した初撃のもの。
その全てが全力を込めたフォルカの一撃に追いついていなかった。
唯一、黄金の覇気を込めた拳の輝きだけがミオたちの目にそれを教えていた。
だがその最速の拳を、ゼストは黒いオーラを纏わせた片手で受け止めている。
一瞬の均衡だった。
互いが至近距離でにらみ合う。
支援
消えた冥王はセル戦のベジータみたいな最後の一矢を放つはず……支援
支援
支援
し え ん
支援
ユーゼスのその目はフォルカに語る。
こんなものか、と。
そして投げ捨てるようにぞんざいに払いのけた。
「……ならば!!」
フォルカはいくつものフェイントを混ぜて連撃を放つ。
数え切れぬ拳の弾幕が黄金の流星群となってゼストめがけて撃ち放たれた。
だがそれも。
「無駄ッ!!」
巨大なオーラを右拳に纏わせて、迎え撃つようにゼストが動いた。
ただ一撃。
それだけだった。
放出されたオーラが嵐となって、それをもって流星群の全てを叩き落した。
「!!」
「こちらからいくぞ」
ヤルダバオトが弾かれて距離が開いた。
その隙にユーゼスはさらに強いオーラを拳に纏わせる。
紅黒く渦巻く邪悪なエネルギー。
「……くうッ!!」
「なんという……!!」
ミオとシロッコが顔を歪ませる。
強力な怨念がプレッシャーとなって、彼らの精神すらも侵食しているのだ。
そしてそれを直接向かい合ったフォルカ自身も誰より強く受けとめている。
助けて。痛い。
怖いよ。死にたくない。
畜生。死ね。
死ね死ね痛いよ助けてやめて怖い痛い畜生やめて止めて死にたくない死にたくない苦しいよなんでこんな目に
誰か助けて誰も助けてくれないやめて怖いよ痛いよどうしてこんなことに畜生畜生ちくしょう地獄だ苦しいよ
みんな死ねどいつもこいつも死ねこんな目に苦しい死にたくない死ね痛い怖い死んでしまえ――――お前も死ね!!!!
支援
支援
運命をー(解き放ちー)♪
支援
「黒渦 <<ボルテックシューター>> ――――」
膨れ上がった怨念の渦が螺旋を描いてフォルカの視界を埋め尽くした。
まるで竜巻だ。
強力な力でねじ切られるような風圧にもてあそばれ、ヤルダバオトの四肢が軋みをあげた。
五体が引き裂かれてちぎれるまで、この渦の破壊行為は止まらないだろう。
だがフォルカはそんなことを気に止めてはいない。
怨念の渦から感じる悪意の洪水。
怨嗟の声が怒涛のように押し寄せて、何よりも心が痛かった。
泣いている。
恨んでいる。
妬んでいる。
憎んでいる。
哀しんでいる。
絶望している。
ミオの言うとおりだ。
これをこのままにしてはいけないのだ。
だから負けるわけにはいかないのだ。
だから堪えろ。ありったけの覇気を機神に注ぎ込め。
その力をこの腕に、この足に、この魂に。
「ぐ――――」
覇気は満ち。
心は細く、刃のように研ぎ澄まし。
魂は静かに、怒りと哀しみをこめて。
今こそ悪を断ち切る拳となれ。
「あ、あ――――」
目の前に光があった。
意識を埋めつくしていた怨念の声が消え去り、ただ静かだった。
熱く激しいこの支援!!
すげえ
494 :
それも名無しだ:2008/08/31(日) 23:46:45 ID:Qbuuzsio
支援
笛の泥っぽい支援
自分のすべきことを何の気負いもなく、フォルカは理解していた。
踏み出す。身体が動く。
振りかぶる。恐れはない。
後は撃ち抜く。全てを込めて。
「これが我が意志!我が覇気!轟覇――――機神拳ッッ!!!!」
フォルカの感覚に音はなく、己の放つ光が闇を切り裂いていく様だけがその目に映っていた。
黒く紅い渦が引きちぎれて視界が晴れる。
眼前に黒い超神。
やや遠くにミオとシロッコの機体。
ゆらめき続け、崩壊の轟きを聞かせる不安定な世界。
「そうだ……そうでなくては面白くない」
自らの技を真正面から打ち破られてもユーゼスは動じない。
先ほどのフォルカの一撃は、渦を突き破りゼストまで届いたはずだ。
溢れ出すほどの莫大な量の覇気を極限まで研ぎ澄まし、圧縮して撃ち出した。
それは黒渦を容易く切り裂き、引きちぎり、そしてその向こう側まで貫き通す貫通力を持っていた。
だがそれもゼスト本体を守るオーラに阻まれ、傷一つ付かない。
どうにかしてあれを打ち破らなければならないのだ。
「だがそれも私が纏う黒い念の鎧を貫き通すには及ばない……さあ、どうする」
「貫き通すまで……撃ち続けるのみだ!!」
再びヤルダバオトが光となって空間を切り裂いた。
天空を穿ち貫かんとするように、黄金の閃光が天を昇っていく。
刹那、まるでそこに突然太陽が出現したかのように光があふれた。
フォルカの覇気が爆発した。
「双覇龍!!」
その左右の拳から放たれた二匹の光龍が空を駆け抜ける。
そして砕けかけた大地をもやすやすと切り裂いて大きく弧を描き、ゼストの左右にそれぞれが回り込む。
「挟み打つ気か。くだらん!」
ゼストの黒い翼が巨大化して、本体の数倍もの大きさになって羽ばたいた。
その翼を怨念のオーラで覆っており、羽ばたきの余波だけでその真下に位置する白い大地が砕け、吹き上がった。
巨大な翼が双覇龍を迎え撃つ。
今こそ立ち上がれ運命の支援よ!!
支援
心よ原始に戻れ(カラオケバージョン)を聴きつつ支援
それでこそ機神拳継承者!
魂の支援!
左右一対のそれが片翼で龍を一匹ずつ、上から叩き伏せるように押さえ込んだ。
拮抗は僅か一瞬で、二匹の龍がその咆哮すらかき消され、その存在を示す光は闇の翼によって押し潰されて消えた。
「真覇光拳!!」
横からの攻撃、そしてならば次は正面から。
ヤルダバオトの拳から放たれた紅い光弾がゼストに真正面から炸裂した。
しかも一発ではない。十発、二十発、三十発。
マシンガンのように両腕をふるい、そこから撃ちだされた覇気の閃光がユーゼスを襲った。
金属の板を銃弾で撃ち抜いたような音が連続で鳴り響く。
ユーゼスは全身に薄くオーラを纏ってガードしている。
この音はオーラがフォルカの攻撃をはじく音だ。
所詮はユーゼスにとって、この程度は豆鉄砲に過ぎない。
そしてフォルカにとっても、この攻撃はジャブに過ぎない。
本命はこれだ。
ガードさせて動きを封じ、その隙に飛び込んだ。
接近戦。
「性懲りもなく――!!」
「ならばもう一度試してもらおう!!空円脚!!」
回し蹴り。
地を裂き、海を裂き、空を裂くほどの蹴りだ。
だが蹴りには距離が近すぎる。
遅い。そして威力が乗り切れていない。
そしてフォルカも攻撃を放てば隙が生まれる。
その隙をユーゼスは狙う。これを後の先という。
がら空きの顔面にカウンターで黒い念を込めた拳を叩き込んだ。
だがそれをフォルカは狙っていた。
「おおりゃあッ!!」
「ぐ――――!?」
蹴りはフェイント。
ヤルダバオトの体勢が変化してショートアッパーに切り替わり、顔面めがけて放たれたカウンターの拳の下をかちあげた。
腕を打ち上げられて、ユーゼスの攻撃はヤルダバオトの頭の上をわずかに掠めただけで外れた。
支援ー!支援ー!
支援!
支援
支援
そして代わりに、がら空きになった胴がフォルカの眼前に晒されることとなった。
これを狙ってフォルカはわざと隙を作り、ユーゼスを誘った。
「ここだッ!!」
「ぬうっ!!?」
拳に強烈な覇気を纏う。
己が拳に灼熱を感じるほどに燃え上がったエネルギーを握り締めて、肘から先を鉄杭と化して、突き刺すがごとく撃ち放つ。
――超神の胴体を貫く覇気の閃光。
「ぐ……………!!!!」
まごうことなきユーゼスのうめき声だった。
そしてその顔には苦悶の表情が浮かぶ。
肩口から脇腹にかけて切り裂いたような傷がばっくりと開いて、そこから青い血がとめどなく流れ出ていた。
それを見てミオたちも思わず喝采を上げた。
「やった!」
「うむ。だが気を抜くなフォルカ!奴は再生を――どうした?」
フォルカの様子がおかしい。
シロッコは次の瞬間、その原因に気づいた。
ユーゼスが放った右拳。
それをかわしてフォルカが撃った左拳。
漆黒のボディにめりこんだその腕を、もう片方の空いた左腕でゼストがしっかりと掴んでいた。
「――逃げろフォルカ!!」
「遅い!!」
ユーゼスは動かない。
何も動いてはいない。
フォルカの腕を握ったまま、ただその力に莫大な念を込めて押し潰そうと圧をかけただけ。
「ぐぅッ……あああああああああああああああ!!!!」
みきりみきりと音を立ててヤルダバオトの左腕装甲にひびが入った。
このままでは折れる。それどころか、ちぎり潰される。
支援!
夜明けをー信じてー(あーきらめーずー)♪
残った右腕にありったけの力を込めて、フォルカは握撃に更なるパワーを込めるゼストの左腕を叩いた。
その衝撃で、一瞬だけ緩んだ拘束を外す。
とにかく離れるんだ、と考えた矢先。
ゼストの蹴りがヤルダバオトの腹部にめりこみ、そしてそのままの勢いで吹き飛ばされた。
この戦いの前にユーゼスはすでに二戦をこなしている。どちらの敵も強大な力を持っていた。
そしてそれらのパワーがぶつかり合い、ユートピアワールドはすでに世界としての均衡を保てなくなっている。
白い世界に浮かぶ建造物はことごとく砕かれ、その原型を留めない。
そして吹き飛ばされたフォルカがその残骸に猛烈な勢いで激突し、そして壊れかけの世界の破片は完全に砕け散った。
「フォルカ!!」
「くっ……大丈夫だ、このくらい!!」
悲鳴のようなミオの呼びかけに、痛みを無視してフォルカは答える。
多少のダメージはあるが、戦えないほどではない。
それに仲間に無駄な心配はかけたくないし、そして何よりも、ここで負けるわけにはいかない。
そんな想いが彼を立ち上がらせる。
顔を上げ、打ち倒すべき敵を睨む。
「ユーゼス……?」
そして気づいた。
よく考えればフォルカが撃った拳で、あんな剣で切り裂いたような傷はつかない。
そしてさらには、フォルカがつけた覚えのない無数の傷が、ゼストの全身に刻まれていた。
悪霊どもがゼストの傷を塞ごうと蠢いている。だがその傷の再生はひどく緩慢だ。
少なくとも過去に戦ったときは、まさに一瞬で修復を済ませていたはずだ。
「まさか……あの再生能力が失われているのか?」
いちはやく結論に達したのはシロッコだった。
ユーゼスがジュデッカに乗ってフォルカと戦ったことは情報交換によって把握している。
再生能力を上回るスピードで、直接攻撃で叩かない限り、ユーゼスは倒せないというのが彼らの認識だった。
フォルカはもちろん、そのためのブライソードであり、そのためのミオの機体だった。
だが考えてみれば、先刻の戦いでもゼストとなったユーゼスは複数を相手にひどく守備的な戦いをしていた。
無限に再生できるというにはあまりに不自然なほどに。
木原マサキと同じく、シロッコもそのことが裏づけとなって同じ仮説に至ったのだ。
そしてそうだというのならば、あの傷はクォヴレーか、もしくは木原マサキが付けた傷ではないか。
鋼の支援!!
