1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
あそこで萌えたのでスレ立てました!
新たな萌えを開拓しましょう。ハァハァ
2 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 16:37:59 ID:VBc6uuCp
立ててくれてありがとう!ありがとう!!
乙でした!!!
<丶`∀´>ニダ
4 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 16:38:27 ID:wpeJEz9j
<丶`∀´>ニダ
5 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 16:39:49 ID:yJsjCM7c
不器用ながらも♀主人公につかえるヤンガス
今日も無理やりクンニさせられ
. _
. ,'´ .__ _ヽ 801イタ イケバ イイノニ
i /メ))ヘゝ |>-∧,、
(ソゞ(;-_-ノ 乙 と言うべきなのかな? <Z△,(7ヾ>
. K゙ヽY/ス (゚C_.:゚メ6ノ,
U〉-l=ト!J 兄貴が女じゃ とi!::::i¥il:::::《つ
/エ_iイi_〉 兄貴でなくて姉御でげす i!;;:;!≡il;;;;;;;!
|-/|-| さすがにその趣味はないでがす (iWi(iW.!)
 ̄  ̄ 〉ニ.〉ニl
女ってことを隠しながら旅をしているアニキを影ながら支えているヤンガスに萌えるんだよ。
ラスボスらへんまで行かないとヤンガスはエチーに踏み込まないんじゃ?
8 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 17:02:35 ID:KTBe0vJe
この2人・・・・・・やったの?
ゲルダ巻き込んで三角関係に発展するならそれなりに期待できる
主人公は色恋沙汰方面鈍そうだよな……。
11 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 17:38:10 ID:KTBe0vJe
ヤンガスに強引さがあればヤンガスと結婚ってオチも出来そうだったな。
NOと言えないイメージのある主人公。
擦れ違いの相思相愛が洩れ的にはキボン。
あのスレをロムッてたが
風呂で思わずドッキリとか面白そうだ。
14 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 20:32:44 ID:pbslXb+2
やおい同人女は同人業界の癌細胞!!!
いったいどのスレの話をしてるんだ
カップリングせずに♀主人公単体スレなら常駐してたかもしれない。
だがこのスレタイになってしまったものはしょうがない。さようなら。
別に同人女じゃないしなあ
ヤンガスで検索してくれ
>>14 そんな邪険にせんでも。
ホモネタなんていまじゃ一般ゲームでも普通に使われるくらいだし。
最近じゃこのDQ8やMGS3などの大作でも。
19 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 21:31:28 ID:6oX3Ndwy
8でホモネタ描写なんてあったっけ?パルミドのサウナか?
ホモネタはそんななかったんじゃ?
単にアニキ(♀)ハァハァなヤンガスがいいだけじゃ……。
小説投下とかして欲しいんだが。俺、文才ないからしたくてもできねー。
色気満載なゼシカより初々しい主人公がなんか新鮮に感じる。
どうもありがとう。
カプなくてもかなり良かったよ。君が聖人君子に見えた!
25 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 23:55:08 ID:VBc6uuCp
宜しく頼むよ。
26 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/09 01:39:03 ID:HEPOwdN1
初めまして。
小ネタなら投下しますヨー。
「あぁんっ」
ほんのりと赤く色づいた唇から漏れたのは、とろける様な甘い声。初めての情事に戸惑い、酔いしれた。
小振りの柔らかな白い乳房を優しく愛撫してやる度、エイトの唇からは切なげな喘ぎがこぼれた。
「はぁ。あっ…ヤ、ヤンガス…」
つドゾー
27 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/09 02:06:45 ID:HEPOwdN1
要望がありましたら続き書きます。
それではー。
あははは
スレタイが一瞬
女体化ヤンガス×♀主人公
に見えた・・・
いきなりエロもいいがヤンガスがエイトの秘密を知る所からキボン。
31 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/09 02:59:10 ID:HEPOwdN1
暇だったから寝る前に投下します。(自分的には職人さんキボン)
小ネタっスけど。
「うわっ?!」
「あ、っ!!」
ヤンガス、エイト。二人の叫びが重なった。
ひとつは人生で一番めぐらい、という程の驚愕。もうひとつはしまった…という後悔。
部屋のドアを開き、ヤンガスが目にしたものは。巻いたさらしを一生懸命に解くエイトの姿であった。
……そして。上半身裸身になったエイトの胸には、見慣れないものが二つ。
小振りで、膨らみにはやや乏しいが、それははっきりとした女性の乳房。
「ア、アニキっ!!?」
少々赤面したヤンガスの二度目の叫びに、エイトは自分の胸をさっと両手で覆い隠した。
「…ごめんヤンガス。嘘をつくもりじゃあなかったんだ!」
ドゾー
だめだ。
100歩譲って女体化エイトたんは許容できても、醜男とのカラミなんぞ想像すると吐く……。
ヤンガスを逞しく荒くれた気立ての良い男に変換したら大丈夫!
自分もちょっとだけ書いてみました。
エロ無しですが…主人公が女であることをヤンガスに告白した所からってことで。
「あっしは兄貴の為なら命だって捨てられるでがすよ。」
まるで口癖のようにヤンガスは繰り返し僕にそう言った。
「おっと、もう兄貴ってのも呼ぶのもアレでがすね。んじゃあ…姉御とでも呼びやしょうか?」
照れたように笑うヤンガス。笑った顔さえも決して『イイ人』には見えないが、僕は彼のそんな不器用な笑顔が大好きだ。
「姉御ってのもなんだかくすぐったいな…。まぁいいよ。ヤンガスの好きな呼び方で。」
「んじゃエイトの姉御と今後は呼ばせて頂くでがすよ。へっへっへ。」
ヤンガスの笑い声が響いた後、部屋は沈黙に包まれた。
僕は黙ってベッドに腰掛けたままトーポの背中を撫でていた。
しばらく部屋にはパチパチと暖炉のまきの燃える音だけが響いていたが
沈黙に耐えかねたヤンガスが先に口を開いた。
「…姉御…あっしに本当のこと話してくれてありがとうでげすよ。」
僕は首を横に振る。
「こっちこそ…今まで騙しててゴメン。」
「姉御が謝る必要は無いでがすよ。何か姉御なりに事情があったんでげしょ?」
「…ん…。」
口を噤んでしまった僕にヤンガスが慌てた。
「あー!言わなくていいでげすよ!!あっしは人の秘密を暴くようなデリカシーのないことはしないでがす。」
「…ゴメンな、今はまだ言えないんだ…。」
また、しばしの沈黙が流れる。
今度は 沈黙を先に破ったのは僕の方だった。
「……本当は僕が女だって事も…最後まで黙ってるつもりだった。
…でも、ラプソーンとの決戦を目の前にして、どうしても黙ってられなかった。
ヤンガスには本当のことを…僕の本当の姿を知ってもらって欲しかったんだ…。」
「……姉御……」
ふと、横を見るとヤンガスの目にはいっぱいの涙が溜まっていた。
「姉御!姉御が女だって聞いたときには確かに天地もひっくり返るような衝撃を受けたでがす!
でも、姉御が男でも女でもあっしの気持ちは変わりやせん!!あっしは一生エイトの姉御についていくでがす!!
あっしは姉御のためなら命だって捨てられるでがす!!!」
ヤンガスは大粒の涙と鼻水を垂らしながら僕の手を取ってブンブンと振った。
「姉御…辛かったでげしょうね、今まで女だって事をひた隠しにして来て…。あっしは姉御の苦労と
そんな重大なことを告白してくれた心意気を思うと、悲しいやら嬉しいやらなんだかよく分からなくて涙が止まらないでげすよ!」
ヤンガスはついにおいおいと声をあげて泣き出した。
「泣くなよ、ヤンガス。そんなおっきい声で泣いたら隣の部屋のククールとゼシカが起きちゃうだろ。」
「す、すいませんでがす!」
僕はヤンガスの口元にし−っ、と人差し指を立てた。
「ククール達にはまだ内緒にしておきたいんだ。いつかは話す日が来るだろうけど…今は僕とヤンガスだけの秘密だよ。」
軽くウィンクしてみせる僕に、ヤンガスが頬を赤らめた。
「…わ、わかったでげす。男ヤンガス、命を懸けて誓うでやんすよ!!」
鼻息を荒くし自分の胸をドンと拳で叩いたヤンガスに僕は笑顔を向ける。
「さんきゅ、ヤンガス。これからも頼りにしてるよ。」
僕は腰掛けていたベッドから立ち上がると伸びをして部屋の出口へ向かった。
「すっかり遅くなっちゃったね。明日はラプソ−ンとの決戦だっていうのに寝不足になったら大変だ。
僕ももう寝るよ。遅くまで付き合わせちゃってゴメンね。」
「いや、あっしは大丈夫でがすよ。姉御こそゆっくり休んで下せえ。お休みなさいでがす。」
僕は部屋の出口の前まで行くとクルリと振り返り手招きをしてヤンガスを呼んだ。
「?なんでげす?」
短い足でドスドスと小走りし僕の前で止まったヤンガスの頬に
…僕は素早くキスをした。
「…っっっ!!!???なっっ????」
「おやすみ、ヤンガス。」
目をまん丸くして腰を抜かしそうなほど驚いてるヤンガスを尻目に僕は部屋を出てドアを閉めた。
我ながら大胆なことをしたもんだ。胸がドキドキしてる。
−でも、もうこれで心残りはない。明日は心おきなくラプソーンとの戦いに挑めそうだ。
僕は軽くなった足取りで自分の部屋へ向かった。
おしまい。駄文長文スイマセンでしたでげす。げーすげすげす。
あと僕女キライな人いたらゴメンナサイ。
職人さーん!
Gj!Gj!!
ウ・ウマー。アッシは感動しやした。
昨日初めて来たんだが、これの元ネタの詳細キボン
ゲーム内でそう思わせる描写があったとかじゃなくて
どこかの小説スレに投下されたネタ?
いきなりこう言うのもアレだがエロパロ向きじゃないか?
<?>
>>39 元ネタとしては、たぶん発売前のウワサと、ホリーさんがアキーラ先生に出した注文の内容くらい。
あとは……線の細い、カッコいいというより可愛い、中性的で比較的小柄な主人公だからってところでしょうか。
あと、エロパロ板の住人ですよここの人たちは。たぶん。
エロパロ板での女体化ネタは、完全なパラレルワールドの話になってしまうので、
おそらく別スレ立ててということになっているのではと思います。鋼とかワンピとかがそうですし。
しかし、立ってしまった以上、そして職人さんが降臨された以上、貼っておかねばなるまい……。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃カップリングスレの規定
┃1.いつもメール欄にsageを。この板はいくら下でもdat落ちしないので安心です。
┃2.あの手この手で煽ってくる荒らしは徹底的に放置してください。
┃3.他スレで萌えキャラが貶されていても相手にしないようにしてください。
┃4.SSを投稿なさるときはできるだけトリップをつけてください。
┃5.……エッチなSSや画像をうpする時は注意書きを添付してください。
┃ _ 21禁以上のエログロ汚物系はPink鯖での投下をお願いします。
┃ ,'´ .__ _ヽ
┃ i /メ))ヘゝ / 女体化ネタについていける人に限り1000まで補習!
┗ (ソゞリ.’ー^ノ! / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. . K゙ヽY/フづ センセイ パフパフ デキマスカ?
|~ ̄] ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ∧ ∧ ∧ ∧
| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| (゚ ) (゚ ) コラコラ
| | | =====⊂ ヽ==⊂ ヽ======
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||──( ノ〜─( ノ〜─||
|| ┏━━━━━━━━┓ ||
一応どうもありがとう。
とりあえず自分はエロパロ板に行った事はないと言っておこう。
別にエロなしで全然オッケーなんですけど。
>>34-36みたいな話凄くイイ!!
またお願いします〜!
44 :
34:05/01/09 12:25:18 ID:Cn+bi2U3
>>37>>38>>43 ありがとうでげす!!GJされて嬉しい。
>>39 自分の書いた物は元ネタとか特にあるわけじゃないです。
単にゲーム内で、心から兄貴を慕ってくれるヤンガスたんに心打たれた&萌えたので
こういうお遊び(女体化)も面白いかなと思って稚拙ながら参加させていただきました。
>>41 規定どうもです。
これで一旦名無しに戻るので、次回またSS投下する事があったらトリ付けさせていただきます。
45 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/09 12:28:42 ID:HEPOwdN1
激しく待ってます!!
すみません。下げ忘れた…逝ってきます
錬金釜で作った謎の薬で女体化とかはどうよ?
で、エチしたら元に戻る
>>47 それですとただのご都合主義。単にホモカプが性転換しただけの、801の進化形になってしまう。
最初から女性だと見ているからこそ、ここの人たちは萌えているのではと……。
8主=女の単発スレなら、一部のクク主萌えな人たちも積極的支援してくれたはずなんですけどね。
袖すり合うも多生の縁。
漏れは絵も文章も書けないので、できる範囲で支援してみます。
. _ スキアリ!!
,'^y'⌒⌒ヾヽ ,〃彡ミヽ ,'´ __ ヽ |>-∧,、 ii ,ノヽ
))! .八~゙リ))i〈(((/(~ヾ》 i /ノノ))ゝ<Z△,(7ヾ>(. !|
(.(ヾ(;-_-ノ!))ヾ巛;゚.-゚ノ" (ソゞリ*^ヮノσ)゚C_:.゚*メノ, .||ヾノ
゙ /ヽ、)ノ)づ /~'i':=:゙iヽ .ノリ~フづi!ノ/i!::::i¥il:::::《つ|
. U曰ニ〈 .ん、」"Yヾlノ . 〉ーl=!i じi!;;:;!≡il;;;;;;!. ||
.// ,!@ i†=|=|ノ .くエ__iノi,ゝ .(iWi(iW.!) ||
ん、_!__!,ゝ. |ー |-| . 〈゙/i-/ . 〉ニ.〉ニl . ||
 ̄  ̄  ̄
自分で描いといて何ですが、ナンだこりゃw
さすがに鳥肌立ってきた。こういうのかな怖い物見たさって……。
>>41>>44 説明サンクス
>>1があそこって書いてるから何かなと思ったんだ
俺は別に女体化が嫌いって訳じゃないんで、まぁ、職人さんガンガレ
50 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/09 18:03:54 ID:HEPOwdN1
漏れも職人さんキボンという希望を乗せつつ、保守して今日は去ります。
ホッシュ
保管庫とか絵板でもあれば少しは違うかもな
52 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/10 01:54:04 ID:T4hEv9To
あとでSSを投下してもよいですか?
ヤンガス×エイトを地にしたクク絡み?なんですけど。
自分も職人さん達の読ませてもらいました。そういう組み合わせも楽しかったです。
それでは投下します。
ピチャン。ピチャン!雫の滴る音が洞窟内に木霊する。
何故だろう。ついさっきほどからエイトの表情(かお)が暗い。元気とお人好しだけが取り柄みたいな奴がだぜ?
