【Awkward】TOA六神将総合スレ6【justice】

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636名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 05:27:18 ID:mIT1k2Ma
勢いで書いたので終わり考えてなかった・・・

またそのうち続き書きます
637名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 06:22:35 ID:cHn9HTol
勢いにしてはワクワクするような文章を書いてくれますねぇ
そのうち、と言わずに是非近日中に!期待して待ってますよー
書いてくれなきゃ復讐日記につけておきますからね!
638ディストの発明(1):2006/03/29(水) 12:55:19 ID:uQF909IS
???「・・・・やった」
ディスト「遂にやりましたよ〜!!ネビリムしぇんしぇい・・・」
アッシュ「うるせぇ!屑が!」
リグレット「うるさいぞ。どうかしたのか?」
ディスト「ふふ・・・じつは、違う世界に飛べるマシンを造りましてね・・・」
アッシュ「ふん、本当か!?」

アッシュ機械に触れる

ヴンッ・・・
アッシュ「・・・ってぇ。何だここは?俺、なんで屑って書いてある赤い帽子を・・・?」
アッシュ「なんかクリのモンスターが来たぞ。まずいな・・・」
アッシュ「エェェェェックスプロォォォォド!・・・あれ?何で火の玉になったんだ?」
アッシュ「でも消えたから良いか・・・上に何かあるな。・・・双牙斬!なんだ?キノコが落ちてきたぞ。」
アッシュ「のわぁ!屑が!あれ・・・俺、巨大化しちまったじゃないか!」

シュン!!

アッシュ「今度は何だ!?」
ディスト「旅はどうでしたか?もう二度と体験できない世界だったでしょう」
リグレット「これは凄いな。閣下に知らせて来よう」
アッシュ「・・・(どうなってんだ?)」

3分後

ヴァン「どうしたんだ?凄いことって?」
リグレット「どうやら違う世界に行けるみたいです」
ヴァン「何?本当か?これは良い劇薬だな」
シンク「胡散臭いけどやらない義理は無いね」
ラルゴ「これは興味深いな」
アリエッタ「おともだちも一緒で良い・・・?」
ディスト「ええ構いませんよ。でも、15分間しかその世界には居られないので注意してください」
 
(2)へ続く

639名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 18:21:17 ID:PpH7LU0v
屑帽wワロスw

語呂がアレだ。元が分からなかったらスルーしてくれ。


本物(オリジナル)と呼んでね この屑が
俺とお前は 完全同位体

前世から ずっと LOVE定額予約してたんだぞ
やっとこさ 同調フォンスロットが開くぞ 

レプリカ聞こえるか?
返事しやがれ屑が!
レプリカ留守番機能なんてつけてんじゃねえ
レプリカ無視すんなよ!このKUZUが!
640名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 18:59:19 ID:N4NnFU8z
>>639
ワロスw電波なアレだなw
しかし何故か「ルークどいて、兄さん殺せない!」
と鬼気迫る表情で叫ぶメシュティアリカの姿が脳裏をよぎった
641名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 19:54:33 ID:vrHNi5/C
>「ルークどいて 兄さん殺せない!」
正しいけど逆!w
642名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 23:27:50 ID:kaPNGzCp
言うの遅いけどグランツっていう電気屋がある。
結構あるんだな、そーいうの。
643名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 00:00:55 ID:LLjfr882
>>639-640
原曲聴きながら読んだらヤバスww
更に元ネタ思い出したらコワス((((゚Д゚;)))
644名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 00:29:18 ID:1bMr9VYB
ヴァン「たまごの香り〜♪ヴァンデスデルカ〜♪」

リグレット「…………」

ヴァン「この続きを考えてくれ」

リグレット「イヤですよ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヴァン「たまごの香り〜♪ヴァンデスデルカ〜♪
ダンディすぎて〜
困っちゃうぜ〜♪」

リグレット「…………」

ヴァン「このあとに何かセリフを入れてくれ」

リグレット「イヤですよ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヴァン「たまごの香り〜♪ヴァンデスデルカ〜♪
ダンディすぎて〜♪困っちゃうぜ〜♪
『いや、ダンディすぎて困る事なんてない』
それが劇薬
ヴァン総長〜ッ マンボ!」

ヴァン「この唄の感想を聞かせてくれ」

リグレット「特にありませんよ…」
645名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 02:10:43 ID:TUwDwxO9
>>644 聖徳太子と小野妹子を連想した
646ディストの発明(2):2006/03/30(木) 02:49:10 ID:YhIo30P3
>>638

ディスト「では、いきましょう」
ヴァン「うむ、行くぞ!」

ヴンッ・・・

ヴァン「何だココは?」
リグレット「港町のようですね。」
シンク「なんだか兵隊みたいなのが来てるみたいだね。」
アリエッタ「嫌な予感がする・・・です。」
ラルゴ「ココはどこなんだ?」
町人「ココは港町パルマコスタだよ。今、ディザイアンたちが来ているから大人しくしておいた方が良いよ。」
ヴァン「ふむ、折角だからこの町をジックリ歩いてみるか、良い劇薬になる。」
???「劇薬なんて言葉、ちゃらちゃら口にすんな!」
アッシュ「何だテメェは!?」
???「こら!初対面の人に何を言ってるの!?謝りなさい。」
???「ごめん・・・悪かったな。」
アッシュ「取りあえず自己紹介をするか、俺はアッシュだ。覚えとけ屑が!で、お前らの名は?」
???「俺はロイド・アーヴィングだ。ロイドって呼んでくれ。ついでにこいつ等は・・・」
???「コレットです。」
???「クラトス・アウリオン、傭兵だ。」
???「リフィル・セイジです。」
???「ジーニアスだよ。」
リフィル「そちらの方は?」
ヴァン「ヴァン・グランツです。周りの者は六神将です。」
リグレット「六神将の魔弾のリグレットだ。」
ラルゴ「同じく、黒獅子ラルゴ!」
シンク「名乗らない義理は無いね。烈風のシンク。」
アリエッタ「妖獣のアリエッタ・・・です」
ディスト「私は、美しく可憐で優雅で・・・」
アッシュ「うるせぇ!屑が!」
ヴァン「こいつは死神ディストだ」
コレット「なんか楽しそうですね〜」
ジーニアス「そうだね。」
クラトス「・・・(これで大丈夫だったのか?)」

647ディストの発明(3):2006/03/30(木) 02:49:48 ID:YhIo30P3
上の続き

・・・5分後

町人「ひ・・・東の牧場のマグニスだ・・・。」
???「マァグニス様だぁ!豚がぁ!」

・・・コキャ

コレット「酷い・・・」
リグレット「マズイ!アッシュがキレた。」
アッシュ「テメェが豚だろうが!」
マグニス「何だぁ!?貴様!俺に口答えするのか?豚の分際で」
シンク「へ〜」
ラルゴ「おい!まずいぞ!」
マグニス「な、なんだ!豚が俺に楯突くのか!?」
アッシュ「アッシュ様だ!屑が!」

・・・ボキャ!

