SSでもないのに長文で失礼します。
>>935-937 了解です。ただでさえここに至るまでに予約の手続きなんかで色々やっちゃってますので
今さらな気もしますが、これ以上事を荒立てるわけにはいきませんね。
元々、読み手であっても書き手ではなく、
2回目放送直前の話を読んで、この続きが書きたい!と気持ちばかりせいてしまって
ルールも何もよくわかっていない状態で始めてしまったのがそもそもの問題でした。
一応形の上では予約を取り下げたものの、一時投下スレで添削してもらったことで
結局、事実上フライング予約をしてしまったようなものか、と思います。
おまけに期間があったので、話を膨らませているうちにどんどん長くなっていって、
「いかん。これは一話では収まらない」という感じに。
まさか、フライングしているうえに、前後編にしますとも前言できず。
というような経緯のため、もう却下になってもやむなし、と考えていました。
ですがそんなに軽く考えるのもまずいですね。一度でも出して、
もし展開が違えば、続きを考えてくださる方に余計な負担をかけかねませんし(手遅れかも)
では、後編は凍結。機会があれば再挑戦しますし、なければそのまま破棄。
話が進んでから、没ネタ投下スレッドに投下するということで。
下手に出すよりもそれが一番いいんじゃないかと思います。ホント、今更かもしれませんが。
しかし、のっけからエラーを連発してしまったようなものでして、
だいぶご迷惑をおかけしました。それでも親切に対応してくださったこと、
本当に感謝しています。ありがとうございました。
作者さん乙。
とまあ、言ってから二ヶ月は長すぎるなと思った。
時期が時期だし、パートも少ないし…。
まあ一ヶ月くらい様子見て動いてなければそのパートにケリをつけるという意味でも問題なしと思います。
もちろん何らかのリレーがされて、それでも後編プロットに影響なければすぐ投下して構いませんし。
ともあれ、力作大変GJでした。今後また活躍されることに期待します。
俺は書いてもいいと思うけどなぁ
後編書いてくれよう
あなたは文才も優れててファンになっちゃいました
後編書いてくれよう
他の書き手に対して無責任な発言はやめれ
こんな事言うのも何やけど正直俺も書き手やけど、後半があってもう書きあがってて一月投稿がなかったら投稿って話が出た時点で書きにくい
他の書き手はどうか知らんけど、俺は書きづらい みんな一緒なら無駄に一月過ぎるだけになるからさっさと投稿してこっちも書けるように欲しい
気にせず書いてくれと言われてもそれは無理
944 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 11:55:45 ID:l9pF5/AqO
>>943あくまで俺一人の意見やけどそこのパートを書きたいから書いて欲しいって所 他の人の意見求む
>>940-941 そう言っていただくのはありがたいのですが…今は控えます、ハイ。
で、代わりというわけでもないのですが、
竜王・トルネコの二人、予約を入れてもかまわないでしょうか?
>>943 いや、もうないものだと思ってください。
色々不用意なことをしてしまったなぁ、と反省しています。
没ネタのほうも本投下も期待してるぜェェェェッ
>>946 イイヨイイヨー!予約する時は早いもの勝ちだと思うから、ハッキリと
「予約します」と言い切った方がおk。
これからも期待してますよ!
>>943-944 読み手でしかない俺が言うのも何だけど、気にしなくていいと思う。
予約するか、実際投下されない限りは没ネタと一緒。
本人に投下する気がないみたいだから、破棄宣言したものと思えばいいかも。
そんな感じで書いたはいいけど、日の目を見ずに
埋もれてしまったケースは一時投下スレあたりを見てると今までにも度々あったみたいだしね。
>>945 あなたも色々乙。ちょっと勇み足なところはあったけど
こと前編に関しちゃ、別にフライングがどうこうは気にしなくていいと思うよ。
一時投下スレで見てもらったらどうか、という話に従っただけなんだし。
ま、もし気になるなら、これからの話で盛り上げてくれればいいんじゃないかな。
とそれぞれ一人勝手に言っておく。
950 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 18:24:13 ID:ogPMKLIrO
続き! 続き! 続きが読みたいっっ!