ま。思い当たる節といえば、無くもねえけど。なんといってもオレはさり気なく気配りをしてみせるイイ男、ククール様だからさ。
「ようよう。なにやらソワソワしてんな、おっさん。」
「は?」
オレは歩調を緩め、ヤンガスのおっさんの横合いにつく。そして小声で話しかけた。
「なあ、エイトの野郎(オレはもうとっくに気付いているがね)すこぶる元気がねえぜ?」
「!!そ、そりゃあアッシだってとっくのとうに気付いてたでがすっ。ただなんでそうなのかが分かんねーから、こうしてヤキモキして……。」
「ふうん。で。それはそうと、あの麗しの女盗賊とおっさんはデキちまってるのかい?ただならぬ関係のようにオレの目には映ったが。」
「ば!ンな?!…た、ただの悪友だよ、悪友ッ!!」
オレの問いに慌ててまくし立てるヤンガスのおっさん。
おっさんの言うことが本当のことだとして?
魅惑の女盗賊ゲルダは、オレの目の前にいるおっさんに惚れていそうな感じだったが…。信じたくはねえが。
いやはや何時の時代も色恋沙汰は難しい!神サマがくださったこの世の難関のひとつだねえ。
「おお。可愛そうなエイト!自らさえも気付かぬ淡い感情に苦しめられて!
しかもこの荒くれた朴念仁はソレに気付かず、ただ、他の女性に捧げる為、ビーナスのナントカっつー宝石を探すことだけに手一杯。」
涙だよ涙!おっさんが叫ぶ。うっせ。知らね。
オレは御自慢の赤いマントを靡かせ、芝居がかった仕草で大袈裟に嘆いてみせた。
…仲間の為を思ってしてるんだ。決して悪ノリとは思わないでくれよな。
パーティーの雰囲気を元に戻す為、尽力をつくすオレ。なんて格好良い!
もしかしたら我が愛しの君ゼシカがオレに惚れたりなんかしちゃったりして。
終わりです。投下すみませんでした。
ふと思ったが、女主人公でもウィッチレディのぱふぱふ効くんだろうか
ゼシカは勝利の笑みだが、どう想像しても無い乳な主人公では凹んで行動不能か・・・?
しゃがみこんでのの字書いてる女主人公想像して不覚にも萌えた。
それともまさか百合……?
主人公も晴れてぱふぱふを使えるように
だがヤンガスにすら負けそうだ
>>54 ククールのおせっかいイイ!乙です!
>>58 ヤ「なーに、あっしが兄貴(姉帆?)にパフパフしてあげるでやんすよ。あ、それぱふぱふぱふ。。。」
読んでいただき嬉しかったです。
機会があれば近いうちにまた投下させていただきます。
個人的にこちらに投下なさってる職人さん達を尊敬します。頑張ってください。
こちらのをロムらせていただき浮かんだイメージだと、エイトはA〜Bカップを想像。バニースーツ着用だと胸部分が余りますよね?
というか隙間から見える?
61 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/10 15:05:37 ID:e7nVJ7Fv
なんか目茶苦茶萌えてしまったわけだが
62 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/10 20:28:39 ID:T4hEv9To
萌えつつage
63 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/11 00:22:07 ID:+QCWT3RF
美人エイトタソを想像してハァハァ
ついムラッとして書いた
でもageられてた
沈んだら投下しまつ・・・
スマソ
別スレから来た漏れのせいだよな。うっかりあげちまった
投下ガンガレ(´ー`)
なんかここ応援したくなった
>>54 なんかククール好きになったw
職人様達、応援してます!
ヤバイこのスレ。女体化かよと思ったらいいじゃんか。
職人様今回の感じかなりいいです。がんがれ超がんがれ
投下待ちで何回も確認しに来ちまってるよ自分
34-36を書いた物です。トリとコテ付けます。
またも駄長文ですが投下させて頂くでげす。
スレが下がって他の方が投下されるまでの保守にでもなれば幸い。
注:無茶苦茶ネタバレです。一回目のラプ倒した所からの話です。
ネタバレのわりに仲間の会話とかシチュの細かい所とか微妙に(かなり?)
違う所あると思いますが、書いた人が馬鹿で記憶が飛んでるせいなので生暖かい目で見守って下さい。
ちなみにエロ無しチューも無しです。スイマセン…orz
どちらかというと、っつーか完璧に主→ヤン状態です。
前回(34-36)の続編という感じで。(今回はヤンは兄貴って呼んでます。クク達がいるから。)
では投下。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
−喜びは一変した。
ゴゴゴゴゴゴ…‥・・
ラプソーンを倒したことで頭がいっぱいだった僕は一体今何が起きてるのかさっぱり分からなかった。
足下の岩に亀裂が入る。バラバラと天井から石の欠片が落ちてくる。
「やべえ!城が崩れるぞ!!急げ!」
ククールの言葉でやっと状況を飲み込めた僕は仲間の無事を確認し、一目散に出口へ向かって走り出した。
「せっかくラプソーン倒したのに、これで死んだら私達かなりマヌケじゃない!?」
ゼシカが足下の瓦礫を除けて走りながら言う。実にそうだと僕は思った。こんなとこで死んでたまるか。
しかし、地震は一層強くなり真っ直ぐ走ることさえ困難になってきた。
パックリ開いた地面の亀裂を飛び越え、どんどん降ってくる岩の破片を右へ左へ除け、僕らは走る。
道を阻む敵には容赦なくギガスラッシュをお見舞いする。それが例え自分たちに酷似したモノであっても。
崩れかけた階段を駆け登ると外からの風を感じた。出口は近い。もうすぐだ。
階段を駆け上がった僕は振り返って最後尾を走るヤンガスに安堵の顔を向けようとした。
−ヤンガス!もうすぐ出口だ!
しかしその言葉は声にならなかった。僕の目に映ったのは
驚きから険しい表情になったヤンガスの顔。そして彼が物凄い勢いで僕に突進してきた瞬間、視界は闇に包まれた。
それらは全て一瞬の出来事だったが、まるでスローモーションのように僕には感じられた。
「うっ‥ぐ‥‥うぅ‥」
誰かの呻き声がする。自分のものなのか、それとも仲間の誰かなのか、それさえも分からない。
頭がズキズキする。何が起きたのかを見極めようと僕は歪む視界を抑え必死に目を開いた。
しかし、目に飛び込んできた光景は
「ヤ‥ッ、ヤンガス!!!」
僕とククールとゼシカの上の崩れ落ちた天井を、たった一人で支えるヤンガスの姿だった。
「うぐっっ‥ぐぉぉぉぉ‥!!」
彼の手に、腕に、背中に、恐らく何トンと言う重さであろう岩の固まりがのしかかっている。
メキメキと骨のきしむ音が聞こえる。
「うあぁっ‥ヤ、ヤ、ヤンガスッ‥ッ」
その信じられない光景に僕もククールとゼシカも言葉を失った。
ヤンガスは最後尾を走っていたおかげで僕らの頭上の天井が崩れたことをいち早く知り
とっさに僕らを突き飛ばし一人でこの天井を支えた。
言葉にすると簡単だが、こんなの人間技じゃない。
「やめろ!ヤンガス!!死んじゃうだろ!!!」
僕はひっくり返った体勢から四つん這いになってヤンガスの元へ駆け寄った。
「兄貴‥へへ、間に合って良かったでげす。‥怪我は‥無いでげす…か?」
額から汗を滴らせてヤンガスがいつもの笑顔で笑う。
「馬鹿!手を離せ!!いくらなんでも無茶だ!」
「そうよ!やめて!」
僕とゼシカが涙声で叫んだ。
「なーに…このくらい…あっしにかかればなんて事ねえでげすよ…っ」
ヤンガスがそう言い終わった瞬間
ゴゴゴゴゴ…!!!!
再び大きく足下が揺れ始めた。
バランスを崩した城は容赦なくヤンガスに負荷をかける。
「ぐぉぉぉぉああぁあああっっ!!!!」
ズゴッと言う音と共にヤンガスの体が一瞬沈んだ。
ヤンガスの足下が陥没し、僕らの足下にも亀裂が走る。
「はや…くっ…!逃げてくだせえ…っ!!建物が、崩れる前…に、はやく…っっ!!」
ヤンガスのくいしばった口元から血のすじが伝う。本当なら喋ってなどいられないはずだ。
「だめだ!ヤンガスも逃げるんだ!置いてなんて行けるはず無いだろう!!」
僕は絶叫に近い声で言う。
「ダメでげ…すよ。あっしが手を離したら…みんな、潰れちまう…。い…いから、あっしに構わず早く逃げ…て下せ…えっ…!」
「いやだ!!いやだぁ!!」
「兄貴!!!お願いでげ…すっ!!あっしは兄貴のためなら…っ命だって惜しくないんで…げすよ…
どうか…暗黒神を倒した…英雄として…生きて下せえ…!!
…兄貴の弟分として仕えられたことが…あっしの糞みたいな人生で唯一誇れることなんでげす…!
どう…か、どうかっ…こんなあっしの為にも、生き延びて下せえっ…!!兄貴ぃっ!!」
−僕は・・・・ただ、涙が止まらなかった。
「うわぁぁあっっ!!いやだぁ!いやだぁぁぁっっ!!」
失えない。失えるはずがない。目の前の愛しい男を。
僕は狂ったように泣きわめきヤンガスの体に手を伸ばそうとした。
「エイト!!」
ビクッと僕の全身が反応した。
ゼシカもククールも驚きを隠せない顔をしていた。
僕の名を怒鳴りつけたのはまぎれもなく…ヤンガスの声で。
「俺の頼みが聞けねえのか!?………頼む………生きてくれ……!!」
ギュッと固く瞑ったヤンガスの目尻から涙がこぼれ落ちた。
僕はただ呆然とそれを見つめていた。
「ククール、ゼシカ、後は頼むでげす…よ」
ヤンガスがそう言うと、はっと我に返ったククールが僕とゼシカの腕を引っ張った。
「走れ、エイト!ゼシカ!」
続いて我に返ったゼシカが涙を拭い、ククールと共に僕の腕を引っ張った。
「エイト!走って!!走って…生きるの!」
…僕は二人のなすがままに引きずられていった。
目に映るヤンガスの姿が段々小さくなっていく。
涙と埃煙でもう何も見えない。
ヤンガス、どこ?
ヤンガス?
ねぇ…
それからは何も覚えていない。
記憶がないと言うより、意識が無かったという感じだ。
敵と戦ったことも、鳥になって城を脱出したことも、全く覚えていない。
意識が戻ったのは−崩れ落ちる城の中心から闇の塊が膨張するのが見えた瞬間。
生きていた。暗黒神は生きていた。しかも、より強大になって。
絶望と怒りが僕を支配していくのが分かった。
「あぁぁああぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
こいつが生きていたら
なんのためにヤンガスは戦ったんだ
なんのためにヤンガスは僕らを守ってくれたんだ
なんのために−−−−−−
僕は鳥の姿だと言うことも忘れてラプソーンに突っ込んでいった。
バシッ
闇のゲートから飛び出した怪物が僕の翼を切り裂く。
舞い散る羽根。落下して行く身体。
落下しながら、僕は神様を恨んだ。
このうえない悲劇、このうえない絶望。いくらなんでもあんまりだよ。
何が勇者だ、英雄だ。この地上も愛しい男さえも守れなかったのに。
そして僕はこの絶望の渦の中で死んでゆくんだ。
これが運命だというのなら、恨んでも恨みきれないよ、神様。
ボスッ
柔らかな白い羽根が身体を包んだ。覚えがある風と太陽の香り。
「…レティス…!」
闇のゲートをくぐり抜けて来たレティスが間一髪落ちていく僕らを救いあげてくれた。
「間に合って良かった…一旦ここを離れましょう。」
レティスはそう言うと僕らを背に乗せたまま大きく旋回しラプソーンから遠ざかった。
レティスの温かい羽毛に包まれて、僕はなんだか涙が溢れてきた。
ひっくひっくと情けない嗚咽まで漏らした。
「エイト…」
「泣くな馬鹿野郎。そんな情けない姿、ヤンガスが見たら間違いなく嘆くぞ。」
仲間の励ましさえも今の僕には涙を増幅させるものでしかない。
僕は袖がビショビショになるほど涙を拭った。
と、レティシアの方向に向かっていたレティスが再び旋回しラプソーンの麓に降下した。
「どうしたの?レティス。」
ゼシカが問うた。
「そうそう。貴方の仲間は私が助けておきましたよ。」
「………………え…………?」
降下していく草原の岩陰に横たわる人影が見える。
「まさか…」
「貴方達を救いあげるほんの少し前です。崩れ落ちる城の瓦礫と一緒に彼が落ちていくのが見えたので
私の羽根を飛ばして受け止めておきました。回復呪文もかけておいたので大丈夫でしょう。」
降下と共にどんどん近づく人影は、見覚えのある丸みを帯びたシルエットに変わっていく。
「…生きて…る…?」
僕は声が震えるのを抑えることが出来ない。
「気を失っていたけれど大丈夫ですよ。しばらくすれば目が覚めるでしょう。」
「・・・・・・・!!!!」
涙が滝のように溢れる。僕は今日一体どれだけの涙を流したんだろう。
「まったく、呆れるほどタフな奴だぜ。」
ククールが泣き顔を隠すように髪をかき上げる。
「良かった…!レティス、ありがとう!」
ゼシカがレティスの首もとに抱きついて泣いた。
神様、ありがとうありがとうありがとう。
「あはは…あは、あはははははははは……」
僕は、ただただ溢れる涙と笑いを止めることも出来ずにいた。
「不謹慎な奴だな、暗黒神が生きてたってのに大笑いしてやがる。」
ククールが僕を見て苦笑した。
降下が待ちきれず僕はレティスの背から飛び降りた。
転げるように ヤンガスの元へと走りながら、なんとなく
−僕はいつからこんなにヤンガスの事を好きになったんだろう?−なんて事を思っていた。
おしまい
長い。本当にゴメン。しかも朝っぱらから。
では他の方の降臨待ちしながら大人しくしてます。
うわぁぁぁぁ泣いちゃった!! 泣いちゃったよ!!
凄い感動〜! イイです!! 最高!!
職人様GJです〜!
GJ!イイ!朝覗いてヨカッタ〜
兄貴をエイトと呼んで叱咤するヤンガス‥漢!格好良過ぎタマラン‥
いつのまにかヤンガス大好きになってたエイトたん‥嬉し過ぎて笑うしかないエイトたん萌え
つたない文で許されるなら漏れも投下してココ盛り上げたい‥が手元にPS2無い
orz
うっそー。すごい。
ヤンガスなのに!!かっこいいじゃねーかよ!!!!!
GJGJGJGJGJGJ!!!!!
今後も超期待してます!!!
