ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv6

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
ドラクエのキャラクターのみでバトルロワイアルをしようというリレー企画です。
本家FFDQロワとは違い小規模に進めたいと思います。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。短期完結を目指します。

 ※キャラの予約制あり。
予約をする際は捨てトリで構わないのでトリップを付け、使用するキャラを全て明記して予約してください。
予約期間3日で、予約の書き込みから72時間が経過すると予約解除として扱います。
「予約キャンセル」等、予約に関することは他の書き手さんが検索しやすいように必ず「予約」の文字を入れてください。
 もし投下作品に不安があるのなら、総合掲示板の「投下SS一時置き場」でアドバイスを受けてください。

詳しい説明は>>2以降で。
【前スレ】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv5
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1161095908/l50
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv4
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1153146134/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv3
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1149841025/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1147360483/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1145190840/

【避難所】
DQBR総合掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/game/30317/
【まとめサイト】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアルまとめサイト
ttp://dqbr.gooside.com/
【絵師スレ】
DQBRお絵かき掲示板
ttp://bbs3.oebit.jp/dqbr/bbsnote.cgi
2名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:44:41 ID:4hAqzf290
----基本ルール----
 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
 勝者のみ元の世界に帰ることができ、加えて願いを一つ何でも叶えてもらえる。
 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。

----放送について----
 スタートは朝の6時から。放送は朝6時と夜18時の1日2回、12時間ごとに行われる。
 放送は各エリアに設置された拡声器により島中に伝達される。
 放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去12時間に死んだキャラ名」
 「残りの人数」「主催者の気まぐれなお話」等となっています。

----「首輪」と禁止エリアについて----
 ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。
 首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない)
 主催者側はいつでも自由に首輪を爆発させることができる。
 この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
 24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ。  
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい。
 下手に無理やり取り去ろうとすると首輪が自動的に爆発し死ぬことになる。
 プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。
 開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
 なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。
 たとえ首輪を外しても会場からは脱出できないし、禁止能力が使えるようにもならない。
 開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
 禁止エリアは3時間ごとに1エリアづつ増えていく。

3名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:45:44 ID:4hAqzf290
----スタート時の持ち物----
 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を配給され、「ザック」にまとめられている。
 「地図」「コンパス」「着火器具、携帯ランタン」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「支給品」
 「ザック」→他の荷物を運ぶための小さいザック。四次元構造になっており、
       参加者以外ならどんな大きさ、量でも入れることができる。
 「地図」 → 舞台となるフィールドの地図。禁止エリアは自分で書き込む必要がある。
 「コンパス」 → 普通のコンパス。東西南北がわかる。
 「着火器具、携帯ランタン」 →灯り。油は切れない。
 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
 「食料・飲料水」 → 複数個のパン(丸二日分程度)と1リットルのペットボトル×2(真水)
 「写真付き名簿」→全ての参加キャラの写真と名前がのっている。
 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
 「支給品」 → 何かのアイテム※ が1〜3つ入っている。内容はランダム。

※「支給品」は作者が「作品中のアイテム」と
 「現実の日常品もしくは武器、火器」の中から自由に選んでください。
 銃弾や矢玉の残弾は明記するようにしてください。
 必ずしもザックに入るサイズである必要はありません。
 また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムはやめましょう。
 ハズレアイテムも多く出しすぎると顰蹙を買います。空気を読んで出しましょう。
4名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:46:24 ID:4hAqzf290
----制限について----
 身体能力、攻撃能力については基本的にありません。
 治癒魔法については通常の1/10以下の効果になっています。蘇生魔法は発動すらしません。
 キャラが再生能力を持っている場合でもその能力は1/10程度に制限されます。
 しかしステータス異常回復は普通に行えます。
 その他、時空間移動能力なども使用不可となっています。
 MPを消費するということは精神的に消耗するということです。
 全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内ということでお願いします。

【本文を書く時は】
 名前欄:タイトル(?/?)
 本文:内容
  本文の最後に・・・
  【名前 死亡】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
  【残り○○人】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。

【本文の後に】
 【座標/場所/時間】

 【キャラクター名】
 [状態]:キャラクターの肉体的、精神的状態を記入。
 [装備]:キャラクターが装備している武器など、すぐに使える(使っている)ものを記入。
 [道具]:キャラクターがザックなどにしまっている武器・アイテムなどを記入。
 [思考]:キャラクターの目的と、現在具体的に行っていることを記入。
 以下、人数分。
5名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:46:59 ID:4hAqzf290
【作中での時間表記】
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

━━━━━お願い━━━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活はどんな形でも認めません。
※新参加キャラクターの追加は一切認めません。
※書き込みされる方はスレ内を検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に必ず【○○死亡】【残り○○人】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※具体的な時間表記は書く必要はありません。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※その他詳細はスレでの判定で決定されていきます。
※放送を行う際はスレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーはスレでの内容により決定されていきます。
※主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。
6名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:47:34 ID:4hAqzf290
主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官

【参加/死亡者リスト】

3/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
1/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
0/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル

計12/43名
7名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:48:36 ID:4hAqzf290
前スレのURLを微妙に訂正します。
【前スレ】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv5
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1161095908/
多分これで良いはず。
8名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:53:12 ID:6HMsHQhU0
>>1
あなたには乙の輝きこそふさわしい
9名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 03:20:56 ID:R9zy65fOO
そんな…乙い…
10名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 08:38:30 ID:qZPFtvB60
乙、だがまとめサイトの場所が前のままだぞ。

ドラゴンクエスト・バトルロワイアルまとめサイト
ttp://www5.pf-x.net/~dqbr/
11名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 11:24:39 ID:F+EbtunqO
俺だって>>1に乙するに決まってる!
12名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 12:54:49 ID:meEWYU9TO
『ひとは、誰かになれる』だったか?>>1よ。

ならば、私は>>1に乙する名無しとなろう。それが、お前のスレ立てに対する、私の答えだ。
13 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/10(水) 17:00:58 ID:wXFY3kg30
>>1乙が絶えませんが、私は元気です。

前スレにて一時投下の旨を告知しました。
埋めついでにでも是非を検討していただければと思います。

本投下ができそうなら、こちらの方に投下させてもらう予定です。
14名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 21:00:13 ID:qe/nHBRs0
参考文献「ドラゴンクエストU任侠鉄砲玉伝説」
ttp://web.archive.org/web/20050305185227/http%3A//www.kh.rim.or.jp/~tow/nikki-07.htm
ちなみにうちの兄はシドーにメガンテをかけて全滅したことがあります。
15名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 22:30:16 ID:kUSMaevD0
>>1の為に乙を言おう
16名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 22:39:41 ID:7vIpCLmcO
>>1には乙の輝きこそふさわしい
17名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/11(木) 16:44:43 ID:61BOHv8q0
悪い、先>>1乙するわ
18 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:10:03 ID:DeOYh5nS0
この静けさが少し恐い。

投下します。
19太陽のように 1/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:11:22 ID:DeOYh5nS0
 できることをやろう。
 竜王アレンに諭された商人トルネコの目には、今までとは異なる、決意の光が宿っていた。
 とはいえ。
 散らばった仲間達の「帰る場所」であるために、居残るべきとは重々理解していれど、
 いかんせん、ただ黙って座っているだけ……というのは、なんと居心地の悪い話でもあった。

 トルネコは好奇心が旺盛な人間である。
 貯蓄したゴールドを一ゴールドたりとも魔物から奪われないようにできる鉄の金庫があると聞けば
 大岩の転がる危険な洞窟へも平然と飛び込んで行ったし、
 高値で売れる女神像があると聞けば、水の流れる洞窟を筏一つで攻略してみたりもした。
 「未知のダンジョン」「未知のお宝」があれば、動かずにはいられない。
 そんなトルネコにとって、ただ待つだけという時間は、無駄な時間にさえ思えるものだった。

 アレンの負傷は軽いものではなく、放送後は自らの回復呪文による治療を続けていた。
 そんな状況で悪いと思いつつも、ファルシオンの火傷の治療も頼んであった。
 手負いの二人を見張りに、自分だけ眠ってしまうというのはいくらなんでも情けない。
 かといって、このまま何もしないというのも落ち着かない。
 ならば今の自分にできることは何か。暫し考えた末に、一つの案にたどり着く。
 それは現状の把握。そして「帰る」為の推理。落ち着いた今だからこそ、できることであった。

 ばさばさと、ザックの中身をぶちまける。
 突然の奇行を怪訝そうに見つめるアレンには引き続き回復を促し、トルネコはメモと鉛筆を取り出した。
 鉛筆を握ったところで、アレンもしようとしていることを察したようで、再び回復に集中しはじめた。
20名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/11(木) 18:12:10 ID:SZFD/s/JO
試験投下から本投下までちょっと判断早くないだろうか
21太陽のように 2/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:12:58 ID:DeOYh5nS0
 元々、トルネコは頭脳労働が得意だった。
 武器屋としての道具知識に始まり、かつての道中では、最年長のブライと参謀役を二分することもあった。
 戦闘こそライアンやアリーナのような屈強な戦士に譲ったが、その分頭脳で仲間を支えてきた自負があった。
 思えばあの頃から、仲間のためにできることを必死に手探りで考え、実践していたような気がする。
 ふっと笑みがこぼれる。何だ、ならば状況は今までとあまり変わっていないではないか。
 改めて、そのことを思い出させてくれたアレンに感謝したかった。

(さて、まず整理すべきは、放送からでしょうか)
 唯一のハーゴン側からの情報提供である、半日に一度行われる定時放送。
 今まで二度行われたそれからは、普通に聞く限りでは死亡者と禁止エリアの通達以外に情報は得られない。
 しかしトルネコはそれ以外にも、情報を手に入れることに成功していた。
 それは声。
 一度目は、低く冷淡な印象を受けた男の声。あれは確か、ルール説明をした神官と同じものだった。
 対して先ほどの二度目は、ハスキーでおしゃべり――無駄口が多いともいう――な女の声。
 これにより少なくとも、ハーゴンには二人以上の側近がいることが分かった。
 ルール説明や放送を任せる以上、それなりに地位を任されている者と見て間違いない。

 次にトルネコは、自身がされているだろうと推理した「盗聴」を管理する人件を加味する。
 一つの首輪につき一匹の魔物が担当していると仮定すると、最大で四十三匹。
 参加者の会話を監視する役割ともなれば、こちらもそれなりに頭のいい魔物であると考えられた。
 更に自らこの地に降り立ち、殺戮を行ったあの三匹の魔物を加えると――その数は約五十匹。
 あの三匹こそ撃破したとはいえ、いまだ相当数の魔物が、この惨劇に加担している事になる。
 かつてのピサロの城「デスパレス」が生温く見えるような数字に、トルネコは戦慄を隠せなかった。

 ここから脱出するにあたって最も重要なのは、ハーゴン側の戦力だとトルネコは分析していた。
 もしその戦力が僅かであれば、打倒せずとも脱出(逃走という表現が正しいが)できる可能性が生まれ
 逆にその戦力が強大なものであれば、打倒する以外に脱出の可能性を見出すのは難しくなるからだ。
22太陽のように 3/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:15:49 ID:DeOYh5nS0
(ですが今のところは、ハーゴンの打倒の他に、脱出の術は無いと見るべきでしょうな)
 少なくとも異国・異世界の人間たちを一同に集わせるほどの力を持つものが相手だ。
 万に一つ逃げ出す事が出来たとしても、ハーゴンが存命である限り、その脅威は消える事はない。
 いつか再び、この地に呼び戻されるかもしれない。
 次こそは、ネネやポポロにも、危害が及ぶかもしれない。
 それだけは、絶対に避けなければならなかった。

 すらすらと支給されたメモに考えをまとめながら、気付く。
 このままではこのメモだけでは足りなくなるかもしれないと。
 やむなくトルネコは宿屋のカウンターから宿帳を拝借し、そこに改めて考えをまとめることにした。

(気を取り直して……今一度禁止エリアも見直してみますか)
 地図を開く。
 それは放送内容が反映され、一部エリアに時刻と斜線が引かれていた。
 ちなみに一度目の放送でトルネコ自身が情報を記した地図は。クリフトに奪取され手元にないため
 トルネコはアレンの地図を借り、それに禁止エリアを記述している。

 一度目の放送で禁止エリアとして潰されたのは、外海であったり、人の寄りにくい山地であったり
 あまり自分たちにとって影響が無い地区であったために、深く考えることはなかった。
 しかし先の二度目の放送では、一転して拠点「レーベの村」が封鎖されようとしていた。
 更によく見直せば、加えて東の祠や洞窟に繋がる道も大きく規制される予定であるようだった。
 当然、もしその周辺に生存者がいたとすれれば、大きな影響を及ぼすだろう。
 D−5の規制に至っては、下手をすれば生存者がその地区に取り残されかねない。
 ――これが何を意味するのか。名簿と睨めっこしながら、トルネコは一つの結論を出した。

(やはり、アリアハンへの誘導というのが一番可能性が高そうですね)
 今度は名簿を開く。
 線の引かれていない僅か十二名の生存者に、ざっと目を通す。
23太陽のように 4/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:18:15 ID:DeOYh5nS0
 生存者のうち、既にアリアハン周辺にいるのがトルネコとアレンを含めて七名。
 またピサロも最後の連絡状況からしてアリアハン寄りにいる可能性は高く、加えれば八名。
 なるほどアリアハンを封鎖しこの八名を散らすよりは、残る者をアリアハンに集わせるほうが手早いか。
 もっともそれは、裏を返せば「アリアハンから逃がさない」という意味にも取れるのだが、
 ともかく人が多く集まるほど、人々に火種が生まれるという事をハーゴンたちはよく分かっているようだった。

(ローラ姫はアレンさんとアレフさんの知り合いとして、残る三人が果たしてどういった方々なのか)
 名簿ではエイト、マルチェロ、フォズと記された三人。写真を見る限りはどれも無害そうに見えるが
 彼らがどういった経緯でこの地で一日を過ごしてきたかは分からない以上、油断はできない。
 近いうちに遭遇する事もあるだろうが、警戒するに越した事はないように思えた。

(それにしても、これではまるで私たちの位置を元に禁止エリアを決めているような……まさか)
 浮かんだ一つの可能性。
 もし「盗聴」だけでなく「監視」もされているとしたら?
 脱出に足掻く生存者を、ほくそ笑みながら見下ろしているとしたら?
 アリアハンへの道中、秘密裏に行ってきた筆談も全て看過し、あえて泳がせているのだとしたら。
 その時は、文字通りお手上げである。
 我々が希望に満ちて首輪を外す瞬間にでも、笑いながら起爆スイッチを押すだろう。
 あるいは自分たちの推測が見当違いの方向に行っているのかもしれない。
 こちらは否定できなかった。だが違うかもしれないといって、それを諦める理由にはならない。

(どの道動かなければ何も変わりません。ならばひたすらに、足掻いてみるまでですな)
 最悪の想定は、するだけ無駄。トルネコはそう結論した。

 放送から得られた情報を一通りまとめ終えたところで、ひとまず一息つくことにした。
 ザックから支給されていたパンを取り出し、齧る。――少しだけ、ネネの弁当が恋しくなった。


 ○

24太陽のように 5/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:22:01 ID:DeOYh5nS0
「もう、大丈夫なんですか?」
「いつまでも泣き言は言ってられんからな。それに、ファルシオンも治療してやらねば」
「私が僧侶であれば、あなた一人に負担をかけることにはならなかったでしょうが」
「構わぬ。おぬしだからこそ出来ることもあると、先に言ったばかりではないか。
 ……では少し、表に出てくる。話はその後だな」
「分かりました。ファルシオンをお願いします」

 簡単な治療を済ませたアレンを見送り、トルネコもパンの最後の一切れを口に放り込む。
 栄養が補給されたところで再び宿帳のページをめくり、思考を再開することにする。

(次に考えるべきは、やはりこの首輪を外す方法ですね)
 首筋に手を伸ばせば、冷たい感触が伝えられた。
 ハーゴンを倒すためにも、この世界から脱出するためにも、まずこの首輪を何とかしなければならない。
 夜の森で筆談した内容を思い出しながら、文字を走らせる。

(首輪にかけられた強力な呪詛を解くには、『聖なる光』が必要……)
 ザックから放り出した、もう主のいない――元々はビアンカかバズズのどちらかの――首輪を手に取る。
 あの時見た、ラーの鏡の力で具現化した禍々しい呪詛。あれは生半可な光では取り除けそうもなかった。
 言った自分でさえ、そんな光が本当に存在するのかとさえ思うほどに。

 それでもアトラスとの戦中にて、トルネコは一つの可能性を見出していた。
 それは、デインの光。
 選ばれし者のみが使える聖なる雷であれば、あの呪詛を除去できるかもしれない。
 使い手である天空の勇者はいなかったが、アレンらがあの剣をかざした時に放たれた雷。
 あれはまごうことなきギガデインであったように見えた。ならばあれを、呪詛にぶつければ、と。

(しかし、これには致命的な問題があります)
 それは、外すべき首輪は人体につけられているということ。
 取り外された首輪の呪詛であれば、いくらでもギガデインの直撃を浴びせる事もできるだろう。
 しかし人体につけられた首輪の呪詛を取り除くとなれば、そうもいかない。
25太陽のように 6/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:23:40 ID:DeOYh5nS0
 ラーの鏡で具現化した呪詛は、首輪の主のすぐ側にあるはずだった。
 それにギガデインの直撃を与えれば、当然、首輪の主もひとたまりもない。
 失敗すると首輪が爆発するとか、そういう以前の問題だった。
 呪詛を取り除くための聖なる光は、人体には無害なものでなければならないと考えられた。

(聖なる光だけを、確実に放てるような道具……何があるでしょうか)
 ぱっと思い立ったのが、太陽の光。日光といえば、闇を振り払う象徴と言ってもよいものだ。
 しかし、トルネコはすぐに否定する。
 ただの日光に当てたところで、あの強烈な呪詛に効果があるとは思えない。
 そんな甘っちょろい細工で外せるなら、はじめからこの首輪には何の拘束力もないだろう。

 ならラーの鏡で日光を受け、呪詛をピンポイントに狙ってみてはどうだろう?
 いや、それもダメだ。
 反射すればそれだけ密度の濃い光は生まれるだろう、しかしその分温度も膨大だある。
 呪詛を祓う前に、体が焼き払われてしまう。ギガデインと同じ結論だった。
 太陽のように光を放つ道具があればあるいはといったところだが、それは森で否定されたばかりだ。

 ――結局、森での筆談から進歩がないではないか。
 ぐしぐしと頭をかき、トルネコは独りごちる。やはり独りではこれが限界なのだろうか。
 気分転換にと、首を回してみる。目に付いたのは、先ほど拾った錬金釜だった。
 それとなく拾い上げ、商人独特の手つきで調べてみる。

(「錬金」という響きからみるに、複数の道具から、新たな道具を生成する道具……ですかね)
 壺のような形状からして、中に道具を放り込めばよいのだろうか。
 ためしに聖なるナイフとプラチナソードを入れてみれば、しばしごとごと動いた後、ぽんと排出された。
 突然飛び出した刃物に、中を覗こうとしなくて良かったと肝を冷やしながらも、分析を続ける。
 どうやら組み合わせは決まっているらしい。正しくない組み合わせでは、釜に拒否されてしまうようだ。
 正しい組み合わせを見つけた場合のみ作動し、新たな道具となって出てくるという仕組みだろう。
26太陽のように 7/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:26:14 ID:DeOYh5nS0
 なるほど調べれば調べるほど不思議な仕組みで、探究心を煽る道具だった。
 詳しい使い方をトロデから聞いていなかったのが悔やまれる一方で、疑問も沸く。
 何故こんな地で、こんな使い方の限られる道具が支給されたのだろうか?

(……ふむ。これも何かのヒントなのかもしれません)
 もしこの錬金釜によって、支給品から何か新しい道具を生み出せるようになっているとしたら。
 もしかしたら、聖なる光を放てる道具が作れる可能性もあるのではないだろうか。
 もちろん、可能性は低いだろう。
 ハーゴンが、わざわざそんな『抜け道』を用意しているかどうかも疑わしい。
 だが絶対にない、とも言い切れないのではないように思えた。

(例えば、『光を放つ道具』と『光を持つ道具』の二つを――)
 この二つを錬金釜に入れてみれば、強力な光を放つ道具が出来上がったりしないだろうか。
 ――ぞくぞくと、好奇心がくすぐられるのが分かった。
 冒険に出かける直前のようなわくわくする感覚が、トルネコの全身を駆け巡る。
 今のところ、手元にそれらしい道具はない。
 だが人が集えば、本当にそれらの道具を持つものが現れるかもしれない。
 あるいは本当に、聖なる光を生み出す事もできるかもしれない。

 錬金釜の可能性を、しっかりと宿帳に書き記しておく。
 もし今後自分やトロデに何かあったとしても、仲間たちへと繋ぐ事ができるように。

(さてと。自分ひとりで考えられるのは、このあたりが限界でしょうか)
 大きく息を吐いて、ぱたんと宿帳を閉じる。
 本当はもう一つ、「ハーゴンが一体どこにいるのか」という問題があった。
 これについては、以前リアから聞いた「ハーゴンは幻術が得意だ」という話から推測する限り
 ハーゴンと同じ世界から呼び出された者達――今となってはマリア一人だが――から話を聞かない事には
 トルネコ一人では分かりそうもなかったため、深く考えることはしなかった。

27太陽のように 8/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:28:48 ID:DeOYh5nS0
(後は皆が無事に集ってから、もう一度話をしてみることにしましょう)
 ほんのわずかではあるが、進展したような感覚にトルネコは満足していた。
 窓から射し込む朝の日差しは暖かく、充足した気持ちも相俟って、実に心地よいものだった。


 ○


 独り平原を歩むラダトーム王女ローラが、流れた放送にて最も身を案じたのは
 大切な思い人のことでも、大好きな竜の仕えた竜の王のことでもなく
 目の前で川に流された、バンダナを巻いたとあるお国の兵士長のことだった。

 祈るように聞いた十三名の死亡者の中に、エイトの名前が無かった事に涙を流して喜び
 そしてサマンサとドラゴンの名前があったことに、少しだけ消沈する。

 戦に疎い自分でも、レーベの村でゴンを惑わせた犯人がサマンサであることは理解していた。
 つまり彼女がゴンの死の原因を作ったと言っても過言ではなく、恨みがないといえば嘘になった。
 一方で、こうも思う。彼女も彼女なりに、やらなければいけないことがあったんだろうと。
 そうでなければ、共に歩いた道中、あんな悲しい目をしていたことに説明がつかない。
 できることならもう一度、会って話をしたいとローラは考えていた。
 恨み辛みをぶつけるためではなく、彼女をもっと分かりたかったから。
 それが叶う事はなくなってしまったこと。それがただ、残念だった。

(……あっちでゴンさんと、ケンカしてたりしないでしょうか)
 せめて現世でのいがみ合いは忘れ、仲良くしていてくれればいいのだが。
 ローラはささやかな祈りを捧げ、追悼の代わりとした。


 ローラは川沿いを進んでいた。
 アリアハンに向かうためには、そうしていてはやや遠回りになる。
 でももしかしたら、岸にエイトが流れ着いているのではないか、という期待が捨てきれなかったからだ。
28太陽のように 9/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:30:36 ID:DeOYh5nS0
 結局、城下町が見えるようになっても、エイトを見つけることは叶わなかった。
 生きているという希望のお陰で悲しみは振り払えたが、とにかく心配だった。
 きっと反対側、あの塔の在る小島の方に流れ着いたのだろう。――未だ溺れているとは考えたくもない。
 ならば泳いで向こう岸へ、というわけにも当然いかない。今はただ、彼の身を案ずるしかなかった。

 暫く小島を見つめた後、ローラはそれに背を向けた。
 別れた時に、強くなると決めたのだ。それはエイトが生きていると分かった今も変わらない。
 むしろ再会したときに安心させてあげたいという気持ちのお陰で、その想いがかえって強まっていた。

 今は独りでも、城下町へと向かおう。決意の目を持って、ローラは歩き出した。
 どこからともなく吹いた一陣の風が、歩み始めた彼女の背中を優しく撫でる。
 ローラにはそれがまるで、誰かがその背を押してくれたように感じられた。
 ――杖を持つ右手が妙に軽かったのも、きっとそのせいだったのだろう。


 ○


 元気になったぞ、とでも言いたいのか。
 繋がれたままにぱかぱかと足踏みの真似をするファルシオンを認め、竜王アレンはぐいと背伸びする。
 目に入ってきた日差し眩しくて、思わず目を細める。
 だがそれは、とても美しかった。
 とてもいくつもの悪夢が、そして惨劇が行われてきた地に登るものとは思えないほどに。

「闇に生きた者にも、太陽の光は平等に注がれるか」
 光を忌み嫌い、闇を牙城として地下に潜んできた竜王としての日々。
 その頃は太陽など、ただの敵でしかなかった。むしろ人々から奪いたい、象徴そのものであった。
 事実かつての魔王は人々から太陽の光を奪い、アレフガルドに永遠の闇をもたらせたこともあると言う。
 闇を好む魔の王が、この光を心地よいと感じる事は、本来考えられないことに思われた。
29太陽のように 10/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:32:50 ID:DeOYh5nS0
 だが、悪くなかった。
 太陽を肯定できるようになったのも、取り巻く環境や、あるいは考え方の変化が理由だろうか。
 それとも竜の一族が、かつては光の玉を生み出す光の種族であったことに起因するのだろうか。
 真相は分からない。アレンに分かる事は、太陽が美しく、暖かいものだということだけだった。

「アレフよ、何故戻らぬ」
 ふと、光の血筋を継ぐ、因縁の男のことを考える。
 放送によってアレフがアトラスの追撃を果たし、勝利した事は分かっていた。
 その事実にどこかで安堵していた自分がいたことも、渋々ながら認めてやったというのに。

(負傷したか、それとも)
 新たな戦乱に巻き込まれ、未だ引くとも出来ぬ状況に陥っているか。
 なまじ一度出会い共闘を果たしていただけに、この情報の欠落が歯がゆかった。
 いっそ今から援軍へ向かおうと思っては、先のトルネコに自分の告げたことを思い出して留まる。
 何度と無く一歩を踏み出しては留まるその姿は、はたから見れば滑稽なものに映ったかもしれない。

(……中に戻るか)
 「自分たちは居場所であるべきだ」と述べた矢先に、うろたえていてはトルネコに示しがつかない。
 苛立ちを押し殺し宿屋へと戻ろうとしたアレンは、一陣の風の流れに乗った、懐かしい匂いを捕らえた。
 反射的に振り返った彼は、城下の入口に佇む一つの人影に、その目を釘付けにする。

 それは光だった。おぼろげでも、見間違えようがなかった。
 それはいつも、暗黒の心の中で場違いに輝く、太陽のような存在だったから。

「……ローラ?」
 その名を呟けば、無意識のうちに足が動いていた。
 まるで誘われるように、アレンは光の射す方へと進んでいた。


 その光は、アレンにとってあまりに眩し過ぎた。
 だからだろう。大通りに潜む闇の狩猟者には、未だ気付いていなかった。
30太陽のように 11/12 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:35:20 ID:DeOYh5nS0


 ○


 トルネコがザックの中身をぶちまけた際に、一つの石が宿屋の隅へと転がった。
 それぞれのすべきことに集中していた二人は、ただの石だと見向きもしなかった。

 この石に、異変が起きていた。
 それはまるで、近付く何かに反応するように。
 ほんのり熱を持つその石は、今その熱をさらに増し、その体を僅かに赤く染め始めていた。

 かつて石は、ぐうたらな男にホットストーンと名付けられ、ナンパの材料にされた。
 やがて希少品として目をつけた大富豪に買い取られ、コレクションの一つになることもあった。
 しかし本当は、その石は伝説の英雄が封印された、不思議な魔法の石だった。
 それを知ったある冒険者達は、大富豪を連れ、その世界で最も高い塔の上で石を掲げることにした。
 言い伝えの通り、石から伝説の英雄は復活し、それと同時に石は消えてなくなった。

 石はこの地で、当時と変わらぬ姿で、大蛇の荷物に紛れた。
 しかし封印を解かれた英雄もまた、石に封印されることなくこの地に呼ばれていた。

 英雄と石は、共にあるものではなかった。
 石は英雄の封印のためにその世界に存在し、英雄の復活と共に消えたはずのものだったから。
 英雄が復活している今は、この石は存在するはずがないものだった。

 ならばこの石は、果たしてなんなのだろうか?
 ――本当に、英雄を封印していたそれと同じものなのだろうか?


 石は、何も語らない。
 ただ静かに、胎動を続けていた。
31太陽のように 12/13 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:36:48 ID:DeOYh5nS0
【E-4/アリアハン城下町宿屋/朝】

【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
[道具]:支給品一式(食料と水は半分) ホットストーン?(異変中) 聖なるナイフ 錬金釜
    プラチナソード 折れた皆殺しの剣 ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2
[思考]:宿帳に記した考察を仲間に伝える 仲間の安否を気遣いいずれ合流 対主催への強い決意
※トルネコの道具は、宿屋内に広げられています。
※ホットストーンに、何か異変が起き始めています。

※【ファルシオン@DQ6馬車馬】
[状態]:右後ろ脚に火傷(治療済み) 宿屋の外に待機
[装備]:縞模様の布切れ

【E-4/アリアハン城下町大通り/朝】

【アレン(竜王)@DQ1】
[状態]:HP1/4 MP1/8
[装備]:さざなみの剣
[道具]:なし
[思考]:あれは…… この儀式を阻止する アレンの遺志を継ぐ

【E-4/アリアハン城下町入口/朝】

【ローラ@DQ1】
[状態]:HP3/4 火傷  気丈な決意
[装備]:光のドレス 雨雲の杖
[道具]:ロトの剣 炎のブーメラン 支給品一式
[思考]:アレフを探す 竜王にゴンの事を伝える エイトが心配 ゲームを脱出する
32太陽のように 13/13 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:38:42 ID:DeOYh5nS0
※備考:トルネコが宿帳に記した内容は以下の通り(全てトルネコの推測・推理によるものです)
1、首輪による盗聴・監視の可能性。また、そこから考えられるハーゴンたちの戦力
2、近々アリアハン周辺にほぼ全生存者が集う可能性が高く、知らない者への警戒が必要である
3、首輪はラーの鏡に照らすと禍々しい呪詛を生み出す。これを消さない限り首輪は外せない
4、呪詛を消すためには、人体に無害で、強い聖なる光に照らす必要がある
5、「錬金釜」を使えば、もしかしたら聖なる光を生み出せる道具を作れるかもしれない
33 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/11(木) 18:39:46 ID:DeOYh5nS0
投下完了です。

>>20
すいません、ちょっと早まったかもしれません。
問題等が指摘された場合、修正・破棄どちらでも受け入れるつもりです。
34名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/11(木) 18:53:50 ID:SZFD/s/JO
投下乙。
でも毎日スレ覗ける人ばかりじゃないのは考慮してほしかった。
SSは帰宅してからじっくり読ませて貰います。
35名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/11(木) 22:36:45 ID:R0rQBPaq0
最近は新作ラッシュで喜ばしい限りだぜ!新作乙!
36名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/11(木) 23:42:43 ID:RikwFNHuO
アレンが死んだら首輪解除できないよ
伏線回収できないよ
37名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 00:12:00 ID:XiGbvzOz0
>>36
それは無い。アレン提案の解除フラグにはアレンはまったく関係ない。
どのように解除するかはトルネコが知っているし、今回宿帳にも記載された。

本編100回読み直せ
38名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 00:32:54 ID:wdMgxFl10
トルネコ・・・参謀役としてちゃんと役に立ってたんだな
役立たずだの何だのといって苛められたり気球から放り落とされたりしてなかったんだな
よかった、よかったなトルネコよ
39名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 02:37:16 ID:zL7PR5BsO
>>37
黙ってろ低能
40名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 07:45:54 ID:deqFxHDvO
でも竜王が死んでデスピィが本格的にマーダー化したら、対抗できる人いなくて惨殺劇になりそう
いや、それはそれで面白そうだがw
41名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 07:51:14 ID:25CWJYsX0
それくらいしてくれないと困る
42名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 21:38:15 ID:VNyWaEYZ0
いや、別に困りはしないだろうけどな。
そこまでいくと嵐が過ぎ去った後、主催者側に対抗できるような
戦力はもはや残ってないというオチもあるかも
ま、そうなったらいっそ完遂を目指すのも手だけどね。
43名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 22:35:31 ID:ygDhbhph0
>>34
自分の都合だけで突っ走ってしまい申し訳ないです。
今後はいっそう慎重に努めます。
44名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 23:26:16 ID:Q4oUisbXO
>>42 その言い方だと脱出が主な流れだと思ってたの?俺完遂だと思ってたんだけど………
45名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/12(金) 23:47:13 ID:Ca5q+Iob0
>>33
gj!

流れている最中だから完遂・脱出どちらを想像しても楽しい。
46名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/13(土) 00:57:16 ID:sUipd3C50
さて、ここ無くなるらしいがどうするよ?

したらばの避難所に本投下スレも移して続行するか?
47名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/13(土) 01:05:41 ID:mK0xTxrc0
閉鎖されないから移動なし。以上。
48名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/13(土) 01:52:45 ID:ztF+rcWT0
避難所があるから、仮に閉鎖されたら避難所で話し合えばいい。
49名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/13(土) 08:01:14 ID:DFrTwT6X0
>>43
一部の勝手な読み手の言葉なんて気にするな
予約してから72時間以内に投下しないと、予約が無効になるルールなのに
毎日覗けない人間のことなんて、考慮する必要無いよ
クオリティ高い文章で、いきなり本投下でも何の問題も無かったぐらいだ
アレンとローラの再会が楽しみです
50名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/13(土) 09:30:24 ID:V6epgL8q0
>>49
概ね同意。もともと3日しか猶予がないわけだから
あまり時間を割く余裕がないのはしょうがないよね。

ただ、文章表現の間違いとかそういうのではなくて、
全体の内容として、今後の展開に影響を与えそうだから見てほしいというのであれば
それなら見て考えるだけの時間が欲しいという意見が出るのも頷ける気がする。

いよいよクライマックスも近づいてきたような感じで、
これからも展開に深く関わる(つまり事前に一時投下される)作品が出てきそうだ。
一時投下をすれば約束は果たしたと言うことで
あとはこのくらいが添削してもらう期間、というのを決めておけば書き手も読み手も気が楽かも。
ま、それでもあまり長い時間を取る必要はないと思うけどね。
51名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/13(土) 11:45:11 ID:ztF+rcWT0
とうとう二日目の朝か。
ということは・・・Mの人は朝まで1人ぼっち確定か?
本当に孤独の人だ。
52名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/14(日) 10:44:57 ID:il6tGq940
予約が来ないな。保守がてらネタでも振ってみる

今までのSSの中でこれは名台詞だ!と思ったものってある?
53名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/14(日) 11:33:14 ID:3pOvs1srO
トルネコ「アリーナさんの仇だそうですから」
54名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/14(日) 12:25:40 ID:1/WmjYZlO
やっぱトルネコの「だが断る」
55名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/14(日) 23:17:36 ID:YSgJPmscO
竜王の「ワシは神ではない。王でも、人ですらない。だが……お前の願いは確かに聞き届けた」
56 ◆jOgmbj5Stk :2007/01/15(月) 12:57:39 ID:PnnocuqlO
ピサロ、フォズ、トルネコ、アレフ、エイトを予約
57名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/15(月) 14:56:00 ID:iaSb/UJE0
ktkr!
58名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/15(月) 16:06:33 ID:kSntCf400
>>56期待
だけど予約リストの中にローラが・・・(´・ω・`)
アレン・ローラフラグ消えた?
59名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/15(月) 16:37:28 ID:bJSYd2er0
アレフとアレンって一文字差だから見間違えやすいのかね
トルネコ以外の宿屋組がいないってことは、つまるところあれでしょ
60名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/15(月) 16:47:05 ID:PnnocuqlO
予約メンバーは間違えてない筈です、はい
61名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/15(月) 18:57:48 ID:sFaAS8duO
>>58ー!トルネコトルネコー!
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/15(月) 20:16:21 ID:rQ1t+jJ10
あれか、無線インカムだなきっと。
て今のピサロが交信とる気あるんだろか。
63名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/16(火) 18:18:13 ID:GXQo0cKzO
今のところ放送直後のSSがないのは、予約を省いて
井戸組+トロデとM字だけですね。

トロちゃんに救いをw
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/16(火) 23:17:07 ID:LrU3scV30
マルチェロは放送の影響を受けない男

「え、ククール死んだって?俺が殺したんだよwww」
65名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/18(木) 00:39:35 ID:ERnhp+KCO
マルチェロ「べ…別にさみしくなんか…(´;ω;`)ブワッ!」
66 ◆jOgmbj5Stk :2007/01/18(木) 12:32:55 ID:qdu6XqBFO
諸事情により期間内に書き上げることができませんでした
申し訳ないですが前スレで一度使用された期間延長を申請したいのですが宜しいでしょうか?
67名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/18(木) 13:57:27 ID:oBRlD2dz0
おk
がんばって書き上げてくれ
68名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/18(木) 20:06:50 ID:ERnhp+KCO
了承。みんながんばれ
69名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/18(木) 20:16:56 ID:+lUYaOWY0
むう、期限からして今日には新作を読めると思ってただけに残念だ。
まあ仕方がないよね。できればなるべく早めによろしく
70名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/19(金) 01:29:54 ID:sl44fYXy0
そういえばそんな制度あったな…
わざわざ伺いを立てなくてもガンガン利用してしまっておkかと。

自分のことしか考えてない読み手は気にしなくていいので
納得いく出来になるまでじっくり仕上げてくださいな。
71名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/19(金) 21:16:08 ID:cW7I7gyv0
>>70
それ、ひょっとして>>69書いた俺のことか?>自分のことしか考えてない読み手
新作待ってたのにと言ったぐらいでなんでそこまで言われにゃならんのだ
72名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/20(土) 00:15:48 ID:ofNAv6U10
>>69
まあ落ち着け
>>70も、そこまで言うほどのことじゃないと思う

みんなもっと穏やかに行こうぜ
73さくせん:2007/01/20(土) 13:19:25 ID:9zDTbdbyO
マターリいこうぜ
74名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/21(日) 12:07:59 ID:mCBTyDii0
>>52
「アイツは忙しいんだ。ダンスの相手なら俺がする。
 お前みたいな奴を相手にするのは趣味じゃあないが、この際は仕方がない。
 付き合ってもらうぜ!!」
75名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/21(日) 12:40:16 ID:qlJAhX6TO
>>52「命令されるのは、生憎大嫌いでね」
76名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/21(日) 18:19:41 ID:cRwmH/b70
そういや延長された予約どうなったんだろう…
今日でまた3日になるんだよな
77名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/21(日) 19:30:54 ID:cnos+L8JO
延長申請すると三日から一週間になる
78名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/21(日) 19:52:10 ID:cRwmH/b70
あ、そう言えばそうだったね。明日までだったか
79名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/21(日) 19:56:24 ID:1AJ3hCHv0
まあ休日だから今夜来るかもね、もぞもぞしながら待つ
80 ◆jOgmbj5Stk :2007/01/22(月) 12:02:40 ID:Gj+4yOW+O
予約を破棄します。
住人の皆さんの期待を裏切り、スレに多大な迷惑をかけてしまったことをお詫びします。
言い訳になりますが、7割程は書き上げたものの、いろいろと突発的な事態が重なり執筆時間を持つこと叶いませんでした。

本当に申し訳ありません。
81名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/22(月) 12:17:32 ID:b23SxVtc0
そうですか、残念です。
でも7割もできてるなら予約されない限りは投下できる可能性は残っているので頑張ってください。
チャットで多少なり事情を知るものとしては複雑ですが書き上げて欲しい。
82名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/22(月) 15:10:24 ID:da6XfOHB0
予約は破棄しても投下権利まで失われる事はないからね
完成してまだ予約がなければ、遠慮なく投下してください

むしろその方がサプライズ効果もあっていいかもw
83名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/22(月) 20:18:52 ID:c5+YewzL0
がんばれ。
後は待つのみ。ところで井戸組予約マダー?
84名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/22(月) 21:10:40 ID:arBUZ4x70
そういや間に合わなくて予約破棄されたけど、後に投下されたケースってあるのかな?
一度破棄した以上、日を置いて改めて予約というわけにはいかないのだろうけど…

7割もできているなら、がんばって仕上げてとも言いたいし、
かといって、破棄されたのなら予約したいという人が現れたら、それはそれでやっぱり読んでみたい。
難しいよね。
85名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/23(火) 10:31:55 ID:VUqr+MQuO
他に予約したい人が現れない内に完成したら再度予約でよかろう
86名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/23(火) 16:21:22 ID:bWio+eCt0
完成したんなら投下しちゃっていいだろうw
小刻みに予約を何度もされたらそれは長期予約と変わらんよ

完成それまでに予約があったら残念でした、それだけの話さ
冷酷な話だけど、それがリレー小説のルールだし。
87名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/23(火) 19:21:23 ID:VSXeeHFs0
2ch閉鎖まで残り40分となりました。
これ以降はしたらばの避難所に移行することになるかと思います。
88名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/23(火) 20:18:02 ID:PRtCYTmx0
確認カキコ
89名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/23(火) 21:45:39 ID:tG+fnUCg0
2chには生の輝きこそふさわしい。
90名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 01:07:39 ID:h35s/CuA0
ゲリラ?投下します。
91one's free will 1/4:2007/01/24(水) 01:08:15 ID:h35s/CuA0
ひとりでいきたい。
誰にも頼らず、誰にも邪魔されない。
自分が自由である場所を私は渇望する。
父と呼ぶのもおぞましいあの男に、母と一緒に追い出されてからは、その思いを強くした。
血筋に関係なく、自分が望むままに自分らしく振舞って生きていける場所を、世界に乞い続けた。
しかし、幾ら願っても、願いは叶えられず、私を抑圧しようとする者は後を絶たない。
オディロ院長。
唯一人、屈することを認めた人間が死んだ時、私は決意を固めた。

この世界では、
ただの兵士には王のように振る舞う事は許されず、たとえその兵が王の器を持っておろうとも、生まれついた身分からは逃れられない。

ならば、私が変えて見せる!
人があるがままに生きられる世界をつくって見せよう。
最早、誰であろうと私の邪魔はさせない。
下賎の血であることを理由に蔑視する貴族であろうと、たとえ神であろうと!!
92one's free will 2/4:2007/01/24(水) 01:08:52 ID:h35s/CuA0
聖堂騎士団
腐れきった聖職者
汚れた世界の頂点に座す法王
私を操ろうとした呪いの杖
願いを叶える為に、全てを耐え、全てを利用し、ようやく自分の思うが侭に生きられる場所を掴み取った。

しかし、世界は私の邪魔をした。
よりにもよって、私がその存在を否定している者どもを使って。

あの男の汚れた血をもつ、居場所を奪った全ての元凶
名家だという血筋を持つ気の強い女
盲目的に人の下風に立ち、たいした思考もなく、やたらと大声をだす粗野な男
実は王だったという化け物
王族の情けをうけた境遇に甘んじ、世界が与えるものをいともたやすく受け入れ、更には…。

マルチェロは、ふと頭を上げた。
周囲に重く響き渡る鐘の音が、止めど無い思考を途切れさせたようだ。
細い通りに身を隠し、大通りを伺っている。
観察に集中しているつもりだったが無為の時間に思考が耐えられなくなるものらしい。
ふくろから筆記用具と名簿と地図をとりだす。
放送の間は誰も動けまい。
93one's free will 3/4:2007/01/24(水) 01:09:25 ID:h35s/CuA0
近くにあった樽に座り、地図に禁止エリアを書きこむ。
「ふむ。今回のは興味深い場所を指示してきたな」
少しの間を置いて、再び冷酷な女の声が周りにこだまする。
『――死者の名を読み上げます』
名簿をとりだし、次々と読み上げられる該当者の上をペンで線を入れる。
「ククール」―――不肖の異母弟
己の思考に浮かびあがった嫌な単語に、無意識にピクリと片眉が上がる。
しかし、手は淡々と動きつづけた。
『――以上、死者13名、残り12名』
「ほう。」
短い感嘆の声が漏れる。
「これは、これは。このペースでいけば、順調に」
そこまで言いかけて、気づく。
異母弟と一緒にいた仲間。
この付近で見かけたのは、小僧、瀕死の化物、ドラゴン、少女3名、肥った中年、僧侶、鬼の怪物、そして異母弟。
名簿の絵と照らし合わせる。放送でよばれた者を省けば、6人。
12人中6人が結束する可能性がある。
「――――多い。」
おもわず、舌打ちをした。
やはり、あの時に。
小僧はともかく、化け物だけでも殺しておけば、と臍をかむ。
94one's free will 4/4:2007/01/24(水) 01:10:02 ID:h35s/CuA0
「…同様のことを前にも思ったな」
対峙していた男二人を奇襲した時に、武器を良く確認しておけば
あの行動が不可解な僧侶を逃がさなければ
異母弟のイカサマに引っかからなければ
異母弟?
自分の紡ぎ出した言葉に違和感がよぎる。
私はアレを弟と認めてはいなかったはずではなかったか?
思い悩む事自体くだらない。
もはや私の邪魔をすることもない者だ。

「私の邪魔をしたものは、結局、全員死んだのだ」
口の端を吊り上げる。
「そして、生き残るのは常に、ひとり」

【E-4/アリアハン城下町大通り付近/朝(放送直後)】
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HPほぼ全快 MP1/3
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない) 宿屋組を優先的に警戒
     可能な限り情報の獲得を行う(喋らせてから殺す など)
95名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 01:10:37 ID:h35s/CuA0
終了です。
96名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 01:36:42 ID:XoR5KHGf0
投下乙です。支援も出来ずにスマソ。
マルチェロまだ一人きりなのか。でもその内に秘める歪んだ野望が改めて浮き彫りに…。
今の今までネタキャラとしてしか見ていなかったマルチェロの地位が
俺の中で急激に上がりました。超GJ!!
マルチェロかっこいいよマルチェロ!
97名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 01:56:50 ID:h35s/CuA0
one's free will 4/4の3行目
「あの行動が不可解な僧侶を逃がさなければ」

「行動が不可解な僧侶をにがさなければ」
に、訂正お願いします。
98名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 02:48:27 ID:h35s/CuA0
誤字です。

one's free will 2/4の
下から四行目
「細い通りに身を隠し、大通りを伺っている。 」

「細い通りに身を隠し、大通りを窺っている。」
に、訂正お願いします。

何度も確認したはずなんですが。もう、無いことを祈る。
99名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 11:00:16 ID:AMap2SFaO
乙です。

最後の台詞にしびれました。
こんなにロワの指向に順応してるキャラもかえってめずらしい。
呪いもそうだし、人間ながら魔の属性に近い奴なんだなマルチェロ。
100名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 22:37:44 ID:XoR5KHGf0
予約の無い井戸組を応援する歌

ロトキュア ロトキュア ロトキュア ロトキュア♪
ロトの血で キュアキュア ふたりは ロトキュア〜♪

クリフト去って またアトラス ぶっちゃけありえない!
マントを脱いでもアリスは むちゃくちゃタフだし♪

お互いピンチを乗り越えるたびに 強く 近くなるね★

your best! my best!
生きてるんだから インテリなんてメじゃない!
暗い井戸にキーファ来たるでしょ 疑いだってぶっ飛ぶ!
いかずちの杖 打ち上げ思い切り ロトキュアキュア♪

ロトキュア ロトキュア ロトキュア ロトキュア♪
ロトの血で キュアキュア ふたりは ロトキュア〜♪
101名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/24(水) 22:57:43 ID:QCoAlUFr0
マルチェロは竜王アレンの姿を捉えてませんので、
「ドラゴン」を
「人ならざる者」  に訂正してください。
102名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 00:11:37 ID:mC9rrvYk0
保守
103名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 00:40:44 ID:dcpGLUbP0
まとめサイトで1からストーリーを読んでいて気づいたのですが
双竜激突でサマンサがレムオルを使ったシーン。
ここで姿を消している時には他の呪文を唱えることはできないとあります。
しかしそれより後の話のMagician's trapではレムオルの状態でボミオスやメダパニを使用しています。
これは明らかに矛盾ですよね?

