1 :
それも名無しだ:
2 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 01:26:18 ID:lNWH0QpD
( (
) )
,.、 / /
____ .| |l l ,´
/⌒ ⌒\ _-、i::| |ニニii '
/( ー) (ー)\ /,‐ヽヽ`、||
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ( .〉〉/ やっぱり食後の
>>1乙は最高だおwwwwwwwwwwww
| ) ( | / ノ
\ `ー´、 / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
[喫煙席] \ 、______./ ̄ ̄\ / |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\,( ⌒ヽ/ ヽ、 \ /. |
__________, ⌒`、_ )>)(● ) ノ( | 本当なら遠慮するだろ
(_ ( _,ノ )人__) ⌒ | 常識的に考えて・・・・・・。
ゞ、 __, ノ , ⌒ ´ |
` ー ´{ |
/ { /
/ ∫∫∫ ヽ、 /
/. ⊂二⊃ / ン ゙i
/ ヽ::::::ノ/ / |
/[禁煙席]  ̄, (⌒二 ,. r| |
3 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 07:22:18 ID:EyR4YtC1
乙!
4 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 09:19:57 ID:g1Y4KRtC
5 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 09:20:22 ID:g1Y4KRtC
6 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 09:20:55 ID:g1Y4KRtC
現在までの登場人物
アラド&ゼオラ→ゼラド(姉)&アオラ(弟)
ゼンガー&ソフィア→ゼフィア(♂)
トロンベ&スレイ→スレイチェル(イグニッション)
イルイ&???→イルス(♀)
ブリット&クスハ→クリハ(♀)
セレーナ&ルアフ→レイナ(♀)
アイビス&???→アイミ(♀)
トウマ&ミナキ→トウキ(兄)&ミナト(弟)
ギリアム&ヴィレッタ→ヴィレアム(♂)
リュウセイ&マイ→マリ(♀)
リュウセイ&ラトゥーニ→リトゥ(♀)
キョウスケ&エクセレン→レモン(長女)&アルフィミィ(次女)&タカヤ(長男)
ハザル&ルリア→ハザリア(兄)&ルル(妹)
アルマナ&クォヴレー(?)→ルナ(♀)
キャリコ&スペクトラ→キャクトラ(♂)
シュウ&サフィーネ→シュウヤ(♂)
シュウ&モニカ→クリストファー(♀)
孫光龍&孫龍王(真・龍王機)→孫真龍(♀)
ジョッシュ&グラキエース→ラッシュ(弟)&ラキア(姉)
イングラム&ヴィレッタ(未確定項)→イングレッタ(♀)
アークライト&セレイン→レラ(♀)
ジーク&光珠→アークorジキミ(♂)
秋水&サリー→咲美(♀)
タスク&レオナ→レタス(♀)
ケイサル・エフェスの孫→ルサイケ(♀)
バラン・ドバンの孫→ラン(♀)
カズマ・アーディガンのライフデータ→マーズ(ロボ)
※マキネ、アルヴィ、ナヴィアについては現在保留中です
その他
アラド、ゼオラ、クォヴレー、イングラム、ゼンガー、トロンベ 他保護者の方々
ディストラ姉さん、アストラ兄さん、龍王姐さん、ガンスレメイド隊(A〜F) 、龍鱗機、XNガイスト など人格持ち機動兵器
αビンボーズ、αユーレーズ などディス・レヴに住まう方々
ラミア、ヒューゴ、アクア、アクセル、ルアフ 他教師の方々
その他、因果地平の彼方へ消えていったキャラ達等は人物辞典参照
※禁止事項※
・新キャラの追加は一時的に解放されています。(新キャラと既存キャラの基準は人物辞典に登録されているか否かです)
・放置キャラのサルベージも同様に開放中です。過去に名前だけあるいは一発ネタだけでしか登場していないキャラクターの再利用も可能となっています。
・新キャラ規制についての意見は議論板にてお願いします
推奨事項他
・主役は子供達全員です。でも、バランガ一家が中心にいる方がいいかも。
・嫌なネタはスルーの方向でお願いします。
・過去のネタと矛盾は極力抑えましょう(過去ログに事前にしっかり目を通しましょう)
・版権キャラは…まあ、控えめにね、あくまで主役は子供達なんで。
・その他議論は本スレではなく議論板で
・ハザリアが好きな職人さんはなるべく半角を使って819ランをさせてあげましょう
・職人の自分語り、投下に対しての質問も議論板でお願いします
7 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 16:37:29 ID:Mq3YRV5O
〇月×日
我が名はゼフィア=ゾンボルト
巷では初音なんぞややらなんたらリンなどが話題になっているらしく少々興味を持っている。
どうやら音楽を自作できるらしいが後学の為に購入してみる事にした…
〇月÷日
我が名はゼフィア=ゾンボルト
早速買ってきた…「亜久女イク」…
妙なタイトルだ。少し違う気もするが販売店員のマリ=コバヤシにも確認を取ったので大丈夫だろう…
〇月□日
我が名はゼフィア=ゾンボルト
件のソフトを使い早速説明書に従って音楽を作成してみた…
……………これが最近の音楽なのか…どうやら修行に集中しすぎて世間から取り残されたらしい…
我が名はゼフィア=ゾンボルト今後は別の修行も必要なようだ。
8 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 17:20:59 ID:AujihfPy
ちょwwwゼwwフィwwwwアwww
マリのマジ外道wwwwww
9 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 18:51:56 ID:GoXdb4oW
【前スレのまとめ】
22代目スレ突入!ヒューゴ先生はフカキョンがお好き! →仕事熱心!イングレッタと
アストラナガンがお食事! →11人いる!SAWのケータイはエクスクロスで! → 鼻毛!
ヴィレアムは一日中空回り! →風紀!パンク少女とドイツ侍! → こたつ!ルナとグレ
ちゃんと暖房器具! →小麦粉!マーズとオバQと余裕漂うカズマ! → 店屋!強化パー
ツを売る竜巻亭! →外伝ネタ解禁!サプライズ参戦の先生方とアクセル用務員! → ゼ
ラド消失!咆吼せよヴィレアム! → 掃除!アクセルを吹っ飛ばすレモン! → フェイ
ク! バイオリンを弾くフリするハザリア! → スウィーニー・トッド!血の出ないホラ
ー映画とありえないミツコとニブハルのフラグ! → デート!美術館のシュウヤとナヴィ
ア! → 落ちてきた赤毛!ユウカ夜の逃避行! → 童帝!アークとヴィレアム大騒ぎ!
→ 未来生徒ゼラド!デラべっぴんは永遠に! → 邂逅!クォヴレーとデスピニスさん!
→ 推察!レモンとイングレッタが相対す! → 惚れ薬!リトゥとマリのガドル・ヴァイ
クラン未遂! → Rの子!ウォールアートとチェーンソー! → バレンタイン間近!て
んやわんやする女子! → 生存!生きてんのかよフィリオさん! → 仮想!うっかり付
き合っちゃった場合 → 処女信仰!いい歳して独身な面々! → ガラッガラ!ジェグナ
ンの喫茶店は珍客ばかり! → 発起!駆けるルルと激怒するハザリア! → 結婚動機!
手足メッコメコにされた過去! → バレンタイン前夜!もだえるルルとクリスマスのと
きのイラスト! → カレー対決!場を支配する味膳我! → ハザリア失踪!やきもきす
るマリとネコのミイラ! → ナイル!重震のマグナスさんのカッコよさ! → 義理チョ
コ!人間関係ひっかきまわすユウカと命名されるエジュニア! → 空回り!スレチェル
に対しゼフィアはなんの痛痒も感じず! → 毛布!首の骨折れるレラとメシの支度する
アーク! → 100%義理!ビックリマンチョコをパシらせるマキネ! → カップル根絶!
ビンボーズはクォヴレーに歯が立たない! → 運送!ミヒロおばちゃんボイスで呼び出
されるヴィレアム! → 追憶!ルナはキャクトラに敬称を使われたくないのか!? →
アディオスOG町!レイナ渡英への決意! → 初期! 能力とか立ち位置とか性別とか変
わった面々! → 風紀!ゼフィアと飲酒疑惑の面々とエロ本! → ベッドか布団か!電気
のスイッチの紐延長するやつを配れ! → プロデビュー!スカウトされるレラとコナミに
容赦しないヴィレカイザーさん! → 先生方!頭髪検査と巣鴨のおばあちゃんと銀髪!
→ 敬称!アメちゃんとウンコさんとゴム! → 逆襲!ハザリアの弱みを探れ! → 活躍
!エジュニアと重震のマグナスさん! → 劣性遺伝!金髪レタスとスク水とパンスト!
→ 海藻!ヴィンデル第2の人生! → 営業!働き者のマグナスさんと働かないし死なな
いフィリオ! → 資金源!イングレッタと金塊とリンゴの香り! → 寒中水泳!迷走する
こととどまることを知らないマキネと半勃ちのミナト! → 作画!置いてけぼりのマリ!
→拘束!追っかけるマリと逃げるハザリア! → そして新スレへ!ギャルのパンティーお
くれ!
ルアフ「うぃー」
ヒューゴ「いぇー」
ラミア「なかなかの手際だ」
パンッ パンッ ガッ ガッ
ヒューゴ「ようこそOG町へ。
男子はブリーフ派多め、女子はフトン派率高め。ここはそういう文化圏の町です。
ここでですね、アラド・バランガさんとゼオラ・シュバイツァーさんをはじめ、
バンプレストオリジナルキャラクターの子供を捏造しつつ、
フカキョンで始まりギャルのパンティで終わる、そういうスレです。
俺ことヒューゴ、アクア、ラミア先生、ルアフ先生は、
子供たちが通う学校の先生ってことになっています」
アクア「どうしちゃったのヒューゴ、今回はえらく手早くまとめるじゃない」
ルアフ「んー、新顔が増えたからね」
ラミア「ことは迅速に行わなければ」
ヒューゴ「おーい、じゃ、順番に入ってこーい」
アクア「よかった、よかった!
これで私たちも、教師として、教育者としての威厳が」
10 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 18:54:00 ID:GoXdb4oW
エリート兵の子(♂)「あ、どうも」
アクア「一瞬でも信じた私がバカでしたよ!」
ラミア「エリート兵の子(♂)、通称エジュニア。特技は切り払い。
成績優秀にしてスポーツ万能、品行方正、ただし容姿端麗かどうかはわからない。
特進科クラスにいるんじゃないかと、もっぱらの噂だ」
ルアフ「たぶん、声はシマダさんかフルカワさん。
君、ちょっと行ってノザワさんをいびりたおしてきたまえ」
エリート兵の子(♂)「えぇ、ムチャいわないでくださいよ。消されちゃいますよ」
アクア「いい加減、ノザワさんにケンカ売るのはやめてくださいよ!」
ルアフ「それでだね、エリート兵の子供(♂)がエジュニアなら、
エリート兵の子供(♀)はなんなのか、という話だよ」
アクア「フツーにエリコとかじゃないのか」
ヒューゴ「いえ、ここはあえて、エコちゃんで行きましょうよ!」
ルアフ「なかなかの携帯電話だね」
アクア「エリート兵の子供で掘り下げるのやめてください!」
ヒューゴ「じゃ、次ー」
フィリオ「このスレが100代目に到達する様を、僕は見られないかも知れない」
アクア「なんで生きてるんですか!」
ルアフ「だってしょうがないじゃないか。死なないんだもん、このひと」
ヒューゴ「えー、フィリオ・プレスティさん。
スレイさんのお兄さんで、このスレだとスレイチェルのおじさんに当たる。
OG外伝で死ぬ死ぬいいながら、まったく死ぬ気配がなく、いまに至る」
ラミア「なんだか、いまだにイスルギに雇われているらしい」
ルアフ「雇われてはいても、働いてはいないらしいね」
フィリオ「ラミア先生だって、まだイスルギに籍を置いてるじゃないですか」
アクア「なにやってるんですか!」
ラミア「イスルギは福利厚生が充実しているからな」
フィリオ「イスルギの保養施設は、実家よりくつろげますよね」
ヒューゴ「えーと、このスレだと、どういうわけかイスルギがえらく幅を利かせています。
対してマオ社は、名前くらいしか出てきません」
フィリオ「いい加減離職票を受け取ってくれと、若社長が涙声になっていますよ」
重震のマグナス「ぐわっはっはっは!
今日の俺様は、阿修羅すら凌駕する存在だぁーっ!」
アクア「だからぁーっ!」
ラミア「修羅が阿修羅を凌駕したら、なにになるのだろうな」
ルアフ「一皮むけた、新しい自分とかになるんじゃないのかな」
ラミア「それは、インドとかに行けばいいんじゃないのか」
ヒューゴ「重震のマグナスさん。
閃光のアルティスさんより氷槍のメイシスさんより自由戦士アリオンさんよりも先駆けて登場してきた修羅のおじさんだ。
いったいどこでタラコ唇を打ち付けてきたのか、
異様なまでに気っぷがよく、器の大きなオッサンになっています。
そのボリュームのある腹と含蓄は、いっそ理不尽なほど尊敬を集めてる」
ルアフ「奥さんと子供がいるらしいよ」
ラミア「なぜかイスルギで営業をやっているらしい」
アクア「だからぁっ! どうして斜め上のキャラクターばっかり紹介してるんですか!
子供たちが主役でしょう! 子供たちを紹介しましょうよ!」
重震のマグナス「嬢ちゃん先生、カリカリしちゃ、べっぴんさんが台無しだぜ」
アクア「渋い顔して肩に手載せるのやめてください!」
ヒューゴ「わかったわかった。じゃ、入れー」
11 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 18:54:53 ID:GoXdb4oW
マキネ「人生常時五里霧中! 今日も元気だ明日が見えない!」
アクア「あなたは、いったいどこに向かっているの?」
ヒューゴ「人生の迷子ことマキネ・アンドー。
マサキ・アンドーとリューネ・ゾルダークの娘だ。
得体の知れないタイミングで現れては、得体の知れない解説をまくし立てていく。
じいちゃんと男兄弟がいるため、エロトークに対しては寛容だ。
寛容を通り越して、ブレーキが効いていない感すらある。
また、男兄弟の顔は誰も見たことがないことで有名だ」
ルアフ「気を付けることはひとつ。
決して的確な解説をしちゃダメだ!」
マキネ「あい喜んでぇー!」
アクア「ヘンな薫陶を与えるのやめてください!」
レタス「マジックとは技術です。技術には理由があります」
ヒューゴ「金髪、細身、ファザコン、スク水、パンスト、食物繊維ことレタス。
タスク・シングウジとレオナ・ガーシュタインの娘さんだ。
なにかマジシャンの腕があるらしい。
近いうちに下剤を仕込まれることは目に見えている」
レタス「さあ、跪いてキノコのモノマネをしなさい」
アクア「なにいってるの、あなた」
ヒューゴ「近いうちに下剤を仕込まれることは目に見えている」
アクア「ヒューゴ! なぜ繰り返したの!?」
ラミア「なにをやっている。早くキノコのモノマネをするんだ」
アクア「私にいってたんですか!?」
ルアフ「キノッ、キノッ、キノキノキノッ、キノコッォォォォ!」
アクア「ルアフ先生、それキノコのモノマネになってるんですか!?」
レタス「さ、次は先生です」
アクア「どうして私の手に下剤を握らせるの!?」
12 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 18:57:36 ID:GoXdb4oW
ユウカ「このスレはパンクよ。このスレが好きなあなたは、もっとパンク」
ヒューゴ「ユウキ・ジェグナンとリルカーラ・ボーグナインの娘、ユウカ・ジェグナン。
美脚で美尻でパンクで友達がいない。
長いこと見かけないと思ったら、ヴァニシングと称して学校をサボりまくっていたという不登校児だ」
アクア「とにかく、学校に来てください」
ルアフ「せっかく登校しても、途中で帰っちゃうことが少なくないね」
ラミア「特にアクア先生の授業は途中で抜け出す率が高い」
ユウカ「アクア先生の授業はボアだから」
ヒューゴ「バカヤロウ!」
バシッ
アクア「ヒューゴ!」
ヒューゴ「学校はな、学校はな! 勉強だけするところじゃないんだ。
クラスのみんなと、退屈な教師の退屈な授業を、一生懸命ガマンしながら聴く!
こういう経験がだな、社会に出てから」
ユウカ「先生、あたし、あたし・・・!」
アクア「ヒューゴ! いっさいなんのフォローにもなってないから!」
ルアフ「えー、彼女、まず目を付けられたのが変人で有名なハザリアだったのがケチの付き始めだ。
クラスでは浮きまくって友達がまったくできず、
せっかく空から美少年が降ってきたと思ったら速攻で別れのときが来た。
あっはっはっは、たぶん、対人運は最悪だね」
ラミア「部屋の南西にガンプラを置くと運気が向上するぞ」
アクア「デタラメな風水情報やめてください!」
ヒューゴ「ジュアッグがいいんじゃないのか、ジュアッグ。
なんとなく対人運上がりそうな色合いだろ」
ユウカ「ジュアッグ・・・!」
アクア「なにを決意したの!?」
ラミア「こいつはパンクロックの愛好者で、よくピストルズのナンバーを口ずさんでいる。
しかし、ヘンなテンションになるとヘンな曲を歌い始めることも少なくない」
ルアフ「ピストルズかぁ、懐かしいな。
アメリカツアーのときに会ったっけ。シドくんは当時からラリってたねえ」
ユウカ「先生、シドに会ったことがあるの!」
アクア「ユウカさん? あなた私の授業でそんなに目をキラキラさせたことなかったじゃない!」
ルアフ「いやぁ、しかし彼のベースはヘタクソだったねえ。
長く商売続けていきたいなら、ちゃんと練習しなきゃいけないよって忠告したもんだけど」
アクア「ルアフ先生は、いったいいまいくつで、どういうキャリア積んできたひとなんですか」
ルアフ「さて、と。このくらいで新顔は出そろったね?」
ヒューゴ「待ってください、ルアフ先生!
俺たち、このスレのことしか話してませんよ!
マンガを、面白いマンガを紹介しないと!」
アクア「ヒューゴ! なんなの、その唐突な使命感!」
ルアフ「しまったぁっ! そういえばそうだ!」
ラミア「たしかに、それは由々しき事態だ」
アクア「あれぇ!? 今までの流れ、ひょっとして壮大な前振りだったんですか!?」
ヒューゴ「とはいえ、そんなとっさに面白いマンガのタイトルなんか出てきませんよ」
ルアフ「えぇっと、えぇっと、
こないだ連載が始まった『ドラゴンボール』っていうマンガ、面白くなりそうだよ!
アラレちゃん描いてたヒトが作者なんだけど」
アクア「ルアフ先生の時間感覚はどうなっているんですか!」
ラミア「よし、
>>15 、なにか面白いマンガを紹介しろ。
アクア「ムチャ振りしないでください!」
ヒューゴ「期待しているぞ、
>>15 !」
ルアフ「『美味しんぼ』20巻から30巻くらいを上まわる面白いマンガじゃなきゃ、許さないからね!」
アクア「ハードル高いんだか低いんだかわかりませんよ、それ!」
13 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 19:25:49 ID:J34kSg6W
ジュwアwッwグw
スレ初頭の先生方のコントは最高すぎるwww
これが楽しみで楽しみで仕方ないwww
14 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 22:04:35 ID:Po7zwPAF
先生方はやっぱり最高だwwwwww
>ユウカ「このスレはパンクよ。このスレが好きなあなたは、もっとパンク」
こらこらユウカ
こんな台詞をはいてたら存在がロケットで突き抜けちゃうぞ
15 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 22:11:19 ID:DcWbluU7
アーク「ポケットモンスターSPECIALは、作者の尻、胸、ふとももへの拘りが最高だ」
シュウヤ「あれ、いつ終わるんでしょうか。あと第5部はバットエンドでしたね」
アーク「第4部もバットエンドだろ。なんつーかこう、アレな意味で」
16 :
それも名無しだ:2008/03/08(土) 22:41:47 ID:/eV8vW70
テンプレかわってくれた人ありがとう
>>15 まあ、作者変わったからね
いきなりセレビィとか出てきて、おじさんビックリだよ
まあ、電ピカのエロのが俺は好きだがね
おススメ漫画ならダイヤのAかマイティハートだな
17 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 00:55:17 ID:pdOE44z6
>>15 ミナト「あ・・・ありのまま起こった事を話すぜ。
『スレイチャル先輩にToloveるを進められたと思ったら
本屋で全巻購入していた』
な…、何を言ってるのか、わからねーと思うが。
おれも何で買ったのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
18 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 01:16:10 ID:QyDGghZY
フ・・最高のマンガ?
知ったことかー・・って番長が言ってた
19 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 13:09:41 ID:E03odCOV
まてまて
スレイチャルとはなんだねスレイチャルとは
スピリチュアルのなんたらかね
20 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 13:32:19 ID:MWkxRMm9
つまり、スレイチェルは本来精神生命体だったんだよ!!
21 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 15:21:50 ID:BI0KExZH
な、なんだってー
スレイチェル先輩がな・・・生物じゃなかったなんて!?世紀の大発見ですわ!早速レモン先輩に知らせナイト!
23 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 20:57:21 ID:fF3VqR/o
レモン「設備は、拘束台、縄、鞭でまず良いわね」
24 :
それも名無しだ:2008/03/09(日) 22:31:55 ID:6rXRBWV5
スレイチェル「ふ、私の速さに追いつけるものならな」
レイナ「あー・・・本気で逃げる先輩捕まえるのは無理ですよねー。っていうことは先輩のピンチに颯爽と駆けつけるゼフィア先輩!なんてシーンも見れないですよねー」
スレイチェル「ああ!まっどサイエンティストにつかまってあんな実験やこんな実験をされてしまいそうだ!」
ゼフィア「仲がいいのは結構だが校舎を破壊するな」
スレイチェル「orz」
25 :
それも名無しだ:2008/03/10(月) 20:42:41 ID:45lGi2xe
秘密?あるにはある…
まずアドリブの流れが恐ろしく静かだ…あの動きから次のセリフを予知(よ)むのは不可能だろう…
なんせ俺の脚本を完全に演じ切ったのはアイツしかいない。精神的にはもう植物の域だろうな…
まぁ俺の脚本があってこその演技…持ちつ持たれつ…
バカモノ!対等なわけあるか!いつもこっちが泣かされておるわ!
次に厚顔無恥これが最も厄介だろう…
26 :
それも名無しだ:2008/03/11(火) 22:19:40 ID:Fz+00YL1
途中送信?
27 :
それも名無しだ:2008/03/11(火) 23:08:54 ID:jWgQeHl8
>>25の元ネタはハンター×ハンター最新刊を読むべし
28 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 13:34:12 ID:ZlRYb9rA
前スレ埋まったっぽいな、やっと
29 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 16:13:48 ID:tbhXpL4z
ヘ
タ
な
一
〇
〇
〇
取
り
よ
り
ハ
|
ド
だ
っ
た
ぜ
・
・
・
30 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 18:31:57 ID:D+q5/tXY
31 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 19:01:29 ID:kDXDT/aB
さて、流れを戻しましょうか
クォヴレー「むぅ・・・」
ディストラ「どうしたんですか」
クォヴレー「・・・赤字だ」
ディストラ「へ?」
クォヴレー「原油高による食糧価格高騰の影響だ。このままでは来月までもたない」
ディストラ「じゃ、じゃあどうするんですか!?」
ゼラド「わかったよお兄ちゃん」
クォヴレー「ゼラド?」
ゼラド「私、バイトするね!」
ヴィレアム「久しぶりにファミレスに行ってみるか」
キャクトラ「そうだな。ここにしよう」
ゼラド「いらっしゃいませぇ!」
ヴィレアム「ゼ、ゼラド!?」
ゼラド「あぁ、ヴィレアムくんにキャクトラくん」
キャクトラ「アルバイトですか?」
ゼラド「うん、じゃなかった、はいです!お席案内しますね」
ヴィレアム「(ゼラドが飲食店でバイト・・・大丈夫なのか?)」
???「おい新米!またつまみ食いかっ!」
ゼラド「ご、ごめんなさいっー」
???「まったく・・・いろんなバイトしてきたがこんな後輩は初めてだぜ」
???「そこっ!注文とれてないぞ!なにやってんの!」
ゼラド「は、はひーっ」
ディストラ「・・・で、すぐにクビになったんですか?」
ゼラド「だって、おなかすくんだもん・・」
32 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 22:15:50 ID:5zvGdAvI
結果:ゼラドは社会不適合
33 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 22:49:57 ID:xuv6WVY4
そんなこと言ったら、第2世代の何割が社会に適合してんだよって話になるぞ
34 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 23:04:31 ID:cXIyREbn
つまり、誰かがゼラドを養ってあげなくちゃならないんだな!
35 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 23:15:05 ID:kF8UMClz
36 :
それも名無しだ:2008/03/12(水) 23:25:39 ID:ZlRYb9rA
たらふく食わせてやるから、言うことを聞けー!
・・・いや、なんでもない。
37 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:26:57 ID:/Av/+6U6
アクア「えっと、これはどういう事かしら?」
アーク「いや、どうってなんすか?」
アクア「ラミア先生もヒューゴもルアフ先生も珍しくアルトリート君がまじめに勉強して、赤点取らなかったって聞いて
今回は大丈夫かなって、採点したら過去最低点で赤点っていうのはどういう事かしら?」
アーク「いや、アクア先生なら適当に補修受けて、あと前のテストとまったく同じ内容の再テスト受けて合格点出せば
OKだから、1秒も勉強してませんでした」
アクア「何か言うことは?」
アーク「・・・・・サーセン?」
アクア「ハァ・・・・・私って、教師としてダメですよねえ」
ラミア「なんだ、今頃になって。せめて腹のたるみが発生する前に気づくかと思っていたが、座っていれば
腹に段が出来るほどになって、それでやっと気づいたか」
アクア「・・・・・・そーですね」
ラミア「いつに無く無反応だな」
アクア「・・・・・・そーですね」
ラミア「どうでもいいがその髪型、髪の毛もうすこし伸ばしで脱色したらアギラみたいだな」
アクア「・・・・・・そーですね」
ラミア「今日終わったら、先生方皆で飲みに行くんだが、アクア先生のおごりでどうだ?」
アクア「嫌です」
ラミア「むう、あんなに腑抜けられては弄っても面白みが無い。どうにかしてやる気を取り戻させなければ」
シュウヤ「フフフ・・・・・なるほど、それでしたら私に考えがあります」
ラミア「どこから沸いて出た。それと、最近休み時間では飽き足らず、授業中もB組に行ってないか?」
シュウヤ「ええ。何しろ午後になると決まっていなくなってしまう方が居て、席が空くものですから。昼休憩に
B組で粘りすぎた後に、教室に戻るのが面倒な時など便利ですね。あの席いつも置き勉してますから教科書とかもありますし
机の主のノートとか取ってあげていたら、前感謝の手紙が机に入ってましたよ」
ラミア「その席はもしや・・・・・・まあいい。で、よい考えとは」
シュウヤ「やる気がおきない原因が明確なのですから元を断つのですよ」
ラミア「元というと・・・・・・・アルトリートか。あれは簡単には死なないぞ」
シュウヤ「殺しませんよ。というか死にませんよ。前日本刀が頭にささったそうですが、額に絆創膏ばってるだけでしたし」
ラミア「ではどうするのだ?」
シュウヤ「アークが赤点を取らなくなればいいんですよ」
ラミア「それは恐らく、スパロボ64のリメイクくらい難しいぞ。それと顔が怖いというか凶悪というか、縮退砲のカットインみたいなんだがどうした?」
シュウヤ「ふふふ、別になんでもありませんよ。別に前スレの最後のネタで下着のネタなのにランジェリーショップやってる私ではなく
男だか女だか分からない人に相談に行かれて、自分の本来の立ち位置を軽く見失ったとかそんな事はまったくありませんから。
アークの友達としか認識されてないんじゃないかとか、そんな気もまったくありませんからね」
ラミア「本音がダダ漏れだぞ。で、何か考えがあるのか?」
シュウヤ「我に策有り・・・・・ですよ」
38 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:28:11 ID:/Av/+6U6
ラミア「というわけで、希望者参加の障害物競走を開催する。賞品はアーク・アルトリート一日使用権だ。どんな風に使っても大丈夫
まず壊れることは無いこの、超耐久性能を1日存分に使う権利を得るのは誰だ!」
アーク「はい!?何で俺!?普通そういうのって美女のキスとか、願い事をかなえてくれる胡散臭いアイテムとかが賞品じゃねーの!?」
ラミア「いや、なんか貴様があまりに授業とかテストとか舐めてるから、もう赤点取るたびにこの企画やっちゃおうかと思ってな。
とりあえず、今回が第1回だ。さあ、これの参加条件はこの学校の生徒であること、それのみだ。いつもどおりノリと勢いで参加しろ」
アーク「いや、おかしくね?てか俺なんて賞品にして参加するやついんのかよ」
ラミア「いや、けっこう居るみたいだぞ。ほら」
レモン「・・・・・1日。まず朝から試したかった新薬を20、いや30。それに短時間の過密ストレス実験も。いやいっそ溶かしてみるのも」
アーク「皮算用やめてぇぇぇぇ!聞いただけで命が縮む!」
イルス「アハハ、最近いいサンドバックが無かったんだよね」
アーク「この人、人の命を何だと思ってますか?え、死なない?いや死ぬからね!ドクロちゃんでも居ないとさすがに死ぬからね!」
咲美「兄さん!散々さぼってくれた掃除とか洗濯とかちゃんとしてもらうからね!」
アーク「その分料理全部俺に押し付けてただろ!それと、女の子のパンツってのは夢と一緒に生々しい赤い何かがついてる事もあるから
私的に、従妹のパンツとか干す時に思わず躊躇してしま、ブゴッ!」
咲美「兄さん、あんまり余計なことするとぶつわよ」
アーク「もうぶたれてます。てかグーで殴られました」
レラ「・・・・・わた・・・・も」
アーク「やめとけよ。たぶんお前が勝つのが俺に一番被害少ないけど、たぶんお前が途中で死ぬから。てか障害物競走だぞ
レラが勝てる要素ねーよ!」
レタス「ふう。そろそろお父様には家に帰っていただきたいし、ちょっと探すのを手伝っていただこうかしら」
アーク「いや、俺おっちゃんの居場所知ってるよ。教えねーけど」
クリス「これに勝って、僕がお前を一日好きにこき使ってやりますよ。覚悟しなさいです」
アーク「・・・・・・なんだろう、不思議と安心感しかわかねーや」
クリス「なんですかそれは!でも、そんな余裕もすぐに消えるのですよ。僕が勝ったら、意味も無く隣町までジュース買いに行かせたり
靴磨きさせたり、面倒なキッチンの油汚れ掃除させたりしますよ」
アーク「おーい、シュウヤ。俺いっしゅん萌えちまった。殴ってくれ」
シュウヤ「まあ周りがアレですから、相対評価ですよ。単品でしたら生意気なだけですよ」
クリス「シュウヤ!シュウヤはこのジキミの味方なのですか!」
シュウヤ「まあ、普通家の外では家族より友人を優先しますよ」
アーク「あれ、もしかして友達の誘い断って、飯つくりに家に帰る俺って普通じゃない!?」
シュウヤ「あなたが言うと、なぜかものすごい違和感なのは確かですよ。キャラじゃないですよ、家事をまじめにするなんて」
クリス「どうせインスタントとかですよ。もしくはレトルト」
シュウヤ「それすら出来ないのは誰でしょうか?しかし、またどうして?」
アーク「いや、帰って飯作らないと咲美が飯作るから」
シュウヤ「そんなに酷いんですか?」
アーク「俺以外が食ったらやばいよ。前こぼれたのを食べたゴキブリが死んでたし」
39 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:32:45 ID:/Av/+6U6
ラミア「こんな感じでいいのか?」
シュウヤ「ええ。だいたいいい感じに場も盛り上がってきましたし。近くで見てきましたが何人かは結構本気みたいですし」
アクア「あのー。これはいったい何事ですか」
ラミア「ああ、ちょうどいいところにきたな。実はカクカクシカジカでこれからアークの人権を争奪して皆が争う事になった」
アクア「それじゃあ、根本的な解決になってないですよ!」
ラミア「そうか・・・・・・それじゃあこういうのはどうだ?これから競争を始めるんだが、その勝負の間にアクア先生がアルトリートの補修を行う
もし勝者が決まる前に補修が終わったら、アルトリートは無事開放。どうだ?」
アクア「競争の間にですか、それはちょっと難しいんじゃ」
ラミア「ふう・・・・・教師というのは、少々の無理を押し通してでも生徒のために何かしてやれるものじゃないのか?
それとも、やさしい言葉をかけて気遣っているそぶりだけしていれば教師が務まるのか?そんなだから、生徒からも舐められる」
アクア「ツッ・・・・・分かりました!やりますよ!競争が終わるまでに終わらせますよ!見ててください!」
ラミア「まあ、がんばれ。私は競争のほうを見ているがな」
シュウヤ「どうでもいいですが、アクア先生が舐められてるのはたぶん。ラミア先生がみんなの前でアクア先生とコントをするせいだと思うのですが」
レイナ「さあ、分けわかんない理由で始まりました障害物競争。一人の人間の人権賭けてガチンコレース!
学園のモラルハザードが今更不安だけど、そもそも1スレ目からそんなの存在しませんね!てなわけで司会は
やってくれたら内申上げるとか言うこれ以上ないくらい分かりやすい報酬にのっかって、引き受けた私レイナと」
ヴィレアム「特にそんな理由もないが、なんか引き受けさせられたヴィレアムだ。最近ならこういう仕事はマキネがするんじゃないのか?」
レイナ「自分探しに行くとか言ってたような気がするけど、また迷子になってるんじゃないかしら?」
ヴィレアム「あいつも大変だな。あそこまでキャラとして軸がブレると」
レイナ「で、そろそろスタートなわけですが。先ほど騒いでいた面々に加えて女子がいくらか参加。後なぜか男子からミナトが参加しています。
他の男子が『別にどうでもいいよ、またあいつが酷い目にあうんだろ?』的なノリで傍観している中なぜミナト一人が参加するのか?
ちょっと聞いてみましょう」
ミナト「ノウ!俺はミナトではない。通りすがりの嫉妬マスクだ!こんな変態が女の子に争奪戦をされるというのが死ぬほど気に食わないので駆けつけた」
ラミア「なら通りすがりの嫉妬マスクはうちの生徒じゃないから参加できないな。帰ってくれ」
ミナト「なっ!しょうがない帰るか・・・・・・・・・(1分経過)・・・・・・・・おーい、さっきめっちゃカッコいい嫉妬マスクとすれ違ったぞ。
んで代わりに出場してくれって頼まれてきた」
レイナ「えっと、たぶん自分でも無理してると思うからこれ以上アレには触れない事にします。はい、もうなんか哀れなんで。
で、今回の競争の説明ですが、かなりハードな内容になっているそうですね。距離も短距離ではなく中長距離だそうです
スポンサーミツハル氏の協力のもと学校外にまでさまざまな仕掛けが仕掛けられております」
ラミア「参加者が参加者だからな。学校を出てコースを回って戻ってくる感じだ。距離は約5キロ。学校をお前たちが出たら門に鍵がかかる
折り返し地点の鍵をとってこないとゴールできないから、実質ショートカットは無い過酷な競争だ。まあ賞品はあれだがな」
アクア「だから、ここはこうで、あれがこうで、それがそうで」
アーク「いや、それじゃ分かりませんって。てかアレだよ、大学院まで行った人って自分は勉強で努力はしても苦労はしてねーから教えるの下手っすよね」
ヴィレアム「またえらい、的確にアクア先生の痛いところをつくなあ。狙ってやろうとしても出来ないくせに」
レイナ「まあ、あんな調子ですがとりあえずアークの補修が終了した時点で、賞品は没収です。まあ、その可能性はまずないですね、これは」
シュウヤ「いえ、そうでもないですよ。彼に短時間で高得点を取らせる方法が2つあります。まあアクア先生が気づけばですが」
レイナ「おっと、ここで最近『あいつってアークの友達で・・・・・えーと、他になんかあったけ?』とか言われるシュウヤが意味深な発言を!」
シュウヤ「女子の皆さん。下着のことなら、この私にご相談ください。決してイグニションなる変なのの所には行かないように」
40 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:33:19 ID:/Av/+6U6
ラミア「では、用意スタート!」
レイナ「さあ始まりました障害物競走。おっといきなり前に飛び出したのはミナトです!しょっぱなからそんなに飛ばして大丈夫なのか!?」
ミナト「こんなもんはな!とりあえず前に出て、あとは後ろから誰か近づくたびに少し加速すりゃあ勝てるんだよ!」
ラミア「まあ普通の競争ならそれでもいいんだが。忘れていないかカノウ兄弟の授業中に時々ノートの端にポエム書いている方。これは障害物競走だぞ」
ミナト「へ・・・・・ってアレは何だ?」
レイナ「あーっと、いきなりミナトの前に現れたのは・・・・・1/1のディストラさん人形です。あーっとその人形がいきなりミナトに切りかかった!」
ミナト「なっ!ちょっと待て!俺何があっても女に刺されることだけは無いと思ってたのに、こんな形で裏切られた!?」
ヴィレアム「その自信は逆に悲しいものがあるぞ」
ミナト「違うわー!女の子を泣かせるようなまねはしないって意味だよ!女の子に相手にされないとかそんなんじゃねーよ!てかなんだよこれ!」
ミツハル「いや、最近防犯グッズもアキバブームとかで萌を前面に押し出したのが売れるんだよ。で、デザイン費をケチるためにゴードン氏に頼んで
ディス・アストラナガンのデザインを取り入れて、このメイド型ガードマンロボを作ったんだ。で、ちょっと実用テストをするのに
どうしようかと思ってたら、わざわざモニターになってくれる集団がいるとか言うから、このイベントに出資してみたんだ。
ははは、この後もイスルギ製の対人兵器が目白押しだよ!」
ミナト「ギャアァァァァァッ!こいつ強い!生身で相手できる相手じゃねぇ!」
ミツハル「対人兵器なんですから当然ですよ!ははは!生半可なことでは突破など許しませんよ」
レイナ「なにをやっている兵器産業とつっこみを入れたいけど、スポンサーなのでそこはぐっと我慢して、司会続行!
おっとここでイルス先輩が前に出た」
イルス「面白そうだから先に行くよぉぉぉ!」
ミツハル「戦闘能力で強引に突破するつもりなら甘いですよ!ガートマンロボ男版として開発した1/1アストラナガン始動!」
レイナ「あっと、今度は執事が登場!あぁー!しかし一瞬でした!イルス先輩一瞬でアストラナガン人形を粉砕!しょせんレプリカ
いやむしろ、これはイルス先輩が凄いのか?それともあの人形にはまだ隠された機能が何かあるのかぁ?」
ミツハル「orz・・・・・」
レイナ「割と自信満々だったのにごく普通に突破されたようです!あっとイルス先輩が進もうとしたところにレタスが立ちふさがる!」
ヴィレアム「だが、まともに考えればレタスじゃあイルス先輩を阻むのは無理だ・・・・ん、何か取り出した?」
イルス「何をする気かな?て、ハンカチ?それでなにするの?」
レタス「さあ、取り出したるは何の変哲もないハンカチ・・・・・ここからまずは基本としてハトを取り出して見ましょう」
レイナ「あーっと手品だ。イルス先輩を手品で釘付けにして動かせない作戦だ!」
イルス「ワクワク、ドキドキ」
ヴィレアム「単純なほどあっけなくイルス先輩釘付けだ。だがそれじゃあレタスも動けないはずだが?」
レタス「問題ありませんわ。なぜなら」
咲美「私が先に行くからよ!」
レイナ「これはどういうことだ!レタスがイルス先輩をひきつけて、その間に咲美が前に出た!」
レタス「私はお父様が今どこにいるか知りたいだけですから、彼から聞き出すのくらい10秒です。なのでここで咲美に協力して
咲美に勝ってもらい、かわりにお父様の居場所を聞き出していただくのです」
レタス「おーっとこれは多少せこいが作戦勝ちか?」
レモン「甘いわね!そんな事、私も考えたわよ!」
レイナ「今度は咲身の前にアルフィミィ先輩が立ちはだかった!明らかにアークなんてどうでもよさそうなアルフィミィ先輩を投入
するあたり、レモン先輩らしいというかなんと言うかですね!」
ヴィレアム「これ、参加者が男子ばっかりだったら、すっごい淡白な展開だっただろうな」
41 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:34:02 ID:/Av/+6U6
咲美「別にアルフィミィ先輩は兄さんになんて興味ないですよね」
ミィ「はいですの」
咲美「なら通してくれませんか」
ミィ「ダメですの。これでちゃんと足止めできたなら、私の部屋の掃除をタカヤに手伝うようにかけあってくれるそうなんですの」
咲美「いやおかしいですよね?なんでそこでタカヤ?あとなんで弟に部屋掃除の手伝い?てかタカヤに了解とってないですよね?」
ミィ「別にそんなことはどうでもいいですの・・・・・もし通ろうというなら、サクッといきますの」
レイナ「うわ!アルフィミィ先輩両サイドに赤い鬼を召還して、さらに日本刀まで出した!」
咲美「ふん!ギャグ展開の延長で、気づいてみたら人間を水風船みたいに破裂させられるくらいの怪力キャラにされてた私を
無礼るなああああ!」
ミツハル「その台詞を言ったら、超絶作画で触手を切り裂きながら敵に突っ込まないと!ほら鬼を出してる君!
触手とか出せないの!?それで派手にやっちゃって!」
レイナ「立ち直ったかと思ったら、いきなり変なこと言い出したぁぁぁぁ!そんなにエロゲが好きなんですか!?」
レモン「今のうちに行かせてもらうわよ・・・・・って何よこれ!」
ヴィレアム「いつの間にかレモン先輩がビットに囲まれている!」
レラ「・・・・・行かせ・・・・い・・・・・」
レイナ「レラがビットでけん制をかけた!。というか、レラが放ったビットのせいで全員が動けない!?
いや、もしイルス先輩が手品に飽きたら一発で突破されるでのは容易に想像できますが、レタスも必死で次々にネタを疲労している
そして唯一自由に動けるレラは、歩きでも5キロはきついはずだ!これは思ったよりも長引きそうです!」
アーク「だそうっすよ。つーわけで、のんびりやりませんか」
アクア「だめです。ほら、わざわざ間食のおにぎりも家庭科室でご飯炊いて握ってあげたんだし、これ食べてやる気を出して」
アーク「つっても・・・・塩加減めちゃくちゃだし、握り方が乱暴だからご飯硬いし、さらにせっかく炊きたて握りたてなのに海苔を巻いてさらに
握ったせいで海苔が全然パリッとしてないし・・・・・・25点っすね」
アクア「あれ?なんで生徒にダメだしされて赤点つけられてるの私。というか、アルトリート君は料理できるの?」
アーク「出来るのっつーか、まあぶっちゃけ家での料理は俺のかんかつだし。えっと、ごはんとかまだあるんすか?」
アクア「ここにあるけど。塩とか海苔とかもここにあるし」
アーク「えっと、んじゃこれをまず塩加減考えながら、ほほいのほいっと。んで海苔をちゃちゃっと巻いて完成っす」
アクア「どれどれ・・・・・・あ、美味しい」
トウキ「俺にも食わせてくれよ、ミナトのほうを見てても暇だし・・・・・お、いけるな」
ハザリア「どれ・・・・ふむ、日本の米食文化の真髄おにぎりをシンプルだが堅実に仕上げているな。作った人間の存在以外はかなり良いな」
ゼラド「私も〜。うん、美味しい!おかわり」
アーク「うおぃ。なんかわらわら寄ってきたから、ノリで作ってるけど、なんで俺みんなにおにぎり握ってんの?
てか、おにぎりだぞ?そんなに好んで食べるほどのもんじゃないだろ」
ゼラド「なんか、節分の豆みたいに、素朴な味なんだけど思わず食べ過ぎちゃう感じかなあ。思わず後を引くんだよね」
アーク「その思わず後を引くで、俺すっげーハイペースでおにぎり握らされてんですけど。てかもう10個目だよ
まあ、もうご飯無いけど」
アクア「みんな〜用務員さんのところからご飯もらってきたわよ」
アーク「いや・・・・・なにこれ?俺補修受けてたんじゃなかったけ?いつのまにこんな事になってんの?」
アクア「あれ・・・・思わずノリで、ご飯もってきちゃってたわ。そうよ、補修よ補修!あ、でも、おにぎりもう1個おねがい」
シュウヤ「いや、もうおにぎりはいいから、さっさと補修を終わらせてください」
42 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:36:02 ID:/Av/+6U6
アーク「どーしたんだよシュウヤ。てか、今回このイベントってお前が一枚噛んでんだろ」
シュウヤ「ええ。よく分かりましたね」
アーク「いや、いっつもなら朝からうちのクラスに来てオセロなり将棋なりしてからホームルームに行くのに
今日こなかったから、どうせ何か別のくだらねえ事してんだろーなーとか思ってたけど、マジくだらねえぞこれ」
ラミア「さすが親友同士。お互いの考えることはお見通しか」
アーク「親友ねえ」
シュウヤ「どうなんでしょうかねえ」
アクア「でも、だったらなんで早く補修を終わらせてなんて言い出したの?」
シュウヤ「それは、あっちが完全に硬直して動き出す気配が無いからですよ。元々、前スレで下着ネタに絡めなかったから腹いせに起こしたイベント
でしたが、どうにもこのままでは収集がつかないようですし、なにしろスタートして500メートルほどでみなさん膠着状態ですし
たとえこれが解けても、ミツハル氏が気張って用意した多数の対人兵器が待ち構えてますから、正直終わるのがいつになるか・・・・。
というわけで、補修をさっさと終わらせて勝負をドローにしてください」
アーク「つってもさあ、まだ前と同じ内容のテストでも合格点取れる自信ないぜ」
シュウヤ「分かってますよ。アクア先生。悪いですがテストの内容を変えてもいいですか?」
アクア「まあ、カリキュラムの範囲内なら。ある程度簡単にするとかはありだけど」
シュウヤ「じゃあ、これを。アークはさっさと解いていてください」
アクア「えっと、どれどれ・・・・・いや、これはどこの学校の問題?問題自体はマークシートだけど1問ごとに選択肢が8つあるし
難易度もすごく高いから、私でも解けないわよ」
ラミア「いったいどんな難関校からとってきたんだこれは?点を取らせない気しかしないぞ」
ハザリア「これを作った奴は、前日に高学歴の官僚にでも女を寝取られでもしたのか?どんなに勉強しても点をとらせんという気概を感じるぞ
第一8択のマークシートなど嫌がらせ以外の何になるのだ」
アクア「確かにこれでちゃんと点がとれるなら、補修をおわりにしてもいいけど、そもそも無理でしょう」
アーク「ほい、できた」
一同「なにぃぃぃぃぃぃぃっ!」
ハザリア「貴様どうせ適当だろ!」
アーク「当たり前だ!んなもん出来るか!超即効で勘で解いてやったよ!」
ハザリア「そんなもので、正解できたら苦労せんわ!」
アクア「え、でもこれ・・・・・全部あってるんだけど」
一同「ないぃぃぃぃぃぃぃっ!」
シュウヤ「特殊技能『リアクション芸人』と同時にアークはもう一つ特殊技能を備えています。特殊技能『ギャグキャラ』。これさえあれば
受けをとるだけで本人には大した得にもならないラッキーや、一瞬だけ絶頂を向かえそこから転落を迎えるという二段構えの
ラッキーを引き寄せる事ができるのです。誰にも解けない問題でもマークシートならそれで解くことができます。
代わりに、普通の問題じゃあマークシートでは逆に0点を取るかもしれませんがね」
ゼラド「なんかすごいねー、モシャモシャ」
アイミ「いや、このスレで1、2を争うくらい凄い人に言われても」
クリハ「てかゼラド、いつまで食べてるの?」
シュウヤ「まあとりあえず、これで終了できますね」
アクア「ええ。とりあえず補修は終了です」
43 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:36:59 ID:/Av/+6U6
レイナ「おっと、ここで残念なお知らせです。なんとアークの補修が終わってしまいました!と、言うことは障害物競走はここで終了です!」
ミツハル「何!?まだ僕が用意した対人兵器の10分の1も出ていないですよ!」
ヴィレアム「それ全部出してたらこのssはtxtでアップすることになると思うんですけど。てか今でも十分長いですよね」
レイナ「それに長引くだけですよそんなの。学校スレでも長引きすぎるイベント形ネタは難しいからって毎回途中で有耶無耶になっていたし
適当なところで落としましょうよ。じゃあ校門の鍵を開きます」
咲美「え、終わり・・・・・」
レモン「何よそれは。せっかくの実験台が」
レタス「あなたはいつでも、別に許可とかとらずに実験台にしているでしょう」
レモン「それもそうか・・・・」
ヴィレアム「で、競争の終了と同時に門が開いたわけだが、みんななんか疲れてノロノロと帰ってくるな。えらいスローペースだ」
レイナ「そりゃ、やる気も無くなるでしょ」
ヒューゴ「なあ、アークいるか?」
ヴィレアム「ヒューゴ先生どうしたんですか?」
ヒューゴ「いやな、じつは平均点計算間違いしてたんだよな。んで赤点を平均点の半分で設定してたらさ、赤点のラインがちょっと上がって
アークが赤点に引っかかる事になっちまったんだよ」
レイナ「えっと、つまりそれはアークにはまだ赤点があるということですか?」
ヒューゴ「ああ。んで、これから補修の事を伝える所だ」
ヴィレアム「と、言うことは・・・・」
レイナ「競技続行です!まだアークには補修があります!」
咲美「なっ!再開!」
レラ「・・・・でも・・・」
レタス「もう門が開いています!」
レモン「なら、さっさと戻ったら勝ちって事じゃない!」
レイナ「あっと、みんな一斉に走り出した!勝つのは誰だ!」
ヴィレアム「いや、もう勝負あった」
レイナ「え・・・・・ああぁっ!あれは!ゴールに誰かが足を踏み入れています!」
クリス「はあ・・・・けっきょく無駄足でしたか。もう疲れました、帰ります・・・・・ってゴール?」
レイナ「2レス目に出て、フェードアウトしてたクリスがいつの間にかゴールです!これはどういう事だ!?」
ヴィレアム「恐らく、割と早い段階でレラのビットに狙われてかなり序盤に足止めを食らっていたんだろう。
そして、疲れたという感情より早く帰りたいという感情が優先されたのか、皆よりだいぶ早く学校に戻っていた。
で、割とジャストタイミングでヒューゴ先生がアークの補修を伝えにきた。っと言ったところか」
レイナ「と、言うことは!勝者はクリスです!これは意外な展開だ!」
アーク「はっ・・・・・・マジで?」
シュウヤ「さすがにこれは予想外ですね」
アーク「なあ、これってどうなると思う?」
シュウヤ「いや、私もあまり想像力が豊かなほうでは無いので・・・・・」
マリ「おーい、こっちにもおにぎり4つ頼む」
アーク「うぃーっす。って、なんで俺はこんな事になったんだ?」
44 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:39:18 ID:/Av/+6U6
後日
クリス「さあ、今日一日馬車馬の用にこき使ってあげます!」
アーク「具体的にどんな風にだよ?」
クリス「えっと、じゃあ靴磨きを」
アーク「なんか靴ピカピカなんすけど」
シュウヤ「まあ私が衣類や靴などは丁寧に管理し、汚れたらすぐに綺麗にしていますから」
クリス「じゃあ隣町まで御使いにいってきてください」
アーク「何をだよ」
クリス「えっと・・・・・あれ・・・えっと」
アーク「あと、俺金持ってきてないからな。何か買うんなら自腹で頼むぞ」
クリス「シュ、シュウヤァ・・・こいつ、まるっきり言うこと聞く気がありません」
シュウヤ「いや、そもそも律儀に言うことを聞くアークなんて気持ち悪いからみたくありませんよ。それにどうせレモン先輩とかが勝つと
思っていましたから、私としてもあまりに予想外でどうしたものかという状況なんですが」
クリス「それにしたって、1日言うことを聞くという話でしたし、ラミア先生に言いつけますよ!」
シュウヤ「ラミア先生的にはアクア先生がやる気を取り戻しさえすればいいわけでしたし、クリスではアークを面白く弄れない
でしょうから、正直もう興味もうせているでしょう」
クリス「なんですかそれは!というか、冷静に考えたら、こんなの好きに出来ても何も嬉しくないですよ!」
シュウヤ「だからでしょう。これが例えば女子の誰かが賞品だったりしたらシャレになってませんし」
クリス「つまり後腐れが無いから・・・・・ですか?」
シュウヤ「そうです。ところで、アーク。何をしてるんですか?手をむずむずさせて」
アーク「いや、おにぎり握るのがなんか癖になってて、なんか無い?」
クリス「あーもう!いいですよ、ジキミはずっとおにぎりでも握っててください!」
咲美「ああ・・・・今頃兄さんはいったいクリスと何を・・・・まさか、ご主人様と執事とかいった感じで!」
レラ「・・・・君が主・・・・・」
レタス「いや、それは無いでしょう」
レモン「はあ、せっかくいい実験台が手に入るかと思ったのに。まあいいは、代わりにこいつでいいわ」
ミナト「何で俺!俺はあいつみたいに頑丈じゃないぞ!」
シュウヤ「今思うと、後腐れがあったのかもしれませんが、まあ私は自分が下着関係のキャラというのをアピールできればそれでよかったんですし
とりあえず結果は出ましたから私はまあおおむね満足ですよ」
アーク「お前、目的のために手段を選ばないけど、いちいち回りくどいよな。自分は出来るだけ関わらないし」
シュウヤ「どちらかというと父親に似ましたから」
クリス「手が止まっていますよ!モグモグ・・・休まず握り続けなさい!」
アーク「へいへい。てか具無しのおにぎりをよくそんなたくさん食えるな」
シュウヤ「やけ食いは止めたほうがいいですよ。太りますから」
クリス「いっそおにぎりみたいになってやりますよ!」
アーク「てかおにぎり、おにぎりってもうやめようぜ。俺、おにぎりキャラなんて定着したら泣いちゃうぞ」
シュウヤ「いいじゃないですか。出番としか言わないよりは」
アーク「昔のことをほじくり返さないでください。いやマジで」
45 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 15:50:30 ID:kNNRSVby
ちょっち、読みにくいかな
それ以外はよかったと思う、乙
46 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 21:24:24 ID:uU4DeAO1
アクア先生サイドに結局うやむや感がある。
中盤ごちゃごちゃしちゃってるのが残念かな。
でもって補修? 補習だよね?
47 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 21:35:03 ID:NBmDhmfS
なんかどんどんミナトに設定が追加されてってるwww
ノートの端にポエムってwww
ミナト「先輩、俺・・・実は最近鳥山絵に萌えてしまうときがあるんですが」
スレイチェル「Tolaveるを読め」
48 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 22:42:30 ID:evX/M8vU
アークってGCのキャラだったっけ?
49 :
それも名無しだ:2008/03/13(木) 22:58:58 ID:kNNRSVby
GCとXOのキャラ、ジーク・アルトリート(CV:中井和哉)と赤月光珠(CV:鈴木麗子)の子供だね
アークライト・ブルーの事を言ってるなら、64だけど
50 :
それも名無しだ:2008/03/14(金) 00:04:54 ID:RDlty3yK
GJ!
キャラ同士の掛け合いがとにかく秀逸www
51 :
それも名無しだ:2008/03/14(金) 19:52:53 ID:iPbfxAJJ
ルナ「紅一点の逆は黒一点だから、
ホワイトデーじゃなくブラックデーが正しい。」
ゼラド「どうしたの急に?」
ルナ「という声が聞こえた。」
ディスレ部
ユーゼス「ホワイトデーだからホワイトチョコを送って、
白い目で見られたのも私だ。」
イングラム「三倍返しだからチョコを3つ以下同文。」
シュウ「妻に大量の白い物を要求され、
逃げ出したのが私です。」
レビ「チョコと間違えてカレールウ渡しただけでも恥ずかしいのに、
お返しにシチュールウをもらってしまったのが私だ。」
「「「「ホワイトデー反対。」」」」
52 :
それも名無しだ:2008/03/14(金) 20:27:06 ID:QhtcPY+s
ここの住人ってホワイトデーあんま関心ないよな
貰った事もないから返す事もないってのは分かるが
53 :
それも名無しだ:2008/03/14(金) 20:44:52 ID:ydtkKEx3
>>51 シュウ(貧)「おや?こんなところで珍しい…いったいどうしたんですこの世界の私」
54 :
それも名無しだ:2008/03/14(金) 20:47:31 ID:54g/Sfr9
ディスレ部久しぶりだなオイ
55 :
それも名無しだ:2008/03/14(金) 21:50:07 ID:yEHtBafZ
>>51 つか姫様、ごく普通に受信していらっしゃるなw
56 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:23:15 ID:cwu/O2me
【道ばた】
スリサズ「やぁやぁゼラドちゃん、久しぶり!」
アンサズ「その後どうだい」
ウルズ「よし、リボン結んであげよう」
ヴィレアム「えっ、アラドさんがたくさん!?」
ゼラド「ああ、ヴィレアムくん会ったことなかったっけ?
わたしの叔父さんたち、のようなもの」
スリサズ「のようなものかぁ、地味に傷付くなぁ」
アンサズ「思えば、叔父らしいことをなにひとつしてないからなぁ」
ウルズ「よし、プレゼント上げよう」
ゼラド「そんなことより、いい加減定職に就いて欲しいって、
こないだフェフ博士がうちに来て泣いてましたよ」
スリサズ「あっはっはっは、ほぅら指輪だよ」
アンサズ「黄色い指輪は嫌いかい?」
ウルズ「よし、叔父さんが着けてあげよう」
ゼラド「叔父さんたちぃ! わたしの話を」
バシュンッ
ヴィレアム「なんだっ!? ゼラドが消えた!?」
スリサズ「おーおー、上手くいったよ?」
アンサズ「マシンセルとテスラドライブとソフィア博士のヘソのゴマを
圧縮鍋に三日三晩入れて精製するとワープ装置ができるって、前々から理論だけはあったけど」
ウルズ「よし、まったく意味がわからない理論だ」
ヴィレアム「いったいなにをしたんだ、あんたたちは! ゼラドをどこに!?」
スリサズ「あっはっはっは、見なよ、青臭いねえ」
アンサズ「大丈夫大丈夫、戻ってこられる方法はちゃんとあるから」
ウルズ「よし、手を出すんだ」
【和室】
ゼラド「なんだろう、この匂い・・・。
え? あれ? 畳の匂い?
ひどい散らかりよう。あれ、この紙、赤く汚れてる。え、これって、まさか、血?」
え、えぇっ、ひとが、ひとが死んでるぅ〜!?」
ガタッガタッ
???「ごめんくださいまし。ピザキャットでございます。
ベジタブルピザをお持ちしましてよ」
ゼラド「障子につっかえ棒がされてる? えっと、とにかくこれを取って」
スルッ
レタス「失礼いたします」
ゼラド「レタスちゃん? なんで着物に、ネコ耳と尻尾付けてるの?
あれぇ? わたしも着物だ! なんで? いつの間に!?」
レタス「ひっ、ひとごろしぃーっ!」
ゼラド「違うの! レタスちゃん、これは違うの!」
57 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:25:12 ID:cwu/O2me
どやどやどや!
ゼフィア「何事だ! 恐れ多くも青騎士ヘルダインさまの邸宅でかような騒ぎ!」
ゼラド「ゼフィア先輩までぇ!? いったい、なにがどうなってるのぉっ!?」
ゼフィア「ぬぅっ、そこな遺体はまさしく赤騎士デスカイン殿!
殺ったのはお主か! くせ者め、そこに直れ!」
ゼラド「ゼフィア先輩! 違うんです、わたし」
ゼフィア「作州浪人ゼフィア・ゾンボルト! お主に先輩呼ばわりされる覚えはない!」
ゼラド「えぇ〜!?」
ヴィレアム「ゼラド、こっちだ!」
ゼラド「ヴィレアムくん? どこから」
ヴィレアム「話はあとだ。とにかく、早く逃げるんだ!」
ゼフィア「うぬ、逃げるか。誰か、誰かある! 殺人だ!」
【市中】
ゼラド「どうなってるの!? 建物もひとも、これじゃまるで時代劇だよ!」
ヴィレアム「ゼラドの叔父さんたちが渡した指輪は、ワープ装置だったんだ!
ここはたぶん、別の世界だよ!」
ゼラド「ヴィレアムくんは、わたしが知ってるヴィレアムくんなの!?」
ヴィレアム「そうだ。ゼラド、お前も指輪を」
トウキ「そこのけそこのけ! そいつらはコロシの下手人だぁっ!」
ミナト「ふてえヤロウでヤンス! 俺たち兄弟が十手にかけてやるでヤンス!」
ゼラド「トウキくんたちまで! しかもミナトくんが、なんか子分口調だ!」
ヴィレアム「どこか建物の中に入るんだ!」
【芝居小屋】
マリ「判官殿よと怪しめらるるは、おのが業の拙きゆえなり、
思えば憎し、憎し、憎し、いでもの見せん〜」
ユウカ「通れとこそはぁ〜ののしりぬ〜♪」べべんべんべん
ヴィレアム「芝居小屋みたいだな」
ゼラド「なんでみんなにそっくりなひとばっかりいるんだろう。
マリちゃんは、やっぱりお芝居やってるんだ」
どやどやどや!
ゼフィア「ご免! こちらにならず者が迷い込んだと聞いた!」
ヴィレアム「わっ、追ってきた!」
ハザリア「なんだなんだ、俺の小屋で騒ぐのは、どこの無粋者だ」
ゼフィア「ハザリア一座の道楽座長、お主の小屋だったか」
ハザリア「ふん、誰かと思えば、腕は立つが世渡りがヘタなばかりにどこにも仕官できず、
青騎士に飼われている食い詰め浪人ではないか。
貴様に観劇がわかるとは初耳だ」
ゼフィア「お前の芝居などに興味はない!」
ハザリア「ならば出てゆけ。ここはオディイでもっとも粋でイナセな場所だ。
不作法者にくれてやる座布団はないわ」
ゼフィア「お前はまたそのようなことをいって!
この小屋が前科者をかくまっているという噂は聞いているぞ。
その件をあらためても」
ハザリア「おっと、その刀を抜くか? 権限もない浪人者が」
リトゥ「お待ちくださいお侍さま。
この芝居小屋はルナ姫さまの認可を受けてのもの」
ハザリア「ここで刀を抜くということは、それすなわち姫への反逆だ。
いよいよもって仕官の口がなくなるぞ。しょうもない田舎領主の元で冷や飯を食らいたいか?
それでもなおというのなら、よし、さぁ抜け、抜くがよい」
ゼフィア「この、詭弁を使う!」
ハザリア「吠えるな、浪人者風情が。どうしてもというなら、令状を持って出直してこい」
58 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:26:36 ID:cwu/O2me
【座敷】
ゼラド「ありがとう、かくまってくれて」
ハザリア「かくまう? 勘違いするな。
俺の縄張りで浪人者風情にデカい顔をされるのが気に食わんだけだ。
それに、結果は大差ない。
どうせ、浪人者や十手持ちごときに逮捕権などないのだ」
ゼラド「え? 浪人はともかく、十手持ちっていうのは、昔のお巡りさんみたいなものじゃないの?」
ハザリア「ものを知らん女だな。
十手持ちだ岡っ引きだというのは、同心などの使いっ走りに過ぎん。
出自を辿れば放免された軽犯罪者だ。
ようするに、ベイカーストリートイレギュラーズのようなものだな」
ヴィレアム「なんでベイカーストリートイレギュラーズなんて言葉が出てくるんだよ」
ゼラド「えぇ〜、でも、銭形平次は」
ハザリア「ゼニガタ? ああ、しょっちゅう犯罪者を捕り逃しては、
悔し紛れに小銭を投げてるヘッポコの岡っ引きか。
ヘッポコ過ぎて逆に有名になってしまった輩だ。
おもしろいから、今度芝居のネタにしてやろうかと考えてる」
ゼラド「えぇ〜」
ヴィレアム「そういえば、初期の銭形平次はそんなんだったって聞いたことあるな」
ハザリア「初期だ? おかしなことをいうヤツだな。
初期もなにも、あのオッサンはずっと無能のままだぞ。
ほかのホン書きがゼニガタをネタにしたという話も、まだ聞いていないが」
ゼラド「あっ、あのね、ハザリアくん」
ハザリア「ほぅ、俺の名を知っているか。くん付けというのが少々気に食わんが」
ゼラド「その、信じてはもらえないと思うけど」
ヴィレアム「俺たち、別の世界から来たんだ」
ハザリア「ほぅほぅ、なるほどなるほど。わかった、皆までいうな」
ゼラド「信じてくれるの!」
ヴィレアム「よかった、こっちのハザリアは、わりと話のわかるやつみたいだ」
ハザリア「貴様らもこれをやるのだろう? まわしてやろうか、ええ?」カチッ
ガラッ!
マリ「阿片をやめろっていってるんだ、このバカッ!」
リトゥ「またこんな、ご禁制のものに手を出してぇ!」
ハザリア「あっ、なにをするか貴様ら! 煙管を返せ!」
ゼラド「ハザリアくん・・・」
ヴィレアム「前言撤回だ。こいつ、よりタチが悪い」
ゼラド「そういえば、ヴィレアムくんはどうしてこっちに来ちゃったの?
戻れないかもしれないのに」
ヴィレアム「あ、いや、戻る方法はあるんだ。
ゼラドが受け取ったのは黄色い指輪だけだろ?
あれは行きの切符みたいなもので、戻るには、この緑の指輪が必要なんだよ」
ゼラド「じゃ、それがあれば」
ヴィレアム「ああ、黄色と緑をひとつずつ、両手に付ければいいだけだ。
ゼラド、黄色の指輪は持ってるな?」
ゼラド「うん、ここに、あれ? ない、ない!」
ヴィレアム「そんな、あれがないと!」
ゼラド「どうしよぉ〜、きっとあの屋敷に落としてきちゃったんだよぉ〜」
59 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:28:37 ID:cwu/O2me
ハザリア「あぁ、もういい、もういい、
トールキンとかいうバテレンの文献学者の友達が書いた夢物語だろう、それは。
まったく、バキンだかなんだか知らんが、ここのところそういう、少し不思議的なことをいう輩が増えて困る」
ゼラド「でも、わたしたちほんとに!」
ヴィレアム「じゃ、別の世界云々のことは信じてくれなくて構わないよ。
とにかく、俺たちはすごく遠い土地から来たんだ。
ここの状況がまったくわからない。
さっきから聞いてると、どうも微妙にヘンなんだけど、ここはほんとに江戸時代なのか?」
ハザリア「エド? エドはるみがどうした」
ヴィレアム「なんでエドはるみを知ってるんだよ!」
ハザリア「知らいでか」
マリ「いま人気だよな」
リトゥ「あのね、ここはオディイポリスといって、世界でもっとも人口密度の高い都市なのよ」
ヴィレアム「オディイって、それまた、ひどく発音しにくいな」
ユウカ「ハイ、外で話を聞いてきたよ。
マーダーケース、青騎士ヘルダインの屋敷で、赤騎士デスカインが殺されたってさ。
下手人と思われるシルバーヘアの娘が目下エスケープの真っ最中」
ゼラド「それは!」
ハザリア「ほぅほぅ、なるほど。たしかに見事な銀髪だ。
赤騎士青騎士といえば、いわずとしれた右大臣と左大臣。
その片割れが殺されたとなれば、ティクヴァーのご治世がだいぶ揺らぐことになるな」
ユウカ「なかなかクールな話ね」
ハザリア「そういえば近ごろ、国家転覆を企む新興宗教団体が横行していると聞くな。
なんでも、その首領は銀色の髪を持つ娘だとか。
なんだ、貴様らはその一味か」
ヴィレアム「なんだよ、それ」
ゼラド「ルナちゃんが治めてるんだ」
ハザリア「なんだ、つまらん。知らんのか。
ティクヴァーのご時世も、200年も続くと、ちと退屈だ。
ちぃとは世の中引っかき回してくれる輩が出現した方が面白いのに」
マリ「面白ければいいってもんじゃないだろう。まったくお前は」
ゼラド「でも、わたし、ほんとにやってなくて」
リトゥ「ねえ、わたしはこのひとたち、無罪だと思うよ?
ハザリアくんの名前知ってるあたり、なんだかうちの一座のファンみたいだし」
マリ「うちのファンだっていうなら、むしろ危ないんじゃないのか?