支援
どうなる! 支援!
支援
そして、おそらくは先程のフォルカの一撃による衝撃で、その傷が開いたのではないか、と。
「――そのとおりだよ。今の私にクロスゲートを使った無限の再生能力はない」
あっさりと。
自身の命にかかわる重大事であるはずの情報を、ユーゼスは何でもないように話してみせた。
「何……?」
「くくく……おかしいかね、フォルカよ。そんなことを何故わざわざ教えるのかと。
罠ではないかと疑っているのか? それも無理はなかろうな。だが違う、ふふくくく……」
何がおかしいのか。
その彫像のような貌を歪めてユーゼスは笑った。
ひどく不吉な笑いだった。
それは本能的に誰もがよくないモノだと察知する、ある種の狂気に満ちた笑顔だった。
「これは誇るべきことだ!祝うべきことなのだ!なぜならば!この身体はクロスゲートの力では治せない!
絶対的に在るものとなるよう因果律を操り、世界を歪めようとしても、この肉体はその影響を受けない!
つまり!クロスゲートを!アカシックレコードを!私を永遠の輪廻の牢獄に落としこんだ憎き無限力を!
アカシックレコードの因果律の束縛を――――この超神の肉体は受けつけないということなのだから!!
これを祝福せずしてどうするというのか!私はついに呪縛を超えた!運命に復讐すべき時がきたのだ!!」
まるで熱に浮かされたようだ。
それでいて全てを圧倒するほどの狂気に満ちている。
嗤っている。周囲を漂う悪霊どもの呻きが、それを祝福しているかのように一際大きくなった。
絶望し続け、そしてその底から見上げ続けた暗き宿願についに手が届くという、その邪な猛りに任せたままユーゼスは嗤い続ける。
「くくくくくく、ふっははははははははははは、はは、はははははははははははは、ははっはっはははは
あははははははは、くははははくははかかかかくははははは、ははは、あっはははははっはっはっはは
あっはっはっはっはっはっはっは、ははははは、は、はははははははははははははは――――!!!!」
「――――何が可笑しいッ!!!!」
フォルカの怒号がユーゼスの嗤い声を遮った。
「そんなにも可笑しいかッ!数え切れない犠牲者の屍の上に立ち、己の果て無き野望のために更なる屍を積み上げ続ける!
そんな屍の山を踏みしだき、血まみれの手でお前はたった一人だ!それが…………そんなにも可笑しいのかッ!!!!」
史上空前最強支援!!
天を切り裂く鋼の支援ー
支援
フォルカの叫びと同時に、ユーゼスが硬直したようにその笑いを止めた。
その瞬間、フォルカもミオたちも見てしまった。向こう側へ行ってしまった者の異形の表情を。
もう二度と戻れない。彼岸へ渡ってしまえば引き返すことなど叶わない。
ユーゼスはそういう、ヒトの貌であってヒトでない怪物のような貌をしていた。
見るだけで心臓をわしづかみにされたと感じるほどに。
心が震えた。アレはもはや自分たちとは違うモノだという恐怖に。
「ならば泣けとでも? 今までの行いを悔い改め、私が悪かった、反省していると言えば全ては許されるとでも?
世界の運命を改竄し、無関係の人間に殺し合いを強制し、ある者の人格を改造し、ある者はヒトですらないモノに作り変えた。
ある者を殺し合いに乗るようにそそのかし、ある者は自分が利用されていると理解し、それでも私に忠誠を誓ったが、それすら踏みにじった。
全ては私の目的のためだ。私一人の、たったそれだけの個人的な目的のためだ。許すのか? 許されていいのか、私は?」
「ユーゼス…………!!」
「許されるはずがないだろう? そして私にも謝るつもりなど全くない。
全ては承知の上だ。私には共に歩む人間など不要だということだ。そう思い、それを実行してきた。
全ての事象は、ありとあらゆる人間は、私の野望のためのサンプルに過ぎんということだ。
そいつらがどんなに泣き叫び、悲惨な目にあったと訴えようと、それは私の実験の結果に過ぎない」
「もうやめろ……!!」
「罪を償う? そんなものは罪に耐え切れぬ者の弱さの産物だ。罪を知って尚、前を向く強さこそが肝心なのだ。
私の悲願のためにお前たちを召喚し、その命を喰らい、そしてヒトを超え、運命に復讐することだけを目指した!
私はそのことを躊躇わない。後悔などしない。そんなものは――――私の願いには必要ない!!」
ユーゼスが怒涛のように吐き出す、その言葉。
あまりに饒舌なそれは誰に向けた言葉なのか。
フォルカに向けたものではあるが、まるで己の罪科を誰かに告白しているようにも思えた。
おそらくはその両方だ。これはユーゼスの心の底に沈んでいた澱なのだ。
こんなにも饒舌なのは、本当は誰かに吐き出したかったからだ。
躊躇わない――躊躇うなどと言える筈もない。
後悔などしない――後悔などできない。
フォルカは、似ている――と思った。
目指したものはまるで違えど、自分も同じだ。争覇の果てに真道が在ると信じて戦い続けた。
結果として、あまりに多くの屍を積み上げすぎた。
だがそこで諦めたなら、一度は正しいと信じたその道を、多くの犠牲が生まれたからといって諦めたのなら、そのために死んだ者たちは何だったのか。
未来永劫全開支援!!
力を持ったまじめな人間が思い詰めるとこうなるらしい支援
支援
「――だが、お前のその願いが叶うのを黙って見逃すわけにはいかんッ!!」
だがユーゼスもそうならば、フォルカも同様だ。
互いの願いのために多くの屍を積み上げ続けた。
それをやめれば、途端に己が転がり落ちて骸と化す。
そうして生きながらえ、犠牲を積み上げ続けて、そしてその頂で向かい合った。
互いの願いは相容れず、どちらかが相手の積んだ犠牲の一部になるしかない。
そうでなければ上へは登れない。己が生き残れない。積み上げ続けた屍が意味を成さない。
「そうだ……もはや問答無用!私たちは、戦うことでしか語り合えない!!」
ここからは正真正銘、命の奪い合いだ。
語る言葉はない。ただ自分が滅ぼされないために相手を滅ぼすだけの、獣に等しい戦いでしかない。
いや――それがかえって自分にはふさわしい、とフォルカは自嘲気味に考える。
そう、結局は戦うことしか自分にはできない。
一瞬だけミオとシロッコを見た。彼らが羨ましかった。
敵であるはずのラミアとすら言葉を交わし、心を動かした。自分にはそれができなかった。
修羅は戦いしか知らぬ、とは誰の言葉だったか。全くその通りだった。
そうだ。結局、フォルカ・アルバークという男は所詮――――たったひとりの修羅なのだ。
◇ ◇ ◇
声が聞こえていた。
この戦いの始めから、それはずっと聞こえていた。
「そうだ……もはや問答無用!私たちは、戦うことでしか語り合えない!!」
ユーゼスがその言葉を告げたのと同時。
あの黒い悪魔のような巨人を包むように蠢く、血の色と闇の色が混ざった念の集合体。
ユーゼスが力をふるうたびに、その声は大きく心に響いた。
あの力が暴れ狂うほどに、その念が心を侵食した。
そしてそれは今、一層大きく泣き叫び、憎しみや悲しみを垂れ流して、その苦しみを叩きつける。
支援
痛い、と。
苦しい、と。
助けてくれ、と。
その叫びを踏み台にしてユーゼスは、ものすごい力をフォルカにぶつけ続ける。
その姿を見て思う。
それが、そんなものが強いということなのか。
そんなことをずっとずっと望み続けて、そのためにたくさんの人を犠牲にしたのか。
どうしてあれほどに悲痛な叫び声をあげさせて、それを踏みにじり続けられるのか。
そんなものが強さだなんて、私は認めたくない。
あの時だ。
地面の中から大きな怪物が飛び出してきて、その怪物にあたしは飲まれた。
そしてあたしはあの時、あの赤黒い渦の中にたった独りで放り込まれてた。
気が狂いそうになるなんてものじゃない。いっそ、狂うなら狂いたかった。
無限の悪意全てに憎まれ、傷つけられて、自分が生きていること、そして存在していることすら悲しくなった。
それが今こうして生きていられるのは、あの時に守ってくれた暖かな心のおかげだった。
あの時、助けてくれたマシュマーさん、ヴィンちゃん、みんなのおかげだった。
あたしのために力を尽くしてくれた人たち。
ここに呼ばれて殺し合いを強いられて、それでも懸命に生きようとして戦っていた人たち。
その人たちが皆で私を助けてくれた。そんな人たちが今、苦しんで泣いている。
一際大きい声……ラミアちゃんだった。
おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお…………
またユーゼスが力を放った。
フォルカはそれを懸命にしのぐ。
私の心を削る声はさらに大きくなった。
あのとき励ましてくれた優しい声。
静かで力強い声。
明るい太陽のような声。
あたしがこの殺し合いで出会って、別れて、すれ違って、戦って。
そんな人たちが、今はもう殆ど生きていない。
何度ーでもー(立ーち上がるー)♪
まさにクライマックス支援
>>ある者はヒトですらないモノに作り変えた。
東方腐敗のことかー!!
支援
そして死んでしまっても安らかな眠りは与えられなかった。
みんな、みんな、みんな、みんな、今ここで、あたしの目の前で苦しみ続けている。
「ミオ、どうした……涙?」
シロッコさんの言葉で初めて泣いていることに気付いた。
自分の襟元が、頬から流れ続けた涙を吸って湿り気を帯びているという、そのことにも。
「大丈夫……大丈夫だから……」
大丈夫なんかじゃない。
こんな光景を見せ付けられて、ただ泣いているだけの女になんてなりたくなくて、精一杯強がっただけ。
でも現実では、自分はこの状況を何も変えられない。
あたしは魔装機神の操者なのに。世界の危機を防がなきゃいけないのに。
仲間が苦しんでるのに、あたしを助けてくれた人たちは、あんなにも苦しんでるっていうのに何もできない。
くやしいよ。
なんでこんなことになるの?
弱いからいけないの?
私たちやあの人たちは、あんなにも苦しんで、それを踏み台にしてるユーゼスが強いからって、それでいいの?
ねえ神様。ウルトラマンでも何だっていいから。
答えてよ!
「――――ぐあああああああああああああああああああああッ!!!!」
直撃だった。
ユーゼスの一撃が割れかけた空間ごと、壊れかけた地面ごと巻き込んで、フォルカを吹き飛ばした。
浮島みたいに浮かぶ戦艦のように大きな岩に叩きつけられて、そしてそれが爆発して塵になって消し飛んだ。
「フォルカァ――――――――ッ!!!!」
空間全体に響き渡る衝撃波だけで、あたしたちは吹き飛びそうになる。
今、この戦いであたしたちはそれくらいに無力だ。
できるのは目の前で戦っている彼の無事を願って、叫ぶみたいに呼びかけることだけ。
荒野ーのー彼方をー
支援
支援
「フォルカ……修羅の王、か。だが所詮、お前の力など有限に過ぎん。
異次元から無尽蔵の念をとりよせエネルギーとする私の前では、津波の前の小石と同様」
「……例え小石でも神速をもって弾丸となせば、津波とて突き破ってみせる!!」
フォルカはまだ諦めていない。
ヤルダバオトというマシンの装甲、そのあちこちにひびが入っても立ち上がろうとしている。
「やってみろ――――ボルテックシューター」
「う、おお、おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」
巨大な黒い竜巻にフォルカが飲まれた。
でもその一瞬後、その竜巻を一筋の光が突き破った。
それは竜巻に比べてあまりに細いけど、でもそれはもう一筋、さらにもう一筋と竜巻を抜けていく。
あの光がフォルカの拳だ。闇を切り裂く黄金の光だった。
「おおりゃぁあああッ!!」
ついに無数の光が竜巻を粉々に吹き飛ばした。
でもユーゼスには届かない。そうしているうちにまた次の竜巻がくる。
「どうした。そうやっていつまで私に届かぬ拳を振るい続けるつもりだ?