今さらな話なので強制ではなく要請ということになりますが
作者には修正をしてもらった方がいいのではないでしょうか?
104名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 00:56:50 ID:sIsNwpk50
ホントだ。明らかに解いていない状態で呪文を使用してるね。

まあサマンサは死んでるし、他にレムオルの使い手は誰もいない都合上
後続に影響を与える事はまずないだろうし、そのうち修正って感じでいいだろうけど。
105名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 01:05:36 ID:kL97l8RK0
Magician's trap では、
「サマンサほどの呪文の使い手ならば、言霊に出さずとも意識するだけで呪文を放つことは可能」
とありますが、確かに少々難しいですね。

修正するとしたら、
まず、「レムオル」で姿を消してから移動し、物陰にかくれて「ボミオス」を放ち、再びレムオルを唱える。
ドラゴンに近づき「メダパニ」。
ですかね?
106名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 01:07:50 ID:dcpGLUbP0
それだと後のメダパニがおかしくならないかな?
物陰に隠れてボミオス、メダパニでいいのでは。
107名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 01:10:42 ID:kL97l8RK0
108名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 01:16:12 ID:kL97l8RK0
うわ、誤爆した。
>>106
なるほど。近づく描写が無くなるのは惜しいですが、それが確かにいいですね。
ただ、ボミオスとメダパニの間に攻撃を食らうと辛いと思うのでレムオムを唱えた後は一旦姿を消して移動した方がいいとおもうんですよね。
呪文の発動で位置が判明してしまう。
109名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 01:20:29 ID:kL97l8RK0
>だだ〜レムオムを唱えた後は一旦姿を消して移動した方がいいとおもうんですよね

>だだ〜ボミオスを唱えた後は一旦姿を消して移動した方がいいとおもうんですよね
です。
110名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 10:39:57 ID:O0JG5gWk0
>「サマンサほどの呪文の使い手ならば、言霊に出さずとも意識するだけで呪文を放つことは可能」
こんな設定あったのか。さすがにご都合だなぁ。
呪文にはその利便性と引き換えに「唱える」というリスクをちゃんとそなえて欲しいよ。
111名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 11:12:46 ID:YEoMEKZf0
零距離での
(…!いる!!)
(…ええ。いますよ?)
のやりとりが何気に好きっつーか妙にサマンサ萌えだった俺としては残念だなーw
まあ他にいい案もないししょうがないか
112名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 21:29:18 ID:lWlBmO+B0
>>110
意識するだけで呪文を放つことは可能でも
『詠唱破棄をしても最後のキーを口にしないことには、呪文は発動しない。 』らしいよ。
魔法使いの呪文を完全にふさぐには、尻尾で口をバチーンとやらなきゃいけないみたいだ。

ところで、アリスやエイトやランド達『魔法も使える戦士』の魔法レベルは一般的に見たらどのくらいなんだろう?
そこらの宮廷魔術師の実力を遥かに超えているんじゃないかな。
…まぁ、どう足掻いてもマリアやサマンサには敵わないんだけどorz


そういや、実はピー助もベギラゴンを使っていたりするんだよね。
113名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/26(金) 23:11:29 ID:4VijBeaF0
サマンサはともかくマリアには余裕で勝てるんじゃない?
レックスを眠らせた時以外、ろくな活躍してないからなぁ
撃った呪文を跳ね返されて自分が喰らう場面もあったし
114名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 00:00:44 ID:qiMw0TcYO
いやそれはないw、マリアの場合、単に見せ場がなかっただけで基礎能力はサマンサとタメ張れるだろ。
ま、性格的な問題でサマンサよりは戦いには弱いだろうけど…
115名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 00:33:36 ID:LNemn0Ce0
クリフトにも出し抜かれてるくらいなんだが
116名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 00:39:26 ID:cTNZ2WdH0
それこそ性格の違いだな。
117名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 07:34:26 ID:XH41oW2U0
珍しく良い流れだ。

>>115
クリフトに出し抜かれたのは、単純に身体能力の差じゃない?
魔力がある=白兵戦も戦えるってわけじゃない。
事実2じゃムーンは異常にHP低いし、ゲーム中でもちょっと集中攻撃されればすぐ死ぬし。

一方クリフトは仮にも剣装備できてそれなりに戦えるキャラだしね(力は4勢最弱だけど)
118名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 08:28:54 ID:h6+Z6SEiO
>>112
そのまま中級程度の腕だと思う。ギガデイン等勇者専用呪文を覚えた時点で魔法使いを上回ると思う。
119名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 10:15:19 ID:hppdhE/K0
どっちにしても戦力になるかどうかっていうと非常に微妙なところだよな
既にMP残り僅かの状態になってるし、
何か一皮向けるような転機がないと、実用に耐えるかどうか

ところでMPと言えばキーファが祈りの指輪を持ってるわけだけど
あれで回復できる効果ってどのくらいのものなんだろう?
「常時使用できる」は「効果が制限される」で、「一回きり」なら「通常の効果」ってのはわかるけど
「壊れる可能性があるけど、複数回使用可能なはず」というのはどの範疇になるのかな
120名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 12:31:11 ID:7i0oBkyH0
>>119
効果も使用回数もかなりランダム要素が強い
→書き手が空気読んで使うこと
121 ◆Jtf5PSB13I :2007/01/27(土) 12:32:38 ID:EVeUABuiO
どうも、作者です。
修正スレに投下しとおいたので、該当部をご覧になり、差し支え無ければ差し替えていただけないでしょうか。
122名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 12:56:15 ID:5VPraG3A0
トリップ違う……
123 ◆1XYbYnYYo2 :2007/01/27(土) 13:14:31 ID:EVeUABuiO
しまった、間違えた
124名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 13:16:53 ID:5VPraG3A0
トリップ違う……

105 名前: ◆I/xY3somzM [sage] 投稿日:2006/07/27(木) 22:52:36 ID:0BYVgBi+0
お待たせいたしました、数々のミス修正すいませんです。 本投下いたします。

106 名前:Magician's trap1/9  ◆I/xY3somzM [sage] 投稿日:2006/07/27(木) 22:56:36 ID:0BYVgBi+0
荒れた村に、奇妙な来訪者が二人と一匹。
125 ◆I/xY3somzM :2007/01/27(土) 13:28:29 ID:EVeUABuiO
ふう 思い出した
モノホンです
126名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 13:29:07 ID:5VPraG3A0
127名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 13:48:29 ID:cTNZ2WdH0
何だ。いつもと違う、この流れは・・・
128名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 14:06:36 ID:XH41oW2U0
>>119
回復量は特に制限なしでいいと思う。わずかなものだし。
壊れるタイミングについては、書き手任せでいいんじゃないかな。
今後「残り使用回数」とでも状態欄で明確化させてもいいけど、状況的にその前に壊れそうだしね。
>>120に同じく、上手く空気を読んでもらえればそれでいい。

ついでに調べてみたら、ゲーム中での破損確率はだいたい1/8〜1割らしい。
絶対もっと壊れやすいよな…。

>>125
うっかりさん乙。問題ないと思います。
129名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 21:40:34 ID:5wovtjq10
祈りの指輪の回復量って(DQ5しか使った事無いけど)だいたい8〜15ポイントくらいだった。
俺の場合は大体4〜5回でぶっ壊れた。
130名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/27(土) 23:00:40 ID:pxEYpjnEO
手元にドラゴンクエスト7のあるきかたがあるので一部抜粋しておきます。


〜「4個の指輪を壊れるまで使い、回復の限界値を調べてみた。1回壊れるたびにリセット、合計3回行なった」場合〜
・最も多かったのは1050という結果になっている。
・グラフを見た限りピンからキリまでっぽい

〜「100個のゆびわを入手し、壊れるまでの回数を調べ」た場合〜
・「最高は42回も使用できた。」
・「いのりのゆびわの平均寿命は5〜10回までで、それ以上は優良品といえる。」
・「1〜5回使用時がもっとも壊れやすいようだ。」


いのりのゆびわ耐久テストより

131名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/28(日) 01:16:58 ID:CBHkUmen0
最高使用回数42で回復量1050とはww
もう書き手さん空気読んでとしかいいようがない結果だなww
132名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/29(月) 00:03:00 ID:lZcuS9q70
保守
133名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/29(月) 17:10:31 ID:bfa8t51MO
アリキーマ組はやっぱり難しいのかな
134名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/29(月) 22:06:14 ID:JPzBXD780
>>133
何か新種の魔法っぽいな、その呼び方w
135名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/29(月) 22:33:26 ID:sDZcE27wO
ぐんたいアリ系のモンスターぽくもある
136名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/31(水) 00:38:29 ID:4z5T3n690
保守
137名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/31(水) 20:05:35 ID:Xl+BDn3cO
ほす
138名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/31(水) 20:36:31 ID:EupzU8y40
タイムリミットはあと4時間
139名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/31(水) 21:14:25 ID:MzpuplDx0
>>138
何の?
140名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/31(水) 22:46:58 ID:7U2fKelP0
tst
141名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/01(木) 00:50:12 ID:Ir7Av5bt0
結局何のタイムリミットだったのかよくわからんうちに日付が回ってしまった
142名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/01(木) 02:00:18 ID:nogGQ4XW0
投下します
143Chaos1/3:2007/02/01(木) 02:00:51 ID:nogGQ4XW0
鐘の音と共に太陽の光が影をつくり、影は全ての存在を浮かび上がらせる。
海に大地の影を、森に木々を、平地に山を。
町には折れた柱、城には瓦礫。
戦いの、血の跡さえも例外ではなく。
あらゆるものが自分の存在を高らかに歌い出す。
歌いはじめた大地で一番高い影があり、その近くに、ぽつんと2つの存在が。
火と共に揺らめく影と火の前に座っている人影。


エイトは手で槍を握り締めたまま火の踊る様を凝視していた。
女性と思われる声の皮肉な口上を聞き流し、禁止エリアを頭に刻む。
声が途切れ、一瞬の空白。
次に聞こえてくるであろう内容に対し身構えると同時に、心の中で強く無事を祈る。
トロデ国王陛下、ローラ姫、キーファ王子、ククール、アレフ。
「嫌なところで間を置かないでもらいたいな」
無駄だと知っていても、祈らずにはいられない。
この戦いに巻きこまれた人々の無事を―――。
『最後に、日没の放送から夜明けまでの死者の名を読み上げます。――』
思わず更に力を込めて槍を握る。
祈っても死者の名前は読み上げられる度、絶望と無力感に苛まれる。
死者毎に悲しむ人が居る。
たとえ、ここで悲しむ人が居なくても、ここに連れてこられる前の場所には・・・。
『ククール』
天を仰いだ。
聞き間違いだろう?
144Chaos2/3:2007/02/01(木) 02:01:46 ID:nogGQ4XW0
まさか。
要領良さげに全てを悟ったような顔をしていた彼が?
『ドラゴン』
いけない。他の名前を聞き逃しては。
続けられる声に無理やり意識を戻す。
『フローラ』
『クリフト』
『リア』キーファの、ランドの
『アトラス』・・・アリーナ姫
『サマンサ』ゴンさん。
『―――以上、死者13名、残り12名』
女性の声が止まった。
沈黙に耐えられない、と思った。
「う、うわぁぁぁあぁぁぁぁぁ」
込み上げてくる感情が、絶望なのか失望なのか、安堵なのか哀悼なのか。

場を和ませようとククールが冗談を言う。冗談に含まれるさりげない気配り。
その冗談に突っ込みを居れるゼシカ。気の強い、すこしばかりの優しさが滲む言葉。
気の強さでは多分張り合うであろう真っ直ぐなアリーナ。
まっすぐな彼女に感化されていた魔物、アトラス。
ゴンさんはローラ姫を庇って亡くなった。
僕も庇われつづけている。

記憶の波が次から次へと押し寄せてくる。
145Chaos3/3:2007/02/01(木) 02:02:18 ID:nogGQ4XW0
これまで冷静に耐えてきた。
その反動なのかも知れない。
嘆くよりも自分にはやるべき事がある。
だが、この一瞬、一人だけの、この時間だけは感情に身を任せようと思った。



太陽は影を伸ばし、闇に潜んでいたものが自分の存在を高らかに歌う。
影は濃くなりつつあった。

【E-3/ナジミの塔の島・浜辺/早朝(放送直後)】
【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/3 MP1/2 左肩にダメージ 腹部と背中に打撃 火傷 極度の疲労 びしょ濡れ
[装備]:メタルキングの槍
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ
[思考]:ある程度回復したらアリアハンに行く 仲間(トロデ・ローラ優先)を捜し、護る 危機を参加者に伝える
146名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/01(木) 02:03:48 ID:nogGQ4XW0
終了です。
147名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/01(木) 02:05:12 ID:XXLtNkBQ0
リアルタイムで乙
148名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/01(木) 06:19:49 ID:XwAijcWt0

タイムリミットってのは投下までのってことか。
7割完成していた氏は結局間に合わなかったのね。
149名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/02(金) 00:05:56 ID:a8XRYqHs0
乙です
エイト頑張れ、主君に会うその日まで
150名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/02(金) 20:50:35 ID:TKPYsaUq0
新作乙
エイト…おまい、もっと泣いてもいいんだぞ?
151名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/04(日) 00:26:49 ID:BxrMUZmM0
保守
152名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/04(日) 00:39:25 ID:/v7/W0sYO
読んでて思ったんだが、ファルシオンプラグも可能だよな
天馬に乗って脱出するのもカコイイ
153名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/04(日) 01:04:00 ID:ylh1J4Fi0
プラグ?
154名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/04(日) 17:28:41 ID:cBsdqGzZ0
それは電気器具のことでry
155名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/06(火) 00:52:34 ID:r7sUgK4F0
保守
156名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/07(水) 00:22:46 ID:y39pXyWY0
書き手さん来ないね
157名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/07(水) 07:13:16 ID:kaiBP78eO
たまにはこういうこともある
158名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/07(水) 21:09:11 ID:N8HoFxvc0
マターリ待とうぜ
159名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/07(水) 21:28:05 ID:vDnGeRUU0
とりあえず圧縮で落ちないようにすることだなぁ
160 ◆I/xY3somzM :2007/02/08(木) 00:15:29 ID:jXW1bJ7/O
アリス マリア キーファ トロデ 予約
161名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/08(木) 00:38:18 ID:qO4k4uVZO
ついに井戸組予約キタ━━━(゚∀゚)━━━
162名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/08(木) 00:42:55 ID:6C+Bg3QX0
アリキーマトロ キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
163名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/08(木) 09:17:52 ID:108CRv1g0
待った甲斐があった
164名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/08(木) 22:19:28 ID:MbYEs8Cc0
おおっついにそのメンツが動く時が来たのか!

俺も書けないものかと思案をめぐらせたけど、ちーともまとまらなかったんだよね。
それだけにどんな展開になるのかいまからwktk
165名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 07:33:54 ID:TqFcmMbIO
>>162
なんか呪文っぽいww
166名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 20:55:24 ID:eQFSwlvXO
一月無かったしもうピサロとフォズの人、後半投下していいんじゃねぇ?
167名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 21:35:03 ID:RMH7kpBu0
◆jOgmbj5Stk氏も7割終わってたらしいのにその後音沙汰ないんだよなあ
もう諦めちゃったのかな、地味に待ってるんだけど
168 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/09(金) 21:52:18 ID:eeRkGttaO
諦めてはいませんが個人都合によりここしばらく書き進めること叶いませんでした。
連休は空いたので頑張ってみますが既に没スレ行きは覚悟完了しています。
169名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 22:06:46 ID:RMH7kpBu0
うお、いた

ダメっぽいなら着手しようかと思っていたので
そういうことならとりあえず連休明けまで待つことにします
170名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 22:09:38 ID:RMH7kpBu0
ってこの言い回しじゃ急かしてるみたいで池沼だな…お気になさらず
171名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 22:32:16 ID:rf01XzKI0
マターリ待ち
172名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/09(金) 23:23:31 ID:Q/WFLwCM0
良かったー予約がキテる━━━(゚∀゚)━━━ !!
173名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/10(土) 14:31:49 ID:mh56u+AJ0
後はひたすら保守するのみ
174名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/11(日) 13:33:03 ID:rguxapnb0
マターリ待ち
175名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/11(日) 20:53:28 ID:1LM79ag6O
ワクワクテカテカ
176名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/11(日) 23:05:21 ID:uhpcxnht0
ありゃ?井戸組の予約期限って今日までだよな?
残り1時間だよ?
177名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/11(日) 23:16:56 ID:/sXNz2Sd0
そういうことは切れてから言った方がいいよ。
178名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/11(日) 23:39:52 ID:rq/K3b5L0
アリアハン地下通路のマップ描いたので置いておきますね。SSの参考に使っていただければ幸いです。
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/86.jpg
179名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 00:16:03 ID:qQ8YS1UZ0
他の書き手さんが現れるまでは、まあ、またーりと待ちましょう。
180 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 01:05:34 ID:3Q+9QBZQ0
予約したもんですが、時間内に書きあがらず…一旦破棄します。
やっぱ時間は守れるようにしなきゃなあ。
反省します。
181名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 01:08:49 ID:JuRjxp2ZO
>>180
殆んど出来上がっている場合は、予約期間延長制度を使うのはいかがでしょう?
182 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:17:19 ID:3Q+9QBZQ0
投下いたします。
予約過ぎといてあつかましいけれども、すいません。
183ふるさとに涙落ちるとき 1/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:18:36 ID:3Q+9QBZQ0
丸く切り抜かれた明け方の空が、井戸の底を淡く照らしだしている。
死を告げる、鐘。
そして甘ったるい女の声が止み、辺りに静寂が訪れる。
井戸の二人は、死人のように硬直した。

(……嘘)
アリスの漆黒の瞳が、窄まる。
がくりと膝を折り、項垂れた。

(サマンサ)
確かに、聞こえた。
確かに、呼ばれた。
アリスの、かけがえの無い人の名が。

「……私」
誰に言うでもなく、小さく零す。
流れることの無い涙の代わりか、自然に言葉は零れ落ちる。

「……ひとりぼっちになってしまいました」
勇者の弱音は、か細く、消えてしまいそうな掠れ声で。
両拳がぐっと握られ。小刻みに震えている。
184ふるさとに涙落ちるとき 2/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:19:20 ID:3Q+9QBZQ0
「……なあ、君」
「……」
キーファは、俯かない。
彼は望みを断たない。
上では命の瀬戸際だ。
なんとしても救うため、立ち止まることはできない。

「頼む、力を貸して欲しいんだ。回復呪文、使えないか?」
「……」
「なあ、おいっ!」
キーファが彼女の肩を掴み、頭を上げさせるがその瞳は彼を写してはいなかった。
吸い込まれそうな漆黒の瞳は虚空を見つめたまま、動かない。
その表情は、ひたすら"喪失"を表しているように見えた。
キーファの眉根がぐっと寄せられる。

(ああ、この子もか)
心の奥底で燻り続ける、抑え続けていた悲しみが決壊しそうになる。
(ともだちが、死んだんだ)
彼も─キーファもまたかけがいの無い親友を喪失した。
だが、彼はその事実に執拗異常に頓着することも無く、ひたすら目の前の生命を救い、走り続けた。
それは、決して生命を軽んじているわけではない。
生命の大切さは誰よりも理解しているとも言えるだろう。
それ故、彼は知っている。
失われた命が戻らないという悲しい現実を。
死者に囚われ続けることは、自分の足を縫い付けるに等しい行為だと。
彼は、暖かく平和な島暮らしでは学べない、大切なことを学んだ。
親友との、旅と。
ユバールの民との、暮らしで。
そして。
生命の尊さを知る彼は、死に縛られる彼女を目覚めさせた。
185ふるさとに涙落ちるとき 3/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:21:52 ID:3Q+9QBZQ0
─アリスの頬に、衝撃と暖かい感触が伝わった。
瞬間、痛みと共に目の前の光景が飛び込んでくる。

「……ぁ……」
「っ……!」
平手打ちをかましたキーファは、殴った手を抑えて跪いていた。
頬に触れると、ぬるりとした感触がている。
手袋は朱色がへばり付いていた。
そして、同じ朱色が彼のいたるところにも見える。
意識がしっかりと戻るまで、彼女はしばしぼーっとしていたが。

「……あ、ああっ!だ、大丈夫ですか、こんなに怪我をなさっていたんですね」
「あでで……や、やっと気づいてくれたたみたいだな」
勇者は狼狽した。
咄嗟にホイミを唱えかけたが、魔力は既に打ち止めだ。
何もできないのか、と不甲斐無さで唇を噛み締める。
しかしアリスの眼前に一つのリングが差し出されると、その思いはどこかに吹っ飛んだ。

「祈りの指輪!」
「ああ。コレ、使ってくれ!」
アリスは、少々大きめのその指輪を填め、双眸を伏せて祈り始めた。
環の宝石から光の粒が溢れ出で、アリスの体に降り注いでいく。

アリスの MPが かいふくした!
186ふるさとに涙落ちるとき 4/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:22:26 ID:3Q+9QBZQ0
光が止むと、アリスの精神が何か、満たされたような感覚に包まれた。
精神集中をさせると、頭にくっきりと呪文のイメージが浮かぶ。
大丈夫だ、今なら使える。

「すいません、今すぐに呪文を……」
「おっ、俺はいいから……!上にトロデのおっさんがいるんだ、死んじまう!」
「ほ、ホントですか!?」
「今すぐ連れてくる、ちょっと待ってて!」
キーファは急ぎ足で井戸へ向かうと、重症とは思えないような動きでせかせかロープを上り始めた。
アリスの方も、大怪我人一人を抱えていることを思い出し、慌てて井戸屋敷に転がり込む。
潰えたとばかり思っていた希望は、繋がった。
アリスの中の暗闇は、少しずつ晴れていく。



(頭を打ったみたいだし……息はあるけど、ゆっくり、ゆっくり……)
キーファは、血を流すトロデを抱えて慎重に慎重に井戸の底へ降りる。
先程の男に発見されなかったのも、トロデの呼吸が止まなかったのも幸運だった。
だが、痛む掌に全体重がかかり縄との摩擦で肉が薄く剥げ、抉れて行く。
ロープが真っ赤になりながらも、キーファは何とか降り立った。

(剣が握れなくなっちまうな、こりゃ)
肉がグズグズに爛れ、もう感覚も無くなってきた。
急いで術者であるアリスの下へ向かうと、そこにはもう一人の少女が横たわっていた。
キーファが思い当たったのは、二つの言葉。

"……わりィな……アレン……マリア……"
"アリスとマリアという娘たちが助けに向かったが─"
187名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 13:22:46 ID:JuRjxp2ZO
リアルタイム遭遇!支援!
188ふるさとに涙落ちるとき 5/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:22:56 ID:3Q+9QBZQ0
「……マリアさんか?」
「すいません、キーファさん。……マリアさんのほうも、危険な状態でして……」
「うん。……いいさ」
キーファの、マリアを見る目がどこか悲しげだった。
アリスは詮索することもなく、ひたすらベホマに集中する。

「あ、トロデさんを隣へ。私、術は専門では無いんですけど……多少の心得はありますから」
「ああ。……頼むよ」
小さな体をマリアの傍へ並べ、アリスは集中を始める。
マリアに、トロデに、それぞれ暖かな光が降り注いだ。
と、同時にアリスの体の内から流れ出る感覚が止む。

「あ……しまった、もう魔力が」
「え、もうか!?」
「回復量自体は大したことが無くて……次で、壊れてしまわなければいいのですが……」
祈りの指輪は、この暗黒の内に出でた希望よりもか細く脆い。
だが、二人の命に代えられる物などは無いだろう。
アリスは迷わず、祈りを捧げる。



「……う……」
「マリアさんっ!?」
「よかった、起きたか!」
マリアの紅色の眼が、開かれる。
青ざめた唇も、冷えた体も、キーファが起こした火に暖められ幾分回復した様だ。
189名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 13:23:29 ID:Z7eNPgzM0
支援
190ふるさとに涙落ちるとき 6/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:24:34 ID:3Q+9QBZQ0
「私……」
「あ、だ、ダメですまだ寝ていないと!」
「そうだ、傷が塞がっただけなんだから……」
半分眠った意識を頭を振って、覚醒させる。
自分の体を見ると、確かに傷は塞がってはいる。
だが失った体も、蓄積された疲労も然程回復してはいない。
旅装である白いローブもズタズタで…

「きゃっ」
「え、あ……ご、ごめん!」
「マリアさんこれ!」
マリアが落ち着いて見れば、見知らぬ男性と介抱された自分。
見れば、脇腹のぞっとするほど大きな傷はそこには無かったが白い肌が露に覗いている。
所々裂けたローブは、頼りない衣服となっていた。
アリスは風のマントを被せてやり、キーファの視線を遮る。
キーファがここまで来た経緯をマリアに掻い摘んで説明し、ようやくほっと息をついた。

「と、ともかく。まだ寝ていたほうがいいですよ。……アレンさんが心配ですが、今の私達ではどうにもなりません」
「あ、アリスさん……あの…………リア……ちゃんは……」
アリスの手が、虚空で固まる。
キーファともども、動かぬリアも見たし、先程の放送で聞いていた。
だが、彼女は知らない。
小さな王女が、堕ちた事を。
ぴたりと口を噤むことしかできない。
そんな二人を見て、マリアも悟ったようであった。

「……そんな」
「……私がついていながら……ごめんなさい……」
「……ランド……リアちゃん……すまねえ」
皆が皆、失われた命を悼み、悲しみ、悔やむ。
ここで倒れ伏すトロデも同じ気持ちだろう。
マリアは、声も立てずに包まったマントを抱いて涙を流した。
191ふるさとに涙落ちるとき 7/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:26:20 ID:3Q+9QBZQ0
「…トロデさんの治療も、終わりました……意識はじき、戻ると思います」
どれくらいの沈黙が流れただろうか、アリスがその静寂を破り小さな声で二人に伝える。
と、キーファが人差し指を立て口の前に持っていった。
マリアは泣きつかれたのか、疲労がたまっていたのか、再びぐっすりと眠り込んだようだった。

(無理もありませんね)
ボロボロの体に、ボロボロの心。
自分も人のことは言えないが、勇者たるものしっかりしなければ。
眼を覚ますまで、私が守ろう。
焚き火の傍で、寝かせた二人を見守った。

「なあ」
「えっ、あ、はい」
「俺、見てるから。家の中で休んでていいよ」
「えっ……」
キーファ、アリスともに治療は済み、傷は有る程度癒えている。
その代償として、祈りの指輪を多用してしまったために持ってあと1.2回だろう。
しかし、呪文で疲労までは癒せない。
先程までずっと駆け回っていたキーファが、休むのが筋というものだ。

「いえ……お疲れなのはキーファさんのほうでしょう。私は、構いませんから…」
「俺さ」
「?」
キーファの言葉に遮られ、アリスは漆黒の眼をきょとんとさせる。
だが、そんな仕草さえキーファには嘘っぱちに見えた。
とても優しい、嘘に見えた。
192ふるさとに涙落ちるとき 8/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:27:02 ID:3Q+9QBZQ0
「だから、さ」
「…っ」
「家ん中で寝てなよ。俺、ここにいっから」
「……!」
キーファの声を最後まで聞かずに、アリスは家の中に飛び込むように入り、ドアを乱暴に閉めた。
彼は、悲しい笑みを見せた。
自分は、慰めるのには向いてない。
奮い立たせることもできただろうが、強いとはいえ女の子には酷だ。
だから。
せめて、時間をあげたかった。
何もかも吐き出してしまう、ひとりきりの時間を。


ドアを後ろ手に閉めた後、アリスは力なく背を預けた。
ずるずると、足の力が抜けてその場に座り込む。
耳の先まで真っ赤に染めて、瞳は決壊してぽろぽろと熱いものが零れだす。
誰にも見せられない、世界の希望の光が流す涙だった。
彼女自身が、流すことを許さなかった涙だった。

「っ…ひっ、……ひぐ、うぇ……っく、ひぐっ………」
「……」
「うぇっ、ひっ、ひくっ…………うわ、ぁああぁぁん……」
「……」
彼女に涙を、許したのは何故だろう。
強いままで居させてあげてもよかった。
我慢をさせたくなかったから?
アリスが、女の子だから?
たぶん、どれもこれも違うだろう。
193名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 13:28:15 ID:JuRjxp2ZO
支援
194ふるさとに涙落ちるとき 9/9 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:28:38 ID:3Q+9QBZQ0
「…こんな顔……見せられねぇからな」
我慢できなかったから、だろう。
キーファは表情一つ変えていなかったが、泣いていた。
涙は止まらない。
今まで、一人ぼっちでの時間は無かったから。
親友の死を、親友の口から伝えられても、今まで流す涙を堪えていたのだった。
ふだが。
喪失に囚われかかった彼女を見て、自分を見ているようだった。
それが、最後の堤防の決壊。
涙は親友を想って、音も無く流れ続けた。

「おっさん、マリアさん…ごめん」
流す涙は、拭いはしない。
親友との最後のつながりを、拭い去るようなマネはしなかった。
それが、自分の足を縫い付ける行為に等しいとしても。
安らかに眠る親友への思いは、どうしても途切れはしない。
二人の枕元に座り込み、微かに聞こえる勇者の泣き声は聞こえないフリをする。
焚き火のパチパチと爆ぜる音は、心地よい暖かさと寂しさを紛らわす時間をくれた。
「悪いけど…起きるのは、ほんのちょっとゆっくりにしてくれな」



井戸の底、壁を挟んで二人の喪失者は涙を流し合う。
涙が止むとき。
それは、覚悟を掴むとき。
生者の務めを、果たすとき。
195ふるさとに涙落ちるとき10/10 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:29:16 ID:3Q+9QBZQ0
【E-4/アリアハン城下町井戸/】

【アリス@DQ3勇者】
[状態]:HP1/2 MP若干 左腕に痛み(後遺症) 疲労 深い悲しみ
[装備]:隼の剣 祈りの指輪(あと1.2回で破損)
[道具]:支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) まほうのカガミ 魔物のエサ 氷の刃
     イーグルダガー 祝福サギの杖[7] 引き寄せの杖(3) 飛びつきの杖(2) インテリ眼鏡
[思考]:気がすむまで泣く トロデとマリアが回復次第、脱出

【キーファ@DQ7】
[状態]:HP3/5 両掌に火傷(治癒) 両頬、左膝下に裂傷(治癒) 疲労 深い悲しみ
[装備]:メタルキングの剣 星降る腕輪
[道具]:ドラゴンの悟り
[思考]:皆の回復を待つ 危機を参加者に伝える 深い罪悪感

【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:HP3/5 MP1/5(回復中) 服はとてもボロボロ 脇腹に傷(治療済) 睡眠中 深い悲しみ
[装備]:いかずちの杖 風のマント
[道具]:支給品一式×2(不明の品が1〜2?) 小さなメダル 毒薬瓶 ビッグボウガン(矢 0)
     天馬の手綱 アリアハン城の呪文書×6(何か書いてある)
[思考]: 竜王(アレン)はまだ警戒

【トロデ@DQ8】
[状態]:HP3/5 頭部打撲 服はボロボロ 脳震盪・気絶
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2(不明の品が1?)
[思考]:仲間たちの無事を祈る 打倒ハーゴン
196 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:30:27 ID:3Q+9QBZQ0
投下完了……こういう「つなぎ」がめちゃめちゃ苦手で、パソコンぶっ壊れたりがありまして遅れて申し訳ない。
何か矛盾、不審点、不都合な点、ありましたらどうぞ。
197名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 13:30:33 ID:IUzywpZt0
リアルタイム遭遇ktkr!!
乙でした!
198名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 13:34:55 ID:kBX5782t0
無限大の乙!

アリスもキーファも生きろ……
199名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 13:40:22 ID:JuRjxp2ZO
同じくリアルタイム遭遇キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
そういや、アリスもキーファも思いきり泣く機会がなかったよな。
キーファに至っては第一回放送で「ちょwwwwそれだけかよwwww」とか思っちゃったけと…ごめんよキーファ。
この仄暗い井戸の底に差す一筋の光はトロデ王生還!
2007/10 修正 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 13:59:07 ID:3Q+9QBZQ0
「…トロデさんの治療も、終わりました……意識はじき、戻ると思います」
どれくらいの沈黙が流れただろうか、アリスがその静寂を破り小さな声で二人に伝える。
と、キーファが人差し指を立て口の前に持っていった。
マリアは泣きつかれたのか、疲労がたまっていたのか、再びぐっすりと眠り込んだようだった。

(無理もありませんね)
ボロボロの体に、ボロボロの心。
自分も人のことは言えないが、勇者たるものこういうときにしっかりしなければ。
眼を覚ますまで私が守ると、焚き火の傍で寝かせた二人を見守った。

「なあ」
「えっ、あ、はい」
「俺、見てるから。家の中で休んでていいよ」
「えっ……」
キーファ、アリスともに治療は済み、傷は有る程度癒えている。
その代償として、祈りの指輪を多用してしまったために持ってあと1.2回だろう。
しかし、呪文で疲労までは癒せないし、先程までずっと駆け回っていたキーファが、休むのが筋というものだ。

「いえ……お疲れなのはキーファさんのほうでしょう。私は、構いませんから…」
「俺さ」
キーファの言葉に遮られ、アリスは漆黒の眼をきょとんとさせる。
だが、そんな仕草さえキーファには嘘っぱちに見えた。
とても優しい、嘘に見えた。

「わかるんだ」
「……」
「ともだち、みんな死んだから」
「!」
アリスの表情が一変する。
ああ、この人もそうなんだ、という共感。
全部悟られていたんだ、という気恥ずかしさ。
そして、圧し留めていた悲しみ。
201 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 14:01:50 ID:3Q+9QBZQ0
大事なトコロ…
抜けちゃった……
202名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 14:07:53 ID:JuRjxp2ZO
>>194の7行目の「ふだが。」は「だが。」の入力ミス?
読んでいて気が付いた事。
キーファ親友多いなぁ。出会った仲間は皆親友!ドラクエ一のフレンドリー王子!
アルス、マリベル、アリーナ、エイト、アレフ、竜王アレン、トルネコ、トロデ、アリス、マリア。
203 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 14:24:18 ID:3Q+9QBZQ0
ああっ、見直したのにそんなミスが。
すいませんすいませんスゴク間が抜けてましたミスです
204名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 14:27:44 ID:o8JKhtYj0
投下乙!「ともだちが、死んだんだ」というフレーズがグサッとくる。
勇者とその子孫と、伝説の守り手と、化け物になってもマイペースな王様
ちょっとやそっとじゃめげないはずの一団が、こんなに欝になってるかと思うと
その喪失感がよくわかるようで、いたたまれないよ。
何だか読んでてアッテムトの音楽が頭の中で流れてる気がした


>ドラクエ一のフレンドリー王子
異世界ではフォズとも出会ってるね。一緒に旅してる
つーか>>202よ、ゲーム開始以来の親友ランドが抜けてるぜ!
205名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 15:51:13 ID:JuRjxp2ZO
>>204
アーッ 一生の不覚!
やっぱこのロワでの一番の親友はランドなんだろうなぁ…。
206名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 19:02:31 ID:wTn0ODeU0
新作乙ぅぅぅ!!!!
喪失感と、それに耐える二人の感情が涙を誘いますね
207名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/12(月) 19:10:06 ID:QMYKx7kSO
>>184
執拗異常→必要以上
誤字確認。
208 ◆I/xY3somzM :2007/02/12(月) 19:11:18 ID:QMYKx7kSO
酉忘れ
209名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/13(火) 00:54:19 ID:NwRT+K+vO
ランドって…Yの妹狙ってるニートだっけか
210名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/13(火) 01:02:43 ID:XUI/GgOOO
>>209
サマルサマルー!
211 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/13(火) 07:16:03 ID:9aZDkG3P0
今さらなお話で恐縮ですが、一部したらばにて試験投下しました。
どうかご検分お願いします。
212名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/13(火) 22:34:50 ID:uHMPYhdZ0
>>211
乙です。待っていたものがキター!という感じ。
まだ内容につれてとやかく触れることはしないけれど、
向こうで問題にされていた部分は特に違和感はなかったかと。

にしても、物語も佳境だし、これからは書き手さんが「これいいのかな?」って思うような
展開も出てくる機会が増えるんだろうな。
したらばで一時投下すれば、話の完成度が上がるのは確かなんだけど、
いっそ思い切って即本投下してもらった方がドキドキして楽しい気もする。
もし最終話までこぎつけたとしたら、ラストもやっぱり問題点いっぱいだろうから一時投下が無難なんだけど
本スレ投下前にネタがわかってしまうよりは、わからない方が不安だけど面白そう。

や、そんなら俺がしたらば見なきゃ済む話なんだけどね。
書き手さんからすれば一時投下するなって言われたらたまらないのもわかってる。
ごめん、ちょっと言ってみたかっただけなんだ。
213名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/13(火) 22:38:07 ID:gvh6V6UZ0
急に言われても咄嗟に反応できない自分ガイル。
申し訳ありませんが、読みこむまで、今しばらくマターリお待ちください。
214名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/13(火) 23:07:20 ID:qEDWBxTL0
>>211
読みこみ終了しました。
・・・文章のレベル高っ。
215 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:43:24 ID:4EGJOQB00
投下します。
216VOICE −光− 1/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:44:25 ID:4EGJOQB00

一歩足を進めるたびにどくん、どくんと心臓が脈打つ。
それとともに激痛がピサロの全身を駆け巡った。
脂汗を垂らし、壁に身体を寄せながら創痍の魔王は塔の階段を昇っていた。
右腕は完全に破壊され使い物にならず、
血は止まったとはいえ巨人の拳による傷痕は未だ彼の身体に刻まれたままだ。
断続的に唱える回復呪文によってかろうじて彼の意識は保たれている。
先ほどのアレフとの戦闘で更に状態は悪化したようだ。
(無様だな……)
そう自嘲し――途端血を吐いた。

「がふっ」

びしゃびしゃと石段の上に胃液雑じりの血を吐瀉する。
朱に染まる唇を乱暴に拭い、それでも銀の魔王は進んだ。
この場では敵に発見された場合、的にしかならない。
なんとか四方を見渡せ、且つ落ち着ける場所を探さなくてはならなかった。
その条件に最も近いと目星をつけたのが塔の頂上だった。
回復呪文を繰り返しようやく動悸が安定して来た頃、ピサロは塔頂に到着する。
そこには一戸の家屋が建っており、中には寝具なども揃っていた。
「ふん、都合がいい」
力なく笑いベッドに腰を下ろすと自身の回復に集中を始める。
しかし右腕は完全に破壊されていて最早完全に回復は不可能であった。
いっそのこと切り落とそうかとも考えたが、血の足りない今の状態でそんなことをすれば
失血死という間抜けな死に様を晒すことになるだろう。
今は部屋のカーテンを引き裂いてサラシにし、右腕を身体に固定するのが精一杯であった。
動かす度に激痛が走るがその都度ベホマで鎮痛し、なんとか処置を完了する。
内臓へのダメージは今までの回復治療で幾分か和らいでいた。
緩慢に込み上げていた吐き気は徐々に治まり、気分も落ち着いてくる。
だからといって食欲は全くなかったが、ピサロはパンを口にすると水で強引に胃の中に流し込んだ。
受け付けず、逆流してくるモノを喉を押さえつけて飲み下す。
多少無理をしてでも今は血を造るために栄養を取らねばならなかった。
217VOICE −光− 2/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:45:41 ID:4EGJOQB00
数度、その拷問のような食事を繰り返しようやく彼は一息をつく。
彼の診断では戦闘可能領域への回復まではまだしばらくかかる。
他にもう一人回復呪文の使い手がいればまだ違うがそれは求めてもしようがなかった。
先ほどアレフと相対した時のように無理をすれば現段階でも戦闘は可能だがその分命を縮めてしまう。
残り10人以上いる今、それは良策とはいえない。
(いましばらくはここで回復に専念するしかあるまい)
いつでも動けるように横にはならず、ベッドの奥に腰掛けて壁に身体を預けるように身を休める。
回復呪文の連唱で魔力も底が見えてきている。回復させねばならなかった。
ザックに入っているエルフの飲み薬を使おうかとも考えたが、
即効性のある薬はいざという時の切り札となる。時間的猶予のある今はまだ温存するべきだと考えた。
そして眠りに入ろうとゆっくりと瞳を閉じた時、ヘッドセットから耳障りな音が聞こえてきた。

『ザザ……ブッ、ええー聞こえますか? ピサロさん、聞こえたらどうか返答を……』




放送の後エイトは感情にその身を任せていた。
昂ぶり、知らず紫炎のオーラをその身に纏うと力のままにその拳を燃える炭塊へと叩きつける。
エイトの胴回りの二倍はあろうかという元は巨大な流木だったそれは
ハイテンションの一撃によって粉々に砕け散り、周囲の砂浜に黒い炭屑を撒き散らした。
そのまま膝をつき、今度は砂地に拳をたたきつける。
何度も、何度もたたきつける。
砂が衝撃を吸収してくれたおかげで拳にさほどダメージはない。
しかし今のエイトにはそれすら疎ましかった。
ゼシカが、ククールが死を賭して戦ったに違いないのに何故自分はのうのうとここで立ち止まっているのか。
アリーナ姫も、ローラ姫も、誰も守れずに一人この場に佇んでいるのか。
そんな自分自身を殴り飛ばしてやりたかった。
彼は歯を喰いしばり、涙を拭う。
(そうだ、もうこれ以上誰も死なせない。死なせてたまるか!)
放送ではローラ姫の名は呼ばれなかった。
ならばアリアハンへと向かっている筈である。
218VOICE −光− 3/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:47:40 ID:4EGJOQB00
それにトロデ王もアリアハンにいる可能性はある。
ともかく一刻も早く向かわなければならなかった。
アリアハン城下町の方角を望む。
微かに視認できる距離ではあるが、その間には広い内海が道を閉ざしている。
通常の体力ならば泳ぎきる自信はあったが今の彼ではかなり危険な泳行となる。
下手をすれば自殺行為となりかねない。
地図を見ればここは道なき孤島。四方は内海に囲まれている。
「くそ、何か、何か方法はないのか!」
焦燥に身を焦がしながら周囲を見渡す。
その時、視界の隅に赤いものが目に入った。
見慣れたその色彩に思わず目を奪われ凝視する。
それは見覚えのあるマントに覆われた一つの死体だった。
「!? まさか!」
顔を青褪めさせながら駆け寄る。
しかしその背格好は彼の脳裏に浮かんだ青年の姿とはかけ離れていた。
恐る恐る手を伸ばし、マントを捲る。
そこには黒い髪をした青年の顔があった。
知った顔でないことに安心し、同時に落胆する。
(ククール、君はいったいどういう最期を迎えたんだい? 僕にはそれを知ることさえ叶わないのか)
名簿を開いてみるとこの青年はアレンという名前らしい。
ふとみると青年の死体には二つの傷跡がある。
肩の矢傷。そして胴を横薙ぎにされた太刀傷。
胴の傷に触れるとそこには僅かな魔力の残滓が感じられた。
その力は彼がよく知る剣の波動。
(まさか……竜神王の剣?)
周囲を見渡すと落雷によると思われる焦げ跡がいたるところにある。
そのことも彼の推測を裏付けていた。
そして死体の脇に添えられている一輪の花に気づく。
彼のマントが掛けられていることといい、この青年はククールが看取ったということなのだろう。
エイトはゆっくりとマントを元に戻すと手を組んで祈りを捧げる。
「人違いでした……どうか安らかにお眠りください」
できうるなら埋葬したいが今はその時がない。
219名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 22:49:00 ID:IicEE+0SO
リアルタイム支援
220VOICE −光− 4/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:49:34 ID:4EGJOQB00
エイトは立ち上がるともう一度深々と頭を下げ、その場を立ち去った。
とにかく移動手段を探さなくてはならない。
(船……などあるはずもないか。だけどこのままでは身動きは取れない。
 筏を作るか……いや、ククールはここにいた。彼はどうやってここを移動したんだ?)
彼もまた泳いで渡ったのか、船か空を飛ぶアイテムでも支給されたのかそれとも……
(どこかに通路があるか、だ)
考えてみれば殺し合いをさせようというのにともすれば安全圏ともなり得る孤立するような場所を
作るとも思えない。禁止エリアにでもなればそれこそ殺し合いとは無縁な場所だ。
探してみる価値はある。そしてもしあるとするならば……エイトは塔を見た。
(人口的な通路が存在するならばそれは人口的に作られた場所の中が最も可能性が高い)
エイトは入り口を探して塔の外周を回る。
そうしながらも先ほどのアレンという青年の死体が再び脳裏をかすめた。
(竜神王様の剣で彼を殺した者がいる……ククールじゃない。彼は剣に拒まれていた。
 なら……誰が?)




「トルネコか?」

『ああ、ようやく繋がりましたな。突然繋がらなくなってしまったので心配しましたよ。
 こちらもいろいろとあって早く交信しようとしていたのですが……』

「何があった」
ピサロはダメージを受けていることを隠そうと言葉少なに尋ねる。

『ええ、あれから巨人アトラスはなんとか撃退したものの城の地下通路から逃げられてしまいまして……
 それをアレフさんという方が追っていかれてしまったのですよ。
 放送から判断するかぎり、どうやら無事に止めをさせたようですがアレフさんは戻られません……。
 こちらはアレンさんが重傷を負われ、宿に戻れば誰も居ず、アリスさんたちは戻ってこない。
 もうどうしたらいいやら……途方に暮れておるのです。ピサロさんたちは今どちらに?
 早く合流したいのですが』
221VOICE −光− 5/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:50:39 ID:4EGJOQB00

どうやら向こうも状況が好転しているとは言い難いようだ。
今襲撃をかければ容易く全滅できる……が、今の自分の状態ではそれは不可能だった。

『ああ、そういえばピサロさん達が地下通路を通られたのならアレフさんやアトラスと
 遭遇されませんでしたかな?』

ピサロの目が細められる。
「何故、我らが地下を通ったと?」

『いえ、インカムが通じなくなったのはおそらくそれが原因なのではないかと思いまして。
 レーベとアリアハン間で通じたものが近づくにつれて通じなくなるというのもおかしな話ですからなぁ。
 アレンさんから地下通路の存在は聞いていましたし、レーベの方角にもその通路は延びていたそうなので。
 そして今繋がっているということは……アリアハンに到着されたか途中のナジミの島にでも?』

短い期間の付き合いだがこの時ほどトルネコの聡い部分を疎ましく思ったことはなかった。
あのユーリルといた時も戦闘能力では他の仲間に遅れをとっていたがその知恵はブライの知識とならんで
重宝されていた。僅かな情報から全体を見通し真実に辿りつくその能力。
彼は普段は間抜けな一面も見せるがこういう場面では特に頼りになる人物だった。
だからこそピサロも僅かなりトルネコを認めていたのだ。
だが今は……。
「お前の推測どおりだトルネコ。私は今ナジミの塔にいる。
 そしてアレフという男にも巨人にも遭遇した」
ピサロには二つの選択肢があった。
自分がゲームに乗ったことを隠し、不意をついて彼らを急襲すること。
もう一つは自分が乗ったことを伝え、正面から彼らを打ち破ること。
今の傷ついたピサロにとって前者をとった方が有利なのは当然だった。
実際、そうしようと思っていた。
だが気が変わった。
人を愚者と笑うからには自分はそれよりも高みに存在しなければならない。
ならば人が使うような姑息な手段はとることは出来ない。
誇りを持って彼らを冥府へと導いてやろう。
222VOICE −光− 6/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:51:50 ID:4EGJOQB00

『おお、やはり。それではアレフさんは今どちらに?
 お側にいるなら一度話をさせてもらいたいのですが』

「フン、さて何処にいるか……手酷い傷を負わせてやったからな。今頃は死んでいるかもしれん」

『ーーっ!?』

そのあからさまな侮蔑の声に狼狽する音がインカムごしに耳に伝わる。
陰湿な愉悦がピサロの唇を僅かに歪ませた。

『……何故です?』

数秒の沈黙のあと、トルネコは搾り出すような声を上げた。
彼は先ほどの答えだけで全てを察したようだった。
「貴様らに人間には失望させてもらった。貴様のそばにいたクリフトという神官然り、私のそばにいた魔女も然り。
 この期に及んでの愚昧なる行動、もはや信に値せん。もう人間などあてにはしない。
 私一人でハーゴンへの道を切り開いてやるということだ」

『ピサロさん……』

「その名で私を呼ぶな……我が名はデスピサロ。貴様ら人間を冥府へといざなう魔族の王だ」




『その名で私を呼ぶな……我が名はデスピサロ。貴様ら人間を冥府へといざなう魔族の王だ』

デスピサロ。かつてトルネコのいた世界を恐怖へと陥れた魔王の名。
再びその名を耳にするとは思わなかった。その名を彼はすでに捨て去ったはずだった。
彼はすべての戦いが終わった後一人の魔族として、ただのピサロとしてロザリーと共に生きていくはずだったのだ。
だが彼は今そう名乗っている。そしてそれがピサロにどれほどの絶望を味合わせたのかが窺い知れた。
223VOICE −光− 7/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:53:16 ID:4EGJOQB00
(ど、どうする……どうすればいいんですか?)
デスピサロの音に触れ、トルネコは激しく動揺する。
彼は本気だ。でなければ一度捨て去ったはずの名を再び冠するはずはないだろう。
止めなければならない。しかし……今の彼が話を聞いてくれるだろうか?
自分は一度クリフトの説得に失敗している。もうあんな失敗はできなかった。
トルネコは必死に知恵を振り絞って考える。
今はまだ通信は繋がっている。だが次の瞬間には切られるかもしれない。
こちらから交信を呼びかけてもインカムを外されてしまえばそれまでだ。
なんとか、なんとか彼の心に届く呼びかけを――なんでもいい、彼の心を揺さぶる言葉を――

「そんなことをしてもロザリーさんは喜びません!」

自分ではピサロの心に届く言葉をかけることはできない。
ならば彼女に、彼が心を許したただ一人の女性に託すしかない。

『フ、そうだな……ロザリーは喜びはすまい。だが、……悲しみもしない。
 彼女はもうなんの感情も現さない、笑わない、泣かない、怒りも、喜びもしない!
 貴様が、貴様ごときが賢しらにロザリーの名を口にするな!!』

効果はあった。
インカム越しに伝わる彼の怒号。ロザリーの名は確実にピサロの心を揺さぶった。
(怯んではいけない――! 押して押すこと、これぞ商いの極意!!)
やはりあのエルフの少女こそが突破口。
(ロザリーさん、どうか……どうかピサロさんを導いてください!)
「そうです。確かにロザリーさんは死んでしまいました。
 しかしピサロさん、あなたの心の中からもロザリーさんは消え去ってしまったのですか?
 いいえ、そうではないでしょう。あなたの思い出の中にロザリーさんはまだ存在する筈だ!
 あなたの心にいる彼女は今笑っていますか!?」
誰だって心の中心には大切な存在がある。
あの神を捨てた憐れな神官にも最後まで信じていた光があったのだ。
もう彼と同じ過ちを繰り返させないためにも、その光と向き合って欲しい。
224名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 22:53:34 ID:IicEE+0SO
支援
225VOICE −光− 8/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:54:26 ID:4EGJOQB00

『貴様に……何がわかる!!』

「わかりますとも。私の心の中にも愛しい妻と子がいる。
 私はいつも思っています。そして常に妻と子にとって誇りである存在でいたいと思っています。
 ピサロさん、あなたは違うのですか? あなたの心のロザリーさんが永久に笑わなくなったとしても……!
 あなたは魔王となるのですか!?」

『黙れッ! どんなに奇麗事を吐いたところで貴様らに何ができた?
 人間は悪戯に殺し合い、貶めあい、人数を減らしただけではないか!
 愚かな人間どもにもう付き合っては居られん……もうこのゲームは止まらん、なら……私が勝ち残るまで!
 くだらぬ感傷でもはや私が道を違えることはない!』

言葉の一つ一つに込められた憎悪が、絶望が、トルネコの心に突き刺さるようだった。
だが彼は退けない。もう退き下がるわけにはいかない。
彼の能力の全てを持って、この商売を成功させると決めてしまったのだから。

『この忌々しい首輪を外す術も潰えた。もはや私も貴様も逃れられんのだ!
 待っていろ、今に貴様の首を貰いに行く……!』

ここだ、と思った。攻撃をかけるならここしかない。
ピサロがどのような手段でもって首輪を取り去ろうとしていたのかは解らない。
だが自分達にはまだ可能性が残されているのだ。
そのことを伝えれば――
しかし……その方法がない。インカムで伝えれば主催側にそのことが知られてしまう。
遠く離れたこの場所では筆談で伝えることも出来ない。
だが今しかない。今を逃せばもうピサロが自分の声に聞き耳を持つことはないだろう。
僅かな逡巡の後、トルネコは決断した。
(ネネ、ポポロ! 父さんは、父さんは……最期まで強く生きたぞ!!)
「私が知っています! 戒めを解く方法を私が知っています!!」

『!?』
226VOICE −光− 9/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:55:32 ID:4EGJOQB00

音に聞こえる動揺の気配。
この言葉は確かにピサロに伝わった。だが、それと同時に主催側にも――
ガタガタとトルネコの手が震え、嫌な汗が全身を伝う。

『愚かな……貴様は取り返しのつかない真似をしたのだぞ……』

どうやらピサロのほうも盗聴の可能性に気づいていたらしい。
「し、承知の上です!」

『知っていて言の葉に乗せたというのか!』

「わ、わわ私が例えここで消えようと、き、希望は残ります!
 わたた、しの望みは唯一つ! この情報をあなたに買ってもらいたい!!
 代価はあなたの『信じる心』です!」

次の瞬間には自分の首が飛んでいるかもしれない。
しかしそれでも譲れないものがあった。
彼を突き動かす何かがあった。

「あ、アリアハン城下町の宿にくれば私がいなくともその情報は手に入れられます。
 ピサロさん……どうか!」

『私に魂を売り渡せというか……ククク、まるで悪魔との取引よな』

「ピサロさん――!」

『トルネコよ……確かに私はかつて人を認めた。信じるに値するものとしてな。
 だがそれはこの世界にて裏切られた。人間とは実に愚かな存在だということを思い知らされた。
 お前が、ユーリルが信じられようと他の大多数の人間を信じることなどできぬ。
 お前一人では何もできない。殺し合いを止める事も、私を止める事もな――』
227VOICE −光− 10/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:57:00 ID:4EGJOQB00
「待っ――ッ!」

『話は終わりだトルネコよ。私はもう迷わぬと決めた。
 お前の命を賭けた売り物だが代価は渡せん。何故ならその商品は今の私にとって何の価値もないからだ。
 トルネコ、今お前が死なずともいずれ私が殺しに行く。待っているがいい……さらばだ』

ブッという音がして交信は切れた。
それからは何度スイッチを押しても通じない。どうやらインカムを外されてしまったようだ。
それと悟るとトルネコもまたインカムを外しザックに放り込む。
いや、散らかしていた道具を手当たり次第ザックに放り込むと宿の階段を駆け下りた。
(まだ私の首はついている。ならば最期の瞬間まで私は諦めませんぞ!)
アレンに事情を説明し、自分ひとりでだけでもナジミの塔へ向かうのだ。
既に彼の覚悟は決まっていた。
「うおおおぉおおおおおおおお!! この商人トルネコ、最後まで戦いますぞぉおお!!」
咆哮とともに彼は宿を飛び出し、アレンの姿を探した。



「……さらばだ」
ピサロはインカムを頭部から外すと部屋の隅へと放り投げた。
もう必要はない。もう誰とも話すことはない。
トルネコの言葉が思い返される。彼に放った自分の言葉も。
そう、一人の人間が信じられたとてそれに意味はない。
このゲームが止まることはもはやあり得ないのだから。
だがもし……そこまで思考に上らせ――ピサロは自嘲した。
「下らぬ」
既に我が道は定まった。
あとは行動に移すまでの間鋭気を養うのみ。
だが彼の眠りは二度までも邪魔されることになる。
一度目はインカムからの通信。二度目は……扉を開き朝日とともに現れた訪問者によって。
228名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 22:57:48 ID:28GU3hUK0
初リアルタイム投下遭遇記念保守
229VOICE −光− 11/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 22:58:25 ID:4EGJOQB00