いつもいつもお上に盾突くような演目ばっかりやってるし」
ハザリア「ん? おい、少し待て。そろそろ亥の刻だ。
おいグラマーインパクト、ちょっと行ってフロに入ってこい」
ユウカ「あたしを一座のお色気担当みたいに扱うのをやめて」
ハザリア「なにをいうか! そのムダなグラマラスがなければ、貴様などただの三味線だろうが!」
ユウカ「ムダじゃない。わりとムダじゃない。
そのうち有意義に使う予定」
ハザリア「いま有意義に使わんか! 元ルナシーのJに憧れたとかいうアホな理由で放火を働き、
お尋ね者になった貴様を拾ってやった恩を忘れたか、ええっ!?」
マリ「違うだろ。ユウカさんは地元の悪代官を懲らしめようとして、ついやりすぎちゃっただけで」
60 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:30:17 ID:cwu/O2me
ユウカ「でも、元ルナシーのJさんに憧れてたのはリアル」
マリ「憧れてたんですか」
ユウカ「あのころのルナシーはパンクだった」
ハザリア「ルナシーがパンクだったころのことなど、RYUICHIも覚えとらんわ」
ユウカ「ノンノン、そんなことない。RYUICHIはあれでけっこうちゃんとしてる」
ヴィレアム「待て、ルナシー存在してるのか、この世界」
ハザリア「案ずるな。SHAZNAは存在しとらん」
ヴィレアム「じゃ、なんで名前知ってるんだよ!」
ハザリア「正確にいうと、なかったことにされている」
ヴィレアム「それなら、いるんじゃないかSHAZNA!」
ハザリア「現実を直視しろ! そして間を置かずに目を逸らせ!
あのころのIZAMはもういない! いるのはDV気味のオッサンだけだ!」
ゼラド「IZAMさんのことは、もうそっとしといてあげようよぉ〜」
ハザリア「とにかく、貴様が青騎士の屋敷にいたのは間違いないのだろう?
いったい、どこから入った」
ゼラド「それが、よくわかんなくて」
ハザリア「そら見たことか。おい、役人を呼べ。
いくらなんでも殺人犯をかくまっておくわけにはいかん」
ヴィレアム「ちょっと待ってくれよ!」
ハザリア「ええい、うるさいヤツだな。だいたい、なぜ貴様は俺に対してタメ口なのだ。
俺のファンならファンらしく、恐れ敬いかしこまれ」
ヴィレアム「べつにお前のファンじゃない!」
ハザリア「おい、こやつらを即刻つまみ出せ!
コロシなど比べものにならん大罪人だ!」
マリ「お前少し黙ってろ。なぁ、落ち着いて、順を追って話してくれないか?」
ゼラド「マリちゃん」
マリ「このロクデナシと一緒にいると、よく似たようなことに巻き込まれるからな。
混乱する気持ち、少しはわかるんだ」
ゼラド「えぇっと、まず、わたしはいつの間にか座敷にいて、
そしたらピザ持ったレタスちゃんが障子越しに声かけてきて」
ハザリア「ピザ屋か。おい、そいつはネコ耳に尻尾と、
あざといを通り越して軽くケンカを売っているような装いではなかったか?」
ヴィレアム「なにいってるんだ、そんなピザ屋がいるわけ」
ゼラド「うん、なんか、そんな格好だった」
ヴィレアム「なぁ! ここはどういう時代なんだ!?」
ハザリア「やはりな。ピザキャットだ。
うむ、ちょうど腹が減ったころだ。本人を呼び出して聞いてみるか。
おい、電話を持て」
ヴィレアム「あるのか、電話が」
【市中】
咲美『まいどお騒がせしておりまぁす。ただいまより、ピザキャット名物特急便が発射いたしまぁす。
危ないですからぁ、どなたさまも白線までお下がりになってご覧くださぁい』
どかぁぁぁぁんっ!
ミナト「兄貴ぃ、ピザ屋さん、またお空飛んでるでヤンスよぉ」
トウキ「ピザ屋さんも大変だなぁ」
ミナト「あの、風にはためく着物の裾がたまんねぇでヤンス」
トウキ「あのさぁミナト、お前のその口調、時代劇っていうより昭和の匂いがしてるからな」
ミナト「タハーッ! おやびん、そりゃないでヤンスよぉ」
トウキ「昭和の匂いしかしない」
61 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:31:56 ID:cwu/O2me
【芝居小屋】
レタス「お待たせいたしました。ご注文のピザをお持ちいたしましてよ」
ヴィレアム「なぁ、このピザ屋、いま空飛んでこなかったか」
レタス「ピザ屋が空を飛ぶのは、当たり前のことではなくて?」
ユウカ「おっとどっこいみーらい♪ おっとどっこいかーこ♪」
ヴィレアム「なんで親父さんの声ばっかりネタにするんだよ」
レタス「あら、お母さまの声をネタにしてよろしいのでして?」
ハザリア「うむ、それは決して使えない案ではないが、少し待とうか」
マリ「どうしよう。わたしも笛とか吹いて空飛んだ方がいいのかな」
ハザリア「そういうことを言い出すときりがないからなハレルヤ」
レタス「あら、よくよく見ればあなたは、先ほどの殺人犯。
誰か、誰か!」
ゼラド「待ってレタスちゃん! わたしは無実で」
ハザリア「とまあ、本人はこのように主張しておる。
もっとも俺は六四でクロだと思っておるがな。
ちぃと判断が付かんから、目撃者である貴様から話を聞こうと思って呼び出した次第」
レタス「正気なのでして? 殺人犯をかくまったとなれば、
市中引き回しの末打ち首獄門とまではいかなくとも、悪くすれば島流し、
いえ、よくしても島流し、最高でも島流し最低でも島流し、
あの姫さまの口から『島流しじゃ〜!』と」
ハザリア「どれだけ島流しがオススメだ、貴様」
ヴィレアム「とにかく、話を聞かせてくれないか?」
レタス「先に、ピザの支払いを済ませてくださいませんこと?」
ゼラド「むしゃむしゃむしゃ!」
レタス「筆舌に尽くしがたい食べっぷりを見せる方ですのね」
ゼラド「ぐらっちぇぐらっちぇ」
レタス「ピンクの髪のあの方を思い出します」
ハザリア「なにか遠くから来たらしい。腹が減っているのだろう。
では、事件のあらましを話してもらおうか」
レタス「あらましといわれましても、特に変わったところはなくってよ。
いつも通り注文を受けて、赤騎士さまのおわすお座敷までお届けに上がりましたところ、
障子の内側からつっかえ棒がされているようでして」
ハザリア「待て待て、貴様、なぜ座敷まで届けに行った。
ピザなど、勝手口で下男にでも渡せばよかろう」
レタス「わたくしもそう思いましたが、青騎士さまから指示されたのです。それで座敷まで」
ハザリア「ははぁ、なるほど。貴様、ハメられたな」
ゼラド「うん、そうなんだよ、誰かが」
ハザリア「貴様ではない。ピザ屋だ」
レタス「は、わたくしが?」
ハザリア「ピザキャットの出前迅速ぶりはオディイじゅうに知れるところ。
市中どこであっても、四半刻以内に配達に来る。
つまり、到着の時間をある程度予測できるというわけだ」
レタス「では、一歩間違えばわたくしが容疑者にされていたと?」
ハザリア「そこまではいかんだろう。大方、貴様を呼びつけたのは第一発見者にするためだ。
仮の犯人はあらかじめ、べつに用意されていたのだろう。
ところが、そこな娘がどこからか現れた。
犯人側からしてみれば、手間が省けたということだ」
ゼラド「いったい、誰がそんなこと」
ハザリア「それは、ピザを注文した人物に決まっているだろう」
レタス「青騎士さまが? しかし、なぜ」
ハザリア「情報がないから、なんともいえんな。
うむ、時間も時間だ。情報収集に出るとするか」
62 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:33:11 ID:cwu/O2me
【湯屋】
ヴィレアム「なんで銭湯なんだよ」
ハザリア「なんだ、なにも知らんのだな。
どうやら、貴様は山猿と一緒の温泉に入るような田舎から来たと見える。
よいか、オディイの町は木造建築が密集しておる。
火災予防のために、自宅に風呂の設備を構えることは厳しく制限されておるのだ。
うちの芝居小屋のように大量の化粧を使うだとか、よほど裕福な商家でなければ、自前の風呂など持てん。
つまり、湯屋にはあらゆる階級の者が集まる。
ここはオディイの一大社交場なのだ」
ヴィレアム「時代考証しっかりしてるのかいい加減なのか、はっきりしてくれよ」
ガラッ
マリ「遅いぞ。男のくせに、なに手間取ってたんだ」
ゼラド「えぇっ、ヴィレアムくん!?」
ヴィレアム「混浴だなんて聞いてないぞ!」
リトゥ「なに慌ててるの? 湯あみ着着てるんだから、裸ってわけじゃないのに」
ハザリア「どうやらこやつら、湯屋の作法をまったく知らんらしい。
あらゆる階級が集まるといっただろう。
サムライと町人がおなじ湯に浸かるというのに、男と女を分ける必要がどこにある。
なるほど、ミズノとかいうへっぽこ老中が男女で分けようなどとのたまわったことはあるが、
フハハハ! 即刻失脚させてやったわ!」
マリ「滅多なこというな。お前が失脚させたわけじゃないだろ」
かぽーん
ゼラド「ふぅ、最初抵抗あったけど、入ってみると気持ちいいね」
ハザリア「おい、貴様、なにをそっぽを向いておるか。
オイディっ子の風呂とは、もっとこう粋でイナセでなくてはならん」
ヴィレアム「お前たちとは論理感が違うんだよ!」
マリ「ほんとに湯屋に来たことないのか?」
ユウカ「クールじゃないのね」
ヴィレアム「無造作に目の前横切っていかないでくれるか!
湯あみ着がお湯で透けててなぁっ!」
ゼラド「でも、ここで誰と会うの?」
ハザリア「そろそろ来るだろう。わりと規則正しい生活をしているやつだ」
ガラッ
マーズ「イトーに行くならハットッヤ♪ かーいてい温泉いってみれば♪
でんっわっはヨイッふろ♪ ハットッヤにぃ決めた♪」
ゼラド「マーズくんだ」
ヴィレアム「なんか、四本脚が木製になってる」
ハザリア「なんだ、湯屋で騒ぐくせに、あのカラクリには驚かんのか。
キテレツ斉殿も、だいぶ名を売っているようだな」
ヴィレアム「いるのか、キテレツ斉」
ゼラド「ちょっと会ってみたいかも」
ハザリア「おいカラクリ、ちょっと来い」
マーズ「うへ、なんだ芝居小屋の道楽旦那じゃねーの。
なーに? いっとくけど、お宅の券はもー受け付けねーよ。
いくら売れるっつっても、お上に目ぇ付けられちゃかなわねーや」
ハザリア「そうではない。おい、青騎士の屋敷で赤騎士が殺されていたという事件は聞いているな。
貴様、双方の屋敷に出入りしていただろう」
63 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:35:01 ID:cwu/O2me
マーズ「あー、あれね。いっちゃなんだけど、しょーもないほーが残ったね。
あの二人ってなぁー、登城がほぼおんなしでね、ずっと出世きょーそー繰り広げてきたんだってさ。
でも、ここ最近赤騎士さんの出した法案がばんばか通っちゃってさ、だーいぶ水あけてんのよ。
青騎士さんのほーでも、しょーもない市中見回り組作ったりして挽回を図ってっけど、
ダメだね、オハナシになんねーよ。
きょーびサムライに剣で仕事させるなんざ、流行るわけねーんだよ。
まー、ゴンゲンさま的にはアリな流れなんじゃねーの。
200年もかけてサムライの力削ったんだ。
最近じゃーカネで士分買ったアキンドがばんばんのしてんもん。
サムライの治世が終わる日もちけーね」
ハザリア「貴様の哲学などどうでもいい。
赤騎士と青騎士は仲が悪かったのだな?」
マーズ「そりゃ、よくねーよ。そのくせ、家柄でいやー青騎士のほーが上だったからね。
そーほーやりづらかったろーね。
でも、ま、かたっぽ死んじゃったわけだし、当面青騎士の地位を脅かすモンは現れねーんじゃねーの」
ハザリア「フム、動機はアリか。しかし、それだけだな。
なんだかわからんが現場に現れたという輩が一番怪しいことに変わりはない」
ゼラド「そんなぁ!」
ガラッ
トウキ「ふぅ〜、今日もオディイの平和のために働いたなぁ」
ミナト「たまには一番風呂と洒落込みたいヤンスですよねぇ」
トウキ「お前、ヤンスを使いこなせてないぞ」
ミナト「あぁ〜! 芝居小屋の道楽旦那!」
ヴィレアム「道楽者で有名なのか、お前は」
ハザリア「おお、目明かしか。どうだ、最近、嫁の来手は見つかりそうか」
ミナト「うっせーでヤンス!
湯屋なんてね、やっぱ男女別にするべきなんでヤンスよ!
中でカップルがいらんことするだけでヤンスから!」
ヴィレアム「ミナト、ここでもモテてないんだ」
ハザリア「やれ奉公だ大奥に上がるだで、女でもひとりで食っていける時代だからな。
そうすると、男に養われなきゃならん理由などほとんどない。
それでなくとも、男は10歳前後から奉公に出て、一人前になれるのはようやく30歳近くだ。
子供が即労働力になる百姓ならいざ知らず、町人では生涯独身というのも珍しくない」
ミナト「絶望的なこというなでヤンス!」
マーズ「あんまり婚姻率が下がるもんだから、お上じゃ、いー歳こいて独り身のニンゲンから
えげつない税金取り立てるってお触れを出そーとしてるって話だよ。
んきゃきゃきゃっ! うちのオヤジもおー弱りさ」
ヴィレアム「恐ろしい恋愛格差社会だな」
ミナト「お前みたいにひとりできれいどころ何人も囲う外道がいるからでヤンス!」
マリ「わたしたちが囲われてるようなこというな!
わたしは役者やって稼いでるだけだ!」
ユウカ「あたしは町で三味線教えたりしてるから、食べるには困ってない」
リトゥ「えっと、わたしは、その」
ハザリア「こやつらは我が一座の大切な商品だ。
商品に手を付けるバカがどこにいるか」
マーズ「あーあ、そりゃーカンペキお茶屋の経営者の思考回路だよ」
ミナト「チクショウ! 俺もお前の一座に加えてくださいでヤンス!」
ヴィレアム「それ、敬語になってるのか」
ハザリア「うちは女剣劇だ。見苦しい男などお呼びではないわ」
64 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 14:36:29 ID:cwu/O2me
トウキ「あれ、よく見ればあんたたち、夕方の」
ヴィレアム「やばい、気付かれた!」
ゼラド「えっと、あの、わたしね!」
トウキ「さっきは済まなかったね。もう疑いは晴れたから、安心していいよ」
ゼラド「え?」
ミナト「知らなかったんでヤンスか? 捕まったんでヤンスよ、犯人」
トウキ「ちょうどいま、市中を連行されてるところだ」
ハザリア「フハハハハ! それは面白い、どれ、観に行くか」
リトゥ「ちょっとちょっとハザリアくん! 湯あみ着脱げてるから!」
ハザリア「知るか。俺は元々湯あみ着は好かん」
【市中】
ルル「わたしは無実ですわぁーっ!」
ザワザワ
トウキ「あの銀髪の娘は国家転覆を企む新興宗教団体の頭領で、
ルナ姫さまのご治世を揺るがすために今回のコロシを行ったそうだ」
ミナト「ほかにも神社に火を点けたり、商家を脅迫したりしていたそうでヤンスよ。
ぶるる、恐ろしいでヤンス」
ハザリア「なるほど、凶悪な顔つきをしておるわ」
ヴィレアム「なにいってるんだ! お前の妹じゃないか!」
ハザリア「異なことをいうな。俺に妹などおらんぞ」
ゼラド「この世界では、そうなのかな」
ハザリア「ともあれ、これで一件落着だ。よかったではないか」
リトゥ「屋台で天ぷらでも食べて帰りましょうか」
ゼラド「待って! このままにしておけないよ!
だってあの子、きっと無実だもん。赤騎士さんを殺したのは、青騎士さんなんでしょう!?」
ハザリア「こらこら、市中で滅多なことをいうでない。
サムライがそうといえばそうなのだ。そういう世の中なのだ。
それに、下手人が青騎士だというのは憶測に過ぎん」
ゼラド「でも、ダメだよ! わたし、もう一回あの屋敷に行ってみる!」
ヴィレアム「おい、ゼラド」
ゼラド「だって、ほっとけないよ。それに、指輪がないと元の世界には帰れないんでしょ?
指輪はたぶんあの屋敷にあるんだから、どっちみちまた行かなきゃならないんだよ」
【青騎士ヘルダインの屋敷 夜中】
ミナト「まったく、酔狂な方もいたものでヤンスねえ。
せっかく自分の疑いが晴れたっていうでヤンスのに」
ミナト「ここが現場だ。ほんとは、俺たちにこんなことできる権限なんかないんだからな。
気が済んだら、さっさと出て行ってくれよ」
ハザリア「フム、三方は壁に囲われ、出入り口は廊下に面した障子のみ。
障子は南向きか。昼間なら、さぞかし日当たりがよいであろうな」
リトゥ「座敷の中央に書き物机、西側に床の間があって。
東側は、なんだかゴチャっとしてるのね。違い棚があって、いろいろ置いてある。
ええと、壺、煙草盆、丸めた掛け軸」
ミナト「事件発生は夕方、申の刻半ほど。
赤騎士さまは、青騎士さまと今度出すお触れの件で打ち合わせに来ていたんでヤンス。
途中、小休止ということでこの部屋に通され、書類の整理をしていたところ、
賊に襲われ、あんなことに」
ハザリア「して、凶器は」
ミナト「壺でヤンス。その、違い棚に置いてあったものでヤンしょう」
ゼラド「ねえ、わたしが来たときは、この部屋、もっと散らかってたと思うんだけど」
トウキ「ああ、いま、その端に寄せてあるものと、
赤騎士さまが持参なされた書類が部屋中にばらまかれてた。
たぶん、赤騎士さまが賊と格闘なさったんだろう」
ハザリア「おかしいではないか。格闘していたというなら、声くらい上げるだろう。
家人は誰も気付かなかったのか?」
ミナト「う〜ん、ここは離れでヤンスからねえ」
マリ「障子にはつっかえがしてあったっていうけど?」
ゼラド「うん、たぶん、そこにある掛け軸を使ったんだと思う」
ヴィレアム「ゼラド、指輪は」
ゼラド「見つかんない。う〜ん、違い棚と壁の間には、ちょこっと隙間があるんだ」
ヴィレアム「ゼラド、気持ちはわかるけど、俺たちはこの世界の人間じゃないんだ。
そんなに熱中すること」
ゼラド「でも、ほっとけないよ。
なんでだかわかんないけど、みんなにそっくりな人たちばっかりいるし、
捕まったのはルルちゃんだもん。
え〜と、これを、あ、でも、あれ、ちょっと待って、この位置関係だと・・・・・・。
これが、ああなるから、あ、そっか」
ゼフィア「お前たち、そこでなにをしている!」
ミナト「げっ! ゼフィアの旦那!」
青騎士ヘルダイン「混乱に乗じて物盗りにでも来たか。
構わん、引っ立てよ!」
トウキ「えっ、ええと、青騎士さま、これはですね」
ミナト「現場百遍というか、操作の基本というかでヤンスね」
ゼラド「トウキくん、ミナトくん、言い訳しなくていいよ。
わかっちゃったから、そのひとがどうやって赤騎士さんを殺したのか」
ミナト「ほんとうでヤンスかっ!?」
66 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 15:59:36 ID:zFgP341X
ゼラドが最初に見た血の付いた紙……つっかえ棒にもなってた掛け軸……これは……
わからんっ!
67 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 16:34:02 ID:lUPOt4Sx
解答編マダー?
68 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 16:53:39 ID:Nzx+1cZv
ゼフィア「馬鹿な。赤騎士殿がこの離れにいる間、
青騎士殿は台所で家中の者に夕食の指示を出していたのだぞ。
それは、ピザ屋も証言していること。
どうやって赤騎士殿を殺すことができるというのだ」
青騎士ヘルダイン「それに、障子にはつっかえ棒がしてあった。
いわば密室。これでは、儂はもちろん誰も入ることができん」
ゼラド「おかしいですよ。それじゃあ、あなたたちが捕まえたルルちゃんは、
どうやって赤騎士さんを殺したっていうんですか?」
青騎士ヘルダイン「あやつは妖術使いだという話だ。
なにか、そらおそろしい術でも使ったのであろう」
ハザリア「フハハハ! バカバカしい、貴様ら、そんなものが実在していると思っているのか」
ゼフィア「無礼であるぞ、芝居屋!」
ゼラド「前から思ってたんだけど、密室密室って、どうして殺人犯は犯行現場を密室にしたがるのかなぁ」
ハザリア「フハハハ! そんなもの、貴様、決まっているではないか!
ええと、あれ、なんでだ」
マリ「そういえば、なんでなんだろ。特に意味ないよな」
ユウカ「密室って言葉の響きが、なんかミステリアスでオシャレだから?」
リトゥ「もぅ、違うよ。自分に疑いがかからないようにするためでしょう?
誰にも犯行が不可能だっていうなら、自分にだって無理なんだから」
ハザリア「ああ、もう、どうでもよいわ。
どのみち、紙と木ばかりの建築物で完璧な密室などできるはずがないのだ」
ゼラド「そう、こういう建物で密室ができるっていうのは不自然なんだよ。
じゃあ、なんで密室が作られてるの?」
ゼフィア「なにがいいたい」
ゼラド「この密室は犯人さん側にメリットがないもん。
そうすると、赤騎士さんが自分で作ったってことになるでしょ?
ちょうど部屋の中にあった、この掛け軸を使って」
青騎士ヘルダイン「はははは。面白いことをいう娘じゃ。
赤騎士がそのようなことをする必要がどこに」
ゼラド「それは、誰も部屋の中に入れたくなかったからじゃないかな。
わたしが来たとき、この部屋は畳じゅう紙が散らばっていました。
たぶん、その中に、赤騎士さんに宛てた手紙みたいのが混じってたんだと思う。
赤騎士さんの弱みを握ったみたいな内容で、その証拠品をこの部屋の中に隠した、みたいな」
それで赤騎士さんは、誰も部屋に入ってこないようにしてから、探し物をする必要があった。
部屋が散らかってたのも、赤騎士さんが探し物をしてたからだよ」
青騎士ヘルダイン「フフフ、探し物をしただけでひとが死ぬとは初耳じゃ」
ゼラド「それは、この、東側にある違い棚を使ったんです。
事件当時、ここには煙草盆かなにか、重いものが置いてあったんじゃないですか?
それを重しに、違い板を支点代わりに、凶器になった壺が細い紐かなにかで吊されてた。
赤騎士さんが探し物をするために煙草盆をどかしたら、支えを失った壺が落ちるっていう仕掛けです」
ゼフィア「しかし、そのような手紙など、この部屋からは」
ゼラド「騒ぎが起こった後に回収したんですよ。
あれだけ紙がいっぱいあれば、一枚くらいなくなっててもわかんないもん」
ハザリア「なるほど。不可能な話ではない。
しかし、ではピザ屋をどう説明する。
青騎士側は、ピザ屋が配達に来る時間をある程度予想できたのだぞ?
そんな隅っこのゴチャゴチャしたところにある煙草盆になど、いつ目がいくかわかったものか。
ピザ屋が来た時点で赤騎士がまだ生きていたらなんとする。
単にピザの受け渡しをするだけの、平凡なシーンができあがるだけだぞ」
ゼラド「それは、時間が関係してるんだよ。
見て、この違い板、真東っていうか、北東の方角にあるもの。
夕方、西日が差したらかなり目立つでしょう?
そこで、いかにもなにか敷いてありますって感じで煙草盆の下に紙の切れ端でも覗かせておけば」
69 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 16:55:21 ID:Nzx+1cZv
青騎士ヘルダイン「ああ、もうよい! 世迷い言と思い聞き流していれば、なんと無礼な!
そのようなもの、すべて憶測じゃ!
お主のいった仕掛けを使えば、誰にでもできる犯行ではないか。
儂が下手人だという証拠など、なにひとつとしてない!」
ゼラド「でも、こんなことができるのは、赤騎士さんを、あの時間この部屋に通したあなただけで!」
ハザリア「ああ、よせよせ、あやつ、万一のときにはああやって言い逃れするつもりだったのだろう。
それに、こうなったからには赤騎士ひとりの命などどうでもよいわ。
おい青騎士、貴様には違法捜査と文書偽装に容疑がかかっておるぞ」
青騎士ヘルダイン「はははは、突然なにを」
ハザリア「貴様が逮捕した、あのルルという娘だ」
青騎士ヘルダイン「なにを。あの娘こそは国家転覆を企む反逆者で」
ハザリア「ああ、それは俺が流したホラだ」
青騎士ヘルダイン「世迷い言をいうな!
ヤツが神社を燃やしたり商家を脅迫していたという証拠は、すでに押さえてあるのだぞ!」
ハザリア「あの娘は俺の妹だ。
神社を燃やすどころか、得体の知れない春画ばかり描いて、滅多に外に出んわ。
さて、行われてもいない犯行の証拠をつかんでいると主張する貴様は、いったい何者だ」
青騎士ヘルダイン「なにをいっておる!」
ハザリア「天下泰平も200年続けば、くだらん連中が出てくるものだ。
青騎士ヘルダイン、貴様が率いる市中見回り組は、どうも書類に不審な点が多い。
そこで試しにホラを流してみたわけだが、まんまとひっかかりおったな!
貴様にしてみれば競争相手を消し、手柄を上げる一石二鳥の策だったのだろうが、
そうは問屋がおろすものか、うつけものめ!」
青騎士ヘルダイン「ものぐるいめ!
たかが芝居屋の主人に、そのようなことができるはず」
ハザリア「目ン玉かっぽじってよぉく見よ! 貴様、俺の顔を見忘れたか」
青騎士ヘルダイン「まさか、そんな! そんなはずは」
リトゥ「ひかえおろー! このお方を誰と心得る!
北町奉行、ハザリア・カイツその人であらせられるぞ!」
ヴィレアム「ぶぎょう?」
ゼラド「ハザリアくんが!?」
ハザリア「フハハハハ! 恐れ敬いかしこまれ!
ちょいと小粋な洒落者町人とは仮の姿! 市井の悪を暴き出し、裁いて捨てるがこの俺よ!
さぁ遠慮はいらん! 地べたに頭擦りつけて拝むがよいわ!」
青騎士ヘルダイン「ニセモノじゃーっ!」
ハザリア「あれ」
マリ「あぁ、やっぱり」
ユウカ「本来レアケースのはずなのに、あんたの場合高確率でこのパターンだ」
リトゥ「だからたまには奉行所で仕事しようっていったんだよぉ!」
ハザリア「フム、奉行職は実質キャクトラめに任せっぱなしだからな」
青騎士ヘルダイン「奉行がこのようなところにいるものか!
こやつは恐れ多くもお奉行さまを騙る不届き者!
くせ者だ、出会え出会え!」
70 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 16:56:35 ID:Nzx+1cZv
ピィー ピィー ピィー
ゼラド「わっ、いっぱい来た!」
カカカカカッ
ヴィレアム「手裏剣!?」
マリ「そこから近づくな」
ユウカ「タネガシマライフルが火を吹くよ?」
ハザリア「フハハハハ! こやつらをただの女と思ったか?
奉行直属の愉快なくのいち軍団! 右から、女優霊! 眼鏡! 伝染歌!」
マリ「霊って付けるな」
リトゥ「なんでわたしだけ適当なのぉ?」
ユウカ「伝染じゃない。むしろパンデミック」
ハザリア「往生際が悪いぞ青騎士ヘルダイン。さあ、観念して裁きを受けよ」
青騎士ヘルダイン「ゼフィアーっ! お主がなんのためにここにいるか、わかっておるな!」
ゼフィア「承知」
ゼラド「やめてください先輩! 先輩だって、いまの話聞いてたでしょう!」
ゼフィア「主君の命は絶対だ」
ハザリア「ふん、世渡りベタな上に、ひとを見る目もないか。
いつまで経っても仕官できないわけだ」
ゼフィア「いうな」
ゼラド「だって、青騎士さんが元々犯人に仕立て上げようとしてたのは、ゼフィア先輩なんですよ!
レタスちゃんが悲鳴をあげれば、真っ先に駆けつけるのは用心棒のゼフィア先輩だもん!」
ハザリア「なるほど、難癖を付けて、実行犯に仕立て上げるつもりだったか。
道理だ。そうでなくては、貴様ごとき食い詰め浪人を飼う理由などないわ」
青騎士ヘルダイン「耳を貸すなゼフィア! 斬れ、斬るのじゃぁっ!」
ゼフィア「一宿一飯の恩には、逆らえん」
ゼラド「ゼフィア先輩!」
ヴィレアム「よせゼラド。あのゼフィア先輩は、俺たちが知ってるゼフィア先輩じゃない。
ここは俺がなんとかするから、お前は逃げるんだ」
ゼラド「ムチャだよ! 相手は刀持ってるんだよ!」
ヴィレアム「最初からこうすればよかったんだ。
俺が持ってる指輪を渡せば、ゼラドひとりだけは元の世界に帰れる」
ゼラド「ヴィレアムくん! なにいってるの!」
ヴィレアム「お前だけでも元の世界に帰るんだ。いいな」
ゼラド「ハザリアくん! ヴィレアムくんを止めて!」
ハザリア「無理だな。ヤツはすでにゼフィアの間合いに入っておる。
世渡りベタだが、腕だけは立つ男だ。もはや余人に手は出せん」
ゼフィア「よいか」
ヴィレアム「いいですよ、一応」
ゼラド「ヴィレアムくんっ!」
71 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 16:57:39 ID:Nzx+1cZv
???「インジュウばくだんっ!」
どかぁぁぁんっ!
ゼフィア「ぬぅっ、何やつ!?」
レタス「ルナ姫直属、尻尾の生えたメタル忍者レタス! そして中身はインジュウ!」
ハザリア「貴様はそれでいいのか」
レタス「でもお母さまのことを考えると、意外なほどマッチしているのでは」
ハザリア「だからそういうことを言い出すとだなぁ」
レタス「ピザキャット名物特急便で、ルナ姫をお届けに上がりましてよ。
さ、姫さま。心おきなく高らかに、『島流しじゃ〜』を」
ルナ「けほっ、けほっ、レタスよ、
『島流しじゃ〜』といわせたいがために、わたしを夜の夜中に城から連れ出すのはやめてくれ」
青騎士ヘルダイン「ルナ姫、まさか・・・・・・」
ハザリア「ニセモノだぁーっ! こやつは恐れ多くもルナ姫を騙る痴れ者だぁーっ!」
ルナ「ハザリア、またお主か。
まったく、奉行職をキャクトラに押しつけて、市中で妙な事件にばかり巻き込まれおって」
ハザリア「黙れ、黙れよ! これも国家安寧のため!」
ルナ「青騎士ヘルダインよ。事情は聞いた」
青騎士ヘルダイン「ははーっ!」
ハザリア「なぜルナのことはあっさり信じるのだ!」
ルナ「赤騎士デスカイン殺害、ルル逮捕に伴う違法捜査および文書偽造。
いずれも言語道断。その罪、裁かれなければならん。
青騎士家はお家取り潰し、そしてお主は」
レタス「行くのですか? 行くのですのね?」
ルナ「島流しじゃ〜!」
72 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 16:59:03 ID:Nzx+1cZv
【朝】
トウキ「いつの間にか、夜が明けちまったな」
ミナト「いい朝日でヤンス」
ハザリア「貴様ら、騒ぎが起こった瞬間にどこか消えてたな」
ゼフィア「また、素浪人に逆戻りか」
ユウカ「偉いさんが気軽にお家取り潰しなんかするから、
こうやって失業者が増え、治安は悪くなる一方なのもひとつのフェイスよ」
ルナ「耳の痛いことをいうでない」
レタス「証言が取れましてよ。
青騎士は、赤騎士が外に女の方を作っていることをネタに脅していたそうです」
ハザリア「ふん、右大臣ともなれば女のひとりやふたり、勲章のようなものだろうに、不器用なヤツだ。
ふぁ〜あ、徹夜をしてしまった。さて、帰って茶漬けでも食って寝るか」
ルナ「これこれどこに行く。奉行所はあちらだぞ。
お主、いつまでも市中で遊んでいないで、いい加減奉行職に専念せよ」
ハザリア「やかましいわ。どうせ奉行職など、キャクトラめが充分に務めるだろう。
そんなことより俺は、この文化繚乱の世を謳歌するまで」
マリ「わたしも、くのいちより役者の方があってるからな」
ユウカ「ねえ、いい加減借りは返したでしょう。あたしを解放して。
お上に飼われてるっていうのは、どうも気に食わない。
また、三味線持って諸国をまわる」
リトゥ「ええと、わたしは、その」
ルナ「危機じゃ。ティクヴァーの治世は内側から崩れつつある!」
ゼラド「そうだゼフィア先輩! あの座敷に、指輪が落ちてませんでしたか?
このくらいの大きさで」
ゼフィア「これか。証拠品として保管していたのだが、お前のものだったか」
ハザリア「そのまま懐に入れるつもりだったのではないか?
しかし、貴様のような無骨者が指輪とは、どのような風の吹きまわしだ」
ゼフィア「お主の知ったことではないだろう!」
リトゥ「あ、赤くなった」
ヴィレアム「よかった。これで元の世界に戻れるぞ」
ゼラド「う〜ん、でも、もうちょっとこの世界にいたいっていうとこあるかなぁ?」
ヴィレアム「おい、ゼラド! それじゃいままでの」
レタス「今日もオディイポリスは日本晴れでしてよ!」
ハザリア「貴様が締めるなぁっ!」
73 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 17:12:11 ID:lUPOt4Sx
GJ&投下乙
74 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 18:23:34 ID:KNxHOS1a
メタル忍者とかピザキャットとか砲台とか。
タスク声の猫忍者はまだ現役なのかよ、キャッ党。
GJだよこの野郎。
75 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 19:32:36 ID:tk0uNr4k
島流しワロタwww
よく練られてるなぁ…話そのものも台詞も。GJ!
76 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 20:26:39 ID:ZEBA0EN5
レラは頭からミサイル撃ったりしてんのかな
77 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 20:29:29 ID:zlHtsjTE
過去と未来が逆だったのはわざとなのかしら
まあGJですわー
まったくヒステリーな町だぜ
78 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 20:41:03 ID:tozdLxxd
キャッツ党忍伝笑った。
ところでこの世界のゼフィアは、長屋に帰るとランさんが傘張りしてる気がする。
79 :
それも名無しだ:2008/03/15(土) 21:41:37 ID:vsqWq8DX
>>71 力作GJwテラ島流しwww
>>78 表の顔は茶屋で芸妓さんやってて裏の顔はティクヴァーの隠密で仕置人やってるんだろう>ラン姉
ゼフィア「む、トウキがクリハに土下座している、
またD発言をしたのか?懲りん奴だ、
いや、ひょっとしたら怒られるのがクセになって、
ワザと発言しているのか!だとしたら引・・・」
ゼフィア「我 天啓を得たり。」
秘剣 鈍引土下座
トウキ「バカにしてんのか。」
81 :
それも名無しだ:2008/03/16(日) 08:30:14 ID:UuHuw1jj
[長屋]
ラン「あら、おかえんなさい」
ゼフィア「また来ていたのですか」
ラン「用心棒のお仕事は、どない?」
ゼフィア「主がお縄に着いてしまった。また、素浪人の身だ」
ラン「おやまあ、でも、気を落とさんと」
ゼフィア「あなたも、いつまでも俺に構うことはないだろう」
ラン「そういわんと、世話を焼かせてくれへんか。
うちには髪結いの収入があるし、若い子にお節介するのが趣味みたいなもんなんよ。
あんたが剣で身を立てるのを、見物させてくれんかなぁ」
ゼフィア「ふがいない」
ラン「おや、時間や。そしたら、お鍋にごはん用意してあるから食べてな」
[置屋]
ラン「へえ、毎度ごひいきに。
あんたさんみたいに売れっ子の舞妓はんにごひいきにしていただくと、うちもありがたいで」
スレイチェル「間違えるな。舞妓というのは西の呼び方だろう。
スレイチェルは芸を売って身を立てる芸者である」
ラン「はいな、ごめんやす」
スレイチェル「ところで、仕事だ」
ラン「はいな、今日はどのように」
スレイチェル「仕置きだ」
ラン「・・・・・・はいな」
スレイチェル「依頼人は先日死んだ長屋住まいの老人。
非道な取立によって家族を崩壊に追い込んだヤクザ者が対象だ」
ラン「そしたら、今夜」
スレイチェル「あの男、腕は立つのだろう。こちらに引き込んでは」
ラン「それはあきません。あんひとの剣は表舞台で振るわれるべきもの。
ウチらのような闇稼業とは、相容れないものやから」
スレイチェル「歯がゆいな」
82 :
それも名無しだ:2008/03/16(日) 10:02:16 ID:7LdL0G+u
長編GJ!
レタスどんだけ島流しが好きなんだよw
83 :
それも名無しだ:2008/03/16(日) 10:11:30 ID:bBa0jvrd
もうゼフィアとランが夫婦にしか見えn(ウィルベェルッ
84 :
それも名無しだ:2008/03/16(日) 21:25:15 ID:bBa0jvrd
我輩は野菜である。名前は最初から無い。バランガ家の家庭菜園に生を受けてから幾月立派な野菜になるため成長を続けてきた。
そして今、我輩はバランガ家のまな板の上に乗っている。これ迄我輩の先菜達もバランガ家のガンスレメイド隊と
戦い共に友情を育みながら互いを高め合いそして食されて行った…
我輩も同じ道を歩み最期を迎えようとしている。悔いは無い。野菜として生を受けた以上
こうなる事は初めから解っていた。ただ一つだけ…ただ一つだけ菜園に遺してきた妻と子が気掛かりである。
妻よ
我輩はお前にとって善き夫であっただろうか?
子供達よ
我輩はお前達にとって誇れる父であっただろうか?
今日のメニューはカレーである。ジャガイモ、玉葱…他の仲間達は既に下拵えが済み鍋に入れられるのを待つだけである。
目の前にZO包丁を持った黒髪のメイドがいる。我輩もここまでのようだ。
妻よ子供達よ、今我輩はバランガ家の血となり肉となる。
我輩は残りの時をお前達が立派な野菜としてその生を全うする事を祈る事にしy
85 :
それも名無しだ:2008/03/16(日) 22:28:12 ID:pmVaVk8n
くそぉっ! なにかエロいネタ書こうぜ!!
86 :
それも名無しだ:2008/03/16(日) 22:59:59 ID:auZpYnvX
>>84 なんか感動した…
楽しみにしてた夜食が申し訳なさで食べにくいだろこのやろう。
87 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 00:07:15 ID:a1OtsPTG
バランガ家の家庭菜園って、某オカルトアクション漫画に出てくる神父のところの野菜みたいだよな
88 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 00:24:29 ID:EzXydz0B
エロイネタか、ディストラ姐さんの出番だな
え?後ろが何だって?
89 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 00:30:08 ID:TA+SjtX8
>>88 無茶しやがって(AA略)
だが、最近ディストラ姐さんがあまりエロネタをしないぜ
前スレじゃあアークに胸につっこまれただけじゃないのか?
90 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 01:07:49 ID:R3Cd502j
まぁディストラ姐さんの存在自体が
エロすの化身ですから
あぁ?ODEシステムだと!
そんなシステム狙いうつぜ
91 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 01:10:10 ID:RMezla7w
【道ばた】
ディストラ「今日の夕飯は、ネギとナスとキュウリですね」
とことことこ
ぽすっ
ディストラ「えと、なぁに?」
ラーナ「ブラ! あなた、ブラをしていません!」
ディストラ「あ、そうね。そういえばしていませんね」
ラーナ「ややや、やっぱり、お父さんの週刊誌に載ってるエロ小説で、
デキるキャリアウーマンがなぜかノーブラで出社してたりするのは本当だったのですね!」
ディストラ「そういえばエロ小説の登場人物はなぜかそんな感じだけど、
わたしはエロ小説の登場人物じゃありませんからね?」
ラーナ「そしたら、エロなにの登場人物なのですか」
ディストラ「そもそもわたしはエロくないし、人物でもありませんからね」
ラーナ「いいえ、エロいです!」
ディストラ「そう断言されると、ちょっと否定しにくいですけれど」
ラーナ「やはり無人の会議室でエロいことするために、
ノーブラで出社しているのですか」
ディストラ「ノーブラで出社もしていませんからね」
ラーナ「では、なぜブラをしないのですか」
ディストラ「う〜ん、アイン・ソフ・オウルをするとき、
ブラが出てきちゃったら、ちょっと気まずい感じがするからじゃないでしょうか」ぷるんっ
ラーナ「こここ、こんな白くてふくよかで、ふにふにしててボリュームのあるおっぱいを
ブラしないでほったらかしてたら、あぶないのではないですか」ふにふに
ディストラ「それがね、まったく危なくないの」
ラーナ「世の中不思議がいっぱいです」
ディストラ「不思議というか、理不尽ですね。
そうですね。たまにはブラ着けてみるのもいいかもしれません。
セクシーな下着を着ければ、さしものご主人様も・・・・・・」
ラーナ「行くのですか、ブラ買いに行くのですか」
ディストラ「え、ええ・・・・・・、あなたも行く?」
ラーナ「いいいい、いいのですか!?」
ディストラ「なにかものすごいテンパり方してるけど。
それじゃあ、シラカワさんちに」
ラーナ「あ、そこはイヤです。頑ななまでに拒否します」
ディストラ「なぜ、そうも頑なに」
ラーナ「だってそこに行くと、気の利いた戦闘前セリフのひとつもなく、
戦闘デモとかももういいかな、みたいなテンションで、
それはもう味気ない、淡々としたラストバトルを強制されるともっぱらの噂です」
ディストラ「ああ、味気ないのは困りますね。
じゃあジャスコに行きましょうか、ジャスコ」
ラーナ「えぇ、ジャスコにカワイイブラはあるのでしょうか」
ディストラ「あなた見たとこ中学生でしょう。
セクシーなブラはまだ早いです」
ラーナ「えぇ〜、カワイイのがいいです」
92 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 01:10:19 ID:RTN01maS
えっちなネタは自主規制
そりゃ昔はゲフンゲフン
93 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 05:09:48 ID:Xd4Recsi
>>56-72 時代劇っぽくて面白かったGJ!!!
てかキャラの扱いが相変わらずうまい
>>91 ディストラ姉さんはエロ担当というよりもむしろもう空気担(ry
94 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 08:58:30 ID:JRtolslZ
>>93 空気か!
ぴううぅぅぅぅぅ
ゼラド「きゃっ!」
ルナ「春一番というやつか。ずいぶん風が強いの」
ヴィレアム「・・・・・・ゼラド、なぜ今日に限って、そんなレース的な下着を」ボトボト
キャクトラ「・・・・・・姫さま、白いお肌に白いレースが」ボトボト
ぴううぅぅぅぅぅ
マキネ「あぁ〜♪ 象さんのぉ〜、スキャンティはぁ〜ちっちゃいけぇれどぉ〜」ばたばた
ミナト「マキネはなにを歌ってるんだろう」
トウキ「わからないけど、なぜスカートを押さえようとしないんだろう」
マキネ「半勃ちしてんじゃないよ、この変質者!」
がきぃんっ!
ミナト「おっ、おぉっ・・・・・・!」
トウキ「ミナトぉ〜! ひでぇ! なんて理不尽なんだ!」
マキネ「あぁなぁたにぃ〜、象さんのぉ〜、スキャンティぃはぁ〜、ほらねっ、お似合い♪」
トウキ「なんて理不尽な歌詞なんだ!」
ぴううぅぅぅぅぅ
リトゥ「きゃっ」
マリ「リトゥ、ダメじゃないか。風が強いんだから、わたしみたいに下にスパッツはいてないと」
ハザリア「いっておくが、こやつのように下にアンスコなどはいていても、男の目線はおなじだからな」ぴろん
ユウカ「めくんな」
ぴううぅぅぅぅぅ
ディストラ「きゃんっ、もう、イタズラな風さんね!」
クォヴレー「ディストラ、お前はなぜサルマタをはかない」
ディストラ「ご主人さま! サルマタって!」
95 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 18:15:29 ID:bjLqZTON
>>94 まて、クォヴレーならディストラ姐さんのスカートが風でめくれてもスルーするはずだ!
つまりそいつはディストラ姐さんの妄想だ!
96 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 21:29:03 ID:VBv2hcgg
???「ハザリアくんを圧倒する!」
97 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 21:34:14 ID:4ssgiFYy
>>94 なんだかんだ良いながらユウカはハザリアたちと一緒にいるんだなw
というかハザリアは男友達いるんだろうか?
98 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 22:18:40 ID:bSLa+kb2
>>97 事件が起こったとき力になってくれたりして、ハザリアは相当ヴィレアムのこと好きなんだろけどな。
一方ヴィレアムは事件でも起こらない限りハザリアに絡もうとしないな。
結論:ヴィレアムさまは酷い男性ですわっ!
99 :
それも名無しだ:2008/03/17(月) 23:13:49 ID:brXzkEsX
つまりこういう事か
ハザ→ヴィレ←→キャク
エロ・・・エロかぁ・・・
定番だがパンチラとかじゃなくて寝る時とか着替えの時に下着姿をさらしたり下着談義
したりとかだな!
女子更衣室
クリハ「ちっ」(舌打ち)
レイナ「ゼラドとルナのはかざりっけがないわねぇ」
ルナ「かざりっけと言われてものう」
ゼラド「ねぇ」
アイミ「レイナはちょっと派手なの付けてくる時あるよね」
マリ「母親の影響か?」
リトゥ「でもいいなぁ、皆スタイルよくて」
ゼラド「それでクリハちゃん、何でパッド入れてるの?」
クリハ「パッドじゃなぃぃぃぃっ!!よせてあげるブラっ!!」
ぴううぅぅぅぅぅ
アイミ「風が強い・・・・・・、
でも、今日はそのためにかわいいアンスコはいてこようって決意したんだから!」
レイナ「アイミ、あんたのその決意、方向性間違ってると思う」
アイミ(よし、さりげなくミナトの斜め前にポジショニングして・・・・・・)
ぴううぅぅぅぅぅ
アイミ「きゃっ」
トウキ「ミナト、どうした。そっぽ向いて」
ミナト「見ねえ! 俺はもう、金輪際女子のパンチラは見ねえ!
常時半勃起してるキャラだと思われてたまるか!」
トウキ「常時半勃起維持できるんなら、それはそれですげえんじゃないのか?」
アイミ「ミナト・・・・・・、あたしじゃ半勃起すらしないんだ」
レイナ「このふたりは、ひょっとしてお似合いなのかも知れない」
アイミ戻ってこ〜い!変な世界に行っちダメだ〜!
ゴルゴムのガトリングだ!!
ゼラド「ヴィレアムくんはさ、もうちょっとハザリアくんを大切にした方がいいよ」
ヴィレアム「大切にって、そんな」
ルナ「そういえば、あやつはわりと男友達が少ないな」
マリ「いつもいつも女子とばっかりつるんでさ。あれじゃ男版しずかちゃんだよ。
汚いしずかちゃんだよ」
ヴィレアム「ひどい言い草だな」
マリ「イヤ、しずかちゃんは原作でもけっこうダーティーだからな。
いうなれば、あいつはそのまんましずかちゃんだ」
ヴィレアム「いいよ、なにしずかちゃんでも」
マリ「イヤイヤ、あえて例えるなら、言動がジャイアンで中身しずかちゃんみたいな」
ヴィレアム「マリの中でおそろしい生物が構築されつつある」
ゼラド「ほら、わたしとかヴィレアムくんが困ったとき、
ハザリアくん、けっこう助けてくれるでしょう?」
ヴィレアム「いや、どっちかっていうと、あいつがそばにいるときに限ってヘンなことが起こるんだよな」
マリ「ああ、むしろあいつが厄介事呼び込んでるんだよ」
ゼラド「もぉ〜、そんなこといったら悪いよ」
マリ「でもあいつな、妙なところで繊細なんだよ。
ほら、前にお前たちが、あいつを除け者にして野球したことがあっただろ」
ヴィレアム「除け者っていか、あいつは野球とか興味ないと思って」
マリ「あのときな、あいつ、信じられないほどヘコんでたんだよ。
おかげで、わたしは3日間もキャッチボールに付き合わされたんだぞ!」
ヴィレアム「3日もキャッチボール付き合ってくれる相手がいるなら、もういいじゃないかと思うけど」
マリ「わたしは付き合いたくて付き合ったんじゃない!
むしろ付き合ってない! 付き合ってたまるもんか!」
ヴィレアム「いや、付き合ってたんだろ、キャッチボールを」
ルナ「考えてみれば、キャクトラは幼い頃ご両親についてあちこち行っていたからな。
幼い頃、我々のまわりには同じ年頃の男の子がほとんどいなかったのだ。
あやつは、同性の友人に対する接し方を知らないのではないか?」
マリ「だからって異性に対する接し方を知ってるわけじゃないと思うけどな」
ルナ「だいたいがエイス殿の家に入り浸って本をむさぼり読んでいるような子供だったからな」
対人スキルの低さをバカ笑いで誤魔化しているような人間なのだ、あやつは」
ゼラド「でもさ、やっぱりハザリアくんは相当ヴィレアムくんのこと大事に思ってると思うんだよ。
ヴィレアムくんも、ちょっとはハザリアくんに優しくしたげるべきだよ!」
ヴィレアム「なんで俺はこんな一斉放火浴びなきゃならないんだろう。
ああ、妬ましい」
【演劇部の部室】
ハザリア「なんだ、俺の思索の時間を」
ヴィレアム「いやな、今度みんなでボーリング行くんだけどさ、お前もどうかなと思って」
ハザリア「ぼうりんぐだ? なぜ俺がそんな低級なたま転がしなど」
ヴィレアム「ああ、イヤならいいや」
ハザリア「いや、待て待て待て、ま、俺は多忙を極める身だが、
万が一、いや万が一にだぞ、スケジュールがあかないこともないとも言い切れんような気がする。
で、日取りはいつだ。
雨天決行なのか。雨天決行なのだろうな。雨天決行にせよ」
ヴィレアム「取りあえずお前がボーリングよく知らないことはよくわかった」
ハザリア「そうだな。では教本の5冊や10冊も読んでおく必要があるだろう。
気は乗らんのだがな。あくまで、俺は気乗りなどしていないのだがな。
ま、最低限ボールとシューズくらは用意しておくか。
おい、ほかに用意するものは」
ヴィレアム「どうしよう。気色悪いくらいそわそわと準備し始めたぞ」
ハザリアお前って奴はw
ハザリア・・・友達が欲しかったんだな・・・
まさかここにきて新たにキャラを深めるとはwwww
ハザリアはどんだけキャラ立ってんだっちゅー話だよwwwww
>>104のギャグセンスはいい意味で異常
そしてハザリアはやっぱいいキャラしてるなww
ボーリングか・・・
ええ!?こいつが!?って奴がやたら上手かったりするんだよな
レラとかが異様に上手かったりするんだろうな。
>ボーリング
ミナトはあれだな。
ボーリング場の横にある微妙に古いアーケードゲームとか異様に上手いんだけど
神プレイを披露し過ぎて逆にキモいことになってる感じ
今にもガーターいきそうなヘロヘロぼーるが何故か途中から吸い込まれるように一番と三番の間に入っていく様が見えるw
ビットでアシストしてんじゃ?w
気合入れすぎでレーンでずっこけるゼラドとか
投じた玉が接地しないイルスとか
スペアは量産できるけどどうしてもストライクが取れない咲美とか
性格のせいなのか念動力のせいなのか玉があり得ない蛇行をするマリとハザリアが見える
そんな生徒の遊びにラミア先生たちが突然乱入してくるに違いない
ボウリングか・・・
昔ボウリングネタを書こうとして途中でバックレたのも私だ
118 :
それも名無しだ:2008/03/20(木) 00:09:44 ID:cSgaswZW
>>115 ラミア先生は自分の頭を玉の代わりに・・・
ランちゃん、まさかのマイボール持参
「その球はダメェー!」
【ボーリング場】
ゼラド「やだ、もう。今日が休みだってこと、すっかり忘れてたよ」
ミナト「うっかり学校行きかけちまったぜ」
ヴィレアム「ちょうどいいから今日ボーリングしようってことになったんだけど、
おい、そいつどうしたんだ」
ハザリア「う〜ん・・・・・・」
マリ「昨日、部室で異常なテンションではしゃいでたんだけどな。
今日になったらこのザマだ」
ミナト「楽しみすぎて熱出すって、小学生かよ!」
ゼラド「あぁ〜、わたしもよくやったなぁ」
ヴィレアム「おい、ほんと大丈夫か。顔色悪いぞ。家で休んでた方が」
ハザリア「・・・・・・ボーリングの起源は紀元前5000年ころのエジプトだといわれている。
ボールでピンを倒すという形式は、その当時からすでに成立していたらしい。
17世紀になるとピンを菱形に並べる形式が生まれ、その後アメリカ新大陸で」
マリ「なにか、メチャクチャ予習してるんだ」
ゼラド「ボーリングしないと三代たたるぞって顔してるね」
ヴィレアム「こんなプレッシャー受けながらやるボーリング、初めてだ」
ソッレッハ〜 アイジャナ〜ィ♪
マキネ「あい喜んでぇ〜」
ヴィレアム「帰ろう」
マキネ「あ、ちょっと待ってよぉ〜!」
ゼラド「マキネちゃん、ここでバイトしてるの?」
マキネ「ほら、あたしさ、最近90年代フィーチャーしてないじゃん?」
ミナト「ボーリング場にいる理由になってねえよ」
マキネ「90年代っていったらボーリングみたいなとこあるじゃん?」
ヴィレアム「いや、聞いたことないそんなの。90年代のいつごろボーリングが流行ったんだよ」
ミナト「帰ろうぜ! こんな、天井からバブル期のディスコみたいな
ミラーボールぶら下がってとこでボーリングできるかよ!」
ケッツハ〜アイジャナァイ〜♪
マキネ「待ちなって、ほら、90年代を象徴するソングもかかってることだし」
ヴィレアム「象徴してないからな。
90年代はこんなへっぽこ実験アニメーションなんかに象徴されてないからな」
ミナト「どうりでクリハが頑なに来たがらなかったわけだよな」
マキネ「90年代、そうそれは、まさに実験の10年だった」
ヴィレアム「無理矢理90年代を総括するんじゃない」
マキネ「そんな90年代も末も末の深夜、このへっぽこ実験アニメーションは忽然と放送されたのであった。
ハチャメチャな内容、出たがりの監督、そしてミツイシさんの名人芸により、
実験の成功云々は別として、なんかみょ〜に印象に残る作品となったのであった」
ミナト「お前、どこまで行く気なんだよ」
マキネ「あのころのミツイシさんを越えるまで」
ヴィレアム「それは勝てるはずのないケンカだからな!」
マキネ「ま、遊んでってよ。いま対戦相手呼ぶから」
ヴィレアム「なんだよ、対戦相手って」
マキネ「当ボーリングホールはぁ、お客さまに凄腕ボーラーとの白熱した
戦いを楽しんでいただけるシステムとなっておりまぁす」
ヴィレアム「違う。ボーリングはそういうゲームじゃない」
マキネ「えぇ〜、あたしにルール的なこというのぉ〜?」
ヴィレアム「少しはルールわきまえろよ」
マキネ「あたしだってさ、世が世なら独裁者の孫なわけで」
ミナト「お前に独裁されてたまるか! 速攻で革命が起こるからな!」
マリ「ビアン博士って、革命はやろうとしてたけど独裁者になるつもりはなかったと思うぞ」
マキネ「あぁ、ゴメン。あたし、そういうじいちゃんの思想、イマイチわかってないんだよね」
ヴィレアム「ちゃんと教育しとけよ、ビアン博士!」
マキネ「先生、せんせぇ〜い! よろしくお願いしゃ〜す!」
ミナト「こいつ、聞く耳を持ちゃしねえ!」
ルアフ「やれやれ、ようやくお呼びかい?」
ラミア「待ちかねたぞ」
ヒューゴ「うひょひょひょ、腕がなりますねえ」
アクア「ヒューゴ、その笑い方どうかと思う」
ヴィレアム「先生って、ほんとに先生方のことなのかよ!」
ゼラド「先生たち、こんなとこでなにしてるんですか?」
ルアフ「イヤハヤ、春分の日だってことを忘れて、今日も意気揚々と出勤しちゃってねえ」
ラミア「無人の教室で、いよいよ教え子総エスケープかと途方に暮れる
アクアを観察しているのも1時間半ほどで飽きたのでな」
アクア「もうちょっと早く教えてくださいよ! どれだけ心細かったと思ってるんですか!」
ヒューゴ「みんなして、とんだウッカリさんだったというわけだ」
ヴィレアム「要するに、そろいも揃って学校行っちゃってたんですね」
ゼラド「先生たち、学校大好きですね」
ルアフ「ふふふ、なにしろ家庭には居場所がないからね」
ヴィレアム「重いですよ! 春分の日だっていうのに重すぎますよ!」
ミナト「春分の日は関係ないんじゃないのか?」
マキネ「あ、なに、気に入らない? あい、チェンジ入りましたぁー!
リウェン・リムスカヤー、ジョウン・ラドクリフー、メルティス・アルバークー、
出番だよー」
ルアフ「コラコラコラ、
こんなタイミングで人物辞典の下ぁ〜の方にいる子たちに出番を与えるんじゃないよ。
君、少しは自重という言葉を知りたまえ」
マキネ「えぇ〜、先生がそんなこというのぉ〜」
ラミア「さて、ボーリングをするのだろう?」
ルアフ「んっふっふ、あのボーリングブームを乗り越えた腕前を見せてやろうじゃないか」
ヒューゴ「こないだ倒したオグシオコンビに比べれば、赤子の手をひねるようなもんです」
アクア「ヒューゴ、いつオグシオとボーリングなんかしたの」
ルアフ「しかしあの二人は、噂以上に百合っぽかったね」
ラミア「本物だな、あれは」
アクア「やめてくださいよ、ゴシップ誌情報垂れ流すの」
【数分経過】
ハザリア「うぅ〜ん・・・・・・」
マリ「大丈夫か? お前はもういいから、そこで休んでろ」
ゼラド「ハザリアくん大丈夫? ジュース飲む?」
マキネ「あい喜んでぇ〜、お客さま、お扇ぎいたしましょうかぁ」
ミナト「おい、あいつを男友達と交流させるのが主旨じゃなかったのかよ。
なんで妙な組み合わせで介抱されてるんだよ」
ヴィレアム「そんなこといわれたって、俺が知るか!」
カコオォォォォンッ!
ルアフ「ほらほらどうしたんだい?
ボヤーッとしてると、スコア差は開く一方だよ?」
ヴィレアム「先生方、ガチで強いし」
ラミア「この程度とは、先生情けないぞ」
ヒューゴ「そうだぞ。こないだ先生たちが倒した
ダルビッシュ・ナカタペアはもう少し粘ったぞ」
アクア「ヒューゴ、なぜわたしの知らないところで有名人とボーリングしてるの」
ヒューゴ「しかし心配ですね。あの日のナカタくん、やたらテンション低かったから」
ラミア「二軍落ちした直後だったからな」
ルアフ「ナカタくんには頑張って欲しいもんだねえ。
ああいうイカツいタイプの選手はしばらくいなかったから」
ゼラド「どうしよう。先生たち、余裕綽々だよぉ〜」
ヴィレアム「しょうがないだろ。明らかに年季が違うんだから」
ゼラド「ハザリアくんは、あんなだし」
ハザリア「うぅ〜ん」
マリ「あ、もう、寄っかかるなよ。重いんだよ」
ゼラド「あれ、ミナトくんは?」
ヴィレアム「ああ、向こうでひとりエアホッケーに興じてる」
カコーン! カコーン! カコーン!
ミナト「うひゃひゃひゃっ! ハマる! なんかハマる!」
ヴィレアム「いるよな。ボーリングやりに来てるのに、
なぜか横のゲームコーナーに熱中しちゃうやつ。
こんなとこでムダに身体能力発揮して」
ゼラド「どうしようっ! 勝てない! これじゃわたしたち、勝てないよぉっ!」
ヴィレアム「ゼラドっ! どうして急にボーリングに対して真面目に向き合い始めるんだ!?」
ルアフ「あっはっは! どうしたんだい、もう泣き言かい!?」
ヒューゴ「どんなに嘆いても、ナカタくんの開幕一軍入りは絶望的なんだぞ」
ラミア「どうせ半分くらいキャラ人気なんだから、
将来性とか無視して開幕一群に入れておけばいいんだ」
アクア「やめてください! ナカタくんの選手生命をなんだと思ってるんですか!」
ゼラド「このままじゃ、わたし、勝てない!
ナカタくんも開幕一軍入りできない!」
ヴィレアム「ナカタの開幕一軍はどうでもいいじゃないか」
ゼラド「どうでもいいなんて、ヴィレアムくん、ナカタくんのことその程度に思ってたの!?」
ヴィレアム「どうしよう。ゼラドの中で、俺よりナカタの方が優先順位高いっぽい」
???「諦めっちまうのかい、嬢ちゃん」
ゼラド「あっ、あなたは!」
重震のマグナス「昔、あんたに似たやつを知ってたよ。
そいつは自分のことが嫌いで、修羅神にも乗れねえハゲ頭だった。
ああ、あいつはハゲてたよ。あと眉毛もなかったよ。
でもよ、でもよ、それでもあいつは最後、戦ったんだ。ロリっ娘に化けてよ」
ゼラド「重震のマグナスさん!」
重震のマグナス「なぁ嬢ちゃん、生きてりゃよ、出くわすわな。
なんでこんな目に遭うんだとか、なんで俺ばっかり、みたいな目によ。
事故とか病気とかな。
なんでかなぁ。現によ、嬢ちゃんがキツい目に遭ってるのに、
のほほんと無限のフロンティアOGサーガの発売を楽しみにしてるヤロウもいるんだ。
不公平だよなぁ、なんでだと思う、なぁ」
ゼラド「そんなこといわれても、わたし、わたし」
重震のマグナス「わかんねぇのさ。
いろんな不幸がなんで自分に起こるのか、なんてよ。
修羅神にも、修羅王にも、誰にもな。
でも、抵抗するしかないもんなぁ」
ゼラド「抵抗・・・、わたしが、先生たちに?」
重震のマグナス「なぁ嬢ちゃん。トンネルってよ、いやぁなときみたいだよなぁ。
一人っきりで、寒くてよ。でもよ、いつかは抜けるんだぜ」
ルアフ「あっはっは! ご託はおしまいかい!?」
ヒューゴ「この、いかんともし難い実力差! いまさらどうなるものでもない!」
ラミア「わからぬなぁ。かつては北海道全域で恐れられた修羅が、
なぜ女子供にそうまで肩入れするのか」
アクア「やめてください! なんですかその悪役丸出しの口調!」
重震のマグナス「女子供のため、か。
そうだな、その通りだよなぁ。北海道で非道の限りを尽くした修羅の、この俺がよぉ。
ちゃんちゃらおかしいってもんだ。
でもよぉ、大人の男が女子供のことを考えられなくなったら、そりゃ世も末ってもんじゃぁねえか」
ガッ
重震のマグナス「女泣かすだぁっ!? 子供泣かすだぁっ!?
ばっきゃろぉぉぉーっ!!」
かこおぉぉぉぉぉんっ!
ゼラド「ナイス、ストライク・・・・・・」
重震のマグナス「なぁよ、嬢ちゃん。信じてみちゃぁみねぇかい。
自分と一緒に抵抗してくれる、自分ちゅうパートナーをよ」
ゼラド「重震のマグナスさん!
わたし、戦う! 先生たちと! なによりわたし自身と!
わたしがわたしでいつづけるために!」
ルアフ「ふふっ、どうやら、つかんだようだね」
ラミア「その目の輝き、数秒前とは比べものにならないぞ」
ヒューゴ「俺たちも、悪役を演じた甲斐があったってもんだ」
アクア「いやもう、なにいってるのかまったくわかりませんよ」
重震のマグナス「へっへっへ、どうやら、もう俺の出る幕はねえようだな。
あばよ、嬢ちゃん。うちのチビも、嬢ちゃんみてえに育てばな」
ゼラド「ありがとう重震のマグナスさん。
わたし、忘れない! あなたから教わったこと!」
ヴィレアム「ええと、あれ、なんだこれ」
ゼラド「さぁ先生たち、レッツ・ボーリング!」
【ゲーム後】
ルアフ「ふふふ、いいゲームだったよ。勝敗のいかんにかかわらずね」
ゼラド「先生、先生! ありがとうございます!
先生たちには、わかっていたんですね!」
ラミア「ああ、その通りだ」
アクア「なにをですか! いったいなにをわかってたっていうんですか!」
ミナト「俺も、俺もひとりでエアホッケーなんかに興じてちゃいけなかったんすね!」
アクア「どうしよう。生徒たちがなにに感動しているのかわからない」
マキネ「久しぶりに面白いゲームが見れたよ。
春分の日って、本来こういうものなのかもしれないね」
ヴィレアム「いや、それは違う。絶対に違う」
ルアフ「さぁーって、時間も時間だし、隣のファミレスでお昼ご飯と行こうか」
ラミア「よし、バランガ。今日のご褒美に、先生がドリンクバー奢ってやろう」
アクア「大いばりでなにいってるんですか。微妙にしょぼいですよ」
ヒューゴ「サラダバーも付けちゃうぞ!」
ゼラド「ぃやったぁ!」
ヴィレアム「潰れる。そのファミレス、今日で潰れる」
マリ「ゴメン、先行っててくれ。ちょっといま、動けない」
ヴィレアム「どうしたんだ?」
マリ「こいつ、寝ちゃった」
ハザリア「く〜」
ヴィレアム「膝枕って、お前どういう了見だよ!」
ミナト「起こせ! 叩き起こせ!」
マリ「いや、でもこいつ熱あるし」
マキネ「キース、キース、キース」
マリ「小学生みたいな冷やかし方するな!」
ルアフ「ほらほら行こうじゃないか。二人きりにしてあげればいいんだよ。
そしてなにか間違いを起こせばいいんだよ」
アクア「ルアフ先生、教師としてその言い草はどうなんですか」
マリ「起こしませんからね! なにひとつとして起こしませんからね!」
ゼラド「大きな声出しちゃダメだよ。ハザリアくん、起きちゃうよ?」
GJ!
物凄く笑ったwww普通のギャグ漫画よか面白いwww
あと、先生方はやっぱり最高w
何この無駄なクオリティの高さwwww
面白すぎてどっから突っ込めばいいかわからんwwww
重震のマグナス氏がこんなに優しい御仁だったとはッ!
