あ
ハァ?
a
89 :
◆53qanEArlA :2005/09/30(金) 20:41:12 ID:r2e3Bj+I
あ
>>84 いいと思います。
ワクテカしながら待ってますよ
つーかなんでこのスレSS投下スレになってんの?
アイデア開陳スレじゃないの?
いっさいの制限なく使っていい、設定、展開、妄想を投下するスレでしょう。
感謝しこそすれ、文句はまったくないな。
ものを書くにおいて、触発され、インスパイアさせてもらえるのは幸せだが
どう考えても長編は投下できるようなスレじゃないだろう。
せめてFFとDQとあ分離していたら書きやすくもなるかもしれないけど
リクエストします。トルネコ見たいよトルネコ。
パンの前で倒れちゃうけど、それでもがんばるトルネコが好きです。
よかったらぼくが書いた物語でも読まないかい(´∀`)
よいから読むぜ
載せられるようなスレがないなぁ
ここには投下しないでね
>>95 コンセプトならここにv
ストーリーなら千夜一夜スレを薦める
カテゴリ別に投下汁
読ませてくれ〜
100 :
95:2005/10/04(火) 01:46:38 ID:/Hi/qK21
スレを建てるか廃墟になってるとこに載せることにしたよ(´∀`)
なぜ廃墟?(BGM〜【エレジー】〜DQ4)
諸葛亮スラリソ降臨待ち保全
ほしゅ
104 :
95:2005/10/07(金) 16:19:45 ID:1UaVJ3EB
完成した\(・∀`)/
タイトルは「ドムドーラ」で、どっかに載せることにしhます。よかったら
遊びにきてくだ際
>>101 使われてないクソスレのことを廃墟って言ったんだよ。でもタイトルがドムドーラだから
廃墟っぽいスレでもいいかもね
>>39続き
「そう、これこそはオリハルコン製の伝説の武具の一つだ。かつて用いた勇者の名にちなみスフィーダの盾として伝えられている」
「もしかして魔界の大魔王とやらはこいつを狙ってるのか?」
「恐らくは。また神託では『異界より訪れし者にスフィーダの盾を預けよ』とも告げられた。そして今朝、君が突然現れたと報告を受けたのだ」
「……」
途方もない話にトルファ、それにヘルメスとマーズは沈黙するしかなかった。自分たちが現在いるダーマ神殿が明日には滅びると聞かされただけでも驚愕したが、それに伝説の兜が絡んでくるとは想像をはるかに超えている。
「現在このダーマ神殿は魔物どもによって隙間なく包囲されており、恐らくは移動魔法を使ったところで、何らかの手段により妨害されるだろう。
現にルーラやキメラの翼で近隣諸国に救援を呼びにいたはずの者たちも帰ってこないのだ。こうなれば直接……自らの足で脱出するしかない」
「というと……」
「明日のやつらによる総攻撃の際、我々は打って出て乱戦を作り出す。トルファ、君たちはその中で敵の包囲網を潜り抜け、脱出してほしい」
「しかしそれでは最高神官様たちは……」
「もちろん、死ぬだろう」
ユピテルは平然と言った。
「だが、このまま篭城していても緩やかな死を待つだけだ。ならばせめてスフィーダのたてだけでも脱出させなくてはならない」
「そうか……わかった、その依頼を引き受けるぜ」
「よし、ありがとう。ヘルメス、マーズ。お前たちもトルファについていきなさい。そしてスフィーダの盾を守り抜くのだ」
しかし二人は納得できないという顔をした。
「……ですが、仲間をおいていくわけにはいきません!」
「そうです!我々は今までともに戦ってきたのです。ここで私たちだけが脱出するのは──」
「お前たちの気持ちはわしにもよくわかる。だが……これは世界のためなのだ。いつの日か伝説の勇者が現れるまで、この武具を守ることこそが世界を救う道だ。
その日は、十年二十年どころではなくもっと先……おそらくは百年単位の年月が流れるであろう。だがかならずその日は来るのだ!我々は大魔王により滅ぼされる。
しかしそれは決して敗北ではない!遠い将来に必ず現れる勇者に伝説の武具を渡し、そして勇者が大魔王を倒す。それこそが我々の勝利なのだ!!」
ユピテルは声を高めながら一息に言った。そして深呼吸をし、未だ興奮冷めやらぬ声で告げた。。
