■「スネークと圭一達が球技で対決」する話を書いて欲しい等、要望を書き込むと、職人さんが興味を持って書いてくれるかも?
創作のヒントにもなるのでどんどん書き込んでOK
■本編以外の短編・長編について■
※「他人の作品」の続きを勝手に書かない。どうしても書きたい場合は作者さんに許可を申請して下さい。
※「他人の作品」の設定を借りた外伝は許可。
一応「○○の設定を借りました」と一言付けたほうが良いかも。
※「他人の作品」の設定を一部借りて(スネークが教師として潜入など)新しく長編・短編を書く事も許可。
※職人さんはトリップを着けることをお勧めします。トリップについては下記を。
■トリップについて■
名前欄に、ダイヤのマークと数字とローマ字の羅列を表示させて簡単に本人(自分)を証明するシステムです。
書き込む際の名前欄に、@#A(@に名乗りたい名前を、Aは自分が覚えやすい文字)を入力して書き込むと、#が◆に変わり、Aは数字とローマ字の羅列に変換されます。
【例】
オヤシロ様#メタルギア
↓
書き込むと……
↓
オヤシロ様◆s7Li6JIQiW
※注意※
上記のAの文字は、毎回トリップを着ける為のパスワードです。
他人に教えたりしないで下さい。
第三者にバレてしまった場合は、違う文字を入力して下さい。
■荒らし、基地外など■
荒らしは絶対スルー。
荒らしはかまってもらいたいだけなのです。煽りもだめ。
荒らしに反応するあなたも荒らしかも?
基地外を見かけたらNG登録推奨。
★現在、本編ストーリーの続きを書いてくれる職人さんを募集中です。
今までのストーリーはテンプレ内にまとめwikiがあるので参考にして下さい。
★現在【CQC体育編】と【ダンボール殺人事件】を書いてくれる職人さんを募集中です。
▼【CQC体育編】は、スネークが雛見沢分校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
スネークが体育の授業で生徒達や圭一達にCQC(軍事式近接格闘術?)を教えるというネタです。
特にそれ以外決まっていないので、後は職人さんが自由に題名(○○し編とか)や内容を考えて構いません。
▼【ダンボール殺人事件】はスネークが雛見沢校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
雛見沢で、ダンボールに詰められた死体が発見され、ダンボールの持ち主であるスネークに容疑(重要参考人?)が掛かります。
死体が発見された日にはスネークは行方不明になっていて、更に疑わしい状況のようです。
それ以外は何も決まっていないので、後は職人さんが自由に題名(○○し編とか)内容を考えて構いません。
┌─────┐ .┌────────┐ .┌──────┐
│ 書き込む .│名前:│ .│E-mail:│sage │
└─────┘ . └────────┘ .└──────┘
._____
./ / ./|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . .l_
/|スネーク .|/ ./<ガサッ・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄o
○
(大丈夫だ・・・メル欄にsage)
(と入れておけば誰にも見つからない・・・)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Q&A
オリスクないの?
・過去にデザフェまでうpされましたが流れました。
これを読んだあなた。どうかオリスクを作ってください。それが私の望みです。
それか過去にダウンロードした人はうpしてください。それが(ry
書きたいけど、時系列とか展開とかワカンネ
・したらば(職人様向け掲示板)にGO
つ
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10902/ 知恵先生の扱いはどうなるの?
・元ネタ(月姫)知らない人でも分かる程度に、ほどほどに。
(現時点では傍観者という設定です)
なんでオセロットとかリキッドが一緒に存在するの?リキッドは死んだんじゃないの?
これってMGS2の前なの?後なの?つうか鷹野達は(ry
・今後の展開を待っていてください。
「歪んだ世界」という設定ですので、矛盾したものは「繋がらないカケラ」扱いとなります。
>>1 スレ立て乙!
ようやっとテンプレもできて
様になったな
前スレに投下してきました。ノシ
感想はこっち?
>>9 うぽつ!
さ、さすがスネーク
ちょっと圭一にアドバイスしただけでヌイグルミを落とさせるとは……
>>9 おつです〜
本物の兵士は見てるところがちがうなw
前スレはもう適当に埋めちゃうんですか?出来ればお疲れ様会を・・・いや、なんでもない!忘れてくれ!
>>11 かなりてきとーでやっつけでしたがやってきました。それでも6kB余ってました。
まあ埋めましょうか。それではノシ
>>12 おお、あなたがネ申か!w まさか本当にやってくれるとわ・・・続き待ってます。
>>13 おい、君!
IDが鷹野さんだぞwwww
>>12 お疲れ様会、乙です。
梨花の8KBしか〜で不覚にもふいたw
前スレが残り5kb。
とにかくこっちでダンボール事件を書く予定です。
じゃ蛇予約します。
梨花、そろそろ時間じゃありませんこと?」
「そうみたいなのです」
その後も俺たちは祭りを満喫した。本当に楽しかった。
射的のその後は、スネークは正確で早い射撃を見せてそこそこ大きいものを落として、詩音も見事な射撃の腕を見せた。
羽入は可愛らしいお菓子の箱を落としていた。梨花ちゃんの順番が来たとき、さすがに大物というか撃てるものが残っていなく、
あったとしても高くて届かない位置にあった。……でも、梨花ちゃんが射的屋のおじさんに涙目・涙声で訴えると、
「残念賞」ということでお菓子をたくさん貰った。
…………恐るべし、萌え落としの梨花ちゃん! 狸にしか見えない!
部活の結果は…………射的では勝っても、結局俺がビリだった。
今日はソフトな方で、顔に落書きだけですんだけど…………人に見られる! 地味に恥ずかしいぜ。
こんなお間抜けな顔で祭りを終えるのか……。でも、部活は今まで以上に最高に楽しかった。
来年も、この先も、ずっとこのメンバーで部活をするのだろう。
今からでも十分楽しみだ!
「あれ? そーいや詩音のおバカはどこ行った?」
魅音が辺りをきょろきょろと見渡す。……本当だ、詩音がいない。
「あぅあぅ、スネークもいないのですよ」
「……みぃ……………………スネーク…………?」
スネークもいつの間にか姿を消していた。二人そろってどうしたんだ?
「トイレでも行ってるんじゃねえのか?」
「だったら私たちに一言あっても、おかしくないはずですわよ」
「さては、詩音のアンポンタンめ、スネークを連れ回して遊んでるなぁ!? 帰ってきたら説教だー!」
ふと、そこで俺は梨花ちゃんが優れない表情をしているのに気づいた。
「梨花ちゃん、どうした? 奉納演舞の前で緊張してるのか?」
「……何でも、ないのですよ。それでは行ってきますですよ」
人混みをかき分けるようにして、梨花ちゃんは去っていった。
「梨花、がんばって下さいまし!」
「さあさあ、場所を取りに行かなきゃ。羽入ちゃん、突っ立ってないで行くよ」
「あぅ……待ってくださいなのです! みんな足が速いのですー!」
「お、……おいおい、俺を置いていくなー!」
梨花ちゃんが見せた暗い表情が気になりつつも、……俺達はその場所を離れた。
詩音とスネークが消えた。……嫌な予感がする。
せっかくここまで順調に来たっていうのに、…………詩音のヤツめ。
大方、祭具殿辺りに忍び込んでいるのだろう。かつて、詩音が圭一とそうしたように。
……厄介なことになりそうだ。鷹野と富竹と共に忍び込んでいるとしたら、それはそれでタチが悪い。
そこで富竹とスネークが隙を見つけて、色々と話し合ってくればいいのだけど。そこまで気が回るはずがない。
そもそも、富竹は私が言ったことを半分も信じていないだろうから。
100年間とちょっとの間(6〜8月を繰り返しているから、年数はそんなにないはず)をループしていても、詩音の行動パターンは読めない。
悟史に関することになると異常にアツくなることぐらいしかないだろう。
スネークにあることないことを吹き込んでいなければいいけれど。
それとも、詩音とスネークは別行動で、…………スネークが他のことを優先して、この騒ぎに混ざって
そっとこの場を離れたのだとしたら……?
そうなると、スネークは私たちよりも優先しなければならないことがある、ということになる。
『教師としての使命ならば、命を懸けて守ってやるさ』
いつか教室で言ってくれた言葉。
あれは嘘だったの?
『どうか……信じさせて』
いつか自分が言った言葉。
どうして…………信じさせては、くれないの。
貴方が心を許すのは何者なの?
貴方は何のために雛見沢にいるの?
どうか――教えて。信じさせて。ただ皆と6月……いや、8月を超えたいの。
それだけでいいから、力を、貸して――――――。
以上です。
>>15 それは短編(ダンボール殺人事件)の予約ですか?
短編の予約は不要ですよ。本編と紛らわしくなるので…………
>>15の予約が短編だったら、詩音、スネークを予約します。
……ということで、短編ですよね? 違ったらアレなので早めにレス下さい。
期待保守
前スレに投下して来ました。ちょうど容量が埋まりました。
名前欄ミスって「テンプレ張っとく」ってなっていますが自分です。
梨花、羽入、魅音、レナ、沙都子、(詩音)予約します。
>>23 乙!!!
詩音こえ〜
前スレはやっと埋まったな
改めて新スレ解禁だわ
なんかMGS4の発表会があったらしいなぁ
ひぐらし公式の絵板に迷彩服を着た梨花ちゃまがいるw
しかもMGSをプレイしてらっしゃるようでw
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 14:09:36 ID:e4SUNen4
ほんとだwwww行ってみたらほんとにあったw
しかもPS3使ってるwwww
住人自重www
もう公式のオリスクスレに依頼だしチャイナよ、YOU!
もういっその事自作してみれば?
NScriptだけじゃなくて吉里吉里2使ってみたり。
吉里吉里はややこしいし
素材調達とかメンドウ事が増えるだけ
32 :
隙潰し:2008/05/15(木) 20:51:50 ID:CXf8oFjV
大変お久しぶりです、隙潰しです。
今自分の事知ってる人いるのかな?
part1から2にかけて外伝をかいてた者です。
文字通り過疎過疎なときに登場します(確証はなし)
とりあえずそういう時に現れるんで記憶の片隅においといて下さい。
これからもよろしくお願いします。(´・ω・`))
知ってるさ。忘れてなんかやるもんか。
だからさあ、あんたのSSを見せてくれ。
>>32 覚えているぞー
Part1からいるからね
またおもしろいの書いて読ませてくれ!
ごめんなさい。予約に人数追加です。
>>23のメンバー+富竹、鷹野でお願いします。
ヒソヒソ「(こっそりNScriptいじってたりします。スネーク、リキッド、オセロット、忍者、甲冑男達の
立ち絵が欲しいです……。絵師様募集中。最低でも前四人欲しいです。あぁでもメタルギアの背景も欲しい)」
途中送信orz
>>32 覚えていますよー。頑張っていきましょう!
>>35 これで良いんじゃないかw
_____
| スネーク |
________| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ / /|
/ / / |<こちらスネーク。監督。指示をお願いします
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | |
| | |
| | |
| | |
| |.. /
| |/
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
公式のイラスト見て来た
沙都子のほうがゲームは上手いんだなw
>>35 ドンマイ
期待してます
でも魅音や圭一のほうが上手いんだろうな
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 22:45:35 ID:4c6+fj7B
沙都子には影牢とかやらせてみたいなぁ
41 :
隙潰し:2008/05/17(土) 00:18:14 ID:eVTzPAc/
ありがとうございます。
というわけで1つ2つ投下します
tips
山狗無線記録
「こちら鳳1、雲雀1応答せよ」
「こちら雲雀1」
「"宅急便"が届いたらしい」
「予定通りだな」
「それに"速達"もだ」
「速達?"番犬"か?」
「いや、ロシアのスペツナズ内の不正規特殊部隊らしい」
「番犬の出動は?」
「一応、予定されている。」
「了解した」
「よし、もう通信を終了するぞ?」
「了解。オーバーアンドアウト」
42 :
隙潰し:2008/05/17(土) 00:20:31 ID:eVTzPAc/
俺は起きるとまず大佐に連絡をとった。
だが返信してきたのはオタコンだった。
「スネーク、無事に雛見沢村に潜入出来たようだね。」
「ああ、それより大佐はどうした?」
「大佐は会議にでてるよ、あと少しだと思うから伝えることがあるなら言っておくよ」
「ああ、だが今は特にない、大佐には順調だと伝えてくれ」
「わかったよスネーク。じゃ気をつけてね」「ああ」
さて俺はまず泊まっていた山から降りて下山した。すると何か神社が見えてきた。
俺は神社の前の階段の所でその神社を見上げていた。
(この静かな村にメタルギアがあるとはな・・・)
以上です。
またいつか近い内に会いましょう!
ありがとうございました!
うぽつ!続き待ってる
45 :
宮塚祐一郎 ◆DiO3884tXc :2008/05/18(日) 08:15:09 ID:IRogRXPG
同人ゲーオタクども死ね!
IDがDIO様なのかwww
みんなMGS4は買うのか?
MGS4すげー欲しいけど、PS3買ったら馬鹿にされるし友達減るから買わない
俺はすでにPS3持ちなので、もちろん買うぞ〜
MGS一度も遊んだ事無いからわからなですね。
ウィキで情報集めて書くだけだからorz
とにかく買う金がないorz
>>48 俺は360ももってるけど、どちらも馬鹿にされた事ないぞ〜
馬鹿にされる理由なんかどこにもないしな。
梨花ちゃんの演舞は神秘的だった。
……ちょっとしたミスもあったものの、つつがなく終了した。
そして、演舞が終わっても、…………スネークと詩音は戻ってこなかった。
みんな心配だよねーと口々に言い合いながら、川に綿を浮かべている。
ちょっと変わった儀式だな、と思いつつ、二人のことを考えた。……本当にどこに行ったんだ?
「本当、……スネーク先生と詩音さん、どうしたんですの?」
「でも、もうお祭りは終わりだし、会えるかな? かな?」
「二人揃って迷子とはねぇ。…………部活の続きをやりたいところなのにさぁ!」
「おい待てよ、魅音。もう決着は付いたじゃねえか!」
「くっくっく! 甘いよ圭ちゃん。毎年我が部は暴れ回ってるからねぇ! さっきまでのは
軽い準備運動みたいなものさ! 屋台が片付くぎりぎりまで楽しむのが――」
「……みぃ。それで去年は本部のテントに呼び出されてこってり絞られましたのです」
「あぅあぅ、魅音は悪い子なのですね」
「り、梨花ちゃん、そういうのは内緒内緒!」
「あらぁ、みんな元気ねぇ。……若いってのはいいわね、ジロウさん」
診療所の鷹野さんと、富竹さんが来た。
「ははは。……鷹野さんだって十分若いじゃないか」
「ひゅ〜っ、相変わらずおアツいですねお二人さん!」
魅音が二人をからかう。
鷹野さんはくすくすと笑い、富竹さんは赤くなってしまった。
この二人の力関係が見えた気がするぜ……。
「え、…………と……、梨花ちゃん、スネークさんはどこにいるんだい?」
「……ボクも教えて欲しいぐらいなのですよ。というか今更話すのは遅すぎるのです。のろま野郎なのです」
「梨花ぁ、それは言い過ぎなのですよ」
「ははは…………。ごめんよ、梨花ちゃん」
何やら、富竹さんと梨花ちゃんとの間に何かがあったようだ。
富竹さんが梨花ちゃんに話しかけるが、梨花ちゃんはつっけんどんとした態度を取っている。
「富竹さん、スネークに用ですか? あいにく俺達も探しているところなんですよ」
「そうでございますわ。二人して迷子ですの」
「あらあら、祭りは夜が本番なのに。…………五年目の祟りの犠牲になってないといいわね」
鷹野さんがそう言ったとき、場の空気が凍り付いたのを感じた。
……「祟り」とはエンジェルモートで会ったとき、鷹野さんが楽しそうに話していたものだと思う。
悲惨な事件が続いていて、…………それは、梨花ちゃんの両親、沙都子の両親と叔母さんと兄にまで犠牲が及んでいる。
それに、……こんなに楽しかった祭りの後味が悪くなる。
オカルト的な趣味があったとしても、……ここでは慎むべき話題だろう。
富竹さんが空気を読んでくれたのか、鷹野さんを咎めた。
「ごめんなさいね。……くすくす。何しろ五年目だもの。祭りは、これからなのよ――――」
「…………鷹野」
鷹野さんが笑い、梨花ちゃんがそれを睨み付ける。
どうしてそうなるのかは、……今の俺には知り得ないことだった。
後に、嫌となるほど思い知らされることになる。
「それと、富竹。ちょっとだけ話がありますです。みんなの前では出来ない話なのでこっちに来て下さいなのです」
「えぇ!? …………あぁ、分かったよ。ちょっとだけ席を外すね、鷹野さん、圭一君達」
梨花ちゃんは富竹さんを伴ってどこかへ消えていった。
やっぱり、……梨花ちゃんは、何か悩み事があるようだ。
悩み事があったらまず仲間に相談。これが一番だ。
明日にでも、……聞いてみよう。俺達部活メンバーならきっと力になれるはずだ。
「はろろ〜ん。…………あれ? ちょっと悪い雰囲気ですか?」
振り返るとそこには、………………詩音!?
「し、詩音! お前今までどこに行ってたんだよ!!」
「詩音さん、心配しましたのよー!? もう私でも迷子になる年ではありませんでしてよ!」
「も〜〜〜う詩音のおバカ! 途中で抜けるなんて駄目でしょ!」
「あはははははは、ごめんなさ〜い。ちょっとスネーク先生連れ回して遊んでました☆」
鷹野さんが、賑やかになったわねぇ、とくすくす笑った。
詩音、やっぱりスネークと一緒にいたのか。
だったらどうして、今ここにスネークがいないんだ?
「詩ぃちゃん、スネーク先生と一緒にいたの? じゃあ今、スネーク先生はどこかな? かな?」
「………………それがですね、途中ではぐれちゃったみたいなんです。お姉達も見かけていないんですか?」
「見てないけど…………? 本当、どこ行っちゃったんだろうねぇ。おじさん心配だよ」
「スネークなら、きっと大丈夫だろ。な、レナ?」
レナの方を見る。
……レナは、全く笑っていなかった。
「詩ぃちゃん、…………本当に、スネーク先生の居場所、知らないの?」
「ごめんなさい。本当に分からないんです。いつの間にかいなくなっていて、」
「嘘だッ!!!」
レナの怒声が響き渡る。
………………祭りが終わって閑散としていたから、この声はその辺りに響いたに違いない。
一瞬、周りの喧噪も、俺達の話し声も止んだ。
「………………レナさん?」
「レ、レナ、…………詩音は知らない、って行ってるけど?」
沙都子と魅音がレナに声をかける。けれど、……レナには何も聞こえていないみたいだ。
レナは普段怒らない。おっとりとしてふわふわしていて、それでいて部活では全力全開。そんなヤツだった。
だから、…………詩音に対していきなり怒鳴ったのが不思議でしょうがない。
「嘘だよね……。詩ぃちゃん、本当はスネーク先生の居場所を知っているんじゃないのかな? かな?」
「……私は知らない、って言ってるじゃないですか」
詩音なら、勘違いですよ〜とでも言って、笑ってごまかすと思っていた。
だけど、今の詩音には、…………余裕がない。
笑おうとしていても、笑えていない。
詩音が嘘をついている、って言われても信じてしまいそうだ………………。
そこへ、話を終えた梨花ちゃんと富竹さんがやってきた。
「…………お話が終わりましたのです。……詩ぃ、レナ、どうしたのですか?」
「ははははは、……タイミング悪かったかなぁ。鷹野さん、僕たちはこれで失礼しようか」
鷹野さんと富竹さんが去っていった。
ふと、……レナが急に笑顔になった。
「詩ぃちゃん、…………レナの勘違いだったらごめんね。気にしないでね」
「あははははは、そうですよ、…………勘違いです。気にしないことにします」
詩音も笑った。一気に緊張の糸が切れる。
「まー、スネークなら大丈夫でしょ。羽入じゃあるまいし迷子にならないよねー」
「ひどいのです、僕だって迷子にはなりませんのですよ! こう見えても雛見沢のことはよく知っていますです!」
「みー。羽入が人混みに流されてにゃーにゃーしていたところをボクは見ていたのですよ」
「あぅあぅあぅあぅ……」
「をーっほっほっほ! その程度なら部活に慣れるのはまだまだ先でございますわねぇ!」
「悪いけどよ、ちょっとばかり手荒な歓迎だからな、こっちの学校に転校してきてから本格的な入部試験があると思うぜ!」
「お姉達は手加減しないと思いますよ。梨花ちゃまのお友達さん、がんばって下さい!」
「あぅあぅ……レ、レナぁ、みんなが僕をいじめるのですー!」
「かぁいい☆ 羽入ちゃん、お持ち帰りぃぃぃぃぃ〜〜! 羽入ちゃんをいじめる人はレナがおしおきだよ! だよ!」
スパパパーン! とレナの拳……いや、膝か? 肘か!? それすら分からないものが俺達を襲う。
ある者は伸びて、ある者は地に伏せて、そして笑い合うのだった………………。
祭りの後。
沙都子が寝ている横で、私は羽入と話していた。
「梨花……。お祭りが、終わりましたのですね」
「そうね。私の命日は、あと何日かしら?」
「ぁぅぁぅ……今日の朝に立てた作戦はどうなっちゃったのですか?」
「冗談よ。…………スネークが行方不明なのが痛手だけど、きっと大丈夫。黙ってアレを拝借しちゃえばいいし」
「……悪い泥棒猫さんなのです」
「向こうも学校の薬品を盗んでいたし。お互い様よ」
私はグラスを傾ける。
羽入の顔色が悪くなるのを横目に、……最後のワインになるかもしれない一口を、大切に味わった。
「そういえば、……富竹と何を話したのですか?」
「多分、今日中に鷹野と山狗に捕まって喉を掻き毟って死ぬことになるわ、って予言したのよ」
「信じて、貰えたのですか?」
「……分からないわ。半信半疑、ってところね。富竹が死んだら番犬を呼ぶことが出来なくなる。そうなったら、長期決戦は無理。
勝率はぐっと低くなるけれど、そこはスネークに任せる。その前に、……私が死ねばいい」
「でも、…………これはいつも以上に危険な賭けなのですよ。富竹にしか、真相を打ち明けていないのです……!」
「部活メンバーにはあんたが説明してくれるんでしょ? 上手くやってよね。結構大事な役目なんだから」
「梨花も、上手くやって下さいなのです」
「そうね。…………じゃあ、仮眠を取るわ。早朝には出かけて48時間作戦を実行する。……おやすみ、羽入」
「お休みなさい、梨花」
目を閉じる。
今日の部活の光景が次々に目に浮かんでは消える。
本当の「祭り」はこれからだ。
――――どうか、成功しますように。
以上です。
……どうすっかなぁ。とりあえず、鷹野、富竹、小此木、山狗多数、(オセロット、野村)予約します。黒幕ばかりですね。
オリスクはもうちょっと待っていて下さい。近日中に最初の方だけうpできたらいいなぁと思っています。
>>50 もし本編を書くならどうにかしてやって欲しいなぁ、とぼやいてみます。
自分もひぐらしは漫画、アニメのみだったんで、原作を注文したクチです。
56 :
宮塚祐一郎 ◆DiO3884tXc :2008/05/18(日) 22:15:01 ID:IRogRXPG
>>55 あ、漫画とアニメだったんですか。
僕もひぐらしにはまったのはアニメが最初で。
深夜アニメ見れないからYouTubeで見ました。鬼隠しだけ。
最後の方が怖くて部屋の窓全部カーテンで隠したorz
なんだかずっと視線を感じて…オヤシロ様かな?
そのあとは近くの本屋で漫画買いあさって、続きが出るのを待つのが面倒になって原作買って…しかも無印・解・礼を同時にorz
今更思い直してみると…どんだけ金無駄遣いしてんだろ…
しかも全部読んだの皆殺しと祭囃しだけだし…
面白かったから良かったんですけどねw
あれ?いつの間にか雑談になってる…
>>48 それって、ほかのやつが買えなくてひがまれてるだけだろ?ってか、それぐらいで嫌われるこたぁないだろ
本編乙です!とみたけ終了な気がしてきた・・・w
みんな原作やってからきてるのかと思ったらそうでもないんですね・・・
>>59 ……なんかごめんなさい。ひぐらし自体を知ったのが二年前なんです。
ひぐらし原作はず〜〜〜っと「やってみたい」と思ってたんですが、機会がなくずるずると。
そしてMGSは昔っからファンで、このスレ見つけて、人生初SSの詩音のTIPS書いて、
本編引き継ぐことになったときに、さすがに原作やってないんじゃ話にならないな、と思って通販で注文しました。
関係ない雑談失礼しました。ノシ
自分は、ひぐらしはCS版しかやったことなくて、その後は漫画読んでます。
MGSはMGS1と2しかやったことなくて、3は手元にあるけど未プレイです。
メタルギアはバイオの二番煎じだと思ってやってない
今は後悔している
大分違うな
そもそも、メタルギアの方が先だしな
MSXからだと言いたいんだろ
イランヨそんな薀蓄
ん、バイオも前身となった作品なかった?
バイオの前身はスウィートホームだったきがする
>>67 おお、オリスクやったの初めてだから、ちょっと感動した
good job!!
>>67 軽く流して気付いたこと
・驚嘆符、疑問符のあとにアキがある場合のクリック待ちの位置が全角アキの後になっている。
・セリフがページを跨ぐ場合、カッコの閉じと開きを打ち忘れている
・!』 のように二重カギのある場所で2回クリック待ちがある
!s0とテキストスピードを変えている場所は文が長い場合は
!s0ではなくてtextspeed 0の方が文字の残像がで難い
>>73 乙、そして不具合報告を。
スネークが固有結界「ダンボールに対する愛情と講釈」を発動中に発生。
→「ただし、段ボール箱は〜すぐ駄目になる!」
構文エラー 不正な命令"texrspeed"
>>73 ――報告!
大佐、
>>72の 0.txt と内容が全く同じです! どこも違いがありません。
比較ツール使って調べたので間違いありません!!
>>76 無事、件の情報を入手した。
現在解析中だ。
複雑な暗号で直ぐには解析できない。
解析終了後にまた報告する――オクレ
なんだ、なんだ!
なにが起こっているんだ!?
スネーク、状況を説明してくれ
自分でバグ確認。
・TIPS「知恵先生のお昼ご飯」が開けません。
・TIPS一覧が表示できません。
起動するときに注意して下さい。(よって、4限目の体育終了まで遊べます)
修正版は…………土曜日でいいですかね
>>81 オリスクの話だ、大佐。
本編は明日辺りに投稿します。
オリスク修正+加筆verは土曜日に投稿します。ノシ
――報告!
>>77の解析結果を送る――
パス:dasoku
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=0000031589.txt 内容は
・かっこの打ち忘れ
・!s0で残像が出るところを textspeed 0 に置き換え
・!や? の後に全角アキを追加(主にクリック待ちの部分)
・大佐との会話(通信と思われる場所)を二重カギで括った
・改行後の段落落し
・誤字
・レナがダンボール萌えしてるときの圭一の表情が違う気がしたので変更
・テキストと音のズレを合わせた
・あと2・3ヶ所タイミングズレみたいなのを修正
※SEのリピートと同じチャンネルで音を鳴らすとバグの原因になるので
リピート音は10チャンネルから単音は1〜9チャンネルを使うようにした方が良いと思います
Rekisa というテキスト比較ツール使うと何処を弄ったか瞬時に分かると思います。
テキスト比較ツールは他にも沢山あるけど結果を表示するまでに結構時間がかかったするのもあります
これは処理が速いので使いやすいです
>>84 >>85 ありがとう。マジで神ですね。というかいっそ貴方がオリスク作ってくだs(フォングシャ
段落開けとかカギ括弧とか弄っていいものなのか迷っていたんですが、見やすくする為には必要ですね。
SEに関してセミが泣き止まなくて困っていたので助かりました。
ということは、セミを鳴かせる・鳴き止ませる、途中で他の音を入れるときに、
dwaveloop 10,"WAV\LP\Semi.wav"
「はう〜!@ お持ち帰り〜〜!!」
dwave 1,"wav\Daidageki.wav":quakey 4,10
「ぐあっ!?」@
お……恐るべし、レナのヤツ。@
dwavestop 10
とすればいいんですね?
とにかくありがとうございました。参考にしたいと思います。
>>86 >というかいっそ貴方がオリスク作ってくだs(フォングシャ
MGSやったことないんで出来ません><
なので今後も支援という形で参加しますです、ハイ
あと、閉じカッコ前に句点つけるか迷ってたんですけど、良いんですかね?
竜騎士の文体を真似るなら打つべきだと思うのですが、イヤな人も居そうなので今回見送りました。
>とすればいいんですね?
それで問題ないです。
話変わりますが、今 nscripter がフォントの描画周りの改良を行ってるようなので
もちっとすると明朝が綺麗になったり、袋文字が使えるようになるみたいです。
>MGSやったことないんで出来ません><
それなのに協力してくれてありがとうございます。敬礼!
MGSやってなくても、とりあえずまとめwikiを見て動かすだけでm(フォングシャ
今後、オリスクをあげる場合はこちらに「0.txt」のみうpして、色々と協力して手直ししてから
ひぐらしのオリスク部屋にうpするようにしますね。
支援でも助かりますです、よろしくお願いします。
>閉じカッコ前に句点
うーん…………文章書く立場から言うと、あれはもうやらない決まりなんですよねぇ。
一昔前の本にはついてますが。竜騎士はつけてますし……。
今のところは原文ママ(基本、誤字脱字は直す)で行きたいと思います。
NSripterの改良、地味に待ってますw
スクリプトいじり始めてから一週間もないので、どうぞアドバイスしてやって下さい。よろしくお願いします。
安価付け忘れ……。
>>87当てです
今度は本編執筆して来ます。ノシ
>>88 >うーん…………文章書く立場から言うと、あれはもうやらない決まりなんですよねぇ。
あ、やっぱり^^
自分はアレを個性や作風と取ってるので、もうあまり気にしてないですが、
モノ書きとしたらNGですしね、了解しました。
ちと質問なんだけど
オリスクのオマケメニューに公式のホムペリンクやら音楽室とか入れないほうが良いんじゃないの?
トピックだけの方が良いと思う
その中でもホムペリンクは公式に関わりあるようでヤバイよ
あくまでも二次モノなのだからそのあたりは弁えないとダメだと思う
平成ひぐらしだかの二の舞いになるのもイヤだし
富竹は資料を束ねてフォルダに入れると、それを自分のナップザックに詰めていた。
「いやぁ、祭りは楽しかったねぇ。それに、梨花ちゃん達もすっごく楽しそうだったよ。いいねぇ、仲間がいるというのは」
「…………そうね。仲間は大切ね……」
資料を詰め終わり、富竹は立ち上がった。
…………富竹が梨花の話を昨日の時点でどこまで信じたのか、また今日梨花に言われたことを気にしているかどうかは誰にも分からない。
ただ、……彼が鷹野に対して警戒心を余り持っていない様子から、鷹野をまだ信じていることが伺える。
鷹野は富竹にゆっくりと近づいて、富竹の手にそっと自分の手を重ねた。
どきっとして赤面しながら硬直する富竹に、鷹野は吐息がくすぐるくらいに顔を寄せて話しかけた。
その仕草はとても色っぽかった……。
「…………………ねぇ、ジロウさん。とても真面目な話があるの。聞いてくださる?」
「な、何だい? ……鷹野さんまで、僕に大切な話があるのかい?」
「私、あなたのことが好きよ」
愛の囁きとはどこか雰囲気が違う。
鷹野がこういう残酷な笑みを浮かべる時、その考えを富竹は理解できないことを自覚していた。
「………いよいよ、オヤシロさまの祟りが、現実のものとなる日がやって来る。その日こそが、私の子どもの頃からの夢が叶う日。……くすくすくす」
「…………………………」
富竹は嫌な予感を覚えた。
梨花の話が本当だとしたら。鷹野が、することと言えば――――
「……ジロウさん。聞いて。…………私は、もうあなたと一緒にはいられないの」
「え…? ……そ、それはどういう意味だい…?」
これからの鷹野の行動が、……読めてくる。
でも、富竹は鷹野を信じている。
だから、…………この期に及んでも疑いたくなくて、言葉の続きを促すことをしてしまう。
そのわずかな時間が、彼の生存確率を低めていく…………!
「………お別れの夜が来たの。……陽の当る世界を教えてくれてありがとう。あなたの温かさは日溜りの温かさだったわ。
……騙しあったり、疑いあったりしない本当に温かい関係だった。……だからあなたと別れるのがとても惜しい」
富竹から体を剥がすと、鷹野はゆるやかな仕草で二歩三歩と後ずさる。
富竹との別れの時が訪れたことを、距離で示すかのように。
信じたい。
だから、今の鷹野の行動を信じたくない。
でも、梨花からの話は真実味を帯びていた。
つまり、鷹野は――――――。
「…………まさか、………君は…………」
「くすくす。そのまさかなの。……ジロウさん」
富竹は席を立ち、鷹野と対峙するように身構えた。それにはほのかな敵対のニュアンスが込められていた。
「……………私より、……仕事が大事なの。……やっぱり」
「……信じられない。……君の事を…………信じていたのに……!」
その一言は拒絶。鷹野は薄く自嘲気味に笑った。
「オヤシロさまは人と鬼を融和したそうだけど。……そのオヤシロさまでも、私とあなたを融和することはできなさそうね。…………くすくすくすくす」
鷹野がゆっくりと会議室のドアを開くと…そこには6人もの作業服の男たちがいた。ぎょっとする富竹。
祭りの後に言われた、梨花の言葉を思い出す。
『昨日のボクの話を信じていても信じてなくても聞いて下さい。……山狗と鷹野は、富竹にとっての敵です。気を緩めないで下さい。
うかつに気を許してしまうと、富竹は今日中に死にますです』
今のこの状況と、…………ぴったり当てはまる。
自分が置かれた状況と、……今後どうするべきかを頭をフル回転して考える。
梨花の話を思い出せ。そして、相手の目的をつかみ、隙を見つけるんだ――!
「……こ、これは何の真似だ! 小此木君、君も寝返ったのか…………!」
「…………失礼しますんね、富竹二尉殿」
焦る富竹を見て、鷹野がくすくすと笑う。
「『雛見沢症候群』は導火線に火がついた爆弾と同じ。それが爆発する前に東京はあなたに爆弾を解体してしまうことを命じた。
……でもね、東京にはこの爆弾が派手に爆発してほしがっている人や、爆弾自体をほしがっている人もいるの」
「君はその連中に買収されたというのか。……いや、その人達に誑かされただけなのか!?」
「誑かされる? ……何の話か分からないわ。元からそういう目的で送り込まれているの。申し訳ないわね。出会った時から、私とあなたは住む世界が違ったの」
「そして、…………僕に寝返れ、と言うのか。断ったら、……オヤシロさまの祟りになぞって僕を殺す。そういうことだろう?」
「あらぁ、嫌に冷静じゃないの。くすくすくす、その通りよ。…………お返事はどうなのかしら?」
「………………断る!」
叫ぶと同時に、入り口に向かって突進する。
鷹野にとって、この行動は予想外だったようだ。鷹野は山狗に怒声を浴びせ、…………命令を受けた山狗が富竹に一斉に飛びかかる!
富竹から稲妻が閃くように繰り出される突きは、1人の男を瞬きすら許さずに打ち倒す。
だが男たちもそれを黙ってみているわけではない。
人数の差で圧倒しようと一斉に飛び掛る。
組み付いてきた男たちに肘で反撃を加えるが、人数差は覆せないようだった。
よく善戦したが、もがく富竹はやがて床に転がされ、うつ伏せに潰される。
「く、くそおおぉおお!!! 離せ、離さんかッ!!」
「こいつ、ジタバタすんなッ!!」
「ぐおおおぉおぉおお……ッ!!」
関節を完全に固めたらしい。富竹はもはや足掻くことすらできなかった。
「さすがねジロウさん。6人掛りでも手こずらせるなんて素敵よ」
完全に決着がついたのを見届けると、鷹野は優雅に笑いながらやってきてしゃがみ、足元の富竹を見下ろした。
「ジロウさんに聞きたいことがあるの。…………さっき、古手梨花と何を話していたの?」
「き、…………君には、関係のない話だッ……!」
「この期に及んでも、嘘をつく気? くすくすくす」
「それでも、…………君には、言えないよ。……ただ一つ言えるのは、あの子には神通力がある、ってことぐらいか……ッ!」
「じゃあさっき梨花とお話していたのは、『今日死ぬから気をつけろ』、ってことかしら……?」
『死ぬ時は、山狗と鷹野達に拘束されてから、…………廃棄されたはずのH173を投与され、…………喉を掻きむしりますのです』
「…………そうだ。今日中に喉を掻きむしって死ぬ、と言われたよ。H173か何かを与えられてね」
鷹野は目を見開いた。
殺される、だけならまだしも、死に方までぴったりと一致していたからだ。
「じゃあ、昨日は何を話していたのかしら? 梨花が私の名前を叫んでいたけど?」
「……………………」
富竹は沈黙を守った。
それは、……梨花にこれ以上危険が及ばないためにした行為だった。
だが、逆に鷹野に「昨日も今日も、話した内容は鷹野に関係すること」であることを伝える結果になってしまっている。
一方、鷹野は不安を感じていた。
計画が漏れている…………?
……いや、そんなはずはない。無い、と思いたい。
信用できる山狗と、……この話を持ちかけてきた東京の野村、そして…………あの訳の分からない連中達にしかこの計画は伝えていない。
どれも機密保持には長けているはずだ。それを表立たせないことが彼らの役目だからだ。
なのに、古手梨花は昨日の時点でそれを知っていた……? それとも、昨日より前からそれを知っていた……?
…………私が奴らと組んでいるのは、ただ研究が続けられるから。
作戦を実行するに当たって、お互いの利点が重なったため、向こうから協力を持ちかけてきた。それだけの話だ。
その研究ももうすぐ終わりそうだから、神となる足台に五年目の祟りを起こして、その後に古手梨花を………………と考えていたのに。
なのに、肝心の富竹や古手梨花に話が伝わっているのならば意味がない。
ここまで知っているなんてありえない。梨花はどこで知ったんだ、この計画を……!
いくら研究が続けられると言っても、……梨花と富竹に逃げられたら終わりだ。
五年目の祟りすら起こせない、犠牲者は偶数人数で、一人が死んで一人が消えるのだから――――待てよ。
…………いや、…………富竹が死ななくても、、大丈夫。
、、、
富竹を殺せなくても、死体は、余分にあるんだった。
、、、
行方不明者も、余計にいる。
「………………小此木、気が変わったわ。富竹を地下に監禁しなさい。」
さすがの小此木でも、この言葉には驚いたようだ。
「……は? …………失礼ですが三佐、どういうおつもりですんね?」
「いくら古手梨花がオヤシロ様の生まれ変わりだろうと何だろうと、ここまで知っているはずはないもの。計画が漏れているとしか思えない!
後で富竹に尋問するわ。もし監視に手が回らないようなら、所長と同じ部屋に監禁すること! 正し、手錠か何かで必ず拘束しなさい!
それとRの監視体制は早めに強化すること! 遅くても明日の朝からずっとよ! いいわね! …………何をぼーっと突っ立ってんのよ。早くしなさい!」
私が野次を飛ばすと、山狗達が慌てて動いた。
一人が富竹にハンカチを押し当てて、眠らせる。二人がすぐに富竹の前後に周り、ぐったりとした富竹を担ぎ、部屋から連れ出した。
小此木は尚も納得していないようだった。分からず屋め……!
「三佐、本当によろしいので? 祟りとやらはどうするんです?」
「何も、毎年毎年綿流しの日当日に人が死んだり消えたりしてる訳じゃないでしょ。後から考えるわ。……余りだって、あるもの」
私が口にした『余り』という言葉で理解したようだった。
「へっへっへ、そういうことでしたか。…………おい、今すぐ東京に連絡して、『愛国者達』への連絡手段を教えるように伝えろ。
理由? んなもん、もうすぐ研究が終わりそうだからこちらからの連絡も必要だ、って言っておけ。それでも足りないなら適当にごまかしておけ。
『愛国者達』への連絡が無理なら、雛見沢に来ている奴らの分だけでいい。頼むぞ」
小此木が山狗達にてきぱきと指示を下す。頼もしい部下だ、やって欲しいことを全部言ってくれた。
目を閉じる。
これから起こる出来事を、……おじいちゃんは、どう思うんだろうか。
悪魔の研究に手を染め始めた時から、後ろめたさのようなものを感じていた。
さらに、そこから…………研究の中止が決まり、ふらふらと一人彷徨って、野村と会ってから……………………
私は何をしてきたの? ただ、「研究が続けられる」という条件に飛びついて、……今の今まで、こんなことをしてきた。
でも、最終的には、あの論文を皆に読ませて、震え上がらせることが可能になる。
研究も大詰めだ。もう少し、もう少しだから……………………三四を、許して下さい。そこで見守っていて下さい。
ひぐらしだけが、静かにないていた。
以上です。
>>91 了解しました。
おまけページは「TIPS」「お疲れ様会」「スタッフルーム」のみにします。
オリスクのうpは、ちょっときりが悪い&色々な都合が悪くなったので、明後日になるかもしれません……。
一応、前の方がうpした「デザートフェスタ」までやる予定です。
本編の方は、スネーク、大佐(大佐って予約メンバーに入れるべき?)、詩音、葛西予約します。
>>96 うおおおおおおおお! ありがとうございますありがとうございます!
大きい方の画像は試しに使ってみますね。
>>95 おつ!
オリスクもやってるのに大変だなぁ
応援してるぜ〜
そういえば
MGSの小説が今日だか明日発売するぞ
システムバグ報告と記述について
・effectcut を設定してない為、スキップするとエラーが出て処理落ちする場面がある
※デバック時に不便です
・nsa が二回記述されている
setwindow のすぐ後に textspeeddefault (!sd)の記述が無いため、文字速度の設定が正常に働いていない
※!sdで書くとテキストウインドウも描画されてしまうので textspeeddefault の方が良いです(連続で画像表示する場合、チラツキの原因になるため)
mp3loopでBGM鳴らしてるところは出来れば BGM 命令で鳴らしたほうがいい
※今と同じ停止の仕方にしたいなら bgmfadeout 0 の設定を忘れずに
gosub*E_C とか gosub*E_A とか停止命令は stop の方が簡単
※間にloop命令をしてるわけでもないし、停止のチャンネルで音を鳴らしていない
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 19:31:36 ID:5Pdmtn7j
二日来ない間に………みんなまとめて乙
>>97 次にうpさてるオリスクで定義ファイルとか
こっちで見直して返信しようと思ってます
※そのとき、スクリプトを複数に切り分けて
製作の負担が軽くなるようにするつもりですノシ
>>100 ありがとうございます。頂きました。
不躾なお願いだとは思いますが、下のフレデリカの詩もやって頂けないでしょうか?
試しにペイントを使って明朝体でやったんですが、フォントが違うみたいで綺麗になりませんでした。
楽園で神様が蛇をなじって言いました。
「毒牙を持つお前は泥の中を這って生きるだろう」
楽園の出口で神様が蛇を更になじりました。
「毒牙を持つお前は人に踏まれて死ぬだろう」
楽園を出たところで蛇が振り返って言いました。
「でもあなたは私の毒牙を抜こうとはしないのですね?」
Frederica Bernkastel
>>103 明日中には何とかうpするので(デザフェまでは無理そうです……)
見直し、よろしくお願いします。
スクリプトはうpするときに一つにまとめているので、(制作の時はばらばらです)
定義ファイルを分けて下さると助かります。
ノシ
>>104 明朝は
>>100に付けた注意書きと同じで良いのでしょうか?
取り合えずそれで進めます
他にも要望あれば出来るだけやります。
※立ち絵は無理ですorz
知っているかもしれないけど、立ち絵の同時表示の仕方
今組んでるのを見る限り必ず一人ずつ表示してるので書いときますね。
エフェクト番号、0でメモリーに読み込ませて
print または 最後の立ち絵(背景)を表示したいエフェクト番号にすれば3人同時や背景込み、
立ち絵表示したまま背景変更とか色々と融通が利きます。
>>107 本っっ当にありがとうございます! 頂きました。
おそらく、追加の立ち絵・背景は今のところはもう大丈夫だと思います。ありがとうございました。
(終盤、メタルギアの背景とかどうしたらいいんでしょうね……)
「print」命令は勉強中です。参考にします。
ビックカメラでメタルギアソリッド2のベスト版があったので買ってきました!
MGS1とMGS3が変えなかったのが悔しい
>>112 ご苦労様ですノシ
これから作業に移ります。
>>114 どうもです。貰いました。
SEの追加までしてくれたんですね……! ありがとうございます、言葉も出ません。
本編の執筆とオリスクと交互にやっていくので、次回もよろしくお願いします。
今度こそデザフェまでうpします。(早く固有結界対決やりたい……)
>>114を使ってオリスクを起動してみたんですが、
オモチャ屋のシーンで
「不正な命令"indent"です」
とエラーが表示されました。
>>116 うちでは正常に動くけど、ダメなら試しに
envdata 一度消してください。
>>116 あー、もしかすると Nscripter のバージョン問題かも
うちは ver2.82で動かしてるので
>>117 むぅ、試しに消してみましたがダメでした。
>>118 あー、多分それですね。
バージョンの確認が出来ないので最新版DLしてきます
コメント逆になってます。
左が indentなし
右が indentありですorz
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 00:28:28 ID:x+wDMs0h
>>110 MGS2か
ネタバレになるから深く言わないが
個人的に大佐がおもしろいw
あとメタルギアRAYのデザインが好きだ
すまん
上げてしまってた
>>123 発狂大佐ですねw
「愛国者らりるれろ!らりるれろ!」
SSに使えるかもしれないですね
書き忘れたけど必ず「envdata」 一度消してください。
定義部分を書き換えた時の基本事項です
>>127 ありがとうございます……!! 色々と痒いところに手が届きました。
早くこちらのものでスムーズに制作できるように努力します。
本当にありがとうございます!
MGS2はオタコンとの通信もおもしろい
今ソリダス戦前の大佐とローズの会話中だけど・・・
コエーヨォォォォヽ(`Д´)ノウワァァァン!!
不気味でしょー
>>133 毎度毎度ありがとうございます。頂きました。
シナリオからTIPSメニューに飛ぶやり方がよく分からないので、
次にオリスクをうpするのは当分先になりそうです。
その時もお手数ですが手直しをよろしくお願いします……。
>シナリオからTIPSメニューに飛ぶやり方がよく分からないので、
こっちで分かりやすいように
書いてみます
それで分からないようでしたら select文で組むものをちと考えてみます。
>>135 むぅ……。申し訳ないです。初心者なもので……
とりあえず本編とTIPSはばらばらに組んで、そこから説明を見てつなげたいと思います。
>>136 いえいえ
タイトル画面組めているから大丈夫かとも思っていたのですが
文字スプライトとボタン命令を使ったことで
ちょっと分かり辛いかもと気になっていたんです
なんとかわかり易くしてみます。
>>137 いや、あのタイトル画面は公式のオリスク掲示板の受け売りです……。
要するに自分は文字流すのと立ち絵とBGMと効果音ぐらいしか弄れません。
表示は出来るけれど、分岐とかさっぱりってところです。ごめんなさい。
>>138 ではキャプ画で説明を作って見ることにします。
明日まで待ってください。
>>139 本当にすみません……。優しさが神レベルですね。その間にえぬすくを少しでも勉強します。
いえいえ。
テキストから立ち絵入れ込むのに比べれば対した労力じゃありませんよ。
何の感の言って絵や音を入れるのってどんなCGを使おうかとかどうテキストを表示させようか
入れ替え頻度が多いから地味で一番大変な作業なので。
でも、それだけに表示できると楽しいし、イメージ通り演出できると楽しいんですけどねw
こっちは出来上がったものを少し弄るだけなのでさほど苦もないですよ
>イメージ通り演出できると楽しいんですけどねw
本当にそう思いますw
本編書くのも楽しいですし、オリスクでは立ち絵を表示させるとき自分もキャラと同じ表情になってますw
BGMは把握仕切れていないのでワンパターンになりがちです。
お互いがお互いを補ってがんばって行きましょう!
>>144 おぉ! とても分かりやすいです、本当にありがとうございます!
ワクワク(・∀・)ソワソワ
メタルギアの小説が手に入らねー
ノイズ混じりに聞こえてきた、無線の声の主は大佐だった。
『……スネーク』
「言わんとしていることは分かっているさ。……閉じ込められたのは俺の油断から招いたものだ」
『前にも言っただろう。――所詮彼らからすれば』
「『君は、余所者に過ぎない』……だろ? …………迂闊だった。まさか10代の娘に閉じ込められるとは思っていなかったさ」
一瞬の隙だった。
戦場では、死に繋がる、一瞬の隙を――突かれた。
『……。とにかく言えるのは、やはり「ブカツ」メンバーは敵である可能性が高い、ということだ』
「…………まだそう決まった訳では無いだろう」
先ほど、自分で「ブカツ」メンバーは敵だ、と思ったにも関わらず、無意識に彼らを庇うことを言った。
何故か、…………脳裏に、梨花の悲しそうな顔が浮かんだからだ。
「…………それより大佐、詩音が俺を閉じ込めた後、オセロットの名前を叫んでいたが、あいつもこの雛見沢に――?」
射撃と拷問のスペシャリスト、リボルバー・オセロット。シャドーモセス島で十分に苦しめられた相手だ。
もし彼が雛見沢に来ていたのなら、……厄介なことになる。
こんな田舎で銃撃戦をやる羽目になるのは、なるべくなら避けたい。最低の場合でも、民間人に被害を及ぼすわけにはいかない。
『……済まない、スネーク。まだ調査中だ。今のところは、そのような話は聞いたことがない』
「なぁ、……大佐」
なんだ、と大佐は言葉を返す。
俺は、自分の勘を口にした。
「以前、鉄平が再び雛見沢を訪れたとき、俺はある仮説を立てた。『北条鉄平は殺害されたか、ただならぬ傷を負って、それを好ましく
思わない第三者が隠蔽工作をした』……と」
その仮説が正しいという実証はない。
仮説の上に仮説を重ねる形になる。
『つまり、……君はその第三者がオセロットだ、と言いたいのか』
「あぁ……。確証は無い。ただの勘に過ぎない。……が、よく聞き取れなかったが詩音はオセロットの他にもある人物の名前を叫んでいた」
あの時は俺もパニックを起こしていた。
詩音が言った言葉や一挙一動をすべて記憶している訳ではない。
「俺の記憶が正しければ、その『ある人物』に、『もうすぐ会える』と、言っていた。『約束だ』とも。
本当にただの勘だが、……北条鉄平との格闘で隠蔽工作を行ったのがオセロットだとして、オセロットと詩音が何らかの取引をした可能性がある」
大佐は黙って聞いていた。
「その『オセロット』が俺の知るオセロットならば、俺を殺すか閉じ込めるかしろ、とでも言ったんだろう。その代わりに、『ある人物』に
会わせてやる、と。これだけで取引成立だ」
数秒の沈黙の後、大佐が口を開いた。
『スネーク。……君の言い分はもっともだ。だが、情報が少なすぎる。オセロットがあの「リボルバー・オセロット」なのか、
本当に雛見沢にいるのか、隠蔽工作を行ったのか、…………すべてが不確定要素だ』
分かっている。
「絶対的」な要素は、この中に何一つ無いことは分かっている。
……正直、自分でも混乱してくる。
雛見沢に来て間もない頃は、俺も「ブカツ」メンバーに信頼を寄せていた。
いつの間にか、彼らが信頼できなくなった。
いや、……あるいは最初から信頼していなくて、日が経つにつれ、それが鎌首をもたげていったのかもしれない。
そして、今……はっきりと「詩音は敵」だということが判明した。
戦場では人を信じてはいけない。
分かりきってはいることだった。それでも、…………詩音を、「ブカツ」メンバーを、信じたかった。
……だから、ゼロに近い仮定を持ち出した。オセロットに何か誑かされたのではないか、と。
そうやって誰かの性にすることで、彼らを信じられないか、試みた。
「情報が少ないのは仕方がないな。…………大佐、俺は今どうするべきだと思う?」
『詩音の言葉が本当なら、明日の夕方頃にはそこを出られることになるだろう。だが、これも不確定要素だ』
「かといって迂闊に歩き回る訳にもいかないだろう。ここはいくら俺でも迷いそうだ」
ぽっかりと開いた洞穴がそれを物語っていた。
……あるはずのない、血の臭いがした気がする。ここに園崎家、雛見沢の暗部が詰められているとしたら。
奴が好みそうな、拷問器具だってあるだろう。
『そこはかなり深くまで続いてそうだな。あまり地下深くに降りられると電波が届かなくなる。無線で指示も遅れなくなってしまう』
「ならここで大人しくしているべきか? 閉じ込められるのはあの独房以来だが」
ある程度なら、食料や水が無くても生きていられる。
サバイバル生活の基本だ。
『済まないが、……今のところはそうしろ、としか言いようがない。オセロットについては私の方でも調べてみることにする。
もし、明日に扉が開いても油断するな』
「あぁ。……今度こそは、不覚を取られないさ」
太陽の光を見たとたん、現世に別れを告げるという事態は避けたい。
『何か情報が入り次第、すぐに連絡する。それまでは待機だ。幸運を祈る』
こんな薄暗いところに閉じ込められて、幸運も何もある物じゃないが――――。
そう皮肉を言う前に、無線はぶつりと音を立てて切れた。
TIPS:協力要請
「葛西、そういうことです。………………明日は、頼みますよ?」
電話越しで葛西は、ただ沈黙していた。
……無理もないか。大人しくしていろ、って言われたのに無理して祭りに行って、挙げ句夜中にこんな電話をしたのだから。
私は、葛西にことのあらましを大雑把に伝えた。
――――鉄平が死んだことと、オセロットという謎の老人と取引をしたことは、伏せて。
そして、ある頼みをした。
『詩音さん。それは一体…………。まぁ、スネークさんはただ者じゃなさそうなのは雰囲気で分かりましたが』
「なら、尚更ですよ。別に私はスネーク先生を*せ、とは言っていませんし。簡単なことでしょう?」
『……………………責任は取りませんよ。よろしいのですか?』
「かまいません。何らかの勘違いで、スネーク先生にも私にも『何も』なかったら、ケジメは自分でつけます。
それだけ、守らなければいけないものがあるんです」
悟史くんを待っている、沙都子の為にも。
悟史くんが生きていると分かったなら、私が行動しなければいけない。
沙都子を守る、と約束したから。
悟史くん、貴方も――――。
『分かりました。…………詩音さんがそう仰るのならば』
「サンキューです、葛西。物騒な話になってしまいましたがよろしくお願いしますね」
がちゃん、と電話を切った。
そのままふらふらとベッドに横たわり、天井を眺める。
…………何だか体が熱い。まだ興奮しているのかもしれない。
でも。
何でか分からないけれど、……胸が痛い。
自分がした行動が、正しいのかすらも判断できない。
それでも、ヤツらが悟史くんに手を出すようなことをしていれば…………。悟史くんの身に、何かが起きていたのならば。
誰であっても、許さない。悟史くんや沙都子が受けた辛い目よりも、もっともっと辛い目に遭わせてやる。
それが蛇であっても、山猫であっても、魔女であっても――――。
以上です。
今後、時系列が前後する可能性がありますが(キャラ視点の変更が多くなりますがご勘弁を)
綿流しの翌日、6月20日(月)という日にち設定で、
圭一、魅音、レナ、沙都子、羽入、(梨花)、シエル予約します。
>>147 本屋に山積みだったから分けてあげたいぐらいですw
チラ裏:小説版購入しました。設定の確認に役立ちます。国産じゃ無いのが残念。
しかし「WOW!」をそのまま「わお!」と訳すのはいかがな物でしょうか。
オセロットと忍者の一人称が入れ替わっていたのも疑問です。(オセロット:俺、忍者:(一部)私になっていました)
以上、駄文失礼いたしました。ノシ
オリスク小休止ですか、では今うpされてるので見つけた本編の不具合を
説明付きで先に明日にでも上げます。
>>151 本編乙です! なんでシエル?智恵留美じゃなくて?w シエル先生大好き人間だから真似したキャラでも同じにするのが許せない・・・スマソ、気にしないでくれ。
続き期待してます
154 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/01(日) 00:35:59 ID:V2yy+/nk
>>151 詩音厨が調子こいてんじゃねえよこの妄想好きのメンヘラ野郎
本編の進行上詩音が活躍するのは仕方ないだろう常識で考えて……
だいたいネタスレなんてみんな妄想から始まるんじゃねえのかwwwww
>>154 お前、前スレにもいたよなwwww
今の本編さんは今のところ元本編さんのプロットに従ってるだけだよ
(詩音がスネークを閉じ込めるのはプロットにあった)
それが嫌なら
>>154が本編書いて流れを変えてみたら?w
157 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/01(日) 13:25:31 ID:V2yy+/nk
いけね、そうだった…
でもせめて恩を仇で返したんだから詩音は痛い目にあって欲しい…
>>158 毎回毎回、ありがとうございます。
本編ストーリーを練る時間とオリスクのエンジェルモートのシーン作成が
時間かかりそうなので、暖かい目で見守ってやって下さい。
>>157 詳しくは言いませんが、全てのキャラにおいて、
犯した罪の重さだけ罰が降りかかるようにしようと思っています。ご安心下さい。
……!? 何故か
>>156さんとIDが同じですが別人です。
え、こういうことってあるんですか? それとも家族の誰かが書き込んだとか?