私に届くまで一体いつまでやるつもりだ。百発か、千発か、万か、億か、それとも兆か?」
轟音。
さっきのが閃光なら、今度は大砲だった。
ユーゼスがわずかに表情を動かした。
巨大な爆発が黒い渦を突き破り、大穴が開いた竜巻はそのまま雲散霧消する。
「真覇……剛掌閃……!!」
「…………ほう」
「たとえ……それが那由他の彼方でも……俺は戦う!そして勝つ!」
赤い髪が燃え上がる。紅の眼が輝く。
そしてひびだらけの白い装甲に光を纏わせて、フォルカとそのマシンが何度目かわからない突撃を敢行する。
「でえりゃああッ!!」
そして、また――――阻まれる。
かーぎーりなーいー
なーにーかーに引き寄せられ彷徨う迷宮の支援
支援
ユーゼスが全身から放出する悪霊の念が強力なバリアみたいにフォルカの攻撃を防御している。
いまやそれはどんどんその力を増していて、フォルカの渾身の一撃でも貫けるかどうか。
そしてそこまでのパワーをユーゼスがふるうということは、その分だけ悪霊の力を、みんなの魂を搾り取るということだ。
おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお…………!!
その声を聞くだけで気が狂いそうになる。
耳を塞ぎたくても無駄だ。身体が震える。あの声は心を直接、蝕んでくる。
ユーゼスがその力を攻撃のために使う。
なんの変哲もない。腕をかざしてその黒いエネルギーをフォルカに向かって叩きつけただけ。
「ぐああっ!?」
直撃を受けたならただじゃ済まない。現にフォルカの背後にあった大地が粉々になって噴き上がった。
フォルカは間一髪でよけた。でもその余波が掠めただけで、木の葉みたいに軽々と吹き飛ばされる。
頑張ってる。
フォルカは一生懸命に戦っている。
あんなにダメージを受けて、気を抜いた瞬間に即死の緊張の中で、それでも少しも弱気にならずに戦っている。
ほんとの本気で命を懸けて、みんなの魂を救うために、髪の毛一本ほどにだって諦めてない。
それでも。
それでも、弱いから。
弱いから、その全てが否定される。
ユーゼスは無表情だ。
必死に攻撃するフォルカを見ても、眉一つ動かさずバリアの中からそれを眺めている。
ゆっくりと手をかざして力をふるい、世界を吹き飛ばす一撃を撃ちはなった。
ユーゼスを囲むあんなに悲しい嘆きの声。それが一際大きくなった。それをずっと聞いていて、あいつは何も感じないのか。
まるで当然のように、みんなの無限の憎しみ、嘆き、悲しみをひき潰して力にして。
その力を振るって神様だなんて言ってのける。
許せない。認めたくない。
でもあたしがどんなに否定したって、それだけでフォルカがユーゼスを倒すなんて夢物語は起こらない。
弱いから。
あたしが弱いから。
あいつは私たちの大事なものを奪い尽くして、それを当然のように利用して私達を傷つけ続ける。
強いから。
あいつが強いから!
支援が胸で叫んでる
あーやーまちーをー
支援
弱いから何をされたって何もできない。
強いから何をしたって許される。
「ボルテックシューター」
またユーゼスの一撃が世界をえぐった。
フォルカは、今度は完全には避け切れなかった。
そしてそれでも諦めないで、ボロボロになっても立ち上がろうとして……今度はそれができなかった。
「フォルカ!フォルカ!フォルカぁぁああ!!」
あたしは馬鹿みたいに叫んでいた。
悲しくて、それ以上に悔しかった。
「強すぎるっ…………!」
シロッコさんが呻くように呟いた。
強いからなんだっていうんだ。
それが、それだけで何の価値があるっていうんだ。
何をしたっていいのか、何をやっても許されるのか。
弱肉強食の意味なんてとっくの昔にわかっていて、二十年に足らない短い人生の中でもそれなりに思い知ってきたけれど。
それでもあたしは悔しくて、認めたくなくて、だだをこねる子供みたいにフォルカの名前を叫び続けた。
◇ ◇ ◇
「終わりか。フォルカ・アルバーク」
「……ぐうっ」
巨大な岩塊に半ばめり込んだ赤い髪の修羅神を、黒い悪魔が見下ろしていた。
ヤルダバオトはゆっくりと立ち上がろうとしている。
ユーゼスからすればその隙に追撃するのは容易い。だがそれをしない。
熱くなれ高鳴る支援!!
うーちーくだっくー
支援
支援
タナトス→甘き死よきたれ→Airを聴きつつ支援
支援
「私が無限の牢獄の中で願い続けた宿敵との決着は、永遠に叶わぬものとなった。
そしてそれはお前に託されたのだ。例え嫌だと言おうが、お前は私を満足させる義務がある」
「ぐ、ぅ、ぉおおお……!」
立った。
そして身体の中の骨の髄まで染み込んだ機神拳の構えをとる。
「はああぁぁぁぁああああ!轟覇!機神拳!!」
光り輝く覇龍が風を裂く咆哮とともにゼストに襲い掛かる。
ユーゼスはそれを避けようともかわそうともしない。
――轟。
身に纏ったオーラだけで防ごうとする。
拮抗するふたつの力。
だがそれはすぐに終わり、フォルカの放った覇龍が、巨石に激突した人間のように一方的にひしゃげて、そして消えた。
「……!!」
「単純にすぎるな……つまらん。もっと必死になれ。心技体全てを使って私に向かって来い。
それでもかなわなければ限界を超えてでも更なる力をぶつけてこい。できないなどとは絶対に言わさん」
ユーゼスは己の強さをフォルカにも要求している。
それは理屈ではない。唯一、同等の存在であった並行世界の番人との決着に対する妄執だった。
『一人は寂しいだろう』などと言い残し、そしてユーゼスを置き去りにした、あの男への意趣返しだ。
クォヴレーは他の世界を、そしてフォルカたちを庇って死んだ。
それはあの男にとって自分を倒すという使命に勝る優先事項だったというのか。
そして、その使命を託した者がこの程度なのか。
そんなことはユーゼスには絶対に許せるものではなかった。
「そのためならば、どのような方法であろうとやってやろう。足りないのは怒りか、悲しみか。
あそこでお前の名を呼んでいる奴らを、お前の目の前で惨たらしく殺してみせようか」
「――貴様ぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」
フォルカの覇気が爆発した。
「……やはり怒りか」
「そんな真似は絶対に許さん! 心まで堕ちたか、ユーゼスッ!」
ヤルダバオトが高速で間合いを詰め、強烈な蹴りを放つ。
ゼストがガードした瞬間にはすでに姿はなく、風の如き俊敏さで背後に回りこんでいた。
それがーしめーいーさー
支援
爆熱支援!
その正義ー呼びさませー命をっ賭ーぁけてー
GONG→SKILL→迷宮の囚人→HEATS→未来への咆哮を聞きながら支援中
支援
「はああっ!」
渾身の一撃が悪霊どものガードを突き破った。だがそれもほんのわずかにめり込んだだけ。
「威力が上がっているな……だがまだまだ足りん」
「くっ――!」
回し蹴り、さらに回転蹴り、もう一回転して三段蹴り。
空間を切り裂く衝撃と轟音が三連続で響き渡った。
しかしこれも僅かにバリアの表面を削り取って終わり、それをゼストがまたたくまに再生する。
「私の言葉がハッタリだとでも思うのか? お前たちを召喚して殺し合いをさせた、この私が本気でないと?」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
フォルカの咆哮。
大きく振りかぶって叩きつけた渾身の握り拳がバリアを突き破って肘の手前までめり込んだ。
だが次の瞬間、バリアを構成する怨念が粘着質の液体のように動いてフォルカの腕に絡みつく。
握りつぶして引きずりこもうと、不気味なうめき声をあげながら。
「零距離……爆ぜろ!覇龍――――――――ッ!!!!」
爆発。
めり込んだフォルカの腕から黄金の光が放たれた。
まずフォルカは渾身の覇気を拳に込めてバリアを突き破った。
そしてそのままそれを腕から放出して爆発させたのだ。
だが、それも――――届かない。
「面白いな……しかし、私も同時に更なる力を放出すれば相殺は可能だ」
「……!!」
遠すぎて届かない。
目の前にいるというのにあまりにも遠すぎる。
「だがその進歩は認めよう。ふむ……ならば一人殺してみるか」
「……うわあああああああああああああああああああああああああ!!!!」
何でもないことのように。
戦いの最中だというのに。
ユーゼスはフォルカから視線を外し、ミオたちを見てそう呟いた。
その様を見てフォルカは実感した。
しえしえん
支援
愛するスレの未来を守るため
メサーイーアー♪ 全ての人の願い抱きしめー♪
支援
その様を見てフォルカは実感した。
この男は本当にやる。虫を踏み潰す程度にあっさりとやってのける。
止めなければならない。
何に代えても。
もし彼らまで死んでしまえばどうなるか。
そうなってしまえば――――フォルカは結局、またしても何も守れなかったことになってしまうのだ。
だが、拳はユーゼスには届かない。
現実は何も変わらない。
そして黒い衝撃に吹き飛ばされるという、その現実が何も変わってくれない。
「今のお前は無力だ」
――オレハ、ムリョクダ。
「思い知れ。そしてかつての私と同じ絶望を味わうがいい」
――オモイシレ。
――オ モ イ シ レ ヨ 。
◇ ◇ ◇
ユーゼス貴様はとぐろ弟かwww
熱い風 受け止めろ!
支援
まさかセルジュニアならぬゼストジュニアでも出す気かっ!w
立ち上がれ気高く舞え運命を受けた戦士よ
次スレ立ってるんで足りなければそこで
支援
フォルカはねじ伏せられた。
文字通りに、地面に叩き伏せられるようにしてゼストに屈服した。
「……さて」
黒い悪魔がこちらを向いた。
その姿を直視するだけで全身を走る血液が凍る。
あんなものに今までフォルカは立ち向かい続けてきたんだ。
それを考えたら自分がそこから眼をそらすことはできなかった。もちろん逃げるなんてことも。
「早速で悪いが死んでもらおう。どちらか一人」
死ぬ。
アニメや漫画なんかでよく聞くはずのその言葉が、今のあたしにはまぎれもない暗黒の未来を示すものになって心をえぐった。
何故なら、そこにその末路が目に見える形で存在していたから。
永遠に苦しみ続ける無数の魂が、何よりもはっきりと死というものの具体性を訴え続けていたから。
そしてあたし自身が、あの中にいる死者たちの苦痛を気が狂いかけるまで味わったことがあるから。
怖かった。
震えが止まらない。あんなのは二度とごめんだ。
でも。
「ユーゼス……あんた、それでいいの?」
あたしの悔しさがそれを上回った。
「……質問の意味がよくわからんな、ミオ・サスガ。聞きたいことがあるなら冥土の土産に答えてやってもいいが」
「そのまんまの意味よ。あんたは間違ってる。それでいいのかって言ってんのよっ!」
気持ちが直接、口から飛び出した。
自分の感情を具体的な言葉にする余裕がなかった。
ユーゼスはそれを聞いて、嘲笑った。
「くはははははははははは、ならば間違っているという根拠を聞かせてもらおう。何故だね?」
「あんた……その声が聞こえてないの? みんながこんなにも苦しんでる。あんたのせいでね。
そんな神様なんて正しいわけがないじゃない!!」
幼稚だな――と、ユーゼスはその貌を歪めた。
それがたまらなくムカつく。
「お前は世界がなんの犠牲もなく回っていると思うのか。
誰かが笑っているその裏で、誰かが常に苦しんでいると気づかないのか?
