ネタ切れかな・・・
ただいま新人募集中
択一試験で燃え尽きた心を癒す一文を求む
むらむら
9月に久々の長編新作発売age
131 :
氏名黙秘:02/05/27 11:31 ID:2/EPHxXO
択一前の時間が貴重な時期にしか
伸びないスレ
伊藤塾はLECの対極としてではなく、その一部として存在している。
保全
ぼくはときどき不安になることがある。
実はまこつがこの世に何人も存在しているのではないかと。
保全
あがれ!
2chなんかに労力を費やすヴァカはこの板にはいないと思われ(ププ
きっとここの作者たちってみんな択一受かって論文やってんだろうな。
スマン、現在修習中だ。
140 :
ホワイト・アルバムさん:02/06/17 21:15 ID:TtCEhKGT
I once had a girl
Or should I say she once had me?
・・・・・・
And when I awoke
I was alone
This bird had flown
So I let a fire
Isn't it good Norwegian Wood?
142 :
氏名黙秘:02/06/20 13:58 ID:2cij7PlN
26と35はすばらしい。
土色の顔をした受験生とベテ男か(笑)。
確かにいる。
彼はなぜ土色の顔をしているのだろう?
初期の頃のほうが、面白いですね。
とりあえず、上げときます。
143 :
氏名黙秘:02/06/22 19:41 ID:HEr+0Hi/
23=26=64さん素晴らしい。どうか論文直前にも筆を進めてくださいませ。
144 :
氏名黙秘:02/07/03 21:16 ID:nos3oPTF
揚げよう
現在、中篇程度の長さになる文体模写系の小説を構想中です。
いましばらくおまちください。
146 :
氏名黙秘:02/07/13 12:53 ID:kX0EITmJ
論文を受けるというのは非常に重大なことのようにも思えるし、
逆にまるでたいしたことじゃないようにも思える。つまり自己療養行為
としての論文があり、暇つぶしとしての論文がある。
終始自己療養行為という論文もあれば、終始暇つぶしという論文もある。
はじめは自己療養行為であったものが暇つぶしで終る例もあれば、逆の場合もある。
なんというか我々の試験勉強はバブリアンの試験勉強と根本的に異っているのだ。
我々はバブリアンではない―これは僕の試験勉強にとって、ひとつの重大なテーゼである。
147 :
氏名黙秘:02/07/13 12:56 ID:kX0EITmJ
三科目目の試験で、彼らは僕にひどく答えにくい質問をしてきた。
「倉庫証券と船荷証券の異同を論ぜYO!」
僕は思考を止めて目を閉じ、時に流れるにまかせた。時は僕を流しつづけた。
僕はどれくらい黙っていただろう、試験官の小役人が一つ咳払いをした。
時計が五時を指した。周りのペンの音がゆっくりと壁の中に吸い込まれてしまうと、
沈黙がその間隙にもぐりこんだ。
「もう一年?」と鼠は言った。
「いいとも」と僕は言った。
148 :
氏名黙秘:02/07/17 06:37 ID:IvGQdJeP
あげよう
149 :
春子:02/07/23 20:08 ID:T4ZoMFuh
お台場の観覧車を見ていると、燃やしたくなったりする人いますか?
納屋を焼くように、観覧車を焼いてみたくなる人っているのかな?
>>149 おい、俺が今度の週末に乗るから、それまで待て。
151 :
氏名黙秘:02/07/28 12:15 ID:zue3DlCj
age
152 :
氏名黙秘:02/07/28 12:19 ID:a0FPL3eT
おもしろい。
153 :
氏名黙秘:02/07/28 12:27 ID:WMDGGWtj
そ
★村上春樹新作長篇新情報
新潮社「波」2002年8月号の9月刊行予定本の筆頭に、
「海辺のカフカ」(上・下)とあった。
2冊本とは大いに楽しみだ!
age
保全
論文やる日課というのは僕の場合すごく厳密に決まっているんです。朝に書く。夜は書かない。
論文を書いているとき、朝はどんなに遅くても四時には起きます。
もっと早く起きるときもよくある。三時とかね。目覚ましをかけなくても、身体が勝手にぱっと目覚めちゃうんです。
そして目覚めるともうすぐに机に向かって書き始めちゃうんです。そしてコーヒーを飲みながら、
四時間か五時間ぶっとおしで書きます。出来上がるのは4ページある解答用紙でいうと、ちょうど5通。
それより多くも書かないし、少なくも書かない。これもゲームのルールみたいなものです。ルールってけっこう大事なんだ。
それから運動をして、午後はだいたい本を読んだり、散歩をしたり、翻訳をしたりします。
短い昼寝もする。夜は何もしなくて、音楽を聴いたりビデオを見たりして、九時くらいには寝ちゃうかな。
ナイトライフなんて皆無です。
そういう作業を毎日続けていると、その反復リズムの中に自分がすっと入り込んでいくのがわかります。
入っていって、勉強をして、それから出てくる。論文解答に関して、機械的な反復を馬鹿にする人は多いけど、
そんなことないです。反復性には間違いなく呪術的なものがあります。ジャングルの奥から聞こえてくるドラムの響きみたいにね。
そこに自分を自然に同化させることが大事なんです。入りたいときに入れて、出たいときに出られるという状態に保っておく。
ただし、正しい反復を行うには、かなりフィジカルな基礎体力が必要です。
深く集中しつつ、なおかつ規則的に反復するわけだから。普通の人っていうとなんだけど、訓練してない人にはなかなか簡単にはできないんじゃないかな。もちろん世の中には生まれつきそういう自在な能力が備わっている人もいるんだろうけど。
で、毎日5通書いて、一月に150通、半年で900通。これで出来上がり。
そこから分量を減らし気味に答案構成化、結局700個くらいで落ちついたわけです。
160 :
氏名黙秘:02/08/20 03:12 ID:VnPZR3pN
やれやれ、
ラーメン屋に入って塩メンマを注文した時、なかなか玄人だと思った。
僕は考える。
マコツについて僕は考える。
彼はその風貌からは全く想像できないくらいのハードゲイだった。彼の所属
する超法律系川越サンバカーニバルというサークル内の女子部員たちはそん
なことは知らない。ただ、煙草の吸い方が格好良いだとか、指が綺麗だとか、
チンポが大きいだとか、ただそれだけだった。
僕はマコツに心酔していた。僕は自分のアナルにマコツのペニスを射れてもら
うのが一番の愉しみだった。
授業が終わって2人で円山町へ急いだ。改札を抜け、駅を出るとセンター街の
ルノアールへめがけ人力車を走らせた。僕はマコツを会う約束をしていた。
僕がそこに着いた時、マコツは待ちくたびれてまるで使用済みのコンドームみ
たいになっていた。僕は隣のお姉さんが超巨乳で我慢できなかったから、
連日の宅配コギャルでひどく疲れていたから、ウェイトレスに「牛丼、並、
紅だく、卵も」と注文した。
僕が牛丼を食べ終わる頃にようやくマコツが入ってきた。
「やればできる、お布施キボンヌ」
同時にマコツの携帯が鳴った。マコツは携帯に出るや否や、
「明日?いーとも」
と言った。
僕は呆れてカバンからシケタイを取り出した。
やれやれ
スルメ会会員です。
保全
ノーベル賞取りへ
9/12、最新作『海辺のカフカ』発売age
現在B5で14枚ほどまで来ました。でもストーリーが完結するのに
まだその数倍必要なようなです。今年中にはなんとか終わらせられるかな…
オリジナルの小説の構想がストップしてしまってるので、早く終わらせたいです。
海辺のカフカの文体模写まだ〜?
マコトは品川区で生まれた。家は東京湾のすぐ近くにあって、ときどき砂混じりの
風が窓ガラスにあたって乾いた音を立てた。父親は港区内で歯科医を開業
している。非常にハンサムな人で、とくに鼻筋は『白い恐怖』の頃のグレゴリー
ペックを髣髴とさせた。残念ながら―と本人は言う―マコトはその鼻を受け継いで
いない。彼の弟も受け継いでいない。あの美しい鼻を作り出した遺伝子は
どこに消えちゃったのだろうとマコトはときどき不思議に思う。もし遺伝の
川の川底のどこかに埋没してしまったのだとしたら、それは文化的損失と言う
べきかもしれない。それくらい立派な鼻だった。
マコトの母親は31歳の若さで亡くなった。心臓に生まれつきの構造的欠陥が
あったのだ。母親が死んだとき、マコトはまだ3歳にもなっていなかった。母親に
ついてマコトが思いだせるのはかすかな肌の匂いだけだ。母親の写真は辛うじて
数枚残されていた。結婚式での記念写真と、マコトを産んだ直後のスナップだ。
マコトは古いアルバムをひっぱり出して、何度もその写真を眺めた。外見に
限って語るならマコトの母親は、ごく控えめに表現して「印象の薄い」人だった。
小柄な女性で、平凡な髪型をして、首をひねりたくなるような服を着て
いごこちの悪い微笑みを顔に浮かべていた。そのまま後ずさりをして、背後の
壁と一体化してしまいそうに見える。マコトは彼女の顔だちを頭に焼きつけようと
努力した。そうすればいつか夢の中で母親に会うことができるかもしれない。
手を握ったり、話をしたりすることもできるかもしれない。しかしそれは
うまくいかなかった。一度覚えてもすぐに忘れてしまうような顔だちなのだ。
夢の中どころか、まっ昼間に一本道ですれちがったって気がつかないかも
しれない。
父親は死んだ母親の思い出話をほとんどしたことがない。もともとがなにごと
によらず多くを語らない人だったし、それに加えて生活のあらゆる局面において
(あたかもそれが口内感染症の一種であるかのように)情緒的表現を避ける
傾向があった。マコトの方も死んだ母親について父親に何かを尋ねたという記憶
がない。でも一度だけ、まだ幼いころ、何かのおりに「ぼくのお母さんは
いったいどんな人だったの?」と質問したことがある。彼はそのときの
会話を鮮明に記憶している。
父親はよそを向いて、しばらく考えていた。それから言った。「とても
物覚えがよくて、字のうまいひとだった」
奇妙な種類の人物描写である。ぼくは思うのだが、彼はそのとき幼い娘の
心に深く残るなにかを語るべきだったのだ。彼がそれを熱源にして、自らを
温めていくことができる滋養あふれた言葉を。この太陽系第三惑星における
彼のおそらくは根拠不確かな人生を、曲がりなりにも支えてくれる、軸と
なり柱ともなる言葉を。マコトはまっ白なノートの1ページめを広げてじっと
待っていたのだ。でも残念ながら(というべきだろう、やはり)、マコトの
ハンサムな父親はそういうことのできる人ではなかった。
マコトが6歳のときに父親は再婚し、二年後に弟が生まれた。新しい母親も
美人ではなかった。それに加えて、とくに物覚えもよくなかったし、字だって
うまいとは言えない。しかし親切で公正な人だった。自動的に彼の義理の
娘となる幼いマコトにとっては、言うまでもなくそれは幸運な出来事だった。
いや幸運というのは正確な表現ではない。彼女を選んだのはあくまで父親
だったからだ。彼は父親としてはいくぶん問題があったが、伴侶の選び方に
かけては、一貫して聡明で現実的だった。
義母はマコトをその長く入り組んだ思春期を通して、揺らぐことなく愛して
くれたし、彼が「駒場を出たら国Tを辞めて司法に集中する」と宣言
したときにも、もちろんそれなりの意見はしたが、彼の意志を基本的に
尊重してくれた。マコトが小さい頃から熱心に朝日新聞を読むことを喜び
励ましてくれたのも義母だった。
172 :
氏名黙秘:02/09/17 14:33 ID:vBgSKXPg
あえg
サンスクリット語でいうと、デジャブゥだ。
174 :
氏名黙秘:02/09/19 02:23 ID:A0fbawho
僕は、だんぜんホシノ君がいいです。
のりもいいし、いいおもいもできるし・・・
ナカタさんもすてがたいですね。
ちょっと気になったのは佐伯さんの恋人をリンチした人たち
が裁判で過失致死になっているところです。
傷害致死じゃないかなあとちょっとひっかかってしまいました。
でもこまかすぎだと自分でも思います。
それでは
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ご指摘ありがとうございました。おっしゃるとおりです。たしかに「傷害致死」が正しいのです。あとでわかって、増刷ぶんからはすでに変更されています。初版をお持ちの方はすみませんが、
「過失致死」を「傷害致死」と書き直しておいてください。物語の筋にはあまり関係ありませんが、なにとぞよろしく。ところで土橋さんというお名前ですが、ヤクルトの土橋くんは、今年あまり調子よくありませんでしたね。関係ないとは思いますが。
176 :
氏名黙秘:
「でもそいつが受かるかまだわからねえわけだ」
マコツさんはきっぱりと首を振った。「はい。まだわかりません。」
「そいつはたぶん・・いま、公開答錬を受けつつあるんだろうね?」
「はい、そういうことであると思います。ホシノさんがおっしゃるように、
まだ受けつつある途中であるようです。そしてマコツはそれが受け終わる
のを待っているのです」
「そうすれば、つまりそいつが受け終わっちまえばということだけど、い
ろんなことはみんな無事に解決して、いよいよ合格するってことなんだろ
うね」
マコツさんはもう一度きっぱりと首を振った。「いいえ、ホシノさん、そ
れはマコツにはわかりません」