>951
板によって違う
ロボゲ板は980越えても数日持ったと思うが
このスレではおそらく最後の投下
「あ〜〜〜〜・・・あつい〜〜〜〜〜〜」
もう朝から何度も聞いた台詞だった。
7回までは数えていたが面倒になったのでやめた。
ソファに腰掛けた統夜は何事も無かったかのように手元の三国志(横山光輝版)のページをめくる。
「統夜ぁ〜〜〜〜〜あついよぉ〜〜〜〜〜〜〜」
無視するとそれはそれで後がうるさいので、
「梅雨時だ、しょうがないだろ?」
タンクトップにハーフパンツという格好でフローリングの床にへばり付いているテニアに返事をする。
「それは何回も聞いた。」
体を動かすのも億劫なのか、首だけを持ち上げてこたえるテニア。
「じゃあ何回も言わせないでくれ。」
「違うんだよぉ〜、アタシが求めてるのは現状の『確認』じゃなくて『改善』!
このありえないほど蒸し暑い状態を何とかして欲しいという『要望』!
ストレートに言うとクーラーつけて!」
「却下。」
統夜の言葉に再び床に突っ伏すテニア。
「悪いが俺は7月半ば以降、それも本当に暑い時にしか冷房はつけない主義なんだ。癖になるからな。」
「いやいや、そこは臨機応変に」
「つけない。」
「・・・・じゃあせめて窓開けていい?」
「正気か?大雨だぞ?部屋の中が湿気るだろ。」
せっかくの休日だというのに、6月の空は外出を留まらせるに十分なほどの水量を景気良くばら撒いていた。
「それに借り物の本が反り返ると困る。」
手に持った本をひらひらと振って見せた。
「アタシより本の方が大事なの!?」
「本は反り返るけどテニアは反り返らないからな。」
再び本に目を落とす。
「反り返ってやる・・・反り返ってやる・・・」
視界の端にブリッジをするテニアの姿が映ったが、あえて無視した。
しばらくするとべしゃっという音と共に橋が潰れた。
「・・・・・統夜は暑くないの?」
「我慢出来るレベルだ。」
「アタシは出来ない!クーラーつけてよ!クーラー!クーラー!
クー、ラァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「妙な声を出すな!・・・仕方ないな。ちょっと待ってろ。」
ため息とともに本を閉じると統夜は居間から出て行く。
そしてプラスチック製の柄の団扇を持ってきてテニアに渡した。
テニアはそれを受け取ると、ぱたぱたと扇ぎ始めた。
ぱたぱた
ぺら
ぱたぱたぱた
ぺら
室内に団扇を扇ぐ音とページをめくる音だけが響く。
ぱたぱたぱたぱた
ぺら
ぱたぱたぱ「やってられるかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
団扇を床に叩き付け吼えるテニア。
「・・・今度は何だ?」
「全然だめぇ〜、熱い空気をかき回しても涼しくはならないよぉ〜」
ぺたんと床に座り込み、テニアは泣き言をこぼしまくる。
「おまけに腕を動かすと余計に暑くなるし・・・統夜、アタシをこの悪循環の螺旋から救い出してぇ〜」
砂漠で水を求める哀れな遭難者のように震えた手を伸ばしてくる。
「・・・そうだ、あれがあったな。」
そう呟くと物置となっている部屋からやや大きめの段ボール箱を引っ張り出してきた。
「なにそれ?」
「低コストかつ素早く涼を取ることができる家電製品の傑作機、扇風機だ。これを組み立てて使うといい。」
「知ってる!声出すと『あ゛ーーーーーーーーーーーーー』ってなるやつだね!!」
「なんでそんな事知ってるんだよ。」
「OKOK、早速組み立てて使わせてもらうね!」
「ちゃんと説明書読みながら組み立てろよ。」
「わかってるって!」
鼻歌まじりに組み立て始めるテニアに若干不安を覚えつつも読書を再開した。
「スイッチオン!・・・・・・おぉ!涼しい!涼しいよ統夜!」