地球の人間が栄えるその裏で、多くの動物がその分だけ殺され続け、多くの植物が焼き払われ、多くの自然が滅ぼされた。
人間だけではない。どんな生物も食物連鎖からは逃れられない。生きるということは何かを殺して糧とすることだ」
「そうやって言い訳するつもりなの……!」
ぃえいえぇぇぇえええええん、
支援
ようやく最新レスまで追い付いた…次は圧倒する力を聴きつつ支援
頑張れミオ支援
JUST FOR 支援
「言い訳ではない、事実だ。それを受け入れられないお前こそ話にならん」
まるで愚かな子羊を啓蒙してやると言わんばかりに、ユーゼスは傲慢な言葉を並べ続けた。
「そして何かを得るということは何かを犠牲とすることだ。私は全てを失った。何もかもだ。
だからこそこの力を得ることができた。多くのものを得ようとすれば、その分だけ多くのものを失う。
私は運命に全てを奪われた。因果律に永遠に囚われた。だから私は運命に、因果律に復讐する権利がある。
そして私と同じ運命を辿るものがいなくなるよう、新たな秩序を作り上げる。
ならば世界を司る運命を相手にする力を手に入れるには、世界を犠牲にするのが道理というものだ」
「ふっざけんな!そのためにみんなを犠牲にしていいなんてわけない!」
「それがいいかどうかを決めるのはお前ではないし私でもない……それは力だ。弱いものは滅び、強い力を持つものが栄える」
「違う……!そんなのは絶対に違う!!」
ユーゼスは首を振った。
それはあたしの言葉の否定であり、そしてもうひとつ。
もう無駄だと。話す価値はないと。
「ならばこの状況を力以外でどうにかしてみせろ。強ければ生き、弱ければ死ぬだけだ」
ユーゼスが構えた。来る。
フォルカを吹き飛ばし続け、その分だけ皆の魂を苦しめ続けたあの力が,
あたしを殺しに来る。
逃げろとシロッコさんが叫んだけど、どこへ逃げろというのか。
それにあたしは逃げたくなかった。あいつには負けたくなかった。
「弱さなど何の価値もない。少なくとも私には一片たりとも必要はない!
私に必要なのは強さだ!力だ!一度決めた道を何があろうと貫き続ける意志だ!」
そんなことをみんなを苦しめ続ける言い訳に使うような奴には、絶対負けたくなんかなかった。
「――――ふざけんなああああああああああああッッッッ!!!!」
自分の機体のありったけの出力で黒い奔流の中に飛び込んだ。
フィールドを纏って突撃するディストーションアタック。
ぶつかり合う瞬間にものすごい衝撃がきた。
「くううっ!」
フィールドを貫通してわずかにダメージがきたけど、それは外部装甲を削っただけ。
支援
リィーガァーー
支援
ぶつかる瞬間に鉄砲の弾みたいに機体に横回転をかけて、弾かれるようにしてダメージを逃がした。
斜めに弾かれたマシンの体勢を立て直して、そしてそのままユーゼスに突っ込んでやる!
「くらえっ!!」
「む――――」
激突。
あたしの機体のパワーはフォルカの足元にも及ばない。
さっきのユーゼスが撃ってきた一撃だって全然本気じゃない。
それでもまともにぶつかれば、あたしは死んでいただろう。
だからこのままじゃこいつにダメージを与えることなんてできない。
そんなことは解ってる。
おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお…………
私の目の前でみんなが泣いていた。
こんなのを目の前にして、それをほっといて逃げるなんてできない。
魔装機神の操者は世界のために、みんなのために戦うんだ。
だけど、もうそんなことだって関係ない!
「ユーゼス……!やっぱりあんたは間違ってる!」
「まだ言うか……」
どんなにパワーを上げても、あたしのマシンはあいつのバリアに阻まれたまま、少しも進まない。
やがてそのままどろりとユーゼスの纏う力が私を包み込み始めた。押し潰すつもりだ。
フォルカやシロッコさんが何か叫んでいたけど、それも悪霊の声でよく聞こえない。
「なんであんたはこの声を聞いて平気でいられるのよ!? あんただって元は人間でしょ!?
みんながこんなに苦しんでるのに、ひどいとか、申し訳ないとか少しでも思わないの!?」
「言ったはずだ。それは弱さだと。そしてそれはもう私が超越し、捨てたものだ」
完全に包まれた。
ぎしぎしときしむ音がする。
この状況はそのまま深海の圧に押し潰されかけた潜水艦だ。
明日の夜明け前にあのスレへと旅立つのさ
シロッコ最終決戦の場まで来て空気か!
うおおお!サレナァァァ
支援
支援ー!支援ー!
僕らは走るー、明・日・へ!
支援
「…………じゃあっ!……あんたは絶対、神様になんてなれない!!」
「なんだと?」
ユーゼスの力が強くなればなるほど、そのために費やされる魂たちの嘆き声も大きくなる。
今のあたしはそれを聞けば聞くほど、ユーゼスへのたとえようもない怒りが湧いてくる。
「弱さを持たない人間なんていないんだよ!みんなみんな弱くて愚かなんだ!あたしもあんたも!」
「私は……それを捨てた!」
「弱さは悪いことなんかじゃない。誰でも弱さがあるから、誰かの弱さをわかってあげられるんだ。
何も怖くない人間は一生懸命になんてならないし、誰かを心配しない人間は他人に無関心にしかならない!」
「それも、私には必要ないといっている!!」
きしみがさらに大きくなった。
でも怖くない。怒りがそれをぶっちぎれるくらいに上回っているから。
「人間の弱さを捨てて、人間の弱さへの理解も捨てて、そんなんで人間の住む世界を調停する神様になんてなれるもんか!!」
「――――!!」
「はっきり言えるよ。このままじゃあんたは神様になっても他の人間に自分勝手な考えを押し付けて、理不尽に命を奪う。
人間を愚かだって見下して、今ここで皆の魂を搾り取っているみたいに、苦しませ続けて殺し続ける!!」
「な、ぐ――う、おおおおおっ!」
圧壊。
私のマシンを包んだ紅黒いオーラがぐしゃりと潰れた。
だけどあたしはそこにはいない。
外部装甲をパージして、その勢いで一瞬だけ私を囲む悪霊のオーラをこじ開けて、そして脱出。
「だからあたしは弱さを捨てない!人間のままで、しがみついてでも守るっ!」
少しでも確実にするためにギリギリまで近づく。
それでも一か八か。
想いを強く、強く、強くイメージする。
可能性がどんなに低くたって、ここで絶対にしくじるなんてできない。
ディストーションフィールド最大出力。
全速突撃――――!!
「――――いっけえええええええええええええええええええええええええッッ!!!!」
◇ ◇ ◇
支援鳴らせ!!
CRYING SURVIVORを聴きつつ支援
支援しますぜ!
ミオォォォッ!
ミオー!!
稲妻の支援で規制を蹴散らせ
その機体はすでにボロボロだった。
このバトルロワイアルの初めから、ずっと戦いの連続を駆け抜けてきた。
虚空の破壊神と呼ばれた宇宙怪獣をも相手に戦う機体が跋扈するこの戦場で、その機体はそれほど秀でた力を持っているわけではなかった。
それでもここまで破壊を免れて生き延びてきた。
装甲は傷つき、関節やモーターの過負荷で動きも若干鈍い。
だが鎧に身を固めて非力を補い、パイロットが知恵を絞り、そしてほんの少しの運に恵まれて。
か弱く、無力で、傷ついて、それでもあがき続けて。
そしてついには神へと挑む。
それはまるで人間のようだ。
――エステバリスカスタム テンカワ機。
奇しくもこの機体の本来の持ち主も、かつてあまりに強大な敵に無謀とも言える戦いを仕掛け続けた。
果たしてこの機体がそんな運命を引き付けているのかは誰もわからないが。
ゼストが巨大な津波のようなオーラを出現させた。
躊躇うことなく突撃するエステバリス。
まともにぶつかればまさしく小石のように砕け散ることは間違いない。
それでも逃げることをしない。
ただ真っ直ぐに前へと全速で。
もはや飲まれる寸前。
砕け散る。跡形もなく。
逃げようとしても間に合わない。
そのときエステバリスが姿を消した。
「――うがああああああああああああああああああああああああっ!!!?」
ユーゼスの絶叫が虚空を裂いた。
ゼストの胸元のあたりで何かが爆発した。
カラータイマーのあたりを押さえて呻く漆黒の超神。
青い血が胸を抑えた手の隙間から猛烈な勢いで噴出した。
――ボソンジャンプ。
一瞬の短距離時空間転移でゼストの攻撃を掻い潜り、バリアのさらに内側の超至近距離へ飛び込んでダメージを与えたのだ。
夜明け生まれ来る少女を聞きつつ支援
支援
ミオが備え付けのマニュアルでジャンプ機能を把握していたこと。
エステバリスのフレームがもともと単独ジャンプ用に作成されていた試作機だったこと。
演算ユニットを必要としないほどの短距離ジャンプだったこと。
そしてミオの念と意思の力が転移ナビゲーション能力の代役を果たすことに成功したこと。
これらの要素が揃い、そしてフォルカすらなしえなかった奇跡にも等しい一撃を生んだ。
だがそれは決して奇跡ではない。
条件が揃えば誰だってできることだ。
しかし誰もやらなかった。簡単な話だ。
単独ジャンプで『生存』が可能なのは、先天的なジャンパーの遺伝子を持つ者か後天的に調整を受けた者。
そうでなければ戦艦クラスの高出力フィールドにでも包まれていない限り、ほぼ確実にジャンプに耐え切れず死亡するからだ。
そしてそれはミオも例外ではなかった。
ミオ・サスガはこのために、この一撃のためにまさしく命を捨てた。
彼女とその機体は、まさしく人間そのものだった。
非力でか弱く、傷つき続けてそれでも諦めることなく、常に前を向いて戦い続け、そしてついにはその一撃を神へと届かせたのだ。
「ぐ、あああああああああっ!」
ユーゼスが反射的に力をふるい、それだけでエステバリスはバラバラになった。
おそらくすでにコックピットのミオは生きてはいなかっただろう。
彼女とその機体はその最期すら、実に人間のようだった。
あまりにあっけなく、あっさりと、その終わりは儚いものだった。
【ミオ・サスガ 死亡】
◇ ◇ ◇
煮えたぎった紅い支援解き放て!
ボソンジャンプ!?支援
支援!!
人が人の身のまま神に挑む支援
ミオ…
ミオおおおおおおお!
約束の地を聴きながら支援
ミオーーーーーーーーーー!!