161 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/01(日) 20:51:43 ID:lC+UbkoI
オヤシロ様が書きこんだんだよ・・・・・だよ
>>160 全くの別人でも被ることはある
俺も経験あるし
>>162 安心しました……。ありがとうございます。ノシ
PCの前に正座して、あうあう言いながら2chに書き込みしてる羽入が思い浮かんだんだがwww
なんだかMGS3を衝動買いしてしまった…orz
本気で遊んでもう16時間経過…
現在ザ・ボス戦前…
全く、このゲームは最高だ!
ついでにPSP用にアーカイブスのMGS1を買った。
すいませんが箱殺しはやめて別のSSを書く事にします。
もしかしたら今日中に投下できるかもです。
『スネーク。君は実に運がいい。まさか二回もドローンで降下する事になるとはな』
無線の向こうでゼロ少佐が笑った。
「俺は反対したんだ。こんな田舎の村にこんなのを使って潜入するのは。前回は失敗しただろ?」
『そんなことを言うな。あれはザ・ボスが近くに居たせいで、別にこの潜入方法が悪い訳ではない。それはともかく、もう一度説明を受けるか?』
「ああ、頼む」
一瞬無線が切れた後、少佐が戻った。
『今度の作戦場所は雛見沢村だ。君にはここに居る巫女を守ってほしい』
「しかし腑に落ちないな。何故こんな小さな村の巫女を守らなきゃいけないんだ」
『何でも、彼女は数日の内に殺されてしまうらしい。地元の警察も話を聞いてくれないからFOXに救援要請を出したと言っていた』
「依頼主は何を考えているんだ!俺たちは便利屋じゃない。兵士だ!」
『ああ。君の言いたい事もわかる。だが、今回は何かがおかしいのだ」
少佐の声が暗くなった。
「おかしい?何がだ」
『依頼人が予言した巫女の死亡予定時刻の二日後に、大規模な新型核実験が行われるらしい。そして、その予定地が雛見沢村なのだ』
「核実験…?」
『そしてその核実験は彼女の死んだ後でないと開始できないらしい。これには前回の作戦で君が見つけた『メタルギア』の存在が絡んでいると思われる』
「何…?」
メタルギア。
世界初の、二足歩行型核搭載兵器。
この地球上のどこからでもどこにでも核を落とせる悪魔の兵器。
「なるほど…だから俺に巫女を護衛しろと?」
『そうだ。この作戦は君にしか出来ない。なお、武器はいつもの様に現地調達…と言いたい所だが、今回は特別だ。装備・武装は我々が届けてやろう』
「ほう…いつもと違うな、少佐」
『なんせ場所は田舎の村だからな。軍隊どころか自警団すら無い。武器を調達できる可能性等一パーセントも無い』
「そう言えばそうだな…」
『武器が欲しい場合はまずミスターシギントに無線を入れろ。その後に私に連絡をくれ。投下場所は後から伝える。なお、ミスターシギントの無線の周波数は148.41、私のは140.85だ』
「前回と変わってないな」
『そう言うな。周波数を変えるのは結構大変なんだぞ?ああ、それとだ。今回の作戦にはパラメディックもいる。彼女の周波数は145.73だ。SAVEする時は140.96だ』
「よし、わかった」
『降下30秒前!』
奥の方でオペレーターの声が聞こえた。
『そろそろ時間だな』
「ああ」
『20秒前!』
『ああ、言い忘れていた。向こうに着いたらまずフルデリカに会え。彼女が今回の護衛目標だ。そして出来る限りの助けをもらえ。この作戦は君一人には厳しすぎる』
「?会ってしまっていいのか?」
『10秒前!』
『時間がない。詳細は後で伝える』
『5秒前!』
「おい少佐」
『3!2!1!』
『幸運を祈る』
「ぬぉぉぉぉぉぉおおおお!?!?!?」
そして俺は夏の日本の空へ打ち出された。
新作ktkr!
ゼロ兄さんが出て来るってことは
このスネークはネイキッド?
兄さんって年でもないだろう、とりあえずwktk
今回のSS「FR作戦」は、このスレの住民の想像力を使って繰り広げる新しいSSです。
投下した際、最後に*action!*と出る場合があります。
次にスネークはこうしたらいい・こうしてほしい等がある場合、レスの頭に*action!*と付けた後に内容を書いてください。
なお、行動によってシナリオが変わる訳ではありません(ツチノコを発見したり、CQCを誰かに教えたりします)。
SAVEはいつでも可能です。
SAVEする場合、レスの頭に140.96と書いてください。ちょっとしたネタ話が聞けます。
ゼロ少佐・シギント・パラメディックとの会話もいつでも可能です。
その場合、その人の周波数をレスの頭に書き込んでください。
特定フラグを立てた場合、面白い話が聞けるかもしれません。
注・SSに出てくるのは先着順です。書くのがあまりにも難しい場合、別のにする可能性があります。
ではお楽しみください。
俺がカプセルから解放されたのは結構すぐだった。
まず地面に足が着いて…
「ぬお!?」
そのまま胴体着陸してしまった。
「痛…」
少し体から泥を叩いて立ち上がる。
「全く…なんで俺が潜入するときはいつもこんなに荒いんだ?」
前回はこれと同じ。前々回は人類初のHALO降下。
こんな潜入方法を続けたら体が持たない。
その時無線が鳴った。
『無事潜入出来たようだな、スネーク』
「少佐、今度作戦に出るときはもう少しこっちの事を考えた降下方法を考えてくれないか?このまま続けたらいつか死んでしまうぞ」
『む、そうか。まぁそれは今度考えるとしよう。バッグは今持っているか?』
「ああ、ここにある」
あの着陸の衝撃で壊れてないかどうかが心配だが。
『今回の初期装備はmk22、パトリオット、閃光玉、そしてVR作戦とスネークイーター作戦で手に入れたカモフラージュ全部だ』
「ありがたい」
パトリオットがあるだけでもありがたいのだが、無限フェイスペイント等があるなら負ける訳が無い。
『スネーク、聞こえる?』
「パラメディックか。どうした?」
『最近雛見沢村で幻の生き物・ツチノコが発見されたらしいわ』
『それは本当か!?』
横からゼロ少佐。
『スネーク、絶対ツチノコを持って帰ってきてくれ。絶対に殺したりするな、必ず生け捕りにしろ。わかったな!』
「でも少佐。巫女の護衛が第一目標だろう」
『あ…ああ、そうだったな』
「…少佐。さっき完全に忘れていただろ…」
『何か言ったか?』
「いや、何も」
『そうか…では作戦を開始してくれ』
「わかった。まずはフルデリカに会えばいいんだな?」
『そうだ。そして出来るだけの助けをもらえ。君はこの村の事を何も知らないからな』
「わかった。なんとかする」
『では幸運を祈る』
少佐が無線を切った。
さてと…ではどうしようか?
*action!*
えーとー
Actionシステムについて、内容は事細かに詳しく書かないといけないのか?
*Action!*【スネーク降下時間が昼なら、ゴミ置場でレナと遭遇してほしい】
↑こんな感じ?
>>171 行動した結果ではなく行動の内容を書いてほしいです。
例えば↓
*action!*とりあえず森から出る
武器を頼む場合はレスの頭に148.41と書いた後に[]で武器名を囲んでください。
148.41[AK-41]
↑こんな感じです。
*action!*
現在地の確認
ワタシ フランク
シャシン トル シゴト
矛盾が出来そうなので、一度投下した内容の訂正をしたいです。
>>54を破棄して以下の内容に訂正します。
結局。
俺達は、祭りが終わっても尚はしゃいでいたので、本部の役員の人にこってりと絞られた。
だけど、誰も反省していなかった…………と思う。去年も言われたらしいのに懲りないな、魅音も俺達も。
「そういえば、梨花ちゃんはどうしたのかな?」
レナが皆に問う。
「あれれ〜、さっき『用事があるのです。先に帰ってもいいのです』って言って走って行ってからそれっきりだねぇ」
「んー、大丈夫でしょうか? もう真っ暗だから危ないですし」
「詩音もスネークも梨花ちゃんも、どこ行くんだよー」
「本当に皆さんは人騒がせですわね……」
「あぅあぅ……」
辺りを見渡しても、視界に入る範囲内にはいないようだった。
「ぁぅぁぅ…………沙都子、今日は梨花と沙都子の家にお泊まりするのです。梨花はさっき、
『先に帰っていて下さい』と行っていたのですから、そろそろ帰りましょうなのです」
沙都子は驚いた表情を見せた。
「羽入さんがうちにいらっしゃいますの!? もっと早く仰ってくれれば片付けましたのに……」
「じゃあ沙都子ちゃんも安心だね、だね!」
「ふわぁ〜〜……おじさんなんだか眠くなって来ちゃったよ」
魅音が大あくびをした。
「よし、じゃあそろそろお開きにするか! スネークもこの辺りなら迷わないだろ」
「気をつけて帰って下さいねー。近いとはいえ、不審者には注意ですよ」
「大丈夫でございますわ。そういう時にこそ私のトラップが冴え渡りましてよー!」
「あぅあぅ、明日正式に転校するので、みんなその時はよろしくお願いしますです!」
沙都子と羽入とはそこで別れた。
そして、魅音、詩音とも別れ、途中まではいつも通りレナと帰ることになった。
「なぁ…………レナ」
さっきから思っていた疑問をぶつける。
「どうして詩音が嘘をついていると思ったんだ?」
レナの表情が曇る。余りいい話題じゃなかったのかもしれない。
「レナはね、……大体だけど、人が嘘をついているかどうか、目を見れば分かるの。あの時の詩ぃちゃん…………
こっちを見ようともしなかったし、何か様子が変だったから…………」
「……そっか」
確かに、レナは嘘に敏感だ。
部活で嫌になるほど思い知らされている。
「はぅ、レナの勘違いならいいんだよ? でもね、詩ぃちゃん、……最近、何かずっと悩んでいるかな、って思って。
もし詩ぃちゃんに何か悩み事があるのなら、私たちが力にならなきゃ、ね?」
「そうだな! 仲間に相談するのが一番だよな、レナ!」
「うん!」
レナはにっこり微笑んだ。
……大丈夫だ。今の俺達なら、何があっても解決できる。
スネークといういい先生も来たんだ。
たとえ、この先に待ち受ける運命が過酷な物であったとしても、――――そんなものは、金魚すくいの網より薄いって証明してやる!
TIPS:行動開始
私は、スネークが寝泊まりしているテントにたどり着いた。
……そこにもスネークの姿は無い。不安に駆られるが、目的の物を貰おうとがさごそと辺りを探る。
「梨花……。お祭りが、終わりましたのですね」
羽入が、私以外の人には「見えない」姿で現れた。
「そうね。私の命日は、あと何日かしら?」
「ぁぅぁぅ……今日の朝に立てた作戦はどうなっちゃったのですか?」
「冗談よ。…………スネークが行方不明なのが心配だけど、きっと大丈夫。黙って拝借しちゃえばいいし」
「……悪い泥棒猫さんなのです」
「向こうも学校の薬品を盗んでいたし。お互い様よ」
いくつかの「ソレ」を手にする。
……サイズが合いそうにないのは仕方がない。この歪んだ運命を乗り越えたら、身長だって伸びるんだ。
「そういえば、……富竹と何を話したのですか?」
「多分、今日中に鷹野と山狗に捕まって喉を掻き毟って死ぬことになるわ、って予言したのよ」
「信じて、貰えたのですか?」
「……分からないわ。半信半疑、ってところね。富竹が死んだら番犬を呼ぶことが出来なくなる。そうなったら、長期決戦は無理。
勝率はぐっと低くなるけれど、そこはスネークに任せる。その前に、……私が死ねばいい」
「でも、…………これはいつも以上に危険な賭けなのですよ。富竹にしか、真相を打ち明けていないのです……!」
「部活メンバーにはあんたが説明してくれるんでしょ? 上手くやってよね。結構大事な役目なんだから。
沙都子に伝えるのは早めにね。それと謝っておいて」
沙都子に何も 告げずに来てしまったことは、悪いと思っていた。
「分かりましたです、梨花も、上手くやって下さいなのです」
「えぇ、頑張るわ。……今日はここで寝ようかしら。お休み、羽入」
「お休みなさい、梨花」
目を閉じる。
今日の部活の光景が次々に目に浮かんでは消える。
本当の「祭り」はこれからだ。
――――どうか、成功しますように。
修正・変更は以上です。
引き続き、
>>151のメンバーを予約します。
私信
>オリスク支援@通りすがりの人 ◆JHf3wZ52F6 さんへ
「使わないもの」フォルダの90.txtの一部と、「絶対に使わない」ことになっていた
「92.txt」「93.txt」繋げようと思いますが、いいですよね?
92と93に関しては、「ファイルを移動せずにオリスクを起動する」ものだったようです。
90はstralias命令のみ取り入れようと思います。
>FR作戦
面白そうですね。頑張って下さい!
…………いっそ本編もこの形にしようかな(フォングシャ
元本編さんのプロットを使い切るのが怖いです。
*action!*現在地の確認
まずは現在地の確認からだ。何をするかは後で考えればいいだろう。
「にしてもなぁ…」
あたりは木に囲まれていて、遠くまで見えない。
とにかくここから抜け出そう。しばらく歩けば町に出るかもしれない。
一歩前に踏み出した。二歩目を出そうとした。
「ぬお!?」
そして俺は宙づりになっていた。しかも見事に両足をとられている。
「全く、誰のいたずらだ?これは」
とりあえずロープをナイフで切って地面におりた。
また歩き出す。一歩、二歩、三歩。
後ろから風を切る音が聞こえて…
「がはっ!?!?」
俺は前の木に叩き付けられた。
「ごふっ…ぐふっ…」
後ろからあたったのは一メートル位の丸太。
両側はロープで上の木につながっていて、何かの弾みで降り掛かってきたらしい。
「シャレにならないぞこれは…」
少し深呼吸してからまた歩き出す。
一歩、二歩、三歩。
まだ大丈夫。
四歩、五歩、六歩。
何も聞こえない。
七歩、八歩、九歩。
罠はもう無いらしい。
十歩、十一歩、じゅうに…
いきなり足下の地面がなくなって、俺は二メーター位の深さの穴に落ちた。
全く、油断した自分が馬鹿みたいだ。
「早くここから逃げないと…」
壁に手をついた時、俺は気づいた。
俺の足が、今、何かロープの様なものを、踏んでいる事に。
上を見る。
風を切る音が聞こえた。
空間を凝視する。そこには…
「た、竹槍!?」
俺はとっさに落とし穴の壁に張り付いた。
上から降り注いだ竹槍は一瞬前まで俺が立っていた場所を突き刺した。
「あ、危なすぎる…」
早く逃げ出さねば、殺される。
俺は穴から這いずり出て逃げた。
後ろからいろいろな音がする。
矢が飛ぶ音、風を切る音、落とし穴が作動する音。
何か重いものが落ちてくる音、何かが爆発する音、何かがつぶれる音。
終いには人の叫び声まで聞こえてきた。
もう嫌だもう嫌だもう嫌だ。
こんなのはもう十分だ。
こんな小さな島国で事故に巻き込まれるなんて嫌だ。
俺は兵士だ。戦士だ。死ぬならばそこは戦場だ。
こんな所で死ぬなんて死んでも…!
「あ…」
いつの間にか俺は森から出ていた。
しかし、下には地面は無く、
「ぬおおおおおおお!」
俺は斜面を転がっていた。
もう、こんなとこには、居たくない…
俺は何か壁のような物にあたって、意識が飛んだ。
今日は以上です。
>>177 乙です。
このアクション形式、結構難しいですよ?
しかも続けようと思えばずっと続きますし。
どこまで長くなるかが心配です。
>>177 >「92.txt」「93.txt」繋げようと思いますが、いいですよね?
入れるのでしたら
00.txtと01.txtの dwaveloop 回りをコメント行にして無効にして下さい
でないと誤動作すると思います。
>>181 このファイル内の envdata を一度消してますか?
そうでないと正常に動きませんよ
あと、エラーメッセージついてですが、フォルダ内に
ひぐらしのデータが無い為に出る現象です。
(試しに素材データを入れたらちゃんと動きましたよ
普通フォルダの外からデータを読むことは出来ないので
む式も恐らく書き散らし編と同じくレジストリを読んで表示させているのだと思うのですが
その辺りのスクリプトは自分には良く分かりませんのでむ式に関しては協力できないと思います。
>>178 乙!
前の撃殺し編のときも沙都子のワナに翻弄されてたけど
沙都子のワナ好きなのかな?
職人の皆さま乙
やっとメタギの小説買えたですよー
>>182 envdataは定義変更のたび消しましたがダメでした。
>む式に関しては協力できない
そうでしたか。わざわざ済みませんでした。自分もダメダメです……。
こちらも試しにarc.nsaファイルを入れたら動きました。
テキストをまとめるのが大変なので、arc.nsaファイルをコピーするように
readmeに書いておきますね。本当にご迷惑をおかけしました。
何でしたらオリスクのうpろだにある
祭囃し編対応の書き散らし編使ってはどうですか?
インストラ使ってインストールしてるのであればファイルコピーしなくても動くと思います
>>186 書散しダウンロードしたんですがまたエラーが…………
レジストリの問題ですかね、ちょっと確認します。(再インストールでおkですか?)
書散しは「舞台」をイメージしてスクリプトが組まれているので
使うか使わないかはまだ分かりません。命令を覚え直さなければいけない……。
あ、再インストールで行けました。面白そうですね、これ!
今までのを組み直すのが大変なので、使用を考慮しておきます。ノシ
あら、エラーですか……レジストリの問題だと思うので再インストールして無理なら
もうファイルコピーしか手はないですね……
あと、書き散らし用のタグは別に覚えなくとも今の書き方でも動作すると思いますよ
と思ったら上手くいったようで何よりです。
>テキストをまとめるのが大変なので、
今まではおそらく末尾にコピペしてたのだろうと思いますけど
テキストファイル連結ツール使ってはどうですか?
すいませんが、一ヶ月位投下できなくなります。
理由は旅行に行ってしまうためです。
戻ってきたらすぐ投下します。
おK、気長に待ってますよ
195 :
メサルギア:2008/06/07(土) 00:24:29 ID:hiKEVARG
こちらメサルギア。すいません遅くなりました
仕事でベネチアとか行ってたもんで帰ってこれませんでした、イギリスで知ったのですがMGS46/12発売らしいですね、知りませんでした。
僕はたぶん買います、MGSがなかったら今の自分はなかったと思います、では番外編の続きをどうぞ
メサルギアソリッド 番外編 【夜空は血に染まる】
ゲームは終わった
「じゃあ手持ちのマッチを出して」
結果は1位スネーク、2位魅音、3位俺、4位梨花、5位サトコ、6位レナ
「悪いな」
「畜生、何故だ何故負けた」
「国にいたときは暇なときは大体やっていたからな、後は運だ」
「スネークまた筋トレはいやなのです」梨花ちゃんのエンジェルスマイルが発動した、よしこれならスネークも負けるはず
「ふっふっふ」魅音の悪魔の微笑みになった
「魅音、お前まさか・・・スネークと」
「悪いね圭ちゃん、『勝つためには手段を選ばない』最初に言ったはずだよ」
「や、やめろーーーー」
その後
「テーマは働く女だ」
魅音は女教師、俺はバニーガール、レナは看護婦、梨花ちゃんはエレベーターガール、サトコは女軍人のコスプレをさせられた
「スネーーク俺の格好がどこが働く女何なんだよ、明らかに差別じゃないか」顔から火が出そうだった
「あ、圭ちゃん網タイツ忘れているよ」
「はぅ〜サトコちゃん可愛いお持ち帰り〜」俺はその場に四つんばいになり絶望した
「どうした圭一よしよしなのです」
「圭一、お盆とグラスを忘れているぞ、後常にスマイルだ」
こいつら鬼か
「みぃ〜雨が降りそうなのです」
空を見るとだんだんと雲が厚くなり今にも振りそうだった
「よし、お前ら雨に降られるまでにさっさと家に帰れ」
「「「「「は〜い」」」」」
俺が家に着くと同時にバケツをひっくり返したような雨が振り、雷も鳴った
「ただいま」いつもなrあおかえりと母親の声が聞こえるが聞こえず、机の上にメモが置いてあった
『おとうさんと久しぶりにデートしてきます、おみやげは10ヵ月後に、明日の朝帰ります』
「・・・?」俺には意味が分からなかった、まあ一つだけいえるのは、今夜は誰もいないということだけか
「仕方ない、今日はカップラーメンでも食べるかな」
俺はテレビを見ながらラーメンを食べ終わりベッドに入ろうとした時電話が鳴った
「はい、前原です」
『あ、圭ちゃん魅音だけど』
「どうした、こんな夜遅く」
『いやさ、言うの忘れてて今日授業でやったプリント明日までの宿題で忘れたら先生の一日野菜畑を手伝うの刑だから』
「ああ、わかった確か後半分くらいだったと思うから一時間もあれば終わるかな」
『そうよかった、ところで圭ちゃん?』
「ん?」
『今度の日曜日暇?』
「ん〜特に予定はないが」
『じゃあ遊びに行こう、ちょうど行きたい所があったんだ』
「ああ、わかった」
『じゃまた明日』電話を切るときやけに嬉しかった魅音の声、なにか企んでいるのだろうか
しかし、今は考えても仕方がない、今はプリントをさっさと済ませてちゃっちゃと寝よう、そう思いカバンの中を探すが
「・・・ない!もしや学校の机の中か?」俺は明日の悪魔が脳裏を駆け回り、外を見ると雨が上がり青色に光る満月が顔を出していた
「よし!」俺は学校まで走ったプリントをとりにいった・・・・・・・バニーガール姿で
しかし今思えばあの忘れたプリントから始まったんだろう、あれは偶然だったのかそれともあれは必然だったのか、今となってはどうでもいい
なあ、頑張ってくれてるところ悪いんだがオリスク?ってよくわからないし板埋まるの早くなるから別の板立てないか?自分勝手な事言ってスマソ。少し考えてみてくれ
よくワカランけど
早いと何か都合悪いのか?
もともと過疎スレだったから、このぐらいのスピードでいいと思うがなぁ
投下してくれている小説が流れても、まとめのほうに保管されてるし
>>195 投下乙です!
って、イギリス!?それは長旅だなぁ、お疲れ様でした
MGS4発売まであと5日か〜
もうプレミアムBOXは予約できないと思いますが
ウェルカムBOXとかいう今までのPS3とMGS4の同梱版が出ますよ。
と、言ってもこっちはMGS4通常版しか付きませんけど
>>195 乙&お帰り!
IDにエヴァがくっついてんよww
>>196 コテついてるからあぼんにしとくとか?
あー、でもSSの方もNG食らうかー……
オリスク投下時はコテだけ変えてもらうとか?(トリップはそのままで
202 :
メサルギア:2008/06/07(土) 14:46:44 ID:hiKEVARG
すいません、不評のようなので投稿をやめます
>>202 まてまて
なんか勘違いしてないか?
誰もメサルギア氏のことは言ってないぞ
>>201や
>>196が言ってるのはオリスク(NScriptで本編をゲーム化してる)職人の話
>>196 >オリスク?ってよくわからないし
・オリジナルスクリプトとは
「ひぐらしのなく頃に」はNScriterと言うツールでできています。
このNScriterを使って自分の考えたSSを作成したものがオリジナルスクリプトです。
(オリスクうpろだのサイトより引用)
要するに、こういうSSを原作風に動かすだけのことです。説明するよりプレイして下さった方が早いので、
最新版をダウンロードしてみてください。「ひぐらしのなく頃に解」(祭囃し編)があればプレイできますよ。
板埋まるのが早いのは何か問題でしょうか……。昔が過疎過ぎたのだと思います。
オリスクを不快に思われる方がいることを考慮していませんでした。
今後について……
1、今まで通りこのスレでオリスク制作も行う。
2、2chの同人ゲーム板にオリスク制作用の別スレを立てる。
3、したらばでオリスク制作を行う。
4、オリスクに関することをレスする時には、コテを変える。
5、オリスクなんてイラネ、できれば制作中止を希望。うpろだに勝手にうpしてろ
皆さんの意見をお聞かせ下さい。
>>204 >>196の反応が全くないトコみると単に潰したいだけの釣りな気がするんだけど。
別にスレ立てるのは何か違う気がするし
テンプレの
>>4に誰も文句言ってないし、むしろ作ってくれって事だったんだから
今まで通りでココで良いんじゃないの
それでも
>>204のレスが気になるならコテ変えてNGにしてもらえば良いさ
>>202 誰もアナタに文句言ってないよ
頑張って続けてくれ
>>196です。
別にそれが絶対ダメと言いたいわけじゃないし、板潰したいわけでもないんですが・・・
本編さんの名前で投稿された時とかに続きだと思ったらオリスクの話しだったりして続きを待っている立場からすれば紛らわしいしくて・・・
>>202 紛らわしいこと言ってすみません。むしろ期待してます
>>204へ
>>206の話を考慮すっと、1番と4番が適切かとオモワレ
レスする時にオリスク委員会とかって、コテ変えれば一件落着の悪寒
>>202 楽しみにしてるんだから、イキナリ消えるなよ
\(`Д´)/
戻ってこい!スネーク!
>>202 スネーク!もう勝手にカロリーメイト食ったりしないから戻って来てくれ!
じゃあ、4番にしておきます。
「通りすがりの人」を入れると余計にややこしくなるので、(二人いますし)
オリスクに関することはこのコテで行きたいと思います。
では、本編の執筆に戻ります。ノシ
>>210 乙です。
前スレは容量落ちしちゃったから、
別スレ立てるより、ここでオリスク報告や雑談を交えたほうがちゃんと1000いくでしょう
212 :
メサルギア:2008/06/09(月) 00:30:09 ID:vB5fMmEI
皆様この場を借りて深くお詫びします、誤解していました
本編ですどうぞ
自分が大きな誤解をして皆様に不快感を与えてしまい深くお詫びします、では本編「」
「こちら圭一、中佐聞こえるか?」『良好だよ圭ちゃん』
「これより旧園崎邸に潜入する」『気をつけてね圭ちゃん』
敵兵の姿は見られない否人の気配すらしない、どこだ梨花はどこにいる。しかし何故だここが初めてとは思えない、地下に通じる場所は庭の中にあるというのも何故か分かる
「・・・ここか」地下に冷えた空気と共に人の気配がした
「・・・その声圭一?」女の子の声だ
「どこだ、俺はお前を助けに来た」
「ここよ圭一」声をするほうをみると少女が居た
「君が梨花ちゃん?」何故だろうこの子はどこかで会った気がする
「そうよ、久しぶりね圭一、いいえ始めましてが正しいかな?」
「君と会うのは初めてだが、初めてではない気がするが、今ここから出す」俺は鍵をハンドガンで破壊し彼女を外に出した
「ふぅ〜窮屈だったわ」少女ではあるが話し方が大人だ
『・・・いち・・圭一聞こえるか?こちらジーム』ジームからの無線が入った
「ああ、聞こえるどうしたジーム?」
『梨花という少女を探して居るんだがお前知らないか?』
「ああ、今目の前にいる」
『頼みがある』
「なんだ?」
『彼女をフェニックスの三階研究室に連れてきてくれ、ウイルスを発症させない為に彼女の血が必要なんだ』
「わかった、中佐と相談してみる」俺は通信を魅音に変更した
『・・・圭ちゃん』
「聞いただろ、どうする中佐?俺はお前の指示に従う」
『味方がどうも分からない老兵、新型メサルギア、新型ウイルス兵器、』
「時間がない命令を」
『良いよ、今は世界中をウイルスに汚染させちゃ駄目だからね』
「魅音良いのか?」
『責任は私が取る、それに圭ちゃんに死なれたら私独りぼっちになるもん、だから圭ちゃんあなたは生きて帰ってきて』
「・・・了解した」
「梨花ちゃん、ウイルス兵器の阻止するために君の血が必要なんだ、だから君をフェニックスまで連れて行くけど良いかい」
「かまわないわ圭一、そのかわりボディーガードをお願いね」
「ああ任せろ」ジームから通信が入った
『圭一答えはどうなった』
「今からそっちへ向かう」
『よし、通って来た道は使うな敵兵が向かった、だから村を抜けてくるんだそっちなら敵兵は居ない』
「了解した、しかしそちらに向かっていても誰が薬を作るんだ」
『それは僕が作るんだ、もうほとんど出来ているがどうしても彼女の血が必要なんだ』誰かが通信に入り込んできた
「あんたは?」
『僕は入江だ、ここでウイルスの研究をさせられた』
「了解した今からそちらに向かう」 続く
【雷電よ永遠に】その弐
「じゃあジャックまた今夜ね」飯の後、彼女の話を聞かされ、そのままベッドへ一晩中、朝彼女が帰る
「あ、そうだジャックお昼ご飯私がお弁当作っていくからね楽しみにしてて」そう言い残し彼女は俺の部屋を去った
「ロ、ローズ」俺は力つき寝ようとしたがそうも行かない基地にいかねくては、俺はガクガクの体を起こし基地に向かった
「さあジャック、あ〜ん」
「ひゅ〜、相変わらず仲がよろしいことで」周りが茶化すが俺には地獄だお前らこの飯を食ってみろレーションの方がどれだけ上手いか
「おいしいジャック?」
そして夜では彼女の料理フルコース、その後は一晩中ベッド、寝れない、体が持たない、俺は勇気を出して彼女に話した
「なあ今夜は外食にしないか、いつも作っていると大変だろ」
「そんな事はないわジャック、とても楽しくて充実してるの」
「いやでもその後一晩中ベッドで君も俺も一週間寝てないじゃないか、体が持たないよ」
「・・・んで、なんで一緒にいたいだけなのになんで?」彼女の目が変わった、今まで見たことのない目、本当にローズなんだろうか?
・・・俺は今の彼女が怖い
>>212 おかえり〜!
戻ってきてくれてよかった
今回は誤解だったけど、
今後、本当に不評な事を言うイヤ〜な人が出るかもしれないけど
【期待して楽しみにしている人】がいることを忘れないで下さいね
てか、イヤ〜な事いう人は釣りだと思うので無視するのが一番ですね
>>210 >「通りすがりの人」を入れると余計にややこしくなるので、(二人いますし)
何となく入れてたんだけど迷惑なのようので、そういうことなら入れるの止めます
スマソ
「はい皆さん、朝のホームルームを始めますよ!! おしゃべりはおしまいです! 委員長、号令!」
「きりーーーーーーーーーーつ! 礼!」
「「「おはよーございまーーす!」」
「着席〜!」
いつも通りの朝が始まった。
少しだけ違ったのは、始まるのがほんの少し遅れたことだ。
時間に几帳面な知恵先生は、いつも決まった時間びったりに教室にやって来るのだが、今日は珍しくほんの少し遅れた。
ホームルームが遅れる理由。その噂は先生が来る前から教室内で飛び交っていた。
先生が、どうぞと廊下に声をかけると、おずおずと1人の少女が顔を覗かせた。
「今日は転校生の紹介をします。古手羽入さんです」
知恵が一人の生徒を指し示した。
「では羽入さん、自己紹介をしてください。皆さんは静かに聞くように! はい、それでは羽入さん、どうぞ」
先生が壇上を譲り、真ん中へ来るよう促す。
シンと静まるとかえってプレッシャーを感じるらしく、しばらくの間、おどおどしていた。
まぁ気持ちはわかる。こういうのって緊張するもんだよな。
「……ぇっと……あぅあぅ…………、……あの、古手羽入と言いますのです。……その、ぁぅぁぅ……梨花の親戚なのです……
ど、……どうか、よろしくお願いしますのです………………」
教室に拍手が巻き起こる。空いている席に羽入が座った。
「これで羽入も、正式な分校の仲間になった訳だねぇ〜。昨日参加した部活ではいい感じだったよ! 改めてよろしく、羽入!」
魅音が気をつかって、羽入に気さくに声をかけた。
転校生の緊張感は、転校してきたばかりの俺が一番よくわかっているはずだ。
俺も少しは気を遣ってやらないとな!
「はぅぅ〜羽入ちゃん、部活のメンバーになったらお持ち帰り出来るかな? かな?」
「おいおいレナ、初っぱなからそれはきついぜ〜。手加減してやれよ」
ガラガラと教室の扉を開ける音がした。
今朝から姿を見かけていなかった、沙都子だった。
…………そして、同じく姿を見せていなかった、梨花ちゃんは……一緒にいなかった。
「北条さん、遅刻ですよ。古手さんはお休みですか?」
「その事でございますが……」
沙都子が知恵先生と何か話していた。
「梨花ちゃん、今日はお休みなのかな、かな?」
「昨日の演舞で疲れちゃったのかもな…………。まぁ、体が大事だろ。お見舞いに行こうぜ!」
「いや〜、ひょっとしたら圭ちゃん……くっくっく。梨花ちゃんもそういう歳になったのかもねぇ!」
「はぅぅ〜魅ぃちゃん、それって何の話かな? かな?」
羽入は梨花ちゃんと沙都子と一緒に暮らしているらしい。隣の会話から聞こえてきた。
「男には言えない事情って物があるからねぇ〜。梨花ちゃんも一人前の女になったってことさ!」
「はぅ……魅ぃちゃん…………」
…………そうじゃないのは、何となく分かる。
沙都子の真剣な表情と、それを見ている羽入の表情からだ。
だから、今日の……魅音の冗談には笑う気にならなかった。
沙都子が席に着いた。
「それと、詩音さんは体調不良でお休みですね。………………ところで皆さん、スネーク先生はどうしているか知っていますか?」
知恵先生が皆に問う。
俺達は顔を見合わせた後、首を振った。
「スネーク先生も休みなんですか?」
レナが聞いた。
「今朝、教員室に姿を見せなかったんです。何も連絡が来ていないし、スネーク先生が何処に寝泊まりしているか分からないので……」
知恵先生が困ったように言う。
……おいおい、みんなどうしたんだよ。
本当に大丈夫か…………?
「スネークと詩音まで休みかよ…………。変なウイルスでもはやっているんじゃないのか?」
「三人とも大丈夫かな、かな? 魅ぃちゃん、今日の部活は無しにして、みんなのお見舞いに行こうよ」
「そうだねぇ。特別に羽入の入部試験をやろうと思ってたんだけど……」
「羽入さんにも皆さんにも悪いですけれど、それは後回しにしてくださいまし」
沙都子が魅音の言葉をきっぱりと遮る。
羽入も沙都子の言葉に頷いて、言った。
「魅音。それとみんな。………………大切な話がありますです。僕たちの家じゃ狭いので、今日学校が終わったら、魅音の家にお邪魔してもいいですか?」
「へ、うち? …………うん、オッケーだよ。じゃあとりあえず、学校終わったら皆でおじさんの家に来てね」
多分、梨花ちゃんに関することだろうな。……何となくそう思った。
梨花ちゃん、詩音、スネークがいないことに不安を覚えながら、……一日が始まった。
昼休み。
いつもよりずっと少ないメンバーでお弁当を食べた後、顔を洗いたくて水飲み場に来た。
「…………くそ、しっかりしろよ」
祭りがあるまでは、みんな元気で、みんな楽しくて。
祭りがあってからは、仲間の三人がいなくて、……どこか寂しくて。
いつも通りの日常なんて、こんなに儚いものだって気づいた。
「考え過ぎか……」
ぱしゃっと水を顔にかける。
どうしたんだよ。しっかりしろ、俺――――
「………………圭一?」
後ろから誰かに呼びかけられた。
振り向くと、そこには羽入が立っていた。
「羽入か。どうした? 保健室にでも行きたいのか?」
「ぁぅ、保健室に行った方がいいのは圭一の方なのです。顔色が悪いのですよ……?」
畜生。分かっちゃったか。
「はははは。昨日夜更かししちゃったからなー……」
「話の腰を折って悪いのですが、圭一は、仲間である僕達に、力を貸してくれますですか?」
「突然どうしたんだよ…………。力を貸すに決まってるだろ? たとえ火の中水の中、でもな!」
「…………僕達は、今、とても力が必要なのです」
どこか遠くを見つめながら、羽入は言った。
「圭一は仲間思いだから、梨花、詩音、スネークのことをずっと心配しているのだと思います。僕達が悩んでいるのは、その三人が
学校に来なかったことにも関係があるはずなのです。………………圭一?」
羽入は真っ直ぐと俺の目を見ながら続ける。
「だから、しっかりして下さいなのです。魅音がみんなのリーダーなら、圭一はみんなの火付け役なのです。火付け役がうじうじしていたら
みんなが動く気が起きないので、意味がないのです。みんなが動かなかったら、僕達は、いいえ、この雛見沢が危機に陥ってしまいますのです。
その為に、貴方という駒が必要なのです。…………圭一、」
頼みますよ、と。そう羽入は言った。
俺は顔をごしごしとこすった。
話の半分ぐらいは意味が分からなかったが、羽入と――おそらく梨花ちゃん――が、助けを欲していることは伝わった。
「………………へへへ。そうだよな、すまねぇ、羽入。今日はどうも調子がおかしいみたいだ。相談事でもなんでも乗るぜ!
運命なんて物はな、金魚すくいの網より薄いからな! そんな物、俺達で打ち破ってみせるぜ!」
ついでに羽入の頭もわしわしっと撫でた。
羽入はあぅあぅ言って狼狽えた。 そして、ぽつりと呟いた。
「ありがとうなのですよ、…………圭一」
以上です。
展開の都合上、シリアスが多くなりますがご了承下さい。
次は鷹野、オセロット、小此木、山狗多数、(野村、富竹、入江)を予約します。
私信
>>214 いえいえ、迷惑というつもりは全く無いです。申し訳ありません。
オリスクの方は書散し編で試しにこまごまと動かしてみています。
結局使わないかもしれないですが、完成したら点検よろしくお願いしますね。
>>212 戻ってきてくれた!乙です
ついに梨花救出ですね
そろそろクライマックスですかね
>>218 乙です!
魅音www下話ですかww
>>212 投下乙です。
圭一が兵士になったのは解き明かされるんですよね?
ワクテカして待ってます
>>218 投下乙!シリアスおk
シリアスとギャグのパートが織り交ざってこそ面白いですからね〜
期待しております
職人方、乙です
ついに明日発売か
なんだか落ち着いてらんないなー
そういえば今月はひぐらしDSの発売もあるじゃないか
本編乙です( ・∀・)っ旦~
DSのひぐらしは原作持ってるし絵が好きじゃないから買わないだろうなぁ・・・
それにイラストレーターが小さい男子捕まえて逮捕されたんじゃなかったっけ?w
>>222 なんだってー!なんともうらやmaいやいや、けしからん話だ!
でもCSの絵は結構好きなんだよね
新しいシナリオも追加されるから楽しみにしてる。
できたらPSPで出してほしかったけど
>>222 逮捕されたのはアンソロの挿し絵を書いたことのあるってだけのイラストレーターだぜ
そういや今月のコンプティークで小島監督と竜騎士07さんが対談してたぞ。
対談よりも
付録で付いてくる
らき☆すた栞が気になttいやなんでもない
>>224 そうだったのか。新聞にPS2版ひぐらしのイラストレーターって書いてあったのはガセだったのかorz
228 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/11(水) 21:56:19 ID:bR0U5AsM
フラゲした奴がMGS4のネタバレ仕出してるから
みんな気をつけてね
リードみー付け忘れたorz
ファイル内の「nscr」アイコンをクリックして下さい
「ひぐらしのなく頃に解」がインストールされていれば、動くと思います
MGS4の小説はPS3のMGSの外伝的な話じゃないの?
小説は読めない程のものじゃないけど、やっぱりゲームをやるほうがいいよな。あの見つかるか見つからないかの緊張感がなんとも・・・
>>229 これから検証に入ります。
しばらくお待ちください。
おまいら会社でリアル部活の企画(しかも2回目)が進行してるみたいなんだが俺はどうしたらいい?
>>233 落ち着け、まずはメイド服を着込んでから部活動に励むんだ。
そうすれば万が一に負けても、恥ずかしい格好をしなくて済む。
…………何か、俺が間違ったことは言ってないだろう?
>>234 ピンクと黒のメイド服が用意されてたぜ…
あとサンタ…うさ耳もあったな…
しかも俺似合わない…
いじめや!いじめや!
ええい
そのまま女の同僚にお持ち帰りされてしまえ
なるほど
しかし、そう考えるとレナのそれがすごく卑猥な言葉に思えてきたわ
「スネーク、ニコニコ動画にMGS4の動画が投稿されてるよ。一緒に見ないかい?」
「面白そうだな、だが、遠慮しておこう。ネタバレが怖いからな」
「大丈夫だよ。ネタバレにならないように当たり障りのない動画を用意したからね」
「そりゃイイ、楽しませてもらうぞ、しかし……あれだな、発売してまだ一日なのにもう動画が出回っているなんて」
「なにいってるんだい、発売前日にはもう手に入れてる人もいるくらいだよ」
「なんだって!?それはあまり喜ばしいことではないぞ」
「スネーク遅れてる〜オタクなら常識だよ、ジョーシキ(笑)」
「オタコン貴様……クレイモアで囲んで竹槍で突いてやろうか」
「わ、わかったよ。失言だったね。謝るよ」
「罰として俺にラーメンを作ってくれ」
「ええ、しょうがないなぁ〜。僕が帰ってくるまで動画見ないでくれよ?」
オタコンはキッチンへ向かった。
「まったく……ええと、これで再生だな。む……違った。別のフォルダを開いてしまったか。
こ、これは!?盗撮動画!しかも、被写体はメイリンじゃないか……性欲をも…」
「おまたせスネーク〜」
俺は急いでフォルダを閉じた。
「は、早かったなオタコン!!」
「即席ラーメンだからね。それじゃ、再生しようか」
「う、うむ」
俺は手渡されたラーメンを口に含んだ。
「ブウゥゥ!!!?」
「うわ!汚いなスネーク!ディスプレイにしこたま掛かったじゃないか……」
「そ、即席ラーメン腐ってやがる!!」
駄文失礼しました。それではどうぞ↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3638765
「しまった……hを抜くの忘れちゃったよ」
「なんの話だ?」
「いやいや、こっちの話さ。さあ、つぎの動画が見ようよ」
「そうか……次はなにが見れるんだ?」
「特殊な敵部隊との戦闘シーンだよ。と言っても、今回もネタバレにならないのを用意したから安心して」
「そうか、戦闘シーンは迫力がありそうで楽しみだ」
俺はカロリーメイトをかじった。
「そうだね。あとは……ジョニー秋葉のヘタレっぷりが見られるよ。それじゃ再生だ!」
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3641326
>>239 頂きました。
あのままでは全然ダメだったんですね、……すみません、ありがとうございました。
>クリック待ちの位置
一括置換が念頭になかったので、一太郎使って置換することにしました。
(C言語は全く分かりませんので。ググってもさっぱりで……orz)
>文末に三点リーダーを使った時、ほとんどの場合、句点が打たれていない
句点とか全角アキの決まりは直しちゃっていいのか迷ってたんですが、直すことにします。
それとミスを作者の許可なしに変えていい物か……。
・鷹野が「二佐」になっている場面がある
・各キャラの呼称の違い(沙都子がレナを呼び捨てにする など)
・「1983年」という表記は今後の展開上まずいので「昭和58年」に直す(一部やりました)
書き手の立場と、スクリプトを組むの立場から悩んでいます。
でも、やった方がいいんでしょうね。昔の書き手さんがいれば許可が欲しいです……。
>>241 >句点とか全角アキの決まりは直しちゃっていいのか迷ってたんですが、直すことにします。
これに関して自分は「誤字の一部」として認識してるんですよね。
じゃないと文に一貫性がないですし、読み辛いので。
ホントはSS時に指摘してあげれば一番なんですけど、
あまり突っ込むのも角が立つので難しい所なんでしょうね。
MGS4すごいぞ
初日だけで30万本のうりあげ
IDがKYだ
orz
古手梨花が行方不明って、どういうことなのッ!!!!」
鷹野の怒声が響き渡る。
周りの「山狗」も、鷹野の命令に従ってはいるものの、露骨に嫌そうな表情を浮かべていた。
「まだ未確認ですんね。ただ学校を休んでいるだけかもしれな」
「そんな訳ないでしょッ!! 今直ぐにでも突入するのよ!」
小此木が舌打ちするのが聞こえてきた。「お姫様」の子守にうんざりしてきた所なのだろう。
「だいたい、変よ! 昨日の祭りの後、誰も梨花が自宅に戻っているのを見かけていないなんて、おかしいでしょ!?
周りに人がいないなら、山狗二人を突入させなさいッ!!!」
鷹野が喚く。
自傷癖があるのか、自分の腕に爪を立てていた。
機嫌がものすごく悪いため、山狗の隊員がコーヒーを差し出しても、見向きもしなかった。
……ようやく動きがあったとはいえ、退屈だ。
俺としては「R」――古手梨花――とやらの動きよりも、スネーク、リキッド、忍者が何処にいるのかの方が重要だ。
スネークとはもうすぐ会えそうだがな…………。スネークがあの小娘に殺される訳が無い。
それまでは、この女のご機嫌取りに努めるのも、悪くはない。
「鷹野三佐、落ち着いて下さい。まだ時間があります」
何を悠長なことを言っている、とばかりに睨まれた。
「オセロット、私たちは古手梨花に消えられたりしたら困るの! 分かっているでしょう!?
勝手に余所の街に逃げられたり、その辺りで野垂れ死にされたら、私にとっても貴方にとっても損でしょう!?」
「確かにそれはそうです。富竹とやらの話からすれば、古手梨花は我々の計画をどこかで嗅ぎつけたそうじゃないですか。
逃げ出す可能性はありますが、おびき出す方法はありますよ、三佐」
「おびき出す…………? どうやって……?」
こちらに食いついてきたのが分かった。
風土病の研究面では優秀だが、こういう頭脳戦になると、怒鳴るだけしか脳が無いらしい。
この先兵士の進軍を指揮することがあったとしたら、突入しかさせないだろう。
続きを話そうと思ったら、小此木に遮られた。
「三佐、R宅の突入準備が整いました。突入させますか?」
「…………始めなさい。慎重にね」
「了解。…………本部より鳳。突入開始。突入は慎重にされたし。付近の住民に発見されたら、ガス管の工事と偽れ。
Rを発見したら、検査を偽って診療所まで連れて来い」
『鳳7了解。……突入する』
しばらくの沈黙の後、焦った山狗の声が聞こえてきた。
「本部より鳳7、8。どうした? Rは発見できたか?」
『こちら鳳8。全ての部屋を捜索したが、Rは見あたらない。昨晩から、帰宅した様子が無いものと見られる』
「なっ………………!?」
絶句する鷹野を尻目に、小此木は指示を下した。
「……本部了解。付近の住民やRの友人に気づかれないように帰投せよ。侵入の痕跡は残すな」
『鳳7了解』『鳳8了解』
「いったい、梨花はどこに行ったというの…………!? オセロット、梨花をおびき出す方法を早く教えなさい!」
「先ほどお話になっていた『五年目の祟り』。これを利用するだけの話ですよ」
早く具体的な方法を教えろとばかりの視線を浴びせられる。
それらの視線を感じながら、ゆっくりと鷹野に近づいた。
「我々が保管している男の死体。聞けば、そいつはRと同居している友人の叔父らしいじゃないですか。
………………これを利用しない他はないでしょう? 確実に、これを使えば我々の所に向かってくるはずです。
友人が我々の手の内にあるとならば、…………Rも来ますよ」
鷹野は最初、呆気にとられていたが、そのうち笑い出した。
「くすくすくす……あはははははははは! そういうことね! 五年目の祟りにはあの男が死んだことにすればいい。
そうして沙都子ちゃんをおびき出して、古手梨花を捕まえるの! あははははははははははは……!」
鷹野は狂ったように笑い続ける。
――――自分の身の程を知らない、哀れな奴だ。
幕が下ろされるまで、せいぜい舞台でピエロを演じ続けるがいい………………。
1レスと短いですが以上です。
また
>>218同じメンバーを予約します。鷹野は登場未定にします。
時系列は、ちょっとだけ戻って、綿流しの日の夜という設定です。
それではノシ
乙!!梨花はどこに消えたのか気になるところだわ〜
>>247 乙です!!
34が発症しそうなヒステリー
250 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:47:44 ID:oxjJzzkF
>>247GJ。
しかしオセロットの第一人称は「私」だぞ。
いや、気になってな……
>>252 リボルバー・オセロットは俺じゃなかったっけ?
分岐組んでいてちょっと思ったことなんだけど、
今のラベル名のつけ方が分かり難くしてる問題の一つなのかも
今の組み方は 「*j_sinario」と「*sinario」のラベルに関連性がなくて
*j_sinario を追加するたびに *sinario の数字とズレがでてるので
直感的にどのシナリオがどこにあるのか分かり難いです。
なので例えば、
*j_sinario1
*sinario1_1
*sinario1_2
*sinario1_3
*j_sinario2
*sinario2_1
*sinario2_2
のようにすればもっとわかり易くなると思います。
または
*j_sinario1
*sinario1
*sinario2
*sinario3
*j_sinario4
*sinario4
*sinario5
>>253 毎回毎回すみません……。それでOKです、ありがとうございました。
>>255に書いてあるようにラベルを変えてみます。
確認ですが、*sinario1_1とした場合、TIPS画面から飛ばしてやるには
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *sinario1_1:goto *s_1_1
とすればいいんですね?
本編モード
>>252 >>254 そこ迷っています。
実際、両方使っちゃってるんですよねぇ……。
検証動画は見ていませんが、それぞれ初登場時に
MGS……「私はリボルバー・オセロット」
MGS2……「俺はシャラシャーシカ。またの名を……」
と名乗っています。どっちでもいいんでしょうかねぇ、これ。
真面目な雰囲気の時には「私」に、スネークと話すときは「俺」に統一してみます。
>>246は「私」に脳内変換しておいて下さい……orz
>>259 >if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *sinario1_1:goto *s_1_1
そうです。
仮ラベルが *s_1_1 になります。
もし余裕があるならTIPSも sinario1_1_tips のようにするといいと思います
TIPSは数が少ないので今のところ悩むこと無いでしょうけど数が増えてくると管理が大変になるので
今から対策しておくと後がラクです。
>>253でエラー修正を途中で投げちゃいましたけど、
それは stralias 使い始めてるのと
文字あふれのシーンが沢山あったので改ページ入れる場所を悩んだからなんです。
stralias で背景表示しようとしてる場所がありますけど、
背景はstralias 登録されてないのでコメント行にしてあります。
文字あふれは textclear を使うかカッコを追加するか迷ったので中断しました。
あと検証時に気になったのは ?@」@ といった感じで記号部分でクリック待ち二回入ってました。
あ、次に送るラベル名ってことでしたら
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *sinario1_1:goto *s_1_1 ではなく
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *sinario1_1:goto *s_1_2 になります。
次のシナリオに進むわけですので
*s_1_1 ではなく *s_1_2
……分かり使いかな?
TIPS画面で「進む」を選ぶと、
*sinario1_1 で本編が実行されます。
その後、次のTIPS画面(またはシナリオ)に移動するのに
*s_1_2 とする必要があるのです。
なんどもスイマセン
>>260-263 わざわざありがとうございます……!
TIPSも何とか修正してみますね。次こそはちゃんとしたうpろだにあげたいと思います。
エラーはちょくちょく直して行ってるので問題ないです。
「。」を「。@」に置換しただけなので、改ページも動かしながら決めます。クリック待ちも同様です。
staliasで背景云々は、原作の例のシーンのスプリクトを解析したのでそのままになっていました。直します。
また困ったときはよろしくです。いつもいつもありがとうございます。本当に感謝しています。
264 :
ローズ:2008/06/18(水) 21:16:43 ID:wyYuQx/T
スネーク SAVEする?
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 00:51:43 ID:JX10q9jW
皆さ〜ん、今日6月19日は綿流し祭ですよー
オヤシロ様へ感謝の気持ちを込めて、川に綿を流して下さいねー
せい!(´・ω・`)シ⌒〇
そして今年も人が消え・・・ちょwおまwwwやめろぉぉぉぉ
今年のオヤシロさまの祟りの被害者は
>>266となりますた
268 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 14:25:28 ID:wOhqle/x
>>266は喉を掻き毟りながら、ドラム缶で丸焼きにされ、メイド服を着せられて
お亡くなりになりましたとさ★
そして、
>>268が行方不明になりました。
270 :
羽入:2008/06/20(金) 00:55:06 ID:6IKfPLqF
「あうあう!
シュークリームが川に流されているのです!
ダイブしてレスキューなのですよ!