す、すごいよ!
何つーかとにかくイイ!!
エイトタンも可愛いがヤンガスがほんと漢だよ・・・
もっかいゲームはじめようかな。
GJ!すごい!!
かなり良かったです!!
ヤンガスとエイトタソイイ。
次回も頑張ってください!たくさん読みて〜。ハマった。
かなり下劣なネタっぽいけど自分も投下します。
85 :
スケスケ:05/01/11 22:09:17 ID:+QCWT3RF
「良かった。これでルイネロさんに水晶玉を返せるね!はやくトラペッタに戻ろうか」
そう言って兄貴が滝の方からアッシへと振り返ったときだった。
「うおっ?!」
「どうしたの?ヤンガス」
アッシは驚いて、反射的にずざざっと後ずさる。
兄貴は首を傾げてこっちに歩いてきた。
うわっ、どうしよう、やべえ、まともに、あ・兄貴を見られねえ。
さっきの戦いのせいでか、兄貴とアッシらの二人はズブ濡れびしょびしょの濡れ鼠だった。
滝つぼから現れたザバンだかザボンだか知らねえが、あの魚の親分みてえなのがメチャクチャ大暴れしやがったからだ。
まあ魚のナントカも兄貴とアッシの手にかかりゃあ、軽〜く捻ってやったがよ。
さすが兄貴でがす!男ヤンガス、一生兄貴についていきやす!!
っとと。そうなんだけどそうじゃねえ。その、兄貴の姿が…服がズブ濡れンなっちまって…す・透けちまってるんだよ!!!折角のさらしも役に立ってねえ。
「ね、ねえ、どうしたの?ヤンガス、なんで僕から顔そむけてるの?」
「え、あ!いやっその…、め・目に毒っつーか、」
86 :
スケスケ:05/01/11 22:10:21 ID:+QCWT3RF
投下スマソでした
パフパフも経験済みな癖して、主人公にはウブなヤンガス可愛いw
ウホッ
可愛いじゃねーか
透けスケイイ!(゚∀゚*)
気付かずヤンガスの顔覗き込んで更にドキドキさせるエイトたんたら天然小悪魔‥ハアハア
構想中SS、完成次第投下したいのだが、ネタバレシチュはやっぱ止めとくべきでしょうか?
冒頭にネタバレ注意と書いて、数行空けてからスタートは如何でしょう?
超待ってます
レス下さった方々ありがとうございました。
誉めていただいて感謝感激。ぃやっほう!!
>>85 透け透けキターーーー(・∀・)ーーー!!
この純情ヤンたんめ!萌えるじゃねえか!(誉めてます)
>>89 (・∀・)マツワ!
ミャケになって女主人公にじゃれつきたい
でも、ランクがすすむと、すぐ捨てられちゃうよ。
投下キボンー。
毎日気になって眠れない(笑)
今までで一番萌えたカプだ。やばいよヤンガス×女エイトタソ。W以来だ・・・
96 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/12 09:59:25 ID:ZdF+o4t/
ごめん!保守のためにあげさせてください。
漏れも読んでて感動した。職人さん頑張って!超頑張って!!
ククール「【女体化】ヤンガス……?。……うぷっ!
ついつい ヤンガスが 女になった姿を
想像しちまった。
おお 神よ。
罪深き私を お許しください。」
盛り上がって参りました。
イイヨイイヨー
99 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/12 13:49:02 ID:KBAH+69O
age
100オメ
>>97 例のセリフかwワロタ
ハァハァすぎて毎日覗いてます。
絵描きなんで文は作れない…職人さん頑張ってください!
>>96 保守するためにageる必要一切なし。スレ番でなく最終書き込みから落ちる。
腐女子スレと勘違いした香具師が無駄に荒らしに来るからやめれ。
やばい。病気かな。何度も覗きに来てしまう。
のめり込んじゃったよ。
中毒性の高いスレですか?
エイト「ヤンガスの背中って広くて大きいね〜。」
ヤンガス「………(振り返れず、赤面したまま硬直)」
という夢を見た。末期か?泡遊技?
いつも読ませて頂いてるばっかりなので、1作品投下させて頂きます。
ヤンガスがいなくなった。
前夜はサザンビークの城下町で宿を取り、それぞれ部屋に入って休んだのだが、
翌朝になるとヤンガスの姿が消えていた。
彼が使用していた部屋のベッドには、ヤンガスらしい荒々しい文字で
夕方には戻る旨が書かれているしわくちゃな紙があるだけだった。
すぐさま宿屋を飛び出したエイトに続き、ゼシカとククールも町に出て探し回ったが、
ヤンガスのあの丸っこいシルエットは何処にも見当たらなかった。
落胆してちょっぴり涙すら浮かべているエイトを、ゼシカが気遣って背中を撫でた。
「大丈夫よ、誘拐された訳じゃないんだから。あたしみたいに、
何かに取り憑かれて出て行った訳でもないしね」
「そうだぜ。それに夕方には戻るって書いてあったじゃねえか。
町にいないならこれ以上探し様もないし、とりあえず夕方まで待ってみようぜ」
ククールにしては珍しく慰めの言葉をかけてしまう程、エイトの落ち込み様は尋常ではなかった。
ゼシカとククールが互いに顔を見合わせて、そんなエイトの様子に首を傾げていると、
俯いて唇を噛んでいたエイトがぽつりと呟いた。
「………ゲルダの所に行ったのかな…」
思いもよらない言葉に、ゼシカは驚愕の声を上げた。
「まさか! なんでヤンガスがわざわざ1人で会いになんて…」
とてもそうは思えなかったが、だがエイトがそう勘ぐってしまう事は、最近のエイトの様子からは納得がいった。
ヤンガスが昔ゲルダに惚れていた事、ゲルダは今でもヤンガスを想っているらしい事。
それらが窺い知れた時の、あのエイトの表情…。
とても強敵相手に勇ましく戦ういつもの姿からは想像もつかない程、頼りなげで儚げな顔をしていた。
まして、昔の約束を果たしゲルダに「ビーナスの涙」を手渡すヤンガスを見つめる姿は、
何だか今にも崩れ落ちそうだった事を、ゼシカは鮮明に覚えていた。
「とにかく、ククールの言う通り今は待ちましょうよ。ね?」
ゼシカは俯くエイトを宥めながら、宿屋へと背を押した。
驚くほど大きなアルゴンハートを抱えた傷だらけのヤンガスが戻ったのは、
丁度夕刻の頃だった。
門を入って来たヤンガスを、宿屋の窓から目ざとく見つけたのはエイトだった。
夕日に照らされ一層赤く光るアルゴンハートは、
遠目にはベホマスライムを抱えてる様に見える程大きかった。
宿屋から飛び出し駆け寄るエイトに、ヤンガスは傷付いた顔を綻ばせてアルゴンハートを差し出した。
「え、何…?」
エイトは足を止めて、差し出された物に首を傾げた。
「いえね、今朝ほどサザンビークの王様に頼んで、アルゴリザートを狩らせてもらったでがすよ。
とにかく馬鹿でかい奴を探してたのと、ちょいと手こずっちまったのとでこんな時間になっちまったでげすが」
ヤンガスの言葉を聞きながらも、エイトは訳が分からないといった顔をしていた。
「アッシは、自力で手に入れられる最高の宝石を、兄貴にプレゼントしたかったでがすよ。
だから、世界で一番大きいアルゴリザートじゃなきゃ倒しても意味がなかったでがす」
ヤンガスはスッと、手にした宝石をかざしてみせた。
「ほら、見てくだせぇ。いつか兄貴とアッシ等で手に入れたのよりも、チャゴス王子が買ったのよりも、
ずっとずっと大きくて…。ビーナスの涙よりも、ずっとずっと綺麗な宝石でげす」
はっとするエイトに、ヤンガスはアルゴンハートを手渡した。
満足そうににこにこと無邪気に笑うヤンガスを見て、エイトは全てを見透かされていた事に気付き、
嬉しさと気恥ずかしさとで頬を染めた。
そんな2人の様子を宿屋2階の窓から眺めていたゼシカとククールは、
顔を見合わせて笑うと静かに窓辺から離れていった。
ヤンガス最後しか出ないし_| ̄|○
失礼しました。ではまた名無しに戻ります。
グッジョブです!
すげーイイもの見せてもらいました。
ヤンガス漢だ!イイ!次も期待してます!!
ウハッ萌えすぎる。
風呂ネタもいいね。
ヤンガス…(´Д`*)
このスレ見てると、ヤンガスに恋してしまいそうになるだろ!!
職人たちの罠だ!
神の罠だな!!
GJ!
自分もいつも読ませてもらってるからいっちょ投下します。
実は自分も絵描きです。文才無しスマソ…
きゅきゅっ。シャアアアアー!
勢い良く、休息を知らない季節雨のように降り注ぐ、温めの湯が飛び出した。宿の浴室いっぱいに湯気が立ちこめ、それは乳白色の霧の如く。
蛇口をひねって彼女は頭から湯を被る。頬が唇が。上昇した体温と共にほんのり朱に色づく。
水気を沢山に含んだ赤毛から雫がしたたり、首筋を伝って、豊かな胸の谷間を滑っていく。
ゼシカは溜息をついた。
「はーあ。今日も疲れたわね。」
蛇口を閉め、ゼシカがぽつりと独り言を漏らしたときだった。
…ガタタン。隣の部屋の壁から物音が聞こえた。少々遅れシャワー音も鳴り出す。隣はヤンガスとエイトの二人部屋だ。
「アラ、隣もお風呂かしら」
そんなことはどうでもいい。自分だって入浴しているのだ、隣だって旅の埃を落とすだろう。したいだろう。
ゼシカは石鹸に手を伸ばそうとした。
『わあ!結構広いよ!!ヤンガスー。背中流しっこしよう。』
『ウワー!ややっ、やべえですって兄貴!いっくらなんでもそりゃあ勘弁してくだせえ、なんかコレ、この状況、あんまりにも不自然でがす!!こ、こっち向かないでっ。』
『なんで?ククールが言ったんだよ。親分と子分の真の付き合いは裸の付き合いからはじまるって。僕、ヤンガスともっと仲良くなりたいよ。』
『…あっ、あんのエロ狐っっ、嘘ばっか吹き込みやがって…。』
!!二人のやりとりを聞いてしまったゼシカは、思わず色めき叫んだ。
「キャーッ!!ちょっと!ナニしてんのよ?!」
終わりですゴメソ。オチもナニもない。
神達の作品を首を長くしながら待ってます!!!!!
やや厨臭い文章になってしまいましたがあまりにヤンガス萌えたので投下します。
基本はネタばれ無し、エロ無し。
ちと長め(内容薄い)なので投稿中は鳥つけさせてもらいます。
これまでの職人様に敬意をしめしつつ。では参ります。
?
参ってください。
その日の夜は寝苦しいほどに暑かった。ドルマゲスが姿を隠した遺跡、その封印を解くべき鏡を何とかして手に入れたエイト達一行は、翌日の出発に向けてベルガラックの宿を取っていた。
カジノが休業している今、ホテルも閑古鳥だったらしくゼシカとククールが一部屋ずつ、エイトとヤンガスが相部屋。
普段は(外で待機させられるトロデ王の不平不満を逸らす為に)旅費は常に節約がモットーであるはずが珍しい。
きっと明日の死闘を控えた仲間たちへのエイトの仲間たちへのせめてもの配慮だったのだろう。
…暑くて眠れないでげす。
既に灯の消された室内でヤンガスは腹に汗をかきながら身もだえした。
依然訪れたときのベルガラックはこんなには暑くはなかった気がするのだが…寝苦しいのは暑いせいなのだろうか?
それとも明日からのドルマゲスとの直接対決に多少ならずとも緊張しているのだろうか?
それとも…エイトと相部屋などという幸運はせいぜいトラペッタに滞在していたときまでのほんのわずかな期間だ。
…兄貴ぃ…幸せだけどある意味酷でがすよ…
ヤンガスは幸せな、あるいは卑猥な妄想を頭の中に巡らせその巨体をベッドの上でくねらせた。
例え寝ているにしても自分のこんな思いをエイトの前でまずまずと披露するわけにはいかない。
けれど、もしも、もしもエイトが自分の気持ちに答えてくれるなら?
妄想が止まらないまま、エイトに気づかれないようにそっと布団を腹までかぶる。
ゆっくり右手を下半身に伸ばしたときに、不意にエイトの声がした。
「…ヤンガス、まだ起きてる?」
あまりに不意だったのでついベッドから跳ね起きる。妄想は一緒に飛んで行ってしまったようだ。
体は正直だが幸いはいているパンツがゆったりしたものなのでエイトには気づかれないであろう。エイトの方を見ながら早口で返す。
「この通りこんなに暑くちゃ全然眠れませんや。それより兄貴は寝なくてもいいんでがすか?明日からはしばらく辛いでげすよ。」
見るとエイトも額にうっすらと汗をかいている。だが寝るときにも服装は乱さない。ヤンガスにはまさに想像もできない『人のできた行為』である。
下半身が少し落ち着いてきたので話を続ける。
「兄貴はこんなにクソ暑いときにもしっかりしてますねぇ。あっしには考えられないでがすよ。」
「そう…かな?僕だって結構いいかげんだけどな。でもさ、やっぱし暑くて眠れないよね。」
そう言って軽くヤンガスに笑いかける。
「こういう日には泉とか川とか海で水浴でげすね。それと酒!あっしも昔は良くやってたもんでがす。」
「へぇ…昔、か。僕はあんまりやらなかったな。やっぱり、ゲルダさんと一緒に?」
ゲルダと一緒、その言葉が妙にヤンガスの心に響く。
エイトに対する思いに感付かれていないことに軽く安堵したのか、それともがっかりしたのか、自分でもわからない。
「あいつは…何度も言うようでげすがあっしの青春のほろ苦いメモリー、ってやつでがすね。」
エイトは返事をせずに天井を見上げる。
窓からもれる月明かりで照らされるエイトの表情はヤンガスには何かを憂いているような、何かを言いたげな、そして非常に美しく見えた。
ぼうっと見とれるヤンガスに気づいてか気づかずか、エイトが切り出した。
「ちょっと出かけようか?水浴まではちょっと厳しいけどさ、どこか涼しいところ。」
「いいんですかい?明日から大変でげすよ?」
と、言いつつもヤンガスはベッドから起き上がる。いつものお邪魔虫がいない、二人きりの外出。
意識しなくても体は動き出す。
「はははは…即行動っていうのがヤンガスらしいな。それじゃ行こうか。」
ゼシカとククールに勘付かれない様にそっとホテルを出る。月明かりで十分に明るいが、やはりカジノのネオンが無いベルガラックは何か寂しい。
遠くでちょろちょろと噴水の音が聞こえるので多少気がまぎれるが、それでもヤンガスは腹と胸にじっとりと汗を感じてきた。
「行き先は適当でいいよね?んじゃ行こうか?」
返事する暇も無くエイトは目を閉じ、ヤンガスには理解のできない言葉で呪文を刻む。あぁ、ルーラでがすか。
そう思った瞬間にヤンガスの体から重さが消え、目の前が一瞬まばゆい光に包まれる。
一呼吸するかしないかのうちに体に体重が戻り、周囲に夜の闇が広がる。夜の闇、というより深い森のような…
「ルーラですぐこれる水場ってここしか思いつかなかったんだけど…いいよね?」
やはりそうだ。ここはほんのわずかだが馬姫さまの呪いを解くあの泉。
「え…えぇ。兄貴が選んだ場所ならあっしは大歓迎でがす!」
正直この場所はあまり好きではなかった。ここにくるとエイトはミーティアしかみていないから。
ここに来ると自分の思いは遂げられない、その気持ちが現実として突きつけられるから。
「おーい、どうしたんだ?せっかく来たんだから行ってゆっくりしようよ」
エイトが泉のほとりでヤンガスを呼んでいる。そうだ、今日はミーティア姫はいない。兄貴はあっしだけを見ていてくれるはずでがす。
愛していなくても、一人の大切な仲間として。
そう考えるととたんに前向きになれるのがヤンガスの長所であると自分でも良くわかっている。
その証拠に泉の明りに照らされるエイトを見て心臓が激しく脈打っているのが分かる。
心臓の音を聞かれるのではないか、とそっとエイトの隣まで歩み寄る。
二人で泉のほとりに腰を下ろし、靴を脱いでちょっとだけ足を泉に浸してみる。二人とも、何も言葉を発しない。
なんだか口を開いてはいけない、そんな雰囲気にさせられる。ちょっとエイトに目をやると、彼の顔はなんだか浮かない。
「…ヤンガスは、どうしてここまでついてきてくれたんだい?」
沈黙を最初に破ったのはエイトだった。
「どうしてもこうしてもそこに兄貴がいるから!でがすよ。兄貴がいるところならドルマゲスの所だろうがおっさんの城だろうがどこにだってついていきやすよ!」
息もつかずに即答する。兄貴のいるところならどこへだって。ヤンガスの本心から出た言葉だ。
それでもエイトは顔を曇らせたままでいる。
「僕もゼシカも、ククールだって…奴には少なからず恨みがある。でもヤンガス、君には無いだろ?僕のせいで…
ヤンガス、君が死んでしまうかもしれない。僕は、そんなのは嫌だ。」
「兄貴…でもあっしは」
「でもじゃないよ!死んじゃうんだぞ!どうしてそんなに簡単に僕についてこれるなんて言えるんだ?