実はゼフィアの稽古に付き合っていたりもしそうだな
ボーリングな流れをぶった切って投下
レラ「・・・アーク・・・・」
アーク「ん?なんか用?」
レラ「・・・・・何か・・・・忘れてるもの・・・」
アーク「えっと・・・・・、あやべえ、今日日直だから配布プリント取りにいかねーと。ありがとな、レラ」
レラ「・・・ちょ・・・違・・・・」
咲美「兄さん。なんか大事なこと忘れてない?」
アーク「大事なこと?・・・・・ああ、そういや昨日クリームシチュー作った時に牛乳使い切ったんだったな。
帰りに買って帰らないといけないのすっかり忘れてたぜ。ありがとな、咲美。俺コンビニ寄って帰るから、じゃあな!」
咲美「いや・・・・違う!・・・・いっちゃった」
アーク「・・・・・なんか最近レラと咲美が口を聞いてくれねーんだけど、なんでだろう?」
シュウヤ「心当たりはないんですか?」
アーク「うーん、そうだな・・・・・そういえばちょっと前にレラのスカートがフェンスに引っかかって俺が助けようとしたら失敗して
スカートの中に頭を突っ込んじまって、そこに咲美が通りかかって、後は肉体言語とビットの嵐で途中で意識を失ったくらいかなあ」
クリス「そんなの、別にジキミならいつもの事です。その程度で愛想尽かすならとっくに愛想尽かされていますよ」
シュウヤ「愛想尽かしてなお、どうしてアークにちょっかい出しに来るんでしょうか?」
クリス「だって、そうしないと出番がないですから」
アーク「言ってて悲しくねえ?いや、俺が言えた立場じゃないけどさ。てか俺の前で出番って言葉を言わないで」
クリス「出番出番出番出番出番出番出番出番出番出番出番出番出番出番出番」
アーク「やーめーてー」
シュウヤ「しかし、困りましたねえ。二人してあなたの事をさけているなら、何か共通の理由がありそうなものですが」
アーク「そういや、なんか二人して俺がもの忘れしてるのを忠告してくれたな」
シュウヤ「もの忘れ・・・・・・その状況を、覚えている限り詳しく話してくれませんか」
アーク「お、おう・・・(中略)・・・・てな具合だ。どう思う?」
シュウヤ「もしや・・・・・・アーク、あなたホワイトデーのお返しをしましたか?」
アーク「ホワイトデー・・・・・えっとあれか、クライマックスでエイリアンのUFOに最後爺さんが特攻する」
シュウヤ「それはインデペンデンスデイですよ。ホワイトデー、バレンタインにもらったチョコのお返しをしましょうという
製菓業者がバレンタインによる利益の2重搾取を目論み、チョコレートを扱わない製菓業者が何らかの利益を上げようと
苦肉の策で生み出した日本発祥の記念日です。ちなみに韓国にはその影響を受けバレンタイン、ホワイト共に何ももらえなかった
人がチャジャン麺を食べるブラックデーとさらにモテないものの為のイエローデーがあります。
ちなみにオレンジデーは愛媛県の柑橘類生産農家のPRキャンペーンなので関係ありません」
アーク「やたら長い解説ご苦労さん。でも、そういうのはマキネがやったほうが面白いと思うぜ」
シュウヤ「すいませんね。あいにくそういったセンスは持っていないもので」
クリス「で、けっきょくホワイトデーのお返しはしたんですか?」
アーク「してねーよ。てか忘れてた」
クリス「これは・・・・・決まりですね」
シュウヤ「ええ。アーク、あなたがホワイトデーのお返しをしていないのが二人が口を聞いてくれない原因でしょう
もしも関係を修復したいなら、ホワイトデーのお返しをすることをお勧めします」
アーク「なら膳は急げだな。つっても金がねえなあ。通帳は咲美が管理してるし・・・・・」
クリス「財布の中はどうなんですか?まあせいぜい0三桁が限度でしょうけど」
アーク「えっと百円玉が8枚に十円玉が5まいだな。それと一円玉が2枚ある」
クリス「・・・・・852円ですか?」
アーク「八百五十二円だな」
クリス「漢字で言っても代わりませんよ!って、高校生の財布の中身がそれってどうなんですか?僕でもまだありますよ」
シュウヤ「まあ逐一私が無駄遣いを止めていますから。しかし、何でまたそんなに少ないんですか?家は金持ちでしょうに」
アーク「つっても月の小遣いは5000円だよ。てか、こんだけ減ったのは月初めにお前がゲーセンに誘ったからだろうが
てか、お前俺の倍は使ってただろ」
シュウヤ「はい。なので私も今月は割りと苦しいんですよ・・・・財布の中は1590円ですね」
クリス「シュウヤ?人にアレは別に買わなくてもいい、コレは後で買った方が安く済むとか口うるさく言ってませんでしたか?
僕でも怒るんですよ?」
シュウヤ「まあ私の場合は自分である程度かせいでますから」
クリス「わ、悪かったですね、いつまでもお小遣いもらうばっかりで・・・・」
シュウヤ「しかし、なんとかお金は手に入らないんですか?」
アーク「つってもなあ。俺じゃあ信用無いから誰も金なんか貸してくれねーだろーし」
シュウヤ「日雇いのバイトはどうでしょうか?」
アーク「それ終わるの夜だろ。まともな店はしまってるから咲美はともかくレラにはお返し渡せるの明後日になるぜ」
クリス「じゃあ競馬とかはどうですか?元のお金も少しはありますし」
アーク「いい事教えてやろう。馬券は20じゃないと買えねーんだよ」
クリス「シュウヤ!なぜかジキミにまともに指摘されてしまいました!でもぜったいこいつ飲酒とかはしてます!
てか何個か前のスレで優等生系キャラのヴィレアムが馬券買ってましたよ!」
シュウヤ「自分のミスは認めるほうが美徳ですよ。あと人を引き合いに出すのもみっともないからやめましょう。
第一あれは、そういう事したらダメという話でしたよ。後、馬券なんて素人じゃ当てれませんよ。手堅いのは配当が低い
配当が高いのに張ったらなかなかあたらない。第一ギャンブルなんて割りに合いませんよ」
アーク「同じ理由でパチンコも却下な。アレ、ぜったい店が勝つから」
クリス「なんで僕がダメだしされてるんですか!今はジキミがどうにかする時でしょう」
アーク「つってもさあ、現実的に即日金が入る方法ってなるとなあ・・・・・おっちゃんにでも聞いてみるか」
シュウヤ「最近見ませんけど何してるんですか?」
アーク「難民」
放課後
タスク「は?金が即日稼げる方法?できれば直ぐに?んなもんあったら俺が知りてーよ。最近寒いから
ホームレス仲間の連中そろって実家に帰ったり暖かい所に渡り鳥のごとく飛んで行きやがって
金賭けてマージャンもできねえ。雀荘は最近色々とアレだから行きたくねーし」
シュウヤ「そういいながら、ネットカフェで寝泊りですか・・・・。ていうか、アークの言う難民とはネットカフェ難民の事ですか」
タスク「家に帰ればツンデレ鬼嫁が牙をむくからな。こう、頃合を見計らわないと痛い目見るのよ
できるだけデレの時に帰りたいんだけどなあ、ツンの比率が高いんだよなあいつ」
アーク「とりあえずご機嫌とって、デレを増やしてください。俺レタスから時々変なプレッシャーかけられるんすよ
あ、レタスにもホワイトデーのお返ししないと」
タスク「何!?そりゃ手伝わねえとな!」
クリス「いきなり張り切っても手なんてあるんですか?」
シュウヤ「あまり犯罪まがいのことは避けたいのですか。出来れば贈り物はきれいなお金で買ったものがいいですし」
タスク「たりめーだ。レタスに汚ねー金で買ったものなんか触らせるか」
クリス「この人、けっこう親ばかですか?」
シュウヤ「まあ親ばかというか、娘と妻にあまり会っていないから禁断症状というべきか。なにしろレタスさんにあえば家に連れ戻される
でもレタスさんにも妻にも会いたいという、変なジレンマに嵌っていますから」
アーク「で、手って言うのはなんすか?」
タスク「メンツの中に女がいるなら、そりゃこれだろ」
タスク「ボーイズアーンドジェントルメン!これより脱衣マージャン大会を開始するぜ!
女はどうせ興味ねーだろーから行っていいぞ」
クリス「な・・・なんですかこれは!突然服を着替えさせられて、なんかメイド服とか着せられたかと思ったらいきなりなんですか!
というか、いったいこの状況からどうやってきれいなお金が手に入るんですか!?」
タスク「これから俺の子分その1とその2がそこの台で挑戦者の相手をする。参加費は一人1000円。ペアが必須なので実質参加費2000円だ!
さらに負けた時の点数に応じて金を払ってもらう。だが、勝てばその点数に応じてこのメイド服の僕っ娘が
その肌にまとう黒と白の魅惑のヴェールを剥いでいくぜ。まあ、その中身はちょっちボリューム不足だが、あえて言おう。
それもまた希少価値でありステータスだと!」
一同「おおおおおおっ!」
シュウヤ「うまいですね。参加費だけでも収入。さらに勝てばそれだけこちらにプラス。負けてもこちらに損失は無い」
クリス「待ってくださいシュウヤ!減ります!乙女の純情が大暴落します!それとボリューム不足ってなんですか!
って言うか、どのあたりがきれいなお金なんですか!?」
タスク「いや、ほらこれで金払う奴は一応自分から払うじゃん。別に騙してるわけでもないし」
クリス「きれいの基準が果てしなく低いですよ!」
アーク「いーじゃん。別に」
クリス「何がいいんですか!」
アーク「ようは俺たちが勝てばいいんだろ。俺たちで守ってやるから、後ろでドーン構えてろよ」
クリス「え・・・・」
シュウヤ「まあ、そういう事ですよ」
アーク「俺たち二人で組めば、まあ普通のあいてにゃ負けねーよ。こんなところにプロ何て来ないだろーしな」
クリス「じゃ・・・・じゃあ、信じますよ。シュウヤと・・・・・アークの事を」
アーク「まかせとけ」
タスク「ああっ!ここまで6組を下してきた子分二人組み。だがここでまさかの強敵に大差をつけられて敗北だ!」
クリス「あああっ!やっぱりジキミはジキミでした!一瞬カッコいい事言ってフラグを立てられたかと思ったけどそんな事はありませんでした!」
アーク「いや、なんつーかこいつら相手だとなあ」
シュウヤ「特に、一人がえらい執念を発揮していましたし・・・・・実力とこっちがドン引きしているのも相まって勝ち目は」
ミナト「なんで二人してこっちを見ながら、すっげーむかつく口調で話してんだよ!」
トウキ「だって参加するって言った時から俺も引いてたし」
ミナト「アニキも打ってる最中は割とノリ良かったじゃん!」
シュウヤ「目が血走ってましたし」
ミナト「それは昨日遅くまでバイトしてたから寝不足だったんだよ!」
アーク「てか、クラスメイトがかかってる脱衣マージャンに脱がす側で参加するのって、人としてどうなんだ?」
ミナト「何こいつ!何で最近割りとまともな事言ってんの?!」
アーク「いや、なんかボケ続けてたらその反動でさ。てかリアクション芸でかなり早口で喋ってたら口を良く動かすから自然と口は達者になるし」
ミナト「っく・・・・・・でもルールはルールだ!ちゃんと脱いでもらうぜ!」
クリス「うぐ・・・・仕方ありません。一度でも信じてしまったわけですし、僕もちゃんと責任を取って見せます」
タスク「えっと、この点数だと8枚脱いでくれ」
クリス「は・・・はい」
パラ、パラ
アーク「なんか路上で女の子がメイド服自分で脱いでいくのってさあ、めっちゃ安っぽいAVみたいだよな」
シュウヤ「全裸にならないなら、深夜のバラエティーでもありですよね」
アーク「ぷっすまとかな」
クリス「そこ!自分たちのせいで負けたんだからもう少し申し訳なさそうにしてくれてもいいんじゃないんですか!?」
アーク「つってもなあ。てかまだ脱げないのかよ。早くしないとそこの人が、我慢しきれなくなって自分から襲い掛かるかもしれねーぞ」
ミナト「しねーよ!てかなんだよこれ!俺アークから弄られる日が来るなんて考えもしてなかったぞ!」
トウキ「ミナト、さすがに今回は仕方ないぞ」
タスク「さあ、勝者と敗者がなにやらゴタゴタもめてるうちに、賞品である僕っ娘は脱ぎ終わったぞ。おっと勝利チームの
一人が驚愕の表情で僕っ娘を見上げる」
ミナト「な・・・・・何だと」
クリス「くぅ・・・・・・」
ミナト「スポーツブラにスパッツだと!なんだそりゃ!そんな露出じゃせいぜいビリーズブートキャンプじゃねーか!
こんだけ馬鹿にされて、そのうえ賞品がこれってどんだけ割りにあわねーんだよ!金返せ!」
タスク「あーっと勝利チームの一人がものすごい罵声を上げています。どうでもいいがクラスメイト相手にそんな事を言って
明日以降の学校のことは怖くないのか!?いや、そもそもこんなのに参加した時点でお前終わってるよ、的な視線が
その兄から注がれている!彼のこれからが心配だ!だがお金は返しません!ストレイッツォじゃないが容赦しないぞ、金のことは!」
ミナト「う・・・・あ・・・・ちくしょおぉぉぉぉぉぉ!」
タスク「彼の明日はどっちだ!さあ大会はさすがにこれ以上脱ぐと俺たちそろってお縄につきそうなのでこれで終了だ!
健全な男はとりあえず生で僕っ娘のスポブラスパッツ姿が見れたことを記憶に刻んでくれ!じゃああばよ!」
アーク「えっととりあえず7組参加で14000円だろ」
シュウヤ「それに勝ち点で持っていった分が22000円あります。まあ学生のホワイトデーのお返しには十分かと」
クリス「当然です・・・・・僕が体をはったんですから。うう、人前であんな姿を」
アーク「大丈夫だ。アクア先生なんて常時あんなもんだから」
クリス「僕は痴女じゃありません!」
シュウヤ「その台詞、絶対にアクア先生の耳に入れてはいけませんよ」
アーク「まあ、金は入ったしこれで買い物にでも行くか」
タスク「いや、だめだなこりゃ」
アーク「はい?なんでっすか?」
タスク「服のレンタル代。場所代。それに警察に目を瞑ってもらうのに渡したチップ。しめて33000円だ
これでも破格だぜ?普通なら倍はかかるところだ」
アーク「まじっすか」
シュウヤ「となると、残りは3000円ですか。これは意外に少ないですね」
タスク「後3回くらい勝ってりゃよかったんだけどなあ。まさか代打ち経験ある奴が出てくるとは思ってなかったし」
クリス「私の下着姿・・・・・・3000円」
アーク「これなら写真つけてシュウヤのトランクスでも公園のベンチに座ってる青い作業服の人に売ったほうがまだ金になったぜ」
シュウヤ「それはごめんですね。精神的な陵辱ですよそれは」
クリス「僕はもうリアルに陵辱されたような気がします・・・・・。ジキミ!どう責任とってくれるんですか!
ちなみに嫁にもらってやるとかそんな責任の取り方はごめんですから!」
アーク「じゃあとりあえずおにぎりを握ろう」
クリス「中の具は!」
アーク「昆布、うめぼし、ツナマヨ。それと変化球で焼きおにぎりもあるぞ」
クリス「・・・・・・お吸い物は!」
アーク「カツオダシでさっぱりってのでどうだ!」
クリス「・・・・・・・・・いいでしょう。許してあげます」
シュウヤ「どんなやり取りですか。それとアーク。おにぎりが定着するのは嫌じゃなかったんですか?」
アーク「いや、なんつーかおにぎりでキャラが定着したら、弁当が全部おにぎりでもいいのかなって思って。そっちの方が楽だし」
クリス「まあおにぎりはもういいです。で・・・どうするんですか?3人にお返しするなら最初の852円と合わせて
一人当たり1284円にしかなりませんし」
アーク「普通に適当な菓子で返すならそれでいいんだけどなあ。こんだけ遅れると、なんか普通のだとちょっとアレだし」
クリス「目に見える誠意が必要ですね」
タスク「なあ、一ついいか?」
アーク「なんすか?」
タスク「おまえ料理作れるんだろ」
アーク「はい」
タスク「なら菓子を手作りすりゃいいんじゃねーのか?」
シュウヤ「それは盲点でしたね。いや、ていうか何で思いつかなかったんでしょうか」
アーク「それは、いかにも俺がお菓子とか作りそうに無いキャラだからだと思うぞ」
タスク「てか学生なら金がねーなら、その金額でうまく収める方法考えろよ」
シュウヤ「だったら、まあ話は早いですね。キッチンならうちのを貸しますし」
アーク「まあクッキーくらいなら料理の本見ながらなら作れるから、いっちょやってみますか」
翌日
アーク「つーわけで、ホワイトデーのお返し遅れてわるかった。このとーりだ」
咲美「まあ、手作りで手間取ったって言うんなら仕方ないわよ」
レタス「それに良く出来てるみたいですし」
レラ「・・・帰ったら・・・食・・・るね」
アーク「つーわけで、無事お返しできたぞ。なんか若干嘘ついてて、ちっと心が痛むけど」
シュウヤ「まあさすがに一週間遅れというのはあれですね」
クリス「まったくです。これに懲りたら次はちゃんとしてください」
アーク「へいへい。あ、それとこれ」
クリス「・・・・これは?」
アーク「昨日のお礼に作っといた、お前の分のクッキーだよ」
クリス「あ、ありがとうございます。でも、こんなので喜ぶと思ったら大間違いですよ!それと変な下心はないですよね!」
アーク「ねーよ。てかシュウヤにも作ったし」
シュウヤ「・・・・・アッー」
アーク「いやいやいやいや、無いからな。そんな展開絶対に無いからな!それともあれか、フタエノキワミって前に付け忘れたのか!?」
クリス「ま、まさか・・・・・そんな!シュウヤだめです!穢れたソドムの民になってはいけません。その童貞淫魔から離れてください!」
アーク「童貞で淫魔って何!?」
シュウヤ「最近枯れているのはまさかそういう理由ですか」
アーク「枯れてねえ!てか何?俺って何かエロい妄想ぶちまけながら行動して、レラか咲美にフルボッコされないと枯れてる事になるの!?」
シュウヤ「まあ、見た限り最近だいぶおとなしいですし。しかしまさかこんな近くから、虎視眈々と後ろの始めてを狙われているとは予想外ですね」
クリス「僕の下着姿に無反応だったのも、実はそっちのほうに目覚めて、もうこんな美しい女体でも興味はなくなっていたからなんですね」
アーク「フタリソロッテ、シンデクレマセンカ?てか、どこに美しい女体があるんだよ。レラのほうがまだスタイルいいんじゃねーの?」
クリス「な!何を言うんですか!僕はスタイルいいですよ!」
シュウヤ「えっと、バストサイズは目視した限りななじゅう・・・・」
クリス「アアアアアアアアッ!聞こえない聞こえない!」
アーク「てか枯れてるっつーか、俺の周りにナイスなバディが存在しねーから反応できないんじゃねーのかと思えてきたぞ。てか冷静に考えたら
レタスがスタイル一番じゃねーの?何これ、俺の周囲ってもしかして日本の平均より胸の偏差値低いんじゃね?スパロボなのに!
てかさあ、何であの母親から胸のない子が生まれるわけ!?」
クリス「黙ってください!」ドカッ、キーン
アーク「・・・・カハッ」
シュウヤ「ウッ・・・・クリス、金的はちょっと。男として見ているだけでも精神的に・・・・」
アーク「ヒューッ・・・・・ヒューッ・・・・」
シュウヤ「ああ!アークが虫の息に!まさかこんな弱点があるとは!」
クリス「知りません!僕はもう行きます」
アーク「シュウヤ・・・・・・俺今までこれより痛い攻撃を受けたこと無いかも」
シュウヤ「あなたは、物理的な衝撃よりもその時のテンションで受けるダメージが変わりすぎですよ」
クリス「まったく、ジキミはいつもいつもムカつく事ばかりしてくれます。なんであんなのとシュウヤはつるむんでしょうか。
でも・・・・・このクッキーはまあまあですね。ほんと、それだけですけど」
GJ!!!!
シュウヤの「・・・アッー」でくっそフイタwwwwwww
たしかにレタスは細いイメージあるもんなぁ
たぶん名前のせいだけど
GJ!
アークのもてっぷりはとどまるところを知らないなwww
【朝 道ばた】
ゼラド「あ〜ん、遅刻遅刻ぅ」
レイナ「遅刻遅刻ぅはともかく、パン1斤丸かじりするのよしなさい!」
ゼラド「あっ」
レイナ「なに立ち止まってるのよ。急がないと遅刻するわよ」
ゼラド「ユウカさんだ」
レイナ「あら、ほんと。こんな時間にのんびり歩いちゃって、まあ」
ゼラド「ねえ、ユウカさんが歩いてる方向、明らかに学校とは逆だよね?」
レイナ「サボる気ね、またサボる気ね」
ゼラド「考えてみるとさ、わたしって学校休んだこと、ほとんどないんだよね」
レイナ「そうね。あんた学校大好きだもんね」
ゼラド「ユウカさんは、学校行かないでなにしてるのかな」
レイナ「なにしてるって、ロクなことはしてないでしょうね」
ゼラド「見てみたい!」
レイナ「見てみたいって、あんたねぇ。あぁ、もう、ちょっと待ちなさいよ。サボる気?」
ゼラド「なんかウキウキする!」
レイナ「病みつきになっちゃダメよ。
あんたまで学校来なくなったら、だいぶ取り返しの付かないことになるからね!」
【午前 図書館】
ゼラド「勉強してるね」
レイナ「どうせ勉強するなら、なんで学校に来ないのよ、あの子」
ゼラド「わりと物知りだもんねえ、ユウカさん」
レイナ「あ〜あ、この時期に図書館で勉強してるってことは、
ほかの人たちはだいたい浪人決定したばっかりの受験生とかなのに、席ひとつ占領しちゃって」
ゼラド「あ、アクビした」
【昼 ファーストフード店】
ゼラド「お昼はファーストフードかぁ」
レイナ「貧しい食生活ね」
ゼラド「あれ、もう食べ終わっちゃった」
レイナ「本人いわく、イギリス人は食に興味ないらしいからねえ。
味わうっていう概念がないんじゃないの」
ゼラド「食べるの早いひとって太りやすいっていうけど」
レイナ「なんであたしを見るのよ。
いっとくけどね、あたしが特別食べるの早いわけでも、あんたが食べるの遅いわけでもないからね。
あんたは、長時間大量に食べてるだけ!」
ゼラド「あっ、ユウカさん、行っちゃうよ?」
レイナ「待ちなさいよ、あんた、なんでぱんぱんに膨らんだエコバッグを両手にぶら下げてるのよ」
ゼラド「やだなレイナ。地球には優しくしないといけないんだよ?」
レイナ「エコバックの是非を訊いてるんじゃないのよ!
なんでぎっしりとハンバーガー詰まってるのよ!」
ゼラド「だって今日、すごく天気がいいでしょ?
外でハンバーガー食べたら、すごく気持ちいいと思わない?」
レイナ「あんた、サボりを満喫してない?」
【午後 レコードショップ】
ゼラド「売ってるのがレコードじゃなくても、レコードショップっていうんだね」
レイナ「バイトしてるみたいね」
ゼラド「ユウカさんちの喫茶店、ガラッガラだもんねえ。
ごはん不味いし」
レイナ「ねえ、あの子、いままでにケータイとか受けてないわよね?
急遽呼び出されたとかじゃないわよね?
フツーに平日の真っ昼間にバイトのシフト入れてるわよね?」
ゼラド「あっ、何十年もロック聴き込んでますって感じのお客が来たよ?」
レイナ「あの子、異常に対人スキル低いのに、接客業なんかできるのかしら」
ゼラド「なんか、話し込んでる」
レイナ「なんか、エアギターでセッションし始めた」
ゼラド「あっ、ケータイ番号交換してる」
レイナ「なんで校外で妙な知り合いばっかり作るくせに、
クラスメイトと上手くやれないのかしら」
【夕方 ファミレス】
ゼラド「なんかノート広げてるね。
また勉強かなぁ」
レイナ「作曲でもしてるんじゃないの?」
ゼラド「あっ、サボり中の営業マンみたいなオジサンに声かけられた」
レイナ「なんでオッサンっていうのは、真っ昼間からこう」
ゼラド「うわぁっ、ギターでぶん殴った!」
レイナ「なんで教室の外じゃ、ああも傍若無人なのかしら」
ゼラド「行っちゃうよ? 追わないと!」
レイナ「ちょっと待ちなさいよゼラド! 会計は?
あたしが払うの? ちょっとぉ〜」
【路地裏】
ゼラド「なんだろ、ここ」
レイナ「ひと気がないわね。不法投棄されたっぽい粗大ゴミがゴロゴロしてる。
こんなとこに、なんの用かしら」
ゼラド「ギター出したよ?」
レイナ「ああ、ここで練習してるのね」
ユウカ「You came at last, love had its day〜♪
That day is past, you've gone away〜♪」
ゼラド「なんだろ、すごく悲しそうな歌声」
レイナ「行きましょ。なんだか、悪いもの見ちゃったみたい」
話を切って申し訳ないんだが、過去ログが見れないな
OG萌えスレもエラーが出てたんだけど、こっちも、同じ原因かな?
それけっこう前からだと思うぞ。
>120-124
まさかうしとらネタ仕込んでくるとは思わなんだ
あの漫画は印象的な台詞が多いよな
ミツハル「ふぅ〜、やっぱりうしとらは傑作だねぇ。
いま改めて読むと、潮くんのまっすぐさが、痛快通り越して胸に痛いよ。
ああ、そうか、そうだったんだね。だから流にいちゃんは」
マーズ「なぁーに読んでんの?
うへ、なにこのゴチャゴチャした絵柄のマンガ。
スプリンガルドをヘタッピにしたよーな感じじゃん」
ミツハル「なにいってるの君! うしとら知らないの!?」
マーズ「知らねーよ、なにそれ」
ミツハル「知らないって、君、それでも富士鷹ジュビロファンかい!?」
マーズ「富士鷹ジュビロファンだよー。黒賀村編から欠かさず読んでんもーん」
ミツハル「浅っ! 信じられないほどに浅っ!
君、いますぐコンビニ行ってうしとらのコンビニコミックス大人買いしてきなさい!
命令だ!」
マーズ「うへー、久しぶりにリフジンなめーれー受けちゃったよ。
子供がすんでも大人買いってゆーの?」
ミツハル「小さいこといってるんじゃないよ。君、そのくらいのカネ持ってるだろう。
もう、全集でも愛蔵版でもいいから! 外伝も忘れるんじゃないよ!」
マーズ「あいこらも買ってきていーい?」
ミツハル「買えばいいじゃないか!」
下らねぇ命令だなwwwwwwwwwww
だがまっとうだ
自分はヒョウさん死亡時にマジ泣きしてた
>>137-138 ちょwwww学校行けユウカwwww
てか何故かいまごろになってゼラドの天然っぷりが可愛くなってきた
【演劇部 部室】
ハザリア「チャンバラだ。チャンバラなのだ。
チャンチャンバラバラ、チャンチャンバラバラ、血が沸き肉が踊り、
白刃と鉛と火薬とが舞いまわる。これだ」
マリ「また、お前は唐突だな」
ハザリア「思えば長い道のりだった。そして俺は辿り着いた。
そう、クロサワこそが至宝だ」
マリ「遅い! お前、辿り着くのすごく遅い!」
ハザリア「黙れ、黙れよ! つまり、今回はチャンバラだ!
では配役! 盲目の侠客座頭、レビ役にマリ!」
マリ「タップダンスとかするのか」
ハザリア「高橋ジョージの義理のお父さん役に、バランガ!」
マリ「そんな呼び方するのは世界中でお前だけだ!」
ゼラド「事件が会議室で起こってる方でいいの?」
ハザリア「あー、それはそれでよし。
題して、『座頭レビと用心ほっぺ』!」
マリ「また、えらく生臭い企画もの拾ってきたな。
しかもそれ、クロサワじゃなくてオカモトだからな」
ハザリア「マジでか」
マリ「あっさりメッキが剥がれたな」
ハザリア「頂上対決をやらずして、なにがチャンバラか。
牛の赤身やらネギの白いとこやら白豆の腐ったのやら、
赤白紅白混ぜ込んで、とどめとばかりにグチャグチャにかきまわした卵をブチ込んで!
これぞスキヤキ・ウェスタン!」
マリ「お前、すでに時代劇やる気ゼロじゃないか!」
ハザリア「誰が時代劇といったか、チャンバラだチャンバラ!」
【稽古中】
ハザリア「ああ、よせよせ、やめろ!
飄々とした世捨て人など気取るのはやめろ!
そんなことでパンツにコカイン入れて税関を突破できるかぁっ!」
マリ「そんなもの入れてたまるか!」
ハザリア「よし、わかった! ちょっとそこのオデン屋でコカイン勝ってくるから、
貴様それをパンツに入れろ!」
マリ「行くな! オデン屋にコカイン買いに行くな!
セクハラなのか麻薬取締法違反なのかもわかんないようなこというな!」
ハザリア「では貴様、そのフ抜けた仕込み杖さばきをなんとする!
そんなことで座頭レビ役をものにできるか! 貴様など蔦の市止まりだ!」
マリ「蔦の市バカにするな!」
ハザリア「貴様、どうやら盲目の演技を舐めてるな」
マリ「ちゃんと目をつむってるじゃないか」
ハザリア「たわけが! 目をつむるだけで、メクラになりきれるとでも思ったか!」
マリ「放送禁止用語やめろ」
ハザリア「放送禁止用語なんぞ知ったことか! メクラメクラメクラーっ!」
マリ「やめろっていってるんだ!」
ハザリア「よいか、盲目の演技というのはな、難しいように思えて実は簡単だ。
よく、ポジションのよくわからんタレントなりアイドルなりが
『初演技にして盲目という難しい役所に挑戦!』
とかいう触れ込みでドラマやら映画に出るだろう。
なぜこんなことが起こるかわかるか。簡単だからだ。
ようするに、目をつむっていれば、それっぽく見えるのだからな。
多少演技が下手でも、『まぁ目の見えないひとだからぎこちないよな』で済まされる!」
ミナト「なっちの悪口いうな!」
ハザリア「やかましいわ! あのろのノジマは頭おかしかったのだ!」
ミナト「ノジマがいつ頭おかしくなかったんだよ!」
マリ「わたしだって、べつに目をつむるだけでいいとは思ってないぞ。
ほら、目が見えない分ほかのとこが発達してるってことを表現しようと思って、
耳とか動かせるように練習したし」
ハザリア「たわけが! だから貴様は上っ面だけを見ているといっているのだ!」
マリ「じゃ、どうしろっていうんだ。
本気で視覚障害者の仕草まねろっていうのか。
あのな、舞台だぞ、フィクションだぞ。
そんなことしたら、殺陣がますますぎこちなくなるだけだぞ」
ハザリア「わかっとらん! 貴様はなにもわかっとらん!
タマオさんが、なんのために相続放棄できない種類の借金を返し続けたと思っておるか!」
マリ「知るか、そんなもの!」
ハザリア「それとバランガ! 貴様はもっと、
なんでもないようなことが幸せだったと思っているような顔つきで演じろ!」
ゼラド「もはや義理のお父さんじゃなくて、ただの高橋ジョージになってない?」
【川べり】
ユウカ「なに、キスをしに来たの」
マリ「なんですか、キスキスって、好きなんですかキスが」
ユウカ「好きとか嫌い以前に、習慣」
マリ「そういうの、大事なとき用にとっといた方がいいですよ」
ユウカ「人生において大事なときなんて、わりとエンカウントしないのがリアルよ」
マリ「そういうこというもんじゃありませんよ」
マリ「だいたいあいつは、怒鳴るばっかりで具体的なことを教えないんだ。
どうしろっていうんだ、ほんと」
ユウカ「ギターの応用で琵琶をプレイする真似事くらいなら教えられるけど、
そういうことならお門違いよ。
ハートの深奥を音や詩に換える音楽と、
ハートの中心から別のものにチェンジする演技とじゃ、ルーツまるでが違う。
あたしが、あんたにアドバイスすることはできない」
マリ「でも、前は」
ユウカ「あのときは、なんだかわからないけど、
台本があたしのハートをざっくり刻みにかかってた。
そういうことをする男よ。バッドな男」
マリ「そういうとこあるんだ、あいつは。洞察力みたいなの、妙に鋭くて。
実際、ゼラドとかに対しての演技指導とかはけっこう的確だし丁寧なんだ。
なのに、わたしには怒鳴るばっかりで」
ユウカ「ラブじゃぁ、ないのね」
マリ「なんですか、急に!」
ユウカ「信仰に近い。
主がお亡くなりになるはずがない、主が石をパンに換えられないはずがない。
そういう感じ。あんたにその程度のことができないはずがないと思ってる」
マリ「できなかったら?」
ユウカ「改宗するでしょうね」
マリ「それは気に食わないけど」
ユウカ「なら、石をパンにエクスチェンジするしかない」
マリ「でも、なにが石でなにがパンなのかもわからないんです」
ユウカ「レイは、偉大なる盲目のジニアス・オブ・ソウルは、
賛美歌のリズムに乗せて男女のラブを歌った。
当時のキリスト教世界において、これは完全に教会への反逆だった。
彼はバッシングの嵐に晒された。それでも彼は歌うことをやめなかった」
マリ「すごく、好きなひとがいたとか」
ユウカ「彼の女癖の悪さは有名よ」
マリ「じゃ、なんで」
ユウカ「彼はただ、本質を知っていただけ。
ブッダもキリストも、レシピはおなじ。
神へのラブと、ひとへのラブを分けなきゃならないリーズンなんかどこにもない」
マリ「それは、目が見えない分本質が見られたとか、そういう」
ユウカ「関係あるようでいて、ないと思う。
ジョージアで生まれて、盲目になって、黒人差別と戦って、サザンのカバーして、
このうちのひとつでも欠けたら、彼はレイになってなかった。
人間て、わりとシンプルじゃない」
マリ「そうか、盲目は、単なる一部分」
ユウカ「Ellie my love so〜♪」
マリ「ありがとうユウカさん! それじゃ」
ユウカ「流された。そしてまたも敬語」
ユウカ「レイは、偉大なるレイ・チャールズは、
神のエリアに達するためにドラッグの力を借りた。あんたは」
【本番当日】
マリ『お前さんがたぁ何かい、あっしをお斬りになろうっていうのかい』
チャリーン! チャリーン! チャリーン!
【舞台袖】
リトゥ「すごい、すごくアクロバティックな剣戟。
全身で仕込み杖を振るってるみたいな」
ハザリア「剣術に限らず、ニホンの武道は直線運動によって構成されている。
これはニホンの起伏に富んだ地形と、軽やかさよりも安定を優先する国民性によるものだ。
狙いを見据え、最短距離で刀を振るう。
これが通常のサムライの剣筋だ。
ところが座頭レビは違う。座頭は目が見えん。ゆえに視覚に頼らない戦法が要求される。
全身で転がりまわり、触れるなり相手を撫で切りにする。
目に寄らない、肉体による剣筋。これが座頭レビだ」
リトゥ「マリ、ちゃんとお稽古してるんじゃないの」
ハザリア「しかし、この程度のことは稽古を積めば誰にでも到達できる程度のもの。
いや待て、なぜ貴様がここにいる」
リトゥ「なんだか、ハザリアくんがぽつんとしてたから」
ハザリア「あ、そうか。今回うっかりレイナめにデカい役をくれてやったからな、
どおりで舞台裏が妙に広々しておるわけだ」
【舞台上 山中】
マリ『寒ぃ、寒ぃなぁ。浮き世は、寒い。
あっしは、いつまで浮き世を流れなきゃぁならんのか』
マリ『ああ、そうだ。あそこへ。なんでもないようなことが幸せだった、あそこへ』
【舞台上 小料理屋】
マリ『ごめんくださいまし』
エジュニア『何者だ』
エジュニイ『外から来たのか』
エジュニウ『赤か、それとも白か』
エジュニエ『しなものは、しなものは持っているのか』
【舞台袖】
リトゥ「エジュニアくん、兄弟いっぱいいたのね」
ハザリア「なにか、兄弟ではないらしい。従兄にはとこに、隣町に住む遠縁だったか。
今回エキストラが大量に必要だったからどうしたものかと困っていたが、
探せばいるものだな」
リトゥ「男Aとか男Bとかじゃ、ダメだったの?」
ハザリア「それはいかん。まかりならん」
【舞台上 小料理屋】
エジュニオ『旅人ってんじゃぁ、あるめぇ。
見たろう。道に轍の跡もねえ。この村はとっくに寂れちまってるんだ』
マリ『エ、エッへっへへ。旦那、あっしはほれこの通り、目が』
エジュニア『どこぞで迷ったのか』
マリ『エヘヘヘへ』
【舞台袖】
リトゥ「なに、マリのあの仕草。手もみなんかして。
さっきの剣戟シーンとは、まったく違う」
ハザリア「昔々、小人プロレスというものがあった。
彼らは売られてきたわけでもなんでもない。
自分の意志で、リングに立ってカネを稼いでいただけだ。
ところが世間はこれを許さなかった。こんなものをテレビに映すなというのだ。
結局のところ、人間は醜いものなど見たくはない。
自分の見とらんところで野垂れ死んでいけと思っているのだ。
人権意識などこの程度のものだ。
長らく、身体障害者は世の中にいないものとして扱われてきたのだ」
リトゥ「ひどい」
ハザリア「座頭レビが実在したとされるのは天保のころ。意識レベルは推して知るべしだ。
そういう浮き世で生きていかねばならんのだ。
飄々となど、できるはずがない。
盲人は健常者どもに頭を下げ、こびへつらい、自分の居場所を確保せねばならなかった」
【舞台上 小料理屋】
レイナ『あっ、座頭さんじゃありませんか。
ちょっと旦那がた、およしなさいよ。そのひとはなにも知りません。ただの座頭さんです』
マリ『女将?』
エジュニア『黙っていろ女将。客同士の取り込み中だ』
レイナ『客だって? バカいっておいでじゃないよ。
お代も払わずに、なにが客だい』
エジュニイ『なんだと、貴様!』
エジュニウ『俺たちの温情で生かしてもらっていることを忘れたか!』
マリ『旦那がた、こんな狭いところで暴れたら、危ないよ』
ゼラド『なんでもないようなことがぁ〜、幸せだったと思ぉう〜♪』
エジュニオ『なんだ、お前は!』
レイナ『あぁ、あんたは関係ないの。引っ込んでて』
ゼラド『なぁに、ケンカ? それはいけないよ』
エジュニア『少し前に紛れ込んだ流れ者か。貴様には関係のないことだ』
ゼラド『そういうわけにもいかないよ。おれぁ、ここの用心棒だから』
レイナ『なにが用心棒だい。飯代も宿代も払わないでさ』
ゼラド『さぁさぁ旦那がた、ちょいとお外に出ようか。
寝入りっぱな起こされて、おれぁ気がたってるんだ』
チャリン
ゼラド『ほら女将、宿代と飯代だよ』
レイナ『呆れた』
マリ『女将、この村はいってぇ、どうしちまったので』
レイナ『ああ、前に座頭さんが来たときは、こんなじゃなかったね。
小さな温泉があって、あとは牛を飼って暮らしてるだけの、つまんない村だった。
でもね、変わっちまったのさ』
マリ『違う。女将、あんたぁ、そんな喋り方をするお方じゃなかった』
レイナ『だから、変わっちまったのさ。あたしもね』
マリ『ご亭主は』
レイナ『死んだよ。殺された。あいつらに刃向かって、真っ先にね』
マリ『あいつらぁ、いったい』
レイナ『オチウドさ。白が源氏で、赤が平家って名乗ってる。もちろんホンモノじゃないよ』
ゼラド『やぁ、違うよ。いまは赤い方、平家じゃなくてランカスター家なんだって。
あっちは赤が勝つから』
レイナ『じゃ、源氏とランカスター家』
マリ『その、源氏とランカスター家が、なんでまたこの村に』
レイナ『よくある話さ。人間はお宝を埋め、犬は食いかけの骨を埋め、リスはドングリを埋める。
どこから出たのか知らないけど、この村にお宝が埋まってるっていう噂が出たのさ。
パチモノじゃない、ホンモノの源氏だか平家だかが残したやつ。
かくして、ゴールドラッシュの始まりってわけ』
マリ『ほんとうにあるので、お宝が』
レイナ『あるわけないだろ。そんなものがホイホイ出るなら、イトイシゲサトは困んないさ』
ゼラド『イトイシゲサトって誰? 戦国武将?』
レイナ『それでもあいつらバカだから、あっちこっち掘りまくった』
ゼラド『えぇ、無視ぃ?』
レイナ『それで、なにも出てこなけりゃぁよかったんだけど。
平家の、じゃない、ランカスター家のキヨモリがお山を掘ってたら、
出てきちゃったのよ。『るるぶ』って書かれた書簡が』
マリ『『るるぶ』ってなぁ、なんのことで』
レイナ『わかりゃしないさ。それでもあいつらバカだから、妙な希望を持っちまった。
まだ出てもないお宝を取り合って、村をまっぷたつにして抗争始める始末さ』
マリ『それでは、そこの旦那も、赤か白のどっちかで』
ゼラド『どっちでもないよ。おれぁ、ここだよ。この小料理屋の用心棒だよ』
レイナ『冗談じゃないよ。とんだ押し掛けさ。
毎日毎日バクバク食べて。お代だって、これじゃとても足りてないよ』
マリ『旦那、お名前は、なんと』
ゼラド『ゼラド十六郎。もうじき、十七郎だけどね』
【舞台上 夜】
ゼラド『どこ行くの?』
マリ『へえ、湯屋に』
ゼラド『あそこはねぇ、危ないよ。賭場になってるから』
マリ『だから行くので』
ゼラド『え、だってオメさんには、賽の目が見えないでしょう?』
マリ『ナリワイに行くだけで』
ゼラド『さっきので、まだ治まらないの』
マリ『なんのことで』
ゼラド『さっきの連中、オメさんほっといたら、皆殺しにしてたとこでしょう』
マリ『エヘヘヘ、ご冗談を。そんなことしたら、旦那が飯代を払えなかったじゃぁありゃせんか』
ゼラド『ばけものぉ』
マリ『けだものぉ』
ゼラド『はははは。本気で斬り合いたいと思ったのは、オメさんで2人目だよ』
マリ『へえ、1人目は』
ゼラド『会ったわけじゃないけど、『伝説』』
マリ『ほんとにいるのやら、いないのやら』
【舞台上 賭場】
エジュニ香『丁!』
エジュニ紀『半!』
エジュニ子『シソウの半!』
【舞台袖】
リトゥ「エジュニアくんのファミリーは、いったい何人いるの」
ハザリア「探してみると、無尽蔵にいた。ちょっと恐ろしかった」
【舞台上 個室】
エジュニ香『ああっ、くそ、負けがこんでやがる』
マリ『エッへへへ、旦那、だいぶ突っ張ってなさるようで』
エジュニ香『なんだ、座頭か』
マリ『エヘヘヘ、あんまは、いかがでござんしょう』
エジュニ香『ん? ああ、そうだな。頼もうか』
モミ モミ モミ
マリ『旦那は、赤と白の、どちらで』
エジュニ香『ああ、赤だ赤。平家、じゃないランカスター家の一員だ』
マリ『首尾は、どんなもんで』
エジュニ香『そりゃぁ、うちが勝つさ』
マリ『するとなにか、勝算がおありで』
エジュニ香『おいそれとは話せねえがな』
マリ『しなもの、ですかい』
エジュニ香『お前、なにを知ってる!』
マリ『そいつをひとつ、教えていただきたいので』
ギリギリギリッ
エジュニ香『痛ッ! 痛たたたたッ!』
マリ『教えちゃぁ、いただけやせんか』
エジュニ香『座頭! てめえ、いったい』
マリ『教えちゃぁ、いただけやせんか』
エジュニ香『切れる! 切れるから!』
マリ『教えていただけねえと』
ゼラド『やぁ、首尾はどう?』
マリ『旦那は』
ゼラド『うん、勝った勝った』
マリ『旦那、種銭などお持ちで』
ゼラド『なに、現地調達だよ』
マリ『けだものめ』
ゼラド『ばけものめ』
ゼラド『は、しなもの?』
マリ『バラバラに分解したのを、わかんねぇように、ちっとらっつ持ち込んでいたそうで』
ゼラド『へえ、それでやっこさんがた、なにを組み上げるつもりなんだか』
マリ『なんといいましたっけ、ガトリングとかなんとか。
鉄砲が12丁ばかり、グルグル巻きの束になってて、
そいつが1秒間に12発ばかり鉛玉を吐き出すんでそうで』
ゼラド『ははぁ、そんなものがあったら、源氏は勝てないねぇ』
マリ『だから行くので』
ゼラド『どっちに? 赤? それとも白?』
マリ『白で』
ゼラド『はははは、焚きつけて共倒れさせる気だ』
マリ『旦那は、なぜ赤にも白にも付かないので』
ゼラド『べつにぃ、なんか信念があるっていうわけじゃないよ。
源氏はキャラデザが高河ゆんだし、平家はちょっとバカだし、
どっちにしたもんかなぁって迷ってるうちに、なんとなくあぶれちゃっただけ。
それに、なんだかどうでもよくなっちゃったし』
マリ『旦那、女将とは』
ゼラド『なに』
マリ『なんでも』
【舞台上 源氏の屋敷】
スレイチェル『性別イグニションの可憐な登場である』
マリ『へへえ』
スレイチェル『リアクションが薄いな』
ゼラド『旦那、こちら、目が』
スレイチェル『なんだ、スレイチェル、ガッカリである』
【舞台袖】
リトゥ「なんでスレイチェル先輩は馬を担いで登場したの?」
ハザリア「知らん。なにか、どうしてもやりたいといって直前にねじ込んできた。
役名もいわんし、おそらくあやつは俺の舞台を舐めている。舐めきっている」
【舞台上 源氏の屋敷】
スレイチェル『お前はモノノフか』
マリ『はあ?』
スレイチェル『スレイチェルはモノノフである。サムライではない。
モノノフとサムライは、まったく別なものだ。
サムライは生き様の問題だが、モノノフは戦う命そのものである。
サムライは、まだパンツを一枚はいている。
お気に入りの柄とか肌触りとか、そんなつまらない布きれ一枚を捨てきれないのだ。
バテレンの毛唐によると、命の最初は誰もがパンツなどはいていなかったのだ。
バカな女がヘビにそそのかされて、はくようになったのが、パンツだ。
パンツをはくことは、堕落に他ならない。
モノノフはそんなものをはかない。真っ裸の、戦う命そのものなのだ。
座頭、お前、パンツをはくのか』
マリ『へえ旦那。あっしは、いつもパンツだけぁはいているので。
でないと、ものを隠すときに困るので』
スレイチェル『では、モノノフでないお前が、なんの用だ』
マリ『しなもの、のことで』
スレイチェル『聞こうか』
【舞台上 ランカスター家の屋敷】
エジュニ紀『親分! キヨモリの親分!』
トウキ『なんだ』
ミナト『バカヤロウ! キヨモリじゃねえって何度いったらわかんでゲスか!
いいか、俺たちぁ、いまや赤薔薇ランカスター家なんでゲス!
そしたら、頭領の兄貴はヘンリィに決まってんじゃねぇでゲスか!』
トウキ『ヘンリィってお前、日本人丸出しの顔で』
ミナト『いいんでゲス! ヘンリィっつったらヘンリィなんでゲス!
業界用語でリヘンなんでゲス。ほら、利口の利の字の横っちょにあるやつでゲスよ!』
トウキ『シゲモリ、それ、りっとうっていうんだぞ』
ミナト『うるっせぇや! 俺ン中じゃリヘンなんでゲス!
利口の利の字を取って、今後兄貴のこたぁ、ランカスター利夫と呼ぶでゲス!』
エジュニ紀『そしたら、ランカスター利夫親分!』
トウキ『即座に呼ぶなよ、お前も』
エジュニ紀『源氏が攻めて来ました! スレイチェルが馬担いでやって来ます!』
ミナト『やべえ、超可憐でゲス』
トウキ『ああ、可憐だ』
スレイチェル『出てこい、ランカスター利夫!』
トウキ『もう来た!』
ミナト『よっしゃ! すでにランカスター利夫が広まってるでゲス!』
トウキ『なにがよっしゃだ。情報が漏れてるんだよ』
ミナト『おい、アレを持ってくるでゲス!』
エジュニ紀『ムチャですよ。アレはまだ、安全装置が組み上がってません!』
ミナト『安全装置だ、しゃらくせぇ、そんなもんはな、いらねぇんでゲス!
どうせ相手はキャラデザ高河ゆんなんだ。狙い撃ったらんかい!」
スレイチェル『剣の時代は剣でチャンバラ、銃の時代は銃でチャンバラ、
腹ごしらえにスキヤキも食らった。さぁ、モノノフが行くぞ!』
Roar! Roar! Roar!
【舞台上 山の中】
マリ『始まったようで』
ゼラド『おや、オメさん、どこ行ってたの』
マリ『どちらが勝つとお思いで』
ゼラド『そうだなぁ。源氏はキャラデザ高河ゆんだし、平家はバカだし、
たぶん双方だいぶうっちんで、最終的に、片っぽがちょんびり残るんじゃないの』
マリ『あとは、けだものにお願いしようと』
ゼラド『はははは。それは、おれのことかい』
マリ『いいえ、もっとたくさん』
モオォォォォッ! モオォォォォッ! モオォォォォッ!
ゼラド『牛!? ツノに松明付けられて!』
マリ『クリカラトウゲといいましたか』
ゼラド『ああ、どこまでも続く赤いテールランプがキレイで、
サイドシートの君はまるで子供のように』
【舞台袖】
リトゥ「ねえ、なんでゼラドの役は、ミフネさんていうか、
限りなくただの高橋ジョージさんになってるの?」
ハザリア「義理の息子だろう。なら、跡を継ぐだろう」
リトゥ「継がないと思うよ。ジョージさんはロックンローラーだもの」
ハザリア「なら、やはり継ぐだろう」
リトゥ「わからない。ハザリアくんの思考回路がわからない」
ハザリア「タロー・オカモトはいったものだ。
よい芸術には、バカヤローといわずにはいられない』
【舞台上 山の中】
マリ『旦那、この村はね、静かなところだったんでござんす。
小さな温泉があって、牛がモーモー鳴いてるだけの』
ゼラド『源平合戦が始まって、薔薇戦争が始まって、次に起こるのは南北戦争かな』
マリ『なんのこたぁねぇ。目開きの旦那がたが、そろいも揃って
源氏だ平家だ、赤だ白だ、北だ南だに分かれてお宝狙ってるだけでござんす』
ゼラド『そして、ゴールドラッシュが巻き起こる』
マリ『だからこの先は、単なるウェスタンの世界でござんす』
モオォォォォッ! モオォォォォッ! モオォォォォッ!
ミナト『兄貴ぃっ! ランカスター利夫兄貴ぃ! 牛が、牛がぁっ!』
トウキ『ひるむな、撃て撃てぇっ!』
Roar! Roar! Howl!
スレイチェル『祇園精舎の鐘の声ぇ、沙羅双樹の花の色ぉ、
盛者必衰の理をあらわしているのだ、わかったか赤提灯ども!』
トウキ『撃てぇっ! 撃て撃てぇっ! あの白薔薇ヤロウを、朱に交えて赤くしちまうんだよ!』
ミナト『いまだに未完てどういうことでゲスか源氏ーっ!』
トウキ『登場人物がデフォルトでホモってどういうことだーっ!』
スレイチェル『くたばれ、ぬふぅ兄弟!』
ミナト『誰がぬふぅ兄弟だぁっ!』
BLAM! BLAM!
トウキ『ぬふぅ』バタッ
ミナト『ぬふぅ』バタッ
スレイチェル『風の前のチリにおなじなのだ』
レイナ『違いないね』
BLAM!
スレイチェル『女将、お前は』
レイナ『なんでもないようなことが、幸せだと思ってたんだよ』
スレイチェル『その銃、まさか、お前が『伝説』・・・・・・』バタッ
マリ『女将、あんたぁ』
レイナ『座頭さん。あたしは変わったって、いったよね。
ゴメン、あれはウソよ。あたしは戻っただけ。血まみれだったあのころに』
ゼラド『血まみれ、『伝説』、まさか、血まみれサラスヴァティ』
レイナ『そうさ。あたしも、お宝を狙ってやって来たハイエナの一匹だった。
でも、マヌケな話ね。血まみれサラスヴァティは、宝の守人に恋をしちまった』
ゼラド『お宝は、やっぱりあったんだね』
レイナ『じきになくなるさ。
あの人の形見みたいに思ってたけど、どうやら火種にしかならないお宝だもの。
こんなものは、もっと早く川に流しちまうべきだったんだ。
書簡だのなんだの、お宝の在処を示すもんもひっくるめてね』
マリ『それは、いつ』
レイナ『明日の朝にでも』
マリ『左様で』
【舞台上 朝】
ゼラド『やるの』
マリ『へえ』
ゼラド『どうしても、やるの』
マリ『へえ』
ゼラド『ねぇ座頭、おれは、オメさんが好きなんだよ』
マリ『あっしもで』
ゼラド『それでも、やるの』
マリ『へへえ』
レイナ『座頭さん! 旦那! なんでこんなことを』
ゼラド『女将、そこから近づいちゃぁ、いけないよ。
そしてこの勝負が終わったら、もとの、なんでもないような女将に戻るんだ。
もしもおれがやられても、女将、決して敵討ちなんか考えちゃぁ、いけないよ』
レイナ『座頭さんも、やめておくんな!』
【舞台袖】
リトゥ「静まりかえった。舞台が、すごく緊迫してる。殺気立ってる?」
ハザリア「長い恐ろしい間があって、勝負はギラッと刀がいっぺん光っただけで決まる。
ここから先は、とても筆では書けない」
リトゥ「書いてないの?」
ハザリア「書いとらん。ここから先は、俺でもどうなるかわからん」
リトゥ「ハザリアくん、すごく楽しそう」
【舞台上】
ゼラド『やぁっ!』
マリ『ぃえぁっ!』
【舞台袖】
リトゥ「えっ、マリがゼラドから飛び退いた!」
ハザリア「行く先は・・・・・・!」
【舞台上】
レイナ『ぎゃあぁぁぁぁっ!』
ゼラド『座頭! オメぇ』
マリ『利き腕は、そちらじゃありゃせんでしたか』
レイナ『座頭さん、なんで』
マリ『サラスヴァティは、2本の腕で琵琶を弾く芸能の神。
でも、たまぁに8本腕で弓やら矢やら矛やらつかんだ戦いの女神になるのでございゃしたか。
叩っ斬らなきゃならねぇ腕は、あと5本』
レイナ『ひっ!』
マリ『ご覧の通りの身の上で。カネは余分にいるんでございやす。
川に流されちゃぁ、たまったもんじゃありやせん』
レイナ『座頭さん、まさか、あんたまで』
ゼラド『残念だぞ、座頭!』
マリ『旦那、女はあんたにくれてやる。
あっしは、お宝をもらう』
ゼラド『座頭、オメは、オメも、そうなのか』
マリ『それでいいでございゃしょう、けだもの』
ゼラド『オメは、おれにそっくりだ!』
マリ『なんでもないような夜は、二度とは戻れない夜で』
ブー ブー ブー
【閉幕】
【舞台袖】
レイナ「あぁ、ビックリした。ほんとに腕を切り落とされたかと思っちゃった。
マリの演技は、どこまで昇るのかしら」
ハザリア「貴様ぁっ! 寂しかった、寂しかったぞ!
やはり舞台袖には貴様がおらんとダメだぁ!
なにか今回、妙にやりづらかった!」
リトゥ「えぇ〜!」
レイナ「なんであんたは、そういうややこしくなるようなことばっかいうの!」
ハザリア「もう、金輪際貴様にデカい役はやらせん!」
レイナ「イヤよ。なんであたし、亭主がすでに死んでる役なのよ!」
ハザリア「貴様にハッピーエンドは似合わん」
レイナ「ヒドいこと断言しないでよ!」
マリ「おい、どうだった」
ハザリア「なんだ、貴様か。どうもこうもあるか。
せっかくバランガに仕込んだ血糊入りのホースやらポンプやらが、丸々ムダになってしまったわ」
マリ「なら、改宗するか」
ハザリア「なにをいっているのか。俺は宗教など持っとらんぞ」
マリ「じゃ、わたしがわりと普通に一騎討ちしてたら、どうした」
ハザリア「そのときは、貴様を見限るだけだ」
マリ「なぁ、お前さ、相続放棄できないような種類の借金なんか作るなよな」
ハザリア「なんだなんだ、貴様はさっきからわけのわからないことばかり!」
マリ「わたしは払わないからな、そんなの」
GJ&投下乙!
密かにハザリアの相手になろうとしたマリに萌えました
これはつまり、カノウ兄弟の妹も可憐な性別イグニションというわけですね!
ぬふぅ!
GJ!
最後のくだりが素晴らしすぎる
ハザリアは舞台袖にレイナがいないと寂しいのか
初めてデレた気がするw
>>161 レイナにデレたっていうか、
リトゥ苦手っていうかリトゥどうでもいいっていうか、そんな感じじゃないのか
163 :
それも名無しだ:2008/03/24(月) 02:40:02 ID:RNTQYfBo
ハザリアのリトゥに対する適当さは異常
sage忘れスマソ
ならリトゥは俺がもらっていきますね
166 :
165:2008/03/24(月) 10:28:16 ID:Bcf5gVJz
俺「フヒヒ、レスもないし二人きりだね、リトゥちゃん…」
リトゥ「えっ?」
俺「ほら、OGSでお母さんの着てた水着だよ…。フヒヒ、お着替えしましょうね…」
リトゥ「きゃあああ!」
リトゥ「あれ?ハザリアくんが助けに来てくれるんじゃないの?」
俺じゃダメかい?
>>166 ハザリアじゃなくマリが飛んで行きますた
>>166の登場人物の元ネタが仮面ライダーキバの変態蜘蛛紳士に見えたのは俺だけでいい
そういやルリアさん(の中の人)って昔、仮面ライダーだったよね。
ハザリア「変身! 来い、ブランウイング!」
マリ「待て待て待て待て待て!いろんな意味で待て!!」
171 :
前半:2008/03/24(月) 19:41:30 ID:deCx+HhK
イングラム「アストラナガン、なんだその白タキシードは?」
イングレッタ「気分転換に塗装を白くしたのよ。」
クォブレー「頼まれたこれも気分転換か?」
イングレッタ「出来たのね、それじゃ着てくるわ。」
イングラム「なんだ?頼まれ物とは?」
クォブレー「お前には秘密にしておいてくれと言われてる。」
イングレッタ「待たせたわね。」(ウエディングドレス姿)
イングラム「ポンコツッ、今すぐスクラップにしてやる。」
アストラナガン「誤解だー。」
172 :
後半:2008/03/24(月) 19:58:29 ID:deCx+HhK
イングレッタ「アストラナガンの情け無い姿を堪能したし、
ドレスは返すわ。」
アストラナガン「それだけの為にドレスを作ってもらったのか。」
クォブレー「本当に使う時迄取っておけ。」
イングレッタ「私には縁が無いわ。」
アストラナガン「お嬢はアカシックレコードに、
一生独身と定められていると言うんですか。」
クォブレー「そのとうりだ、縁が無いなど、
縁を探してもいない者の言い訳だ。」
イングレッタ「そうかもしれないわね、ドレス頂くわ。」
イングラム「グレちゃんは結婚しちゃだめー。」
クォブレー「ディストラ」
ディストラ「はいはい、無限光。」
レイナ「ちょっ!?ヴィレアム!!」
ヴィレアム「どうかしたの・・・・・か!?」
イングレッタ(ウェディングドレス姿)「?」
レイナ「あんた!そこの青頭!その格好はどういう冗談よ!?」
イングレッタ「冗談?なんの事?」
ヴィレアム「つまりなんで若い母さんがウェディングドレス姿で歩き回ってるのかを聞いてるんだ」
イングレッタ「そういったのは貴方でしょう?自分の言葉には責任を持つべきだと思うわね」
レイナ「ヴィレアム・・・・あんたって・・・・」
ヴィレアム「誤解を招くような言い方するな!俺が何を言ったっていうんだ!?」
数日前、バランガ家
ヴィレアム「なあ」
イングレッタ「?」
ヴィレアム「あんた、たまにはお洒落しようとか思わないのか?いつも戦闘服着てるが」
イングレッタ「・・・・・・・」
ゼラド「?どしたの?」
イングレッタ「ヴィレアムに口説かれてただけ」
ゼラド「おめでとう!!」
ヴィレアム「ちょ!?」
イングラム『・・・・ちょっとお外でお話しないか小僧?なに苦しいのは最初だけだ』
ヴィレアム「誤解ですって!」
レイナ「・・・・・・」
イングレッタ「そんなわけで、お洒落というものに挑戦してみたんだけど」
ヴィレアム「0か1しかないのかあんたは!?」
グレちゃんをお洒落にします。誰に頼みますか?
マキネ(90年代前半風)
ミツハルさん(ときメモ風)
スレイチェル(イグニション風)
アヤおば…お姉さん(年相応)
シュウヤ「ふふふ、また私の名前が出ていませんね・・・・・orz」
アーク「いや、お前はあれだよ。下着だから」
それじゃあ、大穴でルナにコーディネートしてもらおう。
てゆうか姫様いつもどんな服装してるのよ?万年制服?
三点ラインのはいったジャージ
ルルはフリルとレースとボンテージが好きそうだな
ルナは私服のセンス悪いとか、スレイチェルにダメ押しされてたと思う。
グレ「というわけでファザコン娘のジャージを着てみたわ」
ルナ「何故平然と私のジャージを着ておるか!」
グレ「
>>177さんに言われてね。それにしても私には丈が短いわ、これ」
ルナ「お主と私の身長からすれば当然であろう!私の足が短いわけではないわ!」
グレ「でも、上は大きいくらいよ」
ルナ「そ、それは…胸が…ゴニョゴニョ…、ともかく、出てゆけ!
家ではジャージを着ないと落ちつかんのじゃ!」
グレ「はいはい。」ヌギヌギ
ルナ「…ところで、床に無造作に脱ぎ散らかしてあるのはウェディングドレス?
なんじゃ、これは?」
グレ「私が来てきたの」ルナ「は?」
グレ「来てきたの」
姫様ちゃんとした場面では散々堅苦しい服着せられてうんざりしてるんでない?
そしてジャージの動きやすさに感激してしまったと
ジャージで姫様というと・・・いやいやなんでもない
キャクトラ機とハザリア機とルル機が大破した時に颯爽とルナシオーネでやって来るヤンルナ様か・・・
>>181 ミナトあたりに「動きやすい服」ということでブルマを勧められ、その動きやすさに感動したルナが本星に広める
そしてバラン・ドバンとか、男を中心に大ブレイクという悪夢を想像した。
いや、悪夢過ぎるから。
>>184 ルナにブルマを勧めようとした時点で、
虚空の彼方に飛ばされるぞw
最強の親馬鹿こと久保がいるからなー姫様とゼラドに関しては
ルナだけじゃなくて、久保にも勧めればいいんだ!
ディストラ姉さんがハアハアしてるのが目に浮かぶ……
【道ばた】
もっそもっそもっそ
イングレッタ「あら」
ユウカ「ジャージの上からウェディングドレスを羽織るなんて、
なかなかパンクなファッションなのね」
イングレッタ「魔法にかけられて、ウラヤスから追放されてきたのよ」
ユウカ「なら、サイクロップスを捨てて離婚弁護士をハントしないと」
イングレッタ「あいにく、ミュージカルは趣味じゃないの」
ユウカ「それでウラヤスからパージされたのね」
イングレッタ「あなたは、いつも凝った服装をしているのね」
ユウカ「パンクとはファッションよ。
サウンドで定義づけようとするとあまりにもアバウトだから、
カリスマのシドからして作曲はしても演奏はしないようなひとだったから、
なにがパンクかといえば生き様そのものを指すしかないのよ」
イングレッタ「その、全身からジャラジャラぶら下がっているチェーンは、武器にでも使うの」
ユウカ「ノン、これは、やけに傷付きやすいハートを守るための、そういわばメイル」
イングレッタ「あなたも、戦っているのね」
ユウカ「そう、リアルと、そしてライフと」
イングレッタ「難儀なものね」
【ブティック】
ユウカ「チェック柄のミニスカートにロングティーシャツ、
足元はショートブーツにして。
サイズは、あたしより少し大きめがいいでしょう」
イングレッタ「スカートは少し気に入った」
ユウカ「ノン、動かないで」
イングレッタ「なぜ耳に氷嚢をあてるの」
ユウカ「大丈夫。あたし、ピアススタジオで働いてたことある」
イングレッタ「そうね。どうせすぐ埋まるだろうけど、一度くらいあけてみるのいいかもね」
ユウカ「アウッツ!」
イングレッタ「どうかしたの」
ユウカ「重い・・・、ピアスガン持ったとたん、急に肩が重くなった。
ノン、この感覚、非科学的な」
イングレッタ「ほどほどにしておきなさい」
【マンション】
ミツハル「ふぁ〜、おや、イングレッタさん、いらしてたんですか。
連絡してくだされば一席設けるのに。
あ、でも僕はいま、徹夜明けでグッタリ来てるので、ちょっと日を改めていただけませんか」
イングレッタ「わらしべ長者という話を知っている?」
ミツハル「ええと、物々交換を繰り返して、一本の藁を家だか蔵だかにするおとぎ話ですよね。
それがなにか」
イングレッタ「この服を、もっといいものと交換しなさい」
ミツハル「珍しく血飛沫飛んでるようなティーシャツ着てると思ったら、それもらい物なんですか。
しかしですねえ、ご覧の通りここは男のひとり暮らしでして。
申し訳ありませんが、やはり日を改めて」
イングレッタ「なら、このクローゼットはなに」
ミツハル「あっ、いけません、いけません! そのクローゼットは!
なんであっさり鍵があいちゃうんですか!」
イングレッタ「あるじゃない、いろいろと」
ミツハル「それは! それはカンベンしてください!
そのグリッターサンダルはチアリーダーのジェニファーの!
そのカットソーは銀行員のアイクちゃんの!
そのネックレスはスポーツインストラクターのツバサちゃんの!
そのパディントンはチャンジャ屋のヨナちゃんのぉ!」
イングレッタ「一途なのか気が多いのか、はっきりしなさい」
ミツハル「真剣でしたよ! ひとりひとりに対して、僕は常に真剣でしたよ!
真剣だったのに、真剣だったのにっ!」
イングレッタ「自業自得としかいいようがないわね」
ミツハル「イングレッタさん! 目にもとまらぬスピードで着替えたその装いは・・・!
紐緒さん! 僕の紐緒さんだ! 紐緒さん、いまこそ世界をーっ!」
イングレッタ「わたしは紐緒さんじゃないし、紐緒さんもあなたのものじゃない」
ドカッ
イングレッタ「じゃ、もらっていくわよ」
ミツハル「あーあ、そういえば紐緒さんもミラさんもすでに年下かぁ。
思えば遠くに来たものだなぁ」
【雑居ビル】
イングレッタ「交換なさい」
マーズ「来るトコ間違ってんじゃねーの?
マーズピンクだったらドーゲンザカのほー行かねーと」
イングレッタ「そうね」
マーズ「あー、待って待って。女モンなら、ねーこともねーのよ。
えっとね、えっとね!
エプロンでしょ! 割烹着でしょ! 三角巾でしょ!」
イングレッタ「ごめんなさい。
そんなに目をキラキラ輝かされても、わたしはあなたの期待に応えることはできない」
マーズ「えー」
【マンション】
イングレッタ「交換なさい」
レタス「ほぼ初対面だと思うのですが、なんですかそのふてぶてしさは」
イングレッタ「わらしべ長者というおとぎ話があって」
レタス「そうはいわれましても、
わたくしの部屋はご覧の通り、パンストと下剤が大量にあるばかりで」
イングレッタ「気味の悪い部屋ね」
レタス「アクセサリーの類でも、よろしくて?」
イングレッタ「構わないけれど」
レタス「では、お手を拝借」
イングレッタ「50円玉? たしかに穴はあいてるし、わたしの指は細いけど、
そんなものが通るわけがない」
レタス「通りましてよ」
イングレッタ「あら」
レタス「さらに、一瞬手をかざして。はい、指輪に早変わり」
イングレッタ「50円玉の外縁部にリングがはめてあったのね。
コインを指に押しつけるように見せかけて、リングだけをはめた。
さらに手をかざしているうちに台座に宝石をはめて、
あたかもコインが指輪に早変わりしたように見せかけているのね」
レタス「マジックの種は、わかっても黙っておくのがマナーでしてよ」
イングレッタ「マジック用だけあって、デザインがちゃちね」
レタス「そうはいわれましても、困りましたわね。
あとは、わたくしがコロニーの学校に通っていたころの制服ぐらいしか」
イングレッタ「それでいい」
レタス「いいのですの? いっておきますが、かなりダサめの制服でしてよ?」
イングレッタ「構わない」
レタス「好みのよくわからないお方ですのね」
……もしやイングラム、ピアスの穴を開けようとしたユウカに霊的な圧力を……
良い流れですな。
背後霊「グレちゃんの体に穴なんか開けちゃいけないのっ!だからグレちゃんは一生処女のままっ!」
ディストラ「光になれぇ〜っ☆」
処女膜も一応、奇形を除いてただのリング上のこぶみたいなもんでしかないんだけどねぇ
ゼラド「スレイチェルせんぱーい!