「ミオ……!!」
フォルカは呆然と呟いた。
マシンはボロボロだが、まだ動くようではある。
だがあれほどまでに満ちていた激しい闘志がどこかに消え失せたようだ。
「フォルカ、大丈夫か!」
「あ――」
シロッコが近づいて声をかけても心ここにあらずといった風情だ。
ミオの死が堪えているのか。
それは一目でわかる。
だがそんなことをしている暇は、残念ながらこちらにはない。
「ダメージは? まだ戦えるのか、どうなんだ!」
「あ、ああ……」
詰問するような口調のシロッコに気圧されながらもフォルカはかろうじてそう答えた。
ならば、次だ――と、シロッコはユーゼスの方向に視線を向ける。
ミオの一撃によるダメージ自体はそう大したものではなかったようだ。
爆発の規模からして、それはシロッコも予測していた。
傷の表面はすぐに悪霊が修復してしまった。もちろん内部まで完全に治すには、まだ至らないだろうが。
だが精神のダメージはかなりのものだったようだ。
「私は……今さら…………!」
どうやらフォルカとどっこいどっこいだな、とシロッコは若干呆れ気味にそんなことを思った。
ぶつぶつと何かを呟いており、こちらに襲い掛かろうという動きは見せない。
これは僥倖だ。これこそが彼女が命を賭けてもたらしてくれた最大の勝機だ。
だがそれには彼の力が不可欠だ。
そう考えて、今度はフォルカのほうに視線を戻す。
「フォルカ、気持ちは解るがここは戦場だ。ならばやるべきことはまず勝つことだ。
仲間の死を悼むのは後でもできる。それがわからないほどの素人でもあるまい」
「だが……俺は……またっ……!」
どうやら少々メンタルケアが必要なようだ。
時間は惜しいが仕方あるまい。
「君は何を気に病んでいる。私たちはゾフィーの前で皆、覚悟を決めたはずだ」
「それでも俺は死んでほしくなかった!俺は……守るための力が欲しかった。だが、誰も……!」
こっ……ここにきてヒロイン死亡ォ!?ギャース!支援
ミオォォォォォォォォ!!
ミオ、ここまで来て…。
支援
支援
流星、夜を切り裂いてを聴きつつ支援
ミオ…(´・ω・`)
支援
ばかな……簡単すぎる……あっけなさすぎる……
「……助けられなかった、と言いたいのか。ラミア、イキマ、クォヴレーのように」
「そうだ……俺は……無力だ……ユーゼスのいったとおりだった」
なるほど。そういうことか。
ならばその重石を取り除いてやればいい。
「ミオはあの時こう言ったはずだ。『みんなみんな弱くて愚かなんだ』とね」
「……」
「少なくとも彼女は君を責めるようなことはしないだろう。
それに気づいていなかったか? 彼女は君が先程の戦いで傷ついた時には、涙を流しながら名前を呼んでいた。
それが君がユーゼスに及ばなかった無力を責める声だとでも思うかね?」
「それは……」
言葉を並べながら、フォルカに気づかれぬよう、ユーゼスを観察する。
横から襲いかかられでもすれば、フォルカはともかく自分はひとたまりもない。
だがまだ奴の方も立ち直りきれてはいないようだ。
「それにな――私やミオは初めから君に救いの手を差し伸べられることなど期待していない」
「それは……俺が」
「無力だから、ではない。私たちは同志だからだ」
「え――」
こんな言葉はシロッコの趣味ではないが、それが必要ならば使うまでのこと。
そして実際、嘘というわけでもない。まったく柄でもない話だが。
そんな内心を隠して話を続ける。
「君は紛れもなく強い。それは認めよう。私などまともに戦えば足元にも及ぶまい。
だがその力に私たちが頼りきりになるつもりなら、あの時に君だけをユーゼスの元へ行かせればいいだけの話だ」
「……」
ならば、何故――フォルカが無言でそう問いかけている。
いや、ここまでくれば半ばわかっているのだろう。
何も恐れずに支援ー!!
支援
ミィオオオォオオォォォオオオッ!!!
支援
「私たちは君の隣で戦うためにここにきたのだ。君の差し伸べた手に引かれて、その後をついていくためではない」
「それが……同志か。だがそれでも、いやだからこそ死んで欲しくはなかったんだ、俺は!」
「傲慢だな」
「だが――!」
まず、あえて突き放すような言葉を投げる。
そして予想通りの反論を待ち構える。
「ならば戦え。その傲慢を貫き通してみせろ。取りこぼしたものを嘆く暇があるのか」
「……!」
「己が無力だろうと関係ない。力では君に遥か及ばぬはずの彼女が、それをたった今見せたはずだ。
今、自分が成すべきことを果たせ。先刻も私はそういった。それは変わらんよ」
「……………………わかった」
フォルカが頷く。
シロッコは確認のために最後の問いを投げかけた。
では、成すべきこととは何だ――と。
「ユーゼスを倒すことだ」
その答えに満足し、シロッコは己の機体ごとユーゼスへと向き直った。
そしてフォルカの機体がそれにならって向き直り、さらにずいと機体を前へと進める。
「……シロッコ」
「なんだね」
「俺はどう戦えばいい? お前なら俺よりも的確な判断ができそうだ」
「ふむ……」
どうやらフォルカには、シロッコにとって都合のいい方向に意識の変化があったようだ。
バ、バカな!?ミオが死にシロッコがかっこいいだと!?
支援
輝くシロッコを支援
空気王きたああ
少なくとも先程の戦闘よりも冷静になってはいるし、シロッコもあの戦いを見た後なのでフォルカとユーゼスの戦力を正確に把握している。
「では私が後衛で様子を見よう。何かわかったら伝える。それまで無理な攻めは控えてくれ」
「了解だ」
通信が終わったと同時に二機が全速力でユーゼスに向かって飛翔する。
「ぐ――――」
ユーゼスがこちらに気づいた。
迷いと苦しみが明らかに見て取れる。
少なくともプレッシャーは先程までとは比べ物にならない。
ならば。
「オルガキャノン展開!フォルカ、射線を空けろ!」
シロッコがヘルモーズで手に入れた兵器の一つ。
本来はバルマーの指揮官機、エゼキエルタイプの持つ強力な砲撃用装備だ。
コンパクトにまとめられた砲身が変形してロングバレルとなり、そしてエネルギーの充填が完了。
「発射!」
光の奔流が凄まじい勢いで放たれた。
ユーゼスが津波のようなオーラで迎撃。
だがもちろん予想の範囲内だし、本命はあくまでフォルカだ。
すでに覇気は満ち、雷光と化した修羅神が黒い魔王へと狙いを定めていた。
「――轟覇!機神拳ッ!!」
黄金の龍の咆哮。
そして再び戦いの号砲が鳴った。
◇ ◇ ◇
支援
なんてこった! シロッコが空気脱出してるー!!
支援
相変わらず出どこをわきまえてやがるぜ紅茶。
役に立たないときは空気と化し、頃合いを見計り存在感を表す……一流のコーヒーの業だ。
ここにきてようやく、シロッコ指導者モード覚醒か!
……いや、前の教え子達(精神半壊状態のキラと精神崩壊状態のゼオラ)はちょっと難ありだったしね。
木星帰りの意地を見せろ!
――結論から言えば、ユーゼスは倒せる。
シロッコは戦闘を後衛から観察し、そして確信した。
フォルカは先程までの猪突猛進ともいえる攻勢には出ず、一撃離脱を主体とした戦法でほぼ互角に黒い超神と渡り合っていた。
ユーゼスのあの凄まじいパワーは相変わらず圧倒的だ。
だがプレッシャーはそれほどでもない。
奴の思考は戻ることも進むこともできないほど行き詰っている。
あの男はこの殺し合いを始めるその前から、宿敵との決着とやらに拘り続けてきた。
神となって世界を調停するという悲願と同じ、ひょっとすればそれ以上の優先事項となって。
だがそれをクォヴレーは放棄した。
ユーゼスがどれほど待ち望み続けたのかは知らないが、結果としてそれは奴に巨大な絶望を与えることになった。
宿願を叶えることはできなくなった。ならばもう一つの悲願に全てを賭けるしかなくなった。
しかし、それをミオに否定される。
クォヴレーを失った時点で、奴はヒトを捨てなければ前へは進めなかった。
だがそうやって進み続けても、それは間違いだと突きつけられた。
最早、戻れない。だからといって進んでも道が見えない。
実のところ……道はある。ユーゼスが神になるというもう一つの悲願すら捨てて、悪魔として全ての世界を支配しようとする道だ。
今まで奴が築き上げた全てを自身で否定して、その道を選べるのか。
可能性は低いが、もしそうなってしまえば全並行世界が取り返しの付かない事態を迎えることになるだろう。
そしてその場合、覚悟を決めたあの怪物にシロッコやフォルカもあっさりとねじり潰される。
それだけは避けなければならない。
「く……おのれっ!」
ユーゼスがフォルカに雑な攻撃を仕掛け、かわされる。
悪霊の力を使った攻撃は威力は凄まじいが、以前のような迫力と鋭さがない。明らかに精神面での動揺が原因だ。
神速ともいえるフォルカのマシンに対して、それではあまりに不足。
軽々とかわされて、逆にその動きに翻弄される。
そしてやがてガードを崩され、危うくフォルカの手痛い一撃を受けそうになる。
だが――――防御に回ればあのエネルギーがことごとく致命的な瞬間を回避させる。
そしてあの防御を真正面から崩すには、こちらには火力が足りない。
いや、あれを崩すとなれば、まさに世界を砕く一撃でもなければ不可能だ。
フォルカの奥の手――だがその場合、フォルカが力尽き、そしてシロッコだけであの木原マサキに対抗できるか。
そしてフォルカに幾度となく攻撃をかわされ危うい場面を迎えたユーゼスの意識は、次第に防御へと傾き始めている。
――まずい。
そうなれば打つ手はなくなる。
支援
艦隊戦を聴きつつ支援したいが、手元になかったのでジーグの歌で支援(´・ω・`)
うおおおおおおおおおおおおおッ!!
オルガキャノンパクってたのかw
支援
支援
くっ、カッコいいのにどこか間抜けっぽさも残るのは気のせいか!?w
支援
その前に。
だが。
「フォルカ――」
「シロッコ?」
ユーゼスとの間合いがやや離れたところを見計らって、フォルカに声をかけた。
これが最善手だ。ただ一つのリスクを除いては。
「私を信用できるか。命を預けられるか」
「……ああ」
僅かに間をおいて、だがその言葉に迷いはなかった。
そういえば――覚悟があるのか、と彼らに問うたのはシロッコ自身だった。
ならばそれは聞くまでもなく。
そして己自身にも覚悟が求められることになる。
皮肉気に口元をゆがめながら、シロッコは己のプランを実行に移す決意を固めた。
「同時に仕掛けるぞフォルカ。君は突破口を開け」
「シロッコ?……ああ」
後衛で戦況を分析していたシロッコ自身が攻撃に出る。
そのことの意味をフォルカは理解したようだ。
ここが勝負どころだ。
「フォルカ。どんな状況になっても己の成すべきことを果たせ。それを絶対に忘れるな」
「シロッコ……お前?」
「私は私の成すべきことを果たす。ミオもそうだった。だから君にもそうする義務がある」
「それは――――」
「それだけだ……いくぞ!」
シロッコは有無を言わせず会話を打ち切った。
次の瞬間にはゼストへ突撃するべく、全てのバーニアを爆発させるようにしてジ・Oを飛翔させていた。
誰にも負けないバーニン支援
冥王を意識から外さないのは立派だが、この局面吉と出るか凶と出るか?
支援
恐れるなー、君はずっとー♪
シロッコ……無茶しやがって……!
シロッコ、まさか…
シロッコ……?
スレに鋼の支援を刻めー!!
