こちらスネーク 雛見沢に潜入した3

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1ID:FaTQLa60
前のが詰まったので新スレ作成。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 19:38:59 ID:qyqg/6ax
2
3大佐:2007/11/13(火) 10:30:18 ID:dVyP54Ot
スネーク!!
はやく、レナたんを拉致してこい!!
おもちかえりーーーだ!!!
スネーク、早く拉致…(ブツ
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/13(火) 20:24:42 ID:noqXwjtV
即死回避
5名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 12:13:33 ID:T4B3DDDz
大佐「スネーク!!早く電源を切れ!!私が代わりに任務に行く!!」
大佐「そして、今度こそレナたんを拉致…(ブツ」
6名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 13:19:17 ID:dmL1FOkS
スネーク!どうしたスネークッ!
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 20:15:13 ID:FEH6GAyJ
スネーク!!
8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 13:33:05 ID:r5ENZNIf
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9名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 18:06:29 ID:lvr5P/gY
大佐「おい、スネーク!そろそろ本当に返事をしてくれ!」
大佐「そうしないと、ここが終わってしまう!!」
大佐「あらためて、任務内容を確認する。レナたんを拉致しろ!!」
大佐「どんな手を使ってもかまわない!レナたんを拉致しろ!!」
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 01:37:49 ID:jJXTM2Cw
>>1乙。
11ID:FaTQLa60:2007/11/18(日) 11:56:45 ID:CihPYefW
あげ
12名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 14:52:59 ID:F52H2rwZ
さげ
13医療班:2007/11/18(日) 15:00:13 ID:J8ot4vGH
スネーク!
雛見沢症候群の予防接種を忘れてた!
お前がL5発病したら手つけられないから帰ってくるな!
繰り返す、
帰ってくるな!
14名無しさん@お腹いっぱい。 ◆MarisaYrhI :2007/11/18(日) 15:33:41 ID:KNOoXrAA
age
15名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 19:52:46 ID:43hdhYtn
思ったが、スネークをひぐらしの時代に合わせるならタイムスリップネタとかもおもしろいかもな。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/18(日) 22:12:37 ID:s1a9CQiy
大佐「レナたんを拉致しろ」
17名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 13:16:16 ID:wQPY4YM1
レナたんを拉致しろ
保守
18名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 17:43:21 ID:Pnlbv5ON
スネークは1972年生まれだから、昭和58年は11歳か。
恐るべき子供達計画で生まれたわけだし、もう練度は並の特殊工作員レベルは充分ありそうな年齢だな。
普通に子供スネークが雛見沢で山狗相手でも勝てそうな気がする。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 19:15:11 ID:XhewRwe7
>>18
実力テストみたいな感じで山狗を解体してこい、とかな。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/19(月) 23:08:35 ID:nrjeY0Fk
山狗のバックは治療から兵器開発にシフトしようとしてるし、いくらでも工作員送られる理由はたつからな。
一応、日英ハーフで日本人混じりだしまだ外国人の少なかった日本でも子供という油断も合わせて動きやすいことは動きやすそうだな。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 12:12:50 ID:YVySoK4Q
レナたんを拉致しろ
保守
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 15:17:46 ID:ay6ETnIY
逆にレナたんにお持ち帰りされるデイビット(仮)くん11歳。
23ID:FaTQLa60:2007/11/20(火) 17:11:34 ID:VP3l6kbT
age
24名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 00:23:39 ID:F7xclYnl
そういえば某少女マンガで子供が救出任務とか軽くこなしてたなw
九番目の武蔵とかいったか?
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 00:24:42 ID:F7xclYnl
>>24
誰に書いたのか忘れてた。すまんな、24さん
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 13:00:17 ID:I5VtF+qJ
雛見沢プロジェクトを脅威に感じたらりるれろが子供スネーク(BigBossの記憶一部コピー済)を送り込む話とか。
職人松。
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 23:37:28 ID:RyEjNiYa
園崎お魎に、会う。
その為にはそれなりのアポイントメントが必要だろう。
俺の周りで、お魎に繋がる人物―それも直接的に。
園崎魅音と、園崎詩音。
まずはこの二人と接触しなくてはならないだろう。
しかし、事は園崎家の暗部に関わることだ。
安易に関わるのは、俺の生死にも危険が及ぶ。
どう、動くか・・・?

まずはできることからするべきだろう。
魅音か詩音に接触するべきだろう。
俺は病院を出て、神社へと向かった。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 14:18:42 ID:wEBJ77rN
職人さんか…?職人さん復活なのか?!

とりあえず乙す
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 14:35:58 ID:5g6uT5Om
超乙です。

まとめ貼って無かったんで置いときますね。
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina
3027:2007/11/24(土) 21:45:06 ID:ih6Yy3tb
27です。短くてすみません。
正直言って、どこが本スレなのかよくわからないんですが・・・
前のスレはなくなったんですよね

http://game13.2ch.net/test/read.cgi/game13tr/1191834938/
こっちとどっちが本スレなのか?
3127:2007/11/24(土) 21:49:12 ID:ih6Yy3tb
というか
ttp://127.0.0.1:8823/thread/http://game13.2ch.net/test/read.cgi/game13tr/1191834938/
のほうが伸びてるし、こっちのスレタイが
「こちらスネーク 雛見沢に潜入した3」
                                    ↑あれ?村はどこにいったの?
って感じだし、できればこの板の人たちはリンク先に統合してはくれまいか
32名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/25(日) 19:54:11 ID:QKoyf4Fc
>>31
了解でありまつ( ̄∀ ̄)ゞ

てか、もう一方に全然気付かなかったorz
33名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/29(木) 13:08:08 ID:P/HB11JG
大佐「スネーク!!いい加減に返事をしろ!!さもないとゲームの電源を切るぞ!」
34ID:FaTQLa60:2007/11/29(木) 16:55:10 ID:R8V8zeuY
一回スレが詰まったのはなぜだ!?だから作ったのに!
35名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/02(日) 21:10:01 ID:DCANhiuT
もう一方って専ブラで見れないからコッチでよくね?
36名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/03(月) 13:23:31 ID:wYlRU4Xk
大佐「スネーク!!こんなていたいらくだからMGS4の発売が延期されてしまうのだ」
37ID:FaTQLa60:2007/12/03(月) 18:56:13 ID:vu/G5Js4
なんか最近>>31のほうがかちゅ〜しゃで見れるようになったんだが・・・
38名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/05(水) 07:13:32 ID:yrY23EFe
>>31
何故か見れないが?
39名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/05(水) 14:50:54 ID:Tg01euGX
>>31が見れない俺涙目
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/06(木) 00:32:59 ID:I2SFItla
こっち頑張って伸ばそうぜ。
とりあえず職人が帰ってくるまで、
面白そうなシチュや設定、駆け引きなんかでも語ってみないか?
41名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/06(木) 17:18:57 ID:bsHosxCR
了解。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/08(土) 00:22:46 ID:Uek+vVDI
サトコvsスネークのトラップバトルが見てみたい。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/11(火) 10:38:54 ID:9g7C3eCF
44want ◆Spp7Z.rFAM :2007/12/12(水) 03:37:38 ID:Ut6lsKZm
アニメ版トミー涙目(笑
職人ではないけれど…
スネーク(ネイキッド)が敵側にいる場合。
富竹を見つけ出せ!!

富竹「くぅ! ここで捕まる訳にはいかないっ!」
富竹は窓から外の様子をうかがう。
下の路上には山狗の姿はない…、今しかないっ!
勢いよく窓から飛び降りる…。
自分が居た階は二階。問題は無いはず……
「ガシャンッ…!!」
はずだった…。
自分が降り立った場所はあろうことか、
車の上であったのだ…!
「ッ!? しまったっ!」
(確かに着地の衝撃は逃がせて良かったが、
(こんなにも音を立ててしまっては…!
「いたぞっ!!」
音を聞き付け、山狗が次々とやって来る。
(囲まれたか、四人…いや五人かっ!?
(後ろは行き止まり…、
くそっ! 袋のネズミか……?
山狗「捕まえろっ!」
「いや…、こんな所で諦めてたまるかぁっ!!」
強行突破しかない!
「うぅおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!!」
山狗に向かい、がむしゃらに走り出す。
両腕は二人の山狗の胸を捕らえ次の瞬間。
「げぅ! わぁ…?!」
半回転し…、
「ドンッ! ドガッ!」
山狗は地面へと叩き付けられる。
「がぁ…! ふぅっ!」
富竹「まずは二人!」
山狗「きぃっ! 後ろに回り込めっ!」
富竹の右腕を回り込んだ山狗がつかむ。
「ふん、捕まえたぞ!」
45want ◆Spp7Z.rFAM :2007/12/12(水) 03:41:09 ID:Ut6lsKZm
富竹「甘いね!」
腕を大きく回し手を解くと、
山狗「なぁっ!?」
その位置で回転し、相手に裏拳をお見舞いする。
「があはぁぁ!」
頭に直撃し、崩れ落ちると同時にすかさず…
真後ろの相手にもバックキックを繰り出す。
山狗「うぐぅふぅ?!」
ボディに直撃し、吹っ飛ぶ。
不意に受け、抵抗出来なかったのだ。
富竹「よしっ! これであと一人だ!」
いけるかもしれない。
そう思った直後、背中から気配を感じる。
(…ッ!?
富竹「はぁっ!!」
振り返りざまに拳を突き出す。
「パァシィ…!」
(止められたか!
(だけどまだ左がある…!富竹は左腕に力を込める。「ドゴッ」
「うぅうっ!」
放った渾身の左は空を切り、そして……
地面に膝をつけたのは富竹のほうであった。
相手の肘が富竹のみぞに入っている。
(く くそぉ…効いたぁ……―
????「よく、あの状態からここまで……」
「いいセンスだ…!」
…………その後、
スナイパー富竹
‐VS‐
BIGBOSS
へ続かない(苦笑
46隙潰し:2007/12/12(水) 12:45:17 ID:ZYXKxMKr
どうも隙潰しです。
何か投下しようと思ったら先とられてたんで明日、
明後日に投下します。
47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/12(水) 22:25:22 ID:JSJjZhgX
>>44-45
敵側もアリだな。
面白いよ。

>>46
楽しみに待ってる。
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/14(金) 22:19:53 ID:IisE7eij
ほしゅ
49名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/15(土) 09:07:26 ID:Y3jxvB6N
期待あげ
50隙潰し:2007/12/15(土) 16:17:37 ID:p64k8iXO
すいません1日遅れました。
今から投下します。
51隙潰し:2007/12/15(土) 16:35:24 ID:p64k8iXO
俺は雛見沢村の中心部を歩いていた。
ひぐらしの鳴き声がいやにうるさい。
果たして本当にこんな村にメタルギアがあるのだろうか?
少し疲れてきたので少し休憩をする事にした。
最近、疲れが異常にはやくなってきている。
無理のしすぎだろうか?
考えてもしょうがない事なので思考を中断させる。
そこらに座れるような場所はないかと思い、辺りを見回す。
するとちょうどいい具合に適当な大きさの石が置いてあった。
俺はそれに座りしばし目を瞑る。
その瞬間何かの記憶が蘇った気がした。
何かを思い出そうとするがそれは不意に聞こえてきた声によって中断させられた。
「みぃ☆」
「?」
顔を上げるとそこには1人の少女が立ってこちらを見つめていた。
「何を、しているのですか?」
「え?あ、ああ、ただちょっと疲れたから休憩していただけだ。君はこの村の住人か?」
「はいなのです。散歩していたのですよ。 にぱ〜☆」
52隙潰し:2007/12/15(土) 16:55:46 ID:p64k8iXO
「こんな村に何かご用なのですか?」
「ああ、ちょっと観光で近くまで来てな、この村の自然がとても貴重だと聞いて来てみたんだ」
「それならボクに付いてくると良いのです。
見晴らしの1番良いところへ案内してあげるのです」
断る理由もない。俺はすぐに返事をした。
「ああ、頼む」
「ついてくるのです〜」
「あ、君の名前は?」
「みー?ボクの名前ですか?ボクの名前は古手 梨花なのですよ。あなたは?」
「俺はソリッド・スネークだ。スネークでいい。」
「ならボクも梨花で良いのですよ。スネーク?ついてくるのです。」
53隙潰し:2007/12/15(土) 16:58:46 ID:p64k8iXO
以上です。
駄文失礼しました。
皆様お体気をつけて下さい。
54名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/16(日) 08:06:07 ID:KeW1gCxq
アゲます。
55名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/17(月) 07:55:11 ID:qePM4uJp
TIPSでもいいから読みてぇ
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/17(月) 22:35:57 ID:qePM4uJp
ほっす
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/19(水) 09:16:14 ID:9ryeEJKk
あげあげ
58名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/19(水) 23:13:30 ID:8qW0LZZR
一応保守ります
59ID:FaTQLa60:2007/12/20(木) 16:15:37 ID:JRg6JheL
保守
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/20(木) 18:06:10 ID:lvMX4LTE
こちらスネーク。
久しぶりに学校の図書館に潜入した。
図書館の人が、カウンターの中で、釘を机に打ち込んでいる。
ど、どうしたらいいんだ???
な、なにをしているんだろう?
61メサルギア:2007/12/21(金) 12:53:40 ID:Yvm2hs05
「ウキウッキキウキ(こちらピポスネーク、大佐聞こえるか?)」
「スネーク待っていたぞ、今までどこに」
「ウキキ(ちょっと仕事で世界一周していた、昨日帰ってきたばかりだ)」
「そうかでは話の続きを聞かせてもらおうか」
「ウキ(任せろ)」
そして本編へ           ぶっちゃけどこまで書いたか覚えてないorz

カチ、カチカチカチ
「馬鹿なもう弾切れ」
REXの機銃の弾がきれカラカラとただ機銃が回る
「悟史今だ」
「ウオォォォォォ」超人的な身体能力を生かし悟史がREXに飛び乗りC4を仕掛けた
「こしゃくな」REXが暴れ始めた
「悟史逃げろー」
「うあ」悟史はREXに振り落とされ地面に叩きつけられた
「ウキ(今だ)」俺はC4のスイッチを入れると爆発がおきREXは煙に包まれた
「悟史ーーー」スネークはサトシに慌てて駆け寄る
「僕は大丈夫それよりメタルギアは?」刀を杖にして立ち上がり爆煙の方を見た
ギシャーーーー
「スネーーーーーーク!まだよ、まだ終わってないわ」
レドームが壊れ操縦席から頭から血を流す三四が出てきた
「ウキウッキ(この魔女め)」
「だけどこれが最後の踏ん張りどころだ」
「行くぞ」
再びREXは俺たちに襲い掛かりミサイルとレーザーの嵐
「ハハハ、アハハハッハ」
基地内に三四の声が響く
「死ねーーーーーーーーーー」
周りにミサイルが降り注ぎ俺達はREXに突撃し続け俺が気が付くとスネークの頭上に数発のミサイルが降り注いでいた
「ウキッキ!(スネーク危ない!)」
「ウオオオオオオ」
スネークの立っていた所にミサイルが数発着弾し爆発した
「スネーーーーーーーク」

「どうしたんですか梨花は急がないと」
梨花は立ち止まり基地のほうを見た
「・・・スネーク」
「大丈夫なのですきっとスネークは帰ってくるのです」
「何か嫌な気がする」
「何独り言を言ってますの梨花」
「いえなんでもないわ、早く急ぎましょう」
62ID:FaTQLa60:2007/12/21(金) 18:22:08 ID:x9FQX/ux
保守
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/22(土) 06:23:38 ID:rIlV5HKS
>>61
乙なのですよ、にぱ〜☆
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/22(土) 11:34:07 ID:/8mwNrvi
                 
     _____     
   /  /   /| 
    | ̄ ̄ ̄ ̄| .|     
    |        |/ノノ ノ ノ ノ
    ̄ ̄ ̄ ̄      ズリズリ
65名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/23(日) 11:40:46 ID:OpRhSqEw
保守
66メサルギア:2007/12/24(月) 18:16:31 ID:T4qgpfng
彼が立っていた場所に煙が立ちこめ俺は彼を確認出来なかった
ただ今分かるのはREX、いや三四を倒さねばいずれ俺達を、この村の住人を殺されてしまうっと言う事実だけだった
「ウキキキキ(ウオオオオオオオ)」
俺は三四に銃口を向けトリガーを引いた
「スネーーーク」姿が見えぬ悟史の声が聞こえた
「・・・サトコを、シオンをみんなを頼んだ」
「ウキ(何を言っているんだ)」
煙の中から突然悟史が跳躍し、REXのコックピットに飛び出した
「ウキー(悟史ー)」
「スネーク、これがビーストである俺からの最後のプレゼントだーー」
「あら残念」
パンパンパン
コックピットの中から発砲音が聞こえ悟史の血が俺の顔にポタポタと当たった
「グ、グハ」
「ビーストと言えどもこの距離で撃たれたらひとたまりもありませんわね」
「悟史ーー」
「クッ」最後の力を振り絞り刀を三四に向けた
「ま、まだ動けるというの」
「獣はまだ死なない、死ぬときはお前も一緒だ」
「こ、この死になさい」
パンパンパンパンパン、カチカチカチカチ
「どうやら、ゲフ、弾切れのようだな、ゴホ、チェックメイト」
グサ
「ウキッキキ(メタルギアが止まった)」
コックピットからゆっくりと悟史が落ちてきたのを受け止めた
「ウキッキ(悟史、なんでこんな事を)」
「スネーク、ゴホ、俺、これで許されたかな」
「もう喋るな」
「スネーク、サトコとシオンに伝えてくれ、俺を忘れ自分の、ゲフ、人生を生きろと、カハ」
口からおびただしい量の血が出てきた
「ウキ(もう、もう言い喋るな)」
「ゲフ、ゴフ、ガハ、」
悟史はゆっくりと力尽きた、あれだけの血を吐きながらも死顔は穏やかだった
「ウッキーーーー(ウオォォォォォォォォォォ)」
廃工場に静寂が戻りひぐらしが鳴いていた
67名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/24(月) 19:46:06 ID:udkhBfiZ
雛見沢村でクリスマスを祝おう
というわけで誰かクリスマスSSを書いてくれ
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 00:43:48 ID:qQkk3wdH
>>66
はう〜!とっても乙なんだよ♪だよ♪
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 00:53:16 ID:qQkk3wdH
あうあうあう……このままでは過疎化が進んでしまうのです。


短くてもよいのでTIPS書いて投稿してほしいのです。
本編さんに影響しないようなちょっとしたシチュエーションや、誰かと誰かの会話程度でもいいのですよ〜


70隙潰し:2007/12/25(火) 01:31:10 ID:ybhsObuD
67の要望に応えて下手かもしれませんがクリスマスSSを壱つ。
tips フィランソロピー本部
「スネーク、帰ってきて早々悪いんだけどすぐに向かってもらいたい場所が
あるんだ。」
俺がそんな命令を受けたのは今あるタンカーを破壊してきた直後だった
「どうしたんだ?できれば少ししてからにしてくれない―――」
「すまない、スネーク悪いが今から行ってくれないと間に合わないんだ」
オタコンがいつにない強い口調で言ってきた。
「間に合わないとはどういうことだ?オタコン」
「詳しいことは道中で説明する。今からすぐに『昭和58年』雛見沢村に
向かってくれ」
「昭和58年だと?」
「ああ。そうだ。『昭和58年』だ。」
オタコン、頭でも狂ったのか?今は2008年だぞ?どうやったら昭和58年に
行けるんだ?」
「行けるさ。時限空間移動装置を使えばね。」
「時限空間移動装置?何だそれは?」
「その名の通り時間の間を行き来できる装置さ。理論上時間を越えるには
光速を越えなければいけないけれど、この装置はVR訓練装置をいじくってたら
出来たんで光速を超える必要がないんだ。」
「・・・よく分からんが、つまりそれで昭和58年の雛見沢村に行って任務をすれば
いいんだな?」
「ああ。だが気をつけてくれよスネーク。確かにこの作戦が成功すれば現在までの
メタルギアのルーツを完全に消すことが出来るが・・・」
「出来るがなんだ?オタコン。」
「失敗すると二度と現在に戻ってこれなくなる。」
「!!!!」
「最初はすぐに向かってくれとは言ったがもし失敗してメタルギアの存在が
消えないでスネークだけ消えてしまったらこの世界は永久に愛国者達に
支配されてしまう。そういうことになったら全ての遺伝子がデジタル化
されてしまう。」
「オタコン。」
「ん?」
「俺は行くぞ。雛見沢村に。」
「いいのかい!?失敗したら戻って来れないんだぞ?」
「いいさ。それに・・・伝えなければいけないことはもう十分に伝えた。
後は自分達で考え自分で決め、自分で伝える番だ。」
「・・・分かった。じゃあこっちの椅子に座ってヘッドセットをつけてくれ。
後タイムリットがあるんだ。」
「どれくらいだ?」
「向こうについてからピッタシ240時間。それ以内に任務を完了させ、帰還しないと
二度と帰ってこれない。」
「任務は昭和58年雛見沢村に単独潜入。雛見沢で建設中のメタルギアを破壊し
いた痕跡を抹消。制限時間内に帰還することだ。」
「分かった。じゃあ行ってくる。」
「OKじゃあ転送するよ向こうについても時限通信で会話できる。」
「転送10秒前。8,7,6,5,4,3,2,1、転送!」
まばゆい光とともにそむけた目を戻した時には既にスネークの身体は転送されていた。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 05:42:57 ID:qQkk3wdH
ちょっとオカルト的な短編書いたのですが、載せてもいいですか?

72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 10:07:38 ID:YlS4Bl3t
いいよー、ぜひ
73名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 10:24:53 ID:qQkk3wdH
文章下手なんですけど、読んでもらえたら幸いです。
これなら俺のが面白いの書けるぜ、となってスレが盛り上がってくれる起爆剤になってくれたら一番よかです。

それではお手柔らかによろしくお願いします。
74錵崩し:2007/12/25(火) 10:26:04 ID:qQkk3wdH

【ひぐらしのなく頃に・怪】「錵崩し編」


日曜日の昼前。
俺は海江田校長から借りていた釣竿で魚釣りを楽しんでいた。

昼飯を確保するためであり、決して任務を忘れている訳ではない。

この村へ来たのは、ひそかに建設中のメタルギアを発見し、速やかに破壊することだ。

オタコンに裏から手を回してもらい、俺は雛見沢分校の教師として上手く潜り込み情報を集めているが、誰が何処でメタルギアを造っているのか今だにわからない。

この小さな村でメタルギアを建設できる巨大な施設があるのだろうか……。

ふと顔を上げるとぽつぽつと雨が降り始めていた。
空を見ると東の方向からどす黒い雲が進んで来ているのが見えた。

これは一雨くるな……。

俺は釣竿の糸を巻き取り、急いでテントに戻ることにした。
バケツを覗くと釣った魚が狭苦しくバタバタしている。
いち、に、……八匹か。まあ昼飯には調度いいだろう。

魚をどう料理しようか考えながら、俺はテントのある山中に歩み始めた。


ようやくテントに着いた頃には、降り始めていた雨は先刻から土砂降りとなり、空を黒く濁し、山の中をまるで夜明け前のように灰色に染めていた。

バケツと釣竿をテントの脇に置き、濡れた服を着替えようとテントの中に入ろうとした時、りんと鈴が鳴る音を聞いた。

辺りを見回してみると木々の間に人がいるのを見つけた。

後ろ姿で顔は見えないが女性だ。髪が背中の中程まで長く、真っ白な着物を身に纏っている。

びしょ濡れなのに帰る様子もなく、じっとそこに立っている。

……何か嫌な予感がして、銃のセーフティを解除した。
そして、警戒しながらその女性に近付いて声を掛けた。

「あの…大丈夫ですか…どこか体の調子でも…」

声を掛けたが一向に返事がない。
あの、ともう一度声を掛けて正面に回り込んで顔を見ようとした瞬間、横一線、閃光が走る。

体が先に反応し、俺はブリッジするように体を反らし、その反動で後方転回し距離を取る。

素早く銃を抜き、女の方へ向けた。

女は片手に刃渡り6〜70cm程の日本刀を握っていた。
日本刀を所持していたのも驚いたが、俺は女の顔を見て更に驚いた。

女の眼は紅く、額には小指の先くらいの角が二本生えていた。

75錵崩し:2007/12/25(火) 10:36:20 ID:qQkk3wdH
「錵崩し編」(2)

女が刀を持ち上げると柄から垂れている鈴が気味悪く鳴る。

「何者だ!」
異形なものに何者もなにもない。どうみても……鬼だ。

いやまてよ……これがメタルギアに搭載しようとしているこの土地特有の風土病ウィルスを改良し、人間に投与して開発した生物兵器だとしたら……メタルギア建設はやはりこの村で!?

鬼女は刀を構え、足に力を込める。

「動くな!動けば撃っ」

最後まで言い終わる前に鬼女は3メートルはある距離を一歩で詰める。
なんという身体能力。
俺は後ろにステップして距離を稼ぐが、刀が思ったより長い!
咄嗟に銃を盾にするが、刃が銃口の半分まで入り、刀にくっついた間々銃を奪われた。

鬼女は銃を投げ捨て、こちらに向き直る。

背中から二丁目の銃を取り出し迷わずトリガーを引いた。
二発の弾は鬼女の両肩を撃ち抜いた。
が、鬼女は平然としている。

効いてないのか……?
続けて膝の間接を撃ち抜くが血液ひとつ流さない。
鬼女は刀を横に構え、走り寄る。

俺は後ろに下がろうとし、木に邪魔された。
「ぬお!」
鈴の音が迫る。もう駄目かと追い詰められた瞬間、雨で濡れた泥で滑り、俺は尻餅を着いた。
刀は俺の頭上をかすめ、後ろの木を一太刀で切り抜いた。

……嘘だ。切れ味のいい刀のおかげだろう。
轟音とともに木が倒れる。
……一時………撤退しよう。

俺は腰のボトルのピンを抜く。途端に煙が噴き出し、辺りを白一色に染める。
鬼女の居たところへ手榴弾も投げ落とし、全速力で反対方向へ走る。
後方で破裂音がしたが、悲鳴や倒れるような音は無い。こんなもんでは奴は倒せないだろう。

鬼女は刀を振り回し、白煙を吹き飛ばしながら走り出て来た。


随分、山の中を走っていた。すでに雨が止んでいたが曇り空のままだった。

後ろを見ると鬼女がケタケタ笑いながら追いかけてきていた。
…鬼だけに鬼気せまるものが……。

と、そんなことを考えていたせいか、足を滑らせ、砂利坂を転げ落ちた。
俯せに倒れ、意識が朦朧する。足音が近づいて来て、頭上で止まった。もう……駄目か。

「は、はう…?スネーク先生、大丈夫ですか?」
顔を上げるとそこには竜宮レナが心配そうな顔をして立っていた。

「レ…レナ、そうかここは」
ゴミ置場だった。彼女がいつも宝探しと称してゴミを漁っているところだ。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 10:41:22 ID:qQkk3wdH
続きはまた明日にでも…

本編さんのスネークが教師という設定と、学校の近くの山の中でテント暮らしというのを使わせてもらいました。
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 10:43:39 ID:YlS4Bl3t
GJ!
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/25(火) 14:26:59 ID:Pv0QQCXo
>>75
オヤジギャグ考えてるスネークにワロタw
79錵崩し:2007/12/26(水) 03:18:51 ID:eyY3bg23
むー
調整中と出て書き込め無いです。
80錵崩し:2007/12/26(水) 04:00:55 ID:eyY3bg23
「錵崩し編」(3)

レナが差し出してくれた手を掴み、震える足に力を込めて立ち上がる。ふとレナの顔を見ると、強張った表情で俺の背後を見つめていた。
鈴の音が響き、振り返ると鬼女が刀をだらりと垂らしながら、ゆっくり近付いて来ている。息ひとつ切らしていない。

「レナ、逃げるんだ」
俺は腰からナイフを抜き構える。鬼女は刀を頭上に構え、一瞬で間合いを詰め、刀を振り下ろした。
それを横に紙一重で避け、鬼女の脇腹を刺した。本来なら切り裂き、出血死を狙うが、奴は血を流さないだろう。

81錵崩し:2007/12/26(水) 04:04:35 ID:eyY3bg23
そのまま腹まで切り裂こうとしたが、刃が動かない。抜こうが押し込もうがナイフはぴくりともしない。
あれこれしていると鬼女が口から紫色の煙を吹き出した。
なんだ?体が痺れて動かない……俺はその場に手をついて跪づいた。

鬼女は肩をぐるりと回しながら、俺の首に狙い定め、刀を振り落とそうとする。スニーキングスーツが毒を中和してくれているが、間に合わない……。

風を切る音がして、刀が振り落とされた……。が、金属と金属がぶつかる音が響き、俺の首は斬り落とされていなかった。大きな鉈が刀を受け止めていた。
「せ、先生を殺そうなんて、レナが許さないんだよ!」
レナ……そうか、レナは宝探しの時は鉈を持って来ることがある。邪魔なゴミを破壊するためだ。
82錵崩し:2007/12/26(水) 04:05:05 ID:eyY3bg23

鬼女は俺の首を取ることを邪魔されたのが面白くないのか、眉間に深い皺が作り、歯を剥き出しにして唸っている。
レナの鉈を弾くと、レナに切り掛かる。上段斬り、回転斬り、上中下段の三段突き、足払いと猛烈な攻撃を浴びせる。

だが、その全ての攻撃をレナは平然と受け止めた。
と、レナの目がみるみるうちに変わっていく……まさか、これは……。
「はう〜ちっちゃな鈴がちりんちりんって、かあいいんだよ〜♪先生をイジメた罰にその鈴、レナがおっ持ち帰りぃ〜〜〜〜!!」

……前に圭一に聞いたことがある。かあいいモードになったレナには軍艦隊をも全滅させる力があると。
もしレナが宇宙から地球を見て、かあいいと思ったら世界征服に乗り出すだろうとも言っていた。

二人は凄まじい攻防戦を繰り広げる。瞬きでもするならば、たちまち斬られるだろう。
83錵崩し:2007/12/26(水) 04:08:07 ID:eyY3bg23
長文のせいなのか一度に書き込めませんでしたorz
84錵崩し:2007/12/27(木) 05:52:45 ID:Q7n3LGCz
「錵崩し編」(4)

気が付くと俺の体は動けるようになっていた。スーツの毒の中和が済んだのだ。俺は二人の烈しい戦いに魅入ってしまった。しかし……これは……命のやり取りをしているようにはまるで見えなかった。

刀と鉈がぶつかる音がリズムを刻み、反射する光の線が膜を創り、二人は踊るように戦っている。
地面には規則正しく足跡が模様を描いていた。
とても美しい戦いだ。この二人の戦いに自分が加われないのがとても残念であった。

永遠に続くかと思われた戦いだったが、一瞬で決着が着いた。
悲鳴が上がり、腕が体から離れ、宙を舞っていたのである。

まさかレナが、と心配をしたが、レナは鉈を振り下ろした形で膝を着いていた。鉈は地面に深く潜っており、振り落とした力が凄まじいことを物語っていた。

鬼女は髪を振り乱しながら右腕の斬られた部分を押さえ、奇声を上げていた。
「は、はうっ!?レナ、悪いことしちゃったよ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
酔いが冷めたように目の色が戻り、レナは何度も頭を下げていた。
「いや、レナは俺を助けるために戦ってくれたんだ。何も悪くない」
俺はレナの帽子を拾って渡し、鬼女に向き直る。

が、鬼女の姿はそこにはなかった。

レナは目を暝った間々、既にいない鬼に謝っている。俺は辺りを見回してみた。山の中へ走って行く鬼女の後ろ姿を発見した。
……逃げ足の速いやつだ。
「レナ、奴はもう逃げた」
「ごめんなさい!ごめっ……あ、あれ?」
レナはキョロキョロしている。

奴が残していった右腕を見ると、どういうわけかミイラ化したように枯れていた。これはオタコンに調べてもらおう。あの鬼が風土病ウィルスで作られた怪物なら、なにか分かるかもしれない。

「はう〜」
俺は物欲しげに見つめている視線に気が付いた。
「レナ……まさか…」
「ミイラ化した腕も、なんだかかあいいんだよ〜、レナ、お持ち帰りしたい〜ぃ」
「だ、だめだ。お持ち帰りするなら、ひとつだけだ」
「え〜〜!ん〜……じゃあ…ミイラ」
こ、こいつ、空気読め。
「俺は襲われたんだ。ミイラは警察に届けなければならない」
勿論、嘘だ。
「嘘だっ!!!」
ぬ…!見破られたぞ…。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/27(木) 12:22:14 ID:QF64Q13h
ちょwwwワロタwww
GJ!!
86名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/27(木) 14:20:30 ID:DpJ9cvrV
スネークの存在が嘘だ!!
87錵崩し:2007/12/27(木) 17:17:27 ID:Q7n3LGCz
う〜ん、なんだかコメディ色強くなってしまいましたw
一通り粗筋考えて、中身は付け足したり、ここはひぐらしっぽく笑い取りに……って書いてるからかな。


>>86
それはひぐらしの時代、スネークはまだ子供で兵士ではなかったって意味ですよね。
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/29(土) 04:26:54 ID:hVbzsSen
ho
89錵崩し:2007/12/30(日) 08:22:04 ID:vhH7zATp
「錵崩し編」(5)

「とにかく、レナは鈴だ!いいな?」
「はう……嘘だ〜、絶対ぜ〜ったい嘘だ〜ぁ」
ぶうぶうふて腐れるレナを宥めながらゴミ置場を出た。
「ところでレナ、風呂を貸してくれないか?」
俺は全身泥だらけであった。


レナの家で風呂を貸してもらい、汗と泥と血を洗い流して風呂から上がると、今日は本当に厄日だと痛感した。

大石蔵人が、んっふっふ〜と笑みを浮かべて座っていたのである。
「あのミイラ、警察に届けるなら早いほうがいいと思って、先生がお風呂してる間に大石さんに来てもらったんだよ?だよ!」

レナの奴、ミイラが自分の物にならないなら、俺にも渡さない為に嫌がらせに通報しやがったな……。
「スネーク先生〜、お気の毒でしたね〜。んっふー。あ、この日本刀も証拠なんで、もらっていきますね〜」
ああ……最強の剣が……俺の近接用武器にしようと目論んでいたものが……。よく見ると刀からはちゃっかり鈴が無くなっていた。

俺の服はびしょ濡れで、レナの父親のジャージを貸してもらい、大石にお話だけでも、と興宮署まで引っ張られた。
解放された時には夕日が沈みかけており、大石に車で送ってもらい、テントに帰り着いた時には19時前になっていた。

疲れ果てて帰ってきた俺は、絶望という名の剣でトドメを刺された。昼間の戦いで倒れた巨木が、テントをぶっ潰していたのである。
テントの横に置いてあったバケツは横に倒れていて、中の魚は四方に散乱し、死に絶えていた。


翌日。
全身、打撲や打ち身で体が悲鳴を上げるが出勤した。学校でレナに会うと手提げの鞄に鈴がぶら下がっていた……。
「あ、スネーク先生。これ乾いたの持ってきました」
そういうと鈴を鳴らしながら、鞄の中から洗濯された昨日の俺の服が出てきた。
「悪いな。洗濯までしてもらって、これは昨日借りたジャージだ。とても助かった」

そのやり取りを見ていた魅音が、なになに!?どういう関係?そういう関係!?あれれれ〜♪と茶化したところへレナが顔を真っ赤にして右ストレートをお見舞いした。
ぐふっ、と倒れた魅音の頭をなでなでしながら
「痛いのとんでけ〜なのです」と梨花がにぱ〜☆と笑った。
90名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/30(日) 10:32:31 ID:QXcZWItw
スネークかわいそすwww
そして職人さんGJ!!
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/30(日) 12:18:59 ID:RTelotQj
>ああ……最強の剣が……俺の近接用武器にしようと目論んでいたものが……。
ちょwwwスネークwww
92名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/31(月) 00:52:10 ID:Pe3ZGxdA
ジャージスネークwwwwwww
93名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/31(月) 23:51:47 ID:PRKwti8G
みんないい新年を!!
94錵崩し:2008/01/01(火) 17:20:39 ID:2oyiej2I
「錵崩し編」(6)

午前中の授業が終わり、昼食の時間になると、生徒達が仲の良い同士で机をくっつけ合い、各自持参した弁当を広げ出した。

「スネーク〜!一緒に弁当しようぜ〜」
圭一が手をひらひらさせながら声を掛けてくれた。

椅子を皆の机の横に着けさせてもらい、今日の昼食を机の上に置いた。
どしっと椅子に腰下ろすと、部活メンバーが俺の昼食を凝視している視線に気が付いた。
「……スネーク、それなんだ?」
俺の前に置かれた3つの丸い包みを圭一が指差した。
「これは……今日の俺の昼食、レーションだ」
「……うまいのか?……それ」
……そこで重い沈黙が訪れ、部活メンバーの周りだけ時が止まったようであった。
「スネーク、ボクのお弁当を少し分けてあげるのですよ」
沈黙を破り、梨花が自分の弁当を開けて俺の方へと近付けてくれた。

するとレナ、沙都子、魅音、圭一も弁当を広げ、俺の方へ向けてくれた。
「うちの母さんが作る唐揚げを食べてみてくれよ!」
「私の野菜炒めは最高ですのよ!」
「レナが作った玉子焼きは一味違うんだよ、だよ!」
「園崎家秘伝の肉じゃがで頬っぺた落とさないでよ〜?」
俺は目頭が熱くなり、指で瞼を押さえた。
「……みんな、すまない……ありがたく頂くぞ」
「あれ?スネーク、泣いてるのか」
「ち、違う。昨日からツイてないことが立て続けに起きて、少し疲れているだけだ」

そのせいで今日の昼食も用意できなかったのだと説明すると、圭一がなにがあったんだと聞いてきたので、俺は昨日の襲撃事件のことを頭から話した。
事件後、テントを巨木の下から助け出すのにどれだけ労力を使ったことか。空腹と疲労に耐えながら、巨木をノコギリで小さくしてから押し転がして動かし、やっとテントを救い出したのである。

「うへぇ、そりゃキツイな〜。そういう場合は休み貰っても文句言われないぜ?レナもよく無事だったな〜」
「はう〜鈴が欲しくて無我夢中で戦ったんだよ。これがその戦利品」
そう言ってレナは鞄を持ち上げて、鈴をちりんと鳴らした。
皆、うわっという顔をして一歩引いていた。

「しっかし、鬼なんてホントにいるんだなぁ〜さすが鬼ヶ淵村って呼ばれていたことだけはあるな」

95錵崩し:2008/01/01(火) 17:47:12 ID:2oyiej2I
あけましておめでとうです。
新年一発目、無事投下できました。稚拙な文章ではありますが、今年もどうぞよろしくお願いしますm(__)m

96ID:FaTQLa60:2008/01/02(水) 13:47:30 ID:qQGqUD5a
保守。
97名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/02(水) 21:54:20 ID:m9DnFhPS
あけおめあげ
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/03(木) 02:12:46 ID:mIp4+gJG
レベル高っww
99錵崩し:2008/01/04(金) 06:01:33 ID:WO0r88Z4
「錵崩し編」(7)

「う〜〜ん……もしかしたら、その鬼は昔の鬼の生き残りかもしれないよぉ〜?」

魅音の話によると雛見沢村は昔、鬼ヶ淵村と呼ばれており、鬼ヶ淵沼から鬼が現れ、人を襲って食べていたそうだ。
そこへ村の守り神オヤシロ様が降臨し、鬼を鎮め、人間の姿を与えて人と共存させたのだという。

だが、人間の姿を嫌い、オヤシロ様に反発した鬼もいたそうだ。そんな鬼が生き残り、今でも山の中で隠れ住んでいて、たまに人肉欲しさに人を攫うらしい。

「子供の頃、夜更かししてると婆っちゃがよく脅かすんだよね〜。早く寝ないと鬼がさらいに来るぞ〜ってね!」
そう言って魅音は両手をわきわきと動かしながら鬼が来るというイメージを伝えた。

「良いことを聞いたのです。今度から沙都子が言う事を聞かない時は、そうやって脅かしてやるのですよ☆」
「梨ぃ花あぁ!そんなおとぎ話を信じる程、私、子供ではありませんですわ!!」
そう言って逃げ出した梨花を、子供扱いしないで下さいまし〜と沙都子が追いかけ回した。

しかし、現に鬼は実在し、俺は命を狙われた。いや、まだ鬼の生き残りだと断定はできない。風土病ウィルスによる生物兵器の可能性もありうるのだから。

突然、教室の戸が勢いよく開き、海江田校長が現れた。
「スネーク先生!お電話が入っておるので至急、職員室へおいで下さい」
では、とそれだけ伝えると海江田校長は戸を閉めてすたすたと帰って行った。

俺に電話……?まるで心当たりがない。まさか、オタコンが電話してきたわけではあるまい。
オタコンはナノマシン通信を介して、いつでも俺に呼び掛けられるし、俺の聞こえている音はすべてオタコンにも聞こえ、自動的に記録されている。

皆に弁当の礼をもう一度言い、俺は急いで職員室へと向かった。
職員室に入ると、智恵留美子が相変わらずカレーをすすっていた。智恵にこの電話をお使い下さいと言われ、お待たせしましたスネークですがと受話器を取ると、聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「ああ、スネーク先生ですか?どうもどうも〜興宮署の大石です」
「刑事さんでしたか、昨日はお疲れ様です。昨日の事でまだなにか聞きたいことが?」
「いいえね〜、昨日の襲撃犯の斬り落とした腕で妙なことがわかりまして、お知らせしようと思いましてね」

100名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/04(金) 23:00:27 ID:1Ki62RED
うみねこのなく頃に(ep2)
「お前がやったんじゃないのか?ダンボールでもかぶりながら…」
というようなセリフがある(うろ覚え)
まさか…な
101名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/05(土) 13:43:02 ID:xmu0OKl4
>>100
ワロタww
竜騎士もメタルギアやってるのかな
そして100GETオメです
102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/05(土) 15:19:37 ID:HkFrIGK9
限定ジャンケンもひぐらしであった
103錵崩し:2008/01/06(日) 11:48:33 ID:OwFiGLPW
「錵崩し編」(8)

俺の心臓が一段と強く鼓動したのを感じた。
まさか、あの腕から風土病ウィルスが検出されたのか?それとも鬼という生物を証明する何かが?
「……一体、なにがわかったんですか?」
「検視の結果、あれは腕ではなく、ただの枯れ木であることがわかりました」
大石が何を言っているのか理解できず、俺は思考が止まった。
その時、雷鳴が轟き、そのおかげで我にかえることができた。外はいつのまにか雨が降り出していた。
「スネーク先生、あれ、ほんと〜に腕だったんですか?見間違いじゃなく?」
「間違いありません。奴の腕の真ん中から下が無くなって悶えているのを見ています」
少し空白があり、大石が大きくため息をついた。
「弱りましたな〜、報告書にこんなこと書けませんよ。んっふっふ…」
お互い無言になってしまい、なにか思い出したらお電話下さいと、大石のほうから切り出し電話を切った。

受話器を置き、俺は一旦頭の中を整理した。
たしかに俺は、奴の腕が斬り落とされるのを見た。斬り落としたレナに聞くまでもない。
ではなぜ、腕が枯れ木になったのか。誰かが本物とすり替えた?警察内部ですり替えることは難しいだろう。
昨日、大石がレナの家に来る前に侵入し、すり替えることは出来なくもないが、短時間であの腕と同じ枯れ木を見付けてくることが不可能だ。

やはり、この事件は人ではない鬼の仕業なのだろうか。斬り落とした腕がミイラ化した時点で、この事件は普通ではないのだから……。
そこまで考えた処で、何やら騒がしさを感じた。
智恵留美子もそのただならぬ騒ぎに気付き、立ち上がった。職員室の戸が勢いよく開き、沙都子が飛び込んで来た。
「スネーク先生!気味の悪い女の人が教室に入ってきて、刀を振り回していますわ!」

なっ!?奴が現れたのか!なぜ俺の居場所がわかったんだ。それとも偶然か。
「なんだかレナさんを執拗に狙っていますわ!」
レナ……を。狙いはレナへの復讐か?いや、それにしても居場所がわかったのはなぜだ。
「智恵先生!生徒達を安全な場所へ避難させてくれ!」
俺は急いで教室へと走った。途中、逃げ出して来た生徒達へ職員室に行くように促し、教室にたどり着いた。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/06(日) 19:01:57 ID:G/v7bGNz
続き待ってる
105名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/06(日) 20:39:17 ID:GN/scuQo
期待
106錵崩し:2008/01/06(日) 23:44:01 ID:OwFiGLPW
「錵崩し編」(9)

教室の一番後ろの窓際、角になる処にレナと圭一が鬼に追い詰められていた。
圭一は金属バットを両手で構え、レナを隠すように鬼と向き合う形だ。
かあいいモードではないレナでは、奴に太刀打ちできないのだろう。
かと言って、圭一とレナでは戦力的にあまり変わらない。

斬られた鬼の右腕は、革製の筒のようなものに通し、太い紐が靴紐のように交互にしっかりと腕を固定していた。
そして、筒の先からは刀のような刃が伸びている。

魅音と梨花はモップを武器に、鬼の背後から構え、じりじりと忍び寄る。今にも殴り掛かりそうな間合いだ。
「スネークっ!!」
圭一が俺に気付き、声を上げた。鬼は俺のほうへ首をぐりっと捻り、睨みつける。
「とりゃあぁぁ!」
その一瞬の隙をと、魅音と梨花がモップを振りかざし、鬼へ殴り掛かった。
が、それと同時に鬼は体を回転させ刀を振るうと、また圭一に向き直る形に戻った。

殴るはずだったモップは、先が短くなっており、魅音の前髪がはらりと床に落ちた。梨花は身長差のおかげで無傷だ。
あと一歩進んでいたら死んでたぞ……魅音。放心状態で床にへたり込んだ魅音を梨花が引きずっていく。

「圭一、無事だな?」
「な、なんとかな。この前原圭一さまがそう安々とやられてたまるかってんだ」
圭一がそう言い終わった直後、鬼が圭一に襲い掛かる。頭上からの一撃をバットで受けた。

今だ!
「レナ!逃げろ!」
俺の声にレナはすぐに反応し、教室の入り口へ走った。俺は机を抱え、鬼へと突撃する。
鬼に机ごと体当たりするが、勢いあまり、俺と鬼は窓を突き破って二階から地面へと落下した。
「うおおぉ!?」
「スネークっ!」
運よく机が下になり、衝撃を和らげたが、脇腹に激痛が走る。
鬼は、俺と机の下敷きになったにも関わらず、俺ごと机を吹き飛ばす勢いで立ち上がった。タフな奴だ。


俺もすぐに立ち上がり、机を盾にして奴の攻撃に備えた。
「先生!大丈夫!?」
校舎の陰から梨花と立ち直った魅音が駆け付けた。
そうだ……魅音なら!
「魅音!今すぐ体育倉庫に行け!跳び箱の下の板を剥がせば武器がある」
「ふえ!?ぶ、武器ってなに!?」
「……おまえなら使い方がわかるはずだ……行け!」
わかった!と魅音が走り出す。
奴を相手に、俺では時間稼ぎしかできないだろう。
そこでオタコンから通信が入った。
107名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/07(月) 07:21:56 ID:9P3IJtAD
乙!!!
108錵崩し:2008/01/07(月) 12:32:46 ID:+VZF5rtt
「錵崩し編」(10)

『スネーク!!民間人に銃を使わせる気なのかい!?それに銃器を所持してることがバレたら任務に支障が……』
『わかっている!しかし、奴を倒さなければ、こっちの命が危うい!死んでしまったら任務に支障どころか、失敗に終わる』

奴の攻撃を机で防ぎながら後ろへ下がる。板の部分が外れ、机の骨組みがあらわになる。
『それに、魅音は銃器の心得があると資料に載っていた。今は魅音を頼るしかない』
攻撃を受け流しながら、奴を校庭までおびき出した。
ここなら見通しがよく、魅音のサポートが受けられるだろう。
「先生〜!準備おっけ〜!」
「魅音!待ってい……ぬあ!?」
魅音の声がしたほうへ顔を向け、俺は度肝を抜かれた。魅音が持ち出してきたのは、自動小銃でもスナイパーライフルでもなく……。
「み、魅音!それは……スティンガーミサイルだぞ!?」
「え〜〜?RPGみたいなもんでしょ?それじゃ発射♪」
「待っ!」
空気が噴き出す音とともに、ミサイルが放たれた。俺は地面に伏せ、頭上をミサイルが通り過ぎるのをこの目で見た。
ミサイルは鬼に向かって一直線に向かっていき、目の前まで近付いた瞬間、奴は横に回転し、紙一重で避けた。

そのまま直進したミサイルは、営林署の重機に直撃、爆発炎上した。
営林署の一階と二階部分の窓ガラスは吹き飛び、重機は燃え上がる。
「ありゃ、もしかして……おじさん、やっちゃった?失敗♪失敗♪それじゃ第二発目〜」
「ちょっと待てーー!!」
圭一、レナ、沙都子が魅音に跳び蹴りを食らわした。魅音は地面を滑るように頭から草むらに突っ込んでいった。
「魅音を信じた俺が……バカだった……」
俺は俯せのまま頭を抱えた。

その時、俺の横を影が駆け抜ける。鬼の奴は、レナの姿を見つけ標的を元に戻したのだ。
「しまった!圭一ィ!レナを守れ!」
不意を突かれた圭一は鬼に投げ飛ばされ、地面に叩き付けられる。奴の手がレナの首を捕らえ、締め上げる。
「レナさんを離せ!このバケモノ!」
沙都子と梨花がレナを助けようと懸命に木刀で殴るが、奴は気にも止めず、レナに何か語りかけているようだ。
するとレナはポケットから鈴を取り出し、奴に差し出した。

鬼女の顔が緩んだように見えた直後、破裂音が響き、奴の左目から血が勢いよく飛び散る。
109名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/07(月) 14:11:01 ID:hGY8NdeW
>>108
ちょwwwwよりによってスティンガーってwwwwww魅音何やってんだwwwwww
110名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/07(月) 14:17:20 ID:oye7EVNX
続きキター
待ってました!
111メサルギア:2008/01/08(火) 14:31:25 ID:V8zMjB8/
俺は両手に悟史を抱え梨花達と待ち合わせのポイントに足を運んでいた
「ウキ(足が重い)」
この国の教会のような場所が俺の目にとまった
「ウキッキ(あそこか)」
また一歩、また一歩、鉛のように重い足を進めている最中雨が降り出してきた
「ウキ(ついた)」
長い石階段の果てに俺の目の前に雨だというのに誰も中に入らず部活メンバーが雨に打たれながら集まったいた
真っ先に彼女、サトコが俺の背中に乗っている自分の兄を見つけた
「にぃーにぃー」
彼女は俺に走りながら近づいてきた
「にぃーにぃー、大丈夫ですか?」彼女は兄の死を認識するまでそんなに時間がかからなかった
そして兄の死が分かるととたんに泣いた、否当たり前か
「おい猿、スネーク先生はどうしたんだよ」
「ウキ(・・・スネークは)」
「嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だ」レナが叫びだした
「ピポスネーク、本当なの?」梨花が冷酷な目で俺を見る
「・・・・・(・・・・・)」
「去年も一昨年もいつもこの村で起こるのよ、私達が何をしたって言うの」魅音が俺の胸ぐらを掴みながら叫んだ
「それは全て私のおじいさまの為よ」
パン
俺が持っていた銃が突然吹き飛ばされた
「ウキ(三四)」
「危なかったわ〜後数pずれていたら心臓を刺されていたもの」血まみれになりながらも俺達に銃口を向けクスクスと笑っていた
「すぐにニィーニィーに連れて行ってあげるわサトコちゃん」銃口を向け笑っていた
「あんたなんかに私は負けない、ニィーニィーの分も生きて生きて生き延びてやる」サトコが三四に吼えた
「そう」トリガーに指がかかった
パン
「馬、馬鹿な」三四は地面に倒れ体中から血を流した
「死ぬのはお前だ」
「ウキ(スネーク)」
「待たせたな」
112名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/08(火) 22:46:00 ID:+egIEmO0
>>111
乙!

悟史…(ノД`)
113錵崩し:2008/01/09(水) 01:33:26 ID:nH3fy+VM
「錵崩し編」(11)

「おじさんを忘れて貰っちゃあ困るなぁ!これで汚名挽回だね♪」
声のしたほうを見ると魅音がスナイパーライフルを構えていた。というか汚名は返上するものだぞ、魅音。
鬼女は潰された左目を押さえながら、奇声を上げた。鬼の手から開放されたレナは、その場にうずくまる。

目を弾丸で貫かれても、奴はまだ生きていた。奴を止める術はないのか?
鬼女は地面に落ちている拳より大きい石を拾い、魅音へ投げ付けた。
「ちょあっ!あっぶないな〜、力まかせに投げても当たらな……」
と、最後まで言い終わる前に魅音は気絶した。
一度、正面からきた石を避けたが、背後の木に跳ね返り、後頭部に直撃したのだ。

次に奴は、梨花の足を掴み、振り回した勢いで沙都子にぶつけた。
沙都子は吹き飛ばされ、足を捻ったのか立てないでいる。
梨花は、そのまま振り回された勢いで投げ飛ばされる。
み〜〜という叫びとともに梨花が宙を舞い、林の中へと消えていった。
すると林の奥から、
「誰か、降ろしてほしいのです!」
と声がする。どうやら木に引っ掛かったおかげで助かったようだ。

邪魔者を排除したと言わんばかりにレナへと向き直る。
鬼の背後から怒声を上げて、圭一がバットで殴り掛かる。先程、投げ飛ばされた傷から回復したのだ。

俺も参戦しようと立ち上がろうと膝を着いた時、コール音が響き、オタコンから通信が入った。
『なんだオタコン!こんな時に』
『スネーク、もしかしたら奴は火に弱いかもしれないんだ』
『なぜだ、根拠はあるのか』
『奴の腕が枯れ木に変わっただろう?あれは元々、木で出来ていて、体全体も木なんじゃないかと。それが僕が導き出した答えさ』
『……なんだか胡散臭い話だな。お前、オカルトの趣味もあるのか?』
『いや、ヒントを得たのは、この前見たアニメに木のバケモノが出』
そこで俺は一方的にナノマシン通信を切断した。
しかし、この作戦に望みを託すしかない。
鬼の回し蹴りが圭一の脇腹に入り、地面に倒れる。俺は全力で駆け寄り、鬼に体当たりした。
「圭一!ガソリンはないか」
蹴りを喰らった脇腹を押さえ、圭一がゆっくりと上半身を起こした。
「た、体育倉庫に……ストーブ用の灯油があるけど……」
「それでいい!俺が奴を食い止める間にガラスの瓶に詰めてきてくれ」
そういうと圭一は立ち上がり、体育倉庫へと歩み始めた。
114錵崩し:2008/01/09(水) 01:34:48 ID:nH3fy+VM
「錵崩し編」(12)

圭一が戻るまで、俺が奴を食い止めるしかない。立ち上がる鬼へと俺は走り出した。
刀の横斬りを避け、つづけて繰り出された後ろ回し蹴りを受け止め、俺は奴の軸足を蹴り上げる。
倒れた処で、奴の刀を踏み付け、顎へ二度、三度と拳を食らわすがまるで効いていない。

奴は足を持ち上げると、両足で俺の胴体を挟み、勢いよく後ろへ倒す。地面に背中を叩き付けられ、一瞬呼吸が止まった。
刀の先が俺の喉元に突き付けられる。

俺は両手両足で奴の腕を掴み、引き離そうとするが奴の怪力の前に成す術なく、刀先が喉元に近付いてきた。

と、鬼女の体が強張るように小さく跳ねたかと思うと、刀を突き付けていた腕の力が抜けた。
死角になって見えなかったが、奴の右首の付け根に、柄の短い小型シャベルが突き立てられていた。
「先生!大丈夫!?」
「レナ……ああ。また助けられたな」
レナがシャベルを奴に突き立て、俺を助けたのである。
「スネーク!待たせたぜ!」
圭一がコーラの空き瓶に詰めた灯油を片手に、体育倉庫から小走りで向かって来る。
俺はしがみつく格好を解き、奴の胸板へ蹴りを入れて後ろへ倒した。
その隙に立ち上がり、レナと一緒に圭一へと走った。
「圭一!奴へ思いきり投げるんだ」
圭一は投球フォームを構え、灯油を入れた瓶を投げる。鬼の頭へ直撃し、割れた瓶は中身をぶちまけた。
俺はポケットからジッポライターを取り出した。
「これで終いだ」
俺はフリントホイールに親指を掛けた。
だが、力を込めても回転しない。
よく見るとライターは所々へこんでおり、ホイールの軸が歪んでいた。
……二階から落ちた時に壊れてしまったようだ。
顔を上げると、視界に何者かの膝が飛び込んで来た。
鬼の膝蹴りを諸に顔に受け、崩れるように後ろへ倒れた。見るもの全てが歪み、二重に見え、吐き気を伴う。痛みを堪えて、俺は叫んだ。
「沙都子ー!爆発系のトラップはあるか!!」
「あの女の足元に火薬が仕掛けてありますわ!先生の右手辺りの石が起爆スイッチですわ〜!」
俺は吐き気を堪えながら、拳に収まるくらいの、地面に埋まっている石を持ち上げた。石には突起が掘ってあり、鍵のような形状をしている。
「それを90度回転させて元に戻して下さいまし〜!」
言われるままに俺は石をはめ込んだ。
115錵崩し:2008/01/09(水) 01:37:16 ID:nH3fy+VM
「錵崩し編」(13)

しかし、爆竹のような小さな爆発しか起きず、鬼へは引火しなかった。
「な、なんでですの!?私のトラップは完璧に……」
「この雨で火薬が湿気ってしまったのだろう……」
「そ、そんな……」
万事休すか……!ライターも壊れ、沙都子のトラップも不発。あと一歩!あと一歩で倒せるはずなのに!!