あうーーー!」
271 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 01:41:12 ID:aPikOKy+
272 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 02:15:08 ID:D8d2xIrL
(;´Д`)ハァハァ地獄の淵から戻ってきたぜ・・・危うく5寸釘打たれるところだった。
>>268>>271 sageようぜ。そうしないと来年はお前らが・・・
>>270 中のクリームは唐辛子入りでした…あうあう(´・ω・`)
>>273 ちっ
*しそこねたか………w
今日21日は、鬼隠し編だとレナ魅音がおはぎを持ってきてくれる日だなぁ
皆さん、テーブルの上の無造作に置かれたおはぎに手を付けると、痛い目にあうかもしれないぜ……
>>265 まあ、現在で綿流しなんてやったら、環境保護団体がうるさそうですが・・・
ところで、フィロンソロピーに所属した後のスネークって何処に住んでるんだろ?隠居してた時に住んでたアラスカの自宅は可能性低そうだし・・・
2のスネークテイルではアパートが本拠地だった気がする
ちなみに家賃は払って無いw
シャドーモセス事件の後は
アラスカでメリルと同棲生活してたらしいけど、
突然いなくなったとか何かの本に書いてあったな
TIPS:山猫の動向
雛見沢のどこかにある、地下のとある施設。
カツン、カツン――――と足音が響く。
そして、リボルバー・オセロットが姿を現した。
「…………………………」
山猫を語る老人は、何も言わずに「ソレ」を見上げた。
「ソレ」は爬虫類を思わせる、――巨大なメカだった。
全長およそ十二メートル、幅は六メートルもあるだろう。人間のように歩ける「脚」がついていて、「腕」にあたる部分には
おぞましい兵器がついている。基本武装はメタルギアREX――スネークがいる世界を知っている人間なら分かるはず――とほぼ同じだった。
それは、このメタルギアがオセロットの持ち込んだREXのデータをベースに設計されたものだからである。
REXと大きく違うのは、核兵器そのものが搭載されていないことだった。
その代わり、この兵器には特殊なミサイルがつけられる構造になっていた。形からして、二種類のミサイルがつけられるようだ。
だが、今は取り外されている。そのため、ミサイルの効力は今の所は分からない。
「脚」の付け根辺りに、このメカの名前の刻印がしてある。
「メタルギア0846」
それが、この兵器の、名前だった。
「…………完成はまだか?」
オセロットが近くの職員に聞く。
「はっ。三佐が協力してくれたおかげで思ったよりも開発の速度は速いです。……あと一、二週間もすれば試験運用が出来ると思われます。
今日ははメンテナンス中なので、起動することは出来ません」
「……そうか」
綿流しの日までに、スネークが動きを封じられなければいけなかった理由。それはこのメタルギアにあった。
今はミサイルが取り外されていて、メンテナンスのため、誘導ミサイルやレーザービーム、マシンガンなども使用出来ない。
この時期にメタルギアを発見されたら、なすすべもなく破壊されるのは明らかだった。
地下にそびえ立っている、メタルギア0846。
……それは、地下にありながら、この雛見沢全てを、見下ろしているかのように見えた――――。
所変わって、診療所。こちらも地下の部屋だ。
薄暗い部屋には、先ほどの老人――オセロット――と、この診療所の所長、入江京介がいた。
だが、所長という権限をもつはずの入江は、椅子に拘束されている。
入江はオセロットを睨み付けているが、オセロットは気にした様子もなく、右へ左へとゆっくり歩き回っていた。
「ロシア――――いや、ソ連では様々な職種の記念日がある」
この男は何を言っているんだろうか。
そう言いたげな入江の視線を無視し、オセロットは一方的に喋り続ける。
「六月の第三週の日曜日、つまり今日。今日は『医者の日』だ。本来なら国をあげて盛大に祝うものだが、……歓迎場所がこの様な所で済まないな」
入江は何も答えなかった。
代わりに、こんなことを切り出した。
「…………貴方たちの、目的は何ですか。貴方はいったい何者なんですか……?」
「私はそれに答える義務は無い」
オセロットは入江に何の情報を与えるつもりはなかった。
外の世界を眺めることしかできない囚人を、虐げて遊んでいるだけだ。
「……………………悟史君を、どうするつもりなのですか……?」
入江が悟史の名前を口にしたとたん、オセロットは少し嗤った。
「ふん。……寝たきりではつまらないから、歩けるようにしてやっただけだ。もうじき、友人に会いに行けるようになるだろう」
「あの状態で動かすなんてことをしたら……!!」
「どうなるかはお前が一番分かっているだろう。…………部下の反乱に気づきもせずに、ただ『所長』という名の椅子に座っているだけの、お前でもな」
ぐっ、と入江は言葉を詰まらせる。
――――――「所長」とは名ばかりだということは、私にも分かっていた。
研究の中心はほぼ鷹野さんにあって、……東京に色々と働きかけたのも鷹野さんだ。
その鷹野さんが、このオセロットという老人の仲間で、雛見沢症候群を、悟史君を、操ろうとしているなんて――――。
認めたくなかった。
信じたくもなかった。
「明日にでもお前の行方不明は知れ渡るだろう。鷹野が『五年目の祟りに名を残すのは名誉なことだ』と言っていたぞ。良かったな。
…………まだお前は生きていられる。その時が来るまでは、そこで指を咥えて見ているがいい」
そう言い残して、オセロットはその部屋を後にした。
残された入江は、今拘束されている自分に何か出来ることが無いかと、必死に画策していた。
ひぐらしだけが、全てを知っているかのように、静かに鳴いていた――――。
以上です。最近オセロット出過ぎで済みません。
梨花、(山狗)予約します。
……にしても、元本編さん大丈夫かなぁ。入院してから音沙汰ないですし……。
オリスクは最終調整に入っています。
TIPS分岐が組めたら、デザートフェスタまでうpする予定です。ノシ
>>282 乙&GJ。メタルギア0846・・・頭部に二本角がついていそうだな。それにしてもロシアには医者の日なんてあるのか。
誰が行方不明になるかと思えば、入江先生でしたか・・・
>>282 うぽつ!
医者の日なんて知らんかった。
そ、そうか!本編職人はロシア人だったんだ!
だからロシアの風習にもくわ(フォングシャ)
>>287 落としたのでボチボチ検証したいと思います。
>特に問題が無いのでこのままで行こうかなぁって思っています。済みません。
いえいえ。現状でTIPSを組むのに問題がないなら無理する必要もないですよ。
*j_sinario ほどややこしい事もないですし。
もし変えたいならコッチで組んでみますけど。
……かなり変なこと聞きますけど、オリスクってどれぐらい需要ありますか?
反応見る限り、自分は本編>>>>>オリスクって感じたんですけれど……。
両立が厳しくなって来たので、需要が低いならオリスク制作のペースを落とそうと思っています。
オリスクも面白いのですが本編を優先して貰いたいです
自分だけなのかもしれませんがレスがオリスク製作の報告だけだとこのスレの雰囲気が投
稿しづらいような気がしますし
それに本編あってのオリスクですからね
何の感の言ってもオリスクは既にうpされたシナリオなので
早く先を見たい人が多いんじゃないですか?
自分は単なる支援なのでレスに対して早めに返すよう心がけているだけですし
本編優先で良いと思いますよ
>>290 >>291 分かりました。
ちょっとオリスクはお休みして、そろそろ盛り上がってくる(と思いたい)本編をガシガシ行きたいと思います。
少し前にもオリスクよりも本編優先しろ的なレスありませんでしたっけ?
294 :
羽入:2008/06/23(月) 04:53:49 ID:I696bIuE
羽入「あうあう………
まいったのです。
まさか、からし入りのシュークリームを
食べさせられるなんて………
しかも川の流れが早くてだいぶ流されたのですよ。
あ、あう?ここは魅音の家の前?
ちょっと中で一休みさせてもらうのです」
295 :
羽入:2008/06/23(月) 04:58:19 ID:I696bIuE
羽入「なんだか騒がしいのです。
あ、レナと魅音がおはぎを作っているのですね。
ちょっと実体化して、一つ頂くのですよ〜
……んぐ……んぐ……
む!!
あうあうあうアッーーーーーー!!」
魅音「アルエ〜(・3・)圭ちゃん用に作った
タバスコ入りおはぎがなくなってる」
羽入死んだなwwww
>>293 アレはオリスクのレスがウザいと言ってただけでしょ
部活の話がおもしろすぎる
誰かスネークにメイド服を着せれる猛者はいないのかw
今日、投下は出来ませんが質問です。
まとめwikiでは、『TIPS: 愛国者の、愛国者による、愛国者の為の「 」』が
正規扱いされていたんですが、今後の展開的にこのTIPSは入れない方向で行きたいです。
そういうTIPSが他にも合った場合、そこでの設定を無視する形になってしまいますがよろしいでしょうか?
それと、MGS4のネタバレはどの範囲までOKですか?
ラストにちょろっと入れようかなぁと思っています(オセロットの謎の電話、みたいな形で)
さすがに、MGS2で言う「雷電はソリダスに育てられたんだよ!」とか「実はシャドーモセスの演習だったんだよ!」
見たいな「○○は実は××だった」という多大なネタバレはしません。
エンディングまではまだまだかかりそうですし……。その時にはクリアしている人も増えてるかと思います。
皆さんの意見をお聞きしたいです。よろしくお願いします。
個人的にはネタバレは極力抑えて欲しい
>>299 「G.W」とか
「終末作戦にはお誂え向きの兵器である」
の部分?
MGS4のネタバレはどこまでならいいんでしょうかねぇ
誰かが死ぬとかのバレは無しでしょう。
あと、オセロットとある人物は繋がってるというのも聞きたくない話ですよね。
どうしてもの場合、MGS4のネタバレが含まれてる
と注意書きを入れて投下するとか。
ネタばれは勘弁してほしいなぁ
どうだろう?MGS4の小説も発売されているし、極力重要なネタバレをしなければいいんじゃない?
……あら?
ついこの間まで、諦めたり、怒ったり、泣いたり、騒いでいたりしたのに。
いつの間に、やる気になったのかしら?
ふふ…………。初めて6月を超えたはずなのに、8月の終わりにまたこの時間に戻ってきたときは、すごく絶望していたのにね。
そこから、100年とまでは行かないけれど、長い年月をかけて、蛇を招いた。
厄災しかもたらさなかった蛇も、だんだん成長してきて、いい駒になった。
初めの頃には3回に1回ぐらいしか来なかったのに、毎回雛見沢に来るようになった。
だからあの子は、蛇に期待しているの。
だけど、肝心の蛇さんは行方不明。
仲間の誰にも自分から打ち明けられていない。
こんな状態なのに、よく頑張れる気になれるわね。
くすくすくす、と笑い声が漏れる。
私としては、どちらでもいいわ。
**たいなら、**でもいい。歪んだ運命に身を任せてもいい。
それでも必死に足掻く姿が、どこかおかしいんだもの。
誰かが発症しているかもしれないのにね?
蛇さんも、「味方」と決まった訳ではないのにね?
蛇さんが来たせいで、「昭和58年8月」の滅ぼされ方が決まったかもしれないのにね?
まぁいいわ。「綿流し」のお祭りは、もう終わったんだもの。
まだ、第二部が残ってる。
……第二部が終わっても、余韻に浸っている暇はないけれどね?
ふふふふふ、とまた私は笑った。
――――さぁ、私を楽しませてちょうだいね。せいぜい頑張りなさい…………。
「おい。そっちにはいたか?」
「いや、誰もいない。…………たっく、何で三佐もこんな山の中を探させるかなぁ」
「研究の続投を賭けているから、だろ。…………さすがに、こんな山の中にはいないだろ」
「……このぐらいで引き上げるか。隊長に連絡するぞ」
「了解」
がさがさがさ、と茂みを掻き分けて山狗が去っていく。
………………完全に彼らの姿が見えなくなってから、私は茂みからひょこっと頭を突き出した。
私は、誰かに*された訳じゃないし、誘拐された訳でもない。
ただちょっと、みんなの前から姿を消して、山に隠れていただけだ。
……正直、ここまで上手くいくとは思わなかった。
彼らが不真面目だったことと、自分の小さい身長に、これほど感謝したことは無い。
体中に葉っぱがくっついていたので、それを手で払う。
……それでも、私の全身は草みたいになっているけれど。
私は今、私服を着ていない。制服でもないし、はたまた巫女服でもない。
昨日の夜、スネークのテントから失敬した物だ。俗に言う、「迷彩服」とか言うヤツね。
おととい、岡村と富田を唆したときも、「変わった服だなぁ」ぐらいにしか思っていなかった。
スネークの本業が、こういう「敵に見つからないように進む」ことだとしたら、迷彩服を沢山持っていてもおかしくない。
私が着ている迷彩服は「リーフ」というらしい。草むらのようなデザインがされている。
他にも、山や森林で隠れるのに役立ちそうなのをいくつか持ってきた。
…………「ガーコ」とかレナがお持ち帰りしそうなヤツは何に使うんだろう。「光合成が出来る」らしい「モス」も怪しい。
「爆発や炎のダメージが軽減出来る」だの「ライコフに成りすます」だの、意味分からないものも多かった。
その他、山の中で使いそうにもない物は置いてきた。
いわば、私がしているのは「命を懸けたかくれんぼ」だ。かつて、彼ら山狗と「命を懸けた鬼ごっこ」をしたかのように。
私は、誰にも見つからずに、48時間過ごさなければいけない。
時間が無かったから、こうするより他ならなかったんだ。
6月を初めて打ち破った世界で部活メンバーが教えてくれた「48時間作戦」。今、これに賭けている。
私が48時間作戦を単独で――――いや、羽入と二人で実行している理由。
一つは、48時間行方不明になることで、死亡説が流れるんじゃないのか、って思っていること。
……まぁ、証拠が無い限り、それは無理だけど。
少なくとも、私が消えたことによって、彼らには動揺が生まれているだろう。
もう一つは、こうして時間を稼いでいる間に、部活メンバーが次の一手を撃ってくれるんじゃないか、って期待していること。
一番いいことは、大石と協力体制を取って、きちんとした「48時間作戦」を実行してくれることね。
……本当は、魅音の家の地下に避難するのが最善手なのだと思っている。
でも、それは無理な話だった。
もっとちゃんとした時間があれば、絶対にそうしている。
いくら8月が超えられなくなっても、「鷹野が終末作戦を起こす」可能性は消えないのだ。
そうなれば、最短で今週中に私は死ぬ。
少しでも早く、鷹野の野望を打ち破る。本番はそこから。
だから、私がしていることは最低限のこと。運命を打ち破るのに、必要なこと。
仲間に相談するのが手っ取り早いのは知っている。だけど、鉄平が二度も戻ってくるなんて考えてもいなかった。
鉄平さえ来なければ、あの日の夜にでも、まずは沙都子に相談して、それから徐々に皆にも…………って、ステップが取れたのに。
この世界はどこまで歪んでいるのやら……。
…………今は感傷に浸っている場合じゃない。
絶対に見つかってはいけない。念には念を入れて、村人にも、だ。
頑張るから。
だから、――――羽入?
あんたも、上手くやってよね…………?
以上です。
>>305の名前欄ミスりましたorz ごめんなさい……。
それと、ネタバレの件ですが、極力抑えるようにします。
本当にちょろっと、ラストのシーン(最終回)のみに入れる予定ですし、入れなくても話は通ると思うので。
次は、大石、熊谷予約します。それと警察関係者が出る予定です。(鑑識のジジイとか)
ではノシ
>>307 GJ!
梨花の右上にカモフラージュ率が見えそうだなぁ
>>307 GJです!!!
うーーん 夏の雛見沢で迷彩服・・・暑くて死にそうw
ネタバレは難しい問題かもですね
どのレベルのネタバレかもわからないですから
自分はまだやったことないけど、色々と耳に入るので、もしかしたら【彼】のことかなー
とは思ってます。
発売一ヶ月後に条件付きネタバレ可でいいんじゃないですか?
スネークwww
ビッグボスから余計な物貰ってるwww
312 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/26(木) 16:59:33 ID:54fLFWU9
スネェーク!
雛見沢にダムが建設されて未来が変わってしまった!
タイムパラドックスだ!!
>>312 スネークが、誘拐された犬飼議員の孫を救出してしまったんですね
わ か り ま す
315 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 23:30:31 ID:efK1xtZ2
雛見沢保守!
こちらサイコマンティス
竜宮礼奈の精神に侵入した。
竜宮礼奈の頭の中は、ゴミの山だらけだ。
彼女の好きな場所がイメージ化しているのだろうか。
ひた……
ん?……今、足音が一つ多く聞こえたような……
>>299 いつもお疲れ様です。
自分は無視しちゃって良いと思いますよ〜
いろんな人が書いてるから、どうしても繋がらない処は出てきますしね。
って、この問題はもう解決済みですかね。
6月20日 午前9時39分
「くそ…………。何とか今年でシッポを掴んでやりたいんだけどなぁ……!」
大石はため息をついた。
人通りが少ない林道。
その中にある、厳重にブルーシートで囲まれた一角。
中には鑑識の職員が、遺体をあらゆる角度から撮影して記録していた。
遺体は、ドラム缶に詰められ焼かれていた。
外見から、身元の特定が出来そうにない。かろうじて、遺体が成人男性であることが分かるだけだ。
ブルーシートの中に熊谷が駆け込んできた。
「熊ちゃん、入江の先生とは連絡つきましたか?」
「いえ、それが、診療所にはいないみたいっす……。問い合わせたところ、昨日の綿流しの役員会にも出席していないとか」
「………………在宅確認は取りましたか?」
「自宅も、もぬけの殻っす。現在、最後に目撃されたのがいつか、聞き込み中です」
「ふぅむ。…………まさか、先生まで祟りの犠牲者に?」
大石は首を傾げる。
…………どうも、今年の祟りはおかしい。
こんがり焼かれたこの遺体が誰なのかはまだ判明していないが、入江まで行方不明となるとおかしい。
奴らは、ダム建設賛成派を潰していくはずだ。
入江がダム建設に賛成していたという話は聞いたことがない。
……しかし、例年の犠牲者から考えると、「誰をを消すか」の理由がだんだん希薄になっていくのが分かる。
一年目はダム建設の監督を殺した。
二年目はダム建設に賛成していた北条夫妻が。
三年目はハト派だった古手夫妻が。
そして四年目は北条夫妻の弟夫婦の妻が。
五年目の犠牲者……この焼かれた死体が誰なのかは、今の所分からない。
入江が失踪した、とするならば。彼は、雛見沢の人間では無かった。
………………今年の祟りを下した理由は、「余所者だから」、という理由だけでも十分ありえるのだ。
だが、それだけでは通らない。
入江は確かに余所者だが、村人の信頼を寄せていた。
さらに、この村唯一の医者である。彼が消えるとなると、医者の補充が必要だ。
それまでは治療を受けられない。どうしてもという場合は、興宮まで足を運ばなければならなくなる。
だから、連中が入江を「余所者」という理由のみで消す、のはおかしい………………。
そこで大石は、一つの疑問にぶち当たった。
「余所者」という理由だけで消すならば。
……誰の目から見ても「余所者」と分かる人物を、一人知っている。
――――ソリッド・スネーク。
偽名と思われる名前。
教師にしては不自然な体格。
…………どうも引っかかる。彼がこの遺体だったとしても、彼が直接この事件に関わっていないとしても、だ。
どこから捜査の手を付けていいのやら。
……とりあえず、身元確認を急いで貰いたいところだ。
そんな大石の心情を知ってか知らずか、熊谷が呟いた。
「……今年も、起きたんっすね。正直、信じられないっす」
「まぁ、私だって信じられないです。雛見沢村連続怪死事件。……これで5年目ですよ。
オヤシロさまの祟りが5連続ってことになっちまいます。………………定年前にこの山だけは何とか片付けたいんです」
大石は次の3月には定年を迎える。
……OBとして捜査状況を聞くことはできるかもしれないが、自ら主体的に捜査をすることはもうできなくなる。
つまりそれは、大石にとって、友人の仇を取るチャンスが、今年で最後であることを意味した。
……………虎穴に飛び込む他、方法はないか。
大石は人知れず、拳をぐっと握り締めるのだった。
TIPS:検死報告・昼の出前メモ
・ドラム缶の中にあった遺体→成人男性。
・体の一部が炭化していた。(ガソリンで焼いたものと思われる)
・額の部分から銃弾を摘出。恐らく、死因はこれによるものと思われる。
↓
弾は45LC(ロングコルト)弾。コルトSAAか?
※興宮で発見された変死体と関連がある? 最近、銃器密売が無かったどうか調べさせる。
・即死だったようだ。
他に銃創は無し。
・額の右半分に、打撲跡あり。鈍器のようなもので殴られたと見える。
死因とは直接結びついていない模様。
・歯形は取れた。現在、身元確認中。
※裏面白紙部分に書かれたメモは以下のとおり。
中華丼1、上海風五目やきそば3、チャーハン大盛り1
以上です。
梨花を除いた部活メンバー+羽入予約します。ノシ
鉄平、二回目の登場でktkrと思わせたら
頭打ち抜かれた上に焼かれるなんて……
とりあえず乙
にしても、何でこんなに書き込み少ないんだ?
投下乙です。ところで45LC弾で銃がSASだと分かるんですか?
>>322 まとめwikiが全く更新されてないのも原因の一端かと
>>323 まとめwikiかぁ。誰もやらないなら更新してこようかな
45LC弾はたいていコルト・シングル・アクション・アーミーぐらいにしか使わないんじゃないの?
そこまで詳しくないけど……
コルト・アナコンダも使えるみたいだけど余り普及しなかったみたいだし
(・3・)<アルェー? まとめwiki更新しようとすると
「エラー 編集先ページ名が確認できません。」
って出るYO
>>322 まー、ここ最近はオリスクのレスばかりだったからそう思うんじゃないの
SSだけならこんなもんでしょ
>>323 ちゃんとしたプロの人が見れば銃弾がどういった銃から発砲されたとか、色々解るそうな
ひぐらしの時代でできるかどうか解らないが
.45LC弾を使う銃がひぐらしの時代でも十分少ないから確率的に見てSAAから発砲された銃じゃないかと予想はできるはず
>>326 何か知らんが、オリスクのレスの風当たり強いな
「吉里吉里使おう」とか「公式に依頼出せば?」とか期待してるレスもあったのに邪魔扱いとか……
どっちもほどほどにすればいいと思うんだぜ
MGS4やったがビッグママでてるの見たいな。
>>328 そう感じたからレスしただけなんだが……
叩く気なんてないんだけど、もしそう思ったのならスマソ
331 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 11:53:22 ID:TsAMPmia
, -――――‐-、
/ ッ''"`ヽ、 ッ'- 、
/ / `""´ \ヽ
,' |. ',|
.| |. -――- | この件で一番問題なのが
. | | _,,;;=''' ''=;;,,_ |
.| / " , -‐ 、 / ‐-、`| 1週間経過しても
i⌒'ヽ | -_;ィ・ニv:: i r・ニ、ノ
',/く .'┘  ̄ノ .'、 ̄ ', TVメディアが取り上げないこと・・・。
ヽ__ノ ,ィ_,、_,ィ)、 .|
|.', / ,...:j...、ヽ i うなぎや牛肉偽装は、こぞって取り上げるのにだ。
|. '、 /∠ィロエiュ>) ,'
| \. `ー―' / ここまで酷い10年近くに及ぶメディアの捏造を
.,ノ、. \. /
-''´ `''-.,,_ \____,.イ、 全く報じようともしない横並び姿勢が恐怖。
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ノ `''-
つまり警視庁記者クラブでも、自分たちの都合の悪い犯罪は談合して報道してないのだ。
◆ リンクを貼り付けよう!あらゆる場所に ◆
http://www.2nn.jp/ http://www.2nn.jp/m/
>>330 いや、こっちも何かゴメン。強くいうつもりは無かった。
久しぶりです。
後一週間以内に帰れそうです。
OVER.
生きて帰って来いよ!
おーばー
>>333 家に帰るまでがミッションだ!
気を抜くなよスネーク!
かつての僕は、非協力的だった。
……今だって、最初から実体化していない時点で、「非協力的」かもしれない。
でも、かつての僕とはだいぶ違う。
昔は、いつも、梨花と反対のことを言っていた。
「どうせ駄目なのです」が口癖だった。
梨花が傷つかないように、と、変に期待もさせず、励ましすぎず、ずっと、…………傍観者の立場だった。
それが、…………正しいことだと、思い込んでいた。
梨花の精神的な「死」を恐れて、100年もそうして来たのだ。
理由なんてくだらない物。1000年余り彷徨ってようやく見つけた「話し相手」を、失いたくないから、だ。
でも、それは、大間違いだった。
僕が傍観者を止めたある時。
梨花と、僕の目の前にいる仲間達が結束し、昭和58年6月を打ち破った。
それは、奇跡と呼ぶにふさわしい出来事。
だけど。
梨花は理不尽な「運命」の性で、昭和58年8月以降の世界に行けないのだ。
…………また6月に帰ってきてしまったと知った時の、梨花の悲痛な叫びは、今でも忘れられない。
それからも、僕と梨花はずっと努力を繰り返してきて、何回も鷹野の、東京の野望を打ち破ってきた。
最初は感動的だった6月の突破も、……今では少し物足りない。その先を、ある程度知っているから。
それでも、決定的な「何か」が足りずに、6月に戻された。
梨花も僕も諦めずに、ずっと戦っている。
蛇を連れてきてからも、ずっと…………。
……そんな事を考えつつ、圭一達に事情をようやく話し終えた。
まだ明るいけれど、時計の針は3時48分を指している。もうすぐ夕方だ。
学校から帰ってきて、着替えて、みんなが集まって、僕があぅあぅ言いながら話したせいで少し遅くなってしまった。
「僕の話は以上なのです。……………………質問はありますですか?」
皆、しいんとしている。
……それはそうだ。話し終えた後、、「実はどっきりでした☆」とでも言い出しても自然なぐらい、ありえない話ばかりだったのだから。
「梨花の描いた漫画は本当のこと」だと話されても、何が何だかさっぱりなのだろう。
でも、僕は知っている。
圭一達は、どんな世界でも必ず信じてくれるということを――――!
「質問たって、園崎家頭首代行として色々と聞きたいことはあるよ。…連続怪死事件について、どうやら少なからぬ関係があるようだからね。でも、今はそれはなしにする」
「はうぅ、あれ漫画の話じゃ無かったんだね……。それじゃあ、今、梨花ちゃんはとても危険な状況にあるんだよね? よね?」
「おいおい、こりゃあ洒落にならない話だぞ…………。沙都子、羽入、二人は昨日その話を聞いたのか?」
「私は羽入さんから聞きましたの。私は梨花の一番の親友なのに、ですのよ!?」
沙都子、……ごめんなさい。
鉄平が二度も雛見沢に現れなければ、もっと早くに相談できたはずだから。
「その沙都子に信じてもらえなかったら、世界中で誰にも信じてもらえないということになってしまうのですよ。
あぅあぅ、だから梨花は『もしかすると』と臆病になってしまっただけなのですよ。それに、ごめんなさいと何回も言っていたのです」
「それぐらい、私にだって分かりますわ! だけど、デコピン一発ぐらいしませんと、梨花は反省しませんでしてよー!
私は梨花を恨んでなんかいませんわ!」
よかった、と安心する。
……沙都子は、ずっと強くなっているのだ。
「あぅ、みんなだって別に申し訳ないなんて思ってないはずなのです? ねぇ、圭一」
圭一に話題を振る。
今日の昼、「圭一は火付け役だからしっかりして下さい」と言ったのは、この時の為だった。
「へっへっへ! ちょいと事がデカかったんで面食らっちまったが、なぁみんな? どいつもこいつも内心は、面白くなってきやがったとか思ってんだろ?
沙都子、お前、だいぶ温存してるんだろ? シャレじゃ済まない秘蔵のトラップを、だいぶ隠し持ってるんだろ? へっへへへへへへへ!!
そいつを食らわせてやるまたとないチャンスじゃねぇか!」
「をっほっほっほっほ!! 部活メンバーに私がいたことに感謝なさいませですわね!
本気でやっていいとなれば、たとえ部活メンバーやスネーク先生が相手でも使用を躊躇ってきた、
奇跡の大トラップの数々が惜しげもなく飛び出しますのよ!!」
「あはは、そうだね! たとえ相手が本物の軍隊でも、沙都子ちゃんのトラップはみんな蹴散らしちゃうもんね!!」
「と、沙都子をヨイショしてるが、もちろんレナだって容赦ねぇからなぁ。レナは本当に戦うべき時では誰にも屈しない強さを持ってる。
そいつはかなりハンパない。……多分、俺でも勝てないと思うぜ?!」
「……そんなことないよ。圭一くんだって、ここ一番の時の爆発力と瞬発力はすごいよ。
私では打ち破れない運命を打ち破れる気がするもの」
「……圭一が赤く燃え上がる炎なら、レナは青く静かに燃え上がる炎という感じなのです」
そう。
みんなは、運命をも焼き尽くしてしまう炎なのだ。
「お、それいい例えだな! 真っ赤に燃える男、前原圭一!! 青く燃える女、竜宮レナ!
我が部にその人ありと天下に知らしめる絶好のチャンスだぜ!! そして、その最強のメンバーを最強のリーダーが従える。
へへ、だよな、魅音! 個にして最強、揃えば無敵!! それが俺たちの部なんだよなッ!!」
「……くっくっくっく。いやはや、……不謹慎だと思って黙ってたけど、おじさんさ、本当はこう思ってたのさ。
…………こいつぁ最高に面白くなってきた、ってねッ!! 今は感謝してるよ羽入。
これだけの獲物をよくぞ知らせてくれたッ!! くっくっく、この雛見沢で我が部に挨拶なしで上等を決めてくれようとはね!
きっちりケジメを取らせてもらうよ!!」
あぁ、良かった。
部活メンバーの結束力は、本当に強いものだって、はっきりと分かった。
彼らにとっては、新参者でしかない僕の話でも、信用するに値すると判断してくれるのだ。
「みんな、ありがとうなのです。きっと梨花も喜びますのです!」
「おいおい、信じてくれるとずっと言ってる、信じて当然だろ! 信じないヤツなら仲間なんかじゃねえ!
だから礼なんて水くさいぜ、羽入!」
また圭一に頭をわしわしと撫でられた。……くすぐったい。人の身の暖かさを感じる。
「しっかし梨花ちゃんさぁ、そんな山の中でかくれんぼなんかしなくたって、直接ウチに来てくれればよかったのに。
ウチは核戦争だってしのげるしね!」
「魅ぃちゃん、昨日は遅かったから仕方ないよ。……とりあえず、今は梨花ちゃんを安全な場所に連れてくることが最優先だね。
しばらくお邪魔することになると思うけど、大丈夫かな、かな?」
「全然問題なし! オールOKさ!! 水も食料もたくさんあるし、秘密の抜け道だっていっぱいあるよ」
「へー、すっげぇな魅音の家!! やっべぇ、ますますに面白くなってきたぜ!!敵は謎の組織で、秘密作戦に秘密基地、秘密の地下道、
うおおおぉおぉおおぉ!! これで燃えなきゃ男じゃねぇぜッ!!」
「男じゃなくても燃えますわね!! 私のトラップ脳も今ならギンギンに冴え渡りますことよー!」
「よーし! 諸君、燃え上がって来たねぇ! くっくっく! それでこそ我らが誇る部員達だ!! おじさん、鼻が高いよ!
それじゃあひとまず、作戦会議と――――」
プルルルルルル。
水を差すように、電話の音が聞こえてきた。
魅音の振り上げた拳が行き場を失う。
「ありゃりゃ。…………ごめん、ちょっと待っててね。おじさん、電話に出てくるからさ」
尻すぼみになってしまいつつ、魅音は部屋を後にした。
「……たっく、誰だよー、こんな良いときに電話してくる奴は」
「せっかく盛り上がってきた所なのにね……」
「仕方ないのですよ。僕達だけでも話し合いましょうなのです」
「そうですわね。こういう時は気持ちの切り替えが大切ですわ!」
…………その一本の電話が。
僕達の運命を左右することになろうとは、思ってもいなかった――――。
以上です。
次の時系列は、皆が園崎家に集まる少し前の話です。
魅音、圭一、(その他、梨花を除いた部活メンバー。登場未定)を予約します。
言い忘れすみません、↑のパスは「sunehina」です。
342 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:18:42 ID:hjBBZ8bB
アゲ
>>340 立ち絵がスプライト表示なのでスプライト番号や座標位置が変数で設定されてるので
変数を設定してる 「%5003」 「%5005」が影響してるんじゃないですか?
mov 命令で座標位置を入力するか、
lsp %5000,ha_mi_aua1,%5003,%5005 を
lsp %5000,ha_mi_aua1,320,320 ←※座標適当です
のように位置指定すれば良いと思いますけど。
でも何で ld 命令ではなくて lsp 命令使ってるんですか?
ld 命令なら
ld c,ha_mi_aua1,22
とかで簡単じゃないですか
>>343 解決しました。おそらく変数のせいです。座標指定で行けました。
lsp命令使ってるのは、羽入の登場の時に、周りを暗くする為です。
白川村に高速道路(?)が通ったとかなんとかニュースでやってたぜー
>>339 乙!
髭あげ
>>349 いや、あげるなよ・・・
なんか変なのふえてきたな
帰還報告:
本日1500頃成田国際空港に着陸。
同日1700頃帰宅。
同日1800頃食事。
という訳で無事に帰ってきました。
投下は明日かな…
ううっ…眠い…
>>351 無事に生きて帰ってきたかスネーク!
つづき期待してまっす
>>351 おかえり〜
日本の気温にやられるなよw俺は夏にオーストラリア行ったら帰ってきて死んだ
どもです。
昨日はパソとられて書けなかったorz
昨日MGS4買ってきた。
操作ムズイなこれ…
けどやっぱ面白い。
まさか愛国者達の初代メンバーがあの人達だったなんて…
ついでですが次スレからネタバレおkは駄目ですか?
遊んだ人がより楽しめる様に…という感じで。
例えばFOXDIEは「 」が元なんだ!みたいな妄想設定とか
「 」が「愛国者達」を作った理由のような本当の事を書いたりとか…
駄目だったら言ってください。多分駄目ですけd(ry
ネタバレって事を明記すればいいんじゃない。
MGS4のラスボス戦はシリーズ集大成って感じでよかった。
このスレの本編でも再現はできますな。
TIPS:園崎家の情報網
授業が終わってから、「一度帰ってから魅音の家に集まろう」という話になった。
俺とレナと魅音とで帰り道を歩き、魅音と別れる時に、魅音に突然こんなことを言われた。
「圭ちゃん、この前漫画貸すって言ったでしょー? だから30分ぐらい早くおじさんの家に来てね」
「へ? …………あ、あぁ、アレか。分かった、早めに行くよ」
「じゃあ魅ぃちゃん、後でねー!」
「うん、待ってるよー!」
……漫画を借りる、と約束した覚えはない。
だから、魅音は俺に何か話があるんじゃないのか、って思った。
それも、あまり人前では言えないような話を、だ。
………………どんな話でも、力になってやらないとな。
約束通り魅音の家に行くと、広い部屋に案内された。
まだレナも沙都子も羽入も来ていない。
魅音はきょろきょろと辺りを伺ってから、声を潜めて言った。
「………………あのね圭ちゃん。今から話すことは誰にも言わないで欲しいの。――――特に、沙都子には絶対に言っちゃ駄目」
神妙な顔で、真剣に言う魅音。
「あまり隠し事をするのは良くないと思うけど…………いったいどうしたんだ?」
沙都子に関わりつつ、沙都子に余り知られたくない事と言えば――――。
魅音は「驚かないでね。それと、騒がないこと」と釘を刺してから口を開く。
「雛見沢に、二度もアイツが来たでしょ。厄災をもたらして、一度は追い払ったのに、しつこくまた雛見沢に来た奴。
沙都子を何回も苦しめた奴が、いたでしょ?」
「あ…………あぁ。北条鉄平、だよな。沙都子の叔父の」
忘れる訳がなかった。
……沙都子の叔父がどんなに酷い奴か聞いて、そこからこの村のしがらみを聞いたとき。
俺の胸に、言いようのない怒りの炎が広がったのを覚えている。
沙都子を救えた――――と思ったのに、また来て、沙都子が行方不明になった時は、本当に焦った。
でも、それも終わった――――はずだった。
「まさか、叔父が見つかったのか!?」
「…………見つかったには見つかったんだけど、ねぇ。これが…………」
言いよどむ魅音。
少しの間があってから、ようやく口を開いた。
「今朝、林道の外れで見つかったんだ。………………銃で額を撃たれた上に、ドラム缶に詰められて、焼け死んでいたらしいよ」
「なッ……………………!? そ、それって………………!!」
そりゃあ、…………最低な奴だったから、「死んでしまえばいい」と思ったときもあったけど。
誰かが死んでも、解決にはならない訳で――――。
あの叔父にも、ああいう歪んだ性格になってしまった理由もあって。
……雛見沢を追い出されても、また帰ってこなければいけない理由があった筈だった。
結局は、「死んでもいい」人間なんていないんだ。
それなのに、…………沙都子の叔父は、死んでしまった。
…………いや、「*された」。
「死亡推定時刻とか、殺した犯人とか、詳しいことはまだ分からないみたいだけど。…………沙都子、ここ最近辛い思いをしすぎているでしょ。
沙都子に連絡が来るのも時間の問題だけど、…………圭ちゃんが側にいてあげて。私一人じゃフォロー辛いからさ」
魅音は苦笑いをする。
「水くさいな、魅音。俺達は仲間だろ? その仲間を率いる部長がそんな弱気でどうするんだよ」
沙都子の叔父の死が気がかりだけど。
それよりも、身近な仲間を、助けてやろうと思ったんだ。
「あはは、確かにおじさんらしくないかもね。……詩音も梨花ちゃんもスネークも休みだからさ、何だか不安になっちゃって。
…………ありがとう、圭ちゃん」
「へへへ。羽入の力にもなってやらねぇとな! 仲間を助ける為なら全力を尽くすぜッ!」
にしても、魅音の家はすげぇなぁ。うかつに雛見沢で変なことは出来ないぜ…………。
しばらくしてから、レナ、沙都子、羽入の順番に集まり、羽入の話が始まった。
以上です。◆W9ZcOhM8zg 氏 お帰りなさい〜。
予約したいところなんですが、別件で書いている小説を今月中に仕上げたいのと、
本編ストーリーの練り直しの期間が必要な為、しばらくお休みします。
「しばらく」と言っても一、二週間後には帰ってきますのでご安心ください。ノシ
>>359 本編氏は他にも書いているんですね
首を長くしてまってますよー乙でしたー
>>359 乙でした〜
別件で書いている小説=ひぐらしのなく頃に大賞 だと予想してみる
>>361 それは読んでみたいなぁ
もう第三回は募集してるのかな。
この前怒られたから
今回は下げてみるテスト
乙です〜更新が本当に楽しみです
365 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 02:51:10 ID:paEf5Si1
アゲ
そういえば
メサルギア氏を見かけなくなったけど
忙しいのかな
つづきが気になるんだが
メサルギア氏はお亡くなりに(ヒュングシャ
MGS4やひぐらし絆が発売になったのに
一向に人気がないな。
人気(ひとけ)な。
こういうスレの存在がわかりにくいからなんじゃ
このスレはもともとこんな感じだったと思うよ。
まあ、あまり人が多くても荒らしとかがくるだけだろうし
お久しぶりです。
某氏の協力により、本編ストーリーはまとまったんですが……。
夏バテ気味で別件の小説が進まず、まだ本編再会には至らないです……。
でも、あともうちょっとで書けそうなので予約しておきますね。
詩音、葛西、小此木、オセロット予約します。
>>361 ……ギクリ
それ関連(どこかに応募的な意味合いで)ですが、絶対に名乗り出ないのであしからず。
どこかで「これ、通りすがりの人の文章じゃね?」って思ってもそっとしておいて下さい。
>>372 体調を崩さないように気をつけてくださいねー
こちらサイコマンティス
入江京介の精神に潜入した。
広い空間に古今東西あらゆるメイド服が陳列されている。
メイド服ってそんなに種類あったのか
>>375 ん?
いや、よく知らんです
それじゃ
”どこまでも広がる空間に、様々なメイド服が陳列棚に吊されている。”
無難にこんなんでどうでしょう
ニホンゴッテムツカシイネ
デザインが違うんじゃないのか?w
378 :
メサルギア:2008/07/23(水) 11:18:36 ID:MzvjGmVe
こちらメサルギア、大佐聞こえるか?
良好だメサルギア
すまない、だいぶ遅れた
では続きを聞こう
ああ、任せろ
俺は梨花を連れてフェニックスまで行く途中,村に着いた
「少し休憩しよう」俺は近くに木造建築の平屋の廃屋があったのでそこに入った
「また懐かしい場所を」
「なんかいったか?」
「ねぇ質問いいかしら?」
「なんだ?」
「なんであなたはここに?」
「それが俺の任務だ」
「ここに来てなんか感じたことはない?」
「いや、何故そんなことを?」俺は嘘をついた、何度もここに来たという感じはあるが彼女には言わなかった
「そう」
俺はふと外に目をやるとこっちに睨みつけている一人の女が立っていた
「・・・!ば、馬鹿な」こっちを見ている女、見間違えるはずがない、中佐だ
俺は急いで無線を繋いだ
『どうしたの圭ちゃん』
「今目の前に中佐にそっくりな女が居るんだが」
『んな馬鹿な、圭ちゃんよく見て』
「何度も見た、あれは中佐、いや魅音お前だ」
『もしかして、いやそんなはずはない』
「どうした、なんか心当たりでもあるのか?」
『昔聞いたことがある、私には双子の妹が居ると確か名前は』
「シオン」梨花が俺に向かって言った
「彼女はシオン、バーサーカーの一人よ、シオンは葛西という男といつも二人で組んでいる、気をつけて圭一」
「どうする、魅音?仮にもお前の妹だぞ」
『・・・圭ちゃん、任務を果たして』
「殺すことになるぞ?」
『これは命令です、倒しなさい』魅音の声は少し震えていた。
「わかった」俺は次にジームに連絡した
『どうした若いの』
「ジーム、手を貸してくれ、バーサーカのシオンと葛西と戦うはめになった」
『場所は?』
「村の真ん中当たりで木造平屋の廃屋だ」
『わかった今から向かう』
さてどうしたものか、こちらにあるのは麻酔銃とハンドガンそれとグレネードが数個
「圭ちゃん居ますか?大人しく捕まってください、それと梨花ちゃんを返してください」
「圭一」梨花がその震える小さな手で俺のスニーキングスーツを引っ張る
「捕まる気はない、そして君を渡すつもりもない」俺はふと床に落ちていた鏡の破片を取り、窓か外を見た
「見れば見るほど魅音だな」鏡に映ったシオンは、鏡に気づき、手に持っていたカラシニコフでワンショットで鏡を撃ち抜いた
「無駄な抵抗はやめる方が良いですよ、私を銃で狙っても」おもぐろに足下にあった小石を投げると、どこからか小石を撃ち抜いた
「葛西が守ってくれるんです、3分間待ってあげますからよく考えるんですよ、3分後に部隊を突入させますから」
続く
【雷電よ永遠に】その参 ローズの力(ギ●ス)
いくら彼をデリンジャーで脅していても彼の心までは私の者に出来ていない私だけを見て欲しい彼を私の者だけにしたい、私はずっと考えていた、そしてある日あの人にあった
「お前、力が欲しい目をしているな」道を歩いている途中に突然緑色で髪の長い女の子にあった
「あなたは?」
「名前なんてどうでも良い、お前は力が欲しいのか?」
「NOと言えば嘘になるけど、どうして?」
「いや長い間生きていると自然と分かるのだ、力が欲しいのならば与えてやるが」
「ええ、是非」おかしな事を言う子だ、でも力が欲しいのは本当
「そうか、なら力をやろうだがいつか私の願いを叶えて貰うぞ」
「あなたの願いって?」
「今は言わないがいつか教えてやる」そう言うと私の左目に激痛が走った
「あぁぁぁぁ」
「叫くな、すぐ終わる」彼女の言ったとおりすぐに痛みは1〜2分で収まり私は力を得た
「力に飲まれるな」彼女はそう言い私の前から姿を消した、これでジャックを私だけの者に出来る、私のこのギ●スで
>>378 乙、待ってました!
詩音と葛西のコンビじゃ勝てる気しねぇ
俺のIDにC4がくっついてるw
>>378 乙!やっと帰ってきたか。
ちょwC.Cでできたwww
>>380 爆弾処理も出来る執事をよこすから少しまってな。
頭がぼおっとする。
暑い。
熱い。
自室のベッドにごろんと横になって、天井を見上げる。
……「風邪」ということにして学校を休んだのは、あながち間違いではないかもしれない。
昨日は中々寝付けなかった。
祭りの後に本家へ行って、一部の親戚たちと簡単な酒盛りをしたせいかもしれない。…………酔っぱらうだけの余裕は無かったけれど。
正直言って、まだ心の整理がついていない。
というより、分からないことが多すぎる。
ソリッド・スネークの正体。
リボルバー・オセロットの正体。
オセロットと悟史くんとの関係。
オセロットは約束を守る人物なのか。
悟史くんは、………………どういう状態なのか。
一年前の、ちょうどこの日に悟史くんは『消えた』と思っていた。
それでも。
『沙都子を、守る』って約束したから、いつか帰ってくると信じて二人で待っていた。
帰ってこなかったとしても、約束は果たさなければいけないって。
悟史くんの願いを聞かないと、私には何にも残らないって。
沙都子だってずっと信じて待っているんだから、私も待たなきゃいけない。
最後の頼みさえ守れられないのなら、私は、きっと鬼になってしまうから………………。
それが。今日になって、急に変わった。
――――――悟史くんに、今日、会えるのかもしれない。
余りにも急すぎたから、楽しみとか喜びとか不安とか心配とかがいっぺんに押し寄せてきて、頭の中をぐちゃぐちゃにかき回している。
でも、分からない。分からない。分からない。
オセロットと名乗る老人と、あの甲冑を着た兵士達。
……多分、甲冑の兵士はオセロットの部下だと思う。オセロットが呼んで、鉄平の死体を始末させたんだ。
ここまではいい。兵士達の正体とか文字通り『消えた』方法とかを考え出すと、キリがない。
問題は、悟史くんがどうしてあんな物騒なヤツラの所にいるのか、という事だ。
悟史くんが望んであんなヤツラの所にいく筈が無い。
じゃあどうして、ヤツラの所にいるの?
思いつく言葉は、――――誘拐、拉致、監禁、だ。本当は考えたくもない…………。
沙都子に買おうと思っていたらしいぬいぐるみは、売れて無くなっていた。
…………なら、ぬいぐるみを買って、帰ろうとした途中に拉致された……?
それが事実なら、オセロット達を拷問しても気が済まない。
でも、…………………………変だ。
悟史くんがヤツラに監禁されているのなら、どうして一年間も生かしておいた? 生かさなければいけない理由があった?
そもそも、ヤツラが悟史くんを拉致する理由は?
身代金目的という訳ではなさそうだし、悟史くんが何か重大な秘密を知ってしまってさらわれた訳でもなさそうだし、…………んん……。
あぁ落ち着け、クールになるんだ園崎詩音。
思い出せ。思い出すんだ。『綿流し』、という特別な日の事を。
もっと大切な、もっともらしい理由があるじゃないか。
――――――雛見沢連続怪死事件、通称『オヤシロさまの祟り』
ヤツラは、オヤシロさまの祟りになぞらえて、悟史くんを『鬼隠し』にした……?
そうだとしたら、悟史くんを選んだ理由は? 北条家の人間だから?
……ヤツラはこの村の事情にも詳しいんだろうか。でも、あの年――四年目の祟り――だけ、手を下す理由はあるの?
まさか、最初の事件から、『オヤシロさまの祟り』に関係しているとか…………?
あの兵士達は、一瞬で現れ、一瞬で消えた。まるで手品のように。そして、オセロットもだ。
「ヤツラが『オヤシロさまの祟り』に関係しているかもしれない」ということは、不可能な話じゃない。
武力を行使できて、かつ事件の隠蔽が可能な組織があるとしたら、『オヤシロさまの祟り』は起こせる。
だとしても、四年目の祟りは違う。
あの叔母は、…………悟史くんが*したんだ。
全ては、沙都子を助ける為に。沙都子の為にバイトを始めて、素振りをして、叔母を*した。
四年目の祟りは、……悟史くんが追い詰められて、やむにやまれずに起こした事件だと思っていた。『これは連続怪死事件と関係無い』って。
ヤツラが祟りを引き起こしているとしたら、本当は他の奴を*そうと考えていたけど、悟史くんが叔母を殺したから、……ヤツラにとっての都合が悪くなった。
それが目障りで、ヤツラは悟史くんを……………………!!!!
視界が赤く染まっていく。
悟史くんは、生きているんだよね……?
もしも、私が悟史くん「だった」ものと会わされる羽目になったら……その時は…………。
電話が鳴った。
それだけのこのだったけれど、私はびくりと体を震わせた。……落ち着こう。落ち着いて、電話に出なきゃ。
『おはようございます、詩音さん。…………ずいぶん遅いお目覚めですね』
葛西の声だった。ちょっと安心する。
「葛西、おはよーです。昨日飲み過ぎちゃいましたね、あははー。それより…………頼んでいたアレ、どうなりましたか?」
スネークを閉じ込めても、オセロットとの連絡方法が分からなかった。
だから、ちょっと葛西に色々と調べてもらった。園崎家の情報網は、こういう時に役に立つ。
葛西の話を要約すると、オセロットは『東京』という組織?と関係があるらしい。
そして、その『東京』と関連があり、さらに普段は造園業者を偽っているダミー会社を突き詰めたそうだ。
名前は、『小此木造園』らしい。分校に何回か来たことがあるような……。まぁいい。
彼らの電話番号を聞き、電話を切った。
一度、ゆっくりと深呼吸をする。
こちらが下手に出る必要は全く無い。相手と対等に渡り合えばいい。
「悟史くん、今助けてあげるからね」
そう呟いて、私は再び受話器を取った。
以上です。久しぶりだった上に、短くて済まないです。
投下後に誤字を発見。
>>384 ×それだけのこの→○それだけのこと に修正します。
引き続き、詩音、葛西、小此木、オセロット予約します。
>>385 GJ!
ああ、叔母をやったのは、やっぱり悟史なんですかねぇ
>>382 先日は助かりました。IDからC4取れましたw
しかし、あれですね。
紹介して頂いたあの執事さん、まだ高校生なのに爆弾処理もできるとはw
彼も忙しいのか、お嬢様にゲームソフトを買ってこいと頼まれているから〜と急いで去っ(コキャ
保守
∧∧
ヽ(・ω・)/ ズコー
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄ ̄
(・ε・)毎日暑いぜ
ひぐらしが鳴きまくりなんだが
サイコマンティス「こう暑いとマスクを外したくなるぜ」
マスク外しやめれー
魅音はあんな長いスカートはいてて暑くないのかなー
レナみたいに短k
沙都子もタイツはいてて暑くないのかなー
たまには生足をさr
梨花はロングヘアーで暑くないのかなー
たまにはショートd・・・いやロングのがいいk
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽーっ 更新まだかな、マナカナ
l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
プルルルル、という音が数回鳴って、受話器が取られる音がした。
電話の受け手は若い男のようだった。…………こんな奴に用はない。
自分はオセロットに用があるということを伝え、連絡を取りたいから連絡先を教えてくれ、と伝えた。
男は少し焦った後、社長に代わるからそこで話し合ってくれ、と言った。
……組織とは膨大な物だ。電話の受け手ごときが組織の全貌を把握しているとは思えない。
だけど、お前達が悟史くんの失踪にかかわっているとしたら、私はお前達を 許 さ な い。
少し待たされた後、違う男の声がした。
『…………社長の小此木だ。お前も名乗れ。オセロットにどういった用件だ?』
向こうも、猫をかぶるのを止めたらしい。営業の対応とは程遠かった。
私も気遣うことなく、地で行くことにする。
「園崎詩音。北条悟史のことで話があります。……電話をかわって下さい」
『待て。お前がどうやってオセロットと知り合ったのかは知らんが、そう簡単に奴とは連絡がつかない』
『東京』の組織とオセロット、余り仲がよくないようだ。
組織と関係がある、というだけで、オセロット自身は『東京』の一員ではないということ……?
「そう言われても食い下がれません。人の命が関わることなので、できれば今日中に話がしたいんですけど」
悟史くんの命と、スネークの命。私にとって、後者は限りなくどうでもいいことだった。
蛇については、葛西に任せることにする。私は悟史君を助けるだけだ。
『……分かった。少し待っていろ』
また待たされた。……仕方ない。焦っても失敗するだけだし、頭の中の考えをまとめられる時間にもなる。
まず、オセロット。
『東京』の一員ならば無線でもなんでもすれば連絡がすぐにつくはずだ。
小此木という男が嘘をついているとは考えにくかった。ならば、オセロットは『東京』の一員ではないことが言える。
そしてあの兵士達。言い換えれば、オセロットの部下達。
顔すら見えないのだから、年齢も国籍も何もかも不明だ。
仮に、『東京』とは別にオセロットを中心とする組織があるとして、この組織をAとする。
Aは死体の隠蔽工作が出来る膨大な組織。
リーダーらしき人物は恐らくオセロット。
Aと東京は協力関係。……いま分かるのはそれぐらいか。
情報が多くてこんがらがってきた。ノートにでもまとめようかな……。
色々と思案を巡らせているうちに、小此木が準備を終えて戻ってきたらしい。
聞けば、興宮に『東京』関連の施設が他にもあるとのこと。その施設からならば、オセロットにホットラインを繋ぐことができる。
ホットラインが何なのかよく分からなかったが、直通の電話らしく、盗聴されないタイプのようだ。
……これは罠じゃないか、と疑う。私を呼び出して、人知れず消す為の罠なんかじゃないか、って。
だけど、施設名を聞いたとたんに吹き飛んだ。
幸か不幸か、その施設は私の家の近くで、一般開放されている施設だったからだ。
さすがに一般人の前でこの会話をする訳ではないけれど、周囲に人がいるとならば安全だ。
……『東京』は園崎家並みに雛見沢・興宮一帯に勢力を広げているらしい。戦う相手が違うのではないか、と冷や汗が出る。
けれど、悟史くんの為だ。文句は言えない。
連絡先をその場で聞いた後、電話を切った。
素早く荷物をまとめる。
武器になりそうなもので真っ先に思いついたのが私の相棒だった。葛西に頼んで、違法改造済みの「アレ」だ。
いつも持ち歩いていたが、改めてしげしげと眺めてみる。
硬く、冷たい感触が私を落ち着かせてくれる。それをポケットに突っ込んだ。
あまり時間が無い。
最低限の準備を終えると、私は家を飛び出した。
……目の前に葛西が立っていた。ちょっと驚く。
「あれ? 本家にいったと思っていたんですけれど……?」
「…………忘れ物をしてしまいましてね。一度こちらの方に帰らせて頂きました」
「そうでしたか。それでは私はこれで、」
「詩音さん」
強い口調で呼び止められる。
「……貴方が何に首を突っ込もうとしているのかは分かりません。ですが、本当に危険です。爪三枚どころではすまない世界かも知れません。
くれぐれもご無理なさらないように」
葛西の心配が、……胸にささる。
悟史くんを救えるのならば、自分の身はどうだって良かった。
悟史くんが帰ってきたのならば、沙都子はもう寂しくないだろうから。
でも、…………やっぱり怖い。
下手をすれば、私も悟史くんも『存在しなかった』ことになってしまうかもしれない。
北条悟史は一年前に失踪したっきり。園崎詩音は綿流しの後、行方不明。祟りの被害者で、見つからなかった…………って。
それだけはなんとしても避けなければ。どちらかが残らないと意味がない。
葛西に礼を言い、逃げるようにその場を離れた。
バイクで施設に向かう。
そこからの事は無我夢中だったから、余り覚えていない。
気がついたら、とある小部屋で、オセロットが受話器を取るのを待っている状態だった。
上手く丸め込められるか分からない。堂々とした態度を取れば大丈夫のはず……。
ガチャリ。受話器を取る音がする。…………来た。
「……園崎詩音です。約束通り、スネークの動きを綿流しの日の晩に封じました」
用件は手短に。
お互い、こんな事に時間は使っていられないはずだった。
『今は生きているんだな?』
喜んだとも、失望したともとれない声。
相手の心の中を覗くには難しいようだ。
「答えられません」
生きているとも、死んでいるとも捉えられる言葉。
さすがに死んではいないだろうけど。
『…………スネークはどこだ?』
生死はどうでもいいらしく、直球で場所を聞かれる。……スネークに会って、何をする気なんだろう。
ここで本家の地下祭具殿の場所を教える訳にはいかない。
スネークを見つけた、お前は用済みだ、で消されたくはない。
何より、お姉達に迷惑がかからない方法を選びたかった。
『どこにいる?』
もう一度聞いてきた。しつこい。
よっぽどの用事があるらしく、先ほどとは語調が弱まっていた。
だけど、その態度は引けを取らない。とりあえずこちらの出方を窺ってみるようだった。
「悟史くんに会わせるのが先です。今日悟史くんに会えるのならば今日にでも。明日悟史くんに会えるのならば明日にでも」
スネークがいる場所を教えますよ、と。
しばらく何かを思案していたようだったが、諦めたように『分かった』と答えた。
『指定する場所に来い。お前が会いたい人も連れて行く。住所を言うぞ――――』
やった。取引成功だ。
場所と時間を確認した後、すぐに電話を切った。
ふう、とため息を吐く。
……まだ油断できない。住所の場所を確認しよう。
いざという時、逃げるルートを確保するため、地図を持ってきたのだった。
指定の場所は、何もない町外れの林道。
ここなら人目につきにくい。……何が起こっても誰にも分からない。
でも、ここで引くわけにはいかない。
私が悟史くんを助ける。私にしか出来ない。
あの時、悟史くんが不良から庇ってくれたように。
こんな私に恋を教えてくれたお礼に。
沙都子も私も、悟史くんとの約束を守っているということを見せるために。
「貴方を、助けるから」
バイクを走らせる。
施設も、私の家も徐々に見えなくなり、――――――消えた。
以上です。遅くなってしまって済まぬ。
8月8日から剣道の道場の合宿に行くので、予約はその後の方向でお願いします。アツイカライヤダー!
