1 :
羊男:
時計の動いている間はとにかく走り続けるんだ。
おいらの言っていることはわかるかい?
走るんだ。走り続けるんだ。
何故走るかなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。
意味なんてもともとないんだ。
2 :
:03/02/17 23:48 ID:Q52CPGGh
ぁゃゃ?
3 :
:03/02/17 23:51 ID:drqrBaJX
4 :
いわし:03/02/17 23:56 ID:0GFJhd7M
ニャー
5 :
:03/02/17 23:59 ID:OrxCqzDr
やれやれ
意味不明のスレだが、春樹は好き。
「俺は俺の弱さが好きなんだよ・・・」
や れ や れ
7 :
関連スレ:03/02/18 00:29 ID:WBj7ZWPg
8 :
:03/02/18 01:40 ID:8BU4T6OD
ノルウェーの漏
9 :
:03/02/18 01:45 ID:H3xXi7ax
世界の終わりとハードボイルドサンダーランド
10 :
:03/02/18 01:51 ID:DXxBqcR5
海辺のレプカ
11 :
_:03/02/18 01:51 ID:Dh5TsWbL
村上春樹って10代の時、ちょっとはまったけど、20代になって読み返してみると何だこれってかんじ。
なんかね。
12 :
:03/02/18 01:54 ID:vwmhbkJO
幸せとは暖かい仲間
13 :
:03/02/18 01:54 ID:PUTgO2pg
風の歌を聴けって何回読んでも面白いよ
14 :
:03/02/18 02:12 ID:xsAjoM1w
>>11 翻訳家としての村上氏のほうが作家としてより数段才能豊かであるよ。
この人が訳してる本は全部いいよ〜
15 :
:03/02/18 02:14 ID:8BU4T6OD
16 :
:03/02/18 02:20 ID:UchNlDfa
>>13 それは読書の楽しみを半分は放棄してると思うよ。
一回読んですべてがのみこめることなんてないのに。
いい本は何度読み返しても新鮮だし、自分にとっての発見がある。
17 :
:03/02/18 02:21 ID:UchNlDfa
18 :
:03/02/18 02:23 ID:8BU4T6OD
>>16 それはさあ人それぞれじゃん 言われると思ったけど
俺はそこまで深く読まないってゆーか次から次に読むのが癖になってる
19 :
:03/02/18 02:25 ID:8BU4T6OD
つーかこのスレでそんな話しすること自体意味わからんね
不思議だ
不毛なレスになりそうだからやめとこう
20 :
さ:03/02/18 02:46 ID:n0UJ4xun
インス・インス・インス
21 :
:03/02/18 02:48 ID:TNBEMn0A
世の中は不毛
22 :
:03/02/18 03:29 ID:uCQX/KYR
村上直樹的海外サッカーの方が聞きたい
23 :
:03/02/18 03:33 ID:yz4F2+sG
「ベナブルズ君、グラスもう一個持ってきてくれない?」
「いいですよ。でも何するんですか?」
「これから二人でリーズのお葬式するのよ」
リズデイルさんは言った。「淋しくないやつを」
リズデイルさんはまずマネージャーの「オリアリー」をとても綺麗に静かに弾き出した。
「さて、酔っ払っちゃう前に何人売れるかな。ねえ、
こういうお葬式だと淋しくなくていいでしょう?」
リズデイルさんはプレーヤーに移り、「ファーディナンド」を売り、「ロビーキーン」を売り、
「ファウラー」を売り、「ダクール」を売り、「ボウヤー」を笑いながら売り、
「ウッドゲイト」を売った。僕はマッチ棒を七本並べた。
「七人」とリズデイルさんは言ってワインをすすり、煙草をふかした。
「この人たちはたしかに人生の哀しみとか優しさというものをよく知っているわね」
24 :
ベナブルズ:03/02/18 03:38 ID:yz4F2+sG
リーズが死んでしまったあとでも、リズデイルさんは僕に何度も手紙を書いてきて、
それは僕のせいではないし、誰のせいでもないし、それは雨ふりのように
誰にもとめることのできないことなのだと言ってくれた。
25 :
:03/02/18 05:40 ID:3T2K1d5H
ドラゴンスレは盛り上がったが春樹スレは駄目だったでファイナルアンサー
終 了
26 :
:03/02/18 07:19 ID:sxsuICtz
「お前がオナニーパスを空しいと感じるなら、それはお前がまともな人間である証拠だし、
それは喜ばしいことだ」と中田は言った。
「オナニーパスで得るものなんて何もない。疲れて、自分が嫌になるだけだ。そりゃ僕だって同じだよ」
「じゃあどうしてあんなに一所懸命パスするんですか?」
「それを説明するのはむずかしいな。ほら、ドストエフスキーが賭博について書いたものがあったろう?
あれと同じだよ。つまりさ、可能性がまわりに充ちているときに、それをやりすごして通りすぎるというのは大変にむずかしいことなんだ。それ、わかるか?」
27 :
:03/02/18 07:40 ID:eHXZAO9E
やれやれ
28 :
():03/02/18 07:42 ID:WlmZbOg9
あるいは成功かもしれない
29 :
pp:03/02/18 09:46 ID:HveHJSIx
次の朝、僕は双子のいれたコーヒーの香りで目を覚ました。
「おはよう。今日は早いのね」
「ああ。今朝は9時からやることがあるんだ」
いつどのようにして彼らが僕の部屋で生活するようになった
のかは、もう思い出せない。ただ憶えているのは彼らがひどく
僕を憐れんでいたことだけだった。
彼らは、顔も声も何もかも全く同じ完璧なコピーだった。そし
て双子を見分ける方法は一つしかなく、それは彼らがたまに着て
いるオレンジのシャツである。背中に入った名前が片方は「RONALD」、
もう片方は「FRANK」。僕にわかる違いは、結局のところそれだけだっ
た。
30 :
:03/02/18 09:56 ID:qXoDk4Tm
他板では面白かったが>村上春樹的○○
31 :
:03/02/18 18:26 ID:lgJrBGtx
ってか、村上春樹ってサッカー嫌いだろ。
いや、嫌いというよりも全く興味ないんだろうな。
32 :
:03/02/18 19:19 ID:aYRJPPQ2
33 :
:03/02/18 20:19 ID:Fyuz7N7a
34 :
:03/02/18 21:13 ID:6FeFuYvE
やれやれ
35 :
:03/02/18 22:42 ID:8z+1VnSe
キュウリを刺されて僕は泣いた。
別に泣く事なんて少しも恥ずかしい事じゃない。実際の世界ではたとえ有名人であろうとも
多くの人間がやっていることだ。キュウリと泣く事との間に一体どんな障害を差し込めると
言うのだろう。僕の涙を何か別の宇宙から突然目の前に現れた液体を見ているように除き
こんでいるスチュワーデスの態度に少しムッとしながら、それでも僕はこういった。
「キュウリに向ける感情が人それぞれ違うというのも当然の事だと思うけど」
彼女はこういった。
「アナタにはキュウリよりも生姜を理解する方が先の様な気がするの」
「生姜?」いきなりこういう言葉をいわれて僕は戸惑った。どうして生姜なんだ?
「あなたは今きっと、生姜と聞いて、生姜とは刺すもんじゃない、擦り付けるものだ、という
風に考えたんじゃない?そういう考えも素敵なのは確かよ。そう、あなたはそういう考えかた
をする人。私はそういう人は嫌いじゃないの。あなたは充分魅力的よ。でも・・・」
彼女は少し言いよどんで、何かを考えだしたようだった。
「でも、何だっていうんだい?」僕は無性に答えが知りたくなった。まるで彼女の沈黙が僕と
この世界とを分断することを恐れるかの様に、彼女の声を急かしている自分に気付いた。
僕が怖がっている?
「うまくは言えないけど、刺すと擦り付けるとでは根本的に違うものなの。あなたはその違い
を無視しても生きていける人ね。でも、世の中にはそれを無視しては息をすることすら出来ない
人もいるの。だって分かる?キュウリはそのまま刺せばいい。でも生姜は、擦り付けるにも
おろして擦り付けるのか、ペーストにして擦り付けるのかじゃ、その人の受け取り方が違うの。」
やれやれ、一体僕に何をして欲しいんだろう。「ユニークな発想だと思うよ」
「じゃあ、あなたは、尿道から出る生姜のことを信じるのかしら」
「一体君は僕を何処へ連れて行こうとするんだい?僕は今日君とサッカーの話をしにここへ
来たんだ。それなのに君は僕のお尻にキュウリを刺して、こともあろうに今度は生姜かい?
いいかい。僕には僕の人生があって、それは君の物じゃない。君の尿道から生姜でもジンジャー
でも出るのは構わない。でも、僕はソレを飲む義務がない。ましてや・・」
秋田。
36 :
いわし:03/02/18 22:56 ID:gKTXzcwj
ニャー
37 :
:03/02/18 23:32 ID:yz4F2+sG
かれこれ5年前のことになりますが、
僕はサッカー場のとなりに住んでいました。
大学の三年生の時です。
サッカー場っていったってそんなに大それたものじゃなくて、
野原に毛がはえた程度のもんです。
いちおうバックスタンドがあって、
オーナーのシートもあって、
ゴール裏のうしろにでっかい壁があり、
全体がぐるりと樹やマンションで囲まれています。
38 :
ドナドーニ:03/02/19 14:36 ID:qactsV0F
海辺のレコバ
39 :
:03/02/19 14:43 ID:zMKoTTle
ナカタは何故か猫と話が出来るのであります。サッカーも得意であります。
40 :
:03/02/19 15:21 ID:R90AlBlz
>>31 週刊現代か週間ポストに村上春樹、サッカーコラム連載してないか?
なんか読んだ記憶があるぞ。
41 :
:03/02/19 15:35 ID:ww0p3mmK
42 :
40:03/02/19 15:41 ID:qgvwbdS7
>>41 なんだよ?
ちなみに今週号はレアルについてグダグダと書き連ねてたぞ。
43 :
:03/02/19 15:50 ID:ww0p3mmK
44 :
40:03/02/19 15:53 ID:qgvwbdS7
>>43 だからなんなんだよ。
あと間違った。村上春樹ではなく伊集院静だった
ごめんね・・・・テヘ
45 :
:03/02/19 15:56 ID:XGvie6kJ
春樹は野球ファンだったような。神宮球場のライトスタンドで
ビール飲むのが好きみたいなことをエッセーで書いてた気がする。
46 :
:03/02/19 16:09 ID:ww0p3mmK
47 :
:03/02/19 19:11 ID:I5k4Q2Yq
ストーカー>>ww0p3mmK
48 :
:03/02/19 21:25 ID:PyNxOpOh
春樹は神宮で日本シリーズ中に誰だかのヒットが右中間を抜けていくのを見て、
「風の歌を聞け」を書こうと思い立った。
・・・うろ覚えだが。
49 :
は:03/02/19 21:59 ID:kwOa3Q/D
伊集院静と村上春樹…全然違うじゃねーかよ。
ちなみに伊集院は立教大学に野球で入ったバリバリの野球人。
&伊集院と言いながら在日韓国人(国籍は日本かもしれんけど)
50 :
:03/02/19 22:27 ID:q3cQyQ2Q
この人の小説の主人公はみんなカスみたいなヤツばっかり。
自分のことを客観的に見過ぎている。
「なんでオレがこんな目にあわなきゃいけないんだ」みたいなことを、ボソボソつぶやいている。
もー嫌。嫌い。村上龍も嫌い。鼻毛より嫌い。みんな嫌いだー。ヽ(`Д´)ノウワーン
51 :
さ:03/02/19 22:33 ID:jiqCjxq/
>>50 実はそう言う50が一番嫌われているという罠
52 :
:03/02/19 22:44 ID:koeUM+wn
インス・インス・インスを先に言われてて鬱
萎え
(´・ω・`)
53 :
:03/02/19 22:58 ID:ZirpMn5f
この世には、実に様々な形の地獄がある。
例えばそれは「中盤飛ばしぽっかりサッカー」というような種類のものだ。
実のところ、それは僕らの日常のすぐ隣に、大きな口を開けてひそんでいるのだけれど
それに気がつく人はあまりに少ない。
落ちてみて初めて、それが底なしの地獄だったことに気づく、そんな人がほとんどだ。
そう、たとえば磐田みたいに。
54 :
さ:03/02/19 23:05 ID:bmu7D7t2
55 :
:03/02/20 00:33 ID:OYz3fGkP
フットボール観戦ガイドブック「ノー・サスペンド」の序文はこのように語っている。
「あなたがフットボール観戦から得るものは殆んど何もない。アンフィールドの真冬の潮風に
数時間吹きつけられて真っ赤になった鼻と、その鼻も噛めそうにないしわくちゃのチケット
の半券だけだ。失うものは実にいっぱいある。歴代首相の銅像が全部建てられるくらいの
銅貨と(もっともあなたにマーガレット・サッチャーの銅像を建てる気があればのことだが)、
取り返すことのできぬ貴重な時間だ。
あなたがゴールネットの後ろで不毛な消耗をつづけているあいだに、あるものはプルースト
を読みつづけているかもしれない。またあるものはカウチ・ベッドの上でガール・フレンドと
『モンティ・パイソン』を観ながらヘビー・ペッティングに励んでいるかもしれない。そして
彼らは時代を洞察する作家となり、あるいは幸せな夫婦となるかもしれない。
しかしフットボールはあなたを何処にも連れて行きはしない。網膜にうつるのは右から左へ
転がるボールだけだ。転がる、転がる、転がる‥‥‥、まるでフットボールそのものがある
永劫性を目指しているようにさえ思える。
永劫性について我々は多くを知らぬ。しかしその影を推し測ることはできる。
フットボール観戦の目的は、自己実現にあるのではなく、自己変革にある。エゴの拡大に
ではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。
もしあなたが自己表現やエゴの拡大や分析を目指せば、あなたは警備員のつれた
ジャーマン・シェパードに容赦なき報復を受けるだろう。
良きゲームを祈る(ハヴ・ア・ナイス・ゲーム)」
56 :
:03/02/20 00:44 ID:PIyZRfPo
>>55 1973年のピンボールか。
上手いね、っていうかはまり過ぎ(w
57 :
:03/02/20 01:30 ID:qBasvVHy
58 :
:03/02/20 04:11 ID:8BH8wyB0
「ねぇ、カーンさん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。
「お前、きっと笑うよ」と彼は言った。
「笑いませんよ」と僕は言った。
「紳士であることだ」
僕は笑いはしなかったけれど危うく椅子から転げ落ちそうになった。「紳士ってあの紳士ですか?」
「そうだよ、あの紳士だよ」と彼は言った。
59 :
:03/02/20 04:42 ID:rcvZuglR
デブール兄「だんだん弱っていってる、バルサ」
デブール弟「このままじゃ死んじゃうわ」
60 :
:03/02/20 04:52 ID:/X5Cllgk
洋楽に興味を持ち始めた厨房が好みそうな感じ
20歳越えてから読み返すと、心酔していたかつての自分に腹立たしくなる
61 :
:03/02/20 04:55 ID:uof9yHJn
「鱸、けっこううまかったですよ」と僕は言ってみたが誰も返事をしなかった。まるで深い竪穴に小石を投げ込んだみたいだった。
62 :
:03/02/20 05:05 ID:ZVb+fPl2
「ねぇ、カーンさん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。
「お前、きっと笑うよ」と彼は言った。
「笑いませんよ」と僕は言った。
「ゴリラであることだ」
僕は笑いはしなかったけれど危うく椅子から転げ落ちそうになった。「ゴリラってあのゴリラですか?」
「そうだよ、あのゴリラだよ」と彼は言った
63 :
メェル:03/02/20 05:46 ID:v6M8vTiK
ワールドカップ
1954年6月17日の韓国対ハンガリー戦で
プスカシュが自分にとってワールドカップでの2点目、
チームにとってその日9点目になるゴールを奪ったとき
韓国の右サイドバックがピッチのどこでどう膝をついたかなんて
だれも覚えてやしないだろう?
ましてや
2003年の2月19日に茨城のサッカーチームのフォワードが
同じ富山出身のフォワードに足をけられた事なんて
2052年には誰も覚えちゃいないさ、普通なら。
だけど柳沢は、その日から2006年のワールドカップで得点王になることを夢見はじめたのさ。
64 :
どーなのよ:03/02/20 09:23 ID:jrGX1rjO
茸とか読んだらハマリそう・・・
65 :
:03/02/20 09:25 ID:k/IGaxoi
66 :
:03/02/20 11:25 ID:/Zfb/Bnj
この人の書いたシドニー五輪のブラジル戦の観戦記は
結構面白かった。
ヘナギ「ぼくはリンカの中にゆっくりと入っていった。」
ぼくは後日、深夜放送で彼女の姿を発見した。ブラウン管の中の彼女の一言に持っていた
ワイングラスを床に落とした。
リンカ「彼ったらとっても早いのよ〜〜」
68 :
:03/02/21 00:14 ID:z/H+TRTG
清水。
そしてある日、瑞穂へ向かうバスの中でこの清水という街さえもが突然そのリアリティを
失いはじめる。‥‥‥そう、ここは僕の場所ではない。言葉はいつか消え去り、夢は
いつか崩れ去るだろう。あの永遠に続くようにも思えたワールドカップの熱狂が何処かで
消え失せてしまったように。何もかもが亡び、姿を消したあとに残るものは、おそらく重い
沈黙と無限の闇だろう。
欧州移籍‥‥‥、欧州移籍というのはあのエース・ストライカー、ファン・ソンホンが
言ったように(あるいはユ・サンチョルの言うように)結局は不可能な欲望であるのかも
しれない。どこにも出口などないのだ。
それでも僕はかつてのKリーグMVPとしてのささやかな誇りをトランクの底につめ、
港の石段に腰を下ろし、空白の水平線上にいつか姿を現わすかもしれないスペイン
行きのスロウ・ボートを待とう。そしてマドリッドの街に光り輝くビセンテ・カルデロンを
想い、赤と白のユニフォームを想おう。
だからもう何も恐れるまい。ゴール・キーパーがペナルティ・キックを恐れぬように、
任期を終えた大統領が逮捕されることを恐れぬように。もしそれが本当にかなう
ものなら‥‥‥
友よ、
友よ、スペインはあまりに遠い。
69 :
:03/02/21 00:20 ID:VBjDkp4x
ジョアン・アベランジェなる人物の名に心当たりのない方はまずいまい。
あなたはこう思うかもしれない。
もしこのアベランジェ氏が存在しなければワールドカップの歴史は
今とはすっかり違ったものになっていただろう。
日本で開催することすらなかったかもしれない。
さすれば、このアベランジェ氏に対する我々の不当評価は忘恩の行為ではないのか、と。
しかしながらもしあなたにヤロップ氏の手による『盗まれたワールドカップ』を
読む機会があれば、その疑念は解消するに違いない。
そこには我々の黒い想像力を刺激する要素があふれているからだ。
ワールドカップとヒットラーの歩みはある共通点を有している。
彼らの双方がある種のいかがわしさと共に時代の泡としてこの世に生じ、
そしてその存在自体よりは進化のスピードによって神話的オーラを
獲得したという点で。
進化はもちろん三つの車輪、すなわちメディアと宣伝、
それに人々の根源的欲望によって支えられていた。
70 :
:03/02/21 00:53 ID:dDLh65M+
71 :
西澤:03/02/21 11:58 ID:DGpkZQz4
「やれやれ、またセレッソか」と僕は思った。
72 :
_:03/02/21 12:11 ID:qxVH0bDy
73 :
:03/02/21 12:11 ID:S/aEMFaA
昔読んだけど殆ど内容覚えてないや
思い出そうとすると変な断片しか出てこなくて気持ち悪い
世界の終わりと〜なんて、その総集って感じ
74 :
_:03/02/21 12:15 ID:qxVH0bDy
村上春樹って引き篭もりの出世頭って感じだから最近読まん
75 :
通行人:03/02/21 16:08 ID:x/ZuaH1Z
↑確かに。
76 :
:03/02/21 19:34 ID:E2M/YX84
トータルフットボール・・・・、
トータルフットボールというのはあのオランダ人が言ったように
(あるいは顎無しの言うように)
結局は逆説的な欲望であるのかもしれない。
どこにも出口などないのだ。
それでも僕はかつて監督としてのささやかな誇りをトランクにつめ、
港の石段に腰を下ろし、空白の水平線上にいつか姿を表すかもしれない
バルセロナ行きのスロウ・ボードを待とう。
そしてバルセロナの街に光り輝くカンプ・ノウを想い、
その緑なすフィールドを想おう。
だからもう何も恐れるまい。
対戦相手がボナーノのフィードを恐れぬように、
ロッチェンバックのミドルシュートを恐れぬように。
もしもそれが本当にかなうものなら・・・。
バルサよ、
バルサよ、リーグ優勝はあまりに遠い。
77 :
:03/02/21 19:51 ID:E2M/YX84
「優れた知性とは二つの対立する概念を同時に抱きながら、
その機能を充分に発揮していくことができる、そういったものである。」
「誰だい、それは?」
「忘れたね。本当だと思う?」
「嘘だ。」
「何故?」
「ボナーノからのGKで、前方に広大なスペースがあるとする。
スペースに走り込んでもボールはこない。どうすればいい?」
78 :
:03/02/21 22:23 ID:VBjDkp4x
僕はラツィオを愛してきたし、今でもやはり同じように愛しています。
しかし僕とミランのあいだに存在するものは何かしら決定的なものなのです。
そして僕はその力に抗しがたいものを感じるし、このままどんどん先の方まで
押し流されていってしまいそうな気がするのです。
僕がラツィオに対して感じるのはおそろしく静かで優しくて澄んだ愛情ですが、
ミランに対して僕はまったく違った種類の感情を感じるのです。
僕はどうしていいかわからなくてとても混乱しています。
僕は僕なりに誠実に生きてきたつもりだし、
誰に対しても嘘はつきませんでした。
誰かを傷つけたりしないようにずっと注意してきました。
それなのにどうしてこんな迷宮のようなところに放りこまれてしまったのでしょうか、
僕にはさっぱりわけがわからないのです。僕はいったいどうすればいいのでしょう?
僕にはファバッリさんしか相談できる相手がいないのです。
79 :
:03/02/21 22:27 ID:CDiOx9j+
誰に対しても嘘はつきませんでした。
誰かを傷つけたりしないようにずっと注意してきました。
まさにこれはヒキコモリの知性ですね。
「…でもCLはスペインとイタリアとの戦いなの。イタリアが、スペインからビッグイヤーを奪い返そうとしているの。
どちらが本当に正しい側なのか、日本人のファンには、なにがなんだか途中でわからなくなってしまう。
バルサの11連勝、ベカームの顔の傷、ユーベの集団インフルエンザ。
もちろん最後にはイタリアはビッグイヤーを手にいれ、
バルサは2部落ちで、スペインたちは地獄に落ちるわけだけれど…」
マンUはそう言ってから、指先でグラスの縁を軽くなぞった。
「でも、あなたたちはリーグ戦は低迷してるし、CLも勝ち目がなさそう」
「・・・・・オレ達にはコッパ・イタリアがあるさ・・・」
ローマはつぶやいた。
81 :
:03/02/21 22:44 ID:7oa43W9O
緒諸井
82 :
:03/02/21 22:55 ID:QTGvVn32
「チームはどうでもいい。俺が目立てれば」
僕はカントナの真似をして言った。
女の子はキャハハと笑った。
こう見えても、僕は仏文学科の女の子を笑わせるのは得意なのだ。
83 :
:03/02/21 23:02 ID:Tyx2jA+W
>80
うまい!!
激ワラ
84 :
:03/02/21 23:05 ID:rCWpLQGG
正直この板もレベルの低下が著しいな
85 :
:03/02/21 23:11 ID:ThcWSyyO
今までの最高傑作はどれだ?
86 :
:03/02/21 23:15 ID:QTGvVn32
もっとマシなの書きたいけど、ほとんど憶えてないや・・・(´・ω・`)
87 :
.:03/02/21 23:15 ID:YvrClXwh
55かな
88 :
_:03/02/21 23:20 ID:ps8fY0Z6
>ほとんど憶えてないや
それならいちいち書くな
89 :
:03/02/21 23:29 ID:NUZbsNim
<例題>
少なくとも僕は生き残った。良いインディアンが死んだインディアンだけだとしても、僕はやはり生き延びねばならなかった。
何のために?
伝説を石の壁に向かって語り伝えるために?
まさか。
>86
この本文を使ってマシなの書いてみよ
誰でもいいけど
90 :
:03/02/22 01:42 ID:+QDx51uZ
91 :
:03/02/22 03:19 ID:oW5nGALc
92 :
:03/02/22 04:23 ID:K52XOPHz
>>89 難しいね。国内ネタだけどひとつ。
少なくとも札幌は生き残れなかった。良い柱谷弟が死んだ柱谷弟だけだとしても、
札幌はやはり生き延びねばならなかった。
何のために?
凍傷伝説を浦和レッズに向かって語り伝えるために?
まさか。彼らの耳にその声は届いていない。
93 :
:03/02/22 04:24 ID:K52XOPHz
「ねえペレスさん、どうしてエル・ブランコは毎シーズン安定した力を見せるのかしら」
「それなりの努力を払っているからだよ」とフロレンティーノ・ペレスは言った。
「努力なしにものごとが達成されることはない」
「たとえばどんな努力?」
「たとえば彼だよ」とペレスは言って、真剣な顔つきでストレッチをしている髭の濃い
サイドプレーヤーを示した。
「僕は彼にとても高い移籍金を支払った。みんながちょっとびっくりするくらいの額だよ。
そのことは他のチームメートも知っているけれどね。どうして彼にそんな高い移籍金を
払ったかというと、彼にはいいクロスをあげる才能があるからだよ。世間の人にはよく
わかっていないみたいだけれど、才能なしにはいいクロスをあげることはできないんだ。
もちろん誰でも努力すれば、けっこういいところまではいく。10本に1本はゴールを予感
させるクロスをあげることができるようになる。たいていのチームにいるサイドプレーヤー
はその程度のものだ。それでももちろん通用する。でもその先にいくには特別な才能が
必要なんだ。芸術と同じなんだよ。そこには一本の線があって、それを越えることの
できる人間と、越えることのできない人間とがいる。だから一度才能のある人間を
みつけたら、大事にして離さないようにする。高い給料を払う」
そのプレーヤーはバルセロニスタからひどく嫌われていて、おかげでカンプ・ノウの
空からは紙くずや50ペセタ硬貨やウイスキーの壜が降ってくることがあった。でも彼らは
かつてその街にいた彼をそれだけ愛していたのだろうし、ペレスはとくに気にもしなかった。
フロレンティーノ・ペレスはそのサイドプレーヤー、ルイス・フィーゴを気に入っていたし、
彼もペレスを信頼して、よく働いてくれた。
94 :
:03/02/22 04:27 ID:PGCOuqGi
>>良い柱谷弟が死んだ柱谷弟だけだとしても、
これワラタ。春樹の原文よりも意味がぴんときますた。
95 :
:03/02/22 09:14 ID:vCkgAqC/
96 :
:03/02/22 09:52 ID:jEwbODsX
へなぎはやなぎの対極としてではなく、その一部として存在している。
97 :
:03/02/22 13:01 ID:QftTOA8C
98 :
:03/02/22 23:27 ID:vKolixwt
「柳沢は好き?」と彼女は僕に訪ねた。
「良い世界で見る良い柳沢ならね」と僕は言った。
「良い世界には良い柳沢なんていないのよ」と彼女は言った。「良い世界のFWは高原なの」
「なるほど」
99 :
0223:03/02/22 23:52 ID:Z8v/jcfj
「ぼくならこんなパスはしないな」というパスが目につくと、そのたびに首を振ってため息をついた。見ず知らずの他人のあやまちを批判するのはたやすく、心地よい。 スイマセン
100 :
:03/02/23 03:54 ID:OEjM6Pgp
101 :
:03/02/23 18:53 ID:9iUbcZUX
コン・コン・コン(机を叩く音)
これはノックです。
ノック・ノック・ノック‥‥鈴木さん、お元気ですか?
102 :
><:03/02/23 20:43 ID:Dh4ADOvS
>>93 は名作だな。「国境の南、太陽の西」
はオモロイし
103 :
(^-^):03/02/23 21:46 ID:OUjgzORP
ここは平和でいいですねー。台風(W の目ってカンジで。癒されます(切実)。
104 :
:03/02/24 01:06 ID:tlcozb/p
「パルマの人たちとプレイするのって楽しい?」と俊輔が訊ねた。
「わからないよ。まだそれほど長くプレイしたわけじゃないからね}
俊輔はテーブルの上のグラスに手を伸ばして、ほんの一口だけオン・ザ・ロックを飲み、
ナプキンを一枚とって口を拭った。それからたこわさびを注文した。
「僕ってそういうのに向いてるかな?」
「パルマのこと?」
「そう」と俊輔は言った。
「どうかな。考えているよりは結構煩わしい香具師が多いもんだよ。武藤とかアドリアーノとかね」
「そうね」と言って俊輔はしばらく何かを考えていた。それから僕の目をじっとのぞきこんだ。
俊輔の目は不自然なくらい茸のようだった。俊輔がこんなに茸のような髪型だったなんて
僕はそれまで気づかなかった。ちょっと不思議な気のする独特な量感だった。まるでキノピオを眺め
ているみたいだ。
「でも、そうするべきじゃないかって時々思うの。つまり・・・」俊輔はそう言うと、僕の目を
のぞきこんだまま唇を噛みしめた。それから目を伏せた。「わからない。いいんだ」
それが会話の終わりだった。俊輔は再びグラスに手を伸ばし、僕にはやるべき仕事があった。
105 :
:03/02/24 01:12 ID:8C7UYITM
106 :
バルサをめぐる冒険:03/02/24 02:11 ID:HjuBVZoX
無人のスタジアムをぼんやり眺めているうちに、昔観たイタリアのチームを思い出した。
中田を移籍させたオーナーが、ピッチの横の椅子に韓国人を何ヶ月も座らせる話だった。
しばらく考えているうちに、それは悪くないアイデアであるように思えはじめた。
何かの役に立つとは思えなかったけれど、ジオバンニを置いておくよりはずっと気がきいている。
サビオラだってリケルメがいれば少しは落ちつくかもしれない。
107 :
:03/02/24 03:31 ID:9OYHriYZ
ある冬の朝、2月の始め、ガスパールから長い手紙が届いて、
そこには僕を解任したいと書いてあった。あなたのことはずっと
好きだし、今でも好きだし、これからも・・・云々。要するに解任
したいということだ。新しい監督を呼んだのだ。僕は首を振って
煙草を6本吸い、外に出て罐ビールを飲み、部屋に戻ってまた
煙草を吸った。それから机の上にあるHBの長い鉛筆の軸を3本
折った。べつに腹を立ててたわけじゃない。何をすればいいのか
よくわからなかっただけだ。それからしばらくのあいだ、僕はまわ
りのみんなから「ずいぶん明るくなったね」と言われた。人生って
よくわからない。
108 :
:03/02/24 10:52 ID:JKoycOX5
「猫を探してるんだ」と汗ばんだ手の平をズボンでこすりながら言い訳するみたいに言った。
「1ケ月ばかり前から家に戻ってこないんだけど、このへんでみかけた人がいるんだよ」
「どんな猫?」
「小柄な雄猫だよ。白黒の柄で、しっぽの先が少し曲がって折れてる」
「名前は?」
「アレックス」と僕は答えた。「アレッサンドロ・デル・ピエロ」
「猫にしちゃずいぶん立派な名前ね」
「イタリアのサッカー選手の名前なんだ。感じが似てるんで冗談でつけたんだよ」
「どんな風に似てるの?」
「なんとなく似てるんだ。歩き方とか・・どろんとした目つきとかがね」
109 :
:03/02/24 11:27 ID:hLEzLMuz
うちの選手で一番好きなものは誰ですか、とトラパットーニは僕に尋ねた。
僕は答えなかった。アズーリの選手なんてひとりも知らなかったのだ。
「この選手の名前は?」と僕はジローラモのほうを向いて言った。
「タッキナルディ」と彼は言った。
タッキナルディ、と僕は心の中で繰り返した。どこか素敵な響きだった。
110 :
:03/02/24 11:36 ID:hLEzLMuz
おいプジョル、ここはひどい世界だよ、とエルゲラは思った。こういう奴らがきちんとPKを決めて準決勝に出て、せっせと下劣な試合を見せるんだ。
111 :
:03/02/24 13:02 ID:wqW7RVFQ
「結局、あなたのプレーって良くも悪くもドーナツ的なのよね。カントナはきっとドーナツのことなんて一度も考えなかったんじゃないかしら」
そうだな、カントナはたぶんドーナツのことなんて考えもしなかっただろう。
でも今は二十世紀で、もうすぐ二十一世紀になろうとしているのだ。
今頃カントナを持ち出されても困る。
「サッカーは私だ」と僕はカントナの真似をして言った。
「あなたって面白い人ね」と言って女子大生は笑った。
自慢じゃないけれど、僕はサッカーが好きな女の子を笑わせるのがけっこう得意なのだ。
112 :
:03/02/24 13:11 ID:JKoycOX5
ロナウドがチームメイトに無条件で好かれているかというと、それは疑問だった。
みんなはロナウドを批判したりはしなかったが、
彼には友だちと呼べるような相手は1人もいなかった。
彼はおそらくチーム・プレイにたいして無自覚に過ぎたのだろう。
それを我が侭でごう慢だと取るものだって中にはいるかもしれない。
ただR・カルロスにはロナウドの心の奥に潜んでいる温かく、傷つきやすい何かを
感じ取ることができた。
それはかくれんぼをしている小さな子供のように、奥の方に身を潜めながらも
いつかは誰かの目につくことを求めていた。
そういうものの影を、前歯の笑顔の中に、R・カルロスはふと見い出すことがあった。
113 :
:03/02/24 20:10 ID:X0zfKGSJ
114 :
:03/02/24 23:21 ID:RRXwnHdV
115 :
小確幸:03/02/24 23:42 ID:Mj1Ou1rx
ひそかに好きなスレ。
元ネタの題名も、メル欄に書いてくれるとウレスィ。
116 :
ハルキ:03/02/25 02:31 ID:ClmiTeij
インス・インス・インスは既出なので
アダムス・アダムス・アダムス
インスとアダムスなんか似てない?
117 :
ハルキオンニ:03/02/25 02:32 ID:7DxX/44Z
インス・インス・インスは既出なので
アダムス・アダムス・アダムス
インスとアダムスなんか似てない?
118 :
名無し:03/02/25 02:39 ID:UKjo7TVf
カヌの歌を聴け
119 :
:03/02/25 02:43 ID:n6CZVZIx
120 :
:03/02/25 02:44 ID:JuwybmqT
「あなたは海外移籍をしようとしているんでしょう?」と優香さんは
話題を変えるようにそう言った。
「オファーが2つある」と戸田は言った。「どちらもプレミアだよ。
中堅のクラブだけれど」
「素敵ね。あなたにはきっとプレミアが似合っていると思うわ。
どうしてかと訊かれても上手く説明できないけれど、なんとなく
そういう気がするのよ。プレミアが似合っているだろうって」
「そんなものかな」
「なんとなくね」と優香さんは言って微笑んだ。「でもとにかく、
移籍先ははサンダーランドにしないことにしたのね?」
「とくにそういうつもりはない。成り行きでそうなっちゃった
だけだよ」
121 :
ハルキオンニ:03/02/25 03:48 ID:UKjo7TVf
世界の終りとハードボイルドサンダーランド
と
世界の終りとハードボイルドワンダラーズ
どちらがいい?
ねじまき鳥ミドルスブラは駄目?
122 :
がんばれノブ。:03/02/25 04:00 ID:kd1TOACv
「俺、最近考えちゃうんだよ。秋田さん」
うつむきながら、宮本は言った。
「なんだよ、悩み事か?言ってみろよ」
「うん・・・」
秋田には、宮本が言い出せないのが分かるような気がした。
「おい、俺たち同じDFだろ。何だよ、聞いてやるよ、どうしたんだ?」
「・・・秋田さん、あのCMに出てからおれ、チームの中ですっかり孤立してるんだ。」
「やっぱりな。そんなことだろうと思ったよ。気にするなよ、のぶ。」
宮本の顔色をうかがいながら、秋田は続けた。
「いっそのこと、転向したらどうなんだ?悪くないぜ、英会話の教師」
「・・・はあ。」
123 :
ハルキオンニ:03/02/25 15:56 ID:jzpUJhc+
海辺のレプカ
海辺のカレカ
124 :
:03/02/25 20:55 ID:DedHikYG
ねぇ、誰かが言ったよ。
ゆっくりノートを取れ、
そしてたっぷり水を飲めってね。
125 :
:03/02/25 21:16 ID:AtGRNJZH
「あるいは」とナカタさんは言った。
「あるいはプレミア移籍もあるかも知れない」
僕はなんと答えて良いか分からなかったので、目の前のピッツァを
囓りながら黙って頷いた。
「『真ん中』で踊りたいんだ。龍男もそう言っていたよ。それが一番よいこと
なんじゃないかって」
「よいこと?」僕はびっくりしてそう言った。
右は真ん中の対極として存在しているわけではなく、既に真ん中の一部
として存在している
僕はそう言いかけてやめた。
ナカタさんはピッツァを囓りながらなにか別のことを考えはじめているよう
だった。
126 :
ラビットハンター:03/02/25 21:36 ID:L0H73AeX
「ロナウドってバカなの?」
唐突に黒柳徹子が言った。
「バカではないと思う。ただ少し頭のネジがゆるんでるんじゃないかな?」
と僕は答えた。やれやれ、一体何なんだい?
「ベッカムってカッコいいの?」
「あるいはカッコ良くないかもしれない。そういうことは僕には良く分からないんだよ」
トサカはトサカでありトサカでしかない。
「ジダンって苦労してるの?」
「あれは遺伝的なものだと思う」
徐々に徹子と僕の息が合ってきた。
「城はホモなの?」
「分からない・・・」
僕には本当に分からなかった。
「あなたは私が欲しい?」
「もちろん」
僕は徹子に優しくキスした。
127 :
:03/02/26 01:42 ID:Q2Wz/lTV
「ハカン」と僕は言った。
「ハカン・シュクル」と言って、モラッティは肯ずいた。「そういえば昔使ってた。私が昔に買った選手だよ。
もちろん経費なんかじゃなくて、自分の金で買った。ポケットマネーで買ったんだ。私はすごく彼が気に入ってた。
それでシーズンが始まって、2試合目でスタメンに入れたんだよ。すぐに注意された。
お前、スクデットとりたきゃハカンなんて獲るなって。それで買いかえた。そういう世界なんだ。でもいいFWだった。
実戦的。高くて強い。私は好きだよ」
「僕も好きだ」と僕は言った。
128 :
:03/02/26 02:58 ID:aEAwC36o
26を過ぎた頃には西澤はふとこう思った。
僕はあるいはもう二度と海外のリーグに行くことは
できないのかもしれないと。
僕は海外移籍に失敗しすぎた。
でもそれは本当は失敗でさえなかったのかもしれない。
それは失敗と言うよりは,むしろ僕自身の持つ本来的な
傾向のようなものであったもかもしれない。
そう思うと、僕はひどく暗い気持ちになった。
129 :
:03/02/26 03:00 ID:EEVrXoex
Do it! Now
あなたが持ってる 未来行きの切符
夢は叶うよ 絶対叶うから
行こう
最初のデートの帰り道
口づけしたこと覚えてる
ほんの一秒足らずでも
Ah 一生忘れない
何度か歩いた商店街
ギリギリ間に合った終電車
ドキドキしたと同じ分だけ
恋に落ちて行った
130 :
:03/02/26 06:00 ID:fYdouY/r
プ板の村上春樹スレはハルキの語り口と題材とのギャップが最高だった。
でも、どうも海外サッカーの場合はまりすぎてて面白くないんだ。
131 :
.:03/02/26 06:31 ID:5q2SwP++
>124さんのが、よか。
132 :
:03/02/26 10:54 ID:UKCo0KQY
133 :
ハルキオンニ:03/02/26 16:46 ID:BrrAqy4x
日本語がうまいですね
と僕は訊いてみた
リトバルスキーは頷いて片方の眉毛を動かし、目を閉じ、それから微笑んだ
日本に長くいたんです
と彼は言った
口を開くまで時間がかかる
サッカーで― 市原のチームで ―はじめて日本に行って、それで気に入って、選手の後で監督になりました。横浜FCです
やはり、と僕はおもった。若くもないし、それほどハンサムでもないけれど、やはりサッカー選手なんだ
それから日本の芸人にクロスを上げる仕事もしています
と彼は付け加えた
難しい仕事です。とても
そうでしょうね
と僕は言った
134 :
:03/02/26 17:12 ID:YCPXQoIk
135 :
:03/02/26 17:37 ID:imBcKI9R
>>133 >日本の芸人にクロスを上げる仕事
ワロタ(w
136 :
:03/02/26 17:59 ID:/6I9zd0U
「ロンドンブーツ?それがどうしたんだい?」
僕はビックリして言った。リティはまるで親愛の人が亡くなりでもしたかのような
表情をしていた。しばらくの沈黙の後、リティは口を開いた。
「彼らは赤と黄の閃光なんだ」
「どういうことだい?」
なんのことかさっぱり分からない。リティは僕の質問を無視して続けた。
「僕は黄色を愛しているんだ。僕が以前に愛した城以上に。」
「城ってサッカー選手のことかい?」
彼はまた僕の質問には答えなかった。そして立ちあがるとさよならも言わずに
言ってしまった。
137 :
:03/02/26 18:26 ID:tUV84nej
さげ
138 :
:03/02/26 18:29 ID:qlf5vSLf
のーうぇじあんうっど
139 :
:03/02/26 19:28 ID:I2r3OScp
>>134 確かにこっちよりオモロイな(´Д`;
やれやれ
140 :
:03/02/27 01:36 ID:bbsr/eLg
誰か国内サカ板にも立ててくれ。
141 :
●:03/02/27 01:54 ID:2VLiRkbD
このスレが好きだ。職人さん頑張って。
142 :
:03/02/27 01:58 ID:+DEKuePa
俺も春樹的書いたんだけど、このネタは国内の方が盛り上がりそう
だな。
外人だと、春樹的文章がハマっちゃって違和感ないんだよな(w
「テルさん、フリーキック随分上手いね」僕は試しにそう聞いてみた。
「うん、もう何年も蹴ってるからね。ただ重要な問題が一つだけある。
重要な人が誰も見ていないということなんだ」
・・・まあ、このネタはともかく、盛り上がりそうな気はする。
143 :
:03/02/27 04:13 ID:XmIAhjBH
「たしかに移籍して七ヶ月というのは長かったよね」と鈴木さんは言った。「たぶん
これからしばらくしたら、点が取れるようになると思う」
「マジック・ワードだ」と僕は言った。
「マジック・ワード?」と鈴木さんは言った。
「たぶんとしばらく」と僕は言った。
~~~~~~ ~~~~~~~~
鈴木さんは黙っていた。
「君はゲンクにいる」と僕は言った。「ゲンクにいるように見える。でも君はゲンクに
いないかもしれない。ゲンクにいるのは君の影のようなものに過ぎないかもしれない。
本当の君はどこか余所のチームにいるのかもしれない。あるいはもうずっと昔に
引退していなくなってしまっているのかもしれない。僕にはそれがだんだんわから
なくなってくるんだ。僕がスカパーをつけてたしかめようとしても、いつも君は『たぶん』
とか『しばらく』と言うだけで、全然得点してくれないんだ。ねえ、いつまでこういうのが
続くんだろう。君は点を取らないの?」
「おそらく、当分」と鈴木さんは言った。
>>142 笑えるネタでも、違和感なくはまっちゃって恰好いいだけのネタでも、
どっちでもいいんじゃないかな。
144 :
:03/02/27 06:01 ID:sYqr+kSh
145 :
:03/02/27 10:31 ID:5pjLWwH4
>>143 142だけど、やっぱり同意!
あんたウマイ(w
個人的には
>>61が最高。
誰か「うん、鱸はなかなかうまいね」って同意してやれよw
147 :
:03/02/27 13:39 ID:NGrUg4YJ
148 :
124イイ!:03/02/27 21:40 ID:zn7NXgOU
「完璧な選手などといったものは存在しない。完璧なサッカーが存在しないようにね。」
149 :
ハルキオンニ:03/02/27 23:02 ID:BtGzr+nA
僕の目から見ると君はサッカーを楽しんでいるようにみえるんだけど?
と鈴木君は言った。僕は壁にもたれてしばらく雨の音を聞いていた
ある部分においてはそうだね。それなりに楽しんでいるかもしれない。でも決して幸せなわけではない。
君に得点感覚が欠けているのと同じように僕にもある種のものが欠けている。だからまともなサッカーができない。
ただ単にプレーし続けているだけだ。体がステップを覚えているから、ドリブルし続けることはできる。感心してくれるレッジーナファンも中にはいる。
しかしチーム的には僕は完全な0だ
150 :
つづき:03/02/27 23:04 ID:bSDl0q2p
創価学会員だし、イタリア語すら喋れない。今のところワン・ツーの相手すらいない。あと五年後にはどうなっていると思う?
なんとかなるものさ。
あるいはね。なるかもしれない、ならないかもしれない。誰にもわからない。みんな同じだよ。
でも僕は現在のところある部分においてさえ楽しんでないぜ。
そうかもしれないけど君はとてもよくやっている。
鈴木君は首を振った。
よくやっている人間がこうして際限なく愚痴を言うものかな?
そういう時もある。我々はサッカーについてはなしているんだよ。等比数列の話をしてるわけじゃない。
151 :
:03/02/28 01:54 ID:dFey2ZY/
「最近のフットボールプレイヤーはみんな礼儀正しくなったんだ」と
バルダーノは島本さんに説明した。「僕が選手の頃はこんなじゃ
なかった。フットボールプレイヤーといえば、みんなクスリをやって
いて、半分くらいが性格破綻者だった。でもときどきひっくりかえる
くらい凄いプレーが見れた。僕はいつもマドリーのバールに行って
フットボールを見ていた。そのひっくりかえるような経験を求めてだよ」
「そういう人たちが好きなのね、ホルヘくんは」
「たぶんね」とバルダーノは言った。「まずまずの素晴らしいものを
求めてフットボールにのめり込む人間はいない。九の外れがあっても、
一の至高体験を求めて人間はフットボールに向かって行くんだ。そして
それが世界を動かしていくんだ。それが芸術というものじゃないかと
僕は思う」
バルダーノは膝の上にある自分の両手をまたじっと眺めた。それから
顔を上げて島本さんを見た。島本さんはバルダーノの話の続きを待って
いた。
「でも今は少し違う。今では僕は経営者だからね。僕がやっているのは
資本を投下して回収することだよ。僕は芸術家でもないし、何かを創り
出しているわけでもない。そして僕はここでべつに芸術を支援している
わけではないんだ。好むと好まざるとにかかわらず、この場所ではそう
いうものは求められていないんだ。経営している方にとっては礼儀正し
くてこぎれいな連中の方がずっと扱いやすい。それもそれでまた仕方
ないだろう。世界じゅうがディエゴ・マラドーナで満ちていなくてはなら
ないというわけじゃないんだ」
152 :
:03/02/28 04:35 ID:KtFJkPFd
153 :
:03/02/28 10:38 ID:DNkIR7+E
154 :
:03/02/28 14:54 ID:FXJs+NoU
「何もかも終わったんだな」とバンガールは言った。「何もかも終わった」
「終わりました」とガスパーは言った。
「きっと君には感謝しなくちゃいけないんだろうな」
「僕はいろんなものを失いました」
「いや」とバンガールは首を振った。
「君にはまだバルサが残ってるじゃないか」
「そうですね」とガスパーは言った。
部屋を出る時、バンガールは机にうつぶせになって
声を殺して泣いていた。
僕は彼の失われた時間を奪い去ってしまったのだ。
それが正しいことなのかどうか、
僕には最後までわからなかった。
155 :
:03/02/28 15:04 ID:CQbo9W/o
それ人物を変えただけじゃん?
ひねりがない
156 :
:03/02/28 15:59 ID:RV6xhTZ7
誰か
「ベルカンプの飛行機ネタ」
「川口のポーツマスネタ」
書いてちょ。
157 :
:03/02/28 18:05 ID:dC0Hvm1z
「だから僕としてもサネッティさんに幸せになってもらいたいんです」
とエムレはちょっと赤くなって言った。「でも不思議ですね。あなた
みたいな選手ならどのチームに行っても幸せになれそうに見えるの
に、どうしてまたよりによってモラッティさんみたいな人とくっついちゃ
うんだろう?」
「そういうのってたぶんどうしようもないことなんだよ。自分ではどうし
ようもないことなんだよ。モラッティさんに言わせれば、そんなこと君
の責任だ。俺は知らんってことになるんだろうけどね」
「そう言うでしょうね」とエムレは同意した。
「でもね、エムレ君。僕はそんなに頭のいい選手じゃないんだ。僕は
どっちかって言うと馬鹿で古風な選手なんだよ。システムとか責任
とか、そんなことどうだっていい。練習して、好きなチームで毎週プレ
ーして、たまに勝てればそれでいいんだ。それだけなんだ。僕が求め
ているのはそれだけなんだよ」
「モラッティさんが求めているのはそれとは全然別のものですよ」
「でも人は変わるよ。そうだろ?」とサネッティさんは言った。
「オーナーになってセリエAの荒波に打たれ、挫折し、大人になり・・・
ということ?」
「そう。」
「それは普通の人間の話です」とエムレは言った。「普通の人間だった
らまあそういうのもあるでしょうね。でもあの人は別です。あの人は我々
の想像を超えて金を持っている人だし、毎年毎年選手補強をしてるん
です。そして結果が出なければもっと無駄な投資をしようとする人なん
です。他人にうしろを見せるくらいならナメクジだって食べちゃうような人
なんです。そんな人間にあなたはいったい何を期待するんですか?」
「でもね、エムレ君。今の僕は待つしかないんだ」とサネッティさんは
テーブルに頬杖をついて言った。
「そんなにモラッティさんのこと好きなんですか?」
「好きだよ」とサネッティは即座に答えた。
158 :
:03/02/28 19:51 ID:sBD5wAZp
>>157 イイ!そーいえばかなーり村上春樹的なチームかも。w
159 :
:03/02/28 21:12 ID:prdM/sSW
35の良さは誰も語らない。
160 :
:03/03/01 00:24 ID:2qrAXRG6
「バティ?」とクーペルがびっくりしたようなあきれた声を出した。「なんで
またバティなんていう選手を獲ったんだよ?まったくモラッティさん何を
考えているんだろうね。想像もつかないよ。ちゃんと買い物はこれこれ
やっといてくれって電話で言ったのに。バティ獲ってくれなんて言わな
かったぞ、私は。」
「トッティと聞きまちがえたんじゃないかな?」とサネッティは言ってみた。
クーペルはぱちんと指を鳴らした。「たしかに私は、トッティって頼んだよ。
彼だよね。でも考えれば分かるんじゃないか?なんでクレスポの替わり
を探しているチームがバティなんて必要なんだよ?ボボ、バティと組みた
いか?」
<組みたくない>とビエリは言った。
161 :
:03/03/01 00:27 ID:2qrAXRG6
その目を見ると、この男はもうすぐ引退するのだということが理解できた。
バティストゥータのプレーには得点力というものがほとんど見うけられな
かった。そこにあるものは1人の得点王の弱々しい微かな痕跡だった。
それは家具やら建具やらを全部運び出されて解体されるのを待っている
だけの古びた家屋のようなものだった。乾いた唇のまわりにはまるで
雑草のようにまばらに無精髭が生えていた。これほど得点力を失った
ストライカーにもきちんと髭だけは生えてくるんだなとベントラは思った。
162 :
:03/03/01 02:14 ID:u9RuaBa6
ひどいなぁw
163 :
:03/03/01 09:38 ID:se/Bg8Hy
良スレ化しつつあり。
164 :
:03/03/01 15:19 ID:O/ucJIiV
五月の末にインテルがストに入った。ティフォージは「インテル解体」
を叫んでいた。結構、解体するならしてくれよ、とサネッティは思った。
解体してバラバラにして、足で踏みつけて粉々にしてくれ。全然かま
わない。そうすればモラッティだってさっぱりするし、そのあとどこに
移籍するかはサネッティ自身でなんとでもする。インテル解体に手助
けが必要なら手伝ったっていい。さっさとやってくれ。
165 :
:03/03/01 15:54 ID:pe7fait5
「不思議な人みたいだね」とアジャラは言った。
「不思議な男だよ」とサネッティは言った。
「でもそのオーナーのこと好きなのか?」
「よくわからないね」とサネッティは言った。「でもたぶん好きというん
じゃないだろうな。あの人は好きになるとかならないとか、そういう
範疇の存在じゃないんだよ。そして本人もそんなのを求めてるわけ
じゃないんだ。そういう意味ではあの人はとても正直な人だし、胡麻
化しのない人だし、非常にストイックな人だね」
「そんなに沢山選手を獲得してストイックっていうのも変な話だね」
とアジャラは笑って言った。「何人獲得したんだって?」
「たぶんもう八十人くらいは行ってるんじゃないかな」とサネッティは
言った。「でも彼の場合は獲得した選手の数が増えれば増えるほど、
そのひとつひとつの選手獲得の持つ意味はどんどん薄まっていくわけ
だし、それがすなわちあのオーナーの求めていることだと思うんだ」
「それがストイックなのか?」とアジャラが訊ねた。
「彼にとってはね」
アジャラはしばらくサネッティの言ったことについて考えていた。「その
人、俺よりずっと頭がおかしいと思うな」とアジャラは言った。
「僕もそう思う」とサネッティは言った。「でも彼の場合は自分の中の
歪みを全部カネで解決しちゃったんだ。ひどくオイルマネーを持っている
人だからね。あの人をアルゼンチンに連れて行ってみなよ。二日で出て
いっちゃうね。この選手も買える、あの選手も買える、うんうん全選手もう
獲得したってさ。そういう人だよ。そういう人は世間では尊敬されるのさ」
「きっと俺、頭悪いんだな」とアジャラは言った。「インテルのことまだよく
わかんないもん。バレンシアのことがよくわかんないように」
「頭が悪いんじゃなくて普通なんだよ。僕にもインテルのことでわからない
ことはいっぱいある。それが普通の人だもの」
166 :
:03/03/01 16:21 ID:lcPaHuLF
「二人でボトルを一本取るのはもったいないんじゃない、半分も
飲めないのに」とカッサーノはあるときカペッロに言ってみた。
「いいんだよ、それは」とカペッロは笑って言った。「ワインという
のはね、たくさん残せば残すほど、多くのお店の人たちが味見
をできるんだ。ソムリエ、ヘッドウェイターから、いちばん下の水
を注ぐだけの人までね。そうやってみんなでワインの味を覚えて
いくわけ。だから上等なワインを注文して残していくのは、無駄
じゃないんだ」
カペッロは1986年もののメドックの色を確かめ、それから文体を
吟味するみたいに、いろんな角度から丁寧に味わった。
「どんなことでもそうだけれど、結局いちばん役に立つのは、自分
の体を動かし、自分のお金を払って覚えたことだよ。トッティから
得たできあいの知識じゃなくて」
167 :
:03/03/01 19:05 ID:M6zsP6e3
いいですか、ボカが負けたら血が流れるものなんです。
168 :
:03/03/01 21:44 ID:+z0guKWs
俺の名は鈴木隆行。周りからはタカとかタカユキとか呼ばれている。
ファンからは金狼と呼ばれ始めたので髪を黒に戻した。かなり恥ずかしい
ニックネームだ。
茨城の糞みたいな高校を卒業した後、Jリーグの鹿島アントラーズに入団
した。サッカーだけは中学から一生懸命やった。俺は勉強が嫌いだったの
で、サッカーでしか高校に入る手段を思い浮かばなかったからだ。
俺は顔が良く背も高く、プロサッカー選手になるくらいだから運動神経も
抜群だったので当然おまんこには不自由しなかったが、追い掛けられる
のは心底苦手だった。
ブラジルに飛ばされた時はホッとしたものだった。寮と称したモルタル塗り
のアパートの窓に黒い紙を貼ったり、大西洋に浮かぶ美しい夕陽を眺め
ながら一人海岸でオナニーしたこともあったが、恥ずかしいので誰にも
言っていない。
生まれて初めて女に飢えた時代だったが、組織が嫌いな俺には言葉の
通じない国は居心地が良かったものだった。
サッカーをやっていなかったらヤクザ者になっていたかも知れないと思う。
どの組織とも盃を交わさない一匹狼的な生き方をしただろうが。
169 :
ハルキオンニ:03/03/02 02:44 ID:4PEhBZZC
良いはベルルスコーニは死んだベルルスコーニだけだ
170 :
ハルキオンニ:03/03/02 02:44 ID:2yujpfO6
良いベルルスコーニは死んだベルルスコーニだけだ
171 :
:03/03/02 07:08 ID:H5ftDEJN
よいエスコバルは氏んだエスコバルだけだ。
172 :
:03/03/02 13:28 ID:n2UpB5ui
サッカーをめぐる冒険
173 :
:03/03/02 16:56 ID:H49cgMUo
2003年のゴンゴール
174 :
.:03/03/02 18:02 ID:zmiqf8tf
カフーの歌を聴け
175 :
:03/03/02 23:30 ID:c8Po3P1s
国境は南 太陽は日本
176 :
:03/03/03 01:06 ID:Z69Qwd9h
プジョールはカンプノウのてっぺんまで登り、そこで一息ついて水を飲み、
スタンドの階段を下った。ベンチが見えてきたあたりでプジョールは、バン
ガールがバルサに来てから試合中にはなにかを熱心に書いていたという
リケルメの話を思い出した。バンガールはいったいなにを書いていたのだ
ろう?リケルメはそのことについてはそれ以上とくに何も言わなかったし、
プジョールもあえてたずねなかった。しかしバンガールが書いていたもの
の中に、彼の失踪の手がかりが隠されているかもしれない。どうしてその
ことに気がつかなかったのだろう?
177 :
:03/03/03 06:15 ID:bR1ZIPUI
やなぎというものは、常にへなぎの総体に過ぎない。
それが(ここだけの話だけれど)トニーニョセレーゾのささやかな世界認識の方法である。
178 :
:03/03/03 06:25 ID:BwTQXDe4
駄スレ化進行中
179 :
:03/03/03 06:56 ID:C1JayI5A
180 :
:03/03/03 19:28 ID:49zaEUFa
「トルシエ君、あなたは川渕キャプテンにもべつに理解されなくったっていいと思ってるの?」
とジーコさんが訊いた。
「君にはどうもよくわかってないようだけれど、
人が誰かを理解するのはしかるべき時期が来たからであって、
その誰かが相手に理解してほしいと望んだからではない」
「じゃあ私が誰かにきちんと『黄金の中盤』を理解してほしいと望むのは間違ったことなの?
たとえばあなたに?」
「いや、べつに間違っていないよ」とトルシエさんは答えた。
「まともな人間はそれを黄金の中盤『もどき』と呼ぶ。もし君が中田・小野・稲本・中村を同時に使いたいと思うのならね。
俺のシステムは他の監督のシステムとはずいぶん違うんだよ」
「でも中村を使う気はないのね?」
「だから君は僕のシステムを−−−」
「システムなんてどうでもいいわよ!」とジーコさんがどなった。
彼がどなったのを見たのはあとにも先にもこの一度きりだった。
181 :
:03/03/03 19:28 ID:LEdbQuIa
回転木馬のウッドゲイト
182 :
:03/03/03 19:44 ID:49zaEUFa
僕はディフェンスについての多くをトルシエのフラット3に学んだ。
殆んど全部、というべきかもしれない。不幸なことにトルシエ
は全ての意味で不毛な監督であった。話せばわかる。フランス語は
解り辛く、戦術は出鱈目であり、采配は稚拙だった。しかし
それにもかかわらず、トルシエはフラット3を武器として強豪国と
わたりあうことのできる数少ない非凡な監督のひとつでもあった。ベンゲル、ジャケ、
ルメール、そういった同じフランス人の監督に伍しても、フィリップ=トルシエのその戦闘的
な姿勢は決して劣るものではないだろう、と僕は思う。
ただ残念なことに、トルシエには最後まで自分の闘う相手の姿を
明確に捉えることはできなかった。結局のところ、不毛である
ということはそういうものなのだ。
183 :
:03/03/03 19:48 ID:gV5vNrBi
>>182 (・∀・)イイ!
でも、ひとつじゃなくて、ひとり、にしてあげて。お願い。
184 :
182:03/03/03 19:59 ID:49zaEUFa
>>183 やれやれ。どうも修正し忘れてしまうな。
僕はビールを飲んだ。
185 :
:03/03/03 20:24 ID:fFDKiR3h
風の歌を聴けか。
186 :
:03/03/03 22:24 ID:HncgsT0m
>180にワラタ、と僕は思った
187 :
:03/03/04 00:24 ID:wcWRDL4V
「お前が出ろ」
「だって、しゅ、終盤でモリエンテスを使うっていうの、せ、せ、戦術
だろう」
「お前が出ろ」
188 :
:03/03/04 00:54 ID:UgrRBaT6
僕は自分の心をはっきりと見定めることのできないまま、
試合中のメモを読み解く作業に戻った。
・・・少なくとも集中してメモを読んでるあいだは
僕は僕の中の喪失感を一時的であるにせよ
忘れ去ることができたのだ。
しかし、その一方で、古いメモを読めば読むほど
べつのかたちの無力感が僕の中でつのっていった。
189 :
188:03/03/04 00:59 ID:UgrRBaT6
この世界にはもう1人の”JO”が存在していて、
今ごろどこかのバーで気持ちよく
勝利の美酒を飲んでいるような気がしはじめた。
そして考えれば考えるほど、
そちらの僕の方が現実の僕のように思えた。
どこかでポイントがずれて、
本物の僕は現実の僕ではなくなってしまったのだ。
190 :
188:03/03/04 01:09 ID:UgrRBaT6
バルサの監督の座を空席として捉えるか、
あるいは予約済みとして捉えるかは
あくまで形而上的な問題であって、
それでバルサのディフェンスが少しなりとも変わるわけではないのだ。
ネタ切れの悪寒。
192 :
:03/03/04 22:28 ID:ugnHod3A
193 :
::03/03/05 00:15 ID:tnuwNtVe
「時々ね、どうしても我慢できなくなるんだ。自分が
バルサの監督だってことにね。逃げ出したくなるんだよ。わかるかい?」
「わかるわけないさ。」と僕はあきれて言った。
「でも逃げ出せばいい。本当にそう思うんならね」
「多分ね、それが一番いいと思うよ。どこか知らない町に行ってね、
そもそもの始めからやりなおすんだ。それも悪かないよ」
「オランダ代表には戻らない?」
「辞めさせられたんだ。戻りようもないさ」
ファンハールは、まだ翻り続けている白いハンカチを目で追っていた。
「何故辞めさせられた?」
「さあね、うんざりしたからだろう?でもね、俺は俺なりに頑張ったよ。
自分でも信じられないくらいにさ。おかげでクライフにもリバウドにも叩かれた。
だけどさ、時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。
俺だけは戻る場所がないんだ」
194 :
_:03/03/06 07:36 ID:DS8eUjK+
ネタ切れ・・・・
195 :
:03/03/07 07:12 ID:8+S8dTCQ
まあそう言わずに。
196 :
:03/03/07 09:44 ID:pxNGN541
ハイホー
197 :
ハルキオンニ:03/03/07 10:47 ID:6m6G/SsY
マイヤー
ねじ巻き鳥クリスタンバル
198 :
:03/03/07 16:35 ID:EfRAEy7g
退屈なのはわかってるんだ。
でも、そう思えることが大事なんじゃないかと僕は思う。
長い人生にとってはね。
199 :
:03/03/07 18:10 ID:jYPxitde
ねえ鱸さん、と僕は言った。あなた荷物をまとめて引き上げた方がいいんじゃないかな。
こらは親切心で言ってるんですけどね。
200 :
∵:03/03/07 20:50 ID:FWwjeI04
↑こら=こちらと思われ。
201 :
:03/03/07 21:27 ID:6AntvC/L
これは、じゃないのかな。
202 :
:03/03/07 23:53 ID:wntZGJ/x
「こら」
チェコ人の背が高いサッカー選手を僕は思い浮かべた。
でも「こら」は「こら」であり、あくまでも「コラー」ではない。
やれやれ、いったいどういうことなんだ?
203 :
:03/03/09 11:09 ID:edrYTJIg
age
204 :
:03/03/09 11:34 ID:UrGX+6H9
完璧な得点などといったものは存在しない。完璧な失点が存在しないようにね。
205 :
:03/03/09 18:35 ID:TE69faeh
ハルキをコロセ
206 :
:03/03/09 18:37 ID:YXN0eQSw
っつーか村上はヤキウ豚だろ?
なんかパソコンにヤクルトの選手の名前つけてるらしいぞ。
氏ね!
207 :
:03/03/10 00:59 ID:BnoPuEKQ
やれやれ、と僕は深夜のパソコンに向かってつぶやいた。
はっきりいって、僕は村上春樹という人間がヤキウ豚だろうがサカオタだろうが、
そんなことに興味はない。
でも僕が望むと望まないとに関わらず、おそらく彼らにとってそれは重要な問題なのだ。
208 :
:03/03/10 01:54 ID:ibjAOIg7
海辺のカッカ。
(あっ、そんなバカにした目で見ないで!)
209 :
:03/03/10 13:41 ID:qU2iLlCQ
完璧なFWなどといったものは存在しない。完璧なGKが存在しないようにね。
210 :
テソ:03/03/10 19:24 ID:/uJE9Ld5
それでも僕はかつての忠実なゴールキーパーとしてのささやかな誇りをトランクの底につめ、
ポーツマス港の石段に腰を下ろし、空白の水平線上にいつか姿を現すかもしれない
代表逝きのスロウ・ボートを待とう。
そして日本のソープ街の光り輝くネオンを想い、その娘たちの裸体を想おう。
だからもう何も恐れるまい。
ゴールキーパーがループシュートを恐れぬように、
ディフェンシブハーフがイエローカードを恐れぬように。
もしそれが本当にかなうものなら・・・・・
友よ、
友よ、代表はあまりに遠い。
秀逸!
212 :
_:03/03/11 06:40 ID:j7A8wCfZ
( ^▽^)<しないよっ♪
213 :
:03/03/12 22:13 ID:xHwfcA5M
あげあげ…
214 :
:03/03/15 03:03 ID:+7rI7Y4s
age
215 :
1973:03/03/15 21:09 ID:aNc+BIgi
「私のこと好き?」
「もちろんだよ。」
「どのくらい?」
「玉乃。春になってひょっこり現れる玉乃。
あのちょこちょこした姿を見るといとおしくて抱きしめたくなる。
そのくらい好きだよ。」
「海外板で国内選手を例えるなんて、やっぱりあなた変ね」
「仕方ないさ。海外だろうが国内だろうが
サッカーはサッカーだし、ファックはファックだから」
216 :
1973:03/03/15 21:37 ID:aNc+BIgi
>>93は村上春樹を読んでない人にも通用する。
これが一番上手い。
217 :
:03/03/16 21:27 ID:ODv8VlCG
218 :
:03/03/17 22:43 ID:B9jxFM/U
ここおもろい。
219 :
:03/03/18 03:02 ID:R3vBS8DX
茸がまず最初にやろうとしたのは、コンドームを入手することだった。
それを実際に必要とする段階にたどり着くにはまだずいぶん間があるにせよ、
とにかく手にいれておかなければならないだろうと茸は思った。
いつそれを使う必要が生じるかは誰にもわからないからだ。
しかし薬局にコンドームを買いに行くのは論外だった。
茸といってもきのこ類のことじゃない。
僕の幼なじみのニックネームなのだが、どうして茸と呼ばれていたのかと
考えてみても、今となってはどうしても思い出せない。
220 :
:03/03/18 03:04 ID:R3vBS8DX
「ねえ茸くん、あなたコンドームを西田くんからもらったんだって?」
221 :
:03/03/18 21:13 ID:AUCP+hBF
age
222 :
:03/03/19 13:25 ID:pU25466E
ひとつの季節がドアを開けて去り、もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。
カズは慌ててドアを開け、おい、ちょっと待ってくれ、ひとつだけ言い忘れたことがあるんだ、と叫ぶ。
でもそこにはもう誰もいない。ドアを閉める。
部屋の中には既にもうひとつの季節が椅子に腰をおろし、マッチを擦って煙草に火をつけている。
もし言い忘れたことがあるのなら、と彼は言う、俺が聞いといてやろう、上手くいけば伝えられるかもしれない。
いやいいんだ、とカズは言う、たいしたことじゃないんだ。
風の音だけがあたりを被う。
たいしたことじゃない。
ひとつの季節が死んだだけだ。
223 :
::03/03/21 13:05 ID:VsbZmrNo
海辺のカフーが・・・ 上の下
224 :
:03/03/22 01:49 ID:hu3GsIfn
225 :
ふぁん・はーる:03/03/25 21:43 ID:3C/cFBpX
「完璧な戦術などといったものは存在しない。完璧な絶望が
存在しないようにね。」
僕がアヤックスの監督のころ、前任者であったミケルスは僕に
向ってそう言った。
僕がその本当の意味を理解できたのは前のW杯予選のことだったが、
少くともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。
完璧な戦術なんて存在しない、と。
しかし、それでもやはり今またバルサで、あてがいぶちの選手を
使う段になると、いつも絶望的な気分に襲われることになった。
一監督に扱うことのできる領域はあまりにも限られたものだったからだ。
例えばリバウドを追い出したとしても、リケルメについては何も
タッチできないかもしれない。
そういうことだ。
半年間、僕はそうしたジレンマを抱き続けた。---半年間。長い歳月だ。
もちろん、今いる選手に合わせるなら何らかの妥協を致し方ないとする
姿勢を持ち続ける限り、選手構成の弊害自体はそれほどの苦痛ではない。
ただし、これは一般論だ。
シーズン当初からずっと、バルサではそういった対応を取ろうと
努めてきた。おかげでCLでは素晴らしい成果を収めた。逆に
リーグ戦では手痛い敗北を味わい、マスコミに叩かれ、選手と衝突し、
また同時に信頼していた選手に裏切られる体験もした。
様々な選手をピッチの上に送り出したが、まるで電波の圏域外に出て
しまったラジコン飛行機のように、彼らは私の戦術の中に二度と
戻ってはこなかった。
そんな風にして私はバルサ解任の月を迎えた。
226 :
ふぁん・はーる:03/03/25 21:45 ID:3C/cFBpX
>>225 おっと失敗
>様々な選手をピッチの上に送り出したが、まるで電波の圏域外に出て
しまったラジコン飛行機のように、彼らは私の戦術の中に二度と
戻ってはこなかった。
そんな風にして私はバルサ解任の月を迎えた。
様々な選手をピッチの上に送り出したが、まるで電波の圏域外に出て
しまったラジコン飛行機のように、彼らは僕の戦術の中に二度と
戻ってはこなかった。
そんな風にして僕はバルサ解任の月を迎えた。
227 :
とってぃ:03/03/25 22:03 ID:crk1aEe4
「ねえ、アズーリはツイてるよ。」五分ばかり後でアレックスはそう言った。
「見てみなよ。粛清人事ひとつない。信じられるかい?」
僕は肯いた。「でもシステムはもう駄目だな。」
「気にするなよ。システムは改善できるが、代表の座は金じゃ買えない。」
僕は少しあきれてアレックスの顔を眺めた。
「監督はまだトラップなのか?」
「らしいね。」
「そりゃ良かった。」
アレックスはそれには答えなかったが、不満足そうに何度か首を振った。
「でも、とにかくアズーリはツイてる。」
「そうだな。」
アレックスはスパイクの踵で煙草をもみ消し、吸殻をトンマージの檻に向って
指ではじいた。
「ねえ、俺たち二人でコンビを組まないか?きっと何もかも上手くいくぜ。」
「手始めに何をする?」
「ビールを飲もう。」
228 :
:03/03/27 22:54 ID:R5h8ybHr
「うちのディフェンスはちゃんと機能しているのかしら?」
「わかりません」とヴィトールは正直に言った。
「私にだってわからないわ。きちんと説明して頂戴」
マノエルはいかにも不快そうに顔をしかめた。
たしかにマノエルが言う事のほうが筋が通っていた。
ヴィトールは柔らかい芝に座ったまま、今しがたネットに突き刺さり、
今はゴールの中をころがっているボールを眺めていた。
いったい何をどうすれば失点をふせぐことができるのか見当もつかなかった。
ポルトガル代表にはわからないことがいっぱいある。
229 :
:03/03/27 23:08 ID:ushGlXxH
味方のクロスが相手に蹴り出されて時計を見ると、ロスタイムだった。
やれやれと僕は思った。
いっそのこともう勝つのはあきらめて引き分けでいいやとさえ思った。
でもそんなことをぼんやりと考えているうちに突然眠りがやってきた。
舞台の暗転みたいな一瞬の急激な眠りだった。
眠りに落ちた瞬間のことを僕はちゃんと覚えている。
巨大な灰色猿がバナナを持ってどこからともなく背後に回ってきて、
僕の頭の後ろを思いきり叩いたのだ。
そして僕は気絶するみたいに深い眠りに落ちた。
それはハードでタイトな眠りだった。
真っ暗で何も見えなかった。
「Oliver Kahn」のつづりは、と誰かが訊いた。
「G・O・R・I・L・L・A」と僕は答えた。
「俺は猿じゃない」と灰色猿が言った。
230 :
:03/03/30 03:44 ID:+frPM7t1
231 :
:03/04/02 02:26 ID:wW/Wp+jq
保守上げ
232 :
_:03/04/04 23:20 ID:z5kM/0+1
保守上げ
233 :
番外編:03/04/09 03:49 ID:q5HNIYi/
「トリノ地方のすぐれたGMモッジは八百もの八百長をしたが、
この『八百長政治』について勝ち誇っている。
彼は言う、『私の威光はあまりにあまねきため、
先日戦った十一名はリッピが指揮するのを待たず、
まず審判によって自ら倒れてしまったほどである。』」
234 :
♪:03/04/11 06:07 ID:/xwF6u0S
新刊発売記念あげ
235 :
:03/04/13 12:46 ID:xkykAIaK
236 :
:03/04/13 13:09 ID:RTNrJ3xl
ライ麦畑?
237 :
:03/04/15 18:26 ID:n2lDMvdN
なんだ翻訳か
238 :
サネッティさんはまりすぎ:03/04/16 17:54 ID:kuQPPVRT
インテルネタが面白かったです。
239 :
:03/04/16 18:19 ID:HUb15SH9
BECKHAMと書いて、ベッカムと読むそうだ。
僕はジェフ・ベックもプロシュートも好きなんだけどね。
三浦知良と書いて、みうらかずよし。
ロス疑惑と因果関係があるかどうかは僕には分からない。
MBOMAと書いて、エムボマ。
やれやれ。少々悪ふざけが過ぎるようだ。
カリオカ?カリオナ?カリオネ?クリオネ?クリトリス?
僕は勃起した肉棒をしごいた。
240 :
:03/04/16 20:38 ID:1VaZI2g4
勃起は確かに村上作品のキーワードのひとつだね。
241 :
:03/04/16 21:03 ID:8WVJkSDA
でも、「肉棒」とはけっして書かない。「ペニス」です。
242 :
:03/04/17 05:57 ID:NJqWIz6o
日韓戦の嵐の中でこのスレッドが生き残っていることに
僕は感動した。まるで津波の前の電信柱のように。
243 :
:03/04/17 19:25 ID:aKn2D5Jb
「ブラボー!!」
彼は歓声を上げた。ラウルが素晴らしいターンから、ゴールキーパーの上を抜く鮮や
かなループシュートを決めたのだ。
「ヤツは凄いよ。僕は彼とツートップを組むのが夢だったんだ」
彼はまるで子供のような嬉々とした顔でまくしたてた。僕は彼もサッカー小僧だった
んだなと思った。ここに来てるファンたちの多くが元サッカー小僧で、自分の果たせ
なかった夢を叶えた選手たちに自分を重ねてみている。彼らは選手たちの活躍を自分
のことのように喜び、熱狂している。
後半、ロナウドとフィーゴにかわり、グティとポルティージョが出てきた。
「なんだかモリエンテスがかわいそうだね。」
僕は隣の席ですっかり仲良くなった彼にそう言った。
「モリエンテス?幸せな奴だよ」
彼は吐き捨てるように言った。僕はわけがわからなかった。
「今日は楽しかったよ、君に会えて」
彼はそう言い、席を立った。そして、パーマのかかった長い髪をなびかせながら颯爽と
通路を歩いていった。
244 :
ライ麦畑:03/04/19 13:43 ID:eP9SZP0v
ディア・レアルマドリー
僕は試合開始まではもう待てそうにない。
だから今日の午後にもヒッチハイクをして
マドリッドに向かおうと思うんだ。
出来たら21時15分にベルナベウの入り口のところに来てくれないかな。
そのときにカンプノウでの借りを返すよ。
今度は負けないからね。
ラブ、FCバルセロナ
245 :
山崎渉:03/04/19 23:25 ID:nPiHSUlf
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
246 :
山崎渉:03/04/20 00:46 ID:SQYqC4W9
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
247 :
:03/04/21 17:19 ID:s9YUeOWt
>>104 今更ながらワラタ。
たこわさびってのが俊輔ぽくていい。
248 :
_:03/04/22 14:41 ID:kHijTUWC
>168
今更どうでもいいことだが、なぜ村上龍…
249 :
:03/04/24 23:39 ID:Kuo0wosI
「これが私のもうひとつの忠告ね。焦らないこと。試合が手に負えない
くらいディフェンスを固めて絶望的なつまらない守りをしたり、、
短気を起こして無理にクロスをageたりしちゃ駄目なのよ。時間をかけてやるつもりで、
ひとつひとつゆっくりとクロスをageなきゃいけないのよ。できる?」
250 :
:03/04/25 22:11 ID:W6RTOufd
オーケー認めよう
保守だ
251 :
_:03/04/26 00:12 ID:14R43KRX
シドニーオリンピックの本読んだ?
252 :
:03/04/27 01:47 ID:Rv6DnosX
クォーター・ファイナルで敗退した後、四月の終わりにヴィクトリアから
手紙が届いた。
短い手紙だった。
「返事が遅くなってごめんなさい。でも理解してください。
手紙を書けるようになるまでずいぶん長い時間がかかったのです。
そしてこの手紙ももう十回も書きなおしています。
まともな綴りで、改まった手紙を書くのは私たちにとって、
とても辛いことなのです。
結論から書きます。とりあえずデイヴィッドはマンチェスターから
出ることにしました。とりあえずと言っても、もうオールド・
トラフォードでプレーすることはおそらくないのではないかと思います。
移籍というのはずっと考えていたことなのです。それについてはあなたに
何度か話をしようと思っていたのですが、とうとう切り出せませんでした。
口に出しちゃうのがとても怖かったのです。
いろんなことを気にしないで下さい。たとえ何が起こっていたとしても、
たとえ何が起こっていなかったとしても、結局はこうなっていたんだろうと
思います。あるいはこういう言い方はあなたを傷つけることになるのかも
しれません。もしそうだとしたらあなたに謝ります。
私の言いたいのはあなたがファン・セバスティアンやライアンを責めたりしないで
ほしいということなのです。
これは本当にファーガソンがきちんと全部引き受けるべきことなのです。
この三年あまり彼はそれをのばしのばしにしてきて、そのせいであなたにも
ずいぶん迷惑をかけてしまったように思います。そしてたぶんこれが限界です。
253 :
:03/04/27 01:47 ID:Rv6DnosX
マンチェスターを出る方針を決めたあと、私たちは代理人にどうすれば
いいか訊いてみました。
代理人の話だとマドリードとミラノは一長一短であるらしいので、
それを理由に結論を先延ばししようと思いました。
正確な意味の理由ではなくて、単なる口実です。
細かいことについてはまた別の機会に書くことにします。今はまだ
うまく書けないのです。今の私たち家族に必要なのはファーガソンと
遮断されたどこか静かなところで神経をやすめることなのです。
あなたがずっとデイヴィッドの分も守備で頑張ってくれたことについては、
私は私なりに感謝しています。そのことだけは信じて下さい。
私たちを傷つけたのはファーガソンです。
私はそう思っています。
私たちは今のところまだ正式な移籍交渉に入っていません。
後ろ髪を引かれるというのではなく、会う準備ができていないのです。
もし準備ができたと思ったら、私はあなたにすぐにまた手紙を書きます。
さようなら」
254 :
:03/04/27 14:02 ID:i55GLxPz
「あなたは去年の今頃何をしてたの?」
「フラット3の修正に夢中だったよ。」2002年、我らが年。
「結果はどうなったの?」
「直らなかったね。」
「深刻だった?」
「遠くから見れば、」と僕は新聞の求人広告を見ながら言った。
「フラット5になったように見える。」
まあクーペルにはクーペル独自の価値観があり、勝利の捉え方があるのだろう。
僕にはよくわからない。
「レバークーゼンの話をしよう。どうも気にかかるんだ」
二人は肯いた。
「なぜ死にかけてるんだろう」
「いろんな選手を放出しすぎたのね、きっと」
「守備が崩壊しちゃったのよ」
「どうすればいいと思う?」
二人は顔を見合わせて首を振った。
「もうどうしようもないのよ」
257 :
:03/04/27 14:44 ID:S3oojQoV
あるいはヴァレンシアは負けるかもしれない。勝利は失われてしまうかもしれない。
セミ・ファイナルにたどり着けないかもしれない。どれだけ死力を尽くしたところで、
既にすべては取り返しがつかないまでに損なわれてしまったあとかもしれない。
ヴァレンシアはただ廃墟の灰を虚しくすくっているだけで、それに気がついていない
のはプレーヤーだけかも知れない。ヴァレンシアの勝ち抜けに掛ける人間は
誰もいないかもしれない。
「かまわない」とバラハは小さな、きっぱりとした声でそこにいる誰かに向かって
言った。
「これだけは言える。少なくともわれわれにはプレーすべきゲームがあり、
追い求めるべき勝利がある」
それからバラハは息を殺し、スペースを埋めていく。そしてこぼれ球を拾っては
前線に繋ごうとする。敵と味方と人々の歓声の向こうにバラハは危険地帯を
見つける。
そこでは誰かが誰かを陥れようとしている。誰かが誰かを引き摺り下ろしている。
パスにならないパスで。トラップにならないトラップで。
258 :
:03/04/27 16:57 ID:bD/1NzkV
>257
泣ける・・。
259 :
:03/04/27 19:07 ID:t3fXAUKN
みんないいね。レバークーゼンには甦って欲しいが。
260 :
:03/04/27 19:35 ID:qIfSo1f9
「いずれにせよ、パサレラはろくでもない馬鹿だよ」とバティストゥータは
最後に言った。
「それは言えてる」とシメオネは言った。「実に本当にそのとおりだ。
否定はしない。彼は自らの信用を損なっている。でもな、ガブリエル、
これはどうしようもないことだったんだ。止めようもないことだったんだ。
どうしてフェルナンドが髪を切らなかったか、僕にもわからない。
長髪のままではパサレラは代表に入れない。でも彼は髪を切らなかったんだ。
今じゃなくても、いつか同じことがどこかで起こっただろう」
同じようなせりふを前に聞いたことがあるな、とバティストゥータは思った。
「この代表はアルゼンチン史上いちばん統制のとれた代表だと、記者会見をした
夜にパサレラははっきり言っただろう。覚えているか?何ものにも替えがたい代表だって」
「それは今でも同じだ。それについては何も変わってないと思う。しかし、だから
こそうまくいかないということだって世の中にはあるんだ」
「そう言われても僕にはわからないよ」
「君には永久にわからないよ」とシメオネは言った。そして首を振った。
会話の最後のひとことは常に彼がとった。
結局のところ、このスレはageられてしまったのだ。
そして──好むにせよ好まざるにせよ──、それが事実なのだ。
262 :
:03/04/27 23:13 ID:YF9r9pcC
>>257 イイ!!
バラハ大好き。もっとバレンシアを見ていたかった・・
うまいコト書くもんだね。
感心あげ
263 :
メイ:03/04/27 23:59 ID:fmV2lyeF
官能的雪かき
264 :
かえるくん:03/04/29 12:32 ID:EtXfoooH
「バルサが壊滅するのを防ぎたいとおしゃいましたね?」
「申し上げました」
「それはいったいどんな種類の壊滅なのですか?」
「自信です」とアンティッチは重々しい声で言った。
265 :
:03/04/29 23:02 ID:zP+EkRQG
やあ、みんな今晩は。元気かい?僕は最高に不機嫌だよ。
みんなにも半分わけてやりたいくらいだ。
こちらはインテルゴール前、クォーター・ファイナル第2戦の時間だよ。
これからタイム・アップまでのうんざりするような90分、
バレンシアのシュートがガンガン飛んでくる。
ヘディング、ボレー、オーバー・ヘッド、なんでもいいぜ。
どんどんシュートを打ってくれ。
ディフェンスのやり方は知ってるね。
いいかい、間違えずにマークについてくれよ。
かけてPK、抜かれてシュートのゴール前、少し字余り、なんてね。
ところで試合開始早々、思わぬ拾いものの一点が入った。
おかげでこっちは休む暇なく打たれっぱなしだ。
ねえ、ちょっとパンチングの音でも聞いてみるかい?
・・・どうだい、すごいだろ?
よーし、その調子だ。
指が折れるまでどんどんシュートを打ってくれ。
ところで、フリーキックからのピンチではみんなに迷惑かけたね。
でももう大丈夫。ディ・ビアッジォを代えるように監督に言っといた。
プレーが再開してるのに抗議してるアホだ。
シュートの雨、お前の抗議は、長すぎる、少し字余り。
だから安心して気が狂うくらいディフェンスしてくれよ。
たとえ三点取られたとしても、セミ・ファイナルに行ける。いいね?
よーし。今日もうんざりするようなカテナチオだが、
バレンシアのシュートを止めて止めて止めまくろう。
いいかい。素晴らしいキーパーってのはそういうためにいるんだぜ。
可愛い女の子と同じだ。オーケー。
266 :
:03/04/29 23:14 ID:EtXfoooH
でもね、いいかい、バレンシアに同情して泣いたわけじゃないんだ。
僕の言いたいのはこういうことなんだ。
一度しか言わないからよく聞いておいてくれよ。
僕は・このスレが・好きだ。
267 :
:03/04/29 23:35 ID:Xv2Nk+mu
死んでこそ、浮かぶ瀬もあれ、バレンシア ― と僕はひとりごとを言った。
268 :
:03/04/30 05:20 ID:0CxleIW0
ねじまきあたりからはあまりネタが引っ張られてないのは
真似したくなるような文体じゃなくなったからか
269 :
:03/04/30 05:37 ID:54FN130x
長いから覚えてない
270 :
:03/04/30 05:57 ID:a8n9fubz
「いやね、ここだけの話ですが、わたしは実は岡田さんには
けっこう感心しているんです」
と牛河は言った。「本当ですよ、これはお世辞じゃありません。
こういっちゃなんですが、岡田さんはもともとどう見ても普通の人です。
もっとあからさまに言えば取柄がないというかね。
すみませんね、こんな言い方して悪く思わないでくださいね。
世間的な目からみればまあそういうことになるんです。
しかしですね、こうしてあなたにあって顔と顔をあわせて話してみて、
わたしは少なからず感心しているんです。
いやいや、けっこうやるじゃないかってね。
だって岡田さんはいま、あのキングカズを曲がりなりにも代表落ちさせて困惑させているわけですからね」
271 :
:03/04/30 20:46 ID:t9pMzPX4
どうして今更カズの話なんかしたりするんだ?
いや、それでも、僕らはカズを求めているのだ。
あのワールドカップのどこかで。
272 :
:03/05/03 02:13 ID:f0h3PYzq
もう一回ageさせて下さい。
ふう。少々疲れました。
こういう風に━━ageるということに━━僕は慣れてないんです。
273 :
:03/05/04 18:06 ID:HaEKSMa2
ナンバーのサッカー記事には僕が読みたくなるような種類の記事は一本も
載っていなかった。
そこにあるのは「年老いたブラジル人の空想と現実の交錯する4バック」
についての批評とか、欧州トップモードについての歴史的考察とか、
パルマやラコルニャの美食の全貌とか、そういうものばかりだった。
そんな記事を読むくらいならまだ日本サッカー協会の主将とでも寝ていた方が
ずっと楽しい。文芸春秋はきっと我々に嫌がらせをするためにこういう筆者を
選んでいるのだろう。
274 :
:03/05/04 18:27 ID:w1k6qZHj
>そんな記事を読むくらいならまだ日本サッカー協会の
>主将とでも寝ていた方がずっと楽しい。
ワラタ。協会の主将って、キャプテンのこと?
275 :
:03/05/07 01:04 ID:+Z1IMLUY
それでは次のニュース
276 :
:03/05/08 23:02 ID:iXmeBthI
僕は上手くレスつけているだろうか?
277 :
:03/05/10 20:01 ID:zuWSbHnl
あんまおもしろくないな
コノスレ
278 :
:03/05/11 00:57 ID:GWDhEk6u
279 :
:03/05/12 19:40 ID:xufZaPV8
あげ
280 :
_:03/05/12 20:24 ID:M36MIOXA
281 :
稲本:03/05/14 22:18 ID:6ZnbYN3J
早野ならボランチと呼ぶかもしれない。
コールマンならセントラルMFと呼ぶかもしれない。
デルネリならレジスタと呼ぶかもしれない。
しかし誰がどんな名前で呼ぼうと、それは私自身なのだ。
282 :
:03/05/17 09:08 ID:E8wmUssA
さて、と僕は思った。
これでsageは終わりだ。
何はともあれageるべくしてageたのだ。
283 :
:03/05/17 10:01 ID:gNawAhY1
「他の誰とも寝なかったの?」
とトルシェは訊ねた。
「寝なかったよ」
と稲本は言った。
「じゃあ、これも覚えていてね」とトルシェは言って体を下にずらし、
稲本のペニスにそっと唇をつけ、それかたあたたかく包み込み、舌をはわせた。
284 :
_:03/05/17 10:56 ID:4H0uOd1+
>>283 やっぱり横でダバディが通訳してるんだろうか?
285 :
:03/05/17 12:02 ID:I4DHVBhK
さっきTime Out買ったら春樹のインタビューが載ってた。
286 :
_:03/05/17 14:05 ID:Nb4u4xU0
287 :
285:03/05/17 20:34 ID:wPEazGYc
へい、ぴあとじゃまーるを足したようなロンドンの情報誌です。
(日本でも外資系のレコード屋で売ってます)
ちなみにインタヴューは「読む人がいる限り書き続ける」的な
凡庸なコメントばかりで面白くなかったです。
288 :
:03/05/20 04:19 ID:KAQKtyRC
干す
289 :
:03/05/21 01:27 ID:miNSsdRB
「でもバルサは現在のところパス回しにおいてさえ上手くいってないぜ」
「そうかもしれないけど、君はとてもよくやっている」
アンティッチは首を振った。
「よくやっている人間がこうして際限なく言い訳を言うものかな?そしてソシオに迷惑をかけるものかな?」
「そういう時もある」と僕は言った。
「我々はフットボールについて話をしてるんだよ。会長選挙の話をしてるわけじゃない」
290 :
:03/05/22 00:48 ID:KQbeFWHS
定期保守
291 :
:03/05/23 02:03 ID:4RE+/g1C
292 :
:03/05/23 23:52 ID:nBiu1CYd
>>289 バルサを応援することは六個の弾装に四発の弾を入れてロシアン・
ルーレットをやっているようなものである。安定した試合運びをする
確率は大体三分の一くらいだからである。こんなチームを応援して
いては健康によいわけがない。
293 :
ふんふん:03/05/24 13:06 ID:ieefXDgx
面白い♪
294 :
:03/05/27 00:32 ID:x2H1kSb+
やれやれ
295 :
:03/05/27 12:53 ID:mGUGgA+y
このスレ知って、初めて村上春樹購入。
とりあえずねじまき鳥。
296 :
:03/05/27 14:21 ID:T4UF24mv
297 :
山崎渉:03/05/28 10:02 ID:0jPI2LeY
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
298 :
:03/05/29 09:11 ID:IszCYkw4
保守
299 :
:03/05/30 02:35 ID:d3G3SgiC
「でも愛というものがなければ、世界は存在しないのと同じよ」
と太った娘は言った。
「愛がなければ、そんな世界はフィールドの上をとおりすぎていくストリーキングと同じよ。
ゲームは中断して、警備員に連れ出されるだけなのよ。どれだけ沢山の選手をお金で買っても、
どれだけ沢山のゆきずりの選手を売っても、そんなのは本当のことじゃないわ。
だれもチームに愛情を持ったりしないわ」
「そんなしょっちゅう選手を買ったり、ゆきずりで売ってるわけじゃないさ」と私は抗議した。
「同じことよ」と彼女は言った。
300 :
:03/05/31 17:36 ID:HdPsvgbt
僕はパソコンを立ち上げて、「村上春樹的海外サッカー」の新着レスを確認してみた。
スレをageる以外は何も思いつけなかった。
301 :
_:03/05/31 17:56 ID:+EUM697o
302 :
:03/06/02 17:16 ID:PzP+UIE+
うほ いいスレ
303 :
:03/06/03 23:28 ID:e7RXrWIP
「オーケー、なんとか保守してみるわ。」と彼女は言った。
「あまり役にはたてなかったけどね。」
「保守出来ただけでホッとしたわ。」
僕たちは毎日のように消えてしまうスレを眺めていた。
「本当はageたいんじゃないの?」彼女は最後にもう一度そう訊ねた。
僕がうまい保守の方法を捜してるあいだに送信ボタンが押された。
304 :
:03/06/04 10:08 ID:rB/LZVoc
小確幸保守
305 :
:03/06/05 01:04 ID:CSggwUex
「どうしてベッカムはあれだけお金があってもサッカーをしているの?」と緑が訊ねた。
僕は少し考えてから、「そういう生き方もあるんじゃないかな。
CLにも出れないのに、バルサに移籍するとか。」
「バルサ?」
「例えば、だよ。」
306 :
:03/06/06 01:31 ID:Oorhj8+D
こんなスレがあったのか・・・。
ちょうど今「世界の終わり、、、」読んでる。
羊男。ビールを飲みたくなる。
307 :
:03/06/06 08:38 ID:qHHQIltu
私はロナウドの後について歩いた。新品のスパイクの底が、
カツカツという昼下がりの石切り場のような音を立てて、がらんとした廊下に響いた。
シンガードに包まれたふくらはぎが大理石にくっきりうつっていた。
ロナウドはむっくり太っていた。愛嬌があり、若くて華がある顔立ちなのだけど、
それにも関わらず、ロナウドは太っていた。若くて華があるサッカー選手が
太っているというのは、何かしら奇妙だったが。私は彼の後ろを歩きながら、
彼の首や腹部をずっと眺めていた。彼の体には、まるで夜の間に大量の無音の
雪が降ったみたいに、たっぷりと肉がついていた。
才能に溢れ、華がある太ったサッカー選手と一緒にいると、
私はいつも混乱してしまうことになる。どうしてだかはよくわからない。
あるいはそれは私がごく自然に、どうしてその体で次々とゴールを
決めることができるのだろうと、考え込んでしまうからなのかもしれない。
時は過ぎシーズン終盤に入り、アウェーのマンチェスターユナイテッドの試合を向かえた。
僕は記者席でロナウドを観ていた。シーズン前と比べ、まるで春先の昼の間に
大量の雪が解けたように、たっぷりついていた肉は消えつつあるようだった。
そして、彼はその試合でハットトリックを決めた。
「ロナウド、来期開幕までにフィジィカルコンディションを整えるんだ」
そうすれば、もう一度、君はフェノメノになれるかもしれない。
そう、僕は思った。君は本物だ。
308 :
:03/06/06 20:15 ID:wac2XXXU
309 :
:03/06/08 04:09 ID:36IH1aF6
310 :
:03/06/10 10:42 ID:0ns9TvYb
僕は服を脱ぎ、「ワールドサッカーマガジン」と煙草を一箱持ってベッドにもぐり込んだ。
毛布には僅かにフィールドの匂いがした。粕谷の文は相変わらず偉そうだったが、
煙草は濡れたロナウドを丸めてガスバーナーで火をつけたような味がした。
僕は雑誌を閉じ、カジヒデキの曲をぼんやり聴きながら、暗闇にひきずり込まれるようにスレをageた。
311 :
:03/06/14 00:57 ID:b6b3Z6hX
やれやれ
312 :
:03/06/14 01:38 ID:I2CKZAff
お前ら、少年カフカ読め!
313 :
:03/06/17 14:08 ID:zpxTCjDR
314 :
:03/06/17 23:02 ID:yRfVYeAs
「ねぇ、会長になりたい?」
「もちろん。」
「クーマンを監督に呼びたい?」
「今、すぐに?」
「いつか・・・・・もっと先によ。」
「もちろん呼びたい。」
「でも私が訊ねるまでそんなこと一言だって言わなかったわ。」
「言い忘れてたんだ。」
「・・・・補強は何人欲しい?」
「3人。」
「デランテーロ?セントラル?」
「デランテーロ1人にポルテーロ1人、そしてベッカム。」
彼女はコーヒーを口の中でパンを噛み下してからじっと僕の顔を見た。
「 嘘 つ き ! 」
と彼女は言った。
しかし彼女は間違っている。
僕はひとつしか嘘をつかなかった。
315 :
:03/06/18 10:20 ID:8XWx1jX1
「あなたは海外移籍をしようとしているんでしょう?」とビクトリアさんは
話題を変えるようにそう言った。
「オファーが2つある」とデイビットは言った。「どちらもリーガ・エスパニョーラだよ。
ビック・クラブだけれど」
「素敵ね。あなたにはきっとリーガ・エスパニョーラが似合っていると思うわ。
どうしてかと訊かれても上手く説明できないけれど、なんとなく
そういう気がするのよ。スペインが似合っているだろうって」
「そんなものかな」
「なんとなくね」とビクトリアさんは言って微笑んだ。「でもとにかく、
移籍先はバルセロナにしないことにしたのね?」
「とくにそういうつもりはない。成り行きでそうなっちゃった
だけだよ」
316 :
:03/06/18 10:57 ID:iH7OXqm+
二十九歳になったゾノは二度と戻らない旅に出た。
317 :
:03/06/21 00:29 ID:A+Lnreh3
あるいはそうかもしれない
318 :
1:03/06/22 19:53 ID:UD9GM3vv
hosyu
319 :
:03/06/22 23:44 ID:4nG5tmjq
「勝っているチームはいじらない」とジーコさんは言った。彼はどうやら何かをナカタさんに
伝えたがっているようだった。しかしナカタさんには何のことだかさっぱり理解できない。
意味がよくわからない、とナカタさんは正直に言った。
ジーコさんはちょっと困ったような顔をして、同じことを(たぶん)別の言葉で言い直した。
「試合中の選手交代はしない」
でもそれは余計によくわからなかった。
320 :
:03/06/22 23:49 ID:d5AkviWD
2点
321 :
:03/06/23 07:13 ID:qwBMNj3d
322 :
:03/06/25 06:13 ID:i8Q0OxlR
以前、僕は1度バルダーノに、あなたのやる補強は賛否両論はあれど
どうして大抵はうまくいくんですかと訪ねたことがある。
たとえばスペインの他のビッククラブが同じような補強をしても、
あるクラブは上手く行くし、あるクラブは全く上手くいかない。
僕にはその理由がよくわからなかったのだ。
バルダーノは両手の手のひらを広げて、僕に見せた。
「マジックタッチだ」とバルダーノは真剣な顔で言い、それ以上は何も言わなかった。
確かにバルダーノには、マジックタッチのようなものがあったのかもしれない。
しかしそれだけではなく、彼にはどこからともなく優秀な人材を
集めてくる才能があった。
バルダーノはそういうクラッキ達を高給を使って優遇し、
彼等もまたバルダーのを慕ってよく働いた。
「これはと思うクラッキには、思い切って金をだし、機会を与えるんだよ。
金で買えるものは、得とか損とかあまり考えずに、金で買ってしまうのが一番なんだ。
余分なエネルギーは金で買えないもののためにとっておけば良い」
今、クラブ内部ではなんらかの問題が起こっているようだった。
「余分なエネルギーは金で買えないもののためにとっておけば良い」
その言葉を、僕は思い出さずにはいられなかった、好むと好まざるとに関わらず。
324 :
.:03/06/25 21:35 ID:N4i36f3D
超弩級のフェ ラツィオ
325 :
ナナッシングパンプキンズ:03/06/25 22:15 ID:nXm9WSPx
村上春樹の作品は自己満足のオナニーみたい。
でも漏れは春樹が結構好き、オナニーも好き
326 :
_:03/06/28 19:55 ID:PvwavOoJ
「ごめんなさい」とジーコは言った。「そのことについてもう少し聞きたいわ」
327 :
:03/06/28 22:14 ID:yUiJ5+nz
「ねぇ、彼のことどう思う?」と妹は訊ねた。
「ジーコのこと?」
「そう」
「まぁ悪い男じゃない。戦術も僕の好みじゃないし、
コンフェデだって負けちゃったけど」と少し考えてから僕は正直に言った。
「でも歴代監督に1人くらいはああいうのがいても悪くないだろう」
「私もそう思うの。私はトルシエの采配も好きだけど、
世の中の人がみんなトルシエみたいだったら、
世界はひどいことになっちゃうんじゃないかしら?」
「だろうね」と僕は言った。
328 :
:03/07/01 22:44 ID:6K+df4AL
やれやれ
329 :
:03/07/03 17:41 ID:qqMyKDB0
ワラタ
330 :
:03/07/03 22:33 ID:BIhDnKGs
どうか久保のことは私に訊かないでください。
久保というサッカー選手について、私があなたに教えられることはほんとうに何もないのです。
(中略)
誤解しないで欲しいのですが、私は決してサッカー初心者ではありません。
むしろ詳しいほうだと思います。カズだって中山だって高原のことだって訊かれて迷ったことなんてただの一度もありません。
でも信じていただきたいのですが、久保だけは駄目なのです。
久保のことは、私には絶対に答えることが出来ない。その理由は自分でもよくわかりませんが、でもほんとうに駄目なんです。
(中略)
ですから、とにかく、久保のことについては私には何も聞かないでください。
それからダバディのことについても何も訊かないでください。ダバディについて私があなたに教えられることは何もありません。
それではくれぐれもお元気でお過ごしくださいませ。
敬具。
331 :
:03/07/03 22:59 ID:hB02ycmO
↑フィリップさん
332 :
:03/07/03 23:08 ID:F1c84OV9
「大丈夫、心配することはないよ。名良橋はジーコジャパンに含まれているんだよ。」
とジーコは静かに言った。
333 :
:03/07/03 23:16 ID:F1c84OV9
「俺はジーコジャパンの弱さがすきなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。
中田のパスや秋田のベタ引きのDFやムリヤリやらされた三都主のSBや、
そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。中村のFKや・・・・・・」
キャプテンはそこで言葉を呑みこんだ。
「わからないよ」
フィリップは言葉を探した。しかし言葉はみつからなかった。
フィリップは毛布にくるまったまま暗闇の奥をみつめた。
「我々はどうやら同じ材料から全く別のものを作りあげてしまったようだね」
とキャプテンは言った。
334 :
:03/07/04 00:07 ID:hwWnwXab
あるいは僕はageるべきではなかったのかもしれない。
しかし結局のところ、それは結果の領域で属する問題なのだ。
そしてその事を考え始めると、僕の頭はきまって疼きはじめる。
335 :
:03/07/06 18:13 ID:g/ZgPx0b
(・∀・)Y ピース
336 :
:03/07/06 22:56 ID:4RrFAZGR
「お前さんの勝ちだよ」とアッズーリはぐったりした声で言った。「ベスト8はお前さん
のものだ。あたしは出ていくよ」
そしてアッズーリは競技場から出ていこうと歩き始めた。
「しかしこれで終わったわけじゃない」とアッズーリは続けた。「あんたは何度も何度
も勝つことが出来る。しかし負けるのはたった一度だ。あんたが一度負けたらウリ
ナラ・カップは終わる。そしてあんたはいつか必ず負ける。それでおしまいさ。いいか
い、俺はそれをずっと待っているんだ」
「何故ウリナラでなきゃいけないんだ」と僕はアッズーリに向かって叫んだ。「何故他
の国じゃいけないんだ」
しかしアッズーリは答えなかった。嗤っただけだった。アッズーリの嗤い声はしばらく
あたりを漂っていたが、やがてテーハミングックの大合唱に吹かれて消えた。
螢・納屋を焼く・その他短編「踊る子人」
337 :
:03/07/10 00:08 ID:3QMpLbdE
個人的に思うわけです
338 :
:03/07/10 01:25 ID:cQxQEio0
,,
(__ノ,__ヽゞ
|・c ・ pノ
( - ノ
o8888o
.∪´∀`∪
(つ◎と)
| | |
(__)_)
,∧,,∧
( ´Å`)
/ |
〜○ U Uつ
339 :
:03/07/12 10:48 ID:/afraIrm
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| やれやれ
∠_______
∩_∩
___( ・x・ )______
.__/___ _____, )__
〃 .// /コネホタソ/ / / 〃⌒i
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[__]___| / /-、 .\_. / Uし'[_] .|
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|(_____ノ /_| |_________..| || |
| LLLLLL./ __)L_| |LLLLLLLLLLLLLLLL. | ||_____」
| || (_/ / i .| || | ||
|_|| / .ノ |_|| |_||
(_/
340 :
:03/07/12 11:43 ID:+/4IQ0nF
やれやれオモロイw
ところで英語版でやれやれはどう訳してるんだろう
どなたかご存じ?
341 :
:03/07/12 12:17 ID:jgje6V3Y
Ooops!
342 :
、:03/07/12 12:31 ID:n/a2su1x
スコット・フィッツ・ギジェルモ・バロシュケット
343 :
:03/07/12 13:17 ID:FiXB4yvL
きょう、パパンが死んだ。
344 :
:03/07/12 16:13 ID:zVvBqz7e
「楽しかった?」と川淵さんが僕に訊いた。
「サッカーのことですか?」
「そうよ、ベルギーに行ってきたんでしょ?」
「べつに楽しくはないです」と僕は言った。
「ただするだけです。サッカーしたってとくに何か楽しいと感じることがあるわけじゃないです」
「じゃあ何故サッカーをしてるの?」 不思議そうな顔をして川淵さんが僕に訊いた。
「俺が誘うからだよ」とコインブラさんが言った。
「私、スズキ君に質問しているのよ」と川淵さんはきっぱりと言った。
「どうしてそんなことするの?」
「ときどきサッカーがしたくなるんです」僕は言った。
「わけがわからないわ。サッカーをしないというわけにはいかないの?」
と川淵さんは少し考えてから言った。
「複雑な事情があるんです」
川淵さんはため息をついた。
「あのね、スズキ君、どんな事情があるかは知らないけれど、
そういうのってあなたには向いてないし、ふさわしくないと思うんだけれど、
どうかしら?」と川淵さんは言った。彼はテーブルの上に手を置いて、じっと僕の顔を見ていた。
「そうですね」と僕は言った。「自分でもときどきそう思います」
「じゃあ、どうしてやめないの?」
「ときどき、なつかしくなるんです」と僕は正直に言った。
「昔のことを思い出すと、ときどきたまらなく淋しくなるんです。
そして、それを求めてまたしてしまうんです。」
「要約するとこういうことだと思うんだ」コインブラさんが口をはさんだ。
「スズキはゴールに対してなにか見えない壁があるんだよ、事情があって。
事情というのは、最近、得点がなくてね、
まあ選手としてはいろいろと悩まされることがあったんだ。
それ故、サッカーはサッカーとわりきって・・・
わりきろうとしてディフェンスしているわけだよ。でも、わりきれずに求めてしまうのさ。そういうもんだよ。
だからボールを見る。ペナルティーエリアへ足を運ぶ。
それでかまわないじゃないか。話としてはまともだよ。
否定したところで、部屋にこもってずっとW杯のビデオを見てるわけにはいかないだろう?」
345 :
:03/07/12 17:59 ID:3vDZbmuh
>>344 (・∀・)イイ!!
川淵の台詞は男口調に直して欲しかったけど。
346 :
:03/07/12 22:05 ID:y0NOBHmW
いや、そこがイイ
347 :
:03/07/12 23:33 ID:Gv4E2vmL
348 :
:03/07/13 00:28 ID:VmPfatFM
<ON>
やあ、みんな今晩は、元気かい?僕は最高に御機嫌に元気だよ。
みんなにも半分わけてやりたいくらいだ。
こちらは2チャンネル、おなじみ「海外サッカー板」の時間だよ。
これから新シーズンまでのうんざりするような数ヶ月、
イカしたサッカー話をガンガン紹介する。
なつかしいサッカー話、
思い出のサッカー話、
楽しいサッカー話、
踊り出したくなるサッカー話、
うんざりするはサッカー話、
吐き気のするサッカー話、
何でもいいぜ、どんどん書き込んでくれ。
アドレスは知ってるね。いいかい、間違えずにアクセスしてくれよ。
書いて損、かかれて迷惑、板違い、少し字余り、なんてね。
ところでシーズン終了から今まで、
各スレには休む暇もなく書き込まれっぱなしだ。
ねえ、ちょっとスレ一覧でも見てみるかい?
・・・どうだい、すごいだろ?よーし、その調子だ。
指が折れるまでどんどん書き込んでくれ。
349 :
:03/07/13 01:01 ID:XUYp8WeK
>348
ウマイ
「君に必要なのはおそらく時間と経験なんだ。ぼくはそう思う」
「時間と経験」とジーコは言って、空を見上げた。「時間はこうやってどんどん過
ぎ去っていく。経験?経験の話なんかしないで。自慢じゃないけど私には戦術
だってないのよ。戦術のない監督にいったいどんなことが経験できるっていうの?
そんなの個人技の無いセレソンと同じじゃない」
「君の戦術のゆくえについては、なんとも言えない」とぼくは言った。「それはどこ
かの隅っこに隠れているだけかもしれない。遠くに旅に出て、帰ってくるのを忘れ
ているのかもしれない。でも更迭されるというのはあくまで理不尽なものだよ。それ
はなにもないところから突然やってきて、君をとらえてしまうかもしれない。明日に
でも」
ジーコは空からぼくの顔に視線を戻した。「97年の加茂周のように?」
「そうとも言える」
ジーコはしばらくのあいだ97年の加茂周のことを想像していた。
「ところで加茂周って、実際に見たことある?」
「ない」と僕は言った。武蔵野では(ありがたいことに、というべきだろう)なかなか
本物の加茂周を目にすることができない。
351 :
:03/07/13 23:15 ID:/lj91QeL
>>344 .(・∀・)イイ!!
特に
>スズキはゴールに対してなにか見えない壁があるんだよ
にワラタ。
そういえば、またベルギーに行くそうですね。鱸は。
352 :
:03/07/14 09:42 ID:PvofB6MH
ソシエダが揺り動かしたのは低迷する数多あるチーム達の中に長いあいだ眠っていた<優勝への渇望の一部>であったのだ。
そしてそれに気づいたとき、僕は殆ど泣きだしてしまいそうな哀しみを覚えた。
ソシエダは本当に本当に特別なチームだったのだ。誰かがなんとしてでもソシエダを優勝させるべきだったのだ。
でもドゥヌエさんもカルピンもソシエダを救うことはできなかった。
ソシエダは――多くの僕の知る台風の目と呼ばれたチームがそうなったように――ある段階が来ると、
ふと思いついたみたいに自らの優勝の目を絶った。
ソシエダは37節に優勝が現実味を帯びた瞬間に2位転落を起こし、その1週間後にその順位のままレースを終えた。
ソシエダの敗北を僕に知らせてくれたのはもちろんドゥヌエさんだった。
彼はガリシアから僕に手紙を書いてきた。
「ラ・レアルの敗北によって何かが消えてしまったし、それはたまらなく哀しく辛いことだ。
この僕にとってさえも」僕はその手紙を破り捨て、もう二度と彼には手紙を書かなかった。
353 :
:03/07/14 23:51 ID:7GqqHW7s
「ところでお前、ソシエダに選手を放出するなって忠告したんだって?」
「あたり前でしょう」
「そうだな、まぁ」
「あのチーム良いチームですよ」と僕は味噌汁を飲みながら言った。
「知ってるよ」とドゥヌエさんはため息をついて言った。
「俺にはいささか良いチームすぎる」
354 :
:03/07/15 02:01 ID:K79nVHJT
このスレ結構オモロイ
355 :
山崎 渉:03/07/15 08:52 ID:Y5ptLb80
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
356 :
:03/07/15 20:01 ID:GHdSpFal
ソシエダよ、
ソシエダよ、優勝はあまりに遠い。
357 :
_:03/07/15 20:05 ID:WdYUix6T
358 :
_:03/07/16 13:18 ID:DFiKCN73
次に俊輔たちのやったことはフリー・トーキングだった。
「東京フレンドパークについてなんでもいいからしゃべってごらん」
俊輔は考える振りをして首をグルグルと回した。
「思いつくことなら何だっていいさ」
「四つ輪のパジェロです」
「日産マーチだってそうだよ」
「ずっと大きい」
「それから?」
「TBSに放置されていて、ダーツがあたるともって帰れる」
「誰が乗ってる?」
「関口」
「ホンジャマカは?」
「ホンジャマカも」
そんな具合だ。
359 :
:03/07/16 14:20 ID:+ikQGs2s
360 :
:03/07/16 15:21 ID:FrZXi8PJ
鹿実の前園は博学才穎、若くして名を虎榜に連ね、ついで代表に補せられたが、
性、狷介、自ら恃むところすこぶる厚く、守備の労を潔しとしなかった。
いくばくもなく代表を退いたのちは、六本木に帰臥し、人と交を絶って、
ひたすら遊興に耽った。近代戦術に迎合して守備の労を惜しまず間隙を求めて動き回るよりは、
ドリブラーとしての名を死後百年に遣そうとしたのである。
しかし、名声は容易に揚がらず、生活は日を逐うて苦しくなる。
前園はようやく焦燥に駆られてきた。このころからその容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀で、
眼光のみいたずらに炯々として、かつてサウジと対戦したころの豊頬の美少年の俤は、
どこに求めようもない。数年ののち、貧窮に堪えず、妻子の衣食のためについに節を屈して、
ふたたびJへ赴き、湘南の職を奉ずることになった。
一方、これは、己の蹴球に半ば絶望したためでもある。かつての同輩はすでに遥か高位に進み、
彼が昔、鈍物として歯牙にもかけなかったその中田の所有チームで働かねばならぬことが、
往年の儁才前園の自尊心をいかに傷つけたかは、想像に難くない。彼は怏々として楽しまず、
狂悖の性はいよいよ抑えがたくなった。一年ののち、隣国に出、安養のほとりに宿ったとき、
ついに発狂した。ある夜半、急に顔色を変えて寝床から起上がると、
何か訳の分からぬことを叫びつつそのまま下にとび下りて、闇の中へ駈出した。
彼は二度と戻って来なかった。付近の山野を捜索しても、なんの手がかりもない。
その後前園がどうなったかを知る者は、誰もなかった。
361 :
_:03/07/16 17:08 ID:vTw+J34k
>>358 面白杉
熱が引いたあと平凡な青年になってしまうのか?
362 :
_:03/07/16 18:44 ID:m4gcH81p
>360
中島敦か。
363 :
:03/07/16 22:00 ID:DJl6zZ2S
「雨の日には鱸はいったいなにをしているのだろう?」と中田が質問した。
「知らない。」と僕は言った。「チェイシングの練習とか、
タックルの練習なんかやってるんじゃないかな。鱸って良く練習するからさ」
「そんなによく働くのにどうして鱸は進化しないで昔から鱸のままなのかな?」
「しらないな。でも体の進化がFWに向いてないんじゃないかな。つまりヘスキーなんかと比べてさ」
「お前意外にいろんなこと知らないんだな」と中田は言った。
「柳沢って鱸のことはたいてい知っているのかと思っていたよ」
「一年は長い」と僕は言った。
「ベルギーは遠く、ゴールはさらに遠い」と中田は言った。
そしてバスローブのまま、テレビに写っている鱸を見た。そして息を呑んだ。
「ねぇ、柳沢。悪いけどこれ冗談抜きで駄目だ。こんな下手でヘボかったら絶対ゴールはいんないよ。嫌だ」
「本当だ」と僕はため息をついていった。
365 :
:03/07/16 23:48 ID:eihcAl7w
鱸はネタが豊富でいいな(w
366 :
:03/07/17 16:33 ID:1PrSezOR
367 :
:03/07/17 17:59 ID:W2AFf0tu
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。亜細亜杯の決勝でスルーして
一瞬でベンチに下げられたことがある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかもしれぬ。
別段深い理由でもない。点を取るだけがFWの仕事じゃないと言っていたら、
チームメイトの一人が冗談に、いくら威張っても、決勝のような大事な場面では
自分が点を取ることを優先し、周囲の選手を使うことはできまい。弱虫やーい。と囃したからである。
交代してベンチに帰って来た時、監督が大きな眼をして飛んできてあそこでスルーする奴があるか
と言ったから、この次はスルーせずにバックパスして見せますと答えた。
368 :
:03/07/17 19:41 ID:hzfOtwIP
む、何か古風な文体が流行りはじめたね。
369 :
:03/07/18 01:41 ID:O0oJ0NGT
悪くない
370 :
_:03/07/18 09:58 ID:CFHmt9I9
君 た ち は 最 高 だ !
久々の良スレハケーン
371 :
:03/07/18 14:06 ID:kfN3vZXY
372 :
:03/07/20 12:25 ID:JGQoewVd
,. -ーー‐-- 、
. / .'""""""""i
l ゝ | γ__
) | | u ━ ━ / \
( | / - - / ヽ
(6 \ ( ( (((ノノノ从ノ从 ))
゚ ヽ. ,,,,, ─' ( ( (( - -/
。゚ \  ̄ ̄l 。o゚ (⌒ ゚ (6/// .. ///o;⌒) かっこう
o( (⌒(⌒/ ''''''''' (⌒) o ヽ − / )
(二二二二二二υ二二 二二二二二二二二二二`ー'")
ヾ υ /
i υ i
.| υ |
ヽ_________________ノ
@丿 ヽ@
373 :
:03/07/20 13:17 ID:xGHjrhbg
「このシーズンの前半戦が終わったらペルージャを出てどこかに新しいチームを探そうと思うんだ」と僕は言った。
「強制合宿もだんだんうんざりしてきたし、まぁ次原社長に任せておけば生活費は何とかなると思うし。
それで、もしよかったら一緒に移籍しないか?前にも言ったように」
「ありがとう。そんな風に言ってくれてすごく嬉しい。」とペトラッキは言った。
「ここは悪いところじゃないと僕も思うよ。静かだし環境も申し分ないし、監督はよい人だしね。
でも長くいる場所じゃない。長くいるにはこのチームはちょっと特殊すぎる。
長くいればいるほどここから出にくくなって来ると思うんだ。」
ペトラッキは何も言わずに窓の外に目をやっていた。窓の外にはグランドしか見えなかった。
雲がどんよりと低く立ち込め、芝に覆われたグラウンドと空の間にはほんの少しの空間しか空いていかった。
「ゆっくりと考えればいいよ」と僕は言った。
「いずれにせよ1月までには移籍するから、君はもし僕のところに着たいと思えばいつでもいいから来れば良いよ」
・・・・この後ペトラッキはノッテンガムフォレストへ移籍(涙)
374 :
:03/07/20 14:46 ID:SMWugaux
375 :
:03/07/21 01:44 ID:j0ZgVD31
全然面白くない。
知能低いやつって、何やってもダメなんだな、かわいそうに・・・
376 :
:03/07/21 01:55 ID:N6/w5kTc
377 :
:03/07/22 00:53 ID:KdG5u2Qz
「どうしてもageなければならない」と僕は言った。
378 :
柳沢 敦:03/07/22 21:38 ID:QL1ymR9T
「完璧なFWなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
僕が高校生のころ偶然に知り合ったサッカー選手は僕に向かってそう言った。
僕がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが、
少なくともそれをある種の慰めとして取ることも可能であった。完璧なFWなんて存在しない、と。
しかし、それでも点を取るということになると、いつも絶望的な気分に襲われることになった。
僕に点を取ることのできる領域というのはあまりにも限られたものだったからだ。
例えば点につながる何かができたとしても、点を取るということについては何もできないかもしれない。
そういうことだ。8年間、僕はそうしたジレンマを抱き続けてきた。・・・・8年間。長い歳月だ。
もちろん、あらゆるところからゴールを狙おうとする姿勢を持ち続ける限り、
年老いることはそれほどの苦痛ではない。記録がついてくるからだ。
20歳を少し過ぎたばかりのころからずっと、僕はそういったやり方をあきらめてきた。
おかげで他人から何度となく手痛い打撃を受け、欺かれ、誤解され、
また同時に多くの不思議な体験もした。
僕はその間じっと口を閉ざし、何も語らなかった。
そんな風にして僕はJリーグ最後の試合を終えた。
379 :
柳沢 敦:03/07/22 21:55 ID:QL1ymR9T
今、僕はセリエAに挑戦しようとしている。
もちろん問題は何ひとつ解決してないし、
シーズンが終えた時点でもあるいは事態はまったく同じということになるかもしれない。
結局のところ、シュートを撃つことは得点への手段ではなく、
得点へのささやかな試みにしか過ぎないからだ。
そう、点を取るということはひどく難しい。僕が点を取れば取ろうとするほど、
シュートは空の彼方へ飛んでしまう。
弁解するつもりはない。少なくとも今まで僕がしてきたことは今までの僕におけるベストだ。
つけ加えることは何もない。それでも僕はこんな風に考えている。
うまくいけばこの先に、救済された自分を発見できるかもしれない、と。
そしてその時、僕は華麗な動きで相手の裏を取り、より美しいスルーで世界は僕を認めるだろう。
380 :
:03/07/22 22:12 ID:4Drwk2ja
381 :
:03/07/22 22:41 ID:i11GDpZZ
やなぎスルーしちゃいかん
382 :
:03/07/23 03:03 ID:7SCOlfa1
結局スルーかよ(w
383 :
:03/07/25 14:13 ID:ivYGs6pw
>>352見て不覚にも泣きそうになった・・・
でも来年もあるからね・・・
オーケー認めよう
保守だ
384 :
:03/07/25 15:14 ID:sYzCN/cT
385 :
:03/07/25 15:56 ID:iGp/nFH0
中田さんは一息ついて煙草の火先を眺めた。僕は黙って葡萄を食べつづけていた。
「僕もかなりサッカーセンスはある方だとは思うけれど、その選手は僕以上だったね。
惜しいなあと思ったよ。小さい頃から良いコーチについてきちんとした訓練受けてたら
良いところまでいってたのになあってね。でもそれは違うんだよ。結局のところその
選手はきちんとした訓練に耐えることができない選手なんだよ。世の中にはそういう選手
っているんだよ。素晴しい才能に恵まれながら、それを体系化するための努力ができない
で、才能を細かくまきちらして終ってしまう人たちがね。僕も何人かそういう選手たちを
見てきた。財前とか。最初はとにかくもう凄いって思うの。たとえばものすごいプレーを
TVで見てバァーッと真似できちゃう人がいるわけよ。それもけっこううまくね。見てる方
は圧倒されちゃうんだよね。僕なんかとてもとてもかなわないってね。でもそれだけなん
だのよ。彼らはそこから先には行けないわけ。何故行けないか?行く努力をしないからだ
よ。努力する訓練を叩きこまれていないからよ。スポイルされているんだね。下手に才能
があって小さい頃から努力しなくてもけっこう上手くやれてみんなが凄い凄いって賞めて
くれるものだから、努力なんてものが下らなく見えちゃうのね。他の選手が三週間かかる
テクを半分で仕上げちゃうでしょ、すると監督の方もこの選手はできるからって次に
行かせちゃう。それもまた人の半分の時間で仕上げちゃう。また次に行く。
386 :
:03/07/25 15:56 ID:iGp/nFH0
そして叩かれるということを知らないまま、人間形成に必要なある要素をおっことしてい
ってしまうの。これは悲劇だよね。まあ僕にもいくぶんそういうところはあったんだけれ
ど、幸いなことに僕は彼に隠れてそれほどマスコミに持ち上げられなかったから、まだこ
の程度ですんでるんだよ。
でもね、その選手と試合するのは楽しかったよ。高性能のスポーツ・カーに乗って高速
道路を走っているようなもんでね、ちょっと指を動かすだけでピッピッと素速く反応する
んだよ。いささか素速すぎるという場合があるにせよね。そういう選手が成長するには、
まずマスコミが賞めすぎないことだよね。小さい頃から賞められ馴れてるから、いくら賞
められたってまたかと思うだけなんだよ。ときどき上手な賞め方をすればそれでいいんだ
よ。それから役割を固定させないこと。例えばドリブルだけに固執させないこと。先に先
にと行かせないで立ちどまって考えさせること。それだけ。そうすれば前園さんもうまく
いってたかも知れないんだよ。」
387 :
:03/07/26 17:21 ID:eAsfU/LO
カキコムンダヨ ネタノツヅクカギリ
388 :
:03/07/26 17:25 ID:xCnfRSUN
みんな書くのうまいなあ。
389 :
文学板、カフカ『変身』模写スレより:03/07/27 18:00 ID:5QOXEY8q
113 名前: ナカータ 投稿日: 2000/07/16(日) 19:04
Ciao Tutti!!
NYを出発した俺達3人組は、トランジットを兼ねて
1泊をメキシコで過ごした。(中略)
各々部屋に戻ってシャワーを浴びたあとは、龍さんの部屋に集合。
敬文はすでに龍さんの部屋に来ていて、メキシコサッカーを集中して見ていた。
龍さんは一人でジャグジーに入っていたのだが、バブルバスを入れすぎたらしく、
泡まみれで助けを求めていた。敬文はサッカーに集中していて、
龍さんのSOSはまったく聞こえてなかったらしい。
俺は早速着替えて、ジャグジーの龍さんを救出に……。
ジャグジーの中で龍さんは、なんと肥えた黒い毒虫になっていた!!
でも俺は、毒虫になった龍さんの背中に泡を付けて、ガメラと言って遊んでしまった。
ごめんね、龍さん(笑)
それから俺達はルームサービスを頼み、ジャグジーの中で乾杯!!
俺は(テキーラはあまり好きではないので……)シャンパンと
オレンジジュースを混ぜたミモザを飲み、毒虫になった龍さんは、
口からへんな泡を吹きながら、大量に頼んだテキーラを飲みまくった。
敬文が写真を撮ったので、
それはまた次の機会に。BRAVI〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
ひで
390 :
山崎 渉:03/07/27 19:07 ID:USC2JFkp
__∧_∧___∧_∧_
|( ^^ )||( ^^ )| <そして僕は彼女と寝た(^^)
|\⌒⌒⌒\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ~
391 :
:03/07/27 20:19 ID:5qJ8ujod
渉もやれば出来るということに気付いていなかったのは僕だけかもしれない
392 :
:03/07/27 21:23 ID:F63RlQ0m
やれやれ
393 :
:03/07/28 23:58 ID:alrTgVho
A・メラー引退記念
もし君が本当の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、
代表でどうして機能しなかったかとか、どうしてシャルケ04に出ることに
なったのかとか、ドルトムントで僕とチームメイトがどんな関係だったか、
なんていうやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。
第一、そんなの僕自身退屈なだけだし、第二に、もし僕が過去の同僚についてひどく
私的なことでも話したとしたら、ローターもマティアスもそれぞれ二回ずつくらい
頭に血を上らせることになってしまうからね――。
394 :
:03/07/30 23:21 ID:H9Z22t9+
リケルメよ
お前はどこにいくのだ?
バルセロナはお前のねじを
巻かなかったのか?
395 :
:03/07/31 11:20 ID:3oRQF3z5
396 :
/:03/07/31 14:33 ID:4b/KGQxY
>385-386
これってネタもとなんだっけ?
397 :
:03/07/31 17:58 ID:j+P2hZNK
>>396 たぶん「ノルウェーの森」だったと思う
レイコさんがピアノの家庭教師をしてた時の話
398 :
:03/08/01 23:12 ID:zxGvJfVs
「かえるくん、東京を救う」
で作ってみて欲しいな。
399 :
山崎 渉:03/08/02 00:31 ID:za7cATjQ
(^^)
400!字詰めに煮詰めて己を見つめて言葉を沈めて
400!世の中の嘘800真っ二つに切る言葉
400!字詰めに煮詰めて己を見つめて言葉を沈めて
400!潰れるマスコミ広がる口コミビートを打ち込み
401 :
:03/08/02 22:22 ID:bUNgXThG
402 :
:03/08/03 12:44 ID:BGRUsUAy
「そのとおり」とノベリーノ監督は言って、何度も頷いた。
「呪われておるからこそ君はシュートも打てんし、前を向いてプレーもできんの
だ」
「ふうむ」と"へなぎさわ"はうなった。「なんだってまた、呪われたりしたんでしょ
う?何も悪いことしてないのに」
ノベリーノ監督は本のページをぺらぺらとめくった。
「君はひょっとして六月一八日に代表戦でゴールを決めなかったかね?」
「いいえ、もう一年半も代表戦でゴールなんて決めちゃいません」
「それじゃ去年のクリスマス・イブに穴のあいた女の子と寝なかったかね?」
「女の子なら毎晩睡眠薬がわりに寝てますよ。クリスマス・イブに寝たのが
どの女の子だったかは覚えてないけど、えーと、とにかく女の子と寝たのは
確かですね」
「穴のあいた女の子かね?」
「ええ、そりゃそうです。女の子っていうと、だいたいみんな穴があいてますから」
「それだよ」と監督は言って、何度も何度も何度も頷いた。「そのおかげで君に
呪いがかかっちまったんだ。君も"やながしわ"のはしくれなら一二月二四日の
クリスマス・イブに穴のあいた女の子と寝ちゃならんということくらいわかってお
るだろうに」
403 :
:03/08/03 13:35 ID:fAtNcRW3
404 :
:03/08/04 19:10 ID:HUc7Eybo
405 :
:03/08/04 23:16 ID:mWrTIl3V
>>402 凄い作品だと思う、次も頼むよ(w
寡作で良いから、良作を目指して頑張って欲しい。
406 :
402:03/08/05 19:53 ID:LyF9/GUF
>>403-405 恐悦の極みに御座います。今後とも不惜身命を貫き、マターリ書いていきます。
・・・柳スレに晒されていた_| ̄|○
407 :
:03/08/06 15:04 ID:XtQAyZp7
私が今感じることができるのは、私の耳に響く大勢の叫び声だけだった。彼
らの叫び声は競技場の造りとか空気とか臭いのせいで、とてもいびつな響き
かたをしていた。私は頭の中でその響きぐあいをなんとか音声化してみようと
したが、それはどんな音声もうまくあてはまりそうもなかった。まるでアルタイ語
族やツングース語族の、私の知らない言語のような響きだった。イタリア語の
音声の範囲内ではどうしてもうまくそれを規定することができないのだ。フラン
ス語かドイツ語か英語でなら、なんとかその響きに近づけるかもしれない。私
はとりあえず英語でためしてみることにした。
まず最初それは、
Them-hair-mean-good-cock
と聞こえたような気がしたが、実際に口にしてみると、それは叫び声の響きと
はまるで違っていることがわかった。より正確に表現すると、
Tghea-hoarng-mengh-gguoh-kuackgh
という風になった。
まるでフィンランド語みたいだったが、残念ながら、フィンランド語について私は
何ひとつ知らなかった。ことば自体の印象からすると「彼はマルディーニの頭に
強烈なキックを喰らわせた」といったような感じがするが、あくまで印象にすぎない。
408 :
:03/08/07 02:25 ID:Nr3Y+PyF
409 :
:03/08/07 09:05 ID:YTEWq0m5
410 :
396:03/08/10 13:32 ID:AetoAa54
>397
すまん、レスしたことさっぱり忘れてた
放置しようとした訳じゃなかったんだが
ヒサブリに読んでみるよ
411 :
:03/08/10 21:49 ID:5e8AOPeK
坊ちゃんの冒頭はかなり応用利くと思う。
412 :
:03/08/13 15:20 ID:MuzSeMIo
翌日、僕はもう一度録画したテープをヴィデオデッキに挿入してみた。そして
TVの前で体をこわばらせ、『イタリア×韓国』をもう一度見てみた。僕はじっと
そのシーンが来るのを待っていた。すごくいらいらしながら。やっとそのシーン
になった。延長前半12分、トッティはペナルティエリア内で倒されていた。小太
りの男が見えた。カメラが寄る。男の顔が見える。モレノだ。間違いない。モレノ
が胸のポケットに手をやる。赤いカードを高く掲げる。目をそらす。走り去る。
トッティは呆然とする。ココが言う。「どうしたっていうのよ?」
僕はTVの前で溜め息をついた。
オーケー、これは現実だ。間違いない。ウリナラは強いニダ。
丶丶丶丶丶丶丶
413 :
:03/08/13 15:31 ID:G1J3vWfa
せっかく書いてくれたのに悪いんだけど、
そこまで露骨なのはしお韓だけにしてくれよ。
414 :
:03/08/15 08:31 ID:JvyY99HP
>>413 その時だけは許される事ってのが人生の節目には有るってもんだ。
光復節にU-17の試合で14歳にハットトリックされて1-6で負けたんだから。
415 :
:03/08/15 12:07 ID:NpOawI3i
やれやれ
416 :
:03/08/16 13:33 ID:dBviJscR
417 :
:03/08/18 03:18 ID:1h5J0qin
「最近のサッカー選手はみんな礼儀正しくなったんだ」
と僕はアニエリさんに説明した。
「僕が学生の頃はこんなじゃなかった。サッカー選手といえばみんなクスリをやっていて
半分ぐらいが性格破綻者だった。でもときどきひっくりかえるくらいすごいプレイが見れた。
僕はいつもデッレ・アルピに通ってサッカーを見ていた。そのひっくりかえるような経験を
求めてだよ」
「そういう人たちが好きなのね、モッジくんは」
「たぶんね」
と僕は言った。
「まずまずの素晴らしいものを求めて何かにのめり込む人間はいない。九の外れがあっても
一の至高体験を求めて人間は何かに向かっていくんだ。そしてそれが世界を動かしていくんだ。
それがスポーツというものじゃないかと僕は思う。」
僕は膝の上にある自分の両手をまたじっと眺めた。それから顔をあげてアニエリさんを見た。
彼は僕の話の続きを待っていた。
「でも今は少し違う。今では僕は経営者だからね。僕がやっているのは資本を投下して回収する
ことだよ。僕はパトロンじゃないし、何かを作り出してるわけでもない。そして僕はここで別に
ファンタジスタを支援しているわけではないんだ。好むと好まざるとにかかわらず、この場所では
そういうものは求められてはいないんだ。経営する側にとっては礼儀正しくてこぎれいな連中の
方がずっと扱いやすい。それもそれでまた仕方ないだろう。世界中がガスコインで満ちていなければ
ならないというわけじゃないんだ。」
418 :
:03/08/18 20:02 ID:Pbd7iwov
419 :
:03/08/18 20:48 ID:fnVDWU0a
>>417 目の付け所はすごく良いけど当てはめがイマイチかな。
惜しい。
420 :
:03/08/19 13:51 ID:PwzYOqpE
イビチャ・オシムの究極のフィジカル本
「走れ、歩くな」
421 :
:03/08/21 03:43 ID:CVxtGTUN
>>358 今更だけどこれの元ネタなんだっけ?
どうしても思い出せない。
422 :
:03/08/21 03:51 ID:tSyxB4cT
風の歌を聴け」で、無口だった少年時代、精神科のカウンセリングを受けた時かと
423 :
僕:03/08/21 23:29 ID:LO3G4jxG
あるいはそうかもしれない
424 :
かえるくん:03/08/23 20:47 ID:bQKDuoQv
「あるいはぼくは総体としてのディフェンダーなのだと言うこともできます。
しかしたとえそうだとしても、ぼくがディフェンダーであるという事実に変わり
はありません。ぼくのことをディフェンダーじゃないというものがいたら、そい
つは汚いうそつきです。断固粉砕してやります」
遠藤はうなずいた。そして気持ちを落ち着かせるために、湯飲みを手にとって
茶をひとくち飲んだ。「ディフェンスラインが壊滅するのを防ぎたいとおっしゃ
いましたね?」
「申し上げました」
「それはいったいどんな種類の壊滅なのですか?」
「ヒールキックです」と宮本くんは重々しい声で言った。
425 :
:03/08/24 02:21 ID:uAgheBNg
オサレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
426 :
:03/08/25 03:06 ID:2obVz7Vj
リクエストに応えてくれたのか、サンクス!
そうきたか(w
427 :
:03/08/25 22:34 ID:2h8w5tPe
本人が書いてたりして
428 :
:03/08/26 23:30 ID:779eI/XC
「ねえ、宮本さん。ところであなたのDFとしての哲学っていったいどんなものなんですか?」
と僕は訊いてみた。
「お前、きっと笑うよ」と彼は言った。
「笑いませんよ」と僕は言った。
「バレージになる事だ」
僕は笑いはしなかったけどあやうく椅子から転げ落ちそうになった。「バレージってあのバレージですか?」
「そうだよ、あのバレージだよ」と彼は言った。
「バレージになるって、どういう事なんですか?もし定義があるなら教えてもらえませんか」
「守備ばかりにかまけるのではなく、ヒールパスで攻撃参加までするのがバレージだ」
「あなたは僕がこれまで会った中で一番変わったDFですね」と僕は言った。
「お前はこれまで会ったDFの中で一番まともなDFだよ」と彼は言った。
そして見事なヘディングでオウンゴールをプレゼントしてくれた。
(・∀・)イイ!
430 :
:03/08/31 14:58 ID:rrwqjmtR
やれやれ
431 :
:03/08/31 17:32 ID:MQufHvcL
スパゲティー食おうかな
432 :
:03/09/02 01:05 ID:8Nqb67Kq
ロマンティックだ。失神しそうだ。
433 :
:03/09/02 02:24 ID:bNXs31ZB
話の相手は誰なんだ坪井か?
434 :
:03/09/02 17:36 ID:TIDM00pS
ひと思いに契約してしまって、ほんとによかったと思っている。
人間の心なんて、変なものだね、君。ぼくがこれほどにも愛していて離れがたく
思っていたスカパーとわかれて、しかも朗らかにしていられるんだから。むろん
J-Skyにはゆるしてもらえるだろうね。それにしても今までの行きがかりは、
サカヲタの人間の心を苦しめるために運命のやつが特別に選り抜いたとでも
いうようじゃないか。むろんセリエ、プレミア派のことは例外さ。しかしリガヲタ
には気の毒だった。そうかといってWOWOWの責任じゃない。WOWOWのリーガの
一風変わった編成にリガヲタがクレームをつけている間に、向うから放送枠を
三つに増やしたのだから。バルサ枠を作らないとどうにもしようがなかったんだ。
けれど----岩佐も全然無罪かしら。
435 :
:03/09/03 01:26 ID:GfIgSH97
>>434 モトネタが判らない・・・・。いったい何だ?うーむ。
436 :
ー:03/09/03 03:54 ID:hA3xY2Rc
「世の中にはいっぱい選手がいて
それらがみんな僕に引き抜かれるのを待っているような気がするんです。
レアルの若大将やら、インテルの重戦車やら…とにかく、いろんな選手です。
僕のオイルマネーがあればきれいに引き抜けちゃうんです。
まるでそもそもの最初からチェルシーにいたみたいにね。
誰も悲しみゃしません。
ただ…重戦車は獲得できませんでした。
かわりにうっとおしい髪型のアルゼンチン人にしましたけどね。」
437 :
ノルウェイの森より:03/09/03 05:39 ID:hA3xY2Rc
「いいよ、わかったよ。つきあうよ、君に」とナカタは言った。
「一緒に転んでくれるの?」とシュンスケは目をかがやかせて言った。
「まさか。危なくなったら僕は逃げるよ。
転びたいんなら君が一人で転べばいいさ。
僕は汚れるのが嫌いなんだ」
「冷たいんだね」
「たこわさびをごちそうしてもらったぐらいで一緒に転ぶわけにはいかないよ。
ファルファーレ・コン・ペペローニならともかく」
「僕にはわからないよ」
438 :
蜜蜂パイ:03/09/03 15:50 ID:GDv+Lvn+
動物園にゴリラを見に行こうと約束していた日曜日の早朝、高槻から電話がかか
ってきた。これからカタールに飛ばなくちゃならないんだとかれはいった。トルシエの
単独インタビューがとれた。やっと一時間あけてくれたんだ。悪いけど動物園には俺
抜きで行ってもらうことになる。俺が行かなくても、ゴリラーマンはとくに気を悪くしない
だろう。
淳平と小夜子は、沙羅をつれて三人で上野動物園に行った。淳平は沙羅を抱き上げ
て、ゴリラたちを見せた。「あれがひでとしなの?」、いちばん大きな真っ黒なひぐまを
指して沙羅が尋ねた。
「いや、あれはひでとしじゃない。ひでとしはもっと小柄で、もっと利口そうな顔をしている。
あれは乱暴者のおりばー・かーんだ。」
「おりーくん!」と沙羅はゴリラに向かって何度か叫んだ。でもゴリラは気にもしなかった。
沙羅は淳平のほうを向いた。「ジュンちゃん、おりばーのお話をして」
「困ったな。実を言うとね、おりばーについてそれほど面白いお話はないんだよ。おりば
―はありきたりのゴリラで、ひでとしとは違って言葉もしゃべれないし、お金の勘定もできないから」
439 :
:03/09/03 16:06 ID:uivPDyV5
「結局、あなたのサッカーって、良くも悪くもカテナチオ的なのよね。クライフはきっとカテナチオのことなんて一度も考えなかったんじゃないかしら?」
そうだな、クライフはたぶんカテナチオのことなんて考えもしなかったろう。でも僕はパルマの一員で、ここはイタリアなのだ。
今頃クライフを持ち出されても困る。
「カテナチオは私だ」と僕はフランコ・バレージの真似をして言った。
「あなたって面白い人ね」と言って女子大生はくすくす笑った。
自慢じゃないけれど、僕はサカヲタの女の子を笑わせるのがけっこう得意なのだ。
440 :
:03/09/03 23:46 ID:GfIgSH97
441 :
:03/09/05 07:22 ID:96PGnCl1
あげだ。
442 :
:03/09/05 10:12 ID:22CxNg9A
うまいなー
443 :
:03/09/05 10:20 ID:A3J/Tmi0
町田康的海外サッカーや舞城王太郎的海外サッカーが読みたい・・・
444 :
:03/09/05 11:50 ID:8B4NgIpd
>>443 京極夏彦的薀蓄垂れまくりな海外サカーとか菊地秀行的エロス&バイオレンスな海外サカーとかもキボンヌ(w
445 :
:03/09/06 18:17 ID:aXnSv8UH
自分の好きな作家の羅列スレになっても仕方ないから、我慢しとけ。
446 :
:03/09/07 19:35 ID:oVqYEd/B
447 :
:03/09/07 20:11 ID:udIOhuXw
テレビの中では二人のTVピープルが熱心に作業を続けている。
画像はさっきよりずっとはっきりしている。
ゴール裏のサポーターの表情まで今でははっきりと読みとれる。
かすかであるがその声も聞こえるようになっている。
倉敷がフラアァンクデブール・フラアァンクデブール・コクー・コクー・フラアァンクデブールという唸りを立てている。
時々、富樫が舌を打つ規則正しい乾いた音がする。
448 :
:03/09/07 20:19 ID:Poo9b6rU
>>446 すでに村上春樹以外のパロディあっただろ。
ネタにもなってないぞ。
449 :
:03/09/08 18:59 ID:5XdUfUMl
「インテルはどうです?勝ちます?」
「インテルは勝つような気がするな」
「気がするじゃなくて、イエスかノーで答えてくれませんか?」
「イエス」と仕方なく僕は言った。「勝利を信じるよ」
「インテルの勝利を信じるんですね?」
「イエス」
「しかし、ミランの勝利は信じない」
「信じない」
「それではインテルとミランの違いとはいったいなんですか?」
「インテルというのは財政難に対するアンチテーゼだ」
と僕は口からでまかせを言った。そういうのはとても得意なのだ。
「ふうん」
「しかしミランというのは、財政を軸にした価値転換だ」
「つまりアンチテーゼは認めるが、価値転換は認めない、と」
「ややこしいものを認めると、もうキリがないからさ」
「お客さん、インテリですね」
「ははは、インテリスタを7年もやってるから」
450 :
:03/09/08 21:47 ID:TKV3wS13
・∀・)ほお
451 :
:03/09/08 22:31 ID:u+tYb5sX
僕のチームメイトは海外移籍を希望していた。
「僕は、と、と、得点がとりたいんだよ」
「得点が好きなの?」と僕は訊ねてみた。
「うん、将来はベルギーリーグに入ってさ、と、得点を取るんだ」
世の中には実に様々な種類の希望があるものだと僕は思った。僕はそれまでいったい
どのような人々がどのような動機に基づいて得点取るのかなんて考えたこともなかった。
それにだいいち「得点」という言葉を口にするたびにどもってしまう人間がセリエAに入り
たがっているというのもどうも奇妙だ。彼は場合によってどもったりどもらなかったりしたが、
「得点」という言葉が出てくる限り百パーセント確実にどもった。
「君は何が得意なの?」と彼は訊ねた。
「スルー」
「スルーって・・点取り屋なんだろう?」
「違うよ、FWだけど点は取らない。展開を読んでスルーするだけさ。センタリングとか
スルーパスとかコーナーキックとか」
>>451 よいけど上から2行目と下から2行目が矛盾してる。
453 :
:03/09/08 23:14 ID:DnWSuuK3
それはおかしくない。彼と僕だから。
それよりベルギーリーグとセリエAが矛盾してると思う
454 :
451:03/09/09 10:20 ID:ElQTe/su
すまん、確認してなかった。453の言うとおりっす。
455 :
:03/09/09 13:40 ID:jGt+PoWr
ここって村上春樹の文章じゃないと駄目なの?
それとも村上春樹っぽい文章でもいいの?
456 :
:03/09/09 13:43 ID:MRtCxP+w
僕=ヤナガシワ
突撃隊=鱸
457 :
:03/09/09 14:11 ID:GvDL/sF9
>>455 村上春樹の本で「海外サッカー」なんてほとんど出てこない。
458 :
:03/09/09 15:13 ID:jGt+PoWr
>>457 いや、つまり、村上春樹の文書を元にしたやつじゃないと駄目なのか、
それとも村上春樹っぽいならオリジナルでもいいのか、って意味なんだけど。
459 :
:03/09/09 15:18 ID:tc0XorA4
, - ‐- 、
. / `ヽ
/ ,ノヽ }
! / ))ノlj
. 〉 i Y ・` !´・ {
.ノ ヽ 丶 ... ゝ.. / 僕は、と、と、得点がとりたいんだよ
〃 \ o /
,.,;;:';'';^^;'';;-.、
/川川川//////.
. {川川/// ヽヽ
l川lリ |
(6||  ̄ l  ̄
ヽ ┘ | 得点が好きなの?
. \ (三三)/
, - ‐- 、
. / `ヽ
/ ,ノヽ }
! / ))ノlj
. 〉 i Y ・` !´・ {
.ノ ヽ 丶 ... ゝ.. / うん、将来はベルギーリーグに入ってさ、と、得点を取るんだ
〃 \ o /
460 :
:03/09/09 15:21 ID:GvDL/sF9
461 :
:03/09/09 17:54 ID:6BofPQRP
462 :
:03/09/10 00:10 ID:sItioytu
>>451 何気に違和感無いよな。
その文章好きだから結構気に入ったよ。
>>458 村上春樹っぽいのでもいいんじゃない?
今までの春樹スレもオリジナル結構あったみたいだし。
463 :
462:03/09/10 00:13 ID:sItioytu
間違えた、
俺が気に入ったのは
>>449のほうです。
あ、もちろん
>>451も悪く無いと思うけどね。
464 :
:03/09/10 18:16 ID:j38H0JHM
465 :
:03/09/10 18:59 ID:pgdtiifp
私は白いチームのフランス人MFの獲得についての商談を終え、、スタンフォードブリッジ
を出た。それから近所のハイバリーまで行きベンチに座った仏頂面のフランス人監督に
「ティエリー・アンリの移籍には何ポンド必要でしょうか?」とたずねてみた。彼はペットボト
ルの水を飲んでいたが、顔をあげて私を見た。
「失礼?」と彼は言った。
「ティエリー/アンリの移籍は/何ポンド?」と私はきちんと文節を切って繰り返した。
「てぃえりーあんりのいせき」と唄でも唄うように彼は言った。そういう風に言うと、まるで
詩の題みたいに聞こえた。詩の朗読の前に詩人がその題を聴衆に告げるときの、あの
かんじだった。どんな相談がきても、彼はそんな風に反復するのだろうか、と私はちょっと
考えてみた。
ぷれみあしっぷのたいとるだっかん、とか
ちゃんぴおんずりーぐのぐるーぷわけについて、とかいう風に?
そんな題の詩がほんとうにあったらとても楽しいだろうと私は思った。
466 :
:03/09/11 20:07 ID:MnHRPELE
「なあ、どんな手続きを踏んだら日本代表に入れるんだ?」と僕は尋ねた。
僕は日本代表に入ることについてちらほらと思いをめぐらしていたんだ。
「アントラーズじゃないとだめなんだろう?」
「当然アントラーズじゃなくちゃならない。お前ってやつは、そんなくだらないことを訊くためにわざわざこの鹿島に−」
「うんうん、いいからもう寝ろよ。べつに本気で日本代表に入ろうと思っているわけじゃないんだ。
僕の力を考えれば、ろくでもないFWばっかり集まっている前線に入っちまうのが関の山だものな。
へたれの、できそこないばっかり入っているところか、あるいはただのできそこないばっかりのところとかさ」
僕がそう言うと、アツーシーのやつはベッドの上にむっくりと起き上がった。
「いいか、お前が俺のことをどうおちょくろうと、それはかまわん。
でも俺の得点力について何かくだらない冗談を並べ立てるとなると話はべつだ。だから、いいか−」
「アシストしろよ」と僕は言った。
467 :
:03/09/11 20:22 ID:MnHRPELE
やれやれ。
よりによってこんなスレに書き込んだ時に限って上手い具合にIDがつくなんて。
僕はサッカーの王様ペレについてほとんど何も知らない。
いつだって僕は正しいタイミングというものを逸してしまうのだ。
468 :
:03/09/11 20:56 ID:yYTQClI6
きっと疲れてるのよ。
469 :
:03/09/11 23:02 ID:0OMpK+n2
私の胸でお眠りなさい。
470 :
:03/09/12 00:51 ID:V05V1q8/
きっと、あなたには荷が重すぎたのよ
471 :
:03/09/12 01:54 ID:glTiBn79
彼女の胸に包まれ、僕は穏やかな眠りについた。
472 :
:03/09/12 02:38 ID:Hyv2De66
>>465に爆笑したのは俺だけか?
ベンゲルをいじるネタは初めてだと思うけど、最高にはまってる。
473 :
:03/09/12 02:43 ID:glTiBn79
爆笑というより、上手いなー、感心、という感じだったよ。
474 :
:03/09/13 18:18 ID:kCXdFNRH
あげとく
475 :
:03/09/13 19:01 ID:6IrsisVZ
FIFAによれば、GKとFWとの1対1の局面での得点率は48%、とある。
しかしもちろんこれは、statistics(平均統計値)であり、
それはあくまでit depends(時と場合による)である。
それはさすがの僕にもよくわかっている。
しかしいくらit dependsとはいえ、これはちょっと
ないんじゃないかというのが、我々の偽らざる実感であった。
いったいどこの誰が2%に胸躍らせるために、
妻子をおいてまで、ベルギーに取材にいったりするのもか。
確かに、僕も不注意ではあったかもしれない。
なんとなく雰囲気的に変だなと気付くべきであったかもしれない。
でも僕はこうも思う。
ひと言、「点を取るのは理想だけど、僕にはそれは無理」と
言っておいてくれてもよかったんじゃないかと。
476 :
:03/09/13 21:39 ID:8l6vg2ZB
「結局、あなたのサッカーって、良くも悪くもイタリア的なのよね。アレックス・ファーガソンはきっとイタリアのことなんて一度も考えなかったんじゃないかしら?」
そうだな、アレックス・ファーガソンはたぶんイタリアのことなんて考えもしなかったろう。でも私はイタリア人で、ここはチェルシーなのだ。
マンUの監督を持ち出されても困る。
「チェルシーは私だ」と私はアブラモヴィッチの真似をして言った。
「あなたって面白い人ね」と言って女子大生はくすくす笑った。
自慢じゃないけれど、私はチェルシーサポの女の子を笑わせるのがけっこう得意なのだ。
477 :
:03/09/13 22:19 ID:bKuAgEvV
「私のいちばん好きなことって何だと思う?」
「正直言って見当がつかない」
「私がいちばん好きな事、何かというとね」と彼女は僕の目を見ながら言う。
「冬の寒い朝、3時30分頃に嫌だな、起きたくないなと思いつつ、TVから聞こえる
歓声と、倉敷さんの気持ちの良い甲高い声と、これからはじまるうスペクタクルな
試合に我慢しきれずに、思い切ってさっとベッドを抜け出すことなの」
478 :
:03/09/13 22:41 ID:0VhXy2Sd
下手糞ばっか。
もっとうまい奴キボーン。
479 :
あ:03/09/14 03:32 ID:D8kHgbwY
いままでのでどれがおもしろい?
480 :
い:03/09/14 04:49 ID:mqJszauT
みんなうまいと思う
481 :
:03/09/14 07:41 ID:6VSAhGDC
ウェルカム べっかむ 何処かむねーん
ドゥ〜ン、ドゥ〜ン、ドゥ〜ンガ
プロビンチア 鼻から血や〜
ボンジュール・パリサンジェール・カキマジェール
482 :
:03/09/16 01:20 ID:cGVU3LTY
「
>>478が書けよ」と僕は言った。
「だって、に、2chで糞ネタ書いちゃいけないのって、き、き、規則だろう?」と
>>478は言った。
「
>>478が書け」と僕は繰り返した。
483 :
:03/09/16 01:21 ID:hD+BbUpm
突撃隊好きだなあ。
484 :
マジカキコ!:03/09/17 20:45 ID:90ywqW2+
「ジーコと山本に言いたいのは、優秀な選手をいっぱい集めてきてどんな立派なチームを作っても
それだけでは生きたサッカーにはならない。サッカーというのはある意味では、この世のものではないんだ。
本当のサッカーにはこっち側とあっち側を結びつけるための、呪術的な洗礼が必要とされる」
「つまり私もインチキだけどトルシエみたいなハッタリをかまさなくちゃいけない、ということ?」
僕はうなずいた。
「そして温かい血が流されなくてはならない」
486 :
484:03/09/20 01:19 ID:QG3zD7my
うーむ
すまんな
487 :
:03/09/20 13:37 ID:V85Wln5i
現役の頃、チームメイトに「お前はいつも考えごとしてるみたいだけど、
何か悩みでもあるのか」と言われてびっくりしたことがある。僕はピッチ
上で考えごとをした覚えなんてまるでなかったからである。考えてみると
その頃から僕の「放心」状態はつづいていたのだ。
今でも――というか、前にも増して――僕はよく「放心」状態におちいる
ことがある。取材記者と一緒にいるとこちらも緊張しているから、そうい
うことは殆どないのだけれど、試合が始まったりすると、何分間か意識
がまったくの空白状態におちいってしまう。とくにおかしいのが前半から
相手にリードを許した時で、何か具合がおかしいなと思ったら疲れ気味
の選手を交代するのを忘れていた、なんていうのは日常茶飯で、宮本
におしゃれヒールをさせたことだってある。
三回に一回は極端な鹿島贔屓の選手起用をしてしまうし、ハーフタイム
に指示するつもりだった作戦を全部忘れてしまったことだってある。それ
もしばらく時間が経つまで、いったいいま自分が何をしているのかまった
く気づかないのである。
488 :
:03/09/22 00:24 ID:PMoIdQwB
「き、君は何処に移籍したの?」と彼は尋ねた。
「ビジャレアル」と僕は答えた。
「ビジャレアルでチームの中心になるの?」
「いや、そういうんじゃなくてね。試合にたくさん出てさ、リーガに慣れるわけさ。
アイマールとか西澤みたいにね」
アイマール以外の人の名前は聞いたことないな、と彼は言った。
僕だって殆ど聞いた事はない。雑誌にそう書いてあっただけだ。
「でもとにかくビジャレアルが好きなんだね?」と彼は言った。
「別に好きじゃないよ」と僕は言った。
その答えは彼を混乱させた、混乱するとどもりがひどくなった。
僕はとても悪いことをしてしまったような気がした。
「何でも良かったんだよ、僕の場合は」僕は説明した。
「サラゴサだってマジョルカだってなんだって良かったんだ。
ただ、たまたまビジャレアルが家から近かったんだ。それだけ」
489 :
:03/09/22 00:32 ID:Co0atq4E
490 :
:03/09/22 01:26 ID:h/ZPgvFO
1年以上たった今でも日本代表が発表されるたびに、あの夜のことを思い出す。
小野の部屋の窓から見えた風景を思い出し、あれは何時頃だったかな、と考えてみる。
でも僕には思い出せない。
あるいは僕はもう代表には呼ばれないかもしれない。
僕はまだ、小野の部屋で酒を呑み続けているのかも知れない。
僕はあの時小野の部屋を訪れるべきだったんだろうか?
これがこの文章のテーマだ。
491 :
:03/09/25 11:36 ID:S/a2Lctg
sage
492 :
:03/09/25 21:12 ID:NaGkNQdg
やれやれ
493 :
:03/09/25 22:47 ID:VRzOR9p7
北沢豪 おまえはいったい どこにシュートを撃っているのだ?
(ヴェルディに捧げる詩 1994/09/12)
494 :
:03/09/25 23:02 ID:5KQ7Tmic
へなぎ おまえはいったい どこにシュートを撃っているのだ?
(産婦に捧げる詩 2003/09/13)
495 :
:03/09/26 01:10 ID:UHo0pqzz
宮本 おまえはいったい だれにパスを出しているのだ?
(ジーコジャパンに捧げる詩 2003/06/23)
496 :
:03/09/26 02:14 ID:jBrvIhPe
キーオン おまえはいったい 何がしたいんだ!?
(馬に捧げる詩 2003/09/21)
497 :
:03/09/26 10:36 ID:d2GSHQIw
鱸 おまいはいったい 点を取る気があるのか?
498 :
:03/09/26 21:46 ID:CoEHjLPq
たくさん、と、と、得点したいんだよ
499 :
:03/09/27 00:50 ID:oe9sDDCq
嘘つき!
500 :
_:03/09/27 01:06 ID:6EYhIccu
出国ロビーの片隅で、さようなら、と僕は呟いてみた。
出来るだけ重々しく、また、出来るだけ無機質に呟いたつもりだが、僕のそれほど長くもない人生経験がそれを成功させたかどうかは分からない。
今のところ、二度と帰ってこないつもりだ。
帰らない、と断言したいところだが、僕の人生のすべてを僕が掌握しているわけではないから仕方がない。
僕は確定的でない未来を確定的に語ることを好まないのだ。
さらば母国。
さらば地球。
願わくは僕が去った後、僕のチームに幸多からんことを。
501 :
:03/09/27 17:29 ID:1DAz9oIE
502 :
:03/09/28 09:19 ID:wW+bwL/T
503 :
:03/09/29 20:44 ID:pxLUfVND
誰もこないスレをひっそりと保守することと、ベンチを温める事とはある意味同じだ。
なぜならそれは、どちらの場合もその努力は中々正当に評価されないからだ。
504 :
:03/09/29 23:00 ID:Pb229egm
ロベカルのFKは極めて強烈な速度でゴールに向い、ネットを揺らした。
おそらくシュートはゴールの方向へ向けて蹴られたものだろうと私は思う。
しかし、正確なところはわからない。
あまりにも速いせいで、ボールは一瞬視界から消えたのだ、ポンッと。
あるいは30メートル戻ってから65メートル進んだのかもしれないし、
あるいは我々の馴染み無い概念、つまり瞬間移動したのかもしれない。
ただ前後の状況を考えてみて、シュートは強烈な速度でゴールに
向かったと便宜的に決めただけの話である。
ただの推測だ。
根拠というほどのものはひとかけらもない。
障害物に当る心配のない高さ、例えば9000メートルまで上昇し、
その高度で地球を一周してゴールに飛び込んだのかもしれない。
それはわからない。
ずっと前に、なにかの折りその話を娘にしたことがあった。
どうしてそんなことになったのか良く覚えていない。
あるいは、サッカーの輝きやサッカーの美しさ、
そういったものについて語りあったときのことだったかもしれない。
「その話のポイントはどこにあるの?」と娘はそのときたずねた。
「注意深くなる、というのが話のポイントなんだよ」と僕はいった。
「最初からああだこうだとものごとを決めつけずに、
状況に応じて素直に耳を済ませること、
心と頭をいつもオープンにしておくこと」
僕は少し考えながら、先を続けた。
「FKの際、とても遠くにゴールが見えたけれど、そこで皆が僕に
求めたのは明らかにゴールだったんだ、素晴らしいアシストでなく。
そして2点目。3メートルを横っ飛びしたよ。痛かった。
でも皆が見たかったのは、そのアクロバティックなプレーだった。
そして3点目。今や伝説となってしまっている感のあるバイシクル。
僕は、明らかに、バイシクルを求められていたんだ、その瞬間に。
観客に、チームメイトに、そして相手の選手にまでも」
「ふうむ」と娘は言った。
「周囲に対し状況に応じて素直に心と頭をオープンにすること。
そして、それ以上のことをやってやろうと努力すること。
そうすれば、サッカーは死なない。それがサッカーの美しさだ」
物事は水晶のようにとてもはっきりしている。水晶、水晶。
僕はボールを蹴り、ゴールマウスに好かれたいと思う。
僕は既に、あまりに多くの大事な機会を、
ゴールポストの上に惜しげも無く与えてきたのだ。
僕はこれ以上、彼らに何も与えたくはない。
今からでもまだ遅くはない。
そのために私はゴールマウスと交わらなくてはならない。
彼女の身体の内側まで入ってしまわなくてはならないのだ。
貪欲なぬめぬめとした二匹の蛇のように。
もしゴールマウスがわたしを受け入れてくれなかったらどうする?
そしたら僕は事実をあらためて呑み込むしかないだろう。
僕の中の何かが壊れ、押しつぶされ、切り刻まれる。
血は流されなくてはならない。
そうよね?
そのとおり。
僕はここでスルーした方がいいのかもしれない。
好むと好まざるに関わらず、僕に求められているのは
そういったプレーなのだ。
でもそんなことを考えるのはもうよそう。断固としてやめよう。
僕はあてのない思考回路のスイッチをしっかり切って(ぱちん)、
このボールをゴールマウスの中に蹴りこむことだけを考えよう。
僕はこの終了間際の貴重なチャンスをより大事に使いたいと思う。
何が有効であり、何が有効でなかったかを決定するのは、
どこか別の場所にいる誰か別の人だ。例えばマスコミ。
そして僕はいまのところそんな人に対して
麦茶一杯ほどの興味だって持てないのだ。
そうね?
そのとおり
だったら今、この瞬間に前に進もう。
多作になると質が落ちるからこのあたりにしておこっと。
今思えば、今までは3作しか書いてなかったんだな。
次からは事情シリーズとして、また気が向けば書きます。
510 :
:03/09/30 08:16 ID:Lu1sHciZ
お、メ欄の消し忘れ
511 :
:03/10/02 00:40 ID:X+zePc0A
It's all right now, thank you.
I only felt lonely, you know.
512 :
・・・。:03/10/03 17:32 ID:T8pqq8rn
お題が欲しいです。
513 :
:03/10/03 20:16 ID:68/FcnhD
>>512 『イタリア』
『孤独』
『ロスタイム』
イタリア的ロスタイム。そしてユーべ的ロスタイム。
その二つには分かち難い違いがある。
好むと好まざるに関わらず、審判はその2つの間に
決定的な違いをつくってしまうのだ。
それは、大クラブに対する畏敬からかもしれない。
あるいは、ただの八百長なのかもしれない。
でもそれはただの想像であって、
僕にははっきりしたことは何もわからない。
そう、ユーべは孤独な存在なのだ。
まるで、夫をサッカーグラウンドに
送り出した麗しき貴婦人のように。
515 :
:03/10/07 22:48 ID:tX6RPPtJ
「ageでもしなければ、」と彼は言った。
「このスレは悲しみで埋まってしまう。」
516 :
_:03/10/08 00:15 ID:PkFMEdP7
保守上げ
517 :
↑:03/10/08 13:44 ID:86efGsB0
518 :
:03/10/11 18:58 ID:FgCSAHDX
ダレモコナイヨヽ(`Д´)ノ ウワァァン
519 :
:03/10/12 00:49 ID:sPwFxgZy
>475が妙に好きだ。
520 :
:03/10/12 06:34 ID:/d6ofw9J
>>519 サンクス、上で「事情」で連作した人物が書いてたり。
やっぱコテハン的なのは止めて名無しでいこう。
521 :
:03/10/12 10:03 ID:bE9ctha+
誰か今回の柳沢の2ゴールについて春樹的文章でなにか書いてよ。
漏れは挫折しますた・・・(´・ω・`)
522 :
:03/10/13 20:57 ID:isSX1cn4
僕がアパートに帰ると双子はオイルサーディンのような形に
並んでベッドにもぐりこんだままクスクス笑い合っていた。
「おかえりなさい」と片方が言った。
「何処に行っていたの?」
「ディナモ競技場さ」と僕は言ってネクタイをゆるめ、双子の間に
もぐりこんで目を閉じた。ひどく眠かった。
「何処の国?」
「目的は何だったの?」
「ルーマニアさ。日本代表の親善試合だった」
「どんな試合?」
「日本代表は好き?」
「決定機を逃してばかりだったな。でも日本代表がそれほど嫌いな
わけでもないんだ」
僕が煙草に火を点けて吸い終わるまでの間、二人は黙っていた。
「悲しいの?」と片方が訪ねた。
僕は黙って肯いた。
「お眠りなさい」と片方が言った。
そして僕は眠った。
523 :
:03/10/13 21:01 ID:J8VAEHYw
悪くない
524 :
:03/10/13 21:31 ID:IjHHfC52
僕は日本代表の試合を見ながら眠りはじめていた。
それは一過性の、しかし非常に強固な眠りだった。
僕は眠気を追い払うためにTVを観ながら頭の中で「へなぎスルー」とつづってみた。
HENAGI through
簡単すぎて効果は無かった。
「サッカーの難しい技術(=technique)の単語をひとつ言ってみてくれないかな」
と僕は彼女の方を向いてそっと言った。彼女は日本代表をこよなく愛していた。
「へなぎサイクロン」と彼女はTVから目を離さずに小さな声で言った。
HENAGI cycloneと僕は頭の中でつづってみた。考えてみると奇妙な技術だ。
「他には」
「黙って観なさい」と彼女は言った。
「すごく眠いんだ」と僕は言った。
525 :
:03/10/13 21:52 ID:IjHHfC52
「あなたはあの人のチュニジア戦のゴールはまぐれだと思っているかもしれないけど」
と彼女は小さな声で話しはじめた。「本当はエースストライカーなのよ」
僕は彼女と日本代表の試合を5回か6回観た事がある。そのうち2回はスタヂアムまで観に行ったこともある。
でも僕は彼のプレーをろくに覚えていなかった。ただ単にろくに覚えていないだけのことなのだ。
「ふうん」と僕は言った。
彼女はそこではじめてTVから目を離しじっと僕の顔をみつめた。
「本当よ。あなたは信じないかもしれないけど」
「信じてるよ」と僕は言った。「ただ今は眠いだけなんだって」
「本当のことをいうと、日本代表の試合を観るたびに眠くなるんだよ」と僕は正直に告白した。
「いつもいつも、きまってそうなんだ」
「それって何かの条件反射かしら?」「見当もつかないな」「きっと条件反射よ」
「そう言えばいつも変な夢を見るんだ」と僕は冗談を言ってみた。
「宮本と一緒に4バックのCBをする夢なんだ。でも本当はアレックスが悪いんだ。
アレックスが無理やり宮本と僕にカバーリングをさせるんだ。宮本から僕へのパスはいつもオサレなヒールパスで・・・」
「黙りなさい」と彼女はぴしゃりと言った。僕は黙った。
526 :
_:03/10/13 21:57 ID:SjqXEOAM
>>524,525
短編のやつですね 何かほのぼのしてて好きです
527 :
:03/10/13 22:00 ID:gqDqUOzA
>HENAGI through
ワロタ
528 :
:03/10/13 22:03 ID:io9SOy1c
「よくできている」彼は言った。
529 :
:03/10/13 22:04 ID:dM3lx0t3
このテの作家の文章読むと、どんな男前かと思うよ。
530 :
:03/10/14 01:41 ID:BEqXYMrY
僕は油田で少し泳いだ後、いつもの移籍マーケットに行った。
買い物をすませ、バーゲン品のコーナーでマケレレを買った。
ポストに入っていたクレスポをテーブルの上に置くと、
開幕の準備に取りかかった。
ダフとジョー・コールを取ってしまい、ジェレミも手に入った。
ケン・ベイツはまだ帰ってこない。
「やれやれ」
僕は横になると本を読み始めた。
一人で先に始めてしまおうかとも思ったが
それは不適当な行為であるような気がした。
彼は結局9時過ぎに帰ってきた。
僕はいささかお金を持ちすぎていたし
彼は少し疲れていた。
「ごめんなさい、なかなか仕事が片づかなくて・・・」
「いいよ。大丈夫」
実際の話、お金を持ちすぎていること以外
とりてて、僕は気分を悪くしているわけではなかった。
僕がグレン・ジョンソンとウェイン・ブリッジを取っている間に
彼はテーブルの上の選手達を見ているようだった。
「どうして、こんな物買ったのよ」
振り返ると彼は選手達を見つめていた
「よくわからないな」
実際僕は間違った買い物をしたとは思えなかった。
「確かに買ったよ。でも僕が選手を買うことについて
君だって反対したことはなかっただろ」
「私が訊いてるのはどうしてムトゥとヴェロンを買ってきたりしたかってことよ」
「まだよくわからないな」僕は我慢強く言った
「確かに ムトゥとヴェロンを買ったよ。ムトゥは今こそ注目だと言ってたしヴェロンは
往年の輝きを取り戻せるとラニエリは言ったんだ。べつに悪くなんかないじゃないか」
「悪いわよ。私はオナニーマシーンとハゲは大嫌いなの。知らなかった?」
531 :
ねじ:03/10/14 02:50 ID:snQO4XR5
特にねじまき使うのは難しいよね
532 :
:03/10/14 08:58 ID:VBQ7p9pK
なかなか良いのばかりが続くね。
533 :
:03/10/14 13:17 ID:K6A2uRRS
ゴール?
もしそれがほんとうにゴールだとすれば、日本代表が手にしているのは
エースストライカーということになる。
私はもう一度『Google』を操って、柳沢敦・国際Aマッチ・2試合連続ゴールを検索してみた。
でもどれだけ検索してみても、そんな柳沢敦はいなかった。
日本代表はエースストライカーを手に入れた
534 :
:03/10/14 13:54 ID:K6A2uRRS
「・・・柳沢敦について、私が何を調べればいいの?」
「ぜんぶ」と私は言った。
「とても急いでるし、とても大事な事なんだ」
「ふうん」と彼女は言った。「どの程度大事な事なの?」
「進化にかかわることなんだ」と私は言った。
「しんか?」と彼女は繰りかえした。さすがに少しは驚いたみたいだった。
たぶん私のことを純粋なへなぎオタかへなぎオタに見える純粋な人間の
どちらかだと思っているのだろうと私は推測した。私はどちらかと言えば
後の方を選んでくれることを祈った。そうすれば少しは私に対して人間的な
興味を抱いてくれるかもしれない。しばらく無音の振子のような沈黙が続いた。
「進化って、何万年もかけて進行するあの進化のことでしょう?」
「何万年かかる進化もあるし、三時間しかかからない進化もあるんだよ。
でも信じてほしいんだけど、これはサッカー選手にとって大事な事なんだ。」
「ねえ、私があなたのことをどう考えているかわかる?」
「禿げオタか鈴木ギャルサポ、どちらか決めかねているんじゃないかな?」
「だいたいあたっているわね」と彼女は言った。
「自分で言うのもなんだけど、禿げオタではないよ」と私は言った。
「鈴木ギャルサポでもないし、ギャルですらない。柳沢に関しては、
期待を裏切りつづけられて、諦めを通り越して憎くさえあった。」
「ふうん」と彼女は言った。
535 :
_:03/10/14 15:51 ID:lRYBK1J8
だいぶ活性化してきたにゃ
536 :
:03/10/14 16:35 ID:9RACpTAE
ルーマニアとの試合はそれほど騒がれていなかったので、
昨夜見逃したルーマニアとの親善試合の記事がすぐにみつかるかどうか
コンビニで僕はいささか心配だったのだけれど、心配する必要なんて何もなかった。
記事はすぐみつかった。それは一面に柳沢の写真が掲載されていた。
誇らしげにゴールを喜ぶ柳沢・・・・そんなものを誰が見落とすだろう?
その記事にはこう書かれていた。
「柳沢2戦連発!日本ドロー」と。
僕は20秒ばかりそこに立ちすくんで、
口を半分開けて、その新聞をただじっと見つめていた。
そしてそれからまっすぐ延ばせば月にだって届きそうなくらい
長く深い溜め息をついた。
僕 は す ご く 驚 い た の だ
ごく控え目に表現して。
537 :
:03/10/14 20:32 ID:2ZAmKKSp
どれくらい時間が経過したのか、僕にはわからない。
十五分か二十分くらいのものかもしれない。
ふと気がつくと僕は、テレビの中のピッチをゆっくりと歩いている
鍛えあげられたクリスチャン・ビエリやマカーイの姿を、じっと目で追っていた。
スタンドのライトの光のせいで、それらの選手はまるで何かの象徴みたいに、
必要以上にきらきらと眩しく光っていた。
彼らには(キャリアに)疵ひとつなく、なやみひとつなかった。
「この連中はゴールをしているのだ」と僕はあらためて思った。
そんなことを考えたのは生まれて初めてだった。
僕はテレビに映ったベルギー戦の映像に向かって静かに首を振った。
僕は生まれてはじめて「切実に」ゴールを必要としているのだ。
欧州の移籍期間になってオファーがやってきたので、僕は鹿島を出てみることにした。
どこへ行くあてもなかった。ただ久しぶりに都会で暮らしてみたくなったのだ。
前からいる選手とぶつからないことだけを考えながら、前線から中盤へと僕は流れた。
選手の調子や監督の思いつきで右に入ったり、左に入ったり、あるいはベンチに座ったりした。
538 :
:03/10/14 20:49 ID:cugojcV1
539 :
:03/10/14 22:12 ID:id0P0ITX
>>537 (・∀・)イイ!!
とくに最後の一行が(w
540 :
Family Affair:03/10/15 01:29 ID:+6y+CM/c
「だいたいね、あなたのパスの出し方は偏狭にすぎるのよ」
と彼女はコーヒーにクリームを追加して入れながら
−きっとまずいのにちがいない−言った。
「あなたはサイドバックの欠点ばかりみつけて批判して、
良いところを見ようとしないのよ。何かが自分の基準に
あわないとなるといっさいパスを出そうとしないのよ。
そんなのってそばで見てるとすごく神経にさわるのよ」
「でもそれは僕のパスであって、君のパスじゃない」
「そしてゲームをしらけさせ、迷惑をかけるのね。
マスターベーションパスのことにしたってそうよ。」
「マスターベーションパス?」と僕はびっくりして言った。
「何のこと、それ?」
「あなたは高校時代からよく自分勝手なマスターベーションパス
をしてラインを割ってたでしょ。ちゃんと知ってるんだから。
あの後もどるの大変なのよ。パスくらいラインを割らないように
出せば?そういうのが迷惑だって言うのよ」
「気をつけるよ」と僕は言った。
「そのことについてはね。でもくりかえすようだけど、僕には
僕のパスがあるし、好きなサイドバックもいれば嫌いなサイド
バックもいる。仕方がないじゃないか」
「でも人を傷つけるわ」とナラ子は言った。
541 :
:03/10/15 08:47 ID:u0GFUmbY
ナラ子(;´Д`)
542 :
_:03/10/15 18:57 ID:r8Lw5/QP
543 :
:03/10/17 22:06 ID:rZfNYKRR
「どう、凄いDFだろう?かれ、必要な時にファウルを犯せるんだ。エリア外で。
これならPKにもならないし、イエローカードもでないしね。安全なんだ。
チームにとっても、彼にとっても。どっちも幸せになれる」
「なるほど」と僕は言った。
「自分はこんなもの納得しない。僕自身はもっと荒っぽい選手が好きだな」
「ヴィエラ?」と僕は訊いた。
「マテラッツィ」と彼は言った。
「僕はそれよりも少し小さい選手が好きだけど」
「ダビッツ?」と彼が訊いた。
「ロベカル」と僕は言った。
544 :
:03/10/20 14:56 ID:8AmtR14X
「このスレにはただ保守と書き込むことを許さない何かがあると思うんだ。」
「それが何か知ってるくせに。」
僕はびっくりして彼女を見た
「僕はそれを知ってるのかな?」
彼女は微笑んで「お腹がすいたわ。」と言った。
やれやれ、僕はこっそりとため息をついた。
545 :
:03/10/20 16:55 ID:4c8q3d+7
『インテル、クーペル監督解任』
今日の新聞の見出しは僕を絶句させるのに充分なインパクトがあった。
「インテル、クーペル監督解任」
僕は今度はそれを声に出して読んでみた。
けれどそれは冷めたコーヒーのように僕の心をどこにも持っていかなかった。
どうしようもなく、僕は現実の残酷な仕打ちに打ちのめされた。まるで引退する直前のモハメド・アリのように。
やれやれ。
この次期に監督解任なんて。モラッティ、おまえはいったいどうしてしまったのだ?
誰もおまえをとめなかったのか?
546 :
:03/10/20 22:54 ID:zTLFP6ni
「sageというのはつまり川口的存在に対するアンチ・テーゼだな」
と僕は口からでまかせを言った。
そういうのはとても得意なのだ。
「ふうん」
「しかしageというのは、川口を軸にした価値転換だ」
547 :
:03/10/20 23:54 ID:qo/5JldX
「サビオラ、どうして君が使ってもらえないかわかるかい?」
「僕はそのことについては今話したくないよ」
「どうして?」
「立派な人間は自分を取り巻く環境のゴタゴタなんて
他人にはなしたりしないよ。そうでしょう?」
「君は立派な人間かい?」
しっかり15秒間、サビオラは考えた。
「そうなりたいとは思ってるよ。かなり真剣にね。誰だってそうだろう?」
僕はそれには答えないことにした。
「でも話した方がいい。」僕はそう言った。
「何故?」
「第一に、どうせいつかは誰かに話すことになるし、
第二に僕ならそのことについて誰にも喋らない」
サビオラはアイマールに向かってクスリと笑って煙草に火をつけ、
煙を3回噴出す間、黙ってカウンターの羽目板の木目を眺めていた。
548 :
_:03/10/21 01:32 ID:6cjjJXTQ
549 :
:03/10/21 11:45 ID:wGAE8oIz
でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じなんだ。
故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。
もちろん上手いのもいりゃ下手なものもいる。
フィジカルがタフなのもいりゃ弱いのもいる。
今、成功していっているものや、失敗しつつあるものもいる
だけどね、人並みはずれた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。
みんな同じさ。
何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、
何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。
みんな同じさ。
だから早くそれに気付いた人間がほんの少しでも
強くなろうって努力するべきなんだ。
振りをするだけでもいい。そうだろ?
強い人間なんてどこにも居やしない。
強い振りのできる人間が居るだけさ。
550 :
:03/10/23 14:50 ID:+YhT5Lt5
「あなたに訊ねようと思っていたことがあるの。いいかしら?」
「どうぞ。」
「何故選手生命をかけて戦うの?」
「サッカーを進化させたいからさ。個体は進化の
エネルギーに耐えることができないから世代交代するんだ。
もちろん、これは一つの仮説にすぎないけどね。
その中で、僕はまだ進化の渦中にいたいんだよ。
膝がどんなに痛んでも、僕が世代交代要員になるのまだごめんだよ。」
「そういうあなたを、みんな望んでいるのね?」
「みんなが望んでいるからじゃないよ、僕のただの自己満足さ。
つぶれるまで、もう動けるまで、ただ自分を満足させるためにね。」
「ふーん。今でもサッカーは進化してるのかしら?」
「少しずつね。」
「何故進化するの?」
「それにもいろんな意見がある。
ただ確実なことは宇宙全体が進化してるってことなんだ。
そこになんらかの方向性や意思が介在してるかどうかってことは別にしても
宇宙は進化してるし、結局のところ僕たちはその一部に過ぎないんだ。
だからその一部であるサッカーも好むと好まざるに関わらず進化するんだよ」
僕はウィスキー・グラスを置いて煙草に火をつけた。
「そのエネルギーがどこから来ているかは誰にもわからない。」
「そう?」
「そう」「僕が死んで100年も経てば、誰も僕の存在なんか覚えてはいないだろうね」
「そうかしら。あなたがロベルトバッジョである限り、そうでもないわよ」
551 :
:03/10/23 15:02 ID:Idazauin
552 :
:03/10/23 21:15 ID:UpLgbeib
>550
カコイイ
553 :
:03/10/23 21:29 ID:YnqnV1Ob
誤解されるととても困るのだけれど、僕は決してへなぎという選手を
嫌っているわけではない。それどころかへなぎにはなにかしら憎めない
ところがある、とさえ考えている。もちろん僕のチームにGMがいて、
ある日突然へなぎを獲得するなんて言い出したらそれは少し面喰いする
だろうけれど、かといって猛烈に反対するというほどでもない。まあ
気にいってるんならいいんじゃないか、結局はそういうことになると
思う。その程度のものだ。
しかし、へなぎが足下に渡ったボールをスルーするとなると、これは
また別問題である。ご存じのように、へなぎという選手は広大な象徴性
の海の中に生きている。ゴールはシュートの象徴であり、シュートは
ラストパスの象徴であり、ラストパスは総体としてのゴールとシュート
の象徴である、といった具合だ。へなぎのプレーはこのような象徴性
のピラミッド、あるいはカオスの上に成立している。そしてその頂点、
あるいは中心に位置するのがへなぎスルーなのである。
だからへなぎのイメージングの中ではいつもオサレなスルーがインプ
ットされていて、そのオサレさがへなぎのゲームの中での地位を象徴
するのである。そしてひとたびへなぎをグランドに出すと、誰にもそれ
を止めさせることはできないのだ。我々はもちろんへなぎ自身でさえも。
カンガルー日和「あしか祭り」より
554 :
:03/10/23 21:32 ID:HS5KMHjV
(^Д^)ギャハ!↑みなさん、この人のレスどう思いますか♪なんてありきたりなんでしょうね♪
誰もが皆、一瞬つけてみたくなる発想のレスです♪
しかし、賢明な人はその自らの短絡的思考を野放しにする事を嫌がり、
こういうレスは控えます♪しかし、この人はしてしまったのです(^^;
「誰もが思い付くような事」を堂々と♪
この人にとってこのレスは何なのでしょうか♪
このレスをしている間にも時間は刻々と 過ぎ去っているのです♪
正にこの人のした事は「無意味」「無駄」でしかありません♪ああ・・・何ていう事でしょう(^^;ワラ
図星で泣いちゃうかも(^^;ワラ
555 :
:03/10/23 21:32 ID:kbqmuvDu
556 :
:03/10/23 21:53 ID:YnqnV1Ob
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< スンマセン、直ぐ片付けますんで。
-=≡ / ヽ \_______
. /| | |. |
-=≡ /. \ヽ/\\_
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
-= / /⌒\.\ || || (´・ω・`)
/ / > ) || || ( つ旦O←
>>554 / / / /_||_ || と_)_) _.
し' (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.))
557 :
:03/10/23 22:32 ID:7N5p8kNi
>>547 ジャズ聴きながら読んだらハマッタw
折れも想像しちゃった
558 :
:03/10/23 22:58 ID:+YhT5Lt5
>>547から
>>550まで3つ書かせてもらったものだけど、
僕しか書いてないやんけ・・・とちょっと悲しかったんだけど、
高評なのに感動した、また頑張るから待っててくれ!
559 :
:03/10/24 00:13 ID:eFM9fPot
>>558 確実に楽しみにしてる人はいるんで、お願いします!!
560 :
:03/10/24 00:38 ID:cmgH52HQ
それにしても、このスレの住人って何人ぐらいだろうね?
自分も含めて5、6人ぐらいで頑張ってるような予感。
結構好きなスレなので、これからも頑張っていきましょう。
561 :
:03/10/24 00:53 ID:m0QNovuj
562 :
:03/10/24 14:42 ID:cmgH52HQ
どうしてバルサはこれほどまでに負けなくてはならないのだろう、ぼくはそう思った。
どうしてそんなに負ける必要があるのだ。
これだけ多くのファンがこの世界中にいて、
それぞれにバルサの勝利を求め続けていて、
なのになぜバルサはここまで低落しなくてはならないのだ。何のために?
この惑星はバルサの敗戦を滋養として回転をつづけているのか。
563 :
:03/10/24 14:43 ID:cmgH52HQ
ぼくはフェンス越にバルサの練習場を眺め、
バルサの練習を見学していた。
練習場はまだ薄光に縁どられていたが、
葡萄酒のような深い色に染まったグランドには、
選手が何人か姿を見せていた。
その中にぼくは移籍で話題になっているクライファートの姿を探し求めた。
でも彼の姿を見分けるには、どの選手もシュートが決まりすぎていた。
練習での選手達はみんな正確にゴールネットを揺らしていた。
ぼくは目を閉じ、耳を澄ませ、クライフに率いられ
欧州を席捲しつづけていたドリームチームたちのことを思った。
彼らは最強のチームとして、さえぎるものもないフィールドの中で
パスを繋げ、サイドを切り崩し、そしてゴールを決めていくのだ。
やじも飛ばず、客席に白い花も咲かず。
564 :
:03/10/24 15:48 ID:JynXoTpw
「ねえ、クライフは言わば科学的直観力を持っていたのよ。」
「科学的直観力?」
「そうよ」
どうしてあのクライフが科学的な特性を持っているというのだ?
「もう少し少し詳しく言ってもらえるかな?」
「・・・つまりね、通常の科学者はこんな風に考えるのよ。
AイコールB、BイコールC、故にAイコールC、Q.E.D、そうでしょ?」
僕は肯いた。
「でもクライフは違うの。彼の頭にあるのはAイコールC、それだけなのよ。
証明なんてなにもないのね。でも彼の理論、トータルフットボールが
素晴らしかったことは歴史が証明したわ。他にも貴重な発見をしたわ」
「質量保存の発見」
「ねえ、それはバレージでしょ?よく大学に入れたわね。」
彼女はワイン・グラスをテーブルの上に置き、あきれた顔で僕を見た。
「・・・神の手、かな?」
「当たり」
僕はいささか戸惑った。しかし彼女が"神の手"というならそれは神の手なのだ。
決して、クライフターンであってはならないのだ。
565 :
:03/10/24 16:17 ID:d4qbLkpx
「質量保存の発見」→「ACミラン式リベロの発見」
ダメ?
566 :
564:03/10/24 16:48 ID:JynXoTpw
>>565 「確かに僕は質量保存の法則なんて持ち出すべきではなかった
話が飛びすぎてジョークとして面白くないかもしれない。
でもその時は疲れていたし、うまく頭が働かなかったんだよ。
オッケー、君の案を採用しすることに異論はないよ。」
「うん、わかるよ、そういう時もある。気にするなよ。」
「僕はとても不完全な人間なんだ。550も実は書き込んですぐ、
直したいところを見つけていたんだ。不完全だししょっちゅう失敗するんだ。
でも学ぶ。二度と同じような間違いはしないように決心する。
それでも再びすぐに間違いをすることはすくなからずある。今回もね。」
僕はここでウイスキーを口に含み、舌で3度転がしたあと続けた。
「どうしてだろう?簡単だ。何故なら僕が馬鹿で不完全だからだ。
そういうときにはやはり少し自己嫌悪になる。
そして3度は同じ間違いを犯すまいと決心する。少しずつ向上する。
少しずつだけれど、それでも向上は向上だ。」
>>565は、僕の顔に何かがついているかのように眺めた後、言葉を紡いだ。
「みんなそうやって向上していくんだよ、それでいい
きっとクライフもバレージもそうだったはずさ」
567 :
:03/10/24 19:11 ID:n/F/Gzwg
「私にはいろんなことがよくわからないんのよ」とナラ子は言った。
「私は攻撃の邪魔をしてるんだとおもう?」
「邪魔なんかしてないよ」とヒデは言った。
「君には何の問題も無いし、責任も無い。もし問題があるとしたら、
それはジーコの方だ。だからそのことはもう気にしないでいい。
僕はただ考えたいだけなんだ。」
568 :
aa:03/10/24 22:33 ID:/72xB7Cl
僕はカルチョについての多くをペルージャに学んだ。殆んど全部、
というべきかもしれない。不幸なことにペルージャ自身は全ての意味で不毛な
チームであった。見ればわかる。会長は怒りやすく、選手補強は出鱈目であり、
監督は元体育教師だった。しかしそれにもかかわらず、ペルージャはセリエA
を舞台として闘うことができる数少ない非凡なチームの一つであった。インテル、
ユベントス、ACミラン、そういったペルージャの同時代のビッグ・クラブに伍しても、
ルチアーノ・ガウッチのその戦闘的な姿勢は決して劣るものではないだろ
う、と僕は思う。ただ残念なことに彼ガウッチには最後までチームが必要と
する選手の姿を明確に捉えることはできなかった。結局のところ、不毛で
あるということはそういったものなのだ。
569 :
:03/10/25 00:11 ID:Sxh0lMxB
>>568 うまくはまったね!
すごく自然でいいと思います!!
新作、期待しております・・・。
570 :
:03/10/25 04:01 ID:s+mPSGOa
村上さんでてきて
571 :
村上:03/10/25 04:02 ID:OpelgF/D
こんばんは
572 :
aa:03/10/25 15:43 ID:Dl2ezyhK
柳沢敦が良いフォワードについてこんな風に書いている。
「フォワードというポジションは、とりもなおさず自分と自分をとりまく
スペースとの距離を確認することである。必要なものは決定力ではなく、
フリーランニングだ。」(「真上に蹴って何が悪い?」2003年)
573 :
:03/10/25 16:40 ID:dvtPhDiD
「これ、いい雰囲気のクラブね。なんて言うの?」ユキは言った。
「インテル」と僕は言った。「近年はぱっとしない成績のインテル。
最近はわざわざ口に出して誉めてくれる人は世間にあまりいない。」
「よくわからないけど、クラブ全体が見ていて親密な感じがする」
「たぶんそれは、このチームが会長に愛されているからだと思う」
「そうするとクラブが親密な感じになるの?」
「調和性」と僕は言った。
「でも弱いのね」と彼女は呟いた。
574 :
:03/10/25 16:51 ID:VsbtQtEB
「そうだね」と僕は言った。
「でも、それは仕方のないことなんだ」
「どうして?」
「それは・・・」
僕は彼女の問いに上手く答えることができなかった。
ヴィエリ依存症、連携不足、コミュニケーション不足。
理由はいくらでも挙げられるけれど、そのどれもが本質ではないような気がした。
インテルがスター選手を揃えようと、良い監督を招聘しようと、カンピオーネになれないのは、そんなことが原因ではないのだ。
インテルの病巣は、もっと暗く、底無し沼のようにドロドロとした場所にあるのだ。
575 :
:03/10/25 19:47 ID:bc8+5ujN
「もう!ヴィエリに放り込め」
「もう!ヴィエリに放り込め」
「何よそれ?」
「何よそれ?」
「真似しないでよ」
「真似じゃないよ。それは後半35分すぎのインテリスタたるキミの心のこだまだよ。
コミュニケーションの欠落を解決するためにクリスチャン・ヴィエリだけに激しく要求しているんだ、ゴール!」
576 :
:03/10/25 19:50 ID:7K6YaOxv
>>572 >「真上に蹴って何が悪い?」2003年
ワラタ
577 :
:03/10/26 18:10 ID:6X/EZF07
「まず最初に知っておかなければならないのは、インテルにはふたつの種類があるということなの。
まずひとつはハイバリーに端を発するCL版のインテルであり、もうひとつは国内リーグのインテルなの。
そのふたつはメンバーも違えば、監督の采配もぜんぜん違うのよ。
たとえばイングランド人はインテルをこんな風に描写しているの。
『これは最終ラインは国内リーグのインテルに似ているが、守備は鉄壁、トルドは神、前線はチェックも早い。
三度のゴールをあげ、一人の黒いFWが真ん中からDFラインを何度も突破している。
このチームに勝利するのは不可能だといわれている』
それに比べて国内のはこんな具合。
『これは形だけビッグクラブの様相を呈していて、単調な攻撃と脆弱な守備力を持つ。
前線に張っている屈強なFWは高い得点力を持つ。中盤はルーズで5人の選手がレギュラー視されず、
GKは神か電柱のどちらかである』 ね、ずいぶん違うでしょ?」
「そうだね」と私は言った。
578 :
:03/10/26 18:16 ID:6X/EZF07
「またガゼッタ・デロ・スポルトによればインテルの捕らえ方はひとつしかなくて、
それはその情欲を利用することなの。有名な選手をインテルの前に置くと、
それは情欲が強すぎるために選手を育てることを忘れて選手のクラブにお金をちらつかせ、
選手を獲得して周りから非難されてしまうのね。
この『情欲』が意味することはわかるでしょ?」
「わかると思う」
579 :
:03/10/26 18:44 ID:WTUvBU9j
このスレはJAZZを聴きながら見る事にする
580 :
:03/10/28 08:44 ID:DHazuDQw
「このスレは保守されなくてはならない」
このスレは保守されなくてはならない。
そうだね?
そのとおり!
581 :
:03/10/28 15:20 ID:GnUlZoRr
山崎渉が良い保守についてこんな風に書いている。
「保守というポジションは、とりもなおさずお気に入りのスレとdat落ちまでの距離を確認することである。
必要なものは良作ではなく、ひたすら良作を待ち、たまにageることだ。」(「たまに現れて何が悪い?」1903年)
582 :
:03/10/28 15:40 ID:3HLf0nxF
583 :
:03/10/29 19:00 ID:9FFWCVU9
村上龍と比べるなよ…。
色々な意味でこの二人は違いすぎる。
584 :
:03/10/29 20:27 ID:EnrcMqux
そうね。
585 :
:03/10/29 20:38 ID:Azzo7RVs
疲れているのよ。
586 :
:03/10/29 21:01 ID:HnaLg1BQ
そう思うと、僕はひどく暗い気持ちになった。
587 :
:03/10/29 23:31 ID:o1G0bS8Y
お眠りなさい。
588 :
:03/10/29 23:46 ID:gouJGNft
きっとあなたには、荷が重すぎたのよ。
589 :
:03/10/30 00:44 ID:/XHNPWy3
やれやれ。少々悪ふざけが過ぎるようだ。
村上龍?村上春樹?村上直樹?水野遥?巨乳?
僕は勃起したペニスをしごいた。
590 :
:03/10/30 02:27 ID:EkM0B9zG
やれやれ
591 :
:03/10/30 03:57 ID:6Ecs+MUi
なんだかうまくいかないみたいだ
592 :
:03/10/30 17:44 ID:45TYd0/o
何をやっても上手く行かない時もあるさ。
今は職人さんを待つべき時なんじゃないかな、僕等にとって。
593 :
:03/10/30 20:26 ID:ktmP+1gE
でも僕が望むと望まないとに関わらず、おそらく彼らにとってそれは重要な問題なのだ。
594 :
:03/10/30 20:53 ID:4q+whiK/
そうだ。まずゴール!ゴール!が大事なんだ。儀式みたいなもんだ。
まずはゴール!ゴール!試合のことはそのあとで話そう。
アイツはきっと気に入ると思うね。うちの掛け値なしのナンバー1FWだ。
おっぱいむちむち、肌はつるつる、腰はくねくね、汗でぐしょぐしょ、
ばりんばりんのストライカーだ。車にたとえるならば、まさにフィールドの四輪駆動、
踏み込めばドリブルのターボ、指が包むは怒濤のシフトノブ、さあゴールが見えた。
とろけるギアチェンジ、よしきた追い越し車線まっしぐら、
行くぞ、行くぞ、ロナウドちゃん見事にゴラッソー!だ。
595 :
:03/10/30 21:33 ID:APueW9Ds
あなたは狂っているんだ。
596 :
:03/10/30 23:00 ID:4q+whiK/
またいつか会おう
597 :
:03/10/30 23:56 ID:/LaXF+7P
「具体的なことはわからない。でもいけないこと。間違ったこと。
最初は思い過ごしだと思ってたから我慢してたの。私が交代出場したばかりでマークされてるせいなんだろうって。
でもそうじゃないのよ。だんだんひどくなってくるの。あのDFには二度と関わりたくない。」
「呪われたマテラッツィ」と僕は言った。
「これ、冗談で言ってるんじゃないわよ。あなたもあのDFにはあまり頼らないようにした方がいい」と彼は真剣な顔つきで言った。
「不吉なマテラッツィ」と僕は言った。そして微笑んだ。
「わかった。君が冗談で言っているんじゃないってことはよくわかってる。
あのDFにはなるべく頼らないようにするよ。それともいっそのことチェルスキーに売っちゃったほうがいいのかな?」
「できたら」とコンテは真面目な顔で言った。
http://sports4.2ch.net/test/read.cgi/football/1058779425/
598 :
:03/10/30 23:59 ID:/LaXF+7P
改めて考えてみると、コンテよりもベラミーのほうが適切だという気がしてきた。
僕はいつだって後から大切な事に気づく。
599 :
zz:03/11/01 18:45 ID:4SqCqCeG
「完璧なFKなどといったものは存在しない。完璧なマッシュルーム・カット
が存在しないようにね。」
中村が五輪代表のころ偶然に知り合ったあるフランス人通訳は中村に向かって
そう言った。中村がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが、
少なくともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。完璧なFKな
んて存在しない、と。
しかし、それでもやはりボールを蹴るという段になると、いつも絶望的な気分
に襲われることになった。中村に蹴ることのできるバナナ・キックはあまりにも
限られたものだったからだ。例えばスーパーサッカーのことが好きになれたとし
ても、水沼貴史のことはすきになれないかもしれない。そういうことだ。
600 :
:03/11/01 22:57 ID:0tnehRP2
601 :
:03/11/02 11:46 ID:Cv4Bnnj9
602 :
:03/11/02 20:37 ID:f0PsOhnn
「どちらがいいどちらが悪いという種類のものではない。流れに逆らうことなく、
Ageるべきときは上に上げ、下に行くべきは下にSageる。
上に行くべきときには、なんどもAgeを繰り返して板のてっぺんに上げればよろしい。
下に行くべきときには、慎重にsageを付け続けてdat落ち直前まで下に下げればよろしい。
流れに逆らえば職人は途絶える。職人が枯れればこのスレは駄スレだ。
<我は彼、彼は我なり、春の宵>。我を捨てるときに、我はある」
「今は流れのないときなのですか?」とクミコが尋ねた。
「何?」
「今 は 流 れ の な い と き な の で す か ?」とクミコが怒鳴った。
「今はない」と本田さんはひとりでうなずきながら言った。
「だからじっとしておればよろしい。良い作品を待っていればよろしい」
603 :
:03/11/05 00:28 ID:WHhxOfZh
ねぇ、誰かが言ったよ、
何度も本を読み返せ、
そしてたっぷり作品を考えろってね。
604 :
:03/11/05 00:30 ID:WHhxOfZh
老婆心。
605 :
:03/11/05 14:51 ID:OjFFyKKw
へなぎ博士
606 :
:03/11/05 23:11 ID:Wh4qI+oF
眠い
607 :
:03/11/06 00:34 ID:ibo501CB
おやすみなさい。あなたは疲れているのよ。
608 :
笠原メイ:03/11/06 19:20 ID:tc0Zz1fP
「私はまだ子供だし、戦術がどういうものかなんて知らない
だからロナウドがどういう気持ちで他のチームに移籍して、あなたを捨ててインテルを出て行ったかなんてもちろんわからない。
でも今の話を聞いた限りではね、あなたはそもそもの最初からちょっと間違った考え方をしていたような気がするの。
ねぇ、クーペルさん、あなたが今言ったようなことは誰にもできないんじゃないかな。
『さあこれから戦術を浸透させよう』とか『さあこれから攻撃パターンを確立させよう』とかいうようなことはね。
私はそう思うな。机上ではうまくやれた、別のチームになれたと思っていても、
そのうわべの下にはもとのインテルがちゃんとあるし、何かあればそれが『こんにちは』って顔を出すのよ。
あなたにはそれがわかっていないんじゃない。インテルは「イタリア」で生まれたチームなのよ。
そしてチームに浸透させようとするあなたの「戦術」だって、それもやはり「ヴァレンシア」で作られたものなの。
ねえ、そんなことはモラッティにだってわかるのよ。どうして監督のあなたにそれがわからないのかしら?
それがわからないというのなら、たしかに大きな問題だと思うな。
だからきっとあなたは今、そのことで仕返しされてるのよ。いろんなものから。
たとえばあなたが放出しちゃったセードルフやピルロから、たとえばあなたが捨てちゃおうと思ったインテルの選手自身から」
609 :
:03/11/06 20:06 ID:MbIfTt3+
>>608 (・∀・)イイ!!
笠原メイってねじまき鳥だっけ?
610 :
:03/11/06 20:37 ID:7TzH/Tdm
上手いね。
サッカー界にネタが転がってくれると良作が生まれる予感。
611 :
:03/11/06 20:40 ID:ZVJ4U2BW
612 :
:03/11/06 23:14 ID:ga+japVr
メイン・アトラクションはスポーツ新聞解説で、
僕は毎日一時間かけて二人にニュースを解説した。
二人は驚くほど何も知らなかった。ロナウドとロナウジーニョの区別さえつかなかった。
バルサとレアルが対立していることを納得させるのに三日かかり、
レアルがフィーゴを獲得した理由を説明するのにあと四日かかった。
「あなたはどちらを応援してるの?」と208が訊ねた。
「どちら?」
「つまり、バルサとレアルよ。」と209.
「さぁね、どうかな?わかんないね。」
「どうして?」と208.
「僕はスペインに住んでるわけじゃないからさ。」
二人とも僕の説明には納得しなかった。僕だって納得できなかった。
「チームが違うから闘うんでしょ?」と208が追求した。
「そうとも言える。」
「二つの対立するチームがあるってわけね?」と208。
「そうだ。でもね、世の中には百二十万くらいの対立するチームがあるんだ。
いや、もっと沢山かもしれない。」
「殆ど誰とも友だちになんかなれないってこと?」と209。
「多分ね。」と僕。「殆ど誰とも友だちになんかなれない。」
それが僕の2000年代におけるライフ・スタイルであった。
ヨハン・クライフが予言し、僕が固めた。
613 :
:03/11/06 23:25 ID:ibo501CB
私はこれからいろんなことをお話ししなくてはなりません。でもそれらを語りきるにはたぶん長い時間がかかるでしょう。
何年もかかるかもしれません。私はもっと前に、サポーターにすっかり正直に打ち明けてしまうべきだったのです。
でも残念なことに、私にはそうするだけの勇気がありませんでした。まだそんなにひどいことにはならないだろうと、
あてのない期待をしていたのです。そしてその結果このような悪夢が私たちにもたらされてしまいました。
すべては私の責任なのです。しかしいずれにしよもう時間はありません。
だから今ここでは、私はいちばん大事なことをまず公式に発表しようとおもいます。
「それは私が監督であるエクトル・クーペルを解任しなくてはならないということです。」
私はこれから彼の代理の監督として、ミランでスクデットを獲ったザックに電話をするつもりです。
私はチームの会長として、サポーターの代わりに監督に解任を言い渡すことができます。
私は昨日、いまのチームの状態と監督の限界をミランから教えられました。私はブレシアとの試合を見届け、
そのあとすぐに公式に解任発表をしてクーペルへ引導を渡すつもりです。詳しいことはなにも説明しません。
私はただ自分が正しいと思ったことをやっただけだと記者に言うでしょう。
私はたぶんその場でティフォージたちに非難されて、それから「お前が辞めろ」と言われることになるでしょう。
いろんな選手がチームについていろんなことを言うでしょう。クーペルの人格がどうのという話になるかもしれません。
しかし私は何もいわずただ次の監督にザッケローニを指名するでしょう。説明も弁護もしないつもりです。
私はただ単純にインテルという一つのチームを愛していただけなのです。それが唯一の真実です。
私は会長の座を追われるかもしれません。
でもそんなことは少しも怖くありません。私はなんといっても最高のインテルをもうすでに見ることができたのですから。
615 :
614:03/11/07 18:55 ID:s11DQCEJ
あなたたちに誤解してほしくないことは、私はただ単に#17と打とうとしただけなのです。
できるかぎり文章の出処をはっきりさせておくことで、みなさんが文章を読みやすくなる手助けになればと、
そう思っただけなのです。そこには他意は全くありません。
どうか私のトリップは「#17」と読み換えてください。
私の匿名性を意味あるものにするためにも、これは必要なことなのです。
これ以上何かを書くことは私にはできません。さようなら。
616 :
:03/11/07 20:48 ID:fkYOTMwZ
617 :
:03/11/07 21:20 ID:1UI38tFv
618 :
:03/11/08 16:13 ID:90G48kju
あなたは今、プログラム「春樹的サッカークロニクル」にアクセスしています。
#1から#18までの文書の中から番号を選択してください。
619 :
:03/11/08 20:31 ID:5Cf9toYS
「私、生理が近いのよ。だからイライラしてるんだと思う」
「知ってるよ」と僕は言った。
「でも気にすることはない。そういうのに作用されるのは君だけじゃない。インテルだって満月のたびにいっぱい失点するんだ」
彼女はビール瓶から手を離し、口を開けて僕の顔を見た。
「何、それ? どうしてここで急にインテルの話が出てくるの?」
「このあいだ新聞で読んだんだ。ずっと君に話そうと思って、話し忘れていた。どこかのスポーツライターが言ってたんだけど
さ、インテルというチームは肉体的にも精神的にも月の満ち欠けに大きく影響されるチームなんだ。
満月が近づくにつれて、インテルの組織はものすごく乱れるし、肉体的にもいろんなトラブルが出てくるんだ。満月の夜になる
とたくさん失点するし、ファールの数も圧倒的に増える。どうしてそうなるのか正確な原因は誰にもわからない。でも統計を見
るとちゃんとそうなっているんだ。サッカーを専門にしてるスポーツライターは、満月の日には忙しくて眠る暇もないくらいなん
だそうだよ」
「ふうん」と妻は言った。
620 :
:03/11/08 20:43 ID:5Cf9toYS
「このあいだ新聞で読んだんだ。ずっと君に話そうと思って、話し忘れていた。どこかのスポーツライターが言ってたんだけど
「でも満月よりまだ悪いのが日蝕なんだ。日蝕の日にはインテルの置かれた状況はもっと悲劇的なものになる。皆既日蝕の
日にインテルがどれくらい失点するか、君にはきっと想像もつかないと思う。とにかく、僕が言いたいのは、こうしている今も
インテルがばたばたと失点しているということだよ。それに比べたら、君が誰かに当るくらいたいしたことじゃないじゃないか。
そんなこと別に気にしなくていいんだ。失点するインテルのことを想像してごらんよ。満月の夜にサンシーロの芝の上に寝
転んで、口から白い泡を吹きながら、苦悶に喘いでいるインテルの選手のことを考えてみなよ」
彼女はサンシーロで失点するインテルについてしばらく考えているようだった。
「あなたには確かに不思議な説得力があるわね」と彼女はあきらめたように言った。
「それは認めざるをえないわ」
「じゃあ着替えて、外にピザを食べに行こう」と僕は言った。
621 :
:03/11/08 20:44 ID:5Cf9toYS
622 :
笠原メイ:03/11/09 05:50 ID:HIh09pb1
「たぶん選手を殺すのって思っているより簡単なことだと思うな」
「殺し方にもよるだろうね」
「簡単よ。だってこのまま放っておけばいいだけだもの。何もしなくていいんだもの。ねえ想像してみなさいよ、リヴァウドさん。
ベンチの外でゲームに飢えて乾いて、じわじわとチームを干されていくのってものすごく辛いわよ。
そんなにアッサリとは死ねないわよ」
「そうだろうね」と僕は言った。
「ねえ、リヴァウドさん、あなた本当には信じていないでしょう。私にそんな残酷なことなんて実際にできるわけないと思っているでしょう」
「僕にはわからないよ。君にそういうことができると信じているわけでもないし、できないと信じているわけでもない。
サッカーではどんなことだって起こる可能性がある。そう思うよ」
「私は可能性の話なんかしてるんじゃないのよ」と彼女はものすごく冷たい声で言った。
「あのね、今ちょっと思いついたんだけど、いい考えがあるわ。せっかくミランに勝利を求めて来たんだから、
ミランがもっと勝てるようにしてあげましょうか?」
「どんな風に?」と僕は質問してみた。
「こんな風に」と彼女は言った。そしてわずかだけ残っていたメンバーの枠をぴったりと埋めた。
そのようにして、ブラジルからカカーがミランにやって来た。
623 :
:03/11/09 19:34 ID:IOkrW2sE
624 :
:03/11/09 20:29 ID:3oGr68ge
625 :
笠原メイ:03/11/11 16:50 ID:idRq/aPA
私は今のところ「あるチーム」で働いています。サッカーのチームです。
エミリア海に面したある地方都市の、そのまた外れにあるスタジアムでプレーしてます。
チームといってもバルダーノさんが創造するような、大きな資本で選手ががちゃんがちゃんと移籍して、
スーパ・スターで溢れて、ホームゲームでは発炎筒からもうもうと煙が出てというよう「勇ましい」チームじゃありません。
サポーターはおとなしく、そこそこ強くて健全な経営のチームです。CLなんかぜんぜん出ないのね。
イタリアにこんなおとなしいチームがあるなんて、私は想像したことなかった。
私がほかに知っているイタリアのチームといえば、ペルージャとローマだけですが、
本当にうるさくてサポーターのプレッシャーがきつかったり、
監督がうるさくて選手が暗い顔をしてプレーしているところだったという記憶しかありません。
だからサッカーチームというのはそういう日本の「浦和レッズ」の、
負けがこんでるときみたいなところだと思い込んでいたのです。
ここでプレーしているのはほとんど若手です。
一部のポジションには年をとった選手が難しい顔をしてプレーしてますが、全体のわりあいからいうとその数はわずかなもので、
あとは10代後半から20代前半の選手ばかり。そしてその七割ほどは、私と同じように各国代表でプレーしています。
ここにいる選手たちは売り出し中、つまり成長過程の選手たちです。
もちろんみんながそうだというわけじゃないけれど、だいたいにおいて元気で生きがよくて楽天的でよく働く選手たちです。
このチームは資金がほとんどないので、これまでは成果を上げると選手の年俸があがってチームを苦しめてしまいました。
そういう経過があって、チームは若い選手を安く手に入れて、若い選手がよそに行かずにここで成長できるようにしたのです。
これはなかなかよい考えのように私には思えます。だってチェルシーみたいに経営悪化で身売りしたチームもあったわけだしね。
ここで育てられて(なかにはわたしと同じように高額のお金で移籍してきた選手たちもいますが)、
このチームで結果を残して、他のチームにアピールして、オファーが来たら移籍して、
チームはその移籍金でセイウチのようにむくむく肥るのです。
もちろんオファーがきても移籍せずにここでプレーしている選手たちも少しはいます。
でもたいていの人はオファーがきたらパルマを辞めてしまいます。
私のいる場所の感じはだいたいつかめたかしら?
627 :
:03/11/11 19:05 ID:2i9GlkEk
良作
でも最後から2行目、何故パルマて書いてしまったんだよ(w
628 :
:03/11/11 19:25 ID:75A7EbEV
629 :
:03/11/11 20:35 ID:FumHuT68
はっきり名前出さないほうがこういう場合では良かったのか。
あ、原文で「笠原メイが居場所をはっきりさせてないから」ってこと?
出来たらそこらへんの所アドバイスお願いします。
631 :
:03/11/11 21:41 ID:75A7EbEV
「猫を探してるんだ」
「どんな猫?」
「大柄な雄猫だよ。茶色の縞で、尻尾の先が少し曲がって折れてる」
「名前は?」
「ヒデトシ」と僕は答えた。「ナカタ・ヒデトシ」
「猫にしちゃずいぶん立派な名前ね」
「サッカー選手の名前なんだ。感じが似てるんで冗談でつけたんだよ」
「どんな風に似てるの?」
「なんとなく似てるんだ。歩き方とか、どろんとした目つきとかがね」
632 :
:03/11/12 00:01 ID:hHxjh6Ud
>>630 つまりサブジェクトで笠原メイとはあるけれど、
読んでいけば中田だと分かってくるよね。
そしてなんとなくパルマかなという記述も多いしね。
だから、一体どこなんだろう、多分パルマかな、もう一度読もうと、
そういう風に、ちょっとは考えて楽しむ余地が欲しかったということ。
そして原文で明かさなかったからというのももちろんあるよ。
個人的にはそういう意見ね、でも楽しかったよ。
633 :
630:03/11/12 00:50 ID:sdrrheC+
>>632 なるほど、そういう「楽しみ」を消してしまってたわけね…。
ありがとう、参考になりました。
では、その部分を修正+ちょっとだけ加筆して、去ることにします。
…もちろんオファーがきてもここでプレーしている選手たちも少しはいます。
でもたいていの人はオファーがきたらここを出ていってしまいます。
私のいる場所の感じはだいたいつかめたかしら?
それではつぎの問題――「ここで私はどこのポジションでプレーしているでしょう?」
ヒント。私は一度トルシエジャパンで「そこ」のポジションでプレーしたことがあります。
そこでしっかりと守備の仕事もしてたよね?
いくらなんでも、もうわかったでしょう?
そう、私は「右サイド」の中盤でプレーしているのです。びっくりした?
635 :
:03/11/12 20:40 ID:jwpnZz4H
あげ
636 :
:03/11/13 22:26 ID:BrOLFY5c
「君は何か守備の仕事をしているそうだな」とザッケローニは言った。
「守備というほどのものではないですね」と僕は言った。
「穴を埋めるための動きをしているだけのことです。誰でもいいんです。人がいればいいんです。
でも誰かがカバーリングしなくてはならない。で、僕がやっているんです。雪かきと同じです。戦術的雪かき」
「雪かき」とザッケローニは言った。そしてわきに居たアルバコ・レコバにちらりと目をやった。「有効な戦法だ」
「それはどうも」と僕は言った。
「守備をするのって好きか?」
「今やってることに関しては、好きとも嫌いとも言えないですね。そういうレベルの仕事じゃないから。
でも有効な雪かきの方法というのは確かにありますね。コツとか、ノウハウとか、姿勢とか、コーチングの仕方とか、そういうのは。
そういうのを考えるのは嫌いではないです」
「明快な答えだな」と彼は関心したように言った。
「レベルが低いと物事は単純なんです」
637 :
:03/11/13 22:52 ID:5Oo7RSu5
ザネッティ?
638 :
:03/11/13 23:24 ID:BrOLFY5c
誰がいいか思いつかなかった…
イメージ的にはアルメイダ。ザネッティは潰し屋の仕事が多いし。
639 :
:03/11/13 23:34 ID:5Oo7RSu5
そかそか
とても良かったです
特に
「そしてわきに居たアルバコ・レコバにちらりと目をやった。」
ってところとか
640 :
636:03/11/14 00:18 ID:LyB41vQ2
アルバコ?
やれやれ。どこをどう打ち間違えたらそんな名前が出てくるというのだ。
「あなたは気づくのが遅すぎたのよ」
そうだね、その通りだ。でも考えてもみてくれ。
どこの誰が「ロ」と「コ」を打ち間違えることを想像できるって言うんだ?
レコバはレコバであって、それ以上のものではあり得ないというのに。
641 :
:03/11/15 01:45 ID:JgVlvZkc
「LとK。左手中指と薬指の違いじゃないかしら」
「あるいはそうかもしれない」
642 :
:03/11/15 12:21 ID:FZ3BRfgs
「左手って何のこと?」とすかさず妻が質問した。
そのようにしてイングランド襲撃の回想が始まったのだ。
643 :
笠原メイ:03/11/17 23:32 ID:aiZhCSDJ
「モラッティさん、あなたのチームにはいったい何人カンピオーネがいるのかしら。監督は別にして」
「説明するととても長い話になる」と僕は言った。
「なにしろ大きいタイトルには無縁だし、昨シーズンはCL準決勝まではいったんだ。
でもともかく、君は昨日の夜僕のところに来たんだね」
「そしてあなたとロナウドが電話で話し合っているところを見たのよ」
「あれは本当に何でもないんだ。なんて言えばいいのかな、ちょっとした儀式のようなものなんだ」
「私に言い訳なんかしなくてもいいのよ、モラッティさん」、笠原メイは素っ気無く言った。
「私はあなたのチームの監督なんかじゃないんだから。でもこう言っちゃなんだけど、あなたには何か問題あるわよ」
「そうかもしれない」と僕は言った。
「あなたのチームが今どんな目にあってるにせよ――きっとひどい目にあってるんはずだと思うけど――
それはたぶんあなた自身が招いたものだという気がするな。あなたと、あなたのチームには何か根本的な問題があって、
それが磁石みたいにいろんな問題を引き寄せるのよ。
だから少しでも気のきいた選手なら、あなたのチームからさっさと逃げ出していくと思うわ」
644 :
:03/11/19 00:06 ID:ApyjHRX5
悪くない
645 :
:03/11/20 20:29 ID:/i9JVIjd
「スレをageることで、何か他に与える影響はないんですか?」
「他に与える影響?」
「例えば・・・・・、荒らしとか。」
「 な い 。 」と彼女は言った。
646 :
:03/11/20 20:53 ID:zCOn3II0
「我々はサッカーチームを作っているんだ。」とクーペルは言った。遠近感の無い声だった。うすっぺらでまるで紙に書かれた声みたいだった。
彼の声に合わせて画面に11人の男達が映し出された。膝を使って人間を蹴ったり、カウンターの練習ばかりしていた。
それは、不思議なサッカーだった。8人で守って、3人から4人で攻める。それはサッカーチームというより、軍隊に見えた。トップ下もなければ、ウィンガーもいなかった。
「サッカーチームにはとてもみえない」と僕は言った。
「それは、まだビエリがいないからじゃないかな」
647 :
:03/11/21 09:25 ID:efQ9gvWr
「つまりね、記号と象徴のちがいってなあに?」
「もう一度質問を繰り返してくれないか」
彼女は繰り返した。記号と象徴のちがいとはなにか?
「つまり君は、記号と象徴のちがいについて知りたくて、電話を
かけてきたんだ。日曜日の浅野、夜明け前の、うむ・・・」
「4時15分」と彼女はいった「気になってしかたなかったの。
さあこれから寝ようと服を脱いでいる時に。そして眠れなくなっちゃった。
あなたにはわかる?記号と象徴のちがいが」
「たとえば」と僕は言って、天井を眺めた。すみれにものごとを論理的に
説明するのは、意識がまともなときにだって困難な作業なのだ。
「ビエリはインテルの象徴だ。それはわかるね?」
「なんとか」と彼女は言った。
「なんとかじゃない。実はUEFA法でそう決められているんだ」
と、ぼくはできるだけ冷静な声で言った。
「異論や疑問はあるかもしれないけれど、それをひとつの事実として
受け入れてくれないと、話が前に進まない」
「わかった。受け入れればいいのね」
「ありがとう。もう一度繰り返すけど、ビエリはインテルの象徴だ。しかし
それはビエリとインテルとが等価であることを意味するのではない。わかる?」
「わからない」
「いいかい、つまり矢印は一方通行なんだ、ビエリはインテルの象徴であるけれど、
インテルはビエリの象徴ではない。それはわかるね?」
「わかると思う」
648 :
:03/11/21 09:26 ID:efQ9gvWr
「しかし、たとえばこれが、【ビエリはインテルの記号である】と
書いてあったとすれば、その二つは等価であるということになる。
つまり、我々がビエリというとき、それはすなわちインテルを意味するんだ。
さらにいえば、両者は交換可能ということになる。A=Bということは、
B=Aであるというのと同じなんだ。簡単にいえば、それが記号だ」
「ふうむ、なんとなくわかった。一報通行と相互通行の違いね」
「そう」
それから僕は電話をガチャンと降ろし、ビエリとインテルの行く末を考えた。
649 :
:03/11/21 14:56 ID:Lxsn0JqQ
「実はUEFA法でそう決められているんだ」ってオモロイなw
650 :
笠原メイ:03/11/21 19:54 ID:xWBZjSIu
前からずっとカカーにオファーを出そう出そうと思っていたのだけれど、
実はカカーの「本当の名前」がどうしても思い出せなくて、それでついつい出しそびれていたのです。
だってサンパウロの「カカー(大便)様」じゃ、いくら親切なクラブ関係者だって話は聞いてくれないものね。
たしか最初に見た見たときにカカーの名前をちゃんと覚えてきたはずなんだけど、
それがどんな名前だったかすっかり忘れてしまったの。
(だってリカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテなんて二、三回ブラジル人にあったらすぐ忘ちゃうような名前だものね)
でもこの間突然、ちょっとしたきっかけがあって「はっと」それを思いだしたのです。
風が吹いて、ばたんとドアが開くみたいにね。
そうだ、カカーの本当の名前はリカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテだったんだって。
i
652 :
:03/11/22 20:56 ID:uxzvCBmP
良いニュースは小さな声で語られる
653 :
aa:03/11/23 08:09 ID:BXEBQUCq
「ねえお客さん」と突然運転手が言った。「サッカー・ダイジェストって
おもしろいと思います?」
「サッカー・ダイジェスト?」僕は呆然としてバックミラーの中の運転手
の顔を眺めた。運転手もバックミラーの中の僕の顔を眺めていた。
「サッカー・ダイジェストって、あの雑誌の・・・?」
「そうです。おもしろいと思いますか?」
「サッカー・ダイジェスト的なおもしろさとか、メタファーとしての
サッカー・ダイジェストとか、そういうんじゃなくて純粋なおもしろさ?」
「もちろん」と運転手は言ってから五十センチばかり車を前進させた。
「わからないな」と僕は言った。「わからないよ」
「わからないじゃこまるんですよ。おもしろいかおもしろくないか、どちらか
にして下さいよ」
「おもしろくない」と僕は言った。
「サッカー・ダイジェストはおもしろくないんですね」
「おもしろくない」
僕はポケットからタバコをひっぱり出して口にくわえ、火をつけないまま唇の
上で転がした。
「サッカー・マガジンはどうです?おもしろい?」
「サッカー・マガジンはおもしろいような気がするな」
「気がするじゃなくて、イエスかノーで答えてくれませんか」
「イエス」と仕方なく僕は言った。「おもしろいよ」
「サッカー・マガジンはおもしろいんですね?」
「イエス」
「しかしサッカー・ダイジェストはおもしろくない」
「おもしろくない」
654 :
aa:03/11/23 08:11 ID:BXEBQUCq
「それではサッカー・マガジンとサッカー・ダイジェストの違いとは一体なんですか?」
「サッカー・マガジンというのはつまりシュールレアリスム的おもしろさに対する
アンチ・テーゼだな」と僕は口からでまかせを言った。そういうのはとても得意なのだ。
「ふうん」
「しかしサッカー・ダイジェストというのは、四コマを軸にした価値転換だ」
「つまりアンチ・テーゼは認めるが、価値転換は認めない、と」
「ややこしいものを認めると、もうキリがないからさ」
「お客さん、インテリですね」
「ははは、大学に七年も通ったから」
運転手は前方に延々と続く車の列を眺めながら細い煙草を口にくわえてライターに
火をつけた。ハッカの匂いが車内に漂った。
「でもねサッカー・ダイジェストがおもしろかったらどうします?」
「参っちゃうだろうね」
「それだけですか?」
「いけないかな?」
「いけないですよ。四コマというのはもっと崇高なもんです。デルピエロは上手いと
思えば上手い。上手くないと思えば上手くない。」
なんだか加茂周の解説みたいだ。
655 :
:03/11/23 16:27 ID:ddSV3kXL
(・∀・)イイ
656 :
:03/11/24 03:33 ID:xGel+RLH
657 :
:03/11/24 11:06 ID:+gWn+HfP
658 :
:03/11/25 10:36 ID:o7ZbSBPu
659 :
:03/11/26 22:34 ID:z92X21iZ
「ねぇ、あと1週間ちょっとで大事な試合が開催されるわよ」
「試合?」僕はベッドのわきのWSDに目をやった。
「そう、試合開始のホイッスルが吹かれるの」
「わかるの?」
「わかるの」
「フィーゴのことよ」と彼女は言った。
「たくさんのバルセロニスタと一人のフィーゴ」
「フィーゴ?」
「うん」と言って彼女は半分ほど吸った煙草を僕に渡した。
僕はそれを一口吸ってから灰皿につっこんで消した。
「そしてクラシコが始まるの」
660 :
:03/11/27 07:50 ID:cJgqp6G6
>>659 この文章には何かしら惹かれるものがある。僕はそう思った。
661 :
:03/11/27 12:50 ID:g/hQd5yJ
662 :
:03/11/27 23:47 ID:PbCLN3hv
くれぐれも僕のぶんの酒瓶を投げるのを忘れないように。
663 :
:03/11/29 15:37 ID:lcCuzi/M
あんたはいつも上手いことを言うね
664 :
:03/11/30 01:45 ID:DcBlfN5s
気障なんだ
665 :
_:03/12/03 13:07 ID:HcBobo8B
うわぁ、そのクラシコだったら
地下に降りて行ったり、森をさ迷ったり、図書館に住んだりしないと
観られないね。
666 :
:03/12/05 01:23 ID:VHDUUS4K
やれやれ
667 :
:03/12/05 01:52 ID:W8mteRjr
クラニョッティはネスタを抱いて、狭いロッカールームの戸口に立っていた。
ネスタを寄越せ、とベルルスコーニは言った。
あんたは頭がおかしいんじゃないのか?
おかしくなんかない。ネスタが欲しいだけなんだ。ネスタのものはあとで誰か
に取りにこさせる。
このバンディエーラには指一本触れさせないからな、とクラニョッティは言った。
ネスタは泣き出していた。
よしよし、とクラニョッティはネスタの顔を見ながら言った。
ベルルスコーニはクラニョッティの方に近付いた。
やめてくれないかな!とクラニョッティは言った。
クラニョッティは一歩ロッカールームの中に退いた。
ネスタを寄越せよ。
出ていってくれったら!
クラニョッティは後ろを向いて、ロッカーの後ろの隅でネスタを隠すように抱き
かかえた。
でもベルルスコーニはそこまでやってきた。ベルルスコーニは両手をのばし、
ネスタをぎゅっと掴んだ。
放せよ、とベルルスコーニは言った。
出てってくれよ、出てってくれよ!とクラニョッティは叫んだ。
668 :
:03/12/05 01:53 ID:W8mteRjr
ネスタは顔を真っ赤にして泣き叫んでいた。揉み合っているうちに、二人は
ロッカーの上の植木鉢にぶつかった。植木鉢は下に落ちた。
ベルルスコーニはそれからクラニョッティを壁に押しつけ、その手を放させよう
とした。ベルルスコーニはネスタを掴んだまま力まかせに押した。
さあ、ネスタから手を放せったら、とベルルスコーニは言った。
やめてくれよ、とクラニョッティは言った。ネスタが痛がってるじゃないか、とクラ
ニョッティは言った。
痛がってなんかないさ、とベルルスコーニは言った。
ロッカールームの窓からはもう日は射さなかった。そのうす暗がりの中で、固く
握りしめられたクラニョッティの指をベルルスコーニは片手でこじ開け、もう片方の
手で泣きわめくネスタのわきの下のあたりを掴んでいた。
クラニョッティは自分の指がむりやり開かれていくのを感じた。ネスタが連れて
いかれるんだ、とクラニョッティは思った。
やめてくれ!両手が外されてしまったとき、クラニョッティはそう叫んだ。
このバンディエーラは放すもんか、とクラニョッティは思った。クラニョッティはネスタ
の一方の手を掴んだ。クラニョッティはネスタの手首を握って引っ張るように身を反ら
せた。
でもベルルスコーニはネスタを放そうとはしなかった。ベルルスコーニはネスタが自分
の手からするりと抜けでていくように感じて、力まかせに引っ張った。
かくのごとくして、ネスタ移籍の決着がついた。
669 :
:03/12/05 17:00 ID:2meAmVMZ
670 :
:03/12/06 05:47 ID:npLxF46m
ネスタが可愛く感じられる今日この頃w
671 :
:03/12/07 08:25 ID:UBT6Ca2l
最初に何があったのか。今ではもう忘れてしまった。
しかしそこにはたしかに何かがあったのだ。
僕の心を揺らせ、テレビを通してファンの心を揺らせる何かがあったのだ。
結局のところバルサは負けてしまったのだ。負けるべくして負けたのだ。
それ以外に、それでもバルサを応援する以外に、
ぼくにどんなやりようがあったのだろう?
少なくとも僕は生き残った。
良いバルセロニスタが、バルサを見限ったバルセロニスタだけだとしても、
僕はやはり生き延びねばならなかったのだ。
何のために?
伝説を2chのスレに向かって語り伝えるために?
まさか。
672 :
:03/12/08 17:11 ID:P74WohyV
673 :
:03/12/08 18:21 ID:AwORybP6
>>671 たえろ、たえるんだよ。
状況はもっと悪くなっていくかもしれない。
だけど僕らはたえるしかないんだ。
。・゚・(ノД`)・゚・。
674 :
笠原メイ:03/12/08 19:15 ID:nSIFW3bQ
「ねえ、私のゴールは全部見てくれた?」
「君のゴール?」僕にはわけがわからなかった。
「悪いけど、君のゴールなんてこれまでにただの一回も認められてないよ。
君のゴールがないから、僕は横浜Fマリノスに連絡して、久保の招集をやっと認めてもらったんだ。
そのためにはいろんなろくでもない嘘をつかなくてはならなかったけど」
「やれやれ、なんてことかしら。私はぜんぶで五百本くらい代表でゴールを決めたのよ」と大久保ヨシトは天を仰いで言った。
675 :
:03/12/10 18:45 ID:FAR3vrrP
ノルウェイの森を読んだ。何ていうのかな、虚無感?すごくボーっとしてる。
読みながら直子は死ぬんだろうな・・・とは思っていたけど
あの章が変わっていきなり死ぬのは結構堪えた。で、死んだいきさつをよんでさらに落ち込んだ。
よくわからないけど俺は直子のこと好きだったのかな。ワタナベに感情移入していたというか。
今喋ったこともない子に片思いしてるんだけど
その子に対して無性に手紙を書きたくなった、ラブレターなんて書いたことないんだけど。
直子に対する気持ちとかも含めて気持ち悪いな、我ながら(ニガワラ
まあどうでもいいや、悲しい話だった・・・
676 :
:03/12/10 18:48 ID:FAR3vrrP
書き込むまでは全然大丈夫と思ってたけど書き込み終わって少し冷静になって考えると
激しくスレ違いの板違いだな。まあ今混乱してるから(ニガワラ
スレ汚しスマソ。あぼーんしてください
677 :
:03/12/10 19:22 ID:pqfZeyLJ
>>675 「ただ少し混乱しているだけだよ。考え方に整理の必要がある」
彼女は僕の傍によって、僕の額に手を触れた。「まあ、熱は無さそうね」
と彼女は言った。「ぐっすり眠りなさい、いい夢を見て」
彼女がでていってしまうと、入れ違いにまた灰色猿がハンマーをもって
部屋に入ってきた。「大丈夫だ、そんなことしなくてもちゃんと寝られる」
と僕は言おうとした。でもうまく喋れなかった。そしてまた一撃がやってきた。
「25の次は?」と誰かが質問した。「71」と僕は言った。
「眠っている」と灰色猿が言った。あたりまえだろう、と僕は思った。
あんなに強く叩いたんだぞ。眠るにきまってるじゃないか、と。
昏睡、というのが正確な言葉だ。そして暗闇がやってきた。
678 :
:03/12/11 00:40 ID:LkV9bisY
「
>>675には好きな女の子いるの?」
「いるよ」
「でも日曜日はいつも暇なんだね?」
「録画して溜めてたサッカーの試合を見ないといけないんだ」と
>>675は言った。
そして僕は初秋の午後の束の間の魔力がもうどこかに消え去っていることを知った。
五時に僕はアルバイトに行くからと言って
>>675の家を出た。
一緒に外に出て軽く食事をしないかと誘ってみたが、
早朝にサッカーを見るために早く寝るからと、
>>675は断った。
679 :
:03/12/13 14:16 ID:ryQ1nUzh
age
680 :
:03/12/15 20:16 ID:UU96HxyU
マイブラのルーズマイブレスBGMにしてねじまき鳥読んだら
夜の街がグニャグニャに曲がって見えた。
681 :
:03/12/17 21:05 ID:PMzG3u+L
ゴールデンレター
このスレを見た人はコピペでもいいので
30分以内に7つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白され、17日後に
あなたに幸せが訪れるでしょう
682 :
:03/12/17 21:32 ID:LBi59w5u
683 :
:03/12/18 00:35 ID:ax0qGTgu
684 :
:03/12/20 14:03 ID:9+H0Wa51
「私は自分のほうが正しいことに自信があった。
だが負けた裁判というのは負けた試合のようなものだ。
結果を変えることはできないし、人生はその後も続いていく」
42歳のマテウスは私にそう言った。
「なるほど。そうかもしれない。ところで君は厄払いはしたのかい?」
685 :
:03/12/20 22:43 ID:G/Rdpz+a
ナカタさんは額の髪の生え際あたりに浮かんだ汗の玉を、手で拭った。
「しかしナカタにはとてもそんなことはできません。移籍しろと言われても、
どうやればいいのかもわからないのです」
「なるほど」とロナウドは感心したように言った。「なるほど。それもまあ一理あるな。
どうやればいいかわからない。言い分はよくわかった。よろしい。私がひとつやり方を
教えてあげよう。移籍するときのコツはだね、ナカタさん、躊躇しないことだ。
クーペルに対して巨大なる偏見を持って、速やかに断行する」
「……クーペル?」。ナカタさんはますますわからなくなった。
686 :
:03/12/22 13:07 ID:TtnbwhF4
ワールドカップをめぐる冒険3…
687 :
:03/12/23 02:05 ID:XbREkHmU
オーケー。素直に認めよう。おそらく僕はジーコを憎んでいる。
688 :
:03/12/24 05:30 ID:dJDOiH9V
「先週君は、つまり我々オランダ代表はクライファートの記事を作った。
実際悪くない記事だった。評判も良かった。
でも君はこの何試合かクライファートを頼りにした事なんてあるのかい?」
「ないよ。クライファートは嫌いなんだ」
「俺もないよ。結局そういうことさ。少なくとも昔の俺たちはきちんと
自信のもてる仕事をして、それが誇りでもあったんんだ。それが今はない。
得点のないFWをかばってるだけさ」
「クライファートはチームにいいよ。ポストプレイヤーだし、
パスミスも少ない。フィジカルも強いし、最近はトップ下だって悪くない。
速いし、球もちがする。」
「じゃあ代表で使えよ」
僕はベンチに沈み込んで、ゆっくりと手足をのばした。
689 :
_:03/12/24 17:12 ID:sMqF+zCf
ライカールトは真剣に(冗談ではなく)、私がバルサに来たのは
バルセロニスタの支持を受けるためだ、と言った。
それはクラシコ開始の30分前で、選手たちはユニフォーム姿でピッチの上に居た。
サビオラはバルセロニスタの支持とはどんなものなのかと訊ねてみた。
「わかるわけないだろう」とライカールトは言ったが、少し後でこうつけ加えた。
「でもそれは天使の羽根みたいに空から降りてくるんだ」
サビオラは天使の羽根がカンプノウのスタンドに降りてくる光景を想像してみたが、
遠くから見るとそれはまるで揺れる白いハンカチのように見えた。
何故ライカールトがクビにならないのかは誰にもわからないことだ。
ラポルタ会長自身にわかるのかどうかさえ怪しいものだ、とサビオラは思う。
690 :
_:03/12/26 02:12 ID:Ux1Il0rC
「このあいだ君の出た試合を見た」と僕は言った。
「『トヨタカップ』」と彼は眉をしかめて、小さな声で言った。「ひどい実況。ひどい解説。ひどいゲスト。
いつもと同じだ。あの中継に関わった人間はみんなあの事は忘れたがっている」
「四回見た」と僕は言った。
彼は虚無をのぞきこむような目つきで僕を見た。「賭けてもいいけど、
あの試合を四回見た人間なんてどこにもいないぜ。この銀河系宇宙のどこにも。何を賭けてもいい」
691 :
:03/12/26 04:30 ID:cfjPgwPZ
「カントナは素敵な選手だったよ。観客にカンフーキックさえしなけりゃね。
カンフーキックするサッカー選手なんてみたことあるかい?」
「少林サッカーでね。」
「カントナってのは実に色々な問題を起こすものさ。またそれが本当によく
にあってるんだね。あと10年もたてばカンフーキックでさえも
懐かしくなるかもしれない。」
692 :
:03/12/28 15:00 ID:DHam4JHs
>>685が特に好きかな
職人さん、これからも頼むよ。
693 :
:04/01/04 14:33 ID:yuIIY8xJ
中田の移籍で一つ頼む。
落ちるぞ。
694 :
:04/01/04 15:51 ID:ol0jgVZH
やれやれ
695 :
:04/01/04 17:23 ID:oo92tf2y
それにしても、
ネタが豊富だということを差し引いてもインテルネタが多いな
インテルファン=文系ネットオタク
ってことか?
そういう自分もインテル好きだが
696 :
:04/01/04 18:03 ID:yuIIY8xJ
インテルネタはファンからだからじゃなく、
揶揄されてる場合も多いってば。
697 :
:04/01/04 18:24 ID:/pHY4ZKW
どっちもだと思う。
漏れもいくつか書いたし(w
698 :
:04/01/07 00:04 ID:mz0p+MvS
「監督が間違ってたと思う?」エンゲルスがそう訊ねた。
文治はビールを一口飲み、ゆっくりと首を振った。
「はっきり言ってねみんな間違ってるのさ。」
「何故そう思うの?」
「うーん。」文治はそう唸ってから上唇を舌でなめた。答えなど無かった。
「私は指が擦り切れるくらい一生懸命にキャプテン翼を読んだのよ。とても苦しくて
死ぬかと思ったわ。それでね、何度も何度もこんな風に考えたわ。
私が間違っててが正しいのかもしれないって。私がこんなに苦しんでいるのに
何故石崎恒夫は何もせずに役員席にじっと座っているんだろうってね。」
エンゲルスはそう言うと軽く笑って、しばらく憂鬱そうに目の縁を押さえた。
文治はモジモジしながらあてもなくポケットを探った。三年振りに無性に
煙草が吸いたかった。
「恒夫が死ねばいいと思った?」
「少しね。」
「本当に少し?」
「…忘れたわ。」
二人はしばらく黙った。文治はまた何かをしゃべらなければならないような気がした。
「ねえ、名声と栄光ほど崩れやすい物はない。」
「誰の言葉?」
「ゾノ。」
699 :
:04/01/07 00:14 ID:mz0p+MvS
国内ネタやっちまった・・・・
吊ってきます
700 :
:04/01/07 04:12 ID:mz0p+MvS
これは実話であり、それと同時に寓話である。
そしてまた、我らが1990年代のフォークロア(民間継承)でもある。
僕は1969年に生まれた。1990ー91シーズンに得点王になり、1995年にアーセナルに入った。
そして、ノストラダムスのどたばた騒ぎの中で30歳を向かえた。
だから僕は文字どおり90年代の選手たち(ナインティーズプヤイヤーズ)であった。
人生でいちばん油が乗っていて、いちばん頑健で、それ故にいちばん重要な時期に、
1990年代ののっぺりしていて焦燥感に満ちた空気を吸い込んで、
宿命的にアレに嫌悪感を憶えてしまったのだ。
音速のコンコルドから、高原のためのくらだらないエコノミー症候群、
年増のキャビンアテンダントをふんだんにちりばめたファーストクラスまで、
チーム専用のチャーター機もばっちりそろっていた。
1990年代という時代には、なにか僕にアレへの嫌悪感を植えつけるものがあった。
いかにベンゲルたちが「車に乗るより安全」と広く謳っていたとしてもだ。
今、自分の自己分析のためにこうして思い出してもそう思うし、
その時だってそう思っていた。アレには、何か危険なものがあると。
-------------------------
ベルカンプのフォークロア----飛行機嫌悪史
701 :
:04/01/08 23:04 ID:MGo13I0t
>>700 何か優しい気持ちになった。
まさかベルガンプの飛行機嫌いをネタにするとは
702 :
:04/01/08 23:29 ID:hnFUBZ2x
僕らは一度、二人でダービーを観に出かけたことがあった。
チキが電話をかけてきて、もし時間があったら一緒に観にいかないかと
僕を誘ったのだ。僕は時間をあけて、彼と一緒にカンプ・ノウまで行った。
それは最近のバルサではめずらしい、なかなか見事な試合だった。
ロナウジーニョが見事な技術をみせ、オーフェルマウスがスピードで
切り裂き、サビオラが抜け目なくゴールを決めた。
でもそれにもかかわらず、いくらじっと目を凝らして意識を集中しようと
しても、僕はどうしてもその試合のプレーに没入することができなかった。
そこでのプレーと僕との間には、薄いカーテンのような仕切りが一枚介在
していた。それはあるのかないのかわからないくらいのとても薄いカーテン
だったが、どれだけ努力してもその向こう側に行くことができなかった。
終了のホイッスルのあとで僕がそう言うと、チキもだいたい僕と同じような
感想を抱いていたことがわかった。
「でも、あの試合のどこに問題があったんだと思う?」とチキは訊いた。
「覚えているかな?僕らのプレーしたあのピッチでは、左サイドの奥底から
音をたてて駆け上がってくるヤツがいたんだ。ドスドスッって」と僕は言った。
「あれがないと、僕はどうしても落ち着かない」
チキは笑った。「セルジ・・・。でもそういうのはファンタジー溢れるプレー
とは呼べそうにないね」
「ファンタジーなんかどうでもいい。そんなものはあの禿にでも食らわせて
おけばいい。僕は誰がなんといってもあの駆け上がりが好きだったんだ」
チキはエスパニョールのぐったりと疲れきった選手を見つめながら言った。
「たしかもそうかもしれない。あいつもじきにファット・ブッダと呼ばれる
ようになるかもしれないな」
そして僕たちは別れた。僕はひと時の休暇を終え、スーツケースを抱えて
灼熱の砂漠に戻らなければならない。油まみれの札束を受け取るために。
703 :
:04/01/09 01:03 ID:NdSNZ7MH
このスレおもろい
704 :
:04/01/09 01:47 ID:xpC+DIMm
いやつまらん
海外サッカー板にはオタク系が多いが、まさにその証明だな。
705 :
:04/01/09 03:34 ID:Hhu+sMpX
「ねぇ、あと1時間ちょっとで加茂周が更迭されるわよ」
「更迭?」僕はベッドのわきのいなり寿司に目をやった。
「そう、長沼が発表するの」
「わかるの?」
「わかるの」
「加茂周の最後よ」と彼女は言った。
「たくさんの報道人と一人の岡田武史」
「岡田?」
「うん」と言って彼女は半分ほどかじったガリを僕に渡した。
僕はそれを一口かじってからいなり寿司に手を伸ばした。
「そしてクラシコが始まるの」
706 :
:04/01/09 22:43 ID:dKu08if9
707 :
:04/01/10 02:59 ID:b7T6OBNA
「そしてワールドカップが始まるの」
だったら予言めいててキレイだったのにな。
上書きし忘れ?
708 :
:04/01/10 20:14 ID:fv2i1wTP
韓国相手だったらクラシコになるのではないか。
どっかの放送局が日韓戦をアジアのクラシコとか何とか…。
709 :
:04/01/10 23:49 ID:oHxQNojT
>>708 岡田に変わってからの初戦はウズベキスタンだったし
それもかなり無理があるかと。
710 :
:04/01/11 15:14 ID:UPAkhM2v
目を覚ました時、両脇に双子の女の子がいた。今までに何度も体験した
ことではあったが、両脇に双子の女の子というのはさすがに初めてだった。
「名前は?」と僕は二人に訊ねてみた。二日酔いで頭は割れそうだった。
「名乗るほどの名前じゃないわ。」と右側にいるほうが言った。
「実際、たいした名前じゃないの。」と左が言った。「わかるでしょ?」
「わかるよ。」と僕は言った。
「名前がないと困る?」と一人が訊ねた。
「どうかな?」
二人はしばらく考え込んだ。
「もしどうしても名前が欲しいのなら、適当につけてくれればいいわ。」
ともう一人が提案した。
「あなたの好きなように呼べばいい。」
彼女たちはいつも交互にしゃべった。まるでFM放送のステレオ・チェック
みたいに。おかげで頭は余計に痛んだ。
「例えば?」と僕は訊ねてみた。
「フィリッポとシモーネ」と一人が言った。
「フランクとロナルド」ともう一人が言った。
「ガリーとフィリップ」
「ファビオとパオロ」
「ミカエルとブライアン」
「モリシとバシュトゥルク」僕は負けないように辛うじてそう付け加えた。
二人は顔を見合わせて満足そうに笑った。
711 :
:04/01/11 17:12 ID:5t2S564K
イイ!!
712 :
:04/01/15 00:21 ID:iVlz4hfM
モリシがあってバシュトゥルクがある。
大抵のものはそんな風にできている。
713 :
:04/01/15 19:02 ID:GOHoxtjC
それくらい、いくら僕だって知っている。
714 :
:04/01/15 20:04 ID:d5xD5p2b
「モリシはモリシ、バシュトゥルクはバシュトゥルク」
715 :
:04/01/16 01:24 ID:5axLPq7S
今度会った時は見分けがつかないかもしれないぜ。
716 :
:04/01/17 10:41 ID:o3xu96In
「そんな訳はない。バシュトゥルクの腰があんなに低くなるはずがない。
あれじゃぁまるでモリシみたいだ。」
「眠りなさい、あなたはきっと疲れているのよ」
717 :
:04/01/20 22:52 ID:d/2JCJBu
そして僕は体を横たえ、ディスプレイに映る「村上春樹的海外サッカー」を眺めた。
このスレはどうしてモリシとバシュトゥルクの事ばかり考えているのだろう、と僕は思った。
でもそんなことを深く考えるには僕は疲れすぎていた。
目を閉じると、眠りは暗い網のようにお供なく頭上から舞い下りてきた。
718 :
:04/01/25 03:35 ID:sFpeWF6y
「保守してもいいかな?」
「あなたがそれを望むのなら」
719 :
:04/01/25 06:20 ID:0YVkm+EH
「最近、あなたの興味があるのは一体何なのかしら?」
「バシュトゥルク」そう僕は答えた。彼が頭から離れないのだ。
「わかったわ」そう彼女は答えた。「昔々、金の馬車と
銀の馬車、メノウをあしらった馬車の3つの馬車を
売り歩くものがいたのよ。」
「ちょっと待てよ、バシュトゥルクなんだ、バシャトークじゃない」
「おなじようなものじゃない」彼女はすましたように言った。
その後、付け加えた。「モリシとバシュトゥルクとバシャトーク」
720 :
:04/01/25 17:44 ID:mxEAPNjp
721 :
:04/01/25 23:09 ID:U6ECYIB4
馬車トークワロタ
722 :
:04/01/28 07:23 ID:M8DxzpBZ
悪くない
723 :
:04/01/29 20:21 ID:xgPoIvAt
村上春樹的海外サッカーには殆ど書き込みがない。
そこではsageよりageの方が丁重に扱われる。
724 :
:04/02/03 21:55 ID:rAsiH4ms
やれやれ
725 :
:04/02/05 01:03 ID:L8by/0Pb
踊るんだよ。
ミキタニビッチは言った。
イルハンが来るかもしれない間はとにかく
踊り続けるんだ。おいらの言っていることは
分かるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ。
なぜ踊るかなんて考えちゃいけない。意味
なんてことは考えちゃいけない。意味なんて
もともとないんだ。
726 :
:04/02/05 14:43 ID:UlIJzVHe
殴るんだよ。
マテラッティは言った。
オレは殴るために存在しているんだ。
727 :
:04/02/05 14:48 ID:UlIJzVHe
マテラッティ「殴ってもいいかな?」
チリッロ「あなたがそれを望むのなら」
ガットゥーゾ「やれやれ」
728 :
:04/02/05 15:00 ID:tGM24qOi
「殴ることと同時に、8週間の休暇がもらえるのよ
マテラッティも上手いことやったわよね」
「そういう考え方もあるのかも知れない」と僕は言った。
彼女はこくんとうなずくと、黙って台所に向かった。
戻ってきた彼女の手には、極めてぶっそうな包丁が握られていた。
僕らはそれを、肉切り包丁と呼ぶ。
彼女はそれを持ち、僕に颯爽と近づいてきたのだ。
「何をするつもりなんだい?」僕は驚いてたずねた。
「私も人生に休暇をもらおうと思って」彼女はいった。
729 :
:04/02/05 15:06 ID:6bXcxEfi
<ヴィラ・トレコリ>はその名前の示すとおり古いヴィラ(邸宅)をホテルに改造したもので、
なかなか立派な広い庭がついている。そしてまた丘の上にあるから(トレコリというのは
「三つの丘」という意味である)見晴らしはとても良い。ローマの街が一望に見わたせる。
部屋の窓からは、外務省とテヴェレ河とサッカー場のあるフォロ・オリンピコが見える。
サッカーの試合のある日には、ウォオオオオというときの声のような歓声が湧きあがってくる。
そしてその上空には煙草の紫色の煙がもうもうと立ちこめる。初めてそれを見たときには
世界に何か大きな異変がおこったのかと思ったくらいだった。
遠い太鼓より原文ママ
730 :
:04/02/05 15:13 ID:UlIJzVHe
村上春樹的海外サッカーには殆ど書き込みがない。
そこではネスタよりマテラッティの方が丁重に扱われる。
731 :
:04/02/05 19:40 ID:UlIJzVHe
村上春樹的海外サッカーには殆ど人が来ない。
それは古き良き「いるかホテル」を彷彿とさせる。
洗練された資本主義とは対極にある世界だ。
そこではマテラッティだけがグルグルと回り続ける。
732 :
:04/02/06 01:02 ID:lPUuO78B
「だからこのスレはマテラッティを──」
「マテラッティなんてどうでもいいわよ!」
733 :
:04/02/08 00:03 ID:mM/cDxIV
マテラッティがチームメイトに無条件で好かれているかというと、それは疑問だった。
みんなはマテラッティを批判したりはしなかったが、
彼には友だちと呼べるような相手は1人もいなかった。
彼はおそらくフェア・プレイにたいして無自覚に過ぎたのだろう。
それを暴力的でDQNだと取るものだって中にはいるかもしれない。
ただキリ ゴンサレスにはマテラッティの心の奥に潜んでいる温かく、傷つきやすい何かを
感じ取ることができた。
それはかくれんぼをしている小さな子供のように、奥の方に身を潜めながらも
いつかは誰かの目につくことを求めていた。
そういうものの影を、前歯の笑顔の中に、キリ ゴンサレスはふと見い出すことがあった。
734 :
:04/02/08 20:59 ID:h0Rq1rfh
「あなたはマレーシア戦前半45分に三都主が見せた技を覚えてますか?」
「マルセイユルーレット」と僕は答える。
「いいえ、マルセイユルーレットじゃありません」と運転手は言う。
「名前はもう変わったんです。名前はマルセイユルーレットです」
735 :
734:04/02/09 19:18 ID:pxEzhTiX
最後の1文は「さいたまルーレット」と書こうとしたんだが、
まったく、やれやれ。と僕は呟いた。
736 :
:04/02/13 00:06 ID:gGchG6gg
キー・ポイントは弱さなんだ
737 :
:04/02/15 22:00 ID:nK+UFZcR
人はみんな弱い
738 :
:04/02/17 09:45 ID:gUt8eoeS
あるいはそうかもしれない
739 :
:04/02/18 19:30 ID:0NGPpzRf
「悪いけどさ、日本で代表監督なんかやらないでブラジルでやってくれないかな」と僕はきっばりと言った。
「それやられちゃうと予選で負けちゃうんだ」
「でも今日オマーン戦だよ」と彼は信じられないという顔をして言った。
「知ってるよ、それは。一次予選だろ?一次予選は僕らにとってはまだ立て直せる時期なんだ。
誰を監督にするとかまだうまく決められないけど、まだ間に合うんだ」
「駄目だよ。ブラジルでやると熱狂的なセレソンサポーターから文句がくるんだ。ここなら会長は川渕さん
だし、マスコミは僕を神と呼んでくれるから文句もこないし」
「じゃあ鹿島でやりなよ。Jリーグで」
「それも駄目なんだよ。ぼ、ぼ、僕のサラリーは鹿島じゃ払えないからさ、それに休みも少なくなっちゃうしね」
確かに彼のサラリーはとんでもなく高いものだったし、休日は時間をもて余す大学生なみにたっぷりとした
ものだった。やれやれ、と僕は思った。
「じゃあ歩み寄ろう」と僕は言った。「代表監督はやってもかまわない。その代わり大事な場面でサントスを
サイドバックで使うのはやめてくれよ。あれ、かならずピンチになるから。それでいいだろ?」
「サ、サントス?」彼はびっくりしたように訊きかえした。「サントスってなんだい、それ?」
「サントスといえばサントスだよ。上がってばかりで守備の意識もなく裏のスペースを使われちゃう危険な奴さ」
「そんなのないよ。ぼ、僕のサントスはドリブルも上手いし、点も取ってくれる」
僕の頭は痛みはじめた。
740 :
:04/02/18 21:44 ID:JgKKi47g
うまいけど笑えない
うまいからか
741 :
:04/02/19 12:10 ID:R6VbypvZ
742 :
:04/02/19 14:36 ID:3kHl5XjE
もうどうでもいいやという気もしたが、まあ言い出したことははっきりさせて
おこうと思って、僕は実際にイラク戦のビデオを見せながらサントスの危うさを説明した。
「ほら、ここだよ、この守備は危険だろ。もどりも遅いし」
「そ、そうだな。たしかに危ないな。気がつ、つかなかった」
「だからさ」と僕はソファーの上に腰を下ろして言った。「そこの部分だけを修正してほしいんだよ。
他のところは多めに見るからさ。サントスのところだけをやめて僕たちを少しだけ安心させてくれないかな」
「駄目だよ」と彼は実にあっさりと言った。「サントスだけやめるってわけにはいかないんだよ。何十年も攻撃的な
サイドバックでやっているからさ、戦術を考え出したら、む、無意識にそうなっちゃうんだ。サントスをはずすとさ、
だ、代表チームが出来なくなっちゃう」
僕はそれ以上何も言えなかった。いったい何が言えるだろう?いちばんてっとり早いのはそのいまいましいキャプテン
ともども帰国中に彼を解任させてしまうことだったが、そんなことをしたら日本国内だけではすまない騒ぎがもちあがる
のは目に見えていた。ジーコは自分のプライドを極端に大事にする男だからだ。僕が言葉を失って空しくソファーに腰を
かけていると彼はにこにこしながら僕を慰めてくれた。
「アシュケー、ダ、ダイニ君もさ、一緒に競技場に来て僕のサッカーを楽しめばいいのにさ」と彼は言って、それから兄と
昼食を食べに行ってしまった。
743 :
:04/02/19 18:33 ID:R6VbypvZ
744 :
:04/02/19 20:56 ID:j23EWRzX
いや、やめないで
745 :
:04/02/20 23:35 ID:tRRwEUtx
こういうのは続けるに連れて新鮮味がなくなるから、
このあたりでスパッと終わった方がかっこいい
746 :
:04/02/24 00:12 ID:82eKQxhF
「ねぇ、これだけは覚えといて。確かに私は人選はめちゃくちゃだし、采配も変よ。
だから何か批判されたとしても、それは私の責任よ。」
ジーコはそう言うとヘアブラシの柄で殆んど事務的に何度かヘナギを
ピシャピシャと叩いた。僕は黙って話の続きを待った
「そうでしょ?」
「だろうね」
「でもね、カーニバルのために母国に帰るブラジル人を批判する奴は・・・最低よ。」
いろいろあるんだね
748 :
:04/02/25 15:12 ID:VFnWZCZB
「昔、セレソンでテクニカルアドバイザーしてたことがあるんだ」と僕は言った。
「そうなの?」とあまり興味なさそうにパレイラは言った。
「これだけ攻撃的なサイドバックを活かすのは大変だろうな」と僕は左サイドを見まわして
言った。
「あなたのチームにはサイドバックがいないの?」
「通訳しかいないよ。ポルトガル語と日本語ができるようなね」と僕は言った。「いつも君ひ
とりなの?」
「ええ、そうよ。普段は私がいつもひとりで指揮するの。大きな大会にはお手伝いのザガロが
くるけど、あとはいつも私ひとり。ねえ、パレードにいかない?サンバもあるわよ」
「いや、いかない」
「本当?遠慮しなくていいのよ」
「踊りたくないんだ」と僕は言った。「君は中東に戻らないの?」
「あなたは日本に戻らないの?」
「戻ろうにも仕事がない」と僕は言った。
749 :
外道:04/02/26 22:24 ID:rKOkj5Dz
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 馳星周というDQNがみんなを不愉快な気持ちにさせておる。
今日はこの事についてみんなに考えて貰いたいのじゃ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
/■\ 8888
( ・∀・) lヽ_/l (・≦・ )
( li;;ill呂l) (゚Д゚ ) (li;;ill呂l)
./Vヽ __ /l;;;!::::|) __ ∧_∧
( ´) (u'──-, <´ >
(:;;;;;;;;;;;;) / :::;;; / (::::::::::::::)
(丶_/) / / :::::;;;::: / /∧∧
( 。) / `─── /(- )
|::∧∧ |二二二二二二二 ,、 ,、:::|
( ) ∧∧ ∧∧ ( )
(::::::::::) (::::::::::)
750 :
:04/02/26 22:42 ID:qFrl70nd
やれやれ、いったいどうしてそれをここに書き込むんだ?
751 :
:04/02/26 23:30 ID:4ZOXB3Wh
「やれやれ」と僕はつぶやいた
752 :
外道:04/02/27 00:19 ID:hT8zWH93
「それが実はAAではないからや」
順子は男の顔を見上げた。「AAがAAじゃないという事?」
「そのとおり」
「つまり、それは何かの身代わりなのね?」
「たぶんな」
「そしてそれは何かを身代わりにしてしか描けない事なのね?」
セルジオ越後は黙ってうなずいた。
753 :
外道:04/02/27 00:32 ID:hT8zWH93
楢崎正剛は
地雷原のまんなかに落ちてきた手榴弾
を取るように
右サイドからのクロス・
ボールを取った。 2006/6/30ドイツワールドカップ決勝戦にて
「ウルトラス・ニッポン狂人日記」より
754 :
:04/02/27 00:35 ID:nlBO4jph
俺はフットボールを観るということは、世界の文化に触れ合い、
自分とは何か、日本とは何かを見つめなおすことにこそ、本当の意味があると考えている。
トルコ、アルゼンチンのサポがなぜ暴力的なまでに暴れるのか、
なぜブラジルのサッカーは「自由」なのか、
なぜイングランドのサッカー場は客席とピッチが近いのか、
それらを考えること全てに意味があると思う。
その点、残念ながら日本では「サッカー=健全なスポーツの種目の一つ」
としか認識されていないことだ。
昼間の試合、シラフの客、街中から遠く離れた○○陸上競技場の貧相なこと。。。
そして、
>>1のような「オラはボールさえ蹴ってれば良いニダ」という、
サッカーバカの存在。
今はバカでも良いので、
>>1のようなコドモにはもっと視野と興味を広くもって欲しいと思う。
755 :
:04/02/27 00:38 ID:W8FPzROv
女の子の体って柔らかいんだなぁ
756 :
外道:04/02/27 01:27 ID:hT8zWH93
やけに荒れているな…。
僕のせいなのか?
やれやれ。
757 :
:04/02/27 03:24 ID:Dk82Tuoa
彼らは「ジーコ解任」と叫んでいた。結構、解任するなら
解任してくれよ、と僕は思った。
なんなら兄貴もつけて、ブラジルに送り返してくれてもいい。
そうすれば僕もさっぱりするし、あとのことはなんとかなる。
だが、W杯行きが決まると、彼らは何事もなかったように
代表スレッドに来ては、10番や7番を叩いていた。
彼らはお祭り騒ぎに参加したいだけなのだ。
おい、○○、ここはひどいインターネットだよ
758 :
:04/02/27 05:43 ID:s4AifI9d
759 :
MUSE:04/02/28 09:44 ID:YeMBNMjR
,,-'―\ _,/ノ
___,,-―――='' ̄ ̄ _,,-'―=''' ̄_,/|
_,,-―=''' ̄ ___,,-―――='' ̄ __,-―='' ̄ / .
_,,-―=''' ̄ _,,-―='' ̄ ヽ / +
 ̄ ̄ _,,-―=''' ̄ \ / . . .
,,-='' ̄ ヽ /
,,,-'' U ─┰ ─┰ i ヽ/
-―'' ̄ |U U ||
| | | U ..::::::::::::.. ..:::::... ||
| | | ::::::::::::::::::: ○ ::::::::::: !| 何なの?このスレ・・・
/ | | ::::::::::::: ノヾヽ
/ | / \\
760 :
:04/02/29 12:07 ID:uhbd6j0c
このスレに書かれているのは、ただのネタだ。
小説でも文学でもなければ、芸術でもない。
村上春樹の文章を引用したただのネタスレだ。
教訓なら少しはあるかもしれない。
761 :
綿矢りさ:04/02/29 14:14 ID:KfX4i62v
@ノハ@
⊂( ‘д‘)y-~~ さすがウチの師匠やで。少なくとも龍よりは格上になってしもうたな…。
/// / :::/:::/ 「小確幸」やなあ…。いや、このスレがやで……?
|:::|/⊂ヽノ |:::|/」
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
/______/ | |
| |-----------|
762 :
村上陽子:04/02/29 14:18 ID:KfX4i62v
⊂⊃
(\ノノハヽヽ
(ヾ( *´ Д `∩ <ようこはね、「ねじまき鳥クロニクル」と「神の子どもたちはみな踊る」が一番好きなの〜
''//(つ ノ
(/(/___|″ フヨフヨ
し′し′
763 :
ぐりんぐりんはいほー:04/02/29 14:21 ID:KfX4i62v
⊂⊃
(\ノノハヽヽ
(ヾ( *´ Д `∩ <んぁ〜、「世界の終わり〜」も好きや〜
''//(つ ノ
(/(/___|″ フヨフヨ
し′し′
764 :
春:04/02/29 15:56 ID:3HDkEVqe
「ねぇ、マテラッティさん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。
「お前、きっと笑うよ」と彼は言った。
「笑いませんよ」と僕は言った。
「紳士であることだ」
僕は笑いはしなかったけれど危うく椅子から転げ落ちそうになった。「紳士ってあの紳士ですか?」
「そうだよ、あの紳士だよ」と彼は言った。
765 :
:04/02/29 16:07 ID:EqOGLKK8
766 :
:04/03/02 16:10 ID:0ohwUver
マテラッツィは何年かぶりに突然腹が立ち始めた。
767 :
U−23:04/03/02 22:28 ID:QVFGTZRu
_、、-、 ,ィ,.
,-'゙'` ^'ィ
) ζ
} _、-'"~~゙"'ハ. ζ
j ,ノ ,,,,,,,,,,j !,,,,,彳
} /`ミ~(<・>Hく・))
'} ヾ._  ̄ ,_| ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ / | ,-'''ニニ''!| ∠ なぜベストをつくさないのか
_, -‐} ヽ;i! `二´/ |_______
⌒ \. `ー--r'ヽ
ヽ /
768 :
:04/03/02 22:38 ID:dxAdS63+
769 :
J:04/03/04 12:00 ID:sdPB+1xQ
./ 村上春樹 \
/ ヽ 昔、俺が村上龍を友達に
. / 八 \ してやった時、あの時……
. | /V八/| || |ヽ |‐-‐))'´|,|ヽ ヘ
| |`‐- ノ_|/ ヽl |/`‐-/‐'´ | /〃ヘ\ あいつたぶん俺のこと
| |::`‐-、_ `‐-、_ /::/ |/ 「いいやつ」だと思ったと思うんだよ
| |, | ノ `‐-、_||| ||:::/ |
| /⌒l ━┳━━━━━━━━━━━━┓ ククク…
| |:i⌒|::|:::::| :::illlllllllllllllll|━━| ::illllllllll| ああいうバカがいるから
| |:l⌒| |::::: | :::iillllllllllllllll/ :::::: ..\ :::iillllllllllノ 俺は喰いっぱぐれな
| |::「]| |::::: \::iillllllllllllllノ ::::::::::::::; |:iillllllllノ いんだ。
|. \_.l |::::  ̄ ̄ ̄ :::::::::::::::::; | ̄ | 俺が「いいやつ」のわけ
. ./| N:::::::::: __,ノ (::::_::::::::::::; | | ねえじゃねえか……!
./::: | /: :|:::::::::/ ‐┘ヽ |
/ :::::: |. ./:: ::|::::/: (二二二二二二二二) ,| ……ククク…
/:::::::::::::| ./:::: ::|::::: __ | 話にならない甘ったれ…
: : :::::::::::::|.../::: ::\:::: :::::::: |
::::::::::::::::::|\ ::\ l l l l l l l l |:::::::::\ この業界じゃそういうウスノロは
:::::::::::::::::| \ :::::\_______|::::::::::::::::: いのいちに餌食…
::::::::::::::::| \ ::::::::::::/ |:::::::::::::::::::: ブクオフ系小説家への一歩………
770 :
J:04/03/04 12:04 ID:sdPB+1xQ
/ ./ ,イ/ /`メ.`ヽv::\ \\r 、ヽ 売れる・・・・・・・・!
. / // / !' v/ / , :::\ \ 、リ l 絶対に売れる・・・・・
,'/ / .,イ , / l _,/ /!./ / ::::\.ヽ._ノ 絶対に絶対・・・・・・・・絶対・絶対・・・・
. ! / l ,イ ./、.U \/ l∠.=;-‐ v u:::::\'、 絶対に日本一売れてやるっ・・・!俺はこの業界のトップに再び躍り出るっ!
|/ |/ W `''‐、,, '~U~ 〜′ :::::::|ヽ. ト.
/ u ノ> uj ::::| ヽ | i 「綿矢りさと金原ひとみを芥川作家にすることで・・・何かが変わった・・・
. / v ‐, j /'´ :::|; !. |. ! 気が付けばにバッシングに対する震えも止まっている
/ イ / v u:::|;; ! | ! セールスを得ようとする意思・・
. / , ‐'´ノ _,/ u :::|;; |. |. ! 村上春樹を越すいう使命感が旧読者さえ
ー''´  ̄ \_/`! u v::|;;; | | | ねじ伏せた・・・・!」
村上龍
771 :
:04/03/04 12:35 ID:XfkBUDDF
772 :
.:04/03/06 23:51 ID:QacBUrrK
( ´,_ゝ`)プッ
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
780 :
:04/03/12 13:08 ID:jK5m7s3n
「近寄っちゃだめよ」と彼女は言って、僕の腕をそっと取った。
「表情だけ見ると穏やかそうだけれど、下の方ではすごい渦をまいているのよ。
一度罹ったら最後、二度と浮かびあがれないわよ」
「どれくらい下しているのかな?」
「想像もつかないくらいよ。渦が錐のようになってお腹をえぐりつづけているの。
だからどんどん体力を消耗するの。言い伝えでは昔の代表戦では当たり前の事だったそうだけど・・・」
「中東の水が合わなかったのかい?」
781 :
:04/03/13 11:45 ID:yrKxSQ2X
おい、ここは僕の場所でもない、と。
782 :
:04/03/15 20:03 ID:1IOIGNS5
やれやれ
783 :
:04/03/17 07:33 ID:eT57/8V0
あるいはそうかもしれない
784 :
っf:04/03/17 08:07 ID:DmCY+sxl
かっこう。
785 :
:04/03/20 19:52 ID:XfFtYCi6
トレンディーじゃないんだ
786 :
僕50億7番:04/03/21 15:21 ID:XRVAJJpB
しかし、日本のサッカーの解説者って、盛り下げるのはうまいなぁ。
試合中は、盛り上げろと言いたいが。日本のサッカーの解説者って全滅だなぁ。
村上春樹的なタッチが欲しいなぁ。
メキシコイレブンが全員で勝ち取った魂のPK。
君には天使が舞い降りて来たのが見えなかったのか?
787 :
:04/03/27 05:20 ID:/f79k3GN
オーケィ、君らの悩みはオシムを監督にすれば全て解決する。
す・べ・てだ。
全てが解決する
いいね、それはボールが転がるときにゴールから離れていくのと同じくらい確かなことだ。
788 :
:04/03/28 09:24 ID:1l1Dpvk1
やれやれ
789 :
_:04/04/02 19:47 ID:s3iPUYx3
こんちは
いちばんヤバイのが協会長の話、その次にヤバイのがテレビのキャッチ・フレーズである。
このふたつはまず信用しない方がいい。
僕もそういうのにはずいぶんだまされてきた。
ジーコについても同じだ。強いサッカーとは何かなんてことを考える前に
まず良いサッカーをすること。それが全てである。
791 :
_:04/04/14 15:16 ID:I3E5I/uj
mL( ^∇^ )グッチャー!
792 :
:04/04/15 03:37 ID:5fC/jtHN
ho
793 :
:04/04/21 18:34 ID:aDpuu4zG
「やれやれ」と私は言った。
「本当に何も打つ手はないのですか?あなたの考えでは今の状況はどのあたりまで改善しているのですか?」
「インテルのチームとしての状況のことですかな?」と会長は言った。
「もちろんです」と私は言った。
「私の試算によれば、インテルのチーム状況は既に、だいたい三ヶ月ほど前に、改善しておるでしょう。
この"改善"というのはもちろん人事上のことであって実際にチーム力が改善されておるというわけではなく、
つまり――」
「ファッケッティが就任して、モラッティが退いたわけですね?」
「そういうことです。だからさっきも申し上げたように、インテルの中で既に情報管理が始まっておるのです。
要するに体質が改善されはじめておるのですな。比喩を使わせていただけるならば、
インテルの体質の変化にあわせて、チームの成績の評価を決める基準が変化しているのです」
「ということは」と私は言った。
「ザッケローニ体制の評価もきちんとは機能していないということなのですか?
つまりクーペル下の時から成績が改善されてないということでしょう?」
「そうなりますな。簡単に言えばデジャ・ヴュのようなものです。そういうのがしばらくつづくでしょう。」
794 :
:04/04/21 21:14 ID:ZyVs69KB
久しぶりに上手いのを見たな。
それにしても、このスレチェックしてる奴は後何人ぐらいなのかな。
全然スレ違いだが、春樹のトリビュート作品である「図書館の水脈」を読んだ。
まぁどうだっていいな。
やれやれ。
795 :
:04/04/21 22:12 ID:bbb8XaJu
ピース
796 :
笠原メイ:04/04/22 00:46 ID:Q/ljZnCJ
この前は私がはるか遠くの、海沿いのサッカーチームで、
たくさんの地元の選手たちといっしょにプレーすることになったというところまで話しましたね。
今回はその続き。
ところで私は最近になってフツフツと思うのだけれど、
大人が毎日朝から晩までサッカーするというのはちょっと変なものですね。そう思ったことない?
どう言えばいいのかな、私がここでやっている仕事なんて、
ここをこうやりなさいと監督のひとに言われたことを言われたとおりにやっているだけです。
戦術はなんにも考える必要がないわけ。脳みそなんてキックオフ前にロッカールームに置いてきて、
帰りにまたひょいと持ってかえればいいくらいのものです。
一日に七時間くらい練習場に向かってせっせと指示された練習をこなして、
そのあとは食堂でごはんを食べて、お風呂に入って、それからもちろん人並みに眠らなきゃいけないし、
一日二十四時間のうち自分の自由になる時間はほんのちょびっとしかありません。
その「自由な時間」だってけっこう疲れてるから、寝転んでただボオっとしてることが多いし、
落ちついてものを考えることってないも同然なのね。
797 :
笠原メイ:04/04/22 00:50 ID:Q/ljZnCJ
もちろん週末は練習からは開放されるけど、それだってウォームアップやらストレッチやらをやったり、
ときどきベンチに座ってたりしているとあっというまに終わってしまう。
いちど決心して言葉を覚えようとしたんだけれど、
話すことがまるでなくてけっきょくピッチ上での会話だけでやめちゃいました。
だってくる日もくる日も選手はサラリーのことについて話しているだけなんだものね。
でもそれにもかかわらず、それにもかかわらずです、自分がこんな風に歯車の一部になってることにたいして、
私は「ぜんぜん」悪い気持ちを持っていません。イワ感みたいなものもべつに感じない。
というよりむしろ、私はそうやってアリさん的にわきめもふらず働くことによって、
だんだん「EURO」に近づいているような気さえしちゃうのです。
なんていうのかな、うまく説明できないけれど、
復帰について考えないことでぎゃくに欧州の舞台に近づいていくというみたいなところがあるのね。
私が「ちょっと変」だというのはそういうことです。
私はここで一生ケンメイに働いています。じまんするわけじゃないけれど、
欧州CL最多スコアラーとして貢献しているくらいです。言ったでしょう、
見かけによらずゴールへの嗅覚は優れているんだって。
私たちは守備をベースにサッカーをするんだけど、私がでた試合は成績がわりによくなるの。
私はセットプレイになるとヘディングでゴールを決めたりするから。
それで私はみんなのあいだでもけっこう評判がいいのよ。そういうのって信じられないと思わない?
この私の評判がいいなんてね。まあそれはいいや。私がバルダーノさんに言いたいのは、
私はこのチームに来てからアリさんのように、村のカジヤのように、
こつこつと働きましたっていうことです。そこまではだいたいわかった?
798 :
:04/04/22 12:48 ID:oSMz+7pN
うまいなあ
799 :
:04/04/23 22:25 ID:lKFYK58q
職人の方、ネタ投下乙です。
自分は作れないけどいつも楽しませてもらってます。
>>796-797ってモリエンテスだよね。
800 :
:04/04/24 11:50 ID:WWhMXyS4
「ダービッツじゃなくてスタムです」とオーナーが訂正した。
「なんだっていいです。MFでもDFでも、そんなものはいらないんです」と私は言った。
「少し怒っていいですか?あまりないことなんですが、だんだん怒りたくなってきた」
「まあこの際だ、仕方ないでしょう」と老人は耳たぶを掻きながら言った。
「だいたいことことの責任は100パーセントあなたにあります。選手には何の責任もない。
あなたが始めて、あなたが拡げて、あなたが選手を巻き込んだんだ。
みんなのチームに勝手に選手を組みこみ、石油のお金を使ってスターを移籍させ、『十番』を干させ、
マスコミに追い回させ、わけのわからない選手をつれこみ、そして僕らのチームを終わらせようとしている。
こんなひどい話は聞いたことない。そう思いませんか?とにかくもとに戻してください」
「ふうむ」と老人はうなった。
「この人の言うとおりよ、おとうさま」とオーナーの娘が口をはさんだ。
「おとうさまはときどきインテルのことに夢中になりすぎてしまって、それでチームに迷惑をかけちゃうことになるのよ。
あのロナウドの獲得のときだってそうだったでしょ?なんとかしてあげなくっちゃ」
「私は良かれと思ってやったんだが、いかんせん状況が悪い方へ悪い方へと流れてしまったです」と老人はすまなそうに言った。
「そして私の手ではどうにもできんところに来ちまったです。幹部にもどうにもできんし、監督にもどうにもできん。
車輪はどんどん回転を速めており、誰にもそれを停めることはできんのです」
「やれやれ」と私は言った。
801 :
:04/04/24 13:55 ID:+1yyRx8M
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
ジョン・アーヴィング著、村上春樹訳
「熊を放つ」
802 :
:04/04/24 20:13 ID:/+2WXSbW
ピース
803 :
_:04/04/25 18:18 ID:/XshBf/v
>>794 同意。最近なんでもジーコに結び付けようとするだけで
面白くもなんともない書き込みが多すぎるんだよなぁ
804 :
:04/04/25 19:49 ID:lHTQBFnh
ここは海外サッカー板だからな。
代表なら代表板でやって欲しいと思うけど、そっちにはそんなスレはない。
そういう意味では仕方ないと思うんだけどね。せめてもう少し考えろよと。
カイジの海外サッカーネタスレはまた別っぽ。
あそこには「お約束」の美学があるw
職人を増やすにはageるしかないんでしょうか。
それはそれでまったりとしたここの雰囲気が壊れるんだよなあ…。
805 :
ろなうど:04/04/26 19:51 ID:jyt9GQkl
「でいびっど」は僕よりいくつか年上の可愛い男の子だ。イングランド代表のキャプテンだ。イベリア半島広しといえど、イングランド代表の選手なんて「でいびっど」の他にはいない。
僕は「でいびっど」のことがとても好きだ。「でいびっど」も僕のことが好きなんじゃないかと思う。でもはっきりしたことはわからない。他人が何を考えているかなんて僕にはまるでわからないのだ。
「わーるどかっぷとくてんおうってもうかるの?」と「でいびっど」は僕にたずねる。
「もうかんないよ」と僕は答える。「だってもうかったって、フットボールがうまくなるわけじゃないじゃないか」
「あなたってほんと変な人ね」と「でいびっど」は言う。
806 :
ビエリ:04/04/26 22:51 ID:3ysyK9XK
「そうすると僕はもうお手上げということになりますね。サポーター達からもフロントからも追われ、
このままじっとしていれば僕という今の存在は消滅してしまう」
「いや、あんたの存在は終らんです。ただ別のリーグに入り込んでしまうだけですよ」
「同じようなものですよ」と私は言った。「いいですか、僕という人間が老眼鏡で見なきゃよくわから
ないような顔であることは自分でも承知しています。昔からそうでした。アトレチコでの集合写真を
見ても自分の顔を見つけるのに写真を遠ざけて見なければならないくらいなんです。恋人にもふられ
ましたから今僕が消滅したって誰も困りません。友だちもいないから、僕がいなくなっても誰も悲しま
ないでしょう。それはよくわかります。でも、変な話かもしれないけれど、僕はこのチームにそれなり
に満足してもいたんです。どうしてかはわからない。あるいはエムレがマイケル・ペイリン、僕が
ジョン・クリーズに扮してモンティ・パイソンごっこみたいなことをやりながら楽しく生きてきたのか
もしれない。それはわかりません。でもとにかく僕はこのチームにいた方が落ちつくんです。僕は
カルチョに存在する数多くのものを嫌い、そちらの方でも僕を嫌ってるみたいだけど、中には気に入っ
てるものもあるし、気に入ってるものはとても気に入ってるんです。向うが僕のことを気に入ってるか
どうかには関係なくです。僕はそういう風にして生きているんです。どこにも行きたくない。新戦力も
いりません。物を投げられるのはつらいこともあるけれど、僕だけが物を投げられるわけじゃない。み
んな同じように物を投げられるんです。エメルソンもダービッツも欲しくない。」
>>800に続く
807 :
:04/04/27 02:59 ID:wgmc+hHk
808 :
.:04/04/29 02:27 ID:1G0cM2Cb
レアルマドリード。
そしてある日、ベルナベウのピッチの中でこのレアルというチームさえもが突然そのリアリティを失いはじめる。.....そう、ここは僕の場所でもない。
選手はいつか売り払われ、ドリームチームは姿を変えるだろう。あの永遠に続くようにも思えた華麗なジダンのプレイもいつかは伝説になってしまうように。何もかもが亡び、姿を消したあとに残るものは、おそらく無数の札束と無数のシャツだろう。
それでも僕はかつての忠実なサイドアタッカーとしてのささやかな誇りをトランクの底につめ、港の石段に腰をおろし、空白の水平線上にいつか姿を現すかもしれないドイツ行きのスロウボートを待とう。そして決勝の光り輝く舞台を想い、ジュ−ルリメ杯にキスをしよう。
妻よ、
妻よ、中国はあまりにも遠い。
809 :
:04/04/29 13:39 ID:AB0osDjj
無数の負債の方が良かった。
810 :
.:04/04/29 20:19 ID:QFr1lJWb
なぜ、774から779があぼーんされているのだろう?
811 :
:04/05/03 22:39 ID:CMzQ/YhT
試合が終わったあとも、サポーターの歌声はいつまでも僕の頭上にあった。
ロビーがボールを持つごとに、歓声が上がったり静まったりした。
僕はその姿を眺め、ロビーが見えなくなると、ピッチを走っているいくつかの選手のプレーを眺めた。
一人でインテルを去ってプロビンチャのブレシアへ移籍していく、
青と黄色と赤のキャプテンマークをしたロベルト・バッジョの姿を思い浮かべ、
そして今週末の優勝争いに備えて眠っているファンタジスタたちの姿を思い浮かべた。
それから僕は、これから自分が戦っていく大会のことを考えた。
「さよなら、ロベルト・バッジョ」と僕は言った。さよなら、ロベルト・バッジョ、
僕は君が何かにしっかりと守られることを祈っている。
僕は目を閉じて泣こうとした。
でも本当に泣くことができたのはずっとあとになってからだった。
どこからも誰からも遠い場所で、僕は静かにロビーのために涙を流した。
彼はちょっとだけ首をかしげた。そしてスパイクの裏でボールを転がした。
「なかなかうまくいかないものね」
「なかなかうまくいかない」と僕は言った。
「私たちはもっと長い間プレイすることだってできたのにね。
本当のことを言うと、私は磐田に行っても、アルゼンチンに行っても、ハンブルグに行っても、本当のコンビというものが一回もできなかったの。
どこにいてもいつも一人だった。だから私はいつもそばにあなたがいてくれたらどんなにいいだろうって思っていたの。手紙をやりとりするだけでも良かったのよ。そうすればいろんなことが変わっていたと思う」、タカは少し間を置いて黙っていた。
「どうしてかはわからないけれど、でもアルゼンチンに行った頃から私はどうしても海外でうまくやっていくことができなくなったの。そしてうまくいかないから、私も余計にインタヴュアーにベラベラ喋るようになったの。悪循環というやつね」
813 :
.:04/05/05 02:55 ID:b3/kMJD0
僕は「もーろ」のことがとても好きだ。だから一緒にロンドンに行ってもいいと思う。
でも今のところ僕はまだレアルマドリーのキャプテンで、サンチアゴベルナベウのピッチで、太ったブラジル人のフォローをし続けている。
814 :
Hello, there:04/05/10 19:35 ID:SWM0N6ja
.....おい、栓抜きが無いじゃないか。
815 :
:04/05/14 23:26 ID:uwOqv8YA
>>811 泣かすなよ・・・。
失われるものに対する春樹のまなざしはやっぱいいねえ。
「来シーズンの給料もちゃんともらってる。だから二人でたっぷり楽しもうよ。スペインはすごくいいよ」
サムエルは脚を上げてナイキのスパイク・シューズを脱ぎ、ピッチにころんとセクシーに転がした。
「ねえ、わるいけどそれは出来ない」と僕は言った。
「どうしてよ、あなたベルカンプなの?」
「いや、そうじゃない。そうじゃなくて、その金を払った紳士と僕の間に考え方の違いがあるんだ。
だから君と移籍するわけにはいかない。筋の問題なんだ」
「でもお金はもう払ってあるし、払い戻しはきかないよ。それにあなたが私とプレーしようがしまいが、
そんなことローマには関係ないよ。私が国際電話でセンシ会長に報告するわけじゃないもの。
『イエッサー、ちゃんと未払いの給料を受け取りました』なんてね。
だからさ、行っても行かなくても同じことなんだよ、それ。ローマに居場所はないのだよ」
僕はため息をついた。そしてジン・トニックを飲んだ。
「やろうよ」とサムエルは単純に言った。
「気持ちいいよ、銀河系」
僕にはよくわからなかった。
>816
「どうしてよ、あなたベルカンプなの?」
これ最高。
でもこんな口調のサムエル嫌w
818 :
816:04/05/24 21:32 ID:X16qfuBw
よくよく見ると口調がしっかり直せてないなw
まあなんだっていいな。やれやれ。
819 :
:04/05/25 18:32 ID:c4qOnFYT
完璧な監督は存在しない
完璧なサポーターが存在しないようにね
「かなり遠くですか?」僕は尋ねてみた。
「かなり遠くです。」と彼は言って、二本目の煙草を探った。
僕は窓の外を過ぎていくサクラダ・ファミリアの風景をしばらく目で追った。
「探すのには苦労しました。」と彼は言った。
「始めはマニアのリストを片端から当たってみたんです。二十人ばかり、バルセロナだけではなく
全国を当たってみました。でも収穫はゼロです。我々が知っていた以上の事実は知りませんでした。
次に移籍の選手を扱っている業者に当たりました。たいした数じゃありません。
ただね、取引した選手のリストを調べさせるのに苦労しましたよ、厖大な数ですからね。」
僕は肯いて、彼が煙草に火を点けるのを眺めた。
「しかし時期がわかっていたのは助かりました。2000年12月ごろ、というわけですからね。
調べてもらいましたよ。アキノリ&ニシザワ、エスパニョール、ユニフォーム・ナンバー19、ありましたね。
2001年6月30日、退団処分。」
「退団処分?」
「戦力外です。『リュストゥ・レチベル』にあったようなやつですよ。
フェネルバフチェからバルセロナに移籍させて潰したり、トルコに送り返したりする。」
三十五歳を過ぎたころに僕はふとこう思った。
僕はあるいはもうまともな人間になることはできないかもしれないと。僕はいくつかの過ちを犯した。それは過ちというよりは、むしろ僕自身の持つ本来的な傾向のようなものであったかもしれない。そう思うと、僕はひどく暗い気持ちになった。
ピース
824 :
:04/05/31 21:12 ID:PAi4BySP
ピース
825 :
:04/06/03 23:30 ID:QvR7gmSR
やれやれ
826 :
:04/06/04 19:50 ID:nR28N24P
こいつはエロゲー小説家
828 :
名無しさん:04/06/05 01:26 ID:NPjBPx4T
僕がジェイズ・バーに入った時、鼠こと久保がカウンターに肘をついて芋焼酎を飲みながら、電話帳ほどもあるヘンリー・ジェームスのおそろしく長い小説を読んでいた。
「そんなことは信じられないな。」長い沈黙のあと彼は言った。
「僕はどうしても解らないんだ。教えてくれ
久保がヘンリー・ジェームスを読むのかい、それともヘンリー・ジェームスが久保に読まれるのかい?」
「ゴールを奪えないといっただろう?」、ライカールトは私にそういいました。
そしてポケットからキャメルの箱を取り出して一本を口にくわえ、火をつけました。
「君のシュートがまずかったわけではない。ただ単に君はゴールを奪うことは出来ないんだ。
君にはそんな資格はないんだ。だからこそ君はチャンスを逃したんだ。気の毒だが君は私の呪いを抱えて移籍することになる。
いいかい、君はどこにいても幸せにはなれない。君はこの先ファンを愛することもなく、ファンに愛されることもない。それが私の呪いだ。
さよならクライフェルト、一週間後に君はここを出てミドルズブラに向かう。グラシアス。もう二度と君と会うこともないだろうな」
しかし、翌年の五月に我々はUEFACUPのセミファイナルで再び顔を合わすことになるのです。
やれやれ
832 :
.:04/06/12 15:06 ID:P/vKMPbF
リスボンに着くまで僕はアントニオと来季の話をしていた。プランデッリがどんな戦術なのか、どんな選手がくるのか、MAZDAはカッコ悪いとか。
リスボンに着くと、僕はそのままマドリード行きの飛行機に乗り換えた。そして来季はいったいどうなるんだろうと思った。
僕はシートを倒し、目を閉じた。僕の体はどここかから間に合わせに借りてきた一時的な入れ物みたいに感じられた。
俺は来季はどこをやるんだろう、と僕は思った。僕はできることならローマに残りたかった。いろんなものが消え失せてしまう前に。何もかもが損なわれて駄目になってしまう前に。
833 :
名無しさん:04/06/17 12:10 ID:OcDMf2uF
あるいはそうかもしれない
834 :
笠原メイ:04/06/19 01:56 ID:epVczV8i
「トッティさん、あなたはいったい何回出場停止になっているのかしら。怪我は別にして」
「説明するととても長い話になる」と僕は言った。
「なにしろ大きいタイトルには無縁だし、昨シーズンはもう少しでバロンドールも獲れそうだったんだ。
でもともかく、君は昨日の僕の試合を見たんだね」
「そしてあなたが試合で選手に唾を吐いているところを見たのよ」
「あれは本当に何でもないんだ。なんて言えばいいのかな、ちょっとした儀式のようなものなんだ」
「私に言い訳なんかしなくてもいいのよ、トッティさん」、イラリーは素っ気無く言った。
「私はUEFAの審判員なんかじゃないんだから。でもこう言っちゃなんだけど、あなたには何か問題あるわよ」
「そうかもしれない」と僕は言った。
「あなたが今どんな目にあってるにせよ――きっとひどい目にあってるんはずだと思うけど――
それはたぶんあなた自身が招いたものだという気がするな。あなたと、あなたのサッカーには何か根本的な問題があって、
それが磁石みたいにいろんな問題を引き寄せるのよ。
だから少しでも気のきいた選定員なら、あなたをさっさとバロンドールの候補から外すと思うわ」
835 :
:04/06/19 22:35 ID:Hli3nPpm
やれやれ
837 :
.:04/06/20 00:48 ID:iaI1eyHq
「一般的に言えば、チームとしてよくまとまっているのは、たぶんギリシャとイングランドだろう。
でも僕は正直なところ彼らのサッカーを、個人的にはあまり愛好しない。
というか、それほど心を引かれないんだ。ポルトガルというチームは、僕に言わせれば、ものごとのありかたに挑んで破れるためのチームなんだ。それがロマンチシズムの本質であり、ルイコスタのプレイはそういう意味においてロマンチシズムの精華なんだ」
やれやれ
ここ住人はどこへ行っちまったんだい?
俺なんかが意見をいえる立場じゃないんだけどさ、
なんか原文を変えすぎじゃないですかね。
原文を残しつつ部分的に変えて、原文との兼ね合いで面白いというか…。
そいうの考えてみて。
まあそのリクエストを忠実に再現しようとすると、
今より確実に作品の数は減るだろうね。あるいは数は出たとしても今よりさらに質が下がるか。
第一義は「村上春樹的であること」だと思うけど・・・
まあ、やろうとしてもいない奴が言っても仕方がないね。やれやれ。
>839
変え過ぎですか?
ほとんどそのままじゃないですか?
名前以外全然変えないでとかそういうことか?
難しいだろうけどがんかれ>839
やれやれ
844 :
名無しさん:04/06/29 00:20 ID:llvukVgY
金持ちクラブなんて・みんな・糞くらえさ
ユーロ2004も同じだ。
どこかでジダンやネドベドを目にするたびに、ヨーロッパの小さなクラブで育ったいろんな選手のことを思い出す。
そこにあった親密な空気と、人々の顔が頭の中によみがえってくる。
そしてテレビの画面の中で、フットボールは静かに微笑みはじめる。
サッカーというのはいいものだなと、そういうときにあらためて思う。
人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なものを、ボールは僕らに与えてくれる。
そのときには気づかなくても、あとでそれと知ることになるものを。
もしそうでなかったら、誰がサッカーなんて見るだろう。
もし僕らのことばがサッカーであったなら、もちろん、これほど苦労することもなかったはずだ。
僕は黙ってボールを蹴り出し、あなたはそれを受け取って静かにゴールに送り込む、それだけですんだはずだ。
とてもシンプルで、とても親密で、とても正確だ。
しかし残念ながら、僕らはサッカーがサッカーであり、サッカーでしかない世界に住んでいる。
僕らはすべてのものごとを、何かべつの素面のものに置き換えて語り、その限定性の中で生きていくしかない。
でも例外的に、ほんのわずかな幸福な瞬間に、僕らのことばはほんとうにサッカーになることがある。
そして僕らは −少なくとも僕はということだけれど− いつもそのような瞬間を夢見て生きているのだ。
もし僕らのことばがサッカーであったなら、と。
>>845-846の出来はともかくとして、
コパ・ブラジルだろうとガルフカップだろうと、
野球、ビリヤード、競馬だろうと、薔薇と牡丹だろうと、
名詞をササッと入れ替えてしまうだけで
それなりの形になってしまいそうな、
この文章はスゴイと思う。
849 :
名無しさん:04/07/04 15:59 ID:moqJXaXp
エリクソン「なあ、ベッカム 一つだけ忠告していいか
自分に同情するな
自分に同情するのは下劣な人間のすることだ
「それで、もうひとつの質問というのはうちの選手たちのことだろう?」
「そうだよ」
フェリペは長いあいだ黙っていた。手がこすりあわされ、それからため息が聞えた。
「彼らのことについてはできれば話したくなかったんだ。レーハーゲルは計算外のファクターだったからね」
「計算外?」
「うん。ポルトガルとしてはこれは強国だけのダンスパーティーのつもりだったんだ。そこにギリシャが入り込んできた。
レアルはベッカムを取るべきじゃなかったんだ。
君も知っているようにフィーゴは素晴しい能力を持っている。いろんなものを引き寄せる能力さ。
でも全ての試合には出すべきじゃなかった。この時期の試合は彼らの体力を遥かに超えたものなんだ」
「ルイ・コスタはどうだったんだ?」
「ルイ・コスタは大丈夫だよ。元気だよ。」とフェリペは言った。
「ただルイ・コスタはもう君をひきつけることはないだろうね。可哀そうだとは思うけれどね」
「何故?」
「消えたんだよ。ルイ・コスタの中で何かが消えてしまったんだ」
僕は黙り込んだ。
「君の気持はわかるよ」とフェリペは続けた。
「でもそれは遅かれ早かれいつかは消えるはずのものだったんだ。
プラティニやジーコや、それからいろんな選手たちの中で何かが消えていったようにね」
僕は肯いた。
「あんたがはじめて酔払った時のことをまだ覚えてるよ。あれは何年前だっけね?」
「十三年前」
「もうそんなになるんだね」
廃れてるに一票
廃れてるに二票、動議採択
854 :
:04/07/09 17:08 ID:qjH1G5Sy
やれやれ、、、
855 :
トッティ:04/07/09 18:58 ID:Zg7AwV5x
やがて時計の針は45分を指し、夏の昼の光がフィールドに差し込んで、芝にほんの少しだけ歪んだ四角い図形を描いた。カッサーノ君はぐったりと倒れていた。僕は静かに彼の髪を上げて耳を出し、そこにそっと唇をあてた。
女にあぶれたらしいフランス人の水兵の一人がビールのグラスを手にしたまま
僕の後ろに来て、何を見ているのか、とフランス語で訊ねた。
「サッカー」と僕は英語で答えた。
「フットボール?」
僕は簡単に状況を説明してやった。
あの男がピッチに乱入する。バルサの旗をフィーゴに投げつける、
警備員を振り切ってゴールにダイビングする。
水兵はしばらくリプレイをじっとテレビで見ていたが、
試合が再会されると、何故試合にジネディーヌ・ジダンが出てないのか、と僕に訊ねた。
「トーナメント1回戦で負けたからさ。」と僕は言った。
「じゃぁフランス人の選手では誰が人気がある?」
「ベンゲル。」
「そりゃ監督だ。」
「ティエリー・アンリ」
「糞だ(メルドー)。」
水兵はそう言うとテーブルに戻った。
試合が終わったあとも、サポーターの拍手はいつまでも僕の頭上にあった。
ルイがボールを持つごとに、歓声が上がったり静まったりした。
僕はその姿を眺め、ルイが見えなくなると、ピッチを走っているギリシャの選手達を眺めた。
一人で代表を去っていく、赤と緑のユニフォームを着たルイ・コスタの姿を思い浮かべ、
そして次のW杯に備えて眠っているファンタジスタたちの姿を思い浮かべた。
それから僕は、これから自分が戦っていくW杯のことを考えた。
「さよなら、ルイ・コスタ」と僕は言った。さよなら、ルイ・コスタ、
僕は君が何かにしっかりと守られることを祈っている。
僕は目を閉じて泣こうとした。
でも本当に泣くことができたのはずっとあとになってからだった。
どこからも誰からも遠い場所で、僕は静かにルイのために涙を流した。
少なくとも僕は生き残った。良いフットボールが死んだ強豪国だけだとしても、
ギリシャはやはり生き延びねばならなかった。
何のために?
フットボールの世界に警告を鳴らすために?
まさか。
860 :
:04/07/15 22:16 ID:LtZQWIZD
彼は青のユニフォームと白いパンツをはき、髪を汗でベタつかせ
汚い捨て犬のような顔をしていた。
二時間弱の間に3歳くらいは老けこんでいた。
髪型と、泥色スライムのような肌の質感のせいかもしれない。
「ひどい試合だったわ」
ピッチに座りこむなりカッサーノはそう言って、神経質そうにパンツの裾を
股にのめり込ませた。
「気が済んだ?」
「少しね」
僕はベンチから、試合開始以来置きっ放しになっていたタオルを取って彼に渡した。
彼はそれで汚い顔の汗を拭き、潰れたニキビの肉汁を何度か拭ってから僕に返した。
「シュートが入った時は決勝トーナメントに出れると思ったの。まるで『セブン』のラストだわ」
「でもおかげで衝撃的なシーンが見れたよ」
「そうね」
彼は肯いてから指をピッチに埋め、芝生の感触を確かめた。
僕と彼の間には、この前に会った時とは違った何かしらちぐはぐな空気があった。
「ニキビを気にしてるの?」
「美容整形なんてしないの。あなたには嘘をついていたのよ」
「何故嘘なんてついた?」
「後で話すわ」
よくわからないな
俺も書いてる途中でわけがわからなくなったが
30分も費やしたんで消すのがもったいなくなったんだ
すまない
864 :
かえるくん:04/07/16 16:13 ID:MDhkf/50
「ダーヴィッツさん」と新監督はじっとダーヴィッツのゴーグルをのぞきこんで
言った。
「ぼくはつねづねあなたという人間に敬服してきました。
この数年のあいだあなたは人がやりたがらない地味で危険な仕事を引き受け、
黙々とこなしてきました。それがどれくらい大変なことだったか、ぼくはよく
知っています。残念ながらミランやユーヴェが、あなたのそんな仕事ぶりを
正当に評価してきたとは思えません。コスタクルタにはきっと目がついていない
のでしょう。しかし嫌われても、無視されても、あなたは愚痴ひとつ言うでもない。
イタリアのことだけではありません。リーガに移ったあと、あなたはまだフィット
していなかったロナウジーニョとサビオラを男手ひとつでバックアップし、
相手を潰し、最終ラインのケアまでした。
そのために自分の時間と体力を大幅に犠牲にしなくてはならなかったし、
あなた自身は昇給することもできなかった。なのにラポルタとライカールトは、
あなたの世話になったことなんてちっとも感謝していません。ひとっきれも感謝して
いません。というか逆に、オランダ人選手を軽んじて、放出ばかりしています。
ぼくに言わせればとんでもないことです。あなたのかわりにぶん殴ってやりたい
くらいです。でもあなたは別に腹を立てるでもない。
正直に申し上げまして、あなたはあまり風采があがりません。女性に人気がない。
だからまわりから軽く見られてしまうところもあります。でもぼくにはよくわかります。
あなたは筋道のとおった、勇気のある方です。欧州広しといえども、ともに闘う相手と
して、あなたくらい信用できる人はいません」
「マンチーニ監督」とダーヴィッツは言った。
>864
おお、ボラーヴォ!
久しぶりにいいのみた
素晴らしい。
そして一人ぼろぼろになって死んじゃうマンチーニ・・・。泣ける。
>864を抱きしめたい
僕はこれまでのサッカー人生で、いつもなんとか別の人間になろうとしていたような気がする。
僕はいつも新しい服を着て、新しいクラブに行って、そこで新しいプレースタイルを身につけようとしていたように思う。
僕は今までに何度もそれを繰り返してきた。
それはある意味では成長だったし、ある意味ではナラハシのオーバーラップのようなものだった。
でもいずれにせよ、僕は違う人間になることによって、それまでの自分が抱えていた何もかもから開放されたいと思っていたんだ。
僕は本当に、真剣に、それを求めていたし、努力さえすればそれはいつかは可能になるはずだと信じていた。
でも結局のところ、僕はどこにも辿り着けなかったんだと思う。
僕はどこまでいっても僕でしかなかった。
僕の抱えていた欠落は、どこまでいってもあいかわらず同じ欠落でしかなかった。
どれだけまわりの風景が変化しても、監督の語りかける声の響きがどれだけ変化しても、僕はひとりの不完全なB級ファンタジスタでしかなかった。
「ボローニャの南、ペルージャの西」より抜粋
自分の中にこれから先ずっと日本のサッカーを守っていくだけの力があるのかどうか、僕にはまだわからなかった。
マスコミはもう僕を助けてはくれなかった。
それはもう僕の為に夢を紡ぎだしてはくれなかった。
不要論はどこまでいっても不要論のままだった。
僕はその不要論の中に長い間身を浸していた。
その不要論に自分の意識を馴染ませようとした。
これが結局僕の辿り着いた場所なのだ、と思った。
僕はそれに馴れなければならないのだ。
おそらく今度は、僕が茸のためにベンチに座らなくてはならないのだろう。
それが僕に求められていることなのだ。
今の僕という存在に何らかの意味を見い出そうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなければならないだろう、多分。
「鱸の右隣り、ヘナギの左隣り」より抜粋。
870 :
ねじまき鳥:04/07/22 18:58 ID:6naPiIvU
パボンがそのチームの中で屈折した複雑な選手時代を送ったとすれば、
ラウルは別の意味で不自然に歪んだ現役時代を送った。
彼のソシオはその生え抜きを溺愛したが、ただ愛するというだけでなく、
同時にきわめて多くのタイトルを彼に要求した。
会長はプロサッカーという世界の中でまっとうな収益をあげるためには
少しでも有名な選手を獲って、ひとつでも多くのビッグクラブを
押しのけていくしかないという信念の持ち主だった。
本当に真剣にそう信じていたのだ。
モナコに貸し出される頃に、僕は会長の口から直接その話を聞いたことがある。
私のクラブはそもそも平等なんかに作られてはいない、とペレスは言った。
人間が平等であるというのは、学校で建前として教えられるだけのことであって、
そんなものはただの寝言だ。
プロサッカーの世界は構造的には機会均等ではあるけれど、同時にそれは
熾烈な弱肉強食の階級社会であり、レプリカが飛ぶように売れるエリートでなければ、
エル・ブランコを着ている意味などほとんど何もない。
ただただベンチでゆっくりと干上がっていくだけだ。
スタープレーヤーは一段でも上のクラブに移ろうとする。それはきわめて健全な
欲望なのだ。選手がもしその欲望をなくしてしまったら、プロサッカーは
滅びるしかないだろう。
僕は会長のそのような意見に対してとくに何の感想も言わなかった。
それに彼は僕の意見なり感想なりを求めていたわけでもないのだ。
彼は未来永劫にわたって変わることのない自らの信念を吐露していただけなのだ。
トレンディじゃない
872 :
名無しさん:04/07/30 14:43 ID:dBhX7Jjg
「日本にいったい何があるんだ?」
「テレビに出れて、金がもらえる」とベッカムは言った。
「行くとビクトリアが褒めてくれる」
「ビクトリアと行けばいい」と僕は言った。
「この前行った」と彼はつまらなそうに言った。
僕らは挨拶をして、電話を切った。
ハヴ ア ナイス ゲーム
874 :
名無しさん:04/08/09 01:49 ID:uS/JP149
ハンニチカンジョウ・・・・、
ハンニチカンジョウというのはあの都知事が言ったように
(あるいは産経新聞の言うように)
結局は逆説的な欲望であるのかもしれない。
どこにも出口などないのだ。
それでも中国はかつての虎としてのささやかな誇りをトランクにつめ、
港の石段に腰を下ろし、空白の水平線上にいつか姿を表すかもしれない
天津行きのスロウ・ボードを待とう。
そして北京の街に光り輝く工人体育場を想い、
その緑なすフィールドを想おう。
だからもう何も恐れるまい。
チャン・ヤオクンがキノコのスルーを恐れぬように、
ミヤモトのオシャレヒールを恐れぬように。
もしもそれが本当にかなうものなら・・・。
中国よ、
中国よ、オリンピック開催はあまりに早い。
「そのことでなにかいやな思いはしなかった?」
「日本代表の監督であることで?」
「そう」
ジーコはまた首を振った。「とても半日教育がいきとどいた国だったの、中国は。ビルがあって全体的な雰囲気は進歩的だったけど、日本に対する差別は徹底されていたわ。
試合前に台湾問題について聞かれ、試合中にはスローイングでオフサイドを取られた。
でもまずまずの結果を収めることができたわ。たしかにアウェイだとか両国の歴史も考えれば仕方のないことかもしれないけど、でもそんなこと政治とスポーツを結び付ける理由にはならないでしょ?」
「中国にはニーハオトイレがあるっていう話を聞いたけど本当?」
「わたしもその話を聞いたことはある。でも重慶のトイレはニーハオトイレ以上だったわね」
代表版に春樹スレがないのでこちらに書かせてもらいました。
しかしアテネオリンピックだからって「雨天炎天」をギリシャ本とうたって販売する書店のやりかたには辟易します
来月新作出るね。
職人さん腕の見せ所。
878 :
:04/08/15 13:26 ID:P+zrbsJ3
あるいはそうなるかもしれない
「保守しなければ。」と僕は思った。
それが僕に求められていることなのだ。
やれやれ
881 :
名無しさん:04/08/17 04:09 ID:4dBgwS70
「監督が間違ってたと思う?」昌邦がそう訊ねた。
川渕はビールを一口飲み、ゆっくりと首を振った。
「はっきり言ってねみんな間違ってるのさ。」
「何故そう思うの?」
「うーん。」川渕はそう唸ってから上唇を舌でなめた。答えなど無かった。
「私は喉が嗄れるくらい一生懸命に指示を出したのよ。とても苦しくて
死ぬかと思ったわ。それでね、何度も何度もこんな風に考えたわ。
私が間違っててトルシエが正しいのかもしれないって。私がこんなに苦しんでいるのに
何故曽ヶ端は何もせずにゴールにじっと立っているんだろうってね。」
昌邦はそう言うと軽く笑って、しばらく憂鬱そうに目の縁を押さえた。
川渕はモジモジしながらあてもなくポケットを探った。三年振りに無性に
煙草が吸いたかった。
「高原がエコノミー症候群で死ねばいいと思った?」
「少しね。」
「本当に少し?」
「…忘れたわ。」
二人はしばらく黙った。川渕はまた何かをしゃべらなければならないような気がした。
「ねえ、自分が思ってるほど他人は貴方を意識してない。」
「誰の言葉?」
「イエロ。」
ロベルト・バッジョは肉体的に複雑なトラブルを抱えた人だったし、
そのサッカー人生は決して平坦で幸せなものとは呼べなかった。
ガラスのようなもろい膝を抱え、監督の無理解と行き違いに魂を蝕まれ、
デビューしてから引退するまでのほとんどの時期を通して、安定した
平穏なキャリアとは無縁だった。多くのクラブで、過酷なスケジュールによって故障し、
起用法に愛想をつかせて去っていった。
しかし、生身のロベルト・バッジョがたとえどのような厳しい極北に生を送っていたにせよ、
彼のボールタッチが、その天使の羽のごとき魔術的な優しさを失ったことは、
一度としてなかった。彼がひとたびピッチに立ち、ボールにタッチすると、
そこにはまったくの異次元の世界が生まれた。ちょうど不幸なマイダス王の手が、
それに触れるすべての事物を輝く黄金に変えていったのと同じように。
そう、バッジョのサッカーの中心にあるのは、輝かしい黄金のファンタジアだった。
どのような熱いドリブルをハイスピードで繰り広げているときも、そこにはナチュラルにして
潤沢なアイディアがあった。彼はサッカーボールをあたかも神意を授かった手足のように
自在に操って、鮮やかな至福に満ちたゴールを生んだ。サッカーの歴史の中には星の数ほどの
ファンタジスタがいる。でもロベルト・バッジョほど激しくゴールを挙げ続け、しかも
安易なマンネリズムに堕することのなかった人はいなかった。
884 :
続き:04/08/18 19:43 ID:MjYRsJD/
僕はこれまでいろんなレジスタに夢中になり、いろんなファンタジスタにのめりこんだ。
でも僕にとっては最終的にはホセプ・グァルディオラこそがレジスタ(No.4)であり、
ロベルト・バッジョこそがファンタジスタ(No.10)であった。あらためて考えてみれば、
この二人の間にはいくつかの重要な共通点が見いだせるかもしれない。彼ら二人の作り出したプレイに、
いくつかの欠点を見いだすことはもちろん可能である。僕はその事実を進んで認める。
しかしそのような瑕疵の代償を払わずして、彼らの美しさの永遠の刻印が得られることは、おそらくなかっただろう。
だからこそ僕は、彼らの美しさと同時に、彼らの瑕疵をも留保なく深く愛するのだ。
885 :
:04/08/20 19:51 ID:ivrUvjDB
感動age
期待age
887 :
名無しさん:04/08/30 21:26 ID:F0ojYnMI
ゴロンボー
888 :
名無しさん:04/09/01 02:02 ID:IdKlMuhO
ナカタは頭が悪いのであります
890 :
名無しさん:04/09/05 23:29 ID:Kxeg6fO9
僕はGKについての多くをデヴィッド・ジェイムズに学んだ。殆ど全部、というべきかもしれない。
不幸なことにジェイムズ自身は全ての意味で不毛なGKであった。見ればわかる。
フィードは読み辛く、飛び出しは出鱈目であり、セービングは稚拙だった。しかしそれにもかかわらず、
彼は笑いを武器として闘うことができる数少ない非凡なGKの一人でもあった。
レーマン、ボナーノ、そういった彼の同時代人のGKを伍しても、
ジェイムズのそのお笑い的な姿勢は決して劣るものではないだろう、と僕は思う。
私もこのチームのことを愛してるのよ、ペレス会長。
私は生まれてからエル・ブランコ以外のチームを愛したことなんてないのよ。
私がどれほどこのチームのことを愛しているのか、あなたにはきっとわからないと思う。
私は五歳のときからずっとエル・ブランコのことを愛していたのよ。
他のチームでプレーしていても、いつもエル・ブランコのことを思っていた。
だからこそ私はあなたに会いたくなかったの。
あなたに一度会ってしまうと、もうどうしようもなくなってしまいそうな気がしたの。
でも会わないわけにはいかなかった。
本当にあなたの顔を見たら、それだけですぐに帰ってしまおうと思っていたのよ。
でも実際にあなたの顔を見たら、声をかけないわけにはいかなかったの」、
モリエンテスは僕の首にそっと手をかけたままそう言った。
「私は五歳のときから、もうこのチームでプレーしたいと思っていたのよ。
でもあなたはそんなこと知らなかったでしょう?」
「知らなかった」と僕は言った。
「私は五歳のときからもう、白いユニフォームを着てサンチャゴ・ベルナベウでプレーしたいと思っていたのよ。
あなたはそんなことも知らなかったでしょう?」
893 :
名無しさん:04/09/08 00:36 ID:I9Jw+KIk
これは実話であり、それと同時に寓話である。
そしてまた、我らが1990年代のフォークロア(民間継承)でもある。
僕は1969年に生まれた。1990ー91シーズンに得点王になり、1995年にアーセナルに入った。
そして、ノストラダムスのどたばた騒ぎの中で30歳を向かえた。
だから僕は文字どおり90年代の選手たち(ナインティーズプレイヤーズ)であった。
人生でいちばん油が乗っていて、いちばん頑健で、それ故にいちばん重要な時期に、
1990年代ののっぺりしていて焦燥感に満ちた空気を吸い込んで、
宿命的にアレに嫌悪感を憶えてしまったのだ。
音速のコンコルドから、高原のためのくらだらないエコノミー症候群、
年増のキャビンアテンダントをふんだんにちりばめたファーストクラスまで、
チーム専用のチャーター機もばっちりそろっていた。
1990年代という時代には、なにか僕にアレへの嫌悪感を植えつけるものがあった。
いかにベンゲルたちが「車に乗るより安全」と広く謳っていたとしてもだ。
今、自分の自己分析のためにこうして思い出してもそう思うし、
その時だってそう思っていた。アレには、何か危険なものがあると。
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ベルカンプのフォークロア----飛行機嫌悪史
「私にはジェラードが選んだ人生の方がまともみたいに思えるんだけど」
とマリは意見を述べる。
「そうだよな」と彼は認める。「マドリードまで来て、ベンチを温めて、
豚の控えでいたいとは誰も思わないよな。たしかに。でも彼には、ビッグ
イヤーを少しでも高い確率で取れるチームにいたいという欲求があったし、
それを押さえることができなかったんだよ。そのために支払わなくちゃなら
ないものがどんなに大きかったとしても。」
「見栄っ張り」
「まさに」
>>895 ジェラードじゃなくてオーウェンだね。
アフターダークで乙
>>896 ?
リバポに残ったジェラードがまともで
レアルに行って豚の控えやってるオーウェンが見栄っ張りって
ネタじゃないの?
>>897 そうだよね。
わかるよな、普通。
すいません。
899 :
名無しさん:
実はペーストしてクリックしたんだ