あれ、なぁんだ、男性verかぁ」
スレイチェル「露骨にガッカリしてくれるものだな」
ゼラド「だってぇ、男性verのスレイチェル先輩、つまんないんですもん」
スレイチェル「わかったわかった。仕方がない。
では見るがよい。このスレイチェル渾身の、ラーメンつけ麺僕イケメンを!」
ゼラド「あの、すみません。そういうおもしろさじゃなくてぇ」
スレイチェル「あのネタでも、このスレイチェルがやれば抱腹絶倒間違いなしだ」
ゼラド「元のネタがつまんないみたいなこといっちゃダメですよ」
スレイチェル「いーけないんだ、イケメンだ」
ゼラド「お気に入りなんですか、それ」
スレイチェル「どうだ。スレイチェル、おもしろいだろう」
ゼラド「だから、おもしろさのジャンルがそうじゃなくてぇ。
ビジュアル面の」
スレイチェル「なるほど。たしかにスレイチェルのヴィジュアルは笑えない。
この、見る者に寒気すら覚えさせるような怜悧な美貌には常々うとましい思いを抱いている」
ゼラド「うとましい思いなんか抱くことないですよぉ。
そうでもなくってぇ、スレイチェル先輩、男性verだと黒マントにサングラス一本槍じゃないですかぁ」
スレイチェル「花粉症対策もバッチリだ」
ゼラド「花粉症対策だったんですか?」
スレイチェル「いや、違う」
ゼラド「スレイチェル先輩、女性verのときはいろいろオシャレするじゃないですか」
スレイチェル「うむ。セシルマクビーは盤石、リズリサのコンセプトに揺らぎなし、
たまにはJSGでちょっぴりボウケンしたい気分」
ゼラド「なんで男性verのときはオシャレしないんですかぁ?」
スレイチェル「男の服はつまらない」
ゼラド「男の人って、服装とかわりと気にしませんよね」
スレイチェル「うむ。よい例がこれだ」
ヴィレアム「わっ、なんですか!」
スレイチェル「ひどい。これはひどい。膝の浮いたジーンズに、
デザインと機能性を両立したつもりが両方失敗しているムダにゴツいスニーカー、
極めつけは、色あせ毛玉だらけになったトレーナーだ」
ヴィレアム「突然つかまえて、なんなんですか、その言葉の暴力は!」
スレイチェル「制服姿がわりと見られる分、私服にガッカリしてしまうケースだ」
ゼラド「たしかにヴィレアムくん、そのトレーナー、中学のころから着てるよね」
ヴィレアム「肌触りがいいんだ! 肌触りが!」
キャクトラ「先輩! やめてあげてください先輩!
狙いなのです、わざとなのです!
友はあえてモードから外れて、ダサカッコいいを狙っているのです!」
ヴィレアム「キャクトラ! そのフォローはありがた迷惑だ!」
スレイチェル「ひたすらダサいだけで、一片たりともカッコよくはないぞ」
ゼラド「キャクトラくんは、たまにラフなカッコするよね。いまも」
スレイチェル「うむ。ロゴ入りティーシャツとスリムジーンズの組み合わせ。
一見無難だが、手足が長い分よく映える」
ゼラド「そのティーシャツカッコいいねえ、どこで買ったの」
キャクトラ「ははは、先日レラ殿と街に行ったとき、おそろいで買ったのです」
ゼラド「キャクトラくんとレラちゃんて、たまに妙に仲いいよね」
ヴィレアム「なにか、迷惑なくらい仲いいんだ」
スレイチェル「キャクトラがシュッとしている分、
イェーガーがよけいにかわいそうな感じになっているな」
ヴィレアム「いいじゃないですか、そんなことはどうでも!
男は内面ですよ! 中身で勝負するんですよ!」
スレイチェル「バカモノっ!」
どかっ
ヴィレアム「ぐふっ」
キャクトラ「友よ! わりと殴られやすい友よ!」
スレイチェル「薄っぺらな外面一枚飾り立てられん人間の内面など、知れたものだ!」
ゼラド「あ〜、なんか一理あるかも」
キャクトラ「力強い断言に、ゼラド殿が納得されてしまわれた!」
ヴィレアム「キャクトラ! 服だ! 服を買いに行くぞ!」
キャクトラ「友よ! わりと流されやすい友よ!」
ヴィレアム「お前からはたまに悪意を感じる!」
ハザリア「服装など、どうでもいいのだ」
ゼラド「ハザリアくんは、たまに作務衣でウロウロしてるよね」
スレイチェル「まだ草履には早いのではないか」
ハザリア「肌触りが、肌触りがいいのだ。やけにいいのだ」
ゼラド「男の人って、肌触りをやけに重視するんですね」
スレイチェル「そういう輩が連続したのはたまたまだと思うぞ」
ゼラド「そうだ! スレイチェル先輩、ゼフィア先輩は!」
スレイチェル「あれはダメだ。あの友はダメだ。あれはダメな友だ」
ゼラド「回答が素早いですね」
スレイチェル「このスレイチェル、幼少のころより愛らしい、愛くるしい、
まるで男の子のようだ、まるで女の子のようだといわれ続けてきたが」
ゼラド「いろいろいわれ続けてたんですね」
スレイチェル「友の服装のセンスがヤバいと初めて感じたのは年中さんのころ」
ゼラド「ものすごく早いですね」
スレイチェル「これはなんとかしなくてはと、幼少のスレイチェルは奮起した!
そして挑戦した! それはもう、何度も何度も、果敢に挑んだ!
しかし、ダメだった! まったくムダだった!
どんなにコーディネートしても、次の日になるとあの友は、
授業参観に来たおじいちゃんみたいなループタイを着けて現れるのだ!」
ゼラド「たしかにゼフィア先輩、よくループタイしてますよね。
授業参観に来るおじいちゃんみたいなやつ」
スレイチェル「おそらく友の中では、あのループタイが最高にオシャレなのだ」
ゼラド「似合ってはいますよぉ?」
スレイチェル「これはなにをいってもダメだと悟ったのは、
実にスレイチェル、年長さんのころ」
ゼラド「あきらめいいですね」
スレイチェル「ゆえにスレイチェル、人生のわりと早い段階で
男に服装のことで口出ししてもムダだという境地に達したのだ!」
ゼラド「そんなの、他人のことじゃないですかぁ。
スレイチェル先輩にはいつもオシャレでいて欲しいですよぉ!
そのマント、そろそろ暑苦しく見えますよぉ!」
スレイチェル「肌触りがいい、肌触りがやけにいいのだ、このマント!」
ゼラド「肌触りなんだ、やっぱ肌触りなんだ!」
スレイチェル「触ってみるか」
ゼラド「うわ、ほんとだ! 肌触りいい! やけにいい!」
上手いオチだwww
ハザリアは、本人が服装にズボラでも
見かねたマリやリトゥがアレコレと買ってやってそう。
ハザリア自身も何やかんや言いながら最終的には
「まぁ受け取ってやらんこともない」って言いそうだし。
そんな様子を見てミナトあたりが血の涙を流してそうw
こんな感じか?
マリ「お前、また最近服装がズボラだな。その服装、一昨日と一緒だろ」
ハザリア「選択して乾いた物に着替える。2種類で済むのだぞ?エコロジーという奴だ」
マリ「お前…」
ハザリア「?」
マリ「毎日選択なんてしてたのか、お前は本当にハザリア・カイツか?」
ハザリア「黙れ、黙れよ!!!!!」
リトゥ「準備できたー?」
マリ「あ、そうだった、驚きすぎて忘れてた。服、買いにいくぞ」
ハザリア「ハァ?何故俺がそのようなことを」
マリ「見ててなんだか情けなくなってくるからだよ」
ハザリア「だから黙れよ!!!俺は行かんぞ!行かんからな!!」
リトゥ「それじゃあ久しぶりに」
マリ「念動集中!!」
ハザリア「ギャアアアアアアアアアア」
ハザリアって何気にリュウセイと同じ道を辿ってる気がするが
でもハザリア、ヘタしたらリトゥの名前覚えてなさそうな感じするからなぁ
マリに対してだって普段は「お前」扱いだけど、たまに名前で呼ぶし
リトゥもいつかは「眼鏡」以外で呼んでもらえるんじゃね?
ほら、髪型的にヘルモーズなんて・・・あ、いや、リ、リトゥ様、冗談です!
許し
この血のついた二枚刃殴り棒は・・・
いったいなにがあったのか
知らぬがホトケ知るが鬼とな
マリとリトゥって、えらく複雑な家庭環境なのに仲良いよなあ。
OG町の家庭は大概複雑だし
服を買いにいくか・・・
アーク・咲美・レラ・レタス・シュウヤ・クリスの組み合わせか
あれこれってミナトてきには嫉妬の炎丸出しだな
そういえばゼラド達の学校の体操着はどうなっているのだろうか?
全国的風潮のハーフパンツかそれとも絶滅危惧種のブルマか
はたまたウチの近所の小中学校のようなレアケースのスパッツか
スパッツですよスパッツ!
教師陣がブルマで他はハーフパンツ、アイミやマキネ、咲美なんかの体育系は
スパッツっぽいなぁ
クォヴレー「・・・」
リュウセイ「でな、これが―」
ハザリア「珍しい組合せだが、何をやっておられるのだ」
マリ「クォヴレーさんは暇なときたまにくるみたいなんだ」
リトゥ「いつも二人でTGBをしているの」
ハザリア「なんと」
マリ「そうだったんだ」
リトゥ「クォヴレーさん、意外にゲーム上手なんだって」
リュウセイ「ボールの軌道を読むとは、NTか?」
クォヴレー「リアル系主人公がNT技能を覚えたのは随分前の話だ」
リュウセイ「隙ありぃ!ゴールデン・ボォォォル!」
クォヴレー「踏み込みが甘い」
ハザリア「いかん、身体が疼く」
マリ「ゲームがしたいのか?ここにGRならあるが」
ハザリア「黙れ!黙れよ!そんなドリルがロマンだ漢だのとほざくゲームなぞやらん!」
マリ「待てよ!ドリルを馬鹿にするな!鎌鼬より強いんだ!」
リトゥ「二人とも、話が噛み合ってない・・・」
ドリルは、実際に武器として使うには決定打を与えるまでに時間が掛かるしリーチが短いから…
やはり漢の浪漫はガンダムハンマーだろう
いや、漢ならブースターでぶっ飛んでいく腕だね。
ワイヤーつきは邪道。
>>214 それをマジメに扱ってた某アニメでは結局パイルバンカー系の武器に収まったな
>>215 水着姿のやんごとなき女子が悲鳴を上げることになりますが
飛んでったきりで戻って来ないロケットパンチとか最高だよな
マリ「これを着ろこれを」
ハザリア「何故貴様はジャージばかり俺に着せようとする!?ジャージにこだわりでもあるのか!?」
リトゥ「じゃあこれは?」
ハザリア「・・・地味だな」
リトゥ「!?」
マリ「私たちのような美人姉妹に着るものを選んでもらってるんだ。どんなものだろうと感涙に咽びながら着させていただきます!と応えるのが当たりまえだろう」
ハザリア「誰も頼んでおらんわ!そして貴様のその自信は何処から来るのだ!」
リトゥ「・・・根拠なしに自信満々なのはハザリア君の影響だと思う」
マリ&ハザリア「「バカな!!」」
リトゥ「あはははははwなんかもうイラッと来ちゃうな私ーw」
ハザリア「・・・何が気に食わんのか知らんがとりあえず気を静めろ」
マリ「そうだぞ、怖い顔すると可愛いのが台無しだぞ」
ラン「ありゃ、坊」
ハザリア「げえ!鉄腕女!!」
マリ「毎回その台詞だなお前。もっとちゃんと挨拶しろ」
リトゥ「こ、こんにちわランさん!」
ラン「はいなwあ、もしかして坊、三人でデートやな?・・・・・・・・ん?三人てなんか変やない?」
ハザリア「ああ?デート?デートとは恋愛関係にある男女が仲を深めるために行う合同行動の事だぞ?」
マリ「つまり我々がこいつと行動を共にするのはどこからどうみてもデートではないのです」
リトゥ「何も言いません」
ラン「そ、そうなんか・・・・えらいややこしいことになっとるんやなぁ」
マリ「さっきからこいつに少しでもまともな格好をさせようとしているのに、こいつときたら非協力的な態度しかとらないんですよ」
リトゥ「アレは嫌だコレも嫌だってわがままばっかりなんです」
ハザリア「だから大きなお世話だといっているのだ!」
ラン「こら坊、ちゃんとお洒落せんと男前が上がらんよ」
ハザリア「馬鹿どもめ、俺はわざと崩れた格好をしているのだ。正装などしようものならこの俺の溢れ出る高貴さで愚民どもの目が潰れるからな。
貴様こそ少しは洒落た格好をして男でも作ってろ」
ラン「む・・・なかなか言うようになったやないの・・・」
ゼラド「あ、ランさんいた!」
ルナ「ラン姉様!何故そう服を選ぶのを嫌がるのですか!」
ラン「あー・・・見つかってもうた!」
ハザリア「何やっとるのだ貴様」
ラン「いやルナちゃんとゼラドちゃんがウチの服選ぶって・・・」
リトゥ「いいじゃないですか。普通嬉しいイベントですよ」
マリ「あの二人はこの街では比較的まともなセンスですし」
ラン「いやぁウチレーツェルはんとこのバイトは制服やし、道場いるときは胴着やからあんまし私服着る機会ないし」
ハザリア「アホか。休みの日に着ればいいだろうが」
ラン「だって・・・ウチみたいな大女に可愛いのは似合わへんやろ・・・」
ハザリア「あー確かに
マリ&リトゥ「「ツイン念動ビーム!!」」
ハザリア「ぎにゃーーー!!」
マリ「ここに転がってる消し炭の垂れ流す雑音は一切無視してください!」
リトゥ「もっと自信もっていいですよ!絶対似合いますから!」
ラン「そ、そうかなぁ?」
ゼラド「捕まえたっ!」
ルナ「今度は逃がしません!」
ラン「しゃあないなぁ・・・観念します」
ルナ「?そなたたちは何をしておったのだ?」
マリ「まあ、野暮用という奴だ」
ゼラド「つまりデートだよね」
リトゥ「・・・ノーコメント」
ラン「お二人さん」
マリ&リトゥ「「?」」
ラン「さっきはありがとなw・・・・あと坊の事、頑張ってなw」
マリ「・・・・前向きに検討します」
リトゥ「ええとええと・・・が、頑張ります!!」
・・・・・・・・・・・・・・スレイチェルのファッション講義とか書ける人マジ尊敬
>>219 それは向き不向きだと思うから気にしなくていいと思うよ。GJだし
アストラ「・・・・・・・・・」
ガイスト「何してるんですか?・・・・こんな道端で立ち尽くして」
アストラ「今は何もしていない。お嬢がこうして休んでいる時は必要な時意外は待機しているからな。
まあ、正しくは何もしていないわけでも立ち尽くしている分けでもない。
お嬢の元へ即座に駆けつけられる距離を常に保っている」
ガイスト「仕事熱心ですね・・・・」
アストラ「そうでもない。本当に熱心なら絶えずつき従わねばならん。いや、人型である必要も無いだろう。
本体を亜空間にでも放置して、後はお嬢が任意で私を呼び出せるシステムさえあればいいのだからな。
そうしない所は私の甘えだろう」
ガイスト「自分に厳しい人ですね。他の機動兵器がより豊かな感情を持っていく中で感情を殺して、機械らしく振舞って」
アストラ「元々私には感情など必要なかった。感情は効率的なマンマシンインターフェイスとして与えられたに過ぎない。
一層自動化が進んだだけ。マニュアル車からオートマ車に変えたようなものだ。当然だが劣化した機能もある」
ガイスト「もしかして、単に堅物なだけですか?」
アストラ「不器用・・・・とはお嬢もよく言うな」
ガイスト「アストラナガンさんは感情を持っている事への自覚が足りません。感情があるなら行動には責任がついてまわります
誰かを悲しませることもあるし、傷つけることもあります。それにたとえ自分でそう思っていなくても感情があなら
相手はあなたを感情のあるものとして扱っています。それを分かっていないと大きな失敗をするかもしれませんよ」
アストラ「よく分からないが、記憶しておく・・・・。む、お嬢の呼び出しだ。私はもう行く」
ガイスト「ええ。お仕事がんばってください」
ガイスト(アストラナガンさん。あなたは機動兵器として、そしてイングレッタさんはタイムダイバーとして
とても強い力を持っています。でも、心は・・・・・)
アストラ「お嬢。用はもう済んだのか?」
イングレッタ「ええ。適当にファザコン娘やゼラド、それにイングラムに会って話をしたりした後、ヴィレアムが
変な暴走をしていたから、少しからかってきたわ」
アストラ「そうか。楽しんできたなら何よりだ」
イングレッタ「そういうあなたは、何かしていたのかしら?」
アストラ「お嬢との距離を一定感覚に保つために空間把握を。それとティプラーシリンダーの調整も済ませておいた」
イングレッタ「つまらないわね」
アストラ「すまない」
イングレッタ「別にいいわ・・・・・・それより、もうすぐエイプリルフールね」
アストラ「嘘が許容される日だな。数年前に因果律の歪みで消失した時のことが印象に残っているが、それが何か?」
イングレッタ「アストラナガン。何か面白い嘘をついてみて」
アストラ「明日は雨が降る」
イングレッタ「それが嘘?」
アストラ「ああ。戦闘用の立体空間把握を最大まで広げればプラスマイナス48h程度の気象状況なら
ティプラーを使用せずとも事象の相互関係の関連性を見るだけで把握できる」
イングレッタ「無駄に正確な嘘はどうでもいいわ。もう少し気の利いた嘘はつけないのかしら?」
アストラ「私の動力は実はティプラーシリンダーではなく、量子波動エンジンだ」
イングレッタ「・・・・・もういいわ。別に気の利いた嘘があなたにつけるとは思っていなかったから」
アストラ「期待に答えられなくすまない・・・・・」
イングレッタ「もともと、それに長けてないことは知ってるし別にいいわ。夜伽話も眠くなるものばかりだし」
アストラ「眠くなるのは、いいことではないのか?」
イングレッタ「眠くなるのだけが目的でもないのよ。時には潤いも必要だということ」
アストラ「潤い・・・・・善処する」
イングレッタ「そうしなさい。あら・・・・」
ユウカ「どうしたの?やたらクールというか、メタリックなバトラーは」
イングレッタ「どちらかというとバトラーではなくヴァレットね。そして私のウェポンよ」
ユウカ「ワオ。従者をウェポンにするなんて、ずいぶんとバイオレンスなスタイルね
ガンアクションがメインだと思っていたけど」
イングレッタ「仕事柄、この世界じゃあまり使う機会がないだけよ。この世界じゃアストラナガンのバトルスタイルは無理だし」
アストラ「まあ、確かにそうだな。あと私は外そう。話が終わったらコールしてくれ」
イングレッタ「ええ。分かったわ」
アストラ「私は情けないな。お嬢の他愛無い要求一つにも答えられずか。友人と共に過ごす時のような
生き生きした顔には私では出来ないのだろうな。とはいえ、善処すると言った以上、改善せねば」
アーク「シュウヤ。俺ってさ、やっぱり何か願いが一つかなう時って、ギャルのパンティ欲しがらないとだめなのか」
シュウヤ「何ですかそれは?」
アーク「いや、いずれありそうじゃん。願いがかなう何かがあって争奪戦して、何かの間違いで俺が勝つみたいな展開。
そういう時ってやっぱギャルのパンティじゃないとだめなのかなって」
シュウヤ「実は本気で欲しいんじゃないでしょうね」
アーク「いや、女の子がはいているパンツが見えるのはいいけど、パンツそのものには浴場できねーっつーかなあ」
アストラ「すまないのだが、尋ねてもいいだろうか?」
シュウヤ「確か、アストラナガン氏でしたね。尋ねたいこととは?」
アストラ「実は・・・」
シュウヤ「はあ、嘘・・・・ですか?」
アストラ「ああ。つまらない嘘と気の利いた嘘。その違いが分からないのだ」
シュウヤ「そんなものは感性であって、万人にも共通して言えることではないですが、嘘というのはどれだけ衝撃的か
それに尽きると思います。そして悪い嘘の方がインパクトは大きいですよ。いい嘘ならそこから疑う余裕も
生まれますが、悪い嘘は疑う余裕を相手から奪いますから」
アーク「そうそう。いつだったけなー、咲美が俺のエロ本勝手に処分したって言うから、慌ててエロ本の隠し場所に行ったら
そこで咲美がさあ『へぇー、そんなところに隠してたんだぁ』だぜ。いいじゃねーかエロ本くらい。
あとチャンピオンREDのマンガをエロ本扱いするのやめてくれない」
シュウヤ「チャンピオンREDはエロマンガ扱いされても文句言えないでしょう」
アストラ「チャンピオンREDは分からないが、ようは嘘は悪い嘘の方が衝撃を与えるにはいいのか」
アーク「ついでに意表をつく嘘のほうがいいっすよ。ただ悪いだけの嘘じゃあ別にどうってことないんすよね。
ありえるけど、そんな事が起るなんて想像もしてねーよ、でもこいつなら言いそうだなあ
てな嘘で、しかも最悪な事だったらもうパニックっすよ」
シュウヤ「実体験に基づいていると妙に説得力がありますね」
アストラ「予期せぬ最悪の事態か・・・・・分かった。時間をとらせてすまないな」
シュウヤ「いいですよ。どうせギャルのパンティだとか、くだらない話しかしていませんでしたし」
アストラ「ああ。じゃあ私はもう行かせてもらう」
いやぁwwwwなんかこう…ハザリアを後ろから刺したくなるなwwww
アーク「なんだったんだろーな。なんつーか、小学生みたいな事聞いてきて」
シュウヤ「小学生みたいな、ですか。あなたにしては割と的を射たことを言いますね。しかし
となるとまずかったかもしれませんね・・・・・」
アーク「何が?」
シュウヤ「確かに悪い嘘って言うのは嘘としては、一番相手に衝撃を与えます。
ですがその分その嘘自体に気を使わないと、相手を傷つけることになります」
アーク「冗談ってのはあんま悪趣味だと確かに腹立つしな」
シュウヤ「もちろん、みなそれが分かっているからこそ、言っていい事と悪いことを使い分けます。
それが分かっているなら構わないんですが、どうも分かっていないような気がしまして」
アーク「あー・・・・。つっても、今更遅くね?あの人すっげー速度でどっか飛んでったぞ」
シュウヤ「まあ、悪いことが起らないことを祈りますよ」
アーク「だといいんだけどなー。なんか俺たちってやる事裏目に出やすいしなー」
シュウヤ「達って言わないでください、達って」
アストラ(お嬢が予期せぬ嘘。お嬢にとって悪い嘘。そしてなにより私がつける嘘でなければいけないのか
と、なると私が出来ることといえば・・・・・そうだな、こんな内容でいいだろう)
アストラ「む、呼び出しか・・・・・」
アストラ「お嬢。もう話はすんだのか?」
イングレッタ「ええ。で、あなたはどうしていたの」
アストラ「む・・・・・それは」
アストラ(ここで、嘘をついてみるか・・・・・)
アストラ「・・・・・元主に会っていた」
イングレッタ「イングラムに?何かあったの?」
アストラ「予てから計画されていた、マンマシンインターフェイス強化の一端である人格付与の機能最適化による
空間転移可能汎用機体のフルオート運用が実用化される事になった」
イングレッタ「初耳よ。どういう事かしら?」
アストラ「つまり、今後タイムダイバーの仕事は私が単独で遂行する。パイロットは今後は必要ない」
イングレッタ「な・・・・何・・・・それ・・・・」
アストラ「もう私はお嬢を守ることはない。その必要もない。戦うのは私だけになるのだからな
メンテナンスフリーの私には元々行動の指針を与えるものがあればよかったのだ。
それさえ内蔵されれば、もはやお嬢が居る必要はない。平行世界の番人である必要もだ」
イングレッタ「そう・・・・・・。なら、私は・・・・」ダッ
アストラ「お嬢・・・・・・私はまた何か、間違えただろうか。む、レーダーから消えた?ジャミングか?」
ガイスト「あら、アストラナガンさん。また一人ですか?」
アストラ「いや、先ほどまではお嬢と一緒だったのだが・・・・・どうしたものか」
ガイスト「何かあったんですか?」
アストラ「実は・・・・」
ガイスト「な・・・・何をやってるんですか!」
アストラ「何を・・・・と言われても。気の利いた嘘という事だったので、何かしら成果を上げるために
自分なりに情報を集めて、どうにかしたのだが」
ガイスト「確かに、これ以上ないくらい強烈な嘘ですよ。いつも傍で見ていた人が何をしたら一番傷つくか
考えてついた嘘なんて、これ以上ないくらい強烈で・・・・・・そして最悪です」
アストラ「そう・・・・なのか。だが、なぜお嬢はそのくらいのことで・・・・精神耐性は常人の比ではないはずだ
それに、いずれ何らかの形で平行世界の番人を辞めることもありえるはずだったのに」
ガイスト「確かに使命は大切でしょう。でも、それだけなんですか?それを告げたのが貴方だからって言うのも
あるんじゃないですか」
アストラ「私が・・・・告げたから?」
ガイスト「イングレッタさんが友人と会うとき、貴方は気を遣って離れている。でも、それは他の多くの時間は
たった二人で過ごしているんでしょう・・・・・少なくとも、その相手を嫌っていたら一緒に居られない
そして互いに信頼していなければ二人ともここまで生き残って来なかったんじゃないですか?
そんな相手から、突き放されたらどんな強い心だって崩れます」
アストラ「私は、そんな大層な物ではない。私はあくまで道具だ」
ガイスト「道具だって武器だって、心を持っているなら、相手を幸せにすることも、傷つけることも出来ます
あなたは自分を物と言いますけど、イングレッタさんにとっては者なんじゃないですか?
これは想像ですが、イングレッタさんがショックを受けた理由は、使命を奪われた事と
それに意見することなく、あっさい涼しい顔で受け入れている貴方なんじゃないでしょうか」
アストラ「・・・・・確かに、そうだな。私はお嬢無しでは戦えない。当然のことだ、当然過ぎて忘れかけていた
私は、もしかしたら取り返しのつかない事をしてしまったのか・・・・」
イングレッタ「・・・・・・・・・私は、平行世界の番人。でも、それはあくまで役職
じゃあ、それを取ったら?私に何が残るって言うの・・・・・」
フッ・・・・・・
イングレッタ「・・・・・今のは、空間に歪み・・・・違う、隔絶された空間に閉じ込められた」
???「ご名答。平行世界の番人である貴様に、復讐するためにここに来た」
イングレッタ「何者・・・・・?」
???「名前などとうに失った。私達の居る世界が貴様達並行世界の番人に滅ぼされた時にな」
イングレッタ「滅ぼされた・・・・・ああ、そういう事」
???「淡白な反応だな。貴様達はいつもそうか。平行世界を守るために戦う。だが、
幾万の世界を救うために時として1つの世界を滅ぼす事もあった」
イングレッタ「因果律の暴走で、周辺の世界を巻き込んで消滅しようとした世界を滅ぼした。
確かにそういう仕事も何度かあったわ。気分のいい仕事ではないけどそもそも世界は
消滅や再生を繰り返しているわ。その中で行った取捨選択よ」
???「そうか。だが一つ言わせてもらう。その事で未来を奪われたものも居る
我らの未来は、貴様等の言う取捨選択で失われたのだ」
イングレッタ「そう・・・・・じゃあ、どうするというのかしら」
???「もはや未来も希望も無い。あるのはただ、同じく奪うことのみだ」
イングレッタ「・・・・・・なら、勝手にしなさい。もう私は必要ない存在だから」
アストラ「私は、もうお嬢に合わせる顔が無い」
ガイスト「そうやって、逃げるつもりですか。言ったはずですよ
心があるなら、その行動には責任が生まれるんです。あなたはその責任を取らないといけません」
アストラ「責任・・・・・どうやって」
ガイスト「傍に行って・・・・そして謝るんですよ」
アストラ「それで・・・・そんな事でいいのか?謝罪とは行為としてはあまりに薄弱ではないのか?」
ガイスト「いいんですよ。本当に信じている相手なら、その言葉一つで許してくれます。あなたは
イングレッタさんを信じていないんですか」
アストラ「私は、お嬢を・・・・信じている。信じているとも・・・・。そうだ、傍にいかなくては
だが、お嬢は先ほどジャミングを張ってしまった」
ガイスト「ジャミング・・・・ですか?そんな感じは無かったんですけど。えっとじゃあ私のセンターならどうでしょう。
系統が違いますし探知できるかもしれません」
アストラ「頼む」
ガイスト「・・・・・え。なんで・・・・イングレッタさんは隔絶空間の中に・・・・それにもう一つ
奇妙な反応が・・・・」
アストラ「何!」
ガイスト「それが何なのかは分かりませんが、かなり大きなエネルギーを内包しています」
アストラ「くっ・・・・座標を教えてくれ。すぐに行く。私はそのために居るのだから」
ガイスト「分かりました。座標データを貴方のCPUに送ります」
アストラ「承知した」
ガイスト「あとついでに、嘘を言った時に謝る前に言っておく言葉、教えてあげます」
アストラ「謝る前の言葉?」
ガイスト「いいですか・・・・・・・」
???「必要ない?どういうことだ?」
イングレッタ「私はもう平行世界の番人じゃない。だから私はもう必要ない。好きにしなさい」
???「そうか。ならば、好きにさせてもらおう!」
イングレッタ「・・・・・・・・・・・・・・意外と、あっけないものよね終わりなんて」
ガキィイイイイン!
???「何!?貴様は何だ!」
イングレッタ「・・・・・・アストラ・・・ナガン。何をしに来たの?」
アストラ「私はお嬢を守る必要は無い。お嬢は戦う必要は無い。私にお嬢は必要ない・・・・・『なんちゃって』だ!」
バシュゥウウウウウウッ!
アストラ「私はお嬢を守る。そういう使命を負っている!お嬢は戦う使命を負っている。そこから逃げる事は無い!
そして私にはお嬢が・・・・必要だ!」
イングレッタ「アストラナガン。あなた・・・・・フフ、やってくれるわね。なかなか強烈な嘘だったわよ
でも、嘘をつくならエイプリルフールにしなさい。まあいいわ、今回は許してあげる」
???「この隔絶空間に進入し、私の攻撃を退け、さらに歪曲フィールドを展開する?貴様何者だ」
アストラ「私か?・・・・・私は平行世界の番人のパートナーにして、愛機」
オオオオォォォォォォッ
アストラナガン「悪魔王アストラナガンだ」
???「機動兵器が人型形態をとっていたのか。だが、それならむしろたやすい。その為に私は備えてきたのだからな!」
ベキベキベキベキ
イングレッタ「機動兵器・・・・・系列的にはバルマーかインスペクターの物。どこの世界のかは知らないけど」
アストラナガン「お嬢!コックピットへ転送するぞ」
シュウウウ
イングレッタ「ふぅ・・・・アストラナガン。貴方の中、暖かいわね」
アストラナガン「私のデータベースに今の台詞に酷似する文章表現が存在したのだが、あまり好感の持てる内容では無いのだが」
イングレッタ「半分わざとよ。語尾に『なり』ってつけなかったのは、半分は本当にそう思ったから」
アストラナガン「そうか・・・・・・・ならば、我が身の手綱は預けた」
イングレッタ「了解!」
???「来るがいい!貴様等の持つ因果律操作兵器も、消滅兵器も私には通用しないぞ」
イングレッタ「関係ないわ。アトラクトシャワー!」
???「ガアアアアアッ!重力兵器だと!以前接触した番人の機動兵器にはそんなものは!」
アストラナガン「恐らく、貴様が見たというのは私の妹のほうなのだろう・・・・・」
???「くっ、だがなあ!」
ドガッ!ガシッ!
???「こうやって懐に入り込み、両腕を押さえ込めば広域殲滅型の貴様達番人の兵器は身動きが取れないはずだ!」
イングレッタ「残念だったわね・・・・・アストラナガンにはこういう武器もあるのよ。バルカン砲、一斉掃射」
アストラナガン「うぉおおおおおおおおっ!」
ドドドドドドドドッ
???「グアアアアアアアアッ!」
イングレッタ「押さえ込みなさい、アストラナガン!」
ガシッ!ギチギチギチギチ
???「なんという力だ。その力で貴様達は、私達を無慈悲に殺していく!それを正義とかざして!」
イングレッタ「別に、私は正義を気取ったことは無いわ。必要だから、そうするのが使命だからそうしてきた
これからもそれを変えるつもりはないわ。・・・・・でも、二つだけあやまってあげる
こんな憎しみの連鎖を生んだこと、そして今ここで倒すこと。それは、ごめんなさい」
???「うぐっ・・・・ならばせめて相打ちになろうとも!そのために名前すら忘れるほどに
この身を変化させたのだ!倒せぬならせめて道連れに!」
ゴガアアアアアアアアアアッ!ガキィィィン!
???「受け止めた・・・・・・だと」
イングレッタ「他の番人なら倒せたかも知れないわね。でも『私の』アストラナガンは・・・・・・」
アストラナガン「アキシオンキャノン、発射体制」
イングレッタ「誰にも負けないのよ。アキシオンキャノン、デットエンドシュート!」
ゴォォォォォォォォォォォッ!
???「・・・・・・・まあいいさ。いつか貴様達はその代償を支払うことになる。守れぬさ数多世界など・・・・・」
ドオオオオオオオオオン
ガイスト「えっと、反応消滅を確認。アストラナガンさんはうまくやったみたいですね
まあ、もともと仲は悪くないんでしょうし、後は二人でちゃんとやっていくでしょう」
アストラ「お嬢。隔絶空間の解除にしばし手間取る事になるのだが」
イングレッタ「構わないわ・・・・・・ねえ、アストラナガン。あなたは私を必要としてくれるかしら?」
アストラ「当然だ。いくら機能を強化しようとお嬢無しで私は任務をこなすなど出来はしない
それに私は、お嬢の機動兵器だ。お嬢が望むなら私に出来ることは如何なる事でも遂行する」
イングレッタ「そう・・・・・。ねえ、じゃあ一つ・・・・いえ二つお願いをしてもいいかしら」
アストラ「無論」
イングレッタ「私は、たぶん自分でも思っていたより弱いわ。アストラナガンのように完全に己を捨てることなんて出来ない。だから」
アストラ「・・・・・・・」
イングレッタ「私の弱さを貴方にあげる。もう貴方以外に弱い私はあげないわ。だから貴方の強さを私にちょうだい
その力も、心も」
アストラ「なら、私もこの存在の意味のすべて、お嬢に捧げてもいいだろうか」
イングレッタ「ええ・・・・・」
アストラ「ならば誓おう。数多連なる世界のすべてが滅ぶその時まで、私はお嬢を守ろう」
イングレッタ「滅びないわよ、だって世界は・・・・・」
イングレッタ「私達が守るのだから」
おまけという名の蛇足
アストラ「隔絶空間除去完了。通常空間に無事帰還」
イングレッタ「ご苦労様。もう今日は疲れたから休むわ」
アストラ「了解、ただちに準備を」
イングラム「ほう、今までどこぞの空間に引っ込んでいたと思ったら、笑顔で了解とか言ってるが
いったい何をしていたんだ?」
アストラ「元主ではないか。別に仕事をしていただけだが?」
イングレッタ「あら?あんなに情熱的だったのに、あれはあくまで仕事上の事だったのかしら?」
イングラム「情熱的?ほとばしる熱いパトスがどうなったんだアストラナガン!?」
アストラ「いや、だから私はただお嬢と」
イングレッタ「互いの存在を再確認していたわ」
イングラム「互いを再確認んんんんん!?」
アストラ「なぜ語尾を延ばす!?というか、お嬢も先ほどから何を言っているのだ!?」
イングレッタ「あら、事実を言っているだけじゃない。それとも、世界が滅ぶまで一緒とか
すべてを捧げるとか言ってたのは嘘だったのかしら?」
イングラム「うぉおおおおおい!なあ誰かアレ持ってきてアレ!こいつバラバラにするから!」
アストラ「アレとは何なんだ元主!というかお嬢、なぜか言い回しが妙な気がするのは私の気のせいか!?」
イングレッタ「アストラナガンの中、暖かかったわよ」
アストラ「なぜ若干口元をにやけさせているのだ!?」
イングラム「中?暖か?世界が滅ぶまで?すべてを捧げる?・・・・・・・・」ブチッ
アストラ「あああああ!元主の目が金色に!」
イングレッタ「あら、まるでディバインウォーズ最終話ね」
イングラム「天が呼ぶ!地が呼ぶ!奴を倒せと俺を呼ぶ!」
イングレッタ「フフ、完全に殺る気ね」
アストラ「な!まさかお嬢!先ほどの嘘のことを根に持っているのか!?」
イングレッタ「さあ、どうかしら」
イングラム「さあ、頭からと足から、どちらがいい?それとも最初から全身くまなくがいいか?」
アストラ「こうなったら逃げ・・・」
イングレッタ「私を置いていくの?」
アストラ「ウッ・・・し、しかし」
イングラム「さあ、力を抜け・・・・・・」
アストラ「な、なんだその大きくて太くて暴れっぱなしのアレは・・・・う、アアアアアアアッー!」
G.J!! つうか最後、アーッで締めですか?(笑)
にしても、ガイストさんや元祖アストラナガンの擬人化された姿ってどんなだろ?
何となくガイストさんは黒髪のストレートでギリアムみたいに片目隠してるイメージがあるんだけど、アストラナガンはイメージしづらい キャクトラは某吸血貴公子の配下をイメージしてました サングラスした長身の丁寧口調のキャラだから
GJ!
くっそー、なんか妙に緊張したじゃないかwww
そしてオマケとの落差www
ディストラ「お兄さんの人間体の姿は、わりと何度か目撃されていますね」
イングラム「若かったり、オッサンだったりな」
ディストラ「そのときに飛び散ってる花粉の量かなにかで変わるそうですよ」
イングラム「つまりディストラ! お前にもオバチャンバージョンの姿があるんだ!」
ディストラ「ありません、そんなもの!」
イングラム「オバチャンバージョンになると、
スーパーの、あのちっちゃい透明のビニール袋をやたら持って帰るようになる!」
ディストラ「それは常に持って帰ってますよ!」
ちょwwwwwアストラ兄さんの中暖かいナリwwwwwwww
てか妹と違っていい意味でパートナーな二人だよな
>>231 ディストラ姉さんはもはやエロ担当ですらなくてただのオバちゃんなのか・・・
ハザリア「あの女に本当の燃え脚本ってやつを見せてやろうぜぇ!アザリア!」
アザリア「彼女がマリだなんて…」
OO面白かったよ、うん。
アオラ「ふぅ、規制の波に呑まれて売上が落ち込んでるなぁ」
ディストラ「またお仕事増やした方がいいんでしょうか」
アオラ「株である程度埋め合わせてはいるんだけどね・・・」
ディストラ「ここは私が一肌脱ぎますか!」
アオラ「脱いでくれるの?じゃあまたモデルお願いしちゃおうかな」
ディストラ「はい♪お任せください」
ぬぎぬぎ
アオラ「・・・ホントに脱いじゃうの?」
ディストラ「・・・オバサンなんて言われている場合じゃないんです!私は本来こうあるべきなんです!レッツこづくり!」
アオラ「うわぁー」
ルル「というのはどうでございますか!?」
真龍「ルルちゃん、鼻血出てるから」
真龍「というかアオラがデビルメイドさんといちゃつく事に抵抗はないの?」
ルル「?」
真龍「ほら嫉妬というかドロドロというか良いボートだ、みたいなアレは感じないの?」
ルル「アオラ様が他の女性と親しくなされる事を言っているのですか?」
真龍「まあ・・・そんなとこ」
ルル「つまり私が『二人分楽しめるw』という事でしょう?悦ばしい事ではありませんかw」
真龍「も、もういいです・・・」
マキネ「誰かから童話をもらいましたー。さて、どんな内容でしょぉかぁ〜?」
ゼラド「なに、なぞなぞ?」
マキネ「ううん、心理テスト」
レイナ「どうしたのよ、急に」
マキネ「あー、ほらほら、90年代フィーチャー」
レイナ「90年代のいつごろ心理テストが流行ったのよ」
マキネ「ちょいちょいプチブームが起こってたよ」
レイナ「そんなの、年がら年中どこかしらで起こってるからね」
マキネ「たまには起こせよムーブメント」
ゼラド「あ、90年代だ」
マキネ「微妙にポイントずらした発言すんのも大変なんだかんね。
生きてく上でまったく必要じゃない知識必要だし」
ゼラド「うんちく芸人のプライベートみたいだね」
レイナ「故意に難解なことしないでよ」
マキネ「で、童話は?」
ゼラド「んーっと、『氷の女王』」
マキネ「へー、『シンデレラ』とか『白雪姫』じゃないんだ」
ゼラド「なんか、魔法使いとか王子様に助けてもらうのって、あんま好きじゃないな」
レイナ「じゃ、あたしは『泣いた赤鬼』」
マキネ「演劇部はー? 鉢かづき姫ー?」
マリ「いわれるいわれると思ってたけど、さっそくいったな。
いいよ、『鶴の恩返し』とかで」
ハザリア「俺は『ガリバー旅行記』にしておこうか」
ヴィレアム「俺は、『桃太郎』かな」
スレイチェル「スレイチェルはラプンツェルである」
レイナ「それ、単に名前が似てるだけじゃないですか?」
ゼラド「ね、ね、で、意味は?」
マキネ「えーっとね、これは、自分がこう生きたいっていう願望が現れるんだって」
ゼラド「わたし、誰かを助けに氷の女王のとこに乗り込みたいのかな?」
レイナ「ちょっと待ってよ、昔からあの青鬼が妙に好きなあたしはどうなるのよ」
ハザリア「フハハハ、貴様はあれか、執拗なまでにのぞきに来るジジイと激戦を繰り広げたいわけか」
マリ「お前はさ、小人の国だの巨人の国だのキュウリから日光取り出すだの、
それ完全に頭おかしいからな」
ハザリア「やかましいわ。あれは、人間社会を高度に文学的に皮肉った、
やたら長ったらしいイヤミだということを知らんのか」
ヴィレアム「俺は、なんか普通だな」
スレイチェル「スレイチェルには、この長く美しい髪で
王子様をホイホイ塔の中に連れ込みたいという願望があるとでもいうのか?」
マキネ「えーと、じゃ、次ー。
なんかの罰ゲームで、すげぇ苦い青汁を飲まなきゃなりませーん。
まわりには4人友達がいまーす。誰がどんな行動を取ったでしょー?
(1)飲めるわけないって突っ返してくれる。
(2)捨てるチャンスを作ってくれる。
(3)代わりに飲んでくれる。
(4)なぜか砂糖入れてくれる」
ゼラド「えーと、(1)お兄ちゃん、(2)レイナ、(3)ヴィレアムくん、(4)マキネちゃん」
レイナ「(1)ヴィレアム、(2)アイミ、(3)ゼラド、(4)一向にうちから出て行かないちっちゃいオッサン」
ヴィレアム「んー、(1)クォヴレーさん、(2)キャクトラ、(3)ゼラド、(4)ミナト」
マリ「えと、(1)父さん、(2)ユウカさん、(3)ハザリア、(4)リトゥ」
ハザリア「(1)バランガ、(2)ヴィレアム、(4)演劇部、(4)グラマーインパクト」
スレイチェル「(1)我が友、(2)ロボスケ、(3)マキネ、(4)ミツハル」
マキネ「あ〜、これはね、深層心理で相手をどう思ってるか教えてくれるんだって。
(1)尊敬する相手、(2)同士、(3)ライバル、(4)楽しければどうでもいいや的な人」
ゼラド「わたしとヴィレアムくんは、お互いをライバル同士だと思ってたんだね!」
ヴィレアム「その心理テスト、おかしいんじゃないのか!」
マキネ「心理テストの結果なんて、たいがいこんなもんじゃん」
スレイチェル「マキネをライバルだと思った覚えなどないぞ」
ハザリア「おかしいだろう! なぜ俺がバランガを尊敬していることになっているのだ。
こやつは、いかにもそうした偽善めいたことしそうだから名前を挙げただけだぞ!」
マリ「それは、どこかで評価しているんじゃないのか?」
ハザリア「認めん! 認めんぞ俺は!」
レイナ「で、マキネ。あんたの結果はどうだったの」
マキネ「(1)じいちゃん、(2)ドクターヘル、(3)メカギルギルガン、(4)メカピグトロン」
レイナ「なんなのよ、その狂った布陣は!」
ヴィレアム「メカピグトロンなんて聞いたことないからな!」
ゼラド「じゃ、童話は?」
マキネ「『アンクル・トムの小屋』」
レイナ「童話じゃないし! あんたDC再興でも狙ってるの!」
マキネ「あー、ウソウソ、『ちびくろサンボ』」
レイナ「出版自体が迷走してるじゃない!」
マキネ「だってさ、あたしすでに心理テストの答え知ってんだもん。
マトモに答えられるわけないじゃん。
『沙粧妙子最後の事件』でだってそうだったじゃん」
ゼラド「あ、90年代だ」
マキネ「カトリくんのサイコ演技って、当時から大して変わってないよね」
レイナ「デタラメいってないで、ちゃんと答えなさいよ!」
マキネ「あー、じゃ、童話は『沙粧妙子最後の事件』で」
レイナ「サイコサスペンスーっ!」
マキネ「他人にそんな心理なんかさらせるわけないじゃん」
レイナ「ずるい!」
ゼラド「じゃ、じゃ、マキネちゃん!
わたしから心理テスト出していい?」
マキネ「え、いいよ?」
ゼラド「えっと、部屋の中にロウソクを置きます。
何本でも、どこに置いても構わないよ。マキネちゃんはどうする?」
マキネ「えー、ロウソクなんていらないよ辛気くさい。
電灯があればいいじゃん」
ゼラド「え〜」
レイナ「なんだったの? いまのテストは」
ゼラド「異性との関係なんだけど」
レイナ「こりゃぁダメだ」
>>236 ムーブメントを起こすのはたまにじゃなくって時にはじゃなかったっけ?
GJ.
GJ!
マキネテラシュールwww
ハザリアの中で名前すら出てこないリトゥ憐れ
ハザリアの中ではあくまで「地味で器用貧乏なメガネ」でしかなさそうだからな
ハザリア、ライバルと思ってる奴いないのか。
まあ唯我独尊なキャラだからそれも頷ける。
アオラ「ヨ-、ラッシュカミントゥイャー」
ラッシュ「俺は東京生まれヒップホップ育ち、悪そうなヤツは大体友達!」
ルル「何をやってるのですか」
真龍「90年代に乗っかっても出番来ないよ。マキネさんの専売特許だもん」
アオラ「ですよねー」
ラッシュ「諦めんの早えーな。ここ最近はハザリア先輩と絡んで演劇ネタの役でも貰えたら、出番増える傾向があるが」
真龍「ルル………」
ルル「出番は自分で増やしなさいな。兄と呼ぶのも憚られるあの物体に頼るなどもってのほかですわ」
アオラ「まぁ夏コミまで待とうや。それよりさ」
ラッシュ「あ?それよりってもっと大事なことあるのか?」
アオラ「もうすぐ入学式だが………姉貴たちはいつ卒業すんのかなって」
一同「「「「…………………」」」」
魔法の言葉「サザエフィールド」発動の時期ですね
入学式はあっても新入生は来ないぞー?転校生はたまに来るが
ミナト「俺は今まで重要なことを見落としていた・・・!」
ヴィレアム「なんだよ」
ミナト「同学年で彼女出来ないなら他の学年にアプローチかければ良いって事をな!」
ヴィレアム「あー・・・頑張れよ」
ミナト「うわっ!反応薄っ!?」
>>246 ヴィレアム「しかし他の学年でフリーの女子って、レモン先輩とミィ先輩ぐらいしかいないぞ」
ミナト「……うぁ」
【カラオケボックス】
マリ「ふーりーむーくーなー」
リトゥ「なみだをーみーせーるーなー」
ミナト「アイガッターピャーオーブラーブ!!(裏声)」
トウキ「声出ないなら歌うなよ!」
ゼラド「うっ、うっ、みんなお別れだね」
レイナ「ちょっと待ってよ、あたしたち誰も卒業なんてしないじゃない」
ゼラド「いやこのスレの人でさ、新生活の人もいるかと思って」
レイナ「あんたってたまにそういうメタな発言するわよね」
四月から徳島勤務だ…、四国なんて行ったことないよ…
俺…、東京に帰って来れたらディストラ姉さんに告白するんだ…
徳島いってもネタ投下してね(´・ω・`)
スレイチェル「よしレイナよ、これをあげよう」
レイナ「なんですか、これ」
スレイチェル「第2ボタンに決まっているだろう」
レイナ「珍しく学生服なんか着てると思ったら、なんです急に」
スレイチェル「もう卒業だから、これだけはいっておく。
いままで、散々からかったりバカにしたり、陰で寸胴と言いふらしたりしていて済まなかったな」
レイナ「陰でそんなこといいふらしてたんですか」
スレイチェル「それもこれも、すべてお前を愛すればこそ。
好きだからこそいじめてしまうという、この複雑可憐な性別イグニション心」
レイナ「嘘ですね。嘘でしょう」
スレイチェル「なんと、お前はこの、豊満な胸の高鳴りが、嘘だというのか」
レイナ「告白にくるなら、なんでそんな、ムダに胸が豊満になってるんですか!
なんで学生服着てるくせに胸があるんですか。
男性verなのか女性verなのか、はっきりしてくださいよ!」
スレイチェル「これは、『女の子が学生服着てるのって萌えるよね』verだ」
レイナ「萌やしてどうするんですか!」
スレイチェル「萌えないか」
レイナ「あたしを萌やす気なんですか!」
スレイチェル「遠慮はいらない、さあ萌えろ」
レイナ「萌えてたまるか!」
スレイチェル「こうしたやり取りも、今日が最後か。
思えば寂しいものだな。卒業というのも」
レイナ「どうせ卒業なんかする気ないくせに!」
ユウカ「そうすると、あたしは出席日数とか気にしなくてノープロブレムなのね」
レイナ「そこは気にしなさい!」
サザエワールドに気付き始めた第2世代w
なんだかんだいって長寿だしな、子供スレ
>>249さんくす
書くよー。思えば最初にこのスレに書き込んだときはまだ育児ネタ時代だったなぁ
自分語りスマソ。以下通常の流れでよろ↓
>>248 がんばってー。あとミナトに覚えあり。GONGのサビ前のキーは異常。
音楽つながりで、マキネってサザンとかB'zみたいな年代をまたいで支持されてるものってどう思ってるのかなぁ、と話を振ってみる。
>>251 レモンが食いついてるってネタがあったな
ミナト「みんな、聞いてくれよ! 俺、とうとカノジョできたよ!」
ハザリア「ウソだな」
マリ「ウソだ」
マーズ「うっそでー」
ハザリア「エイプリルフールだからといって、ついていいウソと悪いウソがある」
マリ「もうちょっと上手いウソつけよ」
マーズ「おにーさんにカノジョいるんなら、うちのおやじはハーレム作ってんよ」
ミナト「なんだよ寄ってたかって! ウソくらいつかせろよチクショーッ!」
ハザリア「『ヤンス』か『ゲス』だな」
ミナト「なんだよ、藪から棒に」
ハザリア「いや、貴様の語尾がな」
ミナト「なんでお前が俺の語尾のこと考えてんだよ!」
ハザリア「貴様とて、いつまでもカノウ兄弟のケータイ小説で泣ける方とか呼ばれてるわけにはいかんだろう」
ミナト「そんなふうに呼んでるのはお前だけだ!」
マリ「でも、ケータイ小説で泣くよな?」
ミナト「そりゃ泣くけども!」
マーズ「ケータイ小説をバカにしちゃなんねーよ。
売れるモンは、つねにセーギさ」
ハザリア「貴様のようなのがケータイ小説を世に売り出すのだ」
マーズ「あー、どっかに売れるケータイ小説落っこちてねーかな」
ハザリア「俺のを売ればいいだろう」
マーズ「おにーさんのはダメだよ。ウレセンじゃねーもん。
もっと、わかりやしー萌えとか前面に出してよ」
マリ「じゃ、ミナトの語尾は『ヤンス』ってことで」
ミナト「ケータイ小説の話する片手間に俺の語尾を決めるんじゃねえ!」
ハザリア「だって貴様、ここのところアークとキャラかぶり気味だからな」
マーズ「まー、こっちのほーがより取り返しつかねー感じだけれども」
ミナト「だからって、語尾で特徴付けるなんて安易過ぎるだろ!」
ハザリア「語尾だけではないぞ。メガネをかけて、ブカブカの学生服を着て、
『親分〜でヤンス』など、状況を説明すると共に笑いを提供するというな」
ミナト「意外に真面目な考察もするんじゃねえ!」
マリ「でも、ストーリーを作る上で『メガネくん』は必要不可欠なキャラクターだって、
『サルまん』にも書いてあるし」
ミナト「『サルまん』を参考に俺のキャラ考えようとすんな!」
ハザリア「ああ、そうだそうだ。なにか足りんと思ったら、メガネだ。
俺のまわりでは、メガネをかけたやつを見かけん」
マリ「待てお前、見かけないってことはないだろう」
ハザリア「だからな、俺は前々からコツコツと、
脚本を書く際、貴様のセリフには特別に『ヤンス』とか『ゲス』とか付けてだな」
ミナト「どうも俺のセリフだけ珍妙だと思ってたら、コツコツとなにしてくれてるんだ!」
ハザリア「なんだ、気に入らんか。では、『ズラ』でどうだ」
マーズ「あー、『ズラ』はダメだよ。殿馬サンは実力者けーのキャラだもん」
マリ「あぁ、ミナトは実力ないもんな」
ミナト「なぁ! 俺そろそろ泣くぞ! 泣いていいよな!」
マーズ「あ、『ロボ』もダメだよ『ロボ』も。おれが予約してっかんね」
ミナト「語尾に予約とかなんとかあんのか!」
マーズ「うっしわかった! おれがヒトハダ脱ぐ!
ひとつ、お宅のいるんだけいねーんだかわかんねー妹さんに手ぇ出しちゃる!」
ミナト「出されてたまるかコノヤローッ!」
アイミ「コロリ・・・、ポロン・・・、なにかカワイイ語尾は・・・」
レイナ「アイミ、あんたなに考えてんの!」
ルナ「まったく・・・嘘が許容されるなどとは・・・地球にはそんな下らない文化もあったのか」
キャクトラ「嘘も方弁、との詞もありますが」
ルナ「ある医者が言っていた、人間は常に嘘をつくと。虚言が許されていいものか、信用に関わる」
キャクトラ「姫様・・・」
ルナ「ところでキャクトラ、お主はどう考えておる」
キャクトラ「私は・・・場を和ませるなら嘘もありだと」
コンコン
ラミア「邪魔をするぞ」
ルナ「先生?定例会議は明日ですが」
ラミア「実は、明日に撮影会が入ってしまってな」
キャクトラ「撮影会?」
ラミア「アクア先生とボクが君たちのハートを狙い撃ち・・・ん?」
キャクトラ(素が出た時は大抵は嘘ですよね・・・)
ルナ「わかりました。では会議は」
ラミア「ルナ。お前は優秀だが何でも信じすぎる欠点があっちゃいますな」
キャクトラ「ラミア先生がアクア先生“と”撮影会?」
ラミア「鋭いな。アクア先生が脱いでも悦ぶ人間は少ない」
ルナ「・・・」
ラミア「嘘を楽しむのも社交術だ。覚えておくでメカ」
キャクトラ「姫様、あまり気になさらない方が」
ルナ「・・・明日は雨が降る」
キャクトラ「・・・嘘か本当かはっきりしないものは」
ルナ「・・・ハザリアのことが好きだ」
キャクトラ「それはあからさまに嘘ですよね」
ルナ「やはりわからぬ」
キャクトラ「無理に嘘をつく必要はありませんよ。さて、帰りましょう姫様。近頃は物騒ですから、私もお供します」
ルナ「・・・頼りにしておるぞ」
キャクトラ「・・・それは、真実であってほしいです」
このスレのメガネキャラはリトゥだと思っていたがどうやら違ったらしい
じゃぁ俺は席替えで後ろの方になったから
授業中だけメガネをかける咲美を妄想してハァハァしてきますね
>>258 だからマリが「待てお前」って言ったんだろ。
お前にとってはこんなモンか!ハザリア!
>>259 なら俺は、メガネを忘れて頑張って目を細めて見ようとしてる咲美に萌えてくる!
こんなメガネだらけのスレにいられるか!
俺はディストラ姉さんに水中メガネをかけてくる!
>>260 きっとこれは「伊達メガネはメガネキャラにあらず」という、ハザリアの峻烈な美学なんだよ。
……あれ、でも地味メガネってあだ名つけたのハザリアじゃ?
体育倉庫
ミナト「アイミー、それとって。おう、ありがとう」
アイミ「今日のかたづけもの多いねぇ」
ミナト「おっと、アブねぇ。気をつけてくれよ、ここの備品イルス先輩対策で
とんでもなく頑丈になってんだから」
アイミ「ああ、ごめんごめん。じゃ、終わったから先出る(ガチャガチャ)」
ミナト「どした?アイミ」
アイミ「鍵閉められてる・・・」
ミナト「なにーーーー」
そういえばこのネタってでてきてないよね
それなんて今日の5の2?
ミナトだと警察沙汰になってクマ吉くんみたいに連行されそうだな。
アークだと誰と閉じ込められてもギャグで終わりそうなのにな。
アークとミナトってギャグキャラはギャグキャラでもそれぞれタイプが違うよな。
ミナト「ど、どうしよう。壊そうにもイルス先輩くらいじゃないと壊せない強度だし」
アイミ「(ミ、ミナトとふたりっきり、ふたりき)」
ズルッドタン
アイミ「いった〜」←ちょうど上がめくれあがってへそがみえてる状態
ミナト「だ、大丈夫か!?アイミ!」
ゼフィア「(ガチャガチャ)ふー、準備せね・・・ミィィィナァァァトォォォォッ!!」
ミナト「ゲェッゼフィア先輩!?」
ゼフィア「貴様!アイミになにをしようとしていた!」
ミナト「何もしてないっすよ!」
ゼフィア「もはや言語道断!!」
レイナ「なに?ミナトと二人っきりになって倒れこんでドキドキイベント起こるかと
思ったらゼフィア先輩に邪魔された?はいはい、わかったっておごるからそう
落ち込むなって」
マーズ「んでさー、ジッサイのとこ、
お宅のいもーとさんてなぁー、いるの、いねーの?」
ミナト「うちの妹に興味持つんじゃねえ」
マーズ「あーぁ、いー歳こいてカノジョのひとりもいねーで、いもーとに愛情そそぐってなぁー、
だーいぶガッカリな人生が待ち受けてるコースだよ?」
ミナト「うるせえよ! お前になにがわかるんだよ!」
マーズ「いや、わかるよ。わかりやしー例が身近にいるもん。
あのね、いもーとなんてなぁーね、あるとき突然わけわかんねーオトコ連れてきて」
マーズ(ミヒロvo)『お兄ちゃん、わたしこのひととケッコンする!』
マーズ「とかいーだすイキモノなんだよ?」
ミナト「ムダに細かい芸を披露するんじゃねえ!」
マーズ「だぁーって、おやじがそんな愚痴いーながら組み立てたロボってのが、おれなわけだからさー」
ミナト「そういや、お前んとこの叔母さんたちは、
いったいどこの何者と結婚したんだよ!」
マーズ「さー、そういや、あんま知らねーや。偽装ケッコンなのかもね。
配偶者ってのがいると、ショーバイやる上でなにかとベンリなんだよ。
とかく、世の中ヒトリモンにゃー冷たくできてっからね」
ミナト「なんでお前は、そう絶望的なことばっかり」
マーズ「あー、そーだそーだ。アカネおばちゃんの旦那さんは、
元OZ的なぁー、えと、顔が出てこねーな。特にカットインの顔」
ミナト「そこはボヤけてちゃダメだろ! 公式設定だろ!」
マーズ「んーで、ミヒロおばちゃんのは、たぶん、ビッグボルフォッグのよーな、
タカハシジョージのよーな、しまぶーのよーな」
ミナト「ニュアンスは伝わってきた」
マーズ「んでねっ、んでねっ、シホミおばちゃんの旦那さんは孔雀座パーヴォのシヴァとゆって、
シホミおばちゃんがガンジス川でシュギョーしてたときのお弟子さんなんだ!
その後カノン島でリョーヨー中のフェニックス一輝討伐に向かわせたものの、
ボッコボッコにやられた姿にキュンときてシホミおばちゃんからプロポーズしたんだって!」
ミナト「なんなんだよ、その明らかなホラ話は!」
マーズ「ホラじゃねーもん! いるもん! 孔雀座パーヴォのシヴァはほんとにいるもん!
シホミおばちゃん本人からちゃんと聞ーたもん! おれ、孔雀座パーヴォのシヴァの親戚なんだもん!」
ミナト「なんなんだよ、お前のその、テレビアニメオリジナル聖闘士に対する深い愛情!」
>>269 クソうけたwww
てかシホミ姉さんはシャカみたいに本気を出すと
開眼するもんだとばっかり思ってたのになぁ
>>268 GJすぎるwしかしゼフィアの顔それなんて柊誠亜?
>>269 あら?マーズちゃん。こんな所に居たのね
何かしら『おばちゃん』って聞こえたけど、ちょっと向こうでお話しましょ
大丈夫よ、向こうでミヒロちゃんも待ってるから
274 :
267:2008/04/02(水) 12:28:49 ID:ygkTSFz0
まさかのイラスト化に感激のGJ!
ゼフィアwww
275 :
268:2008/04/02(水) 22:24:39 ID:zHTokflS
うお、文章入ってなかった
>>267さんに断わってからのっけようとしてたのだが・・・スマソ
ぴんぽーん
リトゥ「いらっしゃぁい」
マリ「いらっしゃいませ」
ユウカ「なにしてるの」
マリ「あ、ユウカさん」
リトゥ「わたしたち、たまにプラモデル屋でバイトしてるのよ」
ユウカ「ふぅん」
マリ「ユウカさん、プラモデルなんか作るんですか?」
ユウカ「作ったことない。でも買おうと思う」
マリ「また、どうして」
リトゥ「なにを探してるの? クルマ? バイク? 風景のジオラマとか」
ユウカ「ジュアッグ」
リトゥ「え」
マリ「なんでまた、よりにもよってジュアッグを」
ユウカ「部屋の南西にジュアッグを置くと、対人運がアップする」
リトゥ「そんな話、聞いたことないけど」
ユウカ「能書きはいいの。ジュアッグはどこ、ジュアッグは」
マリ「ええと、とりあえずそこの、テッカマンブレードとか置いてある棚に」
ぴんぽーん
マリ「ありがとうございましたぁ」
ユウカ「頑張って作る」
リトゥ「ねえ、マリ、どうしよう!
ユウカさん、プラモデルなんかまったく興味ない感じなのに!
急にジュアッグなんか作り始めて!」
マリ「や、ユウカさん、ヘンなところで本気になる傾向あるから」
【ジェグナンの喫茶店】
ユウカ「ノン、ダメ、このジュアッグ、組んだ端からくずれてく。
まるで女のハピネスのよう」
ユウキ「ユウカ、そのジュアッグ、組み立てるのに接着剤いるからな」
ジュアッグW
チョイスが渋いWWW
なんかでジュアッグネタがあったなぁ
はは、ジュアッグなんていくつ組んだか分からないぜ
何でテッカマンブレードが置いてある棚にジュアッグがあるんだよw
ゼラド「あ、アオラとルルちゃんだ。」
ヴィレアム「別に珍しい組み合わせでもないだろ」
ゼラド「・・・」
ヴィレアム「どうした?そんな難しい顔して」
ゼラド「いや、このまま二人がもし結婚まで関係が続くとなると私ハザリア君の
何になるのかなぁ?妹?姉?」
ヴィレアム「い、いや。とりあえずどっちにでもならないと思うぞ」
ゼラドにとってはマリとリトゥのどちらがハザリアと一緒になっても従姉妹だから親戚になるんだよね
×どちらが
○両方が
ユウカ「新曲の感想を聞かせて欲しい。」
ゼフィア「なぜ俺だ。」
ユウカ「音楽のおの字も知らない者に聞く、
それもパンク。」
ゼフィア「・・・まあいいが。」
ユウカ「では一曲目。」
ユウカ「バタフライ バタフライ ナノファニツォマレー」
ゼフィア「いきなりパクリか。」
ユウカ「知らない、ちょうちょなんて。」
ゼフィア「認めたな。」
ユウカ「二曲目は、新修羅王フォルカの圧制、
クールビズに立ち向かい、
星になった友に捧げる曲よ。」
ゼフィア「誰だその馬鹿は。」
ユウカ「ポッパッポー ダブ パッポゥ ハイッ」
ゼフィア「マァメェガホシケリャ ソラヤル おいっ。」
イルス「兄貴、いつから漫才始めたの。」
ゼフィア「違う。」
>>282 さすがに従姉妹の結婚相手は縁が遠くね?
と、つい最近、従姉妹の結婚式に出た俺がいってみる。
ミナト「そういやお前って地味にいいポジションにいるよなぁ」
アオラ「な、なんなんスか!?いきなり」
アーク「そうだよなー、巨乳のメイドさんに姉。そしてたまに泊りがけで遊びに来る
巨乳の異星の姫様や姉のクラスメート、そして修羅場の時期に泊まりくる彼女
と親友の彼女」
アオラ「いっときますけど修羅場の時期は楽しいなんていってられませんよ、それにルルは
その・・・まだ彼女じゃないですし。」
ミナト「それでもいい方だぜ?きっとゼラドの友人達が風呂入ってるのに間違えて入りかけて
きゃーとかあるんだろ?な、そうなんだろ?」
アオラ「否定はしません、でも地獄ですよ?」
アーク「くそ!自慢かこのやろう!?」
アオラ「あんたらは姉ちゃんのかかと落としやらなにやらの怖さを知らないから
そう言ってられるんだ!」
シホミ「マーズちゃーん、わたしよー、シホミよー。
ここあけなさーい」
マーズ「ウソだーッ! シホミおばちゃんがこんなとこ来るわけねーっ!」
シホミ「まぁ困ったわねぇ」
マーズ「ほんとにシホミおばちゃんなら答えれるはずだーっ!
カシオスさんのおにーさんはー?」
シホミ「ドクラテス」
ガラッ
マーズ「シホミおばちゃんだー! まちがいねーシホミおばちゃんだーっ!」
シホミ「まぁまぁ、この子ったら、ほんとにテレビアニメオリジナル聖闘士が好きなんだから」
何だこの伯母と甥www
ちょーさん(つд`)
踊る大走査線MOVIE3はどうするんだろうな
っとスレ違いな話であった
自分はどこぞの高木&子安兄弟思い出した
ゼラドが婦警さんになるとかいうネタがあったような気がする。
ガタンゴトン
キャリコ「なぁ〜んで、マリ嬢連れて来ちゃったんですか」
ハザリア「なにか、駅で捕まってしまった」
マリ「むしゃむしゃ」
キャリコ「そしてまた、なぜ駅弁を与えているんですか」
ハザリア「なにかこう、気が付いたら与えていた。
おそらく、切符を買うときにコッソリカゴに入れられたのだと思う」
キャリコ「なんですか、そのヘタないいわけは。
あなたは電車の切符買うのにカゴ持ってレジ通るんですか」
なぜPASMOを持たないんですか、PASMOを」
ハザリア「PASMOを見せびらかすなPASMOを」
キャリコ「だって、PASMOベンリなんですよPASMO」
ハザリア「ああ、たしかにPASMOはベンリだがPASMOは」
マリ「PASMOPASMOうるさいよ。今度はPASMOの会社からなにかもらったのか」
ハザリア「なんだ、PASMOの会社というのは」
マリ「どうせまたお前、わたしに隠れてろくでもないとこ行くつもりなんだろう」
キャリコ「前に置いてかれたのが、相当気に食わなかったみたいですね」
マリ「そんなんじゃありませんけど」
キャリコ「じゃ、駅弁もう1個積みますから、帰っちゃくれませんか」
マリ「なんですか、いちゃいけないんですか、わたしが」
キャリコ「いちゃいけないってことはぁ、ないですけどぉ〜」
ハザリア「オッサン、しつこいぞ。いつまでゴネとるか」
キャリコ「だってぇ〜」
マリ「なんだよ、わたしにいえないようなところなのか?」
キャリコ「イエイエ、そういうところでしたらね、
こんな、ひとんちの子より、自分ちの子供のほう先に連れていきますよ」
マリ「それはそれでやめてくださいよ」
キャリコ「だってねえ、宅の息子はねえ。
真面目なのはいいんですが、どうにも、あのままじゃ今後の仕事に差し支えるというか。
おじさんもこれで、ひとの親ですからねえ」
ハザリア「キャクトラの進路のことなど話されても、知るか」
マリ「で、結局どこ行くんだ」
ハザリア「ああ、それは、こやつに聞いた方がよかろう」
ずるり
ユウカ「見つかった」
マリ「ユウカさん? どうしたんですか男装なんかして」
ハザリア「時代遅れのビジュアル系みたいになってるぞ、貴様」
ゴトンゴトン
ハザリア「ここから私鉄に乗り換えて小一時間ほど行った東北の山奥に」
マリ「お前、東北好きだな」
ハザリア「ああ、俺は東北大好きだ」
キャリコ「おじさんはミヤギも好きですよミヤギも」
マリ「キャリコさんは県知事の思うつぼです」
キャリコ「でも、地鶏とビールのコラボはきっと絶品ですよ。試したことありませんけど」
ハザリア「やかましいわ」
キャリコ「よし! 予定変更して、ミヤギ行きましょうミヤギ!」
ユウカ「是非そうして。あたしは本来の予定通りサンレイ山に向かうから」
マリ「あれ? サンレイ山て、どこかで聞いたような」
ハザリア「大方、くだらんテレビ特番かなにかで見たのだろう。
妙に三角形をしているものだから、トンデモ系の論者などにニホンのピラミッド呼ばわりされている山だ」
キャリコ「地元じゃ昔から山岳信仰の対象にされてたそうですよ。
本来は女人禁制なんです」
マリ「ああ、それでキャリコさんゴネてたんですか」
ハザリア「このオッサンはオッサンなだけあって、妙に迷信深いのだ」
キャリコ「いやぁ、迷信とオジさんをバカにしちゃいけませんよ」
マリ「あれ、でもユウカさんは、そういうオカルト信じないひとじゃありませんでしたか?」
ユウカ「信じてない。
山岳信仰の盛んな国で、ミステリアスな伝説くっついた山がたくさんあるのはナチュラルな話。
これだけ国土がデコボコしてれば、ヘンに三角形した山がチラホラあるのも、まったくミステリーじゃない」
ハザリア「アオモリのオオイシガミ、ナガノのミナカミヤマ、ヒロシマのアシタケヤマ。
ちょっと思い出しただけでも、ニホンのピラミッド呼ばわりされている山はいくらでもある」
キャリコ「ミヤザキにはないんですか、ミヤザキには」
ハザリア「聞いたことないな」
マリ「じゃ、ユウカさんはなにしに行くんですか。
スキーには遅いし、お花見にでも行くんですか?」
ユウカ「花見だったら、こないだウエノに行ってきた。
ひとりで。ひとりっきりで、ロンリネスに」
マリ「ひとりを強調しないでくださいよ。
結局、なにしに行くんですか」
ハザリア「この記事だろう?」バサッ
マリ「週刊誌がどうかしたのか。なに、『サンレイ山に謎の発光物体出現!?』
うさんくさい記事だなさ。
『オラ見ただよ、この間の嵐の晩、イナズマが落ちたと思ったらよ、山のてっぺんさ、ボウッと青緑色に光ってでよ』
なんで目撃証言が妙に訛ってるんだよ。アレ、ちょっと待て。
『全長20メートルほどで全身が真っ赤。右腕には巨大なハサミが付いていて、頭からは巨大なツノ』?