その轟音がフォルカのシロッコへの問いをかき消し、そしてやむなくヤルダバオトもそれに続く。
「ぐ……おおおおお!」
ユーゼスのオーラが波のように二重、三重の壁となって視界を防いだ。
「フォルカ!!」
「双覇龍!!螺旋となって貫けッ!!」
フォルカの白いマシンがその両腕から巨大な二頭の龍を撃ち放つ。
それがねじれ、互いに絡みつくように一つの巨大な奔流となり、ユーゼスの作り上げたおぞましい壁をあっさりと貫いた。
シロッコの機体がそうやってできた大穴をくぐって、黒い超神へと突貫するべくさらに加速。
「シロッコ!!」
「後は任せろ。あの男は――――――――私が倒す!!!!」
◇ ◇ ◇
「虫けらが――!」
「そういう傲慢があるから彼女に否定されるのだよ貴様は!」
「!!」
突撃するジ・O。それを阻むべく、再びユーゼスがオーラの壁を作る。
上下左右から襲い掛かる赤黒い波はシロッコの視界を埋め尽くし、突破口など見えないように思える。
だがシロッコには見える。このオーラはつまりヒトの心、マイナス思念の塊だ。
ニュータイプの感覚でそれを先読みしてかわす。
悪霊の念を感じることで少々精神が堪えるが、強烈なプレッシャーが消えうせた今のユーゼス相手ならば造作もない。
上にかわす。そして左、右、斜め左上方にやや後退気味にかわし、切り返して右へと寄りながら前へ。
真正面からの一撃。思念の集合体、そのもろい部分をグラビトンランチャーで撃ち抜き正面突破。
――見えた!
「貴様……!」
「ミオ・サスガは!彼女は私の理想となってくれたやもしれん女性だった!」
オルガキャノン展開、そして発射。
すごく……死亡フラグです……。
支援
シロッコ、まさかおまえまで…って、シャアのセリフをパクってるよ!!
紅茶も飲んでないのに死なないよな?
シロッコ! シロッコおおおおお!
シロッコ、それシャアのセリフ
それも防がれるが、その隙にさらに接近。
「私は確信した!人類は弱さを、その業を乗り越えて次なるステージへと進まねばならん!
だがそれを捨てるだけでは貴様のようにしかなれん。抱え続け、克服するべきなのだ!」
「貴様がそれを抜かすか!傍観者に過ぎなかった貴様が!」
「そうだ、だが彼女は違う!ニュータイプでなくとも他人の心を解きほぐし、導く力を持っていた!」
ブライソード。
機体の大きさに釣り合わぬ剣を無理やりに叩きつける。
これも防がれたが、剣をそのまま投げ捨て回り込む。
「それを貴様が奪った!これほどの全能の力を持ちながら、こうも無能な貴様がなッ!!」
「だ……黙れええええええええええええええええッ!!」
赤黒い波に四方を囲まれた。
今度は突破できそうもない。力が増している。挑発がまずかったか。
だがこれも作戦のうちだ。何より、これだけは言わずにはおけなかった。
「生の感情を晒すなど恥ずべきことだが……ユーゼス!私はこの怒りのままに貴様を殺す!」
オルガキャノン、最大パワーで発射。
正面の波の壁を撃ち抜く。
しかし閉ざされた狭い空間で四方を悪霊に囲まれたこの状況では、そのエネルギーの余波が行き場をなくし、シロッコの機体をも傷つける。
ジ・Oのコックピットがスパークし、コンソールの金属部品が弾けとんだ。
それがシロッコの顔面を掠め、流血。乱暴にぬぐう。
あと少し。目指すは至近距離。
シロッコ! もうコーヒーとか言わないから死ぬな!
それは赤くて三倍なロリコンな人のセリフです
そういやこの手の思念パワーアップ系は、ついていけるならニュータイプのカモなのか?
頑張れ……!
GONG バージョンα3聴きつつ支援
そして狙いはユーゼスの感情の暴走。
「私は……!私はああああああああああ!!」
「貴様如きでは釣り合わん!だが――――!」
捕らえた。怨霊どもの思念に紛れて特定できなかったユーゼスの思念を。
あとはこのまま――――。
「が――――――――――――」
やられた。
斜め下方からの回避不能の一撃がジ・Oを呑み込んだ。
想像を絶する衝撃とともに視界が歪む。
激痛と悪霊どもの呻きが吐き気を呼び起こす。
かわせなかったのはユーゼスの感情が昂ぶり、それに釣られて悪霊の力が増したがゆえだ。
こちらも初めからそれを狙って挑発した。
だからこれも予想の範囲内だ。この策の決行に必要なのは、この事態に対する覚悟だった。
――やれやれ。
どうやら良くも悪くも、どこまでも予測のとおりだった。
一瞬、犠牲なしの最上の戦果を望めるかと期待したが、やはりこうなるしかなかったか。
気がかりはフォルカだ。だが彼が自分を信じるといったのだから、自分も彼を信じるしかあるまい。
――迷うなよ。最後まで自分の成すべきことを果たせ。
目の前を閃光が埋め尽くした。
シロッコ…
シロッコ…
今こそ世界はッ♪
支援のエンブレム!!
うおおおお!!シロッコぉぉぉぉおおおおああああああ!!!
シロッコあああああ無茶をしやがってええええ
シロッコおおおおおおおおおお
シロッコぉぉぉおおお!!
最後で男を見せやがって……
シロッコまでええええええ!?紅茶印の紅茶は!?
シロッコォォォォォォォォ!!
あああああああ! シロッコおおおおおおお!
シロッコォーッ!
シロッコおお
シロッコーーーーーーーー!!
激痛が走るかと身構えたが、不思議と痛みはない。
いや、だからこそか。すでに致命傷であり、痛みを身体が認識できていないのだ。
ジ・Oが爆発する。
死ぬ。
だがその前に、自分の成すべきことを果たそう。
ミオがそうしたように。
フォルカに後を託すその前に。
ユーゼスの心は激しく揺れ動いている。そしてそれが手に取るように解るほど、あの男の心の壁は脆い。
彼女の功績だ。今なら容易くこの策を実行できる。
そしてそれは今、パプテマス・シロッコという男にしかできないことだ。
己自身の。
今ここで成すべきことを。
全力をもって果たす。
――――あの男の精神を…………破壊する!!
「な、ぐ、ああ、あ、ぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
――――ただでは死なん……貴様の心も一緒に持っていく……ユーゼス・ゴッツォ……!
「やめろ!やめろっ!入ってくるな!やめろぉぉおおおおあああああああああああああああああ!!!!」
――――ではな……ミオ……フォルカ……もし縁があるならまた会おう……今度はゆっくり茶でも飲もうか……。
「あ、ああ、ああああ、あおぁぁぁぁああああアアァァアアAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
――――数多の並行世界のいずれか……極めて近く限りなく遠い世界のどこかで……。
【パプテマス・シロッコ 死亡】
◇ ◇ ◇
今まで、スパロボ含む二次創作においてシロッコの生存がここまで祈られた事はあったか!?いや、無い!!
フォルカ……後は頼んだ!
シロッコ……お前男だよ……
眩い未来を♪ 今その手で、きつく抱いて♪
駄目だ……限界だ。これが最後の支援だ。みんな、後を頼む……
>>749 紅茶印ってなんだと思いつつシロッコ(´・ω・`)
うわぁぁぁーーーーーーーーーーーー
シ、シロッコまで
「――AAAAEEOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHH!!!!」
最早、ヒトならざるものとしか思えぬ凄まじい咆哮が響き渡った。
ジ・Oが爆発した直後の出来事だった。
漆黒の超神が猛烈な勢いで膨張を始めたのだ。
小さなこぶのようなものがボコンと、肩口からポップコーンが破裂するように膨れ上がったのが始まりだった。
ボコン、続いてボコンと。
脚、胸、背中、頭部、腕、翼と次々こぶが膨れ上がり、人型としての形を留めなくなっていった。
葡萄がなったように変形したそのさまに以前の面影はなく、醜く膨れ切ったこぶの一つから、ついには破裂音が発生する。
おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお…………
そこから漏れ出した紅黒い泥のようなエネルギー。
ユーゼスが生贄どもの魂をひき潰してふるったおぞましき力の源だった。
負の無限力の暴走がはじまった。
シロッコにより精神を破壊されたユーゼスには最早それを制御する術はない。
完全に壊された、かつてユーゼスと呼ばれた存在の残り滓。
それも、瞬く間に飲まれて消える。
膨れ上がった神の肉塊、そのあちこちが破裂した。
そこから怨霊どもが呪いの声を上げながら広がり、世界を侵食していく。
地は跡形もなく砕け、空は大きくひび割れていた。
この世界の存在そのものが揺らぎ、そして地鳴りのような響きは崩壊のカウントダウン。
怨嗟のうめき声と共に広がり続ける死霊どもの汚泥。まさに地獄と呼んで何の差支えもない。
それがユートピアワールドの末路だった。
「…………ミオ………シロッコ……」
そしてそこに取り残されたのは一人の修羅。
フォルカ・アルバークはその存在の全てを賭けて戦い続けた。
天を駆け、地を切り裂くほどの力を振るって戦い抜いた。
だが、その手に残ったものは何もなかった。
残ったのは己だけ。
ただ独り。
勝利の紅茶を…君に…!
シロッコに敬礼!
カミーユーゼスwwwww
そっか、シロッコには最強のニュータイプを精神崩壊させた実力があったか…
煌くスレに浮かぶ支援の面影
紅茶あああああああああああああッ!!!
コオオォォォォォオオオヒィイイイイィィイッ!!!
カミーユすら引きずり込んだ精神攻撃……耐えられまい!
誰もいない。
始まりはなんだったのか。
フェルナンドとの仕合だったか。
長年、共に競い合った朋友ともいえる男と戦い、そして勝利した。
修羅の掟では敗れた者は死ぬしかない。それが嫌でその掟に逆らった。
何故殺さなければならない――絶対の掟に疑問が湧いた。
だがあの時、どうして逆らったのか。
助けたフェルナンドからは侮辱を受けたと憎まれ続け、他の修羅からは掟を破ったと白眼視され続けた。
そして修羅の軍勢が世界の壁を越えて闘争を始めたとき、フォルカは決意した。
それは間違いだと、己を育て続けた全てに叛逆することを決めて、そのすべてに戦いを挑んだ。
何故逆らったのか。
よくよく考えれば、全てはあの仕合が始まりだった。
あの時、フォルカはフェルナンドに死んで欲しくなかった。
共に生き、共に技を競い合い、戦い続けた友を失いたくなどなかった。
生きて欲しかった。共に歩き続けていきたかった。
そうだ。
誰にも死んで欲しくなどなかった。
そのために戦ってきたはずだ。
――なのにもう、そこには誰もいなくなってしまった。
もはやフォルカには戦う理由がなくなった。
精神を限界まで研ぎ澄まし、その肉体を酷使して、己の命の底から覇気を搾り出し続けた。
そうやって戦い続けた結果がこれだ。
報われたものは何もなかった。
――もういい。
そんな声が聞こえた気がした。
倒れてしまえば楽になれる。
もう血反吐を吐くような思いはごめんだ。
守るために戦い続けたのだから、守るべきものが無くなってしまったのなら止めてしまえばいい。
「そう……だな……」
いつの間にか、かつてユーゼスだったものから溢れ出た悪霊の汚泥がフォルカを取り囲んでいた。
彼らは死んで無念を遺したかつての人間だ。
ウソだろ……嘘だと言ってよバーニィ!!!
砕くサンダァァアアアアッ!!
運命を受けた支援よたとえ規制をうけてもー
折れるなフォルカああああ!
まさか……これは、全滅ED……!?
立てッ! 立つんだ、フォルカ・アルバーグッ!
支援
挫けるな、立ち上がるんだフォルカーーーーーーーーーー!!