僕は…そんなにできた人間じゃない。仲間にも自分にも嘘をつきながら旅をしている。
一人だったらドルマゲスなんてどうでもいい。僕は…逃げてる。」
ヤンガスは目を丸めてエイトを見つめる。彼がこんなに弱音を吐くのをみるのが初めてだったからだ。
「……嘘、でがすか?」
「そうだよ。ゼシカにもククールにも、君にも隠してることがある。
それに王にも姫にも隠してる事だってある。仲間にも真実を言えないでリーダー気取りなんて、そんなやつを兄貴分にしたくないだろ?」
ヤンガスはエイトの隣においた手のひらをきつく握り締めた。あまりにきつく握り、爪が手のひらに食い込み血が滲む。
そのまま二人は動かない。ただ、泉の光だけがゆらゆらと二人の影を写し出した。
どれくらいそのままでいただろうか。ヤンガスがふとエイトの顔を覗き込んだ。涙の跡であろう筋が光できらきらと光る。
自身の手のひらに滲んだ血は黒く固まっていた。
「あっしは嘘なんてつかない、なんておっさんみたいに口ばっかり達者な人間は信用しないでがすよ。
兄貴は嘘をつき続けなきゃいけないことをそこまで思いつめてるじゃないでげすか。
それだけであっしが兄貴についていく理由は十分でがす。」
「…ヤンガス…でも」
「でもも何も兄貴、せっかくここには兄貴とあっしのふたりきり。ここはあっしにだけその嘘とやらを話してみるのもいいんじゃないでげすか?」
ようやくエイトが口の両端を持ち上げた、それでもヤンガスにはそれが悲しそうな顔に見えて仕方がない。
「そう、だね。言えば少なくとも君は僕の事を見捨ててくれる。ヤンガス、君だけは生きていてくれる。」
エイトは足を泉に浸したままゆっくりと立ち上がる。背中の剣を下ろし、バンダナを取り、いつも愛用している黄色いコートをほとりに脱ぎ捨てる。
何の前触れも無く装備をはずし始めたエイトにヤンガスはただ呆然と見ているしかなかった。シャツも脱ぎ捨てる。
上半身裸をこんなときにでもわずかに期待してしまったが、裸ではない。白い布がエイトの腰から胸にかけて何重にも巻いてある。
ヤンガスにとってはもはや理解の範疇を超えてしまっている。
「……兄貴………。それって、もしかして。」
「そう。………ぼくは、女だ。」
そういいながらさらしを巻き取る。白い布のしたから豊かではない、だがどう見ても年頃の娘のそれである小ぶりな乳房があらわになった。
ヤンガスは言葉も出せず、ただその姿を呆然と眺めている。
「僕は物心ついたころから男として育てられてきた。けれど城の人間は僕が女だってみんな知ってる。
昔からミーティア姫とはよく城の中庭で遊んでいたからね。」
エイトはゆっくりとヤンガスの隣に腰を下ろし、胸があらわになっていることも気に留めず語り続ける。
「僕だってこんなしゃべり方だけど女の自覚くらいあるんだ。けれど姫は綺麗だから…どうしても姫がいると僕は女として見てもらえない。
正直、姫のそばにいたくないと思ったこともあるよ。今でも…姫を元の姿に戻そうか悩むときがある。
どうだい?僕のことを軽蔑するだろ?僕は未だに旅を続けようかやめようか迷っている。おまけに『兄貴』じゃない。」
「そんなことないでがす!」
今まで黙っていたヤンガスが堰を切ったように喋りだす。
「例え男だろうが女だろうが兄貴は兄貴でがす!あっしの命を救ってくれたのも一緒に旅を続けてきたのも今目の前にいる兄貴じゃないでげすか!
性別なんて関係ないでがすよ!………それに、あっしからみれば、兄貴は十分に、馬姫様よりもずっとずっときれいでがすよ。」
きれいでがす、そういったとたんにヤンガスは顔を真っ赤にして、あまりの恥ずかしさに泉から足を抜いてエイトに背中を向けた。
「えーと…その…つまりでがすね、あっしは、その、あー」
さっき握って血が滲んだ手でもう一度きつくこぶしを作る。今度は血は滲んでこない。
「…つまり、兄貴が男だろうとお、女だろうと、そん、そんなことは関係なく、すすす好きなんでがすよ!」
もうだめでがす!今まで内緒にしてたのによりによって決戦直前にばれるなんてとんでもないでげすよ…
でも兄貴がホントは女で女だとあっしは駄目なはずが兄貴に限っては大丈夫でというかそもそも女でも兄貴にだって
選ぶ権利とかあっしはどうせこんな顔で今まで女運なんてなかったしこれからもないし兄貴だってククールとかあぁぁぁぁぁ!
ヤンガスのそれほどでもない思考回路がパンク寸前になる。もはやドルマゲスなんて頭に無い。
いっそここでエイトがベギラマでも使って自分を焼肉にしてくれたらどんなに楽になれるんだろう。
当然ベギラマで焼肉、とはならない。かわりに。
背中から服越しにやわらかい感触。首まわりが熱い。
「……あぁぁにあにあにきぃぃ!?」
もはや思考がショートしているヤンガスは言葉すらまともに出てこない。
「ヤンガス…ごめん。ありがと。女として見てくれて。僕を、嫌いにならないでいてくれて。」
「……あ、兄貴…。」
少しだけヤンガスも冷静さを取り戻す。
「だから、あっしを置いていくなんて無しでがすよ。あっしが戦う理由はここにあるんでげすからね。それに俄然やる気出てきちゃいやしたよ。」
「ヤンガス…」
エイトが背中から抱きついたまま、耳元で囁く。
「あたま、真っ赤でスライムベスみたいだ。」
…ちょっと告白を期待しちゃったのにそんなでげすか…はぁ。でも。
クスクスクス、エイトが自然と笑みをこぼす。げーすげすげすげす。ヤンガスもつられて大笑いする。
二人の笑い声が森に響き渡る。
笑い声に答えて泉の光がゆらゆらと動く。
空がうっすらと明るくなり始めてきた。
「二人が起きる前に帰らないと、ね。」
「あっし…これから先二人で寝れるか自信ないでがすよ…」
元の服装の戻ったエイトとヤンガスがそろって泉を後にする。
「続きはドルマゲスを倒してから、だろ?ちゃんと僕も答えてあげないとね。」
「答え、って…兄貴、それじゃ!」
エイトはヤンガスに微笑みかけるだけで答えない。代わりに。
「じゃ、帰るよ!ベルガラックまでルーラだ!」
終劇
我ながら生き恥を晒してみたもんだorz
文章が稚拙なのはSSを書くのは初めてだから。
ヤンガス描写がホモよりなのは俺がリアルホモだから。
萌えストーリーだと思って吐き気を感じてしまったそこのアナタ。心のそこからごめんならいです。
↓以下何もなかったようにスレ再開
待った!!
再開する前に言わせてくれ。
GJ!
GJです!リアルタイムで見させてもらいました。ラッキー。ものすごい幸運。
かなり良かった感動しました。またがんがってください!!!
初心者とは思えないGJでした。
おつかれん。
心に闇を持ってしまう、人間らしいエイトが素敵。
ヤベー、ヤっくん萌えまくり。エイトもいいなぁ。自虐さんGJ!
自分は絵描きなんで文章書ける人はうらやましい。
GJ!!
ふたりとも人間臭いところがより萌え。エイトたんたらオパーイ出しっぱなしで…ハァハァここ見てるとヤンガスの事がどんどん好きになる罠(´д`*;)
誰も言わないから言うけど。
>>自虐さん
ウホッ!
自虐さん乙!俺は風呂のはなしにもウホッしてしまった。
ヤンガスますます好きになっていく。エイトエロカワイイ・・・・・・。
ヤンガスより主人公のほうが…やっぱり主人公はあの格好で女の設定にして欲しかった!
性別選べたら無問題だったのにな。
ごまかせるビジュアルだし。
言えてる〜〜本当に性別選択復活させて欲しいよ。
ホリィに嘆願書でも出したら考えてくれるんだろうか。
エイト女だったらヤンガスエンディングもありえたかもしれないのにな。
萌えなイベントもありえたかも。
139ありがd
読んでくれたのか。
でもマジで女だったらありえたかもな、入浴イベントとか。水浴びもそそる。
タダでさえED以外は印象に残りにくいミーティアが更に・・・<女主人公
まあ、真EDでの美女同士でのキスってのも絵になるが(*´∀`)
真EDでキスは男バージョン
女バージョンの真EDは会話の中フラグが多く立った男とケコーン
>>148 FF7を思い出すなぁ。懐かしい。
そうなるとメンツはまずヤンガス、ククール(普通にプレイしてればヤンが率激高だろう)
あと低確率でチャゴス、モリー‥‥
イイオトコ オランガナ‥orz
エイトタソをめぐって争うイベント発生したらウハウハだな。
低確率でマルチェロとかでもケコーンできたり?
本編ではあんまり恋愛モード強く出して欲しくないから、番外編でソフト出して欲しい。
>>150 そうなるとマルチェロ特に難易度が高いでしょうな。ククールとの親密度を上げてから、とか
質問スレにも「どうすればマルチェロとケコーン出来まつか?」「またチャゴス…これで三周目orz」等のレスが。チョト楽しそう(´∀`*)
でも絶対ヤンガスだな
パツンパツンなタキシード姿でぎこちないヤンガス見てみたいが、それは妄想し過ぎか…
ヤンガスのタキシードやべえ妄想しちゃったよ(つД`)ハァハァ
ついでにハネムーンも。
暖炉のある家で末永く幸せに暮らして欲しい。
ネ申達の作品読んだらずっぽりハマった。毎日楽しみで夜眠れねえウハッW子供か俺は
>>153 仲間ハケーン
あの二人に萌え過ぎて一日に何回覗いてる事やらorz 明日も早いのに…
タキシード姿を妄想してて気になったんだが、兜を脱いだヤンガスの頭部はどうなる?知ってる人いますか?
おお!ご親切にありがとうございます!
‥乳首みたい‥orz
元気出して!超元気出して!!
ヤンタソはいつでも格好良い男さ。
やっぱり投下待ちしてしまって眠れない自分にorz
妄想爆発し過ぎたがら。
スマソ
文章もまともに打てないようだ。
>>156 せめておにぎりぐらいにしといて…orz
さて
我ながらしつこいなと思いつつ投下。
前回内容が重かったので今回はライトにしようと思ったが後半湿っぽくなってもうた。
メダル99枚の景品だけネタバレです。エロ無し。
流れ的には一応前回から続いてるような。やっぱりモーレツに主→ヤン。
タイトルはえーっと…「樽」w
ではスタート↓
それは小さなメダル99枚のご褒美だった。
メダル王女のくれたあぶないビスチェ。妖しい名前の通り淫靡な雰囲気漂う、それでいて守備力1という役立たずの防具。特殊効果も無し。
強いて言えば、旅に疲れた戦士達の心癒す効果があるとでも言っておこうか。
ただし癒されるのは『男』限定。
「ええのぉええのぉ。こりゃ戦闘中に敵も見とれると言うもんじゃわい。」
こんな風にね。
豊満なバスト、くびれたウエスト、プリプリのお尻にかもしかの様な脚。
そのナイスバディをお色気たっぷりのハードかつキュートな下着に包んだゼシカが僕らの目の前でクルクル回ってる。
「どう?似合う?」
そう言ってウインクを飛ばすゼシカは、女の僕から見てもたまらなく可愛い。
「この装備をここまで着こなせる奴はそうそういないぜ。さすがゼシカ、俺のハニーだ。」
ククールが嬉しそうに褒め称える。
「ええのぉええのぉ。」
トロデ王の鼻の下は伸びっぱなしだ。
ここで普通の女の子なら、彼女のナイスバディやお色気を羨んだり妬んだりするのかもしれないが
幼い頃から男として育ってきた僕には特にそんな感情は芽生えない。
彼女の魅力を僕も素直に賞賛するとしよう。
「可愛いね、ゼシカ。よく似合ってるよ。」
僕の言葉にゼシカが嬉しそ〜うに微笑んだ。素直な笑顔が可愛い。ゼシカは本当に魅力的だなぁ。
こんな仲間を持って僕は幸せに思うよ。
「まったくでげす。ゼシカの姉ちゃんのお色気は天下一品でがすな。」
…………………………………………………………………………………。
……ヤンガスの発した言葉に、僕の口元が微妙に引きつる。
いやいや、ヤンガスだって男だし、目の前にこんな魅力的な女性がいたら誉め言葉の一つも出るのが普通ってモンだろ。ましてやゼシカは仲間なんだし。うん。
「魔物が見とれるだけじゃなく、あっしら男共のテンションも上がっちまうってもんですぜ、こりゃ。」
………………………………………………………………………………………………………………。
…おちつけ、僕。妬きもちなんてみっともないぞ。おちつけおちつけ。
「本当じゃの。味方の士気も高まってこりゃ最高の防具だわい!」
「防御力が1ってのが難点だけど、まぁ戦闘中は俺が盾になって守ってやるよ。」
「そりゃいいでがすな、げーすげすげす。」
「うはっほっへっはは」
僕はみんなに相づちを打って笑おうとしたが、口元が引きつりすぎて上手く笑えず
不気味な笑い声を漏らしてしまった。
「…どうした、エイト。変な声出して。」
「なんでもない。ちょっとむせただけ。水飲んでくる。」
僕はそそくさと一人井戸に向かった。
バゴォッ!