タンクトップの首元を引っ張って風を送り込むテニア。
「そうか、そりゃよかったな。」
「・・・もうちょっとこの感動を分かち合おうとか思わないの?」
「悪いが今俺は孔明の智謀に感動しているところだ。他にまわす感動は無い。」
「・・・本よりもアタシとのコミュニケーションを楽しまない?」
「間に合ってます。」
テニアは不満そうに唇を尖らせると、扇風機を統夜に突きつけ、『強風』のスイッチを押した。
「喰らえ!ボォォンフゥゥウウウウウウウウウウン!!」
「ちょっ!?やめろ!」
「ふふふ、まだまだこんなもんじゃないよ!」
不敵な笑みを浮かべつつ『超風』のスイッチを押した。
「うわっ!?」
まさしく暴風と言うべき風が叩きつけられる。
「あはははははははは!!ん?」
突然扇風機がガタガタ震えだした。
「え、あれ!?」
慌てるテニアを無視し、扇風機は前部カバーをふっ飛ばしファンをブーメランのように射出した。
「がっ!?」
ファンは統夜の頭を後方に跳ね飛ばして部屋の隅に転がった。
・・・・・・・・・・
沈黙が流れる。
「ご、ごめんね、大丈夫?」
恐る恐る声をかけるテニア。
ゆっくりと頭を起こした統夜の額には血が滲んでいた。
「こ、これは、その、そう!孔明の罠だ!」
「・・・拳骨と平手・・・・どっちがいい?」
にっこりと笑って問い掛ける。
「あう・・・え、えと・・・平手・・・かな?」
「じゃあ拳骨だ。」
にこやかな表情のまま拳を振り下ろした。
「あうぅ・・・痛いよぉ・・・」
「自業自得だ。」
頭を抑えて唸るテニアに統夜はきっぱりと言い放った。
「わざとじゃないのに・・・・あれ?統夜、扇風機の羽が割れてるよ?」
統夜に激突したファンは中心部に大きな亀裂が入っていた。
「・・・これはもう使えないな、諦めてくれ。」
「そんなぁ!じゃクーラーつけて!」
「つけないって言ってるだろ。しつこいぞ。」
「統夜は我慢出来るから?」
「そうだよ。」
それを聞いたテニアはにんまりと笑うと、
「えい!」
という掛け声と共に統夜の膝の上に体ごと飛び乗った。
「うわ!?な、何だよ急に?」
「ねぇ暑い?暑い?」
「・・・別に。」
テニアの意図を察した統夜は表情には出さないように返す。実際はかなり暑苦しかったのだが。
「ふ〜ん・・・じゃあこれならどうだ!」
統夜の膝の上に座り込み、体を密着させてきた。
ちょうどテニアの頭が統夜の肩に乗るような形だ。
「・・・本が読みにくいんだけど?」
「おかまいなく〜♪」
お前は構わなくても俺が困る。
統夜はテニアを見下ろし
「・・・あのな、何をやろうと俺は絶対に」
途中で顔を逸らした。
扇風機の風を浴びるために引っ張られたタンクトップの襟ぐりはすっかり緩んでしまい、その隙間から色々見えていたからだ。
「・・・?絶対に何?」
不思議そうに見上げてくるテニアの顔を統夜はまともにみる事が出来ない。
「ねぇ、なんでこっち見ないの?」
なるべく見ないようにテニアの襟ぐりを指差す。
テニアはしばしその言葉の意味を掴みかね、不思議そうな顔をしていたが、
自分の着ている物の有様に気付くと真っ赤になって胸元を両腕で隠した。
気まずい沈黙。
その均衡を破り、テニアが口を開く。
「・・・見た?」
「・・・事故だ。」
「やっぱり見たんだ・・・・」
「・・・お前も下着ぐらいつけろよ。」
「だって、だって暑かったんだもん!」
「だからってノーブラは無いだろ!?テニアは無防備すぎるんだよ!」
「うるさい!統夜のスケベ!!」
半泣きでポカポカと統夜を叩く。
「お、おい、やめろって!」
あくまで事故であり、自分に過失がないとはいえ、女性に泣かれると罪悪感が芽生えてしまう。
これも男の悲しい性なのかもしれない。
まいったな・・・どうすればいいんだ?