シンク「やっちゃったよ」
ヴァン「(証拠隠滅を図るか・・・)やれ!」
シンク「しょうがないね、アカシック・トーメント!!」

ババババババッバシュ!

ロイド「スゲェ!」
アッシュ「あれ・・・だんだん消えかかって・・・」
ディスト「時間ですね」
ロイド「また会おうぜ!」
アッシュ「じゃあな!!・・・・屑が」

シュン!

ヴァン「元の世界に戻ったのか?」
ラルゴ「そのようだな」



って事で一旦終了。
ネタが思い浮かんだら又続きを書きます。

どうみても「アッシュ様だ!屑が!」を使いたかっただけです。
本当にありがとうございました。
648小ねた:2006/03/30(木) 04:13:16 ID:GqxEqZoO
アッシュ「なあ、シンク訊いていいか?」
シンク「何?」
アッシュ「おまえら普通にしてるから訊きにくかったがディストのいすは何で浮いてるんだ?譜術か?」
シンク「…さあ?本人に訊けば?」
ラルゴ「俺も気になってたんだ。アッシュ訊いてきてくれ」
アッシュ「お前が行けよ屑がっ!…ディスト、ちょっといいか?その椅子なんで浮いてるんだ?」
ディスト「はい?ディストスペシャルのことですか?」
アッシュ「ああ…ディストスペシャル…ね。それってどうやって宙に浮いてるんだ?」
ディスト「それはですね〜、この美しい私だけの秘密です&heart」
ドゴッ!バキッ!ドォーン!
ディスト「ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!!」
アッシュ「ってことだけどシンク?」
シンク「さあ?僕は空っぽだもの。わからないよ」
アッシュ「くそ〜気になるぞ。屑がっ!」

ガイシュツ臭がプンプンスマソ
勢いで書いた。後悔はしていない。
649名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 11:29:58 ID:+GhRXXfy
前スレにあったよね…
ディストの椅子解明
650648:2006/03/30(木) 18:09:13 ID:sV0yWp8l
やっぱりあったのね…
しぇんしぇいにレーザー当てられてきます…orz
みなさんスマンかった
651名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 20:18:43 ID:rTi719Gy
ネタです。
選手 入場ォォォーッッッ!!

・死神だけは生きていた!!更なる研鑚を積み洟垂れディストが甦った!!!
自称・薔薇!! 死神ディストだァ――――!!!
・真の完全同位体を知らしめたい!! レプリカチーグル スターだァ!!!
・13歳(オールドランド暦)ならこいつが怖い!!
オラクルの野生少女 妖獣のアリエッタだ!!!
・バチカルから貴族が上陸だ!!  不倫男 ファブレ公爵!!!
・借金の返済がしたいからフォンマスターガーディアン(導師護衛人)になったのだ!!
真の腹黒を見せてやる!!アニス・タトリン!!!
・オラクルの本部は今やエルドラントにある!! 私を崇める奴はいないのか!!
大詠氏モースだ!!!
・デカカァァァァァいッ説明不要!! メロン!!! 存在感薄い!!!
ティア・グランツだ!!!
・特に理由はないッ銃が弓より強いのは当たりまえ!!
ナタリアにはないしょだ!!! ロケットおっぱい!
魔銃のリグレットがきてくれた―――!!!
・キムラスカのお姫様の超一流の弓術だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
義理の娘!! ナタリア・キムラスカ・ランバルディア!!!
・ツンデレに更なる磨きをかけ ”死霊使い”ジェイドが帰ってきたァ!!!
652名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 20:20:26 ID:rTi719Gy
>>651の続き
・レプリカと卵丼はすでに我々が完成している!!
六神将隊長ヴァン・グランツだァ――――!!!
・レプリカ人類が登場しだい死んでやる!!
マルクト軍代表 フリングス・アスランだァッ!!!
・獅子○○の打ち合いなら傭兵の歴史がものを言う!!
俺だって元コマンドーだ メリルLOVE 黒獅子ラルゴ!!!
・中身は空っぽだが戦闘ならアカシック・トーメントはオレのものだ!!
オラクルのピ○チュウ 烈風のシンクだ!!!
・女性対策は完璧だ!! ロマンスチェイサーのいい男 ガイ・セシル!!!!
・オラクルの最高責任者は私である!!
またイオンのレプリカが来たッ フローリアン!!!
・タイマンなら絶対に敗けん!!
ライガのケンカ見せたる アリエッタのお義母さん ライガクイーンだ!!!
・めい土の土産に惑星譜術とはよく言ったもの!!
てんてー似のしぇんしぇいの奥義が今 実戦でバクハツする!! 初代レプリカ レプリカネビリム先生だ―――!!!
・テイルズ オブ エターニアこそがテイルズ最強の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ リッド!!!
・俺の存在を知ってほしいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
設定だけの神託の盾(オラクル)の一人 カンタビレだ!!!
・オイラたちは技術師最強ではない戦闘でも最強なのだ!!
ご存知め組の一人息子 ギンジ!!!
・ダアト式譜術は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦譜術!!
本家ダアトからレプリカイオンの登場だ!!!
・アスランは私のもの邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
キムラスカ軍少将 セシル少将!!
・自分を試しにネビリムしぇんぇいの元で学んだッ!!
マルクト陛下 ピオニー陛下だ!!!
・今の自分に本編への出番はないッッ!! 腹黒オリジナル 導師イオン!!!
・創西暦時代の真実が今ベールを脱ぐ!! すべてのはじまり 始祖ユリアだ!!!
・ルークの前でならオレはいつでもえらそうだ!!
聞こえる旋律はローレライ! ローレライ ラストでやっと登場だ!!!
・知事の仕事はどーしたッ 兄への疑惑 未だ消えずッ!!
レプリカルークも旦那も思いのまま!! ケテスベルグ知事セネルだ!!!
・オラクルで磨いたエクスプロード!!
特務師団長の劣化・オリジナル 鮮血のアッシュだ!!!
・劣化だったらこの人を外せない!! 超A級親善大使 ルーク・フォン・ファブレ(長髪)だ!!!
・ライガクイーン抹殺のシナリオはこの男が完成させた!!
レプリカルーク一向の切り札!! ミュウだ!!!
・若きレプリカが帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ 主人公ッッ
俺達の生まれた意味を知るッッッレプリカルークの登場だ――――――――ッ
653名無し太郎:2006/03/30(木) 20:28:01 ID:00ln5B0j
ヴァン「今日の集まってもらったのは他でもない」
シンク「どうせまたろくでもないことなんだろ」
リグレット「閣下はいつも真剣だ」
シンク「それはどうかな・・・」
ヴァン「まぁいい、今の戦争で景気がインフレで行動資金がないのだ
それで皆にバイトをして資金稼ぎをしてらもらいたいのだ」
リグレット「閣下ナイスアイデアです」
ラルゴ「それなら仕方あるまい」
アリエッタ「がんばる。です」
シンク「しょうがないな」
アリエッタ「シンクと一緒にやる。です」
シンク「しょうがないな」
アッシュ「しかたねぇ、一緒にやるかラル」
ラルゴ「俺は一人でやるよ」
アッシュ「屑が」
ディスト「アッシュ〜一緒にやりましょう」
アッシュ「断る」