井戸の横にあった樽を僕は地面に投げつけ破壊した。
うーん、なんで僕はこんなにイライラしてるんだ?
嫉妬してるのか?誰に?ゼシカに?ボンキュッボンに?
なりたいのか?ないすばでぇに?僕もあぶないビスチェが着たいのか?んな馬鹿な。
「…なんだよぉもお…」
僕は空を仰ぎながら壁にもたれかかった。上を向いていないと涙がこぼれ落ちそうだったから。
あぁあこんな気持ち初めてだよ。
ゼシカのことは好きだ。可愛いと思う。彼女に嫉妬はしてないと思う。
男としてここにいる自分を悲観してるわけでもない。
鼻の下を伸ばした男共を蔑んでる訳でもない。
僕は僕でいいじゃないか。イライラしたってどうしようもない。
…………〜っでも!!
バゴォッ!!
僕は二個目の樽を威勢良く割った。
「何やってるんでげす?」
「うわっ!ヤンガスいつの間に!」
ふいに掛けられた声に僕は飛び上がって驚いた。
「兄貴がなかなか戻ってこないから心配して見に来たでげすよ。具合でも悪いんですかい?」
「具合悪い奴が樽なんか投げるか。」
心配してくれたヤンガスの言葉に、つい棘のあるツッコミを返してしまった。
「じゃあ何してたんでげすか?」
僕は言葉に詰まった。だって別に何もしてない。一人でフラストレーションを持て余してただけだ。
「いいだろ、別に。たまには一人になりたいときだってあるんだ。」
またもや棘のある返事をしてしまった。あー僕ってイヤな奴。
「そうでがすか。兄貴はあっしと違ってなかなか繊細な所があるでげすからね。こりゃ邪魔して悪かったでげす。」
ヤンガスは頭をかきながら申し訳なさそうに言った。
僕が冷たい言葉を連発したせいか、ヤンガスは心なしションボリしてるようにみえた。
罪悪感で一気に胸が締め付けられる。
「…ごめん…キツイ言い方して。せっかく心配してくれたのにね。悪かった。」
ヤンガスはちょっと驚いたような顔をして僕を見ると、今度は辺りをキョロキョロ見回した。
そして誰もいない事を確認すると小声で
「姉御。」
と僕を呼んだ。
ふいに呼ばれたその響きに僕はドキッとする。
「もし何か悩みでもあるんなら、あっしで良ければ話しを聞くでげすよ。どんな出来たお人だって
生きてる限り悩みや腹の立つことがあって当然でげす。
…姉御はいい人過ぎて、ストレスをコッソリ溜め込んでないかあっしは心配でげすよ。
たまにはパーッと解消してくだせえ。あっしなんぞで良ければ聞き役にもなるし、なんなら
樽の変わりに八つ当たりしてくれたって構わないでがす。」
……ヤンガスは優しい。真摯な瞳で僕を見つめながらこんな優しい言葉をかけられたら
イライラした気持ちなんかどこかに吹き飛んでしまうよ。
こんな優しいヤンガスに、どうして僕は冷たくしたりしたんだろう。
「…お言葉に甘えてもいい?」
「もちろんでがすよ!どうぞどうぞでげ…す…?」
僕は中腰になってヤンガスの胸に顔をうずめた。
「あ、あ、姉御?」
「樽の変わりに胸貸せ。」
「た、た、た、樽に胸はないでがすよ…」
ヤンガスは手をパタパタさせて焦っていたが、僕が泣いてることに気付くとスッと大人しくなった。
「姉御…。」
「……ヤンガス…僕は…
僕はね…みんなの事が好きなんだ。ゼシカもククールもトロデ王もミーティア姫も…君のことも。」
僕は一回しゃくりあげた。ヤンガスの胸に僕の涙が染みる。冷たくないかな。
「みんなをとっても大事に思ってるんだ…本当に…………なのに、なんだか最近の僕は変だ。
ささいな事が気になったりイライラしたりする。自分で自分が自己中なイヤな奴に思えてしょうがないんだ。」
ヤンガスは僕の肩に軽く手を添えた。
「そんな事ねえでがすよ。姉御は気を使いすぎるぐらいみんなに気を使ってるでやんす。」
僕はヤンガスの胸の中で首をモゾモゾと横に振る。
「違う。そうやって取り繕ってるだけだ。本当はいつだって………」
ヤンガスを独り占めしたいと思ってる。
でも、その言葉は言えない。そんな我が儘さらけ出したらきっとパーティーはギクシャクしてしまう。
僕はみんなの前では『男』なんだから。
それにヤンガスだって…尊敬する兄貴がそんな事言い出したらきっと困ってしまうよ。
僕はただ黙って唇を噛みしめる。
好きなんだよ、ヤンガス。僕だけを見てよ。僕を兄貴じゃなく一人の女として見てよ。抱きしめてよ、その逞しい腕で。
生まれて初めての身を焦がす熱い想い。僕の手には負えないで持て余してしまう。
どうすればいい?どうしたらいい?
言葉に出来ない溢れる想いが涙になってポロポロとこぼれていく。
ヤンガスはただ黙って僕を泣かせてくれた。
…いつのまにやら、西の空は赤を通り越して紫に染まり空にはお月様が登ろうとしていた。
僕はと言うと…泣き疲れていつの間にやらヤンガスにもたれかかった体勢のまま眠ってしまっていた。
まるで駄々をこねた後の子供だ。みっともないったらありゃしない。
目が覚めた後、僕は自分の醜態を恥じて、また自己嫌悪に陥るのだった。
−…だって
ヤンガスが僕の寝顔を見ながら
「こんな無防備な寝顔見せられたら、あっしのハートはスーパーハイテンションになっちまうでげすよ…」
なんて呟いたのを、このときの僕はまるで知る由もないから。
おしまい。
うわなんか恥ずかしいwwwwwwww俺ヤンガスに何言わせてるんだwwうはwwwwおkww
お目汚し失礼しました。
うはWWW
おきてて良かったWWWW
GJ!素晴らしい!
すっげーヤンガスいい男。エイトタソ可愛いすぎ。
俺眠れねえW
エロじゃないのに鼻血出そうでしたよ!!
GJ!!
寝顔でスーパーハイテンションヤンタソハァハァハァハァ
しまヤンさん毎度GJです!!これからも期待してます!
これまた拗ねエイトたんがカワエエ…漏れの中でエイトは心はお喋りなんでツボでした。樽投げてもカワエエ
エイトがツンケンしてたらヤンは心配でたまらないでしょうな。小声で「姉御」と呼んだ時こっちまでドキドキしたわ…
頭おにぎり(乳首は忘れますこのさいorz でもヤンガスはやっぱり抜群に男前(゚∀゚*)
しまヤンさんGJ!ヤッくん素敵すぎです
エイトたんかわいいよエイトたん(´Д`*)
>「うわっ!ヤンガスいつの間に!」
例のポーズをとってるエイトたんが思い浮かんでワロタ
171 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/14 11:57:01 ID:ufrbQtXn
ここが変態スレですか。
変態じゃないよ。
しまヤァァァァン!!!!
すんげぇGJです!書く人が書くとやっぱ違いますねぇ…見習いたいです。
ヤンガスの最後の一言に激萌。ヤンガス…純情系だよな。
ついでに
>>138定番の突っ込みあんがとさん
絵師さん光臨か!?
女エイトたんかわいいーウマーい。ヤンガスでなくともぐっとくるなこりゃハァハァハァハァ
ちょっと手ぇ繋いでるっぽく見えるのもイイ!
本当に性別選べたらな〜〜とまたもや思ったよ。
萌えた。ハァハァ
いいもの拝見させていただきました。
…マジで性別選べたら良かったのにな。
女主人公もアリだよね。
恐る恐る投下。
ククール語り。でもヤンガス×エイトが地。
文書きじゃないので本当にスマソ
何かにつけて口や手を出したくなるのは、希望と理想がそこにあるからさ。
「すげえ意味が不明な言葉だな。」
ヤンガスのおっさんが、いかつい顔をしかめる。オレは酒場の薄暗い灯りに揺れるワインの色を楽しみながら、グラスを傾けて喉奥で笑った。
「だから。ああしろ、こうしろってオレが言ってるのは、おっさんをからかいまがいにけしかけているワケじゃなくってさ。実はオレが自分にして貰いたいことなんだって。」
「はあ?」
――して、貰いたいけれども、それは決して叶わねえことだから。あのプライドの高いカタブツは絶対にそうはしてくれないだろうから。
望みを見込みのあるおまえらに託したくなる。
「手が届いて、ましてや耳に声が届くのなら。頑張って欲しいじゃんよ。くっついて欲しいんだって。」
口端を釣り上げ、本心から笑ったオレに。ヤンガスのおっさんは一瞬呆気にとられたような驚いた顔をした。
ははあ。オレにしては真面目なことを喋ったからか。
「…ククール、実はひょっとして、お前はスカした野郎じゃなくて、すごくいい奴なんじゃねえのか?」
「なんだよ。ハハ、やっとわかったのか。」
肩を揺らしてオレは笑う。そうだぜ、オレは根はいい奴なんだ。兄貴よりゃ―――…が、少々足りないけれど。
あーあ。やべえ。ちょっと酔っちまったかな。
ああもう、すみません。
ネ申達これからも頑張ってください。俺は毎日楽しみにしてます!
_
,'.´ ., __ヽ . ,〃彡ミヽ |>-∧,、
. i /ノ))ヾゝ 〈(((/(~ヾ》 <Z△,(7ヾ>
(ソメリ -ノ. ヾ巛゚.ヮ゚ノ" (゚C_;:゚メ6ノ,
ノリK~ヽYハ /~'i':=:゙iヽ . /i!:::i¥il:::::ハ
Uーl=トlJ ん、」"Yヾlノ U!;:;!≡il;;;;;じ'
くエ_,iイi,ゝ. i†=|=|ノ (iWi(iW.!)
|ー||-| |ー |-| . 〉ニ.〉ニl
 ̄. ̄ . .  ̄  ̄
「いなくなって初めて、ゼシカのありがたみってもんが身にしみてくるぜ」
「まったくでがすなぁ。反則でがすよ、あの胸は」
「さすがのオレも、初めて見たときは、胸に水風船でも入れてんのかと見まちがったくらいだからな」
「水風船は言い過ぎでがすが、さすがは自分で最強と言うだけの大きさでが……あっ、兄貴?」
(ぐい)
「いたた、いたいでがすよ、兄貴。どうしたでが……ええ!?」
. ,〃彡ミヽ _ M
〈(((/(~ヾ》 ,'.´ ., __ヽ |>-∧,、
. ヾ巛;゚ 。゚ノ" i /ノ))ヾ.<Z△,(7ヾ>
/~'i':=:゙iヽ (ソメリ; oノ、(゚C :.゚;メノ,
. ん、」"Yヾlノ ノリ〈につとU!::i¥il:::::::ハ
. i†=|=|ノ 〉-l=トl i!;;;!≡il;;;;;じ'
. |ー |-| くエ_,iイi,ゝ .(W(iW.!)、
.  ̄  ̄ |ー||-| . 〉ニl.\ン
(ふにふにっ).  ̄. ̄
「ほ、ほらっ! 僕にだってちゃんとあるだろっ!」
「……あ、ああ、あにっ、でなくて、姉……げ、げすっ」
(ばた)
「……ふむ。即死だな。おお神よ、幸福なヤンガスに安らかな眠りを。ちーん。
ところでエイト。気にしてんならさ、どうだ、このオレが大きくしてや……」
(S L A S H !!)
「ぐふっ……こ、このメンバーでオレが落ち担当なのかよ……」
呼んでくれた方々、サンクス超サンクス(土下座)
温かいレス頂けてほんまに嬉しいです。
自分もこのスレ大好きで1日に何回も見てしまう。外出中に携帯から見てしまったりするほど重症だ orz
>>174 キーーターーーー!!マジ可愛いっす!!
>>179 …ククたん切ねぇ…こういうイミシンなの好きです。かなり萌え。
>>181 すげーAA付きだぁ。貧乳エイトたーん!
>呼んで ×
>読んで ○
失礼しました
いやいや、呼んでましたから!w
またの降臨をお待ちしております。
仲間コマンド台詞報告スレより抜粋
ヤンガス「もし 強そうな魔物が出たときは
アッシの後ろに 隠れるでがす。
そうすりゃ ケガしねえで済みやす。
ヤンガス「足元にも じゅうぶん
気をつけるでがすよ。
月を見る前に ケガしちゃいけねえ。
ヤンガス超かっこえぇ(*´▽`)
でもドルマゲにイバラ飛ばされた時は、エイトたんの後ろに隠れてただけと
報告するヤンガスタン萌え。
も、萌えー!!イイ!!!
照れるヤンガスたんとかエイトたんの優しい表情とか可愛い。
職人技だッッ
凄い真っ赤!! 可愛い〜GJですよ!
エイトたん優しい笑顔だなぁ。
最初このヤン×主って見たときはまるっきりネタだとしか思えなかったのに…
まさかこんなに萌える展開になろうとは誰が予想したであろうか…
>>187 GJ!ラブラブGJ!
>>191 主人公がかわいい・・・!
