みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ 5月1日(月)

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1名無しくん、、、好きです。。。
ここはスレタイの通り、みんなでギャルゲのシナリオを作るスレです。
ちなみに、ゲームのタイトルは
「together with you」
です。
前スレ、まとめサイトはこちら↓

みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ 4月1日(月)
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1129982704/
まとめサイト
http://hp14.0zero.jp/206/sss1001/
2名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/09(金) 23:49:29 ID:J9JyK2e2
2
3名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/09(金) 23:50:31 ID:n22YZ7Fi
基本ルールです。


・被るのは極力避けましょう。書く前、書き込む前、書き込んだ後の三回、更新してください。

・万が一被った場合は、それらの話を(順番変えるとかして)何とか繋げるよう努力し、どうしても無理なら面白い方をアンカーで示し、それに繋げて下さい。

・選択肢は【】で表します。

・あまりにも変な流れになったな、と思ったら次がなんとか修正して下さい。トンでも設定はホドホドにしましょう。

・新規参入大歓迎ですが、話は繋げるのが基本です。少々の間違いは目をつぶることになっていますが、設定、流れは過去ログ等で確認しておいて下さい。

・荒らしはご法度です。なお、スレの特性上、sage進行でお願いします。

・前スレで失敗したのですが、このスレは長文が多用されるので、1000を待たずに容量オーバーしてしまうことが予想されます。
800〜850あたりで次スレのことを意識し始めたほうがいいと思います。

以上のことを守り、楽しくやっていきましょう。
4名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/09(金) 23:53:40 ID:pPPFuiIe
4サマ乙
5夜光 ◆WZUNqKEFyc :2005/12/09(金) 23:56:10 ID:4u1dyc1m
乙カレー
6名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 00:23:09 ID:EIvBvshF
???「ではさっそく…」

澪「結局のところ、このカードの力を発動するのに必要なのは、発動の呪文を知っている者と、反する属性を持ったそれなりの使い手が最低四組だ」
大輔「四組?一組じゃダメなのか?」
「儀式が完全に終わるまでは珠の形態を維持しておかねばならない。珠の状態を維持できるのは一組につき二つだ。腕は二本しかないからな。
腕を四本も五本も持つような異形の者が、あれを維持できるだけの魔力をもつことはありえん」
なるほどな。足から…なんて無理か。
「そして最後の一組。“K”のカードと、“道化”のカードを珠にするには、尋常ではない魔力が必要だ。私と相方でも無理だろうな」
ううむ、なんだか厄介な話だなぁ…。
71:2005/12/10(土) 01:33:30 ID:EIvBvshF
てかスレタイ間違えた!
5月1日は水曜だ…orz
8名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 04:23:38 ID:FdbU6GDc
大輔「えーと」
ちょっとだけまとめてみよう
現実とは違う夢魔界と呼ばれる異界があるんだ
そこには2人の魔神がいて、それぞれの思想で軍を持っている
・破壊と暴力で支配を望む凶悪なザーリフ
・夢魔界の平穏のため、現実社会の科学力や技術産業の破壊を目論むノヴァ
まあ、どちらも厄介な存在であることに違いはないけど
そして、俺はそのどちらにも属さない異界の第3勢力である
反乱軍に半ば強制的に協力させられることになったんだ

で、ノヴァってやつを倒す秘策である「金のカード」を集めるようウラってやつに頼まれた
この「金のカード」は最初12枚って言ってたけど、実は14枚あるらしい
反乱軍のウラたちは『3』『8』『Q』3枚を持っていた
そこに今、澪ってコから『A』のカードを貰ったから今は4枚になった
……後のカードはザーリフってやつが7枚持ってるんだよな
全部で14枚だから残りは
……14−(俺達の持っている4枚)−(ザーリフの7枚)=行方不明の残りは3枚だな
まあ、しょうがねえよな、だって2枚増えたんだもんな。どこにあるのかは知らんけど
でもって、その金のカードってのは、2枚の番号が足して13になるように
魔力で合わせると玉になるんだ。これが金のカードの本来の姿なんだそうだ

澪「とにかく渡したぞ!温羅よ」
ウラ「うむ、確かに。ちなみにだ、澪よ」
澪「なんだ?」
ウラ「このカードは金のカード。だよな?」
澪「そうだ」
ウラ「では、金のカードを合わせて出来た玉の名前は、やはり……」
澪「わ、私は、突っ込まないからな!」
澪はそそくさと帰っていった
9名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 04:33:15 ID:FdbU6GDc
反乱軍て言うか同盟軍だな
10名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 16:44:48 ID:0HNEOg+b
神木「温羅様…最低。>>1>>3乙」
ウラ「と、ともかく今夜はもう遅い…とりあえず解散だ!何かあれば後ほど連絡する」

その後、気絶した恩田を担ぎ家まで送り届けた。ふぁ〜あ…眠い、俺もさっさと帰って寝よう…。
……そう思っていたのに、何故か今、青白い光の鎖で電柱に縛り付けられているのであった…。

???「氷室大輔くんだね…?キミに恨みは無いけど…これも命令だから…!」
大輔「うっ…!…何すんだよっ!放せっ、お前ノヴァの刺客だな!」
???「足掻いても無駄だよ…この鎖はキミ程度の魔力じゃ絶対に切れない。このまま一緒に来てもらうね」
白い服の少女がゆっくりと歩み寄ってくる。明後日は旅行なのに…ついてねえなぁ…。
だが、少女は急に立ち止まり目の色を変えた。
???「…まさか!?間違いない…キミからツバサちゃんの匂いがする…!」
大輔「…へっ?だ、誰だよ、ツバサって…?」
???「さっき会ったんでしょ!?僅かだけどツバサちゃんの魔力の波動が残ってるもん…!
  私のたった一人の友達なの…。何か知ってるなら答えてよっ!」
鎖の締め付けが強くなる。熱いのか痛いのかよくわからん感覚だが…く、苦しい…!!
???「答えて…!このままキミを絞め殺すことも出来るんだよ…!?」

【ツバサなんて奴知らん!】
【とりあえず片っ端から心当たりを話す】
【…………】
11名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 17:45:23 ID:UHTeZ2+s
【…………】
???「答えて!」
大輔「一つ質問していいですか?」
???「なあに?」
大輔「あんたとそのツバサって人は新キャラですか?」
???「うっ・・・」

どうしよう?
【新キャラですけど何か?】
【ツバサちゃんはあなたの知ってる人物よ】
【ボケる】
12名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 18:19:12 ID:EIvBvshF
【ツバサちゃんはあなたの知ってる人物よ】
???「だから早く答えてよ!!」
大輔「はぐっ…!」
締め付けが強くなる。しまった…。こんな時に身も蓋もない質問するんじゃなかった…。
メーカー「新スレに入ったので確認しておきますが、今、このお話では相当数のキャラがいて、出番が少ないキャラは休日のUSJの順番待ち状態です(わかりにくいって)。だからこそ新キャラに対し神経質になるのだということをご理解下さい。
ライターの混乱を防ぐため、できるかぎり新キャラは出さず、出しても、全くの新設定ではなく、今までに出た設定を利用したキャラにとどめましょう。まあこの場合は後者だと思われます。話のキャラ初登場、的な感じかと」
幻聴が聞こえ始めた…。やばい、死ぬ…。ツバサ…つばさ……翼?
大輔「黒翼…」
???「!!」
急に締め付けが緩み、俺は地にへたりこむ。
大輔「ゲホッゴホッ…お前が言っているのは…澪のことか?」
少女の顔色がみるみる変わる。それに応じたように俺を青白い光は完全に消えた。
???「そう……それよ!もう一人のわたし…ツバサちゃん…」
その言葉を聞いて、俺は直感でわかった。
こいつは…転生前の澪か…!
13名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 19:23:14 ID:qGI6oBZf
澪『いい名前が思い浮かばなかったんでな。昔の相方の名前を使わせてもらっている』
そういえばそんなことを言っていた。

大輔「ゲホ…>>1乙…ゲフッ…ツバサちゃんってのは澪、つまり『黒翼』のことだな?」
ミオ「そうよ、『黒翼』なんて可愛くないじゃない。だからツバサちゃんなの」
大輔「なら…あんた、その相方のミオか?」
ミオ「そうよ。でも、私の名前を使ってるなんて…ツバサちゃんたら〜!」
大輔「…ここはそのツバサちゃんに免じて見逃してくれ。それじゃ!」

ミオ……ウラさんの話が本当ならノヴァ陣営最強の魔術師。
勝てるわけがねえ…!
鎖が解けた今がチャンスに違いない!…俺は全身全霊を込めて走った!
すごいな、俺。めちゃくちゃ速いじゃん。火事場の馬鹿力ってやつか?
今なら陸上選手とも互角に渡り合える気がする…!

だが、曲がり角のあたりで異変に気づいた。いくら走っても前に進めない…。
振り返ると、いつの間にかに光の鎖で電柱に繋がれていることがわかった。
……もう、逃げられない……。
14名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 20:35:33 ID:Ktmc9ktv
???「>>1乙!!」
ミオ「で、ツバサちゃんはどこ?」
ミオはもう俺のすぐ近くにいた。…俺としてはめちゃめちゃ逃げたつもりだったのに…。
大輔「澪に会ってどうする気なんだ?」俺はとりあえず話をはぐらかす。
ミオ「向こうの世界に帰ってきてもらうの。『黒翼』と『白翼』は二人そろってこそよ!
大輔「…しかし、澪はもうあっちの世界に戻る気はないと…グッ!!」
鎖が伸び首にかかる。
ミオ「ツバサちゃんがなんですって…?」
グググッと首が絞まる。
ミオ「ツバサちゃんがそんなこと…私と離れるようなこと言うわけないじゃない!!」
さらに強く首が絞まる。…やばい、苦しい…。
こうして見たら、二人はまさに正反対って感じだ。
澪は、人とのかかわりや、他人への干渉を嫌う、平たく言えばさらっとした感じの印象を持つ。
話し方も、抑揚が少なく淡々としている。
片や、こっちのミオは、これだけ澪に執着するくらい人に依存するのを好む感じだ。
話し方も感情的で、感情の起伏も激しめだな。
何より、二つ名から正反対だ。
きっとこっちの澪は闇属性。
あっちのミオは光属性なのだろうな。
ミオ「ねえ!ウソでしょ!ウソって言ってよ!!ねえ!!」
どんどん息苦しくなる。言葉を発しようにももう無理だ…。…死ぬ。
走馬灯がまわりはじめた頃、急に息苦しさがなくなった
と感じた瞬間、俺は地面に倒れていた。
ミオ「!!私の『光縛』が…。誰!?」
???「やめておけミオ。無闇に人を殺めるものではない」
朦朧とした意識の中、俺は確かに見た。
鎖を切り、俺を助けたのは

『黒翼』澪だった。

15さぎー:2005/12/10(土) 21:37:07 ID:p107AdBl
ミオ「ツバサちゃん!!」
澪「お前ももう少し大人しくなってくれ…。」
ミオ「うっ…。」
ミオはその場に倒れこんだ。
澪「何、心配するな。少し眠らせただけだ」
大輔(い、いや・・・。少し眠らせただけってあんた…)
澪「それよりお前残りのカードについて何か知らないか?こちらの世界から非常に強い反応があって、カードはすぐ近くにあると思うのだが…。」
大輔「カードねえ…。さあ?会員証なら俺はたくさん持ってるけど…。」
澪「…。」


プレイヤー「あれ?会員証?どっかでそんなアイテムがあったよな?確か…美咲関係の…」
16名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/10(土) 23:51:58 ID:FdbU6GDc
大輔「残念だけど、俺にはさっぱりかな?」
澪「そうか……すぐ近くに1枚あると思うのだが」
大輔「そういうのってわかるものなのか?」
澪「うむ、カードが、カードではないときもあるが波動で一応わかる」
大輔「?」
澪「つまり………カードが何か似たものに変化しているかも知れんということさ。私にもなんとなくでしか分からん
 不便なものさ、夢魔界の人間はこちらの世界では殆どの力が制限されるからな」
澪が両手を広げて肩をすくめる

大輔「ところで、この人はどうしましょう?」
澪「そうだな。こうしておこう………」
大輔「……ッ!?」
突然暗闇に更に黒い光りがあつまる
ミオと呼ばれた女のコは闇の光りに溶けて消えた
大輔「き……消えちゃった」
澪「とりあえず異空間に吹き飛ばしておいた。まあ気がついたら自力でどうにかするだろう」
大輔「……………………」
吹き飛ばしたって?……異空間に?今、目に見えていることは漫画か?
大輔「あの……力、制限されてるんじゃ?」
澪「制限されているぞ。今はこんな小さな穴しかあけられん」
大輔「そ、そうですか」
聞けばいろいろ答えてくれそうだったけど、恐かったのでこれ以上は聞けなかった
17名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 00:45:17 ID:AW7NqTy5
澪と別れを告げ俺は家路へと急いだ・・・

大輔「あれ?貴史?」
貴史「ようっ!」
大輔「どこ行くんだ?」貴史「さっきみんなで集まって旅行の計画立ててたんだ!んで、美咲さんバイトだろ?だからそれを伝えるのとちょっと話しでもしようかと・・・」
大輔「ほう・・・頑張れよ!」
貴史「な、何をだよ!別にやましいことなんてないぞ!」
大輔(バレバレだって)

〔貴史視点〕
ふぅ・・・最近は大輔から美咲先輩についてよく突っ込まれるな・・・
まあ、確かに今日は話したい事があるんだ。これはマジでやましい事はない
。そう、それは環希から預かった美咲先輩の幼馴染みの何かのカードを渡すために会いに行くんだ。
なんだか、汚れて見えないが“A”って文字だけが何故か光って見えるんだよな。世の中不思議な事もあるもんだ。さて、ファミレスについたな・・・美咲さんはもう仕事あがってるかな?
美咲「ごめんね!貴史くん。バイト終わるまで待ってもらって」
貴史「いいよ、いいよ。気にしないで。それじゃ家まで送るついでに色々話すね」
18名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 11:50:35 ID:SmA6HbYZ
−貴史視点続き

美咲「……沖縄」
貴史「そう沖縄」
美咲「沖縄って。さ、ささサーターアンダギーの沖縄?」
貴史「……俺もびっくりの沖縄」
美咲「でも、あたしそんなお金ないよー?」
貴史「飛行機のチケットから宿泊先まで、全部雪村さんのおごりになっちゃった」
美咲「ええ!?悪いよーそんなのできないよー第一……そんな、ねえ?」
貴史「……美咲さん、一番まっとーな返事ありがとう」
美咲「雪村さんてクラブ紹介のときのドタバタで会ったあのコ?」
貴史「うん、総合企業とかなんとか。ユキムラグループの会長さんのお孫さんなんだってさ」
美咲「うぞ……」
フロア「おおい月島こっち手伝って」
美咲「あ、はーい。今行きまーす。貴史くんこのコーヒーはあたしのおごりだから」
貴史「ありがとう、御馳走になるよ」
こういう可愛いおごりなら大歓迎なんだけど
……でもなんだかほっとした。美咲さんがこの旅行の話で一番まともな反応してくれて


美咲「沖縄かー、沖縄………そうだ!水着買わなきゃ!どんなのにしよう?」
貴史「…………………」
俺はこのときカードの事を忘れていたと思う
19名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 12:17:36 ID:SmA6HbYZ
スマソ。読み返したら微妙にズレていることに気がつきますた
20名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 20:21:23 ID:/wXH9JCv
>>17
プレイヤー「あれ?会員証は前スレで美咲に渡したんじゃなかったっけ?
それにもしその会員証が金のカードならば、“A”は被るぞ?」
21名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 20:43:21 ID:ZmbOA7kt
順子「そのへんのミスは上手く修正していこうよ。」

―その頃の大輔―

大輔「マジで旅行は沖縄なの!?」
理恵「うん。それも雪村って人のおごりなんだって。その人、大企業のの令嬢らしいよ」
大輔「……嘘だぁ」
理恵「ほんとだよ。さっきも執事みたいな人が挨拶に来たもん。今あんたの食べてるお菓子もその人が持ってきたんだぞ」
そういえばいつものお茶うけと比べて高級感が…。
理恵「ところで、気なってたんだけど…その首のアザどうしたの?何かで締められたみたいな…」
大輔「え、えーと…不良にからまれたんだ。そう、不良!大した事ないから大丈夫!あ、そうだ風呂に入ってくるよ!」
理恵「あっ、ちょっと!こら、逃げるなー!」

大輔(うわ…ひでえなこりゃ…。何が大した事ない、だ…)
裸になるといかに強く締められていたのかがよくわかった。
俺の体にはミオの……二人もいて何だかややこしいな。…シロミオ・黒澪でいいか。
とにかく、そのシロミオの鎖の痕がしっかりと残っていた。もし黒澪が来なかったら俺はどうなっていたんだ?
…愚問だよな、やめよう。別のことを考えるんだ。

それにしても、カードがもう一枚この町にあるとは。やっぱり誰かの所有物だろうか?
…待てよ?黒澪がカードを感知してるならシロミオも感知してるはずだ…。
いや、ノヴァ陣営がカードを探してるかどうかは知らないけどさ。
だけどもし集めてて、カードの所有者が渡すことを拒んだら、シロミオはどうするんだろう?
やっぱり俺にやったみたいなことを…?
…また背筋が冷たくなってきた。…湯船の中なのに。
…やめよう。何か楽しいことを…そうだ、旅行のことでも考えよう…。
22名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 20:51:57 ID:74K0mJTO
>>20
貴史「このカードはこの前美咲さんが泊まりに来た時に忘れたんだよな」
…という事にしておこう
23名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 20:56:21 ID:74K0mJTO
連続スマソ
貴史「…そしてカードには“K”という文字が記されていたんだ」
そう、俺は目が悪いから見間違えたんだ
24名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 21:59:17 ID:J+iki/OE
順子「無理矢理だけどそれでいいわね。」
夏江「ところでミオはミオ澪は澪でいいんじゃない?たまによくわからなくなるわ。」
25名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/11(日) 23:04:11 ID:hhxNb8oK
そうだ!旅行は沖縄行き!楽しみだなぁ♪
(…いやちょっと待てよ)
いくら何でも話飛びすぎだろ…。高校生の個人旅行で沖縄だぞ!ゴーヤチャンプルだぞ!
俺がいちばん不安に思う点は、この旅行の企画者が雪村さんであるということだ。
はっきり言って、彼女が絡んだ話で、すんなり終わったストーリーは皆無だ。
絶対今回も何かあるに違いない。今から憂鬱になってk…。

いやいや後ろ向きになるな大輔!楽観楽観ケセラセラだ!!
そう!今回はただ単に雪村さんも遊びたかっただけに違いない!最近忙しそうだもんな〜。
それに、もし変な奴が襲ってきても雪村さんが一緒なら安心だ!神木も助けに来てくれるだろうしな!
あと…そう!旅費も雪村さん負担だ!俺たちタダ!うっひゃあ!儲け儲け♪

…でもそこがまた不気味なんだよな…。絶対何か企んでるよ…。

!いかんいかん!俺は何を弱気に!楽しい旅行だぞ!
可愛い女の子達とエンジョイトラベル!イヤッヒ〜レッツゴーだ大輔!
照りつく太陽輝く海!ワ〜オエクセレントだぜ大輔!
オナゴの水着が四方八方!ウヒャ〜タマンネエな大輔!

押し寄せる不安を楽しい旅の予感(主に妄想)で誤魔化す俺。
…早い話が、今のところ俺にとっての旅行は心配事が多すぎて期待どころではない。
俺が近くハゲるような事があったら君のせいだぞ、雪村さん?


26名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 00:33:24 ID:44hBAv7a
貴史「それでな、今回の旅行に行くメンバーなのだが」
大輔「………ふむ」
俺は風呂から上がった後、いつのまにか帰宅していた貴史にリビングで呼び止められた。
……美咲さんとの間にどんな会話があったのかってことは、教えてくれなかった。やっぱり貴史はケチだ
……で、現在に至る
貴史「まず俺と美咲さんとお前」
大輔「ふむ」
貴史「で、彼方と環希と蓮華」
大輔「……蓮華、途中から大出世だよな」
貴史「ん?何か言ったか?」
大輔「何でもないぞ。……それから?」
貴史「で、今回の主賓の雪村さんとひなたちゃんとゆかりさんだな」
大輔「ひいふうみいの………全部で9人か大所帯になったなー大丈夫かな」
貴史「雪村さんから、広がってったから……問題は無いんじゃないかな?」
大輔「気が引けるような、恐いような………」
理恵「えーー?ゆかりさんも行くの?それに彼方さんまで…………ううう」
大輔「?」
貴史「何だよ理恵。お前も行きたいのか?」
理恵「う、うるさい変態!」
貴史「……大輔。妹がいじめるよう」
大輔「…………」
貴史「せっかく雪村さん。うちの妹も連れてって良いって言ってくれたのにー」
理恵「……ッ!?」
大輔「一緒に行けるじゃん」
理恵「でもお母さんが………」
貴史「実はさーお袋には俺から電話してたりして」
理恵「……………………」
こうして沖縄行きは10人になりました
27名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 00:44:20 ID:MCI8zlow
順子「おい、恩田はどうした?ってゆーか私は!?」
28名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 01:18:34 ID:YuKt7x/R
夏江「あんたとあたしはこのスレのマスコットガールでしょ。抜け駆けはゆるさないわ」
29名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 01:37:21 ID:p3EZYRz2
貴史「もちろん、恩田も来る。
奴は撮影班だから人数にいれなかった」
大輔(恩田よ・・・可哀相な奴だな)
30名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 01:44:28 ID:LldPvVlk
大輔「マスコットというか、エンブレムだな…」
貴史「?」
おっと、自分でもよくわからないことを口走っていたようだ。
それにしても、雪村さんが企業令嬢かあ。でもそれならなぜあんな廃屋に住んでいるんだ?
執事が来たっていうけど、それなら屋敷が荒れてるのはヘンだ。ううむ…。
一度雪村さんの家を訪ねる必要がありそうだな。旅行の真意だって聞くべきだろうし。
問題はあの雪村さんが素直に答えてくれるかだが…当たって砕けろだな。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。
迷わずにゆけよ、ゆけばわかるさ。
ってな。…アントンからの引用じゃなからな。
理恵「さあ、もう夜も遅いんだし、寝た寝た!」
そうか、この前まで理恵ちゃん小学生だったもんな。夜が早くて当然か。
でも俺も…いい加減眠いぞ…。
【おやすみ〜】
【もう少し貴史と話す】
31名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 12:52:36 ID:PxnDzhdX
【おやすみ〜】
貴史「ああ、おやすみ。俺はもうちょっとテレビでも見てるよ」
明日も学校だ。ちょっと早いが、疲れたしもう寝よう…。
風呂上がりのヨガ体操を終え、さっさと床についた。
色々あって疲れていた俺は、すぐさま眠りに落ちた…。
32名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 14:31:14 ID:44hBAv7a
ゆさゆさ
大輔「………………」
ゆさゆさ、ゆさゆさ
大輔「…………揺れてる?」
理恵「ねー、ちょっとー?おーい。起きてよー」
大輔「……えーと、震度5を超えると倒壊する危険性のあるマンションの現存数は氷山の………」
理恵「危険な時事ネタの寝言言ってんじゃねえ!起きんかボケ!」
大輔「ぐは!?」
俺は夢から現実に無理矢理引き戻された
大輔「……………あれ?理恵ちゃん?朝?……………じゃないな。まだ真っ暗じゃん」
ぼりぼりと頭をかいて机の上に投げてあった携帯を手繰り寄せる
携帯の時計を見るとまだ午前3時だった
大輔「どったの?」
理恵「…………庭にね、誰かいるの!」
大輔「!?」
大輔「でねでね、お父さん今日夜勤でいないし。………フミおばさんもお兄ちゃんも全然起きないの。じゃなくて、石みたいにカチンコチンになっちゃってんの!!」
大輔「……は?」
理恵「……てめえ今、熱でもあるんじゃねえか?とか。漫画の見過ぎとか。
  頭オカシイんじゃねえかこのガキ。とか考えたでしよ?」
大輔「ややや、滅相もないない」
……一瞬考えたことは黙っていよう
理恵「とにかく来て!!」
33名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 15:11:38 ID:y3TD9XEv
順子「とりあえず日付変更ね」
〜5月2日(木)〜

石みたいになったって?
普通有り得る事じゃない。以前の俺なら信じなかっただろうな。
だけど、昨日トンデモな体験をしまくった俺には、もはや疑う気すら起こらなかった。
大輔「わかった、行こう……あれ?…ッ!ッァァァァ!」
起き上がろうとしたとき、激痛が走った。全身が…特に首が痛い。これは、まさか!
間違いない。痛むのは全部ミオの光の鎖に縛られたところだ。ちくしょう、何で今頃…。
理恵「大輔!どうしたの!?ねえ、しっかりしてよっ!」
大輔「だ、大丈夫…。行こ…ぐっ…ッ…!」
俺は痛みに耐え切れず、倒れこんでしまった。
ううっ、だめだ…。足に力が入らない…!全然身体が動かない…!
首がまるで絞められてるみたいに痛い…苦しい…!
理恵「…やだよ…大輔…どうしちゃったの…こんなのやだよぉ…」
理恵ちゃんが泣いている。だけどもう声さえも出ない…。虚勢すら張れない…。
もう慰めてやることも、励ましてやることもできない…。
34名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 18:56:28 ID:PxnDzhdX
???「大丈夫かニャ!」
誰かの声が聞こえるのがわかる…。たが、痛みで何が何だかわからない……。
俺は……死ぬ……の……か…?
???「しっかりするのニャ!あきらめちゃ駄目ニャ!」
この独特な話し方は…スウか……?
そう思った瞬間柔らかな光が俺を包んだ。
(なんだ…これ、あったかい…)
光が止んだころ、痛みはウソのようになくなり、あれだけあった痣も消えていた。
スウ「フニャ〜、間に合ってよかったニャ…」
大輔「スウ…?これはいったい…」
スウ「澪から聞いたニャ。ミオに会ったんだってニャ」
スウ曰く、ミオの『光縛』は敵の動きを止めるだけでなく、対象に十分な魔力がなかったときは、痣に残った魔力に耐えきれず、やがて死んでしまうという。
スウ「これの無効化がまた大変なんニャ!結界張って、一時間くらいためた魔力を最高位の回復魔法に乗せるんニャ」
理恵「で、大輔は、大輔はもう大丈夫なの!?」
スウ「うん、もう大丈夫ニャ」
理恵「よかった…」
理恵ちゃんはその場にへたりこみ、泣きだしてしまった。
スウ(ん…?ニャんでこの女のコは結界内なのに動けるんニャ?…結界に干渉しない……まさか……!)
大輔「スウ?」
急に黙ったスウに声をかける。
スウ「へ?あ、ああニャんでもニャいよ!へへ…」
大輔「ならいいんだが…とりあえず結界を解いてくれ」
だから貴史たちは固まっていたのか…。あれ?じゃあ何で理恵ちゃんは…?…まあいいか。助かったんだし…。
35名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 19:43:42 ID:R58IR35m
大輔「しかし、なんて恐ろしい鎖なんだ…十分な魔力が無いと死ぬって…!」
スウ「そう…つまりは『ここ』の人が受けたらまず死ぬってことニャ」
と、いうことはだ。もし奴もカードを探していて、かつカードの持ち主が渡すことを拒んだりしたら…最悪死人が出るかもしれない。
早く見つけないと…!
ウラ「何とか間に合ったようだな。それにしても『白翼』とは…たちの悪い奴まで来てくれたもんだ」
大輔「あれ、ウラさんも来てたんですか?」
ウラ「おいおい、結界は俺が張ってたんだぞ。それにしても『白翼』め…。
  この世界でもこれだけの力を使えるとは……えぇい、ノヴァ陣営の魔術師は化け物か!」

スウ「でもこんにゃ奴まで来てるなら、やっぱり護衛が必要ニャ!」
大輔「護衛?俺を?」
スウ「気づいてるかもだけど、おみゃーは狙われてるんニャ。一人は危険ニャのよ」
ウラ「うむ。現在、この町はノヴァの手先が多数潜んでいる。だから、俺かスウで君を護衛しようと思う」
大輔「…雪村さんと神木は?」
ウラ「今は荻野彼方の家を守っている。理由は…後だ。とりあえず決めてくれ」
護衛か。どうしたものかな…。

【ウラさんに頼む】
【スウに頼む】
【雪村さんか神木がいい】
【一人でも大丈夫だろう】
36名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 20:21:35 ID:44hBAv7a
【スウに頼む】

なんとなく頼んでみた
スウ「にゃにゃにゅ、わかったにゃー」
スウは、言うが早いが空中でくるんと反転した
理恵「わ!?」
パシという稲光みたいなものがしたかと思うと、彼女の姿は既にそこになく、
代わりに一匹の小さな三毛猫が毛繕いをしていた

ウラ「ではスウよ。後はよろしく頼むぞ」
三毛猫「なー」
大輔「……………………………………」
理恵「……………………………………」

ウラはそう言い残すとリビングの壁に向かって歩いて行き、
そのまま、まるで自然に、壁の中へ消えていった
理恵「???」
理恵ちゃんが壁際にかけって行って、しきりに壁をさすっている
理恵「……あはははは……消えたよ壁に?」
大輔「………………………………………」
三毛猫「なー」
37名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 20:32:37 ID:QBGs48dw
理恵「え、何、執事さん…どうなってるの?」
執事って、ウラさんのことだったのか。
スゥ「ニャ…」
三毛猫スゥは理恵ちゃんの方を向いた。
大輔「スゥ?」
スゥ「とりあえず…」
理恵「あ…」
スゥが前脚をかざすと理恵ちゃんはコテンと倒れてしまった。
大輔「な、何を!?」
スゥ「大丈夫だニャ、少々記憶をぼやけさせただけニャ。今の事は夢と思っていたほうがいいニャ」
大輔「それもそうだな…。とりあえず、理恵ちゃんを寝かしてくるよ」
俺は理恵ちゃんを抱えると、静かに立ち上がった。
大輔「ところでいきなり猫が居るって不自然じゃないか?」
スゥ「ぬいぐるみか何かの方がいいかニャ?」
大輔「任せる」
理恵「すー…」
38名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 21:16:53 ID:d9ZfuSR+
理恵ちゃんを寝かせて戻ってくると、やっぱりスウは猫の姿だった。
スウ「ぬいぐるみだととっさに動けニャいから、やっぱり猫がいいかもニャ♪」
三毛猫スウはう〜んと伸びをした。…なんだか動きが板についてるな…。
大輔「その都度今みたいに眠らせればいいんじゃないか?」
スウ「う〜ん…でもあんまり使いすぎたら記憶が少し飛ぶ恐れが…」
大輔「……オイ」
スウ「いや、それは最悪の場合ニャが…言ってもこれは脳にあんまりヨロシクニャいニャ」
大輔「…できるだけ使わない方向で頼む」
スウ「りょーかいニャ!」
ふう…何か大変な事態になってきたな…。まあスウと一緒なら安心かな?
スウ「ところで、街中で猫と会話していては、周りからカワイソウな目で見られるニャ…そこで…」
三毛猫スウは体毛をごそごそすると、バッジのようなものを取り出した。
スウ「にゃにゃ〜ん☆これはウチの組織の通信機『モコド』ニャ!“声”でなく“心”で会話する魔道アイテムにゃ!」
裏には《1(簡易ver)》と書いてあった。
スウ「とりあえずそれで会話できるのはニャーのモコドだけだニャ。会話法は、胸に手を当てて…」
スウ(こうだニャ)
大輔「うおっ」
急に頭の中にスウの声が流れた。なるほど、これなら俺の世間体も保たれる…。
39名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 22:12:50 ID:MCI8zlow
大輔「じゃあためしに…………………」
スウ「………………おぬし」
大輔「……なんだ?」
スウ「それは倫理的に喋ってはいけニャい言葉では?」
大輔「……………すまん、軽い冗談だ」
スウ「……………返してもらうニャ」
大輔「いやだニャ」
スウ「真似は駄目だニャ」
大輔「………すまん、なんか俺、今すごく馬鹿みたいだ」
スウ「みたいじゃニャくて、真性の馬鹿だニャ」
大輔「……………」
リビングの壁掛け時計をみると午前4時になっていた。
40名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 22:25:44 ID:/aJLnHz/
大輔「あ、しまった。貴史たちの様子を見に行くんだった」
なんでも石化したかのようにカチンコチンらしいが…。
俺はスウと連れ立って、貴史の部屋のドアを開けた。
41名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 22:52:19 ID:PxnDzhdX
俺が見るかぎり貴史は普通にいびきをかいて寝ている。やはり止まっていたのは結界のせいだったのか。安心する俺。
スウ「てか、まだこんな時間だし、おみゃーももう寝たほうがいいニャ」
大輔「……つーかまったく眠くないんだけど」
スウ「ふむ、最高位の回復魔法は体の傷はおろか、疲れ・肩凝り・腰痛・眠気・それに呪いまでもとっぱらってくれるんニャ」
…すげぇな、回復魔法って。
スウ「ま、これほどの魔法を使うにはハンパない魔力が必要ニャ。
ニャーはまだ未熟だからめちゃくちゃ魔力を集中せねばいかんのニャ」
大輔「てか、眠くないからもっと何か話してようぜ」
スウ「…いや、ニャーはもう眠いんだがニャ…」
大輔「えー!?もっとはなすー!はなしたいー!」
スウ「おみゃーはダダッ子かニャ!ニャーは寝るニャ!」
スウは貴史の部屋を出ていった。
大輔「ぶーぶー」
…いかん。元気になりすぎてハイになっている。なんとかしようか…。外に出るのは恐いから…
【夜通しゲーム】
【貴史いじり】
【無理矢理寝る】
42名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/12(月) 23:19:23 ID:p3EZYRz2
貴史なんていぢったって決して面白い事はないな。
それより【夜通しゲームする】だな。
さて、なんかいいゲームないかなぁ・・・
ガサガサっ
大輔「・・・ギャルゲーとエロゲばっかだな・・・」ガサガサっ
ふう・・・どうするか?
【RPGにジャンルをしぼる】
【格ゲーにジャンルをしぼる】
【・・・ここは18禁を・・・】
43名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 00:41:26 ID:r4vtsIKD
【格ゲーにジャンルをしぼる】
大輔「よし。まずは格ゲーをやってあきたらギャルゲで癒されよう」
俺は最初に格ゲーをすることにした
44名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 01:14:42 ID:MGiG+fCS
いくつかあったソフトの中から適当に選び出し、ゲームをスタートする。
大輔「ええと、ここでこの技を…あぁ、このっ!おっ、あぁ〜」
俺の操っていたキャラは地面に倒れてしまった。
大輔「くそ〜、やってられるか!ギャルゲーに変えるぞ」
また適当に選ぶ。
大輔「そういえば貴史はどんなキャラを狙っているんだ?」
クリア直前と思わしきセーブデータをロードする。

キャラA『私、お兄ちゃんのこと…ずっと好きだったんだよ…』

…………ソフト交換

キャラB『これからはず〜っと一緒だね、お兄ちゃん!』

…………ソフト交換

キャラC『お兄ちゃん……キス…して…』


なんだかんだで淋しかったのかな…。ちょっとどうかと思うけど…。
45名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 01:17:35 ID:3MrRKZUd
大輔「ん?これは……」
見ると18禁の格ゲーだった
タイトルは、………読んではいけない気がして読まないことにした
貴史、お前はもはや、なんでもアリか?

スウ「おい…………」
大輔「なんだ猫か、どうした」
スウ「ウニャー、大魔導士スウが猫呼ばわりされたニャー」
大輔「猫じゃねーか」
スウ「………………」
スウはしばらく何か考えた後、後ろ脚で首のあたりをひっかいたりしていた
大輔「まんま猫じゃん」
スウ「かたいことは言いっこなしだニャー。ところでこれは何だニャ?」
大輔「これはな、漢の、ある種の願望が映像化されたものだ。ははははは」
俺はなんだか腹の底から元気だった
スウ「……やっぱり治療が効き過ぎたかニャ?」

そのときいきなり後頭部に衝撃が走った
大輔「ぐぎゃ!?」
理恵「さっきからうるせー!変態兄貴!蹴るぞ!」
大輔「あだだだ」
スウ「ニャ?もうスウの術から逃れたのかニャー?」
理恵「………うーん……トイレ」
大輔「理恵ちゃん?」
理恵ちゃんはよたよたした足取りでトイレのほうに歩いて行った
スウ「寝ぼけてたのかニャ。それにしても……スウの術が……」
大輔「ああ!?」
さっき取り出したゲームのディスクが俺の頭突きで割れてしまっていた
46名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 01:19:56 ID:3MrRKZUd
スマソ被った
47名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 01:26:24 ID:4iKPHNBw
いやまったく問題なしです。
48名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 14:26:24 ID:VFTkv6AJ
大輔「…これ直せない?」
スウ「スウは無機物の修復は専門外ニャ。錬金術師にでも頼むしかないニャ」
弁償するしかないのか?とりあえず隠しとこう…。

大輔「しかし、何かいいゲームないかな〜」
スウ「あ!これなんてどうニャ?」
大輔「『together with you』…一般向けのギャルゲか。どれ、やってみるか」
#
俺が教室に戻ると、2は不機嫌そうな表情を浮かべながら、開口一番こう言った。
(´∀`)『ジェノサイドカッター!!』
2『1よ、また唐突なスレを立てたな』
???『ヨン様が華麗に4get!』
#
大輔「…………」
俺はディスクを取り出した。
スウ「あぁっ、やめるの早すぎニャ〜。もう少しがんばればおもしろくなるのニャ〜」
49名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 22:12:03 ID:VFJz9T6u
大輔「ホントか〜?」
スウ「ホントニャ!」
でも最初からやるのも面倒だし…。
俺は既存のセーブデータで再開した。
大輔「…ん〜、なんかギャルゲっぽくない感じだなぁ。どこだここ。何かの塔?」


ユカリ『言いなさい!ダイスケはどうしたの!?』
闇の騎士『ああ、アイツか…。フフフ…』
タマキ『何がおかしいのよ!!』
闇の騎士『アイツなら、死んださ…』
ユカリ『…え?』
闇の騎士『私が、この手で殺した…』
ミサキ『ウソ…でしょ…』
闇の騎士『仲間を守るためだ。アイツも本望だったろうよ。フン、哀れな…』
ユカリ『ウソだーーーー!!』
ヒナタ『ユカリさん!!』

大輔(ドキドキワクワク)
理恵「大輔…何してるの?」
大輔「はうっ」

ブツッ

大輔「な、何でもないッスよぉ、アハハ…」
理恵「??ふーん、そお…ふあ〜あ…ネム…」
大きなあくびをすると、理恵ちゃんは部屋に戻っていった。
危ない…ギャルゲしてるなんてばれたら何かと厄介だからな。
(それにしても…)
さっきのゲーム、ダイスケが死んだなんて、縁起でもない…。
鬱ゲーはあまり好きではない俺は、萌えっぽいゲームを探すのだった。
50名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 23:18:35 ID:r4vtsIKD
プレイヤー「大輔死亡フラグか!?」
51名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/13(火) 23:40:09 ID:4iKPHNBw
???「うわマジだ!まあそれも話が広がりそうだな」

大輔「…ふう、萌えた萌えた、と」
エンディング直前のみを見る、というプレイ方法でいくつかのギャルゲを消化。気が付いたら六時になっていた。
大輔「そろそろみんな起きるころだし、片付けておくか」
スウはソファーで丸まって寝ていた。やっぱりまるっきり猫じゃん…。
てか、家に猫がいる言い訳考えなくては…。
【拾ってきた】
【友達から預かった】
【気がついたらそこにいた】
【話さずに隠す】
52名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/14(水) 00:17:40 ID:aaqO4FhT
【拾ってきた】

玄関前に倒れていたとか言っておけば大丈夫かな?ていうか屋根裏に入れておいて、出かけるときは窓から出てもらって外で合流すればバレないんじゃないか?さすがに学校の中までは無理だろうけど…。

ガチャ、トタトタトタ…
おばさんが起きたのかな?俺も部屋に戻って支度でもするか。
53名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/14(水) 13:17:31 ID:uG9twm2g
理恵「あれー?早いじゃん」
大輔「よう」
屋根裏部屋に戻る途中に理恵ちゃんに会った
トタトタの正体は理恵ちゃんだったようだ
芙美「あらー、2人とも早いのね」
理恵「あ、おはよーございます」
そこにおばさんも現れた
理恵「で、どうしたの?こんな早く」
大輔「いやあ、それがさー……」
良い理由が思い浮かばない

スウ「ニィ」
大輔「あ…」
スウが俺の足元に擦り寄って来た
……さっきより高い音程で鳴いている
芙美「まあまあ!」
理恵「あれー?どうしたの?この仔猫?」
スウ「ニィ…」
なんだかいきなり見つかった
大輔「えーとこれは……」
芙美「きゃー可愛いー。うわー、すごいふにふにしてる」
スウ「ニィ」
フミおばさんが、スウを抱き上げた
大輔「そのぉ、こいつが庭に紛れ込んできて……」
理恵「ねーねーあたしにも触らせて?」
芙美「可哀相に捨てられたのかしら」
理恵「あれーこのコどこかで見たことあるような」
スウ「ニ」
理恵「まあ気のせいか……」
大輔「…………」
なんだか俺は仲間外れだった
54名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/14(水) 14:00:43 ID:7cXuWxkd
貴史「ふぁ〜あ…。何?その猫どしたの?」
理恵「やっと起きたか、変態兄貴。大輔が拾ってきたんだよ」
貴史「へぇ…で、そいつオスか?メスか?」
大輔「メスだよ」
三毛猫は遺伝的にまず間違いなくメスらしい。
まあそれとは無関係に、正体が女の子なんだからメスなのは当然だが。
貴史「そうか。メスなら飼っても損はしねえかもな」
大輔「へっ?どういう意味だ?」
貴史「…お前バカだなぁ。同じ男として情けねえぜ!
   メスの猫なら、もしかすると猫耳メイドさんとかになって、恩返しに来てくれるかもしれないだろうが!!」
大輔「……」
貴史よ…お前ゲームのやりすぎだ…。まあ確かに、実はこいつ変身できるんだけどさ…。
貴史「ほら、お前『ご奉仕するにゃん』とか言えるか?どうだ?」
スウ「…なー」
理恵「もっかい寝やがれ!変態!!」
貴史「あぐっ!」
クリーンヒット!貴史の腹に拳が減り込む。そのまま白目をむいて床に倒れこんでしまった。
真っ青な顔でよだれを垂らし、時折体を痙攣させている。大丈夫…なのか?
スウ(…ちょっとヤバいかニャ?回復させようかニャ?)
大輔(……)

【自業自得だ、ほっとけよ】
【一応回復してやってくれ】
55名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/14(水) 14:54:34 ID:qipLzq4k
【自業自得だ、ほっとけよ】
こんなことに魔法をつかってバレる危険性を高める必要はない。馬鹿につける薬なしとはよう言ったものだ。
スウ(…意外と冷徹ニャーね)
大輔(合理的、と言ってもらおうか)

芙美「ごはんよ〜」
お、こんなことやってるうちに朝ご飯ができあがったようだ。
大輔(そういえばお前は何食うんだ?)
スウ(主食は夢だニャーが、我が種族は人の食べるものでも大丈夫ニャ)
大輔(人の食物か…。猫の食うものはどうなんだ?)
スウ(……がんばるニャ)
大輔(…健闘を祈る)
護衛もラクじゃないな、と感心する俺だった。
56名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/14(水) 23:48:00 ID:uG9twm2g
理恵「このコ、ミルク飲むかな?」
芙美「うーん。猫に牛乳はあまり良くないわね、消化しにくいからお腹下すのよ」
理恵「え?そうなの?……そうだ!フレークの缶詰があったよね」
芙美「今はお魚はないから、とりあえずは、それにしてみようかしら?」
理恵「あたし取ってくるね」
芙美「ついでにキッチンペーパーも持ってきて、よけいな油分取っておかないと」
理恵「はーい」

スウ(おい)
大輔(何だ?)
スウ(ところで、そっちで白目を剥いている男がさっき言った『猫耳冥土』ってなんだ?)
大輔(微妙に違うような気がするが)
スウ(ふむ、極楽で猫耳を見ることか?)
大輔(ある意味、半分当たっているぞ)
スウ(……人間は分からんニャ)

理恵「持ってきたよー」
キッチンから戻ってきた理恵が、カシャと音を立てて缶詰の蓋を開けた
スウ「ニャ?」
スウは素早くおばさんと理恵ちゃんのところにかけって行った
芙美「はい、後で子猫用のキャットフード買ってきてあげるからね」
スウ「ニィ」
スウはキッチンペーパーの上に置かれたフレークをためらいもなく、がつがつと食っていた
スウ(美味いニャ美味いニャ美味いニャ)
大輔「………………………」
お前は夢を食うのではなかったのか?
まるっきり猫だった
57名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/15(木) 00:00:00 ID:RYgQazAD
理恵「そうそう。なんか今日変な夢みたのよね…。
食卓にて理恵ちゃんは夢に擬装された昨晩の出来事を語った。
大輔(確かに夢だと思ってるな)
スウ(当然ニャ)
迂闊なことをしゃべってボロが出たらアレなのであいずちを打つにとどめた。
それにしても何で理恵ちゃんは結界の中で動けたんだろ…まあ、俺も動いてるけど。
あとでスウにでも聞いてみるかな?

朝食を終え、家を出る。
スウ(学校に着くまでは、つかず離れずでいるニャ。スウは後で家を出て合流するニャ)
大輔(ああ、すまない)
大輔「じゃ、行ってきます」
理恵「いってきま〜す」
芙美「いってらっしゃい。気をつけてね…ってあれ?貴史は?」
…やべ、忘れてた…。


58名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/15(木) 00:52:49 ID:bCMCVExd
美咲「おはようございまーす」
大輔「あれ?美咲さん」
理恵「美咲お姉ちゃんおはよー」
芙美「まあ、こんにちは」
玄関先で美咲さんに会った。

美咲「えっとー、そのー…、迎えに来たんだけど、…その、貴史くんは?」
貴史「やあやあ!美咲さん!お早うございます!ナイスガイ貴史はここにいますぜ!」
一同「!!」

突然貴史が、右スライド調に音もなく現れた。もの凄い足さばきだった。
それよりなによりキッチリ着替えているところが心持ち脅威だった。
理恵「…野郎、もう復活しやがったか」
大輔「……………」
芙美「……………」
貴史「さあ、行こうか!」
美咲「え?う、うん」
ともあれ4人で学校に向かうことになった。
59名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/15(木) 15:40:34 ID:Nl6esRpR
順子「今更だけどーまとめサイトの更新お疲れさまー」
夏江(気が付かなかった・・・)
60名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/15(木) 21:15:58 ID:VUvM+Zzz
美咲「明日は旅行だね。楽しみだなぁ」
貴史「沖縄!海!水着!すばらしき海!うぉぉぉぉっ!明日を待ちきれねえぜ!」
お前にとって沖縄は海だけかよ?
まったく、朝から騒がしい奴だ。さっきまで白めむいてた人間とは思えない…。
美咲「でも私、実は泳げないしなぁ…」
大輔「あ、俺元水泳部だし泳ぎ方教えるっすよ」
貴史「いやいや俺が教えますよ!俺が教えますとも!なあ、大 輔 君…!」
大輔「そ、そうだな…」
おおう、妙なプレッシャーを感じるでありますよ…。
美咲「それじゃ、貴史君よろしくね」
理恵「ダメだよお姉ちゃん!こいつ絶対何かいやらしいことする気だよ!」
美咲「そ、そうかな…?大丈夫だよ、きっと」
理恵「大丈夫じゃないよ!こいつ女の子なら猫でもいいんだから!
   あまりに危険だよ!ほら、大輔も何か言えよ!」

【貴史で大丈夫だよ】
【やっぱり俺が教えるよ】
【理恵ちゃんが教えてみては?】
61名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/15(木) 23:48:57 ID:bu10ntLz
【やっぱり俺が教えるよ】
確かにこいつは猫相手に妄想を膨らます奴だ。
美咲さん+水着のコンビネーションに貴史の理性が耐え切れるとは思えない。
大輔「やっぱり、俺が教え……」
理恵「え?…あ〜ダメ、やっぱりダメ。大輔もダメ〜ッ!」
急に理恵ちゃんが反対しはじめた。ふと横を見ると貴史の眼からとんでもない威圧感がにじみでている。…俺にどうしろと?
彼方「あ、大輔おはよ〜」
大輔「お、彼方。おはよ…」
イタ!適任!!
【彼方に頼む】
【親友の願いを叶える】
【俺がやる】
【やっぱ理恵ちゃんが…】
62名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 01:03:06 ID:/sUP8ee1
やっぱりここは・・・彼方に・・・

美咲「う〜ん。やっぱり貴史くんにお願いしようかな?その・・・二人きりになりたいし・・・」
大輔「!?」
一同「!!」
63名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 01:22:40 ID:T5Myk/rK
大輔「俺ぇ!?」
さすがにそれは…うう、彼方と理恵ちゃんが俺のことを見ている。あまりのことで目を丸くしている。
貴史は…うお、俺殺されるんじゃないか…?というくらいの殺気だ。

そう、確かに俺は泳げるようになった。丘での出来事の後のことだ。
彼方と再会し、何か胸のもやもやが晴れた俺は温水プールに行ってみた。なんとなくだ。ただなんとなく。
今なら泳げそうな気がして…。
結果的に俺は泳げた。でも以前のように速くは泳げない。何か…何かが俺を萎縮させる。
まだ思い出してないことが原因か…。ともかく、とても部活に、大会になんて出れるレベルじゃない。

美咲「大輔くん?」
彼方と理恵ちゃんの目つきも変わってきたな。なんつーか、返答次第ではシチューの食材にされそうな。いや、マジだって。
とはいえ、彼方に水泳のことを任せるのはまだ酷だな…。理恵ちゃんは…泳げるのか? わからん。
美咲さんのお願いとはいえ、ここは貴史に任せた方が良さそうだな…。貴史、バタフライ以外なら結構器用にこなすし。
それに、水泳指導で理性が飛んで嫌われるようになるくらいなら、どうせこの先長続きしないだろうしな。
まあ、俺たちもいるんだし、美咲さんも貴史の毒牙にかかることはないだろう。
大輔「いや…貴史に任せるよ。よく考えたら、俺まだ水泳そのものに抵抗あるから」
嘘じゃないけど、こういう以外美咲さんも引き下がらんだろうしな。まあ、美咲さんなら教えてもいいかなーってちょっとは思ったけど。
64名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 01:27:42 ID:/sUP8ee1
>>63
>>62で美咲は貴史を水泳の指導に指名したのだが・・・
65名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 01:51:42 ID:uZ1w8l5M
>>59
あ、ホントだ!更新乙!
乙ついでに、異世界の今までのまとめ(シナリオ編)を作りました。
載せるのはまとめサイトの指摘欄か、スレに直接かどちらがいいと思いますか?
6663:2005/12/16(金) 02:14:47 ID:T5Myk/rK
ミスったorz

>>63
は無視してください。
67名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 07:46:09 ID:3zxvLQcz
大輔が勝手に勘違いしたことにすれば・・・格好わるいか

>>65とりあえず一回スレに載せてみてくれ
68名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 09:27:40 ID:uZ1w8l5M
ほんじゃま、書き込んでみます。長いけど…。


《Aパート》

気が付いたら、見渡す限りの大平原にいた大輔。現世では見たことないような大パノラマと雰囲気の違いに呆然とする。
途方にくれていたところ、遠くを馬に乗った人がいるのを見つける。
大輔が手を振ると、その人は気付いて向かってくる。顔を見て大輔は驚く。馬に乗っていたのは、アイツだった。
慌てて近づいて声をかける大輔。だが、アイツは大輔のことをそっけなく知らないというと、そのまま去っていってしまう。
失意する大輔。ここが異世界だということを痛いほど実感する。
やがて雨が降り始める。大輔は絶望と寒さと疲れでその場に倒れ、気絶してしまう。

誰かに起こされる声が聞こえ、目を開けると、そこにはひなたの姿が。大輔は自分の生きた証として、ひなたにネリネのスク水フィギュアを渡す。
渡してから冷静に考え、こんなものが形見の品というのも嫌だし、ひなたもこれをもらっても困るだけだろうと思い直す。
だが、ひなたはそれを大輔の水泳への思い入れだと解釈。一生大事にすると言われる。
ひなたは、大輔が泳げなくなったということを知らなかった。
69A:2005/12/16(金) 09:29:10 ID:uZ1w8l5M
とりあえずひなたと共に、野宿できそうな所を探すため東の森へ(さっきまで死にかけていたけど)。
そこで大輔は飛びかう妖精に遭遇。ひょんなことからそれらを刺激してしまい、襲われてしまう。
しかし、やられる寸前に妖精達は炎上。振り向くとそこにはFF\のビビのような格好をしたゆかりの姿が。
彼女は大輔のことを知らず、自分は魔法使い見習い、ユカリだと名乗る。
ユカリに誘われ、彼女の修業用の小屋へ。そこでの会話で、やはりひなたも大輔の知っているひなたでないことが判明。
だが、性格は現世となんら変わらない。とりあえず大輔は自分が何者かを知るために、自分のことを先輩と呼ぶヒナタに職業を聞いてみる。
70B:2005/12/16(金) 09:29:55 ID:uZ1w8l5M
すると、自分達は『城塞都市フォートレス』にある『魔王対策半強制勇者育成プログラム高校』の生徒であると聞き、目眩を覚える大輔。
また、カズマサ=オンダという王子が即位式を終え新しい国王になったと聞き、この国の行く末を憂う大輔だった。
ヒナタらと話すうち、魔王は天空に作った城に住んでいること。天空に住む魔族が人々を苦しめていること。
魔族討伐隊のジュンコが捕虜になっていることを知る。自分はどう動けばいいか考えた結果、話が長くなりそうなので現世に戻ることに。
71C:2005/12/16(金) 09:30:46 ID:uZ1w8l5M
《Bパート》

ヒナタに揺さ振られ目覚める大輔。殴られた痛みが、さっきのことは幻ではないことを物語る。
自分自身の気持ちにケリをつけるため、現世に戻ることを決意する大輔。
どんなことがあってもシャドウのような仲間を出さないと心に決め、ヒナタ・ユカリと共に城塞都市フォートレスに向かうのだった。
ユカリの魔法に助けられながら北に進み、目的地に到着。検問をすませ通ろうとした大輔は子供とぶつかってしまう。
その子供はどう見ても理恵なのだが、現世の理恵より明らかに幼い(5歳ほど)。そのリエに「パパ」と呼ばれ、空気が凍り付く。
が、そのすぐあとにやっぱり幼い(10歳ほど)の貴史が登場。リエを父親に会わせにいく途中ではぐれたそうだ。
現世と異世界にはどうも何か繋がりがあるようだ。
72D:2005/12/16(金) 09:31:29 ID:uZ1w8l5M
疲れたからどこかで休もうと言う大輔に、ヒナタは教会でお祈りをしようと提案。
ここはDQの世界か?と思いつつ、教会にいく三人。
教会に入ると、また誰かにぶつかりすりむいてしまう大輔。ぶつかったのは美咲で、傷を回復呪文で治してもらう。
やはりこっちのミサキは大輔のことを知らず、孤独感を覚える大輔。なりゆきでミサキに祈ってもらうことに。
なんだかよくわからない祈りを済ませ、去ろうとする大輔をミサキが呼び止め、
『近く無残な死を遂げるが、その道を外れればあるいは英雄となる』
また、『三日以内に自分がアイツと呼ぶ人に会わねば、死ぬ』
と言う。ショックを受ける大輔。
大輔は「もしかしてこっちの世界で寝たら現世に戻れるんじゃね?」と気付く。
『アイツ』と会える可能性がより高そうな現世に帰るため、教会のベッドで眠りについた。
73E:2005/12/16(金) 10:31:08 ID:uZ1w8l5M
《Cパート》

ユカリに雷系魔法で手荒く起こされる大輔。制御できないような魔法で人を起こすな、と心の中で突っ込む。
とりあえず大輔の武器などを買いに街へ。
武器屋でロングソードを購入した大輔。
街中で取り出して眺めてみたところ、ユカリに警邏隊に捕まると咎められ、あわててしまう大輔。
どうやらこっちにもこっちのルールというものがあるようだ。
次は魔法屋に向かう一同。途中、ユカリの師匠が『氷刄』という二つ名をもつキョウコ=スドウという、この世界でも有数の魔法使いであることが判明。
魔法屋に着いた大輔たち。物珍しいものばかりでキョロキョロしていた大輔は人にぶつかってしまう。その人こそ、『氷刄』キョウコだった。
その冷たく鋭い眼にビビる大輔。キョウコはすぐにどこかに行ってしまう師匠に(かわいく)抗議するユカリにもそっけない。
が、大輔とすれ違う瞬間、キョウコは「向こうの世界の君のことも知っている」と意味深なことを言う。
74F:2005/12/16(金) 10:31:58 ID:uZ1w8l5M
驚いた大輔はとっさに剣を抜こうとしたが、途中で止まりうまく抜けない。しかも重さで倒れてしまう。
そんな大輔にキョウコは使いこなせない武器を持つなとさとし、懐から包丁ほどの大きさの不思議な刃物を取り出す。
それは、その刃に精霊を宿す妖刀。名を『氷室』という、氷の刄であった。
もらって早々、ふとしたことから剣の特殊能力を発動してしまう大輔。ユカリの機嫌を損ねてしまう。
機嫌を直してもらうために持ち金と剣を売ったお金を足して髪飾りを買ってあげるが、それによりお金が足りなくなり、野宿の危機にさらされる。
そんな三人に自分の家に泊めてやると言うキョウコ。三人はお言葉に甘えることに。
食料を買いに商店街に向かう道中、ゴロツキにからまれているミサキを発見しま一同。
初戦闘か!?といきり立つ大輔だったが、大輔より先にキョウコがゴロツキに襲い掛かる。
魔法使いの戦い方とは思えないオラオラのラッシュで、ゴロツキたちをあっという間にボロ雑巾にするキョウコ。今度はゴロツキを助ける事態に。
75G:2005/12/16(金) 10:32:45 ID:uZ1w8l5M
ミサキはドジばかりで教会を追い出され、途方に暮れていたところでゴロツキにぶつかってしまったという。ミサキの願いで、行動を共にすることに。
そこで、ユカリは大輔に、精霊は力を無理矢理引き出すのではなく、力を借り受けるのがいいと教え、精霊との契約をすすめる。
ミサキは翼持つ馬の精霊、ユカリは鳥と小人の姿をとる精霊をそれぞれ宿すアイテムをもっていた。
大輔は精霊と契約するために祈りはじめる。すると、周りの音が消え、寒気がしてきた。
目をあけると、氷でできた木々に囲まれた少女の姿を見つける。
氷の属性を持つ妖刀『氷室』に宿る精霊、リズである。
見た目とはうらはらに、人間ぽい話し方をするリズ(大輔のことはマスターと呼ぶ)
契約するにあたり、目を閉じてと言われた大輔は、緊張しながら目を閉じた。
すると、気がついたら現世に戻っていた。
76名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 11:39:31 ID:uZ1w8l5M
以上です。
次は設定についてまとめた「世界編」を書き込みたいと思います。
77名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 20:07:43 ID:/sUP8ee1
乙!
78名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 21:19:35 ID:oBxY5XEB
スウ(>>62から続けるニャ。でも>>63の泳ぎに関する設定は引き継ぐ方向性でいこうニャ!それと>>68-75乙!)
大輔(おい、わけのわからん通信をするなよ)

理恵「お姉ちゃんがそこまで言うなら…。でも何か変なことされたら言ってね?」
美咲「心配しなくても大丈夫だよ〜」
貴史「そうだぞ。お前俺を一体何だと思ってるんだ?」
理恵「変態」
即答。貴史のことがほんの少しだけ哀れに思えた。

理恵「それじゃーねー。大輔!お姉ちゃんを守れよ!」
大輔「わかったよ」
理恵ちゃんと別れ、四人で学園へと向かう。
彼方「ふぁ〜あ…」
大輔「何だ?睡眠不足か?」
彼方「…昨日の夜は家の外が騒がしくて…。誰かが夜通し喧嘩でもしてたみたいな…」
美咲「そういえば最近不審者が多いらしいよね。恐いなぁ…」
79名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/16(金) 23:18:06 ID:8D7JQ9hR
大輔「そうだな。なんか最近、小学生が連続で殺されてるしな」
彼方「いや、それは関係ない…」
80名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 08:37:24 ID:XU5aRTcO
予告どおり「世界編」を書き込みます。
追加・間違い等あれば指摘お願いします。

《夢魔界に住む者たち》

無食人(くわずのひと)――異世界で、夢を食さず、現世の人とほぼ同じものを食べる種族。ユカリやヒナタはこの種族に入る。
精霊との契約により、人外の力を得る。
ここの他に、もう一つ世界があるということを知らない人がほとんど。いわゆる一般人。

夢魔――現世に生きる人々の見る夢を食べて暮らす種族。ノヴァ陣営、ザーリフ陣営、同盟軍の三つの勢力がある。

《三つの勢力》

ノヴァ陣営
目的……現世の近代化によって質が落ちた夢の質を回復するための現代の科学や破壊。

備考……頭領のノヴァは強力なバリアを張っていて、攻撃を受け付けない。
これを破るには、金のカードを二枚合わせてできる珠を7こ集める必要がある。

メンバー
ノヴァ……頭領。くわしくはまとめサイトの新キャラ設定参照。

『黒翼』澪……ミオが現世に転生した者。闇属性。さらっとした性格。相当な魔力をもつ。

『白翼』ミオ……光属性。澪とは正反対の、感情的で依存したがる性格。やはり相当な魔力をもつ。
彼女の技『光縛』は、魔力を十分に持たない者が食らうと、痣に残った魔力に耐えきれず死んでしまう。
大輔はこれを食らって死にかけたが、スウに救われた。
81名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 08:38:08 ID:XU5aRTcO
ザーリフ陣営
目的……良質な夢を見る人間の養殖のための人間界の乗っ取り。

備考……ザーリフはノヴァのバリアの影響で現世に渡ることができない。
よって、人間界に渡るため、まずノヴァを倒そうと金のカード集めをしている。
思想は過激で、目的のためなら手段を選ばない。

メンバー
ザーリフ……首領。殺しも平気で行なう(というか、部下に行なわす)残忍な性格。一人称は「ボク」。
ちなみに、無食人が『魔王』と呼び、討伐の対象とするのはザーリフのほう。

アリドド・ンボーザ・ユーニギ……ザーリフ陣営の幹部。
彼らについてはほとんど情報がないハズなのに、なぜか顔が浮かんでくる不思議なキャラたち。
もちろんユーニギは遊撃隊をもつ。…オリジナリティー溢れる展開を期待したい。
82名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 08:38:57 ID:XU5aRTcO
同盟軍
目的……夢魔は表舞台に出ず、あくまで影として振る舞うべきだとし、現世を二陣営から守ること。
備考……同盟軍は他の二陣営と違い、食については問題がなさそうだ。
雪村は普通にご飯(しかも大盛り)を食べるし、スウに至っては猫の餌もおいしくいただく。
だからこそこんな思想になるのかと思われる。
何と何の同盟かはわからないが、多分夢魔と無食人の同盟ではないかと思う。
連絡には“心”で会話する通信手段『モコド』を使用。

メンバー
ウラ=レイセン……世のバランスを守るもの。ここであげる四人のリーダー格。
腰には「魔王さま」からいただいたという魔剣『ゲシュペンスト』を差す。
戦いのシーンなどはないので、能力は不明。とりあえず結界は張れる。

『龍炎』神木…神通無双の女の子(現世ではただの人)。
戦いでは、赤い刃をもち刀身に紋を刻んだ魔剣『ヤマタノオロチ』を使う。
漢字のみで会話を成立させる、という設定のため扱いにくく、無口になりがち(こっちの都合)。
戦闘中と思考は普通に話している。
隠密行動が得意。雪村と共に彼方を守っているらしい。

スウ=フェリン……「ニャ」が口癖の、極彩色の服に身を包む女の子。見た目幼い。
最上級回復魔法も使いこなす魔力をもつ、自称大魔術師。化け術も使う。
命を狙われる大輔を守るため、猫に化けて貴史宅に潜入。変身中の行動はまんま猫。

雪村 美影……詳しくはキャラ設定を参照のこと。
83名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 08:39:46 ID:XU5aRTcO
《金のカードについて》

ノヴァのバリアを破るために必要なアイテム。
全14枚だが、12枚というガセが流れている。トランプのような数字がふってある。
カードに書かれた数字が合わせて13になるように二つあわせて反する属性を一定の威力で与えると、珠の形になる。
とくに“K”のカードと“道化”のカードを合わせて珠にするには莫大な魔力が必要。
なお、そのようなシステムにしたのは澪とミオで、理由は条件が甘すぎて、過去にその効果を乱用した者がいたから。
珠の形がカードの真の姿で、それを七つ集めたら大きな力を発揮。
結局、効果を発動するのに必要なのは、反する属性をもった実力者たち四組と、発動の呪文を知っている者である。
ちなみに、金のカードの所有数は
ザーリフ陣営…7枚
同盟軍…4枚
残り3枚は行方不明。ちなみに、ノヴァ陣営がカードを集めているかは不明。
84名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 12:36:38 ID:XU5aRTcO
失礼。訂正…。
>>80
科学や破壊→科学や文明の破壊

なんか最近進み悪いな…。
85名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 20:43:41 ID:1h305y6R
キィィィ――
俺の隣で急に自転車が止まる。乗っていたのは澪だった。
澪「氷室、生きているということは…間に合ったようだな。悪運の強い奴だ…」
大輔「あんたがウラさんたちに教えてくれたおかげだ、感謝するよ」
もし『光縛』を受けたことを澪が黙っていたら…俺は死んでいた。昨夜は二回も命を助けられたことになるんだな…。
貴史「お、何の話してんだ?>>80-84乙についてか?」
澪「別にお前が知る必要の無い話だ」
貴史「……」
貴史はそのまま黙ってしまった。
美咲「澪さんおはよ〜。大輔くん、澪さんと知り合いだったの?」
大輔「いや、一昨日知り合ったばかりっすけど…。美咲さんは澪と知り合いなんですか?」
澪「去年同じクラスだった、それだけだ。…もう用は無い。じゃあな」
澪はそう言って学校の方へと自転車を走らせていった。

貴史「なんだか愛想の悪い人だな。冷たいっつーか…」
美咲「そんなことないよ〜。あれで本当は優しいんだよ?結構世話焼きなところもあるし」
ああ、それわかる気がする。別に頼んでも無いのにカードの秘密をわざわざ教えてくれたし…。
彼方「でもおかしいな…。今の人、さっき商店街の辺りを歩いてた気がしたんだけど。それも私服で」
大輔「!?…ちょっと待て、澪が来たのは商店街からまったくの逆方向だぞ…?」
彼方「そうよね。やっぱ人違いだったかな?そういえば、雰囲気が全然違ってたし…」
雰囲気が全然違ってた、か。余計に嫌な予感がする…。ミオが戻ってきたのか?
いやいや、こういう時の「嫌な予感」ってのは必ず的中するのがお約束だ。
ポジティブシンキングでいこうぜ!じゃないと嫌なフラグが立っちまう!
ミオのわけないさ!単なるそっくりさんさ!そう信じるんだ!
だが…本当にそれでいいのか、俺よ…?

【それでいい】
【いや、駄目だろ】
86名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 21:40:50 ID:DgcRLRLk
【それでいい】

うむ、俺がいいと言ったらいいんだ! 彼方が見たのは別人! そっくりさん! ドッペルゲンガー!
なので無問題! 信じろ氷室大輔! 世の中に真理は一つだ! 信じるのだ! 信じる者は救われる!
いいか、大輔! 信じるんだ! 信じるんだ!

…祈り…詠唱…ささやき…念じなさい!