アッシュ「聞こえるかレプリカ、一緒にバイトを・・・」
ルーク「何いってんだお前」

654名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 20:40:54 ID:R6nLZvIy
>>651-652
折角面白いネタなんだから、完璧に仕上げて欲しかった・・・です
655名無し太郎:2006/03/30(木) 21:13:45 ID:00ln5B0j
アルバイト編
アリエッタ「ここでやる。です」
シンク「えっここって酒屋さんだよ未成年はだめだよ」
アリエッタ「いやですここではたらくです」(涙目)
シンク「そんな目でみるなよ・・・、しょうがないなぁ、いいよ、断られても
知らないよ」
アリエッタ「うん」
シンク「ここで働きたいんだけど」
店主「君たち何歳?」
アリエッタ「20・・です」
店主「お嬢ちゃん嘘はいけないよ嘘は」(睨む)
アリエッタ「嘘じゃないもん・・・うわぁ〜ん、こんな店なくなっちゃえ!
ビックバンッ!」
シンク「あぁ、僕しらないよ」
オラクル本部
ヴァン「どうだった?」
シンク「駄目だったよ、僕は空っぽだからね」
リグレット「どんな言い訳だよ」

アッシュ「はっ!やはりな」
シンク「なんだってお前はどうなんだよっ!」
アッシュ「ほらっこれを見ろ」
ヴァン「こんなに稼ぐとはやはり俺の見込んだだけある」
シンク「そんな・・・」
ラルゴ「アッシュ嘘はいかんぞ、ほとんどディストにやっててもらって」
アッシュ「なっ」
アリエッタ「アッシュはディストなしではお金もかせげない。ですか」冷たい目
シンク「やっぱりな、嘘はやめてよね」冷たい目
リグレット「やはり燃えカスだな」冷たい目
アッシュ「そんな目で見んなっ屑が」
ディスト「はーはっはっはそーです、アッシュは私なしでは何もできないのです」
ヴァン「アッシュ・・・見損なったぞ」冷たい目
アッシュ「そんな目で見んな〜!」(泣)



アッシュ「おいっレプリカ、俺にはお前がいるよな?」
ルーク「いい加減にしろよ、屑!」



656名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 22:33:48 ID:DDL31CNg
>>651
ありそうで無かったネタ乙!期待して投下を待ってた甲斐があった


アッシュ「ハッ、屑が!俺に盾突こうなんざ10年早いんだよ!」
アッシュ「アッシュお仕事ご苦労様・・・です」
アッシュ「まぁ中々の働きぶりだったじゃないか。褒めない義理はないね・・・って血が出てるじゃないか!」
アッシュ「どれ見せてみろ・・・・これくらいならグミを飲めば治るだろう。しかし珍しいな、お前ほどの男が不覚を取るとは」
アッシュ「未熟者め!複数の敵と対峙する際には周囲に気を配れとあれほど言ったのを忘れたのか!?」
アッシュ「閣下!それはあんまりでは・・・アッシュはよくやりました」
アッシュ「・・傷が癒えたら私の元へ来い。久々に稽古をつけてやろう」
アッシュ「師匠・・・・」
ディスト「ハーッハッハッハ!良かったじゃありませんかアッシュ。久々に師弟水入らずで語り合うチャンスですよ」
アッシュ「う・・うるせえっ!屑が!(///)」










アッシュ「・・・という夢を見たんだ!久々に暖かい気持ちになったぞ、屑が!」
ルーク「夢でまで何やってんだ劣化オリジナル」
657名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 22:40:57 ID:kz3s56CO
>>653>>655
ツマンネ
658〜序奏曲〜(0/17):2006/03/30(木) 22:42:09 ID:G63ioS9t
六神将個人に焦点を当ててみようシリーズの総集編ともいえる作品です。
ヴァンが主役張ってみました。
単独でも楽しめるようには気をつけたつもりですが

前スレの
〜空〜(ディスト)
〜鮮血〜(アッシュ)
〜生きている証〜(シンク)
〜愛おしき存在〜(ラルゴ)
〜生きるということ〜(六神将その後)

>>176-191 〜アリエッタの子育て奮闘記〜
>>335-342 〜トリガー〜(リグレット)

をよんでいただけると更に楽しめる作品となっている(予定です)

ちなみに
ttp://repli-kawaii.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/clip.cgi
にて前スレの5作をアップしましたので、そちらのほうもよろしくです。
ではかなり長編になってしまいましたが、覚悟を決めてどうぞ……

……これでやっと眠れるよ……
659〜序奏曲〜(1/17):2006/03/30(木) 22:42:51 ID:G63ioS9t
〜序奏曲〜

 ――父さん、何するの? ねえ、答えてよ。父さん。
 ――そんな怖い顔して……僕が第七音譜術士だから悪いの? 
 ――やだ!! 僕の力が……暴走するよ!! 僕の中に何かが……
 ――父さん!! 僕は僕の島を壊したくなんか…… やだぁぁっ

「閣下、どうかなさいました?」
 私の右手とも言えるリグレットが問いかけてくる。
 どうやら、執務中に意識を失っていたらしい。ここしばらく、忙しい日が続いていたからだろう。
「ああ、なんでもない。それよりも今日の予定は?」
「えっと……今日は新兵への訓示が主です。
 昼食後、予定していますので……それまで少々お休みになってはいかがですか?」
 心配されているのがありありとわかる。
 最初会ったころは、殺意に満ちていたのに……人間というものはおかしなものだ。
 殺意が情へと変化していく。殺されかけたはずの彼女が側にいて落ち着く自分がいる。
 まとめかけていた書類を閉じ、重くなった瞼を指で押さえる。
「そうだな。好意に甘えさせてもらう。執務室にいるから、何かあったら起こしてくれ」
「御意に。では失礼します」
 一礼すると、彼女は執務室から出て行った。