泣いてるのも萌える
>>191 スゲー!GJ!!(;´Д`)ハァハァ
感謝と感動と萌え萌えで脳内が揺さぶられてまともに指が動きません。
せっかく絵にしていただけたのにネタ自体は……急転直下に落とさずもう少し練れば良かった(´・ω・`)
思いつき文章とプチAAいじり程度しかできない漏れは、このスレを見るたびに拍手ラッシュ+羨望の眼差し。
そして職人さんたちのおかげで女体化エイトたん萌えへくるぶしまで入りかけている。鳥肌もおさまってきたし。
うう、20余年ノンケで通してきたのに、初めて別路線に乗ってしまうのか……ぐぬぬそれは。
でもやっぱりエイトたん(;´Д`)ハァハァ
>>187>>191すんごいGJ
っちゅーか
>>191がほのかに得ろく感じてしまうのは気のせい?ハァハァハァハァ
で、恥ずかしながらまた妄想してみました。
妄想を文に起こしているだけなので相変わらず変な感じですが…
んじゃ投下。あ、錬金を自力で極めようとしている人は見ないほうがいいかもしれません。
「ククール…あんたこの前から錬金釜使って何やってんのよ?変なもの作ってるんじゃないでしょうね?」
最近ククールの様子がちょっとおかしい。
宿に泊まっても夜中に出歩いて町娘をナンパすることもなければ道中でゼシカを口説こうともしない。
何かと錬金釜の中身を気にしているようだ。
この間などは格闘パンサーの集団に不意打ちを食らって全員ボロボロになったというのに回復呪文より
釜の安否をまず確認するあたり、呆れて物も言えない。
「ま、できりゃ分かるさ。楽しみに待ってろって。」
…ほんっと何考えてるのかしら。まぁ旅に役立つものを作ってるならいいんだけど、ね。
そんなことを考えながらゼシカは馬車の横についてぼーっと歩いている。
今日は宿を出て大分経つのになぜか魔物がまだ出ない。
手綱を引きながら歩いているエイトとその隣を歩くヤンガスの背中を見ながら
エイトってあんまし男っぽくないわね、サーベルト兄さんとは大分違うな、
ヤンガスの背の低さってもしかしてドワーフか何かなんじゃないの、と意識が冒険から離れていってしまう直前、
馬車の中から響くベルの音ではっと我に帰る。
「おーい止まれ止まれ。ほれククール、何を作ってるのか知らんが完成したみたいじゃぞ。早くふたを開けて見せてみい!」
トロデ王が御者台から飛び降り駆け足で荷台に乗り込む。ククールが後から浮き足立って続けて乗り込む。
一行は街道のど真ん中で一旦待機する形となった。中に全員入るわけにもいかないので全員で馬姫を護る陣形を組む。
「で、あいつが何を錬金しているのか二人とも知ってる?」
何を作っているのかやっぱり気になるゼシカが背中の二人に聞く。
「さぁ…僕は何も聞いてないな。ヤンガス、君はなんか聞いてる?」
「どーせ奴のことだからホレ薬とかでもつくってるんじゃないでげすかね?」
錬金の内容について二人は何も知らないようだ。尚の事何を作っていたのか気になる。
馬車の中からなにやら王の怒鳴りつける声が聞こえる。
錬金は成功しているのだからよっぽど変なものを作ったか大切なものを材料にしたかのどちらかだろう。
荷台から出てきた王は案の定機嫌が悪い。続いて出てきたククールも反省しているのかどうか、
完成したばかりの弓矢をじっと見つめている。
「おいおいおっさん、そんなに機嫌悪くしてどうしたんだよ?」とりあえずヤンガスがフォロー。
「悪いも何もあやつよりによってガーターベルトを錬金の材料に使いおった!
わしの宝物のガーターベルト…ゼシカのガーターベルト…」
ゼシカは一瞬眉間にしわを寄せたがガーターベルトに未練は無いし王の目の保養になる気も無い。
王のフォローはヤンガスとエイトにまかせてククールの前へ。
「で、目的のものができたってのに何落ち込んでるの?」
使い道が無いとはいえガーターベルトはなかなかの貴重品だ。
それを材料にしたこの弓矢もこれからの冒険に欠かせない武器になるはず。
なぜか大人しくなっているククールを元気付けようと笑顔で語りかける。
「あぁ、『エロスの弓』っていうから作ってみたけどただの弓みたいだからな…いろいろ便利に使えるかと思ったのに残念だよ」
エロス…エロス?ゼシカの笑顔が凍りつく。
要するにアレね?この男どこでレシピを知ったのか知らないけどエロスって響きだけでこれを作ったのね?
『いろいろ便利に使う』って何よ?大方女の子のハートを狙い撃ちするとあの娘もこの娘も俺の虜さ!みたいなこと考えてたのね!?
私…こんなに錬金の中身に興味持ってバカ丸出しじゃない!
ゼシカは笑顔のまま眉間にしわを寄せ、その手が呪文の印を結ぶ。
とりあえず王をなだめて一安心していたエイトとヤンガスがゼシカの異常と全滅の危機を感じて急いで駆け寄る。
「ぜっ…ゼシカ落ち着いて落ち着いて!!!」エイトがゼシカの腕を押さえつける。
「姉ちゃん冷静になるでげすよ!こいつだって使ってみれば強力な武器かもしれないでげす!ほらほらよく見てみるでげすよ!」
ヤンガスがククールの手から弓をひったくってゼシカに見せようとする。
が、ひったくった瞬間に矢じりをちょっと腕に引っ掛けてしまう。
「っててて…ほら姉ちゃん、矢じりだけでもこれだけ切れ味鋭いのはなかなかの品でげすよ。これならそれなりの使い手が射れば敵なんぞイチコロでげすね。」
ヤンガスの腕の血の筋を見てゼシカは少し冷静さを取り戻し、呪文の印を解いて魔力を落ち着かせる。
エイトもふうっと息を吐いてゼシカの腕を放した。
「まったく…ゼシカは頭に血が上るのが早すぎるよ。ククールも、錬金するならちゃんと王に相談してからじゃないと。」エイトは若干苦笑いだ。
「ごめんなさいエイト…。ククールも良く考えないで怒っちゃって、ごめんなさい。」
言葉とは裏腹にククールをものすごい形相で睨み付ける。肝心のククールはゼシカに背を向けて口笛を吹いている。
「それよりヤンガス!さっき腕切ったでしょ?大丈夫?」
ゼシカが薬草を取り出して切れた腕にあてがう。
当のヤンガスは腕が切れたことなど気にしてないようだ、というよりもなんだか目がうつろ。
「んんー、ねえちゃんどうしたでがすぅぅ?うでならへーきでがすよぉぉぉ」
「ちょっと…どうしちゃったの?なんか変よ?」
ゼシカの呼びかけに返事もせずヤンガスはふらふらと立ち上がり背中のオノを手に取る。
「んあぁ?ねえちゃんかとおもったらうぃっちれでぃじゃないでげすかぁー?あにきぃーやっつけるでがすよぉぉぉ」
ヤンガスがふらふらとオノを振りかぶりジャンプしてゼシカに襲い掛かる!余裕で攻撃はかわせるものの尋常ではない。
そうだ、前にヤンガスがメダパニをかけられたときと様子が似ている。
「ちょっとククール!その弓矢って何か特殊な効果かなんかあるんじゃないの?」
「…見りゃわかるだろ?混乱だな。でもこれで使える武器だってことが分かっただろハニー?」
さっきからヤンガスに襲い掛かられているゼシカは答えるどころではない。
エイトがゼシカから注意をそらすためにヤンガスに落ちていた石を投げつける。
「ヤンガス!お前の敵はこっちだ!」
石つぶてに反応してヤンガスが振り向く。
「んんーてきがよんでるこえがしたでげすぅぅー。あにきぃーてきはどっちでげすー?」
オノを構えたままおぼつかない足取りでヤンガスがエイトに歩み寄る。まだ攻撃しない。まだしてこない。まだ…
「あーーーにきぃぃぃぃ♪」
攻撃する代わりにヤンガスが抱きついてきた!硬直する一行。
「なーんだかあにきはー、やわらかくてふにふにでー、きょうはいつもよりきれいでげすー♪おんなにみえてくるでげすー♪」
「ちょっっっ、ヤンガス!!!」
なんで話してないし隠してるのに女に見えてきちゃうんだよやめてやめてやめろって!!
「あにきぃぃぃーちゅーしたいでげぇーーすぅーちゅーするでげーーすぅぅぅ♪」
ちゅーってヤンガスとキスしてみたいとは思うけどここではやばいやばいやばいって!!
「あーにきぃぃぃーだーいすきでげすよぉぉーー」
ヤンガスが抱きつきながらエイトの顔を自分の顔にじりじりとひきつける。
ちょっと、いやかなりうれしいけど、これは、ヤバい。けどヤンガスのバカ力のせいで身動きが取れない!
「うわぁぁぁぁ!もうゼシカもククール何とかしてよ助けて助けてたーすけてぇぇ!」
唇が奪われそうになる正に寸前、ふと頭を押さえつけていた力が無くなりヤンガスがエイトに倒れ掛かる。
ヤンガスの肩越しにゼシカが呪文の印を結んでいるのが見えた。ラリホーで眠らせてくれたようだ。
「危なかったわね…それにしてもヤンガスってそういう趣味があるのね…」
気持ちよさそうに地べたにねっころがっていびきをかくヤンガスを覗き込んでゼシカがぽつりと言う。
「んでもゼシカが魔物に見えたのになんでエイトは女に見えたんだ?ただの混乱…じゃあないよなぁ?使えるかもな…」
ククールがエロスの弓を見ながらぽつりとつぶやく。
「ククール…あんた変なことに使おうとしてないでしょうね!いい加減にして!!」
ゼシカはまた頭に血が上ってしまっているようだ。ククールはもうしらばっくれに専念している。
エロスの弓か…二人っきりで使えば結構いいかもね。こんどこっそり借りちゃおうかな?
エイトがそんなことを考えているのも知らずにヤンガスは街道のど真ん中で気持ちよさそうにいびきをかいている。
いろんな意味で今日は冒険どころじゃなさそうだ。
-----
はいっっ以上ネタでした。終了!
すっげえ。今日はたくさん投下されてる。感動だ…。
神達GJです!萌えが止まらない。
自虐さんイイ!GJ!
l'´ ̄`l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`l 父上は酷いお方だ…こんな、いとこを隠していたとは…
| | u 茶 |
| | ヽ / | はぁはぁ…
| :J | ● ヽ----/ ● |
... | | ヽ / | 意外にも、竜神族のハーフは
. | | ヽ/ |
. | | J | すごくいいじゃないか!〜
.. | | |
| \ __ ト、 ハァハァ…「いとこ」だから大丈夫だよな…?
ミ \ ,.ミ'´ ̄ ̄`` `ヽ、| | ミーティア姫よりこっちのがいいyo!
(( ミ ミ \' 、 ヽ| 力
| ミ、 ,' l
L.___|_ l l -─- 、
| l -、 ヽ ,. '´ ヽ
| ! ヽ ヽ ,.' ,、 ヽ
./´ ̄`V ,ヽ、 ,' ,' ; ,. ,: , ハ :, , i
/ 、 | / 、`ー ノ! ; : ; /_'/./_/ Li_l !
./ i | / ヽ ヽ 〃 / | ;:「 ____... リjリ
!. ! / ヽ {{ / (`| il| __.. ` ̄lノ i
`ー‐ゝ、 ' / ヽ___,.-‐'"⌒゙| !| °,,, ,  ̄/,: ハ
`ー--‐' ,. -‐'"´ リi从_ 、 '''ノ_:_ノ ヽ
力 /"ー─------<二/ ´ヽ、-<r"/,ー、 丿
勹 { 〈 )、 Y `ゝ(_/_/./'
} `ー----------─一--‐'´ ̄´
チャゴス
うわぁぁなにごと?すごすぎ(`Д´;)三(;`Д´)
職人さん達あまりにGJすぎてろくに言葉も思いつかん
l'´ ̄`l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`l はぁはぁ…だが、おまいの仲間の
| | u 茶 |
| | ヽ / | クックルとか言う奴のせいで僕の心は傷ついた
| :J | ● ヽ----/ ● |
... | | ヽ / | おまいは王家の「いとこ」なんだ。だから僕の方が偉いんだ
. | | ヽ/ |
. | | J |
.. | | |
密かにここは神スレに昇華してるな…。
191&自虐さん、goooooooodjb!!!!!!!!!
保管庫と絵板が欲しいな。小説職人以外にも絵師もいるみたいだし
は、禿同ー。
ハァハァしすぎて再プレイしてしまった。大聖堂でケコーンするのはヤンガスとエイトだよね。
l'´ ̄`l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`l
| | u 茶 |
| | ヽ / | はぁはぁ…
| :J | ● ヽ----/ ● |
... | | ヽ / | 俺が結婚すんだよ。山賊にわたしてたまるもんか
. | | ヽ/ |
. | | J |
.. | | |
| \ __ ト、
ミ \ ,.ミ'´ ̄ ̄`` `ヽ、| |
(( ミ ミ \' 、 ヽ| 力
| ミ、 ,' l
L.___|_ l l
ワロタ
最後王子と山賊は乱闘ですね
→勝者 山賊
l'´ ̄`l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`l
| | u 茶 |
| | ヽ / | はぁはぁ…
| :J | ○ ヽ----/ ○ |
... | | ヽ / | 来るんじゃねぇ!近づいたらこいつに!
. | | ヽ/ |
. | | J |
.. | | |
| \ __ ト、
ミ \ ,.ミ'´ ̄ ̄`` `ヽ、| |
(( ミ ミ \' 、 ヽ| 力
| ミ、 ,' l
L.___|_ l l -─- 、
| l -、 ヽ ,. '´ ヽ
| ! ヽ ヽ ,.' ,、 ヽ
./´ ̄`V ,ヽ、 ,' ,' ; ,. ,: , ハ :, , i
/ 、 | / 、`ー ノ! ; : ; /_'/./_/ Li_l !
./ i | / ヽ ヽ 〃 / | ;:「 ____... リjリ
!. ! / ヽ {{ / (`| il| __.. ` ̄lノ i
`ー‐ゝ、 ' / ヽ___,.-‐'"⌒゙| !| °,,, ,  ̄/,: ハ …テメェのカバー付きなんか入るわけねぇだろ(プ
`ー--‐' ,. -‐'"´ リi从_ 、 '''ノ_:_ノ ヽ
力 /"ー─------<二/ ´ヽ、-<r"/,ー、 丿
勹 { 〈 )、 Y `ゝ(_/_/./'
} `ー----------─一--‐'´ ̄´
すげーここ良スレですね。投下キボンばかりしてて申し訳ないばかりです。
どっちも才能ないんで自分で投下できないのがな〜
神達、毎日萌えをありがdです。
寝よう寝ようと思いつつリロードしちゃうよ。
本当にここは神が多くて嬉しい。
214 :
黄身:05/01/16 01:32:16 ID:Zmnsy7pe
>>214 おまいさんも神だ。gj!マジサンクス。
嬉し泣きしそう。
神!GJ!!
>>214 乙です!GJです!このスレ凄い人多いや!
自分の絵までのせてもらっちゃって
ちょっと照れくさくもありますが>(*´□`*)
>>214 ついにみんなの願ってたまとめサイトが!! GJです!!