弱りきっている統夜の体にテニアがへたり込んだ。
「お、おい!どうした!?」
「・・・・・暑い・・・・」
落とし所としては妥当と言えるのかもしれない。
「涼しいぃーーーーーー!!」
上機嫌でテニアは叫んだ。
「やっぱアレだね、科学の力ってのは偉大だね♪」
「・・・・・・・」
「クーラーさえあればアタシは後十年戦えるよ!」
「・・・・・・・・・・・」
「どうしたの?さっきから黙りこくって。」
「一つ、訊いていいか?」
「一つと言わず二つでも三つでもいいよ♪」
「・・・なんでまだ俺の膝の上に乗ってるんだ?」
「あ、大丈夫だよ。もう着けて来たから。」
テニアは恥ずかしそうに小声で言った。
統夜は頭痛を抑えるように額を手で覆ってみせる。
「そうじゃない。クーラーつけたんだからもう乗っている意味が無いだろ?
読みにくいから降りて欲しいんだけど。」
「やだ。」
「・・・なんでだ?」
「だって・・・ようやくくっついてても平気なくらい涼しくなったんだもん・・・だめ?」
上目遣いで訊いてくるテニアに一瞬言葉が詰まる。
そしてその視線から逃れるように顔を逸らして呟いた。
「・・・・・・クーラー切るぞ。」
「や、やだ!待って!」
「じゃあ降りろ!」
「なんだよ統夜のケチ!!」
その日の夜、近所のファミリーレストラン
「―――ってわけでさ。どう思う?」
「ほう。わざわざ呼び出しておいて散々ノロケ話を聞かされた挙句感想まで求めるわけ?」
冷静な表情、しかしカティアの声には紛れも無い怒気が含まれていた。
それを横合いからメルアが宥める。
「まぁまぁ、カティアちゃん落ち着いて。テニアちゃんは正直すぎるんですよ。」
「・・・照れてるのよ、統夜は。好き好きもいいけどたまには引いて見せるのもいいんじゃない?」
メルアの言葉をやや投げやり気味にカティアが補足する。
「ふむふむ、なるほど。」
わざわざメモをとるテニアの手元を覗き見てカティアは眉をひそめた。
「相変わらず汚い字ね。」
「放っといてよ。それで具体的にはどうしたらもっと統夜とラブラブになれるかな?」
「・・・まぁそれは追々教えるとして。ここは当然テニアが奢ってくれるのよね?」
「え?そりゃあアタシが呼び出したわけだし、その位はするよ。」
「それを聞いて安心したわ。」
にっこりと微笑むとカティアはウェイターを呼び止めた。
「すいません、この2600円のコースを。ああ、デザートはいいわ。後で別に頼みますから。それと――」
「ちょっ!?ま、待って!」
焦るテニアを余所に次々と注文を増やすカティア。
「勉強代兼見せ付けられたことへの腹いせ。何か文句がある?」
異様な迫力をはらんだ親友の笑顔にテニアは気圧された。
言葉に詰まったテニアはもう一人の親友に助けを求めた。
「メルア〜!カティアが」
「私もそのコースで。あ、デザートはつけてください。後でまた頼みますけど。カフェオレもお願いします。」
「あ、あの、メルア?」
「統夜さんもですけど、テニアちゃんも結構無神経だよね?」
いつもと同じ笑顔。声。それゆえにテニアは戦慄した。
「あぅ・・・文句無いです・・・」
――紫雲宅
「孔明スゲー」
==
回線絶不調orz
ノシ
ははは こやつめ
「孔明スゲー」
に噴いたw
GJ!