 静かな執務室に一人。
 先ほど見た悪夢を思い出し、目を瞑った。
 いや――あれは悪夢ではなく、真実。16年前に起こった出来事。
「あれから……もう16年か……」
 故郷の消滅。妹の誕生と母の死。スコアの真実。軍への入隊。導師との出会い。六神将の結成……
 そして――賽は投げられた。もう誰にも止めることは出来ない。
「もう少しだ。もう少しで……願いは叶う」
 長年、想い願っていた事。もうすぐ叶うはずなのに、気が晴れないのはどういうことなのか。
 理由は――わかっている。部下達……六神将という大きな存在に出会ってしまったからだ。
 いつものように『部下』をモノとして考えていれば、このような想いが生まれずに済んだものを。
 年をとるということは、同時に弱くなるということなのか……
 机の上に無造作に置かれたノート。総長という立場になってから、欠かさずつけてきた業務日誌。
 昼まで時間はある。
 私はそのノートを開いた。懐かしい日々を思い出すかのように。
660〜序奏曲〜(2/17):2006/03/30(木) 22:43:41 ID:G63ioS9t
>>659

 ――ウンディーネデーカン―― 
 ケテルブルクへの視察。後に本部での新兵教育。
 特務師団長帰還。『制裁』の報告アリ。特務師団、本部で待機予定。


「裏切り者の始末、完了だ」
 任務終了の報告。眉の間に深く刻まれている縦皺が、彼の心情を表しているといっても過言ではない。
 最近、彼は反抗的とまでは言わないが、どこか虚無的だ。反抗できぬよう作り上げたのは私だが……どうも接し方に悩む。
 もう少し、少年らしさをもっていてもおかしくは無いはずだ。
 もう一人のルーク……レプリカの方はあんなに私に懐いているというのに。
 同位体といえども、育つ環境が違えば、こうも変わってくるものなのか。
 まあ、任務が任務だ。人間性を失うだろうとは判ってはいるが……
 とりあえず、眺めていた書類を置き、背を向けている彼に労いの言葉をかけてやる。
「ああ、ご苦労。次の任務があるまで、休んでいろ」
 上司として、そして……育ての親として精一杯の言葉をかけたつもりだったが、どうも彼には伝わっていないらしい。
 私の顔をも見ずに部屋を出て行ってしまった。
「……ふむ、もう少し優しく接した方がいいのか?」
「彼は思春期ですから……扱いは難しいですよ」
 問いかけたわけではなかったが、側にいたリグレットが答えを返してくれた。
 思春期というか、あいつは……どうも、さらってきた時のまま、成長していないようにも思える。
 六神将とも部下ともどうもうまくいっていないようだし……
「悩みの種はつきんな」
「ええ。そうですね。閣下」
 妹の事といい、アッシュの事といい、私は子育てに向いていないということを、つくづくと感じ、大きなため息をついたのだった。
661〜序奏曲〜(3/17):2006/03/30(木) 22:44:38 ID:G63ioS9t
>>660

「閣下、よろしいですか?」
 リグレットが声をかけてきたのは、夕食も終わり、床につこうとしていたときだった。
「ああ、入って来い。どうかしたのか?」
 いつもは業務的な表情しか見せない彼女が、今日はどこか微笑んで見えたのは、私の気のせいではないはずだ。
「はい、日中帰還した特務師団長アッシュの事ですが……
 夕食時、第五師団長シンクと揉め事を起こし、食堂が一部損傷しました。幸いなことに怪我人は第二師団長ディストのみです」
「で、原因は?」
 聞かなくても判る。シンクが相手ということは、アッシュの暴走だろう。シンクは冷静だからな。
 曇った表情になり、リグレットは重い口を開く……かのように思ったのだが、予想に反し、困ったような笑顔を浮かべる。
「シンクが喧嘩を仕掛けてきて……まあ、子供同士のじゃれあいというのが一番相応しいでしょう」
「あの冷静なシンクが、アッシュに喧嘩を?」
「ええ。中々微笑ましいものでしたよ。兵士も楽しそうに観戦していましたし」
 だからリグレットは笑っていたのか。喧嘩するほど仲がいいと言うが……これで六神将達との距離が多少なりとも縮まったものだろう。
「それで……アッシュとシンクの処罰ですが……」
「いらん。――と言いたいところだが、けじめはきっちりしておかないといかん。
 そうだな。ロニール雪山への視察に二人を派遣することにしよう」
「ふふっ、閣下も意地悪ですね」
 私の真意を読み取って、彼女は笑みをこぼす。
「それならば、仲裁役としてラルゴを連れて行ったらいかがでしょう。二人だけでは任務に差し支えそうですし」
「そうだな。ではそのように手配しろ」
「閣下の御意思のままに」
 溢れる笑いをどうにか抑え、彼女は一礼して部屋を出て行った。
 さて、任務が終わったとき、二人はどのような反応を見せてくれるか楽しみだ。
 そう思いながら、私は床に入る準備をし始めたのだった。
662〜序奏曲〜(4/17):2006/03/30(木) 22:45:31 ID:G63ioS9t
>>661

 ――シャドウリデーカン――
 午前、本部にて書類整理。午後、ローレライ教団会議に参加。
 シェリダンにて不穏な動きと、報告あり。


「リグレット、いつもの赤い布はどうした?」
 側近の雰囲気に違和感を覚え、問いかけてみる。いつも身に着けている赤い布が、今日に限ってないのだ。
 朝にはあった筈なのだが、再び彼女に会った時にはその布はなかった。
「ああ、あれは……」
 一瞬困ったような表情を見せ、はにかんだ笑みを浮かべる。
「……癇癪起こした子猫にかぶせてきました。
 と、ところで閣下、ご相談があるんですけれど」
「珍しいな。お前が相談だなんて」
「ええ、実は……」
 ――リグレットの相談事はシンクのことだった。
 シンクが妙にイラついている。彼にしては珍しく感情を爆発させた……ということだ。
 シンク――イオンのレプリカが作り出されて、そろそろ二年か。
 あいつも良く動いてくれる。一度は廃棄したモノだが……
 情けないことに、少々アレに情を抱きつつある自分がいた。
 アレは身体年齢は16歳、実年齢は2歳。六神将の中では一番幼い。
 ……そろそろアレの笑い顔を見てみたいものだ。
 ん、そうか。
 私は一つの悪戯を思いつく。悟られないよう、何かを考えているような振りを見せる。
「そういえば……妹もそのような事があったことが。あの時は――そうだな、確か誕生日を私が忘れていた時だった」
「と、すると、シンクも誕生日を忘れられて、ああいう風に」
 私の言葉に疑うことも無く、納得するリグレット。
「だから――だ」
 小声でリグレットに私の案を話してみると、彼女は笑みをこぼし、二つ返事で了承した。
「わかりました。では兵士に通達しておきます」
 いつもは生真面目な彼女だが、この時ばかりは楽しいものを見つけた子猫のように、瞳を輝かし、部屋を出て行ったのであった。
 ――さて、私達の悪戯にアレ……いや、あいつはどのような表情をみせてくれるか楽しみだ。
663〜序奏曲〜(5/17):2006/03/30(木) 22:46:20 ID:G63ioS9t
>>662

