機動勇者 グゥレイトマジンダム種

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1ぷろろーぐ (元スレ28より引用)
「おいそこの貴様!」
「?」
「この漢たちを知っているか!?」
少年?が通行人に紙切れを差し出している。
写真だ。そこには、ネチョッとしたプロっぽいオジサンと美少年の姿が映し出されていた。
二人とも幸せそうに微笑んでいる。
「・・・知りませんな」
「ちっ、コイツも外れか。
どことでも行くがいい、この役立たずが」
実際、二言目はボソッと呟いただけだ。
だから、彼?は余計な騒動を起こさずに済んだ。(最近、胸が痛いんだよな・・・けっ、忌々しい。
殴りあうのもかったりーぜ)

時は幕末!以外の時代、そこら辺の世界で戦争がありました。
悪の独裁者ザフト軍、地底の陰湿なミケーネ帝国が、超地球科学要塞研究連邦に戦線布告したのです。
世界人口の約2分の1が、僅か一ヵ月で死に絶え、人類は絶滅の危機に陥れられました。
しかし。
誰もが、もうアカンうちらは死ぬんやーと思ったとき、彼らは現われました。
その名も剣鉄也&キラ・ヤマト。
見た感じ水と油な彼らは、腐・・・婦女子の想いに応えるかの様に手を取り合い
鉄也はスーパーなロボット「グゥレイトマジングァー」に
キラはリアルなロボット「ストライキフリーダムグァンダム」に
搭乗し、破壊の限りを尽くして世界を平和に導いたのでした。
その後、何故か彼らは世間の表舞台から姿を消しました。
世界は驚異的なスピードで復興していきましたが二人の行方は今でも分かりません。
ただ、子供じみた噂だけが広がっていったのです。
二人は男同士なのに愛の力で元気な子供を産み、今は訳あって別居中だ、と・・・

この物語は、そんな激動の時代を生き貫くモノたちの
ハートフルなお話です。
2登場人物紹介:2005/09/02(金) 17:36:41 ID:V75PoF1A
テツト・ツルヤマ

機動勇者グゥレイトマジンダム種の主人公。
二人の父(!?)を探す旅に出るが、悪の地底ザフト星人との戦いに巻き込まれ
大人の階段を上っていくことになる。
なお、超ツンツンデレデレンで実は女。
いつもサラシをまいているが、おっぱいの成長を止めることはできないようだ

ハーディ

通称はーたん。
本名は悪霊将軍ハーディアス23世。
ひんにゅうであたまがわるい。
ぱんつはいてない。


http://k.pic.to/1csc6
左から テツト はーたん お二人の順で
3それも名無しだ:2005/09/02(金) 17:38:47 ID:V75PoF1A
心地よい日の光の中、あどけない子供たちは走り回っていた。
おフザケが過ぎて殴りあっている者もいる。滑り台の上から立ちションしている者たちもいる。
だが、それは確かに平和な光景ではあった。
「んぐんぐ…」
先の口の悪い人物、テツト・ツルヤマは公園でメシをむさぼり食っていた。
ごくごく普通のコンビニ弁当だ。 「…やっぱサークノレKはいまいちだな」
どうやらお気に召さないらしい。
「ま、腹さえ膨れればどうだっていいんだけど」
つぶやきながら、空っぽになったペットボトルと容器を一番近いゴミ箱に投げ捨てた。
分別とかは気にする様子もない。

びしょびしょびしょ

耳障りな音をたて続ける滑り台。立ちションごっこは未だ継続中である。
本来なら止めさせるべき立場であるテツトは、段々と勢いの無くなってゆく水流を恨めしそうに眺めていた。
今更ながら、テツトは女だ。
サラシをキツく巻いてはいるものの、その中身は日に日に成長し、もはや隠し通せるものではない。
クマさんパンツのひともびっくりだ。
(こんなモンがひっついてるから!)
無駄だとわかっていても、胸を引っ張ろうとする。
もちろん、乳首が擦れた。
「んぁっ…」
幸い、周りが騒々しいおかげで、艶めかしいボイスはかき消される。
が、ヤらしい自己嫌悪は消えない。
体を動かしてさっさと忘れよう──そう割り切り、ベンチから立ち上がろうとした時だった。
「おっぱい揉むの、楽しい?」
4それも名無しだ:2005/09/02(金) 17:39:47 ID:V75PoF1A
いつのまにか、隣に女の子が座っていた。
…見られた?
「俺は男だ。揉まれる胸なんぞ持っとらん」
「うっそだぁ〜そんな立派なのくっついてるクセに〜
あ、分かった! にゅーはーふさん?」
「んなわけあるかよ」
「まぁどっちでもいいや。あたしにも触らせてよ」
「何をだ」
「おっぱいに決まってるじゃん」
「自分ので遊んどけ」
「だって〜あたしのってこんなんだから」
女の子の手がボロ雑巾みたいなシャツの裾にかかって…
「だーっ、わああ!!」
「うわ」
「露出狂かお前は!? 公衆の面前でさらそうとすんな!」
「でも減るもんじゃないし」
「そーゆー問題…」
必死に抗議しようとしたとこれで、テツトは気付いた。
今はこんなバカに付き合っている暇はないのだ。
最も、明日も明後日も、これからずーっとないだろうが。
「じゃーな」
「え、行っちゃうの?」
「余計なエネルギー消費したくねぇんだよ」
女の子に背を向けて歩きだす。
もしかしたら、フッ俺って格好いいとか思ってるのかもしれない。
しかし、当のアピールされた女の子にはどうでもいいことだ。
「ちょっと待って!」
ダルそうに振り返ると、微妙な大きさの箱を持って、女の子が立っていた。
デカデカと何か文字らしきものが書いてあるが、どうやら違う惑星の言葉のようだ。そういうことにしておく。
「なんだよそれ」
「見て分からないかなぁ? 募金活動だよー」
「ハァ?」
旅をしながら生計を立てているテツトには、そんな余裕は一切無い。
「お前、俺がそんなもんに金を積むとでも?」
「だって、君なら幾らでもカラダをつかって…」
「つかうか!」
思わず本気でどなってしまうテツト。
「ふ、ふぇ、ごめんなさい…」
「…」
沈黙。少しだけ、気まずい。
5それも名無しだ:2005/09/02(金) 17:42:44 ID:V75PoF1A
「百円くらいなら出してやれないこともないぜ」
けっこう情けない。涙目にやられたのか。
「ホントに? ありがとぉ」
「まぁ、目的によるがな」
「えーと、どう説明すればいいのかな…強いて言えば『ウチの家計』?」
その瞬間。
テツトのフトコロから取り出された愛用のちょちょくちょきんぎょの口は、亜光速で閉じられたのだった。
「やっぱやめた」
「えーっ!?」
「情けをかけた俺がアホだったようだな。もう、お前の面倒だけは死んでも見たくねー」
「ひどいよぅ…まだノルマ達成までかなりあるのに…」
うなだれる女の子を無視して、テツトは続ける。
「ついでで悪いが、俺もお前に頼みたいことがあるんだった。忘れるところだったぜ」
「君みたいなヤツに寄付するお金はないよっ、ぷんぷんっ」
「勝手に同レベルにすんなっつの。ほれ、この写真」
テツトは例の写真を女の子の顔面に突き出した。
「近すぎて見えない」
一歩後退。
「どうだ? 少しでも覚えがあるなら言ってくれ」
「こっちのおじさん、少し見覚えあるかも」
「マジか!?」
テツトが驚くのも無理はない。
『知らん』以外の多少なりとも有力な回答が得られたのは、これまでで十回にもおよばないからだ。
相手がこんなアホの子だったら、尚更だ。
「いつ、どこで見かけた?」
「わかんない」
「何なら方角だけでもいい、教えろ!」
「ごめんね。昔、見たことがあるような、ないような気がするだけだから…」
「…ちっ」
再度、テツトは歩きだす。
哀愁が漂い、今度は少しサマになっている感じか。
だからというわけではないだろうが、女の子はテツトに声をかけなかった。
くいっ
結局、代わりに服を引っ張る。
「しつこいな。エセ募金活動には協力しねーぞ」
「違うよ。あの、よかったら…」
「ん?」
「今日は、あたしんちに泊まってかないかなって」
女の子の頬が、少し赤く染まっている様に見える。
当然、無神経なテツトは、それに気付かない。
「ダンボールハウスなんざ、こっちから願い下げだ」
「…あたし、知ってるよ? 君が、一週間くらい前から町中で怒鳴ってるの。
朝から晩まで、ずーっとだもんね」
急に真面目な顔つきになって女の子は言う。
ついでに、一応ちゃんとした家に住んでいることも付け加えた。
「わりぃけど、好意だけ受け取っておく。今夜には町を出る」
さすがの彼も、空気を読んで応える。
「いいじゃんそんなの。明日に延ばせば」
「お前がよくても、家族が許さないだろ?」
「んじゃあ、夜ごはんだけでも! お金、持ってないんでしょ?」
「そんなもんくらい、気合で乗りきって…!」

グゥ〜

腹の虫が盛大に鳴った。
それも、さっき食ったばかりの乳がデカい方から聞こえた。
ベタベタやがな。
「食べたものが、おっぱいにぜぇ〜んぶ吸収されちゃうんだね、きっと」
「やかましいわ!」
6それも名無しだ:2005/09/02(金) 17:45:22 ID:V75PoF1A
「とうちゃく〜」
「はぁ」
町外れの空き地。
二人の目の前に巨大な廃墟がそびえたつ。昔、何があったのか。
ガレキの山となった部分を除いて、かろうじて残っている壁には、ところどころに焼け焦げた跡がある。
「おい。これのどこがちゃんとした家なんだ?」
ダンボールハウスとどっちがマシだろうと、どーでもいいことで悩みつつテツトは言った。
「何してんのー? こっちだよー」
いつのまにか、10メートルほど先で女の子が手を振っている。
心底楽しそうな笑顔だ。
「…ヘンなヤツ」
テツトは心持ち早足で女の子に向かって歩きだした。
一分くらい進んだところで、廃墟の裏口らしき小さな扉に辿り着く。
「ここが入り口か?」
「まだ。これは門みたいな感じ」
女の子が手を触れると、扉は自分で開き始めた。
が、死ぬほど遅い。
女の子は慣れているのか、鼻歌混じりに募金箱の中身を物色しながら待っている。
「だーっ、めんどくせー!」
…やっぱり、短気なテツトはそうはいかない。
「わ、だめだめ!」
扉をこじ開けようとするテツトの手を止める女の子。
「壊れたとき直すのがめんどくさいから、ムリヤリ開けないようにって、お母さんから言われてるの!」
「随分とモノグサなかーちゃんだな。自分の娘に物請いまでさせてるし。いや、金請いか」
「でも、本当のお母さんみたいに優しい人なんだよー」
「とてもそうは思えな…はぁ!?」
『本当の』お母さん…!?
女の子は自分の爆弾発言に気付いていない。
普通なら、母親に本当もクソもあったものではないのだ。
それを平気で言ってのける彼女に、テツトは精神的なズブトさを感じてしまった。ついでに、親がいない事に対するちょっとした仲間意識も。
「ん、どしたの?」
「なんでもねーよ…お前、名前は?」
「人に名前を尋ねる時は自分からって、よく言うよねぇ」
「へいへい。テツト…テツト・ツルヤマだ」
「あたしハーディ。はーたんって呼んでね♪」
女の子──ハーディはクルッと回ってウィンクしてアレなポーズをとった。
しかし、萌え〜とかのたまう生物でないテツトは寒気しか感じない。正直キモイ。
「…」
さすがのポンコツ全自動式超鈍速扉もとっくに開いている。
テツトは遠慮もせずに中に入っていった。
「あぅ、無視しないでよぅ〜」
7それも名無しだ:2005/09/02(金) 17:55:20 ID:V75PoF1A
これが元スレです
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1124293424/

28氏を始め皆様、余計な事をして申し訳ありませんでした
それでは続きをお願いします
8それも名無しだ:2005/09/02(金) 18:13:54 ID:WClesPwX
それじゃ再び期待待ち
9それも名無しだ:2005/09/02(金) 18:28:03 ID:duhFQsqm
まさか専用スレっぽくなるとは思わなかった
エロは書けないからほのぼの風のまた投下させてもらう
28氏の本編の邪魔ならんくらいに
10それも名無しだ:2005/09/02(金) 18:31:54 ID:V75PoF1A
>>9
スマソ・・・・他に良いスレタイ案が浮かばなかったんだ
鉄也とキラの名前出したら又削除とか停止の憂き目に会うだろうし・・

マジで勝手なことしてスマソ
11それも名無しだ:2005/09/02(金) 19:01:42 ID:93ub1qfI
なんで停まったの?
12それも名無しだ:2005/09/02(金) 19:06:39 ID:dyHTOKaK
>>1
乙です
13それも名無しだ:2005/09/02(金) 21:24:55 ID:6nTACjhW
ザフト星人 「地獄大元帥様、ザフト獣オベリウスガンダムの最終チェック、
        調整、全て完了いたしました、配備が済み次第出撃準備に取りかかります!」

地獄大元帥 「御苦労・・・・・ふふふ・・・機は熟した、ミケーネ帝国とザフトの叡智を結集させた
         新世代の戦闘獣・・・・こやつの圧倒的な力を持ってすれば、今の腑抜けた地上等
         容易く制圧できよう・・・剣鉄也、キラ・ヤマト、貴様らもまとめて地獄に送ってくれるわ・・」

ハーディアス 「大元帥様、このハーディアスにも是非出撃の許可を・・・・・」

地獄大元帥 「・・・良かろう、われら地底ザフト王国の新しい門出となる日だ
         華々しい戦果を期待しておるぞ。」

ハーディアス 「ははっ!」




その夜、薄暗い地底世界の奥底にて・・・・・・・

ハーディアス 「長い間待たせてすまなかった・・・妻よ・・お前の死に目にすら
          娘を会わせてやれなかった、ふがいないワシをさぞ怨んでおる事だろう・・・・」

こじんまりとした、それでいて小奇麗な墓標を前に立ち尽くし、静かにつぶやく
彼の手には、一枚の古ぼけた写真が握られていた、赤子を抱き、柔和な笑みを浮かべた
美しい女性が写っている

ハーディアス 「だが、もうこれ以上待たせることはない、今度こそ憎き人間共を根絶やしにし
          娘を・・・愛しい我が子を連れて帰る、そして再びお前に会いに来る・・」


決意を新たに、漢ハーディアスは再び激戦地へ赴く
          
14それも名無しだ:2005/09/02(金) 21:39:41 ID:WClesPwX
>>13
ハーディアスカコイイ!

ニルファざ波平声の不細工な親父だったけど…
15ほのぼのまじんだむ:2005/09/02(金) 23:10:54 ID:duhFQsqm
―テツトがまだ赤ちゃんだった頃のお話―

キラ「今日は山までハイキングに行きましょう」
鉄也「よし、ブレーンコンドルでひとっ飛びだ」
キラ「それじゃハイキングの意味がないですよ」
鉄也「ははは、そうだな」
キラ「じゃあサンドウィッチ作りますね」
鉄也「わかった。よし、テツト〜これからハイキングに行きまちゅよ〜」

キラ「鉄也さん、あ〜ん」
鉄也「あ〜ん…うん、キラが作った物はなんでもうまいな」
キラ「あはは、そうですか?
   テツトはミルクでガマンしてね」
鉄也「俺はキラのミルクがほしいな」
キラ「バ、バカ!ウホッなこと言わないで下さいよ」
鉄也「はははは、冗談だ」
キラ(冗談に聞こえない……)
テツト「きゃっきゃ」
鉄也「ん?どうした、テツト」
キラ「あ…ちょうちょ」
鉄也「蝶もテツトが好きみたいだな」
キラ「髪にとまって、綺麗な髪飾りみたいだ」
鉄也「キラ、お前も綺麗だ」
キラ「ん…んはぁ…
   鉄也さん、テツトが見てる。続きは、帰ってから」
鉄也「あぁ、わかった」
キラ「……太陽があったかい。
   ずっと、こんな日が続けばいいのに」
鉄也「そうだな…こういう平和な日を守るのが、俺達の役目だ。
   テツト達が平和な日々を暮らせるように」
16それも名無しだ:2005/09/02(金) 23:14:46 ID:duhFQsqm
なんか支離滅裂…orz
ツマンなくてマジでスマソ
17それも名無しだ:2005/09/02(金) 23:22:55 ID:dyHTOKaK
>>16
いや 萌えた。

みんな萌えとか燃えの設定考えるのうまいなー
俺も考えてみよう。
18それも名無しだ:2005/09/02(金) 23:52:59 ID:DscD34Sz
おk

はーたんは親父の能力受け継いで
魔女っ子とか?


いやなんか違うか
19それも名無しだ:2005/09/03(土) 00:20:47 ID:+4qecqE2
-南太平洋上-

ドカァァン

甲児「よっしゃ!ザフト獣サイコバクゥ17機、いっちょあがりぃ!」
鉄也「フッ…まだまだ腕は衰えてないようだな甲児くん…」
甲児「なあに、またいつでも呼んでくださいよ鉄也さん!
それより…いいんですか?行かなくて…」

鉄也「ん…?ああ…もうちょっと行くと南オーブ人民共和国だな…」

甲児「キラと何年も会ってないんでしょ?会いに行ってあげればキラも……」
鉄也「いや、いいんだ…俺はまた放浪するよ…世話んなったな甲児くん…ありがとう…」

甲児「そうですか…鉄也さん。ご無事で!俺はNASAに帰ります!」



鉄也「…………。」ガサ
-キラと鉄也、そしてテツトが微笑んでいる写真-


鉄也(キラ…すまない…俺はお前にもテツトにも…愛し方が足りなかった……
テツト…ツルヤマさんの所で元気にやってるか…?お父さんが…どんなことがあっても
お前の国を守る…それがお父さんのせめてもの罪滅ぼしだ……お前が大きくなったらまた会おう…
それまで俺は戦う…戦って戦って戦い抜いてやる……)


ジュン「鉄也!聞こえる?」
鉄也「ジュンか。またザフト帝国の野郎どもか?」
ジュン「ええ。大西洋上に数体のザフト獣が確認されたわ!」
鉄也「やれやれ…わかった。すぐに向かう!」
ジュン「鉄也…無理しないでね……」
鉄也「ああ…ありがとよジュン……」


-日本-

ジュン「うん……それじゃ…」
ハーディ「今話してたの誰?」
ジュン「…………おばさんのお友達よ…」
ハーディ「お友達?」
ジュン「そう。ずっと昔から…」
ハーディ「じゃあ私とジュンさんもお友達だね!」
ジュン「そうね…あなたのご両親も必ず見つけてあげる…必ず…」
201-5:2005/09/03(土) 08:16:20 ID:q3aPK8EK
テツトはすぐに、さっきのハーディの『門みたいな』発言をなんとなく理解できた。
結構な大きさの空間の中心に、なんともミスマッチな一般住宅がポツンと置いてある。
廃墟の天井に小さな穴が無数に開いており、薄暗さも感じない。
「わざわざ、こんなトコに家を建てる意味あんのか?」
「えーと。超でっかい台風が直撃しても安心だよ」
「周りが吹っ飛んだら余計に危ないと思うがな」
「大丈夫、見かけのわりに頑丈だから。なんたって超合金Z製だもんね!」
「バーカ。あんな高価なモンが民間に流れてくるかよ」
「えへへ。うちは特別なの」
そんなこんなで、不毛な会話もほどほどに、ハーディさんちに今度こそ、ようやく到着した。
至って普通の、最近の日本式家屋の様だが、それがかえって怪しく感じられる。
「お母さーん、会ってほしい人がいるの〜」
「その言い方はどうにかならんのか…」
ハーディの甘ったるい声が細長い廊下に響く。
テツトが居心地の悪さを感じること約十秒、長身の女性が奥から登場した。
褐色肌の美人…は言い過ぎかもしれない。歳は四十代半ばというところか。
「お帰りなさい、ハーディ」
黄ばんだ白衣のポケットに手を突っ込んだまま、女性はハーディに優しく言った。
同時に、テツトの方へ軽く会釈する。
「あのね。この子がウチで晩ご飯食べたいって」
「…違う。お前が是非食べていって下さいって頼んだんだろ」
「えー、そうだっけ」
「そうだよ!」
叫んでから、テツトは後悔した。
保護者がいるこの状況で、自分の印象が悪くなる様な態度ではマズい。
案の定、女性は驚愕の表情で見ていた…ただし、テツトの胸を、だが。
「ふ〜ん」
女性は一瞬でニヤケ面に切り替わった。
テツトも、彼女が何を見ているのか、遅れて察知する。
「遠くからだと男の子に見えたんだけど…まさか、ねぇ」
「う…」
「ハーディは可愛いからね、そのうち誰かを連れてくるとは思ってたけど。
ハーディ、そういう嗜好だったかしら?」
「しこうって、何が? あたしは毎日ハミガキしてるよー」
無論、なーんも分かってないハーディ。
テツトは汗をダラダラ流しつつ、いろいろ限界だと思った。
「ごっ、誤解です! さっきのは、コイツが間違った使い方をしただけで…!」
「とりゃ」
「ひゃぁ…っ!?」
らしくない悲鳴だ。
ピンポイントで直撃されたとはいえ、実際はサラシの上から地区Bをデコピンされただけだ。
「うぅ。何すんだよっ!」
「んもう、エロカワイイわねぇ。ハーディとは世界…いや、文字通り次元が違うわ、次元が」
「むむ。お母さんだって大したことないくせに…」
女性はハーディの文句で特に怒る様子もなく、
「私はいいのよ、もう」
そして、顔を真っ赤にして睨み付けてくるテツトを一瞥、手をポケットの中に戻しつつ、告げた。
「いいわよ、夕食くらい。私、その子のこと気に入っちゃったわ」
「やった〜」
バンザイで喜ぶハーディだが、テツトは当然そんな気分にはなれない。
廊下の奥へと戻ってゆく女性の背中を見て、ため息。
とてつもない力で弾き飛ばされた地区Bを擦りながら、今日は長い夜になりそうだ、と本気で思うのだった。
2128:2005/09/03(土) 08:28:21 ID:q3aPK8EK
えと。さすがに本番には発展しません。たぶん。
ジュンがまるで別人になっちゃったけど、歳食って大人の女になっただけだからいいよね?

あと、新スレ立ててくれた方、感謝の言葉も出ないくらいに乙です。
ぶっちゃけ停止くらって、かなり凹んでましたw
22それも名無しだ:2005/09/03(土) 09:10:25 ID:Ij2rO+k7
21禁いかない程度にエロを書いて欲しいと思うのは
私だけでしょうか!?