鬼は、レナの目前まで迫っていた。
圭一はレナへと走るが間に合わない!
鬼は右手の刀を頭上へ掲げ、ぴたっと止めた。
「やめろおぉぉぉ!!!」
圭一が叫んだその時、ものすごい轟音が耳を劈き、空からいびつな光りの刃が降り落とされ、辺りを白一色に染めた。

奴の振り上げた刀に雷が直撃したのである。鬼は燃え上がっていた。
悲鳴が響き、全身が燃える苦痛のせいか左手と刀になってしまった自分の右手で、頭や全身を掻き毟るようにもがいていた。

鬼の体はどんどん灰になり、ついには跡形もなくなってしまった。
「レナ!!」
圭一がレナを抱き起こしていた。
雷が落ちた時、一番近くにいたレナにも感電してしまったようだ。


数分後、智恵が電話したのか、入江診療所の入江京介が車で現れ、気絶しているレナと魅音、付き添いに智恵を乗せて搬送した。
そして智恵が通報したのか、大石と数人の警官も現れた。
大石達が来る前にライフルとスティンガーは隠したが……俺は営林署の前に置いてあるものに目をやった。
そう、すでに真っ黒くなって残骸となっている営林署の重機である。ミサイルの破片も可能な限り回収したが……あれは隠しきれない……。

大石が俺の前へと歩み寄った。
「スネーク先生〜、またまた大変なことになりましたね〜んっふっふ〜」
「大石刑事こそ、昨日と引き続きお疲れ様です」
「しっかしありゃなんですかね?真っ黒ですが……」
そう言って、残骸となった重機に目を向けた。
「雷が落ちましてね」
「雷じゃ、あそこまでなりませんぜ?まるでミサイルでも撃ち込まれたようですなぁ」
こ、コイツどっかで見てたのか?
「重機のガソリンに引火したんじゃないですかね?」
そこで大石刑事と睨み合う形で重い沈黙が流れた。
「……そう〜ですか〜。それでは、またあとでお話聞かせて下さい」
そう言って大石達は警官達に指示を出し、営林署の中へと入っていった。
雨は止み、雲の間から太陽の光が校庭へと降り注ぎ、終戦を讃えるようであった。
116名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/09(水) 02:50:53 ID:36pgWYM+
汚名挽回はワザとやってるんだろうかw
117名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/10(木) 01:38:41 ID:2db/lURh
誰か、これをゲーム化したやつのサイト教えてくれないか?
118錵崩し:2008/01/10(木) 12:37:08 ID:khOSYTfY
「錵崩し編」(14)

梨花が、圭一と沙都子、俺を集めて【犯人は逃走、営林署の重機が爆発したのはわからない】という口裏合わせを提案した。
「もしスネークが銃器を所持していたのが警察にバレたら、スネークは学校にいられなくなってしまうのです」
そう言って梨花は小指を出した。
「部活メンバーだけのヒミツヒミツなのですよ、にぱ〜☆」

途中、事件を聞き付けたのか詩音が学校に来た。圭一は詩音に駆け寄り、なにか話をしているようだ。ふと詩音の視線が俺に向いた。
たぶん、圭一は魅音にも口裏合わせをしてもらう為に、詩音に促したのだろう。
詩音は圭一に頷いて、すぐに学校を出た。

入江診療所に行って、魅音が目を覚ましたら、いの一番に口裏合わせをするように話すのだろう。
「みんな、すまない。ありがとうな」
「まだ終わってないぜスネーク」
「レナにも話を合わせないといけないのですよ」
そうだった。レナも気絶して診療所に運ばれたのだ。
「明日、レナのお見舞いも兼ねて行ってみようぜ」
そして俺達は警察の事情聴取を受けた。


次の日。
警察の調査と不審者が乱入したとして学校は休みになった。数日は集団下校になるそうだ。
梨花、圭一、沙都子、俺、そして昨日の内に精密検査だけ受けて退院して来た魅音の五人が揃い、みんなでレナの見舞いに出発した。
「魅音、もう大丈夫なのか?」
俺は魅音の後頭部が気になって聞いてみた。
「いやあ〜タンコブが痛くて痛くて、仰向けで寝れないのがツライよ」
後遺症で頭悪くなったらどうしようかね〜と言う魅音に
「魅音はそれ以上頭悪くならないから大丈夫だぜ」と圭一がからかった。
「圭ちゃ〜ん、おじさんに喧嘩売るなんていい度胸じゃないの〜」
うわヤベっと圭一が逃げる。待て〜と魅音が追い掛けた。
ふむ……元気そうだし、大丈夫だな。

程なくして入江診療所に到着した。が、外に見慣れた車が止まっていた。
嫌な予感がして、俺達は急いでレナの病室へと進んだ。予感は的中した。
病室に入ると、レナは目を覚ましていて、体を起こしており、ベットの横には大石蔵人が座っていた。
……先を越された。
「おや?みなさん、お揃いで。よっこらしょ。お友達も来たし、お邪魔でしょうから退散しますかね」
大石は立ち上がり、病室を出ようとして、すれ違い様に俺の横で止まった。
119錵崩し:2008/01/10(木) 12:38:14 ID:khOSYTfY
「錵崩し編」(15)

「竜宮さんね、昨日のこと何も覚えてないそうですよ。よかったですね〜スネーク先生」
そう言って、大石は病室のドアを閉めて出ていった。
「よかっですね。か、明らかにスネーク先生のこと疑ってるね。ありゃ」
魅音が口を尖らせた。
「レナ!もう大丈夫なのか!?」
圭一が心配そうにレナに歩み寄る。
「大丈夫だよ圭一くん!監督がね、明日にはもう退院していいって」
「でも……今、大石が何も覚えてないっ……て」
「レナね、嘘ついちゃった……はうっ♪」
そこにいた全員が目を丸くした。
「でも!レナには誰も伝えてないよな!?」
「みんなが口裏合わせしてるくらい、察しはつくよ〜。あれだけ派手に重機壊しちゃったし……でもみんなが、どういう風に合わせてるかは分からないから、雷のショックで記憶喪失になったと装ったんだよ!だよ♪」
「さっすがレナ!嘘を見抜くのも上手いけど、嘘をつくのも上手いなあ〜!」
「はう!魅ぃちゃん、それ褒めてないよ〜」
病室は笑い声で満たされた。

20分くらい昨日の事件や、その後のことなどを話していると、検査の時間が来たらしく、入江京介がレナを呼びに来た。
この検査で異常が見つからなければ明日退院だそうだ。
「それじゃ、あたしらも退散しよっか」
魅音のその言葉で皆、レナに別れを言って退室した。
「あっ!先生」
レナに呼び止められ、俺は振り返る。
「これ、先生が持っていて下さい」
レナの摘み上げたのは鬼が持っていた鈴だった。
「なぜ俺に?」
「夢を見たんです。男の人が綺麗な女の人に鈴を渡す夢を。たぶん、その女の人はあの鬼だったんじゃないかと思うんです」
俺は鈴を受け取った。
「あの鬼、私に言ったんです。スズヲカエセ。って、とても大事な物だったんですね。あの鬼が、私のいる場所をわかったのも、鈴が引き寄せたんじゃないのかな……」

俺は、鬼がレナに話し掛けた時のことを思い出した。
レナが鈴を差し出した時、鬼の顔が緩んだ。今、思えばその時の目は、鬼の紅い目ではなく、日本人の、人の目だった気がする。
「鬼の灰と鈴を一緒に埋葬してほしいんです。先生にお願いできますか……?」
「……わかった。引き受ける。必ず埋葬しよう」
俺は診療所の前でみんなと別れ、学校に向かった。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/10(木) 15:06:07 ID:KUtsCnmB
乙!!!!
121名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/10(木) 17:48:45 ID:k08Ht8lg
「こちら雷電、学生を教室に閉じ込めた、数人を事情でやむなく射殺したが例のやつではないから安心してくれ」

「いいのか…こんな事でお前が死ぬことはないんだぞ……」

「スネーク、言うなよ…ローズとも約束したんだしローズもソレを望んでるさ」

「そうか…ならもう言わんぞ、定刻になり次第セムテックスを使うぞ……ジャック、いいな?」

「俺は…俺は後悔なんてしてないさ……これで世界を救えるなら……ジャックとして死ねるなら!!」

122錵崩し:2008/01/10(木) 18:10:15 ID:khOSYTfY
>>121
しょ、職人さま?
123名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/10(木) 19:57:43 ID:KUtsCnmB
ついに復活!?
124ID:FaTQLa60:2008/01/10(木) 22:13:31 ID:Nkh2pBoW
これからは職人様はトリップをつける事を激しく推奨。
125錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/10(木) 23:29:45 ID:khOSYTfY
トリップ初めてだったりします。

できたかな?
126錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/10(木) 23:32:18 ID:khOSYTfY
自分で職人様と認めてどうする俺orz
127名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/10(木) 23:41:57 ID:5FUsFoGH
>>126
期待してまっせ、職人様!
128錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/11(金) 00:04:11 ID:gxoUzJaF
>>127
ぶわ(:ω;)ありがとうです。

でも錵崩し編はあと二つで終わりっス。
そのあと補足でTIPS貼ります。
129名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/11(金) 00:46:31 ID:W+wHQ018
何?このキモ文章満載のスレッドは。
130名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/11(金) 01:11:46 ID:+zFAQNku
錵崩し期待して待ってるぜ
131名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/11(金) 17:33:29 ID:zjG1fxko
>>128
>錵崩し
なんて読むの?
132名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/11(金) 18:11:31 ID:t4Me1fve
困った時はメモ帳にコピペして再変換
133錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/11(金) 18:45:44 ID:gxoUzJaF
錵崩しは【にえくずし】と読んでます。

錵とは、刀にある雲のような模様らしい。
錵=刀=鬼女の武器=鬼

崩す=倒す
で【錵を崩す】=【鬼を倒す】=錵崩し編
としました。
134名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/11(金) 21:12:03 ID:S6Gzoro7
にえとののしゃなを思い出した
そういう意味があったのか
135錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/11(金) 21:47:02 ID:gxoUzJaF
辞書によって書いてあることが違うから、よく分からず使ってしまいました。

自分は2冊の辞書を持ってて、一冊は雲の模様、もう一冊は銀の砂のような点の模様って書いてあります。

どっちにしろ、刀に違わないならと思って使っちゃった。
136錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/11(金) 23:08:04 ID:gxoUzJaF
「錵崩し編」(16)

学校に着くと、警察が教室や黒焦げの重機を調べていた。
重機の側に立つ人の中に、見覚えのある男を見つけ、仰天した。
「オ、オタコン!?なにやってる!?」
「やあスネーク!いや何、警察に調べられたらミサイルの破片が見つかってしまうから、うちのスタッフを寄越したんだ」
「よく潜り込めたな……」
「一応、科捜研として来てるんだよ」
「それより…お前が抜けて大丈夫なのか?通信部には誰がいるんだ?」
『私よ、スネーク』
ナノマシン通信から聞こえて来た声は……。
『メイリン……久しぶりだな。なぜ君が?』
『今、夏休暇なの。オタコンがスネークのピンチだ〜って言うから、特別にフルコース一週間分の報酬で代わってあげたの』
「そういうことだスネーク」
「だからって、お前が来ることはないんじゃないか?」
「僕もね、見てみたかったんだ。雛見沢村。空気もよくて、いいトコじゃないか」
そう言うオタコンのポケットを見ると、紙がぷらぷらとはみ出しており、エンジェ……夏のデザー…と書いてある。
「そのチケットはなんだ?」
「こ!!これは、興宮にあるレストランで夏のデザートフェスタが開催されるから、ちょっと覗いてみようかと……」

……潜入前に資料に書いてあったような気がする。そのレストランの店員は若い女の子ばかりで特殊な制服を着ると。
『メイリン、このネタ使えるぞ』
「ちょ!スネーク!?」
『オタコンには車でも買ってもらいなさい』
『わお!ホント?スネーク!』
彼女の満面の笑顔が目に浮かぶようだ。
「それじゃオタコン、俺は仕事が残ってるから、あとは二人で話をするんだな」
『さ、オタコン。お話しましょうか☆』

項垂れるオタコンと別れ、校庭に入る。
白い灰が軽く山を作っていた。鬼の灰である。
昨日、すぐに雨が止んだおかげで流れないで済んだ。指で灰を擦ってみる。
骨も残らず数秒で燃え尽きている。やはり奴は木でできていたのだろうか?
俺はシャベルで灰をすくい、バケツへ移していく。灰を全て回収し、俺は埋葬する場所を探して山へと入った。

137錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/11(金) 23:09:09 ID:gxoUzJaF
「錵崩し編」(17)

良い所はないかと一時間程、山の中をぐるぐる歩いていると、一匹の野ウサギが目の前に現れた。
兎はじっと俺を見つめる。
その紅い目は、あの鬼の目を彷彿させる。
兎はふいっと背中を見せ、山の中へと跳びはねて行った。
俺は兎を追っていた。なぜか、俺を呼んでいる。そんな感じがしたからだ。

兎を追い、30分程歩くと、大きな巨木を発見した。
巨木の大きさに見とれていると、兎はどこかへ消えてしまい、見当たらなくなっていた。俺は巨木へと近付く。

近付くと更に大きく感じるな……。
俺はここに灰を埋葬しようと決めた。
なぜかここは不思議な感じがするからだ。恐怖のようなものを感じるが、すぐに暖かい優しさに包まれるようにも感じる。

俺は木の根の近くに穴を掘り、灰と鈴を埋葬した。
一息付き、俺はリュックから水筒を取り出し、一口飲む。
…………ふと、何を思ったか水筒の水を埋葬した所へ掛けてやった。
俺なりの弔いだろうか……。なぜかこっ恥ずかしくなり頭を掻きむしった。

水筒をリュックへしまい、下山することにした。
と、鈴の音が聞こえた気がして、振り返り、埋葬した所を見てみると、何かの小さな芽が生えていた。
俺はなんだか嬉しくなり、笑顔になっていた。
俺は背中越しに手を振り。山を下りた。


【ひぐらしのなく頃に・怪】
「錵崩し編」(完)
138名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/12(土) 00:02:11 ID:Eih0Lh+s
GGGGGJJJJJ!
明らかにプロの犯行でした。本当にありがとうございました
139錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/12(土) 00:10:48 ID:fUYMeV+H
あと補足しなきゃいけないので、後日、錵崩しのTIPS貼ります。

140名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/12(土) 00:18:47 ID:Eih0Lh+s
待ってます!
終わってしまうのが切ないですね・・・
141名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/12(土) 03:31:00 ID:x7APjxsy
錵崩し、すごく面白かった!!!
スネーク弱いなwwwCQCはどうしたwwww
142名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/12(土) 06:13:09 ID:ISVqho/P
乙!!!!
143名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/12(土) 07:34:27 ID:Kfcz4VrT
乙。
ぶっちゃけ最初は流し読み程度だったけど、気付いたらどっぷり読み込んでたw
144錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/12(土) 10:35:04 ID:fUYMeV+H
本当は、ゴミ置き場戦で決着が着く短編だったのに、ダラダラと書かせて頂いて本当にありがとうです。

145メサルギア:2008/01/12(土) 16:12:51 ID:0rYiOF6/
「こちらスネーク 任務完了、基地へ帰投する」
『よくやったスネーク』
「・・・大佐」
『ああ、分かっている。回収時刻を一時間ずらしておいた』
「感謝する」
俺達は彼女達にさよならをしなくてはいけない、俺達は戦争の犬、彼女達は一般人、
まして俺達は極秘任務で潜入していたのだ普通なら別れの言葉も無く撤退しなくては行けない
「みんな世話になったな、これでお別れだ」彼は笑いながら行ったが心では泣いてる、だが彼は涙を流さない、俺達はもう涙は枯れてしまったのだから
「スネーク、行ってしまうの?」梨花が悲しい目で訴えていた
「もう良いじゃねえかよ、なんでまたを戦場に行くんだよ」圭一が叫ぶ
「そうだよ先生、こんなにボロボロになってまだ戦うの」
「そうだよ、おじさんたちと一緒に雛見沢で暮らせばいいじゃない」
「そうですわ、またあいつらが来たら誰が追っ払ってくださるの」
「お前たち」
しばらく彼は黙り込みんだ
「なんでそんなにボロボロになっても戦うんだスネーク?」圭一がスネーク胸ぐらを掴んだ
「圭一、俺達は政府の道具で戦っているんじゃない、俺は未来のために銃を掴んでいる」
「・・・未来」梨花がつぶやいた
「人間は遺伝子以外の物を後世に伝えられる、だから俺は伝えるんだ次の世代に、人間の愚かで切ない歴史を」
圭一がスネークの胸ぐらからゆっくりと離す
「わかった、スネーク、でも一つ約束してくれもう一度この雛見沢に戻ってくると」
「ああ」
ヘリが俺の頭上に降りてきた
「またな」
「絶対、絶対なのですよ」
「ウキ、ウキウッキキウッキキッキウキ(サトコ、悟史は言っていた。自分の人生を生きろっと)」
「お猿さん」サトコが何かを言っているがヘリの音で聞こえなかった
「離陸します」
「頼む」
彼女達がどんどんと小さくなっていったがどこからともなくカナカナカナカナっと聞こえた
146錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/12(土) 21:22:56 ID:fUYMeV+H
>>145
乙!
って、えええ!なんだか終わりそうな展開じゃないですか。
147錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/12(土) 22:34:59 ID:fUYMeV+H
【ひぐらしのなく頃に・怪】
「錵崩し編」TIPS(1)
[事件後の一杯]

沙都子が寝静まった夜中、私は布団から抜け出し、隠してあったボトルを出した。
ワイングラスに半分まで注ぎ、まずは匂いを確かめると自然と笑みが。
「あうあうあう……」
余計なノイズが入り、不快な色が顔に浮かんだだろう。
「今日みたいな日くらい、いいでしょう?」
私はグラスの中身を一口飲み込んだ。今度こそ笑みが浮かんだ。
月を見ながら飲む私の横に、頼りない神様が正座して座る。
「今日はお疲れ様なのです」
まったくだわ。あんなに投げ飛ばされたのは生まれて初めてよ。
木の枝に引っ掛かって命拾いしたけど、宙づりよ?宙づり!!

私はグイっと飲み干した。
しかし、この時期スネークが殺される世界が何度かあったけど、まさかあんな怪物が潜んでいたとは……。
次の世界ではスネークに注意と対策を促したほうがいいわね。
「羽入!あれはなんだったの!?雛見沢に鬼がいたっていうの!?」
「あうあう……」
「ったく……なんとか倒せたからよかったけど、死ぬかと思った」
私はニ杯目に口を付けた。
「絶妙なタイミングで雷が落ちてくれたわね。まさにサイコロの6が出たように」
「あう☆みんなが頑張って戦っていたのをカミナリさまが見ていて下さったのですね」
「…………」
「カミナリさまへ感謝の気持ちにシュークリームを5つ贈呈するべきなのですよ☆あうあうあう☆あうあうあう☆」
「ちょっと羽入、なんでカミナリさまにシュークリームなのよ」
「…………あう!!」
しまった。羽入はそんな顔をして固まった。
「まさかあんた……あんたが雷を落としたの!?そんな力を隠し持ってたの!?」
「し、知らないのです!ボクにそんな力は無いのです」
「正直に言わないと鉄拳制裁よ」
「あうあう……梨花はボクに触れないのですから、鉄拳は無理なのです」

私は冷蔵庫から、瓶を取り出した。
瓶の横には赤い文字で【激辛キムチ!鉄拳制裁!!】と書いてある。
「あうあうあう!!あうあうあうあう!!鬼!悪魔!魔女ッ!」
「そうよ、私は百年を生きる魔女」
そう言って私は、鉄拳制裁を口に放り込んだ。
148メサルギア:2008/01/13(日) 01:53:21 ID:GpaB7ZM4
十数年後 200X年 六月 エンジェルモード
そこには20代くらい髪が長い女性が金髪の外人男性となにやら真剣な話をしていた
「そうですか、それからまだ一度も彼、伝説の兵士ソリッド スネークと会っていないわけですね」
「ええ、ジャーナリストさん」
「なるほど、しかしこの国にも悪魔の兵器メタルギアが持ち込まれていたとは」
「あなたが知りたい情報は教えたわ、さあ今度はそちらの番よ」
「そうでした。スネークの現在の居所ですね」
「それとピポスネークよ」
すると男は鞄からA4サイズの封筒を出し、彼女に差し出した
「これをどうぞ」
「そうご苦労様」
「それでは」男は立ち店を出ていった
「フッ、客である私があなたの分のコーヒー代を出すなんてね」
彼女は封筒からフロッピーディスクが一枚と10枚ほどの書類が出てきた
書類の中身は彼の父であるビッグボス、シャゴホッド、コブラ部隊、ジョニーなど肝心事は書かれていなかった
「そうやはりこの中ね」
「魅音、ノートパソコンを貸して頂戴」
奥から一人の女性が出てきた
「梨花ちゃん、ここではオーナーって呼んでよね」
「あらあらごめんなさい、それとみんなを呼んでくれると嬉しいわオーナー」
「もう全員居るよ」
「はぅ〜ひっさしぶり〜」大人になってもレナのかわいいモードは衰えてはいない、否ますます戦闘力がアップしている
「よう梨花ちゃん、この数年何処に行ってたんだ」圭一は得意の話術を生かして今では弁護士をしている
「梨花は世界を回っていましたのよ圭一さん」サトコはエンジェルモードでバイトをしながら大学へ通っている
「さあ、スネークを迎えに行こう」フロッピーをパソコンに入れる

『ソリッドスネークの現在に関するレポート』
ソリッドスネーク 昭和58年 行方不明
ピポスネーク   昭和58年 行方不明
ソリッドスネーク ピポスネーク両名は、ミッション終了時に乗ったヘリが墜落、すぐ駆けつけたが両名の遺体を発見できず
唯一遺体を発見できたのはヘリを操縦していた操縦士のみ
当時付近を300Mを探すが遺体らしきものは発見されず捜査は打ち切られた
ここで文は終わり次々と当時の現場写真が写り出されて行った

彼女達に沈黙が流れ、一人泣いた、サトコだ。次にレナ、魅音の順で泣き出したが圭一と梨花は泣かなかった。
いや心では泣いていたんだろう、圭一のギュッと拳を握りしめたまま手から血を流していた。
一通り泣きやむと梨花が立ち上がった
「・・・みんな行こう」
「ああ、行こう。俺達がスネークの伝えたかったことを伝えるんだ」
彼女達は立ち上がり店を出ていった

遠くから先ほどの外人が彼女達を見ていた
「これで良いんだなスネーク?」
「ああ、雷電」
メサルギアソリッド2 チャイルドソルジャー 完
149名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 11:29:28 ID:qUtWiTBM
おお!いつの間にかGJ!!!
150ID:FaTQLa60:2008/01/13(日) 13:43:25 ID:UarLjYTf
>>148
職人様GJ!!
ナイス締め!
細かいところを言うと所々矛盾しているところがあるけど、
このクォリティの前では何の意味も持たないッ!
151名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 15:19:27 ID:sHlurYPe
>>148
職人さん乙!
また書いたら載せてください!!
152名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 19:51:37 ID:GU/uUwk0
このレスを見たあなたは確実に交通事故に遭います



逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き メール欄に何も書かずに
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1200068870/

           ,- -、
        / ,-、ヽ
          / /;;;;;i i            _, -‐、
       / /;;;;;;;;l  !           / ,-、  !
    __r‐' ん'⌒ヽ  l          / /;;;;;i  |
 - ‐ ‐ ‐ ‐'    |   ',       / i;;;;;;;i  i
              |   ',__     /  , '⌒ヽ  l
          「::::::::::;:::::::i  ,r<  /   ヽ ヽ、_
          |:::::::::::;::::,::'.-..':::::::::`ー'、    `ー、ヽ、
          |:::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;、::::::::j       `ー'
          |::_::_:::_::::::、:::/: :';:::::;;;;/
           「::r::‐:::i:::::::::j : : :';:::;`ー、_
            |:::l:::::l:::l:::::::;' : : : :i:::;:::::::::/`ヽ
          l、:::::v:::」:::::::i : : : : :;:::;:::::://)/
          |;ヽ;::::::::::::::;:i : : : : :;:::;:::::i::i// まあ楽にしてけや
          !;;;';ヽ;:::::::;:::::i : : : :i;::::;::::j:/
            l;;;';;;;;;;、::::::::::::', : : ;'::::_;;;r'
        __j;;;';;;;;;;;;ヽ::::::::::::'、_ノ::::l
      - '´;;;;;;;ヽ、;;;;;;;;;;ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;ー、

と書き込んでください。書き込まなければ確実に明日交通事故に遭いますよ
ついでにこれと同じレスを別のスレに貼り付けるとより効果的です
153名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 21:24:07 ID:sxojLrGE
>>148
職人様乙だぜ( ^ω^)b
154錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/14(月) 11:34:53 ID:xw+ceYPW
【ひぐらしのなく頃に・怪】
「錵崩し編」TIPS(2)
[羽入の昔話]

「あう…あうあう…」
ひっくり返って、死にかけのゴキブリのように手足をひくひくさせている神様を無視して、私は三杯目に突入していた。
「それで……あの鬼はなんだったの?」
羽入は仰向けの間々、話し始めた。
「昔……鬼ヶ淵村の時代、鬼になった女の人がいたのです」
「鬼に……なった?詳しく話してよ」

羽入は遠い目をして話し始めた。
その昔、鈴職人の家系がおり、古手神社の大きな鈴を作ったり、お祭の時は鈴のお守りや、玩具などの出店もしていたらしい。

鈴職人には2人の息子がいて、その次男坊が村の女性と恋仲だったそうだ。
二人はとてもお似合いで幸せだった。
けれど、そんな二人を引き裂く悲しい事件が起きてしまった……。
鈴職人の長男坊が次男の恋人を無理矢理襲ってしまったのでした。
「襲ったって……?」
「あうあう……」
そう言って羽入は真っ赤な顔をして俯いてしまった。
「わかった!わかったわ!話を続けてちょうだい」
たく……うぶな神様ね。何年生きてんのよ。
次男は事を知り、激怒して長男と喧嘩になってしまい、その時、事故なのか故意なのか、長男は次男を殺してしまったそうだ。
女は恋人の死に悲しみ、長男に殺意的な怨みを抱いた。
そして女は毎夜、丑の刻参りを行い、ついに鬼人と化した。
「ちょっと待って!なんで丑の刻参りで鬼になるのよ?」
「梨花は古手の家なのにそんなことも知らないのですか!?まったく……オヤシロ様の生まれ変わりが聞いて呆れ……」

私は鉄拳制裁をチラつかせた。
「はい。すいませんでしたです。説明させて頂きますです」
「よろしい」
「丑の刻参りは、人に呪いを掛ける呪術と思われていますが、鬼になる儀式なのです。白い着物姿で頭に蝋燭を立てる。あの蝋燭は鬼の角を模しているのです」

鬼人の力を手に入れた女は、長男を殺して復讐を果たし、恋人の仇を討ったのだった。
「その鬼が今回の事件の鬼だったの?」
「たぶん……そうなのです。レナの持っていた鈴は、その次男からの贈り物だったのかもなのです」
なるほど……恋人の形見を取り返しに来たわけか。
私は悲恋の話に涙ぐんでしまった。
「梨花!?泣いているのですか!?梨花にも悲劇の恋話で泣く一面があったのですね。可愛いらしいのです!レナの代わりにボクがお持ち帰りィ〜♪」
私はすかさず鉄拳制裁を口に放り込んだ。

155名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/15(火) 02:10:10 ID:4a8FN/Of
>>154
俺、あんた好きだ!
156錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/15(火) 11:38:08 ID:DMBpvi8f
【ひぐらしのなく頃に・怪】
「錵崩し編」TIPS(3)
[なぜスネーク?]

「あう、あう…」
仰向けに倒れて、死にかけの金魚のように口をパクパクしている神様を無視して、私は四杯目に突入した。
「そういえば、灰になるまで燃えたのはどういうこと?」
羽入はよだれの着いた口を拭った。

「なんでも西洋の魔術士を雇って、満月の夜に、魔力が強くなるという大きな木に封印したそうです。でも、日本の樹木と魔力が噛み合わないらしく、雨の日になると木を肉体にして出て来てしまうそうなのです」
「ああ、そういえば昨日と今日と二日連続で雨が降ったわね。成る程、木の肉体だったのね。それでも、あんなに一瞬で燃えたりしないけど」
私はグラスから一口飲み、チーズにかじりついた。
「それで、雨の日に現れては人を殺す殺人鬼だったの?」
「人を襲うような事はしなかったみたいなのです。鬼が出たような騒ぎはなかったですから」
「あれ?じゃあスネークは何で襲われたのよ」
「……あうー」
「なによ」
「……スネークが、鈴職人の長男に似ているのです。それで襲われたのでは……」
「はいいい!?」
「たぶん、長男が生き返ったか、殺し損ねたと思ったのではないでしょうか。祟殺し編の圭一が、殺したはずの叔父がまだ生きてると知った時と同じ心境、とでも言いますでしょうか」

はあ〜、スネークも不憫な人ね。よりによって長男と顔が似るなんて。
私はグラスの四杯目を飲み干した。
「さて、そろそろ寝るわよ。明日はレナのお見舞いに行かないと」
私はボトルを隠し、布団の中に入った。
「おやすみなさいなのです」
「おやすみ、羽入」

(終)
157錵崩し ◆mGggJUNq.A :2008/01/15(火) 11:38:35 ID:DMBpvi8f
これにて、錵崩し編は終了です。
稚拙な文章でありましたが、最後まで読んで頂いて有り難うございました。
158名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/15(火) 17:30:44 ID:grYk/77Q
乙!!!
159名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/15(火) 21:03:27 ID:chffY3rq
なんというオチwww
乙GJ!!
160名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/16(水) 15:37:30 ID:MUb6baIk
乙。
今度は蛇が体育でCQC教える、とかみたいなぁ。
161 ◆mGggJUNq.A :2008/01/16(水) 16:40:35 ID:Q3yvU6fv
上の方のネタでこんなの妄想してみたけど、当方、軍事知識ないから他の職人さんに使って貰えないかな……。

※設定メモ※
 君に与える任務は、鹿骨市雛見沢村の雛見沢分校へ生徒として潜入、女王感染者である古手梨花の護衛と監視、北条沙都子の心身レポートだ。
北条沙都子が雛見沢症候群を発症した場合、速やかに身柄を拘束せよ。
彼女を拘束、また逃亡された場合、速やかに山狗へ連絡。
その他、任務中に発症者を発見した場合、速やかに山狗へ連絡せよ。

装備はナイフと無線機器。
緊急時、銃の使用が必要な場合は富竹ジロウ、鷹野三四、入江京介に許可を申請することなく、入江診療所の武器庫から持ち出すことを許可する。

とまあ、こんなところかね。まだ11歳の君にはこれくらいのミッションがいいだろう。
任務を任される責任感と、それに伴う緊張感を学んでくれたまえ。
「了解しました。ウォーカー大尉」
資料によると北条沙都子はトラップの天才だそうだ。いい勉強になるかもしれないぞ?

あとは〜……ああそうだ!コードネームを与えないとな。えー、そうだな……スネーク……よし、任務中の君の名はデイビット・スネークだ!

【ひぐらしのなく頃に・童】


初の実習訓練、俺と同い年くらいの女の子の監視くらい、楽勝だと思っていた。
鹿骨市、雛見沢村。
俺は、この村で惨劇に挑むことになる。
162 ◆mGggJUNq.A :2008/01/16(水) 17:28:48 ID:Q3yvU6fv
昭和58年だとスネークはまだ11歳という話があったので、新米少年兵士という妄想をしてみました。(初陣は19歳で湾岸戦争らしいけど)
ネタ的には、沙都子とのトラップ話とか、一緒にトラップ作ったりして気が合ったり、もしかしたら恋に発展wなんて事も。
あとスネークは女好きらしいので、その少年時代に部活メンバーに囲まれたハーレムが原因とか考えましたw

シリアス的には、発症した沙都子に銃を向けてしまう悲しい話も書けそうかなと思います。
163名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/16(水) 20:31:03 ID:4SgF3/Ry
おお
これは期待
164ID:FaTQLa60:2008/01/16(水) 22:54:34 ID:biW4jUrY
>>160
それは面白そう。書いてみようかな?....φ(・ω・` )カキカキ

「スネーク先生?」
知恵先生が尋ねてきた。
「む?なんだ?庭に毒蛇でも出たか?」
「いいえ、違うんです。今日の体育のことなんですけど・・・」
「ああ、それなら心配ない。疲れ果てて明日筋肉痛になるほどハードな鬼ごっこに決めてある。」
「それはやめてください!授業ができなくなるでしょう!」
さすがに怒られた。
「じゃあ、何をやらせればいいんだ?」
「私は、スネーク先生が子供のころにやっていたことを教えてあげてほしいんですけど・・・」
「子供のころ、か。」
子供のころというと、あの死に掛けた日々しか思い浮かばない。
トラップ回避、サバイバル訓練、発砲訓練、忍耐・・・
だめだ。皆死ぬのがオチだろう。
射撃だと魅音が、
トラップだと沙都子が容赦ないものを設置するだろう。
俺まで死に掛たら・・・。
・・・何弱気になってるんだ、俺は。

ん〜〜〜、ほかに危険じゃないことで教えられると言えば・・・
「・・・決めた。」
「ん?何ですか先生。」
「だから今日の体育の授業を決めたんだ。」
「本当ですか?何なんですか?」
「CQCだ。」
「え?しーきゅーしー?何なんですか?それは。」
「まぁ見ていればわかるだろう。それ以前にもう授業が始まる時間だ。急いだほうがいいのでは?」
「あ、本当ですね。今日の体育の授業を楽しみにしていますよ。」
知恵は戸を閉めて、小走りでクラスへと行った。
・・・さぁ〜て、何から叩き込むとしようか・・・
165作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/16(水) 23:06:26 ID:biW4jUrY
これからID:FaTQLa60は作者(弱気)として書いていきます。
今後もよろしく!( `・∀・´)ノヨロシクー
166 ◆mGggJUNq.A :2008/01/17(木) 00:04:16 ID:Q3yvU6fv
>>165
超期待!
職人様の復活じゃ!
167名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 01:23:01 ID:amyXpkSn
>>165
おおおお!待ってたぞ!
とりあえず参考置いとく
http://www.nicovideo.jp/watch/sm230188
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/CQC
168作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 01:59:01 ID:+id7hII4
>>166
いや、期待されると裏切ってしまうのが俺のジンクス。
頭の中はマイナス思考。
こんな俺でもいいのかな?
まぁ続き。

体育の授業になった。
男子はすぐ着替えるから、と言う理由で魅音率いる最強女子軍団に追い出されている貧弱男子たち。
確かにそうなんだが・・・ひどすぎないか?
突然戸が開いて、
「ヤッホーゥ、一番乗り!圭ちゃ〜ん、庭で待ってるよぅ〜〜!」
と叫びながら走りすぎていく魅音。
「コラァ!廊下は走るんじゃない!」
自分なりにまじめにしかってみたが、
「気にしない、気にしない♪先生も早く外行かないと〜♪」
と陽気な声で返事をされて、何もいえなくなった。
・・・って言うか、あいつどうやってあんなに早く着替えたんだ?十秒も経たない間に着替えたぞ?
その後、しばらくしてから
「魅ぃちゃ〜〜〜〜ん!少し待ってよ〜〜〜〜!」
「・・・みぃ〜〜〜〜〜♪沙都子は遅いのです♪」
「梨花たちが早いだけじゃなくて!?」
と言う声がした後に、部活メンバーの女子が走っていった。
・・・あいつらもやっぱり早いよなぁ・・・
その後、少しあまった女子が出て行って、やっと男子が教室に入った。
当然、男子は早いもので、五分足らずで皆出て行った。
169作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 01:59:40 ID:+id7hII4
外に出てみると、走り回ってはしゃいでる生徒たちがいた。
深く息を吸ったあと、
「ピィ〜〜〜〜〜〜〜〜!」
とホイッスルを鳴らした。
「あっ、スネーク先生だ。」
生徒の一人が言った。
「よーし、皆。今日はいつもと違ったことをするから、よーく体を伸ばしておけよ〜。」
そう言うと、
「違うって、何をするんですか?」
富田が聞いてくる。
「まさかマラソンですか?」
岡村が違うほうから言ってくる。
「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
皆息を合わせて言った。
こう言うときは皆よく息が合うよなぁ。
結束の力というか、なんと言うか。
とりあえず、石でも投げつけられそうな感じだ。
雛見沢、恐るべし。
「いや、マラソンじゃない。俺が昔教えられた護身術だ。」
ピクッ!
一瞬であたりの空気が変わる。
な〜んか、いやな感じだな。
「これから教える護身術は、軍や警察が多く使う技だ。日本じゃ習えないぞ?」
これぐらい言えば興味を持ってくれるだろう。
「これがいやなら無限鬼とか、やらせるぞ。」
ダメ押しで言ってみる。
「そんなこと言わなくても、俺は習いたいぜ、スネーク!」
奥のほうから圭一の声が聞こえた。
「そうだよ!園崎家の跡継ぎとしては習える護身術は習っておかないとね!」
魅音も威勢よく答える。
「魅ぃちゃんと圭くんが習うなら、レナも!」
「・・・みぃ〜☆がんばるのです☆」
「わたくしもおしえてほしくて?」
そのうち、クラス全体から教えて〜という声が上がる。
「後悔しないんだな?」
「そりゃそうだろ!楽しそうじゃねぇか!燃えるぜぇ!」
圭一の威勢のいい返答で皆の士気が上がる。
「フ・・・」
これから地獄を見せてやるのが楽しみになってきて、思わず笑みがこぼれた。
170作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 02:00:05 ID:+id7hII4
その間、校長室から知恵と校長はグラウンドを校長室から見ていた。
「何か、楽しそうですね。」
「そうだなぁ。」
「その前に校長。」
「ん?何だね知恵君。」
「CQCってなんだか知っていますか?」
瞬間。
校長の表情が凍った。
「ちちちち知恵君。そそそそそれを誰からききき聞いたのかね?」
明らかに声が震えている。
「え?スネーク先生からですけど。どうかしましたか?」
校長の顔からもはや笑みはない。
「やばいぞ・・・日本のCQCならともかく、本場のCQCはやばい・・・」
「え?どうしてですか?」
「昔、私は武道の達人として有名だったのを知っているだろう・・・」
「それがどうしたんですか?」
「彼の師匠のCQCは、私が唯一勝てなかった武術だ・・・それを完全に体得するのには、
幼少の時から血のにじむような訓練を絶えなければいけないと言う・・・」
「え・・・?」
「彼は・・・スネーク君は本当に本気だ・・・一応入江先生を呼んでおいたほうがいい・・・」
「ど、どういうことになるのですか?」
「・・・最悪、生徒が死ぬぞ・・・!」
そのとき、スネークの背後からはどす黒いオーラのようなものが出ていたことには、
誰も気づいていなかった・・・
171作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 02:07:00 ID:+id7hII4
>>167
あり!ニコニコは特に参考になった!

>>166
>>161で書いたネタも書けるけど、もう少し詳細が必要かな。とりあえず、体育CQCが終わったら書くよ。
172作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 02:17:33 ID:+id7hII4
ニコニコ見てきたけど・・・
ヤヴェなこれ(爆)
スネークこれ教えられるかな?
梨花最強伝説とか始まったりして(笑)
173名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 05:17:21 ID:6PTrwfKL
一つ言っておくと、セリフの最後に句読点はいらないぞ。
悪いね、この年になるとどうでもいい事が気になりだして……
174名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 08:30:28 ID:amyXpkSn
>>172
参考他にも置いとくね。いい感じに混ぜてくれ。

魅音が使える空気投げ(隅落とし)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm884779
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%85%E8%90%BD
ttp://209.85.175.104/search?q=cache:4istssiRWxsJ:waseda-sport.jp/paper/607/607.pdf+%E9%9A%85%E8%90%BD&hl=ja&ct=clnk&cd=2&gl=jp

こうみると魅音の合気道レベルはセガール並か。
CQCの方が短時間での複数殺人に優れてるんだろうな。
基本は相手の動き、つまり次の動作を予測することだから、梨花伝説も有りかも。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 08:36:32 ID:amyXpkSn
ごめ、追加。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm447680(01:55あたりから)
176 ◆mGggJUNq.A :2008/01/17(木) 16:46:06 ID:XwM0CLwl
思い付きで書いたので詳細はスカスカですorz

特に、スネークを教育してる組織と「東京」の関係とか。
何故、スネークを雛見沢で訓練させるのかとか。(雛見沢が戦場になる事を知ってて、山狗と戦わせるためにスネークを行かせた?)

俺の中では、圭一が引っ越して来た一月後に、スネークが学校に転入(潜入)して来るという設定です。
177 ◆mGggJUNq.A :2008/01/17(木) 16:50:13 ID:XwM0CLwl
上のは>>171の職人さん宛てです。
178作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 17:04:55 ID:eWSHSvUs
学校から帰ってきました〜
書き次第投下します。

>>173
いらなかったんですか。ありがとうございます。

>>172
おぉ、また参考ですか。ありがとうございます。
179作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 18:13:25 ID:eWSHSvUs
投下しま〜す。

「ククク・・・」
「せんせ〜?どうしましたか〜?スネークせんせ〜?」
誰かに名前を呼ばれて、やっと我に返った。
「む・・・すまん、少し呆けていたようだ。とりあえず、皆体は伸ばしておいたか〜?」
「「「「は〜〜〜〜い!」」」」
皆一斉に答える。
「よぅし、はじめるぞ!」
自分にも気合を入れて、叫んだ。

「まずは基本中の基本、銃器の持ち方からだ」
倉庫の前に行ってから言った。
「少し待ってろ、すぐに持ってくる」
倉庫に入って戸を閉めた。
「え〜〜と、前隠しておいたサブマシンガンの箱はどこだっけ?」
などと独り言を言いながら探していると、
「なぁ、CQCの基本は銃器の扱いってスネークは言ってるけど、何を持ってくるつもりなんだ?
まさか本物とか・・・」
「圭ちゃ〜ん、そんなわけないでしょ。本物使っちゃったら死人が出るかも知れないし、
いくらあの人が物騒だからって、いつも銃持ち歩いてるわけないじゃん。モデルガンだよ、絶対」
などという会話が聞こえた。
そんなのを聞き流し、俺は箱を手にとって表は出た。
180作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 18:14:00 ID:eWSHSvUs
「うわ、スネーク先生、どーしたの?そんなに集めちゃって」
「いいじゃないか別に。とりあえずすきなのを持ってみろ」
箱を開いて銃器を取り出した。
さすがに死人は出したくないので、マガジンは抜いてある。
「うわ〜、たくさん持ってるねぇ!MP5にM3A1、イングラムにG3!ここまでくると関心しちゃうよ!」
魅音以外の生徒は皆黙り込んでしまった。
さすが空気嫁、自分の世界に入り込んでずっと話している。
「皆、好きな銃を取って構えてみろ」
皆一斉に動き出して、あっという間に三十個あった銃器はなくなった。
その中でも部活メンバーは選りすぐりのサブマシンを取っていった。
「ほう、圭一はUZIを選んだのか」
「ああ、何かちょうどいいサイズだったから持ってみたんだ」
「いや、いい選択だ。銃器は持ちやすいのを選んだほうがいい」
「へぇ〜、そうなんだ」
などといって、まじまじとUZIを見ている圭一を通り過ぎてレナの所へ行った。
181作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 18:14:39 ID:eWSHSvUs

「・・・ぁいい・・・」
「ん?レナ?どうしたんだ?」
レナの肩をつかんでこっちを向かせた。
その顔を見て、俺の背筋が凍った。
「かぁいいよぉ〜〜〜☆おっもちかえりぃぃぃぃぃぃぃ☆」
かぁいいモードになったレナがM3をもって離してくれない。
本当に危ないことになった。
このまま実弾を持たせたらFOXの幹部を瞬殺できるんじゃないかと思うぐらい、
レナはヤバイ状態になっていた。
「もうこいつはほっとこう・・・」
そう思って、梨花のところまで逃げた。

「む、梨花はイングラムを選んだか」
それは梨花には少し大きすぎると思ったが、
「大丈夫なのです☆こんなもの、お祭りの鍬なんかよりも軽いのです☆」
などといいながらにぱ〜☆と笑顔を浮かべられたら、何もいえない。
そのまま黙って沙都子のところまで歩いた。
182名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 18:25:04 ID:amyXpkSn
wktk
183作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 19:19:40 ID:eWSHSvUs
「沙都子はブリスカヴィカか」
「ええ、見た目的にも持ち安そうなので、選びましたわ」
「うむ、身長が短いうちは、短機関銃のほうが持ちやすいからな」
そういったら、
「身長が短いなんて、子供扱いしないでくださいまし〜〜〜〜!」
などとものすごい怒声を上げて銃を振り回してきた。
俺は必死に逃げながら、魅音の所まで走った。

「み、魅音はM3A1を選んだのか」
「うん、これなら園崎の屋敷にもあるからね。撃ったことは何度もあるよ」
「そうか。そ、それなら、心配ないな」
「大丈夫だから、早く始めちゃおうよ。もう本当に習いたいんだからさ」
ああ、とうなずいて、みんなの前へ出た。
184作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/17(木) 19:21:23 ID:eWSHSvUs
今日はこれで以上です。
最後は質が落ちた気がします。
明日学校が終わったらまた書きます。
ちなみに、土日の夜はたくさん書きますので。
185 ◆mGggJUNq.A :2008/01/17(木) 20:29:43 ID:XwM0CLwl
乙!!!
イイよ
イイよ〜(・∀・)♪
186名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/18(金) 01:11:36 ID:cS7/2Urk
乙!期待してます
187作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/18(金) 18:17:10 ID:eskslHng
歯科医から戻りました。
深夜あたりに投下できると思います。
188名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/18(金) 20:56:16 ID:8pK1//4v
待ってるよ〜
189 ◆mGggJUNq.A :2008/01/18(金) 22:26:24 ID:FKAuA1Js
待つ代まで待ってみせる。
……わるい、ヲヤジギャグだわ。
190名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/18(金) 23:15:30 ID:8pK1//4v
>>189

  ( ゚д゚)      
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄

  ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄

  ( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄

  ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄
191 ◆mGggJUNq.A :2008/01/18(金) 23:18:42 ID:FKAuA1Js
>>190
こっち見ないでくれww
192作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/19(土) 00:08:06 ID:HqjtghcI
すいません、今日は更新できなさそうです。
設定がもうちょっと作り上げてかないと、踏んだりけったりで・・・
基本のCQCが何なのかすらわからないし・・・
期待を裏切ってすいませんでした。
193 ◆mGggJUNq.A :2008/01/19(土) 00:27:48 ID:GSlgS41L
>>192
ゆっくりで大丈夫だよ!

実は俺もCQC体育を書こうかとwiki見たりしてたけど、サッパリわからなかったw
柔道や合気道なんかもCQCに入るのか?とか。
(MGS2で手首捻り?みたいにして倒してたから合気だと思うんだが)
194名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/19(土) 00:46:26 ID:Lb3lg5AZ
>>192
CQCって、銃を使用することが出来ない場面での殺人などに使われる。
例えば、出会い頭や体が密着した状態(拘束状態)、音を立てられない状況など。
敵の無力化に合気道や太極拳などの力学を応用している為、無傷でのサイレントキリングが可能である。
使用する武器はWikipediaにあるように、、ナイフや打撃武器(銃もこれ)、紐等や文房具等なんでもおk。
新聞紙ですら武器になる。
殺害テクの載ってる本があるんだけど、ここで公開するのはちょっと・・・。
俺の持ってる見解はこんな感じ。
195 ◆mGggJUNq.A :2008/01/19(土) 01:01:11 ID:GSlgS41L
スネークの場合、潜入任務だから、刺せば血痕が残るからナイフはNGかな?
背後から紐で首を絞めれば、敵は銃から手を離すから効果的だと思う。

こんなんでCQC?
196名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/19(土) 01:07:42 ID:Lb3lg5AZ
>>195
背後からの場合は、柔術から抜き出した裸絞めで首ゴキor窒息。
197名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/19(土) 01:33:47 ID:xPeYB4QP
198作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/19(土) 01:59:25 ID:HqjtghcI
>>193-197
ありがとうございます。
てっきり叩かれるかと。
( ´ー`)フゥー...
199 ◆mGggJUNq.A :2008/01/19(土) 02:15:54 ID:GSlgS41L
>>196
ゲーム内でもよくやるアレですね。
その後はロッカーへ押し込んで……閉める。

>>198
〆切り決めてる訳じゃないし、またーり行こう。

200メサルギア:2008/01/19(土) 12:04:29 ID:Ika/sli2
メサルギアV The Big Boss Last Report 
TIPS ブリーフィング まだ本編じゃないよ
「ジャックよく来てくれた」
「よく来た?冗談じゃないこれは拉致だぞゼロ少佐」俺はパイプ椅子に座らされ手錠を後ろからされていた
「すまなかった、今外す」少佐は俺の後ろに回ると手錠を外しようやく俺は手が自由になった
「葉巻はどうだ?ハバナだ」俺は拒まず葉巻を貰い少佐が差し出したマッチの火を葉巻に当て一服し改めて自分が捕らえられている場所を見回した
「同窓会にしては殺風景だ」
「そうだな、本題に入ろう今から24時間前ホワイトハウスにある人物から連絡があった」
「またソ連じゃないだろうな」
「いや違う」そう言いながら少佐はポケットから自分の葉巻を出し火をつけた
「中西首相からだ」
「日本だと?」当時の日本の大統領だった
「なんでホワイトハウスに?」
「うむ、それがある人物をそちらに亡命させて欲しいと言うのだ」
「また亡命か、しかし奇妙な話だ国のトップから亡命させて欲しい人物が居るとは」
「ああ、君は日本にある東京を知っているか?」
「日本の首都だろ、それぐらい分かる」
「いや違う、日本にある陰の組織らしい、首相も組織全体の把握は出来ていない」
「それで」
「その東京がある細菌兵器を開発し、完成間近らしい」
「どんな?」
「ある一定の場所から離れると自分の喉を掻きむしり最後には死に至らしめる特殊な細菌兵器だそうだ」
「そんなの聞いたこともないな」
「ああ、私も詳しいことは分からない、君にはこの男を亡命させて欲しいのだ」
手渡されて写真には眼鏡をかけた男の写真が写っていた
「名前は入江と言うらしい」
「騙された科学者の顔をしてるな」
「やってくれるか?」
「少佐一つ質問がある」
「なんだ?」
「何故今になって俺なんだ、FOXにも優秀な隊員はいるだろ」
「日本政府からの要求だ」
俺は深く葉巻を吸いゆっくりと煙をはいた
「これが俺の最後のミッションだ」
「よしすぐに準備に取りかかるぞ」
少佐が入ってきた扉からパラメデックとシギントが出てきた
「ようスネーク、OKするの待ってたぜ」
「待たせたな」
201 ◆mGggJUNq.A :2008/01/19(土) 13:09:45 ID:GSlgS41L
>>200
新作乙です!
待ってました。おかえりです!
202お詫び ◆mGggJUNq.A :2008/01/19(土) 13:19:44 ID:GSlgS41L
「デイビッド・スネーク編」を書いてくれる職人さんを募集していましたが、自分自身で書く事を決意しました。
誠に勝手ではありますが、募集を撤回させて頂きたいと思います。
申し訳ありませんです。

今は、終末作戦でのデイビッドの立ち回りなど、辻褄合わせをしていますw
203作者(弱気) ◆OMxCFI9hdM :2008/01/19(土) 14:59:56 ID:I3pXYBAv
>>202
ありがとう、これで集中できます。
204 ◆mGggJUNq.A :2008/01/19(土) 16:22:32 ID:GSlgS41L
>>203
引き受けてくれたのに申し訳ないです……。

デイビッドの話と、もう一つの話を無理矢理繋げて、短編が作り易い土台を築こうと考えてます。

先の長い話ですけど……。
205名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/20(日) 17:28:50 ID:DIAYQTVc
保守
206名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/21(月) 15:20:36 ID:1Wrz9MxM
期待保守
207メサルギア:2008/01/21(月) 18:53:29 ID:GanfzDvC
TIPS 赤坂と圭一 まだ本編じゃないんだぞっと
20XX年 中東
かつては栄えていただろう町も今では戦闘で廃墟とかしたこの町に一人の日本人が居た
私はこの日本人に会うためにはるばる日本から来た。昭和58年の真実を聞くために
待ち合わせの場所の廃墟には倒れた家の柱を椅子代わりにしてタバコを吸っていた日本人が居た
彼が私に気づくと彼は合い言葉を言ってきた
「愛国者は?」
「らりるれろ」
「あんたが日本の記者か?」
「はい興宮書房の記者の赤坂です、圭一さん」まだ私より若いはずの彼は疲れ切った顔をしていた
「いや圭一でいい」
「ええ、昭和58年の事についてです」
「あの事件か」彼はタバコを捨て新しいタバコに火をつけ、私にもタバコを勧めた
「タバコは?」私は彼のタバコを一本貰い火をつけて貰った
「しかし何故今頃になって昭和58年の事件を追っているんだ」
「昭和58年の事件に20世紀最強の兵士ビッグボスが関与したっと言う情報があったからです」
彼はまたしばらく黙り込んだが私は話し続けた
「ビッグボス、いやネイキッド・スネークは本当に彼は昭和58年に居たのですか?」
「あそこで何があったのですか教えてください圭一」
彼は突然私に銃を突きつけて質問し始めた
「赤坂、お前家族は」
「・・・娘が一人」
「今ここで俺が言ったことを出版したらお前は奴等に死ぬまで狙われる、お前にその覚悟はあるのか」
彼の目はまるで獲物を狩る狐の目だった
「怖いか」
「ええ、怖いですよ」
「まだ続けるか赤坂?」
「私は、死ぬことが怖い、だか死んでしまったらこの真実は後世に伝えられない。私達大人は後世に伝える義務がある、そして子供達は私達の歴史を学びそこに新たな歴史を作る。だから私は伝える昭和58年の悲劇を」
「伝える・・か」
彼は銃を置きタバコを捨てた
「話すよ俺の負けだ、しっかり伝えてくれよ後世に」
「ええそれが大人の義務です圭一」
彼は話してくれた昭和58年の事を
208作者(弱気)\FaTQLa60:2008/01/21(月) 22:44:35 ID:vbjTaa1q
吸いません,Windowsが親に取られました。
当分はMacを使う事になりそうです。
今日は更新はありません。orz
209作者(弱気):2008/01/21(月) 22:45:34 ID:vbjTaa1q
>>208
あれ?トリップついてない・・・
210名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/21(月) 22:49:25 ID:RKMMR1HV
#だよ
酉は変えておいたほうがいいかと
ってかwindowsとmacあんのか・・・
211作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/21(月) 22:54:47 ID:vbjTaa1q
>>210
ありがとうございます。
はい,macとwindowsあります。
macは前自分のパソをウィルスでグッチャグチャにした時中古で買いました。
結局直りましたが。

あと、ついでにトリップ変えました。
212 ◆mGggJUNq.A :2008/01/22(火) 00:44:34 ID:9DHN3MP9
>>207
乙です。
今回はネイキッドが主人公の話かな。
213蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/22(火) 06:31:55 ID:9DHN3MP9
「蛇流し」編(1)

ある日の夜、スネークは寝床にしているテントで夕食を作っていた。
石を積み上げた台に鍋を置き、中に水を張り沸騰させ、野菜や肉を煮て、味噌で味を着ける。
鍋からイイ匂いが漂い、スネークはよしと声を出して立ち上がる。
テントに入り、お椀と箸を探していると外からスネークを呼ぶ声が聞こえた。
「あ!いたいた。スネーク〜!」
部活メンバー達が、ビニールの袋や布で巻いた箱のような物を片手に現れた。
「お前達、どうしたんだ。夜に出歩いても大丈夫なのか?」
「家の人には言って来ました。先生と夕飯食べようと思って、色々持って来たんだよ、だよ☆」
そう言ってレナが布で巻かれた箱をゆらゆらと降る。中身は重箱だろう。
「私は婆っちゃのおはぎを持って来たよ。婆っちゃが、先生に宜しくってさ。食後に食べよっ!」
魅音は紫色の風呂敷を持っている。
「私と梨花は飲み物を持って来ましたわ!」
「スネークの為に泡麦茶も持って来たのですよ。僕と一緒に飲もうなのです。にぱ〜☆」
沙都子は両手に麦茶やジュースを、梨花は缶ビールとワインボトルを持っていた。
「梨花ちゃんはお酒飲んだらダメ!!」
レナは梨花を叱り、ビールとワインを取り上げた。梨花は「み〜」と悲しそうな顔をしている。
圭一が大きめのビニールシートを敷き始め、テントの前はみるみる内に宴会場と化した。
「圭ちゃんは〜?何を持って来たの〜?」
魅音は圭一が持って来たビニール袋に手を突っ込んだ。
「ば、ばか!勝手に見るな〜!!」
魅音がビニール袋から取り出した物は、……豚骨ショウガ味のカップラーメンだった。
「圭ちゃん……何じゃいコレハ?」
「し、仕方なかったんだよ!?内の親父は仕事で東京に行っちゃうし、母さんは付添いでいないしで、家には食べ物が何もなかったんだよぉ!!」
圭一は四つん這いになり項垂れる。
「かわいそ、かわいそなのです☆」
項垂れる圭一の頭を梨花が撫でて慰めた。
「うおおぉぉ!!」
圭一は悲しみのあまりか、号泣しながら梨花ちゃんに抱き着いた。顔はしっかりと胸元に埋めている。
「み、みーー!!?へ、変態さんなのですー!!」
圭一はすぐに魅音とレナに取り押さえられた。レナは鉈を首筋へ、魅音は圭一の手の甲に釘を押し付けている。
「まったく、圭一さんは困り者ですわね。警察に突き出されてもおかしくないですわよ」
「す、すびませんでした。ゆ、許しで下さい」
「まあまあ、圭一も悪気はなかったようだし、許してやったらどうだ?今日は楽しくやろう。ほら、味噌汁もあるぞ」
スネークは先程出来上がったばかりの鍋を指差した。レナと魅音は、圭一を許したのか武器を下ろす。
「そうだね。圭ちゃんも悪気無かったみたいだし、せっかく夕食だもん。許してやろっか」
そう言ってレナと魅音はビニールシートの上に座り、持参した物を広げ始めた。
沙都子と梨花も座り、紙コップなどにジュースを注いで、夕食の準備を整える。
圭一はえぐえぐ泣きながら、スネークの隣りに座り、殺されるかと思った。と、呟いた。
「あ。スネーク先生、これ装いますね」
「ん、ああ」
レナはスネークが作った味噌汁をお椀に装い、皆に渡して行く。全員に行き渡った処で、魅音が紙コップを片手に立ち上がった。
「え〜では。……何に乾杯しようか?あ、そうそう。スネーク先生の就任と、部活メンバーの新しい仲間として迎えた事を祝いまして、私、園崎魅音が乾杯の音頭を取らせて頂きたいと思います。思えば、苦節うん年、私が部活を立ち上げた当時は〜」
長いスピーチを始めようというお約束的な冒頭部分の台詞を吐いた処で、まわりからブーブーとブーイングの嵐。
勿論、魅音はそれを狙ってボケたのだろう。
「早く始めろ〜なのです☆」
「味噌汁が冷めてしまいますわー☆」
皆も判ってて、わざとらしい野次を飛ばす。
「では改めて、スネーク先生に乾杯ー!!」
『乾杯ー!!』
皆、それぞれ持っていた紙コップのジュースを飲み干す。
「みんな……俺の為にありがとうな……」
スネークは目頭を指で押さえ、俯いてしまった。
「なんだよスネーク。嬉し涙か?」
「ち、違う!目にゴミが入っただけだ!」
そう言ってスネークは缶ビールをぐいっと飲み干した。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/22(火) 07:15:20 ID:tje2mLJM
新作乙!!!!
215名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/22(火) 08:34:10 ID:wfdoZzOp
涙ぐむトップクラスの傭兵wwww
216作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/22(火) 18:07:25 ID:a1a50WAt
>>213
オツカレー(_´Д`)ノ~~!
ちなみに、sage進行でお願いします。
217名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/22(火) 20:29:44 ID:PhQq7Zhe
>>213
テラGJ!!
涙ぐむスネーク・・・人間味があるw
218蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/22(火) 22:54:14 ID:9DHN3MP9
今回は超短編です。また思い付きで書き出した、しかも意味なしオチ無しのお話です。
あるのは中途半端なオカルトと、梨花と沙都子の絡みです。
それでも最後まで読んで頂けたら幸いです。

>>216
ドウモデスー~~ヽ(´∀`*)
やっぱりsageたほうがいいですか?
質問スレとかだと質問の度にageるルールがあるから、ageのほうがいいかとおもて。
219本編再開カケラ編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/01/23(水) 00:00:35 ID:tx+87vq4
――銃声が聞こえる。
どこか遠くで、いつか聞いた忌まわしいあの音が、けたたましく鳴り響いている。
私は目を覚ます。
どこまでも遠く、高く青い空の下で、私は一人で、ここにいる。
黄褐色の風景。
絡みつくような暑さの空気。
雲すらない青い空。
割れた石造りの壁。
そのどれもが――、私には、縁のない風景。
私が知る、あの雛見沢の景色が、微塵もない場所。
どれほどの記憶を浚っても、決してあらわれることのない色彩。
それが私の、目の前にあるもの。
これは何?
これも何かのカケラなのだとしたら。
これは、誰の記憶なの?
呆然と開けた口に、砂が入る。突然の苦さに、私は顔を歪めた。
ひとしきり、砂を唾と一緒に吐き出す。唾はたちまち乾いて消える。
あの場所にいた頃は。
同じ事を繰り返す退屈が一番怖いことだと思っていたけど。
今は違う。
何も知らない中に一人で取り残されることが、こんなに怖いことだったなんて。
清々しいほど爽やかなはずの空が、どうしようもなく高い牢壁に思える。
真っ白にさえ感じてしまう砂漠の色が、終わりのない海原の中心に感じる。
私は知らない。
私には分からない。
どこへ行けばいいのかも、何をすべきなのかも。
歩く気すら挫かれて、私は膝を抱えて、座っているだけ。
太陽に照りつけられ、肌がじりじりと水分を失う。
それに耐えられなくて、私は日陰に身を隠しているだけ。

――ふと、視線をあげる。遠い地平線に、見たこともない都市が、見えた。

私は知っている。あれは蜃気楼だ。決して辿りつくことができない。幻の都。
行ってはいけない。向かってはいけない。あれは、悪魔が見せる罠なんだ。
でも。それでも。
照りつける光。澄み切った空。真っ白な壁、乾いた砂。
同じものを、このまま見続けるよりは。
ゆっくり、立ち上がる。一歩、歩く。太陽にまた焦がされるけれど、そんなの気にしない。
だって見たいんだ。
どうしても知りたいんだ。
あの場所に何があるのか。
この行く末に、どんな結末があるのか。
だから、私は歩く。前に、進む。

不意に、影が、私を覆う。
雲が太陽を隠したのかと、見上げる。
そうじゃ、なかった。
誰かが立っている。私より遥かに背の高い、がっしりした体格の、大きな、男の、人。
太陽が邪魔で、彼の顔が、よく見えない。

ぬぅ、と、大きな手を差し伸べられる。
私は、彼の口に出す言葉を、待っていたかのように、彼の手を握った。


「待たせたな!」
220本編(またDQN並みの言い訳かよ) ◆k7GDmgD5wQ :2008/01/23(水) 00:07:23 ID:ddC/C+Bu
……。
…………。
………………いろいろごめんなさいorz

4ヶ月ですか……、かかったなぁわれながら。

どうしてたのかをまあクイズ形式で。
1・パソコンのHDが壊れる。
2・修理して戻ってきたらCPUがイカれる。
3・それも修理してがんばんべーやと思ってバイトに精出す。
4・バイト中に アレ? なんかポンポンイタイyo?
5・そのまま入院。
6・再び開腹。

ま……、25キロ減量できてブートキャンプ買う手間省けたのがラッキーっちゃラッキーかなー( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \
221蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 00:19:11 ID:y4xKYGSX
>>219-220
ほ、本編さまの御帰還、お待ちしておりました!
圧倒的な文章力にちょっと目眩が……。

222作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/23(水) 00:19:23 ID:lIZNtyha
>>219-220
ε=ヾ( ・∀・)ノ   オカエリー! ヽ(・∀・ )ノ
さすがですね。さすがに真似できません。
223メサルギア:2008/01/23(水) 00:55:20 ID:zpMaBbEa
おかえりー
待ってました
さあ続きを聞かしてください
224名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 01:21:49 ID:rJ60NIvc
本編を書く人間は一人しかいないのか?
225蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 01:34:53 ID:y4xKYGSX
>>224
本編は職人さん一人だけだったと思う。
途中、何人かの職人が設定借りて、TIPS書いてたりした。

そんな俺も本編さんの設定借りて短編書いてる。
226作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/23(水) 01:37:45 ID:lIZNtyha
>>224
本編=>>219
メサルギア=>>223
蛇流し=>>221
CQC=作者(弱気)
と言う図です。
他に外伝を作ってもいいですよ。
227作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/23(水) 01:38:39 ID:lIZNtyha
名前ってやっぱりSSのタイトルにしたほうがいいのでしょうか?
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 01:42:56 ID:j1MDjSkB
あれ?このスレって勝手に参戦して本編やら短編書いてもいいの?
229蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 01:49:09 ID:y4xKYGSX
>>227
自由でいいと思う。
俺はその時々で投稿中のタイトルを付けてるけど、最初は固定にするつもりだった。

錵崩しと蛇流しの間は、投稿してないから酉だけ。
230蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 02:01:07 ID:y4xKYGSX
>>228
前々スレ辺りは、TIPSを自由に書いてる人が多かった。
本編の続きを書こうとする人はいなかったよ。多分、世界観保守の為?

231蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 02:22:31 ID:y4xKYGSX
テンプレ貼っとく
特にルールは無いけど、改善したほうが良い?

1:名無しさん@お腹いっぱい。 10/08(月) 18:15 d+OFfvSs
MGSのスネークが雛見沢に来たら…というネタスレだ
単発ネタ・長編構わず投稿してくれ


前スレ
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した2
2chカコ

まとめwiki
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 02:22:52 ID:b7JWC2XZ
みんな遠慮してるんかな?
本編続きは書かず、試しに短編やTIPS書いて投稿して反応みるあたりが正解かと思たがこれ如何に?
233作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/23(水) 02:25:47 ID:lIZNtyha
本編の作者がいるなら、勝手に続きを書かなければ、何でも書いていいはず。
事実、ひぐらし自体異なる世界がいくつもつながってできたようなものですし。
234蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 03:12:52 ID:y4xKYGSX
※「他人の作品」の続きを勝手に書かない。
これは厳守。

※「他人の作品」の設定を借りた外伝は許可。
これも大丈夫。一応「借ります」と一言付けたほうが良い?

※「他人の作品」の設定を一部借りて(スネークが教師として潜入など)新しく本編を書く。
これもOKかな?ただし「本編」と名乗っていいかはちょと疑問。
「○○編」と明記したほうがいいかも。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 04:16:13 ID:dY23riV/
>>233>>244
サンクス
本編をリレー小説と思ってたんでスッキリした
酉つけて自分だけの二次創作書くことにします
236本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/01/23(水) 05:26:03 ID:mYijZ0rS
いえ、本編はリレーssです。
だって私も途中参加だから。(ちょ
私がいない間に、以前の職人様方が書いているかなーとか期待してたのは内緒だZE!
237名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 08:15:17 ID:prnxIeHb
もともとネタスレとして立てられたスレだったな。数人で本編書いてたけど残ったのは一人だけ
238名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 08:34:44 ID:HN/JRZWu
本編楽しみ!
そしてCQCどうなった?
239作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/23(水) 08:56:10 ID:lIZNtyha
CQCは現在ネタ切れです・・・
最後のきり方が悪かったのか、続きが・・・
240蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 09:36:36 ID:y4xKYGSX
>>235
234は、俺がこのスレの雰囲気から推測したものなので、真に受けないでね。

>>237
>残ったのは一人だけ
まるでスネークみたいだw
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/23(水) 10:45:20 ID:nFrGC0IT
>>239
一度リセットして最初から書いて載せてもいいんでない?
242蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/23(水) 21:55:39 ID:y4xKYGSX
テンプレ作ってみた。追加したい項目とか要望ありましたら言って下さい。
勝手に作ってスマンです。


MGSのスネークが雛見沢に来たら……という二次創作(ネタ)スレだ。
単発TIPS・短編・長編構わず投稿してくれ 。
まとめwiki
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina


■投稿する職人さんへお願い■

※「他人の作品」の続きを勝手に書かない。どうしても書きたい場合は作者さんに許可を申請して下さい。

※「他人の作品」の設定を借りた外伝は許可。
一応「○○の設定を借りました」と一言付けたほうが良いかも。

※「他人の作品」の設定を一部借りて(スネークが教師として潜入など)新しく長編・短編を書く事も許可。

※職人さんはトリップを着けることをお勧めします。トリップについては下記を。

■トリップについて■

名前欄に、ダイヤのマークと数字とローマ字の羅列を表示させて簡単に本人(自分)を証明するシステムです。

書き込む際の名前欄に、@#A(@に名乗りたい名前を、Aは自分が覚えやすい文字を)を入力して書き込むと、#が◆に変わり、Aは数字とローマ字の羅列に変換されます。

【例】
オヤシロ様#メタルギア

書き込む

オヤシロ様◆s7Li6JIQiW

※注意※
上記のAの文字は、毎回トリップを着ける為のパスワードみたいなものです。
他人に教えたりしないで下さい。
第三者にバレてしまった場合は、違う文字を入力して下さい。


243名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/24(木) 00:37:56 ID:e+xN9udg
投下できない・・・
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/24(木) 19:46:23 ID:aiXwLV38
>>242

>>243
どうしたの?
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 08:59:52 ID:egIy6yVj
期待ほす
246蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/25(金) 09:45:28 ID:/lFeqiOn
もしかして、俺なんかやっちゃった……?
テンプレ必要なかったなら言ってくれ。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 13:43:04 ID:egIy6yVj
>>246
いや、関係ないと思うから大丈夫。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 16:18:36 ID:5dSXbHee
本編のなく頃に
綿散し編
249名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 16:54:56 ID:Bs3AMf2B
本編ですが、ホストがアク禁なのか、投下ができません。
ギコナビ使ってレス送信しても反映されません。
このままだとまた半年ROMりそうです。

ボスケテ。

携帯でレスできるんですね。今日初めて知りました。
250蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/25(金) 17:51:07 ID:/lFeqiOn
>>247
dクス、ちょと安心したよ。

>>249
PCには詳しく無いのですが、運営板の規制情報とか関係ないですか?
あと最悪、プロバイダ変更すると改善されるかも……?