「シンク様がいらっしゃったぞ!!」
 最後となる兵士が、ターゲットとなるシンクの接近を知らせる。
 一同、声を抑え、彼の到着を待った。目配せで作戦部隊へ命令を下す。扉が開かれる音。
 今だ!!
『Happy Birthday!』
 兵士一同の声とともに色鮮やかな紙切れが宙を舞った。その下で言葉を失っているシンク。
 そう、その表情が見たかったのだ。いつも澄ましている彼の驚愕に染まっている顔を。
 自然とこみ上げる笑い。周りも皆笑っていたから、きっと目立ちはしないだろう。
 六神将達が次々と個性的なプレゼントを渡している。さ、次は私の番か。
 軽く咳払いをすると、皆の前に出る。胸をはり、声高らかに祝いを述べる。
「そして――私からのプレゼントは食堂の解放。そして、酒の解放だ。
 さあ、皆。祝いの席だ。存分に飲むがいい」
 私の言葉とともに、兵士達は宴会へと突入する。
 ここしばらく、任務が続いていたので、丁度いい機会だっただろう。私もシンクをダシに飲むのも悪くは無い。
 リグレットがついでくれたワインを手に、あっけにとられているシンクの行動を見守る。
 ――さて、この後は……シンクが問い詰めてくるだろう。このパーティの意味を。
 私の勘違いであるとわかったら、どんな反応を見せてくれるか。呆れて笑ってくれるだろうか、それともため息だけだろうか。
 膨らむ想像を最大の肴として、私はワインを飲み干したのだった。
664〜序奏曲〜(6/17):2006/03/30(木) 22:47:31 ID:G63ioS9t
>>663

 ――イフリートリデーカン――
 西アベリア平野にて、ローレライ反乱軍を捕捉。
 第一師団を派遣。

 業務日誌にそれだけ記し、筆を置く。
 ラルゴならば簡単な任務のはず。しかし……最近の彼の瞳が気になる。迷いの混じった瞳が。
 不安要素は出来る限り排除しなければいけない。
 今の時間なら、アイツは訓練所だろう。私は足早に訓練所へと向かう。
 訓練している兵士達に混じって、壁に背を預けている彼を見つける。
「シンク!! 第一師団の援護の任務を命ずる」
「第一師団って……ラルゴのとこだろう。アイツならば簡単な任務なのに何で僕が?」
 不満気な声。当たり前だろう。ラルゴは強靭な肉体と心を持っている。簡単には任務に失敗しないはずだ。
 しかし――
「私の命令を無視するか?」
「はいはい。了解しましたよ。総長」
 やる気のなさそうな声だが、命令を受ければやらなくてはいけないのが、彼の存在意義。
 彼は部下達の訓練を中断し、任務のための準備に向かったのだった。

 ――ラルゴとシンクがいれば、絶対に大丈夫。
 でも、この妙な胸騒ぎは何なのか……

 荒々しい足音が夜の廊下に響き渡る。今まさに床に就こうとしていたが、その足音に不安を感じ、立ち上がる。
 ローブを一枚引っ掛けた時、部屋のドアが激しく開く。顔を覗かせたのは何かに緊張したリグレットだった。
「閣下!! ラルゴが……反乱軍を抑えていたラルゴが、任務中に負傷!! 危険な状態です!!」
 胸騒ぎの原因は……これだったのか。
「それで?」
 混乱する頭とは反比例し、妙に冷静な自分がいた。
「現在、アリエッタの魔物にて一番近い街、ベルケンドへ搬送中。傷は胸の刺傷。失血が激しく、シンクの技によって凍らせ、止血済み。
 ですが……命に関わる状態です」
「そうか……」
 部下の死は見慣れている。だが……今、彼を失うわけにはいかない。
「すぐさま、第七譜術士を集めろ!! 医師も至急だ!!
 私達もベルケンドに向かうぞ!!」
 一部の部下に執着するのは、兵をまとめる者として失格だと思う。しかし、私と同じ想いを抱く者を今、失うわけにはいかない。
 まだ……あいつが望んでいた世界を作り上げていない。
 ――逝くなよ。ラルゴ……
 私は焦る気持ちを抑え、ラルゴが収容される街へと向かったのであった。
665〜序奏曲〜(7/17):2006/03/30(木) 22:48:22 ID:G63ioS9t
>>664

「ラルゴ……ラルゴぉ……」
 治療を終えたラルゴを前に、アリエッタが泣きじゃくる。
「はっ、馬鹿ですねぇ。黒獅子といわれている奴がこのざまとはねぇ」
 軽口を叩くディストだが、声が震えているのがはっきりと判った。
 だから、誰も彼の事を非難しない。いつもは仲の悪いシンクですら、黙り込んだままだ。
「……峠は越えた。しかし、意識を取り戻すまで予断を許さない状況だ。
 医師からは……覚悟を……と」
 リグレットの言葉は辛い宣告となり、部屋に悲しみに満ちた空気が流れ始める。
「ちっ、重苦しい空気はごめんだぜ」
 それだけ吐き捨てると、部屋を出て行くアッシュ。しかし、表情は暗く、ラルゴを案じているのが良くわかる。
 ……何もできない自分が歯がゆいのだ。それは私もそう。第七音譜術士といえども、妹のように回復の譜歌を謡うことができない。
「……しばらくは訓練は休息とする。皆もあまり無理するなよ」
 精一杯の言葉をかけ、私は部屋を出て行った。どうせ私がいても何も出来ない。
 ドアの外に立ち尽くすアッシュを一瞥すると、私は宿の一室へと向かう。
 窓から見える青白い月。死線を漂うラルゴを案じているかのように寂しげな月。
 譜歌を習得していれば、ラルゴを救うことが出来たかもしれないが……後悔のみが頭によぎる。
「……ヴァ……レィ……ズェ トゥエ リォ トゥエ リォ トゥエ クロア」
 旋律しかしらない第三音素譜歌を口ずさんでみる。意味と英知を理解出来ていないから、ただの歌でしかない。
 だが、気を落ち着けるため、何より奇跡を願って……私は一晩中謡い続けた……