正直それが楽しみの一つでもある
23それも名無しだ:2005/09/03(土) 09:35:42 ID:q3aPK8EK
>>22
限界のギリギリまでエロいのを書けってことですよね?
できるだけ努力はします
24ほのぼのまじんだむ:2005/09/03(土) 12:01:43 ID:zxhB8ojo
―お義父さんがやってきた―

キラ(今日は、朝から鉄也さんがいない…
   起きたら「テツトを頼む」と書き置きだけして、出かけてしまったようだ。
   戦闘じゃないみたいだけど、やっぱり鉄也さんのいない日は寂しい……)

キラ「今日はテツトと二人でお昼ご飯かぁ…」
   コンコン…
キラ「ん?」
???「……」
キラ「!!!
   窓に張り付いてなにやってるんですか!?」
   ガラッ
???「いやいや失礼、別に怪しい者ではありません。
    通りすがりの予言者…いや、科学者です」
キラ「(充分怪しいんだけど…)で、何のご用ですか?窓から」
???「いやぁ、道に迷ってしまいまして、一休みできないかと探していたんですよ」
キラ「はぁ。なら、お昼でもどうですか?
   これから食べるところなので」

???「キラさんの料理は絶品だ。美味しく頂きました」
キラ「いえ、それほどでも」
???「そ〜れ、テツトちゃん、たかいたか〜い」
キラ(人見知りするテツトが初めて会った人にこんなになついてる…)
25ほのぼのまじんだむ:2005/09/03(土) 12:02:54 ID:zxhB8ojo
???「では、そろそろおいとましますか」
キラ「もう行かれるんですか?」
???「そろそろ時間ですので。
    …………鉄也をよろしくお願いします」
キラ「えっ…?」
???「では、失礼」

鉄也「ただいま。今帰った」
キラ「おかえりなさい。今日はどうしたんですか?」
鉄也「所長の命日でな。花をたむけに行ってきた」
キラ「所長?」
鉄也「キラには言ってなかったな。
   甲児君の父親で、孤児だった俺とジュンを引き取ってくれた…親代わりだな」
キラ「じゃあ…もしかしてあの人…」
鉄也「どうかしたのか?」
キラ「うぅん、なんでもない。
   来年はテツトも連れて三人で行きましょうね。
   だって親代わりなら、僕にとったらお義父さん、テツトにとったらお爺ちゃんなんですから」
26それも名無しだ:2005/09/03(土) 12:12:28 ID:+4qecqE2
>>22
いっつも楽しみにしてますよ。GJです

>>24-25

(ノд`)GJ

27それも名無しだ:2005/09/03(土) 12:24:23 ID:RvZ6wBc/
>>22
18禁は越えてもいいのかよw
28それも名無しだ:2005/09/03(土) 12:55:59 ID:tAZQUDKE
うはw何このスレwwwテラ萌エスwwwww
29それも名無しだ:2005/09/03(土) 13:28:37 ID:egXOpMQD
http://0bbs.jp/majindamu/img0_2

テツトを描いてみた、拙い絵だけどもこんな感じだろうか?
30それも名無しだ:2005/09/03(土) 16:47:03 ID:zxhB8ojo
鉄也とキラを同じ小隊にしたら赤ちゃんができたスレ落ちますた。゚。(ノд`)゚。゚
マジンダム始まりのスレ、デットエンドシュート…

>>29
それっぽいかも。
28氏の描いた可愛いのとは違ってリアル。
(*´д`)ハァハァハァハァハァハァ
31それも名無しだ:2005/09/03(土) 16:55:27 ID:+4qecqE2
>>29
目が母親似で髪型は母親と父親のを足して2で割った感じだね


モエス……
32それも名無しだ:2005/09/03(土) 17:00:47 ID:HAQ1YEH7
>>29
案外熱血っぽいイメージが俺のなかについた
33それも名無しだ:2005/09/03(土) 17:09:42 ID:clH4f28/
母親ってどっちよ!?ガクガク(((((((;゚Д゚)))))))ブルブル

あ、すまん・・・
プロに決まってるよな



で、おまいら脳内CV誰よ?川澄タンじゃ高すぎるかな?
3428:2005/09/03(土) 17:31:40 ID:q3aPK8EK
>>29
す、すげー!
これなら、キラと鉄也の娘って言えば誰でも納得ですな。
はーたんの方も、できればお願いします…

>>33
俺は
テツトは横山(ナデシコのリョーコ)
はーたんはかないみか(魔装のミオ)
で喋らせてるつもりです。
35それも名無しだ:2005/09/03(土) 17:33:10 ID:zxhB8ojo
>>33
産みの親はキラですが何か。

声は巨乳ということで浅野ますみん。
36それも名無しだ:2005/09/03(土) 17:37:11 ID:Ij2rO+k7
野田圭……ゲフンゲフンッ



日高のりこ
37それも名無しだ:2005/09/03(土) 22:11:24 ID:RoAJsd5s
http://0bbs.jp/majindamu/img0_3
ハーディアス23世閣下を描かせて頂きました

元から絵が上手くない上にペンタブレットも持ってないので
これが限界です・・・自分も絵師様の降臨を強く待ち侘びている次第でござい

お目汚し&イメージ汚しスマソ
38それも名無しだ:2005/09/03(土) 22:16:35 ID:xVnO7a3q
>>37
うおっっ!!キタコレ!!
39それも名無しだ:2005/09/03(土) 23:32:36 ID:Ij2rO+k7
カワエエ…
40それも名無しだ:2005/09/03(土) 23:35:40 ID:+4qecqE2
あんな親父からこんな子がw
41それも名無しだ:2005/09/03(土) 23:39:51 ID:sSUmXhIW
>>37( ^ω^)不覚にも萌えたお
42ほのぼのまじんだむ:2005/09/04(日) 00:33:57 ID:7px5lLNG
―犬も喰わない―

キラ「鉄也さんなんかモミアゲ引き千切られて死んじゃえ!!」
鉄也「キラこそ全世界の男に掘られまくって穴が開きっぱなしになってしまえ!!」
キラ「なんだとぉ!」
鉄也「何を!」
カガリ「二人とも、テツトの顔を見にきたぞ…ってなにやってるんだ!」
ジュン「どうしたのよ、騒がしいわね」
キラ「らっててつやひゃんがぼくのゆうことききゃないひゃら!!
   ※だって鉄也さんが僕の言うこと聞かないから」
(↑ほっぺたを引っ張られている)
鉄也「キラこそふがっぶがが夫のふがっ立てろ!!
   ※キラこそこういう時は夫の俺を立てろ」
(↑鼻に指を突っ込まれている)
ジュン「これは…」
カガリ「重症だな…」
テツト「うわぁぁぁぁん!!」
ジュン「あ〜あ、泣き出しちゃった」
カガリ「お前達が喧嘩さんかしてるからだぞ!」
鉄也&キラ「うっ……」


キラ「よしよしごめんね、パパ達喧嘩しちゃって」
カガリ「テツトは泣きやんだようだな。
    で?どうして喧嘩なんかしてたんだ?」
ジュン「あんな激しい言い合いじゃ、よっぽどのことなんでしょ?」
キラ「うん…」
鉄也「実は…」
鉄也&キラ「「テツトに着せる服のことで…」」
43ほのぼのまじんだむ:2005/09/04(日) 00:37:16 ID:7px5lLNG
ジュン&カガリ「「……は?」」
キラ「だって鉄也さんが“俺はプロだぜ”なんてロゴの入ったヤツ着せようとしたんだよ?」
鉄也「キラこそ“やめてよね”なんて趣味が悪いったらないじゃないか」
カガリ「そんなことで喧嘩してたのか!?」
ジュン「話にならないわね…」
キラ「あれ?これカガリのお土産?あ、子供服だよ」
鉄也「なかなかいいじゃないか。テツトに似合うぞ」
キラ「あの…鉄也さん、さっきはごめんなさい…」
鉄也「いや、こっちこそ言い過ぎた…スマン」
キラ「鉄也さん…」
鉄也「キラ……」
カガリ「…馬鹿夫婦」
ジュン「アホらし。帰りましょ」

今夜も剣一家は熱い!
ちなみにカガリ達が持ってきた服には“死ねぇ!”と書いてありましたとさ。
44それも名無しだ:2005/09/04(日) 00:42:11 ID:894isAT4
>>42-43
なんか書こうと思って来たら…和んだ(*´∀`)
次回も楽しみにしてまつよ…


ホントになんで別居しちゃったんだろ…
45それも名無しだ:2005/09/04(日) 00:51:41 ID:/jhqaQ+O
激ワロスww!


なんて和む話なんだ
46それも名無しだ:2005/09/04(日) 01:02:37 ID:EkjTjmeh
もういっその事公式に結婚してほしい
47それも名無しだ:2005/09/04(日) 01:22:19 ID:894isAT4
「やったの?」スレでも最初はキラ虐め的なやつが多かったのに

いつの間にか愛の営みスレ化しててワロスw

……まあ俺も正直そのほうが萌えるんだが…
48それも名無しだ:2005/09/04(日) 04:46:11 ID:EMTFwzCa
>>43
やられた!こんな時間にオチに激しくやられてしまって大爆笑だwwww
49それも名無しだ:2005/09/04(日) 12:29:14 ID:FOxZRBlU
>>43
イイ!!
5028:2005/09/04(日) 12:43:48 ID:O6SuSpJg
次回出る新キャライメージ×2
顔のみな上に画質うんこすぎですが。

http://k.pic.to/1csc6

誰かと誰かの娘(黒髪)と、誰かと誰かの息子(褐色肌)です。
なんか某鬼姉妹の三女みたいになってしまった。
51それも名無しだ:2005/09/04(日) 13:19:46 ID:7px5lLNG
テツト・ツルヤマ
【精神コマンド】
必中 ひらめき 努力 熱血 覚醒 勇気
【パイロット技能】
SEED
底力L9
切り払いL5
カウンターL6
【小隊長能力】
命中率+10%
回避率+10%

悪霊将軍ハーディアス23世
【精神コマンド】
脱力 直感 幸運 激励 絆 愛
【パイロット技能】
妖力※
底力L9
SP回復
精神耐性
【小隊長能力】
獲得経験値+20%
獲得資金+20%

※命中率・回避率・クリティカル率・装甲が+20%される。

妄想に任せてテツト&はーたんの能力を考えてみた。
テツトの技能と小隊能力は両親から受け継いでいたりする。
“それっぽさ”を重視したのでゲームバランスは一切考慮していない。
はーたんはマジンダムのサブパイロットになって技能と小隊能力があんまり意味なくなるとか。
52それも名無しだ:2005/09/04(日) 13:21:45 ID:7px5lLNG
あとレスくれた人dクス!!!

>>50
新キャラキタコレw
楽しみにしてますよ〜
53無駄に長い長編を書いてみました:2005/09/04(日) 15:34:51 ID:GHj+9eND
幾度もの激闘の末、地底ザフト帝国もなりを潜め
地上に束の間の安息が訪れた・・・・・

ここ数ヶ月は戦闘らしい戦闘もなく、鉄也とキラは愛娘テツトと共に
親子水入らずで平和な日々を過ごしていた

今日は月に一度の、グゥレイトマジングァーの可動チェックの日
鉄也はテツトを抱いてブレーンコンドルのコクピットに座っていた

テツト「あ〜、あう〜、だあ」
鉄也「ははは、嬉しそうだなテツト、なんたってグゥレイトに初の御搭乗だからな
    そぉれっ!ファイヤーッ! オンッ!」

ブレーンコンドルがグゥレイトの頭部に収まり、その双眸に光子力エネルギーの光が宿る・・

テツト「キャッ キャッ!」
鉄也「はははは、喜ぶにはまだ早いぜテツト! そぉれっ! スクランブルダーッシュッ!」
スクランダーのバーニアが勢い良く噴射し、グゥレイトは大空高く舞い上がった 

キラ 「鉄也さん・・・テツトはまだ赤ちゃんなんですから、あまり無茶しないで下さいね」
鉄也 「大丈夫さキラ、速度は十分抑えているし、何よりテツトは俺達の子だぜ?
     この程度で音を上げはしないさ。」

テツト「キャハハハ! だあ だあ」

しばしの間、父と二人きりで大空の散歩にしゃれこむテツト
黒鉄の巨人の圧倒的な重量感とスピード、又目の前に、そして眼下に広がる雄大な景色が
幼いテツトの心を何時になく昂ぶらせていた

無線機から聞こえてくるテツトのはしゃぎ声に、思わず顔を綻ばせるキラ

その時、研究所の警報がけたたましく鳴り響いた
54それも名無しだ:2005/09/04(日) 15:38:07 ID:GHj+9eND
ツルヤマ主任研究員「大変です!、東12kmの地点にて戦闘獣数機の反応をキャッチしました
          こちらに真っ直ぐ向かっています」         

キラ「くそっ! こんな時に出てくるなんて・・・所員は即時シェルター内に避難、
   それと一旦鉄矢さんを収容して、それからバリアを展開して防御体制へ移行して下さい
   僕はフリーダムで・・・・」

鉄也「ここは俺に任せてくれ、キラ!」
キラ「鉄也さん! でも中にはテツトが!」
鉄也「大丈夫だ! 君達もテツトも・・・誰一人絶対に傷つけさせやしないさ
   それにフリーダムはまだ、モルゲンレーテ社に移送されたままだろう?」

キラ「あっ・・・そうだった・・・でも、鉄也さん」
鉄也「俺を誰だと思ってるんだキラ? 幾度も修羅場を潜り抜けてきた、戦闘のプロだぜ?
   グゥレイトも一緒だ、奴ら如きに遅れをとりはしないさ!」

キラ「わかりました・・・気をつけて下さいね鉄也さん、テツト」
そう告げるて通信を切るキラ

鉄也「覚悟しろ戦闘獣共・・平和に暮らす人々を・・・
   キラとテツトを絶対に傷つけさせはしない!」

そう呟くと同時、テツトをしっかりと庇いつつ、凄まじい速度で飛び立っていった
55それも名無しだ:2005/09/04(日) 15:38:44 ID:GHj+9eND
ハニワ戦闘幻人「ふはははは、愚かな人間共め、我等の力思い知るが良い!」
ザフト星人「ははは! こやつめ! 暴れたいも気持ちも分からんではないが
      目標はあくまでも地球科学要塞研究所だ! 程々にしておけよ」

                   その時

     鉄也「ドリルプレッシャー・パンチッ!」
ハニワ戦闘幻人「うっ、うわああぁぁあっ! かああああさあああああああんっ・・・」
           
             スガアアァァァアン

鉄也「性懲りもなくやって来たか、地底ザフト帝国め、これ以上お前達の好きにはさせん!」
ザフト星人「やはり来たか、剣鉄也・・・今日こそは貴様に引導を渡してくれる・・・」
鉄也「ふん、結構な自信だな、だがこの俺とグゥレイトが貴様ら如きに遅れをとるものか!」

そう言い放つと同時、マジングァーブレードを抜き放ち敵陣に突入するグゥレイト

ザフト星人「愚かなり・・・剣鉄也! 喰らえ、地底ザフトハニワ妖術念動リキリキ砲!」

複数の戦闘獣とハニワ戦闘幻人が陣形を組み、怪しげな呪文を唱え始める・・・・すると
禍々しいオーラが放たれ、黒い霧となってグゥレイトを包み込んだ!

鉄也「うあぁっ・・・ぐッ・・・なんだ、体中の力が抜けていく・・・・」
黒い霧は鉄也から徐々に体力を・・更にグゥレイトのエネルギーをも奪い取っていった
振り払おうと試みるが、余計に体力を消耗してしまい、徐々に動きが鈍っていく・・

ザフト星人「いけるぞ!・・今だ、集中砲火を浴びせろぉ!」
ハニワ戦闘幻人「やってやる! やってやるぞ!」

全ての戦闘獣とハニワ戦闘幻人から放たれた圧倒的な物量の火力が、グゥレイトに襲い掛かる
超合金ニューZのボディでも、まともに喰らえばひとたまりもないだろう

鉄也「くぅっ・・グゥレイトの出力まで下がってきている・・・回避行動も満足にとれん」
数発、また数発と次々に被弾していくグゥレイト、凄まじい爆音と振動がコクピットを揺るがす

テツト「びえええぇぇぇぇえええん!」
たまらず泣き出すテツト、テツトを守ろうと、懸命に自分を奮い立たせる鉄也・・・
しかしスクランダーの機能が異常をきたし、半ば叩きつけられるように地に降り立つグゥレイト
凄まじいショックが鉄也に襲いかかる

鉄也「せめて・・脱出装置だけでも・・・テツトを・・たす・・・け・・・・・・」
脱出装置のレバーに手をかけた所で鉄也の意識は途絶えた、同時にグゥレイトの双眸から
光が消えうせる・・・攻撃は激しさを増し、凄まじい爆音と振動、そして高熱に
晒されたコクピットの中・・・・唯一、テツトの泣き声がいっそう力強く響き渡った・・・

しかしグゥレイトはうずくまったまま微動だにせず、そのまま爆炎と粉塵の中へ埋もれていった・・
56それも名無しだ:2005/09/04(日) 15:40:14 ID:GHj+9eND
十数分後

ハニワ戦闘幻人「やった・・・・ついにやったぞ・・・あの巨人を仕留めんだ!」
ザフト星人「あれだけの攻撃を受けて生きていられる筈がない!・・俺達は勝ったんだ!」

彼らの目の前にあるのは焼け野原と、今だ燻ぶり続けている炎、そして噴煙

ハニワ戦闘幻人「遂に・・・遂に・・俺達の悲願が・・・地上世界の制圧が・・うううっ・・」
ザフト星人「へへっ・・泣くにはまだ早いぜ・・俺達にはまだやるべき事があるだろ?」
ハニワ戦闘幻人「そ・・そうだな、グスッ・・まだ地球科学要塞研究所があるんだったっけ・・」
ザフト「そうだ! そして皆で一緒に地底へ帰るんだ! 長年の悲願を成し遂げてな!」

一同「いくぞおおおおお! 我等が地底帝国の繁栄の為に!」
士気が最高潮に達し、再び進撃を開始する地底ザフトの面々・・・・・その時


       ゴロゴロ・・・・・ドッゴォオオオオオオォン!・・・ 

ハニワ戦闘幻人「な・・・なんだ!?・・雷雲だと!? さっきまでこんなのなかったぞ!!?」

        ピシャアアアァァァアアン  ゴロゴロ・・・

ザフト星人「なっ・・・・ま・・・まさか・・・・ガクガク(((((((;゚Д゚)))))))ブルブル」

彼らの目が一斉に炎と噴煙の中に向けられた・・
                 
                   ブォン

  彼らは見た、炎の中でゆらりと、再び雄々しく、力強く立ち上がる漆黒の影を
 これまでに無い程力強く、対峙する者全てを圧倒するように、鋭く輝く二つの眼光を

                   そして

      グゥレイト「グウウウオオオオオォォオオオオオオオオオオッ!!」
 
     彼らは聞いた、あらゆる者を震撼させる黒鉄の魔神の、怒りの咆哮を!
57それも名無しだ:2005/09/04(日) 15:41:21 ID:GHj+9eND
コクピットの中は奇妙なまでの静寂に包まれていた、爆音も、テツトの泣き声も聞こえない
そこには、依然意識を失ったままの鉄也にしっかり抱きかかえられながらも、
モニターの正面を鋭く見据えるテツトの姿があった、
その瞳には青く透き通った淡い光が・・そして猛々しく燃え盛る炎が宿っていた

ザフト星人「くっそおおおおお!なんでだ! なんで生きていられるんだぁ!!」
再び一斉砲撃を開始する地底帝国の面々、膨大な量の火力が再びグゥレイトを襲う! しかし

一旦深く沈みこむと同時、猛烈な勢いで空に飛び立つグゥレイト! 凄まじいGがコクピットを
襲うものの、テツトは特に動じる事もない、そのまま急旋回、急加速を繰り返し、
敵の圧倒的な火力網を難なく潜り抜ける、そして

               ジャキッ

マジングァーブレードを構え、敵陣のど真ん中・・・ザフト星人のリーダー格目指して投げつける
剣が胴体に突き刺さり、ザフト星人を地面に縫い合わせると同時

     ゴロゴロゴロ・・・・・・・ズドオオオオォォォォォオオオンッ!!

地面に刺さったマジングァーブレード目掛けて強大な稲妻を叩き落すグゥレイト
周囲の戦闘獣、ハニワ幻人もろともその余波をうけ、黒焦げになる       そして更に! 

   バチッ・・バチバチッ・・バチッ   キュボオオオオォォオオォォゥ!!

 グゥレイトの胸部放熱板が激しくスパークし、そこから凄まじい灼熱の奔流が 
 地表全てを焼き尽くさんばかりの勢いで放たれる  

ザフト星人 「寒い・・俺は・・・俺達は・・・こんな所で死ぬのか・・・後一歩の所で
       ・・・・悲願を果せず・・・」
ハニワ戦闘幻人「弟達よ・・・後は頼んだぞ・・兄ちゃんは先n・・」

                  
              大 爆 発 
58それも名無しだ:2005/09/04(日) 15:49:36 ID:GHj+9eND
翌日 地球科学要塞医療研究所 集中治療室にて

鉄也「・・・・・痛ぅっ!・・ここは?・・・」
キラ「鉄也さん!?・・・良かった・・・目を覚ましてくれて・・」
たまらず鉄也に抱きつくキラ、その目には涙が溢れていた

鉄也「痛てて・・・心配かけてすまないキラ・・俺は途中で意識を失って・・
   ハッ! そうだ、テツトはどうした!? テツトは!」
キラ「落ち着いて鉄也さん、テツトならそこに・・・」

鉄也が振り向いた先には、ベビーベッドの中でスヤスヤと寝息を立てているテツトの姿が
その愛らしい寝顔を見て、ホッと安堵のため息をつく鉄也

キラの話によると、鉄也が戦いに赴いて2時間後、グゥレイトはそれこそ満身創痍の状態で
まともに動かすのも困難であろう状態で帰還したらしい、ブレーンコンドルの内部も
損傷が酷くフレームも曲がっており、一歩間違えればそのままあの世行きに成りかねない
程で、事実鉄也も重症を負っていた・・にもかかわらずテツトは無傷であったという
帰還時は鉄也の胸の中でぐっすりと眠っていたらしい


鉄也 (俺は確かにあの時意識を失った・・何一つする事が出来なかったはずだ・・
   ・・あの時再びグゥレイトを蘇らせる者がいるとすれば・・それは・・・・)


キラ「こうして僕達三人が、再び顔を合わせることができたのも、鉄也さんが
   命を賭して守ってくれたから・・・・・ありがとう鉄也さん・・・」

鉄也「・・・なあ・・キラ・・・」
キラ「はい?」

鉄也「俺達は・・どうやら恐ろしい子を授かってしまったようだ」


再びテツトの方へ目を向ける鉄也&キラ、テツトは何も答える事無く

ただひたすらに鼻ちょうちんを膨らませていた


おしまい
59それも名無しだ:2005/09/04(日) 16:12:11 ID:7px5lLNG
>>53-58
超大作GJ!!
いいなぁ…こんな話を映像で見れたらなぁ。
ザフト星人達もいい味出してた感動した!!
60それも名無しだ:2005/09/04(日) 16:19:05 ID:56ysPMad
>51
テツトの機体にハーディの機体がグゥレイト合体すればいいんじゃね
611-6:2005/09/04(日) 16:39:24 ID:O6SuSpJg
バカをやっているだけのテツト達から、スポットの位置を変えさせていただく。
前大戦の後、再び地底の奥深くへと追いやられたミケーネ帝国は、未だ疲弊しきっていた。
第一に貧弱そうな島国を侵略しようとしたのが運のツキ、たった数機の敵にことごとく撃退され続け、帝国全体の闘争心が薄れてしまっている。
おかげで、前大戦末期、同盟を結んだザフトとの技術連携により、強力な戦闘獣が開発されてはいるものの、肝心の生産、配備がまったく進んでいない。
まぁとにかく、活気がまるでなかったのだが…
「ちょ、ちょっと暗すぎじゃないですか? ここ。ライトが無かったら全然前に進めませんよぉ」
「うろたえるな、この腰抜けが。地底が暗いのは当たり前だ」
今、闇と静寂だけが全てを支配する世界に、二つの声と足音が踏み入った。
規則正しく響く足音に、時折、つまずくようなものが交じるというだけでも、声の主の性格が大体伺える。
「もう、だいぶ歩きましたよね。まだなんですかぁ? そのゆ、ユルドーザーさん?のお部屋は」
「ユリシーザー将軍だ! 本人の前で間違えでもしたら殺されるぞ」
「ひぃ〜」
いささか緊張感が足りないが、この二人組が会いにゆく人物は、確かにそういう存在だ。
ミケーネ七将軍が一人、超人将軍ユリシーザー。
彼の軍団は、地上のロボット達と幾度となく戦いを繰り広げ、前大戦最大の功労者と言われている。
現在、便宜上、七将軍となってはいるが、その中での地位は最も高い。
「ん、ここか…?」
足音が急速に乱れ、そして止まる。電灯の光線が、不気味な扉を照らしだしていた。
「なんか恐くなってきました…」
「最初に、ついてくるな、とあれ程言ったはずだが?」
「だっ、だって、ザクロさん一人じゃ心配じゃないですかぁ〜」
「…ふん。おまえに心配されるほど、私は落ちぶれてはいない」
万更でもなさそうに言うと、ザクロと呼ばれた少女は、扉に手を触れた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

…某少年漫画っぽい騒音をたてながら、扉はゆっくりと開いていく。
6228:2005/09/04(日) 16:49:05 ID:O6SuSpJg
と、長編乙です。

なんつーか、DBの御飯を思い出してしまいますた。
ザコ兵士が美味しすぎw
63それも名無しだ:2005/09/04(日) 18:02:43 ID:qS4uQQs1
>>28
ユルドーザーワロスw なんか文章全体にあるお馬鹿な、ほのぼのとした雰囲気が素敵
是非是非頑張って下さい 続きが待ち遠しくてたまらない

>>51
ほのぼのまじんだむ、和むなぁ 服のロゴネタでコーヒー吹いた!
本編と並んで楽しみにしてますよ

>>53-58
グレイトKAKKEEEEEEEEEEE! 頭の中で勝手にイメージしながら読んだら燃えた
ハニワとザフト星人が地味にカッコイイ
初陣でいきなり種割れ&マジンパワーのテツトもTUEEEEEEEE!
特に>>56の演出は呼んでて震えがきたよ


ここは良作のSSが出揃う素晴らしいスレですね
64それも名無しだ:2005/09/04(日) 23:00:37 ID:ABEw9zOS
近頃、巡回してるスレがプロ関連のスレばかりなオレダルシム
65それも名無しだ:2005/09/04(日) 23:03:57 ID:/jhqaQ+O
職人様方、大作、新作乙




ビルと護はマダ−? チンチン
66それも名無しだ:2005/09/04(日) 23:05:23 ID:894isAT4
>>64
俺漏れもww
67ほのぼのまじんだむ:2005/09/05(月) 00:00:48 ID:7px5lLNG
―みんな一緒に―

甲児「鉄也さん、キラ、遊びにきたぜ〜」
アスラン「おじゃまします」
キラ「いらっしゃい。今お茶出すから」
甲児「テツト、元気してたか?
   ほ〜ら、大車輪ロケット肩車〜」
テツト「きゃはははは♪」
鉄也「テツトが危ないだろ!やめろ!!」
甲児「ちぇ。いいじゃないかよ鉄也さん。テツトだって喜んでるんだし」
アスラン「俺にも抱かせてください。はぁ〜…キラとテツトの匂い…」
鉄也「へ、変態め!テツトから離れろ!!」
甲児「そうだぜアスラン、匂いなんかかいでないで、いっそのこと…んちゅ〜」
テツト「ばぶッ!!」
甲児「べぶぅ!…へへへ、流石は鉄也さん子供、強烈なドリルプレッシャーパンチだぜ…」
キラ「お茶はいりますたよ…って、甲児さん大丈夫ですか!?」
アスラン「甲児さんがテツトにキスなら、俺はキラにキスだ!!
     キラぁぁぁん、アイラビュ〜」
キラ「ひぃ!!」
鉄也「キラに触れるな!アトミックパンチ!!」
アスラン「はぼっ!!」

鉄也「まったく、夫のいる身のキラを襲うとは。
   甲児君も甲児君だ。テツトにあんなこと」
キラ「あははは…でも鉄也さん」
68ほのぼのまじんだむ:2005/09/05(月) 00:02:08 ID:7px5lLNG
鉄也「ん?」
キラ「甲児さんもアスランも、カガリやジュンさんも、テツトのこと大切に想ってくれてます。
   それはとても幸せなことでしょう?
   ……僕は、本当の両親はいないし、コーディネイターだったせいで色々なことがあったから」
鉄也「キラ……いや、俺だってそうさ。孤児だったし、独りで戦っていた。
   一時は甲児君に嫉妬したこともあった。
   でも今は仲間いる。キラ、お前がいる。そして、テツトがいる」
   ぎゅっ…
キラ「鉄也さん…」
鉄也「そうだろ?俺達は独りじゃないんだ」
キラ「そうですね。このあったかい鉄也さんの温もりが、何よりの証拠だ」
鉄也「俺も感じるぜ。お前の温もりを」
テツト「あう〜」
キラ「もちろん、テツトの温もりもね」
鉄也「あぁ」
   ぎゅっ………
69それも名無しだ:2005/09/05(月) 00:05:15 ID:7px5lLNG
>>64
俺もいるぜ!
ここと奥様スレは必須。
70それも名無しだ:2005/09/05(月) 00:05:59 ID:894isAT4
>>67
ワロスww
寝る前に読むと落ち着く
ありがと いつも乙です。
71それも名無しだ:2005/09/05(月) 07:11:07 ID:Eyuw2fPG
>66 >69
うはwww仲間イタwwwww
オレもここと奥様は毎日見てるwwwROMってばっかだけどwwwww
72奥様スレ61:2005/09/05(月) 08:44:14 ID:Q1jj7erH
>>66 >>69 >>71
ウッハwwww俺も俺もwwwww
職人様方いつも乙ですwwww頑張って下さいwwwwwww
73それも名無しだ:2005/09/05(月) 11:56:01 ID:X4eIRLaz
>>72
ちょwwwwおまwwwww大ファンです
74それも名無しだ:2005/09/05(月) 12:03:43 ID:GTO5Ikel
ここはvipperだらけのインターネットですね
75それも名無しだ:2005/09/05(月) 13:12:15 ID:RbIgb9d3
>>67
(*´д`)
761-7:2005/09/05(月) 13:44:21 ID:Gl8bbK+/
扉の内側は、少し薄暗いだけで、電灯が必要なほどではなかった。
今まで全く判別できなかった二人の容姿が、ボンヤリと浮かび上がっていく。
「ミリアル、男だろう? そろそろ手を離せ」
「は、はぃぃ…っ」
ザクロも、ミリアルと呼ばれた少年も、深紅の制服に身を包んでいる。
ザフトの赤服。二人とも、年齢にそぐわないエースパイロットだということだ。
約一人、性格にもそぐわない者がそこにいるが、腕さえよければどうだっていいのだろう、たぶん。
「ザクロ・ジュールであります」
「ミリアル・G・エルスマン、であります…っ」
正規の軍隊が存在しなくとも、礼儀を示すため、軍人としての敬礼は必要だ。
今回の相手はもちろん、目の前の超巨大な玉座に座っているはずの、ユリシーザー将軍である。
しかし。
「やぁ。ザフトのエリート諸君」
待っていたのは、玉座─というより、ほとんど壁─にダルそうに寄り掛かる等身大のお子様だった。
「こ…こども…?」
予想外の事態に、ミリアルは思わず本音を洩らす。
「それは君だって同じだろ?」
「そ、それもそうですね。ははは…」
さらに、気が動転してしまっているため、なんとなくヘラヘラするしかなくなっている。
いつもなら「腰抜けが」とか罵るザクロは、お子様を睨み付けて黙っていた。
「悪かったね。こんなところまで歩かせて。何しろ最近は人員が不足しているから…」
「おい、少年」
「え?」
勝手に喋りだすお子様に、ドスを効かせて割り込むザクロ。
「我々をバカにするのにもほどがある。
ミケーネの将軍は、私の様な普通の人間とは、そもそも御体のサイズが違うと聞いている。
だからこその、背後の巨大な玉座だろう?」
「あれ? ザクロさん…ザクロさん?」
殺されちゃいますって。
と本当のところは言いたいのだろうが、とてもじゃないが口に出せない。
ミリアルの心配をよそに、ザクロはまだ続ける。
「それをわざわざ、代わりにこんな子供を迎えに出すとは…貴様等が何を考えているか知らんが、我々に対しての侮辱と取って問題ないな。
これでは将軍の指揮下に入る気にもならん。今回の話はなかったことにしてもらうぞ…!」
「え」
「行くぞ、ミリアル」
「えぇぇ!? せ、せめて本国に連絡とかした方が…」
メチャクチャな勢いで拒絶して帰ろうとしたザクロにすがるミリアル。独断で決めるのはさすがにヤバいのだ。
「ね、ザクロさぁん。それから決めても遅くは…」
「ザクロザクロと、おまえはうるさいんだよっ! だいたい私はその名前が嫌いで…」
「あははははは…!!」
その時、騒々しい玉座の間を、ずっと黙っていたお子様の嘲笑が埋め尽くした。
7728:2005/09/05(月) 13:58:57 ID:Gl8bbK+/

生首削除して体付き追加。
http://k.pic.to/1csc6

えー、なんだ?
ザフトはこんなお子様を軍人にして大丈夫なんですか?
自分で描いておいて何だけど、まじありえないっすよコレは。
でも、そんなんより、まずは絵の出来を気にしないといけませんわな。こりゃ。
7828:2005/09/05(月) 14:10:15 ID:Gl8bbK+/
というか。
こんなキャラ出した事自体、ごめんなさい。
ザフト星人とか無かったことになってるのも、ごめんなさい。
旧スレで「リアルとスーパーのあいのこみたいなのキボン」とカキコしてらっしゃる方がいたんで
スーパーに、ちょっぴりリアルな事情を盛り込んでみました。
ザフト星人じゃリアル分が足りなくなってしまう…
79それも名無しだ:2005/09/05(月) 14:23:34 ID:j9Q7wD2/
>>78
書きたい物を書いたらいいじゃない!

むしろフセン張りまくりの中でストーリー考えてる>>28さんGJですよ!

がんがって下さい!
8028:2005/09/05(月) 14:42:58 ID:Gl8bbK+/
>>79
優しい御言葉ありがとうございますー
81無駄に長い長編 前編:2005/09/05(月) 22:42:38 ID:w3l7OGJA
日もすっかり落ち、夜の帳が落ち空一面を闇が覆う頃
剣一家は夕餉を囲み、安らかなひと時を過ごしていた

卓上にはキラが愛情込めて作った手料理の数々が並んでいる
思わず舌鼓を打つ鉄也、一通り料理を堪能した所で
改まって話を切り出した

鉄也「なあ・・キラ」
キラ「なんですか? 鉄也さん」

テツトを優しくあやしながら、哺乳瓶をゆっくり傾けているキラ
聖母のような、見るもの全てを優しく包むような、そんな笑顔を向ける

(抱きしめてキスしてやりた・・・いや・・違う違う、そうじゃなくて)
必死に邪念を振り払い、再び話し出す

鉄也「俺達・・・知り合ってからもずっと戦いに明け暮れてて・・お互い
   ゆっくり時間を共有することも出来なくてさ・・それでテツトが生まれて
   ・・・・籍はいれたものの・・」
キラ「そうですね、ずっと戦い続きで慌しく時間が過ぎていって・・・
   こうして平和に時を過ごす事なんて無かったですからね」

鉄也「そうだな、平和な時だからこそどうしてもやっておきたい事があるんだ」
キラ「やっておきたい事って・・なんです」





鉄也「結婚式を挙げよう・・・キラ!」
82それも名無しだ:2005/09/05(月) 22:43:18 ID:w3l7OGJA
鉄也が挙式の話を切り出してから数日間、二人は色々な事を話し合った
挙式の場所、日取り、仲人や客人、段取り・・・・他にも・・

鉄也「わざわざ来て貰ってすまないな、2人共。」
甲児「なぁに なんて事無いですよ鉄也さん!」
アスラン「それより相談事があるって・・・・何かあったんですか?」
キラ「あのね、実は・・・・・・」

鉄也&キラ「「どっちがウェディングドレスを着るか、中々決められなくて・・」」



一瞬目が点になる甲児とアスラン   しばし時間を置いて なんとか言葉を紡ぎ出す



甲児「・・ま・・まあ何も無理にドレスを着ることもないんじゃないか?」
アスラン「キラ、2人共タキシードで構わないじゃないか」

キラ「駄目だよアスラン! 一生に一度の晴れ舞台なんだよ!? 
   そんな地味で中途半端な真似出来るわけ無いだろ!?」
鉄也「その通りだ、ウェディングドレスは結婚式で最も華やか且つ皆の注目も集まる!
   ある意味結婚式の最大の主役とも言える・・・しかし女の召し物をキラに着せて
   辱めるような真似は出来ない・・・・・だからいっその事俺が!!」





テツト「グボオォッ!」


甲児「うわああぁぁああああ!!? テツトがミルク吹いたぞ!!」
83それも名無しだ:2005/09/05(月) 22:51:27 ID:w3l7OGJA
キラ「駄目だよ鉄也さん!!、鉄也さんみたいな男らしい人がドレスなんて着たら
   それこそ皆の笑い者だよ、僕は鉄也さんをそんな目に合わせたくないんだ!」
鉄也「それは俺の台詞だキラ、幾等君が童顔で美形で可愛くても、ドレスを着て人前に出すなんて
   もっての外だ、君だけは絶対にそんな目に合わせたくない! だからここは俺が!」



         その瞬間   キラの脳裏に種子が弾けるイメージが浮かぶ



キラ「やめてよね!! ウェディングドレスを着せたら鉄也さんが僕より似合う筈無いだろ!!」
鉄也「な・・! それが君の本音だったのかあぁ    キラアアァァ!」
テツト「うぇえええええぇぇええぇん!・・・ゲホッ・・グホッ・・・ビエエエェェエエン!!」


むせ返るテツトの背中を優しくさすりながら、呆然とした面持ちで2人を見つめる甲児
そしてその場を何とか収めようと、アスランが意外な提案をした

アスラン「わかった二人共・・・・そういう事なら俺にいい考えがある。」
鉄也&キラ「・・・・・!?」


アスラン「俺からカガリに話を通しておく、2人ともオーブへ来い、話はそれからだ」



アスランの考えた秘策とは!?  オーブで2人を待ち受ける物とは一体!?
そして2人の勝負の行方は!?  多くの謎を抱えたまま、剣夫妻はオーブへと旅立つ!!

次回 機動勇者グゥレイトマジンダム番外編 第21話
    「愛と悲しみのウェディングドレス争奪戦!!」
         明日以降もこのスレに・・・・




      「ジーグブリーカアァ!!   死ねぇ!」
84それも名無しだ:2005/09/05(月) 22:56:22 ID:w3l7OGJA
昨日に引き続き無駄に長い長編をお送りしました
どちらも無駄に長くて本当に申し訳ありません、他の職人様のように
綺麗に簡潔にまとめられる程の文章力がない・・・・・

28氏、ほのぼのマジンダムの作者様、いつも楽しく作品を拝見させて頂いております
お二方並びにこのスレにいらっしゃる様々なお方のアイデアをふんだんにパクってしまい
申し訳ありません、これからも頑張って下さいませ
85それも名無しだ:2005/09/05(月) 23:06:02 ID:GTO5Ikel
>>81-84

笑い死にしそうになったじゃねぇかw!!
86それも名無しだ:2005/09/05(月) 23:09:49 ID:j9Q7wD2/
ガンダムSEEDの女寝取るキラは嫌いなのに

ほのまじとか>>81-84のキラを見て萌えてしまう俺はもうダメかもしれん…
871-8:2005/09/05(月) 23:19:49 ID:Gl8bbK+/
「!? 何が可笑しい!」
「ザフトの赤服って、こんなモンなの? いくら操縦の腕がよくても、肝心のオツムがこれじゃあねー」
みるみる内に、ザクロの怒りのバロメータが上がっていく。
冷静そうに見えて、そういうところは親父にそっくりなのだ。
「貴様ァッ! 言わせておけば!!」
「ダメです、ザクロさん! なんだか知らないけれど、ダメな気がします!」
コーディネーター的速度で、お子様に殴りかかろうとしたザクロに、後ろから抱きついて止めるミリアル。
「そっちのボーヤ…副官かな? 彼はちょっとは解ってるみたいだね」
「こいつに解って、私に解らんモノがあるはずがっ」
「いいから、ザクロさん…! 今は、この人の話を聞きましょう」
「くっ…」
ザクロの身体から、やっと力が抜けた。ミリアルは安心して、彼女を解放する。
「やれやれ、やっと話を進められる」
仕切り直しだ、と言わんばかりに、お子様は呟いた。
「…で、お嬢さん。さっきサイズが違うとかどーとか言ってたけど、そもそも、ソレが間違ってるとは思わなかったの?」
「…っ!」
ザクロは息つく暇もなく、感情を高ぶらせまくりである。
「そういうことさ。僕の名は超人将軍ユリシーザー18世。君たちの知っているユリシーザーの息子ということになるね」
とんでもない事実が発覚してしまった。
ザクロの暴走を止めた勇気を何処に置き忘れたのか、小便ちびりそうな顔で、ミリアルはガクガクブルブルしている。
正に、腰が抜けていた。
彼と、俯いたザクロを眺めながら、ユリシーザーはニヤニヤ。
そんな状態のまま、約十秒の時が過ぎ去った。
「もっ…」
沈黙を破ったのは、ザクロの一言。
「申し訳ありません!」
これまでの人生の中で、最も深く、彼女は頭を下げる。
その顔は、苦渋に満ちていた。
「へぇ。意外と潔いんだね。グダグタと理屈をこねる奴よりはよっぽどマシだ」
そう言うとユリシーザーは、今まで完全に寄り掛かっていた壁から、ようやく身体を離した。
「…」
特に力を込めた様子もなく、身を宙に浮かせる。
そして、微風さえ起こさず、高度を保ったまま、ザクロの前に移動した。
「顔を上げろ。ザクロ・ジュール」
ゆっくりと、体勢を直すザクロ。それでも、目線を合わせようとはしない。
「君の態度に免じて、今回のことは許してあげるよ。正確にザフトに伝えなかった、こっちにも責任があるしね」
「では、我々はこれからどうすれば…?」
「今日はもう休んでいい。仕事は明日から与えてやる」
「了解、です…」
ザクロは覇気のない敬礼をすると、後ろで目をグルグルにして気絶しているミリアルの首根っ子を掴んだ。
わざわざ起こす気力も皆無で、そのまま引きずって出ていくつもりらしい。
「ちょっと待って」
最後に、もう一度敬礼をしようと振り返った瞬間、ユリシーザーが口を開いた。
「いい罰ゲームを思いついた」
「はぁ…?」
「ふふ、そんな不満そうな顔しないでよ。なに、僕の単なる暇つぶしさ。君達は、それに付き合ってあげていると思ってくれていい。
子供でも遂行できる、簡単なミッションだよ…」
8828:2005/09/05(月) 23:54:22 ID:Gl8bbK+/
次からテツト御一行様が帰ってきます。
自分にグゥレイトマジンダムマダー?と言いたい。
89それも名無しだ:2005/09/06(火) 00:13:04 ID:0UD63O8B
>>87-88
ちゃんとミケーネ幹部を登場させるあたり凝ってるなあww
9028:2005/09/06(火) 11:13:02 ID:U9Ur2QQ2
ソードストライクの剣てなんて名前でしたっけ?
しゅ、シュベルトゲベール?
シュゲルトベーゲル?
ゲとべとーの位置がゴチャゴチャになってる
91それも名無しだ:2005/09/06(火) 12:01:52 ID:UxISp10w
シュベルトゲベールで正しいはず
9228:2005/09/06(火) 12:58:02 ID:U9Ur2QQ2
ども。
931-9:2005/09/06(火) 20:38:39 ID:U9Ur2QQ2
「えーきせーんとりっく♪ えーきせーんとりっく♪」
質素な六畳間に、ええかんじな電波ソングが流れ込んでくる。
選曲はともかく、ハーディの歌声は、テツトの疲労した身体を癒すのには、十分であった。
「平和だわ…」
たった今、ハーディさんちは今日の夕食を終えたところである。
ジュン、テツトの二人は、煙草吸ったり、鼻糞ほじったりしながら、ちゃぶ台を囲んで、のんびりとテレビを見てくつろいでいた。
ハーディはといえば、台所で食器の洗い物をしている。

ぷ〜ん

残りカスを求めて、ハエが飛来した。
「…るせぇなぁ」
座布団を枕にしていたテツトは、鼻穴に突っ込んでいた人差し指を一気にすっぽ抜いた。
親指の先とで、それを磨り潰し、丹念に練りまわして球状にする。
「死ねぇ」
せわしなく飛び回るハエを狙って、デコピンの要領で弾丸を発射した。
結果、自分と同じくらいの大きさを持つ物体Xの直撃をモロに食らい、たちまちハエは地面に落下。
無残にも転落死した。
一部始終を見物していたジュンは、
「…すごいわね」
「あぁ? 何がだ? 胸のことなら、もう放っといてくれよ…」
「ふふ。そうじゃなくて…ま、自覚がないならいいけど」
「わけわかんねぇし」
さっき会ったばかりの年長者と、テツトは既にタメ口で話している。
食事中に、ハーディを介して、ちょっぴりHな話題で討論しあった為だ。
もっとも、色々問い掛けてくるジュンに、テツトは適当に相槌をうっていただけで、途中で敬語を使うのもアホらしくなったようである。
「あれ、もうきれちゃったの?」
二箱目の開封に取り掛かるジュンの横顔を、テツトは虚ろな目で見る。
ハーディは、彼女は自分の本当のお母さんではない、と言っていた。
ジュンが、ある程度まで成長した少女に真実を告げたのかもしれないし、ハーディが偶然、知ってしまったのかもしれない。
テツトは妄想した。

ある日、ハーディがタンスの中身を整理していると、奥から古ぼけた手紙と写真が出現。
止めとけばいいのに、手紙を何度も読み返して
「まさか、あたし…あたしの母さんは…!!」

「激しく似合わね〜」
…まぁ、どっちにしろ聞かない方がいいのだろうし、自分は他人の家庭の事情にまで深く関わるような、お人好しのお節介焼きではない。
「ふぁ〜あ…」
それに、どうせこの二人との付き合いも今日だけだ。
明日からは、また肉親探しの旅が待っている。
そう、今すぐにでも、こんな奴らとはオサラバして、少しでも情報を…
「…………ぐぅ」
テツトの意識が、完全に途切れた。
9428:2005/09/06(火) 20:47:30 ID:U9Ur2QQ2
いかん、またしょーもない話だけで終わってしまった。

ちなみにテツトは写真の二人が自分の両親ということは知りません。
せいぜい、どっちかが親父なんかもしれんな〜程度です。
普通、自分が男から生まれたなんて考え付く方がオカシイしね。
ツルヤマさんも教えてくれなかった模様。理由は不明ですが。
95それも名無しだ:2005/09/06(火) 22:11:24 ID:tBMUmPFe


先の展開が気になるな
ツルヤマ氏の登場はまだかい?
96それも名無しだ:2005/09/06(火) 22:15:22 ID:0UD63O8B
おおっ!いつの間にか更新されてたか!

28さん 乙です。
97それも名無しだ:2005/09/06(火) 22:54:28 ID:MTtvPSRz
真実を知ったテツトの反応が気になるな

あと「死ねぇ」ワラタ
98それも名無しだ:2005/09/06(火) 22:56:57 ID:BB0RyxY5
カガリの持ってきた死ねぇ!服の影響スゴスw
99それも名無しだ:2005/09/07(水) 00:05:33 ID:GYVh7cBc
テツトテラモエスwwwwwwwこうゆう娘好きだwwwwww
100それも名無しだ:2005/09/07(水) 00:11:53 ID:7eoqmQe+
>>99
二人の父親をどうやって説得するかだな
101それも名無しだ:2005/09/07(水) 00:37:14 ID:GYVh7cBc
>>100
言葉でも力でも敵いそうにない・・・・思いだけじゃ何もできんし・・・
102それも名無しだ:2005/09/07(水) 01:02:46 ID:llnHsNp9
>>99-101
ワロスwwキラはともかく鉄也に言ったら色々と大変そうだ
1031-10:2005/09/07(水) 18:13:30 ID:3sTbS/hG
「Zzz…」
乳とイビキだけは特大級にデカい。あと態度もそれなりに。
そんなテツトに気付いて、仕事を終わらせたハーディが、台所から戻ってきた。
「ふっふっふ。うまくいったよ〜」
テツトの横にちょこんと座って、少し邪悪な笑みを浮かべる。
「ハーディ、あんた…もしかして」
「じゃーん、これです!」
ジュンに強調するように、怪しげな薬ビンを突き出すハーディ。
その拍子に、ちゃんと閉まっていなかったフタが、宙を舞った。
「…っと。やっぱりね。この間、私が適当に作った睡眠薬じゃない」
自分の方へ飛んできたフタをしっかりキャッチすると、ジュンは思い出したように言う。
「一回使うと、なかなか起きないわよ、それ」
「だってー。こうでもしないと泊まってってくれなさそうだし、てっちゃん。ね〜?」
爆睡しているテツトに向かって首を傾げ、ハーディはイタズラっぽく笑った。
ちなみに『てっちゃん』とは、ハーディが勝手にテツトに付けた愛称である。
もちろん当の本人は嫌がっていた。
「ぉぉおお!」
呼吸に伴って大きく隆起する乳に注目し、大げさに驚くハーディ。
「せっかくだから、ちょっと触っちゃおっかな〜」
「止めておいた方がいいわよ」
「えぇ〜何で? お母さん特製の睡眠薬でしょ?」
「…万が一ということもあるわ。それに、もし気付かれたら、今度こそ本気で怒って出てっちゃうわよ?」
「そうかなぁ」
「そうね、きっと」
「うーん…」
真剣に頭を捻り始めたハーディを眺めているうちに、最後の一本を消費しきったジュンは、テツト用の掛け布団を持ってくる為に立ち上がった。
「あー腰痛い…あら?」
テツトのジャケットのポケットから、色あせた紙切れがずり落ちそうになっている。
ハーディもジュンの言葉で、すぐに気付いた。
「ああ、それ? たぶん、渋いおじさんと、可愛い男の子の写真だよ。
てっちゃんは、その人達を探して旅してるんだと思う。最初に会ったとき、見覚えは無いかって聞かれたんだ」
「ふーん。何で私には聞いてくれなかったのかしら」
「お母さんが、変な話ばっかりするからだよぅ」
「…それは悪かったわね」
渋いおじさん? 可愛い男の子?
なんだか嫌な予感がしながらも、ジュンは写真を手に取った。
「…え?」
ゴシゴシ。自分の目と、写真の両方を念入りにこすって、再度、確認。
「嘘…!」
もう、直視できない。
ジュンは、一瞬で分かってしまった。
彼女の知っている仏頂面からは想像できないくらいに、写真の男は彷彿とした表情をしている。
それでも映える、特徴的なゲジマユ。もさーっとしたモミアゲ。
これだけ条件が揃っていれば、間違えようもない。
そう。この男は、戦闘のプロ中のプロ兼偉大なる勇者だ。誇り高きその名も…
「鉄y」

ズドドドドドドグワァァアンッ! ドグシャアアアッ!!

…ジュンのセリフは、突然起こった爆発的な不協和音と衝撃によって、かき消された。
104それも名無しだ:2005/09/07(水) 19:48:53 ID:llnHsNp9
つづきマダァー?(AAry
105それも名無しだ:2005/09/07(水) 21:54:08 ID:7eoqmQe+
このスレだけは落とさねぇ!!
106それも名無しだ:2005/09/07(水) 22:05:53 ID:9UBI0eab
ブルアァァァァ!
1071-11:2005/09/08(木) 12:24:04 ID:rjuCLNWm
衝撃は全く収まる気配もなく、それどころか、益々ひどくなっていく。
「わわっ! これ地震じゃないよ、お母さん!」
頷いて、ジュンはリモコンの、とあるスイッチを思いっきりプッシュ。
テレビのディスプレイが、瞬時に廃墟に隠された監視カメラの映像へと移り変わった。
いくつかダメになっているものもあるが、それでも外の状況を把握するには十分だ。
「あれ、モビルスーツ? 超めった撃ちにしてるねー」
重火器を大量に背負ったMSが、フルファイアしている姿を見て、ハーディは呑気に言った。
「どこ狙ってるの?」
「バカ! ウチに決まってるでしょうが!」
「へ?」
どうも、ただのドキュメンタリー番組だと思っていたようだ。一気に顔が青ざめていく。
「は、早く外に避難しなきゃ…!」
「いや、ここは地下に退かせてもらうわ」
ジュンはキッパリ言い放った。
主人公のくせに、さっきから一言も喋っていないテツトの写真も気になるが、今は考えている余裕は、ない。
「ツルヤマさんもこの有様だし、危険すぎるのよ。それに、ここまで来て、私はアレを放棄するわけにはいかないの…!」

「このっ、このぉっ!」
「ザクロさん、ちょっとやりすぎじゃあ…」
ひたすらに多数の火器のトリガーを引き続けるザクロと、控えめに一丁のマシンガンをパラパラばらまいているミリアル。
といっても、実際にやっているのは彼女らではなく、それぞれが搭乗しているモビルスーツだ。
ザクロ機はスカイブルーとホワイトのRFシグー。ミリアル機は炒飯カラーの同型機である。
「何が目的か知らんが、ユリシーザーは、この廃墟を跡形もないくらいに吹き飛ばせと言っている!
やりすぎなくらいが丁度いいっ!」
「でも、中に人が住んでるかもしれませんし…」
「この腰抜け! どうせ生きている価値のないホームレスだ。しかも、ナチュラルのだぞ!
そんなヤツらの事情など、構っていられるものかァァッ!!」
ザクロは絶叫すると、エネルギーのカラになったビームライフルを投げ捨てた。
そして、腰に固定された、やや大きめのライフルを手にとる。
通称ミケーネバスター。帝国お得意の、破壊光線の携帯版だ。
そこら辺の大口径レーザー並の威力を発揮するわりに、そこそこの燃費の良さを誇る。
「僕のお父さんは、ナチュラルの人とも仲良くしろって…」
既にザクロは話を聞いていない。もとい、通信を切られていた。
「ザクロさん、荒れてるなぁ。やっぱりユリシーザーさんに色々言われたのが堪えたのかな…?」
独りごちるミリアル。
ふと気付くと、弾切れで音が鳴っているだけのマシンガンを発見、ザクロの怒声が飛んでこないうちに、慌ててビームライフルに持ちかえた。
10828:2005/09/08(木) 12:32:09 ID:rjuCLNWm
RFはリファインの略です。
単なる手抜きネーミングですね、はい。
次でやっとマジンダムくるかな? 来るといいなぁ
109それも名無しだ:2005/09/08(木) 19:45:41 ID:oZ0Hd1QG
ついに登場かマジンダム、いいよいいよ〜


テラオモシロス
110それも名無しだ:2005/09/08(木) 20:03:17 ID:m+VrjONx
最近職人さんの投下が無くて寂しいぜ…
11128:2005/09/09(金) 14:07:10 ID:SyzIkUQb
この勢いだと知らん間に落ちてそうで恐いんで、保守ついでのチラシの裏。
今日は続き投下できそうにないです。

マジンダムSRC風。

HP4000 EN160 装甲1300 運動性100
ガトリングイーゲルシュテルン 1-1 1000 弾20
ネーブルミサイル 2-4 1300 弾10 実
グゥレイトタイフーン 1-3 1400 EN20 装甲劣化
光子力ビームライフル 1-4 1600 弾10
メガアトミックパンチ 1-2 1600 EN5 実P
アーマーZシュナイダー 1-1 2000 EN10 気110 武
ドリルプレッシャーキック 1-2 2300 EN30 気115 突P

他作品とのバランスは、あんまり考慮してません。
かなり見にくくてごめんなさい。
112それも名無しだ:2005/09/09(金) 14:29:13 ID:/nXDPvGu
>>111
SRCだとかなり攻撃力高い部類に入るなw


俺も後で何か投下するぜ!このスレ好きだからな!
11328:2005/09/09(金) 15:38:47 ID:SyzIkUQb
サポートメカ「コンドルグラスパー」です。
もちろんパイロットはハーディですw
スカグラみたいなパーツ換装型で、さらに主役メカと合体だ!
厨妄想って楽しいなぁ。
合体すると、それぞれの武装が追加。
機体自体の能力は省略。

ストレイトコンドル 運動性、移動力うぷ
ラピッドサンダーブレーク 1800 1-5 EN10
サンダーブレーク・フルパワー 2600 2-5 EN60 気120

ファイヤーコンドル 装甲、HP、ENうぷ
マイダスメッサーF 1-2 1500 実P
ブレストクラッシュバーン 1-1 3200 EN80 気130
ブレードコンドル バランス良くうぷ
シュベルトゲベールS 2800 1-1 弾3 気120 武
114それも名無しだ:2005/09/09(金) 19:19:27 ID:1GWwFFR7
>光子力ビームライフル

ハゲワロタwwww
115それも名無しだ:2005/09/10(土) 01:48:13 ID:S8JifAtn
ホッシュ!!!
1161-12:2005/09/10(土) 10:20:38 ID:Yt9QxmFE
ハーディは、窓から身を乗り出し、心配そうに天を見上げていた。
ヒビの入った天井が、ゆっくりと遠ざかっていく。
やがて、左右から黒い影──かの有名なセーフティシャッターが伸び、地上を完全に遮断したかと思うと、暗闇を大量の照明が照らしだした。
「さて…」
ジュンの傍らには、鼻ちょうちんを膨らませたテツトが横たわっている。相変わらず起きるつもりは無いようだ。
「…どうしたものかしら」
いきなり問題が山積みだ。
第一に、ザフトが今更こんなところに何の用があるのか、ということ。
次に、場合によっては、この地下も危ないということ。
最後に、この少女は一体何者なのか、ということだ。
鉄也とキラ。
だいぶ昔の写真のようだが、この二人を見ていると、辛かった戦いの日々を思い出す。
意地になって研究所を落とそうするミケーネ帝国との激闘。
途中から、鉄也はキラの戦いの為に出張することも多くなり、寂しい思いをすることも少なくなかった。
しかし、他の沢山の仲間に支えられ、今から考えると、非常に充実した青春であったとも言える。
最初は気に入らなかったキラ・ヤマトとも和解した。
年月を重ねた今なら、彼とも良い友人関係を築けていたはずだ…あんなことが無ければ。
「鉄也…」
あの時、帝国の総攻撃を受けた研究所を守り切れないと悟った鉄也は、我が子をツルヤマ研究員に預け、最愛の妻(?)キラとともに、敵陣の真っ只中へと特攻をかけた。
最強のマジンパワーとSEEDの力により、壊滅的な被害を受け、七将軍のほとんどを失った帝国は撤退、自分たちは辛くも勝利を治めた…
ただ、鉄也とキラは帰ってこなかった。
無論、捜索隊の派遣は何度も行なわれた。
しかし、グレートやフリーダムの残骸が発見されるばかりで、パイロットの二人の生死は…
代わりといっては何だが、その時、何故か焼け野原で保護された赤子が今のハーディなのだが、とりあえず、それは横に置いておくとして。
「…あら?」
ここまで思い出して、ジュンは違和感を覚えた。
全ての戦いが終結し、地上に、ひとまずの平和が戻った。それはいい。
しかし、機能しなくなった研究所からは、所員が一人、また一人と姿を消していった。
旧所長、兜剣造博士が信頼を置いていたツルヤマ研究員も、その一人で…ツルヤマ?
「…まさかね」
名字が同じなくらいでは…だが、あの二人の娘の名を思い出さずにはいられない。
鉄也は、自分とキラのフルネームから取って名付けたと言っていた。
確か、女の子にしては可笑しな名前だったはずだ。
勝手に男の子が生まれると思っていた鉄也が、だだをこねて、そうなったと聞いたが…
「て、テツ…?」
少女の顔と、写真を見比べるジュン。
よく見れば、二人の面影とダブる部分が浮かび上がってくるではないか。
もはや、疑う余地はない。
「テツト・ツルヤマ…」

ガシュン

ハーディさんちを乗せたエレベーターは、やっと地下室の床へと辿り着いた。
「お母さーん、着いたよ〜」
「ハーディ!」
「はい?」
「ツルヤマさんの胸を揉みしだきなさい!」
「え、でも、さっきは本気で怒るって…」
メチャクチャなことを言っている割に、真面目な顔なジュンに、ハーディは面食らっている。
「いいから! 意地でもツルヤマさんを起こすのよ!!」
1171-13:2005/09/10(土) 11:33:07 ID:Yt9QxmFE
「うぅん…あぅぅ…」
必死でいぢくりまわすハーディだが、エロく呻くだけで、目を覚ます様子のないテツト。
「てっちゃん、もしかしてわざとやってる?」
そんな演技力があろうはずもない。
「よぉーし! こうなったら下の…うわ!」
おまたに手を伸ばした瞬間、テツトは、ものすごい勢いで体を起こした。
「はぁ、はぁ」
汗だくだ。どこか遠くを見るような目でテツトは呟く。
「夢…夢を見たんだ」
「へぇ。どんな?」
「緑と黄色の砂鉄クサイ怪人に抱き締められて全滅する夢だ…首がとんでも元通りになるし、すごく恐かった…」
「そりゃあ災難だったねぇ」
ハーディはテツトに馬乗りになって、他人事のように言った。
「…で、だ。おまえは一体何をやっているんだ?」
「もぅ、エッチだなぁ、てっちゃんは。わざわざ言わせないでよぉ」
テツトの右胸は、まだハーディの左手に納まったままだ。いや、実際は納まりきらないけど。
「離せよ、バカ!」
「あ、もうちょっとだけ…」
「うるさい! ってか、どけ! 今すぐどけ!」
「仕方ないなぁ」
おずおずと立ち上がり、横に退くハーディ。感触を確かめているのか、両手共にワキワキやっている。
「また次の機会にするか〜。いいよね、てっちゃ…あれ?」
気付くと、いるはずの場所にテツトがいない。
殺気だったオーラを感じ取り、苦笑いをしながら振り向くと、そこには…
「てめぇに次はねぇ〜…」
ちゃぶ台を軽々と片手で持ち上げ、血管むき出しのテツトの姿が。
「ち、違うよ。あたしじゃないもん。お母さんにやれって言われたんだもん!!」
「…もはや問答無用! 死ねぇ〜!!」

手元のモニターを確認しながら、ジュンは静かに耳をすました。
…まだ、ヤっている。
おそらく、奴らはここの真上…元格納庫を破壊するのに手間取っているはずだ。
あそこだけは、万が一に備えて、何重もの超合金Z製のPS装甲で固めてある。
所々に走った亀裂はフェイクであり、そうそう破られるものではない。
ただ、肝心の迎撃ができないのでは、いつ突破されてもおかしくない。
その次の展開は、撤退してくれるか、地に銃を向けるかのどちらかだろうが、それは相手が、この空間と、コレの存在を知っているかどうかにかかっている。
もちろん知っている保障はない。だからといって、知らない保障もない。
「…特に異常はないわね。最近はマトモにいじってなかったから心配だったけど」
ジュンは、コレを動かすなら、今この時以外に無いと思い始めていた。
あれだけ難航して、結局まだ決まっていない選考も、確かめるまでもなく、最適な人物が手の届く場所にいる。
でも、明日になれば、もういないかもしれない。
そもそも、このままでは明日を迎える事さえできなくなる可能性もありうる…
ふと、モニターから顔を上げると、逃走するハーディを、ちゃぶ台を振り回して追い掛けるテツトの姿が目に入った。
「ふふ…」
そうだ。
よく考えれば、さっき、ハーディにテツトを起こせと言った時から、自分の気持は既に決まっていたのだ…
…彼女なら、やれる。
ジュンは決意を新たにすると、そこから一気に飛び降りた。
11828:2005/09/10(土) 11:40:15 ID:Yt9QxmFE
ジュンスゲー
テツトなんもしてねー

これはマジンダム来たと言えるのか…言えませんな。
スマソ。
今回、旧スレの方々のカキコを採用させてもらいました。
119それも名無しだ:2005/09/10(土) 14:23:15 ID:Vz8/phU5
砂鉄臭い怪人ワロス



謎だった過去も明らかになってきてオモシロス
120それも名無しだ:2005/09/10(土) 14:24:10 ID:oi8P/umy
■■■■■■■■■■■■■■■■
■                     ■  違う板にコピペすると、四角の枠の中に
■                     ■  メッセージとURLが現れる不思議な絵。
■                     ■
■                     ■  (その仕組みがリンク先に書いてある)
■                     ■
■                     ■  この原理を応用すると、まったく新しい
■                     ■  コピペが作れる予感。
■■■■■■■■■■■■■■■■

121それも名無しだ:2005/09/10(土) 14:32:21 ID:S8JifAtn
何か書くと言っておいて結局ROMっちゃったよ

オモシロスwww
122それも名無しだ:2005/09/10(土) 15:13:43 ID:qyquvcIR
普通にテラオモシロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
123名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:02:53 ID:4gMlP2mL
ほのまじと長編の方は何処に行ってしまわれたのでしょうか。
寂しいです。
124名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:47:52 ID:JmB8wnMM
125名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:25:07 ID:CdP9Hryi
>>124
なんだコレ
126名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:05:46 ID:k/IpK1kt
俺は保守のプロだぜ!!
1271-14:2005/09/12(月) 14:00:14 ID:9uQfe4SU
「せっかく、ご飯食べさせてあげたのに〜」
「関係あるか!」
「恩を仇で返すなんて〜!」
「だぁまぁれぇえ!」
意外と足の早いハーディに痺れを切らしたテツトは、色々調節してちゃぶ台をブン投げた。角度とか。
高速回転したちゃぶ台は、ハーディの走る方へと綺麗な放物線を描いて吸い込まれていく…が、何かおかしい。
あっちに飛んでってるんだから、小さくなるはずなのに、途中から大きくなってきてるような…
「へぶぁっ」
顔面にローリングちゃぶ台ボンバーを食らったテツトは、情け容赦なく吹っ飛ばされた。
ハーディに当たると確信しきっていたのか、まともに反応できなかったようだ。
というか、ちゃぶ台がブーメランみたいに戻ってくるなんて、誰も思わない。
あははははっ。醜態を晒したテツトに気付いたハーディが、ケラケラ笑っている。
非常に腹立たしい。
「どうなってんだよ…ん?」
世界の物理法則を無視した現象のおかげで、テツトは多少、頭を冷やすことができた。
そうすると、周辺の変化も結構見えてくる。
入る前より、微妙に空間が広い。天井にも穴が開いていない。
しかし、そんな事よりも、誰もが目を引くモノが、そこには聳え立っていた。
「ロボット…?」
128それも名無しだ:2005/09/12(月) 14:15:07 ID:iJcZCpyz
マジンダムクル━━━━━━━━━!!
1291-15:2005/09/12(月) 16:15:01 ID:9uQfe4SU
「お気に召したかしら」
今まで何処にいたのか、ジュンが背後に廻っている。
「私が設計、開発、その他モロモロ全てを担当した、スーパーかつリアルな究極ロボ。その名も『機動勇者グゥレイトマジンダム』よ」
「名前も外見も趣味が悪いな」
「まあ、そう言わないで。乗るのはあなたなんだから」
「…帰らせてもらう。まさか、おまえがマッドサイエンティストだとは思わなかったぜ」
「ふぅん。じゃ、コレがどうなってもいいんだ」
ジュンは、例の写真をピラピラ見せびらかした。
乱暴に扱われてきた為、それだけでも破れそうである。
当然ながら、テツトが黙っていられるわけがない。
「てめっ、返せ!」
突っ込んで伸びてくる手を、ジュンは余裕の表情でかわした。
「てっちゃんが可哀相だよ、お母さん。返してあげようよー」
「…いいのよ、これで」
ハーディが、一応テツト側に立って、横槍を挟む。
しかし、テツトは、彼女に感謝するどころか、一連の行動全てが演技の様に思えてくる。
「白々しい真似はやめろ。わざわざ俺みたいなヤツに、おまえが接近した理由がよく分かった」
「そ、そんなつもりじゃなかったのに…ひどいよぅ…」
マジ泣きしそうだ。でも、テツトは完全無視した。
「…で、何が目的なんだ?」
「だから、今言ったじゃない。マジンダムに乗ってほしいって」
「…それだけじゃねーだろ」
「冴えてるわねぇ、やっぱり」
さすが、あの二人の娘さんね…と、ジュンは心の中で付け加える。
「そうねぇ。単刀直入に言えば、世界の平和を守ってほしい、かな」
「はぁ?」
バカかコイツ。テツトは鼻で笑った。
「充分に平和だろ。ちょっと前まではひどかったらしいがな」
「…これを見ても、そんなことが言えるかしら」
不敵に笑い返すと、ジュンはフトコロから携帯サイズのTV(自作)を取り出した。
次々と画面が移り変わっていく。
二機のモビルスーツが、どこかに攻撃を仕掛けている映像だということは、テツトにも容易に理解できた。
「分かる? しかも襲われてるのはウチよ」
「その割りには、やけに静かじゃないか?」
「私たちが地面の下にいるからよ。あなたが、オネムになっている間に、住宅ごと非難したの」
よく耳を澄ますと、かすかに爆発音やら何やらが、天井から聞こえてくる。
が、テツトはそれでも信じない。音くらいなら、幾らでも細工できるからだ。
「…アホらしい。つきあってられっか」
「じゃ、これは好きにさせてもらうわね」 ジュンは再び写真に手をかけた。
「やめろぉっ!!」
テツトも再度、突っ込むが、やっぱり避けられてしまう。
「ちっ、クソが…わかったよ」
「あら」
「そんで、要はソイツらをやっつけりゃいいんだろ、やっつけりゃ!」
「急に素直になったわね」
「お前が、見かけによらずデキる奴って判ったからな。直接取り返すよりは、言うこと聞いた方がマシだと思っただけだ…!」
忌々しそうに吐き捨てるテツト。
「ふふ。私も、昔は戦闘のプロの端くれだったから…」
「…なんか言ったか」
「いいえ、何も。それじゃ、早速乗ってもらうわよ。そろそろ上が限界だわ…」
ジュンは、テツトに背中を晒して歩きだした。
一見、無防備なようで、まるで隙がない。
今度ばかりは、テツトも大人しく従うしかなかった。
13028:2005/09/12(月) 16:20:36 ID:9uQfe4SU
うわ、漢字間違えた。
分かると思うけど非難→避難です。

ジュンはもう完璧超人ですな
131それも名無しだ:2005/09/13(火) 02:48:16 ID:kOJBcHxg
>>130
いっつもひっそりと更新するんだもんなあwイイヨイイヨー
13228:2005/09/13(火) 09:15:32 ID:cyHbywCz
>>131
投下する時には、ageた方がいいんですかね?
なんか図々しい感じがして気が引ける…
133それも名無しだ:2005/09/13(火) 09:18:43 ID:c3TLO1RY
>>83
リアルのゲイの結婚式は普通にタキシード×2
134それも名無しだ:2005/09/13(火) 09:37:07 ID:WtuJXx55
ひっそりでいいと思う。ほぼ固定メンツしか見てないだろうし。
ヘタにageるとこー、な。内容的にいろいろとアレだし。
135それも名無しだ:2005/09/13(火) 12:59:07 ID:oHUieMuA
>>133
な、なん(ry
1361-16:2005/09/13(火) 15:10:28 ID:cyHbywCz
テツトは、マジンダムのコックピットシートに、すっぽりと身体を収めた。
見たこともない計器類が、所狭しと並んでいる。
それらは何故か、曖昧な、懐かしい雰囲気を醸し出していた。
一瞬だけ思考停止、ボケーッとするテツトだが、すぐに頭を振り払い、我を取り戻した。
自分は、一体なにをどう動かせばいいのか、さっぱり分かっていない。
「おい、ジュンさん。どーすりゃいいんだよ!」
ディスプレイに浮かぶジュンの顔に向かって、テツトは怒鳴った。
背景には、さっきの六畳間と、ぐずって鼻をすするハーディの姿が映っている。
「悪いけど、今は細かな操作を教えている暇はないわ。でも安心して。マジンダムは、あなたの都合のいいようにできてるはずよ」
「どこがだ!?」
「どこって、全部よ。とにかく好きな様に動かせば、思いに応えてくれる…マジンダムは、そういうマシンよ。あなたにとっては、だけどね」
何か含んだ言い方をするジュン。
ただ、テツトには、胡散臭い発言をする危ないオバサンにしか見えないのが玉に瑕だ。
「…やっぱドッキリな気がしてきた」
「まだ、そんなこと言ってるの? こんなものまで用意するドッキリなんて…あるかも」
「そうやって、落ち着きすぎてるのが余計に怪しいんだよっ」
「あなたに少しでも冷静になってほしいからよ。私だって、内心は焦ってるわ」
「そうだよっ、お母さんだって本当はすっごい心配なんだよ! だから、頑張って、てっちゃん!」
急に横から伸びてきた、ハーディの顔が画面を埋め尽くした。涙で顔がクシャクシャだ。
普段ならともかく、今回はちょっぴり、いや、結構説得力があった。
「分かった、分かったから顔をどかせ! 気持ち悪い!」
「えへへ…」
微笑んで素直に引っ込むハーディ。
「…で、本当に俺の思った通りに動くんだな?」
「当たり前だけど、思うだけじゃダメ。あなた自身の体で操作してやらないとね」
「それがサッパリだから苦労してるんだが…えぇい、このスイッチか?」
テツトは言った通り、本当に、その辺のスイッチを適当に押した。

シュィィィィン…

アタリだ。
マジンダムの目に灯が入った。
同時に、全身ほぼ灰色だったボディが、紺、白を基調とした鮮やかなカラーリングへと変貌する。
コックピット内のモニターに表示されたマジンダムの全身図も、同じように色付けられた。
「こりゃあ、ガンダム…いや、マジンガーってヤツか…!?」
完全な有色となったマジンダムに、テツトは目を見開いた。
信じられないくらいの精神の高ぶりを感じる。
どちらも実物を見たことはないが、それだけでは説明できないほどの。
「ジュンさん!」
「なに? もう大丈夫でしょ?」
「ああ、何だか知らんが大体分かった! やってやる!」
「…頼もしいわねぇ。ちなみに、ガンダムでもマジンガーでもないから」
さっきまで手足も出なかった計器類の内容が、自然と頭に滑り込んでくる。
テツトは大雑把なようでいて、しかし正確に、ペダル、操縦桿を操った。
勢い良く両手を後ろに振り上げ、前かがみに半ばしゃがみこむマジンダム。
おもいっきりジャンプしてやるぜ!のポーズだ。
「…そういえば、出入口がないわね」
「天井ブチ抜いちゃえっ!」
「言われなくてもそうする! グゥレイトマジンダム…行っけぇぇ〜!!」
13728:2005/09/13(火) 15:13:43 ID:cyHbywCz
いつもどおりサゲで。

ついにマジンダム出撃やー
138それも名無しだ:2005/09/13(火) 18:14:28 ID:p9zEalLR
キタヨキタヨー!




それはそうと、本編以外にも小ネタを投下するみたいな流れはあり?
前スレでもそうだったし、28氏の本編は勿論
他にも面白いの沢山あったんで
139それも名無しだ:2005/09/13(火) 18:38:40 ID:kOJBcHxg
>>138
アリ!

ただ最近過疎ってるけど…
14028:2005/09/14(水) 09:29:04 ID:Pe9XNfVK
>>138
バシバシ投下しちゃってください。
最近、俺のみでかなり寂しいっす
少しでもネタがあった方が盛り上がりますし
141それも名無しだ:2005/09/14(水) 12:06:29 ID:0TlHVUEa
テツトは名門の女子高に通っていたが中退


学校名は「私立 ダイナミック女学園」
色々な生徒からお兄様と呼ばれ慕われていた
142それも名無しだ:2005/09/14(水) 12:47:07 ID:sfDhLbr4
>>141
すげぇ学園だなぁおいw
14328:2005/09/14(水) 20:34:00 ID:Pe9XNfVK
なんか別人なハーディ。
一応すくみずだけど期待せんといてね。

http://k.pic.to/1csc6

ゼッケンミエネー
14428:2005/09/14(水) 20:49:24 ID:Pe9XNfVK
>>141
なんかテツトみたいなのしか生徒がいなさそうな学園なんですがww
みんな戦闘のプロに鍛え上げられたりして



種割れすると、何故かその頃の記憶が蘇っておじょーさま言葉になるってのもいいな…
145それも名無しだ:2005/09/14(水) 20:50:53 ID:0TlHVUEa
イイネ! 次はミリアルのスク水宜しく



所でマジンダムのデザインをしてみたいのだけど
マジンガーをベースにストライクの意匠を施してるのか
はたまたその逆なのか
どういうイメージで書けばいい?
146それも名無しだ:2005/09/14(水) 20:53:49 ID:CNgddXfk
>>145
難しいよなw

とりあえずは自分が想像したの書いてみりゃいいんでない?
147それも名無しだ:2005/09/14(水) 21:05:31 ID:0TlHVUEa
思うままに書いてみたけど
比率がどうしてもマジンガーに偏ってしまう
7:3位の割合でね
おまけにアイアンリーガーみたいな体型になった
14828:2005/09/14(水) 21:10:01 ID:Pe9XNfVK
アイアンリーガー?
ってことはSDすか?
149それも名無しだ:2005/09/14(水) 22:05:12 ID:CNgddXfk
SDでもエエやん…

てか俺も書いてるけどムズいな
グレートのデザインが濃過ぎてどうにも…

そう言えば昔ガンダム+マジンガーみたいなデザインのゴーバリアンてのがあったな
うーむ…
150それも名無しだ:2005/09/14(水) 22:18:15 ID:0TlHVUEa
ガンダムをベースにしたら、ゴーショーグンのような感じになった
これはこれで格好いいかも

でもマジンガーベースの方がしっくりくるね


妄想が毎日溢れまくって止まらないけど、今試験期間中だから
本格的に制作に取り掛かれず歯痒いなぁ
151それも名無しだ:2005/09/14(水) 22:35:50 ID:CNgddXfk
俺も色々と脳汁出まくってるよ

しかし…未だにネタスレのホモネタを引きずってる俺って……
152それも名無しだ:2005/09/14(水) 22:46:05 ID:0TlHVUEa
>>151
何も問題はない!
今君の抱えてる構想の全てを余すところなく
SSで披露して下さい!
153それも名無しだ:2005/09/15(木) 22:44:17 ID:l0vkgY3+
ムチャ子「きゃあああぁ!」
ヌケ子「うう…、もうだめだわ、こんな時お兄様だったら……」

ボス美「だまらっしゃい! あの人はもうお兄様なんかじゃないわ!
何も告げずに私達の前から姿を消した、
そんな白状な人は…断じて認めない」


ハニワコーディネーター「ふはははは! 覚悟しろ人間共!
お前等まとめて全滅だ!」






??「貴様等の好きにはさせん!」




と言うような長編を書きたいのですが

書いてもいいですか?
ダイナミック女学園を舞台に繰り広げられる壮絶バトル物です
154それも名無しだ:2005/09/15(木) 23:10:32 ID:vQX7/VSg
>>153
俺が言っていいのかわからんけどお願いします
155それも名無しだ:2005/09/16(金) 01:03:54 ID:SYZwQn6d
ダイナミック女学園があるなら男子校のサンライズ高校も……
15628:2005/09/16(金) 22:22:49 ID:+TIfW9VS
>>145
こんなんでましたけどー
お兄さま?も描いてみましたけどー
http://o.pic.to/39a8h
いまは反省している

ちなみに本編はスパロボJにかまけて全然進んでませんorz
グレートブースターでけぇよ…

>>153
是非。
157それも名無しだ:2005/09/17(土) 02:25:12 ID:uzhHanea
誰もいない…
誰か続きを('A`)
158それも名無しだ:2005/09/17(土) 08:10:27 ID:GAZexZL1
俺がいるぜ!ROMってるけどなー
159機動勇者グゥレイトマジンダム番外編:2005/09/17(土) 21:25:33 ID:mjku80r8
〜私立ダイナミック女学院〜

日本有数の名門女子高等学校、名立たる民間研究所が各々の
培ってきた様々な技術や知識を若い世代に広め、世の中の為に
役立てて貰いたいと願い設立した、光子力を始めとする
数々のエネルギーに関する理論、それらを利用した数々の機材
(作業用ロボットから日用品に至るまで)の設計や開発技術
果ては戦闘のプロ育成まで、多種多様な教育を施している

おまけに制服が可愛く、全国の少年少女に抜群の人気を誇っている、が
一昔前まで機密扱いされていたような情報がわんさと保管されており
又その職員、生徒の殆どが名のある科学者、及び富豪の血縁者である為か
良からぬ者に目を付けられ 物騒な事件に巻き込まれる事も少なくない


そして最近でも・・・・学園内で 極めて不穏な噂が広まり始めていた




??「ここに潜入して早2週間・・・様々な情報を引き出しては見たものの
   例の男についての手掛かりは何一つ得られていない・・彼と関わりの
   深かった人間についても同様だ、何かしら繋がりがある物と思っていたがな」

?「あの研究所は随分昔に閉鎖されたと聞いていますし、その方も先の大戦で
  MIAの認定を受けたらしいですからね、その後の活動記録、研究実績
  どれをとっても特に目覚しい物はありません、・・どうやらここも外れみたいですね」

??「とはいえ、今はここ以外に宛がない・・・もう少し探索の幅を広げてみるとしよう
   あのお方には、もう少し時間がかかりそうだと・・そう伝えておいてくれ、それから・・」

?「なんですか?」

??「奴らの匂いを嗅ぎ付けた・・・久々に一戦交える事になりそうだ」
160それも名無しだ:2005/09/17(土) 21:26:44 ID:mjku80r8
所変わって、ここはダイナミック女学園の本校舎 2−Bの教室
既に一日の授業も終わり、時刻も5:00に差し掛かっていた

ヌケ子「ボス美〜! ねえ、聞いた聞いた!? 例の変質者騒ぎ!!」
ボス美「ほぇ?」

頬杖をつきつつ夕日を眺めていたボス美、呆けていた所、突如声を掛けられた事に驚き
間の抜けた声で応じる

ヌケ子「2階の更衣室でまた出たんでしゅってぇ! 牧場さんが部活が終わって、わしゅれ物
    取りにいったら、変なキモイのがロッカーを漁ってたらしくて・・・」

ヌケ子「とっ捕まえようと思ったらそのまま壁の中にするりと消えちゃったって・・
     ・・信じられないよね〜」

ムチャ子「今回は何もとられなくてシュンだみたいだし、怪我も無かったみたいだけど
    近頃こんな事件ばかりで・・・皆とても不安になってると思うの」

ヌケ子「誰かがこの変質者パパッと懲らしめて、パパッと解決してくれれば
     それはもう偉い騒ぎになるでしょうね! 学園の救世主が現れたって・・」

ムチャ子「皆が感謝と尊敬と羨望の気持ちのこもった眼差しで見つめられてしぇんしぇいからの
     評価も鰻登りで遂には生徒会長にまで抜擢しゃれて校長は愚か理事長にも気に入られて
     ゆくゆくは時期理事長に抜擢しゃれてウッハウハに・・・」

ヌケ子「前まではお兄様にまかせっきりだったけど、今度はあたし達が・・・・Σ(゚д゚lll)ビクッ!」
   

ボス美の凄まじいまでの怒りを感じ取り、そのまま押し黙るヌケ子

ボス美「・・・その名を口にするのは金輪際およし、あの人は・・・あの人は・・!」
ヌケ子「ご・・ごめんねボス美! あたしそんなつもりじゃ・・」

ボス美「いや、私もムキになりすぎた・・・あんた達の言いたい事もわかってるだわさ
    他の連中が頼りにならない今、あたし等が学園のトップに君臨するチャンスだわね」

ヌケ子 ムチャ子「ボス美!」

ボス美「やるよ・・ヌケ子! ムチャ子! 
    今夜にでもその変質者、とっ捕まえて晒し者にしてやろうじゃないの!」
161それも名無しだ:2005/09/17(土) 21:29:22 ID:mjku80r8
すいません、たまごっちが泣いてるので続きはまた明日
162それも名無しだ:2005/09/17(土) 22:34:21 ID:2gLBB3lK
GJ!!
なんでこう鉄也関連スレには神が集うんだろうな
163それも名無しだ:2005/09/18(日) 00:30:05 ID:uOUHGp3X
ボス子とかはやっぱりボスの娘なのかw?
164それも名無しだ:2005/09/19(月) 00:02:28 ID:CgKtS35C
ボスヌケムチャのセーラー服姿とか想像してキモスワロスwwww
165それも名無しだ:2005/09/19(月) 01:59:44 ID:cIct/VnS
テツトやハーディみたいに、親とは容姿がずいぶん違う

ことにしとけ
166sage進行だからできる話:2005/09/19(月) 02:18:07 ID:xli2r2pX
ケイサル・エフェスを倒した後、一行は研究所へと戻っていた。


鉄也「グレートブースターの改造は終わったか?」
所員「え、ええ」
鉄也「ようし!」

甲児「なんなんだ〜?俺明日NASAへ出発するってのによー」
アスラン「まったくだ!これから俺たちは色々と…」
キラ「う、うん。でもせっかく鉄也に呼ばれたんだから…」
甲児「一体何がしたいんだろ鉄也さん…
『キラ君に伝えたい事があるから研究所の外で見ててくれ!』なんて…」

「スクランブル・ダーーーーッシュ!!」

アスラン「おっ、グレートマジンガーだ」
キラ(カッコいいなあ…でも…もう戦いが必要なくなった世界で…グレートマジンガーは…)

鉄也「こちら鉄也だ。グレートブースターを射出してくれ。」
所員「はい…でもこのグレートブースターでは…」
鉄也「へっ!俺は戦闘のプロだぜ!構わずに射出だ!」
所員「で、ではっ!」

甲児「研究所からグレートブースターが!」
アスラン「ドッキングする気か?」

鉄也「くっ…やはりブースターのスピードが微妙に違う…」

アスラン「なんだ…?いつにも増してドッキングに手間取ってるじゃないか…」
甲児「何考えてるんだよ鉄也さん!」
キラ(鉄也さん…)
167sage進行だからできる話:2005/09/19(月) 02:20:06 ID:xli2r2pX
鉄也「ちくしょう…やっぱり無理なのか…」
(鉄也君…諦めてはいけない…私は君をガッツのある子に育てたハズだ…)
鉄也「この声は…所長!所長ですね!」
(私はいつでも君を見守っているぞ…やり遂げるんだ鉄也君…根性を見せろ!)
鉄也「うぉぉぉぉぉぉっ!!!」

ガシャアアアン

鉄也「ドッキング完了!!」

甲児「やったあ!」
アスラン「あ…グレートブースターからケムリが出てる…」
キラ「なんだろうアレ…」
甲児「グレートマジンガーが飛びながら…文字を描いてるんだ!」
キラ「あの文字…あれは………!」

キ ミ に ス ク ラ ン ダ ー ク ロ ス

アスラン「……………………はぁ?」
甲児「ヒューッ!カッコいいぜ鉄也さん!!」
アスラン「ど、どういう意味だよ!?」
甲児「お前にゃわかんねぇだろうけどよ!キラにゃあしっかり伝わったみたいだぜ!」
キラ「て……鉄也さん……」ぶわっ

鉄也「ハハハ!やった!やったぜ!俺の魂を込めたメッセージ、しっかりとキラ君に…」
所員「てっ鉄也さん!もうグレートブースターは限界です!だから発煙装置積むなんて無理だったんですよ!」
鉄也「えっ?ちょ…おま…うわああぁぁぁぁ!」

甲児「うわあああ!グレートが科学要塞研究所に落ちるうううう!!」
アスラン「ヤバい!逃げるぞキラ!!」
キラ「えっ?うわっ!」
甲児「鉄也さん!詰めが甘ぇよーー!!」


漢 剣鉄也 一世一代の大舞台であった。
168それも名無しだ:2005/09/19(月) 08:29:22 ID:MS6KPipG
>>160
ボス美ってまんま花沢さんじゃ?
169機動勇者グゥレイトマジンダム番外編:2005/09/19(月) 13:43:54 ID:WH8aG7+n
時刻が午後九時を回る頃、ダイナミック三場鹿トリオは校内の散策に当たっていた
ここ最近頻発する変質者目撃事件はいずれも午後八時以降・・・
そして奴は・・今夜も必ずこの校舎に現れる、ボス美の中に潜む野生の勘がそう告げていた

まるで人気の無い、真っ暗闇の校舎の中を三人は恐る恐る進んでいく・・・注意深く耳を澄まし
、目を凝らし、周囲に気を配る、どんな些細な異変も取り逃がさぬように・・

校舎の一階、二階には特に異常は見られなかった、特に狙われやすい重要な設備や資料は
一階の職員室を始め、専用の保管庫でしっかり守られている、超合金Zの隔壁と金庫、更には
天才科学者達による厳重なセキュリティ防護で何人もの進入をばっちり阻止するのだ
無論校内校外にもそれなりの防備が設けられている、じゃあボス美達はそんな所にどうやって侵入した
のだろう、という類の突っ込みはどうかご容赦願いたい

とまれ、ボス美達はついに校舎の3階に突入、トイレ、教室、更衣室・・余すところなく綿密に調査していく
・・・特に異常はなかった、物音も気配も痕跡も何一つ見つけることは出来ない

ムチャ子「・・ここも異常な〜し、何も見つからないでしゅよボシュ美。」
ヌケ子「今夜はハズレだったみたいねボス美、他に狙われそうな所は無いし・・」
ボス美「おっかしいわね〜、いないはずがないだわさ・・私の変質者レーダー(お腹の音)が
    物凄い勢いで反応してるんだもの、どこかで息を潜めているに違いないだわさ」

そんな会話を交じわしつつ、廊下の奥へ向かっていく三人・・・・その時



「チャチャチャン! チャチャチャッチャチャチャチャチャッチャッチャ〜!
 チャチャチャチャッ・・」
170それも名無しだ:2005/09/19(月) 13:45:50 ID:WH8aG7+n
奥の方から微かに音楽が鳴り響くのが聞こえる、これはどうやら「マジンカイザーのテーマ」のようだ
学園の第二の校歌とも言える曲で、全校朝会や体育祭等で必ずといっていい程歌う事になる

ヌケ子「あそこには音楽室があったよね・・・ボス美、もしかしたら!」
ボス美「ええ・・・遂にお目当ての物にたどり着いたようだわさ!」

足音を立てないよう、慎重に歩き出す三人・・・音楽室の手前に差し掛かったその時


???A「か〜みか〜! あ〜く〜まか〜  地底世界のカイザァ〜!
    ハ・ニ・ワ! ハ・ニ・ワ! 根絶やし〜だ人間共〜!」


変質者(?)の歌声が高らかに響いてくる! 歌詞の内容が元とはかなり異なるようだ・・・


???B「頭の〜! み〜づ〜らは〜 お〜れたち〜の約束〜!
     ハ・ニ・ワ! ハ・ニ・ワ! た〜ちあが〜れ友の〜為〜!」


おそるおそる音楽室の扉をずらす三人、中をこっそりのぞき見ると、見るからに怪しげな恰好をした
人影が2つ、満月を仰ぎながら肩を組み、カイザーのテーマを熱唱している


???A「ハ〜ニ〜ワ〜の太陽! 女王ヒ〜ミカ〜!
   む〜て〜き〜の〜要塞! それ行け! ヤマタノオロチ〜!」

???A「待っていたぜ! 勝利の使者! ハ〜ニ〜ワ幻人〜!
    最高の勇姿だ! お前の出番だ〜!」

???B「明日を掴め! 正義の使者! ハ〜ニ〜ワ幻人〜! 
   そ〜の〜力で地底! 守って行くんだ〜!」


とりあえず一区切りつくまで待ってあげようと、こっそり見守る事にする心優しい3人
そんな彼女達をよそに、変質者二人組みの熱い合唱は遂にクライマックスを迎える




???A&B「ハアアアァァァニワアアアァァァアアッ! げんじんんんんんんっ・・・・!」
171それも名無しだ:2005/09/19(月) 14:52:57 ID:WH8aG7+n
???A「へへッ・・・久々のデュエット、とっても楽しかったねハニ吉」
ハニ吉「おうともさ ハニ丸!・・・歌う度に腹の底から熱い物がこみ上げてくる
    とても素晴らしいいい曲だった! この歌またいつか二人で歌おうな!」

ハニ丸「うんっ!」

とても和やかな雰囲気で談笑する二人、思わず聞き入ってしまう三人・・・
今、彼らのを邪魔するのはなんとなく気が引けてしまう・・・・・だが学園の平和のため、
自分達の未来のため、三人は意を決して室内に突入した

ムチャ子「そこまででしゅよ! 2人共!」 
ヌケ子「逃げ場は無いわよ! 観念しなさい! おとなしくすれば悪いようにはしないわ!」

ボス美「下手な抵抗はよした方がいいわね・・・じゃないと少々荒っぽくいくいわよ」

ハニ丸「うわああぁっ!? なっ・・なんで人間がこんな所にいるのさっ!」
ボス美「・・・・それはこっちの台詞なんだわさ」
ハニ吉「こっちだハニ吉! 兄者達にも知らせておかなきゃ!」

そう言うやいなや、2人の人影は咄嗟に近くの窓から飛び降りた!

ボス美「ええい! してやられただわ! 追うよ、ムチャ子! ヌケ子!」

すかさず全速力で追いかける三人、廊下を疾走し 階段を飛び降り お上品に靴を履き替えて
校庭に踊り出る、そのまま変質者の逃走経路を辿っていくと、途中で再び怪しい人影を発見した

ヌケ子「ボス美! あれを見て!」
ボス美「ああ! 間違いないわ・・・裏庭の方へ逃げ込んだみたいね! あそこは行き止まりだわさ」
ムチャ子「これで見事犯人を捕まえれば・・・私達ウッハウハでしゅよボシュ美!」

嬉々として裏庭の方へ駆け込んでいく三人、辺り一体を頑強で強大な外壁に囲まれており
隅っこにには小さな倉庫が一つ立っているだけ、出入り口の類は設けられておらず
倉庫に隠れても見つかるのは時間の問題、逃げ場はない

案の定、裏庭に例の人影は見当たらなかった、残るは倉庫だけだ、
余裕の笑みを浮かべつつ倉庫に向かう三人、 裏庭の真ん中に差し掛かったその時!


          ボコボコボコボコ・・・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
 

ムチャ子「!???、な、なんでしゅかコレは!?」
ヌケ美「どどどどどうなってんの!! じ、地面が!?」

三人を取り囲むような形で、周囲一体の地面が奇妙な音を立てて盛り上がって行く・・・


ボス美「これは一体どういうことだわさ・・・・・・!? まさか」


ハニワ幻人「そのまさかだ、かかったな・・・愚かな人間共」


驚いて再び周囲を見回す三人、いつのまにか、十数人もの人影に周りを取り囲まれていた
172それも名無しだ:2005/09/19(月) 16:00:25 ID:WH8aG7+n
ボス美「まんまと誘い込まれたってわけね・・・私達・・・・クソッ!」
ヌケ子 ムチャ子「ど・・どうしようぅボス美ぃ・・」

ハニワ幻人「ふふ・・・そう恐がるな、すぐには殺さないさ、聞きたい事もあるしな」
ボス美「それはこっちの台詞だわさ! お前達! 一体何が目的でこの学園に!」

ハニワ幻人「お前達に言った所で理解出来ないだろうが、我ら地底帝国の 悲 願 ・・・
      それを成し遂げる上で、ここにある研究データーの数々、どうしても必要になってね」

ボス美「・・・その崇高な地底帝国の悲願とやら、是非とも出来る限り詳しく事細かに
    詳らかに私達人間でもしっかり理解できるように噛み砕いて懇切丁寧に
    ご説明頂きたいんだけど・・・凄く興味があるよ」

ヌケ子 ムチャ子「!!?」

ハニワ幻人「・・・面白い!!、人間の中にも少しは話のわかる者がいるようだ、  よし! 
      誰か、人間共のお粗末な頭脳でも理解できる位、詳しく説明してやってくれ」

眼鏡幻人「いいでしょう! それではまず私達ハニワ幻人と地底帝国の出生からお話しましょう     
     そも我々ハニワ幻人は偉大なる女王、ヒミカ様の御力によってぺらぺーらぺらぺーら・・・」


ボス美(この調子なら、後20分は時間が稼げそうだね・・その隙に何とか脱出の方法を考えないと・・)
ヌケ子(さっすがボス美! 頭いいわぁ!)
ムチャ子(本っ当に頼りになるわねぇ、ボシュ美とってもしゅ敵!)


三人が色々と考えを巡らせている間、当の眼鏡幻人は3割増しの勢いで熱弁を振るっている
多種族の生き物に、彼らの理念について説明を求められた事が余程嬉しいのだろう
どこから取り出したのか、巨大な地図、紙芝居、変な石像等、数々の教材?を駆使して
とてもわかり易く、時折ユーモアも交えながら話してくれている、周囲のハニワからも
どっと笑いが巻き起こる


ムチャ子(ねえねぇ、2人共! しょういえば最近赴任してきた日本史のしぇんしぇいなんだけど)
ヌケ子(ああ、あの眼鏡ね、その人がどうかしたっ・・・・そうだ!、あの人確か最初の授業で・・)
ムチャ子(授業しょっちのけであの「ハニワ幻人」とかいうのについて熱弁かましてたでしょ!?) 
ボス美(単なる電波だと思ってたけど・・まさか本当にいるとは思わなかったよ、ハニワ幻人なんて) 
ムチャ子(しょれでね、途中で言ってたんだけど、ハニワ幻人に襲われたらしょの時はかくかくしかじか)


眼鏡幻人の講演が何時の間にか演劇にすり替っていた、総勢十数人のハニワ幻人が入り乱れて
大仰な演技を交えつつ、長々と台詞をのたまったりしている、皆完璧に自分達の世界に浸りきっているようだ
余程入れ込んでいるのか、気持ちが高ぶっているのか、涙を流しながら熱演している
どうやら今が一番の見所のようらしい、何人かがこちらの反応をちらちらと伺っている

正直、最後まで演らせてあげたい、一緒になって涙を流して、力いっぱい拍手を送ってあげたい
感動のフィナーレを迎えて皆でその達成感と喜びを分かち合いたい
そして和気藹々とした雰囲気で皆で焚き火を囲んだりしながら色々語り合いたい
そんな考えが頭をよぎる、が、三人は必死で頭を振り払う 今はそんな事を言っている場合ではない!

三人は意を決して、「対ハニワ幻人戦闘教義指導要綱第十三条」 を実行する事にした!
173それも名無しだ:2005/09/19(月) 16:34:48 ID:WH8aG7+n
ムチャ子 (準備はいいでしゅか!? 2人とも!!)
ヌケ子 (OKよぉ〜ヌケ子!! 成功したらチョコパフェおごったげるわ!!)
ボス美 (いくわよ!! せぇ〜のっ!!) 


「 あ っ ! !  あ ん な と こ ろ に 鋼 鉄 ジ ー グ が っ!!」 



その瞬間、なにやらうじゃうじゃやってたハニワ幻人達の動きがピタリと止まった
全員一斉にあさっての方角を凝視している、ある者はガクガク震え、ある者は顔面を蒼白にし
ある者はその場にへたりこみ、ある者はまごまごしている、効き目は抜群のようだ!!

ハニワ幻人A「・・・・どっ・・どこにもみあたらないよなぁ?・・」

ハニワ幻人B「そ・・そうだよな・・いつもなら『マッハドリルだ死 ね ぇっ!』
      とかいっていきなり突っ込んでくるのに・・・」

ハニワ幻人C「それに・・鋼鉄ジーグはあの時『砂鉄流砂地獄』で」


自分達の記憶を必死にかき集めて状況を整理する内、徐々に落着きを取り戻していく
ハニワ幻人達、冷静に考えれば、鋼鉄ジーグがここにいるはずがないがないのだった
十数年前の決戦の折、全滅寸前にまで追いやられたハニワ原人は地底帝国に隠された
秘密兵器「砂鉄流砂地獄」によって鋼鉄ジーグのボディを完膚なきまでに汚染したのだから
事実、そのせいでジーグのボディ及びパーツは全て使い物にならなくなってしまった
開発者である司馬遷次郎もすでにこの世にはいない・・・・そして


眼鏡幻人「たたた大変だ! 皆! 人間達がいなくなってるぞ!!」


ハニワ幻人A「だっ!  だまされたあああああああああああああ!」
174それも名無しだ:2005/09/19(月) 17:24:20 ID:cIct/VnS
砂鉄流砂地獄ワロスw
175それも名無しだ:2005/09/19(月) 17:35:38 ID:WH8aG7+n
その頃、見事修羅場を潜り抜けた三人は近くの倉庫の中に身を潜めていた

ヌケ子「サンキュー ムチャ子!、あなたのお陰で何とか助かったわ。」
ムチャ子「本当、人生いつどんな知識が役立つかわかりましぇんねぇ。」

ボス美「でも、ここにいたんじゃ奴らに見つかるのも時間の問題だわね・・・
    外に連絡取ろうにも、なぜか一切の電波が遮断されちゃってるし」

貧相な外見とは裏腹に、倉庫は大変頑丈に作られているようだった、扉も分厚く
鍵さえかけて置けば、外から入る事はまず不可能だろうと思われる

ボス美「つっても、相手は人間ですらないし・・・・どんな手段を使ってくるか
    わかったもんじゃないわな、どうしたもんかなぁ」

なんとなくあたりを見回すボス美、周りには鉄パイプ、金属片、ガラクタ等が散乱している
特にめぼしい物も見当たらない、ここまで頑丈に作りこまれているのだから
それ相応の物が保管されていてもいい筈なのだが・・・・と考えていたその時

ボス美「?」

山積みになったガラクタの隙間から、微かに赤い光が漏れ出ているのを発見した
ガラクタを退けてみるとそこには赤いランプと、何かのコントロールパネル
プラスチックのカバーで覆われたスイッチ、すぐ下には注意書きと思しきものがあった

ボス美「え〜と・・・何々?・・・『本当に困ってしょうがない時だけ押してください』?」

一瞬考え込むボス美、一歩外に出れば得体のしれない変質者の群れが跳梁跋扈しており
助けも呼べず、見つかるのも時間の問題であろう絶体絶命のこの状況、正に
「何の有効策も見つからず本当に困ってしょうがない時」その物である


こいつに賭けて見よう! 考えるや否やコントロールパネルに向かって思い切って拳を振り下ろすボス美
カバーが弾け飛び、スイッチが深く押し込まれる  


             フォォン! フォォン! フォォン!

警報が鳴り響き、床一面に青い光の筋が走りだす、呑気に○×で遊んでいたヌケ子とムチャ子も
コレにはびっくり! 驚きを隠せない! 

                     
        ガコン!     ゴウン  ゴウン  ゴウン  ゴウン


     床そのものが地下へ下降し始めた、どうやらエレベーターとして機能しているらしい
     
ムチャ子「ボボボボシュ美!! こここ今度は何!?」
ボス美「さあね・・・何かわからないけど、私達に何か救いの手を差し伸べてくれるみたいだわさ」  
ヌケ子「な、なんかドンドン下へ降りてってるみたいだけど・・・・っうひゃあ!?」

そうこうしているうちに最下層にたどり着いた三人、目の前には巨大な扉がそびえ立っている
扉の横にはカードリーダーらしき物が見当たった、着陸のショックでよろけるヌケ子を尻目に
学生証を通してみるボス美

          ピ〜  ガコン!  ウイイイイイイイ・・・・・・

        扉が徐々に開いてゆき、中から眩い光が差し込んでくる、そして
176それも名無しだ:2005/09/19(月) 17:46:09 ID:WH8aG7+n
とりあえず今回はここまで、ここ数日沸きでまくった脳内妄想を出来る限り簡潔に纏め上げたつもりが
いつも通り無駄に長い長文になってしまいました、すいません
しかもコレまでの流れは単なる前置きにすぎません、1番書きたかった本番はこれからです
本編やsage進行物語の妨げになるようなら遠慮なく言って下さい、打ち切りますんで

それと、少し話題に上っているボス美達三人の容姿や出生についてですが
自分の脳内では一応元祖の三人とは何の血縁関係もない赤の他人という事になっています
そんで容姿ですが、ヌケ子とムチャ子は亡きアストレイ三人娘のジュリ&マユラと瓜二つという事にしております
痛い脳内妄想さらして御免なさい、こんな所でリアル分補給して御免なさい

ボス美は当然元祖ボスそっくりの外見でイメージしてますよ、コレだけは譲れませんとも、ええ


>>167
キ ミ に ス ク ラ ン ダ ー ク ロ ス   


ブレストバーン吹いたwwwwww
177それも名無しだ:2005/09/19(月) 18:55:04 ID:cIct/VnS
まあスパロボでは三人娘は生きてるけどな。

あと割り込んでゴメンヨ(´・ω・`)
178それも名無しだ:2005/09/19(月) 19:11:08 ID:WH8aG7+n
>>177
そういや生きてたんだよね、勝手に亡き者にしてゴメス

あと一言くれてどうもありがとう、どんな意見でももらえるだけで創作意欲
ガンガン湧くからとても嬉しいよ
179それも名無しだ:2005/09/20(火) 04:42:18 ID:YJByrrnn
マジンダムを描いてみましたよ

ナイフは液体金属って事にしといておくれ
180それも名無しだ:2005/09/20(火) 04:50:53 ID:YJByrrnn
うわ何やってんだ俺
http://n.pic.to/3hh54
ここね
181それも名無しだ:2005/09/20(火) 06:25:40 ID:Pnu5l3kg
ワロスwwww
182それも名無しだ:2005/09/20(火) 06:31:22 ID:KAhSrFEc
ただのストライクじゃん
183それも名無しだ:2005/09/20(火) 11:32:01 ID:/7YQyGSl
>>180
右の直立ポーズはマジンガーっぽいなw
184それも名無しだ:2005/09/20(火) 13:40:47 ID:BpKIshEW
ブレストバーンはどこから打つの?
まさか…!?
185それも名無しだ:2005/09/20(火) 14:42:39 ID:Pnu5l3kg
ただしブレストバーンは尻からでる


byテツト ツルヤマ
186それも名無しだ:2005/09/20(火) 18:34:49 ID:YJByrrnn
>111によるとブレストバーンは本体にないようなのでありません
187それも名無しだ:2005/09/21(水) 21:30:21 ID:zHa3j0m0
「こちらテツトだ、ミーティアブースターを射出してくれ!」
188それも名無しだ:2005/09/21(水) 21:58:08 ID:TYSaiIq4
テツト「俺は戦闘のプロだぜ!(一度言ってみたかったんだあ〜)」ゾクゾク
189それも名無しだ:2005/09/23(金) 05:48:16 ID:odV1T31j
保守
190それも名無しだ:2005/09/23(金) 10:51:53 ID:du3rzdNp
続きはまだかな…
ワクテカ
191私立ダイナミック女学園 番外編:2005/09/24(土) 20:08:31 ID:aVIDqhsW
ボス美 「やりましたわ! 遂に念願のお兄様の電話番号、教えて頂けたましたわ!!」
ムチャ子「ああん! 抜駆けは卑怯でしゅわよボス美さん!」
ヌケ子「お兄様は今や学園中女生徒の憧れの的ですわ、独り占めはいけませんことよ!」
ボス美「うふふふふ、落ち着きなさいな皆さん・・後で早速、お兄様にメールをお送りいたしますわ」

ナタル先生 「ほらほら皆さん、お席について! 授業が始まりますわよ」



その夜



テツト 「んでどうしたんだよボス美、俺に何ぞ御用だ?」
ボス美 「良い所にいらしてくださいましたわお兄様! こちらを御覧になってくださいませ!!」
テツト 「??」

ボス美「先程、耳のお掃除をしていましたら、ほら・・・・・・・・・こんなにも大きな耳垢が!
     是非お兄様にお見せしたくて、私・・・」 



           


            その瞬間  テツトの脳裏に種子がはじけるイメージが浮かんだ!





その日以降、テツトがボス美の呼び出しに応じる事は一度としてなかった
19228:2005/09/24(土) 21:52:53 ID:1IqUeDCA
>>191
ハゲワラwwwいったい何があったんだwww


やっとスパロボJ終わった
ミケーネの扱いが最悪・・・復活した次の話で全滅しやがって。
でも、ハーディアスはオネエ言葉になってクオリティタカス
193それも名無しだ:2005/09/24(土) 21:58:06 ID:J9PAGMOY
>>192
OK! それじゃあ早速続きの執筆に取り掛かってもらおうか






楽しみなんですマジでお願いしますorz
194それも名無しだ:2005/09/24(土) 22:20:53 ID:1IqUeDCA
>>193
怠けてスンマセン
明日には投下できたらいいなぁと思ってますorz
とりあえずペンを握らないとな…
1951-17:2005/09/25(日) 11:18:23 ID:3zjZ6I+r
「ちっ」
ミケーネバスターを地に捨てるザクロ機。
全火器を使い果たした割りには、その壁には大穴を開けただけだ。
「フェイズシフトだけじゃ、ここまで堅くなりませんよねぇ」
「そんなことは分かっている!」
民間にはありえない程、厳重に守りを固められた場所だ。
昔、何か重要なものが保管されていたのかもしれない。
しかし、特別な反応はなく、肉眼で確認してもおかしなところは…
「やはり、ただの『罰ゲーム』ということか…?」
「ザクロさん!」
その時、ミリアルが叫んだ。
「至近距離にモビルスーツ…じゃないかもですけと! 中になんかいますよ!」
「バカな。おまえのシグーがイカれてるんじゃないのか?」
「そんなこと言われてもぉ…あ、反応大きくなってますっ」
「…?」
ミリアルの報告を聞くまでもなく、内部まで侵入していたザクロは、奇妙な地響きを感じ取った。

ズガァァァァッ

余裕で天井を突き破ったマジンダムは、勢いが強すぎて、さらにその上の天井に激突、尻餅をつく形で地面に落下した。
「…かっこわる」
「うるせーよ。こちとら初めてなんだ」
ハーディに文句を返しながらも、テツトはマジンダムの体勢を立て直す。
真正面には少し離れてトサカ付きMSが身構えていた。
突然、何の前触れもなく登場したコッチにびびって、様子を伺っている様にも見える。
「マジなのか…ジュンさん、コイツの武器は!?」
「これよ」
「ちなみに音声入力だよー」
ディスプレイが、ジュンの顔から恐ろしく粗末な武装一覧へと移り変わった。
殴り書きのしてあるホワイトボードを拡大しただけだ。
しかし、今のテツトに突っ込んでいる暇はない。なんとなく、一番強そうな武装の名を適当に言ってみた。
「が、がとりんぐいーげるしゅてろん…!」
何も起こらない。代わりに、トサカMSが肩部の棒を引っ込抜いた。
よくない兆候な気がする。
「気合いが足りないのよ、気合いが。さっき、ハーディにちゃぶ台を放り投げてたでしょ? あれくらいじゃないと反応しないわ」
「めんどくせぇ〜」
それでも、しっかりテツトは精神を集中し始めた。
大きく深呼吸した後、目を見開き、そして叫ぶ。
「ガァァァトリングゥ! イィィィゲルシュテルンッッ!!」
196それも名無しだ:2005/09/26(月) 16:31:32 ID:1uRD2RTL
>>195
GJ!!
丸1日気づかなかった…
197それも名無しだ:2005/09/26(月) 22:37:56 ID:3XDz5qzT
キター(゚∀゚)ー!!
198それも名無しだ:2005/09/27(火) 02:51:53 ID:lWwQtJS4
キター
199それも名無しだ:2005/09/28(水) 10:59:25 ID:t0uHtbxW
保守
200それも名無しだ:2005/09/29(木) 22:01:26 ID:VnSJg3Hc
ほしゅう
201それも名無しだ:2005/09/30(金) 21:50:05 ID:aDQCEhDU
保守。。。
202それも名無しだ:2005/10/02(日) 20:24:54 ID:YURWD4t4
捕手
203それも名無しだ:2005/10/02(日) 23:46:37 ID:pPvqhLu8
とうとう1週間丸々保守カキコしかなくなった訳だが。
204それも名無しだ:2005/10/03(月) 00:57:30 ID:6SRH9E95
くそう 職人が居なくなればこのスレは落ち行くだけじゃねぇか!
205180:2005/10/03(月) 05:56:59 ID:zJQX5uo8
じゃあ保守代わりに、また何か拙い絵でも描こうかな

え、お呼びでないですかそうですか
206それも名無しだ:2005/10/03(月) 14:43:51 ID:6YjFwJOi
  _  ∩ うp!
( ゚∀゚)彡うp!
 ⊂彡

207それも名無しだ:2005/10/03(月) 17:09:26 ID:NdWHw+IQ
おいでませ職人様方


サンライズ高校 三年一組
出席番号1番
208それも名無しだ:2005/10/03(月) 17:14:41 ID:6SRH9E95
出席番号一番

神 勝江(じん・かつえ)CV:わさび

父勝平と母ミチの娘。こいつもツンデレ
父親に似て運があまり良くない
209それも名無しだ:2005/10/03(月) 18:33:51 ID:W/t+e9Uy
出席番号二番

シンタロウ アスカ  CV 檜山なんとか

父シンと母ルナマリアの娘 普段は純朴で優しい少年
一旦切れると手が付けられない
父親に似て運がまるでよくない
なぜかテツトの事を執拗に付けねらう
210それも名無しだ:2005/10/04(火) 03:06:55 ID:/37jbNUv
話の流れを無意味にぶった切って本編を捏造したのを投下



視点は変わり、場所は東シナ海・・・・、中華油田基地

予想通り中華の五カ国いじめ包囲網に負けた日本は「もうこねぇよぉぉぉ!!」
と泣きながら撤退。中華が油田を独り占めしてはやどれほどの年月が経たのか
わからないが、今日その日を持って

そこはミケーネの侵略基地のひとつとなった


兵士A「おーうっ!なんなのアルよ、僅か2分と2秒でストライークダガーマリンタイプ
が全滅よ!」

兵士B 「だから連合の水中用は役にたたんってあれほどギレンの野望(SS版)
で嫌というほど味わった・・・・ぶるあぁぁぁぁ!!!!」

爆発音とともに指令塔のひとつが吹き飛び、青く広がる海へと落下
もう抵抗することは不可能。

??「グーーーーレイトゥ!!、よええぇ!!こいつはほんとにつまらねぇな」

遠くから聞こえるちょっとウザい感じの声が響く。

兵士D「う・・・本国・・・聞こえてるアルか・・・ナイか?・・・・・
敵は・・・・敵は・・・・黒い・・・黒い・・・」

爆発で吹き飛んだ兵士の一人は最後の力を振り絞って本国へと連絡を取ったが
その言葉を紡ぐだけで限界だった。 また基地はいい加減やかましいグレイトゥ!
という声だけになる。


??「さーて、早いとこ輸送機から新型を降ろして配備しとかないとな・・。」

まだあちこちから上がる煙でよくみえないが、それは人型をした兵器、
それの司令官らしきウザイ声の男は部下達に指示を送る

鉄仮面兵士「了解しました、量産型は輸送機から荷降ろしを。・・・隊長はいかがなさいますか?」

??「そうだな・・・とりあえず整備しとくか。
・・・この真にグレイトゥ、なこいつを・・。」

それは


黒い

グレイトゥマジンガーであった。


なんかわけわかんなくなってスマンです
211それも名無しだ:2005/10/04(火) 03:09:34 ID:dULSfpvU
>>210
誰が操縦してるんだww
212それも名無しだ:2005/10/04(火) 08:05:30 ID:2Lyrw0+t
>>210
兵士Cは何をやっていたかが気になる件
213それも名無しだ:2005/10/05(水) 01:37:00 ID:xEMmOABA
>兵士B 「だから連合の水中用は役にたたんってあれほどギレンの野望(SS版)

ワロスwwwww
214それも名無しだ:2005/10/05(水) 03:09:37 ID:lBb6u4l/
210の続きを投下

輸送機と戦艦を兼ねてあるザフト獣型戦艦・ミケロス級『私のスクリューは凶暴です』
から降ろされたのは最近開発された水中用ザフト獣・ズゴックKANI7が40機と旧式のザフト獣がおおよそ100

東アジア攻略の足がかりの一つとして占領したとしては戦艦1とそれだけではあまりにも戦力不足・・・・
というのは通常の話、

そう、それは

??「素晴らしいぜ!世界のすべてを蹂躙するこの・・・量産型グゥレイトマジングァーの群れ! そしてこのグレイトゥ!な俺が乗りこなすブラックグゥレイトマジングァー・・。
ハハハハハハッ!こいつと俺はまさに刃馬一体・・もとい、人馬一体ぃぃぃぃ!!!」

コクピットから颯爽と飛び降りる・・・・なんて危険なことをせずに梯子を下ろしてせこせこと降り、自機と自分を褒め称えるこの男、ヘルメットをはずしたその顔にはサングラスが


??「よーし、それじゃ例の『計画』の第一段階が発動ってことか。しっかしなにをやろうって・・・!!!???」

突如、激震が起こる

基地をグラグラと揺らすかのような激しい地震、配下の鉄仮面達はうろたえるがサングラスの男は激震の原因を目のあたりにしていた


??「こいつは・・・・ホント、グレイトゥゥゥ!!!だぜ・・。」

どうやらこの男の驚き具合というかそういうのは「ゥ」の多さでわかるようだ

それは周囲の海域から迫り出した・・・・奇怪な形をした巨大な柱。

それは丁度占領した基地を囲むようにして7つ。

??「なーるほど、これがここを占領した理由ってわけね。」

数数多ある古の伝承、その中の最も古い文献をを解読した学者はこう話した

「人類が歴史の表舞台に出る前、地球を支配していた言うなれば先住民族達は我々を凌ぐ文化と兵器を持っていた、
が、それは己が身を滅ぼしそのすべてが漆黒の深海へと沈んだ・・・。
だがその名残は今なおもひっそりと残っている」 と。

その遺産がこの柱である。


??「面白くなってきたってことか。んで、別命受けた連中はどうしてることやら・・・。」

大波はいまだ基地に叩きつけるようにして押し寄せていた。

なんかまたよくわからんことになりました・・・。スマンす

215それも名無しだ:2005/10/07(金) 12:21:09 ID:F7CzJVsK
ツルヤマ夫人「テッちゃん! またピーマン残してきたわね!
何でも食べられないと戦闘のプロになれないわよ!」



テツト「分かったよ母さん!」
216それも名無しだ:2005/10/07(金) 17:04:49 ID:viOOu6PP
人参食えない軍人もいるけどな
217それも名無しだ:2005/10/09(日) 22:11:06 ID:fWR+OKkR
http://n.pic.to/3hh54
追加しますた
218それも名無しだ:2005/10/09(日) 22:41:36 ID:Nq0w6Z3z
>>217
ガンガル思い出したw
219それも名無しだ:2005/10/14(金) 20:25:16 ID:Yk+X7L2I
ここ最近、まったく書き込みがない件
220それも名無しだ:2005/10/14(金) 20:26:03 ID:blPUV4ZW
ここ最近って問題でもない件
221それも名無しだ:2005/10/14(金) 20:55:35 ID:wNerLNIO
よくよく考えると
カプスレっぽい雰囲気だよな…
222帰ってきたほのぼのまじんだむ:2005/10/17(月) 00:53:59 ID:/thtOxVR

キラ「てててて…鉄也さんッ!!」
鉄也「な、なんだキラ…朝っぱらから」
キラ「ち…」
鉄也「血?怪我でもしたのか?
   まさか!テツトが怪我を!?」
キラ「乳が出ました!!」


   ―巨乳伝説 イデオン―


弓教授「う〜ん…母親としての役割を身体が自然に現したのではないかな」
キラ「じゃあ、何か悪い病気じゃなかったんですね」
鉄也「母親…(俺じゃなかったのか)」
弓教授「たぶん、このままだと張るな」
キラ&鉄也「「張る?」」
弓教授「テツトちゃんが母乳を吸いやすいように胸が膨らむってことだよ」

223帰ってきたほのぼのまじんだむ:2005/10/17(月) 00:54:42 ID:/thtOxVR
―次の日―

キラ「てててて…鉄也さんッ!!」
鉄也「な、なんだキラ。今度はどうした…って!!なんだその胸は!」

ラクス「あらあら、マリュー艦長もビックリなグラマラスボディですわね」
キラ「気楽に言わないでよラクス…
   テツトは飲みやすくて喜んでるみたいだけど、さすがにこんなの皆には見せられないんだから」
ラクス「鉄也さんはショックで寝込んでしましましたし」
キラ「はぁ…どうなるんだろう」
ラクス「爆発しますわね」
キラ「そうそう爆発するよね…って、何サラッととんでもないこと言ってるの!?」
ラクス「だって、1日にしてその大きさでは、明日にはきっと胸の皮膚が耐えきれなくて爆発しますわよ」
サ―――――…(←キラの血の気が引いていく音)

224帰ってきたほのぼのまじんだむ:2005/10/17(月) 00:55:28 ID:/thtOxVR
―次の日―

キラ「てててて…鉄也さんッ!!」
鉄也「う〜んう〜ん」
キラ「治ったよ!胸の膨らみもなくなったし、母乳も出なくなった!」
鉄也「なんだってぇ!?」

鉄也「弓教授に聞いても、やっぱり原因は不明…か。
   なんでこんなことが起こったんだろうな」
キラ「僕にもわからないけど、きっとテツトに母親の存在を感じさせたかったんじゃないかな」
鉄也「誰がだ?」
キラ「それはわからないけど」
鉄也「う〜む…不思議だ」

―次の日―

鉄也「キキキキキ…キラッ!!」
キラ「まさかッ…!!」









アフロの人「まったく、こうもカンシャク起こされるとたまったもんじゃないぜ」

225ほのぼのまじんだむの人:2005/10/17(月) 00:59:55 ID:/thtOxVR
諸事情でまったくネットに繋げなかったら……過疎ってるやんけorz
とりあえず過去ログ読み返して、投下して、ageとく!
226それも名無しだ:2005/10/17(月) 01:35:07 ID:kI7cdZ1k
キター!!
227それも名無しだ:2005/10/17(月) 02:08:51 ID:bOe3ZuE2
きたきたw

マターリ進行でおk
228ほのぼのまじんだむの人:2005/10/17(月) 21:40:30 ID:/thtOxVR
このスレに来れなかったフラストレーションが溜ってたせいか本編マジンダムなぞを書いてしまった(´・ω・`)
一応、28氏の>>195からの続き。
28氏が戻ってきてくれればそれでいいんだが、まぁ暇潰しにでも読んでくだされ。
マジンダムに栄光あれ!
229機動勇者グゥレイトマジンダム第1話その1:2005/10/17(月) 21:43:17 ID:/thtOxVR
「うわぁぁぁ!!」
ザクロがあまりの衝撃に声を上げた。
かすめただけだというのに、機体は中破されるまでに至っている。
「なんなんだ…アレは」
「まさか…そんなはず」
ザクロとミリアルは、顔色をみるみる悪くしながらモニターに映るそれを見ている。
空にそびえてはいないが、まさしくそれは鉄の城。
いや、大地に立つ白い悪魔かもしれない。
「父上から聞いたことがある…前大戦時、たった2機だけで地底勢力もザフト星人も一網打尽にした奴等がいるって」
「僕も…パパがその時アークエンジェルって艦(ふね)にいて、懐かしそうにその話をしてくれた」
目に映るそれを見て、どちらともなく二人は、同時に口が開いていた。
「「グゥレイトマジンガーとフリーダム」」

機動勇者グゥレイトマジンダム 第1話「覚醒する少女(テツト)、魔神(ゆうしゃ)の咆哮」

「なんだこれ…スゲェ」
ガトリングイーゲルシュテルンの威力を見て、テツトは驚きと嬉しさが入り混じったような声をあげた。
しかし、イーゲルシュテルンは自動迎撃バルカン砲。
他の武装はともかくこれに関しては技名を叫ぶ必要はない。
230機動勇者グゥレイトマジンダム第1話その2:2005/10/17(月) 21:45:45 ID:/thtOxVR
わざと音声認証だと嘘を教えた本人は、腹を抱えて笑っていた。
「くくっくくくく…って笑ってる状態じゃないわね」
計器やモニターを見ると複数の機影を確認する。
ジュンはマイクのスイッチを入れ、マジンダムに呼びかけた。
「ツルヤマさん、敵が近付いているわ」
「敵!?ミケーネザフトかよ!」
「いいえ。接近してくる敵はミケーネザフトではない第二の勢力。
奴等によって、コロニーの80%は制圧されてしまったそうよ」
先程までの冗談混じりの口調ではない。
真剣さと、険しさが滲み出た重低音。
テツトはそれを感じとり、息を飲む。
平和だった日常が、簡単に崩れ去った。
ミケーネザフトではない新たなる敵によって。
「やるしかないってんだろ…やればいいんだろ!!」