…………

大輔「みんな、早く学校に行かないと遅刻しちゃうよ。さあ、僕と一緒に学校まで青春ダッシュだ!」
一同「……」
理恵「…ねえ、アレ…何?」
貴史「…そっとしといてやれ」
87名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 22:51:13 ID:yhLR0LXc
貴史「…でな、明日の待ち合わせは空港のエントランスに7時な」
環希「早!」
蓮華「なんでやねん」
ホームルームが終わった後、明日のメンバーの幾人かが貴史の席のまわりに集まっていた

…貴史は、さっき俺や彼方、美咲さんに話していた話をもう1回していた
美影「NANAの121便が8時5分発なのよ
  …向こうへの到着は、10時50分頃だから、だいたい11時頃ね」
環希「NANAのほうか…」
一文字多い気がしたが、まあ良かろう

彼方「…まあ、そんなもんだと思うよ」
蓮華「水着、準備してたほうが良えんかなあ?」
美影「…そうねえ、ふふ、クルージングは良いかも知れないけど、
  ジェットスキーを、スカートでやるのは少し勇気がいるわね……」
大輔「スカートでジェットスキーか…」
…ちょっと想像してみた
まるで冒険映画のワンシーンが思い浮かんだ
環希「沖縄だもんね、昨日のうちに買っといて良かったー」
蓮華「あかんて、うち競泳用のヤツしかあらへん」

貴史「あの空港すげー広いからな。待ち合わせはやっぱ7時にしとこうぜ?
  で、NANAの国内線の受付けの前に着いたら、とりあえず俺か大輔に電話くれよ」
環希「OK!」
蓮華「水着どないしよ」
88名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/17(土) 23:28:33 ID:mQulslQH
なんだかんだ旅行を楽しみにしているせいか一日がすぐに終わった。
大輔「不本意ながら内心とても楽しみだったり・・・」
さて、明日の準備も兼ねて買い物でもするか。
誰を誘おう

【美咲さんと貴史と理恵ちゃん】
【水泳部のメンツ】
【ゆかりと環希と恩田】
89名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/18(日) 02:02:26 ID:hg+5XrpV
【水泳部のメンツ】
蓮華「とりあえず、水着は買っとかなあかんな」
彼方「私も競泳用しか持ってないしね」
俺は水泳部の二人と商店街に来ている。
ちょっと前までは、こんなふうに話せる日がくるなんて思ってもみなかった。今やまったく問題なく普通に話している。
過去に何があったかは関係なく、大切なのは今の自分なんだ。
彼方「…何ニヤニヤしてんのよ」
大輔「いいや、別に」
俺はこれからはもう仲間を手放すことはないだろう。
…それはそうと、確か今朝ミオ?の目撃情報があったな。…心配だ。
とりあえずスウに連絡しておくか。俺のピンチだし。
90名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/18(日) 02:13:18 ID:igycjFFe
蓮華「いやーそれにしても久し振りやなー、このメンツで買い物やなんてな」
大輔「まあな」
彼方「う、うん」
そういえばこの3人で出掛けるのは本当に久し振りだった。何ヶ月ぶりだろう?
俺達は蓮華のリクエストで近くのスポーツ用品店に行くことにした

彼方「あ、明日さ、大輔は何時に起きるんだ?」
大輔「うーん、理恵ちゃん次第かな?まあ多分5時半起きだよ。貴史は、俺が起こさないとな」
彼方「…ふふ、変わったな大輔」
大輔「何だよ、毎日顔合わせてるじゃん」
彼方「そう言うんじゃなくてさ、もっとこう、柔らかくなったって言うかさ……」
大輔「おかしなヤツだな、そういうお前のほうが随分変わったんじゃねえか?」
彼方「ふん。あ、あたしは、何も変わっていないぞ。うん」
蓮華「いやー、ほんま久し振りやー。夫婦漫才!かかか」
大輔「な……」
彼方「……ッ!?」
彼方が真っ赤になって俯いている

彼方「ば、あ、あたしは、別に緊張なんかしてないぞ!」
蓮華「へー、そうでっかー」
彼方「う」
蓮華がにやにや笑う

大輔「おい、蓮華サン。着きましたぜ?店」
蓮華「おおー!、ほな、大輔はんちいと待っといてーな。行こか彼方はん」
彼方「お、おお」
大輔「ったく、蓮華のヤツ……」
……さてスウに連絡しとくか
91名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/18(日) 20:47:10 ID:Ws6kIYAk
胸に手を当てスウへの通信を開始する。
大輔(大変だ。今朝この商店街でミオが目撃されたらしいんだよ!)
スウ(ニャ、ニャんだってー!)
大輔(今朝彼方が言ってたんだ。本当にミオかどうかはわからないけど…)
スウ(そんニャ大事なことを何で今まで黙ってたんニャ!)
大輔(…いや、まあフラグの問題で…)
スウ(意味不明な言い訳をするニャー!…でも、何だか不可解な点があるニャ。
   朝から町にいたとして、まだおみゃーが襲われていないってのはちょっと妙ニャ…)
大輔(妙?何で?)
スウ(学園で待ち伏せしてればおみゃーの捕獲なんて簡単なはずニャ。にゃのに現れなかった。おかしいと思わニャい?)
大輔(俺が学園の生徒だと知らなかったんじゃ…)
スウ(そうかもしれニャい。でも別の可能性もあるニャ。例えば、おみゃーとは別の何かを探していた、とかニャ)
大輔(…別の何か?……まさか金のカードか!?)
92名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/18(日) 22:32:29 ID:hg+5XrpV
スウ(わからニャい。けど、もしそうだとしたら、なんとしても先に見つけにゃきゃいけにゃいニャ)
大輔(ああ)
(もしカードがノヴァの手に渡ったら…取り返すのは相当困難ニャ。
それに破壊される可能性もにゃいとはいえにゃいニャ!)
大輔(それに、探す課程であるいは一般人に被害が及ぶかもしれない)
まぁ、俺も一般人だけど…。
スウ(まあ、そう決まったわけじゃにゃいけど、カードは早く探したほうがいいかもニャ)
大輔(そうだな、俺もできるかぎり探しておく)
蓮華「大輔はん、おまたせ〜」
大輔「はうっ!」
彼方「何をそんなに驚くのよー」
大輔「え?あ、ああちょっとボーッとしてて…」
彼方「?ふーん」
連絡方法が心の声で本当にえがった…。マジでカワイソウな人扱いされるところだ。
彼方「ばっちり買ってきたよ」
蓮華「残念やけど、お披露目は当日や!今は妄想でガマンしとき!」
蓮華たちの水着姿か…。競泳用のしか想像つかんな…。
大輔「次はどこいくんだ?」
彼方「う〜ん、あとは服、かなぁ…」
蓮華「やっぱりおしゃれして行きたいやんなぁ」
大輔「おっけ。付き合うよ」
蓮華「ええか?長ごなるで」
大輔「もともと俺はあんまり買うもんないんだ。とことん付き合ってやるよ」
カードとか魔法とか、非日常な話ばっかりは疲れる。問題は山積みだけど、こんな平凡な生活を楽しむ時間があってもいいだろう。
非凡に巻き込まれながら平凡を満喫する。贅沢でもなんでもなく、普通の話だろ?
93名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/18(日) 22:50:59 ID:1PWxRfeU
スウ(金のカードにゃ!?早く場所を突き止めるにゃ!)
大輔(場所たって、金のカードがどこにあって誰が持ってるか何て見当もつかんよ・・・)
スウ(見つけだす方法が一つだけあるニャ・・・でもこれを行うとミオにもバレてしまうニャ・・・
だからあっちより早く探し出すニャ!)

一方カード所持者の美咲達は・・・

美咲「え〜でもこれは派手だし恥ずかしいよぉ」
貴史「いや!こっちのがセクシーですよ!」
理恵「馬鹿兄貴。」
平和に水着選びをしていた。
94名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/18(日) 22:52:39 ID:1PWxRfeU
↑スマソ
被ったorz
95名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/19(月) 12:30:30 ID:MyEzanXL
夏江「じゃ、>>92の続きからいこう。
ただ、スウとの会話内容は>>93を足して、
『確実に見つかる方法はあるが、ミオがカードを探しているとは限らないので、最後の手段にしておこう』
といった感じでいいよね」

大輔「はぁ、疲れた…」
買い物を終えて貴史宅にたどりついた俺の第一声はそれだ。
結局彼方と蓮華には二時間近く連れ回された。女の子の買い物ってなんでこんなに長いんだ…。
理恵「あ、おかえり大輔」
貴史「お帰りぃ!大輔くぅーん!ご飯にする?それとも、わたしぃ?ウヒャヒャヒャヒャ…」
…なんかテンション高いな。
理恵「…旅行が明日に迫ってウハウハなの。ほっといてやってね」
大輔「お、おう」
俺も楽しみではあるが、脳が侵されたりはしない。二章に入ってから壊れ気味だな、貴史よ…。
理恵「てか、やけに遅かったね」
大輔「ああ。彼方たちの買い物が長くてね」
理恵「…彼方さんと、ねぇ。ふーん、へえー、ほおー」
大輔「な、なんだよ」
理恵「知るか!私お風呂入ってくる!」
…なんだか急に怒りだしたな。なんか変なこと言ったか?俺
貴史「マイヤヒー!マイヤフー!マイヤホー!マイヤハッハー♪」
理恵「うるさい馬鹿兄貴!」
ガスッ
貴史「はぅッ」
…哀れ貴史。さて、疲れたし、晩飯までちょっと寝るかな。
96名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/19(月) 17:03:14 ID:pybI4E41
アナタハナゼナイテイルノ?
アナタハナゼナイテイルノ?
アナタハナゼナイテイルノ?
アナタハナゼナイテイルノ?
・・・ワタシハダレ?
ネエ。ワタシハダレナノダイスケ?


ガバッ
大輔「くっ!またこの夢かよ」
それは以前見たあの夢だった。
以前より生々しくはっきり俺に語りかけてきた。
大輔「目覚め悪いな・・・顔でも洗おう。」
97名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/19(月) 20:47:25 ID:2D+ehbhf
少し落ち着いた俺はさっきの夢のことについて考えることにした。

あなたはなぜ泣いているの…

わたしは誰…

(わからんね…)
前に見た夢の声は機会みたいな人間味のないものだったが、今回のはある程度鮮明に聞き取れた。
(女の声、だったな)
しかも今回は俺の名前が呼ばれた。と、いうことは夢の女性?は俺のことを知っているということだ。
…気味悪いな。最近そんな出来事ばっかりだ。いったい俺の周りで何が起こってるんだ?
芙美「ごはんよ〜」
おばさんの声が聞こえた。もうそんな時間か。
もう気持ちを切り替えよう。明日は旅行。もっと気楽にいこうぜ、大輔さんよ。
そう自分に言い聞かせ、食卓へと向かうのだった。
98名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/19(月) 20:48:40 ID:2D+ehbhf
細かいけどミスorz
機会→機械ですた。
99名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/19(月) 21:16:24 ID:huWs9Q4W
芙美「明日から楽しそうね」
大輔「普段お世話になってる分、お土産はたくさん買ってきますよ!」
芙美「それは楽しみねぇ」
大輔「楽しみにしててくださいね」
とは言ったものの、実はゴーヤ―とさーたーあんだぎーくらいしか沖縄名物知らなかったり…。
理恵「そういえば沖縄料理ってどんなのかな?」
大輔「え?さあ…」
貴史「お前ら何も知らないんだな。沖縄といえば、そりゃあもう、ゴーヤーチャンプルーとか、
   ゴーヤーチャンプルーとか…ええと…ゴーヤーチャンプルーとか…」
仲間発見!こいつも沖縄知識が皆無らしいな。

理恵「ところでスウちゃんよく食べるね。猫缶口に合ったみたいでよかった〜」
大輔「……ああ、そだな」
スウ(美味いニャ美味いニャ美味いのニャ〜)
今度は正真正銘の猫缶なのだが……実にうまそうに食ってるな。もう猫まっしぐらだよ。
実は猫が真の姿ってオチはないよな?
10099:2005/12/19(月) 21:17:24 ID:huWs9Q4W
ageてしまった…orz
疲れてるのかな…
101名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/19(月) 23:03:25 ID:MyEzanXL
晩飯を終えると、屋根裏に登り明日のことを考えてみた。
なんだかんだ言って、楽しそうじゃないか、沖縄。なかなか有意義なものになりそうな気がする。
…まあ、不思議体験がなかったらの話だが…。
大輔(ところでスウ、お前はどうやって来るんだ?)
俺の布団で座っている三毛猫スウに聞く。二人(?)でいるときには『モコド』を使う必要はないが、まぁ念のためだ。
スウ(スウたちの分もチケットはちゃんとあって、人の姿で乗っていくニャ。スウがいない間は代わりの猫を影武者にするのニャ)
大輔(芸が細かいな…つーか、スウたちってことは、ウラさんらも来るのか?)
スウ(もちろんニャ!おみゃーらを守るためニャ!)
守る、ねぇ。平凡な高校生である俺なんか守って、つーかそれ以前に俺なんか狙っていったい何になるんだか…。
大輔(だいたい何でいきなり旅行なんかセッティングしたんだ?どういうワケだ?)
スウ(う〜ん、じつはスウにもわからにゃいんニャ…)
大輔(え?)
スウ(いきなりミカっちが「沖縄へ旅行をするの!」と言い始めて、あわててセッティングしたんニャ。
だからスウはおろか、ウラさまもわからんと思うのニャ)
意外だな…てっきり組織が手配したと思ってたのにな…。
スウ(まあミカっちにもなにか考えがあったにちがいにゃいと思うけどニャ)
雪村さんがねぇ…
…何というか、何が起こるかわからないという点で不気味さが増したな…。
つーか、明日も早いし、さっさと寝るかな?
【寝る】
【あ…風呂まだ入ってない】
102名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 02:50:56 ID:QurhanMN
【あ…風呂まだ入ってない】

俺は寝る前に風呂に入ることにした
大輔「まだ湯を抜いてないと良いけどなあ」
誰に言うでもなくそう言って、俺は着替えを掴んで屋根裏部屋を出た
…ついでにトイレにも行っておこうかな?

そのとき俺はなんとなく某有名ロボット漫画のライバル役の赤いヤツの出撃シーンで『出るぞ!』と言う台詞を思い出した

…トイレでそう宣言して…とめどなく止まらなくなって、…で、赤いヤツが冴えない顔で『ちい……まずいな』とか
ひとり深刻な顔で呟いているところを勝手に想像して、一人で吹き出しそうになってしまった

スウ(お前……アタマおかしいニャ)
大輔(げっ!?筒抜けか?)
モコドをつけたままだった
スウ(そゆこと考えちゃ、ダメニャ)
103名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 21:01:17 ID:AXHpnKJi
ああ、いい湯だったな…。
日課のヨガ体操を終えコップ一杯の牛乳を飲む。
美味い…。この一杯で嫌なこと全部忘れられそうだ。
そうだよ、きっと楽しい旅行になるさ…!

大輔(着替えよし、海パンよし、と…。よし準備完了だ。スウは準備とかしなくていいのか?)
スウ(全部ミカっちがやっといてくれるそうニャ)
雪村さんがか……。何かが不安だな、何かが。
とりあえず俺はスウの無事を祈ることにした。
さて、まだ11時だが寝ようかな。明日は早いし……。

【もう寝る】
【まだ起きとく】
104名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 21:19:57 ID:dr0HPPfg
【もう寝よう】
あんまり夜更かしして妙なフラグが立ったり遅刻イベントが発生したらたまらん。…まあ最近は寝てからも油断ならんが…。
今日という日を早く終えて、楽しい明日へ急ごう。そう思い屋根裏の布団に潜り込む。目覚ましは五時半セットだ。
大輔「じゃ、おやすみ〜スウ」
スウ「楽しき夢を見んことを祈るニャ」
大輔「へ?」
スウ「ああ気にしにゃいで。異世界の常套句ニャ」 大輔「ああそう、じゃ、あらためておやすみ〜」

♪チャーラーラーラーラッタッター(DQのあの音)
105名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 21:52:47 ID:89V2QhN5
貴史「青い雲、白い海、最高だぜー!!」
大輔「おい貴史、少し落ち着けよ」
色が反対だぞ。
貴史「これが落ち着いていられるかー!! ひゃっほう! 国崎最高ー!!」
大輔「………」
まだ家を出てすらいないのにこのテンション…元気な野郎だ。
106名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 22:05:13 ID:SIVSJXHB
大輔「あー眠い・・・」

ピンポーン

貴史「はいはーい」
美咲「あ、おはよう。貴史君。そ、その・・・テンション高いね・・・」
貴史「そりゃそうっすよ!沖縄ですよ!パイナップルですよ!そして、美咲先輩の水着ですよぉ!」
美咲「アハハ・・・」

大輔(おっ、もう美咲さんも準備出来てんのか・・・俺も急がなくちゃな・・・)
107名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 22:48:36 ID:6u+zPFZh
理恵「あ、おはよ〜。…あー眠い」
荷物をもってリビングに行くと、着替えを済ました理恵ちゃんがいた。これで全員だな。
大輔「おばさんは?」
貴史「まだ寝てる。仕事で大変なのにわざわざ起こすこともないだろ?」
大輔「まあ、そうだな」
貴史はこういった些細なところで思いやりがある。…普段のアホな言動を削ればけっこうモテるのでは?
大輔「で、どうやって空港まで行くんだ?」
貴史「なんかタクシーが迎えにきてくれるらしい。もちろん、雪村さんの手配だ。」
…高校生がゼータクだな、おい。
貴史「来るまであと20分ぐらいあるし、朝飯(菓子パン)食おうぜ。美咲さんは?」
美咲「あ、私は食べてきたから…」
と、いうわけでパンで軽く食事をとる俺たちは、期待に胸踊らせていた。
いよいよこの日がきた。変な不安もあるが、俺の大部分は期待によって占められている。
この旅行が、俺にとって楽しいものであることを願いたい。もう何度も願っていることだけどな。
108名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/20(火) 22:58:20 ID:G8MyRp/O
朝食を終え、一息つく。ってあれ、スウまだ寝てるぞ。
大輔(起きろよ、スウ)

シーン…

大輔(おーい、スウ〜?)

シーン…

三毛猫はまったく反応せず、ぐっすり寝ている。もう入れ替わった後なのかな?
貴史「大輔〜迎えきたぞ〜!」
大輔「ああ、今いく!」
俺は荷物をもって、玄関へと急いだ。
109名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 00:02:39 ID:YLbD3ZAk
さて、ほかのみんなは空港で待ち合わせだったな。
…ちゃんとみんな遅刻せずに来ているかな?



…あっ、という間に羽田空港に着いた。
貴史「えーっと…。どこ行けばいいんだ?広くてよく分からん…」
大輔「さあ?俺に聞かれても…」

恩田「おーい!!君達!!遅いぞぉ〜。こっちだ!こっち!」

…恩田…頼むから大声を上げないでくれ…。周りの視線が痛い…。
110名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 01:42:05 ID:wJPMn2hx
順子「んもう! みんなせっかちなんだから…」

5月3日(金曜日)

順子「これでよし…。え? あたし? まさか沖縄に出没しないだろうな、ってこと? 
   あたしは……ふふふ、どうかしら?
   あ、収録の時間だわ。今度は「ダーティー・ハリー・ポッター 魔法の44マグナム」に
   チンピラA役で出ることになってるの。殉職した名刑事の息子っつーだけで優遇されまくってる生意気なガキと
   どうしようもないアバズレの売女、ヤク中の使い走りが活躍する……まあ「三匹が斬る」みたいなモンよ。
   良かったらみんなも見てね。じゃあ、話を大輔たちに返すわね」
111名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 02:03:56 ID:OM1Jlf1W
『ポーン 8時5分発NANA121便 那覇空港行きのお待ちのお客様にお知らせ致します。当便は搭乗手続きを開始しましたので……』
聞き覚えのある便名がアナウンスされた
貴史「あ、これだこれだこの便だ。いよいよって感じだよな」
大輔「おお……」
理恵「うわ、映画みたいだね。あたし飛行機初めてだから、なんだかドキドキするよ」
そこに今回の主賓が、ゲストの女性3人と共に現れた。
美影「あら、あなた達、早いのね」
彼方「おはよー」
環希「むー朝早過ぎー、モノレール混んでたよ。何とか座れたけど」
華蓮「うちは、こっちの空港は初めてや。成田のほうは乾さんと一緒に行ったことあるんやけど」
恩田「美女がきたぞ美女が!ひょひょひょ!」
理恵「うわ、こいつも変態だよ…」
貴史「……」
美影「じゃあ皆さん、チケットを渡すわね。残念だけどエコノミー。まあ、無理にスーパーシートじゃなくても良いわよね?
  …あら、ゆかりさんとひなたさんは、まだみたいだけど。搭乗手続きは始まってるみたいだから、今のうちに済ませておましょう」
理恵「ねえねえ」
大輔「なんだい?」
理恵「とうじょう手続きって何?あとスーパーシートって何?」
う、俺もワカラナイデース
大輔「…登場するんだよ、アメリカンヒーローが。で彼らが好んで座るんだよ。だってスーパーだからな」
理恵「???」
多分絶対間違っていると思う
そのとき俺の携帯が鳴った。ゆかりからだった
大輔「おう、ゆかりどうした」
とたん理恵ちゃんが不機嫌そうな顔で俺を睨んだ
ゆかり『あ、大輔。私達、今羽田に着いてモノレールの改札口にいるんだけどね、どこ行けば良い?……ハッキリ言って迷子かも』
大輔「は?」
俺は
【迎えに行ってやる】
【誰かに迎えに行ってもらう】
【ここまでの道順を詳しく教える】
112名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 17:37:40 ID:qc7ef5t4
順子「ゲストの女性3人?ウラさんって男じゃなかったの?まあ、断言はできないけど…」

【迎えに行ってやる】
大輔「しょうがねえなぁ…そこで待ってろ。すぐに迎えに行くから」
ゆかり『大輔…ごめんね』
まったく、方向音痴の姉さんを持つと苦労が絶えないな…。
まあ、それはともかく今の問題は…、
理恵「…………!」
彼方「…………!」
…俺を激しく睨む二つの視線だ。理恵ちゃんと彼方が……怖い。俺何かしたのか…?
大輔「そ、それじゃゆかりたちを迎えに行ってくるよ。すぐ戻るから!」
冷たい視線に耐えられず、逃げるように場を去ろうとする俺。
恩田「何、ゆかりちゃんを!ムフッ…僕も行こう!」
何だよ「ムフッ」って…。まあ、いいか。
美影「ちょっと待って。大輔君たちだけだと『もしも』の時が困るから…そうね、ウラさんも同行頼むわ」
雪村さん、不吉なこといわないでくれ。何だよ「もしも」って…。
113111:2005/12/21(水) 20:07:47 ID:eLW1PMky
俺は
『ゲストの女性3人て、彼方、環希、蓮華です
 もちょっと別の表現にすればよかった…』
という広告を見つけた
114名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 20:54:11 ID:bvMTvvF8
夏江「じゃ、恩田と二人で迎えにいった、ということにしようか
順子が映画の方に行ってるから私ひとりで大変だなぁ…」

恩田と共に、ゆかり達の元へむかう。
恩田「ゆかりさんは一人で来たのかい?」
大輔「いや、ひなたと一緒だ」
恩田「む、ひなた…さん?」
そう言うと恩田はポケットから手帳を取り出して
恩田「えーと…あ!入学式で新入生代表だった娘だな!…いやあ、ムフフ」
大輔「…何だその手帳は…」
恩田「おっと、これはトップシークレットさ☆」
…女性陣には盗撮対策をしっかりしておくよう言わなくては…。
なんて話してるうちに
ゆかり「おーい!こっちこっち〜!」
ひなた「おはようございま〜す!セ〜ンパ〜イ!!」
…いやだから大声だすなって。視線がまた集まる…。
恩田「はぁ〜い!!ゆかりすわぁ〜ん!!ひなたちゅわ〜ん!!こっちだぐふッ…!!」
とりあえず恩田には脇腹に肘鉄をかまして黙らせた。
115名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 21:51:59 ID:iwGZXs47
何ごともなく、ゆかり達を迎えに行って先程の集合場所へと戻った。
大輔「えーと。これで全員かな?」
【念のためもう一度メンバー確認】
【まあ、いっか。早く沖縄へと旅立つか】
116名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/21(水) 23:18:19 ID:DauoB1Zo
またこんがらがったらいけないからな。
まず、俺に貴史だろ。あと、環希にゆかり、美咲さんだな。
で、ひなたに彼方。それと理恵ちゃんに蓮華。
そして今日のゲストである雪村さん。
全部で十人、と。よし、トージョー手続きとやらを済ませるか。

恩田「…僕は?」
お約束お約束、と。
117名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 01:01:14 ID:xgLyCuem
『リピート』って……なんだろ?
俺は何気なく雪村さんに貰ったチケットを眺めていた
しばらくして、俺の順番が回ってきた

受付「お待ちのお客様、どうぞ?」
大輔「え?は、はい」
雪村さんに貰ったチケットを受付のおねーさんに渡してみた。…割と美人だった
受付「はい、ではご予約の番号をお願いします」
大輔「え?…あ、あの電話番号?」
受付「…キャンセル待ちの方ですか?」
大輔「え?キャンセル…待ちって、何?」

美影「ごめんなさい。うっかり忘れてたわ。はい、これ番号です」
雪村さんが割って入ってきた
受付「はい、こちらですね?…氷室大輔様。……はい承っております。お客様は60のBですね。搭乗口は53番です」
大輔「………………」
受付「お預かりするお荷物はございますか?」
大輔「いえ、これ1コきりです」
受付「はい、そうですか」
多分、会話はそれとなく噛み合ってなかったっぽいが、
 全体的にナチュラルにスルーされてしまったようだ
…さすがはオトナの女性だとか思った

しばらく待つと、カシャカシャと音が鳴って、受付のおねーさんからチケットを返して貰った
チケットには搭乗口番号や座席番号がプリントされていた
大輔「おお…」
受付「それでは、良い空の旅を」
理恵「おら、後ろつっかえてんじゃん。さっさとどけよ!」
大輔「ぐは?」
理恵ちゃんに背中を蹴られた
美影「そうそう、向こうで手荷物検査あるからね?」
118名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 01:34:57 ID:XqbB2c9b
しばらく歩くとなんだかベルトコンベアのような機械があるところに着いた。
貴史「あーここでカゴに貴金属を置いてあそこの金属探知器をくぐるんだ」
大輔「そ、そうか。」
ゆかり「はやくー!もうみんな通ったよ!」
貴史「じゃ、俺先行くわ」

貴史もひっかかる事がなくすんなり通った。
大輔「よ、よし。俺の番か・・・」

ビーーー

あれ鳴ってしまったよ?ま、まさか!?

【ベルトだよな】
【うそだろ!?まさかネリネのスク水フィギアが・・・】
119名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 13:43:02 ID:Op46CnQ3
【うそだろ!?まさかネリネのスク水フィギュアが…】
係員「あ、待ってください」
いつも肌身離さず持っている(という設定の)このフィギュア。こいつが俺を窮地に追い込む…。
貴史の話ではひっかかるものはカゴにいれなくてはならない。このフィギュアを……ピーンチ!!大輔ピーンチ!!
とにかくこれは死守せねば、これからの旅行が気まずいものになる!だが、出さないことには沖縄に行くことすらかなわん!
どうする大輔!決断の時だ!さあ、さあ、さあ!
係員「えーと、それでは…」
来た!攻撃に備えろ!
係員「とりあえずそのベルトを外してもい一度通ってみてもらえませんか?」
大輔「………」
ごそごそ
………
係員「はい、結構です。よい空の旅を」
…ああ、そう。
120名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 19:07:41 ID:B1aMYh83
順子「前スレから一般常識のように書かれてるけど、その『ネリネのスク水フィギュア』って何なのよ、明快かつ簡潔な説明が欲しいわね」
夏江「順子、知らないの? しょうがないわね、解説してあげるわよ」
121名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 19:30:08 ID:M0S77h7r
環希「53番搭乗口って、…あ、あっちだ」
大輔「それにしてもすっげー広いなー」
理恵「あ、ねえ、みてみて?飛行機が止まってるよ?でっかいねー」
蓮華「そりゃ空港やし、飛行機止まってて、とーぜんやちゅーねん」
なんと言うか、搭乗ロビーは恐ろしく広かった。てゆーかロビーで良いのか?この広さ


ゆかり「見つけた!53番、あそこだね」
やっと着いたぜ
貴史「なー、大輔、お前、座席何番だった?」
大輔「俺、60のB。多分後ろのほうなんじゃねえかな?」
貴史「俺は59番のB。……なんだお前の前の席か。へへ」
理恵「げっ、あたし60番のAだから、あんたと隣り合わせ?」
大輔「…『げっ』は、ねえだろ。…でも良いなー、多分窓側だぞ。それ」
理恵「へへーん、良いだろう」
彼方「じゃあ、私、60のCだから、私もお隣りさん、かな?多分通路越しかもしんないけど」
大輔「OK、OK!」
理恵「えー」
ゆかり「えー」
環希「良かったねー大輔。両手に花じゃん」
大輔「環希さんまで、なんでそんなに睨むんですか?」




順子「あれ、フィギュアの解説は?」
122名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 19:36:40 ID:0ztYuW2s
夏江「それじゃ簡単に解説するね。
   ネリネのスク水フィギュアは、2005年の『コンプティーク』11月号(角川書店)の付録だった物のことよ。
   参照はこちらとか… ttp://www.comptiq.com/release/comptiq/2005_11a.html
   まあ、作中の物が絶対にそれだとは言い切れないけど…書き込まれた時期的に多分間違いないわ」
順子「何だか簡単すぎるような…。まあ、それはともかく、
   もし本当に付録のだとしたら、大輔はコンプティークと電撃G'sマガジンの両方を買ってるってこと?」
夏江「さあ?そのへんのことは大輔が今後語るかもしれないよ?」
123名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 19:36:40 ID:Op46CnQ3
???「俺はネリネが何者かは知っているが、そこでなぜスク水フィギュアなのかは知らない。
それでも扱い方とかはなんとなくわかるし、ある程度適当でいいんじゃね?
あ、でも気になることは気になるから、誰か知ってる人、解説たのんます」
124名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/22(木) 19:48:49 ID:Op46CnQ3
おっと、被ってたスマソ
なるほど乙!!
125名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/23(金) 02:08:52 ID:eGdFK/OO
美咲「飛行機なんて久しぶりだなぁ」
蓮華「うちは中二以来やな」
美咲「わたしは何度か乗ったことあるんだけど…離陸のときのあの感じが…ちょっと慣れないなぁ」
蓮華「ああわかりますわ美咲はん。あのぐ〜〜うひゃ〜!って感じですやろ?うちも苦手やわぁ、あれ」
ぐ〜うひゃあ?…わからん。
大輔「ところで機内食ってのは出るのか?」
雪村「…出ないわよ、2時間ちょっとでそんなの…」
そうなのか?よく聞く話システムなのに…。まったく飛行機は謎が多い…。
ひなた「センパイはヒコーキ初めてなんスか?」
大輔「え?ひなたは乗ったことあるのか?」
ひなた「はい!小学生のころ北海道へ!」
ひなたも搭乗済みかよ…なんかショック…。
大輔「どんな感じなんだ?」
ひなた「えーと…あんまり覚えてないんスけど、シートベルトは機体が安定するまで外してはいけないんス」
大輔「ほうほう」…わざわざシートベルトの話?
ひなた「で…避難器具は座席の下?にあって、ヒモを引っ張るとふくらむんスよ、確か」
大輔「………」
ひなた「脱出の際は、滑り台みたいなのを使うんス。あ、その時は手荷物は一切持ってはいけないっス!体一つで逃げます!」
…なんでそんな偏った情報ばかり…。なんか不安になってきた…。どうか落ちませんように!!
126名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/23(金) 03:23:27 ID:z9tOhiS6
『ポーン NANA121便。那覇空港行きのお待ちのお客様にご連絡致します。
 当便は、皆様を機内にご案内する準備がととのいましたので、只今より53番搭乗口から……』

貴史「さて、いよいよか!」
環希「みんな行くよー」
理恵「はーい」
大輔「どうか落ちませんよーに…」
蓮華「そうそう落ちてたまるかちゅーねん」
俺達11人は搭乗口の改札を抜けて機内に移動した

理恵「へえー、飛行機の中ってこんなになってるんだ?あ、テレビがあるよ?」
彼方「あの理恵ちゃん?後ろつっかえてるから…ね?」
理恵「あ、ご、ごめんなさい…つい声に出ちゃった」
理恵ちゃんが真っ赤になっている
貴史「ほほう、理恵が突っ込まれるってのはめずらしーな」
理恵「…ぐ」
大輔「あ、60のBはここか、おーい理恵ちゃん先に行きなよ」
理恵「う、うん…」
蓮華「あれ、うちの後ろ理恵ちゃんかいなー。やっほー」
理恵「ども。あはは…」
何故か理恵ちゃんは急に大人しくなっていた
…さっきの一件が効いてたりして
貴史「俺、美咲さんの隣が良かったな…」
美影「あら、ごめんなさいねー。右隣りが私で。これでも連番で席取るのって
  ……まあ、ちょっと、しくじりましたけど」
貴史「なははは」
大輔(今しくじったって言った……)
127名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/23(金) 20:43:04 ID:br5r6w7X
『ポーン Attention  please 当機はまもなく離陸します。シートベルトをお確かめください』

おおっ、いよいよ飛ぶのか。
しかし、こんな金属の塊が空を飛ぶとは……航空力学ってのはよくわらん…。
???「…べる…飛べる…飛べるよ…飛べるはず…お願い飛んで…」
彼方「な、何…?」
俺の真ん前の席で何やら呪文のようなものを呟いている奴がいる…。
ゆかり「…落ちない…落ちない…落ちちゃダメ…落ちるのはイヤ…!」
蓮華「お、お姉はん…そんなに心配しなくても大丈夫やって…」
ゆかり「でも…!こんな鉄の塊なんだよ?飛ぶなんて信じられないよ!?」
大輔「……」
ゆかりも乗ったこと無いようだな…。
…それにしても緊張しすぎだ。何時代の人間だよ、姉さん…。
128名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/24(土) 00:10:28 ID:ng0CN62Y
メリークリスマス!!
誰かがそんな事を言っているのが聞こえた。
大輔「時期違うだろ・・・まあ、どっかの世界ではクリスマスイヴなのかもな」
理恵「あんた何言ってんの?」
大輔「いや・・・ただのぼやきさ・・・」
理恵「?」
129名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/24(土) 01:29:03 ID:Bb3qMbY5
グイーン……
理恵「わ、うご、動いた動いた!」
機体はおそらく滑走路に入るためゆっくりと動き始める。なんかジェットコースターの登りみたいでイヤだな…。
蓮華「さて大輔はん。今から起こる現象に耐えられますかな?」
斜め前にいる蓮華が首をこっちに向け、不吉な台詞をはいた。な、なんだよ。気になるな。
やがてゴーという音がしたかと思うと、後ろにぐっとGがかかった。
ゆかり「うひゃあ!!おおお落ちない落ちない落ちない墜ちない堕ちないおちないオチナイオチナイオチナイ……」
……それはビビりすぎだぜ姉さん…。

しばらく加速をつけて、ついに飛行機は地を離れた。
大輔「うあああぁぁ…」
その瞬間、俺の体をなんとも言えない感覚が襲った。
……うぁああぁ、これはまさにジェットコースターの直下行の感じだ…。なるほど、これが蓮華の行ってた「ぐいーん、うひゃー」の感覚か。わかるぜ、蓮華…。
ゆかり「ああああごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
何に謝ってるんだ姉さんよ…。
理恵「うわ見て、すごい!!」
何とも言えない感覚がおさまったころ、理恵ちゃんが声をあげた。うながされるままに外を見ると
大輔「おお…すげぇ」
街があんなにも小さくなっていた。
130名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/24(土) 18:39:42 ID:W4s86jiI
俺の知ってる世界は、なんて小さかったのか。外にはまだ俺の知らない世界が、こんなにも広がってたんだ。
そう思うと、不安や悩みなんてちっぽけなものは、全部どこかに行ってしまいそうになった。

大輔「ゆかり、いつまでもビビってないで外見てみろ外!すげえぞ!」
ゆかり「そ、そんなにすごいの…?どれどれ…」
大輔「な、すげえだろ?……って、あれ?」
ゆかり「あははははは…」
何故だろう、変な笑い声が聞こえてきた…。
ゆかり「…高い…高いよぉ…落ちたら絶対死んじゃうよぅ…」
大輔「…………」

蓮華「…お姉はん、大丈夫やって。そう落ちるもんやないから」
ゆかり「そ、そだよね…。あはは、何取り乱してたんだろ…」
ひなた「甘いっス!安心するにはまだ早すぎるッスよ。飛行機事故は着陸の時よく起きるらしいッス!」
ゆかり「えっ――」
一瞬の沈黙。直後、また変な声が聞こえてきた。
ゆかり「あぅあぁ〜飲みます牛乳飲みます必ず飲みますもう残しませんから…だから助けてカミサマ〜」
…何故か知らんが、すっかり壊れてしまったな。ついによくわからん願掛けまで始めちゃったし…。
ああ…どうすりゃいいんだよ、この人。
131名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/24(土) 23:19:58 ID:CsF1+BBY
席順予想

   ABC DE
窓59|蓮貴ゆ 影ひ
 60|理大彼 環咲
 61|恩神ウ


大輔「さて…だいぶ慣れてきたかな…」

『当機は安定飛行に入りました。シートベルトをお外しになってください』

お、やっとシートベルトを外せるか。
理恵「あーきつかった」
彼方「ゆかりさん、大丈夫なの?」
ゆかり「あはは…ははは…」

大輔「沖縄まで二時間位か…どうするかな?」

【テレビを点ける】
【理恵ちゃんと話す】
【彼方と話す】
【席を立つ】

132名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/24(土) 23:32:16 ID:Luf01eex
【席を立つ】
格好悪いかもしれないが、一応行っておかねば…
俺は席を立つと、通路に出た。
大輔「う〜トイレトイレ」
今トイレを求めて機内を歩いている僕は高校に通うごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、トラブルに巻き込まれやすいってとこかナ――
名前は氷室大輔。
133名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 01:11:02 ID:2EE8GLLP
ああ、スッキリ…。
出すものを出し、席に戻ろうとしたところ、今や聞き慣れた声が頭をよぎった。
スウ(どうもニャ!!)
大輔(うおっスウ!?なんだ?)
スウ(スウ達もこの飛行機に乗ってるんニャ。そのことの確認だけニャ)
大輔(へえ…どこにいるんだ?)
スウ(大輔のすぐ後ろニャ。おみゃーらの内一人がスウたちの隣にいるニャ)
大輔(俺たちの…?)


ウラ「う〜む、気持ち悪い…人間はよくこんなものに平気で乗れるな…」
神木「私平気。温羅様、弱」
ウラ「…まあ、俺はそこんとこデリケートなんでね」
神木「如何意味…?」
ウラ「まあまあそう怖い顔するなって…ああ〜気持ち悪い」
恩田(…なんだか変な人達の横になってしまったな、だがしかし隣の娘はかなりレベルが高いな…あとで写真撮らしてもらうかな?)
134名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 01:13:41 ID:2EE8GLLP
プレイヤー「そういえば>>131スウがいないな」
135名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 02:33:31 ID:1Hy0/M7n
夏江「この時間帯の121便は 744表示名
ボーイング747-400型の大型機の模様。
25番目から60番目の座席までが10列だから、
ABC DEFG HJK
3 - 4 - 3

61番目からは8列となり、
AB DEFG JK
2 - 4 - 2

ちなみに64番目、65番目(最後尾)は
   DEFG
なし - 4 - なし
…らしいよ。
なので、こうなってる可能性が高い?
窓|ABC DEFG HJK
59|蓮貴ゆ 影ひ
60|理大彼 環咲
61|恩神  ウ
…まあ、架空のNANAだから、まあいいっか」

順子「…アンタ航空機マニア?」
136名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 03:43:59 ID:r69TU7Q8
理恵「それにしても飛行機って揺れるんだねえ…あ、みてみて、雲の絨毯」
大輔「どれどれ、ほー…」
彼方「私にも少し見せて?はぁ…綺麗ねー」
大輔「…………」
う、直ぐ間近に彼方の顔がある…。いかん、か、髪の毛の香りが?

蓮華「今日は晴れてるから、遠くまでよう見えるなあ。まあ普通、30分もしたら飽きるんやけどな」
環希「いーなーあたしも窓際が良かったなー」
美影「あら大丈夫ですよ。向こうに着いたら今度はセスナに乗り換えるから」
美咲「せ、セスナ………」
美咲「そうセスナ………」
大輔「……………………」
お嬢はどういう予定を組んでるんだろう…

スウ(スウは暫く寝るニャ)
大輔(お?そいえば、お前さんだけ姿が見えないが?)
スウ(今は神木のバスケットの中ニャ)
大輔(は?)
スウ(猫の姿のまま潜り込んだニャ)
大輔(…動物は普通、貨物室に行くんじゃねーのか?)
スウ(大魔導士スウを動物扱いするんじゃないニャ!それに今のスウはぬいぐるみニャ)
大輔(…それは、まさか?)
ウラ(しかたないのだ。予定より一人多いのだ)
ウラさんの思考が混ざってきた
大輔(え?一人多いとは?)
ウラ(うむ、俺も南国に行きたくなってな。ははは)
大輔(あんたかい!)
137名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 08:31:30 ID:yIwiuwTQ
大輔「あー、なんか早速疲れてきたぞ…。真面目な話は抜きにして、ちょっと遊ぶか」
俺はカバンの中からトランプを取り出し、

【蓮華、貴史、ゆかり、美影、ひなたのいる席へ向かった】
【ここでトランプを広げることにした(理恵、彼方、環希、美咲)】
【恩田、神木、ウラ、(スウ)のいる席へ向かった】
138名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 20:13:38 ID:EYtXecIb
【ここでトランプを広げることにした(理恵、彼方、環希、美咲)】

無闇に移動するのも迷惑だろうし、ここでやるとするか。
大輔「何かゲームでもしないか?」
理恵「トランプか…大輔にしては気の利いた物もってるじゃん」
彼方「せっかくだし、美咲さんや環希もいっしょにやりませんか?」
美咲「うん、やるやる〜」
環希「…だったら席替わりますよー先輩…」
環希は気だるそうな声で言い、美咲さんと席を入れ替わった。
理恵「タマお姉さんはやらないの?」
環希「あー、あたしはパス。朝早くて寝不足なのよ…ふぁぁ〜おやすみ…」
そう言って環希はそのまま寝入ってしまった。

彼方「ところでコレ、ちゃんと全部あるの?52…いや54枚揃ってんの?」
大輔「失敬な、昨日ちゃんと確認したよ。文句あるならやらなくてもいいんだぞ」
彼方「あによー!」
美咲「…喧嘩してないで始めようよ、ね?ところで何をやるの?」
大輔「そ、そっすね…それは次を書く人が決めてくれますよ、きっと」
理恵「意味不明なこと言ってないで、さっさと決めろよ!」
139名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 22:48:14 ID:A0DA+d14
彼方「それじゃ『ページワン』でもやりましょうか」
美咲「ページワン?」
理恵「ウノみたいな感じの?」
彼方「そうね、ウノのトランプ版かな。なかなか知ってる人、いなくてね」
彼方はシャッシャッとトランプを切り始める。
美咲「へえ〜、大輔君いいですか?」
140名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 23:22:32 ID:2EE8GLLP
大輔「俺は別にいいけど、何か賭けるものがあったほうが燃えるよな」
恩田「それなら…」
と、恩田が後ろから身を乗り出してきた。
恩田「トッブの人がメンバーの誰かに好きなことを頼める、というのはどうだい?」
何を言いだすかと思えばコイツは…
大輔「合コンじゃねえんだから、そんなのダメに決まって…」
貴史「いや…この上ないアイデアだ。やろう、ぜひやろう大輔!」
彼方「そ、そうね。面白そうだから、やりましょうよ、ぜひ!」
理恵「う、うん!わたしもべ、別に…かまわないよ!うん!」
大輔「え?え?」
恩田「決まりだな。もちろん僕も入るよ、フフフ」
なんだこの食い付きは…。

そして、彼方による妙に入念なルール説明が行なわれた。
彼方「勝負は五回!トップの回数がもっとも多い者を勝者とする!」
大輔「お、おい彼方…声が大きい…」
理恵「うるさい、早くカード配れ大輔!!」
大輔「は、はい…」
やたら殺気だった雰囲気の中、王様ページワンは始まった。
141名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 23:30:35 ID:A0DA+d14
夏江「飛行機の中って、横はともかく、前後にそんなにスペースあるものなの?それとも椅子が回転できるとか?」
142名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/25(日) 23:35:38 ID:2EE8GLLP
順子「乗り出したら意外と話せるよ。それにページワンのルールならなんとか参加できるハズ。
まあ周りにはかなり迷惑だけど…細かいことは気にしない気にしない♪
ところで、ページワンのルールてどんなの?」
夏江「まあ私も詳しくはしらないけど、基本は
・最初のカードは5枚
・2がドロー2、8がワイルドカード、Kがリバース?ジョーカーがドロー4
最後の一枚になったら『ページワン』と発声。忘れたら二枚ドロー
てな感じだったかな?あんまりやったことないからよくわからないけど…」
143名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/26(月) 00:21:24 ID:lklvPj3t
>>142のルールを採用。うちの方とはちがうみたいだね。

大輔「それじゃジャーンケーンポン!」
美咲「あ、私だけ勝ちだね」
一発で美咲さんから始まることになるとは。
美咲「じゃあ私から時計回りで」
美咲さん、彼方、俺、恩田、理恵ちゃん、貴史の順番か。
美咲「じゃあ…」
手札から一枚抜き出す。
彼方「それなら私はK」
大輔「俺は…」
彼方「ああ、Kは順番が逆になるからまた美咲さんですよ」
美咲「ん〜、出せないから…一枚引いて…はい、次、貴史君だよ」
144名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/26(月) 07:45:11 ID:jyWf13x7
貴史「俺のターン!じゃあ…K、リバースだ!」
理恵「ああ!この馬鹿兄貴!」
美咲「じゃあ私の番だね。えーと、これを…」
彼方「よし美咲さんナイス!くらえ大輔!2だ!」
大輔「うおっ!くそ、二枚ひいて…これだ!」
恩田「じゃあ僕はこれで」
理恵「あ、私?じゃあ…リバース!てかもう三枚出たんだね」
恩田「よしチャンス!今だ!2をくらえ大輔!」
大輔「な!?ってお前さっきも出せたろうが!」
恩田「フ…たとえゲームでも女の子に危害を加えるなんてできないさ」
大輔「……イジメだ」
145名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/26(月) 18:29:38 ID:U6tC0VeW
また2枚ドローかよ…ああ、もうダメかな。うう…彼方、恩田…イジメは格好悪いぞ…。
早速萎え気味になりながらカードを2枚引く。すると…。
大輔(――!)
ジョーカー(ドロー4)2枚だと!?彼方よ、ちゃんとシャッフルしたのか?
まあいい、これは仕返しのチャンスだ…。
実は最後のK(リバース)は俺が持ってるんだよね。
みんなはすぐに出してたけど、こういう特殊なカードは使いどころが肝心なのさ。

これにより取れる作戦は主に2つ。
作戦A:彼方にジョーカーを2連続で出し、さらにその後Kを使い彼方のターンを遅らせる
作戦B:まずKを出し、その後2連続で恩田にジョーカーを出す
一応、ジョーカー→K→ジョーカーの順に出して2人に復讐…という手もあるが、
これでは一人当たりに与えるプレッシャーが激減するから…却下かな?

彼方「大輔、ボーっとしてないでさっさと出しなさいよ!」
大輔「わかってるよ、そう慌てるなって」
そうさ、お楽しみはこれからだ…。クックックッ……。

【作戦Aで彼方に嫌がらせ】
【作戦Bで恩田に嫌がらせ】
【他の作戦も考えてみる】
146名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/26(月) 20:43:45 ID:kqU2sHvF
【作戦Aで彼方に嫌がらせ】
やってみるか?
わりーな、彼方よ。勝負の世界は厳しいのだ。そこに女子供は関係ないのだ!ふはははは!
俺は心の中でほくそ笑み、在りし日の夕方の丘フラグ消滅をものともせずに作戦Aを選んだ
大輔「はい♪」
彼方「げっ!4枚ドロー?」
くっくっくっ、続けていくぜ!
彼方「もー」
恩田「うわーお前意地の悪いやつだなー」
お前が言うな
美咲「…あら?ダメね。パス」
貴史「う、俺も」
理恵「もー、出ないじゃない!」
一回りし、恩田の番になり
恩田「はいよリバース」
大輔「なに!?」
予定が狂った
理恵「出ない〜」
貴史「こら、あかんわ」
美咲「うう、ダメダメかも〜」
ちい!こうなったら恩田にジョーカーを!
彼方「はい、ジャンプ」
大輔「……………は?」
彼方「1はジャンプでしょ?いっこ飛ばし」
なぬーー!?
恩田「そういう訳だ悪いな、大輔くん」
大輔「………………………」
その後は、惨憺たるものだった
恩田と彼方のリバース&ジャンプの連続攻撃が続き、俺は1枚も出せない悲しい時間が過ぎていった

彼方「やったー。上がり!」
大輔「んなアホな…ちくしょう、俺の、俺のジョーカーが…」
147名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/26(月) 20:47:32 ID:kqU2sHvF
うわー!ミスッた!
よくみたらリバースって、もう最後だったじゃないか!スマソ間違えた!
疲れてるんかな…
148名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 03:59:11 ID:HcOhPLI0
夏江「イカサマが行われたことにして無理矢理繋げられないかしら」
149名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 12:53:52 ID:G4afdkgX
順子「ようは『大輔が両サイドに翻弄されている間に彼方が勝った』てな感じよね」

それから四回勝負をして、いよいよラストの5回戦に突入した。。
彼方1勝、美咲さん1勝、恩田1勝、理恵ちゃん1勝というトレビアンな成績になっていた。
大輔「さて、最後か。…俺の勝ちはないけど、がんばっておくか」
恩田(ちょっと、大輔くん)
大輔(ん?どうした恩田)
恩田(この勝負、僕が勝つように協力してくれないか?礼は………はずむぞ)
大輔(………)
【話に乗る】
【ふざけんな!】
150名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 15:09:14 ID:RhM0sUr2
【話に乗る】

大輔(…いいぞ。どうせ俺にはもう勝ち目はないし)
恩田(君ならそう言ってくれると思っていたよ)
大輔(ただし!もし勝っても絶対に変態行為はさせないからな!)
恩田(ひどいな…その道からは足を洗ったって言ってるだろ?)
その言葉、どこまで信用できたものか…。まあ、何かあったら全力で止めりゃいいだけか。
俺は報酬に見合うだけの仕事をするだけさ。ん?そういえば…。
大輔(そういや報酬は何だ?)
恩田(よくぞ聞いてくれた。僕の秘蔵っ子3《水泳部編》だよ。これは……すごいぞ。
   この前の秘蔵っ子2と比べても甲乙つけがたい出来だ…!」
大輔(……!!)
水泳部編ってことは、まさか…俺のかつての仲間たちで釣ろうというのか!
こいつ、やっぱり変態じゃないか!
だけど…少しだけ気になるよな…元部員として、みんなの発育具合がどうなっているかが…。
そう、少しだけ…ほんの少しだけだがね、うん…。
――ちょっと待て、何を考えてるんだ俺は!?みんなは仲間だぞ!
いや、それはわかってる。だけど、だけど……!!
ちくしょう、俺はどうすればいいんだ!俺は…俺は……!!

【欲望に負けました】
【ダメだダメだ〜!】
151名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 16:48:18 ID:1uH0xSKt
【ダメだダメだ〜!】

大輔「ダメだダメだ〜!」
大声で叫びながら、恩田にヘッドバッドを食らわせる。
ゴスッ!
恩田「うご! ってーな、おい、何すんだよ!」
大輔「情欲に惑わされるな! それで人生を失敗したヤツはゴマンといるんだぁ!」
恩田の頭をつかんで激しくシェイクする。
理恵「うお、なんだ!? どうした大輔!?」
環希「あああやっぱりこんな高い空に来てオカシクなっちゃったんだごめんなさいごめんなさい今まで給食の牛乳残しちゃってて牛さんたちごめんなさい…」
152名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 20:07:41 ID:3xq/R0YY
順子「環希じゃなくてゆかりじゃないの?環希は>>138で寝たはずよ」
夏江「それに飛行機苦手って設定はゆかりだしね」
153名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 20:39:38 ID:yF3tlx2Q
大輔「やっぱり協力なんか出来るか〜!変態の片棒担ぐなんて御免だっ!」
そう言った直後、俺は首を彼方に掴まれた。睨みつける瞳と空気がひどく冷たい…。
彼方「今、なんて言った?『協力』って言ったよな?それってつまり…反則か?詳しく聞かせてよ」

しばらくして、機内に二人の男の断末魔が響いたという。
目撃者は後に語る。鬼が出た、と…。

彼方「それじゃ最後の勝負は邪魔が入らないように四人でやるわ。大輔と貴史は引っ込んでて」
貴史「俺まで厄介払いかよ!?」
こうして最終決戦が始まった……かのように見えた。だが…、
ゆかり「ぺたぺたの胸も牛さんの呪いなんだぁぁぁぁごめんなさいごめんなさい…」
彼方「…さっきから思ってたけど、こいつもうるさいわね…少し黙らせようかしら」
不機嫌そうな瞳に宿るものは――先程血祭りに上げられた俺には――殺意にしか見えなかった。
彼方サン、殺ル気満々デスカ?
美咲「か、彼方ちゃん、頭に血が上りすぎだよ。落ち着いて、落ち着いて〜」
必死に止めようとする美咲さん。しかし、難なく振り払われ、彼方はついに立ち上がってしまった。

【彼方をとめる】
【彼方をとめない】
154名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/27(火) 23:16:59 ID:3xq/R0YY
【とめられない】

とめられるか!死んじまう
彼方「あんたさっきからうるさいのよ!」
ゆかり「ひえぇ!?こんどは鬼が出た!神さま仏さまた、助けてください・・・・
ナムアミダブツ。サインコサインタンジェント・・・・」
途中から三角比入ってますが・・・・
彼方「鬼ですって!?もう許さないわ!!!覚悟!」
(やられる!)
そう思ったときどこからか声が聞こえた
ウラ(やれやれ・・・・ずいぶん賑やかだな君たちは。ただすこし目立ちすぎだ。到着まで眠っていてもらおうか)
ギンッ!ウラさんの眼光が彼方をとらえた。
次の瞬間、彼方は力尽きたようにゆかりの方に倒れこみそのまま眠ってしまった
155名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 07:39:27 ID:+ubhvNpS
貴史「あれ、彼方ちゃん…」
美咲「寝ちゃった…?」
あ〜やっぱり唐突すぎてみんな不審がってるな…。ここはなんとかフォローを…。俺は彼方を席に戻しながら言った。
大輔「か、彼方も疲れてたんじゃないかな?うん!朝も早かったしな!」
う〜む、我ながら無理がある…。みんな納得しないだろうな…。
美咲「う〜ん、まあそうかもね。私もまだちょっと眠いし…」
貴史「なんだ疲れていたのか。なら今のうちに寝ておいたほうがいいよな」
理恵「じゃあこの勝負はおあずけだね。沖縄ついてからやろうよ」
……なんでこの説明で納得するんだ!!
156名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 12:39:59 ID:QQ406PBt
大輔「ええと…何、この状況?」
先程まで迷惑なほど賑やかだった連中は、既にみんな寝息を立てていた。
ゆかり「ごめんなさいごめんなさい…」
一応、例外もいるようだが。
蓮華「起きてるのはウチら3人だけみたいやな。まあ、朝早かったししゃぁないわな」
大輔「お前は眠くないのか?」
蓮華「ウチはこう見えて普段から早起きなんや。毎朝ジョギングしてるしな」
大輔「おおう、水泳バカの鏡だな」
蓮華「バカは余計や。お前こそ眠くないんか?」
大輔「え、俺は…」
実は少し眠い…いや眠かったんだが、彼方の髪からいい匂いがして……目が冴えてしまっていた。
これはシャンプーの匂いかな…。
蓮華「大輔、よだれよだれ。両手に花で欲情してんのか?」
大輔「わわっ!違う違う!それより、まだ1時間くらいあるな。どうすっかな…」
蓮華「寝ててもええよ?着いたら起こしたるわ」
寝る、か…。
彼方「…すー…すー…」
寝息が首筋に当たる。髪の匂いが鼻腔を掠める。俺は…………寝れるのか?

【寝る】
【テレビを点ける】
【蓮華・ゆかりと話す】
157名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 13:04:36 ID:vPQRzQF4
【寝る】

一時間くらいしかないけど、俺も寝るか。シートを少し倒して…
彼方「ん〜、むにゃ…」
角度が変わったせいで、彼方が余計俺に寄り掛かる形になってしまった。
大輔「お、おい彼方…」
彼方「す〜、す〜…」
理恵「んん、ぅ〜ん…」
大輔「おぅっ…」
理恵ちゃんまで寄り掛かってきてしまった。俺は両肩に二人分の頭を乗っけて眠れるのか?
ウラ「なんだ、随分と羨ましい体勢じゃないか?」
シートの後脇から読書しながら囁いてくるウラさん。大輔「ははは、変わってあげたいくらいですよ…」
158名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 14:16:46 ID:mqa51Qc1
ウラ「……………………」
ウラがおもむろに本をたたんだ
神木「……………………」
ウラ「うむ、気がついたか神木よ」
神木「何?気配?」
ウラ「何か来ているな」

ウラがそう呟いた次の瞬間 どん と、大きな音がして飛行機が大きく揺れた
彼方「わわわ」
大輔「何だ?」

機内にどよめきが起こる
美咲「…何?今の?」
ひなた「普通の揺れ方じゃないです絶対」

機内が尚もぎしぎし音を立てて揺れる
上に引っ張られる感じがした
「きゃー!?」
「ぐわあ!」
誰かの悲鳴が上がった

『ポーン 乗客の皆様にご連絡致します。只今乱気流の中を飛行中ですので、
 お立ちのお客様はお席に戻ってシートベルトをお締め下さい。…客室乗務員はコクピットに集まって下さい』

機内は激しく揺れて続けている
美咲「これって普通じゃないよ!?」


一方その頃121便 外

零「みつけたー。ふふ、これ、落として良いのかな?」
159名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 17:58:40 ID:UPhBpYxE
順子「だめよーーー!!せっかくいい流れなんだからあんたはだまってなさい!!!」
夏江「飛行機の中くらいもうすこしほのぼのさせてあげろよ!」
澪?「ちょwwあんた達誰?」
順子「問答無用ぅぅぅ!オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
夏江「ギャァァリィィック砲!!!」
澪?「うぎゃああああ!?」
160名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 18:35:09 ID:+ubhvNpS
???「うお、軌道修正!?…で、次を繋ぐ我々はどう対処すればいいかな?
リレー小説である以上できるだけ前の人の話は尊重したいからな。
まあ確かにいい雰囲気に唐突な展開ではあるとは思ったけども」
161名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 19:15:00 ID:QQ406PBt
順子「ところでさっきの澪はミオの間違いよね?」
夏江「多分ね。まあ…話はこのまま続けるってことで…」

〜機内〜
神木「…気配消滅!?何故?」
ウラ「…よくわからんが助かったのか。正直、ここは戦うには狭すぎるからな。
   乗客すべてを守りきる自信が無かったところだ…」
美影「何者だったのかしら…かなり強い魔力だったけど…まさか『白翼』…」
ウラ「…ミオか。…だったら最悪だな」
大輔「……」
『白翼』ミオ…その名を聞いただけで、首が絞められても無いのに苦しくなってきた。
もし、また奴に会ったら…今度こそ俺は…。
スウ(弱気になっちゃダメニャ!そうならないためにスウたちがいるニャ!
   おみゃーは何も考えずに旅行を楽しめばいいのニャ!)
大輔「…そうだったな。ありがとう、スウ…」

『ポーン 当機は乱気流を抜け安定飛行に入りました。シートベルトをお外しになってください』

大輔「こっちもやっと収まったか…」
美影「みんなは大丈夫かしら?」
ウラ「確かにかなりの揺れだったが、シートベルトをしてれば大丈夫だろうよ?」
大輔「そうっすね。…いや、待てよ?ひとり心配な奴が…」
…ゆかりはどうなっているんだろう?
162名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 20:16:34 ID:7VSqYKfM
『ポーン 当機は着陸態勢に入りました。機内販売は終了します。
 また、乱気流の影響により那覇空港への到着は10分遅れます…』

ゆかり「やっと到着だよー」
ゆかりはアナウンスを聞き元気を取り戻していた。
窓の外には青い青い海が広がっていた。
理恵「海だよ海!」

蓮華「綺麗やなあ、あれが珊瑚礁ってやつやな」
大輔「どれどれ?」
貴史「沖縄だー沖縄の海だ!」
一時はどうなることかと思ったが、なんとか到着できそうかな?

俺たちは人知れず最悪の危機を脱したようだった。
俺たちがその真実を知り、亜空間に棲む順子と夏江に感謝することが、
今後あるかどうかはちょっとわからないが。

沖縄の海は晴天に近かった。
飛行機は旋回を始めた。太陽の光がまぶしい。
薄い雲の層抜けて徐々に降りていく。
機内のテレビの映像が切り替わり、小さく空港が写された。
環希「そいえばさ、彼方、どんな水着持ってきた?」
彼方「え?」
蓮華「うちがむっちゃきわどいのコーディネートしたんや」
なぬ?
163名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 20:54:06 ID:uPWd1xh2
蓮華「なんつーか、こう…守備範囲をカミソリのよーなラインで覆って…」
恩田「………」
貴史「………」
…男性陣の目つきが変わったな。
蓮華「『もっと布使ったってもええやん!』ゆーてツッコミたくなるような…」
恩田「……………」
貴史「……………」
…男性陣が前に屈みだした。
蓮華「そのまま銭湯行っても通用するようなハダカみたいな水着や!」
貴史「………あ」
理恵「うわ!!エロ兄貴鼻血鼻血!!」
彼方「バ…な、何ウソ言ってんのよ蓮華コラ!もっと普通だっての!お前らも想像するな!!」
彼方のこうげき!
ミス!しかしシートベルトがついている!
彼方「むか〜!!」
美咲「ほ、ほら彼方ちゃん落ち着いて…」
ひなた「さあここが正念場っス!!飛行機事故は着陸によく…」
ゆかり「あ〜せっかく忘れてたのに〜!!タスケテ神様仏様ジャギ様〜!!」
環希「ゆ、ゆかりさんも落ち着こうよ…」
ウラ「…最後まで騒がしいな」
神木「同意」

なんてやってる間に飛行機は着陸態勢に入った。
ちなみに貴史は鼻にティッシュをつめながらの上陸となった。

164名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 21:27:33 ID:FVIYbH9P
ゆかり「青い空!白い雲!沖縄さいこ〜!」
飛行機を降りると、いつものゆかりに戻っていた。
彼方「その青い空でさっきまでビビってたくせに…」
ゆかり「な、なによ〜!苦手なもののひとつやふたつ誰にだってあるわよ!」
彼方「ふ〜ん…。それにしても、ねえ…。ところで、牛さんには許してもらえそうなの?」
ゆかり「わ、わわわわー!!」
ゆかりの顔が真っ赤になる。
ゆかり「な、なによ、半年引きこもってたくせにー!」
彼方「今更それを持ち出すか!?やっぱ許せない!!」
ゆかり「鬼だぁっ!助けて〜!」
蓮華「お二人さん、いつまでも喧嘩してるとおいてくでー!」

俺たちは荷物を受け取り空港を後にした。
165名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/28(水) 23:04:51 ID:oI8CgEph
その様子を影から伺っていた者がいた。
ミオ「さっきは変な亜空間にハマって、そこの住人に邪魔されたけど、今度はそうはいかない」
そう思い、一歩踏み出す。
大輔「おーい、ゆかりー! 早くしろよー」
ゆかり「待ってよ〜、この荷物重いんだから〜」
彼方「鈍くさいヤツねぇ…」
環希「まぁまぁ、ケンカの元になるようなコト言わない」
美影「最近私の出番が少ないような…。旅費は私が出してるのに」
貴史「美咲さん、お荷物お持ちしましょうか?」
美咲「え? あ、うん、ありがとう。じゃあリュックだけお願い」
理恵「兄貴! 変なコトすんなよな!」
恩田「フフフ、もうすぐ激写のチャンスが…」
蓮華「おい恩田、妙な真似したら、すぐに海に叩き込むからな」
ひなた「待ってくださいッス、先輩方〜!」
ウラ「ここが琉球王国か。う〜む、興味深い建物があるな」
スウ「美味しそうな匂いがするニャ」
神木「空気暑過。息苦」
ミオ「………」
和気藹々と歩き去っていく彼らの背中を見送りながら、右手の人差し指を唇に当て、彼女は一人思う。
ミオ「いいなぁ、みんなで沖縄旅行…羨ましい」
やる気が萎えてしまったミオだった。
166名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/29(木) 01:44:28 ID:ldaiP4F7
沖縄の空気は暑かった。今、何℃あるんだろう?
貴史「そういえば、大輔よう?」
大輔「なんだ?」
貴史「お嬢…、じゃなかった、雪村さん、さっきセスナに乗り換えるとかどうとか言ってなかったっけ?」
…貴史も お嬢 て呼び始めてた。
大輔「そうなんだよな、旅行の予定って、これからどうすんだろうな?」
貴史「なんだ、お前も聞いてないのか?…そもそも、なんで沖縄だったんだろうな?」
俺が一番気にしていたところだ。
大輔「さあ?こっちが知りたい」

美影「これから、石垣島に移動しますね」
一同「……」

環希「雪村さんがさっき言ってた、セスナのこと?」
美影「そうなの。フロート付きの水上離陸タイプ!」
ゆかり「………………」

雪村さんがいつになく楽しそうな声を出す。
美影「私、ライセンス取ったばかりなんですよ」
……オイ、イマ、ナンテイッタ?
固まったのは俺だけではなかったはずだ。

美影「叔父さまの別荘がこっちにあって、自家用セスナもこちらにあるんですよ。私、もう楽しみで楽しみで」
大輔「……」
突然『繋がらなくてもいい糸』が心の中で繋がった気がした。
…この人は、まさか、免許取得したばっかで、水上セスナのお試し乗りがしたいがためだけにわざわざ沖縄を選んだのか?
俺はあんなに愉快そうに笑う雪村さんを初めてみた。

…落ちる、こんどこそ落ちる。
そんな気がした。
167名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/29(木) 04:13:10 ID:qFkocqOG
大輔「い、いや・・・ほら。まだ本島着いたばっかだし、もうちょっと本島にいたいかな〜?みたいな?な、なあ?みんな!?」
ゆかり「そ、そうよ!ほら!首里城とか見てみたいし!」
美咲「わ、私もちょっと飛行機疲れちゃったから、少しゆっくりしたいですぅ・・・」
貴史「雪村さんもさ、せっかくだから休憩しようよ!な?」
彼方「日程もまだあるし、明日行くことにしない?」
一同(ナイスッ!)
美影「そうね・・・みんながそこまで言うなら。残念だけど明日にするわ。・・・じゃあ別荘の管理人に電話してくるね。」
一同(ほっ・・・命が一日だけ延びた・・・)

明日はどうなることやら?
それはさておき、本島での一日目が始まった!
168名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/29(木) 09:49:49 ID:Zq2jfJop
雪村さんは携帯電話を取り出すと、一同から少し離れて何か話している
雪村さんの話が途切れ途切れ聞こえた
美影「…なので、今日のそっちでのダイビングやスキューバは中止になりました。
  別荘の件は無理を言ってすみません。はい、バーベキューの材料は…明日使えるものはそのまま…」

環希「…石垣島の別荘に泊まる予定にしてたのか」
彼方「今日、泊まるとこってどこになるんだろう?」
一同「あ」
ウラ「俺は何も聞いてないぞ」

…石垣島でスキューバか
勿体ない気がしないこともない
でも命も惜しい

俺は
【やはり命には代えられん。今日は皆で沖縄本島でゆっくりしたい】
【石垣島でスキューバか、やってみたいかな?】
【石垣島に行く人と、本島に残る人とチームを分ける?】
169名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/29(木) 21:48:27 ID:gUDRggm6
【石垣島でスキューバか。やってみたいな】

しかしせっかく沖縄にきたて海に、おまけにスキューバまでできるのに、見逃していいものか?それに、雪村さんだって準備していてくれたんじゃないか。ここは…。
大輔「なぁみん…」
理恵「みんなちょっと勝手じゃないの?せっかく雪村さんが企画してくれてたのに、ワガママ言って迷惑かないで!」

り、理恵ちゃん!?
170名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/30(金) 13:36:17 ID:8hWeDObx
貴史「ま、まあ確かに雪村さんがせっかくプランを作ってくれたわけだし…」
美咲「うん、そうだよね…かなりわがままだったな」
…いいコだな、理恵ちゃんは。俺は感心せずにはいられなかった。
俺たちは自分たちの(命の)ことばかり考えて、せっかくの雪村さんの好意をフイにしてしまうところだった。
大輔「うん、予定変更にこんなにも手間がかかるんだったら、スケジュール通りいこうぜ。スキューバも楽しそうだしな」
理恵「じゃあ決定だね。あ、ゴメン雪村さん、やっぱり…」
雪村「え?島に?」
彼方「ゴメンね、ワガママ言って…」
雪村「ふふ、いいのよ。ちゃんと予定を話さなかった私にも少し責任があるからね」
蓮華「雪村はん…」
雪村さんは笑ってそう答えた。大人だな、と俺は思った。

恩田「…ええコや、ええコやないか〜大輔〜」
大輔「なんで関西弁…?(ひそひそ)しかし問題はここからだぞ。ヘタすれば俺たちの命が…」
貴史「(ひそひそ)…まあこうなったからには仕方ない。リスクはそこだけだろ?…祈るんだ、神に…」
大・恩「…ああ」
171名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/30(金) 14:46:11 ID:DjqNPYRE
大輔(なぁスウ・・・・)
スウ(なんニャ?)
大輔(気になってたんだけどさ、お嬢・・・・ちがった。雪村さんってもしかしてそっちの世界の人間じゃないのか?)
スウ(正式にはそうニャ。もとはそっちの人間ニャ。ただミカっちは数年間こっちに住んでいたんニャ。)
大輔(住んでいたって・・・なんで?)
スウ(詳しいことはよく分からないニャ。ただ母親が無食人で父親が有名な財閥の社長だって聞いたニャ。)
大輔(それって・・・・ハーフってことか。ということは雪村パパはあっちの世界のことを知ってるのかな?)
俺はあえて財閥の社長の娘ということは聞き流した。大方の予想はついていたからだ。
172名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/30(金) 16:11:09 ID:/ijplA4k
美影「それじゃあ、セスナ機の準備に入って貰うわね。準備が終わるまで皆さんは昼食にしましょう」
雪村さんの顔がほころぶ。
ゆかり「…ゆ、雪村さん…せめてフェリーとかににならない?」
美影「船だと時間がかかり過ぎるの、無茶なスケジュール立てちゃって、ごめんなさいね」
ゆかり「いーえー、あははは」
ゆかり姉は今にも死にそうだった。

ひなた「ねえねえ。雪村先輩」
美影「なあに?」
ひなた「セスナって雪村先輩が操縦するって本当っスか?、すごいっス〜、でも大丈夫っスか?皆さん、それを心配してるっぽので」
一同「あ」
なんだかとてもストライクだった。
でもなるべく個人意見にして欲しかったぞ。

このコは、…他人の夢にも自在に出てくる雪村さんの真の姿?を知らないのだろうか?
そんなひなちゃんに、雪村さんはにっこり笑って答えた。
美影「セスナはね、6人乗りで2機あるの」
一同「!?」
美影「でね、うちで操縦できるのは、叔父様と別荘の管理人さんの奥様だけなの」
ひなた「ふむふむ」
美影「でもね、叔父様は今、東京のほうにいるのね。こっちにはパイロットは今奥様しかいないの」
ダンナさんのほうは操縦できないんだ…。
美影「だからね、うふうふ」
雪村さんは心底楽しそうだった。
ひなた「パイロットの人、他に雇わなかったんっスか?」
一同「!?」
が、がんばれひなちゃん!?
美影「それはね、……言わない約束なの」
ひなた「了解です。約束ですね?言いませんっス」
ひなちゃん…ありがとう。丸聞こえだったよ。
173名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 00:13:36 ID:JBAOi+2m
とりあえず俺たちは食事をとることにした。
雪村「あ、そうそう。沖縄といえばソーキ蕎麦。今日明日ともう食べる予定ないから今食べましょう」
ひなた「そーき…そば…っスか?」
美咲「なんでも蕎麦粉を使わずに作るから、麺にコシが出るとか」
彼方「それが沖縄蕎麦ね。で、それに豚か何かの軟骨を入れたのが、ソーキ蕎麦なの」
ひなた「へぇ〜センパイ方詳しいですね〜」
美咲「まぁ、ちょっとだけ勉強してきたからね」
彼方「私も」
俺たちは店に入っていった。どうやらけっこう評判のいい店らしい。
雪村「あ、ひなたちゃんにはもう言ったんだけど、セスナは6人乗りが二台あって…」
席につくと、さっそく雪村さんは話を切り出した。
雪村「どっちに乗るか5人5人で分かれてほしいんだけど」
来た…運命の時だ。
ひなた「はいは〜い!わたしは雪村さんのがいいっス!」
理恵「う〜ん、私もそっちがいいかな」
雪村「ええ、わかったわ」
おお!二つ埋まった!さて、残る席は三つ。ここは…
【ジャンケンだ!!】
【話し合いだ!!】
【俺が乗ろう】
【ゆかり、行け!!】

174名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 01:29:01 ID:ksGS2hyY
【ここはジャンケンだ!!】
大輔「よしっ!ここはジャンケンでっ!・・・グフッ・・・」
た、貴史・・・何を・・・。
貴史(いいか大輔。俺はこの旅行をすごく楽しみにしてたんだ!
せめてセスナ機くらいは美咲先輩と一緒になれるような工作しろよなっ!もし、片方が落ちたりしたら、誰が美咲先輩を守るんだぁーー! )
大輔「うっ・・・わ、分かった」
とりあえずみんなの意見を聞いてからジャンケンすっか・・・
175名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 01:30:45 ID:qxBuWQ/q
【ジャンケンだ】

と思ったのだが、確かめておきたいことが一つ。
大輔「なぁ、六人乗りって操縦者入れないで六人なのか?雪村さんを抜くと、俺たち十二人いるぞ?」
176名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 02:03:05 ID:qxBuWQ/q
うわ、かぶった…
でも問題無し…なのかな
177名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 09:54:15 ID:jLxLAq4T
貴史「え?十人だろ?」
大輔「いやいや、十二人いるだ…(あ、そうか。貴史たちはウラさんたちが来ることを知らないんだ)」
貴史「どうした大輔?」
大輔「いや、何でもない。やっぱり俺が間違っていたよ」
貴史「お、おお。そうか」
大輔(おい、スウ?)
スウ(何ニャ?)
大輔(お前らはどうやって島に渡るんだ?)
大輔(スウたちもセスナに乗り込むのニャ)
ウラ(うむ。俺は執事として、神木は使用人としてそれぞれ同乗する。それなら不自然にはならんだろう)
大輔(ああ、なるほど。じゃあパイロット抜きで六人乗りか)
それにしても俺たちと同じくらいの歳の神木が使用人って、ちょっと不自然では?
まあ落ち着いてはいるし、背もけっこう高い方だから大丈夫かな?
ん?マテよ…使用人、ってえことは、やっぱり役職にふさわしいあのステキな服を着るの…か…?