「朝……か……」
 重い身体をどうにか起こし、窓の外を眺める。外はいい天気だが……まだ彼は……
 仕事着に着替え、ラルゴのいる医務室へと足を速める。
 医務室の前まで来たとき、ドアに背をもたれているアッシュの姿を見つけた。一晩このままだったのだろう。
 何か声をかけたほうがいいだろうか。そう思ったときだった。
「ようやく目を覚ましたかい?」
 医務室から少年の声が聞こえた。歓喜を必死に抑えた声だ。
「シンクから連絡を受けてきてみれば……黒獅子たる者が、なんたる体たらくだな」
 やはり、どこか声の明るい女性の声。
 そうか、目覚めたのか……
 部屋の中から聞こえてくる喜びに溢れた声に、眉間に皺のよっていたアッシュの顔も、いくらか和らいでいく。
「私の出る幕はなさそうだな」
 小さく呟くと、私は元来た道を引き返していく。
 ――もうラルゴは大丈夫だ。あの仲間達がいるからな。
 安堵のため息を一つ、そして欠伸を一つすると、身体を休めるため、私は宿へと戻っていった。
666〜序奏曲〜(8/17):2006/03/30(木) 22:49:28 ID:G63ioS9t
>>665

 ――シルフリデーカン――
 インゴベルト六世への謁見後、ルークへの剣術指南。
 騎士団に大きな動き無し。

 アリエッタが犬……いや、狼の子を拾ってきた。
 魔物と会話をすることがと釘の彼女とはいっても、こんな幼い魔物を養う余裕はない。
 役に立たないどころか、任務に支障をきたす。
「アリエッタ、ここがどこか分かっているか?」
 総長としての私の発言にアリエッタは涙を浮かべた。
 ……昔、妹もこういうことがあったな。子犬を拾ってきて、一生懸命に頼み込んで……
 過去を思い出し緩みそうになる顔を抑え、アリエッタの返事を待つ。
「わかってる……です。でも……」
「分かっているならば、そう行動しろ。そう教えたはずだ」
 我ながら非情な言葉だとは思う。しかし、ここできっちりとしておかないと示しがつかない。
「――いくぞ。リグレット」
 これ以上アリエッタの顔を見ていると、許可を出してしまいそうな危機感を覚え、リグレットをつれて部屋を出て行く。
 背後から感じる涙の気配。
 だめだ。ここで甘やかしては……アリエッタのためにも魔物のためにもならない!!
 しかし、私の足は止まってしまう。……仕方がない。
「――ソレを返すのはずいぶんと先になってしまう。だから、保護はアリエッタに委任する」
 私も甘いものだ。この決定が――彼女を苦しめてしまうとわかっているのに。
 歓喜の声。溢れ出す笑顔の彼女に、気がつかれぬよう小さくため息をつくと、部屋を後にした。

 ――アイスウルフ。それは寒い地方に存在する魔物。
 ここは火山の側。夏に近づけば……暑くなる。そして、それは魔物との別れを示唆している。
 だから――それまではアリエッタの自由にしてやろう。
 別れを知っていながら、私はそれを許可した。
 私は……本当に残酷だな。

 ……別れの時はあっという間に来た。
 本当の親子のように過ごした分、別れは辛いものになった。
 しかし、母親がわりになった分、本当の母親との出会いで意志は決まったらしい。
 涙をこらえ、魔物を送り出す姿。そんな姿を見ていると、彼女に初めて出会った時を思い出す。
 あの時はまだ幼く、本能に赴くままに行動していた。
 今は――相手の未来まで見通す力をつけたか。
 胸の中で泣き濡れるアリエッタの肩を優しく叩きながら、私はただ涙を受け止め続けた……
 今は泣き、笑い……思う存分生きるといい。
 それがまだ若い者達の役目なのだから。
667〜序奏曲〜(9/17):2006/03/30(木) 22:50:23 ID:G63ioS9t
>>666

 ――ローレライデーカン――
 本部に入り込んでいた反乱軍を副官が鎮圧。
 

 いつものようにリグレットが暴徒を鎮圧してくれたらしいが……そのときから様子がおかしい。
 譜銃を握り締め、思いつめた表情をするようになった。
 二丁の譜銃。その意味は理解している……つもりだ。
 一つは私への殺意。一つは弟への想い。
 そんな重い銃を携え、彼女は何を思うのか。
 また――私への恨みが芽生えてきたのならば――彼女にならば殺されても構わない。
 私の考えを理解してくれ、一緒にここまで歩んできた。私の右腕として働いてくれた。
 だから、私がいなくなっても、きっと世界を変えてくれるだろう。
 だが――今日の彼女はどこか危うい。少しバランスを崩したら、形を失ってしまうような危うさ。
「……ん?」
 窓の外から誰かの話し声。目を凝らしてみると、射撃練習用の的の前で佇むリグレットとディストの姿。
 声をかけようとも思ったが、押し黙る。
 ああ見えても、ディストは優秀だ。そして誰にも譲れない信念を持った、心の強い男だ。
 そこで彼女にどんな言葉をかけるべきなのか、どの言葉をかけてはいけないのか理解しているはず。
 リグレットが復活することを信じ、私は手を止めていた仕事をし始めた……


「閣下、今日を持って、第四師団長、副官の官職、そしてこの銃をお返しいたします」
 朝一番のリグレットの突然の申し出に、私は言葉を失った。
 机の上に差し出された銃。それはリグレットを副官にした際、手渡したものだ。私を殺すための銃。
 多くの傷と思い出が刻まれた銃を差し出したということは、私からの決別ということだろう。
 何かを決意した瞳。
 そうか、それならば受け取ろう。どんな結論を出したとしても。
「……お前がそう望むならば、止めやしない。今まで仕えてくれたことに感謝する」
 ここで引き止めたとしても、彼女のためにはならない。私は出来る限り仮面のような表情で、言葉を吐き出した。
「はっ、では……失礼します」
 それが最後の言葉。リグレットは足早に私の前から姿を消した……
668〜序奏曲〜(10/17):2006/03/30(木) 22:51:19 ID:G63ioS9t
>>667