「さあ、一刻も早く旅立ちの準備をするのだ。そして休み、今夜の出発に備えるがいい」
トルファたちはユピテルに促されるまま部屋を出た。トルファは衛兵たちに連れられていき、ヘルメスとマーズは自分たちの部屋に戻っていった。彼女たちはトルファが声をかけてもうつむいたままであった。
「俺を尋問していた時には気が強く見えたけど、それだけじゃあなかったんだな」
そんな思考が浮かび、トルファは思わず頭を振った。
「ちぇっ、こんな命がかかったときに不埒なことを考えるとは、な」
真夜中……戦いは始まった。
雄たけび、剣と剣がかち合う音、魔獣のうなり声、攻撃呪文による爆発音、そして断末魔の叫び。
準備は万端である。トルファは既に革靴を履き、鎧を着、剣を帯び、マントを留め、そして背中には布にくるんで隠したスフィーダの盾を革紐で十字に縛り付け、その上に雑嚢をしょっていた。
神殿内の人間たちは確かにあわただしくしているが、思ったよりも混乱はしていない。よく訓練が行き届いているからだろう。しかしユピテルが受けた神託が正しければ、今日中に彼らは全滅するのだ……。
(見捨てる形になってしまってすまない)
トルファは心の中で頭を下げながら進み、そしてユピテルの部屋に入った。
バタン
扉を乱暴に開く。そこには既に三人が待っていた。
「うむ、準備ができたようだな。彼女たちも今来たところだ。」
「それで俺たちはいつでてゆけばいいんだ?」
「今、神殿の正面玄関に兵を集めている。魔物の軍勢は裏をかいたつもりか、正門以外の方面から攻撃を仕掛けてきた。我々は裏の裏をかき、正門から斬りこみをかける。君たちは彼らの出撃後、時間差をとってから脱出してくれ」
「正門を堂々と開けて大丈夫なのか?逆に付け入られたりしたら元も子もないぞ」
「君たちが出た後、門はすぐに閉める」
「それじゃ、斬り込み隊のやつらはどうするんだ?門の外に出るんだろ?」
「彼らにはしばらくしたら森の中に散らばり、可能な限り魔物の注意をひきつけるよう指示を与えてある。君たちが逃げられるように」
「つまり……」
「そう、彼らには死兵となってもらう。だから君たちには必ず生き延びてもらわなければならないのだ。神殿に残って篭城する者も、最期まで魔物を防ぎやつらの目を向けさせ続ける」
ダーマ神殿の全ての者たちがただ一つ、スフィーダの盾を託されたトルファたちを逃がすため、そしてそれを未来の勇者に渡すためにその命を捧げるのだ。
トルファは思わず背中に縛り付けたスフィーダの盾に手をあてた。まるでその重さを感じ取るかのように。
一方、ヘルメスとマーズはまるで葬列に加わるかのような表情をしたままであった。共に過ごし、戦い続けてきた仲間たちをおいて自分たちだけ脱出するというのだ。
その引き裂かれんばかりの感情は想像にかたくない。
それを察してか、ユピテルは彼女たちに対し……慈しみに満ちた目で肩に手を置いた。
ヘルメスとマーズはそのままユピテルの厚い胸にすがり──トルファは彼らを気遣い、一足早く部屋から出た。
トルファたちは人一人通るのがやっとというまでに狭められた門をくぐった。
そしてすぐに門は閉められた。もはや後には退けない。
前方の森では斬り込み隊の者たちが魔物の軍勢に強襲をかけているのか、激しい戦闘が行われている模様だ。
神殿の正面だけではなく、他の方面でも神殿内に侵入しようとする魔物とそれを防ぐ人間との戦いが繰り広げられている。
地の利もあり防御側が優勢にことを進めているが、魔物たちの陣容は非常に分厚い。じきに数の差に押し切られてしまうだろう。
「ダーマ神殿が滅びる日が来ようとは……」
マーズが泣きそうな声でつぶやいた。それをヘルメスが励ました。
「元気を出しなさい、マーズ。私たちが生き延びることこそユピテル様はじめ神殿の皆が望んだことなのですから。さあ、行きましょう」
どうやらヘルメスはマーズよりも先に元気を取り戻したようだ。トルファとしても同行者たちにいつまでも落ち込んでもらっていては自分の身も危ない。
立ち直ってもらわなくては困るのだ。
「よし、俺が先頭を行く。二人は左右と背後を警戒してくれ」
三人は三角形の陣形で暗い森の中へ進んでいった。