GJ!
まったくGJ。
いちゃいちゃしまくる二人はええのお
GJだ
何故かテニアに猫耳が見えた気がした
くっそおぉぉぉ
GJ過ぎて目が冴えちまった…このときめきで後二時間は眠れぬ
変な時間に起きたらGJ見つけた
GJだ!
漫画に触発されて「三国無双」を友達から借り
肉まんや鶏の丸焼きで体力を回復するのを見て
「テニアみたいだな…」と思わず呟いてしまい
膝蹴りを食らう統夜
なんて電波を受信した。
GJです!
やっべー、いちゃいちゃしやがってコイツら
ニヤケてくるぜw
なにが絶不調だよ。
うらやましいくらい絶好調じゃねェかwww
乙メイオウ!
ジャーンジャーン
げえ、GJ!!
読んでて前かがみになったのは秘密だ
972 :
それも名無しだ:2006/06/11(日) 21:25:46 ID:Hn/2NGwV
そろそろ次スレか
むむむ
GJ!
なにがむむむだ
だがGJしてやらんこともない
,.'´  ̄ ´ミ
i" ノ_,リ._ハ
ノルパ -゚ノ、 ・・・・。
/ つー( )
(_へ ヽヽ
何のAA?
>>976 似たようなのを最近見たと思ったら、ここにあった
9 :それも名無しだ :2006/06/02(金) 12:19:23 ID:XlJlIHEE
(かなり中略)
ノ / | / / \_ノ / ヽ \ i / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ノ / _ノ ( く i i i i / < 貧乳系♪ポッポッポッ♪
/ ./ / / ̄,.'´  ̄ ´ミ \ ヽノ ヽ. | . |ヽ-イ | アイビス式♪
__// ./ / i" ノ_,リ._ハ / _ノ ノ | | i | \__________
.( / / / ノルパ -゚ノ、 / // / .ノ )| .|
) i ./⌒_ノ / つー( ) ( ⌒ヽ ./ / / / .ヽ ヽ
し' ノ ,,-''' (_へ ヽヽ \/⌒) i し' | i
>>975のアイビスは俺が回収していきますのだ
あぁ、アイビスか。d
↓次スレヨロ
やれっていうなら、やってやるさ!
982 :
それも名無しだ:2006/06/13(火) 12:36:52 ID:B4CltRcQ
乙
それじゃ埋めるとしようか。
よし、テニアの胸に顔を埋(ry
>>983 冥王様の胸ぐらで何をしとるのかねチミは
参の次は肆な
大字は壱・弐・参・肆・伍・陸・漆・捌・玖・拾
>>986 なるほど。でも参以降はあまり知られてないような
再変換してみて噴いた>肆
>>987 壱〜玖までならこいつを参考に汁
つるろ剣
普通にツルロ剣にみえちまったじゃねーか
そろそろ最後だ!
俺…
>>991を取ったら、あいつに告白するつもりなんだ…
>>991 ???「そうはさせるか!フラグクラッシャー!!」
>>992 991に……生きろってことか……ゴフォッ!
じゃあ俺は
>>995にとっておきのサラダ、作っとくからな!
テニアアラドイング「いただきます」
ここは俺に任せてお前達は早く新スレへ行け!なぁに、すぐ後を追う
今日は死亡フラグの大安売りですね。
ラスト3レス。
一応これは持って行こう
999ならテニアと大食い対決
1000ならテニアは統夜のもの
1001 :
1001:
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│ [インターミッション] │
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│ ユニット能力 ユニットの改造 武器改造 │
│ パイロット能力 パイロットのりかえ 妖精のりかえ │
│ 強化パーツ ユニット換装 オプション │
│ セーブ ロード ポケットステーション │
│〔次のスレッドへ〕 │
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│次のスレへ進みます。 │
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│ 総ターン数_1000 資金___1000 │
│第1話『このスレッド』までクリア. │
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