その思いゆえに命あるものを羨み、妬み、憎み、あちらに引きずり込もうとする。
フォルカの視界が紅い闇に染まった。
もはや逃げ場はなく、このままでは飲まれるだけしか道はない。
死ぬか。
ここで力尽きるか。
もう守るべきものがないのなら。
――どんな状況になっても己の成すべきことを果たせ。
「あ……」
――それを絶対に忘れるな。
あった。
守るべきものがフォルカにはまだ残っていた。
彼らとの約束が残っていた。
シロッコの言葉だけではない。
ゾフィー、マイ、そしてあの時に因果地平の果てで見た、彼らの魂の姿。
数限りない屍を積み上げ続けた。
数え切れないほどの傷を負い、血を流し続けた。
それでも己の目指すものが正しいと信じてたった一人、誰もいない闇のような道を走り続けた。
その果てにたどり着いたものは、やはりたった一人だけの闇でしかなかった。
自分のあらゆるものがボロボロで、もう立っていることすら辛い。
それでも。
「……まだだ」
それでも、ほんのわずかな光が見えた。
「……俺がここにいる」
フォルカが走り続けるさらにその先に彼らはいた。
立つんだフォルカアアア
支援
フォルカ!
せめておまえだけでも生き残れフォルカ!
泣いて泣いて泣きやんだらを聴きつつ支援
なんだ!?だれだ!?
支援
永ぉぉおおお久ああああぁぁにいいいいぃぃッ!
「……彼らにこの命を救われた」
世界を、宇宙を、大事な誰かを、何かを守るために戦い続け、そして最後まで守り抜くという大いなる偉業を成し遂げた英雄たちがそこにいた。
「……今ごうして生きているこの命そのものが、誰かを守るために戦った彼らが正しいという証明なんだ」
彼らが呼んでいる。
ここまで来いと。守り抜いてみせろと。
「だから――――俺は約束を果たすために、正しさを証明するために!まだ死ぬわけにはいかないんだ!!」
迷いが消えた。
覇気が満ちた。
フォルカを呑み込もうとする悪霊どもがヤルダバオトの放つ光にはじかれた。
「うぉぉぉぉおおおおぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおお!!!!」
爆発。
白き修羅神の周りで風船のように膨れ上がった闇の汚泥が、爆裂音とともに四散する。
もはや海となって世界を埋め尽くす紅と漆黒の渦から、フォルカとヤルダバオトは輝く覇気を纏って飛び上がった。
無数の腕が伸びるように、悪霊がそれを追う。
「どけええええええッ!!」
覇気を集中した覇龍ではない。
ユーゼスにはまるで通じなかった覇気の弾丸が易々と汚泥を貫いていく。
ゼストの力の源である負の無限力はまさに海だ。
圧倒的な質量はそれだけで全てを呑み込み、光すら通さず、ひとたび荒れ狂えばあらゆるものを打ち砕く。
ユーゼスはその力を束ね、明確な意思をもって利用し、フォルカたちを蹂躙してきた。
水は強力な圧を加えれば、僅かな水量でも岩すら切り裂く刃と化す。
その要領で無限の海を操れば、まさに敵うものなどいるはずがない。
フォルカァァァ
支援を搾り出せ
フォルカ!お前こそが世紀末救世主だ!
行け!フォルカアアアアア
フォルカ……!
ファルカァァッ!
だがその意思はミオとシロッコの命を賭けた攻撃によって砕かれ、滅び去った。
ならば今ここにあるのは、いかに巨大であろうとただの有象無象に過ぎない。
統率のとれない軍勢はいかに数が多くとも突き崩すのは容易い。
ましてや天を衝き、地を砕き、海すら切り裂く修羅王の前では、そんなものはなす術なく破壊されるだけだ。
「双覇龍!!」
その両腕から放たれた二匹の光龍が易々と悪霊どもを切り裂いた。
黒い海に漂う怨念が悲鳴を上げる。次々と光に焼かれるようにして消滅していく。
エネルギーとしての密度が圧倒的に違う。二匹の光輝く幻獣は思うままに焼き尽くし、喰らい尽くした。
「あれか……!」
だがいくらこうして悪霊どもを蹂躙しても、相手が次々と沸いてくるのでは意味が無い。
その大元は異世界より奴らを召喚する超神ゼストのボディだったものだ。
その胸に取り込んだ銃神ディスの心臓を打ち砕かなければ、文字通り無限に湧き出る亡者を相手にしなければならない。
巨大な渦の中心で死者の不気味な声が、一際大きく響き渡る。
「終わらせるぞユーゼス……!そして俺の中の託された魂の力よ!力を――――貸してくれ!!」
巨大な龍が天へと昇った。
稲妻が自然の摂理に逆らって上昇したかのようだった。
それほどまでに、それは閃光と呼ぶにはあまりにも荒々しく凄まじい。
今にも全てを引き裂こうとする覇気の嵐を身に纏い、ヤルダバオトは天より悪霊の海を見下ろす。
この身一つで海を貫く。
求められるは神速。
風よりも速く、音よりも速く、光よりも速く!
かつて一人の男がいた。
その男には何もなかった。
唯一つ、不屈の闘志だけがあった。
そしてそれだけでついには全てを超える力に届き、守るべきものを守り抜いた。
力はフォルカには遥か及ばない。
BGMをSKILLに変更しつつ支援
そうだ、それでいい! 戦うんだ修羅王よッ!!
号泣……
まさか……まさか!?
…
やべぇCry for me がフォルカにスゲェ合う
来るか最終奥儀!?
お前の意地を見せてやれぇぇぇ
いっけぇーーーーーーーーーーーー
だがフォルカよりも遥かに偉大な勝利を勝ち取った。
その男の一撃に必要なものは心技体。
心――恐れも疑いも迷いも捨てる。
技――極限まで磨きぬいた技量。
体――指先の一本一本まで気を充実させ、その一撃に全てを賭ける!
「闘鬼……転生!!」
ジュデッカとの戦いで呼んだものとは違う。
呼び寄せたのは一体だけ。
隻眼の巨人、その名は大雷鳳。
そして闘気でできたその姿がヤルダバオトに重なった。
フォルカの心は無に。
そして大雷鳳の闘気にしたがう。
心技体全てを込めてトレースする。穏やかな水がそこに映る影をそのまま写し取るように。
「――――鳳龍」
光の翼。
稲妻のように空間を切り裂き広がっていく。
「――――神雷」
いけぇぇぇぇぇぇぇ!
みせろ! 極奥義だ!
キタアァァァァァァァァァァァッ!
>>800 俺も今SKILL聴いてるところだっぜ支援ッ!
限界を突破しろおおおお!!
無職ぅぅぅううううううう!
さらに疾・風・迅・雷に変更しつつ支援
やれぇぇぇぇぇぇ!!
大・無・職!!!
青い果実を聞きながら支援
支援
ひとりで合体攻撃とかありえねーッ!!
いっけぇぇぇぇぇぇぇっ!
冥王が怖い、やろぅ1人がちを狙ってるぞ
かつては停滞する要因だったフォルカがこうまで立派になろうとは……ッ!
なんたる皮肉ッ! なんたる感動ッ!!
>>824 あ…そういえばあいつが残ってたんだっけ。
と思ってしまうくらいにのめりこんでしまっていた。
大無職の力を借りて今必殺の!
皆から受け継いだものを携えて今修羅王が行く!!
未来を描くー、勇者の姿ー♪
お前の支援高ぶるとき規制は解除されるー
支援
支援
続きは?続きをください
この空へーとー旅立ーつのーさー♪
規制に引っ掛かったのかな?
ひょっとして容量
フリーズ……再起動中ですorz
いやまだ余裕ある
疾・風・神・雷をリピートしつつ支援
イデったかと思って焦ったw
中断セーブ中にトイレいっとくか
ううおおおぉぉぉおおッ!!
ヒーロー戦記もよろしく!
スーパーヒーロー作戦もヨロシク
そだ、誰か次スレを
次スレもよろしく!
もう二時間か、早いぜ
とにかくよろしく!
容量も余裕あるしまだここでいいと思う。やっぱ最後まで埋めてから次スレ行きたいし
死者スレww
なんか……やばいみたいだぞ……
シwwwwロwwwwwッwwwwwコwwwwwwww
紅茶をそこで飲むかwwwwww
次スレだがテンプレ入れないでいいよな?
死者は二人追加されたが・・・
>>859 紅茶も一緒に死者スレにいったんですね、わかります
>>860 ここが埋まったら移動だし、なくていいと思う。
戦えアルカイザーもいいな、これも結構フォルカに合う
>>840 (´・ω・`)つ復活、再動
コーヒーもドゾ(´・ω・`)つ□p□p□p□p□p□p□p
焦れるぜ……
867 :
それも名無しだ:2008/09/01(月) 01:04:36 ID:D62G6Vie
淹れるぜ……
おいwwwww死者スレに凄いのが着たぞwwwwwww
なんか書き込みが滞って不安だぜ……点呼でもしてみるか
ワァン!
ツヴァイ!!
さん!!
プラスワァン!
待て、点呼はまずい
これ以上スレの無駄な消費は控えるべきだ
……俺もね
うおーとても寝てなんていられん…
明日の仕事?そんな物は捨てた!
ごひ!
えーと……かんたんにゆーとイデ……みたいです。
復元ソフトあててみます
なん……だと……!?
なん…だと…
つ復活
つ復活
つ復活
つ復活
イデか? ケイサルの呪いか?
__
\ .|o| / __
r=''i~||`ヽ. r'_,-,_', |~| |`'ー、
| |..||`ヽ.| 〔|}_.―._{|〕 l,_| |〔〔l||
〔||―'-i....___|..___,-〉ヘHヘ〈ー、__,............___|.........|‐=‖ それも私だ
|`ーレニニi77ニニi7ヲ/ヲ/フ´ニニニ| | .| _.-;''\||
|冂| | | |三三| | | .| |c〈 〈ヽヽ. ,--、
|| | | |==、_|三三|__,.====| | .| |c∧ ヽ〉 ヽ / / , -‐、
|| |r===,| |- - - - - - - - - - - -'、三ニ', | ヽ,c.',__ri^i/`''/ / /
|| ト、 三`'i|| ̄||三三三|| ̄ ̄|| ̄`Y`、.三`、|/___./`''/-、/`'/
|| | `i''ー-|| |:三三三|| || :| . ̄ ̄l.i´r====ノ`ー'^'ー'´`'/ _... -‐‐┐
/ ̄ ̄フ`ヽ, || |'(米)三/| || .目| |.| |::::::/`ー--、.._`ー'ゝ''´、,_,.-‐''´
r、/__/ r‐‐i'´〔ト、|〕7`'r'´ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄i , -‐‐'‐'''''´`ヽ,_ `'ー、`ー;´
/|/ ̄__/`ヽ, | []|`i´ ̄| | | ̄] .| rr‐| ゝ、___)_..)) i ̄`ー-、 ゝ、
|r―--、 |__| .|........| |_. ̄__|__|l,___| `'ー`'''ー-'、 ヽ (_ ,' ,'ー-、
`y'フー、ヽ, ∧r-ヽ,ヽ‐‐',.___`ーr‐‐‐‐r‐‐-r、iノ `''ー--―''´`''ー--'′
λ|.....ノヽ|__ノ | | `ーr---r--| | | |
・・・・・・・・・・・・・・・えっ?
無限力の仕業かっ!
コスモスに君とを聴きつつ紅茶をいただくか(´・ω・`)
無限力ううううううううううううううう!!!
まじかよw
絶望したぁぁぁぁぁ!!!!
詳細を…アドバイスできるかも…
因果地平ENDは嫌だお……
今日中は無理っぽいて・・・
えー、ここで予定を変更しスパロワ2周目以降専用END
銀 河 に 君 と
をお送りします
シロッコ「我々は……なにもかもが遅すぎたのかも知れん……」
大変申し訳ありません、完全な復旧は今晩中には無理っぽいです。
夜分までお付き合い頂き恐縮ですが、今晩は投下できません。
ぐおあああああ!?