時折戦いの音が聞こえてくると慎重にそちらを避け、静かなほうへと進んでいく。もしかして向こうでは仲間が助けを求めているのかもしれない。ひょっとしたら自分たちが行けば助けられるのかもしれない。
しかし、多数の魔物に囲まれてスフィーダの盾を守りきれなくなるという危険を冒すわけにはいかない。トルファたちは唇をかみ締めながら歩を進めていった。
そしてついに──森を抜け出た。彼らは一様に安堵のため息をついた。
「ここまで来ればもう大丈夫でしょう。あとは森の端沿いに西へと進み、港町サンマリノを目指します。そうすればスフィーダの盾の隠し場所を探すにも好都合なはずです」
ヘルメスはそう言った後、マーズへと目を向けた。マーズは抜け出たばかりの森を見つめていた。その先は……ダーマ神殿だ。
「マーズ、振り返ってはいけません!」
ヘルメスはマーズをしかりつけた。声を張り上げるなど、トルファには今までの彼女からは想像できなかった。
「私たちは前へと進まなければならないのです。それがユピテル様の……」
ヘルメスの声は次第にしぼんでいき、それとともに彼女はうつむいてしまった。
そして彼女の目から涙が零れ落ちた。
「ヘルメス……お前、本当はとても辛かったんだな」
トルファは両手で顔を覆うヘルメスに声をかけた。
マーズに比べ、気丈に思えたヘルメス。彼女とて、本当は泣き出したい思いだったのだ。それを義務感により抑えていたが、使命が一段落ついたところでによりとうとう限界が来てしまったのだ。トルファはそれを悟った。
トルファはヘルメスの肩をつかんで言った。
「さあ、もう行こうぜ。ここにいても何もならないばかりか、辛さが増すだけだ。今はただ……前に進もうじゃないか」
ヘルメスは突然トルファの肩に手を回し、抱きついてきた。
「お、おい」
トルファは突然のことに戸惑ったが、ヘルメスは泣きじゃくるばかりだ。
困惑するトルファにマーズが言った。
「もう少しだけ、そのままにさせてあげて下さい。ずっとこらえてきた分、ヘルメスは私よりもきつい思いをしていたのです」
「そうか……」
トルファも単純な男ではない。ヘルメスが自分に抱きついているのは、トルファ自身と認識してのことではなく別人の代わりとして……おそらくはユピテルを意識してのことだろう。
自分がすこし黙っていることで彼女の辛い思いを受け止め、軽くさせて上げられるならそれもいい。
一分ほどして……ヘルメスはトルファから離れた。彼女の目は涙に腫れていた。
ヘルメスはトルファに頭を下げた。
「取り乱してしまい、すみませんでした。謝ります」
「いや、かまわないさ。別に俺だって悪い気分じゃなかった……って、俺は何を言ってるんだ」
トルファが恥ずかしがると、ヘルメスとマーズはかすかに笑った。
「ごめんなさい、あなたが顔を赤らめるのが面白くて……」
「人を子ども扱いしないでくれ!」
彼女たちはすっかり気分が落ち着いたようだ。
「よし……もう行くぞ、いいな?」
「はい大丈夫です……トルファ、ありがとうございました」
ヘルメスはトルファに礼を言った。トルファは気恥ずかしい、という様子で頭をかいた。しかし悪い気分ではない。
彼らが歩き出そうとした瞬間……目前に、黒い影が地面から生えてきた。
「な、なんだこいつは!」
トルファたちはとっさにそれぞれの武器を構え、戦闘体勢を整えた。
影はトルファの身長の1.5倍ほどの大きさになると、霧が晴れたかのように姿が明らかになった。
青ざめた肌の馬にまたがり、馬上槍(ランス)と盾を構えた、魔性の高貴さを漂わせた魔物……死神貴族だ。
死神貴族はトルファたちを一瞥し、馬上から声を投げ下ろした。
「ふっふっふ……うまく探し物を見つけられるとは、私は運がいいようだ」
死神貴族は、可笑しくてたまらない、とでも言うように手を叩いた。
「何が『うまく』かというと、ここには私しかいない。即ち手柄をムドーの部下どもに奪われなくてすむということだ。これは非常に、非常に重要なことだよ」
「……黙って聞いてれば、大した自信だな」
トルファは死神貴族をにらみつけながら言った。
「一人で俺たち三人を相手にするとは、な」