自分の小説が載ってるよ〜やっぱりちょっと照れくさいけど嬉しいです。
>>214 激しく乙です!
自分の落描きも載せてもらって嬉し恥ずかしでがす。
またなんか描かせていただくですよ。
221 :
181:05/01/16 18:23:32 ID:+WpUrk9w
漏れのAAまでわざわざ保存していただいてるとは……お手数とらせます。
ああ、あんな拙ネタ、書き直したい(´・ω・`)
画像ファイルにまでしてもらっておいてから書くのは実に気が引けるのですが、
漏れのAAはIE文字サイズ「中」用に作ってあるので、
画像になさるときはできればそのあたりを……でもサイズ大きくなりすぎますか。
やはり、漏れのヘボAAより、絵描きさんにトップ絵を描いていただきたいなあ……。
レスアンカー消してしまった。
>>214 ということで、乙彼様です!
こちらは何もできませんが、このスレの職人が続く限り、どうかお願いいたします!
自分も同じく応援させてください。
ヤンガス×エイトなしでは生きていけません。っつーかこのカプ以外で萌えなくなってしまいました。
224 :
214:05/01/16 23:00:13 ID:Zmnsy7pe
>221
手直ししてみた。確認よろ。
トップはしばらくこのままで。
そして>48
正直すまんかった ..._| ̄|○
レスバンマチガエテタヨ
>215-223
ありがと
225 :
181:05/01/16 23:04:33 ID:+WpUrk9w
数々の恐ろしくくだらないタイトルのスレが、神スレ化しているDQFF板…。
すばらしい。
227 :
くれじ:05/01/17 00:21:17 ID:2/QTr3TQ
やばいよここ萌えまくりだよ
神だらけのなかにひっそり投下。
エロどころかくっついてるのかいないのかも微妙だけど。
<FONT size="2">「あと必要なのは何でがすか?」
「タオルと石鹸は買ったから…あとは保存食に、研ぎ石」
「ああ、そういやぁぼろぼろになってたでがすね」
「砂漠を越えるみたいだからね。武器の手入れが追いつかなくなったら大変だ」
「そういや包丁もそろそろガタがきてたでがす」
「うん、でもあんまり無駄遣いはできないから…しばらくは剣で代用かな」
パルミドの気温は意外に高くない。砂っぽいのが難点だが、乾いた風が通るし、雑然とした街並みにはふんだんに日陰がある。
エイトとヤンガスは少し急ぎ足で買出しをしていた。
普段は全員で装備を整えがてら移動するのだが、
「この街にいると身体がかゆくなるんだよ」
「歩き疲れちゃったから、今日はちょっとパスね」
「姫を置いて街中を歩けるわけがなかろう。ああ、酒を忘れるでないぞ」
…と、いうことらしい。
土を塗り固めた淡い褐色の建物の上から雲のない空がのぞく。まるで生きている遺跡のような活気。
下手な飾りのない色合いが二人の背中に妙に馴染んでいる。
「ああ兄貴、一応懐に気をつけてくだせぇ。元気なスリは昼間っから活動してるでがす」
「うん、大丈夫。お財布はトーポに見張らせてるから」
「ネズ公ごと持ってかれちゃたまらんでがすよ。スリは姑息に大胆にが鉄則。あっしはもう足を洗ったでがすが」
実際、大きな袋を抱えて歩くエイトはいかにも狙われそうな見た目をしている。
ちょっと、いやかなり心配なのだが、兄貴から財布を預かるわけにもいかない。
ヤンガスは知り合いのスリが寄ってこないか注意深く監視する。
そんな彼の視線が功を奏したのか、怪しげな人影に近寄られることもなく無事に買い物は終了した。
休憩してから戻ろうか、と階段に腰掛け、露店で買った果物をほおばる。
乾燥した街には欠かせない、みずみずしい匂いが広がる。
「しかし、今回は難儀でがしたねぇ。馬姫はさらわれるわ売られるわで」
「そうだね、こういうのって全然考えてなかったから、びっくりした」
「これさえなけりゃいい街なんでがすよパルミドは。気に入るかいらないか分かれるでがすが」
「ククールなんかは嫌いみたいだね。砂で服が汚れるのがいやなんだって」
「あいつもいつまでもお高くとまってないでそろそろ砕けてもいいころなんでがすがねぇ」
ぺろり、とエイトが果汁のついた指を舐める。色素がついてしまったのか、指先がほのかに赤い。
よく見ると頬にも少しだけ赤が飛んでいる。
「…兄貴、顔にまだついてるでがす」
「え、どこ?」
「左のほっぺたの…えと、そこじゃなくて、もうちょっと右、いや上、もうちょっと下」
健康的に日焼けした肌の上を探るようになぞる指。
狙ったように目的の場所を逸れ、ふくらみを確かめるように頬の上をすべる。
「こういうのって困るよね、自分じゃどこについてるかわかんないや」
「あー、えと、もうちょっと左、上、そうそうそこ、取れたでがすよ」
「もう取れた?ありがと」
「あ、いや、礼を言われるほどのことじゃないでがす」
「…ヤンガス、自分の分落としてるよ?」
「へ?」
言われて下を見てみると、確かに歯形のついた果物が階段の下に転がっている。
いつのまにやら寄ってきた蟻や虫で既に真っ黒だ。
「あー…もったいないことを」
「もうひとつ買ってこようか?せっかく買い出しに来たんだし」
「いや、いいでがすよ」
気を取られた指から慌てて目線をそらす。
匂いをかぎつけてやってきた犬が虫を追い払い、尻尾を振りながら食べ始める。
振り子のような尻尾の動きでもやもやを飛ばそうとするも、どうにも収拾がつかない。
「あー…街の話でがすが。兄貴はこの街、どう思うでがすか?」
なんとか気分を落ち着けようと、とりあえず話題を振る。日陰から吹き上げる風。
「僕?この街、すごく好きだよ。ヤンガスがこの街にみんなを連れてきたがった理由、わかる」
「そうでがすか?悪徳の街だのなんだの散々な言われようでがすが」
「うーん…まあ確かに、物盗まれちゃったりするのは困るんだけど」
視線を向けられているのに気づいてヤンガスは顔をあげる。平和そうな、少し照れたような表情が見える。
「ヤンガスみたいな人が育つ街だもん。外から見たらどうかわからないけれど、やっぱり、素敵なところだよ」
思わず言葉が吹き飛ぶ。正直なのかなんなのか良くわからない台詞になんと返したらいいかわからずに、
ヤンガスはまやまやと手を動かす。
「…いや、あっしは元山賊で、そういうのを育てちまう街なわけだから、その、あんまりいいところでもない気が」
「なんで?」
「あー…いや、なんでもないでがす。兄貴がそういうならそうなんでがすよね、うん」
「うん。時間ができたら、また来たいな」
「あー…ありがとうごぜえやす」
「…どうしてお礼言うの?」
「あー、いや、なんとなく。ちと休憩しすぎたでがすね、急いで戻りやしょう」
やけに慌てて駆け出すヤンガス。エイトも少し遅れてそれに続く。
その光景を見てどこかの銀髪さんがぬか喜びしたのだが、それはまた別の話。
231 :
くれじ:05/01/17 00:34:00 ID:2/QTr3TQ
以上です。お目汚しスマソ。
今まで書き込めたことなかったのに今回急に書き込めるようになったのは
神スレの魔力なのか…
くれじさん、乙!
萌えでした!(´Д`*)
ウハッ 萌えました!
素晴らしいです!!
ヤンガスとエイト夫婦みたいだ…仲良すぎw
洗剤とかシャンプーのCMに出てくる仲良し夫婦みたいだ。カワエエ。
GJです!
235 :
くれじ:05/01/17 10:49:15 ID:2/QTr3TQ
>>232、233、234
あああーありがとうございます!なんていうか非常に普通な感じだったので…
またひっそり投下させてもらうかもです。
つか夫婦か…夫婦だったのか…!
萌えに萌えてヒソーリ投下します。当方文書きじゃないので、変なところがあってもお見逃しを。
皆様ネ申ですね。
暗黒神ラプソーンを倒してから三ヶ月半程。
トロデーンの近衛兵隊長になったエイトと、その直属の部下となったヤンガスは。トロデ王に許しを貰い、先の旅で世話になった人達への挨拶の為、諸国をまわっていた。
束の間の。二人きりだけの短い旅である。
「へえ。王サマ達は相も変わらず元気なのか。良かったじゃねえの。
ま!とにかく世界が平和になったんだ、万々歳だよな〜。聖堂騎士団長ククール様の地位は安泰だし、ふたたび修道院長としておさまった兄貴が傍らにいる。オレはかなり幸せだぜ。」
「ククールってば。」
おどけたククールの口調にエイトが吹き出す。
――エイト達はマイエラ修道院を訪れていた。エイトヤンガスがククールと最後に会話を交わしたのは三ヶ月半前のミーティア姫の結婚式以来だ。
レティスの力で生き返ったサーベルトの介護におわれながらも、ゼシカはよくトロデーンを訪問してくれるが、騎士団長に就任したククールはそうもいかない。
ククール本人は口に出しては言わないが、かなり真面目に騎士団長としの仕事を頑張っているらしい。
マルチェロと協力して慈善活動を積極的に行うククール(問題児と名高かった)の驚きの変貌ぶりを、ドニの街のバーテンが話し聞かせてくれた。
「で、お前ら、式は何時なんだ?」
「ごほっ。いやぁ、来年あたりってのは兄貴と話して決めてはいるんだが……でがすよね兄貴?」
「うん。そう。今年はバタバタするだろうから、来年にしようって。」
ククールの問いに、ヤンガスはやや視線を落として、赤面し、咳き込む。
決戦前から皆に二人の仲がそういうものだと知れ渡っていたとはいえ、やはり気恥ずかしい。
ヤンガスの純愛が実ったとき、一番喜んでくれたのはククールだった。
「式場はやっぱりトロデーンなのか?それともサウ゛ェッラ大聖堂?まっさかサザンビークじゃねえだろ。」
「まだ決めてないんだ。僕、このまえパルミドはどうかなって言ったんだ。そうしたらヤンガスは反対するしー…。」
「当たり前でがすよ!兄貴はそのー…本当ならお姫さんじゃないでげすか!!せめて、け、結婚式はイイところでっ。」
「…ヤンガス、言ったじゃないか。そんなことは気にしなくていいんだよ。僕は僕だ。僕はただヤンガスと一緒にいられたらそれだけで凄く幸せなんだから。」
「あ、兄貴…」
「オレと兄貴なみにお熱いね。」
エイトとヤンガス、二人のやりとりを聞いていたククールが、自分の手でぱたぱたと扇ぐ。
「………それならば。」
執務机に向かい、今まで閉口していたマルチェロが口を開いた。書類から顔をあげず。
「もし、来年式場が決まっていなかった場合。我が修道院を誓いの式の場としてお貸しする。
……歓迎しよう。」 マルチェロの、そのぶっきらぼうな温かな申し出に。エイトとヤンガスは顔を見合わせた。
『ありがとうございます!』
おしまい
っつーかネタバレですよねごめんなさい。しかも尻切れ気味。
これからも神達の投下楽しみにしてます!
…ごめんなさい。捏造的なのも付け加えて。
gj!
平和的でいい感じ。
脱字見逃します。笑
おもしろかったよ
, - '´ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ \
/ ヽ
/ __ 、、 「l} ヽ
{_ニ- '´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ヽ 、
/ / /7/j/ /\ ヽ |
/ /rイ / / ∠/! /\ | !
| /l |/ /、 / , -ェ-レ'|/i/ヽ_ | /
V i レイ r、/ イ r、} l/⌒j レ′
Vヘ ゞ' ゞ' _,) /_」
、"< " r┬' \
ヽ、 ‐ /! | ト、|-、
` _--‐ ´ |i/ヽ| ヽ
┴─'ー‐チト
_,, -'ヾ!..:..:.:゙く { ヽ┐`j/、
,.-=<..:..:..:..:.ヽ..:..:..:.ヽ _,.- 'T"Tヽ、 .l:..:/:..:..丶、
/,r‐‐ .、`ヽ、.:.:.:.::::::::::..゙、;_;_;_」 |_;_;_゙y'..:::::.:.:..:..:...` 、,_
/′ l、\ ヽ::::::::::::::::::..゙、_, __/..::::::::::.:.:.:.:.:.:.//
/ l l \ヽ、::::::::::::::..l:::::| |::::/..::::::::::::::::::_,-'./ ヽ
/ 、 |l l\ヽ、:::::::::::..l:::| |:/.:::::::::::_,,.-''_,.ィ" ',
/ ゙、 | ヽ、ヽ `' 、`''−、.!| l':,.−'' _,.−' / j l
/ l ヽ | \ ` ̄´"''‐、j|_/∠ ̄ー−' / / l|
/ | ゙'、l  ̄ ̄ ̄丁´::::::::| `''−−' / l |
/ | _,l___ / 7/'T""ト、 / / l |
/ | / ̄ _,,,, ´' 、`ヽ,/ / l | l \ / / l |
/ >'´ ̄´__,ノ ´' 、゙、 | l | l i } / l l |
/ / ∠、 ´"'' − ,,_ ´"' 、| l | ノ |./ / ト、 l \
/ ,/| ヽ、,_ ´"''‐、,,ヽ、 |、 l!/ _,.-'"/ / /
// |::::| ‐、,_ >,、__ ´"' ヽ|_ヽ_|_f`'ー - 、く / / \
/ / | |:::::l /:/;`ー'´ヾ´ ´"'' −、,,_ `ヽ、,.-'" ̄ ̄ \/ / |
| V l:::::ヽ−'/⌒' 、;:;:;:;} `ー(__,、- \-、─−‐‐\
. | ヽ::::::::/| `'‐j ヽ‐r‐‐、 ヽ:\ ヽ
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l / _,/ / ヽ‐'T' ‐‐'「ヽ、/::::::l /
\_/‐'´ / l | '、:::/:::::/_ /
/ lj | `'−'─、|_/
>>くれじさん
すげー(・∀・)イイ!
これくらいのも普通の旅してる仲間、って感じで俺はスキ。大好き。
>>273 これもこれでイイ!
そういえば2週目やってるけど地図くれたときはマルチェロ優しいよな…
ひねくれたのはパーティにククールがいるせいなのか?そうなのか?