皆さんも夏バテに気をつけて。それではまた来週。ノシ
私信(?)
>>395-
>>397 おまえらw息ぴったりw
うひょー、乙&GJです!
おお!つづき来てたー!乙です〜
そして合宿いってらー
405 :
メサルギア:2008/08/09(土) 18:01:09 ID:CAQ18tRn
3分、その時間はあまりにも少なすぎた時間だった
「さあ3分です、答えはどうします圭ちゃん」
もう少し、もう少し時間があれば
「突入、ただし殺しちゃ行けませんよ」彼女が手を挙げると兵士が立ち上がり俺らの方向に銃口を向けた
「畜生やるしかないか」俺は実弾を込め、俺は窓から敵兵士を撃とうとしたとき、俺の目の前に激しい閃光と爆音が俺達を襲った
「フラッシュバンか」俺は一瞬死を覚悟した、俺は次の瞬間目を疑った、敵の兵士が全員切り刻まれ、校庭の真ん中に深く帽子をかぶっている牧師の格好をした男が立っていた
「お前は誰だ」シオンは牧師にカラシニコフを向けた
「俺はお前らを狩る者」少年は袖から小太刀を出した
「はらわたぶちまけられたいか」シオンは人が変わったように神父姿の少年にカラシニコフを乱射した
「グハ」少年の体に銃弾が撃ち込まれ続け少年は地面に倒れ
「ざまあ見ろ」彼女は気味の悪い顔で笑いっていた
「俺は死なない」全て致命傷なはずなのに彼は立ち上がり彼は再び小太刀を彼に向けた
「葛西!」一瞬彼女の後方にキラリと光ったのが見えた
「危な」俺が彼に警告しようとした時、銃弾は彼の頭をかすめ帽子が飛んだ
「・・・・・・・・・・」彼女は彼の顔を見たとき手に持っていたカラシニコフを落とした
「サ、悟史君」シオンは確かにそう言った、その時無線が入った
『圭一、聞こえるか?なんなんだあいつは?』
「わからない彼が敵なのか味方なのかもわからない」
『とにかく、今はチャンスだ、お前達を狙っている葛西というスナイパーのおおよその場所は分かった、もう少し我慢していろ』
「すまない」俺は引き続きシオンを観察していた
「俺に名前はない」
「シオンです、悟史君生きていたんだね、ずっと会いたかった」彼女は泣きながら彼に近づいた
「どうするの?今なら彼女を殺せるわ」不意に俺の後ろから梨花が言った
「今彼女を殺さなければ、たぶんもう次はない」
「前みたいに頭なでて悟史君」彼女は一歩づつ、彼に近づいた
「どうするの圭一?」指に力が入る、無理だ、いくら敵でも丸腰の敵を撃つなんて
「彼女が正気になったら勝てないわ」
「クソ、すまん魅音」俺は窓から彼女の頭を撃ち抜こうと立ち上がったとき、彼女の後ろの林からスコープの反射光が見えた
(しまった)俺は葛西が居ることを忘れていた
パン、グサ、
『こちらジーム、今スナイパーを倒した』助かった、いやまだシオンを倒していない、俺はシオンに銃口を向けた、しかしそれは意味をなさなかった
「さ、悟史君」彼女の首からおびただしい血が吹き出ていた
「俺はお前らを狩る者『ハウンド』」
「そうだね、これは罰なんだね、サトコちゃんを守ってあげれなかった、私への罰なんだね」彼女は彼に向かってまだ歩こうとしていた
「圭一お願いがあるの、彼女を楽にしてあげて」
「・・・・・・梨花」俺は頭に弾丸を撃ち込み彼女は息を引き取った、しかしその死顔は何故か穏やかに見えた
ハウンドと自ら名乗った少年は、気づいたら忽然と消えた
「・・・シオン」
『おい、お前ら無事か』教室にジームが現れた
「・・・ジーム、俺は正しかったのか」
『・・・圭一、人殺しは正当化されるものじゃない、そして正当化される時代もない、俺達はただ自分達が生きていくために銃を取るんだ』
「大丈夫、次の世界でまた会える」梨花が俺の後ろでポツリとつぶやいた
続く
>>405 うぽつー
詩音(´・ω・`)折角サトシに会えたのに……
そういえばひぐらし絆の2巻には
お魎と赤坂の子供の立ち絵があるらしいぜ
>>408 …は?
つまり赤坂とお魎が子供作ったって言いたいのか?
うわぁ…
ものすごい読解力だなw
>>409 お魎+赤坂の子供だろうが・・・
何がいいたいんだお前はw
アルェ(・3・)
俺が変な文章書いたせいで変な誤解がwww
【赤坂の子供とお魎の立ち絵】
これでおK?
そんなことより
赤坂の嫁さんの立ち絵出せやコラー
赤坂の息子の立ち絵とな
股間のマグナムが(ry
ただいまです。
本当はもう少し早く帰ってきてたんですが、殆ど寝て過ごしていました。合宿先は殺人的な暑さでした。
園崎家にいる部活メンバー予約しますノシ
おかえりー
そりゃあ合宿で疲れてたからですよね。
418 :
メサルギア:2008/08/17(日) 01:53:20 ID:oPS5KCkW
本当はメサルギアソリッド3の本編に入れるつもりだったオマケが長くなってしまったので分割して投下します
【雷電よ永遠に】その死
次の任務のためにタチコマをメンテナンス使用としたときたまたま彼女と会った
「ねえジャック、私のこと好き?」彼女の目のを見たとき何かが起こった
「気づいた、ジャック?」次に気づいたとき俺は空き倉庫に縛られていた
「・・・ロ−ズ、君は何がしたいんだ?」
「私はあなたと居たいだけなの、行けない?」
「夜はいつもいるだろ」
「あれだけの時間じゃ足りないの、ねえジャック」彼女の顔が近づいてくる、俺は恐怖した
「すまないローズ、明日の任務のためにタチコマをメンテナンスしなければ行けないんだ、行かせてくれ」
「そう、やっぱりタチコマなの、分かったわ、私がタチコマのメンテナンスしてくる」彼女は一人倉庫を出ていった
「・・・ローズ」俺は何か嫌なことが置きそうな気がし縄を解きタチコマの元に戻った
「ジャック、これであなたは私の物」俺が行くと既にタチコマは無惨に破壊されていた
「らいでんさん………逃げて」タチコマのセンサーの所から涙の形をしたオイルが流れ、俺にはそれがタチコマの涙に見えた
「この鉄くずが、あなた達が雷電なんて呼ぶ資格はないのよ」彼女はタチコマを足で踏んづけ破壊した
俺の脳裏に今までのタチコマと過ごした日々がフィードバックし、俺の何かが切れた
「ロォォォォォズ」俺の堪忍袋の緒が切れ、俺はホルスターからソーコムを抜き彼女に銃口を向け、トリガーを引いた
俺は二発撃った
「ジャック、腕が衰えた?」彼女は俺の真後ろに居た
(馬鹿な、今の今まで俺の目の前にいたのに?)
「ねえジャック、しよ」俺の耳元で彼女は囁き彼女の腕が俺の体を巻き付ける
「離れろローズ」俺は彼女をふりほどきもう一度彼女に向けて銃口を向けた時、彼女は既にそこには居なかった
「はっずれー」彼女はタチコマの残骸に足を組みながら俺を見ていた
「ねえ、ジャックなんで?私はこんなにあなたを愛しているのに何故?」
(くそ、ローズのあの能力はなんなんだ、一体この能力は)
「知りたいジャック?私が今ここにいるのに」また彼女は消えた
「ここに居るのか?」次は入口の扉の場所にいた
「ああ、知りたいね」
「それはこのギ●ス、私のギ●スは時間を操る能力なの、だからあなたは私を絶対に殺せない」
「・・・・クソ」俺はソーコムを捨てた
「分かってくれたのねジャック、あなたには私しか居ないの、さあジャック」
(・・・時間、制止した時の中で彼女は動く、時、時間、時、時間、時、時間、時……………………)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「さぁジャック」彼女が時を止めた、だが一瞬彼女が制止した時の中を動くのが見え、俺も動けた
「ロォォォォォズ」俺は拳で彼女を殴ったが当たる直前に俺の時は制止した
「馬鹿な、このローズの時に入門してきただと、チッ、タイムアップか」
「はぁはぁ」一瞬だけ、制止した時の中で動けた、これが時
「ジャック、すごいわ、答えを教えただけなのにもう私の」彼女がまた時を止め別の場所に移動した
「時間に入門してきたのね、やっぱり私のことを愛しているのね」さっきより長く彼女見れた
「だけどジャック」「時を操るのは私一人で良い」「あなたにこの能力は必要ない物」次々と時間を止め彼女は移動していた
「でも近寄ってあなたを殺すのは得策ではない、あなたが何秒動けるのか私は知らない、だからね」彼女が時を止め、俺の前に現れた
「ジャック、お前が何秒動けようと関係ない処刑方法を思いついたぞ」彼女の胸の谷間から大量のナイフを出してきた
「どこからそんなの持ってきたぁぁぁぁーーー」やばい、俺が動けるのは長くても2秒が限界だ、しかしローズは5秒動ける、これはなかなかヘビィーだ
「無駄無駄無駄」彼女がギ●スで時を止め俺に向かってナイフを投げ始めた
「さあジャック、そのナイフを早く落とさないと体に刺さるわよ」
「ロォォォォォォォォォォォォォォズ」
>>418 ・・・うん、もうなんと言えばいいのやらw
とりあえず初っ端から誤字発見したんで報告
その日ってのがその死ってなってる
>>418 乙GJwww
アルェーこの展開は前に一度見てるようなww
>>418 t乙GJwwww
なんという●ョ●ョ×ギ●スwwwwww
422 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 03:41:39 ID:Ix+ngyEw
保守
はう
あぅあぅ
ソリッドスネークがぁぁぁ
雛見沢村にぃぃぃ………
キタアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!(>∀<)/
大佐。状況を報告する。
執筆、激しい雷雨により停電となった。
保存を怠っていた為、執筆中のデータが消えてしまった。すまない。
投下は来週になりそうだ。Over
ドンマイ
最近、カミナリ多いよねー@西多摩
確かに多いよねぇ。ネトゲやってたら回線落ちまくる@中野区
誰か
こちらスネーク、雛見沢村でSIRENが鳴り響いている
とか書いてくれないかなwww
SIRENの鳴る頃にスレなくなったからな〜
wikiって勝手に補充していいの?それ位は協力したい
>>430 おkだと思う。
俺も前勝手に補充してたし。
けど補充・変更した後は必ず報告するように。
うお……
俺にもC4くっつきやがった。
たすけてすねーくー
だが断る
>>433 スマンな。爆弾処理できる執事はいま出掛けてるからかわりに仮面を被ったメイドで我慢してくれ
>>436 おおプリンセスゴッドか。
冷却スプレー使わずに引きちぎりそうな感じがするのは俺だけか?
(・3・)
「にしても、魅音、遅くねぇか?」
さっき電話がかかってきてから、もう数分が経過していた。
俺達だけでも、梨花ちゃんを助ける為の案はちらほら出ていたが、どれも決め手に欠けていた。
それに、園崎家に協力して欲しいことは勝手に決められない。
魅音の許可が必要だから、俺達は魅音待ちだった。
「ずいぶん長いねぇ。はぅ、誰からの電話だろ? だろ?」
「綿流しの後ですから、役員会か何かで忙しいんじゃありませんこと?」
「あぅあぅ、せっかくみんなに火が付いたのに、これじゃ消えてしまいますのですよ……」
三者三様、困惑した表情を見せる。
「まぁ御三家だから仕方な…………あっ、魅音! 電話終わったのか?」
部屋の入り口、廊下に面しているところに魅音はいつの間にか居た。
かなり真剣な表情だ。……どうしたんだ?
「……沙都子、ちょっと来て」
俺の問いには答えず、魅音が真剣な顔でそう言った。
「え? 私に用がありますの?」
沙都子は、いきなり名指しされたせいかきょとんとしている。
「うん。…………言いにくいんだけど、電話は沙都子当てで、……その…………叔父、の事でさ」
沙都子の表情が、一瞬凍り付いた。
その場の空気も固まる。
……魅音から話を聞いていたから、覚悟はしていた。
連絡が来るのには妥当な時間だ。この時間なら、俺達は学校から帰宅している。
沙都子の家に電話をかけても出なかったから、友達の家にいると思って園崎家に電話してきたのだろう。
『圭ちゃんが側にいてあげて。私一人じゃフォロー辛いからさ』
さっきの魅音の言葉が頭に浮かぶ。
……そっと沙都子に近づいて、頭をやさしく撫でた。
「大丈夫だ、沙都子。何があっても俺達がついている。辛くなったら抱え込まずに仲間相談してくれよな」
沙都子が八重歯を見せて笑みを浮かべた。
「ほっほっほ。……私はもう大丈夫ですのよ? いきなりだから驚いただけですわ」
そう言って、沙都子は立ち上がる。
少し、無理をしているような気がする。
だけど大丈夫だ。仲間がいれば、どんな困難だって乗り越えられる。
沙都子が廊下へ姿を消し、代わりに魅音が部屋に入った。
魅音は羽入とレナに事のあらましを伝えた。事情を詳しく知らない羽入も、真剣に聞いていた。
「それって、…………五年目の祟り、ってことなのかな」
レナは困惑した表情だ。
「……祟りなんか、ありませんのです。鉄平の死は祟りとは無関係なのです」
どこか厳しい表情で羽入が言った。
「詳しくはおじさんも分からないんだけどさ、…………変なんだ」
「変、って何がだよ?」
魅音はいつになく真剣な表情だった。
「電話は診療所からからだったんだけど、知らない人の声だった。診療所のスタッフか何かかな。……おかしいでしょ?」
レナが、あっ、という声をあげた。
「監督? 監督が電話に出なかったんだよね?」
「うん。監督は沙都子の事情をよく知ってる。昔から色々と気に掛けていたみたいだし。監督が沙都子と話したほうが安心できるよね。
私も、監督に代わって下さいって頼んだんだ。そしたら、『今は電話に出ることは出来ない』って返された。『席を外しています』って訳じゃないんだ」
「あぅあぅ、もしかしたら入江は……!」
「まさかな……。でも、診療所は『東京』の施設なんだろ? ありえない話じゃない」
俺達の考えは一致していた。
「監督は、どこかに監禁されている」。
突拍子な話かもしれないけど、綿流しの日はもう過ぎた。作戦とやらの決行はもうすぐのはずだ。
何かの不都合があって、監督をどこかに閉じ込めた。……ありえない話じゃ無い。
「おじさん頭がこんがらがって来たよ。梨花ちゃんも沙都子も大変な事になってるし、詩音が学校を休んだし、
スネークがいないし、監督もいない。どこから手をつけるのがベストかねぇ」
「でも、監督はまだ生きていると思うよ。『東京』のごたごたを狙った作戦なんだから、作戦の前に監督が死んじゃうと不都合になるでしょ?」
「レナの言う通りなのです。連中はしばらく入江を生かしていると思うのですよ。……でも、危険な状態には変わりありません」
「それなら尚更、富竹さんに番犬部隊を呼んでもらうしかねぇよなぁ。でも、富竹さんの居場所が分からないからどうしようもないな」
「興宮のホテル辺りにいるはずなんだけどね。うちの親戚が経営しているホテルに片っ端から電話かけたけど分からなかった」
羽入がさっきからずっと俯いていた。
……梨花ちゃんを助けられるかどうか、不安なのかもしれない。
何か呟いているみたいだったが、俺にはよく聞こえなかった
「羽入、どうした?」
「ぁぅ、別に何でもないのです。……あ、沙都子! 大丈夫なのですか?」
沙都子が電話を終えて戻ってきたらしい。
「沙都子! 平気か? 辛くないか? 診療所の人、何て言ってたんだ?」
「そんなに質問攻めにされても困りますわ。…………叔父さまが、亡くなったらしいんですの。『その事で話があるから、診療所に来て下さい』と言われましたわ」
「……一人じゃ不安だよね? レナ達もついて行こうか?」
「いえ、親族に関わることだからなるべく一人で来て欲しいとのことですの……」
「あっ……! 沙都子、それ危ないよ! 監督が昨日の役員会から姿を見せていないくて、電話にも出なかったから、もしかしたら監督が捕まってるのかもしれない」
「あぅあぅ、昨日から入江は居なかったのですか……?」
「うん。祭りでも見かけてないから何か変だな〜とは思っていたんだけどね」
それを先に言えよ、魅音。
……梨花ちゃんの話を聞いたのは今日だけど、さっき教えてくれてもよかったはずだ。
「はぅ、レナはこれ、罠だと思うな。……確かに、身内が亡くなったら色々と大変だけど、監督がいないっていうのはおかしいと思う。
沙都子ちゃんを診療所に連れてきて、梨花ちゃんも呼び出そうって魂胆かもしれないよ」
「それに……富竹さんも居場所が分からないんだ。魅音の親戚のホテルに居ないってことは、よっぽど変な所にいるのか野宿でもしてるのかどっちかだろ。
番犬部隊が呼べないなら変に行動するべきじゃないと思うぜ」
「富竹も捕まっているかもしれませんです。鷹野と富竹は一見仲良しさんなので、昨日の祭りの後、鷹野が富竹をどこかに連れ込んで閉じ込めた可能性もあります」
「う〜ん、これは困りましたわね……。…………でも、私は一人でも大丈夫ですのよ?」
「一人じゃ怖い、ってことにしていっそおじさん達全員で診療所へ行けばいいんじゃない? 監督のことぐらいなら聞き出せそうだよ」
「魅ぃちゃん、全員で行ったら意味がないよ。そしたら梨花ちゃんが危険になっちゃう」
「今の所、梨花の居場所を知っているのは僕だけです。連れてこようと思えばいつでも連れてきますです。……少し時間はかかりますが」
「じゃあ、二手に分けるか? 沙都子と診療所に行くチームと、梨花ちゃんを保護するチームにすれば解決だぜ」
「その必要はございませんわ」
沙都子が立ち上がって言った。
その瞳には、決意が満ちあふれていた。
「皆さんの心配はとてもありがたいことですけど…………私も強くなりましたのよ? 診療所ぐらい、一人で行けますわ」
「だけど沙都子、罠かもしれないんだぜ? 沙都子も梨花ちゃんも危な、」
沙都子が手をかざして俺の言葉をさえぎる。
「罠ではなくトラップとお呼びなさいませ。部活メンバーで一番のトラップ脳を持った私が、それきしのトラップを見破れなくてどうするんですの?」
もっともらしい言い分だ。
……だけど、危ない。せめて監督と富竹さんの所在の確認が必要だと思うぜ。
「危険なのは私も承知の上ですわ。私の勘だと、監督も富竹さんもすでに捕まっていますわね。……梨花の漫画の予言が真実なら、二人とも重要なキーパーソンですわ。
監督は診療所と入江機関の長で、富竹さんは番犬部隊を呼ぶことができる。この二人がいないと話になりませんわ」
「まさか、その二人を助けようって言うの!? いくらなんでも沙都子だけじゃ無理だよ! おじさん達だって出来るか分からないし」
「虎穴に入らずんば虎児を得ず、ですわよ。魅音さんは仮にも私たちの部長なのですから、そんな消極的意見じゃ駄目ですわね!」
「でもなぁ……。うーん………………レナはどう思う?」
レナは普段おっとりしているように見えて、ずばりと物事の本質を見抜く。
だから俺はあえてレナに話を振ってみた。
「沙都子ちゃんは、……それでいいんだね? 本当に一人で診療所に行くつもりなの?」
「えぇ。逆に大勢でぞろぞろと行ったら不審がられてしまいますわ。私一人で十分ですのよ」
「皆が言うように、確かに危険だとレナは思うよ。だけど沙都子ちゃんの意志なら、……私はそれを尊重してあげたいな」
「あぅあぅあぅあぅ、でもでも絶対に梨花が心配しますのです! 梨花も後から追いかけていくかも知れませんですよ!」
「梨花だって私に心配をかけているんじゃありませんの。これでおあいこですわね」
そう言って沙都子は一人外に向かってへ歩いていった。
もう誰にも止められない。
それほど、沙都子の決意が痛いほどに伝わってきた。
前に自分が助けられたから、せめての恩返しなのかもしれない。
……なら俺も止めないさ。仲間を信じて待っているよ。
「沙都子! 気をつけろよ!」
沙都子はくるりと振り返って言った。
「圭一さんこそ、変な事をしないで下さいましー! 必ず三人で帰りますわー!」
沙都子の姿が見えなくなる。
魅音が手を叩き、場を盛り上げようと大声で言う。
「……くっくっく。おじさんも部員に諭されるようじゃ駄目だねぇ。よし、こっちもこっちで動かないと!」
「そうだね、沙都子ちゃん達が戻ってきてすぐに手を打てるようにしておかないとね!」
「だな! 沙都子が危なくなったら俺達もすぐ動くぜ! ……まずは梨花ちゃんの保護からだ。羽入、行けるか?」
「僕も一人で平気なのです。沙都子が診療所へ行ったことも含めて梨花に伝えます! なるべく急ぎますのですよ!」
「よし。羽入は梨花ちゃんの元へ行く、と。おじさん達は地下祭具殿にでも避難しようか。あそこには武器もたくさんあるよ」
「早めに入っていれば、そこで作戦も練れるかもね。抜け穴を利用すれば上手く敵をまけるかも知れないよ!」
「じゃあ、さっそく地下祭具殿とやらに行くぜ! 羽入は梨花ちゃんの所へダッシュだ!」
「「「「おーーーー!!!!」」」」
以上です。遅くなってごめんなさい……。
一部、改行が変な所がありますがご容赦下さい。
魅音、レナ、圭一、葛西、スネーク予約します。
それと警察関係のTIPSを書くので警察のメンバーも予約します。ノシ
後、こんな板が出来たらしいです。
http://namidame.2ch.net/mitemite/ 創作発表
「新しく出来た小説(SS)やイラストなどを書いて(描いて)感想を貰う板です。
一次、二次、競作等幅広く受け入れています。
※PINK系該当作品は該当板へお願いします。」
このスレはどうします? このまま? それとも移動しますか?
>>444 乙です!やっとスネークに戻るのか。楽しみだ。
ん〜・・・そっちでもいいかもしれないけど、これはもう投稿される作品のベースが決まってるからこっちでいいんじゃないかな?あんまりうまく言えてないけど・・・
>>444 乙!
沙都子がどうなるか気になるw
おー、そんな板ができたのかー
エロなしのエロパロってことか?その板
このスレは二次創作スレとしては余り知られてないし
スレタイからじゃ二次スレとして解りづらいよね。
創作発表板に移動する事で二次スレとして認知されて
読者や職人さんが増えるのはいいんじゃないかな。
只、クロススレに吸収されちゃうのはなんか嫌だわ
飽くまでもスレのお引っ越しとしてならb
>>448 そのスレ見てみたけど
向こうのひとたちもスレ立てて移転したらいいって進めてるみたいだね
ああ
後、気になるのが書き込める文字数だ
たまに全角で○○○文字までしか書き込めない板とかあるから
移動する前に調べないと投下できなくなる
>>452 改行が60行までおkっていうのは大きいんじゃないのかな
改行荒らしの格好の的になりそうだけど
移動してもおkな流れだから、このスレが埋まってから移動する?
それとも今すぐ移動する?
そんな急ぐ必要もないと思うけど
もし移動するならこのスレをある程度残しておいて誘導できるようにしておくべきじゃないかな
ちょっと2ch離れてたら取り残されてた人とか出てしまいそう
じゃあこのスレ埋まったら移動してみるか
その頃には向こうも賑わっていることだろうし
新板の中では一番ワイワイやってる>創作発表
なんか今更って感じがするんだよなぁ・・・
別にこっちでも問題ないわけだし、なによりも新板で人多いとなると荒らしが・・・
SSスレっぽいスレいくつか覗いてみたけど
今のところ雰囲気はいいね
様子見でいいんじゃない?
既存のSSスレとかが創作板に移ってくるようだったら
ここも移れば
先に宣言。投下はまだです。ごめんなさいw
>>459 見たところ、5、6個のスレが移転したようです
いずれも荒れている様子はなく、新規の人が「どんなスレ?」と覗いていますね
荒れもしないし、新規参入も狙えます。個人的には移転したいです。書き手増えるといいな
まだこのスレが使えるので、結論は急がずにやって行きます
ある程度埋まったらもう一度話し合い、でどうでしょうか?
俺も移転に賛成だな。そもそも同人ゲー板にあるのが間違いだし
職人から賛成の声を聞きたかったんだぜ!
いきなり移転話が出てきて職人の意向も無しに
話が進むから反対してたけど
職人が望むなら移転賛成だ
もしかしたら移転話を持ち込んだのは職人さんかと思い
ビクビクしながら反対してたのは内緒だ!
しつこいようですが投下は(ry ……ごめんなさい。ちょっと忙しいので執筆ペースが落ちます。
>>462 移転話というか、「こんな板出来たけどどうする?」って言い出したのは
>>444です。私です。
スレ全体の事を決める権限は私にありませんので、ビクビクしないで意見をどうぞw
賛成の意見が二人でました。
しかし移転したくない人もいると思うのでもう少し保留にしたいと思います。
>>460にも書いたよう、「ある程度埋まったら改めて話し合い」でどうでしょうか。
今直ぐ移転しなきゃならない訳ではないので、
本当に移転するかどうか・移転するとして誘導やらなんやらはその時に話し合いましょう。
次来るときは投下……するように努力します。
板登録が面d(ry
>>463 (;・3・)あるえ〜?
やばい
普通に思い違いしてました
ちょっと吊ってくる(((´・ω・`)
466 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 01:11:28 ID:lI/ReFoX
俺のウッディはレボリューションだ!
>>464 つ「板一覧更新」
創作発表板移転、いいのではないかと思いますよ
というか覗きにいっていくつかのスレにはまってしまった自分には
お気に入りのスレが同じ板に集まるのは嬉しい
移転したらオリスク職人も増えるかもねー
オリスクは興味ないから別にいいや・・・スマソ
オリスクは完成したらどうするんだ?
コミケで売る訳じゃないんでしょ?
ちょっと面白いと思ったのは
ニコニコにプレイ動画としてうpして反応を見てみたいな。
それで投稿者コメにここのURLとオリスクを落としたい人のためにリンク貼付ければ更に面白くなりそう
折角完成させるなら沢山の人に見てもらいたいでしょう?
>>471 ニコニコに貼ると妙な連中が流れてきて荒れる可能性がある。
そういう問題もあるかもしれないが集客効果は高いよ。
SSはここに投稿するくらいしか発表の機会がないけど、オリスクならそういうPRの仕方もいいんじゃないかな。
オリスク作るのも手間が掛かるようだし、手間かけて作り込んだ分、
多くの人に見てもらうのが一番なんじゃないかとね。
コミケで配布するとなると、パッケージ代や交通費なんかも掛かるし、もしかしたら
へぐらしさんみたいに潰され兼ねない。
あと
オリスクってひぐらし解がないと動かないんだっけ?
漫画やアニメでひぐらしを知ってるけど
ひぐらし解持ってないという人にも見てもらえるのが
ニコニコだと思うんだよね。
オリスクを見る環境がないんで
>>471のやり方で観たいな
オリスク?
結局は職人さんしだいなんだが、俺は反対する。今のニコニコに頼るのは諸刃の剣だ
いきなりしゃしゃり出て来て、大変恐縮なんですが
なんで急にこんな提案を出したかと言うと、今このスレは転換期にあると思うんですよ。
創作発表板に移って、人が集まってくると職人になりたい奴が出てくる。
その中にはオリスクに関わりたい人も出てくるかもしれない。
もしかしたら、メタルギアの背景やスネーク、オセロットの立ち絵を描いてくれる絵描きが現れるかもしれない。
そうやって職人が集まって来てくれたのに、オリスク完成したらこの板だけで完結するのはなんだか勿体ないし
興味持って覗いてくれた職人さんが帰っちゃうかもしれないと思ったからなんですよね。
集客効果の面でも、目標としての面でもニコニコ動画はいいんじゃないかと思いました。
479 :
478:2008/09/07(日) 00:26:18 ID:tUC38fwH
(ID変わったかも……)
新天地に移ってオリスク職人を募集するなら、
このくらい目標の旗を掲げたほうがインパクトも違いますし、なにより創作発表らしいと思いますよ。
結論は急がないですが、1000まで移転についての話し合いもするみたいなので、この話も一緒に考えて貰えたらと思います。
俺は文才は無いし、絵も描けないけど一丁前に企画書として提出させていただきました。
というのも
>>463の職人さんの「ビクビクしないで!」の部分に背中押されましたw
職人さんから見れば、なんか面倒そうな奴が来たなぁ(;´A`)=3
と思われてるかも知れないですがw
ニコニコでやるのもいいかも知れないけど、今のニコニコはちょっとねぇ・・・
あと、オリスク動かすのにひぐらし解持って無い人の為に動画上げるって行ってたけど、基本的にここはひぐらしがベースで追加でスネークが出てくる感じじゃない?
だから、漫画だけとかの原作やっていないにわかとかは別にどうでもいいかと・・・
普通好きだったら原作やるでしょ。
長文失礼シマシタ
ニコニコは現状では厨の巣窟だからな。
荒れる可能性も考慮しようぜ
ニコニコも2chも同じような人間ばかりだとおもうが……
心配ならうpする時にURL貼付けなければいいじゃん
この話はこっちのコテでいいかな
実を言うと私も一時期「ニコニコにオリスクうpしようかなぁ」って考えたことがありました。
もちろん集客効果を望んでの考えですが、
>>482氏と同意見で「荒れたら嫌だな」と思い留まりました。
youtube板にあるひぐらしスレとか見ていると殺伐としている雰囲気がします。
しかし、メタルギアの背景やスネーク、リキッド、フォックス、オセロットなどの立ち絵が欲しいのも事実です。
特にメタルギアの背景が無いと、ラストバトルは立ち絵も背景も無く、
真っ暗な中、文字だけが流れるという事態になってしまいます。
そこで私からの提案なんですが、本編が完結してからニコニコにうpするというのはどうでしょう?
そろそろ物語も折り返し地点に来ている(つもり)なので、何年もかからないと思います。……執筆ペースによりますが。
オリスクは一時的に休止中です。
本編が終わってからじっくり作るのもいいんじゃないかなぁ、って思います。
集客という点では……「板の移転」でも望めるのではないかなぁと。
皆様の意見をお聞かせ下さい。
あとコミケで売ることは微塵も考えておりません。こればかりはちょっと……。失敗した前例を見ているので。
ひぐらし風のMGS勢の立ち絵か・・・想像できてしまうのが悲しいな
携帯から済まない
誰かオリスクをよく知らない俺にオリスクとやらが出来ることでのメリットとデメリットを教えてくれないか?
それと、ニコニコとかにいくメリットとかもお願いしたい
うん見事に新参厨なんだ、済まない
連投スマソ
>>485 別にひぐらし風にはしないだろw
俺はMGSのイラストレーターみたいな画風でもいいと思う
誰か
>>486にNScriptについて説明してあげてくれ
俺もよくわかってないから説明できないorz
要はひぐらし解のプログラムを使ってノベルゲームが作れるってことだよな?
>>489 つまりひぐらしみたいなノベルゲってことか
あれ、wiki読んだ俺負け組?
>>490 >>204に書いてあります
オリスクはまだデザフェまでしか収録してないので負け組では無いですよw
wikiも全部収録している訳ではありませんが……。
原作を持っていない、そもそもオリスクはどうでもいいという人もいますので
最近は手をつけていません。
オリスクについて・ニコニコにうpするかについての意見をお待ちしています。
それと今日の夜に多分本編投下します。
>>484 あ
やはり先に考えてましたか。
>>492 オリスクをニコニコにうpするメリットは、
@ニコニコうpを目標に掲げて職人さんを呼び込みたい。
A完成したオリスクをこのスレだけに留まらず、大勢に見て貰える事。
Bひぐらし解を持ってなくてオリスク見れない人にも、ニコニコで気軽に見れるようにしてあげたい。
とこんな感じです。
デメリットは……
【ニコニコから変なのが来て、スレ自体が荒らされるんじゃないかという不安要素がある】
都合により本編は明日以降になりそうです……。楽しみにしていた人、ごめんなさい
保守
期待保守
しまった、今日で二週間だったか
現在8割執筆終わっています
今週中には絶対に投下します……。ごめんなさい。
あせらずいいものあげて欲しいさ
保守
『………ク、応……しろ、スネー…!スネークッ!!!』
「ぐむぅ…くっ!」
ゼロ少佐の声が響く。
「…少佐。あまり叫ばないでくれ…耳に響く」
『スネーク!よかった、無事だったか…』
「こんなことでくたばったらビッグボスの名が泣くな…」
伝説の兵士は兵士らし戦場で死なねばならない。
それが俺のルールだった。
せめてこの名を誰かに受け継がせてから、討たれたい。
『ミッションに支障は?』
体中に痛みが走る。
幸い打撲だけですんだようだが、今すぐ戦場に出ろと言われたら即答で拒否する。
「…ザ・ボスにやられた時よりはマシだ」
『そうか。とにかくなるべくすぐ逃げるんだ。いいな?』
「了解。オーバー」
立ち上がって装備を確認する。
銃器類は…大丈夫そうだ。
カモフラージュは…
「や、やばい…!」
無限フェイスペイントの入れ物が、割れていた。
綺麗に、ぱっくりと、割れていた。
多く見積もって二回分しか残っていない。
そしてその時。
遠くから、足音が聞こえてきた。
「これは…」
人数はおよそ五人…いや、六人か。
逃げようとしたその時。
足もとからガサガサっと音がした。
「なんだこんな時に…!」
そこには妙な形の蛇がいた。
中ほどで大きく膨れていて、異常に短い。
捕まえるか、逃げるか。
どうする…!?
*action!*
↑捕まえる・逃げる以外の選択肢もありです。
まさかの二か月のブランク。
俺としたことが、他のスレのSSを書いていたり自分のサイトにあげる二次創作を書いていたり…!
なんだか自分が情けない。待ってくれた皆様、すみませんでした!
ageage
真っ暗な空間、ただ一人俺がいた。
辺りを見渡しても何もない。誰もいない。
足下を見ても何もない。地面に立っているのかすら怪しくなってくる。
ふと顔を上げると、いつの間にか梨花がそこに立っていた。
呼びかけようと口を開くが声が出ない。
梨花は俺の顔を見て、わななく様に一歩後ずさった。
――どうした?
手をさしのべても、一歩後ずさる。
安心しろ、俺は何もしない――と言っても伝わらない。
そこにあるのは拒絶だった。
梨花は俺を睨み付け、震える声で言った。
「この…………人殺し………………!」
梨花が何を言い出したのか一瞬分からなかった。
少しの間の後、梨花が言った言葉を頭の中で反芻してみる。
「人殺し」。
…………俺はそれを否定できない。
殺人を犯したのか、という問いならば…………戦場の中とはいえ、俺は人を殺している。
任務の為。生き残る為。
それらを疑問に思うはずの年齢から常に戦いの中にいる。
だから、俺はそれに疑問を抱かない。……だが、俺だって好きで敵を殺している訳ではない。
実際に百年生きていると言っても彼女はまだ子供だ。それが理解できないのだろう。
しかし、何故梨花はそんなことを言ったんだ? 俺の正体は知られていないはずだ。
「よくも圭一を、レナを、魅音を、沙都子を、詩音を……! 私の仲間を返してっ!」
何の話か分からない。
無駄とは分かっていても、梨花に問いかけようとしたとき、水音がした。
それは自分の足下から聞こえる。俺の手から何かがしたたり落ちているようだった。
手を見る。血に塗れていた。
足元を見る。…………そこには、血まみれの、圭一達が横たわっていた。
ぴくりとも動かない。死んでいるのは明らかだ。
いったい誰が。
…………いや、……俺、が…………?
梨花の口ぶりと血に塗れた俺の手。これらの状況からして、そう考えざるを得ない。
いや、違う。俺が任務以外で、ましてや教え子達を殺すなんてありえない。
無関係の人間まで殺してしまうのなら、それは――――。
「貴様は殺戮を楽しんでいるんだよ」
かつての兄弟の声がする。反射的に声がした方向に振り向いた。
真っ暗な空間も梨花も血まみれの圭一達もそこには無い。モセス事件の時の、あのメタルギアREXの背中の上だ。
今はもういないはずの兄弟もそのままの姿で居た。
……ここは過去の幻影の中だ。目の前に立っているこいつは数年前に死んだのだ。
兄弟――――リキッドが何を言おうと、所詮幻にすぎない。さっきの梨花も恐らく幻だ。
「殺すときのお前の顔を見たぞ! 戦いの喜びに満ちていた」
「…………違う」
それでも言い返してしまうのは、自分に組み込まれているらしい遺伝子を否定する為か。
「雛見沢に来てから甘くなったようだな、兄弟。俺達は戦いの中でしか生きられない。ここに俺達は存在出来ないんだ」
「ただ任務を遂行しに来ただけだ。メタルギアを破壊したら直ぐに立ち去るさ」
「お前は今まで何をやっていた? ただ子供達と戯れていただけじゃないか! どこに逃げたって殺人者としての本能は否定できないぞ。
アラスカに逃げても、日本に逃げても同じだ! 俺達の戦いは終わらない……!」
――いったい、リキッドは何を言っているんだ。
「こんな話を聞いたことがあるか? 戦場から命からがら帰ってきた兵士がいた。だが戦場に長く居すぎた為かちょっとした物音で怯えるようになり、
挙げ句の果てには自分の妻まで殺しそうになったそうだ。……お前にもそれと同じ事が起きてはいないか?」
「…………」
シャドーモセス事件の後、しばらくはPTSDが酷かった。
……慣れとは非常に恐ろしい物で、克服してからは現在まで何ともない。
「“殺そうとした”だけならまだいいさ。だがお前は“殺した”。自分の教え子を。罪も無い無垢な子供達を。助けを求めた少女を!」
「何の話だ! 俺は――」
「それは貴様が覚えていないだけだ。“お前”は過去、確実に無関係の人々を殺したんだ!」
――違う。
喉が張り付いたように渇いていて声が出ない。
梨花から聞いた話。別の世界。数多の世界。たくさんのカケラ。
それらを認識できるのは彼女だけのはずだ。……おまけに俺はそれを全て信じてはいない。
現に、圭一達は皆生きている。「お前が殺した」と言われても、………………。
ずきり、と頭が痛む。この感覚は何だ――――?
「うっすらと覚えているはずだ。否定してもしきれないだろう。それはそうだ、今更平穏無事な生活に戻れるはずがない。
お前の中に“殺人者”が居ることを忘れるなよ…………」
不気味な声で兄弟が告げ、世界がぐにゃりと歪んだ。
『どこまでいっても、いくつ屍を乗り越えようとも、終わりのない殺戮だ。救いのない未来……』
息も絶え絶えに巨漢シャーマンが言う。
『いいか――蛇よ! 俺は見ている!!』
終わりのない戦い。
『どちらが勝っても、我々の闘いは終わらない。敗者は戦場から解放されるが、勝者は戦場に残る』
変わり果てたビッグボス。
俺の上官でもあり、最大の敵でもあり、……父でもあった男。
『そして生き残った者は死ぬまで、戦士として人生を全うするのだ』
死ぬまで戦い続ける。どちらかが倒れるまで。
ずっと。永遠に。
何故なら、俺達は戦いの中でしか存在出来ないからだ。
『スネーク!』
『スネークせんせー!』
クラスの子供達が駆け寄ってくる。圭一達の姿もあった。
俺は彼らを受け入れられず、一歩下がる。視界が真っ赤に染まって――――――。
※ ※ ※
急激に体を起こす。息が荒い。
酸素不足と、血流が一気に下に流れたせいで頭がくらくらした。
しばらくの沈黙。ゆっくりと深呼吸をする。
――――そして、脳がさっきの出来事は夢であったことを認識した。
雛見沢に来てから、やたらと悪夢を見るような気がする。どうも寝心地が悪いらしい。
不思議な事に、“悪夢”だと認識しても、目覚めたとたんにその内容は頭からどんどん抜けていく。
だいたいの内容は覚えていても、細部までは思い出せなくなってくる。
……若干、胸に詰まるような不快感だけは残るが。
昨日は結局、たいしたことが出来なかった。
大佐の忠告を少しだけ無視して、どこまでも続いてそうな廊下を右へ右へと歩いていったのだ。
いくつかの廊下を曲がり、階段を下りた後で嫌な物を発見してしまった。
そこは拷問部屋。
いくつもの歪な形をした道具が並んでいた。棘がたくさん付いた鞭、爪を剥ぐ道具、十字型の拘束具、五寸釘……等々。
おまけに観賞席まで付いていた。全く準備が良い。
拷問にいい思い出は全く無いのでその場を直ぐに立ち去ったのだ。
今朝の悪夢もこれと多少関係があるのだろう。電撃を食らうのはいい物じゃない。
そこからずるずると様々な事が引きずり出されてきて、悪夢という形で残っただけだ。
……それより、だ。
困ったことに現在時刻が全く分からない。
扉の隙間から若干光が漏れているので、日付が変わったことだけは予測出来る。
いつ脱出出来るのか。
扉を押しても引いても手応えが無い。ましてや引き戸である訳がない。
扉が開いたとしても、……どんな目に会うのかが分からない。
まず、園崎家自体について。
拷問部屋が付いているのはどうもおかしい。通常ならありえないことだ。
何のためにこの部屋が、この空洞が設けられたのか。
雛見沢の暗部とやらに関係があるのか。はたまたそれは嘘で、その裏に何かがあるのか。
……誰に聞いても答えてくれそうには無い。とりあえず保留にする。
魅音も警戒すべきなのか……。年端もいかない子供を疑うことに胸が痛む。
次に、詩音について。
何故俺を閉じ込めたのかもはっきりしない。オセロットらしき人物が本当に雛見沢にいるのかもはっきりしない。
要は、何も分からない。
解決策となりそうな糸口も全く見つからないのだ。
詩音は感情に流されやすい性格だとは思っていた。そこを上手く取れば煽動され、このような行動に出るのかも知れない。
だが、いったい何の為に。ここまでしなきゃならない「何か」があるのだろうか。
彼女の教師としても、兵士としてもそれを見破れなかったことが悔しい。
鉄平が失踪してからどこか様子は変だったが、まさかこう来るとはな。
そこまで考えた所で、外がにわかに騒がしくなってくる。
俺が目覚めてからずっと人の気配はあったが、話し出すのはこれが初めてだ。
体を扉に寄せ、彼らの話に聞き耳を立てることにした。
………………。
………………ごめんなさい。
先週に「今週中は何とかします」とか言っておいて結局投下出来ず。
言い訳は致しません。ただ、前よりは執筆のペースが遅くなったのは認めます。
でも甘えて間を開けすぎると若干だれてしまいます。
ということなので、次の予約はもう少し書きためてからすることにします。
ある程度書いておけば、遅くとも一週間に一回は投下出来そうですし。
ということで、来週ぐらいまでお休みします。
休みすぎなのは済みません。だけど次からは絶対にペースUPして帰ってきますのでご了承下さい。
>>502氏も乙です〜。
ではまた来週。ノシ
512 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 00:38:59 ID:iVTLdPeN
s
おつです!
良い作品を作るのに時間が掛かるのはしょうがないさ。
まあ、プロだったらこれだけじゃ済まないがなwww
中には一年以上放置してるプロだっているんだ。これくらいどうという事はない
あれはもうプロと言っていいのかすらわからん
保守あげ
*action!*蛇を捕まえる
一対六で逃げられるとは思わない。
とにかくこの妙な蛇(?)を捕まえてから捕まるとしよう。
どうせ相手は素人だ。いくらでもだませるだろう。
チーチーなく蛇に手を伸ばす。
「よぅしよし、いい子だ」
そしてそれはいきなり火を噴いた。
「ぁぁぁぁああちぃぃぃ!?」
手袋が一瞬で灰になる。
手の薄皮が焦げる。
幸い、大事には至らなかった。
しかし。
「な、なんだぁ!?こいつは!?」
これは本当に蛇なのか!?
俺はmk22を取り出し蛇のような生物に向ける。
「くたばれッ!!」
二回トリガーを引く。
弾はもちろん麻酔弾、サイレンサー付きだ。
これならばやつも止まるだろう。
少しづつ鈍くなる蛇。
今度こそ捕まえてやる…!
手を伸ばし蛇を捕まえる。
「よし!」
そして今度は指を噛まれた。
そしてこれがまた地味に痛い。
「くぅ…」
引っ張ってもなかなか離れない。
歯と歯の間にナイフを入れてなんとか引っぺがす。
「ふぅ…」
捕まえた蛇を籠に入れて一息つく。
六人の足音がかなり近い。
籠をもって立ち上がる。
一歩踏み出す。
しかし、足は前に出ない。
「む…?」
全身に激痛が走る。
「ぐあっ!?」
膝が笑う。腕が痙攣する。
全身の感覚が、無くなる。
銃が手から、落ちる。
(まずい…この、まま、では)
見つかる。発見される。
誰に?六人に。
どうなる。どうする。だれか。助けてくれ。
「うあ、ちょっと!大丈夫ですか!?」
女の子の声が、する。
「何かに噛まれてる…圭ちゃん!監督呼んで!」
「わ、わかった!」
男の、声。
「大丈夫ですか!?みぃちゃん!」
違う女の、声、がする。
そして意識の一番深い所に、違う女の、声が。
何を言っているのか…わからないが…とても…心地よくて…
俺は…一体……どうな…るん…だ…?
誰か……俺、を………助け…て……く…れ。
保守
保守
522 :
K2:2008/09/29(月) 10:08:29 ID:8YDv5tcE
ー蛇殺し編ー
ある日の昼休み。
その日、俺はいつも通りに職員室で昼食をとろうとしていた。
バックパックから弁当箱を取り出す。
今日の昼食は今朝とれたての『つちのこ』の串焼きだ。
弁当箱から漂ってくる焼けた肉の匂いが何とも心地よい。
うん、実に美味そうだ!
「よし、さっそく頂くとするか!」
俺は串焼きを思う存分味わおうと串に手を延ばそうとした。
ガラガラ!
「失礼しまーすなのです。スネーク、いるのですかー?」
不意に背後から名前を呼ばれ、串に延ばした手を止める。
…これから楽しい昼食の時間だというのに…。
若干の怒りを感じながら、渋々後ろへ振り返る。
すると職員室の入口に沙都子と梨花がいるのが見えた。
「スネーク先生、やっと見つけましたわ〜!」
二人がこちらに向かってきた。
そして次の瞬間、気がつくと俺は二人に腕を掴まれ、無理やり席から立たされていた。
523 :
K2:2008/09/29(月) 10:52:50 ID:8YDv5tcE
「な、なんだなんだ?二人とも、いったいどうしたんだ!?」
突然の出来事に呆然とする俺。
「スネーク先生、大変なことになったんですの!一緒に来て下さいませ!」
「という事なのです。みー♪」
言い終わるなり、二人は俺をどこかに連れて行こうと腕を引っ張りはじめた。
「ちょっと待て!俺は今からやっと昼食なんだぞ!?だいたい『大変な事』って何があったんだ?」
事情が分からない俺は二人に説明を求めた…が。
「とにかく大変なんですの!ゆっくりと説明してる時間はありませんわー!さ、すぐについて来て下さいませ!」
そう言って二人は俺のささやかな要求を却下すると、再び腕を引っ張りはじめた。
二人の小さな体のどこにそんな力があるのか、気付くと俺は席からだいぶ離れた所を歩いていた。
どんどん弁当が遠ざかっていく…このままではまずいぞ、何とかしなくては!
俺は最後の抵抗を試みた。
「わかったわかった!すぐに行く!だからせめて一口くらい…」
「そんな暇はありませんわー!事態は一刻を争いますの!さ、先生。行きますわよ!」
「うおおおぉぉぉ!?」
突然視界が地面に近づいた。
524 :
K2:2008/09/29(月) 11:22:31 ID:8YDv5tcE
…どうやら俺の提案は火に油をそそいでしまったらしい。
俺は二人に引きずられる恥ずかしい格好で職員室から連れ出されようとしていた。
ああ…弁当が遠ざかっていく…。
「スネーク、お昼抜きでかわいそかわいそなのです。にぱー☆」
梨花が俺の腕を引きずりながら頭をなでてくる。
もちろんこうしている間にも俺の体は職員室の出口へと近づいていた。
おい…ちょっと待て…おい…おい…お…。
「…おれの…俺の串焼きいいいぃぃ!」
職員室に虚しく響く俺の叫び声。
…こうして俺の待ちに待った昼食はしばしの間保留となった…。
>>524 新しい職人さん乙〜
スネーク、カワイソス(´・ω・`)
保守だッ!
あ
俺のIDがM9だw
保守かな・・・かな!
職員室を出た後、俺は梨花と沙都子の二人に引きずられながらグラウンドまで来ていた。
…へぇー、グラウンドの土ってこんな味がするのか…。
そんな事を考えながら引きずられていると、
「スネーク先生、あそこですわ!」
沙都子がいきなり大声を上げて叫んだ。
む…何だ?
顔を上げてみる。
するとグラウンドの隅に生えた木の前に、数人の生徒達が集まっていた。
…ここからではよく分からないが、あそこで何かあったらしい。
木の前に集まった生徒達は皆キョロキョロと辺りを見回しながら、しきりに時間を気にしている。
「なぁ、あそこでいったい何があったんだ?」
俺は軽い気持ちで沙都子と梨花に質問してみた…つもりだったのだが、質問を受けた途端、二人の表情が急に曇った。
「そ…それはですわね…」
「え〜と…みぃ〜…」
次の言葉に詰まった二人は、互いに顔を見合わせながらひそひそと小声で話し合いを始めた。
…どうやら梨花と沙都子はあそこで起こった事を俺に話すべきかどうか迷っているらしい。
そんな二人の急な態度の変化に、俺の頭をある不吉な考えがよぎった。
…ひょっとして、誰かがあの木から落ちたのか…?
真夏だというのに背筋に冷たい汗が流れるのを感じて、俺は身震いをした。
改めて木を見上げてみる。
…ぱっと見た感じ、高さは4mくらいはあるだろう。
もしあそこの頂上近くで頭から地面に落ちたなら、一たまりもないぞ…!
「……た、大変だ!!」
俺は自分の腕を掴んでいた二人の手を強引に振り払い立ち上がった。
「きゃあ!?」
「みぃ〜!?」
二人がその場に倒れこむ。
「あ……悪い」
俺は二人に軽く謝るとその場を急いで駆け出した。
「ウオオオォォォ!!!」
走る。
走る。
とにかく走る。
頼むから、間に合ってくれよ…!
そう切に願いながら、俺はグラウンドを疾風のごとく駆け抜けた。
新しい職人さん乙です。
投下終了の報告はした方がいいと思います。
ひょっとして前にもいらっしゃった方かな?
ずっと保守して下さった方々、ありがとうございます。
本っっっっっ当に申し訳無い……orz
スネーク、葛西、魅音、レナ、圭一予約します。
≫533 ご指摘ありがとうございます。
ご察しの通り、以前蛇殺し編を少しだけ書いていたK2です。
恥ずかしながら帰ってきました…。
以降は気をつけるよう努力します。
―――目の前には、真っ白な空間が広がっている。
何もない、ただただ白い空間。
「なんだ…ここは」
俺は迷彩服以外何もない。
もし敵に襲われたら一巻の終わりだ。
感覚を研ぎ澄ます。
「スネーク…」
「!誰だ!」
声が空間に木霊する。
「スネーク…貴様はまだ死んではいけない…ここにいてはいけない…」
「誰だと言っている!答えろ!」
声を張り上げて叫ぶが答えは返ってこない。
「そんなことはどうでもいい…貴様はまだやるべきことをやっていない」
「やるべきことだと…?」
一歩前に踏み出す。
しかしその瞬間、足場がなくなった。
「うおおおおおおおおおおおおお!?」
落下する。垂直に、加速しながら。
全方向から重力が掛かりどっちが上なのかさえ分からない。
そして、ドン、と地面にぶつかった。
t
あげ
保守
『…………にしても、スネークはどこ行ったんだろうねぇ』
いきなり自分の名前を呼ばれてはっとする。魅音の声だった。
『無断で休むなんて、よっぽどの事があったんじゃないのかな、かな?』
次に聞こえたのは心配している様なレナの声。
『沙都子と梨花ちゃんの事もあるし、なるべく早めに連絡が取れるといいぜ』
その次にしたのは圭一の声。
しばらく彼らの騒がしい会話に耳を澄ましたが、他に声は聞こえなかった。
……ずっと扉の前にある気配は押し黙っている。おそらく、詩音に頼まれて俺を見張っているのだろう。
梨花と沙都子、そして羽入がいないのが気がかりだが、子供達は学校を終えて帰宅している時間帯らしい。
彼らの事だから部活もやったのだろう。ということは少なくとも今は3時か4時かその辺りだ。
魅音の家に集まって何をしていたのか……そこまでは分からない。
しかし、俺が言えたことでは無いがこんな所まで何の用があるんだ?
『あれ? 葛西さん?』
圭一達が扉の前辺りで立ち止まる。
葛西という名前を聞いて、一瞬寒気だった。
――葛西辰吉。雛見沢に来て二日目に出会った男。
その後も姿を見かけたが、……彼はかなりの使い手であることは間違いない。
サングラスで表情は見えないし、子供達に対する態度は穏和だが、その底に秘めているのは果てしなく深い。
おそらく詩音に護衛を頼まれたのだろう。……なかなかいい判断をするじゃないか、詩音。
どういう目的で俺の見張りをしているのかは分からない。が、場合によっては交戦も考えなければならない。厄介だ。
『えーっとさ、地下祭具殿に入りたいんだけど……』
おずおずと頼み込む魅音。
そう言えば、と考える。
ここは園崎家の私有地とはいえ、普段は人が出入りしない場所。
魅音達はこんな所でいったい何をする気なのだろうか?
彼らの事だから、部活をやる可能性もある。
だが、外部の人間に余り開かれていない、しかも雛見沢の暗部に関わるような場所を魅音が選ぶはずなどもない。
梨花、沙都子、羽入がいない理由も不明瞭だ。
『残念ですが、扉が壊れています。危険ですので立ち入りはしない方がよろしいかと』
『あっちゃー。よりによってこんな時に……。参ったなぁ』
“扉が壊れている”事に疑問を覚えることもなく、彼らは残念がる。
……ここで俺が内側から呼びかけたらどうなるのか。
しかし、子供達は巻き込めない。
無用な争いは避けろ、と大佐に言われている以上、一番身近にいる強力な存在に助けを求められないという歯がゆい思いをせざるを得なかった。
『…………よほどの用が無い限りここは使えませんよ? 何の用事ですか?』
『その事なんだけどさ、詩音にも協力して欲しいんだ。事情とかはまとめて説明――――』
本題らしい所に入った所で、無線の音が割り込む。
もうちょっと空気を読んでくれ――と心の中で大佐、あるいはオタコンに不満を吐きながら応答した。
「大佐か? 悪いが用があるなら後に――――」
『――――――ク』
ノイズ混じりの不明瞭な声。酷く聞きづらかった。
やっと聞き取れた声の断片が、大佐でもオタコンでも無い。
周波数も見覚えのない物だ。
――こいつは誰だ?