それだけの実力はやつにある。トルファたち三人と互角以上に戦えるだろうとトルファの歴戦の勘は告げていた。
しかしここで気圧されては勝てるものも勝てない。ここははったりが必要だ。ヘルメスたちもそれを察してくれたか、まずは舌戦に出た。
「あなたは何者です?私たちを探していたかのような口ぶりですが」
「ふっ、それは少し違うな。私は君たちの持つスフィーダの盾を探していたのだよ」
そして死神貴族はトルファにランスを向けた。
「せっかくの盾を背中に縛り付けるとは……君らは無粋者だな」
「なに!?」
トルファは思わず片手を背中の盾にあてた。背中に隠していることまで見抜いたとは……。
「私はスフィーダの盾の捜索のため、特別な力を与えられた魔王の使い……造作もないことだ!」
死神貴族はマントを翻し、馬を後退させた──突撃の姿勢だ。
「さて、君たちも名乗ろうではないかね。これから倒す相手の名を知っておくのが礼儀だからな」
「俺の名はトルファ、一介の冒険者さ!」
トルファの名乗りと同時に死神貴族は馬を走らせた。
カキン!
トルファの剣は死神貴族のランスをはじいた。助走が足りなかったためか、死神貴族の突撃はさして威力のあるものではなかった。
しかし死神貴族は立ち止まらず、そのままトルファの横を駆け抜けていった。
「しまった!ヘルメス、マーズ!」
トルファは叫んだ。死神貴族は後ろの彼女たちを狙っていたのか!
すみません、この1ヶ月の間にスレの方向性が定まった事に気づきませんでした。
大量に貼り付けて申し訳ございません。
112 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/10/09(日) 09:22:50 ID:WA0idTaM
あ
やはりDQ小説スレッドを立てるべきだろうな。
各板に散った職人さんを再結集させるのだ!
あれ?ここって小説書くスレじゃないの?
117 :
104:2005/10/13(木) 01:36:04 ID:qzCW5vkR
セリフの前に名前があるのはさすがにどうかと思った
無い場所もあるけど
保守
法王からある還俗した元修道女へ一通の手紙が遣わされる。それに対して女が奏上した書簡。
最愛のお父様であり、尊敬すべき師であり、精神の兄、そして私の主であられるあなたさ
まへ――あなたさまの忠実な婢女より
愛しい方よ、お手紙を下さった事をこの上もなく幸せに思います。
私が最後にあなたさまにお目にかかってからどれほどの時が流れたでしょうか。けれども
最後に拝見した時のあなたさまの気高いお姿は、しっかりと私の瞼に焼き付いています。
あなたさまの清らかなお声も、まるでお別れしたのが昨日の事のように耳に残っておいで
です。――私のあなたさまへの愛は、あの頃から少しも変わるところはございません。他
の信徒たちが敬意を捧げる以上に、私の心は、私の愛はあなたさまに結ばれているのだと、
私は今でも幾ばくかの自負をもって申し上げることができます。あなたさまがご命令下さ
ることであればすでに老いた身ではございますが、私のすべてをもってそれに従いましょ
う。それこそが私の愛の証なのですから。
しかし、ああ懐かしい方、あなたさまが尊いお手紙によって私に下されたご命令に、私は
背くことになるかもしれないのです。これはもちろん私の望むところであるはずがござい
ません。以前のようにわずかなりともあなたさまのお役に立つ事ができるなら、私もどん
なに嬉しいことでしょうか!ああ本当に女神のご意思は窺い知れぬ事とはいえ、私はこれ
を申し上げる事を心からつらく思います。聖なる父よ、私はあなたさまが望まれるあの力
を、すでに失ってしまったのです。神のお声を聴くあの力を。
これをきちんとお話申し上げるのは初めての事かもしれませんが、私は十歳になる年に初
めて神に出会いました。私が郷里の教会の側でつめ草を摘み、幼い手で冠を編みながら空
を眺めていた時の事です。それまで何事もなく流れていた雲が突然騒ぎ始めたかと思うと、
天上から一条の太い光が流れ下り、私をまっすぐに刺し貫いたのでした。私は光の中で大