テツトの叫びに呼応するかのように、マジンダムの眼部が怪しく光った。
マジンパワーの解放。

グゥレイトマジンダムと接近する機体群に挟まれたザクロとミリアル。
「ミリアル、撤退するぞ」
「えっ?でも…」
あたふたするミリアル機を尻目に、ザクロ機は研究所跡地から遠ざかっていく。
ミリアル機もそれを追った。
「ミッションはコンプリートした。廃墟はあの正体不明機によって全壊だ」
231機動勇者グゥレイトマジンダム第1話その3:2005/10/17(月) 21:48:34 ID:/thtOxVR
「でもそれは地表部分だけだし。それに接近してるあれはもしかして…」
「わかっている!」
ザクロは努声を上げて、ミリアルの言葉を制止した。
「わかっている…我々はザフト星人などと名乗っているが、本当は太陽系の人間。
宇宙に住むプラントの住民だ。あの話は、父上達から何度もされただろう」
「プラントがベガ星連合軍に制圧されて、一部の住民…ザフトの軍人達は地球に逃れた。
そして、ナチュラルに協力できなかったコーディネイターはミケーネ帝国に応援を求めた。それが前大戦の発端」
ミリアルが静かに語る。
研究所跡地に接近する機影。
それは、とうとう地球へ侵略を開始したベガ星連合軍だった。

接近してきた緑の円盤型の謎の機動兵器…ミニフォー。
しかも尋常ではない数の量で攻めてくる。
「くそっ…!落としても落としても湧いて出てきやがる!!」
武装名称を叫びすぎて疲労感に襲われる。
ガトリングイーゲルシュテルンが自動で発射しているのに気付き怒りを覚えた(主にジュンへ)。
今はただ、マジンダムの超合金ニューZフェイズシフト装甲の拳で、ミニフォーを叩き落としているのである。
232機動勇者グゥレイトマジンダム第1話その4:2005/10/17(月) 21:50:53 ID:/thtOxVR
「まだ終らないのかよ…」
「増援を確認したわ。頑張って、ツルヤマさん」
「てっちゃんファイト!」
ミニフォーの大群を全滅させられなければ、自分達は死ぬことになる。
テツトは必死だった。
ジュンは焦っていた。
ハーディは力一杯テツトに声援を送っていた。
だが……
「うわあああぁぁぁッッ!!!!」
特攻、いや突撃して自爆するよう組み込まれているのだろう。
次々とミニフォーがマジンダムに降り注いだ。
「いけない…フェイズシフトダウンだわ」
「え?そうなったらどうなるの?」
「この量…超合金ニューZだけでは耐えきれない」
「えっ…?」
ジュンの顔から血の気が退いていく。
ハーディはモニターに映るマジンダムを心配そうに見つめる。
絶体絶命。
「いやだ…こんなところで死にたくない」
テツトは震えながら、かすれたような声を上げた。
エネルギーが限界を向かえ、フェイズシフトダウンしたマジンダムからみるみる色があせていく。

「まだ赤ん坊のテツトを独りにするのは忍びない」
「けど、僕達がやらなきゃ世界はミケーネザフトの手に落ちてしまう」
お父さん…パパ…。
「ツルヤマさん、テツトを頼みます」
パパ…どこへいくの?
233機動勇者グゥレイトマジンダム第1話その5:2005/10/17(月) 21:53:26 ID:/thtOxVR
「奴等を倒して、世界の平和を取り戻す」
お父さん…行かないでよ。

何故か思い出した物心つく前の、幼い頃の記憶の片鱗。
「いや…いやぁ……お父さん、パパ、行っちゃ……嫌ああぁァァ!!!!」
絶叫と共に、テツトの脳裏で種子が弾けた。
「こんなところで死ねない…」
起き上がるマジンダム。
「死ねるもんかぁぁぁァァァァ!!!」
マジンダムの全身から、眩いばかり閃光が激しく放たれる。
それは迫るミニフォー全機を包み込んでいった。
そして光が消え去った瞬間、そこにはグゥレイトマジンダムだけがたたずんでいた。

「やっぱり…二人の子なのね」
事が終わったその光景を目にし、ジュンは静かに呟いた。





―――――To Be Continued
234ほのぼのまじんだむの人:2005/10/17(月) 22:01:07 ID:/thtOxVR
長々とスマソ。
こんな感じです。
なんとなくグレンダイザー+オリジナル設定な感じで書いてみた。

マジンダムに栄光あれぇぇ!!(爆散)
235それも名無しだ:2005/10/17(月) 23:36:53 ID:bOe3ZuE2
なんか職人さん戻って来た
(*´∀`)ウレシス

マジンダムに栄光あれぇぇぇぇぇぇ!!
236それも名無しだ:2005/10/19(水) 08:08:41 ID:apNiHJ9J
すまん、みんな。
戦闘シーンてどうやって書けばいいんだァァァ!
って唸ってるうちにモチベーションが下がりまくってた

ほのまじの方も復活してくれたし、俺も続きをそろそろ・・・
せっかくだから>>229-233から、そのまま続行させていいよね?
「うぅん…あぁ…あぅん」
艶やかな声が薄暗い一室に響いていた。
戦闘が終了した直後、テツトは気を失ってしまった。
死と隣り合わせの緊張感。長引いた戦闘による疲労感。
そして、SEEDの発現によって、緊張感も疲労感もピークに達したことが原因だ。
そんなテツトの胸を、ハーディはまた揉みしだいている。
「あぅぅん…」
テツトが気を失ってから丸一日。
ハーディが望んでいたテツトのお泊まりは、確かに達成された。
だが、ハーディは納得はしていない。
うさばらしに、テツトの胸を揉むことにしたのだった。
「……デジャヴ!!?」
テツトが飛び起きる。
バッと勢い良く胸部に目線を下げると、「えへっ」とにやけるハーディの顔があった。
「て〜め〜え〜……」
阿修羅の如き形相。
「怒っちゃやん♪」
……天地が揺れた。

「待ちやがれ!!」
「やーだよー」
目につく物を片っ端からハーディ目がけて投げつけるテツト。
だがハーディはそれをひらりとかわし、テツトと微妙な距離を保ちながら追いかけっこしていた。
「あんた達、何やってんのよ」
そんなところにひょこっとジュンが現れ、二人の行く手を遮った。
「あ!お母さん」
「捕まえたぜ〜」
「あ〜あ。じゃあ次はあたしが鬼ね」
「何の話だ!!」
テツトとハーディのコントのようなやりとりを、ジュンは黙って傍観する。
安らかな笑みを見せて。
「…あぁそうだ。話があるの、ついてきて」
それだけ言うと、騒ぐ二人を無視してジュンは歩き出した。
テツトはまた、ジュンの口調から何かを察知し、ハーディを離してジュンに続いた。
「てっちゃ〜ん」
「あぁ?なんだよ?」
「百鬼帝国のブライ大帝だぞ〜」
「そっちの鬼かよッ!」

随分と長い距離を歩いた。
テツトは不思議だった。
ここは一体なんなのだろう。
広い施設に二人だけ。
地上はあんな廃墟だったのに、ここは全く正反対の綺麗に整備された場所。
その上、グゥレイトマジンダムなるマジンガーとガンダムを混ぜあわせたようなロボット。
何故、そんなものがあるのか。
テツトがそんなことを考えていると、ジュンは立ち止まった。
「ここよ」
そう言って、自動ドアが開くと同時に、部屋の中に入っていった。
テツトとハーディも続く。
「ようこそ。旧・科学要塞研究所、現・ファイヤーアンダーグラウンドラボへ」

機動勇者グゥレイトマジンダム種 第2話「オカエリナサイの言葉」

「ファイヤーアンダーグラウンドラボぉっ?」
「そう。炎地下研究所、って意味」
思わず疑ってしまったテツトが声を上げたが、ジュンは軽く返す。
「誰もいないのに?」
「ほとんど自動でなんでもできるからね」
「外のあれは?」
「カムフラージュ」
テツトの疑問は全て予想の範疇だったのか、ジュンは即答していった。
「元々、科学要塞研究所は周りを海に囲まれていたけど、埋め立てて地下に施設を移したってわけ」
「へぇ……で、話ってのはそれなのか?」
「全然違うわ」
またしても即答され、テツトはムカッとジュンを睨んだ。
「!」
だが、睨んだ先にあったジュンの顔を見て、テツトは驚く。
ジュンは優しい表情を浮かべ、テツトを真っ直ぐ見ていた。
「なっ、なんだよ」
「あなたの持っている写真の二人…あなたの二人の父親について、話してあげましょうか」
ジュンの言葉に声を失う。
今まで探してきたが、大した情報は手に入れなかった。
というか、ジュンの言った一言が物凄く気になる。
「二人の父親って……?」
「言った通り。写真に写っている二人、剣鉄也とキラ・ヤマトはあなたの両親なの」
「両親って、男同士で子供なんかできるわけが…」
「できたのよ」
さらりとジュンは言う。
テツトは言っている意味がわからず混乱していた。
ジュンは再度、ゆっくりと口を開く。
「15年前の大戦。私達は出会った。Dr.ヘルの機械獣軍団を全滅させ、新たに現れたミケーネ帝国。そしてミケーネに協力したザフトとの激しい戦い。
私達マジンガーチームは、アフリカで地球連合軍のアークエンジェルと共闘することになった。その時、鉄也とキラは初めて出逢ったの。
独りで戦うしかないと思っていた鉄也と、自分は独りだと思い込んでいたキラ。独りだって勘違いしていた二人はぶつかりあうことも多かったけどね。
衝突しあっていた二人も段々と理解しあうことができると、友情だったものが自然と愛情に変わって、そしてキラがあなたを身篭った。
何故、男であるキラが妊娠したのかは、未だにわからないけれど、鉄也とキラは本当に嬉しそうにしていたわ。見ている私達も幸せな気持ちになるくらい。
妊娠が判明して、数ヶ月も経たずにあなたは産まれた。早期出産にか関わらず未熟児ではなかった。みんなは奇跡と言ったけど、それは違う気がする。
何か大きな力が働いた。人の力ではない、もっと大きな…神にも等しい何か。それがあなたという生命(いのち)を誕生させたのだと私は思っている。
そんな生命を、鉄也とキラは本当に愛した。でも、ミケーネザフトとの最終決戦とも呼べる火山島ヤキン・ドゥーエ攻防戦が始まってしまった。
鉄也は暗黒大将軍と、キラはラウ・ル・クルーゼと、捨て身の戦いを繰り広げた。そして、火山島ヤキン・ドゥーエは陥落したけど、二人は見付からなかった。
暗黒大将軍、アルゴス、ヤヌス、ゴーゴン、パトリック・ザラ、ラウ・ル・クルーゼ、七大将軍のほどんどを倒し、ミケーネザフトを地底に撃退した。
けれど、撃退しただけだわ。ミケーネの首領である闇の帝王や地獄大元帥はまだ生きている。昨日、再びザフトのモビルスーツが現れたのがいい証拠ね」
ジュンはテツトにその全てを語った。
その話全てに嘘偽りがないことは、テツトもわかった。
今のジュンの表情は、とても冗談を言えるようなものではない。
「二人は見付からなかった…って、じゃあ俺の親は死んじまってるのかよ!?」
「生きているわよ。鉄也の乗ったブレーンコンドルが見付からなかった。フリーダムのコックピットにキラがいなかった。だから生死はわからない」
「でも…それじゃ…」
「死んでなんかいないわ。少なくとも、あの戦い生き延びた仲間達は全員、二人が帰ってくると信じて今を生きている」
強い口調で、ジュンは言った。
「だからあなたも信じて。鉄也とキラ、本当の両親に逢えることを」
ジュンは優しくテツトの頭を撫でた。
テツトはうつ向いていたが、ゆっくりと首を縦に振った。
「さて、昔話はこのへんにして、ツルヤマさん…いいえ、テツトには行ってほしいところがあるの」
「行ってほしいところ?」
「オーブ連合首長国。キラの双子の妹、いや姉だったかしらね。カガリ・ユラ・アスハって人が代表をつとめる国へね」
親の一人の兄弟。
それを聞いて、テツトの顔が一気に明るくなった。
「行ってくれるみたいね」
ジュンも明るく笑った。
「えっと…グゥレイトマジンダムは空を飛べないから、パートナーロボに抱えていってもらうとして」
「え?船とか飛行機で行くんじゃないのか?」
「金がかかるから却下。大丈夫よ、ハーディも操縦できるから」
ジュンがそう言うと、テツトは後ろを見る。
ジュンの長話ですっかりお昼寝モード全開のハーディがそこにいた。
「大丈夫かよ…」
「大丈夫よ」
「いや、あいつじゃなくて、地球連合軍とかがいたら危なくないのかよ」
「地球連合軍を牛耳っていたブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルが死んで、地球連合軍は総崩れ。
今は各機関に民間委託されて、地球連合軍は形だけしか残っていないの。だから安心しなさい」
ニコッと笑うと、ジュンは部屋から出ていく。

昨日から、ずっとマジンダムは外に置きっぱなし。
だが、昨日の戦闘で破壊された箇所は、自動修理メカによって修復されている。
そんなマジンダムの隣には、もう一体スーパーロボットらしきものが立っていた。
「さっさと来いよ」
「ふわぁ〜…眠い〜」
無理矢理テツトに起こされ、外に引っ張り出されたハーディは眠い目を擦っている。
そんな二人の先を歩くジュン。
「お弁当は持った?オヤツは300円までよ」
「は〜い」
「ピクニックじゃねぇし…それに、あのもう一つのロボはなんだ」
「ビューナスマジンガー。さっき言っていたパートナーロボよ」
「おっぱいミサイルが出るんだよー」
「へぇ…ま、いっか」
真剣な話もほどほどに、相変わらずお気楽トークが始まる。
だが、なんとなくテツトは心地良かった。
「テツトおじょ〜さま〜」
「ゲッ…」
そんな心地良い雰囲気をぶち壊すダミ声。
「全く丸一日も探したぜ。心配しただわさ」
なんともずんぐりむっくりな中年男が、テツトに近付いてくる。
「あら、ボスじゃない」
「ジュンじゃねーか!!」
「そういえば、あんたツルヤマ主任のところの家政夫になったのよね。そうだわテツト、ツルヤマご夫妻はお元気?」
「おいジュン…」
ジュンの言葉に気まずそうにするボス。
テツトは表情は暗くなり、うつ向いてしまった。
「死んじまったよ…立て続けに…」
「そうだったの…あなたを預けてからツルヤマ主任は退職して、交流はなくなってしまったものね」
「死ぬ前に教えてもらったんだ。本当の親がいるって。まぁ…父さんも母さんも歳いってたし、実の親じゃないとは思ってたけど」
「それでテツトお嬢様は通ってた学園も辞めて、鉄也とキラを探しに出たんだよな」
ボスの言葉に、落ち込んでいたテツトだったが、急に顔を上げる。
「てかボス、お前、俺の両親のこと知ってたんだな」
「えっ!?あぁ…それは…」
「簡単に見つかるはずもないのに、黙って見てたんだな」
「いや…だって、テツトお嬢様がスッゲ〜張り切ってたし」
「言い訳は聞かん!!それに俺はお嬢様じゃねぇッ!!」
「ひぃ〜!」
テツトは思いきりボスを因果地平の彼方まで殴り飛ばした。
「ボスも相変わらずねぇ」
「でもてっちゃん、楽しそう」
「ふふっ、そうね」
テツトは笑っていた。
とても、安堵しているように思えた。

テツトとハーディがそれぞれグゥレイトマジンダムとビューナスマジンガーに乗り込み、出発の準備を始める。
「行ってくるけど、研究所は大丈夫なのか?」
外部マイクでジュンに呼びかける。
「気にしないでいいわ。外壁はグゥレイトマジンダムと同じだし、いざとなればボロットアストレイもあるし」
「ぼろっとあすとれい?」
「前大戦の時にボスの乗っていたものを改良したの」
「なにぃ?ボロットの新型か!?よっしゃ!研究所は任せろーい!!」
ジュンの言葉に、ボスは胸を張って意気込んだ。
「…いや、逆に心配なんだけど」
「そりゃないぜ、テツトお嬢様〜」
「冗談冗談。じゃ、行ってくる!」
グゥレイトマジンダムは歩き出した。
「行ってきます。お母さん」
「気を付けるのよ」
「うんっ」
ビューナスマジンガーもグゥレイトマジンダムの後に続く。
「行っちまっただわさ」
「違うわ…帰ってきたのよ」
静かに言ったジュンの表情は、微かに笑っていた。
「ジュン、あのグゥレイトマジンダムってヤツは、もしかしてあの…」
「そうよ。火山島ヤキン・ドゥーエで大破したグゥレイトマジンガーとフリーダムガンダムの残骸から造り上げたもの」
「お前、二人は帰ってくるって言い張って、グゥレイトとフリーダムの残骸を持って科学要塞研究所に閉じ籠ってたんだよなぁ」
「まだ完全じゃないわ。二機を合わせたといっても、サンダーブレークもブレストバーンもバラエーナもクスィフィアスも撃てない。
グゥレイトブースターも無ければ、ハイマットモードにもなれない。まだまだ未完成なのよ、グゥレイトマジンダムは」
ジュンの表情がきつくなる。
何かを決意し、研究所に戻るため歩き出した。
「おいジュン!」
「ボスも手伝って。マジンダムの残り、完成させたいの…!」
「お、おうっ!!」
鉄也とキラの娘、テツト。
鉄也とキラが乗った二機から造り上げられたグゥレイトマジンダム。
帰ってきたという表現は適切ではないかもしれない。
だがジュンは、懐かしい存在が帰ってきたと思った。
そして、本当に帰ってくると願った。





―――――To Be Continued
247ほのぼのまじんだむの人:2005/10/19(水) 20:27:01 ID:JySBBR4R
超長編スマソ。
たぶん映像化されたら、ジュンの回想でバンク使いまくりの悪感。
戦闘無いし、盛り上がりに欠ける内容かも……
248ほのぼのまじんだむの人:2005/10/19(水) 20:31:15 ID:JySBBR4R
連レススマソ……

>>236
レス見てなかった…orz
28氏…でいいのかな?
帰ってきたのに、あんな長いものを投下してすみません。
スルーして続きを書いてください。
もう腹切って詫びたいぐらい恥ずかしい……
24928:2005/10/20(木) 21:23:30 ID:1VvCiT4F
やっとこさ、約三レス分量書きあげた。でも投下は明日で。スマソ
ぶきっちょの俺には携帯の入力はキツイ・・・

>>ほのまじのひと
恥ずかしいとか気にしちゃ負けです。
俺も最初プロローグ投下した後、すぐに穴があったら隠れたくなりましたw
別ストーリーを繰り広げるのも有りかと。
個人的には、その執筆速度がうらやましいですorz
250それも名無しだ:2005/10/20(木) 22:33:24 ID:CG8oh6o5
久しぶりに覗いたらなんかスゴスw

28氏とほのまじの人って凄いタッグだな
実現したら、アニメと小説のファーストガンダムみたいな感じになるのか?
251それも名無しだ:2005/10/20(木) 23:45:22 ID:3KuT6l4u
やっぱり必殺技はポジトロンサンダーブレーク?
2521-18:2005/10/21(金) 07:21:50 ID:Hz5pm9Kw
テツトの声に呼応して、マジンダム頭部の二門の砲頭が火を吹いた。

ぱぱぱぱぱぱぱぱぱららら!!

『ガトリング』とついているだけあって、連射速度には凄まじいものがあるようだが、如何せん発射音が情けない。
ぶっちゃけ、テツトのシャウトに釣り合っていなかった。
「ありゃ?」
おまけに、直撃したはずの敵機には傷一つつかない。
「なんだよコレは!」
「だって、ただのバルカンだし。牽制にはなってるのかしら?」
「先に言え、バカ!」
「今はボヤいてる場合じゃないわ…来るわよ」

「今時、そんなゴマツブを使ってくるとは、ナメているのか? 私は機嫌が悪いんだよッ!」
ビームサーベルを形成させたザクロのシグーが、バーニアを吹かせてマジンダムに迫る。
「避けろっ!」
寸でのところで、マジンダムは身体をよじらせて切っ先を回避した。
予想外の相手の動きに、一瞬、無防備となるザクロ機。
「なにぃ!?」
「武器がクソなら、直接ブン殴るまでだぁ!」
大振りのムチャクチャなナックルを繰り出すマジンダム。
テツトも考えているようで、ちゃんと相手のメインカメラを狙っている。
しかし。手応えを感じとる前に、マジンダムは背中を爆発させ、体勢を崩した。
「ぐあっ! どうした!?」
「てっちゃん、もう1機いるんだよ!」
後方で、ミリアル機がバズーカを構えていた。
友軍機の無事を確認したのか、間を置いて弾頭の連射が始まった。
反撃の隙を与えない攻撃に、マジンダムは、ただ逃げ回るのみである。
「くそ! しょっぱなから相手が悪くないか?」
「ツルヤマさん。今食らって分かったと思うけど、マジンダムはミサイルくらいなら屁でもないわ。少々のダメージは無視して突っ込むのよ!」
「初めて乗ったヤツに言うことかよ!」
テツトが減らず口を叩いている間にも、二機の連携により、マジンダムは追い込まれていく。
「やるしかねーのか…?」
2531-19:2005/10/21(金) 08:55:43 ID:Hz5pm9Kw
「ザクロさん、ここは退がりましょう!」
「先に攻撃してきたのはあちらだぞ! あんな怪しいヤツ、このまま放っておけるものか!」
「でも、僕らの任務自体は大体達成できましたし。あとはミケーネの皆さんに任せれば…」
いつものように会話しながらでも、連携を完璧にこなす二人。
なんだかんだで信頼しあっているからこそ、可能なことだ。
「私はコイツの囮役で終わる気はない! ユリシーザーの手を借りずとも…ん?」
その時、つっ走るマジンダムが、急激に方向転換した。
ミリアル機への無謀な突進。覚悟を決めての、単なる特攻にも見える。
「そ、そんなにやられたいんですかぁっ!」
ミリアルは容赦なくビームライフルをぶちこむが、さっきバズーカを直撃させたにもかかわらず、軽々と動作していることを考えると。
最新の実弾兵器には、フェイズシフトに対する改良が成されているはずだ。
それをくらって無傷とは、相手の装甲は化け物としか言い様がない。
「ミリアル、避けろ! そいつ、ただのフェイズシフトじゃない!」
「え…うわぁっ!!」
盛大なるマジンダムのタックルで、ミリアル機は盛大にふっとんだ。
「こいつ、なんてパワーだ…! おい、ミリアル、大丈夫か!?」
「…」
仰向けに倒れる炒飯シグーの中の人は、無言で答えた。
「気絶している? ちっ、腰抜けめ…」

完全に動かない的になったミリアル機を確認すると、ジュンは言い放った。
「ツルヤマさん、チャンスよ。コックピットを狙いなさい」
「ダメだよ、おかーさん!」
「そうだ。中に人が乗ってるんだぞ、できるかよ」
ジュンの傍らで、ハーディもうんうんと頷く。
「そんなことに躊躇していては、あなたは戦闘のプロ失格よ!」
「は?」
ジュンは自分の口を塞いだ。テツトが困惑の表情で見ている。
「…ごめんなさい。今のは無かったことに」
「とにかく、動かないヤツは放っときゃいーんだよっとぉ!?」
サーベルを振りかざすザクロ機の攻撃を、またしても間一髪でカスすらせるテツト。
もはや、完全に素人の域は脱している。
「…っぶねぇ」
次の攻撃に備えて、マジンダムはファイティングポーズ(のようなもの)をとった。
2541-20:2005/10/21(金) 18:09:58 ID:Hz5pm9Kw
マジンダムを牽制しながらも、ザクロはミリアル機に接近し、腕部をつかんだ。
「足手纏いなんだよ、お前というやつは…」
そして、背後から迫るマジンダムへと向かって、ビームサーベルを投げつけてやる。
どんなに頑丈な装甲でも、これならタダでは済まされない。
案の定、相手は体勢を崩し、すっ転ぶ。
「こんなところで死なせるか…っ」
時間を稼いだザクロは、残りのENをフルに使い、ミリアル機をぶらさげたまま一気に外へと脱出した。
遠隔兵器を搭載していないのかは分からないが、追撃をかけて来る様子は無い。
とりあえずの一息をつくザクロ。
「ふぅ…」
「今のセリフ、ちょっと怪しいよね」
「しょ、将軍!?」
憎たらしい子供のニヤけた顔が、コックピットのディスプレイに登場した。
あれこれ考えていたザクロを気にもせずに、ほのめかす。
「もしかして、彼に気があったりするのかな」
「そんなことより! 何なんですか、アレは!?」
「ん、ああ、あのロボットね。ミリアルに映像は送らせたけど…とにかく、今は僕達に任せて、君は帰って休むといいよ。迎えの者をそっちによこすから」
「…詳しい話は、後で聞かせてもらいます」
一方的に、ザクロは通信を切る。
普段からのしかめっ面が、更に厳しいものになっていた。
「くそっ」
初の任務から、この体たらくだ。ミリアルが不覚なんぞ取るから。
自分のことは棚に上げているのか、いないのか。
ザクロは静かに闘志を燃やす。
「エリートだった、お父様の顔に泥を塗るわけにはいかない…次があるなら、この私が貴様を堕としてやる、白黒め…!」