ただ今、フォルカと大無職の合体攻撃の余波でレスが乱れています。
長らくお待ちください。
-無限力-
>>891 乙です。
txtファイルなら容量も少ないからサルベージ可能かもしれません。
頑張ってください。
発想を逆にしよう、スパロワを最初から読み直す時間ができた。
そう思えばいいんだよ。
897 :
それも名無しだ:2008/09/01(月) 01:22:39 ID:zmGH56dU
なんという焦らしプレイww
お疲れ様です。どうぞゆっくり復旧して下さい
イデつーか、シロッコに連れて行かれたつーか
一番ショックなのはui氏本人だよなあ……
本当、お疲れさまです
投下分だけでも十分楽しめたので今日は満足です
いつまでも待ちますので、どうか気を落とさずサルベージ頑張ってください
>>891 逆に考えるんだ。今の時間から復旧→完結したら、住民が徹夜のままで学校や仕事に行くから大変だと考えるんだ
何はともあれ乙でした
ああ、そして死者スレでまた……w
投下来ないなら寝ようという思いつつ、もしかしたら復旧して投下再開されるかも、寝逃すわけにはいかないとも思うこのジレンマ
>>902 東方腐敗自重しろwww
テンプレの最後の2行は次スレにも貼っといていいかもしれんねw
まあ、支援ネタ仕込む時間ができたと思えばいいさ
コスモス宇宙を〜かけぬけて〜
祈りを今君のもとへ〜
シロッコの道連れには、その手があったかと心底震えた。ここまでの戦闘や問答すべてをお膳立てとしたことに戦慄した。
>>761 紅茶印→ユウキ・ジェグナン厳選
まさか大無職との合体攻撃があったとは・・・。
後シロッコとミオお疲れ様でした。
え?マジでミオとシロップ死んだの…?
いや、まだ闘気転生とか何か残されてるはずだ!!
闘魂転生で雷凰が出て来たとたん、脳内で鋼の魂が流れ出してとまらなかった
ガンガン燃えてきたよ!盛り上がってきた気持をどこに持っていけばいいかわからないw
>>891 今更遅いかもしれないけど乙&GJ
続きを心待ちにしてます
かつてのエロパロも……このロアイアルも……っ
人は無限力の前に為す術も無いのかっ……!!
復旧ソフト持ってないのかな?
っていうフリーソフトでもファイルをサルベージするのがあるからそれを使えば…。
所詮テキストファイルだからサイズも小さいし、物理的にHDDが破壊されてさえなければすぐにサルベージできると思うが。
某所によれば、復旧ソフトを使うよりも書き直した方が早いような状況だという
書き直す方がクオリティも上がるし、とかなんとか
しっかし書き直した方が早いってことはもう残り少ないってことなんだろうなぁ……
某所?したらば?
投下分だけで100kb越えてたようだからあともう少しなんだろうね
書き手さん本人が前向きになってるのはいいことだ
どうせ報告するならこっちでしてくれた方が嬉しいんだが
つか避難所がすっきりしとるw
管理人さん乙!
つまり避難所の管理人さんも戻ってきたんだなw
もしや、旧まとめの人も帰ってきてたりしないか?
ていうか、最終回ってことで戻ってきた人結構いるんじゃ
くそぉぉ、おのれイデ!過去最大にして最後の我らの祭りをよくもぉぉぉぉ
>>915 ヒント:避難所管理人はは旧まとめ管理人と同じ人
管理人「それも私だ」
すいません、本スレに正式な報告を忘れていました。
現在復旧出来なかった破損部分を書き直しています。
既に8割以上は投下済みなので、それほどお待たせすることはないと思います。
よっしゃあ、最後の応援だ!!頑張れ!!!
あ、投下の前にはまた声かけて欲しい。全力で支援するぜっ
頑張ってください
つ応援・祝福
この際だからぜひ納得いくまで頑張ってほしい
最終回祭りが2回あるってある意味ラッキーかもしれんw
つ期待
少しでもui氏の執筆速度が上がることを願って……
つ加速
やれやれ。ようやく俺の出番か。
頑張れ!メディアにバックアップすれば人はイデにだって勝てるんだ!
つ愛w
リアルタイムで最終回の投下に参加したいから
いつ投下されるかビクビクしながら1時間起きにスレ見てるんだぜ。
まる2日くらい寝てないし外出してないんだぜ。
そろそろ俺の体力がヤバいんだぜ。
暇潰しにはじめからやってたゲームもクリアしそうな勢いなんだぜ。
>>925 多分何日か前、遅くても半日前に投下予告が来るだろうから安心して寝るんだ
1週間ほど海外に行っていてもう終わってるよなあと半ば絶望していたら……
これは喜ぶべきか悲しむべきか
>>550 碇ユイじゃね?
そして死亡者図鑑までまとめに載りやがった隊長……
久しぶりに来たらこんなことに…
遂に完結するのか、乙です。
キャラ語りの続きでもやるか。
次は誰だ?
コンパクト3といいロワイアルといい、様々なものを失いながらも
己の信じる道の為に戦い続けるという報われなさ、救われなさが
本当に似合うキャラだな、フォルカは。
最後に生き残ったのはある意味正解だったかも。
リュウセイやトウマやアラドだと様にならないと言うか、
そういう柄じゃないと言うか……
現在の生存者はOGからフォルカ、版権からマサキか役回りもベビーフェイスとヒールだしバランスがいいな
そういやコンパク3の設定では修羅神は動かすたびに寿命が縮むんではなかったか。
でも修羅的には戦い続けてればどうせ寿命が来るより先に戦闘で死ぬことになるんだし
寿命縮むとか別にどうでもいいよね、っていう。
ああ、どうやっても双方ダブルKO死亡になりそうで怖いぜ……今から覚悟せねば
いや、この展開の何が怖いってあんた
全員死亡した後隊長が出てきてモノローグかまして締めの台詞を持っていきそうだからだ!!!!
図鑑書かれたけど実際あれで死ねるようなウルトラマンじゃないしなw
ダブルKOはそれはそれで美しいな。
少なくともマサキ勝利よりはマシだね。
夕陽の中、河川敷で殴り合うフォルカと冥王を想像した(劇画タッチ)
それ冥王一発で死んじゃうw
すいません、週末の休みが全てつぶれてしまったので、だいぶ遅れてしまいました。
10日の夜までには投下できそうです。
全滅プレイでバトロワやり直しですね。わかります
>>938 待ってます。頑張ってください
主催者も死んでしまったしどうなるんだろうなw
いや、まだ死亡とは出てないぞw
とはいえホントにどうなるのかもう想像もつかんが
>>937 そこで空気を読まず次元連結システムのちょっとした応用でバリアを出す冥王。
拳で語り合う熱いバトルですね、わかります
>>938 あと2日で終わるのか……
マジどきどきしてきた、頑張って下さい!
当日は仕事の関係で投下に立ち合えないのが残念だ
何故かリンかけ連想した
天才剣崎より菊ねえちゃんの方が強いんだよなw
>>938 モニター磨いて待ってます!
いや、テクニックが菊姉ちゃんのほうが上なだけで、
Jr世界大会あたりなら既にガチでやりあえば余裕で剣崎達のほうが上
敗因はもちろん必殺パンチと耐久力
と、スレ違いだけじゃなく普通に書いておかねば
次元連結システムの応用でバリアを貼っても気にせず突っ込んでくるフォルカが見える
やばいな・・・生身同士だったら冥王に勝ち目が無いw
せめて美久がいてくれれば・・・無理か
ミクが居たら原子レベルで消滅しても復活しちゃうじゃねーかwww
それってただのサンドバックじゃね?
これじゃ重症の繰り返し
永久コンボじゃねえか!!
冥王は死にたいと思っても死ねないのでそのうち考えるのをやめた
ってなっちゃうよ!
似たような永久コンボに耐えてきたユーゼスはすげえw
今日だよな!? 今日でいいんだよな!?
今日こそ!!今日こそ真の完結か!!
この10日間……本当に長かったぜ!!
おやつはもったか? コーヒーと紅茶の準備はいいな? よろしい、ならば待とう。最期の瞬間を目撃するために
参加者をコーヒー党と紅茶党に分けるとどうなるだろうな
俺は両刀だ
たった今スプライトを買って来てしまった…
投下が始まる前にコーヒーも買ってくるか
私は紅茶
>>954 今生き残っているフォルカはウーロン茶党かな。
今、ネカフェに入って携帯充電して
携帯から準備万端で見てるぜ
あと今日も30分か……
あと20分……大丈夫なんだろか?
寝てたー!
すいません、あともう少しで投下します。
25kbだから次スレ投下ですかね。
お待ちしておりました!
ところで次スレどこー?
このスレは埋めとこう
よし、コーヒー買ってくる!
飲み干した紅茶補充してくる!!
じゃあ俺はトイレ行ってくる
BGMの準備はよろしいか?
宜しい、ならば支援だ
__ ____
| | _|_ __ __| l| |
| ! i\ |O| |/.| l| |
| |__|_( 凸 _)__| l| |
〉 l|__|lヘ三,,ヘ|_| 〈_〈__、
,,__/__/ / ]i 目 _l [,,ヘ -f-fUiヨ
《ヶ〕_〕__フ [l二|0|二l_] `l__l Lヒシ|
`" ̄ _〕 ハ_ 〔_  ̄ ̄
「亘L| |」「亘〕
|┃l.| | .l ┃|
|\厂L_ロ 〔l_厂l.|ノ|
L〔__l__/ \__l__〕」〕
ヽ(´・ω・)ノ 埋め尽くせえ!
| /
UU
やwwwめwwwろwww
イデはだめええええええ!!!
ちょwイデを持ってくるなwwww
梅梅梅梅とみのの子〜
フォルカ「鳳龍――」
トウマ「――神雷!」
ユーゼス「ドキドキ」
シロッコ「ドキドキ」
ミオ「ドキドキ」
冥王「くくく……!」
ゾフィー「ふふふ……」
次スレで氏の投下があるまでこっち埋め
>>970 疾・風・神・雷の準備、完了しました!(`・ω・´)ゞ
埋め
wktkしつつ待ち埋め
この間イデが発動したのはイデ隊員の功績であるゼットン打倒を
闇に葬り自らの手柄にしたゾフィー兄さんに対しての
復讐だったんだよ!!
あーらしーおーこるー スータージーアムーにー
Rocks、Victry、紅の修羅神、往く先は風に訊け……どれにすべきか
>>983 メドレーで聴けばいいじゃない
>>982 燃えるからいいだろ
セタップ!!セタップ!!セターーーーッップ!!!!!
夢を見続けることが俺のファンタジー♪
父よ! 母よ! 妹よおおぉぉぉーーーーっ!!!!
はじまったぞ!
埋め切り上げて向こうで支援だ!
支援ついでに埋めようか。
確か同じ板なら別スレでもいいんだったよね?
支援梅。
熱い風 受け止めろ
この残り人数ならエピローグ不要かな。
冥王の1人がちだなんて
修羅王、追悼。
1001 :
1001:
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│ [インターミッション] │
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│ ユニット能力 ユニットの改造 武器改造 │
│ パイロット能力 パイロットのりかえ 妖精のりかえ │
│ 強化パーツ ユニット換装 オプション │
│ セーブ ロード ポケットステーション │
│〔次のスレッドへ〕 │
│ │
│次のスレへ進みます。 │
│──────────────────────│
│ 総ターン数_1000 資金___1000 │
│第1話『このスレッド』までクリア. │
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