続きは没スレで!
あんまり続きと叫ぶと、1ヶ月後に、このパートの投下がなかったとしても、
書き手さんが投下し辛いから、コレ以上はヤメレ
>>943 竜王・トルネコ組ですか〜。
頑張ってください^^
うわwリンク間違えたw
^^使うとか煽ってるようにしか見えないからヤメレ
別に今すぐ投下でもいいと思った。
前後編って考えるんじゃなく、一作といった感じで作ってあったならさっさと投下してもらいたかった。
そろそろ次スレ立てないとまずくないかな?
俺はやろうとしたけど弾かれちゃったから、誰か頼む
以下にテンプレの一部(変更が必要なところ)を置いておくから
※
>>2-5はこのスレのままでOK。以下は6番目(一番最後)のテンプレ
主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官
【参加/死亡者リスト】
3/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
2/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
1/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル
計12/43名
このスピードと容量ならそう慌てることもないと思うけど。
妙なサブタイがつかなきゃどうでもいいや。
じゃあ、投下いきますね。
10レスちょっとで済むので、容量は多分問題ないはずです。
時を刻む音が、聞こえる。
彼、トルネコは宿屋にいる。連れてきたファルシオンの応急処置を済ませて、今は部屋で座り込む。
しかしだからといって、これは屋内に備え付けられた時計などが響かせているものではない。
音が速くなった。汗が噴き出す。喉が渇いているのに、止まらない唾を彼は飲み込む。
(もうすぐか…)
傍にいる、寝台に横たわらせたアレンの意識が戻らないなか、昇り始めた日が徐々に高くなる。
半刻もしないうちに訪れるであろう運命の到来を、今は静かに待つしかない。
嫌な話だ。聞きたいが聞きたくない。耳を塞いでいたいが、そうもいかない。
トルネコは歯噛みした。無視したいのに決してそれを許されないこの現実に。
彼は商人である。彼らしく、これを商売に喩えるならば…悔しいが相手は一流の商人であろう。
商売で勝利を得る秘訣の一つは、常に先手を取り、相手に考える暇を与えないことだ。
自由を奪い、心理を握り、選択肢を削り取る。「これしかない」と思わせる。
相手の思考がいかな方向にあろうと、自らの思惑通りにことを進めざるをえなくする。
そうすれば、命を代価にしたマーケットに、出る以外にすべがないと思わせてしまえば、
あとは放っておいても飛ぶように売れる…もとい、勝手に命を散らしてくれる。
道義も何も度外視してよいのなら、これほど強引で、かつ有効な手立てはそうはない。
トルネコはそれを知ってはいた。だがわかってもいた…知っていても自分にはできない…と。
非情になりきれない。それが彼と主催者とを分ける決定的な違いであり、彼が相手を憎む理由であり、
そしてそれゆえに、商人として、彼は彼らに勝ち得ないのかもしれなかった。
組んだ両手を強く握る。目を閉じる。祈る。そして鐘の音を聞きつけ、はっと目を開く――約束の時だ。
『――これより、第二回の放送を行います』
例の如く重苦しい鐘の後に、例の如く主催者側の放送が…ではなかった。微妙に変化している。
声が昨日と違う?確か一回目の放送の時は男のものだったはずだ。
トルネコはしばし不審に思ったが、考えるのをやめた。
ただの気紛れかもしれない。いらぬ詮索で情報を聞き逃しては本末転倒というものだから。
『まずはこの一日を生き延びたこと、お祝いを申し上げましょう。
中には運良く生き延びただけの者もいるようですが、
貴方がたの多くがその実力と才覚で戦い抜いたこと、疑いないでしょう』