いなる目が私を見守り、大いなる手が私を包み込むのを確かに感じました。それから私の
目の前に一面に金色が広がったかと思うと、突如としてえもいわれぬ美しい音楽が鳴り響
き、どこからともなく漂ってきた乳香と没薬の香りに私はうっとりと気を失いました。そ
れはまさしく神的な体験でした。と申しますのもそれから後、私は日常の風景の中に一人
の婦人を見つけるようになったのです。その女性は真っ白なストーラとパルラを纏ってい
て、全身が黄金に光り輝いて見えました。また驚いたことには、その女性の姿は私以外の
人には見えないようなのでした。「あそこに金色の女の人がいるわ」糸杉の下に立つ女性を
指差しながら、私は母親に言ったものです。「見えないの?ほら手招きをしている。すごく
きれいな方だわ」
私が至高の存在に拝謁を果たしましたのは、おおむね以上のような経緯です。そのあと神
父様の強い勧めもあって、私の身が女神に捧げられる事が決まったのはすぐの事でした。
修道誓願を果たされるさるご婦人について私がマイエラの女子修道院に入る事になったの
は、あなたさまもご存知でいらっしゃいましょう。
ああうるわしきマイエラよ!あなたさまと私が出会ったのもあの土地でございました。恐
れながら覚えておいででしょうか。私の能力が広く世間に知れるところとなり、多くの人々
が私の住む僧院に訪れるようになった頃です。訪問者の中には私の能力について神学的な
調査を望まれる学僧もおられ、そのうちの一人があなたさまでした。――過去の過ちをあ
れこれするのは、かえってあなたさまの御名に改めて傷をつけることになるのかもしれま
せん。ですがあの当時、あなたさまを女の力によって誘惑したことを私は今でも心から悔
やんでいるのです。人々の口の端にふたりの名前がのぼるまで、あなたさまは熱心に私を
お訪ねくださいました。恥ずべき肉の誘惑の虜となった私は、あなたさまを罪によって汚
し続けたのです――ああ聖母よ、願わくはふたりの罪を私一人に背負わせてくださいます
よう!
しばらく後にあの無遠慮で悪意ある僧侶たちによってあなたさまと私との関係が取り沙汰
された時、もしあなたさまがあの罪を理由に至聖の位から遠ざけられるような事があれば
私は即座に自刃するつもりでおりました。もちろんそれが信徒としてあるまじき罪だとは
存じております。ですが尊い御位に誰よりも相応しいあなたさまを汚し、人生を狂わせて
生きていくことがどうしてできましょうか。ですから慈悲深い女神のお導きによってあな
たさまが無事に聖なる位に昇られる事が決まった時、私も天にも昇る気持ちがいたしまし
た。それと共に私は聖職から退くことにはなったのですが、そのような事は全く問題では
ありません。心残りがあるとすれば、見神の力をもってあなたさまのお力になる事がもは
や適わなくなった事です。眼前の女神は私たちの罪については何も仰らず、時折天上の言
葉を紡がれるばかりでしたが(女神が地上の些事に無関心を通されたのはご存知のとおり
です。また女神には私の言葉は一切聞こえていないようでした)、私がお伝え申し上げるそ
れらの謎めいた御言葉があなたさまによって整理され、意味が明らかにされていくのを見
守る事は、私にとって非常に幸福な体験でした。なぜならその時私たちは肉体的な繋がり
を離れ、霊的な愛によってお互いをお互いに結びつけているように思われたからです。魂
の交りともいうべきあの気高いやりとりが不可能になった事、それだけがあの頃の私の未
練でございました。
ですがその悩みは取り除かれたのです。聖職を退いて荒野に隠遁してほとんどすぐの頃で
した。ある朝、私は十の年からずっと自分の側に纏わるように存在していたあの金色の貴
婦人が、どこにも見えない事に気づいたのです。私はお手紙をいただくまで、きっとあな
たさまのお役に立つという私の使命が済んだ為にあの金色の人は姿を消したのだとばかり
思ってきました。でも今になってあなたさまが私の力を必要とされるとは、私の理解が間
違っていたという事なのでしょうか。あれは聖母が罪深い私を見限ったという事にすぎな
かったのでしょうか。