(妄想中)

…いい。実にいい。
ウラ(どうした?)
大輔(いやぁ、何でもないっすよお、ほ〜なさ〜らば〜☆)

貴史「…どうした、急にニヤニヤしだして」
大輔「へ?い、いや、なんでもないっすよぉ」
理恵「…なんか気味悪いぞ、大輔」
178名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 12:57:05 ID:yzIHZyTT
で、俺たちはというと…
貴史「振り分けは飯食った後にしよう」

という貴史の提案で先に飯を食うことになった。
ひなた「ちゃんぷる〜っス! うまいっス!」
環希「ソーキそばって、スープはさっぱりしてるけど、肉の脂でバランスとってるのね」
ゆかり「うん、コシがあっておいしい。でも、これがこの世で最後の食べ物かも…」
彼方「まったく、何言ってるのよ。お、そのラフテー食べないなら貰うわよ」
恩田「おまえにそんな決定権があるのか!? って、ああ!?」
貴史「いやあ、沖縄料理もうまいですねえ」
美咲「あれ? 貴史くん、ほっぺたにおべんとついてるよ♪(ひょい)」
理恵「あ、あのー、蓮華さん? そんなにがっつかなくても…」
蓮華「(ガツガツガツ)お嬢ちゃんにゃわからんけどな。(ガツガツ)食えるときに食っとかんとアカンのや」
スウ「(いい匂いニャ。食べたいニャ食べたいニャ)」
ウラ「今のお前はぬいぐるみだ。我慢しろ。おお、この肉の煮込み、なかなかいけるな」
神木「…微妙。不合私口」
美影「…賑やかな食卓ね」
雪村さんが少し微笑んだように見えた。お嬢様かあ…。多分…こんな和気藹々な食卓ってなかったんだろうな。
想像だけど、ドラマに出てくる大富豪なんてみんなそんなもんだし。
美影「…お行儀は悪いけど」
はい、スイマセン…。

と、突然に
貴史「実はセスナ席取り競争はすでに始まっていた!! 食うのが遅かった3人が雪村さん機だ!」
な、なんだってー!?(AA略) って貴史と美咲さんは食い終わってるではないか! あ、恩田も食い終わってやがる。
と、なると残るは俺、彼方、環希、ゆかり、理恵ちゃん、蓮華か。負けるかぁ!
179名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 13:43:58 ID:aZkdoFCD
???「やあ、美影ちゃん、ついに来たね」
美影「まあ瑞紀さん!お久しぶりです」
昼食の最中、俺達はいきなり、革ジャンにつば付き帽子で、サングラスの女性に声をかけられた。
歳は20代後半だろうか。

瑞紀「こいつらかい?命知らずの馬鹿どもは?」
女性がサングラスを取る。かなり美人だった。
でも豪快な笑いで、いきなり馬鹿者呼ばわりされてしまった。

瑞紀「美影ちゃんの操縦する飛行機に乗ろうなんざ、馬鹿者のすることだよ」
…ソウナノデスカ?
美影「瑞紀さん、あいかわらずね、ああ…こちらは別荘の管理人さんの奥さんで真壁瑞紀さん」
雪村さんが紹介してくれた。
瑞紀「別荘って言うかさ、あれはペンションだろ?……ああ、私ミズキってんだ。よろしくな。美影ちゃんの操縦訓練のコーチをやってたんだな」

大輔「ガツガツガツガツ」
環希「どうもれふ」
彼方「ふぁふぇふぁふぁふぁふぇ、ふひふぁふぇん」
ゆかり「………………むしゃむしゃ」

…何なんだろう、この光景は?
180178:2005/12/31(土) 14:30:29 ID:yzIHZyTT
すまん、雪村機には理恵も確定してたんだな。
181名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 19:34:11 ID:epb5YP9c
???「よいお年を!」
182名無しくん、、、好きです。。。:2005/12/31(土) 22:02:46 ID:KDklBVTH
彼方「もがもが…だいたい、みんな頼む量が…むぐむぐ…違うのに、食べる早さって…んぐんぐ」
貴史「フフフ、自分に合う量を見極めるのもテクニックさ」
環希「ひひょ〜ほほ〜(ひきょ〜もの〜)」
ゆかり「うーはぐはぐ…」
…あの量…気の毒だがゆかりの勝ちはないな。


環希「完食!!」
恩田「環希さん上がり!!」
蓮・彼「!?」
な!?まずいあと一人か!?
ゆかり「はう〜〜はぐはぐぅ(半泣き)」
すまない姉さん、沖縄の空に絶望の声を響かせてくれ…って何DQの魔王風なこと言ってんだ俺は…。
183名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/01(日) 06:17:17 ID:qyLQJe+4
即席早食い勝ち抜き大会最後の一人は………彼方だった。
彼方「ご馳走様でした」

ゆかり「………………はぐはぐ。ううう……しくしく」
蓮華「あちゃー」
大輔「……………………」

…この時点でメンバーは決まったかな?
俺は大盛りを頼んだことを今更のように悔やんでいた。

瑞紀さん操縦の機体には
貴史、美咲さん、彼方、変態恩田、環希、神木さん(ぬいぐるみスウ)

美影さん操縦の機体には
俺、ゆかり姉、蓮華、ひなた、理恵ちゃん、ウラさん

と、相成りました。

俺達は暫く後、レストランを後にした。
空港の外れにある格納庫に行く道すがら、瑞紀さんが、話かけてきた。
瑞紀「君達、…ちゃんと保険には入ってる?」
大輔「え゙?」
美影「瑞紀さん、…それは失礼でしょ?」
瑞紀「わはは、冗談、冗談。美影ちゃんはね、私の教え子の中で、一番優秀なコだったんだよ。
  まあ、着水はまだまだだけどさ。わはは」
大輔「…………………」
すみません。笑えません。全然。

車のガレージなんかより、ずっと馬鹿でかい格納庫の前には赤い飛行機と青い飛行機が並んでいた。
足の部分には、それぞれカヌーのような浮きと車輪が付いていた。

…ああ、すげえ、ホントにセスナ機だ。
184名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/01(日) 07:32:44 ID:UoJWKIPg
機体の中を覗いてみると、変な落書きを発見する。
「あけましておめでとうございます by 順子with夏江」と書かれていた。
大輔「………」
何となく見覚えのある名前だったが、靄がかかったように判然としない。
まぁ観光客か誰かが書いたんだろうけど…人様のセスナに落書きすんなよな。
俺はまるで時期外れな落書きのことを頭から追い出し、瑞紀さんに問いかけた。
大輔「えっと、乗っても良いんですか?」
185名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/01(日) 16:56:39 ID:XUPbP9zz
瑞紀「ああ、あたしのは青で美影のは赤ね。さあ乗った乗った!」
貴史「はい、よろしくお願いします!」
彼方「おねがいしまーす」
瑞紀「オーケー、じゃ、いこっか」
環希「じゃ、大輔たち後でね」
恩田「(ひそひそ)無事を祈る」
瑞紀さんに先導されて、瑞紀組は続々とセスナに乗り込む。
美影「さて…私たちも乗りましょうか」
大輔「…ああ」
蓮華「…くれぐれも安全運転で頼むで、雪村はん」
雪村「うふふ……さ、行きましょ!」
何だその笑いは…なんだかめちゃくちゃ不安になってきた…。
ゆかり「うふふふふふふふふふふ………」
姉さんは虚ろな目で宙を見つめひたすら笑っている。気持ちはわかるが怖いっての……。
ひなた「いや〜楽しみっス!」
理恵「さっき初めて飛行機乗ったばっかなのに、今度はセスナかぁー。友達に自慢できるよ」
俺たちもいよいよ恐怖の翼『デスセスナ』に乗り込んだ。そんな大層なことでもないはずだが…。


夏江「知識ないからセスナ内部の描写ができない!」
順子「次の人にまかせましょ」
186名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/01(日) 19:51:04 ID:12T9m/Jv
操縦席には雪村さん、その横にウラさん、残った俺たち五人は梯子を登ってセスナに乗り込んだ。
大輔「後ろに二人、前に三人か」
ゆかり「あはは…」
大輔「ゆかりは真ん中のほうがいいかな…」
理恵「ほら、止まってないで早く進んで!」
大輔「あ、ああ」

【右後ろの席に座る】
【右前の席に座る】

187名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/01(日) 23:34:35 ID:9/q0N8q0
【右前の席に座る】

機内は天井が低く、とにかく狭かった。
向こう側の窓から翼が見えており、かなり変な気分だった。
…クルマじゃないんだよな、これ。

大輔「はい」
俺はゆかりに手を差し延べた。
ゆかり「あ、ありがと」
ゆかりは、少しためらいがちに俺の手をとる。
蓮華「おーおー、優しいやんけ」
理恵「ぶーぶー」
ひなた「セスナの中ってこんなになってるんですねー!すごいですー」
後の3人が続けて入ってきた。

ゆかりの向こう側にはひなたちゃん。
俺の真後ろには理恵ちゃん。その隣は蓮華という席順になった。
美影「荷物は座席の下か空いているところに置いてね?」
雪村さんはあちこち計器を確かめたりスイッチを入れたりしていた。
蓮華「トランクとかは?」
美影「あいにく瑞紀さんの買物で埋まってるの」
雪村さんは天井のレバーみたいなものを前後に動かしている。
美影「相変わらずオンボロねー」
瑞紀『何か言ったかい?』
ガリガリと音の後、瑞紀さんの声が聞こえた。
美影「いえいえ、おほほ」
瑞紀『じゃあ、私から行くよ。後からついてきて?』
美影「OKですわ」
窓の外に青の機体が見え、その窓から貴史や彼方が手を振っているのが見えた。
188名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 00:52:11 ID:EE95s+bv
瑞紀「(ガガ)じゃあ、しっかりついてきなよ!途中に落ちても助けないからね!」
雪村「ふふ、瑞紀さんたら」
…別の意味で笑えないネタをかます人だな。
瑞紀セスナは滑走路へと向かう。
雪村「さて、私たちも行くわよ!よっ、と」
理恵「わわ、動いた!」
ひなた「おお〜すごいっス雪村さん!!」
考えてみれば確かにすごいよな、俺と同い年で、空を飛ぶんだから。だが…だからこそ…不安だ…。
蓮華「腕は確かなんやろうな、雪村はん?」
雪村「ふふ、大丈夫だって。心配なのは…機体のほうかな?」
ゆかり「いやぁぁぁぁやっぱり降りる降りる!」
瑞紀「(ガガ)みーかーげ!聞こえてるぞ!」
雪村「ふふ、冗談ですってば瑞紀さん」
ゆかり「あぁぁぁぁおりおり降りる!オリオリロオリオリロ!」ウラ「…雪村。お前の台詞でお嬢さんが一人錯乱してるぞ」
雪村「あらあら。ごめんねゆかりさん、ふふ」
この『ふふ』という微笑…トラウマになりそうだ…。
189名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 01:58:34 ID:fZR/qUjF
大輔(おいスウ。雪村さんの操縦はどうなんだ?)
スウ(…にゃにをいきなり)
大輔(いや、安心のためにな…)
スウ(まあ操縦のウデに関しては知らにゃいけど、ああ見えてミカっちは万能なんニャ!)
ほほう、たとえば?
スウ(頭も冴えるし、体術もキレがあるニャ。なかなか難しい魔法も使えるし、機械にも強いニャ。
それに、器用で初めてやることでも平均以上にこなす才女ニャ!)
…すげえな、雪村さん。
スウ(あ…でも料理だけは苦手ニャーね。ウラさまはかなり上手なのにもったいにゃいニャ…)
…さいでっか。
190名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 02:40:57 ID:D7aER+4A
スウ(ニャ…そういえば、前言ってたニャ)
大輔(何をだ?)
スウ(「この機械ってのは魔法みたく上手くいかないのよねえ」とかニャんとか)
大輔(……)
スウ(でもミカっちは凄いにゃりよ。この前も調子が悪くなったテレビを叩いて直してたニャ!)
あばよ、みんな…今まで楽しかったぜ。
彼方、おまえとはせっかく和解できたっていうのに…。

大輔「ぶつぶつぶつ…」
ゆかり「なんまんだぶなんまんだぶ…」
蓮華「なんやコイツら?」
191名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 04:18:47 ID:j3ZX5tBe
瑞紀さんが操縦する機体がギューンと音を立ててもの凄い速さで滑走路を走って行き、
そのまま空中へ浮かび上がっていった。

瑞紀『きゃっほー』
貴史『のわー』
環希『すっごー』
彼方『うわっ!うわっ!うわ!』
無銭越しに向こうの声が聞こえた。

…喧しい連中だった。
美影「それじゃ、行きますね」
俺達の機体が滑走路を滑り出した。
ぐんぐんまわりの景色が早くなる。
車輪が受けた振動が直に伝わってくるみたいだ。
ゆかり「…ねえ、大輔、手を繋いでて良い?」
大輔「え?あ…」
断る理由はなかったが、ゆかり姉は俺がOK言う前に、俺の左腕を掴む。というか抱き抱えられていた。
…う、胸?…当たってる?
良くわからなかったが、とにかく柔らかかった。
スピードはさらに速くなる。
美影「テイク、オフします」
雪村さんは操縦桿を引いた。
ふわりと浮かんだことが実感できた。
機体が上下左右に揺れ始める。
この心細さは何だろう?旅客機のときと比べものにならないぞ。
理恵「ぐぐいーん、うひゃひゃーって感じだね」
蓮華「よう分からんで。ま、でもこの感覚は新鮮やな」
ひなた「すごいっスー」
窓のすぐ下に、…あれはお城かな?遺跡みたいなものが見えた。
ひたな「あ、首里城ですー」
192名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 05:35:47 ID:j3ZX5tBe
夏江「無線が無銭になってたよ。」
193名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 13:37:30 ID:SwwJU6nb
順子「ふ…売れない時代は無銭飲食なんてよくやったもんよ」
194名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/02(月) 22:38:48 ID:EE95s+bv
綺麗な景色が目前に広がる。
…まあ、一度飛んでしまえばどうってことないよな。恐いのは着陸だけで…
雪村「あぁ!しまった!」
理・蓮「!?」
ななな何!?事故!?
雪村「やっぱり別荘を使うってことを連絡するのを忘れていたわ!」
ダダダダダ!
雪村「あら、どうしたのみんなして」
盛大にずっこけた俺たちに怪訝な顔をする雪村さん。あんたのせいだよ、あんたの…。
ひなた「きれいっスねー」
蓮華「………」
理恵「………」
今の攻撃でひなた以外のメンバーは相当なダメージを受けた。勘弁してほし…
雪村「あ!いけない…」
ゆ・ウ「!?」
ななななな何!?マシントラブル!?
雪村「奥様、スキューバとかの準備ちゃんとやっててくださるかしら…」
ダダダダダ!
雪村「あらあら、仲がいいのね、ふふ」

〈客の前で『しまった!』とか言ってはいけない職業ベスト3〉
3位 床屋
2位 医者
1位 パイロット
島につく頃には髪ぜんぶ白髪になってるかも…。
195名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/03(火) 18:57:33 ID:aV0DQjyq
機体は海に出た。見渡す限りの大海原。
青い機体は左斜め上に並んで飛んでいた。
小さい島や船がぽつぽつと見える。
瑞紀『くるっと回って高度取ったから、このままの高さ維持しな、航路もこのままで良いよ』
美影「わかりました。とりあえず200を維持しますわ」
瑞紀『旦那にはあんたたちの予定が変わったこと今無線入れといたから安心しな』
ウラ「全部、丸聞こえだったようだな」
美影「………………」

何気なく俺が目線を前にやると、車で言うフロントガラスの向こうに水平線が見える。
まるで非現実的。
そのままぐるりと機内を回し見てみた。
圧倒的なパノラマだった。
大輔「すっげー」
みんな唖然としていた。
理恵「やったーこれ絶対友達に自慢できるって」
ひなた「あ、彼方さん達手を振ってますよ?」
蓮華「…並んで飛んどる。映画みたいや」
ゆかり「さっき牛乳のんでなかった…」
大輔「……………」
す、すみません。柔らかいんですけど。
ゆかりに腕を取られたままの俺だった。
大輔「ゆかりも見てみなよ勿体ないぜ?」
ゆかり「……………あはは、あはあは」
ゆかりは泣き笑いを浮かべていた。
196名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/03(火) 18:58:00 ID:YUW7XUwa
ひなた「あ、あの島ですか?」
さっきのことで一同グロッキー状態の中、一人元気なひなたが声をあげた。
やれやれ、やっとか…。俺は胸をなでおろす。
乗っていた時間はそんなに長くなかったはずだが、感覚的にはさっきの旅客機より長く感じた。
瑞紀『じゃあ、そろそろ着陸の準備をしてね』
美影「ええ」
瑞紀『いよいよだよ…できるね、美影ちゃん?』
美影「…ええ」
なんでそんなに厳かなんだ!!めちゃくちゃ不安じゃないか!
197名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/03(火) 19:00:49 ID:YUW7XUwa
被った…スマソ。
一同グロッキーってところを削ってつなげてください…。
198名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/03(火) 21:28:10 ID:nX/rEHJc
>>196>>197
と、普通につながるな。
ところで、大輔のゆかりに対する二人称は「ゆかり」と「ゆかり姉」どっちだ?
細かいけど、ここは決めておいた方がいい気がする。前は普通に「ゆかり」だった気がするが。
199名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/03(火) 21:43:07 ID:t7OQtodz
まあ普通に『ゆかり』でいいと思うが、場の雰囲気で変わったりするもんなんじゃね?
確か、かなり初期のゆかりの大輔に対する二人称に『大ちゃん』てのがあったような覚えが…。
200名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/04(水) 01:17:17 ID:hSWo38R3
大輔くんもあったな
201名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/04(水) 23:59:49 ID:1ryum4UO
瑞紀『それじゃ先に行くから。地上で待ってるよ』
美影「…はい」
前を飛ぶ瑞紀さんの機体がゆっくりと降下していき、見えなくなっていった。


しばらくして、
瑞紀『着陸完了、どうぞ』
美影「了解、降下開始します」
機体が傾き、体がシートに押しつけられる。
ゆかり「―――!」
ゆかりが思いっきり俺の腕に抱きついてきた。震えているのが解る。
ゆかり「だ、大輔ぇ〜」
大輔「大丈夫だって、雪村さんを信じてやれって」
ゆかり「うん…うん…」
そうしている間に滑走路が見えてきた。
202名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/05(木) 01:25:11 ID:MZI0FTs+
ぐんぐんと地上が近づく。正直、不安だ…いやいや!俺は雪村さんを信じてるぞ、決めてくれよ…。
ゆかり「………」
ゆかりは俺にしがみついたまま顔を伏せ震えている。
まぁ、飛行機でもあんなに恐がっていたんだ。そりゃ恐いだろうよ。俺ですら恐いし…。
瑞紀『よし、いいよ美影ちゃん!そのまま、そのまま…落ち着いて』
無線から瑞紀さんの声が聞こえてくる。雪村さんの緊張が俺にも伝わってくる。
やがて急にガタンと衝撃を感じた。接地したのだろうか。
瑞紀『よし!よくやったね、美影ちゃん!』
滑走路を走ることしばし、セスナは停止した。車内(って言うのか?セスナにも)に安堵の空気が流れる。
ひなた「ふえ〜カッコイイっスよ雪村センパイ!!」
理恵「うんうん、私とよっつ違いでヒコーキ飛ばすんだから、本当にすごいよ」
雪村「ふふ、ありがとうね」
雪村さんもほっとしたような表情だ。

蓮華「いや〜一時はどうなるかと思ったけど、やるやないか、雪村はん」
ゆかり「はひ〜終わった…」
俺にしがみついたままゆかりは言った。いや、離してくれよ。胸が…俺の理性が…。
理恵「………むぅ」
雪村「さ、降りましょう。あ〜楽しかった…」

俺はすっかり腰が抜けたゆかりに肩を貸しながらセスナを降りた。
後で何故か彼方と理恵ちゃんに合わせて5発蹴られた。
203名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/05(木) 03:58:42 ID:DcpRvcoO
貴史「うおおー!着いたぞ!石垣島だぁ!!」
貴史が向こうの飛行機のまわりで泣きながら小躍りしていた。
その様ははっきり言って高校生ではないと思った。
理恵「馬鹿兄貴……」

環希「なんだか…、羽田空港からここまで15日間くらいかかった気分」
大輔「………………………」
…俺は何も突っ込めなかった。

石垣島は日本の南の最果てと言っても過言ではないはずだ。
俺達はその地に立っていた。

時計を見ると1時30分。
照り付ける日差しは真夏そのものだった。
瑞紀「荷物は先に別荘のほうに持ってっちまったほうが良いだろ。
  別荘は入り江のほうさ。あっちにクルマを用意してるからついてきな」

…それにしても瑞紀さん。…革ジャン、暑くないのかな?
204名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/06(金) 01:38:45 ID:asDX4Jqb
瑞紀さんはマイクロバスを用意してくれていた。
???「やあいらっしゃい。君達よくきたね」
一同「!?」
駐車場のマイクロバスの運転席の窓が開き、つるっぱげで口髭を生やした、ごついおっさんが顔を覗かせた。
筋肉隆々で肩に碇マークの入れ墨があり、瑞紀さんのと似たような真っ黒なサングラスをしていた。

瑞紀「バカヤロウ、みなさんてめーのツラ見て怯えてるじゃねーか!このタコ!」
???「うう、タコ…」
…サングラスでよくわからないが、初対面のタコおやじは間違いなく泣いていたと思う。
貴史「えーと、…あの、こちらの方は?」
瑞紀「別荘の管理人。…私の旦那で真壁稟くんだよ」
稟「りんです。はじめまして……しくしく」
瑞紀「てめえ、いつまでもめそめそしてんじゃねえ!」

大輔「りんくん………………」
美咲「うーん…………………」
ゆかり「えーーーっと………」
蓮華「き、綺麗な名前やないですか。ははは」
なんだか、みんな固まっていた。

彼方「……………………違う」
稟「……え?」
何故か彼方は怒っていた。

美影「じゃ、じゃあ、荷物をマイクロバスに移しましょう」
俺達は、セスナから降ろした俺達の荷物や、瑞紀さんの荷物を移し替えるのを手伝った。
205名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/06(金) 03:30:49 ID:bLl/hCpj
プルルル・・・
大輔「はい」
明日香「今沖縄にいるんでしょ!?どうして誘わないのよ!
クラスのムードメーカーの私を!」
大輔(し、しまった・・・)
明日香「ふん・・・いいわ!今から行くから!私もあんた達の輪に混ぜなさいよ!ガチャッ、ツーツー」
大輔「おいおい・・・来るって、っておい!もしもーし!だめだ」
貴史「どうした?」
大輔「いや、明日香が今から来るって・・・」一同「!?」
ヒソヒソ(うわー誘うの忘れてたわ・・・)ヒソヒソ(最近・・・いえ、めっきり出番ないですもんね)
206名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/06(金) 14:27:29 ID:r4/T1hGi
マイクロバスは別荘に向けて動き始めた。
車内の会話は、渦中の人についての話題で独占されていた。

恩田「相変わらず唐突なやつだな。この時期、今さら飛行機の予約取れるわけないのに」
彼方「でも本当に来たらすごいよね」
美影「ふふ…ここは松沢さんのお手並み拝見というところね」
ひなた「でもみなさんとの友情のために沖縄まで追っかけてこようなんて、すごいっスよ!」
貴史「ああ、すごい。本当にすごいバカだ!」
理恵「馬鹿にバカって言われてるよー。その人かわいそー」

蓮華「本当に賑やかな連中やね」
美咲「うん。こんな楽しい旅行は久しぶりだなぁ。本当に明日香ちゃんが来たらもっと賑やかになるよね〜」
大輔「そっすね。きっと騒がしいくらいに……って、そういえば妙に静かなのが約二名いるような…」
蓮華「タマはんなら、見てのとおりや」
環希「……すぴー……」
タマ、おまえ寝てばっかだな。というか、こんなうるさい中でよく眠れるな…。
さて、もう一人は…、
ゆかり「大輔ぇ〜……うう……酔った…かも…」
大輔「…………大丈夫か?」
ゆかり「…大丈夫…だといいな……うっ…うう…」
ゆかり…何だか知らんが今日は散散だな…。厄日か?
207名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 02:05:16 ID:jyDe3ci6
瑞希「みんなー着いたよー」
入り江を臨む小高い丘の上。
木々と大きな石垣の塀に囲まれたお屋敷がそこにあった。

ゆかり「つ、ついたのー?」
ひなた「そうみたいですよ?お屋敷すごい豪華ですー」
貴史「こりゃ、凄いや」

大輔「おい環希!起きろよ、着いたぜ?」
環希「う、うーーーん?ふああ」
美咲「見てみて?海が見えるよ?うわー、すっごい綺麗ー…」
理恵「ほんとー、それに静かー」
蓮華「ほほーっ東京の喧騒が嘘のようやわ」
恩田「ちょっと撮影しておこうかな?」
以外にも恩田がまともな撮影をしようとしていた。
遠くから静かにセミの鳴き声が聞こえる。
…おいおい、まだ5月だぜ?

稟「…君で良いかな?ほら、部屋割り表だよ。荷物運んでおきなさい」
貴史「あ、すんません」
貴史が海坊主のタコおやじから紙切れを貰って一見した後…、
貴史「う、うっそーん?」
何?そのリアクション?
208名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 03:45:17 ID:YBxL5ciq
大輔「どれどれ。俺にも見せ・・・はっ?男女混合ってどうゆう・・・」
恩田「ふふふ・・・来てよかった・・・本当に来てよかった・・・」
貴史「お、俺の部屋み、美咲先輩と同室・・・これは・・・」
大輔(きっと人数が多過ぎるから部屋が足りないんだ。そうだ。そうゆうことにしよう)
ひなた「どうしたんすかー?こそこそしちゃって!早く部屋割り見せて下さいよ!」
大輔(うーん)
【これは部屋割りに書いてある通り男女混合に従えー!】
【やっぱまずいよな・・・でも・・・しかし・・・うーん・・・】
209名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 10:58:17 ID:fcUSEcDK
【やっぱまずいよな・・・でも・・・しかし・・・うーん・・・】

大輔「やっぱまずいだろ」
彼方「何がまずいんだ?」
貴史「あ゛?」
貴史は、俺の後ろから近づいてきた彼方に部屋割り表を取り上げられた。

彼方「……何じゃ?これ?」
彼方が真っ赤になって言葉を失っている。
環希「どれどれ…………あら、これは凄いわね」
美咲「まあ」
ひなた「ほー」
ゆかり「何?これ」
理恵「…………………」
蓮華「発案者、誰やねん」

美影「あら、面白いじゃない?ほほほほほ」
…やはりと言うか、お嬢の仕業か。
俺の同室、雪村さんとひなたちゃんになってたよ。

まさか、これか!?真の目的はこれなんじゃ!?
俺は内心、危険な香りのする部屋割りに少しドキドキしていた。
210名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 12:42:57 ID:IoHTV1Yv
大輔、美影、ひなた
貴史、美咲、(明日香)
彼方、ゆかり、蓮華
理恵、環希、恩田
ウラ、神木、スウ

理恵「こ、こんな…。なんで美咲お姉ちゃんが変態兄貴と二人っきりなの!?野獣と夜を明かせだなんてひどすぎるよ!」
美影「理恵ちゃん、三人よ。松沢さんを忘れちゃダメ」
()で囲まれた奴を引き合いに出されても困ると思うんだが…。
美咲「私は別にかまわないよ〜。それに貴史君はいい人だから大丈夫だよ」
貴史「そうだ!実にその通りだ!」
理恵「うう…お姉ちゃんが構わないなら…」
彼方「理恵ちゃん、引き下がっちゃダメだ!これは陰謀だ!」
美影「失敬ね。公正なくじ引きの結果でしてよ?」
大輔「公正…なのか?」
どうしても雪村さんの欲望が見え隠れするんだが…。
211名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 14:53:29 ID:mlk6PgFD
ゆかり「良いわけないでしょ!ねえ、ひなちゃん!あなたもそう思うでしょ?」
ひなた「…あたしは、氷室先輩と同部屋でも構いませんが」
ひなちゃんが顔を真っ赤にして、モジモジしながら俺のほうを上目遣いで見る。
大輔「え?」
そんなひなちゃんの仕草にちょっとドギマギしてしまう。
ゆかり「ひ、ひなちゃん?あなた…?」
理恵「だ、駄目ー!」
彼方「…このままじゃラチがあかないわね?」
蓮華「民主主義っちゅーやろ?多数決にしよか?」

美影「し、仕方ないわねえ、じゃあ多数決にします…この部屋割りに、反対の人は?」
彼方、ゆかり、蓮華、理恵、環希、ウラさんが手を上げた。
理恵「反対〜」
ゆかり「はいはーい」
彼方「意義ありかな」
環希「……ちょっとね」
蓮華「あかんやろ」
ウラ「一人部屋はないのか?」
6人が反対だった。ウラさんを除く女性陣のほとんどが反対だった。…何故だろう?
…スウはぬいぐるみのままだった。
美影「ふ、ふん、この部屋割りに賛成の人は?」
雪村さん、ひなちゃん、貴史、美咲さん、恩田、神木さんが挙手をする。
ひなた「えへへー」
貴史「俺はOKだぞ」
美咲「あたしも、かな?」
恩田「俺のピュアがはじけるぞ」
神木「温羅様一緒良」
こちらも6人か…
貴史「大輔!お前、手を上げてないだろ!どっちだよ」
大輔「え?俺は…」
【賛成】
【反対】
212名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 15:01:03 ID:mlk6PgFD
意義×→異議○
間違えたスマソ。orz
213名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 16:31:52 ID:YBxL5ciq
【賛成】
大輔「賛成かな?まあ部屋も少ないし男だけでまとめると女子の方が窮屈だし・・・」
(ああ・・・俺なに言い訳してるんだ?)
貴史が小さくガッツポーズしているのが見えた。
ゆかり「そ、そんな〜私だって大輔と一緒の・・・」
大輔「ん?どうしたの?」
ゆかり「な、なんでもない!」

理恵ちゃんがこちらを睨んでいるのが分った。

(まあ、なんかあったら部屋割り帰ればいいか。
とりあえず明日香がきたらもう一度意見聞くか)
214名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 20:32:06 ID:KbXBQ80Z
ウラさん達が普通にまざってる件について
215名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 21:09:25 ID:gfNJfQ61
どこかで使用人その他と紹介されたんだろうよ。
216名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 23:31:35 ID:FHr68/M+
美影「そう言えば、私もうっかりしてたわ。あなたたちって使用人として潜り込んでるはずじゃ」
神木「…忘、図星」
ウラ「ま、まあ、かてえこと言うなって。ほら、荷物運んでやるよ。な?これで執事っぽいだろ?ははは」
大輔「……」

瑞紀「あら、美影ちゃんが言ってた手伝ってくれる人って、この人達のことだったの?
  あんたたち、部屋はそのまま使ってくれて良いよ。仕事あるから着替えて着替えて」
ウラ「お、おい君!耳をひっぱらないでくれたまえ。ぐわ!?痛て痛て」
神木「嗚呼!温羅様?」
ウラさんと神木は瑞希さんに連れて行かれてしまった。

稟「すまんな君。家内があんなで。部屋割りについても変えたかったらいつでも言ってくれて良いよ用意してあげるから」
タコおやじがひそひそ声で俺に囁いた。見かけによらず良いひとのようだ。
瑞紀「ちょっと、あんた!」
稟「は、はいぃ!」
遠くから瑞紀さんの声がする。
タコおやじがぴょこんと反応する。
瑞紀「そんなとこで、いつまでもくっちゃべってないで、荷物さっさと運んじまいな?日が暮れちまうよ?」
稟「お、おう」
タコおやじは完全に尻に敷かれてた。

環希「あたし達も行こっか?」
彼方「そうね」
蓮華「行こ行こ。こないなアホほっとこ」
理恵「よかったなー大輔、美人と同室で」
ゆかり「ふん」
大輔「……」
なんだか女性陣が急に冷たくなったぞ。なぜだろう?

ひなた「氷室先輩、どうしたんスか?行きましょ?」
大輔「あ、ああ」
ともあれ俺達は別荘に向かった。
217名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 23:41:15 ID:jBRtwCcM
稟「意見もまとまった所で、部屋に案内するから。こっちだよ」
ニコニコと笑いながら歩く者6人、がっくりと歩く者6人。俺は両者の板挟み状態。てかあの状況じゃどっちを選んでも片方から睨まれるしなぁ…。
環希「まったく…男女が同じ部屋で一夜を過ごすなんて…」
大輔「そんなこと言うなよ。何か起こるわけでもないだろうし」
環希「そうもいかないわよ。私なんか恩田と同じ部屋……はっ!せめて理恵ちゃんだけでも守ってあげなきゃふっ?」
ウラ「おっと、大丈夫か?」
部屋に入ろうとしていたウラさんに環希がぶつかり、倒れそうになる環希をウラさんがガシッと支えた。
環希「あ、す、すいません冷泉(ひやいずみ)さん…」
ウラ「ふむ、気を付けてくれよ」
そう言うと、ウラさんと神木は部屋に入っていった。
大輔「大丈夫か?」
環希「……」
大輔「…環希?」
環希「…スマートに見えてがっしりした身体……」
大輔「環希さ〜ん?」
環希「いい!いいわ!鍛えられた肉体、いいわ!」
ああ、そういえばこいつは格闘技マニアだったな。
218名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 23:43:50 ID:jBRtwCcM
ゴメソ被ったorz
219名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 23:47:16 ID:Oo4igfZD
まあ…女性陣つーか、環希の態度以外は問題ないが。
機嫌悪くて愚痴った環希に大輔が言い訳がてら反応したってことで…。
220名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 23:55:22 ID:FHr68/M+
いえまったく問題なし
221名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/07(土) 23:58:36 ID:jBRtwCcM
>>216>>217入れ替えでなんとか…
222名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 00:36:57 ID:ISElC7w4
環希「はあ…。あの方、どういう方なのかしら…」
環希が頬を赤らめつつ遠い目をする。
お、環希に恋の予感か? うーむ、異性の幼馴染が他の男に惚れるってのは、何か悔しい気もするが…。
環希「あの鋼のような筋肉の付き具合…きっと名のある格闘家だわ。ボクシングかしら、空手かしら…。
   ううん、もしかしてキックかも。レスリングや柔道ってことはないわね」

って、そっちかよ。
223名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 04:07:45 ID:jC3EO1bM
大輔「ここか」
俺は、瑞紀さんの案内で、雪村さんが指定した部屋に入ってみた。

部屋は別荘建屋の2階の一角に位置していた。
南向きらしい。大きな窓の向こうにベランダがあり、海が見える。
部屋の内装は、…俺にこれを表現できる知識がないのが悔やまれた。
どこか古めかしく、それでいてとても清潔に溢れており落ち着いた感じだった。
その中に大きなベッドが3つ並んでいた。
…南国なんだな、ここは。
そんな感じのする部屋だった。

そんな折、がちゃりと音がして、遅ればせひなちゃんと、雪村さんが部屋に入ってきた。
ひなた「おじゃましまーっす。あ、氷室先輩…」
美影「あら、早いわね」
大輔「ど、どうも」
どうもこうもねーわな。
…そうだったよ。この人達と相部屋だったんだ。
ひなた「わーわー、素敵ですー。綺麗ですー。あ、海が見えるッスよー」
美影「ふう、ようやく、落ち着けるわね」

ふと気がついた。
3つあるベッドのうち、雪村さんは、一番部屋の奥側のベッドに、
ひなちゃんは一番窓側に近いほうのベッドに荷物を置いていた。
…ありゃ?
俺は、ベッドを雪村さんとひなちゃんに挟まれる形の真ん中を取らざるを得ないのか?
ひなた「あ、そうだ。ねえ雪村先輩」
美影「そうそう、言い忘れていましたわ。これから海に行きますので、
  準備が終わったら1階のロビーに集まって下さいね?」
大輔「……」
俺はベッドの配置について考えていた。
224名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 05:03:37 ID:+MkVr4i5
その頃の貴史は・・・
貴史(いや・・・絶対にいやらしいことは考えないぞ!美咲先輩をがっかりさせることは絶対!!)
美咲「うわぁ・・・見て見て貴史くん!海が見えて綺麗ですよ!」
貴史「!?そ、そうですね・・・アハハ・・・でも美咲先輩の方が綺麗ですよ。
って俺何言ってんだ!アハハハハ・・・・・・」
(だ、だめだ!かなりテンパってる・・・ああどうしよう・・・)
美咲「クスッ。変な貴史くん。今お茶いれますね」
貴史「あ、どうも。」コポコポコポ・・・
美咲「きっと貴史くんがいるから旅行楽しくなりますよ。
だから一緒に楽しくしましょうね。」
貴史(ああ、そんなかわいい笑顔を見せないで下さい。もう俺は先輩を・・・先輩を!!)
貴史「せ、せんぱ・・・」ガチャッ 理恵「馬鹿兄貴!美咲お姉ちゃんに変な事したらぶっ飛ばすからね!
あと準備すんだらロビー集合!それじゃ!」バタンっ!
貴史(旅行はこれからだ・・・俺も美咲先輩ともっと仲良くなれるよう頑張らなきゃな!)
225名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 11:48:15 ID:8XF/7A5E
その頃のゆかり―
ゆかり「海に行くみたいだよ」
蓮華「ついにこのときが来たな。彼方はん、うちの選んだきわどい水着で意中の殿方を悩殺しやれ〜!」
彼方「ば、ばか!フツーのだろ!?」
ゆかり「海…水着で悩殺、か…」
胸をぺたぺたとさわってみる。……何度さわっても大きさは同じだった。
牛乳ちゃんと飲んでたら少しは違ったのかなぁ…。
ゆかり「…牛さんゴメンナサイ…」

その頃の理恵―
恩田「海…水着美女…腕が鳴るぜ!ムフフフフフ…」
環希「冷泉さんも泳ぐのかな…あぁ腹筋が見たい…ウフフフフフ…」
理恵「……」
恩田は話どおりの変態らしかった。変態の友達だからと覚悟はしてたけど…やっぱりキモイよ。
おまけに、タマお姉さんまでなんだかおかしくなってしまった。
あー、部屋変えたいなー。
226名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 14:06:42 ID:pd/TLdo+
プレイヤー「攻略対象、どんくらいいるんだろう…
      助けてメーカーさん!」
227名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 15:49:48 ID:nuknYOdg
貴史「海が俺を呼んでいるぜ!ふはははは」
大輔「うわー…、貴史飛ばしてんなー」
俺は1階のトイレで地味に着替えた後、パーカーを羽織ってロビーにやってくると、
貴史が一足先に海パン一丁で小躍りをしていた。

貴史「お、よう大輔!お前も追い出されたクチか?」
大輔「ん?ああ」
部屋では雪村さんとひなちゃんが着替えるとのことなので、俺は貴史の言うとおり先に追い出されたのだった。

―その際のいきさつは次の通り
美影「私たちこれから水着に着替えますが、ご一緒しますか?」
大輔「……え?」
ひなた「え?」
雪村さんは躊躇なくシャツのボタンを外そうとする。
美影「ふふふ」
ひなた「せ、先輩エッチはいけませーん」
大輔「ぐほっ!?ひなちゃん。…見事なボディーブローだよ」
てな具合に部屋から追い出されてしまった。

ちょっと勿体無かったかな?
…などとはこれっぽっちも考えてないです。はい。多分。

大輔「なあ、貴史よ、あの部屋割りやっぱ違くねーか?」
貴史「何を言うか!若い日々ってのはなあ!あっとゆーまに過ぎるんだぞ!」
大輔「…………」
貴史は血の涙を流していた。
228名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 16:48:05 ID:8XF/7A5E
>>226
夏江「参考までに前スレから現行スレの>>225までの主なキャラの発言回数を調べて見たわ。
   間違いがあると思うから、あくまで大体の目安ってことで」
順子「理恵とゆかりが強すぎ…。メインヒロイン?」
夏江「ううん。誰がメインかなんてのは、あくまで各書き手の自由よ」

1〜15位
氷室大輔   1440 :主人公だから当然
金田一理恵  359 :ヒロインの中では圧倒的に発言数が多いです
瑞瀬ゆかり   293 :さすが従姉か。理恵をなんとか追いかけられてるキャラ
村上貴史    287 :親友の面目躍如といったところ。二章(性欲解放後)からがまたすごいw
月島美咲    202 :貴史といい感じなので攻略は無理…なのか?

恩田正和    180 :お前が6位なんかいw
雪村美影    166 :登場直後は許斐の存在感だったのに…orz
スウ・フェリン  138 :まさか猫がこの位置とはw
荻野彼方    137 :登場の遅さを考えるとまずまずの発言数かと
転蓮華     119 :一章終盤から化けた。見事に

野々原環希  111 :幼馴染というポジションのわりには出番が…orz
植原ひなた   108 :一章では異世界のほうが出番の多い妙なキャラ
ウラ・レイセン  88
須藤響子    68
『黒翼』澪    65
229名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 16:49:52 ID:8XF/7A5E
夏江「>>228の続きよ」

16位以降
順子       49
松沢明日香   43 :ムードのメーカーのわりに出番が無かった
『龍炎』神木   34 :やっぱり扱いづらいのか…
夏江       25
『白翼』ミオ   24
瑞瀬小百合   24
松永       20
村上芙美    20
瑞紀       18
理恵母     13
鈴木綾      9 :時々でいいから思い出してあげてください
稟        9
真奈美      8
瑞瀬さとり    5
ノヴァ       4
闇の騎士    4
日比谷悠一   2
ザーリフ     2
アリドド      1
230228-229:2006/01/08(日) 16:58:31 ID:8XF/7A5E
夏江「よし!今回は鈴木のことを忘れなかったぞ〜!
   …と思ってたら、瑞紀と稟の名字(真壁)を忘れてるし…orz
   それはそうと、保管庫の管理人様キャラ設定更新乙です!」
231名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 17:17:01 ID:1S2TbPfp
>>228-229
ぬはー、乙。
またえらく面倒なことを…いやはや、本当にお疲れさん。
恩田と蓮華の予想外の健闘に驚き。
特に……恩田。

>管理人さま
乙です。つーか遠慮せずに、更新した〜、って言ってもいいのに。
232名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 17:48:38 ID:0NmasROY
恩田「ああ、二人とももう来てたのかい?」
続いて恩田がやってきた。…心なしか顔がへこんでいるような気がするが、まあ目の錯覚だろうよ。
貴史「おう…ってお前着替えは?」
恩田はまだ来たときの格好のままだった。
恩田「ああ、この下に着ているのさ。女性陣に激しく追い出されてね、部屋で着替えるヒマがなかったよ」
…追い出された理由とその方法は容易に想像できる。つーか出発の時からはいてたのかよ。
恩田「まあ、それはともかく…。大輔くんよ、ずばり海といえば?」
大輔「え?え、えーと」
貴史「水着だ」
俺が詰まってる間に貴史が即答した。
恩田「そのとーり!我々の旅行の目的のおよそ8割5分が、その二語の言葉に占められるのだ!」
我々て、俺も入ってるのかよ…。しかし2泊3日の沖縄旅行の八割がそれとは…。うむ、これは価値観の違いだな。
恩田「さて、我々は今から泳ぎにいく。我々はこの旅行を悔いなく終わらせたい」
貴史「応とも!」
育ってきた環境が違うから、好き嫌いはイナメナイんだよな。夏がダメな人も、パセリが好きな人もいるんだよな。
恩田「さあ、時は満ちた!今こそ人生最高の時を!
和正!」
貴史「貴史!」
大輔「…大輔」
きっとアレだ。雪村さんとかのケースみたく、この二人はハイの国から来たハイ人なんだ。
恩田「がんばっていきま〜っ…」
恩・貴「しょい!!」
大輔「…しょい」
こことは違うアナザーワールドの住人なんだ。
そう、だから俺は同類じゃない。決して…。
貴史「オラ大輔!声出していけよ!」
恩田「勝負は一度きりだ!気を抜くな!」
(…なんだこのテンションは)
俺はいちいちツッコむのも面倒なので、法に反するようなことをするまでは放っておくことにした。
233名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 17:53:00 ID:0NmasROY
>>228->>229
うわなんかすごいのがある!乙!

管理人さん
気付かなくてすみません。乙です!
234名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 19:19:22 ID:uZ2/G0pg
>>228-229
すげー…よく調べ上げたな。マジで乙!
この前のキャラ相対表といい、このスレには神職人が多いな。


>管理人さん
更新してたのか。こちらも乙!
>>231も言ってるけど、更新したらその旨をここに書いてもいいと思う。
みんなで作るスレなんだから、そういうところは気兼ねしなくてもいいんじゃないかな。
少なくとも、俺は更新されれば見に行くよ。
235名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 20:00:36 ID:Pj8qvL6/
俺は待っている間何気なく別荘のロビーを見渡してみた。
ロビーの玄関近くに、簡素だがカウンターがあり、そこに呼び鈴がおいてあった。
…なるほど。

ここは雪村家の別荘であるのと同時に、ペンションとして機能している宿泊施設なんだな。
ロビーの本棚の上にいろんな表彰状とかトロフィーが飾られており、
その中に《>>228-229禿乙です》と書いてある張り紙を見つけた。
大輔「…………すごいな、これ」

恩田「そうだよなー、誰が一番すごいんだろうな?」
貴史「やっぱ美咲さんだよ、お前、あの揺れ具合知らねえだろ」
恩田「ゆ、揺れ?」
大輔「………………」
俺があちこち見ている間も、貴史と恩田は密談を続けていたようだ。
お前らロビーの真ん中で向かい合ってうんこ座りして幸福そうな笑み浮かべて密談すんのは止めたほうが良いと思うぞ?

理恵「むー」
美咲「ほら、理恵ちゃん元気出しなって」
理恵「だってさ…」
ひなた「理恵さん、元気だして下さいねー?」
蓮華「あーあ、うちらも男と同室のほうが良かったなー、なー?」
彼方「なーっって、あ、あたしは別に」
環希「はー、冷泉さん…」
ゆかり「ひなちゃんにも…、り、理恵ちゃんにも負けた…。うううう」

女性陣の声が階段の上から聞こえてきた。準備が出来たかな?
236228-229:2006/01/08(日) 20:39:16 ID:8XF/7A5E
???「>>228訂正。『許斐』→『驚異』っすね。許斐って何よ…orz」

大輔「そろそろ降りてくるみたいだぞ。猥談はそこまでにしとけ」
恩田「むっ、ついに作戦開始の時が近づいてきたか」
何の作戦だよ、とは聞かないでおく。正直、仲間になりたくない。
大輔「ところで貴史、美咲さんに泳ぎを教える約束、ちゃんと覚えてるか?」
貴史「当然!手取り足取り教えますとも!」
貴史の両の手が妖しい手つきをはじめる。
まるで貴史本体とは別の生き物であるかのように、うねうねくねくねと動く。
…気持ち悪い。
貴史「親切丁寧に…はぁはぁははははは…!!」
手つきが、呼吸が、エスカレートしていく。…お前は何を教える気なんだよ。
階段を降りる足音が聞こえてきた。
貴史は依然として妖しい手つきをやめない。え〜と、止めるべきなのかな?

【止める】
【止めない】
237名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 20:46:28 ID:r3A0Yh6B
【止める】
大輔「おい、貴史、いい加減にしとけ」
貴史・恩田「!?」

うお、二人同時に変な目で見るな。こっち見んな。

恩田「すると、なにかね? 君はやましい心が一切ない、とでも?」
おうともさ! おれは二人のようなやましい興味はなく、その、なんとゆーか…
幼馴染の成長具合を確かめるとか、元水泳部員として部員が練習を怠って筋肉が落ちてないかだとか、
最近の子供は偏食が多いらしいので、ちゃんと栄養は摂取しているかとか…
えーと、今年の流行水着はなんだとか…えーと……

貴史「(ニヤニヤ)君ぃ、もっと素直になったらどうかね?」

はい、すいません……。
生唾ごっくんな水着姿が見たいです。

恩田「よろしい」

なんでコイツら人の心読んでんだよ! ぬう、友達って怖いぜ。
まあ、結果的に怪しい手つきはやめたんだし、よしとしよう。
238名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 22:01:04 ID:xM+KvGuK
美咲さんやゆかり達が階段の影から姿をあらわした。
大輔「ッ!?…………」
いきなり目のやり場に困ってしまった。

海がすぐ近くにあるからだろう。
彼女たちは、俺と同じく水着の上から簡単なものを羽織っていただけだった。
目の前にあらわになった…、その、ふとももが並んでいる様は、かなりドキドキしてしまった。
いかーん!俺は元水泳部だぞ!水着なんて慣れっこさ。
でも、それはあくまでも見慣れた部員に対するものであり、健康な高校生にとっては、かなりまずいであったことを忘れていた。

落ち着け俺!一年前のあの苦しかった練習の日々を思い出せ!
…よし、なんとか持ちこたえたぞ。

貴史と恩田は既に前屈みになっていた。
貴史「むう、我等はもはやここまで」
恩田「隊長!限界です」
お前ら、免疫無さ過ぎ……。
239”管理”人:2006/01/08(日) 22:16:34 ID:MzAKSuQG
>>228さんお疲れさまです。ほかにも設定や、ストーリーをまとめてくれた方にも常々感謝してます。
で、更新報告ですが、時間が空いたのでちょっとだけ手を付けた〜、みたいなものなので報告してませんでした。投稿してもらったものを更新し終わったら、改めて報告いたします。もう少し待ってください。
長文スマソ
240名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/08(日) 23:41:59 ID:+MkVr4i5
ピリリリリ・・・
留守番電話サービスに接続します・・・
ピーッという発信音の後にメッセージをどうぞ。ピーッ
美咲お父さん「ああ美咲?お父さんだが、楽しくやってるか?
貴史くんによろしく伝えておいてくれ。
あと、>>228->>229さん、管理人様お疲れ様ですと伝えておいてくれ。では、たくさん楽しんできなさい」
ピーッ
メッセージをお預かり致しました。
ご利用ありがとうございます。
プーップーップーッ・・・
241名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 00:09:02 ID:lY6Tl3Xl
>>238から

瑞紀「女性陣、ちょっと待ったー!」
大輔「な、何だ?」
瑞紀「ただ出てくるだけじゃ芸が無い。一人ずつ出てきな、水着ファッションショーの始まりだ!」
すると稟さんが階段の前に幕を持ってきた。女性陣が見えなくなる。
瑞紀「それじゃミュージックスタート!」
ふとカウンターを見ればCDプレイヤーを操作しているウラさんと神木が見えた。普通に使われてるし…



チャーラーラー♪
音楽が鳴り始めた。
恩田「これは予期せぬシャッターチャンス!」
カメラを構える恩田。しかし誰も出て来ようとしない。まぁいきなりファッションショーとか言われてもな…。
瑞紀「なんだい誰も出ないのかい?せっかくフリーの殿方四人もいるのに、もったいないね〜」
一瞬騒つく幕の裏。すると、
理恵「い、一番、金田一理恵行きます!」
シャッと幕を開けて手にパーカーを持った理恵ちゃんが出てきた。
貴史「り、理恵?」
理恵ちゃんは薄い水色のセパレートタイプの水着を着ていた。身体の方はまだ中学生なので小柄だし、発育は今後に期待、というか年相応……おっと相手は中学生、気を付けねば。
理恵「どうかな…似合う?」
貴史「ああ、結構いいじゃないか」
大輔「うん、よく似合ってるよ」
理恵「へへへ……ありがと」
恩田「それじゃ、こっち向いて…ハイ、チーズ!」
パシャ!

瑞紀「んじゃ次、いってみよーか!」
242名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 00:37:03 ID:/kWcbyul
BGMが切り替る。
CDプレーヤー「こえが〜♪」
あ、これって、「together with you」のオープニングテーマだな。
確か、『4月の雪』って曲名だったか。
歌の出だしが、あからさまに「夏夢夜話」なのがいささか気に入らないけど、まぁその辺は無視しよう。
つーか、それ以前に沖縄の海で「4月の雪」ってどうなのよ?
美影「細かいことはお気になさらないでください…」
今度は雪村さんが出てくる。
これは…ボキャ貧で説明がしづらいが、薄地の生地を、スカートのような形で腰周りに巻いているスタイルだった。
固有名詞は知らないが、時々雑誌なんかでも目にするアレだ(ギャルゲーで言うと、シスプリの千影の水着)。
雪村さんの水着は、全体的に肌の露出部分が少なく、彼女らしいシックな感じに落ち着いていた。
雪のように白い肌が、日差しに反射して眩しい。
日傘をさしている姿も、いかにも「深窓の令嬢」というイメージを醸し出していた。
恩田「おお〜、これは何というか…社長、たまりませんな!」
貴史「そうだ! 芸術だ! 爆発だぁっ!!」
大輔「…お前らもう少し美しく批評しろ」

瑞紀「はいはい、もち…落ち着けお前ら。次の人、どうぞー」
243名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 01:13:24 ID:gpqVQm5k
「さ、三番ッ。つ、月島美咲です!!」
続いては美咲さん。
貴史「はうあ!よい!よすぎるぜ!」
美咲さんの水着は白のビキニにパレオを付けて、麦わら帽子をかぶっていた。
『たわわに実った』という表現が実にしっくりくるその胸のふくらみ。窮屈そうに水着に納まったそれはまさにビキニの語源をそのまま顕現していた。
自己主張の激しいそのボディと、手を前に組み恥じらう姿とのギャップに心ときめかさない男子はいないだろう
…などと貴史が横で延々と解説している。変な気分になるからやめてくれ…。
恩田「これは……リミッターを限界まで解除したーー!!」
瑞紀「うわ〜こりゃあたしよりでかいんじゃないか?今後に期待だねぇ」
美咲「あ、あんまりジロジロ見ないで…」


「四番!植原ひなたっス!」
ひなたの水着はトロピカルな柄のセパレート系。派手めなデザインだが、ひなたにはよく似合っていた。
彼女の活動的なイメージを裏切ることのない健康的なフォルム。流れるような曲線に細身の身体。
まだ発育段階のその身体もまた彼女自身の持つ明るさを彩るアクセントとなり、あまりある魅力を醸し出している
…これも貴史の解説。
恩田「うむ、ワシの見込んだとおりだわいなあ!」
瑞紀「うーん、このコもいいねぇ!」
ひなた「えへへ〜」
ひなたは一回転すると、こっちを向いてポーズを決めて見せる。あいかわらず度胸あるな…。
ひなた「センパーイ!どうですかー?」
【似合ってるぞ】
【………】
244名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 01:15:26 ID:l+qb76tl
彼方「なあ」
ゆかり「なによ」
彼方「どうしてこうなったんだ?」
ゆかり「あ、あたしに聞かないでよ恥ずかしいんだから」
彼方「そうだよな、ゆかりって理恵ちゃんにも劣る洗濯板じゃなくて、羽子板だよな」
ゆかり「は、羽子板…」
美咲「そんな彼方ちゃん。ねえ、ゆかりちゃんだってがんばってるんだから、そんなフォローできない現実を。…あわわ」
ゆかり「フォローできないんだ…」
美咲「ゆ、ゆかりちゃん!ご、ごめんね」
ひなた「そうですよー、元気出して下さいー」
ゆかり「じーーーーーっ」
ひなた「な、なんスか?」
ゆかり「ひなちゃんって、…見かけによらず大きいよね?」
ひなた「ゆ、ゆかりさん?」
蓮華「大丈夫や、揉めば大きゅうなる。かかか」
ゆかり「…………」
環希「あんたたちも、何バカやってんの?」
ゆかり「タマは良いわよね、そんな牛みたいな」
環希「もー、タマってゆーな!牛ゆーな!」

大輔「……」
…楽屋裏で何か異変が起こっているようだが、俺は聞かないことにした。
245名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 01:17:59 ID:l+qb76tl
スマソ被ったorz…。
246名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 01:22:26 ID:gpqVQm5k
>>244>>243で大丈夫かな。
247名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 01:27:19 ID:gpqVQm5k
あ、ちなみに>>242が言っている腰に巻く布の名前はパレオな。
連投スマソ
248名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 03:26:01 ID:fKfG+09F
それじゃ>>243から
【………】

俺は言葉を失っていた。
ひなた「あのう…センパイ?」
ひなたが心配そうに近寄ってきた。
大輔「え?な、何?」
ドキドキしてしまう。
理恵「おら!このド変態が!むやみやたらと鼻の下のばしてんじゃねえ!」
大輔「ぐはっ」
理恵ちゃんに背中を蹴られた。


瑞紀「はい、どんどん行こう。次の方どうぞ!」
環希「五番かな?、野々原環希です」
カーテンの向こうから環希が現れた。
環希は水着の上にキャミソールを羽織っているのか、下には黒っぽいショーツが見える。
貴史「おおおお?」
瑞紀「ふむふむ、下はどんなだい」
環希「えと、チューブトップのビキニです」
貴史「なんとー!首紐無し黒ビキニが出たぞー!常夏爆発だー!」
大輔「…お前、変に詳しいときあるよな」
環希「く、首紐無し黒ビキニって言うなーっ!ダークネイビーだぞ!」
大輔「わ、わからん……」
恩田「うーむ、美咲さんに勝とも劣らんあの胸が」
大輔「………………」
こいつはこいつで変態だし。

環希「あのう、もういいかしら?」
瑞紀「あいよ!あーいうのも良いねえ。いやあ、スタイルの良い若いコ見ると勉強になるよ」
249242:2006/01/09(月) 07:46:45 ID:9tPXTdG+
>>247
ああ、そうか、パレオっていうのか。思い浮かばなかった。

お前ら、よく水着や服の固有名詞知ってるな。全然わからんよ…。
ボキャ貧でスマソ。
250名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 21:01:13 ID:60UlgWii
蓮華「六番、転蓮華〜」
お次は蓮華。
…うーむ、こいつぁ…。
何というか…すっごく布面積が少ない、自身がないと着こなせない水着だ。
かなりのレベルのプロポーションと、褐色の肌を惜し気もなく見せ付ける。
貴史「うわ〜」
恩田「すげぇ…」
男ども(俺も)は明らかに圧倒されている。
蓮華「ふふふ、どーや!まあオナゴのハダカを見慣れてる大輔はんには効果薄やな」
大輔「ななななな何を言うか!!」
真っ赤になってるのが自分でもわかる。
ひ・理「むぅ〜」
瑞紀「ううむ、これはスゴいねぇ…。さて、次は…」
251名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 23:09:06 ID:gpqVQm5k
ゆかり「な、七番。ゆかりです!」
ゆかりが出てきた。
恩田「ううむ、どうですか?解説の貴史さん」
貴史「そうですね、これは男子諸君がだれしも持つ本能を掻き立てる仕上がりになっておりますねぇ」
恩田「貴史さん的にはどう思いますか?」
貴史「サイコーでーす!!」
ゆかりはピンクのワンピース水着で、髪はなぜかツインテール。言っちゃ悪いが、すごく幼く見える。
今の理恵ちゃんと並んで歩いたら、同級生と間違えられるかもしれない…。
瑞紀「ははは、こりゃ理恵ちゃんといい勝負だねぇ」
瑞紀さんのおそらく自覚ナシの容赦ない、そしてみんなの気持ちを代弁した口撃がゆかりの(ない)胸に突き刺さる!
ゆかり「がびーん、どびーん、はげちゃびーん!よよよ…」
衝撃によろめくゆかり。なんとか持ちなおす。
瑞紀「ああごめんごめん。でも気にするこたぁないよ。大きくても邪魔なだけだし、ある特定な趣味を持つ奴らにはそっちのがウケがいいよ」
その言葉にうなずく貴史と恩田。彼らも『ある特定な趣味を持つ奴ら』だろうか。
しかし瑞紀さんのあんまりフォローになっていない励ましは、ゆかりの(ない)胸にまたもや突き刺さる!
ゆかり「はぐあ!…や、やはり一般的には大きいほうがいいのね……」
ふと美咲さんと環希のほうを見やり…
ゆかり「…もういいですよ」
よろよろと美咲さんたちのところへ向かう。
瑞紀「さて、あと一人だっけ?」
即席の、しかし相当レベルの高いこのファッションショーのトリを飾るのは彼方か。どんなかな、アイツの水着…とちょっと楽しみな俺。
252名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/09(月) 23:18:02 ID:60UlgWii
それと、管理人さんじわじわと更新乙です!そういえば保管シナリオを見ていたら四月一日の81-90が見られませんでした。
それにしてもムラの大きいスレだなここは。昨日一昨日はかなり進んでた感があったのに、今日の朝からのレスは数える程だよ…。まぁ大きなお世話か。
253名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 00:02:31 ID:gs7EVulV
彼方「8番!萩野彼方でーす!」
なんだ!すごいノリノリだな。
でも、黒いビキニが彼方のスリムな体のラインを引き立てていて・・・なんと言うか・・・綺麗だ。
恩田「こ、これは・・・くびれがたまらん!」
貴史「ごくっ・・・」
彼方「あ、あんまりいやらしい目でじろじろ見ない!」
バシッ!
大輔「いてぇっ!」
環希「さて!みんなそろった事だし!海に行こうよ!」
こうして水着ショーが終わり一同常夏の楽園へ!
254名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 00:29:53 ID:BIWlmgmt
恩田「待て!まだ一人忘れているぞ!」
神木「!?」
恩田が指差したほうには、CDを片付けている神木がいた。一同に見つめられ固まってしまう。
瑞希「ああ忘れてたね、神木ちゃん出てきなよ」
皆の前に出てくる神木。普段とは違い、顔が若干赤くなっているのは恥ずかしさからか。ゆっくりと羽織っていたパーカーを脱いでいく。
神木「……ぁぅ…」
パーカーの下には純白のワンピース。純粋そうな彼女に良く似合っていた。若干の恥じらいも華を添える。
美咲「うわぁ、可愛い」
恩田「最初見たときから目を付けていたが…」
大輔「これは…」
スウ(これは…、なんだニャ?)
大輔(うおぅ、いきなり出てくるな)
スウ(ニャハハ、見とれたかニャ?機会が有れば、スウのも見せてやるニャ)
大輔(はいはい、楽しみにしとくよ)

そうこうしている内に、神木はまたパーカーを羽織ると、いそいそとカウンターの中に戻っていった。
255名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 01:52:07 ID:IGWeZ/YC
美影「じゃあ、そろそろ行きましょうか?」
稟「嬢ちゃん、しばらく入り江で遊んでな、後で船回してあげるよ」
美影「ありがとうございます。おじさま」
瑞紀「美影ちゃん、そんなタコ頭、おじさま扱いすることないって」
稟「うう」
瑞紀「てめえもそんなめそめそすんなって、さっさと行ってきな。
  みんな、夜はバーベキューだからね。楽しみにしてな」
貴史「おお」
美咲「ふふ、楽しみね」

ウラ「じゃあな、神木、後は頼んだぞ?」
神木「了解」
環希「ええ?冷泉さんは一緒に行かないんですかぁ?」
ウラ「え?ああ、ちといろいろ仕事があって、今日は同行できんのさ」
環希「がっかり」
神木「………………」
ウラ「な、なんだ神木?どうしたその目は?」
神木「………………」
ウラ「ぐわ、抱きつくな?」
神木さんは、ウラさんの手を抱いて、環希にアカンベ−をしていた。
環希「…………ちっ」
ウラ「こら、どうしたというのだ?神木?」
神木「………………」
蓮華「おーっとぉ?知らん間に、おもろい関係ができとるぞー。
  なな、どうやねん?親しかった幼馴染がちいとずつ自分から離れていく感じは?かかか」
大輔「お、俺に振るなよ」
256名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 02:11:01 ID:tkWxDkGy
おお、まとめサイトにキャラ人気投票が復活してるな。管理人さん乙です。
変な名前の責任を取って、入れておきましたよ。
257名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 02:58:27 ID:wcDgUKSa
一通り水着ファッションショーを見て入り江に向かい始めた大輔は(遠い目をして)呟いていた。
大輔「やっぱり、かなわないな。」
大輔「やっぱり鈴木さんの、委員長の均整の取れたプロポーションにはかなわない。」
前スレ808で手に入れたの秘蔵写真で、最初手前でピンぼけしているタマちゃんの胸に気を取られた後、
後ろにジャストフォーカスで移っていた鈴木さんに心を奪われた。
大輔(最初はあの抜群の理想プロポーションの持ち主が鈴木さんと知って驚いたよ。)
大輔(胸は大きすぎず小さすぎず、お碗型に張りの良い美乳で、)
大輔(お尻も女らしい丸みを帯びて、手足はスラッと長く、)
大輔(腰は女性が羨む程綺麗にくびれてたよな。)
大輔(一見目立たないけど、顔立ちもとても綺麗な娘だし。)
大輔(天は2物を与えずとは嘘だと思ったものな。)
大輔(まあ、あの写真には悩殺された。)

大輔(実はアレを含めた鈴木さんのネガと写真を譲ってもらった代わりに、)
大輔(この旅行中1回恩田の命令を聞くか、写真部に入部するか必要なんだよな。)
大輔(許せ乙女達、鈴木さんのネガと写真のため、俺は恩田の下僕となる・・・かもしれない。)

メーカーの声
「委員長ルートは前スレ612の【……】と前スレ807の【しめない】を選ばないと、
出ない隠しルートなのですが、初回で見付けるとはプレイヤー乙です。」
メーカーの声
「裏情報としては、あの写真他数点はクレームが付いたら差し替え予定だったんですよね。ちょっと倫理規制の限界に挑戦したものです。」
メーカーの声
「このゲーム機では男女絡まなければ全裸等OKで通ったからあの写真が残った訳です。」
258名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 07:22:46 ID:vMWIMVax
順子「目立たない委員長に変な角度からのアプローチね。あそこって画像出るんだ…」
夏江「このゲームってPS2じゃなかったっけ?」



回想(羽田空港)

恩田「さて、大輔くん。今日からの話だが…」
大輔「…言っておくが、法に触れることはゴメンだからな」
恩田「ははは、そんなアレなことはしないさ。盗撮からは足を洗ったんだ」
大輔「……ホントかよ」
恩田「君たちにはとりあえず女性陣の水着姿を撮ってもらおうか」
大輔「水着?」
なんだ?こいつにしては簡単な指令だな。……たち?
貴史「OK!やってやるぜ!!」
コイツもか…。やっぱり俺同類なんじゃ…(自己嫌悪)。
恩田「あんまりアレな写真は裏でしか取り扱えないからな。水着くらいが一番取引しやすいんだ」
…ノウハウが豊富だな。
恩田「ようは僕のアシスタントだな。じゃ、よろしく頼むよ」
恩田にしては簡単な願いだ、これなら冗談で済まされる。恩田もずいぶんまともな人間になったな
…と思っていたが、甘かった。
男女混合の部屋と知ったとたん
恩田「みんなの寝顔を撮るぞ!!」
という任務に変わった。

…やっぱり盗撮じゃねえか!!でも何も反論できない。今の立場は俺が下だ…(葛藤)。
259名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 15:51:05 ID:wcDgUKSa
貴史「ところでだ、均整の取れたプロポーションとは、彼方なんかとは違うのか?」
>>257の独り言を聞いた貴史が疑問を口にした。
俺は彼女達に絶対聞こえない距離を置いて慎重に話した。
大輔「お前ら、彼方、蓮華、環希の後姿を見て、何も思わないのか?」
恩田「こうムラムラと!」
大輔「男が女物の水着を着てるみたいだろう?」
恩田・貴史「!!!」
大輔「肩幅が異常に有って、尻も必要以上に引き締まって筋肉質、逆三角形のマッチョ体型だ。」
大輔「水泳馬鹿や格闘技馬鹿の末路的姿だな。女らしいやわらかさが無い。」
大輔「同じ巨乳でも美咲さんの方がもてはやされる理由だろう。」
大輔「ビルダーの美しさと、グラビアアイドルの美しさの違いだ。」
貴史「気付かなかった!いや本能的には気付いていたかも。」
大輔「ゆかりや美咲さんくらいのやわらかさを持って、程良い均整の取れたプロポーション。」
大輔「この中ではそう・・・」
俺はもう一度女性陣を見渡してから言った。
大輔「雪村がかなり近いかな?」
その時、雪村が後ろを振り向いて一瞬ポッと赤くなったように思えた。
俺は全く気付いていなかった。雪村は、雪村だけは尋常ならない聴力の持ち主、地獄耳だと言う事に。
そんな雪村の変化よりも気になる次の一言があったから。
恩田「さすが元水泳部、女体を見る眼が違う。俺の右腕に欲しい・・・いや、師匠!」
大輔(かんべんしてくれ・・・)
260名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 17:57:14 ID:INV/2swl
〜♪
誰かの着メロが流れた。
この曲はジューダス・プリーストの「THE RIPPER」…ゆかりか。
ゆかり「もしもし……ちゃんから電話してくるなんてめずらしいね…うん、今沖縄…
    え、恩田君?…いるよ…うん、わかった」
携帯片手に駆け寄ってくるゆかり。
大輔「誰からだ?」
ゆかり「あたしの友達の女の子。そのコ恩田君と話をしたいんだって。いい?」
恩田「勿論OKですよ!女の子の、それもゆかりちゃんの友達の頼みを断れるわけ無いじゃないですか。ムフフ…」
恩田はニヤニヤ笑いながら携帯を受け取った。

???『もしもし?』
恩田「おお、なんと綺麗な声のお嬢さんだ。あなたのオアシス恩田正和ですよ。
  僕と一緒にスイートなひと時を楽しみましょう…」
???『……気持ち悪いことを言うな。それより貴様、何故そこにいる?あと何故自分の電話に出ない?』
恩田「げっ…その愛想の無いしゃべり方……まさか部長!?」
澪『今日は箱根で合宿という予定のはずだが?お前以外は全員来てるぞ 』
恩田「あの幽霊どもが全員!?一体どんな無理矢理な手を!?」
澪『さあな…?しかしお前、私に何の連絡もなくサボるとは…相変わらずいい度胸をしているようだな…?』
261名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 19:47:11 ID:FJmaclPh
恩田は、
恩田「………………」
何も言わず通話を切った。
再びゆかりの携帯から着メロが鳴り響く。
恩田「ッ!?………………」
恩田は一言も喋らず、そのままゆかりに携帯を返した。
ゆかり「はい、もしもし?………え?」
ゆかりが恩田のほうをちらと見る。
恩田は顔面蒼白で両手のひらを合わせて、なにやら小声でぶつぶつ呟いていた。
恩田「…ちちしりふともも、ちちしりふともも、ちちしりふともも……」
大輔「…………………………」
ゆかり「……え?わかった……うん。伝えとく。うん。……えへへ。…こっち?すっごい暑いよー。お土産楽しみにしててね。じゃーねー」
ピ。と音がしてゆかりは通話を切った。
ゆかり「……ねえ、恩田くん」
恩田「は、はひぃ!!」
恩田が裏返った返事をする。
ゆかり「澪ちゃんがね、恩田くんに、次に学校出て来たら……」
恩田「…………………」
ゆかりがちょいちょいと手招きをする。
ゆかり「ひそひそひそひそひそ………」
大輔「……………………」
恩田「うしゃー!ぐぎゃー!がははははは!あああぁあああ!な゙ぎゃあああ!ぐおぉ!ぐおぉ!ぐおおぉお!!!」
恩田は訳の分からない言葉を発しながら走って逃げていった。
大輔「壊れた。………何て言ったんだ?」
ゆかり「い、言いたくない…」
262名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/10(火) 22:24:02 ID:m2h3LPl6
俺は>>257>>259の主張に切実なものを感じながら、恩田の無事を祈った。


ゆかり「うわ〜綺麗…」
ひなた「おお!すごいっス!♪う〜み〜は〜ひろい〜な、おおき〜い〜な〜」
そんなこんなで俺たちは入り江に到着した。
ペンションから歩いて5分。うん、悪くない。
(それにしても、ペンションに着いてからここに来るまで50レス以上かかったんだな…)
自分でも意味のわからないことを考えながら、俺はパーカーを脱ぐ。
さーて…泳ぐぜ!!
みんなと共に、海に向かって走る。
263名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 00:02:05 ID:XHE0eX1t
蓮華「よっしゃ彼方!競泳や!」
彼方「望むところだ!」
美咲「じゃあ、貴史くん。その…泳ぎを…」
貴史「!!まっかしてください!美咲さんのためなら、この貴史が手取り足取り…」
理恵「美咲姉ちゃんに対して変態行為に走ったらどうなるか分かってるだろうな馬鹿兄貴!(前スレ854参照)」
環希「あ〜あ、冷泉さん来ないのか〜残念…」
神木(………敵!)
ゆかり「か、神木ちゃん。目がコワイよ…」

みんな思い思いの楽しみ方をしている。俺もどこかに混ざるかな…と進み始めると
(あれ?)
ひなたが遠くで一人でいるのが見えた。気になったので近づいていく。
大輔「おーい、ひな〜!」
ひなた「!!ダ…ダメですセンパイ!来ちゃダメですー!」
大輔「うおっ!」
激しく拒絶された。どうしたんだろ。
大輔「どうしたんだ?ひなた」
ひなた「いや…その、何というか…」
大輔「え?何?」
ひなた「み、水着が…どっかいっちゃって…」

な、なんだってー!(AA略)
大輔「な…え…へ?」
狼狽する俺。どっかでこんなお約束イベント入るかな、とは予想していたが、イザ言われるとやっぱりドキドキする…。
大輔「俺に言うかね、普通…」
ひなた「センパイからこっちきたんじゃないっスかー!」
あ、そっか。そうだよね〜。
なんて言ってる場合じゃねえか。ううむ、どうしようどうしよう…。やっぱり助けてあげるべきかな…?でも、どうやって?
【水着を探す】
【海藻か何かでごまかして移動】
【助けを呼ぶ】
264名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 01:22:51 ID:OoWCOkht
【水着を探す】
大輔「一緒に探すよ。こんなに水が綺麗なんだもん。なーに、すぐに見つかるさ。
  ひなちゃんはあっち向いてなよ」
ひなた「ふみゅー…。お気持ちは有り難いのですが…」
ひなちゃんは真っ赤になって言われた通り向こうを向いて海辺に首まで浸かっていた。
水が綺麗だからあんまり隠してるように見えないんだけど。…こんなとこまできて難儀な娘だよな。

大輔「どの辺で気がついたのー?」
ひなた「さっき、そっちの岩場を通って、ここに来たときには…うう」
大輔「この辺?」
ひなた「はいー。その辺りですー」
俺が岩場の向こうに首を突っ込んでみると、水面になにやらプカプカ浮いていた。
大輔「あ…」
何気なく手にとってみた。
さっきひなちゃんが身につけていた柄に間違いなさそうだった。
多分、紐がゆるんだんだな。
大輔「おーい、ひなちゃーん。あったよー」ひなた「す〜み〜ま〜せ〜ん」
首まで浸かったひなちゃんが俺から5mくらいのとこまで近寄ってきてピタと止まる。
ひなた「あの〜こっち投げて下さい〜」
大輔「ああ、そうだね。ほらいくよ」
ひなちゃんのほうに水着を放り投げる。
…届かなかった。
ひなた「センパイ〜。わざとっスか〜」
大輔「わはは、ごめんごめん」
265名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 02:02:39 ID:30E1fvYp
ひなちゃんが水面から身を上げて、両手を出して水着に手をかけようとしたとき、
ひなた「あ…」
大輔「…っ!」
俺が反射的に後ろに振り返るのと、ひなちゃんが水面に身を沈めたのは多分同時だったと思う。
まるで無防備の瞬間だった。
ひなた「………」
大輔「………」
ひなた「…み、見えたですか?」
大輔「ご、ごめん」
ひなた「ふえーん」
大輔「ごめんて!」
ひなた「…………」
大輔「あのう、ひなちゃん?」
ひなた「………で、でも、センパイなら、良かったかな?」
大輔「…え?」

その刹那、側頭部に鋭い痛みが走った。
大輔「ぐほぉ!」
俺は衝撃のまま、その場に派手にひっくりかえった。
ひなた「ああ!?センパイ!大丈夫っスか?」
理恵「てめえ!いたいけな乙女になにしてやがる!石投げんぞ!コラ!」
大輔「ぐおおお」
…頼むから石投げてから、そう言うはヤメテ…。
266名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 02:04:50 ID:30E1fvYp
スマソさげ損ねた…。
267名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 02:49:02 ID:+pBXejgE
派手に倒れる中、俺は天子が手招きしているのを見た。
大輔(死因、投石か・・・)
などと考えて倒れ、すぐに何事か気付いて起き上がる。
大輔(天子じゃなくて雪村さんだろ。何だろう、向こうの世界の事について話がしたいのかな?)
俺はひなた、理恵ちゃんを後に、パラソルの下の雪村さんの方へ歩いていった。
理恵ちゃんは貴史と何かもめ始めた。大変だな。

大輔「どうしたの?」
美影「背中にクリーム塗ってくれない?」
淡々とした口調で、しかし何故か色気のある微笑をしながら雪村さんが言った。
大輔「へ?」
美影「私の肌が日差しで傷つかないように背中にクリーム塗って欲しいんだけど?お・ね・が・い」
そこで何故色っぽいポーズを取りながら言うかな?
大輔「ああ、分かった。」

さっきはパレオで気付かなかったが、うつ伏せになった雪村さんの水着の背中はU字に大きく尻の方まで開いていて、
少しずらせば尻の谷間が見えそうな凶悪なものだった。
大輔「これ、尻のほうも塗るの?」
前かがみに正座して股間を庇いつつ聞くと雪村さんは悪戯っぽく微笑んで言う。
美影「ええ、少しずらして水着の一回り内側までお願いね。」
大輔(うおぉ、落ち着け大輔、グラビアアイドル級の美少女の尻の谷間に!尻の谷間に!!尻の谷間に!!!)
大輔(落ち着け、トップグラビアアイドル級の鈴木さんじゃないんだから。て、余計に興奮してどうする!!!)
大輔(目の前に居るのは不思議ちゃんを超えた恐怖ちゃんの雪村さんだぞ!)

俺は・・・
【背中だけ塗る】
【煩悩を断ち切りつつ水着の無い部分まで塗る】
【言われた通り水着の少し内側、尻の谷間では手を滑らせて前まで一気に・・・】
268名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 02:57:17 ID:MjbGIPnQ
一方貴史は・・・

美咲「あ・・・やっぱり恐いです・・・」
さっきから水辺にはいるのだがなかなか入ろうとしない美咲先輩。
貴史「大丈夫ですって!俺がついてますから!」
俺は美咲先輩にそっと手を差し延べた。
美咲「あっ・・・」
貴史「恐いなら・・・手ずっと握ってますよ・・・」
美咲「・・・はい。」
美咲先輩は少し緊張感がほぐれ笑顔になった。
一歩ずつ海に入り、ちょうど水が腰のあたりまでの所まできた。
貴史「じゃ、まずこの辺から練習しますか!」
【やっぱ最初は俺が手を持ってあげてばた足の練習かな?】
【楽に泳げる平泳ぎの練習だな】
【ここは厳しく最初からバタフライを教えるぜ!】
269名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 02:59:08 ID:MjbGIPnQ
スマソ被った・・・
270名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 03:22:10 ID:+pBXejgE
【やっぱ最初は俺が手を持ってあげてばた足の練習かな?】
貴史「じゃ、手を持ってるので水に浮いて足をばたつかせてみてください」
美咲「ええと、こうかな?」
〜 〜 〜ザッバーン〜 〜 〜
美咲「きゃあぁ助けて!」
貴史にしがみつく美咲。
理恵「そこ!なにしてやがる!ケダモノ!」
迫り来る鬼神、理恵。

265 > 268 > これ > 268
271名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 03:23:03 ID:bwJxaJSR
>>268は一時休止で、一旦、>>267から。

【言われた通り水着の少し内側、尻の谷間では手を滑らせて前まで一気に・・・】

美影「ふふ、頼めるかしら」
大輔「お、おお!」
お、男なら!据え膳食わぬは!とにかくやらいでか!ええいままよ!
俺は手にオイルをつけた。
大輔「じゃ、じゃあ、いくよ」
美影「あんまり痛くしないでね?」
大輔「………………」
思わず意識が飛びそうになった。

そのとき真後ろから声が聞こえた。
環希「どうする、彼方?」
彼方「……………」
蓮華「とりあえず、懲りてないようやから、2〜3回殺しとくか?かかか」
理恵「恩田以上の変態。この○×△野郎」
ひなた「あ、理恵さん……。怖いです」
ゆかり「大輔さいてー」

大輔「あ……」
美影「大輔、…生きてたら、後でまた会いましょうね?ふふ」
大輔「!?」
…俺はこの後、天使さんと、ずっと前に亡くなったひいばあちゃんを見た!
そして、ネロの気持ちがほんの少しだけわかった気がした。

>>268へ。
272名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 03:24:19 ID:bwJxaJSR
げっ、スマソこっちも被った。
273名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 03:29:25 ID:+pBXejgE
ごめん
265 > 268 > 270 > 267
のつもりだったが。
271乙
265 > 267 > 271 > 268 > 270 > ここ

大輔「なあ、どうして俺達波打ち際で埋められてるんだ?」
貴史「さあ・・・」
274名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 03:55:37 ID:zcs0Gnks
???「何やってるニャ?」
目の前にスクール水着の小さな女の子が現れた。
大輔「にゃ?」
貴史「……おおおおお、す、スクール水着だ」
2つのお団子で髪の毛をまとめたスクール水着の小さな女の子は、
首だけ砂浜から顔を出している俺と貴史の前にしゃがんた。
???「お前らアホだニャ?」
貴史「…君、地元の子?」
大輔「…………」
???「とりあえず、しばらくアタマ冷やすと良いニャ、こっちはしばらく羽を伸ばさせてもらうニャ」
そう言い残すと、…胸にひらがなで すう と大きく書かれた名札を貼っているスクール水着の女の子は遠くに行ってしまった。
貴史「大輔?知り合いか?」
大輔「…………」
275名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 10:39:02 ID:XHE0eX1t
ゆかり「美咲!行った!」
美咲「え?え?え?あわわわわわわ…はう!」
蓮華「おお!顔面レシーブ!やるな姐さん!」

俺たちが不条理にも砂に埋められているうちに、彼女たちはビーチバレーを始めた。
貴史「うーむ、いい光景だ…」
…それに関しては俺も同感だった。

スウ「おりゃー!!」
環希「わ!スウちゃんすごい!」
スウ「はっは!どんなもんニャ!」

なんか普通にスウも混じってるし…名前はスウのままか。
貴史「どなたかは存ぜぬが、スク水とは…男子の心と様式美をよく心得ていらっしゃる…」
大輔「………」

神木「喝!!」
ひな「うひゃ!!…すごいっス神木さん!!」
理恵「はやー…」

神木さんが強烈なスパイクを決める。しなやかな体躯、白い肌。あんな重そうな剣を振るえるのに、筋肉質ではなく、すらりとして美しい。
あっちの世界の女の子は、みんなあんな感じになるのかな?
(まあ神木さんはちょっと出るべきところが出てなブッ!!)
地面スレスレを飛んできたビーチボールがうなりをあげて俺の顔に命中した。
大輔「な…ナゼ…」
彼方「やらしい顔してんな!!」
ジャイロボーラー彼方はボールを拾うと向こうに走っていった。何だこの扱いは!納得いかねー!
そういえば、ウラ、スウと来てなんでそこで神木なんだ?名前なんていうんだろ。
276名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 12:12:35 ID:OoWCOkht
夏江「賢明なる読者の皆様は既にお気づきかと思いますが、ウラ様のファーストネームのウラは漢字名で温羅と書き、
  はるか昔、武将五十狭芹彦命(イサセリヒコノミコト)が今の岡山県で対峙した鬼神の名前からとっています。
  また命は、鬼神温羅を討ち滅ぼした後、吉備津彦命(キビツヒコノミコト)と改名しました」
順子「アンタ歴史マニア?…なんで説明口調?」
277名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 15:07:32 ID:B35JE6jQ
???「アンタら…何やってんの?」
へ? この声は…。俺は首をめぐらして声のする方向を見た。
大輔「明日香! ほ、本当に来たのか」
すっかり忘れ去られていた松沢明日香が目の前にいる。クラスのム−ドメーカーなんだが…みんな覚えてる?
うーん、綺麗に染めた茶髪にグラサン、白いビキニか…。なんかハマってるなあ。さすが遊び人。それにしても用意がいいな?
明日香「沖縄の親戚のところにいたのよ。そうでもしないといきなり来れるわけないでしょ。ああ、あっちのペンションの人とはもう話してあるから」
貴史「ふうん…。オマエのことだから、無計画に飛行場に行ってキャンセル待ちでもしてるのかと思った」
明日香「……あんたバカ? ともかくなんで埋まってるのよ?」
大輔「いや、これには沖縄の海より深いわけが…」
明日香「またどーせバカやったんでしょ。スケベ男ども」
へーへー。どうせスケベですよ…。
明日香「あの恩田ですら、向こうでビーチバレーやってるのにねえ?」
大輔「へ?」
よく見ると…

恩田「恩田・フォトジェニック・アタック!」
ひなた「おお! 恩田先輩見かけによらずやるッス!」
環希「こ、これは意外ね…」
恩田「フハハハ!(バレーの真髄…とうの昔にファインダー越しに見極めたわ!)

明日香「一番真っ先に埋められてそうな奴が、変わったものねえ…」
そういえば、明日香って恩田と中学ん時からの腐れ縁だったな。かわいそうに…。
それにしても…恩田許すまじ!
278名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 19:14:10 ID:RTFrk991
そんな折、入り江に船が入ってきた。
クルーザーとかいうヤツだろうか?
稟「おおい、嬢ちゃん」
船の運転席からタコ頭のおっさんが身を乗り出して気さくな声を上げていた。
美影「おじさまー、こっちですよー」
雪村さんが手を振り返していた。
船が入り江の船着場にゆっくりと近づいてきた。
その際に船がつくったよた波が、波打ち際の砂浜に首だけ出して埋められた、俺と貴史に容赦なく襲い掛かってきた。
大輔「ばほ、がぼがぼ?」
貴史「もごえ!??」
なんだか、さっきより潮が満ちてきているような気がした。

稟「さあ、嬢ちゃんたち。乗った乗った。……ん?」
船が完全に止まった後、タコ頭のおっさんは俺達の存在にようやく気がついたようだ。

稟「ど、どうしたんだい?あんたたち。そんなとこで?」
貴史「いやあ、話せば長い事情がありまして。ははは」
大輔「………………」
はははじゃねえだろよ。

環希「稟さん。その人達放っておいて良いよ?」
蓮華「せやせや、アホは死なんと直らんちゅーやん」
理恵「ばーか」
ゆかり「ふん」
彼方「…肩幅が異常に有って、尻も必要以上に引き締まって筋肉質で、
   おまけに逆三角形のマッチョ体型で悪かったな。一生そうしてろ」
大輔「あ゙っ」
貴史「……………」

稟「どうする?あんた」
稟さんは俺達のすぐそばにしゃがんでタバコを吸い始めた。
大輔「……………………ス、スミマセンデシタ」
279名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 21:11:47 ID:uDPTCpbZ
理恵「もう二度とするなよ?」
大・貴「約束シマス…」
あれから二人で必死に謝って、
さらに美咲さん、ひなた、ついでに雪村さんも説得してくれたおかげで何とか出してもらえた。
砂だらけになった全身を海で洗い、クルーザーに乗り込む。
そして早速船室にうずくまった。あー、体中がだるい。それに肩こったな…。
おまけに頭も痛い…そういや石投げられたんだった…。
初めて乗った感動など感じてる余裕すらねえや…疲れた…。
…貴史のやつは元気だな。何事もなかったかのように甲板で美咲さんと話してるよ。

あーあ、のど渇いたな…。 そんなことを思ってると、
???「はい」
誰かが缶のコーラを差し出してくれた。
大輔「ゆ、ゆかり…?」
ゆかり「のど渇いたでしょ?まったくバカなんだから〜」
あれ?何故だか機嫌がいいみたいだな。妙にニヤニヤしてるし。
大輔「ありがとう……もう許してくれてるのか?」
ゆかり「うん…大輔の言葉で自信がついの。そうだよね、胸がすべてじゃないもんね♪」
……“ゆかりや美咲さんくらいのやわらかさを持って”……ああ、>>259のあの言葉が効いたのか。
ゆかり「私も十分いけるよね!やっぱり大事なのは女の子らしいやわら――ひゃう!」
突如短い悲鳴を上がる。ツインテールの片方が重力に逆らった方向に引っ張られていた。
髪を掴んでいたのは、人の姿をした鬼、だった。
彼方「おい、変態の身内。自分は筋肉質じゃないからっていい気になるなよ?この洗濯板が…!」
こ、こちらさんはまだ相当怒ってるようで……。
280名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/11(水) 22:07:45 ID:IFr4pmnP
ゆかり「痛ったー!もーっ!髪の毛引っ張るな!この筋肉ダルマ!」
彼方「あ・ん・だ・とーっ!この羽子板!」
ゆかり「あーっもーっ!また、羽子板って言ったーっ!このひきこもりのムキムキゴリラ!」
彼方「…ゴリ?」
どこかでプチーンという音が聞こえた気がした。
彼方はゆかりの髪の毛から手を離すと急に静かになった。
彼方「ふふ…ふふふ…………ふふふふふふふ…」
大輔「…………ごくり」
ゆかり「…………」
彼方「ムッキー!ウキャキャキャー!ウキャー!」
大輔「あ」
彼方が切れた。
ゆかり「きゃーっきゃーっ」
彼方とゆかりは狭いキャビンで、俺を中心にグルグル鬼ごっこを始めた。

明日香「なにドタバタやってんのーっ?」
明日香がストローでジュースを飲みながらキャビンに顔を覗かせる。
彼方「ムッキャー!キーキー!」
ゆかり「きゃーーーっ!?いやーっ」

明日香「……楽しそうね?」
大輔「…………」
俺は多分泣いていたと思う。
281名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 03:15:28 ID:ukGPzUjq
プレイヤー(気になる。流れを切ってしまい申し訳ないが、悪い意味で気になるキャラがふたりいるので感想を言わせてください。)

彼方
実際は美影と対をなしてメインヒロインになるべき存在だったのだろうけど、
前振りがいろいろ有ったわりには、結局のところ第1章の最後にも大した説明無く、
後から出てきて何事も無くヒロインの座に居るのが好きになれないんだよね。
やっぱり大輔を通してヒロインの魅力に共感できてこそ、
ギャルゲーと言えると思うんだよね。
大輔が彼方に惹かれる理由の回想シーンも無いし、
他のヒロインとの今までの積み重ねに太刀打ちできる要素が無いんだよ。
何とか彼方をヒロインにしたいとプレイヤーに思わせる事ができるんだろうか?
このままでは、蓮華を超えていらないキャラNo.1になりかねない。

蓮華
蓮華押しのプレイヤーには悪いけど、いらないキャラNo.1に思える。
蓮華ルートは無い方が良いね。
突然死とかでなくて、そう言えば出番が無いねという風に消えていってほしい。
実は途中で単なる空気読めない関西弁の水泳バカ(4/8の764)では無くて、
味のあるキャラだと思ってとても期待していたのだけど。
どうしても4/6の493・496・516と4/8の751が繋がらなくて、
キャラとしてフォローできない失敗してしまってる気がする。
4/6には「アイツ」のした事への怒りが抑えられず、
八つ当たりで大輔が気を失うまでボコボコにしてしまう存在だった。
それが4/8で怒りの対象「彼方」に出会って、
なぜ「ひさしぶりの再会なのに冷たいなぁ〜」と、
友達友達した態度になったのか理解できない。
彼方「アナタハソコニイマスカ」
蓮華「この島から出て行けー」
くらいの激しい戦いを期待していた。
拳で殴りあう女ふたり、それを止めに入る大輔と他のキャラたち、
そんな展開になると思っていた。
なのに蓮華は肝心なところで形の無いキャラになってしまっていた。
282名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 03:38:38 ID:yb8/YJR0
>>281
う〜ん。
誰を押すとか関係なく、ルートとかあまり意識せずに見てたけど、
申し合わせて物語を作ってるわけじゃないから難しいと思うよ。
283名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 03:45:02 ID:kv0MoyAU
>>281
つチラシの裏

話はこれから作れば済むことだ。
284名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 13:45:14 ID:Xwbl/SUY
>>281

…関西弁キャラとキレキャラは扱いやすいけどねぇ…。まあマジレスすると俺もあのときの蓮華の態度はおかしいと思った。
でもまああのときは彼方が大輔と出会うように誘導しようとした…と解釈できなくもない(苦しいことは否めないが)。
色々考えながらも馬鹿を演じることができる人なので、これからなぜそんな人物を演じる必要が出てきたか、とかを書いていけば苦しいながらも説明できないことはないはず。
アーロンみたく、全てを知りながら多くを語らず皆を誘導する、なんてキャラもいけるかもしれない。
なぜそんな行動をとったのか、まだ選択肢は残ってるはずだから、ここから変えていけばいいと思う。
(ちなみに前スレ764書いたのは俺。理由は言い訳がきくように)

彼方については、これから十分書いていけるはず。魅力がなかったらつくってやればいい。
まあ彼女の場合手におえないほど伏線張りまくってるから、これからちょっとつじつまがあわない点がでてきてもある程度仕方がないかも。

良くも悪くもここは“みんなで”シナリオをつくるスレなので、「あれ?おかしいぞ」と思うような展開もある程度しようがない。
誰しもがストーリーに関与できるのだから、突飛な展開にも筋をとおし、つじつまがあわなければ説明を足す。
そうやって壮大な一つの物語を“みんなで”つくっていくのが、このスレへのスタンスだ…というのが俺の考えです。

長くて偉そうなレススマソ。
285名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 13:56:18 ID:Xwbl/SUY
つけたし

…とは言っても、無理をしてまで筋を通すこともない。
要はみんなが楽しんで繋いで、そういうのが気になる人だけ説明を書き込んでいけばいいと思うな。

連投スマソ。
286名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 17:39:19 ID:e9HwxQq9
行き当たりスレなのだからしかたない
それより俺は澪とミオがよくわからんよ
最初は澪=(本名)ミオ
みたいな流れだったが結局は別人になってしまった
最初に出てきたノヴァに服従していた澪はミオなのか?
ゆかりの妹が本名はミオと言っているのでミオだと思うが・・・あのときは澪になりすましていたのだろうと脳内補完
287名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 18:35:11 ID:z2/p9bmV
>>281
気持ちは分かるが、俺は>>284にほぼ全面的に同意。
みんなで書いてるわけだから、ある程度の矛盾や食い違いは絶対に発生するもんよ。
大輔と彼方の過去や、各キャラも魅力もこれから引き出せば良いことだと思う。
そして、それを「みんなで」やる。それがこのスレの主旨と思われ。

>>286
その辺は管理人のキャラ紹介に期待したいな。
俺もキャラが多すぎて、キャラ設定や各キャラの間柄とかよく分からなくなってるから、
このあたりをもう少し分かりやすいようにまとめてくださると嬉しいね。
初めてこのスレに訪れた人なんか、まとめサイト読まないととても理解できないだろうし。
管理人さん、他力本願で申し訳ないけど、もし可能であればヨロ。
288281:2006/01/12(木) 19:22:42 ID:ukGPzUjq
>>282-287
インタラプトして悪かった。
分かった「みんなで」続きをつくろう。

280の続きからどうぞ。
大輔は多分泣いていたと思う。
289名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 20:22:29 ID:NTmgg495
俺も>>282-287に同意。
ただ>>281のような意見も大事だと思うから、ぜひ今後の参考にしていきたいと思う。
あと、多少の矛盾についてだが…、
>明日香「まぁまぁ。過去ログ読まなきゃ書けないってんじゃ、新しい人が書きづらいじゃない?
>その辺はカバーし合おうよ。みんなで作るスレなんだしさ。
>黒板掃除も同じよ。みんなでカバーしながらやるの。分かった?大輔」
(4月3日194)…ということで大目に見ようよ。あまりに問題があるなら気になる人が修正していけばいい話しだし。
その場合も、「みんなで」作るスレだから、あまり強引なやり方でなければOKってことでもいいと思う。
順子「そんなゴタクはいいからさっさと再開しろって」

―再開―
俺は多分泣いていたと思う。
何でこの二人はこうなんだろう。今日だけでもう何回ケンカしてんだよ…。
彼方「とらぇたぁぁぁっ!!覚悟しろっ!」
ゆかり「ひ、ひぇぇぇ〜!」
明日香「やっぱりフィジカル的にゆかりさんが不利か。助けなくていいの?彼方のヤツ本気の目してるよ?」
大輔「……」

【ゆかりを助ける】
【彼方に加勢する】
【喧嘩両成敗】
【様子を見る】
290名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 20:46:12 ID:NSJESJ30
【喧嘩両成敗】

彼方「ぜーはーっぜーはーっ」
ゆかり「い、息が、上がってるじゃない」
大輔「…………」
ゆかり「ふん、あんたそんなだから、いらん子扱いされんのよ!」
彼方「…ッ!?」
ゆかりがここぞとばかりににやっと笑う。
ゆかり「大体あんたさー、、みんなに許されてると思ってるの?」
彼方「な?」
ゆかり「あれだけ心配させといてさ。そりゃ、…あんなことがあったんじゃ
   仕方ないとこあるかもしんないけどさー、
   でも、それを良いことに最近そのこと忘れてるんじゃない?」
彼方「うう」

大輔「もうやめないか!言いすぎだぞ!」
ゆかり「っ!?」
彼方「!!」
大輔「彼方もゆかりギスギスしすぎだぞ?もういい加減にしろよ」
彼方「あ…」
大輔「ジャレあうのは良いかも知んないけどさ、あんまマジになって喧嘩はよそうぜ?
  せっかくさ、こんな綺麗な海にまで来て、それじゃつまんねーじゃん。
  …蓮華だって、あんま彼方のこと口にしてねーんだからさ」
ゆかり「…ご、ごめん、ちょっと調子に乗りすぎた」
大輔「彼方もあんまりゆかりに洗濯板とか羽子板とかドラム缶とか言うのはやめたほうが良いぞ」
彼方「…あ、あたし、ドラム缶は言ってないよ?」
大輔「あ」
ゆかり「………ふふふ」

スウ「こいつやっぱアホだニャ」
明日香「あーあ、途中からちょっとだけ格好良かったのに。台無しじゃん」
いつのまにかギャラリーにスウが増えてた。
291名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 22:56:09 ID:AohsOO4o
貴史「ど、どうした?その右目の青タン」
甲板に上がって来た俺に対する、貴史の第一声はそれだった。
…そうか、ゆかりに殴られたところは青タンになっていたか。
美咲「…大丈夫?」
大輔「はい、大丈夫です」
ホントは大丈夫ではなかったが、とりあえず我慢した。

蓮華「はあ……」
見ると蓮華がクルーザーの先っぽのところで向こうを向いて体育座りをしていた。
大輔「…どうしたの?……あれ?」
美咲「それがね…」
ひなた「蓮華さん。さっきから、ずーっとああなんですよー。一体どうしたんでしょう?」
いつのまにか側に来ていたひなちゃんが説明してくれた。
大輔「………」

俺は蓮華の近くまで行ってみた。
蓮華「…ふう」
大輔「なんだよ、こんなとこで」
蓮華「なんや、あんたか」
大輔「どうした?元気ないじゃん」
蓮華「…今ほっといてんか?一人になりたいんや」
大輔「…?」
蓮華「うう、どうせうちなんか…。うちなんか…」
大輔「……………」
何があったか知れないが酷く落ち込んでいた。

理恵「おーい大輔!」
理恵ちゃんの呼ぶ声がする。
大輔「どうした?」
理恵「タコ頭…じゃなかった。稟さんがウエットスーツ貸してくれるって!準備しよーよ!」
稟「…タコ頭」
292名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/12(木) 23:35:45 ID:R0pQgm8S
プレーヤー
「ちょっ…俺蓮華と彼方が好きなんだが…やべぇ泣けてくる」



(ホント言うとゆかりと理恵も好きなんだよね…俺はロリコンかもしれん)
293名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 00:45:46 ID:PKozm3Gt
大輔「いや、今はいいや。少し風に当たりたい。」俺は理恵の誘いを断った。

そう、数分前俺はゆかりに殴られた。
今は殴られた痛みより、自己嫌悪で心が痛い。

ゆかり「ふふふふ………」
中空を見つめて力なく笑うゆかりの頬からひとすじの涙がこぼれた。
ゆかりの瞳は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
ゆかり「大輔は分かってくれると思ってたのに………」

美影「泣かした…大輔が女の子を泣かせた………」
大輔「おわっ、いつの間に。」
美影「外は風が気持ちいいよと呼ぼうとしただけ。」

大輔「ゆかり、冗談だから。だいたいゆかりはドラム缶みたいに太ってないじゃないか。ほっそりと可愛らしい少女体型してるよ。」
大輔(やばっ、可愛らしいはともかく少女体型は禁句だったかも。)
ゆかり「私に魅力が無いから大輔は私と暮らさないんだ………」
そうとうショックだったらしくゆかりにはそれどころでは無いらしい。
ゆかり「大輔には私なんて空き地のドラム缶と同レベルの存在でしかないんだ………」
大輔「ゆかり、ごめん、俺が全面的に悪かったよ。」
ゆかり「………」
ゆかり「じゃあ帰ったら一緒に暮らしてくれる?」
大輔「いや、そればっかりはここで決められる問題じゃないかな。」
ゆかり「大輔の馬鹿あ!」
俺はいきなり右目にゆかりのストレートを喰らった。
痛みでうずくまっている時に、ゆかりは大泣きしたまま出て行ってしまった。

美影「今は追わない方がいいよ、一回風で頭を冷やした方がいい………」
美影に言われるまま、外へ出た。
そうだ、俺は頭を冷やすべきなんだ。
………どうやって、ゆかりに許してもらおう?
294連投ごめん:2006/01/13(金) 02:16:59 ID:PKozm3Gt
俺は今、蓮華と共にクルーザーの先頭で暗くなっている。
明日香「はいはい、皆の進行方向で陰気くさくならない、散った散った。」
俺の後に付いて来た明日香が、俺達を追い払った。
明日香「せっかく遊びに来てんだからパーッと明るく楽しまなきゃ駄目っしょ。」
こんな時ムードメーカーの明日香が心強いよな。
そうだ楽しく遊んで気分転換しよう。
おもしろい事を見付けたらゆかりも呼べばいい。いや、呼ぶぞ。
それでゆかりの気持ちを楽しくした上で謝ってみよう。

美影と明日香に感謝しつつ、俺は。
【やっぱり理恵ちゃん・神木さん・ひなたとダイビング】
【貴史・美咲さん・美影・明日香と海上の景色を楽しむ】
【シャドウが気になる】
295名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 02:38:47 ID:YTgnxJ3N
プレイヤー「選択の余地はないな…」


ニア【シャドウが気になる】
296名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 03:46:34 ID:R6Q8bjrg
大輔「とりあえず、ゆかりを呼んでこよう」
俺はとりあえずキャビンに降りることにした。
戸口付近で、キャビンの中から誰かの声が聞こえた。
思わず聞き耳を立ててみる。

環希「ねーっねーっそんな落ち込まないでさ。行こうよダイビング」
ゆかり「うう」
環希「そんないじけてると、あたし大輔取っちゃおうかな?」
ゆかり「え!?ええええ!嘘?」
環希「へへーっ…まんざら嘘でもないんだな。これが」
ゆかり「でもでも」
環希「あいつとは付き合い長いからねーっ まあ、彼方にはさ悪いなーっとか思ってたんだけどさ。
   でもあのコも悪いんだよ?ずーっとほっぱらかしだったんだもん。でもほっとけないよあいつ。
   …今、言ったことは絶対秘密だからね。えっへっへ」
ゆかり「…ううう、…なんか知らない間に、競争率高くなっちゃってるう」

…こ、これは?突然の出来事に動揺してしまう。
俺はどうすれば!!!???と、とにかく甲板に戻ろう。
大輔「は!?」
振り返ると、恩田と立っていた。
大輔「あ、あうあう」
恩田「…しっ」
大輔「っ!?」
恩田は俺の口に手をあてがう。
恩田はそのまま手招きで俺を甲板まで連れ出した。
大輔「ぜいぜい…あーっびっくりした」
恩田「びっくりしたのは俺のほうだ、それより」
大輔「な、なんだよ?」
恩田「お前さ、そろそろ誰か一人に決めたほうが良いんじゃないか?」
恩田がいつになくまじめな顔で俺に言った。
…恩田に言われるとは思わなかった。
297名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 06:08:30 ID:cgKKYGOM
恩田「それに各プレイヤーが誰が好きなのか気になるし…。
   キャラクター投票ももっとみんな票入れて欲しいしな。」
大輔「は?なに言ってんだ?お前…」
恩田「いや、こっちの話だ。とにかく個人的にみんなだれが好きなのか気になる
   から、まとめサイトのキャラ投票に入れてくれ!!」
298名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 06:21:09 ID:PKozm3Gt
3分以内に選択しない場合RTC時間切れ
【まだだ、この程度じゃ伝説の鳴海孝之を超えられない。俺は孝之を超える。新しい伝説を築くのさ。】
【もう決めてるさ、お前のおかげでな。この旅行から帰ったらアタックするつもりだ。………鈴木さんに。】
299orz:2006/01/13(金) 06:28:00 ID:PKozm3Gt
ごめん、かぶった。止まってたから。出来心で。肉屋は忘れてくれ。
てか、キャラ投票現在1位、委員長(鈴木さん)て。いいのか、本当に。
300名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 07:43:35 ID:DlBCMzTJ
>>298から

【RTC時間切れ】

大輔「え…あ…」
恩田「…まあ、決めるのは大輔くんだから、僕はなんともいえないけどね。確かに忠告したよ」
そう言うと、恩田は船室に入っていった。
大輔「………」
誰が好きか、なんて考えたこともなかった。
(まあ、環希もゆかりの手前そう言っただけかもしれないし、どう思ってるかまだわからな……!!!)
違う。俺は煮え切らない自分の気持ちを人のせいにしているだけだ。
俺は…最低だ…。
(…おい、氷室大輔)
自分に問い掛けてみる。
(お前は…誰が好きなんだ?)
もちろん、答えはない。答えを欲しているのは自分。
そして、答えから逃げているのも自分。
(わからない。俺は…)
俺は…誰が好きなんだ…?
301名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 19:06:37 ID:V3ZNq/ss
人気投票の途中経過。ううむ…やはり票がばらけてるな。
2票:理恵
1票:美咲、ゆかり、ひなた、鈴木、蓮華

大輔(俺はどうすれば…)
順子(悩め。存分に悩みなさい。それが大事なことだと思うならね…)
大輔(だけど…答えが…答えが見つからないんだよ……。
   第一、俺は自分の住む場所さえ決めかねてるんだ。そんな奴にこんな大事なこと…)
順子(泣き言を言うなッ!)
大輔(!!)
順子(悩んで答えが出ないなら、とりあえず行動しなさいよ!
   とにかく今、自分にできることをやってみるの。そこから何かがわかるかもしれないわ)
大輔(もし、それでも何もわからなかったら…?)
順子(その時は、また悩んでみなさい。…もし悩み疲れたら、いつでも私たちのところに来ていいから)

貴史「…輔、おい大輔、しっかりしろよ!」
大輔「――!?」
肩をゆすられた。はっとして隣を見ると、側に貴史がいた。貴史しかいなかった。
なぜだ…?今、確かに誰か、それも女の子と話してたような気がしたのに…。
貴史「大丈夫か?ボーっとして抜け殻みたいで…心配したぞ」
大輔「なあ…さっきまでここに誰かいなかったか?」
貴史「何言ってんだ?ずっと一人だっただろ?まさか日に当たりすぎて頭をやられたか!?」
大輔「……」
302名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 19:15:32 ID:iMU8ZQNC
理恵「おーい大輔!こっち見ろ!」
大輔「……げ!!??」
…なんだ!?宇宙人が現れたぞ。…ん?
理恵「しゅこー。しゅこー」
貴史「…また、えらく小せえ、ダースベーダーだな?おい」
理恵「なんだと!このやろーっ」
ひなた「理恵さん!海に入る前はスノーケルやマスクはまだ付けなくていいんスよー?」
ウエットスーツのひなちゃんがやってきた。
理恵「ぶは、あっつー。重いー。歩きにくいー」
大輔「うっわー本格的だな、それ」
どういう名前の装備かなんて、まるで分からないが
理恵ちゃんはいっぱしのダイバーの格好をしていた。
理恵「あのタコ頭…じゃなかった。稟さん、こっちで
   体験ダイビングとか、本職でやってんだって」
大輔「へー凄いなーっ」
理恵「へへへー、これがね すのーける ってゆーらしくって、これが、うえいとべると。
  これが、えーと、れぎゅれーたー で、この部分が おくとぱす って言うらしくって、
  でもって、これが びーしーでー って言うんだって」
最後に理恵ちゃんは、ウエットスーツの上から着ているベルトみたいなジャンパーを指差しながら答えた。
ひなた「わー理恵ちゃんすごいですー」
理恵「えへへーっ」
大輔「…何がなにやらさっぱり分からんが」
まあ、悩むのはあとにしても良いかな?
俺は理恵ちゃんを見ながらそう思ってしまっていた。
303名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 19:18:50 ID:o8CTWX2J
大輔「なあ、お前は美咲さんの事好きなのか?」
貴史「!?な、何を突然!?まあ・・・好きだが・・・」
大輔「いや、恋愛対象として好きなのか?」
貴史「ああ。俺はこの旅行でもっと接近しようと思ってる。
どうしたんだ?突然」
大輔「いや・・・このままだと俺みんなを傷付けちゃいそうなんだ。
さっき恩田からそろそろ誰かはっきりしろって言われてさ」
貴史「なるほど。まあ、確かにお前が誰狙いなのかは気になる。
でも焦って決めるのも良くないぜ?結局はその子の事を好きになれず傷つけちゃうかもしれん。
あんまり深い事考えずにこの旅行で色々な奴と絡めば好きになるかもしれないじゃん?
まあ、そう焦るなって!」
大輔「そうだな・・・悪いな、貴史!」
貴史「まあ気にするな!」
304名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 20:09:16 ID:V3ZNq/ss
焦らず前向きに考えていこう…。それでいいよな、順子?
貴史「ところで、お前もこのままボーっとしとく気か?」
大輔「おい…、お前“も”って、まさか…」
貴史「ああ、ゆかりさんと彼方、それに蓮華が元気ないんだよな。
   誘っても泣いてたり、うわの空だったり…。せっかくの旅行だってのによ…。
   今はそっとしておいたほうが、いいのかなぁ…」
大輔「……」
貴史「で、お前はどうするつもりだ?」

【もう少し悩んでみる】
【やっぱりダイビングする】
【ここで景色を楽しむ】
【ゆかりが気になる】
【彼方が気になる】
【蓮華が気になる】
【シャドウがきになる】
305名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 20:33:20 ID:hS217HSp
【蓮華が気になる】
順子「ようこそ、蓮華」
夏江「私達の世界へ」
蓮華「だ、誰やあんたたち。何処やここ。」

夏江「290、彼方、いらん子扱い」
順子「これはあの丘で、生まれてきてはいけないと言われた事に通じるわね。何も問題ない。」

夏江「291、蓮華何があったか知れないが酷く落ち込んでいた。」
順子「何の脈絡も無いわね?別の世界の281の声が聞こえたとしか思えない。」
夏江「そう、別の世界の。」
順子「ようこそ、蓮華」
夏江「私達の世界へ」
蓮華「な、何の話や。あんたたち何者や。」

順子「蓮華、あなたは多くの矛盾を作りすぎた。」
夏江「そしてとうとう別の世界に来てしまったの。」
順子「ようこそ、蓮華」
夏江「私達の世界へ」
蓮華「いやや、みんなの元に帰るんや。そ、そう、あれは。」
蓮華「船酔いがひどいだけなんや。」

蓮華「うーきもちわる。いつのまにか寝てたんか。やな夢見てた気がする。」
蓮華はクルーザーに乗っている間、ひとりでずっと、
OウムラウトとUウムラウトの発声練習をしていた。

順子「蓮華、私達は待っている」
夏江「蓮華、あなたを」
蓮華には何か聞こえたが、空耳として聞こえないふりをした。

306名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 20:38:00 ID:hS217HSp
大輔「あの状態は、あまり見られたくないだろう、蓮華はそっとしておこう。」

【もう少し悩んでみる】
【やっぱりダイビングする】
【ここで景色を楽しむ】
【ゆかりが気になる】
【彼方が気になる 】
【シャドウがきになる】
307名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 23:47:41 ID:kjuz7kE6
【シャドウがきになる】

ごめん、俺はやっぱり気になって仕方なかった。
308名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/13(金) 23:55:54 ID:JcqZ4vP6
なんか早く誰のルートか決定したがっている人がいるみたいだけど、
まだ時期尚早じゃないかな。
ノヴァやザーリフの話なんか全然進展してないんだから、
まったくもって「序盤」よ、現時点は。
309名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 00:33:29 ID:b0mC0EqH
まあこのギャルゲーのそうプレイ時間が約680時間だからな
310名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 00:40:14 ID:dPbup3u7
「行け!世界を守れ!」
「俺に構うな。早く行け!もう暴走は止まらない!
 ふっ……必ず戻って見せるさ。心配するな」

物語の序盤で、気高い男はそう言って、そして戻って来なかった…。
行ったんだ獣ヶ原。闘技場にも何度も何度も。
思いつくところには何度だって行ったんだ。

ふ、そしたらガウのやつ。獣ヶ原に行ったっきり
なかなか戻ってこなくってさ、
せっかくあばれるを覚えられるヤツが出てきても
肝心なときにいないんだもんなガウのやつ。ふふ。

気になるかって言われたらさ、
だったら選択するしかないじゃないか。
311名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 10:22:20 ID:skOSK1ca
環希「あ、大輔。ゆかりがさー、話があるんだってー」
ゆかり「ちょっと!環希?」
環希「すっごく大事な話なんだってー。ねー?」
ゆかり「え?あ?う…」
ゆかりは、真っ赤になっている。
大輔「……」
キャビンから出て来た環希が俺を呼び止める。
なんとなくさっきの2人のやりとりを思い出す。
…俺もなんだか恥ずかしくなって、顔に出ていなければ良いが…。
ゆかり「え?あ、大輔。その、いや、ち、違うの」
環希「何が違うのよー?さっき言うって、言ってたじゃん」
ゆかり「でも、それは…。急過ぎるよー。うう」
大輔「……な、何?」
ゆかり「あ、あのね」
大輔「うん」
ゆかり「あ、あたしと…」
大輔「うん……」
ゆかり「あたしと」
大輔「……」
環希「頑張れ!ゆかり」

ゆかり「あたしとさ…だ、ダイビングしよーよ?…ははは」
大輔「…………………」
環希「…………………」
ゆかり「ははは………。うう」
環希「まあ、ゆかりにしては頑張ったほうかな?」
大輔「?」
そんな訳でダイビングをすることになった。
312名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 11:18:44 ID:yTq8AHbD
大輔「あ、ゆかりたちは先に着替えといてくれ。俺も後からいくから」
ゆかり「え?うん、わかったよ大輔」
そう…まだ俺にはやるべきことが残っている。
俺は向かう。アイツの元へ…。


大輔「よう」
彼方「………」
彼方は船の後ろで海を見ていた。
大輔「元気ないな」
彼方「………ほっといてよ」
大輔「うーん、ほおっておくわけにはいかないんだな、これが」
彼方「……ふん」
俺とは目を合わさずにそう答える。


彼方「ねえ」
大輔「うん?」
彼方「私って…やっぱり…いらない存在なのかな…」
大輔「………」
彼方「あの変な男にも言われたし、みんなもどう思ってるかわからないし…私って…必要ない人間なのかな…」
大輔「何かと思えばそんなくだらないことで悩んでたのか、お前は」
彼方「…!!くだらないって!私は…!」
大輔「ふん、じゃあお前が本当にいらない人間かどうか、確かめてみるか?」
彼方「!?それって…?」
大輔「ちょっと、ついてこいよ」
彼方「え?わ、ちょっと!」
俺は向かう。今度はみんなの元へ。彼方の手を引いて、俺は向かう。
悩むより行動。そうだよな…順子?
313名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 13:28:26 ID:JD79449g
大輔「今度の日曜日さ、ひさしぶりにうちの親父が帰って来るんだ」
彼方「…え?」
大輔「壊れた家のこととか、…その、あやふやになってるお前のこととか、
  会ってちゃんとハッキリさせるんだってさ」
彼方「……あ」
大輔「俺さ、今のドタバタしてるけど、なんてゆーかさ、みんなの暖かい感じ、好きだったんだ」
彼方「……」
大輔「壊したくないって思った。でもそれって、甘え…なのかな?俺、分からなくなってた」
彼方「うん、あたしも分からなくなっちゃってたんだと思う。みんな優しかったから」
大輔「……」
彼方「こないだね、ひさしぶりに大輔に会ったときさ、ああ、まだあたし頑張れるんだって思ったの。
  このままうやむやのままでも良いや。って思っちゃってたの。多分」
大輔「いろいろ、分からないこと、そのままにしちゃってたもんな」
彼方「でも、はっきりさせるとね、逆に怖いのもあったの」

大輔「まあ、そいつは追々考えようよ。だからさ」
彼方「…だから?」
大輔「彼方はいらん子なんかじゃないさ」
彼方「でも」
大輔「ゆかりのはさ、ありゃ言葉のアヤだから気にすんなって」
彼方「……」
大輔「少なくとも、俺は必要としてるからさ」
彼方「…え?」
大輔「どんなにがさつで、凶暴なお前でもさ。はは」
彼方「…それ言い過ぎ」
彼方は笑っていた。
314名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 17:22:49 ID:AekCMuap
ちょっと離れた場所
貴史「・・・あいつらなら平気かな?」
恩田「ああ。この前例の写真を僕の家で見せた時はかなり動揺してたみたいだけど、
まあゆっくり解決してゆくさ」
貴史「ゆっくり・・・ね・・・」

・・・・・・俺は最近変な夢を見た・・・・・・
大輔「うっ・・・」
悠一「大丈夫か!君!」
??「どうやら気を失ったようだね・・・ククク」貴史(!?これはまさか丘から転落した時の!)
悠一「あなたは一体何者なんだ!第一何故落ちたのに全く怪我してないんだ」
??「君には関係のない事だ・・・それより君の大切な人の家族はあまりに夢を劣化させてるようだね・・・
彼女の親はあまりに富を築き過ぎ、あまりに知り過ぎた。
彼女を消す事も任務なんだよ。」
悠一「大切って・・・美咲か!?やめろ!手を出したらっ・・・うっ」
??「手を出したら何だと言うんだね?虫けらのような人間が私に何を言っている」
悠一「くっ・・・み、美咲だけは・・・」
??(ん?コイツ僅かながら“力”を感じる・・・面白い・・・)
??「もし彼女を救いたかったら、破壊する者になれ。断るならお嬢さんには消えてもらう」
悠一「・・・くっ・・・・・・・・・わかった」
ゲートが開かれ男と悠一さんはどこかへ消えてしまった・・・
視界が遠くなる。
??「貴史くん・・・美咲を頼む・・・・・・」
貴史「悠一さん!」


そこで俺は目覚めた・・・
何なんだこの夢は・・・
315名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 19:15:48 ID:eZ7OPQ7m
蓮華視点

…綺麗だな。
海を見るといつも思い出す。
この国に漂着したときのことを思い出す。
もう何年前だろう?
すし詰めになった船。
不安。
緊張。
逃亡。
安堵。
挫折。
期待。
さまざまな思いが寄せ集まった難民船。
不法入国。

私の名前は転蓮華。
でも本当の名前ではない。転 は乾さんから貰った名前だ。
本当の両親は日本に着いた2日後に私を残していなくなってしまった。
その意図は未だ分からない。
私はいらない存在だったのかもしれない。
もう帰れない。私はここで生きていくしかないのだ。

乾さんは優しかった。私を高校に行かせてくれた。
昔から水が好きだった私は水泳部に入りそこで大輔や彼方に出会った。
彼女は環境に甘えていた。私はそう思っていた。
そんな彼女に憎悪を覚えた時期もあったが、今はもうどうでもいい。
乾さんから彼女の両親について聞かされたときその気持ちは半減したのだ。
この話はまだ誰にも話せずにいる。
大輔「おおい蓮華も来てくれ」
蓮華「?」
気がつくと大輔が彼方の手をとって私を呼んでいた。
316名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 19:18:53 ID:1gOSzT35
同時刻―沖縄本島

白い服の少女が公園でベンチで横になり、寝ながらアイスを食べていた。
――暑い。現世がこれほどまでに暑いとは思ってなかった。
異次元の住人との戦いで力を使いすぎちゃったしなぁ…。
あ〜、私とアイス…溶けるのはどっちが先だろう…。

??「『白翼』ミオよ…これはまた、だらしの無い格好だな」
$$$「貴様、何油を売っている。少しは成果が上がったのか?」
突然の声に体を起き上がらさせる。
深めに被っていた帽子を上げると、そこには見知った顔の男が二人いた。

ミオ「あ、騎士くん。それに謎の男さん。こんなところまで何しに来たの?」
??「おいおい、謎の男は無いだろう…」
ミオ「えー。氷室くんのまわりじゃ“謎の男”で通ってるみたいだよ?」
闇の騎士「…馬鹿の冗談に付き合う必要など無いでしょう。それより例の話を」
??「うむ…。お前なら既に感知しているだろうが、この一帯から例のカードの反応が出ているのだよ」
ミオ「えっ?そうなの?全然気づかなかったよ。ここに来るまでに力使いすぎちゃって…」
??「……。とにかく氷室大輔の件は後回しにしてそちらの回収を頼みたい。
   反応の強さから言って、おそらく『Kのカード』だ。あれは同盟軍やザーリフ共の手には余る代物だからな」
闇の騎士「しかし、普段ならともかく今のこいつは妙に弱っているようだ。単独では任せ切れん」
ミオ「あーっ!私を甘く見てるな!」
??「ふむ…確かに同盟軍の連中がこの周辺に来ているとの報告もある…。
   私かお前のどちらかも同行すべきかも知れんな」
317名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 19:21:06 ID:1gOSzT35
被った…orz
でも問題はあまりなさそうだな…
318名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 23:12:34 ID:yTq8AHbD
大輔視点

ゆかり「あ、大輔。遅かっ……!」
ウエットスーツを着たゆかりが、彼方の姿を見て言葉を切る。
ゆかり「彼方…ちゃん?」
彼方「………」
大輔「やっぱり、みんながこんな状態じゃ、心から楽しめないだろうしな。ほら、彼方!」
彼方「…わっ!」
俺は彼方をゆかりの前に押しやる。
大輔「ほら、ゆかりも!」
ゆかり「………」
彼方「………あ…やっぱり私は…お邪魔だった…かな…」
ゆかり「彼方ちゃん!」
彼方「!!」
ゆかり「…さっきは…その…ホント、ごめん…なさい…」
彼方「………あ」
ゆかり「その…いらない子なんて言っちゃって…そんなの、これっぽっちも…ほんと…ごめんね…」
彼方「ううん、私も…ひどい事…言っちゃったし…」
…これでよし、と。さて、あとは、別に俺が働きかけなくても…。
環希「うーん、あいかわらず強引ね、大輔は…」
大輔「それが俺の魅力だとうけとってもらえれば幸いだな」
環希「言ってろwさ、早く着替えた着替えた!ほら彼方も!」
彼方「………え?」
環希「『え?』じゃないでょーが!ここまで来て海潜らないの?手伝ったげるから、ホラホラ!」
ひなた「あ、おねーさま!ひなも手伝いますよ!」
蓮華「……あ、私……いや…ウチもいくわ!彼方はんはよう準備せなな!」
彼方(……みんな)
大輔「さ、彼方?」
彼方の瞳がゆるむ。だが、それはすぐ消え、顔には今日一番の、沖縄の日差しに負けない輝く笑顔があらわれた。
彼方「……うん!いこ、みんな!」
319名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/14(土) 23:43:00 ID:pxCosDhd
>>316方面はあそこでで切るのもイマイチ消化不良なので、ここくらいまでは書いておく。

闇の騎士「おまえが同行してやれ。俺はウラの監視をする」
??「…ふむ、因縁に決着をつけるつもりか? だが出来るのかよ。奴は貴様の幼馴染だろう?
   いざとなったら刃も鈍るのではないか? それ以前に寝返られても困るがな…」
二十歳くらいの青年が腕を閃かせると、それよりやや年上の男は体を動かした様子も見せず体を半歩ずらしていた。
??「冗談だ。闇の騎士よ。今からそれでは、先が思いやられるぞ? それともこの暑さで頭も参ったか?」
闇の騎士「冗談であれ、おれを愚弄するな。次はおまえの首が飛ぶ」
??「ともかくだ。確かに探索任務は私の専門だからな。むしろ貴様が心配だ。ウラに神木、スウ、美影の奴もいるというではないか」
闇の騎士「ふん。神木やスウごときに遅れを取る俺かよ。守りの術に長けた美影はちとやっかいだが…。
     どのみち、単独で奴ら全てと戦うほど愚かではないつもりだ」
??「私からすれば、一番やっかいなのは神木の剣なのだがな。ククク…まあ、相性というやつだ」
闇の騎士「ではおれは行くぞ。……ハラワタ、カードは任せた」
そういうと、闇の騎士は二人に背を向け、歩き出した。その姿はどうみても旅行中の大学生にしか見えない。
ハラワタと呼ばれた男は、闇の騎士をしばらく見つめると、視線を向けずミオに話しかけた。
ハラワタ「では私たちも行くとするか」
ミオ「あつーい。もう少し休んでから行くー」
ハラワタが振り向くと、ミオはベンチの上でぐでーっとなっている。アイスは食べつくしたらしい。
ハラワタ「おい、『白翼』…」
ミオ「あーーー!ここもあつーい! どこかお店入って涼む!」
そう叫ぶと、ミオは跳ね起き、一人歩き出す。
ハラワタ「お、おい、どこへ行く」
ミオ「あそこのお店」
奇しくも、そこは大輔たちが入った沖縄料理の店だったりする。ミオはハラワタの制止を
無視し、店に入ろうとした。
ハラワタ「……あいつが監視していればウラたちも手は出んか。少しくらいの休息なら構わないだろう」
ミオをとめるのを諦めたハラワタも店に入っていく。
数分後…
ミオ・ハラワタ「「んまーい!」」

>>318にお返しします。
320”管理”人:2006/01/15(日) 00:35:25 ID:06VCxmyu
とりあえず2スレ目冒頭辺りまでのキャラ設定まとめました。
管理人の個人的な見解でまとめてしまったんですが、指摘とかあれば言ってください。

>>286
澪とミオの関係も自分的に考察して載せておきました。分かりにくかったらゴメンナサイ。


少し質問。キャラの設定って、ネタバレ含めて全て明かしてしまっていいのでしょうか?
321名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 02:01:12 ID:+IE6WV07
>>320
ネタバレっていうか意見の集合体っていうか、
明かすというよりは、個人的にはそういうのがあると逆に助かりします。
細かいところは毎回調べたり。…それでもずれることがあったり。

でもまあ、気になるようでしたら、オブラートで表現包んでみたりして、
ともかく管理人さんがしんどくないようにお願いします。
マターリ行きましょう。
322名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 06:59:30 ID:kH2B6MgI
>>320
ネタバレは普通の説明をした後に<ネタバレ>と警告してその下に書くとか、
文字色を白にしてしまうとかの措置を取った方がいいかも。
面倒かけてすまないけど、ネタバレしないと説明できないこともあると思うし、
そういう情報も必要だから、何も書いていないよりはあった方がいいと思う。
323名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 08:06:42 ID:mREyJqfA
彼方たちの悶着も一段落付き、遠くで遊んでいる彼女達を見つめていると、ウラさんたちが何やら殺気立った雰囲気でこちらに走ってくる。
ウラ「大輔! 大丈夫か!」
大輔「え? どうかしたんですか?」
美影「だ、大丈夫のようね。間に合って良かったわ」
息を切らした雪村さんが、ひざに手を付いて言う。
大輔「大丈夫も何も…一体何があったんです?」
事態を把握し切れていない俺は、テンパってる彼らを落ち着けるため、鷹揚な口調を意識して話す。
神木「敵、来!」
大輔「え?」
???「よう」
岩陰から漏れてくる、聞いたことのない声に振り返ると…
ウラ「ライジン! お前か!」
そこには大学生風の兄ちゃんが立っていた。
一見すると危険なようには感じなかったが、その鋭い眼光を見て、俺も体勢を整え身構える。
ウラさん、神木、スウ、美影の4人は臨戦態勢を取った。
それを見た大学生風の兄ちゃんは苦笑を浮かべる。
???「いくら俺でも、お前ら4人を同時に相手取って勝てるわけないだろ。今日は“闇の騎士”として挨拶に来ただけだ」
ウラ「…なんだと?」
324名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 08:07:46 ID:mREyJqfA
連投スマソ。書いたら本文長すぎてエラーが出てしまったので分割しますた。

闇の騎士「そこの坊主が例の救世主か?」
そう言うと、闇の騎士と名乗った青年が俺を見据える。
何の感情もない、氷のように冷たい視線だった。
ウラ「そうだ。まだ覚醒はしていないがな」
闇の騎士「そりゃそうだろうよ」
皮肉げにそう言い放ち、俺に向けて口を開く。
闇の騎士「自己紹介が遅れたな。俺はノヴァ陣営七幹部の末席に名を連ねる者、闇の騎士ライジンだ」
大輔「ノヴァ陣営七幹部!?」
それを聞いた俺は、身構えていた身体を更に固くする。
闇の騎士「だから挨拶に来ただけだと言っただろう」
そう言うと、ふっと表情を変える。
闇の騎士「安穏と旅行を楽しんでいるようだが、お前たちは常に俺たちの監視下にあるということを忘れるなよ」
闇の騎士「本当はお前たち全員、飛行機に乗っている時点で、我が陣営最強の魔術師ミオに殺されていたんだからな」
闇の騎士「まぁ、あの時は順子と夏江とかいう、作者直属の高次元空間の住人に邪魔されたようだが…」
闇の騎士「とにかくだ」
コホンと咳払いし、言葉を続ける。
闇の騎士「貴様らも気付いているだろうから隠しはしないが、この島にKのカードがある」
闇の騎士「今、同じくノヴァ陣営七幹部の魔術科学者ハラワタと、マスターミオが全力で捜索しているところだ」
闇の騎士「ま、別に抵抗してこないならそれはそれでも構わないが、こちらとしてもただカードだけ回収するんじゃ面白くないからな」
口角を歪め、彼はウラを見やった。
闇の騎士「せいぜい、こちらが楽しめるくらいにはあがいてくれよな」
そう言い放つと、突然巻き起こった砂煙にまみれて消えていった。
325名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 09:39:34 ID:k/FXAXWA
>>323-324
…えーと。船は皆を乗せてすでに沖に出ており、仕事で別荘に留守番していらっしゃるウラさんの登場は、ちょっと待ってね。

>>318続きから
稟「さあ、到着したぞーっ」
理恵「ここって?」
稟「無人島ってやつだよ。この辺の珊瑚礁一帯にはこういう小島が幾つかあるのさ」
ゆかり「へーっ無人島かあ、漫画みたい」
稟「この島は遠浅で邪魔も入らないからダイビングの練習にはもってこいなのさ。ここで少し練習して。その後沖の穴場に連れてってやるよ」
貴史「じゃあ、善は急げっててね。みんな行こうぜ!」

>>323

>>324の続き。
ウラ「ノヴァのヤツ…ちい、思ったより行動が早いな」

環希「あのう冷泉さん?何がなんだか分からないんですけど?」
ウラ「ん?」
…騒ぎの後、気がつくと、みんな側までやって来てた。
彼方「呆然」
理恵「前にもこんなことあったような…」
ひなた「あははーっ消えましたよ?今の人?」
蓮華「なんやの?さっきの人ら?凄い剣幕やったけど?」
稟「なあ、あんちゃん、ところで仕事はどうしたよ?どうやってここまで来たのかは知らんが」
ウラ「あ」
美影「お、おほほ…」
大輔「……」
ど、どうしよう突っ込んどいたほうが良いのかな?
326名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 10:15:14 ID:GoI8BwtJ
ウラ「…わは、わはははっ」
稟「笑ってごまかしても駄目だよ」

美影「それより、蓮華さん?『人ら』って、他にも誰かいたのかしら?」
蓮華「居たのって、なあ。…居たやん。あの岩のところに髪の長い小さい女の子が…。もうおらんけど」
美咲「確かにあともうひとり居たような?」理恵「あたしも見たー!」
ひなた「でも、ここって無人島ですよねー?」
一同「……………」
稟「とにかくサボりのあんちゃんはちょっとこっち来なさい」
ウラ「ぐわ?痛て痛て。耳は引っ張らんでください」
神木「温羅様?」
327名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 13:56:54 ID:JpYpLLtR
〜沖縄本島・料理店〜
ハラワタ「……」
ミオ「何そわそわしてるの?トイレ?」
ハラワタ「…貴様は闇の騎士が心配ではないのか?」
ミオ「一対四でも『神器』を使えば善戦はできるでしょ。だいじょうぶ、へいきへいき」
ハラワタ「…そうではない。裏切らないか心配なのだ」
ミオ「心配性だなぁ〜。それより“あっち”は大丈夫なの?」
ハラワタ「何とも言えん…。だが七幹部のうち四人がいれば何とかなろう」
ミオ「ちょっと!八幹部、だよ!」
ハラワタ「…『黒翼』か。裏切り者を数に入れるな。奴は『Aのカード』を持ち出し、
     あまつさえ同盟軍に渡したのだぞ。それに『闇の神器』までも奴が所持したままだ」
ミオ「だけど……」
ハラワタ「それより、少しは力は戻ったのか?」
ミオ「う〜ん…イマイチかな。『光縛』や『しゃいにんぐふぃんがー』が精一杯だと思う…」
ハラワタ「『光の神器』は使えぬか。となると神木とウラの『魔剣』が厄介だな…。戦いは可能な限り避けるべきか…。
     ふっ…裏切るかもしれぬ男の監視に頼らなければならぬとは、なんと皮肉な話よ…」


〜無人島〜
美影「しかし妙だったわね。奴の語り口…まるで私たちに向こうの状況を教えてるみたいだった…」
神木「考過」
大輔「そうだよ。それよりどうやって今の誤魔化せばいいんだよ…。みんな不審がってるぞ?」
328名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 14:13:09 ID:JpYpLLtR
???「>>327うっ…うっかり8人にしちゃったけど、よく考えたら珠の数にあわせて7人のほうが良かったか…。
  幹部の数のところはスルーしてください…」
変な声が聞こえた。空耳だろう。
329名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 15:26:34 ID:g7x181rL
〜そのころのザーリフ城〜

ユーニギ「ザーリフ様!ザーリフ様ぁ!」
ザーリフ「ユーニギさん!うるさいですよ。ゲームに集中できません。」
ユーニギ「は、すみません。緊急のご報告です。」
ザーリフ「なんですか?」
ユーニギ「ノヴァ陣営が動きだしました・・・五時間前くらいに。」
ザーリフ「な、なんですって!?なぜ五時間も報告が遅れたのですか?」
ユーニギ「忘れていました!」
ザーリフ「忘れていました!じゃありません!!!
まったく、あなたのウッカリには頭があがりませんよ」
ユーニギ「は、すいません。」
ザーリフ「どうしましょうか・・・」
ユーニギ「・・・そうだ!いいことをおもいつきました。
手持ちのカードをすべてあちらの世界へ繋がる穴へ捨てるのです。」
ザーリフ「な、なぜですか!?ユーニギさん。カードがあちらの世界へ落ちれば
私たちでは取りにいけませんよ!?」
ユーニギ「いいのですザーリフ様。
奴らを争わせて同盟軍にカードを集めさせる。
我々が何も手をくださずとも
奴らがノヴァのバリアを勝手に消してくれるはずです」
ザーリフ「おお!それはいい考えですね。さっそくいってきなさい。」
ユーニギ「え?私がですか?」 


ンボーザ(ノヴァ陣営が生き残ったらどうするんだろうか・・・
というかそんなことしてたらまた出番減るぞ。)
330名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 17:36:38 ID:YHH4NMSD
――数時間後。
ウラ「まったく…酷い目に遭ったぞ」
凛さんの「お仕置きのお掃除」から解放されたウラさんが、今まで掃除していた船の甲板を見上げながら言った。
大輔「仕方ないじゃないですか。船も使わず、且つ船よりも早く無人島なんかに来ていたら、フォローなんて出来ませんよ」
大輔「浮遊術なんて、ここではあり得ない力なんですからね」
ウラ「ああ、それは分かってるんだけどな。さすがに7幹部の気配がして動かないわけにもいかないだろ」
スウ「そうニャ! ヤツらの恐ろしさを分かってないニャ!!」
神木「肯定肯定」
大輔「…あのさ、さっきから出てくるその『7幹部』って何なのよ? もうちょっと詳しく説明してくれない?」
ウラ「あ、ああ、そうか。そういえば詳しい話はしていなかったな」
ウラ「実は我々も7人全員の実態をつかんでいるわけじゃないんだが、4人は分かってる」
ウラ「まず、7幹部はノヴァ陣営の指揮を執っている上層部の夢魔たちのことだ」
ウラ「その内訳は…」

1.黒翼の澪 (ノヴァ陣営最強の魔術師)
2.白翼のミオ (澪に並び、ノヴァ陣営最強の魔術師)
3.魔術科学者ハラワタ (本人の力は並の魔術師だが、魔術科学者ゆえ、厄介なアイテムを数多く所持している)
4.闇の騎士ライジン (ウラの幼馴染。魔術も使えるが、基本は剣士)

ウラ「…となっている」
331330:2006/01/15(日) 17:42:23 ID:YHH4NMSD
順子「あ、管理人さん、良かったら↑の7幹部の紹介文をメモっといて」
夏江「そうね。足らない文章は管理人さんの任意で追記編集してもらって構わないから、キャラ紹介のところに入れておいてくれる?」
順子「毎回手数かけてすまないわねー」
332名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 18:14:04 ID:Y66Qt1H/
〜沖縄本島・料理店〜
店員「いらっしゃいませ!」
ミオ「おそーい!それよりどうだった?」
ライジン「挨拶してきた。急な来客に驚いていたよ」
ミオ「どうします?リーダー?」
リーダー格の男「・・・無駄な危害は加えたくない。折角の旅行を楽しませてあげたい。
カードは隠密に奪うつもりだ・・・」
ライジン「何言ってんすか?今がチャンスですよ!」
リーダー格の男「それに今し方本部の方より連絡が入った。
ザーリフの軍勢が不穏な動きを見せている。そっちを阻止するのが先だ」
ライジン「何を甘い事言ってるんだ!殺してでも奪ってしまえば!」
ザワザワ・・・
リーダー格の男「騒ぐのをやめないか。周りのお客様に迷惑だ。
・・・リーダー命令だ。一度撤退し、ザーリフの軍勢を駆逐する」
ライジン「・・・・・・お前のそうゆうスカした所が気に入らねぇ!
それに俺は前から新入りの貴様がリーダーになった時から気に入らなかった!
今すぐ刀を抜け!」
ミオ「やめなさいよ!それにあんたが戦っても負けるだけよ。
まあ、リーダーがそう言うなら従うわ。」
ハラワタ「俺も同意。俺達が束になっても、リーダーには勝てないさ。
せいぜいリーダーの“黒い刀”に血を吸われるだけさ。」
ライジン「ちっ・・・ああ分かったよ。リーダーのヒビヤさんよ!」
ヒビヤ「・・・・・・・・・。」
333名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 18:34:14 ID:JpYpLLtR
夏江「>>327は幹部の人数を-1すれば問題なさそうね…」

ライジン「ところでヒビヤさんよ。あの名無しの女…『黒翼』は放置しといていいのか?」
ミオ「名無しって何よ!ツバサちゃんでしょ!」
ハラワタ「それはお前が勝手にそう呼んでるだけだろう…」
ヒビヤ「今彼女はカードを持ってはいないんだろう?
    なら、僕たちのの邪魔にならない限り、放置しても問題ないよ」
ハラワタ「だが奴は『神器』を持っているぞ。隠居するなら返してもらいたいところだが」
ヒビヤ「そうやって物に固執するのが貴方の悪い所だ。『七神器』も結局はただの武器だよ」
ハラワタ「むぅ…そんなものか…?」

〜無人島〜
大輔「…で、そいつらやっぱ強いの?」
スウ「う〜ん…単純にミオが7人いると思ってくれればいいニャ」
大輔「うへぇ…」
目眩がした。暑さのせいだと信じたい…。
そんな化け物が現世に3人も来てるのかよ…。いや、澪も入れると4人か。
ウラ「だが、さすがに俺たちの監視下で積極的に襲っては来ないだろう。
  厄介ごとは俺たちに任せて、君はもっと遊んでいるといい。せっかくの旅行だしな」

【遊んできます】
【今の気分じゃ無理です】
334名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 19:24:23 ID:Y66Qt1H/
【遊んできます】
まあ物事をマイナスに考えるとよくない方向に行っちゃうし・・・
それに折角の旅行だ。暗いままじゃみんなにも迷惑がかかってしまう。
よし!みんなと合流しよう!
335名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 19:33:35 ID:gsIU69kE
ウラ「心配しなくても友達の記憶はスウ十八番の記憶操作で何とかしておいた。
今頃はダイビングでもやってるだろうから、君もゆっくり楽しんくるといい」
大輔「………」
336名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 19:45:07 ID:ol+/4sff
稟「…練習はもう良いかな?」
理恵「よっしゃー!」
ひなた「ふう大分覚えたですー」
稟「ははは、覚えたって言っても勝手には潜らんように。ライセンスが必要になるからね」
稟さんは、瑞紀さんがいないときのほうがなんだか生き生きしているように思えた。
彼方「普通に泳ぐのとじゃ、潜るの目的の練習って、やっぱ違うのね」
美咲「でも、面白ーい」
貴史「ウエットスーツにも慣れたな」
田「うむ、露出は少ないが、ボディラインはちゃんとわかるあたりが、新しい美学!」
稟「…なあ、あのカメラマンのあんちゃんだけ、もうちょっとしごいたほうが良いかな?」
大輔「ははは…」
稟「よーし。みんな船に乗りな。この無人島の裏手に、イルカが向こうから近寄ってくる場所があるんだ。連れてってやるよ」
環希「ええ!?イルカがいるんですか?」
稟「いるいる。マンタもいるよ」
ゆかり「おお…」
恩形ばかりかも知れないが、無人島でのダイビングの練習を終え、いよいよ本番スタートだった。
337名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 19:47:50 ID:ol+/4sff
恩田の名前がずれました。orz…。
338名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 20:29:55 ID:gsIU69kE
???「てか凄い勢いで進んでるな…。
最近『灼眼(ry』を読んだ俺としてはどんどんカッコいい設定出てきてほしいねえ』
339名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/15(日) 22:56:51 ID:G1SOZ06R
船が無人島をくるりと回る途中に船の下方に大きな影が見えた。
色は灰色だった。
環希「あーっあれ!あれ!」
美咲「イルカ!イルカの群れ?」
貴史「あれイルカだよ。すっげー野生のイルカだ…」

稟「うん、あれはバンドウイルカだね」
ひなた「可愛いですーっ」
理恵「大きいねーっ」
ゆかり「あ、跳ねた!」
蓮華「ほう」
彼方「凄いなーっ」
恩田「写真撮っておこう」
大輔「……」
…俺は、なんとなく一昔前の某有名映画『沈没船恋物語』を思い出していた。
沈没する運命にある豪華客船が出航してまもなく、
その船の前方をイルカの群れが併走するのだ。

…やめやめ!縁起でもない。
俺は後ろ向きな考えに少し反省する。

きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ、きゃきゃきゃきゃきゃきゃ。

イルカの群れが一斉に鳴いている。
なんとも言えない感じだった。
俺はさっきの怪しい男のことが気になって仕方なかったが、
あの恩田でさえ素直に感動しているのだ。
とりあえず、俺はそれに習うことにした。

…時はもうそこまで迫っていた。
まさか、あんなことが起こるなんて、そのときの俺たちには知る由もなかった。
340名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 01:19:00 ID:wT1FTUCk
はしゃぐみんなを見ながら俺はモヤモヤした気持ちだった。そんな俺にスウと神木が近づいてきた。
スウ(どうしたニャ?楽しそうじゃないニャ…)
スウが心に話し掛けてくる。
大輔(ああ、さっきのことが気になってな…)
スウ(……)
大輔(なぁ、7幹部ってやっぱりヤバいんだろう?それなのにこんなに気を抜いていていいのかって)
神木(大丈夫です、私達がいますから)
大輔(でも!澪みたいなのがたくさんいるんだろ?七人が一気にきたら…)
スウ(七人一気は無いニャ…)
大輔(何で言い切れるんだよ!?)
神木(…分かりました、お話します)
スウ(神木!?待つにゃ!)
神木(夢魔の7幹部は、白翼ミオ、魔技師ハラワタ、闇剣ライジン、17年前離脱した黒翼…)
大輔(それは聞いた)
スウ(やめるニャ、それ以上は…)
神木(残りの三人、今は裏切り者と呼ばれる調律者、虹猫、龍炎…)
大輔(!?ちょっとまて、龍炎って…)
神木(ええ、私のことです。ノヴァは夢魔の王、ならば夢魔である私達が従っていたとしてもおかしくはありません)
神木の顔が少しだけ曇った気がした。
大輔(それじゃ調律者と虹猫ってのは…)
神木(はい、ウラ・レイセンとスウ・フェリンです。おそらくノヴァのことです、黒翼のは分かりませんが、未だ私達の席は空いたままでしょう)
スウ(…7幹部が全員顔を合わせる機会はそうそう無かったニャ。なかでも黒翼と白翼には直に会ったことは無かったから、この間は分からなかったんだニャ。スウ達は黒翼がいなくなった混乱に乗じてノヴァから離れたんだニャ)
大輔(離反したのに席を空けているって…)
神木(それだけ見込まれていたということです。神器というものも授かりましたし。以前お見せしたあの剣です)
俺は予期せぬ告白に二人から目線を逸らすことはできなかった。
341名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 01:43:47 ID:r0lTJyjW
ウラ「だが、だからといって我々が奴らと同レベルと思っては困る」
大輔「うお、ウラさん…いきなり後ろから…。ええと、ということは安心してもいいと?」
ウラ「逆だ。私ならばともかく、神木とスウでは奴らとは互角の戦いなぞできん」
神木「否…否……如戦我本気……」
ウラ「無理だ。神器を持っているからといって調子に乗るな。過信はおまえの悪い癖だ。
   …資質はある。だが今はそれを磨け。神器もそれゆえに授けられたと知れ。
   今のままではライジンに一太刀で斬り殺されるのがオチだ」
神木「……………承知」
大輔「え、ええと、そのライジンってさっきの?」
ウラ「ああ、私の幼馴染だ。ふん、思想を違えたかつての友さ。一時は奴を引き入れようとしたが、無理だった。
   奴は愚直ながらも、信念は貫き通す。そういう男だ」
スウ(ニャア…正面からぶつかったら七幹部最強ニャ。そうだウラさま!)
ウラ「なんだ?」
スウ(各個撃破ニャ! ライジンとかミオはともかく…ハラワタくらいニャら神木とスウなら倒せるニャ!)
ウラ「……馬鹿が!よくもそんなクチが叩ける! …確かにおまえたち2人ならハラワタを倒せるかもしれない。
   だが、その代わりおまえたちは間違いなく死ぬ。奴の本当の恐ろしさは魔術でも科学でもない…奴自身よ」
うめくようにつぶやくと、ウラは神木とスウを見た。その目は冷静な指導者と情愛溢れる先達との間で揺れているようだった。
ウラ「…だが、いざとなったらその手もある。覚悟しておけ」
ウラの言葉に二人は頷いた。
大輔「お、おいおい…マジかよ」
ウラ「本気だ。我々はそういう戦いをしている。……すまんな。これでは楽しむべき休暇も楽しめんか」
すまなそうな顔をするウラに、大輔はかける言葉もなかった。
342名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 09:17:15 ID:/2kiinhG
稟「さ、ついたよ」
ゆかり「うわあ〜」
みんなが感嘆に声をあげる。だが、俺には周りの景色を楽しむ余裕はない。
大輔(なんで裏切りなんか…?)
ウラ(言ったろう?夢はあくまで夢。夢魔が表舞台に立つべきではないと考えたからだ)
大輔(………そうだったな)
スウ(…信用…なくしちゃったかニャ…?)
ウラ(それでも俺たちは氷室大輔を守る。それが我が新しい総裁、そして俺たちの意志だ。だから大輔君…)
大輔(…過去なんて関係ねえよ)
ウ・ス・神(!!)
大輔(…今ここにいる三人は俺たちのこと守ってくれる。すごく感謝してる…それだけさ。過去何があったなんて…そんな面倒なこと知らねえよ)
ウラ(………大輔君)
大輔(だからさ…)
ウラ(…?)
大輔(俺たちを守るため…かどうかは知らないけど…死ぬとか言わないでくれ…
俺は…ウラさんたちに死なれるのは…嫌だ)
ウラ(………)
大輔(確かに言ったぞ。…ちょっと、気分沈んだな…。俺も遊ぶか…!)
俺は船で助走をつけると…
大輔「うおりゃー!どけどけどけー!」
半ばヤケクソで海に飛び込んだ。
ひなた「うひゃ!」
彼方「コラ大輔!危ない!」
かけがえのない仲間がいて、はじめて俺がいる。俺はもう誰も失いたくない。…死ぬなんて、言ってほしくなかった。


スウ「…やっぱりあいつアホだニャ」
ウラ「自身も危機にさらされながら、人の心配か…。なぜあの男が選ばれたかがわかるような気がしたな…」
神木「……同感。……!?」
スウ「神木?どうした…ニャ!?」
ウラ「この気配の動き……撤退を始めた!?奴らいったい何を考えている…!?」
343名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 19:14:11 ID:F/7BnzZW
■7幹部まとめ

1.黒翼の澪(魔術師):中立
2.白翼のミオ(魔術師):ノヴァ陣営
3.調律師ウラ(剣士):同盟軍
4.闇剣ライジン(剣士):ノヴァ陣営
5.魔技師ハラワタ(魔術科学者):ノヴァ陣営
6.龍炎の神木(剣士):同盟軍
7.虹猫スウ(魔術師):同盟軍

■強い順(予想)

澪 ≒ ミオ > ウラ ≒ ライジン > ハラワタ > 神木 > スウ
344343:2006/01/16(月) 19:20:27 ID:cTZMPDVL
ヒビヤってどうすればいい?

