【SAKURA・ROYALE】 第2幕

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1名無しくん、、、好きです。。。
プログラム参加者名簿(18名)

01イリス・シャトーブリアン
02エリカ・フォンティーヌ
03神崎すみれ
04北大路花火
05桐島カンナ(死亡)
06グリシーヌ・ブルーメール(死亡)
07コクリコ(死亡)
08榊原由里(死亡)
09シー・カプリス(死亡)
10真宮寺さくら
11ソレッタ・織姫
12高村椿(死亡)
13藤井かすみ(死亡)
14マリア・タチバナ
15メル・レゾン(死亡)
16李紅蘭(死亡)
17レニ・ミルヒシュトラーセ
18ロベリア・カルリーニ(死亡)

【残り8人】

お疲れ様です。>>1
3573:2001/06/07(木) 11:01
 前スレのラストですが…
 う〜む…業魔の設定がなんだかデビルマンみたいだ…
 あと、米田とグランマは徹底的に悪役に書いてもよかったと思います。
気になったのはそこだけです。
4珪素生物:2001/06/07(木) 11:01
うわ、早っ。
ご苦労様です。
前スレに書いちゃったよ……。
5573:2001/06/07(木) 11:03
 あと、今までの展開が完全にリセットかかりましたね、
新しい人は入りやすくなりましたが、私なんかまた1から考え直し
になりますね(泣)
 珪素生物さん批判ではないので…念のため。
6新参者:2001/06/07(木) 11:43
「みんなは……そのまま、プログラムを進行させてほしい」

小刻みに肩を震わせる大神の強ばった指を、一本一本優しくマイクから
引き剥がし、琴音は大神からマイクを奪い取った。
「えー…以降は、愛と美の秘密部隊、薔薇組隊長、この清流院琴音が
 お送りします。
 第一回目の放送からこの時間までの間の死者を発表いたします。
 コクリコ嬢
 メル・レゾン嬢
 李紅蘭嬢
 ロベリア・カルリーニ嬢
 以上四名です。
  …降魔反応は世界中に広がっております。皆様の奮戦を期待して
 おりますわ」

大神はその放送を聞きながら、世界中の降魔反応を示すモニターを
食い入るように睨み付けていた。
深緑色のスクリーンに、ポツポツと散らばっていた赤い点。
それが、どんどん広がっていく。真っ白な布地に血の染みが染み渡る
ように。
―――あの赤がスクリーンを浸食しつくしてしまう前に。
痛い程の視線をモニターに向け、唇を噛みしめる大神の横顔を、傍らに
佇む加山がじっと見つめていた…。
7○○書いたヤツ:2001/06/07(木) 12:43
おお!新スレだ〜。>>1様ご苦労様です。
バトロワスレで2スレ目は珍しいんじゃないですかね?
しかし進行早いですね〜、おいていかれております。

>>5
リレー小説である以上、誰もが味わうことです(泣)
お互いがんばりましょう。
珪素生物さんのは確かに面白い。面白いのだが…
最近リレー小説じゃなくなってきてる気が…
もっといろんな人の手に掛かって欲しい…
中盤を担当していた作者さんたちを見なくなってきてるのも悲しい…
9573:2001/06/07(木) 15:21
 確かに…脱出計画やマリア対さくら、新参者さんが仕掛けたエリカ×すみれ
などの流れがご破算になってしまって…
10珪素生物:2001/06/07(木) 15:24
>>3
隊員達を書くときは、それぞれの「彼女らしさ」を出すのに尽力していることと思いま
す。それを同レベルで米田らに振り向けた時、私はどうしても、彼らが徹底的な悪人に
なるバックボーンを創出することができませんでした。
業魔うんぬんは、彼らの性格を逆算した結果、存在すべき敵として設定したものです。

>>8
プログラム参加人数も半分を割り、トーナメント表はかなり先が細くなった部分に来て
いる一方で、新たな書き手はどんどん参入してくる。それこそ好きに組み合わせて対戦
させられた序盤〜中盤と違い、そこまでのしがらみもからんで複雑になった人間関係は、
自然と対戦相手を狭め、執筆者達は「本当にこのまま進めていいのか?」との疑念を払
拭することができず、つまりは「引き分け」シーンの増加を招く。残り8人から、それ
までとは打って変わって人が減らなくなったでしょ?(ま、想像です)
とはいえ、いろいろな人の文章が見たいのは私も同じ。ただしリレー小説を続けるには、
それまでの状況を頭に入れているのは必須でしょう。これまでの執筆者と読者への義務
として、適当に続けるのはタブーですからね。

そんなことを踏まえつつ。
・他の人の邪魔にならないように、今までほとんど言及されなかった帝劇内を舞台にした
・停滞感を払拭するため、プログラム実行の中心に大神を据えた
の2点に注意を払ったのが前出の「真相編」です。
新規参加や復帰者の入る時間的余裕ができた、かな?

これでだめなら、
「前回の書き込みより50スレ以上を経なければ新たに書き込むことはできない」
というローカルルールでも作ってみます?
11○○書いたヤツ:2001/06/07(木) 15:52
>>8
珪素生物さんは、プログラムの裏を書いただけだから、
他の人が書く余地はまだまだありますよ。

>>9
マリア×さくらやすみれ×エリカは続けられるんじゃないですか?
まあ、他人に構想を破綻させられるのはリレー小説の宿命でしょう。

脱出計画の話で、破綻させられた設定もあるでしょうから。
12新参者:2001/06/07(木) 16:08
話の中核である「プログラムの真の目的」がここで明示されたことは、個人的には
大変有り難かったです。
私の頭ではとても説得力のある理由を思いつくことができなかったので(笑)

今後ストーリーがどうひっくり返るかはわかりませんしね。
たとえば、「殺し合いをしなくてもいい方法を大神が見つける」という展開になるも、
「米田もグラン・マも知らなかった政府の陰謀が潜んでいた」という展開になるも、
私も含めて今後の書き手さん次第だと思います。
ナポナポさん、257さん、ロベカルさん
中盤あたりで頑張っていた御三方達・・・・・・・・

確かにココ最近はあまり見なくなったような・・・・・・・・・
作家陣の交代が著しいのも、このスレのみどころなり
15573:2001/06/07(木) 17:00
 珪素生物さんへ
 珪素生物さんの意図は大体分かりました、生意気言って済みませんでした。

 まあ、開始時の人数がちょうど16人ですから、16→12(第一回放送)
→8(第二回放送)→4(第3回放送)→1(プログラム終了)でバランスが
ちょうどよくなるのではないでしょうか?
16○○書いたヤツ:2001/06/07(木) 17:14
>>13
ロベカルさんは前スレで、もう出る幕がないとか言っていたけど
全然そんなことはないんで、また書いて欲しいですね。
257さんは今でも書いていますよ。前スレの788とか。
ナポナポさんに関しては同意。

まあ、それぞれ忙しかったり、用事があったりもするでしょうから。
17珪素生物:2001/06/07(木) 17:56
>>15
こちらこそすいませんです。はい。
半徹で書き上げてアップした途端、総攻撃を受けたように見えてしまったのですよ。ははは。

もしできるなら、米田悪人ifもいいかも。
グラン・マと誰が生き残るか賭けをしたり……。
18573:2001/06/07(木) 18:01
>>17
 よかった、珪素生物さんに嫌われたかと思って肝を冷やしましたよ。

 さて、今後ですが、問題なのは脱出組の動向ですね…誰が脱落するのか…
19新参者:2001/06/07(木) 19:16
「どきなさいっ、どくのよ、さくら!」
完全に激高し、その端正な美貌をゆがめるマリアを、さくらは揺るぎない
眼差しで見据え、腰に挿した霊剣・荒鷹を鞘ごと地面に投げ捨てた。
(!?)
マリアは驚愕し、思わず綺麗な弧を描いて地に落ちる荒鷹の動きを
目で追ってしまう。
そのせいで、反応が遅れた。
パシッ……
雨の湿った空気の中、空々しい程乾いた音が、あたり一帯に響き渡った。
「……え?」
じんじんと疼く左頬をゆっくりと押さえ、マリアはさくらの方へ顔を向けた。
「……さくら」
「…落ち着いてください、マリアさん」
振り上げていた右手を降ろし、固い表情のまま言うさくらの顔を、
マリアはどこか不思議な気持ちで見つめる。
「…エリカさん、怯えてました。きっと、すごく怖い目に遭ったんだわ…」
「でも、でもさくら!あの子はアイリスを殺したのよ!こんなくだらない
 ゲームにまんまと乗せられて、あんな何にもできない幼い子を!」
マリアは先ほどのことを思い出した。マリアの意識に届いた、アイリスの
断末魔の絶叫。
アイリスは仲間だ。自分から人殺しを仕掛けることなど、出来るはずがない
性質なのはよくわかっている。死体は確認できなかったが、あの金髪の
愛らしい少女はろくに抵抗もできぬままエリカのマシンガンに打ち抜かれ、
見るに耐えない身体になって死んでいったのだろう。
なんてかわいそうな…かわいそうなアイリス!
怒りに身体を震わせるマリアを、さくらがキッと睨み上げた。
「だからって、怯えて震えることしかできないエリカさんを殺すんですか!?
 それじゃあマリアさんも同じじゃないですか!」
「!!」
さくらの鋭い言葉に、マリアは一瞬息を呑んだ。
20新参者:2001/06/07(木) 19:17
「…落ち着いてください、マリアさん」
もう一度。さくらはマリアのアイスブルーの瞳を見据えて言う。
「あたし、マリアさんとは闘いたくありません。マリアさんなら、わかって
くれると思ったから…」
マリアは地面に落ち、雨に打たれるがままになっている霊剣・荒鷹を
見つめた。体術でも体格でも、マリアはさくらに遙かに勝っている。このまま
格闘を仕掛ければ、ものの数分もしないうちにマリアがさくらの細い首を
締め上げて殺せるだろうことは、さくらもわかっている筈だ。
わかっていて…あえて剣を捨てたのだ。自分の命綱を。
マリアは小さくため息をついた。
どの道、自分が丸腰のさくらを殺せるはずもないのだ。
「……剣を拾いなさい、さくら」
弾かれるように、さくらが顔を上げる。
「…どこか、雨を凌げる所に入りましょう。…もうあの子を追ったりは
しないわ」
そう言って、マリアは小さく笑い、雨ざらしになっていたエリカのマシンガンを
横目で見た。
…獲物を失ったのだ。どうせもう何もできやしまい。
慌てて剣を拾うさくらの横をすり抜け、マリアは地面に散らばっていた
自分の拳銃とマシンガン、弾倉を拾い上げた。
「行きましょう、さくら」
「あ、はい…でも…」
さくらは後ろ髪を引かれるように、かすみ、メル、ロベリアの死体のある方を
振り返った。
「…どうしたの?」
「…いえ…行きましょう…」
いぶかしげに自分を見下ろすマリアに、さくらは小さく首を振って歩き出した。
ごめんなさい、みなさん…後で、必ず帰ってきます…
もし、生き残ることができたら…。
その思考に行き当たり、さくらは小さく眉を寄せる。
生き残ることが…できたら―――。
その先の怖ろしい想像を振り払うように、さくらはふるふると頭を振った。
21新参者:2001/06/07(木) 19:18
雨足が、だんだんと弱まっていく音がする。

さくらとマリアは、上野公園の近くにある、とある長屋に身を潜めていた。
濡れて冷え切った身体を暖めるために、毛布か何かを探そうとマリアは
思ったのだ。
が、それは二人にとって無用であった。
「…マリアさん」
6畳ほどの室内、卓袱台の前に、さくらとマリアは正座して、向かい合っていた。
「変、ですよね…こんなに濡れてるのに、寒くないんです」
「…さくらも?」
「マリアさんも?」
二人で顔を見合わせる。霊力が異常に高まり、押さえられなくなっている。
一体なぜ、とマリアが呟いた瞬間、空が白く光り、闇に閉ざされていた
室内が一瞬明るく照らされた。
「…それに、この光…」
マリアはあることを思い出した。そう言えばさくらは、雷が大の苦手では
なかったか?
だが、また部屋が闇に支配され、さくらの表情を伺うことはできなかったが、
少なくともさくらの声は平然としているように思える。
「この光、きっと雷様じゃないと思います…。雷様も怖いけど…こんな禍々しい
 感じはしないもの」
「…じゃあ、一体…?」
さくらは小さく首を振る。また、空が光った。
「一体、何が起こっているの―――」
火照る体を両手で抱きしめ、マリアが小さく呟いた。
22新参者:2001/06/07(木) 19:19
「…さくら、あなたこれからどうするの?」
「これから、って?」
「…最後の死者が出てから24時間死者が出なければ、私たちは死ぬわ。
 そして世界も終わる」
さくらが大きく目を見開いて、マリアを見上げる。
マリアは、実のところ未だ迷っていた。
世界の為にこの殺人ゲームに乗るか?
それとも仲間を集め、何とかこのゲームをぶち壊し、世界を救う
他の手だてを考えるか?
「…私には判断できない。何がこの世界にとって一番いい方法なのか」
「マリアさん…」
さくらが、卓袱台の上に置かれたマリアの手をギュッと握る。
「あたし、諦めません!大神さんが、きっと大神さんが
 何とかしてくださいます!いつもそうだったじゃないですか!」
闇に紛れて表情はよく見えないけれど。
揺るぎなど微塵も感じられない声でさくらが言う。
「きっと、今あたしたちの為に、大神さんは闘ってくれてる
 筈です!」

(信じているのね、さくら…。
 でも、私には判断できない…隊長…何かおっしゃってください…)
黒衣の中に忍ばせた、金色のロケットを、マリアは縋るように
握りしめる。
そのロケットの中に入っている写真は、遠い思い出のあの人ではなく、
力強い微笑みで自分に勇気をくれた人。

『――みんな、聞こえるか? こちらは帝国華撃団・大神一郎中尉だ』

その時。
彼の人の声が帝都に響き渡った。

(…隊長!?)
「ほらやっぱり、やっぱりそうでしょう? 大神さんですよ!」
「ああ……」

(ほら、ほらやっぱり。
 やっぱり大神さんは、いつもあたしたちを助けてくれる!)
(隊長…私、隊長を信じてよろしいんですか?)

だが、数十秒後。
スピーカー越しに運ばれた絶望に、彼女たちは完全に打ちのめされることになる…。

【残り8人】
23新参者:2001/06/07(木) 19:26
というわけで、前スレの768と806の間の補完・さくら&マリア編だったのでした。
ダラダラと長いですね、本当に申し訳ないです。
以後自粛いたします。

さくらVSマリアに持ち込める展開にも、さくらとマリアが原作バトロワの川田&七原
よろしくタッグを組む展開にもできるように書いたつもりなのですが。
>>23
大神の放送のタイミングが絶妙やね(w
マリアは一応、アイリスがまだ死んでいないことに気付いたわけだよな。
それとも衝撃が大きすぎて、耳に入らなかったりして。
2chに入れん!
沈み過ぎにて、いったんあげときます。
>>28
嘘吐き〜
>>25
こんな異様な状況に置かれたら、そこまで気付かなそうだよな。
31名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/08(金) 00:52
沈み過ぎにて、いったんageときます。
>>13
まだいますよ(w
書くかどうかは分からないけどね
33257:2001/06/08(金) 01:20
>>32=257書いたヤシ
34257書いたヤシ:2001/06/08(金) 01:21
>>32=257書いたヤシ です
名前忘れた
>>32
お時間がある時にでも、是非また書いてほしいです。
36ロベカル:2001/06/08(金) 01:44
>>16
ありがとうございます。今までROMってましたが、
自分のへタレな文章で良ければ、また書くかもしれません。
チャンスがあれば…ですけど。
今回の放送でも進入禁止区域指定はなかったね……
まあ「帝都」って舞台自体が広いからね。あんまり意味がないのかも。
38573:2001/06/08(金) 14:33
 大神は、二回目の放送以来ずっとレーダーを睨み続けていた
 「あの…大神さん。」
 「ん…ああ。」
 薔薇組の丘雪之丞の呼びかけで、ようやく大神はレーダーから目を離す。
 「なんだい…?」
 大神は死んだ瞳で菊之丞を見つめ返す、誰が見ても分かるほど大神はやつ
れていた、二回目の放送からまだ10分しか経過していないというのに。
 「あ…あの…賢人機関からの視察団がお見えになりました…」
 「ん…ああ…」
 先ほどと全く同じ返事を返す大神、まるで廃人だ、大神は二回目の放送
だけですべての気力を使い果たしていた。
 「やっぱり挨拶した方がいいのかな…?」
 「その事なんですが…挨拶は必要ないそうです、プログラムの運営に全力
を尽くせとのことです…」
 「ああ…そうか…分かった」
 何を頑張れと言うのだろう?隊員達の志気を高めるために嘘の死亡報告で
もしてみるか?自分に出来ること…大神の頭はさっぱり働かない、考えつく
のは、最後に自分の前にたった仲間達の虚ろな視線。
 さくら、すみれ、マリア、アイリス、レニ、織姫、エリカ、花火、大神の
空想上に浮かび上がる八つの視線が大神を突き刺した、大神は肩を抱き、
震える。
 「…神、大神!!」
 「…加山。」
 大神は自分の肩を揺する感触で我に返った、菊之丈が不安そうに自分を見
つめている。
 「大神さん…少しお休みになられては?」
 「いや、そんな訳には行かないよ…みんな頑張ってるんだし…」
 「大神!!」
 加山が険しい表情で大神を睨み付けた。
 「いいから寝ろ!!お前のやることは今はない…!」
 「分かったよ…」
 大神はゆっくりと立ち上がり、扉に向かってふらふらと歩く、ドアノブ
に手をかけ、言った。
 「何か進展があったら…起こしてくれ…自分の部屋にいる。」
 加山は苦虫を噛み潰したような顔をした、菊之丈も顔を上げられない、
当然だ、進展というのは、イコール新たな犠牲者と言うことである。
 「…分かった。」
 加山は声を絞り出した。

 【残り8人】
39573:2001/06/08(金) 14:48
 加山は部屋を出る大神を見送ってから、再びキネマトロンに向かった、
生前の李紅蘭が最後に作った物で、世界中のほとんどの電波を拾える。
 (結界内の帝都でこの有様だ…世界中で阿鼻叫喚だと思っていたんだが…)
 今はフランスのラジオに周波数をあわせていた、DJがシャノワールの
臨時休業に付いて言及し、愚痴をこぼしている、世界中がこの調子だ。
 (どう言うことだ…世界中に反応が広がってるんじゃないのか…!?)
 加山は菊之丈に視線を移す。
 (あのファイル…菊之丈は事情を知っていたはず…なのにあれほど取り
乱して…何が書かれていたと言うんだ?)

 【残り8人】
40573:2001/06/08(金) 14:53
 と言うわけで、二回目放送以降の大神の苦悩について書いてみました。

 どんでん返しの複線を仕掛けてみたつもりなんですが…
 珪素生物さんに悪いことをしてしまったかも…
 本当に済みません、あのままだと一片の救いもない展開になりそうだったので
可能性を広げてみたのですが…
 気分を害されてしまったでしょうか?
>どんでん返しの複線

分岐すんの?
>>41
4341:2001/06/08(金) 19:29
いや「伏線」じゃなくて「複線」だから……
44573:2001/06/08(金) 20:20
 そんな…TPOにあわせて読んでくださいよ…
 それにしても今日は少ないな…
ロベカルさんや257さんがマタ書いてくれるのキボンヌ
激しく同意。
付け加えるなら、ナポナポさんや♪さんも。

今の書き手さんがつまらんって言ってるわけじゃないよ。
古い話だけど、ナポナポさんが描いたという「絵」も見てみたい。
ログサイトのトップに貼り付けるとか、出来ないもんだろうか?
48573:2001/06/08(金) 21:53
 む〜…第二回放送後の恐慌状態を書くのが難しい…ほとんど手詰まり状態です…

 視察に来た賢人機関のお偉いさん達のシーンはもう考えてあるんですが、
それをやったら一気に終盤に突入してしまう、せめてあと3人は死者が出ないと
書けません…
49名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/08(金) 22:02
さぁ、上げの時間がやってまいりましたよ!
50:2001/06/08(金) 22:09
>>46
わ〜い、お呼びがかかって嬉しいです〜〜!
サクラ3の2回目をやってたり、仕事してたりして少しこのスレから
離れているうちに怒涛の進展にびっくり!
マターリ行きましょう〜〜〜〜!
(まだこれといったアイディアがないので書けません〜)
自分は、自分が少し書いたものを他の方がどう料理してくれるのかを
楽しみつつ、書き手としてではなく読み手としても楽しんでおります。
257書いたヤシさん、ロベカルさん、♪さん。ちゃんといらしたのね、よかった。
ここ数日は展開が早すぎた感もあるし、マターリ進行でまた書いてくれたら嬉しいな。

>>48
こういう「予告」はやらない方がいいんじゃないかな、と思う。
たとえばあと3人程度減った時に、ぱったりと他の作家さんが書きづらくなって
しまうんじゃない?
そろそろ、うかつに展開予想なんかを書き込めなくなってきたようですね。
53573:2001/06/09(土) 01:15
 いや、せめてあと3人ですから
 でも、本当に糸口が掴みづらい…何も思いつかないよぅ…
54573:2001/06/09(土) 01:18
 それに、あんまりあれは駄目これは駄目言い過ぎると縮こまってしまうん
じゃないでしょうか?
 それにどんな展開になっても対応できるように作ったシーンです、みなさん
あまり気にしないでください、今は一年でもっとも暇な時期なので、すぐに書
き込めます。
>>40
いやあ、全然まったくなんとも。自分のアレは「絶望的」だなんて思ってなかったし、
>>6や、>>19-22や、>>38-39を読んでドキドキしてる。♪さんの言葉を借りるなら
「他の人がどう料理してくれるか楽し」んでいる状態。
どっちかと言うと頻繁に「ご破算」「書けない」「掴みづらい」と繰り返される方がキツイ。

この土日は観劇モードで過ごします。
それで新たな参加者さんや復帰者さんが続けられるんでしたら、それもよし。
今の流れじゃどうしても進まないなら、前スレの776あたりから後をなかったこと
にしてしまうのもよし(前例もあるし)。
56○○書いたヤツ:2001/06/09(土) 11:32
573さんのどんでん返しの伏線とやらが気になりますな。

ナポナポ様にイメージ絵を送っていただいたんで、ログサイトにUPしました。
57珪素生物@休眠期:2001/06/09(土) 12:08
>>56
うわっ、いいですわ〜〜これ。
微笑みの分、周囲の染みの「痛さ」が際立って……。
58573:2001/06/09(土) 14:21
 第二回目の放送以来、エリカはずっと民家の軒下で震えていた
 助けてくれると思ったのに…このプログラムをぶちこわして
「もう大丈夫だよ」と言ってくれると思ったのに…
 『これにより、以後は小官がこの任務を継続する。
 みんなは……そのまま、プログラムを進行させてほしい』

 オオガミサンハ、ワタシヲミステタ

 頼みの綱のマシンガンもどこかに落としてしまった、もう駄目だ、殺される
歯がかみ合わず、ガチガチとなった。
 (きっと…きっと怒ってるんだ、私が由理さんやグリシーヌさんを殺したから…
アイリスも…アイリスも私がいじめちゃったから…)
 そう、自分は泣きながら逃げまどうアイリスをマシンガンで追いかけ回したの
だ…でも、追いかけ回しただけだ。
 『この子はアイリスを殺したのよ!!』
 エリカは、マリアのあの激昂ぶりを見て、ようやく自分のしでかした事に気が
付いた、取り返しの付かないこと、あんな事をされても何も文句を言えないこと、
きっとみんな怒っているのだ、怒り狂ったみんなが我先にと自分を殺しに来る。
 「私は…私はやってないよぉ…アイリスは殺してない…!」
 エリカは既に正常な判断能力を失いつつあった、それに追い打ちをかけるよう
に、後ろの引き戸が音を立てる。
 「誰かそこにいますのね?出てらっしゃい。」
 先ほどの光をみたすみれがやってきた、悪夢の第二回目の放送で彼女も例外なく
絶望を与えられたというのに、あくまでその声は明るく、まるでダンスパーティー
でも始めようとするかのようだ。
 新たな追跡者の登場、エリカは腰が抜けて動けない、
 殺される、ころされる、殺される、ころされる
 「大神さん…助けて…!」
 エリカは泣いた、そして助けを求めた、助けてくれなどしないというのに

 【残り8人】
59573:2001/06/09(土) 14:25
 >>55
 すみません、昨日は家でごたごたがあって、気が立っていたので…
頭が冷えてからとんでもないことをいってしまったと思ってしまいました
済みません、と言うわけで、続きを書いてみました、どうでしょうか?

 しかも、よくよく見たら私の方がよっぽど救いがないです…でも、そろ
そろ、誰か犠牲になってもらわないと(外道)
60257書いたヤシ:2001/06/09(土) 21:03
788書いてからちょっと忙しかったのですがやっと開放されました(w
これから最近の分を読み返してネタでも考えます。
>>58
面白い!
エリカがピンチになっても、実感無いんだよなぁ。
回復に、バリヤーに、覚醒と、特殊能力ありまくりだから、
「どうせ助かるんだろ」と思ってしまう。
>>62
少しは考えて発言しろよアホ
作家さんが書きにくくなっただろ
>>62
助かるかどうかは別として、精神的に追いつめられてる様は面白いじゃないか。
>>62
そんな考えをひっくり返してくれるかもしれないから
このスレ面白いんじゃん。

>>63
まあまあ、いままでの批判に比べればたいしたことないでしょ。
こんなことくらいで駄目になる作家陣ではないと思うが。
>>257書いたヤツさん
「書くかどうかはわからない」とか「ネタでも考えます」とか、
はっきりと「書く」とは言ってくれないのね(w
『これにより、以後は小官がこの任務を継続する。
 みんなは……そのまま、プログラムを進行させてほしい』

スピーカーから聞こえる宣告は、にわかには信じ難いものだった。
大神の指揮下によるプログラム継続。
それは救いの希望と心の支えを、共に打ち砕く宣告だった。

さくらはいつものように心の中で大神に問い掛けた。
(大神さん、こんなの嘘ですよね。
いつも皆を信じてくれた大神さんが、
いつも皆を励ましてくれた大神さんが、
いつも皆を助けてくれた大神さんが、
こんな酷いことを言う筈が無いですよね。)
しかし、さくらの心に浮かぶ大神の姿は、
冷たく向ける背中だけで、何も答えようとはしなかった。

さくらの右手が震えていた。
抑えようと左の手で押さえようとするが、その左手も震えている。
『さくらくんっ』
あの別れの時、大神はさくらにだけ声をかけてくれた。
だから戦えた。
だから耐えられた。
だから生き延びようと思った。
でも今は・・・・。

突然、さくらの向かい側に座っていたマリアが立ち上がった。
「マリアさん!?」
マリアは何も答えない。長屋を後にして、ただ黙々と路地を抜けていく。
マリアの背中を追いかけながら、さくらが語り掛けた。
「きっと、大神さんにはなにか考えがあるんです。」
相変わらずマリアは答えない。そのまま、さくらに背を向けたまま歩き続ける。
為す術も無いまま、さくらもその後を付いていった。
路地を抜けて広場に出ると、ようやくマリアがさくらの方を振り向いた。
その手にはいつ抜いたものか、黒光りするマリアの愛銃エンフィールド改が握られていた。
「・・・・・・・・刀を抜きなさい。さくら。」
「どうしたんです、急に・・・。」
戸惑うさくらへの返答のように、マリアの拳銃が火を吹く。
さくらの足元に穴が穿たれた。
「放送は聞いたでしょう。隊長はプログラムの継続を指示しているわ。」
「そんな、マリアさんと戦うなんて・・・。」
再び拳銃が火を吹く。
さっきよりもさくらに近いところに穴が穿たれる。
「もう威嚇は終わり。次はあなたを撃つ。
文句があるなら、生き残って隊長に言うことね・・・。」
「大神さんに・・・・。」

キリ・・
マリアが撃鉄を起こした。
遂にさくらも腰から荒鷹を抜いた。
「マリアさん・・・・・。」
正眼に構えた切っ先の向こうにマリアが見える。
マリアの後ろに、大神の背中が見えた気がした。
さくらはマリアに向って駆けた。そしてその向こう、帝劇にいる大神の元に向って。

銃声が、轟いた。
6867:2001/06/10(日) 04:46
変な所で終わってスマソ。
ホントは今晩中に仕上げたかったんだが、明日も仕事なんで、ここまでが限界。

続きは明晩に。
うぉ・・・どっちが勝つんだろ・・・
俺的にはマリア勝って欲しいけど・・・無理だろぅな(w
>>67
こういう思わせぶりな終わり方、いいっすね〜〜〜!
どうでもいいけど確かさくらって刀で飛んでくる銃弾はじけるはず(w
マシンガンだろうとお構いなしで。
週末のわりにはあまり展開無かったね。
よそのスレでサクラロワイアルでSS書いてたけど空気が悪くて
やめたって言ってた人いたけど、そこの所どうなんだろ?
煮詰まってしまったねえ………
>>72
続きを書けなかった言い訳でしょ。
どこでか知らんが愚痴をこぼす程度の文作能力だったってことじゃない?
75573:2001/06/10(日) 21:15
>>72
 う〜ん…ほとんど俺のせいですからねえ…責任感じてます、
初めてみたときはホントにショックでした…
76名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/10(日) 21:19
 とりあえずあげとく、
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=989346405
シスプリオタが他スレ乗っ取りを企て、実際に荒らしをはじめました。
上記の自治スレを見る限り、住人同意の上の行動のようです。
皆さん注意しましょう。
78名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/10(日) 21:22
クソでじこオタが言いがかりつけてきてんじゃねえ!
先にケンカ吹っかけてきたのはそっちだろうが!ゴミクズ!
>>71
あったよーな、なかったよーな……
どこでそんなことやってたっけ? ゲーム? アニメ? ビデオ?
>>79
紐育
前半でこそ荒れたものの最近はかなり落ちついてるとは思うけど…
ここでやる限りそういう事は覚悟しなければいけないし、
かといってよそでできる題材ではないからね。
さらに作者は読者に文句を言われない様に絶妙のバランス
で作らなければならないし…
実際難しい所だよな…
>>80
あれは正史と思いたくない……
轟華絢爛見るとさくらとマリアは格違いで強いような…
実戦に関しては素人の巴里の連中がほとんど死んだのも
わかる気がする。ロベリアは相手が悪かったという事で。
あーもうぐだぐだ言われたくらいで書く気なくすんなら
やめやめ!!終了!!

そんなにちやほや誉めまくられたいんならセガBにでも行けや>愚痴ってる書き手
>>84
言い方は乱暴だけど、同意。
あと、誰とは言わないけど書けない理由とかいちいち報告する必要はないと思う。
雑談がダメ、ってわけじゃなくて。
なんならコテハンやめたら?
>>84
かってに終わらせんなよ…気にしないでやってる作者もいるんだから…
愚痴ってるのは書くのやめた一部の人でしょ?
つーか、素直に「続ききぼーん!」と言えば済むことを難癖つけて
面白がってる君たちが悪い。
おれは続ききぼーん!!筆者がんばれ!!
>>84-85
お前らこそ脳内だけでほざいてろよ。
>>87
面白がってない。
続きを読むのに邪魔だから愚痴るのはやめて欲しいだけだ。

>>88
自分に言ってるのか?
>>84-85
自分は書けないくせに生意気言ってんなよ。
文句言われるのが好きな奴なんていねえだろうが。
自分たちで空気悪くしてなにが嫌ならやめろだ?
気に入らないならお前らが消えろ。
>>89
そう言うお前のレスこそが邪魔なのに気付いていないのか?
続きが読みたいんなら黙ってろよ。
どっちも邪魔です
>>92
オマエモナー
まあ 落ち着けや。マターリ逝こうぜ。
でも確かに>>62-63みたいな感じだと引くよね。
批判に過剰反応してる奴が一人(?)いるのかな。
>>95
まあ気持ちもわかるけどね。これからは大した理由も無い批判は
荒らしと同等とみなして無視にしようよ。
97573:2001/06/10(日) 22:25
 まあ、ここは2chだし、ここでSSを公開するのは本来なら
凄く勇気の要ることだと思います、大体書く人と見る人は1対30〜
50くらいじゃないかな?2chはある程度緊張感と覚悟がないと、
SSを公開できない場所ですよ、本来は(自画自賛みたいで申し訳
ないですが)。

 ある程度緊張感があったから、ここは面白いSSスレッドと言われて
他のキャラスレでも話題に上ったんじゃないでしょうか?
 高い水準を維持したいのなら、気になったことは遠慮なく言うべきだ
し、それに対する自分のスタンスもはっきりさせておいた方がいい、
間違いを感じたら素直に謝罪すればいい、最初の珪素生物さんと俺の
やりとりはまさにそれでしょう、それを荒れていると思う人は、
大変申し訳ない話ではありますが、傍観者に回った方がいいと思います。

 私はこれからも不備があったら遠慮なく指摘してもらいたいと思って
いますし、それがお互いのレベルを高めあって、最終的にはこのスレッド
の為になるのではないでしょうか?

 長々と済みませんでした、これが私の見解です
批判を咎めるときに「自分には書けないくせに〜」ってのやめようよ。
横暴だ。プロスポーツ選手に対する批判はダメなのか?
>>88 >>90
ほれみろ余計なお世話だ。
キミらに保護してもらう必要はないってさ(w
>>99
わかったから君もそういう、いかにもな煽り方やめようね。
いつまでたっても終わらないよ。
コピペ荒らしに発展しないのが不幸中の幸いか…
ここってこんなに住人いたんだね。
アゲて、こんなに荒れてしまったのなら
当分はサゲでいこう。
ちょっとここらへんで批判にしても保護にしても
少しルールがあったほうが良いんじゃないか?
駄目じゃないけどギスギスするくらいならある程度の
規制はした方がが良いと思うんだが…
105573:2001/06/10(日) 22:47
 今のところ俺の心配事は>>67さんが書くのをやめてしまわないか
と言うことです。
ルールを守れるぐらいなら論争にはならんと思うけど…。
せいぜい「頭に来てもコピぺ荒らしだけはやめよう」ぐらいか?
10784:2001/06/10(日) 22:49
ゴメン、言いすぎた
ただ、せっかくこういう場で「作品」を発表しているのだから
もっと書き手さんには堂々としてもらいたいと思ったわけで。
これだけハイレベルなんだし・・・
まあ、それゆえ573氏の
>>97
みたいな見解を聞くと正直、安心できる。
是非とも頑張って欲しい。

あと、自分のせいで場が少々荒れてしまった事に関しては
この場を借りてお詫びしたい。
では、自分は再びお客さんに戻ります。
>>107
俺も言いすぎた。
ただあなたの言う文句を言われて書くのをやめた作者はもうここにはいないし、
今残っている作者は批判を言われても作品を書きつづけてる作者でしょ?
だからここでそれを言うのはお門違いかなと思ったわけでつい熱くなってしまった。
板汚しでスマン
来るもの拒まず去るもの追わずの方向で行きますか。
トルシエも言ってたし。
110573:2001/06/10(日) 23:14
 ですね、万が一の場合は俺一人でも何とか………………………無理だ(笑)
批判があるから駄目なままで続かないんだよ。
批判がなかったらつまらないSS作者も分からずに書き続けるよ。
批判に応じた上で書いても、むかついていなくなっても良い。
面白いものが残る。批判最高。
前スレの終盤あたりの作家さんあたりならまだ健在と思われ。
113ロベカル:2001/06/10(日) 23:18
>>110
一応俺も残ってます…
とりあえず落ちついたらまた書こうかなと思ってますが、
今は入るのが難しくて…
>>111
おいおい、批判と煽りを一緒くたにすんなよ。
建設的な意見なんて、ほとんどなかっただろ。
最近、全体的にSS系スレが荒れてきているけど、その原因は
ただの煽り。
115111:2001/06/11(月) 01:46
>>114
いや、批判が批判がという書き込みが続いてるようだったからさ。
116ナポナポ@ダバD萌え:2001/06/11(月) 03:10
「はぁ…。何か体がぽかぽかして嫌なカンジで〜す」
織姫はカーテンを開けた。
相変わらず雨…。
さっきから体の奥から妙な、何とも表現し難い、もやもやとした気が湧き上がってくる。
それは、レニにもアイリスにも起こっていた。
「あー…なんかイライラしてきまーす…」
織姫はレニの作業を手伝おうと部品をいじる。が、すぐに投げ出してしまう。
「……早く帰ってシャワー浴びたいでーす」
織姫が投げたネジをレニが拾いながら言った。
「…そうだね。でもその前に、やらなければいけないことがある」
「アイリスも…あたまがいたいよ…」
真っ赤な顔をしたアイリスが言った。
「………あら、アイリス?」
織姫がアイリスの異変に気づく。
アイリスの首輪に巻き付いている、細いコードのような物が光っているのだ。
「な、なに…?あ、アイリス…どうなるの…???」
アイリスは動揺した。
(く…首輪がばくはつしたらどうしよう)
背筋がピンとなり、両目を見開いて、ただレニを見つめている。
レニは部品を置いて、アイリスの首輪を見た。
金属で出来ている首輪には、緑、赤、青の細いコードがはみ出していた。
レニは、そのコードを切ると首輪が爆発する…と考えた。
はみ出している3本全部切るか、それともどれか1本を切ると…?
(…このコードを切れば、自爆できるということか…)
そのとき、レニの上半身はぐらっと大きく前に揺れた。
「……………レニ…………!」
しかしすぐにアイリスの首輪の観察を続けた。

【残り8人】
117ナポナポ@ダバD萌え:2001/06/11(月) 03:11
「レニ、大丈夫ですかー?」
織姫はしゃがんで、アイリスの震える左手を握っていた。心配そうにレニに視線を送る。
だが、その織姫の目も、うつろだった。
「ボクは大丈夫だから。…それより、アイリス。原因は判らないが、ボクたちの
身体に何か異変が起きている」
「うん…。アイリスも…感じるよ…」
「多分、霊力が急激に上昇してるんだと思う」
「………」
アイリスの手を握ったまま、織姫は無言で再びレニを見た。
「…隊長は…何も言わなかったから、これが他のみんなにも起こっているかは判らない」
「………」

2回目の放送は、今からつい数分前にあった。
そのとき、放送をしたのは、大神一郎だった。
『…以後は小官がこの任務を継続する。 みんなは……そのまま、プログラムを進行させ
てほしい…』
最初はその発言に皆、動揺した。
米田、グラン・マが死亡しその直接、大神が指揮をとる。
だが、大神の拘束が解かれたことにより、参加者たちが最後まで生き残れる確率は増加
した。大神が、プログラム中に『動けば』の話だが。
しかし、レニたちは、大神を信じていた。
他の参加者も、大神が放送を行ったことにより、殺しあうことは止めるだろう。
レニはそう思っていた。
脱出作戦において重要な人物だった、李紅蘭が死んだことはかなり大きい。
そして、まだここは禁止エリアにはならなかったため、もう少しここにいる事ができた。

「ボクや織姫はある程度これを押さえることができる。それでもかなりダメージは受ける」
「…もしかして、アイリスはこれを制御できない…だから」
言ってから、織姫の顔色が変わった。
「アイリス自身の力のせいで…この首輪が…何らかの影響を受けて…」
レニはまっすぐ織姫を見て言った。
いつのまにか、緑色のコードからは白い煙がたち始めた。
こういう時こそ冷静にならなくては…織姫もわかっている。
だが…頭ではわかっていても……。
「あ……アイリス…このまま…死んじゃうん…………だね」
アイリスは力なく織姫の手を振り解いた。
「やだ…やだやだやだやだ…アイリス……死にたくない、死にたくないよぉぉぉ!!!」

【残り8人】
118ナポナポ@ダバD萌え:2001/06/11(月) 03:11
「アイリス!!」
レニは、今まで生きてきた中で1番の大声をあげた。アイリスはギョッとしてレニを見た。
「アイリス…感情を高ぶらせるな!!そうしないとアイリスの首が飛ぶよ!!!」
「れ、レニ…!」
織姫もあまりのレニの迫力に固まってしまった。
「隊長…!聞こえてるんでしょ!…そういう状況なんだ。だから…アイリスを…アイリス
を助けて…!!!!」
「レニ……」
アイリスは今にも泣き出しそうな顔をしている。
しかし、それを必死で堪えている。
織姫が立ち上がった。
「中尉さん!!!何してるですか!!!早く…アイリスの首輪を…!!!」
応答はない。
しばらく経ってから。
「隊長。…ボクが、アイリスの首輪を解体する」
自分の首輪に触れながら、いつものように静かに言った。
「!」
「…レニ…本気…ですか」
「本来なら、首輪のみのテレポートは可能だろうけど…。今霊力を使えば、首輪は爆発
してしまう…これしか方法がないんだ…」
レニは道具を取り出した。
「レニ……そんなことしたら…レニだって死んじゃうよ…」
「そうです、レニ!危険でーす!!」
織姫はレニを止めようとした。…これは危険すぎる。
「織姫は避難して。ここは危険だから……早く!」
「い…嫌です!!!!」
思わず叫んだ。
「織姫、大丈夫。これから2人で方法を考える。それにはアイリスを落ち着かせないと
いけない」
レニはにこっと笑った。それは「ボクを信じて。安心して」と言っているようだった。
織姫はレニのメッセージを受け取った。
(ボクもアイリスも死なないよ。絶対…)
「レニ……。わかりました…レニを信じます。ちょっと外の様子を見てくるで〜す!」
織姫はとびっきりの笑顔で応えた。
くるりと後ろを向く。
「アイリス、レニの言うことをよく聞いて…………生きるのでーす」
織姫は1度も振り返ることなく小走りで去った。

【残り8人】
119ナポナポ@ダバD萌え:2001/06/11(月) 03:16
「アイリス、大丈夫?」
「……まだ…あたまが…いたい」
レニはアイリスに優しく語り掛ける。
(…隊長がアイリスの首輪を無力化してくれたら…)
しかし、大神からの返答はなかった。
「お兄ちゃん…アイリスのこと…助けて…くれるかなあ…」
しばらく耐えていたアイリスだったが、大神のことを思い出し、泣き出しそうになる。
パチ、と小さな音がした。
それでもレニはアイリスのそばにいた。
レニは無言で作業をする。集中している。
自分が霊力を制御できないためにレニまで死ぬことになるかもしれない…。
アイリスは恐怖で一杯だった。
…誰かの足音がこちらに近づいてきた。
レニは気にせず慎重に作業を続ける。
今のところ、首輪に触れても異常はなかった。
アイリスもレニも口を開かない。
部屋には、かすかに雨音と足音だけが響く。
足音は、真っ直ぐここへ向かってきている。
「…レニ…むずかしい?」
「アイリス、もう心配しなくていいよ。どうすればいいか判ったから」
レニは微笑んだ。
「ほ…ホント?」
「ああ。だから…も」

そのとき、部屋が光った。

【残り8人】
120ナポナポ@ダバD萌え:2001/06/11(月) 03:17
「くッ…!?」
突然、身体の自由が利かなくなった。
それは一瞬で解けたものの、ひどい頭痛がする。
(今までのとは…違う!)
思わずレニは座り込んだ。
プログラム参加者を襲った異常な現象の、10倍ほどの力が突如レニにかかったのだ。
もちろんレニには防ぎきれなかった。
はっ、としてレニがアイリスを見る。
アイリスは、「どうしたらいいの?」という表情で青い目をきょろきょろと動かす。
「…ア…ア………」
アイリスの首輪から無数の火花が散る。
「!!」
(ボクだけじゃない!?…アイリス…!!!!)
霊力を制御できないアイリスにさらに10倍ほどの力が加わり、そして死の恐怖で
アイリス自身の霊力が暴走したとき………。
「レニ、にげてぇぇぇぇぇっっ……!」
アイリスが泣きながら叫ぶ。
「…アイ……リス……」
レニは呆然としてその場から動けなかった。
アイリスは、火花の混じった激しい光に包まれる。
それは、アイリス自身の霊力だった。
「ぐすっ………や……やだ……」
バチバチッという大きな音にかき消され、途切れ途切れに聞こえた。
「…お兄ちゃん…どうして助けてくれなかったの?アイリス…信じてたのに」
アイリスは両目を閉じた。
(ジャンポール…みんな…アイリス、今からそっちに行くね…)
レニは何者かに後ろへ引きずられた。
その直後、大きな爆発音が響くとともにレニの背後から絶叫が聞こえた。

「い…いやあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

01.イリス・シャトーブリアン  死亡。


【残り7人】
121ナポナポ@ダバD萌え:2001/06/11(月) 03:17
アイリスが首輪爆発で死ぬっていうのは
このスレ見たときからやりたいと思ってたんです。
(昔、ノートに生首アイリス描いたのが関係あるのかなぁ…?)

と言うか、まだ「プログラム何かの陰謀説」引きずってます。
何かいろいろ説明しておきたかったんですけど
(次の人にわかり易くする為に)
やめておいたほうがよさそうですね…。
12267:2001/06/11(月) 03:40
>>105
その点はご心配無く。
仕事が終わってからそのまま寝てさっき起きたところなんで、
アップは遅れるけど、止めたりはしないので。

でも、批判問題なんかとは全く別のところに・・・。
ネルンジャナカタヨ・・・
12367:2001/06/11(月) 04:45
同時刻 帝劇司令室

ピーーーーーーーー

蒸気演算機の汽笛が司令室に響き渡った。
琴音、斧彦、そして加山が一斉に手を止めて聞き耳を立てる。
長音の汽笛、それはあらたな死者が出たことの知らせだった。

モニターを見つめる菊之丞が、無機的な感情を押し殺した声で、
モニターに映る情報を読み上げていく。
「真宮寺さくらの霊力反応消えました。・・・・死亡です。
マリア・タチバナの霊力反応も急激に弱まっています。
・・・・・・・霊力反応消滅。死亡です。」
菊之丞の横あいからモニターを覗き込みながら、加山が言った。
「相打ち、ということか・・・。音声は入るか?」
「駄目ですね。さっきから霊力の影響か、雑音が酷くて・・・。」
「判った。俺は大神に伝えてくるから、皆は任務を続行していてくれ。」
そう言い置いて加山は司令室を後にした。

帝劇の二階、かえでや隊員達の私室が並んでいるそばに大神の私室もあった。
普段なら、廊下まで寝息やいびきなどが漏れ聞こえるが、
今は加山の足音以外何も聞こえない。
大神の部屋のドアの前に着いた加山は、
躊躇いがちに一拍おいてからノックをした・・・・・が、返事が無い。
仕方無しにノブに手をやったところ、鍵はかかってないようだ。
「大神、加山だ、入るぞ。」
そう言ってからドアを開けた。
電気もつけないままの暗い部屋、その中で大神は机に向っていた。
「誰だ?」
「加山だ。」
「それは判っている。・・・死んだのは誰なんだ。」
大神の直截な物言いに面食らいながらも、加山は告げた。
「・・・・・・マリア・タチバナと真宮寺さくら。どうやら相打ちのようだ。」
大神の手から何かが落ちた。
加山に背を向けたまま、大神はそれを拾おうともしない。
「・・・・・五分たったら下へ行く。先に行っててくれ。」
「大神、気持ちはわかるが・・、」
「先に行ってくれ!」

加山の立ち去った部屋の中で、
湯飲みからこぼれた琥珀色の液体が、二つの伏せられた写真立てを浸していく様を、
大神はただ見つめ続けていた。
ホントに死んだのかな。
125新参者:2001/06/11(月) 05:45
ギャア、ギャア、ギャア…

けたたましく鳴き喚くカラスの声に、レニは意識を引き戻された。
ボクは…どうしたんだっけ…。
ぼんやりとした頭で、普段の思考の回転の速さを戻しきれないまま、それでも
状況を判断しようとする。
あの時…突然ボクの身体に凄まじい負荷がかかって…アイリスが霊力を制御
できなくなって、爆発に巻き込まれて…アイリスは…。
朦朧とした思考がそこに到達したとき、レニはがばっと伏せていた
身体を引き起こした。
…アイリス!
そうだ、アイリスはどうなった?
ぎしりと身体が軋むのにも構わず、レニは立ち上がり、霞む視界の中から必死に
アイリスの姿を探した。
「……!」
そして、その目に映った惨状に、レニは息を呑んだ。

爆風の衝撃か。
防音加工が施された強靱な外壁に風穴が開き、太陽の光が差し込んでいた。
いや、「風穴が開いた」という表現は正しくないだろう。部屋の半分が吹っ飛んで
いた状態だったのだから。
露出し焼けただれた木筋と、埃にまみれた瓦礫。
そして……。


『チルチルお兄ちゃん、やっと見つけた青い鳥がただの小鳥にもどってしまったわ』

ギャア ギャア ギャア

空で羽根をばたつかせるカラスが、2、3羽固まって鳴いていた。
―――アイリスの小さな身体は。粉々に四散し…方々に散らばっていた。
ちぎれた肘から先だけの手が、救いを求めるように何かを掴む形のまま
固まっている。
そしてその屍肉を、カラスが狙っていたようだった。

呆然とレニはその光景を見つめる。
そんな…そんなことって…。
126新参者:2001/06/11(月) 05:46
1羽のカラスが空から舞い降りた。

「…や!やめろおおおっっっ!!!」
もつれる足をなんとか動かし、レニは走った。
「やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろよぉぉぉっっ!!!」
次々に降り立つカラスをがむしゃらに追い払い、アイリスの身体を必死に
かばう。
その青い瞳には、うっすらと涙が浮かんでいた。

『レニはアイリスの大切なお友達だもの』

アイリス…ボクの友達。ボクの初めての友達。
気まぐれで、甘えん坊で…でも、明るくてかわいくて…ボクの大事な、大事な友達。
絶対に守ってあげたかったのに…。
どうして死んでしまったの?どうして死ななきゃいけなかったの?
ねえ、隊長。

レニは転がっている瓦礫をいくつか手に取った。
それを、一匹のカラスに狙いを絞り、肩を振りかぶって投げ当てる。
ビシッ。
鈍い音が響き、「グエエ」と奇妙な声を挙げてそのカラスは地上に墜落した。
激昂していてすら機械のような正確なコントロールで、レニは他のカラスにも狙いを
定め、いくつかの瓦礫を振り投げた。

『どうして戦うのかって?俺は、俺の正義の為に』

正義?
これが正義だって…?

ものの数秒もしないうちに、レニの周りにはたくさんのカラスが転がっていた。
127新参者:2001/06/11(月) 05:46
「…聞こえているんでしょ、隊長」
 黒い死骸に囲まれて、レニが自分の首輪に向かって囁く。
「ねえ、これが隊長の正義なの?
 ボクたちを戦わせて、たくさんの死者を出して…アイリスを死なせることが、
 隊長の正義なの?
 ボクにはわからないよ。隊長の言葉、いつも不明瞭で抽象的でわからないことが
 多いけど…。今度のは本当にわからないんだ。
 …せっかく、わかりかけたと思ったのに…」
淡々と、そこまで呟いた時、レニの喉がひゅうっと鳴った。
眼が熱い。鼻がこそばゆい。胸から何かがこみ上げてくる。
俯いた頬からレニの首輪に、ぽと、と熱い滴が落ちた。

「お願い、答えてよ隊長。
 答えてよ…。
 …答えてよおおおおっっっ!!!」

レニが絶叫する。
状況も理性も忘れ、レニは片手で眼を覆い泣いた。

『チルチルお兄ちゃん。青い鳥はわたしたちの部屋にいたんだね』

違うよ、アイリス。青い鳥なんていやしない。
いるのは屍肉を食らう、醜く惨めなカラスだけだ…。

【残り7人】
128新参者:2001/06/11(月) 05:50
アイリスファンの皆様、本当にごめんなさい。
私自身はアイリスに何の恨みもないのですが…。むしろレニとのコンビはすごく
好きなのですが…。
ちなみに「そういった」嗜好もありません。念のため。
129新参者:2001/06/11(月) 05:54
あ。123さんのマリア・さくら死亡を勘定に入れると、【残り5人】ですね。シマタ
…でもホントに死んでるのかな…。
レニを後ろに引きずった何者かはどうなったんでしょう?
13167:2001/06/11(月) 06:34
雨はなおも激しく降り続き、幾つのも筋となって下水に流れている。
下町の広場、マリアとさくらが相対した場所では、
その雨の流れを断ち切るように大量の血が流れていた。

荒鷹の柄を通してさくらの手に伝わる、柔らかくも重い肉の感触。
これまで脇侍や降魔と戦った時に感じたそれとは明らかに違う、人の肉の感触。
荒鷹の刃はマリアの身体を深く貫いて、明らかな致命傷を与えていた。

「賭けを、したのよ・・・・・・」
沈黙を破ったのはマリアだった。普段とはうってかわった弱々しい声。
「賭け・・・。」
さくらが応えた途端、マリアの口から血の塊が吐き出された。
そのまま倒れかけたマリアの身体をさくらが支える。
その拍子にさくらの首から何かが落ちた。
首輪。
爆弾の仕掛けられた首輪だった。
「うまく壊せるか、それとも爆発するか・・。」
「それなら・・・最初からそう言ってくれれば・・・。」
「あなたの命だけを賭けるわけにはいかない・・・・・。」
その間もマリアの身体から流れ出る血が、
さくらの薄桃色の着物と緋色の袴を等しく染め上げていく。
おびたたしい量の出血は、マリアの命が長くないことを何よりも雄弁に物語っていた。
「・・・・・行きなさい、帝劇へ。」
「帝劇へ・・・。」
「そうよ・・・。そして隊長に会いなさい・・・。」
再び、マリアの口から血がこぼれた。
「もう長くはないようね・・・。
さくら・・・・、私の荷物を持っていきなさい。何かの役に立つでしょう・・・。
それと・・・・隊長に・・・・これを・・・・・・。」
差し出された手には、ロケットが握られていた。
さくらがそれを受け取ろうとした途端、
力の抜けたマリアの身体が、さくらの支えを振り切るようにして崩れ落ちる。
「マリアさん!?・・・・マリアさん!」
さくらがいくら呼びかけても、マリアが応えることはなかった。

マリアが倒れた拍子に開いたロケットの中では、
さくらがいくら念じても思い浮かばなかった大神の笑顔が、空しく虚空に向けられていた。
>>131
よかった。納得できる展開だ。帝撃内の描写だけで相打ちで死んだことにされたらどうしようと思ったよ。
133573:2001/06/11(月) 07:27
 「助けて…助けて…大神さん…!!」
 エリカは呪詛のように呟く、その効果のほどは、神に祈るのとほとんど同じ
であった、エリカは大神の名を唱え、辛うじて精神の安定を保つ、しかし、す
みれは、その小さな呟きさえ聞き漏らさなかった。
 「そこですわね…」
 すみれは迷うことなくまっすぐに歩いてきた、狙うはタンス。
 「きええええええぃっ!!」
 一閃、タンスは真っ二つに両断され、倒れた、素晴らしい腕だ、そして、
そのタンスの向こう側からエリカの姿が現れる。
 「あ…あ…」
 「そう…巴里華劇団のエリカさんでしたの…さあ…私と戦いなさい!!」
 「い…や…」
 腰の抜けたエリカは、何の防御行動を行うことも出来ない
 「いええええええええいっ!!!!!」
 すみれの長刀がエリカの頬をかすめる、浮かび上がった一筋の赤い線。
 「ご自慢のマシンガンはどうなさったんですの…?」
 「ごめんなさい…ごめんなさい…私は由里さんとグリシーヌさんを殺しました…
アイリスは殺してません。」
 素直に罪を認めて謝るしかない…そう考えた、エリカは既に幼児の発想しか
出来なかった、意味など全くないというのに。
 「あら…そう…私は紅蘭さんを殺しましたのよ…ご存じ?紅蘭さんはあなたの
所のコクリコさんを殺しましたのよ。」
 そこで初めてすみれは笑った、エリカの目には、それが世界でもっとも恐ろしい
物に見えた。
 「いや…いや…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 エリカは再び感情を爆発させる、それしか出来ない赤子のように、そして広がる
衝撃派、民家が吹き飛ぶ、すみれはその中、身じろぎもせずにたっていた。

 【残り6人】

 
>>133
エリカは、花火も殺したと思ってるんじゃないかな。
135:2001/06/11(月) 08:53
「エリカさん、選びなさい。このわたくしと正々堂々と勝負するのか、
それともこのわたくしに討たれるのか」

すみれは身じろぎもせず立っていた。
自慢の衣服はところどころ汚れ、血に染まり、雨に濡れていた。

それでもすみれは美しかった。
何かを決意した、まっすぐな瞳をしている。口元はかすかに、
微笑みを浮かべてすらいた。

「わたくしも、あなたも、自分の大切な仲間を手にかけたのです。
ですから正々堂々と勝負して、きちんと決着をつけなければ、
先に逝ったみなさんに対して、失礼というもの…。
エリカさん、あなたも、このわたくしの申し出に対して、
正々堂々とお答えくださいな。そうでなければ野暮ですわよ」

エリカの頭の中に、死者たちがよぎった。
由里さん…グリシーヌさん…花火さん…みんなこのわたしが。

エリカは答えた。
「わかりましたすみれさん。その前に少し、時間をください」

エリカは跪き、手を組んで目を閉じた。
「神様、どうか…わたしに答えをお与えください…」

エリカは一心不乱に祈っていた。
すみれは、祈るエリカをまっすぐ見つめ、薙刀を構えた。

雨は徐々に弱まってはきている。
しかし、細い雨が静かに、世界を包み込むように降り続けていた。

「あの…」
かすかな声が、すみれの背後から、聞こえてきた。

「…どなたですの?」

プラカードを掲げた花火が、そこにいた。
それぞれの展開の作中時間はどれくらいになってるのかね?
俺は深夜12時前後くらいだと勝手に認識しているけど。
137名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/11(月) 11:13
下がりすぎなのでageておこう
138573:2001/06/11(月) 12:27
おお!!♪さんが続きを書いてくれている!!やっぱりここは
こうでないと!!
139573:2001/06/11(月) 12:30
>>134
はうあ!!花火のシーンを結構書いてたから、すっかり失念してました。
ご指摘感謝します、訂正してお詫び申し上げます。
140:2001/06/11(月) 13:51
>>138
喜んでいただけて嬉しいです。
いろいろ雑事に追われていて書けないこともあるのですが、
今回はタイミングよく書き込めました!今後ともよろしくです。
一人だけ自由の身になったさくらの行動に期待。
多分残ってる中では最強っぽいし。
142新参者:2001/06/11(月) 15:43
「…どういうことなんだ、加山」
作戦司令室に響き渡ったレニの絶叫を聞いた大神は、顔面を蒼白にさせて
加山に問いかけた。
「どういうことだ…アイリスが、死んだのか?一体どうして…」
「…見るか?イリス・シャトーブリアン死亡時のデータだ」
わかっていたかのように、加山が大神に何枚かの紙を差し出す。それを奪い取り、
大神は慌てて書面に眼を走らせた。
かたかた、と何かが小刻みに震える音がし、菊之丞ははっと顔を上げ大神の
顔をおそるおそる見上げる。
ばさり、と大神は紙の束を放り投げた。
「………っ!!」
声にならない叫びと共に、大神の右拳が繰り出される。隣に佇んでいた、
加山の頬に。
ガッ……
肉と骨がぶつかり合ういやな音を響かせて、大神は加山を殴りつけた。
「……何故だ」
その衝撃を両足を踏ん張ってなんとか耐え、俯く加山の胸倉を大神が掴み上げる。
「何故だ、加山!何故、アイリスを見殺しにした!!何故、首輪を解除
 しなかったんだ!!」
叫ぶ大神の顔を、加山はまともに見上げることができない。ただ怒りに燃える
瞳から視線をはずし、「すまん」と小さく呟いた。
「謝って済むことではないだろう!何故…何故おまえたちは…」
「大神さん!やめてください!」
激怒に言葉を詰まらせ、なおも加山を殴ろうとする大神の右腕に、菊之丞が必死に
しがみつく。
「加山さんは、加山さんはアイリスちゃんの首輪を解除しようとしたんです!
 でも、それができなかったんです!!」
その言葉を聞き、大神はきつい眼差しを菊之丞に向けた。
「…どういうことだ」
「…あの首輪の爆破プログラムには、強固なプロテクトがかかってたんです。
 たぶん、最後の一人になったら解除できるように設定してあるんでしょうけど…。
 加山さんは、それを必死に解こうとしてました…でも、間に合わなくて…」
「やめろ、菊之丞くん。どういう状況であれ、俺がアイリスを見殺しにしたのは
 事実なんだ。…大神、いくらでも殴ってくれ。おまえの気が済むまで」
のろのろと、加山の胸倉にかかった大神の左手がはずされる。俯いたまま、ゆっくりと
大神は加山に背を向けた。
その姿を、菊之丞は涙を浮かべて見つめる。
「……菊ちゃん、ここはアタシにまかせて、あなたは少しお休みなさい」
嗚咽に上下する菊之丞の肩を、斧彦の大きな手が優しく包み込む。
「…え、でも…」
「いいから。一郎ちゃんのことはアタシがちゃ〜んと見てるから。ね?」
菊之丞を見下ろし、斧彦が小さくウインクする。普通は不気味にも思える仲間の
そんな仕草が、今は有り難かった。
「…わかりました。丘菊之丞、退室いたします」
「…了解した」
振り向きもせず、大神が言葉を絞り出す。その姿を見るのが辛くて、菊之丞は
急いで踵を返した。
「…それにしても、レニちゃんは運が良かったのねえ。あの爆発の中、生きて
いられるなんて」
斧彦が小さく呟く。それは大神の耳には届かなかったようであるが、菊之丞には
はっきりと聞こえた。
…運?
運だけで、あの爆発を生き延びられるものなのかしら…?
その呟きに疑問符を投げかけ、菊之丞は司令室を後にした。
143新参者:2001/06/11(月) 15:44
地上へ続く階段をゆっくりと上がり、緊張を解くために菊之丞が小さく伸びをした時、
それは聞こえた。
ぼそぼそと押さえた、ハスキーな声。衣装部屋の方からだ。
…琴音さん?こんなところで何なさってるのかしら…。
そっと菊之丞が部屋を覗くと、きらびやかな衣装の陰に、琴音の長身が見え隠れした。
「あれは危なかったわね…まさか霊力が暴走するなんて」
「ええ、間に合って良かったですよ」
もう一人、陸軍の軍服を身に着けた中年の男が、ぼそぼそと琴音と何か話し合っている
ようだ。
琴音さん、今は賢人機関の方を接待なさってるんじゃなかったかしら…どうして、
こんなところにいるの?
それにあの人…。
菊之丞は男の顔を盗み見た。あの男、どこかで見たことがある。陸軍の軍服を着ては
いるが、あの男は…。
「それで、レニ・ミルヒシュトラーセは無事救出できたのね?」
え?救出?
どういうこと?たとえ琴音さんだって、このプログラムに干渉することはできないはず…。
なのに何故レニを…。
(そうだわ、あの人確か…!)
菊之丞ははっとした。そうだ、それに…確かレニはドイツのヴァックストーム計画の生き残り。
聞いたことがある。あの計画は最後の仕上げとして、今帝都で行われていることと
寸分違わぬ「プログラム」を行うと。
だとしたら、もしかしてレニは…。そして、琴音さん…まさか…!
がたん、とドアが大きく鳴った。思わず菊之丞がよろめいた拍子に、ドアにぶつかって
しまったのだ。
(いけない…!)
慌てて菊之丞はその場を駆け去った。いや、駆け去ろうとした。
ばん、と大きな音が響く。
「…あ…」
喉に熱い何かがこみ上げ、菊之丞はうっ、と呻いてそれをはき出した。
床に散らばったその赤い液体を見て、菊之丞はその音が銃声であると理解した。
どさり、と小柄な身体が床に倒れ込む。
「…き、菊ちゃん!?菊ちゃんなの!?」
だんだんと遠ざかる世界の音で、その琴音の狼狽する声だけが菊之丞の耳に響き渡る。
どうして…琴音さん、どうしてなんですか…?
アタシは…帝都を、この帝都を守るために決断したのに…琴音さんは違うんですか…?
どうして…
「ど…うし、て…」
逆流した血と共に吐き出されたその言葉を最後に、菊之丞は動かなくなった。
「…許してね、菊ちゃん。私にも、守りたいものがあるの」
その身体の前に琴音は跪き、開いたままの眼を閉じさせて呟いた。

【残り6人】
144新参者:2001/06/11(月) 16:04
>>136
全スレのナポナポさんの発言から、雨が降っているのは午前2時〜3時くらいまで。
雨足が弱まったという描写が続いたので、2回目の放送は2時くらいにあったと
想定してました。
アイリス死亡が3時くらい、レニが意識を取り戻したのが4時〜5時くらい、と
勝手に思っていたのですが。

他の書き手さんとの認識と、ズレがあるかも…。
影の陰謀者、野々村つぼみ説。

それは冗談として、「2」終盤に出てきた降魔兵器を開発したのが陸軍で、
「2」が終了して出向していた薔薇組が帰っていったのも陸軍。
なんか面白いですね。
凄い・・・原作より面白い・・・
それにしても、67さんのおかげで一気にストーリーの閉塞感が
打破されたね。あの構想力は凄い。
で、ストーリーの方向性が見えてきたところだから、また珪素生物
さんに再登場してほしいな。場面の描写力は彼にかなう人は
いないからね。
加山が(大神の)敵なんだか味方なんだか、全てを知っているのか
思わせぶりなだけなのかがちょっとあやふやのような。
>>144
午前9時半スタートで6時間ごと放送だから
1回目が午後3時半
2回目が午後9時半
ってことになるけどどうなんだろう?
珪素生物さんて男性なの?てっきり女性とばっかり思いこんでいた。

珪素生物さんの描写力は確かに凄いからファンが多いのもわかるけど、どの書き手
さんもそれぞれ個性的で面白いと思うよ。
たとえば♪さんのキャラはすごく生き生きしてるし、ロベカルさんの
さくらVSロベリアはこのスレ屈指の名勝負だと思う。
今書いている書き手さんも、ラストに関してはそれぞれ構想があるみたいだから、
どれが採用されるにしろ、面白くなりそう。楽しみだ。
150珪素生物:2001/06/11(月) 21:07
時間がないので、取り急ぎ時間経過の説明だけ。

前スレ249(ナポナポさん)により、さくらたちが帝劇の舞台上で目覚めたのが
午前9時半となっています。
それを受け、状況説明などで時間経過したとしても2時間半は経っていないだろう
と描写したのが、前スレ492(珪素生物)による

>プログラムが開始されたのは昼前のはずだが、今では日は大きく傾き、黒い影を長く
>足元に引いている。じきに闇の帳が下りるだろう。

となります。第1回の放送は、これより前に行われています。
私が考えるに、11時スタートで放送は6時間毎。日没後しばらくして雨が降り始め、
午後11時の第2回放送時点で“なぜか”一時的に、隊員達の耳に、過酷な運命の
宣告がちゃんと届くように、降雨と雷鳴がおさまったという感じでしょうか。
雨が午前2、3時に云々というのはナポナポさんの予定なので、後から書く人次第で
どうにでも変更は可能でしょう。

じゃ、また深夜に。
151新参者:2001/06/11(月) 22:21
>>148 >>150

アイター、では完全に私の思い違いですね。
>>125の、
>太陽の光が差し込んでいた。
という一文は、皆様各自脳内あぼーんお願いします…。
(フォローできなくもないでしょうが、やっぱりレニの場面だけ時間が先行
しているのはやりづらいと思うので)

ナポナポさんと珪素生物さんには特に申し訳ありませんでした。
152○○書いたヤツ:2001/06/11(月) 23:37
ちょっと忙しくなってネットが出来なかったんですけど、
その間にだいぶ進んでますね…
早く状況の把握&ログサイトの更新をしなくては
具体的な時刻に触れていたのは、前スレのこの書き込みくらいかね。
9時半スタートと食い違うけど、本編にある以上こっちの方を優先すべきだと思う。

>643 名前:573 投稿日:2001/06/03(日) 22:18
>10時を回った、次の放送まで、あと2時間、あれからどのくらいの仲
>間達の命が失われたのだろう?
154:名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/12(火) 01:46
最後は夢オチで頼むよ。まじで!
>>154
リクはいいけどsageで頼む
156珪素生物@おねむさん:2001/06/12(火) 02:12
原作を読み返しました。
そうすると、主人公達が教室に集められ、目を覚ましたのが午前1時ごろ。
一人目が教室を出たのが午前1時30分前後と描写されていました。
で、放送は午前6時からの6時間毎。開始から6時間というのは、勘違いでしたね。
というわけで、こちらも開始はお昼前、放送は6時、12時、18時、0時に
行われる、ということでひとつよろしく。
そして物語は佳境へsage
天国のあやめさんは一体どういう思いで
この惨劇を見てるんだろう……
>>158
見てるんなら、死んだ連中を生き返らせてやれよ。あやめさん。
1のラストみたいにさ・・・。
>>158-159
それを言っちゃあ・・・
>>145
>それは冗談として、「2」終盤に出てきた降魔兵器を開発したのが陸軍で、
>「2」が終了して出向していた薔薇組が帰っていったのも陸軍。

あれは確か、京極一派が一掃された後の、
陸軍を立て直す為に帰っていったんじゃなかったっけ。

薔薇組に立て直された陸軍って、すごくコワイけど(藁。
>>158-159
オチでそれ使おうとしてた作家は今頃頭を抱えているだろうな。(w
16367:2001/06/12(火) 05:41
前スレにあった、珪素生物さんの覚え書きを勝手に更新。

<第1回放送〜第2回放送>(午後6時)(12人→8人)
○マリア・タチバナ×メル・レゾン●(裏路地の廃ホテル:拳銃)
 :ロベリア、桜の木を燃やす(上野公園)
○真宮寺さくら×ロベリア・カルリーニ●(上野公園:火炎瓶)
△エリカ・フォンティーヌ×ジャンポール▲(街路:マシンガン)
 :アイリス、エリカに襲われるもテレポートで脱出(西洋風レストラン→倉庫街)
:マリア、↑の戦いの音をを近くで聞く。(ホテルから外へ)雨の降りそうな雲行き
 :加山、疑念を大神に打ち明ける(帝劇内)
 :すみれ、コクリコを発見するも取り逃がす(倉庫街)
○李紅蘭×コクリコ●(廃ホテル裏の倉庫:トラップ)
 :すみれ、コクリコの死体を発見し紅蘭と遭遇(廃ホテル裏の倉庫)
 :菊之丞、大神らに“何か”を明かそうとするも琴音に止められる(帝劇内)
 :紅蘭、すみれの殺害を決意するも取りやめる(廃ホテル裏の倉庫)
○神埼すみれ×李紅蘭●(廃ホテル裏の倉庫:毒薬)
 :花火、アイリスと合流(活動写真館)
:花火、アイリスがレニ、織姫と合流。(活動写真館)
:琴音とグラン・マ、大神に帝劇が攻撃にあう可能性があることを告げる。(帝劇内)
△エリカ・フォンティーヌXマリア・タチバナ▲(街中:衝撃波:エリカ戦闘放棄)雨が降り出す
:四人組作戦立案。(活動写真館)
:夢から覚めたすみれ、毒を捨て倉庫を立ち去る。(倉庫→)雨
:死体を見つけたさくら、2時間以上かけて上野公園に葬る。(廃ホテル→上野公園)雨
:午後10時、四人組の作業進行中(活動写真館)
:レニ、花火を人材探しに送り出す。(活動写真館)
:エリカ、さくらと遭遇。(上野公園)
△マリア・タチバナXエリカ・フォンティーヌ▲(上野公園:拳銃:エリカ逃走)
:さくら、マリアと対峙。(上野公園)雨
:レニ、織姫、霊力アップ。(活動写真館)
:加山がプログラムの一端を大神に告げる。(帝劇内)
:花火、レーダーゲット。雨
:エリカ、おはボンを歌う。霊力アップ。(→軒下)空の光、雨
:すみれ、霊力アップ、空の光、雨
:さくら、マリアを説得、(上野公園→長屋)空の光、雨が小降りに
:業魔出現、米田とグラン・マ死亡(帝劇内)
:深夜零時、大神による二回目の放送。(帝劇内)雨が小降りに

<第2回目放送〜現在>{8人→6人(帝劇側の認識では5人)}
:大神休憩。加山、プログラムへの疑惑を持つ。(帝劇内)
:アイリスの首輪に異変。(活動写真館)雨
○真宮寺さくらXマリア・タチバナ●(長屋近くの広場:霊剣荒鷹)
:さくら、首輪から開放。(長屋近くの広場)雨
:大神、さくらの死(誤報)とマリアの死の報を聞く。(帝劇大神私室)
:隠れていたエリカ、すみれに見付かる。(民家)
:織姫、アイリスの元から避難。(活動写真館)
:すみれがエリカに襲い掛かるところへ、花火が乱入。(民家)
:加山、アイリスを救おうとするも失敗。(帝劇内)
:レニ、何者かに救われる。(活動写真館)
:アイリス爆死。(活動写真館)雨
:菊乃丞、真相に迫るも射殺さる。(帝劇衣装部屋前)
:アイリスの死より1〜2時間後、レニ、アイリスの亡骸の惨状を知る。(活動写真館)
16467:2001/06/12(火) 05:45
>>71
>どうでもいいけど確かさくらって刀で飛んでくる銃弾はじけるはず(w
>マシンガンだろうとお構いなしで。

そこは、豪雨でよく見えないからっつーことで。
165257書いたヤシ:2001/06/12(火) 14:22
「あら花火さん、何かご用ですの?」
薙刀を構えたまますみれが答えた。
「・・・すみれさん、それにエリカさんも、これを見てください」
そう言って花火はプラカードを2人に見えるように掲げた。
すみれの視線がプラカードに向かう。
エリカは膝立ちのまま祈り続けている。
「エリカさん、エリカさんもこれを見てください」
だが、エリカは顔を上げる事もなければ、返事をする事も無かった。
なにかしらの呟きが微かに聞こえてくるだけだった。
「およしなさい花火さん、エリカさんはお祈りで忙しいんですのよ」
「大事な事なんです!エリカさん、これを見て!」
花火が大きな声で呼びかけたがエリカは反応しなかった。
花火が再びエリカに声を掛けようとしたとき、
すみれが薙刀の石突で床を突いた。ドンッという大きな音が響く。
「おやめなさい、花火さん!今更盗聴がなんだというんですの?!」
すみれの反応は花火の予想した通りだった。
でも諦めるわけにはいかない。すみれを説得しなければ・・・
「聞いてください、詳しくはお話できませんが作戦があるんです。
 エリカさんも聞いてください。その作戦なら皆が助かるかもしれないんです」
いまだ祈りを捧げているエリカにも語り掛けた。
166257書いたヤシ:2001/06/12(火) 14:25
盗聴されていることを考慮して花火は話せる部分だけを話し出した。
仲間がいる事、某所で作業している事、そして人手が足りない事も。
『だから手伝って欲しいんです』 、そう花火が言いかけた瞬間、すみれの薙刀が一閃した。
目にも止まらぬ速さで動いた薙刀は、花火の手にあったプラカードを真っ二つにしていた。
「皆が助かるですって?この後に及んで何を言い出すかと思えば・・・」
すみれは花火に向かって刃を向けた。
「あなた、誰も殺していないんでしょう・・・だからそんな事言えるんですわ」
声音こそ落ち着いているがすみれの声は明かに怒気を含んでいた。
「わたくしは仲間を殺めています。今更助かる事など考えていません。」
すみれがゆっくりと語り出した。
「勿論、後悔はしていますわ。ですが、自分のした事の決着は着けねばなりませんの。
 あなたが来なければ今頃エリカさんと相目見えているところでしたのに・・・」
すみれはチラッとエリカを見たがすぐに花火の方に向き直った。
「エリカさんのお祈りはまだ終わらないようですわね。
 ・・・仕方ないですわね、花火さん、始めましょうか」
至極あっさりとした宣戦布告だった。
「始めるって・・・・」
突然の事に花火は聞き返した。
「わたくしと花火さんの勝負に決まってますわ。早く武器をお取りなさい」
すみれがやる気になっているのを花火は感じた。
説得などもう無理だろう・・・だが、戦う覚悟も出来ていない。
花火は考えを巡らせるが何も思いつかない。
「武器はよろしいの?そろそろ参りますわよ・・・・・」
すみれが1歩踏み込もうとした時、長い間傅いていたエリカが立ち上がった。
両手を胸の前で組み、そして立ち合う2人に向かって囁いた。

「主よ憐れみ給え、主なる御ひとり子憐れみ給え、主よ憐れみ給え」


【残り6人】
167257:2001/06/12(火) 14:59
相変わらずの駄文です。ゴメンナサイ・・・・

573さんへ
ボウガンは映画館に置いてきた、という事で良いんですよね?(汗
>>167
と、いうことは今花火が持っている武器はレーダーとアイリスの支給武器?
>>167
今読み返しましたけどボウガンを置いてきた描写は無いようですが?
>>169
本文とは別に作者さんの補足レスがあったんだよ。
そこでボウガンについて触れてるよ。前スレよく読んでみなよ。
>>170
だからそれはボウガンを手に持ってるから
バッグに入れた事を無かった事にしてって言ってるんでしょ?
君こそ良く読みなよ
煽るなよ。また荒れるだろ・・・
>>172
煽りってほどではないだろう…
それに171の方が正しい様だし
間違いをそのままにしておくよりは言いと思うんだが。
ウダウダ言ってないでさぁ
結局花火はボウガン持ってるの?持ってないの?
>>174 >>165-166書いた作者に聞け
176257:2001/06/12(火) 17:16
>>165-166を読んでいただければ分かると思うのですが
花火のボウガンの描写は一切書いてません。
忘れていたわけではありません(w
167にある通り、自分も最初は置いてきたのかなと思いましたが
普通に考えれば171さんの仰る通りだと思います。
ボウガンを携帯していることを書いても平気だと考えましたが
もし、万が一間違えていたら大きな矛盾を生んでしまうようで。
それがちょっと不安だったのでボウガンの描写は削りました。
セコイとは思いましたががこれならボウガンの有無に関係無く
話を作る事が出来たのでこのような形にしました。

>>168-174 納得していただけましたでしょうか?
>>176
では結局ボウガンは持ってると言う事で良いんですね?
嫌な雰囲気になりかけてたから解決して良かった。
178257:2001/06/12(火) 18:04
ボウガン片手にプラカード持っても説得力が無いのでバッグにしまってある、
とでも解釈してください(ぉ
179なまえをいれてください:2001/06/12(火) 18:37
エリーカタン・・・・・・カコイイ!!!
ついに覚醒っぽいね
>>162
っだから〜、真犯人はつぼみだって。
2chスレでここまで震えたのは
マジ泣きしたAA板のモナ×田中以来
すごいのを見せてもらったよ
ある意味原作超えてるねコレは
震えるのはまだ早い。
183573:2001/06/12(火) 21:36
>>167
 とりあえず丸腰出歩くのは危険きわまりないという設定なので、ボウガンは
持っています、花火の武器はボウガン、包丁、アイリスの支給武器(使える)
レーダーの4つのはずです。

 >>178の設定でいいと思います
184:2001/06/12(火) 22:37
>>149
今さらなレスですが、とっても嬉しかったです〜!ありがとうございます。

性別の話ですが、自分はナポナポさんを最初女性だと思っていました。
ナポナポさんの書くキャラは、なんか女の子らしくて可愛い感じがしたので…。
サイトのイラストも可愛い、痛々しい感じがしましたし。
でも最近の作品は、ハードな描写が多く、
男性なのかな?という気がしてきました。

珪素生物さんの書くキャラは、色っぽい感じがするので、男性だと思っています。
男性から見たセクシーさが描かれているような気がして…。

う〜ん、このスレのみなさん、どんな方なのか想像するのも楽しいですね。
185:2001/06/12(火) 22:41
>>165‐166
書いたヤシさんが、カッコよくつないでくださって嬉しいです。
いい意味で、自分の予想とは違った展開になって、読んでいてワクワクします。
続きを書きたい気もしますが、他の方の書き込みも読みたいですし、
う〜〜ん、どうしようかなぁ、という気分です。

いざとなれば、ログ保管サイトに投稿させていただきます。
>>傅いていた
これなんて読むんでしょうか?厨房質問でヌマソ
>>186
これに限らず、メモ帳かなんかにそのままコピぺして
反転→右クリック→再変換でわかる。
打った人が変な入力の仕方してたらそのまま変換されるけど。
>>187
知らなかった、ありがとう。
>>186の「傅いて」は「かしずいて」と読むのね。
屋内で死んでいるカンナ、紅蘭、コクリコ以外のキャラの死体は、
今も、野ざらしのままなんだよな。

つまり、今ごろはアイリスの亡骸と同じ目に・・・。
>>189
まあ、原作でもそんなシーンあったからね…。
>>189
まだ半日しか経過してないし、外は雨。
おまけに深夜だから、まだ無事でしょう。虫もたかってないと思われ。
メルの室内だね。
192名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/13(水) 14:56
>>161
だが陸軍内部には未だ京極の影が色濃く残り……なんてありそうな話じゃない?
で、正常化に邁進していた菊ちゃんと違い、琴音隊長にはなにか他の思惑があるとか。
わりい。上げちまった。
194名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/13(水) 14:59

  ハハハ
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ^∀^)<  このスレサイコー
 ( つ ⊂ ) \_________
  .)  ) )
 (__)_)     (^∀^)ゲラゲラ
上がったら速攻でヴァカが現れたな。
やはりこのスレは地下でマターリしないとダメですな。
196名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/13(水) 15:06


  ハハハ
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ^∀^)<  >>195サイコー
 ( つ ⊂ ) \_________
  .)  ) )
 (__)_)     (^∀^)ゲラゲラ
>>194=196
このスレにモナー書いた奴お前が初めてだよ
織姫の状況ヌルすぎ
奴を放り出してくれませんか
寒空に
199名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/13(水) 15:35


     ______
    /_      |
    /. \ ̄ ̄ ̄ ̄|
  /  /  ― ― |
  |  /    -  - |
  ||| (6      > |
 | | |     ┏━┓|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | |     ┃─┃|  < 正直、知らなかった
|| | | |  \ ┃  ┃/    \________
| || | |    ̄  ̄|
sageていこうやマターリな
頼むからやめてくれ・・・
コピペ荒らしにだけは発展させたくないんだ・・・
何もしていないが死んでもいないってキャラ、織姫だけになっちゃったしね。
いまさら他のキャラとは絡ませづらいのであろう。
>>198
織姫嫌いなのは俺も同感だが
202の言う通り奴には見せ場が唯一無いので
一番酷い仕打ちだと思えば気も晴れるのでは?
ここまでこういう扱いということは、何人いるか知らんが作家さんの誰も
織姫を手がけようとしなかったと言う事で……
>>204
一概にそうとも言えないと思う。
織姫は早々にレニと合流しちゃって、それからずっとレニの補佐に回ってたから
作家さんたちも手のつけようがなかったのでは。
見せ場はこれからだと思うよ。
フィクション的には?になるけど
全く修羅場にノータッチの織姫が生き残れば
それはそれでリアルな感じがする
そういえば花火って自前の弓は装備してないの?
>>207
いつも携帯してるっぽい人だけデフォ武器持たせてるらしいよ。
花火はいつも弓矢は持ってないだろうと言う事で無し。
あとレニもランス持ってないし。
え、ランスって霊子甲冑専用じゃないの?
レニが生身でランス使うシーンなんてあったっけ?
原作で言うと、織姫は豊みたいなポジションなんかな。
>>209
OVAではフェンシングの奴みたいな細いの使ってたけど・・・
>>205
ひとりになったと思ったらアイリスの爆発か。
雨の中、爆音が聞こえないほど遠くに行ったとも思えないから、
少なくともレニが目覚めるまで何してんだろうってやつだね。
基本的に器用そうだからなんでも使いこなせそうだね。<レニ
神崎邸に乱入した時は素手だったし。
214名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/13(水) 23:28
定期あげ
>>257 「 主よ憐れみ給え、主なる御ひとり子憐れみ給え、主よ憐れみ給え」

微妙に違うんだけどこれって憐れみの賛歌?
偶然、今日仕事中に織姫対Xのネタ考えていて、
台詞や大体のプロットは出来たんだけど、
>>212の部分を消化する展開が思い付かない・・・。
>>216
急に月のモノがきて、慌ててたとか。
最初の方の米田のセリフで、そういうヤツもいるだろうとか
言ってたのに、誰もいないから…なんて安直?(^^;)
218257:2001/06/14(木) 03:06
>>215
うい、ご名答。
自分はクリスチャンじゃないんで詳しくないんですが
「ミサの賛歌」の中の「あわれみの賛歌」というものらしいです。

本当は「主なる御ひとり子」の部分は「キリスト」が入ります。
でも、しっくりこなかったので「栄光の賛歌」というものから
「主なる御ひとり子」を引用しました。
考えてみると、織姫ってなにげに強くないかね?

ゲーム中での攻撃だと、
例えばさくらやすみれなどの武器で攻撃するキャラの場合、
光武の持つ武器の攻撃+霊力で攻撃しているのに対し、
織姫は霊力だけで攻撃して、それなりのダメージ与えているんだから。
さらにサクロワの場合だと、
光武の攻撃>キャラの生身の攻撃になるぶん、武器を持ったキャラはゲームより攻撃力が落ちるけど、
最初から霊力だけで攻撃している織姫はゲームに比べて攻撃力が落ちることがない。
おまけに、ビームだから攻撃速度も無茶苦茶高いし、同時多数攻撃も可能と。

マジで、織姫最強説を唱えたくなってきた・・・。
>>217
コクリコやアイリス(どっちも故人だけど)なら、
初めてでうろたえたって展開もありだけど、
織姫なら、1〜2時間も空費する理由としては弱いなぁ。
おまけに、レニの背後には何やら怪しげな動きがあるし。

つーわけで、作家の力量に期待して済ませよう(藁。
光武っ手乗ると霊力を増幅してくれるような気がするb
222221:2001/06/14(木) 06:30
光武って乗ると霊力を増幅してくれるような気がするので、
織姫機には武器がないぶん霊力を増幅する装置が他の機体
より優れていたのではないだろうか。
と書きたかったのです。スマソ
223新参者:2001/06/14(木) 06:41
レニの哀しき咆吼より、数刻前―――。

アイリス、レニの二人を置いて活動写真館を後にしたソレッタ・織姫は、
それでもその場を離れがたく、車道の反対側に出て、細く狭い路地にそっと
身を潜めた。
ここなら姿を隠しながら、活動写真館の様子が見渡せる。夜、しかも雨のせいで
視界は悪いがもとより眼はいい方だ。人影くらいは視認できるだろう。
今のアイリスとレニは無防備だ。もし、今誰かにあそこを襲撃されればひとたまりもない。
誰かがやってきて活動写真館に入るそぶりを見せたら、その前に自分が姿を現し、
その誰かの気を逸らすつもりでいた。
織姫は息を潜め、数十メートル先にあるまだ新しい建物を見守る。露わになっている額に
いくつもの雨の滴が降りかかり、彼女の浅黒い肌を濡らしていく。
それを織姫は鬱陶しげに振り払った。
(もー、雨はうざったいしここはなんだかカビ臭いし、早くこんなこと
 終わらせてシャワー浴びたいでーす!)
心の中で、織姫は苛ただしげに叫ぶ。早くこんな異常な空間から抜け出して、
いつものように優雅なひとときを過ごしたい。その為には…。
(レニ…信じてます…。
 レニならきっとアイリスを助けて、このプログラムをぶっ壊すことができる
 はずでーす…)
織姫は活動写真館の建物を睨み付けた。

そこに身を潜めて15分ほど経った頃だろうか。
(…!?)
ぱしゃぱしゃぱしゃ、と速いテンポで雨に濡れた地面を蹴散らす足音が、遠くの方から
響いてきた。
やや遅れてもうひとつ、同じテンポの足音。
(…二人?誰?)
織姫は活動写真館から目を離すことなく、その足音の主に気づかれないように身体を
小さく縮こまらせた。
224新参者:2001/06/14(木) 06:42
誰だろう。2回目の放送の前に出ていった花火が、賛同者を連れて戻ってきたのか?
…それとも。きゅっと唇を噛みしめ、織姫は眉をすがめる。
程なくしてその足音の主達が、既に車など通らなくなって久しい車道の真ん中に
現れた。
(………え!?)
織姫は驚愕した。
暗くてはっきりとは確認できないが…その場に現れたのは帝撃の誰かでも巴里撃の
誰かでもなく…黒衣に身を包んだ二人の男。
その二人が、こそこそと何かを囁き合い、頷き合いながら活動写真館を見上げている。
(え?え?どういうことですか?住民は避難済みだって、このプログラムが始まる前に
 米田さんが言ってたでーす…???)
混乱する織姫に気づく気配もなく、男たちは建物の中に入っていった。
「………あ!」
慌てて立ち上がり、その後を追って織姫は車道の真ん中に出た。
何故、あの人たちはこんなところにいるんですか!?今、この帝都にはわたしたち以外
誰もいないはずなのに…。
そこまで考え、織姫ははっとする。
まさか…中尉さんが、アイリスの首輪を解除する為に、あの人たちを…?
織姫は立ち止まり、迷った。だとしたら、建物の中に入らない方がいいだろうか。
しかし、もしそうでなかったら?あの男達が何者か知らないが、アイリスとレニに、
危害を加える者だったとしたら?
(…ええい、イチかバチかでーす!気になるものは気になるのでーす!)
僅かな逡巡の後、織姫は建物の中に入ろうと、一歩踏み出した。
だがその瞬間。
「い…いやあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
甲高い馴染みのある声の、だが聞こえるはずのない絶叫が、はっきりと聞こえた。
「アイリス!!?」
織姫が叫んだ瞬間。
どぉんっ
轟音と共に、建物の一角が崩れ落ち、閃光が上がった。
「きゃあっ」
建物からは充分に距離を取っていたが、爆発の眩しさに目が眩み、顔を腕で覆う。
一瞬の出来事だった。
織姫がおそるおそる顔を上げると、あったはずの煉瓦作りの壁が…綺麗に崩れ落ちて
いた。
225新参者:2001/06/14(木) 06:43
「あ…アイリス…レニ…」
呆然と織姫は呟いた。
そんな、まさか…本当に首輪が爆発してしまったのか。
だとしたらアイリスは…レニは…
「!」
織姫は目を見開いた。瓦礫の隙間に、アイリスの金髪頭を見つけたのだ。
抜けている足腰をなんとか奮え立たせ、そこまで何とか足を動かす。
「ア、アイリス!しっかりしてくださーい!」
緩く波打つ金髪が、ところどころ血で染まっている。彼女を仰向けにさせようと、
織姫はその頭を抱え上げた。
―――その頭は、やけに軽かった。

「ひっ……」
織姫は息を呑み、体のなくなったアイリスの頭を見つめた。
いや、目が離せなかった。
強ばったつま先が、何か柔らかい物を蹴り上げる。それは、アイリスの腕だった。
―――よくよく見るとこの場には、つい先ほどまでイリス・シャトーブリアンという
少女を形成していた『モノ』が…おもちゃ箱をひっくり返したかのように四散
しているのだった。
「…い、いや…」
織姫は呻いた。彼女はまだこのプログラム中、一度も殺すか殺されるかの
『試合』を経験していない。だから、まだ何となくこの状況に、現実味を持って
いなかったのだ。悪い夢のような、冗談のような…そんな程度にしかこの現実を
見ていなかった。
だが今は…。
「アイリスがこうなったということは…れ、レニも…死んだ…ですか…?」
自分の呟きに、織姫は青ざめた。…そうだ、レニが死んだ。脱出計画の要である、
レニが。誰も殺さず生き残る道は断たれてしまったのだ。
残ったのは、「殺すか」「殺されるか」の二つの道。
「いっ……いやああああああっっ!!!」
アイリスの小さな頭を放り投げ、織姫は転げながら走った。
これからどうなるかなんて知らない。ただ、今は一刻も早くこの場から離れたかった。

「―――行ったか?」
「…ああ」
黒衣の男が二人、走り去る織姫を物陰から見ていた。
「ヒヤヒヤしたぜ。こいつを使わなきゃならんかと思った」
一人の男が、腰のホルスターから黒光りする拳銃を取り出し、くるりと一回回してみせる。
「おい…余計な手出しはできないんだぞ」
「わかってるさ。だがな、そいつを助けたことだって、充分『余計な手出し』じゃ
ないのかい?」
男が、もう一人の男の腕の中で意識を失っている銀髪の少女を指さした。少女を抱えている
男が、その言葉に眉をしかめる。
「それは、俺たちの考えることじゃないさ」
少女の華奢な体を瓦礫の上に横たわらせ、男は呟いた。
「行くぞ」
雨の中、二人の男は織姫が走り去ったのと逆の方向に、しっかりとした足取りで歩き去って
行った。
226新参者:2001/06/14(木) 07:02
実は>>125を書いた時点では、>>118で織姫が外に出ていったのは誰かと対峙する
複線だと思っていましたので、彼女に関しては気にしていなかったんです。
ここで詰まってしまうとは思わなかったので、なんとかこれで後に繋げられれば
いいんですけれど…。
22767=216:2001/06/14(木) 07:08
よし。理想的展開!
密かに、織姫が悪役という展開があるかもしれないと思って、
場合によってはお蔵入りにするか織姫スレにでも書き込もうとでも考えてたけど、
その必要はないかもしれん。

・・・まずは、お仕事が先だけどさ(藁。
織姫もいよいよ修羅に・・ゴクリ…。
>>226
肝心の「誰か」がもう余ってないからね……。
ぽつんと一人放り出されている状態だったから。

>>227
>理想的展開
だれにとって?(藁
このSSって、内容的には最悪だよな。
ただ、筆力のある人だから、ここまで読み手を引っ張れるんだね。
煉瓦壁をぶち抜くような威力をもってしても、アイリスの頭は無事か。
堅いんだな、アイリスヘッド(藁
>>230
具体的に何が欠けているのか教えてください。
後々の参考になりますから。
>>230
萌えキャラをぶち殺すSSだからねえ・・・
234お初さん:2001/06/14(木) 16:41
 ソレッタ・織姫は走った。
 すべてから逃げ出そうとして走った。
 震えて、泣きながら走った。
 雨がまた強くなり、前がよく見えない。それも恐怖を呼んだ。
 黒々と口をあける路地。稲光が新たに生み出す歪んだ陰影。
 なにもかもが“死”に見えた。
 ブティックに入る気になったのは、イタリアで馴染みにしていた店に似ていたからだろうか。
 暗い店内に響く自分の足音。
 それが耳に届くだけで、心臓が締め付けられるように痛んだ。
 おそるおそる開けた部屋に入った。
 ゆっくりと見回す視線の先に――人が!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
 声にならない叫びを上げて逃げようとした身体が、壁にぶち当たった。
 その衝撃で、作り付けの棚から落ちる荷物がけたたましい音を立てる。
 ただでさえ過敏になっていた神経を削るように。
 手に触れる物を、手当たり次第にその人影の方に向かって投げつけた。
「こっこないで、こないで、こないでくださーい!!」
 スカーフ、帽子ケース……ハイヒールが当たったとき、それまでで最上級の破壊音が織姫の脳髄を揺さぶった。
 光の欠片が暗闇に散る。
 粉々に砕かれた等身大の姿見の破片が、床に散らばった。
「ひっ……ひっ……ひっ……」
 もう織姫の脳は、正常な機能のほとんどを欠いていた。
 唯一認識できるのは、何度目かの雷光にきらめいた、一番大きなガラスの破片。
 四つん這いになって震えながら近づくと、織姫はその欠片を拾い上げた。
「ぱぱ……まま……」
 その言葉を最後に、織姫は躊躇なく喉を欠き切った。
 ――赤く赤く。
 吹き出る血に全身と床を染めて、赤い貴族は静かに息を引き取った。

【残り5人】
235お初さん:2001/06/14(木) 16:49
初めて書いてみました。
BRなら「自殺」を選択するキャラがいてもいいと思ったのですが
……つたない文章で申し訳ないです。
一応全部読んでから破綻しないように書いたつもりですが、なにか
おかしなことがありましたら、修正なりあぼーんなりお願いしますm(__)m
>>232
欠けてるとかの問題じゃなくて、根本的に御贔屓キャラが身内で殺し合いを
していることが最悪な内容ってことじゃないの?
まぁ、そういうSSだから肌に合わない人は読まないだろうけどね。
>>235
自殺て発想はナイスなんだけど
もちっと織姫らしさが欲しいかも
なんかあっさりすぎる気がしなくもないんで
ちょっと勿体無い気もする。
レニの「フォロー団体(存在?)のおかげで命が助かる」は、BRとしては
反則的だと思うんだけど、どうよ?
>>239
結局計画は失敗したからどうとも言えないけど
別にオリジナル通りにしなくても良いとは思うが。
いや、アイリスの爆発から救われてるじゃん。
>>241
そういう事か、勘違い。
まあ面白ければなんでもありでも良いんじゃない?
このスレ、社交辞令でなくマジでおもしろいわ。
元祖BRよりおもしろい。(w
今のストーリーが終わっても、別バージョンで続けてほしいッス!
>>242
漏れもありだと思うけどこれからラストに向けてあんまり出てこられても白けると思う
245242:2001/06/14(木) 22:54
>>244
そんな野暮な事はしないでしょう、多分。
言いかえるとなんでもありでも面白くなきゃって事で
246ナポナポ@勉強地獄:2001/06/15(金) 00:45
レニを引きずったのは、花火か織姫の予定だったんですが…。
(叫んだのはそいつです。レニは「いやぁぁ」とは言わないでしょう)
花火はエリカのところにいましたね。
アイリスが吹っ飛ぶ瞬間を目の当たりにした花火or織姫は…という展開を
考えていたのですが。
私のミスでございます、申し訳ないです…。

……あ、真の黒幕説、つぼみが…!?

♯ ♪様、ナポナポは女でございますよ。
24767:2001/06/15(金) 00:58
知らんまに織姫が死んでる・・・。

決着の付いたガチが少ないんで、
やれるうちにやっておきたかったんだが、お蔵入りか・・・。
>>247
ログ保管サイトに外伝として送ってみては?
いや、ぜひそうしてください!
249新参者:2001/06/15(金) 01:40
いっそレニを引きずったのは「謎の第3勢力・乙女組野々村つぼみだった!」
という展開にしておけば、後々面倒がなくて良かったかもと思う今日この頃(藁
いや、これはこれでまた問題か。

>ナポナポさん
私はてっきりあの「いやああ」はアイリスの悲鳴だとばかり思ってました…確かに
爆発後にレニの背後からアイリスの悲鳴が聞こえるのは妙ですね…。

>67さん
>>248さんに同意です。>>235さんの織姫も良かったですが、戦う織姫も見てみたい
ですね。
250新参者:2001/06/15(金) 01:44
補足。最初に爆発シーンを書かれたナポナポさんの思惑はわかりませんが(今
読み返すと、もっと規模の小さい爆発っぽい)、私の脳内設定では首輪の爆発
そのものには部屋が吹っ飛ぶ程の破壊力はないということになってます。もし帝劇に
特攻かけられたらまずいでしょうし。壁を吹き飛ばしたのは、首輪の爆発ではなく、
最期に大暴走したアイリスの霊力、いうことにしておいてください。
251珪素生物@ご隠居さん:2001/06/15(金) 02:04
大神による第2回放送を書いてから一週間余り。
どうなることかと身を潜めていましたが、いや進む進む。もう終盤もいいところですね。
ここ数日はサクラ2の設定本を読みふけっていました。「雪組」の存在をはじめて知りましたよ。

>>243
あと少しで、こんな自由に2ちゃんでSSを書くこともなくなるんだな、と考えて、
ちょっとブルーになったり。

>>247
最強と目されるさくらには、もはや仲間内で戦う理由がありませんからね……。
ま、私もどうなっても対応できるように、第2回放送後のプロットを全員分作って
おいたのですが、幸いにも残らずお蔵入りになっています。
ここに書かなくても、こういうネタがあったのに、と思っている人は多いと思いますよ。

# ♪様、シリコン生命体に性別はないのでございますよ(藁
>>225を受けての>>234は、自然な流れだと思われ。
アイリスの生首を手にし、頼りにしていたレニの死を知った(死んでないけど)
織姫が、「しょーがねーなー、そんじゃ殺るかぁ!」となるほうが不自然では?
出発前に虐殺をはじめるロベリア並に「やるかもしれんがどうだろ?」と思う。
まあそれも、書き手の筆の説得力次第だが。

>>244
でも出なきゃ出ないで、なんであの時だけ助けに(?)来たのかって話だよな。
やっぱり他人を介入させたらダメだよな〜
今更言っても遅いけど・・・
254○○書いたヤツ:2001/06/15(金) 03:32
現在、あまりネットが出来ない状況の○○書いたヤツです…
ログサイトの更新も停滞しています。
来てくださる方々、申し訳ありません。
土曜日には大分暇になるので、それからは随時更新します。

ところで雪組って…?本編にも出ているんでしょうか??
琴音とつるんでいる黒幕がいるみたいだから、
「フォロー団体」が出てきても違和感はなったけどね。

まあ、俺が原作読んでないからこう思うのかもしれないけどさ。
>>254
前から言おうと思ってたんですけど○○書いたヤツさんのログサイト
のタイトルの下の説明がSAKURA・RYALEになっててOが抜けてますよ。
ゴミつっこみですみません・・・
25767:2001/06/15(金) 03:56
>雪組
一応設定資料には載ってるよ。
以下一部抜粋。

>他の部隊が行動不能になる過酷な条件下での作戦行動や後方支援を
>主な任務とするのが、帝国華撃団局地戦闘部隊雪組である。

>一部には名称のみが存在し組そのものは存在しないという説もあるくらいである。
>このような噂や情報量の少なさこそが、雪組を帝劇の中で最も謎の多い部隊としている。

>織姫
急に過酷な現実に放り込まれて、どうしたらいいのか判らないところに、
背後から返り血にまみれたさくらあらわれて、パニックになって云々・・・。
ってな感じで考えてたんだけどね・・・。

気が抜けちゃったんで明日か明後日にはなるけど、取り敢えず仕上げてアップはするつもり。
ただ、メルアド持ってないんで、
沈んだ古い本スレにでも書き込んで、それをログサイトにコピペしてもらおうと思ってる。
25867:2001/06/15(金) 04:03
普段と同じ要領で書き込みしてるのに、
ここだと妙に横柄っぽく見えてしまうな。

鬱だ・・・。
それだけ良スレなんだよ。
260ナポナポ:2001/06/15(金) 06:51
>○○書いたヤツ様
この間のエリカみたいな感じのグリを描きました。
1枚だけじゃ寂しいので送り付けてもよろしいでしょうか?
サイズは108KBです。
261:2001/06/15(金) 11:51
>>260
ぜひぜひ全キャラクターを描いてください…って大変ですよね。
自分は絵が全然描けないので、描ける方を尊敬します。

>>234
織姫、安らかに…。
262252:2001/06/15(金) 11:54
>>255
うん、出てくるまではまあ、いいと思う。
問題は、この後レニが誰かと対決したりして死にそうになった時に、
また出てこない理由が「今のところ」ないよね、ってこと。
このスレもサクラ大戦も好きだからさ、死んでいく彼女達の中にひとりだけ
それを免除されているやつがいるのかと思うと、せつなくなってきてなあ……。
ご法度:最後にあやめさんが登場して、全員生き返らせる。
>>263
既出な上に、つまらない上に、空気を読めていない。
三重苦。
そろそろ最後の一人予想(希望)でもする?
>>265
えーと、今残ってる人がさくら、すみれ、レニ、エリカ、花火か…
帝撃がかなり残ってるって言われてたけどいつのまにかバランス良くなったね(泣
じゃあ本命さくらと大穴花火の1−5で
267263:2001/06/15(金) 20:51
>>264
わざわざレスありがとう!
既出な上に、つまらない上に、空気を読めていない三重苦の書き込みに
返事くれるなんて君はいい人だ。(w
>>267
氏ね
269573:2001/06/15(金) 22:51
織姫絶命と同時刻、帝劇では5人の老紳士がモニターを食い入る
ように見つめていた。
 「やれやれ…ここへ来てようやく流動的になってきましたな…」
 片眼鏡の老紳士が安心したように息をもらした、その手にはスイ
ッチが握られている、先ほどアイリスの命を奪った物だ。
 「全くです、しかし安心は出来ません、こちらの方…あまり、芳
しい状況ではありません…」
 腹の出た老人が脂ぎった手でモニターを指さす、対峙する花火と
すみれの間にエリカが割って入っていた。
 「ま、今の神崎すみれならば惑わされることもないでしょう、
早ければ夜明け前には決着が付くんじゃないですか?」
 スーツに身を包んだ青年が楽天的に答え、続ける
 「またまとまるようなら、こちらから手を加えればよろしい。」
 「そうも行きませんよ、あまり我々が引っかき回すと霊力が規定
値に達しなくなってしまう…」
 青年の主張を軍人風の男が否定する。
 「ま、出来レースと言うのも楽ではありませんよ。」
 5人の中のリーダー格らしき聖職者風の男が軍人風の男の発言
を遮った

 【残り5人】
270573:2001/06/15(金) 22:53
「しかし…よくあの米田氏とライラック伯爵夫人を納得させた物
だね…」
 聖職者風の男は来客用の湯飲みに注がれた玉露を飲み干し、隣に
いる青年に声をかけた。
 「いえいえ…あの手の連中はえてして単純ですからな、いろいろ
と揺さぶりをかけましたら深刻そうな顔をして首を縦に振りました
よ、ま、内通者の情報操作が功を奏したと言うのもあるんですがね。」
 「そのおかげで、彼女たち以外にも何人か不幸な犠牲者が出まし
たがね。」
 腹の出た老人が薄い笑みと共に皮肉を漏らしたが、青年はそれを
あっさりと受け流す。
 「ええ、ですがライラック伯爵夫人のあの顔を見れただけでもそ
の価値はあったと思いますよ。」
 青年の言葉に片眼鏡の老紳士が追従する。
 「確かに…彼女が欧州防衛構想などというものを勝手にぶちあげ
たおかげで我々のメンツは丸つぶれでしたからな…それももう終わ
りですが。」
 その言葉で部屋中に失笑が広がった、それが収まるのを待ってから
聖職者風の男が再び青年に声をかける。
 「それよりも、内通者に事実を知られてないだろうね?」
 聖職者風の男の疑念を青年はあっさりと否定した。
 「それはありません、先ほどのイリス=シャトーブリアンの爆死も
単なる霊力の暴走だと思っているような連中ですからね、隠す必要すら
ないでしょう。」
 軍人風の男が頷いた。
 「確かに、この計画自体が不自然なことにことに気付いてませんか
らな、レニ=ミルヒシュトラーゼ以外はね、第1、11歳、12歳少
女と契るなど無理がある。」
 「それにあの程度の霊力で首輪が爆発するのならば今頃全員爆死で
す。」
 軍人風の男の発言を受け、方眼鏡の老紳士が皮肉たっぷりに呟いた、
今度は部屋中に爆笑の渦が巻き起こる、それを誰も止めようとはしな
い、その爆笑を止めたのは外からのノックの音だった、聖職者風の男
が大きく咳払いをしてから、いかめしく声を出す。
 「入りたまえ。」
 許可をえて、一人の白いスーツを着た青年が入ってくる、その姿を
見た方眼鏡の老紳士は青年に小声で尋ねた。
 (内通者…ではありませんな…)
 (ええ…加山雄一…要注意人物です)
 青年はポケットに忍ばせた拳銃を堅く握った。

 【残り5人】
271573:2001/06/15(金) 22:57
>>270
うわっ!!長ッ!!大変失礼しました。

 と言うわけでずっと前から予告していた賢人機関のお偉いさんのシーン
ですが…状況の変化にあわせて大幅な変更を加えたのでこれをやっても終
盤に突入しなくなってしまいました、それどころかさらに状況は複雑化…
鬱だ子脳…

 というわけで、今夜はここで逃げます(笑)明日ここに来たとき某スレ
見たいに荒れていませんように。

 …………………すみれ×エリカ×花火は誰かお書きにならないんでしょうか?
272573:2001/06/15(金) 23:07
 ♪さま
 ちなみに俺は男です
>>271
>…………………すみれ×エリカ×花火は誰かお書きにならないんでしょうか?
今までのいろんな作者さんの作風から見て書いて欲しい人にリクエストしてみるとか?
>>273
いままで通りでいいと思うけど。
書きたい人が書くべきだと思う。
いまさらですまんのだが、賢人機関てなんだ? ゲームに出てたっけ?
>>275
花小路伯爵も入ってる全世界に情報ネットワークを持ってる秘密結社。
霊力のある人材を探してるのもここ。
277:2001/06/16(土) 01:13
573さま(男性なのですね)による、
賢人機関の黒い陰謀…でさらに深みが増しましたね。

すみれ、エリカ、花火は、すごく書きたい気もするんですが、
読者として読みたい気もするので、迷っております。
タイミングが合えば入力するか、あるいはifストーリーとして投稿するか…。
サクラ3の3回めもやりたいし…。

このようなSS(って何の略だかわかっていない、サイドストーリー?)を
書くのは全く初めてだったのですが、楽しいですね!
そして書いてみて、自分がどのキャラが好き=書きやすいのかわかった気が
します。1人帝劇に向かうさくらには何もイメージが浮かばないのに、
すみれについてはいろいろ妄想が浮かびます…。
もう死んじゃったロベリアやグリ、カンナ、紅蘭についても…。
>>276
ん。で、ゲームには出てた?
>>278
名前ぐらいは出てたはずだぞ?
1? 2? 3? どれ?
>>278
ゲームじゃないが、最初のビデオシリーズの冒頭で名前だけは出てたな。
>>280
君もしつこいね・・・
1か2だとは思ったけど・・・
詳しくは覚えてないよ
>>270
頼む加山! 頭のいい行動をしてくれい。
マリアみたいなおバカな行動はもう見たくないぞ……。
>>282
嫌だと思ったら相手をしなけりゃいいだろ?
「しつこいね」とかわざわざ書いてさ、スレの雰囲気を悪くすんのだけはやめようよ。マジで。
285282:2001/06/16(土) 02:08
>>284
俺は別に雰囲気を悪くしようとは思っていない。
別に煽ってるほどのセリフじゃないだろ
君もしつこいね・・・ (w
と、でも書けば良かったのかな?
君のレスの方がよっぽど雰囲気悪くなるよ。
286新参者:2001/06/16(土) 02:21
>>269-270
カコ(・∀・)イイ!!
私の書いた穴だらけのストーリーを573さんに上手くフォローして頂けて、
ちょっとホッとしました(w

レニ・織姫・帝劇(特に菊)で、さんざん話を引っかき回してしまったので、
すみれ・エリカ・花火はおとなしく傍観しようと思っています。このまま
何も進展がないようなら書き込むかもしれないですが、このスレには特にすみれや
エリカをとても魅力的に書かれる書き手さんが多くいらっしゃるので、この対決に
ついては他力本願したいところです。
>>284
2chなんだからその程度の言葉遣いでいちいち突っ込むのやめようや…
みんなそれくらいわかってるよ…
普通質問にマジレスしてやるほうが珍しいんだから
かなり規律は正しい方だぞここは?
それが嫌なら公式に行くなり2chのやり方をもう少し勉強してきなよ。
288名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/16(土) 02:24
週末対応age
最後に残るのはひとりがいいsage
俺も、すみれ・エリカ・花火の続きがみたいな。

それに、レニはしばらく寝てるし、
さくらはマリアの死体片づけたり(絶対する)移動したりで、
それぞれ、それなりに時間を消化するだろうから、
時間の進みの遅い3人の話を進めないとややこしくなると思うし。
29167:2001/06/16(土) 05:22
さくらは帝劇へ足早に向っていた。既にあれから約二時間が経過している。
本来ならもっと早く帝劇に着いていたのだろうが、
マリアの亡骸を放置していくわけにもいかない為、長屋の中に運びこみ、
さらに荷物をまとめているうちに思わぬ時間を過ごしてしまったのだ。
しかし、その時間の浪費が後に影響を与える事は今のさくらには知る由もなかった。

「・・・・てよ隊長。
・・・・・・・・答えてよおおおおっっっ!!!」
突然、さくらの耳に誰かの叫び声が届いた。
かなり小降りになりながらも降り止むことのない雨の中で、誰の声かは判然としなかったが、
人の声には違いなかった。
さくらが声のした場所を追って、交差点を曲がって筋の奥に入った。
そこは、これまでの人気が無いながらも普段を変わらなかった町並みとは明らかに違っている。
爆発の跡だろう。活動写真館と思わしき建物の外壁が崩れ、辺りに瓦礫が散乱していた。
さらに建物の奥を覗き込んでみると中に誰かが立っている。・・・レニだ。
足音に気付いたのか、レニが後ろを振り向いた。
「アイリスが・・・、アイリスが・・・。」
レニは日ごろのクールな様子など微塵も感じさせない。
年齢相応、いやそれ以下の少女の様に涙ぐんでいる。
レニの指し示す方向にアイリスはいた。それとも「あった」というべきか。
それは、思わず息を呑まずにはいられないほどの惨状だった。

これまで、さくらは幾度も仲間たちの亡骸を見てきたが、
全身に火傷を負ったロベリアを除けば、いずれも比較的損傷の軽微な死体だった。
だが、目の前に転がるアイリスの死体はそれらのいずれとも違う、
生前のアイリスの像と結び付ける事すら困難に感じるほど、
無残に変わり果てた姿になっていた。
(「エリカが殺した」という話から想像される遺体の状況とは明らかに異なっているが、
そこまで思い付く余裕は今のさくらにはない。)

【残り5人】
29267:2001/06/16(土) 05:23
心臓が早鐘のように打ち、足に力がはいらない、
全身が震えて今にも倒れてしまいそうだ。
だが、ここで崩れるわけにはいかない。

さくらは上野公園で墓穴を掘っていた時に剥がした右手の爪の跡を左手で強く握った。
「・・・・・・・・・っ!!」
全身を貫くような激痛が走るが、おかげでいくらか震えがおさまったようだ。
膝を折ってレニに顔を寄せた。レニは目を真っ赤に泣き腫らしている。
きっと、自分も同じような顔をしているのだろう。
「・・・・・・このままにしていてはアイリスがかわいそうよ。」
「かわいそう・・・?」
おりよく近くに転がっていたみかん箱を拾ってレニの前に置いた。
「アイリスの(死体と言いかけて止めた)身体を集めてこの中に集めてあげて。
今はちゃんと弔う事は出来ないけど、このままにしておく事は出来ないでしょう。」

二人とも黙ってアイリスの身体を集めていたが、暫くしてレニが呟いた。
「ボクも・・・、さくらも・・・、他の皆も・・・、もうすぐこうなる。」
「そんなことはないわ。皆が生きる道はきっとある筈よ。」
レニは何も答えなかった。
「レニ・・・、私はこの後、帝劇に行くの。
そして、今すぐこんなことを止めるよう大神さんに頼んでみるわ。」
「帝劇は禁止区域になっている。禁止区域に入れば首輪が・・・!!」
やはり気が動転していたのだろう。
今頃になってさくらの首に首輪がかかっていない事に気付いたようだ。
「・・・その首輪はどうやって外したの?」
さくらはレニの問いに答える為、これまでの事をかいつまんで話した。
ロベリアの事、エリカの事、そしてマリアの事を。
レニは黙ってさくらの話を聞いていたが、突然、声を荒げてさくらの話を遮った。
「さくら、いけない。今の会話はボクの首輪を使って盗聴されている。」
「盗聴・・・・・?レニ、少しじっとしていて。」
レニの首に身を寄せてさくらが語りだした。
「・・・・・・大神さん。聞いていますか?真宮寺さくらです。」
そこで一拍おいて、深く息を吸い込んだ。

「私は、今から帝劇に向います。」

【残り5人】
29367:2001/06/16(土) 05:30
>>283
スマン・・・、ゴメン・・・、モウシワケナイ・・・。
294名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/16(土) 09:23
犬はもういないのかな?
>>294
「2」で大神が拾った犬のこと?
296:2001/06/16(土) 14:13
「 主よ憐れみ給え、主なる御ひとり子憐れみ給え、主よ憐れみ給え」

エリカは、小さい声で、それでいて力のこもった声で唱えながら、
すみれと花火の間に割って入った。
そして、すみれをかばうように花火と対峙した。

「あなたは、花火さんではありませんね…神様なのですよね?!」

「え…あの…?」花火はあまりの事に、絶句する。

「エリカさん、何をごまかそうとなさっているのです?ああもう、
下がりなさい!邪魔をするとあなたから先に討ちます!」

すみれは突拍子もないエリカの行動にいらだち、声を荒げた。

「わたしを討ちなさい、すみれさん」

エリカはまっすぐすみれを見て、言った。

「この方は神様です…わたしにはわかります。
なぜなら、花火さんは、このわたしが手にかけたのです。
わたしは花火さんに向かって、マシンガンを撃ちました。
…何のためらいもなく」

花火は、エリカに撃たれたときのことを思い出し、一瞬後ずさった。

エリカは跪き、花火を仰ぎ見て、はっきりと言った。

「神様、わたしは今、目が覚めました。右の頬を打たれたら左の頬を
 差し出せ…。例え世界の平和のためであっても、わたしは人を殺したりは
 するべきではなかったのです。神様、お許しください。
 わたしは、すみれさんにここで、討たれます」

エリカは確信に満ちた笑顔で、すみれに言った。

「さぁすみれさん、わたしを討ってください。
 わたしは喜んで、あなたに討たれます。
 神様は助かるとおっしゃっています。
 神様は、迷えるあなたを助けに、
 そして愚かなわたしに、シスターとしての使命を、思い出させるために、
 ここに花火さんの姿を借りて、来てくださったのです。
 …あぁ、わたしは本当に、幸せです」

すみれは、花火が神様であるなどとは露ほども思っていなかった。
しかし、エリカのあまりにも確信に満ちた笑顔に、自分の常識が揺らいでゆくのを
感じた。すみれは、エリカと花火を、まじまじと見つめた…。
297:2001/06/16(土) 14:21
すみれ、エリカ、花火について、書いてしまいました…。
事態はたいして進展していません、すみません。
このエリカは覚醒しているのか、
それともロベリアに人質に取られた時と同じような天然ボケなのか、
続きを書いてくださる方の解釈に委ねます。

自分はロベリアに人質に取られたときのエリカ、
「わたしは今幸せです〜!」と言うセリフと
それを聞いてイライラするロベリアのやりとりが好きでしたので、
そこからヒントを得ました。
298294です:2001/06/16(土) 15:44
>>295さん
そうです……って、何で上がってるの?
うわ、ごめんなさい。確かにsageって入れたつもりだったんですけど……。
なんにも入ってないみたいですね……。
>>298
言い訳すんなよ。
300294です:2001/06/16(土) 16:26
>>299さん
本当にすみませんでした。お気を悪くさせてごめんなさい。
301名無しくん、、、好きです。。。 :2001/06/16(土) 17:39
ここの連中は、実をいうとアンチサクラだと思われ
>>301
そうだったらこんなにキャラの特徴つかめてないっての。
だからと言って上げて良いわけじゃないぞ。
>>301
アイリスファンかい?(ププ
>>303
そういうお前は誰のファンなんだ?ゴラァ!!
SMも立派な萌えです。アンチではありません。
>>305
SMには愛があることを忘れないように。
愛するキャラが殺し合いしている姿は見るに耐えられないんだろ。きっと。
見なければ済むことなんだろうけどね。
307573:2001/06/16(土) 20:35
 やな展開になってきましたね…エリカスレで駄々をこねた連中が
こちらにも乱入してきたのでしょうか?ここは最初からこういう場
所なんですがね…
 
308名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/16(土) 21:22
無視、無視。
エリカスレでは「スレの題と違う」とかなんとかいう因縁つけられて
共存を主張してた人間がみな粛清されたみたいだけど、
このスレはこの流れをやるためのもの。

「嫌なら見るな!!」
これで押しきれば良いだけだ。
削除依頼だって、そんなのは永久に通らないし
厨房の負け惜しみに耳を傾ける必要はないね。
>>308
言ってる事は正しいけどsageようや・・・
310573:2001/06/16(土) 22:13
>>308
 全く持ってその通りですね、ただsageていただくと嬉しかったな…

 私自身はセガBBSなどの人間がここやエリカっ娘の存在に気付いたと
睨んでいるのですが…
311○○書いたヤツ:2001/06/16(土) 22:19
>>256
ホントだ…(恥)
直しておきました、ご指摘どうもです。
>>258
私も他スレでは名無しさんで書き込んでいるんで…
こんなかしこまった書き方はやりにくいぞ(゚Д゚)ゴルァ(地)
>ナポナポ様
どうぞ送ってください、お願いします。一昨日メールの返信も送っておきましたが、
ちゃんと届いたでしょうか?
>>573
言いたいことは良く判りますが、
憶測でエリカスレの…とか公式の…とか書くのはやめましょうや。
313573:2001/06/16(土) 23:22
>>312
 まあ…それはそうなんですが…今の新スレを見ていると…あれだけ
の実力がある作家さん達がそろっていたのにもったいない…

ここも終盤ではありますが、あちらの作家さん達にも是非こちらにも
書き込んでいただきたいと思います、まあ、サクロワと全然違う話を
やってもらうのはちょっと困りますが(笑)。
エリカスレの愚痴がしたいなら、向こうでやって欲しいにょ。
315573:2001/06/16(土) 23:56
 いや、愚痴と言うより、あそこみたいにならないかと冷や冷やしてる
だけなんですが…
マターリヽ(´ー`)ノ
>>313
好きこのんで殺し合いなんか書かないと思われ。
生き返らせていいなら別だろうけどね。
空気悪ぃなー
ageる奴はヴァカが多いな。どのスレも。
とりあえずsage
>>296
これはムズイぞ・・・・。
この後から覚醒に持っていくのは厳しいし、
クライマックス間近まで来て、天然ボケでしたではドッチラケになってしまう。
322:2001/06/17(日) 06:13
>>321
死んだはずの花火に対して、エリカがどう振る舞うのか…と考えた結果、
ああなってしまいました。続きを書いてくださる作家さんに期待します。
いやあの達観状態は
すでに覚醒済みであるとも充分に取れるのでは>エリカ
324573:2001/06/17(日) 08:19
 神崎すみれは不愉快だった、自分と対峙する二人の少女、
何故そんな顔が出来る。
 エリカ=フォンディーヌ、すみれをじっと見つめている、
達観していた、おそらく負け戦に進んで参加した武士達は、
皆こういう表情をしていたのだろう。
 北大路花火、表情こそおびえているが、その目はかつて
の輝きを微塵も失っていなかった、すみれも昔はこういう
目をしていた。
 「何故…何故…二人ともこの期に及んで…」
 すみれはこの二人が本物の馬鹿だと思った、そうとしか
思えなかった、それでも自分が惨めで仕方がなかった、
 すみれは知らない、エリカはつい数分前まで恐怖と絶望の
淵でもがいていたことを、花火もエリカと等しい恐怖と絶
望の淵にいたことを、そしてそこから歯を食いしばって立
ち上がって来たことを。
 すみれとて、第二回目の放送を聞いていないわけではな
い、正直な話、まだ心のどこかで大神に頼っていた、正義
や希望、どれも大神から教えられた物だ、心のどこかにま
だその光をともしていた、だが、帰ってきたのは冷たい拒
絶、プログラムの続行宣言、スミレの心の中の光はその時
消えた世の中など所詮その程度だった、ならば、その中で
華々しく咲こうと思っていた、だが、そんなすみれの前に
立ったのは、その方向性こそ違えど、その瞳にかつての輝
きを宿した少女達だった。

 【残り5人】
325573:2001/06/17(日) 08:20
 「すみれさん、もう止めてください。」
 それまでおろおろと様子をうかがっていた花火が意を決
して踏み込んできた。
 「みんなを助けるとか…罪を償うとか…いい気な物です
わね…どうして二人ともそのような顔が出来ますの…?」
 花火は自分の頬に顔を当てた、よほど変な顔をしていた
のだろうかと自問する。
 「そんなに変ですか?…ええと…先ほどまで泣いていた
からではないでしょうか…ぽっ。」
 「そう言うことではありません!!」
 すみれはそれまでエリカに向けていた刃を花火に突きつ
けた、花火が多少は驚くかと思っていたのだが、それでも
花火は真っ直ぐにすみれを見つめている、花火は気が弱い
だけの少女ではない。
 「何故…何故…?エリカさんはあなたのお仲間をその手
にかけたのでしょう?コクリコさんだって私が手にかけた
ような物です…ここまで残っている人は…多かれ少なかれ
仲間達をその手に掛けているのですよ」
 スミレのその問いは、花火にとっても痛い部分だった、
グリシーヌを殺したエリカを許したわけではない、しかし、
それでも。
 「それでも私は、みんなを助けたいと思っています。」
 言葉を失うすみれを前にして、花火は続けた。
 「私も…グリシーヌという親友をこのプログラムで失い
ました、エリカさんに殺されそうになったこともあります。」
 エリカはだまってそのやりとりを聞いていた。
 「もしかしたら、私たちはとんでもないことを行ってる
のかも知れません、でも…それでも…私はこの希望を信じ
たいと思っています。」
 花火の言葉を聞いたすみれの手が震える、花火はさらに
続けた。
 「お願いです!!すみれさん!!私たちに力を…」
 すみれの薙刀が花火の言葉を遮った。
 「お断りします、きれい事はもうたくさんですわ。」

 【残り5人】
326573:2001/06/17(日) 08:20
 花火は咄嗟に後ろに下がり、その刃をかわすことに成功した、
心のどこかではすみれを信じていなかったのかも知れない、横
を向き、エリカを確認する、すみれの薙刀に巻き込まれ、ふき
飛ばされていた、怪我があるのかどうかまでは分からない。
 「なんで…あなたは今まで大神さんと戦って来て…何も学ん
でこなかったんですか!?」
 「それではお聞きします…あなたは一体何を学んだというん
ですの!!」
 火花を散らす二つの視線、それでも大神を信じる者と、すべ
てを諦めた者。
 「私は…かつて愛する人を失いました…毎日が苦しかった…
早く死にたかった…」
 すみれは花火の眉間に刃を突きつける。
 「そんなときに…私は大神さんに出会いました、大神さんは、
私を優しく勇気づけてくれました…私の弱い心のせいでみんな
に迷惑をかけたときも…大神さんがいてくれたから立ち直るこ
とが出来ました。」
 すみれの薙刀を持つてに力が入る、花火の話を聞いていない
のだろうか?
 「大神さんは、私に勇気や希望を教えてくれました!!その
大神さんがあんな事を言うはずがありません!!これは何かの
陰謀です!!」
 すみれは、花火かかわせるくらいにゆっくり薙刀を振るった、
それが自分の意思表示だった、花火は後ずさってよける。
 「正義とか希望とか陰謀とか…思いこみや幻想はもうたくさん…
そんな物もうどうだっていいんですのよ!!私は!!」
 薙刀を構えるすみれを見て、花火は目を閉じ、ゆっくりと溜
息をついた、今のすみれにはどんな言葉も届かない。
 (やるしか…ないのね…)
 バッグに手を突っ込む、ボウガンで彼女を相手にするのは心許
ない、手にしたのはアイリスの支給武器だった、これならば相手
がすみれでも渡り合える。

 北大路花火、自分の命と親友の仇を守るため、初めて殺人を決
意した。

 【残り5人】
327573:2001/06/17(日) 08:23
 いかがでしたでしょうか?

 う〜ん…♪さんが上手くエリカを動かしてくれていたのですが…
みごとに花火とすみれだけですね、続きを書いてくださる作家様が
上手く絡めてくださることを期待します。
328ナポナポ@官房長官萌え:2001/06/17(日) 09:01
>○○書いたヤツ様
グリ送りました。
>>296
イイ!すばらしいです!

最後どうなるんだろう…楽しみです。
アイリスに支給された武器って
もしかして、弓?
だったら互角かも
330○○書いたヤツ:2001/06/17(日) 10:22
早速UPしました。ナポナポ様ありがとうございます。
今回のも素晴らしいのでみなさんも観てみましょ〜。
331珪素生物@ドライブ疲れ:2001/06/17(日) 22:57
>>329
バッグに入ってるんだから、少なくとも長弓ではないですね。
狩猟用の短弓なら入らないでもないけど、構えている間に惨殺されるのは必至。
でも花火が、バッグを開けて見た瞬間「使える!」と即断するほどの武器だから、
(本格的な射撃訓練を受けてそうにない花火ゆえ)銃器でもないだろうし。
続きを書こうとしてもついつい観戦モードになっているのは、エリカの「覚醒」
なるものが何なのか知らないのもありますが、この武器が決められないせいも
あるのですわ……。

ただし、武芸十八般と言うが如く、武道家が学ぶのは武芸だけにあらず。
例えばある薙刀術では茶道(武家手前という)がセットになっていて、袱紗で
相手の口を抑えるとか、柄杓の柄で刺すなどの技法があったとか。達人になれば
投じた柄杓が畳に突き立ったといいます。
というわけで、アイリスの至急武器予想として「投げナイフかそれに類する物」
を挙げておきます。
332573:2001/06/17(日) 23:12
>(本格的な射撃訓練を受けてそうにない花火ゆえ)銃器でもないだろうし。
 すみません、珪素生物さん、相手がマリア、マシンガンエリカでも渡り合
える用にと、当初は銃器を想定していたりしますが…
 ここまで来たら、みなさんで好きにいじってもらった方が面白いですけどね
光武Fの時はボウガン使ってたんだから十分渡り合えると思うけど…
それこそ花火にとってそれ以上の武器って弓くらいしかないと思われ。
今の花火のオーラなら
すみれの一撃をかわして短弓で反撃しても
あまり違和感無い気がするんですが・・
不足ならすみれに少し迷いの描写を加えてもいいと思います

個人的にこの一戦は
お互いの能力をフルに使ったバトルを期待したいです
エリカの覚醒は今を第一段階として
すみれに吹き飛ばされたショックにより二段階目に・・
というのはどうでしょうか?
33667:2001/06/17(日) 23:36
これまで出てきた武器とダブらなくて、それなりに使えそうなものとして、
照明弾、もしくは信号弾なんてのを考えてたんで、それを今使ってもらう手もあるかな。

相手の目をくらませて倒してしまうもよし、
それで作った相手の隙を利用して、圧倒的優位な状況を作って説得してみるもよし、
本来の用途にしたがって何らかの連絡に使うもよし。
んなことせんでも、脳内リーチ掛かったすみれが相手じゃ
何を武器にしても分が悪いと思われますが。
基本的に巴里組っていうと土壇場で弱い印象がありますし。
・・・いや、別に煽る気はないんだけど、
サクラ対戦3で帝都組と比較されまくってるの見てると、余計にね。

個人的には、ここはあっさり花火の首が飛ぶところが見たかったりしますです。
支給される「武器」として、照明弾や信号弾が選ばれるものかどうか。
その一点でしょう。
↑の用途にしても、その上で別の武器なり技能なりが必要なものだし。
>ここはあっさり花火の首が飛ぶところ
なんかシュールでいいね
でも密かにROMってる花火信者の逆鱗に触れそうで恐い
エリカも然り
>>339
>密かにROMってる花火信者の逆鱗に触れそうで
花火好きをバカにしてはいけませんぞ。
ここではそれが御法度って言う事くらいわかってるよ。
>花火信者の逆鱗に触れそうで恐いエリカも然り

おれ花火もエリカも好きだけど、ここまで続いた話に今更怒るのも…ねえ(w
SSにマジ切れする人はここにはいないと信じたい。
34267:2001/06/18(月) 00:14
>支給される「武器」として、照明弾や信号弾が選ばれるものかどうか。
>その一点でしょう。

ハリセンが入ってた時点で、あまりこだわる必要は無くなったと思うけどね。
つーか、実戦の場では使えるものは何でも武器。細かい事は気にしない、気にしない。

>↑の用途にしても、その上で別の武器なり技能なりが必要なものだし。

この点はまったく問題無し。
発射機とセットになっているタイプがあった筈だから。
技能つっても、細かい狙いが必要なもんでもないし。
343珪素生物:2001/06/18(月) 00:20
>>332
もうひとつ思いついたこと。
「使える」とは思ったものの、手にして出たのはボウガンなわけで、花火内での
バッグ内(しまいこんでいる!)武器の評価は、ボウガンよりも下なわけです。
このボウガンが単発式なのか連射式なのかはわかりませんが、街でばったりマリア
かエリカと出合った時に、「相手は銃器を使うからこっちも武器を持ち替えよう」
なんて余裕はないでしょう。
彼女らと対峙したからといって、さて、そんな便利武器(花火が使いこなせる、
という意味も含めて)がバッグからひょいと出てくるものでしょうか。
なんというか、RPGでさびたショートソードを使うゴブリンを倒した後、宝箱を
開けたら「ソード+1」が出てくるような感覚というか。

というわけで、ボウガンより期待度の落ちる投射武器、兼、近接戦闘にも対応できる
武器というわけで「投げナイフかそれに類する物」が出てくるのです。う〜ん、我
ながら筋が通っているなあ(笑

こうやって次の回が上がるのを待ちながら、あーでもないこーでもないと話して
いるのって楽しいですよね。>>330から開くこと10時間半、>>331の書き込みから
ばたばたとカキコが続いているのは、皆さんそうなんでしょうね。
344257:2001/06/18(月) 00:20
>>165-166の続きでエリカが覚醒して〜っての書いてあったんですが
他の作者さんがエリカの覚醒をどう書くか見たくてあそこまででやめました。
でも書きにくくしちゃったみたいですね<あの終わり方
>>342
>ハリセン
ああ、そういうのもありましたね(藁 脳内あぼーんしていたので思い出せませんでした。
あっさり燃やされてしまってたし……なかったことにしたい武器だ
346573:2001/06/18(月) 00:29
 う〜ん、別に殺し会いに行くわけではないので…威力がありすぎる
と言うのがボウガン装備の理由です。

>バッグに手を突っ込む、ボウガンで彼女を相手にするのは心許
>ない、手にしたのはアイリスの支給武器だった、これならば相手
>がすみれでも渡り合える。
 と書いてありますし
本編UP以外で作家さんのレスが並ぶなんて珍しいな
投網とかどうよ?
349573:2001/06/18(月) 00:36
 要するに切り札ですね>アイリス支給武器
>573さん
>>327で他の作家さんに期待しているとしときながら、>>332で銃器を想定なんて
わざわざ書いてるし。そうしたいなら>>326のラストで明記すればいいし、そうで
ないなら黙っているのが潔いと思う。自分の書いてきたキャラに思い入れがあるの
はわかるケドね。
さっきエリカスレを見たら「サクロワスレが荒れてるのはここの住人のせいだと
書いてあった」なんてレスがあって、ちょっと鬱なんだよ……
351573:2001/06/18(月) 00:55
 確かに俺のせいで荒れてしまったというのはありますね…すみません…

 責任とって、今後は口を挟まないようにします…
 今までありがとうございました、作家さん達済みません…
352573(これで最後):2001/06/18(月) 00:58
 ただ、俺の名誉のために言わせてもらうと、
 エリカスレの住人がここを荒らしたと行ってるのではなく、エリカスレッド
を荒らした連中がここにも来たのかも?
 と疑念を言っただけなんですが…

 誤解されるようなこと言った俺にも責任がありますね、また修行し直し
てきます…それでは、お目汚し大変失礼しました…
>エリカスレッドを荒らした連中がここにも来たのかも?

それがまずいんだって・・・・・
>>350
あ〜あ、やっちゃった…
今更そんな話し持ってきて粘着だねぇ。

573さん、誰だって愚痴りたくなる時だってありますよ。
ここは多少それが許される場所でもあるし…
やりすぎたと反省されているのならそれを咎める人はいませんよ。
気にせずいつでも帰ってきてくださいよ。
期待している人間がここにいるから…
みんなもうあの事件は忘れようや…
今やっと立ち直りかけてるんだから…
>>354
 573のは度を超していると思われ、
 だって、この今までスレが荒れかけたのはみんなあいつの責任だぜ
35767:2001/06/18(月) 01:16
>>327で他の作家さんに期待しているとしときながら、>>332で銃器を想定なんて
>わざわざ書いてるし。そうしたいなら>>326のラストで明記すればいいし、そうで
>ないなら黙っているのが潔いと思う。自分の書いてきたキャラに思い入れがあるの
>はわかるケドね。

この点は問題無し。
想定しているだけで限定しているわけじゃないんだから。

>>573
俺ごときが言うのはおこがましいけどさ。
あんまり凹まんでもいいだろ。
昨日の状況をリアルタイムで見てれば愚痴の一つも言いたくなるだろうし。
大体、俺なんか・・・(以下自主規制)。
>>356
煽るなっつーに。
>>356
押し付けるなって…
360221:2001/06/18(月) 01:20
>>356
356みたいな煽りもその一因
コテハンだから目立っただけでしょ?
誰か一人の責任ではないよ。
>>エリカスレの住人がここを荒らしたと行ってるのではなく、エリカスレッド
を荒らした連中がここにも来たのかも?

573が最初にエリカスレ住人を煽ったんだろ、これ見りゃ明白
221もコテハンデビューか?
頑張れよ。
>>362
わかったからお前も粘着と煽りをやめてくれ
365花火論争の時の「論者A」:2001/06/18(月) 01:27
ここの住民の良識に甘えるようなお願いですが、誰か
ノーマル花火萌えスレッド
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=992546492
にテコ入れしてくれる方はいませんか。スレッドが再生できるかどうか、
今が正念場なので、SSなどを書いて話題を提供してほしいのです。
私一人の力ではどうにもならないので、是非お願いします。
さっきから一人で煽ってる奴はこのスレを潰そうとしてる厨房です。
これ以降は何を言われても無視しましょう。
>>365
タイミング悪すぎでは…
>>365
文章力だけじゃなくてそのキャラが好きってのも大事だからねー<SS
ここの作家さん達なら文章力は問題無し
あとは花火萌えな作家さんがいるかどうか
 せっかく盛り上がってたのにまた止まってしまった…
 最近エリカスレ、コクリコスレ次々とSS作家がここを去っていくな…
もしかしてみんな同一人物?
下がりすぎあげ
下がりすぎあげ
マターリで逝こうねヽ(´ー`)ノ
 誰かが続き書かないとこの流れは止まらないぞ、
頼む、珪素生物さん!!
>>374
珪素生物さんの描写力は高く評価するけど、巴里撃絡みの展開は
3をプレイしてる作家さんにお願いしたいな・・・
 みんな書きにくくなってるのかな…過剰反応する奴いるけど
こんな事したら荒れてしまうぞ、とか言って自分が荒らしの種
になってるんだから世話はない。
 573は自業自得だし、気にするな
>>376
愚痴る時は名無しにしとけば良かったのにねぇ
 ま、次来たときには暖かく迎えてやろうぜ、それがここの流儀だ
 大まかな流れは
1.帝撃本部(大神)
2.帝撃のどこか(賢人機関・加山)
3.活動写真館(さくら・レニ)
4.どこかの民家(すみれ・エリカ・花火)
に収束されたな…
 今からでも、本編と批評と展開予想意外の書き込みを禁止した
方がいいかも知れない、それなら変な愚痴とか過剰反応を抑えら
れる。
4は激戦区だな、一人生き残るかどうか・・
比較的書きやすそうなのは3か
>>381
とりあえず花火とすみれはやる気になってるみたいだけど
エリカは絶体絶命だな。
 エリカ一人が生き残る可能性が高いと重う
>>380
いいんでない。
あと基本的にsageってことも追加しよ。
厨がおとなしくルールに従うかどうかが問題だけど…
386これで文句はないな:2001/06/18(月) 09:53
アイリスの支給武器=首輪の起爆装置(一回使用)
387:2001/06/18(月) 11:16
「すみれさん、自分を偽るのはおやめなさい!」

すみれと花火がまさに勝負に挑もうとしたその刹那、エリカの声が響いた。

「すみれさん、あなたは本当は、人を殺したくはないはずです。
 あなたは、仲間を手にかけた自分を、責めているだけなのです。
 仲間を殺した自分を、責めて…自分が助かるという希望にすがっては
 いけない、と自分の行動を決めつけているだけなのです。
 さぁ、すみれさん、神様と共に、希望へ歩むのです。
 もしもあなたが、どうしてもここで誰かと勝負しなければ気が済まない
 とおっしゃるならば、わたしは喜んであなたに討たれます。
 けれど、あなたは神様と共に、希望へ歩むのです。
 きっと、天国のあなたの仲間も、それを望んでいます」

薙刀を握るすみれの手に一瞬、迷いが生じた。
天国にいる仲間…、カンナ、紅蘭の顔が一瞬心に浮かんだ。

「このわたくしは…」

すみれは、エリカに言い返そうとして口を開いた。
しかし唇が震えて、うまく言葉が出てこない。

「すみれさん、神様に向かって駄々をこねなくてもよいのです。
 強がらなくてよいのです。神様は許してくださいます。
 そして、あなたの悲しみを、共に悲しんでくださいます」

唇の震えは、薙刀を握る指先にまで降りてきたことを、すみれは感じた。

「さぁ、神様、すみれさんを許すと、言ってあげてください」

「え…あの…ぽっ」

花火はいきなりエリカに話を振られて迷った。
ここでいきなり、神様になりきるのをあまりにわざとらしい…。しかし、
ここで防弾チョッキを着ていたから死なずにすんだと告白するには、
あまりにも馬鹿正直すぎる気もした。

「すみれさん…あの、お願いします、一緒に来てください」

すみれの目から、涙がこぼれた。もう、出ないと思っていた、涙が。
すみれは静かに、薙刀を降ろした。その薙刀の動きとシンクロするように、
エリカの体がくずれ、倒れた。

エリカの体から、おさまりきらない霊力が溢れ出していた。
同時に、すみれも、花火も、自分の霊力の高まりを感じていた。

その霊力の高まりは、アイリスと織姫がこの世を去ったためだったとは、
まだ3人は気づくよしもなかった…。
388:2001/06/18(月) 11:24
>>328
ありがとうございます。
ナポナポさま、お勉強忙しいのかもしれませんが、SS書いてください〜!
観戦モードになるのはもったいないです。
絵、素晴らしいですね。もっと描いてください。(って要求しすぎ?)

自分はやはり、アクションシーンと、誰かが死ぬ決定的なシーンを書けないことがわかりました。
どうも、自分の書くすみれはセンチメンタル…泣いてばかり。

このまま♪に任せていると、きっと今生きている全員で帝劇に殴り込みに
行くことになります。
しばらく真面目に仕事して、ひっこんでいることにします…。

573さんも、また書いてください。
>>388
 う〜〜〜ん………
>>388
 おそらく、これでもう生存者同士の闘いはなくなっただろうな、
ちょっとがっかり…
391:2001/06/18(月) 12:24
>>390
続きを書く人によってどうとでも展開が変わりますから、がっかりしないで
ください。いろんな作家さんがいるから大丈夫です。
大まかな流れは

573さん→退場
珪素生物さん→3未プレイの模様
○○書いたヤツさん→お忙しい模様
♪さん→観戦モード


以下、健在と思われる作家さん

ロベカルさん
257書いたヤシさん
67さん
ナポナポさん
新参者さん
お初さん
>>390
安心せい
例の賢人機関とやらで
いくらでも人為的に波は立てれる
>>386
一回使用って、花火が使ったって事か? それはそれですごい展開だな。
一人一人、レーダーで居場所を確認しながら首輪を爆発させて回る花火たん……。
>>394
使用できるのは一回こっきりって意味だと思われ。
はー続きが見たい
ある作家の言葉だが、「広げた風呂敷はたたまにゃならん」のだわね。
綺麗にまとまってくれることを応援するですよ。

そして最後に、SAKURA ROYALE氏の言葉で締めを……。
398新参者:2001/06/18(月) 19:10
「私は今から帝劇に向います」

「さくら?」
きっぱりとした宣言に、レニが目を丸くしてさくらを見つめる。さくらは
レニと目線を合わせると、小さく笑みを浮かべた。
「大神さんに、お願いしてくるわ。今すぐこんなことをやめていただくように。
 あなたはここで待っているのよ」
「待ってさくら、危険だよ」
レニは、背を向けて歩き出そうとするさくらを引きとめた。
「…さくら、ちょっとこっちに来て」
さくらを半壊した部屋の中に彼女を引き込むと、レニは瓦礫に埋もれたチラシを
何枚か手に取り、ポケットから万年筆を取り出して地面に座り込んだ。
困ったような顔をしてレニを見下ろすさくらに、身振りで座るように指示し、
裏返したチラシにペンを走らせる。
『重要なことは紙に書くか 読唇術で』
つい数時間前、アイリスたちの前で書いたことをもう一度チラシに書き付け、
座ったさくらを見上げると、彼女はこくりと頷いた。
『さくら一人じゃ危険だ ボクも行く』
「レニ、それは…!」
ダメよ、と続けようとしたさくらの口を素早く手で塞ぎ、レニは先ほど書いた文の
『読唇術で』の部分を指さす。手を離すと、さくらは声を出さずに(ごめんなさい)
と呟いた。
(ダメよ、そんなこと。あなたには首輪があるじゃないの)
『さくらだけで作戦司令室までたどり着くのは困難だ』
確かに首輪の呪縛から解放された今のさくらなら、帝劇に侵入することは
可能ではある。しかし、帝劇には加山や薔薇組をはじめとして多くの兵士が
配備されているはずだ。もし劇場内に潜り込めたとしても、首尾良く彼らの目を
かいくぐり、作戦司令室に侵入し、大神と接触するのは容易なことではない。
399新参者:2001/06/18(月) 19:10
「それは、そうだけど…」
困ったように眉をよせるさくらを尻目に、レニはつい数時間前自分が座って作業して
いた場所の瓦礫を必死にかき分けた。煉瓦や漆喰とは明らかに違う感触が手に当たり、
必死にその物体を引っ張り出す。
「レニ?」
さくらを「しっ」と口に人差し指を当てて制し、レニはペンを素早く走らせた。
『今はここにいないけれど花火が誰か連れて戻ってくる手筈になってる
 彼女が戻ってきたら一緒に帝劇に向おう 帝劇の外でボクたちが兵士を
 陽動する』
書きながらレニはふと思った。そう言えば、織姫はどうしただろう?
(陽動?どうやって?)
問いかけるさくらに、レニは腕に抱えた鉄の塊を指した。
『これはボクが作った爆弾なんだ これで帝劇の外壁か扉を吹っ飛ばして
 中にいる兵士を少しでも多く外に引きずり出す その隙をついてさくらが
 作戦司令室に侵入すればいい 気休めにしかならないけど 少しは
 マシだと思う』
そこまで書き込み、レニはさくらを見上げた。
『さくら 隊長を説得できる自信がある?』
そして再び小さな字でそう書き付け、さくらの目の前に差し出す。
(……わからないけど…いいえ、大神さんはきっとわかってくださるはずよ。
 だから大丈夫。きっとこんなことはやめてくださるはずだわ)
にっこりと力強い笑みを浮かべ、声に出さずにそう言い放つさくらに、迷いは
感じられない。レニはその顔を眩しそうに目を細めて見上げる。
そう言えばプログラム開始時、大神が一番執着を見せたのが、この黒髪の少女だった。
よくよく思えばそれ以前から…レニは男女の心の機微には極端に疎かったが、以前から
大神はさくらを単なる仲間としてではなく大切な存在として扱っていたような
気がする。
彼女が必死になって説得すれば、このプログラムは優勝者を決するのを待たずに
終わりを迎えられるかもしれない。
400新参者:2001/06/18(月) 19:11
「……さくら、隊長のこと好きなんだね」
思わず声に出して呟くと、さくらが顔を真っ赤に染めた。
「こ、こんな時になにを言うのよ!いやだ、大神さんだって聞いてらっしゃるのに…」
さくらは茹で蛸のように赤くなり、しどろもどろになる。そんな彼女をいつもの
無表情で見守りながら、レニは小さく呟いた。

ボクも隊長が好きだった。
さくらの「好き」とは意味が違うかもしれないけど…隊長のこと、とても好きだったよ。

上気する頬を手で押さえるさくらに、その呟きは聞き取れなかったようだ。レニは
立ち上がると、さくらの傍らに置かれたバッグを持ち上げた。
「さくら、何かボクに扱える武器はある?このバッグ開けていい?」
「あ、いいわよ」
さくらの許しを得て、レニはバッグのファスナーを開けた。中にはずっしりと重い
マシンガンと、一丁の短銃、それにマシンガン用の弾倉が入っている。
「エリカさんが落としたものと、マリアさんの武器よ。あたしには使えないけど、
 レニになら…」
「ああ、充分だ。ありがとう」
マシンガンと銃を隅々までチェックし、異常がないことを確認する。武器を持った兵士達と
渡り合うには充分すぎる装備だ。
それに……を殺すのにも……
レニはアイリスの棺となったみかん箱の前に跪いた。
無惨な少女の亡骸には、明るくかわいらしい帝劇のマスコットの面影はない。それを見ながら、
レニは抱えた十字架型のマシンガンをぎゅっと強く握りしめた。
(…許せない。
 ……アイリスを助けてくれなかった隊長……大神一郎!!)
「レニ……」
奮えるレニの肩にさくらが優しく手を置く。その手を取り、レニは深く俯いた。
このプログラムを、壊すことができたら…
(ごめんね、さくら。
 ボクは大神一郎を殺す。
 彼を殺して、アイリスの仇を取る)
さくらの白く柔らかい手を、レニは強く握りしめた。
レニの澱んだ、しかし深い決心に、さくらは気づくことはなかった。

【残り5人】
401新参者:2001/06/18(月) 19:47
昨夜はえらいことになっていたのですね。ビクーリ。
573さんには、(失礼な言い方ですが)これにめげずに是非また書いていただき
たいのですが…。
レ二に蜂の巣にされるイチロー
(・∀・)イイ!
>>402
うむ。同意だ
ついでに薔薇組も蜂の巣にしてやってくれ、レニ(w
やっとその気になったか、レニ。よしよし。
どう考えても無謀な脱出作戦は、みんなを油断させるためのフェイクだと信じていたよ。
だが、できれば斧彦は助けてやってくれ。
 レニは自分以外を全員倒して、大神の前に立つつもりなのだろうか?
それとも…
 よく見たら、レニが大神を殺すのはプログラム終了後だったよ
鬱だ
おそらくレ二の頭上には死兆星が輝いてると思われ
あとすみれも
>>407
それを言うのは無粋ですよ。
 それをひっくり返してくれるのがこのスレのいいところな訳で
単調な電子音はその音の鳴っている場所を特定しにくい。
ピリピリと耳障りな音がし始めた時、レニとさくらは思わず四方を見回した。
キネマトロン? なぜここに?
………いや、違う。
さくらは凍り付いた表情で、レニの首元を指差す。音の主はレニの首輪だった。先ほどのアイリスの時と同様に首輪が激しく明滅している。
「そんな………さっきは音なんてしなかったのに」
「ここが禁止エリアに指定されたのかしら」
「でも、放送はなかった」

(……もうすぐ花火たちと合流出来たかも知れないのに)
レニは己の不運さを呪った。しかし、ぐずぐずしている暇はない。指の爪を失ったさくらに、首輪の解体などという繊細な作業を要求する事は出来ない。
「仕方ない。行こう。隣接する安全なエリアに避難しよう」
「……ええ」

活動写真館から飛び出した二人は、急いで左右を確認した。ひょっとしたら花火たちがすぐ近くまで来ているかも知れないと思ったからだ。
しかし、期待に相反して大通りには自分達以外には人の姿はない。
レニとさくらはお互いに顔を見合わせ、右へ---帝劇の方へと全速力で駆け出していった。

【残り5人】
二人の姿が大通りの遥かかなたへ消え去ると、黒ずくめの二人組がまた現れた。
彼らは厚手の布で覆われた大きな包みを担架に乗せて、活動写真館へと運び込んでいった。
そして、それから数十分後………

「一体、これはどういう事か説明していただけます? 花火さんッ」
すみれが怒声をあげる。
花火は一言も言葉を返す事が出来なかった。
(そんな、そんな……一体何が起こったというの)
花火は混乱した頭脳を必死で落ち着かせようとした。
なぜなら、三人の前に提示された現実はあまりにも予想から離れたものだったからだ。
活動写真館に辿り着いた三人が目にしたもの、それはミカン箱に押し込まれたアイリスとその前に無造作に放り出された織姫の亡骸だった。
微笑んでいるとも、泣いているとも言えない形相で、のどを掻き切られ事切れている織姫。
そして、顔の下半分を失い、物言わぬ両目を見開き、何かを訴えようとしているかのようなアイリスの頭部。
対峙する二人の後ろでエリカは嘔吐し続けている。
「まったく………この神崎すみれがこんな茶番に付き合わされるとは思いませんでしたわ」
「茶番って………そんな」
「茶番じゃなきゃ何だっておっしゃるんですの? 皆が助かる方法があるから来てくれと言われて、こんなおぞましいもの見せられるとは思いもよりませんでしたわ」
「こ、これは、何かの間違い………だと思い………ます」
花火はすみれの目を直視する事が出来なかった。
「間違い? 何が間違いなものですか。これは計画的犯行です」
「計画的犯行……」
「あーら、まーだお気付きになっていらっしゃらないんですのね。あなたのそのドン臭さ、誰かさんにそっくりですわ。
よろしくて? これはレニがやったんです。他に考えようがありませんわ」
花火の目から涙があふれ出す。震える声で花火はすみれに問い返した。
「すみれさんは、すみれさんは仲間をお疑いになるんですか?」
「だから、何度も言ったでしょう。この状況で『仲間』だなんて甘い事をいっているから馬鹿を見るんだと。少しは現実を直視したらどうなんですのッ」
金切り声をあげるすみれの目も真っ赤になっていた。見えかけていた一筋の希望が見るも無惨に打ち砕かれたのだ。その悔しさは花火以上だろう。
「でも、何でレニがこんな事を……」
「あなたはレニのことをよく知らないから、そんな風に思えるんですのよ。レニの過去を御存じかしら? あの子はヴァックストゥーム計画の実験体ですのよ。人を殺すために作られた殺人機械ですのよ。この位の芸当は朝飯前でしょうね」
「どうして、私ではなくてこの二人を……付き合いが長かったはずなのに」
「付き合いが長かったから、でしょうね。
織姫とレニは星組の元隊員です。一番付き合いの長い間柄です。そして、アイリスは最もレニになついていた親友ですわ。レニからすればいくらでも裏をかける相手と言う事になりますわね。
しかし、花火さん。あなたは違う。お互いをほとんど知らない。だからレニは体よくあなたを人払いした。そして、レニはあなたに何を頼んだのかしら。もう一度仰っていただけますか」
「…………………………仲間を捜してきて」
「そう、つまりこれは罠ですのよ。おそらくレニはこの活動写真館の近くで私達を監視しているはずですわ。あなたというエサが釣ってきた獲物を狩るためにね」
「い、いけません。か、神が私達をお導きになっている限り……」
胃の中のものをすべて吐き出したエリカがフラフラと立ち上がった。
「残念ですけど、人を殺めたものを神は導かないと思いますわ」
「ば、万物に対し神は等しく……」
「申し訳ありませんけどエリカさん、あなたと押し問答をしている暇はございませんの」
そう言うとすみれはくるりと踵を返した。
「とにかく私はここから離れさせてもらいますわ。また合いまみえる事があるやも知れませんが、その時は容赦なくお命を頂戴いたしますので覚悟はしておいて下さいな」

活動写真館から表に出たすみれは身体に染み付いた血の匂いを振り払うかのように大きく息を吸い込み、叫んだ。
「覚悟しなさい、レニ。勝つのはこの神崎すみれです」
そして、すみれもまた右へ、帝撃の方へと走り去った。

【残り5人】
進入禁止区域は、どれくらい広いだろう(原作では一辺約200m強の正方形)。
少なくとも帝劇のある銀座の一区画は完全に立ち入れないだろうし、レニが銃器で
攻撃でも始めたときに、執行部にとっては応戦に出るよりも首輪のスイッチを入れ
るほうが簡単だ。
カメラの問題もある。参加者が入るかどうかもわからない活動写真館にあったくら
いだから、街路――特に帝劇周辺の場所にカメラによる監視が及んでいない訳がない。

少なくとも、これくらいの事は理解の上で行動を起こしてくれ、レニよ。
頭いいんだから。
413珪素生物:2001/06/18(月) 23:23
>>374-375
なんか最近、お呼びがかかると間髪入れずキャンセルがかかるような気がするわ。素敵(笑

ええと、ご心配なく。もう、しばらくは手を出しません。
エンディングにでも乱入しようかとは思っていますが、私の主義は「嘘でもいいから
ハッピーエンド」なので、ここの読者さんの好みに合うかどうか。
ま、そのうち外伝かザッピングでもちょこっと書こうかと思ってます。
いつのまにすみれ、エリカ、花火は和解したの?
415♪@仕事はかどらず:2001/06/19(火) 00:07
珪素生物さんの作品も読みたい人間がここにもおりますよ。
あまり気になさらず、書きたい気分の時にお書きになればよいのでは
ないでしょうか?読者さんにもいろんな方がいるでしょうし。

…とはいえ、コテハンで書いてて、名指しでいろいろ言われると
ちょっとヘコむ気持ちもわかる気がします…。
こういうのは、あくまで「ハヤイモノガチ」なのがいいのだと思います。
だから、珪素生物さんでも、その他の作家さんでも、気にせず突っ走って
ください。
このままだとすみれ嬢がシンじゃいそう...
418新参者:2001/06/19(火) 21:55
>>412
う…確かにその通りです…自分の浅はかさ加減にウトゥ。
しかし、書いちゃったものはもうどうしようもないので、このまま続けます。
レニがどうにか説得力のある作戦を思いつければいいんですけどね。

ウザレスですみません。
現時点でレ二さくら大神すみれが顔あわせたら大混乱だな
問答無用でレ二→大神
間髪いれずすみれ→レ二
修羅と化したさくら→すみれ
の順で一気に3人は減りそうだ
ううう・・・最後にどうなるのか気になるぅぅぅぅぅ!
今週中に決着つくのかぁ?
個人的には花火の動向が気になる。
>>420
>問答無用でレ二→大神
まずこれが現時点では至難だべ。
424♪@仕事一段落:2001/06/19(火) 23:59
>>418
作戦的には厳しいかもしれませんが、レニの行動、思考パターンには
十分な説得力を感じました。(・∀・)イイ! と思います。
書く人は大勢いるのですから、思いもかけない方向に転がってくと
思います〜!
「何用かね」
聖職者風の男が加山に声を掛けた。
「はい。先ほどこの帝劇本部内にも、ついに業魔が発生いたしまして、その戦
闘に際し、米田一基帝国華撃団総司令とイザベラ・ライラック巴里華撃団総司
令が命を落とされました」
「何と……」
聖職者風の男は眉間に皺を寄せて呻いた。
「ついにここにも来ましたか」
片眼鏡の男も相槌を打つ。
「指揮官から先に潰すとは………やつらも魔物なりに考えてはいる様だな。し
かし、惜しい人たちをなくしたものだ」
「この部屋の警備は大丈夫なのかね」
腹の出た男が加山に尋ねた。
「はい。こちらの部屋に関しましての警備は万端であります。ただ………」
そこで加山は口籠った。
「ただ………何ですか。もしかして、私達が業魔になるとでも?」
無表情な青年の問いに、加山は伏目がちにうなずく。
「はい。そのような事態は起こってはならない事ですが、しかしその可能性は
否定出来るわけではなく……」
「安心したまえ。その時はその時だ。我々とて腹は括っている。その時は躊躇
する事なく我々を始末したまえ」
軍人風の男は大きく首を縦に振りながらそう言った。
「はい。お心づかい感謝いたします。報告は以上です」
敬礼をして立ち去ろうとする加山の背に聖職者風の男が声を掛けた。
「ああ、そうそう。ここにも業魔が現れたと言うのであればもはや一刻の猶予
もならん。ゲームの進行を速めたまえ。禁止エリアをさらに増加させるように
大神君に伝えたまえ」
「はっ」
加山は振り返り、再度敬礼し、部屋から出ていった。

加山の足音が小さくなり、完全に消えると五人の老紳士たちはお互いに顔を見
合わせ、クスクスと笑い始めた。
「完全に信じ切っているようですなあ」
「作戦は万事順調に進行中と言う事ですか」
「ありゃ京極の作った降魔兵器をいじっただけだと言うに」
「しかし最初は完璧な人の形をしていますからねえ。絶対に区別がつきませんよ」
「これを使うまでもありませんでしたね」
青年は微笑みながらポケットから銃を取り出す。それを見て五人は再度爆笑し
たのだった。

【残り5人】
すみれとアイリスもかなり中はいいほうだったのですみれももう少し
ショックを受けた方がいいと思いました
歌謡ショウストーリー絡みで恐縮ですが
すみれはレニの優しさに触れ感動したことがあります。
『紅蜥蜴』稽古中、
足を負傷したすみれを歌を交えつつ(笑
激励していました。
>>427
サクラユーザー全員が歌謡ショウを見ているわけではないから
共通のベースはゲームの世界観だけでいいと思うんだけど?
それにヘンに馴れ合って話が膠着してもつまらないよ
足を負傷したすみれを歌を交えつつ激励しながら殺すレニだったら
シュールだな(W
429427:2001/06/20(水) 07:51
>>428
なるほど確かに
逝って参ります

>シュール
おもしろけりゃ何でもありだからね
>>428
レニ「人生(ラヴィ)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
加山は当然、盗聴機残してきたんだよな・・・
見せ場つくれよ、加山(w
>>431
そこはそれ隠密部隊月組でもあることだし、こっそり引き返して天井裏でしょう。
「なるほどな、こんな事だろうと思ったぜ」
「む、誰かいるのか!?」
「にゃ〜お」
「……なんだ猫か」
433花火がヤバそうだ:2001/06/20(水) 17:14
すみれが去っていくのを横目で確認するエリカ。そして・・ニヤリ☆
>>433
今「必殺シリーズ」のテーマが浮かんできたよ(w
435:2001/06/21(木) 02:27
すみれの足音が遠ざかる。
エリカは再度嘔吐に襲われ、その場に座り込んだ。
花火は、すみれを追おうと走りかけた、がその一瞬、頭の中に電流が走った。

花火は夢遊病患者のようにふらりと向きを変え、ボウガンを手にとった。
そしてそのまま、エリカの横顔に向けて矢を放った。

矢は音もなく、エリカの首を刺し貫いた。

花火はゆらりとエリカに近づいた。
エリカの肩に手をかけ、ゆっくりと自分の方へ顔を向けさせる。
エリカは目を見開き、口をわなわなと震わせている。
気管に矢が通っているせいか、北風のような寒々しい音が、エリカの
喉の奥から聞こえてきた。

「エリカさん…、わたしは確かに、あなたに撃たれました…でも、
 グリシーヌがわたしを、守ってくれたんです。
 グリシーヌがくれた防弾チョッキ…そのおかげで、わたしは、
 あなたのマシンガンを逃れることができたんですよ」

花火は、苦しむエリカを見て少し、ホッとした。
エリカに撃たれたときの恐ろしさを、これで少し忘れられる気がしたからだ。

「グリシーヌを天国へ送ってくれた、ほんのお礼です…。
 エリカさん、ご覚悟…!」

花火はゆっくりと、エリカの首にささった矢を抜いた。

エリカの頚動脈から勢い良く血潮が飛び出し、活動写真館の壁を赤く染めた。
エリカは目を見開いたままだ。その瞳に、自分の血しぶきが映っているのか
どうか…それを彼女に尋ねることはもはや誰にもできない。

「グリシーヌ…エリカさんを、許してあげてね…」

花火の手に握られたボウガンは、呪われたように手の中に張りついていた。

【残り4人】
あら、死んじゃった
エリカが死んだんじゃ、ここ用無しっす。
今まで、お疲れさんでした。
誰が死んでもいいけど、殺す側と殺される側両方に華を持たせてやってくれよ
最期の瞬間に見せ場がないと、ファンは浮かばれないんだからさ
えらくあっさり死んだな、エリカ
結局覚醒もしてないのか?
なんか勿体無くないか
同意。一番秘められた可能性があったキャラなのに・・・
442新参者:2001/06/21(木) 04:10
エリカ・花火の話を考えていたんですが、先を越されてしまいました(w
暗い情念に取り憑かれた花火が、得体が知れなくていい感じ…。今後の行動に
注目ですね。
このスレッドのエリカは本当にいいキャラクターでした。どうか安らかに…。

>○○書いたヤツ様
上記のエリカ・花火話が書き上がりましたら、ログサイトの方にお送りしてよろしい
でしょうか?

>♪様
>>424ではお言葉ありがとうございました。スタート当初18人だった乙女たちも
いよいよ残り4人…。一読者の気分でドキドキしてます。ラストはどうなるんだ〜。
>>442
ログサイトと言わず、ここにアプきぼん!
あっさり殺されたエリカも浮かばれんが、あれじゃ花火だって違うよ(;´Д`)
>「グリシーヌを天国へ送ってくれた、ほんのお礼です…。
> エリカさん、ご覚悟…!」

エリカが死ぬことに関しては別に作家の自由で早い者勝ちだから口を挟む事もないんだが、
このセリフは確かになんか違う(w
また始まるのか?
花火って、フィリップのことがあって死にたがってたけど、大神と出会って
前向きに生きることを始めたんだよな。
そんな彼女が親友のグリシーヌと信頼していた大神という支えを失って、
それでも生きることに二度と背を向けないために、凛と戦う姿が見たい。
次に安直に殺されるのは花火だろうから、リクエストだ(W
あ、あれ?エリカたん死んじゃったの?
ここのエリカは良かったよ・・・。ご苦労様でした。
エリカは途中までエンジン全開!で頑張ってたのに、苦手な雨を降らされ
マシンガンは取り上げられて、最期がアレか・・・
せめて死ぬ前にプリンを食わせてやりたかったな
449新参者:2001/06/21(木) 06:31
「雨…やまないわね…」
膝を抱えてぽつりと呟くさくらに、レニは小さく頷いた。
空を暗雲が覆い、冷たい滴が降り注ぐようになってから…そして、彼女たちに
衝撃を与えたあの2回目の放送から、一体どれほどの時間が経っているのであろうか。
首輪の警告音に追い立てられ、活動写真館のあったエリアから隣接するエリアに
逃れてきたさくらとレニは、とあるデパートのショウウインドウの下にうずくまっていた。
一時弱まった雨は、再び強くなり、未だその激しさを失わない。
ふと思いつき、レニが指を折り始めた。
「…何してるの?」
「引き算」
訊ねるさくらに、レニはいつものように感情のない声で答えた。
その横顔に、先ほどまでの年相応に泣きじゃくっていた脆い少女の面影はない。
1回目の放送までに6人。
2回目の放送までに4人。
そして…マリアとアイリスが死んだ。
ボクとさくらは除いて……生きていると仮定されるのは、賛同者を捜してくれているはずの
花火…どこかへ逃げただろう織姫…彼女たちは当面ボクたちと敵対することはないだろう
から、問題ない。
巴里のエリカ・フォンティーヌ…花火やアイリスの話を聞いた限り、彼女はこのゲームに
乗り気になっているようだが…彼女の得物はこちらにある。油断はできないが、
彼女も丸腰でボク達の前に立ちはだかる程バカじゃないだろう。
問題なのは…。

「―――――ラーセ!!」

遠く、先ほど自分たちが追われてきた方向から、張りつめた若い女性の声が聞こえる。
思わず隣のさくらと目を見合わせる。

「レニ・ミルヒシュトラーセ!!出ていらっしゃい!!」

先ほどは雨にかき消されていた声が、今度ははっきりと形になって聞こえた。
間違いない。
すみれだ。
450新参者:2001/06/21(木) 06:33
「レニ!出ていらっしゃい!!」

声はレニ達のいる通りのひとつ先の通りから響いているようだった。
あてどもなく歩きながら叫んでいるのか、声がだんだんと近づいてくる。
「…どうしよう、レニ。すみれさん、なんだか怒っていらっしゃるみたいだわ」
「…仕方ない。なんで怒ってるのかわからないけど、何とかすみれを説得して
 協力してもらわなきゃ」
立ち上がり、エリカのマシンガンを小脇に抱えて、レニは歩き出した。さくらは
慌ててバッグ(例の爆弾が入っている)を肩にかけ、レニの後を追う。
「…もしすみれさんが説得に応じなかったら…?」
さくらは自分よりも低い位置にあるレニの後ろ頭に向かって問いかけた。
もし…すみれが説得に応じず、自分たちに向かって攻撃を仕掛けてくるような事態に
なったら…?
「……仕方ない……」
「……仕方ないって……何が……」
「ボクはまだ死ねない。死にたくない」
振り返ることなく、歩みを止めることなく、レニは言い放つ。
その声は、いつものレニと変わらなかったけれど…。
こちらからは見えない、彼女の持つ真冬の湖の色をした瞳は、どんな光を湛えて
いるのだろう?
さくらは唇を噛みしめ、小走りでレニの後を追った。

「レニ…現れましたわね」

そこからいくらも歩かぬうちに、紫色の着物を翻し、通りの真ん中に立つすみれの
姿を認めることができた。
ピンと背筋を張り、薙刀を構えて立つすみれの姿は、まるでこれから舞台が始まるか
のように気品と威厳に満ちていた。

【残り4人】
あの♪さんは騙りではなかろうか?
今までのレスから見て♪さんは人は殺せないから
しばらくは観戦モードになるって言ってたし、
掲載後のレスも無いから作者になりすました新手の荒らしじゃないか?
451に追記
で、とりあえず♪さんがもう1度出てくるまであの花火対エリカ
は保留ということにしないか?
または以前のレニ、紅蘭の時のようにあまりにも反響が悪い場合
の時は特例として無かった事にするとか、
>>449-450の進行の邪魔にはならないだろうし。
>>451
それは有りうるかもね。
以前、すみれ対エリカに花火を絡ませて、
エリカを絶体絶命のエリカを救った♪さんにしては随分とあっさり殺しすぎだし、
エリカ退場っていう大仕事をやったにしては、
ストーリーを書いた後に後書きが無いのもなんか不自然だし。

つーわけで、>>452に同意。
454453:2001/06/21(木) 08:14
>247 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/21(木) 03:58
>つーかあの♪は本物なのか?

ここを書いた後に覗いたら、エリカスレでも同じ事が言われてたよ。
 俺も同意、いくら何でも♪さんがあの展開をするのは不自然すぎる
 今まで♪さんは昼間に書き込んでた、どうも仕事中に書いてるらしい
だが今回は夜中、これだけでも十分怪しいと思うが。
 掲載後のレスも無いし。
まだまだエリカを動かしたい他の作家さんも沢山いると思う
♪さんはそういう空気を読めない人じゃ無いと思う

多分435は偽者でしょう。そう思いたいっス
458:2001/06/21(木) 10:59
…正直に申し上げます。>>435は自分が書きました。
昨夜どうにも寝つきが悪く、ぼんやりとこのスレを見つめていたところ、
花火の絶望=アイリス、織姫の惨殺&脱出の希望がなくなった
があのような攻撃的な形で出るのではないかと考えたのです。
花火はアイリスに一度殺されかけているので、すみれがいなくなって
エリカと2人きりになるのは怖いだろう…とのことで。
しかし慣れないことをするものではありませんね…。
>>442新参者さま、ぜひエリカ対花火をここに出してください。
そちらを本流にしましょう。自分のはif行きで。

自分はエリカも花火も大好きです。
しかし嘔吐してスキだらけのエリカは、花火に討たれると思ってしまった
のでした。「ご覚悟…!」も違いましたかね。
いやはやお目汚し失礼いたしました。
459ロベカル:2001/06/21(木) 11:27
「すべて罠だったの…?」
すみれが立ち去った後、花火の体はその場に崩れ落ちる。
かすかに見えた希望の光が完全に消失してしまった、
大神を頼ることも出来ない。絶望的だ。
花火の表情は以前の死に魅入られていた頃のそれに戻っていた。
ふと、花火は何か思い立った様に急に立ちあがり、自分のバックをあさり始めた。
中から取り出したのは照明弾だった。そして近くに転がっていた、レニの爆弾を
拾い上げ照明弾と共に自分とエリカとの間に置いた。

エリカは胃の中の物を全て戻し、落ちついた時初めて花火の異常な行動に気付いた。
「どうしたんですか…?花火さん…」
花火はゆっくりと話し始めた。
「これは作りかけの爆弾なので、起爆装置が無いんです。でもこれを起爆装置
の代わりに使えばおそらく、爆発させる事が出来るはず…」
「え…?」
エリカは花火が何を言っているのか理解できなかった。
そしてなにより花火の落ち着き払った態度が怖かった。
「一緒に行きましょう…みんなの下へ…」
花火はボウガンの狙いを照明弾に合わせた。
「花火さん!」
エリカが叫んだ時、パシュッっと空気を裂くような音と共にその場は膨大な光と音に包まれた…。

「……あれ?私どうしたんだっけ…?」
未だ耳鳴りがする中でエリカは目覚め、辺りを見まわした。そして近くに寝転がっている花火の姿を確認する。
「あ、あれは花火さ…クッ…!」
その時初めて自分が血まみれになっている事に気がついた。
結局レニの爆弾の威力は当初の予定の10分の1にも満ちていなかった。
その為確実に死に至らしめることができなかったのだ。
「ハァ…ハァ…花火さん…」
痛む体を引きずりながらエリカは花火の元まで歩いた。
そして花火の体を見ると明らかに自分よりも酷い状態だった。
花火の首輪には生存の意味を表す赤い光は灯っていなく、既にその機能を停止している。
頬に触れてみるとまだかすかに暖かいものの唇は蒼ざめていた。
「また…また…私は他人に迷惑をかけてしまったの…?」
460ロベカル:2001/06/21(木) 11:28
昔…一人の少女に不思議な力があった。その少女はその力を使い数々の人々を助け、喜ばれていた。
しかし…次第に人々はその力に恐怖し、少女は追放された。
一人になった少女は別の街で力を隠し、辛くとも笑い続けることにした。
少女は後に同じような力を持つ少女やその力を認めてくれている優しい人々に出会い幸せになることが出来た。
…だが、その力のせいで少女は再び一人ぼっちになろうとしている……

「もうイヤァァァァァ!…神様!あなたは私にどうしろと言うのですか!?」
エリカが途方に暮れていた時。頭の中に誰かの声が聞こえた。
(………………)
「…え?あなたは…神様?はい!わかりました!今私に出来る事を。
 お願いします、どうか私に再びあの時の力を!神様!」
エリカの体がまばゆい光に包まれた…。

花火は暗闇の中にいた…。
(ここはどこ…?あ、そうか、私死んだんだっけ。)
(あ…光が見える。これでフィリップやグリシーヌに会えるのかしら…?)
その光に向かって行く。
「ん…暖かい…ここが天国なのかしら。」
花火は目を開くとそこは一面に光が広がっていた。
そして頭を横に向けるとそこには体から膨大な量の霊力を溢れ出しているエリカがいた。
その霊力が花火の目には光の翼の様に見えた。
「て…天使…」
花火が意識を取りもどしたのを見てエリカは微笑んだ。
「よかった…気がついたんですね。」
「な…!エリカさん?これは一体…」
花火はそれがエリカだと確認した時彼女が全身血だらけになっている事に気付いた。
「まだ寝ていてください。回復しますから。でもさすがに1度死んだ人を回復したのは初めてですよ。」
花火はその怪我は自分がさせたことも忘れ、心配した。
「何をのんきな事を言ってるんですか!?その体でそんなに霊力を使ったらあなたの方が…」
「良いんですよ。私は人を殺め過ぎました。それにこれは神様のお導きなんです。
 ただ…1つだけお願いできますか?もし大神さんに会う事が出来たら……」
(私はあなたをいつまでも愛しています…と)
「いえ、なんでも無いです。ごめんなさい。」
花火はエリカが何を言いたいのかなんとなくわかった。
そうだった…エリカさんもあの人のことを…それでも今自分を犠牲にしてまで私を生かそうとしている…
…これもすべてあの人のことを思ってのことなの?…この人にはかなわないわ…
「でも、あと1つくらいプリン食べたかったなァ…」
花火が体を起こすと同時にエリカの体が地面にことり・・と倒れた。
「わかりました、エリカさん私もう絶対にあきらめません。あなたの為にも生きてこの世を平和にして見せます。
 だから…今は泣かせてください…うっ…うっ…」
花火はもう枯れ果てたと思われた涙を再び流した。

同時刻 帝撃内

「エリカフォンティ―ヌと北大路花火の霊力反応消失。死亡したと思われます。」 

【残り4人】
いつもマシンガンをぶっ放しているエリカと、
一瞬の集中力を要求される弓を使いこなす花火との差でしょう。
一瞬のスキをついて殺されるエリカ、説得力あると思うけど?
つーか、マシンガンがなくなった今、エリカの優勝はありえないでしょう。
花火には武器のコレクションがある。
462ロベカル:2001/06/21(木) 11:33
す、すみません!
少し取得していなかったので、こんな事になっていたとは…
>>435は無しの方向へ行ってると思ったので
勝手にエリカ、花火の決着を書いてしまいました。
♪さんの話を続けるようでしたら俺の話はログサイトにでも
掲載してくれると嬉しいです。
>>459-460
爆弾はレニが持っていったんじゃなかったかい?
>>463
そうだね。惜しいなあ。修正とかしないのかな?
…無理か。
465蒸気式突っ込み機関:2001/06/21(木) 16:23
レニが随分健康的やね。
古い言い方すればもっとあやなみチックつうかまたはCOSMOSNO.43つうか、
大神が心のよりどころだったからもう余裕で無気力殺人機械に戻るかと思ったんだけど。
ついでにかなり前の話だけど手持ちの武器を確認もしないまま
振り分ける(花火に渡す)なんてとても戦争のプロとは思えません!
あとさくらの
>「…どうしよう、レニ。すみれさん、なんだか怒っていらっしゃるみたいだわ」
微妙にすみれに乗り移られてます。

>>436-448
>>451-457
そういうの言っちゃうのってアリなのか?
いや、自由な感想がある方が絶対いいと思うけど。
前から過保護的なのは気持ち悪いと思ってたけど。

荒れるって怒られないなら俺も遠慮を捨てて>>234にツッコみたい。
お初さんと名乗る人が大した中身も脈絡も無いまま
いきなり一人やっちゃッてるのよ? しかも1書きこみで。
この手のに初めて参加する人は何はともあれ殺したがるもんだけど
流れを読まずに本人だけが楽しんだとしか言い様がない。
・・・まあ織姫はあんま人気ないから流されちゃったっぽいけどな(哀)
うむ。分割して2書き込みにすべきだった。
467:2001/06/21(木) 16:59
まぁまぁ>465
萌えキャラ殺されまくってる割には奇跡的に荒れることもなく
みんなそこそこ自分を抑えて建設的な意見(2chにしてはな)出してるようだし
この雰囲気は良しとしようや

つーか2chでこれ以上を望むのは無理
>>465
まさに「今更」だね。>>441が書かれる前ならあるいは、とは思うけど。
もうちっと前向きに、足りない描写を自分で補ってみるというのはどうだろう。
グリシーヌの時がそんな感じだったと思うが、読むだけじゃなくて、そういう
参加の仕方もあるんじゃないかな。

書き手の参加制限無し、早い者勝ち、って前提では、これ以上はしょうがないよ。
>>166でエリカを完全に覚醒させちゃえば良かったのに
 ひょっとして花火もさくらと同じく首輪の呪縛から逃れたのか?
もしかしたら、帝国と巴里で一人ずつ生き残りが出るかもな。
471新参者:2001/06/21(木) 22:13
エリカ・花火の話はどちらを採用するかは、続きを書く人次第ということで
いいでしょうか?
>>435から続ける場合は、花火の心情を深く書き込む余地があると思いますし、
>>459-460から続ける場合、爆弾はレニが複数個作っていたということで(苦しい
ですが)フォロー可能だと思います。

エリカは前スレ終盤あたりから死ぬ方向に向かっていたと思うので、最後まで
生き残らせるのは苦しいだろうなと思っていたんですが、一度さくらとエリカの
大神を巡った怨念ドロドロのやり合いを書いてみたかったかも。(チャンスは
あったんですけどね^^;)
それより>>459-460を修正してつじつまを合わせられない?
爆弾複数はないでしょ。
 花火が自分の首輪を爆発させるというのは…いくらエリカでも再生は無理か…
>>472
でも爆弾1コだけだと帝劇襲撃に失敗できないんじゃ・・・
少ない道具を工面して予備を作った可能性は捨てきれない気もする。
で、動揺してて1コ取り落としちゃったとか。
・・・苦しい言い訳かな?
はい、破綻しました(藁
>>459
>「ハァ…ハァ…花火さん…」
の所に、あの顔文字を貼り付けたがっている自分に気付いて、鬱だ・・・。
エリカ死亡ということだけは曲げずに方法を考えましょう
>>477
それは同意。だけど爆弾複数説は修正しないと、
帝劇襲撃計画が根本から破綻しそうだ。
ageなくても大丈夫ですか?
今はまだいい。
以前の、「花火の持っている支給武器はなんだ?」って話の流れからすると、
「花火が持っていたのは照明弾ではなく爆弾でした。」ってするのも苦しいよな・・・。

いいアイデアが浮かばん・・・。
>>465
「過保護」ってのはある程度仕方が無いと思う。
ここまで良スレとして育ってきたんだから、
俺を含めて読者にもこのスレに対する愛情はあるし、
ヤパーリ>>435は、状況の必然という面からみれば有り得ることであっても、、
ストーリー的には呆気なさすぎたからね。

織姫の件に関して言えば、正直言って同感。
前の日辺りから織姫の状況がぬるいとかいう話が出てたのに、
いきなりの自殺はないだろと俺も思ってたし。
・・・・でもさ、そういう事は方向転換出来るうちに言おうや。
エリカに対して過保護すぎないか?
もう十分見せ場はあったんだから、あっけなく死ぬのもアリだろう。
自分の思い通りに進まないからってガタガタ言うなよ。
>>483
エリカが優勝しようが殺されようが構わないが、覚醒させて欲しかった。
話的にも盛り上がっただろうし、せっかくの美味しい設定を何故使わないの?
って思う。>>166が十分お膳立てしてくれてたのにさー
 作戦上、爆弾が二つあったというのはどうだろう?
威力の大きい大型爆弾と、威力の小さい小型爆弾

 大型爆弾を帝激周辺で爆破させてパニック状態になってから、小型爆弾を
司令室に送り込むと言う作戦だったというのは?

 花火が使ったのは小型爆弾の方
>>484
エリカの覚醒なんて別にたいしたことないだろう?
ゲーム中の覚醒の表現としては霊力が増幅して、
光武を扱えるようになっただけだろ。天然ボケが少しおさまるくらいだし、この
設定でエリカが覚醒したから何かが変わるとも思えんし、
見せ場になるとも思えんがな。
>>485
いいね、それ。
あとは、その小型爆弾をなんでレニが置いていったかだよな(藁
>>487
レニが大神助ける気がなくなったからってのは?
>>487
 要するにアイリスがいなくなった時点で作戦続行が不可能になったからじゃ
ないの?要するに、さくらが爆弾を持って近づくか、レニが遠くで爆発させる
しかないから、想定していたような使い分けが不可能になってしまった為、
暴発の危険性を下げるという意味でも、未完成だった小型爆弾を置いていった。

 これで、すこしは説得力出ると思うけど
490ロベカル:2001/06/22(金) 15:36
すみません。なんだか酷いことになってるようで…
とりあえず>>435のエリカの死に方があまりにもあっけないだろうと思い、
あの♪さんは偽者だろうということで(書きこんでから本物だとわかりました)、
結果は変えずもう少し話を広げようと思ったらとんでもないミスを犯してしまいました…
修正も難しい様なので、♪さんの話のまま続けるか、
新参者さんが考えているらしいエリカ対花火を上げてもらい本筋にしてはいかかでしょうか?
みなさん俺の自分勝手のせいで流れを止めてしまい申し訳ありませんでした。
491新参者:2001/06/22(金) 15:40
>ロベカルさん
爆弾複数個説も出ているのでお蔵入りにしようと思っていたんですが、>>459
修正版を書いてみたので、もしロベカルさんがご不快でなければ、こちらに上げても
よろしいでしょうか?

ちなみに私が考えていた花火対エリカも、瀕死のエリカが瀕死の花火を回復し
力つきるというオチでした(笑)
俺はいいと思う。ロベカルさんも勝手に上げてしまったことを後悔してるので多分
OKしてくれると思うんだが。後は俺以外の住人がOKだしてくれるかどうかだな。
493ロベカル:2001/06/22(金) 15:48
>>491
ありがとうございます。助け舟を出していただけるそうで…
俺のつたない文章で良ければいくらでも修正してください。
ぜひお願いします。
494新参者:2001/06/22(金) 16:17
「すべて罠だったの…?」
すみれが立ち去った後、花火の体はその場に崩れ落ちる。
かすかに見えた希望の光が完全に消失してしまった、
大神を頼ることも出来ない。絶望的だ。
花火の表情は以前の死に魅入られていた頃のそれに戻っていた。
「うっ…う…」
エリカの、嘔吐とも嗚咽ともつかない、喉をしゃくり上げる声が響く。何かに
魅入られたかのように、ふらふらと花火はそちらに顔を向けた。
親友のグリシーヌを殺し、かわいらしい明るい笑顔を浮かべて、自分さえも
葬ろうとした少女。それが今はどうだろう。グリシーヌを撃ち抜いたあの凶悪な
武器を失い、裸同然で戦場に身を晒し、この惨状にただただ恐怖し泣くことしか
できない哀れな姿に成り果てている。
かわいそうなエリカさん…でも、もう大丈夫ですよ…
―――立ち上がり、奮える手で、花火はボウガンを構えた。

エリカは胃の中の物を全て戻し、落ちついた時初めて花火の異常な行動に気付いた。
「…かみ、さま…?」
エリカのその言葉を聞き、花火は白い顔にうっすらと笑みを浮かべる。
「…エリカさんったら、まだそんなことをおっしゃって…。
 私は正真正銘本物の北大路花火です。
 グリシーヌが私を、守ってくれたんです。
 グリシーヌがくれた防弾チョッキ…そのおかげで、私は、
 あなたのマシンガンを逃れることができたんですよ…」
「花火、さん…?」
その笑みに得体の知れないものを感じ、エリカは恐怖に襲われ必死に後ずさる。
一瞬後、バシュッとボウガンが音を立てた。
「あぐぅっ」
エリカの腹部に、一本の矢が突き刺さる。感覚がそこに集中するような鋭い痛みと、
血液の逆流する熱さに襲われ、エリカは腹を押えた。
手で押えた傷口から、後から後から血があふれ出し…エリカは呆然と花火を見上げた。
「だ、ダメですよ、エリカさん…動いたりしたら、私上手く照準を合わせられません…」
ぶるぶると、花火が持ったボウガンが…花火の右手が震えている。涙を浮かべて
微笑みながら全身を震わせる彼女の姿は、エリカの目に異様に映った。
495新参者:2001/06/22(金) 16:18
「は…花火さん…痛い……怖い…です…」
「大丈夫…大丈夫ですよ…私もすぐに後を追います…だから…」
エリカは息を呑んで、自由の利かない体でなおも後ずさった。矢に縫い止められた
傷口から、それでも血が流れ続ける。その感触にエリカは震えた。
―――わたし、わたし…死ぬの…?
後ずさるうちに、どんっと背中に何かが当たる。エリカはおそるおそる後ろを
振り向いた。
「ひ」
それは、小さなみかん箱だった。―――金の髪と、青い瞳を持つ少女の遺体が
押し込められた。
物言わぬ少女の青い瞳が、エリカをじっと見つめていた。
そして、問いかけていた。
なぜ?エリカ、なぜ?
『―――なぜ、私を殺したのだ?』
みかん箱の中に押し込められた、「グリシーヌの青い瞳が」、エリカに温度のない
視線を送り続けていた。
「違う…違う…わたし、わたしは…!」
「…エリカさん」
花火がそっと呼びかける。弾かれるようにエリカがそちらを向いた。
「…痛い思いをさせてしまってごめんなさい、今度は外しませんから」
引きつった笑みを浮かべ、ボウガンを向ける黒衣の少女の背後に、死の深淵が
見えたような気がした。その冷たい矢が狙うは―――エリカの心臓。
「い…いや…」
「一緒に行きましょう…みんなの元へ…」
花火がボウガンのトリガーに手をかける。
「……いやああああーーーーーッッ!!!」
絶叫。
「!!」
エリカの体から、膨大な光の渦が立ち上り、花火に襲いかかった。
(助けて!助けてコクリコ!助けてロベリアさん!助けて、グリシーヌさん、
 …花火さん!!)
光の嵐が荒れ狂う中、エリカはかつての仲間達にひたすらに助けを求め…そして、
意識を失った…。
496新参者:2001/06/22(金) 16:18
「……あれ?わたしどうしたんだっけ…?」
未だ耳鳴りがする中でエリカは目覚め、辺りを見まわした。そして近くに
寝転がっている花火の姿を確認する。
「あ、あれは花火さ…クッ…!」
矢が突き刺さったままの腹部を押え、エリカは低く呻いた。
痛みに反射的に閉じた目を薄く開け、エリカはゆっくりと矢を引き抜く。傷口から
勢い良く血があふれ出したが、そんなことには構っていられなかった。
「ハァ…ハァ…花火さん…」
痛む体を引きずりながらエリカは花火の元まで歩いた。
「花火さん…しっかりしてください…!」
地面に倒れ伏す花火を抱え起こす。顔を蒼白にさせた花火が、エリカの声に目を開けた。
「……」
花火はぱくぱくと口を動かし、何かを言おうとするが、声が出ない。
「花火さん、花火さんっ!?」
呼びかけるエリカに、花火はなおも何かを言おうとするが…突然、咳き込み、口から
鮮血を溢れさせた。その姿を見て、エリカは先ほどのことを思い出した。
―――霊力の暴走。これまでの死者たちによって異常に増幅されたエリカの霊力は、
最も攻撃的な形で花火に向かっていったのだ。
おそらく、花火の体はエリカの霊力によって圧迫され―――内臓をぐちゃぐちゃに
潰されたのだろう。
「そんな…そんな…わたし…!」
混乱するエリカに、花火が口を動かして何かを訴えようとするが、その動きも徐々に
弱々しくなり…そして…。
「!」
花火の口の動きが止まったと同時に、花火の首輪に灯っていた赤いランプがふっと
消えた。
『北大路花火、死亡』という意味だ。
「わたし…わたしは……わたしは、また…!!」

>>460に続く】
497名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/22(金) 17:18
        , 个ー-、-―-、___
       /  i ヽ  ヾ     "ゝ
      / ヽ ,λ ヾ、 `ー-‐' ,. ゝ,
     〈   !  ヾ、ヾ、,.. . .,-‐' ,.ノ }
     ゝ  | ―‐-、_ヾ、 _ _,-‐' i,.-' }
     { ヽ|  yt-ァ、   , t-ァy i,.-'|
      i/ヾ  ``´‐'   ` `´´ ゝ、ノ
      ヽ_|            |_ノ
        ヽ     〈|      /
         \    -_-   /
          l ヽ  __   '|
        __,====┬,┬====,__
     ' ´ ̄ |  Π | | | Π  |  ̄ `
         `‐―‐| | |――'´
>>497
怖ぇ〜、そんな顔で見ないでくれあやめさん。
499名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/22(金) 17:37
なんか冷めたっつーか白けたな
500名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/22(金) 17:57
             ∧_∧
            ( ゚∀゚  )  アヒャ オヒャンコ
          /⌒ - - ⌒\
        /⌒\ ・  ・ /⌒\
       /  _____\  /____   \
     /\/、____⊇((゚))⊆_____,\/\
    /  /   \_)*(_/   \ \
   |_/                 \_|          
やれやれsage
502ロベカル、♪よ死んでくれ:2001/06/22(金) 21:37
俺はリタイヤ
マジでもう読む気がおきん
皆さんもう少しです頑張りましょう!!
いつもの事だよ。
このくらいでドロップアウトするなら公式BBSの方が向いてます。
まあ、来る物拒まず去る者追わずの方向で。
どうせもうちょっとで完結だし。
紆余曲折ありながらも、成立しているこのスレが好きです
これでロベカルさんと♪さんが、書くのをやめるようなことにならなければ
いいんだが…。
ロベカル殿と♪さんを信じましょう
 ロベカルさん!!♪さん!!行かないでくれ!!
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
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(゚Д゚   ゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハ   ゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ  )ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ   ゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
(゚Д   (゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ   ゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ  ゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
(゚Д   (゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ   ゚)ハァ?(゚Д゚)ハ  Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ   ゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
ねぇ、なんで荒れてるの?
知らん!
みなさんおちつきましょう
 マターリしようよう…
ひとしきり泣いた花火は、こめかみを指で抑えた。
一人きりになるとまた、ぬぐい去る事の出来ない疑念がふつふつと沸き上がっ
てくる。
本当にレニはアイリスと織姫をその手にかけたのか。
先ほどはすみれの剣幕に押されて言い返す事が出来なかったけれど、花火はど
うしてもレニを疑う事が出来なかった。
レニと別れる際、彼女が自分に対して送った微かな微笑み。
花火にはどうしてもそれを悪意の感情の発露として解釈する事が出来なかった。

「エリカさん………」花火はもう一度、安らかに眠るエリカの死に顔を見た。微笑むようにして眼を閉じるその顔にレニの微笑みが重なる。その横に転がる紙屑。自分達が筆談に使っていたものだ。
花火はそれを拾い上げた。もう一度レニの書いた文章に眼を通したくなったか
らだ。もし、レニの書いた文をもう一度読めば、何か分かるのではないか、そ
んな発想からだった。
丸められたその紙を広げ読み進む内に、花火は自分の心臓の鼓動が早まり息が
苦しくなっていくのを感じた。頭から爪先までが一瞬にして痺れ、その痺れが
おさまると共に頭がみるみる内に冴え渡っていくのが分かる。涙で曇っていた
視界がはっきりと広がっていく。
花火はエリカの身体を抱え起こし、二度と開く事の無い瞳の前に広げたその紙
をかざした。
「見て下さい。エリカさん。やっぱりレニは犯人なんかじゃなかったんです。
さくらさんがここにも来てたんです。きっと………きっと何かわけがあって二
人でここから離れたんです。私達は間違ってはいなかったんですよ」
花火はエリカの身体を揺さぶりながら叫んだ。
エリカはもうあの世へと旅立った。それは理解していたつもりだが、そうしな
いではいられなかった。花火は自分の頬をエリカの透き通る頬にすり寄せた。もう僅かとなった彼女の最後の温もり。
エリカの身体をそっともとに戻し、胸の前で十字を切ると花火はすっくと立ち
上がった。

「すみれさんをきっと説得してみせます。エリカさん、あなたの死、あなたが
救った私の命は決して無駄にはしません」

花火もまた活動写真館を後にした。
雨の勢いが増している。花火は一度天を仰ぎ見ると、真直ぐに走り始めた。
レニとさくらが残した紙が示唆する場所へと。帝劇へと。

【残り4人】
 花火ってなにげにキーキャラだよなあ、いいことだ
keyキャラじゃないYO!
518名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/22(金) 23:57
俺はリタイヤ
マジでもう読む気がおきん
彡    ビュウウウ…
          彡
  彡         
        .∧ ∧    寒いなオイ…
       ヾ(,,゚Д゚),)
        人つゝ 人,,
      Yノ人 ノ ノノゞ⌒〜ゞ
    .  ノ /ミ|\、    ノノ ( 彡
     `⌒  .U~U`ヾ    丿
520名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 00:00
彡    ビュウウウ…
          彡
  彡        
        .∧ ∧    寒いなオイ…
       ヾ(,,゚Д゚),)
        人つゝ 人,,
      Yノ人 ノ ノノゞ⌒〜ゞ
    .  ノ /ミ|\、    ノノ ( 彡
     `⌒  .U~U`ヾ    丿
521早乙女優美:2001/06/23(土) 00:11
>>517
冗談でもそんな恐ろしい事言うのは止めれ(藁
522名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 00:23
俺はリタイヤ
マジでもう読む気がおきん
せめて黒幕の連中(爺&謎の青年)に天誅を下すまでは...続けて欲しいです。
このままでは報われないよ、死んだキャラが。
>>522
分かったから…あげないでくれ
謎の青年は実は女。京極の娘・麗香です。
別スレのSSでは大神に処女を奪われ調教されてますので、こちらのSSでは、そ
の報復をしてると思われ。
冗談はともかく、sageませう。
526257:2001/06/23(土) 00:35
エリカ逝きましたか・・・
他の作家さんの覚醒エリカ期待してたんでチョート残念( ´Д`)
>>516
花火ってちっともレーダー使わないね(藁
レーダー持ってるのってすみれでは?
>>528
すみれが捨てたのを花火が拾ったの。<レーダー
アイリスだって(ププー
 レーダーを頼りにすみれとエリカを見つけたのでは?>花火
帝国劇場の廊下を、白いタキシードに身を包んだ一人の男が歩いている。
その男――加山雄三の心境は複雑だった。


「ご苦労様です。」
見張りの兵士の前を通ると、兵士が敬礼をしつつ軽い労いの言葉をかけてきた。
加山は敬礼を返しつつ、足早に兵士の前を通り過ぎる。
兵士の視界から完全に見えなくなったことを確認すると、ポケットの中からイヤホーン
のような物を取り出し、右耳にあてがった。
イヤホーンからは、ノイズ混じりに数人の話し声が聞こえてくる。

「・・・・ザッ・・・ザザザッ・・」


「……計画は順調に進んでいるようで、なによりですなぁ。」
腹の出た男が、満足そうな表情で言う。
「少々、楽観的すぎますな。危惧すべき箇所はまだまだあるでしょう。」
思慮の浅い腹の出た男に、軍人風の男が異を放つ。
「そうですね…残り人数が少なくなるに連れ、戦わずに手を結ぶ傾向が強くなっています。
 後々、厄介なことにならないとは限りませんな。」
方眼鏡の男が軍人風の男に同調し、不安要素を挙げる。
「なるほど…確かに」
と、無表情な青年が一言だけ言い放つ。どうやら、彼は無口な性格のようだ。

場が重苦しい空気に包まれた時、ついに聖職者風の男が口を開く。
「ほっほっほっ……心配には及びませんよ、みなさん。
 私が何故レニ・ミルヒシュトラーセを生かせたと思っているのです?」
彼の言葉が指すのは、ルールを破ってまでアイリスの爆発から参加者以外の兵士に助けさせた事だろう。
そしてそれは、四人の心に謎として残っていた事柄だ。
「我々には少々難題すぎますな…お教え願えますか。」
しばらくの沈黙の後、誰も答えられないことを悟った方眼鏡の男が、聖職者風の男に尋ねる。
「ほっほっ…レニ・ミルヒシュトラーセはイリス・シャトーブリアンと親しい仲でした。
 それが首輪の爆発という、理不尽すぎる理由で死んだのです。
 それも、大神一郎に止められたかもしれないという状況下で…
 レニ・ミルヒシュトラーセは、まず間違いなく大神一郎への殺意を抱くでしょう。」
四人の視線が、感心と共に聖職者風の男に向けられる。話はさらに続いた。
「今、レニと行動を共にしているのは真宮寺さくら…大神一郎に、一番好意を寄せている人間です。
 レニの大神への殺意が表面化すれば、確執は免れないでしょう。」
「ほおぉぉ…さすがですなぁ!私には思いも及びませんでしたよ!」
聖職者風の男の話が終わると、腹の出た男が何も考えずに褒め称える。
「……もしや、レニの首輪を点火したのも…?」
無表情な男は話しの先を読み、質問をする。
「なるほど!そこまで先を読んでいらしたとは…」
他の二人も、無表情な男の質問の意味に気がついたようだ。一人、腹の出た男だけが「?」状態である。
「レニ・ミルヒシュトラーセと真宮寺さくらを移動させたことで、神崎すみれの誤解を誘ったと言うこと
 ですな。」
軍人風の男が、親切にも腹の出た男のために解説する。

聖職者風の男は何も答えずに、ニヤリ…と怪しいほほえみを浮かべる。
その表情は、どんな言葉よりも返答を雄弁に語っていた。
「いあやぁ、素晴らしい!このような方と仲間で、我々は幸せですなぁ!」
ようやく自体を悟った腹の出た男が、再び聖職者風の男を豪快に褒め称える。
先ほどは腹の出た男が一人で先走っていたが、今度ばかりは全員が同じ思いだった。
四人が口々に褒め称え、場は明るい雰囲気と笑いに包まれた。


「ザザッ・・・・ザッ・・」

五人のやりとりを、盗聴器を通じて聞いていた加山は、畏怖の念と恐怖、そして怒りを抱く。
彼らのあまりの計算高さと、なにより乙女の感情を操り、殺し合わせ、そのことで談笑ができる事に対して。

正直、今まではどうすればいいか悩んでいた。
自分は軍人だ。忠誠を誓った上官には、逆らってはいけない。この計画遂行に全力を尽くさなければならない。
だが、親友の狼狽ぶりを見ると、この計画を破綻させなければならない、と思えてくる。
二つの感情の板挟みだったのだ。
だが、結論は出た。彼らは忠誠に値しない。

「――計画を破綻させて見せる!」

決意めいた表情を浮かべ、加山は再び歩き出した。
スレの空気を全く無視して久しぶりに書いてみました。
ちょっとつじつまを合わしてみたり、五人に個性付けしてみたり…
プログラムの裏側を書くのは、ほかの作家さんの構想を壊してしまわないか
ドキドキです…
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いた電大歓迎


1 名前:ヴリーフ 投稿日:2001/06/22(金) 19:27
×××××までかけまくってください!!


2 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 19:32
終了


3 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 19:39
電話番号晒しは犯罪ですよ


4 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 19:49
>>1
IP取られているよ


5 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 19:54
逮捕♪逮捕♪


6 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 19:58
スレ立てるとIP記録されてるのでマジにヤバいかもね。
記念に書き込んでおこ。


7 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 19:59
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=saku&key=991867836
ここに削除依頼出しておきます。


8 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 20:00
ヴリーフというHNがなんともいえんな>1


9 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 20:00
ログ保存しておくね(はぁと


10 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/22(金) 20:02
逮捕age
加山の行動に期待sage
537名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 04:54
        , 个ー-、-―-、___
       /  i ヽ  ヾ     "ゝ
      / ヽ ,λ ヾ、 `ー-‐' ,. ゝ,
     〈   !  ヾ、ヾ、,.. . .,-‐' ,.ノ }
     ゝ  | ―‐-、_ヾ、 _ _,-‐' i,.-' }
     { ヽ|  yt-ァ、   , t-ァy i,.-'|
      i/ヾ  ``´‐'   ` `´´ ゝ、ノ
      ヽ_|            |_ノ
        ヽ     〈|      /
         \    -_-   /
          l ヽ  __   '|
        __,====┬,┬====,__
     ' ´ ̄ |  Π | | | Π  |  ̄ `
         `‐―‐| | |――'´
頼むから荒らさないでくれよ・・・(涙)
エリカ・すみれに花火が割り込んできた辺りから強烈につまらなくなってきたのは確かだ。
文句ばっかりだな。脱出組から花火抜けさせろだの
割り込んでつまらなくなっただの邪魔なら自分で殺しちゃえば良いじゃん。
「おいらはお前のことなんか嫌いだぴょお〜〜ん♪」
大神はさくらの脳天につまようじを刺した。
倒れるさくら。
さようならさくら。
↑誰かやると思ってた(w
↑ていうかそれ、前スレからのコピペじゃ…。
>>541
懐かしいな…前スレに書いた奴と同一人物か?
なんだかんだ言ってずいぶん長くいるんだね。
でも今までこういう書きこみが無かったのはいかにこのスレが優良
だったかと言う事を物語っているな。
545訂正:2001/06/23(土) 05:45
×方眼鏡
○片眼鏡
546アイリス:2001/06/23(土) 05:53
        l´     肝    `l
      |,,iillliii ,、  illlllliiiiii、 |
     ,| <・> つ<・> ‐,   |)
     |  / ( ,! λ ̄`つl──-、
     |/ ,^ Υ Υ , 、 く_|
    ,-|/ m`l w ‘ω { `l
   / く γ,、/  ̄/ v`^ (、(
     (ノ  (_ _('`u'μ ν'
     `    `l´   ’ ‘
     ┏━━━┓ ┏┓  ■■
     ┗━━┓┃ ┃┗━━┓
      ┏┓ ┗┛ ┃┏┓┏┛ ┏━━┓
      ┃┃    ┗┛┃┃  ┗━━┛
      ┗┛      ┗┛
この流れを変える勇者は現れないのだろうか…?
頑張れ作者・・・荒れても完結さえしてくれれば・・・
きっかけを作った♪は死ね
>>549
荒らすな。
551>550:2001/06/23(土) 07:30
ダウソか?オマエ
荒らしてんのはどう見ても俺じゃねーだろうが、あっ?
>>551
基地外はさっさと去ってくれよ
>>551
ププッ、「あっ?」だって。今時田舎のヤンキーだって使わねえよ、
そんな煽り方。
>>532
>帝国劇場の廊下を、白いタキシードに身を包んだ一人の男が歩いている。
>その男――加山雄三の心境は複雑だった。

これはマズイ・・・。
>>554
あ、ほんとだ。それはマズイね。
たんなる誤植なんだろうけど、別の人間になっちゃうな。
>>551=552のジエン野郎
オマエ自分が第二のの荒らしだってことに気付いてないようだな
俺が厨房じゃなかったことに感謝しとけや。ジエンしてる暇があるんならよ
557○○書いたヤツ:2001/06/23(土) 08:22
>>554
ああ!マズイ!
なんてベタなミスを…なんか色々マズイ……鬱
>>556
ごめん、言いたいことはわかるけど、
551と552のどこらへんが自演に見えるの?
559ぬーん:2001/06/23(土) 08:44
>>552=553
まぁその辺は分かれや・・な?

ただのミスだよジエン君
>>559
こいつ都合の悪い事は全部自演にしたいようだな。
自分が常に優位に立っているとでも思ってるんだろうか?
客観的に見ればお前が一人で駄々を捏ねてるようにしか見えんよ、厨房君。
あ、先に言っておくけど俺は今朝になって始めて書きこんだから。
>>560
まぁまぁそう切れんな
>あ、先に言っておくけど俺は今朝になって始めて書きこんだから。
とりあえずこういう胡散臭いカキコは2chでは止めとけ
ジエンしてますって自ら逝ってるようなもんだ、普通なら煽られるぞ?厨房
アニメは映画ではありません。
>>534
ブラボー!加山の今後に期待大です。続きをお願いします。
564名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 11:21

        , 个ー-、-―-、___
       /  i ヽ  ヾ     "ゝ
      / ヽ ,λ ヾ、 `ー-‐' ,. ゝ,
     〈   !  ヾ、ヾ、,.. . .,-‐' ,.ノ }
     ゝ  | ―‐-、_ヾ、 _ _,-‐' i,.-' }
     { ヽ|  yt-ァ、   , t-ァy i,.-'|
      i/ヾ  ``´‐'   ` `´´ ゝ、ノ
      ヽ_|            |_ノ
        ヽ     〈|      /
         \    -_-   /
          l ヽ  __   '|
        __,====┬,┬====,__
     ' ´ ̄ |  Π | | | Π  |  ̄ `
         `‐―‐| | |――'´
純粋に書いてないだけって作者もいるとは思うけど
一連の騒動で離れていった作者もいたんだろーな・・・・
かまへんかまへん。
UPするなら十分推敲してからにしてくれよ
間違えや矛盾点でこんな流れになったんだからさー
>>567
間違えや矛盾点なんて今までに何度もあったよ
この流れは最近の雰囲気の悪さからだろ
作者だけのせいでは無いだろう
あえて言うならこのスレの住人全員じゃないのか?
今まで培ってきた住人の良心を信じるとしましょうかね。

場所が場所だし、こうなる時もたまにはあるさね。
作者さんにはここを乗り越えて頑張って欲しい。
やっとここも2chらしくなったか。よしよし。
今まで荒れそうなネタで良くここまで続けてきたよお前らは。
まあ、所詮2ちゃんねらー、公式臭い空気に耐えられなかった奴がいたんだろう。
誰だか知らんがそいつのおかげで堅苦しい雰囲気から解放されてよかったな。
さあ、溜め込んだ物を吐き出す様に思う存分荒らし、荒らされるがいい。
>>570
君は良い人だな
572名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 19:36
        , 个ー-、-―-、___
       /  i ヽ  ヾ     "ゝ
      / ヽ ,λ ヾ、 `ー-‐' ,. ゝ,
     〈   !  ヾ、ヾ、,.. . .,-‐' ,.ノ }
     ゝ  | ―‐-、_ヾ、 _ _,-‐' i,.-' }
     { ヽ|  yt-ァ、   , t-ァy i,.-'|
      i/ヾ  ``´‐'   ` `´´ ゝ、ノ
      ヽ_|            |_ノ
        ヽ     〈|      /
         \    -_-   /
          l ヽ  __   '|
        __,====┬,┬====,__
     ' ´ ̄ |  Π | | | Π  |  ̄ `
         `‐―‐| | |――'´
573名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 20:34
亜こっ真民
574名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:00
米百俵の精神で頑張りなさい。
575名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:08
やっぱり魚肉ソーセージは最高です。
576名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:09
今日はこれから酢豚を食べます。
577名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:10
痘痕も靨
578名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:11
蓼食う虫も好き好き
579名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:16
スキッピィ
ピーナッツバター(チャンク)
アメリカ企画No.1のピーナッツを90%以上含有。
和、洋、中、幅広くお料理にお使いいただけます。
品名/ピーナッツバター(粒入)
原材料名/ピーナッツ・砂糖・植物油脂・食塩
原産国名/アメリカ合衆国
内容量/340g
正味期限/上蓋側面に記載
580名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:18
俺の名はキングオブハート!世界最強の男だ!
自分の気に入らない展開になると荒らしにはしるっていうのは
やっぱりこの板は若いコが多いんだなあって実感するね。
582名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:24
ブルドック中濃ソース
品名:中濃ソース
原材料名:野菜・果実(トマト、りんご、プルーン、その他)、醸造酢、糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、食塩、香辛料、コーンスターチ、アミノ酸液、増粘剤(タマリンド)、カラメル色素
内容量:300ml
保存法法:直射日光を避け、常温で保存して下さい。
583名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 22:33
ギャルゲー板も21禁板に加えれば問題はある程度解決されるな
584583:2001/06/23(土) 22:34
と、さげよう
>>581
そう?サクラ本スレは結構年齢層高いと思ったけど。

おっさんの荒らしか…それはそれで鬱だ…。
グダグダ逝ってねーで
かちゅーしゃ使えや
SS職人にはもっと優しくするべき。
なんか既に、SS職人に優しくする・しないの問題じゃない気が
するんだが。

それにしてもこのスレのエリカたんって、人気キャラだったんだねえ。
ふむ、このスレ荒らしてるのはエリカ信者ということか。
だからさー、その手の発言やめろよ
問題になっただろーが
糞荒らしは逝って良しだが
そもそも事の発端は♪のボケの駄文が引き起こしたようなもんだ
くれぐれも逝って良し
エリカ信者(・∀・)ウザイ
トホホ・・・
ストーリーが完結する前に崩壊するのか・・・?このスレ。
>>550に戻って、無限ループだぜ(藁
>>593
まあまあ、問題起きた昨日の今日でしかも週末のテレホときてるもんだから、
荒れるのは予想ついたでしょ。
あと3日もすれば飽きて元通りのマターリスレになるさ。
ちょっと前、自らエリカスレ破壊したと思ったらこんどはこっちに...
エリカ信者(・∀・)ウザイ
597名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/23(土) 23:30
        , 个ー-、-―-、___
       /  i ヽ  ヾ     "ゝ
      / ヽ ,λ ヾ、 `ー-‐' ,. ゝ,
     〈   !  ヾ、ヾ、,.. . .,-‐' ,.ノ }
     ゝ  | ―‐-、_ヾ、 _ _,-‐' i,.-' }
     { ヽ|  yt-ァ、   , t-ァy i,.-'|
      i/ヾ  ``´‐'   ` `´´ ゝ、ノ
      ヽ_|            |_ノ
        ヽ     〈|      /
         \    -_-   /
          l ヽ  __   '|
        __,====┬,┬====,__
     ' ´ ̄ |  Π | | | Π  |  ̄ `
         `‐―‐| | |――'´
>>597
これさえ貼られなければ荒らしに発展しなかったかもしれないのに…
あやめ
UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
アホエリカ信者はマジで逝ってくれ
頼む
>>595
それでも駄目なら、これ以上はここで続ける必要もないでしょ。
書き手はメールで投稿→ログサイトに掲載という形でも充分やってけるし。
ていうかどの板でも遅かれ早かれコテハンってのは叩かれる
傾向が強いのはみんな重々知ってるよね?
当たり前の事だろうけどコテハンってのは名無しさんと違って
微妙な言葉使いでも個人が特定されてるだけに叩かれやすいの。
だから作者の人達がコテハンを持つとマズイの。
何がマズイって作者自身にとって。
まず特定のコテハンにファンができれば必ず「〜さんがいい」って声が出てくる。
そうなると当然「比べられる側」の作者には遅かれ早かれ批判が出始める。
名無しで書き込んでる分には何も言われないけどコテハンを名乗ってる限り
「名指し」で批判が出始める。
批判の傾向は当然単なる指摘に留まらず「罵倒」「中傷」等も出始める(今までのレスを見てのとおり)
そうなればあとは説明するまでも無いんです。
コテハン作者は一人一人確実に潰されてゆき、それをROMしてる人間もビビって
書き込めなくなる。
支持され潰されてないコテハン作者一人二人で進めますか?
ですが残ったコテハンとしては叩かれる可能性が高い状態では書き込む気も失せるでしょうね。

結果:廃れる

つまりコテハン罵倒関係の荒らし防止と本人の意欲喪失防止には
コテハンで書かないのが一番手っとり早いんです。
第一ムキになってコテハンで書き込む理由もメリットも無いワケですし。
>600
そのほうがいいよ。マジで。
そもそも全員が納得できる展開なんて無理なんだから。
>>601
俺は大分前にそれと同じ事を提案したんだが、
「脳内でほざいてろ」と言われたよ・・・。
それしか方法が無いような気もするけど
それはそれで寂しいものがあるね
>>603
あ〜、漏れも1度脳内でほざいてろって言われた事あるYO!
多分同一人物なんだろうけど同じセリフしか言えないのかな?
まあ、焦らずマターリといきましょう
>>601
今までそんな事必要無かったんだよ。
比べられるとかそういうのじゃなくて明らかに空気が読めてない
書きこみがあったせいでこうなったんだから。
それは作者だろうが読者だろうが叩かれるのは同じだし、
コテハンに限った事じゃないだろ?
問題はそう言う事じゃないと思う。
つまり最初から全員名無しでやってたとしても結果は変わらなかったって事
>>601
ヌマソ、コピペだと思って飛ばしてた(w
ちゃんとした意見だったのね
今からちゃんと読みます・・・
>明らかに空気が読めてない書きこみ
参考までにどういうのがダメか教えて下さい。
最初は「SAKURAROYALE氏」だったので区別する為とか、序盤ロベリアの暴走に
対して“文責”という意識が名乗らせたとか。>コテハン
たしかに今更名無しにした所で常連作者の文体は割れてるからな。。。
物語も終盤に差しかかってる所だし気合いで乗り切ろうか。。。
俺は書けないけど。。。
613名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/24(日) 00:34
        , 个ー-、-―-、___
       /  i ヽ  ヾ     "ゝ
      / ヽ ,λ ヾ、 `ー-‐' ,. ゝ,
     〈   !  ヾ、ヾ、,.. . .,-‐' ,.ノ }
     ゝ  | ―‐-、_ヾ、 _ _,-‐' i,.-' }
     { ヽ|  yt-ァ、   , t-ァy i,.-'|
      i/ヾ  ``´‐'   ` `´´ ゝ、ノ
      ヽ_|            |_ノ
        ヽ     〈|      /
         \    -_-   /
          l ヽ  __   '|
        __,====┬,┬====,__
     ' ´ ̄ |  Π | | | Π  |  ̄ `
         `‐―‐| | |――'´
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`) < けんかはやめてー
 (つ旦と)   \わたしのためにあらそわないでー
  と_)_)    ̄ ̄ ̄ ̄
言いたくは無いが「終わり」が近い気がする。
スティーヴン・キングの「ミザリー」を思い出すなあ。
>>616
どこがどう?
解説キボンヌ


              ♪
一応このスレでコテハン持ってるんだけど
今後は名無しの方がいいんですか?

っても文章でばれると思いますが・・・・
620616:2001/06/24(日) 00:47
>>617
書き手と読み手の境界線が曖昧になったがために起こってしまった悲劇と言う点で。
>>619
今更って感じだよなー(w
文で分かるだろうし・・・・意味無しと思われ
○○書いたヤツ氏が残ってるのは不幸中の幸いだな。
彼がいればログサイトを足がかりに立て直す事も出来るだろうし。
どうせ話も終わりに近い事だし、それぞれの作者さんは
練ってる構想全部一気に書き込んじゃうってのは?
無理強いはできないから書きたい作者さんだけがそれぞれ
一気にラスト書いてくの、一人一人(つまりラストは完全パラレル。)
そうすれば泣いても笑ってもそれでおしまい。
あとは絶賛の嵐が来ようが非難の荒らしが来ようが関係無い。
とにかくそれでオシマイなんだから。

最終手段っぽいが、とりあえずこの膠着状態を打破したい。
話が二転三転してるから作家さんも書きにくいんじゃないの?
誰か一人がラスト書いちゃったら、やっぱり他の作者さんは書き込みにくいと
思うよ。
構想がかぶってることもあるだろうし。
それはキツイ。あまりにキツイ。
これまで、一度に書くのは数レス分くらいだったのに、
そんことになったら何十レスも書かなきゃいけなくなる・・・。
こうなったら、とりあえずどこの続きからつなげるか、どういう展開に
持っていくかは、次に書く作家に全権委任するのはどうか。
たとえどうなろうが、いっさいうらみっこなしで。
ログサイトに、>>533まで載っている以上、あそこから繋げるのが当然じゃないかな。
書かれてから、まだ1日しか経っていないんだし。
取り合えず、今でもこのスレを見捨てていない作家の人、手をあげて〜。
忙しくて書けない人も構わないよ〜。
コテハンで書かせていただいている者です。
スレが下がりきったら、また書かせていただきたいと思っております。
荒れるようでしたら、名無しででも。
…文体で誰だかわかるでしょうが(藁
 とりあえず、私も見捨ててません、もしかしたら名無しで書くかもしれません
LIPSを発生させて、ストーリを分岐させる。で、マルチエンディングってのは?
ひと昔ふた昔前にアドベンチャーゲーム的な小説ってあった。
主人公の行動に選択肢があって、選んだ行動によって「12番へ」とか「26番へ」
とか指定の番号の章へ跳ぶシステムでした。
足りない文は補填して、この形に再編してみるのはどうでしょう?
>>632
それやるんなら
ぜひHなオプションも加えてくれい
>>632
それは作家一人が一つの流れを受け持つってこと?
>>629
まだいますよー
とりあえず過去ログ落ちするまでは静観するつもりですが。
ここの作家さん達はBRを地でいってますなー

不謹慎ヌマソ
>>629
見ています。不思議と静かな心持ちです。
>>633
とりあえずお前もコテハンやめれ。
いいかげんウザイ。
コテハンって確かにデメリットもあるけど、匿名もデメリットあるよね。
コテハンになるという事は、ある意味責任を背負うということで、
ずっと匿名でやってたら、自分の好きなキャラだけに都合のいい展開にする奴とかが
現れて余計荒らしの感情を逆撫でしていたと思う。
>>639
コテハンだったからこそ今まで折り合いが付いてきたんだと思う。
名無しでやってたら文句、批判、修正のオンパレードだったぞ、多分。
ある程度常連の作者だったからこそ今後に期待って事で、
展開に不満があっても黙っていた人は多いと思う。
それに叩かれたからって逃げ出すくらいなら2chじゃやってられないでしょ。
641633:2001/06/24(日) 16:46
名無しなら638のレスは無かったと思う
ハンドル使うと叩かれやすいということが
これで実証できたはずだ
>>641
確かにそうだけど、これまでの君のレス見ると
叩かれるに値してると思うぞ?
作者が○○死ねとか言うか?
荒れ出したのって新スレになってからなんだな
前スレの中盤のマターリ具合が懐かしいYO
前スレラストに載った話(大神の続行宣言など)がその端緒と思われ。
地殻変動か?
誰も上げてねェェェェー!
久しぶりに見たら凄いことになってましたね。
自分も生きてます。一部の人は氏んでほしいと思っていらっしゃるようですが。
書く気も十分ありますよ〜!
でもちょっと忙しくなってきたので、今までみたいには無理かもしれません。
>>647
ワラタ
単に書きづらいんじゃない?
どう扱ったもんかという、思わせぶりな設定がごろごろしてるし。
「帝劇...」
悲しげな声でさくらは言う。
「やっとついたね!さくら!」
さくらの悲しみを紛らわさせるためにレニはわざと声を張り上げた.それが自分らしくないとはわかっていた
「レニ.静かに!」
「そうだったね.盗聴されてるかもしれない」僕等はまだ窮地にいるんだとレニは自分に言い聞かせた
その時何処かで聞いた感高い声がさくらの耳を突き抜けた...
 「すみれさん!」さくらは思わず声を上げる。それをみたレニがとっさにさくらの口を塞ぐ
「レニ!レニ.ミルヒシュトラーセ出てきなさい!」
まるで鬼のような顔をしたすみれが帝劇周辺を歩いている。
帝劇の見張りは思ったより薄い...レニはそう直感した。
「さくら.なんだかしらないけど帝劇の様子がおかしい.もしかすると何か異変が起こっているかもしれない
僕は内部を少しみてくる.幸い見張りもいないようだし...だからさくらはすみれを説得してみてくれないか?」
レニはいきなりすごい事を言い出した.帝劇を前にしてあせっているのだろう.
「そんな.危険よレニ!」さくらは感情をあらわにした.そしてすみれの声が響く...

「出てきなさいレニ!そこにいるのは分かっています!」

「居場所がばれたみたいだ..さくら頼んだよ」
そしてレニは帝劇内へ消えていった....
駄文で悪いです..でも僕がきっかけで皆さんが復活してくれれば
幸いです..しかも勝手にレニとさくらが帝劇に着いています
ではみなさん最後まで頑張りましょう!!
>>651
志は高く評価するんだが…。>>450ですみれとレニは会っているんじゃないか?
活動写真館ですみれが単独行動する
花火に看取られエリカ死亡
さくら、レニ帝劇前ですみれと遭遇
花火、チラシの走り書きを見て帝劇へ
すみません本筋を誤解してました
だから僕のレスは無視したって結構です
失礼
まあ、帝劇に入る以前に、近づいただけで首輪がボン! といきますが。

さくら対すみれがあったときのために古武道の本などをあさってみたんですが、
なかなか難しいですね。というのも、薙刀の方には対剣術の技が特記してあるの
ですが、剣術側で対薙刀の技を詳細に説明してるのって見あたらなくて……。
参考になるかどうか…
ttp://www.nona.dti.ne.jp/~atago-mt/mb0090.htm

無事完結、期待してます
>>647
とりあえずあなたは結構です
>>657
てめえに選択権はねえ。
>>658
確かに選択権はないが、ハッキリ言ってやれば自粛してくれるかなーと思って
コテハン禁止になったの?
>>655
竹内流などの、総合系古武道を調べましたか?
特に、現代剣道系で対他武器等の術理を調べるのは難しいと思われます。
私から見れば、北辰一刀流も現代剣道に属して考えちゃうけど。
>>660
まぁ無理にコテハン使わんでもいいだろ
>>629
嵐が怖いのでこっそりと見守っています。
今は……勉強地獄なもので(藁

個人的には、どこかから仕切り直しするという手も…。
このまま続けても果たして面白いかな…と。

♯ いまさらですが、どのキャラにしてもたった1レスで殺すのは……。
>>663
要約すると「自分が書く気はないが、織姫が死ぬ直前から誰かやり直せ」
ってことだな。
>>663
前半エリカたん1レスで殺しまくってたじゃん…。
何の見せ場もないまま逝ったグリ様カワイソウだったにゃ…。
ここから再び活気付けさせてやるぜってくらいの意気込みの作者はいないのかね…
1部の作家を養護するわけじゃないが
中盤にコツコツとUPしていたのに
後から参加した作家が急展開させすぎてた気がする。
「理不尽な死」こそが、BRってもんじゃないかいな?
これが「生き残りで陣形を組んで霊力をアップさせればこれ以上の殺し合いは
必要ない!」なんてことが発見されて、なし崩しに解決してしまったら萎えるぞ。
669チェキナ名無しさん:2001/06/25(月) 15:45
さくらが生き残ってれば俺は満足なんだが
前スレラストからの流れを受ければ、展開が早くなっちゃうのもある程度は
仕方ないのでは。
いや、作家批判じゃなくてね…。

とは言え、一部の作家が焦っていたのは確かだと思う。
話の流れがある程度集中しちゃって、書いてもお蔵入りになる可能性は高く
なってたし。
671663:2001/06/25(月) 16:47
>>664
いいえ違います。チャンスがあればいつでも書きたいと思っています。
それこそ勉強投げ打って。
>>665
グリ様を殺したのは私じゃありません。
ええ、私だってグリ様をもっと書きたかったですよ。正直。
今でやっと30万がいっぱいいっぱいだってのに
1年後なんて…
>>672
スマソ誤爆
今更言うのも何だけど、打ち合わせ用の掲示板無しに
リレー小説をやること自体無理があったんじゃない?
ログサイトにでも作った方がいいかも…
>>671
だからそんなこと言い出したら序盤の序盤から仕切直しになっちゃうってば。
各作家とも、そんな気力も根性も残ってないだろう。
>>665は例を挙げただけで、>>663が殺したとは言ってないと思われ
サクラ4発表で死にかけていたサクラスレが息を吹き返しているな(ワラ
死にかけたちんこ野郎も復活してるし(w
匿名掲示板の嫌な部分がすべて出てるな。(藁
で、結局どうなるんだ?
仕切り直しにするのか、このまま続けるのか決まらないと、やりようが無いんだけどさ。
花火、レニ、すみれは首輪着けたまま帝劇いくの?
>>533の続きからでいいんじゃないかな。
>>650氏には悪いんだけど…。根本的な設定ミスがあるから、ここからは
続けられないと思う。
首輪が取れたっていう描写があるのはさくらだけ?
花火も一応は首輪が機能しなくなってるんじゃない?
花火の首輪は良く分からん。
装着している人間が生命活動を停止すると、首輪の機能も停止する仕様って事かね?
その辺の曖昧さで更に書きにくくなってるのかねー?
首輪の事は必要以上に気にしなくていいんじゃないかね。
霊力を高めるために殺し合いをさせているという設定がある以上、
そう簡単にボンボン爆発させると目的が達成出来なくなるんだからさ。
帝劇行けば嫌でも爆発じゃねーの?>設定で
>>460を読むと、最後の一文は「花火の首輪が機能しなくなった」という意味で
入れてるんじゃないかと思う。
まあ、そこらへんは実際書く人間が判断すればいいことだけど。
だからさ、あんまり爆発されると黒幕にとっても都合が悪くなるから、
オートで爆発する設定を解除して、その代わり帝劇を封鎖して入れなくするとかで、
話を続ける事も出来るわけじゃん。

まあ、その辺は作家の裁量なんで、あまり外野がごちゃごちゃ言う事じゃないけどね。
691690:2001/06/26(火) 02:30
上は、>>688へのレスね。
何となく最近
「取りあえず書いておけ〜。多少つじつまが合わなくなっても後の人が何とかしてくれる〜」
って感じでうpしてる人が多い気がする。
それが荒れた原因の一つでは無かろうか?
>>692
正確には

UP
 ↓
矛盾、間違え判明
 ↓
読者から色々意見出る
 ↓
作者補足レスで「他の作者さんが上手く辻褄合わせてくれるでしょう(^^;;」

これの繰り返しだもんね・・・
2ちゃんはアップした文章の修正や削除が出来ないから、
多少は仕方ないかもしれないけど、
やはり、明らかにおかしい個所は書いた本人が該当個所を修正して、
ログサイトには差し替えたものを掲載するくらいのことはしてもらいたいな。

ちなみにログサイトには、「加山雄三」がそのまま残ってたりする・・・。
695629:2001/06/26(火) 07:47
なんだかんだ言って、作家の大半は残ってるようだね。
つーか、呼びかけた俺自身が一応作家サイドの人間だったりするんだけど(藁。
696ヒヒヒ:2001/06/26(火) 16:55
エリカを強引に復活させる内容を製作中
>>696
好きにしてくれ。
もうどうでもいいよ。
桐山役の人間がいないっつーのが致命的だよな。
>>698
別にオリジナルの通りに展開する必要は無いだろ
700名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/26(火) 17:24
全員氏ねよ
>>699
(゚Д゚)ハァ?
やる気のあるやつがいなくなって話が停滞してるの分からないのか?
まだエリカ信者がいるのか。
もうお前らが望むような展開にはならないぞ。
さっさと廃れたエリカスレにでも帰れ。
>>702
煽るな。荒らされる原因になる
>>702は573
>>704
残念!
句読点の使い方が間違ってるのがヤツだ。
では。俺じゃないな、
708かちゅーしゃer:2001/06/26(火) 20:11
699の時点でどこまでsagaってたんだ?
>>707
5、7、3、発、見、!、!。
>>709
む、コナミとな!
 俺の知らないところで話題になっている(藁)
>>711
573たん?帰ってきたの?お帰り!
最終的には解決しなくちゃいけない設定を挙げると

1)賢人機関の思惑
2)レニが助けられた理由(=1?)
3)帝劇内に出現した降魔(≠業魔、となった)
4)加山はどこまで知っているのか

こんなもんか?
>>713
2)は>>532で解決してるんじゃん?

1)が一番むずかしい。業魔はウソらしいし
>>713
その裏設定がごちゃごちゃしてきた頃からつまらなくなって行ったな。
中盤の頃が一番面白かったよ。
>>715
 確かに俺が作った思わせぶりな複線を他の人がどう料理するか見
たかった部分はあります
>>716
それはいいと思う。
ただ、他の人が手を出さない(出せない)場合、自分がちゃんと落ちをつけられる
ところまで考えているならね。
石だけ投げて投げっぱなしは、愉快犯と一緒だし。
こういう時だけはコテハンになれば?
>>718
こういう時って?
>>716
が何を指すのかわからないじゃん
いや、名乗らなくてもいいでしょ、大体誰だかわかるし(藁
諸般の事情で名乗りにくい作家もいるんだ、察してやれ。
「思わせぶりな設定を書いちゃった作者」ってことだけわかれば充分じゃ?

どーでもいいけど、また「伏線」が「複線」になっておるよ…。>>716
>>717
一応今後の展開を考えてみてはいるんですが…
アップしてもいいでしょうかねえ?
>>722
いいと思う。
ここで外野がぐだぐだ言ってても、話は進まんし。
 分かりました、では準備がありますので、出来れば明日にはアップしたいと
思います、とりあえずコテハンは封印と言うことで
725彼の人の想いは:2001/06/27(水) 00:22
開始前の説明どおり、もし本当に「世界中に降魔が出現」するのだとしたらレニの
脱出計画は何を考えてのものだったのだろう。
設定によれば、霊子甲冑の作戦行動限界は2時間。損傷の回復や修理/整備はもち
ろん、世界中への移動を考えると、バックアップ組織の存在は不可欠だ。生身で
“世界中”戦い歩くのは無謀極まる。
では脱出後、いっしょに逃げた大神を仲介にしてプログラムの中止などの交渉を
行うつもりなのだろうか。いや、これはレニ本人の「降魔は僕達が倒せばいい」
という発言と矛盾する。
そこで考えを一歩進め、レニの脱出計画組への発言全てがフェイクだとしたらど
うだろう。
レニは初めから大神一郎の殺害を決意していたのだ。
「2」で仲間の重要性に気づき、大神にそれ以上の感情を抱いた彼女だったが、
彼が選んだのは別の女性であった(と、しておこう)。帝劇や巴里撃のメンバーを
見るにつけ、自分が「女」として欠ける部分があると何度となく思い知らされた
レニにとって、初めての想いはマイナスのベクトルへと転化していったのである。
プログラムが、それに火をつけた。
ヴァックストーム計画参加者であるレニにとって、それは絶望でなく、大神殺害
への道標であった……。

なんか間抜けな謎本みたいですね(w
脱出計画がつぶれて云々て話しがありましたけど、逆にその計画の矛盾点が気に
なってしょうがなかったんですよ。
いつ裏を明かしてくれるかと思っていても、たまに出ても爆弾をカチャカチャ
やっているだけだったし。
ま、本編が停滞している間の暇つぶしです。
722がUPしてくれれば煮詰まっている作家さんも活動再開するだろう
UPするのに、伺いを立てるようになったか……
今日中は書けない?
729728:2001/06/27(水) 00:54
>>728
他の人がってことね
>>728
明日うpしたいって>>722がいってるんだからそれを待つべきだろう
いくら「早いもの勝ち」ってもね
むううう・・・。
書きかけだったんだが、ダブるといかんから明日まで待つか・・・。
>>731
とりあえず、誰のシーンでしょうか?私は花火のシーンを書いているのですが
733728:2001/06/27(水) 01:29
あれ?何人居るの?>書いてるひと
>>731
大神。
そっちが花火ならダブることはないよ。
>>734
なら遠慮なくどうぞ、期待しています
736728:2001/06/27(水) 01:56
書いてるひとが二人いるようですね。私はやめときます
737734:2001/06/27(水) 07:07
ヤバイ。アップ直前にミスに気が付いた。
>>460の最後の台詞、どう見たって琴音の台詞だもんなぁ・・・。

つーわけで、いじり直さなきゃいけないんで、アップは明日。
スマソ・・・。
「ここは・・・帝劇の舞台?」
薄暗い舞台の上で、真宮寺さくらは戸惑っていた。
舞台での通し稽古は来週の筈。なのに何故、私はここにいるの?
いえ、私だけじゃない。
花組のみんな、それに・・・巴里の人達まで。
誰もが事態を飲み込めなかった。
薬か何かで眠らされ、ここに集められたらしい・・・それだけは判っていた。
その時、舞台の照明が一斉に点灯した。
眩しい・・・眠気が抜けきらない体に、それは余計に眩しく感じられた。
そして、客席の中央にピンスポットが当てられた。
そこにいるのは・・・米田中将?
米田は、コホン、と一つ咳払いをした。
「ようこそ諸君。巴里からも、御苦労であった。」
全員の視線が、米田に集中する。
そして米田は、到底信じられない言葉を発した。
「今日はひとつ、皆に、殺し合いをしてもらう!」
>>738
荒らしはやめてくれぃ
 花火は帝劇に向かって走っていた、幸い、仲間を捜して歩き回っている
時にこの辺り一帯の地理は頭の中に入っていた。
 (ここを抜ければ近道のはず…)
 倉庫街を全速力で駆け抜ける、すみれがレニを狙っている、早く二人に
合流しなければならなかった。
 「…………いた!!」
 花火の前に倉庫街をゆっくりと歩く二つの人影が見える、まだ距離があっ
てよく見えないが、もう生き残りはほとんどいない、おそらく二人に間違い
ないはずだ。花火は走りながら叫んだ。
 「さくらさん!!レニさん!!」
 声をかけられた二人がゆっくりとこちらに振り向いた、その影が花火の視
界の中で大きくなるにつれ、一つの違和感に気付く、二人は黒い服を着てい
たか?花火の背中に悪寒が走った、このままではいけない、花火はほとんど
本能的に近くにあった扉の開いている倉庫に飛び込んだ。
 「きゃあっ!!」
 前方の二つの影は、花火の呼びかけに鉛の弾で答えた、正確には二つの影
のうち一つが。花火の反応があと0.1秒遅れていたら蜂の巣だった。
 「馬鹿!!いきなり撃つ奴があるか!!」
 「いいだろうが、ちょっとくらい。」
 二人の男が倉庫の中に入ってきた、誰かまでは分からないが相手の殺意は
明白、まさに絶体絶命だった。花火は入り口近くの死角に身をひそめながら
自分の迂闊さを呪った。
 「おーい、どこに隠れたー?」
 「それで出てくるわけ無いだろうが…」
 二人は倉庫の奥へと入っていくのを確認し、花火はひとまず息をついた。
 (男の人だったわ…あの人達は…一体誰なの…)
 ここには自分たちしかいないはずなのに。

 【残り4人】
とりあえず書けた所までアップしときます、続きはもうちょっと遅れますんで
そこんとこよろしくお願いします。

 「どこだー。」
 背の高い方の黒服の緊張感のない呼びかけに、もう片方の黒服は頭を
抱えた、倉庫の中を探していた。
 (あまり時間をかけると逃げられてしまうな…)
 男はゆっくりと辺りを見回した、この倉庫自体は対して広い物ではな
いがシャワーが使える浴室に、奥の方には仮眠室も設置されている、守
衛のための物だろうか?この規模の倉庫にしては豪勢な作りだった。
 「おい。」
 男は背の高い方の男に声をかけた。
 「なに?」
 「お前は仮眠室の方を探せ、この広さの倉庫に隠れるなら、どこか一
カ所にじっとしてるはずだ。」
 「オッケー。」
 背の高い方の男は仮眠室へ入るや否や、声を挙げた。
 「おーい、食いかけの缶詰あったぞー、食っていい?」
 「駄目だ。」
 背の高い男は舌打ちをしながら捜索を続行した、男は倉庫内をくまな
く歩き回るが、ネズミ一匹見つからない。
(困ったな…我々の姿を見られた上にあの馬鹿が発砲してしまった…
おかげでソレッタ=織姫のように見逃すわけには行かなくなってしまった…)
 自分の姿を見たのが誰かまでは判別できなかったが、他の生存者達に
自分たち介入者の存在を知られるてしまうと、後々面倒なことになる、なんと
してでも見つけだして口を封じ、自分たちの存在を隠さなければならない。
 男は捕まえた後の目撃者の処遇を思い悩んでいた、手元に首輪を爆破させ
るスイッチがあるが、これは本当に緊急の時以外は使えない。
(まあ…首輪をつけている以上は殺すのが私でも問題ないからな…かわい
そうだが殺すのが妥当か。)
 男が考えをまとめるのを待っていたかのように仮眠室から背の高い男が
飛び出してきた。
 「おーい!!」
 「見つけたか!!」
 「いやいやいや。」
 背の高い男は花火ではなかったが、二つの人間の首根っこを捕まえ、掲
げて持ってきた。本当ならかなり痛いはずだが、全く動かない、声も挙げ
ない。
 「なんだ一体?」
 「これだよ、これ、これ使ってあぶり出そう。」
 男はそれをよく確認した。
 (まあ、試す価値はあるか。)
 背の高い男は仮眠室のベッドにすみれが丁重に寝かせていたコクリコと
紅蘭の遺体を発見したのだ。

 【残り4人】
予約するのは勘弁…
744訂正:2001/06/27(水) 16:55
×(男の人だったわ…あの人達は…一体誰なの…)
      ↓
○(殿方だったわ…あの方達は…一体誰なの…)
の方が花火らしくていいですね。
相変わらず句読点の使い方間違ってるな。
あと、訂正する必要のないようにUP前に推敲したほうがいいと思われ。
ついにというか、なんというか、BRでもなんでもなくなっちまったな。
>>742
うーむ…
 ていうか、サクラ大戦と関係ない奴が活躍しすぎ、ウザイよ
エリカスレ潰しの次はここか(ワラ
>>748
同意。ダメSSの典型例だね。

                _ ‐‐ー丶ソ‐---__
              _-⌒           ̄ ̄ヽ
            /                \
           -                   ヾ
          /   ノ  /  丶 丶  ヽ      )
          -   ‐  ソ  / /  ヘ   Y      |
          |    | │││ │ │ 人 │      |
         │  (││││ ││││││      |
          |  │丶│││││ ゝ│││      |
         │  丶│二ゝ ソ\│ 人三ヽγ│ |    |
          |  │/ / pヽ 丶ゝ∧p│\ |   |    |
          │  |   ⊥ノ     ヽ_⊥  │   |    |
          |   │             ノ   |    |
          |    |_     〆     __⊥    |    │
          |      ゝ   ____     /     |   ヽ
          |  ヽ ヘ│ヽ   \_/   ノ|    ││ │
          |   ゝ ヽ  r   ____  イ /       ││  ヽ
     / ̄⌒ (   | ヽ | |-____________ _┘       │ ̄ ̄ ̄ ̄-----_ 
    イ__   |   | \ゝ |-___________│ |       │    | ̄---┘ヽヽ
    「 __/  | |   γ/==†=丿 イ  丿  │      ̄---  ┌|
   / ノ       ヘ ヽ イ_│    ノ _ノ |   │  │         │ ノ   |
   │ |       "\   |    " ̄  ノ  丿  │          | |    |
   │ |            ヽ      ノ  │  │        ノ  |   |
>>742はあぼーんだあぼーん!!誰か他の奴書き直せ!!
どこからおかしくなったんだろうか・・・
序盤のロベ問題解決して順調に進み出したのにナー
せっかく書いたのに…また続きアップしちゃやっぱまずいですよね…
>>754
いや、別にいいんじゃない
黒服の件は消化しないといけないんだし

>二つの人間の首根っこを捕まえ、掲 げて持ってきた。
>本当ならかなり痛いはずだが、全く動かない、声も挙げない。
ここシュールでいい感じ
>>754
2人組に花火が殺されちゃう展開だと
大荒れになりそうだよ。
ファッキングジャブくらい、わかれ、バカ野郎。
>>756
手傷を負う程度でも、そのせいで他の隊員に殺されたりしたら、もう。
戦犯が誰か考えよう
ここにいるみんなが戦犯だ、そこら辺は荒れ始めたところで結論が出てる
>>755
黒服は去っていったと思って安心していたんだよ……。
消化も何も、賢人機関の手先だった、でいいじゃん。

織姫に目撃されたときもそうだけど、黒服ってこっそり活動しようって気が
全くないよね。
これまで無念を呑んで死んでいった隊員たちのことを思うと、イレギュラーに
闊歩して、ついには積極的に殺人に動き出した黒服の描写を読んでいると、
腹が立って来るんだがなあ。オレだけか?
>>754
個人的には見たいっス
この後の花火の爆発が
>>761
>無念を呑んで死んでいった隊員たちのことを思うと、イレギュラーに闊歩して・・
そこが不条理で良いんじゃないか
スパイスみたいなもんだ
つーか、花火ってとことんレーダーを使わねえな(藁
レーダーの表示を追っていけば道に迷わないし、あの2人が隊員じゃない
ことも一発だったろうに。

 花火は最初に隠れた場所から全く動かなかった。背の低い方の男が
最初から最後までずっと出口の方から目を離さなかったからだ。ここ
で迂闊に動いたらねらい打ちになる。
 「はっ…ぐむ…」
 くしゃみしそうになるのを必死でこらえる。エリカに助けてもらっ
てから、濡れた服が冷たく肌寒く感じるようになった、悪寒がする、
風邪を引いたかも知れない。どうやら土砂降りの中無理をしすぎて
しまったようだ。
 「はぁ…」
 小さく溜息をついて様子をうかがうどうやら奥の方で二人の男が
何か相談しているようだ。今なら逃げ切れるかも知れない、花火は
足に力を込めようとしたが…
 (駄目だわ…)
 二人の男が向こうから戻ってきた、花火は脱出を諦め、再び息を
ひそめる。
 「おーい、でてこいよー。」
 背の高い男が何か大きな固まりを持ち上げている、花火は確認し
ようと目を凝らし、絶句した。
 (コクリコ!!紅蘭さん!!)
 それはかつての仲間達の遺体だった、特にコクリコは破けた服の
隙間からえぐれた肉が覗いている(すみれがすべての破片を取り除
いた)。死んだとは聞いていたが一体誰がこんな事を?花火の目か
ら涙があふれてきた。
 「早く出てこないとこいつらに…」
 背の高い男は二人の遺体を地面に叩き付けた。
 「こんな事しちゃうぞー」
 男はさらに二人の遺体を踏みつける。それを見た花火は体中の血
液が沸騰するような感覚に取り付かれた。
 (なんて事を…なんて事を!!)
 出来ることならばこのまま彼らの前に表れてその頬を叩き付けて
やりたかった、しかし駄目だ、これは敵の罠だのこのこ出ていった
ら蜂の巣にされてしまう。
 (なんて事を!!なんて事を!!)
 背の高い男はコクリコの遺体を踏みにじっている。理屈ではない
こんな事を許すわけには行かない、花火は荷物を確認し、戦略を練
った。何とか敵を倒せないか?そこまでいかなくとも、体勢を立て
直せないか?
 (そうだわ…)
 花火の頭の中で考えがまとまった。目に留まったのはボウガンと
レーダー、そして花火の視界にある小さな小麦粉袋とロープ。この
作戦はある意味カケだが、上手くいけばこの二人を仕留められる。
 (やるしかないわ!!)

 【残り4人】
 コクリコファンの方、紅蘭ファンの方、本当にごめんなさい、
このくらいの事をしないと花火を起こらせるモチベーションとしては
弱いんです…ただ、俺は二人とも好きですし、心の中では泣いてます。

 荒らすのだけは勘弁してください
>>764
花組みしかいないというステロタイプが生んだ状況と思われ
花火もまさか部外者がいるとは思わなかったんだろう
>>766
あーあ……
>>765
最後に出てきた道具なんかなくても、花火ならボウガン2発でいいじゃん。花火に
見えるように死体を踏んでるんだから、射線も通るし。
マリアなんか、暗夜の豪雨の中、切りかかって来るサクラの首輪の一点を
狙い打つことができたんだから、軽い軽い。
>>769
花火とマリアを比べるなよ、格が違いすぎるぞ。
方や良いとこの御令嬢でちょっとばかり霊力ある喪服女、
方やロシア革命の修羅場をかいくぐって大神が来るまで花組をまとめていた猛者だろ?
いくら花火の弓の腕が立つと言っても、所詮武道レベルでの話。
極限状態で遺憾なく技を発揮できるわけも無し。
的撃ち屋(花火)とハンター(マリア)、と言うことだ。

ごめん、「軽い軽い」なんてそれこそ「軽く」言われたんでちょっとキた。
771エリカ再びエンジン全開です:2001/06/27(水) 22:44
・・カ・・・

・・エリカ・・・

誰か私を呼んでる?

「・・起きなさい・・」

誰だろう?・・

ん・・あれ?

エリカの目に日常最も慣れ親しんだ風景が映し出された

あぁ・・・

エリカ教会でお昼寝しちゃってたんですね・・

あ、神父様おはようござい・・・・・

!!!!

その時エリカの脳裏にある記憶がオーバーラップした

・・なに・・・この違和感・・・

いつかの混沌とした地獄の光景がエリカの脳裏によみがえってくる

「エリカ・・」

ここって・・・嘘???

「エリカ・・」

そんな・・どうして・・・?

「エリ・・」

確かエリカは花火さんを・・そして死んだはず・・・・・・

「喝!!!!」

キャッ!!何??

「エリカ!!」

あ、ハイ!

「エリカ!死んでしまうとはなにごとぢゃ♥」


【残り5人】
 「おらおらおら。」
 背の高い男は楽しそうに遺体を踏みにじっている、男はその姿を
見て多少の嫌悪感を覚えた。
 「そんじゃもっとひどいこと…」
 「待て!!」
 入り口の方から四角い物体が放物線を描いて飛んできた。
 (なんだあれは!!爆弾!?いや、支給武器のレーダーだ!!)
 続いて飛んできた銀色の光がレーダーを差し貫く。それから一拍
置き、レーダーが破裂した。
 「うわぁっ!!」
 爆発自体は大したことは無かったが、それは花火にとって十分な
目くらましとなった、身をひそめていた死角から飛び出し、小麦粉
とロープをひったくって外へと踊り出た。 
 「こっちよ!!」
 二人組はすぐに立ち直った。
 「追うぞ!!」
 「待てよ…ありゃあ…北大路花火だぞ…」
 「馬鹿な!!彼女は死んだはずだ!!」
 「いや…まてよ…」
 背の高い男はにやりと笑った。
 「そーか、一緒にいたエリカ=フォンディーヌか…」
 顎に手を当てて笑う背の高い男を見て男は声を荒げる。
 「どう言うことだ!?」
 「あいつの能力は知ってんだろ?治癒能力さ、そいつで瀕死の
彼女を救ったって事だよ。」
 「そんなことは不可能だ!!」
 「嘘だと思うんなら、爆弾のスイッチを押してみな。」
 男はスイッチを取り出し、一瞬迷った。
 「あいつが一度死んでるなら首輪の機能が停止しているはずだ
からな、さらに言うなら霊力もなくなってるはずだ。」
 背の高い男は男からスイッチをひったくり、ためらいもなく押
した、近くで爆音がとどろくと思いきや、全くの無反応だ。
 「な?」
 「確かに…」
 冷静に話を進める背の高い男に、男が頷いた。
 「あれは装着者の霊力で動く仕組みになってる、そして装着者
からの霊力の供給が停止…つまり死ぬと、首輪がそいつの霊力を
全部吸い上げ、その霊力を首輪を通して他の生存者に等分して
振り分るように出来てるからな、それが霊力上昇のカラクリだ。」
 「そして、北大路花火の首輪が停止していると言うことは…」
 「そう言うこと、あいつは一度死んで首輪に霊力を全部吸い
上げられちまったのさ。本体から霊力が供給されなければ、
活動は再会できない。」
 「成る程…」
 「どちらにしても恐るるに足らずだ、すぐに追いつける、行くぜ。」


 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
 外の雨はすっかりやんでいる、花火は必死に作業を行っていた。
小麦粉をこぼさないように袋を破いて穴を開けロープを通し、近く
に放置されていたはしごを使ってつり上げられるように引っかける。
 (これで相手の目をくらますことが出来れば!!)
 花火はこのような作業を行ったことはない、おそらくレニあたり
が見たら笑われるような稚拙さだろう、だがそれでいい、敵をここ
までおびき寄せ、目をくらませるまで罠が崩壊しなればそれでいい。
 「出来た…後はおびき寄せるだけね…」

 【残り4人】
>>771
本気でこれ通す気か?(w
>>771
当然これは無しで
>>696=>>771
1日考えてこれかよ・・・
マジでつまらんから氏んでイイよ
一部真面目な描写があるのが判断に戸惑うな(藁)
何人か作家さん生き残ってるらしいけど
うpされないのはどうしてだろう?

執筆意欲萎えたのか、書きたくても現状があれなんで書けないのか・・・
作家のほうも「氏ね」とまで言われてウプする理由もメリットも
無いからねえ(藁
>>776
そこが不条理で良いんじゃないか
スパイスみたいなもんだ
終わったね、このスレ・・・。
いやまあでも、よくここまで話を持ってこられたと思うよ本当に。
普通リレー小説てなれ合いでもない限りこんなハイペースで話
展開しないからねぇ。
完成度を重視して、このペースで、ここまでやれた。

素晴らしいじゃないか

俺らは未完成で終わったこのSSからたくさんの
友情と人情を学んだんだ
 「ち…どこに消えた。」
 二人組は倉庫街をうろうろと歩いていた、思ったよりも道が
入り組んでいる、下手をすれば迷ってしまうだろう。
 「逃げられたか…?」
 「いや、いる。」
 二人の目の前に黒い服を着た少女が現れたが、すぐに建物の
影に消えた。
 「行くぞ!!」
 二人は同時に駆けだした、目の前の倉庫を右に曲がり、花火
を追う。
 「あなた達は一体何者なの…?」
 建物の向こうから花火の声が聞こえてくる。男は苦笑した。
 (そのくらい教えてやってもいいか…)
 男は背の高い男と顔を見合わせ、頷いた。そのくらいの事は
教えてもいいだろう。どちらにしろここで殺す。
 「俺達は賢人期間のエージェントさ、このプログラムを滞り
無く実行するための裏工作及び監視をを任されている。」
 「そう言ことだ、降魔から世界を守るためにな。」
 「それは嘘よ。」
 花火が二人の台詞を遮った。
 「嘘なものか、現に世界中に降魔反応が広がっているんだぞ、
ここで君たちがしっかりとプログラムを実行して、大神と契ら
ないと大変なことになるぞ。」
 男はつとめて紳士的に台詞を紡いだ。
 「なら、何故コクリコやアイリスが候補に選ばれたの?」
 二人組は顔を見合わせた。
 「…成る程、米田やグラン・マよりは頭が切れるようだ…
いいだろう、冥土の土産に教えてやる。」
 男は既に花火の姿を視界に捕らえていた、物陰からこちらを
伺っているのが丸見えだ。
 「我々はコアを求めてるのさ、数千、数万と言う新型降魔兵器…
まあ、かりに『業魔』としておこう…それらの制御が出来るだけの
生体部品をな…」
 「………業魔!?」

 【残り4人】
 何でそこで終わったと判断するのかは分かりませんが…
今日は眠いのでここまで、続きは明日書きます。
前スレ読んでみ
本文だけじゃなくて他のレスも全部。
中盤までの展開とマターリ具合が涙を誘うよ・・・・
非常に残念だ、でも楽しかったよ。作家さんたちに感謝。
できれば、あそこはああしたかったとか、こうしたらよかったとかを
語り合いたいのだが、無理だろうな。
おいおい、勝手に終わらせるなよ、新手の荒らしか?
30 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/28(木) 00:19
>>1 よ、まわりの反応なんぞ気にしてどうするかっ!!
バトロワの先人達は、まず書いた! 書きたいから書いた!
ならば、書いてしまえっ! ここは書き込んだら勝つ!!
本人が削除依頼を出すまでは、ひろゆき以外に止めることはできんのだ!!

バトロワ系スレッドを立てた時から、退くことは許されん!!
出来うんぬんなんざ、最初っから期待してねぇもんだし。
最後まで書く奴には、誰も文句いう資格は無い。
やってみせてくれよ! 俺はここでみてるからよっ!
>>783
いいね。県人期間,でなくて賢人機関の目的も描写されてるし。ガンガン続けちゃって
ください。この流れじゃイヤな人はさっさと自分のSSアプしてくれればいいだけだ。
>>788
TL3ロワイアルスレからのコピペだね。
俺もそれ読んで感動した。

これでもう終わりと思ってるヤツはもうここに来なきゃいいだけの話だし、
まだまだ終わらないと思ってる作者は人の目を気にせず書けばいいだけの話さ。
メインの展開はこれまで通り、作家個人の判断で書いていくとしても、
やはり、裏事情くらいは決めておいた方がいいんじゃないの?

各キャラはもともと人格がきっちり決まっているから、
好きに動かしてもある程度の枠に収まるけど、
裏事情は決まった設定が無いために無制限に話が広がってしまうんだからさ。
とりあえずそれが明日明かされると思うんだが…某5○○さんの手によってね
打ちあわせ無しだから破綻したんだけど
打ちあわせなしだからこそここまで面白くなったとも言える
>>740 >>742 >>772-773
黒服たちの行動原理が薄すぎ。
見つかったから花火を殺すんなら、見つかってもしょうがないように道を歩いて
いたのはなぜ?(花火は“全速力で倉庫街を走っていた”のに足音は?)
同様に、他の参加者を、場合によっては全員引き付けることになったかもしれな
いのに、いきなり発砲して銃声を響かせたのはなぜ?
どうしても殺す必要があるんなら、片方が挑発している間にもう一人が脇や裏に
回ったりするツーマンセルの行動を取らないのはなぜ?(ひょっとしたら相手は
エリカで、二人まとめてマシンガンで蜂の巣にされるかもしれないのに)
ボウガンで貫かれたレーダーが爆発したのはなぜ?(ガソリンで動いてるの?)
夜明け前(第3回放送はまだだから午前4〜5時ごろ?)の暗闇の中で放り投げ
たレーダーを狙い打てる花火が、黒服を標的にしなかったのはなぜ?
小麦粉の袋(何キロあるんだろう)を担いで走り、梯子に登って吊り下げるよう
な作業をする間、黒服が追いつけなかったのはなぜ?
花火が「使える」と判断した武器を、この期に及んでも取り出さないのはなぜ?

たぶん作者は「書きたいラストシーン」の構想が先にあって、それに当てはめる
ようにキャラを動かしていると思われるが、その動きがどうも腑に落ちない。
黒服なんか、RPGの雑魚キャラみたいに、やられるためにだけ動いているよう
な気さえしてくる。

うざかったらすまぬ。
ただ織姫の件もあるし、あとで今更といわれないためにも、今書いてみた。
>>789
つまり>>784の手出し無用宣言を無視して、>>783の続きを書いてもいいと?
>小麦粉の袋(何キロあるんだろう)を担いで走り、梯子に登って吊り下げるよう
>な作業をする間、黒服が追いつけなかったのはなぜ?
花火が作業している間、黒服達は延々と話してたじゃん

>どうしても殺す必要があるんなら、片方が挑発している間にもう一人が脇や裏に
>回ったりするツーマンセルの行動を取らないのはなぜ?(ひょっとしたら相手は
>エリカで、二人まとめてマシンガンで蜂の巣にされるかもしれないのに)
 黒服達は隠れてる花火をあぶり出すために挑発しました、さらに言うなら花火が
死んでいるのを知っているのにエリカが死んでないと思っているのは不自然です。

>(花火は“全速力で倉庫街を走っていた”のに足音は?)
 相当距離があると描写されています。

>同様に、他の参加者を、場合によっては全員引き付けることになったかもしれな
いのに、いきなり発砲して銃声を響かせたのはなぜ?
 発砲しなかった方の男がとがめています

>夜明け前(第3回放送はまだだから午前4〜5時ごろ?)の暗闇の中で放り投げ
>たレーダーを狙い打てる花火が、黒服を標的にしなかったのはなぜ?
 隠れているような体勢でのこのこ出ていったら一人倒しても二人目は
倒せませんよ。

>見つかったから花火を殺すんなら、見つかってもしょうがないように道を歩いて
>いたのはなぜ?
本当は見逃すこともできたが、背の高い男が発砲してしまったためと書いてあります

 あなたの意見で的を得ているのはレーダーの件だけです、どうもあなたは
「SSへの批判」が先にあってそれに当てはめるように書いているものと思われます
 下手をしたら、そこらの荒らしのように優越感に浸るためだけに書いているような
気さえしてきます。

 もっとちゃんと読んでから書いてください、どうせ文字の上っ面を目で追っただけ
なんでしょう?
>>796は573(藁
…何故分かった!!(藁)
この独特の句読点・・・(W
ただ、いちいち>>797みたいなこと言う必要もないんじゃねーの?
>>796に反論できなくなった苦し紛れとしか思えんぞ
802797:2001/06/28(木) 01:47
>>794は俺じゃないよ
とりあえず>>794>>796をどう思ってるか聞きたい
やっぱりコテハンじゃないから何がなんだかわからんな。
>>804
そうだね。
コテハン使おうよ。
今更叩かれるのビビッてもしょうがないじゃん。
573氏もコテハン復活させちゃえ。
前とは全く別の意味で面白くなってきたな。
>>778
書きたいんだけど、とりあえず黒服の男が消化する展開が
思い浮かばないんで書けない。(他のキャラにも絡んでくるだろうし)
あー、でも書きたいなー…別バージョンで最初からとかやっちゃダメ?(w
どーでもいいけど「エリカ=フォンディーヌ」ってなんだよ?
それに花火はコクリコのことを「さん」付けで呼ぶだろうが。萎え。

>>807
もうなんでもアリ。やっちゃえ!(藁
例によって850で新スレいきましょう
850踏んだ人、よろしこ
いや、早めに新スレ立てた方がいいと思う。
一番の問題はせっかくアップしてくれてもみんな揚げ足取りと煽りしか
やらないことなんじゃないか?
>>811
それは言えるかもな。
SSにこういう事は言ってはいけないのかもしれないが、
大体、サクラ大戦って、あかほりが作った話だぜ。
サタンが出て、パリシィが出てきた話だぞ。
それの番外編がキチンとした奇麗にまとまった話だったら、却ってオカシイじゃないか。

つーわけだから、作者はツッコミなんか気にせずに書け。いや、書いて下さい。
>>812
そういうのを、ここでは「過保護」って言うらしいんだ・・・。
「・・・・・・大神さん。聞いていますか?真宮寺さくらです。
私は、今から帝劇に向います。」

さくらからのメッセージが告げられてから約一時間が経過しようとしていた。
既に死んだ他の隊員達の事を思えば喜んではいけないのかもしれないが、
やはり、さくらが生きているという事実は大神にとって朗報に他ならなかった。
しかし、喜んでばかりもいられない。さくらは帝劇に来ると言っているのだ。
信号を送れなくなった首輪が作動するかは判らないもののそのままで済むものでもない。
業魔化の可能性を考慮して大した兵力を置いてはいないが、
現在の帝劇は陸軍の管理下におかれている。
さくらが無事にここまで来られるわけが無いのだ。
そこまで大神が考えた時、新たな悲報が琴音の冷淡な口調で告げられた。

「エリカフォンティ―ヌと北大路花火の霊力反応消失。死亡したと思われます。」

栗毛の愛くるしい修道女と、黒髪の清楚な少女。
二人の死の報は大神をさらに激しく打ちのめす。
為す術も無く仲間を失う悲しみは、何度目であろうと決して慣れる事ではない。

だが、本当に為す術が無かったのか?
為す術が無いのではなく、何もしなかっただけじゃないのか?

大神は立ち上がった。
もう迷っている暇はない。
熱血の青年将校にやっと火が宿っていた。
今、さくらに会ったところで何がどうなるものではないのかもしれない。
しかし、ただ手を拱いて陰気な司令室に篭っているよりはましだ。
『運命は自分の力で切り開くもの。』
かつて、さくらが語った言葉が大神の脳裏に蘇っていた。
大神は滅却を手に取って出口に向って歩みだした。
だが、その前を遮るように琴音が立ちはだかる。
「どこへ行くつもりなの?大神中尉。」
「どいてくれ。もうすぐさくら君がここに着く。」
「真宮寺さくらの件については我が陸軍にお任せを。中尉の手を煩わす事もありませんわ。」
具体的にどうするかまでは言わないものの、琴音の言葉が意味するところは明白だった。
「いや、俺が外に行って直接さくら君と話をする。」
「危険です。触媒としての役割のある以上、中尉にそのような危険を犯させる事は出来ません。」
言葉こそ穏やかなものの、それは明らかな拒絶だった。
「大丈夫だよ。話をするだけだ。」
琴音はその言葉に答える代わりに、大神の背後に目配せを送った。
気が付くと後ろに斧彦が回り込んでいる。
無理矢理出て行こうとすれば出来ない事もないだろうが、流石にそこまでの荒事はしたくはない。
とはいえ、無為に時を過ごすわけにもいかない。今もさくらは帝劇に向っているのだ。

加山がいてくれれば・・・。
大神がそう思った時、部屋の明かりが一斉に消えた。

【残り4人】
で、>>771は無しだよな?
多少荒れても、書く事が面白いと思ってるうちは続けるけど、
アレが採用されるような事があると萎えるかもしれん・・・。
816696:2001/06/28(木) 09:56
>>776
俺じゃねーぞ
大神の行動は素早かった。
咄嗟に取り押さえようとした琴音を弾き飛ばすと、暗闇の中を通路に飛び出していた。
背中をしたたかに打ちつけた琴音は、
追いかけるどころか、しばらくは動く事すらままならない。
斧彦にいたっては、急な停電にパニックに陥ってうろたえている有り様だ。
勿論、大神を追いかける事など出来るものではない。

先の連絡でさくらの生存を知った大神は明らかに動揺していた。
その上で大神の動きに注意していたにもかかわらずこの失態。
琴音の苛立ちは頂点に達していた。
「斧彦、早く中尉を捕まえなさい!」
「そんな事を言ってもこう暗くっちゃ・・・。」
斧彦がそう言うのも無理はない。
明かりだけではなく、モニターやランプなどが全て消えていた。
「仕方ないわね・・・。取り敢えず予備電源を繋いで。」
琴音の指示に従い、
斧彦が懐中電灯の明かりを頼りにスイッチ類と格闘しているがなかなか捗らない。
が、暫くしてようやく明かりが点る。
しかし、先ほどまでとは比べ物にならない程の弱い明るさだ。
「帝劇内の発電装置では,
蒸気演算機の維持と、首輪の管理、それとこの頼りない明かりで精一杯よ。」
帝都全域から人がいなくなったおかげで、発電所も操業を停止している。
無理矢理、隣接した県から送電を行って賄っていたが、
こういう事体になると、そんな無理がたたってどうしようもなくなる。
強引に行った作戦の弊害だった。
「斧彦、警備部隊を呼び出して。」
「駄目よ。通話機も停電のせいで使えないもの。」
「じゃあ、アンタが直接行って伝えてきなさい。
警備部隊は逃走した大神一郎の身柄を早急に確保されたし。
抵抗した場合は発砲もやむなしって。」
「そんなことして一郎ちゃんにもしものことがあったら・・・・・。」
「いいから、さっさと行きなさい!!」
剣幕に押されてしぶしぶながらも司令室を後にした斧彦がいなくなった後も、
琴音の苛立ちはしばらく収まりそうになかった。

【残り4人】
これで、いくらかは話が動かし易くなると思う。
いつまでも監視されてたんじゃ、手詰まりになりかねないだろうし。
819794:2001/06/28(木) 11:47
>>796
まず大前提Aとして、
「黒服は極力参加者の目に付かないように行動し、そのために万難を排する。
 万が一姿を見られてしまった場合には、他の参加者に知られぬよう速やかに殺す」
というのがあるもんだとして書いています。
そうじゃなく、見られるのをかまわず歩き回れるし、ここまで少なくなった参加者
を黒服たちの任意に殺してもいいんだ、ということなら以下の文は全く意味を持た
なくなりますので、読み飛ばしてください。
さて、それを踏まえた上で、

>相当距離があると描写されています。
深夜、他に物音を立てるものもない路上では、石(レンガ?)畳を走る花火の足音は、
相当に反響することでしょう。また黒服が必殺の意志をもって拳銃を撃ったなら、そ
の必中距離から考えて両者間の距離はせいぜい10数メートル。そこまでの接近を、
隠れるでもなく許してしまった黒服たちの行動は不自然であると考えます。

>発砲しなかった方の男がとがめています
>本当は見逃すこともできたが、背の高い男が発砲してしまったためと書いてあります
繰り返しますが、なぜ発砲したのか? です。撃った方の男は、それほどまでに任務
の重要性に無頓着なのでしょうか? だとしたら、それはなぜ?

>花火が作業している間、黒服達は延々と話してたじゃん
延々と話をする理由がありません。「話は後だ、見られた以上は殺す」と走り出した、
で済むでしょう。荷物を担いだ線の細い女性と健脚の男二人、目くらましを差し引い
ても追いつくのにさほどの時間はいらないと思います。

> 隠れているような体勢でのこのこ出ていったら一人倒しても二人目は
>倒せませんよ。
隠れているような体勢でレーダーを打ち抜ける花火です。問題ないでしょう。レーダー
の爆発があったなら、目がくらんでいるうちに二人を撃てば済みます。

> あなたの意見で的を得ているのはレーダーの件だけです
一つとはいえ、ご理解いただきありがとうございます。
では、レーダーの爆発→目くらましはないとして、改訂版を書いていただけるという
ことですね? それとも「後の作家さんがなんとかしてくれます」か?
それと、的は得るものではなくて射るものです。

> もっとちゃんと読んでから書いてください、どうせ文字の上っ面を目で追っただけ
>なんでしょう?
どうも文字の上っ面を目で追っただけで反論いただいたようですので、大前提Aなる
ものを書いてみました。もっとも、「黒服たちの行動原理が薄すぎ」と書いたのを見
逃すようではしかたありませんが。

ロベリアの暴走の時など、そりゃないんじゃないの? という読者の意見が提示
されるのはアリだと思うスレなので、書いています。
うざくてもご寛恕のほどを。
820573:2001/06/28(木) 12:01
>>相当距離があると描写されています。
>深夜、他に物音を立てるものもない路上では、石(レンガ?)畳を走る花火の足音は、
>相当に反響することでしょう。また黒服が必殺の意志をもって拳銃を撃ったなら、そ
>の必中距離から考えて両者間の距離はせいぜい10数メートル。そこまでの接近を、
>隠れるでもなく許してしまった黒服たちの行動は不自然であると考えます。
実際に走ってみてくださいよ、十数メートルも遠くから聞こえるような大きな音は
鳴りません、いくら雨で濡れていてもね。
 さらに言うなら二人組は既にすべての生き残りが帝劇に集まっていると思ってい
るはずです、花火とエリカが死んだと知っていますからね

>>発砲しなかった方の男がとがめています
>>本当は見逃すこともできたが、背の高い男が発砲してしまったためと書いてあります
>繰り返しますが、なぜ発砲したのか? です。撃った方の男は、それほどまでに任務
>の重要性に無頓着なのでしょうか? だとしたら、それはなぜ?
この件に関しましては、ちゃんと描写されます。

>> 隠れているような体勢でのこのこ出ていったら一人倒しても二人目は
>>倒せませんよ。
>隠れているような体勢でレーダーを打ち抜ける花火です。問題ないでしょう。レーダー
>の爆発があったなら、目がくらんでいるうちに二人を撃てば済みます。
二人にレーダーに気を取られていたからです

>> あなたの意見で的を得ているのはレーダーの件だけです
>一つとはいえ、ご理解いただきありがとうございます。
>では、レーダーの爆発→目くらましはないとして、改訂版を書いていただけるという
>ことですね?
 レーダーの爆発は絶対にあり得ないと言うことですか?爆発してもいいと思いますが
絶対に駄目ですか?

 これは私の描写ミスですが、黒服達はすべての生き残りが既に帝劇周辺に集まってい
ると思っています、油断していたという事になっていますが、不自然ですか?

>ロベリアの暴走の時など、そりゃないんじゃないの? という読者の意見が提示
>されるのはアリだと思うスレなので、書いています。
要するに、昨日私が書いた
821573:2001/06/28(木) 12:03
途中でミスって送ってしまいました
>ロベリアの暴走の時など、そりゃないんじゃないの? という読者の意見が提示
>されるのはアリだと思うスレなので、書いています。
要するに、昨日私が書いた シーンはすべてあぼーんと言うことですか?
別にそれでもいいですよ、あなたが説得力抜群のシーンを書いてみなさんを
唸らせてください。
822573:2001/06/28(木) 12:10
>うざくてもご寛恕のほどを。
何とかこの流れを変えたくて必死に考えたのに、ここまで噛みつかれると
正直書く気をなくしますよ、黒服達だって「何で花火が生きてるんだ!?」
と言う動揺があるだろうし、十メートル先から走ってくるような足跡が聞
こえた事は私の人生ではありません。

>花火が作業している間、黒服達は延々と話してたじゃん
延々と話をする理由がありません。「話は後だ、見られた以上は殺す」と走り出した、
で済むでしょう。

ここまで話の展開にけちを付けられると、私としてはどうして見ようもありません、
もうちょっと温かい目で見守ってくれませんか?
823573:2001/06/28(木) 12:14
 とりあえず、私が昨日書いた展開をあぼーんするか、そのままで通すか
みなさんの意見を聞きたいのですが。

 出来れば、不自然だと思うかどうかも
824573:2001/06/28(木) 12:17
一応794さんの意見をすべて認めると、俺の書いたシーンは完全に成立
しなくなりますのであぼーんということになります
794さんはちょっと突っ込みすぎだね。
(まあ、オレも十メートル先で全力疾走なら足音は聞こえるとおもうけど(w)
とはいえ、573さんはこの程度で噛みつかれたとか言うのはどうかと思うよ。
ここは2chなんだから、SSをUPする以上荒らしも叩きも覚悟しなければならない。
その点、794さんのは建設的かつ、筋の通ったツッコミだし。

あぼーんかどうかと言う前に、
>この件に関しましては、ちゃんと描写されます。
って書いてるんだから、とりあえず最後まで(黒服の男が一段落するまで)書くべきだと思うよ。
まあ、時間がかかりすぎて他の作家さんの妨げになるなら話は別だけど。
煽りじゃないけど。
・とりあえず足音には普通気付くと思う。
・男たちが花火をすぐに追わないのはどう考えても不自然。

今更「直せ!」と言うほどのことでもないけど、
一応オレもこの二点は不自然だと思ったよ。

あとこれとは関係無いけど花火とマリアを比べるなっつー意見があったけど
コルボー戦前のイベントとか見るに、少なくとも命中率とかの点では
勝るとも劣らないと思ってたんだけど。
573と794のやりとり読んで思った事書いてみた。

>>794の言いたい事も分かるし、一理あると思う。
花火の行動原理に「う〜ん・・・」となるのも分かる。
ツッコミ所が多いのは認める。

でさ、>>794に言いたいのは「そこまで理路整然とした行動原理が必要か?」ってこと。
確かに、「釈然としない、説得力の無い行動原理」で話しを進めるのはナンセンス。
そういう点で今回うpされたモノに物申したくなるのは当然だと思う。
かといって、全ての行動に対して誰もが納得するような完璧な行動原理なんて無理だし。
そこまで完璧な作品を読みたいなら本屋さん行きましょう。

ここの作品を読むなら「ある程度の妥協」が必要だと思う。
完璧を求めない。所詮素人の集まりなんだから。
勿論作家にも「読者の妥協」に甘んじることなく上を目指す努力はして欲しい。
それが出来ないなら書かないでほしい。思いつくままの垂れ流し自慰小説なんて読みたくないからね。

個人的意見だけどあぼーんする必要無いと思う。
もう話しが続いちゃってるからね。
納得できないなら改訂版をうpすればイイと思う。

あー、作家擁護臭くなっちまったな・・・
828573:2001/06/28(木) 15:49
花火は帝劇に向かって走っていた、幸い、仲間を捜して歩き回っている
時にこの辺り一帯の地理は頭の中に入っていた。
 (ここを抜ければ近道のはず…)
 倉庫街を全速力で駆け抜ける、すみれがレニを狙っている、早く二人に
合流しなければならなかった。
 「…………いた!!」
 街頭に照らされて倉庫街にたたずむ二つの人影が見える、その距離約50
Mほど。よく見えないが、もう生き残りはほとんどいない、おそらく二人に
間違いないはずだ。花火は走りながら叫んだ。
 「さくらさん!!レニさん!!」
 声をかけられた二人がゆっくりとこちらに振り向いた、その影が花火の視
界の中で大きくなるにつれ、一つの違和感に気付く、二人は黒い服を着てい
たか?花火の背中に悪寒が走った、このままではいけない、花火はほとんど
本能的に近くにあった扉の開いている倉庫に飛び込んだ。
 「きゃあっ!!」
 前方の二つの影は、花火の呼びかけに鉛の弾で答えた、正確には二つの影
のうち一つが。花火の反応があと0.1秒遅れていたら蜂の巣だった。
 「馬鹿!!いきなり撃つ奴があるか!!他の奴らに気付かれたらどうする!!」
 「いいだろうが、ちょっとくらい。」
 二人の男が倉庫の中に入ってきた、誰かまでは分からないが相手の殺意は
明白、まさに絶体絶命だった。花火は入り口近くの死角に身をひそめながら
自分の迂闊さを呪った。
 「う〜んまだ人が残っていたとはねえ。」
 「てっきり、残りの連中は全員帝劇に向かったものだとばかり思ってたが…
油断したな…」
 二人は倉庫の奥へと入っていくのを確認し、花火はひとまず息をついた。
 (殿方だったわ…あの方達は…一体誰なの…)
 ここには自分たちしかいないはずなのに。

 【残り4人】
829573:2001/06/28(木) 15:50

 「どこだー。」
 背の高い方の黒服の緊張感のない呼びかけに、もう片方の黒服は頭を
抱える。
 「くそ!!」
 男は手近にあった一斗缶を思い切り蹴りつけた。
 (こんなことは初めてだ…)
 自分達は完全なる隠密行動を求められているはずなのに、今日だけで
もう二回も見つかってしまっている。しかも、今回の件に関しては生き
残りは全員帝劇に集まっているものとばかり思って油断して、二人で会
話し、相手の接近に気付かなかった自分のミスだ。
 「何故撃った!!」
 男は苛立ちのはけ口を求めるように、背の高い男に食ってかかった。
 「前々から思っていたが、お前には自制心と言うものが足りん!!
あれほど冷静に行動しろと言ったろう!!」
 背の高い男は嫌そうな顔をして男の顔を見た。
 「だってよ…侵入者や反乱分子はは見つけ次第殺せって言われただ
ろう?」
 「そうだと決まったわけではないだろうが!!」
 背の高い男は溜息をつき、懐から何か機械を取り出した、現在花火がも
っているレーダーと同じものだ。
 「おいおい…しっかりしてくれよ…これをちゃんとよく見ろ、さっき後
ろから誰か来たときにこれの使い方を俺に教えてたのはお前さんだぜ。」
 男はレーダーのモニターを覗きこんだ、確かに半径1km以内に首輪の
反応はない。
 「確かに…参加者なら首輪の反応があるはずだからな…」
 「だろ?」
 男は再びレーダーを懐にしまった。
 「参加者じゃないとしたら、どこからか忍び込んだ泥棒ネズミか…
帝劇内の反乱分子とかしか考えられないだろ?もしくはインチキして
首輪を外した反則女かも知れない、なんにしても、即刻処刑の対象だ。」
 男は頷いた、この男、馬鹿だとばかり思っていたが、ちゃんと考えて
いるらしい。
 「分かったら探すぜ。」
 「ああ。」
 二人は倉庫内の捜索を再開した。
【残り4人】
830573:2001/06/28(木) 15:51

 男は溜息をつき、ゆっくりと辺りを見回した、この倉庫自体は大して
広い物ではないが、シャワーが使える浴室に、奥の方には仮眠室も設置
されている、守衛のための物だろうか?この規模の倉庫にしては豪勢
な作りだった。
 「おい。」
 男は背の高い方の男に声をかけた。
 「なに?」
 「お前は仮眠室の方を探せ、この広さの倉庫に隠れるなら、どこか一
カ所にじっとしてるはずだ。」
 「オッケー。」
 背の高い方の男は仮眠室へ入るや否や、声を挙げた。
 「おーい、食いかけの缶詰あったぞー、食っていい?」
 「駄目だ。」
 背の高い男は舌打ちをしながら捜索を続行した、男は倉庫内をくまな
く歩き回るが、ネズミ一匹見つからない。
(困ったな…相手が誰にしろ、厄介なことには変わりない…)
 自分の姿を見たのが誰かまでは判別できなかったが、他の生存者達に
自分たち介入者の存在を知られるてしまうと、後々面倒なことになる、
なんと してでも見つけだして口を封じ、自分たちの存在を隠さなけれ
ばならない。
(まあ…あいつの言うとおり、殺すのが妥当か。)
 男が考えをまとめるのを待っていたかのように仮眠室から背の高い男が
飛び出してきた。
 「おーい!!」
 「見つけたか!!」
 「いやいやいや。」
 背の高い男は花火ではなかったが、二つの人間の首根っこを捕まえ、掲
げて持ってきた。本当ならかなり痛いはずだが、全く動かない、声も挙げ
ない。
 「なんだ一体?」
 「これだよ、これ、これ使ってあぶり出そう。」
 男はそれをよく確認した。
 「まあ…試す価値はあるか…」
 「だろ!!相手がインチキ女だったら効果は抜群だぜ、それ以外の場合
は意味ねえけど。」
 背の高い男は仮眠室のベッドにすみれが丁重に寝かせていたコクリコと
紅蘭の遺体を発見したのだ。

 【残り4人】
831573:2001/06/28(木) 15:52
 花火は最初に隠れた場所から全く動かなかった。背の低い方の男が
最初から最後までずっと出口の方から目を離さなかったからだ。ここ
で迂闊に動いたらねらい打ちになる。
 「はっ…ぐむ…」
 くしゃみしそうになるのを必死でこらえる。エリカに助けてもらっ
てから、濡れた服が冷たく肌寒く感じるようになった、悪寒がする、
風邪を引いたかも知れない。どうやら土砂降りの中無理をしすぎて
しまったようだ。
 「はぁ…」
 小さく溜息をついて様子をうかがうどうやら奥の方で二人の男が
何か相談しているようだ。今なら逃げ切れるかも知れない、花火は
足に力を込めようとしたが…
 (駄目だわ…)
 二人の男が向こうから戻ってきた、花火は脱出を諦め、再び息を
ひそめる。
 「おーい、でてこいよー。」
 背の高い男が何か大きな固まりを持ち上げている、花火は確認し
ようと目を凝らし、絶句した。
 (コクリコさん!!紅蘭さん!!)
 それはかつての仲間達の遺体だった、特にコクリコは破けた服の
隙間からえぐれた肉が覗いている(すみれがすべての破片を取り除
いた)。死んだとは聞いていたが一体誰がこんな事を?花火の目か
ら涙があふれてきた。
 「早く出てこないとこいつらに…」
 背の高い男は二人の遺体を地面に叩き付けた。
 「こんな事しちゃうぞー」
 男はさらに二人の遺体を踏みつける。それを見た花火は体中の血
液が沸騰するような感覚に取り付かれた。もし二人が生きていたら
これほどまで怒らなかっただろう、だが、苦しみもがいて死んでい
ったであろう仲間達に対するこの仕打ちだけは許すことが出来なか
った。
 (なんて事を…なんて事を!!)
 出来ることならばこのまま彼らの前に表れ、その頭を打ち抜いて
やりたかったが、駄目だ、ここからでは背の高い男一人しか見えな
い、こんな所でのこのこと出ていったらやられてしまう。
 (なんて事を!!なんて事を!!)
 背の高い男はコクリコの遺体を踏みにじっている。理屈ではない
こんな事を許すわけには行かない、花火は荷物を確認し、戦略を練
った。何とか敵を倒せないか?そこまでいかなくとも、体勢を立て
直せないか? 視線を落とす、ランプか何かに使うものだろうか?
油壺が置いてある。
 (そうだわ…)
 花火の頭の中で考えがまとまった。目に留まったのはボウガンと
レーダー、そして花火の視界にある小さな小麦粉袋とロープ、そし
てこの油壺を使えば…この 作戦はある意味カケだが、上手くいけ
ばこの二人を仕留められる。
 (やるしかないわ!!)
 花火は気付かれないようにそっと油壺を拾い上げ、レーダーに油
を垂らし始めた、音を立てないように細心の注意を払いながら。

 【残り4人】
573に言っておくけど、棘のある書き方はあまりしないほうがいいぞ。
794の書き方にも棘があるけどコテハンがある分、573のほうが重くなる。
少なくともこういうのはやめとけ↓

「荒らしのように優越感に浸るためだけに書いているような
気さえしてきます。」
「どうせ文字の上っ面を目で追っただけ
なんでしょう?」

こんな書き方していると、どんどん泥沼化していくだけだ。
833573:2001/06/28(木) 15:53

 「おらおらおら。」
 背の高い男は楽しそうに遺体を踏みにじっている、男はその姿を
見て多少の嫌悪感を覚えた。
 「そんじゃもっとひどいこと…」
 「待て!!」
 入り口の方から四角い物体が放物線を描いて飛んできた。
 (なんだあれは!!爆弾!?いや、支給武器のレーダーだ!!)
 続いて飛んできた銀色の光がレーダーを差し貫く。それから一拍
置き、レーダーがショートすると同時に炎上した。
 「うわぁっ!!あちちっ!!」
 炎上したと言っても大したことはない、二人組がちょっとひるんだだけで、
レーダーの炎はすぐに消えた、だが、それは花火にとって十分な目くらまし
となった、身をひそめていた死角から飛び出し、小麦粉とロープをひったく
って外へと消えた。
 「追うぞ!!」
 二人組はすぐに立ち直り外へと飛び出し、異変に気付いた、街頭
がすべて消えている。
 「この暗闇で見つけるのは事だな…」
 「相手だって、この暗闇の中で走るのは慣れてねえはずだ、いい
から追うぞ、右だ!!」
 二人は暗闇の中、駆けだした。
 「しかし…あの女…」
 「北大路花火だったな…」
 「くそ!!彼女は死んだはずだぞ!!」
 「いや…まてよ…」
 背の高い男はにやりと笑った。
 「そーか、一緒にいたエリカ=フォンティーヌか…」
 走りながら笑う背の高い男を見て男は声を荒げる。
 「どう言うことだ!?」
834832:2001/06/28(木) 15:54
スマソ、タイミング悪かった
835573:2001/06/28(木) 16:04
「あいつの能力は知ってんだろ?治癒能力さ、そいつで瀕死の
彼女を救ったって事だよ。あいつが一度死んでるなら首輪の機
能が停止しているはずだ からな、さらに言うなら霊力もなくな
ってるはずだ。」
 男はさらにペースを上げ、猛スピードで道を右に曲がった。
 「あれは装着者の霊力で動く仕組みになってる、そして装着者
からの霊力の供給が停止…つまり死ぬと、首輪がそいつの霊力を
全部吸い上げ、その霊力を首輪を通して他の生存者に等分して
振り分るように出来てるからな、それが霊力上昇のカラクリだ。」
 「そして、北大路花火の首輪が停止していると言うことは…」
 「そう言うこと、あいつは一度死んで首輪に霊力を全部吸い
上げられちまったのさ。本体から霊力が供給されなければ、
活動は再会できない。」
 「成る程…」
 「どちらにしても恐るるに足らずだ、すぐに追いつける。」
 それから一拍置き、背の高い男が、とつぜん大声で笑い始めた。
 「瀕死の仲間を命を懸けて救ったってか?美談じゃねえか、っくくくっ、
俺が台無しにしてやるぜぇぇぇっ!!」
 男はその姿を見て、戦慄を覚えた。一瞬立ち止まるが、思い直し、
再び走り始める。
 (俺だって…この任務につくに当たってこいつのお目付役を頼まれ
ただけなんだが…一体何なんだ、こいつは!!)


 宙を舞っている小さな物体を打ち抜くのは熟練者でも難しい場合がある、
そんな中、真っ暗な倉庫であの小さなレーダーを速射で打ち抜くのは
花火の腕を持ってしても、確率20%がいいところだった、だがやら
なければならなかった、コクリコと紅蘭の尊厳を守るために。
 そしてその掛けは成功した、どうも自分は幸運の女神に好かれてい
るようだ。
 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
 外の雨はすっかりやんでいる、花火は暗闇の中、小麦粉やロープと
一緒に持ってきた油壺の蓋に油をとり、火をともして明かりとし、必死
に作業を行っていた。
小麦粉をこぼさないように袋を破いて穴を開けロープを通し、近く
に放置されていたはしごを使ってつり上げられるように引っかける。
 (これで相手の目をくらますことが出来れば!!)
 花火はこのような作業を行ったことはない、おそらくレニあたり
が見たら笑われるような稚拙さだろう、だがそれでいい、敵をここ
までおびき寄せ、目をくらませるまで罠が崩壊しなればそれでいい。
 「出来た…後はおびき寄せるだけね…」

 【残り4人】
836573:2001/06/28(木) 16:08


「ち…どこに消えた。」
 花火を追いかけ始めてから30分が経過した、二人組は倉庫街
をうろうろと歩いていた、思ったよりも道が入り組んでいる上に、
現在地が分からなくなりつつある、どうやら迷ってしまったようだ。
 「くそ、時間をかけすぎた…逃げられたようだな…」
 「いや、いる。」
 二人の目の前に黒い服を着た少女が現れたが、すぐに建物の
影に消えた。
 「行くぞ!!」
 二人は同時に駆けだした、目の前の倉庫を右に曲がった、袋
小路なのだが、花火の姿が見えない。
 「あなた達は一体何者なの…?」
 どこかから花火の声が聞こえてくる。男は苦笑した。
 (まあ、そのくらい教えてやってもいいか…)
 男は背の高い男と顔を見合わせ、頷いた。そのくらいの事は
教えてもいいだろう。どちらにしろここからは逃げられない。
 「俺達は賢人期間のエージェントさ、このプログラムを滞り
無く実行するための裏工作及び監視をを任されている。」
 「そう言ことだ、降魔から世界を守るためにな。」
 「それは嘘よ。」
 花火が二人の台詞を遮った。
 「嘘なものか、現に世界中に降魔反応が広がっているんだぞ、
ここで君たちがしっかりとプログラムを実行して、大神と契ら
ないと大変なことになるぞ。」
 男はつとめて紳士的に台詞を紡いだ。
 「なら、何故コクリコやアイリスが候補に選ばれたの?」
 二人組は顔を見合わせた。
 「…成る程、米田やグラン・マよりは頭が切れるようだ…
いいだろう、冥土の土産に教えてやる。」
 男は既に花火の姿を視界に捕らえていた、積み上げられた
木箱の陰からこちらの様子を伺っているのが、暗闇の中でも
はっきりと見える。
 「我々はコアを求めてるのさ、数千、数万と言う新型降魔兵器…
まあ、かりに『業魔』としておこう…それらの制御が出来るだけの
生体部品をな…」
 「………業魔!?」

 【残り4人】
作家の皆さん、UPする時は気おつけましょう。
行動原理が曖昧だと、794編集長が噛み付いてきます.
838573:2001/06/28(木) 16:09
 とりあえず、794さんの指摘をもとに昨日アップ分を改善してみました
これでとりあえず、矛盾は解消されたと思いますが…

 
839573:2001/06/28(木) 16:10
832さん
 了解です、少し大人げなかったと反省しております
840573:2001/06/28(木) 16:14
うわ!!まずい!!改訂ミスです
×(これで相手の目をくらますことが出来れば!!)
        ↓
○(これで相手をひるませることが出来れば!!)
です…推敲しろよ俺
「え?・・・」
いくら破壊的な天然娘とはいえエリカにも最低限度の常識はある。
自分の生を確かに実感してはいても
この状況を無条件に受け入れることはできるはずもない

「エリカ・・正確に言うと、あなたの魂は神に召されなかったのです。」
怪訝そうな表情をするエリカに男は言った
「神は見ておられました、あなたの全ての行動を。そしてエリカ・・あなたがここで
死ぬことは、この巴里・・もとい、全世界の平和のためにあってはならないことだと
判断なされたのです。つまり魂としてではなく、あなたの身がここにあるのは・・・」

「ちょっと待ってください!」
男の話を静止するように、堪らずエリカは叫んだ
「何ですかエリカ」
神父は意味深な笑みを浮かべエリカの次の言葉を促した
「エリカは・・私は、神に使える身でありながら仲間を、生死をともに分かち合った
仲間をこの手で殺めてしまったのですよ・・・」

エリカの表情は絶望に満ちていた。
その表情を神父は深い笑みで優しく見つめている
「エリカは地獄に堕ちるものだと覚悟しておりました。それなのに・・・どうして・・・
う・・うっ・・」

興奮したエリカの脳裏を再びあの地獄の戦慄が襲い
エリカは堪らずその場に倒れ慟哭した
深い悲しみと恐怖そして自分への懺誼の念に
自分を責めそして泣いた。

「う・・うっ・・グリシーヌさん・・・・私はいったいどうすれば・・・・・救われない・・」

今のエリカに自分の周りの劇的な変化に気付く余裕はなかった
いやむしろ今までが一種の幻想というべきか・・
・・・エリカ・・・

・・・エリカ・・・立ちなさい・・・

どこからともなく声がした
見るとさっきまでいた神父もみあたらない

「・・神父様?・・・」
・・・・・・・・・・!?
「え?どういうこと??・・地球が見える!?」

ふふ。

・・ここは天界・・・神様の現存なさる場所・・・

・・そして死に逝くものの魂のみが集う場所・・・

ようこそ選ばれし乙女よ・・・


【残り4人】
>>841-842
ファンタジーがやりたいなら他所でやれ
 地下司令室を出た大神は、医療室やシャワー室前の廊下を直進した。
 突然の暗闇も、我が家のように帝劇で過ごしてきた大神の障害にはならない。
 角を曲がる。
 その先にあるのが、一階への唯一の階段だ。
 先客がいた。
 三人の制服軍人が、ちょうど階段を降りてきたところだった。
「何者だ! 止まれ!」
 疾駆する大神に、誰何の声が飛ぶ。腰のホルスターから、一斉に銃が向けられた。
 大神は足を止めた。薄暗がりの中でなくても拳銃相手は不利だ。まして相手は人間である。
 無闇に切り伏せるのも躊躇われる。
「大神中尉……ですね? さあ、刀を捨ててお戻りください」
 そのとき。
 静かなメロディーが通路に流れた。低く低く。ささやくように。
 口笛だった。
「幸せだなぁ、大神ぃ。お前と再会できて、本当に嬉しいよ」
 背後からの声に、とっさに振り向く三人。
 その隙を見逃す大神ではなかった。
 鞘の一撃を受けて昏倒する軍人たちの向こうに、白いスーツの伊達男が立っていた。
「加山!」
「よっ」
 加山は指を二本立てて、ピシッと、敬礼をして見せた。
 すぐに真面目な顔になって、
「すぐに追っ手がかかる。まずはここを出ることだ」
「停電はお前の仕業だな」
「話はあとだ。行こう」
 二人は上階の闇へと消えていった。

【残り4人】
ちょっとマジ質問なんだけど、サタンを出すのってアリだと思う?
>>845
使い方がよければ……でもあんまりやんないほうが
なしがいい。3回も復活させるのは・・・
>>847
2回もの間違いだったスマソ。
そろそろ新スレ立てなきゃいかんね。
朝方まで待つか?
>>846-848
サンクス。
もし出せれば全てを押し付けて葬れるな……とか、一瞬思ってしまった(w
851573:2001/06/28(木) 21:36

 「………業魔!?」
 「そう、業魔だ。」
 男は大きく手を広げた。
 「業魔とは…一体何なのですか?」
 「我々が賢人期間が作りあげた新型兵器さ、京極といったかな?
そいつが作った降魔兵器を改造したものだよ、君も花組なら聞いた
ことがあるだろう?」
 花火はその台詞を聞き、頭の中の記憶をたどる。
 「東京の花組さんが戦ったという…」
 「そう、これを見た我々は感心したね、実に優秀な兵器だ、応用
も聞く、そしてこの設計図を見たとある天才があることに気付いた。」
 男は一瞬言葉をとめ、息を吸った。
 「この技術を応用すれば、普段は人間の姿をした化け物を作れるん
じゃないかとね…そしてその計画は成功した。」
 「どういうこと…なのですか。」
 花火は男に問い返した。本当ならすぐにでも罠を発動させて仕留めた
いところなのだが、かなり重要な話のようだ、聞き出す必要がある。
 「普段は完全な人間の姿をしているが、突然化け物になって暴れ出
す殺戮兵器、そんな物が人間社会に紛れ込んだらどうなるか…想像し
てみたまえ、隣でコーヒーを飲んでいるサラリーマンが、駅で新聞
を売っている売り子が、公園で遊んでいる幼児が…突然化け物となって
暴れだし、人の命を奪う…まさに地獄絵図だ、我々が作った業魔は
それを可能にした。」
 「どうして…そんな物を…あなた達賢人期間は世界の平和のため
に活動しているのでしょう!?」
 花火の言葉を聞き、男は鼻で笑った。
 「勘違いしてもらっちゃ困る、我々は確かに日本政府に働きかけて
東京華劇団を結成したが、それはただ単に日本政府というパトロンに
実験の場を提供してもらっただけだ、日本には降魔という絶好の実験
台が会ったからな。」
 男は動揺する花火を横目で見ながら苦笑した。
 「どうも、君たちは純粋すぎるなあ…まあいい、話を元に戻そう。」
 唐突に背の高い男のあくびをはじめた男は顔をしかめる。
 「我々はこの兵器をつかって、あることを考えた…各国にこの業魔を
送り込むのさ、無作為に選んだその国の人間とすり替えてね。」

 【残り4人】

 
>>573
キリが良いところで新スレ建てたいんだがよろしいかい?
853573:2001/06/28(木) 22:02
お願いします、続きはそちらの方にアップしますので
新スレまだ?
856age
age