お前は誰だ、と訊いても返事はノイズに紛れて聞こえづらい。だが、その声は不思議な懐かしさがあった。
やがて徐々に、聞き取りやすい物になっていく。
『懐かしい――こうしてお前と再び話せる日を…………待っていた』
「おい、お前は一体――」
『すぐ――――会える。今……に…………かう』
またノイズが酷くなった。
だが最後の言葉だけははっきりと聞こえた。
『お前なら分かるはずだ。俺の声を。思い出さないか? あのバトル――』
「まさか、……そんなはずは」
問いに答える者は無く、無線が切れてしまった。
間髪入れずに大佐達から連絡が来る。
「大佐、今のはいったい――」
『私にも分からん。今メイリンに調べさせている』
『調査中よ。少なくとも、貴方のすぐ近くから発せられた電波みたい。雛見沢にいることは確かね』
「どういうことなんだ。あの声は……」
『心当たりがあるのか?』
あると言えばある。
だが、俺が知るその人物は“二回”死んだはずだった。
一回目はザンジバーランド、二回目はシャドーモセス島で。――目の前で、無残に、メタルギアREXに踏みつぶされた。
あいつが生きていたとは到底考えられない。
親友の最期の言葉。骨と肉が踏み砕かれる音。REXの足が親友を踏みつぶしたまま動く。その場に残ったのは血の跡のみ……。
忘れるはずが無かった。
「……ありえない。奴が生きているなどありえない」
『スネーク、まさか今のは“彼”の通信だったと言いたいのか?』
「いや――だが、」
そこでふと扉を見る。
圭一達らしき気配は消え、ただ一人の気配だけ残っている。
大佐達との通信を中断せざるを得ないようだ。
俺は立ち上がり、身構える。重い音を立てて、光が扉の隙間から漏れる。
そして、――ゆっくりと、扉が開いた。
そこに立っていたのは、紛れもない葛西辰吉だった。
――右手にショットガンを抱えて、そこにいた。
以上です。いつも保守感謝しております。
次は展開が展開ですので、予約後にすぐ投下しようと思います。
いや、本編書きたい人がいらっしゃれば書いて下さったほうがありがたいのですが……w
おーつ!
久しぶりに来たら本編が!
>>544 いつもお疲れ様です。
ついに葛西とスネークのバトルが……
>>544gj
なかなか手伝ってくれる職人さん来ないな
548 :
メサルギア:2008/10/15(水) 22:45:13 ID:aTAltES/
メサルギアの作者と僕
「スネーク、どうした何故続きを教えてくれないんだ、私も書けないじゃないか」
「ヴァカ」ビンタ
「グハ、なんで殴らなければ」
「あんたのせいだからね、せ、せ、せ、責任取りなさいよ」
お待たせしましたメサルギアです、続きをどうぞ
俺とジーム、そして梨花の三人で進みフェニックスまでもう少しの場所であれは起こった
「もう少しだ梨花」
「まて圭一、お客さんのようだ」ジームが空に指を差し、何かが落ちてくるのが見えた
俺たちの目の前で何かが落ちてきた
「ウキ(待たせたな)」
「さる?」猿だ、何故空から猿が
「ウキッキキウキ(私を忘れたのか圭一、記憶をいじられたか・・・まあ良い)」
「ウキッキウキ(圭一、前のように私のところに戻って来い)」
「どけ圭一、こいつは危険だ」ジームは猿に向けライフルを構え発砲した
「ウキ(ふん)」猿はその高い身体能力で木から木へと移動した
「ウキウキ(ジャック、久しぶりの再会だというのにひどいじゃないか)」
「貴様にジャック呼ばわりされる筋合いはない」
「ウキウキ(そうか、私はお前の戦闘能力と貴様の師匠ザ・ボスの頭脳を持ったピポサルだぞ)」
(ザ・ボス?あの特殊部隊の母といわれた伝説の兵士)
「違う、貴様は俺じゃない」
「ウキ(そうかな)」猿は俺とジームに近づき、俺とジームは格闘に持ち込んだ、だが
ウォ、ガハ、俺達は手も足も出なかった
「ウキウキ(どうかな、自分のCQCとザ・ボスのCQCを合わせた新しいCQCのお味は?)」
「確かにその動きは俺とザ・ボスのCQC」
「ウキウキ(さあ圭一、我々の国家を作ろう、そう我らは誓ったじゃないか)」
「嫌だ」
「ウキウキ(今はわからぬとも貴様はすぐに私の元に戻る)」そう言い残しピポサルは木から木へと移動し俺たちの目の前から消えた
【雷電よ永遠にX】
「そして時は動き出す」時が動き出し俺の体にナイフが突き刺さる
「グハ」
「これで分かったわジャック、あなたが動けるのは2秒が限界といったところか」
(まだだ、まだ何かが足りねえ)
「少しがっかりだわ、私の時間に入門してもたった2秒なんて」
「でももう時間に入門する体力もなさそうね、最後は時間を止めずに殺してあげる」胸元からデリンジャーを抜き、弾を一発こめた
「この弾は特別でね、一発であなたが跡形もなく消し飛ぶ火薬の量はあるのよ」考えろ、考えろ
「じゃあさようなら」だめだいくら考えても答えはすべて同じ方向に決まる、俺が再起不能になることだ
ドン、その弾が俺に来るのがスローに見えた
「らいでんさーーーーーーーん」
「タチコマ」瀕死のタチコマが俺をかばいタチコマは粉々になった
「俺は、俺は誰も守れないのか」俺は彼らが好きだった、機械とはいえ俺の話し相手になってくれたし、彼らはなにより無垢だった
(そんなことないよ、雷電さん)どこからか声が聞こえてきた
(僕達の任務は雷電さんを守ること、雷電さん短い間だったけどとても楽しかったよ、雷電さんは僕達を機械としてではなくパートナーとしてみてくれた、だからこれは僕らのほんのお返し、だから雷電さんは生きて)
「このガラクタが、このローズに逆らいやがって、もう良いわ、ジャックこれが最後の時間静止よ『ザ・ワールド』ローズのギアスが発動した」静止した時の中俺が考えることは1つだった
(もう良い、俺は次に君の顔を見た瞬間、俺はぷっつんするだけだ、何が何でも俺は君を許さない)
『M1戦車だ』俺の頭上に戦車を持ったローズが落ちてきた
>>548 おお!復活おめでとう!
ピポサル敵側ですか、スネークの仲間として出てくると思ってた
なんか過疎ってんなー
書いてほしいネタとか考えようぜage
元々こんな感じだった気がするけど、確かに最近は人少ないよな・・・
553 :
メサルギア:2008/10/22(水) 00:07:40 ID:0DGL084E
メサルギア作者とうp主U
「何故ぶった痛い」
『責任取れって言ったのよそれとも、生きるか、死ぬか、それとも土下座しても生き延びるかぁぁぁぁ』
「ぐは、ほげ、ひでぶ」
本編
「ジーム、あんたは何者なんだ」俺は彼に問い詰めた、ザ・ボスの弟子、そうそれは伝説の兵士BIGBOSSだけ
「・・・」彼は俺に背を向け梨花に歩み寄った
「梨花、怪我はないか」
「ええ、急ぎましょ」
「話を聞け」その時無線が入った
『圭ちゃん聞こえる?』 「悪い今取り込み中だ」
『ジームの事で気になったことがあって』 「教えてくれ」
『陸、海、空、どれをあたっても今現在ジームなんて言う兵士はいないし、いたとしたら第二次世界大戦時に死んだはず、死体も掘り起こさせてDNA鑑定してもジーム本人だった』
「どう言う事だ」
『本人に聞いてみるしかない』そこで無線を切った
「ジーム、あんたは何者なんだ、今さっき連絡が着たがあんたはすでに死んだ人間だ」
「圭一」梨花が俺の袖を引っ張る
「梨花ちゃん、あんたも何か知っているんだろ、俺だけのけ者なんて嫌だ、あんたの正体は何なんだ」
「答えてくれなくてはあんたを敵と認識する」俺は銃を彼に構えた時だった
「きゃ」さっきまでひっぱていた梨花の力が感じられる俺は梨花が居た場所を見ていた
「遅いよ圭一君」聞き覚えのある声だ
「レ、レ、レナ」レナは右手を切られていたのにもかかわらず包帯をぐるぐる巻きにし、鉈と梨花を片手で持ち上げ木の上に立っていた
「りぃぃぃぃかぁぁぁぁぁ」ジームは叫んだ
「ん、おじさん見たことあるね、え〜っと」
「おいその子を放せ」
「あ〜思い出したよ、我等のボスのオリジナル、『ネイキッドスネーク』またの名を『BIGBOSS』」
「スネーク?やはりあんたは」
「圭一今はそんなことはどうでもいい、梨花を」確かに今は梨花を助けることが第一だった
「アハハ、私を撃てるの、撃つと梨花ちゃんにも当たっちゃうよ」
「クッ」
「アハハハ、お迎えだ」ハインドが頭上に舞い降り、彼女はヘリのハッチが開くとそのまま乗り込んだ
「フェニックスで待っているよ圭一君」
「ス、スネーーーーーーーーク」
「りぃぃぃかぁぁぁぁ、絶対助ける少しだけ待っていてくれ」
ハインドはフェニックスに向かい影が小さくなり、スネークは怒りに燃えていた
「ジーム、やはりあんたはBIGBOSSだったんだな」
「ああ、それよりも今は急ぐぞ」彼は走り始めた、何がそう彼を動かせているのだろう、俺にはその時分からなかった
「・・・くそ、何がどうなっているんだ」ピポサルとBIGBOSS、新型ウイルス、俺にはまだこの時すべての始まりだったとは分からなかった
【雷電よ永遠にY】
「ジャァァァァァァァァァック」ズン
「ダメ押しにもう一つ」燃料タンクのキャップを外し火のついた紙を入れ、M1戦車はいきよいよく燃えた
「クックック、終わった、全て終わった、これでこのローズの時に入門するやつは誰も居なくなった」
「ん?」
「ギアスの使いすぎか?疲れか?体が動かないだと」
ドドドドドドドドドドドド
「お前が時を動かした瞬間、俺が時を止めた」
「ヴァ、ヴァカな、このローズの時の中に入門するばかりが時を止めるだと」
「お前は俺の時の中では5秒が限界らしいな」
ドン
俺は彼女の足を撃ち抜いた
「てめえに慈悲をかける気もおこらねえ、さっさと死にな」
「クソ、この私がこのローズが負けるだと」
>>553乙〜
雷電vsローズはそろそろ決着かwww
ちょっと書き込みてすと
保守
さらに保守
保守
待たせたな!
と、いうことで葛西、スネーク予約します。
……都合により、今日明日は投下出来ませんが、近日中に投下したいと思います。
なんだ、続きがくるのかと思ったw
続き待ってますわ
待ってるよ〜
そしてひぐらし実写映画第二弾、公開決定あげ
564 :
α夢影α:2008/10/29(水) 22:58:44 ID:0xRfVJKn
K1に生まれ変わったら、RENAとMIONNになんでもしちゃうお
>>565 え? それじゃあ
ひぐらしのなく頃に礼(OVA)Blu-rayDisc
来年発売記念?
俺、これ楽しみにしてるんだが
>>564 それじゃあ、梨花と紗都子は俺がお持ち帰り〜
強い夏の日差しが影を生み、葛西という男の表情を分からなくしている。
さらに葛西はサングラスをかけている為か、心の奥底にあるものは全くと言っていいほど分かりそうに無かった。
右手にはショットガンを抱えている。
万が一人が来たとしても見えないような角度に、巧妙に隠していた。
何度も感じていることだが、やはりこの男はただ者では無い――蛇はそう確信する。
葛西はドアの隙間をこじ開けるようにして、その隙間からショットガンを構える。――蛇に向けて。
「…………両手を上に」
口調は穏やかだが、あくまでも鋭い。
蛇は大人しくそれに従い、両手をゆっくりと上に挙げた。
丸一日浴びていなかった日の光が当たり、彼は目を細める。
「食事に連れて行ってくれる訳ではなさそうだ」
「残念ながら。……場所を移すだけです。子供達に見つかると厄介なので」
「……一つ聞かせてくれ。詩音はいったい俺に何の用があるんだ?」
「お答え出来ません」
素早く交わされる会話。
両者とも動かなかった。しばしの沈黙。
「私と一緒に来て貰いましょうか。なるべく手荒な真似はしたくありません」
ショットガンを突きつけたまま葛西が言った。蛇は葛西を睨む。
「断る」
銃を突きつけられても尚、毅然とした態度のスネーク。一種の威圧感の様なものさえ感じられる。
だが葛西も譲らない。無言でショットガンを僅かに構え直しただけだった。
「やらなきゃならないことがある……そこを通してくれ」
低い声でスネークは告げる。
彼の脳内には、走馬燈とも呼べる物がちらついていた。
彼を「先生」と呼んで慕う無邪気な子供達。平穏な雛見沢。どこかにあるはずのメタルギア。
助けを求めた梨花。仲間思いの圭一。部員を知り尽くしている魅音。幼い身ながら信念を持つ沙都子。突如現れた転校生の羽入。
スネークを拒絶し、それでいてどこか救いを求めるような目をしていた詩音。
彼らを、メタルギアの脅威に晒してはいけない。救わなければならない。自分はその為に雛見沢に来た。
だから、こんな所で大人しく引きこもっている訳にはいかないんだ――蛇の目がそう告げる。
葛西は蛇の言葉に対し、そうですか、と短く答えただけだった。
否。
サングラスの奥にある彼の目が、鋭く光った。
そして、先ほどとは別人と言っていいほど低い声で告げる。
「生憎だが……俺も守らなきゃならねえものがある」
両者、一歩とも譲らない。互いが普段偽っている時とは違い――本来の、“戦い”に身を置く戦士の様なオーラを放つ。
当たりは殺気に満ちていた。それも、常人ならとても動けない程の、だ。
蛇と葛西も動かない。互いが互いの出方を窺い、隙を探り合っている。
そして――――影が動いた。
◇
俺は改めて相手を観察する。
構えている銃はショットガン――つまり、散弾銃。
殺傷効果を大きくするため、多数の細かい弾子が霰のように発射されるように作られている。
本来、人を撃つものではない。それを分かっていて自分に突きつけているのだろうか。
昨日の詩音の話しぶりからして殺す気はないらしい。
だが目の前の男は違う。
「守らなければならないもの」の為なら、血の雨を降らせる気だってあるだろう。
俺を撃つ気かどうかは分からないが、無用な争いは避けたい。手や足を持って行かれてしまう事態は回避したいのだ。
だが、ここでいつまでも燻っている訳にはいかない。
園崎家に来た本来の目的――お魎と会い、陸軍の施設の場所を聞く――事が出来ていないのだ。
雛見沢に来てから、今日でおそらく一週間。今まで進展という事が殆ど無かった分早くケリをつけたい。
幸い、葛西との間合いは近い。
隙を見て踏み込み、CQCで銃を無力化すればまだこちらにも勝ち目がある。
しかしこの男には隙が無い。
冷や汗か、暑さの為の汗か分からないが、額に汗をかいているのが分かった。
しばらく様子を見る。
そして、静寂は第三者の手によって破られた。
カチャカチャと耳障りな金属音。音は外から聞こえた。複数の気配、足音、そして殺気。
葛西が振り返るが、そのまま外へ消える。一瞬、何が起きたのか分からなかった。
……いや、今でも分からない。余りにも突拍子な出来事で脳がついていけなかった。
緊迫した自体から一転したと思えば、こんな状況が来て誰が信じられるのか?
そう問いたい程、異常事態だった。
壁に身を寄せ、外の様子を窺おうとしたその瞬間に扉が勢いよく開く。光が地下室を照らした。
そこには。
「な――――!?」
どこか強化骨格に似ている、光る甲冑をまとった兵士達。手にはそれぞれ刀のような物を持っていた。
そして、片膝をついている葛西と地下室への扉を取り囲むようにして甲冑男(――だろう、多分)達がいる。隙間もない。
囲まれた。
それを理解するや否かの隙に、数人が自分めがけて地下室に飛び込んでくる!
身を低くして、逆にこちらも突っ込んでいき、甲冑男の一人の腕を掴んで地面に叩きつけた。
外からも爆音が聞こえてきたが、それとほぼ同時にがしゃん、と重い音を立てて甲冑男が倒れ込む。
その感触に違和感を感じたが、間髪いれず刀が襲ってくる。咄嗟に地面に転がりそれを回避した。
外に出て、立ち上がる。ちょうど葛西と背中合わせになる形だった。
様子からして、この兵士達は園崎家とは無関係。もちろん、葛西や詩音とも関係無いだろう。
強化骨格と似た外見をしているから、雛見沢の連中では無くて、メタルギア関連か。
……にしても、何故俺の居場所が分かったのか。今回の敵は私有地にためらいもなく入り込むような奴らなのか。
考えている内に、包囲網がじりじりと狭まっていく。
背中を預けている時点で分かっていたようだが、意思確認をした。
「どうやらお互いの敵は違うらしい」
「……そうみたいですね」
葛西が言い終わると同時に、俺は敵に向けて踏み込み、葛西はショットガンを構える!
後ろから聞こえる爆音も意識しつつ、振り下ろされる刀を躱して敵の背後に回った。
そいつを楯にし、刀を奪い、向こう側にいる敵の肩口に向けて突きだす。
手に硬い感触がし、赤い液体が吹き出て地面に倒れた。
が、羽交い締めにしていた甲冑男に人間とは思えない力で振りほどかれ拘束を解いてしまった。
瞬間、背後から迫る殺気。
体を捻って直撃は避けるが、右頬が切り裂かれた。たいした傷では無い。
刀を突き出している腕を捻り挙げ、ぐるりと回すようにして再び地面に叩きつけた。
それでも尚、数は減らない。
……というより、敵の挙動がどこかおかしいのだ。
人間味が無いと言うべきか。力任せに突っ込んできて、文字通りの馬鹿力で敵を薙ぐ。そういった印象だ。
葛西も苦戦している。むやみやたらにショットガンは使えないようだ。
無理もない、ここは園崎家の敷地内だ。弾も無限にある訳では無い。ここぞという時に撃ち込むしか無いのだ。
銃身で敵を殴ったり、護身術らしき体術で敵を倒したりしている物の、敵が気絶し辛いのか直ぐに起き上がってくる。
――非常にまずい。
二対多数。おまけに敵は重装備と来た。
先ほど倒した敵の刀を奪う。刃物は俺の趣味では無いが、贅沢は言えない。
CQCを身につけているとは言え、この状況では厳しすぎる。
中段に構え、敵の突きや斬りを払う。避けきれずに腕にいくつか刀傷を貰った。
スニーキングスーツならまだダメージが軽かっただろう。
だが今着ているのは私服の為、軽傷とは言えない怪我を負ってしまった。
キリがない。いったんどうにかして引くべきだ。
葛西がいる方へと向かう。ショットガンがあるとはいえ、やはり辛そうだ。
その間にも敵が襲いかかってくる。当然、全ての攻撃は躱しきれない。
……刃物がどうたら言わないで、カタナの訓練もすべきだったか。少し後悔する。
幸い、葛西は園崎家へと通じる道の方で戦っている。ショットガンで牽制しつつ後退すれば、何とか逃げられるはずだ。
しかし、私有地にまで潜り込んでくるのだから奴らは園崎家内部、あるいは市中でも追いかけてくるかもしれない。
この付近には子供達がいる。民間人は巻き込めない。無論、本来は葛西もだが。
戦い続けていてもいい結果が見えてこないので打開策を求めるべく、葛西、と軽く呼びかけた。
銃身で敵の頭を殴り飛ばしてから葛西が応じる。葛西が首をこちらに向けた瞬間、空から敵が三人降りてきた。
葛西の背後に二人、俺の背後に一人。――しまった!
それを理解するや否かの隙に、数人が自分めがけて地下室に飛び込んでくる!
身を低くして、逆にこちらも突っ込んでいき、甲冑男の一人の腕を掴んで地面に叩きつけた。
外からも爆音が聞こえてきたが、それとほぼ同時にがしゃん、と重い音を立てて甲冑男が倒れ込む。
その感触に違和感を感じたが、間髪いれず刀が襲ってくる。咄嗟に地面に転がりそれを回避した。
外に出て、立ち上がる。ちょうど葛西と背中合わせになる形だった。
様子からして、この兵士達は園崎家とは無関係。もちろん、葛西や詩音とも関係無いだろう。
強化骨格と似た外見をしているから、雛見沢の連中では無くて、メタルギア関連か。
……にしても、何故俺の居場所が分かったのか。今回の敵は私有地にためらいもなく入り込むような奴らなのか。
考えている内に、包囲網がじりじりと狭まっていく。
背中を預けている時点で分かっていたようだが、意思確認をした。
「どうやらお互いの敵は違うらしい」
「……そうみたいですね」
葛西が言い終わると同時に、俺は敵に向けて踏み込み、葛西はショットガンを構える!
後ろから聞こえる爆音も意識しつつ、振り下ろされる刀を躱して敵の背後に回った。
そいつを楯にし、刀を奪い、向こう側にいる敵の肩口に向けて突きだす。
手に硬い感触がし、赤い液体が吹き出て地面に倒れた。
が、羽交い締めにしていた甲冑男に人間とは思えない力で振りほどかれ拘束を解いてしまった。
瞬間、背後から迫る殺気。
体を捻って直撃は避けるが、右頬が切り裂かれた。たいした傷では無い。
刀を突き出している腕を捻り挙げ、ぐるりと回すようにして再び地面に叩きつけた。
それでも尚、数は減らない。
……というより、敵の挙動がどこかおかしいのだ。
人間味が無いと言うべきか。力任せに突っ込んできて、文字通りの馬鹿力で敵を薙ぐ。そういった印象だ。
葛西も苦戦している。むやみやたらにショットガンは使えないようだ。
無理もない、ここは園崎家の敷地内だ。弾も無限にある訳では無い。ここぞという時に撃ち込むしか無いのだ。
銃身で敵を殴ったり、護身術らしき体術で敵を倒したりしている物の、敵が気絶し辛いのか直ぐに起き上がってくる。
――非常にまずい。
二対多数。おまけに敵は重装備と来た。
先ほど倒した敵の刀を奪う。刃物は俺の趣味では無いが、贅沢は言えない。
CQCを身につけているとは言え、この状況では厳しすぎる。
中段に構え、敵の突きや斬りを払う。避けきれずに腕にいくつか刀傷を貰った。
スニーキングスーツならまだダメージが軽かっただろう。
だが今着ているのは私服の為、軽傷とは言えない怪我を負ってしまった。
キリがない。いったんどうにかして引くべきだ。
葛西がいる方へと向かう。ショットガンがあるとはいえ、やはり辛そうだ。
その間にも敵が襲いかかってくる。当然、全ての攻撃は躱しきれない。
……刃物がどうたら言わないで、カタナの訓練もすべきだったか。少し後悔する。
幸い、葛西は園崎家へと通じる道の方で戦っている。ショットガンで牽制しつつ後退すれば、何とか逃げられるはずだ。
しかし、私有地にまで潜り込んでくるのだから奴らは園崎家内部、あるいは市中でも追いかけてくるかもしれない。
この付近には子供達がいる。民間人は巻き込めない。無論、本来は葛西もだが。
戦い続けていてもいい結果が見えてこないので打開策を求めるべく、葛西、と軽く呼びかけた。
銃身で敵の頭を殴り飛ばしてから葛西が応じる。葛西が首をこちらに向けた瞬間、空から敵が三人降りてきた。
葛西の背後に二人、俺の背後に一人。――しまった!
「伏せろッ!」
叫んで刀を投げる。
回転しながら舞うそれは、敵二人に少しだけ注意を向けたに過ぎなかった。敵はそれぞれの方向に散開して刀を避ける。
それで十分だった。
俺は刀を投げたと同時に振り返って、背後の敵をCQCで倒す。刀を拾う隙は無かった為蹴り飛ばしておいた。
ショットガンを撃ち込む音がした。躊躇うような間があった為、やはり本当は使いたくないのだろう。……こっちも同じだ。
ばたりと敵が倒れる。しかし、同時に肉を切り裂く音がした。
俺は、最悪の可能性に思い至った。
早撃ちができず、間に合わなかったのだろか。
躊躇わなかったから出遅れた?
弾切れでリロードが追いつかなかった?
他の敵がやって来た?
振り返った時には――――すでにその状況だったから、何があったのかすら知るすべは無い。
ぽたり、ぽたりとしたたり落ちる鮮血。
うめき声を漏らし、手からショットガンが落ちる。
・・・・・・・・・ ・・・
腹部を貫かれていた刀が抜かれ、葛西が地面に倒れ伏した。
「葛西!!」
返事など、あるはずが無く。
地面に広がっていく赤い水たまりを眺めながら、――俺は、なすすべも無くただそこにいた。
首元にひんやりとした感触。動揺した一瞬の隙に背後を取られてしまったのだ。
またしても自分のふがいの無さに歯がみする。
敵は真後ろにいるにもかかわらず、今直ぐに俺を殺す気は無いらしい。
……どうなるのか。また捕まって牢屋に放り込まれるのか。そして存在は不確かだがここにいるらしいオセロットにでも拷問されるのか。
あるいは――殺されるのか。
兵士としてならどれも当たり前、いつ起きてもおかしくない状況。
だが――今は一体どんな状況だ?
民間人を負傷させ、近くには子供達がいると言うのに、やすやすと自分が捕まって済む話なのか。
それだけでは無い。詩音が気がかりだ。油断をとられたのは事実だ。だが葛西の態度を見る限り、詩音は確実に何かの勘違いをしている。
梨花の真意を汲み取ることすらできず、詩音も救えずに、この村をメタルギアの脅威にさらし、壊滅させるような真似をするのか?
目の前の男すら救えず、誰が守れる?
決意を固めるが、それを見越していたのかのように敵が徐々にせまって来る。
刀が振りかぶられ――すまないな、とその他大勢に向けて謝罪をし。
銀色の閃光が舞った。
投下終了です。遅れた分、いつもよりもちょっとだけ多めですけど大差無かった。
>>571はミスです…申し訳無い……。
途中のルビもずれてますね、ごめんなさい。
色々と不手際が多くて済みませんでした。次も展開が展開ですので予約&投下という形にします。
今度こそ……!
本編GJ!
か、葛西――ッ!?
「死にたくないッ!?」
俺は地面からガバッと起き上った。
いまだに心臓はものすごい勢いで脈を打っている。
意識は覚醒している。すぐに行動に移れる。
…のだが。
俺はなぜか和風の部屋にいた。
…もしかして俺、捕まった?
装備を確認する。
「…!」
何もない。ナイフも、パトリオットも、葉巻も。
「…まぁ、いっか」
どうせ相手も素人だろう。軍が介入しているわけではあるまい。
それに、俺は囚われているわけではなさそうだ。
俺は立ち上がり、扉のほうへ歩いて行った。
ドアノブに手をかけてひねる。
そして…
ドン、と扉が額に激突した。
「ぐぅぅぅ…」
地味に痛い。
「みぃ〜…ごめんなのです」
そこには小学生ぐらいの女の子が二人いた。
「梨花ぁ〜、ドアはゆっくりあけてくれまして?」
「う〜、ごめんなのです」
青い髪の女の子が小さくお辞儀をして謝る。
「う、ああ、今のは俺のせいだ。別に謝らなくてもいい」
「けど、開けたのはボクなのですよ?」
「けど注意していなかったのは俺のほうだ」
「う〜、ですけど…」
青い髪の女の子は少し考えながら黙り込んでしまった。
「あ、それより俺のナイフとかは?」
「?それならすぐそこの棚の上にありまして?」
「……あ」
確かにあった。何で見えないのかが不思議なぐらい、大きい棚の上に。
「あ、もう立っても大丈夫なのですか?」
「ん?ああ、俺は頑丈だからな。骨を折っても一週間あれば完治する自信がある」
実際に直したからな。
「あ、あとこれですわ」
黄色い髪の女の子が今度は虫捕りかごに蛇を入れてきた。
俺が咬まれた蛇を。
「!?だ、大丈夫なのか!?」
「?なにがですの?」
「火、とか、吹かなかったのか?」
「いやですわ、蛇が火を噴くわけないですわよ?」
冷静に考えればそうだ。
だが実際に俺は手袋を焼かれたんだ。
…といっても信じてくれるわけがない。今俺は手袋をしていないのだから。
「……そりゃそうだよな。うん」
俺は女の子から蛇を取り、棚の上にほかの装備と一緒に置いた。
「沙都子?しばらくこの人と二人きりにして欲しいのですけど…」
「いいですわよ?じゃ、私は先に圭一さんと興宮に…」
「はい、お願いしますです…」
そういうなり、黄色い髪の子は部屋から出て行ってしまった。
残されたのは青い髪の子と、俺だけ。
「…あなたはボクの知っているスネークと少し違うです」
「!?」
この子は、俺のことを、知っているというのか?
「…まさか君がフルデリカ、か?」
「はい、そうなのです…」
「じゃあ、情報源はゼロ少佐か…」
「いいえ、違いますです」
「な…!?」
今、彼女は、なんと言った?
「まずは自己紹介から始めたいです」
女の子は畳の上に正座してにっこり微笑んだ。
それにつられて俺も畳に胡坐をかいて座る。
「ボクの名前は古手梨花。あなた達FOXに依頼しましたです」
「FOXを、知っているのか」
「ええ…スネークから聞きましたです」
俺から、と聞きそうになって止まる。
「お前の言うスネークとは、一体誰のことだ?」
「みぃ、そういえばあなたは知らないのでしたね」
梨花は少し深呼吸してから話し出した。
「ボクの言うスネークというのはビッグボス、
あなたの遺伝子から作られたスーパーベビーの一人、
ソリッドスネークのことなのです」
「ソリッド…?」
まさかパラメディックが言っていたあの計画のことか?
「スネークは自分が父親を…ビッグボスを殺したと言っていましたです」
「俺が殺される…?」
「はい。ザンジバーランドで、狂人となったあなたを…」
殺され…る?俺が?何故…
「けどそんなことは今はどうでもいいのです」
「いいわけないだろう!」
いつの間にか俺は叫んでいた。
「俺の生死に関わることなんだ!俺はまだ、死んでは…!」
「だからそんなことはどうでもの」
「!?」
「今そんなことを聞いたから何になるというの?今からそんな悲劇を止められるとでも言うの?今のあなたには無理でしょ」
本当に彼女は梨花なのか…?
「だから今は私の話を聞いて…お願いだから…!」
「梨花…?ひょっとして泣いて…?」
梨花は下を向いて何故か大粒の涙をこぼしていた。
俺には何で泣いているのかわからない。
「スネーク…あなたはボクの話を聞いてくれますですか?」
梨花が涙目のままこっちを見て聞いてくる。
「……聞くことには聞くが、信じるかどうかは別だ。とりあえず話してくれ」
梨花の顔に笑顔が戻る。
よほどうれしかったんだろうな。
「…スネーク。あなたには真剣にボクの話を聞いてほしいです。あなたの活躍一つでこの村が救えるかどうかが決まるです」
「そんなに、重要な役割を俺が?」
「そうです。スネーク、あなたには部活メンバーの護衛と黒幕…鷹野三四を監視していてほしいのです」
…結構面倒な役割を受けちまったらしいな、俺は。
「…いくら俺でも複数のターゲットを同時には監視できないぞ?」
「それは心配ないです。ボク達はたぶんずっと一緒にいますですし、鷹野が行動を開始するのは綿流しのお祭りの後なのです」
「……だがさすがに知らない人が近くにいたらみんな不自然だと思わないか?」
この村は小さい。おそらく情報が流出したら一日もかからずに住民全員がそれを耳にする。
「それは心配ないです、スネーク」
「…?どうしてだ?」
「だって今からボクがスネークのことをみんなに紹介するです。そうすれば大丈夫です」
「まぁそうだが…」
この村の巫女である梨花と一緒にいれば誰も怪しまないだろうが…なんだか不思議だ。
「では今から行きましょう、みんなのところへ!」
梨花が満面の笑みで俺の手を取り家から連れ出した。
……こんな平和なスニーキングミッションは初めてだ。
とりあえず今はこの時間を精一杯楽しもう。
今日は以上です。見難いかもしれません…すいません
>>568-573 おかえりなさい&乙です。
age
sage
親戚の葬式から帰ってきたら投下きてたー!
>>573GJ!葛西と蛇は対決すると思ってたら共闘!
これはこれで燃える展開っスね
>>577乙です!今回はネイキッドだけの話かと思いきや、梨花からソリッドの名前が出て驚いたぜ
今後の展開に期待
>>580 実はソリッドの名前が出てくるのは次書く予定のSSの複s(グシャボキャ
とりあえず次書くかどうかは今書いてるのが終わってからですね。
ほとんど設定はできているんですけど。
っていうか親戚の葬式ってK1の雛見沢症候群フラグ…
そういえばそうだw
584 :
メサルギア:2008/11/07(金) 18:29:17 ID:AgB9HmXt
メサルギア作者とうp主その3
『罪は当人が背負うべき、罪を未来に残してはいけない』
「それと俺が殴られるのと何が関係ある」
『まだ分からないの』
「・・・ま、まさか」 なんとなく続きます
本編
「これは」目の前に兵士が無残に切り刻まれていた
「やめろ、俺はお前の友達なんて知らない」どこかから兵士の声がし、俺とスネークは声のほうへ向かった
「オレノトモダチハドコダ」
「あの時の忍者」
「あ、あいつは」口にくわえていた葉巻を落とし彼のほうへ向かった
「やめろヌル、やめるんだ」スネークの声が彼に届いたのか彼はこちらを見た
「・・・BIGBOSS」
「何故お前がここに居るんだヌル、いやフランク・イエーガー」
「俺の生きる場所、そして死に場所は戦場だけ、だから俺はあんたを探してた」
「・・・ヌル」なんなんだこの二人、俺には兄の背中を追ってきた弟に彼が見えた
「俺はあんたについていく」
「どうするスネーク」
「きてしまったものは仕方がない、それに今は味方が一人でも居たほうが良い」
「スネーク、いやBIGBOSS、ありがとう」
「よしまずは梨花が居る場所を特定するために散会し、見つけ次第連絡以上だ」
「OK、BIGBOSS」
「スネーク、梨花と約束があるといっていたがどんな約束だ」俺が質問すると彼はこう答え去った
「この作戦が無事終わったら話してやる」そう彼は答え俺の前を去った
俺は彼女を探した、息を殺し足音を殺し、自分の存在を消し
「おい、あの女何処にぶち込んだ?」敵兵の声が聞こえた
(女?梨花のことか)
「ああ、さっき大統領が死んだ独房の隣だ」
「それより後15分でフェニックスに乗らなければいけないからそろそろ行くぞ」
「ああ」二人の兵士はどこかへ行き、俺は中佐に連絡した
「中佐、梨花の場所が分かった、さっきの独房のようだ」
『・・・』返事がない
「中佐?どうした?」
『あ、いやすまん、少し席をはずしていた』
「なんか、おかしいな中佐、とりあえず梨花の場所が分かった、今から救出へ行く」
『ヤメロ圭一それは罠だ、行ってはいけない、』
「中佐?」
『いや、違う圭ちゃんそれはたぶん罠だ、違う場所に梨花は居る』
「圭一、危険だそいつはお前の中佐じゃない」スネークが割り込んできた
「何を言っているんだスネーク」
「お前が言っていた魅音部隊なんかどこにもない、それとお前が言っていた魅音はたぶんこの施設に居る」
『下らん戯言を聞くんじゃい、私の命令を聞くんだ』
一体なにが起きたの言うんだ中佐 続く
585 :
メサルギア:2008/11/07(金) 18:30:28 ID:AgB9HmXt
最後だけに長くなったので分割でうpしました、すいません
〜雷電よ永遠にふぁいなる〜
「このローズが負けるだと」彼女の足を撃ち抜き彼女は俺の目の前で四つん這いになっていた
「使いなよローズ、使おうとした瞬間君に鉛弾を打ち込んでやる」俺は彼女のひたいにぴったりと銃を突きつけた
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
まだだ、このローズのギ●スは生まれたばかりだもっと成長する必要がある、時を操る能力、静止した時間だけじゃない、隠された力がある・・・はず
「まだよ、私のギアスはこんなものじゃない、こんなものじゃーーーーーーーー」彼女のギ●スが発動しそうになり、俺はトリガーを引いた
ドンドンドンドンドンドン、彼女の頭を撃ち抜いた、何度も撃った、弾が切れても俺はトリガーを引き続けた
「ローズ、敗因はたった一つのシンプルな理由だ『ローズは俺を怒らせた』」
「ひどいはジャック、こんなにも愛している私を何度も撃つなんて」ば、馬鹿な、彼女が立ち上がり、彼女に撃ち込んだ弾が出てきた
「ま、まさか」
「違ったのよジャック私のギ●スの本当の能力は」
「これがこのローズの本当の能力だぁ」両目にギ●スが開眼しギ●スが発動し、俺はそこから覚えていない、気づくと俺は自分の部屋に居た
「おはよう、ジャック、なんかうなされていたけど大丈夫?」誰かが俺にコーヒーに渡してくれた
「ロ、ロ、ロ、ロ、ローズ、なんで君が俺の部屋に」
「え?何故って夫婦なのに一緒に居ては駄目なの?」
「夫婦?俺は君と結婚していない」
「何を寝ぼけているの?じゃああなたがしている指輪は何?あなたの隣に寝ている子供は誰の子?」結婚指輪、隣で俺に似た男の子がスゥースゥーと寝ている、周りには絵本が沢山あった
「夢?だったのか?」
「今日は朝一で会議なんでしょジャック」そうだ思い出した、俺は彼女と結婚3年前結婚していた、俺はジャック・ザ・リッパーじゃない俺はただのジャックだTOTOでセールスマンをして、家族を養っているただのサラリーマン
「そうか、夢だったんだ、だよな、そうだよな」俺は着替え、玄関で妻のロ−ズにキスをし家を後にした、
そう俺はただのジャック、早く行かないと上司のデイブに怒らてしまう、今日も一生懸命家族のために働こう
空はどこまでも青かった
雷電よ永遠に FIN
私のギ●スは時を操る能力では無かった
気づくまで時間を操る程度でしかなかったが、
だが気づいた、時間だけではなかった、
「全ての時間を操れ、作りかえれる能力だと」
だから私は運命を作り変えジャック・ザ・リッパーとしてのジャックでは無く、
ただのジャックとして私のものにした
もし二人の時間が終わってもまたギアスで運命を変えれば良いだけ、
そうジャックは永遠に私のもの、
私だけのジャック
私だけのジャック・ザ・リッパー 本当にFIN
続きおつ〜
今日から入院だったから続ききてくれてよかったわ。これで少しは退屈感が紛れるw
保守
保志
総
一朗\(´∀`)/
なかなか来れないうちに投下されてた。
>>584-585乙!
ローズが……ヤンデレ
中
ヤンデレというかもう壊れてるよあれ・・・
592 :
メサルギア:2008/11/16(日) 22:34:53 ID:YEGTFRHJ
TIPS1 通信
『ようスネーク、頼まれたものは調べたぜ』
「遅かったなシギント」
『結構苦労したんだぜ、そうだな例えるなら少佐に新型のビデオデッキを教える並だ』
「そんなにか」
『シ・ギ・ン・ト』通信にゼロ少佐が割り込んできた
『っとそうそう、新型FOX装備と魅音部隊だったな』
「ああ、それで」
『一ヶ月ほど前に新型FOX装備が一式盗まれているのが分かった、このスーツは、まあ今あんたが着ている奴の新型バージョンだ』
「それで体内通信のほうは?」
『俺もそこはよく分からないがたぶん今研究されているナノマシンの技術を応用した奴だろう、まだ実用段階じゃないっと聞いたんだが』
「現に使っていたぞ」
『聞いた話によるとナノマシンによる身体的副作用が出るとか出ないとか』
「あんまり当てにならないな」
『まあまだ実験段階のものだからな』
「それで少佐、例の」
『ああ、魅音部隊だったな、調べたが何も出なかった』
「なにも出なかった!どう言う事だ」
『そのままだ、しかし最近コンピューターによる疑似訓練を受けさせている機関があるらしい、しかしその擬似訓練の内容が妙なんだ』
「何が?」
『訓練の内容がありもしないアラスカ諸島の核廃棄所での潜入、テロリストが占拠したタンカーやら、まるでテレビゲームだ』
「それと圭一とどう関係あるんだ?」
『これは憶測だが、その圭一と言う少年がその実験体第一号として潜入していたとしたら我々のVR訓練と同じように?』
「・・・」
『・・・』
『「まさかな〜」』
『あ、言うの忘れていたがスネーク』
「まだ何かあるのか」
『さっきからその圭一に送っていると思われる発信源をフェニックスで見つけたんだが』
「どういうことだ」
『それは私にもわからん』
「少佐」
『スネーク、できればその少年から情報を盗み出せ、恐らく本人には自覚がなくても彼は今回の事件の中心にいる』
「了解した、しかしまったく訳が分からん」
TIPS2 梨花の独り言
(ここはどこ?)周りを見渡すが暗く冷たい部屋、他には何もなかった、まるで今の私のようだった
「・・・ス・・ネーク」泣きたくなった、今まで何回、何十回、何百回、死んだ、でも一つも運命なんて変えれなかった、いつもか小さな変化はあったけど運命を変えれる力には一歩足りなかった
「うぐ、うぐ、うぇぇぇん」そうさ、今回もまたあの女に殺されるんだ、メスで腹を斬られ、カラスが私の臓物を食い散らかす
「嫌だ、死にたくない」もう死ぬのはいや、もっと未来が見たい、大人の女になって恋をして、普通の幸せが欲しい、なのになんでいつも、なんでいつもこんな目にあうの?ねえ誰か答えてよ
ガチャン
部屋の鍵が開いた音がした、ここまでか、恐らくこの扉の向こうには魔女の様なあの女がメスを持って私を殺しに来る、良いわ、もう好きにしてもう疲れたわ
ギィィィと少しづつ扉が開いていったがあの女じゃなかった、彼だった
「・・・ネ・・・ク」
「梨花、待たせたな」
593 :
メサルギア:2008/11/17(月) 23:51:39 ID:8R3ZiUb9
俺は独房に向かっていた、向かいながらスネークと会話していた
『圭一、聞いてくれお前が会話しいてる中佐はそんな奴はいない、そしてお前が所属している魅音部隊なんてどこにもなかったんだ』
「じゃあ、俺が今まで会話していた中佐は、・・・誰なんだ?」
『お前が会話している奴は恐らく・・・「いたぞこっちだ」』
『くそ、まずい見つかった、良いか梨花はさっき俺が無事確保した今隣にいる』
「お、おい」そこで通信は切れた
「俺が話しいていた魅音は誰なんだ?」その時魅音から通信が入った
『圭ちゃん、あんな奴のことを真に受けないで、あなたは私の部下でしょ』
「・・・」
『圭ちゃん』
「今思ったんだ、なあ魅音、初めて俺が君との関係を持ったのは何時だ?」
『二年前よ、圭ちゃんなんでそんなことを聞くの』
「俺はさっきから思い出していたんだが3日前以上のことを何も思い出せない」
『たぶん極限状態による、記憶の混濁だよ』
「じゃあさ」
『まだ何かあるの圭ちゃん?』
「じゃあなんで目の前に魅音が居るんだ?」俺は独房に着き、独房を除くと魅音が居た
『そ、それは』独房に居る魅音が俺に気づいた
「圭ちゃん!なんでここに!」
「それはこっちが聞きたい」
「圭ちゃんは基地で私に通信で私に連絡をくれているはず」俺と同じだ、俺が彼女の通信相手で、彼女の通信相手が俺なんだ
「・・・どういうことなんだ」
『・・・・・・・』
「答えろ中佐、あんたは誰なんだ?」
『ら、ら、ら、らりるれろらりるれろらりるれろらりるれろ』中佐は壊れたように同じ言葉を繰り返した
「お前本当に魅音なのか?」
「そうよ、私は魅音よ」
「なんでここに?」
「なんでって私は圭一部隊の魅音で潜入ミッション中に敵に見つかって独房に閉じ込められて気を失っていたんだけど」
「なんで大佐はここに?」
「俺は・・・・」今までのことを全て言った、バーサーカー部隊のことも、今の現状も、そうすると魅音は通信し始めた
「なにこれ?」
「どうした?」
「なんか『らりるれろ』ってずっと同じ言葉を繰り返してる」俺と同じ現象が彼女にも起こっていた
「それでこれからどうする?」
「そうだね、とりあえずおじさんは圭ちゃんの方に着くよ」
「・・・わかった」
『圭一、今何処にいる?』
「ああ、今独房で魅音と一緒になった」
『お前が言っていた中佐か、なるほどそう言う事か』
「なにかわかったのか」
『知りたければ、中央の2Fの実験室まで来い、今兵士達はメサルギアに乗り込んでいるらしいからほとんど居ないはずだ』
「ああ、わかった今から行く」
「誰と会話していたの圭ちゃん?」
「行けば分かる」俺と魅音は二人で独房を後にした
メサルギア乙!
……しかし2日以上も書き込みがないとはな……
メサルギア氏乙です。いよいよ佳境という感じですねー
……さて、大変遅れて申し訳無いのですが、
葛西、スネーク、フォックスを予約。そして投下致します。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
腕を切り落とされた兵士が地面に倒れる。
瞬間、俺達を取り囲んでいた甲冑男達が次々に倒れていく。見えない剣に切り裂かれたかのように。
一瞬、何が起きたのか理解出来なかった。
敵に追い詰められたと思ったら、その敵が倒れていくとは誰が考えられるのか。
……運は俺に味方をしたらしい。誰だか知らないがこちらに加勢が入ったようだ。
そして、姿の見えないその人物は、目の前に着地した。
ステルス迷彩が解除され、そいつは姿を現す。
俺は目を見開いた。これは夢なのか、とすら思った。
それは、目の前の人物に心当たりがあったからだ。
強化骨格に身を包んで、忍者のような姿をし、刀を持っているその人物は――――。
「見ていられないぞ、スネーク……年を取ったな」
機械で発せられたその声は、自分がよく知る人物のものと似ていた。
先ほど、無線で話したばかりの人物。
かつて自分の親友だった男。
敵でも、味方でもあった男。
とてつもない懐かしさがこみ上げてくる。言葉に出来ない感情が胸を満たした。
「まさか――そんなはずは、」
シャドーモセス事件で死んだはず、と言いたかったが言葉に詰まる。
そう、目の前で死んだ男だった。
なのに、何故彼がここにいる?
……生きていたとは考えられない。しかも雛見沢に来ているとは。
また、麻薬と強化骨格の組み合わせで無理矢理生き返らせたというのか?
だとしたら正気を保てないだろう。しかし、彼は意志を持ち、俺を助けに来たのだ。
何故、生きているのか。
何故、雛見沢にいるのか。
何故――俺を、助けに来たのか。
何も分からなかったが、ただ「目を覚ませ」と彼は呟き、刀を持って飛び上がった。
甲冑男の頭上を越え、刀を首筋に叩きつける。すぐさま反転し、次々と敵をねじ伏せていった。
斬りかかってくる刀を払いのけ、突きを入れる。敵を踏み台にして攻撃する。
圧倒的な速さ、力の違い。数などは彼にとって関係が無かった。
敵は、未知の存在に恐怖を抱いたのか、じりじりと後退を始めた。
「帰れ」
相手に刀を突きつけ、男は呟く。
「ここは戦場では無い――だから、俺達の居場所では無い」
その言葉が引き金となったのか。
甲冑男達は、次々に姿を消していった。倒れ伏していたのも、刀を構えていたのも、全て。
やがて、辺りから人の気配がすっかり消え去ると。
男は、俺の方に向かって振り向いた。
「久しぶりだな、スネーク」
顔の一部の迷彩が解除され、顔が見えるようになる。
「彼」かもしれないという疑問は氷解した。「彼」は想像通りの人物だった。
そう、その顔はまぎれもない――目の前で、無惨に死んだはずの、親友の…………。
「フォックス……!!」
唖然として言葉が出ない。
死んでいたのに生きていた。しかもそれは二回も起こった。死んでいたはずの彼が雛見沢に居て、俺を助けた。
親友だった――彼が。
様々な思いが押し寄せてくる。
喜び、驚き、呆然……それらの言葉で言い尽くせない程の。
何を話せばいいのかすら分からない。驚きの余り話すべき事が分からなくなってしまった。
だが……目の前にグレイ・フォックス、或いはディープ・スロート、或いはフランク・イエーガーが立っているのは事実だった。
親友は俺との再会を喜び、少し微笑んでいるように見えた。
が、直ぐに表情を引き締める。
「話したい事は沢山ある……が、時間が無い」
その男の手当も必要だ、と葛西の方を見やって言った。
葛西は意識はあるようだ。体制を変え、手で腹部を押さえ地面に寝転がっている。
内臓に傷は付かなかったのかもしれないが、出血が酷い。時折うめき声のような物を漏らしていた。
「…………一つ聞かせてくれ」
やっとの思いで吐き出した言葉は、自分の声では無いように思われた。
「あの時、確かに死んだと思ったが――――生きていたのか?」
『あの時』の光景がフラッシュバックする。
高笑いするリキッド。フォックスの最後の言葉。自分が感じた無念さ――。
フォックス遺体を確認する暇もなく、そのままREXと交戦した。
だが、……体は完全に踏み砕かれていた上に、あの後REXは爆発したのだ。
生き延びたというのか? どうやって? 何故理性を保っていられる?
本当は一つどころではなく全て聞き出したかった。
だた一つ分かるのは、目の前の人物が「グレイ・フォックス」である事だけ。
……彼はクローンでも偽物でも無いだろう。そう信じている。
科学的な証拠は何も無いが、科学では表せない懐かしさという感情がそれを示していた。
疑う事が多くて、死んだはずの親友に会えた、という喜びがなりを潜めている。悲しい性だ。
「――俺の事は後で話す。単刀直入に言うが、お前はここにあるメタルギアの目的を知っているのか?」
心臓が跳ねる。まさかメタルギアの事まで知っているとは。
……質問は後にしよう。喜ばしい事に彼は「いつでも話せる」状態らしい。
「確か……この村の風土病を利用して、細菌兵器をメタルギアに導入したらしいが」
「違う。真の目的だ」
ぴしゃり、と俺の言葉は遮られた。
……真の目的? 何の話だ?
「ここにあるメタルギアには――『永久機関』がある。その永久機関そのものが、メタルギア自身の……俺の存在理由だ」
「何だって?」
話が全く見えない。
『永久機関』は、知恵あるいは知恵が所属している機関が欲しがっている。それは無限の力を持つからだ。
知っているのはそれだけだった。
メタルギアの目的は細菌兵器では無く、永久機関にあるだと?
次から次へとわき起こる疑問に、頭の回線がショートしそうだった。
「俺は『永久機関』に無限の力がある、としか聞いていないぞ」
「確かに、言い方を変えれば『無限』だろう。時の流れを遡れる力は――無限と呼ぶ他無いからな」
何の話だ、と今日いくつ目になるか分からない疑問をぶつける。
「時間逆行が可能な装置――簡単に言えば、『永久機関』の正体はタイムマシンだ」
――何だって?
もはや言葉も出てこない。タイムマシン? そんな物が存在するというのか?
そして、とフォックスは言葉を続ける。
「過去にも未来にも行けるという事は――本来あるべき歴史を変える事も出来る。
死んだはずの人物が生きていて、その時代に存在しないはずの人物が登場したとしてもおかしくはない」
そう語るフォックスは、どこか――寂しそうに見えた。遠くを見ているような目だ。
「だから俺はここにいる」
フォックスが俺と目を合わせる。
一瞬躊躇した後、はっきりと力強く言った。
「俺はお前が死んだ未来からやって来た――――」
ざあ、と一陣の風が吹き抜ける。木々がざわめいた。
フォックスの言葉と、木から飛び立った鳥たちの鳴き声が、酷く現実離れしているように思えた――――。
以上です。レス数は少ないですが急展開。自分で書いておいてアレですが先が不安です。
引き続きこの三人を予約しますノシ
本編乙です!
まさかグレイ・フォックスくるとは・・・
ってか永久機関www
602 :
隙潰し:2008/11/24(月) 19:39:42 ID:eYUSJuiq
久々に来たらかなり更新されててびっくりしました。
本編さん乙&GJ!
ではまた暇なときに会いましょう、see you again。
603 :
メサルギア:2008/11/26(水) 02:14:32 ID:+RnKoGmQ
うp主と作者
「そうか、そう言う事か」「やっと分かった、どう責任取るつもり」
「・・・一つしかないだろ」
本編
「待ってたぞ、圭一」スネークは葉巻を吸いながら椅子に座っていた
「このおじさんは?」
「・・・・・BIGBOSS」
「BIGBOSSって今回の事件を起こした張本人じゃない」
「違う、俺じゃあない、あいつは俺と俺の師匠ザ・ボスの戦闘データを入れたもう一人の俺だ」
「スネークのコピー・・・そんな奴と戦って勝てるのか?」
「所詮はコピーだ、オリジナルには勝てない」俺はスネークの答えに希望を持てた
「抗体は?」
「後数分で終わる」部屋の奥から白衣を着た若い男が出てきた
「あんたが入江か」
「よろしく、圭一君」何日も徹夜し続けたように無精髭が伸びまくっていた若い男が俺たちの前に姿を現した
「梨花ちゃんは?」
「今寝てるよ、だいぶ疲れていたようだったし、少し血を抜きすぎたからね」彼が指差すほうを見るとソファーに横たわってる梨花がいた
「寝顔は子供だな」
「フランクは?」
「外を見張っている」
「後は」
「メサルギアフェニックスの破壊だね」入江が図面を机に広げ始めた
「これは?」
「フェニックスの内部設計図だよ」
「外からの侵入は・・・ないか」図面を見るがどこからも侵入できるポイントはなかった
「やはり直通のエレベータを使うしかないか」
「BIGBOSS」フランクが部屋に入ってきた
「どうした?」
「鉈を持った少女があなたを殺したがってその辺をうろついてる」その時機械音が鳴った
「抗体の完成だ」
「できたの抗体?」梨花が起きたが足元がふらついていた
「ああ」
「じゃあ、後はフェニックスを破壊するだけね」梨花はふらついた足で外に出ようとしたがすぐに倒れそうになりスネークが抱きかかえた
「いやその前に君を避難させ安全を確保した後だ」
「・・・スネーク」
「圭一と俺で前、入江は梨花を連れて二列目、最後は魅音とフランクで後ろの安全の確認」全員武器を携帯した
「圭ちゃん」
「なんだ魅音」
「私の記憶にはあなたと共に過ごした、記憶があるのあれは嘘だったのかな」
「・・・さあな、だが今でも俺は君の事を・・・いやこの先は言わない、無事に生きて帰ってこれたら続きを言う」
「わかった、絶対に生きって帰ろう」
「よし、行くぞ」スネークの掛け声と共に俺達は部屋を後にした、しかしこれはまだ序章に過ぎなかった、全てはこの梨花という少女がすべての事の発端だったのか今はそれを知るすべを知らない
俺達は慎重にかつ迅速に梨花を安全な場所を送り届けていた、幸いだったのか敵兵は全てフェニックスに乗り込み一人もいなかったが彼女が居た
「圭一君、みーちゃん、梨花ちゃん、蛇のおじさん、みんな見〜つけた」
「レナ」
「残念だけど皆ここで死んでもらうよ」
「ここは任せろ」フランクが俺達の前に出た
「あ〜私の腕を切り返した外人忍者」
「さあ、BIGBOSS早く」
「危なくなったら逃げろよ」俺達は別のルートで外へ向かった
「アッハッハッハッハッハ、忍者さん、自分で死亡フラグ立てちゃった」
「それはどうかな」彼は背中から一本の日本刀を抜いた
「アッハッハッハッハッハ」彼女はポケットから出した一本の注射器を首に挿した
「行くぞ」
乙!!