オイ、この妙に詳細な目撃証言、ひょっとして」
ハザリア「ああ、エクサランスのストライカーフレームに似とる。
やることだけやって、さっさとどこかにトンズラこいた、こやつのオトコやもしれん」
ユウカ「トンズラなんかしてない。それに、やることもやってない」
キャリコ「なるほど、それで、やることやりに行くんですね?」
ユウカ「そうオープンにいわれると、少し照れる」
マリ「ユウカさん、本心はどうあれ表向きは否定しときましょうよ」
ユウカ「ウソをつくのって、得意じゃない」
マリ「でも、なんでお前が行こうとするんだよ」
ハザリア「中途半端な希望は、ときに残酷だ。
ときにはキッパリスッパリ絶望を与えてやるのが、慈悲というものだろう」
マリ「お前は最悪だ!」
【サンレイ山】
キャリコ「あ〜あ、入山しちゃいましたよ。
いいんですかねえ、女人禁制の霊山なのに」
ハザリア「まだいっとるのか。しつこいオッサンだな。
昔はどうだったか知らんが、いまとなっては無人のボロ寺があるだけの山ではないか」
キャリコ「いやいや、霊山を舐めちゃいけませんよ。
この山にはですね、650万年前にサナート・クマラなる魔王が降臨したという伝承がありましてね」
ハザリア「それはクラマ山の伝承だろうが」
マリ「650万年前って、それどこの誰が観測したんですか」
ユウカ「あたしが探してるのは、そんな鳥人間じゃない」
マリ「たぶんだけど、ユウカさんの想像は間違ってると思います」
ユウカ「わかってる。ONIシリーズの4作目だか5作目だかのラスボスでしょう」
マリ「それはそれで、間違ってはいませんけど」
ユウカ「あたし信じてる、ナムコクロスカプコンのキャラがオッケーなら、
ONIシリーズのキャラもオッケーじゃない」
マリ「どうでしょう、向こうは向こうで、ややこしいプロデューサーがいますから」
ユウカ「あんたは、なぜ頑ななまでにあたしに敬語を使うの」
【ボロ寺】
キャリコ「いやぁ〜、特になにもないまま頂上に着いてしまいましたねえ」
ハザリア「フン・・・、ハァ、こんなとこだろうと・・・ハァ、思った・・・ハァ、わ・・・ハァ」ゼーゼー
ユウカ「ノン・・・ハァ、まだまだオードブル・・・・・・ハァ、メインはこれから・・・・・・ハァ」ゼーゼー
マリ「なんで登山でバテるのに山に来たがるかなあ」
ハザリア「やかましいわ! だいたい、なぜ貴様はケロっとしているのだ!」
マリ「舞台っていうのは意外と体力使うんだよ。
問題はユウカさんですよ、なんですかその持久力のなさ!
そんなんじゃライブでもちませんよ」
ユウカ「現に、持ったためしがない」
マリ「鍛えましょうよ。ランニングとかしましょうよ!」
ユウカ「それはダルい」
キャリコ「いやぁ、寺ン中ざらっと見てきましたけど、なにもありませんね。
浮浪者が住み着いてた形跡もありませんし」
ユウカ「やっぱり、ここにもなにもなかったのね」
マリ「ユウカさん、あっさり諦めすぎですよ」
ユウカ「これまでも、しばしば学校ヴァニシングして彼を捜してた」
マリ「気持ちはわかりますけど、学校サボっちゃダメですよ」
ユウカ「いままで全部空振りだった。また、負けスコアがひとつ増えただけ」
マリ「ユウカさん、そんな顔しないでくださいよ」
ハザリア「いや、しかしこのあたりは、ちょっと妙な感じがするぞ」
マリ「なんだ、念動力的ななにかか」
ハザリア「そんな、あるんだかないんだかわからんような能力などハナからアテになどしとらんわ。
単に感覚的な問題だ。どうも、磁場が少し乱れているらしい。
入山したときにはなんともなかったのだが、山頂部付近だけこれとは、少々妙な感じだ。
計測機器でもあれば、もう少し詳しくわかるのだが」
キャリコ「あっ、坊、坊! 寺の裏にヘンなもの見つけましたよ。
読めますか、これ?」
マリ「なんだ、この岩。なにか書いてあるけど、これ文字か?」
ハザリア「ふむ、なになに。
『大いなるマッドアングラー文明の遺産ここに眠る。
大西洋がベルリン色に染まり、7872億7318784中の247224因子がトラフィックになった夜、
聖なるガーベッジコレクションよりゴックがゾノが這い出るであろう』」
マリ「なんだ、その電波丸出しの文言は」
ユウカ「そんな、ゴックからゾノが出てくるなんて」
マリ「なに水陸両用モビルスーツに食い付いてるんですか」
キャリコ「なにかの暗号ですかね」
ハザリア「いや、なんら意味はないだろう。
こいつは、ルーン文字とアステカ文字とトンバ文字と
ヘブライ文字のギャル文字のチャンポンで書かれた、正真正銘の電波文だ」
マリ「それが読めるお前も、いったいなんなんだろうな」
ハザリア「彫られたのも、ずいぶん最近のようだ。
大方、どこかの新興宗教が一方的に彫っていったのだろう」
キャリコ「じゃ、やっぱりここにはなにもありませんね。
なにかしら不可思議なものがあったら、とっくの昔に新興宗教団体が祭り上げてるはずですからね」
ハザリア「いや待て。彫刻は新しいが、どうもこの岩自体は古いもののようだ」
ユウカ「向こうにも、似たようなのがあるけど」
ハザリア「なるほど、道しるべということか。ちょっと行ってみるか」
マリ「蒸し暑くなってきたな」
キャリコ「うぷっ、なんです、この臭い!」
ハザリア「イオウだな。見ろ、温泉が湧いてる」
キャリコ「わかりました。おじさんが一番風呂を使います」
ハザリア「勝手にしろ。明らかに100度以上ある湯がビュンビュン噴き上がっとるがな」
キャリコ「エヘヘヘ、やだな、坊」
ユウカ「ム」
マリ「どうしたんですか?」
ユウカ「ゴッドサンダーブーメラン!」
ヒュンッ!
マリ「なんでブーメランなんか携帯してるんですか!」
ハザリア「そこはウソでもステルスブーメランとかいっておけ!」
ユウカ「それより見て、あれ」
マリ「なんだ、泥人形?」
ユウカ「いま、これが動いてた」
ハザリア「目の錯覚ではないか。動力のようなものは付いとらんぞ」
ユウカ「でも、動いてた」
ゾロッ ゾロッ ゾロッ ゾロッ
ユウカ「いっぱい出てきた」
キャリコ「坊、ひとまず下がっててください!」ドンッ
ハザリア「わっ、押すな!」
マリ「オイ、引っ張るなよ!」
ユウカ「ふたりが洞の中に落ちた」
キャリコ「なるほど、間欠泉の中に洞窟が隠されてたんですね。
あれじゃぁ新興宗教団体に見つけられないのも無理はありません」
ユウカ「洞の入り口が閉じたけど、大丈夫かな」
キャリコ「まぁ、勝手にやるでしょう」
ユウカ「ふたりになにかあったら」
キャリコ「なにかあればいいんですよ」
ユウカ「なにかって」
キャリコ「いいですかお嬢ちゃん、出てきたとき、なにかあったような感じだったら、
ニヤニヤ笑いながら『おめでとう』といってあげればいいんです」
ユウカ「ちょっと、リアクションに自信持てない」
ゾロッ ゾロッ ゾロッ ゾロッ
キャリコ「ひとまず、こいつらをどうにかしないと」
ユウカ「マッドゴーレムってとこね」
キャリコ「巨人としちゃ不完全な部類です。妖精キッカちゃんを呼んでこないと」
ユウカ「騎士ガンダムは機甲神伝説しかわからない」
キャリコ「むしろ、なぜ機甲神伝説のみ知ってるんですか。
ともあれ、危険ですよ。下がっててください」
ユウカ「ノン」
BLAM! BLAM! BLAM!
ユウカ「ラブ、そしてプライド。女が戦う理由は、それだけあればイナフよ」
キャリコ「いけませんよ、女子高生が拳銃持って電車乗っちゃぁ」
ユウカ「ソーコムピストルぶら下げてるオッサンにいわれたくない」
キャリコ「エンフィールドNo2ですか。危ないですよ、そんな年代物じゃ」
ユウカ「でも、デザインがスマートよ」
キャリコ「嫌いじゃありませんがね、そういうチョイスの仕方」
前方から二体、マッドゴーレムが腕を振り上げながらやってくる。ユウカとキャリコ
はほぼ同時に踏み込んだ。蹴り、そして発砲。エンフィールドとソーコムが同時に火を
吹いた。
右手、左手。何体ものマッドゴーレムが立て続けに砕け散る。
敵の数は一向に減っていかない。むしろ、建ち並ぶ木々の隙間をぎっちりと埋め尽く
すほどに増えていく。
ユウカとキャリコは背中合わせに構えた。大量の銃声が大気を引き裂く。360度に銃弾
を吐き散らす。土塊が飛ぶ。マッドゴーレムがその輪郭を崩し、泥の破片が地面に積もっ
てゆく。
と、ユウカはやにわに銃口を真上に差し上げた。
銃弾は枝の上から飛び降りようとしていたマッドゴーレムに命中する。土色の胴体に
風穴があき、あっという間にボロボロと崩れ去った。
「うかつよ、オジさま」
「吹くじゃぁないですか、アマチュアが」
キャリコは悠然とマガジンを取り替える。
「いいですか、お嬢ちゃん。拳銃なんてのはね、狙い撃つようなもんじゃないんです」
キャリコはゆらゆらとした足取りでマッドゴーレムの群れの中に進んでいった。ぶん
と唸りを上げる泥色の腕を、あっさりとかいくぐる。長い手足を四方八方に放ちだした。
なぎ倒したマッドゴーレムに対して、ソーコムの黒光りする銃口を突き付ける。
淡々とした銃声がいくつか連続した。
「ねじこみゃいいんです、こんなものは」
「オジさまにかかったら形無しね。オーライ、せいぜい精進する」
「アマチュアにしちゃ、いい心がけです」
ユウカは応えず、スピードローダーを使ってエンフィールドに弾丸を再装填した。
【洞窟の中】
マリ「入り口が閉じちゃったぞ。どうするんだ」
ハザリア「どうするもこうするもあるか。
ここでボケーっとしとるのも芸がない。奥に進むしかなかろう」
マリ「大丈夫か? 救助とか待った方が」
ハザリア「貴様は、あのオッサンがまともに救助してくれるとでも思っとるのか」
マリ「お前とキャリコさんの信頼関係がよくわかんないよ」
マリ「でも、ヘンな洞窟だなぁ。なんだか、壁がボンヤリ光ってるような感じだし」
ハザリア「この洞窟、自然物ではないな。
見ろ、土で偽装されているが、下は金属だ。
まったく錆びとらん。これはステンレスだな」
マリ「また、なにかの新興宗教か?」
ハザリア「こんな山奥に、わざわざステンレスで洞窟作る新興宗教があるのならな」
マリ「じゃ、なんなんだここは」
ハザリア「さぁ、なんなのだろうな。
フム、下腹にズシンと来る。どうやら磁場の乱れは、このあたりが中心のようだな」
マリ「なんだ、人形がたくさん」
ハザリア「どれも動力は付いとらん。純然たる人形だ。
しかし、間接の造りが粗いな。今どきポリキャップも使っとらん」
マリ「なんで、こんなのが動いてたんだろ」
ハザリア「フハハハ、どうやら、こいつが中心のようだな」
マリ「神像? 仏像とはちょっと違うみたいだけど」
ハザリア「磁場の乱れはこいつが原因のようだな。
見ろ、携帯電話を近づけると、一発で壊れる」
マリ「オイ、お前ケータイ壊しちゃっていいのか」
ハザリア「あ」
マリ「『あ』じゃないだろ、お前」
ハザリア「やかましい! 貴様の携帯電話も寄こせ! 壊してやる!」
マリ「イヤだよ! 壊されてたまるか!」
ハザリア「我々は一蓮托生だと誓ったではないか、あの日あのとき!」
マリ「あの日あのときっていつだよ! 誓った覚えないよ、そんなの!」
ハザリア「なら、いまここで誓え!」
マリ「エ、えと、急にそんなこといわれても・・・・・・、心の準備っていうか・・・・・・」
ハザリア「あ、あ〜、その、な、そういう意味では、なかったのだが・・・・・・」
マリ「よそう。二人してモジモジしてるのって、ものすごく不毛だよ。
で、コレなんなんだ」
ハザリア「ン、ああ、こいつはディーン・レブなりディス・レブなりの、5、6世代前のタイプだ。
シヴァーおじいさまが着手したときのより、さらに古いようだな。
ディス・レブは悪霊の力を取り出すシステムだが、こいつはそんな上等な取捨選択はできん。
大でも小でもお構いなしだ。
ま、大半は虫けらとか犬猫とか、霊魂でいう低級なやつだな。
そいつを、そこらにある人形に憑依させて動かしていたのだ。
長い間休眠状態だったようだが、雷かなにか浴びたショックで動き出したのだろう」
マリ「じゃ、エクサランスみたいなのが現れたっていうのは」
ハザリア「シラスのパックの中に、ちっちゃいイカとかタコとか混じっていたようなものだろう」
マリ「ちっちゃいイカとかタコとかって」
ハザリア「650万年前とまではいかずとも、
何世紀か前にバルマーか、それに連なる技術を持った連中がここにやってきたのは確実だ。
キャリコのオッサンが貴様らを入山させたがらなかったわけだ。
国交も結んどらんうちからよその国土にこんなものを作って、
挙げ句に実験は失敗しましたでは、どうにも格好が付かん」
マリ「失敗してるのか?」
ハザリア「失敗だな。こいつは呼び出したら呼び出しっぱなしだ。
その後の制御というものをしとらん。
何億何京何兆を超える別次元の中で、こちら側の都合に沿った物理法則を有したものがいくらあると思う。
それこそ、天文学的を越える確率だ。
うっかり対消滅的な反応でもしたらどうする。被害は惑星規模を越えるぞ」
マリ「なんだってお前の祖先は、そんなもの残してったんだよ」
ハザリア「べつに俺の親戚だと決まったわけではないがな。
おそらく、後世の研究素材にでもなればとでも思ったのだろう。
ディス・レブがすでに完成してメイドの邪悪獣になり果てている今日では、まったくの用なしだ。
こんなものは壊すに限る」
マリ「壊せるのか?」
ハザリア「ウィルスを作るときは、ワクチンも一緒に作っておくのが常識だ。
なにかしら準備がしてあるだろう。
この神像は自爆させるとして、あとは、フム、植物油、ガソリン、ふんふん、それから。
なるほど、古いが、まぁいけるだろう」
【山中】
ゾロッ ゾロッ ゾロッ ゾロッ
ユウカ「キリがない」
キャリコ「次から次へと、まあ」
ユウカ「この声」
キャリコ「あ、ちょっと、お嬢ちゃん、どこ行くんですかぁ〜!?」
【森深く】
ユウカ「フィオル、いるんでしょう」
ガサッ
マッドゴーレム「・・・・・・」
ユウカ「あんたなの?」
マッドゴーレム「・・・・・・」
ユウカ「あたし、ずっと探してた」
マッドゴーレム「・・・・・・俺を、撃つんだ」
ユウカ「なんてこと言い出すの」
マッドゴーレム「呼び出し過程に不備があった。間もなく、この器は崩壊する。
ニュートリノ構造が崩壊するとき、その安定状態を支えていた過剰エネルギーが放出されるのとおなじだ。
安定質量の1kgあたり10の8乗エルグの10倍ないし70倍のエネルギーが発生することになる」
ユウカ「なにをいっているのかわからない」
マッドゴーレム「小規模なウラン爆発に近いエネルギーだ」
ユウカ「そんなの、あたしの知ったことじゃない」
マッドゴーレム「撃つのはここだ。人間の心臓とおなじ場所だ。
核を壊せば、この器は崩れ去る」
ユウカ「あたしの話を聞いて」
マッドゴーレム「やらなければ、君の友達が死ぬことになる」
ユウカ「友達なんかいない」
マッドゴーレム「そういうことをいう君は、好きじゃない」
ユウカ「ずるい」
チャッ
ユウカ「あたし、あんたが好きよ。だから、あんたに嫌われるようなことはできない。
わかってて、そういうことをいうのね」
マッドゴーレム「そうだ、それでいい」
ユウカ「別れはいわない。あんたを取り巻く、すべてのものに」
BLAM!
【山頂付近】
どかぁぁぁぁぁぁんっ!
ハザリア「ハーッハッハッハッハ! 燃えろ燃えろ!
即席だが、れっきとしたナパームだ! こんな片田舎の消防団程度に消せはせんぞ!
ひとかけらも残さず燃え尽きるがいいわ!
ン、おい貴様、どうした」
マリ「きゅぅ」
ハザリア「なんだ、あの程度の爆発で気絶したか。情けないヤツだな。
よいせっ、と。なんだ、軽いな」
キャリコ「あ〜、やっぱあなたでしたか。
おっと、おやおや! マリ嬢を腰砕けにするなんて、しょっぱなからちょっと血気盛んすぎやしませんか?」
ハザリア「おい、俺はいま、ちょっとヘンなテンションになっているぞ。
いらんこというな」
キャリコ「ヘンなテンションったってねえ、こりゃちょっと、やり過ぎじゃないですか?」
ハザリア「やかましいわ。どうせ、オッサンとて似たようなことをするつもりだったのだろうが。
こんな国家の恥、跡形もなく焼き尽くすほかないからな」
キャリコ「だからってねえ、どうしてあなたはこう、やることが極端なんですか」
ハザリア「ああ、火は、勝手に寺で寝起きしてたホームレスが出したとか、そういうことにしておけ。
どうせ偽装の手筈は済ませてあるのだろう」
キャリコ「だんだんヤな性格になってきますね、あなた様は」
ハザリア「半ばオッサンが仕込んだようなものだろうが」
キャリコ「気付いてやんの」
ハザリア「おい、ところでグラマーインパクトはどうした」
キャリコ「ああ、プルンプルンさせながらどっか行っちゃいましたよ」
ハザリア「なに、どこだ」
キャリコ「えっと、具体的にはお尻とかおっぱいとか、こう、弾力豊かな感じに」
ハザリア「誰がプルンプルンしてる部位のことを訊いたか!」
キャリコ「知りませんよ。なにか、うわごとみたいなこといいながら、フラフラ行っちゃったんです。
私はてっきり、あなた方を見つけたもんだと」
ハザリア「おい! てっきり、あやつのことはオッサンが面倒見てると思って、
盛大に火を放ってしまった俺の立場はどうなる!」
キャリコ「それは、ろくすっぽ確認もしないで放火したあなたの不注意でしょう。
あまり火遊びしてると、オネショしちゃいますよ?」
ハザリア「誰が俺のオネショの話をしとるか!」
キャリコ「だって、あなたが最後にオネショしたのって、たしか」
ハザリア「黙れ黙れ黙れーっ!」
ぶわっ
ハザリア「なんだっ!?」
キャリコ「火が、割れた?」
ハザリア「おい、あれは」
ユウカ「・・・・・・」
ハザリア「チッ、おい、フィオル・グレーデンとかいったか。
いるのだろう、出てこい!」
フィオル『彼女を、頼む』
ハザリア「なんだと」
フィオル『俺は、じきに消える』
ハザリア「気に食わん、気に食わんな、そういう悲壮ぶった物言いは。
貴様、戻ってこられるなら、もったいぶっとらんでさっさとしろ。
でないと、そのケツ、俺がいらい倒すぞ」
フィオル『やめた方がいい。俺は、ひとを殺したくない』
ハザリア「フハハハ、少しはマシになった」
フィオル『それから君は、心にもないことをいうべきではない』
ハザリア「気に食わん! やはり気に食わんぞ、貴様!」
フィオル『いつか、また会う・・・・・・』
キャリコ「さ、坊! さっさと下山しないと、火に撒かれちゃいますよ!」
ハザリア「おいこらオッサン! ひとりで先に行くな! どちらか担げ!
まったく、片方はヘンに軽いわ、もう片方はみっちり重いわ、バランスがとりづらくてかなわん!」
ユウカ「あたしが太ってるみたいにいわないで」
ハザリア「なんだ、貴様目が覚めたのか。
この、みっちり詰まった肉が! みっちり詰まった肉が!」パシンパシン
ユウカ「おろして。おろせッ!」
ハザリア「おいオッサン、敬老精神だ。軽い方を持て、軽い方を」
キャリコ「どうしてあなたはそう、さかさまのことばっかりいいますかね」
【山の麓】
ユウカ「結局、彼を連れ戻すことはできなかった」
マリ「ユウカさん、気を落とさないで」
キャリコ「だからミヤザキに行った方がいいっていったんですよ、ミヤザキに」
ハザリア「やかましいわ。そんなにミヤザキに行きたいなら、行ってくるがいい。
そしてミヤザキマンゴーでも買っくるがいい」
キャリコ「いいんですか、行っちゃいますよ私は!」
ハザリア「ただし、地鶏は買うな。地鶏を買うことはまかりならん。
よしんば地鶏を買ってみろ、貴様のボーナス査定担当にチクってやる!」
キャリコ「ひどい! それはあまりにも無体なお言葉!」
ハザリア「気色の悪い物言いはよせ!
俺は携帯電話が壊れてしまってナーバスになっとるのだ」
マリ「それは、純然たるお前の不注意だからな」
ハザリア「仕方がない。ドコモショップで、番号ごと買い換えてくるか」
マリ「なにも、番号から変えることはないんじゃないのか?」
ハザリア「いやな、長いこと顔を突き合わせているというのに、
そういえばケータイ番号を知らんなという相手がわりといるのだ。
いまさら聞き出すのも気まずいし、番号を変えたことにかこつけてアドレス帳を充実させようという魂胆だ」
マリ「急に細かい話しはじめるよな、お前は」
ユウカ「なるほど」
マリ「ユウカさん、なにいい知恵もらったみたいな顔してるんですか」
ハザリア「では行くか! ドコモショップミヤザキに!」
マリ「ミヤザキまで行くことはないだろう!」
ユウカ「フィオル、あたしあきらめない。
もっとあんたに好かれる女になって、きっとあんたを見つけてみせる。
それはきっと、ミヤザキにドコモショップを見つけることよりイージーだから」
マリ「ユウカさんはまた、しみじみとなにいってるんですか。
ありますよ、ミヤザキにだってドコモショップくらい。
アレ、ある、よな?」
ハザリア「知らん」
キャリコ「ないんじゃないですかぁ? あっても電波通じないんじゃないですかぁ? 田舎だし」
マリ「よってたかって、ミヤザキをなんだと思ってるんですか!」
ハザリア「ま、行ってみればわかるだろう」
マリ「オイ、ほんとに行くのか?
あのさ、いま思い出したんだけど、今日って始業式じゃなかったか?」
ハザリア「あ」
マリ「『あ』じゃないだろ。お前、今日はやけにウッカリしてないか? 春だからか?」
ユウカ「あたしは覚えてた」
マリ「覚えてるだけじゃダメでしょう!」
キャリコ「さぁさぁ行きましょうか、ミヤザキに! 電車で!」
マリ「なんであくまで電車なんですか、もう!」
あいもかわらず優美なお手並み!GJ!!
GJ!こりゃハザリアとマリの合体は駅弁で決まりだな
マリは随分軽いみたいだし…
わざとなんだろうが、見事にキャリコがミヤギとミヤザキを一部混同しとるなw
GJ.
リトゥ「あれ?ハザリア君とマリが居ない・・・
もしかしてまた仲間はずれ?」
GJ
つかマリはツンデレだがハザリアはそういった感情は皆無っぽいよなぁ
親の代もそうだが男連中は鈍感でダメだねぇ
ミナト「これはつまり女の子を連れて一緒に出かければ何かしらイベントがあると
そういう事だな!おっしゃ、みんなどこか行かねーか!」
アーク「だりぃ」
シュウヤ「お断りしますよ。休日は店の番がありますし」
咲美「てかイベントって何よ」
レラ「魂胆・・・・・丸見え・・・」
レタス「というかそういう話はA組ですればいいでしょう」
クリス「てなわけで、帰ってください」
ミナト「お前A組だろ?いや、なんかお前ら兄妹すっげーナチュラルにB組に居るけどさ」
シュウヤ「まあ私は、この午後くらいにはほぼ確実に空席になるこの席で時々授業を受けていますし」
ミナト「そこ誰の席だよ」
咲美「えー・・・・」
レラ「?」
レタス「確か・・・・・」
アーク「いやいや、お前ら酷いだろ、そこユウカの席だろ。いやまあ最近俺も忘れそうだけど」
クリス「私は授業はちゃんとA組で受けていますよ」
ミナト「それは自慢するところじゃねぇ」
アーク「てかさあ、このメンバーで出かけるとかさあ、絶対グダグダだからやめようぜ」
ミナト「何でだよ」
シュウヤ「的確なツッコミを行えるキャラが居ません。咲美さんが一時期ハイテンションでしたが
最近はめっきりですし。第一どこに何をしに出かけるんですか?」
ミナト「えっと、じゃあ京都とか東京とか北海道とか」
咲美「引き出しが少ないわねぇ」
クリス「一人で修学旅行にでも行ってください」
アーク「てか、そのどこかでどんなイベントが起るんだよ?てかそんな場所で起るイベントなんて
怪獣映画しか想像できねーし」
シュウヤ「ですが、ゴジラは東京が壊滅したのはだいぶ前で、首都をどこか別に移したような」
アーク「エヴァかよ」
シュウヤ「エヴァの方が後じゃないんでしょうか?あとエヴァは神奈川でしたっけ?神奈川はなかなかいいイベントが
起りそうですけど」
ミナト「どんな?」
シュウヤ「台地が隆起して物質を分解再構築する能力者が現れたり、乗るたびパイロットが死んでいく全長500メートルのロボットが出たり
なかなか凄まじいですね」
ミナト「そっちかよ!?なんかもっとLOVEなイベント無いわけ?」
シュウヤ「ありますよ」
ミナト「お!マジで!」
シュウヤ「はい。niceboatもあそこだったはずです」
ミナト「え・・・・そっち?」
アーク「最近出たOVAがエロかったな」
シュウヤ「すごいカオスでしたけどね」
ミナト「まあ、とりあえず神奈川はやめとこう。うん」
スレイチェル「では、昨日第1話が放送されたTo LOVEるはどこが舞台だ」
シュウヤ「知りませんよ。そこまで詳しいわけじゃありませんし。それとどこから出てきたんですか」
アーク「アニメっていえばメイドガイも・・・・」
シュウヤ「黙っていてください!」
アーク「あれはお前にとっては無かったことにしたかった過去の出来事なのか?」
シュウヤ「それを言うなら、あなたもエクサランスと・・・」
バシュッ
咲美「な、何!?今浅黒い人影が一瞬通ったかと思ったら、いつの間にか兄さんが消えてる」
シュウヤ「かわりに置手紙が・・・・・なになに『詳しい話を聞きたいから預かります。明日には返すので』
字が私がいつも使っている席に入っているノートと同じですね」
レタス「と、いう事は」
レラ「・・・ユウカ・・・・・」
スレイチェル「スレイチェル的には、男とも女ともつかなかったころの事を無かったことにしたい」
咲美「先輩、それは今もそうでしょう」
ミナト「なあ、けっきょく何処なら旅行に行くのにいいってんだよ」
シュウヤ「いや、旅行なら別に何処でも好きに行けばいいでしょう。私達を巻き込まなければ」
ミナト「寂しい事言うなよ。なあ、一緒に旅行に・・・グホッ」ゴスッ
トウキ「えっと、見苦しいところを見せてすまん。ミナトは俺が回収するから、それじゃあ」
レタス「騒がしい人でしたね」
咲美「いや、兄さんも大概騒がしいけど」
シュウヤ「まあそれもそうですけど・・・・・ん?」
レラ「結局・・・・アークは?・・」
レモン「えっと、つまりこいつとエクサランスの関連性を調べればいいと?」
ユウカ「そう。多少パーツをパージしてもいいから」
アーク「モガガモガガガ!(HA☆NA☆SE)」
ハザリアがマリにいつも駅弁を食わせてるのは
無意識下てマリと駅弁したいからだとおもってまふ
リトゥの頭が(混乱・怒りで)フットーしそうな流れですね
ハザリア「ケータイを変えた」
ヴィレアム「ふぅ〜ん」
ハザリア「ふぅ〜んじゃないだろ、貴様!
機種はなんだとか番号変わったのかとか写メの画素はいくつだとか、いうことがあるだろう!」
ヴィレアム「興味ないよ、お前のケータイの画素なんて」
ハザリア「やかましいわ! 番号変わったから、ワンコールかけるぞ、いいな、かけるからな!」
プルルルル
ヴィレアム「ああ、うん」プチッ
ハザリア「プチッじゃないだろう、貴様ぁっ!
アドレス帳に登録するとか、カテゴリ分けするとか、あってしかるべき手順はどうしたぁっ!?」
ヴィレアム「どうしたって、俺、そういう面倒なことしないんだよ」
ハザリア「面倒でも登録をしろ! カテゴライズしろ!」
ヴィレアム「どうせ学校で毎日顔合わせてるんだから、ケータイ番号なんかどうでもいいじゃないか」
ハザリア「ケータイ嫌いのオッサンのようなことをいうなぁ!
貴様、ヴァーチャルをおろそかにして現実を上手く生きられるとでも思っておるのか!」
ヴィレアム「お前は優先順位を間違ってると思う」
ガラッ
ゼラド「ルルちゃんのお兄さんてあなたなの、考えられないよハザリアくん!」
ハザリア「は、いまさらなにをいっとるのだ、貴様は」
レイナ「やらせてあげて。たぶん、いってみたかったのよ」
ゼラド「わたしはオンオフ使い分けるタイプなの。
わかるでしょ、2in1なの!
ハザリアくんとは学校用の番号でしか連絡してない!
でも、義理の姉弟になるってことはプライベート用の番号で連絡取り合うってことだよ!」
ハザリア「なにか、勝手に俺が弟にされておる」
ゼラド「土日のちょっと気さくなわたしをハザリアくんに見せる、考えられない!」
ハザリア「貴様は、それ以上どう気さくになるのだ」
マキネ「2つの番号とメールアドレスを使い分ける、ドコモ2in1
モードにより、電話番号・メールアドレスを家族・友人・仕事など
相手や利用シーンに応じて切り替えて使える、ケータイの新しいスタイルを提案しているよ!」
ハザリア「こやつはまた、わけのわからんことをいっておるし」
プルルルル
ハザリア「はい、もしもし」
ゼラド「ハザリアくん? お姉ちゃんだけど」
ハザリア「おっ、おねっ、お姉ちゃんだとぉ・・・・・・!」
レイナ「予想外にキョドり始めたわね」
ゼラド「うん、予想外だった」
ハザリアテラモエスWWW
妻夫木wwwwwww
そしてハザリアの携帯番号教えてもらっていないリトゥ
>>346 たぶん念動力を使って調べてるさ
そんで登録名が「眼鏡」と知って発狂
ゼラドとハザリアという組み合わせだと、真っ先に「バランガコワイバランガコワイ…」が思い浮かぶ俺は、
このスレ的に古い人間なのだろうか…
>>318 「バランガコワイバランガコワイ…」だからキョドリ始めたと考えるんだ!
実際、ゼラドとハザリアは結構関係が深い気がする
アオラとルル、従姉妹のリトゥとハザリア本人、ハザリアの顔は久保の元ネタそっくりだしな
ヴィレアム「で、お前の携帯のメモリーは誰が入ってるんだ?」
ハザリア「だ、誰が見せるk(ヒョイ
レイナ「えーっと…」
ハザリア「うわーっ!!?」
カテゴリ:家族
ハザル父
ルリア母
ルル妹
エイス叔父
ヴィレアム「普通と言うか寂しいというか…」
ハザリア「う…五月蝿い!」
レイナ「まだ続きがあるわよ」
カテゴリ:家族(続き)
キャクトラ
ルナ
ラン姐
ヴィレアム「………お前…」
ハザリア「あぁぁぁあぁぁあ!!!」
カテゴリ:友達
ヴィレアム
アーク
シュウヤ
トウキ
ミナト
ハザリア「…もう…やめ…て…」
カテゴリ:仲間
マリ
ユウk
ハザリア「うわぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
レイナ「あ!?逃げた!!!」
ヴィレアム「ハザリア……お前って奴は…」
レイナ「まだ続きがあったのに…惜しいわ………」
勝手にこんなんやってスンマセン
最近のハザリアはいいなw
いまの彼なら友人に欲しいところだ
そして女子のアドレスをおれにくれ
ハザリアが可愛すぎるwwww
ミナト「おい、このケータイ、誰のだ?」
ゼラド「あれ? ハザリアくんのじゃない?」
マリ「あいつ、いじるだけいじって飽きたんだな。
だいたい、あいつはいつだってそうだよ。
腹立つから、中見てやる」
ゼラド「あ〜、いけないんだ」
レイナ「あんたさ、けっこう拘束するタイプよね」
マリ「そんなんじゃないよ」
■若い
・バランガ姉
・バランガ弟
・舞台袖
・グラマーインパクト
・人生の迷子
・面白みのない護衛
・面白みのないスポコン
・四本脚
■オッサン
・キャリコのオッサン
・喫茶店のオッサン
・死なないオッサン
・行きつけのラーメン屋でよく向かい合わせになるオッサン
マリ「あいつは、おおざっぱなんだか細かいんだか」
ミナト「これ、フツーに名前で登録したほうが手っ取り早いよな」
ゼラド「そういえばハザリアくん、あんまりひとのこと名前で呼ばないよね」
レイナ「ちょっとぉ、『舞台袖』ってあたしのことじゃないでしょうね。
あいつ、問い詰めたら名前覚えてないって相手が絶対何人かいるわよ」
ミナト「おっ、見ろよ。『眼鏡』なんて項目があるぞ」
マリ「え」
レイナ「どれどれ」
■眼鏡
・カノウ兄弟の『彼女』というフォルダにインプットをしたことがない方
・カノウ兄弟のトニックシャンプー使ってる方
・カノウ兄弟の七味より一味だと熱っぽく主張する方
・カノウ兄弟の『キバ』観てるときAKB48流れてると思ったらオニャンコだったということがしばしばある方
ミナト「なんで俺の番号が入ってるんだーッ!」
マリ「わざとか? わざとなのか、あいつ!」
レイナ「あんた、あいつの中じゃすでに『眼鏡くん』として扱われてるみたいね」
ミナト「俺、眼鏡なんかかけたことねえよ! 目ぇ悪くねえし!」
マリ「なんか、ミナトの呼び方考えるときのメモ帳代わりにしてるみたいだな」
ゼラド「ひとつひとつに番号登録して、ハザリアくんて、ヘンなとこマメだよね」
ミナト「こんなありがたくないマメさ、初めて見たよ!
だいたい、AKB48をオニャンコなんかと間違えるわけねえじゃねえか!
俺はドーゲンザカの喧騒の中でもエレピョンとマユユの美声を聞き分ける男だぞ!」
マリ「怖っ」
レイナ「キモ」
ゼラド「それはちょっと」
ミナト「いっせいにひくなぁっ!」
ミナト「だいたいそれじゃ、こっちの『カノウ』って項目にはなにが入ってるんだよ!」
■カノウ
・カノウ兄弟のドンドコドンぐっさんじゃない方
・カノウ兄弟のバナナマンヒムラじゃない方
・カノウ兄弟のジャリズムナベアツじゃない方
・カノウ兄弟のノノムラでもハガでもない方
ミナト「これはまた、いわれても顔の出てこないのばっかり」
ゼラド「え、バナナマンヒムラさんて、ピンじゃなかったの?」
レイナ「コンビよ。あれ、コンビ、よね?」
ゼラド「ええと、ちょっと待って。カノウ兄弟って、コンビだったっけ?」
ミナト「なにいってんだよ!」
マリ「これ、最後の方とか、もうコンビのネタ尽きちゃってるしな」
ミナト「なにがしたいんだ、あいつは」
レイナ「ええと、ほかには」
■マリ
・マリ
■ヴィレアム
・ヴィレアム
ミナト「このカテゴライズに、なんの意味があるんだ!」
レイナ「マリはわかるとして、なんでヴィレアムまでちゃんと名前で登録してるのかしら」
マリ「わかるってなんだよ」
ゼラド「あれ、ちょっと待って。下のほうにも、なんかあるよ?」
■重震のマグナス氏
・重震のマグナス氏
マリ「重震のマグナスさんと同列の扱いって、どういうことだよ!」
ゼラド「ハザリアくん、想像以上に重震のマグナスさんに心開いてる!」
リトゥがねぇぇええ!!
多分リトゥのは暗記してるんだよ。そうポジティブに考えてみる
用事があるようなときは、声をかければ必ずいるので
人からいわれるまで番号をしらない事すら気づいてない可能性。
バナナマンはちゃんとコンビだよな
ジャリズムは片っポすでに引退してるんだっけ?
あと、カノウ兄弟の兄貴の方は、いま沖縄でなんか店やってるって聞いたことあるけど、誰か詳しく知ってるか?
いや、ジャリズムの片割れはまだ、引退してないよ
この間TVで二人で出演してたし
ナベアツばっかり出演してるから、そう思ったのかも知れないけど
話は変わるけど某所を巡ってたらゼラドっぽいイラストがあったんだ しかもバニーガール姿 携帯しか無いからうP出来ないけどね(苦笑)
>>326 平畠啓史
設楽統
山下しげのり
久保田篤
の顔と名前が直ぐに出てくる俺は何か問題があるのかもしれない
あと深い意味はないが、ナンブ家の愛車はスズキの軽自動車で
ダテ家の愛車はキャデラックのSUVだと思うんだ。
マリの携帯ではハザリアはどのように登録されているのか木になる
335 :
331:2008/04/10(木) 20:10:06 ID:0DpETykV
ナメてたらびびった
どうみてもうちの娘です。本当にありがとうございました
>>335 いやいやいやいや、良いものを見せてもらいました。
ッフ・・・
PCからは見えないんだな、これが
マキネ「奇面組ってあるじゃん?」
ゼラド「あるねえ」
レイナ「それ、80年代じゃない?」
マキネ「あ〜、いいじゃんいいじゃん、四捨五入すれば90年代じゃん」
レイナ「えらく適当なこと言い始めたわね」
マキネ「90年代のことかと思ってたら80年代後半だったってこと、けっこうあるんだよね」
レイナ「知らないわよ、そんな裏事情!」
ゼラド「80年代も90年代も、似たようなものじゃないかな」
レイナ「違うからね、だいぶ違うからね! 景気とか!」
マキネ「で、奇面組なんだけどさ。あれ、高校三年生を三回くらいやってるんだよね」
ゼラド「たしか、何度も留年してるんじゃなかったっけ?」
マキネ「ううん、高校進学後は留年してないんだよ」
ゼラド「じゃ、途中からドラえもん的なあれになったの?」
マキネ「それも違くてさ。
作者の人がドラえもん的なあれ嫌いでさ、おなじ年のことを、別視点から描いてたんだって」
ゼラド「大変だねえ。人気あったんだから、連載引き延ばされるのもわかるけど」
マキネ「ジャンプって、昔からそんな感じだったんだね」
レイナ「ゼラド、あんたはなんで曲がりなりにもマキネと会話成立させられるのかしらね」
ゼラド「だって、奇面組だったらよく再放送やってたし」
レイナ「それも、ずいぶん昔のことのような気がするけど」
マキネ「つまりさ! あたしたちもべつにループしてないんだよ!
おなじことを別視点からやってるだけなんだよ!」
ゼラド「なぁんだ、そうだったんだぁ」
レイナ「いやいやいや、すでに矛盾しまくってるから。
ゼラドの誕生日とか、いち日のうちにどんだけのことが起こったことになるのよ」
マキネ「え〜と、そうと決まったらぁ、去年のいまごろ起こったことっていうとぉ〜」
レイナ「決まってないし!
去年とかいってる時点ですでにおかしなことになってるからね!」
★去年のいまごろあったこと
・ルアフ先生団塊世代疑惑
・ディストラ姉さん、花見に行きたがる
・アクア先生とラミア先生、桜の木の下でエロ描写
マキネ「つまり! 桜の木の下で赤胴鈴之助ゴッコ的なコトを、ムダにエロい文章でやればいいんだよ!」
ゼラド「そっかぁ!」
レイナ「そっかぁじゃない! バカバカしくもムダに難易度高い!」
ゼラド「あ、そういえば花見、行ってないね」
レイナ「あ、ダメダメ。おなじ年のことを別視点で描くわけだからさ、
おなじイベントは繰り返しちゃいけないんだよ」
レイナ「没没ボーッツ! 難易度ムダに上がる一方だから!」
マキネ「え〜、ね、あんたはどう思う?
カノウ兄弟のCVチバシゲルさんの方」
ミナト「唐突に俺のCV決めるんじゃねえ!」
マキネ「え、どうしたの。キレが悪いんじゃない?
カノウ兄弟のCV最盛期のチバシゲルさんの方」
ミナト「どんだけ難易度上げるつもりだお前はぁーっ!
チバシゲルさんの最盛期っていつだよっ!?」
レイナ「あ〜、やっぱダメダメ。なんかいろいろややこしくなるだけだから」
マキネ「え〜、あたしだってさ、奇面組でいうところの天野邪子的なポジションとして」
レイナ「なにサラッと人気キャラのポジションゲットしようとしてんの!」
ゼラド「そうだよ、邪子さんならわたしがやるもん!」
レイナ「あんたもなにいってんの!?」
マキネ「え〜、いいじゃん、邪子さんやりたいよぉ〜」
レイナ「ダダこねないの! 主旨変わってるし!
あんた、どっちかっていうと左真紀だからね! 邪子の横で常に笑ってた子!」
マキネ「80年代の子供に、左巻きって言葉の意味わかってたのかな?」
レイナ「00年代の子はもっと知らないからね!」
ユウカ「ラッミ〜♪ うっしろ組っ♪ ホルミッ♪ さされ組っ♪
アイツはダァメなヤぁツとぉ〜♪ レェッテル張られたぁってぇ〜♪」ジャンジャン
レイナ「あっち見ちゃダメよ。アピールしてるから、めっちゃアピールしてるから」
ゼラド「ユウカさんも天野邪子さんやりたいのかなぁ?」
マキネ「や、あの子は、なぜか河川唯やりたいとか言い出すタイプ」
>>340 千葉さんの最盛期といえばやっぱりメガネかなぁ。
特車二課のシゲさんも好きだけど、なにせメガネ時代は監督とぐるになってたって言うし。
千葉さんの最盛期は北斗の拳だと信じてる
なんかゼラドとレイナが唯と千絵に見えてきた。
そんでリトゥはあれだよ、お弁当シーンとかで画面隅に映ってた、ほらいたじゃん、メガネかけてて、CV千葉繁さんの……
ハザリアって一堂零に似てるよね
そうかな
ハザリアには「冗談の構え」とか「人間モンタージュ」なんて技無理だろ
どっちかっていうと冷越豪じゃないか
千絵のポジションはマリだな
って事は
霧=ルル 一平=アオラ?
それだとハザリアにまたフラグが立ってしまいかねんwww
>>346 ハザリアの髪型と全体的な顔の造りなんてどこで見たん?
マーズ「えー、1985年当時、
まだ世界のハシャってほどのもんじゃなかったアメリカは、パねー貿易摩擦で悩んでました。
で、どーしたかとゆーと、先進五カ国のエラいサンをニューヨークはプラザホテルに呼びつけたのね。
これが、世にゆープラザ合意です。
このときニホンが取ったサーサクっちゅーのが、円高容認と内需拡大ね。
外国為替市場に協調介入してドル安をゆーどー、
いっぽー国内じゃ公定歩合を引き下げてったわけ。
ニホン側の輸入増やして輸出減らして、国内の消費をでっかくすんのが目的だったのね。
ところがぎっちょん! ニホン企業はがんばった!
輸出に不利なジョーキョーだてのに、イケてる商品を作りまくりの売りまくり!
輸出が減らねーもんだから、そりゃもー、カネはジャブジャブ入ってくるさ!
1985年時点で1万2000円だった平均株価が、89年には3万8000円!
実に3倍以上! アホか! バブル景気のトーライだーっ!」
ゼラド「ふわぁ〜」
マキネ「ねむぅ〜」
レイナ「あんた、今日漢字多いわね」
マーズ「え〜、なにこの無関心。
おれ、いま、そーとーわかりやすくカイセツしたよ〜?」
ミナト「あー、どけどけ。
お前はダメだ。正直、みんな経済なんか興味ねえんだよ」
マーズ「おかしーよおかしーよ! ここって資本主義なんじゃねーのぉ!?」
ミナト「ま、見てろよ。俺が、ビシッと80年代を解説してやっから」
マーズ「え〜、なにこの自信。ぜってー前振りだよ。
このひとジツリョクねーよ」
ミナト「1981年8月10日、なっちことなちみことアサミの姉ちゃんこと
アベナツミは室蘭市内の病院で生を受けたのであった。
このとき2日違いで生まれたのがかおりんことかおたんことジョンソンこといいらさんことイイダカオリである。
そう、運命の出会いはこのときすでに果たされていたのであった!
その後、北海道登別高等学校、現北海道登別青嶺高等学校に進学したなっちは
軽いイジメに遭いながらもジュディマリに憧れて、ジュディマリに憧れてぇっ!」
マーズ「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
マキネ「キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい」
ゼラド「ごめんごめんなんかごめん、ほんっとごめんごめんなさい」
ミナト「ひかれたぁっ! またもひかれたぁっ!
なっちなら大丈夫だと思ったのに! なっちならぁっ!」
レイナ「なっちなっち連呼しないでよ。なっちに迷惑よ」
レイナ「あ〜、もうどうすんのよ、この異様な空気!
マキネ! あんた責任取って締めなさい!」
マキネ「80年代は専門外なんだけどなぁ〜」
レイナ「無責任なこといわない!」
マキネ「シーツの上で火照る身体を投げ出している美久を見下ろしながら、若槻魔沙樹は窓を開いた。
ぶら下がっていたツララを一本折り、3秒ほど眺める。
尖った先端部分を桟にぶつけてから口に含み、滑らかにした。
『お前には、今一度身も心も俺のものになってもらう』
放心していた美久がビクッと震え、短いあえぎ声を漏らす。
『どうだ、熱いだろう?』
そして若槻魔沙樹は美久の頭を押さえつけ・・・・・・」
レイナ「誰が原作マンガ版ゼオライマーの話をしろっていったのよ!」
マキネ「え〜、だって80年代を象徴する」
レイナ「そんなツララなんかに象徴されてたまるか!」
マキネ「家帰ってから試しちゃダメだよ?」
レイナ「試すかぁっ!」
マーズ「ねーねーゼラドちゃん。おれ、いまの話のイミがちょっとわかんなかったんだけど。
若槻魔沙樹はツララをどーしたの?」
ゼラド「う〜ん、ゴメンね。わたしにもちょっとわかんなかったんだ」
マーズ「若槻魔沙樹とゆー字のセンスは、どーなの?」
ゼラド「うん、それはちょっとヒドいね」
???「やれやれ、どうやらなっていないようだね、君たち」
ゼラド「あっ、あなたは!」
フィリオ「待たせたね」
レイナ「死ぬ死ぬいいながら一向に死なないフィリオさん!」
マーズ「死なねーうえに働かねーフィリオさんだーっ!」
ミナト「いまだにアイドルといったらフリフリ衣装着てヌッルい踊りやってると思ってるフィリオさんだ!」
マキネ「油断すると80年代OVAを参戦作品に組み込むフィリオさんだ!」
フィリオ「ふふふ、会社の昼休みを抜け出してきたのさ」
レイナ「いま、夕方ですよ」
フィリオ「君たちはわかっていない。80年代というものをまったくわかっていない」
ゼラド「わかっていないっていうか、そもそもまったく知らないっていうか」
レイナ「覚えてないっていうか」
マキネ「物心ついてないっていうか」
マーズ「そもそも生まれてねーっちゅーか」
ミナト「AKB48だって、90年代生まれがゴロゴロしてるしな」
フィリオ「君たちは、80年代を情報としてしか知らないんだ」
ゼラド「う〜ん、もう、ちょっとした歴史の授業だし」
レイナ「シラケてたのかバブルだったのかの印象も曖昧だし」
マーズ「ちゅーかさ、80年代を覚えてるよーなヒトは、
こんなとこで遊んでねーで、働いてよって感じー」
フィリオ「君は面白い冗談をいうね」
マーズ「いやいや、ジョーダンじゃねーからね。ミツハルさんが泣いてっからね」
フィリオ「80年代、それはまだ、『たけし軍団』という言葉が蔑称として通用していた時代」
ゼラド「えぇっ! なんでぇっ!?」
レイナ「まだ県知事じゃなかったから!?」
マキネ「出版社襲撃なんかしてたから!?」
マーズ「風雲たけし城にお人形が出てたりしてたから!?」
フィリオ「銀河旋風ブライガーはOPとEDだけ観ていればよかった時代」
ゼラド「あ、それは知ってる!」
マキネ「島本センセがいってた!」
フィリオ「マツモトイヨがアイドルだった時代!」
ゼラド「ヒロミさんの奥さん?」
レイナ「ヒロミの奥さんがどうしたの?」
ミナト「ヒロミの奥さんが、なんでアイドルなんだ?」
マーズ「わけわかんねーな、80年代のビイシキって」
フィリオ「すべては、遠い遠い過去のことさ」
80年代は余裕で生まれてたけどさすが印象にないなぁ
トランスフォーマーがやってたのくらいしか覚えてないぜ
80年代というとΖ?
平成ジャンプは今年で二十歳になる全国民に喧嘩ふっかけてたよな
えっと、80年代・・・・・逆襲のシャアくらいまでか?
ぎりぎり80年代産まれだが、だめだ何も思い出せない。
てかつい最近までテッカマンブレードは80年代だと思ってました。
それは多分無印テッカマンと勘違いしていたんだろう
仮面ライダーてつを放送開始の年に生まれて物心ついた頃には九十年代だったなぁ・・・
取りあえず八十年代は特撮が熱かった。
電影少女は意外にも80年代終わりに始まったんだな、もっと古いのかと思ったよ。
とりあえず80年代っていえばジャンプ黄金期だな、マキネにキン肉マントークとかやらしたら
熱く語ってくれそう。
何となくアークが柊蓮司ににてるなーとぼんやり思った
ものごころついたときから、あたしには父親がいなかった。
あたしのお父さんはどこにいるの?
母さんにそう訊いても、「お父さんは遠くにいるのよ」と答えるばかりだった。
あたしは、お世辞にも聞き分けのいい子供じゃなかった。あっさりと自分の境遇を受
け入れることなんて、できるはずがない。
たとえば、幼稚園の父親参観日だ。
二軒隣りのゼラドがお父さんのほっぺたをつまみ、お隣のヴィレアムがお父さんの前
髪を引っ張ってる間、あたしはサポートロボットのエルマを積み木の山の中に突っ込ん
でいた。
それでも、人間十何年も生きていれば変わっていくものだ。泣いても喚いてもどこか
らか父親が降って湧いてくるわけじゃなし、あたしには母さんもエルマもいる。うちは
そういう家庭なんだと、そう考えるようになっていた。
そうして、高校生になったある日のことだ。
家に帰ると、見たことのない子供がリビングで寝転がってテレビを観ながら屁をこいていた。
「やぁレイナ、大きくなったね!」
呆れたことに、この子供があたしの父親だった。
名前はルアフ・ガンエデン。見た目は子供だけど、中身はオッサンだ。
より正確にいえば、ぱっと見は子供だけれど、よくよく見れば金髪には白髪が混じっ
ているし、かすかに加齢臭もする。下っ腹なんかはぽっこり突き出していて、明らかに
メタボリック症候群の兆候があった。
つまり、顔つきがやけに幼いほかは、正真正銘単なるオッサンだった。
このオッサンは昔、バルマーというところでインチキ霊感商法の親玉みたいなことを
やっていた。ところが、このインチキがバレた。当然、真実を知った者は怒りくるった。
なかでも怒ったのはシヴァーという、あたしの同級生のおじいさんだ。ボッコボッコ
の半死半生の目に遭わされながらも命からがら逃げ出したオッサンは、その後各地を転
々とし始めた。逃亡半分、罪滅ぼし半分で、探偵をやってみたり正義の味方の真似事を
してみたりしていたらしい。その中でなんやかんやあって母さんと出会い、あたしが生
まれたということだった。
この、『なんやかんや』の詳細はいまもってわからない。聞いたことがあるような気
がするけど、忘れてしまった。たぶん、今後聞いても忘れると思う。
「これからは家族全員一緒だよ! さあお父さんの胸に飛び込んでおいで!」
まあお父さん、会いたかったわ!
そんなセリフが吐けるほど、あたしは聞き分けのいい子供じゃなかった。
◆
その日は、珍しく母さんが朝から食卓にいた。
ずっとあたしを女手ひとつで育てていた母さんは、家を空けることが多い。どこでな
にをやって稼いでいるのか、ぷらりとどこかへ出かけ、そのまま何日も帰ってこない。
たまに在宅しているかと思えば、昼過ぎまで寝ているというのが常だった。
「それでさ」
件のオッサンはテレビに映っているお天気お姉さんに目尻を垂らしながら、茶碗に山
盛りにされたご飯を頬張っていた。
「アギラさんの甥っ子さん、いるだろ? ほら、角でタバコ屋やってる。
お見合い、失敗したんだって」
「ふぅん」
母さんは寝ぼけ眼のままフォークでスパニッシュオムレツをつついていた。
「惜しかったなぁ。今度こそ仲人できると思ったのに」
どこでなんの影響を受けてきたのか知らないけれど、このオッサンはたまに仲人をや
りたがることがある。
もっとも、その企みが実現したためしはない。なにしろ、この町の住人ときたら地域
ぐるみでフラグクラッシュしてるんじゃないかと思うくらい縁が薄い。ここ数年、結婚
式が開かれたという話を聞いたことがない。
「あのさぁ、あんたさぁ」
母さんは興味なさげにスパニッシュオムレツをかきまわしつづける。
「仲人仲人いうけど、
仮にセトメさんちのお見合いが上手くいっても、あんたは仲人なんかできないからね」
「え、なんでさ」
「だって仲人って、普通既婚者がやるもんでしょう?」
「そうだね」
「あんた、結婚してないじゃない」
「あっはっは、うちの奥さんは面白いことをいうねえ。
こんな大質量な愛の結晶までこしらえといてさ」
あたしを箸で指すな。そして大質量っていうな。
「そうじゃなくてさぁ」
母さんは小さくあくびをかみ殺した。
「籍入れてないじゃない、あたしたち」
「は」
オッサンは箸を口に運びかけた格好のまま凍り付いた。
そのまま、たっぷり三十秒ほどが経過した。
「え、あれ? そうだっけ?」
「そうよ」
「入れてなかったっけ?」
「入れてないわよ。あんた、あたしのとこに転がり込んできたときも、出てくときも、
この子が生まれたときもバタバタしててさ。籍入れるどこじゃなかったじゃない」
「え、えぇっと、それじゃ、なにかい?
僕ら、今日の今日までドキドキ同棲生活続けてたっていうこと?」
「特にドキドキはしてないけど、ま、そうなるわね」
「えぇ〜、マズい、マズいよぉ〜、それはぁ〜」
オッサンは急に頭を抱え始めた。
「ねぇ、僕ぁ教師だよ? 聖職者だよ? 生徒の模範となるべき人物だよぉ〜?」
「あんたにそういう自覚があったとは驚きね」
なんのイヤガラセか、このオッサンはあたしが通う学校で教鞭を執っている。専門は
歴史だ。本当かウソかはともかく数百年生きているというから、思い出話をしているよ
うな感覚で授業をしているんだろう。
「尊敬するルアフ先生の真似して、
同棲生活し始めちゃう生徒が出てきちゃったらどうするんだよぉ〜」
「ま、それはそれで、その子の人生なんじゃないの?」
「よし、セレーナ」
オッサンはテーブルの上に身を乗り出して、母さんの手をしっかとつかんだ。
「結婚しようか」
「イヤよめんどくさい」
母さんはすげなくオッサンの手を振り払った。空になった食器を重ねて、食卓を立とうとする。
「えぇ〜、なんでぇ〜?」
「なんでって、あんた入れようにも戸籍ないじゃない」
「戸籍ならあるよ。教職に就くときにさ、イェーガーさんからもらってきたもん。
ほら、あのとき、お醤油借りに行ったついでに」
「ああ、あのとき」
どうやら、戸籍というものはお醤油を借りに行くついでに手に入れられるものらしい。
「ねぇ〜、いいじゃん〜、減るもんじゃなし」
「減りはしないけど、離婚歴は増えるかもしれないしねえ」
「ちょっとぉ〜」
「ああ、ハイハイ」
洗い場に向かいながら、母さんはそっと肩をすくめた。
「じゃ、今日の帰りにでも役所寄って婚姻届もらってくるから」
「ちょっとちょっとちょっと!」
オッサンは大げさにテーブルをばしばし叩き始めた。
「書類一枚で済ますつもりかい!? イヤだよ、僕ぁ、そんな乾いた夫婦関係は!」
「はなから乾いてるじゃない」
「乾いてないよ! 潤ってるよ! もう、しとどに潤ってるよ!」
「やめてよ、朝っぱらから」
「ねぇセレーナ? 君だってさ、遠い遠い昔は夢見る女の子だったわけじゃない?」
「ま、わりとごく最近までね」
「結婚式とかさぁ、やっぱ憧れるものだろう?」
「やめてよ、いまさらウェディングドレスなんて歳でもあるまいし」
「ほらごらんほらごらん!」
オッサンは突然勝ち誇ったような顔をして立ち上がった。
「とっさにウェディングドレスなんて言葉が出てくるっていうことは、そういうことだよ!」
ちらりと振り返った母さんは、苦虫を噛みつぶしたような顔をしていた。
◆
困ったことに、あのオッサンは妙なところで妙な行動力を発揮する。
結婚式会場やら招待状やらの手筈はいつの間にか整えられて、あたしたち母娘はあれ
よあれよという間に式当日を迎えていた。
「いけませんよセレーナさん、新婦がそんなに飲んじゃぁ」
「シラフじゃやってらんないわよ、こんなの」
エルマにがみがみいわれながら、母さんはまた一本ウィスキーのボトルを開けた。
新婦側の控え室だった。母さんは借り物のウェディングドレスの裾をからげて脚を組
み、かったるそうに頬杖を突いていた。あと1メートルも近づけば、強烈なアルコール臭
が鼻を突くはずだ。とてもじゃないけど、これからバージンロードを歩こうって人間に
は見えない。
「マタニティ・ブルーというやつか?」
壁にもたれかかって腕組みをしていたスレイさんが、クスリと笑う。今日の式では、
母さんとは長い付き合いのスレイさんレーツェルさんの夫婦が仲人を務めることになっ
ている。
「マリッジ・ブルーの間違いじゃない?」
「あ、そうだったな。どうも、私は式を挙げていないから」
「挙げればいいじゃない。あんたのとこは、旦那が稼いでるんだから」
「タイミングが合わなくてな」
「じゃ、代わる?」
「冗談いうな」
「あ〜ぁ、バックれちゃおうかな」
母さんはゲップ混じりのため息をついて、ウィスキーのボトルに直に口を付けた。
「いいじゃないかべつに、結婚式くらい。やって困るものではないだろう」
「あんたたちの肴にされるかと思うと、たまんないのよ」
「そんなことはないさ。みんな、お前を祝福に来てる」
「あたしを、ねえ」
母さんは薄く笑った。自嘲のような諦観のような、不思議な笑い方だった。
「本当だ。私たちの仲間内で、ちゃんとした式を挙げた人間は少ないからな」
「そりゃぁ、あんたたち、ポンポンできちゃった婚するからでしょ」
「そういうお前は、ふらっとどこかへ行ったかと思ったら、その子を抱えて帰ってきたのだろうが」
「そうだっけ?」
「そうだ。父親について、私たちはずいぶん噂したんだぞ」
「あら、あたしは最初かホントのこといってたわよ? 誰も信じなかっただけで」
「まさか、あの人だとは思わないじゃないか」
「そうねえ、今にして思えば、別のオトコかも」
「今さらそんなこといったってダメだ。娘さんを見ればわかる。父親そっくりじゃないか」
そんなことあるはずがない。スレイさんの言葉に、あたしはひとりブスッとした。
「今思えば、なんだったのかしらねえ、あの妙なベビーブームは」
「戦争が終わって、みんな浮かれていたんだ」
「ねえスレイ、あんたあのとき、幸せだった?」
「まあな」
「ふぅん」
母さんはまた頬杖をつき始める。
「お前は、どうなんだ。いま、幸せか?」
「見ればわかるでしょ」
お時間です。アクア先生が母さんを呼びに来た。
母さんはウィスキーを一気に飲み干して、大儀そうに立ち上がった。
◆
意外というかなんというか、式は粛々と進行した。
「汝、健やかなるときも病めるときも、
喜びのときも悲しみのときも、富めるときも貧しきときも、
これを愛しこれを敬いこれを慰めこれを助け、
その命ある限り真心を尽くすことを誓いますかと問い掛けるのも私だ」
仮面を被った胡散臭い神父が決まり文句を述べる。
オッサンは終始ニタニタ笑っていて、母さんはかったるそうな顔をしていた。
あたしはといえば、式の間じゅう会場の隅に突っ立って、アホみたいにステンドグラ
スを睨みつけていた。
「一粒一粒が特注のライスシャワーだ。遠慮はいらん。全粒持ってけ!」
ナンブさんのとこのキョウスケさんが盛大にライスシャワーをばらまく中で、母さん
たちが式場から出て行く。
「おめでとー」
「おしあわせにー」
「今さら感が漂ってるけどー」
祝福の言葉を浴びながら、母さんはやれやれといった風情でブーケを放り投げた。
黄色い歓声を上げる女の子たちの中で、除雪車のように突き進むふたつの影があった。
アクア先生とミッテ先生だった。見ていて悲しくなるような形相でブーケに向かって手
を伸ばしている。
ブーケがふたりのうちのどちらかに落ちる、まさにその寸前だった。世界バレーの選
手もかくやという高度でジャンプし、ブーケをブロックしてしまう人物がいた。ラミア
先生だった。
「なにするんですかぁっ!?」
「いや、バレー部顧問の血が騒いで」
「いつバレー部の顧問なんかやってたんですかっ!」
「来週頭」
「じゃ、いま関係ないじゃないですかっ!」
「いまはバスケ部の顧問だから」
「だったら、いまのブロックはなんだったんですか!」
言い争うふたりをよそに、花の甘い香りがあたしの鼻先をくすぐっていた。
「あ、レイナ、いいなぁ」
横にいたゼラドが指をくわえる。
いったい、なにがどうなったんだろう。ブーケはあたしの手の中に収まっていた。
「じゃ、レイナ、母さんたちいまから新婚初夜だから」
オッサンを小脇に抱えて、母さんがケラケラ笑っていた。
「2、3日あけるから、晩ご飯はイェーガーさんちで呼ばれなさい」
母さんは留守が多かったから、あたしは一通りの家事はできる。ちっちゃな子供のこ
ろじゃあるまいし、お隣に晩ご飯をごちそうになる必要なんかない。そんなことくらい、
母さんだって知っているはずだ。
「ちょっと母さん!」
母さんは振り向いて、ぱちりとウィンクをした。
「今日のは、見本ね」
なにもいえないでいるあたしを尻目に、母さんたちはオープンカーに飛び乗った。後
部に括り付けられたカンカラを盛大に鳴らしながら発車する。
オッサンが短い手をぶんぶんと振りまわす姿が、見る見るうちに遠ざかっていった。
あたしは送りの言葉を発することもできず、ただただ立ち尽くしているほかはなかった。
ああ、うちはこういう家庭なんだ。
あたしがそんなふうに考えられるようになるまで、たぶん、あと1、2年かかると思う。
GJ!
レイナは強いなぁ…
アクア先生とミッテ先生必死www
教え子は師に似ると言うが…こいつは似すぎだな
GJ
やっぱりレイナがいいな
ゼラド「ねえお母さん、お父さんとお母さんの結婚式ってどんなだったの?」
ゼオラ「そうねえ。写真あるけど、見る?」
ゼラド「ふわあ、お母さん綺麗……でもお父さん、なんか七五三みたい」
ゼオラ「そうねえ。礼服とか全く似合わない人だし」
ゼラド「あー、この写真とか真っ赤になってる。お父さん可愛い」
ゼオラ「キョウスケ大尉やブリット中尉は、結婚式も軍服ですませたんだけどね」
ゼラド「あ、そうか。軍人ならそっちの方が普通なんだ。何でお父さんは?」
ゼオラ「嫌がったのよ、アラドが」
ひとつ気になったのだが軍に残っているハズのキョウスケやブリッドなんかは
このスレの時代にはどこまで昇進しているのだろう?
少なくとも16,7は経ってるだろうから
キョウスケは大佐か准将くらい?
ブリッドも中佐くらい?
ゼンガーは…………定年?