 机の上に放置された銃。ざわめく兵士達の声がどこか遠くに聞こえる。
 今はただ、散らばった書類を片付け始め、
「この書類は……」
 思わず、リグレットに問いかけようとしてしまう自分がいた。
 彼女がいないことに慣れるのは時間がかかるだろう。それだけ彼女に頼り切っていたことに、今気がつく。
 中々進まない仕事。あまりにも不甲斐無い自分に嫌気が差し、今日の業務を早々に終わらせることにした。
「……情けないな。私は」
「情けないって何のことだ?」
 顔を上げてみれば、いつの間にか執務室に入り込んでいたアッシュの姿があった。
「入るときはノックをしろと、何度も教えたはずだが」
「何度もしたが、気がつかなかっただけだろうが」
 アッシュの言葉に改めて気づかされる。ノックの音にまで気がつかないほど、腑抜けていたらしい。
「で、何のようだ?」
「ああ……聞きたいんだが……」
 一呼吸おき、真剣な眼差しを向ける。彼のこのような眼差しを見たのは久しぶりだ。
 現状を分析すれば、彼が言いたいことは大体わかる。
「――リグレットの事だろう」
「判っているならば話は早い。リグレットがここを出て行ったという話を聞いた。
 ――何故、止めない!! アイツはお前の事を……」
「私は――リグレットを止める権利はない。
私は総長だ。彼女一人に感けてはいかん。軍全体の事を考えなければいけない」
そう。そう思わなくてはいけないのに、そう行動しなければいけないのに。
心の弱い私がどこかにいる。目の前の人物に頼りたくなっている自分がいる。
 机の上に置き去りにされていた譜銃を手に取り、アッシュへと押し付けた。
「しかし、リグレットが忘れていったものがある。これを届けなければ、彼女は困るだろう。
だが――私は今動くことができない。だから……アッシュに命令を下す。
リグレットの捜索、そして――わかるだろう」
「……ああ。六神将は五人では務まらないからな」
アッシュは譜銃を握り締め、不敵な笑みを向けると、部屋の外へと向かう。
 一人部屋に残される。散らばった書類が視線の中に入った。明日までに提出しないといけない書類の束。
「……さて、帰ってくるまでにどうにかしないと、彼女に呆れられるな」
 転がっている筆を手に取ると、私は仕事を始めた。
 ――彼女は必ず帰ってくる。
 強い信頼をおくのはリグレットなのか、それともアッシュなのか、両方なのか。
 それは私にもわからなかった。
669〜序奏曲〜(11/17):2006/03/30(木) 22:52:32 ID:G63ioS9t
>>668

 ――シルフデーカン――
 昇格試験のための準備。
 イオン不在のため、やや教団は混乱気味。

「きぃぃぃっ!! 私は華麗なる『薔薇』のディストです!!」
 何度も耳にした彼の定番の台詞。
 外を見れば、険悪な雰囲気で対峙する辺りの姿があった。
 一人は声の持ち主ディスト。もう一人はまだ少年の姿をしたシンク。
「……ディスト、もっと太陽に浴びた方がいい……です」
 彼らの後ろからおどおどした少女が会話へと加わる。
 いつもの会話。世間から見れば険悪に見えるだろうが、もう見慣れてしまっている私の目から見れば、じゃれあっているように見え、ほほえましくもある。
 何かをディストが言えば、シンクがさらりと冷めた声で返す。
更に反論しようとしても、何事もなかったかのように無視され、最後にはどこかへ消えてしまう。
笑い担当となりつつある彼だが、その本質はかなり優秀な人物である。
その証拠に、一人用ではあるが、空を飛べる機械を乗りこなしているのだ。
「全く、礼儀知らずな方たちですね。この私が華麗な話をしようとしているのに。
 と、いけないいけない。あいつらのペースに飲まれてはいけませんね」
 少し冷静になったのか、ため息を一つつくと、大きな空へと上昇し始める。その姿は徐々に小さくなっていき、やがて空へと消えた。
「相変わらず仲がいいみたいだな」
 ほほえましい光景を眺め、筆をおく。
 昔――ディストをはじめて見たときは、とても寂しそうな奴だったが、六神将になって随分とかわったな。
 私は吸い込まれそうな青空を見上げ、彼と会ったときのことを思い出したのだった。


 ――第一印象は物静かな男性だった。
 どこか暗い影を落とし、冷めた瞳をしていた。
「貴方がヴァン……ですか」
 第一声は興味なさげな声。私を一瞥すると、すぐに学術書に目を移す。
 情報によれば、彼はケテルブルクの出身で、マルクトの王とも学友だったときく。
 私は彼と一緒に仕事をしていくうちに興味が出てきた。
 だからある事を尋ねた事があった。
「何でこの道を選んだのか」
 その問いに彼は大きな青い空をまぶしそうに眺め、簡潔に答えを出す。
「先生に……大空を見せたかったから」
 純粋な意志。強い瞳。それが彼だった。
 だから彼と戦うことを決め、私は上位の地位を目指し続けた。
670〜序奏曲〜(12/17):2006/03/30(木) 22:54:01 ID:G63ioS9t
>>669

 それから数年……

 私はオラクルを仕切るものとなり、彼もまた、一軍を任されるほどの地位にたった。
 だが、それでも冷めた瞳はそのままだった。
 そのせいで、他の者にかかわることもなく、孤立しきっていた。
 それを打ち破ったのは……幼い頃のアニスだ。
 冷たい瞳など気にしないように、彼に積極的に話しかける。彼は気まぐれにアニスの人形に細工を施した。
 自分のお気に入りの人形が動くのが、アニスにはよほど嬉しかったのだろう。アニスは彼を褒め称え……そこから彼は笑顔を見せるようになったのだ。
 六人が次々と活躍をみせ、いつしか六神将と呼ばれるようになったころ、彼の冷たさは消え去っていた。
 代わりに妙な自信と陰険さをみせるようになった。
 それが良い結果になった……かどうかはまだ私にも理解しかねない。しかし、六神将と関わっているときは楽しそうに見えるのは私の気のせいではないはずだ。
 からかわれ、馬鹿にされ、無視され、それでも彼らと距離を置こうとしないのは、彼らの事が嫌いではないせいだろう。
 現に今回だって、空高く舞ったが、それはオラクル本部の真上。
 いつでも皆の声が聞こえる場所だ。

 先ほどは寂しそうな瞳をしていたな……
 強がってはいても、とても寂しがりなディスト。こういう時は……
 私は苦笑を浮かべると、大きく息を吸い込む。
 ――彼の扱い方は心得た。頼られることが好きなのだ。だから

「ディースートォォッ。メシュティアリカの人形を作ってくれぇぇっ」
「ナタリアの人形もたのむぅぅっ。ううっ、回線きりやがって!! 屑が!!」
 我ながら情けない声で叫ぶ。いつの間にか、涙交じりのアッシュが横に来て、同じように叫び声をあげていた。
 そうすれば、彼は高笑いを上げ、降りてくるだろう。自信に満ちた笑顔で。