「何をしにきた……」

ピサロは訪問者に怒気を孕んだ声をかける。
それでも訪問者は――フォズはしっかりとピサロを見据え手を差し出した。


「あなたを……導きに」




「くそ、早まるんじゃない……思いとどまっていてくれ、頼む!」
アレフは動かぬ足を引き摺り、階段を這い上がる。
なんとも無様な姿ではあるがもう形振りかまってはいられなかった。
奇跡の石の力でなんとか傷の悪化は防がれているものの無茶な真似をしているという自覚はある。
だが自分のベホイミを石の治癒力に合わせても動けるようになるまでにはかなりの時間を要する。
それでは間に合わないのだ。あの健気な幼女の窮地には。
満足に立てもしない自分が行ったところであのデスピサロに対抗すべくもないことは解っている。
しかし万が一にも間に合うのなら彼女に逃げるよう説得できるはずだ。
ただその僅かな可能性に賭け、アレフは階段を這い登っていた。
そしてようやくナジミの塔の1Fに到達したその時、アレフは近づいてくる足音に気がついた。
一瞬フォズが戻ってきたのかとも思ったが、すぐに違うことに気づく。
歩幅が広い。
(まさか……デスピサロが戻ってきたのか?)
もしこのままアレフのいる下降階段にやってくるのなら動けないアレフは格好の標的となる。
(もし奴だったなら……例え相打っても倒して見せる!)
壁を背に体勢を整え、竜神王の剣を階段の出入り口へと突きつける。
だがそこに現れたのは……

「アレフさん!?」
「え、エイト!」
230名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 22:59:45 ID:IicEE+0SO
支援
231VOICE −光− 12/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:00:04 ID:4EGJOQB00

そう、そこにいたのはレーベの村で別れたはずのエイトだった。
「その剣……! いえ、それよりもその怪我は一体?」
エイトは突きつけられた剣を見て僅かに動揺を見せたが、すぐにアレフの状態を察し駆け寄った。
「これが地獄に仏というものか……エイト、事情を話すからまず回復呪文を頼む!
 俺の呪文とこの石の力を合わせれば相乗効果でなんとか短時間で歩けるようになるはずだ!」
「え、あ…はいっ!」
足に括りつけられていた奇跡の石の燐光が、エイトのベホマ、アレフのベホイミの光が
深い創傷をじわりじわりと癒していく。
(よし、確かに一人で治癒する時とは速度は比べ物にならない。だが……間に合うか?)
もしかしたらここで自分の足を治療するよりもエイトにフォズを託したほうがいいのかも知れない。
(だが今回の件にエイトは関係ない。あの危険なデスピサロの相手を押し付けるわけにはいかない……!)
フォズを救わんとしてこの実直な少年を死なせてしまえば後悔どころでは済まないだろう。
デスピサロの相手はあくまでその誕生に立ち会った自分がしなければならない。
そんな奇妙な使命感があった。
(だがここまでさせてしまった以上、嘘はつけない。事情は話し後は説得するしかないか)
「アレフさん、傷が完全に癒えるまでまだ時間がかかります。それまで僕の魔力が持つかどうか……」
「いや、歩けるようになりさえすればそれでいい。無理を言って済まないが……」
謝罪の言葉にエイトは首を横に振る。
「いいえ、僕もレーベでは救ってもらいましたから。それよりも一体何があったんです?」
「ああ、実は――」
そしてアレフはかいつまんで今までの出来事を話した。
キーファとともにアトラスを追ってアリアハンに行ったこと。
竜王との出会い、キーファとの別れ。
戦闘の末、アトラスは地下に逃げ自分がそれを追ったこと。
地下通路での赤鬼との決着。魔女との邂逅。そして魔王の誕生と少女の行動を。
「俺は……彼女を救わなくてはいけない。そしてあのデスピサロという男を……」
そこでアレフは言葉を止めた。
ふと見るとエイトが唇を噛み締めて僅かに血を垂らしていたからだ。
「どうした」
232名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:01:38 ID:28GU3hUK0
間違えて保守しちまった支援
233VOICE −光− 13/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:02:10 ID:4EGJOQB00
「……本当に、僕は何をやっていたんでしょう……。あなたがそれほどの困難に直面していたというのに……」
「俺が好きこのんで選んだ道だ。君が気にすることはないさ」
「いえ、僕はあなたに謝らなくてはいけない。僕はローラさんを守りきることができなかった!」
「!? どういうことだ!」
ローラの名を聞いてはさすがに心穏やかではいられない。
思わず背後の壁に拳を叩き付け激昂する。
「話せエイト! ローラがどうした!」
事と次第ではたとえエイトでもただで済ませるつもりはない。
(治療がどうなろうと知ったことか、もしローラが取り返しのつかない事になっていたら……!)
我ながら身勝手な話だと思う。だが最悪の事態を思うと彼の全身をおぞましい感覚が這いずり回る。
怒気を顕わにするアレフを前にエイトは静かに事の顛末を語り始めた。
アレフと別れた後、魔女に狂わされたドラゴンとローラに遭遇したこと。
乱戦の末ドラゴンは自爆し、エイトはローラを連れ村を離れたこと。
魔女が生きてアレフの前に現れたことは衝撃だったが今は重要ではない。
ローラと共にアリアハンを目指していたところ橋が崩落し、自分だけが落ちてしまったこと。
ナジミの島の砂浜に打ち上げられたエイトにはそれからのローラの動向を知る術はない。
話を聞きながらアレフはなんとか落ち着きを取り戻していた。
「わざわざ焦らせるような言い方をするな、エイト。
 話を聞く分には君に落ち度はないし、ローラもまだ無事だ。だがそうか、あのドラゴンが……」
「ですが、ローラさんは今一人です!
 キーファさんたちが居るといってもアリアハンにはまだ火種があるのでしょう!?」
「放送を聞いた分にはアリアハンの不安要素は少なくなったはずだが……確認しよう」
アレフは名簿を開き生存者を確認する。
生存している筈の者は自分達を除き10名。
ローラ、竜王、マリア、アリス、トルネコ、ピサロ、キーファ、フォズ、トロデ、マルチェロ。
この内ピサロとフォズは少なくともこの近辺に居る筈である。
竜王、トルネコ、キーファがアリアハンにいることはアレフが確認している。
そして話によればマリア、アリス、トロデの3名もアリアハンにいるという。
「トロデ陛下はアリアハンに……」
「そうだ、そして」
234名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:03:27 ID:IicEE+0SO
支援!
235VOICE −光− 14/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:03:28 ID:4EGJOQB00
ローラは無事であればアリアハンへと向かっている筈だ。
アリアハンでの存在が確定している参加者の中でローラに危害を加えようとする者はいない……筈だ。
「なら、動向のわからない者で残っているのは……このマルチェロという男か。
 エイト、知っているか?」
「はい、彼は……僕の友人の異母兄弟です」
「そうか、なら……」
それを聞いてアレフは安堵しようとするが、エイトは固い表情を崩さない。
「……危険な奴なのか?」
「いえ、正直に言って僕には彼がここでどう動くか判断がつきません。
 彼と僕らとの確執には決着がついたはずです。でも、結局彼とは解りあえないまま道を違えました。
 ククールなら……もっと彼について深く考察できたはずですが僕には解りません。
 ただ言えることは彼がハーゴンにただ従うことはありえない。しかし殺し合いに乗ることはあり得る。
 それだけです。杞憂であることを願っていますけど」
「そうか。だが危険性があると解っただけで充分、後はこいつがアリアハンに居ないことを祈るしかないな。
 傷ついているとはいえ、竜王がいるなら滅多なことはないと思うが……」
「アレフさん、その竜王という方なんですが本当に信用できるんですか?
 レーベの村で話を聞いた時はその方はあなたの宿敵ということでした。
 ですが先ほどの話では全く違う印象を受けます。一体何があったんです?」
「さて、ね。その辺りのことは帰ってから聞くことになっている。
 何かがあったことは間違いないようだけどな。名前まで変えて……」
「アレフさん。あなたの持つ竜神王の剣、それは竜王から借り受けたものと聞きましたが」
「ああ」
腰に戻していた荘厳な竜の装飾を施された剣を見せる。
再びそれを目にし、エイトは深く頷いた。
「やはり……それは元々僕の生まれ故郷の宝剣なんです」
「何? じゃあこの剣の本来の持ち主は君ってわけか」
「そうなりますが言いたいのはその事ではないんです。
 僕にはこの槍がありますから剣を返してくれなんていいませんよ。
 それよりも僕は塔の外で一つの遺体を見つけました。
 その人は……おそらくその竜神王の剣によって斬殺されています」
「!」
エイトの激白に思わず腰の剣に視線を移す。
236VOICE −光− 15/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:04:38 ID:4EGJOQB00
「はっきりと言います。僕はその人を殺した人物として竜王を疑っています。
 そして今は亡き仲間ククールと接点をもっていた可能性がある。竜王は本当に信用できるんですか?」
エイトの疑いは当然だった。
かつて世界に恐怖をもたらした悪の王。
それが故郷の宝剣を持っていたとなれば心中平静でいられるはずもないだろう。
ましてその剣による被害を彼は実際に目にしてしまったのだ。
だがその疑心を当然と受け止めてなおアレフは笑う。
「今さら疑うには俺はあいつを信じすぎてしまった。裏切られたら自分の不明を呪うさ」
そう言い切った。
(ローラに手を出していたら殺すけどな)
それは口に出さなかったが。
潔いとも言えるアレフの言葉だがエイトには到底納得できるはずもないことはわかっていた。
「お前の不安は解るつもりだ。だが判断するのは会ってからでも遅くはないだろう」
「はい」
不満はあるだろうが、少なくとも表面上は平静にエイトは頷いた。
「ところでその……外で死んでいたというのは誰なんだ?」
「いえ、僕の知人ではありませんが名簿ではアレン、と」
その名を聞いた瞬間、アレフの脳裏に一つの言葉が思い出された。

『……ああ、そうだったな。
 今の言葉の意味も後で聞かせてもらおう。それまでは死ぬなよ竜王――いや、アレン』

アレン。
竜王の名を捨てたあいつは今はそう名乗っている。
ならば……。
「そうか、なんとなく分かったよ」
「何がですか?」
「そいつが凄い奴だってことさ」
そのアレンという青年と竜王との間に何があったのかは解らない。
だがその青年は竜王を変えてしまった。
(会ってみたかったな、そいつに)
僅かに笑みをこぼし、アレフは立ち上がった。
237VOICE −光− 16/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:06:39 ID:4EGJOQB00
途端に激痛が傷から全身を駆け巡る。
「ぐっ……う」
「アレフさん! まだ治療は終わっていません!!」
制止しようとするエイトを遮り、アレフは笑って見せる。
「大丈夫だ、立てる。立てるってことは足は動くってことだ。
 足が動くってことは歩けるということだ。そして……歩けるってことは走れるということだ」
「そんな無茶な!」
「これ以上の無茶をして女の子がいるんでね。護ると決めた以上は仕方ないさ」
アレフの決意は揺らがない。
それを悟ったのかエイトは別の提案をする。
「なら、そのフォズという娘を僕が助けに行きます!
 あなたはここで足をもう少し回復させてからアリアハンへ、ローラさんのところへ行ってあげてください!」
「ふ、君ならそういうだろうと予想はしていた。だがローラの性格を俺はよく知っている。
 小さな娘を見捨てて彼女の元へ行ったりなんてしたらあいつを本気で怒らせてしまう。
 それだけは御免被りたいんでね。
 それよりもエイト、君のほうこそトロデ陛下の下に駆けつけなくていいのか?」
「僕はもう誰の命も取りこぼしたくはないんです。アレフさんからフォズという娘の話を聞いた時から
 救いにいくことは決めていました。トロデ陛下にはトルネコという方や他にも仲間がいらっしゃるようですし
 キーファさんもいます。早急に助けが必要なのはその娘の方でしょう」
「君が疑っている竜王もいるぞ?」
「アレフさんは彼を信じているんですよね?」
「ああ。即答できるのが忌々しくも感じるがね」
そうだ。いつの間にか本当に自分はアイツを信じてしまっている。
頼りに感じてしまっている。奇妙な友情を感じているのだ。
「ならば僕も今は信じます。竜王ではなく、彼を信じるあなたの判断を。
 今さらあなたを疑うには僕は信じすぎてしまった。だから裏切られたら自らの不明を呪うことにします」
「この野郎」
ニヤリ、と口元を歪ませるとアレフはエイトに指輪を投げた。
「? これは?」
「エイト、俺はどうせ止まらない。君もどうやら決意は固いようだ。
 なら、俺と一緒に戦ってくれ。戦力は分散するよりも集中する、戦術の基本だな」
エイトが受け取った指輪とは、疾風のリング。
238名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:06:46 ID:IicEE+0SO
しつこく支援
239名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:07:40 ID:RUQkemZY0
支援ブリット
240VOICE −光− 17/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:08:01 ID:4EGJOQB00
装備した者の動きを俊敏にする効果がある。
「俺には友から受け継いだものがあるんでね。それは君が使うといい」
そういっておどけたように首から下げた緑宝石のアミュレットを見せる。
エイトはしばらくアレフと受け取ったリングを見比べていたが……やがてため息をついた。
「わかりました。止めることができないのなら、全力であなたと共に戦います」
「頼むぜ」
互いの瞳に決意の光が宿っていることを確認し、頷きあう。
「場所はわかっているんですか?」
「俺は地下からここにきた。エイトは外からここにきた。
 そのどちらにも遭っていないというのなら、それ以外の場所に決まっている」
2人は天井を見上げた。

行き先は、塔の上しかない。




ピサロは扉を開けて入ってきた少女を見た。
その視線は何の感情もともされていないかのように無機質だ。
「私の言ったことを聞いていなかったのか」
底冷えするような凍てつく空気が流れる。
「いいえ……聞いていました」
対してフォズはその威圧に懸命に耐えていた。
少しでも気を抜けばその場にへたり込んでしまいそうだ。
「ならば本当の愚者か」
「そうかも知れません。でも、もう泣くのはやめました」
震えてはいけない。
そう考えてはいても身体は意思に関わりなく小刻みに震える。
「もう一度聞こう……何をしにきた」
ピサロの放つ圧倒的なまでの覇気に心を締め付けられる。
気を失ってしまいそうになる。
震えて、涙を流して、許しを乞いそうになってしまう。
241VOICE −光− 18/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:09:23 ID:4EGJOQB00
幼い彼女がそうしたとしても誰も責める事はないに違いない。
だがそれでもフォズは大神官だった。
少なくともそうであろうとしていた。
死んでも言ってはいけない言葉があった。
死んでも言わなくてはいけない言葉があった。

だから、フォズはもう一度ゆっくりとピサロに向けて手を差し出した。

「あなたを、導きに」

哄笑が上がる。
そのあからさまな侮蔑の笑声をフォズは身を震わせて耐えている。
「導くだと? 笑わせる……いまだその戯言を口にするとはな。
 神官ごっこに飽きぬなら黄泉路の果てにて亡者どもを好きなだけ説いているがいい」
「あなたにとっては……遊戯とみえましょうが、私にとってはこの身を賭けた使命です」
震えは止まらない。
唇から怖れが漏れでそうになるのを必死に堪え、少女はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「悲しみを、憎しみにすりかえてもいきどまってしまうだけです。
 憎しみは……何も生みません」
「奇麗事だな」
もはや取りつくしまもなくバッサリと切り捨てる。
問答につきあっているのはただ動くのが億劫だからとでも言いたげだ。
(怯えては駄目! 私の想いを伝える為に……どうか声よ、震えないで)
「そうです、奇麗事です。でもそれは正しいからこそ奇麗なんです。
 人はそうありたいと思うからそれは奇麗なのです。もちろん簡単なことではありません。
 人の心は一人ではいびつに歪み、奇麗な形には収まりません。
 でも誰か一人でもその心の支えとなれれば……人は己の形をしっかりと保てます。
 ピサロさん。あなたの心にも支えとなる人がいるはずです。
 例え命を失ってもあなたの心に燦然と光り輝く存在が……」
その口上に僅かに興味をひかれたのかピサロは再び闇の衣を纏い立ち上がる。
凍てつく視線が一際輝きを増した。
242VOICE −光− 19/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:10:41 ID:4EGJOQB00
「言葉だけは立派だな。だが現実を見よ、今この世界で生き残っているのは10を僅かに超えるのみ。
 魔物もいたがこの参加者のほとんどが人間だ。人間は己で己が愚者たることを証明したのだ。
 そのような者どもを相手にこれ以上馴れ合う気などない。所詮、人間は自ら破滅する運命なのだ……!」
「そんなことはありません」
ピサロが突きつけたのは紛れもない死の宣告。
だがそれをフォズは真っ向から否定した。
「何故言い切れる?」
「破滅する運命なら……勇者なんていない」
そうだ。いつだって勇者は生まれた。
あの時だって自分を絶望の淵から救ってくれたのだ。
「いつの世も悪しき禍あれば勇者は生まれ、その闇を祓ってきました。
 人は間違います。自ら闇を呼び込むことも、光を拒むこともあります。
 愚者というなら認めましょう。人は愚かです。でも……必ずやその間違いを正す者が現れます。
 同じ人の中からそれは生まれるのです。だから私は信じることが出来ます。
 人は魔物になれる。でも、勇者にもなれる。誰もが勇者になれる可能性を秘めてるんです!」

声よ震えるな。されど心よ震えよ。
自分に出来る確かなこと。
それはただ想いを、心の底からの想いを音にして伝えること。
たったそれだけの、自己満足。
それでも……それが彼女の戦いだった。

「だから……何回、何十回裏切られようとも……私は人を信じます。信じ続けます。
 たとえ、この命砕けようとも……私はあなたを信じます」




(……なんだ、この娘は)
ピサロは目の前で毅然と立つ少女を見て軽く混乱していた。
ただ無力に泣く小娘だったはずだ。
奇麗事ばかりを口にしながら己では何もできない哀れな愚者だったはずだ。
243VOICE −光− 20/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:11:43 ID:4EGJOQB00
死に行く前の手向けと問答に付き合ってやっていたつもりだったが、今は違う。
少女は確かにピサロを前にして戦っている戦士だった。

「だから……何回、何十回裏切られようとも……私は人を信じます。信じ続けます。
 たとえ、この命砕けようとも……私はあなたを信じます」

その瞬間、彼の目にはフォズの姿に全く別の姿が被さる。
それは彼が愛した桃色の髪の妖精……。
その目は見開かれる。その刹那の幻が信じられぬというかのように。
その耳はある男の言葉を幻聴させた。

 『あなたの心にいる彼女は今笑っていますか?』

彼の前に毅然と立った少女は――
(ロザリー……ッ! おまえまでが私が間違っているというのか?)

「黙れ! いつまでも戯言ばかりを……目障りだ!」

怒りが、込み上げる激怒の猛りがピサロの身体を支配する。
あのような無力な小娘にロザリーを見たことが許せなかった。
何よりも、誰よりも、そう幻視した自分の弱さが憎い。
昂ぶりのままに腕を振るう。
それとともに気圧が変化し、空気が裂けた。
無数の真空波が舞い、それは瞬く間にフォズを血煙の中に沈める……はずだった。




「杖よ、応えて!」
少女が手に持つ杖を掲げると同じく空気が乱れ、この広いといっていい室内を縦横無尽に荒れ狂う。
その空圧の結界はピサロの放つ真空波を飲み込み同化し、室内の調度を無残なまでに破壊した。
「貴様……」
244名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:13:24 ID:IicEE+0SO
支援
245VOICE −光− 21/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:13:54 ID:4EGJOQB00
「ハァ、ハッ……私は、ただ殺されに来たのではありません。身命を賭してあなたを説得します。
 その為には戦うことも辞しません」
「私と戦うだと? 驕るな小娘!」
気づいた時にはフォズの目の前には怒りの魔王が立っている。
いくら意志の力で迫ろうとも身体能力においては絶望的なまでの差があった。
平手の一撃がフォズの頬に入り、視界に舞った火花と共に彼女の身体を『飛ばす』。
フォズはしたたかに壁に身を打ちつけられ、受身も取れずに床に落下した。
激痛が全身を駆け抜け、脳が意識の連続を拒絶する。
だがその命令を意志の力で跳ね除け、彼女は身を起こした。
力を込めようと歯を喰いしばった瞬間、ゴリ、と嫌な音が口の中で鳴る。
なにか小石のようなものを噛んでしまった。
思わず血混じりの唾と吐き出したそれは……己の奥歯だった。
自覚した瞬間全身を走る痛みとは別種の痛みが口腔を焼く。
知らず涙が浮かび、叫び声をあげてしまいそうだった。
(駄目……これくらいのことに負けない、負けない! アルスさんたちはもっと痛いことに耐えていたんだ!)
なんとか手放さずにいた杖を支えにして、よろよろと立ち上がる。
首が折れなかったのは幸いだった。
鼻腔の毛細血管が破裂し、鼻から血が止め処なく流れるが構っている余裕はない。
(私はまだ、戦える!)
「どうした。私と戦うのではなかったのか?」
「わ、たしの戦いはあなたを……傷、つけることで――は、ありま……せん」
「傷つけることが出来るとでも思っているのか。戦いとは我を通す為のもの。
 所詮無力なお前には我を押し通すことなどは出来んのだ。無力な者の言葉はただ虚空へと消え去るのみ」
今度は足刀が小さな脇腹へとめり込む。
ピサロにとっては軽く撫でた程度の攻撃であろう。
だがそれはフォズの肋骨を砕き、内臓を傷つけた。
「こぷ」
喉奥から鮮血がしとどに溢れ、フォズはその場に膝を突く。
途切れそうになる意識を必死に繋ぎとめながら、彼女はまだ戦う意志を失わなかった。
(言わなければ。まだ私は全ての想いを伝えることができていない。
 声を……出さなければ!)
全霊を込めて彼女は首を持ち上げ、ピサロを見上げる。
246名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:14:44 ID:RUQkemZY0
支援支援
247VOICE −光− 22/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:15:58 ID:4EGJOQB00
が、微かに開いた口から漏れ出るのはひゅうひゅう、という空気だけだった。
(声を……声を……)
ピサロを見つめたまま微動だにしない……いや出来ないフォズを見下ろし、魔王はため息をついた。
「嬲る趣味はない、一思いに楽にしてやろう。餞だ、最後は美しく散るがいい」
残り少ない魔力を省みずピサロは呪文を唱え始める。
その呪は聞き覚えがある。地下回廊にて彼が唱えた最上位氷雪呪文。
成す術なくそれを見ながらフォズは気力を最動員して喉を震わせていた。
(お願い、私は死んでもいい! でも今ひと時、私に声を与えて!)
だが唇から漏れるはかすれた音階の雑音。
もう呪文が放たれるまで時間がない。
少女は願った。その短い生涯で最も強く――それを望んだ。
「私はもう誰も信じはしない。
 所詮私を信じるというお前の言葉が真偽など……誰も証明できんのだ!」
答えたい。応えたい。
彼のその言葉に己の心をぶつけたい。
だが出ない。声が、出ないのだ。

「マヒャド――ッ!」

言霊が解き放たれ、無数の氷槍が投げられる。
絶対の死を前にして……ついに少女の双眸から涙が零れる。

その涙が頬を伝い、唇に染みた。

 ――なーにやってんのよ! しっかりしなさい! ――
 ――大丈夫、出せるよ……さぁ! ――

刹那、耳を通りすぎた懐かしい音。


そして彼女は――声を――出した。
248VOICE −光− 23/26 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:17:33 ID:4EGJOQB00

「私が証拠になります! 私がずっとあなたの傍にいて、それを証明し続けます!!」

その言葉は確かにピサロの動きを止めた。
しかし何もかもが遅すぎた。
白い切っ先の群れに遮られ、フォズにはもうピサロの姿を望めない。

(私の声は―――届か……ない?)

絶望とともに彼女の視界は真っ白に染まった。
氷の槍は砕け散り、ダイヤモンドダストとなって空間を輝かせる。
空気が透き通り、煌く氷塵が幻想的な空間を創り出していた。

フォズの命運は尽きてはいなかった。

彼女の命はいまだこの場に存在している。それはまさに紙一重の奇跡。
フォズの時間を奪い去るはずだった白き剣を防いだのは蒼穹に舞う黄金の翼。
真なる勇者だけが持つという不死鳥の盾だった。


「届いたよ、君の声」


フォズの前に立ちふさがり、ロトの盾をもって護った男は微笑を浮かべて振り向いた。

勇者アレフ。

彼女が置き去りにした傷つき倒れたはずの戦士だった。

「貴様はアレフ……、く!?」
アレフの乱入に呆然としていたピサロは横からの槍の一撃を咄嗟に回避した。
大きく後ろに飛び間合いを開けると襲撃者もまた引き、アレフのそばに立つ。
249名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:18:05 ID:IicEE+0SO
フォーーーーズ!!
250名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:18:40 ID:RUQkemZY0
うわあああああああああああああ!!支援!!
251VOICE −光− 24/25 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:19:31 ID:4EGJOQB00
「何物だ!」
「エイト。トロデーンの近衛兵隊長です。
 義によってこの戦い、アレフさんと彼女に助勢します!」

アレフとエイトの乱入によって場が膠着する。
ピサロも迂闊に動くことは出来ない。
そんな中フォズは信じられない思いでアレフ達を見つめていた。

「な、ぜ……」

アレフはこともなげに答える。
「君みたいに小さな存在が犠牲になるなんて、そんな悲しいことしちゃいけない。
 そんなことをさせない為に、俺はいるんだ」
そして剣を構えピサロへと向き直る。



「俺たちが君の力になる。君は、無力なんかじゃない」



【E-3/ナジミの塔最上階/朝】

【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP1/4 MP1/4 背中に火傷(軽) 左足に刺傷(重・治療済み) 疲労 全身打撲
[装備]:竜神王の剣 ロトの盾 風のアミュレット
[道具]:鉄の杖 消え去り草 ルーシアのザック(神秘のビキニ) 奇跡の石
     神鳥の杖(煤塗れ) 鉄兜 ゴンの支給品一式 ルビスの守り アサシンダガー
[思考]:フォズを護り、デスピサロを止める
     ローラ姫を探し、守る このゲームを止めるために全力を尽くす

※アレフの足は動かすたびに激痛が走ります。奇跡の石の効能で辛うじて傷の悪化は防がれています。
252VOICE −光− 25/25 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/14(水) 23:21:44 ID:4EGJOQB00

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/3 MP1/4 左肩にダメージ 腹部と背中に打撃 火傷 疲労
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ
[思考]:フォズを護り、デスピサロを止める 仲間(トロデ・ローラ優先)を探し、守る
     危機を参加者に伝える

【フォズ@DQ7】
[状態]:HP1/8 MPほぼ0 全身打撲 肋骨にヒビ 内臓に損傷 精神の衰弱からは立ち直る(最後の意地)
[装備]:天罰の杖
[道具]:アルスのトカゲ(レオン)←ザックの中です 支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない ピサロを命がけで止める(ただしピサロに危害は加えない)

【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP1/6 MP1/8 右腕粉砕骨折(固定) 軽度の全身打撲
[装備]:鎖鎌 闇の衣 炎の盾 無線インカム
[道具]:エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式  首輪二個  ピサロメモ
[思考]:僅かな迷い? 参加者を皆殺し優勝 ロザリーの仇討ち ハーゴンの抹殺 


【E-4/アリアハン城下町宿屋/朝】

【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球
[道具]:支給品一式(食料と水は半分) ホットストーン?(異変中) 聖なるナイフ 錬金釜
    プラチナソード 折れた皆殺しの剣 ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2
[思考]:ピサロを止める為にナジミの塔へと向かう その前にアレンに後事を託す
    宿帳に記した考察を仲間に伝える 仲間の安否を気遣いいずれ合流 対主催への強い決意

※宿帳(トルネコの考察がまとめられている)はアリアハンの宿に置かれています。
253名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:22:57 ID:IicEE+0SO
エイトか間に合った!!
254名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:24:03 ID:RUQkemZY0
涙腺が決壊した、最後のセリフでもうシビれまくり。
乙でした!さぁどうなる……?
255名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:25:07 ID:4EGJOQB00
以上です。
支援ありがとうございました。
そして長期の遅延を心から謝罪し、皆さんのご厚意に心から感謝します。

本当に申し訳ありませんでした。
後作品に問題があれば遠慮なくお願いします。

追記
この作品の一場面が以前の作品の一場面と酷似している箇所がありますが、
それは意図的な部分もありますので、その点ご考慮お願いします。
256名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:26:15 ID:IicEE+0SO
新作乙!畜生、何で今夜が夜勤なんだ。
素敵なチョコレートをありがとう!
257名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/14(水) 23:37:56 ID:RGfONUiV0
投下おつっす

正直な感想として、最後男二人はいらなかったなあ…とおもた
Pとフォズ、二人で築いてきたこの一連の物語にどういう形であれ二人きりで決着つけて欲しかった
勇者がうっとうしいと思ったのは初めてだなあ
258名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:04:25 ID:tGh7AKLC0
感想は人それぞれだね。個人的にはアリ。というか燃えた!
このもう駄目か?という瞬間に駆けつけるのはやっぱり勇者の王道
駆けつけるまでのやりとりの中で、アレフ・エイトひいては竜王アレンの絆も感じられたし、
アレフが亡き自分の子孫(だということは多分知らないのだろうけど)を称える記述があったのもよかった。
一話で死んじゃったけど、あのアレンがいなければ竜王アレンもいなかったんだよなぁ…と改めて思う。

この後どうなるかが気になるね。
普通にやると二対一だし、ピサロは半死状態だから、まず勇者組の方が圧倒的に有利だけど果たして?
一方さらにその一団に加わろうと試みてる商人がいるけど
道程は果てしなく遠い上に、マルチな奴が確か近くに迫っていたはず…
259名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:14:14 ID:AhtVdTIvO
つーかみんな移動早いな。一応ナジミ頂上が舞台なんだよね?
みんなしてやけに短時間で登れちゃってるようだけど、結構高くなかったっけアレ。
特にアレフ、ホントに怪我してるのかって感じが。
260名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:29:20 ID:Xl4SXdg70
投下、乙です。
良い仕事ですね。
感想が被りますが、エイトとアレフの登場はまるで少年漫画の王道を見ているようでオイシイところ持っていくなぁと。
ピサロとフォズに関しては一対一で解決して欲しかった気もしますが、2人の心理戦の決着は後に続く書き手さんに期待。
全体的に、展開にハラハラしっぱなしで、申し分なかったです。
>>259
まあ、負傷中のピサロ、歩幅の短いフォズを追っかけているのだから、追いつけるのは不思議じゃない。
道中の描写がカットされてる感じですか。
261名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:33:15 ID:Xl4SXdg70
気になるようだったら、時間表記を「朝の6時〜8時」から「午前8時〜10時」に修正したら良いんじゃナイカ。
ナジミの搭頂上まで2時間以上かかるなら、確実に午前だね。
262名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:33:19 ID:SiuMRdzYO
ヒント・風のアミュレットと疾風のリング
263名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:34:35 ID:3tMXBTP10
大作乙です
最後の台詞は勿論、止めの台詞がみんなもう、素直にいいなあって感じです
普通に考えればこれから戦闘入るんだろうけど、会話見るにわずかながら和解の可能性もあり?

エイトとアレフの移動時間は、アレフの回復が
ピサロインカム会話〜フォズ対話と同時進行してたと考えればそう問題ないかと
264名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:44:05 ID:AhtVdTIvO
けど内容を見る限り、エイトアレフは一階でかなりの話し込みをしてるよ。

仮に頂上でのピサロフォズのやりとりと、一階でのエイトアレフの情報交換にかけた時間が等しいにして、も
フォズへのリンチとアレフたちの頂上へのダッシュが同じ時間でできるとは考えにくいな。
ただでさえ元々アレフは出遅れてるわけだし。

演出は確かに熱くて良かったんだけど、そのためにワープ紛いの移動を認めるのはちょっとなー。
まあ、間に合わないならフォズ死ぬわけだけど。
265名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:44:06 ID:Xl4SXdg70
あ〜トルネコがフォルシオンの事、眼中に無く急
266名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 00:45:27 ID:Xl4SXdg70
すまん、ミスった。
267名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:07:36 ID:Xl4SXdg70
むしろ、エイトが放送直後からすぐに搭でウロウロしているのだから、フォズを発見しそうな罠。
ピサロ、フォズ、アレフは放送直後は地下通路に居たしな。

正直、そこまで厳密にされると、後々の書き手さんが苦労しそうな罠でもある。
268名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:09:02 ID:/t4QxcyI0

エイトとアレフで今までのフラグ整理がされてるところが素直に上手いと思いました。
アトラス、サマンサにゴンローラと思えば随分関わってきたキャラが共通してたんだね。
ところでエイトって、アレンの望んだ人と竜の共存の結果そのものなんだよな。
ククール絡みもあったし、因果な繋がりだなあと思いながら読ませてもらったよ。

時間問題の方は、とりあえず朝→午前にすれば問題ないかな?
というか前作で宿屋組もアレンがそれなりに回復するまで時間が経ってたようだから
総合的に見ても、午前にはしておくべきな気がする。一回時系列まとめてみるかな…?
269名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:15:41 ID:Zw7wZGbZ0
オラ細かい事はよくわかんねえだ
ただ、読んでて燃えました乙です
270名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:24:09 ID:OiCfUMEK0
ピサロの行動をまとめると
・かなりふらつきながら、最上階へ
・応急処置の後、やはり相当苦労しながら食事
・無線インカムで会話
で、この後フォズが来ると。
一つ一つが結構時間を食うことだから、高速装備持ちなら、頂上までの移動は十分可能かと。
ナジミの塔は確かに高いけど、3最初のダンジョンだけに、道はそんなに複雑じゃないし。

場面が切り替わったところの初めと終わりが同時刻と考えれば、
ピサロが最上階へたどり着く→同じ頃、エイトがアレンの遺体を発見
無線インカムで会話→やはり同じ頃、アレフとエイトが合流
で、アレフとエイトが移動を開始した頃、フォズがピサロの元にたどり着いたと考えれば
そんなに時間的に無理な話じゃないと思いますよ。

>>267
エイトがいたのは塔の外。地下通路は塔の中と繋がっていて外に出る必要がないので
外にいる限り、エイトにはフォズの姿は見つけられなかったんじゃないかな
271名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:34:01 ID:/t4QxcyI0
>>270
時間軸まとめ乙
自分も大体そんな認識。加えて、ただいくら内部構造が簡単でも、
1時間強くらいは消費すべきじゃないかなってところ。

多分、アレフの地下通路を出た時間について相違があるのかも。
まあここらへんは投下された作品準拠にした方が建設的でいいかな。
272名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:38:25 ID:Xl4SXdg70
>>270
時間経過については概ね同意。
搭の距離が長い=時間経過が長いと思うので、「午前」の表記が無難ですね。
トルネコは会話した後ですから、7時半ぐらいの朝か午前。

>>267
エイトはアレンをみつけて搭を捜索する気になったのだから、放送直後に搭に向かっているので、そんなに時間経たずに搭の中に居るんじゃないかなーと思ったわけです。
まあ、エイトも周囲を警戒しながら進んでいたかもしれないですね。
すいません、言葉たらずでした。
273名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 01:48:45 ID:AhtVdTIvO
>>270
ふーむ、納得
つーかトルネコとのインカム通信を計算に入れてなかったわ
274名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 12:44:30 ID:N1TiJQ3A0
投下乙です。
アルスとマリベルの出演に泣けた……。
275名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 16:33:44 ID:VQ38Et0sO
…アリスさん。井戸の中にぶち捨てたインテリ眼鏡を俺にください…orz
276 ◆jOgmbj5Stk :2007/02/15(木) 20:18:42 ID:8qbt44P80
ナジミの塔は4階建てで構造も単純なので登頂にはさほど苦労しないと考えていました。
しかし確かにこれらを朝の時間帯に収めるのは無理かもしれません。
よって状態表を修正します。(ついでなのでステータス内容も若干修正させてもらいます)

>>265
トルネコはまずアレンを探すので、ファルシオンを考慮するのはその後だろうと考えています。


>>251-252状態表修正

【E-3/ナジミの塔最上階/午前】

【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP1/4 MP1/6 背中に火傷(軽) 左足に刺傷(重・不完全だが治療済み) 疲労 全身打撲
[装備]:竜神王の剣 ロトの盾 風のアミュレット 奇跡の石
[道具]:鉄の杖 消え去り草 ルーシアのザック(神秘のビキニ)
     神鳥の杖(煤塗れ) 鉄兜 ゴンの支給品一式 ルビスの守り アサシンダガー
[思考]:フォズを護り、デスピサロを止める
     ローラ姫を探し、守る このゲームを止めるために全力を尽くす

※アレフの足は動かすたびに激痛が走ります。奇跡の石の効能で辛うじて傷の悪化は防がれています。

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/3 MP1/8 左肩にダメージ 腹部と背中に打撃 火傷 疲労
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ
[思考]:フォズを護り、デスピサロを止める 仲間(トロデ・ローラ優先)を探し、守る
     危機を参加者に伝える 竜王を警戒?(今はアレフの判断を信用)
277名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 20:19:44 ID:8qbt44P80
【フォズ@DQ7】
[状態]:HP1/8 MPほぼ0 全身打撲 肋骨にヒビ 内臓に損傷 精神の衰弱からは立ち直る(最後の意地)
[装備]:天罰の杖
[道具]:アルスのトカゲ(レオン)←ザックの中です 支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない ピサロを命がけで止める(ただしピサロに危害は加えない)

【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP1/5 MP1/8 右腕粉砕骨折(固定) 軽度の全身打撲
[装備]:鎖鎌 闇の衣 炎の盾 無線インカム
[道具]:エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式  首輪二個  ピサロメモ
[思考]:僅かな迷い? 参加者を皆殺し優勝 ロザリーの仇討ち ハーゴンの抹殺 


【E-4/アリアハン城下町宿屋/午前】

【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4 軽い興奮状態
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球
[道具]:支給品一式(食料と水は半分) ???
[思考]:ピサロを止める為にナジミの塔へと向かう その前にアレンに後事を託す 首輪が爆発する瞬間まで諦めない
    宿帳に記した考察を仲間に伝える 仲間の安否を気遣いいずれ合流 対主催への強い決意

※宿帳(トルネコの考察がまとめられている)はアリアハンの宿に置かれています。
※トルネコは慌てていたので室内にばら撒いていたアイテムのうち、どれかを回収し忘れているかもしれません。
 (ホットストーン?(異変中) 聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード 折れた皆殺しの剣 ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2)
278名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 20:25:00 ID:O5qMAsZJ0
ファルシオンの火傷は竜王アレンが治療してたっけ。
ところであの地下道馬で通れそう?
279名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 20:26:30 ID:YS0jb/yR0
階段が多いから無理そう…
280名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 20:27:01 ID:8qbt44P80
アトラスが通れるなら無問題かと。
ただ入り口が少し危険かも。
281名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/15(木) 22:47:56 ID:suU1ruNH0
>>279
ファルシオンはムーア城に普通に入れる件について
282名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/16(金) 14:36:43 ID:iUpSu8jr0
>>278
DQ3で変化の杖で馬に変身したPTが入れたのだから問題はないと思う。
ただし、現在地下道のあるアリアハン城への橋が崩落しているため、ファルシオンが地下道
まで行くには工夫が必要かも
283名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/17(土) 02:48:27 ID:DNQIWVR10
宿屋に何が忘れ去られてるかな?
様子伺いに来た○エロに盗まれそうだ。
284名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/17(土) 23:32:41 ID:9PIf8dcd0
保守
285名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/18(日) 00:12:29 ID:oTugqRwqO
そんなことより誰かフースーヤスレを作ってくれ!
286名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/18(日) 00:53:18 ID:INehZTvO0
書き手は会議室
287 ◆UUnHCwOa2s :2007/02/18(日) 21:09:54 ID:4Spz6tb8O
アレン、トルネコ、ローラ、マルチェロ予約します。
288名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/18(日) 21:31:36 ID:WbyBstLN0
予約キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
289名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 00:02:15 ID:WaqtCfmQ0
予約キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
290名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 17:27:15 ID:22dW04VyO
ようやく予約か
291名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 17:49:28 ID:7nmA7nqzO
要約するとね
292名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 23:43:43 ID:WaqtCfmQ0
>>287
避難所の雑談にて予約破棄の申し出がありました。

残念ながら、避難所ではトリで書き手さん御本人かどうかはハッキリしません。
しかしながら、「3日の予約を過ぎて」投下及び予約延長のお申し出が無い場合、
予約解消とみなし……いつものように早い者勝ちでおk?
293名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 23:45:23 ID:WaqtCfmQ0
まだ全然っ構想固まってないけどさw
294名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 23:50:14 ID:B9NpQDLT0
避難所でもトリは問題なく使えるので(コピペしただけでは◇になるはず)、
本人と見て間違いは無いと思う。
ただ日曜の予約だから、予約期限は明日、水曜の9時までなんだよな。
なんで今日投下できないから破棄、なのかは分からないが
とりあえず優先権は無しってことでいいんじゃない? 予約無しでも投下はできるしね。
295名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/20(火) 23:51:48 ID:WaqtCfmQ0
了解です!
296名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/21(水) 23:42:50 ID:+YnL3/2A0
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi76082.gif.html
このロワのMAPはここにすべきだった。
297名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/22(木) 00:12:08 ID:wkqDicRc0
広すぎ(笑)
やるならもっと大人数で開始しないとw
298名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/22(木) 20:25:46 ID:t3a68ijX0
というより海が多すぎてまともに移動できるとは思えないんだがw
299名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/22(木) 23:40:21 ID:nMoHrdwX0
ちょwシドー様wwwww

遠めから見てやっと気づいた自分がいる。
300名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/23(金) 10:26:10 ID:9xpaR/Yf0
擬似世界ってレベルじゃねえぞwwwwwwwwwwwwwwww
301名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/23(金) 19:53:27 ID:V4UD6p/K0
こんなんじゃもう誰も助からないwwww
破壊神の上で踊らされてるだけじゃないかw
302名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/24(土) 20:37:34 ID:87pVb/yx0
水場を別の地形に置き換えて拠点を増やせば普通に使える気がする。
303名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 21:51:51 ID:UKrlDy530
むしろここが神の目の届かぬ領域とか
304光は闇は何処にいく 1/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:25:48 ID:VWxaeKR80

そこには確かに、アレンにとっての「太陽」が居た。
アレンの口から名前だけが零れる。
しかし、続く言葉が紡がれる事はなかった。

――なんといえばいいのだろう?
今更ながら後悔、というモノを感じる。

ローラは眼を丸くし、驚いた様子でアレンを見る。
当然だ、とアレンは思う。
彼女はきっと、自分の事を良く思ってはおるまい。
例え今のアレンが彼女の味方だと言われても信じはしないだろう。
そう確信出来るほどには酷い扱いをした。

住み慣れた城から連れ去り、闇に閉ざされた洞窟に幽閉される。
血縁者も知らず、孤高の魔王として君臨していたアレンには分からない。
突然、親しきものと離別させられる悲しみ、その辛さ。

理解しようとは思わなかった。
ただ、理解することが叶わないのは分かっていた。
305光は闇は何処にいく 2/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:26:43 ID:VWxaeKR80

――ローラはただ驚きを隠せずにいた。
面と向かって会ったことはない。
だが、それが彼だということは遠めからでも分かった。

彼女が好きだった竜は彼をとても尊敬していた。
今でもありありと思い出せる。
不機嫌なとき(しかしいつもその原因は彼女にあった)ローラが竜の主君の話題に触れる。
すると、普段必要最低限の言葉しか喋らないその竜が決まって饒舌になるのだ。
それがローラにとって嬉しいかった。
だから、話題に詰まったときにはいつも彼について聞いたのだった。
その中で彼の輪郭というものがローラの中で形成されていた。

たいがい、そのドラゴンが話す内容は決まっていた。
彼曰く、「王の称号を冠する唯一無二のお方」なのだという。
竜王の前ではどんな魔物も平伏すのだと。



つまり孤高。つまり孤独。
ローラはその話を聞くたびにどんなに寂しい思いを竜王がしているのかと考えた。
たしかに彼女も王族であり、彼女の父・ラルス16世もまた王なのだが、
その父は、自身の位を「民あってこその地位」だといっていた。
しかし、彼の場合そうではないらしい。

どんなに考えてもローラには分からない。

ただその玉座にあるのは孤高、そして孤独。
光に背を向け、闇に閉ざされたその心の在り方の根源が、
それらによってもたらされるモノだとしたら、

なんと悲しい王なのだろうと、そう思った。
306光は闇は何処にいく 3/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:27:37 ID:VWxaeKR80
 ◇

「竜…王…さん?」

その一言が発せられるまでに随分時間がかかったようにローラは感じた。
有り触れた言葉で表すなら、永遠というのが相応しい。
それは一瞬のうちに起こった出来事だったが、
脳内では引き伸ばされて、とても長い時間が流れていた。

鬼気迫る状況とは、なんの前触れも無く訪れる。
ローラは出会いの言葉も思いつかないまま歩みを進めていた。
目の前の彼にかけるべき言葉と、誰かに伝えねばならない事実が
ローラの頭の中で渦を巻き、何から話してよいのやら見当も付かなかったが、
それでも逸る気持ちが抑えられずに早足に彼へと近づいていった。

しかし、刹那。

唸るような風の流動が聞こえ、間近には巨大な火球が迫っていた。
直前、竜王の隣にいたファルシオンが警告の嘶きをあげていたが、すでに遅かった。
ローラはとっさの事にどうする事も出来なかった。
出来たことといえば身をかがめるだけ。
そこから先は先程述べたように永遠にも感じられる時間がやってきた。
きつく眼を瞑り、やがてやってくる筈の痛みに全身を強張らせる。

しかし、その痛みはいつまでたってもやって来なかった。
理由はすぐに分かった。
目の前にいた竜王が、ソレを跳ね除けていた。
弾け飛ばされて、近くの家に被弾した火が赤々と燃えている。

そして、その陽炎の向こう。
そこには、赤とは正反対の色をまとった男がいた。
307名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:27:49 ID:UKrlDy530
田代ー!上がってる上がってる!!支援
308光は闇は何処にいく 4/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:29:00 ID:VWxaeKR80

ゆらり、大きく炎が揺れる。
その途端、マルチェロは一気に間合いを詰めて来た。

細波の剣と皆殺しの剣がぶつかり合う。
この一太刀はかろう時でアレンが勝り、マルチェロが後退する事となった。

はやくもマルチェロは直ぐに体勢を立て直す。
折れた剣の切っ先をローラに向けようとする。

が、アレンによって阻まれてしまった。
金属がぶつかり合う音のあと大きくマルチェロが吹っ飛ばされる。
これはマルチェロに対しては決定打にはならなかった。

つかの間、マルチェロの意識がブラックアウトする。
だが本当につかの間であり、次の瞬間には思考を取り戻していた。
強打した体を起こす。
しかし、そこには先程までいた3人が居なかった。
309光は闇は何処にいく 5/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:29:41 ID:VWxaeKR80

アレンはローラを抱きかかえるようにしてその場を離れ、
小さな路地に入り、そのままローラを自身の後ろに隠す。

アレンは先程までの迷いを捨て、新たな敵をどうするかに思考を切り替える。
大方予想がついた。
向こうもそれなりに魔力を消費しているのだろう。
ならば奇襲はともかく、普通の戦闘ならばなるたけ魔力の消費を抑えたいと考えている筈だ。

つまり、必ず向こうは剣での接近戦を挑んでくる。
魔法を撃ってきたとしても確実に当たる近くでおこなってくると考えていい。
それならばとる行動は一つ、出来るだけ離れる事だ。

アレンはちらりと後ろを見る。
そこにはアレンのマントを掴んでいるローラが居た。
310光は闇は何処にいく 6/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:30:28 ID:VWxaeKR80

よくみると、その男は隻眼だった。
真新しい傷だ。ほんの少し前に付けられたような傷。
彼の眼がここで傷つけられたものだと分かった。

折れた剣を手にしていた。
禍々しい殺戮を好むような、そんな剣。
ローラにも分かったのだろう。
マルチェロが呪われた剣を装備していることが。

「あ、あの……」
「黙っていてくれぬか」

アレンはローラが言わんとしている事をあえて言わせなかった。
相手はもしかしたら呪われた剣に操られているのかもしれない。
ローラはそう進言しようとしたのだろう。
たしかにアレンが見ても、あの剣が呪われている事はすぐに分かった。
と、同時に、マルチェロがその呪いとは違う狂気を帯びているのも分かった。
多分、あの者は自らの意思で動いているのだろう。

ならばどうするか、答えは簡単だった。
アレンはマルチェロに目線を戻す。
一度何か言おうとして止めた。
しかし、一拍置いてからまた話始める。
311名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:30:48 ID:UKrlDy530
3レスごとに支援
312光は闇は何処にいく 7/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:31:24 ID:VWxaeKR80

ゆっくり、アレン自身がその言葉を確認するかのように、

「ワシの事を信用してくれと言う方が無理かもしれぬ。
だが、これから言うことだけは出来れば従って欲しい。

先程のところにトルネコという者がおる。その者に会いに行け。
そこに居るファルシオンという馬が案内をしてくれるはずだ。
迷わずにいけるであろう。
そして、トルネコに今ここで起きている事を話すのだ。
どうするかはお主達が決めるがよい。

……できるか?」

そう、言った。

これはアレンにとってある種の賭けだった。
もしかしたらローラはアレンを信用せず、別の方法を取るかもしれない。
そうなればこの場は何とかなったとして、
この先他に彼女を傷つけんとする者がまだ居た場合、とても危険である。
アレフとのこともある。
だが、自身の為にも彼女には生きていて欲しい。
アレンはそう願っていた。

ただ、ローラと会ってからこの瞬間までの後悔の度合いはとても言葉に尽くし難い。
もちろん、分かっているつもりだった。
過ぎ去った過去というものはどうしたって修正が効かないものだ。

だが、彼女のもつ陽だまりのような暖かい心に期待するしかなかった。
313光は闇は何処にいく 8/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:32:34 ID:VWxaeKR80

ほんのつかの間、ローラは押し黙っていた。
アレンはその答えをだた待つしかなかった。
掴んだアレンのマントを強く掴む。
マントのしわが更に濃くなった。

「――わかりました。
竜王さんは元々悪い方ではありませんわ。
信用するもしないも、するに決まってます。

確かに、一度竜王さんは光の道を拒みました。

でも、今のあなたは私を助けて下さいましたでしょう?
私にはそれで十分です」

時が止まる。

その言葉を聞いたとき、アレンは自身の鼓動が一つ大きく動いたように感じた。
いくら贖罪を重ねても償いきれるものではないと思っていた罪が一つ、許されたかの様だった。
雲の切れ間から光が伸びている、そんな感覚。
そんな場合ではないと分かっていても笑みが零れた。

そして、ローラは続ける。

「……それに、ゴンさんもとてもいい方でした。
私を、最後まで護って下さいました。

そんな方の主を疑うなんて馬鹿げてますもの、ね」
314名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:33:05 ID:UKrlDy530
支援
315光は闇は何処にいく 9/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:33:21 ID:VWxaeKR80

そう、優しく、強く、話す。
語尾のほうの声はどうも湿っぽかった。
無理にでも涙を堪えているんだろう。
アレンからはローラの表情こそ見ていないが、そんな気がした。

そこでアレンは思う。
ゴンをローラの元に置いたのはほんの短い間だ。
それなのにこうも心を痛めている。
その優しさにアレンは改めて驚かされた。

そしてもう一つ驚かされたのは、ゴンのことだ。
つまり、自らの配下であった竜は彼女を護り、そして死んでいったのだ。
知能も高かったが竜としてのプライドも高かったゴンが、
彼女を身をていしてまで護ったことが意外だった。
しかし、ローラならそんなこともありえるかもしれない。

――そういえば、この地で最初に会った男もまた互いに初見だった。
その優しさを持って、竜王だった自分との勝負に勝った男。
容姿はアレフによく似ていると思っていた。
だが、その心はローラのモノだった。

不思議な縁だと、アレンはつくづく思う。

「ならば急げ。
次はローラ、お主を護りきれる自信はない」
「……はい」
316光は闇は何処にいく 10/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:35:05 ID:VWxaeKR80
聡明な、凛とした返事だった。
ローラはずっと掴んでいたマントを手から離し、
今度はその手でファルシオンの手綱を握る。
ファルシオンも先程の会話を理解していたかの様にその足は宿屋に向いていた。
最初はゆっくりと、段々はやく。その場を去ってゆく。
しかし、その途中で立ち止まりった。
アレンが疑問に思い、彼女の方をちらりとみる。

ローラは小さめの声で質問する。

「あの」
「何だ、急げ」
「……大丈夫ですよね?」

それは、その前に彼女とともに居た者のことも指していた。
だがアレンにそれは分からない。
だた、その解答に彼は当然だと答える。
ローラはその答えに複雑な表情を示し、早足に駆けて行った。

絶対ではない。そのことはローラにも分かっているのであろう。
それをアレンは横目で見送ると、その視線をマルチェロに切り替えた。
未だにこちらの位置には気づいていない。

ローラがトルネコの元に無事に着くことを祈りながら、
アレンは次の行動を考えるのだった。
317名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:36:27 ID:UKrlDy530
支援
318光は闇は何処にいく 11/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:36:36 ID:VWxaeKR80
 ◇

確実に非力な者から殺していこう。
そう考えて、マルチェロはローラを狙った。
しかし、妙な邪魔が入った。

物陰から見ていたせいであろう。
マルチェロはアレンに気づけなかった。
何度も襲撃に失敗しているので慎重にやったつもりだったが、
思わぬマヌケなミスだった。
それがマルチェロにとって腹立たしくてしかたない。
小さく舌打ちをする。

しかし、コンセプトは間違ってない筈だ。
どうにかして女と側にいた魔物を引き剥がそう。
そう考えていた。

その眼がギラギラと輝いていた。
人を貶める策略を、嬉々として考える。
そういうとき、人の眼は狂気を帯びて輝く。
口は開かなくても眼は万物を語る。
319光は闇は何処にいく 12/12  ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:37:13 ID:VWxaeKR80

実は今回のアレンとの接触でマルチェロは一言も喋らなかった。
マルチェロは思う。当然だ。
これから殺す相手に話しかける必要性もない。
そう、いままでが可笑しかったのだ、と。

マルチェロは思い返した。
思えば、ククールやトロデに対しては嫌に饒舌だった。
しかし今は何故、とは考えない。
思考は新たなる敵の次に起こす行動に向けるべきだ。

今度こそ仕留める。


その瞳は冷静さを保ちつつも、たしかに狂気が宿っていた。


320 ◆UUnHCwOa2s :2007/02/25(日) 23:38:13 ID:VWxaeKR80
状態

【E-4/アリアハン城下町裏路地/朝】

【アレン(竜王)@DQ1】
[状態]:HP1/4 MP1/8
[装備]:さざなみの剣
[道具]:なし
[思考]:今後どうするか考え中 この儀式を阻止する アレンの遺志を継ぐ


【E-4/アリアハン城下町裏路地/朝】

【ローラ@DQ1】
[状態]:HP3/4 火傷  気丈な決意
[装備]:光のドレス 雨雲の杖
[道具]:ロトの剣 炎のブーメラン 支給品一式
[思考]:トルネコに状況を伝える アレフを探す エイトが心配 ゲームを脱出する


【E-4/アリアハン城下町大通り付近/朝】

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HPほぼ全快 MP1/3
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:ローラとアレンを引き離しローラを殺害する(既にバラバラなのには気づいていない)
ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない) 可能な限り情報の獲得を行う(喋らせてから殺す など)

321名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:41:36 ID:UKrlDy530
投下乙!支援に夢中だったのでこれから読みます
322名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:42:41 ID:LvjF/Dvh0
しかし、そこには先程までいた3人が居なかった。
323名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:42:44 ID:VWxaeKR80
書き直した結果、トルネコの出番がなくなってしまったり。

色々お騒がせしました。
確認はしました。
が、もしかしたら巨大な間違いがあるとか
凄い誤字脱字が見つかるかもしれないので
指摘の程、よろしくお願いします。
324名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:44:45 ID:VWxaeKR80
×しかし、そこには先程までいた3人が居なかった。
○しかし、そこには先程までいた2人が居なかった。

ファルシオン……
325名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/25(日) 23:50:10 ID:LvjF/Dvh0
3つの影
とか
2人1匹
で、いいのでわ。
326名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 00:07:53 ID:/yeTKrJV0
4ページ目?
かろうじてがかろう時でになっていると思われます。
まぁ、何にせよ乙でした!
327名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 01:04:40 ID:goImJ/8bO
新作乙。無事投下できたようでよかった。
一個だけ。マルチェロはククールには饒舌ではなかったと思う。
328名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 02:02:06 ID:iEicMyGo0
「目の前にいた竜王が、ソレを跳ね除けていた。
弾け飛ばされて、近くの家に被弾した火が赤々と燃えている」
状態【アレン(竜王)@DQ1】[状態]:HP1/4 MP1/8
アレンにはさざなみの剣は必要なし。

マルチェロの死亡決定。カール・グスタフは連射できねぇし。
それとも見事、逃げのマルチェロの異名に恥じない働きをするのかな。
【E-4/アリアハン城下町井戸/早朝】 キーファ、トロデ、マリア、アリス
【E-4/アリアハン城下町裏路地/朝】 ローラ、アレン
【E-4/アリアハン城下町大通り付近/朝】マルチェロ
【E-4/アリアハン城下町宿屋/午前】トルネコ

搭にいるエイト達は何処ともリンクしないだろうから、良いとして。
トルネコの時間経過が進んでるから、辻褄合わせが大変そうだな。
ローラとトルネコ キーファ達とトルネコ  ドルネコ単独行動 ローラとすれ違いになればアレンとトルネコ、マルチェロとトルネコの可能性もあるのか。
329名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 02:05:14 ID:iEicMyGo0
>>326
ドルネコになっとる。すまん。
330名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 02:06:53 ID:iEicMyGo0
>>329>>326>>328な。
すまんかった。反省がてら、しばらくロムっとく。
331名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 02:48:27 ID:aNxhGdAUO
竜王のキャラになんか覚えがあると思ったら、
ハドラーだった
332名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 04:22:44 ID:ewSpjCndO
>>331
確かに!
じゃあ、是非ともハドラー(アレン)にはバーン(ハーゴン)と戦って欲しいな。
333名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 07:38:42 ID:rx0tihjqO
誤字発見。2レス目
×嬉しいかった
〇嬉しかった
334名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 12:57:42 ID:fjDDpPJZ0
>>328
トルネコが今回の戦闘に反応しないってのはぶっちゃけ矛盾だと思った。
物音がしてないならまだしも、ファルシオンの嘶きをスルーっておかしくないか?
過去話ではアリスたち乗っけて進むファルシオンに宿屋の中のマリアが気付いたこともあるし、
こっちは音量の違いもあるだろうけど、アトラスの叫びでインカム通信を中断したこともあるのに…。

あと死亡決定だとか、決め付けな展開予想をすると書き手がやりづらくなるぞ。
まあ竜王アレンがメラゾーマを無効っていくらなんでも強すぎるなとは思ったが。
335名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 12:59:50 ID:fjDDpPJZ0
あとどうでもいいが、井戸組ってまだ放送前だっけ?
早朝:4〜6時、放送は朝6時ってルールにあるんだが
336名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 13:40:32 ID:goImJ/8bO
多分直し忘れ。

で、今回の戦闘=トルネコとピサロが通信中か前くらい?
確かに厳しいな。
337名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 19:11:28 ID:252kWeR9O
>>328
>>334
まぁ竜王には元々呪文はほぼ無効だったし(リメイクだとよく効くが)。
呪文が効かなくて(全く効かないわけではないが)守りが堅いのがウリだったわけだし。劣化はぐメタみたいなもんかと。
前にベギラマ受け止めた描写あったし。
でも竜王変身前って肉弾戦挑むと意外と脆いんだよなぁ…。普通のドラゴンと同じぐらいの強さ。

ゲーム設定だから気にしないでくれ。
338名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 22:39:24 ID:EhZ5x6M30
音に関しては、次の書き手が「トルネコはインカムの会話に夢中だった」とか書いたらおkじゃね?