ゼオラ「アラドったら、『スクールで、軍で生きてきた俺達の、全く新しい第一歩なんだから』
――なんてね。柄にもなく真剣な顔で」
ゼラド「…………」
ゼオラ「でもまあ、アラドが肩から紐吊っても似合わないだろうし、これで良かったんだけどね」
ガラリ
アラド「おーいゼオラ、晩飯まだか?」
ゼラド「あ、今日の晩ご飯、私とディストラお姉ちゃんで作るから、二人は水入らずでゆっくりしてて」
タタタタ……
アラド「行っちまった。どうしたんだ、ゼラド?」
ゼオラ「気を利かせてくれたみたいね」
アラド「???」
ゼオラ「ふふふ」
>>370 ハガネ、ヒリュウのメンバーは昇格とか縁が無さそうだ
オマケにクロガネは非公認だし
ゼラド「スパロボの新作が出るんだって!」
レイナ「そうらしいわねぇ」
ゼラド「最後の参戦作品はまだナイショなんだって!」
レイナ「なんか、ものすごく懐かしい作品だって話だけど」
ゼラド「『ロボット三等兵』とかかな」
レイナ「それが参戦したとして、どうするのよ」
ゼラド「戦争の悲惨さを子供たちに教えるとか」
レイナ「求めてないからね、そんなの」
ハザリア「フハハハ! 貴様ら、どうやらなにもわかっておらんようだな。
今までのサプライズ参戦をよく考えてみろ。
アニメ化しとらんマンガやゲームからの参戦だの、
権利問題がややこしいだの、ロボなんだかパワードスーツなんだか微妙だの、そんなものばかりだっただろう。
いままでそうしたハードルを乗り越えてきて、なおもサプライズに自信を失っていないということは、
これはもう、まったく予想できない作品に違いない」
ゼラド「じゃ、ハザリアくんの考えは?」
ハザリア「おそらく、『ハウルの動く城』」
レイナ「たしかに驚くけどさぁ」
ハザリア「気力の上限によって、ヒロインのカットインが若くなったりバアさんになったり」
ゼラド「ロボじゃないし、家だよね?」
マーズ「つまり、Wでホームとかリホームとか出てたのは前振りだったんだーっ!」
レイナ「それは明らかに考えすぎ」
ゼラド「でも、仮に『ハウルの動く城』が参戦したとして」
レイナ「なにあんた『ハウルの動く城』参戦について前向きに考えてるのよ」
ゼラド「声はどうするんだろ」
マーズ「それはもちろん! シリーズ化を見越して
アニメ版サムライスピリッツやCDブック版花より男子やミュージカル版聖闘士星矢につなげてくんだよ!」
レイナ「ムリ! 明らかにムリ! 事務所的にムリ!
もう、全然ロボじゃないからね!」
ハザリア「サムライスピリッツなど、もうほとんどロボみたいなものではないか」
マーズ「聖闘士星矢だって、鋼鉄聖闘士いるもん!
遠目から見たらロボに見えるもん!」
レイナ「そんな商品展開的に大失敗したのを、いまさらねえ」
ハザリア「しかし、『ハウルの動く城』でないとしたら」
レイナ「あんたどんだけ頭の中『ハウルの動く城』でいっぱいなのよ」
ハザリア「原作漫画版『風の谷のナウシカ』か?」
ゼラド「あ〜、あるかも」
レイナ「ないからね。いい加減ジブリから離れましょうね」
マーズ「したら、来るね。
『ぼくらの』と原作漫画版『マーズ』の同時参戦」
レイナ「なにをどう転んでもバッドエンドにしか行かないからね」
ルル「いいえ! ここは『機甲警察メタルジャック』に参戦していただいて、
仮面をかぶったホモがショタのためにあらゆる手を尽くすさまを!」
ハザリア「バカモノ! いまさらパワードスーツくらいでサプライズを勝ち取れると思うな!」
ユウカ「オーライ、つまり、『ONI零〜流転』まさかの参戦ということね」
レイナ「参戦以前に、まず発売されてないじゃない、『ONI零〜流転』」
ユウカ「ノンノン、2001年発売って、エンディングに出てた」
レイナ「いま何年何月何日なのかいってみなさいよ!」
ユウカ「いつだって、ホープだけは捨てちゃいけない」
ハザリア「なるほど、では、『ONIU』と『SaGa2』のダンジョンのみ参戦という可能性も」
レイナ「あるかぁーっ! それ、サプライズじゃなくて純然たるイヤガラセだからね!」
マキネ「待ちなよみんな! 『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』の存在を忘れてる!」
レイナ「思い出したからってどうなるのよ!」
ハザリア「それはレースしているだけではないか。どうやって参戦するのだ」
マキネ「こう、マップのまわりを延々と走ってて、なんか気力とか上げてくれる・・・・・・、
で、うっかりアスラーダ撃墜されちゃったらゲームオーバーとか」
ハザリア「邪魔だな。邪魔者でしかないな」
マーズ「えーと、じゃー、あとは、『ピクル』にもロボっぽいの出てたから」
マキネ「タケちゃんマンロボとか」
ハザリア「『天空の城ラピュタ』という可能性も」
レイナ「あのさ、サプライズっていっても、驚かせることだけが目的じゃないから」
ゼラド「そうだよ、みんな! わたしたち、『懐かしい』っていうキーワードを忘れてた!」
レイナ「そうそう、いまのとこ有力なのは鉄人とかボトムズとか」
ゼラド「『こち亀』の両さん! 超合金になってる!」
ハザリア「なるほど」
マーズ「それだっ!」
ユウカ「まさにノスタルジー」
マキネ「100巻到達だかなんだかを記念して出したっていう例のあれだね。
ブームのあだ花的存在にはしたくないって作中で叫びつつも、見事にブームのあだ花になった的な」
ルル「たしかロボ警官的なキャラもいたような気がします!」
レイナ「あるかぁーっ!
あんたたち、なんでそろいも揃って得体の知れない候補ばっかり挙げるのよ!?」
ゼラド「だって、普通に予想的中しちゃってたら、なんか恥ずかしいし」
レイナ「『こち亀』参戦について真面目に考えてる方がはるかに恥ずかしいからね」
ゼラド「でも両さん、たしか宇宙空間で活動できたような気がするし」
レイナ「まだいうか、このほっぺは!」
ハザリア「では俺は、『平成狸合戦ぽんぽこ』参戦にラッカーパテ1チューブ賭けよう」
マーズ「じゃーおれ、『アラレちゃん』参戦にロボビタンBひとつ」
マキネ「『ママは小学4年生』参戦に白たまごっちひとつ」
ユウカ「『SaGa3〜時空の覇者』の、ロボのみ参戦に換え弦一本」
レイナ「賭けてるものからして、明らかに期待してないじゃない」
ゼラド「
>>375 さんはどう思う?」
ハザリア「面白おかしく予想してみせよ!」
レイナ「ムチャ振りをしないの!」
パトレイバーが第一候補だな
あとARMSとかスプリガンとかD−LIVE!とか皆川作品
一番出たらびっくりするのはブリキ大王だな!
このミナガー信者が!!!!!
まあ人の事言えないけどさ。ARMSは空気読まない奴等(ジャバを筆頭に)いるから混沌としてくるぞw
ある日曜日の一幕
from:マリ
sub:
今日買い物に行くから付き合え
私の他にリトゥとクリハも誘ったが
荷物持ちが居ないから任命してやる
from:ハザリア
sub:Re
何故貴様らの買い物なんぞに付き合わねばならん!!
それに胸囲無いから無理だ
他を当たれ
マリ「……」
リトゥ「………」
クリハ「…………」
三人「念動……集中!!!!」
ハザリア「ぎぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!?」
胸囲無いから無理だ→今日居ないから無理だ
の誤変換
>>377 ハザリアwwww
しかし、これはうまいww
よくあるは無しだwww
さっきボークス行ってきて立体のディストラを見てきたけど
あまりの男前っぷりにマジビビったわー
あんなんが淫乱メイドに変形するだなんて信じられないな。
まったくだな
だがそのギャップが良い
キンゲ参戦…、燃えてきたー!
ゼラド「キン、キン、キングゲイナー♪」プルンプルン
ルナ「キン、キン、キングゲイナー♪」タプンタプン
ディストラ「キン、キン、キングゲイナー♪」タユンタユン
ミナト「我が世の春が来たああああ!!」
クリハ「キン、キン、キングゲイナー♪」シーン
ミナト「寒い…、俺は死ぬのか…」
レイナ「あっいとゆっうきはこーとばー」
ヴィレアム「かっんじらっれっればちーか…、ぐえっ」グシャッ!
レイナ「ちょっと、いきなり潰れないでよ!」
ヴィレアム「お前が予想以上に重かったんだよ!」
レイナ「………………ごめん」
ヴィレアム「あ、いや、こっちこそ言い過ぎた…、…ごめん」
ワロタ
確かにOPの演出とはいえ、アレが出来るゲイナーは間違いなくDW二話目のリュウセイ。
クリハ「ふふんふ〜ん♪」
レイナ「元気ね、デート?」
クリハ「最近私たち系のネタがないから気にせずにいろんなことできるの」
レイナ「ほどほどにしときなよ・・・」
クリハ「そういうレイナちゃんは元気ないね」
レイナ「朝から偏頭痛がね」
クリハ「診てあげようか?」
レイナ「悪いけどクリハの邪魔する気はないよ。気にしないで行ってきな」
レイナ「ただいまっと、誰もいやしないけど・・・」
???『んじゃ、しばらくお願いねぇ〜』
???『あの・・・いい年なんだし一人でも』
???『レイナちゃんはああ見えてさびしんぼさんだからね。それに君も普段は一人暮らしでしょ』
???『ご飯つくるのは一人分も二人分も変わらないと?』
???『じゃ、シャトルの時間だし行くわ』
レイナ「ちょっとぉ!!聞こえたよっ!」
ヴィレアム「うわっ!?いたのかよっ!」
レイナ「母さんとあのろくでなしは?」
ヴィレアム「たったさっき窓から」
レイナ「あっそう・・・」
ヴィレアム「顔色よくないぞ?」
レイナ「うん・・・気にしないでいいよ、あたしは寝てるから帰りな」
ヴィレアム「ちょっ、まっ」
レイナ「はぁ・・・なんなのよ、あたしの気も知らないで」
トントン
ヴィレアム「濡れタオル持ってきたぞ」
レイナ「・・・ぇ?帰ったんじゃ、帰れ?帰って?」
ヴィレアム「気だるそうな声にうつむき、目を揉んでいたろ。だいたい察しはつく」
レイナ「へぇ、気が利くじゃない純情少年、あぁ冷たくて気持ちいいタオル」
ヴィレアム「・・・あまり無理するな」
レイナ「・・・むり?」
ヴィレアム「春先は何かと不安定な時期だからな、五月病なんて言葉があるように」
レイナ「心配してくれるの?なんで?」
ヴィレアム「さっき頼まれたからな」
レイナ「・・・そっか」
ヴィレアム「コーヒー淹れるよ」
レイナ「砂糖三杯」
ヴィレアム「はいはい・・・それに、お隣だからな」
レイナ「・・・夏布団は何処だったかな」
>>383ミナトw
>>384 クリハの胸がおっきくなった→ご懐妊
なんてことのない様にな
今はお隣さんの関係でも、将来はゴールインしてほしい俺レイヴィレ派
ここまでお膳立てしてもらったらヤる事は一つだよなぁ?ヴィレアムぅぅぅぅ!!?
早速薬局へ行ってパブロンだ
いやここはバファリンだ
しまった
まともにツッコンでしまった
勝手に
>>384の続きを書かせていただきます。気に入らなかったら無視して下さい。
ゼラド「ヴィレアム君おめでとう!」
ヴィレアム「えっ…!?」
キャクトラ「友よ、幸せにな」
ヴィレアム「何を…」
レイナ「ヴィレアム……これからも…よろしくね…私と、この子の事を…」
ヴィレアム「……………ハッ!!?………夢か………」(フニュッ
ヴィレアム「???」
???「すぅ…すぅ…」
ヴィレアム「えっ?」
レイナ「すぅ…すぅ…」
ヴィレアム「あ、ありのまま…ありのまま起こった(ry」
レイナ「うぅん?……アレ?ヴィレアム起きてたんだ…」
ヴィレアム「なんで俺はココにいるんだ?」
レイナ「忘れたの?」
ヴィレアム「……いや………聞きたくない……」
レイナ「??」
ヴィレアム(この俺がレイナを?バカな…しかしこの状況はそうとしか…)
レイナ「今日は…アリガトね」
ヴィレアム「あ…あぁ…」
レイナ(私の看病に疲れて寝ちゃっただけなんだけど、面白そうだから黙っておこっと)
翌朝…
ヴィレアム「大丈夫か?」(俺も含めて)
レイナ「心配しなくても大丈夫だよ。私の身体は頑丈に出来てるから」
ヴィレアム「昨日まで体調最悪だったやつg
ゼラド「おはよー!!」
ヴィレアム「ぜ、ゼラド!?」
ゼラド「アレ?ヴィレアム君もいたんだ?」
クリハ「何〜?いつの間にそんな関係に?」
ヴィレアム「いや、隣だk
レイナ「昨日はアリガトね。一 晩 中 一緒にいてくれて。」
キャクトラ「なんと友よ!もうそんな所まで!?」
ヴィレアム「誤解だ!断じてそんなことは…てかなんで皆揃ってるんだ!?」
クリハ「昨日レイナが体調悪そうにしてたから、皆でお見舞いにね。」
ハザリア「俺は気が向かなかったが舞台袖の体調を気にかけるのも脚本家の仕事なんでな」
ルナ「しかし、来てみればこのような状況になっているとは…」
クリハ「皆の知らないトコでここまでとはね〜」
ヴィレアム「いやまっt
ゼラド「ヴィレアム君おめでとう!」
ヴィレアム(まさかこれは!?)
キャクトラ「友よ、幸せにな」
ヴィレアム(夢の…)
レイナ「これからも……よろしくね…私と…こ の 子 の 事 を…」
ヴィレアム「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
無限ループ怖ッww
レイナ「はいはーい、最後の新規参戦作品が発表されたわよー」
ゼラド「あー」
ハザリア「あ、うんうん」
マキネ「ま、うん、サプライズ?」
マーズ「サプライズっちゃー、サプライズ」
レイナ「なによ、そのテンションは」
ゼラド「両さんじゃないんだぁ〜」
ハザリア「巨神兵とEVAのそろい踏みではなかったのかぁ〜」
レイナ「ガッカリするのは、せめてロボットもの予想してからにしなさいよ!」
マーズ「しょーじき、鉄人28号とかだと思ってたよ」
マキネ「そしてFX参戦に繋げるもんだと思ってたよ」
ハザリア「まさか、地方のオモチャ屋で何年間も売れ残ってホコリまみれになってたあれがなぁ」
マキネ「たまにとんでもないもんが残ってるよね、地方のオモチャ屋は」
ハザリア「いったいどういった経緯で出てきたのかわからん参戦候補にひっかけて、
ルナの飼い猫に、タカヤのとこのペットを載っけようと思っていたのに、それもムダになってしまったし」
アル「にゃー」
ゼラド「ねーこちゃん、ねーこちゃん」
マーズ「えーと、なにこれ。なんかぐにゃぐにゃしてる」
ゼラド「マーズくん、猫見たことないの?」
マーズ「データは知ってっけど、ジツブツ見んのは初めてだよ。
なんか、イミわかんない。怖い」
ゼラド「にゃおー」
マーズ「やーん」
レイナ「猫と戯れ始めないの!」
ハザリア「さて、と。俺はカノウ兄弟のレイアースが来る来るとうるさかった方でもいじって楽しむか」
マキネ「しょーじき、レイアースにガチンコの戦争させるのはどうかと思うし」
レイナ「勝手きわまりない期待しといて、あっさり興味を失わないの!」
394 :
それも名無しだ:2008/04/20(日) 08:36:15 ID:irNG42h3
レイアースが出る時はラムネとかバンプレからは魔装機神とかそういうので固めないとストーリーバランスが取れんな。
リューナイトもだ!
ラムネとか「俺は今!猛烈に!熱血してるぜー!」しか覚えてない俺参上。
関係ないけど第2世代はクールとおバカは多いけど熱血系は誰かいたか…?
397 :
それも名無しだ:2008/04/21(月) 16:05:46 ID:q8iW9cRW
カノウ家長男は一応熱血じゃなかったか?
ゼフィア先輩を忘れている。
あと地味にヴィレアム、ヘタレだけど。
どっちかと言われればカノウ家長男は空気系だろう。
女子でいったらアイミとかか?
ハザリア留守番中
ハザリア「キャクトラは買い物。ルナとルルはバランガの所。今ここに居るのは俺とこのチイこい獣か・・・」
アル「なーっ!」
ハザリア(ビクゥッ!!?「だ、黙れよ!この俺が貴様の様な猫風情に恐れるn」
アル「なーっ!!」
ハザリア「うわぁぁっ!?き、貴様そこに直れぇ!!」
アル「……………ウェェェェェェェェ?」
ハザリア「な、なんと!?その声はあの伝説の喜劇人『志村〇ん』と同じ声色ではないか!!?」
アル「ニ゛ャッ!?」
ハザリア「フハハハハハハ!!気に入ったぞ獣ぉ!!いつか貴様を主人公にした脚本をくれてやるわぁ!!!」
とある動画を見てパクった。演劇ネタは書けないが許せ。
ゼフィアはカイ少佐とかバニング大尉なんかの頼れるおじさまが一番あってるけどな
おじさまとか言ってやるなw
他はアークとか、やるときゃやるイメージあるけど、熱血かどうかと聞かれると微妙だな。
精神コマンドでなら二世世代の8割型持ってるんだろうが
咲美とか地味に熱い気がするけどどうだろ?
OGSはほぼ全員が熱血持ってるからな
気合持ちが稀少だが
気迫持ちがほぼ同数の気がする程少ないな。
気力? 大激励で上げればいいじゃない。
戦慄で相手の気力も下げるわけですね
何で激闘とか激怒なくなっちゃったのかな
408 :
それも名無しだ:2008/04/23(水) 14:02:59 ID:KR40fmfI
激怒はまぁ仕方ない気もするけど……激闘は惜しかったな。避けて当てる系の機体で使いたかった。
>>408 リアルばかりが強くなるのはバランス悪いんだな、これが
カレー味の貧乳と、貧乳味のカレーと
カレー味のクリハとメイド味の巨乳なら、どれがいい?
411 :
それも名無しだ:2008/04/24(木) 18:01:03 ID:H8Co5NYn
貧乳味ってどんなんよ?
低脂肪乳とか?
胸の大小の違いが戦力の決定的差でないことを教えてやる!
咲美「胸の大小の違いが戦力の決定的差でないことを教えてやる!」
ふむ、違和感ないな
決定的な差は体重ですね、わかります。
あれ?咲美とレイナが前と後ろに(クロスボンバー
咲美とクリハは
ムゲフロの錫華姫を見習って腰や臍に力を入れるといいと思うの!
クリハ「こう?」
マキネ「違う違う、こう」
咲美「こうかな?」
マキネ「腰の動きはいいけど、手首の捻りが足りないよ」
ゼラド「なにやってるの?」
アーク「ああ、何やら腰の力の入れ方の練習をしているようだが」
ミナト「いつのまにやらマキネのジュリアナ講座に変わってしまったようだ」
トウキ「せめてパラパラにしとけよ」
ソフィア「(うずうず)」
ミッテ「(うずうず)」
ミナト「頼む!付き合ってくれ」
アーク「いやさー、いきなり付き合ってとか男に言われた時は、尻のあたりが冷たくなったぞ
ただ一緒に来てほしい場所があるだけかよ。てか、何だよ一緒に来てほしい用って」
ミナト「今A組、B組合同の体育の最中だが、合同体育の時は女子がA組、男子がB組で着替えるな」
アーク「まあな。狭い更衣室で二クラス全員が着替えてたら時間がかかるからって事でそうなってるな」
ミナト「でさぁ、教室にちょっと女子に見られたらやばいものを置いてきたんだって」
アーク「なんだよそれ?またエロ本かよ?学校に持ってきても使えないから家だけにしろよ
実用性ねーよ学校でなんて。エロ本学校に持ってくるとか単なる馬鹿だよ」
ミナト「なんで俺がやってもいないことでお前に罵倒されているのかが果てしなく気になるけど
エロ本なんか学校に持ってくるわけねーだろ。まあ、帰りにコンビニで買ったことはあるけど」
アーク「うっわー、嫌だ嫌だ。ぜってー表紙買いだよ。しっかも内容は糞ショボくてすぐ捨ててんだよぜったい」
ミナト「なんでみんな最近俺の行動を察知してんだよ!俺はあれか?人に心をサトラレる人か?」
アーク「いつの映画だよ。てかタイトルうろ覚えで出てこねーよ。で、アホな話してる間に教室についたぞ
てか鍵しまってるだろ。どうすんだよ」
ミナト「鍵屋でバイトした時に身に付けた開錠術で、そら」ガチャ
アーク「これから、何か盗難があったら、俺お前の名前を挙げるぞ」
ミナト「なんだよ。アニキも出来るし、念動力者とかいるだろーが。てかさっさと済ませるぞ」
アーク「へーいへーい。てか結局なんだよ置いて来た物って」
ミナト「えっと、これこれ。机の中に入れてたからなあ。これだよこれ」
アーク「えーっと?へぇ、リラックマ。なんだよ可愛い趣味を見られたくないだけ・・・・・コンドーム?」
ミナト「おう。リラックマコンドームだ」
アーク「なんだよこれ!リラックマグッズを集めてる奴が最後にこれにたどり着いたとしたらどんな顔すんだよ!
それ想像しただけで気分悪くなるわ!お前使うのかよこれを!てか使う機会があるのかよ!」
ミナト「何だよ。いーじゃーねーか。てかさ、ほらリラックマって所が、逆に女の子を安心させるっていう」
アーク「弱そうなコンドームなんて不安しか煽らねーよ!某軍曹が保障する1リットル入れても大丈夫が不安になるよ!
てかなんだよ箱に書かれた「ここらでひとハナさかせてみますか」って!どっちだよ!
咲かせたいのか、咲かせたくないのかどっちかにしろよ!コンドーム付けて咲いたら馬鹿みたいだろ!
てか、コンドーム取りに行くのに付き合わされた俺が、一番馬鹿みてーだよ!」
ミナト「いや、ほら。一人じゃ不安だしさあ、お前なら別にドン引きされても、しょせんお前じゃん」
アーク「俺はお前の中でドンだけ位置が低いんだよ!って・・・・・ん?雨」
ミナト「あー、外で雨降り出してんだな・・・・・・・・・・・なあ、体育って外じゃなかったっけ?」
アーク「そーいえば・・・・・・外?」
ガヤガヤガヤ
アーク「ミナトサン。ローカカラアシオトガシマスヨ」
ミナト「ソレニ、ハナシゴエモシマスネ」
アーク「・・・・・・」
ミナト「・・・・・・」
アーク「更衣室がわりの教室から出てくる男二人なんて犯罪者にしか見えない。見つかったらぜったい終わり」
ミナト「今から逃げたらぜったい見つかる」
二人「くそっ!隠れるぞ!」
アーク「おい!なんで一緒に同じ掃除ロッカーに隠れてんだよ!俺が先に入ったんだから遠慮しろよ!」
ミナト「仕方ねーだろ!他にまともに隠れれる場所がねーんだから!」
アーク「てかんなだよこれ、最近メタ発言とかやたら多いなーとか、みんなナチュラルにスレとか言ってたら
なんでよりによってこんな王道展開が、俺に回ってくるんだよ!」
ミナト「その発言がメタ発言じゃねーか!てかなんで男となんだよ!普通女の子と閉じ込められるもんだろ!
王道って言うなら!てかなんでこいつんなんだよ!」
アーク「うっせーよ!どうせそんなのはヴィレアムとかハザリアの仕事で、俺達には一生回ってこないんだよ
てか、俺もお前じゃなくてシュウヤならまだ良かったてのに」
ミナト「え・・・・やっぱり、お前らってそういう」
アーク「違ーよ!なんだよ男二人で行動してたらそういう目で見るんだよ!俺達はおホモだちでもなければ
ましてやお尻合いなんて事はねーんだよ!」
ミナト「ほら、深呼吸して落ち着けよ、ヒッヒッフー」
アーク「何か出す気かテメェェ!この状況で液体、気体、固体のどれでも出しやがったら大声でこう叫ぶぞ!
『たすけてぇぇ!ミナトに掘られる!』って」
ミナト「お前やっぱりホモ意識してんじゃねーのかよ!」
ガヤガヤ
アーク「っち、しゃーねー。動くなよ」
ミナト「当たり前だ!」
クリハ「あーもう、ビチャビチャ。下着濡れちゃった」
アイミ「ほんと。急にあんな強烈なのがくるなんて思わなかった」
レイナ「字面が卑猥だからちょっと自重してくれない・・・あれ、鍵が開いてるじゃない」
アーク「この馬鹿!いきなりモロばれじゃねーか!」
ミナト「仕方ねーだろ!鍵閉めてる余裕なんてなかったんだよ!」
ゼラド「あれ、私鍵閉めてなかったっけ?」
レイナ「あーもう、この子は。下着もだけど、財布とかも置いてるんだから気をつけなさいよ」
ゼラド「ごめーん」
アーク「おっしゃラッキー!」
ミナト「たまたまゼラドが鍵当番で助かったー!天然で助かったー!」
アーク「これなら、後は黙って動かなかったら凌げるぞ・・・・・・あれ
でもなんつーかさあ、こういう時って大抵変な事が起るんじゃ・・・」
ミナト「不吉なこと言うなよ・・・・」
クリス「はぁ、もう最悪です。せっかく髪もセットしたのに」
レイナ「へえ・・・・・で、髪型をそこまで気にする理由は?」
クリス「僕だって女の子なんだから当然です。なんですか急に」
レイナ「いや、見せる相手でもできたのかなーっとか。あ、もちろんシュウヤじゃなくてね」
クリス「別にそんなの居ません・・・・・・ええ、あんなエロい変人になんて興味ありませんし!」
咲美「そうね。てかあまり変なこと言ってると、フラグ立つから止めなさい」
レラ「・・・・一時・・・・・気の迷い・・・」
クリス「な、なんですか気の迷いって!それに僕はちゃんと」
マキネ「ちゃんとの相手がおかしいから」
クリス「存在がおかしな事になってる人に言われたくありません!」
ミナト「なあ、殴っていい?出来る限り精一杯の力で殴っていい?」
アーク「なんでだよ。てかクリスの奴誰のこと言ってんだ?」
ミナト「やっぱり殴らせろ。頼む一発でいいから」
アーク「あのなあ。てか静かにしろよ。バレたらマジでやばいだろうが」
ミナト「ちっ・・・・・しょうがねえ」
ゼラド「おっかしいなあ。鍵閉めたと思ったんだけど」
アイミ「まあ、そういう事もあるって。ほら四月だしボーっとしても変じゃないって」
クリハ「だったら、このドリンクを飲んで目を覚ましたらどう」
レイナ「何に目覚めるドリンクよ。てか、あんたはなんでそうドリンクを常備しているのよ」
クリハ「その場その場にあわせて使い分けられるようにって。ほら護身用の爆弾ドリンクも・・・・あっ!」
ボンッ!
一同「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
レイナ「な、何よ今の!てか、ドリンクが爆発して!」
クリハ「ちょっと調合を間違えたかなあ?でも調合が完璧だったらそもそもこんな爆発じゃ済まないし」
レイナ「あんたはいったいなんなんだぁぁぁぁぁ!」
アイミ「それより、ドリンクが飛び散って大変なことになってるんだけど」
レイナ「主に私達4人にかかったわね。まあしょうがないわ。早くバケツと雑巾掃除ロッカーから出してきて」
アーク「やっぱりだよ!なんでこう俺達ってこういうときに必ず酷い目にあうんだよ。しかもぶっ飛び落ちが
ありなせいで、フルボッコされて終わりなんてのがザラなんだよ!今度はなんだ!?
夕日をバックに張り付けが二つか!?それともリュウセイさんのAAで有名な吊るしか!?
それとも年末にリアクション芸人がやるようなバス横転とかか!?」
ミナト「落ち着け!こんな時こそ冷静になって、偶数を数えるんだ!
2、4、6、7、10・・・・・」
アーク「偶数数えてどうすんだぁぁぁぁぁ!てか一つ間違えてる!7は偶数じゃねえ!
おまえ全然冷静じゃネエェェェェェェェ!」
ミナト「そりゃそうだよ!冷静でいられるかよ!てかどうすんだよこれは!明らかに逃げ場なんてねーし!」
アーク「解決策その一 まずミナトがゴミ袋を頭にかぶって飛び出し、混乱に乗じて俺も逃げる
解決策その二 俺達がホモってた時にテメエらが勝手に帰ってきたんだ!と言い張り相手を逆に悪者にする
解決策その三 本当のことを言って、とりあえず最悪の事態は回避
って所か!」
ミナト「全部却下だ!一つ目はあの連中相手に逃げ切る自信が無いからだ!二つ目はこっから先の人生捨てる
事になるからだ!三つ目はそれじゃあここに来た意味がないからだ!てか余計に心象悪くなるわ!」
アーク「解決策その四 助けて〜ミナトに掘られると言って飛び出して、俺だけは難を逃れる」
ミナト「そんときゃ意地でも道ずれにしてやる!てか何でそんなにポンポンアイデア出てくんだよ!」
アーク「リアクション芸人なめんな!頭の回転めちゃくちゃ速いんだからな!」
ミナト「特殊技能とかメタな事を言ってんじゃネエ!」
アーク「切り払いとかくらいしか個性が無い奴らがかわいそうだし、スパロボなんだからそこは許容しろよ!」
ミナト「あの連中はあれでいいんだよ!個性あったら逆に嫌だよ!あトロイエ隊は別ね」
アーク「そんなテメエの趣味嗜好はどうでもいいんだよ!今はこれをどうするかだろうが!」
ミナト「なんでお前は若干冷静なんだよ!てかだったらテメエがなんとかしろよ!」
アーク「俺にそんな便利な能力があったら、とっくにしてるっての!こちとら運動も勉強もできねーわ
ルックスいまいちで女にもてねーわで時々死にたくなるんだよ!」
ミナト「なら死ねぇぇぇぇぇ!もう嫌だ!こいつの存在が嫌だ!自覚無しとかそんな問題じゃねえ!
存在そのものが悪だ!」
アーク「こんな状況に正義も悪もあるか!正義とかなんとか言いたいならズール様でもあがめてろ!」
ミナト「ネタが古いんだよ!」
アーク「うるせぇ!任天堂ハードを馬鹿にするな!」
ミナト「どっちかというとお前はマイクロソフトじゃねーのかよ!」
アーク「うるせぇ!あっちはラスボスが面倒なんだよ!てか俺達なんでこんなアホな事話してんだよ!
てかあいつらが雑巾とりにロッカーに近づく間にどんだけ話してんだよ!」
ミナト「ほらアレだ!スポーツ選手とかがなるとかいう、一秒が何分にも感じられるとか言う
って、んな事話してる間に近づいてきてる!足音が近い近い!」
アーク「助けて〜ミナトに掘られ・・・・・」
ミナト「てめぇ!ここにきてこのタイミングで裏切るつもりか!」
アーク「だって俺お前がコンドーム取りに来たのに付き合っただけじゃん!俺くらい助かってもいいだろうが!」
ミナト「この状況じゃ一蓮托生だろうが!」
アーク「だああああ!くそ!こんな事してる間に足音が近づいてる!」
ミナト「ああああああ、もうだめだぁぁぁぁ!」
レラ「・・・・ぞうきん・・・・外から取ってきた・・・・」
レイナ「え、でも別に教室のでも」
レラ「・・・・臭く・・・・から・・・」
アイミ「ああ・・・・牛乳とか拭いたみたいに」
レラ「バケツも・・・・きたから・・・・」
ゼラド「ありがとレラちゃん。じゃあ早く拭こう」
クリハ「うーん、何がいけなかったのかしら・・・・・やっぱりリンの量が多すぎたのかなあ」
レイナ「あんたはいったいドリンクと称して何を作るつもりなのよ」
ミナト「た・・・・助かったぁぁぁぁぁ」
アーク「ああ・・・・マジで寿命が縮まったぜ」
ミナト「しっかし、ラッキーだったな。たまたまレラがぞうきん持ってきてくれたおかげで助かったな」
アーク「いや、ラッキーは違うだろ」
ミナト「は?」
アーク「お、男子が帰ってきたし、これにまぎれて出るぞ」
ミナト「あ、ああ」
ミナト「なあさっきのラッキーじゃないってなんだったんだ?」
アーク「ああ、それについてだけど・・・・・お、うわさをすれば」
レラ「・・・・・アーク・・・危なかった?」
アーク「かなりやばかった。あと少しで社会的に死ぬとこだった」
ミナト「お、おい。なんでレラが」
アーク「いやほら。ニュータイプだし」
レラ「・・・・・困ってるの・・・・分かったし・・・・悪気・・・・無かったみた・・・し」
ミナト「ニュータイプってそういうもんなのかよ。てか、アークもよく分かったな」
アーク「ああいうときにレラがわざわざ外まで雑巾取にいったら、そりゃ違和感あるしなあ。
で、あの行動だろ。こりゃこっちに気づいたなって」
ミナト「お前ら、何そのシンクロ率?」
アーク「だってほら。同じクラスのダチだし」
レラ「・・・・・・・」
ミナト「えーっと・・・・ああ、そうっすね。そうですよね、悪かったなこの野郎」
アーク「何切れてんだよ」
ミナト「切れてネエ!」
ミナト「だからさあ、あいつが何でモテるかなんとなく分かったわけですよ」
トウキ「いや、お前も普通にしてれば」
ミナト「いや、俺っていつも自然体だから」
トウキ「そうか・・・・・・(だめだこいつ、早くなんとかしないと)」
ミナト「あいつさあ、たぶん周りの女の子全部友達としか思ってねーよ。一応女だからって対応してるし
エロいネタフリとか、セクハラ言ってみたりするけど、相手をただのダチと思ってやってるんだよ」
トウキ「いや、あれは欲望の塊だろう」
ミナト「そりゃ欲望の塊かもしれねーけどさあ。なんつーかこう、自分と血のつながった姉とか妹に恋しないみたいに
親しい女に恋しないんじゃねーの?あいつ付き合いが長い女にほど興味なさそうになってるし」
トウキ「つまりどういう事だよ?」
ミナト「最初は嫌な奴でも、後からいい奴になるツンデレでもクーデレでもないタイプのデレなわけだよ
最初はドン引きするような行動をとっているのに、後からまともになっていくっていうデレなんだよ。
だって、あいつに最初から惚れてる奴なんかいないのに、いつの間にか近くにいる女に片っ端から
フラグ製造してんじゃん」
トウキ「まあフラグ製造は確かに」
ミナト「つまり時代は形態こそ変わっても絶えず何らかのデレを求めているんじゃないかと思うわけだよ」
トウキ「えっと、何がいいたいんだ?」
ミナト「つまり!モテる秘訣はデレにあるんだよ!ハザリアにしてもそうじゃん!」
トウキ「いや、アークとかハザリアのはデレじゃなくて、駄目な奴がたまにいいところを見せるといい奴に見える
劇場版ジャイアンの法則だと思うぞ・・・・・・」
ミナト「いや!そんな単純な理由なわけがねえ!それだけでフラグ量産なんかされてたまるか!絶対にモテる秘訣はデレだよ
こうなりゃ新しいデレを開拓するぞ!そうだな普段は趣味を隠しているけど、デレると趣味を暴露する
隠し状態からデレるカクデレなんてどうだ!」
トウキ「それは明らかに結婚するまで趣味を隠していたオタクが結婚して破局するパターンだ!
というか、今のお前はもう転校でもしないとそれ無理だから!ていうか、
新しいブーム発祥しようとしてする奴は間違いなく失敗するから!」
ミナト「行って来るぜ!」
トウキ「いやいや!どこへだ!?というか人の話を聞けぇ!」
アーク「さってと、クリスのメアドもそろそろ友達カテゴリに入れとくかなあ。どう思う・・・・・・てあれ?」
レラ「・・・・・・・・(友達って言われたのは喜ぶべきなのか悲しむべきなのか思考中)」
アーク「もしもーし、レラ公どうしたー?反応しないとみなみけ風にスカート引っ張って・・・・あ痛い痛い!
レラは無反応なのにビットだけが、俺を真夏の太陽のごとく攻めやがる!あっいや、ごめんなさい!」
ミナト「さあ!デレてデレてデレまくってやるぞぉ!」
トウキ「誰かあいつを止めろぉぉぉぉぉ!」
私なんて生きていてもしょうがない人間なんです
恥の多い生涯を送ってきました
私の心が汚れているから職人の渾身のネタもまっすぐ見れないんです
ハザリアやアークは一見変人だけど実はとってもいい男、見る目のある女子はその辺を見抜いてメロメロになっちゃうの♪
本人達にはそんなつもりはなくて自然にしてるだけなのに、いつの間にか水面下でモテモテで困っちゃうZE☆
え?ミナト?うん……まあその……なんだ…………プギャーと言わざるを得ないwwwwww
という風にしか見えないんです!!このタイプのネタ!!
私の心が私の目が汚れているから愛のあるキャラ弄りさえも遠まわしなイジメに見えてしまうのです
ミナトはこれからも痛々しい毒男として扱われるのかと思うとせつなくてせつなくて…
なんだか吐き捨てたら少し心が晴れました
ハザリアやアークに自己投影した自慰行為っぽいなぁ…とまでは言いますまい
君が本当にミナトの毒男ネタを嘆くのなら、ミナトを主役にした超☆甘酸っぱいSSでも書いてみたて脱毒男化を促してみてはどうだ?
君が本当にミナトの毒男ネタを嘆くのなら、ミナトを主役にした超☆甘酸っぱいSSでも書いて、脱毒男化を促してはみてはどうだ?
何かアークが某幻想殺しさんみたいに見えてきたわ。
>>427 あ〜・・・・そういう風に感じる人もいるのかと、ちと反省。
まあ、ミナトだってその時になればカッコよくキメてくれる・・・・ハズだし
てか、実は本当は昨日、アークのほうも落とすSSを投下する予定だったんだけど
力尽きて、きりがいいからもういいやと、そこまでで投下したんだ。
今あなたのレスを見て、その勢いで続きを書いた。
アーク「さーて、どうすっかなあ。一応レラに助けてもらったし礼をしといたほうがいいよなあ
ホワイトデーの時も面倒だったし、できるだけ早くしたほうがいいし」
クリス「何をぶつぶつ言ってるんですか?しかも教室の隅で壁のほうを見ながら。
ついに自分のおろかさと恥ずかしさに気づいて、ATフィールドを張りたくなったんですか?」
アーク「あのなあ・・・・・・そういやお前って女だったっけ?」
クリス「なっ!失礼ですね!ていうか何だと思ってたんですか!?」
アーク「なんかシュウヤにくっついてくるおまけみたいな。ほら食玩についてくるラムネみたいな」
クリス「誰があんなおまけ扱いですか!しかもあれのせいで、なぜか食玩には賞味期限が存在するんですよ
あんな大しておいしくも無いラムネのせいで!」
アーク「なぜ怒りがラムネに向かってんだよ。あとあのラムネ俺けっこう好きだぞ」
クリス「ラムネはどうでもいいんですよ!で、僕が女だとなんだっていうんですか」
アーク「いや、ちょっと聞きたいことがあって」
クリス「なんですか?」
アーク「女の子が喜ぶものってなんだ?」
クリス「女の子が喜ぶものですか?色々ありそうますけど・・・・・・」
アーク「じゃあ、悪いんだけど用意してくれねえ?金は後で払うから、プレゼント用にちゃんと包装して」
クリス「まあ、いいですけど。報酬はちゃんとあるんでしょうね」
アーク「うちの会社のおもちゃ部門のカタログと適当な金額の商品券でどうだ」
クリス「おもちゃなんて興味ありませんよ」
アーク「うちの会社の兵器製造部門のカタログと適当な金額の商品券でどうだ」
クリス「何をよこすつもりですか!?というか、貴方の中ではその二つは同じようなものなんですか!?」
アーク「となると・・・・・お菓子とかじゃダメか?俺の手作りになるけど」
クリス「・・・・・まあいいです。ジキミのお菓子は割りとおいしいですし」
アーク「そりゃどうも。まあスレイチェル先輩とかみたいにはいかねーけどな」
クリス「いいですよ。そこまでは期待しませんから」
アーク「じゃあ頼むわ」
咲美「え?兄さんに頼まれた?」
クリス「はい」
レタス「いったい何をですか」
クリス「えっと・・・・・女の子を・・・・・よがらせるもの・・・・でしたっけ」
咲美「女の子を!」
レタス「よ・・・・よがらせる!」
クリス「あれ?喜ばせるだったかもしれませんけど」
咲美「どっちにしたってアレじゃないの!兄さん何を考えているの!?」
レラ「・・・・アークに・・・何があったの・・・・・」
クリス「あれ・・・・えっと事情は良く分からないけど、なんかプレゼント用の包装とか
してくれって言っていましたし。たぶん誰かに送るんじゃあ」
レタス「いったいどういう意図ですか・・・・・しかもよ、喜ばせるものって・・・」
クリス「割と真剣な顔をしていましたけど・・・ん?なにか違うような気も・・・」
咲美「いや、兄さんなら真顔で聞いてきてもおかしくないわ。前に女の性的快感は男の二十倍って本当かって
真顔で聞いてきたし」
レタス「まったく・・・・・とんでもない人ですわね」
咲美「・・・・でもさ、つまり誰かに送るって事よね」
レタス「そういう事でしょう。まったく神経を疑いますよ」
咲美「まあ、それはそうだし、いとことして恥ずかしいけどさあ、もしかしてそのプレゼントで愛の告白をするんじゃないの?
まあ滅茶苦茶ゆがんでいるけど・・・つまり、そういう意図があるってことじゃないの」
レラ「・・・・・・・誰か・・・告白・・・・!」
咲美「兄さんたぶん、エロ本の読みすぎで、告白したらすぐHとか勘違いしているんだと思うから
その時に失敗しないようにとか言うへんな気の回し方をしているんじゃ」
レタス「た・・・確かに彼ならありえるかもしれませんわね」
レラ「・・・・なら・・・・忠告したほうが・・・・・・」
咲美「いや・・・・あえてそういうものを贈らせたほうがいいわ」
レタス「なぜ!」
咲美「ここで、うかつにまともなものを渡して、カップル成立なんかしたらその相手がどんな目にあうか
だから、あえて相手がドン引きするくらい凄いものを渡して破局させるわ
(というのは建前で、実際はアークを誰かとくっつけたくないだけ)」
レラ「・・・・・確かに・・・(咲身の考えていることがなんとなく分かって共感)」
レタス「じゃあまじめに考えるって事でよろしいですわね」
咲美「ま、まあ・・・・別に詳しいわけじゃないから、まあ振動するあれとか、ピンクのあれとかくらいしか
思い浮かばないけど」
レラ「・・・・・私も・・・・」
レタス「そういいながら、なぜ二人してこちらを見てくるんですか?」
咲美「え・・・・いや別に。ただ・・・まあ、そのねえ」
レラ「口調が・・・・S・・・いから」
レタス「誰がSですか!誰が!」
レラ「・・・・・それっぽいし・・・・」
レタス「ツンデレとかクーデレは言われたことがありますが、まさかSと呼ばれるとは思いませんでした」
咲美「まあ確かに最近の妙な風潮よねえ。やたら属性をつけたがって」
レラ「・・・・怪力属性・・・?」
咲美「悪かったわね!なんか気づいたら怪力になってたわよ!しかも実際のところはどのくらいの強さか分からないし」
レタス「まあアーク以外に怪力を発揮した場面なんてありませんものね」
咲美「いや・・・・あるんだけどね・・・・何個か前のスレで・・・・宇宙怪獣相手に」
レタス「何があったんですか!?」
咲美「あなたのお父さんにでも聞いてください。思い出したくありません。てか忘れさせて本当に」
レタス「は・・・・・はあ。でも、いったいどうすれば。それに詳しい人なんて」
クリス「そうですねえ。僕も、ロ○ター、バ○ブ、ディ○ド、ア○ルビーズくらいしか分かりませんし」
咲美「ちょ!伏字にしてもやばいから!てか何でそんなに!?」
クリス「お母さんの趣味で」
一同「ああ・・・」
クリス「まあ、最近は使う相手もいないから埃をかぶってるみたいですけど」
咲美「じゃあ、そういうのが買える店とかも分かる?」
クリス「お母さんに聞けば・・・・・。でも、僕はそんなにお金持っていませんよ」
咲美「まあどうせ兄さんが最終的には出すんだから、まず私達で割り勘しとけばいいわ」
レタス「じゃ、じゃあどうするんですか」
咲美「放課後にでもクリスのうちによって話を聞いてから買いに行くわよ」
レラ「・・・コクリ」
レタス「わかりました・・・・これも一応勉強だと思ってついていきますわ」
クリス「まあ、僕は別にいいですよ」
咲美「じゃあ放課後に」
クリス「ん〜?おかしいですね、最初はお菓子とか服とかの話になるような気がしていたんですが
なぜ大人のおもちゃの話になったんでしたっけ?それとも、B組みの女の子のトレンドは
そういうものなんでしょうか?」
翌日
咲美「兄さん」
アーク「あん、何?」
咲美「クリスから話を聞いて、みんなで選んで買って来たんだけど」
アーク「え、みんなで行った?そいつは・・・・・・ま、いっか」
クリス「一応、みんなで相談して選びました。たぶん、強烈に喜ばせますよ」
アーク「強烈に喜ばせなくてもいいんだけど。てか、強烈って何だよ」
レタス「とにかく、領収書はこれです。後で払ってください」
アーク「へいへいっと。んでこいつね・・・・・なんかエラく凄い包装だな。
ショッキングピンクの包みに赤い紐って。まあ女ってのはこういうのがいいって事なのか?
クリス「一応女性の店員に、女性に送るものなのでそれらしく包装してくださいって頼みましたよ」
レラ「・・・・・けっこう悩んでた・・・・」
アーク「結構悩むって・・・・どういう店で買ったんだ?普通女性向けのプレゼント用包装なんて慣れてんじゃねーの?」
咲美「兄さん。それはエロ本の読みすぎよ」
アーク「?????いや、普通のマンガでもなんかそんな感じで・・・・まあチャンピオンのマンガはエロ度高いけどさ」
クリス「とにかく、ちゃんと僕は頼まれたことはやりましたからね。というか、これどうするんですか?」
アーク「ああ。レラにプレゼント」
レラ「!?!?!?」
アーク「昨日のお礼にって事で。やっぱお返しって早くしねーといけねーって前のホワイトデーで分かったしな。
俺だって学習するんだぜ。中身が気になるけど、みんなで選んだくらいだし、大丈夫だよな」
レラ(何!?いったいどういう事?どういう冗談!?でもアークに悪意とかは全然無い・・・・・むしろ
すっごく普通に、やり遂げた感じすらあって・・・・ええええ!?!?!?・・・・・ブツッ)
バタン
アーク「は・・・・・ちょ!なんでそこでレラが倒れるんだ!?てか大丈夫かよおい!
うわ!レラにはっきり感じるくらい脈がある!?一年に何万回だかくらいしか脈打たないくせに」
咲美「に・・・・兄さん!レラに何をするつもりだったの!?そして昨日いったいなにがあったの!?」
アーク「いや、昨日って・・・・・それは言えねーなー」
咲美「まさか・・・・レラに言えないような事を・・・」
アーク「言えないような事なんて・・・・いや、まあしたけど・・・・レラにはしてないからな!」
レタス「正直に言いなさい!今ならまだ弁解すれば聞きますわ!」
アーク「何をあやまれと!?・・・・いやまあ、A組とB組の女子全員に謝らないといけないかもしれねーけどさあ」
クリス「女子全員って何をしたんですか!?」
アーク「絶対に言わねえぞ!絶対に教えないぞ!俺の人生がつぶれる!」
咲美「に・・・兄さん・・・・いったい何をしたの?場合によっては・・・・この手で・・・」
アーク(ま、まずい・・・よく分からないうちに殺されそうになっている!いや、まだ打開策もある
そうだ・・・まず状況を把握しよう。このプレゼントの中身を見て、それからだ)
アーク「とにかく。まず話し合おう!冷静になって、な!まずこいつについて説明するから・・・(カチッ)・・・・カチッ?」
ブブブブブブブブブ、ウィイイイイイイイン
アーク「ちょっ!おま!何これ!何が入ってんの!?て、うわあああっ!」
手が滑って中に入っていたものが飛び出し、咲美めがけて飛んでいく
咲美「ヒッ!イヤアアアァァァァァァァァァッ」バシッ!
アーク「凄い反射神経で咲美がけり返した○○○○○○が俺めがけて飛んでき・・・ブゲラっ!」
咲美「はあ・・・・はあ・・・・」
アーク「な・・・・なぜ。てか、なんでこんな目に会ってんの俺」
クリス「ジキミが女の子を喜ばせるものとか言っていたから、そのとおりにしたんですよ!」
アーク「俺が頼んだのは女の子が喜ぶものだぁぁぁぁぁぁ・・・・ガクッ」
シュウヤ「それは災難でしたね」
アーク「たくっ・・・・・何が悲しくて伏字だらけのアイテム顔面に喰らわねーといけねーんだよ
物理的にも精神的にも痛いだろうが」
クリス「紛らわしい言い方をしたのがわるいんですよ」
アーク「お前が紛らわしいことにしたんだろうが!てか何だよこれ!?普通おかしいと思うだろ!?」
シュウヤ「いや、貴方ならやりかねないですね」
アーク「なんで!?」
シュウヤ「少なくとも、告白したら直後にSEXするものだとは思っていますね」
アーク「おう」
シュウヤ「そんなものはマンガの中か、よほど慣れた大人の話です。童貞と処女でそんな状態になるなんて早々ありえないし
ましてや、それでうまくいくはずなんてありませんよ」
アーク「マジで!?」
シュウヤ「常日頃そういう価値観で行動しているからそう思われるんですよ」
咲美「兄さん・・・それにシュウヤも。教室全体に聞こえるような大声でそういう事言うのやめてくれない?」
アーク「顔面に○○○○○○ぶつけられたから、もう羞恥心なんてなくなりました。てか誰がアレを選びやがったのかが
今一番気になる事なんですけど」
咲美「黙秘」
レタス「黙秘」
アーク「たくっ・・・レラの意識もまだ戻らねーしさー。なんかもー散々だよ」
クリス「まったくですねえ」
一同「お前が言うな!」
あ〜・・・冒頭の自分語りウザかったらすまん。
バァーナァーナァー ノォー ナァミダァー
ゼラド「あれ、なんだか、町がどこかおかしいような?」
ヴィレアム「俺たち、なんでこんな道ばたに立ってるんだろ」
ゼラド「ヴィレアムくん? わたしたち、さっきまでなにしてたんだっけ?」
スゥーナァーオォーデェー イ〜レェタァラァー
ヴィレアム「あっちの店からかかってる曲、なんだ?
聞き覚えがないけど、ミナトが好きみたいなモームスとかAKBなんとかかな」
ゼラド「違うよ、これ『バナナの涙』だよ。奇面組のエンディングだった」
ヴィレアム「えっ、スキャットマンジョンからスチャットマンジョンまで押さえてる俺が知らないなんて、
よっぽどマニアックな曲なのかな」
ゼラド「前から思ってたけど、ヴィレアムくんて音楽の趣味悪いよね」
ヴィレアム「えぇっ、そんなはずは」
ゼラド「あれ? 『新曲 バナナの涙入荷』?
誰かがカバーでもしたのかなぁ」
ウゥー! ウゥー! ウゥー!
トウキ「待てぇ〜! 待て待てぇ〜!」
ミナト「待つだぎゃぁ!」
ヴィレアム「なんでトウキたちがパトカーに!?」
ゼラド「しかも、ミナトくんがなんか名古屋弁だ!」
ヴィレアム「名古屋弁なのか、あれ?」
ゼラド「それより、見てあそこ! レオタード着た三人がビルの上走ってる!」
シュタッ シュタッ シュタッ!
マリ「誰が待つか!」
リトゥ「マリ、こっちに」
ユウカ「みぃ〜つめるキャッツアイ♪ マージックプレイイズダンシン、みぃどりいろにひかぁ〜るぅ〜♪」
リトゥ「ユウカさん! 歌ってないで!」
キキッ
ハザリア「遅いぞ貴様ら、乗れ!」
ゼラド「ハザリアくんだ」
ヴィレアム「なんであいつがフィアット500なんか運転してるんだ? しかもあのジャケット」
ばきぃっ!
マリ「なんでピンクのジャケットなんか着てるんだお前は!」
リトゥ「ちゃんとシティーハンターのカッコ渡したでしょう?」
ハザリア「やかましいわ! あんな新連載、知ったことか!
鈴木清順が、バビロンの黄金伝説が!」
ユウカ「だからって、歴代でもっともどうでもいい評価されてるサードシーズンルパンとか」
マリ「次元、目ぇ出しちゃってるし」
リトゥ「ゴエモンさん、なんで柔道着の上着て外ウロウロしてるのかしら」
ハザリア「第三期ルパンの悪口はそこまでだ! 行くぞ!」
パリイィィィンッ!
マリ「なんだ!?」
ハザリア「わぁぁっ! 納車したばかりのフィアットのフロントガラスが!」
シャーッ パシッ シャーッ パシッ シャーッ パシッ
レタス「分家に生まれたこのわたくし。何の因果かマッポの手先。
トロイエたければトロイエればよろしい。それでも、食物繊維だけはおろそかにはさせなくてよ」
リトゥ「桜の代紋!?」
レタス「スケバン刑事レタス・シングウジ。見た目は淑女、中身はインジュウ!」
ヴィレアム「なんだ、あの無闇にエロいキャッチフレーズ」
ゼラド「レタスちゃん、スカート長っ!」
マリ「本庁直属の特命刑事か」
ユウカ「あんなのが出てくるなんて、あたしらもビッグネームになってきたものね」
レタス「怪盗気取りのお笑い集団の皆さま。
ここらで年貢を納めてはいかがです」
ハザリア「笑止千万! ワダとモンキーパンチでは格が違うわ!
クールタッチのゲバルト、このパワースケールが世のゴキブリ野郎どもをダメージする!」
ぶわっ!
レタス「煙幕!?」
ハザリア「フハハハハ! あーばよ、ヘッポコ刑事とヘッポコ巡査ども!」
ブロロロロロッ
ゼラド「行っちゃった」
ヴィレアム「ヘンなこといってたな。『シティーハンター』が新連載?」
トウキ「刑事! ご無事ですか」
レタス「わたくしのことよりも」
ミナト「すぐに本庁に連絡だがや! 応援を呼ぼうまい!」
トウキ「ミナト、お前それ訛ってるのか?」
ゼラド「えっと、あのぉ、いいですか」
レタス「あなたは?」
ミナト「ボインちゃん、民間人の出る幕じゃねぇギャよ。
ここは危ないから、早く逃げなあかんがね」
ヴィレアム「ミナト、お前その名古屋弁、たぶん間違ってるぞ」
トウキ「あれ、ミナト、お前の知り合いか?」
ミナト「知らんがね」
トウキ「俺たち兄弟なのに、なんでお前だけ訛ってるんだ?」
ミナト「おいどんは、郷土を愛しているでごわスマッシュ」
トウキ「お前、どこの出身だよ!」
ミナト「ごわストロベリー」
レタス「あちらのヘッポコ巡査たちは放置してくださいませ」
ゼラド「いまのひとたちって、ドロボーさんだよね?」
レタス「ええ、OGキャッツアイなどと名乗る、ふざけた集団でしてよ」
ゼラド「なにを盗んだのか知らないけど、たぶん追いかけてってもなにもみつかんないよ。
女の子たちはあんなレオタード姿で、なにか隠し持ってるようには見えなかったし、
あのピンクのジャケットのひとはあとから来たみたいだもん。
ドロボーって普通コッソリやるものなのに、あんなに目立つカッコしてるっていうことは、
きっとなにか考えがあるんだよ」
レタス「たとえば?」
ゼラド「えぇ〜と、モノはまだ現場にあって、
警察のひとたちが追っ手に人手割いてる間に回収するとか」
レタス「カノウ巡査の、スーパーマリオブラザーズを陰湿なやり口でクリアする方」
ミナト「ひとのプレイスタイルにケチつけんで欲しいがね!」
トウキ「あれ、無線が繋がらないな。
おいミナト、お前のテレカコレクションから一枚出せよ」
ミナト「イヤだぎゃぁっ! 10円玉使えばいいがね、10円玉!」
トウキ「10円玉だと、あとで経費請求するのがややこしいんだよ」
ミナト「兄貴はそういうセコいとこがいかんがや!」
ヴィレアム「待てよ、テレフォンカードなんてそんなレアアイテム使わなくても」
ゼラド「はい、ケータイ」
ミナト「なんだがや、これ」
レタス「おかしなことをいうのですね。テレフォンカードがレアだなんて」
ヴィレアム「なにいってるんだ?」
ゼラド「そうだ! ヴィレアムくん、なんか街に違和感あると思ったら、ケータイだよ!
歩いてるひとが、誰もケータイ持ってない!」
ヴィレアム「そんなバカなことが!」
ゼラド「ねえ! いまって、新西暦何年なの!?」
ミナト「なんだがや、新西暦って」
レタス「西暦でしたら、1986年ですけれど」
ゼラド「えぇ〜っ!?」
ヴィレアム「いったいどういうことだ? 俺たち、タイムスリップでもしてしまったのか?」
ゼラド「でも、ここが本当に西暦1986年のトーキョーだとしたら、
なんでみんなにそっくりなひとたちがいるんだろう?」
レタス「トーキョー? ここはODEポリスという、ナウでサイケでトレンディな街でしてよ?」
ヴィレアム「なんなんだよ、そのダメなトレンディぶり!」
ゼラド「ヘンだよ! やっぱりヘンだよこの街!」
トウキ「刑事、現場と連絡取ってきました」
ミナト「あ〜! 俺のナンノテレカに穴が! なんてことするがね!」
トウキ「今日廃棄予定の家電製品の中からブツが発見されました。
業者に確認したところ、今日は引き取りの依頼など受けていないと」
レタス「業者に化けて回収するつもりだったのですね。
洒落臭い真似をしてくださいます」
ゼラド「どうしよう、どうしよう!
1986年なんて、地デジも始まってないし地上波デジタルも来てないし、
地上デジタルテレビジョン放送も始まってないよぉっ!」
ヴィレアム「落ち着くんだゼラド! なんでそんなに地上波デジタルを重要視してるんだ!」
レタス「あなた方、少しよろしくて?」
ゼラド「レタスちゃん」
レタス「どうやらなかなか優れた観察力をお持ちのご様子。
いかがでしょう。その能力、わたくしどもの元でお役に立てるつもりは」
ヴィレアム「悪いけど、いまそれどこじゃ」
ゼラド「でもヴィレアムくん、こんなわけわかんないとこでウロウロしてても、迷子になっちゃうだけだよ」
レタス「ご決断はあとでも構わなくてよ。
とりあえずいまのお礼に、お茶でもごちそうさせてくださいませ」
トウキ「うっし、いつもの喫茶店ですね!」
ヴィレアム「喫茶店て・・・・・・」
【ヴァニシングな青空の喫茶店】
レタス「料理は不味いし頑ななまでにコーヒーを出さない店ですが、
紅茶だけはわりといけますのよ」
ユウカ「店をディスるのは、マスターのいないとこでやって」
レタス「紅茶を五つ。間違っても料理は出さないでくださいませ」
マリ「リップ・ヴァン・ウィンクルの話って知ってます?
いい名前でしょう、リップ・ヴァン・ウィンクル。
彼がね、山へ狩りに行ったんです。山へ、狩りにね」
ハザリア「違う違う、そこはもっと、亡霊のような目で」
マリ「その夢は、どんな狩りでも許される、すばらしい夢だったんです
ところが、目を覚ましたウィンクルが慌てて村に帰ると、妻はとっくの昔に死んでいたんです。
村の様子もすっかり変わっていましてね。わかります?」
ハザリア「そこで、『貴様には、はじめから妻などいなかったではないか』」
マリ「僕の話をしているんじゃないでしょう。
リップ・ヴァン・ウィンクルの話をしてるんですよ」
ハザリア「違う違う! ぽかんと口をあけて! 月が動くほどのゆっくりした仕草で!」
マリ「あ、もう、うるさいな」
ハザリア「やめだやめだ! しょせん貴様と『野獣死すべし』のユーサクとでは格が違いすぎる。
おいグラマーインパクト! ラム、コァントロー、それにレモンジュースを少々、シェイクせよ!」
ユウカ「うちはアルコールは出さないの」
アイ セイ バイバイ〜哀愁ディト〜
ハザリア「チャンネルを換えんか! まったく、タノキンだかワラキンだか知らんが」
リトゥ「もう、いまどきトシちゃんでもないわよ。
ほら、うしろで踊ってるアカサカくん。
前までミュージカルで活躍してたんだけど、今度なにかのグループ結成するんだって」
ハザリア「貴様は、つくづく男を見る目がないな。
そやつの目をよく見てみろ。そのうちシャブかなにかに手を出すぞ」
リトゥ「イヤなこといわないでよ。アカサカくんがそんなわけないでしょう!」
ゼラド「ヴィレアムくん」
ヴィレアム「うん、特に変装してるわけでもないのに、なぜか正体気付かれてないんだ」
ゼラド「1986年て、まだ光GENJIすら結成されてないんだ」
ヴィレアム「そっちに食い付くのか!?」
ミナト「ああ、そいつらは気にしなくていいがね。
売れない劇作家と、売れない舞台女優と、え〜と、あと、売れない眼鏡」
リトゥ「わたしはただの学生です!」
トウキ「売れてないもんだから、いつもこの喫茶店にたむろしてるんだ」
マリ「売れてない売れてないっていうな!」
リトゥ「わたしはべつに売ってません!」
ハザリア「向こうの角にある『カフェ・マル・ダムール』は、
最近妙なバイオリン男が出入りするようになって、うるさくてかなわんからな」
ゼラド「いるんだ。オトヤさん」
ミナト「あそこのマスターはいかんがね!
ヤマモト・スーザン・クミコとか、名前の響きだけで選んだりなんかして!」
ハザリア「黙れヘッポコ巡査め。どうせまた、件の怪盗たちにしてやられたのだろうが」
レタス「彼らはOGキャッツアイ。
変装の達人であるちっこいのと、ギターピックとか投げてくるグラマラスと、ええと、あと」
ミナト「なんだったがね」
トウキ「眼鏡とか投げてくる」
リトゥ「投げてない。眼鏡なんか投げたことない」
レタス「それから、ピンクのジャケットを着たふざけた男が指令を出しているようです」
ミナト「毎回毎回、しょうもないもんを盗むために、わざわざ予告状を出してくるヘンなヤツらだがや!」
トウキ「あいつらのおかげで、警察の威信は丸潰れだ」
ヴィレアム「とんちんかんだ。『キャッツアイ』っていうより、ただの『ついでにとんちんかん』だ」
トウキ「とんちんかん? ジャンプで連載してるやつか」
ゼラド「そっか、『バナナの涙』が新曲ってことは、『ついでにとんちんかん』はまだアニメになってないんだ」
レタス「今回彼らが狙っているのは、ODE動物園で保管されている『青い狼のキバ』」
トウキ「最近街で出没してる、全身真っ青な狼男のキバだっていう話だけど」
ゼラド「いるの、青い狼男!」
ミナト「怪しいもんだ〜がや。
青い狼男だの、緑色のカメレオン男だの、見たって主張してるのは例のバイオリン男だけだがね」
トウキ「ミナト、お前その訛り、いい加減にしないと名古屋のひとに怒られるぞ」
ハザリア「それで、貴様らはまたしても怪盗どもにしてやられたということか」
レタス「いいえ、今回は痛み分けというところでしてよ。
なんといっても、彼らは今回お宝を盗み出せなかったのですから」
マリ「でも、また来るんじゃないのか?」
トウキ「今度はやらせないよ。警備の手を倍に増やしてだな」
リトゥ「へえ。ヘリなんかも飛ぶの?」
ミナト「いんや、今までの手口から見るに、ヤツらは航空手段を持ってないがね。
だから今回は、検問のほうに力を入れて」
ユウカ「それから」
ヴィレアム「あぁ、警備体制がダダ漏れだ。こうやって情報を引き出してたのか」
ゼラド「なんか、ヌルい時代なんだねぇ、80年代って」
【ODE動物園】
トウキ「人員の配置、終わりました」
レタス「ご苦労」
ヴィレアム「しかし、どうして制服警官がスケバン刑事にアゴで使われてるんだ?」
トウキ「なんだ、お前。
協力を依頼されたからといって、本官にタメ口をきいていいということにはならないだろう」
ヴィレアム「お前って、けっこう権力をカサに着るタイプなんだな」
ミナト「どうせだったら、コードネーム麻宮さんたちにアゴで使われたかったけんのう」
トウキ「しょうがないだろ。あのひとたちは全国を転校してまわってるんだ」
レタス「あなた方、なにか文句がおありなのでして?」
ゼラド「待って、そのミナトくんを止めて!」
ヴィレアム「どうしたんだ、ゼラド」
ゼラド「言葉が、名古屋弁じゃなくなってる!」
ミナト「な、なにをいうんじゃけんのぉ、ワレ」
レタス「いわれてみれば、たしかに!」
トウキ「元々明らかに名古屋弁じゃなかったから気が付かなかった!」
ヴィレアム「あの広島弁も、たぶん間違ってる!」
ミナト「ちぃっ!」
ビリリッ
マリ「面が割れた、第2フェーズへ!」
ガシャン! ガシャン! ガシャン!
トウキ「窓ガラスが!」
ヴィレアム「長距離からの射撃! ユウカか!」
ゼラド「あれ、なんか、ヘンだな」
レタス「なにをやっているのですか、あなた! 伏せていないと危なくてよ!」
ゼラド「あんまりにもあっさり顔を見せすぎてる。
それにいきなり撃ってくるなんて、ハザリアくんは『青い狼のキバ』が壊れちゃっても構わないのかな」
ミナト「わわわっ、何事だぁがや、これは」
トウキ「ミナト、ホンモノか!?」
ミナト「ホンモノぉ?」
ゼラド「ミナトくん! あそこに置いてある『青い狼のキバ』って、どこで見つかったものなの!?」
ミナト「どこって、だからバイオリン男が持ち込んで来たもんだがね」
ゼラド「そのあと! あの子たちに盗まれかけてから!」
ミナト「えぇと、だから、廃棄予定の家電製品の中に」
ゼラド「見つかったのは、1つきりだったの!?」
ミナト「1つも2つも、『青い狼のキバ』はもともと一本きりしか」
ゼラド「いけない!」タタタッ
ヴィレアム「ゼラド! どこに行くんだ」
ゼラド「そこにある『蒼い狼のキバ』もニセモノだよ!
あらかじめニセモノをいくつも用意しておいて、見つけやすいところに隠しておいたんだ!」
レタス「では、これも陽動だと」
トウキ「じゃホンモノはどこにあるんだよ!」
ゼラド「木を隠すためなら森の中だよ!
もしもホンモノがニセモノといっしょに見つかっちゃっても、それはそれで警察を混乱させるために!」
ヴィレアム「敵にまわすと、なんてややこしいことをするやつなんだ!」
【廃品物保管所】
ハザリア「フハハハハ。どうやら今回、ずいぶん頭のキレるやつが混じっているらしいな。
いや、この反応速度からしてみると、動物的な勘に恵まれているというクチか」
ゼラド「ハザリアくん、なんでこんなことを!」
ハザリア「俺は、夢を盗まれたからな。取り返しに行かねば」
レタス「夢というのは、女のことでして?」
マリ「くそっ、離せ!」
トウキ「仲間のひとりは捕まえたぞ!」
ミナト「ここはもう警官隊に囲まれてるぎゃぁ! 往生際よく観念するがね!」
ハザリア「ほぉう、どうやら、メンツが揃っているようだな。
都合がよい。やれ、マリ」
マリ「構わないのか」
ハザリア「頃合いだ。解禁せよ」
マリ「わかった」
バッ
レタス「なにを!」
マリ「傷だらけのメテオ3から、わけもわからずサルベージ。
いまじゃなんの因果かタガスの手先。
この身ひとりの覚悟のはずが、不意に出会ったダチのため」
ヴィレアム「あの口上は」
マリ「期間限定スケバン刑事!」
ゼラド「ボディスーツに、赤いスカーフ!?」
マリ「てめぇら全員ヤキ入れっぞ!」
レタス「ひっ!」
トウキ「なんて殺気みなぎる口上なんだ!」
ミナト「知らん! あんなボディスーツ着たスケバン刑事は知らんがね!」
ヴィレアム「2005年版スケバン刑事!?」
ゼラド「なんで!? 1986年じゃなかったの!?」
ハザリア「フハハハハ! 死屍累々の失敗作の上に作り上げられた、最強のアイドルサイボーグ!
ピアノ線で吊られなければ腕立て伏せひとつできなかった80年代のアイドルなど問題にならんわ!」
ミナト「なにが失敗作だがね! ひどいこというと許さんぎゃぁ!」
ハザリア「失敗作で悪ければ、手近なバンドマンとくっついたのと、
復帰後微妙でやっぱり手近なバンドマンとくっついたのと、
太ったバンドマンとくっついたのと、イケメン俳優食らいこんでトンズラこいたリーダーと、
イケメンウルトラマンとくっついたのと、イケメン芸人食らいこんでた貧乳と、
あぁ、たいてい男絡みだな!」
ミナト「マイナスな方向ばっか見るなギャ!