……しかし週末に投下が無いのは寂しいねえ
どれぐらい時間が経ったのだろうか。
数分かもしれないし、数十分、あるいは数秒しか経っていないのかもしれない。
……ここ雛見沢に来てからは驚きの連続だ。
空気感染する寄生虫、寒村の寂れた村にあるメタルギア、子供なのに機転を利かせ戦略性もある部活メンバー。
ある程度の事ならば、受け入れられると思っていた。
……いや、思い込んでいただけだ。
親友が生きていたという事実を、「俺が死んだ未来から」やって来たという事実は到底受け入れられない。
梨花から、俺がトラップで死んだだの知恵に殺されただの、そういう話はいくつか聞いていた。
だけど、――ほんの少しだけ、疑う気持ちがあったのだ。
所詮、子供の戯れ言では無いのか、と。
凶暴な蛇を大人しくさせ、どこか達観し大人びた思考を持つ彼女は、人智を超えた何かがあるのだろう。おそらくは。
だが少しだけ俺は彼女を疑っていたのだ。日常が平和であれば平和である程。
……それには理由がある。俺は――――。
「驚くのも無理は無い。……俺自身、ここにこうして居ることが不思議なくらいだ」
フォックスが自分の手を見つめて呟いた。同時にこちらの思考を中断する。
彼も、俺にかける言葉を失っているのだろう。……無理もない。
どこからどう説明すべきか迷っているのだ。
「俺の存在を受け入れるのならば、今から話す話は真実になる。俺の存在が認められないのならば、話はただの妄言になる」
――信じるも信じないもお前次第だ、スネーク。
暗にそう言われている気がした。
……言われる前から分かっているさ。答えは決まっている。
「目の前にフォックス――いや、フランクがいる。過程がどうであったにせよ、これは真実だ」
はっきりと、そう答えた。
――目の前の親友の存在を否定する事なんて俺には出来ない。
それに、雛見沢症候群は「疑心」から発症する事が多いらしい。
親友ですら信じられないのならば、俺は誰を信じろというのだ。
だから――せめて今は、彼の話に耳を傾ける事にした。
「ありがとう」
奴には似合わない台詞だった。
「長くなりそうだが聞いてくれ。俺の物語を」
◇ ◇ ◇
とある世界の19××年、シャドーモセス島。
「この」シャドーモセス島では、ソリッド・スネークは死亡していた。
本来、彼はここで死ぬ存在では無い。だが「その世界で」「ソリッド・スネークは死亡した」のは事実だった。
話の流れは、本筋を大きく逸脱して変化する。
スネークはオセロットによって始末された。フォックスの加勢が間に合わずに。
だから、その世界のオセロットは右腕が切り落とされていない。
スネークという邪魔者が消えた事によって、リキッドは作戦が成功すると思い込んでいた。
しかし、彼もオセロットによって消される事になる。
正確に言えば「愛国者達」に、だ。オセロットは愛国者の意向に沿って行動した。
スネークもリキッドも消え、愛国者に対して邪魔をする者が消えた。
「愛国者達」にとっては絶好の世界だったと言える。
ここでタイム・パラドックスが生じた。
死ぬはずの無いスネークが死んだ為、死ぬはずだったグレイ・フォックスが生き延びた。
フォックスに言わせれば「自分が死ぬ代わりにスネークが死んだ」事になるだろう。
そして、彼は「愛国者達」の存在や実態を知り、愛国者と戦う事を決めたのだった。
薬漬け、強化骨格によって無理矢理蘇生された体なのにも関わらず。
時は変わり、2010年前後。
グレイ・フォックスとオセロット達愛国者との戦いは続いていた。
その頃、雛見沢であるメタルギアが開発されていたのだ。
「永久機関」という特殊な物が搭載されている新型メタルギア。永久機関はその名の通り絶大な力を持っている概念だった。
愛国者はこれを必要としていた。
それを破壊すべく、フォックスは開発地である雛見沢へ。
それを阻止すべく、オセロットも雛見沢へ。
そして、もう一人雛見沢にやって来た人物がいた。
リキッド・スネークである。
彼は「この」世界、すなわち「ソリッド・スネークが死に、グレイ・フォックスが生き延びた世界」では死亡している。
つまり、彼は別の世界、いわゆる「IF」の世界から来ていたのだった。
その世界のシャドーモセス島でもソリッド・スネークは死亡している。
リキッドにとって後の邪魔者は愛国者だけだった。
彼もまた愛国者と戦い続け、2010年を迎える。
そして、どういう訳か彼は「彼が死亡している世界」に迷い込む事になった。
彼が他の世界へと行けたのは「永久機関」による影響なのか、人智を超えた力を持つ何者かの気まぐれなのかは分からない。
その世界――「フォックスが生き延びた世界」にたどり着いた彼もまた、新型メタルギアの噂を耳にする。
それを奪取すべく、リキッド・スネークは雛見沢へと向かったのだ。
目的も意志も異なる三人が対峙する。
新型メタルギアの前で、彼らは激しい戦いを繰り広げた。
オセロットが跳弾を駆使してフォックスを襲い、フォックスは刀で弾を弾く。
リキッドもナイフや体術を使い、三人はほぼ互角といって良いほどだった。
しかし、その場にいる全員にとって誤算が生じた。
「永久機関」――つまり、タイムマシンが暴走したのだった。
暴走した理由は誰にも分からない。
永久機関自身が暴走させたのかも知れないし、流れ弾が永久機関に当たって誤作動を起こしたのかもしれない。
三人はそれを知ることが出来なかった。
辺り一面強い光に包まれ、それぞれが目を開けた時には――そこにメタルギアは無く、寂れた寒村の風景が広がっているだけだったのだから。
フォックスは、当初そこが日本である事だけは理解できた。
それ以上の事を調べるのには時間がかかった。彼の外見、装備から直接人と接触する訳にはいかなかったからだ。
時間を重ねるにつれ、そこが何時の何処であるかが判明する。
そこは、1983年の雛見沢である事が。
そして、あの時対峙した二人――リキッド・スネークも、リボルバー・オセロットも雛見沢にいる事が。
リキッドは独自に戦力を集め、密かに行動していた。
オセロットはとある組織と接触し、彼が知っていた技術を応用して、永久機関を搭載したメタルギアをまたもや作り上げた。
フォックスも情報を集め、時にはリキッドやオセロットと交戦しながら潜伏していた。
6月の半ばになってから、三人はそれぞれ知る事になる。
それぞれの世界で死んでいたはずの、ソリッド・スネークが雛見沢に来た事を。
◇ ◇ ◇
「……という訳だ」
フォックスの話が終わった。
またもや驚きの連続だった。すぐには理解出来ない。
……しかし、これを信じないとつじつまが合わないのだろう。フォックスの話しぶりからして、嘘はついていないようだしな。
まとめるとこうなる。
俺はいくつかの世界で死んでいて、ある世界ではその影響でフォックスが生存。フォックスと愛国者は戦いを続ける。
他の世界では俺もフォックスも死亡。リキッドは力を増大させ、彼も愛国者と戦っていた。
2010年で新型メタルギアが完成間近で、フォックスとオセロットが同じ世界からやって来て、リキッドは別の世界から来た。
そこで永久機関が暴走し、1983年の雛見沢へ――?
「……待て。今は1983年の6月なのか?」
「そうだ」
あっさりと返事が返ってきた。
……つまり、ここは過去の世界?
今まで全く疑問に思ったことは無かった分、驚きが増す。
83年と言えば俺はまだ11才じゃないか。銃は扱っていた物の実戦の経験も無いただの子供だった。
あの頃なら圭一達と仲良く出来たかもな、と関係のない事を考えてみる。
「今まで不思議に思わなかったのか?」
今度はフォックスが問う。
「今が昭和58年の6月、だという事は知っていた。だが昭和が西暦の何年に当たるのかまでは分からなかった」
梨花が繰り返し「昭和58年」だと言ってたからだ。
日本の元号が西暦何年か。知らなかったし知る必要も無いと思っていたからここまで疑問に思わなかったのだろう。
「なら、お前も永久機関の影響でここにいるはずだ」
「俺は永久機関とやらに接触した覚えは無いが?」
「あれが及ぼす影響や力の範囲は底知れない。知らず知らずのうち過去に送り込まれたのだろう」
それ程までの力なら、どうりで知恵が欲する訳だ。悪利用されなければ良いが。
……それより、話を聞いたせいか疑問が増えてしまった。
「リキッドも、オセロットも、……ここにいるんだな?」
「そうだ」
……何という事だ。
殺したと思っていた自分の兄弟、愛国者という巨大な組織に属するオセロット。
二人とも、この雛見沢にいるのだ。いずれ、――戦う日が来るだろう。
ゆっくりと息を吸い込み、吐き出す。
突飛な話だった。だが、整合性があった。
信じられない話ばかりだったが――――信じよう。
でないとフォックスが生きている理由が説明つかない。……俺の世界では死んでいたのだから。
彼もまた、俺が生きていて雛見沢に来たと知った時には驚いたのだろう。
だがそれを受け入れて、こうして俺を救ってくれたのだ。
信じなければならない。
前にも言ったように、親友の存在を否定することは俺には出来ない。
フォックスはどれほど苦労したのだろう。
愛国者に長い間立ち向かっていたのだ。それもたった一人で。
シャドーモセスの時では意識を保つのすら難しい様子だったのに。
それを押し込めて、刀を杖に立ち上がって、今まで生きてきた。
何が彼を突き動かしたのか。
宿命を背負ったからか、愛国者への憎しみか、或いは――。
「人が来るな」
ぼそり、とフォックスが呟く。遠くから複数の足音と話し声がしたからだ。おそらく子供達だ。
彼は刀を納め、俺に背を向けた。
「待て、まだ聞きたい事が――――」
「俺がいると話がややこしくなる。時が来ればいずれは会うことになるだろうな」
また会いにくるぞ、スネーク。
そう言い残して、引き留める間もなくフォックスの姿は見えなくなった。
無意識に伸ばしていた手を下ろす。
「また会いにくる」。
それは不思議な響きを持っていた。
……そして。
息せき切って走ってきた圭一、魅音、レナに、今度は俺が質問攻めにあう番となった。
以上です。メサルギア氏いつも乙!
予約したい所ですが四、五日家を空けるので帰ってきてからします。
えーと展開について突っ込みたい所がありましたらじゃんじゃんお願いします。
MGS4やった方には「フォックスの世界でのオセロットの行動おかしくね?」と思う人もいると思います。
元本編氏の言葉を引用すれば、フォックスもリキッドもひぐらしで言う「祟殺し」とか「目明し」とか
「IF」の世界からやってきたような物です。
だからフォックス世界でのオセロットは、愛国者寄りの行動をするという事でお願いします。
(つまり今雛見沢にいるオセロットは「愛国者万歳」)
MGS4発売前にこの展開が決定していたので、その辺りに指摘をする方はしたらばへお願いしますー。ノシ
途中送信orz
切れている所は
(つまり今雛見沢にいるオセロットは「愛国者万歳!」な行動するかも知れません)
という事でお願いします。ノシ
本編乙!
フォックス登場でこれからどうなるのかwktk
本編乙!
シエルもとい知恵先生がどう絡んでくるのかに期待w
614 :
メサルギア:2008/12/04(木) 00:46:36 ID:bf42h4gM
「ここまで来れば」俺達はさっき俺達がいた廃屋に入った
「フランクは大丈夫なのかよスネーク」
「ああ、あいつと刃物で勝負できる奴はこの世には居ない」
「梨花ちゃん!!」入江が梨花の異変に気づいた
「どうした」俺とスネークは梨花に駆け寄った
「ひどい熱だ、脈も弱い、まさかこれは」
「なんだ?梨花になにが」彼女を見たとき顔色ですぐ彼女が弱っているのが分かった
「梨花ちゃん、あの女になにか注射されなかった?」
「わからない、独房で気づいたときにはスネークが居たから」
「入江、何か治療法はないのか?」
「・・・・・・」
「貴様医者だろ、梨花を治すんだ、お前達が始めた事だろ」スネークは熱くなり入江の胸倉を掴んだ
「・・スネ・・・・ク、やめて」スネークは我に返り入江の胸倉を放し梨花の元へよった
「スネーク、聞いて」彼女はそっと彼の耳下で何かを語った
「わかった、約束する」
「ありがとう、蛇さん」彼女の力が抜け、スネークが握っていた彼女の小さな手はするりと抜けた
「おい、まだ逝くな、俺はまだ君に・・・しっかりしろ、梨花、梨花、リィィィィカァァァァァァァァァァ」彼の声は村中に響き渡り、彼が叫んだ後にはひぐらしが鳴いていた、それは彼女へ贈るレクイエムのように
「スネーク」
「ああ、分かっている」
「何かこっちに来るよ」魅音が何かを見つけ俺は双眼鏡で見た
「あれはフェニックスに置いてあった、試作機の戦闘機」
「ハリアーだと何故アメリカの試作機がこんな所に」
『ウキウキ(圭一、聞こえるか)』
「あの時の猿」
『ウキウキッキウキ?(どうだ思い出したか?)』
「圭ちゃん、あの猿と知り合い」
「知るか、あいつが勝手に」
『ウキ(魅音も居るのか)』
「お前達の知り合いでもあるらしいな」
『ウキウキウッキウキ(最後のチャンスだ、私の所に戻って来い)』
「・・・・」俺と魅音は向き合いコクンと頷いた
「スネーク、RPGであれ倒せる?」
「動力部を当てればな、・・・まさかお前達」
「信じているぜスネーク」俺と魅音は外に出た
TIPS 梨花の遺言
スネーク、聞いて
あなたはここに来るのは初めて、
だけどあなたの息子は何度もここにきている
「何を言っているんだ?俺に息子は居ない」
あなたから生まれた二匹の蛇、一匹は世界を破壊し、もう一匹は世界を救う
私の時間を遡るのは次で最後になる、だからあなたの息子『ソリッドスネーク』を連れてきて
この血に染まった連鎖を抜けるには彼が必要、だからあなたは生きて、生きて彼に伝えて最後のカードはあなただと
すみません風邪引いてしまったので投下は来週末になりそうです……。ごめんなさい。
スネーク魅音レナ圭一予約します。
>>614 乙です!
あぁ、梨花が……
保守
保志
総
一
郎
623 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/13(土) 20:06:29 ID:vLoOZpRQ
Let's-GJ
も、申し訳無いです……orz
風邪は結構早く治ったんですが、今度はまたジョニー状態になりました。現在進行形。
まだ半分ぐらいしか書けていないので、今日明日は投下出来ません。
その分いつもより長めにしたいと思います。
本っっっっ当に申し訳無い……。
楽しみにして下さっている皆さん、保守して下さっている皆さん、いつもありがとうございます。
>>624 そうですか…とにかくお大事に。
それに毎回あんなに長く書いてるんですから時間とるのは当たり前でしょう
俺なんて…俺なんて…!
中原
中也
628 :
メサルギア:2008/12/18(木) 22:14:19 ID:XGL5WaqZ
「チャンスは一度か」俺はRPGを弾を込めた
「入江、何かあったときのためにお前は逃げろ」
「私は逃げません」
「死にたいのか」
「圭一君や魅音さんが頑張っているのに私だけがのうのうと生きているなんて、私には耐えられない、私には私がやるべきことがある」
「・・・勝手にしろ」
「それに私が居ないとメサルギアの内部には入れないからね」
「では頭を低くして隠れてろ」
「チャンスは一度きり」圭一がハリアーに乗っている俺のコピーと何か話している
「今だ!」俺はトリガーを引いた
「ウキ(なんだと!)」直撃した、ハリアーは警告音を鳴らし続けた
「やはり一発じゃ無理か!」俺は止めにもう一発ぶち込もうと弾をこめた
「ウキウキ(まだだ、まだ終わってない)」ハリアーはこちらを向きミサイルを撃とうとした
「!」俺は迷わず撃ったそれと同時にミサイルが発射された
RPGとミサイルがすれ違いRPGはハリアーに命中しミサイルは俺のすぐそこまで迫っていた
「ここまでか」俺は目を瞑った
ガン
何かがミサイルに当たり爆発し俺は爆風で飛ばされハリアーはまだエンジンから黒煙を出しフェニックスのほうへ向かった
「助かったのか?」
「入江生きてるか?」
「腕をやられたけどまだ生きてるよ」
「なら良い、お前にはまだやってもらわなくてはいけないことがある」
「スネーク!!!」圭一と魅音が俺のほうへ向かってきた
「スネーク、大丈夫か?」
「ああ、それよりも梨花の遺体を」俺はミサイルの爆風で瓦礫の下敷きとなった梨花の遺体を捜した
「梨花、どこだ、お前達も探せその辺にあるはずだ」俺は、瓦礫をどけた、何個も、しかし彼女の遺体は見つからないその時彼女の声が聞こえた
『悲しまないで裸の蛇さん』ふと梨花の声が聞こえた
「!」俺の目の前に透けた体で梨花がいた
『蛇さんにはもう少しだけ頑張って、だから私よりもあのお猿さんを止めて』
『そうしないとこの世界は崩壊してしまう』
「・・・」
『さあ行きなさい、蛇よ』
「ああ!」
「スネーク」圭一が俺のほうへ寄ってきた
「分かっている」俺は立ち上がった
(そうだ俺には、まだやらなければならないことがある)
「よし、行くぞ」
雪野
フォックスからとてつもない話を聞かされ、次には子供達がやってきた。
何故かは分からないが、……彼らは皆武器を持っていた。魅音は包丁、レナは鉈を、圭一はバットを。
俺の姿を見るなり安堵の声を漏らしたが、倒れ伏している葛西を見て彼らの顔色が変わった。
パニックを起こされると思いきや、魅音が部長らしく皆を指揮した。
こちらは何も言っていなかったが何かを察したらしい。葛西は園崎家つながりの医者に診て貰うことになった。
ようやく状況が落ち着いた時には、ひぐらしが鳴く時刻になっていた。
圭一達の話を整理するとこうだ。
梨花は後数日で殺されてしまう運命で、今一人で隠れている。その話を羽入から聞いたらしい。
その時、診療所から電話があった。……沙都子の叔父、鉄平が亡くなったそうだ。
確認と、富竹・入江救出のため沙都子は病院へ行った。
同時に、羽入はこの事を伝えるべく梨花を探しに行った。
残された魅音・レナ・圭一は地下にこもり作戦を立てようとしたが、葛西に使えないと言われたので引き下がった。
詩音のマンションに電話したが詩音は電話に出ず。
考えられる作戦を列挙していたが、レナが突然「嫌な予感がする」と言った。
外に出てみると遠くの方で銃声が聞こえた。
方角からして葛西のいる所だと判断し、急いで各の武器を持って駆けつけてきた。――だそうだ。
「……大変だったな」
それぐらいしか感想が出てこなかった。
それもそうだ。一日中閉じ込められていたと思いきや、外に出たとたんに情報の洪水を浴びせられたのだから。
梨花が行動に出たこと事態は何ら驚かない。むしろ、一人でどれだけ隠れられるのかが不安だ。
発見されてしまえば大変な事になるのだろう。
沙都子もずっと戻ってこないそうだ。入江、富竹が昨晩から見あたらなくなっている。
彼らによると、三人とも地下のどこかに閉じ込められていると判断していた。
無難だろう。
診療所の外にあった多すぎる室外機を思い出す。
梨花は「地下で雛見沢症候群の研究をしている」と言っていたな。
一般人は立ち入れない。その部屋のどこかに沙都子、入江、富竹がいると考えてもよさそうだ。
「俺達は全部話した。今度はスネークの番だぜ。今まで何やってたんだ? どうしてあそこに居たんだよ?」
「皆、心配していたんだよ、だよ。……スネーク先生、何かあるなら私達に話して? スネークが思っているほど、私達は無力じゃないよ」
「そりゃあ子供だし、頼りにならないかもしれないけど、さ……。
梨花ちゃんも沙都子も危ない状況だから、こんな所でうじうじやってられない」
三人が三人、俺に目を向ける。言葉、表情からして彼らは真剣だ。
昨晩から行方をくらまし、知恵でさえ連絡先を知らない俺が、園崎家の敷地内からひょっこり出てきた事は説明せざるを得ないだろう。
詩音と葛西の事にも触れなければなるまい。
閉じ込められた説明はそれでいいとして、……あの兵士達はどう説明すればいい?
突如、甲冑をまとった者が現れて俺と葛西を襲った、と言った所で誰が信じる?
ましてや甲冑男達がいた形跡は影も形もなく消え去っているのだ。
少なくとも、襲われた心当たりは……話せない。
オセロット、リキッドがここに居ることが確定した以上、詩音の口ぶりからして前者の差し金である事は明白だ。
……あれは子供達とは無関係だ。詩音には後でゆっくり話を聞こう。
正体不明の奴らに襲われたという事にして、辛くも追い払った事にするか。
「まずは昨日の晩の話からだな。少々長くなるが――――」
多少の嘘と隠し事を交えて、とつとつと語り出す。
詩音との約束。祭りの夜、こっそり抜けて敷地内へ来た事。
一瞬の油断から閉じ込められた事。
次の日、葛西がドアを開けに来たこと。
突然、謎の集団が俺と葛西を襲いに来た事。
辛くも追い払った後、皆が来た事。
彼らは黙って聞いていた。
時折相づちが入る事もあったが、基本的に静かだった。
話し終えた後、彼らの表情を見渡した。
やはり信じられないのだろう。驚きよりも疑問が顔に表れていた。
……当たり前だ。
さっさとここを立ち去り、梨花、沙都子、そして詩音の救出を急ぐべきかと考え始めたが――
「……ますます面白くなってきたじゃねえか」
圭一がおもむろにそう言った。
その言葉に偽りはなく、表情にはやる気の笑みが浮かんでいる。
やる気といったよりも、部活を始める時のそれと似ている。心底楽しそうな表情だ。
レナと魅音も、圭一の言葉に驚きのようなものを表していたが、どこか同調する雰囲気だった。
「羽入から聞いた話じゃあ、敵は診療所を中心とした謎の地下組織だけだった。少なくともな。
……だがスネークと葛西さんを襲った集団は『東京』でもないし、診療所の連中とは違うだろ。そういう事は敵がまだいるって事だよな?
上等だぜッ! さっきまでは何だか物足りなかったからなぁ! そう思うだろ、魅音、レナ?」
若干彼らの雰囲気に取り残されつつあるが、魅音が答えた。
「それでこそ我が部員だよ、圭ちゃん! どういう奴らか知らないけど詩音をたぶらかして葛西を傷つけた罪は重いよ。
雛見沢を敵に回したね。そして雛見沢で最も恐ろしい我が部を……! くっくっく! 沙都子と梨花ちゃん、羽入がこの場にいないのが残念だねぇ!」
「レナ達を本気にさせたね。相手がその気なら、こっちも全力で行こう! まずは三人と早く合流して立て直さなきゃ!
監督と富竹さんも助け出して、そしてもう一つの敵に立ち向かおう!」
……信じられない。
俺の言った事に何一つ疑問を挟むことなく、受け入れられる彼らが。
常に一致団結している事が。
いや、……これが圭一達だ。約五日間ほど共に過ごしてきたのだから、十分に彼らの熱さは知っている。
信じられないと思いつつ、どこか予想出来ていた反応に安堵すら覚えた。
だが。
「……これは遊びでは無い。分かっているのか?」
釘を刺す必要があるだろう。
本当は、彼らを巻き込みたくない。
しかし、最もヒートアップしている今それを言っても、彼らが聞き入れないのは目に見えていた。
敵は恐ろしい。部活のように遊び気分では通用しない。
それを分かっているのか。
「分かっているさ。俺達はいつだって真剣だ」
圭一の答えは単純明快。
それでいて、戦意をそがれた様子もなく、ただ目の前の状況を受け入れて打開しようとしている。
炎のような奴だ、とも思った。
「おじさん達はやろうと思えば何だって出来るよ? ……さて、また課題が一つ増えたね。増えた所で大した影響は無いけどさ。
羽入はそろそろ戻ってきてもいい時間。沙都子は……連絡が無いけれど、捕まったのかもしれないね」
「もしかしたらトラップを発動して、診療所でドタバタ快進撃を発動してるかもしれないよ?」
「だったらいいけどなぁ。現実はそう上手くいかないだろ。とりあえず梨花ちゃんと沙都子の救出、それと詩音を探し出して色々と事情を聞かなきゃいけねえな。
葛西さんが落ち着いたら話を聞いてみるか。それでまずは診療所の奴らをぶちのめす。その後、もう一つの敵を探し出すか」
「探し出さなくても、おびきだせばいいんだよ。エサをばらまいてさぁ!」
「どうやってかな、かな?」
「羽入が前にちらっと言っていた作戦、『48時間作戦』さ。診療所の奴らを一網打尽にしちゃえば、梨花ちゃんはとりあえず安全。
どこかに隠して置いて、48時間後に梨花ちゃんが死んだーってデマを流す。そうしたら慌てて敵さんもしっぽを表す、と」
「でも魅ぃちゃん。スネーク先生と葛西さんが襲われた事と、梨花ちゃんの命を狙っている人達がいる事と、つながりがあるとは限らないよ?」
「なら、理由が分からないから、スネークにおとりになって貰うしか――」
「それでこそ我が部員だよ、圭ちゃん! どういう奴らか知らないけど詩音をたぶらかして葛西を傷つけた罪は重いよ。
雛見沢を敵に回したね。そして雛見沢で最も恐ろしい我が部を……! くっくっく! 沙都子と梨花ちゃん、羽入がこの場にいないのが残念だねぇ!」
「レナ達を本気にさせたね。相手がその気なら、こっちも全力で行こう! まずは三人と早く合流して立て直さなきゃ!
監督と富竹さんも助け出して、そしてもう一つの敵に立ち向かおう!」
……信じられない。
俺の言った事に何一つ疑問を挟むことなく、受け入れられる彼らが。
常に一致団結している事が。
いや、……これが圭一達だ。約五日間ほど共に過ごしてきたのだから、十分に彼らの熱さは知っている。
信じられないと思いつつ、どこか予想出来ていた反応に安堵すら覚えた。
だが。
「……これは遊びでは無い。分かっているのか?」
釘を刺す必要があるだろう。
本当は、彼らを巻き込みたくない。
しかし、最もヒートアップしている今それを言っても、彼らが聞き入れないのは目に見えていた。
敵は恐ろしい。部活のように遊び気分では通用しない。
それを分かっているのか。
「分かっているさ。俺達はいつだって真剣だ」
圭一の答えは単純明快。
それでいて、戦意をそがれた様子もなく、ただ目の前の状況を受け入れて打開しようとしている。
炎のような奴だ、とも思った。
「おじさん達はやろうと思えば何だって出来るよ? ……さて、また課題が一つ増えたね。増えた所で大した影響は無いけどさ。
羽入はそろそろ戻ってきてもいい時間。沙都子は……連絡が無いけれど、捕まったのかもしれないね」
「もしかしたらトラップを発動して、診療所でドタバタ快進撃を発動してるかもしれないよ?」
「だったらいいけどなぁ。じゃあ梨花ちゃんと沙都子の救出、それと詩音を探し出して色々と事情を聞かなきゃいけねえな。
葛西さんが落ち着いたら話を聞いてみるか。それでまずは診療所の奴らをぶちのめす。その後、もう一つの敵を探し出すか」
「探し出さなくても、おびきだせばいいんだよ。エサをばらまいてさぁ!」
「どうやってかな、かな?」
「羽入が前にちらっと言っていた作戦、『48時間作戦』さ。診療所の奴らを一網打尽にしちゃえば、梨花ちゃんはとりあえず安全。
どこかに隠して置いて、48時間後に梨花ちゃんが死んだーってデマを流す。そうしたら慌てて敵さんもしっぽを表す、と」
「でも魅ぃちゃん。スネーク先生と葛西さんが襲われた事と、梨花ちゃんの命を狙っている人達がいる事と、つながりがあるとは限らないよ?」
「なら、理由が分からないから、スネークにおとりになって貰うしか――」
どんどんと話が進んでいく。……若干変な方向に。
しかし、それより気がかりな事がある。
・ ・ ・ ・
こちら側と彼らの問題は違うはずだ。
まずはこちら側の問題を片付けなければならない。……彼らに危害が及ばない為に。
「水を差すようで悪いが、魅音、トイレを貸してくれないか?」
◇
勿論、用を足す為だけにトイレに来たのではない。
俺は無線機のスイッチを入れた。
「大佐。……どういうことだ? フォックスの言ったことは真実なのか?」
一日ぶりに聞いた大佐の声は、うなり声だった。
『…………死んだ人間が生きていて、君は過去にいる、だと? 到底信じられんな』
「俺が聞きたいのはそういう言葉では無い。……大佐、“また”何か隠しているな?」
シャドーモセスでの苦い思い出が蘇ってくる。
あの時の最悪のパターンを想定すれば、あそこで俺もメリルも爆撃されて死んでいた可能性があるのだ。
詳しく話すことが出来なかった大佐の立場を知らないという訳では無いが。
『私も全てを知っている訳では無い。一つ言えるのは、こちらは200X年だ。1983年では無い事は確かだ』
「だろうな。俺も今はガキじゃない。実戦デビューしたのはだいぶ前の話だ。
……オタコン、聞こえるか? 現代の技術でタイムマシンを作ることは可能なのか?」
『出来るとしたら、とうに世界的な大ニュースになってるよ。そもそも、タイムマシンなんて物が作られたら時代が滅茶苦茶になってしまう。
親殺しのパラドックス、を聞いたことがあるかい? そういうい現象が起きたらどうなるかは学者達の間でもはっきりしていないんだ』
「可能か不可能か。そう聞かれたらどっちだ?」
『そりゃあ……不可能かな。時空を歪めるには、アインシュタインの相対性理論を打ち破らなくちゃならない。
現代の技術や知識では出来ないよ』
「ならば未来では?」
『未来、が何年後とかの範囲までかによるけど……僕には想像つかないな』
どこかはっきりしない相棒の口ぶりに苛立ちを感じた。
大佐といい、オタコンといい、どこか変な所があるような気がする。
「平行世界やパラレルワールドから人が移動することは? 同じ世界に違う世界の同一人物が存在する可能性は?」
『落ち着け、スネーク。古手梨花の話も、グレイ・フォックスを自称する人物の話も、私にはにわかには信じられない。
……しかし両者とも妄想と切って捨てるにはリアリティがあるな』
「なら、今度こそ『弓』にこのことを話して、協力を持ちかけてみるか?」
『止めておけ。古手梨花はともかく、グレイ・フォックスについては彼女が知る必要のない事だ。
協力関係にあるというだけで、そこまで彼女と深い繋がりを持つ必要は無いだろう。
先日の情報提供の時も、おそらく彼女が知る全ての情報はこちらに伝えられていない。だからこちらも全てを伝える必要は無い』
「なら、俺はどうすればいいんだ? 梨花の話もフォックスの話も鵜呑みにするな、知恵とは関わるな。
子供達も彼らからすれば『余所者』だから深く関わるな。ならこの任務で教師という社会的地位を必要としたのは何の意味がある?
またあの甲冑集団に襲われたらどうする? 武器は使えない上に、奴らの正体も目的もはっきりとは判明していない。
ここにいるらしいリキッドやオセロット達の情報はどうやって集める?」
矢継ぎ早に大佐への疑問を口にする。
最も、それは「現時点での」大佐への疑問というより、今までため込んできた物があふれ出した、という形だったが。
モセス事件の二の舞としたくないのは、こちらも大佐も同じだろう。
それが分かっているはずなのに、大佐の言及がはっきりしないのが苛立ちの原因だった。
『………………現時点では、目の前の目的のみを遂行しろ、としか言えない。君がここ園崎家に来たのは、園崎お魎との対談が目的だった。
ならばお魎と会って、大戦中の細菌研究施設のありかについて情報を手に入れろ。それが判明してから今後の事を考えるといい。
古手梨花や北条沙都子達の救出もその後だ』
「…………子供達を見捨てろと?」
『そこまでは言っていない。古手梨花の言う“敵”は動き出したようだから、君の任務に支障が出る可能性もある。
救出を後回しにしろ、と言っただけだ。まだ殺されはしないだろう』
もう、何を言っても、これ以上話したとしても無駄だ。
そう判断した俺は、大佐に適当な返事を返して無線を切った。
◇
園崎家の廊下をゆっくりと歩く。
彼らがいる部屋に戻るか。お魎と話をさせてくれと魅音に頼み込むか。
彼らに黙ってここを出て、今直ぐ梨花(と羽入)を探しに行くべきか。
俺は、一体何を――――。
「……あんたがスネーク先生かいね」
声がした方を振り向く。
そこには、かなり高齢の女性がいた。
尊厳と気品が彼女の全身からにじみ出ている。それでいて気取ったところは全く無かった。
――まさか、この人物は。
「孫がいつも世話になってるんね。先生の話はたくさん聞いとるわ」
からからと陽気に笑う。この言葉で確定した。
俺の目の前にいる老婦人は、園崎家頭首の園崎お魎だ。
「あぁ……これはどうも。挨拶が遅れて申し訳無い」
「ここ雛見沢に来て挨拶の一つも寄越さないっちゅうのは感心せんわ。所詮は先生も余所者かい」
……反論できない。
彼女が余所者を極度に嫌っている事は知っている。機嫌を損ねてしまったのか。
返答に困っていると、お魎はまた笑みを零した。
「……色々と子供達の為にしてくれたそうやね。そこは感心するっちゅうこっちゃ。立ち話もなんね、少し茶ぁでも飲みながら話でもせんかね?」
少々、驚いた。
話に聞いていたより、ずっと穏やかな人物のように感じた。
お魎が威厳を見せつけるのは、「園崎家頭首」である時だけなのかもしれない。
今は必要が無いから、それを隠している。
孫が世話になったという、新しい教師に会いたがっている――今は、普通の祖母だった。
それには及ばないと言おうと思ったが、ふと考え直す。
穏やかに見えるが、彼女は怒り出したら手のつけようが無い――と聞いている。
さらに、この機会を逃すと、大佐に何を言われるのかが分からない。
そう考えている内に、お魎は部屋の襖を開けて中へ入っていった。
俺も入れ、ということらしい。
皮肉にも。
子供達を助けたい、と心のどこかで考えているにも関わらず、大佐の言うことに従う結果となってしまった。
本来の目的であった、お魎との対談。
それが今、行われようとしていた。
予約していないキャラも出しました。以上です。途中でまた重複してるのは仕方ありますね、ごめんなさいorz
だいぶ遅れた投下となってしまいましたが……クリスマスプレゼント……という事でどうでしょう?
……ダメですねすみません。
年末年始は忙しいので、またスローペースでやっていきたいと思います。
本編乙です!
でもクリスマスってナンデスカ?
>>637 乙!一足早いお年玉キター
展開がさらにおもしろくなってきたぞ
これ漫画化しないかな
乙!
&年末最後の保守!
今年最初の保志!
642 :
メサルギア:2009/01/02(金) 00:49:42 ID:NSWludrH
うp主と作者
「「あけましておめでとうございます」」
作者「08年までには終わらせるつもりでしたがいろいろありまして長くなりました」
「できるだけうpを早くしようと思うのですが仕事で日本にはあまり帰れないのでうpが遅れます、呼んでくれている方々誠にごめんなさい」
本編
「ここか、入江」メサルギアフェニックスとこの施設を繋ぐ唯一のエレベータの前に俺達はいた
「ああ、この僕のIDを」入江がカードを入れるがエラー音が鳴った
「・・・そんな」何度も通すがエラー音が鳴る
「くそ、あおの魔女め」入江は頭を壁に打ち続け、ひたいから血を流していた
「・・・入江、もう良い後は俺に任せろ」
「スネーク」
「お前は俺達がもし失敗してもいいように、ワクチンをアメリカに持っていくんだ」
「・・・・」
「入江、頼んだぞ」
「ああ、任してくれ」
「魅音、入江と一緒に回収ポイントまで行け、俺は圭一と一緒にメサルギアを破壊しに行く」
「わかった」
「魅音、気をつけてな」
「圭ちゃんもね」二人が見えなくなると俺はスネークに聞いた
「スネーク、潜入する手はあるのか?」
「よし出てきていいぞ」彼が言うとカメラを持った男が来た
「ハッハッハばれていたか」陽気な男だこいつは一体誰だ?
「僕はトミタケ、東京という組織に雇われている人間さ」
「圭一悪いが少し眠ってもらうぞ」そういうとさっきまでヘラヘラしていたトミタケの顔が変わった
「・・・スネーク仲間じゃなかったのか?」
「仲間?俺は一度もお前を仲間なんて言った覚えはないぞ」トミタケがこちらに向かってくる、手には何か持っている・・・スタンガン?
バチ
俺の首筋に電撃が走り俺は気を失った
TIPS 託された物
「すまないな圭一、こうするしかないんだ」
「じゃあスネーク、僕は彼を連れてフェニックスに」
「ああ、圭一を頼む」
「ああ、これを圭一君に」そういうとトミタケは俺にカメラを渡した
「お前の大切なものだろ」何も言わず彼はIDを通しエレベータが来た
「僕にはもう必要の無いものだ」彼はそう言いエレベータに乗り込み俺も乗り込んだ
富田くん岡村くんはこれから活躍できるんだろうか…
644 :
メサルギア:2009/01/07(水) 00:08:20 ID:el0EYTO7
声が聞こえる
「やはりこの子はあの時の子ね」
「ウキキウキ(ああ、こいつは圭一、私が手塩をかけて育てた兵士だ)」
「それでどうするの?」
「ウキ、ウッキキウキ(まずこの中にいる裏切り者を探す必要がある)」
俺はゆっくりとまぶたをあけた
「気づいたみたいね」
「ここは?」周りを見ると近未来的な設備が整った場所に黒い服を着た女とスネークのコピーの猿がいた
「フェニックスの中よ」俺は動こうとしたが両手両足に鎖で机に縛られ身動きが取れなかった
「お前は?」
「本当に忘れてしまっているようね、まあ良いわ私はこの部隊のリーダー三四」
「お前が部隊のリーダーだと」
「ウキウキ(自己紹介はもう良い、圭一の記憶を戻すのを優先だ)」
「何をする気だ」
「怖がることはないは圭一君、ちょっと注射を打つだけだから」何かを首に注射された
「ウキ(すぐ終わる)」何かが見え出した
「うあぁぁぁぁぁぁぁ」そうだ俺はアメリカになんて居なかった、いや俺は少し前までこの村に住んでいた
偽りの記憶から真実の記憶へと変わった
俺はこの村に住んでいた、毎日が楽しかった、仲間も居た、梨花、サトコ、シオン、レナ、そして魅音
ある日火山ガスが出ているとことが発覚し村人全員が緊急避難所に移された
そこが東京と呼ばれる組織の実験施設だった
村人は実験材料に使われ、生存者は俺を含めて仲間達だけだった、そこにBIGBOSSのコピーであるあのピポサルが現れ俺達を兵士として育て上げた
実戦で充分に戦える用になり、山で演習しているときに俺と魅音は誰かに拉致された
俺達は記憶を書き換えられ、他の訓練を受けさせられた、仮想空間による擬似訓練した、ほとんどがスニーキングミッションだった、最強の兵士BIGBOSSのミッションもさせられた
カリキュラムが全て終わるとここに飛ばされた
「あ、あああああ俺は大切な仲間を、殺してしまったんだ」
「ウキッキ(思い出したようだな息子よ)」
「あ・あああ・ああああああああああああ」
「さあ賢者達の場所を教えなさい」
「・・・・・・」
「さあ教えなさい」
「ウキ、ウキ(三四、焦るな少し頭を冷やして来い)」
「チッ」三四は部屋から出て行き俺は猿と二人っきりだった、ピポサルは何も言わずハマキに火をつけ始めた
「ウキ(圭一)」俺は怒りと殺意が湧いてきた
「お前達がお前達が来なかったら、俺達は殺しあわずに済んだのに、なんでだなんでお前達が着たんだ」
「ウキウキ(吐け)」猿がつまみを回すと体に電流が走った
「あああああああああああああ」
「ウキ(吐く気になったか)」
「賢者達なんて知らない」
「ウキ(そうか、今度はもっと辛いぞ)」つまみをさっきよりも回した
「うあああああああああああああ」俺は失禁した
「ウキウキ(やはり、まだ子供か)」
ドカン、何かが爆発した音と振動が聞こえた
「ウキ(何があった報告しろ)」無線から声が聞こえた
「スネークが進入しメサルギアのコントロールルームを破壊した模様です」
「ウキ!(なんだと、トミタケ貴様何をしていた)」
「もう遅い、高度が保てません、もって後15分が限界です」
「ウキウッキウキ(クソ、じゃまが入った尋問は後だ)」
「はぁはぁはぁはぁ」猿は出て行き、誰かが変わりに入ってきた
「俺、死んじまうのかな」
「圭一覚えておけ、戦場では死を感じたときに死ぬ、生きたければ常に生きることを諦めないことだ」
「・・・・スネーク」
保守
メタルギアも完結し、時代もひぐらしからうみねこへ……
時代から取り残されたスレだな。
>>646 まだだ!まだ終わっていない!!
現にひぐらしはまだ漫画版とDSが残ってるし
メタルギアはソリッドが終わっただけらしい。
ひぐらしはともかくメタルギアは続く可能性がある。
>>646 …分かってない…分かっちゃないよ…あんた
むしろこのスレは完結した2作品だからこそタイムパラドックスが起き難くなってるし新たな魅力が出るんだよ
保守
650 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/14(水) 21:10:20 ID:ELlpWv2Q
wiki更新マダー?
保守保守
大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
詩音、オセロット、悟史、リキッド予約&投下します。
時刻は少し遡る。
まだセミが五月蠅くないていた時間帯。
興宮の外れに、園崎詩音はいた。
◇
地図で見たとおり、ここには何も無かった。
舗装されてはいるものの、周りは木々ばかりで、本当に「何も無い」場所だ。
バイクを止め、適当な木に背中を預けて辺りを見渡す。
オセロット、または悟史くんらしき人影はまだ見えない。
ふぅ、とちょっとだけため息をついた。
油断できない。
一瞬の気のゆるみが、命取りになる。
……オセロットが、良い意味で「私と悟史くんを会わせてくれる」とは考えがたい。
最悪のパターンは、悟史くん「だった」ものと会うことだ。
人間を一人、――スネークを閉じ込める、というリスクとは合わない。
スネークだって素性が分からない、謎の人物だ。
体格は良かったし、私がスネークの閉じ込めに失敗する可能性だって考えられる。
ダメ元で、……私にスネークの動きを封じる事を頼んだのだろうか。
あの時、私がたまたま悟史くんの名前を口にしているのを聞いて、利用するつもりだったのだろうか。
オセロットだって手練れだ。銃を構える仕草からそう考えられる。
なら、自分がスネークを*すか監禁するかどうにかすればいいのに。
彼に、姿を見られてはいけない理由でもあったのだろうか。
……やっぱり、分からない、分からない……。
先ほど推理したように、オセロットを中心とする組織Aが祟りと関係を持つならば。
悟史くんを生かしておく理由は? ……あるいは、死体を保存している理由は?
最近雛見沢に来たばかりの、スネークとは何の関係が?
そもそも、あの日、あの場所に現れて、鉄平を殺害した理由は?
「待たせたようだな」
すぐ近くから声がした。
その方向を見ると、甲冑のようなものを着た人物と、オセロットが立っていた。
まるで、さっきからずっとその場所にいたかのように。
気づかなかった、いや、気づけなかったのだろうか。
こんな近くに、既にオセロット達が「いた」ことに。
横にいる甲冑男は護衛のつもりなんだろうか。……あぁ、それよりも気になる事があるじゃないか。
悟史くんの姿が見あたらないのだ。
約束を反故にされたか、それとも――最初から会わせる気が、無かったのか。
チリチリチリ……という音が聞こえてきた。
実際に音が鳴っている訳では無い。私が、苛々しているから、そういう風に聞こえるだけだ。
「……悟史くんはどこ?」
「そこにいるでは無いか」
目の前にいる、と。……意味が分からない。
私の目の前にいるのは、アンタと、アンタの仲間だけじゃないか。
ふざけないで。…………私は、一年前から、悟史くんの事をずっと待ってきたんだから!
沙都子の世話をして、二人で支え合って、いつかきっと帰ってくるって、ずっとずっとずっと!
連続怪死事件とか鬼隠しとかオヤシロさまの祟りとか、そういう言葉で私は誤魔化されなかった。
沙都子を置いてどこか遠くへ逃げるような人じゃないって、私は知っていたんだ。
少しだけ諦めていた気持ちもどこかにあったけれど、信じなければ奇跡は起きないって。
それがようやく、叶おうをしていたのに。
例え、最初から全てが嘘だったとしても。
……こんな所で煙に巻かれてたまるか!
「とぼけないで。…………悟史くんはどこッ?!」
怒りを隠さずに、そのまま吼える。
対するオセロットは、――動ずることなく、少しあざ笑ったかのように見えた。
今直ぐに飛びかかりたい衝動を抑えて、ポケットに手を入れる。
スタンガンを探り、手触りで目盛りを最大にした。
いざとなったら、脅してでも拷問してでも吐かせてやる。
最初から悟史くんが「いない」なら、こいつを園崎家の地下の井戸に突き落としてやる!
オセロットはそんな私を知ってか知らずか、……隣の甲冑男にゆっくりと歩み寄った。
何をするのか、と身構える前に、その男の仮面に手を掛ける。
そして、……ゆっくり、…………ゆっくりと、スローモーションのように男の仮面を外した。
私は目を見開いた。 だって。そんなはずは無い、って。
その髪の毛は、その目は、その顔は、私がよく見知っているものだったから。
だけどその表情は、一度も見たことがないものだ、って。
どうしてこんな事になっているの!? だって、だって、だって……!
何で悟史くんが、そこに立っているのッ!?
「…………悟史、くん?」
小さく呼びかけてみる。……目の前の光景が信じられないけど。
どうして甲冑なんか着ているのか知らないけれど、……ひょっとしたら悟史くんなんじゃないかなぁ、って思ったから。
だけど、返事は無い。
悟史くんの顔なのに、悟史くんでは無い。
私の知っている悟史くんは、…………こんな、光を宿さない瞳をしない。
無表情だった事なんて、……無い。辛いときは辛い顔をしたし、何も隠せない、不器用な人だった。
こんな、……私の事をまるで知らないかのような、……何も宿さない目なんてしない!
私がよく知っている悟史くんでも、沙都子の兄でも無い。
なら、「この人」は誰なの!?
「お前の友人だった、まぎれもない北条悟史だろう? 約束は守ったぞ」
……こいつ、何を白々しく言うのか。
こんなのは悟史くんじゃない。
困ったように「むぅ」って笑って、私の頭を撫でてくれた悟史くんではない。
違う、何かがおかしい。……「何か」、じゃなくて全てがおかしい。
お前達が、悟史くんをおかしくしたんだ。
悟史くんにこんな物着せて、何も感じられないようにして、…………私と会っても、何も反応しないようにしたんだ!
あぁそうだ違いない違いない違いない、オセロットがこんな事をしたんだ!
「…………ふざけないで」
ポケットからスタンガンを取り出す。
スイッチを入れると、バチバチという音が聞こえてきた。
「悟史くんを、返せぇぇぇえええええぇぇぇええぇ!」
地面を蹴ってオセロットに飛びかかる。
そのまま、首筋にスタンガンを押し当てる――はずだった。
不敵な笑みを浮かべたままだったオセロットが、何かを命じるような仕草をする。
そうしたら、今まで動かなかった悟史くんが……私の腕を掴んで捻り上げた。
悟史くんとは思えない力に、スタンガンを取り落としてしまう。
そして、ぐるりと回されて――体ごと地面に叩きつけられた。
うつぶせに、無様に転がる私を、二人が見下ろす。私は動けないし、……動かなかった。
……どうして。
何で――こんな事に、なってしまったんだろう。
悟史くんが、…………何で、……何で。
オセロットは私が落としたスタンガンの方に歩み寄った。
落とした衝撃でスイッチが切れたらしい。目盛りを弄くって、電源を入れる。
ふむ、と何か感嘆のような声を漏らした。
「スタンガンか。改造で威力も上げてあるようだな。……悪くは無いが、所詮は護身用だ」
こつこつ、と足音を立てながら私の方に歩み寄る。
逃げなきゃ、悟史くんを連れて逃げなきゃ、とは思うけれど、……体が動かなかった。
どう足掻いても、……勝てない。
どうすれば、悟史くんを救えるんだろう。
早くどうにかしなきゃ、オセロットをどうにかするよりも、悟史くんを助けなきゃ……!!
「今度はこちらが聞く番だ。……スネークはどこだ?」
私は答えない。
……精一杯の抵抗で、オセロットを睨み付けるのがやっとだった。
オセロットは私の側にかがみ込んで、そして私の髪の毛を掴み引っ張り上げる。
首筋に、スタンガンが押し当てられて――――バチン、と音がした。
「……ッッ!! っ、くっ、ああああ……!!」
威力が強いのならば、私は直ぐに気絶していただろう。
……けれど、「わざと」目盛りが最大になっていなかった。
最小でも最大でもない、だけど相手が気絶しない程度に、苦しめる事が出来る大きさ。
だから、脳まで痺れるような痛みを感じても、……首筋が焼けるような感触がしても、意識ははっきりとあった。
オセロットは掴んでいた私の髪の毛を離した。どさっ、と地面に頭がぶつかる。
「……答えなくとも、想像はついている。園崎家の娘の事だ……おそらく、地下の拷問室あたりだろう」
……こいつは、そんな事まで知っているのか…………!
ぎりぎりと歯ぎしりをする。
情報網も広く、雛見沢の暗部まで知っていて、……悟史くんをおかしくして、銃も使いこなせる手練れ。
どうすれば相手に気絶されない、死なない程度の痛みを与えるのか知っている人物――オセロット。
目の前が真っ暗になっていくのを感じた。
……私は、…………悟史くんどころか、…………自分の身すら守れないじゃないか……。
「今、私の部下が探している。予想が当たれば、スネークは見つかるだろう。そうなれば――」
お前は用済みだ、と。
最大出力になったスタンガンが青白く爆ぜた。
「安心しろ、すぐには殺さない」
――私は、何も出来ないのかな。
「……少なくとも、スネークが見つかるまではな」
――あれだけ威勢の良いこと言ったのに、……悟史くんを、救えなかったのかな……?
「最後に会えて満足だろう?」
――ここで終わりなんて、嫌だ。私はどうなってもいいから、せめて彼を助けたい。
でも……一体どうすれば。
武器を奪われた今、オセロットに飛びかかっても私に勝ち目は無いのだ。
私は、所詮小娘に過ぎない。
……喧嘩をよくしていても、力の差、経験の差は明らかだった。
これで、終わりだ。
どこで……選択肢を間違えてしまったのだろう。
もしも私が間違え無かったならば――悟史くんはこうならなかったのかもしれない。
オセロットの取引に応じなければ、……悟史くんはおかしくならなかったのかもしれない。
でもそれは、私が取引に応じなかった場合の話。
……実際、私は悪魔の誘いに乗ってしまったのだから。
人を一人、暗く血の臭いがする空間に閉じ込めて。
……自分は、彼に会えるのならば何でもする、と。罪を犯している事から目をそらして。
これは、……罰なのかもしれない。
間違った事をした、私に対する罰。悟史くんを助ける事が出来なかった罰。
そうならば――受けなきゃいけない。私にも非があるのだから。
スタンガンが、……ゆっくりと近づいてくる。
絶望に包まれながら、悟史くんに心の中で謝罪をして、近づいてくるそれを見つめて――――
ひゅっと空気を切り裂く音がして、何かが飛んできた。
私は顔を上げる。
オセロットの手に握られていた筈のスタンガンは、遠くに転がっていた。
代わりに、地面にナイフが刺さっていた。太陽の光を反射して、それはきらりと光る。
……何が起きたの?
只でさえ混乱していた頭は、現状についていけなかった。
オセロットは立ち上がり、リボルバーを引き抜く。
その行動に迷いはなく、全てが洗練された動きだった。
見事な早撃ちを二発、三発と繰り出す。銃弾は森の中へ消えていく――かのように思えた。
軽い金属音が、撃たれた数だけ響く。
まるで、ナイフか何かで銃弾を弾いたような音だった。
ざざざざ、と木々を駆け抜ける足音。
オセロットはそれに向かってまた発砲する。
銃弾を躱したのか、或いは弾いたのか――とにかく、足音の主の何者かは撃たれる事は無かった。
真っ直ぐ、早く、地面を蹴って体勢を低くしつつ姿を現す。
そして、その体勢のままナイフを二つ投げた。
ナイフは真っ直ぐ、軌跡を描きながらオセロットに向かって飛んでいった。
一つはオセロットの服をかすめ、一つはリボルバーの銃身によって叩き落とされた。
オセロットは後ろに飛んで間合いを開ける。
ナイフを投げた人物はそれを見て――にやり、と笑っていた。
私は目を見開いた。
目の前で起こった、超人としか思えない出来事に対してでは無い。
森から姿を現した人物の顔は…………誰かにそっくりだった。
……いや、「誰か」なんて曖昧な物では無い。
ここに来るはずは無い人物。
私が閉じ込めたはずの――ソリッド・スネークにとてもよく似ていた。
特に、顔立ちや体格が。……だけど、違っていたのは髪の色と服装と――雰囲気。
殺気とも、狂気とも捉えられる気を全身から出している。
それでいて――笑っているのだ。
その点では、スネークと似ていない。あの自称教師は、こんな狂った笑みを浮かべなかった。
……私は、異常な男を目にして、身動き一つ出来なかった。
もしも余計な事をしたら――殺される、と分かっていたから。
「ようやく貴様らの尻尾を掴んだぞ。……オセロット」
「…………ちっ。死に損ないが」
金髪の男――リキッド・スネークは、尚も笑っていた。
以上です。
遅い挨拶ですが、新年おめでとうございます。
今年中の完結を目指していきたいと思います。
あと、◆W9ZcOhM8zg氏、いらっしゃいましたらしたらばの方にご一報下さい。
詳細は「職人生存確認スレ」で。※ネタバレ注意!
乙です。
乙!
