中国産ブロッコリーから禁止農薬検出 厚生労働省
厚生労働省は十三日、一月に輸入された中国産野菜の残留農薬検査で、ブロッコリーから日本で禁止されている猛毒の有機リン系殺虫剤メタミドホスが一・二六ppm(基準値一・〇ppm)検出されたことを明らかにした。
このほか大葉やニラ、ケールなど六品目九件で、基準値を超す残留農薬が確認された。
ブロッコリーから検出されたメタミドホスは、国際的にも使用の禁止や制限がされている。中国国内では、メタミドホスなどによって中毒などの健康被害が起きている。
ブロッコリー以外では、青汁原料に使われるケールから殺虫剤クロルピリホスが四・三ppm(基準値一・〇ppm)と、四倍も残留していた。
ニラやパクチョイからもクロルピリホスがそれぞれ〇・〇四ppm(同〇・〇一ppm)、二・〇九ppm(同二・〇ppm)検出された。
また、大葉から殺虫剤フェンバレレートが〇・六九ppm(同〇・五ppm)、サイシンから殺虫剤ジクロルボスが〇・二三ppm(同〇・一ppm)見つかった。
厚労省は一月を「中国産野菜検査強化月間」として、全ロット検査をしていた。一月四〜三十一日までに計二千五百十五件(約三万三千トン)を調べた。
今回の結果を踏まえ、厚労省は大葉、ニラ、パクチョイの三品目について、検査で安全が確認されるまで通関させない「命令検査」に切り替えた。
残りの三品目は、引き続き全ロット検査を継続し、安全性確保に努める方針だ。
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