「炎入り乱れて」より「その者は片手でベギラマの威力を受け止めている。」とあるな
メラゾーマで無傷ってすげぇとは思うが、火属性でも持ってるのか恐るべし

まとめサイトを確認したら、
【E-4/アリアハン城下町井戸/朝】 キーファ、トロデ、マリア、アリス
だった。



339名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 23:02:12 ID:/LTHj7Ja0
主な修正箇所>「戦闘時の音」と「メラゾーマ無効」
戦闘時の音は宿屋から戦闘場所まで離れているので、フォルシオンの声を低くするか、沈黙させるか。
メラゾーマは状態欄のHPをちょびっと減らせば良いのでは。
340名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/26(月) 23:46:22 ID:/LTHj7Ja0
ああ、もう一つ、フォルシオンを連れていかないという選択肢もあるな。
341名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 02:44:43 ID:RTTLmTfC0
ゴンって名前ってローラが勝手につけたんじゃなかったっけ?
竜王の回想でゴンって名前使うことに少し違和感覚えた
342名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 03:21:15 ID:eJFflvyC0
一応ゴンのほうから名乗ってるから、少なくとも勝手につけたわけじゃないね。
ただ竜王アレンが知ってたかどうかは微妙なとこだなあ。
とりあえず朝の放送の時の反応では「配下の竜」とか「部下のドラゴン」とかいう表現で回想してたけど。
343名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 09:07:07 ID:KN6ZcG5JO
そこはツッコミ過ぎだろう
ローラの護衛という重要な役目を任せる奴の名前を竜王が知らないはずはない
ゴンの言う通り名前で呼び合う習慣がないだけでしょ
344名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 09:28:15 ID:xxFBE95uO
そうだそうだ。まぁモンスターズではドランだったが。
345名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 12:32:43 ID:VKmeF33I0
ドルバだし。ドランは4のゲスト仲間。
別にドルバはローラ守ってないし。
346名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 12:46:41 ID:eJFflvyC0
俺は「過去話では一度も使われてないよ」という事実を述べただけ。
ゴンと言っても問題ないところで配下の竜という言い回しをしたあたり、知らない可能性も十分あると思うよ。
まあ、どう捕らえるかは人それぞれかな。
事実、知らないわけがないと断言する人も居れば、違和感を覚えた人もいるみたいだし。
クオリティは特に求めない場所だから、俺はどっちでもいいや。さすがに矛盾にまではならなそうだし。
347修正 ◆UUnHCwOa2s :2007/02/27(火) 19:58:59 ID:/LEQoljD0
>つかの間、マルチェロの意識がブラックアウトする。
>だが本当につかの間であり、次の瞬間には思考を取り戻していた。
>強打した体を起こす。
>しかし、そこには先程までいた3人が居なかった。

の部分を、

>つかの間、マルチェロの意識がブラックアウトする。
>だが本当につかの間であり、次の瞬間には思考を取り戻していた。
>強打した体を起こす。
>しかし、そこには先程までいた3人の影は無かった。


>アレンは先程までの迷いを捨て、新たな敵をどうするかに思考を切り替える。
>大方予想がついた。
>向こうもそれなりに魔力を消費しているのだろう。
>ならば奇襲はともかく、普通の戦闘ならばなるたけ魔力の消費を抑えたいと考えている筈だ。

の部分を、

>アレンは先程までの迷いを捨て、新たな敵をどうするかに思考を切り替える。
>相手の洗礼された動き、上級魔法の行使を考えると一端引いたのは間違いではない。
>まず、アレンは火球を弾くときに負傷した自身の火傷の確認をする。
>……動けないわけでなはい。
>魔力が少ない分、今は回復呪文は使わないことにした。
>
>次に相手がどう出るであろうか思考を巡らせる。
>大方予想がついた。
>向こうもそれなりに魔力を消費しているのだろう。
>ならば奇襲はともかく、普通の戦闘ならばなるたけ魔力の消費を抑えたいと考えている筈だ。
348修正 ◆UUnHCwOa2s :2007/02/27(火) 20:06:18 ID:/LEQoljD0

>マルチェロは思い返した。
>思えば、ククールやトロデに対しては嫌に饒舌だった。
>しかし今は何故、とは考えない。
>思考は新たなる敵の次に起こす行動に向けるべきだ。

の部分を、

>マルチェロは思い返した。
>思えば、トロデに対しては嫌に饒舌だった。
>しかし今は何故、とは考えない。
>思考は新たなる敵の次に起こす行動に向けるべきだ。


状態表のアレンの部分を、

【アレン(竜王)@DQ1】
[状態]:HP1/5 MP1/8
[装備]:さざなみの剣
[道具]:なし
[思考]:今後どうするか考え中 この儀式を阻止する アレンの遺志を継ぐ


誤字脱字については
>>326さん、>>333さんありがとうございます。
ゴンさんの件は……個人的に知ってて当然だと思ってたので、
そのままにしておきます。

トルネコの場合はアレンたち宿屋から離れちゃうから
気づいてもニアミスになるかなぁとか考えてました。
補正すると文がかなり増えてしまったり……
349名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/27(火) 22:07:31 ID:sfDtWMch0
修正おつです.
350名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/28(水) 00:42:45 ID:3Lil/36a0
竜王のさざなみの剣にはマホカンタの魔力があるし
過去にもさざなみの剣は無動作で効果を発揮、呪文を跳ね返した例があるから、
メラゾーマ反射は矛盾しないし問題ないと思われるが。
修正乙です、
上記の理由より火傷を追加してしまうよりは、剣の効果のほうがスマートだったのじゃないかなーと思ったりもしますが。
351名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/02/28(水) 01:47:39 ID:F6Yaf7qlO
>>345
キャラバンじゃなくてテリーの方な
352名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/01(木) 00:51:11 ID:Yq0CGg/W0
ほっしゅ
353名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/01(木) 08:57:17 ID:mUqvdzzxO
>>350
俺もなんでさざなみの剣使わないのか不思議だった
354名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/01(木) 18:05:22 ID:a9h+n89kO
さざなみの剣の効果を知らなかったんじゃないか?
トルネコ説明してたっけ?
355名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/01(木) 22:59:02 ID:xhGbLH+w0
王者のマントの性能を理解した上でアリスに託してるし、そのときに一通り聞いてるんじゃないか?
トルネコと分担して自分が持つことになった武器の詳細を知らないってことはさすがにないだろう
356 ◆7SO6ndqhUM :2007/03/01(木) 22:59:58 ID:cbGkjIjM0
投下します。突っ込みよろしく。
357あなたは人間を愛した1/13:2007/03/01(木) 23:00:48 ID:cbGkjIjM0
「うおおおぉおおおおおおおお!!この商人トルネコ、最後まで戦いますぞぉおお!!」
丸い体を揺らしながら宿屋を飛びだす。
勢い良く飛び出したものの、アレンが居ない。

アトラスが城を壊したときと同様の、いや、それ以上に耳に突き刺さる音。
「うわっっっっ」
たまらず、耳をふさぐ。
耳鳴りの収まった頃を見計らって手を耳から恐る恐る離す。
「ああ、びっくりしました。何かあったのでしょうか?」
「ヒヒ―ン!」
「お、どうしましたフォルシオン!」
鳴き声に急いで駆け寄る。
目の前を金色の光が過ぎる。
「ぬわっ」
見れば、細身の少女が、フォルシオンの綱をもっている。
「娘さん、どうしました!?」
髪は乱れて、服も土埃に薄汚れている。
じっとこちらを見ているようだ。警戒しているのだろか?
安心させる為に何か言わなくては。
「まあ!」
突然の大声に思わず少し後へと距離を取る。
「トルネコさんですね!?」
走って近づいてくる金髪の少女。
なにか地雷でも踏んだような心地がするのは気のせいだろうか。
「竜王さんが貴方に急いで会いに行けとおっしゃって。」
「竜王さん?」
誰だろう。
「フォルシオンに案内してもらえば、トルネコさんという方に連れていってくれると。」
私が一人で宿屋に居ることを知っているのは、アレンさんしかいない筈だ。
358あなたは人間を愛した2/13:2007/03/01(木) 23:01:45 ID:cbGkjIjM0
そういえば、アレフさんがアレンさんに会った時、竜王と呼んでいた。
いや、そんな事より。
フォルシオンがいるとは言え、一人でここに来させたのか?しかも急いで?先ほどの音は…。
それはまさか。
「アレンさんは何処です!」
すぐ側まで来ていた少女の肩を強く掴んで揺する。
「あ、あれんさん?」
大声と強く揺すられたことで、少女の大きい目が瞳から零れ落ちそうなほど大きくなってしまっている。
「竜王さんでもアレンさんでもいい!!はやく助けに向かわなければ!」
トルネコの必死さが移ったのか、少女も決意を伝えるように強く頷いて言った。
「私も行きます。」
トルネコは困惑する。
明らかに少女は細身で戦い馴れていない。
アレンが少女をこちらに向かわせた事を考えても、彼女を連れていくべきではないだろう。
しかし、彼女の強い決意を宿した瞳を見れば、少女を残るよう説得するのも難しい事がわかる。
下手をすれば行く行かせないで言い争ってしまうだろう。
一刻も時間が惜しい。どうすれば…
トルネコの悩みを察したのか、少女は訴える。
「私を守ってくれた人達がいます。私もみんなを守りたい。
その為に強くなると決めました。どうか、一緒に行かせてください。」
『守ってくれた人達』
その言葉がトルネコに決断を下させた。
「…残念ながら、一緒に行けば貴女では足手まといになります」
「そんな…」
涙が溢れそうになる瞳に怯みながらも、心に渇をいれ、言葉をつづける。
「大事な人を守りたい、強くなりたい。…気持ちはこのトルネコ痛いほど分かります。
ええ、分かりますとも。私にも大事な妻と子供がいます。
愛する子供や妻がこの場に居たらきっとそう言うのでしょう。
いえ、家族でなくとも、ですね」
「だったら」
359あなたは人間を愛した3/13:2007/03/01(木) 23:02:26 ID:cbGkjIjM0
ここで、ひとつ、頭を左右に振る。
「今、一緒に行くことが彼らを守る事になるのでしょうか?
私が貴女なら、仲間達の邪魔にならぬよう、自分のできる事をやるでしょう。
それが彼らを守ることに繋がるのです。
もし、私が敵の前で動けなくなったら、命がけで私を庇ってしまう人達でしたから」
少女は黙り込む。
何か思い当たる節があるのだろう。いや、ある筈だ。
彼女は『守ってくれた』と過去形で言ったのだから。
「貴女の求める強さは、この破壊の鉄球を持つような力ではない。
もしかしたら、前向きに生きて存在している事―そのこと自体が貴女の強さなのかもしれません。
私の愛する妻や子供たちのように。彼らの存在が私の心を強くするように。」
「私は―どうしたら…」
もう一押し。
「それは、それとして、お願いがあります。」
「はい?」
話題が唐突に変わり、少女が小首を傾げる。小鳥の様でとても可愛らしい。
「宿に幾つか道具を置いてきてしまいました。良ければ整理と後片付けをお願いできませないでしょうか」
彼女に手招きをする。不審がりながらも近づいてきた少女に小声で耳打ちをする。
『盗聴の可能性があります。声に出さないように。
宿に置いてきた宿帳に、この世界から脱出する可能性が書いてあります。読んで、頭にいれてください。そして、他の仲間にも伝えてください』
ピサロとの交信では変化は無かったが、用心に越した事は無い。
少女はさすがに驚いたのか、愛らしい顔が上気している。
「整理が終ったら、出かけている仲間―アリスさん、トロデさん、キーファさん、マリアさん、皆に伝えてください。
フォルシオンなら探せる筈です。どうか彼らを探して、伝えてください」
頼みますとの気持ちをこめて、フォルシオンの背を撫でる。
トロデさんの事を思えば、戦うすべのない人間を逃げ場のない場所に置いておくのは危険だろう。
近くに襲撃者がいるなら、尚更である。間隔にすぐれたフォルシオンがいれば不意を討たれることだけはない。
「私はアレンさんを助けたら、その足で城の地下から、搭に向かいます。」
この事を伝えてください。貴女にしか頼めません」
360あなたは人間を愛した4/13:2007/03/01(木) 23:03:18 ID:cbGkjIjM0
「わかりましたわ。アレンさんは大通り沿いの路地に居ます」
「路地ですか」
それは探すのが難しいかもしれない。
「ええ、青い服を着た男性に火の呪文で急に襲われました。そこを竜王さんが庇ってくださって。
それから、剣を竜王さんと交え、竜王さんが力で押し返して、路地へと避難しました。
物凄い音がして、振り返って見たのですけれど、何も。すでにアレンさんから遠く離れていましたから」
どうやら、先ほどの爆音に関係したものは見ていないらしい。
頷き、大通りへと駆け出す。
「トルネコさん」
呼びとめる声に振り向く。
「なんです?」
「ありがとうございます。…守ってくださって」
少女が深々とお辞儀をする。
「ははは、ばれていましたか。
私は出会った女性が大事なものを守って死ぬところを2度も見たくない。―ただ、それだけですよ」

ローラがアレンから離れていく。
一抹の寂しさと安堵を感じつつ、アレンは何時でも飛び出せる様に警戒しながら、大通りにいるマルチェロの様子を伺う。
(さて、どう行動するか。襲撃するにしても、相手を探し出さなければいけない)
隻眼の男は宿屋の方向に迷うことなく歩き出した。
(何?!)
路地から回って宿屋に向かうローラを確認するが、アレンからは建物が邪魔で姿は見えなくなっている。
男の後をついて行く。
奇襲をかけるべきだろうか?
青い服の男の歩みが止まる。
青い服を来た隻眼の男―マルチェロは立ち止まった所から動こうとしない。
おそらく、宿が見えるところなのだろう、と思われた。
宿を見張っているのだろうか?
それならば、宿屋に変化が無いかぎり、これ以上の動きは無い。ローラがここに来るという確証も男には無い。
361あなたは人間を愛した5/13:2007/03/01(木) 23:03:59 ID:cbGkjIjM0
ここには襲撃する相手を探しに来たのだろうか。だが呪文の多用は避けるはず。
奇襲をかけるならば、男が動いた瞬間が勝敗の分かれ目かもしれない。
自分の呼吸と風だけが、音を立てていた。
そろそろローラが宿屋につこうかと言う頃、ようやくマルチェロが身じろぎをした。
口を動かして視点を一点に集中している。その視界には宿。
呪文で宿屋を燃やそうと言うのか?
「させるか!」
アレンは叫び、剣を構えつつ、走って距離を詰める。呪文で不意打ちされない距離を保ったまま。
(これで、少なくとも簡単には呪文は唱えられないだろう。奴は私が呪文を耐えたのを知っている)
アレンの制止に、マルチェロは地面に置いていた筒を拾い上げ、アレンとは通りの反対側の路地へ逃げこむ。
「待て!!」
宿屋から離すべくマルチェロを追いかける。
通り過ぎていく家々。
本来なら、人々が憩いを求める場所は全て無人のようだった。
日常という世界の墓場。
ふと、そんな考えがアレンの頭を過る。
太陽はまだ真上には移動しておらず、建物と2人の影を長く伸ばしていた。

走りつかれたのだろうか?隻眼の男と段々と距離が縮まっていく。
やがて、他に比べて瀟洒な家の前で立ち止まった。看板があるところから何かの店らしい。
青い服の男に近づくに連れ、アレンの心に一抹の影が過る。
(おかしい。何故あの男は接近せず、逃げ出しもしないのだろう?あの黒い筒はなんだ?)
ともかく男の態勢のとれぬうちにと、呪文に注意しつつ、長く伸びた男の影さえも踏める程に迫る。
青い人影は黒い筒を持ち上げ、竜に向ける。
(うごかない、狙いを定めている…遠距離攻撃か!?)
アレンは避けようと右に飛んだ。
激しい爆音があたり一面の建物を揺らす。
あたりが土煙に包まれて、もうもうと煙が漂う。
362あなたは人間を愛した6/13:2007/03/01(木) 23:05:18 ID:cbGkjIjM0
トルネコは大通りに飛び出した。
大通りにアレンの姿は無い。
あたりを警戒しながら、周囲をぐるっと見渡す。
地面にかすかに残る焼け焦の跡。確かに戦いは行われたと見て取れる。
ここに居ないということは、攻撃した相手を追っていったのだろうか?
それとも、避難したのだろうか?
焦げた跡はアレンさんが放ったものだろうか。それとも。
わからない事だらけだ。
「アレンさん…どうか無事で」
トルネコは音のした方向を探すことにした。


 マルチェロは土煙が収まる前に酒場の物陰に隠れる。
やれやれ、宿屋の連中に気づかせない為とはいえ、走り回るハメになるとは。
だが、隠れている者をおびき寄せるには囮が手っ取り早い。
あの場で戦っても良かったのだが、万が一にも邪魔が入るということもある。用心に越した事はない。
本当は、か弱そうな方から殺害したかったのだが。
一緒に行動している可能性がある。宿屋に行かれて人数が増えても困るからな。

ふと思いついて、地面へとしゃがみ土を手に取る。ザラリとした触感。
まあ、この武器の代用になるとも思えないが、しばらく使えぬからな。これも用心のうちか…。
段々と土煙が収まって視界が開ける。
そこには死体が転がっている筈だ。
「何っ!!」
死体がなかった。あるのは血溜まりと地面に落ちた剣ひとつ。
避けたのならある筈の地面に穿つ穴すらない。
マルチェロは、慌てて視界を左右に動かす。
「馬鹿な直撃だった筈だ」
「タシカニチョクゲキダッタゾ」
363あなたは人間を愛した7/13:2007/03/01(木) 23:05:50 ID:cbGkjIjM0
背後から声がかけられ、燃えさかる火炎が巨大なドラゴンから吐き出される。
「ぐわっ」
炎が直撃し、独楽のように地面に転げまわる。
そこに畳み掛ける様に、右の爪が下ろされる。
紙一重でかわしてなんとか態勢を整える。斬撃の余波で疾風が髪を何本か攫っていった。
立ち上がりざま、刃を上に翳す。次の瞬間、爪と刃が火花を散らした。
爪と刃が交差したまま、対峙する。
どうやら、ドラゴンもそれ以上、力が入らないらしい。
弾を避けきれなかったようでドラゴンの左肩から下が無かった。
先ほどの戦いとは違い、力が拮抗するはそのせいらしい。
私の勝ちだ。
あの流血ではどのみち長く戦えまい。
こちらは火傷こそあるが、あとで回復呪文を唱えれば問題無いだろう。
そう、私の勝ちなのだ!!!!
爪が、牙が次々と迫る。
普段なら容易く交わす事は出来ずに、服しか装備していない男には致命傷となったであろう攻撃。
一撃又一撃と、繰り出すごとに血が飛び散る。ドラゴンの攻撃毎に、生命力が弱まっているのは明白だ。
巨大な体重を乗せて攻撃してきているだろうが、1歩よけるだけで回避できる。
「くくくくく」
思わず口の片端が上がる。
ドラゴンは地面へ倒れこんだ。
「ぐっあうああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
マルチェロはドラゴンに声をかける。
「貴様はもう戦えまい?このまま、止めを刺さずに置いてもいい。
ただ、私の質問に答えてもらえればですが、ね」
「ぐ、ぐぅぁ」
あがるのは呻き声。
苦悶の中にもかかわらず、目はマルチェロを睨みつけた。
軽く肩をすくめ、宥めるように言う。
364あなたは人間を愛した8/13:2007/03/01(木) 23:06:35 ID:cbGkjIjM0
「なに、簡単な事です。
誰が何処にいるのか。どんな戦いをするのか。そうそう、道具や食糧の在り処もできればお願いしたいところです」
ドラゴンは目を伏せた。
「やれやれ強情な方だ。やむをえません」
刃を頭に振り下ろそうとする刹那
「トウニイル。」
「は?よくきこえませんな。小声で呟かれては困りますね」
マルチェロは屈み、声を良く聞こうとする。
「ヤミ トノ トリヒキ ニ オウジル バカガ ドコニイル!!!」
ドラゴンはどこにそんな力があったのか。立ちあがり、勢いをつけてマルチェロに倒れこむ。
掴んでいた土を目に投げつける。だが勢いは止まらない
「なっ」
不安定な態勢のマルチェロは避けきれず地面へ激突した。
「ザマァ…ミヤガレ」
アレンは、地面との激突で一瞬呆然としているマルチェロを、笑った。 
「くっ。人の慈悲を…」
頭がクラクラする。おまけに片腕が巨大なドラゴンの体の下にある。
ドラゴンの方を見れば口の片端を上げて笑っている。
そう、つい先ほど自分がしたように。
「このぉ。この!この!この!」
下敷きにならなかった刃を持った手をドラゴンの目に衝き立てた。
何度も、何度も。
刃が嬉々としているのが布越しにマルチェロへ伝わる。
「ぐっぁぁあぁぁ」
堪らず体を蠢かすドラゴン。何とか腕をドラゴンの体から引きずり出す。
よくも…よくも…私に………皆殺し…
ドラゴンに向けて、祈りを込めて十字を切った。
「―――グランドクロス!」
365あなたは人間を愛した9/13:2007/03/01(木) 23:07:06 ID:cbGkjIjM0
視界に聖なる光が満ち溢れる。
生まれて間もないころから光は彼にとって敵であり排除されるべきものだった。
光に属するもの全てを憎み軽蔑し、それを後悔したことなどない。
世界を着実に闇の世界に変えつつあったときも、勇者と対決したときも、己の死ぬ時さえ。
ダガイマハワカル
『…大丈夫ですよね?』
光の姫よ、太陽のような強い意思とひだまりのような優しさをもつ姫よ。
昔酷いことをしたワシが言うのはおかしいかもしれぬが、どうか無事で居てくれ。
『分かりました。フォルシオンをお願いします』
トルネコ。礼を言うぞ。そなたと巡り合え、ワシは光栄を通り越して、幸運だったと思う。後は任せた。
『……ああ、そうだったな。
今の言葉の意味も後で聞かせてもらおう。それまで死ぬなよ、竜王―――いやアレン』
すまぬ。
アレフよ、そなたと一緒に戦ったのは中々楽しかったぞ。ローラを頼む。
『ですが必ず応援に行きます!だから、それまで……』
『何故その女の墓まで作った?』
『……彼女もまた、このゲームの犠牲者です。
今は物言わぬただの屍。死してなお責め続ける必要はありません』
アリス、無事か?そなたは正義感溢れ過ぎる。無茶をしてなければ良いが。
『死んではなりませんよ、竜王。あなたとは、話がまだ終ってませんから』
そなたにアレンのことを、もっと詳細に伝えたかった。マリア、アレンの同朋よ。
『リアちゃん、逃げて!』
強い意思をもった激しい女よ。そなたにも礼を言わねばならぬ。
アレンの意思を受け継ぐと決めたものの、そなた達と出会わなければ何もできぬままで居たかもしれぬ。
『助けて……神さま』
『何度も言うがワシのことなら心配はいらぬ。何、その薬を使う時があればその時は相伴に与ろう』『そう……ですか』
『それでも……それでも私は助けたいです。……助けない方がきっとずっと後悔するから』
出会えた事を、共に旅できたことに感謝しよう。小さき、優しい娘よ。最後まで守ってやれず、すまない。
366名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/01(木) 23:07:15 ID:G+5NWIrR0
風呂入ってくる前に支援
367あなたは人間を愛した10/13:2007/03/01(木) 23:07:43 ID:cbGkjIjM0
『解りました。竜王……僕の力を、ここに示します。
 今、全力であなたを倒す!』
『お願いです。僕たちに力を貸してください……人と……力を……』
アレンよ、認めてやろう。お前の言葉のすべてを。
私はそれゆえに、ここにこうしている。

ふと、無事な片方の目を動かす。痛みは感じない。
光が強すぎて、襲撃者の顔がぼやける。
ああ、だれが云ったのだったか。
力を欲す戦士であり続けるもの―孤高の王を目指す者は孤独で、友となりうる者は敵にしか居ない。
…アワレダナ

―――あなたは人間を愛した―――
視界一面の光は、過去に竜王或いはアレンと呼ばれた者の意識を、優しく包みこむ。



昼間よりもなお明るい聖光が、動けないドラゴンに襲いかかり体中を引き裂いた。
「ぐっぅうおぉぉぉぉ………」
断末魔の叫びに、マルチェロは荒く息をつく。
「よ、ようやく、死んだか…くそっ」
体中は火傷、片腕はまだ微かにしびれ、頭はフラフラする。
休憩が必要だ。
とりあえず、何処か休める場所へ。
血の跡で追跡されないように、服の無事な部分の布を使って止血をする。
落ちていた剣とふくろを拾い、戦いの場所から少し離れた民家に転がり込む。
そのまま床に倒れ伏した。
「何をするにしても、休憩してからだな。」
倒れたまま、回復魔法を唱えるが効果が発揮されない。どうやら魔力も限界らしい。
368あなたは人間を愛した11/13:2007/03/01(木) 23:08:37 ID:cbGkjIjM0
このまま、魔力の回復がてら寝てしまおう。そう思ったとき、
「…グッ…?」
突如、頭に痛みがはしる。
―――近くに。
刃が嬉々として持つ手を震えさせる。
最初に刃を手に取った時の、激しい痛みが頭の中を掻き乱す。
「な…」
―――貪欲なるものよ、ともにゆこう。
マルチェロは気づいていない。
民家の窓には、物騒な鉄球を持った男がうろついている事を。
―――さあ、更なる力を手に入れるために。
わが半身をこの手に!!!
369あなたは人間を愛した12/13:2007/03/01(木) 23:09:09 ID:cbGkjIjM0
【E-4/アリアハン城下町宿屋/午後】
【ローラ@DQ1】
[状態]:HP3/4 火傷  気丈な決意
[装備]:光のドレス 雨雲の杖
[道具]:ロトの剣 炎のブーメラン 支給品一式
[思考]:宿帳の内容を覚える キーファ、アリス、マリア、アレフを探す エイトが心配 ゲームを脱出する

【ファルシオン@DQ6馬車馬】
[状態]:右後ろ脚に火傷(治療済み) 宿屋の外に待機中
[装備]:縞模様の布切れ

【E-4/アリアハン城下町ルイ―ダの酒場近くの民家/午後】
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HP2/3 MPほぼ0 火傷は治療済 疲労困憊 
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服) さざなみの剣 
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:回復後できれば女性(ローラ)を殺害 ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない) 可能な限り情報の獲得を行う(喋らせてから殺す など)
※皆殺しの刃と柄が揃った時に呪い克服できるかどうかは不明。
※トルネコには現在気づいていません。
370あなたは人間を愛した13/13:2007/03/01(木) 23:09:41 ID:cbGkjIjM0
【E-4/アリアハン城下町ルイ―ダの酒場近く/午後】
【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4 軽い興奮状態
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球
[道具]:支給品一式(食料と水は半分)  折れた皆殺しの剣(柄)   ???
[思考]:アレンを探す 襲撃者への強い警戒 ピサロを止める為にナジミの塔へと向かう前にアレンに後事を託す 首輪が爆発する瞬間まで諦めない 宿帳に記した考察を仲間に伝える 仲間の安否を気遣いいずれ合流 対主催への強い決意
※トルネコは慌てていたので室内にばら撒いていたアイテムのうち、どれかを回収し忘れているかもしれません。
 (ホットストーン?(異変中) 聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード  ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2)
※宿帳(トルネコの考察がまとめられている)はアリアハンの宿に置かれています。
※備考:トルネコが宿帳に記した内容は以下の通り(全てトルネコの推測・推理によるものです)
1、首輪による盗聴・監視の可能性。また、そこから考えられるハーゴンたちの戦力
2、近々アリアハン周辺にほぼ全生存者が集う可能性が高く、知らない者への警戒が必要である
3、首輪はラーの鏡に照らすと禍々しい呪詛を生み出す。これを消さない限り首輪は外せない
4、呪詛を消すためには、人体に無害で、強い聖なる光に照らす必要がある
5、「錬金釜」を使えば、もしかしたら聖なる光を生み出せる道具を作れるかもしれない
※ホットストーンに、何か異変が起き始めています。

【アレン(竜王)@DQ1 死亡】
【残り11名】
371 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/01(木) 23:11:37 ID:cbGkjIjM0
投下終了しました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

返答、修正等は明日します。乙です。
372 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/01(木) 23:14:20 ID:cbGkjIjM0
一つだけ修正を。
状態欄の時間帯は全員
「午前」でお願いします。
373 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/01(木) 23:19:14 ID:cbGkjIjM0
あれ?トリが間違えました。次くる時は ◆hHKHeb9yCg で来ます。
374名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 00:02:16 ID:Es8+Sx0X0
さすがにここでアレン殺すなと言いたい。

そして問題があると思った点。

・グスタフの弾が減っていない。
たかだか発煙弾で竜形態の竜王がダメージ受けすぎ。
あと相手が撃つ前に遠距離攻撃に気づいたのになぜ「直撃」なのか。

・竜王の炎が「直撃」してマルチェロが元気すぎ。
その後の攻撃がまるでダメージ受けてないように見える動きだ。

後はここで竜王殺すことの意味をもう少し考えてほしい。
もちろんこれは自分の願望とも言える部分だが言わずにはいられない。
375名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 00:13:18 ID:aYxYs/y70
>>374
指摘は指摘だけにした方が良い。じゃないと不満な展開だったがために粗探しをしてるように見える

別に竜王自体が死ぬことに問題は無い
アリスだろうがエイトだろうが同じこと
376名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 00:18:22 ID:Es8+Sx0X0
わかってる。
だが感情でどうにもならん部分もある。だから願望と付け足した。

それに上で問題だとあげた部分はできるだけ客観的に見たつもりだ。
状態表見る限りグスタフの弾という部分を榴弾と勘違いしたように見える。
それならばこの話自体が成り立たない。

戦闘部分の大幅な展開修正か破棄を望む。
377名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 00:21:38 ID:eGDmm2oV0
乙です。
竜王の死の真際が切なくて良かった。

ただ、マルチェロが竜王の炎の直撃を受けた割には元気すぎる気もした。
着てるのは騎士団の服だと思うんで、皆殺しの剣である程度強化されてるとは言え
生身の人間である彼が、炎をまともにくらってホイホイ動けるのはちょっと変かも。
自分が気になったのはその辺かな。
378名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 02:06:10 ID:k0Z//2cyO
皆殺しの剣って、守備力ゼロになるんじゃなかったっけ?
379名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 02:47:49 ID:BS9kZkm7O
うん、そうだよ。
やっぱり炎でマルチェロが元気なのが気になるなあ。
仮にも魔王クラスの火炎なんだからメラゾーマやベギラゴンくらいの威力はあるだろうしアトラスと違って彼は生身の人間なのに。
あと前回の状態表示からグスタフの弾という表示が消えてるとこみると
作中で撃ってるのは上で出てる通りこれを残り弾と勘違いしたからっぽいね。
発煙弾の衝撃で竜王に瀕死ダメ与えるのは無理っぽいよなあ。

そしてトルネコは前回状態表で慌てていたので忘れ物をしてるかもと書かれていたのに
今回で道具置いてきたのを冷静に自覚してるのもどうなんだろう。

少々展開に関しての問題が多いんじゃないかな。
380名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 03:00:14 ID:cBrY4YMsO
ロトの剣以外通らないのはゲーム設定だとしても切っ先だけの不安定な武器で竜王の鱗貫けるだろうか?
(柄の方はレックスだよね)
力任せの打撃や人形態の竜王だったらまだわかるんだけど。
381名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 11:11:44 ID:K7qB53bkO
マルチェロも強力な特技を使うし、竜王が死ぬ事に関してはいいのだが、こんなやられ方をするだろうか…。
皆殺しの剣は眼球に向けられたものだから流石に通用すると思うが。
アトラスに対しては巨体だから爪や牙を使うだろうが、小さな人間に対しては炎や尻尾がメインになるのではないだろうか…。
マルチェロに対してしゃがんで攻撃を続けるドラゴンの姿が浮かんでしまった…。
炎は物理攻撃じゃないから守備力ゼロは関係ないと思うが、それを考慮に入れても元気過ぎだな。
普通ラスボスと戦う主人公達は強力な武具に身を固め、呪文やブレス耐性を持った防具を複数所持している。
服じゃ燃えるだろ…。
382名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 11:16:08 ID:w9ouGmjz0
「盗聴されています」と「口で言う」トルネコはどうにかなりませんかね。
小声で言えばなんとかなるなら、誰も筆談なんかしませんよw
383名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 12:33:48 ID:Jojr/2e20
マリアとアレフとのフラグを折るからにはもう少し内容に説得力を持たせて欲しい。
これでは竜王の死に納得できない。
384名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 12:34:16 ID:yuBRKUSjO
いつもは文句いう奴(このスレにはあまりいないけど)は自分で書いてみろ…
と思うのだが今回はさすがに見なかった事にしたいなぁ。
385名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 13:10:15 ID:w9ouGmjz0
頼むから「アレンを殺したことが問題」と捕らえられかねないようなレスすんのはやめろよ〜。
この話はそれ以前の問題なんだから。
386名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 13:21:09 ID:W4iR1HzS0
間違いと矛盾がなければOKなんだしな。
それ以外でもNG申請を出していいなら、>>1から三行目を外さないといけない。
387名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 13:50:06 ID:5XJysLYdO
竜王の死を抜きにしてレスをまとめると、
・マルチェロが元気すぎる
・竜王が弱すぎる(戦い方も含めて)
・グスタフの弾
・トルネコの荷物、盗聴についての言動
これらに、間違い矛盾があるかどうか
388名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 13:56:02 ID:yosSq+hVO
ここでアレンを殺してしまった事に関しては通しで構わない。
だが、矛盾が後から後から見つかるんだったらコレは破棄じゃないのか?
……と、みんな言いたいんだと思う。
というか、そう信じたい。

……実はここでのアレンの死は俺も反対なんだが、
みんな感情論混じって無いよな?あんま書き手責めんなよ??
389名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 14:11:11 ID:yosSq+hVO
最初に言っておくけど、
俺はアレンがここで死ぬ事に反対だから
冷静な判断が出来ないと思う
だけどあえて今、意見する

……この矛盾に関してはちょっとまずいと思う
殆ど上と同じ意見だが、
ここでアレンを殺してしまった事に関しては通しで構わない
だが、話自体が矛盾だらけだったらコレは破棄するべき
それか修正をお願いしたい

390名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 14:12:10 ID:yosSq+hVO
っと、miss。
スマソ
391名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 16:38:35 ID:X1KjHJFOO
竜王が死ぬのはオッケーただマルチェロを瀕死か、死亡にはして欲しい
竜王ドラゴンの強さがそんなに弱い筈がない
392名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 17:43:58 ID:w9ouGmjz0
>>387で示された4点(うち上2点は弾の影響によるものが大きいから実質下の2点)が修正できない限り
この話は自動的に破棄になるんだから、今は作者氏の返答待ちでOKよ。

死んでもいいとか、死んだらダメとか、そういう私情や願望は今は必要ない。
393名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 21:12:18 ID:1tlAmzvC0
死は誰にだって平等に訪れる
肝心なのは『過程』だね
394名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 21:58:06 ID:CUHu0kjF0
何も問題ないだろ
アレン死んだのがそんなに許せないのか?
好きなキャラが死ぬのが嫌ならロワなんか見なきゃいいじゃん

>>371
投下乙でした
馬鹿が何か騒いでるようですが気にしないでください
本当にすばらしい作品でした
395名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:04:01 ID:My30TK3g0
またそうやって荒らし的な発言か。
毎回乙
396名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:19:23 ID:CUHu0kjF0
アホか、何が荒らしだよ
お前らの方がよっぽど荒らしだろうが
397 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/02(金) 22:24:26 ID:uxi8AfFA0
>>387さんの修正点を補正すると、ssが纏まりそうに無いので破棄にします。

皆様、ご感想、ご意見、ありがとうございました。
ssに真剣に読んでくださったこと、一作者として本当に嬉しいです。
このssの使える所がありましたら、よろしければ再利用してください。
398名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:27:08 ID:CUHu0kjF0
結局破棄にまで追い込むのか
これからも気に入らない展開になったら騒いで破棄にするのか
このロワ終わったな
399 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/02(金) 22:28:12 ID:uxi8AfFA0
複数の書き手さんがいらっしゃいますから、早々終らないと思いますよ。
400名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:30:12 ID:W4iR1HzS0
>>398のセリフは二度ほど見たことあるな。
一応言っとくと、そのセリフは矛盾っぽいところをちゃんと解釈してる人がいる状況じゃないと使えないぞ。
401名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:31:10 ID:w9ouGmjz0
>398テンプレ乙

…だが、確かにそうとられてもおかしくない騒ぎようだったことは否定できないな。
「ここで殺すのは反対」って言い回しは暗に「気に入らないから破棄」と言ってるようなもんなので、二度とやらんでほしいな。

>>397
乙。
やっぱりグスタフの弾を捏造したのが致命的だったね。
あそこが何とかできればと思って代案考えてたけど、足りない頭じゃ浮かばなかったわ
402 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/02(金) 22:37:29 ID:uxi8AfFA0
>>400 >>401
レスありがとうございます。
…ホントだコメントそっくり。きっと頭の何処かに残ってたんですね。

恥ずかしい事に銃器は単なる勘違い&勉強不足です。
弾ってコーティングされてるから結構痛いかな―と思ってました。
いや、ホント、勉強不足で恥ずかしいので、あまり触れないでやってください。
403名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:43:37 ID:InI86W360
伏線が果たせず、キャラが無念に力尽きるのもロワの醍醐味。
人気キャラの死に過剰反応が起きるのはよくあることだが、死は平等に訪れるもの。
太公望事件という前例もあることなので、アレンが死ぬことが嫌な人は
もう少し考えるか自分で代作を執筆して対抗すべき。

で、それは別としてこの作品の問題点なのが
「グスタフの榴弾が残っていないのにマルちーが榴弾を撃った」
この矛盾点。

話自体は超GJでした。
404名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:47:22 ID:MYbD63z60
でもさ、グスタフの弾って中盤までは「対戦車榴弾」てのが1発あったよね。
ククールと戦う辺りまでは所持品にはっきり明記してあったけど、あれ、どこ行ったの?
どっかで撃ったっけ、俺が見落としてるだけかな?
405 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/02(金) 22:48:07 ID:uxi8AfFA0
たぶん、キーファと対戦したときじゃないかな>弾消費。
406名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:54:57 ID:InI86W360
「君は星を見たか」の

>「――なるほど貴様、あの男の差し金か」
> 冷たい声に気付いて振り返った二人が見たのは、鉄の塊を構えたマルチェロの姿。
> そこから放たれた何かは二人に命中することはなかったが、後方に位置した教会へと着弾。
> 直後にそこから起きた激しい爆発によって、駆けていたキーファは思わず尻餅をつく。
> 突然、目の前の立派だった教会が半壊したことに、思わずトロデも冷や汗を流した。

ここだな。<榴弾使用
407名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:57:00 ID:MYbD63z60
いや、キーファ戦では撃ってない。皆殺しの剣と呪文で戦ってる。
強いて言うなら、「君は星を見たか」の冒頭で
トロデのところへ姿を現す前に「轟音を聞いた」という記述があるけど、
でもこれはアトラスが城を半壊させた時の衝撃音だよな?
残り少ない手持ちの弾を威嚇のために撃つ必要はないし。
408名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 22:58:03 ID:MYbD63z60
おお、そこか。完全に見落としてたよ。サンクス
じゃ、やっぱり弾無しなのな
409 ◆hHKHeb9yCg :2007/03/02(金) 23:03:50 ID:uxi8AfFA0
…だから、あまり触れないでくれ…(小声)
410名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/02(金) 23:13:19 ID:MYbD63z60
>>409
書き手からするといちいちほじくり返されると辛いわな。すまね。
ちょっと確認しておきたかっただけなんだ。
対戦車が残ってるならその線で行けたはずなんだしさ。

改めて、お疲れさん
411名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/03(土) 03:35:11 ID:b5CthTqK0
本当、超GJ&お疲れさん
412名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/04(日) 00:19:39 ID:FWoMVyLJ0
保守
413名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/04(日) 23:13:16 ID:PVJ9cnjm0
保守するぜ!
414名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/05(月) 21:26:57 ID:87v9VwaI0
まとめサイトが開けなくなっているのですが大丈夫だろうか。
415名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/06(火) 00:12:45 ID:/TPeu2/O0
ほす
416名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/07(水) 00:10:21 ID:ywlDFQ9H0
保守
417名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/07(水) 12:05:45 ID:PAisZakz0
受験合格 
保守
418名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/07(水) 21:53:27 ID:zHAYK3uUO
>>417に破壊神のご加護かありますように

今朝母親と中村獅堂の話をしていたら、脳内に『死を賭して』が流れた保守。
419ほしゅがわりのねた:2007/03/07(水) 23:32:53 ID:ni36eOhK0

妄想終了>書始め>うわっ。なんでお前ら予想と違う行動するんだよwひぃ〜
>妄想練りなおし>書き始め>ねわっち。誤字言い回しハケ―ン>うわーこの構想使うと矛盾する>
練りなおし>もう疲れた。やめやめ、これ没>しばらく執筆休む>妄想中>はじめに戻る 

そんなひどいループ発動中
420名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/08(木) 00:55:40 ID:9FvFxitt0
>>419
よう俺
421名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/08(木) 07:26:37 ID:8GCH5GWRO
自分の場合

妄想する→閃く→メモする→翌日みると意味不明→そして無限ループへ…
又は、
運良く思い出す→プロットにする→イラストを付ける→服の細部が分からない→攻略本探して

うん、これでも保守のつもりなんだ。
422R-0109 ◆eVB8arcato :2007/03/08(木) 13:49:12 ID:Ifu54/3K0
どうも、初めまして。
パロロワ交流所の方でパロロワラジオをやっているR-0109という物です。
現在全ロワラジオツアーをやっていまして来る3/11はここでラジオを頂きたいのですが宜しいでしょうか?

こちら側で実況スレッドは用意します。

開始時間は20:00〜の予定ですが予告なく延期、ズレが生じる場合があります。
ご容赦ください。

一応「交流所って何?」の方の為にアドレスを置いておきます。
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1173114688/
423名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/08(木) 22:03:14 ID:GhF7fTrR0
こういうの巡礼っていうのかな、ラジオ氏乙です。
詳細は交流所のほうで聞いてるので自分は歓迎です、楽しみにしてます
424名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/08(木) 22:19:05 ID:69Z2rut00
こんにちは、交流所久しぶりに見てきました。
ラジオが聞けるように準備してまってます。
425名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/08(木) 22:28:21 ID:FAWFMSDuO
>>感電氏
ロワラジいつも楽しく聴かせて頂いています。
巡回の告知聞いて以来ワクテカしております。
426名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/09(金) 17:48:07 ID:tRJuqXdy0
ラジオってどうやって聞くんだ?
427R-0109 ◆eVB8arcato :2007/03/09(金) 19:24:10 ID:NH0ue4Aa0
>>425
アーッダメダヨー

>>426
ttp://spill.jp/play.html
聞き方はこちらの方を参考に御願いします。

再生ツールとかあったら多分聞けると思います、Macでもいつねで聞けるとかなんとか。
428名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/09(金) 21:56:54 ID:aGDI7+rh0
ネタ保守【クリフトは大変なのを盗んでいきました】

わらにんぎょうに わらにんぎょうに わらにんぎょうに
ごっすん ごっすん ごっすんくぎ

壱弐参 壱弐参 壱弐参 ザラキザラキ 123
壱弐参 壱弐参 壱弐参 ザラキザラキ 123
壱弐参 壱弐参 壱弐参 ザラキザラキ 123
eins zwei Guten Morgen 壱弐壱弐ザキザキザキザキ

ザラキザラキザラキザラキ ザ ラ キ ザラキザラキザラキ ザ ラ キ
ザラキザラキザラキザラキ ザ ラ キ

ひひひひひひひひ ひひひひひひひひ ひひひひひひひひ 姫様姫様

放送放送放送放送放送放送放送放送 放送放送放送放送放送放送(聞こえませんよ)
放送放送放送放送放送放送放送放送 放送放送放送放送放送放送(欝だ死のう)
騙し騙し騙し騙し騙し騙し騙し騙し 
不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち
幼女を幼女を幼女を幼女を 誘拐誘拐誘拐誘拐
ブランカ、ハバリア、コミーズ、テンペ  ミントス、ソレッタ、エンドール

嫌いキライ クックル(目から怪光線) 誰がダレガ グリーンサラマンダー?
どうしてなぜかしら
why why why why don,t I take zaki a lot ,forever?