あなたさまは邪な気配が世界に満ちていると、何かとても不吉な事がこれから起こるので
はないかと案じておいでです。黄金の御方ならばあなたさまを悩ませる凶兆を解きほぐす
ような御言葉を発されるかもしれませんのに、わたしにはもはやかの人を見ることができ
ないのです。お声を聴くことができないのです。ああなんという運命の悪戯なのでしょう。
愛する方よ、どうか卑小な私をお許しください。もしも女神が私にお怒りを向けておいで
だとしても、私にはあなたさまのお役に立てない事のほうが何倍もつらく思われます。い
としい方、あなたさまが苦しんでおられるというのに、私にはあなたさまに謁することす
ら適いません。私にできるのは、御座所を離れた遠い辺境の地であなたさまのために祈り
を捧げる事だけと成り果ててしまったのです。せめて女神が聖なる王の為に祈る私の声を
聞き届けてくださいますように。ごきげんよう。
カリスマ=神がかり解釈でひとつよろしく。
法王周りの権力争いにも強引に絡めてみました。
ざっと書いたので文が乱れてるがご容赦を。
>120-124
キタ!アラベールとエロイーズ…ハアハア
書簡体がとても美しいですね。油絵のDQVIII世界風ですごいです。
127 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/10/17(月) 21:22:47 ID:wqAAZah5
age
FF4のカインの話が読みたい。
エンディングの後どうしたのかとか、昔話とかで。
まとめてみた。見落としあったらすまん。
未終了のお題(成人向けのお題は除外させていただきました。あしからず。)
・DQ・FFの世界設定だけ少しだけ借りて、 オリジナルキャラ・ストーリーで勝負してる小説
・DQ7のアイラ冒険譚
・DQ8のメダル王と船着場のお婆ちゃんの過去話(注・船着場ではなくポルトリンクか?)
・DQ8の女神×ラプソーンで創世神話
・DQ4、不思議のダンジョンシリーズのトルネコ話。パンの前で倒れちゃうけど、それでもがんばるトルネコが好きとのこと。
私から追加で出題。
・トルネコとネネさんのなれそめ話が読みたい!
あの年の差カップルには昔何があったんだ?
終了済み
・DQ8のマルチェロ伝記
・DQ8の荒野の一軒家の自称・元シスターのおばあちゃんの半生を描いた作品
・FF4のカインの話。ED後・昔話など(他スレ作品にお題に相当するものがあり)
備考
終了済みのお題で新作を書き下ろすのももちろんOK…ですよね?
新たな解釈の作品が読めるってのもおもしろいし。
お題と関係ない作品の投稿も受付中。
ただしスレの性格上、いずれの場合も長編は向かないかもしれぬ。
あと提案。
作品を待ってるだけじゃスレの存続が危ういので、小説にまつわる雑談もありにしてはどうだろう。
>小説にまつわる雑談
・こんなカンジのFF・DQ小説が読んでみたい!!! あるいは
こんなアイデアを思いついた、でも自分でFFなんか書けない!!!
という設定・展開を披露する。
・ソレに対して感想などを話す。
・すでにweb上に似たようなFF・DQ小説が存在している場合、
紹介する。
・あとはこのスレを読んだ作家様が
ネタをとって実際に書いてくださるのを待つ、と(藁
>>130 まとめ乙!
テンプレ通りに・すでにweb上に似たようなFF・DQ小説が存在している場合、 紹介する。 と
スレ削除を招く可能性があるね。(事実、外部リンク多数のDQ風景スレが削除されている)
備考に従って再利用が賢明かと。
133 :
128:2005/10/20(木) 00:47:31 ID:TacBV/EA
乙。
あと
>>129超サンクス! すげーな、この話・・レベル高い。
>132
確かにそうだね>外部リンク多数
板内のssについては誘導してもいいと思うけど。>129みたいに。
これだけだとなんなので
・勇者ぺっぽこくんの冒険(DQ7・本棚で読める本)の続き
・メダルおじさんからメダル王への道
なんぞはどんなもんでしょう。
135 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
ほしゅ