定期船の主人公とヤンちゃんが話してるシーンええわあ
この頃はまだ主人公が一方的に慕われてるだけで何とも思ってなかったのに(むしろウザry)
直後の回想シーンからいきなりハマりはじめますた。
マジでケコーンしてくんないかなハァハァ
純情だけど押しの強さを持って兄貴に迫って欲しい。
見過ごしそうなものを上げるスレより
>用もないのにリーザスに行った時、「なかま」と会話したらヤンガスが「あっしの故郷なんか
行かなくていいでがす。アニキのそばがあっしの故郷ですから」みたいなこと言った。
アニキのそばがあっしの故郷ですから・・・アニキのそばがあっしの故郷・・・アニキのそばが・・
も、萌えすぎ!!!!!うっはーーーー!!=3
何げに>243がすごいと思うんだが。
251 :
くれじ:05/01/18 09:15:48 ID:e1/ZAtUW
>>245 心の底から感謝です!
>>237 照れまくりなヤンガスに激しく萌えた…GJ!
それではそろそろ名無しに戻ります…
>>250 何の修正も芸も凝らしてない既存AAのそのまま合体なだけ。
下手なアイコラ以下。
253 :
初投下:05/01/18 17:35:33 ID:jwUVdPRo
小ネタですが楽しんで頂ければ・・・(´・ω・`)
主「ねぇ、ヤンガス。いい物作ったんだけど着てくれる?」
ヤン「いい物?なんでげすか?」
主「ぼくのバンダナとね、ヤンガスのとうぞくのこしみので・・・」
(ゴソゴソ)
ヤン「ほ、ほんとにはくんでげすかっ!?」
主「?当たり前だよ。ほら」
ヤン「・・・・」
(着替え中)
主「わぁ!似合うよヤンガス。かっこいい!」
ヤン(あ、兄貴が喜ぶならこの格好も・・・いや、でもこれで出歩くのは・・)
254 :
続き:05/01/18 17:40:03 ID:jwUVdPRo
ゼシ「甘い空気なんだか、笑える空気なんだかよくわからないわね」
クク「あれが甘いのか?とにかくエイトの目がおかしいのは確かだ」
トロ「似合うってのはわかるが、かっこいいとは・・・謎じゃ」
馬姫「ヒヒン」(笑っているようだ)
悩むヤンガス可愛いw
その小ネタに萌え。
違うよ。エイトタソはヤンガスタソに自分との勝負下着をつくってくれたんだよ・・・・
エイトタンはエロだな
>>257 姐御イイ!! あーもーなんで性別選べな(ry
可愛い!可愛い!!
すごいです!!!
また寝る前に覗いてしまう俺('∀`)
神スレだなここは。
俺なんか半ばこのスレに粘着してるぞ
やばい。また覗いちゃった。
もうサイト立ち上げよっかな…それぐらいにのめり込んでる。
泡風呂一緒に入ってるヤンガスとエイトむしょうに描きたくなってきた。末期だな。
お風呂に入る二人・・・・見たいっス・・・(*´∀`*) ポッ
川沿いの協会にて
ヤンガス「アッシも いずれは
このぐらいの 小さな家で
のんびり余生を 過ごしたいでがす。
もちろん 暖炉のそばには
エイトの兄貴がいる!
それが理想の暮らしでげすよ。」
泡風呂も夢ではないなw
このゲーム、買って即ヤンガスの入浴描いたよ。
お腹さわりたいな〜
泡風呂もいいが温泉も捨てがたい。
ヤンガスって浴衣が似合いそうだよ。
姉御とふたりでのんびり散歩とかしてほしい。
>>266 エイト「でも小さな家に住んで、いつも暖炉のそばにいるのってゲルダだよね…」
やきもちエイトタソ。
それを聞いて吹き出すヤンガス。
ヤンガス「あ、兄貴ぃ〜ゲルダはただの知り合いだって言ったでがしょう」
エイト「ただの知り合いにしては仲が良すぎるんじゃない?」
取り繕うヤンガスとやきもちエイト萌える!イイ!
その夜は風呂で仲直りでもしてくれw
旅してるとき誰が料理してたんだろう
料理できそうな人がいない希ガス
8タソ・・・子供のころから城に居たため小さいころは食事とかの準備を手伝っていたはず。鉄人。
ヤンちゃん・・・丸焼き、ごった煮系。
ゼシカ・・・お嬢様なので無理。
クルックー・・・できるけどやらない。(修道院の子坊主台所にいたし、たぶんできるはず)
王・・・できるわけが。
姫・・・馬。
鼠・・・材料。
というわけで、毎朝エイトタソの包丁のトントン言う音が聞こえるのキボンヌ
>>272 彼・・・じゃなかった彼女は低血圧なんで無理ぽ
若い頃あちこちで武勇伝があるというおっさんがやってる可能性が高い。宿泊まらないし
>272
後半3つ、禿ワラ。
>>273 ・・・あの王様についていくのに低血圧じゃ務まらない気がするが。
たぶん誰よりも早く起きて誰よりも遅く眠りにつくタイプだよ。
古典的な良妻系。
気持ちのいい朝、ある一軒家からはいつものようにトントンという小気味のいい音が響いていた。
「ん・・朝か・・
半分覚醒しない頭でなんとかベッドから這い出した。
一階からはあの決戦から一日足りとて欠かされたことのない音が聞こえてくる。
「あ、起こしちゃったでげすか。申し訳ないでがす。
「ううん、大丈夫。目が覚めただけだから。
「もう少しでできますから、姐御は椅子に座って待っててくだせえ
そういってヤンガスはエイトを暖炉の前のチェアに半ば無理に座らせた。
「また、姐御って言った。いい加減エイトって呼んでよ
「姐御はいつまでも姐御でげす。
アッシのような義の人間にはそれはできないでげす
毎度お決まりの答え。
ちょっと物足りないけど、それがヤンガスだから仕方ないかなとも思う。
暖炉はヤンガスみたいに暖かくて危なく二度寝しそうになる。
穏やかで満ち足りた日々。
いつまでもこんな日が続けばいいな。
「姐御ー。できましたよー
ヤンガスの元気な声がいつもどおりあたりに響き渡る。
ドラゴンクエスト8 Fin.
萌えッ!gj!!
…自分も投下します。おにゃのこククールスレに今日投下したやつなんですけど、基本ヤンガス×エイトなんで。
微エロっぽくてごめんなさい。
ぎし…ぎし…。一定的なリズムを保って揺れ軋む、安宿の固いベッド。
微かに聞こえてくる、甘さを含んだ小さな喘ぎ声。
恐らく、本人達は声を押し殺してしているつもりに違いない。
ぎし…!ぎし…!!ぎし…!!!
ベッドの軋む音が次第に速まり、喘ぐ声もまた大きくなった。絶頂が近いことを示している。
「ぁあっ…あっあ、や、ヤンガスぅッ……!!」
――馬鹿、馬鹿馬鹿。それで隠しているつもりかっ。バッチリ聞こえてるんだよ馬鹿ヤロウ!
些か赤面しながら、ククールはそう心の中で毒付いた。
…今し方まで、行為を行っていたヤンガスとエイトの二人に向けて。
幾ら極力音を抑えようとはしても、だ。所詮は安宿。タカが知れている。
音は空気を伝い、隙間だらけの薄い壁や天井を震わせる。
耳を塞いでも、その音は指の隙間からねっとりと侵入してくる。防ぎ様がない。
隣の部屋から音がしなくなった代わりに、ぼそぼそと喋り声が聞こえてきた。
ヤンガスが行為の後のエイトを労っているのかもしれない。
まあ、そんなことはどうでもいい。今は。
「はあ」
溜息が一人きりの部屋に虚しく溶ける。ククールは腰掛けていたベッドから立ち上がると浴室へと向かった。
少々身体が熱っぽい。隣人の営みの声を聞いたせいゆえか…?愛しい男の顔を思い出した。
「マルチェロ…」
銀色の長い睫を震わせ、切なげに名前を口にして。ククールは己の指をそろそろと躊躇いがちに、自分の濡れた秘所へと伸ばした。
糸冬
(空気読んで投下すれば良かったかな)
マジごめんなさい!ごめんなさい!!
>>275 彼女、ゲーム中じゃ誰よりも遅く起きてたしw
>>278 いいんだけどさ・・・マルチするなら断りの一つくらいどうかと
と思ったが、こっちとあっちは相互リンク関係にはなりえないんだな。スマソ
>>280 そういえばそうだった。
案外自分のペースは崩させないのかもな・・・
って、よく考えたら旅の手綱も取ってるんだし当たり前か。
割と本当に「姉御」なんだな。
>283
(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \アノ \ア ノ \ア
ヤンガスVSハウルの悪寒
ヤンガスって何歳だろう?
エイトタソ18にしてヤンガス28にしてハァハァ妄想してるんだが。
別ジャンルやってるけどはまって別館立ち上げちゃったよ。
>>288 ヤンガスは20代後半〜30代前半だとオモ
ところで別館について問い詰めたい。
ググルためのヒントだけでも教えてください
一応検索避けしちゃってるんだが
作品増えたらそれ系のサーチに登録しようかと。
あまりエチーなのは書けないので、ほのぼの微エロ傾向で。
291 :
187:05/01/21 16:25:34 ID:zNlrmAjF
>>291 萌 え ま す た
スライムも可愛いw
>>291 ちょっと少年ぽいところとか塗りとかsugeeeeeeee
ありがとう神
>>291 むしろ慌てまくりのヤンちゃん萌えですばい(*´Д`)ハァハァ
やはりここは神スレだ。
す、すげえ…!!ハァハァ。
職人さんgj!
寝る前にいいもの見せていただきました。ヤン様の表情かわええ〜。
「本当に切っていいの?綺麗な髪なのにねぇ」
「いいの!私ね、兵隊さんになって、男の人に負けないくらい強くなって、お姫さまを守るんだ!」
ってな妄想が脳内を支配し始めた・・・
きっとトロデーンの人たちだけはエイトタンが女の子だってこと知ってるんだろうな…
まとめサイト様にいつのまにか絵掲示板が・・・
管理人様、絵師様GJです。お世話になります(*´д`)ハァハァ
サブタイの呪われし姫君とはえいとたんの事だったんだな!
と思ったらエイト姫をサザンビークから強奪するヤンガスの妄想が…!
たすけt
>>300 堕ちるとこまで堕ちるんだw
いや、あがるの間違いか
ウホッ 素敵な妄想。
エイト姫を強奪するヤンガスw
ファントムマスクを無理矢理装備したヤンガスが月夜にサザン城の
窓をバリーンと割って「怪盗ヤンガス参上!姫は頂いた!」
…なギャグ系と、駆け落ちなシリアス系と盛り沢山な妄想が
キラーパンサーの様に駆け巡ってもうだめぽ
茶ゴス「おのれ怪盗ヤンガスめ!!」
もういっそのこと姫連れてキラーパンサーに乗って
駆け落ちするという複合技でw
勿論お姫様抱っこで逃げて欲しい。
それイイ!
「兄貴は誰にも渡さないでがす!」
ってさらっていくヤンガスタソ。うわーもう妄想が動悸息切れめまいww
怒り狂うチャゴス想像してプ
俺の脳内では肩に座ってる。
あの樽を担ぐ感じで。
それもイイw
脳内妄想でヤンガスの身長をエイトタソより若干高くしてしまった。うはww
そういえば、エイトとヤンガスの身長差って・・・orz
抱き合うのも難しそうだ
ウハッ
エイトたんが抱きつく方向で。
313 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/23 19:08:46 ID:GOkKfnkZ
昨日やっとラプ倒したばかりなんだが・・・
このカプリングにはまりそうで怖いっす(EDはなんだかな〜って感じだったし)
お姫様EDキボンだよね
エイトたん、ミーティア姫の身代わりになる!とか
言い出しそうだよな。
そしてチャゴスとエイトたんの初夜が近付き決意のヤンガス。
ククール「ヤンガス、俺たちは仲間だ。お前が何かしようと
いうなら力になるぜ!」
で、強奪EDかな。
>>315 もうホントそれでお願いしますよスクエニさん。
・・・待て、冷静に考えるとその後ミーティアはどうするんだ。
ミーティアさあ。
本当にチャゴスと結婚するのは駄目だったのか? と思う。
チャゴスって嫌な奴だけど、でも平気で人を殺したりとかそういう悪ではなかったし
ミーティアが奥さんになって、それこそアスカンタ王妃みたいに夫を励まし支え、窘め
ゆくゆくは良い王にするっていう選択肢だってあったはずなんだけどなあ。
ミーティアは現状のみから逃げただけみたいに思えるのは
単にヤンガス×エイトなEDじゃなかったのが不満だからかもだけど。
>>319 スレ違いなのでよそで語ってくれ。
よりによってここでカップリング論争やられたら嫌だ。
目くじら立てすぎ。さらりと流せ。
EDでヤンガスに再会した時のエイトたんの嬉しそうな顔が
すんごい良い。椅子から駆け出しそうな勢いだしw
その時手をぶんぶん振ってるヤンガスも嬉しそうで可愛いんだよなぁ。
振りながら寄って来るんじゃなくて、わざわざ立ち止まって自分をアピールしてるみたいに見える。
「来たでがすよ、来たでがすよ兄貴ぃ!!」みたいなw
遅ればせながら
>>300-307さんあたりのカキコから妄想
ttp://akm.cx/2d2/img/4779.jpg 今はこれが精一杯、
しかしその気になれば山賊は空も・・・(ry
ファントムマスクどんなのか
分からなかったから普通のカッコで
あらすじ風おまけ(大変アフォぽいので期待禁止)
身分違いの恋に落ちた二人は駆け落ちを決意、
しかしあと一歩のところで王子(チャゴス)に見つかってしまいました。
その時12時を告げる鐘の音が鳴ると同時に苦しみだす姫・・・・
逃げるようにして自分の部屋に閉じこもってしまいます。
聞けば姫は毎晩12時を過ぎると部屋に閉じこもり
朝方まで出てくることはなく、王子はさんざんじらされていてイライラと
していたとかしてないとか。
「だが今日ばかりはもう限界だ!!」
ヤンガスが制止するより早く、王子が部屋の扉を開けると、
そこにはなんと竜の姿になった姫が!
「姿を見られた以上、ここに居るわけにはまいりません!!」
姫は遠い空に飛び立ってしまいました。
長い事飛び続け、力つきた姫は
トロデーンという城の前で倒れている所をその城の
姫に助けられそこに住わせてもらうことに。
しかし平和な時はそう長くは続きませんでした
なんと悪い道化師によって城には茨が、王は魔物に姫は馬に、
そしてエイト姫は1000年の眠りについてしまったのです。
きっとこのあとキラパンにのったヤンガスが助けに!
なんかもう色々と馬鹿だ漏れw
>>326 gggggj!!エイト姫キター!
ところで、ここではラブラブ推奨の人が多いのかな?
悲恋系とか優しくないヤンガスたんwとかお呼びでない?
悲恋はどんとこーいって感じだけど
主人公が女でヤンガスが優しくなかったら
すでに原型が残ってないんじゃないかと個人的には思います。
主人公が一方的な片思いで最後には両思いってなら萌える。
ニブイヤンガスタソw
>>326 GJ!GJ!!
すごい恥ずかしい台詞言ってそうなