>>213-215 えーと、何か根本的に勘違いしてると思われ。
現在のISSは予圧モジュールの進行方向を固定した上で、
太陽電池パネルを回転させて常に太陽を追尾しています。
このとき、太陽電池の空気抵抗によりISSの姿勢は崩れていきますが、
軌道を一周したときにちょうど元の姿勢に戻るようにコントロールします。
これをTEA(トルク平衡姿勢)と言います。
ただし、フライト12AでP3/P4トラスを取り付ける以前は太陽電池を回転させる機構がないので、
ISS全体の姿勢制御を使ってP6トラスの太陽電池を太陽方向へ向けていました。
これがXPOP(軌道面垂直X軸姿勢)です。
ちなみに、ISSのTEAでは軌道上で±約10度まで姿勢の変動が許容されています。
これは厳密にLVLH(X軸を進行方向に、Z軸を地球の反対方向に)を維持しようとすると
CMGが飽和しやすく、推進剤の消費が激しくなるためです。
>>222 「CMGの飽和」って、角運動量を目一杯ため込んで、それ以上無理ってことかな?
常時6600rpmで回してて、軸を傾ける方向に応力を得るらしいから、
姿勢変更の負荷でトルク負けし回転数が維持できなくて、
慣性モーメントが減り続ける状態の事じゃないかな。
>>223 そうです。
特定の方向への姿勢制御を続けていると中のジャイロの回転速度の限界になって
それ以上は同じ方向への姿勢制御が出来なくなります。
こうなると、スラスタを使って姿勢を維持しながら、回転を落とす作業をしなければなりません。
これがアンロードと呼ばれる作業です。
すいません、>225は多分間違い。
個々のCMGには特異点と呼ばれる角運動量を発生させることが出来ない方向があります。
この特異点の存在により、CMGは保存できる角運動量に限界があり、
CMGが限界を迎えトルクを発生できなくなることを「飽和」と呼ぶ・・・そうですが・・・
227 :
223:2009/04/04(土) 15:30:41 ID:o59nQ0CG
>>226 > すいません、>225は多分間違い。
> 個々のCMGには特異点と呼ばれる角運動量を発生させることが出来ない方向があります。
え?互いに特異点をカバーしあうためと、冗長性の確保のために4個あるんじゃないの?
>>225のほうが合点行くんだけど。
>>227 普通の三軸制御の衛星であれば、>225で正しいはずです。
ただ、>224でも指摘されていますが、CMGってのは回転数は固定して、
軸を傾けることでトルクを発生させています。
手持ちの参考書では、CMGの飽和の原因は特異点であるとはっきり書いてあります。
ただ、ISSに関する全般を扱う本なので、それ以上の細かい説明が無いので・・・。
ただ、おっしゃるとおり、特異点をカバーし合うために4つのCMGがあるはずなのですが・・・。
すいません、ここは私にはよくわかりません・・・。