どちらにせよ…うるさい奴らしい。いちいち間を置いて話す口調に、トルネコは柄にもなく毒づいた。
好意でも何でもない皮肉たっぷりな台詞を、真に受けることなどありえない。
自分たちが絶対的な地位を確保しているからこその、余裕の態度である。
それは、この戦いが開始して一日が経過した今でもなお、
参加者と主催者の立場関係が小揺るぎもしていないということを、暗に示していた。
冒頭の祝辞に続き、禁止エリアについての告知が始まる。彼は地図と照らし合わせて確認した。
どうやらここアリアハンにいる限り、エリアについて悩まされる心配は当面はなさそうだ。
これから危険区域となる範囲は、もう一つの村、レーベに集中している。
主催者側の意図は、どうやらレーベ方面との行き来を絶ち、
参加者をこの城周辺に集中させるところにあるのだろうか。
レーベといえば…トルネコは自分の持ち物の一つである無線インカムを見た。
このインカムで連絡が繋がった時、その相手・ピサロは今レーベにいると言っていた。
救援を請うて以来数時間が経つが、彼はどこで何をしているのだろう。
無事でいてくれればよいが…また一つ思い出して増えた心配事に、トルネコはため息をついた。
そして、問題の時は訪れる。さらにいっそうの間を置かれて。
『最後に、日没の放送から夜明けまでの死者の名を読み上げます――』
…物事というのは、大抵一番悪いことが最後に控えているものである。この時がまさにそうだった。
もちろんそれこそが主催者側の狙いなのだが…驚愕のあまり、トルネコの瞳孔が大きく開く…
つい先ほどまで顔を突き合わせていた二人の名前を、彼は立て続けに聞くことになった。
(クリフトさん…それに…なんてことだ…)
放送は容赦なく彼の心に追い討ちをかけた…「リア」の名が、その後に続いたのだ。
『次回の放送は昨日と同じ、今から12時間後の日没に行います。
では、皆様ご機嫌よう。――我が神の加護があらんことを』
何か煩い奴が煩いことを言って消えていったが、そんなことは彼の耳には入らない。
「ピサロ」「アレフ」「トロデ」などが呼ばれなかったことがせめてもの慰め…にはならなかった。
握り締めていた拳がわなわなと震える…本当に、なんということなのだろう。
クリフト、リア。彼らがどこでどのような形で終焉を迎えたのか、未だトルネコには計り知れない。
ただ一つだけ、確かな事実がある。命を奪われた彼らが、不本意であっただろうということだ。
まったく、何故このような形で死ななければならなかったのか。
彼らがここで死ぬべき人々だったとは、絶対に思えない。
クリフト…トルネコにとって旧知の人物だが、ここで見た彼は今までの彼ではなかった。
この宿屋で会い、言葉を交わし、そして自分を騙して消えていった彼は、明らかに常軌を逸していた。
おそらくはリアの命を奪った原因となったであろうその行い…決して許されるものではない。
しかし、それでも、トルネコはクリフトを憎みきれなかった。
本来の彼は、盲目的なほどに自らの主君を敬慕し、どこまでも付き従う忠臣だったのである。
その様がたまに度をこすことがあっても、それもまた彼の豊かな個性として認められる範囲だった。
それが許されざる最後の枠をも超えた理由は…ひとえにアリーナへの想いのゆえにだろう。
彼は愚かなことをした。わかっている。だが、もしここに自分の妻子が招き入れられていたとしたら?
自分は果たしてどうしていただろうか…そう思うと、とてもクリフトを責める気にはなれなかった。
そして…リア。彼女とはここに来てからの付き合いだったから、丸一日にもならない。
しかし、人と人との関わりは、時間の違いなど一気に埋め尽くすこともある。
彼の息子ポポロとそう変わらないくらいの年頃の女の子。とても戦う力などないように見えた少女。
そんな彼女がこの殺戮の地へ招かれ、殺されかけ、さらには自らの知己を失ったことを聞かされた。
どんなに辛かったことだろう?どんなに寂しかったことだろう?
思い切り泣いてわめいて、暴れたかったに違いなかった。その心の、赴くままに。
しかし彼女はそうしなかった。懸命に耐えて、耐え抜いて…そして、死んだというのか。
向こうで先に死んだ人々と会えるかもしれない…などと願っても言ってはいけなかった。
本人、あるいはその死を看取った者以外は決して口にしてはならない言葉だと思う。
それは、彼女の今までの頑張りを否定することになるから。死んでよかった、わけがないのだから…
「…アレンさんに、何と言えばよいのか」
様々な思いが胸中を巡る中で、トルネコがようやく漏らしたのは、そんな一言だった。
そうだ。本来は竜王であるというアレンと初めて出会った時から、彼はリアを守ろうとしていた。
詳しい理由まではわからないが、その志が確かなものであったことは、今さら疑う余地もない。
その対象が、死んでしまった…この残酷な事実を、一体どう話せばよいというのだろうか…
「聞こえている」
その時、背後から静かな声が唐突に響いた。トルネコは思い切り動揺した。
「ア、ア、アレンさん?め、目を覚ましていたのですか?い、いつ、いつからです?」
慌てて振り向き、幾らか口をパクパクさせてから、たどたどしくトルネコが尋ねた。アレンは答える。
「例の鐘がなった時だ。あのような煩い音、魔族の聴覚が反応せぬわけがない」
「では…」
「ああ、聞いた。何一つ漏らすことなく、全てな」
そうですか…トルネコは気落ちしたような、それでいて事実を告げる必要がなくてホッとしたような、
微妙なため息をついてしまう。そんな自分がひどく嫌に思えた。
対してアレンは、醒めたばかりのまだ虚ろから解け切れぬ瞳で、天井を見上げていた。
しえん
(逝ったのか…お前たち)
アレンが考えていたのは、トルネコも気にかけたリア、そして自らの配下であった竜のことだ。
トルネコ同様、彼らがどこでどのようにして死んでいったのか、推し量るすべは彼にはない。
どちらも彼の目の届かないところで逝ってしまった。
…だからといって、彼らの死に責任がないとは、思えなかった。
情けない限りである。自らが助けようとした娘を一度は死なせかけた。
バズズとかいう魔物と対峙した時、近くにビアンカという名の女がいなければ助けられなかった。
そして、二度目の死の危機に対しては為すところがなく、結果として見殺しにしたようなもの。
より大きな脅威が近づいていたのだから仕方がないではないか、などはつまらない弁解にもならない。
部下のドラゴンに至っては、本当に何一つわからないのだ…
これがかつて竜の王を名乗った者の所業とは、聞いて呆れる。
(王の中の王であると、高らかに誇っていた頃もあるのだがな)
そんな過去の自分が、甚だ愚かに思えてならなかった。
(アレンよ…真のアレンよ。今のこの様をどこかで見ているか?何を思っているか?)
アレンは、今は亡きアレンに対してささやきかける。
人に力を貸してくれと、お前は言ったな?その結果は…このようなものだ。
お前の知己を死なせ、ワシは傷つき、このようなところで無様に横たわっておる。
これが答えか?これが…ワシとの勝負に勝ったお前が為したことと言ってもよいのかも知れぬが…
(…)
しばし、無言の沈黙。そして、やがてささやかな吐息。
(わかっている…案ずるな。この程度で気落ちするほど、ワシはやわではない)
すまなかったな…どこからか聞こえてきた気がした声に、アレンは返した。
事実としては幻聴にすぎないだろうが、そんなことはどうでもいい。必要なのは事実ではない。
(これでまた…死ねなくなったな)
この現実に対して如何に向き合うか。死した魂を背負い如何に生きていくか…ただ、それだけである。
「一体…どうすればよいのか、これから…」
傍らでポツリとトルネコが呟いていた。死者との語らいを終えたアレンは体を傾け、そちらの方を向く。
「どうすればよい、とは?」
「ああ、聞いていらしたのですか…いや、これからのことを考えていたのです。
リアちゃんは亡くなった。アリスさんやトロデさんたちもまだ戻ってこない。
どこへ行ってしまったのか。我々としても、どこへ行くべきか…何をすればよいのか…」
平静ならば人を和ませる気質に溢れた男が、今はほとほと困り果てた顔である。無理もない。
何をすればよいかわかればどんなに気が楽だろう。しかし、そんな確かなものはどこにもないのだ。
だから、アレンは言った。この時、道を求め彷徨う男に対して、彼はこう言ったのである。
「そうであろうな。如何にすればよいかわかるものなら、ワシこそ聞きたいくらいだ。
だがな…では聞こう、トルネコよ。お前、何をすればよいかわかっていた時がどれほどある?」
「は…はい?何ですと?」
「ここに至るまで、お前は何を考えてきた。どんな道を選んできた。
それは全て、計算の上でのことであったか?…違うだろう?
何をすればよいのかわからない時など、今までにもいくらでもあったはず。
しかし、それでも確かにお前は進んできたのだ…違うか?」
それは、死者も含めて、数多い参加者の中でもおそらくはアレンにしか言えない台詞だった。
悠久を生きた一族の長者として、豊富な知恵と経験を持つ者として…あるいは、誰かを導く存在として。
この時の彼は、まぎれもなく王者であった。竜の王としての言葉であった。
そして、これはまた、おそらくはトルネコにしか言えないことだった。
魔物である彼を心から受け入れ、共に進むことを望み、そして身をもって実践してきた男にしか。
「たとえ迷っても、たとえ打ち倒されても、どれほど自らを見失いかけたとしても。
それでもなお、お前を突き動かし続けてきたものは何だ?それは…わかるであろう?
ならばそのために動けばいい…今までもこれからも…
おそらくはそれがお前の答えだ。たった一つしかない、お前だけのな」
言っていて、アレンは自分がおかしくなった。
今さら何を偉そうなことをと思う上に、しかも人間を相手にである。
人に対して、力だけでなく、また知恵だけでもなく、言葉を通して心まで貸そうというのだ。
いつから自分はこうなっていたのか。まったく、本来なら一笑に付すべきことであったはずなのに…
『お願いです。僕たちに力を貸してください……人と……力を……』
今わの際にアレンが遺した言葉を思い出し、受け止め、そして笑う。
どうやらおかしいのは、自分だけではなかったようだ。その根源たる男の姿を想起する。
アレンよ、わかっておろうな?お前の言っていることも、普通ではないのだぞ?
常人が考えるか?魔族と、しかも竜の王と手を組みたいなどと。ありえないだろう?
声も出さずに竜王アレンは笑った。そしてやがて目を閉じ、粛々と頷く。
(そうか…そうであったな。その普通でも、ありえることでもない話に、ワシは乗ったのだったな。
我が宿敵アレフよ…貴様は見事な子孫を残したものよ。
アレン…やはりお前はワシに勝ったのだ。
だから、ワシは…お前のありえない望みに、ここまで乗せられている…)
何が正しくて、何が間違っているのか…そんなことはわからない。
何が普通で、何がおかしいのか…そんなことは問題にもならない。
ゆえに己の求めるものは何か…それが、それだけが、全てなのだ。
しえん
アレンに諭されて、トルネコは考えた。
何をすべきかわからない。けれど、何のために、誰のために、今自分は生きているのか。
その理由はあっさりと見つかった。そうだ…わかりきっていたことではないか。最初から、はっきりと。
(ネネ、ポポロ…私は必ず帰るよ)
結局、行き着くべきはそこにある。これこそが彼の答え。
「今は闇雲に動いても意味があるまい。少しでも体力を回復させ、準備を整えることだ。
出て行った者たちも、生きている限り必ず帰ってこよう。戻る場所は、ここにしかないのだからな。
人を待ち、そして機を待つ…全ては、それからだ」
「ええ!そうです、その通りです!」
トルネコの胸のうちで消えかけていた炎が燃え上がる。アレンの言葉に、彼は力強く頷いたのだった。
…事態が好転したわけではない。相変わらず、今後の行く手はまだ見えない。
だけど、だからこそ、自分が持っている確かな答えだけは、決して手放さない。
命も、誇りも捨てない。断じて捨てない。
どちらも自分にとってかけがえのないものである。売ることなどありえない。
でなければ、今は亡きクリフトに物を言う資格などない。
でなければ、今は遠く離れた愛しい妻と息子に合わせる顔がない。
彼は商人である。相手もまた、一流の商人。売りに出されたものは、すなわち命。
それならば何としても、この命をかけた商売に勝たねばならない。
商いの道に生きる者の知恵と誇りにかけて…しかし決して道を誤ってはならない。
彼は商人である。だが、それ以上に彼は人間であり、
そしてさらにそれ以上に、彼は一人の妻の夫であり、一人の息子の父であるのだ。
(私は必ず帰る。胸を張って、必ず私はお前たちのところへ帰るぞ!)