続きが待ち遠しいぜ。
ほしゅ
保守
保守
続きを・・・続きをよこせえええ
申し訳ありません。
したらばの方にも書いたのですが、規制に巻き込まれていました。
それではオセロット、リキッド、詩音、悟史投下します。
「今更何をしに来た――――リキッド。小僧と娘の感動の再会を邪魔しに来たのか?」
オセロットが男に問う。
リキッドと呼ばれた男は、軽く鼻で笑った。
「……小娘はともかく、俺は小僧の方に用がある。――最も、兵士なら誰でもいいが」
言いつつ、地面に刺さっていたナイフを引き抜く。
詩音は、それらのやりとりを呆然と眺めていた。
「私の兵士を殺しておいて、何を言う。その小僧は兵士とは程遠いぞ。
それは寝たきりだったのものを無理矢理動かしている体だ。大した価値はあるまい」
ぴくり、と詩音が反応した。
「――雛見沢症候群に感染した人間。理性を失い、ただ目の前の相手を消し去るという思考……まさに兵器、だ」
リキッドはどこか恍惚としながら答える。
さながら、何かに取り憑かれているかのようだった。
「全ての兵士が兵器と同然になったとしたら? 戦場は完全にコントロールできるだろう。それこそ兵士にとっては『理想郷』だ」
オセロットは彼が言うことに察しがついたらしい。
警戒しつつ、目を細めてリキッドをじっと見ていた。
「親父の遺志――アウターヘブン」
ぐっ、と拳を胸の前で握りしめる。
「アウターヘブンは、兵士にとっての理想郷だ。それを生み出すには、それを構成する人間もまた、兵士であり兵器でなければならない。
雛見沢症候群に感染した人間は、兵器となりうる価値を存分に秘めている」
大勢に向かって演説をするかのように、ゆっくりと話す。
「だから、アウターヘブンを完成させる為には――その小僧のような人間が必要だ」
悟史と詩音がいる方向を振り返る。
詩音は身を固くしたが、悟史は全く反応が無かった。
無表情。瞳には何も宿していない。
――だが、狂気を秘めている。
ふとしたきっかけで、それは目覚めてしまう。故意に目覚めさせる事もできる。
それが、ただ人間を屠る事だけに目覚めたら。
まさしく――兵器なのだ、と。
そして、そういった人間が無尽蔵に生み出せるのなら。
ビッグボスが夢見た「アウターヘブン」が実現可能になるかもしれない。
アウターヘブン――別名「武装要塞国家」。兵士の理想郷。
国家に依存しない、巨大傭兵派遣会社。
1990年代に、ビッグボスの手で設立された武装要塞だ。
世界屈指の傭兵が集められ、世界中の戦場に兵士や兵器を派遣し、戦場のコントロールを目的としていた。
だが、一人の男――ソリッド・スネーク――によって、それは打ち破られた。
兵士の天国(アーミーズ・ヘブン)は国の外側(アウター)に存在するという、ビッグボスなりの価値観。
リキッドがそれに共感したかどうかは定かでは無い。
彼はただある呪縛に囚われていたのだ。
……それは、自分の出生を知ってからずっとだった。
父親がビッグボスであり、「英雄」と称される男が自分の兄弟であるということを。
自分の姿も。
自分の能力も。
自分の性格すらも。――父親から受け継いだ物でしか無かったのだ。
そして、自分が劣性遺伝であり、ソリッド・スネークを生み出す為だけに誕生した存在であると言うことを知り、
――彼は、自分が陰の存在である事を思い知った。
優秀な兵士のコピーに過ぎない存在。しかも劣性遺伝という、日陰者の存在。
同じ「父親」のコピーでしかない兄弟は、「英雄」と崇められたのに対し。
自分は名声も得られず、ただ日陰者として生きていた。
嫉妬だけでは済まされない感情に晒され続けた。
兄弟も、自分自身も。ビッグボスという「父親」に囚われている。
だから解放を望んだ。武装蜂起を起こし、シャドーモセス島を占拠した。
実際、『この雛見沢』にいる彼の世界では、彼の兄弟すらをも打ち破れたのだった。
――しかし、彼が望んだ物は得られなかった。
世間から見れば、テロリストが蜂起に成功しただけの事だった。……だから、足りなかった。
自分の兄弟を倒しても、体のどこかが乾いていた。
まだ、ある目的が達成されていないのだから。
それは、「父親」を超える、という事。
自分の姿形、能力、性格を「遺伝子」という名の元に縛り付けたビッグボス。
鏡を見るたびに思い出される。忘れることは、決して無かった。
ならば、あえて「父親」の幻想を達成する事が出来たとしたら。――俺は兄弟も、父親も超えたことになるのだ、と。
兄弟も父すらも出来なかった事を達成し、「遺伝子」という名の運命に立ち向かおうと決めた。
そう考えて、リキッドはアウターヘブン建設に執着したのだ。
人材、兵器、資金。当初はリキッド個人のみで集めていた。
やがて、――彼はあるメタルギアの噂を耳にする。
無限の動力を持つ、『永久機関』を持つメタルギア。開発地は、日本の寒村――雛見沢。
そして、彼は知る事になる。「雛見沢症候群」の存在を。
発症者が疑心暗鬼に駆り立てられ、凶行に走る事を。
友人を、家族を疑い――時には殺害する。周りの人間が全て敵に見えるという、疑心暗記。
――もし彼らが、兵士となったのならば。
戦場は敵だらけだ。時には背後から味方に撃たれる事を覚悟しなくてはならない。
雛見沢症候群に感染した人間が、戦場に行ったとしたならば。
兵器のごとく、彼らは戦うだろう。自らの命を省みず、ただ目の前の「敵」を消し去る行為を繰り返す「兵器」に。
……実際、彼の想像はおおむね当たっていたのだが。
だから、リキッドは目を付けたのだ。
自分が父親の遺伝子という運命から解放される為、アウターヘブンを作り上げる為に。
雛見沢症候群の感染者、という存在を欲した。
今――リキッドがここにいる理由は、主にその二つだった。
「まだそんな幻想を抱いていたのか――。兵士の理想郷など、お前には生み出せまい。
全ては我々――『愛国者』の管理下にあるのだからな。あらゆる事物の発生、制御、消去まで我々には可能なのだよ」
オセロットから見れば、リキッドの行為は馬鹿げたものだったのだろう。
それだけ、愛国者達は強大な組織だった。
「……なら俺は、全てを『愛国者』から解放する。どの国も、世界も自由になるべきだ。
そして親父の遺志を継ぐ。アウターヘブンが完成した時――俺は兄弟も、親父自身をも超えたことになるのだ!」
「お前がアウターヘブンを完成させるのと、お前が死ぬのと、どちらが先だ? この時代には碌な技術もない。
未来に帰るとしても、『永久機関』を制御出来るのか? そうなる前に、早められたお前の寿命が体を蝕んでいくだろう」
「――甘いな、オセロット! 老いぼれが何を言う? 遺伝子に宿命づけられた俺の人生など知ったことか。
現に、俺は兄弟を打ち破った!」
ナイフを構える。それはぎらりと光った。
「まずはお前達からだ。愛国者達を打ち破り、俺達はアウターヘブンを築き上げる!」
オセロットが右手を挙げる。甲冑を着た兵士達が数名、姿を現した。
「アレの完成は間近だ。完成すれば――楽しいショーが始まる。ショーの前座に、お前が死ぬか」
対峙する、二人の兵士。
殺気が膨らみ――どちらからともなく、攻撃を仕掛けた。
◇
銃声。金属音。風を切る音。人が倒れる音。血飛沫が上がる音。
様々な物を耳にしながら、――詩音は、やはり呆然としていた。
やがて、はっと我に返ったように顔を上げる。
ずっと立ち尽くしていた悟史を引っ張るようにして、近くの木の陰に身を隠した。
彼女は理解出来なかった。目の前の出来事、オセロットの目的、そして――リキッドの目的すらも。
当然の事だった。もはや、オセロットをどうにかすれば悟史が助かるというレベルでは無くなってきている。
目の前では、銃弾が飛び交っているのだ。
当たり所が悪ければ、人が、死ぬ。
とにかく。悟史くんを連れて、逃げなきゃ――混乱した頭でそう考える。
だけどどこへ。どうやって。バイクに乗せたとして、どこへ連れて行けばいい?
自宅へ閉じこもる? 園崎家本家にすがりつく? 警察に駆け込む? 診療所に連れて行く?
――この出来事を、誰が信じてくれる?
「…………どうすれば、いいのよ」
誰も答えてくれない。あれほど会いたがっていた、悟史すらも。
だけど、一つだけ分かっていた。
このままここに留まれば、確実に――自分は死ぬであろう、という事を。
こちらに加勢したように見える、リキッドに助けを求めるのか。
――そもそも、彼の素性が知れない。スネークとも関係があるだろうという人物に、助けを求めるのか。
彼は悟史に用がある、と言った。
……これ以上、悟史くんを傷つける訳にはいかない。私が、悟史くんを守らないと。
そうは思うものの、歯の根が合わずに、震える。
恐怖。それをはっきりと感じていた。
死にたくない。殺されたくはない。彼も殺されて欲しくは無い。
――やっぱり、どこか遠くへ逃げ……
「そこの小娘」
びくり、と体を震わせる。
見ると、隠れている木の直ぐ側に金髪の男――リキッドが立っていた。
「その小僧を、助けたいか?」
「…………え?」
思わぬ申し出に目を丸くする。
一体多数で不利と思われていた戦局が、逆転しつつあった。
リキッドの仲間らしき人物が、いつの間にか現れ、大鉈を振るって戦っている。
ただただ無感情に。淡々と。狂気に取り憑かれたかのように。
どこか遠くの出来事のようにそれを眺める。
男は振り返って言った。
「もしもそいつを助けたいのならば――協力しろ。俺はそいつを殺す為に来たのでは無い」
真意が定かでは無い言葉。
未だに状況すら理解出来ていないけど、――悟史くんを助けたいのか、と聞かれた事だけは分かった。
だけど、すぐそこには血の臭いが立ちこめている。
断ったのならば――お前もそこに並ぶ事になるぞ、と暗に脅されている。
それはまるで、悪魔が契約を持ちかけているのかのよう。
……そう。あの時とよく似ていた。
鉄平が死んだ時。オセロットに「会いたいか?」と聞かれた時。
――また、どちらかを選ばれなきゃいけない。
重要な選択。自分に、悟史くんに関わる選択。
ここで首を横に振ったのならば――――おそらく、誰も助からない。
さっき、間違えちゃいけない、って考えたばかりなのに。
……でも、これが罰なのならば。私は、甘んじてそれを受け入れなければならない。
それに――どうしても、彼を助けたくて。
…………私には罪があるけど、彼には罪が無いから。
だから、これはきっと罰。
悪魔の誘いに、二度も応じてしまった、私への罰。
ならばそれを受けよう。
――私が苦しむ事で、彼が助かるのなら。
「…………彼を、悟史くんを、助けて。……何だってするから」
悪魔の囁きに肯定の返事を返して、――私は、普通の生活には戻れないかもしれない。と。
そう、思った。
以上です。リキッド云々の解釈は違うかもしれませんが、人それぞれという事で……。
大石、赤坂予約します。
乙!
なんという超速球展開。先が楽しみだwww
ここではMGS4はなかったことになってるの?
>>673 >>610に書いたとおり、設定的には「なかった」ことになっています。
(特にオセロットとビッグボスと『愛国者達』のごにょごにょとかは)
MGS4が発売されてから、その設定を本編に取り入れるのはちょっときつかったので……
ご了承下さい。
では執筆に戻りますノシ
遅くなったが本編乙!
そして保守
保守保守
皆スルーしてるけどリキッドの仲間って誰だろう?
鉈と言えばレナだけど詩音が気づかないはずは無いし…デッドセル? FOXHOUND?
とにかく保守!
>>677 ふっ。邪気眼を持たぬものには(ry
しかし、鉈か……、ヌルでも来たのかね?
永久機関という名のタイムマシンがあるからヌルでもありだな
そこで何故リキッドに協力してるのか、って疑問が出るが
まあwktkして待ってよう!
680 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/11(水) 19:51:43 ID:pcX34jOD
ほっすほす
保守だっ!!
682 :
メサルギア:2009/02/14(土) 16:14:14 ID:3ELWhQef
「スネーク」電流のせいで意識が朦朧としていた
「すまない、潜入するにはこの手しかなかった」体に力が入らなかったためスネークは拘束具を外してくれた
「立てるか圭一」
「ああ」
「BIGBOSS」フランクが入ってきた
「よし、これで全員揃ったな」
「フランク、レナは?レナはどうしたんだ」気づいたら俺は彼の胸倉をつかんでいた
「・・・」フランクはじっと冷酷な瞳俺を見ていた
「殺したのか?」また、一人、大切な仲間を殺してしまった
「殺せなかった、俺と戦っていたら急に狂いだしてどこかへ行ってしまった、それと手を離してくれ」
「もう良いか圭一? 最後の作戦を教えるぞ」
俺は我に返り手を離し、スネークは地図を広げた
「ここが今俺達がいる場所だ、ここからまっすぐ行けばウイルス散布用のミサイル発射場だ、そして俺達のミッションはミサイルの破壊、ピポサルの殺害」
「BIGBOSS、ミサイルはどうやって破壊するんだ?」
「これを使う」手に渡された粘土状の固体
「なるほど、C4爆弾か」
「一人一つセット、同時に爆破する」
「了解した」
「・・・・・・」
「BIGBOSS言っておきたいことがある」
「なんだ?」
「神父の姿をした不死身の少年が居たんだが、知っているか?」
「見たことはあるが何者なのか俺も知らない」
「敵でもなければ味方でもなさそうだ」
「さて、敵もこちらに気づいたようだし、行動開始だ」
スネークはフェイスペイントをしなおし、フランクはナイフと言うナイフを全て装備しなおし、俺はライフル弾を込めた
「圭一、弾がなければ言え」
「スネークそれじゃあスネークの弾は?」
「無限フェイスだ」
「では行こうか」
続く
TIPS 不死身の少年
少年は電話をかけた
「こちらサトシ、マスター聞こえるか?」
「任務は完了、データは回収」
「ええ、やはり情報通り彼が居ました」
「それより約束通り僕の記憶を返してください」
「え、そんな約束が違う」
「分かりました、これで最後なんですね」少年は電話を切りフェニックスに向かった
「畜生、ちくしょう、ちくしょー、殺してやる、破壊してやる、全部破壊してやるぞ」
メサルギア投下されてた!乙!
メサルギア乙!
無限フェイス吹いたwww
保守
捕手
687 :
メサルギア:2009/02/23(月) 00:07:43 ID:n8o/aIJH
既にスニーキングミッションでは無かった
敵兵は無数に現れ俺達はトリガーを引き兵士を撃った
「圭一、弾だ」すばやく弾をこめ撃つ、俺達は少しづつ近づいた
「スネーク、右だ」
「む、」フランクは人間離れした身体能力を生かし敵を切る
「圭一、あそこだ」扉が見えた
「クソ、敵が多すぎる」扉の前には敵が大量に居た
「任せろ」フランクがグレネードを大量に投げた
「グレネード」敵兵が散りグレネードが爆発し、敵を一掃した
「よし行くぞ」扉まで走った、その時周りを見た、兵士の死体だ、さっきまで生きていた兵士の死体だ、俺達が殺した
一瞬疑問を持った何故殺さなければいけないのだろうか
彼らにも家族が居たのだろう、俺は彼らの人生を奪ってしまったのだ
部屋に駆け込んだ
「どうした圭一?」
「いや」
「死について考えたか」フランクが俺の心を読んだように言った
「彼らにも故郷に家族がいたはずなのに、俺は彼らの幸せを終わらせたんだ」
「圭一、俺やフランクや今死んだ兵士達は戦いの中でしか生きられられ無いんだ」
「お前がもう嫌ならお前は抜けていい、お前はこちらの住人じゃあない」
「…」
「BIGBOSS、こいつはもう戦えない置いて行こう」
「誰が戦わないって言った」
「よしじゃあ行くぞ」
「ここが発射場」ミサイルが大量に並んでいた、スネークは地図を広げた
「確認だ、今俺達がいるのはここ、圭一はここ、フランクは、俺はここ、仕掛けたら無線で連絡、爆発は20分後」
「了解した」俺達は散開し、爆弾をセットしに行った
『こちらフランク、爆弾をセットした』フランクから無線が入った
『了解した、こちらも今ついた』俺も仕掛ける場所に着き爆弾のセットを始めた
『BIGBOSS、おかしい見張りが誰も居ない』
『確かに、圭一、そっちに見張りはいるか?』
「いや居ない」
『罠か?』
『罠だとしても目的は変わらない』
「こちら圭一、爆弾セット完了」
『こちらも爆弾をセットした、さっきの場所に合流だ』
「『了解』」
これでこの戦争も終わるかと思った。
これでもう人を殺さずに済むと思った。
これで全てが終わると思った。
今思えばこれは序章だったんだ。
あの時、引き返していれば、NOと言っとけば、今の俺の人生も変わったんだろう
だがもう時間は戻らない
メサルギア乙!
シリーズ定番の強行突破変ktkr
保守
保守
本編はどうなってるんだろうか・・・
保守
そろそろ3週間か4週間・・・
「大石さん。…………例の一件、何か分かりましたか?」
「なっはっは、こりゃ痛い所を疲れました。……それがまださっぱりでしてね。お手上げ、と言った所です」
興宮にある店の一角で、私と大石さんは昼食を取っていた。
本来なら、署内で済ませるべき物なのだが、「東京本庁から来た特命刑事との特別研修」と滅茶苦茶な理由をつけてここへ来たのだ。
……本当に、大石さんは変わられていない。
そして、昼食のひとときに合わない話をしていた。例の殺人事件の事だ。
幸い、周りには余り人がいないので、ちょっと声を潜めれば何を話していても分からないだろう。
「犯人がぶっ放した銃はAK。……しかし、ホトケには弾痕がありませんでした。
そうすると、AKは、あの二人の持ち物だ、って事になります。あんな山道に銃が落ちている訳ないですからねぇ。
もしも最初から犯人が銃を持っているのならそっちを使うでしょう」
「……なら、犯人はナイフだけで二人を殺害した、って事ですか? そんなのは――」
あり得ない、と言おうとしたが止まる。実際、私は目の当たりにしていたからだ。
奴の超人的な強さを。ナイフで銃弾を弾き、片手で軽々と突撃銃を扱った姿を。
あいつなら、可能なのかもしれない。
……一体、彼は何者なんだろう。
「彼」なのかすらも怪しいが、犯人の正体が気がかりだった。
捜査は難航を極めているらしい。夜の山道、しかも目撃者は私一人だけなのだから。
近隣住民の聞き込みも行ったそうだが、何も手がかりは得られずにいた。
おまけに、被害者の身元の特定にも至っていない。手詰まりもいい所だ。
「赤坂さんの話、そしてホトケの状態から察するに、そうなっちゃいますよねぇ。
銃弾を弾いたあげく、片手でカラシニコフを撃っちゃうような人物なら、……可能でしょう」
信じたくは、ないですけどねぇ。とどこか茶化した様子で大石さんは答えた。
……私を助けに来た、忍者の存在は彼に話していない。
話が余計にややこしくなるし、それこそ正気を疑われてしまう。
あの化け物の話をしただけでも、半信半疑といった様子なのだから。
――いや、大石さんは私を信じてくれていると思う。
ただ、そんな化け物が存在する、という事を信じたくないだけなのだ。
「……本当に申し訳無いです。あの時、逃がさなければ……」
「いえいえ、むしろそんな化け物相手に生きて戻れた事が奇跡ですよ。無事で何よりです」
からん、とお冷やに入っている氷が音を立てた。
クーラーが効いている店内は静かだ。
ふいに、大石さんが話題を変えた。
「それはそうと、祭りの日には会えたんですか? ――古手梨花に」
「いえ、それが、…………まだです」
ここに来た、本来の目的。――私と妻を救ってくれた、少女の救出。
今まで彼女の予言は真実だったから、それが続けば今年――彼女は殺されてしまう。
それを止めるべく、私はここにやってきたのだ。……しかし、未だに彼女には会えていない。
もう綿流しの祭りは終わっている。本来なら、――ここで終わりなのだ。
だけど、まだ彼女は生きている。
行動を起こすのが遅いのかもしれないが、…………私は、まだ彼女を救えるチャンスが残されている。
今度こそ、彼女を救わなければ。
そう思っているのに、未だに会えていないのは惜しかった。
「古手梨花の予言の話、……そして、アルファベットプロジェクトと入江機関の不正支出の話。…………どうもキナ臭いです。
雛見沢連続怪死事件に関わってそうな気もします。まずは古手梨花さんに詳しく話を聞きたい所ですが」
「……今朝、学校に電話を掛けてみました。でも――休みだったんです」
「おやおや、風邪でもひかれましたかなぁ? 季節の変わり目ですからねぇ」
「…………私もそう思ったんです。それで家に電話をかけました。でも――――留守でした」
もっと早くから、接触を試みるべきだった――と今更のように思う。
祭りの前に、彼女に会っておくべきだったのだ。
学校にもいなくて、ひょっとしたら家にもいないかもしれない彼女。
必死に、生き残る為に抵抗を始めているのかもしれない。
早く、助け出さなければならない。
「風邪で寝込んでいる、という可能性は?」
「勿論あります。ですから、今日の夕方にでも伺ってみようと思っています。どちらにせよ、私は雛見沢に向かうつもりです」
「ちょうど良かった。私も調べなくちゃいけないことがあるんでね、一緒に行きましょう」
「それは……?」
大石さんの話し方に引っかかりを覚えたので、尋ねてみる。
すると、彼はもっと声を潜め、私に顔をぐっと近づけて言った。
「……今年もね、起こってしまったんです。――――オヤシロさまの祟りが」
「な、……それはどういう…………」
私は愕然とした。
五年目の祟り。それはすなわち、彼女――古手梨花が殺される、という事では無かったのか。
だが彼女は生きている。なら誰が。
「これもまた秘匿捜査かかりそうなので、ご内密にお願いします。……興宮の郊外で、焼死体が発見されました」
「……死体の身元は?」
「もうすぐ特定されます。――しかし妙なんですよね、これが」
大石さんは首を捻った。
「遺体はドラム缶に詰められていましてね、それで随分強く焼かれたみたいです。闘士型姿勢、って知ってますか?
急に焼かれると、皮膚が断裂してこんな感じに手足が屈折するんです。体の一部が炭化してたので、ガソリンか何かでしょうね」
それで、と私は問う。
「ホトケは殺されてから焼かれました。ここまでは問題ありません。身元をはっきりさせない為のものかもしれませんし。
しかし、ドラム缶の中に、ホトケのものらしき財布が入っていましてね。身分証明書が入っていたんですよ、その中に」
「……ドラム缶の中? それはどういう――」
「遺体は死後二日以上経過しています。そして財布にはすすが少し付いているだけで、焼けてはいませんでした。
つまり、焼いてしばらくした後に入れられた、或いは中に落としたって訳ですね。……妙な話じゃありませんか?」
――確かに、妙な話だった。
身元の判別を分かりづらくするため、死体を焼いたり、顔面を潰したりするのはよくある話だ。
しかし、その死体の側に身元の証明出来る物があった。犯人が見落とした――とは考えづらい。
被害者のバッグだかポケットだか分からないが、財布は被害者の物だとすると、ドラム缶の中に入っている理由が分からないのだ。
何せ、財布は焼けてもいないし変形もしていないのだから、わざわざ「後から入れた」としか思えない。
犯人の財布であるかもしれない、とも思った。
だが、同じような理由でそれは却下される。財布という貴重品を落として気づかない人間はいないだろう。
被害者と犯人が争った場所、もしくはドラム缶を設置する為の場所で、自分の持ち物をドラム缶の中に落とす。
――実際、そうだとしたらかなり間抜けな犯人だ。
だが、ドラム缶は小さくない。上から覗き込んで中に落とすとしたら、財布は胸ポケットに入れていなければならない。
そんな場所にある物が落ちて、気づかない犯人がいるのだろうか。
……とにかく、被害者の身元が分かれば、財布が誰の持ち物かも分かるだろう。
そう思って、大石さんに財布の持ち主を問う。
「身分証明書に書かれていた名前は何ですか?」
「赤坂さんは知らないと思うけど、ここら辺ではちょっとした有名人の方です。――――――北条鉄平、ですよ。
名字で分かると思いますが、二年目と四年目の祟りに合われた方の関係者です。五年目の祟りには――」
妥当と言えば、妥当ですね。と大石さんが言った。
まだ、死体が北条鉄平なのかは確定していない。だが――ありうる話だった。
ダム建設に賛成だった北条一家。その内の一人がまた選ばれただけの話だ。
――けれど、それは彼女の予言に含まれていなかったはずだ。
その死が、何故起きたのか。彼女ですら予知できない出来事だったのか。
「もう一つ、妙な点があります。ホトケは銃殺されてたんですけどね、顔に打撲痕がありました。相当強く殴られたみたいです。
…………これも、変な気がしませんかぁ? 銃を持っている犯人が、『殺す為に』ホトケを襲ったのなら、最初に殴る必要は無いでしょう」
「……確かに。でも最初は気絶させるつもりで、急に殺さなければいけなくなった理由が出来たとしたら、或いは……」
言っていて、妙だなと感じた。
第一、そんな理由が思い浮かばない。被害者を気絶させて、どうするつもりだったのか。
第二に、被害者を気絶させる為に襲ったのなら、銃を持っていたこと自体がおかしい。
そもそも、相手を気絶させるのなら、殴るという原始的な行為ではなくても可能だ。
薬物をかがせた方が手っ取り早い。
銃で脅して、それから殴る為か――。だとしたら複数犯でなければ難しい。
だとしても。犯人が複数いるのなら、よってたかって襲いかかれば銃なんて必要ないんじゃないか。
……ということは、初めは殺す気がなくて、争いが発展していく過程で銃を使ったのか。
それとも、第三者が喧嘩の仲裁という形で、被害者を撃ったのか。
――分からない。やはり、妙だった。
やれやれ、と大石さんが首を振る。
「今年のオヤシロさまは何を考えているのかさっぱりです。殴ってから頭をぶち抜いて、お急ぎで焼いて財布と一緒に死体を放置する理由が、ですね。
予言通りだと古手梨花がこの後に死ぬわけですから、余計に訳分かりません。おまけに、入江の先生まで行方不明なんですから」
「……入江先生が行方不明なんですか!?」
私は驚いた。
確か、彼は入江機関のトップで、確か、二佐――のはずだ。
その彼が、行方不明になった。
「赤坂さんもご存じの通り、雛見沢に診療所は一つしかないです。そこの先生がどこかに行かれちゃ、村中の人が困りますよね。
……犯人は何を考えているのやら。目的がさっぱり分かりませんねぇ」
私は一度、息を大きく吸ってからはき出した。
――先ほどから、頭の中に「彼女」の存在がちらついているのだ。
すでに、事態は動き始めている。
まだ――間に合う。だから、私が助けにいく。
オヤシロさまの祟りも、今年で最後にする。これ以上犠牲者は出させない。
「……さてと。私と一緒に夕方に雛見沢へ行く、って事でいいですよね?」
大石さんが話題を変えた。
そろそろ、彼は署内に戻らなければならないのだろう。時計を気にしている。
「えぇ。お手数でしょうが、送ってくださると助かります。古手神社付近で降ろして下さい。帰りは何とかします」
「お安い御用です。こっちでの仕事はちゃっちゃと片付けちゃいますね。古手さんの件に関して、はっきりさせちゃいましょうか」
そう言って、私と彼は店を後にした。
ぶらぶらと適当に道を歩く。
とある公園のベンチに、私は腰を下ろした。
五年目の祟り。北条鉄平らしき人物が死亡。入江京介が行方不明。
その数日前に、興宮郊外で殺人事件発生。
――はたして、繋がりはあるのだろうか。
あったとしても、なかったとしても、今年の祟りは『何か』が違う。
頭の中の何かが、ひっきりなしに警鐘を鳴らしている。
またこの前の様な目に合うかもしれないぞ、と。何かが囁く。
今度は拳銃もない。もしも――『奴』にまた会ったら、今度こそ命がないだろう。
接近戦なら多少は有利だろうが、あいつは化け物のような人間だ。きっと格闘も強いに違いない。
――今度は生きて帰れないかもしれない。本当に、命が無い。
五月蠅いぞ、ともう一人の自分を黙らせる。
危険を犯すことなど何ともない。そう言い聞かせねば、やってられなかった。
ここでぐうたらしても始まらない。こうしている間にも、彼女は救いを必要としている。
だけど。助けに応じるのは、もう少し知識と強さが必要だ。
私は雛見沢に詳しい訳では無い。ここへ来る前に、あらかた資料に目を通したが、全てを知ったとは言い切れないだろう。
前者を満たそうと、図書館へ向かう事を考えた。
雛見沢の地理、そして彼女が予言した怪死事件、入江機関などについて調べ直してみるか。
そこでふと、この前すれ違ったスネークという人物を思い出した。
彼は似ていた。私を襲った襲撃犯と。
すれ違った時は、私は車に乗っていて、彼はこちらを見ていなかった。
だから、彼が襲撃犯であるとは断定できない。顔をはっきりと見たわけではないからだ。
が――怪しかった。大石さんの言うように、教師としては不自然とした体格も。
この時期に赴任してきた事実も。外国の人間であることも。
――やはり、警戒しておくに越したことは無い。
あの顔を強く思い浮かべながら、私は一歩、前に踏みしめた。
以上です。
……リアルで色々ありまして、投下が非常に遅れてしまいました。
しょっちゅう待たせていますね。申し訳ないです……。
話の転換点に来ているので、ちょっとストーリーを練り直します。
矛盾点があるので、以前投下したTIPS「襲撃犯の正体」を後日変更します。
あと重ね重ねすみません、羽入とグレイフォックス予約します。今度は期限内に……!
うぽつ!
キツネとオヤシロ!? 意外な組み合わせだw
保守
保守
702 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 09:32:05 ID:AG8e7Zyd
保守
したらばに投下されてたから転送するお。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
羽入はひたすら走っていた。
山道を駆け上がり、木々を掻き分け、ただひたすら梨花を探して進む。
その姿は「通常の人間には」見えないようになっていて、今まで誰も彼女の姿に気づかなかった。
羽入は、梨花からどこに隠れるのかを聞いている。
しかし、「ある程度」聞いているだけであって、正確な居場所までは知らなかった。
声を出して呼ぼうにも、返事が出来る状況ではないかもしれない。
姿を現すわけにはいかず、ただひたすら探すしかなかった。
そこでふと、彼女は疑問に思った。
前までは姿を現すのに膨大な力を要したのに、今は現れたり消えたりすることが可能になっている。
――そもそも、自分達の力は、初めて6月を打ち破った時に尽きてしまうはずだったのに。
こうして輪廻を続けていられるのは何故か、と。
時を巻き戻す力が尽きているのならば、今頃梨花は死んでいたのかもしれない。
しかし、毎回6月の初めごろには戻って来られている。
梨花の死に方が変わり、蛇という異質なカケラが入り込んでも、それは変わらなかった。
どうしてこういう事が起こるのだろう。
6月に死ぬ運命を回避出来たからか、それとも別の「何か」が力を貸してくれているのか――。
(……分からない)
羽入自身でさえ、この力の出所がよく分からなかった。
あの6月には梨花を救うために姿を現した。
それが精一杯で、現れたり消えたりすることは中々出来なかった。
なのに今は違う。
時を巻き戻す力も衰えていないばかりか、姿を現す消すも自由だ。
いったい、何故。
この無限とも呼べる力はどこから来ているのか。
とにかく今は梨花を探すことに集中しよう――と考えたとき、茂みの向こう側に何者かの姿が見えた。
こちらの姿が見えていないことは分かるが、羽入はふと足を止めた。
その人物は――サイボーグのような格好をし、刀を持っていて、まるで忍者のような出で立ちをしていたからだ。
鷹野達の仲間だろうか。
今まで見たことがない人物だったが、この歪んだ世界ならありうることだ。
自分は見えていないから大丈夫――――そう考え、また走り出そうとする。
その一瞬の間、忍者は姿を消した。
羽入が走りだそうとしたその瞬間に――忍者は羽入の目の前に姿を現す。
そして、何の前触れもなく刀を羽入に突きつけた。
「動くな」
忍者は、羽入を見据えてそう言った。
――そう、本来なら見えないはずの彼女をはっきりと見ているのだ。
症候群の発症者でさえ、気配を何となく察知することしか出来ないのに。
「……どうして」
羽入は震える声で言う。
忍者らしき男の正体よりも、自分に刀が突きつけられていることよりも、何よりも驚くべき事。
「僕が、見えるのですか」
「――俺は……亡霊だ。本来ならこの世にいない。だからお前のような存在も見ることが出来る」
亡霊。それはどういう意味なのか。
一度死を経験したのか、死んでも死にきれないのか、生への執念だけでこの世に留まっているのか――。
どれにせよ、彼が異様な存在であることを理解する。
「お前は、スネークという男を知っているか」
羽入は僅かにたじろいだ。だが何も答えなかった。
相変わらず、刀は羽入に向けて突きつけられている。
もしこの状態で切られたらどうなるか――想像もつかなかったし、想像もしたくなかった。
ただ、大人しくしているしかない。
忍者は沈黙を肯定と捉えたようだった。
「スネークは、今どこにいる?」
「……知らないのです」
今度は正直に答えた。
嘘をついても意味がない、この男には通用しない――羽入はそう考えたからだ。
そうか、と男は言う。羽入は害がないと判断したのか、刀の切っ先を僅かに下げた。
代わりに、羽入が男に問いかける。
「……貴方は、一体……、誰なのですか?」
「違う。まず自分から名乗るものだ」
「……僕は……、羽入、と呼ばれています」
半ば脅迫されながら、羽入は自分の名前を答えた。
そして、忍者のような男も答える。
「俺は――かつて、グレイ・フォックスと呼ばれていた。今は――ただの亡霊、だ」
忍者は羽入に背を向ける。
待って下さい、と声をかける羽入を無視し、通信機のようなものを起動しようとしていた。
「……グレイ・フォックス、と言いましたね。……貴方は一体何者なのですか? 鷹野達の味方なのですか?」
僕達の敵ですか、と尋ねる。
返事は期待していなかったが、忍者――グレイ・フォックスは答えた。
「敵や味方――そういうくだらない関係を超越した世界から帰ってきた」
羽入は知らないが、通信機はある人物へと繋がる。
「……いずれ、その時が来れば分かる」
そして、彼は「ある人物」と何十年ぶりかの再会を果たすのだった。
14 :通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE:2009/03/22(日) 21:38:27
以上です。
予約はもう少し待ってて下さい。
ちなみに、時系列で言うと
羽入とフォックスが遭遇→スネークが無線を傍受→葛西と対面
という感じです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
だってお
転載 乙
そして保守
保守
そして今頃だが転載乙
保守
710 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 18:52:55 ID:IlKfTBXW
保守
保守毎回ありがとうございます。そして規制も解除されました。
今後こういう事があるかもしれないので、したらばを時々見て下さると助かります。
それと、情けないことにただいまスランプでして……orz
ちょくちょく書いてはいるんですがご都合主義&変な展開になってしまい、
とても見せられるものではないです。プロットもあまり練られていません…。
一応、スネークとお魎を書く予定でいます。
いつも保守して下さり、待たせてしまって本当にすみません。
もう少し執筆したいので、なにとぞご了承下さい。もちろん新規職人さん歓迎です。
712 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 15:04:27 ID:O8fxyfHj
保守
713 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/22(水) 19:23:34 ID:C9bQ5yF5
保守
714 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/25(土) 11:14:41 ID:SlkadJHT
保守
715 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/27(月) 17:03:29 ID:PSln0rEe
保守
716 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/30(木) 22:00:50 ID:TyZkSXsy
保守
このスレまだあったのか保守
718 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 17:36:24 ID:Iki2qkPE
保守
保守保守
720 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 11:16:00 ID:rJuUqn0f
保守保守保守
・・・保守
次はいつくるんだ
――スネーク、応答ありませんっ
スネェェェェィク!!!
保守
そろそろここも潮時なのか・・・
725 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 18:30:21 ID:Dg8OLwdU
スネーク応答しろ
スネーク?
スネェェェク!!!!
>>711 スランプ……気分転換も兼ねて
久方ぶりにオリスクを進めるというのは如何?
スネェェェェェェェィィク!!!!!!!!!!!
保守
なんの報告もなしは泣けるな・・・
和室に蛇とお魎が居た。お魎の事をよく知るものがいたら、珍しい光景だ、と思うことだろう。
彼女は、極端に余所者を嫌っていたからだ。
園崎お魎は頭首として、威厳ある態度を取り、雛見沢をつねに導いてきた。
しかし、時代は古めかしい風習を必要としなくなった。
彼女はそれを察知した。園崎家の土地を売り、「新しい風」を招こうとしたのはその為だった。
前原圭一。彼という「新しい風」の存在によって、ここ数日で劇的な変化があった。
北条家に対する冷遇という、ダム戦争時からずっと続いていた因習を打ち破ったのだ。
彼の熱弁で、ずっと辛かった沙都子が、因習からも、北条鉄平からも解放されたのだ。
レナは、圭一達に詰め寄られたお魎が「どこかほっとして見えた」と語った。
事実、そうであったのかは、彼女の胸中を知るものでないと分からない。
だが。余所者――しかも外国人であるスネークを、部屋に招いて話している姿を見ると。
彼女が、変わったという事だけははっきりと理解できる。それだけでも十分だった。
◇
対面する、スネークとお魎。
どちらも多弁という訳ではないので、和室には沈黙が降りている。だが息苦しくはない。
蛇は招かれた側なので、お魎がこちらに対して話があるのだろうと判断し、お魎が話し出すのを待っている。
――そして、こちら側の「本題」を切り出すつもりでいるのだ。
お魎がようやく口を開いた。
「先生には本当に感謝しとるんよ」
いきなり言われ蛇は少し驚き、何の話だ、と言った。
あの噂に聞くお魎が、自ら感謝の言葉を口にするとは思わなかったからだ。
それも、余所者でしかないスネークに対して。蛇は戸惑いを隠せなかった。
「私ゃな。ずっとこの村の換気をしようと思ってたんね」
「……村の換気?」
お魎は頷いた。
「……雛見沢に漂う悪い空気。私らみたいな悪い空気は追い出されるべきなんよ。この村には、勢いがある若者のような新しい風が必要さね」
「悪い空気」はオヤシロさまの祟りや村八分の事を示しているのだろう、と蛇は推測した。
そして、勢いがある若者のような新しい風とは――。
北条鉄平が帰還した件に、圭一が園崎家に怒鳴り込んだという、あの時の事を話しているのか、とも考えた。
「大した若い衆が来たんね。あんなのが居てくれたら、わしゃあ安心できるわ。先生の教育の賜物と言った所さね」
「……いや、あれは」
子供たちが勝手にやったことであって、自分は関知していない。
そう伝えたが、お魎の気持ちは変わらなかったようだ。
魅音も詩音もスネークが来てからより騒がしくなったらしい。その様子を想像して蛇は苦笑した。
大方、どう罠に陥れるか考えているのだろう。
ふと、お魎がぽつりと呟いた。
「……先生。孫たちのこと、頼むんね」
ああ、と快諾の返事を返す。
噂に聞いていた「園崎天皇」とはうって変わった様子に、蛇は戸惑っていた。
――彼女は、老いを感じているのだろうか。
全ての人間に等しく訪れるそれは逃れられない。だからこそ、「新しい風」に全てを託そうとしているのか。
「昔は私も元気やったん、何だか若い衆に押されてしおらしくなってしまったんわ」
お魎も自覚しているのか、からからと笑った。
「……その。聞きたい事があるんだが」
「昔」というワードに、蛇は本来の目的を思い出す。
なんね、と返されたが、蛇は何となく罪悪感のようなものを感じた。
今から出す話題は、シビアな物だ。少なくとも、戦争を体験した者にとっては。
思い出すのも嫌な者もいるし、或いは家族を失った悲しみに暮れ、口を閉ざす者もいる。
蛇自身も、兵士という立場に身を置いているのでよく分かる。――家族を失うこと以外については。
――仕方が無い。これは任務だ。と彼は自分自身に言い聞かせた。
まず、自分が歴史に興味がある事を切り出す。入江の時にも、詩音の時もついた嘘だ。
そして、昭和史、とりわけ第二次世界大戦中の歴史を研究している、と蛇は言った。
お魎の眉が、僅かに動く。
「……風の噂で聞いた話だが、…………俺は、この国、この地域に存在する、風土病について知っている」
表情は変わらない。
「……その風土病に関する、大戦中に存在したという、旧帝国陸軍の施設。その場所を知りたい」
尚も、表情は変わらない。
怒っているのか、悲しんでいるのか、はたまた呆れているのか。その表情からは、判別がつかなかった。
突然ですまない、と付け加えた謝罪をする。聞き苦しい言い訳だ、と蛇自身も感じていた。
今まで得られた手がかりは少ないから、どうしてもお魎から聞き出さなければならなかった。――大佐達の言う通りに。
そこでふと、思考を中断する。目の前のお魎が、
肩を震わせて、笑っていたからだ。
からからと陽気に笑うお魎を見て、スネークは呆気にとられた。
何か可笑しい事でも言ったのか。そんな事も知らないのか、とあざ笑ったのか。
答えは。
「……そんなもの、聞いた事もなか」
そのどちらでも無かった。ただ聞いた事がない、と。
そんなはずは無い、と言おうとしたが遮られた。
「風土病? 大戦中にあった研究施設? 何を言っちょるんね。こん雛見沢に風土病があると?
ずっとこの地に住んでるんが一度もそんな話は聞いたことがなぎゃあ」
風土病については、以外にも全く知らないらしい。
それどころか、そんな事を言ったのは誰だ、風土病など穢らわしいと言い出した。
お魎の反応は「全く知らない」という反応だった。これは蛇にとって予想外だ。
市民には分からないようにカモフラージュされていたのかもしれない、と考えて質問を変えた。
「……なら、軍のそれらしき施設の場所は分からないか?」
「なぁんど同じ事を言わせるんね。戦争中は皆生きるのに必死で、軍の事など気にしとらんわ。
誰に聞いたか知らんが、冗談でも言われたんね。そんなのある訳がない」
そうして、また少しだけ笑った。
大方、「お前は騙された」とでも言いたいのだろう。風土病の施設など、雛見沢に無いと。
その後も、いくつか質問をぶつけてみた。
曰く、園崎家は戦時中、さほど栄えていなかった、と。
曰く、戦後に栄えた家だから、それ以前の事は余り詳しくない、と。
たとえ軍の施設があったとしても、今は跡形も無いだろうし、誰にも分からないだろう、と。
仮に風土病があったとしても、そんなものは誰も知らない、と。
蛇は入江の顔を思い出す。
おそらく、こうなることは分かっていたのだろう。
彼は、ただ沙都子を守りたかったのだろうか。未知なる男の好奇心から。
その結果、もっともそうな「嘘」で騙した。あるいは、お魎なら知っているかもしれない、と思ったのか。
――どちらにせよ、一杯食わされた、という訳か。
蛇は自嘲気味に笑った。
まさか、あの善良で嘘がつけないような医者に騙されるとは思っていなかった。
これ以上は無駄だと判断し、適当に礼を言い、お魎と別れた。
メタルギアに関する情報は、何も得られなかった。
そして、別件で梨花、沙都子、羽入が危険な状況下にある。
謎の兵士たちの襲撃にあい、フォックスに助けられた。
事態は動き始めている。
蛇は、次にどんな行動を取るべきなのか。
帰還報告
・使っているプロパイダの規制が酷いのでp2を導入しました。
これで一年間は規制の憂き目にあう心配はありません。
・連絡が途絶えたことは言い訳出来ません…
約一ヶ月間も、本当にお待たせ致しました。
しょっちゅう待たせてばかりですが申し訳ありません。
保守して下さった皆さん、本当にありがとうございます。
こんな頼りない本編書きですが、これからもどうぞ宜しくお願いします。
p.s.
>>726 オリスクも気分転換に進めました。そのうちうp出来ると思います
おおっ!!!スネェェェェェィク!!!
帰還したか!!・・・が・・・
>>733 おお! これからもSS・オリスク制作を陰で応援しとりますノシ
736 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 22:22:40 ID:eZwjS+hT
オタコン「スネーク応答しろ!
スネーク?
スネェェ・・・・あれ?生きてたか」
乙
ageてた・・・orz
あまりに嬉しくてsage忘れてたよ
すまん
738 :
メサルギア:2009/05/21(木) 23:27:25 ID:/y2XGMi2
俺達はお互いの背を向けて銃とナイフを構えた
「止めておいたほうがいいわよ?それとも死に急ぐ?」ピポスネークの後ろから女が一人出てきた
「三四」
「お久しぶりねスネーク」
「この魔女め」スネークはライフルを片手に持ち替えハンドガンで奴の頭を狙った
「ウキウッキウキ(やめておけ、三四の言うとおりだお前達は完全に包囲されている)」敵兵がうようよとどこからともなく沸いた
「・・・・・」
「投降しなさい、危害は加えないわ」投降・・・それは任務失敗、それは世界の終わり、平和が終わり、戦争が始まる
「「「・・・断る」」」俺達の意見は一緒だった
「そう、じゃあ死になさい」彼女が俺に銃口を向けた時だった
「ギャーー」俺は死を覚悟したが何かが落ちてきた、あれは、そう腕だ34の腕だった
敵兵が動揺した一瞬、俺達は反撃に出た
「今だ」一点突破した、その時三四の方を見ると忍者姿のトミタケがいた
「圭一、余所見をするな、爆破まで後10分切ったんだ」
「ウキー(逃がすなー)」
俺達は走った、全力で走った、息が切れて肉体が張り裂けそうになっても走った
ゴールの先に平和があると信じて
続く
TIPS らりるれろ
「ウキウッキウキ(やはり貴様が裏切り者だったか)」
「三四、やりすぎたんだ、東京は望んでない」
「・・・東京、アハハハハ」
「何がおかしい」
「あなた、馬鹿ね、このフェニックスがあれば、東京や賢者にもおびえることが無い、私達が新たな地上の神に慣れるのに、あなたはそれを拒んだ」
「それがやりすぎなんだ」
「あなたは間違ってる」
「間違っているのは君だ、君はここの村人を実験材料にし子供達をチャイルドソルジャーにして、こんなのは許されない」
「ウッキウキ(そうだな、間違ってる)」
「ウキ(お芝居もそろそろ終わりだ)」
「お芝居?何のことだ?」
「ウキウッキウキ(お前も三四も我々にとってはただのシュミレーション要素の一つなのだ)」
「・・・・・私も要素だったの言うの?」
「ウキウッキウキウッキキ(少し考えろ、ザ・ボスとスネークの戦闘データの入った私がお前達に力を貸すこれだけの情報で分かるだろ)」
「・・・まさか」
「賢者達」
「ウキウッキウキ(いや外れだ、賢者は我々が倒した、我々は愛国者だ)」
「らりるれろだと」
「らりるれろって何よ」
「ウキウッキ(それはお前達が知らなくていい)」ピポスネークは手を上げた
パンパン
二発の銃声が部屋中に響いた
「ウキウキ(さて最後の仕込みにかかるか)」
739 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 02:56:47 ID:l7kyZim1
乙&保守
740 :
詩音ファン:2009/05/26(火) 15:17:24 ID:9jYneQyk
./ ./ / .ハ \
l |ヽ/ ./| /| .ヘ,Y´l ヽ
/l ./ / , / l / | / ーナ ./ ヽ
-、 / / / / l-‐/=十、l | l l ./ l
ヽ,ヽ < ./ / / l,-+z=z.l゙''ナ .| / イ / .l
.ヽ,ヽ 〉 l イ , lヽ,fノ~ヽl` .l | /./ l / | .|
ヽ.ヽ ./ .l l | ヽ、 l { .し丿 ヽl ./ ´゙''.x、./ ハ.|
l ゙yヘ ./ l l/i ヽ l.ゝ-= ` /.イ / / リ
〉ンヘ .l-、 リ l ヽゝ ''=ミ、´/ / ./ 気にしないで
「ンヘ'y" |_ / l .i .| .、__ ゙ / ,./ イ ./
. 〔 .とノ |ヽ ゙''― A lV .ト `ー´ /_.. - ´ / l / 「いい女」は死なないから☆
/l 尺 ハ | .゙、 l lヘ Lヽ、__.... -‐"T ̄ / / /
. / .l ヽ | ト----ヘl 〉 | ゙ー-‐f.〕| |_| ,ィ´ //
/ l l ノ } /ヽ.| / l l_ ̄'ヽ | ./ ././ | 〃
./ 〉 / / / .リ / .〈 ゙ー l.l/l //ヽ |
/ / / /○⌒Y⌒y-<~) | l./ノ l | それにね…
. / / / / 乂.人 .人 ノ´ / l/ .| .| |
園崎詩音(C.V. 雪野五月)
魅音の双子の妹で、外見はまさに瓜二つ
興宮にあるファミレス「エンジェルモート」でウェイトレスのアルバイトをしている
お嬢様っぽい印象とは裏腹に、魅音を手玉にとるなど一枚上手なところを見せる面も
普段は髪型・服装で魅音と見分けがつくが、入れ替わっても誰も気づかない
沙都子の兄・悟史に想いを寄せているが…
悟史狂いの勘違いクソアマ
妄想癖・暴言癖・高飛車・自己中心的・暴力的・盲目・拷問狂・独りよがり
自己完結・贔屓・お漏らし・口先だけの魔術師・役立たず・犯罪者
嫉妬深い・不良・発狂・幼女虐待・器物破損・変態・ストーカー殺人・自分棚上げ
でしゃばり・矛盾王・自己陶酔・基地外・ 人格障害
利己主義・ヘタレ・KY・後付けキャラ・DQN・小学生いじめ
不法侵入・偽証罪・わいせつ罪・奇声・鳴き声・化け物・真性鬼グギャンゲリオン
保守るんだぜ?
保守
連絡
・私用の為、6/1〜6/3まで連絡が取れなくなります。
・次に本編を上げるとしたら、矛盾だらけのTIPS「襲撃犯の正体」の修正です
本編は書いていてキャラごとの時間軸がわけわかめな状態なのでもう少々お待ち下さい
・それと、オリスクもうpしようと思っています。
前回とは違い、「ひぐらしのなく頃に」のBGMを使用します。よって起動には「ひぐらしのなく頃に」が必要です。
・オリスクは赤坂がリキッド・忍者と遭遇する所までです。立ち絵が欲しい所ですね
>>741 FR氏
どうかしたらばへお越し下さい〜
詳しくは向こうで(……と言っても三日後ですが)します。
前に氏が「書きたい」と仰っていたシーンについてです。
それでは、近いうちにまた来ます。ノシ
がんばれ、応援してるぞ
>>743 立ち絵はひぐらしの中からイメージに近いポーズをしてるキャラを抜き出して
シルエットで表示するとかでも良いのではないでしょうか?
保守
747 :
メサルギア:2009/06/08(月) 21:35:15 ID:YKeoBuMD
俺は走った
ただひたすらに
その先に何があるとも分からずに
広いホールの場所に行き当たった
「ウキウッキウキ(鬼ごっこは終わりだスネーク)」兵士が入り口を固めた
「行き止まりだ、どうする」
「ウキキッキ(ここで仲良く死んでもらおう)」ピポスネークは手を上げ兵士達は銃を構えた
「圭一、前のハシゴでフェニックスの甲板に出る、そこからパラシュートで脱出しろ」
「スネークは?」
「俺は奴を殺すのがミッションだ」
「お前はこの世界の住人じゃない、ここでお別れだ」
「さあ、行け」俺はハシゴまで走ると同時に銃撃戦が始まろうとした
「「「グハ」」」一瞬だった兵士達のほとんどが一瞬で殺された
「ウキ(なに!)」
「BIGBOSS、新手の客だ」
「そいつは俺の獲物だ」両手に小太刀を持ち、金の十字架を首から下げ、血に飢えた獣の様な呼吸をした神父姿をした少年が入り口から入ってきた
「お前は」「ウキ(貴様は)」
「「サトシ」」
「見つけたぞBIGBOSS」スネークはサトシに銃口を向けた
「さあ俺を殺してくれ」スネークはトリガーを引いた
「・・・・」サトシの体に数発の銃弾が当たりサトシはその場に倒れた
「こんなものかスネーク?」銃弾の後が消え何事も無かったように立ち上がった
「やはりか」
「ウキッキ(ヒーリングか)」
「そうだ、貴様らテロリスト共を一人残らず皆殺しにするために俺はこの力を得た」
「ウキウッキウキ(なるほど、やつらも絡んでたのか)」
「さあ、俺は貴様らを一人残らず絶命させる」
「助かりたかったら俺を殺せ、ハリーハリーハァァァリィィィィ」
「ウキッキウキ(この絶滅主義者が)」
「圭一、先に行けこいつは俺とフランクで何とかする」
「・・・・・」
「行け、圭一」今にも獲物に飛び掛りそうな獅子の様な目をしたサトシの目を見て最近感じたんだ
あの時の彼は、俺と同じただの操り人形だった
ただ俺達は戦いの中でしか生きることしかできないんだ
だがスネークはその時の考えは違ったんだと思う
その答えを聞くには遅すぎた
俺はあの事件以来スネークとは会えなかったんだから
続く
TIPS とある電話
「ええ、ウイルスのサンプルと研究データは無事、手に入れました」
「ありがとうございます」
「あの猿ですがどうします?」
「その為に彼を送り込んだんですね」
「流石は伝説の英雄です、期待を裏切ってくれません」
「賢者達の残党が作ったあの子達はどうします?」
「そうですか、分かりました」
「このオセロットにお任せください」
「では」
TIPS:襲撃犯の正体 (修正)
「にしても、本当に災難でしたねぇ。――――赤坂君」
「えぇ。…………久々に雛見沢へ来た、って言うのに、殺人事件に巻き込まれるとは思ってもいませんでした」
私は、大石さんに連れられ雛見沢を廻っていた。
…………堅苦しいイメージを払拭しようとして、『僕』を使っていたが、やはり割りにあわないので、
もう一人称は完全に『私』に戻ってしまった。
彼女は子供だが、大人びた面も持ち合わせている。『私』だろうと『僕』だろうと、一人の『赤坂衛』として、
再開を受け止めてくれるだろう。
雛見沢はあの時と変わらず、のどかな田舎だった。
――こんな『のどかな田舎』の近くで殺人事件が起きた、のが信じがたい。
ずっと続いているオヤシロさまの祟りなど、色々と謎が多い。
だから、彼女の平穏な生活を手助けしようと、――――雛見沢に、来た。
「大石さん。その殺人事件の犯人の目星はつきましたか?」
とりあえず疑問を口にする。
「いやぁ〜それがですねぇ、さっぱりなんですよ。残されていた薬莢から銃は特定できたんですがね。
赤坂君の所見通り、AK-48でした。…………片手で撃つなんて、只者じゃないどころか、軍人かもしれませんねぇ」
私の予想通り、銃はAKだったのか。
にしても、何故そんな銃があんな所にあったのだろうか?
大石さんの言う通り、――――軍人かもしれない。戦い慣れしていることからも、推測できる。
何があってあの二人を殺害したのか。
何があって物騒なモノを持っていたのか。
何があって――忍者が、現れたのか。
「おやぁ? あれはスネークさんと前原さんじゃないですか」
私の思考は大石さんの言葉で中断された。大石さんが見ている方向を、私も見る。
そこには中学生か高校生ぐらいの少年と、がっしりとした体格の外人の男がいた。
おそらく、外人の男が「スネーク」で、少年が「前原」というのだろう。
二人は楽しそうに喋りながら歩いていた。
――――待てよ、あの男、どこかで。
「あの外人風の男がスネークという人なんですか?」
「えぇ。私も、この前知り合ったばかりです。あの隣にいる前原さんって子達の教師――らしいですよ。
……それにしては、どーも怪しいと思うんだけどなぁ」
怪しい。その一言が、記憶のどこかに引っかかる。
思い出せ。スネークとかいう男、どこかで――――。
引き絞られた矢のように、低く走ってきた姿。
狂気に彩られた表情で、銃を拾い上げた姿。
何のためらいもなく、引き金を引いた姿。
――そう、彼は、「奴」と似ていた。
「赤坂さん? どうかしましたぁ?」
「いえ、――何でもないです。この村に外国の人がいるなんて珍しいな、と思いまして」
適当に誤魔化しておいた。
大石さんに話しても良かったが、まだ確信が持てていない。
犯人の顔をはっきりと見ていないからだ。あの暗闇の中では仕方がなかった。
ただでさえ違法捜査が問題とされているこのご時世だ。定年間近の大石さんに迷惑はかけられない。
体格とか雰囲気が似ている。そうとしか、答えようが無かった。
「6月という中途半端な時期に赴任して来て、それが綿流しのちょうど前。しかも『スネーク』なんて面白い名前ですからね。
珍しいというか、何かこう、引っかかりますよねぇ」
刑事のカンって奴ですかね。と笑う大石さん。
……その経歴も変だ。この時期に、教師として雛見沢に来る必要があるのか。
ちょうどその時、二人とすれ違った。私はスネークという人の風貌をしっかりと見た。
身長はだいたい180cmぐらい。――アメリカ人だろうか。ハーフのような気もした。
車の中からでもわかる、只者ではない雰囲気を醸し出している。……しかし、その表情は穏やかだ。
そもそもあんな残酷な殺人狂が、教師という職業についているとは信じがたい。
しかし、殺人を犯す人間は、全員が根っからの狂人という訳ではない。日常生活では仮面を被っている場合もある。
教師としては不自然な体格。油断ならない目つき。
それに加えて私を襲った犯人と『似ている』のは事実だ。更にこんな田舎にくる外人は滅多にいない。
……彼と、接触するときには、警戒しよう。
スネークという人物の顔を目に焼き付けながら、そう、思った。
以上です。TIPSの修正でした。
変更点は以下の通りです。
・赤坂が大石に「スネークが犯人かもしれない」ことを告げない
→大石は、赤坂が殺人現場にいる時に、スネークと会っている。
その為、スネークは殺人犯ではないと分かってしまう
・ヨーロッパ風の顔〜→アメリカorハーフ
・描写の追加
などです。矛盾だらけでした、すみません。
次は富竹・入江を書く予定です。
メサルギア乙!