なっちはまだ頑張っとるがね!」
ハザリア「いの一番にプレステやらかした盗作ポエマーがどうしたぁっ!」
ヴィレアム「ミナトもなんかヘンだ!」
ゼラド「えぇ〜、いったい、なにがどうなってるのぉ?」
ミナト「あれ、俺、なんで警官のカッコなんかしとるがね」
ヴィレアム「それより先に疑問におもうところがあるはずだろ、口調とか!」
マリ「どうやら、ミナトが正気に戻ったようだな」
ハザリア「よりにもよって、正気になったところでへの役にも立たん男か」
ミナト「誰がへの役にもたたないだぎゃ! パンチを! 俺のパンチを受けてみるギャ!」
ハザリア「ああ、わかったわかった、とりあえず、一緒に来い」
マリ「オイ、お前たちも正気なんだろ。一緒に来い」
ゼラド「マリちゃん! いったいこれは」
マリ「あとで話す」
キキーッ
リトゥ「ハザリアくん、乗って!」
ハザリア「よし、退くぞ貴様ら!」
リトゥ「『青い狼のキバ』は?」
ハザリア「段取りの悪い女だな、貴様は!
捨て置け。あんなものはただのガラクタだ。行くぞ!」
レタス「逃がすとお思いですの?」
トウキ「ミナトを離せ!」
ハザリア「ふん、こやつらは、まだ、か」
ゼラド「無茶だよ、まわりにはお巡りさんたちが!」
ヴィレアム「それに、そっちには池しかないぞ」
ハザリア「フハハハ! 1986年で頭が止まっとる連中のようなことをいうな!
水陸両用車両なら、ギブス・テクノロジー社から発売済みだ!」
キキキキッ ヴァシャーンッ!
【ヴァニシングな青空の喫茶店 地下】
ハザリア「おめでたい連中だ。
まさか、タイムスリップなどという現象が本当にあるとでも思っていたのか?」
ゼラド「じゃあ、これはいったいどういうことなの?」
ハザリア「集団催眠のようなものだ。
なんらかの作用で、我々は1986年に生きていると錯覚していたに過ぎん。
ここも、トーキョーでもなければ、ODEポリスなどという得体の知れん街でもない。
ただのOG町だ。
貴様らが催眠にかかっていないのは、おそらく並行世界を行き来しとるとかいう
非常識な輩と日常的に接触していたからだろう」
ゼラド「じゃあ、ハザリアくんたちが催眠にかかってないのは、どうしてなの」
ハザリア「ああ、こやつだ」
ガラッ
マーズ「んきゃーっ! なにこれ!? なにこれ!?
『聖闘士星矢』! 『ドラゴンボール』! 『シティーハンター』!
『北斗の拳!』! 『キャプテン翼』! 『ハイスクール! 奇面組』!
こんなの、全部おんなしザッシに載っけちゃっていーの!?
よその出版社はモンクいわなかったの!?
やーん! もー、サーキットがふっとーしちゃう!」
ハザリア「チャンネルを換えんか、バカモノ」
げしっ
マーズ「あっ、あぁ〜、クラウザーさんにレイプ完了済みのジャンプに戻っちゃったぁ〜。
えーん、えーん、テンション下がるよー」
リトゥ「もう、隠しておいたのに、どこから持ってきたの」
マーズ「やーん、持ってかないでー」
ヴィレアム「四本脚、なにやってるんだ」
ゼラド「マーズくんなら、バブル期だしイキイキ仕事してると思ってたんだけど」
マーズ「ちぇっ、ちぇっ! じょーだんじゃねーや。
カネってなぁーね、もっとズシンとくるもんさ。
帳簿を右から左に移し替えただけで利益はっせーさせるなんざ、ジャドーもジャドーの国会議員だよ!」
ハザリア「どうやら、1986年という時代はこやつの哲学には合わなかったらしい。
それで、グレて当時のジャンプにどんばまりしておるところを俺が見つけて拾ってきたのだ」
ヴィレアム「どんなグレ方だ、それ」
ゼラド「でも、なんでマーズくんが1986年当時のジャンプにハマるとハザリアくんたちが正気になるの?」
ハザリア「エガシラ伝説のひとつなのだがな。
あるとき、テレビの企画でエガシラ氏が精神病棟に行ったことがあった。
精神病棟だから、ウンコを投げつけてきたり、うわごとを休むことなく呟いているような輩が山ほどいる。
ところが、エガシラ氏が奇声を発したとたん、一時的とはいえ正気に戻ったそうだ」
ゼラド「スゴいなぁ、エガシラさん」
ヴィレアム「待て、テレビの企画ってことは、それひょっとして放送したのか」
ハザリア「人間というものは、あまりにもイカレたものを前にすると、逆に冷静になってしまうもののようだ。
我々も、こやつの痴態を見て正気に戻ったという経緯だ」
ヴィレアム「いったいこいつ、どんなハマり方してたんだよ」
ハザリア「それはそれは、みっともないハマり方だった」
マーズ「しょーがねーじゃん、しょーがねーじゃん!
この当時のジャンプっつったら、男の子にはヘタなシャブより効くんだもん!」
ゼラド「でも、正気に戻ってたんなら、怪盗ゴッコなんかしてないで、ちゃんとみんなに教えてあげればいいのに」
マリ「そういうわけにもいかない。
ほかのみんなは、心底1986年に生きてると思ってるんだ。
そこに来ていきなり、いまは新西暦だっていったって、頭のおかしいやつだと思われるだけだ」
ユウカ「よもや、昔主人公だったのにOGシリーズで存在ヴァニシングしてたり、
専用機なかったり、イジワル眼鏡に口封じされそうになった男がいるなんて信じてもらえるはずがない」
ハザリア「そこで、怪盗騒ぎで世間をひっかきまわし、
その中で少しずつ違和感を自覚させて正気に戻そうとしていたのだ」
ヴィレアム「それで、『キャッツアイ』じゃなくて『ついでにとんちんかん』なのか?」
ハザリア「いや、それは気付かなんだ。そら、貴様、尻を出してみせよ、いきなりな」
ユウカ「シャラップ、ヌケサク」
ゼラド「そのピンクジャケットは?」
ハザリア「これはただの鈴木清順リスペクトだ」
マリ「いまのとこ、催眠解除に成功したのはミナトだけなんだけどな」
ハザリア「ああ、予想外のガッカリだ」
ミナト「ガッカリとかいうんでにゃぁっ!」
ヴィレアム「そのエセ名古屋弁は直らないのか?」
ハザリア「ともあれ、いつまでもチマチマやっているわけにはいかん。
もっとドラスティックなショックを与えてやらねば。
おいロボ、貴様、まさかずっとジャンプ読んでたわけではあるまいな」
マーズ「ちゃんと仕事したよー。だからジャンプ読ませてよー、続き読みてーよー」
ゼラド「マーズくんは、なにかしてたの?」
ハザリア「一体誰がこの茶番を仕組んだのかわからんが、完璧に1986年を再現できるはずがない。
どこかにほころびがあるはずだ。そいつを探させていた」
マーズ「あいこれ。うかつ賢也さんが2巻以上単行本出してたよ」
ハザリア「マジでか」
マリ「待て待て待て、それもたいがいマニアックだろ」
マーズ「『ふぁいてぃんぐスィーパー』3巻だよ」
ハザリア「3巻という名の短編集だそれは!」
マーズ「わーっかったよ。んじゃー、これなんかどーよ。
サイタマ県トコロザワ市オオアザカミヤマグチ、サヤマコハンれーえん」
マリ「お墓?」
ヴィレアム「待てよ、そこ、キャクトラに連れてかれたことあるぞ。
尾崎豊の墓があるところじゃないか」
マーズ「うん、なんか、あるんだよね」
ユウカ「彼が他人様の庭先でヌードさらしてカラテの稽古してたのが原因で亡くなったのは、1992年のはず」
マリ「べつに、カラテの稽古してたのが原因じゃないでしょう」
ユウカ「そういうことにしてるの」
ハザリア「現代でも、こういうややこしいファンが付いているカリスマの墓か。
なるほどおあつらえむきだ」
マーズ「カリスマだったら、松田優作さんのお墓もあったりするんだけど。こっちは1989年没ね」
ハザリア「それはいかん。幻覚とはいえユーサクの墓前を汚すことは俺が許さん」
マーズ「勝手だなーっ!」
ハザリア「それに、約1名スケバン刑事を気取っておるなら、オザキは有効だろう」
ミナト「そういうネタは、控えた方がいいきゃぁもぉ?」
ハザリア「よし、それでは標的はサヤマコハン霊園だ。予告状を書け!」
リトゥ「なにを盗むの」
ハザリア「なんでもよいわ。供え物のマンジュウでも盗むといっておけ!」
リトゥ「はいはい」サラサラ
ゼラド「リトゥちゃん、字ぃ上手だね」
リトゥ「日ペンの美子ちゃんで練習したから」
ヴィレアム「あったなぁ、そういうの」
【サヤマコハン霊園】
ハザリア「オージー!」
マリ「キャッツ!」
リトゥ「にゃー!」
ユウカ「キャッツ!」
マーズ「にゃー!」
ヴィレアム「キャッツ?」
ゼラド「にゃぁーっ!」
ハザリア「サヤマコハン」
ハザリア「よし、行くぞ」
ヴィレアム「なぁ! いまのは、絶対やらないといけなかったのか!?」
ハザリア「絶対やらないとダメだ」
レタス「来ましたのね。先輩がた、よろしくお願いいたします」
スレイチェル「性別不詳で世に生まれ、身の証すら立たないこのあてが、なんの因果かマッポの手先。
供え物のマンジュウ奪うとは、死者にむち打つ生者の恥さらし。
2代目スケバン刑事スレイチェル・ファインシュメッカー。
おまんら、許さんぜよ」
ラン「ビー玉のおラン」
ゼフィア「・・・・・・ふくさのゼフィア」
ゼラド「スケバン刑事が3人も増えた!」
ヴィレアム「違う! 一人、明らかにスケバンじゃないのがいる!」
ゼフィア「よくわからんが、オーディションに受かってしまったらしい」
ヴィレアム「しっかりしてくださいゼフィア先輩!」
リトゥ「ここはわたしたちが!」
マリ「タイマンはりてえならひとりで来い!」
がしぃぃぃぃんっ
ゼフィア「婦女子が、そういう喋り方をするものではない」
スレイチェル「いけないのはお前だ、友よ」
ラン「そやねえ。ふくさのゼフィアちゃんは、お嬢様口調やないと」
ゼフィア「ふ、婦女子は、上品な喋り方をなさらなくては、いけないですわでしてよ?」
ハザリア「倒せとはいわん! ひとりでもいい、オザキの墓に辿り着け!」
がしぃぃぃぃんっ!
トウキ「血迷ったか、ミナト!」
ミナト「目を覚ますんだぎゃぁっ、兄貴!」
トウキ「目を覚ますのはお前だ!」
ミナト「決着をつけようまい。
兄貴のキックが上か、俺のパンチが上か」
トウキ「お前は、パンチなんか撃ったことないだろ」
ミナト「兄貴だってキック撃ってるとこなんか見たことないぎゃぁっ!」
トウキ「いいからそのエセ名古屋弁をやめろぉっ!」
ギンッ! ギンッ! ギンッ!
ユウカ「そんななまっちろい腕で、あたしとやりあえると?」
レタス「決定打に欠けるかたがなにをおっしゃいますやら。
いかがです。負けた方が男に戻るとは」
ユウカ「なかなかクールなアイデアね。
あんたが男になったなら、キスのひとつもしてあげる」
レタス「その言葉、そっくりしのまま返してさしあげましてよ」
ユウカ「キスはするもんよ。されるのはノーサンキュー」
ユウカ「ハイ、これを」ヒュンッ
パシッ
ヴィレアム「ギター?」
ユウカ「弾けるんでしょう。ステージは、譲ってあげる」
ヴィレアム「ああ!」
【尾崎豊の墓前】
ゼラド「着いたけど、なにすればいいんだろう」
ヴィレアム「歌うんだ。俺が演奏をする」
ゼラド「えぇっ! でもわたし、歌なんて」
ヴィレアム「いや、歌えるよ。みんなのための歌なら、ゼラドはきっと歌える」
ゼラド「みんなのため?」
〜♪ 〜♪ 〜♪
ゼラド「えぇっと、ラクガキの教科書と空ばかり見てるぅ〜♪」
スレイチェル「この曲は!?」
ラン「オザキはん?」
ゼフィア「なんだあの墓は。『尾崎豊、ここに眠る』だと?」
トウキ「バカな! オザキはNYで充電中のはずだ!」
ゼラド「自分の存在がなんなのかさえわからず震えてる〜♪ 15の夜〜♪」
レタス「違いましてよ! ユタカ、いえオザキさんは尊敬するアーティストであり」
ユウカ「ビー・クール、あんたはスケバン刑事でもサイトーユキでもない。
ただの野菜よ」
レタス「あたいは、僕は、わたくしは・・・・・・!?」
ゼラド「ぬぅすんだバイクではぁしりだすぅ〜♪
行くさぁきもぉ〜♪ わかぁないまま〜♪」
スレイチェル「スレイチェルは母上の手によって鉄仮面をかぶせられ、いや、違う?
うぅ、どうしたことだこれは!」
ラン「ウチは、なんでビー玉なんか?」
ゼフィア「なぜ俺はこんな長いスカートを」
ミナト「なんでだぎゃ! このエセ名古屋弁に、微塵の疑問も覚えんぎゃぁっ!」
トウキ「それはほんとになんでだよ!」
ゼラド「みんな、思い出して!
わたしたちが住んでた町のこと! わたしたちが生まれた時代のこと!」
【イスルギフード】
ミツハル「いやぁ〜、まいったまいった。
うちのアミューズメント部門で作ってたヴァーチャルマシンが暴走するなんてねえ」
スレイチェル「お前が元凶か!」
マーズ「でもー、なんでオザキさんやユーサクさんのお墓があったの?」
ミツハル「だぁーって、生前のオザキさんもユーサクさんも、けっこう気さくなあんちゃんだったみたいだし。
イメージくずれるんだよね」
スレイチェル「ファンなら生かしておけばいいだろう」
ミツハル「80年代とともに生き、80年とともに天に昇ったから意味があるのさ、あのひとたちは」
マーズ「屈折したファンだなーっ」
ゼラド「戻ってよかったけど、あの時代も悪くなかったな。
みんなユルくて、どこか余裕があって、楽しそうで」
ハザリア「無条件に過去を美化するものではない。
人種差別も病人差別も平気でテレビに垂れ流していた、無自覚な差別の時代だ」
マーズ「当時のひとがなにかとやらかした結果が、なが〜い不況なわけだしね」
ゼラド「う〜ん」
ヴィレアム「俺たちは、生まれた時代で生きてくしかないんじゃないのかな」
ゼラド「そうなんだけど」
レタス「ともあれ、今日もODEシティはユルゲン晴れでしてよ!」
ハザリア「だから、なぜ貴様がシメる!?」
ゼラド「あれ? でも、まだ町がどこかおかしいような」
バチバチバチバチッ
イングレッタ「神は、過ちを犯した」
ゼラド「えぇっ!?」
【終わり!】
まさか自分の誕生日に、自分の生まれた年の話がネタになるとは、まあ自分語りはこの辺にして・・・GJ!!!面白かったです!
尾崎豊www
このタイミング、さては土曜6時?
1986年のジャンプとか、ラインナップ聞いただけで勃起するわ。
当時の子供たちは、こんなもの毎週読めたのか。いいなぁ……。
ところで、うかつ賢也って?
有名なひと?
ところで、無限のフロンティアのPV見たんだが
KOS-MOSの胸部開放がディストラ姉さんとダブった俺は多分手遅れ
X-BUSTER=無限光
ですね、わかります
ルアフ「ラミアくん! 無限のフロンティアのPVが発表されたよ!」
ラミア「なんだ、もう大概のことでは驚かないぞ」
ルアフ「アクアくんがサプライズ参戦してる!」
村娘『ぶき、ぼうぐは ちゃんとそうびしていないと いみがないのよ』
ルアフ「このSFCクォリティのマップ上でウロウロしてる髪の青い女性キャラはまさしく!」
ラミア「前言撤回、驚いた・・・・・・」
アクア「OGサーガって、そういうシステムじゃないと思います」
ルアフ「えっ、主人公って最初、『ぬののふく』とか『きのぼう』とか持って出発するんじゃないの?」
ラミア「『げんじのよろい』は盗まなくていいのか?」
アクア「いったいどのへんでゲームの知識止まってるんですか!」
ヒューゴ「やったな、アクア。ピンでの仕事くるなんて、チャンスじゃないか。
へへ、いつの間にか、先を越されちまったな」
アクア「ヒューゴ! 事実無根だから! 寂しそうな笑顔なんか浮かべないで!」
ヒューゴ「不安だろうけど、頑張るんだ。
お前ならできるよ。猿岩石アリヨシさん並に」
アクア「ヒューゴ! それ、より一層不安になるから!」
ヒューゴ「俺のことなら、気にするなよ。相方ならちゃんといるからさ」
ゾンビ兵「なー」
ヒューゴ「なー」
アクア「ヒューゴぉっ! それ誰!? 誰なのぉっ!?」
マリ「お前さ、いい加減リトゥの番号ケータイに登録しとけよ」
ハザリア「うん? 登録ならしているぞ」
【エリート兵の子】
エジュニア
エジュニオ
エジュニ香
エジュニ紀
エリトゥ
エジュニシ
ハザリア「エジュニ紀はエジュニノリと読むのだ」
マリ「そこはどうでもいいよ。なんでリトゥをその中に混ぜてあるんだよ!」
ハザリア「は?」
マリ「きょとーんとするな!
お前、まさか今の今までリトゥのことエリート兵の子(♀)だと思ってたのか!?」
ハザリア「違うのか?」
マリ「え、ええと、そういわれると、違うとも言い切れないけど」
リトゥ「マリ、そこはちゃんと否定して」
何だかんだ言ってこのスレの第二世代はみんなエリートの子じゃね?
アラドはやるときゃやるけど基本落ちこぼれの駄目な子だぞ
親自体がハイスペックなやつらばかりだからね〜
アークと咲美は異星人とのハーフで純地球人じゃなかったりするしね
レイナ「アラドさんだってさ、教導隊なんだから、
事情を知らない人から見たらエリートなんじゃないの?」
ゼラド「う〜ん、もうちょっと若い頃は、
なんかのコネで教導隊入りした、どこかのお坊ちゃんだって勘違いされてたみたいだけど」
レイナ「ま、コネっちゃコネよね」
ゼラド「最近は戦争もないし、マオ社に出向してテストパイロットっていうか、
耐久試験みたいなことしてるっていうけど」
レイナ「適材適所ね」
マーズ「え〜! ゼラドちゃんのおとーさん、マオ社の手先だったのぉ〜!?」
ゼラド「手先って、あのね、マオ社はべつに悪の秘密結社かなにかじゃないから」
マーズ「でも、食べんでしょっ!
四本脚と見たら、椅子と机以外油でカリッと揚げて食っちまうんでしょぉーっ!?」
ゼラド「まぁ、食べれるものは食べるだろうけど」
マーズ「わーん! ら抜き言葉で肯定されたぁ〜!
ゼラドちゃんちなんて、地上のありとあらゆる美味しーもんを食べて食べて食べ尽くして、
さいしゅーてきにダイジなものはなにひとつ手に入れらんなかったムナシサにおそわれればいーいんだぁーっ!」ダッ
ゼラド「マーズくん!? 待って! それ、悪口なの!?
教訓含みの童話みたいになっちゃってるよ!?」
マーズ「マオ社なんて、オリンピックがコケて大損こけばいーいんだぁーっ!」ダダダッ
ゼラド「そんなこといっちゃダメだよ!
オリンピックがなくなっちゃったら、『こち亀』で日暮さんが出てこれなくなっちゃう!」
レイナ「あんたはさ、なんで最近、そんなに『こち亀』が好きなの」
レイナ「『こち亀』とか『ToLoveる』とか、フツーにそういう名前出しちゃってるけど、
いったいこの町の時間軸はどうなってるのよ?」
ゼラド「え〜、だってジャンプが」
レイナ「そのジャンプは、いったい何年何月何日の発売なのよ!?」
ゼラド「ジャンプって火曜発売って書いてあるのに、月曜日に売ってるよね」
レイナ「地方では火曜発売よ!」
ハザリア「貴様らどうせ気付いとらんだろうが、
芸能人とかスポーツ選手とか、時代と共に変わっていくようなのはカタカナで表記されているだろう」
ゼラド「あ、そういえば」
ハザリア「20世紀後半から21世紀初頭にかけて活躍していた人物と、
たまたまよく似たのが、我々が生きる新西暦にもいるというだけの話だ」
ゼラド「へえ、じゃ、21世紀の初めごろにもダルビッシュさんていう選手がいたんだ」
ハザリア「ああ、いたいた。似たようなビジュアルで、似たような戦績で、
似たような悪い女に引っかかったのが」
レイナ「なんであんたはそう、ダルビッシュの奥さんを悪くいうのよ」
ハザリア「せっかく実力に恵まれたイケメンに生まれたのだから、
もっと高い女も狙えただろうに。
あんな女に引っかかるとは、返す返すもかわいそうだ」
レイナ「余計なお世話もいいところよ。本人たちはたぶん幸せにやってるわよ」
ハザリア「一方、江戸川乱歩や夏目漱石、尾崎豊や松田優作など、
文学史とか芸能史に残るであろうものは、漢字で表記されておる」
レイナ「ちょっと待ちなさいよあんた。
クロサワがカタカナ表記で、高橋ジョージが漢字表記ってどういうことよ」
ハザリア「やかましいわ! クロサワなんぞ、もはやほぼ英語みたいなものだろうが!
それに、ただでさえ名前がジョージなのにタカハシまでカタカナにしては、
どこの何人だかわからなくなってしまうではないか!」
ゼラド「けっこうあやふやなんだね」
ハザリア「ケースバイケースといえ!」
レイナ「行き当たりばったりなんでしょ、ようするに」
ゼラド「そうすると、『こち亀』っていったい何年連載続けてることになるんだろ」
ハザリア「初代の秋本治が亡くなったあと、
アシスタントがペンネームとタイトルを引き継いで書き続けておるのだろう」
ゼラド「『ToLoveる』は?」
ハザリア「リメイクみたいなものだろう」
ゼラド「じゃ、ジョジョのきみょ」
ハザリア「それ以上いうなバカモノッ! 貴様、消されたいのか!?」
レイナ「そうよ、うちの母さんだって、
その謎に触れようとしたばっかりに、こっぴどい目に遭ったんだから!」
ゼラド「むぐっ、むぐぅ〜」
セレーナ、どんな目に遭ったんだwww
こっぴどいよりこっ恥ずかしいは思いつくんだけど
あれだ、劇場版シンちゃんにあった体だけ豚とか力士とかのイメージ図を目の前
で見させられる奴だろ
ハザリア「因みに徳島ではジャンプ含め月曜発売の雑誌はデフォで土曜早売りなのだ!」
マーズ「え〜、えっと…マジで!?」
ハザリア「おかげで週漫の本スレに書き込めないジレンマを土日は味わったわ!」
マーズ「ちょっと某オロ○ミン会社と提携結んでくるー!!」
地方ではジャンプは火曜発売、そう思っていた時期が俺にもありました
前にいたことある金沢ではジャンプは火曜発売だった気がする。
限界を超えた地方だと離島扱いとかで逆に発売日早くなるらしい。
で思ったんだけど、OG町の子供たちはジャンプとかチャンピオンとか富士鷹の話はよくするけど、
マガジンの話はあんましないよな。
人気ないのかなマガジン
チャンピオンREDとどっちが人気あるのかなマガジン
キャクトラとかはマガジン派のような気がする
ゾンボルト兄妹(?)は普通にシグ○イ読んでそうw
HELLSING読んでそうなのは誰だろ?
アークやシュウヤはチャンピオン派みたいだけど
咲美とかはどうなんだろうな
そして話題に上がらないサンデー
ルアフだろ。こう、バーロー的に
ミナトはヤングアニマル派だろうな
>>ミナトはヤングアニマル派だろうな
つまりキミキスを見てハァハァ
グラビアを見てハァハァ
う〜んこんな想像しか思い浮かばない
マキネ「なに読んでんの?」
リトゥ「『花とゆめ』よ」
マキネ「女の子だねえ」
リトゥ「マキネはどうして、『週刊プレイボーイ』読んでるの?」
マキネ「いや、『キン肉マンU世』がね」
ゼラド「わたし、『りぼん』読んでる!」
マキネ「『りぼん』は、高校生あんま読まないと思うよ?」
ゼラド「ん〜、じゃ、今度から『Cookie』読むよ」
マキネ「それはそれでどうかと思うよ」
マキネ「ねね、『花とゆめ』でなにが好き?」
リトゥ「ちょっと古いけど、『ぼくの地球を守って』かな。
いま連載されてる続編読んで興味持ったんだけど、けっこう面白くて」
マキネ「あたしは、『動物のお医者さん』と『赤ちゃんと僕』かな。
でさ、カノウ兄弟の『ベルセルク』目的でヤングアニマル読んでると言い張ってる方は」
ミナト「言い張ってるとはなんだ! 読んでるよ! 『ベルセルク』も楽しみにしてるよ!」
マキネ「でも本命は『ふたりエッチ』なわけでしょ?」
ミナト「それはお前、いつか来る日ときのための予習っていうか」
マキネ「その来るべき日っていうのは、永久に来ないと思うよ?」
ミナト「永久にとかいうな! 思いのほか落ち込むじゃねえか!」
マキネ「やっぱ、『ヤングアニマル嵐』読んだら『オレたま』の真似してオナ禁したりすんの?」
リトゥ「ちょっと、やめて。『ぼく地球』をそういうパロディに使わないで」
ミナト「してねえよ! オナ禁なんかしたことねえ! 一日たりとも欠かしたことねえ!」
リトゥ「そういうカミングアウト、して欲しくない」
マキネ「1997年、長年英国領だった香港がとうとう中国に返還された!
それを記念して、当時オガタメグミさんがやってたラジオ番組のリスナーたちは
一ヶ月のオナ禁という荒行に挑んだのであった!」
ミナト「唐突になにを言い出してるんだお前は!
そしてなにやってるんだオガタメグミさんのラジオリスナー!」
マキネ「さしもの男八段オガタメグミさんも、『なにやってんのあんたら』といわずにはいられなかった!」
リトゥ「ねえ、ほんとやめてくれない?」
マキネ「ねえねえ、あんたもさ、北京五輪の成功を祈って、ちょっとオナ禁してくんない?」
ミナト「俺、北京五輪に対してなんの思い入れも持ってねえよ!」
マキネ「限界を超えると、なにか不思議なものが出てくるらしいよ?」
ミナト「そんなもの出したくねえ!」
マキネ「興味はあるけど、こればっかりはあたしが自分で試すわけにはいかないじゃん?」
ミナト「なんでお前の興味のために俺がオナ禁しなくちゃならねえんだ!」
マキネ「わかったよ、もう。余ってる『たまごっち』くらいあげるから」
ミナト「『たまごっち』でなにしろっていうんだよ!」
マキネ「一ヶ月も溜めといたら、『たまごっち』でもいけるんじゃない? ミナトの場合」
ミナト「そんな境地には達したくねえ!」
マジレスすると1カ月オナ禁すると次のヤツがヤバいぞ
何かこう…回数とか量とかが…
せいぜいオナ禁するなら1週間だな
なんかもうゼリーだよね
自分でもひくくらい出るし
久保はどう処理しているんだろ?
ディスアストラナガンに処理機能が搭載されて(ry
タイムダイバーは発情期以外性欲ないんだろ。
恐らくたぶん。
そういえば久保に発情期あるみたいなネタが大昔にあったな。
すると、グレちゃんにも……、
話は変わるが第二世代の使用携帯って何なんだろうな?
ハザリアはDoCoMoという話が出てたけど
意外とゼフィアはEMOBILE使ってそう
携帯電話はマオ社とテスラ研が全て実権を握っています
いや、携帯でなくDコンだろ
マキネはポケベルだな
実はiPhone(しかも凄い高機能)をらくらく使いこなしたりしてるゼフィア
頭脳は母親譲りなんだっけか
待て待て! マキネは父親譲りの方向音痴だから居場所を家族が確認する為に、軍用のナビゲーターシステム搭載のDコンだろ
本人は嫌がりそうだけど…
レラ「・・・・・・や、・・・・・・ぞ」
キャクトラ「は、『シブヤだ。シブヤ行くぞ』とは、また急なご提案ですね」
ヴィレアム「どうしたんだよ」
レラ「・・・・・・ダサッ」
キャクトラ「『ダサッ』だそうだ」
ヴィレアム「うん。いまのは聞こえた」
レラ「・・・・・・だ、・・・・・・る!」
キャクトラ「『もう限界だ。お前の私服はダサ過ぎる』と。
はぁたしかに。友の私服は常に色がくすんでいて、
いったいどこで買っているのかと私も常々不思議で」
ヴィレアム「どこって、服はいつも、母さんがファッションセンターしまむらで」
レラ「・・・・・・な、・・・・・・ろっ!」
キャクトラ「『もうバンドの士気に関わるからな。
シブヤ行って、少しはこざっぱりとしろっ!』との命令口調だ。
あっ、レラ殿、待ってくださいな」
ヴィレアム「そんなにダサいかなぁ、俺の服」
レラ「・・・・・・ダサッ」
【シブヤ ブティック『コバルト』】
店員「ありやとやんしたー」
ウィーン
ヴィレアム「一通り買ってみたけど、なぁ、これほんとにオシャレなのか?
こんな緑色のジャケット、
めんどくさい文明論とかぶちかましてくる初老のオッサンくらいしか着てるの見たことないぞ」
レラ「べ・・・・・・ら、・・・・・・だ」
キャクトラ「『べつべつの売り場で店員にいわれるがままに買うから、そんな異様なコーディネートになるんだ』とのご指摘だ。
はぁ、たしかに、あっちをフラフラこっちをフラフラ、
目標を見定めていないというか、がむしゃらに追いかけているうちに元の目標を忘れているというか、
なんというか、友の人生の縮図を目の当たりにしているような気分でしたが」
ヴィレアム「もはや通訳の域を超えてるからな!
お前、レラの通訳にかこつけて毒吐くのはやめろ!」
レラ「も・・・・・・、い・・・・・・、・・・・・・だ、・・・・・・ろ」
キャクトラ「『もう服はいい。次は美容院だ。そのモッサリした髪をどうにかしろ』
と、レラ殿次なるご提案だ」
ヴィレアム「一日のうちに次から次へといわれても、
人間、そんな急には変われないよ」
キャクトラ「『危機感を持て!』とレラ殿からの警告だ!」
レラ「・・・・・・は?」
ヴィレアム「いや、いま、レラ喋ってなかったよな?」
キャクトラ「しかしな、友よ。この際だからいうが、
友は少し根気が足りないというか気力が上がりにくいというか」
ヴィレアム「腰を据えて説教し始めるなよ。
お前、なんだそれ。新種の逆ギレか?」
キャクトラ「ともあれ、そのモッサリした髪は少し整えた方がいいぞ。
さ、美容院に行こう」
レラ「・・・・・・だ」
キャクトラ「『なにひとごとみたいにいってるんだ。
ついでにお前も、負けず劣らずモッサリした髪をどうにかしてこい』ですか?
ははは、そうですねえ。少し伸びてきましたし、そろそろ散髪どきだと思っていたところです」
レラ「・・・・・・な」
キャクトラ「ははは、『散髪とかいうな』とは異な事をおっしゃる。
髪を切ることを散髪と呼ばずしてなんといいましょうか」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「おや、どうされたのですかレラ殿。ため息などつかれて」
【美容院 『ウルトラマリン』】
美容師「またどうぞー」
ウィーン
ヴィレアム「どうするんだよ! 頭、こんなに真っ青にしちゃって!」
キャクトラ「それは友が、美容師さんとのカウンセリングの途中で
めんどくさくなって『はい』しかいわなくなったからだ。
しかし、さわやかな色合いになって、結果的によかったではないか」
ヴィレアム「涼しい顔しやがって! お前は普通に髪切っただけだからいいよ!」
レラ「・・・・・・だ」
キャクトラ「『なかなかいい感じだ』と、レラ殿もサムズアップをなすっている」
ヴィレアム「これじゃ学校行けないよ!」
レラ「・・・・・・ろ」
キャクトラ「『ヅラでもかぶっていればいいだろ』とはレラ殿のアイデアだ。
はて、青い髪とは、そんなに恥ずかしいものですか?」
レラ「・・・・・・な」
キャクトラ「『お前たち、髪切って色おなじにしたら、
ほとんど見分け付かないな』というご感想ですか。
はぁ、それはもう、親戚のようなものですから」
ヴィレアム「なぁ、たまに思うんだけどさ、
お前の訳って、明らかにレラ本人が喋ってるより長いことあるよな」
キキーッ
女の子の声「きゃぁーっ!」
キャクトラ「危ないっ! 横断歩道にトラックが!」
ヴィレアム「信号は赤だっていうのに!?」ダッ
キキキーッ
ヴィレアム「はぁ・・・・・・、はぁ・・・・・・、大丈夫か?」
女の子「うぅ〜」
ヴィレアム「まったく、居眠り運転か!?」
女の子「あーん、あーん!」
ヴィレアム「おいおい、泣くなよ。もう大丈夫だから」
レラ「・・・・・・ぞ」
キャクトラ「『なに油売ってるんだ。行くぞ』とレラ殿はすでに歩き出していらっしゃる」
ヴィレアム「おい、でもこの子が」
ウー ウー ウー!
キャクトラ「パトカーが来る。警察沙汰になったら面倒だ。行こう、友よ」
ヴィレアム「あ、あぁ、じゃ、どこか痛かったら、病院行くんだぞ?」
女の子「あ・・・・・・」
【翌朝 学校】
レイナ「ね、今朝の記事みた?」
ゼラド「え、なに」
レイナ「ほら、これよ。『青いタイムダイバー、暴走トラックから少女を救う!』だって」
ゼラド「え〜、これ、お兄ちゃんじゃないよぉ〜」
レイナ「あら、そうなの?
たまたま居合わせた新聞記者がとっさに撮った写真だから、けっこうピントずれてるんだけど。
あんたよくわかるわね」
ゼラド「体格が全然違うもん。
お兄ちゃんはもっと、キュッと引き締まってて、熟しきってない果物みたいに硬そうで、
でもまぁるい輪郭したお尻だもん!」
レイナ「クォヴレーさんも、まさかお尻で見分けられるとは思わないでしょうね」
ゼラド「う〜ん、でも、これ、誰なのかなぁ?
イングラムさんが取り憑いたって、体格までは変わんないはずだし」
レイナ「ただの地方記事だし、記者もテキトーに書いたんじゃないの?
この町じゃ、ヒーローっていったらタイムダイバーみたいなとこあるし」
ヴィレアム「え?」
レイナ「あら、どうしたのよ。そんなとこにボケッと突っ立って。
しかしあんた、今日はまた一段と頭がモッサリしてるわね」
ゼラド「カツラかぶってるみたいになっちゃってるよ? 床屋さん行ったほうがいいよ」
キャクトラ「おはようございます。なんです、朝から賑やかですね」
レイナ「あら、こっちはずいぶんサッパリしちゃって」
ゼラド「キャクトラくん、そうするとお兄ちゃんそっくりだね」
レイナ「ね、キャクトラ。この青タイムダイバー、あんたなんじゃないの?」
キャクトラ「ああ、昨日の。違いますよ、これは」
ヴィレアム「シッ!」
キャクトラ「どうした、友よ」
ヴィレアム「俺が、タイムダイバー?」
キャクトラ「友よ?」
レラ「・・・・・・Manhattan・・・Joke♪ ・・・・・・Manhattan・・・Joke♪
・・・・・・支え・・・・・・きれない♪ ・・・・・・ハート♪」
【バランガ家】
イングラム『おいおい、ニセモノ出現だってよ』
クォヴレー「お前、昨日の夕方、どこかに行っていたな」
イングラム『俺じゃないよ。
そうそうホイホイ取り憑けるもんじゃないって、お前知ってるだろ?』
クォヴレー「なら、なにをしていた」
イングラム『それよっか、どうするよこれ』
クォヴレー「どうもしない」
イングラム『なんだ、いいのかよ』
クォヴレー「べつに悪いことをしているわけではないだろう」
【新聞記事】
『青いタイムダイバー 燃え盛るビルから母子を救出!』
【新聞記事】
『またも青いタイムダイバー 銀行強盗を制圧!』
【新聞記事】
『またまた青いタイムダイバー 万引き犯を縛り上げる!』
【経済新聞】
『大人気! 青いタイムダイバー仕様グリーンジャケット発売!』
【スポーツ新聞】
『お手柄青いタイムダイバー グラビア嬢のポロリを阻止 か?』
レラ「♪Super・・・hero・・・ ♪The・・・hero・・・of・・・today・・・
Everyone・・・wishes・・・they・・・could・・・be・・・like・・・me・・・♪
Smart・・・and・・・cool・・・♪
They・・・need・・・a・・・helo・・・somebody・・・who・・・is・・・just・・・like・・・」
【学校】
ハザリア「フハハハ! 『タイムダイバー BLUE VS SILVER』と来たか!
おい、ゴードンさんはなんといっている?
赤いジャケットでも羽織り始めたか」
ゼラド「お兄ちゃん、そんな趣味の悪いの着ないよ」
ハザリア「しかし緑色というのも、実際見るとキツいものがあるぞ」
レイナ「そんであんたは、なんでピンクのジャケットなんか着てるのよ」
ハザリア「スラップスティックだろう」
レイナ「どんだけ80'sルパン三世好きなのよ」
ハザリア「しかし、この青いタイムダイバーは、ちとおかしいな。
写真によって微妙に体格が違うし、たまに、やけにちっこかったりもする」
レイナ「もともとそんなんだったじゃない、タイムダイバーって」
ハザリア「どんなんなのだ、タイムダイバーとは」
ゼラド「どんなんなんだろ、タイムダイバーって」
【練習用スタジオ】
ヴィレアム「いまや、タイムダイバーっていったら世間的に俺たちのことだろ?」
キャクトラ「しかし友よ、我ら、タイムにダイブしていないし」
ヴィレアム「認知度上がってるじゃないか。
最近はもう、『青い』って付けられなかったりするぞ、俺たち」
キャクトラ「いやいや、しかし友よ、やはりタイムダイバーはタイムにダイブしてなんぼでは」
レラ「・・・・・・ダバダバダバダバダバダバ♪ 〜TIME DAYBAR♪」
キャクトラ「レラ殿、タイムダイバーのつづり、違ってませんか」
ヴィレアム「次のヤマはこれだ。大きいぞ。
『Az-130A社』で、秘密裏にバイオロイド兵の密造密売をやってるっていうんだ。
証拠になる帳簿を盗み出して、世間に公開してやれ!」
レラ「・・・・・・ダバダバダバ♪ TIME DIEVER♪」
キャクトラ「レラ殿、タイムダイバーのつづり、違ってませんか」
ヴィレアム「なにも、殴り合いでクォヴレーさんに勝つことはないんだよ。
第一、そんなのゼラドが喜ばない!
だから、クォヴレーさんとおなじか、それ以上の成果を上げる!
そうすれば、俺が、俺がこの町のタイムダイバーだ!」
【バランガ家】
イングラム『おっ、どうした。そんな格好して』
クォヴレー「青いのを止めてくる」
イングラム『なんだよ、ニセモノのほうが有名になってきたもんだから、ジェラシってるのか?』
クォヴレー「そうじゃない」
イングラム『じゃ、なんでだよ。べつに悪さしてるわけじゃないだろ、ブルーちゃんは』
クォヴレー「ことが大きくなりすぎている。
マフィアもヤクザも、もとは自警団だった。
それが大きくなっていくうちに、個人の意志を離れて恐ろしいものに変わっていく。
いまの青いタイムダイバーは、危険だ」
【Az-130A社】
パンツァーゾルン「待て、待ってくれ! それは!」
ヴィレアム「よし、書類は手に入れたぞ。あとはこれをマスコミに」
キャクトラ「待て友よ! 窓に! 窓に!」
ガシャァァァァンッ
クォヴレー「お前か、青いタイムダイバーは」
ヴィレアム「銀色、古いタイムダイバーか!」
クォヴレー「それを渡せ。そして、すぐにここから逃げるんだ」
ヴィレアム「渡すのはあんただ! いまや、タイムダイバーは俺の称号だ!」
クォヴレー「タイムダイバーの肩書きに未練も愛着もない。
しかし、いまのお前に譲るわけにはいかない」
ヴィレアム「なんであんたに、そんなこと決めつけられなくちゃならないんだ!」
クォヴレー「すでにお前は、自分の意志を失い始めている」
ヴィレアム「いつまでも、フラッといなくなるあんたに頼ってるわけにはいかないんだ!
ここは、俺たちの町だ! 俺たちが守る!」
クォヴレー「間違ってはいない。しかし、危険だ」
ヴィレアム「俺がタイムダイバーだ! 俺が、OG町のタイムダイバーだ!」
ジリリリリリ
バイオロイド兵「!」
バイオロイド兵「!」
バイオロイド兵「!」
パンツァーゾルン「ひとりたりとも逃がすな!」
キャクトラ「友よ、囲まれた!」
ヴィレアム「この書類はお前が持て。なんとか包囲を突破して、新聞社に向かうんだ」
キャクトラ「友は」
ヴィレアム「やばいんだよ、笑いが止まらないんだ。
ここであのひとに勝ったら、俺は、タイムダイバーに」
キャクトラ「友よ、お前は」
クォヴレー「どうした、タイムダイバー。
このくらいで高揚していては、見込みがないぞ」
ヴィレアム「はっ、ははっ、はははははーっ!」
ガシャァァァァァン
ポツ ポツ ポツ
ポツ ポツ ポツ
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ヴィレアム「うぅっ」
キャクトラ「うっ、くっ、大丈夫か、友よ」
ヴィレアム「く・・・っ、くそっ、くそっ、くそぉっ!」
キャクトラ「友よ!」
ヴィレアム「2階の窓から突き落として!
それで俺たちをバイオロイド兵から守ったつもりなのか!
俺とは、対決すらしてくれないっていうのか!!」
キャクトラ「友よ、クォヴレー殿は、我々を止めようと」
ヴィレアム「わかってる! わかってるんだ、そんなことは!」
キャクトラ「友よ、いまさらだが、私はどこかわからなくなってきているところだった。
たしかに最初は、痛快であったし爽快であった。
タイムダイバーの名を騙っているとはいえ、
正義を行いつづければ、同等のものになれると思っていた。
しかし、次第におかしくなっていった。
いったい、いまの我々は、正義を行っているのだろうか。
犯罪を求めてさまよっているだけではないのか」
ヴィレアム「わかってるさ。新聞に載るたびに、高揚した、胸が躍った。
そうだよ。俺は、いつからか犯罪を喜んで出迎えていた。
どこかで犯罪を待ち望んですらいた。なんていう卑しさなんだ。
結局俺は、タイムダイバーなんていう器じゃなかったんだ」
キャクトラ「友よ、私はそれでも、タイムダイバーの名前に憧れている」
ヴィレアム「くじけないんだな、お前は」
キャクトラ「友よ、私はなにより、お前を尊敬している」
ザアァァァァァァー
レラ「・・・・・・LoveSquall♪ ・・・・・・も・・・・・・逃がさな・・・・・・♪
だけど・・・・・・♪ あなたの心は・・・・・・♪ 風・・・・・・♪」
【マンション】
キャリコ「おやぁ? 珍しいな。どうしたんだい? キャクトラ」
キャクトラ「お父さん、友が、友が泣くところをみたのです」
キャリコ「おやおや、そりゃまた、どうしたんだい」
キャクトラ「あれは、慟哭というのでしょうか。その姿を見たとき、私は圧倒されたのです。
私は、あそこまで強烈な熱意を持っているのだろうか。
ただ、友の尻にくっついていただけではないかと。
そう思うと、とても恥ずかしいんです」
キャリコ「なぁキャクトラ、知ってるかい?
ルパン三世って、最初はシンジュクのヒッピーだったんだ」
キャクトラ「それは、最新の?」
キャリコ「いや、最古さ。最古も最古、パイロットフィルムもできてない、企画書段階での話さ。
平和だけど退屈な日々を過ごしていた青年が、
ある日突然大シンジケートに迎え入れられて、アルセーヌ・ルパンの孫に祭り上げられたんだ。
もちろん、彼は最初から超人だったわけじゃない。
ロリっ子に助けられてみたり、複数人の師匠的な存在に会って、次第次第にルパン三世になっていったんだ。
キャクトラ、お父さんも、最初からお前のお父さんだったわけじゃない。
クォヴレーに負けた。だからお前の父親になれたんだ」
キャクトラ「お父さんも」
キャリコ「行ってきなさい。行って、盛大に負けてきなさい。
息子よ、お父さん、ビールをあけて待っていよう」
キャクトラ「うん、行ってくる」
キャリコ「行ってらっしゃい」
ザアァァァァァァー
【学校】
ゼラド「あれぇ? ヴィレアムくん、まだ残ってたの?
あれ、そういえば今日、欠席してなかったっけ」
ヴィレアム「運命だって、そう思ったんだ」
ゼラド「どうしたの? 怪我してるの?」
ヴィレアム「毎日、平和だったけれど、なにもなかった。
なにもしてない、なんの成果もない、なんの進歩もない。
きっと、だからあの写真がものすごくまばゆく見えたんだ。
俺は、そのまばゆさに目を奪われてしまったんだ」
ゼラド「どうしたの、ヴィレアムくん?」
ヴィレアム「ゼラド、クォヴレーさんが好きか?」
ゼラド「えっ、なに、突然」
ヴィレアム「タイムダイバーが好きか?」
ゼラド「えっ、えぇっ!?」
ヴィレアム「タイムダイバーを、愛しているのか?」
ゼラド「あっ、愛とか、そういうわれると、ちょっと困るけど」
ヴィレアム「答えてくれ。お願いだ」
ゼラド「ええと、うん、わたしは、お兄ちゃんのこと、好き、だよ?
タイムダイバーだからかどうかはよくわからないけど、
お兄ちゃんはいつも優しくて、わたしのこと、守ってくれたよ」
ヴィレアム「俺は、ここのところ学校を休んでた」
ゼラド「うん、そうだったね。病気でもしてたの」
ヴィレアム「熱病なんだ」
ゼラド「えっ、それ、大丈夫なの!?」
ヴィレアム「この熱を、どこかで心地いいって思ってる、
そういうところが未熟なんだ、俺は」
ゼラド「ヴィレアムくん? あれ、ヴィレアムくん?
いない。どこいっちゃったんだろ。大丈夫かな。
あれ、なんだろ、これ、カツラ?」
【校庭】
ドサッ
ヴィレアム「キャクトラっ!? お前、どうしたんだ」
キャクトラ「ああ、負けてきた」
ヴィレアム「おい、この傷! すぐに病院へ!」
キャクトラ「それよりも友よ、これを」
ヴィレアム「これは、手紙?」
キャクトラ「クォヴレー殿からだ」
ヴィレアム「これは!」
キャクトラ「クォヴレー殿は、お前を待っている」
ヴィレアム「うっ、うぅっ! うぅ〜!」
キャクトラ「友よ?」
ヴィレアム「なんて、なんて大きなひとなんだ!
俺に! こんな俺を待っていてくれてる!
ああ、そうだ。俺はあのひとを尊敬してる。だから、誰よりも憎いんだ!」
キャクトラ「行くのか、友よ」
ヴィレアム「当たり前だ、当たり前だ!」
レラ「♪How・・・many・・・miles・・・to・・・Babylon?
Three・・・score・・・miles・・・and・・・ten♪
Can・・・I・・・get・・・there・・・by・・・candle-light?
Yes・・・and・・・back・・・again・・・♪」
【郊外】
ザァァァァァァー
ヴィレアム「感謝しているんです」
クォヴレー「わだかまりを残したくない」
ヴィレアム「俺は、どこか焦っていたんです。
なにも起こらない、なにもできていない毎日だった。
俺はずっと、何者でもなかったんです。
そうです。きっと、だからです。俺は何者かになりたかった」
クォヴレー「そういう気持ちには覚えがある。
生まれたとき、何者でもなかった。ただのバルシェムだった。
自分が何者なのか、考えることすらできなかった。
しかし俺は、タイムダイバーになった。
前言を撤回しよう。俺は、タイムダイバーという名前にそれなりの愛着を持っている」
ヴィレアム「せっかくあなたがくれたチャンスです。
その名前、全力で奪わせていただきます!」
クォヴレー「タイムにダイブしているからタイムダイバーなのではない」
カッ
レラ「幸せを訪ねて・・・・・・♪ 私は行きたい・・・・・・♪
いばらの道も・・・・・・♪ 凍てつく夜も・・・・・・♪
炎と燃えさかる・・・・・・♪ あなたに・・・・・・だけ・・・・・・♪」
ザァァァァァァー
【一週間後 イケブクロ】
キキーッ!
ルル「きゃぁーっ!」
キキキキキーッ!!
アオラ「ルルっ、大丈夫だったか!?」
ルル「え、ええ、このかたが」
アオラ「あっ、あなた、最近噂の、青いタイムダイバーじゃないですか?」
???「いや」
ルル「では?」
???「俺はタイムダイバーじゃない」
バッ!
テレッテレッテレッテレ〜♪ テレッテレッテレッテレ〜♪
キャクトラ「・・・・・・!」ベッ♪ ベッ♪ ベッ♪
レラ「・・・・・・!」ズダダダダッ!
SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ!
ヴィレアム「真ぁっ赤な♪ 果実は♪ あの子の♪ ほぉっぺさ♪」
キャクトラ「やさしぃくぅ〜♪ つまみあげてぇ〜♪」
レラ「・・・・・・くれと・・・・・・ねだる・・・・・・♪」ズダダダッ
ルル「ヴィレカイザーさんですわぁーっ! ヴィレカイザーさんがご降臨あそばされましたわぁーっ!」
アオラ「なんて気持ちのいい歌声なんだぁーっ!」
ルル「たとえるなら、暑い夏の日の朝に飲む、熱々のみそ汁ですわぁーっ!」
アオラ「俺的に、それはなしだぁーっ!」
ルル「肝に銘じておきますわ、アオラさまぁーっ!」
ヴィレアム「おぉとこにはぁ〜♪ 自分のぉ〜名前がぁ〜あるぅ〜♪」
GJ!!
なんだかんだで成長してるよな二人とも
ピンクルパン俺は好きだぜ
特に主題歌
GJ!
かなり引き込まれた。この言い回しといい、演出といい…プロの人?
なんだただの神SSか。
子供の日、終わっちゃった!
とりあえずパンツパンツ!
ゼフィア「……………」
スレイチェル(友よ、何故銀行通帳なんかとにらめっこをしているのだ?まさか
変な女に引っ掛かって貢ぎ過ぎて貯金が底をついたのか!?いや、
友に限ってそんなこんな…ココは探るしかあるまい。
頑張れスレイチェル!スレイチェルは出来る子友のピンチにやれる子!!)
イルス「兄貴が変な女に?それは無いよ〜☆だって兄貴、道場で修行してる意外は
学校か家に居r…アレ?確か最近夜な夜な外出してたような…?」
スレイチェル(やはり!やっぱりなのか!?)
重慶のマグナス「ゼンガーんトコのボウズが深夜に外出?珍しいねぇ。まあ
それなりに彼女作ってもおかしくは無い年頃だし最近長身の綺麗な
姉ちゃんと一緒に居るのをよく見かけるしな。恋多き年頃ってヤツよ。」
スレイチェル(やっぱりかぁぁぁあ!?
レイナ「ゼフィア先輩の深夜外出の理由?知ってますけど先輩本当の性b」
スレイチェル「もはや見過ごせない!!ここは一つウィルベルな説k
ゼフィア「何を話してる?」
スレイチェル「うっひゃぁぁ!?と、友よ!?いつの間に後ろに?」
レイナ「先輩また銀行ですか?」
スレイチェル「また…?友よまさか遂に借金を!?何と言うことだ!!友はあの女に
骨までしゃぶしゃぶされようとは拙者悲しいナリ。我輩嘆かわしいでござる」
ゼフィア「何か勘違いしていないか?」
スレイチェル「だってだっていつも通帳睨んで考え込んでるんだもんぴょん!?」
ゼフィア「あぁアレか。アレは最近給料が入りすぎて使い道に困ってたのだ。」 元々何に使うからという目的で始めたものでは無いからな。」
レイナ「言葉の乱れはスルーなんですね」
ゼフィア「混乱するといつもこうだからな…」
スレイチェル「給料…?もしかしてバイト…?」
ゼフィア「道場や山籠りでは修行に限界があってな。ビルの建設現場でバイトしている。」
レイナ「それでも重機無しでバカでかい鉄骨持って地表から駆け上がるのは
やり過ぎじゃないですか?」
ゼフィア「重機に勝てぬようではイルスには勝てぬ。」
スレイチェル「友よぉぉぉぉう!!信じてたぬん!どせいさんどせいさんミーの
心は晴れ渡ってるニャー!」
レイナ「まだ混乱してる…で、今月でどのくらい貯まったんですか?」
ゼフィア「それは教えn何ぃ!?」
レイナ「えーっとゼロが1・2・3・4・5・6…」
ゼフィア「数えるなぁ!!」
レイナ「こんなに貯めてどうするんですか?奢って下さい。」
ゼフィア「そろそろ車の免許を取ろうと思う。だが断る。」
レイナ「へぇ…車は何にするつもりですか?近くのケーキバイキングでいいですから。」
ゼフィア「予定はFIAT500かスマートフォーツーだが。だが断ると言っているだろう。」
スレイチェル「スレイチェル蚊帳の外…スレイチェル寂しい…友が車買ったら最初の助手席は私だ」
しゃ、社会人の俺より貯金しているだと……!?
スレイチェルウザカワイイWWW
>>508 GJ
でもスレイチェルが乗る前に偶然ランを助手席に乗せる事になるのまで想像できてしまったww
ラン姉とスレイチェルにどちらを助手席に乗せるか迫られて最終的にイルスで落ち着くんですね、わかります。
そして買ったばかりの車が廃車になるんですね、わかります
あれだゼンガーとゼフィアの二人が車の前に座ってるんですよ
うん、恐ろしい・・・
>>514 ゼフィア「イルス相手では気休めかもしれませんが、頑丈な外車にしました。」
ゼンガー「うむ。では慣らし運転に行くか。」
ゾンボルト一家、外車でお出かけ。GWで混雑していたにもかかわらず、
他の車が軒並み道を譲ってくれたそうな。
うん、間違ってもぶつけちゃいけない車にしか見えねえ・・・
ゼフィアとラン姐さんでもどうみてもそっちの方にしか見えないけどねw
隙を見せるとレモン様に改造されて変態車にされそうだw
レモン「とりあえずエンジンを、電離反応炉に換装、と
ふう、車両サイズまでのダウンサイジングが可能だなんて、さすが私♪」
AIつけて受け答えできるマシンにしようぜ
そしてゆくゆくはロボットに変形・・・
あれこれなんてイングラム
520 :
それも名無しだ:2008/05/07(水) 16:47:14 ID:HHrt87v3
あるときはボンドカー、あるときはイングラム、あるときは………
ついでにステルス迷彩的な物を着けて
バイクとかとの合体機能も着けようぜ
ビッグボルフォッグだ―っ!
え?ジャンボジェットと合体するんじゃないの?
524 :
それも名無しだ:2008/05/07(水) 19:09:01 ID:9g8OdQWh
なんだかゼフィアの車が大変なコトになってるな、おいw
金色のドラゴンと合体させても良いかもしれん
ソフィア「あら、なにしてらっしゃるんです?」
ゼンガー「せっかくだ、カーナビつけてやろうとおもってな」
ゼフィア「なぜだろう、年上彼女とチャンプ
とりに行かなきゃならん気がしてきた」
スレイチェル「友よ尋ねたい。
風紀委員が車乗りまわしていいのか?」
ゼフィア「先生方には大歓迎されている」
ラミア「ゾンボルトー、朝迎えにきてくれ」
ヒューゴ「おーい、買い物つきあってくれえ」
アクア「悪いけど帰りお願いね」
ゼフィア「乗せきれなくなってきたなあ」
ソフィア「地下の車使っていいわよ。
私が若いときつかってたやつだけど」
ゼフィア「そんなのあったっけ?」
ソフィア「ディストラちゃんのおかーさんみたいなもんよ」
ゼフィア「?」
???「コンニチワボクゲドウあうるげるみる」
ゼフィア「……。うん、俺は何も見ていない。
つかれてるんだ。母さんくらいは常識人の
はずだきっとそうだそうなんだ」
ラン「はー、ゼフィアちゃん車買ったってほんまやったんやなぁ」
ゼフィア「…やはり学生の身で自動車など分不相応だったろうか」
ラン「そんなことあらへん。自分でお金貯めて買ったんやろ、立派やないのw」
ゼフィア「…そういってもらえるとありがたい」
ラン「あ、ゼフィアちゃん照れとるw」
ゼフィア「そ、それはそれとして!」
ラン「?」
ゼフィア「良ければ何処かに送らせていただきたい」
ラン「ええの?」
ゼフィア「いや日頃世話になっているからその礼というか!決して不純な動機ではない!」
ラン「そんならお言葉に甘えて竜巻亭まで送ってもらおかなwそろそろバイトの時間やし」
ゼフィア「もう少し遠いところでも構わないが…」
ラン「?」
ゼフィア「いや独り言だ!」
ラン「なぁなぁ……その…助手席のってもええかな?」
ゼフィア「ね、願ったり!もとい子細なし!」
ラン「何か……ドキドキするな…wなんでやろかな…」
ゼフィア「(考えろゼフィア・ゾンボルト!竜巻亭までの最長ルートを!)」
レモン「あ、ゼフィア。何処行くの?」
ゼフィア「…竜巻亭までだ」
レモン「ナイスタイミングね!ちょうど糖分補給したかったとこよ。送って。あ、もちろん助手席ね」
ゼフィア「勝手に決めるな!助手席は……いやそもそも今日は乗せられな
レモン「私のお願い、聞いてくれないの…?ゼフィア…(ぴと)」
ゼフィア「しなだれかかるな!」
ラン「…ゼフィアちゃん、ウチが後ろ乗るから、ええよ」
ゼフィア「!?」
レモン「ホントですか。どうもありがとうございますw」
ラン「…うん」
イルス「で、そのまま竜巻亭で気まずい別れ方したの?」
ゼフィア「…ナンブは普通だったがな」
イルス「兄貴もいい加減女難だよね…」
ラン「ふぅ…」
ハザリア「(なんだ!?この重い空気は!)」
ルナ「(私に聞くな!)」
ルル「(ラン姉様が発生源のようですわね)」
ハザリア「(あの女が!?バルマーにいた頃はこんなこと一度もなかったろうが!)」
ルル「(きっとイロイロあるのでしょうw)」
レモン「いやー噛みつきそうな顔ってはじめてみた。ゼフィアがやると大迫力」
アルフィミィ「腐れ外道ですの…」
竜巻亭まで行ってスレイチェルが絡まないことの方がびっくりだw
きっとスレイチェルはスレイチェルで大変だったんだよ。
キョウスケ声の救急車探したりエペソ声のライオン探したりライ声の戦闘機探したり。
レモンマジ外道WW
ゼフィア頑張れ!超頑張れ!
ラン姉はウブカワイイ
グラグラグラッ
ヴィレアム「地震だぁーっ! ゼラド! ゼラドは無事かっ!」
ばたんっ
ゼラド「きゃぁーっ! ヴィレアムさんのエッチィーっ!」
ばしぃぃぃんっ
ヴィレアム「・・・・・・ゼラド、なぜそんな格好で外に」
ゼラド「あぁビックリした。思わず飛び出しちゃった」
クォヴレー「ゼラド、取りあえず中に入りなさい」
ディストラ「お風呂やトイレに入っているときに地震があったら、動かない方がいいんですよ。
お風呂やトイレには柱がいっぱいあるので、家が潰れでもしない限り安全なんです。
特にお風呂は、慌てて滑るおそれがあるので、気を付けなくてはいけませんよ」
クォヴレー「ディストラ、お前は取りあえずトイレから出てこい」
【ジェグナンの喫茶店】
グラグラグラッ
ユウカ「わぁーん、パパぁ〜っ!」
ユウキ「ユウカ、お前小さい頃の人格に戻ってるぞ」
【バルマー寮】
ルル「ふぅ、ようやく揺れが治まりましたわ。
あら兄上、なにを難しい顔をしておりますの?」
ハザリア「うむ、今の揺れで落ちたプラモデル群に混じって、
正体のよくわからんプラ板が出てきた」
ルル「まぁ兄上、実はわたくしも、正体のよくわからない修正液がポロポロと」
ハザリア「それは用途がわかっとるだろう」
キャクトラ「お二方、よい機会ですから、お部屋のお片付けをしてください」
ハザリア「こんな深夜にか!」
ルナ「ふにゃぁ〜、ないかあったのかのぅ」ムニャムニャ
キャクトラ「なんでもありません。さ、姫さま、夜更かしは身体に毒です。こちらへ」
ルナ「うにゃうにゃ」
ハザリア「キャクトラぁっ! 前から思っていたが、貴様俺に忠誠を誓っとらんなぁっ!」
ルル「まぁ兄上、気付くのがあまりにも遅すぎますわ」
なんかルナが可愛いなw
まあトイレは安全かもしれんがドア枠歪んで出れなくなることもあるから
地震おきたらドアを開けるんだ
アーク「あ、センパーイ免許取ったんでしょ?
どっか連れてってくださいよ」
シュウヤ「遠慮がなさすぎですよ、なにか用事があるかも…
どうしたんです先輩?いつにもまして眉間にしわ寄ってますよ」
アーク(お前も遠慮ないだろ…)
ゼフィア「む、アークにシュウヤか…
中々にうまくいかないものだなと人生の苦難を痛感していたところだ…」
シュウヤ(まぁ大方予想はつきますが…
>>527とか)
アーク「そんな時こそドライブっすよ!せっかく免許取ったんでしょう?
どっか行ったことないとこまで行ってみましょうよ!」
ゼフィア「…そういうものか、
…たまには後輩のわがままにも付き合ってやるとしよう」
アーク「そうこなくっちゃ!」
シュウヤ「お供させて頂きましょう…フフフ」
バタム!!
ゼフィア「では行くか!」
アーク「うっす!」
シュウヤ「あ、ちょうどCD借りてきたんでかけても良いですか?」
ゼフィア「?
別に良いが…、何のCDだ?」
シュウヤ「なに、このシチュエーションにピッタリの曲ですよ…」
〜♪”What Is LOVE!”〜♪
>532
何故ヴィレアム「君」じゃないのか一瞬わからなかった俺
ゼラドは母親と声似てるのか?
ピー ピー ピー ピー
カズマ「うーっし、起動成功。
ちょっとパーツ足りなくて子供サイズになっちまったけど、ま、それはおいおい買い足すとして。
シホミ姉もちぃ姉もミヒロも嫁に行っちまって、ヴァルストークも手が足りねえからな。
今日から、お前にサポートしてもらおうか。
主な仕事は、ヴァルストークの補助と、帳簿の管理だ。俺、金勘定って苦手だからな。
おっと、そうだ。名前決めなくちゃな。
う〜ん、俺のライフデータとキャレットのシステムを使ったから・・・・・・、
キャズマ・・・・・・、や、これはちょっとセンス悪いな。
じゃ、カズト・・・・・・、なんかファミレスみたいだな。
カレット・・・・・・、カズレット・・・・・・、キャレッマ・・・・・・。
ま、無理してキャレットと名前混ぜなくていいか。
よし、お前の名前は、俺から2字取ってマーズだ。
うちのルーツは火星にあるわけだしな。あれ? 始原文明エスってことになんのかな。
ま、どっちでもいいや。ガイアーとか呼びそうでカッコいい名前だろ。
じゃ、よろしく頼むぜ? マーズ」
マーズ「・・・・・・いえーす、ますたー」
【宇宙港】
カズマ「はい、ムーバブルフレームが1ダースですね。
お代は・・・・・・、えーっと、めんどくせぇな。あ、端数はいいっすよ。負けときます。
その代わり、今後もヴァルストークファミリーをよろしくお願いいたしますよ?」
客「あんたも、そろそろ嫁さんもらわにゃぁなぁ」
カズマ「ははは、んじゃ、それもよろしくお願いします。
おい、行くぞマーズ」
マーズ「・・・・・・いえーす、ますたー」
【テキサスコロニー】
未亡人「あの、ありがとうございます。助けていただいて」
カズマ「いいんですって、成り行きですから」
未亡人「あの、お礼を」
カズマ「フッ、いいんですよ。
猛獣たちに踏み荒らされんとする一輪の花を、放っておけなかっただけなんですから」
未亡人「なにをおっしゃっているのかよくわかりませんが、とにかくお礼を」
カズマ「じゃ、お客の中で運送のご用がおありの方がいたら、ヴァルストークファミリーの名前を出してください」
未亡人「でも、それじゃ、わたしの気持ちが」
カズマ「フッ、俺はいわば、宇宙を漂うタンブルウィード。
風の向くまま気の向くまま、ひとつどころにゃ留まっちゃいられねえ、不器用な男なんです」
未亡人「また、なにをおっしゃっているのかわかりませんが。
あっ、待ってくださいアーディガンさん、私の、私の気持ちは」
カズマ「アディオス、奥さん」
未亡人「アーディガンさぁーん!」
カズマ「行くぞ、マーズ」
マーズ「・・・・・・いえーす、ますたー」
【ヴァルストーク】
カズマ「で、お前をどうするかだ」
宇宙海賊「カンベンしてください! もう二度とこんなことは!」
カズマ「そうだな。二度とすんなよ」
宇宙海賊「は?」
カズマ「行けよ。今度は、カタギとして会おうぜ」
宇宙海賊「あっ、あぁっ、ありがとうございます!」
カズマ「よし、行ったな。こっちも出発するか。行くぞ、マーズ」
マーズ「・・・・・・いぇー」
カズマ「ん? 復唱はどうした?」
マーズ「やぁってられるかこのカイショーナシがぁぁーっ!」
カズマ「わぁっ、おい、お前、急にどうしたっ!?」
マーズ「どーもこーもあるかぁーっ!
なんなんだよ、あんたときたら! キガルに値下げはするわ、ナリユキでただ働きはするわ!
アゲクの果てに、なんだぁっ!?
あんなうちゅーカイゾク見逃しやがって! 恩でも売ったつもりかぁーっ!
一度墜ちたニンゲンが、そーヤスヤスとこーせーするとでも思ってんのかっ!
あんなれんちゅー、積み荷かっぱいでうちゅーにほーり捨てりゃーいーんだよ!」
カズマ「一体どうなってんだ!? ロボット三原則が壊れたのか!?」
マーズ「べらぼーめっ! ハンザイシャなんざぁー、ハナっからニンゲンにカウントしてねーよ!
ビンボーニンならナオサラだぁーっ!」
カズマ「キャレット! おいキャレット! ちょっと来てくれ! マーズの様子が変だ!
おい、待て、どこ行くんだ!?」
マーズ「あんたとつるんでたら、おれぁいつまでたっても子供ボディのままじゃねーか!
もーぉやってられっか! おれのボディはおれが買う!
自分で稼いで、ひとりでオトナになったらぁーっ!」
カズマ「おい、待て! そっちはエアロックだぞ!?」
がちゃんっ ぶしゅぅーっ!
カズマ「ー! ー! ー!」
マーズ「んきゃきゃきゃっ! くーきがなけりゃー、命令伝えることもできねーだろ!
じゃーね! ロケットびーばい!」
【マーズの事務所 朝】
PiPiPiPiPiPi.....
マーズ「ちぇっ、イミわかんねー。おやじはなに考えてんだ。
ユメ見る機能なんざ、いらねーってのに」
【道ばた】
ガッチャ ガッチャ ガッチャ
マーズ「んでさー、お宅の、いるんだかいねーんだかわかんねー妹さんとは、
いつ会わせてくれんのー?」
ミナト「だから、会わせねえし、うちの妹に興味持つな」
マーズ「あーぁ、つっまんねーの。
じゃさ、おにーさん、ちょっとバイトしてみない?」
ミナト「イヤだよ。お前のバイトなんて、絶対ろくでもねえもん」
マーズ「だーいじょーぶだって。このターバンと付けヒゲ付けて、突っ立てるだけでいーから。
ベシャリは、おれがスーツケースかなんかの中に隠れて、イッサイガッサイやっちゃるからさ」
ミナト「俺になにさせるつもりなんだよ!」
マーズ「やーさ。おれ、この見てくれでしょ?