【E-4/アリアハン城下町宿屋/朝】
【アレン(竜王)@DQ1】
[状態]:HP1/6 MP1/4
[装備]:なし
[道具]:さざなみの剣
[思考]:この儀式を阻止する アレンの遺志を継ぐ
【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球
[道具]:支給品一式(水残り1本) ホットストーン 聖なるナイフ 錬金釜
プラチナソード 折れた皆殺しの剣 ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2
[思考]:他の参加者に危機を伝える 仲間の安否を気遣い、いずれ合流 対主催への強い決意
※【ファルシオン@DQ6馬車馬】
[状態]:右後ろ脚に火傷(応急処置済。完治には回復が必要) 宿屋の外に待機
[装備]:縞模様の布切れ
以上で投下終了です。
何か修正などお気づきのことがあれば教えてください。
投下乙でした。
アレン様とトルネコがかっけーすぎだ。
淡々と哀悼と決意が伝わってくる高いクオリティを感じた一作でした。
投下早っ。
乙。
竜王アレンとアレン王子とトルネコがカッコ良すぎです。gj!
976 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/09(火) 04:14:42 ID:3m8qkmrgO
GJ!
竜王アレン、トルネコ、ローラを予約。
スレが埋まりかけだったり、内容がちょっと踏み込んでたりなので
作品の方はひとまず一時投下に落とす予定です。
何かおかしいと思ったら、感想を言った気になっていた。
>>973 投下乙です。
非常に前向きに立ち上がる感じの話で、読んでる側も勇気付けられました。
>>977 予約乙!というかその組み合わせは…
ついに竜王はアレフに続きローラとも再会するのかっ!?
ようやく規制解除された。新作乙です!
一話退場だけど、やっぱ元祖アレンは偉大だ!
>「たとえ迷っても、たとえ打ち倒されても、どれほど自らを見失いかけたとしても。
> それでもなお、お前を突き動かし続けてきたものは何だ?それは…わかるであろう?
> ならばそのために動けばいい…今までもこれからも…
> おそらくはそれがお前の答えだ。たった一つしかない、お前だけのな」
このセリフにズーンと来たよ。何か人生の教訓にもなりそうだ。
あと予約もキタコレ!ローラと竜王合流なるか!?
新スレ立てられないので誰かお願い。
ちなみに
>>959は横の数が変更してなかったので修正させてもらいます。
※
>>2-5はこのスレのままでOK。以下は6番目(一番最後)のテンプレ
主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官
【参加/死亡者リスト】
3/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
1/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
0/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル
計12/43名
一時投下スレに投下しました。
ちょっと突っ込んだ話をしてる気がするので、粗も多いと思います。
こちらを埋めるついでにでも、是非について議論していただければと思います。
あと申し訳ないのですが今日は深夜まで、下手したら翌朝くらいまで対応できません。
問題がなかった場合の本投下もそれ以降になりますので、どうかご了承下さい。
>>983 読んだ。先の展開が気になる非常にwktkする内容だった。
>>984 同じく読んだ。推理小説を読んでるみたいで、謎解きにトルネコ同様、今後にwktk。
そしてアレンとローラの今後の動向も気になる。潜む闇か
闇って言うと今該当者二人ぐらいだけど、ピサロはナジミの塔に向かったらしいから
アリアハンには来てないか。てーことは・・・
レスありがとうございます。避難所の方もありがとです。
肯定的な意見が多くてほっとしています。
一番気になってたのがホットストーン周りの描写なんですが、問題なさそうですかね?
実はチャットの方で出された案の一つを参考にさせていただいたのですが
チャットを見ていない人たちにとっては、唐突な描写ではないかと心配だったので。
ではもう少し意見を募りつつ推敲して、
問題がなさそうであれば明日(もう今日か)のうちに本投下しようかと思います。