「逃げたな」
「後を追いなさいって言いたいところだけど、さすがに無理か。初めてにしてはよくやったわ」
「そりゃどうも…ん、ハーディ、どうした?」
状況的に、喜んではしゃぐはずのハーディが、俯いたまま動かない。
ディスプレイでは曖昧だが、震えている様にも見える。
「…る」
「ハーディ…?」
「…来るよ。恐くて、おっきくて、気持ち悪いのが! てっちゃんに仕返しにきた…!」
255ほのぼのまじんだむの人:2005/10/21(金) 21:55:22 ID:Kl0cH/cP
>>249
あぁ…なんかすごく感謝です。
かなり恐縮してますが、では別世界(平行世界?)な感じで書いていきます。
テツトとハーディは28氏原案ですから、大切に扱わせてもらいます。

>>252-254
とか言ってたら新作キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
キャラというか、話の持っていき方が相変わらずうまいなぁ。
256それも名無しだ:2005/10/23(日) 12:20:36 ID:zZLaBIYn
あげ
25728:2005/10/24(月) 17:47:30 ID:fq3O/KXu
うへへへへ…ようやく一話が完成しましたぜ。
これだけで何ヵ月かけてるんだ、俺orz

今日中に投下しちゃいます
2581-21:2005/10/24(月) 19:31:53 ID:fq3O/KXu
「…いったい、何の話をしてるんだ?」
「ハーディ、あなたはやっぱり…」
「あぅぅ…」
座ってもいられなくなったハーディは、ジュンの膝を枕にして横たわった。
息は荒く、顔からは血の気をひかせている。
「どうして、感じるのかな…? あたし、おかしくなっちゃったのかな? ねぇ、てっちゃん…」
「知るかよ、そんなこと!」
息も絶え絶えといった感じで、テツトには今にも死にそうにしか見えない。
「もう降りるぞ! こんなところからじゃ見てらんねー!」
「ダメよ、ツルヤマさん。ハーディの言った通り、戦闘は終わってないわ」
「恐くておっきくて気持ち悪いのか? そんなもん、何でハーディに分かるんだよ!」
「いいから、油断しないで! おそらく、MSの比じゃないヤツが出るわよ…」
マジになったジュンの顔に圧倒され、黙りこくるテツト。
完全に信じたわけではないにしろ、とにかく周囲を警戒してみるしかない。
途端に、決して性能の高くないマジンダムのレーダーが、大きく反応した。
「デカい…?」
テツトの呟きと同時に、マジンダムの正面に落雷のような光線が飛来した。
正真正銘、元祖の破壊光線だ。
「ツルヤマさん、真上よ! 一ヶ所に留まらないで!」 「ちっ、またかよ!」
光線の雨あられをやり過ごしながらも、テツトは上を見据えた。
ハーディの言う『気持ち悪い』のが、なんとか確認できる。
一見、鳥のようなシルエットの物体が、どこから加速しているのか分からないくらいに、とんでもないスピードで突っ込んできているようだ。
「こちらで確認したわ。アレは戦闘獣ね」
「昔、日本中を混乱させたっていうアレか。全滅したんじゃなかったのか!?」
「世間では、そういうことになってるけど…彼らはあくまで撤退しただけ…」
遠い目をして、昔話を始めそうになるジュン。が、すぐに我に返った。
「…今は、そんなことどうでもいいわね。ツルヤマさん、私の経験上、アイツ…戦闘獣オベリウスは、このままクチバシで串刺しを狙ってくるわ。近づかれる前に撃破するのよ」
ジュンは、いとも簡単に言ってのけるが、テツトにはたまったものではない。
「あんな速いのに当たるか!? 大体バルカンじゃ止めるのも無理だ!」
「あれだけのスピードだもの、確実に自分でも制御しきれていない。だから、当てるだけなら大して難しくないわ。ただ、ヤツのクチバシに対抗できるだけの攻撃を、こちらも繰り出さないと押し負けるわね。というわけで…」
ジュンは、再度、例のホワイトボードに指をあて、拡大させた。
「コレを使いなさい」
「メガアトミックパンチ…?」
拳一つでアレを受けとめろと、このババアは言っているのか。そんなこと、できるわけがない!
大体、近づかれる前な蹴りをつけるんじゃなかったか?
「…何か言いたそうな顔ね。大丈夫、これはいわゆるロケットパンチだから」
「それでも無理な気はするが…まさか気合で頑張れとか言うんじゃないだろうな」
「残念ながら、気合はいらないわ。その名の通り『核』で飛ぶから威力は折り紙付きよ。ただ、そのぶん威力が…」
2591-22:2005/10/24(月) 19:57:57 ID:fq3O/KXu
グオォォォォォ!

オベリウスが、その姿に相応しいおたけびをあげた。
マジンダムが陣取る位置まで、あと僅かしかない。
「…まぁ、どうにかなるでしょう。よろしくね」
ジュンは適当にはぐらかしたが、何を言いたかったのか、テツトにも容易に想像できる。
結局、反動のせいで当てるのは難しい、と。
「それしかないってんなら!」
マジンダムは、左手で右の腕部をしっかり押さえた。
「当たれよォ…」
そのポーズにより、メガアトミックパンチのチャージは開始される。
もちろんテツトは知らないが、無意識のうちにやったことだ。
「可能な限り引き付けて、ツルヤマさん!」
「ぐ…」
既に、受け答えをする余裕がテツトには、無い。
マジンダムの手はムチャクチャに反動で揺れているが、テツトの手も震えが止まらない。

…何でだ? 死にそうな目にあうのは、これが初めてではない筈なのに。
何故、今の自分はこんなにも動揺している?
…そうか、このマジンダムってヤツに乗ってるせいか。
ゴチャゴチャした意味不明なメカがくっついてるマジンダムのせい。
さっきまでは、自分の身体の様に動かせていたマジンダムのせい………あれ?
じゃあ、全然大丈夫じゃないか。
何も心配することはないよ。
いつものように、自分の信じた一点を貫き通せば、全てがうまくいくんだ。
そんな気がする…いや、そう信じる!!

「っ…!!」
刹那、テツトの頭の中で何かが弾けた。
手の震えは完全に治まり、その透き通った目に映るものは、戦闘獣の醜悪な姿のみ。
「メガ・アトミックパンチ! つらぬけぇぇぇ!!」
2601-23:2005/10/24(月) 20:14:50 ID:fq3O/KXu
凄まじいパワーのぶつかり合いの結果は、とりあえず大爆発だ。
そして、立ち昇る硝煙が消え去った後、勝者は立ち上がり、敗者はその辺で突っ伏していたり、バラバラになってたり、とにかく醜態をさらす事になる。
もちろん、今回の勝者は…
「へへ…死ぬかと思ったぜ…」
テツト&マジンダムである。
オベリウスは喉から尻まで大きな風穴を開けられて、そのまま爆散したようだ。
「やったね、てっちゃん!」
さっきまでのしおらしさを、どこかに置き忘れてきたハーディが、テツトの予想通りはしゃいでいた。
「さっきも言ったけど、よくやったわ、ほんとに。ツルヤマさん…いえ、テツト…」
「おだてられても、何も出せん…」
完全復活したハーディとは対照的に、テツトは汗ぐっしょり、かつグッタリしている。
精根尽き果てたとは、正にこういう状態を差すのだろう。たぶん。
「…ハーディ、迎えにいってあげて」
「りょーかい!」
「もう胸は揉まなくていいからね」
「そ、そんなことするワケないじゃ〜ん」
「どうだか…」
呑気な二人の会話を聞き流し、またしても、テツトは意識を失った。
2611-24:2005/10/24(月) 20:49:45 ID:fq3O/KXu
「あのオベリウスのAIセットした奴、だれ?」
青白く光る巨大な水晶が中央に鎮座する、薄暗い部屋にユリシーザーの声が響き渡った。何故かエコーがかかっている。
水晶の周りを取り囲む者の一人が、おずおずと手を上げた。
「バーカ。オベリウスはそんなに頑丈にできてないんだ。連合のザコ相手なら楽勝だろうけど、アレに同じ戦法が通じると思った?」
「申し訳ありません…」
「まぁ、いいけどね。いきなりやられちゃったらつまんないしぃ〜」
が、結局どっちにしろ不服なのは同じらしい。
口を尖らせて、寝転んだままユリシーザーは宙に浮いている。
「…お言葉ですが、ユリシーザー様」
「ん? 父上の逸話は聞き飽きたよ」
「…あのマジンガーもどきは、ザフトのMS相手にも多少、苦戦していた様子。眠りについている同胞を復活させ、皆で攻め込めば、確実に決着がつくのでは?」
「ムリムリ。今の惰眠してる奴らは何言われたって聞きやしないよ。この映像を見せたところで、合成だマヤカシだとか屁理屈をこねて思考停止するに違いない。僕には分かる」
「しかし…!」
「うるさいよ」
ユリシーザーが目を見開くと、意見した部下の一人が固まった。
文字通り、本当に1ミリたりとも動かない。
金縛りくらいなら、朝飯前なのだ。
「君たちさ、僕に余計な口を挟む事が多すぎるよね。まったく、何で父上は、こんなのを参謀で使ってたんだか」
参謀達は溜息さえ漏らさない。口を開けば、同じ目にあうことが分かり切っているからだ。
「とにかく、あのマジンガー擬きは僕の軍団だけで始末してやる。それでいいよね? あはははは…!」








つづく♪
26228:2005/10/24(月) 20:54:38 ID:fq3O/KXu
いぃぃぃヤッタァァァァァァ!!
終わったァァァァ!!(つづくけど)

もうオリジナル全開ですな。
いまさらだけど、グレートマジンガーなんて見たことないしな…
263それも名無しだ:2005/10/24(月) 21:08:51 ID:wp/rZyLc
職人さんはいるのに相変わらず過疎ってる(´・ω・`)
ロクな感想書けないからROMってるけど見てるよ
ガンガレ
264それも名無しだ:2005/10/24(月) 21:50:15 ID:wp/rZyLc
上がってないからage
265それも名無しだ:2005/10/24(月) 22:02:18 ID:rRIuWQE3
>>263
漏れもromに徹してるけど応援してまつよー!
2662-1:2005/10/25(火) 19:39:52 ID:5Qst8LFA
「う〜ん」
それなりの激戦であった夜はとっくに過ぎ去り、天に日が昇りつつある。
ハーディは、なかなか意識が戻らないテツトをジュンに任せ、近所のスーパーにおいて、日課であるパックとの睨めっこを行なっていた。
価格、製造日、中身を正確に見比べては戻し、隣にあるものを手に取る、の繰り返しだ。
いつもはヘラヘラしているハーディの集中力は、基本的にこういう時しか発揮されない。
「そーごー的にはコレかなぁ? ちょっと微妙だけど」
アホの子であるハーディも、家事に関しての器量の良さには、なかなかのモノがあった。
育ての親が、プロはプロでも方向が正反対なプロであったため、自然に身についたとも言える。
「…タクナイ!」
「ん?」
珍妙な声が耳に入り、ハーディは振り向いた。
ピンク色をした謎の物体が、跳びはねながら、こちらに向かってくる。
「ミトメナクナーイ!」
ハーディは、物体の軌道をボケーッと目で追っている。
段々と、跳躍の高度が下がってきていた。
そのまま、止まってしまう程に勢いが衰えたかと思うと、物体は最後の力を振り絞りハイジャンプ。
偶然にも、ハーディの買い物カゴにしっかりとおさまり、止まった。
「わぁ、かわいいなぁ〜」
片手で物体を鷲掴みにして、ナデナデするハーディ。
どっちかっつーと、そこは頭じゃなくて尻だ。
「テヤンデェ!」
「あらあらあら〜」
そこへ、別に髪の毛がピンク色であったりはしない、おっとりしてそうな女性が、物体の後を追って登場した。
手を膝について肩で息をするその人に、ハーディは首を傾げ、尋ねる。
「この子、おねーさんのですか?」
「はい…最近、ピンクちゃんは言うことを聞かなくなってしまって…」
数秒で息を整え、笑みを浮かべた顔を上げる。
「ふぅ。ちょっと走ったくらいでこれです。もう歳なのでしょうか、この子も、わたくしも」
「え? おねーさんは、まだ若いよね?」
「ふふ、ありがとうございます。お世辞でも嬉しいですわ」
ハーディからピンクちゃんを、ちゃんと両手で受け取ると、女性は言った。
「…さて、あなたには、何か御礼をして差し上げたいところですわねぇ」
「そんな〜。あたしはただ、立ってただけで…」
「いえいえ。遠慮しなくてもいいのですよ? だから、人は遠慮しないのですから」
「はぁ…」
脈絡の無い意味不明な台詞回しに、ハーディはなんとなく相槌をうつ。
謎の女性は、それを了承と受け取ったらしい。
ハーディを爪先から頭のてっぺんまで、まじまじと見つめると、すぐに頭上の見えない豆電を光らせ、提案した。
「お洋服なんて、どうでしょう?」
26728:2005/10/25(火) 19:42:26 ID:5Qst8LFA
やっぱジュンがいるんだから、この人もいないと…
やはり、微妙に別人と化してる。
268それも名無しだ:2005/10/26(水) 11:54:23 ID:sLjgUZ/w
流石は28氏
押さえるべき所はしっかり押さえていらっしゃる






わたしもなにかかいていいですか
269それも名無しだ:2005/10/26(水) 12:08:11 ID:llEUK+jY
>>268
>>28氏じゃないけど

いいと思うよ
「オーブ到着だよ〜」
「本当に地球連合に遭わなかったなぁ…」
ビューナスマジンガーに両脇を抱えられ、グゥレイトマジンダムは海上を進む。
段々とオーブの島々の景色が見え、思わずテツトは声を上げた。
「すげぇ」
「ほんと、きれいだね〜」
二人がオーブの景色に見とれている中、通信が入る。
それはオーブ軍からのものだった。
「オーブに接近中である。繰り返す、オーブに接近中である」
警告らしい呼び掛けに慌てるテツト。
「あ、あの、日本から来ましたっ」
慣れない敬語の上、肝心なところも言えてない。
「旧科学要塞研究所から来たグゥレイトマジンダムとビューナスマジンガーで〜す」
フォローなのか、気楽な口調でハーディが付け足した。
最初は混乱していた管制官だったが、照会が終わるとすんなり二機の誘導に入る。
「ふ〜…敬語なんて使うもんじゃねえな」
「てっちゃん要点言えてないよ」
「うるせ!緊張してたんだよ!」

浜辺に立つ一人の女性。
ピンクの長髪が潮風になびく。
その女性の上空を、グゥレイトマジンダムとビューナスマジンガーが通過した。
それを追うように、顔が動く。
二機が通りすぎ、その女性が空を見上げているところに、誰かが近付いてきた。
「ラクス様、ここにいらっしゃいましたか」
「バルトフェルド隊長…」
ラクスと呼ばれた女性は、やってきたバルトフェルドという男に目をやる。
ラクスはバルトフェルドの顔から、空に目線を移した。
「行かれないんですか?さっきの…例のアレですよ」
バルトフェルドに訊かれ、ラクスは空を見上げたまま口を開く。
「いつでも逢えますわ」
一言だけそう言って、ラクスは口を閉じた。
そんなラクスをバルトフェルドは黙って見守る。
しばらくの間の沈黙。
「風が、出てきましたわね……」
微笑んで、ラクスは静かに呟いた。

機動勇者グゥレイトマジンダム種AS 第3話「テツトとデュークと奪われたガンダム!」

オノゴロ島モルゲンレーテ内宇宙科学研究所。
グゥレイトマジンダムとビューナスマジンガーが誘導されたのはそこだった。
機体から降りると、「アレックス・ディノ」と名乗ったサングラスをかけた男に案内される。
来客用の部屋に通されたテツトとハーディ。
「二人共、よく来た。初めまして…というわけではないのだかな、覚えてはいないだろう」
立ち上がった金髪の女性が二人に向かって話しかける。
テツトはなんとなく、懐かしさを感じた。
「オーブの代表首長、カガリ・ユラ・アスハだ」
差し出された手を素直に握るテツト。
「テ、テツト・ツルヤマ…です」
「知っている。何せ…」
「鉄也さんとキラの子だもんな」
カガリの言葉を被せるように、カガリの隣にいた男が割って入ってきた。
「俺は兜甲児。マジンカーZに乗ってたんだ。で、お前達を案内したのがアスラン・ザラ」
「今はアレックス・ディノだ。それはそうと、一緒にいた子がさっき出ていったが?」
「え?」
アレックスことアスランに指摘され、テツトは振り返る。
先程まで笑ってそこにいたはずのハーディの姿が忽然と姿を消していた。
「アイツ!すみません!」
テツトはカガリ達に一礼して、ハーディを探しに部屋を出ていく。

テツトは散々探した挙げ句、ハーディは見付からなかった。
遂に研究所の外にまで探しに出る。
「どこ行ったんだよ」
そういえば、ハーディに振り回されてばかりだとテツトは思った。
初対面の時は変な募金をしていたし、研究所に連れていかれた。
二回も胸を揉まれた。
思い出すと怒りが込みあげてくる。
だが…
「嫌い…じゃない」
テツトは呟いた。
こうやって探しているのだって、心配しているからだ。
「きゃあぁぁ!!」
聞き慣れた、ハーディの声。
しかも叫び声。
「ハーディ!?」
テツトは声のした方向へ顔を向ける。
そこには、ハーディがいた。
「乗馬楽し〜♪ロデオみた〜い」
ハーディは馬に乗って楽しげにしている。
「あれ?てっちゃん。話終わったの?」
「お前な……」
テツトを見付け、馬から降りて近付いてくるハーディ。
がっくり肩を落とし長い溜め息をついて、テツトは顔を上げた。
「急にいなくなんなよな…」
「もしかして探しに来てくれたんだ?」
「なっ!」
「話すこといっぱいあるんだから、来なくてもよかったのに」
ハーディは言った。
「だって、あたしがいても話すことなんて…ないもん」
えへっ☆と付け足してハーディは言う。
しかし、テツトにはそれが誤魔化しているのだとすぐにわかった。
「…言うなよ」
「えっ?」
「悲しいこと…言うなよ」
「あ…ごめんなさい」
うっすら涙を浮かべたテツトの瞳を見て、しゅんとなってハーディは謝った。
「お前は馬鹿なこと言って、ケラケラ笑ってればいいんだよ」
「ひどーい!あたしはいつでもマジメだよぅ」
「どこがだぁ〜?」
笑いあう。
いつも通りの二人に戻った。
「あ。そうだてっちゃん」
「ん?」
「さっき、あたしのこと名前で呼んでくれたでしょ」
「そうだったかぁ?」
「我がいとしのハーディ!って」
「言ってねえ」
ツッコミが入り、お馬鹿な会話は終わる。
ハーディは心の中で、テツトに礼を言った。
275ほのぼのまじんだむの人:2005/10/26(水) 21:43:33 ID:5IHr/0qp
第3話の前半パートを投下しますた。
偶然にもピンクの人が登場…被ってスマソですorz
戦闘は後半で。
これ書き終ったらほのぼのを投下するつもり。
276それも名無しだ:2005/10/28(金) 01:11:56 ID:HVax9bIM
鉄也とキラとテツトage
277それも名無しだ:2005/10/28(金) 02:05:43 ID:OelZm+96
保守保守っと
2782-2:2005/10/28(金) 09:21:56 ID:hINM5ZlK
どっさり。
カウンター上に、大量の衣類が山積みにされた。
女性の趣味らしく、ズボンの類は一切ない。
運悪くレジに立っていた店員が、急いで紙袋にそれらを詰めはじめる。
彼の後ろでは、他の店員たちが脇目を振りながら小声で喋っていた。
「なぁ、あの人…何だっけな。ほら、ピンクの人。昔いたらしいじゃん、よく知らねーけど」
「…イン?」
「そう、それ! そっくりじゃね!?」
「……若す……ちゃんの頃………でしょ」
「…そーだな。他人の空似かぁ」
自分のことが囁かれているのにもかかわらず、ニコニコしているだけの女性。
たぶん、聞こえていないのだろう。
慣れない格好に気が気でないハーディも、話を聞き取る余裕は無かった。
「おまたせしましたー」
整然と並べられる紙袋。その数、有に三十は超えている。
「こんなにたくさん持てないよ〜」
「大丈夫ですわ。わたくしにお任せください」

パンパン!

女性が、二度、手を叩く。
大して目立つ音が出ているわけではない。
それでも都合よく、その辺の物陰から、怪しげな赤毛のおっさんが湧いて出た。
「わぁ!」
「お呼びでしょうか、ラグふぅっ!?」
愛らしいお顔をしたピンクちゃん。
なんと彼(?)が、おっさんに容赦のないミゾオチをかましたのであった。
プルプル震えて腹を抱え込むおっさんを観察すると、安心したらしく、女性の手元にちゃっかり戻る。
「ダコスタさん?」
おっさんに微笑みかける女性。でも、目が笑ってない。
「これで何十、いえ、何百回目ですか? いい加減に慣れてもらいませんと…」
「も、申し訳ありません、ラ…じゃない! お嬢様です、お嬢様…!」
「罰として、今夜は相手をしてさしあげません。一人で勝手に発電なさってください」
「えぇーっ! そんな…」
「それじゃ、荷物持ち、お願いしますわね?」
「ええ、そりゃもう喜んで! お安い御用です…」
名誉挽回とばかりに、全てのブツを、軽々と片手でかつぎあげ…とはさすがにいかないようだ。
おっさんは両の手だけでなく、首まで使って無理矢理に運搬態勢に入った。
「…きつ」
「さぁ、参りましょう。あなたのお家に」
「うん…」
ハーディは、不安定に足を踏み出すダコスタとやらを見て、ちょっとだけ可哀相だな、と思った。
27928:2005/10/28(金) 09:30:11 ID:hINM5ZlK
十ウン年の歳月は伊達じゃないぜ、フゥハハハハハハー!!


ごめんなさいごめんなさいorz
さすがに引く人もいるかもしんないっすね、今回…

>>ほのまじのひと
すげー
なんかアニメっぽくてテンポいいね。
文章垂れ流しの俺と比べると特に際立つなぁ…
280それも名無しだ:2005/10/28(金) 19:04:15 ID:pj3Z+Jrg
>>279
相手しない
発電しろ

これは夜の営みの事ですか?

ラクぶぅぅ…すいません、お嬢様は年の割に頑張ってらっしゃるようでつね

種の時が18〜20として、テツトが16だから今お嬢様は34〜36歳って事かな?
女性は三十路に入ってから感度が増すらしいですし
281それも名無しだ:2005/10/28(金) 19:46:51 ID:ESneHxDT
ラクスも凸もカガリも、中年に片足突っ込んでるな
282それも名無しだ:2005/10/30(日) 16:44:17 ID:1BZjp0RC
あげ
283それも名無しだ:2005/11/04(金) 05:58:50 ID:ahdYF1hd
保守
284それも名無しだ:2005/11/06(日) 23:42:57 ID:dBM/HICO
hosyu
285それも名無しだ:2005/11/08(火) 02:33:02 ID:6oq1sqbq
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││ _,. -''/ ,  |i/=シ.:::..    /'"/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::/ヽヾ;、___ノ;;;ヽ                      .│    │
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││    |! l   ト、ニ- ‐一  /:::/ l::::::::./ ノ`l'";;;;;;; ヽ、;;;;;;;;;ィ;;;;;;;;ヽ          `     _,,..-;     │    │
││       ヽ | ヽ. :;;;;:.   /'"  |:::/-'" _,. !- '`┐ | |-=;;;'´;;;;;;:ィ;;;;ヽ          ,.'"、:;;;:    .....│    │
││      ヽ.|   ヽ     ,. -‐|/-‐''"       .|ヽ|. |! `ー ' '   ヽ                  │    │
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テツトが持ってる写真
286それも名無しだ:2005/11/08(火) 17:24:59 ID:KwsL/NXj
ちとズレてるが、それでもえらい出来が良くてワロタw
287それも名無しだ:2005/11/08(火) 18:29:19 ID:zFv7xrn5
>>285
GJ&age
288それも名無しだ:2005/11/09(水) 14:11:58 ID:TdVEr8Xg
age
289それも名無しだ:2005/11/13(日) 23:32:13 ID:V9pZSzm9
逃げるな!生きる方が…戦いだ!
290それも名無しだ:2005/11/13(日) 23:33:50 ID:mSt9bcnc
生`
291それも名無しだ:2005/11/14(月) 04:55:53 ID:OiaXYIiy
誰のセリフやっけ?
292それも名無しだ:2005/11/14(月) 20:04:47 ID:9vn36Woo
>291
カガリ・ユラ・明日はどっちだ。

カガリは自分の部屋へ行き、2時間眠った…
そして…目をさましてからしばらくして…
アスランが死んだことを思い出し…泣いた……
293それも名無しだ
何故にJoJo