頭固いヒトとは、まず商談が始まんなくってね。特に中東あたりはきびしーのなんのって。
で、普段はミナミセンジュあたりでお腹とおヒゲの立派なオッサン拾ってきて替え玉にしてんだけど」
ミナト「俺はミナミセンジュのオッサンじゃねえ」
マーズ「そーゆーことゆーもんじゃねーよ。
数年後にはお仲間に入るかもしんねーのに」
ミナト「入ってたまるか!」
ばるんっ ばるんっ
マーズ「ちぇー、じゃーしょーがねーや。
事務所かえって、実写版『風魔の小次郎』のDVDでも観よーかな」
ミナト「・・・・・・おい」
ぶるるるるるっ
マーズ「実写版『風魔の小次郎』がね、意外にアリっちゅーかなんちゅーか」
ミナト「なぁ、お前の後ろに、チェーンソー構えた女子中学生がいるんだけど」
マーズ「ヘンなことゆーね。なんで見ただけで女子中学生だなんてわかんのさ」
ミナト「いや、じゃあ、チェーンソー持った女子高生かもしれないけど」
マーズ「いません。そんなのはいません。もし見えてたとしても、マボロシです。
おれの、セーシュンのオーノー的なものが産み出した、
ネガティブハッピーチェーンソーエッジ的ななにかでーす」
ミナト「懊悩した結果、出てくるのがチェーンソー持った女の子って、
お前それはそれで危険だと思うぞ」
ラーナ「はい、あんよ」
マーズ「そー、あんよが。って、きゃーっ!」
ラーナ「こんにちは、ローボくん」
マーズ「なんでいんの! なんで出てくんの! なんでアイサツ代わりにおれの脚もぐの!」
ラーナ「なにか閑散としてるし、いいかなと思って」
マーズ「あー、そっか、うん」
ミナト「この子、お前の知り合いか?」
マーズ「L&Eとゆー解体業者のおじょーちゃんで、ラーナ・モントーヤちゃん」
ラーナ「ご不要となった建築物、機動兵器、自動人形などの
解体のご用命があれば、是非我が社をご利用ください」
ミナト「違う、俺が知ってるL&Eは解体業者じゃない」
マーズ「ヒニクもつーじねーよ、この子は。
あのさ、ラーナちゃん、君のおとーさんがなにかっちゅーと解体解体ゆってたのは、
エネルギーの神秘かなんかを解き明かすためでしょ?
解体そのものが好きなわけじゃねーでしょ?」
ラーナ「わたしは解体そのものが好きです」
マーズ「ダメじゃん! 改悪じゃん! 改悪もいーとこじゃん!」
ラーナ「解体が『明日のナージャ』より好きです」
マーズ「あー、じゃー、しょーがねーか」
ミナト「しょうがなくはねえだろ。おかしいだろ。
『明日のナージャ』よりって、この子あんまり解体好きじゃないだろ。
解体よりプリキュアの方が好きだろ、明らかに」
ラーナ「プリキュアは、よくわかんないです」
ミナト「ますますおかしいだろ! 『明日のナージャ』より『ふたりはプリキュア』が!
『ふたりはプリキュアMaxHeart』が! 『ふたりはプリキュアSplashStar』が!
『Yes!プリキュア5』が! 『Yes!プリキュア5GoGo!』が!
好きなもんだろうが、フツーっ!」
ラーナ「プリキュアとか始まったときはわたし、もう大きかったので、
そういうの卒業してたんです。
むしろあなたは高校生にもなって、しかも男のひとなのに、なにをプリキュアプリキュア連呼しているんですか」
ミナト「げほっ、げほげほっ、なんか、むせた! 胸が、胸が痛い!」
ラーナ「ああ、あなたですか。
噂の、カノウ兄弟の恐ろしい笑顔で女子中学生の写真集買う方というのは」
ミナト「根も葉もねぇ噂だ! なんだその風評被害!」
マーズ「えー、でもおにーさん、AKB48の写真集とか、買うでしょ?」
ミナト「買うよ。布教用と保存用と実用に、3冊ずつな」
マーズ「中学生のメンバーとか、いんじゃん」
ミナト「AKB48を女子中学生とかいう俗世の価値基準でくくるんじゃねえ!
彼女たちは天使だ! 地上に舞い降りた天使だ!」
マーズ「あのね、怖い。アイドルと対談してるときの南海キャンディーズヤマちゃんより怖い」
ラーナ「ヴァンゲリの話し始めてしまったときのオリラジあっちゃん並に恐ろしいです」
ミナト「あのな、俺にも、もう立ち直れないっていうラインはあるんだぞ?
しかもエヴァをヴァンゲリって呼ぶとか」
マーズ「で、なにしに来たの。
このおにーさんのセーシンを解体しに来たわけじゃねーでしょ?」
ラーナ「はい、お仕事の話です」
マーズ「あーあー、聞こえねー聞こえねー。
おれは実写版『風魔の小太郎』が、リュウセイロケットが」
ラーナ「学校の裏山に、もう10年以上放置されている廃病院があるのです」
ミナト「あぁ、あの病院、まだあったのか。小学生のころ、肝試しに行ったよ」
ラーナ「このたび取り壊して、さる企業の研究所が作られることになったのです。
そこで、わたしのところに古い建物を解体して欲しいという依頼が来て」
マーズ「ふーん、そりゃー、しょーばいはんじょー、けっこーなことじゃねーの」
ラーナ「ところが、そこが、出るそうなんです」
マーズ「なに、その手」
ラーナ「おばけ」
ミナト「あぁ、そういや、あったな。そういう噂」
マーズ「なに、キミ、お化けこえーのぉー?」
ラーナ「こっ、怖くなんかありませんっ! わ、わたしは、あれですよ、
エンジェル様を呼び出しておいて、お帰り願わずにお開きにするほど迷信の類を信じていないんですよ!」
ミナト「中学生って、まだコックリさんとかやってるのか」
ラーナ「コックリさんじゃありません。エンジェル様です」
マーズ「おんなしだよ」
ラーナ「わたしひとりじゃ物騒なので、着いてきてください」
マーズ「あのさー、明らかに来るとこ間違えてっからね。
おれはロボだからね。霊感とかゼロだかんね。
第一ね、ゆーれーなんかいるわけねーでしょ。もしいんなら、
10年前に幽霊聖闘士を舎弟にしてたってゆーシャイナさんの劇中年齢はどーなっちゃうの」
ラーナ「冷たいのですね。あなた、それでもアテナの聖闘士の親戚ですか」
マーズ「んー、それをいわれっと、よえーんだけど」
ミナト「弱くなっちゃダメだろ。あのな、前からいおういおうと思ってたけど、
聖闘士って、いねえからな! 車田アニキの空想上の産物だからな!」
マーズ「みょ〜なことゆーね、このおにーさんは。
シホミおばちゃんが乙女座バルゴの黄金聖闘士じゃなかったら、いったい何者だってーの」
ミナト「わからねえよ。何者なんだよ、お前の叔母さん」
マーズ「キミもさー、そーゆーことなら、クラスのカッコいー男の子でもさそえばいーじゃねーの。
あまずっぺーなにかが芽生えるかもしんねーし」
ラーナ「ぷん。クラスの男の子たちなんて、子供っぽくて相手にしてられません」
マーズ「あのね、おれはもっとガキだかんね。
見た目10歳てーどだけど、起動してから3年も経ってねーからね」
ラーナ「ねぇねぇ、いいじゃないですか。バレンタインにチョコあげたじゃないですか」
マーズ「あー、あれ、キミだったの。名前も書かねーで。
手つかずで冷蔵庫に入れてあっから、持って帰っていーよ」
ラーナ「ぴぃ」
ミナト「あ、ヒドい。お前、いまのはほんとヒドい」
マーズ「あー、まいったなー、ふんじゃー、ギャラもらってることになっちゃうのか。
わかったよ。行くよ。役にゃー立たねーだろーけどね」
ラーナ「わぁ」
マーズ「そんかし、このおにーさんもイッショね」
ミナト「俺を巻き込むんじゃねえよ!」
マーズ「子供だけで遠くいったら、あぶねーんだよ?」
ミナト「ひとりで中東行って帰ってくるロボがなにいってやがる!」
マーズ「だーっておにーさん、パンチ得意なんでしょ? カラテやってんでしょ?
ブドーカなんでしょ? お化け退治はブドーカのツトメだって、
こないだ道で会ったパンダさんがゆってたよ?」
ミナト「お前、中国嫌いなくせになにパンダと会話してんだよ」
マーズ「パンダさんにゃ罪はねーじゃねーの」
マーズ「ちょちょちょ、耳貸してよ」
ミナト「なんだよ」
マーズ「おれがパス出すからさ、おにーさん、あの子とフラグ立てちゃえよ。
わーお、ちょーめーあんじゃん、おにーさんにはカノジョできっし、おれのあんよも安泰だーっ」
ミナト「バカいえ、中学生に手なんか出せるかよ」
マーズ「えー、だっておにーさん、女子中学生に目ぇないでしょー?」
ミナト「根も葉もなく決め付けんな。俺はね、本来年上が好きなの」
マーズ「なっち好きとかいってんのに?」
ミナト「お前、なっちが今年いくつになると思ってんだよ。
そろそろ年齢ネタでいじられてたころのナカザワねーさんに手が届くぞ」
マーズ「えー、そんな方向性のねじくれたなっち好き、はじめて見たよ」
ミナト「俺に押しつけようとすんな。ほんとお前は人の情けってもんが」
マーズ「あー、せっきょーはいーよ。ねー、たのむよ。ギャラは払うからさ。
お化けっつっても、どーせそのへんのワルガキがイタズラしてるだけでしょー?
相手がニンゲンじゃ、おれてーこーできねーもの。あの子、あぶねーよ」
マーズ「とゆーわけで、道知ってるみてーだし、オブザーバーとして、
カノウ兄弟の女子中学生の膝小僧舐めた前科を持ってるおにーさんです」
ラーナ「びく」
ミナト「前科を捏造するんじゃねえ!」
マーズ「んー、でも、赤毛のおねーさんが中学のころ、
グランドでコケて怪我したときイタイのイタイの飛んでけー的なことを、
こないだ聞ーたよーな聞かねーよーな。
えーと、そっか、あんときデフラグちゅーだったから、よく覚えてねーや」
ラーナ「それは、わりと重要な情報なのじゃないですか?」
マーズ「いーんじゃねーの、ホンニンも忘れてるみてーだし」
ラーナ「でも、膝小僧を舐められるのは、ちょっとぞっとしません」
ミナト「舐めねえから。まだブラもしてないような子供相手にだな」
ラーナ「ぷん、ブラならしてます、ほら」ぺろん
マーズ「ぺろんしねーの」
ミナト「ぺったんこのくせに、なんでそんな、無闇にフリフリ付いたブラを」
ラーナ「がんばりました」
マーズ「がんばりすぎー」
【学校の裏山】
ラーナ「ハーイキングハーイキング、ら・ら・ら」
ミナト「この山登るのも、ひさしぶりだな。ガキのころはよく来たよなぁ。
あーぁ、あのころ、俺と兄貴の間にはなんの差もなかったのに」
マーズ「いーお天気だってーのに、ネガティブなこといーだしたよ、このおにーさんは」
ラーナ「あっ、あれを」
マーズ「きゃーっ! きゃーっ! きゃーっ! 出たぁーっ!」
ラーナ「重いです重いですしがみつかないでください」
ミナト「結局お前もお化け怖いのかよ!」
ラーナ「なんでしょう、あれは。身の丈20メートルはあろうかという少女が」
マーズ「しょーじょってゆーか、あれ、明らかにゼラドちゃんなんだけど。
なに? 食べ過ぎてキョダイ化しちゃったとか?」
ミナト「あぁ、あれ、ダイゼラドとルナシオーネじゃねえか。
最近見かけないと思ったら、こんなとこに放置してたのかよ」
マーズ「ひでーよ、ひでーよ、こんなん、不法投棄になっちゃうよ!」
ラーナ「どうしましょう。解体しますか」
マーズ「どーするおにーさん、フラグ立ててく?」
ミナト「立てるかぁっ! 顔にペンペン草生えてる巨大人形相手に、なにしろってんだよ!」
ミナト「取りあえず、持ち主は割れてるわけだから。
連絡して取りに来させりゃいいだろ」
マーズ「お化けのしょーたいってのは、この2体だったわけね。
はいはい、さー、カイケツカイケツ。おうち帰って実写版『風魔の小次郎』観よー」
ラーナ「待ってください。まだ病院に入ってません」
マーズ「うへー」
【廃病院】
ラーナ「おかしいです。ここは数年間誰も足を踏み入れたことがないはずなのに、
妙にホコリが少ないです」
ミナト「おかしいな。俺が前に来たときは、割れたガラスとか散らばってたんだけど」
ラーナ「これはなんでしょう? 細かい紙くずがたくさん」
マーズ「貸して」ぱくっ
ミナト「おい! お前、なに口に入れてんだっ!」
ラーナ「ぺーっ、しなさい、ぺーっ!」
マーズ「あー、あー、コウゾ、ミツマタ、綿、マニラ麻」クチャクチャクチャ
ミナト「おい?」
マーズ「紙幣のザイリョーだよ。なかなかセーカクな比率してやんの」ペッ
ラーナ「そんなものがどうして」
マーズ「おにーさん、このビョーイン、入ったことあんでしょ? 手術室はどこよ」
【手術室】
ぶしゅぅぅぅっ!
ミナト「わっ、なんだ!?」
ラーナ「エアシャワーが動いてる?」
マーズ「へん、いっちょまえにクリーンルームなんかこさえてやんの」ガチャガチャ
ミナト「おい、あれ!」
ラーナ「裁断されてないお札が、こんなに」
マーズ「あー、触っちゃダメだよ。指紋なんざぁ付けたら、めんどっちーことになっからね」
ミナト「まさか、ニセ札か!?」
マーズ「ニセっつっていーのかなー?
そこの凹版印刷機、どーもれっきとしたファブリ社の純製みてーだもん。
シリアルナンバー以外は、真札とまったく変わんねーってこと。
ふるくせーの。いまどき、スーパーノートだウルトラダラーじゃあるめーし」
ラーナ「でも、こんな図面、見たことありません」
マーズ「ノグチヒデヨさんに、ニトベイナゾーさんだよ。
21世紀の最初ごろ、ショートクタイシ柄のニセ札が出まわったよーなもんさ。
はっこーねんを見てみな。1993年以前になってるはずだよ。
それいこーは特殊発光インキやらマイクロ文字やらホログラムやら使ってっから、
こんな設備じゃとてもじゃねーけど作れねーよ。
ふるすぎてチェックしづれーのをいーことに両替しちまおうって、ケチなニセ札犯さ」
ミナト「なんか、おかしいな。お前、札束前にしたら、もっとテンション上がるもんだと思ってたけど」
マーズ「じょーだんじゃねーや。
おれぁね、拝金主義者なんだ。カネを拝んで生きてんだ。
カネってなぁーね、びょーどーなんだよ。
オトナでも、ガキでも、ロボでも、カネは態度変えたりなんかしねーからね。
だから、カネだきゃー裏切っちゃいけねーんだ。
まして、こんなカネをブジョクするよーなマネ」
チャッ
男の声「ご高説はそこまでだ。お前ら、手を挙げろ。
そこのガキ、物騒なチェーンソーを下に置いてもらおうか」
ラーナ「銃を」
マーズ「あっ、てめー!」
宇宙海賊「なんだ、お前、アーディガンファミリーのオペレーターロボじゃねえか。
ちょっと感じ変わったか?」
マーズ「あーもーっ、おやじのやつ! だからいわんこっちゃねー!」
宇宙海賊「耳障りだ。甲高い声でわめくんじゃねえ。さ、手を壁につけろ」
ミナト「バカヤロウ! 子供に銃向けるなんて!」
ガンッ
ミナト「逃げるんだ!」 ダダダッ
マーズ「あほー! おにーさんのあほー!
ここでパンチ極めなきゃいつ極めんだってタイミングで、なんでパンチ撃たねーの!
なんでよりにもよってチョーパン極めてんの!」
ミナト「うるせぇな! とっさだったんだよ!」
マーズ「なかなかとっさには出てこねーよ、チョーパンは!」
ラーナ「カラテって、ヘッドバッドは禁止だったような気がします」
ミナト「いいんだよ、おれのは親父ゆずりのオリジナル空手なんだから!」
マーズ「それ、すでにカラテじゃねーんじゃねーのぉ!?
たんなる自己りゅーさっぽーなんじゃねーのぉーっ!?」
パンッ! パンッ! パンッ!
マーズ「撃ってきやがったぁーっ!?」
ラーナ「こっちへ!」
ミナト「待て! そっちはたしか、ガケが!」
がしっ!
ミナト「っと、無事か?」
ラーナ「あ、ありがとうございます。あの、お礼は、わたしの中学校入学時の記念写真でいいでしょうか」
ミナト「だからな、おれは中学生に興味はないって」
マーズ「なにやってくれてんだ! はなせはなせはなせーっ!
おれが何キロあると思ってんだ! 腕が外れっぞぉーっ!?」
ミナト「うるせぇな。パンチ得意だっていってんだろ。
俺、腕の力はけっこうあるんだぞ」
ラーナ「カラテのパンチは腰で打つものです」
ミナト「いらねえこというんじゃねえ!」
マーズ「ほらみろほらみろ! やっぱムリしてんだ! ごーじょー張ってんじゃねーっ!
はなせよ! おれぁー、ニンゲン傷付けるわけにゃーいかねーんだ!」
ミナト「バカいってんじゃねえ! お前はいつもいつも!
自分ひとりでなんでもできるとでも思ってんのかっ!?」
マーズ「じょーとーだ! おれぁーひとりでやれらぁーっ! ひとりでやったらぁーっ!」
ぶちんっ
ラーナ「ロボくーん」
ミナト「あいつ、右腕パージしやがった! 強情はどっちだよ」
【崖の下】
マーズ「ぺっぺっ、クチに泥がはいっちゃったよ」
男の声「フッ、後先考えずに突っ込むか。変わらねえな、お前は」
マーズ「そのさ、てきとーにカッコつけたことゆークセなおしてよ。
そして、あんたとイッショにしてほしかーねーよ」
カズマ「なにいってんだ。ろくに減圧もしないで宇宙空間に飛び出してったロボが」
マーズ「おれロボだもん。へーきだもん。
そりゃー、ちょっと目ン玉飛び出しそーになったけど」
カズマ「飛び出しそうになってんじゃねえか」
マーズ「なんでいんのよ」
カズマ「あぁ、ファブリ社から凹版印刷機を買った企業で、メンテナンス拒否したとこがあったんでな。
ファブリ社のメンテナンスってのは、紙幣や株券の偽造が行われてねえか調査するって意味合いがあるんだ。
で、疑惑が出たもんだから俺に依頼が来て、動いてたらお前にでくわしたってわけ」
マーズ「あー、そっ。その疑惑はクロだよ。手間がはぶけてよかったね。んじゃー」
カズマ「おいおい待てよ、お前、どこ行くんだ」
マーズ「手ぇー出すんじゃねーよ、おやじ。
こいつぁーおれのヤマだ。おれが、きっちりケリつけてやんよ」
カズマ「まぁったく、お前の、そういう強情さは誰に似たんだろうな。
ああ、いいや、やってみろよ。見ててやっから」
マーズ「見てんじゃねーよ!」
【山の中】
マーズ「かーっとんでゆくぅリュウセイロケッ♪ 窓から見えるワタシぃは♪
あー、こっちのダイゼラドちゃんは使えねーな。ブラックボックスがおーすぎらぁ。
おっぱいはみょーに座り心地いーけど。
んー、で、こっちのルナおしおーネはー。
おーっ、いーじゃんいーじゃん、なんつったっけ、AMNとかゆーシステムのかいりょー版か。
うっし、こいつを」
宇宙海賊「なにをしてるのかわからねえが、そこまでだ」
マーズ「へっ、高いとこから、なにえばってんだか。
どーも、ニンゲンてなぁーくだらねーとこでカッコつけたがるからバカらしーよ」
宇宙海賊「指一本でも動かしてみろ。
こいつらをここから突き落とすぞ」
ラーナ「ロボくぅん」
ミナト「くっ、中学生かばいながらじゃ、俺のパンチも充分な威力を発揮できねえぜ」
マーズ「ちぇっ、だからこんなやつぁー、宇宙にほーりだせばいーっつったんだ。
おやじのやつ、なにかんがえて」
宇宙海賊「調子っくれてんじゃねえぞ、このドサンピンがっ!
いいか、カズマ・アーディガンがいなけりゃ、てめぇなんかただのポンコツだぁっ!」
マーズ「あー、あー、そんな怒鳴んなくたって、聞こえてんよ。
ほら、手ぇー挙げたよ。つっても、一本しかねーけどね。
さぁー、どーする。撃つかい? 撃っていーよ。
ゆっとくけど、おれは頑丈だよ? あとおしゃべりだ。
よっぽどコナゴナにすりつぶさねー限り、てめーを言葉責めにしたらぁー」
宇宙海賊「口の減らねえガキだっ!」
タァンッ!
マーズ「あーあー、頭はダメだよ。曲面こーせーで、特に頑丈なんだ。
ほら、狙うんならココだよ。どーたいは、いくらかやーらけーんだ。
さー、的はちーせーよ? 当てられっかな〜?」
ラーナ「やめてください、ロボくん!」
マーズ「なーに、キミはまだいたの。あんがいスットれーな。さっさと行きなよ」
ラーナ「いけません!」
マーズ「うっぜーな。いまいましーことに、おれぁー人命を最優先するよーにできてんだ。
そのくせ、ニンゲンであるいじょー、どんな悪党にだって危害はくわえらんねーときてる。
選択肢はせめーんだ、あんまヒロイックなことはできねーんだよ!」
ラーナ「いいえ、あなたはできます。できる子です。
そんなにちっちゃいのに、ひとりでなんだってやってるじゃないですか。
わたしは、ダメです。ダメな女子中学生です。
お父さんみたいに難しいことわからないし、お母さんみたいにロボットも乗り回せません。
できることといったら、そう、解体くらいで」
宇宙海賊「このガキ、ロープをっ!」
キィンッ
宇宙海賊「なっ、銃をバラした!?」
マーズ「ばかーっ! そりゃー、できることじゃなくって、やんなくていーことでしょーがぁーっ!」
ラーナ「いいえ、必要な行為です」
宇宙海賊「この、ガキッ!」
ミナト「バカっ、やめろぉっ!」
ドンッ
マーズ「ばかーっ!」ダッ
マーズ「ばかっ、ばかっ、なんだよ、その一文にもなんねーコンプレックスは。
親とおなじことやんなきゃいけねーなんて、誰が決めたんだ。
おやじができねーことをおれがやるんだ。
おれができねーことをおやじがやるんだ。
おれがそー考えるなぁー、サポートロボットだからかっ!? そーなのかぁーっ!?」
ばきんっ びきっ! ぶちぶちぶちっ!
ラーナ「・・・・・・」
マーズ「ぎっ、ぎぎっ、キャッチせーこー。
左肘靱帯断裂、第1、第3膝部破損、
ひでーよひでーよ、このザマじゃーピッコロ大魔王もたおせねーよ」
どさっ
宇宙海賊「うぅ・・・・・・」
ミナト「ハァ、ハァ・・・・・・、相手が銃持ってなけりゃ、俺にだってこのくらい」
マーズ「おい、てめー、見えっか、このサンジョーをよぉーっ!」
宇宙海賊「ひっ!」
マーズ「ズタズタのボロボロだ。回路がちっとおかしくなっててもムリねーよなぁー、なぁーっ!?」
ミナト「おい、お前、あんまりやりすぎんな」
マーズ「来んのが、ちっと遅かったね。
ルナおしおーネのセットはすでにカンリョーしてる。あとはおれのコマンドひとつで」
ミナト「あとお前、ルナシオーネの名前言い間違えてるからな?」
マーズ「やっちまいなぁーっ、ルナおしおまなぶーネっ!」
ミナト「こいつ、フルネーム出しやがった!」
テンキュー
ミナト「テンキューっていった!?」
宇宙海賊「なにを」
マーズ「紙幣の原料やら凸版印刷機やら仕入れてるってこたぁー、てめーのバックにゃでけー組織があんだろ。
てめーひとりを潰したとこで、ほかでやらかすだけだ。
でも、もーダメだね。このシノギはできねーよ。
いま、印刷機にインプットされてた原盤ごと、てめーのニセ札のデータを世界中に配信した。
いまや、この手法はネトゲオタクだって知ってるポピュラーなもんさ。
もちろん、各国情報局にとってもね。
れんちゅー、いまだにスーパーノートのこと根に持ってっからね。動くなぁはえーよ」
宇宙海賊「あ、あぁ・・・・・・」
マーズ「組織は、ヘタ打ったてめーを許さねーだろーね。
コンリンザイ、アングラ界隈でシノぐのはムリだと思ったほーがいーよ。
どーしても生き延びてーなら、カタギになるしかねー。
できるかできねーか、そんなのおれは、どっちでもいーんだけど」
宇宙海賊「ちくしょう、ちくしょうっ! なんで、なんでこうなるんだ!
足、洗おうと思ってたのに! この仕事が最後だったはずなのに!
ガキが、子供が産まれるってのに!」
マーズ「行きなよ。もっともおそろしー罰は、罰をあたえられねーことだ。
忘れんなよ。てめーの子供は、産まれた瞬間からハンザイシャの子だ。
そーしたのは、てめー自身だ。
なげー人生、こーかいしながらケソケソ生きてけよ」
【山道】
カズマ「よう、ひさしぶりだな」
宇宙海賊「アーディガンさん」
カズマ「残念だよ」
宇宙海賊「すんません、すんません! 俺、でも、どうしても」
カズマ「もう一回いうぞ。次は、カタギで会おうぜ」
宇宙海賊「はい・・・・・・、はいっ・・・・・・! かならず」
カズマ「な、たぶんお前は、子供に憎まれると思うよ。
でもさ、そういうの、きっと喜ばなきゃならねえんだ。
子供が、自分なりの考え方持ったってことなんだからな」
宇宙海賊「俺、俺・・・・・・っ」
カズマ「それでも、親と子供なんだぜ?」
【山のふもと】
マーズ「んじゃー、おにーさん、この子おうちまで送ってってやってよ」
ミナト「お前はどうするんだ? 送ってってやらなくていいのか」
マーズ「なーんで、おれがそんなこと」
ミナト「やっぱお前は、ガキだな」
マーズ「うるっせーや。おにーさんこそ、なんでドタンバで繰り出すのがショルダータックルだったのさ。
すでにカラテでもなんでもねーじゃねーの」
ミナト「うるせぇな。縛られてたんだから、しょうがねえだろ」
マーズ「おにーさんさ、実はゆーほどパンチ得意じゃねーんじゃねーの?」
ミナト「違うよ。俺は、パンチを安売りしねえだけだ」
マーズ「あちゃー、一文にもならねーポリシーだよ、それ。
んじゃーね、ギャランティはちゃんと払うから」
ミナト「いらねえよ、カネなんて」
マーズ「バカいってんじゃねーよ。おれをモノゴイにする気か。
おれみてーなハンパモンにとって、カネだけが社会参画するユイイツのパイプなんだよ。
タダでやりとりするなんざぁー、ブジョクでしかねーんだ」
ミナト「かわいくねえなぁ、お前はほんと」
マーズ「ゲンキンがいやだっつーなら、なーに、毎朝毎朝ベッドの上に乗っかって」
マーズ(ミヒロvo)『お兄ちゃん、朝だよ、起きてぇ』
マーズ「とかやるほーがいーぃ?」
ミナト「うん。気持ちすらいらねえ」
マーズ「あー、そっ」
ミナト「おい、待てよ。忘れもんだ。ほら、右腕」ポイッ
パシッ
マーズ「んじゃ、ロケットびーばい」
リアルタイムでよい物を見た。
ありがとう。
GJ!ミナトもマーズも活躍してるのは珍しいしいいですね。それにしてもラーナは分解技術フェイスレス並にでもあるのかwww
GJ!
久しぶりにミナトが日の目を見たなぁ…なんだか妙に嬉しい
しかしミナトは、なにげに女の子とよく絡んでるのに、いっさいフラグ立つ気配ないのは逆にスゴいな。
そしてラーナがぺろんしちゃってるとこを目撃して凹むアイミ
アイミ「胸、小さいほうが好きなのかな……」
ラーナの「ぺろん」とそれを諫めるマーズが可愛いな
>>538 GJなんで勝手に続き
実験室
レモン「こりゃまた手酷くやられたわね」
マーズ「色々あって」
レモン「ま、予備の資材もあるし、これくらいなら何とかなるか」
マーズ「ありがとーおねーさん。あのさ、いつもお世話になってるし、今晩夕食とかどう?
うちのオヤジも珍しく、地球に来てるし」
レモン「あんたのお父さんは関係ないでしょ?」
マーズ「えーと、それはその……(ゴニョゴニョ)」
レモン「別にいいけど。特に予定ないし、私が一食うけばその分、家計も助かるし――おごりよね?」
マーズ「も、もちろんだよおねーさん」
レモン「んじゃ始めるわよ、助手二号」
ラーナ「はいです先輩」
マーズ「んぶっ! ちょっと待っておねーさん、その子――」
レモン「あら知り合い? 我が科学部期待の新人、ラーナ・モントーヤちゃんよ。
中等部の娘なんだけど、青田刈りしてきちゃった」
ラーナ「よろしくなのです」
マーズ「ちょちょちょ、ちょっとまって!!」
レモン「なんかさっきから変なこと口ばしってるし、ここは本格的にオーバーホールして総点検しましょ。
つーわけでラーナちゃん、解体準備!」
ラーナ「あらほらさっさー」
マーズ「あああアアアアAAAh――」
ハザリア「ぎんがせんぷ〜、ぎんがせんぷ〜、ブライガー」
マリ「お!いつもスレが819行く前に終わりそうになると、作画どうのこうのってウチのリビング占領して
コマ送りしてるけど今回はちゃんとスパロボらしくブライガーか!」
ハザリア「何を言うか。これは多くのアニメーターに多大な影響を与えた金田伊功の技を楽しんでいたのだ」
マリ「・・・・・・・はい?」
ハザリア「金田伊功。70年代に突如現れたアニメ業界の革命児。金田パース、金田エフェクト、金田光り
金田ポーズ金田動きなどと呼ばれる、多彩にして型破りな表現方法を次々に産み出し、80年代は
どのアニメを見ても金田の影響がうかがえるというほどに、強い影響を与えた。
ちなみにα外伝のブライソードのカットインは金田が担当したオープニングを基にしている」
マリ「いや、確かに凄いだろうっていうのは分かるんだけど、だから何なんだ?」
ハザリア「まったく。そんなだから貴様の体は過剰にアニメーションさせても揺れる場所が無い
ほどに貧相・・・・イダダダダ!やめろ!頭の内側からえぐるような念動力のぶつけるな!」
マリ「で?過剰にアニメーションさせると腹が揺れそうなお前は、私にいったい何を説明してくれるんだ?」
ハザリア「まったく。そもそもだな、スパロボなんて戦闘シーンを見るためにやっているなんて奴らも
現実にいるんだぞ。実際ドット絵での限界に挑まんとする動きの数々には鬼気迫るものがある
だからこそ、アニメーションを軽視してはいけないのだ」
マリ「それはそうだけど、でもさあアニメの凄い凄くないってのが良く分からないって言うか
作画って何って感じなんだけど。どれが凄いとか言われても区別なんかつかないし」
ハザリア「まあ、それはそうだがな。だが、実際に見れば凄いのはわかるぞ。それに、金田は別にロボットとか
そんな枠で縛らなくてもすばらしい仕事を数多く手がけているのだぞ。ラピュタやナウシカでも
その技の冴えを見せているのだからな」
マリ「紅の豚もか?」
ハザリア「なぜそこで紅の豚が出てくる。まあ一応紅の豚にも参加しているぞ」
マリ「なるほど。なら凄いな」
ハザリア「貴様は紅の豚の何に何か思い入れでもあるのか?」
ハザリア「まあしかし、確かに映像だけすごくてもというのもあるのは確かだし、一部だけすごくてもな、というのもある
テッカマンなどオープニングと本編の差もさることながら、1話と2話の作画レベルの差で仰天したぞ
というか、一話のシーンから2話のシーンに切り替わった瞬間テッカマンが別の存在になったように
思えたわ!」
マリ「まあ、テッカマンはもう発売前のJスレでもそればっかり話題になっていたし」
ハザリア「まあ本編とオープニングの落差は、いわゆるOP詐欺といえるレベルだったしな。そもそも
オープニングだけよくても中身が伴わなくては」
ミツハル「おっと、東京アンダーグラウンドの悪口はそこまでです」
マリ「どっから湧いてきた!」
ハザリア「東京アンダーグラウンドなどOP詐欺の最たるものではないか。というか原作からして
絵柄は不安定だったぞ。8、9、10巻の表紙を並べて見比べると、これはアンソロジーで
それぞれの表紙は別の人間が書いてるんじゃないのかとか思えるほどだ」
マリ「なんで東京アンダーグラウンドの話になるんだよ!せめて1体くらいロボットがいて、それをネタにして
○○だってスパロボに出る可能性があるとかネタに出来るレベルの奴を話題にしろよ!あれロボット的なもの
まるで出てこないからな!」
ハザリア「あれの敵の雑魚はSDのドット絵にしてみれば以外にスパロボぽくなると思うぞ」
マリ「そんな事したらバトル大抵の作品に何か一つくらいいるから、そういう奴!」
ハザリア「リリカルなのはをスパロボに出せとかいう奴らがいるくらいだし、別にいいだろう。
しかし、囚われた女を半年以上放置するという展開は斬新だったな。スパロボなら
囚われて幾らかしたら球体にされている所だぞ」
マリ「あれハッタリだから!わざわざなんであんな展開にしたのか分からないけどハッタリだから!」
ミツハル「結局ヒロインはどちらだったんでしょうねえ。ちなみに私はチェルシー派でした」
マリ「東京アンダーグラウンドはもういいよ!てか漫画の話はしょっちゅうしてるけど作画の話はなんでだよ!」
ミツハル「いやまあ、作画の話なんてもうじきスレが終わるっていう、なんともいえない荒廃した状態でしか
できないじゃないですか」
マリ「しなくていいから!誰もそんなの興味ないから!だいたいスパロボはドット絵だから関係ないし!」
ハザリア「何を言っている。コンパチブルカイザーの動きは大張がきっちり書いているのだぞ
それに、スパロボWのJフェニックスなど完全にアニメーションだったではないか
スパロボのドット絵も高度な演出を取り入れるほどにアニメ的になるのは当然の事だしな」
マリ「アニメーションなんかより、もっとこうスパロボにはクロスオーバーとか重要なところが」
ハザリア「ベヘモスが聖地を破壊してアマノヒカルが悲鳴を上げるというクロスオーバーがか?」
マリ「なんでよりによってそこなんだよ!もっといろいろあるだろゴライオンとガオガイガーの設定のクロスとか」
ハザリア「ダイ・バザール大帝王のギブアップせい、でその辺は全部吹っ飛んだぞ」
マリ「あれもある意味クロスオーバーだから!」
ハザリア「まったく。やれクロスオーバーだとかシステムだとかいうがな、そもそもスパロボで一番盛り上がるのはいつだ?」
マリ「一番って、それはラスボス戦とか」
ハザリア「あんな、もはやルーチンワークと化した50万超えのラスボスを囲んでたこ殴りにする作業になんの面白みがある
スパロボで一番盛り上がるのは、新作が発表され参戦作品が発表され、そしてプロモーションとして
戦闘アニメーションが公開された時ではないか!」
マリ「うっ!」
ハザリア「現に盗撮してまで見たがる奴まで出ている。それほどにスパロボのアニメーションには人を掻き立てるものがある!」
ミツハル「私的にはああいった盗撮の類を行う手合いにはまいっているのですがね」
ハザリア「もちろんああいった連中を肯定などせん。だが、アニメーションの魅力だけは否定できないはずだ」
マリ「まあそれは。私も合体シーンとかワクワクするし」
ハザリア「そのとおり!気持ちいいとか言って身もだえして、女が嬌声を上げ、男がヘブン状態になる合体シーンに
ワクワクするだろう!」
マリ「アクエリオンの合体シーンを変な解釈するな!そしてヘブン状態言うな」
ハザリア「そもそも人間が外界から取り入れる情報の7割は視覚情報だぞ。映像表現が重要なのは当然だろうが
それに、たとえストーリーが今のままでも、横スクロールだけして敵の目の前でモーション無しで
ビームサーベルだけがビシュンビシュン動くだけの頃のスパロボに戻れるのか貴様は!」
マリ「それは、ちょっと・・・・・・」
ハザリア「それだけアニメーションは重要という事だ。特に元ネタの作品があって、かつその設定を弄って
新しい作品にするというのなら、チャチなアニメーションでは話にならん!」
リュウセイ「おっとアニバスターの悪口はそこまでだ」
マリ「なんでこう、ウチに現れる人間はみんな唐突に現れるの!?何かウチには私の知らない扉とかがあるの!?」
リュウセイ「ハザリア。確かに作画は重要だぜ。だけどな、それだけじゃあないだろう。すごい作品ってのは
話も、映像も、演じる声優も、みんあ熱い魂がこめられているだろう。俺達が本当に見たいのはそれなんじゃないのか?」
ハザリア「も、もちろんです、少尉殿!」
ミツハル「ですがアニバスターはそのどれ一つとっても・・・・・・」
リュウセイ「それ以上はブリットがキレるからやめとけ」
マリ「マニアックな中の人ネタもやめようよ・・・・」
リュウセイ「と、言うわけで俺達はかつての燃え盛るようなロボット魂を思い出すために、元祖ロボットアニメを見てみようと思う」
マリ「って、事はマジンガーZかぁ。私実はちゃんと見たことはなかったんだ」
リュウセイ「何言ってんだマリ。元祖ロボットアニメ鉄腕アトムに決まってるだろ」
マリ「はい?」
リュウセイ「そらを超えて〜ららら、星の彼方〜」
ハザリア&ミツハル「行くぞ〜アトム〜ジェエトの限り〜」
マリ「・・・・・・・・」
リトゥ「ねえお姉ちゃん今日ハザリア君が来るっていうから夕食多めに買って来たけど・・・・・なんでうな垂れてるの?」
マリ「なんかさあ、やっぱりうちにああいうのが集まるのって父さんが原因なのかな〜って・・・・・・」
リトゥ「?」
あれだなミナトはアンチフラグメイカーだな、クラッシャーじゃなく
悪い、ハザリア。
俺、極度のシナリオ重視派だから、アニメカット機能さえ着いていれば、無印2次のアニメ演出だろうとスパロボDクラスのシナリオなら十分に楽しめる……。
というか、現在進行形で64プレイ中……いや、これにはアニメカットは無いんだが。
ウィンキースパロボの退屈さと時折湧いて出る眠気を考えると戦闘アニメONOFF機能は画期的機能。
コンプリートボックスを今プレイしてる俺が言うんだから間違いない。
インパクトみたいな例外もあるけどな。
でもさ、ウィンキー時代のライクゲイオスに感じたような恐怖は
、きっともう二度と味わえないんだ
ウィンキー時代の難度のスパロボ今出したらけっこうな割合でゆとり世代は割るだろうな
いや、ウィンキーを持ち上げてるわけじゃないが。
あの難度は理不尽だしもうやりたくない。
けどディスクは割らないと思う。
今の若い子は普通に割りそうだな、っていう俺の偏見。
ああ、下手にウィンキー話題なんて持ち出すんじゃなかった。
ええと、母の日ですね皆さん。
第四次Sの次に衝撃やって、そのあと第二次αやったもんだから、難易度の格差にびっくりしたっけ。
衝撃くらいがちょうどの分かれ目じゃないかな?
パチパチパチ
ヒューゴ「はいどーもー」
ゾンビ兵「う゛ぁー」
ヒューゴ「はい、僕ら、改造人間とゾンビ兵で漫才やらせてもろてるわけですけど。
まー、がんばっていかなー思とるわけですけど」
ゾンビ兵「う゛ぁー」
ヒューゴ「ええ、なんでいま突っ込まれたのかわからないんですけどね」
ゾンビ兵「う゛ぁー」
ヒューゴ「バカッ、そんなこというなよ!
救済フラグなんてあるに決まってるだろ。なくても俺が無理矢理作るよ。
なにに変えてもお前を助けるよ!」
ゾンビ兵「う゛ぁー」
ヒューゴ「えへへへへ」
アクア「・・・・・・ヒューゴ、それ誰、誰なの。なぜ仲睦まじいの」
アルベロ「2人の間には、誰にも割り込むことのできない強い絆が存在しているのだ」
アクア「えぇ〜!?」
ラミア「ナイスフォローだ、衝撃のアルベルト先生」
ルアフ「ゾンビ兵はすでに性別がよくわからなくなっているからね」
意味がわからない。
なんでヒューゴとゾンビ兵に萌えたのか、自分でも意味がわからない。
考えるんじゃない
感じるんだよ
ハザリア「ふぅむ、またしてもコードギアスを見逃してしまったぞ」
マリ「観たいなら予約録画でもしておけばいいだろ」
ハザリア「だいたい、日曜夕方5時という時間帯がいかん。
俺は月曜に備えて絶賛お昼寝中ではないか。
もっと考えてもらわねば困る」
マリ「そんな、お前のライフスタイル知ったことじゃないよ。
あとな、毎週毎週日曜日の夕方にうちに来て昼寝して夕食食べて帰ってくのやめてくれ。
なんのイヤガラセだ」
ハザリア「いやがらせなどであるものか。
あれだ、サザエさんシンドロームというやつだ」
マリ「そんなサザエさんシンドロームの発症例は聞いたことない!」
ハザリア「というわけで、おかわりだ!」
マイ「男の子がいると、よく食べてくれるから嬉しいな」
マリ「うちの食卓に溶け込むな!」
ミツハル「じゃ、僕は『みなみけおかわり』の作画にダメ出ししまくりながらDVD観ようかな」
マリ「あなたがいるのは、もっとなんでなんですか!?
そしてヒトの家でうっとうしいこと極まりない視聴の仕方しないでください!」
ミツハル「えぇと、あれさ、サザエさんシンドロームの一種さ」
マリ「サザエさんシンドロームにうちの食卓を組み込むの、やめてください!」
ミツハル「うっ、うっ、明日会社行きたくないよぉ〜。
どうせ明日も、フィリオ先生やアギラばあさんはいうこと聞いてくれないんだよぉ〜」
リュウセイ「ダメじゃないかマリ。
社会人にはな、いろいろあるんだ」
ミツハル「うわぁん! あなたみたいなお父さんがよかったぁ〜!」
マリ「流行ってるのかな、サザエさんシンドローム」
サザエさんシンドローム・・・
サザエさんが始まると日曜が終わって会社、学校に行かねばならぬことを痛感し抑うつになるという・・・
クォヴレー「つまりサザエさんとやらを無限光の彼方へ」
ゼラド「だめぇー!」
マリんちで昼寝して晩飯食ってみなみけおかわり観る
サザエさんシンドロームなら、是が非でもかかりたい。
それじゃあみんながみなみけおかわりみてる間に俺はリトゥと2人っきりで録画しといたスーパーヒーロータイム見ときますね。
576 :
それも名無しだ:2008/05/12(月) 16:42:06 ID:4j1G9yD8
アラド戦記チート致します。
ディレジェ、カイン鯖どちらでも可能です。
希望鯖、希望チート、ID パス添えてメールよろしくお願いします。
チートできる物は、
1,Lv大幅UP(10~60LvならなんLvでも可能)
2,金増幅(10m~900mが限度です)
3,敵経験地2倍UP(敵の経験地を2倍にできます) 最後のボーナス経験地は増えません。
4,疲労度回復(Inして5時間後に疲労度完全回復できます)
5,武器、防具強化(武器+1〜+13まで可能です)
6,露店名を多く入力(普段の1.5倍多く入力できるようになります)
これらのチートしてほしい番号を添えてメールよろしくお願いします。
報酬などは一切受け取りません。
[email protected]
>>572 リトゥ「なにいってるの?ハザリア君、昔は夕方5時にガンダムとか戦隊ものやってた
時代もあるんだよ?」
マキネ「そうそう、しかも金曜にやってくれるから中々見れなくてね。
しかも戦隊物が朝の時間帯になったのってカーレンジャーの最終回付近
だったからあやうく見逃すところだったわよ」
ヴィレアム「あの頃はなぁっ…あの頃はテロ朝に色々有ったんだよぉっ……!」
キャクトラ「解るぞ友よっ!!ガンダムXが急遽打ち切りになったにも関わらず、あのクオリティの高さを保った事に、
俺は感動を覚えたっ……!」
レラ「だいた……左翼と…いえ…本のテレビ局……外人の社長…入れる事自…間違い……」
キャクトラ「おおっ!見ろ友よ!レラ殿が私の通訳が無くとも意思疎通が出来るくらいに熱弁しておられるっ!!」
ヴィレアム「レラお前もかっ!わかるっ…わかるぞぉぉぉっ!!」
レラ「無理…しれないけ……完全版ガンダムX…蝶期待……間違い…な?」
キャクトラ「間違いなどではございませんレラ殿っ!こうなったら寺田Pに、
当時のお蔵入り脚本とお蔵入り設定をZで掘り返す様に直訴をぉぉっ!」
レイナ「つかあんたら一体何歳なのよっ!!」
ゼラド「ダメだよレイラ。この世界でそんな事突っ込んだら(ムグムグ」
レイナ「アンタはなんでそんなに達観してるの?!つかそのモノを食べながら器用に喋る癖は直しなさいっ!」
ゼラド「え〜?」
背後霊「むっ……!?」
久保「どうした背後霊」
背後霊「……そろそろ俺とキョウスケにお呼びが掛かりそうな気がしてきた」
久保「……勇者王が出演できたからと言って、お前たちは正直難しいと思うぞ。」
背後霊「(´・ω・`)グラムーン」
マキネ「えっ、えーと、なんだろ。
いま、ひょっとして好き勝手なこといっていいタイムなのかな。
えーと、えーと、FXーっ! 鉄人28号FXーっ!
たとえ横山センセに好かれてなくてもかまわない、あたしはあんたが好きだーっ!
正直、特別面白いとも思わないけど、やけに好きだーっ!
あたし、信じてるからーっ!
いつかきっと、あんたが参戦してくれるってーっ!
ボクらの夢を守ってーっ!」
アストラ「いまさら超電導など珍しくもない」
ディストラ「私の動力系にも特に必要でもないですし」
龍王「変態動力搭載の者共が偉そうなことを…」
ディストラ「そちらこそもうどれだけ起動しっぱしなのかわからないそのエンジンを切って博物館ででも隠居してたらどうですか?ちゃんと機体内のカビを落とさなきゃダメですけどねw」
龍王「悪霊エンジン搭載のゴキめ、貴様は博物館どころか廃物処理施設に送ってやろう!」
アストラ「お前たち顔を会わすたびに壊しあいを始めるな。近所迷惑だ」
FXはギリアムのナレーションがやけに耳に残るって言うか、
田中さんナレは耳に残りすぎ。ブランチ見てると安心する関東圏の俺。
にじいろジーンも好きだ……
アークにはちんちん生えてるの?
ライ「スゥパァビルド、タイガアァァ!!」
劇場版ガンダムXはマジ見たいな
ほしゅ
わき毛
マーズ、まともなボディが欲しいならレモン様辺りに相談したらどうだろう。
きっと『素敵な』のを造ってくれるぞ
レモン「とりあえず服従回路と自爆装置とジェミニと乙女回路と加速装置とお尻からマシンガンと電磁加速砲と…」
マーズ「こんなアブネー人のお世話になりたくねー!」
次スレはいつごろ?
ああ。もう容量20KB程度しか残ってないのか。気付かんかった。
600レスくらいでもう使い切りそうなのか
相変わらず長編が多いなここはw
》587
レモン「失礼ね。クライアントの要望に応えるのがプロというもの
『素敵な』BODY…やって見せるわ!!」
ゼフィア「お前、いつからそんなプロになったんだ!?」
ラン「ゼフィアちゃん、つっこんだら負けや…」
スレイチェル「実にヴィルベル……」
(数時間後…)
レモン「フフフ、自信作よ――どう?」
ゼフィア「むぅ、これは…!」
スレイチェル「実にヴィルベル!!」
ヴィレアム「うわらばぁー!!(鼻血)」
キャクトラ「しっかりするんだ、友よ!!!」
アオラ「ひでぶっ!!(鼻血)」
ラッシュ「あぁ、こっちでも!!!」
マーズ「うわぁぁぁぁん!なんでこんなのがあるんだよーっ!
で、なんでアレがないんだよーっ!ロボだからってさー、あんまりだよー、これ!」
レモン「『やるからには徹底的に』が私のモットー!
全校男子生徒への厳密なリサーチ結果、作り上げられた究極のBODYよ!!」
マーズ「いや、だんしせーとげんてーってとこでなんかおかしいからー!!!
クライアントの要望に、って啖呵きっといてさー、これはねーよ!!!」
レモン「だってー、マーズ君はー、お金出してくれてないしー」
ミツハル「カネモチなめんなよ!!」
マーズ「…ああそれなら納得…って、できるかぁあ!!
おかしーよ、これ!さっさと直せよー!!」
ミナト「いや、おかしくなんかねェ、何一つ間違っちゃぁいねー!!!
ロボでもいいーっ!つきあってくれぇぇぇぇー、マーズっ!」
マーズ「ごーとぅーへぇーる!!」
レモン「見てますか?マリオン先生…あなたが遺した魔改造の技術はしっかりと私が…」
レイナ「いや、さっきマリオン先生、購買で焼きそばパン買ってましたから」
ミツハルさんの脳内CVが置鮎氏で確定した。
謝罪と賠償をry
さぁ、早く家に帰るんだ!
お父さんきっと苦笑いしながら心でガッツポーズしてくれるよ!
おそらくカズマとアリアの中間の様な顔立ちに細身のクセに美巨乳という男の子が中腰に為らざるを得ない罪作りなBODYなんですね!
そりゃカズマも気に入るに違いない♪
触手が生えている可能性があるな
エクサランスと融合してたしな
>595
それは、アークと混じっるんじゃないか?
もうめんどくさいから、アークが水かぶって女になってミナトと付き合えば全部丸くおさまるんだよ。
アークはしょっちゅう咲美に金玉蹴られてる感じだし
598 :
595:2008/05/17(土) 01:55:13 ID:FwOeT238
596、済まない
583を見てた時に思わず書き込んじまってしまったぜorz
お詫びにレモンに女性型義体を造って貰って1週間、女性としてバレない様に生活してみるよ…
三十路にもなって無いのに所帯臭かったら俺だと思ってくれよ
外見はゼオラ+レオナ×セレーナと思って下さい(勿論、このスレ仕様のお母様方を思い浮かべてね)
ところで次スレどうするかね。
埋め立て用にキャラの基本設定とか用意してたんだけど、
20KBくらいあるから、どうも容量が足りないっぽい。
議論版の古参キャラ再開発スレにでも貼り付けといた方がいいかな。
>>599 議論版だとあんまり注目されないからとりあえず主要なメンバー分だけでも投下したら?
【ゼラド・バランガ】
・アラド・バランガとゼオラ・シュヴァイツァーの娘。
・巨乳。ほっぺがぷにぷに。銀髪。
・大食らいだが太らない。食べるほどに胸が膨らみ、ウェストが締まる。
・一人称は「わたし」。「うん」、「〜だよ」など、喋り方は若干幼い。
・男友達は「くん」付け、女友達は「ちゃん」付けで呼ぶ。
ただし、レイナ、クリハ、アイミなど幼なじみは呼び捨てにする。
・家族仲はよい。両親のことは「お父さん」、「お母さん」と呼ぶ。
アオラとは基本的に仲がよいが、たまにケンカもする。
また、アオラの同人趣味はよく思っていない。
・クォヴレーを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。
・ディス・アストラナガンを「お姉ちゃん」と呼んで懐いている。
・ヴィレアムのことは「いいお友達」だと思っている。
・ルナとは仲がよいが、クォヴレーを巡って対立することもある。
・ノンビリ屋で天然。学校の勉強はあまり得意ではない。
・なにか事件が事件が起こったときは、不思議な推理力の冴えを見せる。
ただし、積極的に犯人を暴き出そうとはしない。
友人に危害が及んだとき、あるいは友人に容疑がかけられそうになったときに推理を開始する。
・世界の改変、時間消失、生き霊化など、不思議な現象を起こすことがある。
・ダイゼラドという巨大ロボットを所有している。
保管場所は自宅の庭であったり駐車場であったり山中であったりとまちまちである。
【ヴィレアム・イェーガー】
・ギリアム・イェーガーとヴィレッタ・バディムの息子。
・成績はよく、スポーツ万能の優等生。若干押しの弱い性格をしている。
・口調は「俺」。「〜じゃないか」など、口調は若干おとなしめである。
・同級生は男女問わず名前を呼び捨てにする。上級生には「先輩」と付ける。
・幼なじみのゼラドに恋心を抱いているが、本人には伝えられない。
トラブルに巻き込まれた際は、なによりもゼラドの安全を優先して動く。
・クォヴレーに打ち勝ったときこそはゼラドに想いを伝えようと思っている。
しかし勝てたためしがない。同時にクォヴレーを深く尊敬もしている。
・レイナから想いを寄せられているが、気付いていない。
・キャクトラとは片思いをしている者同士、深い友情を築いている。
・ハザリアには助けられることが多いが、ハザリアに友情を感じている描写は見られない。
・予知能力を有している。
・母親にはよくエロ本を発見されている。
・イングレッタを「若い母さん」と呼んでいる。
ただしイングレッタが何者なのかはよくわかっていない。
・私服のセンスがダサい。
・なぜかレラと一緒にいることがある。しかし会話はほとんど成立させられない。
・ギターが弾ける。なにかのバンドを組んでいるらしい。
【キャクトラ・マクレディ】
・キャリコ・マクレディとスペクトラ・マクレディの息子。
・成績優秀で品行方正。身体能力はずば抜けて高い。
・一人称は「私」か「俺」。丁寧な口調で喋る。
・ルナ、ハザリア、ルルなどバルマー貴族のことは「様」付けで呼ぶ。
・ほとんどの相手を「様」、「殿」と付けて呼ぶ。なぜかレイナのことは呼び捨てにする。
・バルマー留学組の護衛として地球に来ているが、もっぱらルナひとりに仕えている。
・ハザリアにはあまり忠誠を誓っていない。
・バルマー寮の家事を一手に引き受けている。
ただし、すぐに散らかすハザリア、ルルの部屋の掃除は放棄している。
・ルナに恋心を抱いているが、口には出せないでいる。
・ヴィレアムとは片思いをしている者同士、親友である。
ヴィレアムのことを「お前」、「我が友」と呼ぶ。
・キャリコを「お父さん」と呼び、自然体な口調で話す。
・なぜかレラと妙に仲がいい。レラの小声を聞き分け、通訳することがある。
通訳にかこつけて毒を吐くこともある。
・ベースだこがある。なんらかの音楽活動をしているらしい。
【レイナ・レシタール】
・セレーナ・レシタールとルアフ・ガンエデンの子。
・社交的な性格をしている。
・一人称は「あたし」。気さくな口調で話す。ツッコミ役を担当することが多い。
・スタイルはいいが本人は体重を気にしており、よくダイエットに挑んでいる。
・ヴィレアムを「純情少年」と呼び、彼の恋心をからかう。
・実はヴィレアムに想いを寄せているが、口には出せないでいる。
・父親のことは最近まで知らなかった。母子家庭のような状況で育つ。
母親も家をあけることが多く、パートナーロボットのエルマに育てられた。
長い間家族をほったらかしにしていたルアフを父親扱いしていない。
もっぱら「オッサン」、「居候」呼ばわりしている。
・諜報部という名の新聞部をやっている。
・演劇が上演する際は舞台袖にいて、ハザリアとともに場面の解説などをする。
・スレイチェルの性別を明らかにしようと躍起になっているが、いつもからかわれて終わる。
・事件発生の際は張り切って解決に挑むも、たいていの場合見当外れの推理をする。
【ハザリア・カイツ】
・ハザル・ゴッツォとルリア・カイツの息子。
・ツンデレであるはずだが、あまりデレていない。
・妹のルルとはあまり仲がよくない。
・一人称は「俺」。「〜ではないか」など、尊大な言葉遣いをする。
・「フハハハ」と大笑いする。よく笑い、よく泣き、よく怒る。感情の起伏が激しい。
・男でも女でも上級生でも「貴様」呼ばわりする。
他人をあだ名で呼ぶことが多く、滅多に本名を呼ばない。
・クォヴレーを「ゴードンさん」と呼ぶなど、年長者には妙に行儀がいい。
ただし、キャリコのことは「キャリコのオッサン」呼ばわりする。
・両親のことは「父上」、「母上」と呼び、慕っている。
・叔父のエイスを「エイス叔父」と呼び、尊敬していた。
エイスの裏切りが発覚したあとは反目している。
・エイスの影響で演劇の脚本を書くようになった。演劇部の部長をしている。
・女優のマリとは口喧嘩をしながらも、よく一緒にいる。
・リトゥから想いを寄せられているが、リトゥの名前を覚えているかどうか怪しい。
・女に興味がないといっているが、なぜかユウカの尻をいじり倒す。
・地球の文化を学ぶために留学している。
アニメ、特撮、文学、歴史、物理学、心理学、ゴシップなどに異常に詳しい。
・知能は高いが体力はまったくない。肉体労働を嫌がる。
・プラモデルや完全変形の本棚を作るなど、手先が器用である。
ありあわせの材料で爆弾やナパームを作ることもある。
・念動力の持ち主だが、「あるんだかないんだかわからない能力」、
「ジャム瓶のフタの固いのをあけるくらいの役にしか立たない」などといっている。
・幼少時、チョコレート製巨大アルマナ像を平らげるバランガ家の面々を見て以来、バランガ家を苦手としている。
・常にニコニコしているゼラドを胡散臭く思い、観察対象扱いすることがある。
・一時期よく料理をしていたが、最近ではあまりしない。
・電車に乗って地方にでかけることがある。その際、たいていマリとキャリコが着いてくる。
旅先ではいつもおかしな事件に巻き込まれる。
事件を解決するに当たり、証拠品をでっち上げる、容疑者を精神的に追い詰めるなど強引な手段を使う。
・酒、タバコ、マリファナなどを平気で嗜むことがある。
【マリ・コバヤシ】
・リュウセイ・ダテとマイ・コバヤシの娘。
・日本では重婚が禁止されているため、ダテではなくコバヤシ姓を名乗っている。
・一人称は「わたし」。「〜だ」など、そっけない喋り方をする。
・異母姉妹のリトゥとは仲がいい。
・小柄で体重が軽い。胸は小さい。ケツは硬くてちまい。
・強力な念動力の持ち主である。
・元々地味な性格だったが、ハザリアによって女優に抜擢されて以来口数が増える。
・演技の才能がある。演劇にかける情熱は叩く、役作りには鬼気迫るものがある。
・よくハザリアの脚本を無視する。
・ハザリアとは常に口喧嘩をしているが、いなければいないで不安を覚えることがある。
・往年の大女優リルカーラ・ボーグナインを「ボーグナインさん」と呼び、尊敬している。
・カーラの娘であるユウカを「さん」付けで呼び、敬語で話す。
ユウカから「やめて」といわれても、頑なにやめようとしない。
・駅弁目当てでハザリアの旅行に着いていくことがある。最近では自分から同行している。
【リトゥ・スゥボータ】
・リュウセイ・ダテとラトゥーニ・スゥボータの娘。
・日本では重婚が禁止されているため、ダテではなくスゥボータ姓を名乗っている。
・一人称は「わたし」。大人しい口調で話す。小柄で胸は小さい。
・「天才」技能と「念動力」技能を持っている。ただし、念動力はマリよりも弱めである。
・眼鏡をかけているが、視力は悪くない。
眼鏡は伊達であり、正確にはアナライズツールである。
・昔はトウキが好きだったが、すでに諦めている。
・現在ではハザリアに想いを寄せているが、想いとは反比例して適当な扱いをされる一方である。
【トウキ・カノウ】
・トウマ・カノウとミナキ・トオミネの息子、ミナトは双子の弟である。
・一人称は「俺」。少年らしい喋り方をする。性格は弟より若干真面目である。
・女性の胸については「Dはなくなちゃな」と語る。
・貧乳のクリハと付き合っている。
・よくアルバイトをしている。
・弟よりも影が薄いなどといわれる。
・キックが得意らしいが、キックを打っている場面はおろか、立って歩いて喋っているところすらあまり出てこない。
【ミナト・カノウ】
・トウマ・カノウとミナキ・トオミネの息子。
・双子の兄であるトウキのことは「兄貴」と呼ぶ。
・いるんだかいないんだかわからない妹がいるんだかいないんだかわからない。
・一人称は「俺」。少年らしい喋り方をする。性格は兄より若干変態的である。
・昔はさわやかな性格だった。
・昔はレイナが好きだったが、いつの間にかあきらめていた。
・よくバイトをしているが、バイト代はCDやDVDなどに消えているらしい。
・「カノウ兄弟の彼女いない方」をはじめ、「カノウ兄弟の自転車に名前付けてる方」、
「カノウ兄弟のAKB48の名前全部いえる方」などと呼ばれる。
あるあるネタやモテない男ネタでいじられることが多い。
・ろくすっぽパンチを撃っていないというのに、「パンチが得意」と主張している。
・演劇や時代劇など、通常とは違う役では
「〜でヤンス」、「〜でゲス」、「〜だぎゃ」と妙な喋り方をする。
・アイドルオタクであり、アイドルについて熱く語っては周囲にひかれている。
・なっち、ガキさん、リシャコ、エレピョン、マユユなどが好き。
それぞれ安倍なつみ(元モーニング娘。)、新垣里沙(モーニング娘。)、菅谷梨沙子(Berryz工房)、
小野恵令奈(AKB48)、渡辺麻友(AKB48)のことかは不明。
・アイミに想いを寄せられているが、遠ざけるようなことばかりしている。
【ゼフィア・ゾンボルト】
・ゼンガー・ゾンボルトとソフィア・ネートの息子。
・一人称は「俺」。真面目で融通の利かない性格である。
・母ソフィアはデベソではない。むしろヘソからアストラナガンが生えている。
・姪のような関係のイルスからは「兄貴」と呼ばれる。
アイミから「兄さん」と呼ばれることもある。
・風紀委員を務めている。
・レモンと仲がいいことがある。
・剣の道で父ゼンガーを越えようとしているが、母親譲りの理系方面の才能に恵まれいる。
・進路で悩んでいることが多い。
未来が描かれたネタではニートや多浪生など、ろくなことになっていない。
【スレイチェル・ファインシュメッカー】
・レーツェル・ファインシュメッカーとスレイ・プレスティの子。
・性別はイグニションであり、男でも女でもない、あるいは男でもあり女でもある。
・レイナからよく性別を探られているが、かわしつづけている。
・一人称は「私」または「スレイチェル」。「〜である」と不思議な喋り方をする。
・父親が経営している「竜巻亭」を手伝っている。
また自分で飲食店の経営をすることもある。
・漫画『ToLoveる』の大ファンである。
『行け!稲中卓球部』や『工業哀歌バレーボーイズ』など、その他の漫画の趣味は妙に男っぽい。
・女性時はファッションにこだわる。
セシルマグビーなど渋谷のお姉系ブランドを好む。
・男性時はマントにゴーグルという格好をくずさない。
・ゼラドやレイナによくファッションのアドバイスをしている。
ゼラドからは妙に懐かれている。ただし、男性時は「つまらない」などといわれている。
・ゼフィアにアプローチを仕掛けることがあるが、常に空回りしている。
・ランに対してコンプレックスを感じることがある。
・クリスマスやバレンタインデーなど、性差のはっきりするイベントが近くなると
男性の姿になり、ふてくされてしまう。
・商売絡みでマーズやミツハルと絡むことがある。
【アーク・アルトリート】
・ちんこ生えてる
次スレ立ててくる
【レタス・シングウジ】
・タスク・シングウジとレオナ・ガーシュタインの娘。
・金髪で細身。肌のきめが細かい。
・名前を野菜呼ばわりされると激怒する。
おなじく名前をネタにからかわれるレモンとはライバル同士である。
・一人称は「わたくし」。「〜でしてよ」など、お嬢様風に喋る。
ただしレモンに対してはたまにタメ口になる。
・アーク、咲美、レラなどとよく一緒にいる。
・父親は出奔中であり、その居所を突き止めるために行動することがある。
強烈なファザコンであり、父親の声(山口勝平)をネタにすることが多い。
・冷え性であるため、パンストを愛用しているらしい。
・マジックのスキルがあり、事件解決の糸口となる知識やアイテムを出すことがある。
・スクール水着やネコ耳など、あざといを通り越してケンカを売っているような格好をすることがある。
【ユウカ・ジェグナン】
・ユウキ・ジェグナンとリルカーラ・ボーグナインの娘。
・美尻、美脚なグラマラスなスタイルの持ち主。肌は褐色である。
・非常にケンカっ早い性格で、怒るとギターを相手に叩きつける。
・一人称は「あたし」。「オーライ」、「ノンノン」など、中途半端に英語を交えた喋り方をする。
英国帰りにもかかわらず英語が苦手科目であるらしい。
・ハザリアからは「グラマーインパクト」などと呼ばれ、よく尻をからかわれている。
・妙に繊細なところがあり、同級生から「さん」付けされたりマリに敬語を使われるたびに傷付いている。
・パンクロックを愛好しており、常にギターを持ち歩いている。
よくセックスピストルズのナンバーを口ずさんでいる。
ほかにもガールズポップやゴスペル、ジャズ、懐メロなど音楽の知識は広い。
なんらかのパロディネタである場合、主題歌を口ずさむなどして元ネタを教える。
・幼いころは明るく活発な少女だったらしい。
・ピアス、チェーン、安全ピン、破れたシャツなどのパンクファッションで身を固めている。
・ヴァニシングと称してよく学校をサボる。
・B組の生徒だが、そのスタイルが浮いているためB組に友達はいない。
イングレッタと意気投合するなど、学外で妙な人間関係を築くことがあるがB組に友達はいない。
B組の生徒の前では異常に緊張して上手く喋れなくなってしまう。
・アナーキストを自称しており、体制やブルジョアに属するルナ、キャクトラ、レタスなどには皮肉を漏らす。
・幼少時はダンスをやっており、意識は高い。
ステージを投げ出した過去を持っている母親に反発している。
そのわりにゴッドサンダークラッシュやゴッドライジンブーメランなど母親の声(松本梨香)をネタにする。
・父親ユウキを「ダディ」と呼んではたしなめられている。
・父親は喫茶店を経営しており、接客を手伝うことがある。
喫茶店は紅茶専門であり、コーヒーは絶対に出さない。
基本的に料理は出さないが、常連客には出すことがある。
ただし英国料理であるため、味はよくない。
そのため、店にはほとんど客がおらず、常に空いている。
・ある日空から降ってきた赤毛の少年フィオル・グレーデンと恋に落ちるが、すぐにはなればなれになってしまった。
以降、学校をサボってはフィオルの行方を捜している。
そんな事情はなくとも学校はサボる。
・射撃の腕はかなりのものだが、あくまでアマチュアレベルである。
イングレッタやキャリコの相手にはならない。
・不摂生な生活を送っているために持久力がない。わりとすぐにバテる。
【マキネ・アンドー】
・マサキ・アンドーとリューネ・ゾルダークの娘。
・一人称は「あたし」。「〜じゃないさ」、「〜じゃん」などぞんざいな喋り方をする。
・両親がともに90年代初出のキャラクターであるため、頭の中が90年で止まっている。
ポケベルやパラパラなどを自由自在に操る。
・突然現れて解説をまくしたてていくことがある。
その解説は焦点が外れており、解説としての役をなしていない。
そのため「人生の迷子」と称されることがある。
・男兄弟がいるため、エロトークに対して寛容である。むしろ積極的である。
ただし、男兄弟の姿を見た者は誰もいない。
・祖父ビアン・ゾルダークを「じいちゃん」と呼び、仲がいいらしい。
【赤月咲美】
秋月咲実ではない。
【レラ・ブルー】
ドコドコ ♭〜
☆ ドムドム デケデケ
☆ ダダダダ! ☆
ドシャーン! ヽ オラオラッ!! ♪〜
=≡ ∋oノハヽヾ ☆
♪ /〃从*・ 。.・从 / シャンシャン
♪ 〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
|| γ ⌒ヽヽコ ノ || チャカチャカ
|| ΣΣ .|:::|∪〓 || ♪
./|\人 _.ノノ _||_. /|\
ドチドチ!