本編乙!
オリスク乙!
まだだ! まだこのスレは終わってない!
>オセロットと忍者が厳しい。
もしやるならって事ですけど、
うみねこなら近いのあるかも?
不具合報告
初めからプレイした場合、*j_sinario5に二回飛んでます。
「酔い醒まし編」部分のTIPSの使い方が今までと違うので
シナリオジャンプとの兼ね合いでこうなっているのだと思います。
12.txtの「シナリオ4_2」部分、
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *j_sinario5:goto *j_s5
を
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:goto *j_s5
に変えればおそらく直ると思います
……あれ? えっと、
他のジャンプ部分の記述パターンと合わせるなら
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *j_sinario5:goto *j_s5
を
if %selectbtn == 2:gosub *tips_menu_clear:gosub *j_sinario5:goto *next_j_s5
が良いかも。
21.txt命令記述ミス
!s0「信じる」sd\
sd→!sd
12.txt
ジャンプミス
if %selectbtn == 3:gosub *tips_menu_clear:gosub *j_sinario6:goto *j_s6
↓
if %selectbtn == 3:gosub *tips_menu_clear:gosub *j_sinario6:goto *next_j_s6
*s_6_1
-----------
ハイフンの前に;の記述が無いので
TIPS選択後に-----------が文字表示される
以上、
>元が誰だか判別できてしまうんです。
まー、そうですねw
MGSキャラはシルエットで毎回表示させておけば
あとはプレイする人が慣れてくれば勝手に認識してくれるだろうってアバウトに考えてたので
そこまでは考えてませんでした。
保守
TIPS:とある地下での会話
「入江所長、……大丈夫ですか?」
「いえ、お気遣い無く。…………私がもっとしっかりしてれば、このような事態にはならなかったはずです。申し訳無い……」
監視の目をはばかるように、二人は声を潜めて会話をする。
「僕は綿流しの日にこちらに連れ込まれたのですが、所長はいつからですか?」
「私は……、前の日の土曜日からです。……富竹さん、『オセロット』と名乗る外人に心あたりはありますか?」
「……初耳です。一体、何が起きているんでしょう」
「彼は、鷹野さんの知り合いを名乗りました。目的は明かしませんでしたが、……北条悟史君を、攫ったようです」
「悟史君を? 一体、何の為に?」
富竹は混乱していた。
梨花の予言が的中していた事、信じていた鷹野が裏切った事、入江も捕まっていた事――。
「それは私にも分かりません。……考えたくない話ですが、雛見沢症候群の発症者を何かに利用しようとしているかもしれません。
まさか……、鷹野さん達がそんな事をするなんて、…………信じたくないですが」
「……僕も同感です」
お互い、鷹野を信じたい気持ちは一緒だった。入江は表情を曇らせて俯く。
「……私が、甘かった。症候群の研究も、入江機関の運営も、……彼女に任せっぱなしだった。
鷹野さんにとっては負担だったかもしれない。この事態だって、……本当は彼女が望んでいない事かもしれない」
入江にあるのは、後悔の念だった。
「私は……、『所長』という名の椅子に座っているだけだった。無力だった。何も、気づく事が出来なかったッ……!!」
自責の念に苛まれて感情が高ぶったのか、入江の肩が震える。
動けない身であるが、富竹は彼を慰めようとした。
「……そんなに自分を責めないで下さい。僕も……同じです。僕が鷹野さんの一番近くにいた。なのに彼女の悩みを何も知らなかった。
入江所長、……まだ間に合います。僕らはまだ生きています。悟史君を、鷹野さんを、……救うことが出来ます」
彼らは、自分の過ちに気づいた。
罪を認めるという事は、とても難しいこと。
それを乗り越えられれば、強い意志が宿る。強い意志は、運命すら打ち破る。
「信じて貰えないかもしれませんが、僕は梨花ちゃんに『予言』を受けていました。――鷹野さんは僕らを裏切る。
『東京』の中には、好ましくない連中がいて、彼女と手を組む。そして、――――僕を殺す、と」
「そんな……。梨花ちゃんが、そんな事を」
入江はかなり驚いていた。
女王感染者とはいえ、梨花が『東京』の事情まで知っていたからだ。
「……僕が捕まった時、会話から窺う限り、…………鷹野さんは、僕を殺すつもりでいたのかもしれません。
僕が梨花ちゃんから聞いた事をそのまま言ったら、彼女はかなり同様していました。……事実だったのでしょう」
「……」
「梨花ちゃんの予言では、…………梨花ちゃんも殺されることになっています」
「まさか……! 女王感染者である彼女が死んだら、村人はどうなるか、」
「鷹野さんは、知っているはずです。それを知っている上で、あえて行う、と。…………一刻も早く、助けてあげなければなりません」
富竹の目には、強い光が宿っていた。
「僕達はこうして監禁されていますが、こうして情報交換ぐらいなら出来ます。口を塞がないのは疑問ですが……。
どうにか隙を窺って脱出しましょう。番犬部隊さえ呼べれば、何とかなるはずです」
「……そうですね」
入江も、先ほど後悔の念に打ちひしがれていた時とは違った表情を見せた。
「……まだ、私にも出来ることがあるのならば、協力します。私はもう飾りではない。悟史君を助ける、と約束したのに、助けられていない。
必ず、……鷹野さんを止めましょう!」
二人は頷き合った。
少しずつ、運命の歯車が動き出した。
以上です。このTIPSは、時系列的に少し前の事になります。
梨花と羽入予約します。……が、投下は7月以降となりそうです。
今更ながら綿流しの日に何かしておけばよかったと後悔。ノシ
本編乙!
>僕が梨花ちゃんから聞いた事をそのまま言ったら、彼女はかなり同様していました。……事実だったのでしょう」
細かくてすまない、「動揺していました」だね
保守
保守
TIPS:「ニアミス」
「お腹、空いたわ……」
おそらく誰もいないであろう山中で、私はそう愚痴をこぼした。
先ほど見かけたやる気の無い山狗は、あれから姿を見せていない。
たぶん彼らは一端引き上げてから、体勢を整え本格的な捜索をするはずだ。……それにしては戻りが遅い。
大方、鷹野が怒鳴り散らしているのだろう。内輪もめはこっちにとって都合がいい。
すでに辺りは暗くなっていて、ひぐらしが鳴く時間帯になっていた。
私はというと、ついさっき木のうろを発見したので、今はその中に潜り込んでいる。
ちょうど子供ぐらいの大きさなので、外からもあまり見えないだろう。スネークの服も役に立っているしね、くすくす。
見つかりにくいのはいいとして……、この空腹はどうしようもない。
ポケットに詰め込んできたなけなしのお菓子は底を尽きてしまった。
圭一達がもっと早く助けてくれる、と思っていたけれど、何かあったのかしら。姿を消せる連絡係も来ないしね。
こうして潜んでいることしか出来ない無力さが、……歯がゆい。
「……疲れた」
ここに来てから進展がない。
敵に動揺を与えている、と考えればいいけれど。私にとっては退屈そのもの。……おまけに暑い。
……あれはいつだったか。
まだ、昭和58年6月という運命の袋小路に閉じ込められていた頃。
一度だけ、死から逃れようとこうして隠れたことがあったっけ。あんな思いはもうしたくない、って思ったけどね。
まさか、6月を突破出来るようになってからも、こうなるとは思わなかったな。
私は関係無い事を考え始めていた。……なんだか眠くなってきたからだ。
このスペースは湿気が高い。狭いし、周りは自然ばかり。
眠い、というよりも、意識が朦朧としている、って言った方が正しいかもしれない。
…………ペットボトルに入っている水も、……あと少しだ。
他の場所に、食料と水が隠してあるが、いつ山狗が戻ってくるか分からないので、移動するのは危険だろう。
この準備の薄さは、迂闊だった、としか言いようがない。
でも今は、周りに人影も気配も無い。
――少しぐらい、いいかな。と思った。今の私には、頼もしい仲間達がいるんだし。きっとすぐに来てくれるって。
木に背中を垂直にくっつけて、足を伸ばして座る。そして目を閉じた。
この体勢なら、深い眠りに入ったとしても、体が左右・前のどちらかに傾くので、なんとか起きられる。
ここならきっと山狗に見つからない。
……今から思えば、なんて緊張感が無い行為だったんだろう、って思うけど。
その時の私は、誰もいない所で丸一日隠れていて、おまけに空腹で疲れきっていたのだ。
体力を補う為に。少しだけ、という意味で、眠りに入ってしまった。
――スネークは、どこへ行ってしまったんだろう。
一つの懸念事項を抱えながら。
『あう〜! 梨ぃ〜花ぁ〜〜!! どこなのですか〜!』
奇妙な忍者と別れた後、羽入はなりふりかまわず梨花を探していた。
スネークの失踪、詩音の欠席、鉄平の死、そして沙都子が敵陣に一人で挑む。
――梨花が身を隠している間も、確実に、事態は動いていた。良くない方向へ。
当初の予定では、直ぐに部活メンバーで梨花を助ける予定だった。
しかし、色々と事情が異なってしまい、梨花との合流が遅れている。
それでも。
この状況で梨花を探せるのは、姿を消せる自分しかいない――と羽入は考えていた。
『お願いです〜! 梨花ぁ! 今は山狗がいませんですので、返事をして下さい〜!』
羽入はうろうろと歩き回る。
『あぅあぅあぅあぅ……。約束した場所よりもだいぶ移動してますです……』
きょろきょろと辺りを見渡しながら、独り言のように呟く。
『山狗が探しに来たかもしれないのですね。でも僕が先に見つけないとどんどん遠くなるのです……ぁぅ……』
困った表情を見せながら、羽入は駆け抜けていった。――梨花が隠れている木の側を。
そして、休んでいる梨花も羽入に気づく事が出来なかった。
以上です。……新年に「今年中に完結」って言いましたけど、無理ですね。
では本編です。スネーク、魅音、圭一、レナ予約します。
>>776 誤字指摘ありがとうございます。細かくないです、間違いは大事です。
以降気をつけたいと思います。
久々に来たら本編来てた!
乙!
保守
保守
保守
振り出しに戻されてしまった。
風土病を研究している施設が分かれば、メタルギアの位置もおのずと分かる、と思ったのだが。
それすら分からない。
頼りになる死んだはずの親友は姿を消してしまった。
任務続行は――、難しそうだ。
だが、現時点ではあの少女を助けに行くことすら出来ない。
彼女は綿流しの日からすぐに姿を消したらしい。それ程までに追い詰められていたのか。
そして、やはり北条鉄平は殺されていて、沙都子は診療所へ一人に赴いた。
ならば……詩音も、かなり危険だ。
オセロットの名を叫んだ彼女。いったいどういう状況下にあるのかは想定出来ないが、危険な事に変わりはない。
さらに、梨花の親戚を名乗る羽入も戻ってこない。
ここは動くべきだ。と思った。
――――事態はかなり変化した。
ほぼ一日中、何も出来ずに地下に閉じ込められていたからだ。その分まで動かなければならない。
メタルギアに関する情報が白紙に戻ってしまったが、敵は既に俺の所在を掴んでいる。
ここ一カ所に留まる事は、子供達を巻き込んでしまうことを意味する。
……だから、自分のテントに戻ってから、せめて梨花を探そうと思ったのだが。
「スネーク! 箸が止まってるよ〜!」
魅音が叫ぶ。
……どういう訳か、今、俺は魅音、圭一、レナと食卓を囲んでいる。
目の前に出された日本料理は、量は多くないものの豪華だ。
無理矢理夕飯を食わされた、と言ってもおかしくないこの状況。どうにも落ち着かない。
「なぁ魅音……、こんな事していて大丈夫なのか?」
圭一も似たような不安を持っているのだろう。
彼も同じく園崎家特製の食事を食べながら魅音に尋ねた。
「圭ちゃん、『腹が減っては戦は出来ぬ』って諺があるでしょ! それと同じだよ。
第一、羽入も戻ってきてないし、診療所からも音沙汰無しだから、動こうにも動けないって」
「でもなあ……」
「魅ぃちゃんの言うことも一理あると思うよ。……確かに、何も出来ない事は歯がゆいけどね。
遠く離れていても連絡する手段があればいいんだけど……」
「羽入に無線でも持たせれば良かったかな。うちにはそういうの、たくさんあるし」
無線まで備えているとは。恐るべし園崎家。
……という事は置いておいて、皆が食事を取ってる理由については、大体魅音が言った通りだ。
まず、現時刻は夕食時であること。
次に、羽入が戻ってこないこと。
緊急事態の中にいる可能性もあるが、今は判断出来ない。
そして、診療所から何の連絡も来ないこと。
沙都子が捕まったのなら、脅迫の電話が入ってもおかしくない。
可能性は低いが、沙都子が無事に逃げられたのなら、帰ってきてもおかしくない時間だ。
よって、現時点で動くことは不利になる、と魅音は判断した。
診療所に行くにしては戦力が足りない。
羽入が向かったという、梨花が潜んでいる場所も、魅音達は知らない。
だから、来るべき時に備えて、園崎家で食事をしよう――という流れになった。
大佐に無線する暇すら無かった。
……まぁ、料理がうますぎるので、これはこれでいい、と考えている自分もいるのだが。
日本に来たのはいいが、日本の物に触れる機会は少なかった。
観光ではなく任務で来たのだから、当たり前と言えば当たり前だ。
……しかし、ここへ来て彼ら――、子供達に出会えた。
口先だけで流れを持って行き、そして村の因習を打ち破った圭一。
大人相手に臆することなく勝負を持ちかけた魅音。
フォックスハウンド教官顔負けのトラップの腕前を持つ沙都子。
年齢よりずっと大人びていて、不思議な力を持ち、大切な何かを教えてくれた梨花。
そんな彼らと過ごした日々は――純粋に、楽しかった。
こうして和食を食べているのも、彼らのおかげと言えばそうなる。
今までは野生の動植物しか食べていなかったのだから。
デザートフェスタだってそうだ。甘い物を食べる機会はそう無い。
貴重な体験を彼らはもたらしてくれた。
しかし、……そんな楽しかった日々は、もう終わるだろう。
楽しい日常は終焉を迎える。
本来の潜入任務をする時が来たら、……彼らとはお別れだ。
もしかすると、これが、部活メンバーとの最後の日常かもしれない。
圭一達の微笑ましい会話を聞きながら、そんな事を考えていた。
TIPS:二冊目のノート21ページ
どうしてこんな事になったんだろう。
確かに、彼には会えた。……けれど、「コレ」は何?
彼は私の目を見てくれない。
彼は私の声を聞いてくれない。
私の手は悟史くんに触れられない。
――悟史くんは、悟史くんじゃなくなっていた。
それに、今、私と悟史くんがいる状況すらよく分からない。
悪魔とも天使とも言える、蛇とよく似たあの人は誰?
そして、覆面を被っているあの人は?
彼らは普通に重火器を所持している。一般人とは程遠い。
こんな厳戒態勢の中、悟史くんを連れ出して逃げ出すことは不可能だ。
……ここは、一体どこなの!?
私に出来ることは、こうして状況をノートに記す事だけ。
ノートに何かを書いたところで、どうにかなる訳ではないけれど。
せめて自分の気持ちと状況を整理して、落ち着きたいから。
何か「彼ら」「蛇」「オセロット達」「悟史くん」に繋がるものが見つかるといい。
私は知りたい。自分を取り巻く状況を。
私は知りたい。どうやったら悟史くんが助かるかを。
だから、書く、記す、ここに刻む。
絶対、二人で助かってやる。
以上です。リアルが忙しいです……。
赤坂、大石予約します。
そして、スレの容量が450kbを超えていたので、もう一度この話題をば。
1、このスレ「こちらスネーク 雛見沢村に潜入した」の移転について
・創作発表板に移転する必要がある
・(同上) 必要が無い
2、本編オリジナルスクリプト(オリスク)のニコニコ動画へのアップについて
・職人新規参入を期待して今からでもupするべき
・upする必要性は無い
・本編完結後にするべき
私個人で決めることではありませんので、どうかご意見を下さい。ノシ
一応過去に出た意見です。
1、移転する場合のメリット
・もともと板違い感がある
・新規参入(読者、本編職人、オリスク職人)が期待出来る
デメリット(反対意見)
・今更移転する必要はあるのか
・荒らしが出現する可能性がある
2、うpした場合のメリット
・人(職人)が増えるかもしれない
・オリスクを見る環境が無い人でも、動画サイトのアカウントがあれば見られるようになる
・完成したオリスクを大勢で見られる
デメリット(反対意見)
・低年齢層の所へうpするので、荒れる可能性大
・ニコニコに頼るのは諸刃の剣
>>776-779 乙です
>>780-781 >1、このスレ「こちらスネーク 雛見沢村に潜入した」の移転について
閑古鳥状態だけど、創作発表板にひぐらし二次スレあるから移動は問題ないような?
>2、本編オリジナルスクリプト(オリスク)のニコニコ動画へのアップについて
ニコ動うpについては制作者がやりたいなら問題ないと思う
むしろコメが今よりも貰えると思うのでやる気が出るかも
ただ、未完成物だからある程度定期的にうpしないとニコ動だけ見てるのには忘れ去られる可能性がある
お…更新されてた。乙です!!
ニコ動については本人がしたければ良いのではないかと…
このスレも偶然見つけたから良かったものの
本来なら多分探そうとしない限り見つけにくいので
【ひぐらし】【MGS】が好きな人が多いニコ動の方が検索かけてくれるかも?
未完成品であっても、そういう作品は数多くあるので
終わらせようという気持ちさえあれば良いと思います
移転した方がいいと思うよ。
ニコニコは完結後で
移転について
・OK→2
・NG→0
オリスクのアップについて
・今してもよい→2
・やめるべき→0
・完結後→1
まだ意見が出そろってませんね。移転に関してはした方がいいのかもしれませんね。
現在、このスレを見ている人が何人いるのかは分かりませんが、もう少し意見を募集します。
容量に気を遣いながら投下します。
「……梨花ちゃんが行方不明!?」
これから、雛見沢へ向かおうとする直前の夕暮れ時。
大石さんの車の中で、私はそう聞かされた。
――衝撃的な事実だった。
「えぇ。そういう事になっちゃいました。学校を欠席したなら在宅している筈ですが、自宅はもぬけの殻でした。入院している訳じゃないらしいです。
同居しているご友人も遊びに行かれたみたいなので、古手梨花さんがどこにいるか分からないんですよ」
煙草に火をつけながら、大石さんは答えた。
窓を少し開けて、紫煙を吐き出す。
「……それは、…………何者かに誘拐された、という事でしょうか」
「可能性はゼロではないですね。……私は古手さんの話を聞いていないので、古手さんの命を狙う連中の事を詳しくは知りません」
煙草をくわえたまま、大石さんは車のエンジンをかけた。
そして、車はゆっくりと動き出した。
「ですが、決めつけるのはまだ早い。雛見沢で聞き込みをしましょう。休暇中なのに申し訳ないですねぇ、んっふっふ」
おかまいなく、と私は答えた。
――梨花ちゃんが、行方不明。そのフレーズを心の中で反芻する。
こちらが行動するのが遅すぎたのか。
或いは、危険を察して、彼女が自ら身を隠したのか。
どちらにせよ、放っておけない。
一刻も早く彼女の安否を確認しなければならなかった。
雛見沢に着く。
大石さんと私は、二手に分かれて聞き込みを開始した。
古手神社付近。入江診療所。
通りすがる人々に話を聞いた。……だが、有力な情報は得られなかった。
はっきりしていることは、彼女が綿流しでの演舞の役目を果たしたことだけだった。
その後、つまり今日の事は、誰も分からない。
時間だけが無駄に過ぎていった。
鬼が淵沼や吊り橋の方にも足を伸ばしてみたが、そんな所には人すら居なかった。
結局。日がほとんど暮れてきてしまった。無駄足だったのか。
……しかし、引き返す訳にもいかない。彼女との約束を果たすためにも。
困りながら、日が暮れた雛見沢の道を歩いていた所で、私はある人物に思い当たった。
彼女が学校を欠席したなら、当然、学校に連絡が行っているはずだ。
本人が連絡したのか、同居している友人が連絡したのか知らないが、教師なら何か知っているのでは無いか、と。
……雛見沢分校の教師。
大石さんに連れられ、雛見沢を巡っている時にすれ違った――――「彼」だ。
殺人犯の可能性もある人物。だが、子供達の教師。
どちらにせよ、会う必要があるのは前々から分かりきっていた。
あの時対峙した奴なら、――非常に危険だ。だけど、ここで立ち止まる訳にはいかない。
ちょうどその時、道の反対側から二人の子供が現れた。
この付近に住んでいるなら、分校に通っているだろう。私は話を聞くことにした。
「君たち、ちょっといいかい?」
なるべく警戒されないように話しかける。
「……そこの学校に通っているんだよね?」
二人は顔を見合わせた後、こくりと頷いた。
「スネーク先生、がどこにいるか知ってる?」
また、二人は顔を見合わせた。心なしか、少し困っているように見えた。
やがて、おずおずと、女の子が口を開く。
「……スネーク先生は、今日、学校お休みした」
「休み?」
「うん。何も連絡が無いのに休みだって」
彼も、……学校に姿を現さなかったのか。偶然にしては何かがひっかかる。
――いや、待て。それはつまり。
ありがとう、と私は言って、走り去る子供達を見ながら、最悪の想像が頭をよぎった。
「先生は連絡が無いのに休んだ」。彼女はそう言った。
梨花ちゃんは、休みの連絡が入っているにも関わらず、姿を消している。
後者の方は可能性が低いが、どちらも「行方不明」だと言えるだろう。
……つまり、あのスネークという男も…………、行方不明なのだ。
梨花ちゃんが姿を消して。あの男も姿を消した。
あの時、車ですれ違った時に感じた違和感が増してくる。
――スネークが、梨花ちゃんを連れ去ったのでは無いのか?
それならつじつまが合う。
綿流し祭がある六月という中途半端な時期に赴任してきた教師。
そして、異常な殺人を犯したあの人物なのかもしれない。
これだけ条件が揃っていて、疑わない方がおかしい。彼に対して不信感が増してきた。
「奴」だとしたら――私は、勝てるのだろうか。
あの時感じた死の恐怖が、迫ってくるのを感じた。
今回は、銃が無い。鍛え上げた己の肉体で勝負するしかない。
人知れず、私は拳をゆっくりと握りしめた。
とにかく。一刻も早くスネークを見つけ出して、梨花ちゃんの事を聞き出した方が良いだろう。
……しかし、彼はどこにいるのだろうか。
こちらに越してきたのか、それとも一時的な宿を借りているのか。いったいどこで寝泊まりしているのだろう。
もう一度、子供達に話を聞くべきか。
足は自然と学校へ向かっていった。
営林所の建物を間借りしているらしく、学校というにはどこか変だった。
砂利が敷き詰められたグラウンドで、少年が二人、キャッチボールをしている。
幸運だ。私は彼らに近づき、話を聞くことにした。
二人はボールを投げる手を止めてこちらを向く。
「突然ごめんよ。怪しい者じゃないから安心してくれ」
……こう言うと、余計に怪しく見えるか。まあいい。
「スネーク先生を知っているよね?」
「……まぁ、はい」
「どの辺りに住んでいるとか、そういうの、分かるかな?」
「えーと……、それは…………えっと、」
「……ちょっと待っていて下さい」
二人は後ろを向いて、何やらひそひそ話を始めた。
「大樹、ど、どうしよう、言う?」
「言う、って……確かにあそこで野宿しているって言っても信じてもえるかな。……てっか傑、顔青いぞ」
「先生の居場所らしき所、ち、知恵先生に伝えなかったからさ……。先生に知られたら怒られるかなあって思って」
「大丈夫だって、カレーの悪口を言うよりかはマシさ」
「大樹は先生の怖さと正体を知らないからそう言えるんだよ!」
「何だよ正体って。……別にこの人変な人じゃないと思うし、言っちゃおう」
「……そういえば梨花ちゃん、何で先生のテントと荷物の事、知ってたんだろうね」
「……さあ?」
少年がまたこちらを向いた。内緒話をする程、「何か」あったのだろうか。
「信じられないかもしれないけど……あっちに先生のテントがありました」
……テント? 何のことだろう。
あっち、と言いながら、少年は学校からちょっと離れた、裏手にある山を指さしている。
「テント……、って一体……?」
「前、遊んだときに裏山に入ったんです。そしたら奥の方にスネーク先生のテントらしきものがあって」
「そこに住んでいるのかどうかは分からないんですけど……。先生の荷物らしきものがありました」
しどろもどろになりながら答える。
……裏山で寝泊まりしている? 何故?
しかし、子供達は嘘を言っているようには見えなかった。
「……はは。信じられないですよねー」
「……いや、信じるさ。山の正確な場所と、テントがある大体の位置を教えてくれないか?」
以上です。
>>780に対する意見、お待ちしております。ノシ
本編乙です。
移転については別に構わないとおもうけどニコニコにUPするのには反対ですね・・・
確実に荒れる
保守。
……個人的にはニコニコ利用はありだと思う。
でもある程度作品ができてから一気に上げたほうがいいとも思っている。
移転について
・OK→3
・NG→0
オリスクのアップについて
・今してもよい→2
・やめるべき→1
・完結後orある程度作品が出来たら→2
http://namidame.2ch.net/mitemite/ (創作発表板)への移転は決定でいいですかね。
容量が残り480kBぐらいになったら向こうに次スレを立てましょう。
オリスクのアップは様子見ですかね……。
投下についてですが……まだ執筆途中です。
私用のため8/8〜8/11までの四日間はスレに来られません。
なので投下は8/12以降となってしまいますがご了承下さい。ノシ
保守
保守
保守?
食事を終え、一段落ついた所で、ようやく事態が動き出した。羽入が園崎家に戻ってきたのだ。
探しに行ったはずの梨花は一緒では無い。
羽入の話によると、山狗の車が梨花の潜む山までたくさん向かってきたらしい。
ぎりぎりで梨花と合流する事が出来たが、二人ではどうにもならないので、助けを求めた――ということだ。
魅音、圭一、レナは各々の武器を持ち立ち上がる。
ようやく出番が来たか。休憩時間はもう終わりだな。
「やっと出番が来たな。魅音、準備はいいか?」
「雛見沢の詳しい地図に各自が使う無線機、護身用の武器。バッチリだよ。あとは梨花ちゃんを助けるだけ!」
「幸い、ここから位置は遠くないみたいだね。すぐに向かおう!」
「スネークも来ますですよね? 梨花が心配していたのです」
『………スネーク、貴方は…いざというとき、私達を守ってくれますですか?』
梨花とそう約束した。……助けなければならない。動く時が来たのだ。が、その前にやる事がある。
「ああ、勿論行くさ。だが少し準備が必要でな、後から向かうから先に行ってくれないか」
「スネークぅ! いよいよ出陣って時に全員揃わなきゃしまりが悪い……って、綿流しの日以来、宿に帰れてないんだっけ」
「ぁぅぁぅ。荷物も服もお祭りの時と一緒なのです」
「…それなら仕方ないかな。梨花ちゃんがいる山の場所は分かるんだよね?」
「大丈夫だ。『宿』の位置もそこから遠くはない」
「あの辺りに宿ってあったっけ? ……まあいいか。見せ場無くても知らないぞ。早く来いよ!」
反対されると思ったが、意外と事はスムーズに運んだ。
幸いと言うべきか、梨花が潜んでいる山林は『宿』がある山と近かった。
宿――自分のテントに戻り、準備をしてからすぐに向かえばどうにかなる距離だ。
山狗達は戦闘職では無いと聞いている。子供達もそれほど危険な訳ではないだろう。
それに、ブカツメンバーなら大丈夫だ……と、妙な安心感があった。
「それでは諸君! ただ今より古手梨花の捜索を開始する! 敵は排除してかまわないけど、合法的に頼むよぉ!
危ない時や、梨花ちゃんを見つけた時は無線を使用する事。スネークは出来るだけ急いでね。それではしゅっぱーーつ!!」
魅音のかけ声を合図に、梨花の捜索が開始した。
部活メンバーと分かれた後、小走りで学校の裏手にある山へ向かい、自分のテントを目指す。
日は暮れていたが、周りの木や目印などを頼りに進むことが出来た。
だんたん目が慣れてくる。完全な暗闇の中にいるわけでは無いので、容易に進めた。
……そこで、無線のコール音が鳴った。
この辺りに人はいないので、歩きながら大佐と会話をする。
『園崎お魎から情報は得られなかったようだな』
『ああ。彼女は何も知らないだろう。……振り出しに戻されてしまった』
『うむ……。入江京介が嘘をつくとはな。これからどうするつもりかね?』
『古手梨花と北条沙都子の救出が優先だ。子供達が危ない状況にある。
メタルギアについては……、彼らを助けてから考える。フォックスからも十分な話を聞けてないしな』
『……致し方ないか』
『それと大佐。武器の使用についてだが――』
『駄目だ』
…まだ俺は何も言ってないぞ。
『どうして?』
『山狗程度ならCQCで十分通じるだろう。切り札は伏せておくものだ』
『あの兵士達が襲ってきたらどうする? また助けを待つのか?』
『……』
こればかりは大佐も返答を濁した。
もちろん、無闇に発砲する訳では無い。子供達もいるので、本当の危機に陥った時にしか使わないつもりだ。
しかし――なかなか許可は下りないようだ。
尚も食い下がろうとしたその時、俺は足を止めた。
自分のテントが見えてきたからだ。
――正確に言うと、テントの手前にいる人影を認めた為、立ち止まったのだ。
……一体誰が。何故こんな時間に、こんな場所にいるのか。
切るぞ、と小声で大佐に告げる。謎の人影も、こちらを振り返った。
「……こんな所で何をしている?」
若い青年が強い口調で言う。
「ただの野宿だ。あんたこそ何故ここに来た? 散歩か?」
「…俺は警察だ」
警察だと?
表情には出さなかったが、……厄介な相手が来たものだ。
何故ここが分かったのかが気になるが、どうにかして現状を切り抜けなければならない。たとえ強引にでも。
「職務質問をさせてもらう。お前は――」
「拒否する」
そう言い放って男の横を通り抜けようとしたが、「待て」と肩を掴まれた。
「最近の警察は横暴だな。手を振り払ったとしたら『公務執行妨害』で逮捕か?」
「……」
挑発的な言葉に対し、男は何も言わない。緊張した空気が辺りを包み始めた。
「何故宿に泊まらない? 足がつくからか?」
足が付く、とは何の事だろうか。
「……それに答える義務は無い」
「義務は無くても尋問は続ける。――――古手梨花の行方を知っているか?」
「なんだって……?」
掴まれていた手を離された。振り返って男の顔を見る。
怒り――と言うべきだろうか。そこには形容しがたい表情が浮かび上がっていた。
「知っているんだな」
「……」
「彼女をどうした? 殺したのか!?」
「何の話だ? 俺は――」
「……6月17日の夜。貴様はどこにいた?」
あの日は確か――、知恵と接触し、北条鉄平がまた帰って来て、胡散臭い大石警部と出会った日だ。
殆どの時間にアリバイがある。
どうやらこの男に決定的な誤解をもたれてしまっているらしい。……それも、かなり深く。
感情がからむと、思い込みや間違いを正すのは難しい。どうしたものか。
「落ち着け。何の疑いがかけられているか知らないが、俺は只の教師だ。殺人を犯してなどいない」
「普通の教師が何故6月に編入してくる? それも――連続怪死事件が起きている、綿流しの日の前に」
「……」
「あの日の夜。確かに俺は貴様と出会った。あの異様な現場で。……何故殺したんだ!?」
有無を言わさない口調だ。待ってくれ、とも、人違いだ、とも言えなかった。
再び、緊迫した空気が流れる。
見たところ、この男はかなりの使い手だ。強引にでも俺をねじ伏せ――、署まで連れて行くつもりかもしれない。
殺人容疑に関してはシロだが、この辺りの地面には重火器が埋まっている。
警察に辺りを調べられたら――任務続行は不可能になる。それどころか梨花達も危ないのだ。
どうするべきか。
やはりこちらも強引に切り抜けるべきなのか。
今は男の顔をじっとみながら、機会を窺うことしか出来なかった。
以上です。遅くなってしまいました。
一回分の投下量が4〜6KBなので、次スレは490KBになったら立てましょう。
本編北! 乙!
801 :
メサルギア:2009/08/29(土) 03:28:38 ID:zz4w9moD
遅くなってすいませんメサルギアです。
仕事で忙しく、家に帰れない日が続き、続きが進みませんでした。
フィニックス甲板
扉を開けた時、風が強かったのを今でも覚えてる
「・・・スネーク、俺は」時計を見ると爆破までの時間が迫っていが俺は何も考えれなかった
「後5分だよね圭一君」
「レナ」ナタを持ったレナが俺の目の前に立っていた
「さあ決着をつけよ」
「レナ、聞いてくれ俺達は」
「知ってるよ、私達は仲間だったんだ、でもあのお猿さんや賢者達のせいでバラバラになって敵同士になってたんでよね」
「・・・思い出していたんだな」
「うん、でももう思い出したところでどうすることも出来ないんだよ、だって私は」眼の色が変わった
「圭一君も私ももう殺人マシーンなんだから」レナはナタを振りかぶり、俺は間一髪で交わした
「レナやめるんだ」
「もう全部遅いんだよ」
「サトコちゃんもシーちゃんも葛西さんも梨花ちゃんも、みんな死んだんだ」
「みんな殺したんだよ圭一君が」
「・・・」
「でも関係ないよね、私達兵士だもん」いきなり通信が入った
『圭一、戦え』魅音の声だった
『お前は戦うために私達が作り出したんだ』違う、魅音じゃない
「賢者か」
『そうだ、我々が賢者だ、否賢者の残党を言うべきか』
「どうしてこんなことをした、俺や魅音を騙し仲間を殺させたのは、何が目的なんだ」
『君と一緒だよ、圭一』魅音から違う声になった
「一緒だと?」
『復讐だ』
「何だと」
『今から少し前に私の仲間が殺された、最後の仲間だ』
『彼は私の親友だった、だが奴らに殺された、その復讐だよ』
「俺は復讐なんて考えていない」
『そうかな?君は奴らに家族や仲間を実験の材料にされてなんとも思わないのか?少なくとも私が保護したときは君はこの手で奴らを殺してやると言っていたが?』
「・・・」
『だから私は君に力を与えてやったのだ、君はこんなことも言った』
『奴らを殺せるならこの命くらいくれてやる』俺の声だ
「・・・」
『感謝して欲しいものだな、私は君に力を貸してやったのだ、文字通り私の全てを費やした』
「こんなの間違ってる」
『さあ戦えフリークス』「さあ殺しあおう圭一君」
この時、俺の何かが吹っ切れ、俺は刀を抜いた
「あっはっはっは、流石だよ圭一君、流石はお猿さんの一番弟子」
「がたがた抜かす暇あるならかかってこい」
「最高の五分にしよう圭一君」
おお! メサルギアも来た! 乙!
乙&保守
804 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 07:05:19 ID:2+hRHImD
保守
保守
保守
……もうこのスレも終わりだな。
保守?
>>806 まだだ、まだ終わっていない!
…書きたい気持ちは山々ですが、中々時間がとれず。シルバーウィークに書き溜めたいと思います。
それでは投下します。梨花視点です。
>>798の後に当たる話は後日書きます。
まずい。
頭の中を占めている単語はそれだけだ。まずい、非常にまずい。
とうとう山狗が戻ってきた。それも大勢で。
今まで本格的な捜索を行わなかったのがおかしいのだ。
……さっき寝なければよかった、と今更ながら私は後悔する。
何やかんやで羽入と合流出来たのは大きい。羽入は圭一達に助けを求めに行ってくれた。
スネークも見つかったらしい。…良かった。あとは、彼らが来るまで隠れ続けるだけ。
草むらに伏せ、息を殺し、気配を殺す。
遠くの方で聞こえる足音。小枝が踏み折られる音。ひぐらしが飛んで行く羽音。がさがさと鳴る木々。
目で見える範囲には限界があるので、全ての“音”に対して意識を集中させる。
私が伏せている草むらよりはるか前方に、山狗が三人いた。
…迷彩服がカモフラージュになっているといい。他の所に行ってくれ!
そんな願いも虚しく、彼らは徐々に近づいて来た。
先頭を歩いている山狗には、何か双眼鏡のような物が装着されていた。
アレは確か……、熱源で物を見る装置だったっけ。サーマルなんとかと言った気がする。
……熱源。目立つ動物はこの山にはいない。だから、「熱」として認識されるのは人間だけ。
そして山狗は、こちらの草むらを見て…………。
山狗が「いたぞ!」と叫ぶのと、私が草むらから飛び出したのは、ほぼ同時だった。
走る、走る、走る。
後ろは振り返らない。自分がどこへ向かっているのかも意識しない。
彼らから逃げ切る事だけを考える。ただひたすら走る!
…けど、大人と子供の体格差は埋まらない。徐々に足音と息づかいが迫ってくる。
私が、このぐらいで諦めるものか!
今に仲間達が駆けつける。お前らなんか敵じゃない。
本当の敵は、どこかで私達をあざ笑っている。そいつらを倒すまで、私は運命に屈しない!
近くにあった木を掴んで、ぐるりと右に方向転換する。当然、山狗も追ってくる。
右に行き、左に行き、坂を駆け下りる。小さい体ですばしっこく走り回れば、大丈夫!
そして、大きい木の根を飛び越えようとしたとき――、迷彩服の裾が、枝に引っかかってしまった。
「…ぅあっ!!」
あっけなく体が放り出され、地面に強く打ち付けられた。
慌てて立ち上がろうとしたが、それよりも早く、山狗が私を押さえつけた。
じたばたしても、拘束からは逃げ出せない。しまった……!!
前方から誰かが歩いてきたので、私は顔を上げた。
「探しましたんね、梨花さん。あなたは大事な身なんですから、急に姿を消されちゃたまりませんね」
……山狗部隊のリーダー、鷹野の手下の…小此木だ。
「…ボクを殺そうとしても無駄なのですよ」
「殺す? 何の話ですんね?」
強がって見せたが、小此木はすっとぼけただけだった。
「話している暇はありませんでね、とりあえず診療所に来てもらいましょう。……おい」
隊員のひとりが、ケースから注射器を取り出す。……私を昏睡させてしまうものだ。
注射器を構えた男が私の腕に迫る。
…私は目を閉じ、願った。
……信じてる。私は………、信じてる…。
もしも私が眠らされてしまったとしても、仲間が助けてくれる。
どの世界でもそうだった。だから、私は安心している。捕まっても怖くない。
……このぐらいの事で、…………私は、……殺されない…!!
その時、風を切る音が聞こえた。
何が起きたのかは直ぐに分かった。私を押さえつけていた拘束が解かれたからだ。
ついに来たのだ、私の仲間達が。
「…………間に合った………。」
その声は、後悔と苦渋を知る者にしか出せない重みがある。
絆が深いといえども、部活メンバーにはまだ無い貫禄がある。
…そう、「彼」は部活メンバーでは無い。
……でも、…………「彼」とは、この世界で接触出来て無いはず。…………ぇ……?
「数え切れない世界で後悔した。いつも、気付くときには手遅れだった……」
「…て、手前ぇは、……まさか…………!!」
小此木が驚く。
……でも彼より、私の方が驚いている。だって、だってだって……!!
「………私が、ずっとずっと、…伝えたかった言葉を言うよ」
「……あ、……………あ、」
私と小此木の前に現れた、その人物は。
「梨花ちゃん、君を助けに来たッ……!!」
「赤坂ぁあぁああああぁぁああぁッ!!!」
――赤坂衛だった。
「来てくれたのですね! でも、どうしてここが…!」
「ごめん梨花ちゃん、説明は後だ! 伏せてッ!!!」
「はいです!」
すぐにその場にしゃがみこんだ。
彼も来てくれた、私を助けに。
まだ詳しい事情は説明していない。
それでも、昔の約束を覚えていてくれて、こうして来てくれた。
すぐに山狗が沸き、小此木が何かを指示する。
山狗の一人が、赤坂に組み付こうと低い姿勢で向かう。
だが甘い。「低い姿勢で」来たことが命取りだった。
何故なら、赤坂は初弾から手加減を止めているからだッ!
何枚も重ねられた瓦を砕く、その拳の勢いで叩きつぶす!
人が瞬きをする間に、その山狗は地面へと伏せた。何が起こったのかを理解しないまま。
梨花が呼吸する間に、一人、また一人と地面に叩きつけられる。
……いずれも一撃で。鍛えられた拳が、彼らを容赦なく粉砕する。
山狗は赤坂に触れることすら出来なかった。
赤坂との実力の差は、小学生でも分かる!
一対多数なのに、赤坂はかすり傷すら負っていない。
さらに、圧倒的でかつ、優雅に戦う赤坂は、余裕すら見せているのだから!
「ぱちぱちぱち〜。赤坂はすごいすごいのです。…………??」
赤坂の舞うような戦いを感心して見ていた梨花は、ふと“何か”を感知した。
安堵の表情が消え、真剣なそれと入れ替わる。
“それ”に気づけたのは、百年以上生きてきた魔女のカンというものだろうか。
嫌な予感がする方向――小此木の方を見る。
……彼はインカムで何かを話していた。
普通に考えれば、山狗の増援要請をしているに違いない。
…………でも、……今回は……、…………違った。
小此木は顔を挙げた。
その表情は、先ほどのような焦りは一切無かった。
増援部隊が十人ほど走ってきた。
十人という差は、赤坂にとっては苦では無い。
梨花が感じている胸騒ぎは、いっそう大きくなる。
そして、……冷静に、…………山狗達に指示を下した。
「許可が下りた。発砲しろ。」
銃口が、一斉に赤坂に向けられた――――。
以上です。
スネーク、赤坂、フォックス予約します。
時系列は
>>798の直後で、TIPSになります。ノシ
おお!上がってる!ありがとうございます
赤坂カッケーなぁ…実は、ひぐらしは暇つぶししか知らなかったんだけど(ガンガンにあったから偶然見ただけ)
ニュースやBADENDばっかりとの噂で他の話は敬遠してたんですよ
それが、赤坂が助けに来るシーンを偶然見てから「これってそんな話なのか!」って驚きからハマりましたね
さすがの赤坂も銃には勝てないはず…多分
でも、この雛見沢には『彼』がいますからなんとかしてくれると思ってます
それでは続き、楽しみにしてますね
本編ktkr乙!
竜ちゃんのノリの文章に心が躍りました。さすがてっこうだん(なぜかry
初期の頃からいるから、遅くても続いているだけで嬉しいぜ
本編乙!
さすが赤坂、最強だな・・・とか思ってたらまさかの発砲許可www
だが赤坂なら銃弾をマッハ3の速度でぶったたいてそらしてくれる(え
保守・・・
保守
緊迫した空気の中、1分、2分と時間だけが過ぎていく。
スネークと赤坂は、互いに何も言わなかった。
いつ暴力沙汰になってもおかしくない緊張感の中、
スネークは誤解を解く事を必死に考え、赤坂は「殺人犯」をどう捕まえるかのみをずっと考えていた。
そして、どちらかが動いた時――。
「待て」
機械から発せられる特殊な声が、どこからか聞こえてきた。
二人ともその声の人物に心当たりがあったので、はっと顔を上げる。
「味方同士で争ってどうする?」
その人物――、グレイ・フォックスがステルス迷彩を解除して現れた。
「フォックス!?」「…あの時の忍者か!?」
驚きの声が重なり、赤坂とスネークは顔を見合わせた。
「……アカサカと言ったか。こいつは、あの時お前が戦った相手では無い」
全身から力が抜け、改めて赤坂はスネークの顔を見る。
確信は持てない。だが……、似ているだけで、殺人犯とは違うような気がした。
「……味方同士と言ったな。どういう事だ?」
「敵の敵は味方だろう、スネーク。アカサカはリキッドと対峙したのだ」
「なんだって?」
スネークは驚く。
フォックスに対し、さらなる質問をぶつけようとしたがフォックス自身に遮られた。
「時間が無い。向こうの山で少女が――ヤマイヌとかいう連中に囲まれているようだ」
「……古手梨花か?」
スネークが尋ねたので、フォックスは少女の特徴をいくつか伝えた。
特徴は、古手梨花と一致していた。
まずいな、とスネークが舌打ちをする。
赤坂は状況が飲み込めていないようだったが、梨花が襲われている話には反応を示した。
「助けに行くなら早くした方が良い。後から俺も行く。伝えたぞ――」
端的な要点だけ伝え、フォックスは闇にへと姿を消した。
致命的な誤解は、第三者によって解かれたのだった。
二人はすぐに和解し、味方となったのだ。
「……本当に申し訳ないです。スネークさん、でしたよね。今から助けに向かいますか」
「こちらこそすまない。ちょっと準備をしたら行くさ」
スネークは、持ち運び用の小さな鞄を外し、荷物を取り出す。祭りのお菓子や景品がいくつも出てきた。
「一つ聞きたいが、赤坂と梨花はどういう関係だ?」
「……昔、仕事で村に来た時色々ありましてね。その時約束をしたんです」
「約束?」
「五年後に助けて欲しい、と梨花ちゃんが言ったので」
約束は破れませんからね、と赤坂は笑った。
「スネークさんは?」
「……あの子達の、…………教師、だからな」
スネークは、どこか言いにくそうに言った。
「場所は分かるな?」
「だいたいの位置は。周辺の地理は頭に入れてきましたので」
「そうか。……手分けして探した方がいいだろう。すぐに俺も向かう」
赤坂が姿を消した後、スネークもすぐに梨花が隠れている山へと向かった。
以上です。……もう次の展開は分かりますよね?
スネーク、赤坂、フォックス、山狗・小此木、梨花予約します
ナイスフォックス!
乙でした
突然ですが、カケラTIPS投下。
一応本編準拠で。
TIPS「猫と狗」
――五月蝿い。
五月蝿い女の言葉が、俺の耳に入って反響する。
毎度のこととは言え、流石に聞き飽きた。この女の甲高い声は妙に人を苛立たせる。
だが、それも数分のこと、怒鳴りすぎて喉が疲労した女は、要点だけを最後に吐き捨てるように言うと、乱暴にドアを開け放ち出て行った。
「……ふう」
傍にあった会議室の椅子を引き寄せると、俺はそれに腰を下ろす。
女が言った最後の要点――、それは『古手梨花を捕獲すること』だ。
生け捕りだ。殺してはならない。そしてその幼子は同時に――生け贄でもあった。
「……お疲れ様です。小此木隊長」
同じ部屋で同時に説教を受けていた部下が俺に対して声をかける。だが、俺はねぎらいの言葉が欲しいわけじゃない。
「……どうした? “R”の所在は掴めたのか?」
「いえ、まだです。哨戒部隊からの報告では――」
「だったらお前も行ってとっとと捕まえて来い!」
さっきまでと変わらない進展の無い返事に、俺は怒りを隠さずに吼えた。
「し、失礼しました!」
起立し敬礼をし、部下は急ぎ足で会議室を出て行く。
まったく、どいつもこいつも――使えない。肝心なところを見落とす。これでは――有事の際には、全滅しているに違いない。
……いや、今こそがそれだ。有事の真っ只中だ。
「後手に回っちまったな……。いや、してやられたというべきか」
あの年端も行かぬクソガキに――天下の山狗部隊が、まんまと手玉に取られている。
すでに丸一日、こちらの行動は足踏み状態だ。
膠着状態と言うのは、戦場では呆れるほどよくある。相手も攻めてこない。だがこちらも打って出ない。にわか兵士共は一日寿命が延びたなどと言い、貴重な食料を消費
する。全く生産性も攻略性も、戦果も被害もない。無益な日々――そう、俺は認識している。
そうだ、全くの無駄だ。兵士には膠着などあってはならない。兵士は――銃弾が行き交い、爆音が響き、血が流れ、いつも誰かの死体が転がる。
そんな日々でなければ、息が詰まって死んでしまうのだ。
勿論――大戦に敗れ、大国の属国となり、高度成長だなんだと言ってぬるま湯に漬かる日々を尊ぶこの国にいる限り、そんな日々のほうが稀だ。
事実、俺もこの地で――数年、無駄に歳を喰った。全く利益にならぬ日々だった。やったことと言えば、女のままごとにつきあわされ、只の一般人を数人、黙らせたこと
くらいだ。
まったくこの日々は――、息が詰まる。
息抜きが必要だ。
俺は椅子から立ち上がった。
向かったのは――ある男の元だった。
その男がいる部屋の前に立ち、俺はドアをノックする。
「……開いている。入れ」
ドアを開け、その前にいた男に、俺は会釈せず室内に入る。当然だ。俺はこの男と同格なのだから。
「どうした小此木。……その顔では、まだ“R”は行方知れずか?」
「ああ、そうだ」
隠さずに言う。情報ならこいつにも別ルートで入っている。隠したところでどうにもならない。
「……当初の目的が軌道修正を余儀なくされる。工作ではよくあることだ。……そのためのプランも考えていないわけではないのだろう?」
流石に鋭い。現段階では“R”の同居人を利用したおびき出し作戦を準備しているところだ。……しかし、この作戦も、目の前の男の発案だったことに、俺はわずかなが
ら憤りを持っている。
この男――オセロットは、“愛国者”側の人間だ。“東京”ではない。なのに、こいつの影響力は大きい。“東京”の上層部が、こいつを協力者として送って寄こしてか
ら――ますます山狗部隊は肩身が狭くなった。
情報収集、物資輸送、拠点防衛、そして資金援助――、全て“東京”以上の水準で、提供し続けた。……鷹野の雌はこれにいたく喜んだようだが。
俺は納得できない。何故なら“東京”は元々――諸外国からの支配、影響を拒否し、国内だけで独自の体制を取るために結成された組織だからだ。
“愛国者”という諸外国の産物を――どうして容認する?
「……不満か?」
不意にオセロットに聞かれ、俺は答えることが出来なかった。
「……なんだと」
「不満なのだろう? 我々“愛国者”がお前達に協力することに」
図星をつかれ、咄嗟に返答ができない。
「お前達が作り上げたあの新型メタルギア――あれは素晴らしい。日本人で無ければ造れない機構をいくつも兼ね備えている。だが――、お前達だけであれを作りだそう
とすれば」
確実にあと50年はかかっていただろうな、とオセロットは言った。
「残念ながら日本は物資が致命的なまでに不足している。いくら技術を持っていても、発揮できる材料が無ければ完成はしない。我々はそれが我慢ならなかった。素晴ら
しい技術と高度な文明の結晶は早く生み出されるに限る――、そうは思わんか小此木」
「……それだけか? 我慢できない? それだけで、“東京”に、俺達に――力を、貸すと?」
「無論だ。何よりもアメリカは日本と同盟国だ。協力しない道理はない」
相手に塩を送るとは思わないのか。飼い犬に手を噛まれるとは――思わないのか。
「……まあ、そんなことが目的で私のところに来たわけではなかろう。“R”についても進展はなし。ならばお前がここに来たのは――」
これが目的だろう、とオセロットは小さなビンを投げて寄こす。それは小さなアンプル、その中に入っている得体の知れない液体が――、目的だった。
『我々“愛国者”が開発した新種のドーピング剤だ。人体への副作用は一切無い。安全で確実に――兵士にとって必要な肉体を手に入れることができる』
無論、それ相応のトレーニングが必要だが、とオセロットはそのとき笑って言った。
効果は覿面だった。衰え始めた俺の肉体でさえ、用意に20代の筋肉の増加量を実感した。鍛えれば鍛えるほど、俺の肉体は年齢の、いや人間の限界を超えた。
自分が究極の兵士になった錯覚さえ覚えた。
愛国者という素性の解らない連中は好きでは無い。それは今も変わらないが――、山猫がくれるこの薬だけは、俺は気に入っていた。
オセロットから受け取ったアンプルの中身を、俺は注射器に吸い取って自分の静脈に打ち込む。……心臓が高鳴る感触を覚えたが、すぐに血流は落ち着きを取り戻した。
「ああ、すまない」
すぐにでも体を動かしたくなって、俺は部屋を出る。その直前。
「お前は、このままでいいのか?」
オセロットが、そう切り出した。
「なんだと」
「遅かれ早かれ、鷹野三四の野望は潰える。あの女は人の上に立つ器ではない」
それは、これ以上無いほどの、裏切りをする発言だ。
「オセロット!? 貴様やはり!」
「やはりなんだ!? このままあの女を神輿に上げていては、いずれ我々も! 貴様も潰れる! そのぐらい見通せない貴様ではあるまい!? いいか! 我々はな」
あのメタルギアを守らなくてはならないのだ、と、山猫は腕を振り上げた。
「……オセロット、馬脚をあらわしたな」
「違う! 真実が見えていないのは、貴様のほうだ! あの女の感傷で立ち上がった任務に、どれだけの価値がある!? どれだけの大義がある!?」
確かに――、鷹野のやることに、それらは。
「あの女の言うことに、お前はもう付き合いきれないと――そう思っているのだろう?」
「……だが、彼女は――、三佐は、我々の、東京の――」
「その東京が、彼女を見限るとしたら、どうだ?」
「!?」
言葉が、出てこない。だが――確かに、たしかにそれは――――、ありえる、ことだった。
「見せてやろう。東京の上層部が――私に寄こした極秘メッセージだ。今の貴様なら、知る権利がある」
「……あ、ああ。頼む」
何もかもがどうでもよくなっていた。あの注射を打った瞬間から――山猫の言葉が、まるで神託のように、聞こえた。
属国となった日本。その中で蟻の如く蠢く東京。そのせせこましさに嫌気が差した。
オセロットが映し出したモニターから流れる映像に、俺はぼんやりしながら聞き入っていた。
兵士が兵士として生きられる世界――、それは、愛国者となら、得られるのだと、俺は理解した。
「それでは、貴様に一つ、任務を与えよう。貴様と、鷹野三四が二人きりになった瞬間、お前は」
鷹野三四を抹殺するのだ。そう、猫は、なでもしない声で言った。
俺はそれに、――了解したと、吼えた。
以上、投下終了。
何年ぶりだろ投下。やっぱり緊張するね。
じゃ、あとは本編氏頑張ってー。
おおおおお、元本編氏&現本編氏投下乙です!! wktkが止まらない!
そして容量がヤバイから【創作発表板】に次スレ立てて来ますんね
ちょっとまて、移転するかどうかは最終決定したのか?