>>332には悪いんだが、いない方が良くないか?
いくら何でも、ノヴァ陣営の幹部3人がまとまって勝てないってのは強すぎるだろ。
そんなクソ強いのはノヴァ本人だけでいいと思う。バランスが狂うんで。
もしこんな強いの出すなら、俺はザーリフ陣営にいた方が自然だと思う。
まだ1回しか出てきてないから、軌道修正可能だと思うけど、みんなどう考える?
345名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 19:25:08 ID:VSVNatNF



ミオ「ところでノヴァ様にちゃんと報告したの?」
ヒビヤ「ああ。たぶん今頃は・・・・」


〜???〜

???「ノヴァさまぁ〜!」
ノヴァ「どうした?ヒビヤから報告でもあったか?」
???「な、なんでわかったんですかぁ〜!?」
ノヴァ「勘だ。それよりヒビヤはなんて?」
???「はい。とりあえずあっちを切り上げてこっちにもどってくるそうです〜」
ノヴァ「そうか・・・・」
???「じゃあ私はこれで!あっ、ノヴァさまぁ。たまにはその仮面外したらどうですか?いまは私しかいないんだしぃ〜」
ノヴァ「・・・・すまない。この戦いが終われば私も過去に決着が着く。そのときまで・・・・
おまえこそいいのか?アイツと戦うんだぞ。」
???「私は・・・・」
ノヴァ「無理はするな。おまえに迷惑はかけられない」
???「いえ!私はノヴァさまとともに戦います!
覚悟は決まっています!私はノヴァさまに救われたあの時から!!」
ノヴァ「そうか。ありがとう。リゼ」
ノヴァ(氷室は俺には勝てない。精霊と心を通わせなければ覚醒はできない。)
>>344
次の人に任せてみないか?
346名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 19:55:46 ID:MgiYAD58
そんじゃナシの方向で行こうか。
ごめんな>>332さん。

スウ「!? ウラ、夢幻界から通信! ザーリフ陣営から不穏な動きが出ているそうニャ!」
ウラ「なんだとっ! まさか撤退したのはそのためか!」
神木「敵、誰居!?」
スウ「ええと、ちょっと待つニャ! …ま、まずいニャ、ワーナーシスターズが来てるニャ!」
ウラ「な、なに!? ザーリフ陣営最強の魔術師か!」
ウラ「くそ、ミオとぶつかったら、バリアの一部が欠損するかも知れないぞ!」
神木「ワーナーシスターズ?」
ウラ「ああ、お前は知らなかったか。2〜3年前にザーリフ陣営に加わった双子の魔術師のことだ」
ウラ「姉のワーと妹のナーで、ワーナーシスターズらしい」
ウラ「1人の能力は並らしいが、2人で合成魔術を使うと、巷ではミオをも超えると噂されるほどだ」
ウラ「ザーリフの思想は過激だからな。集まる奴らも相当過激だぞ」
347名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 20:38:21 ID:/2kiinhG
???「ヒビヤについてだが、完璧にナシにすると本物がどこ行ったかわからないので、強さはそのままにどっかで全勢力共通の敵として出さないか?
破壊のみが存在の証。殺戮のみが存在の理由。ただ強者を求め彷徨う戦闘狂…みたいなキャラとか…(設定はあくまで一例です)」



夏江「てか最近設定出すぎ…」
順子「大輔はまだ異世界に行ってすらいないのに…もうちょい落ち着いて話進めたほうがよくない?」
348名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 20:46:01 ID:qz3DUvrE
そのとき2人はいきなり空中に現れた。
ナー「このコがワーでーす」
ワー「このコがナーでーす」
ナー「2人合わせて」
2人「ワーナーシスターズでーす!」
綺麗にハモった。
ナー「やったー!バッチリ決まったよー」
ワー「バッチリバッチリ!良い印章与えまくりー!きゃーきゃー」
大輔「………………」
2人で勝手にきゃいきゃい喜んでいる。
あのノリついていけそうになかった。
でもってどちらも同じ顔をしているのでさっぱり区別はつかなかった。
だいぶ日は傾いたが未だ暑い日差しのなか、そよ風がさやさやと甲板の上に静かに吹いていた。

理恵「…えーと。何あれ?」
環希「浮いてるよね、絶対」
ひなた「浮いてますー」
貴史「浮いてるよな?」
ゆかり「…うん。浮いてる」
恩田「とりあえず美少女ダブル激写な」

ナー「ねーねー?こいつら殺しちゃっても良いのかなー?」
ワー「あたし、しらなーい」
ウラ「…ぐぐぐ」
スウ「ウニャ!?もの凄い霊圧ニャ!」
349名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 20:52:36 ID:Dw/mE5oR
いや、何とかなるかも。素の状態でヒビヤ>3人だと大問題だが…。
あの状況でのポイントは以下のとおり。
1:ミオは順子たちにやられて相当弱っていた
2:ハラワタは大して強くない
3:ライジンは“真正面から”戦えば最強。ただし、直前に本島と無人島間を往復している
4:ヒビヤは新参者だがリーダー格になれるほどの実力
5:現世では使える力が制限される

つまり、全力(力が制限されてるけど)で戦えるのはヒビヤとハラワタだけ。
だからあの状況での強さはこんなところだろう。
ヒビヤ > ライジン > ハラワタ >> ミオ

弱ったミオでは当然戦力ならないから、ハラワタの支援しか期待できないことになる。
1対2でもまだ不利に見えるけど、ハラワタは魔術師タイプかつ強さは並という設定、しかも現世では力を制限されている。
だから、剣士タイプで身体能力の優れる(と思われる)ヒビヤの敵ではなさそう。
ミオとハラワタをすばやく倒し、ライジンとの1対1にもつれ込ませれば何とか勝てる…のだろうか?

あと、話の流れ(>>314)からいっても、ヒビヤはノヴァ陣営のほうがいいと思われ。
ただ、ヒビヤが七幹部だと新たな問題が生まれるのも事実…。
■神器まとめ
神器はノヴァから授けられる武器で幹部の数に合わせて「七つ」あるらしい?(>>333
ということは、持ってない奴が一人いることに…。
〜所持状況〜
澪(名無し?):前スレ920の杖?
ミオ:詳細不明だが所持
ウラ:魔剣ゲシュペンスト
ライジン:詳細不明だが所持
ハラワタ:不明
神木:魔剣ヤマタノオロチ
スウ:不明
ヒビヤ:血を吸う黒い刀(神器かどうかは不明)
350名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 21:02:13 ID:xBITb4/7
>>347
モエかんの極東日没みたいなキャラか…。それも面白そうだ。

つーか、ギャルゲーで言うと、なんかデモンベインとかモエかんみたいな世界になってきたね。
まぁ面白いからいいけど。


夏江「まぁ確かにちょっと大きな話に発展しすぎたかな」
順子「そうね、ただ、ちょっとゆっくりし過ぎてる感はあるから、そろそろ夢幻界編もスタートさせた方がいいかも」
夏江「うん、それ書き始めないと、設定や伏線ばっかり一人歩きしちゃうしね」


>>349
なるほど。そう考えればヒビヤと3人の能力差は説明がつくな。
七幹部の問題についても、1つ解決策がある。
ヒビヤを「人間」ということにすればいい。
そして、人間に対して恨みを持っていて、ノヴァ陣営に参加したとか。
そうすれば3幹部と力関係が逆転した理由も説明がつくし、
幹部になれない理由にもなる(夢幻界では幹部達より弱いからね)。
こんなもんでどうだろう?
351名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 21:08:41 ID:VSVNatNF
とりあえず今後は一旦新キャラ達をあっちの世界に帰して
沖縄旅行が終わるまで日常パートで進めないか?
ごっちゃになるよりはいいかと
352名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 21:13:24 ID:/2kiinhG
ヒビヤ問題について今考えたのは
ヒビヤは異世界でもタイマンで戦ったら幹部の誰よりも強いが、幹部2、3人以上でこられたらさすがに勝てない。
でもヒビヤはノヴァのお気に入りだから、ヒビヤを倒した奴らはノヴァにブッ飛ばされる…つう設定は?
…いまさら俺が言うのもなんだが、そろそろ話を進めようか…。
353名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 21:16:15 ID:/2kiinhG
>>351被ったスマソ…。
でもそれがいいと思うな。「そういう奴らがいる」と思っておいて、話を進めよう。
さて、夢界の彼らの処理は順子たちにまかせようか。
354名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 21:36:38 ID:zorvWOkJ
ワー「そう言えばさー、一緒に着てたドルグのヤツどこ行ったのー?」
ナー「しらなーい。カード捨てにいっちゃったまんまはぐれちゃったー」
ワー「じゃあさ、とりあえずこいつら殺しちゃっても全然問題無いんだねー?」
ナー「さあ?あたしわかんなーい」

どうしよう?あのノリみんな唖然としていた。
ウラ「ぐぐ、不覚!い、今の力が制限されている我では太刀打ちできんか!?」
神木「圧倒的不利?」
スウ「気絶しそうだニャ……」
355名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 23:18:27 ID:Oc8q+UVl
夏江「ごめん!話の区切りまで大人しくしてて!」
ワー「へ?」
ナー「な、なによあんたたち!」
順子「たあ!!ブラボー!おぉ…ブラボー!!」
夏江「ギャアアアァァリック砲!!」
ワーナー「「うひゃあああああ!」」

順子「さらばあなたたちのことは忘れない…」
夏江「あ、もう少ししたら出番あると思うからちゃんと控えててね」


???「いいのかなこんなので…」
356名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 23:36:51 ID:oljSSPhX
ヒビヤはやめとくべきだと思うが…。
色んな設定案が出てきてわけわからなくなってるし、
ヒビヤがいないといけないってこともないよな?
ひとまず7幹部は>>343でOKとして、他の強敵はザーリフ陣営から出すってことにしようよ。
もしどうしても出したい場合は、時を改めて、何かしら説得力のある説明と一緒に出すって事で。

取りあえず続きを書いておくね。

ワー「殺す? 殺しちゃう?」
ナー「でもさぁ、ここで勝手に暴れちゃうと、あとでザーリフ様に何か言われそうじゃなーい?」
ナー「あんなんでも上官だし、一応あたしたちより強いんだしー」
ワー「んー、そうだねぇ。それに、さっきミオとか見かけた〜。今度こそ葬ってやろうよー」
ナー「おりょりょ? ミオいたの? あたし見過ごしちゃったなー。そんじゃまずはそっちを片付けに行こうかー」
二人「きゃははははははは!!」
二人の女の子は、狂気じみた笑い声をあげながら、凄まじい速度で空の黒い渦のなかへ消えていった。
大輔「あ、あれが、ザーリフ陣営最強の魔術師…」
楽しそうに話していたが、その内容は残虐たるものだった。
初めて恐怖した気がする。
ウラ「た、助かった…。船の上なんかじゃ、飛び道具ありの魔術師はあまりに分が悪い」
神木「肯、助」
スウ「…寿命が10年は縮まったニャ」
大輔「落ち着くのはまだはえよ…あいつらにどう説明する気だ」
ウラ&神木&スウ「あ…」
357356:2006/01/16(月) 23:38:52 ID:oljSSPhX
あ、スマソ被った。
358名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 23:50:10 ID:n6fAbFJm
取りあえずザーリフ陣営もまとめ。


■直属の部下
アリドド
ンボーザ
イキュ(未登場だが絶対いる)

身の回りの世話役? 多分あまり強くないと思われる。


■ユーニギ特選隊
ユーニギ
ドルグ
ターバ(未登場だが絶対いる)
ムークリ(未登場だが絶対いる)
スージ(未登場だが絶対いる)

強さ不明。


■その他
ワーナーシスターズ(双子の魔術師)

ちゃんとした力を持っている部下。
組織編制や他の部下は今後みんなで考える。
359名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/16(月) 23:56:59 ID:Oc8q+UVl
じゃあ自然な流れの>>356をとろうか…


彼方「そ、空…空飛んで…」
美咲「ひええええ…」
環希「…私、疲れてるみたい…いや、憑かれてるのかも…」

ウラ「………」
神木「………」
美影「………」
スウ「………き…記憶操作〜!」
…なんて安直な解決法だ。
ウラ「しかしこれは油断できないな…結界の準備もしておいたほうがよさそうだな」
神木「同意」
…しかしなんだこのラッシュアワーは。もはやここが現世であるということは無視されてるな…。
360名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 00:18:38 ID:TuDplNLQ
>>356
あれはヒビヤじゃなくてビビアンの間違いだった
ってことにすれば・・・・スマソ


大輔「一度にいろいろありすぎて混乱してきた・・・・とりあえず」
【別荘に帰って一度休む】
【誰かと話がしたい】
【海辺にむかって叫ぶ】
361名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 00:34:13 ID:aIblrn3h
【別荘に帰って一度休む】
…を選びたかったが無人島の裏側なのですぐには戻れない。

なので
【誰かと話がしたい】
【海辺にむかって叫ぶ】
362名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 00:46:10 ID:VJ8hBz3r
 <同盟軍まとめ>
■リーダー
未定
 ウラたちがノヴァ陣営から離反したなら、それより前に同盟軍を創設した人物がいるはず。
 詳細は今後みんなで考える。

■救世主
氷室 大輔
 言わずと知れた主人公。まだ覚醒していない。

■上級幹部
調律師ウラ=レイセン(元ノヴァ陣営)
龍炎の神木(元ノヴァ陣営)
虹猫スウ(元ノヴァ陣営)
 他にもいそうだが、現在は3人のみ。

■その他
順子
夏江
 気まぐれで大輔たちに手を貸すが、実体がない模様。時々物語の流れを強引に修正するため、
幹部クラスの強敵を異次元に引きずり込む。戦闘能力は本作最大。当然スカウターなど簡単にはじけ飛ぶ。

【誰かと話がしたい】

大輔「なぁ、彼方、これからどうする?」
彼方「うん…。なんかわけわからないから、一度別荘に帰って休みたい」
大輔「そうか…。分かった、そうしよう」
ひとまず帰ろう。場面が変われば、何事もなかったように振る舞えるだろう。
きっと他のライターたちも、一区切りつければ気持ちが切り替るはずだ。
というわけで、俺たちは別荘に帰ることにした。帰路の状況については割愛する。
はい、皆さん何事もなかったかのようにドゾー。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
363名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 01:46:35 ID:FVOMwZ34
別荘に戻ったおれたちは、とりあえず各々の部屋に戻ることになった。
大輔「ふう…」
とりあえずベッドに倒れこむ。同室の2人は今はいない。多分他の部屋にいるんだろう。
おれは今までのことを整理してみようと、脳みそを使ってみた。

(確かにヒビヤは唐突すぎた。強さもさることながら、キャラも増えすぎたしいなくていいと思う。
 設定だってヒビヤのために色々つけくわえると、面倒なことになるぞ。
 それと>>347の強さ順だが、単純に表記するのはつまらなくはないか?
 それぞれがそれぞれの技を持っていて、誰は誰に強いが、誰には弱いとかした方が面白いと思う。
 力で劣ってると書かれたスウや神木もやり方や状況によっては有利に立てると。
 書くのは多少難しいだろうけど、ジョジョや山田風太郎みたいにした方が逆に書き方によって色々できる。
 前に誰かが書いたが、「ライジンは神木やスウでは相手にならないが美影が苦手」「ライジンは神木が一番嫌い」とか。
 単純にこいつが一番とかやっちゃうと、「覚醒してあぼーん」「不意をついてあぼーん」しか
 できなくなる。それじゃあ面白くないと思うんだが…)

大輔(一応俺にはこういう考えもある…。本来ならばスレ内で議論するのはどうかと思うんだが、
   最近はちょっとキャラや設定増やしすぎたので整理する必要はあると思うんだ…)
364名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 01:47:50 ID:FVOMwZ34
↑上の2つめのライジンはハラワタに直して読んでくれい。
365名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 06:34:46 ID:ceD/6Bs3
七幹部のうち空席になったところの保管としてヒビヤをいれた。
ヒビヤはみんなよりちょっとだけ強い。ってのはどうだろう。
丘の事件も未解決になったままだし、(謎の男・一緒に落ちた日比谷悠一の行方・なぜ日比谷悠一のカードがKのカードかなど)
大輔自身の謎の解明にもなるし、今後のアンダーグラウンド編も含めキーマンになると思う。
ヒビヤ=日比谷悠一だと思うから、完全に無くしてしまうと・・・・・・
どこの陣営につくかは分からないけど大輔達の敵である事は間違いない。
丘の謎の男の右腕的存在だからな
366名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 11:47:52 ID:1DEy4RvS
>>363
俺も相性やら設定するのが面白いと思う。そのほうが戦いの幅も広がるし、ずば抜けた強さへの対抗になる。
ヒビヤは完璧になくすのはやはりアレだから、一回設定全部リセットして、『黒い剣』『リーダー格』の2属性だけ残して、強さとかはひとまず保留にしておこうよ。


ひなた「(ガチャ)センパーイ!ゴハンできたそうっスよ〜!」
色々考えごとをしていた俺をひなたが呼びにきた。
大輔「おう、今いくよ」
俺は立ち上がり、俺は日常に戻ってきたんだと自分と次の人に言い聞かせながら、みんなの元に向かうのだった。
367名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 13:57:50 ID:WJQ3PfTF
ゆかり「あ、大輔たちもこれから降りるの?」
ひなた「そっスよ〜!」
大輔「……」
部屋を出てすぐゆかりと会った。髪型は先程までと同じツインテール。
うむ…髪形違うと、やはり見た目の雰囲気もちょっと違ってくるもんだな…。
何というか、同じ服着てても今朝より幼…違う、若々しく見える。
ゆかり「ねえ、何じろじろ見てるの?何かついてるかな?」
大輔「…いや、何で髪形変えたのかなって」
ゆかり「うーん…気分転換かな。特に意味は無いよ。似合ってないかな?」

【似合ってるよ】
【以前の方がいい】

順子「というか以前の髪型ってどんなのよ?」
368名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 14:55:58 ID:o8tnBOp0
【以前のほうがいい】

大輔(まあツインテールが作れるんだから、背中位まではあったはずだろう)
ゆかり「ん?どうしたの?」
大輔「あ、ああ、なんだかその髪型に慣れなくてな。やっぱりいつものがいいかな〜、とか思ったり。いや、別に今のでも構わないぞ?」
ゆかり「ふ〜ん、まあいいや。早く行こ?」
ゆかりはそう言うと俺とひなたの腕を掴んで歩きだした。
369名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 16:13:11 ID:uSDx14f1
話を中断してスマソ。
自分の解釈をまとめサイトの指摘の方に書いておきました。

まとめサイト
http://hp14.0zero.jp/206/sss1001/
370ところで:2006/01/17(火) 21:05:03 ID:S9ZyEdx5
こっちにも書いておこう
名付け親さんや、設定さんへ
各キャラの髪形など簡単な容姿で決めていることがあったら教えてください。
まとめサイトのほうにも同じことを書いています。
371美咲の父:2006/01/17(火) 21:44:29 ID:ceD/6Bs3
月島美咲の名付け親、設定者です。
D.C.の鷺澤頼子+サクラ大戦のエリカを足して割ったような容姿を考えて作りました。
髪の色は焦茶かな?服装は派手ではないけど上品な感じかな?
細かな設定(誕生日・身長など)がもし必要なら考えます。
美咲がみんなにどれくらい好かれてるのかが一番気になります・・・・・・
372名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 22:30:52 ID:TuDplNLQ
美咲は攻略不可っぽくなってるからなぁ・・・
373名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 22:44:04 ID:TESOqrzS
金田一理恵の名付け親と、初期設定してしまった者です。
モデルはこれと言ってありません。
髪の毛の色は黒+焦茶っぽくて、あまり長くありません。そんな感じです。
何か良いのがありましたら紹介お願いします。

当初、将来の有望株として描かせて貰いましたが、
すみません。兄や大輔くん相手に殴る蹴る好き勝手やってます。
苗字については申し開きもありません。ごめんなさい。

本当のところは、三○堂 新明解 国語辞典の著者 金田一先生から勝手に貰いました。
また某有名探偵物語の主人公と同じ苗字ですが、血縁上関係があるのかどうかはわかりません。
そのあたりは許してください。
ところで理恵は、たいした理由では無いのですが、
諸事情で苗字で呼ばれるのを嫌っています。自分からもあまり名乗りません。
374名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/17(火) 22:54:03 ID:ceD/6Bs3
>>372
攻略は可能だけど、貴史と修羅場になる可能性がww
まあ作った俺が見て、貴史との途中で挿入される別のラブストーリーはほのぼのしてて個人的には好きです。
こう思ってくれてる人ほかにいないかな・・・?

まあ、これからも美咲をよろしくお願いします。

375名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 00:21:31 ID:9jwWn/h6
順子を最初に書いた者ですが…これってどういう容姿なのか書かないほうがいいよね。
ずっと不明なままの方が順子らしい気がするので、皆さんのご想像にお任せします。

なお、名前の由来はありません。ぶっちゃけ超適当です。
まさかこんな配役になるとはね…。
376375:2006/01/18(水) 00:47:51 ID:9jwWn/h6
あ、それと、雪村美影の名づけ&設定したのも私です。
大輔が寝泊りした洋館の前住人とか、大企業のお嬢様っていう設定は別の人が考えましたが、
名字・名前と性格設定したのは私ですね(性格は初期設定から大幅に変わってるけど…)。


■雪村 美影(ゆきむら みかげ)
身長:156cm
年齢:16歳(高校2年生)
血液型:O型
誕生日:1月14日

髪は長髪。腰くらいまであります。結んではおらず、ストレートでおろしてます。
髪の色は灰色か白ですね。身体つきは華奢なので、胸は貧乳です。
容姿は「メモオフ」の双海詩音を僅かに小さくした感じだと思ってくだされば大体OKです。
377ところで:2006/01/18(水) 01:29:51 ID:NrTbwDaj
ご返答ありがとうございます。
いろいろ参考になりました。
少し真面目にイラストに起こしてみようかなと思ってます。
…痛い系には、ならないようにします。
他にも、なにかありましたら、ご連絡お願いします。
378名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 01:42:17 ID:4OI0Bxvn
>>377
頑張ってください。あまり参考にならないけど俺からも…。

植原ひなた
元気だけが取り柄のキャラ。イメージはD.C.の美春あたり…というかモロにそのへんか…。
外見的特長は、身長が並かそれ以下、ということくらいしか決めてません。
服装は活発な感じのものかな、多分。
実は、最初はいい加減アイツを登場させるための「サブキャラのつもり」だったり…。
それなのに、人気投票で可愛いとかコメントされてるとは……ありがとうございます。
379名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 01:43:58 ID:LhRGkU1X
>>377
お、イラストか!それはそれは…。

自分もまとめサイトの指摘欄にウラたち三人のことを書き込んでます。見てみて下さいな。
環希に野々原、委員長に鈴木と名付けたのも自分です。
委員長はサブキャラ狙いで目立たない名前を付けようとして付けたところ、見事微妙に影の薄いキャラになりました。スミマセン…。
それと、こうやって『親』を出していったら、彼方の親は出てこないのでは…?
380名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 01:50:50 ID:4ohof8Fu
>>379
彼方さんは、最初に"アイツ"と呼称された人かな?
381名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 02:05:50 ID:Jt3jlrtz
転蓮華の名づけ親です。
こんな名前にしてすいません。あの頃はここまでまともなスレになるとは夢にも… orz

「舞−HiME」の命を褐色肌にして胸と尻を大きくしたような感じです。
自分で言っておきながら想像不可能です。ともかく、髪型はあんな感じでボサボサ。
唇の端を「ニヤ」っとつりあげたいたずらっぽい笑顔がトレードマークだと信じています。

もう一度言います。こんな名前にしてすいません。中国武術もできません。
382名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 07:51:51 ID:tymsLthe
>>377
イラスト用か!
頑張って下さい!
美咲の細かな設定とか考えてきますので、まとめサイトの方に書いときます
383名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 13:41:25 ID:LhRGkU1X
順子「てか、話進めましょうよ」

食堂につくと、まだあんまり揃っていなかった。
大輔「おお…」
食卓には豪華な、とりあえず豪華な食事が並んでいた。
俺はこれらの料理の描写は必要に応じて次の人たちにやってもらおうと思いながら、とりあえずウラさんを探した。
大輔「えーと…あ、いたいた」
ウラさんはいかにもな執事姿で料理運びをしていた。…なんてギャップだ。
大輔「あ、ウラさーん!」
ウラ「おお、大輔くん。すまない、今日は散々な日にしてしまったな」
大輔「ウラさんが謝ることじゃないっすよ。…でも、本当に安全なんすよね?」
ウラ「うむ、奴らは一時撤退をしたようだ。しばらくは安全だと読んでいる」
大輔「そうっすか」
ちょっと安心した俺。みんなにまで被害が及んではたまったものではないからな…。
ウラ「まあ、今は料理を楽しめ。俺は料理には自信があるのでな」
ウラさんが作ったんだ…。
ウラ「少しだ。基本的にはここの料理人。ゆかり嬢も少し手伝ってくれた」
大輔「へえ…ゆかりが…」
ウラ「雪村が作ったのもあるから、うまくスルーしろよ。おっと、俺は仕事だ」
大輔「………」
…何だって?まあいい、とりあえず席につくか。えーと…
【ゆかりの隣】
【彼方の隣】
【ひなたの隣】
【理恵ちゃんの隣】
384名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 18:57:44 ID:9jwWn/h6
【彼方の隣】

メインヒロインという設定(と思われる)でありながら、
丘のシーン以外ではほとんどメインらしい振る舞いを見せたことのなかった彼方。
たまにはちゃんとした出番を作ってやろうと思い、俺は彼方の席まで歩み寄る。
大輔「よ、彼方。隣いいか?」
彼方「あ、大輔…。珍しいね、私のところに来るなんて」
大輔「そんなことねーって」
俺は軽く笑いながら、どかっと席に付いた。
一日中動き回っていたためか、座ると足にしびれたような感覚が走る。
大輔「今日は楽しかったか?」
彼方「まぁね。正直言うと、私が来ていいのかどうか、不安もあったんだけど…」
大輔「杞憂だったろ?」
彼方「そうだね。ちょっといざこざもあったけど、今日は楽しかったよ」
そう言って、ふっと微笑む。
あの一時の不和など最初から存在しなかったかのように、それは自然に漏れた笑みに見えた。
美影「あーあー、皆さん静粛に…」
385名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 19:07:42 ID:9jwWn/h6
>>377
とうとうイラストか〜。頑張ってくれ、期待してるぞ。


>>379
下の名前(彼方)の名づけ親は俺です。
名字と、“アイツ”時代の設定を考案したのは別の人だけど。

なお、名前の由来はSNOWの主人公(出雲彼方)。
最初にこの名前を出したとき、彼方の性別が完全に確定してなかったようなので、
今後“アイツ”が男でも女でも登場可能なように「彼方」にしました。
386名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 21:33:20 ID:06P6F11P
大輔「ん?なんだこれ?」
彼方「どうしたの?」
目の前に出されていた料理の中になにかカプセルが入っていた
大輔「いや・・なんか料理の中になにかが・・ん?ガチャポン??」
カプセルの中には某有名キャラのマスコットが入っていた・・それと説明書
大輔「なんでこんなもんが料理に・・といいながら種類が気になるから説明書を開いてみよう」
彼方「ねぇ・・さっきからなにしてるの??」
大輔「いや・・なんでもない」
説明書には一通り目を通してから彼方に向き直る・・
大輔(だけどどういう意味だ?種類は書いてなくて注意書きだけだった・・)
説明書にはただ一言・・イラスト頑張ってください・・応援してます!だった
387名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 21:55:40 ID:4OI0Bxvn
話してる間に席はすべて埋まっていた。今度はスウまでちゃんといる。
雪村さんがひとり立ち上がり、マイク片手に何か喋ろうとしていた。
美影「本日は長旅お疲れ様でした。
   長い前置きは、おそらく誰も望んでいないでしょうから、早速乾杯といきましょう」
随分アバウトだな…。まあ腹減ってるし、その方がありがたいからいいんだけど。
一同「乾杯!!」
グラスの中身を喉に流し込む。中身はウーロン茶だ。さすがに未成年の飲酒は駄目だろう。
何人か明らかに酒と思しきものを飲んでる奴がいるが、それは本来駄目なことだ。法律的に。
ウラ「なっ!?これ酒じゃないぞ!」
突如ウラさんの声が上がる。そしてその直後、変な笑い声が上がった。
美影「…きゃはははは〜」
ウラ「ゆ、雪村…?あっ、これ俺の酒じゃないか!おい、しっかりしろ!」
388名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/18(水) 23:18:31 ID:UXv6WvIJ
プレイヤー「まさか!?この雪村さんの状態はあの時の!!ということは・・・ワクワク」
389名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/19(木) 00:54:05 ID:zevDG0cH
大輔「なぁ、夕食ってバーベキューじゃなかったか?>>255
彼方「ああ、それなら…

瑞紀「炭が無いってどういうことだい!」
稟「ひゃー、ごめんよー」

…ってことで中止になったんだけど」
大輔「へぇ…」


そんなことを話している間に、
ウラ「おい、大丈夫か?雪む…」
美影「キャハハ、うるさいですよ〜?」
雪村さんが人差し指をウラさんの口に当て、黙らせる。
ウラ「…ぬぅ」
雪村さんはコップに残っていた酒を一気に飲み干した。
美影「ぷは〜、もう一杯欲しいなぁ、ねぇ?」
神木「美影、調子乗過」
隣の席に座っていた神木が止めに入る。
美影「あらら、こっちにもうるさいのが…。黙らせますよ〜?」
そう言うと、雪村さんは神木の方を向いた。
神木「美影?」
雪村さんは無言のまま、両手を神木の頬に添えた。少し神木が慌てる。
神木「美影、何を…?」
そのまま顔を近付けていって…。ってこれはまさか!?

【止めたほうが良い】
【いや、見ていよう】
390名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/19(木) 02:13:31 ID:KFf0d2G1
【止めたほうがいい】

そのまさかだった。
ぶちゅ〜〜〜〜〜〜
神木「〜〜〜〜!!」
熱烈なDキス。
一同「!!!?」
騒然とする一同。恩田はしっかり写真を撮っている。抜け目のない奴め…。
てかそろそろ止めなきゃマズイ。またあの時みたいになったら…いやまあそれはそれでアリかも…
大輔(…ちゃうちゃう!!)
何を考えてるんだ俺は!とりあえず止めるぞ!
雪村さんは神木さんをやっとのことで離す。
美影「ふぅ……どうら〜!」
神木「ぁぅ〜………」
神木さんはそのまま椅子にへたりこみ、放心していた。お気の毒に…。
俺は雪村さんに対峙する。
大輔「お、おい雪村さん、そろそろ…」
美影「むぅ〜うるはいれふよ〜!」
そう言うと雪村さんは今度は俺の両の頬を掴み…ってオイまさか!?
391名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/19(木) 08:49:31 ID:FArCdMI6
大輔(うわー雪村さんの顔が接近このままではさっきの神木と同じように?ドキドキ)
今まさに雪村さんの唇が触れ合う寸前5秒前・・その時突如左右からダイビングヘッドをかます影があった
理恵「させないんだからーーーーー」
ゆかり「だめーーーーーー」
ドカーーーーーン(会心の一撃が大輔の両脇腹にヒット)
大輔「ぐぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー」
さらにタイミングが悪いのか傍で必死に食べていたスウに激突・・
スウ「にゃ?にゃぁぁぁぁ」
大輔「ぐぇっ・・」
理恵「いたたたた・・」
ゆかり「うーん・・あれ?雪村さんしっかりして・・」
美影「えへへ・・あひゃひゃひゃ・・・」(すでに失神してるようだ・・)
スウ「むぐっむぐっ・・ん〜〜〜〜」
大輔「うむむむ・・うぐぅぅ」
一同「!???????」
ゆかり「ちょっとあんた達・・」
理恵「なっなにしてんのよ・・・」
彼方「むっかぁぁっぁぁ」
恩田「えっと貴史探偵これは・・どういう状況ですか?」
貴史「そうですね大輔がスウちゃんを押し倒してDキスを無理やりしてるとしか言えませんね」
恩田「ではこの後どうなるのでしょう?」
貴史「そうですね修羅場に期待ってとこですね」
ヒロイン達「ブチッ・・」
何かが切れる音がしたのは二人のトークが終わって3秒後だった
392名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/19(木) 18:37:01 ID:Fm/BRK5B
唇が離れる際、ぽん と小気味良い音がしたような気がした。
スウ「うニャー…」
…待て、ちょっと待て、俺は今何をした?
そういえば何故スウは人の子の姿でここにいる?
昼間もそうだった。何故、皆と一緒に何の疑問もなく平然と船に乗っていた?
…!!そ、そうか記憶操作か!?既に記憶操作が行われていたんだ。
なるほど、それなら合点が行くってもんだな。わっはっはっ。

俺の脳みそは問題を微妙にすり替えることで現実逃避っぽい考えに至っていたようだった。

スウ「…おい」
大輔「はい」
現実に引き戻された。
…俺は何故か敬語になっていた。
スウ「…お前は魔導の巫女に接吻をしたニャ」
大輔「……」
スウ「それもあんな激しいヤツ…。ニャ!」
スウは真っ赤になっていた。

神木「掟」
ウラ「…うむ、仕方なかろう」
何?ウラさん、その申し訳なさそうな顔。
ウラ「…魔導の巫女はな、その高い魔力に護られているので、普通には唇なんて奪えない。
  いや奪われてはいけないのだ。もしそうなった場合、唇を許した者と一生を添い遂げなくてはならないのだ!」
一同「何いいい!!」
大輔「何それ?」
スウ「そんな訳だからダーリンよろしくだニャ」
スウはいつになくもじもししていた。
393名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/19(木) 21:43:31 ID:KFf0d2G1
大輔「………」
スウ「………」
一同「………」
美影「……すうすう」
今俺が一番欲しい魔導アイテムは間違いなく時の砂だ。この瞬間ほど自分の行動をリセットしたいと思ったことはない。
彼・理・環「……だ〜い〜す〜け〜!!!?」
恐怖どころ三人がドスのきいた声で俺の名を呼ぶ。さて、お約束祭りの始まりだ。すまんな餃子…俺は死ぬかもしれん…。
なんてことを考えていたら、鉄拳が俺の視界にどアップで出現した。
…しまった!シャドウすら気にならないほどの現実逃避を…
環希「不潔よーー!!」
クリーンヒット。チンへのフックがKOパンチである。か、顔はやめな、ボディにしなボディに…
理恵「この変態が!!」
ジャストミート。腹に強烈なボディブロー。いやごめんさっきのやっぱナシ。暴力をやめて暴力を…。
彼方「あほーーー!!!」
とどめの彼方の右ストレートが俺の頬に命中。
ボグシャーと、うすた漫画風の擬音を響かせながら、三国無双の雑魚兵のように回転しながら吹っ飛ぶ俺。
そんなものを食らって意識を保てるわけがなく、とりあえずフェードアウトするのだった。
394名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 00:00:18 ID:+V1pRZz/
―――う・・・・騒がしいな

ゆかり「はは・・・はははは・・・」
蓮華「ちょwwそれ醤油やなくてソースや!」
ゆかりの引きつった笑い声やみんなの騒ぎ声が聞こえる。どうやらまだ納まってなかった。
正直ここにいづらいな。


どうやってこの修羅場を乗り越えるか
【そのまま寝たふり】
【起きてみんなと話し合う】
【こっそりこの場から立ち去る】
【久しぶりにネリネスク水フィギュアの出番だ!】
395名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 07:24:50 ID:89VVA/vQ
【久しぶりにネリネスク水フィギュアの出番だ!】

ええい!ままよ!助けてネリネ!
俺は誰にも見えないようにポケットのなかのネリネスク水フィギュアをぎゅっと握りしめた。
………しかし何も何も起こらなかった。
大輔「はうう……………」


いや奇跡は人知れずそのとき確かに起こっていた!


−−−同時刻ゆかりの家の玄関前

さとり「……あら?」
???「……………」
さとり「あなた、誰?」
???「……………」
小百合「ただいま」
さとり「あら小百合おかえりなさい」
小百合「………ん?このコ、誰?」
???「?」
さとり「それがね玄関先に座っていたの」
小百合「……………」
さとり「それよりも、あなたポッキー、………犬知らない?これくらいのゴールデンレトリバーなんだけど?」
???「くん?」
小百合「ねーねー、それよりもさー、何であんた水着なの?それもスク水……あんた、やばくない?」
さとり「こら小百合!、そんなに言うもんじゃないよ!ほらあんたも、
   そんなとこ座ってないでちょっていらっしゃい」
???「わん?」
396名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 09:01:46 ID:MLVmTpU7
場所を移して風呂場
こっそり食堂から忍びのごとく逃げ出した我らが主人公が風呂場に逃げ込んでいた
大輔「はぁ・はぁ・はぁ・・ふぅ、どうにか抜け出してきたぞ・・にしても掟って聞いてないよそんな話まぁスウは好みだが・・」
ー脱ぎ脱ぎーガラガラガラ
大輔「まぁいいや風呂に入って現実逃避しよう・・ふんふんふん♪」
大輔が風呂で一人浸ってるころ食堂では・・会議が行われていた
スウ「だから掟ニャンだって・・もし破ったりしたら・・大変なことになるニャン」
ウラ「(まぁ確かに・・振られた瞬間一生ネコの姿のまま魔力も無くなる・・マズイ)」
彼方「だから何が大変よ?はっきりしろぉぉぉ!!!」(切れてます)
スウ「ぅぅぅぅ・・それは言えないニャン・・」
ゆかり「それじゃあ納得できないわよ?」
理恵「それに大輔とのキスなら私もしたし・・前スレで・・あっ」
一同「なにぃぃぃ??」
貴史「大輔・・なんてうらやま・・いや不届きな奴・・俺が天誅を下してくれん」
スウ「待つニャン!愛人の一人くらい気にしないニャン!ダーリンとスウの愛は永遠ニャン!」
そう一言いうとスウは赤くなりながらクネクネしていた
理恵「あっ・・愛人だとぉぉぉぉぉ????」(ブチブチブチ)
その頃風呂場では・・
大輔「ふぅきもちいい・・少し体中腫れてるが・・しくしく・・ん?誰か入ってきた貴史かな?」
蓮華「いよぉ・・ここにいたんか大輔」
ひなた「先輩はずかしいけど来たッス・・ポッ」
大輔「なっっっなにーーーー蓮華にひなた・・なぜ・・ここは男湯だぞ?」
蓮華「うふふふふっ!ええやんか一緒くらい!なぁひな」
ひなた「はいっス!お背中流しますよ?せ・ん・ぱ・い」
二人は同時にアイコンタクトをしていた
二人「(スウちゃんに取られるくらいならここで既成事実を・・うふっ)」
397名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 09:49:13 ID:N38NEr+y
社員乙
398名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 11:09:41 ID:TbblBeJF
―食堂―

理恵「だいたいあの変態は…今日も今日とてひなたさんの裸を…」
な、なんだってー!?(AA略)
貴史「うぬぬぬぬ…許すまじ大輔!!」
恩田「変態は廃棄処分するのが世のためだ!!」
明日香「あんたが言えるかっての…」
理恵「ねえひなたさ…ってあれ…いない」
環希「蓮華もいない…あいつら確か相当飲んでたよね…大丈夫かな…」
神木「酒!?未成年禁止!」
ゆかり「てか何で飲んでるのよあのコたち!」
瑞紀「いやなかなかイケるクチだったぜ?」
一同「アンタか!」


―“男”湯―

俺は氷室大輔。不思議体験巻き込まれ男だが、少なくともパーソナリティはどこにもいるごく普通の高校二年生だ。
が、さっきいきなり『人生の伴侶』フラグが立って、三人の女の子にちり紙のように吹っ飛ばされ、そして今は…
ひなた「はいりますよせんぱあ〜い」
蓮華「えんりょしなさんなや〜」
…貞操の危機にあった。
399名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 11:15:47 ID:sRlNnEbJ
最近話が進んでいてROM専門だったプレイヤーが我慢出来ずに独り言を漏らした。
「大輔モテすぎだろ…実はかなりのイケメンなのか?
 大輔の名付け親は誰だろ?その辺聞いてみたいかも。
 あ、イラスト描くって言う神様、がんがって下さい」
400名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 19:11:24 ID:ZcYCOFt7
順子「>>399、良かったらシナリオも書いてね。みんなで作るスレだから、歓迎するわよ」
夏江「ついでに言っておくと、大輔の名づけ親は今書いてるライターよ。名字は別の人だけどね」


大輔「よ、寄るなっ!」
蓮華「うわ、今のごっつ傷ついたわ…」
ひなた「そんなこと言わなくてもいいじゃないですかぁ〜」
大輔「こ、こんな展開ってあるかっ? 今のところギャルゲーじゃ見たことないぞ!」
蓮華「何言ってるの。ここはイレギュラー満載の空間よ」
ひなた「そうッス。さぁ、覚悟してひなたたちの毒牙にかかるッス」
大輔「くっ…。一体どうすれば…!」

【泣いて助けを乞う】
【何とかして逃げる】
【お風呂でパワーアップ! 今度こそネリネスク水フィギュアの出番だ!】
401名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/20(金) 21:12:11 ID:MLVmTpU7
【何とかして逃げる】
大輔「分かった・・覚悟したよ」
蓮華「ほぉぉ??いい度胸やなぁ〜」
ひなた「ひっく・・へらへら〜」
そこで、すかさず大輔は走った・・
蓮華「あっ?まっ・・まてやぁぁぁ」
大輔「待てといわれて待つ奴がいるかぁぁぁ・・よしここで篭城だぁぁ」
大輔は近くのサウナ室に逃げ込んだ
大輔「ふぅ〜ドアを内側からロックしてと・・よしこれで後は助けが来るまで待つか」
ひなた「先輩?そんな所でいつまで耐えれるんスか?」
大輔「うっ・・そういえば俺はあまりサウナには強くなかった・・暑い・・・」
蓮華「ほな・出てきて運命を受けなぁ!悪あがきやで〜〜〜ぇぇぇ?」
絶体絶命の主人公ここにあり
402名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 01:57:36 ID:Z0htCUkv

どのくらいたったんだろう…。さすがにもう限界に近い。しかし出たら出たでまずいことになってしまう。が、命には替えられない…。
大輔「うぉぉ!」
バン!と戸を開け、サウナから飛び出た。
大輔「ひなた、蓮華、来るなら来て…?」
風呂場の床には倒れている二人がいた。
蓮華「ぁぁう…」
ひなた「きゅう…」

まぁ、酒飲んで風呂で暴れれば逆上せるのも無理はないな…。タオルもはだけてる…ってやばくないか?み、見えそう…。
ひなた「ぅぅ…」
うわっ、動くなひなた。タオルがズレ落ちて……ん、なんだ、下は水着か…。
大輔「はぁ〜、危うく危険な流れになるところだった…。それより二人を運んでやらないとな」

403名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 03:47:48 ID:8JZxBBY5
〜そのころのゆかりの家玄関前〜

さとり「ところで小百合、合宿はどうしたの?」
小百合「調子が悪くなったから帰ってきたの。風邪みたい…」
澪「…それでは私たちは箱根に戻るから。養生しろよ」
さとり「あら、澪ちゃんも来てたの?せっかくだからお茶でも飲んでく?」
澪「いえ、お構いなく。顧問の先生が車で待ってますので……ん?」
???「…わ、わん?」
澪「お前……何か妙だな。人間か?いや、違うな」
小百合「ちょっと…。そりゃ見た目怪しいけど、それはあんまりだよ…」
澪「病人は黙って養生してろ。で、お前何者だ?もし“あっち”の刺客であれば容赦はしない…」
???「わ、わうぅぅ……わん、わおん!」
澪「何、お前があいつ…?なるほど、言われてみれば確かに…。
  ……ほう、誰かが助けを呼ぶ声が聞こえたら、この姿になっていた…というのか」
???「わん!くぅんくぅん」

さとり「ねえ、さっきから一方的に会話してるけど…大丈夫なの?」
小百合「うーん…あの人も時々おかしいからなぁ…。それにしてもポッキーどこいったんだろ?」
さとり「そうねぇ…一応ゆかりに電話しとくべきかしら」
404名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 18:41:11 ID:Usrl6wEK
小百合視点

さとり「あ、もしもし、ゆかり?」
小百合「…ねえ澪さん、うちのお姉ちゃんね、今沖縄行ってるのよ
   もう、ふざけんなって感じ?あたしも誘ってくれれば良いのに」
澪「……………恩田……シメる」
あれ?澪さんは、合宿はどうした?とか突っ込みは入れてこなかった。
かわりに澪さんは握りこぶしを震わせていた。…昼間からずっとこの調子だった。
さとり「え?なーに、どうしたの?急にそんなに怒って……大輔くんと喧嘩でもしたの?」
…何となく電話の内容が気になる。
さとり「まあまあどうしたの?今度は泣きそうな声出して、え?あらー、まあまあ!あははははははっ!」
お母さんは突然笑い出した。
さとり「………え?笑い事じゅない?ふんふん…まあ、余所の人に取られないように頑張りなさい」
そこで電話は切れた。
???「きゅーーん」
小百合「お母さん、お姉ちゃんどうしたの?」
さとり「え?あはははははは、それがさー、ゆかりの奴。くっくっくっくっ…」
小百合「?」
さとり「今取り込んでたみたいでさ、それでたった今、ばっちり見ちゃったんだって!
   大輔くんの、…………あははははは!人並みだってさ!くくく」
小百合「……なんじゃそら?」
405名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 19:50:13 ID:EJDECJP4
>>1の管理人じゃないけど、一気に全部読みたいという人のために、
前スレのカキコを全部コピってきた。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/s_t_k/MGSTS-4.1.txt

注:テキストファイルに簡易的にコピペしただけで、編集は一切行っておりません。
それゆえ、見やすく整理もしていないので、多少の見難さはご容赦くださいませ。
また、たかがテキストファイルと言えど、容量は500KB近くあり、かつ行数も凄まじいため、
FTTH(光)回線接続されたPCでも、全文表示されるまでには少々時間がかかります。
予めご了承ください。
また、当方のHP領域はそれほど大きくないので、予告なく削除する場合があります。
ちゃんと取っておきたい方は、各自で全文をコピーし、ご自分のPCに保管してください。
406名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 20:56:53 ID:MseEQotv
乙。
ジェノサイドカッター!
407名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 22:15:39 ID:bvX5oxBo
>>405
乙。
ヨン様が華麗に4get
408名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 22:45:12 ID:TgLk+Jkg
>>405乙、また唐突なまとめをしたな」
409名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 22:49:46 ID:Z4GDT7zy
乙。
順子男かよ!
410名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/21(土) 23:21:36 ID:bvX5oxBo
そう、沖縄は前スレ12の悲願(違うけど)
411405:2006/01/22(日) 00:06:50 ID:oc/2pjfX
>>410
ごめん、俺がその前スレの12です('A`)


>>402からスタート。
と一人呟いたところで、ちょっと冷静になる。
大輔「しかし…運ぶにしても、俺一人でこいつら二人も運べないよな」
大輔「さて、どうしようか…」

【ひなただけ運ぶ】
【蓮華だけ運ぶ】
【ウラさんを呼ぶ】
【3度目の正直! 今度こそネリネスク水フィギュアの出番だ!】
412名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/22(日) 00:27:31 ID:Q1yhY2kC
【ウラさんを呼ぶ】

とりあえず、タオルを腰に巻いて…と。
うーん、今は早急に事態を解決せねば。目の前にはアブナイ姿勢で倒れる半裸の女の子2人。俺に至っては裸にタオル。
い、いかん。誰かに見られたらそれこそ命はない! ええと、こういう場合頼りになるのは…ウラさんか。
さっそくモコドを使ってスウに連絡して、ウラさんに伝えて…って、駄目じゃん!
この騒ぎの元凶はスウなんだよな。決して俺ではないぞ。俺はぼろ雑巾のように吹き飛ばされた憐れな被害者なんだ。
「おーい、ウラさーん」
と、混乱してつい叫んでしまう俺。当然、みんな気付くわけでありまして…。大勢の足音が近づいてきて…。
ゆかり「大輔!」
真っ先にゆかりがドアを開けた瞬間、俺の股間のタオルがはらりと落ちて…。
ゆかり「き…きゃあああああああああ!」
413名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/22(日) 11:44:55 ID:XJwo7sM0
大輔「あ」
環希「何?どうしたの、ゆかり!……あ」
彼方「え?あ」
理恵「……」
神木「嗚呼」
明日香「えーと」
美影「…まあ」
スウ「にゃ」
ウラ「ほほう」
美咲「じーっ」
恩田「とりあえず写真に撮っておこう」

はうう!?見られた。
みんなドアから覗いていた。
大輔「…あのう」
環希「馬鹿ーーー!と、とにかく、なんか着ろーー!」
大輔「ぐほお!?」
環希の右ストレートが俺の右頬に炸裂した。思わず意識が飛びそうになった。
ゆかり「あ、揺れ…」
ゆかりが真っ赤になっている。

環希「とにかく後々!蓮華とひなちゃんを連れて行こ?」
美咲さんと明日香がぐにゃぐにゃになった蓮華とひなちゃんを連れて行く。

貴史「大輔」
大輔「な、何だよ?」
貴史「お前、後で軍法会議な」
大輔「…はうう」
貴史「とりあえず、その人並みなもん隠せ、な?」
大輔「うおーん」
俺は泣きそうになった。
414名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/22(日) 22:54:54 ID:OaD4DHqa
ここまでプレイヤーは思った。
「それはいくら何でも大輔可哀相すぎだろ…」
415名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/22(日) 23:03:43 ID:GNaW5lN0
俺は海を眺めてた・・・
このままさっきの事を忘れたい・・・
大輔「ふう・・・なんだかついてないな・・・」
ざっざっざ・・・
砂浜を歩く足音が聞こえる・・・だれかが近付いてきた。
大輔(ああ・・・一人にしてほしいな・・・)
振り向かずに俺は海の遠くをみつめていた。
??「元気だしなよ。その・・・そんな落ち込まないでさ」
振り返ったそこにいたのは・・・
【ゆかり】
【理恵ちゃん】
【彼方】
416名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/23(月) 00:07:37 ID:HsBD8kwg
【彼方】

もう日は落ちており、あたりは満天の星空だった。
砂浜に小波の音が絶え間なく聞こえる。
彼方「あはは、まあ災難だったね」
大輔「……」
俺はあの後本当に軍法会議にかけられた。
婦女暴行を言及され、特に恩田からは死罪を言い渡されたが、
あの後意識を取り戻したひなちゃんと蓮華がなんとか誤解であることを言ってくれたので、
とりあえず無罪になった。ついさっきのことだ。
…恩田に言われちゃ、おしまいだい。

彼方「男湯だったもんねえ」
大輔「うう」
彼方「しょげんなって、こんなに綺麗な夜空なんだから。もったいないよ?」
彼方は俺の前に立ち、両手を広げて天を仰ぎ、くるっと身をひるがえす。
そんな彼女に思わず見とれる。

彼方「だからさ、昼間に大輔も言ってたじゃん。せっかく沖縄まで来てさ、もったいないよ〜?」
大輔「……なんか、懐かしいな」
彼方「え?」
大輔「いや、こうやって2人で、空とか見るの。なんかさ、懐かしいなって」
彼方「そうだね、去年の夏とか、水泳部の練習が遅くなってさ、蓮華はそのとき早く帰ってて」
大輔「そうそう、丘の上に寄り道してさ」
彼方「ふふ…懐かしい…か。大輔にとっては、懐かしいんだよね?」
大輔「え?」
彼方「あたしは、…あたしは、昨日のことのように覚えてるよ」
大輔「……」
彼方「へへ、本当はね、この半年引きこもってた訳じゃないの」
大輔「あ」
彼方「ちょっと訳があって日本を離れてたの。学校には言ってなかったから大変だったけど。みんなには内緒ね」
417名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/23(月) 01:25:22 ID:HTnuOEO7
月明かりで見る彼方の横顔に、おれは胸がどきっとなった。
大輔「な、なあ、彼方」
彼方「? なあに、大輔?」
彼方が笑顔で振り向く。またしても胸が高鳴る。
大輔「い、いや……その…」
彼方「ふふ。へんなの」
胸がどきどきする。う、う〜む…。彼方って…彼方ってこんなに可愛…
大輔「な、なあ彼方!」
彼方「だから、どうしたの?」
大輔「えーと…そ、その……そ、そういうことはさ、あー、い、言いたくなかったら…」
彼方「? 大丈夫よ。最初から大輔だけには話すつもりだったから」
大輔「い、いやそういうことなら、いいんだけど…」
く、くそう…胸の高鳴りが止まらない! おれだって半年待ったさ! この半年…ただ過ごしていたわけじゃない。
でも、でも今は…そういうことを考えちゃ駄目なんだ。
今、おれが、おれたちが直面している事件…これが解決しなきゃ駄目だ。駄目なんだ……。
418名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/23(月) 03:07:25 ID:ccJmu0XU
一方その頃−美咲視点

貴史「あ、いたいた。美咲さん、ひなちゃん花火しようよ、花火」
美咲「花火?」
ひなた「わーやるっす、やるっすー」
私がひなちゃんと一緒に、ひなちゃんの酔い醒ましを兼ねて
別荘の庭をあちこち見て回っていたら、貴史くんがやってきた。
そういえば最近貴史くんと一緒にいることが多くなったかな。
別に悠一のことを忘れたわけじゃないけど、まあ貴史くんや理恵ちゃんや大輔くん達と一緒にいると
悠一がいなくなって辛かったときの気持ちが薄れるって言うか。
そんなこと言ったら悠一のやつ怒るかな?
悠一には戻ってきて欲しいけど、でも私は、そのとき悠一にどう接すれば良いんだろう。
ひなた「美咲先輩?何ぽーっとしてるっすか?」
貴史「な、行こうよ。実はみんなにはもう言ってあるんだ。…大輔と彼方だけ、姿が見えないけど」
ひなた「ええ!ショックですー」
貴史「ははっ、心配いらねーって、花火の音が聞こえ始めりゃそのうち現れるさ。多分だけどな」
美咲「ふふ。行きましょ?」
まあ良いか。悠一のことは、また後で考えよう。
419名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/23(月) 03:34:18 ID:9ixWr9z4
プレイヤー「あれ?美咲は確か悠一の事を悠ちゃんって呼んでいたはず。」
420名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/23(月) 04:44:24 ID:DgslJ6dp
順子「心の中だから、この場合呼び捨てでも良いんじゃない?
  だってー、呼び方合わすの難しいしー。
  第一、人の呼び方なんて気分で変わることあるしー。
  過去ログ調べるの面倒臭いしー」
夏江「言い訳は見苦しいだけよ!てか、あんた男?」
順子「……さあ?」
421418:2006/01/23(月) 13:52:04 ID:ccJmu0XU
間違えた
422名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/23(月) 19:38:23 ID:N2W+8zLM
>>417から

そうだ…まずはノヴァとザーリフを倒さなければならない。
こいつらを倒さないことには、平穏な毎日など送れるはずはないのだから。
大輔「彼方」
俺は彼方の手を握る。
普段は躊躇するが、このときは何故か自然にそうすることが出来た。
彼方「な、なに?」
大輔「今は…まだ話さなくてもいい」
大輔「お前の話がどういう内容でも、きっと今言うのは相応しくないと思うからさ、だから…」
俺は少しうつむき、しかしすぐに顔を上げ、彼方の整った面立ちを見つめた。
夜空の月を映した瞳が、細波のように微かに揺れている。
大輔「もうちょっと待ってくれないか? ケリつけて来るからよ」
夜の潮騒が、残響のように二人の間を通っていく。
それは、まるであの頃のように…。
そして…
また、あの頃と同じように…
彼方「大輔…うん、待ってるよ」
彼方の笑顔が、すぐ近くにあった。
大輔「ありがとう。それじゃ、もう戻ろうか、貴史たちに怪しまれるぞ」
俺は気恥ずかしさから、そそくさと立ち上がり、尻に付いた砂を、一際大きな音を立てながら払い落とす。
彼方「あ、そうだね」
大輔「先に行くからな!」
彼方「あ! ちょ、ちょっと待ってよー!」
423名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 00:54:04 ID:0ju8ZG1L
彼方の声を背中に受けながら、俺は足早に歩を急いだ。
(あー! くそ、恥ずかしいー!)
沖縄の暑さとは関係なく顔が火照る。
(台詞もそうだけど……彼方の手握ったのって…俺もしかして初めてじゃないか?)
思い出してみればそうだ。第一、俺と彼方は今までそういう雰囲気になったことはない。
憎まれ口を叩きつつ、いつのまにか笑いあっている。そんな関係だった。
(そういやあ…風呂場で○○○見られた直後だったのか!)
ますます恥ずかしくなった俺は身をよじる。うお、足がもつれた!

そんな大輔を、彼方は優しく見つめていた。
424名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 01:57:47 ID:1HANITuz
貴史「おらおら〜!」
理恵「わ、バカ兄貴!こっち向けるな!」
明日香「風情がないな…」
俺たち二人は海岸で花火をしていたみんなと合流し、ささやかな花火大会となった。
スウ「にゃ〜…」
神木「綺麗…」
ウラ「ふむ、これがハナビというものか。なんと見事な…」
大輔「まだまだ、本気出したらこんなもんじゃないっすよ」
花火の発する色とりどりの炎が、俺たちの顔を照らす。
ひなた「はあ〜いいっス〜やっぱり夏は花火っスね!」
彼方「…今は春でしょうが」
ひなた「あ……まあまあおねーさま、カタイことは抜きにしましょうよ!!」
彼方「ふふ、そうね…。…ホント、すごく綺麗…」
ひなた「………(おねーさま…いつもより綺麗…かも)」
光に淡く照らしだされる顔は、どれも楽しげで

美咲「こんな小さなものでも、花火を見たら…悠ちゃんを思い出すな…」
ゆかり「え?あ…」
美咲「今頃どこで何してんだろ…」
ゆかり「美咲…」
美咲「え?ああ落ち込んでるわけじゃないよ。今はみんながいて、楽しくて、それで十分だしね」
今このときは、過去とか未来とか悩みとか使命とか関係なく、ただ七色の炎に見とれていた。
雪村「うー頭いたい…」
蓮華「ウチもや…てかウチらだけこんな脈絡のないセリフなんやな…」
最後の線香花火が落ちるまで、俺たちは静かに花火を楽しんだ。
425名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 04:14:55 ID:tL/zcZpK
延々と繰り返される波の音・・・・・・
私は一人海辺に座っていた。
みんなはトランプ大会をしてるみたいだけど、私はちょっとだけ一人になりたかった。
・・・花火・・・
懐かしいな・・・近所の公園で毎年夏には悠ちゃんと二人でよくやったな。
今年の夏は・・・もう・・・
空には満天の星空。
なのに、さっきから何か心に引っ掛かるものがある。
(私・・・どうしたらいいの・・・?)
瞳には一筋の涙が流れた。
426名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 06:20:04 ID:YSch3oRu
???「ねえ、どうして泣いてるの?」
突然背後から誰かが顔を覗かせてきた。驚いたことにその人は…、
美咲「…えっ…?み、澪さん…?何でここに?」
ミオ「あれれ、何で名前知ってるの?今はじめてあったと思んだけどなぁ…。あ、エスパーってやつ?」
美咲「あ、あれ?や、やだ…人違いだったみたい。ごめんね…」
すごくよく似てたけど、言葉遣いとか雰囲気とか、私の知ってる澪さんとは全然違っていた。
ミオ「そう…。で、どうして一人で泣いてたの?よかったら聞かせてよ」

美咲「……去年の夏にね、私の大切な人が行方不明になっちゃったの」
私、何話してるんだろ。相手は知らない人なのに…。知ってる人にそっくりだからかな…。
美咲「その日も、今日みたいに花火やってて…それで昔のことを思い出しちゃった…。
   馬鹿だよね…。せっかくの旅行なのに、もういない人に縛られて…」
何でだろう。知らない人の前なのに涙が止まらない…。
ミオ「…勝手に諦めちゃ駄目だよ。行方不明ってことは、まだ生きてるかもしれないってことじゃない」
美咲「でも…もう半年以上も…」
ミオ「大丈夫だよ。世の中には十年以上前にいなくなった友達に再会できた人もいるんだよ?
   信じ続ければ…また会えるよ。…私が…そうだったから。…って、まだ昔みたいに一緒にはいられないんだけどね…」
ああ、そうか。この人も私と同じだったんだ。大切な人を失って…だけど、それでも強く生きて、信じ続けて…。
美咲「私もまた会えるかな…また会いたいよぅ…」
私は無意識のうちにミオさんに抱きついて泣いていた。
ミオ「…信じようよ。諦めなければ、きっといつか昔みたいに戻れるよ…」

ミオ「ごめんね。勝手にプライベートな話聞いちゃって…」
美咲「ううん、いいの。私も何だかすっきりしたから。ところでミオさんも旅行ですか?」
ミオ「残念だけど違うかな〜。探し物押し付けられちゃって…。これによく似た奴だけど知らないかな?」
そう言うとミオさんは、バッグから金色に光るカードを取り出した。
427名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 13:26:11 ID:SmuzAidP
美咲選択
【知ってると言う】
【知らないと言う】
428名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 15:16:11 ID:1HANITuz
【知らないと言う】
金色に光るカードは、綺麗、という感じではなく、不気味、と形容する方がしっくりくる。こういうのを「まがまがしい」と言うのだろう。
美咲「ごめん、私には何も…」
こんな不思議なカード、間違いなく見たことすらないだろう。
ミオ「ふーん、そっか。他の形をとって存在…ううん、やっぱりいいや」
美咲「?」
ミオ「あー気にしないで(わざわざ説明するのもめんどいしね)さてそろそろ行かなきゃ…」
美咲「ごめんね役にたてなくて…」
ミオ「いいよいいよ、聞いたのもついでみたいなもんだし」
美咲「でも…」
ミオ「見つからなくても許してくれるよ。ヒビヤさんそういうとこ甘いし」
美咲「!?ちょ…待って!今…ヒビヤって…」
ミオ「え?うん、ヒビヤさんは私たちのリーダーだけど?」
美咲「リーダー…?」
ミオ「そ、リーダー。じゃ、私そろそろ行くね。ありがとうね」
美咲「待って!」
次の瞬間、まばゆい光が辺りを照らし私は思わず目をつむる。
目を開けた時には、ミオさんはまるで最初からそこにいなかったかのように消えていた。そこには純白の翼が無数に舞っているだけ。
美咲「消え…た…」
明らかに非現実的。だけど私はそれに驚く余裕はない。
美咲「悠ちゃん…」
ミオさんが去り、この場にいるのは私ひとり。寂しさが、悲しみが、会いたいという気持ちが、私のすべてを支配していく。
美咲「ねぇ…どこにいるのよ…」
風に舞う白い翼の中、私はただひたすらに、泣いた。


???「ヒビヤ=ノヴァ陣営の設定で書きました」
429名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 16:05:12 ID:tL/zcZpK
私は寂しさから財布に入っていた悠ちゃんのカードを取り出した。
美咲「え?・・・これ・・・は・・・!?」
カードは金色に輝いていた。その光は先程のミオさんが持っていたのとは対照的に優しく、まるで私をつつみ込むかのようだった。

貴史「あ、いたいた!探しましたよ!さっきからずっと戻らないから心配しましたよ!って・・・えっ!?」
ばさっ
私は貴史くんの胸で泣いていた。
美咲「貴史くん・・・私・・・怖いよ・・・どうしたらいいのか・・・」
貴史(・・・)
【ど、どうしたんすか先輩!?】
【何も言わず抱き締める】
【先輩・・・やっぱ胸でかいっすね・・・】
430名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 19:08:22 ID:A1Z0FPmp
順子「あれ? ミオって今、ワーナーシスターズと交戦中じゃないの?」
夏江「それなりの時間経ってるから、ひと段落ついたんじゃん?」


――同時刻。ワーナーシスターズ。
ワー「結局会えなかったね〜、ノヴァ陣営のあいつ」
ナー「そうだねぇ、折角殺せるチャンスだったのに、残念!」
ワー「ま、今度会ったら、その時に私達が最強の魔術師だって証明してあげましょ」
ナー「キャハハッ、そうだね〜海の藻屑にしちゃおうか!」
ワー「藻屑になんてしたら呆気ないじゃない。どうせなら苦しめて殺さないと」
ナー「えー? それ余裕ぶっこき過ぎじゃない〜?」
ワー「そうかな?」
ナー「そうだよぉ。三流悪役って、無駄なことしゃべってる間にやられちゃうんだよ」
ワー「う〜ん、確かにそうかも」
ナー「でしょ〜?」
ワー「あ〜、それにしても、なんか暴れ足りないなあ。ちょっと手近な町でも破壊してく?」
ナー「キャハハ。ワー、ナイスアイデア! この前のクメナ村なんか、腕鳴らしにもならなかったもんね」
ワー「あ、ナー。あそこなんか良さげじゃない? 同盟軍に帰属してる町だし」
ナー「ホントだ。平和そうだねぇ。ちょっとクレーターでも作っていこうか〜」
ワーナーシスターズ「キャハハハハ!!」
431名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/24(火) 23:27:01 ID:xYIsdbBO
−同時刻 沖縄本島−

波打ち際でたたずむ男が何をするでもなく、たたずんでいる。
ハラワタ「…騎士か」
砂を咬む足音に振り向くと、そこには仲間の青年がいる。
闇の騎士「……」
ハラワタ「久しぶりにウラにあったようだな。どうだ? 奴は元気していたか?」
闇の騎士「貴様の知ったことではない。それより、ヒビヤはどうだ?」
ハラワタ「何の問題もない。記憶も、力も、全て覚醒しているわ」
闇の騎士「……まさか、貴様が連れてきた少年が“要”だったとはな。最初から知っていたのか?」
ハラワタ「まあ、な。私は元々それを探しに“こちら”の世界に来ていた。しかし…夢魔も、人間も何なのだろうな」
闇の騎士「ほう…珍しく殊勝な顔つきをする。どういう風の吹き回しだ?」
ハラワタは、静かに口を開いた。
ハラワタ「私はヒビヤを覚醒させた。予想通りヒビヤは我らのリーダーになったよ。それが“要”たる奴の使命だからな。
     だが…今ではどうだ? 奴は我々よりもノヴァ様の思想に忠実だ。夢魔である我々より、人間の奴が、だ。
     少し前まで、愛していた世界を、愛していた友人を、愛していた全てを……
     それをするのに正当な理由がある我々よりも、やっきになっているのだ。……私にはわからん。私にはできん。
     もちろん奴を覚醒させたのは私だ。私は私の役目に従ったまでだ。それもノヴァ様の思想を信じているからだ。
     しかし…ヒビヤはどういう思いなのだ? それを考えるたび、私は…恐ろしくなる。ヒビヤも…奴を覚醒させた私も」
ハラワタは静かに口を閉じた。ライジンがなんともいえない顔でそれを見ているが、ふっと口元を緩ませた。
闇の騎士「俺も故郷を壊せと命じられたら、とても無理だ。だが、今は違う」
ハラワタ「そう、我々の世界を守るための戦いだ。…だが、たまにはこんな弱音を吐くのもよいではないか
     私自身、私を恐ろしいと思うのは事実だぞ?」
闇の騎士「ぬかせ」
2人の笑い声は南国の海に消えていった。
432名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 00:07:48 ID:NkNEG9va
【先輩・・・やっぱ胸でかいっすね・・・】

…などと心の声を出すわけにはいかないので、
貴史「ど、どうしたんすか先輩!?」
ごく自然な風を装って、別の選択肢の言葉を口にする。
美咲「ううん…ごめんなさい、貴史くん。こんなこと言っても、何が何だか分からないよね…」
貴史「……」
俺は美咲先輩の真意が分からず、宙に浮いた腕をどうするべきか悩んでいた。
本当なら抱きしめてあげるべきなんだろう。
しかし…それはフェアじゃないんじゃないか?
俺が先輩の悩みを知らないし、ここで抱きしめたら、彼女の悩みにつけこむようなものだ。
だから、俺は彼女の肩に手を置いて、彼女が泣き止むまで、ただ側にいてあげることにした。
それが俺のできる最善だったし、そうしなければならないような気がしたから…。
433名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 00:39:58 ID:qKi/HoRk
プレイヤー「貴史・・・いい奴だ・・・」

涙が枯れるまで泣いた。波の音が私の泣き声をかきけしてくれた。
このまま私の哀しみも消してくれたら・・・・・・
貴史くんは黙ってそばにいてくれて時折頭を撫でてくれた。
・・・心地良い。
夜風が吹き少しだけ、すっきりした。
・・・これも貴史くんがいてくれたから・・・
満天の星空を見上げ砂浜に寝転んだ。
美咲「星・・・綺麗だね・・・」
貴史「・・・そうですね。なんだかこの星空を見てると色んな事を悩んでる自分がちっぽけに感じます。
こんな広い宇宙の中で俺は美咲先輩と出会えた・・・なんかロマンチックですよね」
美咲「くすっ。そうね。私も貴史くんと出会えて幸せです」
二人はただ波音に包まれた。
貴史「さて!そろそろ帰りますか!みんな心配するし、それに少しだけ寒くなってきました」
美咲「うん!」
私は笑っていた。横には貴史くんがいてくれる。
ただ、一つだけ以前とは違った。
別荘に戻る途中自然と手を繋ぎあっていた。
434名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 01:00:18 ID:AQZMwc8G
貴史「俺、美咲さんが泣いてる理由、分からねえけど、いっこだけ約束します」
美咲「え?」
貴史「み、美咲さんは俺が守るから」
美咲「あ…」
貴史「なんかあったら絶対呼んで下さいよ!どこだって地球の裏側だってすぐに駆けつけるから」
美咲「地球の裏側に行く予定はないけど、でも、なんか嬉しいかな」
貴史「なんたって俺は仮面ライダーですから」
美咲「ふふ、仮面ライダーは、もうイヤかな?」
貴史「がびーん」
美咲「でも私が危なくなったら、そのときお願いしようかな?」
貴史「おお、まかせて」
美咲「でも馬に乗ってこなきゃダメよ?絶対白い馬」
貴史「あはは、馬ですか?練習しとかなきゃ」
435名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 01:15:49 ID:prZumA7Y
―その頃、夜の別荘では、ほんの少しだけ異変が起こっていた。

理恵「そう言えばさ、ウラさんって、変な特技もってない?」
ウラ「は?」
それは花火の後、皆でロビーに集まって、トランプで七並べをしている最中だった。
ウラさんは、別荘のあちこちを掃除をして回っていたが、それを見つけた理恵ちゃんが、ウラさんにおもむろに話しかけたのだ。
ウラ「はて、何のことかな?」
理恵「壁に消えるとか?」
大輔「……」
ウラ「ははは、面白いことを言うコだね。そんなことができるわけないだろう?(>>36-37参照)」
理恵「う〜ん?」
スウ「夢でもみたニャ?」
理恵「むか!おいチビっ子!あんたもさ、あんたも……?」
スウ「うニャ…チビっ子扱いされたニャ」
理恵「そもそも、あんたって、あんたは?…今日初めて会うのコだよね、あなたはどこの子?」
スウ「スウは、ここのお客だニャ。みんなと今日仲良くなったニャ」
理恵「そう、かな?…そうよね?あれ?あなた?は、仲良し?」
ゆかり「あはは、何言ってるの理恵ちゃん。スウちゃんじゃない?忘れたの?今日仲良くなったじゃない?」
環希「理恵ちゃん今日いろいろあったから疲れちゃったんじゃない?」
理恵「でも今日、無人島でも、船の上でも、なんか、とんでもないことがあったような?あれ?」
蓮華「今日一日でホンマいろいろあったからなあ、もう寝たほうが良いんとちゃう?」
ひなた「大丈夫ですか?理恵さん」
理恵「あれ?おかしいのは…、あたし?…この記憶は何?」
大輔「……」
スウのヤツは記憶操作は完璧だと言っていた。常人では決して破ることはないのだそうだ。
俺は、何故だかなんとなく不安になった。

神木「紅茶、珈琲」
瑞紀「へー面白いことやってんじゃん。あたしもら混ぜてよ」
そんな折、瑞紀さんと神木さんが紅茶やコーヒーを持ってきてくれた。
理恵「わあ、良い香り」
俺の不安は、そのまま香りに混ざって消えた。
436名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 01:19:21 ID:prZumA7Y
もら orz…。
437名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 01:26:04 ID:ROaQdBBl
大輔「そうだな蓮華、俺は少し疲れたから、先に休むよ、お休みみんな。」
俺は部屋に戻り、同室のふたりを見て改めて気付いた。
大輔(そう言えばこのふたり昼に…ひなたちゃんの胸見ちゃったし、雪村さんに誘惑されたし…、
夜にふたりとも酔っ払っていろいろ有ったし…、
冷静に何事も無く一夜を過ごせるのか?)
ひなた「せんぱい、枕投げするっス、旅行の夜はこれっス。」
美影「いいですね、ふふ。」
雪村さんは言うなり、ひなたちゃんに軽くパスするように枕を投げた。
ふたりとも一応、酒の支配は逃れたようだ。
ひなた「キュゥ…」
大輔「ええっ?」
枕を受けたひなたちゃんがそのままベッドに倒れるようにして眠ってしまった。
美影「ふふ、やはりカモフラージュ役にはひなたさんが適任でしたね。」
大輔(ええっ?カモフラージュ?)
驚いている間にガウンを羽織った雪村さんはドアに行き鍵を閉めてしまった。
丁度、彼方が来てドア越しにもう少し遊ぼうと声を掛けたのだが、
美影「ふたりとも遊び疲れて寝てしまいました。おやすみなさい。」
の返事を聞いて退散してしまった。
大輔(俺はまだ起きてますが?)
雪村さんは俺の傍に戻ってきて言った。
美影「大輔、浜辺ではごめんなさい。邪魔が入るとは思わなかったから。でも、今は大丈夫です。"力"を使ったので、ひなたさんは朝までぐっすりですよ。他の娘達もふたりきりでないと油断してます。」
大輔(何の話ですかー?)
438名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 01:27:23 ID:ROaQdBBl
美影「だけど、規制の関係で全てをあげる訳にはいかないの。今は色っぽい姿での添い寝が限度。PC版を待ってね。」
大輔(ひ、久しぶりの電波、てか添い寝?)
美影「寝巻きを2つ持ってきてるんだけど、浜辺でのお詫びに3つの中から大輔の好きな姿で添い寝してあげる。」
美影「ひとつは下着無しでオレンジの透け透けネグリジェ…」
大輔「おいおい。」(やばっ、よく分からないけど興奮してきた)
美影「もうひとつはピンク上下の透け透けキャミソールと透け透けパンティ…」
大輔「すっ、透け透けはいいから…」(実は非常に残念な気もしますが。)
雪村さんは白い顔をほんのり赤らめて衝撃の一言を言った。
美影「えっ、大輔は全裸がいいのね、わ、解った…私は大輔の物だし…」
その瞬間、俺の辞書から理性と言う文字が消え去り…一言呟いた。

【オレンジのネグリジェでおながいします】
【ピンクのキャミソールとパンティきぼん】
【全裸に決めますた】
439名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 04:04:12 ID:WMorCWWu
【全裸に決めますた】

大輔「全裸に決めますた。全裸激しくきぼん!」
――ちょっと待て俺。何言ってんだよ…言葉遣いまでおかしくなってるし。
美影「さすが私の大輔。そういうと思ってた。
   本当はね、ネグリジェなんて持ってきてなの…えへへ…」
えーと…それは、最初から全裸の一択のみだった、ということですか?
美影「それじゃ…ふふふ…」
小悪魔的な笑みを浮かべ、おもむろにブラウスに手をかけ始めた。
ゴクリ…
思わず息を呑む。情けない話だが…俺には止められなかった。
俺の中の何かが止めることを拒んでいた。
美影「いちまぁーい…」
形の良い胸が下着越しにあらわになる。これはやっぱり…マ、マジなのですか?
てか、以前もこんなことがあったような…。
美影「にまぁーい…」
ストッ――
スカートが床に落ちる。次は下着か。こ、これはヤバイ…。
…直視してはならぬ。直視すれば間違いなく、我が兄弟が雄叫びを上げるだろう…。
やはり止めなければ。絶対に止めなければ。俺の理性の欠片が、まだここに有るうちに――!
大輔「ゆ、雪村さん、冗談が過ぎるよ!いくらなんでもこれ以上は――」
美影「…それもそうね」
雪村さんが下着に手をかけようとするのをやめる。わかってくれたか…。
美影「いくら何でもこれ以上自分で脱いだら、大輔としては面白くないでしょうしね。
   ……ここからは大輔に脱がせてもらいたいなぁ…」
大輔「…………!!」
440名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 04:07:16 ID:WMorCWWu
>>439……orz
×持ってきてなの
○持ってきてないの
441名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 06:13:59 ID:ROaQdBBl
大輔「雪村さん、もうこういう冗談は止めてくれよ。酒が残ってるのか?
俺だって普通に性欲のある高校生だ。これ以上されたら本当に君を傷つけてしまう。」

暫くの沈黙…そして寂しそうな顔をして雪村さんが沈黙を破った。
美影「…本当に冗談でこんなことしてると思ってるの?」
大輔「えっ、それはどういう…?」
俺はもう完全にパニクッていた。

美影「私は…ずっと大輔を待ってたのに…、また遊びに来てくれるって言ったのに…、
あの洋館で、ずっとひとりで毎日毎日…」
大輔(あっ!)
美影「大輔は来てくれなかった…」
大輔(雪村はずっとあの洋館でひとりぼっちで寂しかったんだ…)

美影「ううん…ごめん、それはもういいの。でも最後に思い出が欲しくて。
大輔にいつまでも私を覚えていて欲しくて。」
大輔「!?」(最後!?)
美影「私はもう暫くしたら、みんなの前から消えてしまうかもしれない。
でも私が心を寄せたひとが私を覚えていてくれたら、私を愛していてくれたら、
再びそのひとの元へ戻って来れると思う。」
雪村は寂しそうに泣いていた。
いくつもの顔を持つ雪村、でも今目の前に居る雪村が本当の雪村だとなぜだか解った。
大輔「雪村、それはどういう!?」
美影「ごめんね。無理強いするような事しちゃって。
…でも、これだけは覚えていて…together with you、あなたに私が見えなくなっても、私の心はあなたと共に有ります。」
442毎回2分割してしまいごめんなさい:2006/01/25(水) 06:58:57 ID:ROaQdBBl
美影「ごめんね、もう寝ましょ。」
雪村は寂しそうな顔のまま、自分のベッドに入っていった。
布団の下には、美しいが華奢な身体が寂しく蹲っているのだろう。

俺は、先程までのいやらしい気持ちでなく、純粋に愛しい気持ちで雪村を抱きしめてあげたくなった。
だが…

【今は応えられなくてごめん。おやすみ】
【添い寝までなら。一緒に寝よう】
【俺には荷が重過ぎる。部屋を出る】
443名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 14:02:33 ID:Q+1ZjBIv
【今は応えられなくてごめん。おやすみ】
大輔「応えられないな…」
美影「え…」
とりあえず自分のベッドに入った俺は雪村さんに声をかけた。
大輔「そんな『最期だから』とか、そんなこと言う雪村さんの気持ちには応えられないな」
美影「………」
部屋は真っ暗。俺は虚空を見ながら続ける。俺の言葉が、雪村さんの心に届くようしっかりと。
大輔「こんな方法を取らなくても、俺は雪村さんを忘れたりなんかしない」
美影「…でも……」
大輔「聞くところによると、俺は救世主なんだろ?だったら、制限とか、運命とか、掟とか規則とか…全部ブッ壊してみせる」
美影「………え」
大輔「まぁ、まだ向こうでも人並みの力すら持ってないって断言できるけどな。
でも、出来るかぎり頑張るから、雪村さんが…みんながそんな悲しいこと考えずに済むように頑張るからさ…」
美影「………」
大輔「だから、泣き止んでくれよ、な?」
美影「だい…す…け…」
大輔「泣くのはまだ早いぞ……それに明日もセスナ運転だろ?しっかり頼むぜ?」
美影「……わ、私は…わたしは………ううぅぅうぅ…」
雪村さんの言葉は途中で切れ、後は嗚咽を堪える声だけになった。
今までなんとなく、といった感じにしか考えていなかったが、守るべきものができて、俺の中から迷いが消えた。
俺は、ザーリフとノヴァを倒す。絶対に…!
静かに、しかし強く心に決め、今日は眠りについた。
444名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 15:29:22 ID:GIcup8FN
五月四日(土)


ん…、ここは…そうか沖縄に来てたんだったな。そろそろ起きるか…。
美影「あら、起こしちゃったかしら?」
そこには既に着替えて、備え付けの鏡の前で髪型を整えている雪村さんがいた。
大輔「いや、気にしなくていいよ」
俺も支度するかな。
美影「昨日はごめんなさいね…」
鏡を向いたまま雪村さんは呟いた。
大輔「別にいいさ。俺でよければ力になるから。あ、でも変な行動はやめてほしいかな」
美影「ふふ…、覚えておくわ…」
大輔「それじゃ俺、顔洗って着替えてくるから」
俺は服とタオルを持って洗面所に向かった。
美影「大輔君」
大輔「ん?」
美影「ありがとう」
振り向くと、優しく微笑んでいる雪村さんがいた。
445名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 19:28:23 ID:uC9MWhrH
プレーヤー「なんかマジでクオリティの高いシナリオになってきたな…今後の展開も期待してるぜ」
446名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/25(水) 23:57:12 ID:Nzrdyk+x
プレイヤー
>>445、俺もそう思うよ…何かすげぇな、このゲーム。
 大輔カッコ良いし…ウホッ!」
447名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 00:52:54 ID:kjGisM+e
■製品情報■

タイトル:together with you
プラットホーム:PlayStation 2
ジャンル:創作型恋愛アドベンチャー
主題歌:4月の雪
CERO:15才以上対象
メディア:DVD-ROM(二層)1枚
メモリーカード使用容量:128KB以上
その他:デュアルショック2対応、16:9(ビスタサイズ)、プログレッシブ(525p)出力対応、ドルビーデジタル5.1ch対応
発売日:2005年10月22日
希望小売価格:初回限定版 7,800円(ピクチャーレーベル仕様。ネリネのスク水フィギュアを掲げ持つ大輔のフィギュア付)
         :通常版 6,800円
制作・著作:(C)MGSTS corp. All rights reserved
公式ホームページ:http://hp14.0zero.jp/206/sss1001/

好評発売中&鋭意制作中!!
448名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 01:37:44 ID:c7FAtbxf
>>447
凄く本格的だな。ビビった。

>希望小売価格:初回限定版 7,800円(ピクチャーレーベル仕様。ネリネのスク水フィギュアを掲げ持つ大輔のフィギュア付)

特典大輔のフィギュアかよwwww
これが本当に製品化したらいいな。初回で買うよ俺
449名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 05:58:34 ID:H18ntAc9
プレイヤー「そういえば、ここは何て会社が作ってるんだ?」
450名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 13:39:41 ID:6wRA80w0
>>447
微妙すぎるフィギュア特典にワロタ
次スレからは、あのよくパッケージの裏とかに書いてあるキャッチフレーズみたいなのを作って、これと一緒にテンプレに貼ればかなりギャルゲぽくなるな。



理恵「おい大輔!昨日の夜にまた変態行為に走らなかっただろーな!」
朝食のため食堂についた俺はさっそくみんなから追求を受けた。無理もない。それほどまでに男女混合の魔力は大きいのだ。現に俺の部屋でも…ゲフンゲフン!
ゆかり「ひなちゃん?大輔になんかやらしいことされなかった?」
ひなた「う〜ん、マクラ投げして…それから…うん、みんな疲れて寝ちゃいました」
ゆかり「そ、そう?ならいいんだけど…」
微妙に操作してあるな…。実のところ何もなかったわけではない。もし、その“何か”がバレてしまったら……考えたくもないね。
明日香「貴史のやつはやらしいことはせずにずっと美咲さんと仲良さげに話してたな。…つまんないな」
…つまんないてアンタ…。
彼方「ふーん、じゃ、意外と平和だったわけね。…あれ?恩田は?」
環希「ああ、あいつはまだ寝てるよ。起きるかはわからないけどね…」
大輔「………」
俺は思わず十字を切った。
451名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 15:41:37 ID:H18ntAc9
大輔「んで、今日の予定はどうすんだ?」
雪村「そうね・・・本島の方を周りたいって意見が出たから本島に行きましょう。
それで、夕方頃こちらに戻ってきて、夜は・・・フフっ・・・肝試しを計画してるの」
一同「!?」
今日も大変な一日になりそうだ・・・
452名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 20:02:26 ID:/+tF+keh
>>449
順子「『制作・著作:(C)MGSTS corp. All rights reserved』って記載されてるから、MGSTSってところよ」
夏江「公式HPにも書いてあるでしょ。みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ、略してMGSTS」
順子「そう。株式会社MGSTSよ。読みは、ヒネリないけど、エムジーエスティーエスね」
夏江「今はメディアワークスの傘下にいるけど、来春、東証マザーズに上場しまーす。みんな買ってね」
453名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/26(木) 20:59:25 ID:CNoQLk1R
???「ぐぇえぇぇぇっ」
さわやかな朝をぶち壊す悲鳴がどこかの部屋から聞こえて俺達は様子を見に行った。
大輔(恩田か?)
そこには髪の毛をボサボサに、目が飛び出る程見開き、
冷や汗を大量にかき、ベッドから上半身を起こした蓮華がいた。
彼方「またか」
ゆかり「昨日の晩から、蓮華さんうなされて何度も飛び起きてるんですよ。」
蓮華「やつらが、女ふたりが来るうぅぅぅっ。」
ウラ(ワーナーシスターズ!)
蓮華「順子と夏江が来るうぅぅぅっ。」
一同(誰?)
蓮華「あいつら悪霊や、私を取り殺そうとしてるんや。
順子は伊達にあの世は見てないとか言うし、
夏江は、あいつは、血まみれやった。」
美咲「夏江さん、また血まみれで。」
ゆかり「蓮華さん、この調子で眠れてないんじゃないかな。」
454名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/27(金) 00:27:35 ID:dCHMw22r
順子「イラストの方が疑問あるそうよ」
夏江「え?どんな事?」
順子「一応マトメの指摘のところにkwsk書いてあるわ」
夏江「マトメサイトってこれね?http://hp14.0zero.jp/206/sss1001
455名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/27(金) 22:14:48 ID:kI4cAxXb
大輔「順子に夏江がねえ? 蓮華、何かアイツらに恨まれるようなことでもしたんじゃないか?」
蓮華「知らん、知らん! 順子と夏江のスキを盗んで弁当のオカズ盗み食いしただけや!
   ウチがやったなんてバレてるわけがないんや! ウチはそこまでヘマはせえへん!」
こいつは頭から布団かぶって何いってるのかね。
明日香「自業自得ね。…早く朝ご飯食べなきゃ」
彼方「そうね。阿呆くさ」
と、俺以外のみんなは部屋を出て行った。まあ…みんなの方が正しいよな。
それにしても順子と夏江か。順子はよくわからん映画のよくわからん役やってるけど、
学校で話題にする奴一人もいないよな。俺もどーでもいいや。それより朝飯、朝飯…ん?
蓮華「……」
布団から伸びる蓮華の手がおれの服のすそをつかんでいた。
456名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/27(金) 23:07:46 ID:dCHMw22r
【どうしたの?】
【握る】
【払いのける】
457名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/28(土) 07:31:42 ID:/KDyiIpx
【どうしたの?】
蓮華「順子が…夏江が…ウチを!あかん殺られる!」
大輔「…………」
…はっきり言って今のセリフは『毒電波が俺を襲う!』とあんまり変わらない。何だか知らんが重傷だなコリャ…。
蓮華「わわ、あかん!あかんて!殺られる!」
大輔(やれやれ…)
蓮華「あ…」
俺は騒ぐ蓮華の手を覆うように触れた。
俺の服を力いっぱい握りしめていた蓮華の手から、しだいに力が抜けていく。
大輔「大丈夫か?」
蓮華「…………」
大輔「とまったくお前は……りあえず深呼吸でもしろよ。落ち着くまで俺、ここにいてやるからよ」
蓮華「………うん」
普段は中性的な感じで接してくる蓮華だが、このときの蓮華はすごく弱々しくて
蓮華「……ありがと」
これ以上強く握ったら壊れてしまいそうな、紛れもない『女の子』だった。
大輔「元気だせよ、いつものお前らしくないぞ」
蓮華「………(いつもの私…か。そうだな、こんな私、誰も期待してない。みんなが望む私は…能天気でバカだけど…元気な私。さあ、転蓮華、気を取り直せ…)」
急に蓮華は俺の手を振りほどくと、こっちを向いてにぱっと笑った。
大輔「お?」
蓮華「いや〜OKOK元気でたわ、ありがとうな大輔はん!」
早口でそれだけ言うと、蓮華はそそくさとドアの方に向かう。
蓮華「あ〜腹減った!さささ、大輔はん!いざ食堂へ〜!」
大輔「いやお前、まだパジャマだろ…」
蓮華「あ……な、なんや大輔はん、ウチの着替えに興味あるんか?ほれほれ、どーや!!」
大輔「うわちょっと待て!」
いきなり脱ぎ始めようとした蓮華に驚きあわてて外に出る俺。
大輔(なんなんだあいつ…まあ元気になったようだしいいか)
俺はそう割り切ると、食堂へ向かった。
458名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/28(土) 07:34:39 ID:/KDyiIpx
…orz
とまったくお前は…りあえず
→まったくお前は…とりあえず
459名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/28(土) 08:26:54 ID:TEuNTUWL
主人公のトラウマ俺と一緒だ…。
460”管理”人:2006/01/28(土) 09:08:43 ID:SPA9apHe
突然すいません。
スレを保管しようとしたところ、まとめサイトの容量をオーバーしてしまう恐れが出てきてしまいました。
そこで、どなたか>>405さんの様に、保管していただけないでしょうか?まとめサイトの方は現行どおり設定や掲示板を設置しておき、スレへの書き込みは別の場所に保管しておいて欲しいと思うのですが…。
461土菜高:2006/01/29(日) 06:01:28 ID:OQVoBawa
>>460
はい、土菜高です。
みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ 5月1日(月)は、
とりあえずここに保管しますた。
http://hp24.0zero.jp/478/MGSTS0001/

ただし、情け容赦なく無修正です。(そのうち直すかもしれませんが)
しかも今のところ、保管庫以外何もないです。

そんなわけで細かいコメントなどは今まで通り、こっちでお願いします。
http://hp14.0zero.jp/206/sss1001/
462名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 09:24:37 ID:ItzNOmUA
>>461
乙〜。
同じ形式になってるあたり、抵抗感がなくて助かるよ。
463名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 09:34:14 ID:AeX0XII/
>>461
乙です!

なんか最近シナリオの進み遅いな…。
464名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 11:08:05 ID:8TxHDxCk
>>460です。
>>461さん、いきなりのお願い聞いていただいてありがとうございました。



話を止めた責任を取って>>456から

朝食は焼き魚に味噌汁と、いたって普通の料理だった。
大輔「ふぅ、ごちそうさまでした」
美影「今日は本島に行きますから。みんな、準備しておいてくださいね」
ゆかり「あの…」
美影「ゆかりさん、何ですか?」
ゆかり「また飛行機に乗るの?」
ああ、向こうに行くからな。てか帰りもあるから一日二回か…大丈夫か?
美影「そうね、なんでしたら今日はフェリーを使うっていうのもありますけど」
ゆかり「うんうん、ぜひそうして」
彼方「でも時間掛かっちやうんじゃないの?」
むぅ、ここは、

【ゆかりに加勢する】
【彼方に加勢する】
【どっちでもいいや】
465名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 11:29:18 ID:sHsVN54F
【ゆかりに加勢する】

ここはゆかりに加勢しておこう。
俺も雪村さんの操縦する飛行機なんて激しく怖いし…。
つーか、初心者の運転なんて車だって怖いのに、飛行機なんて怖すぎる。
大輔「いや、雪村さん、今日はフェリーで行きましょうよ。海を眺めてみたりするのもいいですし」
彼方「大輔がそう言うなら、私も別にフェリーでいいよ」
理恵「私も〜」
ウラ「私はどちらでも構わないぞ」
神木「同上」
美影「そう…ですか。分かりました、じゃあそうしましょうか…」
大輔「……」
そんな残念そうな顔で言われると、ちょっと良心が…。
ゆかり「あぁ〜…良かったぁ…」
ゆかりの方を見ると、ない胸に手を当てて、心底ホッとした表情を浮かべていた。
466名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 13:02:54 ID:j7M2Vwo1
スウ「ダーリンおはようニャ!」
朝食を食べおわり移動する俺の右腕にスウがぴょんと抱きつく。
美影「ダーリン…?」
俺の前を歩いていた雪村さんの肩がピクッと動いた。
大輔「ちょ…ま…スウ、そんなくっつくなって…」
スウ「生涯のパートナーに冷たい言葉だニャ…」
美影「生涯の……?」
今度は首だけこっちに向ける雪村さん。ギギギギギ、という音が聞こえてきそうなカラクリ調。俺は否が応にも恐怖を覚える。
美影「どういうこと…かな?」
そうか、雪村さんはあのとき酔っ払ってて昨日のことを知らなくて…。
スウ「ああ、そういえばミカっちはあの時…。早い話がこういうことだニャ」
そう言うとスウは雪村さんの頭をコツンと叩いた。
やがて雪村さんはまず真っ赤になって神木さんの方を見て、それから…
大輔「…………!」
とびきりの(怖さの)笑顔で俺を睨んだ。
美影「うふふふふふふふふふふ」
初期を彷彿とさせる雰囲気。もはや怖さを通り越して凄惨さすら漂わせていた。
大輔「あの…雪村さん…?」
美影「うふふふふふふふふふふふふふ」
俺はそのまま雪村さんの、人を殺しそうな目に見守られながら部屋に帰り、地獄に誘うような微笑をBGMに荷物を整え、戦争から逃げる難民のような気持ちでロビーに向かっうのだった。
467名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 16:20:32 ID:4THQvgsz
大輔(しかしこのままではまずいよな・・・)
俺は自分の置かれている状況を深く考えながら、重い足取りでロビーに向かっていた。
恩田「やあ、大輔くん。おはよう」
大輔「!?お、恩田か?」
恩田の顔には青あざがあり、腫れた箇所がいくつかあった。
大輔「どんなことしたらそんなになるんだよ・・・まあ、敢えて聞くまい・・・」
恩田「それより大輔くん。何やら大変な事になっているね。
君は今多数の女性と関係を持っている。少しは貴史くんを見習ったらどうだ?」
大輔「おいおい・・・関係って・・・」
そんな話をしながらロビーに着いた。
もうみんないるな。
さて、二日目もたっぷり遊ぶか!
468名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 21:02:29 ID:AeX0XII/
俺たちはマイクロバスでフェリー乗り場へと向かった。
その過程はそんなに特筆するようなこともなかったので、割愛させてもらおう。
そうだな…バス内の出来事を強いてあげるとするなら、スウがわざわざ俺の隣に座ってやたらくっついてきた事。不気味に笑う雪村さんが俺の後ろに座っていて生きた心地のしなかった事。
理恵ちゃんにすれちがいさまに肘鉄を食らって悶絶したこと。ゆかりがやっぱり酔ってしまい、一触即発にまで追い込まれたていたことぐらいだろうか。
…朝から騒がしいな、俺たちは…。
469名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/29(日) 23:06:45 ID:j7M2Vwo1
俺たちはフェリー乗り場に到着した。
美影「出港までまだまだ時間があるので、ちょっとそこで買い物でもしましょうか」
そう言って雪村さんが指差したのは、フェリー乗り場の前にある建物だった。
美影「ほんとは国際通りで買い物したかったけど、なにぶん時間がなくて…でも、品揃え的にはあそこで十分だと思うわ。服とか泡盛もあるし…」
中規模の、いかにも観光客向けの店。おみやげを買うにはちょうどよさそうな感じだ。俺も親父になんか買っとくかな?
美影「じゃ、10時にここに集合ということにしましょう。チケットは買っておきますから」
みんな好き好きに店に向かった。さて、俺は誰と回るか…
【ゆかり・美咲さん・貴史】
【彼方・ひなた・明日香・恩田】
【理恵ちゃん・環希・蓮華】
【雪村さん・スウ・神木・ウラさん】
470名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/30(月) 01:37:51 ID:OGUAfmxE
恩田「誰か一人を選ぶのと誰も選べないのでは訳が違う。
後者は全てを失う事にもなるし、自分も失ってしまうかもしれない」
大輔「な、なんだよ・・・」
恩田「な〜に、ほんの独り言だよ。では、僕はしばらくふらふらするよ」
恩田は去って行った。
確かに恩田の言う通りかもしれない。
流れに任せていたら、時間の分だけ傷つけてしまう・・・
俺もはっきりしなくちゃな!
さて、どこのグループと行動すっかな?
ゆかり「あー!いたいた!・・・あのさ。一緒に周らない?貴史くんと美咲はいい感じだから置いてきちゃった。だから今一人なんだ!
あ、いやなら美咲たち呼ぶけど・・・だめ・・・?」
大輔「えーっと・・・」
【ゆかりと二人で周る】
【ゆかり・貴史・美咲と周る】
【他のグループにする】
471名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/30(月) 08:59:35 ID:OfyYPpdi
【ゆかりと二人で周る】

大輔「…そうだな、そうすっか」
断る理由もなくOKの返事を出してみた。
472名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/30(月) 13:40:53 ID:DLayCs3f
ゆかり「うん!じゃあじゃあ、まずは…」
ゆかりは本当に嬉しそうに、俺の手を引いて店に向かう。
誰か一人、か。そうは言っても俺自身の気持ちの問題もあるしな…。ま、「この人しかいない!」と思うほどになったら、迷いとかもなくなるのかな?
俺はそう気楽に考え、今はただゆかりとの買い物を楽しむことにした。


《同時刻 恩田視点》
ううむ、今更だが大輔君モテるなぁ…。うらやまし…くなんかないよ、うん!……はあ。
僕は一人店の中をウロウロしていた。広さはまあまあで、品揃えもそこそこだ。…部長のゴキゲン取りになんか買っておこうかな…。
???「ちょっと、恩田?」
(ん?)
後ろから名前を呼ばれて振り向く。そこにいたのは…
明日香「やっほ」
明日香だった。こいつ確か彼方さんたちと一緒にいたハズでは?
明日香「あんた、一人?」
恩田「僕が二人に見えるのかい?」
明日香「…バカ言ってんな」
僕の可愛いジョークを容赦なく切り落としてくる。まったく、相変わらずキツイやつだ。
明日香「もしよかったらさ…その、なんだ?」
恩田「ん?」
しばらく間をおいて、明日香はやけに気を張って言った。
明日香「…一緒に周らない?」
恩田「……は?…いきなりどういう風の吹き回しだい?」
明日香「べ、別に!ただ、彼方たちともはぐれちゃったし、恩田でも一人にしとくのはカワイソーだなって思っただけ!そう、そんだけ!」
恩田「はあ…」
明日香「ホラ!せっかくこんな可愛い女の子が誘ってやってんだから、ありがたく思え!行くぞ!」
恩田「え?わわ、ちょっと待てって!あだだだだ!」
僕は明日香に腕を激しく引っ張られ、半ば引きずられるようにして明日香についていった。
恩田(相変わらず強引な奴…ま、たまにはいいか)
僕は明日香に引きずられるままについていった。…てか、痛いんスけど…。
473名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/30(月) 18:57:40 ID:531JB1qN
どこかの客「このスレに感化されて、さっきシャッフルのネリネをクリアしてきた俺が来ましたよ!」
部長へのお土産を見歩いていると、遠くで意味不明なことを叫んでいる男がいた。
取りあえず、そんな目を向けるほどの価値もない輩は無視し、俺は未だに腕を引っ張り続ける明日香に声をかける。
恩田「おい! ここは土産売り場だろ! どこ行くんだよ!」
明日香「うるさいわね。いちいち語尾にエクスクラメーションマークつけないでよ」
そう言いながらも、ようやく俺の腕を解放する。
俺は肩の関節をぐるぐる回し、どこも痛みがないことを確認してから口を開いた。
恩田「お前いったい何のつもりだ? いや、というか、どういう風の吹き回しだよ」
明日香「………のよ」
恩田「あ?」
明日香「序盤にあまりに出番が少なすぎて、攻略対象ヒロインから外されちゃったのよ!」
恩田「………」
恩田「そりゃお気の毒にな…」
一瞬の間のあと、俺は慰めなのかどうか分からない言葉を口にしていた。
明日香「そうよ! 今更大輔とくっ付けるのは無理だろうと>>472に判断されて、あんたとくっ付けちゃえ♪ってことになったの!」
恩田「そうか…なら行こうぜ」
明日香「はい?」
恩田「見限られたんだろ。俺だって、今後メインの方に台頭することは絶対ないぞ。似たもの同士じゃないか」
明日香「…そうね。沖縄なのに、はぁ…寒い、あたしたち、どこに行っても同じ邪魔者なんだね」
そんなKanonの真琴を思わせる台詞を言いながら…。
俺たちの想いが、ゆっくりと時を刻み始めた。
474名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/30(月) 20:33:30 ID:OGUAfmxE
大輔「おい、ゆかり。あれって恩田と明日香じゃないか?」
ゆかり「なになに〜?あーホントだ!なんか楽しそうだよ!」
大輔「ま、楽しそうだからほっとこう。
それよりゆかりは何買うつもりなんだ?」
ゆかり「うーん・・・」
大輔「ま、そんなに焦っても仕方ないさ。
お土産屋はまたどこかで寄れるだろう。」
ゆかり「あ〜!あれ食べたい!」
指を指した先にはソフトクリームが売っていた。
黒糖・パイナップル・ゴ、ゴーヤ?
ゆかり「私パイナップルね!そこの外のベンチで待ってるね」
大輔「へいへい」
パイナップルソフトと黒糖ソフトを買い海が臨めるベンチへ向かった。
475名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/30(月) 23:10:53 ID:JOeBjpZb
一方その頃の環希、蓮華、理恵ちゃん

とあるお土産屋の軒先で

理恵「あ、サーターアンダギーだ」
環希「へーどれどれ、ああ、このまるっこいのが、サーターアンダギーなんだー」
理恵「ふーん。これがそうなんだー。…どういう理由で、こんなネーミングになったんだろう?」
蓮華「…こっちの言葉で サーター は砂糖、 アンダー は油。…ラードやな。
  アギー は揚げ物ちゅーことらしいねんて。
  でな、そのまま要約すると 《甘い揚げ菓子》 になるねん。
  こっちじゃ『砂糖天ぷら』とか呼ばれとるらしいわ。…まあ、どうでもええが。

理恵「ふーん。あ、こっちのこれは、えーと…」
環希「…ちんすこう」
理恵「ちんすこうだって。ぷーっ変な名前ー!あははは」
環希「うーん、恥っずかしい名前ねー」
蓮華「変な言うたらあかん。恥ずかしい言うたらあかん。
  これはな、珍しいの 珍(ちん)と、お菓子って意味の すこう、って言葉が合わさって出来たもんなんや。
  …他にも名前の由来には諸説があってな、金色の金を ちん って呼んで、それにお菓子の すこう、が
  くっついたっちゅー具合に、どっちにしても、ものごっつ高価とか、えらい貴重で、ありがたいお菓子やねん。
理恵「へー」
環希「へー」
蓮華「棒読みで、へー言うな。こっちが恥ずかしいわ。まあ、もっと簡単に言うたら、これは琉球風のクッキーや」
理恵「あ、こっち見て見て?ちんすこうショコラだって」
環希「……1個買っていこうかな?」
蓮華「へへー、うちはさっきもう買うたで、ちんすこう」
環希「ちんすこう……」

のどかなひとときだった。
476名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 00:06:34 ID:UiBhzqJ1
大輔「はい、おまちどうさま」
ゆかり「ありがと」
ソフトクリームをゆかりに渡すと、俺もベンチに腰掛けた。
大輔「黒糖味なんて初めてだな」
ゆかり「沖縄自体初めてだしね。そういえば大輔と旅行なんてのも初めてじゃない?」
大輔「ん〜、そういえばそうかな」
確かに家族同士で一緒に出掛けるというのはあったが、泊まり掛けというのは無かった気がするな。
ゆかり「ほ〜んと、楽しみにしてたんだから」
ゆかりが海風に髪をなびかせながら笑い掛けてくる。
ゆかり「美影ちゃんに感謝、だなぁ」
大輔「ああ、そうだな」
477名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 02:34:33 ID:4mUKv3Vv
ゆかり「なんかさー。こうしてベンチで海眺めてると小さい頃を思い出すね」
小さい頃・・・あぁ昔家族ぐるみで海の近くの水族館行ったなぁ。
ゆかり「あの時は大輔可愛かったな。私の事お姉ちゃんって呼んでて。
それで『俺はいつかお姉ちゃんと結婚するんだー!』なんて言っててさ。可愛かったな〜」
大輔「わっ!馬鹿そんな昔の事!」
ゆかり「それであの時・・・したよね?」
大輔「え?」

【なんの事?】
【キス】
478名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 03:31:52 ID:v7SsoGjF
【なんの事?】

大輔「え、え〜っと…何したんだっけ?」
ゆかり「覚えてないの?」
大輔「うーん、あと少しで思い出せそうなんだけどな。
   ……あ、そうだ!確かあの時、ゆかりが迷子になって…」
ゆかり「わわわ、余計なことは思い出さなくていいから〜!」
大輔「…いや、違うな。俺も迷子になったんだ、一緒に。
   それでそのとき……ええと…」
そのとき、何があったんだっけ?もう、すぐそこまで出かかってるんだがな…。
それにしても…思い出そうとすると、妙に気恥ずかしくなってくるのは何故だ…?
ゆかり「仕方ないなぁ。それじゃ『お姉ちゃん』が思い出させてあげよっか」
大輔「ちょっ…その『お姉ちゃん』ってやめてくれ。何か昔を思い出して、気恥ずかしくなってくる…」
ゆかり「ふふふ〜。ま、考えてはおきますよ。
    …それじゃ大輔、ちょっとの間だけ目を閉じててくれるかな」

【目を閉じる】
【目を閉じない】
479名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 08:23:27 ID:EPnSnk+E
【目を閉じる】

大輔「ん?な、なに?」
ゆかり「い、良いからさっさと目を閉じる!」
大輔「わ、わかったよ」
俺は言われた通り目を閉じた。

……何なんだよもう…………え?
考える間もなく次の瞬間、唇に物凄く柔らかいものが押し付けられた。
俺は反射的にバチッと目を開けた。

息がかかるくらいすぐ間近にゆかりの顔があった。
大輔「え?あれ……」
ゆかり「ふふ」
大輔「…え?お?あれ?」
ゆかり「駄目だぞー?こんな簡単な手に引っ掛かるなんて
   しゅぎょーが足りんぞ?しゅぎょーが」
ゆかりは俺から離れて真っ赤な顔をしている。
大輔「え?え?おぉ?」
480名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 12:58:37 ID:UiBhzqJ1
ゆかりは人差し指を振りながら、顔を離した。
大輔「な、何を?」
ゆかり「へへー、キスだと思った?」
大輔「え、あう…いや…指か…?」
ゆかり「さあ、どっちだろうね〜」
相変わらず赤くなった顔のゆかり。
大輔「て、小さい頃そんなことしてないだろ!」
ゆかり「あはは、ばれたか」
笑いながらゆかりは立ち上がり、俺の正面に立った。
ゆかり「本当はね、こうしてたんだよ」
すっと腕を頭に回され、そのまま抱き締められた。
大輔「ゆかり…?」
ゆかり「泣きそうだったからね。ぎゅーってしてあげてたの」
服越しにゆかりの香りがしていた気がした。
481名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 14:15:20 ID:8vjfFHNN
いい時間になり、俺とゆかりは集合場所に行きかける。
ゆかり「そういえば大輔。あのとき大輔が言った言葉、覚えてる?」
大輔「え?…いいや」
ゆかり「はぁ…覚えてないかぁ…。ま、いっか。教えてあげる」
ゆかりは俺に向きなおって、言った。
ゆかり「『ゆかりのことは僕が守るから』ってね」
大輔「な……!」
そうだそういえばそんなこと…ハズカC――――!!
ゆかり「あれ〜?顔赤いよ?」
大輔「あ…いや…、忘れろ!今すぐ忘れるんだゆかり!」
ゆかり「そいつぁ無理ですねぇ。…まあ、結局私が守る側になっちゃったワケだけど。守るとか言ったそばから泣きそうになってたなー大輔は」
大輔「うわあああああ、やめれ―――!!」
ゆかり「さーて、みんなはこの話、どう思うかなー?」
大輔「ば…やめろ!やめてそれだけは!!」
ゆかり「あははははは」
大輔「コラ待て!ゆっくり話し合おう!!」
ゆかり(ふふ、忘れるわけないよ。ホントに…ホントに嬉しかったんだから…)
逃げるゆかりを俺は恥ずかしさから必死で追い掛けながら、集合場所に向かった。
482名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 20:35:32 ID:4cgWxwo9
フェリーに乗り込み俺はぼんやり海を眺めていた。
大輔「うっ…波を見てたらなんか酔ってきたな…」
俺は少し遠くなった先程までいた離島を眺めることにした。
恩田「本島まで40分ほどかかるみたいだね」
大輔「結構遠いんだな。」
恩田「まあ、話でもしていたらすぐに過ぎていくさ。…ちょっと僕の話を聞いてくれないかい?」
大輔「なんだ?また卑猥な話か?」
恩田「卑猥とはなんだ!失礼な!…この話は入学式の数日後の話なんだけど、僕は不思議な体験をした…。」
恩田は語りだした。

恩田「さて!入学式での写真(盗撮含む)を整理するか」
ゴソゴソ…
恩田「ムフフ…美咲さんは立派ですな。新入生のひなたちゃんも中々ですぞ」
ゴゾゴゾ…
恩田「ん?なんだこの写真?たしかに端っこに可愛い女の子が座っているけど、
これって…」
その女の子は体が透けていた。別にいやらしい意味ではない。女の子が半透明なのだ。
恩田「これは…?心霊写真か?この写真確か公園で撮ったやつだ。…ちょっと行ってみるか。」
僕はカメラ片手に公園へと向うのであった。
483名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 21:01:08 ID:4mUKv3Vv
恩田「うーん・・・この辺りか?」
僕は被写体を探しながらカメラを覗き混んでた。
パシャッ
とりあえずカメラを撮った。
デジカメなので保存データを見てみる。
恩田「ああ!何と言う事だ!やはり少女がベンチに座っている。」しかし実際にベンチを見ても誰も座っていない。
僕は恐怖心と好奇心が入り交じり恐る恐るベンチへと向かうのだった。

??「あの・・・先ほどからそんなに写真を撮らないで下さい・・・その・・・恥ずかしいです。」
振り返ると誰もいない。
僕は恐くなった。
しかしベンチの前に立ちカメラを覗かせる。するととても可愛らしい女の子がいるではないか!
??「あのっ・・・私が見えるんですか?」
【見えないな】
【脚が綺麗だ】
484名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 22:12:46 ID:LrVibmji
---その頃の蓮華---

蓮華はフェリーの個室を占有していた。
相変わらずUウムラウトとOウムラウトの練習に没頭していた。
蓮華「ぅぇぇぇぇっ、ぉぇ、ぅぇ」
蓮華「うわ、私べとべとや。上半身、腕も顔も、うわ、髪の毛まで。なぜか脚だけかかってない。」
蓮華「むん、ぅぇぇぇぇっ」
かなり悲惨な事になっているらしい。
蓮華「これ、何とか洗わないとみんなにゲロったの見付かるかな。」

>>483の続き
【見えないな】
【脚が綺麗だ】
485名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 23:00:51 ID:8vjfFHNN
プレイヤー「何だよその繋ぎ…汚いし…」


【脚が綺麗だな】
???「え…じゃ、じゃあやっぱり私の姿が…」
恩田「いや、カメラ越しだけどね、ホラ」
???「わ…」
僕はもう一度写真を撮って、その画像を(いると思われる方向に)見せてみる。
???「ああ…本当に…私が…」
声が震えている。よほど嬉しいのだろうか。
???「……でも、あなた自身には私の姿は見えないのですね…」
恩田「え?うん、見えないな」
???「…そう…ですか…わかりました…」
今度は相当に哀しげな声。正直に答えただけなのに、なんか良心が…。
???「それでは、私はこれで…」
恩田「待ってくれ!君は一体…」
唐突に話を終わらそうとする謎の声をあわてて引き止める。
???「私は…名乗る名もない、ただの脱け殻…ただそれだけです。では、さようなら…」
そこで、声が途切れた。
僕はそのデジカメで撮れる限りの写真を公園で撮ったが、もうその少女が映ることはなかった…。


大輔「……言っちゃ悪いが、激しくウソ臭いな…」
恩田「いや本当だ。その時に撮った写真もある」
大輔「へえ、どれ?」
恩田「いや、そのデジカメは家に置いてきたよ」
大輔「……やっぱりウソ臭え…なんかのドッキリじゃね?」
恩田「本当だって!帰ったら真っ先に見せてやるからな!」
大輔「へーへー」
恩田とたわいもない?話をしているうちに、酔いも引いてきた。
486名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 23:22:05 ID:4mUKv3Vv
この時は思ってもみなかった。
まさかこの幽霊?と恩田の話には切ない話しがあるとは。
しかしこの話は先の話なので一度切ろう。



大輔「さて!本島到着っと。」
まだ時間は午前9時。夕方まではまだまだ時間はたっぷりある。
とらあえずみんなでどこ行くか決めなきゃな。
487名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 23:33:15 ID:8vjfFHNN
美影「確かあっちでの集合時間が10時だったけど、細かいことは気にしないで楽しくいきましょ!」
一同「よっしゃ〜!」
488名無しくん、、、好きです。。。:2006/01/31(火) 23:51:02 ID:4mUKv3Vv
>>487
しまった・・・
スマソ
489名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/01(水) 02:46:50 ID:xk//vXEM
みんな盛り上がっている時、彼方が不機嫌そうな顔をして言った。
彼方「蓮華、【脚が綺麗だ】な。脚だけが綺麗だ。」
大輔(なっ、みんな黙っていたものを)
蓮華「なっ、なんやて!」
彼方と蓮華がただならぬ雰囲気をかもし出す。

ああ、何でコイツはこうなんだ。
飛行機で、ゆかりが怖がっている時も、
不機嫌になって今にも暴力を振るいそうになるし、
フェリーで蓮華が酔って苦しんだ後、出来る限り汚れを落とした今も、
不機嫌になって言ってはならない事を言うし。

コイツは、彼方はそうだった。
昔から他の者の気持ちを考えずに、自分勝手に行動する。

彼方と蓮華は今にも喧嘩を始めそうだ。
他のみんなは困った顔で距離をおいた。
俺は、

【みんなと一緒に遠巻きに見守る】
【たった独りで止めに入る】
【貴志と恩田に声を掛けて止めに入る】
【渾身の力をこめて彼方を殴る】
490名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/01(水) 03:02:51 ID:xk//vXEM
ごめん貴史でした。

【みんなと一緒に遠巻きに見守る】
【たった独りで止めに入る】
【貴史と恩田に声を掛けて止めに入る】
【渾身の力をこめて彼方を殴る】
491名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/01(水) 04:41:58 ID:3ekgnB2w
【たった独りで止めに入る】

大輔「もう…やめろよ!」
彼・蓮「!!」
大輔「彼方…なんで…なんでお前は、いつもそうなんだよ!」
彼方「なっ、何よ!」
大輔「お前、いつだって自分勝手なんだよ!他人の気持ちなんて考えちゃいない…!
   昨日だって飛行機で震えてるゆかりに暴力振るいそうになるし、そのあとも本気で喧嘩するし…!
   そうだ、『あの時』だって、せっかくのゆかりの忠告無視して丘に行って――」
蓮華「――!ちょっと待て、言い過ぎだ!」
彼方「……ふざけるな!!」
大輔「!!」
突然怒声が上がる。――そうだ、うっかりしてた。丘に行ったのは俺の責任でもあるじゃないか。
熱くなりすぎて自分のことを棚にあげちまうなんて…。
何より、過去の傷に触れるようなことを言っちまうなんて……とんだ馬鹿野郎だ。
だから、彼方が怒った理由は当然これだと思っていた。
だけど…違った。
彼方「何だよ、さっきからゆかりゆかりって……そんなにあいつが大事なのか!?
   そんなにあいつばっかり正しいのか!?」
大輔「な…っ、そういうことじゃねえよ!何でそういう話になるんだ!俺が言いたいのは…」
彼方「違うもんかっ!さっきだって……さっきだって二人で抱き合ってたじゃない!!」
――こいつ、まさか見てたのか!?
492名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/01(水) 19:23:21 ID:2KRkG5GT
大輔「いや…あれは…」
彼方「あれは何だって言うのよ!私ばっかり悪く言って、麗しのお姉さまとはヨロシクやってさ!」
大輔「な、なんだよその言い方!そうやっていらん事ばっかり言うのがいけないっつってんだよ!
彼方「何よ!」
大輔「だいたいおまえは場所とか空気とか構わず言いたいこと言いやがって!だから周りの雰囲気が悪くなるんだよ!それに………!!」
俺は言葉を切った。彼方が顔を伏せ、肩を震わせている。
―――しまった…さっきの発言は、ともすれば『彼方がいると雰囲気が悪くなる=邪魔』ととれるか…クソ!俺はなんてことを……!
大輔「あ……えと…彼方?」
すると彼方は顔を上げ…
大輔「!!」
目に涙をいっぱいにため、俺を睨み…
彼方「バカ―――!!!」
大輔「はぐあッ!!」
彼方「バカバカバカバカ!!もう知らない!」
俺の腹にギガトン級のパンチをかますと、泣きながら走り去ってしまった。
大輔「………!」
俺は痛みよりも(いや、もちろん相当痛いが)むしろ、彼方を他でもないこの俺が傷つけてしまったことへの後悔で、しばらく動くことができなかった。
493名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/01(水) 21:12:07 ID:5k4qmooo
しかし、こんなところで突っ立っていても何も進展しない。
従前のやり取りなんか、ただの売り言葉に買い言葉であって、互いに本心でないことは明らかだ。
大輔「くっ…」
俺はもう豆粒のように小さくなってしまった彼方の背中を追って、全速力で駆け出した。
………。
……。
…。
大輔「はぁはぁ…や、やっと追いついた…」
痛む腹をおさえながら、俺は行きも絶え絶えに彼方に話しかける。
彼方「な、なんで追いかけてくるのよ…、はぁはぁ…」
大輔「はぁはぁ…お、お前が逃げるからだろ…」
危うくギャルゲーでヘタレ主人公がよく見せるお決まりな展開になるところだった。
彼方「離してよ…。私なんてどうでもいいんでしょ…。大輔にとって迷惑な人間でしかな――」
大輔「悪かった」
彼方「な…何よ」
大輔「だから、さっきは言いすぎたって。ゴメンな」
彼方「…謝らないでよ」
大輔「あ?」
彼方「謝らないでよ。元はといえば私が悪いんだから…。大輔との仲に歪を作ったのは、私自身なんだから…」
大輔「ああ、そうだな」
彼方「っ!」
大輔「でもよ、関係って修復できるもんだろ。俺は彼方と…その、また前みたいな関係に戻りたいと思ってるよ」
彼方「あ…」
大輔「それは、お前も望んでくれてるんじゃなかったのか?」
彼方「そうだけど…」
大輔「それにな、さっきお前がキレた理由は、元はゆかりのことだろ?」
まぁそれについてアレコレ言われた俺が、心にもない言葉を返して話が無意味なところにまで発展しちまったわけだが…。
494名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/02(木) 02:42:32 ID:H/TpC+vt
彼方「私だってみんなと仲良くしたい・・・」
大輔「ならもっと自分に素直になれよ」
彼方「分かってる!でも・・・でも!・・・」
大輔「お、おい。」
彼方は泣き出してしまった。
彼方「・・・大輔は、ゆかりの事好きなの!?」
大輔「・・・・・・」
彼方「ねえ!ちゃんと答えて!」

【好きだ】
【ただの従姉妹だ】
495名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/02(木) 05:10:41 ID:v5YxHAzw
【好きだ】

俺は無表情に淡々とした口調で言った。
大輔「ああ、好きだよ。」
彼方「えっ…」
彼方は期待していた言葉と違うものを聞いて唖然とした。
大輔「恋とか愛とかいう感情かどうかは別にして、ゆかりも好きだよ。」
全く彼方といい、恩田といい、何故全てを色恋沙汰に結び付けるのか。

彼方「私が聞いているのはそう言う事じゃっ!」
大輔「少なくとも!今のお前よりは!好きだっ!」
俺は彼方の言葉を遮るように叫び、手首を掴んだ。
彼方「放してよっ!」彼方は腕を大きく振って逃げようとする。

大輔「俺が何を言いたかったのか、解らないのか?船酔いで苦しんだ者、飛行機に怯えている者、
そんな彼女達の事を考えずに、自分の機嫌だけで行動するのを止めて欲しいと言ってるんだ。」
彼方「知らない、知らない、知らないっ!」
大輔「今だってそうだ。みんな旅行を楽しみたいのに、お前が勝手に走り出すから待ってるんだ。
みんなお前と仲良くしたいから待ってる。お前もみんなと仲良くしたいなら、みんなの気持ちを考えてくれ。」
大輔「俺はお前にとって、口やかましい嫌な奴かもしれない。
でもお前のことがほうって置けないから。みんなと仲良くして欲しいから言う。
俺を嫌うならそれでもいい。でもお前自身のためにも、
もっとみんなの気持ちを考えてくれ。」
大輔「俺も、お前にきつい言い方しか出来なくて…、最低だ俺…」
496名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/02(木) 07:43:17 ID:/KbeodHC
彼方の腕から力が抜けたので、俺は手を離した。
彼方「……わたし…やっぱりみんなに…いらないやつって……思われてるのかな」
大輔「あ〜あ〜…またお前はそんなこと言う…いつからそんなナイーブな思考がすぐ出るようになったよ…」
彼方「………」
大輔「そんな心配しなくても、とりあえず俺はいつもの彼方のこと好きだぜ?」
彼方「……え」
大輔「その勝ち気な性格、俺は好きだ。一緒にいて力が湧いてくる。時々見せる柔かい表情も俺は好きだ。俺まで優しい気分にしてくれる」
彼方「………」
大輔「でも、やっぱりいけないと思うことは直してもらいたいと思うんだ。そう、もっとお前のこと好きになるために…」
彼方「………」
大輔「って、そんな顔すんなって!ホラ、みんなのとこ行こうぜ!待たしちゃ悪いしな」
彼方「わ、ちょ!」
俺は彼方の手を引いて走りだす。
(やれやれ、またか…)
自分のワンパターンぶりに辟易する。何回目だよこれ…。
だが、俺は勢いだけでこの行動をとっているわけではない。
(悩むより行動、と…)
独りで思い悩まずに、仲間の元に向かってみればわかるはずだ。
自分の悩みが、いかにシンプルでとるに足らないものであるかがな。
497名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/02(木) 07:57:51 ID:v5YxHAzw
---同時刻ひなた---

ひなた「先輩とおねーさまを連れ戻してくるっス」
美影「ありがとう、お願いするわ。」
ひなたは自慢のダッシュで大輔たちの場所へ向かった。
ひなた(あっ先輩たちだ…)
大輔が荒々しく彼方の手首を掴む。
大輔「………好きだっ!」
ひなた(えっ…?)
彼方「放してよっ!」
ひなた(な、なんか、とりこんでるし、場所は確認したから、みんなを呼んでこよう。)
ひなたは大輔の突然の言葉と、それを嫌がる彼方に驚き、
反転してみんなの所へ歩き出した。
ひなた(でも、突然、びっくりしたな。)
ひなた(先輩は、おねーさまが好きなんだ。)
ひなた(おねーさまは何で先輩を振ったの?)
ひなた「あれっ?何で涙が出てくるんだろう。」
知らず知らずの内、ひなたは泣きながら歩いていた。
498名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/02(木) 13:34:38 ID:+2CEsA5K
同時刻ゆかり――

美影「ところでゆかりさん…、さっき『抱き合ってた』ってどういうことかしら…?」
環希「あたしも気になる。朝からナニを『ヨロシク』やってたの?
   ゆかり…あんたはもっと純潔だと思ってたのに…」
――来たっ。彼方ちゃんの発言で嫌な予感はしてたけど…やっぱり訊かれた。
それもタマまで…。しかも妙な誤解してるみたいだし。
ゆかり「ちょっ…誤解してるっ!別に何も変なことはなかったよっ」
美影「それでは何を?返答しだいでは…ふふふ…」
ゆかり「む、昔の再現だよ!昔はよく大輔を抱きしめてあげたなぁ、って」
美影「昔の再現…?よく…?…本当かしら」
美影ちゃんが怪訝そうな目で見つめる。どこか冷たく…怖い。
貴史「ああ、そりゃ本当だよ。懐かしいな〜、昔のあいつは『ゆかりお姉ちゃん』にべったりだったもんな」
環希「そうそう。あれで結構なシスコンだったのよねぇ」
美影「…それは興味深いわね。詳しく聞かせてもらえないかしら?」
貴史「いいでしょう…それでは語るとしますか…」
環希「ええ、今こそ彼の『黒歴史』を!まずは10年前の夏…」
ゆかり「ちょっと、それって…!大輔が怒るよっ!」
環希「大丈夫〜大丈夫〜。アレな過去持ってるやつが悪いんだから〜」
明日香「あたしも気になるなぁ。ゆかりさん、悪いけどしばらく黙っといて。…恩田!」
恩田「ゆかりちゃん…ごめん!僕も知りたいんだ!」
ゆかり「!!…もがもが…んー!んー!」
恩田君に口を押さえられる。ダ、ダメ…私の力じゃ振り払うのは難しいみたい。
大輔、早く戻ってきて…。何だか大変なことになってるよぅ…。
499名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/02(木) 20:25:15 ID:/KbeodHC
時間的に>>496から
大輔視点


彼方と共にみんなの元へ戻る。
(おんや〜?)
もっと暗い感じになってるかと思ったら、なんだかみんな意外と普通。
貴史「あ、大輔」
みんなが一斉にこっちを見る。気のせいか、俺にはその顔が笑いをこらえる顔に見えた。
大輔「え?あ、ああ。今戻ったぞ」
蓮華「ああOKOK、待ってたで!」
彼方「あ…蓮華、さっきは…」
蓮華「あ、えーのえーの、気にしてへんから。ククク…」
彼方「………?」
ま、まあとにかく気にしてないようだし、これにて一件落着…なのかな…?
ゆかり(大輔…ゴメンね!!)

美咲「…あれ?ひなちゃんはどこいったのかな?」
彼方「え?ひな?」
美影「お二人を呼びにいってもらったんだけど…会っていないの?」
大輔「いや、会ってないな」
環希「入れ違いってやつか…なんかあの子タイミング悪いわね…」
大輔「………」
【捜しにいこうか】
【じき戻るだろ】
500名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/03(金) 22:46:29 ID:LAbb5rI6
【捜しにいこうか】
大輔「俺ちょっと捜してくるわ」
環希「また入れ違いになるなよ〜」
大輔「うい〜」
俺はひなたを捜しに元来た道を戻った。



《ひなた視点》
ひなたは皆の元へと向かう道から外れ、一人歩いていた。
(……こんな顔じゃ、みんなのところになんか戻れないよ)
ひなたの顔は涙で乱れ、いつもの快活さはなかった。
(なんで…泣いてるのかな、私…)
センパイがおねーさまに「好きだ」と言ったから…?
(センパイ…)
大輔「あ、いた。お〜い、ひなた〜!!」
ひなた「!!」
センパイの声!?ダメ!こんな顔じゃ…!
ひなた「ダメ〜!!来ないで…センパイ…」
大輔「へ?(なんか昨日もこんなセリフ言われたな…)」
ひなた「ダメ…です、センパイ…」

大輔選択
【止まる】
【近づく】
501名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/04(土) 12:26:03 ID:K/izA4il
【近づく】

《ひなた視点続き》
大輔「え?あれ?ど、どうしたの、ひなちゃん?」
…ど、どうしよう。言い訳が思い浮かばないよう。
ひなた「あ、あはは。ちょっと、転んじゃって」
思わずあたしは嘘をついた。
大輔「え?大丈夫かい?」
ひなた「は、はい、大丈夫です。えへへ、ダメですね。あたしドジだから」
…なんであたし、こんなこと言ってるんだろう?
大輔「……とにかくみんなのところに戻ろうよ」
ひなた「……うん」
センパイは心配そうにあたしの手を取った。
ひなた「ひゃっ」
反射的にセンパイの手を振りほどいてしまう。
大輔「ひなちゃん?」
ひなた「え、えへへ。大丈夫ですよ。もう子供じゃないんですから」
大輔「あ、いや、俺のほうも、なんかごめん」
ひなた「せ、センパイが謝ることないですよ。じゃ、戻りましょ?」
大輔「う、うん……」
ああ、どうしよう、センパイ怒ってる?嫌われちゃったかな?
嫌われちゃったら嫌だなあ。
…ん?あたしがセンパイに嫌われても別に…、別に?
あたしは何を考えているんだろう?
502名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/04(土) 12:54:53 ID:ZY+rt2Ju
プレイヤー「最近視点変更ばかりで少し分かりにくいな…」
503名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 02:41:52 ID:KbLbLE0O
>>502、確かに普段から視点変更が多いのは問題か。以後気をつけよう。大輔視点。

ドンッ
???「きゃっ!」
突然、誰かが背中にぶつかってきた。道の真ん中で話してたのが悪かったか。
…いや、前をよく見ず歩いてた方も悪いんだけどさ。
???「…ったた〜、何でこんなトコに突っ立ってんのよぉ」
振り返ると、爽やかな白い服を着た少女がへたりこんでいた。
顔は帽子がずれて隠れてしまいよく見えないが……ただ、声はどこかで聞き覚えがあるような気がした。
大輔「ご、ごめん。……立てる?」
???「大丈夫…まったく、気をつけてよね。…あちゃ〜、服汚れちゃったし…」
少女はスカートの土埃を払い立ち上がった。そして、ずれた帽子を直し、あらわになったその顔は――
大輔「お、お前…ミオ…!」
ミオ「え…?あっ!よく見ると氷室くんじゃない!」
ひなた「お知り合いっスか?」
大輔「えっ…こいつは…」
…どう説明したものか。異世界の人間だ、なんて電波発言するわけにもな…。
大輔「…ええと……そうだ、悪質なストーカーみたいなもんだ、うん。
    とにかくフツーじゃない!俺の後ろに隠れてろ!」
ひなた「へっ!?は、はいっス!」
ミオ「ちょっと、何よそれ!人を変質者みたいに言わないでよ!
   そもそも私は今、探し物で忙しいの。キミに付き合ってる暇なんてないのですよ。
   だからそんな警戒しなくても、別に何もしないよ〜?…今は、ね。
   そゆわけで…ここは見逃して欲しいなぁ。キミも『楽しい旅行』を壊したくないでしょ?」

【見逃す】
【ウラさんたちを呼ぶ】
504名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 06:53:46 ID:Q2DbCBvn
>>502 確かにちと視点変更が多いな。なるべく大輔で行こう。

【見逃す】

大輔「……」
ウラさんたちを呼ぼうかとも思ったが、僅かな逡巡の後、俺は見逃すことにした。
見た目は普通の女の子でも、こいつは黒翼の澪と対をなす、ノヴァ陣営最強の魔術師。
ウラさんたち3人が来れば勝機はあるかも知れないが、俺たちが無事じゃ済まないだろう。
笑顔を浮かべながらも、警告なのか、異常とも言える強大な霊圧を放っていた。
くっ…やっぱりこいつの実力は本物だ。
大輔「分かった…行けよ」
ミオ「ふふ、正しい判断ね」
ミオ「言っとくけど、ウラたちを呼んでも無駄だよ。こっちはハラワタとライジンもいるからね」
505名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 11:02:42 ID:9ruDmbtq
理恵「あ、大輔いた!ひなたさんも発見!おーい」
向こうから理恵ちゃんが走って来た。
理恵「もー、こんなとこで何やってんのっ……て、あれ?あれれ、ひなたさん?泣いて……?」
ひなた「理恵さん?」
大輔「…げっ、理恵ちゃん」
理恵「『げっ』て言うな。それにしても、てめー、この女たらしが!」
理恵ちゃんは、怪訝そうに俺とひなちゃんの顔を交互に見据えながらそんな事を宣う。
大輔「な、違っ……」
ひなた「………………」
ミオ「ふ、面白いコ」
理恵「あれ?…こっちの人は?」
大輔「あ、…あーうー」
ミオ「はじめまして、子猫ちゃん」
理恵「こ、子猫?」
ミオ「それがね、こっちのコが、さっきあたしにぶつかって階段から落ちたの」
ひなた「!?」
大輔「!?」
ミオ「ね?」
ひなた「え?ええまあ、そんなとこかな。あはは」
理恵「えぇえ!?ひなたさん大丈夫?」
ひなた「えへへ、大丈夫です」
大輔「え?えーと、あれ?」
…さっきと何か違うような?でも、ひなちゃんの言うことも嘘っぽかったけど…。
ミオ「それでねあなたたちの、保護者って言うかリーダーみたいな人にお目通り利くかしら?謝りたいんだけど」
理恵「リーダーって大輔じゃないの?」
大輔「!?う、ウラさんのことかな?」
何を考えているのか、さっきと言っていることが違うような気がした。
506名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 12:02:49 ID:Kn/mexiV
順子「なんだか?話が入り組んでるみたいね…」

大輔「お、お前さっき、ウラさん達には会いたくないみたいなこと言ってたんじゃないのか?」
ミオ「気が変わったの。つべこべ言わずに会わせてくれない?
   …それとも、真っ赤な潰れたトマト作っちゃっても良いのかなあ?なんてね」
ミオの目が赤く光った気がした。
大輔「な……」
ミオが必要以上ににこにこ笑いながら手に持ったビニール袋から本当にトマトを取り出した。
…あれ、さっきまであんなもの持ってたっけ?
ミオ「うふ、トマトって柔らかいよねえ、すぐ潰れちゃうけど」
大輔「ごくり」
ひなた「と、とにかく戻りましょうか?」

理恵「あ、そう言えばさ、大輔」
大輔「なんだよ」
理恵「大輔の黒歴史って何?」
大輔「ぶっ、…な!?」
理恵「お前には10年早いって、あたしだけ聞かせて貰えなかったんだけど?」
大輔「……む、向こうではなにが?」

―で、数分後。

ウラ「……」
スウ「……」
神木「……」
美影「……」
ミオ「こんにちわーっ初めまして片桐深緒って言います」
大輔「あ、あはは……」
美咲「あなたは昨日の?」
恩田「ぶ、部長?」
…なんだ、なんだこの構図は!!??
ミオ「ツバサちゃんは、居ないのね。まあしょうがないか」
507名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 00:54:00 ID:T1YvTaGV
美影「…えーと」
ウラ「おい…」
大輔「は、はい」
ウラ「はい。じゃないだろ!何なんだこれは?どうしてコイツが!?」
大輔「さ、さあ?気が付いたらこうなっていました…」
ウラ「こ、コイツがどんな奴か知らないのか?腕のひと振りで100人の騎士を…」
ミオ「あら?あたしがここにいる事が気に入らない?」
大輔「…………」
ウラ「ん、んん!と、とにかくだ。用は何だ?言え!」
ミオ「そうねえ、うふふ。実はね特にこれって言う用事はないの」
ウラ「!?」
ミオ「…ただねえ、一緒に来てる奴が、むさいのしかいないのね」
スウ「ニャ?」
ミオ「数時間かそこら一緒にあちこち見て回らない?」
大輔「は!?」
ミオ「こっちにはもう帰還命令が出てるの。いつ帰ろうと勝手じゃない」
大輔「…………」

【申し出を受け入れる】
【申し出を拒絶する】
508名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 07:18:35 ID:w0ThSUQw
【申し出を拒絶する】

大輔「悪いが…」
どうにも信用に置けない。
一体こいつは何を考えているのだろうか…。
ミオの真意が読めず、漠然とした不安が胸中を去来したため、俺は彼女の申し出を断ることにした。
ミオ「あっそ。まぁどっちを選択したところで、私があんたたちに帰順することはないけどね」
ミオ「しょうがない、当初の目的だけ果たすことにしますか」
欧米人のように肩をすくめると、ミオは雪村さんを見据えた。
ミオ「美影」
美影「な、なによ…」
突然名前を呼ばれ、やや狼狽しながら返答する雪村さん。
ミオ「安穏としていられるのも今のうちよ」
すっと白銀の瞳を細め、さらに言葉を続ける。
ミオ「最近ザーリフがおかしな動きを見せていてね。そのうち同盟軍にも何かしらの接触があるはずよ」
美影「ザーリフが…」
ミオ「そう。ユーニギ特選隊が動き出した、という情報もつかんでる」
美影「…なぜ、それを私達に教えてくれるの?」
警戒心を露にし、当然の疑問をぶつける。
ミオ「簡単よ。3陣営戦争の場合、どこかの2陣営が全面対決した時点で終わりになるから」
ミオ「AとBが戦って、両者消耗している横から、Cが漁夫の利を占める」
ミオ「そうならないよう、あなたたちにザーリフの動きに対する注意を喚起してるわけ」
509名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 19:56:13 ID:EGbu+BJn
ミオ「それともうひとつ。ノヴァ様から伝令が有ったの。
我々は大きな勘違いをしていた。反乱軍は壊滅させるに当たり、厄介な事がある。
雪村美影は並大抵の者ではキズつけられないが、我々にとって守るべき存在だ。
それはザーリフにとっても。というような内容だったわ。」
美影「!」
大輔(あの雪村さんが動揺している?)
ウラ(今まで同盟軍の初期からのメンバーとしてしか思っていなかったが、この少女はいったい!)
ミオ「まあ、私は美影がどうなろうと知らないけどね。」
美影「い、意味が解らないわ。何の事だかさっぱり。」
大輔(明らかに動揺している!)

【美影の手を握る】
【話題を変える】
510名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 21:23:37 ID:1GNi3Qwb
【美影の手を握る】

大輔「…大丈夫」
美影「え…」
俺は雪村さんの手を、震える手を無意識のうちに握っていた。
大輔「雪村さんが何者だろうと関係ない。俺が守ってみせる」
美影「大輔…」
自分の無力さはわかってる。俺に守れるものなんて、きっと今握ってる手一つくらいだろう。
だけど…それでも昨日誓ったんだ。雪村さんが悲しいことを考えずに済むように頑張るって。
ミオ「ふぅ〜ん…。それは頼もしいわね。ところで、ひとつ訊いてもいいかな?
   美影ってさ…前に“あっち”で会った時と、随分雰囲気が違うよね?」
美影「…!」
ミオ「昔はこう…もっと人を怯えさせるような…そう、ひどく冷たい感じだった。
   なのに今じゃすっかり丸くなってる」
ウラ「時間や人との触れ合いが人を変えていくものだ。実際、それはお前がよく理解しているはずだろう?」
ミオ「…わかってるよ、そんなこと。ツバサちゃんは確かにあんたの言うとおりなんだと思う。
   でも美影は…あまりに変わりすぎじゃない?まるで別人みたいな…」
大輔「……」
まるで、別人みたい…か。
……心当たりがある。嫌というほどに。
握る手が、少し緩んでいた。
511名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/07(火) 10:40:00 ID:OtJpm13l
ミオ「あの冷たい目…素敵だったけどな〜」
美影「ふん、だから何よ…」
ミオ「戦いに身を置く者にとって、『それ』はともすれば枷になりうるんだよ」
美影「………」
ミオ「覚悟は……できてるの?」
美影「……私は…」
ミオ「…ま、わたしには何とも言えないけどね。忠告だけしておくよ」
ミオ「じゃあ、伝えることは伝えたし、わたし行かなきゃ。そういうわけで、無闇にキミたちに手が出せなくなったし、ゆっくり旅行を楽しんでね。じゃ、バーイ☆」
そういうと、ミオはひらひらと手を振りながら去っていった。瞬間移動で去られたらどう説明しようかと思っていたが、杞憂に終ったようだ。
ウラ「ううぬ、ザーリフ軍が…」
神木「要連絡」
スウ「そうニャ!総裁に報告ニャ!」
ウラ「うむ、まあ別世界への通信はそんなに簡単にはいかないがな…。さて、雪村よ」
美影「!!」
ウラ「さっきの話を聞くかぎり、お前は何か複雑なものを秘めていそうだな」
美影「違…私は…!」
ウラ「お前か何者かは知らんが…これだけは言っておく」
美影「………」
ウラさんは雪村さんの頭を優しく撫でて、言った。
ウラ「お前は俺たちの仲間だ」
美影「あ……」
ウラ「それだけだ。忘れるな」
ウラさんはそう言うと、遠巻きに見ていたみんなに向かって
ウラ「ああすまない待たせたな、そろそろ飯にするぞ」
何事もなかったかのようにそう言って、何事もなかったかのような空気になった。
美影「仲間……か」
あんな台詞、ハンパな信頼関係では言えるもんじゃない。『戦いに身を置く者』としては尚更だろう。
美影「私…色んな人に支えられてるんだな」
大輔「俺のこともその中の一人に入れてくれてるのかな?」
美影「ふふ、もちろん。期待してるよ、大輔」
俺は未だ繋いだままの手を、更に強く握った。
512名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/07(火) 21:20:06 ID:/XKcLFPO
ウラ(それにしても、ザーリフといい、ノヴァといい、面倒事が増えたようだな)
髪の毛をかき上げる。ウラが考え事をしているときの癖だ。
ウラ(美影自身も、俺の知らない秘密があるらしい…。ふう、簡単にいくはずはないと思っていたが、
   こうまで厄介になるとはな……)
美影のことは信じているが、気にならないといえば嘘になる。部下をまとめるためのはったりもリーダーの役目だ。
ウラ「ふう……」
誰にも悟られぬように、小さくため息をつく。もし彼が不安でいると知ったら、それこそこの戦いに勝ち目はない。しかし、
神木「……心配無用」
いつ間にか神木が横に立っていた。ウラが悩んでいるのも承知のようだ。
ウラ「む……」
神木「……我、温羅様隣居。心配無用」
ウラ「…ああ、頼りにしている。…俺ともあろうものが、心配をかけた。すまない」
ウラは素直にわび、我が子を慈しむように、神木の髪を優しく撫でる。
状況次第では、彼女らに「死ね」と命令しなくてはいけない。それもウラを苦しめる要因の一つだ。
それは神木もわかっている。その時、ウラが決してためらわないこともわかっている。
それでも神木はウラとは違う愛で、彼を慕っていた。
513名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 02:26:46 ID:NrlglKOG
環希「そろそろさ、場所を変えない?」
環希がなんとも言えない表情で俺に聞いてきた。
大輔「……」
環希の一言で耳に周りの雑踏が帰ってきたような気がした。
行きかう人たちの話し声。
車の音。
どこかの店から聞こえてくる音楽。
ここは沖縄なんだなと思った。

見上げると、空はとても良い天気だった。
大輔「ふう」
いろんな思いがこみ上げてくる。
…フェリーでの移動のことだけど、結構あっさり着いたよなあ。
俺何気にびっくりだよ。

石垣島から那覇までがおよそ410km。四捨五入したら420kmあるんじゃないかな?
飛行機で那覇−石垣間がおよそ1時間20分くらいかかるとして、
フェリーで移動したら14時間から17時間かかるんだけど…。
でもって、空青いけど今何時なんだろうな、ははは。

俺は突っ込んで良いものかどうか悩んでいた。
514名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 02:40:36 ID:NrlglKOG
あ、思い出した。
最近の大きい空港会社だったら、那覇−石垣間は、約1時間で行けたはず。
うっかり忘れてたよ。
515名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 13:08:50 ID:2kXjJRC1
俺たちはとりあえずお昼を済ませるべく店に入った。昨日とは違う店で、ここもなかなかいい雰囲気の店だった。
うむ、やはりゴーヤチャンプル最高。もうこれだけで十分なくらいだね。…いや、決して『沖縄料理』というカテゴリのレパートリーがこれしかないというワケではないぞ、うん。
彼方「ところでさ…」
食事をしながら彼方が言う。
彼方「さっき、何話してたの?なんか色々ありそうだったけど…」
う…やはり聞かれたか。まあここはうまく誤魔化して…
彼方「ま、何話してたのかはこの際どうでもいい。私が知りたいのは、…何で話の間中ずっと、雪村さんと手を繋いでたのか、ということ。説明してくれる…?大輔…」
大輔「え゙?」
俺的に気温が3度は下がったような気がした。
美影「ほほほ…」
理恵「ほほほ、じゃない!そういえば今日、ゆかりさんとも抱き合ってたとか言うじゃない!」
ゆかり「いやだからアレは…」
恩田「ううむ!大輔君ばっかりいつもいつもおいしい思いを…恥を知れい!」
気付けば非難ごうごうの俺。ゆかりはオロオロしていて、雪村さんはそ知らぬ顔だ。
貴史「(ヒソヒソ)…こりゃ今夜も軍法会議かな…?ガンバれよ大輔…」
大輔「………」
せっかくのゴーヤチャンプルは、途中から味がしなかった。
516名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 21:51:25 ID:zr8Bu0jB
昼飯を食べおわり、次に俺たちは次の目的地、水族館に向かった。
てか、高校生がタクシー三台とは…何とも贅沢な。

――タクシー内
ゆかり「ねえ美影ちゃん。水族館てどんな感じなの??」
美影「沖縄独特の海の生き物を集めたところです。沖縄だけでも意外に多くの生物が集まるのですよ」
理恵「へぇ〜なんかいい感じ」
大輔「珊瑚礁とかもあるのかな?現物見たことないけど…」

――別タクシー
環希「そういえば大輔もアレだけど、明日香もアヤシかったよね〜。もしかして、恩田と一緒のタクシーがよかった?」
明日香「バ…何言って…そんなハズあるか!誰があんな変態となんか…」
環希「へーへー。そういえば、神木ちゃんはどう?好きな人いるの?」
神木「!?」
環希「あ、真っ赤になってる〜。やっぱりいるんでしょ!」
神木「ぁ……ぅ……」
明日香「環希って…そんなキャラだったっけ…」
ウラ(居づらい…)
517名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 22:30:40 ID:2kXjJRC1
今更ですが、第一章の最後まで(四月八日)のまとめを作ってみますた。
全13部になる大作ですが、ここに投下してもいいかな?前、連投に引っ掛かったんだけど…。
518名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 23:33:35 ID:ossjCw73
>>517
乙!
ここに貼るのは、まぁ俺はいいんじゃないかと思う。
頑張って整理してくれたものなんだから、感謝こそすれ迷惑がるなんてオカシイだろ。
俺も頭整理したいしな。
5191:2006/02/09(木) 23:48:02 ID:2kXjJRC1
ふむ、それでは…

――四月八日

リビングに降りると、芙美さんに貴史と理恵を起こすようたのまれる。理恵は昨晩遅くまで起きていたこともあるので、貴史を先に起こすことに。
起こしてもなかなか起きないので、エロ本を探す大輔。捜索の結果、ベッドの下で外人もの、押し入れで無修正ものをそれぞれ発見。ブルマ萌えだけでは終わらない何かを感じさせる。
それから、理恵を起こしにいくと、着替え中に部屋に入ってしまう。怒ったかな、と心配したが、パフェのオゴリで勘弁してもらう。
朝食を済まし、家を出る三人。理恵と大輔のやりとりを不審に思う貴史を誤魔化すため、前を歩いていた美咲とゆかりを見て、胸の大きさの好みについて聞く。
途中乱入してきた恩田も交ざり、男三人で猥談をしているところを環希に聞かれてしまう。鉄拳を覚悟する大輔だったが、環希は「やっぱり男は不潔だ」と言い捨てると、そのまま行ってしまおうとする。
何だか元気のない環希を不審に思った大輔はわけを聞こうとするが、結局わからずじまいのままになってしまう。心配する大輔と貴史。気がつかない恩田。
そんなこんなで学校に到着。朝のHRで自分が新入生の先導係に選ばれていたことを知る。
おそらく犯人と思われる、隣の席に座る委員長(非メガネ)こと鈴木綾に抗議するも、話し合い中に寝ている方が悪いと切り返されて何も言えなくなる。世の中の不条理を知った大輔だった。
5202:2006/02/09(木) 23:48:56 ID:2kXjJRC1
とりあえず持ち場に向かう大輔たちだったが、同じく係になっていた環希にやはり元気がない。大輔たちのクラス担任の松永がそんな環希を叱咤すべく肩に手を置くと、環希はそれを激しく拒絶し、松永は逆上する。
綾が止めようとしたものの、松永は混乱の末、環希のことを殴ってしまうのだった。
リアルの教師まで出てきて「それはマズイだろ…」という事態になったが、大輔の機転で事なきをえる。
大輔はもう一度環希に何があったか聞くが、言いたくないことをムリに聞くこともないと思いなおす。環希はそんな大輔の気配りにより落ち着きを取り戻す。
体育館についた大輔たち。綾は、さっきのこともあって沈み気味だった環希をうまく励まし、朝よりも立ち直らせる。委員長はいい意味で人を乗せるのがうまかった。
入学式が始まる。今年から就任した校長は、全校の前で「我が校の校風は自由だ」と言い切り、真面目な教頭を戸惑わせる(初期に出てきた「援交萌え〜」とか言ってた教頭は懲戒免職?)。
続いて三年生代表の新入生への言葉。クラスの多数の推薦により代表に選ばれた美咲は、周囲の期待どおり属性効果を連発して、盛大な拍手を浴びる。
新入生代表はひなただった。驚かせるため大輔たちには黙っていたというひなたは、大きな声と持ち前の度胸で見事に決めて、入学式を締めた。大輔は後輩に惜しみない拍手を送るのだった。
ひなたを見て恩田がまた怪しいセリフをはく。恩田はこれでもコンクール上位入賞者で、大輔は何でこんなやつがと不思議がる。
その写真は、夕焼け空の丘の写真だった。
5213:2006/02/09(木) 23:49:54 ID:2kXjJRC1
入学式が終わり、外に出る大輔にひなたが声をかける。自分の学校の制服を着ているひなたを見て感慨にふける大輔。
部活についての話になり、ひなたに水泳について尋ねられた大輔は、アイツのことを思い出す。
そして、恩田が自分を呼んだのをこれ幸いと、逃げるようにその場を去る。ひなたはそんな大輔を見て、水泳への未練を悟るのだった。
部活勧誘の仕事があったことをすっかり忘れていた大輔。綾に、ともに教室へ戻るよう言われる。
綾についていく際、人混みの中にアイツを見たような気がして、あわてて辺りを見回す。が、その姿はもう見つからない。気のせいだったのかとも思うが、大輔はアイツのことを回想してみる。

《回想(詳細は後述)》

綾に呼ばれて我に返る大輔。気を取り直して部活勧誘をすることに。大輔は恩田とともに写真部の勧誘をするハメになった。
セオリー通りに校門で勧誘をすることにした大輔。とりあえず他の部がどんな勧誘をしているか見るために、水泳部(プール)へと足を運ぶ。
プールにて昔を懐かしんでいると、大輔はそこでアイツの姿を見つける。ここで、アイツの名前が『彼方』であることが判明。
だ、もう一度見るとそこに彼方の姿はなかった。大輔はやはり見間違いかと思い直し、校門へと向かった。せっかく核心に迫ったのに…と強引な軌道修正に残念がる一部の住人。
5224:2006/02/09(木) 23:50:42 ID:2kXjJRC1
校門にて勧誘をしていたゆかりをからかおうとするも、忙しいからと軽くあしらわれる。仕方なく恩田のもとに戻ると、恩田は美咲の撮影をしていた。不埒なものを感じてやめさせる大輔。
ここで、美咲は箏曲部であることが判明し、もうすぐ作法室で演奏会があることを告げ、去ってゆく。恩田と大輔は、カメラ等を用意するため一度写真部の部室へ向かう。
勧誘用のミニ展覧会に感心していると、自分が前撮ったゆかりの写真を見つける。
これは何かとヤバい構図だと判断した大輔は、その写真の証拠がソレ自身とネガだけであることを確認するや否や、恩田を気絶させて全ての証拠を奪う。
が、そこをゆかりの妹、小百合に見られていた。先輩に対しても馴々しい態度でゆすりにかかる小百合に危機感を感じた大輔は、フィルムを踏み潰すことにより強引に証拠を隠滅し、作法室へと向かった。
作法室に着き、意外な人の多さに驚く大輔。恩田によると、箏曲部は隠れたアイドル部であるらしい。
開始前の美咲さんの挨拶はやはりテンパり気味。なんでも2年生に気になる人がいて、その人が見ていると思うとそうなってしまうそうだ。だが演奏はなかなかのものだった。
演奏に聞き惚れる大輔は、ガラの悪い三年生の妙な男を見つける。美咲さんを睨むように見ていたその男をチラチラ見ていた大輔は、男と思い切り目が合ってしまう。
周りの女子生徒の話で、そいつは美咲を恐がらせているストーカーであることが判明。大輔は演奏会の間じゅう睨まれ続けることになる。
5235:2006/02/09(木) 23:51:47 ID:2kXjJRC1
その頃、貴史は作法室に向かう途中に小百合に出会う。写真部に入るつもりだという小百合に、貴史はやめるよう忠告するが、聞く耳を持たない。
その時、小百合は窓の外を見て、引きこもっていたはずの彼方を見つけたという。貴史があわてて外を見れば、彼方は逃げるように校門に足を運んでいた。
美咲に好意を寄せる貴史。大輔にとっての大切な存在である彼方を追うか、せっかく美咲に招待された演奏会に行くか悩んだすえ、彼方を追うことに。あの日のことに決着をつけるため…。
ちなみにちょうどその頃、理恵の名字が金田一で、その名を呼ばれるのを嫌がっていることが判明。あと、夏江の妹、真奈美が登場。

彼方は、校門で勧誘を続けていたゆかりに捕まっていた。話すことはないと逃げようとする彼方。せめて大輔と会うように言うゆかりだったが、自分は大輔に会ってはいけないのだと彼方に言われ、沈黙する。
あの日に何があったか尋ねるゆかり。そこに貴史と環希が現れ、大輔以外のあの時の面子がそろう(小百合は余計)。
その頃、演奏会はところどころ美咲がテンパりながらも、無事終了しようとしていた。
男に睨まれっぱなしの大輔。一刻も早くこの場を逃げ出したかったが、美咲に挨拶なしに去るのもアレなので、とりあえず声をかける。
しばらく話したあと、部活勧誘のため作法室を後にする。すると後ろから悲鳴が聞こえ、あわてて戻る大輔。
その声は、さっきの男にからまれている美咲のものだった。
5246:2006/02/09(木) 23:52:31 ID:2kXjJRC1
幽白ネタを絡ませながら男に右ストレートを食らわす大輔。が、あの時の傷が痛んで力が出ない。
しかし男はパンチを食らうと、その場に倒れてしまう。それはこの場に駆けつけた美影の力によるものだった。
この場は自分に任せて、大切な人、彼方の元に向かうよう言う美影。が、男は今度はナイフを美咲に突き付け美影を脅す。大輔は、やはりほっておけないと、その場に残る。
その時、悲鳴を聞き付けてやってきた貴史が、美咲がナイフを突き付けられているのを見て逆上し、窓ガラスを突き破り男に飛び蹴りをかます。
怒った男は変に曲がった貴史の脚を踏み付け、貴史は身の毛もよだつ悲鳴をあげる。その隙をついて大輔は男に突っ込んでいく。
体当たりをかわされた大輔は、手元にあった琴をつかみ、振り向きざまに殴りかかると、琴がスッポ抜け、男と、ついでに貴史もノックアウトして、騒動は終了した。
貴史はとりあえず保健室に運ばれる。響子先生は貴史に応急処置を施すと、貴史の「ガラスを突き破り(ry」というアレな行動に腹を抱えて笑う。
学校中に聞こえるかのような声で爆笑する響子。それにつられて大輔も笑ってしまう。美咲は、自分を助けてくれたのに、と怒るが、おかまいなしに笑う大輔と響子だった。
爆笑しながらも救急車を呼んでくれた響子。美咲は運ばれる病院の院長の娘で、救急車に乗り貴史に同行する。大輔も成り行きで乗ることになる。
5257:2006/02/09(木) 23:53:11 ID:2kXjJRC1
車内では会話がなく気まずい空気が流れる。美咲は「もうこれ以上大切な人を失いたくない」と言う。
病院に着き、大輔たちは待合室で貴史の検査が終わるの待つ。貴史のことをとても心配する美咲を大輔は「きっと大丈夫だ」と励ますが、美咲は「でもそれは絶対ではない」と言う。
大輔はこんな曖昧な言葉では美咲は安心しないと悟り、この空気から逃げるように理恵に電話をかけにいく。
電話で理恵は兄のことをボロクソに言いながらも、やはり心配しているのがわかる。少し震える理恵の声を聞いて大輔は、右腕の痛みに耐えてもっと強く殴っておけばと後悔する。
電話を終え、待合室に戻る。美咲は大輔に、大切な人だった幼なじみが、「あの日」の事件を境に行方不明になったことを告げ、大輔は何か引っ掛かるものを感じる。その時、貴史の病室から医者が出てくる。
貴史は幸いにして骨折はしていなくて、後遺症や入院などの心配はないとのこと。美咲はそれを聞き涙ながらに喜ぶ。大輔は貴史の、体を張って誰かを助けた行為に敬意を払い、貴史のことを「仮面ライダー貴史」と呼ぼうときめる。
外はすっかり日が暮れて、真っ赤な夕焼けが広がっていた。大輔はその燃えるような夕焼けを見て、ある風景を強烈に思い出す。
それは恩田が写真に映した風景。夕日に染まる「あの日」のあの丘…。
5268:2006/02/09(木) 23:53:52 ID:2kXjJRC1
その頃、環希は松永からやっと解放されて、校舎を出たところだった。真っ赤な夕焼けを見て昔を思い出す。
日に日に無感動に成り行く自分の心を憂い、昔に戻りたいと願う環希。そんな彼女を、夕日はただ赤く染めるだけだった。

大輔たちは貴史の病室にいた。やがて貴史は目覚め、美咲は貴史に抱きついて喜ぶ。貴史は大輔に「今日、彼方に会った」と伝えるも、そこに医者が入ってきて話は一時中断になる。
美咲と貴史になんとなく気後れした大輔はロビーで二人の帰りを待つ。するとそこで、ゆかりの母、さとりに出会う。
知り合いの見舞いに来たというさとりは、今日の出来事を聞くと、自分の家で暮らさないかと勧める。
大輔は、貴史宅の都合なども考え、お言葉に甘えようとするが、その会話をたまたま聞いていた理恵が残念そうにしているのを感じ、まだ貴史の家にとどまることにする。
さとりはそんな大輔をからかいながら、「ゆかりに、絶対連れてくるよう言われていたのに」と言って去っていった。
やがて美咲に肩を貸してもらいながら、貴史がやってくる。理恵は兄の元気な姿を見て安心し、大輔に礼を言うと買い物に出掛けた。
大輔たちは、さっきの話(彼方に会った)を落ち着いた場所でしようと、あの丘へ行くことに。
5279:2006/02/09(木) 23:54:45 ID:2kXjJRC1
その頃ゆかりは、逃げるように去っていった彼方をやっとこさ捕まえたところだった。せめて大輔と話をするよう言うゆかりだったが、それは無理だと彼方は言い、「あの時」のことを話そうとする。
と、そこに蓮華が現れ、「話すならあの丘で話したらわかりやすい」と言う。また、自分も大輔たちに何が起こったのか知りたいし、このままずるずると引きずるのは彼方自身にも良くないともは言い、三人であの丘に向かう。

また、環希が校門を出ようとしたところ、未だ部活勧誘をする恩田を見つける。
恩田を変態盗撮魔よばわりする環希に、恩田はコンクール入賞の写真を見せる。それは祭りの日に撮った丘の写真で、思い当たることがあった環希は恩田を連れて丘へと向かった。


まとめ人「ここからは三つのグループにわかれ、視点を切り替えながら丘をめざして、なかなかややこしいものがあります。
まとめの手法としては、まず大まかな流れを書き、それからそれぞれのグループでどんなことがあったか、というのをグループ別に書いていきます。…まあそれでも十分ややこしいが」
52810:2006/02/09(木) 23:55:30 ID:2kXjJRC1
《あの日のこと》

去年の八月五日のこと。大輔は中旬にある、全国へと続く大会へ向け必死に練習していた。
その頃彼方とは、仲は悪くないが、面と向かうと素直になれない、そんな関係だった。
次の日は合宿に向け休みになった。彼方は大輔を誘い、その休みを利用して貴史と環希とともに夏祭りに行く。
楽しい時間はあっというまに過ぎ、祭りのクライマックス、花火の時間が近づく。花火はあの丘で見ようと彼方が提案し、皆それに賛成する。
道中、ポッキーを散歩中のゆかりに出会う。大輔はゆかりも花火に誘うが、ポッキーがいるからと断る。
またゆかりは、丘には最近不審者が出没するのでやめておいた方がいいと言い、それがきっかけで彼方と言い争いになる。この二人は昔から、会えばケンカばかりしていた。考えすぎだという大輔の意見もあり、結局丘に行くことになる。
微妙に雨の降る中、丘へと向かう4人。その途中に、貴史(環希も?)は聞いてしまう。彼方が「自分は大輔と双子かもしれない」と言ったのを。
丘に着いて、貴史と環希は演出のため彼方と大輔から距離をとる。すると、大輔たちに、コートに帽子という怪しい出で立ちの男が近付き、彼方に向かって「お前は生きていてはいけない」と言う。
その言葉に切れた大輔は男に殴りかかり、それを日比谷 悠一(美咲の幼なじみ)が止めようとして、その拍子に崖から転落してしまう。
それにより大輔は右腕を負傷し、泳げなくなる。悠一はそれ以来行方知れずとなってしまうのだった。
52911:2006/02/09(木) 23:56:16 ID:2kXjJRC1
《大輔グループ》

貴史を支えながらあの丘に辿り着いた三人。貴史は大輔に、あれは事故だから気にすることはないと言う。
そこで大輔が、その時のことを思い出せないのだと告げると、貴史はあの時のことを語りだす。
全てを受け入れる覚悟で話を聞く大輔だったが、彼方と自分が双子かもしれないということを聞き愕然とする。
大輔は心にぽっかり穴が空いたような気分になり、崖の淵の、前はなかった柵にもたれかかり、思いをめぐらすのだった。



《彼方グループ》

丘に向かいながらあの時のことを話す彼方。ゆかりは彼方に、その時男になにを言われたのか聞くと、彼方は、自分は生きていてはいけない人間だと言われたのだと言い、驚愕するゆかり、蓮華。
そこまで話した彼方は、心中で醜い考えばかり抱いてしまうようになったことへの自己嫌悪と、大切な日を潰されたことへの悔しさから、その場にへたりこみ泣きだしてしまう。
そんな彼方を蓮華は明るく元気づけようとする。蓮華は彼方の母親から彼方の辛い過去について聞いた。自身も暗い過去をもつ蓮華は、能天気な自分を装い、彼方の支えになろうとしていたのだった。
ゆかりは貴史から来たメールに従い、そんな彼方を丘へと導こうとする。誰にも自分の気持ちはわからないとそれを拒絶する彼方。
が、ゆかりは、彼方がいない間、大輔はずっと彼方のことばかり考えていて、その場にいないにもかかわらず、誰も彼方に勝てなかったことを話し、今までのことに決着をつけるよう言う。
彼方のことを最後まで見届けることを願う蓮華も彼方と大輔の再会を望んでいたた。ゆかりは彼方に手を貸して立ち上がらせ、三人はあの丘に向かった。
530名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/09(木) 23:56:56 ID:2kXjJRC1
《環希グループ》

環希と恩田は丘へと続く坂道を登っていた。途中、環希は枝でめくれたスカートの中を恩田に撮影され、必殺を誓ったりしながらも、大輔たちが落下したポイントに辿り着く。
そこで環希は、会員証のようなカードを拾う。そのカードには『日比谷 悠一』の名前が。そう、そのカードの持ち主は、今は行方不明になっている美咲の幼なじみだったのだ。
それから環希は恩田に、写真はどこで写真を撮ったのか聞く。撮影場所はこの辺だが、周りに騒がしい奴らがいてうまく撮れなかったものがあると聞いた環希は、恩田にその写真を今すぐもってくるように言う。
恩田が写真を持って戻る途中、恩田は美影に出会う。美影は、一緒に丘に行けないかと頼み、恩田は訳もわからずOKする。美影は、自らに与えられた使命として、大輔の元に向かうのだった。
環希と合流する恩田と美影。恩田は環希と美影に写真を見せる。二人はそれを見て何かを納得すると、丘へと急ぐのだった。


それぞれの想いを胸に秘め、あらゆる気持ちの入り交じるあの丘へと向かう。
“過去”に決着をつけ、“未来”へと進むために…。
53113:2006/02/09(木) 23:57:52 ID:2kXjJRC1
やがて彼方が丘に辿り着く。かつてここで色々なものを失った彼方。だが、今の彼方の願いは一つ。大輔にもう一度会うことだった。彼方はついに、柵にもたれかかった彼の後ろ姿を見つけた。
大輔が後ろを振り向くと、そこには再会を望み、夢にまで見た彼方の姿があった。思わず涙が溢れ、今までのことを走馬灯のように思い出す。
思い出の場所で会話をかわす二人。ぎこちなさはあるものの、険悪さは全くない。そんな二人をからかいながら見る他のメンバー。彼らはこのとき紛れもなく、心から笑っていた。

やや遅れて環希たちが丘に辿り着く。思ったよりも和やかなムードに、安心と言うよりも拍子抜けする三人。恩田の写真は、いらない心配をさせることはないと、大輔には見せないことにする。
美影はとりあえず第一の使命が終わったことを知り、一安心する。が、すぐに第二の使命のため気合を入れ直す。その使命とは、『奴ら』から彼方を守ることだった。

丘より少し離れた某所。小百合は電話でその詳細を話していた。その相手は澪と呼ばれる女で、小百合はゆかりに盗聴器を仕込み、会話を聞いていたのだった。

さらなる波乱を匂わせながら、第一章は幕を閉じた。


《“あの日”のことを知る者》

全体の流れ  大輔 貴史 環希 美咲 ゆかり 蓮華 彼方 小百合 美影?

会員証の存在  環希 貴史 美咲

問題の写真  環希 貴史 美影 (恩田は意味わからず)

双子疑惑  美咲 貴史 環希 彼方 大輔

男の言葉「生きていては〜」 ゆかり 蓮華 彼方 小百合 (大輔は忘却)

※大輔にはゆかりと別れてからの記憶がなかった。
532名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 00:00:48 ID:2kXjJRC1
こんなものでしょうか。あくまで自分なりの解釈なので、間違っていたら指摘願います。
533名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 07:13:38 ID:bMYVm7NJ
>>517>>519-532
マジで乙!
534名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 22:08:45 ID:GApV2giI
>>519-532禿乙! では、>>516の続きから。
会話の流れからこのように分かれてているように思われます。
タクシー1ゆかり、美影、理恵、大輔
タクシー2環希、明日香、神木、ウラ
タクシー3貴史、美咲、彼方、蓮華、スウ
スウが人の姿のまま同行している件や、石垣→那覇までのフェリー航行時間は、実は14〜17時間(週2〜3便…。会社によって違うらしい)という事実はおいておきましょう。
…前日のセスナでの移動ってのはある意味現実的な話のようでした。
http://www.yukai.jp/~point/katteni/newpage0yaeyamakikou.htm

でもって、外は抜けるような青い空!ここは沖縄本島!タクシーのなか!
大輔「ふうっ」
しばらくし、タクシーの運転手さんが誰ともなしに話しかけてきた。
運転手「…みなさん、旅行か何かですか?」
大輔「ええ、まあ、そんなとこですね」
俺は思わず返事をしていた。
運転手「いやあ、良いですねえ、若いうちは旅行しとくもんです」
なかなか気さくそうな人だった。
大輔「なはは」
運転手「皆さんは…学生さんですか?」
大輔「ええまあ、そんなとこです」
運転手「そうですか、こんな綺麗な人達と、いやはや羨ましい」
ゆかり「あらやだ綺麗だなんて」
大輔「……」
運転手「ははは、お兄さんは、特定の彼女とかいます?」
ゆかり、美影、理恵「!?」
大輔「え!?」

俺は
【笑ってごまかした】
【「いますよ」と小声で言った】
【別のタクシーのほうに乗ってるんですよ】
【うるさい黙って運転してろ】
535名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 22:29:34 ID:Nm8eTlZI
>>519-532乙!
>>534恩田とひなたがいない…。
そして俺は>>516を書いた者だが、タクシー三台と書いたときにひなたと蓮華の存在を忘れていた!
ので、
1、大輔 ゆかり 理恵 彼方 雪村
2、明日香 ひなた 環希 神木 ウラ
3、スウ 恩田 貴史 美咲 蓮華
てな感じでたのんます。これで全員かな?
536名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 22:48:10 ID:/1D7EDA7
>>535
プレーヤー「いや…根本的に、運転手含めて6人も乗ってることに無理があると思うんだが…」
537名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 23:13:12 ID:Res44rDP
プレイヤー「中型タクシーなら確か乗客五人乗り可能だな」
538534:2006/02/10(金) 23:16:45 ID:4+JwVrq0
スミマセン恩田とひなたを完全に忘れていました。orz

http://www.nta.co.jp/kokunai/natsu/fami_oka/tyo/op-car.htm
大丈夫そうだ。中型は5名様まで乗れるらしい。
539534:2006/02/10(金) 23:30:22 ID:4+JwVrq0
は!?被らなくて良いところまで被ってしまいました。おまけに連投。
はんなり荒らしてしまいました。スマソ…。orz
540名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/12(日) 02:56:00 ID:HylxcPW1
【笑ってごまかした】
大輔「…わは、はははっ」
俺はとにかく笑ってごまかすことにした。
ゆかり「……」
彼方「……」
理恵「……」
美影「……」
なんだかみんなに睨まれている気がした。

今、俺たちが向かっている水族館てのは本部町ってところの海洋博公園にある「沖縄ちゅらうみ水族館」ってとこに向かっているらしい。
さっき雪村さんが運転手にそう言っていたのを聞いた。
ちゅらうみ は、漢字で書くこともできるらしいが、どう書くのかは俺にはわからない。
で、那覇から高速の沖縄自動車道に乗って約2時間半のところにあるようだ。
・・・タクシー代は大丈夫なのだろうか?

タクシーが連なって高速道路の料金所を抜ける。
運転席横のカーナビには「那覇IC」と表示が出ているので、多分そうなのだろう。
そんな折、向こうのタクシーの窓から貴史と美咲さんがなにやら楽しそうに話しているのが見えた。
なんだかあっちは楽しそうだ。
こちらは運転手の不用意な発言のおかげで、まるでお通夜だ。
…どうしてくれる。
541名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/12(日) 07:20:23 ID:cM3EmpXK
プレイヤー「美ら海(ちゅらうみ)水族館は俺も行ったことあるぜ!だが、そんなに遠いのか…」

――別タクシー

貴史「で、そこで言ってやったんですよ」
美咲「も〜貴史くんたら、それは言いすぎだって〜」
恩田「(ブツブツ)まったく…大輔くんと貴史くんばっかりいい思いを…」
スウ「にゃ…ダーリンと一緒のタクシーがよかったニャ…」
蓮華「ふむ…これは多分謀られたものやな」
スウ「え?どういうことニャ?」
蓮華「おかしいと思わないか?大輔のタクシーには、理恵ちゃんにゆかりはん、そして彼方はんと『ツワモノ』揃い…対してこのタクシーには男二人…つまりは…」
スウ「つまりは?」
蓮華「このタクシーの振り分け方は、『大輔とくっつく可能性』によって分けられていたんだよ!よって、このタクシーに乗る者は、今のところその確率が最も低い面々なんだ!
スウ「にゃ・・・にゃんだってーー!?(AA略)…そんにゃ〜ヒドイニャ…」
蓮華(ま、二番にウラはんが乗ってはるし、スウの法則性についてはわからんけど、おもろいからこのままにしとこ)
542名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/12(日) 14:00:41 ID:+cW1Hhp2
大輔視点

しばらくしてタクシーに着メロが鳴り響いた。
誰のだろう?初めて聞く曲だった。
理恵「あ、あたしんだ。はいもしもし?…なんだお兄ちゃんか、え?うん」
理恵ちゃんの携帯だったようだ。
理恵「はい、お兄ちゃんから」
大輔「え?俺、はいもしもし」
貴史『いよー、両手に花の大輔くん、調子はどうか?』
大輔「な!?」
貴史『なはは、えーとな、次の 伊芸 ってサービスエリアで小休止しようや。
  なんでも休めるとこ、そこしかないんだとさ。皆にそう伝えておいて』
大輔「はいはい了解。いげい ね、分かった」
貴史『恩田が羨ましがってるぞ、何か言ってやれ』
大輔「はははは」
俺は貴史の質問には答えず、そこで電話を切った。
理恵「お兄ちゃん何て言ってたの?」
大輔「次の いげい ってサービスエリアでところで休もうってさ」
理恵「ふうん」
運転手「はい伊芸ね、まあ、そこしかサービスエリアないからね」
耳聡く運転手が返事をする。
ゆかり「うーん、沖縄って案外広いのね、ちょっとびっくり」
ゆかりが背伸びをする。
理恵「ほんと、それに太陽の光がすごい強い感じ」
運転手「紫外線はこっちのほうが強いですから、注意したほうが良いかも知れませんね」
美影「そうね、肌が少し焼けてしまったみたい」
大輔「……」
雪村さんの肌の色は旅行前と全然変わらないように見えるが、やはり自分で見ると、違うもんなんだろうか?
543名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/12(日) 23:41:01 ID:1xrSVthJ
運ちゃん「さ、ついたよ」
俺たちは伊芸とかいうサービスエリアに到着した。さて、まずは…(イソイソ)

――しばらくお待ちください

ふう…これでよし、と。
そうだ、石垣島では結局がお土産買えなかったので、ここで買ってしまおう。
(そういえば日曜は親父が帰ってくるな。土産は…と)
シーサーの置物は…使い道がない。できれば実用できるものがいいからな。ゴーヤ型の灰皿…なんか悪趣味だな。
沖縄のペナントは…普通すぎるな。じゃあ、この龍のプリントされたTシャツは…やめよう、もしこんな派手なのを町中で着られたら、俺は他人のフリをしてしまうかもしれん。

適当なお土産を買いおわり、タクシーのところに戻る。
恩田「やあ、大輔くん」
恩田が声をかけてきた。
大輔「なんだ?いきなり」
恩田「これから乗るタクシーなんだが、僕の乗ってたのと替わらないかい?」
大輔「え?何で?」
恩田「まあ、たまには僕も…な?」
な?じゃないだろ…。俺は…
【別にいいぞ】
【いや、断る】
544名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 00:25:02 ID:TZxhzxOu
【別にいいぞ】

まぁ別に問題もないだろ。そうだ、貴史に冷やかしでもしてやるか。
大輔「いいぞ」
恩田「本当かい?これで僕も両手に花だなぁ」
大輔「あ、それ無理」
恩田「へ?」
大輔「俺、助手席だったから」
さすがに後列だけで五人も乗れないからな。一番幅を取るのが前に乗るだろ。
恩田「そ、そん…」
大輔「じゃ車間違えるなよな。俺は土産見てるから。お前も何か買ってくのか?」
少し落ち込んだ様に見える恩田と共に、俺は土産選びを再開した。
545名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 00:42:04 ID:QL1eL/Zo
【別にいいぞ】

大輔「別にいいぞ」
恩田「即答だな?」
大輔「委員長の写真の件はこれで帳消しだな?」
恩田「な、それはこま」
大輔「じゃ、そういう事で!」
大輔(盗撮の手伝いや、写真部入部なんてできるか!)
俺は、彼方たちの所へ行った。
大輔「みんな、俺、貴史と話したいことが有るから恩田と変わるよ。」
彼方、理恵、ゆかり、スウ「ええっ!」
美影「奇遇ね、私もスウの希望で交代する事にしたの。」
こうして、新しい車割で出発した。
546名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 00:52:57 ID:QL1eL/Zo
ああ、やっちまった。orz
547名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 01:20:24 ID:NvPKlB6w
気にするな
548名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 01:26:49 ID:TZxhzxOu
>>546
選択肢は同じだから両方合わせれば大丈夫。

座席交換、でも助手席だった。
美影も交換していた。
土産選びを続行中。

で平気でしょ。
549名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 01:32:45 ID:TZxhzxOu
>>548
最後、
土産選び続行中or出発済み

550名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 02:01:39 ID:QL1eL/Zo
ええと、中型タクシーは、前2、後ろ3だと思うので、話の流れから、
1、前(大輔 雪村) 後(ゆかり 理恵 彼方)
2、前(明日香 環希) 後(ひなた 神木 ウラ)
3、前(スウ 蓮華) 後(恩田 貴史 美咲)
から、
1、前(恩田 スウ) 後(ゆかり 理恵 彼方)
2、前(明日香 環希) 後(ひなた 神木 ウラ)
3、前(雪村 蓮華) 後(大輔 貴史 美咲)
という事でOK?

で、この席を知って改めて、
スウ「にゃ・・・にゃんだってーー!?(AA略)…そんにゃ〜ヒドイニャ…」
551名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 02:51:45 ID:LvlOBYGi
こちらのタクシーが動き始めてから、向こうのタクシーの窓が開いた。
ゆかり「ああ!?おかしいと思ったら!大輔のヤツあっちに乗ってるー!」
彼方「げっ!雪村も向こうにいやがる」
理恵「ねーっ!ちょっとーっ!どういうことよーっ!」
ドップラー効果というヤツだろう、声はだんだん小さくなっていった。

美咲「あらあら……」
貴史「おい、向こうでなんか叫んでたぞ?」
大輔「♪〜」
俺は聞こえないふりをした。
貴史「…向こうで、何かあったのか?」
大輔「いや、何もなかった」
貴史「?」
大輔「だが、針のムシロで正座ってヤツか?とにかく、ものすっげー怖かったんだ!なんでだろうな?」
貴史「…さあねえ。おら知らねーぜ」
美影「ほほほほほ」
552名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 19:27:34 ID:jIFOX1N1
――別タクシー

理恵「う〜、大輔め〜」
ゆかり「無断で移動なんてあんまりだ!」
彼方「雪村もまんまと移動してるし。謀られた…?」
スウ「あぁ〜ダ〜リン…」
理恵「ダーリン言うな!」
運転手「はは、どうやらみなさん、さっき乗ってた大輔?くん狙いのようですね。モテモテだな、彼は」
彼方「!?いやいや決してそんなことは!」
理恵「そそそ、誤解が六回でスよ〜!!」
スウ「え?そうにゃんニャ?じゃ、スウがイタダキニャ!」
理・彼「!?」
ゆかり「そそそそそれはダメーッ!!」
彼方「だいたい何でスウちゃん昨日今日会ったばっかりなのにそんなゾッコンなのよ!?」
理恵(昨日今日…?そう…だっけ?)
スウ「あんな熱烈なモノをもらって、何も感じない乙女はいないニャ!それに…」
ゆかり「それに?」
スウ「…と、とにかく!接吻も済ませて、今はスウが一歩リードニャ!このままゴールへワンツーフィニッシュニャ!」
理恵「いや!それならわたしm…(いや、やめよう…今は火に油だ…)」
彼方「ぬぬぬぬぬぬ…」
ゆかり「むむむむむむ…」

運転手「(ヒソヒソ)なんだかすごい会話だねぇ…」
恩田「…ご迷惑をおかけします(ううう…これじゃ僕がもっと惨めじゃないかぁ…)」
運転手「(ヒソヒソ)あともう少しで到着しますから、辛抱してくださいな」
恩田(ぬう!心を読まれた…!?)
553名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 21:52:45 ID:NvPKlB6w
一方その頃、一台のタクシー。
明日香「ねー、さっき何買ってたの?」
環希「えーと、泡盛とサーターアンダギーと、このTシャツ!えへへこれ可愛いくない?」
じゃーんと取り出したTシャツには龍の絵がプリントしてあった。
明日香「…………げっ!?買ったのか、それ?」
環希「ええ?可愛いじゃない。ねえひなちゃん、これ可愛いよね?って……あれ?」

ひなた「すーすー」
神木「…すやすや」
ウラ「む?、…………むう……すー…」
環希「あー?後ろの3人寝てるーっ」
明日香「本当だ。神木さん、冷泉さんに寄り添って寝てるよ」
環希「まあ、仕方ないか。………あ、そうだ!こうしちゃえ!」
環希は自分の口紅を取り出して、後ろの席に身を乗り出し、ウラの顔にそれを塗り始めた。

明日香「な、ちょっとあんた何やってんの!……あはははははは!?」
環希「でね、ちょいちょいちょいっと!はい、出来上がり」
ウラの口に、口紅が綺麗に塗られ、閉じたまぶたの上にキラキラした瞳が描かれ、額には 肉 と書いてあった。
明日香「あ、あたしにもやらせてよ!そうだマスカラで!」
運転手「お客さん、危ないよ。………………ぷっ……くっくっくっ」
明日香「ごめんなさいね、すぐに終わるら」

のどかな昼下がりだった。
554名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 22:58:59 ID:gf+8ndi+
俺たちは『美ら海水族館』に到着した。
貴史「ふい〜やっと着いたぜ…」
やがて後続のタクシーがやってきた。タクシーのドアが開き、出てきたのは…
彼方「こら〜大輔!!」
ゆかり「ちょっとひどいんじゃないの!?勝手に車替わって…」
大輔「わわわ!ごめんごめん!」
と、ここでスウが俺の腕に抱きついてきた。
スウ「と、言うわけでダーリンはスウと一緒に周るニャ!」
理恵「待てやコラ!」
俺の周りで何だかギャーギャーやりだした。
恩田「………主人公、か」

次のタクシーがたどりつく。
貴史「お、なんだ後ろの三人寝て……!!くく……くくく……」
タクシーを覗き込んだ貴史が悶絶しはじめた。いったい何が……!!
大輔「くく……はぁっはははははははは!!」
神木「ぅ……何事?……!!温羅様!?」
ウラ「……ん〜何だ神木よ……」
明日香「……ゴメンね、プ…プププ…」
環希「くくくくく…あはははははは!あ〜ダメ!きたコレ!」
神木「洗浄!」
神木さんは環希を追い掛け始めた。
環希「あはははははは!ちょ、ゴメンて!ゴメンて!」
神木「待!!」
ウラ「おい、どうしたというのだ、神木?」
…平和だな、と俺は思った。
555名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/13(月) 23:34:44 ID:TZxhzxOu
とりあえず騒いでいる女性陣から抜け出すと、雪村さんが入場券を買ってきていた。
大輔「お疲れさま」
美影「ふふ、はい」
入場券を受け取る。
大輔「ところでさ、何で雪村さんまで車変わったんだ?」
美影「あれはスウから言ってきたの。ひょっとして私が何かした、とか?」
大輔「い、いや………実は少し…」
美影「ふふふ、何もしてないわ。大輔君>>443で言ってくれたじゃない。無理に何かしなくても忘れない、覚えてるって」
ああ、昨日の夜そんなことを言ったなぁ…。
美影「だから無理矢理仕込むのはやめにしたの」
大輔「仕込む気はあったのか…」
美影「まぁ今回は私の役得だったみたいだけど…」
未だ騒ぎ続けている方を見ながら俺は思った。スウ、運が無かったな…と。
556名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 05:44:37 ID:W/wJnAq2
ゴールデンウイークで今日は土曜日だったためか、水族館は結構賑わっていたように思う。
あれは観光客かな?家族連れや、俺達と同い年くらいのカップルもあちこち見られた。

この水族館は建物の形がだいぶ変わっていて、何に似ているのかな?分からないや。
幾つかの階に別れていて、そこで見られる魚も違うらしい。
マンタって言う馬鹿でかいエイもいるようだ。
俺の知識じゃない。パンフレットにそう書いてある
理恵「ねえ!早く行こうよ!」
大輔「わ、ちょっと理恵ちゃん!」
理恵ちゃんは、俺の手を取ると走り出した。
スウ「ああ!ちょっと待つニャ!」

貴志「迷子になるなよー」
環希「あーあ、行っちゃった。ゆかり良いの?」
ゆかり「しらない」
557名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 12:22:37 ID:9YqTidLl
というわけで、理恵ちゃんと周ることになった俺。いや、特に問題はないが…。
理恵「なんで車替わったりしたのよ!」
大輔「い、いや…恩田がどうしても替われと言ったから…(そして俺自身居づらかったから…)」
理恵「ふ〜ん…ま、いっか。あ!なにあの変なの!」
俺は理恵ちゃんに引っ張られながらついていった。
大輔「うわ〜変な色…沖縄ってこんなのいるんだ…」
どうやらここは沖縄近海に生息する生物のみ集めたところであるようだ(だったよな?)なんだか日本の生物じゃないみたいだ…。

理恵「わ、スゴい!!」
理恵ちゃんが指差したのは、壁一面の水槽。
大輔「おおー」
大小の様々な魚が水槽を自由に泳ぎ回っている。
理恵「わわわ、すご〜い…ひらひら…」
俺たちのすぐ前をどでかいエイが横切った。こいつがマンタとかいうヤツだろうか。
普段はちょい暴力的な理恵ちゃんだが、驚いたりする反応とかはすごく素直。それを「可愛いな」とか思ってしまう俺ガイル。
理恵「ほらほら、すごいよだいすけ……あ」
大輔「ん?あ……」
ふと周りを見ると、俺たちの周りはカップルだらけ…この状況は…
理恵「ねぇ……大輔。あたしたち、周りから見たらどんな関係に見えるかな…?」
理恵ちゃんは心なしか赤くなっている。
大輔(ヌ…この質問は…お約束か?)
【恋人】
【兄妹】
【友達】
【夫婦】
558名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 18:45:23 ID:3nNRjRct
【恋人】


順子「さーて、選択肢だけ選んで放置よ。次の人はどう書いてくれるのかしら」
夏江「ワクテカワクテカ」
559名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 20:35:54 ID:N7iP2B2n
大輔「恋人……」
…に、見えなくはないだろう。

理恵ちゃんは、今年、中一になったばかりなので、早生まれでない限り、今年中に13歳になるだろう。
俺は高2で、今年17歳なるから、単純計算で4つ違いだ。大人から見れば、大した違いはないかもしれないが、
俺にしたら、この4年という壁は果てしなく大きいぞ!ここで「恋人だよ」などと返事をした日には、
俺は間違いなく変態ロリーの仲間入りになってしまうのだ!ロリー!ガッデム!それだけは避けねば!
…理恵ちゃんは貴史の妹でもあり、病院での一件(前スレ222あたり)を忘れたわけではないが、だがしかしだ!
ロリーだけは、ロリーだけは…。
俺は返答に悩んでいた。

理恵「…え?え?」
理恵ちゃんは真っ赤になって上目使いで俺を見上げている。
大輔「え?あれ?」
はて?俺は今なんて返事してた?
理恵「ホント?ホントに?」
大輔「へ?」
理恵「言った!今恋人って言った!」
大輔「な?え?あれ?」
理恵「へえーっ!へへへへ!やっぱそう見えるかな?そう見えるんだ!へへへっ」
理恵ちゃんはこれ以上ないくらい満面な笑みで真っ赤になって笑っていた。
大輔「うっ」
そんな笑みを見ると可愛いと思ってしまった。
ど、どうしよう。

俺は
【訂正を試みる】
【訂正はしない。俺はロリーさ!】
【面倒くさいから放置】
560名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:21:22 ID:3t3h6tFK
【訂正はしない。俺はロリーさ!】

……ふっ。迷うまでもない。
訂正をすればきっと理恵ちゃんは不機嫌になる。
不機嫌な顔より、笑顔のほうがずっと可愛いさ。
笑顔を見たい。それだけの理由でロリーになって何が悪い?
だから、別にいいじゃないか。
俺がロリーになるだけでこのコの笑顔の時間を増やせるんだ。
だから…!

順子、俺、ロリーになるー ロリーになるー… なるー…

…俺は今、人生の階段を踏みはずそうとしているな。間違いなく。
それも妙な自己陶酔で…。

【帰ってこい、現実に】
【だがそれでいい】
561名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:25:44 ID:9YqTidLl
【帰ってこい、現実に】

……いや、そんな自分を追い込むこともないだろう、と俺は思った。
先の質問は、あくまで『周りから見たらどんなだ?』というのであって、自分たちの関係を聞かれた訳ではない。
理恵ちゃんも、ちょっと背伸びした服を着たら、十分高校生くらいには見えるわけで。下手すればゆかりよりも年上に見えなくもない。
まあ、だから『周りから見たら』恋人にも見えなくないだろう。うん、周りから見たらな。
俺が客観的事実を掻き集めて脳内で必死にエクスキューズをしているのを知ってか知らずか、理恵ちゃんはなんだかとても嬉しそうだ。
ま、だから少なくとも周りから見たら俺はロリーには…。
スウ「あ、ダーリン見つけたニャ!一緒に周るニャ!」
俺の腕にスウが飛び付く。
理恵「あ、コラ!」
…いや、周りから見たら、俺ロリーかも…。
562名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:28:10 ID:vm3yzn0l
【訂正を試みる】

いや、やっぱりこれは何かいけない気がする。なんとか紛らわせないと。
大輔「理恵ちゃん」
理恵「え、なになに?」
う、笑顔で振り向かれると少し心苦しいが…。
大輔「その、俺たち恋人にはちょっと見えないかな〜、ていうか…」
理恵「え〜?」
大輔「普通に9:1で兄妹に見られるかなぁ、って思うんだけど…」
理恵「それは…まぁ仕方ないかもしれないけど…1は何?」
大輔「……恋人」
理恵「はは…じゃあ今のところはそれで我慢しといてあげる」
そう言って理恵ちゃんは俺の手を取る。
大輔「り、理恵ちゃん?」
理恵「へへ〜、妹となら構わないでしょ〜。ほら先に行くよ」
俺は引っ張られながらまた歩きだすのだった。
563名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:28:52 ID:9YqTidLl
>>560
何気に東鳩2のセリフだな、と指摘せずにはいられない俺。
564名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:31:42 ID:vm3yzn0l
>>562
すっげ―ダメだo rz
被りすぎにも程がある…。
565名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:36:27 ID:W/wJnAq2
次の人に任せよう!
566名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:37:41 ID:W/wJnAq2
スマソあげてしまった。orz
567名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 21:51:09 ID:W/wJnAq2
てか続きあるし…。
携帯からみてたからすぐ気がつかなかった。
荒らしてしまった。
もうだめぽ  o.....rz
568名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 22:02:35 ID:9YqTidLl
>>567続きて何?


>>560【帰ってこい、現実に】→>>562(後半修正)→>>561
でOK?てかスマソ俺も被らせていた…orz
569名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/14(火) 23:42:16 ID:q0sECnVj
取りあえず>>561から。

俺は両手に花の状態で、まだ多分に幼さの残る二人をよーく見てみる。
まぁ…可愛いよな。
いや、別にロリは悪いことじゃないさ。
そこからアレなところにまで発展すると犯罪になるわけで、好み自体に善悪があるわけではない。
幼い純粋さに惹かれるのは、開花前の草花に趣を感じるのと同じようなものさ…。
俺は無理矢理自分を納得させ、しばらく彼女たちと一緒にいることにした。
理恵「あ、そうだ」
理恵ちゃんは何か思い出したようにそう言うと、ポケットから何か取り出す。
理恵「はい、大輔」
理恵ちゃんが手渡してくれたのは、片手にちょこんと乗るくらいの小箱だった。
大輔「ん? なにコレ?」
理恵「なにって、チョコレート。今日は2月14日だよ」
大輔「は?」
そんなバカな。
この空間が何日なのかは(随分前に書かれていたので)もう覚えていないが、取りあえず>>556にゴールデンウィークって書いてあるぞ。
570名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/15(水) 05:24:21 ID:vxND6KqO
順子「5月4日(土)だ。>>444を見れ」



大輔「…今日は5月4日では?」
理恵「えーと、あれ?そうよね?何であたし今日がバレンタインなんて思っちゃったのかしら?変よね?」
大輔「…………………」
理恵「まあ、良いか。とにかく貰っといてよ。それ」
大輔「ああ、ありがとう」
俺はとりあえずもらっておいた。
571名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/15(水) 22:52:17 ID:tvfR4096
大輔(おいスウ、まさか記憶操作のやり過ぎじゃないのか?)
スウ(わ、分からないニャ…とりあえずこれからは控えめにするニャ)
とりあえず理恵ちゃんのチョコはポケットにしまっておいた。
理恵「ほら、二人とも置いていくよ?」
理恵ちゃんは既に先で手を振っている。
スウ「ニャ、と、とにかく行くニャ」
大輔「ああ」
俺は二人と一緒に水族館巡りを再開した。
572名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/16(木) 10:13:36 ID:fAFLa4bg
夏江「今気が付いた!このゲーム、恥ずかしがり屋系と男口調のクール系の攻略対象がいない!キ・ボ・ン!キ・ボ・ン!」
順子「ああごめんねちょっとトリップしてるだけだから」

同時刻――別位置
彼方「う〜ん、このメンバーで水族館見物か〜」
蓮華「む、なんや文句あるか?あんさんがさっさと行動せんから大輔とられてまうんやないか」
彼方「大輔って…べ、別に『水族館は二人で周りたかったな〜』とか『なんか知らない間に競争率上がってるじゃない!どうよこれ!?』とか『今夜は肝試し?キタコレターニングポイントだ〜!』なんて思ってないからね!」
蓮華「ハハハ(ワザトか?彼方…)」
ひなた「…………」
彼方「ん?どうしたんのひな?さっきから元気ないけど」
ひなた「え…あ!いや、なんでもないっスよ〜ハハハ…」
蓮華「そんならええけど…あ、あれ大輔たちやな?」
彼方「スウちゃんもいる!って、ゆかりにタマまで!?うぬぬぬぬ…だがさせん!」
蓮華「あ、彼方!…まったく、難儀なコやなぁ…」

ひなた「………」
彼方たちが大輔のもとに向かったが、ひなたは未だその場に立ち尽くしていた。ひなたの頭に、あの場面が何度も流れる。
ひなた(センパイは…おねーさまが好き…なんだよね…)
何故だか、悲しくなってくる。
ひなた(センパイ…)
???「泣かないで」
ハッとして声のした方を向くと、そこには10歳ばかりの少年の姿があった。人混みに紛れないその圧倒的な存在感に、ひなたはただならぬものを感じた。
ひなた「キミは…?」
???「あなたの願いを叶えてあげる」
ひなた「え?」
???「あなたの“叫び”を聞いてここまで来たんだ」
ひなた「叫び…?」
???「ついてきて」
ひなた「あ…待って」
何故かひなたは、この少年が「ごっこ遊び」の類をしているわけではないという確信をもった。
ひなたはまるで暗示をかけられたかのように少年の後に続いた。
573名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/16(木) 17:28:28 ID:OcwQdSRp
>>572
>恥ずかしがり屋
リズ:初登場以来出番がない… orz
>男口調(オレやボクとは言わないけど)
響子先生:年齢が他ヒロインと離れてるが…そこがいい。クールかどうかは微妙?
澪:一応クールでダークっぽい。でも、本物のミオと瓜二つではあまりさまにならないか?そういや名字不明だ。

一応、それっぽいキャラはいる。>>572の要望とはずれてると思うが。リズなんて苦しすぎるし…。
ところで今430KBか。>>600くらいには次スレのことを考えたほうがよさそうだ。
574名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/16(木) 18:25:07 ID:VXNsoStY
順子「成り行きでこうなってしまったからには仕方ないんじゃないの?」
夏江「そうそう。みんなで作るスレなんだから仕方ない」
順子「もしそういうキャラが欲しければ、澪とか響子先生の出番を増やして、
   破綻が生じない程度に性格矯正してやってから、攻略対象キャラに台頭させるのが正攻法かしら?」
夏江「そうね。空気に合った上手い展開で持って行くには、ちと技術が必要かも知れないけど…」
575572:2006/02/16(木) 20:17:18 ID:fAFLa4bg
ああすまない…。ふと思っただけだから気にしないでください。俺がそういう系好きなだけです。クール系は、蔵等のあの人みたいな感じかな?
まあ参加型だし、欲しいなら俺が作ればいいわけだしな。異世界編でスキを見て入れたろかな。
576名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/16(木) 22:33:57 ID:KNrFYXZT
考えたらリズって委員長より不憫な気がする。契約に出てきたら、いきなり世界変わっちゃうし…。
577名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/17(金) 00:36:13 ID:7JSL9QUV
>>572 から。

ひなた「…あなたは誰?」
???「え?僕?僕の名前?ふふ、そんなの知ってどうするの?」
ひなた「……」
なんなんだろう、この子は?
この子の言葉は私の体を雁字搦めに縛ってるみたいだ。
体が言うことを利かなくなっているみたいな気がした。
このまま、この子について行ってはいけない。そんな気がした。
???「見せてあげるよ」
ひなた「!?」
その刹那、突然目の前に広い広い草原が広がった。
その中に、…センパイがいた。
センパイは草原の中一人立って、振り返り私のほうを見てにこにこ笑っていた。
大輔『俺、ひなちゃんのことが好きなんだ』
ひなた「…セ、…センパイ?」
私がそう呟いた後、草原もセンパイも消え、私は水族館の中に戻っていた。
短くて、それでいて、とてもとても長い夢。
ひなた「あ、れ?」
???「…くっくっく、今見たのがあなたの夢であり、希望であり、願望なのさ」
ひなた「!?ち、違う!私は!??」
???「まったく人間ってヤツは。浅ましいよね?腹黒いよね?意地汚いよね?
  あなただってそうだよ?口では"お姉さま"のことを応援しているようなそぶり見せてさ、
  その実、心の奥底では、自分の幸福のことを一番に望んでやがる。まさに欲望の張りぼて。最低だね」
ひなた「あなたは?あなたは、いったい?」
???「ふふ、だからさあ、僕のことなんか、どうだって良いじゃん」
ひなた「……」
???「…ザーリフ」
ひなた「え?」
ザーリフ「みんなからは、そう呼ばれてる」
ひなた「?」
ザーリフ「さあ来なよ。僕、お姉さんのこと気に入っちゃった」
578名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/17(金) 14:44:35 ID:ttu+SXDD
ザーリフと名乗った男の子が一歩踏み出す。
ひなた「ひ…!」
ザーリフ「恐がることはないよ。ボクはあなたの欲望に満ちたドス黒い心に惚れ込んだまでだから」
ひなた「…え」
ザーリフ「人の幸せを望んでいるように振る舞い、実際に考えているのは自分の幸福ばかり…ゾクゾクするねぇ」
ひなた「そんな…」
ザーリフ「その『お姉さま』の彼氏も、後で寝取るつもりなんだろ?」
ひなた「違…!」
ザーリフ「そんな腐った心、ボクは好きだよ。さあ、こちらへ…」
ひなた「いやぁ…違う…そんなんじゃない…!」
???「そこまでだザーリフ」
不意に誰かの声がして我に帰る。
ひなた「冷泉さん…?」
ザーリフ「……ホホ、これはこれは、同盟軍のウラさんではありませんか」
ウラ「その子から離れろ。さもなくば…」
ザーリフ「さもなくば…なんですか?確かにあなたなら今のボクなぞたやすく殺せるでしょうね。
しかしそうしたなら、今の均衡状態は解け、あなたたちにとっては最も避けるべき、全面戦争が始まることでしょう」
ウラ「………」
ザーリフ「あなた一人の衝動的な行動により、何万人もの生命が絶える…ゾクゾクするねぇ」
私には何を言っているのかわからない。何万人が…死ぬ…?
ウラ「ふん…ならばとっとと失せろ。この世界でのおまえの力ははそのかりそめの姿そのもの。人ひとり殺せまい」
ザーリフ「ホホホ…確かに、本気を出せずにあなたごときに殺されてはつまらないですからね。このお嬢さんによろしく言っておいてください。それでは…」
そう言うと、男の子は蜃気楼のように消えてしまった。
ウラ「くそ、ザーリフめ…大丈夫か、ひなた嬢」
冷泉さんの声も耳に届かない。ザーリフと名乗った男の子の言葉が、私の頭をぐるぐる回る。
ひなた(人の幸せを望むフリをして、自分のことばかり…
欲望に満ちた黒い心…
最低…最低…最低…最低…
そんな…私は…私は…)
ウラ「ぬ、どうした!?ひなた嬢!?」
私はいつのまにか大粒の涙をこぼしていた。
579名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 07:48:30 ID:AmBNU74r
大輔視点

ウラ(ちょっといいか?)
大輔(え?)
スウ(にゃ?)
観覧を続ける俺に、不意にモコドの通信が入る。
ウラ(先程、ザーリフと遭遇した)
大輔(な!?)
スウ(にゃんだって!?で、どうなったニャ!?)
ウラ(こっちの世界での奴は力を持たないも同然。結果的に大事にはならなかった。だが…)
スウ(だが?)
ウラ(ひなたくんがザーリフに接触した。詳しくはわからないが、心にひどい傷を負っている)
大輔(ひなたが…!)
ウラ(俺では何を言っても効果がなかった。親しい君から何か言ってやってくれないか)
大輔(わかりました…)
ウラ(…すまない、俺たちがついていながら…)
大輔(ウラさんが謝ることはないっすよ。では…)
俺はここで通信を終えた。
大輔(そんな、ひなたが…くそ!ザーリフめ!)
彼方「どうしたの大輔、顔恐いよ?」
彼方の心配そうな声で我に帰った。
580名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 14:16:48 ID:A710GPN6
大輔「いや、何でもない」
何でもなくなかったがひなちゃんが心配だった。
大輔「ってゆーか、彼方いつの間に?」
理恵「あ、ほんとだ彼方さんだ」
彼方「え?あれ?だってほら、今、蓮華もタマもゆかりもひなたもそこに」
大輔「どこに?」
彼方「え?」
彼方はあちこちきょろきょろし始めた。
彼方「あっ」
彼方はある一方を見据えたまま動かなくなった。
そっちを見ると、向こうの柱の影から、ゆかりと環希と蓮華がこっちの様子を覗いていた。
環希「あ、やば」
ゆかり「……」
蓮華「なははは」
俺がそっちを向いた直後、3人はさっと柱の影に隠れた。
大輔「……」
彼方「えっとー、そのう」
大輔「ひなちゃん近くにいたの?」
彼方「え?う、うん。さっきまで一緒にいたって言うか」

俺は
【彼方に理恵ちゃんとスウを任せて、一人でひなちゃんを探しに行く】
【柱の影に隠れた3人にひなちゃんを探しに行ってもらう】
【ウラさんが一緒なら大丈夫か?】
581名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 18:21:03 ID:klxuRO89
【彼方に理恵ちゃんとスウを任せて、一人でひなちゃんを探しに行く】

大輔「ちょっと、スウちゃんを頼むよ。はぐれちゃうとアレだから、ひなた探してくる。」
彼方「あ、私も行く。」
大輔(うん、環希達も見てるし、ふたりは大丈夫か。それよりウラさんの口ぶりから、ひなたは大変そうだ。)
彼方のおかげで、ひなたを見付けるのは簡単だった。そこにはウラさんと一緒に廻っていた神木さんと雪村さんも居た。
彼方「なんだ、ひなた、はぐれて無いじゃん。」
ひなた「おねーさま、それに先輩。」ひなたは俺達を見て怯えた顔で泣いていた。
大輔「どうした?ひなた?」
ひなた「私、別に、おねーさまと、先輩にいつまでも仲良くして欲しかっただけだもん。いつまでもひなたのお姉さんとお兄さんでいて欲しかっただけだもん。」
大輔「いや、俺達は見ての通り、今まで通りだぞ?どうした?」
ひなた「ただ、おねーさまに、先輩が振られるのを見ちゃったから慰めてあげようと思っただけだもん。」
大輔・彼方「ちょっと、待て!なんだそれ!」見事にハモった。
582名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 18:22:34 ID:klxuRO89
美影「大輔君?どういう事かなあ?」雪村さんの満面の笑顔と冷たい視線が怖い。
ひなた「さっきフェリー降りた後、先輩がおねーさまの手首掴んで好きだって告白して、おねーさまが放してよって嫌がるのをみたっス。」
ひなた「ひなた、おねーさまは先輩を好きだと思ってたから、何で嫌がったのか分からないっス。」
大輔(何の話だ?)
彼方「な、何よそれ、好きだとか、嫌がったって?ぜんぜんそんな、、、あ?」
彼方「ぷ、ははははっ。アレ見てたのか。いやー恥ずかしいなー。あのねっ、ごにょごにょ。」
突然彼方が何かを思い出したように笑い出し、ひなたに耳打ちする。
ひなた「えっ、えーっ?えっ?あははっ、なーんだあ。」
ひなたは彼方の言葉で笑顔を取り戻し、いつものかなたに戻った。
ウラ(うむ大輔、これならもうザーリフに惑わされる事も無いだろう。でも告白とは驚いたぞ。)
雪村さんは俺の傍に来て、俺だけに聞こえる声で言った。
美影「一生懸命大輔に愛されるようにアプローチしたのになあ。私なんて眼中無かったんだあ。」
拗ねた様子が、か、可愛い。
美影「今晩、じっっっくり、説明してくれるよね?そうそう、大輔君は肝試しのパートナーに私を選んでくれる、そう信じてる。」
そして、それに続く満面の笑顔が怖い。
事は、俺が彼方に告白したという大きな誤解を残して収束した。
583名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 18:27:11 ID:klxuRO89
>いつものかなたに戻った。
いつものひなた、だったよ。orz
584名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 18:41:20 ID:/FiFIFyo
連貼りイクナイ
585名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 19:10:24 ID:Gbd+KVVa
書き込み行数に制限があるんだから、仕方ないんじゃないか?
2連くらいなら大目に見ようや。
586名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 19:22:33 ID:AmBNU74r
じゃあ2連投まではセーフにする?まあでもできるだけ1レスで収めるよう努力するべきだと思うけどな。
今は大丈夫だが、このスレ初期の頃の俺の携帯は250文字しか入らず、言いたいことが言えなかったのさ…orz
587名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 20:39:16 ID:klxuRO89
>>584
圧縮しようと試みたけど文字制限で駄目でした。
ペナリティで、580の続きからスタートしてください。
出来れば上記とは他の選択肢から続けてください。

俺は
(【彼方に理恵ちゃんとスウを任せて、一人でひなちゃんを探しに行く】)
【柱の影に隠れた3人にひなちゃんを探しに行ってもらう】
【ウラさんが一緒なら大丈夫か?】
588名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 20:39:21 ID:FX3ma/3k
超える場合は仕方ないとして、なるべく1レス分の書き込みにするってことで。

>>582から
ウラ「突然呼んですまなかったな。俺たちではどうにもな…」
大輔「いいえ、ウラさんたちがいなかったらどうなっていたか…」
ウラ「うむ、それなんだがな、ザーリフはひなた嬢を引き込もうとしていたんだ」
大輔「なっ?」
ウラ「しかし今の様子なら大丈夫だろう。惑わされたりはしないはずだ。さあ、そろそろ行こうか?スウたちを待たせておくわけにはいくまい」
見ればひなたは普段どおりの様子で彼方と話していた。
大輔「そうですね。二人とも、そろそろ行くぞ」
ひなた「は〜い先輩、了解ッス!」
589名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 20:41:16 ID:klxuRO89
そして、かぶった。orz
15秒はどうにもならないでしょ。
590名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 20:43:36 ID:FX3ma/3k
同時刻で被った…
このまま続けても構わないんじゃない?
591名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 20:53:27 ID:Gbd+KVVa
俺は構わないと思うよ。
592名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 21:49:02 ID:AmBNU74r
俺も構わないと思う。ま、「次回から」ってことで。
ところで、次スレのテンプレ1ページ目はこんな感じ?


《みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ》
――でも、これだけは覚えていて…together with you
あなたに私が見えなくなっても、私の心はあなたと共に有ります


■製品情報■

タイトル:together with you
プラットホーム:PlayStation 2
ジャンル:創作型恋愛アドベンチャー
主題歌:4月の雪
CERO:15才以上対象
メディア:DVD-ROM(二層)1枚
メモリーカード使用容量:128KB以上
その他:デュアルショック2対応、16:9(ビスタサイズ)、プログレッシブ(525p)出力対応、ドルビーデジタル5.1ch対応
発売日:2005年10月22日
希望小売価格:初回限定版 7,800円(ピクチャーレーベル仕様。ネリネのスク水フィギュアを掲げ持つ大輔のフィギュア付)
:通常版 6,800円
制作・著作:(C)MGSTS corp. All rights reserved

好評発売中&鋭意制作中!!
593名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/19(日) 00:54:43 ID:VbRMbKzU
>>592

まとめサイト
http://hp14.0zero.jp/206/sss1001/
http://hp24.0zero.jp/478/MGSTS0001/
みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ 4月1日(月)
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1129982704/
みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ 5月1日(月)
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1134139715/

入ればこれもお願いします。せめてまとめサイトは入れて欲しいです。
594名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/19(日) 01:46:04 ID:057ukNTF
>>593まあそこのところは2ぺージ目以降に貼るつもりです。
595名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/19(日) 19:44:10 ID:piDK3mX0
>>588から


理恵「なかなか楽しかったなー」
美咲「沖縄の生きものってけっこう綺麗なの多いんだね」
貴史「ま、美咲さんの美しさにかなう奴はいませんでしたけどね」
ゆかり(大輔の監視するのに夢中で魚あんまり見れてない…)
俺たちは水族館の観覧を終え、タクシーのところへと戻った。
美影「お待たせしました」
運転手「いえいえ。お楽しみになれましたか?」
行きに乗ってきたタクシーに待っていてもらったそうだ。別に珍しくないことらしいが、なんだか恐縮してしまう俺は小市民か?

ゆかり「あ、ちょっと待った!」
大輔「へ?」
タクシーに乗り込もうとした俺をゆかりが呼び止める。
ゆかり「へ?じゃない!大輔はもともと私たちのタクシーに乗ってたんだから、こっちに乗るの!」
美影「あら、でも大輔は最終的にはこっちの車に乗ってたじゃない。だからこっちでいいはずよ?」
ゆかり「行きの変更はあくまで行きの話!大輔は本来こっちの車の人間だ!」
美影「ふ、ふん。じゃあ大輔にどっちに乗るか決めてもらおうじゃない!」
ゆかり「それがいいね。で、大輔どっちに乗るの!?」
いやそこで俺に振るなよ!…ってこれは俺が原因の争いか…。ううう…どうしよう…
【雪村さんの方に乗る】
【ゆかりの方に乗る】
【間をとってもう一台のに乗る】
【クジで決めてもらう】
596名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/19(日) 22:51:17 ID:h/DWgmhc
【クジで決めてもらう】

大輔「く、クジで決めようよ」
思わず、声が裏返ってしまった。
ゆかり「クジ?」
大輔「そうそう、クジ。えーっと、ちょっと待って」
俺は急いでポケットに手を突っ込んで、クジになりそうなものを探した。
出てきたのは…、10円玉が3枚か。これなら。
大輔「今からこれを空中に放って手に掴むから、その後、表の数を当てたほうの勝ちで良い?」
ゆかり「い、良いわよ」
美影「でも3枚あるわよ」

明日香「なにやってんの!出発しないの?」
明日香がタクシーから降りて、こっちにやってきた。
大輔「あ、おおい、明日香も来てくれ」
明日香「なんなの一体?」
大輔「これからさ、ちょっとクジをやるから付き合って?」
明日香「は?」
大輔(お前さんが勝ったら、今後、晩飯奢ってやるから付き合って!)
俺は明日香に耳打ちする。
明日香「べ、べつに良いけど…」
明日香は、なぜか顔を赤らめている。
俺は、ことのあらましを、明日香に間単に説明した。
明日香「…まったく、何かと思えば。はいはい。あたしが勝ったら、あたしと大輔が、タクシーを変われば良いのね?…へんな賭け」
ゆかり「なーに、ひそひそ話してんのよーっ」
大輔「ははは、じゃあ、いくよ」

明日香選択
【表1枚】
【表2枚】
【表3枚】
597名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/19(日) 23:34:42 ID:LV4apfjJ
【表2枚】

俺は10円玉を放ると、まとめて掴ん……うお、指にぶつかった! 落ちる! させるか!
ズザー。
ふう、いかすぜ俺。まさか10円玉をダイビンキャッチしようとは。
一同「……」
みんなの「コイツ、バカじゃねえの?」という視線が痛い。
大輔「と、とにかく選べよ」
明日香「そうねえ…」
大輔(当たるも明日香、当たらぬも明日香……。
   ん? 待てよ、俺「今後、晩飯奢る」って言ったよな? 今後……
   そんな金、neeeeeeeeeeeee!!)
しかし、そんな俺の慟哭とは裏腹に、明日香はあっさりと、
明日香「2枚」
とコールした。
598名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/19(日) 23:53:30 ID:i6DE9MdE
ゆかり「なら私は1枚!」
美影「表3枚よ」
大輔「じゃあ行くぞ」
ゆっくりと開けた手の中には表面が2枚出ていた。
明日香「はい、表2枚。文句無いわね?」
ゆかり「あ〜、まあクジじゃ仕方ないか〜」
大輔「じゃ、じゃあ早く出発しようぜ、船無くなっちゃうだろう?」
ゆかりと雪村さんの二人は自分のタクシーへ戻っていった。
明日香「まったく、もう少しまともにキャッチできなかったの?」
大輔「いや、あれは…」
明日香「まあ、どうやっても見えてたけどね」
ニヤリと明日香が笑う。
大輔「お前、まさか…見え」
明日香「んふふふ、な〜んにも問題無し、文句も出なかったでしょ?あ、食事よろしく!んじゃね!」
さっと荷物を持ってタクシーを移る明日香を俺は唖然と見送るだけだった。




保管庫1のキャラ設定にキャラ同士の呼び方作っておきました。間違いがあったら教えてください。
599名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/20(月) 00:58:43 ID:1s0/q48/
???「>>598禿乙!」

ひなた「あ、え?せ、センパイ!?」
環希「あら?大輔?…明日香と替わったの?」
大輔「え?ああ、うん」
環希「まあ、いいっか。へー、大輔こっちに来たんだ。うふふふ」
ウラ「だ、大輔君、睡魔には気をつけるんだ!寝てはダメだ!」
神木「胡胡胡…」
大輔「は、はあ………はははは」
少しだけさっきのウラさんの顔のことを思い出した。
ひなた「あ、センパイ………」
大輔「ん?なんだい?」
ひなた「あ、いえ、…えーと、うーと、んーと、そ、草原には…」
大輔「え?」
ひなた「…あ、いや、その。…じゃなくて。はっ!!?ち、違います!
   そんなんじゃ!で、でも、あ、あたしは。…えーと。と、とにかく、お、お願いするっス!
   ひ、ひなは、お、応援するっス!そう決めたっス!はい!」
ひなちゃんの顔は真っ赤になっていた。
大輔「は、はあ…」
ひなた「あはははははっ……………はあ」
…大丈夫か、ひなちゃん。何が何だかさっぱりわからんぞ。

…それにしても、まいったな
俺は「明日香に『今後』、晩飯奢る」ってやつを思い出していた。
『今度』の間違いだとは思うが……………ちい!無期限か!?
600名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/20(月) 19:10:49 ID:avdB73+Y
ウラ(どうやらひなた嬢はもう大丈夫そうだな)
自分の言葉のアヤを悔いているとき、ウラさんがモコドで話してきた。
大輔(そうみたいですね。ま、まだなんか様子がおかしいけど)
ウラ(いや大輔くんそれは君が……ゴホンゴホンいや何でもないぞ)
大輔(……?まあいいや。しかしなんでザーリフはわざわざひなたを?)
ウラ(わからん…こっちの世界での奴は強い力の制限を受け、まさに無力。そんな危険をおかしてまでこっちに奴自身が来るのは、何か理由があるに違いない)
大輔(ザーリフはまだこっちの世界に?)
ウラ(いや。もう気配は感じない。もうあっちに戻ったようだ。…そうなればますますわからん。奴はいったい何がしたかったんだ…?)
大輔(ま、考えても仕方ないでしょう。あんまり悩まずにウラさんも旅行を楽しんでくださいよ)
ウラ(いやしかし…君たちを守るのが俺たちの使命で…)
大輔(つーかウラさんこの旅行来ないことになってたんじゃ…)
ウラ(ヌ…それは言うな…)
大輔(ま、そんないっつも気張ってたらいざというとき集中できませんって。抜くときは抜いて、決めるときに決める。それでいいじゃないっすか)
ウラ(はははは、君は本当に聞いていたとおりの楽天家だな大輔くん。じゃ、お言葉に甘えてちょっと楽しませてもらおうか)
大輔(それがいいっすよ。で、次の目的地ってどこか知ってます?)
601名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/20(月) 20:30:49 ID:9SPuMbFX
スウ(さっきミカっちから聞いたニャ。メモ貰ったニャ。次は、えーと、これは何て読むニャ?)
いきなりスウの思考が入って来た。
スウ(……にしひょうじまニャ!)
大輔「……………………」
…ど、どうしょう突っ込んだほうが良いのかな?
またお嬢がとんでもないことを言い始めたものだ。
スウ(すぐ近くの入江に瑞紀さんが迎えにくるらしいニャ)。
大輔(てことは、飛行機ですか?セスナですか?フェリーではないのですか?)
スウ(またあのちっこい飛行機らしいニャ。…ダーリンはここから、にしひょうじままで何キロあるのか知ってるのかニャ?)
大輔(知らないニャ)
やっぱり突っ込んだほうが良いのだろうか?
スウ(うにゃー!ニャは禁止だニャ。とにかく、飛行機で行くニャ。今度はあの禿タコオヤジが知り合いに頼んでなんと3機でくるらしいニャ!)
大輔「……………………」
もはや金持ちの考えることは分からん。
スウ「とにかく次は、にしひょうじまだニャ」
大輔「分かった。スウ、ありがとう」
俺は突っ込むのはやめにした。
602名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/20(月) 21:47:15 ID:xu69KBuJ
やがてタクシーは目的地へ。
理恵「ん?なにここ。ここが次の目的地?」
どうやら理恵ちゃんたちのタクシーは目的地を聞いていなかったようだ。
瑞紀「おーい、こっちこっち!!」
向こうで瑞紀さんが手を振っているのが見える。あれ、もう二人いるな…あ、ここまで乗ってきた人か。
ゆかり「あれ?瑞紀さん、なんでここ……に……」
ゆかりはその傍らに停めてあったセスナを見て絶句した。
ゆかり「ゆゆゆゆゆ雪村さん…?つかぬことをお伺いしますが、次なる目的地と、その移動手段は……」
美影「次の目的地は西表島です。沖縄と言えばやはりここです!沖縄はこういった島々が熱いのです!」
いつになく熱弁を振るう雪村さんに、どんどん顔が青ざめていくのがわかるゆかり。
ゆかり「イリオモテ…じゃあ、やっぱり…‥」
雪村「はい、セスナでの移動となりますね☆」
すごくいい笑顔で言う雪村さん。
ゆかり「はは…はははははは…はははははははははははは!!あ〜はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
おお、壊れた!?
603名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/20(月) 22:27:16 ID:xu69KBuJ
あ、目的地は入江か…。見落としてた。
入江にセスナの駐車ってできるのかな?
604名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/20(月) 23:18:49 ID:Y8I9M/td
瑞紀「カヌー付きの水陸両用の離脱可能だからね。大丈夫だよ。さあ乗んな。ジェット機にゃ負けるけどさ。
   それでもそこいらのとは訳が違うよ。なんたって最速300kmは楽に出るからね。わはは」
それが早いのか遅いのか基準が良くわからないが、そんなにスピードは出さないで欲しいと思った。

なんでも西表島ってのは、昨日俺たちが泊まった石垣島よりも30〜35kmくらい西にあるらしい。
ってことは、那覇空港から石垣島までが410km〜420kmくらいで、…ここは本部町。那覇より少し北よりだから、
合計で500kmくらいはあるのだろうか?本州で例えると、ここが京都なら、石垣島や西表島があるのは
九州の大分か宮崎あたりってことかな?なんだか広さ加減がよくわからない。
それにしても、すげー経路の旅行だよな。
以前、北に行くゲームがあったのをふと思い出した。あれって観光案内ゲームだよな。違うかな?違うよな。うん。

理恵「い、イリオモテヤマネコ見られるかな?」
環希「さあね、どうだろね?」
明日香「西表島って聞いたらさ、なんか沖縄に来たって感じ」
貴史「なんでもカヌーで川くだりとかあるんだってさ」
美咲「素敵!」
大輔「へーっ詳しいな貴史」

美影「では皆さんを空の旅に案内しますわ♪」
一同「!」

次の瞬間みんな固まった。
美影「ふふ、大輔様は私の操縦する機へ、当然 お乗りになるわよね?」
こんなときだけ様で呼ばれた。

俺は
【いやだなあ、当然っすよ!うはははは。 俺は死を覚悟した】
【あ、いや、ここは皆の意見を尊重して、やっぱ、ジャンケンで】
【瑞紀さんが連れてきたベテランそうなおっさん達に声をかける】
【とりあえず踊ってみる】
605名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/21(火) 13:34:11 ID:jNF+Vy5D
【瑞紀さんが連れてきたベテランそうなおっさん達に声をかける】

大輔「あの〜すみません…」
雪村さんからちょっと離れて二人のおっさんに声をかける。
大輔「あなたがたは…その…もう操縦しないのですか?」
二人のうちの一人が答える。近くで見たら、おっさんと言うにはちょいと若い感じだった。
若い方「え?ああ、俺ぁ言わばセスナをここに持ってきただけだかんな。運転は瑞紀さんとお嬢とこっちの人だけだな」
年とった方「よろしくお願いします」
『こっちの人』が頭を下げる。こちらはけっこう年くってるな。
大輔「…そうですか。はぁ…」
若い方「なんだぁ?シケたツラしてんな。ホラもっと楽しめよ、な?」
な、なんか軽いな…。
大輔「い、いや…しかし…」
若い方「お嬢の操縦か?し〜んぱいすんなって!お空は広いんだ、居眠りしてても事故りゃしねぇって」
マジかよおい…。つーかこの人ホントにライセンスとれたのか?
大輔「いやでも…着陸とかは…」
若い方「着陸はまぁアレだな。でもそんなの2時間も後の話じゃねーか。今からそんなの心配してたら肩凝るぞ。心配はそんときだけでいいんじゃねえの?」
という何の解決にもなっていない言葉をいただいた。
美影「お話は済みましたね、では大輔様、こちらへ…」
見計らったかのようなタイミングで雪村さんが声をかける。そういえば雪村さんの聴力はハンパないんだっけ?全部聞かれてた…?
…つーか俺、雪村さん機になってる!?
大輔「ちょ…雪村さん!」
美影「何かしら…?」
うは、すごい威圧感…。
【何でもないっす】
【やっぱりジャンケンとかで決めようぜ】
【綺麗だよ】
606名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/21(火) 22:24:50 ID:ULI2rQkz
【綺麗だよ】
大輔「綺麗だよ…ふぅ………」
悩ましげなポーズで、思わず漏れたといった感じの溜め息をついてみた。
美影「え…っ、まあ、ふふ………」
頬を赤らめながらも、まんざらでもないというように微笑む彼女。
彼方「―――――――――っっっ!!!!!!!!!」
ゆかり「なっ……だ、大輔ぇ……………?」
そして背後で膨れ上がる殺気とか怒張とか何かその他もろもろ。
でも、いいんだ。俺はきっとこれから死ぬんだから。
だから何だって言えるんだ。ははは。
俺は優雅にステップを踏み、雪村に歩み寄ると、
大輔「君と僕、二人だけのフライトを―――」
歌う口調でそう語りかけながら雪村の手を取る俺。
そして手の甲にキス。洗練されたこの振る舞いに英国紳士もびっくりだぜ。
美影「ふふ、大輔ったら………」
俺の背中を先程より強くこんがりと焼く黒い感情たちはとりあえず無視。
いいんだ、俺は死ぬんだから。だから何だって出来るんだ。

貴史「大輔…疲れてるんだな………」

盟友の呟きが遠く聞こえた気がした。
607名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/23(木) 00:13:34 ID:FIB8fnWP
大輔「さあ姫よ、我が手を取り給え」
美影「あらまあ、大輔。目がすっかり、陸にうちあげられて干からびて死んだサバみたいに活力が消えて。
  …よほど私と乗るのが嬉しいのね?ほほほほ」
大輔「当たり前さベイべー、マイハニー。うはははは」
美影「ほほほほ」
大輔「はははは」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
(↑空気が次第に重くなっていく音)
俺と雪村さんの間にばちばちと見えないオーラが立ち込めていくようだった。

彼方「くっ!近寄れない!?」
ひなた「お姉さま!こ、こわいです〜」
貴史「……はは」
蓮華「な、なんや、これ?」
ウラ「……これが幻魔界の魔女と、選ばれた英雄の力か?」
神木「温羅様?」
ウラ「うむ、冗談だ」
神木「………………」

ゆかり「ああもう!いつまで馬鹿やってんの!このボケ!」
大輔「痛で!」
いきなりゆかりにグーで後頭部を殴られた。
ゆかり「行く!行きます!行けば良いんでしょ?行けば!」
大輔「ぐわ!ちょっ…、ゆかり!」
俺はゆかりに首根っこを掴まれ、そのまま機内に押し込められた。
ゆかり「美影ちゃんもボサッとしてないでさっさと準備しなさいよ!」
美影「は、はい…」
ゆかりの剣幕に雪村さんも動揺気味だった。
理恵「じゃあ、乗るねー」
ゆかりに続いて理恵ちゃんがしれっと入ってきた。
ゆかり「どんと来いっての!ははは」
うわ、ゆかり目が尋常じゃないし。
608名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/24(金) 07:44:32 ID:ZhE6DERj


美影「テイク・オフします」
…というわけで、ボクは今、雪村さん操縦のセスナ機に乗っています。
理恵「おお〜やっぱり何度乗ってもすごいな〜」
ひなた「すごいっス〜」
ゆかり「フハハハハハ!!おらおらおら〜飛ばせ飛ばせ〜!!」
純粋で恐いもの知らずな二人に、少々壊れ気味の従姉妹も一緒です。心細くはありません。
貴史「チクショウ…あの時グーを…グーを出していれば俺は…すまんな美咲さん…俺はもうダメかもしれん…」
隣の親友は恋人と生き別れ悲しみの底です。でも大丈夫、もうすぐ…もうすぐすべて終わります。
ボクは救世主だったそうですが、どうやら行動を始める前に最期の時が来たようです。…さようなら、みんな。さようなら…。
ウラ(…おい、妙な通信してくるなよ…)
大輔(いや…つい…)
ウラ(だいたい心配しすぎであろう。昨日の操縦を見るかぎり、そんなに恐いとは思わなかったが?)
大輔(まあ…そうなんですけどね…)
ゆかり「ヒャヒャヒャヒャヒャ!!人がゴミのようだぜ!!」
大輔「………」
こんなにもアレな人を隣において、景色を楽しめるほうが異常だろ…。
最高速度時速300`で、目的地は500`先。だいたい二時間この状態…。この調子でいったら、ゆかり…死ぬんじゃないか…?
ゆかり「ヒャヒャヒャヒャヒャ……グス…ヒック」
609名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/24(金) 14:00:07 ID:S7eGnDMo
…海。見渡す限りの大海原。
遥か向こうに海と空の境目が見える。
ぐるりと見渡して見ると、360度、海と空しか見えない。
昨日も見たが、やはり壮観だった。
機内が、気流の影響かどうか分からないが、
前後左右上下にギシギシ音を立てて、ひっきりなしに揺れる。
ゆかり「あうう!あうあう!で、電車!牛乳好き嫌いしちゃ駄目でしょう!ジュースのCMで変な踊り踊ってるしぃいい」
ゆかりがわけのわからない言葉を発している。
高史「昨日も……こうだったのか?」
大輔「……もっとひどかった、かな?」
610名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/24(金) 22:25:03 ID:k+tBy+TM
ゆかり「ううう………ごめんなさい〜」
ゆかりもなんだか静かになってきた。まあ当然だろう。さすがに一時間も同じ調子ならやっぱり慣れてくる。
俺は雪村さんに話しかけてみた。
大輔「なあ雪村さん?なんでわざわざ、こっちの世界でセスナの免許なんかとろうと思ったんだ?」
雪村さんはこっちを見ずに、前を向いたまま答える。ま、さすがに危ないしな。よそ見は。
美影「…子供の頃からの夢だったの。いつか自由に空を飛んでみたい、てね」
大輔「え?でも向こうでは…」
美影「あっちでも空を飛ぶのは難しいことなのよ。浮くだけでもかなりの魔力が必要だし」
大輔「へえ…そうなんだ」
美影「レイセンさんですら、神器の力を借りて飛んでいるのよ。…私は、ずっと空に憧れていたの…」
どこの世界でも、大空への憧れは同じなんだな…。
美影「そして今…私は空を飛んでいる。自分の意のままに、自由自在に!こっちの世界に来て、やっと私の願いが叶ったの!」
大輔「そして俺たちはその夢に巻き込まれてる、と」美影「…大輔?」
大輔「いや、なんでもないっス!ははは…」
美影「もう…」
最初乗った時抱いたような恐怖心はいつのまにか消え去っていた。
611名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/24(金) 22:46:22 ID:Pov/IrOJ
プレーヤー「ゆかり…萌え」
612名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 02:37:55 ID:oG4jTILR
美影「大輔は信じてくれてるよね?」
大輔「え?」
大輔(セスナの運転か?それともノヴァが手を出せない事か?)
美影「そろそろ着水なの…セスナの…運転…自信あるつもりだったのに…みんな怖がるから自信無くしちゃって…」
ゆかり「!?!」
美影「でも…大輔が信じてくれたら出来る気がするの。」
ゆかり「だだだ、大輔、信じなさい、祈りなさい、信じるものは救われるのです。さあ、貴方も崇めなさい、…」
大輔(ゆかり、何かの宗教入ってるぞ。というか悟りを開いたか。)

【ゆかり、落ち着け、雪村さんなら大丈夫だから】
【またまた、雪村さんはそういう冗談言って】
【おいおい、怖い事言うなよ】
613名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 09:15:11 ID:+MUMID35
【おいおい、恐い事言うなよ】
美影「…え?」
大輔「自分の力で飛ぶのが夢だったんだろ?だったら最後までしっかり、な?」
美影「…でも」
大輔「信じる信じないって…俺は雪村さんの飛行機に乗った時点で、雪村さんのことを信じてたぞ。さあ、集中して…」
美影「…うん…わかった」
俺は乗る前の必死ぶりを棚にあげて雪村さんを励ました。
美影「いきます…!」
セスナが降下する感覚。いよいよか…。
まあ実際、あながち信じていないというわけでもない。今は雪村さんの操縦にそれなりに信頼をもっているわけで…。
ゆかり「かぁ〜〜〜みよぉ〜〜〜!!!!」
貴史「墜ちない墜ちない墜ちない墜ちない墜ちない墜ちないおちないオチナイ…」
…信頼していないのが二人いるわけで…。うん、ゆかりはよく頑張った、感動した!
沖縄の海が迫る…。
614名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 20:16:56 ID:isys0zxU
機体に衝撃が加わる。接地…もとい接水したのだろう。ガタガタと揺れる。
ゆかり「こぉーなぁ―――ゆきぃ―――――!!!!」
…ゆかりはなんかもうワケがわからない。まあファンが増えてよかったじゃないか、姉さんよ。
機体はどんどんスピードを緩め…やがて止まった…。
美影「ふう…みなさん、到着です!」
貴史「じゃ…じゃあ、オラたち、助かったんだぁ〜!!」
貴史がはしゃぎまわる。後でどうされても知らんぞ親友よ…。
大輔「やったな、雪村さん」
美影「うん、ありがとうね、大輔。信じてくれて」
大輔「いやあ、ハハハ…」
この世にはついていいウソと悪いウソがあるんだ。この場合は…みなまでいうこともなかろう。
なにはともあれ、俺たちは西表島に到着した。
615名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/26(日) 20:45:46 ID:7O8H4YU0
スウ「にしひょうじまニャ!にしひょうじまニャ!」
環希「…スウちゃん、イリオモテ島って言うのよ」
スウ「がーん!うニャニャ…でもでもダーリンが……」
後から岸に接岸した隣のセスナ機から、スウと環希が降りて来た。
環希「あ、こらダーリン!スウちゃんに嘘教えちゃダメでしょ!」
環希が俺の姿を見つけて怒鳴っている。
大輔「誰がダーリンだ!誰が!」
美咲「ホントひどいダーリンさんですねえ」
うふふと笑いながら美咲さんが環希の後からセスナ機から顔を覗かせた。
貴史「あ、美咲さーん。ボク、ボク淋しかったっすよーー!ウホーーー!」
貴史が奇声を上げながら美咲さん目掛けて走っていった。
環希「美咲さん、…こんなので良いの?」
美咲「うーん、えへへ」

理恵「馬鹿兄貴…………」
理恵ちゃんが額に手を当てて溜め息をついていた。

何気なく天を仰ぐと、空は抜けるように青かった。
大輔「本島も暑かったけど、こっちはまた随分と暑いなあ」
ひなた「ほんとですねー」
いつの間にか傍らに来ていたひなちゃんが相槌をついた。
波の音が聞こえる。他の観光客もちらほら見えて、皆真夏の恰好だった。
理恵「明日、帰らなきゃなんないんだよね?」
大輔「まあねえ、こっちに住んでるわけじゃないから、しょうがないんじゃない」
長く短い、2泊3日の沖縄旅行。
そうなんだな、明日にはもう帰らなきゃならないんだよな。
616名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 13:17:21 ID:sOowUxsw
もう一機が到着した。ドアが開き、瑞紀さんを先頭にメンバーがぞろぞろ出てくる。。
瑞紀「さぁーついたぞ!!」
神木「上陸」
ウラ「しかし、目まぐるしい移動だのぅ…」
明日香「やっぱりあっついわね〜」
恩田「これが西表島か…うむ、僕の芸術家精神がうなるな」
俺は最後に出てきた、やけに疲れた顔をした二人に声をかけた。
大輔「おう、お二人さん。やけに疲れた顔だな」
蓮華「…なんやウチら肩身狭かったんや…」
彼方「うん…なんか例えるならラブワゴン状態だったよ…」
おお、そうかそうか。

凛「おーい!」
見ると、向こうからハゲタコ坊…ゲフン!…凛さんが船でやってきているのが見えた。
美咲「あれ?凛さん?」
ゆかり「どうしたんだろ」
瑞紀「ああ、鉄板とかを持ってくるよう言っといたんだ。炭も用意したし、今日はここでバーベキューすっぞ!」
やったあ、という歓声があがる。まあ俺もその一人だが、なんかすごく要領を得ないスケジュールだな、と思う。
瑞紀「あと、肝試しもここでやるよ。やはりこれくらいのステージが用意されてこそ燃えるってなもんだしね」
瑞紀さんの不気味な笑顔に背筋が早くもぞっとした俺。

今夜も楽しくなりそうだな。
617名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 18:18:19 ID:bMIIXIe9
瑞紀「それから、肝試しは3名構成で組分けするから。島の観光やバーベキューの前に決めちゃおう。」
瑞紀さんの提案によれば、数の少ない男性がジャンケンで順にひとり女性を選び、
残った女性がジャンケンで入る組を決め、あぶれた女性3名が組むという、
後々遺恨を残しそうな、肝試しより恐ろしいものだった。

恩田「大輔君、君はひとりの女性に決めたかい?」
大輔「今回は雪村かな?(>>582参照)」
恩田「そうか、ならこれからは僕も遠慮しないよ!」
恩田のジャンケンに気合が入る。結果は、1恩田、2ウラ、3大輔、4貴史。
恩田「よっしゃ〜!!!」
明日香(ふふん、これで私が最初に選ばれるわ♪)
恩田「ゆかりさん、一緒にお願いします!俺には貴方しか居ません!」
ゆかり「!、ぁぅぁぅあう?」
大輔(恩田は俺にしつこく選べと言ったり、ゆかりに拘ってたりしたのは、そういうことだったのか!)

女性陣営、1明日香、2環希、負け組み(スウ ひなた 蓮華)
明日香(何よ!恩田の奴!!!)

恩田 ゆかり 明日香
神木 ウラ 環希
大輔 雪村 ??
貴史 美咲 ??
スウ ひなた 蓮華

残るは理恵と彼方の一騎打ちだ。
618名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 20:10:50 ID:DFm+VOs4
彼方「勝ったぁ!勝ったぞっ!これで私は勝ち組だぁーっ!待ってろよ、雪村!!」
勝利の咆哮がこだまする。彼方は見てて恥ずかしいくらい狂喜乱舞していた。
とにかく、俺のチーム最後の一人は決定したようだ。

彼方「残念だったな、ゆかり!あんたは変態と楽しくやってよね!」
ゆかり「嫌…そんなのイヤ…」
恩田「照れ隠しとはいじらしいですね。今夜は楽しみましょう…」
明日香(…そうはさせるか。あたしは、あたしは…)
ゆかり「そ、そんな…私は恩田くんのことなんて別に…」
恩田「大丈夫、僕は貴女を信じていますから!」
明日香(邪魔になるんなら、ゆかりさんといえども…!)

美咲「理恵ちゃんでよかったぁ。楽しくなりそうだね」
貴史「いや、うるさいだけですよ。幽霊より怖いし…」
理恵「だまれ馬鹿兄貴!お前を幽霊にしてやろうか!」
美咲「ふふふっ。なんかいいなぁ。こうやって気兼ねなく話せるのって。
   私の家は礼儀とかに厳しいところだからなぁ。これが家族ってものなんだよね〜」
理恵「……」
美咲「こういうのって、いいよね。私も…そうなりたいなぁ」

理恵(…あたしは負けた。今夜、あいつはどっちかと急接近なのかもしれない…。
   …だけど、後悔なんてしてない。
   大好きなお姉ちゃんと…家族になれるかもしれない人と、一緒にいられるんだ。
   それに…まだ諦めてない。諦められるもんか…)
619名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 20:26:46 ID:1IiWbDTk
環希「えっと、それでは理恵ちゃんと彼方のジャンセン対決一騎打ち開始!」
環希の掛け声に理恵ちゃんと彼方がスタンバイに入る。
理恵「じゃあ彼方さん行くよ」
彼方「来なさいチビッ子」
理恵「チビ……」
彼方「ほほほ」
早速彼方が毒をばらまく。
うわ、始まる前から険悪ムード満点…。
理恵「ち、チビッ子言うな!、この逆三角形!チビッ子はこの子!」
スウ「ウニャあ……、またちびっ子扱いされたニャ…………ううっ」
理恵ちゃんに指差されたスウは、2人の毒気の跳弾に当てられ早くも泣きそうだ。
彼方「ぎゃ……逆三角形!!」
理恵「へへん!負けないよ!」

高史「おい、馬鹿2人、さっさとやれよ」
理恵&彼方「うるさい黙れ!」
綺麗にシンクロした。
高史「うう、大輔…妹が虐めるよう…」
この上なく情けない兄貴の構図だった。
大輔「………早くしようよ。な?2人共…」
彼方「大輔がそう言うなら……」
理恵「うわーっ、なんかむかつくー、じゃあ行くよ!恨みっこ無し!」
彼方「ジャンケン……」
620名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 20:28:19 ID:1IiWbDTk
スマソ被った……。orz
621名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 20:30:37 ID:1IiWbDTk
おまけにジャンセンって何………。
622名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 20:32:49 ID:DFm+VOs4
…いや、たいした問題はなさそう。入れ替えでOKっぽい。
まあ、どうするかは次の人にゆだねるけど。
623名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 20:37:11 ID:1IiWbDTk
高史→貴史ですた。orz
かさねがさね…どうもすみません。
624名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 22:31:23 ID:U6FH+lBF
>>619>>618
美影「それでは行きましょうか?」
マップ選択

【仲間川(なかまがわ)】
西表島の南南東に位置する仲間川は全長17.5km。
マングローブ林の広さ300ヘクタールで日本最大の規模を誇る。雄大なマングローブ林を遊覧船またはカヌーで楽しめる。
上流では国指定天然記念物ウブンドルのヤエヤマヤシ群落や、日本最大で樹齢400年と言われるサキシマスオウノキを見ることができる。

【南風見田の浜(はえみだのはま)】
県道を南風見田方面へずっと進み、鬱蒼とした森を抜けると空と海と白い砂浜が現れる。延々と続く白い砂浜が美しく、沖には波照間島を見ることができる。
海水浴はもちろんシュノーケリングや釣りもOK。ただし、トイレや着替えの施設はありません。

【マリユドゥの滝、カンビレーの滝】
浦内橋から遊覧船に乗り軍艦岩へ。軍艦岩から山道を歩くこと約50分。山道はしっかりと踏み固められており迷うことも無いので山登りの初心者にもお勧め。
さまざまな動植物を観察することが出来る。マリユドゥの滝には展望台があり、日本の滝100選に選ばれている美しい滝を一望できる。

【マヤグスクの滝】
浦内川の支流の一つイタジキ川にある滝。カンビレーの滝から更に山深く分け入り、イタジキ川をさかのぼっていくと森深くにある。
カンビレーの滝から先はガイド無しでは遭難する危険がある。浦内橋から往復で6〜7時間かかるのでしっかり計画を立てて行くことが必要。

【幻の湖】
イタジキ川の源流にある直径35mほどの大きな池。オオウナギやコンジンテナガエビなどが生息している。
ガイド無しではたどり着けない。日帰りは無理。

俺は
【仲間川(なかまがわ)へ行く】
【南風見田の浜(はえみだのはま)へ行く】
【マリユドゥの滝、カンビレーの滝へ行く】
【マヤグスクの滝へ行く】
【幻の湖へ行く】
【その他の場所へ行く】
625名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 22:36:07 ID:y0xd7x6N
>>619>>618

で問題ないね。
626625:2006/02/27(月) 22:36:42 ID:y0xd7x6N
ゴメン…吊ってきますorz
627名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 22:50:54 ID:y0xd7x6N
そろそろ次スレの案くらい出しておいた方がいいと思うんだが、どうよ?
もう470KB超えてるから、あと40KBくらいで書き込めなくなるぞ。

取りあえず、次スレタイは、

みんなでギャルゲのシナリオを作るスレ 5月2日(木)

でいい?
月でやると3月以降が困るんで、日で進めたほうがいいと思う。
なお、曜日については、前スレの4月1日(月)から計算した。
それに準じると、5月2日は木曜日になる。
これでOKかな?

テンプレ案もキボン。作品コピーとか。
628名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 22:56:32 ID:lNakIyDN
>>627

>>592-593
に、あるよ
629名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 23:06:45 ID:gChO8jT6
攻略対象(っぽいキャラ)の紹介はあったほうがいいかな?
キャラ多すぎて混乱しやすい状況、というかハーレム化がやたら進んだんで…
ただ、これは誰か一人が決められることでもないが
630名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 23:15:13 ID:sLONmQZz
>>629
あったほうが良いと思うほうに挙手。
ハーレム化かどうかは微妙だけど。
631名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/28(火) 00:22:42 ID:ykzlaTzl
>>629
まああったほうがいいよな。
『連投は二つまで』のルールも書いたほうがいいかな、と。
632名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/28(火) 12:49:56 ID:wpeMxEh7
次スレは異世界がメインになると思うから、そのへんの設定もまとめといたほうがいいかもしれない。

>>624から
【その他の場所へ行く】
なるほど、すばらしい観光名所だ。
だが…沖縄知識がないと描写は無理っぽい…。
正直、最近のスレの伸び悩みはここに関係あると思うんだ。
スレの停滞を招きかねないので、俺は他の場所を提案してみることにした。
順子「アンタ、投げやりねえ…」

大輔「…というわけで他にしようよ」
美影「何、その理由…」
633名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/28(火) 18:51:35 ID:NdFKK8u5
夏江「いや、>>632はある意味正論。というか、やっぱ作者書きづらいってさ」
634名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/28(火) 19:16:02 ID:ykzlaTzl
プレイヤー「まあ俺も、最初のセスナとか水族館の時はまったく書き込めなかったよ」


大輔「つーか、もうこんな時間だしな」
いろいろあってもう5時過ぎ。今からどこかに行くにはちょいと遅いか。
美影「そうですね。じゃあゆっくりしましょうか」
瑞紀「あ、どこにもいかないんならちょいと頼まれてもいいかい?」
大輔「え?何ですか?」
瑞紀「ちょっと行ったところに小川があるから(※現実はどうか知らん)、これに水を汲んできておくれ。お茶わかすからさ」
そういって瑞紀さんはでかい鉄製のポットのようなものを渡した。
大輔「わかりました」
瑞紀「お湯を沸かすから、薪になるような小枝も拾ってきてほしいんだけど」
大輔「はい」
瑞紀「それとこのバカが着火剤忘れやがったから、何か燃えやすそうなものを調達してきてくれよ。新聞紙とかでもかまわないからね」
凛「いや面目ない…」
大輔「了解しました」
瑞紀「それと…肉とか野菜を刺せそうな枝もほしいな」
凛「え?入ってなかったか?」
瑞紀「入ってたら拾う必要ねーだろーが!いくつ忘れたら気が済むんだこのタコ!!」
凛「ひいぃぃぃスミマセンスミマセン…」
大輔「………」
635名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/01(水) 19:15:02 ID:o6HuN4OO
みんなで役割を分担し、俺は水汲みを担当することとなった。
恩田「お、ここだな」
恩田と明日香と一緒に。
恩田「それじゃー、とっとと汲んで帰りましょ〜!」
恩田は軽快なステップで小、ターンも加えながら川に向かう。
大輔「ずいぶん上機嫌だねぇ、恩田さんよぉ」
恩田「そりゃ〜大輔くん!ゆかりさんと夜の森を徘徊できるんだ。ここではしゃがずしてドコではしゃぐよ!」
大輔「ハハハ…」
アヤシイ表現を…。
明日香「………」
大輔「ん?どうした明日香。元気ねーな」
恩田「そーだぞ。君が無口だと気味が悪いから、もっと元気出したまえ」
明日香「…誰のせいよ」
恩田「ん?何か言ったか?」
明日香「…何でもない」
そう言うと、明日香は一人で行ってしまった。
大輔「あ、おい。明日香?」
恩田「なんだ自分勝手なヤツめ!結局何もしていないではないか!」
大輔「ま、二人でも大丈夫だけどな。じゃ、やるか恩田」
恩田「はいはいよ〜☆」
大輔「…ホントにテンション高えな…」
俺と恩田は水を汲み終え、重〜いポットを二人でふらふらしながら運んだ。


明日香(バカバカバカ!変態!そんなにゆかりさんとがいいか!!)
636名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/01(水) 22:39:27 ID:Q7or7qOj
と、いうわけで、準備もできてバーベキュー開始。
肝試しペアの結果は、バーベキューの時のテンションに明らかに反映していた。
彼方と恩田はウハウハもいいところだ。超がつくほどの上機嫌で、自分たちから肉の焼き手に回っている。

蓮華「ま、ウチがヘンにメンバー入りしたら寝てる間に刺されそうやもんな」
ひなた(…負けちゃったな)
スウ「あぁ〜ダーリ〜ン!」
他のメンバーも個人差はあれど、まあそれなりのテンションだ。
大輔(しかし…)
俺はふとゆかりの方を見る。
ゆかり「はぁ〜あ…」
…ゆかりの落胆ぶりはなんだか凄まじいものがある。あそこだけ空気が暗い。

明日香「(ガツガツガツガツ)何よ何よ!!」
理恵「すご…」
明日香は何だかしらんがすごい勢いで食べている。マンガみたいな食いっぷりだなおい。
この格差を見かねて、俺は瑞紀さんに抗議してみた。
大輔(やっぱりこの決め方はまずかったんじゃ…遺恨勃発しまくりっすよ…)
瑞紀「え?ははは、心配するなって!そんな甘〜いこと考えるヒマもないような内容にしてやるからさ。ククククク…」
大輔「………」
背中に冷たいものが走る。俺はこれ以上何も言わないことにした。
637名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 00:09:39 ID:H6Sh6ozF
ゆかり「…すんすん、あ〜あ、なんだかな。あ〜あ…」
ゆかりが、鼻を啜りながら、口を尖らせてふてくされていた。
…うわ、やさぐれてる。なんか涙目だし。
以前TVドラマで見た、遊ぶ約束を守らなかったお父さんに対する子供みたいだった。
でも、ゆかり…、食べ終わった串を、焼いてる最中の肉に、
さくさく刺したりするのは、ちょい怖いから止めたほうが良いと思うぞ。

大輔「あのさ、ゆかり…さん?」
ゆかり「…ッ!? …ふ、ふーんだ。良いもん。大輔なんか知らないもん。
  どーせあたしなんか……。大輔なんか美影ちゃんと仲良くしてれば良いじゃん!」
大輔「…………………」
ゆかり「べーだ!」
大輔「…痛て」
…何気に、幼児退行している?
ゆかりは真っ赤な顔で持っていた串を俺のほうに投げ付けたあと、砂浜のほうに走っていってしまった。
取り付くしまもないとは、こんな感じだろうか?
そんなところに、雪村さんが俺の傍にやってきた。
美影「私、なにか悪いことしたかな?」

俺は
【雪村さんは悪くないよ】
【俺…ちょっと、ゆかりのこと見てくるよ】
【…ははは。俺は笑ってごまかした】
【恩田と明日香が気になる】
【ネリネフィギュアが気になる】
【シャドウがきになる】
638名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 04:55:59 ID:CIg1as0G
【シャドウがきになる】

どうしたものか悩んでいると、
不意に何かが近付く気配を感じた。
(俺が)考えるよりも(環希の)身体が動く方が早かった。
環希「さっさと、ゆかりを、追ってこーい。」
大輔(環希、見事なアッパーだよ。)
1メートル程飛んで地面に派手に倒れる俺。
俺は倒された。もう駄目だ。
だが俺の目に、俺の代わりに、ゆかりを気遣って追いかける者の姿が見えた。
大輔(恩田!・・・そうか、お前本当にゆかりが好きなんだな。
今まで友達である俺と、ゆかりに遠慮して自分の気持ちを押さえていたんだな。
お前なら、お前ならゆかりを幸せにできるような気がする。頑張れ!)
そんな思考を巡らせていると、雪村さんが慌てて駆け寄ってきた。
美影「大輔君、大丈夫!」
そうだな。俺はこちらをフォローしなくちゃいけない。
大輔「雪村さんは悪くないよ」
俺は台詞を吐くと共に静かにいきをひき・・・もとい、短い気絶をした。
639名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 07:08:35 ID:WEOguwol
大輔「あ…」
しばらくたって、俺は目覚めた。
美影「あ、大輔。起きた?」
彼方「よかった…。ああ、大輔のぶんの肉はちゃんと残してあるからね」
傍らには二人の美女の姿が。口振りから、俺が起きるまで介抱していてくれたようだ。今精神的に最も安定している二人だからな。

恩田「やあ、目覚めたかい?大輔君」
大輔「うおっ!」
声をかけてきた恩田の顔を見てビビる俺。恩田の左頬には、季節はずれの紅葉が散っていた。
大輔「…どうやら、説得は失敗したようだな」
恩田「そうなんだよ…『一人にしてくれ』ってさ…」
まぁ、考えてみれば当然か。ゆかりの落ち込みの原因のひとつは、恩田と一緒になったことだもんな。そう知りながらも口には出さない俺だった。
大輔「…しかし、あのゆかりにそんなになるまで殴られるとは…どんな説得したんだよ…」
恩田「あ、いや。これは明日香にやられたんだ」
大輔「え?なんでそこで明日香が出てくるんだ?」
恩田「それが僕にもわからないんだ…。説得に失敗して、ここに戻ってきて、ぐうぜん明日香に対面したんだ。そしたらいきなり、スパーンと…」
大輔「いきなり?なんだそりゃ?」
恩田「そ、いきなり。殴ったら明日香のやつ、走ってどっかいっちゃったんだよな」
ううむ…わかんねえな、女の子は…。
640名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 16:49:24 ID:pp3KxYyg
砂浜――
座り込んで泣きじゃくるゆかり。そして、それに近寄る一人の男がいた。
リゼ「何でノヴァ様が直々に出向くんですかぁ!?ヒビヤや幹部に任せれば…」
ノヴァ「みんな今、手が離せないんだ。それに今日ザーリフが自ら出向いていたというしな」
リゼ「変な対抗意識持たないでくださいよぉ〜!」

ノヴァ「いつまでもそうやっていると風邪を引くぞ」
ゆかり「誰か知らないけど…ほっといてよ。ずっとここにいるもん…。大輔が迎えに来るまでずっとここにいるもん…」
ノヴァ「あいつは…氷室大輔はここには来ない。来たとしても、お前の望む結末には…ならない」
ゆかり「何でそんなのわかるのよ?」
ノヴァ「……奴の答えを教えてやろうか?」
ノヴァは水晶のようなものを取り出し何かを念じ始めた。すると声のようなのが聞こえてきた。

大輔(恩田!・・・そうか、お前本当にゆかりが好きなんだな。
   お前なら、お前ならゆかりを幸せにできるような気がする。頑張れ!)

ノヴァ「…奴はお前のことなど、気にかけていない。他の男の応援をする始末だ」
ゆかり「うそ…だ…。うそだぁ…」
ノヴァ「これが真実なんだ…。お前は“必要とされたい人”に、必要とされていないんだ…。
   ……どうせ必要とされていないなら、俺と一緒に来ないか?」
ゆかり「えっ?」
ノヴァ「今、心の弱い部分につけ込もうとする奴がいる。そして人を殺戮者に仕立て上げようとしているんだ。
    そいつの好きになど…させたくない」
ゆかり「さ、殺戮…何わけわかんないこと言ってるの?第一、変なお面かぶって…」
ノヴァ「…仮面か。わかった」
ノヴァは仮面に手をかけた。
641名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 18:33:13 ID:WEOguwol
ゆかり「……え」
怪しげな男の素顔を見て、ゆかりは我が目を疑った。
ゆかり「そ…そんな…!」
その男の顔は、彼女が想い、そして今自分を迎えにきてくれるのを待つ男の顔…。

まぎれもなく、『氷室 大輔』のものだった。

ゆかり「うそ………だい…すけ……?」
ノヴァ「ダイスケ…懐かしいな。確かにそう呼ばれた時代もあった。だが、残念ながら別人だ。俺は…夢魔の王、『永遠の夢』ノヴァ」
ゆかり「ノ…ヴァ…?」
ノヴァ「さあ、ついて来い。寂しさに震えるようなら、この俺が夢を見せてやる」
ゆかり「夢を…」
ゆかりは大輔と話しているような感覚を覚える。
ノヴァ「そう、夢。破壊という名の痛快で、そして甘い夢…さあ、俺と共にあれ
Together with me」
ノヴァが呪文のようにそう言ったとたん、ゆかりの目から生気が消えた。よろよろと立ち上がり、自分へと伸ばされたノヴァの手を取り…
642641:2006/03/02(木) 20:46:38 ID:WEOguwol
あ、ノヴァが『破壊』に誘うのはよく考えたらおかしいな…orzそこんとこちょいと修正してくれないか。萎えるかもしれないけどスマソ
→「そう、夢。はかなく、そして甘い、貴方が理想とする世界。さあ、俺と共にあれ」
643名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 21:08:45 ID:5fJxS3BQ
???「待って下さい」
一瞬空間が歪みそこからまた一人現れた・・・あれ?どっかで見た事ある・・・
ヒビヤ「私達の目的はあくまでカードを奪取する事。無抵抗な女の子の弱みに付け込むのは気が進みません」
リゼ「おっ!いつ間に!またお前かフェミ野郎!」
ノヴァ「・・・・・・」
ヒビヤ「それにこの子に危害を加えれば、間違いなく無用な争いを生みます。賢明な判断ではない」
ノヴァ「そうか・・・」
・・・あれ?もしかして美咲の・・・
ゆかり「・・・日比谷くん?」
644名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 23:22:44 ID:AMohn2ox
ゆかり「日比谷くんなんでしょ?美咲が…」
ヒビヤ「…今は何も聞かないでほしい。僕は…」
リゼ「何、フェミ野郎の知り合いなの?」
ヒビヤ「……」
日比谷くんは思いつめた顔で押し黙ってしまった。
どうして何も答えてくれないんだろう…。
ノヴァ「リゼ、余計な詮索はするな。それより…すまなかった。
   無理やり引き入れるような真似をしてしまったな」
ゆかり「ううん…」
実はそんなこと、今の私には何故かどうでもよかった。
それよりも、さっきの大輔の声が本当なら、私は…。
ワー「アハハハ!見てよ、ノヴァがいるよー!」
ナー「アハハハ!それも人間と仲良く話してるしー!」
ノヴァ「!!」
ザーリフ「ホホホ…いけませんね、人の獲物に勝手に手を出すのは」
ヒビヤ「ザーリフ!」
645名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 00:15:39 ID:PEy5NTvZ
>>641
ノヴァの親「どうして大輔と同じ顔って分かったんだ…。あとでそういう設定を書くつもりだったのに」
ノヴァの親「ちなみに、ノヴァの由来は『魔法騎士レイアース』のノヴァ。名前も、顔が同じってところも、そこから思いついた」


ザーリフ「おっと、私は何もしませんよ? 力を制限されていますしねぇ」
ザーリフ「ま、ウチのワーナーと殺り合うなら構いませんが、その場合はこの海域が焦土と化すことをお覚悟の上で」
ヒビヤ「………」
ノヴァ「ザーリフ…貴様はまだ、人間界を支配しようなどと考えているのか?」
ワー「あったり前じゃん! 人間なんて弱い生き物は隷属させるに限るよ」
ナー「そうそう。服従服従!」
ザーリフ「あなたたちは黙っていなさい!」
ワーナー「はーい。ちぇっ、つまんないの」
ザーリフ「その方針は変わっていませんよ、ノヴァさん。今後も変わりません」
ザーリフ「今まで幾度となく協議しても相容れなかったのですから、今更意思が変わるはずもないでしょう?」
646名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 01:40:27 ID:PB38jqBc
>>642
いや、ノヴァの目的は「夢を見なくなった原因である科学至上主義社会の破壊」だから、破壊で問題ない。
初代スレの>>782を見よ。

ノヴァ「……確かに我々にとって人とは、夢を生み出すための家畜に過ぎん」
ザーリフ「ホホホ…。今更なにを」
ノヴァ「しかし、我らが望むは人が自然と共にあった時代の甘美な夢……」
ワー・ナー「なにいってんのー」「ばっかみたーい」
ノヴァ「人を支配すれば、夢は容易に得られよう。だがそのような者たちから得られる夢に何がある?
    支配に屈した者たちの夢とは何だ? 何を望む? 何を見る?」
ザーリフの気配を感じ取り、ライジンが、ハラワタが、ミオが闇から溶け出るように現れる。
ノヴァ「……鎖で縛られた夢にいかほどの価値がある。そのような夢で我らの世界を満たせば、
    我々も必ず破滅しよう」
全てを射抜く王の眼光に、ワーとナーが一歩後ずさる。2人は脇に冷たい汗が流れ落ちるのを感じた。
ノヴァ「……そうはさせん。道を開けよザーリフ! 拒むのならばこの美しき海を墓所と定めよ!
    俺は自由の導き手にして、枷を砕き、偽りの翼をもぎとる破壊者、
    千の夜を支配する夢魔の王、『永遠の夢』ノヴァなり!」
647名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 04:18:19 ID:L5Pc7gp5
ワー「もうやっちゃおうか?」
ナー「うん!殺しちゃおう」
ザッ・・・バサッ!
ワー・ナー「あ・・・れ・・・?」
バタっ
ヒビヤ「大丈夫です。しばらくは動けませんが」
ヒビヤの“黒い刀”はザーリフの喉にあてられている。
ヒビヤ「僕はあなたと闘っても死ぬ確率が高いでしょう。しかし貴方もただでは済まされない。
ここは人間界です。無用な死は貴方も避けたいはず。そうではありませんか?
それに女の子が見ている中で殺り合うのは気が進みません」
本当に日比谷くん?
なんであんなに一瞬で・・・
ザーリフ「・・・・・・」
648名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 14:08:17 ID:CdD7JRIR
ザーリフ「ホホホ…どうやら今回はボクに分は無いようですね。だが、この次も同じとは思わないことだ…!」
そう言い捨て、ザーリフという人たちは闇に消えていった。

ハラワタ「行ったか。だがすぐにウラたちが駆けつけてくるだろうな」
ミオ「あははは。みんなそろってるんだし、ついでに片付けるぅ?」
ヒビヤ「…いや、無用な争いは必要ないよ。彼らはせっかくの旅行なんだ」
ゆかり「日比谷くん…」
ミオ「ふっ…相変わらず甘いなぁ。ところで、キミももう氷室くんのとこに帰っていいよ?」
ハラワタ「そうだな、ウラが来るとややこしくなる。早々に去るがよい」
ゆかり「でも、私は…」
心のなかで二人の大輔の声が響く…。
“恩田!…お前ならゆかりを幸せにできるような気がする。頑張れ! ”
“どうせ必要とされていないなら、俺と一緒に来ないか?”
ゆかり「私は…」
649名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 17:17:15 ID:L5Pc7gp5
ヒビヤ「君には君の生活がある。闇は君には似合わないよ」
日比谷くんは私のおでこに手をあてた
ヒビヤ「起きたら嫌な夢は忘れるよ」
ゆかり「あ・・・」
薄れゆく意識の中、私は・・・・・・
バタっ
ゆかり「・・・・・・」
650名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 17:48:55 ID:bzIijYBd
環希「ゆかりー、いたいた。こんな所でひとりで何やってるの、戻ろうよ。ほら起きて。」
ゆかりは環希に起こされた。
環希「それより、ごめん。唖然としてる大輔に渇を入れて追わせようとしたら、やりすぎて気絶させちゃって。」
ゆかり「えー、だから大輔来なかったのか。」
環希「でも、このチャンスを生かさなくって良いの?」
ゆかり「チャンス?」
環希「チャンスよ。仲の良い従姉妹に好意を持つ男性現る。今まで自分しか見ていなかった従姉妹が他の男性と仲良く笑いうのを見ていたら、大輔もゆかりが気になって仕方ない。」
ゆかり「でも大輔がふたりを応援しだしたら?」
環希「最初はそうかもね。でもその内に気になってくると思うよ。追う者からは逃げ、引く者を追いかけるものでしょ、恋って。」
ゆかり「そうか、そういう考え方も有るか。」
環希「それに恩田は、ゆかりの良い所を見付けたんでしょ。ゆかりも恩田の良い所探してあげたら、アレでルックスは良いんだから、ゆかり好みに仕立てれば大輔以上になるかもよ。」
ゆかり「なんか、悪女みたいだなぁ。」
ゆかりは苦笑いしながら、恩田と仲良し見せ付け作戦も悪くないかと思い始めていた。
651名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 18:36:04 ID:PEy5NTvZ
その頃、ザーリフ城(というか、宇宙船?)――

ザーリフ「くっ…」
ザーリフはそう小さく言葉を発し、僅かに鈍痛のする頭を抑える。
長く現世に出ていたため、身体に多少異常をきたしたらしい。
アリドド「大丈夫ですか、ザーリフ様」
ザーリフ「…心配には及びませんよ、アリドドさん。しかし、失敗してしまいましたね」
ふぅ、と息を吐くザーリフ。
ザーリフは人心をまどわせ、洗脳して自分の配下にする特殊能力がある。
救世主の仲間を一人配下に入れ、同士討ちをさせようとする腹積もりだったらしい。
ちなみにこの特殊能力は、彼の大分あとに登場した、「ディビバ」という魔術師に教わったものそうだ。
洗脳したヤツの額には、ザーリフにちなんで「Z」と刻まれる。
ンボーザ「やはり、ワーナーの操作に大分お力を削がれているのではありませんか?」
ザーリフ「そうですね…」
言いながら、さきほどヒビヤと名乗る青年にのされたワーナーに目を向ける。
ワーナーシスターズは、元は同盟軍の副総帥だった。
現在は術にかかっているが、能力の高い者であるため、ザーリフは制御に苦心しているらしい。
ザーリフ「どうもこの前、勝手に同盟軍に帰属している街を破壊してしまったりもしたようですしね」
ザーリフ「対ミオとしては打ってつけですが、時期が来たら始末してしまった方がいいかも知れません。その時は…」
イキュ「はい。分かっております。ザーリフ様」
ザーリフ「頼みますよ、イキュさん達」
652名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 19:27:08 ID:xaxE3pEd
――その頃のノヴァ達
ミオ「む〜こんなコソコソ退散するなんて、なんか負けたみたいだなぁ…」
ヒビヤ「剣を交わさないのなら、わざわざ来るまで待って厄介ごとにすることもないからね」
ミオ「つまんないなぁ…」
ハラワタ「いちいち相手をしていては面倒だ。我々にはまだすべきことがある」
ノヴァ「すまなかったな、みんな。引き続きカード探しにあたってくれ」
ライジン「了解致しました」
ヒビヤ「しかしザーリフ…力が落ちるのを承知でこの世界を訪れるとは……。ノヴァ様、これからは三機関の争いは自ずと激化することが予想されます」
ミオ「あんな軽く追い払っちゃって、ザーリフも黙ってないだろうしね」
ノヴァ「ああ」
ハラワタ「そこで私から提案ですが、やはり七幹部の席を四つも開けていては、いざという時の対応が遅れかねません。補充すべきではないかと」
ノヴァ「なるほど。しかし…」
ライジン「『黒翼』と『調律師』の代役はそう簡単には見つからないとは思います。しかし、『虹猫』『龍炎』の後釜ならそう少なくもないかと」
ヒビヤ「神器はもうございませんが、そこは仕方ないでしょう。今は少しの穴が命取りになりかねない時です。ご決断を…」
ノヴァ「…わかった、検討しよう」
ノヴァ達は闇と混ざるように消え去った。
653名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 21:45:25 ID:xaxE3pEd
あと何KBくらいあるのかな?
654名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 21:52:38 ID:95qd1aY3
瑞紀「…………って、感じだけど、わかったかい?」
大輔「は?」
貴史「なんだ、お前聞いてなかったのかよ?」
大輔「え?ああ、いや、聞いてたよ。うん」
はて何の話だったんだろ?
彼方「大輔、何ぼーっとしてんの?」
大輔「べ、別にぼーっとなんかしていないって」
いや、実際のところ、ぼーっとしていたのかもしれない。
…それと言うのも。
ゆかり「ふふ、やだ、恩田君たら、可笑しい」
恩田「えへへ、いやあ、そうかい」
何があったのかは知らないが、ゆかりは環希と砂浜から戻ってきた後、どことなくふっきれたようだった。
少なくとも俺にはそう見えた。
恩田はまごうことなき真性の変態だったが、普通にしている分には、お前さん、何で彼女いないんだよ?って感じのやつだ。
…俺、焦ってる?

今朝、俺は雪村さんの力になるって、確かにそう誓った。はずだった。
しかし、恩田と仲良くしているゆかりを見るのは、正直あまり面白くなかった。
環希「気になる?」
大輔「どわ!?な、なんだよ?」
彼方「環希?」
環希「ふふ、気になるんだ」
蓮華「何々、なんやの?おもろいこと?」
蓮華が首を突っ込んできた。
大輔「い、意味わかんねって」
環希「ふうん、ま、あたしには関係ないか、あたしは、しらないからね」
蓮華「ああ、まってーな、うちにも教えて」
環希は意味深かどうか良くわからないことを言い残すと蓮華を連れて俺のそばから去っていった。
彼方「今の何?」
大輔「しらねーよ」
彼方「なによ、そんな言い方しなくても」
俺は思わず、彼方にあたってしまっていた。
655名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/03(金) 22:19:24 ID:PEy5NTvZ
>>653
順子「専ブラ使ってるなら、IEから見てみなさい」
夏江「スレの下のほうに総容量が表示されてるわよ」
順子「ちなみに、>>652の時点で494KBね」
夏江「そろそろ立てても良いかも。前スレみたいに誘導もできないで次スレ立つのも困るし」
656名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 08:31:12 ID:8B4Ijojj
順子「次スレ立てておいたわ」
夏江「http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1141428542/l50
657名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 08:36:48 ID:8B4Ijojj
順子「一応ageておくわね」
658名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 09:59:46 ID:8B4Ijojj
■会社概要
商号:エムジーエスティーエス株式会社(MGSTS corp.)
創業年月日:2005年10月22日
資本金:1万500円
決算期:3月
所在地:日本
事業内容:家庭用ゲームソフトの企画、制作、販売
従業員数:約65億名(2006年3月4日現在)*1秒間に2〜3名増加
主要取引先
   株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
   株式会社メディアワークス
   ヒューネックス株式会社
   財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー
主要取引銀行
   三菱東京UFJ銀行
   みずほ銀行
   新生銀行
おもな株主 *今春、東証マザーズに上場予定
   株式会社メディアワークス 73%
   株式会社集英社 12%
   Warner Bros. Entertainment Inc. 9%
   株式会社NTTドコモ 4%
   全日本空輸株式会社 2%
659名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 11:47:28 ID:0e/ohiAh
To be continued to the 3rd stage.
Chapter 3 is the fantasy space-time.
順子・夏江「つづく!」
660名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 12:11:17 ID:/QhTSJDq
挿入歌 together with you
作詞 石川智晶/作曲 梶浦由記
歌 See-Saw
661名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 12:39:27 ID:XEApbCDq
>>656

被ったりするといけないから、続きは次スレで書き始めたほうがいいかな?
662名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 16:15:36 ID:722JoGhB
こちらはもう無理っぽいので続きは向こうでやりましょう。
663名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 00:01:50 ID:Uq749OEA
>>656
乙。
埋めるか。
とはいってもただ「埋め」では素っ気ないから適当に…。

ハラワタの命名者だけど、イメージとしては「仮面ライダースピリッツ」の
カメレオロイド(人間時)かな。薄い髭で、やや猫背のうらぶれた中年風。
で、白衣かロングコートを着ている。そんな感じ。
664名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 01:06:16 ID:M8L0VP3R
>>663
わ、わからん…。
ところで、ひなたの俺のイメージは初代東鳩の雛山さんですね。
あと、アンダーのユカリの服装の描写『ビビのような』は、この前資料を見たら、なんかイメージと全然違ったので、似ているのは帽子だけ…ということで。
665名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 03:01:19 ID:lxktXWJe
>>664
クイズマジックアカデミーのアメリア先生みたいな感じかな?

理恵はイラストが出来るまでは、まるっきり成恵の世界の香奈花で読んでた。
666名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 04:43:39 ID:NMb+r1lV
そうですか、やはり皆さんちがったイメージで物語みてるんだなあ。やっぱり難しいや。
ちなみにまとめサイトに投稿した絵は設定画じゃないです。下手でスマソ…。
667短編集:2006/03/05(日) 05:31:44 ID:uPbLNV4u
暇なのと埋めついでに・・・駄作でスマソ。
〜夏祭り編〜
悠一「・・・美咲遅いな・・・」
美咲「ごめ〜ん!なかなか浴衣が着られなくて・・・さっき転んじゃったし。はう〜」
悠一「ハハ。やっぱり昔からドジなのは変わらないよな。いつだったかな?犬に追っかけられて・・・」
美咲「あ〜ん!それ以上は言わないでよぉ。悠ちゃんのいぢわる・・・」
悠一「ま、美咲の浴衣姿が可愛いから遅刻は大目にみるよ。それにいつも美咲が待つ方だしな」
美咲「・・・ありがとう。悠ちゃんにそんな事言われたら恥ずかしいよ・・・」
赤くなりモジモジし始めた美咲をギュッと抱き締めたく衝動に駆られた。
悠一(いかん、いかん。物事には順序がある!落ち着こう・・・)
時が経つのは早いものであっと言う間に時間は過ぎていった。
悠一「イテテテ・・・」
美咲「ごめん!ごめん!大丈夫悠ちゃん?」
悠一「ああ…平気だよ」
美咲には射的をやらせるのはもうやめよう・・・
悠一「いいか?ここをこうして・・・」
体が密着する。いつもと違う髪型のせいかうなじがとても色っぽい・・・
悠一(いかん!いかん!)
美咲「こ、こう?」
悠一「あ、ちょwwwwwwこっち向けないで!」パンっ
悠一「痛ぇ!」
668短編集:2006/03/05(日) 05:41:27 ID:uPbLNV4u
美咲「休憩しましょう。悠ちゃんが心配・・・」
悠一「ああ!全然平気さ!」
恩田「あれ?月島先輩先輩ではないですか!写真部ですが、撮ってあげますよ」
悠一「美咲、写真だって!一枚お願いしよう」
恩田(ちっ!男付きか。この優男誰だ)
恩田「はーい!行きますよー」
カシャ!カシャ・・・
悠一(最初の一枚以外ずっと美咲を撮ってる気がする。それに普通はポーズを要求しないよな)
???「おい!恩田!セクハラはいい加減にしろっ!」
恩田「しまった!あの声は・・・そ、それじゃ僕は失礼しまーす」
美咲「ふふ、変な子。」
悠一「なあ、そろそろ花火も始まるし。そうだな、見晴らしが良さそうだからあそこの丘に行かない?」
美咲「うん♪」

俺達はこの夏のこの日を忘れないだろう。近いようで近くない関係から一歩踏み出す事。
それは簡単な事じゃないけど、その勇気は美咲からもらった気がする。
だって俺は月島美咲が・・・
669名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 11:23:03 ID:+PGb9bLJ
>>666
まー、イラストに関しては好きなように書いてくれ。
イメージと逆なものが出来上がるのも面白いもんだと思うよ。
なので新作マダー?
670名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 11:36:45 ID:M8L0VP3R
>>667-668
あ、こういう話もいいなぁ…。

本編のほうはあっちで進行してます。…まだ二人しか書いてないけど。なんか夢魔界の話になったら急に進行早いんだよな…。
671名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 21:59:42 ID:HEGhYa0B
みんなザーリフが好きなんだよ。きっと
672名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 22:51:36 ID:HzDpYVjE
だって、アリドドだもん。
673名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 23:33:18 ID:M8L0VP3R
つーか異世界の服装ってどんなのなんだ?大輔って実はあっちでは浮きまくり?
674名無しくん、、、好きです。。。
向こうでも『大輔』っていうやつは存在してたみたいだからそれ相応の格好をしているはず?
こちらの大輔があっちに行った際に、元々向こうにいたはずの『大輔』がどうなっているのかが気になる。
憑依かなにかだろうか?