知らないわそんな道具 ザラキは唱えたら不発する
あなたとは違うから 姫の心まで簡単に盗まないで

元ネタ ttp://www.youtube.com/watch?v=G_xreyv8L8c&mode=related&search=
429名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/10(土) 12:03:49 ID:kayHFZX70
>ひひひひひひひひ ひひひひひひひひ ひひひひひひひひ 姫様姫様

怖ェェェエェェwwww
430名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/10(土) 14:03:22 ID:HC+QVrT70
>不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち不意打ち


ぜってぇ噛むwwww
431名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/10(土) 15:03:42 ID:KqDsuLLJO
陰陽師のリズムで考えないと>>428が読めない俺はニコニコ中毒
432名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/10(土) 16:11:16 ID:8eU0N68GO
竜王アレンとMチェロの戦いの夢を見た俺は、末期症状
433名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/10(土) 18:23:53 ID:w8xAHl7YO
>>432
DQBRがアニメ化した夢を2回見た俺も末期
434名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/10(土) 21:45:46 ID:v5+qqYuw0
>>432-433
アニソン聞いている時にDQBRの脳内OP映像が流れた俺はかなり末期
435名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/11(日) 00:00:30 ID:BknWt/+10
ラジオを聞いてきたがDQ特有のネタがあるのか、心配だ。
436名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/11(日) 00:27:36 ID:lONlI1bEO
アレン、緑の人、完全主催者側ジョーカー…あるにはあるんじゃね?
437名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/11(日) 00:55:27 ID:BknWt/+10
緑の人とかアリーナとかが面白いかもな
438名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/11(日) 06:01:40 ID:4V3k9T+x0
きっとある、たぶんある
439名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/11(日) 19:43:05 ID:y7fa3m8kO
支援を
440R-0109 ◆eVB8arcato :2007/03/11(日) 19:58:56 ID:8mOxITPC0
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1173610661/
http://125.202.239.134:8000/

上が実況スレで
下がラジオアドレスです。
441名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/12(月) 03:10:29 ID:rCKdqCZ/O
落ちちまう
442名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/12(月) 19:44:10 ID:pQleQBgP0
まだだ、まだ落とさんよ
443名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/13(火) 00:09:38 ID:dPi/5LbTO
保守!
444名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/13(火) 20:10:53 ID:h3mny1xC0
保守。
ラジオつながりで行った先の工繊に惚れた
445名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/14(水) 11:29:17 ID:VDf1RT7TO
新作期待保守
446名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/14(水) 17:21:35 ID:17bk+8GP0
キーワード【 チェロ ピサ マル 竜王 アレン アレフ フォズ 】

ちょwwwマルチェロがww
447名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/15(木) 00:46:54 ID:d+E7JMQB0
保守
448名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/15(木) 23:08:12 ID:PGSGH3kz0
>>448
チェロとピサ丸に緑茶吹いたwwwwwwwwwwwww
449名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/16(金) 03:40:24 ID:pKC1sT+9O
>>448自己レス乙
450名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/16(金) 22:14:28 ID:Ew0JuFJm0
3月を乗り切る
451名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/17(土) 00:08:14 ID:Q2qyrcf20
日付変更保守
452名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/17(土) 22:45:54 ID:ScIV34mD0
らじおちゅう
453名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 01:48:28 ID:LLPnqu2OO
たまにはage
バトルロワイアルー
454名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 07:25:45 ID:7ggI2yDL0
続きを書きたいという思いはあるものの、どのパートも自分には難しい
話が進展しない。かといって進展したと思ったら無理やりっぽかったり。場面の繋がりが悪すぎる。
こんなことでは予約・投下など夢のまた夢。
むしろこれを整合させてくれる腕のいい書き手さんに委ねた方がいいのではないか?
でも、やっぱり書けるものなら書きたい。駄目出しくらって破棄でもいいから

などど泣き言いつつ保守。
455名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 15:15:20 ID:/j92tKA70
その為の避難所&一時投下です、頑張って下さい。

4月になっても投下がないならゲリラ投下するかなー
単なる愉快犯ssなのでマタ破棄になるだろうけども、保守ばかりはつまらんからw
456名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 23:52:12 ID:/j92tKA70
ラジオチュウ
457名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 02:04:07 ID:I6l+gnCO0
保守
458名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 22:14:45 ID:dDnTP2g6O
保守
ロトの剣
459名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/21(水) 20:27:37 ID:1zbTt1Xm0
rajiotyuu
460名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 01:16:19 ID:bLcKrUqTO
普通の保守ばかりで申し訳ない。
461名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 15:14:36 ID:Y1nr+J+20
俺たちが保守をする。君は、無力なんかじゃない
462名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 20:21:26 ID:SvKSKJuj0
しかしすっかり停滞してしまったな
ラジオのときに書き手陣の生存報告こそあったけど、それきりで予約はないし
まとめさんの更新もなんか止まってるような気がするし、大丈夫かね
463名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 21:01:07 ID:IqIaIBuA0
ここで後編があると言ってた例の人が本スレなり没スレなりに投下してくれれば
少しは盛り上がるんじゃないかとふと思ったが

つーか、あの人どうしたんだろ。音沙汰ないね
464名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 21:49:18 ID:gGjcD6iE0
魔の三月を乗り切れ!!
465名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/24(土) 00:43:46 ID:pZbEKCQx0
どの場面も切羽詰まってるからな〜
執筆に時間がかかってあたりまえだな。
搭組は戦闘&信条の戦い
宿屋・城組は自由すぎて、どれから手をつけて良いのやら
井戸組は脱出法&他の状況を見てから書きたい(進展がこれ以上なさそうだから)

いっそ主催者でも書くかなーw
466名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/24(土) 10:46:12 ID:Tc9p0iiW0
おっと!
シドー様登場か!?
467名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 00:00:56 ID:bz/5DCfP0
新作にwktkしつつ保守。
468名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 03:05:05 ID:glCK9evyO
手詰まりで物語が進展しないなら、いっそ大胆にフラグ回収してみては?
脱出へ向けてそろそろ動きが欲しい。
その過程の中で、マルチェロの襲撃なんかも織り交ぜつつ。
469名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 03:16:48 ID:50Dcfsu+0
>>468
何か案があるなら、ぜひ予約して動かしてくださいな
470 ◆inu/rT8YOU :2007/03/25(日) 04:07:24 ID:LiCRLwnQ0
無予約ですが、一時投下スレに投下しました
皆様、よろしければ意見をお願い致します
471名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 13:27:02 ID:MNKEBLrNO
まとめサイトの管理人さん、更新しないのかな
残念だ
472名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 16:27:38 ID:Vz+jZ4ng0
忙しいだけだと思う
マターリフィオお姉様の紅茶でも飲んで待とうよ
473名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 19:31:32 ID:lsgE+3YGO
じゃあ雑用係にスコーン持ってこさせようぜ
474名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 20:43:52 ID:Vz+jZ4ng0
アルス「ちょw僕本スレまで出張して雑用wwww」
475名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/26(月) 20:55:20 ID:M9kUAMi0O
保守
476名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 12:00:23 ID:jCjKXoBC0
保守
477名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 13:03:56 ID:UviAvYbsO
保守
478名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 18:24:00 ID:Yj+sahE5O
アリプロ聴きながら保守
479名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 23:06:20 ID:1PZvW47N0
hosu
>>478
tokuteisimasita///tabunn
480名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 23:49:29 ID:fJ+p7O9F0
特定したかしらー
481名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 23:58:21 ID:8LPncOF/0
特定されますたwwwww
保守ばかりでも何なので、俺の俺による俺のためのDQBRアニメ化妄想。

【DQ1】
アレフ〜古谷徹
ローラ姫〜冬馬由美
竜王〜置鮎龍太郎
死神の騎士〜石野竜三
ドラゴン〜神谷明

【DQ2】
アレン〜朴路美
ランド〜岩永哲哉
マリア〜岩男潤子
リア〜かないみか
バーサーカー〜田中真弓
【DQ3】
アリス〜鈴木真仁
サマンサ〜戸田惠子
フィオ〜高乃麗
カンダタ〜高木渡
ヒミコ(オロチ)〜 藩惠子
482名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 23:59:12 ID:8LPncOF/0
【DQ4】
アリーナ〜林原めぐみ
クリフト〜阪口大輔
トルネコ〜塩屋浩三
ピサロ〜速水将
ルーシア〜堀江由衣

【DQ5】
リュカ〜佐々木望
ビアンカ〜甲斐田裕子
フローラ〜能登麻美子
レックス〜高山みなみ
ゲマ 〜中尾隆聖

【DQ6】
ハッサン〜梅津秀行
バーバラ〜江森浩子
ミレーユ〜久川綾
テリー〜石田彰
ドランゴ〜川村万梨阿(作中()内のセリフ)
483名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 00:00:03 ID:8LPncOF/0
【DQ7】
アルス〜緒方恵
キーファ〜山口勝平
マリベル〜皆口裕子
メルビン〜麦人
フォズ〜荒木香恵

【DQ8】
エイト〜草尾毅
ゼシカ〜宮村優子
ククール〜緑川光
トロデ〜緒方賢一
マルチェロ〜堀川亮

【ジョーカー】
ベリアル〜西凛太朗
バズズ〜千葉繁
アトラス〜堀之紀

【主催者】
ハーゴン〜若本規夫
ネクロス〜子安武人
ネメシス〜桑島法子
オリシス〜今井由香
484名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 00:02:21 ID:8LPncOF/0
OPテーマ
Ali Project 亡国覚醒カタルシス
EDテーマ
Ali Project 月蝕グリョンギョニル
485名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 01:04:54 ID:M/LxAiNR0
…どっから突っ込めば良いんだろう。
【DQ1】
アレフ〜古谷徹
此れには吹いた。
486名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 03:01:29 ID:/0ZYGeYB0
きもい
声優ヲタは氏んで
487名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 07:32:08 ID:AFQqKGHs0
まじどうでもいいわ
488名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 09:50:17 ID:Wv0t1QvF0
ごめん。声優スレに触発されて勢いで書いてみたら見事に滑った。
489名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 10:20:18 ID:3Z/HkFkq0
声優ネタってのは相当数の名前と声が一致しないとできないから
コアな知識を持つ人でないと理解できないし、
知識がある人はある人で、こだわりが強いから、なかなか同意を得られなかったりする。
だからそれ向けの場所ならともかく、
よそでやると一見面白そうで、拒否反応の方がでかかったりするんだよね。

ま、スレを盛り上げようとネタ振りとして考えてくれたってところはわかるよ。
490名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 18:52:11 ID:EeEL0OiSO
単なる保守よりいいんじゃないか?俺的にはアレフは野沢雅子だが
491保守:2007/03/28(水) 22:37:09 ID:n6AAEgTj0
ひゅうまトそんごくう
だいぶイメージに差があるな。

声関係は知らんが、私的イメージキャラは、某ノートの相沢だったりする。
492名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 22:38:54 ID:n6AAEgTj0
一言で言えば、恨まれない美味しい所どりの男
493名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 11:33:00 ID:PJUU5FvX0
ちょwバーサーカー:田中真弓に吹いたww
案外似会いそうだから読み返すときに脳内で声があてられたらどうするんだwwww

歌なんだが、Ali Projectの阿修羅姫あたりがみんなフローラお嬢様ソングに聴こえる不思議。

494名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 11:41:06 ID:AebXuouXO
自演乙
そろそろウザい
495名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 14:41:43 ID:bD2DTZFj0
ルーシアは田村ゆかりがいい
496名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 18:25:42 ID:C4fXBPuWO
アニオタは巣に帰れよ糞ウゼェ
497名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 21:39:03 ID:kww0meUsO
まあ落ち着こうぜ
498名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 21:41:34 ID:MU72q1jB0
上の数レスはさすがに言いすぎとは思うが少しわきまえて欲しいというのはあるよ。
万民向けじゃないどころか物凄く限定的なネタだということは自覚してないわけじゃないんでしょ?
ここはアニメ系の板じゃない。ゲームの、しかもドラクエのスレなんだから。
499 ◆inu/rT8YOU :2007/03/29(木) 23:31:22 ID:gj1OV5/Y0
一時投下スレの、今から投下します。
500名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:32:34 ID:XquxhVlj0
待っていたぜ!!
501影は光に追いついた 1/22:2007/03/29(木) 23:33:04 ID:gj1OV5/Y0
 路地裏に隠れた魔族と娘はまだ姿を見せない。
まさかこのまま逃がしてもらえると思っているわけではなかろうが、あまり策を練る時間を与えれば後々面倒なことにもなりかねない。

 ならば、燻り出してくれようか。

 掌に意識を集中させ、口の中で力ある言葉を唱えれば、小さな炎の渦が巻き起こる。
だがそれが巨大な火球を成す前、ごうと風を切る音にマルチェロは横へ跳んだ。
家並みの一部を打ち崩しながら叩きつけられた宵色の尾は石畳を深々と抉り、
途中で集中を欠いた炎は空しく四散する。

「なるほど、そちらが本性か」

 現れた宵色の鱗に覆われた巨大な竜の姿に、マルチェロは一人ごちる。
気の弱い者なら一目で威圧されてしまうであろう、圧倒的な存在感を放つ巨竜。
しかし、よくよく見ればその巨大な身体を覆う鱗はあちこちがひび割れ、あるいは傷付き、
先程の巨人との戦いの激しさ、消耗の大きさと、竜と言えども無敵でも不死でもないのだということを如実に物語っていた。
 傷の治療が完全でないこと、小回りの利く人型ではなく頑健な竜の姿を選んだところからして、魔力もそう残ってはいまい。

 ちらりと竜の背後を窺う。
予想通り、娘と白馬の姿は無い。

(これで目的の半分は達成されたわけだ)
 竜が娘たちを逃がすことも、彼らの行き先も予想のうち。
両者を引き離すことには成功した。あとは各個撃破を狙うのみ。

 内心の笑みを隠して、マルチェロは刃を振るった。




502名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:33:41 ID:kww0meUsO
早々支援
503影は光に追いついた 2/22:2007/03/29(木) 23:33:46 ID:gj1OV5/Y0
「今の音は――?」

 小さな丸い目を不安に曇らせて、トルネコは空を見上げた。
ピサロの元へ行くべく宿を飛び出したものの、
すぐ外でファルシオンの治療に当たっていたはずのアレンの姿は見えず、加えて今の轟音。
 何者かとアレンの間に戦端が開かれたことは、どうやら間違いない。

「まったく、一難さってまた一難どころか……」
 リアの救出に赴いた少女たちと、トロデ、キーファは放送時に生きていたことのほか
全く行方が知れず、アトラスを追ったアレフはピサロの口振りからするに浅くない負傷の様子。
ピサロの乱心だけでも手一杯なのに、新たな襲撃者まで現れるとは――

「考え込んだところで始まりませんな」
 どうにも悲観的になりがちな思考を振り払い、轟音の源へ向かって大きな身体をゆすりゆすり走り出す。
ピサロの元へ向かうことを伝えるにしろ、加勢するにしろどのみち行き先は変わらない。
一刻も早く襲撃者を説得するなり、撃退するなりしてピサロの元へ向かわなければ、
本当に彼は“戻れなくなってしまう”。

『お願いです、どうかピサロ様の、いいえ――』
 彼を一途に想って涙を流した、やさしいエルフの娘はもういない。
彼女自身に殺されるに値する罪など何一つない、理不尽な死。
ピサロの憤りも、何としてでも復讐を、と望む気持ちも分からないでもない。

 だが、トルネコは覚えている。

 これ以上彼の手を血に染まらせないでくれ、と泣き崩れた震える薄い肩を。
思わず、といった風に手を伸べた勇者の少年の掌で音もなく砕けた紅玉の涙の哀しいほどの美しさを。

504名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:34:24 ID:rEmSKGUa0
ここで支援だ!
505影は光に追いついた 3/22:2007/03/29(木) 23:34:30 ID:gj1OV5/Y0
 死者は黙して語らず、その胸のうちを知る術はない。
「彼女はそんなことは望んでいない」と死者を代弁するのは、ピサロの言う通りナンセンスなのかもしれない。

 だが、少なくとも彼女はそんなことは望んでいな“かった”ことをトルネコは知っている。

 あの日の彼女の言葉を聞いた者は、今やトルネコ一人しか残っていない。
だから、ピサロを止めるのは自分の役目なのだとトルネコは己に課していた。

 勝算は、ある。
先程のインカムを通じた交渉は失敗に終わったが、説得材料は他にもある。
今までにまとめた首輪に関しての考察、解呪に使えそうな道具が幾つか手元にあること、
そして生き残った大半の参加者とは既に接触済みであり、皆信用出来る協力者であること――
盗聴の可能性を鑑みて話すことが出来なかった情報と、己の弁舌と商才の全てをもって
トルネコは銀の魔王の生命と心を買い戻すつもりだった。

 商談の決裂は、すなわち自分とピサロの命運が尽きる時だ。
これ以上に貴重な商品を扱う機会など、おそらく二度とはあるまい。
あまりの重圧に、知らず口から笑みとも溜め息ともつかぬ吐息が漏れた。と、

「――きゃっ!」
「おおっと」

 思考に集中するあまり、周囲に向ける注意力が散漫になっていたのだろうか、
角から飛び出してきた小柄な影を認識したときには既に距離がつまりすぎていて、
慌てて減速をかけるも間に合わず、重量に勝るトルネコが相手を吹き飛ばす形となった。

506影は光に追いついた 4/22:2007/03/29(木) 23:35:16 ID:gj1OV5/Y0
 直前の減速か、はたまた腹の贅肉が幸いしたのか、
衝撃によろけた娘は同行者に背を支えられてなんとか転倒を免れた。
娘に大した怪我のないことを確かめて、彼女の同行者であるところの白馬は横目でトルネコを睨み、
憤慨したように鼻を鳴らす。
 白い馬など数多くいれど、これほど見事な白馬は滅多にいないだろう。
ましてや住人のいないつくりものの世界の中では、尚更。
 もちろん、知った顔である。

「ファルシオン!?
 なんだってこんなところに……アレンさんは?」
「ということは、あなたがトルネコさんですのね?」

 問い返すや否や、娘はドレスの裾を摘んで優雅に一礼してみせた。
今は汚れてはいるが綺麗に磨かれた桜色の爪、手入れの行き届いた金の髪、
それを押さえる宝冠やちょっとした仕種の優美さからは、いかにも高貴な、
それでいて少女のような可憐さが窺えた。

「私、ローラと申します。先程男の方に襲われたところを、竜王さんに助けていただいて」

 一瞬聞き慣れぬ名に眉根を寄せて、それがアレンの元の呼び名であることを思い出す。
娘の名乗った名は確かに名簿とも合致している。
加えて、気難しいファルシオンが大人しく手綱を引かれていることといい、ローラを疑う理由はないように思えた。
よほど急いで走って来たのか彼女の声は弾んでいて、やや明瞭さを欠いていたものの、
トルネコはなんとか事態の全景を把握することが出来た。

 王都に着き、アレンと再会してすぐ青い服の男に襲われたこと。
ローラを逃がすため、アレンがその襲撃者の足止めを買って出たこと。

507名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:35:33 ID:XquxhVlj0
支援大杉!!と思いつつ支援
508名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:35:45 ID:rEmSKGUa0
もういっちょ支援
509影は光に追いついた 5/22:2007/03/29(木) 23:35:59 ID:gj1OV5/Y0
 襲撃者の風体を聞き、トルネコは再び思案をめぐらせる。
まだ出会ったことのない参加者の中で男は二名。
マルチェロという名の男の方は確か青い服を着ていたが、服装などいくらでも変えられるものなのだから
それだけでは決め手にはならないが。

「ですが、ローラさんお一人でよくぞ此処まで無事に辿りつけたものですな」
「途中までエイトさんという方と一緒だったんです……橋が崩れた時にはぐれてしまって」

 では、やはり襲撃者はマルチェロという男の方で間違いないのだろう。
これで情報のない参加者はフォズという少女ただ一人。
名簿で顔を見た限りでは、到底殺し合いになど乗りようがない、か弱い少女と見えた。
万一彼女が殺し合いに乗っていたとしても相手は子供。無力化するのはそう難しいことではあるまい。

 現在、殺し合いに乗っている人間は多くて三人。
フォズという少女が殺し合いに乗っていなければ、ピサロを翻意させることが出来れば、
あと一人止めるだけで無意味な殺戮は終わるのだ。
喜ばしいことではあるのだろうが、自分の責任がますます重くなってしまったように思えてトルネコは小さく息を吐いた。

「……では、エイトさんはこちらにはいらしてないのですね」
 やはり向こう岸に流れ着いたのだろうか、と肩を落としたローラにトルネコは眉根を寄せた。
ピサロの現在地はナジミの塔。彼と交戦したらしいアレフも近くにいるとみていいだろう。
もし、そのエイトという青年が今のピサロと出会ってしまったら、まず間違いなく戦闘になる。
そうなればもう説得どころではない。
もっとも、遠く離れたアリアハンから出来ることなど何もない。幸運を祈るほかなかった。

510名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:35:59 ID:sDAwTvvf0
sienn
511名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:36:45 ID:kww0meUsO
支援ムー
512影は光に追いついた 6/22:2007/03/29(木) 23:36:47 ID:gj1OV5/Y0
「その方が上手くアレフさんと合流してくれればいいんですが――」
「アレフ様をご存知なのですか!?」

 弾かれたように顔を上げたローラと目が合って、トルネコははじめて己の失態を悟った。
慌てて口を塞ぐも、一度言葉となって口から零れたものは元には戻らない。
言い逃れなど許さない、と言葉よりなお雄弁に語る真っ直ぐな視線に、
トルネコは観念したとばかりに両手を上げ、アレフが手負いの魔物を追って行ったこと、
首尾よく魔物を倒したはいいが、負傷して動けずにいるらしいことをかい摘んで説明する。
ピサロの件を省いたのは、いずれ説明しなければならないにしても、
今は詳しい事情を話す余裕がなく、要らぬ誤解を生まないための意図的なものだった。
どうして離れた場所にいるアレフの負傷のことを知っているのか、と追求されれば終わりの苦しい説明だったが、
やはりローラには愛する人の負傷の方が大事だったらしい。
見る間に顔が強張り、身体の前で揃えた両手が祈るように組み合わされる。

「アレフさんはお強い方ですし、癒しの呪文の心得もおありなんですから。
 しばらく休んだら戻ってきますよ」
「そう、ですね」
 手の震えを隠すようにきつく握り締め、ローラはなんとか微笑と呼べないこともない表情を浮かべてみせた。

「アレフ様は私の勇者様ですもの。きっとご無事です。きっと――」
 自分に言い聞かせるように呟くローラの言葉を遮って轟音が響く。
反射的にそちらを振り向けば、家並みの隙間を縫って覗く空が一瞬赤に染まる。

「……どうやら、長く話しすぎたようですな。私はアレンさんのところへ向かいます。
 ローラさんは――宿に隠れていて下さい。
 じきに他の仲間たちも戻ってくるでしょうし、ファルシオンがいれば怪しまれはしないはずです」

 ローラは一瞬何か言いたげに口を開いたが、すぐに唇を引き結び神妙に頷いた。
一つ頷いてローラに背を向けかけて、ふと思いついて言葉を付け足す。

513影は光に追いついた 7/22:2007/03/29(木) 23:37:50 ID:gj1OV5/Y0
「ああ、あともう一つ。宿に着いたら一度、宿帳に目を通しておいて下さい」
 盗聴の可能性について教えようにも、紙は先程使い切ってしまった。
地面に書こうにも石畳を削って文字を書くのは容易ではないし、なにより時間が掛かりすぎる。
宿帳にはその辺りの考察も記してある。今説明するよりは分かりやすいはずだ。
 ローラは不思議そうに目を瞬かせたが、素直にこくりと頷いた。
手綱を握りなおした彼女に、どうせ一緒に行くのならファルシオンに乗せてもらえばどうか、と提案すると、

「ファルシオンさんも怪我をしているんですもの。無理をさせるなんてそんなひどい」
 微笑しながら首を振るローラに、なるほど優しい女性だとトルネコは口元を緩ませた。

「ではローラさん、お気をつけて」
「トルネコさんもどうかご無事で。竜王さんも」

 背後で軽い足音と蹄の音が遠ざかっていくのを感じながら、トルネコも再び足を速めた。
振動と時折空を染め上げる炎を頼りに路地を駆け抜け――感じた違和感に足を止める。

(移動、している?)
 じりじりと、戦場が移動している。
それ自体は別に珍しいことではない。片方が何かを守ってでもいない限り、戦いながら場所を変えていくというのはよくある話だ。
 だが、何かが引っ掛かる。
頭の中で街並みを図面におこし、最初の戦場と今のとを線で繋いで、それに気付いたトルネコの顔が一気に蒼褪める。
故意にか、偶然にかは知らないが、このまま戦場が移動を続ければ、その先にあるのは――

「……ローラさん!」
 迷わずトルネコは来た道を駆け戻った。




514名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:38:18 ID:rEmSKGUa0
なんか支援の手数が多いぞ。みんな待ってたのかなぁ
はい、支援
515影は光に追いついた 8/22:2007/03/29(木) 23:38:37 ID:gj1OV5/Y0
 鼻先を掠めた刃がちりりと小さな痛みを走らせる。
逃げる身体を追った顎は、だが空に残った青い影を噛み裂くだけに終わった。

 不愉快だ。

 再び同じ距離を置いて男と睨み合い、小さくアレンは鼻を鳴らした。
軽い斬撃程度なら簡単に弾いてしまう竜の鱗にも脆い部分は存在する。
 顔面と下腹部。
それを知っているのか、男は執拗に二点を狙って斬撃を繰り出すが、
半ばで折れた刃はそのほとんどが弾かれ、または浅い傷を残すのみで、有効打を与え切れずにいる。

 ならばアレンが有利なのか、と問われるとそうでもない。
竜の身体は頑健さこそ人より勝るが、その巨体故に動きは鈍重になりがちである。
牙も、爪も、尾も。繰り出す打撃は僅かに男の身体を掠めただけで、吐いた炎も衣の裾を舐めるのみ。
 結果として二人の戦いは地味な消耗戦の様相を呈していた。

 全く、不愉快だ。
遅々として進まない戦いも、行方の知れぬ仲間たちも。

 アリス、マリア、トロデ、キーファ、そしてアレフ。
今朝方の放送で彼らの生存と、それぞれが追った敵の死は確認されている。なのに、
(何故、戻らぬ)
 新たな問題が起きたか、それとも負傷して動けなくでもなったか。
いずれにせよ、今下手にこの男を取り逃がせば、彼らの生命を危険に晒すことにもなりかねない。
 結局、此処で食い止めるほかないのだ。
全く、貧乏くじを引かされたものだ、と凶悪な牙を生やした顎が苦笑の形に歪む。

516名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:39:04 ID:vNy12hOC0
しぇ〜〜〜ん
517名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:39:22 ID:QHDZYGoy0
一度くらい支援
518影は光に追いついた 9/22:2007/03/29(木) 23:39:32 ID:gj1OV5/Y0
 幾度目かの変わり映えのしない攻防ののち、アレンの振るった爪が僅かに男の衣を捉えた。
直撃こそはしなかったものの、男の身体がぐらりと傾ぐ。

 ――好機!

 その機を逃さず、アレンの口から炎の奔流が迸る。
赤い流れは瞬く間に男の姿を呑みこんで、アレンの視界までをも埋め尽くす。
が、それに常の勢いはない。
赤い巨人との戦いで受けた負傷が、疲労がまだ後を引いているのだろうか。
どうにも思い通りにいかない歯痒さに、アレンはますます苛立ちを募らせた。
 途端、頬を微かに撫ぜた風が呼び起こした既視感に、アレンは咄嗟に顔を伏せた。
ほぼ同時、炎の幕を引き裂いて飛来した銀閃が額を薙ぐ。

 眼前には青い男の姿。
避けられぬと悟って自ら剣圧で炎を裂き、その間隙に飛び込んだのだろう。
衣服のところどころが煤に塗れ、これは避け損ねたのか、左腕には炎が宿ったままだった。
 本来なら眼球を刺し貫くはずだった刃は間一髪のところで狙いを逸れ、
がりがりと耳障りな音を立てて額の鱗を削るだけに終わる。
 その不快な感触を感じながら、だがアレンは微苦笑を浮かべた。

(どうやらお前に助けられたようだな、アレフよ)

 男の奇襲に気付けたのは、それが一度喰らったことのある手だったからだ。
火傷も厭わず、炎の壁を切り裂いて突き立てられたロトの剣。
それは竜王と呼ばれていた頃のアレンに一度目の死をもたらした、アレフが使った手だった。
 そして、同じ手を使ってくるのであれば次は予測出来ている。

 必殺の刃が防がれたと見て取ると、ならばとばかりに男は炎に巻かれた左腕を伸ばす。
常人ならばとうに炭化していてもおかしくないはずの腕は、だが無事で、
男が腕を差し上げるとしゅるしゅると巻き戻って火球を成した。

519影は光に追いついた 10/22:2007/03/29(木) 23:40:46 ID:gj1OV5/Y0
(やはり擬態か)
「――メラゾーマ!」

 呪文は違えど、やはり同じ手。応じてアレンは口を開く。
喉の奥から迸る灼熱と、叩きつけられた火球とがせめぎあい、弾けた。
ごう、と巻き起こる炎と熱気と土煙とが瞬く間に視界を覆い隠していく。
男の気配は――遠い。

(何処へ消えた?)
 鱗の奥の皮膚を焼く熱気に顔を顰め、薄く目を開けて視線を走らせる。
土煙の向こう、路地に飛び込む青い燕尾が目に入った。

 退いたか――いや。
瞬時に脳裏に街路図を呼び出して、アレンは思わず舌打ちを漏らした。
その路地の先は、トルネコのいる宿のある通りへと繋がっている。

 考えてみれば、あのククールとかいう若者を殺した下手人はアレンたちが到着するより前からアリアハンにいたはずなのだ。
こちらの根城が知られていても何ら不思議はない。
予想して然るべきだったのだ、と苦い後悔が頭を過ぎる。

 トルネコはまだ宿にいるだろうか。ローラは彼の元へ辿り着けただろうか。
男の後を追って足を踏み出しかけ、アレンは再び盛大な舌打ちを漏らした。
このまま竜の姿で狭い路地を通っては、民家を崩す恐れがある。
ハーゴンの作ったまがい物の世界がどうなろうといっこうに構わないが、
もし民家の中で休息を取っていたアリスたちを知らず踏み潰しでもしたら洒落にならない。

 竜型を解き、変化の際に地面に突き立てておいたさざなみの剣を引き抜いて、
改めてアレンは男の後を追った。



520名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:41:39 ID:kww0meUsO
まだまだ支援
521名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:41:57 ID:rEmSKGUa0
舞台はいよいよ緊迫の場面へ・・・

え?こんなに支援要らない?まあそういわずに
522影は光に追いついた 11/22:2007/03/29(木) 23:41:57 ID:gj1OV5/Y0
「此処……かしら?」
 どうにか宿屋らしい建物の前まで辿り着き、独り言のつもりで漏らした言葉に
ひひん、と威勢のいい返事が返ってきて、ローラは小さく笑った。

 土地勘のないアリアハンで彼女が迷わず此処まで来れたのには、ローラが首を傾げるたび、
鼻面で背中を押して道案内をしてくれたファルシオンによるところが大きい。
 これではどちらが手綱を握っているのか分かったものではない。
ふと思い浮かんだ言葉に苦笑して、ローラは隣に立つファルシオンへと笑みを向けた。

「ファルシオンさんのおかげで助かりましたわ」
 礼を述べれば、得意げに歯を剥いて笑顔を見せるファルシオンに、ローラは改めて目を見張る思いだった。
彼女の生まれ育ったラダトームの王宮の厩舎にも、場所柄名馬は数多くいたはずなのだが、
これほどまでに人の意を解する馬も珍しい。

(まさか、本当は人間だったりなんてしないでしょうけど)
 くすりと笑い、戸に手をかけたところではたと気付いて立ち止まる。
あのハーゴンという男に追い出されたのか、レーべと同じく此処アリアハンにも人影はない。
が、だからといって人様の家に勝手に動物を連れ込むのは気が引ける。
その上、並より大きな体格のファルシオンには、室内はあまりに狭く思えた。

「ファルシオンさんはお外で待っていて下さいね?」
 了解した、とばかりにぶるると鼻を鳴らしたファルシオンに、
手綱を何処かに結んでおいた方がいいだろうかと考えて、首を振る。
これだけ賢い馬が勝手に何処かに行ってしまうとは考えにくいし、何かあったときのためには自由が利いた方がいい。

523影は光に追いついた 12/22:2007/03/29(木) 23:42:39 ID:gj1OV5/Y0
 念押しするようにファルシオンに微笑みかけて、ローラはドアノブを握る手に力を込めた。
ぎい、と微かに軋んだ音をたててドアが開く。
室内に足を踏み入れながら後ろ手に扉を閉め、ぐるりと視線を巡らせると目的のものはすぐに見つかった。
テーブルの上に置き去りにされた、いかにも使い込まれた風に手摺れした焦げ茶の革表紙。
あれがトルネコの言っていた宿帳だろうと見当を付け、そちらに向かって歩み寄り。
 そのテーブルの下、窓から差し込む陽光を受け、きらりと何かが輝いたのに足を止める。

「剣……の、柄?」
 精緻な、だが何処かおどろおどろしい装飾の掘り込まれた剣の柄。
だがその刃は半ばからぽきりと折れ、もはや使い物にはなりそうにもない。
誰かの――トルネコは此処が彼と仲間たちの拠点なのだと言っていたから、
おそらく彼か、彼の仲間の忘れ物なのだろうが。
 必要なものなのかローラには判断がつかないが、一応回収だけはしておいた方がいいだろう。
身を屈めて、テーブルの下へと手を伸ばし――

 表で激しい嘶きの声。
ローラはぴくりと身を竦ませて、そのまま静止した。

「……ファルシオンさん?」
 顔だけを戸口の方へ向けて呟くが、返事はただ嘶きばかり。
ローラにはそれが「来い」なのか、逆に「来るな、逃げろ」なのかも分からない。
せめて外の様子が分かるよう、戸口は開けたままにしておくべきだったのかもしれない。
今更どうにもならない後悔に、ローラは戸口を見つめて立ち尽くした。

 瞬間、今度は背後でがしゃんと硝子の砕ける音。
次いでどさりと何かが飛び込んできた気配に、ローラは弾かれたように振り返った。

524名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:43:46 ID:XquxhVlj0
支援、皆さんにまけてられるか!
525名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:45:05 ID:sDAwTvvf0
saranisienn
526影は光に追いついた 13/22:2007/03/29(木) 23:46:04 ID:gj1OV5/Y0
 まず最初に視界に入ったのは青だった。
見覚えのあるその色は、だがローラの愛する人のものではない。
青い男――先程ローラたちを襲った男の、緑柱石のような眼がこちらを見据えて、
ローラはぞわりと悪寒が這い上がるのを感じた。
 まるで、深い森のように得体が知れない。

 逃げなくては。
脳裏に閃いた言葉に従い、テーブルの上の宿帳をひったくるようにしてローラは男に背を向けた。
幸い、まだ荷物を降ろしていない。
戸口に駆け寄りドアノブへと手を伸ばして――あと一歩、踏み出せばとどくところでローラの足は崩れ落ちた。



 いたい。
 あつい。
 ――どうして?



 支えを失った身体が床に投げ出され、その拍子に肩に引っ掛けたザックがどさりと落ちる。
腰に挟んでおいた雨雲の杖がからんと音を立てて床を転がっていった。
 身体を打ちつけた痛みと、思うように動かない身体に顔を顰めつつ、
ずるずると身体を引き摺るようにして壁際に這い寄る。
身体の向きを変えようと、床に着いた手がぬるりと滑る。
 何故だろう。不思議に思って目の前にかざした手は真っ赤に塗装されていた。
視線を上げた先、もうローラのことなど忘れてしまったかのようにこちらに背を向け、
身を屈めた男の右腕の刃も、同じように真っ赤に塗りたくられている。
それでようやく自分が刺されたことに気が付いた。

527名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:46:38 ID:rEmSKGUa0
ううむ、こうやって改めて文章を読んでると、すごく上手いと改めて感じる。
まるでキャラクターたちがしゃべってるのが聞こえてくるような・・・
自分もこのくらい書けるようになりたいと思いつつ、支援
528影は光に追いついた 14/22:2007/03/29(木) 23:46:54 ID:gj1OV5/Y0
 そうっと背中に手を這わせる。
べっとりと付着する赤は、先程よりも量を増しているように思えた。
それがどの程度の傷なのかは、膝でも擦り剥こうものなら大騒ぎだったお姫様育ちのローラには分からない。
ただ、暗い洞窟の奥からアレフに助け出されて城まで戻る旅の途中、
魔物との戦いで負傷したアレフの傷を思い返すに、決して浅い傷ではないことだけは理解出来た。
 と、不意に視界が翳ったような気がして目を擦る。
気のせいか、表のファルシオンの嘶きも、蹄を踏み鳴らす音も、少しずつ遠ざかっていくように感じられた。

 ただぼんやりと開いた目に映る景色の中、男の手が剣の柄を拾い上げた。
右手に握った血塗れの刃と、柄に残った途中で折れた刃の断面がぴたりと合致し、滴る血液が継ぎ目を伝った瞬間、
まるで魔法のように刃に走った亀裂が失せて、折れた刃と柄は一本の剣へと姿を変えた。
 禍々しいほどに冴えた刃には刃こぼれ一つない。
改めて右手に握りなおしたそれを男が振るうと、
さして力を込めた風でもないのにテーブルがまるでケーキみたいにぱくりと裂けた。
その結果に満足したのか、男はもう一度軽く剣を振って血糊を振り払うと肩越しにこちらを振り向いた。

 暗い緑の眼が、再びローラの姿を捉える。
ぎし、ぎし、と人の形をした死が近付いてくるのを、ローラはただどうすることも出来ずに見つめていた。
ローラの目の前で男の足が止まり、剣が振り下ろされて、

「――ローラさんっ!!!」

 聞き覚えのある声とともに、蝶番を壊しかねない勢いでドアが開き、
続いてぶん、と唸りを上げて鈍色の風が宙を裂いた。

529名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:47:07 ID:kww0meUsO
支援
530影は光に追いついた 15/22:2007/03/29(木) 23:47:48 ID:gj1OV5/Y0
 男は即座に刃の振り下ろす先をそちらに変え、
一瞬男の握る刃と乱入者の振るった鈍色の鉄球とがぶつかり合って火花を散らす。
が、途中で無理に方向を捻じ曲げた剣では、重さと勢いに勝る鉄球の一撃を支えきることは敵わず、
競り負けた男の身体は横合いに吹っ飛ばされてカウンターに激突した。
 それには目もくれず、乱入者はどたどたと地面を揺らしながらこちらに駆け寄り、
壊れ物を扱うようにそっとローラの上体を抱き起こした。
そうして霞む視界に乱入者の顔が大写しになって、ローラはようやくそれが誰なのか思い至る。

「……ルネ、コさ……ん」
「喋……で!動……すから……」

 ほんの鼻先で話すトルネコの声すらも、ひどくざらついて聞き取りづらい。
薄れる意識を繋ぎとめようと指先に力を入れて、
胸に抱えた宿帳の表紙にべったりと赤い手形がついてしまったことに気付き、謝らなければと顔を上げ。
トルネコの肩の向こうでぽうと明かりが灯るのが目に入った。
――いや、それは明かりではなく炎。
炎を支えるのも松明ではなく、青い袖に包まれた腕。

 トルネコは気付いていないのか、男に背中を向けたまま動かない。
注意を喚起しようとトルネコの顔を見上げたところで、ローラはそれが間違いであることに気付いた。
 トルネコは気付かないから動かないのではなく、気付いているからこそ動けないのだ。
身動きのとれぬローラを炎から庇い、自らを盾にしようと。

(駄目です、トルネコさん。私の後ろに)
 あの炎が呪文であれば、光のドレスで跳ね返すことが出来る。
確実な手段ではないが、何の守りもないトルネコが盾になるよりはマシなはずだ。
だが、その意志を伝えようにも、既に力を失った喉はまともな意味を持つ言葉をなさず、ひゅうひゅうと空気を漏らすばかり。

531名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:48:08 ID:XquxhVlj0
規制解除おめ!!
532影は光に追いついた 16/22:2007/03/29(木) 23:48:21 ID:gj1OV5/Y0
 では、雨雲の杖は。
眼球だけを動かして辺りを探るが、杖は落としたはずみで部屋の隅まで転がっていて、
試すまでもなく手が届かない。
 トルネコの背中越し、灯る赤が一回り大きくなった。

 何か。
 なにか。

 ただやみくもに床の上を彷徨っていた指先が何かに触れた。
それは簡素な作りの麻袋、先程男に切りつけられた際に落としたローラ自身のザックだった。
その拍子にだろうか、しっかりと結んであったはずの口紐は解けかけている。
迷わずローラはザックの口に手を入れて、最初に触れたものに指を這わせた。
 ひやりとした宝玉と金属の感触。
握りには使い込まれてぼろぼろになったなめし革が巻きつけられている――ロトの剣。
邪悪を祓う勇者の剣。だが、正しき持ち主以外には振るうことさえ容易ではない。
そして此処に正統な使い手がいない以上、今の状況を好転させる役には立ちそうもない。

(大地の守り手たる精霊ルビスよ、勇者ロトよ。どうかご加護を)

 掠れた視界の中で炎が踊り、ローラを庇うトルネコがぴくりと身を硬くする。
じき襲い来るであろう灼熱の責め苦を覚悟して、ローラは無意識に剣の柄を強く握り締めた。

(――アレフ様)

 途端、剣を握り締めたローラの右手が跳ね上がる。
ローラの意志ではない。普段の腕力でも両手で抱え上げるのが精一杯のこの剣を、
怪我をしたローラがしかも片手で扱えるはずもない。
 ならば、これは剣の意志か。

533名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:48:44 ID:rEmSKGUa0
傷の描写が生々しいよ支援(※誉め言葉ね)
534名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:50:08 ID:sDAwTvvf0
madamadasienn
535名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:50:23 ID:QHDZYGoy0
支援
536影は光に追いついた 17/22:2007/03/29(木) 23:50:41 ID:gj1OV5/Y0
 異変に感付いたか、男の口が呪文の最後の一節を紡ぎ、火球が放たれる。
呼応するように振りかざした剣に象嵌された宝玉が一瞬、かつて王者の剣を呼ばれていた頃の輝きを取り戻し、かっと強烈な光を発した。
剣を中心として真空の刃の嵐が吹き荒れる。
――バギクロス。

 驚きに目を見張ったトルネコの頭上のベレー帽が吹き飛ばされて、見る間にぼろ雑巾へと姿を変える。
風の刃は放たれた巨大な火球を切り刻み、無数の小さな火球へと姿を変えさせるだけには留まらず、
術者である男までをも弾き飛ばした。
切り刻まれた小さな火球は無数の小規模な爆発を起こし、壁を焦がす。
 ようやく世界が元の静けさを取り戻したときには、宿は一部壁が突き崩されて半ば廃墟のような酷い有様となっていた。

 徐々に風が弱まると共に宝玉から光が失せて、掌から零れ落ちた剣が床にぶつかり、からんと乾いた音をたてた。

 そして、剣の意志による助力を失ったローラの腕もまた、くたりとその場に崩れ落ちた。




537名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:51:02 ID:kww0meUsO
支援支援ッ
538影は光に追いついた 18/22:2007/03/29(木) 23:51:14 ID:gj1OV5/Y0
 トルネコさんが無事で良かった。

 力の抜けた身体を揺さぶる分厚い手の感触に、ローラはうっすらと笑みを浮かべた。
少し前までは動かすことくらいは出来た指先も、今やほとんど感覚がない。
もしかしたらロトの剣が起こした奇跡が、ローラの生命の最後の一片さえも奪い去ってしまったのかもしれない。
だが、尽きかけた自分の生命と引き換えに誰かを救えたのなら、それも悪くないとローラは思う。
この自分の生命とて、今まで沢山の人に救われてきたのだから。

(ゴンさん。
 あなたは生命を賭して私を助けてくれたのに、長生き出来なくてごめんなさい。
 もしあの世というものがあるのなら、どうか追い返したりせず迎えてやって下さいね。

 竜王さん。
 “ありがとう”と“ごめんなさい”を伝え忘れたままでした。
 私をやさしいドラゴンさんと出会わせてくれてありがとう。
 あのひとを失わせてしまってごめんなさい。
 もう少しあなたとは話してみたかったのだけれど、それはもう叶いそうにもありません。

 エイトさん。
 とっても真面目な人だったから、私のことで悩むんじゃないか心配です。
 私が死んだのは自分がはぐれてしまったせいだなんて、どうか自分を責めないで。
 あなたは十分過ぎるほど私を助けてくれました。

 それから。――それから)

 最期の力を振り絞り、剣の柄に震える掌を重ねた。

(アレフさま)

539名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:51:23 ID:lY7s4gI90
しえん!!
540名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:52:01 ID:rEmSKGUa0
ああっ、ついにこの場面がきたー!
541名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:52:09 ID:vNy12hOC0
大変混雑しておりますので申し訳御座いませんがお一人様支援は一回のみでお願いします
542影は光に追いついた 19/22:2007/03/29(木) 23:52:16 ID:gj1OV5/Y0
(もうこの手で剣を届けることは出来ないけれど、
 私の魂はロトの剣と共に、ずっとあなたの傍におりますから。
 悲しまないで。憎まないで。ただ前だけを見つめていて。
 だって、アレフ様は私の勇者様なのだから。

 ああ、でも本当は、もう一度だけ――)



「……会い、た、かっ」
 唇が音にならない最期の言葉を刻んで、
細い首は小さな頭を支える僅かな負荷にも耐えかねたように、ことんと落ちた。




 どん、と小さな爆発音。それも単発ではなく、複数。

 ローラが真っ直ぐ宿屋に着いたとは限らない。
ああ見えてトルネコはなかなかの手練だ。そう簡単に不覚を取るとは思えない。

 どちらも無用な心配のはずだ。
だが、どうにも神経を苛む嫌な予感を振り払いきれず、アレンはただ通りを駆ける。

(間に合え――どうか、杞憂であってくれ)
 正面の入り口へ回る時間も惜しく、アレンは爆発で出来たらしい建物の亀裂からそのまま中へ飛び込んだ。

「トルネコ、ローラ!無事か――」

543影は光に追いついた 20/22:2007/03/29(木) 23:53:03 ID:gj1OV5/Y0
 目に飛び込んできたのは、まず青い男の背中。
アレンと対峙したときよりさらにその衣服は千切れ、薄汚れて、
その右手に握る剣だけが不気味なほどに冴え冴えとした輝きを放っていた。

 次いで目に入ったのは男と対峙するトルネコ。
鉄球を手に、やや足を開いて油断無く身構えているその身体の影に、それはあった。

 血溜まりに浮かぶのはくたりと弛緩した四肢。
薄く開いたままの珊瑚の唇は、だが二度と言葉を紡ぐことはなく、
かつて太陽のようだと心中で感嘆した眩い金の髪でさえ、心なしか色褪せて見える。

 “光の姫”からただの物体へと変わり果てたローラの姿が。

「……さま。貴様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 血を吐くようなアレンの怒号にも眉一つ動かさず、
男は――マルチェロは、静かに手に持つ剣の切っ先を向けた。




 その顔には、もはや狂気すら残されてはいなかった。





544影は光に追いついた 21/22:2007/03/29(木) 23:53:44 ID:gj1OV5/Y0
【E-4/アリアハン城下町宿屋/午前】

【アレン(竜王)@DQ1】
[状態]:HP1/4 MP1/8
[装備]:さざなみの剣
[道具]:なし
[思考]:マルチェロを倒す この儀式を阻止する アレンの遺志を継ぐ

【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4 背中に軽度の火傷
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球
[道具]:支給品一式(食料と水は半分) ???
[思考]:マルチェロをどうにかする ピサロを止める為にナジミの塔へと向かう 首輪が爆発する瞬間まで諦めない
    宿帳に記した考察を仲間に伝える 仲間の安否を気遣いいずれ合流 対主催への強い決意

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) 全身に裂傷、軽度の火傷 HP1/2 MP1/5
[装備]:皆殺しの剣(呪い?)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:皆殺し

545名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:54:29 ID:vMBs2n2u0
546影は光に追いついた 22/22:2007/03/29(木) 23:56:16 ID:gj1OV5/Y0
※宿帳(トルネコの考察がまとめられている)はローラの遺体の腕に握られています。
※トルネコは慌てていたので室内にばら撒いていたアイテムのうち、どれかを回収し忘れているかもしれません。
 (ホットストーン?(異変中) 聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2)
*雨雲の杖は部屋の隅に、ロトの剣とザックはローラの遺体の傍に、それぞれ落ちています。
*光のドレスはローラの遺体が身につけたままです。
*ファルシオンは宿屋の表口にいます。手綱は繋がれていません。

【ローラ@DQ1 死亡】
【残り11名】

以上、投下完了です。一時投下スレで出した修正案はいれましたが、
他にもお気付きの点あれば指摘お願いします。
547名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:56:19 ID:QHDZYGoy0
最終支援
548名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:56:42 ID:vMBs2n2u0
乙と思ったが違ったか…支援という事で一つ。
549名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:57:20 ID:kww0meUsO
力の限り乙ッ
550名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:57:46 ID:QHDZYGoy0
間が悪かった乙
551名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:58:20 ID:sDAwTvvf0
otukare-
552名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:58:34 ID:rEmSKGUa0
もう支援必要ないけど・・・というかやりすぎだ俺。

乙です。感想はまた後ほど
553 ◆inu/rT8YOU :2007/03/29(木) 23:58:44 ID:gj1OV5/Y0
と、言いそびれた。皆様支援有難うございました。
554名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/29(木) 23:59:05 ID:lY7s4gI90
あなたの作品もIDもGJ。乙でした。
555名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:00:17 ID:PJUU5FvX0
乙!光臨を首を長くしてまってたぜ!
556名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:01:56 ID:PRZi8U14O
この突然の盛況っぷりはみんなツンデレなんだよ
557名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:02:21 ID:INMAzso0O
感想とかまだ書けないけどともかくGJ!
558名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:04:13 ID:mvd3MHNm0
感想とか既にあっちで言っちゃったのでともかくもGJ
559名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:04:42 ID:xXbhvgDs0
新作お疲れ様でした!!
ローラがついに散ったか。最初はゴンが死ぬと同時に命運が決まってしまうと思っていたけど
良く頑張ったローラ!勇者の妻として恥じぬ最期だと思います。
トルネコを救うための懇親のバギクロスが、ルーシアの死に際と重なって余計泣けました。
自分が死にそうなのに、他者を思いやれる深い慈悲をもつ女性だったんだなぁ…。
そりゃ竜王アレンもアレフもホの字だよな。俺もDQロワのローラ大好きだった。

マルチェロがとうとう皆殺しの剣を完成させてしまったか!
レックスほど活躍できるかわからんが、戦慄の恐怖が再び蘇る!!
果たしてマルチェロは皆殺しの剣の呪いを克服できるのか、それともそれに飲まれて
本能のままに殺戮をくりかえすのか?
その後ローラと縁のあるアレフ&エイトと絡むもよし、皆殺しの剣の恐ろしさを知るマリアと絡むもよし。
マルチェロ一気に美味しくなったなぁ。

オラすっげぇわくわくしてきたぞ!

560名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:10:36 ID:xXbhvgDs0
いや、改めて思う。マルチェロ大出世だよwwww
没スレ>>203読んで改めてワロタ。
半日前まで独りぼっちだったなんて思えない。
561名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:12:46 ID:grjlL3xZ0
森の中で先にドラゴンの背中を見かけていなければ…
レーベにそのまま留まって休憩してれば…
アリアハンでアトラスをわざわざ追撃しようとしなければ…
ピサロとフォズに出会わず、仕留めた後すぐアリアハンに戻ってれば…

アレフさん…空回りしすぎだよ
562名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:18:28 ID:xXbhvgDs0
そういえば、DQロワ女性人の死に際は皆泣ける。
ルーシア、アリーナ、リア、サマンサ、ローラ…。・゚・(ノД`)・゚・。
563名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:20:47 ID:/7nbZtYw0
マルチェロが途中から台詞なくて不気味……。確かに出世だねw

ところで皆殺しの剣の呪いって、心身完全に乗っ取られるの? ラプの杖みたく。
564名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:24:29 ID:La2Foxo00
ラプの杖は道具としての強さ設定がないからなぁ。
マルチェロが耐えたのはシナリオ内で開かされているが。

皆殺しの剣は、公式としての設定は乗っ取られることになっている・・・ハズ。

まあ、杖と剣のどっちの呪いが強いか判明してないので、マルチェロが完全に支配されるかどうかは次の書き手さん任せじゃないだろうかと。
565名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:30:36 ID:xXbhvgDs0
暗黒神が勝つか、それとも皆殺しが勝つか?
566名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:31:42 ID:La2Foxo00
皆殺しは天空の勇者さえも、落としたが…。
どうなんだろうな。
567名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 00:35:05 ID:Fes/qzPT0
ちと遅れてしまいましたが、お疲れ様でした。
読んでいて思ったこと、これはやっぱりバトロワだったんだなぁと。
ローラがここで死ぬのはやはり残念という気持ちもあります。
でもその理不尽さがロワの本質で、だからこそ致し方なくゲームに乗る者の苦悩もあれば、
暗躍する者、その流れに反抗して立ち向かおうとする者の存在も輝く、と。

思えば今までローラには楽しませてもらいました。ゴンとのボケたやり取り、
エイトとのしょうもない錬金釜のやり取り…そしてお約束の無限ループ。
言ってみれば戦闘ではろくすっぽ役に立たないわけだから、
殺し合いの場では足手纏いでしかない訳で。でも、それでも死んでしまったのが惜しいと
思えるのは、それだけ戦闘以外の部分で輝いた部分が大きかったということかなぁ。
◆inu/rT8YOU さんも、今までの書き手さんも本当にgjでした。

物語も佳境。生存者数が少ないだけに、一人一人の描写が難しく、
ましてキャラを死なせてしまうとあれば尚更。色々頭を悩ませた部分もあったでしょうけど、
最期にロトの一族らしい見せ場を作って散らせたアイデアは見事でした。
瀕死でも他人を思いやる。そう言えばしょっぱなにフローラに殺されかけた時も
彼女を憎みはしませんでしたっけ。ローラは死ぬ時までローラだったんだな、と思いました。
緊迫感のある戦闘と、傷つき倒れた時の描写もよかったです。
一応書き手の端くれなので参考にしたいなぁ…いや、無理かなぁ。

ちっともとりとめがなくて申し訳ない。何はともあれ、改めてお疲れ様でした。
568名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 03:22:48 ID:+bqhKf8LO
いやホント良作でした。改めて乙。
このスレは腕のいい書き手さんが揃ってるなあ。
さて、いよいよ物語も終盤にさしかかってきましたね。
今後の展開から目が離せません。
569名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 10:39:22 ID:vHprSAwr0
一晩たって自身のヒートした粗熱も冷めたので感想を。
大体みなさんと言っている事が同じなのですが……

モロに泣けました。
試験投下で実質読むのは二回目だったのですが、
まさか結末が分かってても泣かされるとは思いもよらず、
◆inu/rT8YOUさんの書き手としての腕と、
ローラの存在の大きさを感じさせられました。

戦闘シーンも難しくなく、
加えてアレフとの死闘に関連付けてて、
さらにその死闘に感謝するという、
まさに今のアレンとアレフの関係の縮図を見た気がします。

なんか一晩考えた割りには短いですが、
感想文苦手なんでこれで勘弁して下さい……。
なにはともあれ、一番言えることはこれですね。

GJ!!!!

570名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 15:23:02 ID:coV74ogbO
GJ!
571名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/30(金) 19:55:54 ID:xXbhvgDs0
お絵かき掲示板を見てさらに泣いた。ローラは皆に愛されていたんだなぁ、と改めて実感。
572名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 00:36:13 ID:pBX6Ltng0
ローラを追悼しつつ保守しよう。
アレフよ、どんなに辛くとも立ち上がってくれ。前へ進んでくれ。
573名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 01:23:11 ID:RSf4gGJCO
落ちる前にAGE
574名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 02:04:24 ID:piHwKX9T0
どうでもいいがDQBRってジョジョっぽいな。
575名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 15:07:48 ID:2BuZXhz1O
光のドレスを合成に使うとしたら、やっぱ脱がせるんだろうか?
576名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 15:56:02 ID:qLi8XrHNO
>>575
それしかないだろう。アレフ以外がやるととんでもない事になるだろうが。
577名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 17:01:03 ID:bnnvLCfF0
>>575.576
お前らそんなに神秘のビスチェを装備させたいのかっ!!!w
……まぁ、俺も例に漏れずさせたかった派なんだが。
578名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/31(土) 17:25:25 ID:CnVGyyZQO
ローラの遺体から剥ぎ取るのか!?アレフに殺されるぞ!((((((゚д゚;))))))
そういやフローラ、ゼシカのエッチな下着も露に消えたな…。
579名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/01(日) 00:36:33 ID:DaMX2N060
誰か着て欲しかった。惜しい事をしたなぁ。
残るはエイトの持ってるガーター(ry だけか?
残った女性陣は果して着てくれるのだろうか。
580名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/01(日) 00:37:54 ID:DaMX2N060
しまったエイトが持ってるのは、神秘の(ry だった。
もうしわけない
581名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/01(日) 01:10:42 ID:Ip6QWalL0
>>580
エイプリルフールだから許す
582名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/01(日) 09:17:06 ID:DNauQsHa0
>>579-580
馬鹿!違うだろ!エイトが持っているのは「あぶない鎧」だろ!!
583名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 00:50:52 ID:sXbhrgAJO
日付変更保守。さようならエイプリルフール。
584名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 01:36:27 ID:U+2YuBIbO
エイトから合成のことを聞き泣く泣くドレスを脱がせるアレフ、それを偶然目撃した(事情を知らない)アレンとアリスがブチ切れて…
なんて電波を受信したぜ。
ていうかまさに見た目が死かn(ryだもんね…
585名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 14:40:41 ID:96+wuR4T0
>>584
いや、アレフならまだ言い訳も少しは通じるから問題ない
むしろ、これをエイトがやらかした日には……

ついでにこれを短気なトロデが目撃した日には……

エイトの人生オワタ
586名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 15:34:26 ID:o8S38e+vO
なんか本気で言ってそうで恐いから確認するけどネタで言ってるんだよな?
錬金の為にローラの遺体から服を脱がすなんて展開が本気で有り得ると思ってるわけじゃないよな?
587名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 16:17:55 ID:sXbhrgAJO
もちろんネタネタ!
それにしても神秘のビスチェの魔力恐るべしwww

さて、あとはトロデ&マリアの不明支給品。アレフの魔法のビキニ、エイトのあぶないビスチェに期待しよう。
確かラジオの時、マリアも不明支給品持ってた事判明したよね?
588名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 16:18:23 ID:zBa+zsWK0
当然だろ
589名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 16:32:39 ID:sXbhrgAJO
あぁ、でも形見として遺髪や結婚指輪(もっていたなら)くらいなら持たせてあげたい気がするよ。
愛しい人の形見を胸に、破壊の神に挑む勇者に激しく燃える。
590名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 21:01:25 ID:U9FsO1Kg0
>>587
今、不明支給品が最後まで不明ってのも面白そうだなと思った。
いや、まだまだ欲しい支給品はあるから多分判明するんだろうけど。

>>589
ロトの剣があるじゃないかっ!
591名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/02(月) 21:16:50 ID:+qsKSe8J0
>>590
そ の 手 が あ っ た か ! !
592名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/03(火) 17:31:17 ID:L4vNhnHG0
保守
593名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/03(火) 21:40:19 ID:Oi9draQz0
ちょうど真下にローラスレがあったから、ローラ祭りの余韻で見たら
ギャップに腸が捻じれたwwwwwwwwwwwwwwww
594名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/04(水) 01:21:25 ID:KeF/uiV+0
寝る前に保守
595名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/04(水) 20:03:17 ID:KeF/uiV+0
596名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/04(水) 22:39:58 ID:o1lblLKK0
ちょwやわらか戦車ww
597名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/05(木) 21:14:27 ID:HMoamMXC0
保守
598名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/06(金) 00:26:54 ID:0iQnqFVj0
保守っとく
599名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/06(金) 20:10:20 ID:ho67d6LA0
保守代わりに、一つづつアイテム解説していくことにしてみる。
【皆殺しの剣】登場:4・5・6・7
凍るように恐ろしい念を秘めた鋭い剣。その攻撃力はどの世界でも指折りのもの。
出展作品によって能力が微妙に異なる
4:装備者の守備力が0になる。唯一道具使用でルカナン、呪われている
5&7:装備者の守備力0、ブーメランのように敵全体に攻撃可能、呪われている
6:装備者の守備力0、敵全体に攻撃。 唯一呪われていない
今回マルが持っているものは、出展が明記されていないが
ルカナンも全体攻撃もまだ発揮していないため、書き手に都合のいい方にしてよいと思われ

多分続く。
何かリクエストがあれば答えるよ。
600名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/06(金) 20:22:40 ID:8A/GRUQiO
600get
601名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/06(金) 22:29:08 ID:J1vI5qYJO
>>599に便乗してみる。
今手元に8の攻略本しか無いからご勘弁を。

【竜神王の剣】出展:DQ8
主人公の産まれ故郷である竜神族の里に伝わる宝剣。
竜神王の与える竜の試練に勝った褒美として与えられる【竜神の剣】と【はぐれメタルの剣】を合成する事で完成する。
道具として使用すればギカデインの効果を発揮する。
主人公専用装備だが、他のキャラでも道具として使用は可能。
602名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/06(金) 23:14:25 ID:KXapGOI70
>>599
天空の勇者やマルチェロが「皆殺しの意思」を感じているので、呪われない4は違うと思うな。
603名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/06(金) 23:15:18 ID:KXapGOI70
>>602
ごめん、6だった
604名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/07(土) 20:32:04 ID:7oSGkQ+1O
防御力0ってかなり大きくないか?
転んだだけで大ダメージとか…
605名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/07(土) 21:17:57 ID:0t7euNzc0
>604
それだと剣撃も防げないから6じゃないんじゃないかな
606名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/07(土) 21:38:23 ID:Egu/vP140
守備力0だからって、別に体が柔らかくなるとかそういう効果があるわけじゃないだろう。
さしずめ「防御も考えず攻撃をしにいってしまう」といったイメージじゃないかな。
もっとも今までマルチェロは命令されるの大嫌いで呪いを克服してたから、あんまりその影響はなかったみたいだけど。

こっそり最新の話のマルチェロの思考から消極的要素が消えてるのは、呪いが完全版に戻ったせいだろうね。
607名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/07(土) 22:01:45 ID:Lzdhp4OuO
皆殺しの剣の呪い>>>>>>>越えられない壁>>>>>>>ラプソーンの呪い
608名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 00:50:24 ID:StLQtwb80
>>606
いや、解釈は「柔らかくなる」でいいと思うよ。
もっと無防備に寝ている状態でも、防御力は減らないわけだし。
「すてみ」と違って、皆殺しの剣は身を守る「ぼうぎょ」選択時でも守備力0なわけだしね
かといって、転んで大ダメージは(よほど運が悪くない限り)大げさだけどw
 要するに、生身でもある程度の防御力があるDQ世界の人間が
現実の人間並みになる、位かと。

イメージ的には、皆殺しの剣が装備者の守りの力をも攻撃力に変換している感じ?
609名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 07:08:30 ID:9QzyuOEoO
柔ラカイトイウコトハ ダイヤモンドヨリ壊レナイ!
610名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 07:18:40 ID:bCbLP+R80
すてみはダメージ2倍で防御はダメージ半分
だから皆殺しの剣装備してすてみやればダメージは増えるんじゃないの?
611名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 08:45:39 ID:FVbbZU0l0
>>609
ワロタwwww
612名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 10:57:54 ID:4hu5FPV00
>>610
そのまえにマルチェロはすてみを使えない
 惜 し か っ た な ハ ッ サ ン ! !
613名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 13:06:42 ID:YOJv7ZJI0
>>609
WAAAAANAAAAABEEEEEEEEEEEEEEE!!!
614名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/08(日) 20:40:56 ID:mGQQdyH/O
>>608
装備者の生命力を吸って恐るべき力を生み出すから極端に打たれ弱くなる…とかかっこよくね?
615名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/09(月) 22:16:51 ID:hswq90D60
保守
616名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:07:30 ID:az6ghACW0
保守
617名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:21:03 ID:gHhRRkzb0
今週末には予約できるか……な
618名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:24:44 ID:NWT3Ponk0
で、結局まとめはどうなるんだ
619名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:44:43 ID:I6V2VIzM0
アイテム解説シリーズ面白いのでまた書いてみる。

【超万能薬】登場DQ8
DQ8の錬金釜を使う事によって完成するアイテム。
味方一人の眠り、混乱、麻痺、毒、猛毒を解き、HPを完全回復させる。
作品内に『あらゆる薬草や癒し草を掻き集め、錬金術によって幾度も合成した先に完成するという幻の秘薬。』
とあるように、合成するには12個のやくそうが必要。作ってみると結構時間が掛かる。
今作では、ジョーカーであるベリアル、バズズ、アトラスにそれぞれにひとつずつ支給されたが、
いずれも序盤で使用され、ベリアルが持つ超万能薬もゴンのメガンテによって露と消えた。

>>617
マターリ待ってます!
620DQBRキャラでぷよぷよ連鎖ボイス作ろうぜ:2007/04/10(火) 23:44:51 ID:d/MZQSDJ0
保守代わりに。

クリフト

開始ボイス…「私はクリフト、神の道を志す者です」

一連鎖…「凍えなさい!氷の刃っ!」
二連鎖…「……黙れっ!!さ、刺しますよ?さあ、武器を下ろしなさい」
三連鎖…「…そう、それで…よいのですっ!!!」
四連鎖…「ハッハッハ!気分はどうです?」
五連鎖…「あらかじめスカラをかけておいて正解でした」
六連鎖…「神の御手よ、永久の眠りへと誘いたまえ」
七以上…「死の腕に抱かれ眠れ――悪よ滅びよ!『ザラキ』ィィッ!」

ダメージ…「痛っ!」
大ダメージ…「――――しかし、MPが足りない。」

勝利ボイス…「信じられるのは、姫様だけです」
敗北ボイス…「まったくしようがありませんなあ、今私も、貴女の所へ――」

ttp://news4vip.livedoor.biz/archives/50863240.html
621名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:45:49 ID:d/MZQSDJ0
ちょwタッチの差でアイテムがwwww
622名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:48:38 ID:I6V2VIzM0
>>620
クリフト懐かしすぎるwwwwwwwwwwwwww
5連鎖目のセリフが特に懐かしい。たしかハッサン&テリーに奇襲をかけたときだっけ?
623名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:50:19 ID:wMy3Piwp0
>>620
これは ひどい


ところで>>618のいう「まとめ」って、アイテムまとめなのか、それとも本まとめなのか。
まとめサイトのほうの更新も止まってもうすぐ2ヶ月になるんだよな、そういえば…
624名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/10(火) 23:53:08 ID:I6V2VIzM0
専用掲示板のまとめさいと修正要望スレに何か書いたら連絡取れるかな?
625名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/11(水) 00:55:59 ID:kwAvKgYG0
かえれ
626名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/11(水) 19:02:46 ID:WVl2QN1gO
>>624

まとめが更新されないから、それでぃぃとおも
627名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/11(水) 20:22:36 ID:6grtsD8k0
ぃぃ
628名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/12(木) 01:34:43 ID:0F0VIOOcO
アイテム解説おもすれー(^ω^)
629名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/13(金) 00:08:54 ID:MRAUgONI0
保守しとくぜ!
630名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/13(金) 15:15:29 ID:tuOwxilWO
>>484に亀ながら便乗(OP、EDのみ)
OPテーマ
LIZE:OWTKAST
EDテーマ
元気ロケッツ:Heavenly Star
631名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 02:01:13 ID:WrNzjbbfO
オーダー入りました!
竜火炎炙りマルチェロハンバーグ・破壊の鉄球に添えて
632名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 02:23:56 ID:/SHaKgmy0
たぶん続く、と言っておいて。忙しかったのでしばらく書けなかったorz
そんなわけで、休んでいた分も纏めてアイテム解説行ってみよう。
【太陽の石】出展:1、3
輝かしくも神々しい、太陽のごときぬくぽかな光を放つ石。
後述の雨雲の杖と掛け合わせることで、虹の架け橋をかける虹の雫を生み出すことが出来る。
かつて、大地神ガイアが人間にオリハルコンの道具を鍛えさせるために授けたもので
太陽の光を触媒に、すさまじい高熱を生み出すことが出来る。というか本来はそのための道具。
オリハルコンの精錬には、神以外のものには絶対に生み出せないほどの強力な熱量が必要なのだが
(エッゾとムー、リムルダールの人造湖は例外中の例外)
かつては太陽の石一つで、全世界に位置する無数の工房にオリハルコンを鍛えるに足る熱を送っていたというから
その力推して知るべし。
ちなみに、月の欠片@DQ2は太陽の石と同様の物で、こちらは夜間に月の光で高熱を生み出す。
【雨雲の杖】出展:1、3
太陽の石と掛け合わせることで虹の雫を生み出せる。
雨を呼ぶ力を宿しており、大陸の一角全て雨雲で覆い尽くすことも出来る。
また、その雨はトヘロスほど強力ではないが、若干魔物が嫌がる力を宿している。
多分道具として使うとラナリオン。
633名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 02:48:44 ID:/SHaKgmy0
【ロトの剣】出展:1、2、(3、ER)
かつて、王者の剣と呼ばれた、勇者ロトが大魔王ゾーマを討ち滅ぼす際に使用した伝説の武器。
神の金属であるオリハルコンで出来ており、竜王に対抗できる唯一の武器でもある・・・はずなのだが
ERでは呪われるなど言わずもがな。
1では竜王戦直前まで手に入らず、ほとんど竜王戦専用武器であり、
2では入手が面倒な癖に、攻撃力はおおかなづちと同等。
3ではもっと早くに入手できる隼の剣のほうが圧倒的に強力なため、見捨てられたり、と
実はシリーズを通してかなり不遇な扱いを受けている武器でもある。
唯一輝いているのはトルネコ2。
というか、ロトに全く関係ないトルネコが一番上手く使いこなせるってどうなんだか。

【光のドレス】出展:3、4、5、6、7、8
柔らかな光に守られた美しいローブ。
DQ3とそれ以外では全く性能は別物で、今回ローラが着ていたものは4〜8の物。
4〜8の物は耐性は全く無いが、時折受けた呪文を跳ね返すという効果がある。
もちろん、それがバイキルトであろうと、ベホマであろうとお構いなしである。
死亡した装備者にザオリクを唱えて、見事跳ね返されるという経験をしたのは私一人ではないはずだ(ぇ
DQ3の物は、光のよろいを凌駕する強力な防御力と、ほぼあらゆる呪文・ブレスへの強耐性を併せ持ち
大抵の場合、クリア時にロトの鎧として伝わることになる(ぉぃ
634名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 03:38:16 ID:1noBcM9D0
>>632
太陽の石は一応まだDQBRでは出てないね。
雨雲の杖が出てきた以上出ると思うし、既にフラグも立ってる感じだけど。
あと「ラナリオン」って呪文はゲームには存在しない。
3の雨雲の杖を戦闘中に使用すると「マホトーン」が発動します。

>>633
「王者の剣」という名前だけであれば、7にも登場するね。
グランエスタードの地下で手に入る関係で、キーファはロトの血を継ぐ者なんじゃないか、だとか
エスタード島は後の(または以前の)竜王の島なんじゃないか、なんて俗説を聞いたことがある。

CHでキーファが2の大陸を旅するあたりからも、ロトとキーファは繋がりを臭わす部分が多いし
ロワ中でキーファがロトの剣を振り回すシーンが見れる可能性も0ではないのかな、なんて。
635名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 08:07:37 ID:mO7M3DsN0
>>632
乙、だけど太陽の石の「かつて、大地神ガイアが〜」以降と
雨雲の杖の「雨を呼ぶ力を宿しており〜」以降はそんな設定あったっけ?と思った。
知られざる物語とか、ロト紋とかの二次作品からの出展なのかな?
だとしたらどこからの引用なのか、明記しておいた方がいいかもよ
636名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 09:40:46 ID:/SHaKgmy0
>>634
ラナリオン云々はオチで付けただけなんで、気にしたらすまない。
>>635
太陽の石の出展は「アイテム物語。」一応これが公式設定のはず。

・・・とはいえ、平気でエニックスは出版物の設定を無視するからアレだけど。

637名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 15:23:20 ID:sY+PgHLL0
>>634
7に出てくる王者の剣は主人公とアイラが装備可能。
アイラ専用装備なら信憑性が高まったんだが、なんだか惜しい気がする。
効果は無しでただぶん回すだけだが、2の世界のロトの剣よりは格段に強い。

どうでもいいけど、7の主人公の最強装備はグリンガムのムチで、
彼しか装備できない武器はオチュアーノの剣ではなく水竜の剣。
これまたロトの剣同様「もっといい武器あるじゃん」みたいなオチ。
さらにどうでもいいけど破壊の鉄球が6出展で、なおかつ、
おしゃれなかじやで鍛えなおしたものなら、むっちゃカッコイイ……らしい。
よかったな、トルネコっ!
638名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 15:40:07 ID:PjweTsDP0
トルネコがロトの剣振り回すのもありか。
639名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 21:14:04 ID:0H/qwDYAO
2のロトの剣が弱く見えるのは、1と同じ攻撃力だからだね

時代の流れってやつさぁ〜
640名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 23:05:12 ID:8VfuVXRN0
ローラが持っていたのがDQ2の弱いロトの剣で、それが本来の力を取り戻した展開だったら燃える。
641名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/14(土) 23:18:27 ID:Upg1P48Y0
萎えるだろ。
642名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 00:16:31 ID:GraTCPNg0
トルネコに出てるロト剣はレプリカだって考察スレで見た記憶ある。
643名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 00:50:37 ID:/q4I5mlYO
つまり、トルネコシリーズに出てくるロトの剣はトロの剣だったのか。
644名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 00:52:27 ID:B+VNg7r70
`‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |    
      ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ    
            ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、    
           [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }    
            ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //    
    .         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./    
             ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/    
              i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|    
              !                           |:    |    
                 ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、    
          皆、聞いてくれ!俺は今、とんでもない仮説を思いついたんだ。    
          リメイク版DQ3では、カンダタがマイラにいる戦士に   
          王者の剣と偽ってはがねの剣を売ったという情報を聞ける。   
          カンダタはラダトームで会心したような素ぶりを見せていたが   
          実際は小悪党のままだったわけだ。   
          …だが、カンダタが王者の剣の偽物を売っていたという設定には   
          もっと大事な意義がある。もしも奴がその後も王者の剣の   
          偽物を売っていたらどうする? はがねの剣はバレてしまったので   
          もっと切れ味の良い武器を王者の剣と偽って他人に売り、   
          それを後世の誰かが本物だと誤解したらどうする?   
          つまりだ…俺が言いたいことはだ…、   
645名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 00:53:21 ID:B+VNg7r70
           ,.ィ , - 、._     、    
    .      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__    
         ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ    
        N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨    
       N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′    
    .  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|    
       ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \      
    .      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   > DQ2のロトの剣はカンダタが   
    .       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__     
           ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    / でっちあげた偽物だったんだよ!   
           l   `___,.、     u ./│    /_      
    .        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、    
               >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ    
          _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/    
    -‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._    
         /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _    
          _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i    
    .     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」    
          l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l     
646名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 01:39:02 ID:YXbZkdRt0
>>645
あーその説聞いたことあるな。
647名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 06:44:49 ID:dYMX1bhH0
>>633でいう光のドレスのように、ロトの剣が王者の剣じゃない場合もある
648名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 07:42:15 ID:g2rO76n20
でも少なくとも今回のロワでは、ローラの死に際にバギクロスを発動させたから
この世界のロトの剣=王者の剣なんだな
649名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 10:03:48 ID:Wzoy5Oj80
>>536
 異変に感付いたか、男の口が呪文の最後の一節を紡ぎ、火球が放たれる。
呼応するように振りかざした剣に象嵌された宝玉が一瞬、かつて王者の剣を呼ばれていた頃の輝きを取り戻し、かっと強烈な光を発した。
剣を中心として真空の刃の嵐が吹き荒れる。
――バギクロス。

ってあるもんね。完全復活したわけじゃなくて「一瞬」なのか。少なくともDQ3の剣ではないね。
この一文を探すために読み返していたら、夢中になって当初の目的を忘れてしまった。
そしてローラの死にまた泣いた。
早くまとめサイト更新されないかな。宿屋組VSマルチェロを一気読みしたい。
650名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 14:11:22 ID:mspF917f0
おまえら知っていたか。
1年前のちょうど今日なんだぜ、「ドラゴンクエスト・バトルロワイアル」ってスレが立ったの……
651名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 14:12:41 ID:mspF917f0
と言っておきながら、よく見たら曜日が同じなだけで、正式には明日だった。はずかしいw

ともかく一周年おめでとうなんだぜ。
652名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 14:21:22 ID:d9gQQOyv0
メタルキングの剣を遥かに凌ぐ攻撃力でトルネコ程度の剣の心得があれば装備できる偽ロトの剣…
653名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 18:01:07 ID:dPHvuk+1O
まとめ更新まだかなー(´・Д・)
654名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/15(日) 19:03:13 ID:YXbZkdRt0
>>653
とりあえず、このスレが埋まるまでは待ってみよう。
ちょっと忙しいだけなんだよ、きっと。

明日は祭りだなぁ
655名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 11:15:49 ID:QKEGp0f/0
とりあえず、精根尽き果てる前に祝っておくぜ!!
D Q B R 一 周 年 お め で と う ! !
一周年記念に何かしたいけど、とりあえず体力温存のため眠っておくぜ。
656名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 12:12:25 ID:lXiOIn410
>>652
一流のやつの実力には及ばんがいろんな物を扱えるというのがトルネコの売りだと思う
それにレベル上げたらライアンとそう劣らん能力になったりする
657名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 19:58:52 ID:7R7u5+rl0
トルネコの強さはそこだけじゃないけどな。
はぐれメタルや進化したエビプリにも行動を割り込んで口を塞げたり
指を回してデスピサロを混乱させたり
子守歌を唄って地獄の帝王様さえも眠らせる。
それがトルネコクオリティ。

絶対に会心の一撃が起こらない破壊の鉄球使ってても
転んで会心の一撃出せるとかありえないよなw
658名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 20:12:05 ID:QKEGp0f/0
トルネコの最大の武器は運の良さじゃないか?
本人の機転の良さと豊富な経験もあるけど、何だかトントン拍子で幸運を掴んでいる気がする。
VSゲマなんて最初のSSギャグだったのに良く生きてたなぁw
659名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 22:07:27 ID:QKEGp0f/0
いいぞベイベー!今日一周年を迎えたロワはDQロワだ!
このめでたい日に何のネタも思いつかないのは良く訓練されていない俺だ!
ホント スランプは地獄だぜ! フゥハハハーハァー
660名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 23:19:42 ID:qhax8mM+0
今までのロワだと大抵序盤でリタイヤしてる印象だから
輝いて見える>トルネコ
661名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 23:36:21 ID:8OmDg7ph0
>>659
よう、俺!よく訓練されていない俺!
・・・って、ちくしょう、一周年のこの日に予約したかったなぁ

いつになったら話まとまるんだろう。なんかもう何がなにやら
半分は書けた気がするけど、残りが絶望的なまでに書ける気がしないorz
いっそ誰か予約・投下して俺に引導を渡してくれーとさえ思う。

何はともあれ、「みんながんばれ」
662名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/16(月) 23:59:33 ID:uj2IAH6W0
俺、死ぬな。
だってドッペルゲンガー2人に会うと死ぬんだぜ?

だた、せめて今練っている構想を書き上げてから死にたかった……グフッ
663名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/17(火) 10:10:52 ID:MpO9VyF30
>>658
知ってるかい、FC版は忘れたが、リメ版じゃトルネコの運のよさは
勇者やピサロすらぶっちぎって、メンバー最低値なんだぜ?
つまり、商売人としてのあの男の大成功は運ではなく、全て奴自身の実力ということが証明されたんだ
恐ろしい奴だぜ、トルネコ!!(でも成功の9割以上はネネの手腕のような気もする)

つまり、このロワにおける彼の幸運と思われた数々は、全て奴の機転と緻密な計算によるものだったんだよ
凄いぜー凄すぎるぜトルネコー!!
664名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/17(火) 12:36:01 ID:DreJNcXVO
なんだってーっ!?
全てやつの計算通りだったなんて…恐ろしい男だ、トルネコよ!
665名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/17(火) 12:51:49 ID:V3gZsHM5O
まとめまだー?
666名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/17(火) 13:28:24 ID://cL2DbT0
とりあえず今はまだこのスレで未収録の作品は全部読めるからいいけど
このスレ埋まるころまでまとめさんの音沙汰なかったらさすがにマズイね。

したらばに「採用作品補完スレ(仮)」でも立てておいたほうがいいのかな。
最悪、Wikiか何か借りてくることも考えとこう。
667名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/17(火) 20:09:59 ID:gKISXZ2T0
>>666
したらばに「採用作品補完スレ(仮)」を立てるのは一様やったほうがいいかもしれない。
ただ、>>654でも言われてるけど本格的に考えるのは次のスレに移ってからにして、
それまでは気にせず投下を続けるのが吉だと思う。
ちょっと書き手や読み手の不安要素がしばらく残るかもしれないけど、
まとめさんからのラブコールを聞かないで新まとめサイトを作るのは双方の管理人にとって
精神衛生がよろしくないと思うんだ。書き手とはまた違った責任問題が発生するわけだし。

まぁ、どちらにしろボランティアなのでまとめさんも忙しかったら無理しなくていいし、
それまでは俺、待てるから……

668名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/17(火) 21:39:01 ID:/NwS85G40
>>667
旅の扉開いたから一緒にペルポイで待とうぜ!
669名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/18(水) 01:24:14 ID:l+O681uc0
さて、呼ばれてないけどアイテム解説。
【ラーの鏡】出展:DQ2・3・4・5・6・7
太陽神が女神の為に生み出したとされる真実の姿を映し出すと言われる美しく神々しき鏡。
一説には、光を反射し像を写すのではなく、魂の形を映し出すのだとも言われる。
また、姿に関係するものならば、とても強力な呪いでも、その力で解くことが出来る。
但し、解呪はラーの鏡の本来の用途では無いため、全ての魔力を失い音も無く崩れ落ちてしまう。(呪いの程度にもよるだろうが)
DQのマンネリ・・・もとい、定番のイベントアイテム。
2・6では解呪の為、3・5では変化した魔物を見破るため、4・7はモシャス解除専用の為に登場
何故か、卑弥呼やガボに使っても元の姿が映らないのは秘密。(エイトはご想像にお任せするしかw)
また、4のラーの鏡は、人間の手で作られた機能の劣るレプリカであると言う説が有力である。
カジノで量産しているのだから、有り難味も無いと言うものだ。
神が創った本物だったら、進化の秘法を使用したデスピーも元に戻せるよな〜とか思ったり思わなかったり。
670名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/19(木) 21:58:38 ID:RNLXtxzR0
絵板がすげぇ!!
671名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 14:24:35 ID:CVjBNsg+O
雷光一閃突き!
672まとめ人:2007/04/20(金) 18:47:19 ID:SBn3zNbm0
更新が二ヶ月も停滞してしまい、誠に申し訳ありませんでした。
予想外に忙しい日々が続いてしまったもので……。
そして、更新する余裕がなくなってしまったため、
小ネタ集は削除させて頂きました。
本当にすみません……。
今後はなるべくこのようなことがないように心がけます。
このスレの皆さんに多大な迷惑と心配をかけてしまったことを、
心からお詫びいたします。
どうかこれからもよろしくお願いします。

遅ればせながら、一周年おめでとうございました。
673名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 18:58:07 ID:EXSUUjko0
おかえりなさい
こうして生存報告が聞けただけで十分ですよ。
674名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 19:54:48 ID:bP5qQbc5O
うれしくない、
もうずうっとまとめさんとくらさない
675名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 20:25:13 ID:OKSOY9DX0
おかえり、ぼくらのまとめ氏
今は生存報告が聞けただけでも嬉しいよ。
676名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 22:20:32 ID:mW/UdjPZ0
まとめさんおかえりなさい!小ネタ集なくなるのはちょっと寂しいけど
これからもがんばって下さい!
677名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 23:14:40 ID:RGsafrUD0
まとめさんお帰りなさい、そして早速の更新乙!
まとめは好意でしていただいてることなんだから、無理せずご自身の生活優先させて下さい
そして、これからもよろしくお願いします
678名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 23:14:49 ID:mW/UdjPZ0
ラーの鏡に便乗

【まほうのカガミ(太陽の鏡)】出典:DQ8
 主人公達が道化師ドルマゲスが立てこもった闇の遺跡の結界を破るために使用。
西の大国サザンビークの家宝で、その名の如く太陽の様な光を宿し、闇を打ち払う能力がある。
入手時はドルマゲスに魔力を奪われ、普通の鏡同然になっていたが
海竜のジゴフラッシュの光を受け、本来の輝きを取り戻す。
 DQBRでは、バーサーカー→ビアンカ→トルネコの手に渡り、首輪解除の可能性も秘めている。

 92話からトルネコの道具欄から、まほうのカガミの記入が無い事に気がついたけど、
多分本人が持っているか、クリフトの幼女誘拐のゴタゴタで宿屋の何処かに放置してあるかのどちらかだと
思われる。
679名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 23:18:42 ID:3W9fH82n0
アリスの支給品欄を見てみることを勧める。
680名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/20(金) 23:45:44 ID:mW/UdjPZ0
あ。あったあった!>>679指摘アリガトン。
じゃあ、バーサーカー→ビアンカ→トルネコ→アリスか。
681名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/21(土) 02:14:22 ID:ciVMfoz3O
無事にフラグが回収され、そして脱出できたなら、俺はきっと射精する。
682名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/21(土) 19:18:52 ID:aQuUp7KxO
ちなみに、まほうのカガミ→太陽のカガミの復活条件は
「魔力が籠もった強い光」
なので、ジゴフラッシュでなくとも変化は可能だと思われる。
DQ8ではジゴフラッシュが最適、との描写はあるが、
ジゴフラッシュでなければならない、とは語られて居ないので。
もっとも、メタな話になるが、イベント処理の関係上、海竜のジゴフラッシュ以外では変化はしないのだけれどね。
683名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/21(土) 22:04:43 ID:EucVTTG40
思いついたのにまともに時間が取れない…!ちまちま書くしかないか。
684名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/21(土) 22:10:28 ID:YDQUgUoT0
魔力の篭った光っていうとやっぱライデイン、ギガデインが真っ先に思い浮かぶね。
トルネコと同じ発想。
685名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/21(土) 23:25:21 ID:ciVMfoz3O
だが考えてみりゃ、サマンサ死亡で首輪解除フラグは折れてるんだよな…
686名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/21(土) 23:26:16 ID:fCFuw+rG0
おれてねー。Pの手法が消えただけ。
687名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/22(日) 01:19:22 ID:XRBIN7hSO
>>684
つニフラム・・・で消滅
688名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/22(日) 01:45:32 ID:6zp69B5Y0
Pの手法も、未だアバカム(マリア@DQ2王女)・凍てつく波動(ピサロ・マルチェロ)・シャナク(魔法使いトルネコ・マルチェロ?)
と3つ共残って・・・・流石に無理があるか(苦笑
689名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/22(日) 01:57:50 ID:D+TL9M0oO
マリアが読んでる魔法書でアバカムフラグは健在
690名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/22(日) 22:01:53 ID:sEeWBDCiO
でも、いてつく波動(仮)使用者が両方マーダー。 \(^o^)/
691名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/22(日) 22:10:43 ID:MfudR9zI0
Pの力が必要というだけで凍てつくとは確定してない。むしろ違うと思う。
692名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 00:52:00 ID:4aK1jihh0
保守代わりに議論に加わって見る。

>Pの力
そこらへんはぼやかして書いてあるから何とも。Pで無くともおkな力かもしれんw
アバカム自体は可能性が全く無くなったわけではない。呪いは別のアイテムで解放できるかもしれん。
呪い解除は、必要不可欠。
呪いを解いた後、アバカムで首輪を外す 
呪いを解いた後、竜王(トルネコ)の腕力で首輪を外す(マテ
どちらにしろ、呪いを解くほうが問題だな。

個人的には、このまま外れなくて優勝エンドでもかまわない。と思ってしまう。
693名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 02:43:08 ID:N+kwS+8XO
だが優勝エンドでは余りにも読後感というか、後味が悪くないか?
やはり困難を乗り越え達成される勧善懲悪というものを得て、それによって初めて、昇華がもたらされるように思うのですよ。
694名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 03:39:58 ID:tcHKFYj3O
今マーダー始末して、そのまま最終戦まで行っても良いと思う。
完全体シドー戦で3人くらい死にそうな予感するし。
695名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 09:49:25 ID:j1JxQ8ivO
>>692

>呪いを解いた後、竜王(トルネコ)の腕力で首輪を外す(マテ

爆発すんぞ(´・ω・`)
696名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 10:04:18 ID:dobHLPti0
>>695
「爆発を起こすのも呪詛の力によるもの」って描写が過去話にあったと思うぜ
697名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 12:12:34 ID:N+kwS+8XO
>>694
まあトルネコと竜王の頑張りに期待しようぜ。
698名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/23(月) 17:57:27 ID:vW7r2/UfO
>>674
のび太乙
699名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/24(火) 13:40:54 ID:W+0dBRTG0
優勝エンドの方が需要高そうだな
700名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/24(火) 17:11:19 ID:NDPc0K6LO
結末は書き手さん次第だけど、個人的には主催者倒して脱出してほしいな。
701名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/24(火) 17:12:49 ID:EI76sdidO
もしこれが無事終わって2やることになったらまたキャラ選考するの?
702名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/24(火) 19:02:19 ID:D0PZm8xn0
>>674 こいつ・・・アメトークみやがったな・・・
703名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/24(火) 20:02:44 ID:oUM8wmbg0
そういえば、106話のキーファVSマルチェロ戦でキーファ、
ここの部分で凍てつく波動うけてるんだよね。

>かっと眩いばかりの閃光が迸った。
 思わず足を止め、目をぎゅうと閉じて俯いたキーファの身体を、一瞬凍えるような寒さと名状し難い脱力感が襲い、
 光に掻き消えるように刃に纏わせた風が四散した。


近くにマリア居るしな。
これでPのメモor宿帳が手に入れば首輪解除おkじゃね?














でもこれじゃあキーファしか首輪解除できないなorz
704名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/24(火) 22:01:00 ID:PI2NkQ3f0
P曰く首輪は「常時マホステ、消そうとしてもすぐかけなおされる」らしいから、
いまさらキーファの首輪にアバカムやシャナクを撃っても無意味のような。
たぶん波動をかけて消える一瞬の間にそれらを唱えれば、あるいは…って感じじゃないかな。

そもそも波動なのかもハッキリしてないんだけどね。
あの話で直前に波動使ってたってだけで、他の力なのかもしれない(有力候補はないけど)
705名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/25(水) 02:06:15 ID:7XLuylakO
波動球108式と聞いて飛んできますた
706名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/25(水) 09:02:40 ID:bmZI5f/A0
ピサロ「首輪解除の手段は108式まであるぞ」
707名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 01:16:51 ID:2i6QsrYY0
あと少しでプロットが固まりそう。
708名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 01:42:36 ID:Xi2VO+lzO
頑張ってくれたまえ
709名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 22:30:13 ID:jQCyfIjF0
ようやくGW期間中には予約ないし投下までたどりつけそうな気がする。

ただ、他の書き手さんとかぶってないかがちょっと不安だ
710名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 22:40:44 ID:IAJXktlG0
それでも投下があるってのはいいことだ
かぶってようが、恨みっこなし。
だっておんなじ書き手だモン
711名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 22:50:16 ID:03Vx+grb0
>>709
みんな考えてる事は一緒だな、俺もプロットをだいぶ固めて来て、GWに予約を入れる予定だった。
しかし、俺は密かに他書き手が自分のパートに予約を入れてくれることを期待しているぞ。

……だって、(他書き手の方が上手くて)涙が出ちゃう、ほぼ読み手なんだもの。
712名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 22:57:43 ID:IKB+Dzaf0
いっそのこと自分がどこのパートを書いてるかを公言してしまえばっ!
…つーわけにはいかないよなぁ。

とりあえず近々複数の新作が読めそうなのは大歓迎なので、よろしく
713名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/26(木) 23:15:27 ID:uMVw/dfZ0
そういえば最近は予約が入らなくなったね。
…いや、予約の必要がなくなったというべきか。

ナジミも宿屋も井戸も大変そうなので、書き手さん、無理せずやってください。
714名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/27(金) 00:40:56 ID:cLKOgkiv0
このうち何人が有言実行するのやら
715名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/27(金) 00:43:41 ID:/4lbqhuz0
言ってるのは一人です
716名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/27(金) 23:10:19 ID:X7hjr2iIO
んなことはない!
717 ◆jOgmbj5Stk :2007/04/27(金) 23:12:05 ID:9GiOiI5U0
アリス、マリア、キーファ、トロデ、マルチェロ、竜王、トルネコを予約します。
718名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/27(金) 23:18:50 ID:/2PH4vK30
ついに予約キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
719名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/27(金) 23:52:47 ID:xnHcPORp0
予約キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

僕らは君を待っていた。
720名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/27(金) 23:58:59 ID:W2Uz7VO10
予約ktkr

顔を長くして待とうか。
721名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/28(土) 01:02:36 ID:vgmTASLm0
>顔を長くして待とうか。
ちょw違っwwww

楽しみに待ってるよ。


722名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/28(土) 06:28:57 ID:vgtdWTYnO
>>720
ピピン乙!
723名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/28(土) 22:09:21 ID:f31kU5BnO
投下マダー?
マダー
マーダーッッッ
724名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/28(土) 22:40:45 ID:NnixNb8S0
>>723殿!お気を確かに!
725名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/29(日) 22:56:55 ID:eF1hcrSvO
新作にワクテカしつつ保守
726名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/30(月) 12:54:06 ID:Ix9oFNK4O
こりゃ!早く書き込むんじゃ、鬼太郎!
727 ◆jOgmbj5Stk :2007/04/30(月) 14:46:36 ID:hdj6e2Jq0
今日で仕上げようと思っていましたが朝から酷く体調を崩してしまい、期日までにあげるのはムリのようです。
他にも書かれている方はいらっしゃるようなので延長はしません。一時予約を撤回します。
申し訳ありません。
728名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/30(月) 15:14:43 ID:wund1iqlO
>>727
乙であります。
作品も大切ですが、一番大事なのは健康です。
是非ゆっくり体を休めて、体調を整えてくだされ。
729名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/30(月) 21:25:19 ID:517xbq5S0
>>727
乙です。
GW前なので、何も気にせずじっくり休んで下さい。

なんていうか、放送後あたりから書き手に不幸が降りかかりまくりんぐ。
Lv6が悪いのか?オーメンなのか?

730名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/30(月) 22:32:46 ID:wund1iqlO
破壊神シドー復活に乗じて、ダークドレアムも動き出したとか。
731名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/04/30(月) 22:34:21 ID:wund1iqlO
ごめん…ageちゃったorz
732名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/01(火) 22:52:42 ID:iKGQ9v9h0
新作来たら俺…しばらくぶりに復帰するんだ。保守
733名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/01(火) 23:15:31 ID:LU3XlryDO
何という死亡フラグ・・・
もはやGW中の新作は望めまい・・・
734名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/01(火) 23:18:39 ID:MCVB+bJk0
そんな死亡フラグにメガザルしたいけどネタがない。
そんな俺はアリーナやエイトが戦っているのに何もできないキーファ状態。
しかも個人の残した星降る腕輪もメタルキングの剣もないorz
735名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/01(火) 23:19:19 ID:MCVB+bJk0
個人→故人
736名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/02(水) 19:15:49 ID:oWS6QWRkO
早く!続きを早く…っ!
このままだと枯死してしまいそうだ
737 ◆9Hui0gMWVQ :2007/05/03(木) 01:14:11 ID:TleOwkXF0
アレフ、ピサロ、フォズ、エイト予約します
まだいろいろ調整中ですが、何とか間に合う…はず?
738名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 03:20:40 ID:Wonjlsd+O
キキキキキター!きたーきたーたーー…(エコー)
739 ◆UUnHCwOa2s :2007/05/03(木) 04:33:30 ID:MkRUFBt40
アリス、キーファ、マリア、トロデ予約します。
……なせばなる、なさねばならぬ、なにごとも。
740名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 06:00:08 ID:alrq0ALMO
予約ラッシュキタ━━━(゚∀゚)━━━
741名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 07:51:05 ID:4PTe6WuOO
ラストスパートだッ!
742名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 14:31:10 ID:Wonjlsd+O
一気に完結させちまえ!
そしてこのスレは伝説へ…
743名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 19:58:48 ID:Hvz/n56M0
このままシドーまでぶっ飛ばせええええええぇぇぇぇ…ゲフゲフン!!
744名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 20:37:58 ID:Wonjlsd+O
飛ばすぜ!付いて来い!遅れるなよ!ぬおおおおお!
745名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 22:42:25 ID:CEmX1jbhO
こんな展開は二度とねえええええ!
746名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/03(木) 23:15:37 ID:TleOwkXF0
お前らもちつけ
747名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/04(金) 02:45:11 ID:atsHXO3MO
これが落ち着いていられますかってんだい!(泣)
748名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/04(金) 09:08:12 ID:cOAa2ZxR0
でも、井戸組予約ってアレン組入ってないから繋ぎっぽいな。
ヌゲー短い可能性もある。

長いことや見せ場を作ることが美徳ではないがな。
749名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/04(金) 20:24:52 ID:SsAXGt/zO
むしろ、短いけれど噛めば噛むほど味がでる面白さがある繋ぎが好きな俺ガイル。
750名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 13:59:42 ID:uUyNlojuO
ハハッ、すっかり沈静化しちまったな、このスレも…。
751名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 15:10:28 ID:RVHiEj9eO
つ信じる心
752名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 16:01:06 ID:3owqB2c80
期限どおりなら今夜あたり来そうかな。
たまにはズバっと一発本投下で唸らせてほしいところだ。

最近一時投下多いし、あっちに落とすと妙にチェックが厳しくなるからなあ
753 ◆9Hui0gMWVQ :2007/05/05(土) 17:44:39 ID:WWcHwNZu0
何とか今日中というか、日付が変わる前後には仕上がりそうです。
でもやっぱり最初は一時投下からさせてもらうつもりでいます。

とりあえず現在推敲中。
754名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 17:46:44 ID:X1eFkKldO
スレにピオリム
それとバイキルト
755名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 19:09:53 ID:gW3DKOOQO
>>753に応援のハッスルダンスを踊ります。
もちろんハッサン直伝の
756名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 21:20:08 ID:uUyNlojuO
悲劇的な展開にも耐えられるようにスクルト
757名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 21:38:16 ID:RVHiEj9eO
バイピオルト…いやスピオキルト
758名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 21:42:58 ID:3owqB2c80
どうでもいいレスであんまスレ埋めないでおこうな。
本投下+支援で下手したらスレ埋まる可能性あるし。
あと240弱あるとはいえ、前回みたいな勢いが2作連続だと危ない
759名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 22:09:13 ID:oAhqIziH0
>>757
漫画版DQ6のテリー乙
760名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 22:31:10 ID:2TaessXE0
>>436
すごく羨ましいと思うけど、それは自分が粘っちゃう悪い書き手だからなんだぜ。

でもあんまり長いとだらけちゃうし、キャラの独占は早筆の書き手に申し訳ない……
761名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 22:35:43 ID:oAhqIziH0
>>760
誤爆乙…もしかして今夜投下予定の書き手さん?
つ【くじけぬこころ】
762名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/05(土) 23:35:04 ID:XpIZ2NdO0
>>758
前回は久々だったこともあるのかもしれないが、
投下レス<支援レスというちょっと狂った勢いだったしな

そろそろ来るかな、と待ち受けてみる
763 ◆9Hui0gMWVQ :2007/05/05(土) 23:56:22 ID:WWcHwNZu0
ようやく書きあがったのでこれから投下します。
といってもやっぱり一時投下の方に行きます。皆さんの判断を仰ぎたいと思いますので。
764名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 00:00:09 ID:Yv3mCMff0
>>763
承知した!!
765 ◆UUnHCwOa2s :2007/05/06(日) 01:28:38 ID:DsoloEz10
予約が切れる時間まであと3時間弱といったところなのですが、
先にしたらばで投下している書き手さんと若干ネタが被っているので延期します。
修正が間に合ったら時間内に投下するように……努力だけでもorz

なにはともあれ◆9Hui0gMWVQさんGJ&乙です。
若干手直しや修正があるともないとも分かりませんが頑張ってください。

因みに>>760で誤爆したのも自分です。
【くじけぬこころ】大切にします。

766名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 01:35:07 ID:XB9ny2gz0
>>765
とりあえず一時投下してみては?
キャラが違うんですから多少展開似てても大丈夫でしょうし
一時投下スレに同時に二本来ると面倒そうなので、一旦断りを入れて没スレにでも
767名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 01:42:05 ID:Yv3mCMff0
>>765
>>766に賛成。とりあえず◆9Hui0gMWVQ の本スレ投下が終わったあとにでも
一時投下してみてはいかがでしょう?
768 ◆9Hui0gMWVQ :2007/05/06(日) 01:49:44 ID:Hccsibdm0
え?あ、いやちょっと…今から本スレ投下は体力的に
夜が明けたらまだ他に指摘もあるかもしれませんし。

>>765
すみません、お気遣いいただきまして。迷惑かけます。
769名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 01:53:26 ID:Yv3mCMff0
>>768
了解しました。お疲れ様でした、今夜はゆっくり休んでください。
770名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 09:47:46 ID:UGcfn37R0
スレ埋まるとか冗談で言ってたけど、ほんとに埋まりかねない長文だなw
チェックしようにも量が多すぎて見てる時間ないや
771 ◆9Hui0gMWVQ :2007/05/06(日) 12:03:27 ID:Hccsibdm0
まったく何でこんなだだ長くなったのやら、と本人が言ってりゃ世話ないですな。

ではちょっと気早かもしれませんが、
向こうで話した正午になったので投下させていただきます。
途中で規制を喰らいかねないので、のんびりと。
772愚かなる戦士たちの輪舞1/43:2007/05/06(日) 12:06:33 ID:Hccsibdm0

屋内に、荒野が広がっていた。
既に物と呼べるものは悉く破壊され、一刻ほど前の面影すら最早ない。
それは、生と死の狭間。
一つ道を誤れば、瞬く間に奈落の底へひきずりこまれてしまいそうな…
そんな冥府への入り口の、ほんの一歩手前。

そこは、アリアハンより遠く離れた場所
そして、この世界で最も天に近いナジミの塔…その最上階。
「届いたよ、君の声」
少女を呑み込まんと口を広げた死神は、しかし二人の勇者によって阻まれた。

「俺たちが君の力になる。君は、無力なんかじゃない」


…氷に身を固めた軍靴の響きが遠のいてゆく。不死鳥の盾が死を拒んだ。
マヒャドを防ぎきると、ピサロを一瞥した後、倒れ伏したフォズの前でアレフが跪く。
「どうやら間に合ったようだな…うん、意識もある」
少女の瞳におさまったのは彼の顔と、どう見ても完治していないその左足。
あなたは、その体でどうしてここまで?とフォズは言おうとしたが、
そんなことは問題ではないと、有無を言わせない雰囲気を目の前の勇者は醸し出していた。
それ以前に歯が折れ、痛みと冷気で感覚が麻痺し、
一言も口にできない状態になっていたのも事実だったが…

そんなフォズの姿を見て、アレフは思った。酷い顔だ、と。
勿論幼くとも相手は女性である。口にするはずもないけれど。
美人と言う範疇ではないが、十分に人目を引く可憐な顔立ちが今は血痕に赤く染まり、
何度も強打されたために痛々しく腫れ上がっている。
773愚かなる戦士たちの輪舞2/43:2007/05/06(日) 12:08:57 ID:Hccsibdm0

酷い有様だった。しかし、本人もそれを、命すら捨てることも覚悟の上だったのだろう。
そっくりそのままにフォズが言葉にできなかった問いを返してやりたいくらいだった。
『何が君をそこまでさせるのか』…と。
もっとも答えはわかっている。その気持ちは一途でもあり、頑固でもあり、
…そして愚かだとも言えただろう。少なくともその逆ではない。
しかし、その懸命さをアレフは貴重に思い、守ってやりたいと思った。
だから、彼は今ここにいる。

アレフはフォズに軽く笑いかけると立ち上がり、もう一人の戦友に依頼した。
「君はこの子の介抱をしてやってくれ。デスピサロには、俺があたる」
「…やっぱり、そう来ますか」
掌に白き癒しの光を灯らせたエイトが軽く息を吐いた。大方予想通りの反応だった。
確かにこの少女の怪我はひどく、応急の処置が必要であり、
同じ治療に時間をかけるのならば、ベホマが使える自分の方が適役なのは事実だが…

「無茶をするって、言いたいわけか?」
「ええ、思います。思いますけど、止めませんよ。
 言ったところで聞き入れてくれるあなたでもないでしょうし」
もう一回だけため息をつくと、エイトはむしろアレフに向かって微笑む。
全く何て強情なことか。『あの人』そっくりだ。似たもの同士にも程がある。
でも、その向こうみずさ故に、この人とあの人は互いに惹かれあったのだろう…
笑声を立てることなく、その表情を以ってエイトはアレフの意思を尊重する。
そして数瞬の後、普段は柔らかな瞳が歴戦の勇士に相応しい真剣さを帯びた。
774名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:10:35 ID:7EnMBtZi0
 
775名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:10:46 ID:XB9ny2gz0
支援
776愚かなる戦士たちの輪舞3/43:2007/05/06(日) 12:11:44 ID:Hccsibdm0

「無理をするなとは、もう言いません。
 力を抑えられるあなたでも、抑えて倒せる相手でもないでしょうから。
 ならばいっそ…死なない程度に、思い切り無理をしてください。
 その結果どんな状態になったとしても、命ある限り、必ず僕が治して差し上げます」
「頼もしいな。仮にロトの装備を揃えて、全身を固めたとしても、
 これほどの心強さは得られないかもしれない」

いささか気障っぽく、しかし決して冗談ではない表現でアレフは応えた。
もちろん現実の問題として、この回復呪文が大幅に制限された世界において、
『どんな状態になっても治す』は不可能である。既にわかりきったことだ。
事実、救いたかったのに救い得なかった命の散華を、二人は目の当たりにしてきた。
しかし、それでもなお、エイトは言わずにはいられなかったし、
アレフも彼を心から信じたく思ったのだ。


方針は決定した。頼んだ、頼みましたよ。ほとんど同時に互いに声をかけ、
自らの果たすべき役割を心に刻み込むと共に、もう一方を得がたい戦友に託したのだった。

777名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:12:47 ID:7EnMBtZi0
 
778愚かなる戦士たちの輪舞4/43:2007/05/06(日) 12:13:41 ID:Hccsibdm0


…その一連の様を、ピサロはただ呆然と眺めているわけではなかった。
なかったのだが、結局何一つ為すところがなく、自らの不明さに歯噛みすることになる。

状況は限りなく悪い。アレフもさることながら、あのエイトとかいう男もまた、
あの丁寧な口調を以って自らの本質を隠すベールとしているかのような、
とんだ食わせものであることを、ピサロは思い知った。
フォズの身柄を確保し、アレフと言葉を交わす。その時間は決して長くはなかったが
戦場ではそれは十分すぎるほどの猶予となりうるはずだった。
僅かでも隙を見せれば、こちらが二人を襲うことも、あるいは体勢を立て直すことも
可能であったはずなのに…あの男は、エイトはアレフと会話しつつ、
銀髪の魔王を常に視野に収め、牽制を入れるのを怠らなかった。
せめて五秒、いや三秒もあれば、最低でもピサロは自分のザックの中から
エルフの飲み薬を取り出し、自らの魔力を回復させることもかなったはずだったが…

(エルフの飲み薬か…)

軽く舌打ちした。何から何までは裏目に出ていることを、ピサロは思い知らざるをえない。
自らの体調を万全に期すことを最優先と思うならば、
やはりあの霊薬を迷うことなく使うべきではなかったか?
いざという時の切り札になると思って控えていたが、
まさかここまで時間的猶予を奪われることになるとは予想だにしなかった。
結局、今がそのいざという時であるのに、カードを切ることもできないまま
薬は主に何一つ益をもたらすことなく、袋の内で虚しく惰眠を貪っている。
779名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:15:36 ID:XB9ny2gz0
しょっぱなから支援被りとはorz
2、3レスに一つ支援入れるくらいが丁度いいですかね?
780愚かなる戦士たちの輪舞5/43:2007/05/06(日) 12:15:44 ID:Hccsibdm0

ピサロは智将であった。長い魔族の系譜の中でも五指に入る実力の持ち主と言えた。
しかし、智者は時として自らの智におぼれてしまう。
世界に名だたる実力者が意外な人物に足元をすくわれ、舞台から退場してしまうことが
実際に起こりうることは、既に歴史が幾度となく証明している。
遙か彼方を見据えて歩いていたら、次々と現れた足元の小石につまずいたようなもので、
深謀遠慮の振りをした間の抜けた行為とも見える。
…少なくとも今の彼には、自らがそう思えてならなかった。

だがしかし!ピサロは奥歯を強く噛み締める。
状況は悪い。だが、それがどうしたというのか?
この程度で諦めるほど脆い胆力の持ち主で彼があったならば、
魔族の王など元から務まろうはずもない。

顧みれば、魔族の歴史はおよそ順風満帆とは程遠い。
猛々しい力と豊かな叡智と、そして人間など到底比類しえない長寿を兼ね備えながら、
その能力に相応しいだけの世界を与えられなかった魔なる者たち。
なれど、それに耐えて生き抜いてきた彼らではなかったか?
逆境こそが彼の本分。虎は…手負いになってからが本領なのである。


痛みに疼く足をものともせず、アレフは前に進んだ。
その動きに並行して、ピサロは傲然と立ち上がる。互いが互いを見据え、睨みつけた。
時を変え、場所を変え、相手をも変えて、
白銀の魔王は、髪こそ黒だがやはり紋章の中に金色を抱く勇者と再び対峙する。
沈黙の静はやがて激動へ。戦いの幕開けと共に、ピサロの姿が忽然と消えた。
781愚かなる戦士たちの輪舞6/43:2007/05/06(日) 12:17:44 ID:Hccsibdm0

「!!」
フォズの治療を続ける姿勢のままエイトは目を見張った。消えたのではない、見えないのだ。
厳密に言えば、全く捉えられないわけではない。
この場に馳せ参じて以来ずっと『敵』の動きを注視していた彼だったから、
こちらを撹乱すべく上下左右、縦横無尽に動き回るピサロの姿は見える…かろうじて。
アレフから聞いた話では、彼はかなりの深手を負っていたと言うことだった。
駆けつけて確認した姿から、その傷が治癒できていないことも明白だった。
しかし、それならば今目の前で繰り広げられている状況をどう説明すればよいのだろう?
恐るべき男だ。エイトは息を呑んだ。しかし、直接攻撃の対象となったはずのアレフは違う。
(やはり、そうきたか)
予想以上ではあっても、予想外では決してなかった。

回廊の時とは違って、今回のピサロの行動はアレフの予測の範囲に収まるものだった。
今この場で戦うとしたら、その手段は限られている。
互いに武器はある。しかし直接切り結ぶにしては、
アレフの手にあるのはエイトの故郷の至宝だと言う竜神王の剣。
片や、ピサロが持つのは市販の鎖鎌にすぎない。
長く使えるようにと、丈夫さだけは取り柄だが、そもそも剣ですらないので、
相手の攻撃を満足に受け止めることもできず、接近戦にはまるで向いていない。

それだけに、ピサロの選択肢は大きく二つ。一つは距離を置いて呪文による波状攻撃。
そしてもう一つが、奇襲。はかどらぬ治癒の状態からして
残る魔力も乏しいと見えるピサロは、まずは後者を選んだというわけだ。
急所さえ突けば、世界に誇る名剣だろうが、
あるいは質の悪い量産品だろうが関係なく、人は殺せるもの。
投擲することで剣以上の間合いを持ち、さらに軌道の変幻も可能であり、
しかもここは影を生む母体に事欠かぬ屋内。かの闇の衣を身に纏うピサロとしては、
まずこちらの手段を取るのはある意味当然の帰結だったのだ。
782名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:18:19 ID:7EnMBtZi0
>>779こちらこそ……
しかもsage忘れ申し訳ない
783愚かなる戦士たちの輪舞7/43:2007/05/06(日) 12:20:28 ID:Hccsibdm0

(畏れるな、慌てるな)
アレフは静かに構える。
…どれだけ動き回ったところで、あいつの狙いはわかりきっているはずだ。
この俺の体を貫くことだけ。的は、ここにしかない。
影の暗殺者との戦いには、アレフガルドにいた頃から、とうに慣れているだろう?
周りを気にすることはない。あいつの動きに惑わされることもない。
空気の流れを読め。自分に刃が迫る、その瞬間だけを捉えられればいい!

(!!そこかっ!)
アレフは竜神王の刃を天井に向かって突き立てる。
その切っ先は、こちらは投げ下ろされてきた鎖鎌をあやまたずに捉えた。
響く鈍い金属音。アレフの心臓を狙うはずだった死神の鎌は途端に勢いを失い、
破壊こそ免れたが、何ら功をもぎ取ることもできないまま、持ち主の手の中に逃げ帰る。
「貴様…!」
「同じ手を何度も食ってたまるものか」
鎌を受け止め、憤りを胸に勇者を睨む魔王に対して、
アレフはしてやったりとばかりに笑ってみせた。

(ならば…!)
「!?」
一時停止したのも束の間、ピサロの姿が再び消える。
まだ同じ手を使う?下手な鉄砲も数を撃てばというつもりか?
そうではなかった。ピサロの消失から数瞬の後、
屋内を微弱な気流が駆け巡りはじめたのに、アレフは気づく。
784愚かなる戦士たちの輪舞8/43:2007/05/06(日) 12:22:33 ID:Hccsibdm0

(空気を荒らして撹乱しようというのか…なるほどな)
それが真空波という技だとまでは知らなかったが、冷静な判断だとアレフは思った。
出鼻を挫かれて逆上し、大技に切り替えてくれれば、その方がまだ戦いやすかった。
威力の大きい技を行使しようとするならば、繰り出すための隙も大きくなるもの。
一発を狙ってくるのならば、こちらもまた一気に決める機会を作り得ただろう。

このような小技を間断なく出される方が、今のアレフには辛い。
実際、先ほどまでとは明らかに刃の軌道が読みづらくなっている。
しかも気流は生み出した術者からすれば、追い風ともなる。
間合いの上では、移動力・武器の射程距離ともに相手に分があることを認めざるをえない。
呪文や道具を使えばまた別かも知れないが、
無闇に撃てば、それこそこちらが相手に絶対の隙を見せてしまうことになりかねなかった。

「!!」
再び、刃がくる。今度は…横か!?とっさにアレフは上体を反らし、回避をはかる。
まさに紙一重。わずかなタイムラグで鎌は勇者の頭上の空を切るにとどまり、また風の中へ消えていく。
危なかったが事なきを得た。すかさずアレフはバランスを立て直す。
そして、見た。目前を通過した鎖鎌の刃先に薄く残った、変わり果てた赤い色を。

その赤が何を意味しているのか。あれが元は誰のものであったか。
現場を目の当たりにしたアレフが、一番よく知っていた。
(…サマンサ)
時は違えど、同じ『ロト』という名の運命を共有し、
なのについにわかりあえることできないまま死んでいった、あの魔法使いである。
ロトと生死すら共にした彼女は、誰よりもロトを理解していた。
そして誰よりもロトを尊きものと信じていた。子孫あるいは本人以上であったかもしれない。
だが、それ故に…彼女は決断したのだ。
『だからこそ、私が汚すのです』と。
785名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:23:50 ID:7EnMBtZi0
 
786名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:23:53 ID:XB9ny2gz0
支援。残りレス数とつく感想、この後もう一本来ることを考えると、
ガンガン支援入れてガンガン雑談してこのスレ埋めて、
もう一人の人の投下は次スレ立ててからするのもいいかもしれない
787愚かなる戦士たちの輪舞9/43:2007/05/06(日) 12:24:40 ID:Hccsibdm0

『アリスは……彼女はけしてこのゲームには乗らない。
 だから彼女以外の全てを、私が殺す必要があるのです!』
『何故だ!?君はそのロトの仲間なのだろう?何故勇者と共にこのゲームに抗おうとしない!』
『対等の立場であったなら敵がどんなに強大であろうとも私も戦うことを選択したでしょう。
 ですがこの場合は違う』

命奪われる前にぶつけられたサマンサの思惑の発露と、それに対するアレフの反応である。
『対等の立場であったなら』『この場合は』と彼女は言っていた。
自分の判断に後悔したり、まして他人のせいにしたりするような人となりでは彼女はなかったが、
それは自らの行為が、やむをえぬ苦渋の決断であることを物語るものだった。

必ず方法があるはずだとアレフは訴え、サマンサはそれを拒絶した。
しかし、自らの選択が決してベストのものでないことは、
彼女自身が一番よくわかっていたのかもしれない。
望み叶うならば、もっと違う、彼女に相応しい判断を下したかっただろう。
もっと違う生き方を。そう願わくば、あれほど愛したロトと共に、アリスと共に…

心の叫びを、勇者は感じた。
どれほど庇い立てしようとも、彼女が自分やルーシアを追い詰めたことは事実であり、
彼女の策略がピサロをデスピサロへと変貌させた契機となったこともまた事実である。
一人の人間として、彼女の行動をそのまま受け入れることは、アレフにはできない。
だが本来は理性的であったはずの彼女をそこまで走らせるに至った想いの深さを
見過ごすことも彼にはできなかった。
それもまた、やはり自身以上に大事に思う、守りたい人がいる、一人の人間として…
788名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:28:16 ID:Ns/Bg8ghO
支援
789名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:34:34 ID:SBakfqdtO
げ、もう投下すんのか
半日も待たないとか、何のために一時投下したんだ
790名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:36:28 ID:/Gwfwr010
風来のシエン
791名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:41:20 ID:Yv3mCMff0
>>789
つ【したらばDQBR掲示板 投下スレ>>1218
792名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:43:09 ID:Yv3mCMff0
◆9Hui0gMWVQ 氏、規制に引っかかったorz
793名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:43:33 ID:ZpSGkhLK0
止まったのはなんで?
さるさん規制?

>>789のせいじゃないよね
794名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:44:46 ID:Yv3mCMff0
1224 名前: ◆9Hui0gMWVQ [sage] 投稿日: 2007/05/06(日) 12:29:23 4tVSMv5w
途中経過。
「やはりあなたは投稿しすぎです」と言われてしまいました。アハハハハ
ハァ…orz

ちょっと機を見ます。

とのこと。
795愚かなる戦士たちの輪舞10/43:2007/05/06(日) 12:48:35 ID:Hccsibdm0

だから思う。アレフは、サマンサを否定しない。彼女の心を彼は否定できない。
だが、彼女の行為は否定する。その思いの深さ、その一端を知ったがゆえに。
『アリス以外の全てを殺す』彼女の描いたシナリオを、アレフは破壊しなければならない。
彼女が命をかけて守り通したかった、かの勇者ロトであるというその人、アリス。
アリスを救うため、全てを殺さなければならないというサマンサの意思を、
アリスの子孫たるアレフは断固として否定する。
生き残った者に課せられた責務として、何よりも己の矜持にかけて。
そのシナリオの果てに、全てを滅ぼす魔王を産み落としてしまったとなれば、なおさら。

気流の渦の中で、幾度となく自らをえぐろうとする死神を払いのけ、
アレフは既に冥界の門をくぐった魔女の囁きに敢然と立ち向かう。

『首輪を嵌められた時点で私たちは既に負けているのです』
負けてなんか、いない。
『自らの血を否定するつもりですか?』
否定などするものか。だからこそ…戦う!
『アリスが死ねば全ては終わるのですよ!?』
死にはしない!死なせもしない!


「終わらせて…たまるかぁっ!!」

796名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:50:34 ID:Yv3mCMff0
誰かが支援してくれるだろうと思って怠っていたけど…
テンポは悪くなるが、ここで早速支援だああああああああ!!!!
797愚かなる戦士たちの輪舞11/43:2007/05/06(日) 12:51:55 ID:Hccsibdm0


(なんてことだ。まったく付け入る余地がない)

膠着に陥り始めた戦線を前にして、エイトが歯噛みした。
フォズの応急処置をほぼ終えた彼であったが、未だ加勢しえずにいた。

アレフは今ピサロしか、ピサロはアレフしかその瞳の中に映していないであろう。
そしてアレフは足に不安を抱え、かたやピサロは右腕が使えない。
どちらも満足に戦える状況ではないのに、互いに全てを賭けて死線を交わしている。
全身を貫くはずの苦痛と疲労を、ものともしない志を胸に、二人は戦っているのか。

そう、今は二人の精神、気持ちだけが両者を支えている。
そこに迂闊に横槍を入れればどうなるか?集中力が切れて、途端に勢いを失いかねない。
張り詰めた凧は、支える糸を一つでも断ち切ってしまえば、
あとは高らかに空を舞っていたのが嘘のように、虚しく地に落ちるだけ。
下手な手出しは、かえってアレフを窮地に陥れる危険性を孕んでいる。
エイトは知らないことだ。このナジミの塔で昨日の朝起こったことを。
『アレン』を名乗る前の竜王が、本物のローレシア王子・アレンと対峙していた際、
アレンに助太刀するつもりで、彼の戦友ククールが影から放った矢が
かえってその命を奪ってしまう結果につながったのだということを…
798名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:53:17 ID:Yv3mCMff0
支援
799愚かなる戦士たちの輪舞12/43:2007/05/06(日) 12:53:46 ID:Hccsibdm0

(悔しいけど、見守るしかない。今は)

義によって助勢すると大見得を切った身でありながら、この立場は甚だ不本意だった。
しかし、それを忍んで耐えることをエイトは自らに課した。
状況を見守るべきだ。今でこそ均衡を保っているが、ひとたびどちらかに傾けば
後は雪崩をうったように、一気に体勢が決するだろう。
互角の力を持つ戦士の、一対一の戦いとは得てしてそういうものだと経験が言っている。
敗北にせよ、相討ちにせよ、
あの人が、アレフがここで命を落とすようなことだけはあってはならないのだ
必ずアレフをアリアハンへ。ローラ姫に、彼を引き合わせなければならない。
それは姫君に仕えた近衛隊長としての責務であり、
何よりも一人の男として、信ずるに値する人々に対して報いるべき道だと思った。

一方、フォズもまた、二人の戦いを固唾を呑んで見守っていた。
エイト同様、やはり今はとても割って入る間を見出せずにいる。
かといって、アレフに手加減を求めることもできはしない。
フォズはピサロを救いたい。その思いは未だ一分子たりとも損なわれてはいない。
しかし、だからといって、アレフを見捨ててよいと言う理由になどならなかった。
彼もまた、この場に命を賭して駆けつけてくれたのだ。
その思いがわからないほど、彼女の心の視野は狭くはない。

だから、彼女もやはり時が来るのを待っていた。
いかに屈強であろうとも、既に疲弊著しい二人。
体力も魔力も底が見えつつある以上、このような持久戦が長く続くはずもなかった。
どのような形にせよ、決着は恐らくそう遠くはない。
その時、その瞬間を見逃してはいけない。
フォズは自らの身を支える天罰の杖をギュッと握り締めた。
ただ呆然と眺めていることは、許されない…!
800名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:55:45 ID:Yv3mCMff0
支援
801愚かなる戦士たちの輪舞13/43:2007/05/06(日) 12:57:29 ID:Hccsibdm0


二人はまだ戦っている。
武器と共に、それぞれの思いが言葉の形を成してぶつけられる。
この時はアレフもピサロも、戦闘の最中であるというのに思いのほか多弁であった。
普通、戦いの場で無闇に行われるべきことではない。
口を開けばその分集中力が殺がれるし、声を出せば相手に自らの居所が知れてしまう。
無益どころか、己の足を引っ張りかねない。そんなことは共に分かりきっているというのに。

自らの前に立ち塞がり、決して改めようとしない『わからず屋』を説き伏せたいという思いもある。
しかし、主に、それは互いに意識してのことではなかったが、精神のなせる作用だった。
エイトが思うほどに、本人たちは苦痛と疲労を意に介していないわけではなかった。
とりわけアレフは左足に、ピサロは右腕に、覆いかぶさる不安はやはり著しい。
気にするなと自らに言い聞かせてはいるが、それは無理な相談というもの。
だから、無言になれば、疼きが呪詛のように内側から囁きかけてくる。
こんな体でいいのか?こんな状態で戦うのか?こんなザマで、奴に、勝てるのか…?
歴戦の勇士でありながら、否、歴戦の勇士であるがゆえに、二人は敵の強大さを理解し、
その相手に対して、万全とはおよそほど遠い状態の自らに不安を覚えてしまうのである。
彼らは十分に勇敢であったが、『成せば成る』必勝の信念があれば万事上手くいくなどと、
現実も見ずに誇るような夢想主義者では決してなかった。
しかし、それでも今は剣をとらなければならない。

故に、自らに肉体的にも精神的にも負担を強いている傷の不安要素を
吹き飛ばしてしまいたくて、二人は激しく言葉を交わすのである。
端的に言ってしまえば、『話していなければやっていられない』のだった。
「よくもまあ、ここまで食い下がってくるものだ!意味もなく!」
「何を今さら!」
既に動きも目に慣れていた。ちょうど十回に達した鎌の投擲を、やはり十回しのぐと
膠着状態にケリをつけるべく、アレフは一気にピサロの懐めがけて詰め寄ろうと試みた。
802名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 12:59:30 ID:Yv3mCMff0
支援
803愚かなる戦士たちの輪舞14/43:2007/05/06(日) 13:00:59 ID:Hccsibdm0

しかし左足の怪我と風の壁。二つの束縛を抱えた今、
やはり俊敏さではピサロに及ぶべくもなく、彼の反撃は試みの段階で終わる。
「意味がないだと?そんなことはない!
 俺はあの子を助けるためにここへ来た!どこがおかしい!」
「…だから、それが無意味だと何故わからぬ。本末転倒な奴め!」
「何だと…?」
「お前は言っていたな?私がお前の大切な者にまで手をかけようとするのならば、
 お前は私を見捨ててはおけない…と。
 …お前にも守りたい者がいて、その者もまた、この地に招かれているというわけだな?
 そこまではわかる。だが…!」
そこでピサロの眉が釣りあがる。かつての彼もまた、守りし者…だった。
それだけに、己は既に失われているから尚更、ピサロはアレフの判断を許容できなかった。

「ならば何故、お前はここへ来た!?
 その守りたい者がまさかフォズだと言うわけではあるまい?
 まだ生きているのだろう、その者も?ならば何故ここへ来た!何故探しに行かなかった!
 小娘一人、見捨てておけばよいものを…!
 お前がここでいたずらに時を費やしているうちにも、その者はどこで何をしているのか?
 目先のことにとらわれて、己の目的を見失う輩よ。
 それを無意味と、愚かと言わずして何と言うのだ!アレフ!」
「ぐ…!」

さしものアレフも返答に詰まった。確かにピサロの言う通りだった。
もし、本当にローラの身を第一に思うならば、そう、彼は…
こんなところに来ている場合ではなかったのだ。
804名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:03:22 ID:Yv3mCMff0
支援
805愚かなる戦士たちの輪舞15/43:2007/05/06(日) 13:04:20 ID:Hccsibdm0

人の命の重さを秤にかけることなどできはしない。
しかし、もし自らが生涯愛すると誓った女性と今まで名前すら知らなかった少女。
比べなければならないのならば、十人が十人、前者を選ぶに違いない。
カルネアデスの舟板。それは、人として口惜しくともやむをえない決断だっただろう。
誰も責めようのないことだ…なのに、それなのにアレフは逆の選択をしてしまった。

フォズだけではなかった。彼もまた、愚かであった。どうしようもないほどに。
ローラの行方も掴めないまま、己の身を死地へと晒す。それが今のアレフという男だった。
しかし、自らの身を顧みず、出会ったばかりの碌に素性も知れぬ少女の命を救いに走る。
その行為を、人は愚かだと言うのならば…
「その愚かさを…俺はむしろ、誇る!」
奥歯をぐっと噛み締めた後、アレフは宣言してみせたのだった。

そうとも…それこそ、『何を今さら』だと彼は思った。
元々勇者とは、世界の人々を救うために剣をとってきたのではなかったか?
ローラのことは確かに不安でならないが、長い間竜王の手に囚われながら、
それでもなお生き延びた、あの気丈な姫君のことだ、きっと今もなお健在に違いない。
もうおおよその場所はわかっているのだ。ここが片づけば、すぐに舞い戻ってみせる!
一握りの知己と、大多数の見たことも聞いたこともない人のために自分は戦ってきたのだ。
それが勇者だ。それを愚かだというならば…俺は、愚かで十分だ…!

「戯言を!」
「!?」
自らに言い聞かせ、つとめて冷静さを保とうとする勇者とは
対照的な激情を、魔王はその顔に走らせた。
やはり、貴様とは相容れない。ピサロが憤り、途端にアレフは息が詰まった。
肺に急激な圧迫が来る。空気が突如荒々しく暴れ始めたのだ。
806名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:05:30 ID:Yv3mCMff0
しつこいかもしれないけど念には念を入れて支援
807愚かなる戦士たちの輪舞16/43:2007/05/06(日) 13:06:41 ID:Hccsibdm0

思えば、真空波を繰り出した時からここに至るまでの間、
らしくもなく、チマチマと小技に終始していたピサロだった。
十分に身動きのとれないアレフからすれば、それでも脅威に値するものではあった。
だが、これまでの一連の行動こそ真の罠だったのだ。

周囲を流れる空気の渦に、アレフは慣らされ始めていた。
これくらいなら大丈夫だ、と思い始めていた。
だからうまくいかなかったとはいえ、反撃を試みようとタイミングを窺いさえした。
しかしアレフは知らなかった。真空波の本当の力はバギクロスにも匹敵する。
刃を纏う嵐こそが本性。こんな柔なものではない。ピサロはあえてセーブしていたのだ。

急激な変化に敵が身じろぎしたかすかな間を逃さず、ピサロは再び鎖鎌を投擲する。
鎌ではなく、鎖を。刃先ならば打ち払われてしまえばそれまでだが、
長い鎖はたとえ振り払われても、巻きつけて相手を絡めとることができる。
狙いは無論、アレフの弱点である左足。
反応が遅れた彼は、鞭のようにしなり迫る鎖を患部にもろに受け、足をとられ転倒した。

真空波の勢いを弱めておいたのも、
そして鎖鎌の鎖の部分を用いず、あえて鎌だけに固執しているかのように見せたのも、
…ことさらにサマンサの血を見せつけたのも、『あの刃で俺を狙っている』と思い込ませた。
全てはこの瞬間のための布石であったのだ。
結果、ピサロはほとんど呪文を使うことなく、アレフを追いつめることに成功した。

(しまっ…た…!)
「愚者は地に堕ち、そして…消えよ…!」
まだ『もう一匹』ピサロには戦う相手がいる。貴重な魔力を浪費するわけにはいかない。
だが溜飲を下げるべく、解き放たれた攻撃はそれまでの比ではない。
冷酷な宣告と共に、死を司る氷の国の女王がアレフの頭上に舞い降りた。
808名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:07:47 ID:Yv3mCMff0
支援
809名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:08:32 ID:UGcfn37R0
 
810愚かなる戦士たちの輪舞17/43:2007/05/06(日) 13:09:23 ID:Hccsibdm0

(まずいっ!)
メタルキングの槍を握るエイトの手から汗が噴き出した。

完全に勝敗の天秤はピサロの方へ傾いた。
瞬く間にアレフは窮地に追いやられ、今や風前の灯火も同然である。
もう集中力がどうとかいう問題ではない。今こそ、文字通りの『横槍』を入れる。
でなければ機を窺い続けた意味がない。
ただの物見遊山で終わるような馬鹿げた道化に成り下がってしまう。
…冗談ではない。もう誰も助けられないのは御免だった。

そう考えるや否や、槍の切っ先にエイトは魔力を走らせる。
氷には熱を以って対処するのが定石。呼び込まれたのはベギラゴンの閃熱。
覇竜の赤き咆哮を浴びた槍の力でマヒャドを相殺し、一気にピサロの身をも狙う。
それがエイトの狙いであった。まだ体力に余裕のある彼ならば、勝算もあったはずだった。

だが、彼は急に動きを止めた。

怖気づいたわけでは決してない。そこに近寄りがたい空気を感じたのである。
今すぐ行かなければ、アレフの命に関わる。そのはずなのに、何故か行けない。
まるで聖域のようだった。何人たりとも近づくことを許されない気配。
これは一体何なのか…実はエイトはその正体を知っていた。だが、わからなかった。
ただ、思ったのは、

(暖かくて、穏やかで…優しくて…)

エイトの傍らで、フォズもまた立ち尽くしていた。青年と全く同じような顔をして。

(…そして、どうしてなの…これは…『哀しい』…?)
811名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:10:29 ID:7EnMBtZi0
 
812名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:11:58 ID:Yv3mCMff0
規制について調べつつ支援
813愚かなる戦士たちの輪舞18/43:2007/05/06(日) 13:12:51 ID:Hccsibdm0

時は、少しだけ遡る。マヒャドの波に、アレフは呑まれた。
…してやられたか、あの男に。倒れ伏した勇者は痛恨の思いで顔を歪めた。

目の前は白。ただただ白。氷を司る凍てついた女王の息吹だけがそこにある。
かつてフォズを襲い、アレフが防いでみせた時とは、まるで別物の威力だった。
何も見えない。何も感じない。女王は血飛沫を望まない。切り裂かれた肉も欲しない。
ただひたすらに、命を氷の中に封じ込め、そして風と共に奪い去る。
アレフは隣接する死の気配を感じた。もはや逃れようもないことを悟った。
何も見えない、この白き壁の向こうで一体、ピサロはどんな顔をしているのだろうか?
会心の笑みを漏らしているだろうか?
それとも、相も変わらず、あの冷酷な顔つきのままなのであろうか?
どちらにせよ、このチャンスをピサロが逃すはずもない。
一気に仕留めようとしていることだけは間違いない。
今のアレフに唯一できるのは、可能な限り耐え抜くことだけだった。
耐えれば耐えるほどにマヒャドの攻撃は長引き、当然、ピサロの魔力は消耗する。
俺はもう、逃げられない。だが、あいつの力を削げるだけ削げれば…

(エイト…すまない。後は、まかせた)

凍り付いてしまった上半身を必死の思いで動かし、アレフは左腕を差し上げた。
俺は死ぬ。だけど、精々しぶとくあがいて死んでやる。
そんな強いが後ろ向きな決意を固めた直後…そこで、彼の運命は激変した。
何が起こったのか、ピサロには見えなかった。エイトやフォズにはわからなかった。
そして他ならぬアレフ自身が、最も困惑したのだった。

(なん…だ?これ…は……)
814名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:13:31 ID:Yv3mCMff0
支援
815愚かなる戦士たちの輪舞19/43:2007/05/06(日) 13:16:00 ID:Hccsibdm0

頭上より降り注ぐ吹雪を少しでも和らげるべく彼が掲げた左腕に、装着していたのはロトの盾。
自身はこの世界に至るまでその存在を知らなかったが、竜王より譲り渡されたそれは、
偉大なる先祖勇者ロトが遺した忘れ形見。アレフガルドの三種の神器の一つであった。
ロトの盾はロトの鎧と共に勇者の身を守り、そして剣と共に大魔王と戦ったのだ。
そう、剣…『ロトの剣』と共に。

今この時…まったく時間を同じくして、アリアハンで一つの異変が発生していた。
そこで、古のロトの剣が発動したのである。
アリアハンにいた『持ち主』は、両腕で抱えなければ持ち運べないほど非力で
ましてや剣を手に戦うことなど、およそ望むべくもなかったはずだった。
なのに、剣が突然持ち主の掌の中で跳ね上がったのである。
主にはとてもできないことだった。ならば、それは…剣の意志だったのだろうか…?

剣の柄に刻まれた紋章が遠く隔たれた兄弟と、盾に施された紋章と共鳴し、羽ばたく。

―――大地の守り手たる精霊ルビスよ、勇者ロトよ。どうかご加護を。

盾を通じて声が伝わってくる。
それは彼が誰よりも聞きたかった声。彼が誰よりも聞きなれていたはずの声。
なのに彼が、今まで一度たりとも聞いたことのなかった、弱々しすぎる、声…

―――アレフ様

(…な……に………?)

自らの名前を呼ばれて彼は、苦痛に細く歪んだ瞳を、今は驚愕のために大きく開いた…
816名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:16:44 ID:XB9ny2gz0
前回の投下が特に問題なかったことからするに、
過剰なくらい支援した方が安全っぽい
ということで支援
817愚かなる戦士たちの輪舞20/43:2007/05/06(日) 13:19:13 ID:Hccsibdm0

(…どういうことだ?)
ピサロが、こちらは怪訝のために顔を曇らせていた。
アレフは捕捉した。そして今はマヒャドの術中に収めた。完全に仕留めたはずだった。
あえて氷の術を選んだのは、他の者達への牽制のため。
凍りついた空気は運動能力を著しく制限するもの…全てはまさに計算どおりだった。
しかし歯車は俄かに狂い始める。既にどれほどの時間が経過していると言うのか?
とうの昔にかの勇者の命を奪っていてもおかしくない。否、それが当然の結果であったはず。
なのに、わかる。あの男はまだ死んではいない。
自らが生み出した白の壁のために、魔王の優れた視力をもってしても敵の姿は視認できない。
だが、そうだ…気のせいではない。あの男はまだ…命尽き果ててはいない!
「ピサロ…」
(!?)
「ピサロ…ピサロ…!聞こえているか…ピサロ!」
「何だと!?」
『奴』の声が聞こえる。ありえない。それもまたありうるべきことではなかった。
この吹雪の中である。かき乱された空気が正しく音を伝えられるはずがない。
なのに…聞こえる…これほどまでに…はっきりと…!

実際、エイトとフォズの耳には届けられなかったそれは、明らかに常識を超えた二人だけの会話。
「お前の言う通りだ、ピサロ…俺はどうしようもなく愚かな男だ。だが…」
伝わってくる声は、先ほどの魔王の問いかけに対する、初めは肯定の意志だった。
しかし、後に逆接が続いている。
「それでも、これが俺だ…彼女が愛してくれた、俺なんだ」
「意味がわからぬ。何が言いたい!」
「俺は…彼女を…愛した…」
吹雪すら貫くその台詞は、シンプルだがある青年の口から語られたものと酷似していた。

『あなたは人間を愛した』
818支援:2007/05/06(日) 13:20:20 ID:qYX6IvLk0
「あなたは人間を愛した」
819名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:20:34 ID:Yv3mCMff0
ガンガン支援
820愚かなる戦士たちの輪舞21/43:2007/05/06(日) 13:22:52 ID:Hccsibdm0

それは、今からおよそ24時間前のことである。舞台も同じ、ナジミの塔。
自らの系統に深い因縁を持つ、いわば不倶戴天の敵とも言うべき相手を前にして
一人の青年が言い放ったものだった。
もうこの世にはいない。既に死者の列に名を連ねた、冥府の世界の住人である。
だが、今わの際に至るまで、決して自らの考えを譲ろうとはしなかった。

死せる彼が最後まで譲らなかったその想いを、今となっては知る者は少ない。
唯一、アリアハンにいる『あの男』だけがその記憶を尊きものとして共有しているが、
誇り高きあの男が人に、まして自らの感情にまつわる話を饒舌に語るはずもなかった。

だから、アレフは自らの子孫の『賭け』を未だ知らない。今後もおそらくは知る由もない。
しかし彼と、彼の愛した女性。その二人の想いが結びつき、絆を深めたからこそ、
あなたは人間を愛したと、古の宿敵に対してさえ決して怯まなかった青年は、
この世に生を享けたのである…全ては彼と、彼女がいたから。

「愚かでもいい、情けなくてもいい…
 だが、俺は俺でありたい。自分を歪めることなどできない。
 それが俺の意志であるのなら。そしてこれが、彼女の愛してくれた俺の姿であるのなら。
 たとえ彼女がこの俺の傍を離れても…この手から、零れ落ちてしまったとしても…
 それを決して…忘れたくはない…!」
「急に…どうしたというのだ…一体、何を言っている!」
「俺は俺でありたい。彼女が愛してくれた俺でありたい…いつまでも、どこまでも。
 それが俺の意志だ。そして…彼女の願いだ…!
 その想いを…俺の気持ちを、見くびるなぁっ!!」
力が流れ込んでくるのを感じる。もう痛みも、吹雪も問題ではなかった。
満身創痍のはずの勇者が氷の女王を消し飛ばし、超然と立ち上がる…そして、ピサロは見た。

さながら炎の魔人イフリート。全身を紅のオーラで染めあげたアレフがそこにいた。
821名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:23:30 ID:Yv3mCMff0
支援
822名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:23:38 ID:XB9ny2gz0
ばっちり支援
823愚かなる戦士たちの輪舞22/43:2007/05/06(日) 13:27:01 ID:Hccsibdm0

もちろん現実としてそんなことはない。もしアレフが真に全身に炎を纏ったのであれば
ピサロがどうこう言う前に、彼自身が焼き尽くされてしまうから。
けれど…果たしてそれは、幻覚であったのだろうか?
胸の中で護符が光る。ただ一人のものにすぎなかった心の裡で燃え上がる火の手は、
風のアミュレットの加護を受けて勢い盛んに全てを焦がす。

『風のアミュレット』それもまた、ある男が生きた証。
サマンサ同様、彼もやはり、アレフとついに生きて分かり合えることのできなかった者。
アリーナと戦い、竜王アレンを追い詰め、その果てにアレフを生涯最後の相手として選び、
そして散っていった人にあらざる者。彼の魂が、そのアミュレットの中に宿っていた。

自らを討った男に対してありがとうと、感謝すら遺して消えた戦いの申し子。
敵味方を越えて、ただ強者と共に在ることを望み、
毅き志には賞賛を惜しまなかった純粋な戦士が、
今、熱き魂に導かれ、自らの力を、死していまだ失われない己が火を貸す。


一つの『火』に、一つの『火』が重なり……今こそアレフは、『炎』となる!

824支援:2007/05/06(日) 13:27:26 ID:qYX6IvLk0
黄金の姫、紅蓮の勇者、白銀の魔王、閃光の王子、暗黒より立ち戻りし竜
825名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:27:54 ID:7EnMBtZi0
 
826名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:30:26 ID:Yv3mCMff0
空と大地と海と呪われし俺 保守
827愚かなる戦士たちの輪舞23/43:2007/05/06(日) 13:31:20 ID:Hccsibdm0

(バカな…信じられん…!)
形勢の大きな傾きを、魔王は認めざるをえない。
こんなはずではない。こんなはずではなかった!確かに虫の息だったはずだ!それが何故?
目の前にいるのはただ一人の男…だが、一人ではない。
誰かが奴に力を貸している。何かがあいつの味方をしている。
それは一体何なのか?対して、私のこのザマは何なのだ?
『魔族の王』として全ての魔の上に君臨すべき立場にいるはずの、この私が…!

そう思った直後、ピサロは自分で自分を侮蔑した…何と情けないことを考えるのか。
私に味方などいらぬ…私は、私の力のみで生きるのだ…そうだ…私には誰も、必要ない…!
『そんなことをしてもロザリーさんは喜びません!』
(!?)
『あなたの心にいる彼女は今笑っていますか!?』
反論だとでもいうのか、ピサロの中で『声』が蘇える。何だ、今のは?あの賢しき武器商人か?
一笑に付そうとした。しかし声はまだ続いていく。それは彼も今まで、決して一人ではなかった証。

『人は間違います。自ら闇を呼び込むことも、光を拒むこともあります。
 愚者というなら認めましょう。人は愚かです。でも……必ずやその間違いを正す者が現れます。
 同じ人の中からそれは生まれるのです。だから私は信じることが出来ます。
 人は魔物になれる。でも、勇者にもなれる。誰もが勇者になれる可能性を秘めてるんです!』
『たとえ、この命砕けようとも……私はあなたを信じます』
(『人』…『信じる』…『勇者』?…ユーリル?それとも…)

『俺は俺でありたい。彼女が愛してくれた俺でありたい…いつまでも、どこまでも。
 それが俺の意志だ。そして…彼女の願いだ…!』
(『彼女』の…『願い』…?…彼女……ロザリー………煩い…!)

「煩い…煩い煩い煩い!どいつもこいつも…今さら、知った風な口を…利くなぁっ!!」
828名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:32:05 ID:XB9ny2gz0
支援。と>>824
閃光の王子だけわからないんだぜ!キーファ?
マリアは月の都の王女だろうか。エイトとアリスの煽り文句はなんだろう
829支援:2007/05/06(日) 13:32:40 ID:qYX6IvLk0
優しき戦乙女、赤き風の鬼、光を抱える理知なる魔女、心強き天の使い
830名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:33:08 ID:UGcfn37R0
 
831名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:34:33 ID:Yv3mCMff0
>>828
アリス=パロディの女王 エイト=死神一歩手前近衛兵隊長
832愚かなる戦士たちの輪舞24/43:2007/05/06(日) 13:35:15 ID:Hccsibdm0

(一体…今、何が、どうなっているんだ…)
状況が次々に変化していく。
エイトの中で渦巻く幾つもの疑問詞を、晴らしてくれるものは未だ現れない。

対峙した二人が何を思い、何を狙っているのか。
音としての情報がほとんど与えられなかった残りの二人からすれば
まったく見当のつかないものだった。

ただ、理解しえたのは、戦局が再び大きく揺らぎ始めたということ。
意図はやはりわからない。だが、今は二人の姿がはっきりと確認できる。
マヒャドの吹雪をかき消し、飛びかかるアレフと、彼に対して何かを試みようとするピサロ。
そして…

(…?また、だ…また、空気が変わる…?)
今まで気流だの、氷だのに翻弄され続けた空間が、またも有り様を変えようとしている。
今度は帯電しはじめたのか。ピリピリと微弱な電流の先駆けを感じる…足元から。
周囲の温度が上がる。鼻腔をくすぐる金属臭。さらには腐った肉にも似た嫌な臭い。
あたかもそれは、地獄を漂う腐臭…悪魔の…瘴気…

エイトは看破した。そして蒼白した。

(…ッ、ジゴスパーク!?)
833支援:2007/05/06(日) 13:35:56 ID:qYX6IvLk0
>>828
アレン王子 青い剣士にすると某と被る
834名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:36:53 ID:7EnMBtZi0
 
835名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:37:10 ID:Yv3mCMff0
>>833
まるでどこかのドランゴ引き換え券
836名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:39:50 ID:XB9ny2gz0
だが本文入れないと書き込めない支援
837名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:40:52 ID:Yv3mCMff0
ボキャブラリーがなくてサーセン支援
838愚かなる戦士たちの輪舞25/43:2007/05/06(日) 13:41:20 ID:Hccsibdm0

かつて参加者が一同に招かれる羽目になったあの黒の祭壇でのことを、今さらながらに思い出した。
まだこんな奥の手を残していたとは!エイトは躊躇することなくメタルキングの槍を床に突き刺す。
やはり、ジゴスパーク。地獄の雷は同じ地獄の雷で相殺すべしと試みた。しかし、
(だめだ…間に合わない!)
同じ技であるはずなのに、ピサロの雷の収束の方が遥かに速い…そして、遥かに強い!
あの男の感情の爆発の大きさが、産み出さんとする術の凄まじさが窺い知れた。
自分の周りのみに範囲を絞れば、自分と、傍にいる少女を守る壁とはなりうるかもしれない。
でも、それでは届かない。それでは救えない!魔王に向かって敢然と立ち向かう、あの人を…!
「アレフさん!」
エイトが必死の思いで叫んだ。その声は、今はアレフにも届いた。しかし、彼は突進をやめない。
無論、わかっていた。このまま行けばどうなるか…だが、不思議と恐怖はなかった。

―――来たれ、覇者の雷。

むしろ驚くほどに静かだった…竜神王の剣を手に、心の中でアレフは唱和する。
彼は勇者の子孫と称される男。だが彼の身にはその証が宿っていない。
勇者の呪文とも呼ばれる『デイン』の術を、彼は自らの手で使うことができなかった…それでも、

―――もし、それでも俺に…勇ましき者を名乗る、真の資格あるならば、

「応えろぉっ!!」
瞳の中を閃光が走る。握る、かざす、爆発する。剣の切っ先が蒼白い光を放つ。
それはただ単に、剣が内に秘めたギガデインの力ではなかった。
本来の力では地獄の雷には勝てない。それを知るからこそ、エイトはアレフのために叫んだのだ。
だが、これは違う。剣を形作る竜の力。何よりもアレフの意志。それらが渾然一体となり…


今ここに、雷竜至る。
839名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:41:22 ID:6dWsHzcE0
 
840名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:42:21 ID:XB9ny2gz0
 
841名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:44:22 ID:Yv3mCMff0
ところで何でアレフはデインつかえないんだろうな。
やっぱ勇者ロトやその一行が上の世界から持ってきた知識や魔術の一部は
禁呪として封印されたのかな。
842愚かなる戦士たちの輪舞26/43:2007/05/06(日) 13:44:46 ID:Hccsibdm0

光の竜と地獄の閻魔との戦いは激しく、しかし瞬く間に決着がつこうとしていた。
(体が…熱い…)
熱の感知は、すなわち制御する魔力の衰えを示すもの。
ピサロの黒き雷が…蒼白の竜の中に、呑まれていく…

(私は…敗れるのか?)

ジゴスパークは粉砕された。そして続けて光の刃がピサロの姿を捕捉する。
地獄の雷によって相殺された分、勢いは随分と弱まっていたが、
研ぎ澄まされた竜の牙が、もはや動く力もないピサロを逃がすはずもなかった。
それがわかったから…彼は、笑った…まさか、ここまでやれるものだったとはな、と。
迫り来る死を前に、あくまでも傲然と魔王は笑ってみせたのだった。

ついに、ピサロは観念した。しかしその時、一陣の嵐が吹き荒れた。

「!?」
いかずちよりも早く、小さな何かが風を受け、ピサロ目がけて体当たりをしてきた。
厳密に言えば、その何かは、彼を包み込もうとしていた。
体躯の差から、完全に覆うことは無理だとわかりきっていても、
それでも小さな両腕を左右に、めいっぱいに広げて

威力の衰えた雷竜が、二人を貫くことはできなかった。
虚しくすり抜けて塔の壁に激突し、最後の力をそこで発散させる。
ここまでは彼女の思惑通りだった。この時のために、全てを賭けていたのだ。
彼女はピサロを助けたい。しかしアレフを傷つけるわけにもいかない。それは心も、体も。
その二つを満たすために、フォズはアレフの雷からピサロを守り、
かつ自身もまた、アレフの放った攻撃を受けるわけにはいかなかった。
一歩間違えれば何もかもを壊してしまう。少女にとってそれは、一世一代の大博打だった。
843思いつき支援:2007/05/06(日) 13:44:48 ID:qYX6IvLk0
雷鳴轟き天をも焦がす
844名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:45:54 ID:UGcfn37R0
 
845名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:46:03 ID:Yv3mCMff0
 
846名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:46:59 ID:7EnMBtZi0
 
847愚かなる戦士たちの輪舞27/43:2007/05/06(日) 13:47:41 ID:Hccsibdm0

でも、結局駄目かもしれない。確かにいかずちそのものは回避した。
雷竜の勢いが既に衰えていたこと、
フォズの姿を確認して、アレフが反射的に剣の切っ先をずらしたことも効を奏した。
しかし、ギガデインを回避すべく加速した体は、当然の如く側面の壁めがけて突進している。
疲労と損傷著しい今の状態で激突すれば一たまりもない。
両腕にピサロを抱えるため、天罰の杖は手放してしまった。速度を落とすすべもない。
せめてピサロの、彼の頭だけでも壁に激突することのないように、包み込むのが精一杯だった。

(ごめんなさい、アレフさん)
フォズは目を閉じて謝罪し、そして祈った。自分以外の人のために。
早々に訪れるであろう、自らの死の瞬間まで…
その命脈が絶たれるまで…



(…?)
その、『まで』が随分と長い。
壁に叩きつけられるのを覚悟していたはずだが、何の痛痒もない。
あまりの衝撃のために、既に感覚を失ってしまったのだろうか?
あるいはもう死んでしまったのだろうかとさえ思った…いや、これは…もしや…?
激突するどころか、自らもまた何かに包み込まれているということに、
ようやくフォズは気づいて目を開ける。大丈夫ですか?と優しい声が、彼女の鼓膜を響かせた。

「え、エイト、さん?」
「まさかとは思いましたが…本当に無茶をする人ですね、あなたも」
驚愕に満ちた少女の瞳の中で、近衛兵隊長が柔らかく笑う。
もちろんさしものエイトでも、二人分の重量の上に加速が乗せられた、
その大砲の弾にも似た一撃をそのまま受ければただで済むはずもない。
848思いつき支援:2007/05/06(日) 13:48:08 ID:qYX6IvLk0
風を運び、人をも動かさんと欲す
849名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:48:34 ID:XB9ny2gz0
 
850愚かなる戦士たちの輪舞28/43:2007/05/06(日) 13:50:06 ID:Hccsibdm0

しかし、彼には身を守るための最後の切り札があったのだ。
あらゆる攻撃に対して身構え、その衝撃を十分の一以下にまで減らす特技。
鋼をもはね返す巨壁にもなれれば、ダメージを受け流すしなやかな枝葉にもなれる技。
すなわち、大防御。

「ど…どうして?」
「なんとなく、わかっていたんですよ。あなたが、ピサロが敗れるのを
 ただ黙って見ているはずがない。絶対何かをするはずだって」
「そうではなくて、どうして私を?」
「言ったでしょう?僕は近衛兵隊長エイト、義によって助勢したんです」
とはいえ、もともとアトラスから受けた腹部の一撃が完全に癒えたわけではない。
そこへ二人分の衝撃が加わったのだから、その痛みはただならぬものではなかった。
しかしそんな苦悶をおくびにも出さず、エイトは微笑んでみせる。

「守ると決めた人のために、命をかける。
 そのために僕はここへ来たんです。これ以上の理由は、必要ないでしょう?」
さらりと言ってのけたその一言に、フォズは憧れた。それは、彼女の求めた、綺麗事。
美しいと、正しいとわかっていても、容易に立ち入ることは許されない領域。
アレフだけではなかった。それを口にして、かつ実行できる人がここにもいる。
求めてはいても、手を伸ばし掴み取る力が決定的に欠けていた彼女に、
エイトの行為は、あまりにも眩しいものだった。

理想の一端を、瞳を通してその心の中に焼き付けると、フォズは再び現実へと立ち戻る。
我を忘れている場合では、なかったので。
「ピサロさん!」
エイトの手から離れ、今度は自らの腕の中でぐったりとした魔王に声をかけた。
「ピサロさん、ピサロさん!」
何度も呼んだ。だが返事はない……
851名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:50:18 ID:6dWsHzcE0
 
852愚かなる戦士たちの輪舞29/43:2007/05/06(日) 13:52:26 ID:Hccsibdm0


…夢を、見ていた。あれは一体、いつのことだっただろうか?

あてもない気紛れな旅の道中で、彼はある女性の姿を目に留めた。
森の中を一人で駆けている。こちらには気づかない。周りを窺う余裕もない。
戦う力も、本来走る力さえも禄に持たないように見えたエルフの娘。
一体何事か、彼にはすぐわかった。
追われているのだ。何故追われているのかも自ずと知れた。
あいつを捕まえれば、俺は大金持ちになれるんだ!などとわめき散らす声が近づいてくる。
狙いはエルフが流すルビーの涙か。強欲を隠しもしない下卑た男が後を追っていた。

エルフは必死に身を潜めようとしたが、翠の森の中で、その桃色の髪は思いの外目立った。
狩りに慣れた賊の前では児戯に等しく、彼女はあっさりと見つかってしまう。
そんな処に隠れていたのか!どす黒い欲望が満たされるのを感じて、男は高らかに笑った。
(…)
そして、笑ったまま消えた。娘が、男の死に様に恐怖を覚える暇もなく。
超高熱を孕んだ青白い炎が男の体を捉え、まとわりつき…そして跡形もなく荼毘に付したのだ。

「危ないところだったな」
炎の主は、そこで初めて姿を現す。
具現化してみせた魔力とは対極をいくような、まるで氷を思わせる顔立ちで。
「今のは…今のは、あなたがやったのですか?」
「そうだ。欲深い人間のエルフ狩りが目に余ったのでな」
彼が右手を突き出すと、指先には未だ熱の残滓が感じられる。
肉も骨も瞬く間に滅し、自分が何故死んだかもわからないまま、地獄へ堕ちたことであろう。
呪いたければ呪えばいい。嘆きたければ好きなだけ嘆くがよい。
愚者には似合いの末路だと断じ、彼は薄く笑ってみせたのだった。
「…」
853思いつき支援:2007/05/06(日) 13:52:41 ID:qYX6IvLk0
中庸なる勇者、全ての均衡を守らんと謀る
854名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:53:37 ID:UGcfn37R0
 
855思いつき支援:2007/05/06(日) 13:54:09 ID:qYX6IvLk0
悲劇の妖精、導かれし者と出会う
856名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:54:27 ID:XB9ny2gz0
 
857愚かなる戦士たちの輪舞30/43:2007/05/06(日) 13:56:12 ID:Hccsibdm0

対して、娘はしばし無言だった。
讃えろとは言わないが、礼の言葉の一つくらいあってもよさそうなものだったのに。
「酷い…何ということを」
しばし後、命の恩人に対して彼女が向けた言葉は、よりにもよって非難だったのである。

「酷い?私はお前を助けたのだぞ?それを…酷いというのか?」
「何も殺さなくても…人間だって、私たちと同じ生きとし生ける者なのに…」
鋭敏をそのまま形にしてみせたような瞳を彼はしきりに瞬きさせる。理解できない。
まったくもって、こんな反応があるものだろうか?
あの男を殺さなければ、自分自身がどうなっていたか?
故郷から切り離され、傷つけられ、あるいは命を奪われてもおかしくはなかったのに。
…いや、十中八九そうなっていたことは自分でもわかっていただろうに。
なのに、この娘は、自分自身に対する略奪・殺人未遂犯を哀れみ、
奴の命を奪った彼をこそ責めようというのだ。

まったく、何という愚かな娘であろうか。
怒ってもよいところだった。彼の気性からすれば、それが正当というものだった。
「フ…フハハハハハ!エルフとは妙な生き物だな!面白い!気に入ったぞ!」
なのに、彼は…笑ったのである。

「…エルフよ、名はなんというのだ?」
「名前…?私たち森に暮らす者に、名前などありません」
「そういうものか?しかし、『エルフの娘』では呼ぶにも面倒だな」
続くそんなやりとりに、今度は娘の方が呆然とする番であった。
彼女も思慮深き人であったから、恩人に対して手酷い言葉を浴びせてしまったことは
口に走らせた直後に自覚していた。
だから、どのように咎められても文句は言えないし、言わないつもりだったが、
どうも自分が予測したものとは、およそかけ離れた方向に話が流れ始めている。
858名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:56:37 ID:6dWsHzcE0
ID:qYX6IvLk0専ブラじゃないのかメル欄見えてないようだから一回だけ本文で言おう
ポエムはいらんから支援は空白でしてくれ。スペース一回やるだけでいいから
859名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:58:53 ID:qYX6IvLk0

860名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 13:59:34 ID:wDgvEp9q0
どうせウコッケかしがないだろう
調子に乗るのはそいつらしかいない
861名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:00:17 ID:qYX6IvLk0

862名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:00:58 ID:XB9ny2gz0
 
863名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:01:39 ID:UGcfn37R0
 
864名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:01:41 ID:6dWsHzcE0
 
865名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:02:13 ID:Ns/Bg8ghO
携帯からだとスペース支援出来ねぇorz
とりあえす新旧勇者かっこよすぎだ!
866愚かなる戦士たちの輪舞31/43:2007/05/06(日) 14:02:48 ID:Hccsibdm0

…いくつかの思案をめぐらせた後、彼は一度深く頷いてから語りかけた。
「よし…ならば、お前は今日から『ロザリー』と名乗るがいい」
「ロザリー?」
「私が地上で世話になっている村からとった名だ。気に入らないか?」
「いえ…ただ、今まで人に名前で呼ばれたことがないので…」
そんな風に戸惑うエルフの娘の反応を、らしくもなく面白げに、彼は見つめていたのだった…


『名前』…それは尊い意味を持つ。何故ならそれは、存在を認めた証。
その者を知らなければ、その者をさらに知ろうと欲しなければ、
名前など必要ない。ただ過ぎ去って、それだけで終わっただろう。
…なのに、彼は彼女に名前をつけた。それは再会の約束。生の時をしばし共にするという誓い。
彼女は屈強ではない。賢明とも言い難い。自らを利することなど何一つ期待できそうにない。
己の望みとはまるでかけ離れたその女性を、なのに何故、彼は手元に置こうと思ったのか…

…虚無の空間の中で、どこからともなく声が聞こえてくる…
(…これは…まさか…お前なのか…?)
『そうです、私です。覚えていますか?あなたが授けてくださったこの名前を』
姿までは見えない。だが、呼んだ。忘れるものかと付け加えて。すると再び彼女は問いかけてくる。

『そう、ロザリー…私の名はロザリーです。あなたは…?』
(私は…だと?)
『そうです。私は…ロザリーです…では、あなたは…?あなたの名は…?』
(私は…私の名は…)


「ピサロさん!」
自らの内なる囁きと、外から呼ぶ声とが一致した時…彼は再び、目覚めた。
867名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:03:28 ID:XB9ny2gz0
 
868名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:03:41 ID:qYX6IvLk0

869名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:03:45 ID:6dWsHzcE0
 
870愚かなる戦士たちの輪舞32/43:2007/05/06(日) 14:05:08 ID:Hccsibdm0

「ロ…ロザ…ロザリー………」
うっすらと瞳を開けると、そこにいたのはあの桃色の妖精ではなかった。
あの時の空と同じような水色の髪をした、
「お前か…」
エルフとは似ても似つかぬ風体の少女がいる。

「ロザリーではない…ならばここは…死の国ではないのだな…?」
「ええ、そうです。ピサロさん、あなたはまだ…生きています…よかった…」
フォズの手がブルブルと震えている。そこで、ピサロの頬を優しく撫でるものがあった。
流れるそれは、決してルビーにはならない。しかし暖かな雫。
「よ、よかった…よかった…よかった、です…」
何度も同じ言葉を繰り返して、今まで我慢していた涙を溢れさせて、
少女は男の胸に顔を埋めてワンワンと泣き始めたのである。

「何をそんなに泣いている…お前を手にかけようとした者が生きているのだぞ。それが嬉しいか」
「嬉しいです…いけませんか…?」
即答だった。そして彼女は続けた。
「私はあなたを助けたいと思っていました。そのあなたが、生きているのですよ…?
 こんなに嬉しいことが、他にありますか…?」
それは、どこかで誰かが言っていた台詞と、同じ方向を指し示しているように彼には思えた。
『何も殺さなくても…人間だって、私たちと同じ生きとし生ける者なのに…』

(ああ…そうか…)
今になってようやく、ピサロはロザリーと名付けたあのエルフの行為に
なぜ惹かれたのか思い出した、あるいは理解したのかもしれない。
自らの生命の危機に瀕しながら。それでもなお、他人の命を思うことができる。
あまりにも愚かで、それゆえに穢れなく、美しい…自分には、決してないものだ。
871名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:05:47 ID:7EnMBtZi0
 
872名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:06:41 ID:qYX6IvLk0

873愚かなる戦士たちの輪舞33/43:2007/05/06(日) 14:08:15 ID:Hccsibdm0

そうなりたいとは思わない。自らを弱めるだけに過ぎないであろうから。
だが人は、己の内にないものに憧れる。それは魔族もまた同じ。
自分にはない、そして永遠に手に入ることもない、心のかけら。
失ってから気づいた…それを、彼女は持っていたのか…
「愚かな奴め…」
果たしてそれは、誰に対して向けられた言葉であったのだろうか。
未だ泣きわめくフォズの頭を左手で撫でる…ようやく、彼は止まったのだ。
(だが、もう遅い…)
一人の戦士の足音が聞こえてくる。
彼は倒れ、一方その者は深く傷つきながらも、確かに立っていた。


「お前の勝ちだ、アレフ」
「…どうやらそう思っていいみたいだな」
「微妙な物言いをするな。誰も否定する者はいない。
 ならばもっと誇らしくあれ…勝者とはそういうものだ。
 でなくば、そんな程度の輩に負けたのかと、敗者はいっそう惨めになる」
そうピサロは自嘲気味に言うと、自らを破ったあの竜神の刃を見た。

「とどめをさすがいい…生殺与奪は、お前のものだ」
「ピサロさん!?」
アレフより先にフォズが反応したが、ピサロは改めない。
「とやかく言うな。お前の声、確かに届いた…故に私は目覚めた。それは認めてやろう。
 しかし、これは武人としてのけじめだ。お前が口出しすべきことではない…」
「…随分と殊勝じゃないか」
「好きにしろ。その足の恨みなり何なりと晴らせばいい。もはや逃げも隠れもせん」
「…」
874名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:08:32 ID:qYX6IvLk0

875名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:08:42 ID:XB9ny2gz0
 
876名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:10:27 ID:Ns/Bg8ghO
この展開は予想外
877愚かなる戦士たちの輪舞34/43:2007/05/06(日) 14:11:53 ID:Hccsibdm0

アレフはピサロの眼を見た。そこにかつての『デスピサロ』の邪気はない。罠も虚言の気配もない。
ピサロの、魔族の王としての、最期の誇りなのだろうと思った。
フォズの方は見ない。どんな顔をしているか、確認するまでもなかったから。

しばし無言の空気が辺りを包む。やがて、アレフは軽く息をつく。
「そうだな…お前ほど扱いに困る奴はいない。今この場で始末をつけた方が楽に決まっているな…」
アレフは刃先をピサロの喉元に向けた。彼の代わりに傍らのフォズがかすかに声を上げる。
剣を持つ手が…戦士としての判断が、内側から叫び続けてくる。
正直、次があったら、情けないが勝てる気がしない。
ならば禍根は絶てる時に絶ってしまえ。さもなくば将来自分の首を絞めることになるぞ、と。
だが…
「お前の言う通り、やはり俺は愚かなんだろう」
フッとかすかに笑い、アレフは竜神王の剣を鞘に収めた…『理知の結論』を、彼は下せなかったのだ。

「生殺与奪、と言ったな?生かすも殺すも自由と言うことか。
 ならば選択肢は一つじゃない…お前にはまだ、生きてもらう」
「何…?」
「命を奪う代わりに、俺はお前から死を奪う。勝手に死ぬことは俺が許さん。
 生きろ。まだお前にはやることがあるだろう?ならば守るんだな、自らの生き方を。
 それに…そこの女の子が泣くとわかってる行為に、あえて手を染める気にもなれないしな。
 …とまあ、ここまでなら大層立派な聖人君子の意見だが…」
ふうとまた一息ついて、ことさらおどけるように肩をすくめてみせた。
「お前にはさんざん苦労させられた。本当にいい迷惑だった。
 ここで静かに退場だなどと潔い真似をさせてはやれないな。
 冗談じゃない。お前にもこれから苦労してもらわなければ、割が合わないだろうが」
「…言ってくれるものだな」
「まあな。文句があるなら、そのくたびれた体を休めてからかかってこい。
 いつでも…相手になってやるさ…」
878名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:12:03 ID:qYX6IvLk0

879名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:14:21 ID:6dWsHzcE0
 
880愚かなる戦士たちの輪舞35/43:2007/05/06(日) 14:15:08 ID:Hccsibdm0

その様を見て、ピサロはアレフをとらえどころのない男だと思った。
孤独を友として生きてきた者の影を感じたのである。
知悉することは魔王にすらおよそかなわないことだったが、
ある女性と出会うまで、アレフもまた、ずっと一人だった。一人だけで戦ってきたのだ。

攻撃も回復も交渉も作戦も、およそ戦闘における役割は全て自らに課して生き延びてきた彼である。
いろいろな顔を持つに至るのも、当然のことであったかもしれない。
…しかし、それでも、それにしても、先だっての形勢の逆転。
あの時の言動は、ピサロにはやはり性格では説明のできぬ常軌を逸したものに思えてならない。
そう疑うと、今の姿もまた、真意を隠す装いのようにさえ見えてくる。
一体あの刹那、この男に何があったというのか…?
「アレフよ…貴様は…」
かすかに、ピサロはアレフに問いただそうかと思ったが、相手の耳には届かなかった。
代わりに彼は、もう一人の戦友に声をかけていたのである。


「エイト、助かったよ。君のおかげで事を治めることができた」
「そんな…むしろ謝らなくてはいけません。ほとんど加勢もできず、申し訳ないと思っていました」
エイトの返答は、当人からすれば謙遜でもなんでもなかった。
最後の瞬間こそ務めを果たした実感はあったものの、
それ以外は本当に自分は一体何をやっていたのかと、ただただ赤面したくなるのである。
しかし、アレフは不満など言わない。思いつくことすらひとかけらもなかった。

「そんなことはないさ。君がいなければ、俺は戦いに専念することはできなかったし、
 何より、あの時、彼女を救うところまで手が回るはずもなかった。
 こんな結果には到底ならなかった…それが一番、大事なことさ」

ありがとう、本当に…そう謝意を示すと、続けてアレフはエイトに依頼する。
881名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:15:21 ID:qYX6IvLk0

882名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:16:23 ID:6dWsHzcE0
 
883名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:16:42 ID:XB9ny2gz0
 
884愚かなる戦士たちの輪舞36/43:2007/05/06(日) 14:17:11 ID:Hccsibdm0

「二人の面倒を、見てやってくれ」
「え?いや、それは構いませんが…でも、まずはあなたでしょう?そんな酷い体で!」
「いや、俺はいいよ」
目を閉じてわずかばかり手を振ると、アレフはエイトとすれ違う。

「俺はいい、いいんだ…自分でやれるさ。少しの間、一人にさせてほしい…」
「……アレフさん」
「お願いだ……」
「……」

下の階につながる道を歩き、消えてゆく勇者の背中に、エイトは言いようのない胸騒ぎを覚えた。
何故か、その体が小さく見えた。
それに漆黒であったはずの彼の髪が、一気に白みを帯びていたような…そんな気さえする。
彼にはまだ、ローラ姫に会うという何物にも代えがたい目的があったはず。
なのに何故、そこまでくたびれた顔をしているのか。
ただ単に疲れているだけだろうか?それならばまだいいのだが…


しかし、果たして本当にそうなのだろうか?

885名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:17:18 ID:Ns/Bg8ghO
ピー助、勇者に救われたのはこれで2回目だな。
886名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:17:30 ID:qYX6IvLk0

887名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:18:30 ID:7EnMBtZi0
 
888愚かなる戦士たちの輪舞37/43:2007/05/06(日) 14:19:46 ID:Hccsibdm0

…心地よい風が、吹いていた。
エイトたちの元を離れ、アレフは一人佇む。階は一つ下だが、見晴らしのよい場所だった。
視線を遠くに移せば、あのアリアハンの城がぼんやりと瞳の中に飛び込んでくる。
かつて彼が赴き、そして今は彼女が辿り着いたはずの、あのアリアハン…
(ローラ…)
考えすぎであってくれたなら、どんなにいいだろう。
あそこへ行けば彼女に逢える。そう心から、信じることができたなら。

―――アレフ様

あの時届けられた声を、アレフは記憶の中に呼び覚ます。

―――もうこの手で剣を届けることは出来ないけれど、
    私の魂はロトの剣と共に、ずっとあなたの傍におりますから。
    悲しまないで。憎まないで。ただ前だけを見つめていて。
    だって、アレフ様は私の勇者様なのだから ―――

今もその耳の奥に染み込んでいるあの声は、確かに彼女のもの。決して幻聴などではない。
土壇場で彼に力を貸してくれたそれは、まぎれもなく奇跡と呼ぶべきものだった。
だが、しかし…一方で彼は痛感せざるをえなかった。
このような時、このような場所でそんな奇跡が、容易に許されるはずもない。
もしあるとすれば、おそらくそれは一度きり。すなわちそれは…

―――ああ、でも本当は、もう一度だけ―

「俺も、君に逢いたかった…逢いたかったよ…」

二つの声が夢と現の中で一つに重なる…アレフはついに…間に合わなかったのだ…
889名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:20:09 ID:qYX6IvLk0

890愚かなる戦士たちの輪舞38/43:2007/05/06(日) 14:22:12 ID:Hccsibdm0

許してくれとは言えなかった。否、もはや請うこともかなわない。
だが、もし…もし、あの夜レーベに留まっていれば…アトラスの後を追わなければ、
あるいは回廊での戦いの後、すぐにアリアハンに引き返していれば…
フォズを、あの少女を助けようと思わなければ、ピサロのことなど構わないでいれば、
彼はローラに会えたかもしれなかった。そう、全てはあいつの言う通りに。
自分が今までしてきたこととまるで逆のこと、それが、最善の選択であったのだろうか?
そうは、思えなかった。
(俺…間違って、なかったよな…?)
過ぎ去りし微笑みの幻影に、アレフは訴えかける。

なあ、ローラ。怒るだろう?君ならば…あのドラゴンにさえ優しかった君ならば。
少女を見捨てて去るような俺など、決して許しはしないだろう?
なあ、ローラ。認めてくれるだろう、君ならば。
俺…この世界で初めて、戦いの中で人を救えたんだ。
エイト君の助けもあったおかげだけれど、初めて、人を…救えたんだ…
なあ、ローラ…誉めて、くれるだろう…?君、ならば…

壁に額をつけ、当てた手が震える。うつむく彼の頭の中を優しい声が響く。

―――アレフさんはやさしいですねえ。

幾人かの気配をそこに感じた。ローラ?…だけではない。
しかし彼女らもまた、いずれもアレフの手元から零れ落ちていった命。

―――いいんです、アレフさん。そんな哀しそうな顔しなくてもいいんですよ。
―――無理、ですよね。アレフさんはやさしいですから。

それならば、と天女の声に呼応するようにザックの中で神鳥の杖がほのかな輝きを帯びた。
891名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:23:19 ID:qYX6IvLk0

892名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:24:15 ID:6dWsHzcE0
 
893愚かなる戦士たちの輪舞39/43:2007/05/06(日) 14:26:01 ID:Hccsibdm0

「う…う…うああ……うわああああ…ああ……」
嗚咽が漏れる。止まらない、止められない。
魂の器ともなりうる古の杖の持ち主だった女性もまた、彼にささやきかけてくる。
『泣けばいいよ』と。私も兄さんが死んだ時、そうしたからと。

…泣けばいい。その涙枯れるまで。
傷ついた体を、壊れかけた心を解きほぐすにはやすらぎが、人には必要だった。
水は命の源。あふれる涙はきっと、そのためにある。
悲しむのは男らしくないと、勇者に相応しくないなどと、誰が決めたことか。
涙でくしゃくしゃに顔を歪ませた彼を、一体誰が笑うというのだろうか。

泣けばいい。ひとしきり泣いて、眠ればいい。
今は死者との語らいに身を委ねてもいい。いつか目覚め立ち上がる時のために。
伝説は語り教えてくれる。勇者が腕に抱き心に刻む不死鳥はいつも、

炎の中に自ら身を躍らせ、焼き尽くした白き灰の中から蘇ってくるものなのだと……


―――だから…『いつか』、笑ってください。

翼を背にした天空人の微笑みに、賢者の子孫が応え、最後を愛しい姫が締めくくる。

―――私の魂はロトの剣と共に、ずっとあなたの傍におりますから。


―――だって、アレフ様は私の勇者様なのだから―――

894名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:26:15 ID:7EnMBtZi0
 
895名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:26:16 ID:qYX6IvLk0

896名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:27:13 ID:6dWsHzcE0
 
897愚かなる戦士たちの輪舞41/43:2007/05/06(日) 14:30:31 ID:Hccsibdm0

…改めて処置をしてもらったが、完治には至らなかった。
これ以上はせっかくの魔力の浪費になると思い、フォズはエイトの施しを止めてもらって座り込む。

呼吸をするたびに、体の内側が悲鳴を上げる。傷ついた骨と内臓の痛み。
苦しい…でも、辛くはない。なぜならそれは、命あるゆえの痛みだったから。
もしこの場にアレフがいなければ、もしこの場にエイトがいなければ、
痛みを感じることすら、できなかったに違いない。

再びの眠りに落ちたピサロの手を握りながら少女は思った。今命ある、その幸運を。
この人が豹変した時、この人の後を追った時、
恐らく自分はそう遠くないうちに死ぬだろうと、覚悟していたはずだった。
実際深手は負った。完全に治癒することはないかもしれない。
しかし、それでも今彼女は生きている。確かに生きて、ここにいる。

もっとも今を生き抜いたからといって、それが明日の命を保証するものでは全くない。
数多の激戦をくぐりぬけた勇士が、思いもかけぬ襲撃のために果てることもあれば、
世界に名を轟かせた覇者が、無名の刃に刺し貫かれることもある。
それが現実であり、その非情さ、残酷さこそが戦いの本質である。
次はどうなるかは…わからない。

彼女は、強くもなければ賢くもない。格好よく生きることはできない。
かといって格好よく死ぬこともできそうになかった。ならば、せめて。
(生きていこう、この力の限り。格好悪くてもいいですから)
泥にまみれても、生きていく。今は亡き、彼女をかつて助けてくれたアルスがそうだった。
石版世界の旅の中で幾度も罠にはめられ、数え切れないほどに辛酸を舐めさせられたという。
彼女の住むダーマでも呪いの儀式によって力を奪われ、闇の地帯に落とされた。
しかし、並大抵の人間ならば、絶望の奥底に身を貶めてしまうに違いないその場所から、
アルスは…這い上がってきてくれたのである。
898名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:30:40 ID:7EnMBtZi0
899名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:30:42 ID:qYX6IvLk0

900名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:31:58 ID:6dWsHzcE0
 
901愚かなる戦士たちの輪舞41/43:2007/05/06(日) 14:33:58 ID:Hccsibdm0

『私はもう誰も信じはしない。
 所詮私を信じるというお前の言葉が真偽など……誰も証明できんのだ!』
『私が証拠になります! 私がずっとあなたの傍にいて、それを証明し続けます!!』

アレフたちが駆けつけてくれる前、ピサロの投げかけに彼女はそう答えた。
嘘偽りのない心からのものであったし、今もその気持ちは変わっていない。
しかし、わかっていた。ピサロを止めえたのはアレフたちの勇気であって、自分ではない。
私は未だ何も為せてはいない。けれど、一体何を、どうすれば証明することができるのか…

答えは出ない。未だわからない。だけど、そう…だからこそ、探すのだ。
それが、自分の意志で歩くということ。そしてそれが、『生きる』ということ。
この命ある限り、彼女の戦いはまだ終わらない。
私を生かしてくれた人々のために…そして、私自身のためにも。
わずかばかりでもいい。いずれは忘れ去られてもいい。
だけど、今この世界に、傷つき倒れた人がいる。悩み苦しむ人がいる。
そんな時、そっと差し伸べて支えてあげられるような手が欲しい。
小さくてもいい。かすかでもいい。そんな暖かな手に…私は、なりたい。


そう心に決めた時、ようやく身の安全を確認して安堵したのか、
アルスの忘れ形見であったレオンが袋の中から飛び出して、
まだ血痕のこびりつく、今の主の顔を舌で優しく撫でる。

『しっかりしなさい』『大丈夫、君にならできるよ』と言っているようだった。

誰かの代わりに励ましてくれているようだった。
それはそう、あの時かすかに聞こえた、懐かしいあの声のように…
902名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:34:29 ID:XB9ny2gz0
 
903名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:35:42 ID:qYX6IvLk0

904愚かなる戦士たちの輪舞42/43:2007/05/06(日) 14:36:04 ID:Hccsibdm0



…まわる、まわる、舞台はまわる。
踊る、踊る、未だ続く戦士たちの演舞。

どこへ行くのか、道は見えない。
何をすべきか、誰も知らない。
答えはその頭に刻まれず、光明はその瞳に灯されることもなく。

だけど、それでも彼らは行く。
立ち止まることは許されなくて。
あきらめることに耐えられなくて。
彼らは行く。存在しないかもしれない答えを探して。
彼らは進む。ありもしないかもしれぬ光を求めて。
彼らは踊る。踊り続ける。その幕が降りるまで。
あるいは何者かの手によって、舞台から引きずりおろされるその時まで…

まわる、まわる、舞台はまわる。
踊る、踊る、あがき続ける愚者たちの輪舞。


命を、己の誇りをかけたその演目…未だ、終わるところを知らず…


905名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:36:30 ID:qYX6IvLk0

906愚かなる戦士たちの輪舞43/43:2007/05/06(日) 14:38:18 ID:Hccsibdm0
【E-3/ナジミの塔上層部/午前】

【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP1/8 MP1/6 背中に火傷(軽) 左足に刺傷(悪化) 満身創痍 放心状態
[装備]:竜神王の剣 ロトの盾 風のアミュレット
[道具]:鉄の杖 消え去り草 ルーシアのザック(神秘のビキニ) 奇跡の石
     神鳥の杖(煤塗れ) 鉄兜 ゴンの支給品一式 ルビスの守り アサシンダガー
[思考]:このゲームを止めるために全力を尽くす  ローラの死を悟る…

【E-3/ナジミの塔最上階/午前】

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/4 MP1/10 左肩にダメージ 背中に打撃 腹部を強打 火傷 疲労
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ
[思考]:仲間(トロデ・ローラ優先)を探し、守る  危機を参加者に伝える
     竜王を警戒?(今はアレフの判断を信用)
     アレフをローラの元に連れていく(※エイトはローラの死をまだ知りません)

【フォズ@DQ7】
[状態]:HP1/6 MP0 全身打撲 肋骨にヒビ・内臓に損傷(エイトによって治療)
[装備]:天罰の杖
[道具]:アルスのトカゲ(レオン) 支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない ピサロとともに生きる

【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP1/10 MP1/10 右腕粉砕骨折(固定) 全身打撲  眠り
[装備]:鎖鎌 闇の衣 炎の盾 無線インカム
[道具]:エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式  首輪二個  ピサロメモ
[思考]:沈黙…(ロザリーの仇討ちとハーゴンの抹殺を諦めたわけではない)
907 ◆9Hui0gMWVQ :2007/05/06(日) 14:40:59 ID:Hccsibdm0
投下終わりました。色々言わなければならないこともありますが…
何かもう、本当にご迷惑をおかけしました。
すみませんでした、そしてありがとうございました。心から感謝いたします。
908名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:42:21 ID:XB9ny2gz0
二時間半もの長時間、投下乙です
最後にアレフが後追いするんじゃないかと、某所の悪夢が蘇ってひやりとしましたw
ピサロはとことんフラフラしたけど、どうにか持ち直したか
エルフの飲み薬も消費せずに済んだし、今回は全部が上手く運んだ感じかな
ともかく、改めて大作乙でした!
909名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:42:48 ID:7EnMBtZi0
GJな大作乙であります!
勇者アレフカッコヨス!
そしてカワイソス……。・゚・(つД`)・゚・。

でも、もしかしてここで力尽きるのかと、冷や冷やしたぜ
910名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:44:45 ID:6dWsHzcE0
超乙でした!!
いやぁ…アレフとピサロは当然ながらエイトとフォズもカッコいいな…
何かアレフが「一人にさせてほしい」って言ったとこで
もしかしてこのまま力尽きるんじゃないかとガクブルさせらせたよ…ローラの死を悟ったか…
いよいよ当面の敵はマルチェロを残すのみか
911名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 14:59:20 ID:Ns/Bg8ghO
>>907
超大作乙です。
激闘の中にもいろんな愛が感じられました。アレフとローラの悲しい純愛とか、フォズの命がけの博愛精神とか…あの戦いで誰一人死なずにいられた事が奇跡だよ。
まさかローラのロトの剣が盾と共鳴するとは思わなかった。それに加えて風のアミュレットまでリンクするとは、アイテムの演出も凄かった。
話の節々に語られるいろんなSSを思い出しながら、DQロワの集大成だなぁ、と思いつつ、もうロワも終りに近付いているなぁ、と改めて実感しました。

ピー助がこのまま改心して対主催に加わったら、新たな頭脳派がまた一人。
912名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 15:22:13 ID:UGcfn37R0
乙です。

よかった、よかったんだけど…
さすがにアレフ贔屓が過ぎないか、と真っ先に思った自分は
このロワの空気にもう合ってないのかもしれないね。
913名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 15:28:42 ID:qYX6IvLk0
◆9Hui0gMWVQさん、支援の皆様。すいません&gj&おつかれさまです。人違いをされてしまったかた迷惑かけてごめんなさい。
凄い良かったです。
 すでに他の皆さんによって書かれてますが、特に長文を感じさせないー退屈させない場面の展開及び繋ぎ。
複数の視点が移動するのですが、唐突さをあまり感じさせません。(レスの区切りも空白も上手く使ってます)
 過去のいろんな場面が思い偲ばれまるのもラスト近くに相応しい。
ローラの加護だけは少し突飛でしたが、ロトの盾と剣の加護によるものと補足がはいった事で説得力を増しました。
一番好きな場面は雷対決です。呪文を必要としない剣が本来の主ではない勇者の思いに答えて雷を発する。
やはり戦闘シーンは好きです。うん。

アレフ、ピサロ、フォズ、エイト、ロザリー、ローラ、トルネコ、竜王、サマンサ、アリーナ、アトラス、ルーシア、ゼシカ、ユーリル、アルス
登場人物を並べて見ても、これは本当に、…凄い。
投下してくださって、ありがとうございます。
914名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 15:36:52 ID:qYX6IvLk0
>>912
恋人の亡くなった後のSSだったから、ある意味仕方ないかと。
ローラが死亡せず、他のキャラの視点固定にしたならまた違ったSSになったと思わなくもない。
でも、そうはならなかった。

どのみちアレフはこれで一段落したので、次回作に別キャラを持ってくればバランスがとれるかと。
915名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 15:55:31 ID:CFAg5koZO
大作乙でした。
個人的には大成功だと思います。
今後は、戦闘面でのエイトの活躍が欲しい気もします。
エイトの対主催者戦に期待。
とりあえずピーフラグも復活したことだし、クライマックスへ向けて、今後の展開が楽しみ。
916>>914 :2007/05/06(日) 15:59:13 ID:qYX6IvLk0
>>912 >>915
エイトは、トロデや(ククールの死因に関連して)竜王への不信&真実を知った時のマルチェロへの感情等が在りますから次回SSの主役にすると面白いかもしれませんし、なぁ(考え中)
917名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 16:29:06 ID:E0jjNW1F0
何か少年漫画を読んでるような気分になったな今回は
だが新作超GJ!

てかエイト、ジゴスパーク使えるってことは槍スキル100か?
918名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 16:35:29 ID:qYX6IvLk0
ククールが弓スキル100でカリスマも兼ねていたから、エイトが使ってたんだろうな。
919名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 17:09:12 ID:rKaVT3XhO
920名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/06(日) 17:34:04 ID:qYX6IvLk0
>>919  今度からお互いそうしよう 
921 ◆UUnHCwOa2s :2007/05/06(日) 22:41:50 ID:DsoloEz10
したらばの投下用SS一時置き場に一時投下しました。
ベストをつくしたつもりですが、指摘等お願いします。

>>919>>920  今度からお互いそうしましょう。

では以後も感想ドゾー↓
922名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/07(月) 00:12:53 ID:6e0mxBDRO
 
923名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/07(月) 23:03:10 ID:Q3kgeFQ50
特技や美味しいシチュてんこ盛りなのに、周囲に押され気味だったエイトに期待。
924 ◆UUnHCwOa2s :2007/05/07(月) 23:43:04 ID:nnAKZDoK0
予約していたパートですが、破棄にします。
理由はしたらばの方で少し触れた通りです。

色々とご迷惑おかけしました。
925名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/07(月) 23:50:55 ID:Q3kgeFQ50
>>924
お疲れ様でした。これからもがんばって下さい、応援しています。
926名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 01:58:46 ID:o6A2eWyrO
破棄は勿体無い
ローラ関係のみ少し修正すればまるまる使えたのに
927名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 03:03:31 ID:wJGDT2+Z0
話のメインがそっちだったってことだろう
残念だが仕方ないな
928名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 07:40:46 ID:hWCPJEdfO
俺としてもキーファの前半だけでも使って欲しかったなぁ
……まぁ、なんにしてもお疲れ様です。次回期待してます。

さて、次スレまでの埋めたてのネタになにしよっか?
個人的にはしたらばでも話題になった書き手紹介でもやりたいと思ってるんだが。
929名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 11:13:33 ID:PjYopew50
確かに勿体無かったな…ともかくお疲れ様でした

>>928
前みたいに落ちたら堪らんし、人いるうちに立てといた方がいいか。賛成
で、書き手紹介って具体的にどんな風に書くんだ?
930名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 11:40:05 ID:UhTSkJryO
書き手が他人を装って自分の事を褒めまくる企画だよ
931名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 18:45:51 ID:v8XwL5z8O
埋め立てとかやめようぜ
容量もまだ余裕あるし981越えない限りはそうそう落ちないよ
932名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 18:54:08 ID:wJGDT2+Z0
まあ投下の予定がなくなったんだし無理に埋める必要はないわな

書き手紹介とかは、もしやるんならアニロワのとか参考にしてみたら?
といっても、ここはトリ変えてる人多いし、まとめにトリも載ってないから特定難しいけどね
933名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 22:11:53 ID:snSLfDjt0
書き手紹介というか、最初は単に誰がどの作品出したか整理するくらいでも
いいんじゃないか?

トリップ名:作品「」「」「」みたいな感じで。
934名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/08(火) 23:04:33 ID:9fEFFHHW0
◆jOgmbj5Stk
作品:闇の誘い −Inter mission−、想い それぞれのかたち それぞれの在り処、VOICE −光−、彼の悲劇 他

◆YO3pXcw7Kc
作品:太陽のように、仄暗い井戸の底から、君は星を見たか、それぞれの再会、それぞれの思い 他

◆9Hui0gMWVQ
私は、誰にもなれないのなら、愚かなる戦士たちの輪舞 他

◆I/xY3somzM
灰の空・グレイスカイ、ふるさとに涙落ちるとき、Magician's trap 他

◆inu/rT8YOU
影は光に追いついた、明けの空、朱の王都、夜に見る夢 他

◆px7HXGxW.A
サマンサ

◆UkPbqQh6Ps
for dear

◆FHoRW6wH.M
リアル鬼ごっこ

◆hxk3Owz3QA
流星の足跡

◆rXdSppatTo
死者の願い、生者の想い

手元のログがコレしかない。しかも感想も書けない俺読み専……
935名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/09(水) 21:53:06 ID:yhh7qWFR0
まとめサイトはログなかったっけ?
936名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/09(水) 21:54:02 ID:DyOuU4xS0
>>934
乙。そんな感じでちょっとずつリストアップしていけば
それなりの形になるかもしれないね。

それは気長にやればいいとして、話題を一つ振ってみよう
「心に残るあのキャラのあの台詞(心理描写)」
「あのキャラならこの台詞がよかったな」てな感じで挙げてみてほしい。
かぎかっこ付きのものでなくても、明らかにそのキャラが考えていると思われるならよしとして
できるだけたくさんのキャラについて挙げてもらえれば、ということで。
もちろん一つのキャラについて複数挙げるのもアリ。

え?全く台詞も心理描写もないヤシがいるって?そこまで知らんがな。
937名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/09(水) 22:46:04 ID:S7uM90ZY0
>>936
多すぎて厳選するのが大変ジャマイカ
938名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/09(水) 22:55:57 ID:yhh7qWFR0
この流れは過去ssを読ませ、新作書いてもらおうとする罠か何かですか?

>>936
心理描写を記載するとなるとえらく長文になってしまうわけです。
というわけで抜粋して、マーダ―としての初台詞
007話「約束の…」よりレックス。

「――このゲームに乗るって」
939名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/09(水) 23:23:34 ID:Vbgg0X5/0
>>936
直前の描写含めて好きなんだけど、NO.055「女の戦い」の毒婦フローラ。

「屈強な男性とはいえ、毒に侵された女性を抱えての逃避行。
 今から追えば間に合うかしらね?」

一戦終えたばかりなのにまだまだやる気なフローラさん怖すぎです
940名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/09(水) 23:24:33 ID:WBsmx0ADO
>>936
52話 竜王
「ワシは神ではない。王でも、人ですらない。だが……お前の願いは確かに聞き届けた」

107話 サマンサ
――あなたには、生の輝きこそふさわしい。

118話 フォズ
「私が証拠になります! 私がずっとあなたの傍にいて、それを証明し続けます!!」
941名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 00:10:51 ID:dL3JJJDK0
役に立つかどうかはわからないけど手土産を置いておこう。1回目の放送(065話)までのトリップリストだ。

◆jOgmbj5Stk: 001「彼の悲劇」

◆z7Pkbaa53Q:002「消耗」006「Count Down」

◆BIPDKsdP:005「勇者と天空人」014「魔王の行進」018「闘うお姫様と兵士一名」
         022「王女空を行く」024「黄金のゆうしゃVS白銀の魔王」
         035「少女と死を運びしもの」040「人は、誰かになれる」
         047「Please my sister」

◆LSclUyYy2c:007「約束の…」

◆wi8v4mCHyY:009「Alice in Dangerland」

◆rpH5RezROw:010「理知の結論」021「緑色の小さな動物」

◆u34lXU/BOY:011「朱い鎧」

◆ofir7ZeOpE:012「隼」

◆pd8RybBmMs:015「ドラゴンの受難」

◆inu/rT8YOU:019「呪われし王と王女」026「想いを背負い生者は歩む」031「相似形」
          033「エッチなのもたまにはイイとおもいます」037「ぬくもりがくれた強さ」
          040「主は子羊を見捨て給ふ」046「それでも、君を友と呼びたい」
          050「影を踏む」
942名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 00:12:57 ID:dL3JJJDK0
◆BCh5gXvzSs:???「不幸な連鎖」025「執念」029「紅き戦い」042「仲間と進む道の先」
          049「壊れた命 壊れ行く魂」

◆gI6lpW1zcM:020「思い出の杖」

◆bpyh.6nJ2Q:023「堕ちた夫人とグッドなおねーさん」

◆YJlOiL7T6Q:027「アリス爆発!」

◆8VkLOokZYs:028「人の誇り 竜の誇り」

◆UeFFDQ1E0A:032「遭遇する闇」

◆5D6TUAp.qI:034「彼女の悲劇」

◆pzcGoLsK1o:トルネコ

◆ZnBI2EKkq:039「破戒僧の決意」045「勇者の子孫と賢者の子孫」

◆vlqn5sJnm.:044「痛恨のバズズ」

◆yvPUpWhKok:048「泣いた赤鬼」

◆CD1Pckq.U2:051「魔王上陸」

◆ZL6y6B6PLg:052「炎、入り乱れて」

◆rayNP.W2nY:053「2回目無自覚危機回避」
943名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 00:14:02 ID:dL3JJJDK0
◆gDC74tSm/c:054「明星よ、見よ」

◆8.ijVeguuE:055「女の戦い」

◆L8CEXZYVD.:056「誰が為に、竜は鳴く」

◆yCCMqGf/Qs:058「Parting & Encounter」

◆2UPLrrGWK6:059「ニアミス」

◆i4HecktchA:060「双竜激突―そして」

◆LuS/KCC8T2:061「狩り、再開」

◆w9.p2zZjpA:063「彼女の悪夢」

◆z.xdI/YAxY:064「ただ君を救いたい、ただあなたを救いたい」

◆WUdPlyWv1E:065「一回目の放送」
944名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 00:18:51 ID:dL3JJJDK0
トリップなし:000「黒の導き −The Beginning−」
       003「神官の不運」004「Burn out」008「コンビプレイ」
       013「リアリスト」016「仲間を思う気持ちの鎖」017「溶けたこころ」
       030「バーサーカーが行く」036「二度あることは三度ある?」038「観察者」
       043「ひまつぶし」057「ロザリー」062「Phony Actor」

一箇所訂正◆BIPDKsdPさんのSSの題名がひらがなになってるorz
正しくは024「黄金の勇者VS白銀の魔王」だね。
それから◆BCh5gXvzSsさんの「不幸な連鎖」がまとめリストに載ってないみたい。
トルネコが湖で気を失う話だけど、破棄はされてないような。

ま、今のところこんな感じ。寝ぼけ眼で検索したからどっか間違えてるかも
945名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 00:28:07 ID:FKJSgxeT0
>トルネコが湖で気を失う話
ミレーユがさりげなく登場しているものなら、なんかの理由であっさり破棄されてたハズ。
その結果出番を失ったミレーユは、レックスの毒牙にかかって(ry

ともかく乙。
なんていうか、案の定単発が多いなぁ…。
946名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 01:05:47 ID:81NHdpwq0
ID:dL3JJJDK0さん、リスト乙。
こうしてみると、つくづくホノボノ&フラグ折りしか書いてねェ。ロワ書き手としてどうなんだ自分。

>>945
某名物1氏がトリップを複数つかっているせいもあるんだろう。
第1回放送までのリストをみると、少なくとも1氏を含む3人は捨て鳥を使用している気配がする。
947名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 05:47:59 ID:PpZQfMLYO
>>945
ホノボノは大歓迎だが、過度のフラグ折りは勘弁なw
某ロワスレで、T公望が死亡したことでストーリーが袋小路に入り、実質的にスレ終了しちまったのを見てきただけに、怖いわ。
948名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 06:36:13 ID:2y9KLAzL0
なんでこのスレに太公望の信者が…。
949名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 06:38:58 ID:dL3JJJDK0
>>945
いや、ミレーユは出てきてない。その話もログにあったけど、これじゃないんだ。
ゲマと戦った後、フラフラと湖にたどり着いて…というもの
次に出てきた「痛恨のバズズ」では湖で意識を取り戻しているし、
破棄宣言はされてないように思ったけどな。ちなみに1スレ目の>441-442の話
950名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 10:02:22 ID:k3sSqf8z0
>>949
まとめ乙!
過去ログ見てきたが、その話は確かに破棄にはなってないっぽいね
どうもその後のビアンカ死ね死ね団事件で流されたみたい
951名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 12:48:07 ID:xasyafvXO
まとめサイトの載せ忘れ?確かミレーユパラディンだったよな。
そういえばビアンカ死ね死ね事件って何だっけ?思い出せない!
952名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 15:21:00 ID:FKJSgxeT0
>>949
なるほどもうひとつあったか、過去ログ確認しないで発言しててすまん
まあその話が無視されてリレーされてないとかそういうわけじゃなさそうで安心した
次回さりげなく追加とかでよさそうね。
番号振りなおしとか、色々まとめさんに手間かけさせることになるが

ビアンカ死ね死ね団ってたしかあれだろ
レコーダーかなんかでビアンカが洗脳される意味不明な話w
953名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 17:56:38 ID:xasyafvXO
あぁ、アレかwwww思い出したわ!
954名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 18:41:24 ID:+M4TSI+7O
悲しいのは101話が第二放送なことか
955名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 20:56:41 ID:k3sSqf8z0
ん?第二放送は111話じゃないか?
100話が主催者側の話で、それから結構後のはずだから
ぞろ目だし、これはこれでキリがいいとは思う
956名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 23:22:46 ID:dL3JJJDK0
>>955
キリがいいのが一つずれちゃうと言うことでは。
さてでは、また続き。トリップリスト一回目放送以後〜現時点まで

◆hxk3Owz3QA:066「死してなお、彼女は」073「魔王の闇、彼女の闇」
          078「王子の奮起、運命の悪戯」084「赤鬼の足跡」

◆inu/rT8YOU:067「悪夢の種子」074「それは、死に至る病」
          075「ただそれだけのおはなし」083「伸ばした腕は空を切り」
          089「禍つ神の箱庭にて」097「夜に見る夢」099「明けの空、朱の都」
          106「望むのは剣ではなく」111「第二回放送」
          120「影は光に追いついた」

◆w9.p2zZjpA:068「明星の残像」

◆B6e1KdneRE:069「影が刺す」

◆GX.3VFHl.c:070「勇者の行進」

◆1XYbYnYYo2:071「闇へと零れ落ちる涙」

◆gDC74tSm/c:072「月よ、月よ…!」

◆hFGszBJYFE:076「LUNATIC MOON」077「THE BATTLE ROYALE」

◆I/xY3somzM:079「父よ、母よ、友よ」086「Magician's trap」
          092「灰の空・グレイスカイ」096「魔なる者たち」103「闇に燃える瞳」
          117「ふるさとに涙落ちるとき」
957名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 23:24:20 ID:dL3JJJDK0
◆axTZF499Ow:080「闇の住人」

◆6QhSs5bLRk:081「NIGHT AND KNIGHT」

◆p5VnSFDJyk:082「夜に飛ぶ」

◆rXdSppatTo:085「死者の願い、生者の想い」

◆YO3pXcw7Kc:087「お嬢様は見た!」090「それぞれの再会、それぞれの思い」
           095「仄暗い井戸の底から」102「君は星を見たか」
           104「気苦労は絶えませんが、私は元気です」114「太陽のように」

◆kltjFCOGEI:088「果てた命は煌いて」

◆FHoRW6wH.M:091「リアル鬼ごっこ」

◆UkPbqQh6Ps:093「for dear」

◆px7HXGxW.A:094「サマンサ」098「呪われし刃」101『道』

◆jOgmbj5Stk:100「闇の誘い-Inter mission-」107「想い それぞれのかたち それぞれの在り処」
          118「VOICE −光−」
958名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/10(木) 23:26:16 ID:dL3JJJDK0
◆NZFaeVemaM:105「影になる」

◆hxfP0Imn96:108「ある一つの分岐点」

◆UUnHCwOa2s:109「守るべき仲間を」119「光は闇は何処に行く」

◆ncdqz8RaKo:110「孤独な剣の行き先」

◆9Hui0gMWVQ:112「私は、誰にもなれないのなら」113「たった一つの答えを探して」
          (未)「愚かなる戦士たちの輪舞」


トリップなし:115「one's free will」116「Chaos」
959名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/11(金) 00:05:50 ID:qa6F6k4A0
>>956-958
激しく乙!!つ【フィオの紅茶】
960名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/11(金) 16:29:04 ID:q8IWQD0g0
まとめ乙!
放送を機会鳥変えてる人多いのか、それとも離れてしまったのか
あんまり放送前と一致する人いないんだなー
961名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/12(土) 00:27:36 ID:GEwQoDx60
◆jOgmbj5Stk :001「彼の悲劇」100「闇の誘い-Inter mission-」107「想い それぞれのかたち それぞれの在り処」118「VOICE −光−」
◆z7Pkbaa53Q:002「消耗」006「Count Down」
◆ZnBI2EKkq:039「破戒僧の決意」045「勇者の子孫と賢者の子孫」
◆w9.p2zZjpA:063「彼女の悪夢」068「明星の残像」
◆rpH5RezROw:010「理知の結論」021「緑色の小さな動物」
◆BCh5gXvzSs:???「不幸な連鎖」025「執念」029「紅き戦い」042「仲間と進む道の先」 049「壊れた命 壊れ行く魂」
◆BIPDKsdP:005「勇者と天空人」014「魔王の行進」018「闘うお姫様と兵士一名」022「王女空を行く」024「黄金の勇者VS白銀の魔王」
035「少女と死を運びしもの」040「人は、誰かになれる」047「Please my sister」
◆YO3pXcw7Kc:087「お嬢様は見た!」090「それぞれの再会、それぞれの思い」095「仄暗い井戸の底から」102「君は星を見たか」
104「気苦労は絶えませんが、私は元気です」114「太陽のように」
◆UUnHCwOa2s:109「守るべき仲間を」119「光は闇は何処に行く」
◆px7HXGxW.A:094「サマンサ」098「呪われし刃」101『道』
◆gDC74tSm/c:054「明星よ、見よ」072「月よ、月よ…!」
◆hxk3Owz3QA:066「死してなお、彼女は」073「魔王の闇、彼女の闇」078「王子の奮起、運命の悪戯」084「赤鬼の足跡」
◆hFGszBJYFE:076「LUNATIC MOON」077「THE BATTLE ROYALE」
◆I/xY3somzM:079「父よ、母よ、友よ」086「Magician's trap」092「灰の空・グレイスカイ」096「魔なる者たち」103「闇に燃える瞳」
117「ふるさとに涙落ちるとき」
◆9Hui0gMWVQ:112「私は、誰にもなれないのなら」113「たった一つの答えを探して」(未)「愚かなる戦士たちの輪舞」
◆inu/rT8YOU:019「呪われし王と王女」026「想いを背負い生者は歩む」031「相似形」 033「エッチなのもたまにはイイとおもいます」
037「ぬくもりがくれた強さ」 040「主は子羊を見捨て給ふ」046「それでも、君を友と呼びたい」 050「影を踏む」 067「悪夢の種子」
074「それは、死に至る病」075「ただそれだけのおはなし」083「伸ばした腕は空を切り」089「禍つ神の箱庭にて」097「夜に見る夢」
099「明けの空、朱の都」106「望むのは剣ではなく」111「第二回放送」 120「影は光に追いついた」
962ここから1作品=1トリップ:2007/05/12(土) 00:30:09 ID:GEwQoDx60
1話トリップ
◆B6e1KdneRE:069「影が刺す」◆bpyh.6nJ2Q:023「堕ちた夫人とグッドなおねーさん」 ◆z.xdI/YAxY:064「ただ君を救いたい、ただあなたを救いたい」
◆ZL6y6B6PLg:052「炎、入り乱れて」◆LSclUyYy2c:007「約束の…」◆LuS/KCC8T2:061「狩り、再開」◆WUdPlyWv1E:065「一回目の放送」
◆rXdSppatTo:085「死者の願い、生者の想い」◆u34lXU/BOY:011「朱い鎧」 ◆UeFFDQ1E0A:032「遭遇する闇」◆UkPbqQh6Ps:093「for dear」
◆ofir7ZeOpE:012「隼」◆pd8RybBmMs:015「ドラゴンの受難」◆GX.3VFHl.c:070「勇者の行進」 ◆yvPUpWhKok:048「泣いた赤鬼」
◆yCCMqGf/Qs:058「Parting & Encounter」◆YJlOiL7T6Q:027「アリス爆発!」◆vlqn5sJnm.:044「痛恨のバズズ」 ◆pzcGoLsK1o:トルネコ
◆CD1Pckq.U2:051「魔王上陸」◆rayNP.W2nY:053「2回目無自覚危機回避」◆hxfP0Imn96:108「ある一つの分岐点」◆FHoRW6wH.M:091「リアル鬼ごっこ」
◆i4HecktchA:060「双竜激突―そして」◆gI6lpW1zcM:020「思い出の杖」◆p5VnSFDJyk:082「夜に飛ぶ」◆axTZF499Ow:080「闇の住人」
◆NZFaeVemaM:105「影になる」◆ncdqz8RaKo:110「孤独な剣の行き先」◆kltjFCOGEI:088「果てた命は煌いて」◆wi8v4mCHyY:009「Alice in Dangerland」
◆L8CEXZYVD.:056「誰が為に、竜は鳴く」◆5D6TUAp.qI:034「彼女の悲劇」◆8.ijVeguuE:055「女の戦い」◆8VkLOokZYs:028「人の誇り 竜の誇り」
◆2UPLrrGWK6:059「ニアミス」◆6QhSs5bLRk:081「NIGHT AND KNIGHT」◆1XYbYnYYo2:071「闇へと零れ落ちる涙」
トリップなし
000「黒の導き −The Beginning−」 003「神官の不運」004「Burn out」008「コンビプレイ」013「リアリスト」 016「仲間を思う気持ちの鎖」
017「溶けたこころ」 030「バーサーカーが行く」 036「二度あることは三度ある?」038「観察者」 043「ひまつぶし」057「ロザリー」
062「Phony Actor」 115「one's free will」116「Chaos」
963名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/12(土) 00:35:55 ID:GEwQoDx60
>>961 書き手紹介

>>961 書き手紹介=作品紹介

複数の鳥を持っている人が表明しない限りは、上記区分になるのでは無いかと愚考する。
964名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/12(土) 17:46:26 ID:/MpjkMQ20
>>961-963
区分け乙。でもすまない。
>>962の「◆pzcGoLsK1o:トルネコ」てこれ、俺の消し忘れなんだ。
965名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/12(土) 17:50:04 ID:/MpjkMQ20
それはそれとして整理して改めて思ったこと
◆inu/rT8YOUさんの投下数がすげぇ
18作かよ。しかもかなりの力作揃いだし。
966名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/12(土) 21:11:03 ID:02WSTjx80
>>965
◆inu/rT8YOU氏はずっと固定トリ…じゃないか。1回トリ変えたって言ってたっけか。
967名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/05/12(土) 21:11:35 ID:PSO+kIXr0
◆inu/rT8YOUさんは一回も鳥変えてないみたいだからなぁ
実力もあるし、今でも投下してるし、読み専としても頭が下がる思いだ……
968名前が無い@ただの名無しのようだ
っと、リロってなかったスマソ。

ちょっとロワに参加してくるわ