 上に立つものとして、時に厳しく、時に優しく、そして威厳を持つことは大切だ。
 しかし――部下のために道化を演じることも大切なことだと思う。

「はーっはっはっは、呼びましたか? この壮麗で華麗で優雅な薔薇のディスト様を」

 ああ、それでいい。
 お前達は……そんなに悩むことはない。苦しむことは無い。
 荷は私が負ってやる。
 それが――私の役目だからな。
671〜序奏曲〜(13/17):2006/03/30(木) 22:55:49 ID:G63ioS9t
>>670

「閣下――お時間です」
 扉をノックする音。時計を見れば、すでに昼食の時間となっていた。
 思い出に浸っている間に、時間がたっていたということか。
 厚くなった業務日誌。たくさんの想いがつまったノート。
 どこまでこの記録をつけ続けることが出来るのか、それは私にもわからない。
 スコアに支配された世界を壊し、スコアに支配されないレプリカ世界を造りあげた後……
 そこで――オリジナルである私達は消えなくてはいけない。
 六神将たちは私の意志に従ってくれるだろうか。
 長年一緒に戦い続けた者達と別れるのは辛いが……それが世界のためなのだ。
 レプリカが幸せに暮らせるよう、スコアに支配されぬよう……
 腐れきった運命の輪を断ち切れるのは私だけだ。
 
 ――すまん。

 陳謝の言葉。それは何の意味を持たないことはわかっている。

 私の思い描く理想の世界のため、ローレライから放たれるため。

「閣下、どうなされました?」
「ああ、なんでもない」
 心配そうに声をかけてくるリグレットに優しい声をかけ、業務日誌を閉じ、部屋から出て行く。
 最後のページに一言だけ書き加えて……



 ――愛おしい六神将の皆、この愚かな私についてきてくれたことに感謝する――
672名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 22:58:10 ID:G63ioS9t
すみませ〜ん。容量ぎりぎりになっちゃいました。
おもったより容量くったみたいです。
以降は次スレの相談の場……かな?
673名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:08:48 ID:3vhXIDX2
GJヒョョョョョョョォォォォォォォオ!!!!
674名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:22:48 ID:tmgk1TiF
>>672
超GJ!

俺が書き込む前で既に496KBあるな
新スレ俺が立ててもいいがスレタイとかテンプレとか決まってないよな?
どうするよ?
675名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:34:03 ID:FatiZFN1
【戦いは】TOAの六神将総合スレ7【終わらない】とかは?テンプレは
頭のほうにあるやつ流用で内部を少しいじくってはどうだろうか。
初めのラルゴのセリフを7スレ目にするとかさ。しかし、もう7か。早いねぇ。
しかも700目に要領オーバーなのが素晴らしい。
676名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:47:03 ID:tmgk1TiF
スレタイは>>675でいいとして以前のテンプレはみんなすごいな
才能ありすぎ
677次スレテンプレ案:2006/03/31(金) 00:12:20 ID:S2JBznPA
前スレのURLとラルゴのセリフと一緒に
初めの方に指摘があったディストのカマ口調も直してみた。
訂正ヨロ


ディスト「ハーッハッハッハ!! こ」

ラルゴ「このスレはTOAに出てくる俺たち【六神将】とそれを従える【ヴァン主席総長】
    について語ったり、会話を想像して楽しむスレの7スレ目だ。」

リグレット「前スレはhttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1141827837/l50だ!しっかり覚えておけ!」

ディスト「ムキー!!この美しい私の出番をとらないでください!!」

アリエッタ「スレ閲覧の際の注意事項・・・です。 はじめた来た人はかならず読んでほしい・・・です。」

アッシュ「このスレに投下されるネタ会話は、ネタバレ上等の会話ばかりだ。 俺とルークの最後の決闘を見ていない奴は見るんじゃねぇぞ!」

シンク「アッシュ・・・自分でネタバレしてるじゃないか・・・。
    人によっては、キャラのイメージを崩すかもしれない。 あまり他人の意見には流されないようにね。」

ヴァン「書き手への注意だ。劇薬と思って読むように」

アリエッタ「書いてくれる人は、みんなお友達…です。何か、いいネタが思いついたら
      まずは自分の妄想力を信じて書いてみて…です。アリエッタもスレが盛り上がればうれしいもん。」

リグレット「私とティアについて語ってもよい・・・。とにかく六神将を中心に書くように。」

アッシュ「ただし、ここは全年齢対象板だッ! 間違っても露骨にエロいネタは
     投下するなよ!!もし俺に恥じ欠かせたらタダじゃすまさんぞ!」

ラルゴ「余りに酷い発言、荒らし行為はスルーするんだぞ。荒れてしまっては困るからな。」

ヴァン「適度な指摘や要望はいいぞ。このスレも変わっていかねばならん。」

シンク「2スレ目の27が、http://powerfulmedicine.web.fc2.com/に
     過去スレ分をまとめてくれてるから参考にしてほしいね。」

ディスト「ちょーっと待ちなさいっ!私の出番が少なすぎですよ!!」
678名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 00:16:29 ID:TU/DWWLE
じゃあ立ててくるか。
ここが書き込めなくなった場合
5分待ってもスレが立てられなかったら誰かよろしく
679名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 00:16:36 ID:ODvTgBNN
後は
ヴァン「替え歌は元ネタが劇薬だ。苦手な人もいるのでホドホドに頼むぞ。」

シンク「連投ならアンカーを打つ義理はあるね。」

アリエッタ「台詞の前の名前は省略しないでほしい…です。」

アッシュ「レプリカのような卑屈は認めねぇぞ!」

リグレット「ネタに妥協はいらないぞ。自由と意志のあふれるネタを待っている。 」

ディスト「ムキーッ!ですが評価や感想が欲しい方はスレ違いですよ!」

ラルゴ「このスレは俺たち六神将による笑い、涙、劇薬、燃え、萌え、屑…etcの集大成だ。」

カンタビレ「荒らしはスルーこれ鉄則。第六師団長との約束だぞ!」

イオン「これらを守ってこのスレをさらなる繁栄に導きましょう。」
かな?
680名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 00:20:35 ID:TU/DWWLE
【戦いは】TOAの六神将総合スレ7【終わらない】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1143731892/
681名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:09:01 ID:wjsxtRIK
もう無理なのかな?
682名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:20:39 ID:P/4ejs0B
まだいける?
683名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:33:12 ID:plGzdvFI
        


























 
684名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:56:35 ID:JOkuJwvl
まだおわらねぇ
685リストカッター中山 ◆OMaNKO/2H6

                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
ぬるぽ