251本編続き ◆d7jW7VGbTA :2008/01/25(金) 18:40:37 ID:MDNLt2rI
てすt
252作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/25(金) 19:03:24 ID:vixu3wCp
>>249
ギコナビ以外の専ブラを使ってみたらどうですか?
僕はかちゅ〜しゃを使ってます。
JaneStyleもいいですよ。
253名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 21:53:16 ID:Bs3AMf2B
専ブラいくつか試したけれどあかんかった。
俺オワタ。\(^O^)/
回線変えるしかないかな・・・
254蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/25(金) 21:59:42 ID:/lFeqiOn
みんなPCで書き込みしてるのか〜
俺はPCもネット環境もないので携帯からです。

PCだと早く執筆(?)できるのかな?
255作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/25(金) 22:32:23 ID:vixu3wCp
>>254
Σ ゚д゚≡(   ノ)ノ エッ?!
携帯であのような短編をッ!?
256名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/26(土) 00:03:21 ID:Fdd0NP6D
まあ、このレナのエロ同人で性欲を発散させるといいだろう…
http://imgrbn.sokmil.com/pict/product/rby0183/pe_rby0183_01.jpg
257蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/26(土) 00:17:49 ID:2HjWLD1v
メールに書いて、下書きフォルダに保存、それからコピペして投稿してます。

>>256
ワロタwww
258作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/26(土) 13:08:19 ID:1h2zxtwD
>>257
へぇ、そうなんですか。

>>256
ちょ、ま、なにこれwww
259蛇流し ◆mGggJUNq.A :2008/01/26(土) 15:01:44 ID:2HjWLD1v
携帯で不便してるのは、動画資料を集めにくい事です。
PCは工面すればなんとか買えるけど、
うちはADSLでも1Mしか出ないし、集合住宅の事情で光も入れない……。


よぉし、>>256に対抗して貼ってやる!
ttp://2.new.cx/?2lky
携帯画像で申し訳ないが。
260名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 01:33:16 ID:piRV9ZIt
>>259
対抗すんなwwwww
261齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/27(日) 03:35:32 ID:QhjGE3J3
ちょっとお知らせです。

蛇流し編の内容が最初に考えていた内容よりズレてしまったので、「齢咄し編」と改名します。

>>260
(*^ω^*)
いい大佐でしょ
262齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/27(日) 03:41:33 ID:QhjGE3J3
「齢咄し編」(2)

「はう〜このお味噌汁、野菜やお肉がたっぷり入ってて、とっても美味しいんだよ〜☆」
「人参、ジャガ芋、玉葱、栄養面もバッチリでございますわ」
皆、美味しそうに味噌汁を啜る。
「これは今朝、猪を捕まえてな。そいつの肉を使った猪汁なんだ」
「へ〜流石はスネーク!サバイバルしてんな〜」
圭一はもう味噌汁を食べ終わっていた。
「レナが持って来てくれた弁当はとても上手い。重箱4段に種類も豊富、かなりのボリュームだ」
スネークはレナの弁当に箸を伸ばして、タコさんウィンナーを口に運んだ。
「おほ!レナのはいつもすごいな。唐揚げ、ミニハンバーグ、青椒肉絲、海老チリ、なんでもあるぜ!」
圭一が海老フライを頬張ると、揚げ立てのぱりっとした音がした。
「レナは料理上手だけど作る量が多過ぎて、それが難点だね。作る量を減らすように私が注意しなきゃ重箱10段にはなってたよ」
「はう……そんなに作らないよ〜。でも出来たら、あと4段は欲しかったかな、かな」
そう言ってレナは地面と手の平の距離を重箱に見立てた。
「そんなに食べたら、お腹が一杯で動けなくなってしまいますわ!」
「そして、お腹が真ん丸になって動けなくなった沙都子を、レナがお持ち帰りする作戦なのです☆」
「は、はははう〜〜☆タヌキっ腹の沙都子ちゃんかあいいんだよ!お持ち帰りィ〜☆」
「そんなの嫌ですのー!それにタヌキっ腹とはなんですの!?レディに対して失礼でございますことよ!」
ぷいっと横を向いて、膨れっ面をする沙都子を見て、そこにいた全員が笑い転げた。

時間は過ぎ、重箱のおかずも無くなって、魅音が持って来たおはぎをみんなで摘む事にした。甘い物にはと、スネークは皆にお茶を煎れる。
魅音がさてさてと切り出した。
「夏の夜も更けて参りましたし、皆様、お約束の怪談話などに興じてみては如何でしょうか……?」
魅音は懐中電灯の光を顔に照らし、くけけと不気味な笑い顔をする。
ひえっと声を上げ、沙都子が梨花にしがみつく。
「それではどなた様か、先陣を切って下さる方はおりませんか?」
魅音が皆の顔を見回すが誰もが無言であった。
「あれぇ?誰もなにも無いのぉ?おじさん困っちゃうなぁ。梨花ちゃん、何か無い?家の神社で何か起こらないの?」
「みぃ……特に何も起こらないのです。呪われた品物を預かる事はありますですが」
「あ!そういえば梨花ちゃん、私が預けたアレはどうなったのかな?かな……?」
レナが心配そうな面持ちで梨花に聞く。
「何々!?呪われた物?聞かせてよ☆」
魅音が眼を輝かせて身を乗り出す。
「うん。もう半年くらい前の事なんだけど、私がゴミ置場で宝探しをしていたら、カツン……カツン……って何かが近付いてくる音がするの。何だろうと思って、音のする方へ行ってみると……女性の形をしたマネキンが一人でに立って動いていたの……」
魅音は生唾をごくりと飲み込む。圭一も梨花も、レナの話に真剣に聴き入っている。
沙都子は梨花の肩にしがみつき、目を瞑り全身固まっていた。
「裸で、顔の左半分は内側にへこみ、右足の膝関節は前後左右にぐねぐねと動いて、十分に体重を支えていなかった。それでも歩いていたの。
右手には尖った鉄の棒を持っていて、杖のように使ってた」
なにか嫌な気配でも感じたのか、圭一は体をぶるっと震わせた。
「マネキンは私に気付いてこう言ったの……綺麗な服を着せてえぇぇ!!!」
「ぎにゃーーー!!」
レナの台詞に驚いた沙都子は、山に木霊する程叫んだ。
しがみ憑かれれていた梨花は、沙都子の叫びに耳がツンとなったのか、目の焦点が定まらず、二人して後ろにひっくり返った。
「あはははは☆」
レナはその光景を見て満足そうに笑った。
「いや〜中々怖い体験だね。それでその後どうなったの?」
魅音は続きが気になるらしい。
「マネキンが鉄の棒で襲い掛かって来たから、持ってた鉈で殴り倒して、首や腕をバラバラにして、梨花ちゃんに預けに行ったの」
「あの時は参ったのです。バラバラになったマネキンがビクビクして、まだ生きがよかったのですよ?」
「ひえ〜ひえ〜」
沙都子は二人羽織のように梨花の背後から抱き着いている。
「さ、沙都子?食べた物が出てしまうのです……うぷ」
梨花はとても苦しそうだ。
「マネキン、あの後どうなったのかな?かな?」
「三日三晩、動いていたのですがピタっと止まりましたのです。人形には魂が宿ると言われているので、皆も気をつけて下さいなのです」
「以上でレナの話は終わりなんだよ、だよ☆」
263齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/27(日) 03:52:59 ID:QhjGE3J3
「齢咄し編」(3)

「それじゃ、次行ってみよう!誰か無い?人から聞いた話でもいいよ?」
「よし!次は俺の番だ!」
圭一が後ろに手を付く座りから、前のめりに座り直した。
「お!圭ちゃんか、期待してるよ〜?」
「これは、俺がまだ雛見沢に越してくる前の話なんだけど……」
当時の事を思い出すように瞼を閉じ、圭一はぽつぽつと語り出した。

いつもの塾の帰り道、圭一はバス停でバスを待っている。
……八月の暑い夜。時刻は九時を過ぎようとしていた。
ベンチに座り、数学の参考書を読んでいると、バスは程なくしてやって来て圭一の前で停まった。バスが到着する時間にはまだ早い。
おかしいな……と思ったが早く帰りたい気持ちもあり、圭一はそのバスに乗り込んだ。

お話的に、ここから何かが起きると感じ取った沙都子は、梨花の胴体にとぐろ巻きのように回している腕を一段と強く絞めた。
梨花はぐえっと、蛙の鳴き声のような台詞を上げる。

バスの中には運転手以外に、背中の中程まで黒髪を伸ばし、茶色いロングコートを着た女が座っているだけだった。
頭を垂れて、髪が顔を隠していて正確には判らなかったが、まだ20代か30歳位だろう。
女の三つか四つ後ろの席に圭一は座る。
バスが着くまで時間潰しをしようと参考書を読んでいると、勉強の疲れか圭一はウトウトしだした。
急にバスが止まり、その反動で気を取り戻した圭一は、乗り過ごしたのではと思い、窓の外に顔を向けた。
だが、外の景色は見えない。何故なら、窓を遮るように女の顔があったからだ。
そう、さっき圭一の前の席に座っていた女が、隣りに座っていたのだ……。
生きた人間とは思えない青白い顔。鼻は高く、眉はきりっとしていて美人……ではあるが、女には眼がなかった。
眼球をくり抜かれたような黒い空洞から、血が滴り落ちる。血の涙を流しているようだ。女は圭一の腕を掴み、引き寄せた。

「そして女は言ったんだ」
「なにかな…なにかな…!」
レナは怖いのか膝を抱え、眉を八の字にし、上目使いで聞いている。
「お前の眼をよこせぇぇぇぇええ!!!」
「ぎにゃあーーーーーっ!!」
先程の沙都子の反応が面白かったのか、圭一も沙都子を驚かしてみた。
予想以上に驚き、悲鳴を上げた沙都子は、抱きしめていた梨花の胴体をぎゅっと締め上げた。途端に梨花の体から、枝を折るような小気味よい音が響いた。
梨花はその場に倒れ、虚ろな目でうわ言のように…はにゅー、はにゅーと言っている。
「ああ!梨花、大丈夫ですの!?しっかりなさいましっ」
沙都子は梨花を抱き起こし、揺さ振る。梨花は一人で上体を起こし、額の汗を拭った。
「はあはあ。ま、まだ綿流し前に死んでたまるもんですか……」梨花は甦った。
「さ、さあ圭ちゃん、続きを聞かせて!?」
「お、おう……」
梨花に悪い事をした。圭一はそう思いながら話の続きを語り出した。

必死に女の腕を振り払い、運転手に駆け寄って助けを求めた。
だが、運転手も女と同じ空洞の目をこちらに向け、圭一を見る。
「なんだい。ここで降りるのかい?それじゃ……目玉2つ置いていってくれや」
運転手は運賃箱を指差してケタケタと笑い声を上げた。
無我夢中で非常用のレバーを引き、ドアをこじ開けて圭一は全力で走った。
脚が縺れる。恐怖によるものか、そんなに走っていないのに息が上がる。女が追って来ていないか、時々振り返りながらも圭一はがむしゃらに走った。
ふと、見覚えのある公園が視界に入る。圭一は必死に走っていたせいで気が付かなかったが、自宅のある近所まで走って来ていたのだ。
家のある方へ走りながら、ズボンのポケットをまさぐり、鍵を取り出す。自宅に着き、急いで鍵を開けて中に飛び込んだ。騒々しい物音を聞き付け、圭一の母親が居間から現れた。
「どうしたの、そんな血相変えて…」
「バ、バスで……変で……よ、よく判んないんだけど!!」
「ちょっと落ち着いて。汗びっしょりよ。話は後で聞くから、早く上がりなさい」
圭一は靴を脱いで這うように家に上がる。
母親は玄関の鍵を閉めて、振り返った。
「け、圭一!あなたの背中……」
「えっ……?」
玄関の下駄箱の鏡に背中を映す。
白いシャツに無数の赤い手形が着いていた……。
264齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/27(日) 03:55:33 ID:QhjGE3J3
うおー改行規制くらった。
改行減らしたので読みにくくなっちゃったよorz
265作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/01/27(日) 12:07:40 ID:fiZXB29Y
>>264
乙!ちょっと怖かった!
266齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/29(火) 05:09:54 ID:3eJ4F+TE
むー
驚かしたり、怖がらせるのは好きなんだけど、文章での怖がらせ方はまだまだ修業が足らないですね。
難しいですわ。
267齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/30(水) 08:50:13 ID:xT0NrEpV
「齢咄し編」(4)

「そのあと警察にも届けたけど、シャツに付いてた手形は人間の血だったらしい。それ以上の事は何も判らなかった……」
圭一はお茶を一口啜り、喉を潤す。お茶は既にぬるくなっていた。
「なんだか口裂け女みたいだね…みたいだね…」
「口裂け女とは、どんな女だ?」
スネークは興味を持ったようで、レナに質問した。
「口裂け女は、整形手術の失敗で口が横に裂けてしまい、ショックで狂人になった女の人なんですよ」
「整形手術で失敗したからって、口は裂けないと思うぞ?テロリストに捕まって虐待されたなら判るが……」
「はう…てろりすと……此処は日本なんだよ…だよ」
レナは胸の前で手を組み、困った表情を見せる。
「さて、次はおじさんが話そうかね!」
「お!次は魅音か、期待してるぜ」
魅音は腕組みをして、口を尖らせた。
「う〜んと、あれはまだ私が小学四年の夏休みの時、うちには地下祭具殿ってのがあって、そこの掃除をやらされちゃって……」

その日、魅音は罰として地下祭具殿の掃除をやらされた。園崎家頭首である園崎お魎が大切にしている掛け軸を汚してしまったのである。
祭具殿の鍵束を指でくるくる回しながら、箒を片手に外へ出ると、縁側からお魎に呼び止められた。
「忘れとった。立入禁止の貼紙がある部屋はやらんでいいんね。何があっても開けんでない」
「……?わかったー」
掃除する部屋が減るなら、それはそれで嬉しい。そんな事を思いながら、魅音は歩き出す。
本家から少し歩き、森の奥へ入る。するとすぐに地下祭具殿の扉が見えてきた。
魅音は鍵束から入口の鍵を探り当てると鍵穴へ挿して回し、錠を外す。
扉を開けると、中からひんやりとした空気が外へ拡散した。
魅音は中へ入ることを躊躇った。此処は何人もの人が拷問された地下祭具殿。
拷問死した者は、牢屋内の井戸へと落とされる。
そんな不気味な場所の掃除は気が滅入る処ではない。
ましてや、自分は園崎家次期頭首……死んだ者達が自分を怨んだりしないかと、魅音は不安になった。
魅音は勇気を振り絞り、一段、また一段と階段を下りて行く。階段が終わり、長い廊下を進むとまた扉が現れた。
魅音は扉を開き、手探りで壁のスイッチを押すと天井の電気が灯り、部屋を照らした。
そこはタイル張りの床と御座敷が一緒になっている拷問見物部屋であった。
その部屋を抜けると、広い部屋に拷問具一式と壁際に牢屋がいくつかある。
まずは拷問見物部屋から掃除を始めた。座敷の埃をタイル床へと落とし、水を流す。束子でタイルを擦り、カビや黒ずみの汚れを落とした。
拷問具は手入れが難しく、触らないように言われていたので、放っておく。
次に牢屋部屋へ移り、バケツに水を入れ、雑巾をしぼり、牢屋の格子を拭き始めた。
牢屋の中から拭いていると、閉じ込められるような不安に駆られ、魅音は外から拭いた。
りん、りんりん、りりんりんり……。
最後の牢屋を拭いていると、ふとオルゴールの音色が聞こえてきた。
ねんねん。ころりよ。その音色が奏でるは、子守唄のようだ。
「だ、誰かいるの?」
魅音の声に返答する者はいない。
音のする方へ魅音は歩き出す。牢屋部屋の一番奥にある扉から聞こえてくるようだ。
魅音は扉の鍵を開け、ノブを回した。ふと床に落ちている紙に目が止まった。紙には立入禁止と書かれている。
何があっても開けんでない。魅音の頭の中でお魎の言葉が響いた。
魅音はすぐに開きかけた扉を閉じようとする。が、扉はびくともしない。
オルゴールの音色が一段と高くなる。閉まって。お願いだから閉まって!魅音は心の中で叫びながら扉を押し続ける。
ついっ…。ぺたぺた…。妙な音が聞こえ、魅音は顔を上げた。
扉の端を指が掴んでいた。爪が剥がれたような白い手が、扉の端を掴み、引っ掻く。
その両手の間から、人の頭がゆっくり、段々と現れる。二つの目が、魅音を覗き込んだ。
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 15:57:04 ID:KwnqH/7E
つ、続きが気になる!(*゚∀゚)=3


あと、ギコナニでレスが反映されないって人、板一覧更新とかやってみた?
269名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 21:40:27 ID:UixDPSM3
〉〉267 GJ!!
〉〉268 やってみたけどダメでした。他スレだと普通に書き込みできるのになぁ・・・
270齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/31(木) 16:29:14 ID:kKgORmer
「齢咄し編」(5)

魅音は扉から手を離し、一目散に出口へ走った。間違いなく、アレは後ろから追い掛けて来ている。
魅音は振り向かずに走った。いや、怖くて振り向けない。階段を駆け上がり、外へと逃れる。
魅音はすぐに鉄扉を閉め、錠を閉めた。その瞬間、どん。と内側から鉄扉を叩くような音と衝撃が響いた。何度も何度も何度も扉を叩く。
「わ、私、なにもしてないよ……来ないでよ!」
魅音は本家へと走った。家の中へ飛び込み、玄関をぴしゃりと閉めた。
全力で走って息が切れるのを深呼吸し、整える。
祭具殿の鍵は閉めた。もう追ってこない。もう大丈夫。大丈夫……。魅音はずっと言葉を反復し、気持ちを落ち着かせた。
「どうしたんね」
「っ!?」
驚いて振り返るとお魎が立っていた。
「なんね、よう汗かいて」
「な、なんでもないよ……そ、掃除終わったよ」
「そうかい……風呂湧いとる。ご苦労さんやったのぉ」
お魎はそれだけ言うと寝室のほうへ戻って行った。魅音は力が抜け、その場にへたり込んだ。

その夜、お魎の処へ魅音がやって来た。
「……婆っちゃ、一緒に寝てもいいかなぁ」
「なんね、怖いんか?しゃもないのぉ」
魅音はお魎の隣に布団を敷き、中へ潜った。しかし、お魎の眠る時間に合わせて布団に入ったが、こんな早くには眠れない。
いつもなら、魅音はまだ遊んでいる時間である。
一時間程経った頃、魅音は体が凍り付くように強張らせる。
ぺた…ぺた…。
誰かが廊下を歩いている。だが、今この家には魅音とお魎しかいない。判っている。魅音はこの足音が人間ではないと判っている。
「……ちゃ……婆っちゃ……婆っちゃ!」
「わあっとる。魅音、言い付けさ守らんかっとね」
「えっ…?」
「祭具殿の奥に入ったっちゅうとるん」
魅音は一瞬息が止まった。全てバレている。そして、あの足音と祭具殿がすぐに結び付くということは、お魎はアレの正体を知っているのであろう。
お魎は布団から出ると数枚のお札を魅音へ手渡した。
「部屋の四方に貼りんしゃい」
言われる間々に魅音は部屋の四隅に貼付ける。お魎は襖越しに語りかけた。
「弥生さんね?……また明日にでも顔出すからのぉ、今日ん処は部屋さ戻りんしゃい」
お魎はそう言うと布団に戻って横になってしまった。
「えっ!?ちょっと婆っちゃ!これからどうすんの!?てか、知り合い!?」
「どうもせん。アレはもう部屋には入ってこれんでな」
「で、でも〜まだ襖の外でウロウロしてるよ。気味悪いよ〜」
「朝ぁなったら、古手んとこに電話して来てもらったぁよかね」
「り、梨花ちゃんの……?」
お魎はそれだけ言うと口を閉ざした。魅音も仕方なく布団に入ったが、眠れるはずなかった……。

「んで次の日、朝一番に梨花ちゃんのお父さんに来て貰って、なんとか鎮めてくれたみたい。アレが何だったのか、今だに判らない間々だけどね。婆っちゃも話してくれなかったし」
魅音はこれにて一件落着、と膝をぽんと叩いた。
「なぁにが落着だよ。元はといえば魅音が扉を開けなければ、そんな一大事にはならなかったんじゃないか?」
「し、仕方ないじゃん!貼紙に気付かなかったんだから〜」
魅音は口を尖らせた。
ふと、圭一は沙都子と梨花が静かなのに気が付き、二人の方へと振り向いた。
「うわぁ!?沙都子!ストップ、ストップ!」
沙都子は梨花の首に抱き着いていた。梨花は呼吸が出来ずに顔を青くしている。
レナがひざ枕をして、梨花を仰向けに寝かせた。
「梨花ちゃん、大丈夫かな!大丈夫かな!?」
「……くっ、これも新しい惨劇の形なのかしら……」
梨花はぶつぶつ言いながら空気を吸い込み、一命を取り留めた。
「さて、次に話してくれる人はいない?沙都子も怖がってないで、何か無いの?」
魅音は沙都子に視線を送る。
「す、好きで怖がっている訳じゃありませんですわ!あ、でもこんな噂を聞いた事がありますわよ。ジャンケンで勝ったら、階段を上れる遊びがありますでしょ?古手神社の階段で、あの遊びをすると自分の足音が一つ多く聞こえるらしいですわ」
「へー、なんだろね。神社の幽霊か、妖怪の仕業?やっぱり神社には何かいるんじゃないのかな〜?」

271名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 21:41:04 ID:f4mQH7Th
正体はwwwww
272齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/01/31(木) 22:32:59 ID:kKgORmer
正体は最後にTIPSで書く予定(;´∀`)
お魎の過去設定資料があんま無いので、書けるか不安です。
273撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/01(金) 00:12:57 ID:yTsYalvJ
夕方の学校。
明日の授業の内容をまとめて、俺は職員室を出た。
やっぱり仕事が終わると気が楽だ。
鼻歌を歌いながら外に出てみる。
すると物置のほうから声が聞こえた。
「む・・・?なんだ?」
せっかくいい気分だったのに、台無しだ。
渋々物置のほうへ行ってみる。
そこにあった光景は俺の背筋を凍らせた。
「あっ、スネーク先生だ」
などと富田が言った。
彼の手には、俺の拳銃が握られていた。
いや、握られているだけならまだいい。
彼は、マガジンの入った拳銃の、コッキング部分に手をかけていた。
「とととと富田・・・そ、そんな物持って何をしているんだ・・・?」
「え?これですか?物置で見つけたから出してみたんです」
ガシャっと音がした後、富田はトリガーに指をかけた。
「いやぁ、すごいですよね、最近のモデルガンは。本物みたいに重いです」
拳銃の銃口は地面の的に向けられている。
ヤバイ。あの銃を何とかしないと、本当にヤバイ。
トリガーが引かれようとした瞬間、
「やめろ!それは俺のだ!」
と叫んだ。
富田は
「うわ!」
と驚いた後、拳銃を落とした。
「え、そうだったんですか?でも、何で先生がこんなところにモデルガンなんか置いているんですか?」
「い、いや、その、家にはそんな数の銃を置いておく場所なんてないからな、その、貸してもらっていたんだ」
富田から銃を奪って、箱に入れて、ついでに残りの銃やRPG-7などを別々の箱に入れた後、
「じゃあな富田。また明日、学校で」
と言って一目散に逃げた。
もちろん、このようなものが存在した痕跡など残さずに。
「あ、ちょっと待ってくださいよスネー・・・」
全速で走っていたので、富田の声はすぐ聞こえなくなった。
何を言おうとしていたのかわからないが、重要なことではないと決め付けて、テントまでとにかく走った。


・・・今思えば、彼の言葉を聞いていれば、こんな惨劇はなかったのかも知れない・・・。
274齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/01(金) 15:13:15 ID:aCAeXJk5
「齢咄し編」(6)

魅音はそう言って、梨花へ振り返った。
梨花はレナにひざ枕されながら、何も無い空間を睨んでいた。その表情は怒っているようでもあり、呆れているようにも見えた。
「ありゃ、梨花ちゃんの家を悪く言うつもりじゃなかったんだ。ごめん…」
「みぃ?誤解なのですよ。魅ぃのことで気分を害したのではないのです」
梨花はにぱ〜☆といつもの笑顔を見せ、魅音を安心させた。
「よし!待たせたな!」
スネークが分厚い胸板をドンと叩いた。
「な、なにかな、なにかな!?」
「何ってレナ、俺もなにか喋らないといけないだろう?」
「お!スネークが怪談聞かせてくれるのか!?楽しみだぜ」
「ふむ……これは軍人をしていた友人が体験した話なんだが……」
スネークは遠い目をして語り出した。

……肌を焼き焦がしてしまいそうな熱線が、太陽から降り注いでいる。
地面の土は乾き、植物を植えても育たないであろう事は明白であった。
舗装されていない道路を、八人乗りの装甲車二台が町の中を走り抜ける。
コンクリ造りの白い建物が幾つも立ち並んでいる。同じような風景で、まるで迷路に迷い込んだようだ。……この町が戦場になる。
長年、某国に敵対するテロ組織と、そのリーダーが潜伏している場所が判明した。その拠点がこの町であった。
テロ組織の殲滅とそのリーダーの身柄を確保する為、デイビッドの所属する部隊も駆り出された。
銃声や爆発音が聞こえる。すでに別部隊は敵と交戦しているのだろう。
突然、前方で爆発音が響き、デイビッドの乗っている装甲車は、前を先に走っていた別チームの装甲車に激突した。
大尉の叫び声とともにデイビッドは装甲車から飛び出した。外はすでに銃弾が飛び交っている。
RPG!!!!と誰かが叫んだ瞬間、爆発が起こり、デイビッドの乗っていた装甲車が黒煙を上げる。
デイビッドはすぐに建物の陰から銃を構え、敵の頭を的確に撃ち抜く。一人、また一人と敵が倒れていく。撃ち漏らしは一切無い。
「デイビッド!」
大尉がデイビッドへ駆け寄る。
「ここから、奴等の本拠地が近い。俺達で先行するぞ!」
「了解!」
敵部隊と何度か銃撃戦を繰り広げ、敵リーダーが潜んでいるという四階立ての建物にたどり着いた。
此処までの道のりで、既にデイビッドのチームは大尉を入れて四人しか残っていなかった。
「大尉、ガントラックが建物の入口前に陣取っています」
「テラスにも武装した奴が何人か潜んでいる。建物に近付けば、たちまち蜂の巣にされる……」
「大尉、俺に任せて下さい。敵を引き付けますので、トラックが爆発したら突入して下さい」
「おい!デイビッド!」
デイビッドはホフク前進しながら、白壁の裏へと消えていった。
ガントラックの左、数メートル先の壁の下に崩れて出来た穴がある。二十秒くらい経った時、その穴からダンボールが現れた。
「ま、まさか……アイツ」
ダンボールは敵兵士の背後を通り、トラックへ近付いた。
デイビッドはダンボールを捨て、車体の下へと転がる。C4を設置し、トラックの後側から建物の中へ入った。
すぐに銃声と侵入者だ!という怒声が聞こえてくる。
すると、タイミングを計ったようにC4が起爆され、トラックが跳ねた。黒煙が上がり、テラスにいる敵兵から地上を隠した。
「はは!やるじゃないかデイビッド!」
大尉達は建物へ突入し、デイビッドと合流し、最上階を目指す。
敵兵と交戦し、上へ進むにつれて銃声は聞こえなくなって行く。四階の奥の部屋への扉までたどり着いた。
「いいか?」
デイビッドはMP5のマガジンを交換し、頷いた。大尉は扉を蹴破り、部屋の中へ足を踏み入れる。
そこには一人の男が椅子に腰掛けていた。
坊主頭に長いヒゲを生やした痩せ型の男で、歳は四十くらいだろうか。
「ようこそ、勇敢な戦士達よ」
男はヒゲを摘み、くるくると指に巻き付ける。
「一緒に来てもらおうか。国の偉い人が、あんたの首を欲しがっているんでね」
275齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/02(土) 10:38:58 ID:yuVXazKw
>>273
乙、期待!
撃殺しって聞くと、恐ろしい内容を想像しちゃうよw
276撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/02(土) 14:53:25 ID:o2hycfxG
学校から歩いて三十分。
やっとテントについた。
溜め息を漏らして座り込む。
「疲れたなぁ・・・」
学校からここまでは、普通に歩いていればそんなに時間はかからない。
しかし、銃器の入った箱を持ちながら歩いていたとすると、非常にストレスがたまる。
道を歩いていると、周りの人たちから妙な目で見られて、
人気のないところを進もうとすると、大体道に迷う。
それで元来た道を戻ると、陰口を叩いている奴がたくさんいて、また逃げるように走って。
・・・。
思い出すだけでも、ストレスがたまる。
この村はうわさが広がりやすいから、俺のサバゲー好きも村中に広がっているだろう。
箱の中に入っていたのは本物の銃器だが。
「まぁここまで持ってくれば誰にも見つからないだろう」
そう自分に言い聞かせて中の銃器を全部取り出した。
すると、妙な違和感に襲われた。
俺は全部で30個の銃器を持ってきていたはずだ。
しかし何度数えても、そこには29個しか入っていなかった。
そして、実弾の入ったマガジンも、消えていた。
277撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/02(土) 14:54:45 ID:o2hycfxG
すいません、何か少しづつ書いていくことになりそうです。
278名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 16:52:13 ID:iBAmN7uM
【米国】 海軍研究所、10メガジュールの本格的レールガン発射実験に成功 [02/01]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1201924141/
279名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 21:53:16 ID:CvgOnZwd
こちらスネーク。
前原屋敷に潜入して、3日経つ。
隣人よりおはぎの差し入れがあった。
武器も食料も現地調達。
ひとつ失敬したが、裁縫針の混入あり。
殺意の混じった敵意を感じる。潜入の情報が漏れているのではないか?
前後の情報求む
280作者(弱気) ◆.RSPLIOMKE :2008/02/02(土) 22:34:18 ID:jZMmHZDR
>>279
あちゃぁ・・・
スネークもう雛見沢症候群にかかってるよ・・・

ついでですが、>>273>>276-277は僕です。
CQC放置してごめんなさい。代わりに誰か書いてください。
すいませんでした。orz
281名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 23:09:59 ID:CvgOnZwd
こちらスネーク。
雨のしとつくなか、ダンボールで隠れていたせいか
風邪をひいてしまったようだ。
メイ・リンの紹介で軍医がきたものの意味もなく羽交い絞め。
抵抗する気力もなく、シャツを見ると「はやくげんきになあれ☆彡」





頭が朦朧としてきた・・・・。ジョークはもういいから、とっとと治療に入ってくれ。
282齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/02(土) 23:31:19 ID:yuVXazKw
>>279のプロローグ書いてみたり……。

 スネーク、君の任務は鹿骨市雛見沢村の前原家に単独で潜入。
画家、前原伊知郎氏の次回作【ご愁傷様、前原君】の生原稿を奪取することだ。
これには、顕微鏡で見なければ判らない程の小さな設計図が隠されている。
そう、新型メタルギアの設計図だ。
前原氏は、自分の作品に設計図を隠し、怪しまれずに世界の各国に売り込み、巨額な報酬を得ようとしている。
世界にメタルギアの設計図が流出すれば、メタルギアが大量に生産されてしまう。

なんとしても、原稿を手に入れろ!我々には時間がないのだ!
283齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/02(土) 23:40:42 ID:yuVXazKw
>>280
ドンマイ!撃殺し編期待してます。

と、いうことで【CQC体育編】は再度募集かな。書いて下さる職人さんщ(゚Д゚щ)カモーン!
284撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 00:12:02 ID:aekyHAkj
>>283
ありがとう、勇気付けられました。
今度こそがんばるぞ!
では続きを。

ない。
ない。
銃が。
俺の銃が。
慌てふためく俺。
どこにもない。
実弾の入ったマガジンもない。
挙句の果てには、実弾の箱を五個もすられているではないか。
ヤバイ。
やばすぎるぞ俺。
もしも盗んだ奴が銃を使える奴なら。
この村は血に染まる・・・
なんとしても、それだけは止めなければ・・・!
とりあえずまずは持ってきた箱の調査だ。
もしかしたら穴があいていて、そこから落ちただけなのかも知れない。
でもそれは無駄だ。
俺自身知っているじゃないか。
穴が開いていてそこから落ちたなら、かなり大きな音が鳴ることを。
だから銃がなくなっているならば、そいつは倉庫の中に侵入し、盗んで行ったということだ。
今日唯一倉庫のところにいたのは富田だけだ。
じゃあ、犯人はあいつだ。
とりあえず俺の銃を取った罪として、三日間は拷問攻めだ。
そうと決まれば行動あるのみ!
一番最初の目的地はあいつの家だ!

五分間全力疾走すると、さすがに俺でも息が上がる。
まずはノックして、と。
「は〜い、どちら様ですか?」
と言いながら富田の母親が出てきた。
「あの、○○くんの先生のスネークですが。○○はいますか?」
「あ、先生だったのですか。家の○○はまだ帰ってきていませんが。それがどうしたんですか?」
「あ、そうですか。○○と授業のことで話したかっただけですので。お邪魔しました」
と言った後、俺は歩き出した。
富田が家に帰ってないとすると、まだ学校にいるかもしれないな。
そう思って歩き出した瞬間。
乾いた発砲音が村全体に響き渡った。
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:36:55 ID:j+fHVREP
つ、続き(*゚∀゚)=3
286撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 00:53:48 ID:aekyHAkj
「これは・・・!」
俺の銃に違いない。
発砲音は学校のほうからだ。
さっきの疲れなんて忘れて走り出す。
早くしないと、犯人が逃げてしまう。
運よく富田の家は学校の近くだ。
これなら三分もかからずにたどり着ける。
俺は走った。
何も考えずに、ただあの銃を撃った奴を捕まえることに夢中だった。
学校に着いたとき、あたりは静まり返っていた。
「む・・・?おかしいな・・・」
まだ夜じゃないのに、まるで人の気配がない。
とりあえず倉庫のほうへ歩いた。
その途中、ペチャっと足が何かぬれたものに触れた。
一歩踏み出すたびに、ペチャペチャっと音が。
その気持ち悪さに下を見た。
最初は誰かが水をぶちまけたのかと思った。
でも、足元には。
―――アカイ、エキタイガ、ソコラジュウニ・・・
血。
おびただしい量の血。
その血が流れ出てくるところを見ると。
うつぶせのまま倒れている子供がいた。
近づいて、ひっくり返してみる。
―――俺はこの瞬間、自分の行動に後悔した。
それは、
今日、
ここで、
一緒にいた、
富田だった。
287撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 01:10:31 ID:aekyHAkj
「そんな・・・」
富田の体は冷え切っていた。
もはや血は全て抜き出ていて、何ももれてこない。
撃たれたところは、左わき腹。
ここからはかなりの量の血が出る。
出血多量のショック死もありえるが、極度の苦痛で死んだのだろう。
ガサガサッと後ろの草が揺れた。
「誰だ!」
俺は叫んだ。
その怒声はとてもヒステリックだった。
隠れていた奴はびくびく震えながら、
「ぼぼぼ僕です、岡村です」
と言った。
おそらく友達の死のショックが大きいのだろう。
ものすごい量の涙がたれている。
「ああ、岡村か」
と言い返した。
その後、俺たちは少しの間、何もしゃべらなかった。
その沈黙を破ったのは岡村だった。
「あの・・・スネーク先生・・・」
岡村は少しづつ落ち着いてきたようだ。
「む・・・?どうしたんだ?」
「あの・・・僕・・・富田を殺した犯人を・・・知っています」
「え・・・?」
少し驚く。
「だ、誰なんだ?犯人は!」
少し声を荒くする。
「実は、その犯人はクラスの中にいます・・・」
「ま、まさか・・・何でうちのクラスの奴なんかが富田を殺すんだ!?」
「それは僕にもわかりません・・・ただ犯人を知っています・・・」
「岡村、誰なんだ!?そいつの名前は!?」
「犯人は・・・ま
名前を言いかけた岡村の声をさえぎる銃声。
そして。
頭から血を出しながら。
ゆっくりと、地面に落ちていく岡村。
ゆっくりと地面は濃い真紅の液体で染められていった。
288撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 01:13:02 ID:aekyHAkj
すいません、>>287に少し妙な場所がありました。
ものすごい量の涙がたれている→ものすごい量の涙があふれている
289名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 01:45:53 ID:j+fHVREP
犯人は・・・?
290齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/03(日) 07:48:17 ID:94/u5EDC
>>288
続きGJ☆


うおー
東京に雪積もったー
291撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 11:20:57 ID:aekyHAkj
朝起きて外見たらものすごい雪がw
292撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 16:27:01 ID:aekyHAkj
>>289
犯人はまだ出てきません。
予想はどんどん書いていいですよ

>>290
ありがとうございます。
いつも励まされています。
293名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 18:54:50 ID:j+fHVREP
>>292
一番怪しいのは前原圭一だが・・・・・
動機が見当たらん・・・・・
294名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 20:52:15 ID:mp6IlWF1
連続射撃事件の再来とか


でも多分今回の圭一は一番最初に疑われて殺害されるか失踪するポジションだと思う
295齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/03(日) 21:23:04 ID:94/u5EDC
>>292
応援しますよ〜!自分なんかの言葉が活力になれば、それは嬉しいことです。


それじゃ、今の段階でわかるのは岡村くんが言いかけた【ま】という言葉。
そこから推理すると……犯人は間宮リナだwリナに一票!
296撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 21:30:54 ID:aekyHAkj
なんか話が謎解きのほうへ流れ始めてる・・・
ヒントの【ま】はかなり大きいし・・・
いろいろと後悔。
297齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/03(日) 21:49:50 ID:94/u5EDC
牧野さんとか。
因みに牧野さんは、暇潰しで赤坂を村の中を案内した人です。
てか爺さんじゃ……orz
298撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 22:24:21 ID:aekyHAkj
目の前で起きた惨劇に、思考は停止した。
岡村が。
目の前で。
頭を撃たれて。
死んだ。
頭からあふれ出る血は当分止まりそうにない。
手が血に染まっていく。
何とかそのあふれ出る血を止めないと。
でも。
その前に。
あの犯人を捕まえなくては。
二人も殺した犯人を捕まえて謝罪させねば。
いや、それだけでは生ぬるい。
あいつにはこれを一生後悔するような苦痛と恐怖を与えねば。
俺の怒りは収まりそうにない・・・!
岡村の遺体を地面に置いて、力いっぱい走り出した。
目的は、あの木の裏に隠れている犯人。
ちっ、と舌打ちが聞こえた後、
「岡村の野郎・・・裏切りやがって・・・」
などと恨み言が聞こえた。
しかし、岡村はもう死んでいる。
そんなことを言っても、彼の復讐は終わっているのだ。
今更そのようなことを言っても、何も変わらない。
そんなことを考えているうちに、犯人は逃げ出した。
「待て!」
などと言ってみるが、当然止まらない。
俺も後を全速で追いかけていく。

五分が経った。
相手は一向に疲れる気配がない。
人間死に物狂いになれば何でもできると言う。
彼も今、そんな状況だろう。
そして彼の走り方から推測すると、彼はここに前からすんでいるようだ。
木のよけ方や走るルートの選び方がうまい。
さすがにサバイバル慣れした俺でも、彼を捕まえることは困難だ。
少しづつ相手が俺から離れていく。
自己嫌悪に陥りそうになった瞬間、
俺の体は中に浮いていた。
しかも相手はどんどん走っていく。
「待て!待つんだっ!止まれぇ!」
まだ走っている。
「止まれ!止まらないと俺は・・・」
なにも、できないじゃないか。
俺は誰かが設置したトラップの網の中で、無様に吊られている。
今までこんなことはなかったのに・・・
もう本当に、恥ずかしい。
犯人と怒りを忘れて、俺は自己嫌悪と恥ずかしさで一晩中そこにいた。
299撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/03(日) 22:54:50 ID:aekyHAkj
>>298修正するところ
あいつにはこれを一生後悔するような苦痛と恐怖を与えねば。
                 ↓
あいつにはこれを一生後悔するような苦痛と恐怖を与えねば、
300撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/04(月) 00:37:55 ID:3bLbJR1o
下のtipsはものすごいネタバレを含んでいます。
答えを知りたくない方は、今すぐ飛ばしてください。


撃殺しtips#1「過ちと今。」

なぜ俺は逃げている?
決まっている。あいつが追いかけてくるからだ。
なぜ追いかけられているんだ?
わかっている。友達を殺したからだ。
なぜ殺した?
わからない。最初は事故だった。
なぜまた撃つ?
自分が捕まると思うと、怖くて。助かるために、殺した。
でもなぜそれを持つ?
わからない。でもたぶん、俺は怖がっているからだ。
何を怖がっている?
これを持っていた、あいつだ。
あいつがいなければ、俺は。
人を殺すなんて事はしなかったはずだ・・・!

「待て!待つんだ!止まれぇ!」
後ろから声が聞こえた。
でも、今止まったら、絶対つかまる。
怖い。
つかまるのが怖い。
怒られるのが怖い。
―殺されるのが、怖い。
だから止まらない。
たとえ友達を殺しても、
俺は生きたいんだ。
だから走る。
死から逃げるために。
301撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/04(月) 00:38:19 ID:3bLbJR1o
もう、あいつの声は聞こえない。
完全に撒けたようだ。
木の根元に座り込む。
手にはまだ銃を持っている。
二人も、殺した、凶器を。
―――後悔、している。
たった一度だけの間違いで、二人も殺してしまった。
二人の、かけがえのない、友達を。
―――でも、何で。
これが本物だってわかっていたはずだ。
モデルガンならここまで重くはならない。
そして、たとえモデルガンだとしても、人に向けて撃ってはいけない。
これは常識。
誰でも知っているはずの、常識。
俺はそれを知っているはずだ。
俺の犯した、過去の過ちから。
―――でも。
なぜ撃ったんだ。
              ・・・ワカラナイノカ?
理由がない。
              リユウナンテイラナイ。
俺は怖かったんだ。
              コワイ?
あの過ちが。
              チガウ。
              チガウチガウチガウ。
              コワクナンテナイ。
              アレハチガウ。
              アレハ。
 タ ダ 、 オ モ シ ロ カ ッ タ。

そうだ。
面白かったんだ。
前のあれは何のためにやったんだ?
ストレス発散のため?
違う!
面白かったからやったんだ!
人が面白いと思うことを何でやってはいけない?
人一人が面白いと思うことをやってはいけないなんて、おかしい。
だから俺はやったんだ。
面白そうだったから、富田を撃ったんだ。
たったそれだけ。
他に意味はない。

―――そうだ。
今日もまた獲物を探しに行こう。
さぁて、今日は何人やれるかな?
302名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 01:25:38 ID:zCBkzdLp
過去の・・・で犯人わかっちまったorz
本編期待して待ってます( ´∀`)
303名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 01:28:35 ID:zCBkzdLp
とりあえず期待保守
304撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/04(月) 01:57:07 ID:3bLbJR1o
>>302
やっぱり・・・ですかw
いや、ここにいる大半の人は理解できると思いますよ。
逆に理解できない人は、ひぐらしをやっていないってことですよね。
・・・書かなければよかったかなぁ・・・
とりあえず、撃殺しの本編はまだ書けませんので。
犯人が誰だか最後まで知りたくない人は、tipsを読まないでください
305名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 04:12:00 ID:S0Hy+t1k
こちらスネーク 夜道探索をしていると一つのワゴン車を発見 なんと何者かがワゴン車の中から子供を狙って引き金を引く様子 
 指示を頼む
306齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 12:01:26 ID:GaHks9dU
「齢咄し編」(7)

「残念だが、投降する気はない。裁判にかけられ、死刑になるのがオチだからね」
男は立ち上がった。
「私も戦士だ。死に場所はガス室や絞首台ではない。戦場なのだよ」
爆音が轟き、建物全体が揺れる。
「ッ!!まさか!」
「建物に仕掛けたC4が爆発したのさ」
建物がボロボロと崩れ始める。
「デイビッド!脱出するぞ」
引き返そうと部屋を出たその時、床が崩れ、デイビッドと大尉は階下へ落ちていった。瓦礫がデイビッド達を埋めていく。瓦礫が頭部に直撃し、デイビッドは意識を失った。
……どのくらいの時間が経ったであろうか。上空を幾つも通り過ぎるヘリの音で、デイビッドは意識を取り戻した。
運よくデイビッドの周りは瓦礫が重なり、上手い具合に空間を作っていた。
「…た、助かったのか」
ライトを点ける。頭を持ち上げると激痛が走った。頭から多量の血が流れていた。
「デイビッドか?」
瓦礫の向こうから大尉が声を掛けた。
「大尉!ご無事でしたか!」
「お前こそ。しかし、瓦礫に阻まれて身動きが取れん」
「本隊と連絡を取ってみます」
デイビッドは無線機を取り出し、周波数を切り替えた。しかし、無線機はうんともすんともしない。
「だめか……下の階に落ちた時に壊れたのかもしれません……このまま死ぬのか」
「デイビッド、諦めるな。必ず救援は来る」
「しかし大尉、連絡が取れない以上、絶望的です」
「軍はテロのリーダーの死体を見つける為に、ここを掘り返す。必ず助かる。だから……諦めるんじゃない」
大尉はデイビッドを励まし、デイビッドが気落ちしないように語り掛け、元気付けた。
戦場での馬鹿話や、危機一髪で助かった話、そして話は大尉のプライベートにまで及んだ。いつの間にか、デイビッドは大尉の話に心を引き込まれていた。
「妻が作るパスタが最高でなぁ、休暇で久しぶりに帰宅すると、まずは妻にパスタを注文するんだ。そうだ、今度お前も食べに来い!」
「それは楽しみだ。ぜひ御馳走になりに行きますよ」
「ああ!来い来い!上等なワインもある」
その時、車のエンジン音が近付いて来た。車独特のドアが閉まる音がいくつも聞こえ、大勢の人の気配がする。
「ッ!!捜索隊!?大尉、捜索隊が!」
「俺の言った通りだろう?必ず助かるってな」
デイビッドは力の限り叫んだ。外にいる者達はデイビッドに気付き、瓦礫を退かし始めた。
「大尉、俺達助かりますよ!」
「……デイビッド、ちょっとの間、預かって欲しい物がある」
「大尉?」
瓦礫の隙間から大尉の指が現れる。デイビッドはその手から小さな、指輪入りの小さなケースを受け取った。
「……それを、妻に届けて欲しい」
「大尉?なぜです。大尉が届ければいいじゃないですか!」
「残念だが、俺はもう……」
瓦礫が取り除かれ、デイビッドの頭上から男が声を掛けた。
「ご無事ですか!」
「ああ!なんとか」
デイビッドは男が差し出した手を掴み、引き上げられた。担架に乗せられ、運ばれて行く。
「ま、まだだ!大尉が瓦礫の下に」
「了解しました。すぐに助け出します」
デイビッドは指輪のケースを胸のポケットに深くしまい込んだ。

……数日後、デイビッドは大尉の埋葬式に参列していた。大勢の軍人が見守る中、棺桶が穴の中へ納められる。
大尉は、瓦礫に頭を押し潰され、即死だったそうだ。死後、六時間は経過していたらしく、デイビッドとともに落下した時には、既に死んでいたことになる。
では、デイビッドに語り掛けたのは一体なんだったのであろうか?

埋葬式が終わり、人も疎らになった。
棺桶が埋められた土の前に、一人の女性が座っている。デイビッドはその女性に近付き、声を掛けた。
「大尉の……奥様でありますか?」
女性はゆっくり振り向き、頷いた。
「自分は大尉と一緒に作戦に参加したもので、デイビッドと申します」
「デイ……ビッド、あなたが……。夫から話は聞いております。活きのいい新人が入ったと喜んでいましたわ」
307齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 12:03:33 ID:GaHks9dU
「齢咄し編」(8)

蛇のように潜り込むのが得意で、ダンボールで大胆な芸が出来るとか。と女性は笑いながら話した。
デイビッドはこっ恥ずかしくなり、横を向いて頬をかいた。
「ああ、そうだ。実は……大尉から預かり物がありまして」
デイビッドはポケットから指輪のケースを取り出し、女性へ手渡した。女性は指輪を見つめ、ぽろぽろと涙を流した。
「これは……あの人が結婚記念日に買ってくれると約束していた物です。どうしてあなたが……?」
デイビッドは瓦礫の下での事を一部始終話した。
「不思議な話です。大尉は、本当はあなたに直接渡したかったはずです。死して尚、妻を思う気持ち、その力が大尉を動かしたのでしょうか……」
「違いますわ」
デイビッドは俯いていた顔を上げ、彼女の言葉に反応した。
「あなたを勇気付ける為の強い意思が、あの人を動かしたと、私はそう思いますわ」
「……それが本当なら、どこまでも部下思いのいい上司ですね」
「ほんとねっ」
女性とデイビッドは吹き出した。女性は指輪を空に翳すと、ダイヤが太陽の光を浴びて、美しく輝くのだった。

「これで俺の話は終わりだ」
スネークが顔を上げると、魅音とレナが目に涙を浮かべていた。
「いい話だねぇ〜おじさん感動したよ」
「レナね。お婿さんが欲しくなっちゃったよ。なっちゃったよ!」
ぐすぐすと泣く二人。だが、梨花はクールに言い放った。
「いい話なのですが、ぜんぜん怖くないのですよ」
さく。聞こえるはずのない効果音が響き、見えない矢が、スネークの背中……否、精神に突き刺さった。
「し、しまったぁぁぁ……」
スネークは四つん這いになり、項垂れた。
「ま、まあまあまあ、いいじゃないか。怖いのばっかより、こういう話で最後はこうスキっとした気持ちになってさ!」
圭一がスネークをフォローした。

「さて、そろそろお開きにしよっか」
魅音がそう切り出すと、皆は持参した物の残骸を片付け始めた。
「そだ!梨花ちゃんと沙都子は家まで送るよ。ついでに古手神社の階段でジャンケンしてみようぜ」
「お!面白そうだね。なんか起こったりして」
圭一の提案を聞き、魅音の目が輝いた。
「ひっ!嫌ですの〜!」
そのやり取りを見ていた沙都子は、木にしがみついた。
「み〜☆沙都子、観念するのです」
木にしがみつく沙都子を、梨花が引きはがそうと服の裾を掴む。
「そういえば、梨花ちゃんだけ話してないんだよな。実は俺も、神社に纏わる怖い話が聞けないか期待してたんだ」
「みぃ……そう都合よくいかないのですよ」
圭一の問いに梨花は困ったような表情を見せた。
「ふむ……梨花には見えていると思ったんだが…」
「みい?」
「スネーク、何の話だ?」
「いつも、梨花の周りを着いて歩いている巫女服の女がいるんだ。お前達にはやはり見えていないのだな」
「………」
魅音、レナ、圭一は変な表情をして、一様に梨花へと振り返った。梨花は目を見開いて、驚いた表情をしている。
「……見えて…いるのですか…?」
梨花のその一言が皮切りとなった。
「ひにゃあぁぁぁ!!!」
沙都子が悲鳴を上げながら、一目散に逃げ出した。続いて、魅音、レナ、圭一も走り出した。
「み、みぃ!?みんな、待って欲しいのです!」
「うわ!梨花ちゃんが追って来た〜!」
「に、逃げろー!!」
「みー!みんな酷いのですー!」
梨花は急いで皆を追い掛けた。スネークは皆が見えなくなるまで、見送った。
「はっはっ!騒がしい奴等だな」
スネークは梨花が置いていった缶ビールを手にとった。
「ん?お前は梨花に着いていなくていいのか?……」
スネークはそう言うと、右から左へ目で追い掛け、圭一達が見えなくなった森の道に視線を固定させた。
スネークはふっと笑い、缶ビールのプルタブを開けた。
308撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/04(月) 12:17:52 ID:3bLbJR1o
>>306-307
乙です!
スネーク羽生のこと見えてたんだ・・・
309名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 13:30:29 ID:o/1DzXZc
さすがはスネーク。死線を潜ってきたヤツは違うなぁ・・・・
310齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 13:39:48 ID:GaHks9dU
本編さんのストーリーで、智恵と廊下で話し終わったスネークが、羽入に話し掛けるというイベントがあって、それを使わせて頂きましたw

なぜ見えるのかは俺の中の設定ですが、スネークは医療用、通信用、加えてフォックスダイなどのナノマシンが体の中に入っているので、どれかが雛見沢症候郡のウイルスに影響(増幅?)して視覚的に羽入が見えるようになった。
という裏設定がありますw無理あるかも。
311撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/04(月) 14:46:49 ID:3bLbJR1o
>>310
羽入は自分で好きなときに人に見えるようにできるってどこかに書いてありましたけど、
どの道他の人たちには見えてませんでしたので、その線が一番あってそうですね。

ちなみに、撃殺し本編は今日書く予定です
312齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 15:05:12 ID:GaHks9dU
>>311
そう言って貰えると、自分の設定に自信が持てそうです(;´∀`)フー

撃殺し編、期待!
313名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 16:08:34 ID:zCBkzdLp
>>310 元の作品にあったからと言われるよりも、パロディ作品の作者の考えた設定があっても面白いと思います( ´∀`)
あれで完結なんですか?


>>311 楽しみにしてます(*^ー゚)b
314齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 16:37:24 ID:GaHks9dU
>>313
dクス
齢咄しはあと一回書き込んで完結です。
明日には投下できます。あとTIPSでお魎さんの話を補完せねば(>_<)
315名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 17:09:43 ID:zCBkzdLp
>>314 "(,,゚Д゚) ガンガレ!" 今からワクワクしときますw
316撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/04(月) 19:33:07 ID:3bLbJR1o
朝。
強い日差しが俺を目覚めさせる。
どうやら誰かのトラップにつかまったまま寝てしまったらしい。
おそらく平和ボケしているのだろう。
少し背中を伸ばしてみる。
しかし、ネットにつかまったままなので、満足に動けない。
すこし溜め息を吐く。
太ももについているナイフを取って、ロープを切ってみる。
驚くぐらい簡単に切れて、あっけないなと思った瞬間、
足元にあったはずの地面が消えていた。
「なっ・・・!」
落ちながら上を見ると、そこには無数の竹やりが束になったものがぶら下がっていた。
「ひぃ!」
悲鳴が漏れた。
体をひねって竹やりと穴をかわすが、立った瞬間また違うトラップが発動した。
このトラップの連鎖・・・間違いない。
作ったのはあの北条沙都子だ。
容赦ないトラップの海は彼女の狂気さえ感じさせる。
にしても・・・
こんな数のトラップの集大成が一箇所に集まってたら、FOXも壊滅するんじゃないか?
そう思いながら爆竹トラップをよけた瞬間、
後ろに、でかくてしなった木の枝が、当たっていた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
叫びながら吹っ飛んでいく俺。
まったく、まだあんなに小さいのに、どうやったらこんなすごいトラップを作れるんだ。
今度勧誘してみようかな?

吹っ飛んだ先は、テントから三十メーターほど離れたところだ。
もちろんあの木の枝でここまで飛んだわけじゃない。
あの後十六回連発でトラップを受けたのだ。
強い。強すぎる。
とりあえず弱った体でテントに戻る俺。
さすがに学校へは行けなさそうだ。
理由は沙都子が大半だが、昨日の放課後のこともある。
今日ぐらいは休んでいいだろう。
・・・昨日の放課後?
昨日は確か学校で部活メンバーとゲームをして、ぼろ負けしたんだっけ。
それで校長先生に呼ばれて、自分の仕事を片付けなさいって言われて。
終わって学校から出ようとしたら富田がいて、
あいつの手には俺の銃が・・・
俺の、銃?
富田と岡村?
・・・
ああ、やっと思い出した。
そうだ。
昨日、富田と岡村は殺されたんだ。
それで、俺は犯人を追いかけてて、
それで裏山に逃げ込んだあいつを追って吊られてんだ。
・・・ちょっと待て。
犯人は裏山に逃げ込んだんだ。
あそこは沙都子のトラップ地獄だ。
知っている奴以外あそこに入ったら、俺みたいな結果になるはず。
でも、あいつはトラップを全て回避して、逃げ切った。
―――つまり。
犯人は部活メンバーの中にいる。
そして名前がまから始まる奴はひとりしかいない。
「前原、圭一・・・」
317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 21:06:03 ID:vmxK2bR6
>>307
orz←こんな感じのスネークがありありと目に浮かんだよwww
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 21:45:48 ID:zCBkzdLp
>>316 乙です!
予想通りの名前がでてきたけど何かどんでん返しがありそうな希ガス
319齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 23:05:13 ID:GaHks9dU
>>315
待ってて下さい。今日の夜中に投下できたら、やっちゃいます。

>>316
乙ッ!
さ、さすが沙都子w
恐ろしいトラップだw
そしてやはり圭一が……

>>317
そうなんです。そのポーズをスネークにやらせたくて、梨花に毒吐かせたようなものなんですw
320齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/04(月) 23:31:24 ID:GaHks9dU
>>319
これじゃまるで「夜中に投下するから寝ないで待ってて」みたいに読めるじゃないか!
誤解しやすい文章打ってすませんm(__)m
321名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 01:31:56 ID:IPLRv/AN
>>320 一人ツッコミ乙ですw
どうせ2時前後まで起きてるんでガンガン投下しちゃってください( ´∀`)
ってか、作者も寝てください( ̄□ ̄;)!!
322齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/05(火) 01:52:09 ID:ufPgBddR
「齢咄し編」(9)

翌日、教室にはいつもの部活メンバーの姿があった。だが、沙都子だけ目の下に隈を作っていた。
「沙都子ちゃん、大丈夫?」
「し、心配いりませんわ、レナさん。昨日はちょっと寝付けなかっただけですの」
「沙都子は、僕に着いている幽霊さんにびびって寝付けなかったのですよ。にぱ〜☆」
「梨ぃ花ぁ〜!」
沙都子は梨花の頬を摘み、伸ばしたり縮めたりを繰り返す。
「梨花ちゃん、今は幽霊は側にいないのか?」
圭一は不安気な面持ちで梨花に聞いた。
「そんなの、最初からいないのです。スネークが皆をからかっただけなのですよ」
「でも昨日、梨花ちゃんも『見えているのですか』って……」
「スネークに便乗したのです☆」
「うわ〜やられたなぁ〜」
圭一は頭を抱えながら机におでこを擦り付ける。
教室の戸が開き、智恵留美子が入っ来た。智恵の表情はなにやら堅い。
「起立!礼!着席」
魅音が号令を掛け終わると、智恵が重い口を開いた。
「昨日、神聖なるカレー菜園から野菜が盗まれました」
教室の空気が一段と重苦しくなる。
「ひえ〜智恵先生の菜園を荒らすなんて、どこの命知らずかね?」
魅音はひそひそとレナと圭一に話しかけた。
「犯人は既に捕まえ、先生が制裁を加えました。私による、私の為の、カレーだけに使う野菜を、犯人は猪汁に使ったのです。これは断じて許されることではありません」
「イ、イノシシ……ジル?」
「委員長、なにか知っているのですか?」
魅音は首を横にぶるぶると振って、否定した。智恵は話を続けます、と教室全体に視線を戻す。
「犯人は捕まえました。しかし、共犯者がいるようです」
その言葉に部活メンバー全員の体が硬直した。
「犯人が食べた猪汁の鍋の横に、犯人を含め、六人分のお椀がありました。共犯者は五人だと推測できます」
智恵はビニール袋から何か探り出した。
「そして、鍋の近くにはこんな物が落ちていました。たぶん、共犯者の物だと思われます」
智恵の手には豚骨ショウガ味のカップラーメンが握られていた。圭一は真っ青な顔で、生唾を飲み込んだ。
「あなた達を疑いたくありませんが、共犯者は生徒の中にいると思います。正直に名乗り出てくれれば、先生は許しましょう」
智恵の話が終わると、授業が始まった。そして、次の二時間目の体育の授業になっても、スネークは現れなかった。

休み時間、圭一は魅音に話しかけた。
「なあ、やっぱりあの猪汁って……」
「うん、スネーク先生が菜園から盗んだ野菜を使ったんだと思う……」
「じゃあスネークが今日、学校にいないってことは……」
「智恵先生がなにかしたんだと思う……」
長い沈黙が流れた。そしてそれを破るようにレナが切り出した。
「わ、私達は名乗り出たほうがいいのかな、かな?」
「いずれバレると思う。その前に正直に話せば、私達は許してもらえるよ」
だが、白状する勇気が出ない間々、時が過ぎた。

学校の鐘が、四時間目の授業が終了したことを告げる。友達同士で机を付け合う昼食の時間になってもスネークは現れなかった。
智恵は今日は珍しく、教室で昼食を取っている。勿論、カレーである。一人の女生徒が智恵に言った。
「先生〜またカレーですか〜?」
「ふふ、今日は一味違いますよ。蛇の肉を使った特製のカレーですから」
部下メンバー全員の顔色が変わった。
蛇?蛇ってヘビ?なんの蛇?どんな蛇?なんで?ナンデ?ドウシテ?ソレハ、ホントウニ、ヘビノニク?
部活メンバーの頭の中を同じ疑問が駆け巡る。智恵はスプーンを軽く構えた。
「英語で言うと……スネークですね☆」

……それが、圭一達を震え上がらせた、この夏一番の怪談であった……。

【ひぐらしのなく頃に・怪】
「齢咄し編」(完)
323齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/05(火) 01:54:21 ID:ufPgBddR
これにて齢咄し編は完了です。
スネークがどうなったかはご想像にお任せですw
中途半端過ぎる!金返せ!と苦情が多数あった時はTIPSで補完します。

あとは魅音が見た謎の弥生さんの正体を、TIPSで投下予定です。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
324名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 02:58:41 ID:IPLRv/AN
>>322 うぽつです( ´∀`)
スネークは…ガクガク(((゚д゚)))ブルブル…
とりあえず誤字発見です。
蛇の肉を使った特製のカレーですから」
・・
部下メンバー全員の顔色が変わった。
325撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/05(火) 21:17:51 ID:uo++awva
すいません、またパソコンとられました。
一ヶ月は返さないと。
でも、学校とかからもできますので、投下は昼頃になりそうです。
ご迷惑をおかけしました。
326齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/05(火) 23:25:21 ID:ufPgBddR
>>324
あちゃー(ノ∀`)
なんか上司抜きの飲み会メンバーみたいな誤字になってるし
申し訳ない。

>>325
まったり行きましょう!
327名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/06(水) 11:05:41 ID:r58ut76k
上司抜きの飲み会ワロタwwwwwwwww
328撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/06(水) 18:15:47 ID:fPq6sJDE
復活しました。
実はウィンドウズだけがとられたので,中古のMacの方で書き込んでいます。
本当によかった・・・
取りあえず,今日は夜更新できると思います!
329名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/06(水) 18:24:41 ID:NFF7+t7q
>>328 おめです。
続き期待して待ってます(*^ー゚)b
330撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/06(水) 23:35:46 ID:fPq6sJDE
そうか・・・
拳銃を箱から取り、学校へ向かう。
これから圭一を説得しに行く。
ダメならば、無力化する。
抵抗するならば、そのときはその時だ。
始末すれば良いだけの事。
いつも裏切られてきた俺だ。
もう友人殺しは簡単な事になってしまった。
心は痛まない。
涙も流れない。
思い出は忘れれば良い。
英雄と呼ばれた俺は、仲間殺しの果てに作り上げられた想像にすぎない。
だから殺す。
殺らないと殺られる。
そんな世界でしか生きられない俺だ。
部活メンバーにあとで謝らないとな。
こんな俺ですまない、とな。
俺自身、この生き方は不器用だと思う。
どこかの独裁者みたいに、敵を消して。
邪魔者も消して。
いつの間にか、戦場に生き残っている。
だから不器用。
他人を殺す事でしか、生きてられない。
まるで獣の様だ。
そして殺すたびに、敵を作る。
―――いつから俺は自分の尾を食う蛇になったんだ。
無限に同じ連鎖をして、
無限に同じ直し方を実行する。
だから決めた。
銃を握るのはこれで最後にすると。
――ーあとで大佐に謝んないとな。
覚悟を決めて歩き出す。
弟と思っていた者を殺すために。
331撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/07(木) 00:05:58 ID:n5IGiSeI
学校につく。
いつの間にか雨が降り出していた。
そしてグラウンドは、
銃殺された、死体で、いっぱいだった。
もはや雨は透明ではない。
土は紅色に染まり、そこにたたずむ者は五人。
部活メンバーだ。
しかし四人は座っている。
そして一人の手には、俺の銃が握られていた。
すべての元凶、前原圭一。
「圭一・・・」
もう手遅れだった。
放心状態になっている三人。
世界はもう終わっていると言う絶望の目で俺を見る一人。
そして笑ったまま、俺を見る、殺人狂。
「ようスネーク。どこに居たんだ?探していたんだぜ」
ククク、と笑う圭一。
「ありがとうなスネーク。こんな物を持って来てくれて。おかげで昔を思い出したぜ」
ゆらりと圭一が動く。
「あの、楽しい時をなぁ!」
銃口を俺に向けて発砲した。
即座に横に転がり、弾丸をかわす。
「やめろ!何故こんな事をする!何故お前が!」
「何故?何故だと?ふざけた事を聞くな!知っているだろう!?何故人は人を殺すのか!何よりお前がこんな物を持っているんだからなぁ!」
人がかわったように言い返す圭一。
「銃は物を殺す為にある!それがこれの唯一の存在理由!物を殺すためだけに作られ、物を殺すためだけに研究される!」
また発砲する圭一。
反応が少し遅れたのか、靴底をかする弾丸。
「お前は人を殺すのが好きなんだろう!?違うのか!?ならば何故これを持つ!?人を殺さぬ者には銃は持てない!」
「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!貴様には俺の事はわからない!俺の苦しみを!俺の人生を!」
連射する圭一。
走る俺。
響く銃声。
まるでここが一つの戦争の中心部のような、死の気配。
「いや・・・わかっているさ、スネーク。お前の事を・・・」
弾丸の嵐が止む。
圭一の死の気配はあり得ないぐらい大きくなっている。
―――そしてその気配は似ていた。
いや、似すぎていた。
この撃ち方。
この気配。
そして、俺をまっすぐ見つめて離さない、その眼差し。
呪ってやる、と。
それしか思っていない目は、俺にある男を思い出させた。
「お前・・・アシッド、か・・・?」
圭一の口が少しつり上がる。
「ひさしぶりだな、ソリッド。地獄から舞い戻って来てやったぞ」
そいつは、俺が殺した、同じ細胞から作られた、俺の、弟だった。
「さあ、再会しようか。この宿命の戦いを・・・!」
332名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 01:47:40 ID:raXhv9Bh
>>330 >>331 乙です!
予想外のアシッド降臨w
てか、また東京で雪積もってるよ( ̄□ ̄;)!!
333名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 02:13:26 ID:LqiqSddA
なんかFate思い出した
こっちも積もってます@埼玉
334名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 08:33:50 ID:1aijAHYJ
アシッドって誰だ?MGAのキャラ?
335撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/07(木) 08:36:54 ID:n5IGiSeI
>>334
アシッドはスネークのクローンです。
wikiで探せばすぐ出てきますよ。
336撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/07(木) 09:46:23 ID:n5IGiSeI
あ、いろいろ間違えてた・・・
アシッドはリキッドだった・・・
以後、気をつけます。
MG最初からやった方が良いかも
337名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 09:46:56 ID:7GpUqBkD
アシッド2の被験体スネークですか?
338名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 09:50:02 ID:7GpUqBkD
(´・ω・`)ノシ
キニシナイ、キニシナイ

MGS1.2しかやったことない漏れにはなにがなにやらだから
339撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/08(金) 00:04:31 ID:7sZ6QhX3
響く銃声。
飛び交う弾丸。
俺はもう戦場に慣れている。
ほとんどの敵は最初の五秒で死んでいるだろう。
しかし、相手はリキッドだ。
俺と同じ生き方をして、俺と正反対の人生を歩んだ男。
体はもう朽ちているが、その強靭な精神で生き返った不死身の男。
オセロットに憑いたとばかり思っていたが、まあ良い。
ようやく理由がわかったからな。
どうして圭一が狂い始めたかが。
これは俺がけじめをつけなくてはならない。
すべては俺が原因だったのだから。

「ちっ・・・!」
リキッドが舌打ちする。
慣れない体だからだろう。
動きがぎこちなくなって来ている。
しかし、それでもなお撃ち続けるリキッド。
弾丸はもはや俺に触れる事はない。
これを勝機と見て、懐に走り込む俺。
瞬間、すべてが終わった。
CQCを使い、リキッドを地面に叩き付ける。
「ガッ!」
圭一の口から血が飛び出る。
「終わりだなリキッド・・・!」
銃口をリキッドのこめかみに押し付ける。
引き金を引こうとした瞬間、
「スネー・・・ク・・・」
死んでいたと思った少年の、意識が戻った。
「圭一!?お前か!?本当にお前なのか!?」
「うるさいなぁ・・・耳元で叫ばないでくれよ・・・」
憎まれ口をたたきながら上半身を起こそうとする少年。
それは紛れもなく、本物の、前原圭一だった。
「そうだ、リキッドは!?あいつはどうしたんだ!?」
「そ・・・そいつは、今はおとなしく・・・気絶している・・・でも・・・」
また血を吐く圭一。
リキッドの精神とリキッドを殺したFOXDIEのせいだろう。
「もう喋るな!今直してやるからな!」
「いや・・・もう、ダメなんだ・・・遅すぎたんだ・・・」
「大丈夫だ!遅すぎる事なんて何もない!」
「もう・・・リキッドが目覚めようとしている・・・そうなれば俺はもう消えてしまう・・・」
俺の銃を握る圭一。
「俺が消えてしまう前に・・・せめて俺のまま・・・死なせてくれ・・・」
340撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/08(金) 00:17:58 ID:7sZ6QhX3
「な・・・」
はっきりと聞こえた。
少年は自分が消える前に。
俺の手で。
死にたいと、願った。
「馬鹿な事を言うな!リキッドが怖いならばそれ以上に強くなれば良い!自分が怖いなら同じ事が起きないように気をつければ良い!だから!」
涙を押し殺して言う。
「死にたいなんて悲しい事、言わないでくれ・・・」
今日まで本当に圭一を弟のように思って来た。
リキッドやソリダスのような戦場の兄弟ではなく、
平和な場所で一緒にいる、家族のような兄弟だと思っていた。
俺自身、FOXHOUNDから除隊した後はここに住もうと思っていた。
兵士が平和を求めて何が悪い。
ここは静かで良い場所だ。
空気は戦場と全く違って、きれいだ。
野生の動物は自由に走り回って、俺を怖がらずに近寄ってくる。
そして何より、俺は一人じゃなかった。
園崎姉妹、竜宮レナ、古手梨花、北条沙都子、そして前原圭一。
誰か一人でも欠ければ、俺の理想は壊れてしまう。
だから。
ここで圭一を殺す事は、俺自身を裏切る事に値する。
それが何よりも怖くて。
心を決めるのに、永遠のような時間が掛かった。
341撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/08(金) 00:36:51 ID:7sZ6QhX3
「わかった・・・それがお前の望みなら」
俺は引き金に指を掛けた。
「さよならだ。お前と一緒に入れてよかった」
引き金を引く。
その一瞬、圭一がかすかに喋った。
「あ・・・りが・・と・う」
そして少年は息絶えた。
弾丸は圭一のこめかみを貫き、撃たれた所からは血がドクドク出ている。
誰がどう見ても、前原圭一は死んでいる。
俺は圭一をそっと下に置き、トランシーバーを手に取った。
「オタコン、聞こえるか」
「ああ聞こえるよスネーク。どうしたんだい?こんな時間に」
「作戦は失敗した。ヘリを送ってくれ、帰還する」
「えっ!?」
驚いたオタコンの声が向こうから聞こえた。
「何を驚いているんだ。人間誰だって失敗する。俺の場合、それが今日だったという事だ」
それに納得したのか、オタコンは少し黙った後、素直に
「わかったよ、スネーク。裏山のてっぺんに来てくれ。ああ、ちなみに荷物は他の隊の奴らが取っていくから大丈夫だよ」
と言った。
「ありがとうな」
とだけ言って、俺はトランシーバーを切った。
そうだ、最後に一度だけ部活メンバーに挨拶してこよう。
謝罪と、お別れを言うために。
しかし、まともに喋れそうなのは梨花だけだ。
だから梨花にだけ喋ろうとして近付いたら、
「あぅあぅあぅ・・・」
と困った声が後ろから聞こえた。
即座に後ろに振り向く。
そこには、角の生えた、見た事のない少女が居た。
342齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/08(金) 02:46:37 ID:RwmFjLrm
>>339-341
乙ぅぅッ!!
圭一がぁ……(ノД`)
そして羽入キタ\(゚∀゚)/
343名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/08(金) 08:47:46 ID:eU/LjlU6
あう・・・あうあう!
344撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/08(金) 23:04:09 ID:7sZ6QhX3
「あぅあぅあぅ・・・」
「誰だ!?さっきまではいなかったはずだ!」
「え・・・?まさかスネーク・・・あなた・・・」
梨花が何か言った。
「む?梨花の友達か?クラスにはいなかったが・・・」
「スネーク大丈夫なの!?首は!?痒くない!?」
俺の首を触ってくる梨花。
ものすごい取り乱し方だ。
なぜか口調も変わっている。
「あ、ああどこも痒くない。それより、この子は?」
「何故なの?なんでスネークは羽入が見えるの?」
あの角の生えた不思議な子は羽入と言う名前らしい。
「いや、何故と聞かれても・・・彼女を見るのは今日が初めてだ」
考え込む梨花。
どうしても納得できないらしい。
「とにかく、羽入は何者なんだ?角が生えている人なんて聞いた事がないぞ?」
「それはそうよ。だって羽入は神様なんだもの」
「神・・・様?」
こんなのが?
梨花と年もあまり変わらないこの子が神様だと?
あり得ない。
しかし、梨花の表情を見ると、彼女はまったく嘘をついていない事がすぐわかる。
「その神様とやらはいったい何の神様なんだ?俺には全くわからん」
聞いた所によると、仏教はすべての物に神が居ると信じているらしい。
「羽入はここ、雛見沢の守り神よ。オヤシロ様って知っているでしょう?それの元が羽入よ」
梨花は少し黙り込んだ後、
「あなたには、すべてを話せるかもしれない・・・」
などと言った。
「えっ?何の事だ?」
「梨花!駄目なのです!そんな事に期待しちゃ!期待して裏切られたら、梨花は・・・」
「わかっているわよ、羽入。でももう疲れたのよ。何もせずに殺され続けるのは・・・!」
えっ?
梨花は何を言っているんだ?
殺され続ける?
そんな事はあり得ない。
だって梨花が殺され続けているなら、ここに居る梨花は誰なんだ?
「スネーク・・・私を信じてくれる?」
梨花は本気だ。
これから言う事はすべて本当なのだろう。
ならば俺のするべき事はただ一つ。
「わかった。それがすべて本当ならば、信じよう」
それが俺の義務なのだから。
「よかった・・・」
梨花の顔がさっきまでの絶望の顔から、笑顔になった。
345撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/08(金) 23:28:17 ID:7sZ6QhX3
「私はあと数日で殺されてしまう。これはあらがえない事実なの。私は毎回殺されるたびに羽入の力で時間をさかのぼってやり直しているの」
あと数日だと・・・?
なぜ彼女に残された時間はそんなに短いのだろう。
それではあまりにも不幸だ。
「この世界は多分もうすぐ終わってしまう。あなたには何もする事はできない。そして、次の世界のあなたはこの事を知らない」
「じゃあ、なんで今の世界の俺にそんな事を言っているんだ?全くの無駄だろう」
「いいえ、これは無駄じゃないの。羽入の力はもうすごく弱くて、私は今日の数日前ぐらいにしか戻れない。でも、羽入は人に大事な事を気づかせてくれる」
「どういう事だ?大事な事を気づかせる?」
「羽入は次の世界のあなたにこの事を教えてあげられるわ。でも、それは断片的のしか気づかせられない」
「でも、もし次の世界の俺がそれに気づかなかったらどうするんだ?」
「いいえ、あなたならきっと気づける。あなたが私を助けたいと思うなら、きっと奇跡は起きるわ」
強い目で俺を見据える梨花。
梨花を助けたいと思う、か。
「それだけで良いのか?」
「ええ、それであなたは気づく。そしてあなたの意思が強ければ強いほど、奇跡は起きやすくなる」
「だから信じてくださいなのです」
横から羽入が言った。
「僕もスネークの事を信じますです。だからスネークも僕の事を信じてほしいのです」
二人で俺を見る。
「信じるだと?フフフ・・・」
「スネーク?どうしたの?」
「あぅあぅあぅ・・・もしかして信じてくれないのですか?」
「ハッハハハハハハ!」
笑い出す俺。
「おいおい、俺が信じないと思ったか?」
「スネーク・・・」
「言っただろう?信じてやるって。俺にはお前が嘘をついてるだなんて思えない。だから俺も信じる。そして俺が言うからには、お前を死なせはしない!」
胸を張って言う。
もう誰も死なせはしない。
もう誰も悲しませたりはしない。
もう、惨劇は起こらせはしない・・・!
346撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/08(金) 23:32:36 ID:7sZ6QhX3
今日はこれで以上です!
明日には終わると思います!
ついでにtipsも書くので、最後までお願いします。
これ終わったら次は何書こうかな・・・
347名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 01:04:27 ID:/vCpj+En
SAS並みの戦闘力を持った部隊を丸腰で壊滅させたスネークと諜報部隊山狗とのバトルか!?
続きが気になる!
348名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 01:51:05 ID:jDDlA9rf
山狗じゃスネークには勝てないだろ( ̄□ ̄;)!!
349齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/09(土) 10:43:34 ID:IFMaOa0k
>>346
乙!続きが気になる!

>>347
スネークってそんなに強かったっけ!?
350名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 11:03:17 ID:BeZkV1Ud
>>349
難易度エクストームですらRPGくらっても一撃で死なないスネークに山狗がかなうとでも?
351名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 11:13:03 ID:4J9DRAJ1
いっそ一緒に回収してしまうなんてのも見てみたいな
352齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/09(土) 13:52:08 ID:IFMaOa0k
>>350
それはゲームプレイ時でしょう。
スネークは人間です。RPGを体に喰らって生きてる人間はいないよ。
レーションだって携帯食料なんだから、傷治す薬じゃない。
ライフ回復するのはゲームの設定上しかたない。
353名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 14:04:28 ID:QQYiIEt0
>>350
ゲームと現実は違うぞ?
撃たれてもレーションで回復するのはゲームだから
現実なら腹ふくれるだけ
354名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 14:52:54 ID:BeZkV1Ud
>>352
そんなマジレスされても……
355撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/09(土) 16:31:03 ID:PmtjRJET
>>354
今度からはこういう所でふざけた事を言わないでくださいね
そうすればマジレスされないですむので。
356名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 16:42:52 ID:7bqPETq0
そういや3の無線ネタでVR訓練受けた兵士がレーションで体力回復するは思い込みだってのあったよな。
357齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/09(土) 17:13:42 ID:IFMaOa0k
>>354
マジレスすまん(ノД`)

忍者のサイボーグスーツなら耐えられそうな悪寒。
中身ぐちゃぐちゃか、衝撃で首の骨折れそうだが。
358名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 17:29:48 ID:BeZkV1Ud
>>355
俺ルールの押しつけは勘弁してくれよ
359齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/09(土) 17:54:11 ID:IFMaOa0k
>>358
ちょっw

まああれだ。いくらスネークでも山狗数十人に正面から挑んでも死ぬだけだぞ。木を上手く盾にしながら戦えば、もしかしたらイケるかもしれないけど、包囲されるだろう。
逃げるように引き付けて、沙都子みたいにトラップでじわじわと数を減らすのが1番な作戦だと思う。

なんかまたマジレスになっちゃった俺orz
360名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 18:08:01 ID:BeZkV1Ud
>>359
なんかスマン。
ちょっとした冗談のつもりだったのにマジレスされて、しかも>>355が妙に偉そうだったからつい向きになってしまった。
361撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/09(土) 18:38:30 ID:PmtjRJET
>>360
偉そうに聞こえたならすいませんでした。
悪気はなかったんですが、いろんなスレを見ているうちにふざけている=荒らし/バカが多かったので・・・
本当にすいませんでした
362齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/09(土) 18:48:06 ID:IFMaOa0k
>>360
やっぱり冗談だったのねw実際笑いました。
マジレスしたのは、もしかして釣りかなと疑心暗鬼になったからです(*´∀`*)

実は設定のメモに、スネークが万が一にも発症すると、ナノマシンの影響でレベル5を通り越してレベル6になり、鬼人化して銃弾を弾き返すという…おバカ設定もありますw
363名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 20:40:01 ID:/vCpj+En
でも実際、総力戦でも番犬ならともかく山狗じゃ勝てなくね?
戦闘職じゃない部隊に負けるくらいなら単独潜入なんてさせないだろ。
ナノマシンでウィルス類は無効化されそうだし。
364本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/09(土) 21:41:07 ID:evRiYsRE
書き込み成功したら少し投下します。
365本編再開 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/09(土) 21:45:15 ID:evRiYsRE
TIPS:〜カケラから現〜

……その手を掴もうとして――、私は目を醒ました。
薄暗く、ほんの少しだけ窓から零れた朝の光が、見慣れた天井をわずかに染める。
……まだ、こんな時間なのに……。そう、愚痴るように、寝不足の体を起こして、私は寝間着を静かに脱ぎ捨てた。
隣で寝ている沙都子を起こさないように、静かに着替えて、そっとドアを開ける。
静かに階段を、一歩ずつ確かに降りながら、私は、神社の裏手に、そっと回り込む。
……さすがに、この時間は誰もいない。祭りの準備が始まるのは、まだ少し先のようだった。
神社の裏手から、雛見沢を一望する。
もう何度、ここからこの景色を見下ろしたのだろう。
そして……、私はあと何度、この景色を見ることができるのだろう。
「……梨花」
「……おはよう。羽入」
後ろから、聞こえてきた声に、私はそっけなく挨拶をした。
「……今日は、……今日が」
「ええ。お祭りね。みんなが楽しみにしている。年に一度の、お祭りね」
羽入の声は、沈んでいる。そんな声を聞くと、私まで滅入ってくるのに。
「……頑張りました。梨花は、とても頑張りましたです。…………でも」
「……わかってる。でも仕方ないわ。間に合わなかったのは、事実なんだもの」
時間が……、来てしまった。
私がかつて、自らの運命を打破できたのは、今日、まさにこの日の、朝焼けの中。
それは……もう、永遠に戻ってこない。時の彼方へ過ぎて行った。
「……遅すぎた。遅すぎましたのです。僕達がこの世界に来たのが今から七日前。準備も……計画も、実行もできる時間は限られていました」
そう、羽入の言うとおり。私達は、余りにも限られた時の中でしか、もがく事を許されなかった。
それでも、最善の努力は行った。
行ったつもりだった。
その、結果が。
「圭一にも、魅音にも、沙都子にもレナにも、私の本心は伝えられなかった。もし私が、これからおこる惨劇を彼らに語ったとしても」
信じてもらえる確率が……果たして幾らなのか。
「監督や……、大石の協力も得られませんでした。…………富竹も」
「言わなくていいわ。……わかってるから」
私にとって、いや、私たちとって、唯一にして最大の武器……、私が頼るべき人達との、結束と団結がとれなかったこと。
時間が足りなかった。
北条鉄平が二度もこの雛見沢に来てしまった。
そして、私が取った行動が、次々と裏目に出てしまった。
……その結果が、これだ。
「きっと今日は、誰もが楽しく綿流しを満喫するわね。魅音が中心になって、部活を行うわ。沙都子が機転を利かせ、レナの直感が冴え渡り、圭一がビリから逆転勝利を狙うの」
羽入は黙って、私の独り言を聞いている。
「そんな私達の姿を、富竹は楽しそうに写真に撮るわ。……私の演舞も、嬉々として撮ってるかもね」
やがて、そんな楽しい一睡の夢の如く祭りは終わり――。
「時報が鳴るわ。……そして誰かが死んで、誰かがいなくなって……。そして最後に」
私も死ぬのね。 ……そう、自嘲気味に呟いた。
366本編再開 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/09(土) 21:46:42 ID:evRiYsRE
「……まだわからないです」
黙って私の言葉を聞いていた羽入が、そうはっきりと言った。
「そう? もう大分予想がつくけど」
「わからないです。そんな未来が来るなんて、誰にもわからないです」
「神様でも?」
「梨花の未来は梨花のものです。誰かが決めるものではないのです」
その、羽入の言葉に、私は。

「私の未来なんて、もう決まってるわよ!」

不快感を隠しきれず、みっともないくらいの大声を出した。
「綿流しを迎えて惨劇を回避したことなんて、一度もないじゃない! これからどれだけもがいても、やってくるのは一つだけよ!」
自分でも抑えきれない何かが、堰を切ってあふれ出る。それは怒声となって――滲んだ涙となって、どうしようもなく出てきてしまう。
「それとも、あんたがなんとかしてくれる?! 神様の! オヤシロさまのあんたが! あんたの力でまた死んだらまたやり直すっていうの?!」
必要以上に、私は羽入に辛くあたっていた。でもそれは、もう自分では止められない力の流れだった。
「なんとかしてよ! どうにかしてみせてよ! 神様でしょ!? ……おねがい、……助けてよ……」
雫が頬を濡らし、足元に零れ落ちる。それがとても、情けなくて、悔しくて、羽入にあたっている自分が、一層みじめに思えた。
その私の言葉を、全て正面で受け止めた羽入は。
「梨花の思い描いた未来は、梨花が諦めたから、決定する未来です」
静かに、そう言った。
「梨花……。確かに僕には、梨花を惨劇から救うほどの力はないのです。でも、僕にそんな力がなくても、梨花は運命を変えることができました」
そう。そうだ。……それも確かに、かつてあった、私の、事実。
「梨花。僕は梨花に教えられたのです。諦めないこと。どんなどん底でも、決して諦めないこと。……それを、梨花やみんなが、僕に教えてくれたのです」
「……羽入」
「僕達が掴んだいつかの勝利の方程式は、この世界では叶わなくなりました。でも……諦めなければ、諦めなければきっと、逆転勝利の方法が見つかるはずです」
そう言って、羽入は、にぱ、と笑った。
「梨花も言っていたじゃないですか。運命がどれほど苛まそうと、その全てに楯突いてやると」
――――ああ、そうだ。そのとおりだ。
「……うん。そうね。……そうよね。………………ごめんね、羽入」
両手で涙を拭い、羽入に詫びる。
「梨花……、梨花は決して、一人じゃありません。圭一がいます。沙都子がいます。魅音がいてレナがいて……僕がいます。だから」

――どうか、嘆かないで。

そう、羽入の笑顔が語った、気がした。
「……うん。私はもう挫けない。弱音も吐かない。絶対に諦めない。必ず、必ずみんなで、この昭和58年を乗り切ってみせる」
「その意気ですよ。梨花。ふぁいと、おーです。……だから、僕も」
眩しさを感じる。
朝日が射したのでは、なかった。
私の前にいる羽入の体が、少しずつ輝いていく。
「……え? 羽入……?」
「梨花……。梨花が繋ぎ止められなかったカケラは、僕が繋ぎます。僕もこの世界で、カケラの一つとして、未来を繋ぎます」
必ず、梨花が未来に辿り着けるように――。
「この世界で、必ず未来を掴むために……。梨花、もう一度、僕に古手の名を」
もう一度、僕を古手羽入として、仲間に入れてください。と。
私にとって――、これ以上ない、最高の仲間が加わった瞬間だった。
367本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/09(土) 21:49:28 ID:evRiYsRE
ゴメン今日はこれで以上なんです。

……でも、これない間に頼もしい職人方が増えてくれて嬉しいw

全てGJですわーw

オレもガンガロ。
368名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 23:13:55 ID:sc7YfDLL
GJ!!
369名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 00:13:37 ID:fCgdZt6O
本編再開キターーーーー(゜∀゜)ーーーー
370撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/10(日) 00:26:44 ID:vfU+7r3c
>>367
続き乙です!
取りあえず僕も続きを。

「じゃあスネーク、僕の手を取ってくださいなのです」
俺は羽入の手を取った。
「これだけで良いのか?」
「はい、それだけなのです」
羽入がもう片方の手を俺のにかぶせてくる。
「ちょっと妙な感じがするですけど、我慢するのです」
次の瞬間、
「うおっ!?」
地面の感覚がなくなった。
周りの景色は何か歪んだ紫色のものになり、俺と羽入以外のすべてが消えた。
しかし、次の瞬間にはすべて元通りになっていた。
「む・・・何だったんだ?今のは・・・」
「大丈夫なのです、スネーク」
羽入が言った。
「大丈夫って、何がだ?」
「次の世界のスネークにこの事を伝えられたのです。だからもう大丈夫なのです」
「じゃ俺は何をすれば良い?梨花が頼めば俺はここに居てもいいが・・・」
「いや、帰ってスネーク」
後ろから梨花が喋りだした。
「なんでだ?このままじゃ死んでしまうんだろう?ならば俺が居た方が良いと思うんだが・・・」
「私が望むのは誰も死なずに、みんなでこの夏を乗り越える事・・・だから圭一の死んだ世界は無意味なの。だから私はやり直すために、死なないといけないわ」
彼女の目は苦しそうだった。
しかし、彼女自身が死ぬ事を望んでいる。
ならば俺は無理に彼女を生かす事はできない。
「そうか・・・」
無言で俺は立ち上がって裏山の方へ歩き出す。
「じゃあな」
それだけ言って、俺は走り出した。

裏山のてっぺんに着く。
そこにはオタコンとヘリがあった。
「遅かったね、スネーク。乗って、すぐに出るから」
オタコンがヘリに乗った。
「?どうしたんだい?乗らないか?」
「・・・梯子を出してくれ」
「え?なんで梯子を?」
「良いから出してくれ。大丈夫だ、逃げる訳じゃない」
「そういうならいいけど・・・」
オタコンが梯子をたらした後、ヘリは上昇した。

上から俺は学校を見下ろした。
息を深く吸って、叫んだ。
「梨花ぁ!」
何か小さな陰が動いた。
「仲間を信じろぉ!俺はお前と羽入を信じる!だからお前も仲間を信じろぉ!そうすれば絶対奇跡は起きる!」
下から梨花が何か叫んでいるようだが、聞こえない。
「次の世界でまた会おう!」
それだけ言って、俺は空高くあがった。
371撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/10(日) 00:27:59 ID:vfU+7r3c
それから数週間が経った。
梨花の予言通り、彼女は死んだ。
俺はそれには動じない。
だが気がかりなのは次の点だ。
「雛見沢、火山ガスにより崩壊・・・」
これは梨花の予言には入ってなかった・・・
人為的な物か、それとも本当に偶然か・・・
それとも、メタルギアが・・・
しかし、もうすぎてしまった事だ。
俺にはもう関係ない。
そこで、大佐から、通信があった。
「スネーク、アメリカでまたメタルギアが発見されたようだ。至急、現場に向かってくれ」
「了解した、大佐」
俺はまだFOXHOUNDを辞められていない。
しかし、これは自分で決めた事だ。
俺は惨劇を起こさせない。
さすがに、俺には昔に戻る力なんてない。
だから、俺はできる事をするだけ。
この世界で、もう俺のような子供は作らせない。
だから戦う。
それが梨花と約束した事だから・・・!

撃殺し編・完
372撃殺し ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/10(日) 00:48:46 ID:vfU+7r3c
tips・「次の世界。」

私は今、敵から走っている。
敵は、あの山狗部隊だ。
鷹野は私を裏切って、私たち部活メンバーは裏山に逃げ込んだ。
しかし、山狗は執拗に追っかけてくるため、私たちは散開した。
・・・私はまだ、スネークに会えていない。
やっぱり、奇跡は起きなかった。
だから今回も捕まって死んでしまう。
私は何もできないまま、また殺されてしまう。
そんな自分がとても悔しくて、腹立たしくて・・・
次の瞬間、
私の体は宙に舞っていた。
つまずいてしまったようだ。
しかも、山狗はかなり近くに居る。
「こちら鳳、ターゲットを確認。捕獲する」
走りよる敵。
もう駄目だ・・・!

瞬間。
叫び声と、爆風。
「梨花ちゃん、大丈夫か?」
圭一の声。
「いたい所はない?」
魅音の声。
「梨花、早く起き上がってくださいまし!」
沙都子の声。
「あぅあぅあぅ、梨花ぁ・・・」
羽入の声。
そして、
「早く立ち上がった方が良いぞ、梨花」
ずっと待ち望んでいた声が、聞こえた。
「スネーク・・・?」
「待たせたな!」
それは紛れもなく、奇跡と言うべき物だった。
「言っただろ、俺を信じろって。だから俺は覚えていられた。とにかく、走るぞ!俺についてこい!」
そうして、私たちは走り出した。
373 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/10(日) 01:16:52 ID:vfU+7r3c
以上で撃殺し編の終了です。
tipsの後は本編さんの仕事を無くす可能性があるので割合させていただきましたorz
これが精一杯ですorz
違うSSを書くかもしれませんが、取りあえず終わりです
読んでくれた方々、ありがとうございました。
374名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 02:13:32 ID:fCgdZt6O
乙!!!!
面白かった!!
375名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 03:51:18 ID:+d8Uj8zx
差し出がましいようですが、
まとめウィキのメニューだけ直させて頂きました。
376名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 08:29:16 ID:YbxP/eaV
>>370-372
撃殺しGJ!

>>375
GJだ!
377齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/10(日) 10:57:52 ID:6ssrdA6b
>>367
本編さん乙です!
もしかして羽入が実体化で参戦!?

>>373
乙カレー!
次回作も期待してます!
378メサルギア:2008/02/11(月) 00:01:23 ID:GmGsEBrP
俺達には伝えなければならない、人の愚かな歴史を by ソリッド・スネーク
彼の最後の言葉だ

昭和58年 5月下旬 土曜日 PM11:00
前の世界で全ての黒幕はわかった、時間もあるこの世界で全てを終わらせ明るい未来を気づこうと思った。だけどそれは無理な話
「圭一、レナ、サトコ、ミオン、シオンがいない世界なんて初めてだわ」
私は、一人静かにワインを飲んでいた
「一体この世界でどうあがけというの、頼るべき仲間がいないなんて」
「あぅ〜梨花〜もう飲むのやめて欲しいのです」
「でもサトコがいないおかげで毎晩飲めるわ、それにそろそろ彼が来る頃だわ」
「あぅ、でも彼がここに来るのは確率としては少ないのです」
「いいえ彼は来るわ、根拠はないけどそう感じるの」
彼は最後の一口をぐっと飲み床についた
日曜日 AM5:00
「ほら羽入来たわ」
「ほんとなのです」
上空から彼がパラシュートで降下してきた、いつもと同じ、いつもと同じ時間、同じ場所に着地する
私は走った、早く彼に会いたい、そして助けて、私を、世界を
彼は着地し、立ち上がって装着していたマスクを取った
「今回は成功か」
私は彼に声をかけようとしたが姿を見るなり私は身を隠した
「莉、梨花」
「ええ分かってる」今までの彼とは違う、右目の眼帯、装備、顔は同じでも何かが違う
「梨花、彼は本当にソリッド・スネークなんですか?」
「わからない」
私はしばらく彼を監視した
「こちらスネーク、ゼロ少佐」
『良好だ。今回は上手く降下出来たようだな』
「ああ、一度失敗したら二度はしない」
『よし、このまま北に3q行ったところに入江がいる診療所だ』
私は林の間だから彼を監視していた
「待て少佐誰かいる、通信を中止する」
彼は持ってきたナイフと銃を取り出し私がいる方を見た
「莉、梨花」
「大丈夫、彼は私を殺さない」
私は立ち上がり彼の前に立った
「子、子供、何故こんな所に子供が」
「待っていたわスネーク」
「お前は誰だ、何故俺の名を」彼は私に銃口を向けた
「待って私は敵じゃない、そしてまだ味方でもない、この雛見沢に住んでいる巫女の古手梨花、梨花と呼んで」
「お前は一体」彼は私を信じていなかった、当たり前か
「あなたの力になるわ、だから私の頼みを聞いて」
彼は私の目をしばらく見て、彼は溜息をつきナイフと銃を戻した
「わかった、それでお前の頼みと言うのは?」
「お願い私を助けて、スネーク」
「わかった、だが先に俺の方を仕事を終わらせてからだ、入江という男を知っているか」
「ええ、この先の吊り橋を越えたところにあるわ」
「じゃあ案内してくれ」
私とスネークは走り出した
379 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/11(月) 00:16:26 ID:hkVBhah2
ネイキッドキタ―――――(・∀・)ーーーーーーー!
続き乙です!
380齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/12(火) 02:16:30 ID:YyLUjhzP
>>378
投下乙!
圭一達のいない世界で、しかもネイキッドが!続きがすげー気になるorz

しかもIDがMGSだwおめでとう。
381齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/13(水) 09:36:13 ID:mhFF7QbK
「齢咄し編TIPS」【お魎と弥生(1)】

来客を知らせるブザーが園崎家に響き渡る。数分後、お手伝いの沁子がお魎の寝室の前までやって来て、襖越しに声を掛けた。
「失礼します。古手の旦那様がお見えになりました」
「すぐ出るんね。外で待ってんと伝えんと」
お魎は布団から立ち上がると、上着を一枚羽織り、玄関に出た。そこには30代前後くらいの、一目で神主と判る出で立ちの男が立っていた。
「お魎さん!わざわざ出迎えて頂かなくてもよかったですのに……」
「ええんね。ワシんも行くんね」
古手氏が手を差し出すと、お魎はいらんいらんと手をのけた。
古手氏はお魎の速さに合わせて歩く。少し時間は掛かったものの、地下祭具殿の扉が見えてきた。
「古手の、開けてくれんかいね」
「あ、はい」
お魎から鍵を受け取り、古手氏は錠を外した。
扉を開けると、中から冷やっとした空気が流れ出る。お魎が先に入り、古手氏は後に続く。
裸電球がちらつく中、階段を下り、奥へと進む。
見物用座敷を抜け、牢屋部屋の奥、半開きになっている扉の前にやってきた。
「新しぃん貼らんと、たく…」
お魎は床に落ちている立入禁止と書かれた紙を拾い上げ、くしゃくしゃと丸めた。
「弥生、入るんよ?」
お魎は扉を叩き、部屋の中にいる住人に声を掛けた。
「お魎さん、気をつけて下さい」
「なんね?」
「前回、ドアが開いたと思ったら、知らない女の子が目の前にいた。そのせいで、弥生さんは驚いて気が立っているかもしれません」
お魎はそっと扉が開ける。そこには全身真っ黒で、手足だけ白い人型のような生物が壁を這っていた。まるで人間の影が実体を持ち、現れているようだ。
「弥生、久しいのぉ。そこから降りんね。よぅ顔を見せてぇな」
弥生は壁から飛び降りると、中腰姿勢でお魎の前まで歩くと、つんつんとお魎の体をつっ突き出した。
「…リョ…ちゃん」
弥生は女性の嗄れたような声でお魎の名を口にした。
「そうね。変わらんとぉー元気しとんね?」
お魎は弥生の頭を撫でたり、色々と語っているようだ。弥生はあまり言葉を喋らないが、黙ってお魎の話に耳を傾けている。
「古手の、もうええんね」
十分ほど話した後、お魎は古手氏に声を掛けた。
古手氏は部屋の奥にあるオルゴールに手を触れると、なにやらお経のような言葉を唱え始めた。
途端に部屋の空気が白く濁っていく。まるで霧の中に迷い混んでしまったように視界が遮られる。
古手氏の声が一段と大きくなると、白い空気は古手氏の体の中へと吸い込まれていく。
「ふう……」
全ての空気を吸い込んだ古手氏は溜息を漏らし、オルゴールの蓋を閉めるとお魎へと振り向いた。
「終わりました」
「御苦労さん。家ぇ戻って茶でも飲んでな」
弥生がお魎の着物の裾を引っ張る。
「なんね弥生。ワシんはもう帰んね」
弥生は手の平を出した。それは物乞いのような感じがする。
「ああ……忘れんといけんね」
お魎は袖から丸い包みを取り出す。開くと中にはおはぎが一つ入っていた。包みごと弥生へ渡した。
弥生は人差し指で餡を掬うと、指をしゃぶり出した。
「ちゃんと米も食べれな。また逢ぃに来んね」
そう言ってお魎は扉を閉めた。

382メサルギア:2008/02/13(水) 23:47:02 ID:DcVJ556i
本編&TIPS
俺は梨花と初めてあったような気がしなかった。どこかであったような気がした
「スネーク、こっち」
梨花が急に走り出し俺は走った。梨花を追いかけると森を抜け急な坂になっていた
「あそこよ、スネーク」
俺は双眼鏡をとりだし看板を見ると入江診療所と書かれ、窓から写真の男が見えた
「敵兵は・・・いないな」
「おかしい、いつもなら山犬が何人か守っているはずなのに」
「山犬?」
「特殊部隊『山犬』彼らは強いわ」
「なら好都合だ」
俺は診療所へ行こうとしたが、看護婦が診療所に入ってきた
「スネーク駄目、三四がいるわ」
「三四?さっきの看護婦か」
「ええ」ふと見ると彼女が力いっぱい拳握っていた。
「あいつがいなくても中には医者に化けた山犬が沢山いるわ」
「仕方が無い」
俺は持ってきた銃を取り出し、実弾を装填した
「それは駄目よスネーク」
「じゃあどうすれば」
「私に考えがある」      続く

TIPS 電話壱
ジーコ、ジーコ
「はい、三四です」
「例の計画は予定通り、90%と言ったところでしょうか」
「ええ、それは100%いつでも」
「後はあれを完成させるだけ」
「はい」
「え、首相が入江を亡命させようと」
「ですがご安心を山犬は優秀です」
「伝・・・説・・兵・・士?BIGBOSS?」
「別働隊『死の子供達』と『BBP』を、なるほど『目には目を』と言うわけですわね」
「ええ、それでは失礼します」
私は電話を切ると錯乱した
「クソ、クソクソクソいつもいつもいつも邪魔が入る。一息あと一息なのに」
私は周りに合った花瓶に割り正気に戻った
「フ、フフフハッハッハッハ」
「でも見ものだわ、伝説の兵士とこの雛見沢症候群の研究過程で生まれた死の子供達、それをまとめるBBP、どちらが強いのでしょうね」
私は楽しみで仕方がなかった。その後私はいつもより2時間遅く寝床に入った
「待たせたわね、ジローさん」
383齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/14(木) 17:01:48 ID:sAUr8wgt
>>382
乙!
三四の電話相手は野村か……。
384名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 20:33:02 ID:Eg0URkVL
>>381-382
つづきgj
385齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/15(金) 10:07:00 ID:MaVo/iL+
【お魎と弥生(2)】

園崎家に戻って来た二人は、沁子が入れた麦茶を頂いていた。古手氏の前にはおはぎも出されている。
「魅音ちゃんは?」
「朝ぁんなっと、やっと眠ったんね。昨日ん事で一睡もできんみたいでなぁ」
「初めて弥生さんを見たら怖いものがありますからね。魅音ちゃんはまだ子供ですし、それにお魎さん?なんにも説明していないんでしょう?」
「説明するんも大変なんね。なんワシが弥生を飼っとぉか、昔の事から説明せんといかん」
古手氏はお茶を啜り、湯飲みを置くと、お魎のその昔の事というのが気になった。
「私には教えて頂けないのですか?」
「……知りたいんか」
「ぜひ」
お魎は目を暝り、話をする順序を組み立てているようだ。
「あれは、ワシがまだ十七ん時でなぁ」
「随分遡るんですね」
お魎は古手氏を睨み着けた。
「す、すいません」
「……弥生は十六んやった」
お魎は少しずつ語りだした。

……焔硝を作ることが規制されてから、雛見沢村の生活は厳しくなる一方であった。
綿流し祭の開催も危ぶまれたが、明治後期に絹の需要が高まり、養蚕業でなんとか雛見沢の景気が回復、今年も綿流し祭は無事に開催される運びとなった。
しかし、近隣の村からの雛見沢村への差別の目は厳しく、綿流し祭の妨害がないかと御三家は目を光らせていた。
そんな心配も、奉納演舞が始まる頃には何処へやらである。皆、古手の巫女の舞に見惚れていた。
お魎はふと集会所の裏に目をやる。そこには、見知らぬ女が集会所の影から、奉納演舞を覗いていた。
歳は十五から十八くらい。ちょうどお魎と同じくらいの年頃の娘であった。
怪しい……お魎はそう思い、女に近付き声を掛けた。
「あんた、知らない顔だね。何処から来たんだい」
女は驚き、一目散に逃げ出す。
「あ!ちょっと!」
逃げるとは益々怪しい。お魎は女を追い掛けた。女にあと指一つで届くまでに追い付いたその時、お魎の草履が足から脱げてしまった。
「うえ!?」
お魎は前のめりになり、追い掛けていた娘の背中へと突っ込んだ。二人は縺れ合い、坂を二転三転してようやく止まる。
「あたた……」
お魎は上体を起こすと、女がぐったりしているのに気付いた。
「ちょ、ちょっとぉ……大丈夫〜?」
頭を打ったのか女は気絶しており、一向に目を覚まさない。
「弱ったなぁ、放っておけないし……」
などと呟きながら、お魎は彼女を背負い、来た道を引き返した。
宴会場まで戻ると、蓙に女を寝かせる。提灯の明かりの下、改めて顔を見ると中々の美人であった。
肩まである髪は横分けにしてあり、段差のない直線的な黒髪は艶が目立つ。とても女の子らしい。
着ている浴衣もそれなりに綺麗な物で、村人が着ている物とは一味違う。隣村のお金持ちの家であろうか。
綿流しも終わり、皆がぞろぞろと戻ってくる。
その人込みの中に、お魎は自分の母親の姿を見つけた。
「お魎、その娘さんはどうしたのですか?」
「ははは、これにはちょっと訳ありで……」
お魎は先程の事を話した。
「またあなたは、乱暴な行いをしたのですか」
「ち、違うよ〜。わざとした訳じゃ……」
お魎は唇を尖らせて、ぶつぶつと釈明した。
「とりあえず、その娘さんを家へ連れて来なさい」
「はいは〜い」
園崎夫人は目を細めてお魎を睨む。
「はい、は一回」
園崎夫人はお魎を叱り、歩みを進めた。お魎はまた正体不明の娘を背負い、母の後ろへと続いた。
386名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 10:31:53 ID:Kxl8KSwd
お魎・・・・魅音ぽいな・・・・・・
てことは魅音の将来は・・・・・ひいいいいいいい!
387名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 16:28:30 ID:DZzFabtS
>>385 乙!お魎も魅音と変わらんなw

>>382 sage進行で行きましょう
388 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/15(金) 22:36:42 ID:JrzkB9z3
>>385
乙!読んでるとき魅音とお魎を脳内で切り替えたらまんま当てはまったw
389齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/17(日) 09:37:47 ID:N6DkccIm
【お魎と弥生(3)】

「ふい〜〜っ」
謎の娘を背負い、園崎家まで帰り着いたお魎は浴衣の胸元を開け、ぱたぱたと空気を送り込む。
それを見ていた園崎夫人から、はしたないと頭を叩かれた。
「お魎、この娘を看病してあげなさい」
「はいは〜」
夫人が目をきりっと向けると、お魎の返事は二つ目の途中で止まった。夫人は不敵な笑みを残し、退室する。
お魎は自室に布団を二組敷き、一方に娘を寝かせた。
「お〜い、生きてるか〜い」
お魎は、一向に目を覚まさない娘が死んでいるのかと思い、声を掛けた。
「……返事がない。ただの屍のようだ」
と、お魎はけらけらと笑った。
「なぁ〜に遊んでんだい」
「うわぁっ!?」
襖の影から園崎夫人がにょきっと顔を出した。
「遊んでないで、あんたも寝な」
夫人はぴしゃっと襖を閉めた。お魎はそうするか〜と思い、石油ランプの火を消して布団に潜り込んだ。

「お魎!いつまで寝てるんだい!」
朝になると、お魎は母にたたき起こされた。
「弥生ちゃんはもう朝食取ってるわよ」
「ん〜、もうちょっと寝たい〜。……弥生?」
お魎ははっと顔を上げると、隣に敷いてあった布団は綺麗に畳まれており、昨日の娘の姿は消えていた。布団を跳ね退け、食卓へと急いだ。
「あ、お早うございます。先に頂いております」
食卓には昨日の娘が、沢庵漬をこりこりと良い音を立てながら、白飯を口に運んでいた。
「あんた、体は大丈夫なの?」
「はい、この通り。昨日は私を運んで頂いたようで、ご迷惑をおかけしました」
娘は下げた頭を上げると、にこっと笑顔を見せた。
「弥生ちゃんはね、興宮の大きな家のお嬢さんで、綿流し祭をわざわざ見に来たんだそうだよ」
園崎夫人が、飯を装った二人分の茶碗を食卓に置き、お魎に説明した。
「人の臓物を……あっと、食事中に失礼。アレを引きずり出すお祭りだと興宮では噂されていたので、一度見てみたいと思ってたんですよ」
「ふふ、そんな血生臭いのが好きだなんて、弥生ちゃんは変わってるわね」
「いざ奉納演舞が始まったら、布団の綿を掻き出していたので、ちょっと安心しました。やっぱり噂は噂なんだって」
「昔は本当にあったみたいだけど、今はそんな時代じゃないわよ」
弥生と園崎夫人は二人で楽しそうに談話している。
「昨日はなんで私から逃げたのさ?」
お魎は二人の話に割って入った。
「よそ者はお祭に参加できないと思ってたから、隠れて覗いていたの。そうしたら急に声を掛けられて、怖くなっちゃって……」
「ほら見な!あんたが驚かせなきゃこんな大事にならなかったのよ」
園崎夫人はお魎の頭をひっぱたいた。
「も〜〜、あんまり頭叩くと禿げちゃうよ」
「禿げるか!」
二人の漫才に弥生は笑い声を上げた。
朝食を済ませた後、二人は園崎夫人が入れたお茶を頂いた。
「そうだ。お魎、あんた雛見沢を弥生ちゃんに案内してやんな」
「お祭りの片付けはいいの?」
「いいんね。そんなに物はないし」
雛見沢は隣村から恐れられており、屋台業者なども寄り付かない為、この時代の綿流し祭は簡単な物であった。
奉納演舞の飾り付け、提灯、蓙、宴会のゴミなどを片付ければ終わりである。
「あ!そうだ。神社の茂みに自転車隠したままでした」
「自転車!?自転車持ってんの!?」
「うちの御祖父様が新しい物好きで、私に贈ってくれたの。興宮から雛見沢まで遠いから乗ってきたのよ」
「へ〜、弥生のお爺ちゃんハイカラだね〜。よし早速行こう!」
二人は草履を履いて園崎家を出た。夏の陽射しが肌を突き刺すが、今日は風があるおかげで少しは涼しい。
「さて、まずは神社まで行こう。私も自転車に乗ってみたいしね」
「すぐには乗れないわよ。練習してコツを掴まなきゃ」
「大丈夫。私、運動神経はいい方なんだから」
二人は古手神社へ向けて歩き出した。
390テンプレ ◆mGggJUNq.A :2008/02/17(日) 14:29:26 ID:N6DkccIm
MGSのスネークが雛見沢に来たら……という二次創作(ネタ)スレだ。
単発TIPS・短編・長編構わず投稿してくれ。

「スネークと圭一達が球技で対決する」話を書いて欲しいなど、要望を書き込むと職人さんが興味を持って書いてくれるかも?

創作のヒントにもなるのでどんどん書き込んでOK

■投稿する職人さんへお願い■

※「他人の作品」の続きを勝手に書かない。どうしても書きたい場合は作者さんに許可を申請して下さい。

※「他人の作品」の設定を借りた外伝は許可。
一応「○○の設定を借りました」と一言付けたほうが良いかも。

※「他人の作品」の設定を一部借りて(スネークが教師として潜入など)新しく長編・短編を書く事も許可。

※職人さんはトリップを着けることをお勧めします。トリップについては下記を。

■トリップについて■

名前欄に、ダイヤのマークと数字とローマ字の羅列を表示させて簡単に本人(自分)を証明するシステムです。

書き込む際の名前欄に、@#A(@に名乗りたい名前を、Aは自分が覚えやすい文字)を入力して書き込むと、#が◆に変わり、Aは数字とローマ字の羅列に変換されます。

【例】
オヤシロ様#メタルギア

書き込むと……

オヤシロ様◆s7Li6JIQiW

※注意※
上記のAの文字は、毎回トリップを着ける為のパスワードです。
他人に教えたりしないで下さい。
第三者にバレてしまった場合は、違う文字を入力して下さい。
391齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/17(日) 14:38:10 ID:N6DkccIm
ちょっとテンプレに追加しました。
ここを読んでくれてる人も、こんなネタどうよ?と提供してもらい、気軽に参加できるようにしました。

書いてみたいけどネタが思い付かなくて、と踏み出せずにいる職人さんにも、きっかけとなってほしいです。

また勝手にすまんですm(__)m
いらなかったら撤廃しますので。

392名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 17:06:18 ID:H8wfL9ik
>>390
テンプレ乙
これも追加してくれ
まとめwiki
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina

昔は俺も投稿していたクチなんだが、ここはリレースレだったんだ。
今は「本編」は本編さんだけ書いていて、一人じゃきつい、
他の人の展開も見てみたいみたいなことを言っていた。(はず)
「他人の作品」の続きを書かない、ってことになってるが
本編限り別にしないか? 意見聞かせてくれ。

393名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 17:14:14 ID:nsfMf3Az
>>392
俺は本編はOKでいいと思うぜ
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 17:34:24 ID:H8wfL9ik
>>393
そうだよな。
あとは 齢咄し ◆mGggJUNq.Aさん待ちで

過去ログ
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1144941095/l50
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した2
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1175824936/l50
395 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/17(日) 22:04:50 ID:agomCjzb
___________________________
/ Use This! /|
/________by: Otakon / |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ |  /|
|__________________________|//|
|__________________________|/ |
|  |  /
|_____________To: Snake|/
 ̄ ̄ ̄ ̄

初AAでダンボールを作ってみました。
正直あんまりうまくない・・・orz
396 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/17(日) 22:06:13 ID:agomCjzb
うわぁ・・・
投稿するとこうなるんだ・・・
書いてる途中はうまく行ったのに・・・ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!
397名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 22:13:55 ID:e8l73Wbv
>>396
まあなんだ、元気出せいいことあるさ
398名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 22:30:26 ID:H8wfL9ik
    ___________________________
  / Use This!      /|
/________by: Otakon /  |
|        ̄ ̄ ̄ |   /|
|__________________________|// |
|__________________________|/  |
|             |   /
|_____________To: Snake| /
        ̄ ̄ ̄ ̄

勝手だけどちょっと直してみたよ
399名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 22:30:59 ID:H8wfL9ik
しかしあまり直っていない上ageてしまった罠・・・
400齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/17(日) 23:33:17 ID:N6DkccIm
>>392
しまった、まとめ貼り忘れてたorz

>他の人の展開も見てみたいなことを言っていた。(はず)
俺も最初のスレから見てたので、本編さんのその言葉は覚えてます。
勿論、俺も本編リレー式は賛成です!元々リレー式でしたしね。

【他の作品の続きを勝手に書かない】は、勝手に続きを書かれて、伏線壊されたくなかったという自分の作品の為に作ったルールだったので、
本編ストーリーにまで干渉するつもりはなかったのですが申し訳ないm(__)m

401 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/17(日) 23:49:16 ID:agomCjzb
>>398
いや、ありがとう
この際ageてしまったことは忘れましょう
それにそのAAはそんな感じでしたし
402齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/17(日) 23:55:24 ID:N6DkccIm
テンプレに載せるとしたらどんな感じがいいんでしょうかね?

【本編ストーリーについて】
本編ストーリーはリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書いて下さい。
本編の内容についてはまとめwikiを参照して下さい。

↑こんな感じですか?

それとも本編さんが続きを書き終わったら「続きお願い」など宣言して、次の本編さんにバトンを渡す感じ?
403齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/18(月) 00:13:17 ID:Ay/i1AkV
  ____________________________
 / Use This!       / |
/_______by:Otakon    /  |
|        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /|
|__________________________|//|
|__________________________|/ |
|             | /
|_____________To:Snake|__|/
        ̄ ̄ ̄ ̄
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 01:14:04 ID:3HdIuREc
>>402 自分は前の人が区切りの良いところまで書いたら、バトンタッチのような感じの方がいいかと。
複数の人が同じ続きから書いても良いとは思いますが、読んでいる人達がストーリーがごちゃごちゃになり分からなくなってしまいそうなので(^-^;
自分だけかもしれませんが、現に今でも2、3の話しが書かれているところに、新しい話を投下されたりすると分かりにくくなってしまっているので(;´Д⊂)

こんな感じの意見なのですが・・・どうでしょうか?
405名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 01:17:06 ID:3HdIuREc
>>404 文章を短く表示する方法分からなくて長いまま表示してしまった( ̄□ ̄;)!!
板汚してしまって申し訳ない(;´Д⊂)
406本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/18(月) 01:28:30 ID:CL398NvA
――聞きなれた通信機のコール音が響く。
それに叩かれるように起こされた俺は、舌打ちしながら、スイッチを入れた。
『おはようスネーク。ずいぶん久しぶりだな。……久方ぶりの休暇は、そんなに楽しかったか?』
『朝っぱらからずいぶんな言い草だな大佐。休暇と言うにはそんなに休んでない気もするが』
『だがこの通信は久しぶりだろう? 憎まれ口の一つも叩きたくなるほどにな』
寝起きに聞かされるには、大分堪える小言だ。
『まあそうだな……。俺も久しぶりに、あんたの声が聞けて嬉しいさ大佐』
『そうだろう』
向こうから、皮肉交じりのくぐもった笑い声が聞こえる。
『まあ君の休暇は君が悪いんじゃあない。文句は別の奴にでも言ってくれ』
誰に言えば良いというんだ。
『体のほうはなまっていないだろうな? 今すぐにでも動けるか?』
『いらぬ心配だ大佐。今日も、はちきれんばかりに元気さ』
素直な俺の一部を見て確認する。
『うむ……。スネーク、バックパックの中にあるレーションはもう痛んでいるな。食すのは止めたほうがいい』
『大佐。レーションは保存食だ。腐りはしない。……まあ大分、賞味期限は過ぎてるが』
缶の裏を眺めながら答える。
『いやスネーク。そのレーションには間違いなくフナムシがついている!』
勢い良く大佐は断言する。
『大佐……。ここは海辺じゃない。むしろ山だ。どこにフナムシが……?』
『フナムシを甘く見るなスネーク! 私は以前、自宅のキッチンでフナムシを見た! やつらはどこにでもいる!』
『大佐。それはフナムシじゃなくてG……』
『あれは忘れもしない春うららなホリディ! 私は偶然にも自宅の冷蔵庫から見つけた賞味期限1983年のレーションを、200X年現在に見つけた! 私は悩んだ! 何故ならレーションは保存食だから!』
『……いや、大佐?』
大佐の妙なテンションが怖い。
『そうだスネーク! レーションは食える! 食えるのだどこまでも! それが私を悩ませ! 私を苦しめた! そして私は決心した! レーションを食おうと!』
決心したのだよスネーク――――。そう、大佐は懺悔するように言った。
『レーションの蓋に手をかけ、回すと簡単にレーションの蓋は開いた! そこからだ! そこから、この世の、この世の終わりのようにたくさんの――』
――――――――――たくさんの、フ
                  ナム
                     シ、ga。
『大佐! どうした大佐!? 大佐!』
大佐が危ない! いろんな意味で!
『らりるれろ! らりるれろ! ららりりるるれれらりるれろ! らりるれろ! らりるRERO! RARARIRIRURURERERIRIKARUNANOHA!』
『どうしたんだ大佐!? 大佐! 大佐ァーーーーーーー!!』
『スネーク! MERILwoたすケロ!』
――なぜメリル――そう、俺が薄れゆく意識で考えたとき。

……今度こそ本当に、俺の目は覚めた。
407本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/18(月) 01:29:13 ID:CL398NvA
びっしょりと掻いた寝汗を乾かすように、焚き火の前に座り込んだ俺は、ゆっくりと静かに、煙草の煙を吐き出す。
「……食わないほうが、よかったか」
俺が悪夢を見た原因は簡単に特定できた。
俺が任務に赴く前に持ってきていた最後のレーション。
賞味期限が切れていたから慌てて食ったのだったが――、こんな嫌な夢を見るとは思わなかった。
「まあ食わなければ動けないしな……。それに、今日が恐らく、正念場に、なるからな」
俺は、今日、遂に敵の居場所に侵入する。
チャンスは恐らく、今日しかない。
入江京介から聞いた情報。それにより、潜入する目的地は決定した。
それに、協力者も存在する。
彼女の手助けがあれば――、潜り込める。
準備は整った。
蛇は――――――獲物を捉えたのだ。

……昨日の話になる。
入江との接触。そこから得た情報は、この地域に詳しい人物が、他にいる、ということのみ。
足りない情報だった。
不確実な情報だった。
だが……、彼からこれ以上のことを、聞き出すことは、より困難だった。
困難になってしまったのだ。

沙都子の真実――雛見沢症候群というものの正体を、俺は知っている。
その事実に、入江は恐怖した。
何故なら、雛見沢症候群そのものが、この村の隠匿されるべき秘密であり、……同時に、隠蔽しなければならないこの村の暗部でもあったからだ。
それが、知られた。知られて、いた。
このスネークと名乗る、何処の誰ともしれない人間に。
その事実に、入江は心底震えた。
それでも、入江は折れなかった。
呼吸すら出来ない水の中に引き込まれたような感覚に懸命に抗らい、俺の視線を見据え返す。
彼は、彼の中にある、絶対に譲れないものを守るために、意地でも退かない。
俺は忘れていた。
理解できていなかった。
入江京介にとって、俺が口にしたその病の名は、彼が最も恐れるものであり。
それと同時に、彼が最も守らなければならないものだということに。
そう、入江にとって、雛見沢症候群は誰にも譲れるものではない。
研究者としての好奇心もあった。医者として人命を救うという大義もある。
だが、それ以上に護らなければならなかった。
北条沙都子の命を、護らなければならなかった。
雛見沢症候群の研究が途絶えれば、彼女を完治させる方法を失ってしまう。
そしてこの病が、公になってしまってもいけない。
大衆がどんな視線を、この小さな村に向けるか。そしてそうなってしまったら、どうなるかを、彼は想像で知っている。
だから、守るのだ。この村の秘密を、貝のように押し黙って。
――俺に、たった一つ、ヒントを与えただけで。
静まりかえった部屋の中で、俺は胸ポケットから二本目の煙草を取り出して、口に咥える。それに火をつけようとして――、止めた。
「あんたは煙草は嫌いだったな」
「……え。ええ」
入江の硬直が、僅かに解ける。
「いや先生。済まないな。あんたがそこまで意地になるとは知らなかった」
案外頑固者なんだな、と俺が言うと、それほどでも、と入江は言った。
「心配するな。もうあんたにこの話は振らん。そのお魎さんとやらにでも聞いてみるさ」
「そうですか……。気をつけてください、お魎さん、怒ると結構怖い人ですから」
「そうか。……注意することにしよう」
そうしてください。と、入江は言った。
408本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/18(月) 01:30:06 ID:CL398NvA
「あと……。もう一つ、約束してくれませんか?」
「約束?」
俺は聞き返す。
「今の話――、絶対に、他言無用にしてください。特に、沙都子ちゃん達の前では、絶対に」
真剣な眼差しで、入江は俺を見た。
「……わかった。約束する。俺の趣味に、あの子達を巻き込む気はない」
「約束、ですよ。もし破ったら……、私は貴方を、きっと……、許しませんから」
「ああ」
そこでようやく、入江の顔に、わずかに笑顔が戻った。
「コーヒー、冷めちゃいましたね。淹れ直してきます」
「いや、構わないでくれ。もう大分時間をとらせてしまったから――――」
どたどたどた、と廊下を駆けてくる音が聞こえてきた。
ばんっ! と勢い良くドアが開くとそこには、
「かかか、監督ゥーーーーーー!! ホントですの!? ホントにホントですの?! 嘘ですわよねーーーー?!!」
なにやら血相を変えて、沙都子が飛び込んできた。
俺と入江は互いに目を合わせる。そして心で頷くと、沙都子に向き直る。
「なんだ、どうした沙都子?」
「か、監督! 圭一さんが言うんですの! 『沙都子が監督のとこに一日お泊りして、なにもなく終わるわけがない。絶対になんかやってるから聞いてみろ』って!
 監督! 私、監督のこと、これでも信用してますわ! 監督、そんなことありませんわよね?! そうですわよね!?」
入江が、沙都子が一泊したのをいいことに、あんなことこんなこと……。
ちょっとだけそのあたりを想像する。……駄目だ。全く何もしていないとは、言い切れない。
俺も入江を見た。そんなことはしてないよな、入江先生。と、低い期待感を寄せて。
「は、……ははは。いやぁ全く。圭一君もひどいことを言いますねぇ。僕が沙都子ちゃんを手に入れたからと言って、手に入れたばかりのメイド服をそっとベッドに忍び寄って毛布に浮かんだ沙都子ちゃんのラインに沿って置いたり、
耳元で『ご主人様と呼んで』と毎分五十回ペースで囁いたりするわけないじゃないですか。全く呆れてものが言えませんね」
髪を書き上げて冷静を装う入江。……目が泳いでいるのだが。
「……監督……やっぱり」
沙都子が、さささっと入江から距離を置く。
「ははははは! 語るに落ちたなイリー! メイドの伝道師が、やってることは犯罪まがいとは笑わせやがるぜぇ!」
ドアの向こうから高らかに響く声。そのドアが厳かに開くと、やはりそこにいたのは圭一だった。
「失敬ですねK。私の行いのどこが犯罪だと? この世に至高のメイドとして君臨せしめる沙都子ちゃんの未曾有の可能性を探り当てたいという私のささやかな探究心を、理解できずに犯罪呼ばわりとは情けない。
それで萌えの伝道師を名乗るとは、片腹痛いですよ。K」
反射した眼鏡の奥から、俺に向けたものとは質が違うオーラを放ち、入江は圭一に向けた。
「じゃあなんで沙都子の寝込みを襲うような真似すんだよイリー! わかってんだろ本当は! 沙都子に正面切ってメイド服着てって言ったって! 断られるだけだもんなあ!」
「寝込みを襲ったわけではありませんよK。ええ当然、沙都子ちゃんには是非に兎にも角にもその服を着てくださいと言おうとしました。しかしそれは怪我をしてゆっくり眠っている沙都子ちゃんに対して言うには余りにも失礼です。
だがしかし! 私は見たかった! 見たかったんですよK! 沙都子ちゃんがこの最新モードのメイド服で武装してしまったら! 一体!? どれだけの破壊力があるのかと!」
「それはずいぶん自分勝手な理由じゃねえかよイリー! 沙都子のことを考えねえ! 自分一人の欲望を満たすだけの! 最低な理由だぜ!」
「私一人!? いま、私一人の欲望と言ったんですかK!! なんと浅はかな! 沙都子ちゃんの至高のメイド姿を堪能する! この願いが私一人のためだけだと?! 違う! それは違いますよK!
これはみんなの願いなんです! 全国に星の数を超えるメイド信者が待ちに待ち望んだ天使のご来光! それが! 沙都子ちゃんの! メイド姿なんですよ!!!」
「だったら沙都子を説得し倒して皆の前でご開帳だろうが! それを一人だけで楽しむような真似しやがって! 俺はそれがよくねえって言ってんだ!」
「勿論ですK。私は沙都子ちゃんの同意させ得られれば、今すぐにでもイベント会場をセッティングしましょう。それが私の罪に対する滅ぼしになるならなおさら!
 ……しかしK。さっきから貴方の言葉を聞いていると、貴方も沙都子ちゃんのメイド姿が見たいように聞こえてくるんですが」
ぎくっ。というリアクションをとる圭一。その姿を、入江は見逃さなかった。
409本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/18(月) 01:30:47 ID:CL398NvA
「なるほど。いえ、それは当然の欲求です。沙都子ちゃんのメイド姿。これほど衝動を掻き立てられるものも無いでしょう。ええそうでしょうとも。……ですがそれならなおのこと、一言詫びて貰わなければ」
「へえ。俺に何を詫びろって言うんだよ?」
「いつかのあのエンジェルモートでの一戦。……あのとき貴方は言いました。沙都子ちゃんにはメイド服以外も似合うと! そう言って貴方は、メイド服の存在を否定した! あのときのメイド服に対する無礼を! きちんと詫びていただけたなら!
貴方も沙都子ちゃんのご降臨の末席に加えてあげましょう」
「何を言ってるんだイリー……、俺がいつ、メイド服を否定したよ。ああ確かに言ったさ! 沙都子にはメイド服以外だって似合う! いやむしろ裸だって良いくらいだ! でもな……、普段の沙都子のツン、そして新密度がアップするほど回数が増えるデレ!
この二つを余すことなく楽しむなら! やっぱメイド服だよ! っつーかメイドで決まりだよ! もうメイドじゃない沙都子なんて山のてっぺんが取れたアポロチョコだよ!」
「K……。ついに、ついに理解ってくれたんですね?!」
「バカヤロォイリー! 俺はもうとっくに理解してるっての!!」
がしっ、と強く抱きしめあう男二人。
「つーわけでイリー! 沙都子ご開帳の際には末席といわず、ステージ真ん前ど真ん中を頼むぜ!」
「まかせてくださいK! 今夜は素晴らしいメイド道に踏みこんだ貴方に祝福を兼ねてエンジェルモートで洗礼のミサですよ!」
どんどんわからない話に突っ込んでいく二人と、取り残される俺。
「うわぁぁーーーーん! 結局私に自由はないんですのーー?!」
……なんというか、頑張れ、沙都子。
雰囲気が変わる。
冷たい汗が流れる。寒いぞ。クーラー効きすぎなんじゃないか、ここ。
「……なあ、入江先生」
少し空調いいか? と言おうとして目が合った。
そして俺はこのときの視線を、……忘れられないだろう。
明らかに二人の目は、餌に出くわした、獣のものだったからだ。
「いやいやすみません。二人だけで盛りあがっちゃって」
「ほんとだな。すっかり忘れてたぜ。なあ、ところでスネーク?」
「「メイドって、どう思う?」」
……この話にだけは方向が行かないように、随分努力はしたんだ。したつもりだったんだが。

最後の最後でこれかっっっ!!!

「なあイリー。スネークもメイド初心者のようだし、今日は基礎からみっちり教えてやったらどうだ?」
「それは良い考えです。何事も最初が肝心ですからね」
じりじりと迫ってくる二人。なんとか脱出路を確保したいが、ドアの前には二人がいるし、後ろの窓は鍵が開かない!
なんとかしてくれ大佐! 良い方法はないのかオタコン! こんなときに限って出やしねえ!!!
「さ、沙都子! 助けてくれ……」
最後の頼りは、教え子とは――。だが。
既に沙都子は、ドアの向こう側に一人だけ逃げていた。
「圭一さんから聞きましたわ」
ドアの入り口から顔だけ覗かせて、沙都子は言う。
「今日の部活――、梨花が勝ったんですってね。先生から白星取ったのは梨花だけなんですもの。なんだかとっても羨ましくなりましたわ」
そこで。
「ちょっと圭一さんを唆して、先生に意地悪してみましたのーーーー♪」
元凶はお前かぁぁぁぁ!?
「さあスネーク先生。こっちの世界は楽しいですよ」
「スネーク。住めば都だって」
男二人の笑顔が怖い。
その上にじり寄ってくる。
誰か、誰か助けてくれ。俺には絶対馴染めそうのないこの世界から。誰でもいい! 誰か! 頼む!!

――その時、間一髪で。
病院の、電話が鳴った。
それが罰ゲームの続きだったとしても。
俺は、――飛びつかずには、いられなかった。
410 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/18(月) 01:32:26 ID:VYFKKmo2
>>406本編乙ですw
発狂大佐にと素直な俺の一部に爆死したwwwwwwwwww
411本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/18(月) 01:35:59 ID:CL398NvA
流れを読まずに投下スマソ。
>>392さんの言うとおり、本編はリレー形式で良いと思います。
バトンは、どうなんだろう、渡せるように良い区切り方できればいいなぁ……。
テンプレ乙です。
ひぐらし映画化だし、MGS4もでるし、過疎るには勿体無いスレだから、頑張っていきましょう。
412 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/18(月) 01:41:03 ID:VYFKKmo2
>>411
バトンはメールで渡せばいいのでは?
スレ上で書いたらネタバレになりますし・・・
あと、ひぐらし映画見るんですか?
友達にはあれはひぐらし世界をぶち壊す糞だ見たいな事を言われたので見ないことを
前提にしていたんですが・・・(巨乳梨花などありえない設定がたくさん)
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 01:44:34 ID:4f+sXQcN
ところでこれ、まとめサイトとかないの?
414本編 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/18(月) 01:46:06 ID:CL398NvA
>>412
             ___,,,,,..... -一ァ
         / ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
.        /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/      ,!
.         /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i   や  な ,!
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i  め  ら ,!
.      /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ る    ,!
.       /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
     /-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
      /'ヽ、ヾi ゙´.:   /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
.    /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
   /::::;;;;;/  ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
.   /;:::::/ ::.    ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
  /i!:::::iヾ-'、::..       '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.`        .: ,;:'  ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ      ..: ,;:''   ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、   ,..:'.:'"    .: ,!
   ``ヽ.、_ ¨`  ,:'      (_r:,!
       ``ヽ.、..    ノr;ソ~,!
             ``ヾ、 / 7,!
                 ``ヽ,!


415齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/18(月) 01:46:54 ID:Ay/i1AkV
>>405
お?もしかして携帯ユーザさん?
長文は省略されたりされなかったりなので無問題。
416齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/18(月) 01:50:25 ID:Ay/i1AkV
>>413
>>392にまとめwikiあるよ。
417 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/18(月) 01:51:07 ID:VYFKKmo2
>>412
何この露伴ww

ひぐらし実写(ネタだけどw)ttp://www.youtube.com/watch?v=IPOUZ8IMnJw
ひぐらしキャスト(本物)ttp://www.youtube.com/watch?v=_SFq0Cp-Vzs&NR=1
418齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/18(月) 01:59:26 ID:Ay/i1AkV
実写ひぐらしは、レナが老けすぎとか聞いたな〜
あと梨花はAKB48の13歳の娘が演じるんだっけ……
419齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/18(月) 02:18:23 ID:Ay/i1AkV
>>411
本編さま、乙!
ワラタww果てしなくワラタww
420名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 07:54:41 ID:3HdIuREc
>>412 実写映画を見るのは自殺志願者かひぐらしを原作やってなくて、話題性だけで見に行く人ぐらいなんじゃないかと。

>>415 基本携帯からです。
よかった。あれで平気だったんですね。他のスレは右下に省○と出ていたので不安だった(^-^;
421名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 08:04:35 ID:lfoiT4g5
>>420
糞っぷりの確認、および怖いもの見たさというのもある
422名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 16:06:12 ID:3HdIuREc
>>421 それもありますね( ´∀`)
とりあえず原作を結構やってる人はみたら何かが音を立てて崩れるかも( ̄□ ̄;)!!
自分はアニメジャケットの特典CD欲しさにチケット買ったけど、映画観たくないから、特典だけ残してチケットは転売予定
423メサルギア:2008/02/18(月) 18:55:48 ID:R1+4YbEg
「ふぅ〜」診察室の窓を見ると日がくれていた
「最近やけに肩が凝ったりしますし歳ですかね」
(しかしまだですかねここから逃げれるのは)連絡によれば今日来る予定だった
「少し働きすぎですよ、入江先生また後で」クスっと笑みをしながら三四、あの魔女が部屋を出ていった
「入江先生、お客様です」患者ではなくお客様?
「入江」ドアからひょこっと梨花ちゃんが顔を出した
相変わらず可愛い・・・メイド服いや白スク水に猫耳を着せたいと私の本能が囁く
「二人っきりでお話ししたいのです。にぱ〜☆」
「すいません、外してください」私が言うと部屋にいた山犬達が出ていった
「それで話はなんですか梨花ちゃん」
それを言うと急に顔と周りの空気が少し変わった
「入江、あなたを助けに来た」
「え!」
「あなたをアメリカにエスコートしにきた」
「・・・」
「私はこの雛見沢計画知っている、それにあなたのボスも」
『梨花まだか?』
(男の声?)彼女のポケットから無線機が出てきた
「もう少しよスネーク」
スネーク?どこかで聞いた事がある名前だ。
どこだっけ私は頭をくしゃくしゃとかき思い出した、何年か前に先輩から聞いた話だ。
伝説のボスを殺し、世界を全面核戦争を回避させた男、確かBIGBOSS、ネイキッド・スネーク
「梨花ちゃんまさかその相手はネイキッド・スネークですか」
『ああ、そうだ』
「まさか、伝説のBIGBOSSに会えるとは」
「挨拶は後だ早く来い」
「はい」私はこの村を抜け、この研究を終わらせることが出来ると感じた

TIPS 通信
『こんな時間に君から連絡とは珍しい?』
「すまん、君に頼みたい事があるんだが」
『手を貸してあげたいんだが今忙しいんだが』
「すまん、ピポサルとピポヘルが盗まれた」
『それがどうした』
「実はそのピポヘルには君の所の男の戦闘データがぎっしり詰まったピポヘルなんじゃ」
『なんだと、お前何をしていた』
「すまん、取り返したいんじゃが・・・そのかけるた達が今おらんのじゃ」
『なんだと何故おらんのだ』
「それはだな、修学旅行だ」
『何を言ってるんだ、今すぐ呼び戻して、ピポサルとピポヘルを取り返してこい』
「なんてこと言うんじゃ、こっちは一生に一回の修学旅行じゃ、それに発振器の位置から君の所の男が一番近いんじゃ」
『なに!日本に居るのか』
「そうじゃ、だから頼んだぞ」
「お、おい」
ここで通信は切れている
424392:2008/02/18(月) 21:11:26 ID:vQBRCYIQ
本編さんとメサルギア氏乙です
>>414の「やめる」は映画の視聴を?
好き嫌いはあるから個人個人でいいと思う

バトンというより某ロワみたいに予約制はどうでしょうか?
予約してから一週間以内に投稿、どうしても無理な場合は
次の人に譲るか一日だけ伸ばしてもらうかとか・・・
でないと「ここ書いてたのにー!」ってことが生じます。
でも「繋がらないカケラ」があるか・・・もう意味ワカメorz
425名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 21:13:41 ID:vQBRCYIQ
また上げてるし・・・orz
TIPS書きつつ吊ってくる
426 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/18(月) 22:56:44 ID:VYFKKmo2
┌─────┐    .┌────────┐     ..┌──────┐
│ 書き込む .│名前:│            ..│E-mail:│sage      │
└─────┘   . └────────┘     ..└──────┘
                            ._____
                          ./  /   ./|
                          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . .l_
                         /|スネーク   .|/ ./<ガサッ・・・
                          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄o
                                     ○
                             (大丈夫だ・・・メル欄にsage)
                         (と入れておけば誰にも見つからない・・・)
                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
427 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/18(月) 22:59:44 ID:VYFKKmo2
┌─────┐    .┌────────┐     .┌──────┐
│ 書き込む .│名前:│            .│E-mail:│sage      │
└─────┘   . └────────┘     .└──────┘
                            ._____
                          ./  /   ./|
                          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . .l_
                         /|スネーク   .|/ ./<ガサッ・・・
                          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄o
                                     ○
                             (大丈夫だ・・・メル欄にsage)
                         (と入れておけば誰にも見つからない・・・)
                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

上の調整版です
無駄にレス使ってすいませんでした
428名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 23:27:10 ID:f56r4nWa
今までのままでいいんじゃないの?
今まではそれで上手くやっていけてたんだし…
無理に変える必要は無いと思うけどなあ
429齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 00:04:17 ID:Ay/i1AkV
>>428
↓こうかい?

【本編ストーリーについて】
本編ストーリーはリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書いて下さい。
本編の内容についてはまとめwikiを参照して下さい。


これでもいいけど>>424が言うように「続き書いてたのに、他の奴に書かれた」トラブルが発生しないように簡単なルールが必要かと思った。

(本編a)「続きは俺が書きます!」

(本編a)「俺が書くのはここまで、読んでくれた人ありがとう!」

(本編b)「じゃあ、続きは俺が書きます」


こんな風に宣言だけでもするルールを作るとトラブル防げる。
430齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 00:27:16 ID:tdQEkGYi
一応、形にしときます。

(テンプレ・プロトタイプ)

【本編ストーリーについて】
※本編はリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書けます。

※続きを書きたい職人さんは「続きを書きます」と宣言して下さい。

※続きを書き終わって、脱退したい場合は「続きはこれで終わり」等、宣言して下さい。

※本編職人さんが脱退を宣言するまでは、他の職人さんは「続きを書く」を宣言できません。
431本編これにて退場 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/19(火) 00:51:35 ID:mMdKKQV7
よし。それじゃ早速。

前回までで俺の書き分終わり! 読んでくれてありがとう!

後は任せた!

洒落みてーな雰囲気で言う事じゃあないんだが。
……いや、リアルでまた入院なのよ。
結構タイムリーなんで、俺はこの辺で失礼するわ。

……あと、これ以降の展開とか必要だったらなんかの形で残しますんで。

じゃーな! 皆、あとは頼んだぞ!
432齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 01:11:02 ID:tdQEkGYi
って、ええ!wwまだ提案段階で可決された訳じゃないのにww

いやいや、入院なら仕方ないです。長い間、お疲れ様でしたm(__)m
本編さんの文章とても素敵でした。飾り過ぎず、平凡過ぎず、それでいてギャグな部分ではとても面白かった!

また機会があったら書いて下さいね!
そ れ だ け が 私 の 望 み で す 。
433齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 01:24:08 ID:tdQEkGYi

あとプロトタイプが採用される場合
「続き書きます」を宣言して権限を得た職人さんが一定期間、続きを更新しない場合は自動的に権限剥奪(なんだか嫌な言い方ですが…)した方がいいかな。

たとえば……
※二週間以上、続きが更新されない場合は自動的に続きを書く権限が無くなり、再び職人募集となります。

こんな感じ?
434 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/19(火) 01:37:13 ID:p0tq7xCo
>>431
ぇ。なぜにまた。何の病気なんですか?

>>433
二週間でいいと思いますよ
もしくは最終報告から〜みたいな感じで。
435齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 02:11:29 ID:tdQEkGYi
>>434
了解〜

※最後に続きを投稿した日から、二週間以上続きが更新されない場合、自動的に本編職人の権限が無くなります。

こんな感じでしょか。ちょっと判りづらいかな…
もうちょっと簡潔に判り易くしたいです。
436名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 07:35:07 ID:KoO/Dy3u
>>431 入院じゃしょうがな・・・って、また入院( ̄□ ̄;)!!
身体のケアはしっかり( ´∀`)
437名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 07:37:52 ID:KoO/Dy3u
>>435 本編についてはそれで良いかと。
外伝などについては今まで通りで行くんですか?
438齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 13:35:04 ID:tdQEkGYi
>>437
短編・長編・外伝についてはあのテンプレでいいかな〜と。
あれで大丈夫だと思うけど、自信ないな〜(´ω`)おかしなとこがあったら言って下さいね。
439通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2008/02/19(火) 20:25:32 ID:h4Mxc0GU
久々なのでトリ変わってるかも。今度からこっちの方で

本編さんいままでありがとうございました。
お大事にして下さい。たまにはスレに読者として来て下さい。
440名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:51:01 ID:NhTHFgZd
>>1-439
パロロワ主催者と生還者を殺す!
441名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:51:25 ID:NhTHFgZd
パロロワ主催者と生還者を殺し、大日本帝国を解放する!
442名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:51:59 ID:NhTHFgZd
パロロワ主催者と生還者を殺す前にメタルウルフ並みの運動性を持つ戦闘機の開発を!
443名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:52:38 ID:NhTHFgZd
いや、メタルウルフ並みの装甲を持つ究極の戦闘機の開発を
444名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:53:16 ID:NhTHFgZd
リチャードモデル以上の火力を持つ戦闘機か?
445名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:53:50 ID:NhTHFgZd
最高だな
446名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:54:15 ID:NhTHFgZd
リチャードモデル以上の火力を持つ攻撃機ないし戦闘攻撃機も必要だ
447名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 20:55:00 ID:NhTHFgZd
リチャードモデル以上の火力とメタルウルフ並の機動性と装甲を持つ戦闘機を
448名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 22:05:42 ID:KoO/Dy3u
なんだ?
449名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 22:38:24 ID:PAOBa2hf
>>448
NG登録
450名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 22:47:19 ID:Xpf9odCd
ここにもきやがったか
サクッとNG
451 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/19(火) 23:07:25 ID:p0tq7xCo
テンプレに追加してください

■荒らし、基地外など■

荒らしは絶対スルー。
荒らしはかまってもらいたいだけなのです。
煽りもだめ。
荒らしに反応するあなたも荒らしかも?
基地外を見かけたらNG登録推奨。
452テンプレ ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 23:24:18 ID:tdQEkGYi
■MGSのスネークが雛見沢に来たら……という二次創作(ネタ)スレだ。
単発TIPS・短編・長編構わず投稿してくれ。
■本編ストーリーについて■
※本編はリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書けます。

※続きを書きたい職人さんは「続きを書きます」と宣言して下さい。

※続きを書き終わって、脱退したい場合は「続きはこれで終わり」等、宣言して下さい。

※本編職人が脱退を宣言するまでは、他の職人さんは「続きを書く」を宣言できません。

※本編職人が、最後に続きを投稿した日から、二週間以上も続きを更新しない場合、自動的に本編職人の権限が無くなります。 その場合、再び職人募集となります。

※本編職人さんは必ずトリップを付けて下さい。第三者による脱退宣言の成り済ましを防ぐ為です。

■「スネークと圭一達が球技で対決」する話を書いて欲しい等、要望を書き込むと、職人さんが興味を持って書いてくれるかも?
創作のヒントにもなるのでどんどん書き込んでOK

■本編以外の短編・長編について■
※「他人の作品」の続きを勝手に書かない。どうしても書きたい場合は作者さんに許可を申請して下さい。

※「他人の作品」の設定を借りた外伝は許可。
一応「○○の設定を借りました」と一言付けたほうが良いかも。

※「他人の作品」の設定を一部借りて(スネークが教師として潜入など)新しく長編・短編を書く事も許可。

※職人さんはトリップを着けることをお勧めします。トリップについては下記を。

■トリップについて■
名前欄に、ダイヤのマークと数字とローマ字の羅列を表示させて簡単に本人(自分)を証明するシステムです。

書き込む際の名前欄に、@#A(@に名乗りたい名前を、Aは自分が覚えやすい文字)を入力して書き込むと、#が◆に変わり、Aは数字とローマ字の羅列に変換されます。

【例】
オヤシロ様#メタルギア

書き込むと……

オヤシロ様◆s7Li6JIQiW

※注意※
上記のAの文字は、毎回トリップを着ける為のパスワードです。
他人に教えたりしないで下さい。
第三者にバレてしまった場合は、違う文字を入力して下さい。

■荒らし、基地外など■
荒らしは絶対スルー。
荒らしはかまってもらいたいだけなのです。煽りもだめ。
荒らしに反応するあなたも荒らしかも?
基地外を見かけたらNG登録推奨。

■まとめwiki■
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina
453名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 23:51:56 ID:KoO/Dy3u
スマン!NG設定の仕方が分からないorz
454告知募集 ◆mGggJUNq.A :2008/02/19(火) 23:52:10 ID:tdQEkGYi

★現在、本編ストーリーの続きを書いてくれる職人さんを募集中です。
今までのストーリーはテンプレ内にまとめwikiがあるので参考にして下さい。

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★【CQC体育編】は、スネークが雛見沢分校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
スネークが体育の授業で生徒達、圭一達にCQC(軍事近接格闘術?)を教えるというネタです。
特にそれ以外決まっていないので、後は職人さんが自由にお話を考えて構いません。

★【スネークが球技で対決!】
特に何も決まっていません。
上記のようにスネークが教師として、体育授業の球技で対決する話でも、
放課後に圭一達と部活勝負で球技をする等々、球技も野球やドッジボール等々、なんでも自由です。
455球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/20(水) 00:32:14 ID:3aGfnU3T
球技を書かせてもらいます。
ちなみにパラレル世界なので、悟史が目覚めていて羽入も見えているという設定で。


学校の終了の鐘がなって、生徒が元気良く走り出していく。
宿題を終わらす生徒、友達と遊ぶ生徒など、我先にと扉をつめていく。
その中、俺は一人クラスへと歩いていた。
戸を思い切りあける。
「待たせたな!」
そこには部活メンバーがいた。
前原圭一、竜宮レナ、園崎姉妹、北条兄妹、そして古手姉妹。
「待ちくたびれたぜスネーク!」
「はぅ、やっと来たよ〜♪」
「ありゃ、遅かったね先生」
「いいじゃないですか、お姉。今日ぐらい別に」
「むぅ、何で詩音は先生たちには猫被るのかなぁ」
「にーにーも部活以外は猫被っているんじゃなくて?」
「皆猫被っているのです、にぱ〜☆」
「あぅあぃあぅ、いじめないでほしいのです、あぅあぅあぅ」
いつもと変わらず、部活メンバーはハイテンションだ。
「じゃあ魅音。今日の部活は何をするんだ?」
「フッフッフ・・・やっぱり気になる?」
「もったいぶらないで教えろよ魅音」
圭一が横から言って来る。
「もしかしてカルタなのかな?かな?」
「私はジジ抜きだと思いますので?」
「沙都子とトランプは遊びたくないよぉ」
「ぜーいんはずれ!じゃ発表するよ〜!」
皆黙り込む。
「今日の部活は球技!その種目は野球!だから皆外で集合!じゃ解散!」
456 ◆k7GDmgD5wQ :2008/02/20(水) 01:20:06 ID:Eh7Jon+h
差し出がましいようですが、次の本編職人の参考になればと、俺的展開をうpしました。

ttp://www13.ocn.ne.jp/~rikuzen/kotirashake_hinamizawamuranisennyuusita.html

まあ目汚し程度に眺めてもらえれば幸いです。

では皆様、また会う日までー。ノシ
457球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/20(水) 01:29:33 ID:3aGfnU3T
>>456
ありがとうございます!
これで本編を壊さずにすみますね
458名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/20(水) 01:37:19 ID:p8iu6Z6J
>>455 乙です! スネークが野球してるところが想像できないwww
続き待ってます(*^ー゚)b
459齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/20(水) 02:24:38 ID:Dv+cFVgi
>>455
おお!早速募集した効果が!(違う)
乙です!羽入とか顔面でボールキャッチしそうで不安www

>>456
dクス!告知募集テンプレに貼らせて頂きますね。m(__)m
お体お大事になさって下さい。

>>皆様へ
一応、テンプレを形にしました。またまた勝手ながら申し訳ありません。

ファミレスのメニューみたいな物です。なかったらちょっと不便ですよねorz
テンプレがあれば少し便利になると思い、作りました。
これも良きスレ作りの為だと理解頂ければと思います。

変な処とかあったら言って下さい。
すぐに直しますので。
460告知募集 ◆mGggJUNq.A :2008/02/20(水) 02:31:21 ID:Dv+cFVgi

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※前の本編職人さんが考えていた本編のプロット集です。ネタバレ等も含まれているので注意して下さい。
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【CQC体育編】は、スネークが雛見沢分校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
スネークが体育の授業で生徒達、圭一達にCQC(軍事近接格闘術?)を教えるというネタです。
特にそれ以外決まっていないので、後は職人さんが自由にお話を考えて構いません。
461名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/20(水) 11:41:23 ID:u7VjJ6mk
ああああああああ本編のネタバレ見ちまったああああああああorz
でもここまで話練ってるなら書いてほしかったなあ
462球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/20(水) 18:04:51 ID:3aGfnU3T
学校から帰還しました!
明日・明後日は学校ナシ!
書いて書いて書きまくるぞぉ!


解散後、皆で外まで全力疾走する。
悟史はバットを持ち、魅音はロッカーから人数分のグローブを取り出した。
まったく、どうやったらあんな小さなロッカーに九つもグローブが入るのやら・・・
いろいろ不思議なことが起こっているが、それがこの村だ。
もはや驚くことでもない。
今はとりあえず外に出ることに専念した。

「じゃチーム分けするよ〜!」
全員出揃った頃、魅音が叫んだ。
「そっちの端から二ずつ数えて〜!」
1、2、1、2、1、2・・・・
俺は当然一だ。
「じゃ一は向こうに行って〜!先攻後攻はじゃんけんで決めるから〜!」
結果、魅音、悟史、圭一、梨花、沙都子が敵になった。
「じゃんけんする人前に出て〜!」
「先生、お任せします」
「先生、がんばって〜!」
「あぅあぅあぅ、がんばるのです・・・」
と、このようにじゃんけんするのは俺に(強制的に)決まった。
「んじゃせんせー行くよ〜!」
「「じゃ〜んけ〜ん!」」
同時に叫ぶ。
「「ポイッ!!」」
これまた同時。
しかし、出された手は違った。
魅音はパー、俺は・・・
「勝った!!」
チョキだった。
初めての感動。
初めて魅音に勝負事で勝てた・・!
「うぉ、すげーなぁスネーク。魅音に勝っちゃうなんて」
「ぅわ〜、おじさん久しぶりに負けちゃったよぉ。じゃおじさんたち後攻だから、先どぞ〜」
「わかった、じゃ始めるとするか!」
「「「「プレイボール!」」」」
463通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2008/02/20(水) 21:18:10 ID:qHnn7fPq
本編さんネタバレありがとう。気づかないところだったぜ・・・
でも書いていたのとちょうど展開が同じだったw

では本編の続きを書く、と宣言します。バトンは受け取った。
二週間以内には何とか終わらせる予定なので待っていて下さい。
464通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2008/02/20(水) 21:21:02 ID:qHnn7fPq
ごめ・・・・・・あげてたorz
465齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/20(水) 21:44:26 ID:Dv+cFVgi
>>462
乙〜!そういえば、あのロッカーはドラえもんのポケット並だよな〜。
あのロッカーから異世界に飛ばされる【怪】シリーズ書こうかな……。

>>463
おお!引き継ぎですね!?
期待してます〜

別に二週間以内に全部書かなきゃいけない規則じゃないよ?
二週間以内に投下→二週間以内にまた投下→二週間以内にまたまた投下
ってやれば一年間でも書いていられる。
466球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/20(水) 21:50:05 ID:3aGfnU3T
ども、元撃殺しです。

>>463
いつもageてる人ですか?ドンマイ。
引継ぎ期待してますよ〜

>>462
あのロッカーの話ですかw
怪はすでに漫画で使われていると思いますので、変えたほうがいいと思いますが・・・
とにかく期待!

これ終わった後は本編を書きたいと思います!
あとついでですが、怪談とかもまとめに載せていいですか?
467齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/20(水) 22:04:53 ID:Dv+cFVgi
>>466
そうなんですよ。漫画で怪って付いてて驚きました。
錵崩し書いてる時は知らなくて普通に使ってましたorz

是非、まとめに載せてやって下さいm(__)m 短編・長編とか分けて、新しくメニュー作って貰えると有り難いです。
携帯からだと編集できなくて……申し訳ない。
468齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/20(水) 22:07:22 ID:Dv+cFVgi
そだそだ。齢咄し編はまだ完結してないので後に回して下さいm(__)m
469球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/20(水) 22:48:11 ID:3aGfnU3T
まとめ追加終了!
追加したもの:
本編6
撃殺し編
撃殺し編tips
CQC編
齢咄し編
齢咄し編tips
錵崩し編
錵崩し編tips
470齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/21(木) 00:31:46 ID:5unk++li
乙!
ご苦労様でしたm(__)m

改めて齢咄し編読んでみると、過去話(怪談)と現代に戻る時の境界が唐突で判りづらいな。
まだまだ修業が足りないな俺(ノД`)
471齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/21(木) 00:35:05 ID:5unk++li
TIPS【お魎と弥生(4)】

坂を下った処で、お魎はある家を指差した。
「ここは教室を開いてる先生の家。昔はよく怒られたな〜」
「園崎さんて、悪さばっかりしてたの?」
「まあね。教室の戸を釘で打ち付けたり」
「あはははは!」
「ところで……」
お魎は口を尖らせて、申し訳なさそうな表情で弥生を見つめた。
「その、園崎さんって呼び方変えてくれないかなぁ。なぁんか堅苦しくって。出来たら下の名前で呼んで欲しいな」
「そう?じゃあ……魎ちゃんってのはどう?」
「ちゃ、ちゃん付け〜?私、そんな女の子らしくないよ〜」
お魎は照れたように頬を撫でた。
その反応が面白いのか、古手神社に着くまで、弥生はお魎をちゃん付けで呼んでからかった。
古手神社に着くとお魎が、雛見沢を一望できる取って置きの場所を案内する。と言って階段を上って行った。
神社は園崎夫人が言っていた通り、既に片付けられていて、祭りの名残といったら提灯ぐらいである。
境内の裏手へ入って行くと、小さな祠がある開けた場所に出る。そこには絶景が広がっていた。
「すっ……ごい」
弥生は目を見張り、呼吸が一瞬止まる。夏の太陽の力を頂き、山が、樹木が、花がその息吹きを力強く放っていた。
その自然と寄り添うように合掌作りの民家が立ち並んでいる。
景観を壊さず、見事に自然と文化が融合していた。
「綺麗でしょ。私はここから見る雛見沢が一番好きなんだ」

雛見沢の景色を堪能した二人は、古手神社の階段を降りていった。
弥生はあっちあっちと指差し、お魎を誘導する。弥生は草村の中から隠していた自転車を取り出した。
「おお!乗らせて乗らせて!」
お魎は自転車に跨がるとペダルを漕いだ。
「あれ!?魎ちゃん、乗れてるよ!」
自転車は前進していく。お魎は上手く乗りこなしている……ように見えた。
「弥生ー!どうやって曲がるのー!?」
「……え?」
お魎を乗せた自転車は民家の玄関口へ突っ込んだ。そこの住人らしき、中年の女性の怒声が聞こえる。
その後、お魎と弥生は住人に叱られ、解放された。
「いやぁ、まいったまいった。あそこのオバサンに怒られたの何年振りかな」
「あはは、魎ちゃんっていろんな処で怒られてるのね。それじゃ、私が漕ぐから魎ちゃんは後ろに乗って」
弥生が自転車に跨がると、お魎はその後ろに付いた。
自転車はゆっくりと走りだし、弥生がペダルを漕ぐ度に速度を上げていく。
「早い!早い!わはっ!」
景色がどんどん変わっていく速度感。風が着物の中を通り抜け、体が空気と一体化するような感覚にお魎は酔いしれた。

お魎の誘導で弥生は自転車を漕ぎ、雛見沢の見所を一通り見て回ると、園崎家へと戻って来た。
「今日はありがとう。とっても楽しかったわ」
「また雛見沢に遊びにおいでよ!え〜と、水曜日と金曜日は習い事があって、私はいないけど」
「習い事?」
「剣道と合気道、それと琴とお花。未来の園崎家頭首として恥ずかしくないようにってのと、花嫁修行みたい」
「大変だね〜。今度、魎ちゃんの琴聞きたいな」
「だ、だめだめ!琴と花は全然上手くならなくって!剣道なら自信あるんだけどね」
「あはは、それじゃあ水曜と金曜以外に狙って遊びに来るね」
「うん」
弥生は自転車を漕ぎ出す。
お魎は弥生の姿が見えなくなるまで見送った。
472球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/21(木) 00:40:58 ID:dYlWFYq8
>>471
乙!早速まとめに乗せてきます!
473球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/21(木) 01:34:26 ID:dYlWFYq8
じゃ続き。

最初のバッターは詩音。
対するピッチャーは姉の魅音。
いきなりの姉妹対決だ。
「まぁさかいきなり詩音とはねぇ」
「私も一番打者として出されるのは心外でしたよ」
「大丈夫?ずっと女学院にいたんでしょ?野球は久しぶりだから手加減してあげようか?」
「お姉ぇ、いくら私が女学院の出だとしてもあなたの妹ですよ?なめられたくはないですねぇ」
詩音がバットをより強く握る。
「それに部活中のお姉ぇが手加減してくれるとは思えません」
「あ、やっぱりばれてた?勝負事は手加減しないって」
魅音が構える。
「んじゃあ行くよぉ詩音」
魅音が振りかぶる。
「これが私のぉ・・・」
そして・・・
「本気だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
投げた!
「なっ・・・!」
あれぇぇぇぇ!?
○学生ってこんなに速く投げられるっけ!?
90キロは楽に超えてるぞ!?
「それがお姉ぇの本気ですか・・・」
詩音が言った。
「じゃあこれが私のぉ」
バットが空を切る!
「本気だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
カッキーンと響くバットと硬球の衝突音。
そしてボールは・・・
「センターッ!」
弾丸のような速さで駆け抜けた!
センターには圭一がいた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
圧倒的な威力を秘めたライナーの前に完全に腰を抜かしていた。
「よしッ!」
走り出す詩音。
落下する硬球。
魅音はそれに走りよって投げた。
「ファースト!」
一塁には悟史がいて、見事魅音の投げたボールをとった。
しかし、もうすでにそこには詩音がいた。
「お姉ぇ、少し腕が落ちたんじゃないですか?」
こんなものは余裕だと言うような表情で挑発する詩音。
「詩音、どうやってそんなにうまくなったの?」
「お姉ぇ、忘れたんですか?私の幽閉先は女学院ですよ?ソフトボール部ぐらいあって当然じゃないですか」
いや、それでもソフトボールと野球は似て非なるものだぞ、と心の中で突っ込む。
474球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/21(木) 01:35:44 ID:dYlWFYq8
二番打者はレナ。
っと、その前に・・・
「ターイム!」
「えっ、どうしたの先生」
「ちょっと待ってくれ、な?」
「おじさんは別にいいけど・・・」
「じゃ、レナ!ちょっとこっちに来てくれ」
「どうしたんですか?先生」
「ちょっと話したいことがある」
そう言って、レナを少し離れたところへ連れて行く。
「先生、どうしたんですか?」
レナの肩をつかむ。
「レナ。お前確かかぁいい物が好きなんだよな?」
聞いたことがある。レナはかぁいいモードになると、神々をも超える存在となると。
「うん、レナはかぁいいものが大好きですけど・・・」
「この部活で勝てたら、レナにかぁいいものをたくさんあげるが、どうだ?」
「え?」
きょとんとするレナ。
「だから、この試合に勝ったらかぁいいものを山ほどあげるって言ってるんだ」
「かぁいい・・・物?」
「ああ。たとえば・・・」
ポケットに手を入れて引っ張り出した。
「こういうのはどうだ?」
手にはガーコ人形が入っていた。
「かぁいいか?」
などと聞いてみたが、どうやら無意味のようだ。
目がもう輝き始めている。
もう一度ポケットの中に手を入れて引っ張り出す。
今度はケロタン人形が入っていた。
その瞬間。
「かぁいいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
レナはもうイッていた。
「おっもちかえりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
すかさずケロタン人形とガーコ人形を手放す。
「せんせー!これで全部なの!?」
「い、いや、勝てればもっとあげるぞ。たとえば・・・」
「たとえば!?」
「ドラ○ン○ールに出てくる小動物みたいな飛ぶ奴の人形!」
レナから鼻血が噴水のように飛び出た。
「じゃレナ行って来るよ〜!」
「とりあえず止血してから行け!」
475球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/21(木) 01:45:16 ID:dYlWFYq8
今日(水曜)はこれで以上です
今日(木曜)またあとで書きます!

*注:ドラ○ン○ールまだやってないけどとりあえず他がなかったから書いてみました。
476齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/21(木) 10:20:46 ID:5unk++li
時系列を気にすると……
昭和58年はドクタースランプ アラレちゃん全盛期ですねww

雛見沢分校の生徒で「ほよよ〜」とか「んちゃ!」とか言ってるのは想像したくないですがww
477名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 17:17:17 ID:RYb/1yRT
羽入「あうあうあうチタマを征服するだがや!」

梨花&沙都子「クルピーポー♪」

スネーク「死ぬかと思ったな〜もう」

魅音「キーーーーーーーーン!!んちゃ!!」


こうですか?よくわかりません!(>_<)
478球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/21(木) 19:31:44 ID:dYlWFYq8
すいませんが誰かメサルギアをまとめに載せておいてください
過去ログ行けない・・・
479名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 19:53:24 ID:pR27kSzW
>>478専ブラ入れろ

つうか最近職人同士の馴れ合い多すぎ
「乙でした〜」とかどうでもいい雑談は匿名でやろうよ
新作が来たかどうか勘違いするからさ




いつもwktkしながら待っているんです
投稿は待ってます
480 ◆mGggJUNq.A :2008/02/21(木) 20:34:34 ID:5unk++li
>>479
そうだな。2chで馴れ合うもんでもないし、これから自重するよ。

dクス
精進します。
481球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/21(木) 23:01:23 ID:dYlWFYq8
>>479
すいませんでした、馴れ合いは自重します
乙とか書いてるとスレの無駄遣いにもなりますし。
あとwktkしながら待っててくれてありがとう。
482球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/22(金) 00:51:32 ID:75finpZN
レナがバッターボックスへ向う。
勿論、止血済みだ。
「うわぁ、せんせーレナに何したの?」
魅音が聞く。
「いや。少し話していただけだが?」
「少し話すだけでレナがそんな状態になる訳ないでしょ!」
魅音は少し怒っている様だ。
「反則だよ反則〜!」
「ほう、反則だと?これの何が反則なんだ?」
「レナをかぁいいモードにした事が反則なの!元に戻して来てよ!」
「だから今のレナの何が反則なんだ?第一こんな事は魅音もしていただろう!」
「うっ!」
そう、魅音は部活のときレナを強制的にかぁいいモードにして一人勝ちするのだ。
もちろん、沙都子と梨花はそれに対抗してレナ一段階上のかぁいいモードにして操るのだが。
要するに、男達はいつも地獄を見ているという事だ。
「今日は俺がレナを使わせてもらう!」
「いいよいいよわかったよ!ったくもう〜、やりづらいな〜」
そう言った瞬間、魅音はボールを投げていた。
「なっ!汚いぞ魅音!」
「汚いのはそっちも同じだよ!」
慌ててレナの方へ振り向く。
しかし、そこに居たのはいつもと違うレナだった。
「遅いッ!」
宙を舞う硬球。
静まり返る魅音。
唖然とする俺。
そこに居るレナは、
いつもと違いすぎていた。
「アッハハハハハハハハハハ!」
いや、これはかぁいいモードだ。
しかし、今日のレナはちょっと狂っている。
「遅いよ遅すぎるよみぃちゃん!遅すぎて止まっているように見えたよ!」
うわぁ完全にイッちゃってるよ今日のレナ。
全身からオーラみたいな物が出てるんだけど。
それにレナの影が何か違うよ?
角と羽が生えてるんだけど。影に。
あれ?元に戻ってる。
「はぅ〜〜☆じゃ行ってくるよ〜☆」
「・・・何だったんだ、今のは」
楽に一塁まで歩いていくレナ。
「じゃ、じゃあ気を取り直して行こうか?」
「お、おう」
さっきの事は忘れて次のバッターを出す。
「あぅあぅ、がんばりますです!」
483齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/02/22(金) 02:50:12 ID:fcLqXQgg
TIPS【お魎と弥生(5)】

それから二人は、都合が合えば毎日のように会うようになった。
魚釣りを楽しんだり、山菜を採りに山に入り、迷った事もあった。お魎に教わって弥生が花を活けると、弥生のほうが上手かったりした。その時のお魎の心境は複雑であったであろう。

とっぷりと日が沈んだある日、園崎夫人は玄関で弥生を引き留めた。
「弥生ちゃん、もう遅いから今日は泊まっていきなさい」
「いえ、御心配なく、危なかったら自転車押して帰れますし」
「泊まっていきなよ〜、鬼隠しになっても知らないよ〜?」
お魎は意地悪そうな口調で脅かした。
「お、鬼隠し?それは嫌だね……」
弥生は目を瞑って、う〜んと唸った。
「それじゃ、ご厄介をおかけします」
「ふふ、気にしないで自分の家だと思ってね」
園崎夫人はそう言って家の中へ入った。
「……そんな……自分の家なんかより、素晴らしいです……」
弥生は床に目を落とし、ぼそっと呟いた。
「ん?弥生、何か言った」
「ううん、なんでもない」
弥生は草履を脱ぎ、園崎家へと上がった。

その日以来、弥生は園崎家に泊まる事が多くなった。泊めさせて貰うだけでは申し訳ないと、弥生は朝食作りの手伝いや、風呂沸かし、掃除等々の家事を買って出た。園崎夫人からしてみれば、臨時のお手伝いさんが増えたようで助かっているようだ。
だが、人の子を何日も預かるのに親御さんに心配を掛けてはいけない。一つ挨拶をと思ったが、弥生に中々言い出せずにいた。
「あ、ちょっとお魎」
園崎夫人は通り掛かったお魎に事情を説明し、それとなく切り出すようにと頼んだ。
「ふっふ〜ん、なんか御礼してくれるの?」
夫人はお魎の頭頂に手刀を叩き落とした。お魎は頭を摩りながら部屋へと戻って行く。そのうしろ姿は少々情けない。

その後、夕食の時間が終わり、食後のお茶を啜りながら、園崎夫人はお魎がいつ切り出すかとやきもきしていた。二人は風呂から上がり、布団を敷いて横になった。
「弥生、おやすみ〜」
お魎がランプの火を消そうと手を延ばした瞬間であった。
「ぅオイ!!?」
園崎夫人のドロップキックがお魎を捉えた。
「お、おばさま、どうされたんですか!?」
「……ほほほ、なんでもないのよ。弥生ちゃんは横になっていて」
夫人はぐったりしたお魎の襟首を掴み、引きずりながら廊下へと出た。
「なぁにしとんじゃぃゴラァ」
夫人の口調は最早ヤクザである。
「あ、あれぇ?」
「よもや、忘れたとは言わせないよ?」
夫人の目は本気だ。
「だ、大丈夫。覚えてるよ。明日には報告できるように聞いておくからさ〜?」
その言葉を信じたのか、夫人はお魎の胸倉から手を離し、自分の部屋へと入っていった。
「お、お待たせ」
お魎はふらつきながら布団に入った。
「おやすみ、魎ちゃん」
「おやすみ〜」
お魎はランプの火を消した。暗闇が辺りを包み、物音一つしなくなると、外にいる虫の鳴き声が一段と大きく聞こえるようだ。
「……弥生?」
「ん?」
「あのさ……弥生の親御さんは、弥生が何日も外泊しても何も言わないの?」
「………………」
「心配かけちゃ悪いから、母さんが一度挨拶しなきゃって言ってるんだ」
「……私の家って、とても居心地が悪いの」
「え?」
「母も父も仲が悪くてね、父が帰ってくると二人はいつも喧嘩ばかりしてるの。私が外泊してても、何してても心配なんかしない」
「…………」
「だから挨拶なんかしなくても大丈夫だよ。それより、出来たら暫く、私を此処に置いてほしい。出来るだけ家には帰りたくないのよ。今は此処が凡てを忘れていられる私の一番の拠り処だから……」
「弥生……」
弥生の最後の言葉が、とても苦しそうな、息が詰まったような言い方だった。弥生が泣いているような気がして、お魎は弥生の手を暗闇の中から探し出し、強く握った。
484名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 14:13:40 ID:ttu5+iaG
>>480>>481
俺は職人同士、乙って言っててもいいと思うけどなぁ・・・・

>>482
GJ!
レナ強ぇ〜;

>>483
GJ!
ちょw夫人こえw
485名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 15:56:47 ID:1CMw9U9t
>>479 確かに、作品を投稿する時以外は匿名の方がいいかもしれませんね。
馴れ合いがうざったいという意見もでてるみたいだから、職人の意見交換板みたいのを立てたりしても良いかと思うんですが、どうでしょうか?
486名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 16:06:19 ID:B+5/Cy/S
>>485
職人同士の意見交換とかは、したらばでやった方がいいと思うよ
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 18:01:17 ID:75finpZN
したらばで作りました
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10902/
できたばかりで何もないです
488 ◆mGggJUNq.A :2008/02/22(金) 22:40:00 ID:ttu5+iaG
どうも齢咄し編を書いている者です。
いつも私の拙い文章を投稿させて頂き、誠にありがとうございます。

この度、執筆に使用していた携帯端末が故障してしまい、修理に出すこととなりました。
フル充電から30分も持たないというバッテリー廻りの故障です。寿命かと思ったのですが、まだ機種変更してから半年も経っておらず、故障の疑いがあるとのことで修理に出しました。
代替機を貸して頂いたのですが、旧型の為、機能が備わっておらず、執筆が困難な常態です。

楽しみに続きを待っていてくれている方々には申し訳ありませんが、上記の理由もありまして、活動を休止させて頂きたいと思います。

早ければ一週間で修理が終わり、戻ってくるとの事なので、すぐに執筆に復帰できると思います。
その時にはまた宜しくお願いします。

m(__)m
489球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/22(金) 22:54:19 ID:75finpZN
>>488
ドンマイです

あとついでですが、自分の書いているSSのお疲れさま会を書くのはどうですか?
例えば撃殺しお疲れさま会や球技お疲れさま会など
490名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 22:04:59 ID:jZnEMyPJ
>>489
お疲れ様会を書いてくれる職人を募集ということか?
491名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 22:06:50 ID:hA4SP5zO
>>490
「自分の書いている」だから、完結した短編がある職人向けと思われ

オリスク神いなくなったのかなぁ
結構wktkしながら待っているのに(´・ω・`)
492通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/23(土) 22:23:30 ID:hA4SP5zO
ということでオリスク待ちですよ。ちょっとだけ書けました。

俺は電話に飛びつき、受話器と耳に当てた。
後ろから「逃げる気ですかスネーク先生!」とか「スネーク、この期に及んで卑怯だぜえぇぇぇぇぇぇ!」
とかぎゃあぎゃあ喚くのが聞こえたが、反対側の耳を塞いで無視した。
入江は所長として電話に出る、という選択肢は無いらしい。
やはり、なんとしてでも「メイド」というキーワードはやはり避けるべきだった。恐ろしい……。
とりあえず電話に応対することにする。
「も、もしもしこちらスn……ゴホン、入江診療所だ。今所長は取り込んでいて」
『……みぃ? ちょっとびっくりしましたのです。スネークなのですね?」
危うく無線のクセが出て「こちらスネーク! 入江診療所に潜入した!」と言いかけたが、
幸いと言うべきか、電話の主はあの少女――梨花だった。
「あぁ。……俺だ。丁度見舞いに来ていてな。どうした? 二人が心配か?」
俺は、先ほど保健室で交わした会話を思い浮かべていた。

――そのとき、先に沙都子の名前を言ったら、古手神社に来て。詩音を先に言ったら、彼とは逢えなかったことにするわ

さあ、どちらだ。
思わず、唾を飲み込む。
ここで富竹に接触できたら収穫が大きい。明日の祭りに人目を盗んでそんな物騒な話をするわけにはいかないだろう。
富竹とゆっくり話した上で、お魎に会いに行けばいいのだ。
――そして、梨花の答えは、

『……そうなのです。詩音と沙都子はいますですか? とっても心配なのです』

つまり。
富竹ジロウの接触に失敗した、ということだった。
焦る必要はない。たまたま今日、会えなかったというだけだ。
ただ――それだけの話だ。そこに陰謀がからんでいようとも。
「あぁ……詩音なら、さっき寝ていたな。沙都子は起きていた。明日の祭りには行くらしい」
変わらぬ口調で返事を返すが、妙な焦燥感がある。
今日との接触を逃すと、富竹にもう会えないような……気がしないでもない。
兵士としての感か、はたまた気のせいか。
『みぃ。それならよかったのです。……今日は、ゆっくり休むようにと伝えてほしいのです』
梨花もいつも通り話すように心がけているようだが、声に悔しさがにじみ出ている。
もしや、何者かに妨害されたのか――?
いや、その確認は後にしよう。この電話は盗聴されている可能性があるから、怪しまれない内に切らねば。
「わかった……伝えておく。それじゃあ切るぞ」
『……さよならなのですよ〜』
ガチャン。ツー、ツー、ツー……
空しい音だけが耳に残った。
あとは静かな診療所のクーラーの音が響くのみ――
493通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/23(土) 22:28:08 ID:hA4SP5zO
どこかに誤爆した可能性が。スマソ。



と思いきや。
肩をもの凄い力でつかまれ、強引に振り向かされる。油断していた。
何をするんだ、と言いたかったが野獣の様に光る目を見て何も言えなくなった。
「今度は逃がさないぜ、スネークよぉ!」
「こちらの世界はとっても楽しいですよ〜メイドさんはぅぅ〜」
静かな診療所などどこにもない。
耳を塞いでいた手をどけると待っていたのは地獄だった。
待て、来るな。こっち見るな顔が近い。野郎二人で何をするって言うんだ。くそっ、ダンボールがあったら被りたい。
「わ、悪いが俺にそっちの趣味は――」
「いやいやエンジェルモートで俺は何かを感じ取った! 自分がゲームに勝つため、中途半端な知識で沙都子の
メイド服について語ってくれたじゃないか! 俺はわかったんだ! 知識があるってことは興味も多少あるだろ!
まずはベーシックなメイド服の素晴らしさを俺達が熱〜く手取り足取り教えてやるぜ!
そしてメイド服こそ沙都子に一番相応しい衣装だということをな!」

違うんだ圭一。あれは、単純に勝ちたいからオタコンに言われたことをそのまま言っただけだ。
オタコン、どうしてくれる。事態が悪化してるじゃないか――!

「そうですよスネーク先生。跪けッ! 諸君はメイド王達の前に君臨しているのだ! 貴方もメイド教団に入団する
資格が十分にあるッ! さぁさあKとこの私イリー、そしてスネークとでソウルブラザーを結成しようじゃありませんかッ!
勿論、拒否は許しませんよ〜? こちらに来れば楽しさがわかりますからねぇ。ふふふふふふふ!
はぅ〜メイド! 御奉仕御奉仕〜! ご主人様のお通りですよ〜! 我々はここに神聖メイド帝国を結成するのですッ!
どうですかスネーク先生! これだけでも甘美な響きがするでしょう……?
ご安心下さい。まずはメイドの素晴らしさについてじっくり教授します。次にメイドと沙都子ちゃんという破壊的な組み合わせについてもたっぷり語ります!」

まずい。
非常にまずい。
二人の言っていることは半分理解できて半分理解不能だったが、とりあえず俺の身が危ないのは確かだ。
どうするべきか――〈メイド〉普段の俺なら武力を行使してでも――〈冥土〉――突破するところだが、監視カメラもあるところだし
――〈メイド〉――大佐からも無理な真似をするな、と―〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉――
「何なんだ!?」
さっきから思考に〈メイド〉という名のノイズが入る。こいつらはサイコマンティスのように超能力を持っているのか?
そして、――俺は壁際に追い詰められつつある。迂闊だ。電話で梨花と話している間に周りに気を配っておくべきだった。
「さ、沙都子ッ! ……?」
最後の最後に、教え子にもう一度助けを求めたつもりだった。
沙都子はドアの向こうにいなかった。俺にちょっかいを出したが、自分の身も危うしと感じて逃げたか。判断力とトラップの性能には俺も負けるな。
その間にもじりじりと野獣が迫ってくる。
嗚呼、俺もこれまでか。
……オタコン、俺はそっちに仲間入りするぞ。

と。思ってもいなかった助けが来た。

「そこまでです。貴方達、沙都子をどうこうするって算段じゃないですか?」

どこから取り出したのか。
盥をがぁん、と野獣――圭一と入江――の頭にぶつけ、詩音がにっこりと笑った。
494名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 22:28:24 ID:jZnEMyPJ
いや、その完結した話のお疲れ様会を書いてくれる職人を募集するのかな〜と。
自分で書いた作品のお疲れ様会を自分で書くなら許可いらないでしょ


オリスク考えてた人いたのか?!
495通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/23(土) 22:29:46 ID:hA4SP5zO
とりあえず今日はここまで。
祭りのぎりぎり前までは執筆するのでその他の職人さんは
祭りの分でも書いてください……w

ではまた。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 22:30:08 ID:jZnEMyPJ
すまん>>494>>491宛な
497名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 22:31:21 ID:hA4SP5zO
>>494
確かにそうだな。まあ他の職人方の反応待ちで。

オリスクはデザフェまでうpされていた。ロダ漁ったが流れていたw
もう来ないのかな……
498撃殺し・お疲れさま会 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/24(日) 00:59:13 ID:5oYTrq51
>>494
お疲れさま会を書く許可を待っていたんです
だって勝手に書いたら怒られそうなんだ。
スレ勝手に消費するな!って。
でも書いていいなら書きます。
自分の書いた物ぶち壊すぐらいのを書いてみます。


「今回はひぐらしのなく頃に〜撃殺し編〜をお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
少しでも面白いと思っていただけたなら幸いです」
「レナぁ、そんな堅苦しいのはやめよ!もう役は終わったんだよ〜?明るく行こうよ!」
「うん、そうだね魅ぃちゃん!じゃ今回も恒例のやるのかな?かな!?」
「もっちろん!これやらないと終わった気がしないんだもん!」
「ボクもそう思うのです☆」
「ヲ〜ホッホッ!一番楽しいのはこれじゃなくて?」
「その通りだよ沙都子!じゃ始めるよ!」
「「「「「「撃殺し編お疲れさま会、スタート!」」」」」」
499撃殺し・お疲れさま会 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/24(日) 00:59:49 ID:5oYTrq51
「じゃまずは一番不幸な圭ちゃんから!今回はどう思った?」
「ちょっと待て魅音。その始め方はかなり酷いぞ」
「いいじゃ〜ん、本当の事なんだし」
「まぁいいが・・・それより気になったのはリキッドってヤツだな。俺の体いきなり乗っ取りやがって。
死んじまったじゃないかよ畜生!」
「おい・・・俺の目の前でそれを言うのは失礼じゃないか?」
「え・・・誰?おじさん」
「み〜?誰かさんに似ているのです」
「あ、本当だ!スネークさんにそっくりだ!」
「え?って事は・・・」
「おお、リキッド。来てたのか」
「よぉソリッド。久しぶりだな」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇ!?本物のリキッドォォォォォ!?」
「?どうしたんだ?そんな驚く事はないだろ」
「え、だだだだって、スネークさん言ってたじゃん!リキッドは死んだって!」
「俺は悪運が強いんだよ。かろうじて生き返った」
「こいつ、メタルギアの上から落ちても生きてるんだぞ?不死身だと思っていた方がいい」
「でででも!何かの薬で死んだって!」
「ああ、あの時は仮死薬を飲んでいたんだ。BIGBOSS特製のな。おかげで死にかけた」
「・・・」
「それよりどうしたんだ?死んでいるように見せかけるために隠居してろって言ったろ?」
「いいじゃないか別に。それより勝手に俺を芝居に出しやがって」
「すすすすいません!謝りますから撃たないで!」
「誘ってくれればすぐに来たのによぉ!ったく畜生気合い入れてたのに・・・」
「・・・え?」
「ああ、そういえば言ってなかったな。リキッドは芝居とかが好きなんだ。演技もすごくうまい」
「週4のペースで映画を見ています」
「それは・・・ある意味すごいね」
「そういえばリキッドさん。なんでスネークさんを殺そうとしたんですか?」
「ん?MGS1の時の話か?あれはな、ソリッドの馬鹿野郎が冷蔵庫にしまってあった俺の特別に買っておいたチョコ味のカロリーメイトを一箱全部食いやがったんだ。
あの二袋入りの四本パックじゃないぞ?それが30個入っているヤツだ。さすがに頭に来た俺はシャドーモセス島に行って暴れまくってやった」
「え・・・?それだけ?」
「ああそれだけだ」
「馬鹿でしょあんた達」
「バカとは何だバカとは!いいか!カロリーメイトは段ボールの次に究極なサバイバルツールだぞ!?それを取り合うという行為のどこが馬鹿なんだ!
カロリーメイトをただのバランス栄養食だと侮ってはいかん!まずあれはビタミン・鉄分・マグネシウムが豊富でなおかつ味もいい!SO○JOYのように馬鹿みたいに
味が多い訳じゃない!現在はサラダ・チーズ・チョコレート・フルーツ・ポテトの五種類しかないがそのすべてが食べやすく、非常時に携帯しやすい!
さらにカロリーメイトはかなり特殊でな。二袋食えばあとは水だけで一日中動き回れる!いいか、試しに敵のアジトに潜入してみろ。
SO○JOY二袋で動き回れるか?無理だろう!ちなみにSO○JOYで自分の好きそうな味があるからって食ってみたらまずかった時のあの落ち込み方は何だ!?
うまい時はあるがまずすぎて胃の中の物全部吐き出しそうになったぞ!?」
「うぉ、固有結界だ・・・」
「それになんなの?この強さ・・・監督のメイドインヘブン倒せるんじゃない?」
「そこっ!私語は慎め!だいたいなんだその態度は!上官に対する態度が悪すぎる!これから特訓し直してやるから覚悟しろ!
返事はッ!?」
「は、はい!?」
「はいじゃない!Sir Yes Sirだ!そんな事もわからないのかこのド低脳どもめ!返事は!?」
「「「「「サ、サーイエッサー!?」」」」」
「どうした!?声が小さいぞもう一回!」
「「「「「サーイエッサー!」」」」」
「今から貴様らにサバイバルの基礎を叩き込んでやる!一ヶ月は家に帰れると思うなよッ!」
「ヒィ〜〜〜〜〜!だれかた〜す〜け〜て〜!」
「あ!リキッドが居ない!」
「俺は先に帰らせてもらう!これはお前らがカロリーメイトを馬鹿にするからいけないんだぞ!」
「そんなぁ〜〜〜!馬鹿になんかしてないのに〜〜〜〜〜〜!」
「あともう一つ言っておく!段ボールだけは馬鹿にするな!以上!」
「逃げるなぁぁぁぁぁぁぁリキッドォォォォォォォォ!」
「げっソリッド!?うわぁぁぁぁぁ追ってくるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「おっ、でっかい花火」
「た〜まや〜なのです☆にぱ〜☆」
「リキッド・・・」
500撃殺し・お疲れさま会 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/24(日) 01:01:27 ID:5oYTrq51

「まぁ、こんな感じで終わりました今回のお疲れさま会!スネークさんはまだ帰って来ていません」
「どこまで言っちゃっのかな?かな?」
「大丈夫、二人ともスネークさんだから。どっかでサバイバルしていると思うよ?」
「ま、そうだろうな」
「ではここで終わりです。ではまた次回に」
「「「「「さよ〜なら〜!」」」」」
「マァァァテェェェェェ!おぉれをぉぉわぁすれるなぁぁぁぁぁぁ!」
「げっ!?スネークさんが来るぞ!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!逃げろぉぉぉぉぉぉ!」

撃殺し編・お疲れさま会 終・・・?
501おい!:2008/02/24(日) 05:39:49 ID:LPX61pa8
オタコン!状況はどうなってる!?


答えろオタコン!
502名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 12:43:29 ID:HV71IFJx
>>501
どうしたんだいスネーク?
503名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 15:08:31 ID:DuO9dDd5
久々に来たらかなり進んでるw
職人様、お疲れさまです!
504名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 16:53:42 ID:nyOeM2IP
職人様方、頑張ってるな
乙かれさまです

>>齢咄し職人
帰りお待ちしてます。
505球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/24(日) 19:55:42 ID:5oYTrq51
>>501
現状はこうだよスネーク

本編さん=引退
二代目本編さん=執筆中
齢咄し職人=携帯壊れて修復中
506通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/24(日) 21:03:28 ID:XLIIlEGS
頭を抑えてうずくまる二人をよそに、俺は詩音に問いかけた。
「詩音……? 寝てたんじゃないのか?」
鉄平が現れてからというものの、どうも詩音の様子がおかしい。
失踪した鉄平、拭いきれていなかった血痕、明らかに動揺し、冷たかった詩音の態度――
大佐はあぁ言ったが、俺は詩音が第三者に接触した可能性が高いと思っている。
「……あなた達があまりにもうるさいんで目が覚めました。それに沙都子を守るのは私の義務ですからね、スネーク先生」

俺の質問はそっけなく返された。
――話し方に違和感がある。普通の人間ならば、「アイツ機嫌が悪いのかな」で終わるが、さっきから俺と目を合わせようとしない。
いや、鉄平が来てから、詩音と沙都子が怪我をしてから、俺の目をまともに見ようとはしない。
詩音、あの時何があったんだ。
やはり俺は信用されていないのか……。俺が子供相手でも心を許さないように。
俺を謀る悪意などない、と先ほど感じたはずなのだが、――どうもおかしい。
例えるなら、俺と詩音の間に薄い膜でもあるかのように感じる。ひょっとして俺は嫌われたのか?
いろいろ考えている間に詩音はくるりと回り俺に背を向けた。あの二人に説教をするつもりらしい。
いつの間に部屋にいたのか、沙都子が近寄ってきた。
「た、たまたま詩音さんとさっき廊下で会っただけなのですわー! 詩音さんがいろいろ勘違いをなさって、二人を止めに入っただけなんですの。
私は全然関係ありませんでしてよー! スネーク先生を助けようとは思っていませんわ!」
口を尖らせ、沙都子が赤くなりながら言う。
――俺を嵌めるとか言っていたのに、結構子供らしい一面もあるんだな、と気づいた。
507通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/24(日) 21:08:44 ID:XLIIlEGS
あれ書き込めない
ちょっとテスト。何でだろう
508通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/24(日) 21:10:13 ID:XLIIlEGS
原因不明……。続き投下します



結局。
詩音の説教が終わり――途中で二人がこちらを睨んできたような気がするが――二人が開放された時には日がすでに傾いていた。
ひぐらしのなき声がカナカナカナ……と診療所まで聞こえてくる。切なくなるなき声だ。
「今度沙都子に手出ししたら私が許しませんからね。沙都子は必ず守りますから」
「……詩音さん、その辺で勘弁してあげて下さいまし。もう夕方になりますわ」
沙都子が壁にかかっている時計をちらりと見ながら言う。
「ふわぁ……眠いですわぁ。詩音さん、部屋で明日のお祭りに備えて休みましょうですわ。……あ、圭一さんとスネーク先生は帰られるんですの?」
「ついで見たいに言うなー! くそっ、あとちょっとでソウルブラザーが増えたのに……!」
圭一が何やらぶつぶつ言っているのが聞こえる。
今日、これ以上ここにいたところで何も得られないのは明白だ。俺もテントに戻ることにしよう。
「圭一、お前の両親も心配するだろう。そろそろ帰るぞ」
「そうだな、スネーク。詩音、沙都子、くれぐれも無理するなよ」
圭一がにっこりと笑う。仲間を心の底から気に掛けている、純粋な笑顔だ。

――と、俺は梨花の伝言を沙都子に伝えるのを忘れているのを思い出した。
「あと沙都子。さっきの電話は梨花で、『今日は、ゆっくり休むように』と伝えてくれ、と言っていたぞ」
「梨花から電話があったんですの? 知りませんでしたわー。……今日家に帰るかどうか迷っているんですの」
沙都子はうーんと首を傾げている。――またふわぁ、とあくびをした。よっぽど眠いのだろう。
「そうですね、とりあえず部屋に戻りましょう。沙都子ちゃんも詩音さんもはしゃぎすぎですよ。
安心してください、夜中に耳元で『ご主人様と呼んで』と毎分五十回ペースで囁いたりなんてしないと誓いますから!」
「監督、目が泳いでますよ。もう一発盥アタックをくらいますか?」
遠慮しときます、と入江が答え、所長室は笑いにつつまれた。

悪意を持った何者かがこちらに向かってくるとは知らずに――
509通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/24(日) 21:10:55 ID:XLIIlEGS
今日の投下はここまでです。
短く小出しに行きたいと思います。それではノシ
510名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 22:54:01 ID:e5wrrpbI
>>493
さりげなく混じってる冥土に吹いたwww
511名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 23:51:03 ID:DuO9dDd5
GJです!
一応聞きますが、アマチュアなんですよね?
512メサルギア:2008/02/25(月) 12:14:06 ID:P+y7V5Tc
「梨花こっちだ」俺は二人の姿を確認し確保した
「お前が入江か?」
「あなたがBigBoss、お会いできて光栄です」
「お前がリクエストしたんだろ?」
「え?私は何も言ってませんよ?」
「まあ良い、さあ脱出するぞ」
「スネーク、脱出ポイントはどこなの?」
「俺が最初に降り立ったところだ」
「じゃあ行きましょう時期に夜が明ける」
俺達は来た道を戻り橋まで戻ると日が上りかけ濃霧が出てきた
「もう少しだ」
俺を先頭にしてギシ、ギシと橋を進む
俺の脳裏にあの日のこと思い出していた、VRミッションの時を
ギシ、ギシ、ギシ、ポニュポニュ
別の足音が反対方向から聞こえた
「待て」俺は後ろにいる二人を止めた
霧の中から陰が見えた
「誰だ?」
霧が晴れはっきりと姿を現した
「ウキッキ(俺?俺はBigBoss、ネイキッドスネークだ)」
「ピポサルだと」
「ウキウッキウキ(悪いが、その二人は返して貰う)」
「スネーーク」突然俺の後ろにいた梨花の叫び声が聞こえた
「アッハッハッハッハ、BigBossと言ってもレナ達の敵じゃあないね」
「馬鹿な」片手に鉈を持った少女が梨花と入江を持ち去り、人間を凌駕した跳躍力で上空にいたヘリに乗り移った
「梨花達をどうするつもりだ」俺は銃をピポサルに向けた
「ウキッキ(知ったところでお前には何もできん)」
ドン、ドン、二発の弾丸が俺のハンドガンとナイフを破壊した
「しーちゃん、葛西、ナイスだよ」
「このシオンと葛西には撃ち抜けない物はないんですよ」
別のヘリからシオンと葛西と呼ばれる二人組がドラグノフで俺を狙っていた
「さて、あなたには死んで貰うわよBigBoss」霧中からもう一人女性の声がした
「お前は、三四」
「動くな、お前の足下にはTNTが仕掛けられている」
「なに?」
「オーホッホッホ」レナがいるヘリから別の少女の声が聞こえた
「BigBossと呼ばれたあなたがこのサトコの罠に掛かるなんて」
「ウキ(武士の情けだ何か言いたかったら言うが良い)」
「梨花聞こえるか、絶対助け出してやるからな」俺は梨花がいるヘリに叫んだ
「スネーク、絶対、絶対なのですよ」梨花もヘリの中から叫んだ
「それじゃあ、死になさい」
その日、一本の吊り橋が爆破された。
『スネーク、応答しろ、スネーク、スネェェェク』
513通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/25(月) 19:29:55 ID:IOrkiKAA
でしゃばってスマン。今日は投下できそうにないです……orz
もうちょっと待ってて下さい。

>>511
もちろんアマチュアです。職人としてリレー小説に参加するのはここが始めて。

>>512
乙!!メサルギア結構続いてるからwktkしてます。
514名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 19:53:50 ID:IOrkiKAA
最後に相談が。
展開というか時系列に迷ってるので、
ネタバレおkな人はしたらばの本編スレに来てください。
それだけが私の望みです。

本編の執筆作業に戻りますノシ
515名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 20:06:13 ID:Cb0Ipyc+
>>512
乙!
全然先が読めない展開ですね
続き楽しみです。

>>513
まったり行きましょう。
メサルは完結して、新章スタートしたんですよ。
516メサルギア:2008/02/26(火) 16:04:12 ID:kvhz0vuO
TIPS 新聞の一面
月曜日 雛見沢に謎の火山性ガス 犠牲者数不明
火曜日 自衛隊出動 ガス汚染地域封鎖
水曜日 生存者は絶望的
木曜日 全国規模でテロか?
金曜日 またテロか? 震える住民
土曜日 事故かテロか? 首相刺される
日曜日 首相死亡! 揺れる日本!

皆様に質問なのですがメタルギアレイの鳴き声ってなんて言っているか分かりますか?
517名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/26(火) 23:32:48 ID:GxtphUqN
ギイイイイィィィン!かな?www
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 02:26:25 ID:6PbshGU/
ハハハ・・・やっぱりアマチュアなんですよね・・・凄いな・・・
まとめウィキ?にまとめられていたものは全部読んできました。本当に乙です
519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 03:38:48 ID:Bvrwud3h
>>518
興味あるなら書いてみたら?本編以外なら自由みたいだし、一文だけのTIPSとかでもいいんだろ
520球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/02/27(水) 18:36:29 ID:Pn4XE1jw
ども、久しぶりです。
しばらく書いてなかったので(自分の誕生日など)今日投下できるかと。
521通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2008/02/27(水) 20:17:15 ID:pZZVhTMW
圭一と別れ、俺はいったんテントのところまで戻る――と見せかけ、違う方向へと進んでいった。
園崎家。
入江が言うには、地下組織の場所を知る可能性があるはずだ。
明日の祭りが始まると重要人物には接触しないほうがいいだろう。
人々の目は祭りに注がれている分、地下組織が暗躍する可能性がある。祭りでは部活メンバーも浮かれるだろうから、
俺が気を引き締めておかねば。
その分、今日入手できる情報が今日入手しておかなければならない。
園崎お魎との接触は早いうちがいいだろう。
そんなことを考えていると、無線のコール音が鳴った。
すばやく木の茂みに身を隠し、誰も見ていないことを確認してから応答した。
「こちらスネーク」
『スネーク、私だ』
無線の声の主は大佐だった。
『入江からの情報の入手は失敗したようだな』
「あぁ。今日富竹とも接触する予定だったが、彼とは会えなかった」
『だがわかったこともあるだろう? そのこと何だが――』
入手した情報は少しだけ。
雛見沢の風土病があることが確定したこと。沙都子はそれに感染していること。
いずれも梨花からすでに聞いている。
そして、お魎が知りうる可能性がある地下組織の情報。
「あぁ、今からちょうど園崎お魎に会いにいくところだ」
『待て、スネーク」
「どうした? 大佐」
『……少し、焦りすぎではないか?』
もっともな警告だ。
だが、第六感的なものが、早めの方がいい、と告げている。そんな感をいちいち当てにしていてはいけないと思うが、ここ雛見沢では頼りにしたほうがいい、と考えるようになってきた。
――今まで起きた出来事の既視感と、梨花の予言からも言えるだろう。
いや、この考えはおかしいのではないだろうか。――どうも調子が狂う。
「……銃が使えない分、時間は必要だ。だが祭りに便乗して何かが起きる可能性もあるだろう。今日が駄目だったら日を改めて行く」
『……決め付けるにはまだ早いだろう。焦りすぎて失敗のないようにな』
「了解した」
無線を切ろうとしたとき、大佐はまたも言葉を続けた。
522通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/02/27(水) 20:28:19 ID:pZZVhTMW
『……尾行されているぞ。スネーク』
「……わかっている。素人で殺意も無いから放って置く」


園崎家に進路を変えたあたりから、誰かがつけてくるのを感じていた。
かなり遠くにいるようだ。……気配も足音も消せていないから、素人だろう。
相手がいる距離からでも狙撃可能だが、それもしない。放って置いても問題ない、と判断した。
いったい何者が――?
「怪しまれない内に切るぞ」
『了解、任務に戻れ』

木の茂みからそっと出る。――幸いというべきか、人はほとんどいないようだ。
尾行者は見当たらない。おそらく俺を見失ってどこかへ行ったのだろう。

俺自身、焦りすぎているという自覚はあった。
ここ雛見沢に来てから、――兵士としての冷静さを、俺は欠いているような気がする。
任務で雛見沢に来ているのだ。生物兵器とメタルギアの発見、そして破壊。普段なら銃で脅して情報を頂くつもりだったが、使用許可が貰えていない。
銃刀法違反、という法律がある以上、仕方がないことか。日本の治安が良いのはこれのおかげだろう。
「……落ち着け」
精神を乱すな。
すぅ、と深呼吸をする。
園崎家が、見えてきた。やはり敷地が広い。……周りにある鉄条網は何のためにあるのだろうか?
きらり、と『何か』が光を反射する。銃口かと警戒したが、監視カメラのレンズのようだ。
入江診療所といい、園崎家といい、警備が十分すぎる。そこまでして守りたい――あるいは隠したい――『何か』が、あるのだろうか。
入江の言葉は間違いなさそうだ。園崎家は何かに関係している。
俺は立派な門の前で立ち止まった。
インターフォンを押そうと、手を伸ばす。
ざっ。足音がした。
――真後ろに人の気配を感じて振り向く。
ついに来たか、俺に何の用だ―――?
523名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 20:29:24 ID:pZZVhTMW
今日の投下はここまで。
……風邪引いちゃった。咳がとまらねぇwww

最初を改行にすると書き込めないのか、納得。
524名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 21:33:07 ID:pZZVhTMW
wiki大幅更新しました。
テンプレ案も載せたので見てやってください。ノシ
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 22:53:38 ID:BCyDOkZc
wikiまとめ更新乙。

あれ? 本編8と9の間なんか飛んでね?
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 22:55:45 ID:pZZVhTMW
>>525
ごめん。明日編集しなおすから待っててw風邪もなおさなきゃw
527名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 00:48:15 ID:rTHVqOBb
>>520
期待してるぜ

>>523
GJ!
………変な咳だな。あんたまさか…喉かきむしってないでしょうね…?
528名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 01:06:39 ID:rTHVqOBb
すまんageてしまった。この情報で勘弁↓


北米でMGS4+振動コン+80GB本体のパックが発売
ttp://news24.2ch.net/test/read.cgi/gamenews/1204100643/
529名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 04:32:22 ID:lIRj9zik
>>519 ん〜・・・ちょっと俺には文才が足らん
更新お疲れさまです!
530名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 20:16:01 ID:887r+MjB
wiki修正&追加しました。
531名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 23:52:50 ID:rTHVqOBb
>>530
ご苦労様です。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 00:10:56 ID:P/cG988H
ひぐらしのなく頃に絆とかってのがDSで出るな。
富田と岡村、亀田の立ち絵が公開されてた。
533名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 14:26:37 ID:yeoYxMKp
★祝★

メタルギアソリッド4ガンズオブザパトリオット
6月12日北米、欧州、アジアと全世界同時発売決定!!
534名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 17:11:23 ID:oanwxbl3
富田はめがね、岡村はぽっちゃり、亀田は丸刈りのほうがいい。
それ以外はありえない。
535名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 02:04:28 ID:/IDz+ibO
ついにMGS4が……てかすごい内容になってる。
リキッド・オセロットが運営してるPMCを総括する会社の名がアウターヘブンとか。
ナオミがリキッドの手下になってるし。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 15:37:44 ID:LmLBfTg3
前に本編に出たリキッドは1のリキッド?
537名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 19:22:28 ID:EAp0sEjM
>>535
だいぶ前から情報出ていましたよ
ナオミはスネークに助け出されるはず
今回のジョニーは「ジョニー秋葉」らしいwwwww

>>536
詳しくは終盤明かします。
「リボルバー・オセロット」「リキッド・スネーク」「グレイフォックス」が
同時に存在する理由もわかるので、今はそういうことでw

すみません、体調悪いんで投下はもうしばらく待ってください
その分たくさん書きますんで
538名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 22:09:26 ID:cR2EjvoE
おまいら方向が逸れてるぞ( ̄□ ̄;)!!
539名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 22:49:00 ID:aWWqdQHg
いいんでないかwwwひぐらしやMGSの雑談しながら職人待つのも。
雑談してたら面白いネタが思い浮かぶヒントになるかも……
540名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 02:35:26 ID:ML7tZ5Mj
MGS4スレはGKとか痴漢とか罵り合いばっかだからな
ここで雑談できたら平和でいいかも
集まるのはひぐらしとMGS好きな奴だけだしな〜
541メサルギア:2008/03/02(日) 02:52:17 ID:4i3dogCC
一年後 雛身沢 爆破ポイントから1K離れた川
「こちら圭一、時間通り潜入ポイントに到着した。魅音中佐聞こえるか?」川の中から岸に上がり俺は通信を始めた
『良好だ、圭ちゃん』
「今のところ敵兵は見えない」俺はマスクをしたまま周りを見渡した
『よし、じゃあこのまま火山性ガス除染施設へ向かって』
「了解した」
『先ほどもいったけど今回のミッションは、スニーキングミッションだ』
「ああ、わかっている」
『本当圭ちゃん?おじさん心配だな』
「心配すんなって」
『それにこの作戦失敗して、敵に見つかっても国は関係ないことになってるからね』
「ああ、VR訓練で何度もシュミレーションをこなしている」
『実戦とシュミレーションは違うんだからね』L1ボタン(しつこい!)
「ふぅ〜」俺は溜め息をついた
『どうしたのさ圭ちゃん』
「夜中の2時に叩き起こされて笑顔の奴なんかいるか?俺は見たことがない」
『私との時は3時まで起きていたのに』
「任務と私生活は違う」
『圭ちゃん、この任務が終わったらご褒美ちゃんとあげるから』
「・・・任務の確認を」

TIPS ブリーフィング
『圭ちゃん一年前の日本の事件を知っているね』
「ああ、魔の一週間だろ」
『そう、火山性ガスが雛見沢を遅い、住民が全員死亡、その数日後次々と日本で起こったテロ、そして首相が殺された事件』
「それで今回と何の関係が」
『雛身沢に設置された、施設はわかるか?』
「ああ、火山性ガス除去施設フェニックス、我がアメリカの技術と日本の技術を合わせて21世紀の施設」
『そう、今回はその施設で極秘にある視察が行われ、18時間前東京と呼ばれる組織によって占拠され運の悪いことにその視察では超VIPがいたの』
「誰?」
『ジェームズ・ジョンソン』
「だ、大統領!」
『圭ちゃん、今回の任務は大統領の救出だ』
「・・・」
『どうしたの圭ちゃん』
「いい加減、圭ちゃんはやめてくれ」
542名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 18:24:32 ID:k4clYWBr
メサルギア氏乙!
お前ら、乙ぐらい言おうな
543名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 00:38:07 ID:osneNJh0
>>541
GJ!
いつも先の読めない展開にwktkしてます。

>>542
(´・ω・`)
544名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 07:57:33 ID:M7ElCyfA
>>539>>540 そうか。邪魔して悪かったな(^-^;

>>541 乙!今回も楽しかった(*^ー゚)b

>>542 あんたは新しく来た人かい?今までの空気読め( ̄□ ̄;)!!
545名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 08:06:58 ID:VvqnCDTA
>>544
個人的な意見だが2chで顔文字連発は嫌われるぜ
546名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 17:52:16 ID:jlyBRL25
>>544
それと無駄に多いレス安価もな


お前の方が新参じゃね?
547名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 20:28:01 ID:osneNJh0
新参かどうかは知らんが、これから直していけばいい

ところで、ひぐらし絆に富田岡村の立ち絵があるらしいが……お魎の立ち絵はないのか!

548名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 21:02:24 ID:dbv4Th+Y
>>547
お魎はただのホラー役だから削られたと・・・
それよりソウルブラザーズとか新祭囃し編とかが読みたい
549通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/03(月) 22:15:03 ID:jlyBRL25
「どうしたんです? 何の御用でしょうか?」


そこには、またもや詩音が立っていた。
という事は――――詩音が、俺を、尾行していた? 何の為だ?
「……何故ここにいる? 診療所に残るんじゃなかったのか」
「それはこっちの台詞ですよ。……今日は帰ることにしたんです。変態眼鏡には沙都子を任せておけません」
くすくす、と詩音が笑う。
初めて、――いや久しぶりに――詩音が俺と目を合わせている。
詩音はいつも通り、笑っている。そこに悪意や敵意など、微塵も感じさせない。
しかし、――タイミング的に、俺を尾行していたのは詩音だろう。何故だ――?
疑問を感じているうちに、詩音がまた口を開く。
「……で、何の御用事ですか? 私、これから祭りの準備の手伝いをしたいんです」
「あぁ、……ちょっと、お魎さんに用があってな」
本来の目的を忘れるところだった。詩音は少しだけ首を傾げる。
「鬼婆に用が? でも、綿流しの祭りの前は気が立ってますからね。機嫌悪いと大変ですよー」
仕方ないか。ただでさえ恐れられる園崎家の党首なんだからな。
でも、……詩音に対する疑念が晴れない。
こちらから話をぶつけることにする。それで詩音の出方を見よう。

「じゃあ、今度でもいいから話をしたい。詩音から取り次いでもらえないか?」
「…………わかりました。けれどそこまで鬼婆と話をしたいなんて物好きですね。ちなみに、どんなお話をされるんですか?」
あっさりと承諾された。ひょっとしたら、――尾行者が詩音である、というのは、俺の思い込みかもしれない。
本来俺をつけるはずの人物は、俺が無線に応答している間に見失って、帰ったのかもしれない。
可能性はいくつもあるんだ。真実はわからない――。
「あぁ、……ちょっと、昔の話を聞きたいんだ。日本の歴史に興味があってな」
真っ赤な嘘だが、入江に話したことと同じ内容だ。偽りは、無いと言い切ったら無いことになる。
「鬼婆に何を言っても無駄ですよ。昔の話とかしてくれた覚えがありません。それに、あまり話したがらないんですよねー。
……そこでスネーク先生。提案があるんです」
なんだ、と返事を返す。詩音は言葉を紡いだ。
550名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 22:15:59 ID:jlyBRL25
「明日、綿流しのお祭りじゃないですか。きっとみんな祭りを楽しんで、梨花ちゃまの演舞に夢中だと思うんですよ。
実は私も、昔の雛見沢に興味があるんです。連続怪死事件とか、村人が知りえない何か、とか――」
要するに、――雛見沢の暗部が気になる、ということか。
この言葉の真意も確かめ用がない。俺は、まだ詩音を……信用しきれていないのだから。
「それで、……何がしたい」
「園崎家の地下が怪しいと思うんです。親族会議とか、何か大きな事件でも起きないかぎり、あそこは使われないんです。
……それに、残虐なことに使われる道具があるんです。あ、これ私が話したってのは内緒ですよ」
詩音はあくまで軽い口調で言う。
つまり。詩音が言いたいのは――
「明日の祭りを利用して、忍び込むということか――?」
「ま、簡単に悪く言っちゃえばそういうことですね。どうです? 鍵は知り合いに頼めば何とかできるんで」
悪くない提案だ。
――――だが、妙だ。
詩音と沙都子が怪我をした時にはっきりと向けた敵意。
俺の手を払いのけて、一瞬睨んできたときの視線。
今日の診療所での会話。

詩音が、昨日に俺に敵意を向けるだけの『何か』があったことは確実なのだ。
ひょっとしたら詩音は俺を尾行した犯人かもしれない。それなのに仲良く地下に潜入しよう、だと?
――虫が良すぎる。そこには園崎家全員が待ち構えていて、俺が五年目のタタリに名を刻む、ということになるかもしれない。
しかし、これを利用しないと園崎お魎に接触する機会は失われることになる。
梨花の話が本当ならば、祭りの後では、間に合わない――。
「……安全なんだな?」
「信用できないんですか? 大丈夫ですよ。うちはほとんど役員か何かで出払っているんで。そもそも祭りなのに残っている人の方が
少ないですよ。カタイですって。ひょっとして怖いんですか?」
詩音が早口に言う。
俺の反応など最初から気にしていないかのような口ぶりだ。……やはり、どこかおかしい。
551通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/03(月) 22:19:07 ID:jlyBRL25
――いや、大丈夫だろう。行くべきだ。
考えが変わってきた。
運がよければ、詩音にあった『何か』の正体をつかめる。
『祭りで役員が出払っている』のは本当だろう。そこに嘘をつく理由は無い。
余所者で雛見沢に来たばかりの俺がタタリとやらの犠牲にはならないはずだ。
未来のことをいくら心配してもキリがない。それは杞憂というもの、とメイリンが言っていたような気がする。
臆することはない。――相手はただの子供だ、何を構えている。雛見沢では、どうも、調子が狂う――
「わかった……。それで俺とお前が殺される、ということは無いな?」
念のためだった。
それと、――詩音が何を考えているか探るためでもあった。
詩音は一瞬顔を顰めた。……そういえば、昨日の午後も魅音の言葉に対して同じ反応をしていたな。
だが、すぐに取り繕うような笑顔に戻る。
「あ……あはは、何言ってるんですか。冗談止めてくださいよ」
手と首をぶんぶんと振る。
何かを隠しているのがバレバレだ。だが触れないことにしよう。
「そうだな。……すまない。じゃあ明日の祭りで会おう」
詩音、何が会ったんだ――?
俺に、関わることを知ったのか――?
それでは明日、と手を振る詩音の表情からは何も掴めなかった。ただ――夕日に映える彼女の姿は、寂しそうだ、と思った。
ひぐらしのなき声だけが、煩いほどに響き渡る――――。
552通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/03(月) 22:20:17 ID:jlyBRL25
投下終了。L5という名の風邪は治った。
あともう少し書いたらバトンを置いていきますね。
553球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/03(月) 23:55:50 ID:dbv4Th+Y
次のバッターは、と・・・
羽入か。
たぶん三振するだろう。
え?『なぜ三振するってわかるんだ』だと?
いや別に決め付けているわけじゃない。
だから『たぶん』とつけたじゃないか。

羽入が三振する理由は山ほどある。
まず、彼女は運動音痴だ。
まず100メートル走が20秒ジャスト。
腕立て伏せは0回。
スクワットは6回。
腹筋9回。
他にもいろいろあるが・・・まぁこれぐらいにしておこう。
次にタイミング。
部活で30秒ジャストでとめるゲームをしたが、羽入はなんと。
 3 0 秒 を 1 0 秒 も 過 ぎ て い た 。
そして最後に運。
なぜかは知らないが、
普通に切ったトランプで遊んでも、羽入がいつも悪いカードを取っている。
つまり。
羽入はほぼ確実にアウトになると言うことだ。
554球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/03(月) 23:56:38 ID:dbv4Th+Y
すいません今日これだけ(^^!l
明日こそは・・・orz
555名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 07:44:23 ID:qW62UAHI
>>553>>554 乙!球技の続き待ってました
556名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 08:03:30 ID:LJWenwxN
>>552
乙です!
尾行してたのは詩音だったか。それともまだ別の奴が……?

>>554
乙!
羽入、運動神経わるいなwwwそんな気はしてたけどw
557名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 21:54:24 ID:Qy440E78
その代わりオヤシロビームとザ・ワールドが使えます
558球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/04(火) 22:34:50 ID:7BWvrgaK
「あぅあぅあぅ!手加減しないで投げて来いなのです!」
「え〜っと・・・とりあえず行くよ〜?」
魅音が投げたのはスローボール。
思いっきり手加減しているじゃないか。
「あぅ!」
バットを威勢よく振り回す羽入。
ボールはそのまま地面に落ちる。
「あぅ〜〜〜」
がっかりする羽入。
「打ちにくいところに投げてくるとは・・・魅音恐るべしなのです!」
「・・・・・・」
思いっきりど真ん中のスローボールだったと思うのだが。
「じゃ、じゃあ次行くよ〜」
また真ん中のスローボール。
そしてまたストライク。
「あぅ・・・魅音、手加減しないでくださいなのです」
あ、やっぱりバレたか。
「あ、やっぱり?だって羽入運動神経悪いんだもん、打たせてあげたいジャン?」
「あぅあぅ!バカにしないでください!次本気で投げてくれないとオヤシロ様の力を使っちゃうのですよ!?」
「ちょっと羽入・・・」
なぜか梨花が話に割って入ってくる。
「わかったわかったって!本気で投げてあげるよ!」
お、魅音が本気になった。
「うらまないでよ!」
投げられた球は詩音に投げられたのと同じ速度だった。
「あぅあぅ!負けないのです!」
羽入!それもう振るの遅すぎるから!
「あ〜ぅ〜!!!!」

乾いた金属音。
空高く舞い上がる硬球。
え・・・?何で打たれてるの?
羽入がバットを振りかぶったのは明らかにボールが通り過ぎた後。
でも・・・飛んでるって事は・・・打ったんだよな?
「羽入!はし」
「ボクはもうここですよ♪」
なぜか一塁に立っている羽入。
そしてなぜか三塁に詩音がいて、二塁にレナがいた。
もう頭がどうにかなりそうだった。

「羽入・・・帰ったら処刑用よ・・・?」
「ヒィ!?」
559名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 22:38:32 ID:LJWenwxN
こんな感じか?ww

羽入「最初はまばたき程しか止められなかったのですが、今では5秒はゆうに止めていられるのです。無駄無駄無駄ァ!

560名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 22:53:55 ID:LJWenwxN
職人の後に変なの投下しちまったorz
>>558
乙です!
561名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:07:41 ID:ILLDMBJN
>>558
頭がどうにかなりそうだったで不覚にもポルナレフを(ry
562球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/04(火) 23:21:36 ID:7BWvrgaK
>>559
どちらかと言うとヒナミ・ザ・ワールド!っていう感じで。
563名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 07:29:22 ID:Mp3MxN0E
>>562 ワロタwwwそれいいなw
564名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 09:39:34 ID:+wPs7ACO
スネーク「…………」
羽入「心臓は停止している。奴は完全に死んでいるようなのです。念のため、首をはねて確実なる安心を得るのです」
圭一「うおおぉ!」
羽入「ぐ!?け、圭一!鷹野め、しくじったのですか!」
スネーク「おらあ!!」羽入「うぐ!?……頭痛がする。吐き気も。な、なんてことなのです。この僕が、気分が悪い?この僕が!スネークに頭を破壊されて、立つことができないのです」
565名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 22:11:30 ID:dHSCOUxN
>>562
雛見沢ールドwww
566球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/06(木) 19:06:01 ID:+OaMADYo
アニメのスクライドって知ってる人います?
567名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 19:12:28 ID:FMmK5RnT
ああ、あのKの中の人が声当ててる、特殊能力使って荒野で喧嘩するあれですか
568球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/06(木) 20:55:26 ID:+OaMADYo
あれ結構面白いですねw
しかも梨花の中の人も声当ててますし。
569名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 07:38:48 ID:v0IU/9Sx
スクライドって保志だけじゃなく、ゆかりんも出てたのかw
570名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 09:01:43 ID:PQZnqNqP
何気にヒロインで鍵キャラだしなー
571名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 10:15:37 ID:PT6CGxgD
オセロットの中の人も出ているね
572幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/07(金) 14:57:29 ID:PT6CGxgD
  【プロローグ】

「日本の某県鹿骨市雛見沢で、細菌兵器の開発が行われていることがわかった。 君の任務は雛見沢に赴き、細菌兵器の有無を調査し、事実ならばそれの無効化をしてほしい。」
「何故FOXHOUNDがこの任務を? わざわざFOXHOUNDが出る幕じゃないじゃないか?」
「実はな、数日前に雛見沢へ潜入したCIA局員の消息が絶った。」
「何だって?!それじゃあ細菌兵器の話も…。」
「限り無く黒に近い灰色だ…。 スネーク、君に依頼する任務は2つ、雛見沢に潜入しCIA局員の生存の確認と、細菌兵器の実態の調査と無効化だ。」
「で、潜入方法は?」
「雛見沢にあるペンションを借りた。 青年実業家に扮し観光客として潜入を試みてくれ。 潜入後は無線機で指示を出す。」
「俺のほかには?」
「単独での潜入任務だ。」
「装備も武器も現地調達?」
「非公式の極秘任務だ。 CIAの面目もある。 公式な支援はあてにしないで欲しい。」
「なあに、そう肩肘張らずに観光を楽しんでこい、CIA局員のことは、何かの事故だ。」
573幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/07(金) 14:58:59 ID:PT6CGxgD
「首尾はどうかね。」
「上々ですよ。」
「もうすぐ奴らが来る。 用心したほうがいい。」
「奴ら?」
「アメリカの特殊任務部隊FOXHOUNDだ。 気をつけたほうがいい。」
「わかりましたわ…。 野村さん。」
574幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/07(金) 15:02:59 ID:PT6CGxgD
「こちらスネーク、雛見沢に潜入した。 トム少佐、聞こえるか?」
「良好だスネーク、状況はどうだ?」
「平和な村だ、とても細菌兵器があるとは思えない。」
「そうか…。 まぁ気楽にやってくれ、日本に細菌兵器なんて胡散臭い話だからな。」
「トム少佐」
「何だ?」
「何故『トム』なんだ?」
「いいだろう? 映画『大脱走』から付けたんだ。 主人公がいつくかの掘る穴の名前からなんだ。」
「でも『トム』は、最初に見つかる穴だよな。 何故そんな不吉な名前を?」
「なにをいい加減な事を言っている! お前の方こそスネークなんて伝説の傭兵気取りか?! 生き別れの兄弟に平気でスティンガーミサイルをぶっ放す奴なんか気がしれない!
 変にキラキラしやがって、お前なんか絶対に主人公になれやしない! もしなれたりしても前作ファンから不評を買ったあげく、製作者側からネタキャラ扱いされるのが関の山だ!! 全裸でシャゴホットに潰されろ!!
 よしコードネームを変更するぞ! 今からお前は『雷電』だ!!」
575幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/07(金) 15:32:01 ID:PT6CGxgD
>>574
  雷鳴が轟く
 それは嵐の前触れ?

  雷鳴が轟く
 それは神様が怒っているから?

  雷鳴が轟く
 それは本当に雷なの?


   Frederica Bernkastel
576幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/07(金) 15:34:47 ID:PT6CGxgD
>>575
「雷電…。 さっきはすまない……。 映画を見直してみたが、君の言っていた事は正しっかった。 密林で映画を取り寄せたんだ間違い無い。 そこで私もコードネームを変更する『ゼロ』少佐だ、よろしく雷電。」
「ジャック……大丈夫?」
「ローズ! どうして君が!! 何故君がそこにいる?!」
「雷電、彼女には今回のデータ記録とサポートを担当して貰う。」
「何故彼女が?」
「本作戦に従事する予定だったFOXHOUND部隊のオペレーターが産休により、参加出来なくなってしまった。 それで急遽、ローズマリー君が選ばれた。」
「産休?!」
「それに、彼女は君を誰よりも知っている。 私は君の訓練の成績ならよく知ってるが、それ以上のことはわからない。 兵士の士気を持続させる要素……。」
「彼女は確かに軍人だが…。 できっこない。」
「そう否定的になるな。 もっと気軽に行こうじゃないか?  細菌兵器なんて無いかもしれないんだ。 彼女にとっても、君にとっても良い経験になる。」
「ゼロ少佐……。」
577名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:02:57 ID:F+hwkLzS
>>572-576
乙です!
雷電の話書きたいって言ってた人かな?
新しい職人に期待してますぜ
578名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:04:31 ID:FtcwFYlc
>>573の野村が男口調なのはわざと?
579名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:05:33 ID:FtcwFYlc
書き忘れた、乙
580球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/07(金) 19:13:43 ID:AgiC66Sz
>>572-576
おお、新しい職人様ですか。
乙です。

ちなみに二ヶ月に一度はしたらばで生存報告をしてください。
581 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/07(金) 22:25:27 ID:PT6CGxgD
>>578
わざとです
文章が変でごめん
MGSの無線を書き写したらこうなってしまった
しかもひぐらしがうろ覚え
文才無くてごめん
ふっ笑えよorz
582名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 08:54:42 ID:kfmBM8gS
新しい職人乙!
無線とこはよく書けてると思うぞ
583名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 21:13:52 ID:cta2Kfki
>>576
産休吹いたwww
なんかリアルww
584名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 18:38:00 ID:+hmiPBCb
MGS4の雷電がよくわからんのだが、あれはサイボーグじゃないんだよな?
強化骨格ってスーツなのか?
それとも筋肉とか骨を、人工的に作った強度ある筋繊維に取り替えたのか。
585名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 21:10:32 ID:ZSVbq6FF
>>584
スレチだが自分なりに考えた物を
雷電が全身改造したなら後者
雷電がオルガの真似事をしているなら
前者だと思う
詳しく議論はMGS4スレで
586名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 08:57:41 ID:dmbEau55
どうもはじめまして。
自分は2ちゃんねるに初カキコミする
ド新人なんですが、こんな自分でも本編や番外編の執筆に参加できますか?
587名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 09:25:09 ID:c5ytvCE9
>>586
トリップを付けて頑張ってくれ。
名前: の欄に任意の名前#(半角シャープ+任意の数字、文字列)を入れて書き込むんだ。
588K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/10(月) 10:20:03 ID:dmbEau55
587番の人、分かりやすいご指摘ありがとうございます。
初カキコミなのでよく分からないことだらけ(^^;
589名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 10:46:31 ID:c5ytvCE9
>>588
職人が増えてくれれば新しい話が楽しめるからいいんだぜ。
あと、相手に返事をするときは>>(ローマ字入力でSHIFT+るキー二回)に数字を付けて返すんだ。

余裕があれば専用ブラウザを導入してみるといい、IEのままより使いやすくなる。
これ以上はスレ違いだからルールとかについては自分で調べてみてくれ。
590K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/10(月) 12:17:26 ID:dmbEau55
丁寧に教えてくださってありがとうございます
自分は携帯しか持ってないのでその方法は使えませんが、やり方は自分で調べてみようと思います。
実は今短編を一つ考えているところなので、近い内に一回カキコしてみたいと思います。
591メサルギア:2008/03/10(月) 12:41:18 ID:uluYdgmF
『任務はファニックスに単独潜入、大統領の救出、それだけ』
「テロリストの武装解除はいいのか?」
『6時間後に、突入部隊を突入させる、テロリストはその突入部隊に武装解除させる』
「わかった、それじゃあ任務を確認、任務に戻る」
『ああ、それと圭ちゃん』
「なんだ?」
『東京の兵士で特に気をつけて欲しい兵士が居るの』
「どんな奴らだ」
『バーサーカ』
「ばーさーか?」俺の頭で頭がアフロのおばさんが、おじいさんおじいさんと言って白髪の男を襲うイメージが浮かんだ
『トラップマスターサトコ、射撃の名手シオン・葛西、鉈使いレナ、そしてバーサーカを束ねるリーダーの名前はBIGBOSS』
「・・・BIGBOSS」
『20世紀最強の兵士、そして第三次世界大戦を回避させた伝説の兵士』
「じゃあなぜそのBIGBOSSが?」俺は少しわくわくしていた
『さあ、それはわからよ圭ちゃん。今はとりあえず』
「ああ、わかっている」
『了解』
俺はマスクを捨て持ってきた麻酔銃M9を装備し、歩き始めた
しばらく歩くと新しい足跡を見つけた
「敵が近くに居るな」
俺は隠れ周りを見ると兵士が殺されていた
「・・・俺のほかにも誰か居るのか?」
俺は身を隠し、中佐に連絡した
「中佐、敵の死体を発見した。もしや他に見方が居るのでは?」
『いやそれはないよ、突入部隊はまだついていない』
「じゃあほかに誰か居るということになる」
『圭ちゃんそれはない、それよりも早くフェニックスへ』
「わかった」
付近を見渡すが敵兵は居ない、俺はフェニックスへ向かう
何故だろう、デジャブと言うのだろうか、何故か懐かしいく感じる
川も森も何もかもが懐かしく感じる、嗅いだことのある匂い、見たことのある風景、見たことのある建物
しかし歩く村の風景とは別の建物が見えてきた
「あれか」
有毒ガス除染施設フェニックス、周りの火山性ガスを取り込み、正常な空気へと変換する施設
「ここに大統領が」
俺はブリーフィング通りに地下から潜入することにした
592名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 15:32:38 ID:GNgk/3+x
>>590
あと>>452にあるテンプレも一読してね。


>>591メサルギア氏
乙です!
沙都子達は敵側!?
593K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/10(月) 19:06:33 ID:dmbEau55
どうもこんばんわ。
これから自分が考えた「蛇殺し編」という短編を一つ投下したいと思います。
名前はとても物騒っすけど実際にはギャグ物なのでどうか安心してください(笑)。
他の職人さんに比べれば糞みたいな駄文しか書けないと思いますが、もしこの短編を呼んで

"このスレって面白!"

と一人でも思ってくれる人がいるなら自分は幸せです。
594K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/10(月) 20:17:19 ID:dmbEau55
蛇殺し編―TIPS"とある老兵の独白"―

ポチッ…えー……ゴホッ、ゴホッ……。(…おいオタコン、このメタルギアMKUってやつはホントに録音機能が付いてるのか?)
*音が小さすぎる。どうやら小声で話しているらしい。

《ああ。もちろんバッチリさ!なんならカラオケ機能も付けれるよ。収録曲はどうする?やっぱりスネークイーターがいいかな?》
*音声に少しエコーがかかっている。モニター越しの音声か?

(馬鹿者!どこの世界に中東の、しかも戦場のど真ん中でカラオケを歌う工作員がいる!?そんな奴はすぐに見つかってハチの巣にされてしまうわ!!
…それに……和田ア○子は俺の趣味じゃない……)

《あ…そっちの方なんだ…って大変だよスネーク!録音機能がもう起動してるよ!》

(なにッ!オタコン、なぜそれを早く言わない!!)

《……自分がボタン押したのに忘れてただけじゃないか……スネークも年だね…》

(……何か言ったか……?)

《…いや…べつに…》

(…よし!!それじゃあいくぞ、待たせたな!!)

えー…ごほん、ごほん……この世には、人の力ではどうにもならない事がある。

595K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/10(月) 20:49:36 ID:dmbEau55
それはサイコロを6回振って1の目が
6回連続で出るような信じられない出来事だったり、競馬で掛け金を全額失うようなありふれた出来事であったり…

あるいは知り合ったばかりの若造に背後からいきなり撃たれ、持っていた段ボールをいくつか失うといった身を切られるよりも辛い出来事など様々だ……。
(……俺はまだ、あの時の事を根にもってるからな!雷電!!)

古来より人々はそれらの出来事を
「不運」と呼び、忌み嫌い続けてきた。

……これから俺が話すのは、とある任務で訪れた日本の小さな寒村で実際に体験した「不運」にまつわる物語だ。

…そういえば、あの年の6月もここみたいに異常なくらいの暑さだったな…。


蛇殺し編、回想開始(リプレイスタート)
596名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 21:01:05 ID:LbJrZeEJ
>>593
下げろ(目欄にsageと入れる)
それと雑談・馴れ合いはこっちで→ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10902/
597名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 21:01:46 ID:LbJrZeEJ
下げろ、って言った俺があげていた・・・・・・・ごめん
598K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/10(月) 22:09:21 ID:dmbEau55
わざわざご指摘くださってありがとうございます。
以降はもっと気をつけてカキコミしようと思います。
599名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 02:50:23 ID:4ATRqH1G
>>598
投下乙です!
録音してるのはMGS4の時代かな(MGmk2も出て来てるし)
これからよろしく、期待してるぜ。

ところで、俺も携帯からなんだけど、語尾に?マークが付いてるのは何か絵文字使ってるの?
てか、俺には?マークに見えて、皆には違うのが見えてたりして……
600名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 02:58:03 ID:4ATRqH1G
試しにPCブラウザ使って見てみたらハテナ付いてなかったorz
携帯同士の相性みたいなもんかな。
スレ汚しすまんかったです
601名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 07:56:32 ID:N9Q6qXGY
>>593 既に楽しいスレなんだが・・・
同じような名前の短編が前にあったような気がするんだが
602K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/11(火) 08:56:15 ID:yHReug7m
>>601
ご指摘ありがとうございます。
自分がこのスレを知ったのは最近のことですが、同じ名前の短編があるとは思いませんでした。
タイトルの変更を考えておきます。
どうもしみませんでした。
603名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 10:37:52 ID:IF8lxV1Z
2chが初めてなら少しROMった方がいい気もするが…
604名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 13:46:22 ID:N9Q6qXGY
>>602 慣れてないのはしょうがないと思うが、作品を投稿するのに過去ログやまとめwikiを見ないのは駄目だと思うぞ。

それが原因で揉め事が起きて苦労するのは自分だしな。
605名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 14:22:49 ID:v6vnYhGf
半年とは言わないから3ヶ月ぐらいROMった方がいいな
リレースレの過去ログは読み、ネタがかぶっていないか確認する
必要以上に馴れ合わない、誘いうけしない
これ常識
606K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/11(火) 14:32:19 ID:yHReug7m
みなさんのご意見、真摯に受け止めました。

過去の作品をよく調べる事もしないで
『蛇殺し』というタイトルを勝手に使ってしまった責任は全て自分にあります。大変申し訳ありませんでした…。

607名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 20:40:26 ID:JEiMKp8B
蛇殺しと同じタイトルあったっけ?
蛇流し編とだったら一字違いでセーフじゃないのか?
蛇流しは途中で齢咄しに改名してるし。
608齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/03/12(水) 00:41:38 ID:iLIDONKf
TIPS【お魎と弥生(6)】

雨が降ったある日、外で遊べず二人は室内で読書をしていた。
お魎は普段あまり本を読まない。本と睨めっこしているが、一向にページが進む気配はない。ようやくページをめくったかと思いきや、またページを戻したりしている。
「退屈だなぁ〜」
ついに飽きたのか、お魎は本を投げ出して呟いた。
「あ、そうだ」
横で一緒に本を読んでいた弥生が、急に立ち上がり、いつだったか興宮の自宅から持ってきた深い茶色の木の箱を持ち出した。お魎は何が始まるのだろうと横から覗き込む。
木の箱を開けると、また木の箱が入っており、右の区切られたスペースには銀色の金属の円盤が何枚か入っていた。弥生は円盤を取り出して横に置くと、中のもう一つの箱を取り出す。
その箱の蓋を開けると、中はごちゃごちゃと機械仕掛けになっていて、先程取り出した円盤と同じ物が、真ん中に一枚組み込まれていた。
「……これなに?」
この手のややこしい物が苦手なお魎は、しかめっ面で首を傾げる。
「これはね。ディスクオルゴールっていうの。私の一番の宝物」
弥生はそう言うと、ゼンマイをかちかちと回した。すると金属の円盤は勝手に回り出し、音楽を奏で始めた。
隣で見ていたお魎は、おおと驚きの声を上げた。退屈していた気持ちはどこかへ吹っ飛び、お魎は目を輝かせてオルゴールが奏でる音色に耳を傾ける。
「これも旅行好きの御祖父様がお土産にくれた物なの。たしかスイス?とかドイツ製とかいってたかな」
一曲終わると弥生は慣れた手つきで円盤を交換して、またゼンマイを巻いた。すると今度は、先程とは違う曲を奏で始めた。
「あれ?この曲って」
「子守唄だよ。向こうの曲ばかりだとツマラナイだろうって、御祖父様が職人に作らせたんだって」
「へ〜!いいね〜弥生は。私にも旅好きで珍しい物をくれるお爺ちゃんが欲しいよ。うちの爺ちゃんなんて、上げるって言ったら新しい草履くらいなもんだよ」
あははっと弥生は笑い声を上げた。
「ほほぅ、これはこれは珍妙な」
そこへ園崎夫人がひょっこり現れた。
「あ、おばさま。そろそろ夕食を作る時間ですか?」
「そうね。弥生ちゃん、手伝ってくれるかい?」
勿論です、と弥生は立ち上がった。
「魎ちゃん、好きに聞いてていいからね。ディスクの換え方はさっきのでわかる?」
「ん〜大丈夫」
手をひらひらさせて、背後にいる弥生へと答える。弥生はその手を見ると台所へと去って行った。
お魎は畳の上で俯せになり、ディスクの回る動きを眺めながら、奏でる曲に合わせて指でとん。とん。と畳を叩いてリズムを取っている。
「いいね〜オルゴゥル〜」
気に入ったのか、お魎は独り言でそう呟いた。
しばらくすると、リズムを取っていた指はぴたりと止み、お魎は眠り込んでしまった。
609齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/03/12(水) 00:42:05 ID:iLIDONKf
TIPS【お魎と弥生(7)】

「なあんとわっしゃあ北条のくそガキを許さならなとね!!」
「なら決まりだな!!てめぇは俺の仲間の敵だ。ってことは俺の敵だ!!今この場で息の根を止めてやるぜえ!!」
その怒声に驚き、お魎は目を覚ました。
そこは、園崎本家であったが、お魎がオルゴールを聞いていた部屋とは二つも離れている。
部屋全体に霧のようなものが立ち込めていて視界がハッキリしないが、霧の隙間から所々見てやると、どうやら布団に入って上体を起こしている老女と少年が怒鳴り合っているようだ。
部屋には他にも大勢の人がいた。黒服の男達、若い女の子が四人、白い服の男、和服の女性であった。
その和服の女性と老女以外は皆、洋服であり、お魎は不思議な光景だと感じた。
洋服は、まだ都会人の仕事着であり、普段着に着るものではなかったからである。
それよりも四人の女の子の内、二人は自分とよく似た顔をしているではないか、とお魎は驚いた。
そして和服の女性、これも自分の母親にそっくりだとお魎は驚いていた。
彼女達は何者なのか?何故、自分がここにいるのか?お魎は疑問で頭がおかしくなりそうであった。

「魎ちゃん!!!」
弥生の声でお魎は目を覚ました。
お魎は思わず辺りをきょろきょろと見回す。そこはいつもの園崎家であった。
頭の横には、オルゴールが音楽を奏で終わって停止していた。
「うなされてたよ?」
「……寝ちゃってたのか……」
お魎の額や首筋は汗でべっとり濡れていた。不快感を取り払おうと浴衣の襟をつまみ、はためかせて風を送る。
「もう夕飯できたよ。食べよ?」
「うん……」
不思議でどこか現実感のある夢を見た後ということもあり、お魎はなんだか宙に浮いているような、意識の半分を夢の世界に置いてきてしまったような変な気分であった。
変な気分と汗の不快を取り払う為、お魎は顔を洗ってから食卓についた。
610名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:52:07 ID:iLIDONKf
遅くなりました。
やっと携帯も直り、無事に続きを投下することができました。
改めて、またよろしくお願いします。


タイトルが同じという問題が出てますが、もし自分の蛇流し編とタイトル名が似ているという事なら、一字違いですしセーフということでOKです!
齢咄しに改名してるし、自分は問題無いですよ〜 (´・ω・`)ノシ
611名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 01:30:19 ID:xZzdifya
>>608>>609 乙!やっと続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

タイトルがどうとかじゃなくてそれ以前の話しだと思う・・・
612K2 ◆a8hGJxRGiE :2008/03/12(水) 02:40:44 ID:05ZLFgsa
>>610
職人さま…わざわざ許可を下さってどうもありがとうございます!
自分、感涙の極みです!o(T□T)o
どうもありがとうございました!!

…もちろん、いきなりやってきて前からいる住人のみなさんにご迷惑をおかけした自分の愚かさは十分に承知しております。
改めてお詫びさせていただきます。
どうもすみませんでした。

ですが…自分が小説を載せたのは自分が大好きなこのスレのためにいったい自分には何ができる?
…と考えた末の行動だった、とどうかご理解いただきたいのです。

……長文になってどうもすみませんでした。
613メサルギア:2008/03/12(水) 19:08:50 ID:F08BfPFy
「こちら圭一、中佐聞こえるか?」
『良好だよ、圭ちゃん』
「例の地下施設に潜入した、やはり大統領の場所へ行くには昇降機に乗るしかないようだ」
『敵は見える?』
「ああ、敵兵は・・・見えるだけで三人装備はAKと・・・ん、何だ?」
『何か見えるの圭ちゃん?』
「昇降機で誰か上っていく姿が一瞬見えたんだが、・・・あれは猿?」
『は?何寝ぼけてんの猿なんて居るわけないじゃない』
「だよな」
『冗談はいいからさっさと大統領を』
「了解」俺は無線を切り敵に見つからぬように昇降機で地上に上がった
ウィーンと音を地上にあがる昇降機、外からはやさしい朝日が差し込んでいた
(こんな綺麗な場所で・・・テロか)このやさしい朝日もどこか懐かしい
チン 地上につくと敵が持ち込んできたのであろうか目の前に戦闘機が一機、ヘリが一機置いてあった
(あの戦闘機は確かまだ実戦投与されてない実験機どうしてこんな所に、それにヘリはハインド)
アメリカの戦闘機、旧ソ連のヘリ、俺の謎は深まるばかりだった
「こちら圭一、中佐見えるか、何故こんな場所にこれは」
『わからない、私にもわからない圭ちゃん』
「これが任務と言えるのか、何もわからないじゃあ何もできない」
『ごめん、こっちでも調べて見るから』
「もういい、任務を続行する」
俺は大統領が居ると言われた施設の三階へ繋がるエレベーターへ向かった
「ここか」
俺はエレベーターを見つけ、ボタンを押すがエレベーターは反応しなかった
「何故だ」何度もボタンを押すが反応しない
「あっはっは無駄だよ圭一君」
突然俺の背後に殺気を感じた
「それはこれがないと動かないんだよ」
鉈を持つ少女がヒラヒラとカードを見せびらかしながらハインドの上に立っていた
「隊長どいてください、俺達がやります」兵士がぞろぞろとでてきた
(ざっと10人どうする)
「邪魔するな」ドシュ
彼女は正気なのか近くにいた自分の部下の首を鉈ではねた
「「「「「「ジョニーーーーー」」」」」」」敵兵が全員叫び一人の兵士が彼女に銃口を向けた
「あんたにはもうついていけない」
「なら死になよ」彼女は俺の目の前で自分の部下を一人残らず鉈で殺した
俺は夢でも見ているのか少女は鉈で銃弾を切り、部下の懐に入り切り刻む
「うあァァァ」兵士の断末魔が聞こえなくなるまでそう時間はかからなかった
「君で最後だよ」
「隊長、何故みんなを殺したんですか」兵士は涙ながらに叫んだ
彼女は無表情で鉈を振り下ろし兵士の頭を叩き割りドクドクと血を出るのを見て彼女は笑いながら言った
「殺すことが大好きだからだよ」
「狂ってる」俺がボソッと小声で言うと彼女は俺を見ていった
「圭一君もレナたちの仲間なんだよ」
血まみれの鉈を口に持っていき舐めた
「血の味、圭一君はどんな味なのかな、かな」
鉈を俺に向けて彼女は突っ込んできた
614名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 19:56:02 ID:1yAAtrQD
齢咄し、メサルギア共に乙です

>>611
同意

>>612、また誘い受けみたいに話してるし
顔文字はやめろって流れがちょっと前にあっただろ。過去ログぐらい嫁
ROMして2chの雰囲気つかんでから来い
615名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 20:19:25 ID:xZzdifya
>>612 こんなこと言いたかないんだが、作品を投稿する前に2chのマナーとカキコの仕方を勉強してこい。
厳しい事を言っているかもしれないが、俺は当たり前の事を言っているつもりです。間違ってるようだったら教えてくれ。
長文スマソ
616K2:2008/03/12(水) 20:41:46 ID:05ZLFgsa
自分の勉強不足を痛感。
みなさんの言う通り、しばらくの間ROMってもっと2ちゃんねるの事を勉強してから帰ってこようと思います。
大変お騒がせしました。
それじゃあ、ばいばい。
617幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 21:14:52 ID:hxBz29s9
>>576
  【ラングレーへ帰れ】
何故ローズがいるのか?
 いろいろ疑問が浮かぶ中、ゼロ少佐は観光気分で臨めと言っていた。
そうゆう気分になれるとは思えないが、この村の空気に触れていく内に任務を忘れそうになってしまう。
平和な村だ。
今も世界の何処かで、殺し合いをしているというのに…、本来なら俺はそういう場所へ行くはずの人間だが…。
虫達が五月蝿く鳴いている。
俺は木々を見上げた。
「うっ?!」
セミに小便をかけられた。
「ジャック……。」
「雷電…。 任務は時に汚い事もつきものだ…。」
「ジャック、貴方がどんなに汚れても側にいるわ……、だけど帰ったらちゃんとシャワーを浴びてね?」
618幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 21:17:08 ID:hxBz29s9
>>617
まずは、雛見沢をまわってみる事にした。
ブリーディングでも聞いていたが、実際に見てみないと分からない事もある。
そこへ現地の子供達に出会った。
「雷電、子供達から協力を得るんだ。 現地民の協力を得るこそスパイの基本だ。」
「でも相手は子供だぞ?」
「子供だからこそ、分かる事もある。 シャーロック・ホームズを見習え。」
「ホームズは小説だ!」
「シャーロック・ホームズを馬鹿にするきか?!
いいかシャーロック・ホームズはだな、サー・アーサー・コナン・ドイルが書いた推理小説で原点にして頂点であり越えられない壁だ。
ホームズを越える推理小説は一生涯現れる事のない、キング・オブ・推理小説だ。
シャーロック・ホームズはどれも一番で甲乙着けがたいが、やはりモリアーティ教授との対決いいだろう。
最後は一緒に滝壺に落ちるが、彼はバリツをおぼえいたから助かったのだ。
君もこの任務を終えたら、この私が直々に教えてやろう、もし敵と滝壺に落ちることが、君はきっと感謝するだろう。
私にではないシャーロック・ホームズにだ。
それにシャーロック・ホームズは実際にいた人物で、サー・アーサー・コナン・ドイルがそれを本にしたに過ぎない。
彼は英国紳士中の英国紳士で、すべての紳士が見習うべき人物だ!
もし、いや絶対にないが、シャーロック・ホームズを越える推理小説が現れたとしても、この私が赦さない。
メタルギアを駆り、核の炎で焼き払ってくれるわ。
くはははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
ははははははははははは
オォォォォル・ハァイィィィィル・ブゥリィタァニィアアアアアアァァァァァァァ。(英・国・万・歳)」
(作者のかなり間違った知識があります。)
619幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 21:19:03 ID:hxBz29s9
>>618
俺はゼロ少佐の言う事を聞く事した。 けして、ホームズに影響されたわけじゃない。
(ホームズ最高ぅー☆ YAEHー☆)
「あの〜すまないが……」
「うぇっ! えっ?! 外国の人?! どうしよ?!」
「わたくしに聞かれましても?!」
「私も英語は、自信ないかな?……かな?」
「ここは魅ぃに任せるのですよ。」
「えっ?! おじさんに?! よし、おじさんに任せな! あ〜あ、こんな時になんで圭ちゃんいないんだろう……。」
彼女達の中で、一番背の高く髪を後ろに束ねた少女が、うろたえながら答えた。
「こn「NO!」
「辺r「NO!」
「案n「YES!」
  「YES!」
  「YES!!」
「魅ぃちゃん、魅ぃちゃんさっきからこの人、日本語で話しているよ。」
ショートカットの少女がそう言う。
「を〜ほっほっほ、魅音さんはもう少し落ち着い方がよろしくてよ。」
ヘアバンドをした八重歯の映える少女が、高笑いをあげる。
「魅ぃが声を掛けなければ、沙都子は今頃にゃーにゃー泣いていたのですよ。」
ロングストレートの少女が言ったあと「り、梨花。 な、泣きませんわ。」と二人の同世代の少女が追い掛けっこを始めた。
620幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 21:20:33 ID:hxBz29s9
>>619
俺達は互いに自己紹介をし終えた。
「で、雷電さんは何をしに雛見沢へ。」
「観光だよ。 ここの自然が素晴らしいと聞いてね。 いろいろ案内をしてもらえると助かるんだけど。」
「富竹3号なのです。」
「3号? 2号は誰なのさ?」
「役立たずなのです。」
どうやら、俺のあだ名は富竹3号に決まったらしい。
て、富竹って誰だ?
「いいよ、この雛見沢の観光スポットや穴場を紹介してあげるよ。」
そして俺は彼女達に連れられ雛見沢を回る。
裏山、ダム現場、ゴミ山、前原屋敷etc、そして入江診療所。
正直、ゴミ山と人の家は観光スポットとしてどうかと思う。
俺達は最後に古手神社に訪れた。 日は暮れ、虫達の鳴き声は違う虫の鳴き声に取って代わっていた。
「今、鳴いている虫はいったいなんだ?」
「ヒグラシっていうんだ。」
カナカナっと鳴くヒグラシの鳴き声を聴きながら、俺達は展望台へとやって来た。
「ここは、雛見沢を一望出来る場所なんだよ。」
「す、凄い。」
「わたくし達の一番のお勧めスポットでございますわ。」
赤く染まった雛見沢は、言葉では言い表せれないものであった。
「ローズと一緒に来たかったな。」
「ローズさんっていうのは、もしかして彼女さんですか?」
「えっ?! まぁそうだ。」
「ひゅうひゅう、お熱いねぇ。」
「ジャック……?」
「ローズ?」
「今度一緒に行きましょう。 雛見沢へ。」
「ああ……。」
「それじゃ、そろそろこの辺で解散しますか?」
「いろいろありがとう。 助かった。」
「いいって、今日は圭ちゃんがいなくてヒマしてたところだったから。」
「沙都子は圭一がいなくて淋しがってたところでしたのですよ。」
「りっ! 梨花っ!! わたくしは淋しがってなんかいませんわ!!」
「はぅ〜、淋しがってる沙都子ちゃん、かぁいいよ〜〜お持ちかえりりりぃぃい〜〜!!」
「や、やめてくださいまし、レ、レナさん!!」
沙都子はレナに捕食され、光速で連れて行かれた。
「ちょ、ちょっと待ってレナ!!」
魅音はレナ達を追い掛けて行った。
「ジャック。」

背後に古手梨花が立っていた。
「ラングレーへ帰れ。」
何故俺の名前を?! いや何故俺がラングレーから来たと?! それよりもコイツは本当に古手梨花なのか?!
疑問が浮かぶ中、古手梨花だった人物から続けて言われた。
「はっきり言って貴方は足手まとい。 変に仲間を疑心暗鬼に落としめる…。 邪魔なのよ…。 だから……。」
「帰れ!! 役立たず!!」
621幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 21:21:57 ID:hxBz29s9
>>620
「梨〜花〜、今日の当番は、あなたでございましょ。」
「沙都子ぉ〜、今行くのですよ。」
沙都子に呼ばれた梨花は元に戻り、走り去って行った。
「ゼロ少佐! 今、古手梨花に警告を受けた。」
「こちらも聴いていた。 だが敵は、我々をラングレーから来たと思っている。 FOXHANDの事までは気付かれてはいまい。 気を張りぎるな。 スパイは常に沈着冷静で華麗に振る舞うんだ。 その村に外国人は、君の他にいないのだろう?」
「でも俺の名前を言い当てたんだぞ?!…………! あの変わりよう! まさか?! 敵にESP能力者が?!」
「その可能性が高いな…。 雷電、今は気を付けろとしか言いようがない…。」
「ジャック……。気を付けて……。」
622幻蔵し編 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 21:23:22 ID:hxBz29s9
>>621
私は沙都子が寝静まった頃、月明かりの下で薄めたワインを飲む。
「梨花! ワインを飲むのをやめるのです!!」
「お帰りなさい、羽入…。 圭一との東京観光は楽しかった…?」
「あぅあぅあぅ……。」
「まぁいいわ…。 こっちはジャックが来たわ…。 羽入? 本当に何にも知らないの?」
「? 僕は知っている事は全部、話したのですよ?」
「あんたが話したのはバカップルの会話じゃない! 私が言いたいのは…、奴らが来るようになって、ある程度解っていた世界の法則がめちゃくちゃになったのよ?! 本気でオヤシロ様の使いじゃないの…?」
「あぅあぅ〜、違うのですよぅ…。」
「蛇はまだ期待出来るけど、ジャックは駄目ね。 この世界はもう終わりよ…。 次の世界に期待しましょ。」
「あぅあぅあぅ……、では何故いつも警告するのですか?」
「あれは警告じゃないわ。 憂さ晴らしよ。」
「…酷いのです……。」
623球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/03/12(水) 21:38:45 ID:KowP7qMu
>>622
乙。ちなみに修正すると>>621にFOXHANDって書いてあります
624 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/12(水) 22:34:35 ID:hxBz29s9
>>623
スマソ
FOXHAND→FOXHOUND
625名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 01:55:58 ID:qrBgrsnI
>>616
いつか立派なねらーになって帰ってこいよ…
626名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 03:12:25 ID:ImAm77hz
>>625
立派なねらーって何かイヤだがw
彼の、作品を書いて参加したいという気持ちは伝わった。
期待して待ってんぞ
627名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 03:18:20 ID:ImAm77hz
>>610>>613>>622
職人様方、乙です!
628名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 04:00:07 ID:P3O7bUiL
>>622 乙!オォォォォル・ハァイィィィィル・ブゥリィタァニィアアアアアアァァァァァァァ。

ところどころ脱字がありました(^-^;
629メサルギア:2008/03/13(木) 15:44:20 ID:4VWe1amE
「グハ」俺は吹き飛ばされ床に叩きつけられた
「これで終わりだよ圭一君」
俺の頭上に鉈を振り上げた
(殺られる)
俺は死を覚悟した
「誰だ」
彼女は突然振るのをやめ兵士の死体が転がっている方を見た
コツコツと足音が聞こえ、ハインドの後ろから誰かが出てきた
「・・・・・」20代くらいの異国の男、神は灰色、鼻まで隠しているマスク、狐のマークが入ったスニーキングスーツ
「お前誰だ」鉈を男のほうに向けた
「・・・・・・」
「誰だって言っているんだ」叫び始めた
「・・・・・・・・居た」男は俺の方を見た
「殺してやる」彼女は男に向かって走り出し、男を斬りつけようとしたが男は持っていた刀で鉈と受け止めた
「アハハハハお前やるね」
「・・・・・俺の友達はどこだ」初めて男がしゃべった
「何なんだあいつら」
部屋中にカキンカキンと鉈と刀の音が響く、彼女の鉈が味方であろう男の急所を狙い続けている
「クッ、何故あたらない」
「・・・」
目で追うのがやっとなスピードで二人は戦っていた
いつになったらこの戦いは終わるのであろうか、俺がそう思った時だった
「終わりだ」男は離れ持っていたスコーピオンで撃ちながら近づき彼女の懐へ入った
「ウアァァァ」彼女が叫び、俺の足元に何かが転がってきた
「・・・腕?」彼女の腕だった、本当は首を狙ったはずが鉈でガードされ腕を切り落とされてしまったのだろう
「もう一度言う俺の友達はどこだ」
「知らないよ、レナ知らないよ」狂気の顔から少女の顔に戻りなき始めた
「なら死ね」男が刀を彼女の首に当てた
「離れろーー」俺は彼女が何かを取り出すのが見えた
男は俺の声に反応し、後ろにジャンプし間合いを取った
「今回は見逃してあげる」彼女は隠し持っていたスタングレネードのピンを口ではずし辺りが真っ白になった

TIPS 雷電 IN 世界
俺は主役になるためにはどうしたらいいか考え悟った
「そうだ、主人公になるには強くなるしかない」
俺はそう思いローズに相談すると強くなるには実戦が一番だと言いエジプトを進められ、俺はエジプトへ向かった
「ローズ、何故エジプトなんだ」
『ジャック、エジプトには今のあなたが欲しがっている力がある』
「じゃあその力を得れば」
『主役になれるわ、メタルギア雷電』
俺は気分上場でエジプトへ向かった、しかしこれが悪夢の始まりだったとは
630名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 17:08:21 ID:P3O7bUiL
>>630 乙!TIPSで空気が変わったwww
631名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 12:38:59 ID:PdKmq64x
∧___∧
( ´・ω・) 職人の皆様
( つ旦O お茶が入りましたよ。
と_)_)    旦旦旦旦旦旦
     
632通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/14(金) 20:04:47 ID:uJr1zChF
>>631
ではありがたく頂いていきます


色々あったので、作品が二週間以内に投稿できそうにないです
構成は出来ているので、皆さんもう少しだけ待っていてもらえると嬉しいです。
633 ◆iMeUDZ5KNQ :2008/03/14(金) 23:06:59 ID:HAXadxc4
>>631
旦ごくっ
うますぎる
634名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 04:55:00 ID:89wqMLrZ
>>632
クオリティアップの為と思えば仕方ないと思うんだが、
スレ住人の意見も聞きたいとこだ。

俺は待つに一票入れる。


>>633
お、お前!茶飲んでる場合じゃないぜ
IDにC4がくっ付いてるジャマイカwww
635名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 18:38:22 ID:K2sq7mNO
CQC編マダー? と言ってみる
636名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 01:00:03 ID:PITJckvl
>>634
俺も待つに一票だ
637通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/16(日) 20:47:05 ID:L1KoRns5
>>634 >>636
頑張ったら書けた。待っていてくれてありがとうございます。
投下します

IPS:山猫の一手

誰もいなくなった診療所。
白衣の男――入江京介――は、ほっとしたかの用に溜息をついた。
今日診察した分の患者のカルテをまとめる。ある二人の名前が入江の目に留まった。
『北条沙都子』
『園崎詩音』
二人が家に帰ることになってしまったのは残念だった。
……まぁ、さっきのような変態的な話で盛り上がった後では、さすがに居づらくなるというものだ。
北条沙都子のカルテを眺める。……雛見沢症候群の発祥具合は、最近落ち着いていた。
そして、先ほど話をした男を思い浮かべ、ほんの少しだけ不安になる。
「……何故、彼が」
雛見沢症候群の存在を知っていたのか。
問いを投げかけても、誰も答えない。
ソリッド・スネーク。数日前、この村に教師としてやって来た男だ。
単刀直入に『沙都子は、病気じゃないのか?』と聞かれた。
入江は彼のことをよく知らないし、彼も入江のことをよく知らないはずだ。
雛見沢に来て間もない人が、一般に知られていない極秘の研究を、何故知っていた。
しかも、沙都子が過去にL5を発祥したこと、現在も注射をしなければいけない状態であることまで知っているような態度だった。
隠し通そうと入江は努力したが、……あの態度ではばれてしまっただろう。
医師には患者を守る義務がある。人命を救う義務もある。
ただ、北条沙都子、という雛見沢に住む人間の命を、救いたい。
なんとしてでも、雛見沢症候群を撲滅する為に、隠し通さなければならない。
今まで、この病気の存在を関係者以外の人に問われたことは無かった。
だからこそ、不安になった。
乱れた動機を押し隠すようにして、首を左右に振る。
……大丈夫だ。彼もきっとわきまえてくれるだろう。
根拠の無いことを糧にして、無理やり自分を奮い立たせる。
そして、今日は家に帰って休もうと荷物をまとめようと動いた時だった。

――――カツン。
638通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/16(日) 20:48:34 ID:L1KoRns5
廊下の方から足音がした。
それだけのことだったが、おや、と入江は違和感を覚える。
入江のパートナーである鷹野は、もうここにはいない。ましてや山狗は特別な用が無い限りここを通ることは無い。
では、いったい誰が居るというのか。
「……会議室の方から?」
音がする。
正体を確かめるべく、入江は所長室を後にした。
ドアをそっと開け、左右を見る。……廊下には誰も居ない。
クーラーの音と蝉の鳴き声がわずかに響く、静かな空間があるだけだった。
それでも、何か得たいの知れない不安に襲われ、念のために会議室の方へ向かう。
会議室のドアを開ける。……が、またもや中には誰も居なかった。ただ広い空間が広がっているだけである。
気のせいだったか。疲れているのだろう。
先ほど、スネークに雛見沢症候群のことを聞かれた動揺がまだ残っているのかもしれない。
とにかく家に帰ろう――と思ったその時、

「この診療所の所長、入江京介だな? 地下の方へ行かせて貰おうか」

真後ろから、男の声がした。入江はすぐに振り向く。
そこには、こちらに銃を突きつけて立っている白髪の老人が立っていた。
呼吸が一瞬、止まる。山狗の軍事訓練を何度か目撃している入江は、その銃が本物であることが否応なくしてわかった。
「貴方は、……誰ですか」
それでも怯むことなく言葉を搾り出す。
男は口角を吊り上げて言った。

「リボルバー・オセロット」

と。
639通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/16(日) 20:53:19 ID:L1KoRns5
入江は考える。
オセロットと名乗った男の正体を。
入江は疑問に思う。
何故この男が地下の存在を知っているのかを。
監視カメラがあるはずなのに、この異常事態に何故誰も駆けつけないのかを――――。
「……ではオセロットさん。何の用ですか? 誰かの知り合いですか? 私は貴方を地下に案内することは出来ません」
この診療所の正体をもう知られているのなら、下手に隠す必要はない。
たとえ此処で殺されたとしても。きっと、この男は捕まるのだ。
地下には、守らなければいけない物がある。
自身の、命を懸けてでも――。守りたい。今まで救えなかった人達の為に。
「あえてタカノの知り合いとでも言っておこう。もうじきこの村の全てが終わるのだ」
鷹野さんの、知り合い。
それが何を意味するのかが、入江にはわからなかった。
最近、鷹野が何やらよからぬ連中を付き合っている、という噂があった。しかし入江は『噂』程度にしかとらえていなかった。
それが、こんな事で判明するとは。
そしてオセロットは、地下に行くだけの目的を話す。

「北条悟史を引き渡してもらおう」
「――――ッ!?」

ひゅっ、と入江は自分が息を飲む音が聞こえた。
守りたい物、いや、守りたい人そのものの名前。
何故。何故彼なのか。彼の存在と、地下にいる理由を知りつつ、『引き渡す』ことを要求するのか。
目の前の男、オセロットに対する懸念は消える。
問い詰めたい事は多々あれども、――悟史を守る、ことが先決だ。
「それは、……出来ません」
声が弱弱しく震えているのが分かる。自分が情けなくなるが、それでも。
「貴方がどんな目的で悟史君に会おうとしても、私は――それを拒否します。拒否するだけの理由がある。何があっても、それは出来ません」
悟史君を、守る。医者としても、入江京介個人としても。
その意志が伝わったのかはいざ知れず。
オセロットは乾いた笑い声を上げた。
何がおかしいんです、と問う入江にオセロットは答える。
640通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/16(日) 20:54:02 ID:L1KoRns5
「立派な医者の鑑だ。お手本となるぐらいにな。所詮、そんなに意気込んだ所で患者全ての命を救える訳でもあるまい」
入江は言葉に詰まった。
もうこの手で、数人の脳を解剖しているからだ――。
鷹野に唆されたとはいえ、自分の意志がなければ出来ない行為だった。
それでも。いや、それだからこそ。たった一人の少年の命を守るのだ。
入江はぐっと拳を握り締め、オセロットを睨みつける。
「偽善だと思うなら笑えばいい。地下には行かせない! この命を懸けてでも……!」
力の限り叫ぶ。
本当は怖い。もう少し、自分に戦える力があるのならば。もう少しだけ勇気があるのならば――。
オセロットは何かを思案するような顔になった。
「そんなに死に急ぐなら、殺してやってもいい。――が、それだけでは余りにも華が無い」
人の生死に、華があるというのか――?
入江は、目の前の男に改めて恐怖を感じる。
そうだ、オセロットが何かを思いついたような声を発した。
「死体はもう一つ、いや二つ用意してある。ワタナガシの祭りの後に消え、五年目のタタリの犠牲者とやらに名を刻むのはどうだ――?
行方不明者としてな」
何を、と問う間もなかった。
入江の腹にオセロットの拳が伸びる。
がはっ、と弱弱しい呟きが入江の口から発せられ、地に倒れる。
オセロットがその傍らにしゃがみ込み、入江が首からぶら下げているケースに入ったカードキーに手が伸びる。
静止する声すら出なかった。
オセロットは立ち上がり、そのまま普段はダンボールで封鎖されている通路へ向かい始めた。
地下へ、続く通路。奥で悟史が眠っている通路。
入江はありったっけの力を振り絞る。
ぱしっ、とオセロットの足首を掴んだ。
「……ま、…………て」
行かせるわけには行かなかった。
だが、二人の力の差は歴然としていた。
オセロットは銃――シングル・アクション・アーミーを振り上げる。
後頭部にどすっ、と強い衝撃を感じて、入江はそのまま動かなくなった。

「安心しろ、悪いようにはしない」
入江を見下ろしてオセロットが呟く。
いつの間にか彼の配下である光る甲冑に身を包んだ男達が数人、倒れた入江の周りに集まっていた。
「詩音とかいう娘に会わせてやるだけだ。――我々の計画に協力させて、本当の『祭り』を楽しむ前に会えるかはわからないがな。
悟史、とわかるだけに留めておいてやる」
ひぐらしのなき声が響く中。
山猫は、哂った。
641通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/03/16(日) 20:56:59 ID:L1KoRns5
以上です。途中、本スレに誤爆したのは内緒。それにIDがL1な件について
文章力を鍛える(でいいのか?)為に別スレで講評依頼中。
それではノシ
642名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 21:31:52 ID:XX6ADVAD
オセロット懐かしいなw
643名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 01:31:58 ID:ZLDT22U6
悟史に死亡フラグが…
644名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 01:49:54 ID:ZLDT22U6
そういやこれってシャドーモセス事件の前? 後?
645名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 02:24:00 ID:45Jj4doF
>>644
一部書き込みにはMGS2よりも後っぽいものまであるぞ。
646メサルギア:2008/03/17(月) 15:44:03 ID:4ZrIVuDA
ほんの数秒だった、その数秒間に彼女はどこかへ消え去った、右腕を残して
「助かったのか」よく見ると残された腕にカードがつかんだままだった
俺は手に握られたカードを取りエレベーターに行きカードを通そうとしたときだった
「お前・・誰だ?。俺の・・・友・・・達に・・・似ている」俺の首筋に冷たい物が当たった
(刀!)
「俺は圭一だ、お前の友達ではない?」
「け・い・・い・・・ち」
「お前の友達の名前は?」
「名前は・・・BIGBOSS」
「BIGBOSSだと」
「俺の友達であり、俺の親父」
「BIGBOSSは・・・さっきの女のリーダーだ」男は俺の言葉を聴くと錯乱した
「違う、違うちがあぁぁぁぅ、BIGBOSSはこんなことをしない、そんな男じゃない」
刀を振り回し、当たりかまわず斬り、周りの者を全て斬り捨て、あらかた斬ると男はどこかへ消えていった
「なんだったんだ?」とりあえず俺は中佐に連絡した
「中佐聞こえるか」
『聞こえるよ圭ちゃん、大丈夫』
「ああ、しかしあの男誰なんだ?BIGBOSSのことを友達って言っていたが」
『特徴で今割り出している狐のマークがあるスニーキングスーツなんてそうない、だから』
「ああ、今は大統領が最優先だ」
エレベーターが動き出し三階に向かった
「敵兵は見当たらないか」周りを見渡す
独房がいくつも並ぶ
「なぜ除染施設に独房が」一番奥の独房に人の気配があった
「誰か居るのか?」独房から男の声がした
「大統領」大統領が居た
「子供がなんでこんな場所に」大統領は俺を見るとがっくりとしていた
「あなたを助けに来た」俺は独房の鍵を探すが見当たらず通風孔から独房に入った
「そのスニーキングスーツ、魅音の部隊のものか」
「圭一です」
「・・・そうか、なるほど全ては計画通りというわけか」大統領は胸のポケットからタバコを出し火をつけた
「大統領、はやく脱出しましょう」
「いや、その前に君に話しておくことがある」

TIPS 主役を狙え エジプト編
写真の男を捜しはや1週間、俺は町から町へと転々とし橋にさしかかったときはすでに夜だった
「ん?急に暗く」巨大な影俺の頭上にできた
何かが落ちてくる音が聞こえ、俺は上を見た
「ロードローラだ」
「うわぁぁぁ」写真の男がロードローラを俺にたたきつけた
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
「ぎゃあーーーー」
ロードローラは爆発し折れは吹き飛ばされた
「む、間違えたか」


ただ書きたかっただけです ごめんなさい。
647名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 18:05:44 ID:aoqCvC4G
DIO様www
648名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 19:27:02 ID:qwDZAZrU
間違えちゃ不味いってw
649名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 22:16:51 ID:OM3r47A5
後ろからオラられるDIO様が見えたw
650名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 23:59:19 ID:ZLDT22U6
雷電何があったんだ?! 雷電!らいでーーーん!!!
651名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 05:00:41 ID:fyABUpp3
雷電、主役の座がwwww
652名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 20:58:12 ID:2j1cGkzt
保守
653齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/03/21(金) 03:11:52 ID:EFOJ6FRR
TIPS【お魎と弥生(8)】

食卓に並んだのはかれいの煮付け、里芋の煮ころがし、かき玉汁、漬物という献立であった。
お魎はまるで今日一日、これが楽しみであったかのように目を輝かせる。
最後に園崎夫人が席に付いて、合掌すると三人揃っていただきますと声を合わせた。
「魎ちゃん、おいしい?」
もりもりと食べるお魎を凝視して、弥生は聞いてみた。
「うんうん!うまいうまい!」
「ほんと!?ほんとに美味しい?」
「うんうん……ん?」
何度も聞いてくる弥生に違和感を覚え、箸を止めた。お魎はきょとんとした目で弥生の顔を見つめ返す。
「今日はぜぇ〜んぶ私が作ってみたの!」
弥生は満面の笑みでそう言った。その言葉に驚いて、口に頬張っていた物を一気に飲み込んでしまったお魎は、ぐえぐえ言いながら喉を詰まらせてしまった。
「うわ!おばさま!お水、お水!魎ちゃんが死んじゃうわ!」
園崎夫人が慌てて持って来た水の入った湯飲みにより、お魎はなんとか一命を取り留めた。
湯飲み片手に、死ぬかと思ったぁ〜と呟く。
「でも弥生の作ってくれたご飯で死んでも悔いは残らないね〜。おいしかったもん」
えへへと照れた顔をして、弥生は後頭部を掻いた。
「家だと家政婦さんが作ってくれてたから、料理なんてしたことなくて自信なかったんだけど、おばさまに教えて貰って初めて作ってみたのよっ」
「弥生ちゃんは筋がいいわよ〜?包丁もよく使えていたし。あんたも弥生ちゃんを見習いなさいな」
園崎夫人のその言葉にお魎は口を尖らせて、ぶうぶう言っていた。

食事の後、お魎は風呂から出ると弥生と交代する。弥生も風呂から上がり、二人は部屋に布団を敷いて、寝る準備をした。
しかし、二人は布団に入ってからが長い。明日は何々をしようとか、どこどこへ行こうなど、計画を立てたり雑談するのである。
「しっかし、弥生の料理は美味しかったなぁ、いいお嫁さんになれるよ。ほんと」
その言葉に弥生の表情は曇った。
「お嫁さんか……やっぱり将来は結婚ってことになるのかな。出来ることなら独身でいたいよ」
「ええ?どうして?結婚したくないの……?」
「うん……実はね。私、男の人が苦手で…」
弥生の突然の告白に、お魎は戸惑った。
「私の母と父がよく喧嘩するって前に話したよね?……あれは全部、父が原因、父には家の外に女の人がいるみたい。その人には子供までつくらせたっていう噂があるの。その話が母の耳に漏れて大喧嘩、それからは二人は顔を合わすといつも言い合いしてたわ」
妾である。大きな家の当主ではよくあることであった。
「そんな父が汚らわしく思えて、私は実の父を嫌いになってた。そのせいか他の男の人が皆、同じように思えてしまって、どうも付き合いづらいの。父とは違う、父とは関係ない。そう自分に言い聞かせてもどうしても……」
「弥生……」
「ごめんね。急にこんな話して」
「ううん、でも勿体ないなぁ。弥生は美人さんだからさ」
「ありがとう。魎ちゃんこそ美人さんなんだから、いい奥さんになるわよ」
ぶんぶんと手を降って、お魎は否定した。
「いやいや〜無理でしょう!剣道場で私に勝てる男はいないもの。そんな男勝りで恐れられてる私んトコにゃ、男なんて寄り付きやしない」
「ええ!魎ちゃんて、そんなに強いの!?これは一度、魎ちゃんの勇姿を拝むためにも道場へ足を運ばなきゃ☆」
「ぅえ!?」
だめだめ!と止めようとしたが、弥生の目の中に決意ある光が宿っているのを見つけるや否や、これはダメだ。とお魎はガクっと項垂れた。
654 ◆mGggJUNq.A :2008/03/21(金) 03:16:04 ID:EFOJ6FRR
久しぶりに投下します。
遅くなって申し訳ない。
最近、忙しくなってしまったのと、バーンアウトの最新作の所為ですw
655名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 11:40:16 ID:w64JuWFs
>>654 乙! お魎がもう魅音にしか見えないw
バーンアウト最新作でたんだなwってか薔薇乙女復活フラグキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!・・・スマソスレ違いだw
656名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 20:50:45 ID:r+3Q7oG4
保守
657名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 09:17:29 ID:lEQk0rU8
>>655
>お魎がもう魅音にしか見えないw

血は争えないってことだな。
魅音と詩音の長所を合わせ持ってるのが茜さんだと俺は解釈してるぜ
658名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:01:28 ID:iPLcRq65
>>657 そうかもしれんなw
でも、茜さんは詩音の要素の方が強そうな希ガス
659名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 09:22:53 ID:JDEoY0xK
>>658
つまりグギャるのか。
660名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 13:47:16 ID://1u3/pY
>>659
グギャられたらCQCでフルボッコにされる気がするwwwww
661メサルギア:2008/03/25(火) 03:37:11 ID:6vLdKIld
「君は雛見沢症候群を知っているか?」
「?」
「この雛見沢に古くからあるウイルスだよ」
「ウイルス?」
「このウイルスは一度この雛見沢に入ると感染し、感染し発症した人は疑心暗鬼なり最後には自分の喉をかきむしり死にいたらせる恐ろしいウイルスだ」
「そんなウイルスがあるのですか」
「ああ、火山性ガス事故あれは本当に事故だと思うか?」
「まさか」
「そう、ここはガス除染施設じゃない、ここは雛見沢ウイルスの研究所でもある」
「じゃあ村の住民は」
「ここの実験対象生物になっている」
「なんてことを」
「もうほとんどの住人は実験途中で死んでいる、しかしそれでもワクチンはできない」
「何故」
「バイオ兵器だよ、奴らはウイルスを自分たちで制御できるようにしている」
「なんでそんなものを」
「核に対抗するためだよ、この国では核は持てないだから代わりのウイルス兵器を作り核に対抗し核保有国との対等に渡り合うための手段、そのはずだった」
「しかし、ウイルスだけでは核に対抗できるとは思えませんが」
「そう、それがこの施設のもう一つの顔でもある」
「他にもここには有るんですか」
「・・・ここには新型メサルギアフェニックスがある」
「メサルギアですって!ナマケモノ砲を発射し、全世界の人間を怠け者にさせてしまうあの馬鹿げた悪魔の兵器」
「そうだ、しかしメサルギアフェニックスは違う、フェニックスはメサルギアの技術を継承し改良を加えた最強の兵器」
「それは一体どこに?」
「ここだ、この地下にある、しかもフェニックスは完成している、後12時間に起動する予定だ」
「ウイルスには特効薬もないんですか」
「ない、だが発症させない方法はある」
「その方法は?」
「雛見沢症候群には女王感染者と呼ばれる者がいる、女王感染者が死ぬと一斉に発症し死ぬ、だが逆に考えれば女王感染者が生きていれば発症はしないと言うことだ」
「その女王感染者はどこに」
「山を一つ越えた旧園崎家の地下牢獄所だ、名前は梨花という少女だ、君の任務は今から彼女を救出し本国へ連れて帰るそれが君の役目だ」
俺はあっけにとられているのを余所に、大統領は次のタバコに火をつけた時だった
「ウッ」急に大統領は倒れた
「大統領、しっかり」大統領は口から泡を吐き、瞳孔が開く、呼吸困難
(植物系の毒か?)「大統領」大統領はそのまま死んだ
「中佐聞こえるか?」
『ああ』
「大統領が・・・死んだ、タバコに毒が塗られていたようだ」
『圭ちゃん、今は悲しんでいる場合じゃない、今やることは大統領からの最後の任務女王感染者を救出するの、メサルギアは他の部隊にやらせるから』
「・・・任務変更」
俺は大統領の亡骸に敬礼し、エレベーターへ向かった

TIPS 主役をねらえ 『やはり火力か』編
酷い目にあった俺はまた考えた
「あんな人間を越えた力なんて主役には向いていないな」
俺は悟った
「やはり火力か」
「そんなあなたの願いを形にしてみたわ」
「ローズ」前回のこともあり言いたいことは山とあるだがあえて言わなかった
「MGS4にでるメタルギアMK−Uに火力を足してみたら、なんかいい感じになったの」
「それはすごい」
「これであなたも主役だわ」
「で、それはどこにあるんだ」
「どうぞ」ドアからガシュガシュっとロボットみたいな足跡が聞こえた
「なんだこの青い戦車は」俺の目の前に蜘蛛みたな格好をした戦車が現れた
662名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:35:50 ID:o7ClkpWa
タチコマ!?wwwwwww
>>>>661グッジョブ!
663名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 10:57:07 ID:CZe81xJu
やっぱりタチコマだったかw
まさかの登場にワロタwww
664名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:14:27 ID:7q9fBfcZ
DEKEEEEEEEEEEEEEwww
メタルギアMk-Uにどんだけ火力足したんだよwww
665齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/03/28(金) 04:37:53 ID:HvKzv+Tv
【お魎と弥生(9)】

 午前も午後に移り変わろうという時刻、夏の熱い陽射しが降り注いでいる。だが、雛見沢のセミ共はそんなものは関係ないと言わんばかりに鳴き叫んでいた。
園崎家から20分程歩いた処にお魎が通う剣道場がある。数年前に建て直していて、建物の外見は綺麗だ。
入り口の壁には、高山道場と字が彫った処に墨を入れた木の看板が掛けられている。
これは建物と違って年代を感じる古さがあった。
道場は一階建ての奥行きのある道場で、床は板張りで六十畳程の広さだが門下生は六人しかいない。
八歳くらいの男の子から三十前くらいの青年まで歳は様々である。
道場の戸はすべて開けられており、そこから涼しい風が流れ込むが、忌々しいセミ共の鳴き声も流れ込んできていた。
しかし、そのセミ共の鳴き声に負けないくらいの門下生達の大きな掛け声が道場内に響き渡る。
その掛け声の中に、ひとつだけ女の声があった。お魎である。
いつもはひょうひょうとしているお魎だが、防具を身に纏い、竹刀を構える姿はなんとも凛々しい。
竹刀を向けている相手は同じ門下生で、お魎より年上の痩せ男である。
「ほらほら〜、構えてるだけじゃ上達しませんよ〜?」
痩せ男は舌打ちして一呼吸した後、意を決して踏み込んだ。狙いはお魎の小手狙い。
男の剣先が、お魎の小手を襲う。が、簡単にお魎に弾かれた。男は一歩後退して竹刀を構え直すとすぐに踏み込む。
やはり小手狙い。お魎から面を獲るのは不可能と考えてのことだろうが、かえって行動が読まれ易い。
男の剣先が再びお魎の小手へと伸びる。お魎はまたかと、相手の竹刀を弾こうと動いたその時、男の剣先が軌道を変えた。
誰もがお魎から面を獲れないと思い、その他の部位を狙う。大体は小手か胴狙い。パターン化された狙いに潜む罠。
そう、この二度目の小手狙いはフェイントであった。男が狙うは……………。
「突きいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!」
痩せ男の剣がお魎の喉下に迫る。男は先にあるであろう勝利に確信したのか、顔がニヤけている。自分のフェイントが決まり、お魎から確実な一本を取る、と。
だが、男のその考えは甘かった。お魎と目が合う。男はお魎のその目に恐怖したのであろう。顔の笑みはすぐに消え去った。
いつもは光を反射してきらきらと輝いているお魎の瞳だが、今の瞳は違う。光を反射せず、すべての光を吸い込んでしまう。まるで深い海のような目だ。もしかして人の心の中、考えている事までを吸い込んでいるのではないか。
男はそう感じたであろう。
……ケケケ。
不意に奇妙な笑い声が聞こえ、男は身震いを起こした。
「胴ぉぉおおおおぅ!!!!」
男は喝を入れられたように、その声で我に返った。握っていた竹刀は消えていて、なにがなんだか判らなくなっているのか、きょとんとしている。
「お、俺の竹刀は……?」
男がそう言ったその時、天から竹刀が降ってきた。男はますます訳が判らなくなっていた。
「なにが起こったんだ……」
「なぁんだお前、覚えていないのか?」
痩せ男に声を掛けたのは、道場で一番の高齢と思しき男であった。歳は四十か、五十。白髪交じりの長い髪を後ろで束ねていて、鼻の下には白髪の立派な髭が生え揃っている。
「お前の突きは弾かれたのだ。目にも留まらぬ素早い払いだ。まるでツバメ返しのようであった」
ツバメ返し、それは剣客、佐々木小次郎が得意とした剣技だ。
「その勢いでお前の竹刀は天井高く飛ばされ、隙だらけになったお前の腹に胴が叩き込まれたのじゃ」
痩せ男は、ふうと溜め息をついて、その場にへたり込んだ。
666齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/03/29(土) 02:03:50 ID:G7XjYUdL
【お魎と弥生(10)】

 拍手する音が聞こえ、お魎は音の主へと振り向いた。
「魎ちゃん、カッコよかったよー☆」
先日、お魎の勇姿を一目見ようと決意を顕にした弥生が、道場の縁側に座ってお魎に称賛の声を上げていた。
お魎は弥生に手を振って答えるが、内心は複雑だ。門下生達の注目が集まる。頼む……頼むから魎「ちゃん」って呼ばないで〜、と心の中で叫ぶお魎であった。
「よぉし、そろそろ昼メシにしよう」
先程の白ヒゲの男が号令を掛けると、皆、竹刀を下ろして肩の力を抜いた。汗を拭きながら談笑する者、早速、弁当を広げているものもいる。
「私、お弁当作ってきたから一緒に食べよ?」
弥生はそう言うと、持参した弁当を広げた。おおっと、お魎の歓声が上がる。
「あ、そっか、練習して喉渇いてるよね?私、お水汲んでくるから先に食べてていいよっ」
弥生は道場の湯呑みを借りると、井戸のある裏手へと歩いて行った。お魎は弁当を覗き込む。玉子巻き、サバの味噌煮、エビを茹でたモノまである。お正月か!?とお魎はツッコんだ。
お魎は箸を構えると、まずはエビをいただこうと綺麗に紅く茹で上がったエビの身を掴んだ。
「や、やめて下さい!離して!」
「ええぇ!!?」
タイミング良く声が重なり、エビが喋ったと錯覚した。
しかし、その声は道場の裏手の方から聞こえてきた。そして、その声には聞き覚えがある。弥生だ。
お魎は弥生に何かあったと悟り、竹刀を掴むと道場の裏手へ駆け出した。そこでは見知らぬ中年の男が弥生の腕を掴んでいた。弥生はその腕を引き離そうと力一杯、腕を引っ張ったりしている。
「くぉらあ!!なにしてんだ、変態!」
弥生を掴んでいる変質者の腕を竹刀で一刀した。中年男は弥生の腕を離し、さっと手を引いて、その一刀を避けた。
「よ、よけたッ!?」
お魎は直ぐさま連続で攻撃するも、中年男は右へ左へと軽快に避ける。お魎は怒声とともに突きを繰り出す。が、中年男は後方転回したのち、高く跳び上がり、綺麗に着地した。
こいつ、ただ者ではないなと思い、お魎は後退して弥生に近づく。
「弥生、大丈夫!?何かされた!?」
「魎ちゃん……このオジサン、変なの!」
中年男は不精ヒゲで、頭に紺の布鉢巻きを巻いた外人であった。格好は忍者が着ているような忍び装束だ。
「な、なんだお前は!?」
「なんだ君は、ってか!?」
「!!?」
中年男はお魎の問いに質問で返した。
「拙者は日本各地に赴き、武術の達人や猛者、また道場などで手合わせを願い、己を鍛練している武道家である!!」
「ぶ、武道家ぁ!!?」
「左様!拙者の名はプリスキン!天下無双を目指す者だ」
聞いていて体が痒くなったのか、お魎は背中をぼりぼりと掻いた。
「プ、プリンスキー!」
「プリスキンだ!馬鹿者!やい小娘、次はキサマが名乗れ、それが剣客としての礼儀だろう」
「わたしは雛見沢村の御三家、園崎家当主の孫、園崎お魎だ!さあ名乗ったぞ、プリスキン!何故、弥生に乱暴な事をした!?」
「乱暴などしておらん。道場を見つけたので、手合わせを願おうと玄関を探していたら、そ、その……美しい方がおったので、お茶に誘ったのだ。そうしたらキサマが邪魔を!」
「弥生、本当?」
弥生はぶんぶんと首を左右に振った。
「い、嫌だって言ったのに、まあまあヨイデハナイカとか言って無理矢理に手を……」
「おっさん、やっぱり変態じゃないか!?」
「ち、違う、話せばわかる。わかり合える!」
お魎は竹刀を構え直して警戒した。
667名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 09:36:31 ID:oiXtqp9O
>>666
スwwネwwーwwクww
668名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 09:55:28 ID:pQj8pfQn
>>666
ヲイコラスネークwwwww
669名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 21:30:25 ID:gS96UG57
>>666
ちょい待てスネークwwww
性格変わっとんぞwwww
670名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 04:10:49 ID:U27pya/y
(アニメ)ひぐらし三期まだかあぁぁぁあ?!!
671名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 08:25:14 ID:nbsKEhso
TIPS?
綿流し祭の翌日、ダンボールに詰められた男性の死体が発見された。
ダンボールにはKONAMIと印刷されたロゴ。
それは最近、雛見沢分校に赴任してきた教師ソリッド・スネークが所持していたもの。
そして、ソリッド・スネークは綿流し祭の夜に雛見沢分校の生徒が目撃したのを最後に行方がわからなくなっている。
この惨劇を起こしたのはソリッドスネークなのか?

ひ ぐ ら し だ け が 真 実 を 知 っ て い る


672名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 15:02:47 ID:U27pya/y
スネークが殺人したと見せかけて、真犯人が濡れ衣を着せたのか?
673名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 22:51:41 ID:D882SVvL
>>672
集団L5発症を企む鷹野が犯人じゃないか?
もしくはリキッドとか
674 ◆mGggJUNq.A :2008/04/02(水) 05:40:43 ID:ubNpzfEB
>>671
おもしろそう、続き書かないのかな。
短編でもいいので期待してます。


ところで本編は最終投下から2週間経って、空席になってしまったけど、◆/PADlWx/sE氏はもう書かないのですか?

バトンを次に回すなら、一旦ここで告知しようかと思ってます。
675名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 08:46:25 ID:mTuRnLW7
>>666 スネークなの?w
>>670 お前まさかsageてないなんてことないだろうな?www
676通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/02(水) 14:19:34 ID:hQXdmSrV
>>674含めスレ住民
……ごめんなさい。
実家に帰ったら腹がジョニーになってしまって書き込むのが遅れました。
今執筆しているTIPSと、本編をちょびっと書いたらバトンを渡します。
申し訳ない……投下します。
677通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/02(水) 14:20:06 ID:hQXdmSrV
TIPS:愛しの彼の為ならば

あなたは今何処で何をしていますか?
この空の続く場所にいますか?
いつもの用に笑顔でいてくれますか?
今はただそれを願い続ける――――

私はうっすらと目を開けた。何も見えない。
ふわふわと頼りなく、自分の体が漂っているのがわかる。
――ここは何処?
呟いてみても、唇がかすかに動いたことが分かるだけで、自分の耳には届かなかった。
でも、どこか安心できる空間だ。水の中を漂っているような感じがする。
不意に、目の前の視界がぱぁっと開けた。
水色に彩られた世界。
あぁ、やっぱり水の中なんだな――――と、私は思った。
此処には何も無い。
さっきまで考えていた恐ろしいことも、何も無い。
すると、突然、
『――詩音?』
今にも消えそうな声が聞こえた。
忘れもしない。いや、忘れるはずが無い声。私の前に金髪の、頼りない少年が現れた。
――悟史くん!
私は叫んだ。……つもりだった。私の言葉は音として響かなかった。口から空気の泡がこぽこぽと零れる。
でも、悟史くんには伝わったようだ。
『よかった、詩音。――が、――――になる前に会えて』
悟史君の途中の言葉が聞き取れなかった。
でも、彼に会えた。それが嬉しい。
やはり彼は生きていた。それだけで喜びが溢れてくる。
…………なのに、胸のどこかがちくり、と痛んだ。
あのオセロットという老人との会話を思い出そうとすると、何だか、胸が痛い。頭も痛い。痛い痛い痛い痛い――
678通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/02(水) 14:21:10 ID:hQXdmSrV
『詩音、落ち着いて。話したいことがあるんだ』
悟史くんは、むぅ、と困ったように微笑みながら言った。
――うん。話して。私、ちゃんと聞くから。
何でも聞くよ。悟史くんに言われたことなら何でもする。何だって、するから……。
『――――を、*さないで。人を*そうなんて、思わないで。そうしたら、詩音が詩音じゃなくなって、――――――』
さっきよりもノイズが酷くなっている。でも、悟史くんが伝えたいことはわかった。
……スネーク先生の事だろう。また、胸が痛くなった。心の靄が晴れない。
――何で。その方が手っ取り早いでしょ? だって、あいつさえどうにかすれば、悟史くんに会えるんだもん。
貴方の為に、スネーク先生を*す、って決めたんだよ? 何でそれが駄目なのかな?
動きを封じようにも、私の力じゃどうにもならない。お得意のスタンガンで気絶させようにも、その前に気づかれる。
だから、沙都子のトラップがある裏山にでも呼び出して、貴方のバットで*そう、って思ってたんだよ。
『詩音、思い出して。――に、人殺しはいけない事だ、仲間に相談しろ、って言われたよね?』
――そんなの、知らない。
知らない知らない知らない知らない知らない。
相談してどうにかなる問題じゃないから。悟史くんが人質だから。アイツを*す前に、悟史くんが消えたら嫌だから。
それに、誰に話せばいいって言うの?
お姉は頼りにならない。園崎家の力は借りたくないし、村のしがらみに囚われているから。
沙都子には話すわけにはいかない。余計な心配はかけられない。
梨花ちゃまは子供だし、レナさんは……下手に隠し事をすると怖い。圭ちゃんなんて、転校してきたばかりだし……。
『じゃあ、僕からのお願い。僕に会いたいなら、誰かを*す、って手段は取らないで。でないと、――――――」
どうしてそこまでして、私を止めるんだろう。
でも、悟史くんの願いなら、聞き届けなければいけない。
――わかった。そこまで言うなら*すのは止めます。それなら満足でしょ…………?
途中で言葉が詰まる。
何故なら、悟史くんの体の周りに黒い靄がまとわりついたからだ。
『もう、行かなきゃ』
むぅ、とまた困ったように笑う。
『じゃあね、詩音。また会う時は、僕は――――かもしれないけれど、それでも』
ふっつりと言葉が途切れた。
手を悟史くんがいた方に伸ばしたけれど、もう『何も』残っていなかった。
待ってよ、悟史くん。行かないでよ。悟史くん悟史くん悟史くん悟史くん悟史くん悟史くん悟史くん悟史くん悟史くん……
679通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/02(水) 14:25:02 ID:hQXdmSrV
「――待ってったら! っ、はぁ、はぁ、はぁ…………」
ベッドから飛び起きる。
きょとんとした沙都子と圭一――いつ来たんだろうか――の表情を見て、さっきのは夢だ、と気づいた。
「おいおい、詩音。顔色真っ青だぞ。大丈夫か?」
「し、詩音さん? 何があったんですの?」
心配そうに二人が声をかけてきた。
大丈夫ですよ、ちょっとした夢です――と、二人を落ち着かせる。……一番落ち着かなきゃいけないのは、自分自身だけれど。
それに、『ちょっとした夢』ではなかった。
夢とは言えども、悟史くんに会えたのだから――――。
ごちゃごちゃな頭の中をまとめながら、少しだけ差しさわりの無い雑談をした。
圭一とスネークがこの診療所に見舞いに来たこと。そのときには、もう私は寝ていたらしい。
今まで、今日の授業の話をしていたこと。
そして、私が突然飛び起きた。……らしい。
「本当に大丈夫か? 休まなきゃ、明日の祭りが楽しめないぞ」
「…………大丈夫ですよ、多分。ちょっとトイレに行ってきますね」
とにかく席をはずしたかった私は、廊下に出た。
そして、少し深呼吸をする。
――――悟史くんに言われた通り、スネークは殺さない。きっと、もっといい方法があるに違いないから。
あれは、ただの夢じゃないと思う。
そんなわずかな確信を元に、足は自然と所長室の方へ向かっていった。明かりがドアの隙間から漏れていて、話声が聞こえる。
……廊下で立ち聞きするのはまずい。隣の部屋へ行こう。
隣にあった診察室のドアをそっと開ける。診察はもう終了しているから、誰も居なかった。
素早く身を潜り込ませ、壁に耳を当てた。
680通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/02(水) 14:26:04 ID:hQXdmSrV
今回はここまでです。
本当にすみませんでした。以降、執筆速度を上げます。ノシ
681名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 00:10:03 ID:PENrezao
>>680
乙。次回作を待ってるよ。

声優ネタを作ってみた。
スネーク:「雛見沢よ!俺は帰って来たぁぁぁぁぁ!」そして核発射。
K1:「これが!俺の!自慢の!バットだぁぁぁぁ!」鷹野の頭に一閃。
魅音:(スネークに向ってハリセンで)「バカ!なんでいきなり爆破なの!?」
梨花:「すこし・・・頭を冷やすのです♪にぱー☆」(そしてレイジングハート発射)
682名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 12:52:53 ID:qMsFLwZu
>>681 梨花ちゃまが1番こええええw
百年の魔女から百年の魔王になったなwww

683名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:02:17 ID:oTJ7K6Hb
空気の読めすぎる魅音なんて・・・
684 ◆mGggJUNq.A :2008/04/03(木) 17:50:29 ID:6RM3dj8y
>>680
乙です!
うおお……体調が悪かったらまた期限先延ばしにしますんで言って下さい!wktkして待ってます。


やっぱり期限2週間ってのは短いのかな。
685名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 10:50:33 ID:Tam+0Bdg
>>674
俺には文章力無いから無理だよ
募集すっから職人さんに書いてもらえないかな

深く考えずに書いたけど、殺人容疑で追われるスネークてのが最初の思いつき。
686告知募集 ◆mGggJUNq.A :2008/04/06(日) 09:16:57 ID:jWNfcE71
★現在【CQC体育編】と【ダンボール殺人事件】を書いてくれる職人さんを募集中です。

▼【CQC体育編】は、スネークが雛見沢分校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
スネークが体育の授業で生徒達や圭一達にCQC(軍事式近接格闘術?)を教えるというネタです。
特にそれ以外決まっていないので、後は職人さんが自由に題名(○○し編とか)や内容を考えて構いません。

▼【ダンボール殺人事件】はスネークが雛見沢校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
雛見沢で、ダンボールに詰められた死体が発見され、ダンボールの持ち主であるスネークに容疑(重要参考人?)が掛かります。
死体が発見された日にはスネークは行方不明になっていて、更に疑わしい状況のようです。
それ以外は何も決まっていないので、後は職人さんが自由に題名(○○し編とか)内容を考えて構いません。
687 ◆mGggJUNq.A :2008/04/06(日) 09:27:03 ID:jWNfcE71
一応、ダンボール殺人事件と名付けたけど、実際にあった殺人事件と被って嫌だなあ……orz

でもこのネタは面白そう。スネークは犯人なのか、別に真犯人がいるのかとか。
スネークが犯人の場合はやっぱりL5発症してるのか。
行方不明になったスネークは何処で何をしているのか。
もしかしたら死んで(殺されて)いるのか。
とか謎が謎を呼ぶミステリーな展開というヤツで燃えるwww
688メサルギア:2008/04/06(日) 12:48:33 ID:TBv22bJw
俺の目の前に兵士達の死体があった
目を矢で射抜かれている者、丸太でペシャンコにされた者、すでに人の形をとどめていない者、酷いここで何があったんだ
「オッホッホッホ〜待っていましたわ圭一さん」
俺はすかさず隠れた
「私の名前はサトコ、バーサーカー部隊のトラップマスターサトコですわ」
(どこだ、どこにいる)
「あなたどこに隠れていようとも関係ありませんわ、この周囲に私のトラップが仕掛けてありますのよ」
『さあ、あがいて死ね私の巣の中で』
俺は魅音に無線を入れた
「中佐、トラップマスターサトコが現れた」
『気をつけて圭ちゃん、サトコは銃やナイフとかは使えないけどトラップに関しては超A級よ』
「了解した」
俺は試しに目の前にあった拳大の石をとり声のした方に投げた
カサ 虚しく林の中に落ちた
「あの辺にはトラップはなさそうだ」次の瞬間丸太が飛んできた、次は大きめの枝を違う場所に投げた
枝は見えない糸にひっかかり矢が飛び枝は空中で射抜かれた
「・・・・・どうなってるんだ」
「どうしました圭一さん、怖くて動けないのですのなら動かしてあげますわよ」
俺の頭上に何かが落ちてきた
「・・・手榴弾」俺はそこから逃げると足に何かが引っかかった
ピーン(・・・糸!)数秒後俺は左足に激痛が走った
「ぐは」手榴弾の爆破で俺は違う大木まで吹き飛ばされ、激痛が走った場所に目をやると矢が刺さっていた
『圭ちゃん、大丈夫』
「深くは刺さっていないようだが・・・うっ」
『どうしたの圭ちゃん』
「恐らく毒だ痺れてきた」
『圭ちゃん、まずサバイバルビュアーを選んで適切な処置をするの、できる』
「今やっているところだ」
俺は矢を抜き毒を中和し傷を塗った
「これで大丈夫か・・・さてどうする」
「さあどんどん行きますわよ」

TIPS 主役をねらえ 『やはり火力か』編
この青い戦車(タチコマと言うらしい)がきてはや一ヶ月 最初は一機だったのが日に日に増えいまでは9機までになっていた
彼等(いやAIには男も女もないが俺は彼等と呼んでいる)とのコンビネーションはよくどんなこんな任務でもこなしてきた
「タチコマ〜天然オイル持ってきたぞ」
「わ〜い」
俺は彼等と居ることが心のやすらぎとなっていた そんな日々が一生続いても良い、主人公なんてどうでも良いと考え始めていたときだった
「ねえジャック?」廊下でローズに引き留められた
「なんだいローズ」
「今晩暇?良いお店見つけたの」
「いや今夜はタチコマのメンテをしなきゃいけないから、また今度にしてくれ」
「・・・んで」
「何か言ったかローズ?」
「い、いえじゃあ今度の日曜日はどう?あなた冬物の服無いでしょ一緒に買いに行きましょ?」
「ああ、すまない、日曜日は任務がある」
「・・・そう」
ローズの視点
私が作ったタチコマ、彼は喜んでくれた、それは私も嬉しかった
でも彼はタチコマばかり、私を見てくれない、なんでどうして?
私は考えた、二人の時間が欲しい、だから私は今晩彼と食事をして二人の時間をもうけようとした
だけど彼はタチコマばかり、私の目を見ようともしなかった
私は憎い私の愛しい人、私の全てを奪ったあの青い戦車が
689名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 13:27:10 ID:eNY3rMAT
>>688
ローズwwwタチコマに嫉妬すんなよwww
690名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 16:00:14 ID:WWCFenmE
>>688
ローズL5発症フラグwww
691名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 12:59:13 ID:YJ3IdyyG
>>688
病んでるwwwww
692メサルギア:2008/04/07(月) 23:47:46 ID:h3mrUjJz
メサルギアソリッド 番外編 【夜空は血に染まる】
全てには始まりがある、そして終わりもある、永遠なんてものは無い
命あるものは、死に土に返る、しかしもし永遠に生きることができるのならばそれは孤独になってしまうby20XX年 6月 前原圭一の日記最後の1ページより

朝日が差し込むが俺(圭一)は全身筋肉痛で起きれなかった
「畜生、体が言うことをきかねえ」原因は分かっている昨日のスネークと俺達の部活のせいだ
昨日の放課後俺達は教室で何にしようかと考えたが部長である魅音が言った
『新しく入った部員が言ったのをしよう』
「じゃあかくれんぼはどうだ」ゲームはかくれんぼになりゲームは始まった
ルール
勝敗は一人が鬼になり全員を見つければ勝ち、最後まで隠れ続けたら勝ち
隠れている間は移動ありトラップありのなんでもあり
見つかった者は鬼の配下となりる、ようはゾンビ鬼ごっこ
俺は最初に見つかり結局スネークの一人勝ち
スネークは生徒に変な格好はさせれないといって俺たちに筋トレをさせた
片手腕立て100回、腹筋100回、スクワット100回、校庭10週、これを終わるまでやらされ終わったときはすでに日はくれていた
「畜生スネークめ、メイド姿で帰ったほうがまだよかったぜ」俺はだだをこねながらも起き上がり朝飯を食い学校へ行った
学校の途中にレナ、魅音と合流した
「圭一君、なんか動きが変だよ」
「レナこそ」
「いや〜おじさんもあれにはまいったまいった」
学校までスネークが負けたときの罰ゲームをあーだこーだと三人で考え席についた瞬間に昨日の勝者はガラガラっとドアを開けて入ってきた
「おはようみんな」
「「「おはようございます」」」もう立つ気力もなかった
「どうした、魅音、レナ、梨花、サトコ、圭一、立てないのか」
「うるへい昨日の罰ゲームで体が悲鳴上げてんだよ」
「情けない、俺のいた小学校ではあれが日常だったぞ」
どんな学校だよっと言いながらもスネークは俺たちのことを気遣って午後までの授業を自習にしてくれた
授業が終わり部活の時間になった
「さぁ〜今日はなんのげーむをしようかね」
「できれば体を使わないゲームが良いんだが」
「わたくしも賛成ですわ」
「ボ、僕もなのです」
「レナも賛成」
「チッ」チッとスネークが舌打ちするが全員スルーをしてトランプで遊ぶことにした
「トランプか、俺はポーカーくらいしかできんぞ」ゲームはポーカーになった
ルール
全員最初の手持ちマッチの本数は15本とする
30回ゲームをし手持ちのマッチが多い人が勝ち一位が罰ゲームを与える
シンプルなゲームだ
「いかさまするかもしれないから一人一回シャッフルするというのはどうだ?それとトランプ傷でカードがわかるから俺が持ってるまだ未使用のカードを使おう」スネークの提案をした
「先生鋭いね」
そしてゲームは始まった、全員は言わなくても分かっていた
『『『『『スネークに罰ゲームをさせる!!』』』』』
693名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 00:07:18 ID:kP+gM14Q
部活メンバー総掛かりでスネークを陥れるのかw
694名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 00:43:15 ID:kP+gM14Q
695名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 04:31:30 ID:QZQdR5fN
>>692
乙。

総がかりでも活路を見出すのがスネーク!!
696名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 15:24:37 ID:EbIs8gtH
気晴らしTIPS


スネーク、君には日本へ行ってもらいたい。
「日本?なんでまた。」
昭和58年6月、雛見沢という村の沼地から有毒ガスが発生し、村人2000名余りが命を落とした。
「ひどいな……」
ああ、災害後、沼地の底を調査したそうなのだが、マグマ溜まりがあることがわかった。
だが、見つかったのはそれだけではないらしい。
「他にもなにか?」
……それがな、どうも宇宙船だという情報だ。
「う、宇宙船?まさか、地球外の…」
それはまだわからない。現地に研究所を設立し、船を調べているそうだ。
しかし、船はなにをしても傷ひとつ付かないらしい。だからまだ内部がどうなっているかも分からないのだ。

それより、ここからが本題だ。
12時間前、その研究施設が武装集団に占拠され、研究員80名が人質に捕られている。
「そいつらの目的は?」
要求は今だに無いが、やはり宇宙船だろう。
ネイキッド・スネーク、君に依頼する任務は研究施設へ潜入し敵の情報を送ってもらいたい。
できることなら、武装解除させよ。
む……スネーク、たった今、武装集団の代表者から要求があった。
「やはり宇宙船か?」
いや……それが、シュークリームを100個ほど包んでほしいそうだ……。
「少佐……」


つづく(のか?)
697名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 22:30:24 ID:3PuqljEB
hosyu
698名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 22:16:56 ID:KEPxuuxy
保守保守
699メサルギア:2008/04/13(日) 00:27:17 ID:luJYd1+d
俺は持ってきたUSPを装備し罠に注意し声の方へ進んだ
「あらあら丸見えですわ圭一さん」
「一つ聞きたいここに来る前にあった兵士の死体あれはお前がやったのか」
「あれは勝手に私の巣に入った罰ですわ、時期にあなたもああなりますんですことよ、お〜ほっほっほ」
「お前もレナというやつも狂ってる」
「あらあら、あなたも私達と同じなのに、まあ裏切り者は殺すまでですわ」
「裏切り者?」
「死ね、裏切り者は死ね」
聞く耳は持たないか、俺に向かってグレネードを投げてくる俺はそれをUSPで撃ち抜く
「お〜ほっほっほ、流石ですわね圭一さん、それでこそ部隊で唯一BIGBOSSに認められた存在だけありますわね」
「またBIGBOSSか」グレネードの軌道でおおよその場所は分かった
「あたれーーーーー」残りの弾を全てぶち込んだ
パン、パンパンパンパンパンパン、カチカチカチ
サトコ笑い声なくなり森に静寂が戻った
「やったか?」俺はトラップに引っかからないように注意しサトコがいるであろう場所に向かった
「やりますわね圭一さん、流石我々の中で唯一BIGBOSSに認められた人ですわ」俺の撃った弾はサトコの腹を貫通し、出血をしていた
「言えここには新型メサルギアが本当にあるのか?」
「・・・ふっふっふ、アハハハハ」サトコは突然狂ったように笑った
「何がおかしい」
「なるほど、そう言うことならあなたが、ゲフ、ここに来た理由もあなたのバックに誰が居るかわかりましたわ、ゴホ」
「おい、答えろ」
「本当の自分が知りたいなら・・・BIGBOSSに会う事ですわね、ゴホ」
「おい答えになってない、俺の質問に答えろ」
「そうそう、後5秒以内に私から離れないと圭一さんも死にますわよ」そう言うとサトコはピンの抜けた手榴弾を出した
「!」
(にぃーにぃー、あなたは今どこにおられるのですか?、もし今度生まれたときも兄妹でいたですわ)
ボン
「グッ」手榴弾は爆発し、俺は爆風で木に叩きつけられ気を失った

TIPS@ 基地内部
「レナちゃん、かなり荒れていますよ、どうしますBOGBOSS」
「!」
「どうしましたかBIGBOSS」
「・・・・ウキウッキ(・・・・サトコが死んだ)」
「え?」
「誰に殺されたんですかBIGBOSS」
「ウキッキ(恐らく圭一だ)」
「・・・生きていたんですね」
「ウキ、ウキ。ウキウキ(そうらしい、シオン、葛西、圭一捕まえてくるんだ。できるな?)」
「イエッサ〜」

TIPSA 主役をねらえ 『やはり火力か』編
タチコマの新装備をテストするために倉庫に行くと一機のタチコマの周りに人集りならぬタチコマ集りが出来ていた
「諸君ついに我々も新しい力をつけることが出来た」
「おお〜」
「見せて見せて」
「あ、雷電さん」
「一体何なんだ?」
「こいつ新しい力が得たとかいって言ってるんですよ」新装備の事だろうか?ローズもう装備させたのか?
「では雷電さんも来たことだからお披露目しよう」
ゴゴゴゴゴゴゴゴとかドドドドドドドドドドドみたいな効果音が出てもおかしくない気配を出した
「見るが良い、これがエージェントの力だーーー」タチコマの上にもう一体のタチコマを出した
「おお〜っでなんか変わったの?」
「そうだよ、お前の絵が変わっただけじゃん」
「見せてやろうエージェントの能力を」
「なんかデジャブなんだが」
『リセット・ザ・ワールド。時は止まる』
俺の時間は止まった、他のタチコマの時も止まった、本人の時も止まった、エージェントの時も止まった
・・・・いつ時が動き出すのであろうか?
700通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/13(日) 16:54:37 ID:9kWBc0mV
先程、圭一から聞いた話ではスネークは『煙草を吸いに行った』らしい。
にしては、なかなか戻って来ない。あてずっぽで来たけれど、まさか狙い通り『監督と話している』何て、思いもしなかった。
誰にも言ってはいないけれど、……スネークが雛見沢に来たのは、教師としてだけではなく、…………もっと別の、大きな目的がある気がする。
だから、……この診療所に来たのは、『監督と話がある』んじゃないかな、って思った。
ただ、それだけ。
『なぜ……。………………だと、思ったのですか』
監督の声が途切れ途切れに聞こえる。
……ビンゴ。監督とスネークは、今『何か』を話している。
ここの位置と壁の厚さからして監督の声はよく聞こえないが、……早速本題に入っているみたい。
だけど、肝心の話の内容がまったく掴めない。
スネークの弱みさえ掴めば、綿流しの日に動きを封じるぐらいは簡単なのに――――。
『…………この……歴史に興味があってな』
スネークの声がした。……歴史に興味がある? それで雛見沢に来たって言うの?
『…………ですか』
いずれにせよ、まだ何かがある。
歴史に興味があって雛見沢に来ました、教師をやらせて下さい、って訳ではないはずだ。
ただの『教師』なら、オセロットとかいう男がわざわざ『動きを封じろ』と言わないはずだ。
『ああ。……それも…………『昭和史』を…………』
幸か不幸か。
『昭和史』というキーワードは私の耳にしっかりと届いた。情報、ゲット。
歴史に興味がある。それも『昭和史』に。
――さぁ、早く何を求めているのか言ってくださいよ。
『そ……、それと、…………んに、なんの、……が』
監督は若干、焦っているようだ。……何故だろう。私が盗み聞きする前に何かあったのか。
『俺は…………んだ。この国、そして…………に……する。……風……のことを』
さっき『昭和史』というキーワードがしっかり聞こえたのに、今度は単語すら拾えなかった。
頭の中でスネークの言葉を反復してみる。会話の流れからして、
――『俺は知りたいんだ。この国、そしてこの地域に関する…………のことを』辺りが無難か。
『何』を知りたいのかは聞こえなかった。――仕方ない。諦めよう。
701通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/13(日) 16:55:40 ID:9kWBc0mV
『以前、……子の様子から……、……理解した。……は、この地域にある…………』
『止めて、ください』
監督が声を荒げる。おや、と私は目を丸くした。監督は滅多に怒らない。心の広い、優しい人物だ。
その監督が怒るなんて珍しい。いったいスネークは何をするつもりなのか――――。
『教えてくれないか』
はっきりとスネークが言う。監督の声は、ぼそぼそしていてさっきよりも聞き取りづらい。
『…………に、大戦中…………いう、……陸軍の施設。…………」
大戦中、陸軍、施設。
――やっぱり戦争関係か。でも、陸軍の施設が雛見沢にあったなんて、聞いたことが無い。
かなり昔のことだし、物心がつくちょっと前に私は雛見沢を離れているから、知らないことだった。
鬼婆なら知っているかも知れないけれどね。『あっち』方面は、特に。
『……、…………、知りません』
『そこでは…………が研究…………。もしかしたら……………………思ったんだが』
――――で、その施設で『何か』が研究されていたかも知れない、って訳か。
ようやく、話の内容が掴めて来た。
『歴史が――特に昭和史が――好き』なスネークは、この地域に大戦中にあったと思われる陸軍の施設で
研究されていた『こと』『モノ』が知りたい。それで監督に話を聞きに来た。
…………こんなところだろう。ここまでわかれば大したものだ。
あとはどう誘い出すか。
下手に墓穴を掘ると、……私も危ない。怪しまれて距離を置かれたら、それまでだ。
スネークの動きを封じることも出来ず、悟史くんにも会えなくて、…………秘密を知るもの、として
オセロットに殺される。最悪だなぁ。
『……この土地の……、詳しい人………………』
監督はスネークの質問にまったく応じなかったらしい。この土地について詳しい人を紹介するようだ。
『…………の権力者……。……崎家は…………繋がりが…………ています。
だ、……、園崎……頭首、…………さんなら、あるいは……』
園崎家の、頭首。つまり鬼婆。
自分は何も知らない。だから、お魎さんに聞いてください、って訳か。
――――あはははははははははははは。
702通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/13(日) 16:56:23 ID:9kWBc0mV
思わず、声を上げて笑いそうになった。
体が辛くなったので壁から耳を離す。もう、十分すぎるほどの情報を手に入れた。
鬼婆を知る人なら分かると思うが、鬼婆は、自分が認めた人しか話そうとしない。
雛見沢に来てすぐに園崎家に挨拶に行く、ぐらいのことをしないと、よっぽどの人物じゃないと会わないだろう。
――おそらく、それも分かっていて監督は言っている。
好都合。大チャンス。
私が『案内しますよ』とか言って、綿流しの日に園崎家に連れ込む。
でも鬼婆を含め、園崎家の人間は役員会議でいない。だから、『一緒に地下祭具殿を探検しましょう』とでも
言えばいい。
そして、一瞬の隙を突いて――――地下に閉じ込める。
祭りが終わったら、葛西辺りに頼んで出させればいい。それからのことはまだ考えない。
仮に、『詩音に閉じ込められた』と言ったとしても、誰もスネークの言葉を信じようともしないだろう。
『酔ってたんじゃないのー?』と、お姉辺りにからかわれるのがオチだ。
我ながら、いい閃きだと思う。スネークもこの話を呑むだろう。
そうすれば、愛しの彼に会える。
チャンスは一回のみ。私の全身全霊をかける。
そっか、*しちゃいけないのは、こっちの方が簡単だからか。
人が来ないか確認しますね、とでも言ってドアに近づいて鍵を閉める。それだけ。
念のために入り口で葛西に見張らせればいい。そうすれば、誰も近づけないし誰も外に出られない。
あはははは、たったコレだけで彼に会える。待っていてね悟史くん――――。
何故だか痒くなってきた手首を押さえて、私は一人微笑んだ。
703通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/13(日) 17:02:07 ID:9kWBc0mV
投下終了です。それとメサルギア氏乙です
詩音のなっがいTIPSはこれで終了。


バトンの件ですが(まだ持たせて下さいな)、一人で書くのはやはりきつい。
個人的に『キャラ予約制』がいいなぁと思うんですが……。
例:A「俺、スネークと梨花と○○(ネタバレキャラは伏字)書く!」
  B「その間に赤坂、大石、熊ちゃん書く!」
とすれば差し支えないと思います。
展開等によっては書いているところと被ったり、伏線が役に立たなかったりするので、
その場合は「予約破棄します」と一言言えばいいです。
どうでしょうか?
704名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 07:41:43 ID:71pJ7dkr
>>703 本編投下乙です。
詩音もう発症してきてるのね。
キャラ予約制は逆にややこしくなるだろうし、執筆中に出したいキャラとかが変わるかもしれないだろうから、せっかく出してもらった案だけど、あまりいいとは思えないな。解釈の仕方を間違っていたらすみません。
705通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/14(月) 21:36:53 ID:ItIhPtGY
>>704
>出したいキャラとかが変わるかもしれない
プロットを考えてから予約すれば、そのような事態は避けられると思いますが……。
その「出したいキャラ」が他の人が予約したキャラと被る場合は諦めるしかないと思います。
>ややこしい
他の某リレースレでは「投下3日前に予約」で上手く成り立っています。
このスレはおそらく自分と ◆mGggJUNq.A氏、メサルギア氏など数人で回っているので
大丈夫かと。
職人同士で話し合いたい場合はしたらばでやればいいでしょうし。

他の職人さんの意見も聞きたいなぁ。最近球技の人と ◆mGggJUNq.A氏見ないけど
大丈夫かな?
706球技 ◆W9ZcOhM8zg :2008/04/14(月) 22:11:58 ID:n06EBU5X
>>705
お久しぶりです。
球技です。
断念しました。orz二回目…
野球なんてあんまりやってないのに書こうなんて言った俺が馬鹿だったぁぁぁ!
すいませんでした…

あとバトンの事はいいと思いますよ。
でもあれですね。
書いている事が先にばれるとつまらなくなるのでは?
例えば俺の撃殺し編で先に「圭一とスネーク」って言ったら圭一が犯人だってすぐわかる。
ですので書く事によって予約という方向で…
707通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/14(月) 22:24:53 ID:ItIhPtGY
>>706
おぉ、いらっしゃいましたか。
……どんまい。そういう時は先に資料を集めておくことをおすすめします。

このバトン制は本編のみで、
例えば「圭一とスネーク」にしないで、「犯人とスネーク」にするとか、
他の職人さんが「犯人って誰? 他の書けねーよ」ってなる前に、したらばの本編スレで話し合い。
展開は前の本編さんが残してくれたプロットなので、(見た人は)皆分かると思いますし。

まぁ話変えようかなーなんて思ったりもするけどねw枝葉程度は。
それとついでにwiki更新しました。
708名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:28:34 ID:IGfXyRmc
ちょww知らない間に伸びすぎw
作者さん乙です

wktkしてます
709 ◆mGggJUNq.A :2008/04/16(水) 01:30:12 ID:5HT1xNIt
ご無沙汰しております。
最近、新しく入れた家電の操作を覚えたり、モンハンP2Gが発売さ(ry
などなど忙しくなってしまって、執筆に割く時間が持てませんでorz


>>707
投下乙カレー様です。

キャラ予約制が便利ならおkだと思いますよ。
キャラ予約制について質問なんですが、先代の本編氏が残してくれたプロットに添って書かれるんですよね。

@スネークは出番が多い(主人公ですし)ですが、これは【スネークが〇〇〇と戦う前まで書きます】と宣言するのですか?

Aプロットに明記されていないキャラの話を、他の職人さんが自由に(と言ってもプロット遵守で)書いていいんですか?

例えば、スネークが祭具殿でごにょごにょしてる間、一方、大石達は〜とか、魅音は〜のように。
710通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/16(水) 21:15:37 ID:xLSdJQuj
>>709
おぉ、お久しぶりです。
モンハンwwww 廃人にならない程度にどうぞw

個人的に便利だとは思います。
まず@
「○○○と戦う前まで〜」とするとネタバレですので、例えばスネークが診療所へ行くシーンを書こうとするならば
「スネーク、圭一、沙都子、入江、(詩音)予約します」とすればいいと思います。()は参加するかどうか未定、または
声だけ、夢の中だけ、などで。まぁこれもネタバレかもね
要するに、誰かがキャラAを予約している間は、他の人はキャラAを本編orTIPSに出さない、という方針で。

A
それが私の望みです。同時進行で違う視点の話が書けますしね。
書いている途中で「この展開は使えない」となったら、一旦予約を破棄すればいいですし。

ということで、賛否両論ありますが梨花とトミー、みみみみ、(羽入、スネーク)を予約します。
過去の回想(現在、スネークは綿流しの日の夜明け、焚き火の前にいるという設定です)なので、
綿流しを書きたい場合は進めて下さってもかまいません。
711 ◆mGggJUNq.A :2008/04/17(木) 03:05:23 ID:1wnzg0ON
>>710
モンハンは無印からやってるので手遅れかと思いますw

なんとなく理解できたような……でも少し何かが引っかかってます。

>誰かがキャラAを予約している間は、他の人はキャラAを本編orTIPSに出さないという方針で。
たとえば「スネークとクラスメイト全員で体育の時間を利用して水鉄砲対決」が書きたい場合、それだけのキャラが
予約されて拘束されるんですよね。
この場合、本編の大筋の話を書いて進めたいのにスネークが拘束されてて、キャラが使えないよ〜!という事に
なってしまいませんか?
水鉄砲対決なら短編として書いちゃっても問題ないネタですがw

>梨花とトミー、みみみみ、(羽入、スネーク)を予約します。
をを!早速ですね。楽しみに待ってます!
この場合は、羽入とスネークは参加未定なのですね
712名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 13:41:07 ID:eTKnwIb7
まさかの竜騎士と小島監督の対談ktkr
ttp://www.kjp.konami.jp/gs/hideoblog/mgsbook.html
713通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/17(木) 20:56:18 ID:pPKUMpNb
>>712
釣りかと思ったらマジですか!
すげえ、小説買おう

>>711
>キャラが使えないよ〜!
その間は待っていた方がいいかと。……じゃあ、過去話とかのTIPSはアリにしましょうか。
「今いいネタが閃いたから書きてぇ!」って場合は書いちゃって、前の人が投下されたら
「スネーク+部活メンバー」予約宣言をして、すぐに投下してもいいですし。
まぁその書いたネタが無駄になることもあるけれどねあはははははは……
>参加未定
そうです。羽入は出すことにしました。スネークはまだ未定ですが。
どうぞ貴方も本編を進めちゃってくださいw
714 ◆W9ZcOhM8zg :2008/04/17(木) 22:31:47 ID:Lwqzz8Lq
モンハンwww
俺もP時代からやってます。
今はカスタムファームにしてISO起動できるから便利です。

少し脱線してしまった。
何か最近ネタが無いのですが(主に他のSSを書くときに使ってしまうため)、
何かシリアスな話ないですか?
お笑いとかスポーツ書けないorz
715名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 22:13:53 ID:s0W1g7J7
>>714
つ ダンボール殺人事件
716 ◆mGggJUNq.A :2008/04/19(土) 23:44:33 ID:E0Cqe2Tp
すいません、キリンが倒せないんですがどうしたら……あれ?スレ間違えた(棒読み)


>>713
それじゃ書きたいシーンとかあったらキャラ予約してみます。


>>714
ファイトです。シリアスというと、推理モノとか……
717名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 10:22:03 ID:rHPhMbYc
保守・・・

>>716 キリンは慣れだよ
718 ◆W9ZcOhM8zg :2008/04/20(日) 22:45:28 ID:sjzNpVhg
>>715
あ…忘れてた

>>716
キリンは回復薬使いまくりであと火でも使いながら…
あれ?サイト間違えた(棒読み)

推理モノは…頭が回らないorz
719名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/22(火) 14:28:30 ID:fmjm9n+8
詩音ごときがスネークを監禁?
死ねばいいのに
720名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/22(火) 22:52:39 ID:wnYhZ7GW
女は好きな男のためなら、
いつもより頑張っちゃうんだよ
俺がなにを言いたいかというと
俺も詩音みたいな彼女が欲しいということだ
721名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/23(水) 01:32:12 ID:vaquouKe
>>720
どうでもいいがおまいさん、IDがGWだぜ。
愛国者の回し者か。
722通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/23(水) 21:02:17 ID:eVjtt2Ml
IPS:魔女vs魔女

「……羽入。富竹は、見つかった?」
『いいえ。僕も、見つけられませんでしたです…………あぅ」
まだ昼下がり。
梨花と羽入は、富竹を捜すべく、雛見沢を駆け回っていた。
もうかれこれ1、2時間は歩き回っていることになる。
梨花の額にはうっすらと汗がにじみ出ており、彼女と感覚を共有している羽入も、やつれて見えた。
診療所、学校、果ては興宮。
あらゆる所を探し回ったが、……彼は見つからない。どこにいるというのだろうか。
『梨花……。今日は、もう』
「諦めろ、って言うの?」
梨花が羽入をきっ、と睨みつける。
「私はこのぐらいでへこたれたりはしない。ようやく、掴みかけたチャンスなんだもの。
運命に抗ってみせるって決めた。圭一と、富竹と、赤坂と、そしてスネークが協力してくれれば、百人力よ」
にしても、本当にどこに行ったのよ。
口では決意表明をしたが、本当は富竹が見つからないことに対する苛立ちでいっぱいだ。
羽入が『シュークリームが食べたいのです……』とぼやきながら梨花の後ろをくっついて行く。
後で刑罰用キムチだな、と考えながら梨花はふと足を止めた。
『梨花?』
羽入が首を傾げる。
「…………思い出したわ。一番最初に運命に抗った世界でのこと」
それが何か、という羽入を制す。
もうどのぐらい前のことかも思い出せない。あの時は、スネークという存在すら影も形も知らなかったのだから。
そして、…………8月を突破できないなんて、思ってもいなかった。
「確か、あの世界では、彼を古手神社に呼び出したわ」
富竹を説得している途中で、入江も来た。
そして大石も赤坂も来て、富竹が素性を明かし、そこからすべてが上手くいった。不思議なぐらいに。
もうループの力が残っていないと思ったのに、今もまた、不思議なぐらいに夏を何度も繰り返すことになっている。
『でも、今もいると限らないですよ。それに今とその時とでは……』
「あんたは何でも否定するんだから。灯台下暗し、って言うじゃない。とにかく古手神社に戻るわよ。いなかったらまた考える」
梨花が全力で走り出した。
羽入もぶつくさと文句を言いながら、梨花の後を追いかけていった。
723通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/23(水) 21:02:53 ID:eVjtt2Ml
前にも述べたが、双六における最悪は『振り出しに戻る』ことだ。
相手といい勝負だったのに、自分だけ最悪の目がでて、振り出しに戻される。これほど屈辱的で敗北感が強いものは無い。
――ならば、双六盤全体で考えてみてはどうだろうか。
運勝負なのは否めないが、一度負けたらどの辺りに災厄があるのか、どうしたら避けられるのかが分かってくる。
二人の魔女が勝負している世界を、この双六に例えると。――――おかしいことが起こっている。
最初に6月を突破した世界と、今の世界。
関係はまったく無いのかもしれない。歪んだカケラが閉じ込められて、哀れな迷い子となっているのだから。
徹底的に、歪んでいる。北条鉄平の二度の来訪は考えられないことだ。ソリッド・スネークの存在も――。
――――なのに、どこかで繋がっている。『歪んでいる』と思っているのは、気のせいかもしれない。
繋がっている、と思えるからこそ、『富竹が古手神社にいる』などと根拠の無いことを頼りにしているのだ。
自分の視点からだけでは気づけないこともある。
第三者だけがまぎれ込んだ世界だとしたら、――第三者は、第三者と共に消える。
一対一の勝負に、横から『誰か』が加わった。『誰か』と私は協力しあっているとは言い切れない。
ダブルの勝負と思いきや、シングル戦であって、たまたまそのゲーム盤が同じものであるだけかもしれない。
お互い、自分の相手に勝ったらそっとゲーム盤を離れる。それだけのことだ。
そして、残された自分達の駒で勝負する。――――蛇もまた、『第三者』であるから、いつか消える存在かもしれない。
百年の魔女を自称する少女は、自重めいた笑みを漏らす。
他人にばかり助けを求めてはいられない。
――――結局は、私と『彼女』の勝負なのだから…………

梨花は、古手神社の階段を駆け上がる。
『りぃかぁぁぁぁぁ〜早いのですぅ〜、待ってくださいなのです〜!!』
羽入も後ろから必死に追いかけてくる。梨花は「うるさい」の一言で一蹴した。
神社の屋根がだんだんと梨花の視界に入ってくる。流れる汗を必死に手で拭い、一段飛ばしで昇っていった。
……が、焦りすぎていたせいか、サンダルが石段にひっかかって転んでしまう。
――――と、倒れこもうとした梨花を誰かが受け止めた。

「梨花ちゃんじゃないか。そんなに慌ててどうしたんだい? どこか怪我はない?」
鍛えられた体。眼鏡の底から、穏やかな微笑を見せている。カメラを持っていた。

「……と、富竹!」

梨花がずっと探していた人物が、そこにいた。
「は、話が、あるのですっ…………。ちょっと、こっちに来てくださいなのです」
息も絶え絶えに、早く用件を伝えてしまおうと、梨花は富竹のタンクトップの裾をくいくいと引っ張った。
724通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/23(水) 21:11:36 ID:eVjtt2Ml
すみません、ちょっと説得シーンに時間がかかりそうなので今回はここまでです。
それと1レス目に訂正が
> × 富竹を説得している途中で、入江も来た。
   ○ 富竹を説得しようと思ったら、入江も一緒に来た。
続けて富竹、梨花、三四、羽入を予約します。スネークは出さないことにしました。
725名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/24(木) 17:55:53 ID:fxcgv73i
>>724
GJ!!
726名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/24(木) 22:23:26 ID:i4sjtK28
本編氏、乙です!
727名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/25(金) 20:30:11 ID:3UWyh+HB
>>720
はあ?何言ってんの?
つか、作者は詩音厨っすか、スネークをバカにしてんの?
728名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/25(金) 21:16:12 ID:bIV9b334
>>727
まだ「監禁する」って決まったわけでもないし、スネークも人間だから完璧ってわけでもない
それだったらスネークが沙都子のトラップにかかっている時点で突っ込めよ
729名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 01:00:28 ID:x9Fk5eLR
>>727
スネークが詩音に監禁されるわけがない。という根拠は?

>>728
おめでとう。IDに三四が降臨してますよw
730ゲーム好き名無しさん:2008/04/26(土) 21:02:22 ID:ZrX03niz
スネーク「トミタケフラッシュ!!」
富竹「グット!!」
731名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 22:36:02 ID:a6Ne4189
スタングレネードの10倍の光だ!www
732名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 23:09:50 ID:3SFagIxH
スネークって1972年生まれとwikiに書いてあるけど、40歳前なのかな?
733名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:29:37 ID:pPI9vio1
734通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:26:57 ID:hKC//SmL
「スネークさんに会って欲しい?」
用件を伝えると、富竹はきょとんとした表情を浮かべた。……無理もないだろう。
梨花は頷く。
「そうなのです。……二人に、大事な大事な話があるのですよ」
富竹は思案するような顔になった。
「えっと…………それは僕とスネークさんが一緒にいなきゃ駄目ってことかい?」
梨花はまた頷いた。
富竹は少しだけ俯く。眼鏡が光をきらりと反射して、表情が見えなくなった。
ソリッド・スネーク。雛見沢に来たばかりの教師。――――と、聞いていた。
エンジェルモートで握手を交わしたとき、スネークも富竹がただ者ではないと気づいたように、富竹もまた気づいていた。
おそらく、向こうも銃を扱っているのだろう。…………それも長い間。数年間やっていた程度では出来ないものだ。
『また』会おう、と、彼はそう言った。
梨花が故意に会わせる、ということは何を意味しているのだろうか。
富竹は沈黙を破った。
「…………話の内容にもよるよ。スネークさんは、また会ってみたいと思っていたんだ。梨花ちゃんが大事な話っていうのは、
よっぽどのことだからね。今、ちょっとだけ話してくれないかい?」
梨花は、ゆっくり息を吸い込んだ。そして吐き出す。
一番大事な場面が来たのだ。説得しだいで、命運が決まる。上手くいくか…………。
そして、ぽつりぽつりと話し始めた。
鷹野の野望のこと。梨花自身が殺されるということ。雛見沢症候群関連のこと。
スネークのことは素性が詳しくわからないし、富竹もよく知らないと思うので、『強い味方』と説明しておいた。
その『強い味方』と共に、診療所を――主に鷹野の動きを――監視して欲しいこと。できれば、入江とも協力して欲しい、と。
「だから…………そのためには、富竹とスネークがお話するべきなのです。……………………信じて、くれますですか」
今まで黙って聞いていた富竹が、口を開いた。
「梨花ちゃん…………? 何を、言ってるんだい……? 鷹野さんがそんなことをする訳……ないじゃないか。どうして君は鷹野さんを……」
富竹の『この』反応はいつものことだ。鷹野さんは悪い人じゃない。だいたい症候群撲滅の為に研究を続けているんだ。……と、言いたいのだろう。
だから、梨花は冷静に答えることができた。
いつかも言った、……いや、いつも富竹を説得する時に言うものを。
「……富竹。正直に答えてください。そして、真剣に考えてください。……正常な鷹野なら、ボクを殺すようなことは絶対にないと思いますですが……
……今の鷹野は絶対にボクを殺さないという保障はありますですか?」
「そ、……それはどういう意味だい?」
富竹は考えるそぶりを見せたが、思い当たる節がなかったのか首を横に振った。
735通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:28:04 ID:hKC//SmL
「鷹野は雛見沢症候群の研究に生涯をかけている。それは事実?」
「……う、うん。……ここだけの話、雛見沢症候群の研究は彼女が中心なんだよ。入江所長は、」
「『表向きのトップで、研究の中心は鷹野さん』なんでしょう?」
どうしてそれを、と富竹が驚いていた。
100年間ループし、勝ち取った世界から今の歪んだ世界になるまで。何度も富竹を説得し何度も『6月』を越えてきたのだ。
鷹野が研究の中心にいることは、だいぶ前から知っていた。
とりあえず、梨花は『6月』を越えたいと考えている。……だから、スネークがここ雛見沢に来た理由と、8月の末には6月に戻ってくることは
何も考えない。鷹野を止めて、スネークと富竹が協力するためには、まずこちら側についてもらうように説得しなければならない。
「どこで知ったのかは後で。……そんな鷹野にとって、研究の方針が変わり、3年で研究を終了と宣言された現在の状況はどんな気持ちなの?」
富竹はわずかに狼狽した。
梨花の言っていることがあまりにも的確で、本来梨花が知らないはずのことまで詳しく知っているからだ。
「…………いや、……た、…………確かに、鷹野さんが新理事会に説明しに行って、かなり悪い評価をされたという話は聞いているよ。
相当、研究を馬鹿にされたらしい。……それでも彼女は気丈を装って、いっそう研究に打ち込んでいるけれど、……かなり傷ついたと思う」
――どこかが、違う。
梨花は『違い』を感じ取った。
気丈を装っている、のはどの世界でも共通だが、『研究に打ち込んでいる』ことは余り聞いたことがない。
単に記憶していないだけなのか。それとも、スネークがここに来るようになった要因と絡んでいるのか。……どちらにせよ、だ。
「研究に打ち込んでいる、たって、それは表向きのことだけで、どうせ打ち切られるならと、自暴自棄にならないなんて、絶対に言えるの?」
「い、……いや、…………鷹野さんに限ってありえないよ。……ありえない」
ありえない、と連呼しながらも、それを完全に否定できない。
恐ろしい想像を否定しようと、何度もそれを口にする。どの世界の富竹と入江に共通するものだ。
…………実際、敵は鷹野だけじゃないことがちらほらと見えてきている。……鷹野『達』がどうやって私を殺そうと企むのかは、私たちに
とって想像する以上のことはできないのだ。
鷹野をふん縛って自白させることを考えた世界もあったが、…………途中で記憶が途切れている。返り討ちで終わりだったらしい。情けない。
――とにかく、だ。今は富竹に鷹野を疑わせ、私の味方につけてスネークと協力させることが大事なのだ。
梨花は、富竹の言葉を聞きながら必死に思考を巡らせる。
「……確かに、少々恐ろしい想像ではあるけれど……それでも彼女にだって理性というものがある。……彼女も、その辛い気持ちを時間で癒せるさ」
「傷心の人は、たぶらかされやすいということはありませんですか?」
どういう意味だい、と富竹が問う。
梨花はもどかしさを感じながら、何回も繰り返してきたやりとりを口にする。
「富竹。ボクが死んだら大変なことになりますね? 緊急マニュアルが執行され、村が丸ごと抹殺される」
「え、ええぇッ?! …………ぁ、ぁははははははは、そ、そうなのかい?! ぼ、僕は知らなかったなぁ……」
……何回聞いても下手な誤魔化し方だ。年少組だって騙されそうにない。
736通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:28:44 ID:hKC//SmL
「時間がもったいないので、誤魔化しっこはなしにしましょうです。……それは最後の手段ですから、それを実行すれば、大変なことになりますですね?」
富竹は仕方がないと考えたのか、緊急マニュアルの存在を認めた。
「……あぁ、大変なことになるよ。村をひとつ消し去るなんて簡単なことじゃない」
「単刀直入に言います。その緊急マニュアルで得をする人間がいるはずなのです」
「まさか! いるはずかないよ……!」
それどころか、政府内の問題に発展しかねない、と、富竹はあくまで否定を続けた。
「……となれば。その騒ぎで得をする人がいるのではありませんか? 緊急マニュアルが執行されるようなことになれば、執行はやむなく行うが、その後、
そうしなければならない状況に陥らせた人間たちへの責任追及が始まる。……入江機関を統括している上の連中ね。その黒幕たちが責任を追及され、
『東京』で失脚するということは?」
「…………………………むむむ」
富竹は腕組みをし、落ち着きが無くなってきている。……今回は早く終わりそうだ。富竹は意志が弱いから、揺さぶりをかけることも
考えていたのだが。まだ梨花は部活メンバーに漫画の所以を話していないから、揺さぶりに自信がなかった。ラッキーだ。
「…………確かに最近、東京である大物が死去してね。それに伴い、後釜を巡って派閥闘争が激しくなって、入江機関のクライアントである
アルファベットの理事会も粛清と呼ばれるほどの人事の大刷新があってね……。それで入江機関は槍玉に挙げられて、研究の即時中止が決められた、
みたいな話はあるんだよ……」
「……そんな中、もし私が死んで、緊急マニュアルが執行されたとしたら……? 入江機関と、その黒幕の理事会、そしてそれを擁する派閥は、
必ず責任を追及される。……本来なら、雛見沢症候群などという危険な爆弾の存在は『東京』以外は誰も知らないから安全だけど、……『東京』の
中に敵ができた場合に限り、その敵にとって雛見沢は、あまりに簡単に爆発できる爆弾となる」
「……………………なるほど、そんな恐ろしい絵を描いている連中がいたとしても……ありえるかもしれない」
あと一押しだ。梨花は息を吸い込んだ。
「富竹はとてもいい人なのです…………そんな富竹にこう言えば、受け入れてもらえないことはわかっている。……でも、入江機関の監査役である
富竹二尉にボクは訴えねばなりません」
「それで……………………鷹野さんという訳かい……?」
「傷心の鷹野に、彼女を利用したい何者かが接触し、諭すと言うようなことはありませんですか。……傷付いた人は自分を理解してくれる人に
心を許してしまいやすい。『東京』での混乱を目論む何者かが、いや、……もっと大きな目的を持った何者かが接触して取り入り、何かを
焚きつけたかもしれないのです」
鷹野さんに限って……と繰り返した富竹は、ふと言葉を紡ぐのを止めた。
富竹だって大人だ。
傷ついた人の心について思いを馳せるだけの人生経験はある。
……だからこそ、今、鷹野がとても傷ついていて……それを利用してもおかしくない何者かがありえることがわかる……。
「…………梨花ちゃんの言い分は分かったよ」
梨花は顔を上げた。じゃあ、と意気込んだ梨花を制して富竹は言った。


「でも、この問題とスネークさんは関係ない。僕と所長で考えることにするよ。……鷹野さんを本当の意味で信じる為に」

737通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:29:47 ID:hKC//SmL
駄目だ駄目だ駄目だ。それでは意味が無い。今までそうしてきて6月を越えられても、その先にはたどり着けなかったのだから…………。
「スネークは口が堅くて、信用できる人なのです。…………詳しくは言えませんが、きっと富竹と通じる『何か』があるはずなのです。……だから、
スネークと話だけでもしてくださいなのです」
富竹は首を横に振った。
「うかつに東京や入江機関、雛見沢症候群のことを話してはいけないよ。……機密保持の為にも、それは出来ない。彼が只者じゃないのは僕だって
よくわかっている。…………だからこそ、この問題に関係することは駄目なんだ」
――他の世界では、あっさり『機密保持』を破って、入江機関の内部事情のことを私に話した癖に何を言うのよ。
梨花は焦ってはいけない、と思いつつも苛立ちを覚えてきた。少なくとも富竹は今日中に説得しなければならない。
「きっと、事は東京や入江機関だけでなく、……その先にある、もっと大きな何かに繋がっています。それは、ボクの命だけでなく、
もっと大勢の人の悲しみや苦しみ、そして………………たくさんの死を伴うものなのです」
「いや…………鷹野さんが本当にそういう計画を立てているかすら確かじゃないんだ。そんなあやふやな状態なのに、第三者を巻き込めないよ」
もどかしい。説得しきれない自分が。スネークを『第三者』としか捉えていない富竹が。……手から水が零れ落ちるように、過ぎ行く時間が。
「ボクの口からは余り言えませんが、……スネークは、ある目的があって雛見沢に来ているはずなのです。詳しくはわかりません。でも、
教師として雛見沢に来てくれた日に………………もしもの時は、命を懸けて、ボク達を守る、と……確かに言いました。少なくとも悪い人では
ないのです。せめて、会ってお話して下さいなのです」
富竹はまだ考え込む素振りを見せた。
「…………せめて鷹野さんの近辺に不審な動きがないか確認できてからにして欲しいよ。梨花ちゃんがスネークさんを信用しているように、
僕も……鷹野さんを、信用しているんだ。たぶん、綿流しの後ぐらいには調査も、」
……埒が明かない。梨花は大きく息を吸い込んだ。
「ボクの話を聞いていなかったのですか!? お祭りの後では遅すぎるのですっ! こうしている間にも鷹野は」


「あらぁ、梨花ちゃん。私がどうかしたの?」


――――全身の血が、凍った。
振り返らなくてもわかる。後ろにいるのは、最大の敵。古手梨花が殺される最大の要因。
「………………鷹、野」
くすくすと悪魔が笑い、富竹に近づいていく。梨花は、いつの間にか拳を握り締めていた。
間接が白くなる程手を強くにぎり、わずかに震えていた。
何で。何で今、鷹野がここに来る。診療所にいる筈では………? ……………………今日は土曜日だ。午後の診察はない。
だとしたら、ここで富竹と鷹野が待ち合わせをしていた可能性はゼロではない。
――――どうして、このタイミングで来たの。鷹野を疑わせ、スネークに会うように説得しようとしていたこのタイミングで……!
ツイていないどころか、最悪だ。賽の目はまた1を示したのだ……。大石や赤坂、入江辺りが来たのならば、……こちらに協力してくれる可能性がある。
よりによって、鷹野が来たなんて…………。
738通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:31:14 ID:hKC//SmL
梨花は、目の前が真っ暗になったかのような錯覚を受けた。握られていた拳が、力なく開いていく。
もう――――終わりだ。全て終わりだ。運命に立ち向かうだけの駒すら用意できていない。……誰からも、協力を得られなかった。
圭一達からも、入江からも、富竹からも。――赤坂にいたっては、雛見沢にいるかどうかもわからない。
赤坂がいないのなら、大石の説得も難しい。駒は――――ひとつも揃わなかった。
「ねぇ、ジロウさん。いったい何の話をしていたの? 梨花ちゃんもジロウさんも、おっかない顔よ」
「………………いや、…………。ぁははは…………。ねぇ、……梨花ちゃん」
どうせ終わる世界ならば。
どうせ滅んでしまう世界ならば。どうなっても、いい。
「…………もういい。この世界はもうおしまい。せいぜい最後の『祭り』を楽しみなさいよ! どうせみんな死ぬのよ! 
……決断しなかったことを後悔すればいい。自分の犯した罪の重さを、身をもって知ればいい! そのせいで雛見沢は滅びるっ!
死ね、死ね、死んでしまえぇぇええぇぇぇぇっ! みんな死ねえぇぇぇぇぇええぇぇぇぇぇ!!!! うわぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあっ!」
「り、梨花ちゃん…………?」
「…………………………」
心配するような富竹と、かすかに表情が変わった鷹野を無視し、梨花は自宅へ疾走していった。

残された富竹と鷹野は梨花を追いかけなかった。
「り、梨花ちゃんが取り乱すのは珍しいね…………。きっと、お祭りの練習で疲れているんだよ。ね、鷹野さん」
富竹の言葉をよそに、鷹野は俯いていた。……そして、深く考え込んでいた。
自分がしているものは。――――悪魔の、研究。
『自分の犯した罪の重さを、身をもって知ればいい! そのせいで雛見沢は滅びるっ!』
梨花の言葉が繰り返し頭の中で再生される。あの言葉が富竹に向けられたものなのか、鷹野に向けられたものなのかは、判断できなかった。
梨花が、……何故ああいう行動をしたのかよりも、富竹と何を話していたのかよりも、……気になる、言葉。
「ねぇ………………ジロウさん」
「何だい、鷹野さん」
長年連れ添ってきたパートナーに、再び問う。……確信がないのか、それとも保障が欲しいのか。
「前も聞いたけれど、……ジロウさんは、何があっても、私の味方でいてくれるわよね……?」
もちろんだよ、と、富竹は頷いた。
それを聞いて、鷹野はかすかな安堵と、……罪悪感を覚えた。
ただし、と富竹は言葉を付け加える。
「君がもし、…………間違ったことをしているのならば、僕は、……それを止めてみせる。君を裏切りはしないけれど、正しくないことを
しているのならば、君を、きっと、止めると思う」
その言葉に、また胸が締め付けられる……。
「……………………ありがとう、ジロウさん」
739通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:32:02 ID:hKC//SmL
かちゃり、と梨花は受話器を置いた。
落ち着きを取り戻したので、診療所に電話をしたのだ。――スネークがすぐ出たのは好都合だった。
できれば、……今は誰とも話したくないからだ。
一緒に暮らしている沙都子が今いないせいか、梨花と沙都子の家はひどく静まり返っていた。
『梨花…………』
いつの間にか姿を消し、いつの間にか戻ってきた羽入が、心配そうに梨花の顔を覗き込む。
『諦めちゃ、ダメなのですよ。諦めたら終わりだって、言ったのは梨花じゃないですか』
「……わかっているわ。でも今は放っておいて…………。一人になりたいの」
あぅあぅ、と困ったように羽入は言い、どこかへ去っていった。
……最悪だ。
何回も賽を振って、1がこれほど連続して出てきたことは他にもないだろう。
せめて、明日の祭りだけでも精一杯やろう。
――――明後日には富竹と鷹野の死体が発見されるのだから。そして、どんなに遅くても、……一週間以内に私は殺される。
だから、…………最後の楽しみを、どうか、奪わないで。
誰も発症することなく、誰も欠けることなく、迎えられた祭りを………………。

梨花はこの一週間でどれだけ傷ついたのか。
羽入にはわからないぐらい傷つき、悲しみ、裏切られ、怒りを覚えたのだろう……。
絶望しきっている梨花を救える駒は揃わなかった。
ただ単に、運命なのか。しかし、『運命』すら覆せる力を人は持っていることをあの少年が教えてくれた。
どんなにこの世界が歪んでも。少年達と蛇は果敢に運命に立ち向かった。
ならば、――――今度は、僕自身が。

梨花の見ていないところで、羽入は、ある決意を固めていた。
740通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/27(日) 16:35:43 ID:hKC//SmL
投下終了。
……自分でいうのもアレだけど、なげぇwwwwwそりゃあオリスク作る人も来なくなったわけだ
読みづらいと思いますが勘弁してください。
説得シーンの文章はほぼ祭囃し編の文章のパクリです。竜騎士07の偉大さを知った

予約はどうしよう…………。
破棄する可能性が高いですが、赤坂、大石、(熊ちゃん)、(スネーク、圭一)予約します。
スネークと圭一はちらりとしか出てこないと思います。
741名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 05:43:44 ID:Uoba6TQ1

うおぉぉお!!!?
大量投下だーーッ!!!!!!
本編氏、超乙です!!!!!!
742名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 06:07:21 ID:K1cHMC7s
初めてこのスレ来たんで質問なんだけど、
オリスクって過去にどんなの上げられたの?

うpローダとかあるなら、
取り合えずどれか一つ文字流す事までならやっても良いゾナ。
743名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 06:11:37 ID:0W+RhYFR
このスレの場合ならここに。

sne_hina @ ウィキ
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina/pages/1.html
744名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:05:40 ID:QX3Sqw66
>>742
過去はデザートフェスタまで上げられていた。流れたから自分は持ってない
原作のnscript.da)を変換して、ここの文章を当てはめていたから
原作再現率はかなりのものだったらしい。
うpろだはどこでもいいです
その代わり本編並に長いのと立ち絵がないキャラの扱いとか(これも絵師がうpしていたはずだけど
同じく流れた)問題点がいろいろあるからやるとしたら……がんばって下さいw
745名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:11:38 ID:QX3Sqw66
ごめ、ミスった
× nscript.da)
○ nscript.dat
746名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:36:05 ID:fYvxcSVD
ひぐらしのスクリプト構造はある程度把握してるから
自前で一から組んでも
文字流すだけなら全く問題ないけど
画像とかのデータ流用をどーするかが問題かな。

あとスネークの立ち絵とかデータが存在しないものをどーするか……
747名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:43:03 ID:QX3Sqw66
>>746
自分もスプリクト少しだけならいじれるけれど原作が手元に無いw
>スネークの立ち絵とか
過去ログの流れからして、ロゴとかメタルギアとかうpされてるんだよなぁ。
誰か持っていないですか〜?(以下、過去ログ一部)

786 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/05(月) 19:24:31 ID:gOqNpKVq
オリスクの出来メチャクチャいい(原作再現率も)けどこれはどうやって作ったんだ?
まねしてNスクリプターやったけどそこまで原作再現できないんだが

787 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/05(月) 23:36:20 ID:UhJuD6n4
>>786
ひぐらし本編のnscript.datを専用のツールを使ってtxtに変換し、それを元に本文の差し替え&細部の変更をしてます。
ようするに八咫桜さんのスクリプトのほぼパクリ(ゲフンゲフン)


803 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2007/03/11(日) 18:27:30 ID:GVNpqL2s
ttp://kanon02.kir.jp/uploader_001/src/IC-001MB-0007.png
メタルギアよりのデザインですまない。
えぬすくの人とか有効活用してくださいましー。

811 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2007/03/12(月) 19:04:56 ID:Xz0skmQy
>>803
すいません、ロゴなんですがアイキャッチ用に320×120くらいのサイズのものって、できますか?
自分でちょっといじってみましたがさっぱりで……。

816 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/12(月) 23:02:45 ID:MVyr3jBM
>>811
俺は803じゃないんだけども、こんな感じので使えそうかい?
ttp://vegetarianism.o0o0.jp/pochi/src/shichi27504.zip.html

パスはsnehina

817 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/13(火) 00:09:30 ID:LArTj4nM
>>811
ttp://kanon02.kir.jp/uploader_001/src/IC-001MB-0008.rar
詳しくは中のtxtを読んでくださいましー。

818 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/13(火) 00:14:34 ID:U2ZmQrmw
うpしようと思ってたら先越されたw
とりあえずこんなん作ってみた
http://www.uploda.org/uporg728377.jpg.html
pass: hina
748メサルギア:2008/04/28(月) 23:21:42 ID:C9Uw/WPn
「・・・い、おい、大丈夫か」
「うっ」意識がもうろうとする、誰かが俺に話しかけている
「おい、しっかりしろ」俺ははっきりと意識を取り戻した
「気がついたか」右目に眼帯、スニーキングスーツ、頭にバンダナを巻いた老兵が俺の目の前にいた
「あんたは誰だ」俺は立とうとしたが足に力が入らず途中で倒れた
「無理をするな、一様手当はして置いたが直ぐには立てないだろ」
「俺の質問に答えろよおじさん」
「俺か、俺は〜、ジーム・グリ、ジーム大尉だ」
「俺は圭一だ」何故かこの老兵に向かし会ったような気がする、忘れているのかもしくはデジャブなのか、だがこの懐かしさは何だ?
「その兵装、FOX部隊か」
「いや魅音部隊だ」
「聞いたことがないな」
「あんたは何でここに?」
「・・・・・・・俺は約束を果たすために来た、お前はなぜここに?」男はM4A1に弾を装填し始めた
「俺は・・・」
「黙秘か、まあ良い俺は事前にブリーフィングをうけている何か分からなかったら俺に無線をくれ」その時中佐から連絡が来た
「すまん、無線だ」俺は彼と少し離れ無線を始めた
「体内通信か・・・まだ実験段階と聞いたが」
『圭ちゃん、大丈夫』
「ああ、少し気を失っていたが大丈夫だ」
『圭ちゃん無理しないでね』
「ああ、それと至急に調べて欲しい事がある」
『なに?』
「俺の手当をしてくれたジーム・グリ大尉の事について調べてくれ、何か怪しい気がするんだ」
『わかった、早急に調べてみる、圭ちゃんはこのまま任務の続行を』
「了解した」
「若いの、俺はもう行くがどうする?」
「俺も時間が無いからな」
「若いの、生き残りたいならこの言葉を肝に銘じておけ『危険をおかす者が勝利する』」男はそう言い俺と逆方向に歩いていった
「俺も行くか」俺は立ち上がり旧園崎邸に向かった

  同時刻 学校跡
ここはかつてこの村で唯一の学校だった場所だが今は学校ではない
何故、みんながここには居た? サトコ シオン レナ ミオン みんなどこに行った?
「・・・みんな」
神父の姿の少年は一人校庭だった場所に立っていた
「おい貴様、何ものだ」少年の周りに兵士がぞろぞろと少年の周りを取り囲んだ
「何ものだ?知りたいか」
ジャキン、少年の両袖から小太刀を出した
「俺は貴様らを狩る者、ハウンド」

TIPS 『雷電よ永遠に』その壱
今日は散々だった、タチコマの能力にあんなものがあったとは、俺が溜息をついて誰もいない部屋に帰った
「ただいま」っと行ったところで誰もいない、俺の部屋は休むだけの空間。
「あれ?」だが今日は違った、か、鍵が開いてる、ちゃんと閉めたはずなのに
「お帰りなさい、ジャック」エプロン姿のローズが俺の目の前に立っていた
「先にシャワーあびる?それともごはん?」何故ローズが俺の部屋に、彼女に鍵は渡していない
「あ、なんで?」
「あなたとお話ししたくって」
「話なら基地でもできるだろ、帰ってくれ」
「・・・や」小声で何かつぶやいたが聞こえない
「え?」
「いや、今すぐお話ししたいの、部屋に入れ」彼女は叫びデリンジャーの銃口を俺に向けた
「わ、わかったよ、わかったからそのデリンジャーを下ろしてくれ」
俺の部屋に今まで無かった物が沢山置かれている、意味のないぬいぐるみ、ただ場所を取るだけのテーブル、使うはずのないコーヒーメーカーetc
「椅子にかけて、早く」俺がなすがままに椅子に座った、テーブルにローズが作ったのであろうバイオハザードな食事が並べられていた
「さぁ、食べて」笑顔で言い、断ったら恐らくその手に持っているデリンジャーで殺されるのであろう、俺はなるべく顔に出さないようにご飯を食べた
(う、ぐは、うぇ、)ソリダス戦より辛い戦いだ
749齢咄し ◆mGggJUNq.A :2008/04/29(火) 02:15:29 ID:qMRGh9bf
【お魎と弥生(11)】

「問答無用ッ!この場で斬り捨ててやる!」
お魎は竹刀を振り上げ、プリスキンに飛び掛かった。
「待てお魎ッ!」
お魎は振り上げた竹刀を横に払い、着地すると声の主へと振り向く。道場の角に先程の白ヒゲ男が立っていた。
「先生!何故止めるんですか!?」
「先生だと?」
プリスキンの鋭い目付きが眼光を放つ。
「この道場の師範、高山先生だよ」
プリスキンの問いにお魎は答えてやった。
「この道場で剣術を教えております。高山といいます。話を立ち聞かせて頂きまして、旅をしながら武の道を歩んでいるそうですな?」
「左様、プリスキンと申します。雛見沢村に剣の達人がいると噂を聞き、何卒手合わせ願えればと訪ねました処、このような騒ぎに……」
プリスキンはチラっとお魎の顔を見る。
「先生!こんな危ないヤツ、警察に突き出しちゃいましょう」
「な、なんだとォ!?」
お魎とプリスキンは睨み合う。二人の視線のぶつかり合いで火花が見えそうである。
「まあまあ、儂は弥生ちゃんがどうこうされている現場を見ておらんし、武術を心得る者がそのような不埒な行いをするとは思えんのだがのぉ……」
「おお!さすが達人!わかっていらっしゃる」
「例外もあると思いますよぉ〜」
プリスキンはキッとお魎を睨み付ける。二人のその様子を見ながら、ヒゲを摘んでふぅむと一考した高山師範は、よし!と一声上げ、拳を手の平でぽんと打つと二人にある提案をした。
「一つ剣道で勝負をして、プリンスキー殿が……」
「高山殿、プリスキンであります」
「ぁや、失敬。プリスキン殿が勝てば無罪放免としましょう。しかし、こちらが勝てば……そうですな、お魎の好きな処遇に任せるということで……」
お魎は不満そうな声を上げた。プリスキンもむぅんと唸った間々考え込んでいる。
「まあ……いっか、先生が負ける訳ないし、賛成に一票!」
「お魎、お魎。試合うのは儂ではないぞ。お前さんじゃ」
「えぇ〜〜!?なんで!?」
「そりゃお前、プリスキン殿の処遇を決めるのはお前さんなんだから、お前が戦うのが筋じゃろうて」
それを聞いていたプリスキンが勢いよく立ち上がった。
「よぅし!その話、乗りますぞ?拙者がこんな小娘に負けるわけが無い!」
「なっ!言ったね!この勝負、受けて立とうじゃない!」
二人は肘で突き合いながら早足で道場へと移動した。弥生は心配そうな面持ちで、高山はなぜかニコニコしながら二人の後に続いた。


「待たせたな!」
お魎が声のした方へ振り向くと、防具に身を包んだプリスキンが仁王立ちしていた。先に防具を身につけていたお魎は、指を向けるように竹刀の先をプリスキンに向けた。
「あたしが勝ったら即、牢屋送りにしてあげる。面会なら一回くらい行ってやってもいいよ」
「ふん、ほざけ。拙者が勝ったら、弥生さんとの交際を認めてもらおう!」
プリスキンに向けていた竹刀がへなっと垂れる。
「なんの話だ!なんの!」
お魎はすぐに立ち直って怒声を浴びせた。当の弥生本人は引きつった顔をしている。お魎とプリスキンは道場中央へと歩み、お互いに向き合うと竹刀を構えた。
「ふむ、では始めッ!」
高山の声を合図に二人は間合いを探り合う。
750 ◆mGggJUNq.A :2008/04/29(火) 02:25:42 ID:qMRGh9bf
遅くなって申し訳ないです。久々に投下できましたorz

本編氏やメサルギア氏が頑張っているのにモンハンやってる場合じゃないですね。



ヒソヒソ……(キリンとラージャンをやっとのことで倒して、切りがよかったからとかじゃありませんからね、ええ)
751名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 02:45:21 ID:Sy5EXQbk
>>750 モンハン買ったと思ったらPSPの液晶が割れてる者もいるのにいい身分だwww
続き待ってます
752通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/29(火) 12:17:12 ID:WSNNSnYY
>>748,>>750 乙です
剣道やってるから楽しみですw

反省会スレでちらっと漏らしましたが>>722のTIPSの題名を
「魔女vs魔女」から「魔女の焦りと怒りと後悔と」に変更します
大して変わっていないだろ、ってツッコミはなしの方向で。

では執筆作業に戻ります
ノシ
753 ◆mGggJUNq.A :2008/04/29(火) 13:47:50 ID:qMRGh9bf
ちょwww自分、剣道まったくわかりませんよww打突部位くらいしかわかりませんからね〜
肝心な処はごまかそうと思ってたりします。
754名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:35:53 ID:ddimYP+L
お魎が子供の頃(大正?)なら剣道も今とだいぶ違うと思うから好きに書けばいいんじゃない?
755通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/30(水) 21:08:35 ID:TsUyL+8c
IPS:襲撃犯の正体

「にしても、本当に災難でしたねぇ。――――赤坂君」
「えぇ。…………久々に雛見沢へ来た、って言うのに、殺人事件に巻き込まれるとは思ってもいませんでした」
私は、大石さんに連れられ雛見沢を廻っていた。
…………堅苦しいイメージを払拭しようとして、『僕』を使っていたが、やはり割りにあわないので、
もう一人称は完全に『私』に戻ってしまった。
彼女は――子供だが、大人びた面も持ち合わせている。『私』だろうと『僕』だろうと、一人の『赤坂衛』として、
再開を受け止めてくれるだろう。
雛見沢はあの時と変わらず、のどかな田舎だった。
――こんな『のどかな田舎』の近くで殺人事件が起きた、のが信じがたい。
ずっと続いているオヤシロさまの祟りなど、色々と謎が多い。
だから、彼女の平穏な生活を手助けしようと、――――雛見沢に、来た。
「大石さん。その殺人事件の犯人の目星はつきましたか?」
とりあえず疑問を口にする。
「いやぁ〜それがですねぇ、さっぱりなんですよぉ。残されていた薬莢から銃は特定できたんですがねぇ。
赤坂君の所見通り、AK-48でした。…………片手で撃つなんて、只者じゃないどころか、軍人かもしれませんねぇ」
私の予想通り、銃はAKだったのか。
にしても、何故そんな銃をあの男は持っていたのだろうか?
大石さんの言う通り、――――軍人かもしれない。戦い慣れしていることからも、推測できる。
何があってあの二人を殺害したのか。
何があって物騒なモノを持っていたのか。
何があって――忍者が、現れたのか。
「おんやぁ〜? あれはスネークさんと前原さんじゃないですかぁ」
私の思考は大石さんの言葉で中断された。大石さんが見ている方向を、私も見る。
そこには中学生か高校生ぐらいの少年と、がっしりとした体格の外人の男がいた。
二人は楽しそうに喋りながら歩いていた。
――――待てよ、あの男、どこかで。
756通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/30(水) 21:09:24 ID:TsUyL+8c
「あの外人風の男がスネークという人なんですか?」
「えぇ。……私も、この前知り合ったばかりでねぇ。あの隣にいる子、前原さんって言うんですが、あの子達の教師なんですよぉ。
……それにしては、どーも怪しいと思うんだけどなぁ」
怪しい。その一言が、記憶のどこかに引っかかる。
思い出せ。スネークとかいう男、どこかで――――。
「赤坂さぁん? どうかしましたぁ?」
「いえ、――ただ、似ているな、と思って」
「似ている? ハリウッドの俳優とかにですかぁ?」
「いえ、…………これは私の推測に過ぎないんですが、その事件の犯人に」
大石さんの表情が変わった。
「スネークさんが、二人を殺した犯人だ、ということですかぁ?」
「いや、あの時は夜中でしたし。私も顔ははっきりと見ていません。ただ、雰囲気というか、なんと言うか――――」
上手く説明できない。
顔を見たのか、と言われたら、はっきりとは見ていない、としか答えられない。
体格とか雰囲気が似ている。そうとしか、答えようが無かった。
「でも、あの人が犯人って決めないでくださいよ。ただ似ているだけかもしれませんし」
「いやぁ、なかなか似ている人はいないでしょうけどねぇ。……今度、事情聴取してみましょうか」
ちょうどその時、二人とすれ違った。私はスネークという人の風貌をしっかりと見た。
身長はだいたい180cmぐらい。――アメリカ風の顔ではない。ヨーロッパ辺りの風貌だ。
車の中からでもわかる、只者ではない雰囲気を醸し出している。……しかし、その表情は穏やかだ。
そもそもあんな残酷な殺人狂が、教師という職業についているとは信じがたい。
しかし、私を襲った犯人と『似ている』のは事実だ。こんな田舎にくる外人は滅多にいない。
あの気おされるような雰囲気を出す人物も中々いないだろう。
……彼と、接触するときには、注意しておこう。
そう、思った。
757通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/04/30(水) 21:10:52 ID:TsUyL+8c
投下終了です。
さて、綿流しを進めたいと思います。
スネーク、梨花、羽入予約します
758名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 01:55:39 ID:MjlVIYWZ
>>757 乙!ついに綿流し祭へ・・・・


やっぱり一人じゃキツいか・・・・テンプレにキャラ予約性追加してみるとか
759名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:29:48 ID:3U1VbxDF
【本編ストーリーについて】
※本編はキャラ予約制のリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書けます。

※続きを書きたい職人さんは「○○と○○予約します(○=キャラ名)」と宣言して下さい。

※登場が未定、または回想シーンのみなどのキャラには( )をつけて下さい。
例:スネーク、梨花、(羽入)予約します」

※( )付きのキャラ以外、予約を重複させないで下さい。
例:A「スネーク+部活メンバー予約します」
  B「スネーク、オセロット、忍者予約します」 と予約が重なった場合は、早い者順となりAの方の予約が優先されます。

※他の職人の展開によって予約して執筆していた分が使えなくなった場合、「予約を破棄します」と宣言して下さい。

※本編職人が、予約した日から、二週間以上も続きを更新しない場合、あるいは予約解除の宣言がない場合、
自動的に予約が解除されます。 その場合、再び募集となります。

※本編職人さんは必ずトリップを付けて下さい。第三者による脱退宣言の成り済ましを防ぐ為です。



テンプレこんな感じでどうですか
760名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:53:40 ID:eGnvaanl
>>759 GOOD!!
761名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:01:11 ID:zMwQ2fPC
思ったんだけど、キャラ予約制にしちゃったら、例えば、本編がスネークと部活メンバーを予約したら他の外伝で本編がバトンタッチするまで使えなくなるってこと?
762名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:41:10 ID:dG85J/wX
>>761
外…伝……?
短編は好きに書いていいはず

別に動かせるキャラは部活メンバーとスネークだけじゃないだろ。
ひぐらしは入江、鷹野、富竹、赤坂、大石、葛西、御三家(梨花除く)
あと不確定だけど悟史も
MGSはリキッド、オセロット、忍者とよりどりみどり
763名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:12:46 ID:zMwQ2fPC
>>762 いや、キャラは例えばだって言ってるだろ・・・
予約制は本編だけってことかい?正直、あまり必要ないと思う・・・
764名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:30:47 ID:p1efd1If
キャラ予約制は本編だけ。
短編(外伝)には関係ないルールですね。


ところでキャラ予約制になると便利なのかな?リレー式とあまり変わらないんじゃ……。
リレー式だとバトンが回ってくるのを待たなきゃいけないから、キャラ予約制になると他のキャラの話が同時進行で書けるから便利ということだっけ
765名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:37:36 ID:p1efd1If
それでだ

他のキャラの話が書きたいな〜って人がいれば、その人には【本編B】とか名乗ってもらえばいいんじゃないかな。
本編A氏は本編の大筋の話(スネーク一人称)を書いて貰って、本編B氏はプロット遵守で他キャラの話を投下できる。


766名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 04:04:56 ID:EzhOkU0k
>>765 それだと本編とTIPSみたいになっちゃうと思う・・・
実際、キャラ予約制でやって、いくら後ろの人が先に考えても話しが上手く繋がらなくなったりしないのか?
767名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 22:35:43 ID:gJl/DoDj
どうしたもんかね〜
768名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 00:46:57 ID:4aJ3H8Xm
スネーク以外のキャラの話ってTIPSみたいなものだしな

スネーク行動中の裏で重要な役回りをするなら別だけど・・・
それで最終的にスネークに繋がるような?
769通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/04(日) 20:48:20 ID:KBFmdNtU
長い回想が終わり、ふぅ、と煙草の煙を吐く。
――昨日は本当に色々とあった。ブカツをしたし、入江と接触した。賞味期限切れのレーションを食った。……その性でこんな夢を見た。
朝日が昇り始めていて、日付が変わっていることがわかる。
あれほど煩かったひぐらしや蝉も、さすがに今は静かだ。
ぱちん、と焚き火が爆ぜる音がする。
「――今日が、」
勝負所だ、と誰に聞かれたわけでもないのに呟く。
詩音の協力を得て、園崎家の地下に潜り込む。
人から聞く情報よりも、目で見たほうが、主観の入っていない確かな情報が手に入れられるであろう。
できれば祭りとやらを楽しみたかったがそうは行かない。こちらはこちらで『祭り』があるだろうから……。
園崎家の地下にメタルギアでも合ったら収穫が大きい。……そうはいかない、のは十分にわかっている。
入江京介は口を割りそうに無い。だから頼れるのは園崎家だけなのだ。
まずは、園崎家の地下に何があるか、どのようなことが行われているか、を確かめる。
その上で、入江診療所の地下にあると思われる地下組織の正体を掴む。
それと『東京』とやらの関連性、メタルギア開発に関わると考えられる人物を探す。
全てがわかったら、一気に――――叩く。
今後の行動を頭でまとめていると、聞きなれた無線のコール音が鳴った。
『おはようスネーク。……久々の休暇はそんなに楽しかったか?』
『休暇と言うほど休んでいない気もするがな』
……夢で大佐と交わしたやりとりと似たようなものになっている気がする。
いきなり大佐に「らりるれろ!」と叫ばれて発狂されたらたまったもんじゃない。
『今日はワタナガシの祭りだな。……いつ頃詩音と園崎家の地下に潜入するんだ?』
『午前は手伝いがあるから無理だ。梨花には悪いが、…………奉納演舞の直前に抜けさせてもらう。
準備やら場所取りやらで揉めている間にすぐ行ければいい』
おそらく祭りの時もブカツがあるのだろう。だから、ブカツの後に席を外させてもらう。
帰ってきたときに何かを聞かれたら、詩音に連れまわされてはぐれたことにすればいい。
『地下は敵の本拠地である可能性がある。園崎家の地下も、入江診療所の地下も。後者に潜入できる予定は無いが、
くれぐれも用心しろ』
了解した、と言って無線を切ろうとしたが、大佐が「情報が入った」と言ったので続きを促す。
『東京、という組織の話は以前にしたな』
『あぁ。梨花からも聞いている』
膨大な組織でつかみ所が無い、というのが第一印象だ。
『東京の下についている山狗という組織についても聞き及んでいるだろう。非常に厄介な勢力であることが判明した』
『軍事訓練に長けているのか?』
『その反対だ。工作や妨害を得意とする組織であることが分かった。電気や電話回線を切断されたらひとたまりも無い。
妨害電波を発信されたら無線も使えなくなるぞ。それにその手のものがあちこちに潜伏している』
『…………確かに厄介だな。いずれ戦うことになるかもしれないから用心する。山狗の特徴は何かあるか?』
『普段は造園業者になりすましているらしい。移動の際に白いワゴン車を用いることもあるそうだ』
『造園業者に、白いワゴンだな。……了解した。任務に戻る』
山狗、か。注意しておこう。梨花からさらっと聞いた程度では分からないことも判明したからな。
俺はゆっくりと立ち上がった。
朝日が雛見沢を照らしている。アラスカでの銀世界よりもずっと美しい風景だ。
そして、――おそらく、今日で全てが決まる。
銃を握らない生活に慣れすぎたかもしれないから、気を引き締め、地下へと潜入しよう。
770通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/04(日) 20:48:55 ID:KBFmdNtU
一方、古手家では梨花と羽入がなにやら相談をしていた。
「以上がこれからの予定、というか作戦よ。……だから、これから上手くやって生き延びるには、あんたの力が必須なの。
もちろん、『古手羽入』として参加するのならば、引き受けてくれるわよね?」
羽入は黙って頷いた。
近くではまだ沙都子がすーすーと寝息を立てている。
「僕も、全力を出しますです。梨花の幸せな未来を……いや、みんなの幸せな未来を掴み取るにはみんなの力がいるのです。
…………それを分かっていながら、今まで僕は何もしてきませんでした。だから、僕も必死にがんばります。
梨花も、諦めないで下さい」
「当たり前よ。どんなに格好悪くても、私は足掻いてみせる。楽園を追放された蛇とでも協力する。
……だから、ね。一緒に6月を越えましょう」
「はい」
梨花は窓の外から景色を見る。いつも通りの雛見沢だ。
――この景色が『何回見れるか』じゃなくて、この景色を『これからも見るんだ』って考えるのが大切ね。
魔女を語る少女は自嘲気味に笑った。

祭りが、――――始まる。
771通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/04(日) 20:55:13 ID:KBFmdNtU
以上です。

キャラ予約制について
詳しくはネタバレなので言えませんが、>>768氏が言うとおり、後半の方の展開で
スネークだけでなく、スネーク以外の視点が必要になる時があります。
その時に1人でもいいから手伝ってくださると楽なのです。
「話が繋がらないよ〜」って場合は、元本編さん+通りすがりの人のプロットを
必要ならばうpします。まぁそういうことで……

……いいのかなぁ。
そろそろ次スレ必要だと思うけれど、部活メンバー、(スネーク)予約します。
772名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 02:11:13 ID:OFSIqgTE
>>771 お疲れ様です!最後の終わりかたがいいなw 自分はスレのたてかたよくわからないので誰かお願いします(ノД`)
773名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 02:22:55 ID:X3PyNhzk
千まで200レスもあるからまだ大丈夫でしょう
>>990くらいになったら立てればいいよ。

あと折角テンプレ作ったから、次スレ立てた時に貼ってほしいね
774名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 02:42:57 ID:X3PyNhzk
乙するの忘れたorz

ちょっと吊ってきますね
775名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 12:56:52 ID:C2ARi6ep
>>773
容量的にテンプレをまとめ直したらいっぱいいっぱいだと思う
776名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 15:40:49 ID:YheLLcMh
一回で、テンプレ全部を書き込みできないて事?
777名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 16:30:04 ID:C2ARi6ep
>>776
そーゆーことじゃなくて、このスレでテンプレ案をまとめ直して次スレたてたら? って話。
要領が500KBまでだからそろそろ次スレだね、テンプレまとめようね、ってつもりで言った。スマン
778テンプレ張っとく:2008/05/05(月) 21:47:05 ID:C2ARi6ep
■MGSのスネークが雛見沢に来たら……という二次創作(ネタ)スレだ。
単発TIPS・短編・長編構わず投稿してくれ。

テンプレは>>2-5

■過去ログ■
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1144941095/
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した2
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1175824936/
こちらスネーク雛見沢に潜入した3
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1194857842/

■まとめwiki■
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina

【本編ストーリーについて】
※本編はキャラ予約制のリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書けます。

※続きを書きたい職人さんは「○○と○○予約します(○=キャラ名)」と宣言して下さい。

※登場が未定、または回想シーンのみなどのキャラには( )をつけて下さい。
例:スネーク、梨花、(羽入)予約します」

※( )付きのキャラ以外、予約を重複させないで下さい。
例:A「スネーク+部活メンバー予約します」
  B「スネーク、オセロット、忍者予約します」 と予約が重なった場合は、早い者順となりAの方の予約が優先されます。

※他の職人の展開によって予約して執筆していた分が使えなくなった場合、「予約を破棄します」と宣言して下さい。

※本編職人が、予約した日から、二週間以上も続きを更新しない場合、あるいは予約解除の宣言がない場合、
自動的に予約が解除されます。 その場合、再び募集となります。

※本編職人さんは必ずトリップを付けて下さい。第三者による脱退宣言の成り済ましを防ぐ為です。
779名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 21:47:43 ID:C2ARi6ep
■「スネークと圭一達が球技で対決」する話を書いて欲しい等、要望を書き込むと、職人さんが興味を持って書いてくれるかも?
創作のヒントにもなるのでどんどん書き込んでOK

■本編以外の短編・長編について■
※「他人の作品」の続きを勝手に書かない。どうしても書きたい場合は作者さんに許可を申請して下さい。

※「他人の作品」の設定を借りた外伝は許可。
一応「○○の設定を借りました」と一言付けたほうが良いかも。

※「他人の作品」の設定を一部借りて(スネークが教師として潜入など)新しく長編・短編を書く事も許可。

※職人さんはトリップを着けることをお勧めします。トリップについては下記を。

■トリップについて■
名前欄に、ダイヤのマークと数字とローマ字の羅列を表示させて簡単に本人(自分)を証明するシステムです。

書き込む際の名前欄に、@#A(@に名乗りたい名前を、Aは自分が覚えやすい文字)を入力して書き込むと、#が◆に変わり、Aは数字とローマ字の羅列に変換されます。

【例】
オヤシロ様#メタルギア

書き込むと……

オヤシロ様◆s7Li6JIQiW

※注意※
上記のAの文字は、毎回トリップを着ける為のパスワードです。
他人に教えたりしないで下さい。
第三者にバレてしまった場合は、違う文字を入力して下さい。

■荒らし、基地外など■
荒らしは絶対スルー。
荒らしはかまってもらいたいだけなのです。煽りもだめ。
荒らしに反応するあなたも荒らしかも?
基地外を見かけたらNG登録推奨。

★現在、本編ストーリーの続きを書いてくれる職人さんを募集中です。
今までのストーリーはテンプレ内にまとめwikiがあるので参考にして下さい。

★現在【CQC体育編】と【ダンボール殺人事件】を書いてくれる職人さんを募集中です。

▼【CQC体育編】は、スネークが雛見沢分校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
スネークが体育の授業で生徒達や圭一達にCQC(軍事式近接格闘術?)を教えるというネタです。
特にそれ以外決まっていないので、後は職人さんが自由に題名(○○し編とか)や内容を考えて構いません。

▼【ダンボール殺人事件】はスネークが雛見沢校の教師として潜入中という本編設定を借りています。
雛見沢で、ダンボールに詰められた死体が発見され、ダンボールの持ち主であるスネークに容疑(重要参考人?)が掛かります。
死体が発見された日にはスネークは行方不明になっていて、更に疑わしい状況のようです。
それ以外は何も決まっていないので、後は職人さんが自由に題名(○○し編とか)内容を考えて構いません。
780名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 21:49:06 ID:C2ARi6ep
┌─────┐    .┌────────┐     .┌──────┐
│ 書き込む .│名前:│            .│E-mail:│sage      │
└─────┘   . └────────┘     .└──────┘
                            ._____
                          ./  /   ./|
                          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . .l_
                         /|スネーク   .|/ ./<ガサッ・・・
                          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄o
                                     ○
                             (大丈夫だ・・・メル欄にsage)
                         (と入れておけば誰にも見つからない・・・)
                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
781名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 21:56:27 ID:C2ARi6ep
Q&A

オリスクないの?
・過去にデザフェまでうpされましたが流れました。
これを読んだあなた。どうかオリスクを作ってください。それが私の望みです。
それか過去にダウンロードした人はうpしてください。それが(ry

書きたいけど、時系列とか展開とかワカンネ
・したらば(職人様向け掲示板)にGO
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10902/

知恵先生の扱いはどうなるの?
・元ネタ(月姫)知らない人でも分かる程度に、ほどほどに。
(現時点では傍観者という設定です)

なんでオセロットとかリキッドが一緒に存在するの?リキッドは死んだんじゃないの?
これってMGS2の前なの?後なの?つうか鷹野達は(ry
・今後の展開を待っていてください。
「歪んだ世界」という設定ですので、矛盾したものは「繋がらないカケラ」扱いとなります。
782名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 21:59:53 ID:C2ARi6ep
勝手に追加したり変更したりしたけどこんなもんか。このスレの容量は次に投下されたら埋まる程度だな
あとごめん、>>778にこれ追加してくれ↓

■したらば■
※ネタバレ注意!
こちらスネーク、雛見沢に潜入した職人様用掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10902/
(職人様用掲示板とありますが、ネタバレおkな人は職人じゃなくても大丈夫です)
783 ◆mGggJUNq.A :2008/05/06(火) 00:04:44 ID:jESioYKA
>>782
乙です!テンプレ使ってもらえるとは、ありがたいです。

というか、もう終わるんですかこのスレ?
1000超えないで終わるスレ初めてですよ
784 ◆mGggJUNq.A :2008/05/06(火) 00:53:20 ID:jESioYKA
次スレに要望なんですが、スレタイにpart4とかvol.4とかナンバー付けませんか?
あと検索に引っかかりやすくするためと、スレタイでなんのスレか判りやすくするために

【ひぐらし】こちらスネーク 雛見沢に潜入したpart4【二次創作】

と、するのはどうかな〜と。
あからさま過ぎですかね
785通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/06(火) 18:59:25 ID:vjFZRB/5
>>783
スレには容量制限があって、500KBまでなんです
今ちょうど480KBなのでそろそろ次スレが必要じゃないかなぁと
スレタイは
【ひぐらし】こちらスネーク 雛見沢村に潜入したpart4【MGS】
がいいと思います。初代のスレでは「村」がついてたんで

それはそうと、新作できたんですが容量が不安。
次スレ立ててそっちに投下した方がいいんでしょうかね?
786名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 21:06:08 ID:vjFZRB/5
次スレ立てました
【ひぐらし】こちらスネーク雛見沢村に潜入した4
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1210075518/
題名は長すぎてこれしか入らないみたいです
787通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/06(火) 21:12:29 ID:vjFZRB/5
今日は綿流しの祭りだ。
この雛見沢に転校してきてから毎日楽しいことばかりだけど、きっと今日はもっと盛り上がる気がする。
魅音に詩音、レナ、沙都子、梨花ちゃん、そしてスネーク。
さぁ今日は、いったいどんな部活をやるんだ――?
俺が古手神社の前に着いたときには、俺以外全員揃っていた。
「悪い悪い、待たせたな――んぐっ!?」
魅音に綿飴を口の中に押し込まれる。
「遅ーーーーーい! 圭ちゃん、もう勝負は始まっているんだよ!」
「敵前逃亡は士道不覚悟ですわよ!」
「そうは言うけどなぁ、俺ん家が多分一番遠いんだよ! おっ、梨花ちゃん、巫女服似合ってるな」
「ありがとうなのです。お魎のお手製なのですよ」
「……そういえば、その隣の子は誰だ?」
梨花ちゃんの隣には見慣れない子が一人いた。
巫女服を着ていて、頭には…………角? それともアクセサリーか?
「みー。ボクの遠い遠い親戚なのですよ」
なるほど、梨花ちゃんの親戚か。御三家だから遠い親戚がいてもおかしくない。
「あぅあぅ、ふ、古手羽入と言いますです。一緒にお祭りを回ることになりましたです。よ、よろしくお願いしますです」
羽入、と名乗った女の子はぺこりとお辞儀をした。
よろしくな、と俺は返事を返す。人は多い方が楽しい。誰であっても歓迎するさ!
「はぅ〜! 羽入ちゃん、とってもかぁいいんだよぉ〜! 今日の部活でレナが勝ったら、お持ち帰り〜!」
「れ、レナぁ、やめてくださいなのですぅ……」
レナが羽入に頬ずりしていた。確かにレナが好きそうだなぁとは思ったけどよ。
待てよ、部活ってことは……
788通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/06(火) 21:12:51 ID:vjFZRB/5
「魅音、今日の部活は何人でやるんだ?」
「待ってましたーその質問! 今日はいつものメンバーの圭ちゃんにおじさん、レナ、沙都子、梨花ちゃん、スネーク、それに詩音と羽入ちゃんを加えた8人で行うっ!」
「羽入はそれでいいのか?」
スネークが羽入に問う。
「はい。僕も部活をしてみたかったのです。ちょうどいいのです」
今日はずいぶんと大勢で部活をやるみたいだ。……そうこなくっちゃな、口先の魔術師が大暴れしてやるぜ!」
「お姉、罰ゲームはどうするんです?」
「一位がビリに一個命令。これでどうだい?」
「上等だ! 新人のスネークに負けっぱなしだったけど、今回はそうはいかないぜ!
羽入、悪いけれど手加減はしないぜ」
「望むところなのですよ。あぅあぅ!」
「またダンボールを被る羽目にならないようにしろよ、圭一」
スネークが笑いながら俺をからかった。
「スネークこそ、今度はいい顔できないぜ! 今のところスネークから白星取ったのは梨花ちゃんだけだったよなぁ」
「みー。蛇さんを手なずけたからなのですよ。にぱー★」
……梨花ちゃん、星の色が違うぞ。
「おーっほっほっほ! 前回は参加できませんでしたけど、今回は私のトラップが冴え渡りますことよー!」
「レナだって負けないんだよ。だよ!」
「皆さん張り切ってますねぇ。私も頑張らなくっちゃ!」
祭りだけあって、皆気合いが入っているみたいだな。
――そうこないと燃えないよな。よし、やってやるぜ!
「まずはたこ焼き早食い競争からだー!」
「「「「「「「「おー!」」」」」」」」
789通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/06(火) 21:14:19 ID:vjFZRB/5
こんなはずじゃなかったのに……どうしてこうなったんだ。
たこ焼きの早食いでは熱さに悶えて、カキ氷の早食いでは頭がキンキンして全然食べられなかった。
綿飴の早食いでは一位だったけれど…………今のところ俺がビリ。羽入も詩音もそこそこの健闘を見せていた。
「だいたいお前ら、たこ焼きの時に作り置きを貰うなんてずるいぞ。出来立てので勝負しろよー」
「甘いよ圭ちゃん。あれも戦術の内だからねぇ、くっくっく! さあ次は射的対決だー!
おっちゃん! 今日はレアな商品入ってる?」
「おぅ! これを見な! 他ではおめにかかれない代物だぜェ!?」
そういって射的のおっちゃんはでかいくまを指差した。……本当にでかいな、おい。
「へぇ、悪くないね。よーし、3発売って得られた景品の大きさで勝負しよう。
順番はじゃんけんで決めよう。じゃーんけーんッ!!!」
何回かのあいこの末に、決着がついた。魅音、沙都子、レナ、俺、スネーク、詩音、羽入、梨花ちゃんの順番だった。
「まずはおじさんからか。……ま、ハンデにしとくか。銃は新品でクセがない。悪くないね。それじゃいくよ!」
魅音はちゃっかりスタンバイを始めていた。
バァン、と乾いた音が3回響く。そして、お菓子の箱が3つともぽとりと落ちた。
すげぇ、全弾命中した!
周囲がざわめく。周りを見渡すと、いつの間にかギャラリーが大勢いた。部活はそんなに有名なのか?
「なるほど、あえて大物を狙わずに確実に落とせる品を狙ってきたのか」
スネークが横で考察していた。確かに、この戦術は魅音らしいと言えば魅音らしい。
790通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/06(火) 21:15:50 ID:vjFZRB/5
次は沙都子だ。
華奢な体にはちょっと大きめな鉄砲だが、重たがる様子はない。
「やはりここは………大物狙いで行かせてもらいますわぁッ!!」
それはくま狙いの予告だッ!!! 沙都子め!! 大胆に来やがったッ!!!
「くまさんを落とせば、その時点で沙都子ちゃんのトップは確定するね!」
「沙都子、ファイトなのです! あぅ!」
沙都子は魅音とは逆に冷静に的を狙い……引き金を絞る!
「……ちっ、…弾が軽いですわ…!」
始めの2発を見事くまの胴に当てるが微動するだけ。……もっと上の頭頂部を狙わないとだめか…!
 しかし沙都子の3発目はくまではなく、そのわきのキャラメルの箱を転ばせた。
「残念でございますけれど……私にくまは荷が勝ちすぎているみたいですわね……!」
沙都子め、ビリを回避するため、敢えて手堅い目標に切り替えやがったか。
大物から小物に狙いを変えたため、ギャラリーが苦笑する。……おまえ達はわかってないな。
「くまはレナさんに譲るでございますわ。健闘をお祈りしましてよ!」
「うんうん! ありがとね沙都子ちゃん☆……はぅ〜、くまさんかぁいいよぅ!!」
レナは既に『かぁいい』モードに入っていた。かぁいいモードのレナなら、きっと画鋲の穴だって狙撃できるはずだ!
再び、バァンと言う音が響く。コルク製の弾を受けて、熊のぬいぐるみがぐらりと揺らいだ。
「おおぉ」とギャラリーがどよめく。思い知ったか、レナの本気を!
「レナさん、さすがですね。バランスを崩してきましたよ」
「……みぃ。レナでも無理かもしれないのですよ」
「梨花? なんでですの?」
「一人の力で倒すには、あの的は大きすぎるのですよ」
梨花ちゃんの言葉が終わると同時に、レナも最後の一発を撃ち終えた。
……熊は、倒れなかった。位置が少し変わっただけにすぎなかった。
「……はぅ………くまさん……お持ち帰り…………はぅ……。」
健闘賞だ、と射的屋のおっちゃんがレナにお菓子を手渡す。部活メンバーが「よく頑張ったね」とレナを讃えていた。
周りから拍手も起きる。けれど、レナは落ち込んでいた。
…………見てられねえな。ここは俺が――
791通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/06(火) 21:18:05 ID:vjFZRB/5
487KB……こんなもんですかね、以上です。
引き続き、部活メンバー(詩音、羽入含む)とスネーク予約します。
792名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 03:07:08 ID:Y1FocLwj
>>791乙!乙だけど!祭の部活人数が最多だから八凶爆闘って言ってもらいたかったー(>_<)

793名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 08:08:47 ID:yJS0EQd+
>>791乙〜です
500kbまで大丈夫なら
まだあと2〜3回は投下できそうだ
794通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/07(水) 18:08:16 ID:wK7EOGaP
>>792
申し訳ないです。
魅音の台詞を変更します
×「まずはたこ焼き早食い競争からだー!」
○「さすが部員の諸君、気合い入ってるねぇ。おじさん感心しちゃったよ。それでは今年も綿流し祭恒例四凶爆闘、
いや八凶爆闘を行いたいと思うー! まずはたこ焼き早食い競争からだー!!!」
795通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/07(水) 18:09:48 ID:wK7EOGaP
「圭一」
ぽんぽん、と肩を叩かれる。振り向くとスネークがいた。
「何だ、スネーク」
「皆にいいところを見せたいんだろう?」
何でもお見通し、って訳か。スネークは声を潜めて言った。
「右目を狙え」
「…………え?」
「レナの頑張りで、あのぬいぐるみはもう少しで落ちるところまで来ている。ちょうど右斜め方向に傾いているから、
右目を狙えば一発で落とせるはずだ」
スネーク、……そこまで分析してたのか。さすがだぜ!
「信じていいんだな? ……黙ってればスネークが優勝したのによ。いいんだよな?」
「かまわないさ。それに俺があのくまを渡すよりも圭一が渡してやったほうがいいだろう。
あんな可愛らしいものは俺に似合わないさ」
行け、と背中を叩かれる。
よし…………行くか。ここでくまを狙わなかったら、男じゃない!
「しっかり狙え。肘を台につけて、狙いを定めるんだ」
スネークが丁寧に狙撃のアドバイスをくれた。やけに詳しいな。
「ビリ回避の為には、手堅く小物を狙うのがよろしいですわね」
「みぃ。でも圭一は大物を狙うつもりのようです」
その通りだ、梨花ちゃん。
俺は引き金に指をかけて、ゆっくりと深呼吸をする。
一発だ。一発で落としてやるぜ…………!
ダァン、と音が響いて、コルク製の弾は確実にくまの右目を捕らえた。大きく揺れるくま!! そして……!!
796通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/07(水) 18:10:17 ID:wK7EOGaP
「やったああぁぁぁあああぁぁ!」
「ぅおおぉぉおおおぉおぉおおッ!!!!」
大歓声はぬいぐるみがごろりと棚を転げ落ちるのを待たずに巻き起こった。
それが地面に落ちる前にオヤジがキャッチし、俺に投げてよこす。
ぬいぐるみを受け取ってから、弾を詰め直して他の標的を狙った。
お菓子箱が2つ、ぽとりと落ちた。
「へ〜圭ちゃん、やるねぇ! おじさん見直したよ!」
「あぅあぅ、圭一はすごいのですぅ〜〜!」
「圭一さんも頭を使えるようになりましたわねぇ!! 少しは見直しましたわ〜!」
「俺だけで落としたわけじゃないぜ。みんなで当てて、少しずつずらして落としたんだ。……こいつぁ俺たち全員の戦果だぜッ!!! ……それに、」
スネークの方を見る。スネークは黙って首を振った。何も言うな、ということだろう。
……ありがとよ、スネーク。後で何か奢ってやるよ。
「そうそう! 全員の力の結晶だよね〜!!」
「お姉は自分の分しか狙っていませんよね?」
「そうなのです、魅ぃは1発も当てていませんです」
「……う」
俺はトロフィーのように大きくぬいぐるみを抱え上げると、それをぼすんとレナに押し付けた。やるよ、とぶっきらぼうに言う。
「え……くれるの、レナに?」
「みんなの力の結晶だ。それにかぁいいものと言えばレナだろ」
「は…………はぅぅぅ〜〜圭一くんありがとう!」
レナはぬいぐるみをだきしめて、にっこり笑った。
みんなもそれを見て、楽しそうに笑った。

ここは何にもないところだけど。
……ここにしかないものもたくさんある。
俺はきっとこの雛見沢に来てたくさんのものを手に入れた。今この瞬間だって。
ずっと、一緒だよな。みんな――――
797通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/07(水) 18:11:50 ID:wK7EOGaP
短いですが容量的にアレなので以上です。
埋めた方がいいみたいなので、感想は次スレでどうぞ。
引き続き(メンバー変わりましたが)圭一、魅音、レナ、羽入、沙都子、梨花予約します
798名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 22:13:54 ID:Gh2pMK7+
こちらは埋めちゃうんですか?
799名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 23:46:45 ID:Y1FocLwj
乙〜

それじゃ埋める
さっさと埋める
とっとと埋める
さくっと埋める
800名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 08:27:14 ID:F4+SHesX
んふふ、

上手に埋められたかしら・・・・?
801通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/08(木) 20:24:11 ID:Qc3wqD2Y
「えっと、まだ続くけど、……お、お疲れ様でした〜!」
「うーん、ここまでのおじさんの活躍は」「省略させていただきますわ」「お姉って空気読めないですよね」
「みー、残り8kBしかないのですよ」
「と、とりあえずみんな、次の俺達の活躍に期待してくれ!」
「僕たちのがんばり物語を見ていってくださいなのです!」
「俺も、……やっと勝負所に入った所だ。待たせたな! 続きは次スレだ!」
                               まだまだ続く
802通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/08(木) 20:57:00 ID:Qc3wqD2Y
「あるぇ〜? まだまだ容量余ってるじゃんYO。おじさんびっくりしたよ」
「でも、ぐだぐだ話してるとすぐ埋まっちゃいますね」
「あぅ、たぶん改行しすぎるとすぐ埋まりますです」
「それより、言いたいことを言おうぜ! ……俺、出番そんなになかったから、
綿流しの時だけ俺視点にした、って作者が言ってた。一応出題編の主人公だしな」
「みー、でも圭一は影で雛見沢の因習を打ち破ったから、すごいすごいなのです☆」
「私は本当に大変でしたわ。まさか二回も…………。でも、今は皆さんがいてくれるからがんばれますの!」
「レナは、…………あれれ〜? 目立った出番がなかったかな? かな?」
「スネークの嘘を見破ったところとか、鉄平の初登場のところとか、祭りのところとかでも目立ってたって!
おじさんは……えーと…………」
「今後の活躍にご期待下さい、ってところですかね。なんたって主役は梨花ちゃまとスネーク先生ですから」
「……そのようだ。ここからが本番だ。待たせたな!」
「そのようね。くすくすくす……。私も頑張るわ。精一杯ね」
「今度こそ、続きは次スレでな。任務を続行する!」
                                        続く
803名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 02:00:30 ID:JH+34fFt
>>802 お疲れ〜 お疲れ様会と言うより休憩時間だなwww
さて、後どうするか・・・
804名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 08:00:06 ID:IxJDtJUv
1500秒で*して埋める。完璧な作戦だ。
805名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 18:30:29 ID:Jo5nVkDo
じゃあ次のスレで!
806 ◆W9ZcOhM8zg :2008/05/10(土) 18:57:55 ID:Jo5nVkDo
ソリッド(以下ソ)「まぁ何だ。お前出番少ないな」
リキッド(以下リ)「気にしてることを率直に言わないでくれ!気にしてるから!」
ソ「とにかく元気出せ。な?俺が聞いて来てやるから」
リ「ほ、本当か!?ありがとう俺!できれば外伝の方にいい奴として出して欲しいんだが・・・」
ソ「わかった。とにかく聞いてくるよ。あと俺は俺でお前はお前だろ」
リ「む、そうだったな。すまない」
ソリダス「あの〜…俺は?」
ソ・リ「お前生きていたのか!?」
というわけで他の蛇を次で出したい!
807名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/11(日) 01:38:50 ID:SutLFhyZ
音も無い世界に 舞い降りたIwas snow

ゲノムの逆襲 メリルを助けろ!どこまでしつこい発狂大佐!
拷問者 スナイパー 超能力者 MGS!MGS!CQC!MGSwithCQC!
グレイフォックス 最終戦争 劣性遺伝MGS!MGS!CQC!MGSwithCQC!

生み出されてから三年間 俺はずっとダンボールで過ごしてきた(なるほど、いいセンスだ!)
なにかが壊れて(超人集団MGS!)なにかが生まれる
繰り返し無駄なことさえ(首絞め柔道CQC!)
やめない人達(大塚製薬MGS)不思議な人達
眺める私も含まれた(カロリーメイト、うますぎる!)

(二人は一体共同体)
ほどけない問題など 在りはしないと
知ってても お前との 複雑な 関係の
段階が物語り 作っていく
(俺がお前で お前が俺で二人は合体融合体)

私にも ただひとつ 願望がもてるなら
記憶の中 最初からを 本にして 窓辺で読む(俺はエルードしてくるぜ)
ページには 赤い印
現れて 踊りだす
つられそうだと 思うなんて どうかしてるけど
(腹いたい、腹いたい!即席ラーメン腐ってやがる!?)

禁じられたワードを 呟けば最後……
明夫!!!
(性欲を持て余す)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm732782
 


808名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/11(日) 01:43:04 ID:SutLFhyZ
まだ要領あまってやがる煤i ̄口 ̄;)
809名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/11(日) 19:17:01 ID:u5zoCZov
まだ2回くらいは投下できそうだなぁ
810通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE :2008/05/12(月) 21:17:00 ID:1iw9Vu9b

「詩音、いいんだな? 黙って抜けて来てしまったが」
「かまいませんよ。すぐ戻れるようにすれば。他の人に何か聞かれたら、私のせいにしちゃって下さい」
自分がメタルギアの発見と破壊を目的として雛見沢に来たことを忘れるぐらい、楽しいブカツの時間を過ごした。
……射撃は盛り上がったな。本職だから負けてはいられなかったが、圭一に勝ちを譲ることにした。
そして、射撃や他の部活が終わった後、さりげなく人混みに紛れて詩音と祭りを後にした。
…………そして、俺達は園崎家の地下祭具殿の目の前まで来ている。
森の奥に連れてこられた時は疑問に思ったが、目の前の頑丈な扉を見て、外部の人間が立ち寄らない場所、ということが否応なくして分かった。
ここは私有地だ。――仮に、この付近でメタルギアの開発が行われていたとしても、誰も気づきはしないだろう。
私有地だから、特別な事情がない限り警察も入れない。俺みたいな『一般人』が入ったとしたら住居不法侵入であえなく御用だ。
――がちゃん、と鍵が外れる音がした。
「さあ、入りましょう」
「ああ」
重い扉が音を立てて開く。
中は薄暗く、こちらからはよく見えない。足を踏み入れると、カビくさい臭いが鼻を付いた。
かちっ、と詩音が電気のスイッチを入れた。
中は木のトンネルのようになっている。……かなりの広さがありそうだ。おそらくここよりもっと下にも穴が掘られているに違いないだろう。
ぽっかりと開いた空洞は防空壕を思わせる。……防空壕、として戦時に作られたものであってもおかしくない。
そこから更に掘り進めれば………………。メタルギアぐらい、開発できるだろう。
それか、このトンネルがいくつかの小道に分かれていて、……その先に、風土病の関連の施設があっても不思議ではない。
だとしたら、何故、園崎家が……?
考察にふけっている俺を余所に、詩音が声をかける。
「人が来ちゃうとアレなので、鍵閉めますね」
頼む――――と言いかけて、俺は違和感を感じた。
祭りの時は、園崎家の人間は役員会か何かで誰もいない。
それに、祭りは全員が出席するほどの大賑わいだ、と。
そしてここは園崎家の私有地。
近づく人間は、いない――――。
そう言ったのは誰だ。
……他でもない、詩音だ。鉄平の二度の来訪から、様子がおかしい詩音だった。
まさに今、ドアが音を立てて、……閉められようと、していた。
兵士としてのカンと、本能から素早く振り返る。
そこには、…………内側から鍵をかけているはずの、……詩音の姿は、無かった。
811テンプレ張っとく
想定される出来事だった。雛見沢には遊びに来ている訳ではない。……だから、隙を見せてはいけない。
なのに、隙を見せてしまった。……不覚だ。油断しきっていた。
後悔している暇は無い。ドアに体当たりをする。
それが、…………二つ目の、誤算だ。咄嗟に体当たりをしてしまったが、……この扉は、開けるときには確か、……押した。
つまり、こちら側から引かなければいけない扉であることを、失念していた。
体当たりすることによって、結果的に、……皮肉にも、閉じ込められやすくなる形となってしまった、。
気づいた時には、すでに遅かった。
がちゃん、と、無情にも……外側から鍵をかけられた音がした。
…………やられた。
やはり、……彼らは、「ブカツ」メンバーは敵なのだ。詩音がブカツメンバーで無いにしても、…………用心すべきだった。
子供だから、と、油断していたんだ…………!
全身から冷や汗が出る。
「…………あは、ははははははははははははは…………何だ、こんなに簡単だったんじゃん」
外から詩音の笑い声が聞こえた。扉を叩き、詩音、と呼びかけるがこちらに答えようとはしなかった。
俺を無視する形で詩音はぶつぶつとつぶやき続ける。
「そうだよねぇ、悟史くん。…………*すなんてことまでしなくても、……くけけけけ、こんな簡単な方法があるんだからね。…………もうすぐ、会えるよ」
「おい、詩音! どういうことだ、開けろッ!!!」
……俺の叫びはまたもや無視される。詩音の笑い声は、いつしか不気味なものになっていた。
「くけけけけけけけけけけけけけけけけけ、出来た、全部出来たッ!!……………………さあオセロットとか言うジジイ、悟史くんに会わせろッ!! 約束だッ!
会わせる、って言ったでしょ!? さあ早く! あの時突然現れたみたいに、悟史くんを連れてきてよッ!!」
……オセロットだと?
その言葉の真意は確かめられなかった。……そして数秒がたち、いくらか落ち着きを取り戻した詩音は、冷静に言った。
「…………そこにいるのは、祭りの間だけですよ。まあでも余裕をたっぷり取って約一日ですかね。それまでその陰気くさい所に閉じこもっていて下さいよ」
「……おい、詩音」
「一日ぐらいそこにいたって、死にはしませんって。……もっとも、あんたこんなところで死ぬような人間じゃないことは十分に分かってます。必ず出しますよ。それは約束します」
「待て、詩音! 何故俺を閉じ込めた! オセロットに何を言われたんだッ!!」
一方的に喋るだけ喋ったから、、……もう、詩音は俺の言葉など聞いていない。
ただ、誰かの名前を呟いていた。
「もうすぐ会えるからね。――――くん」
その人物が誰なのか、何を表すのかは分からずに。
その場には、……油断しきっていた自分を戒め、ぎりぎりと歯を噛む俺と、鳴り続ける無線のコール音だけが取り残された。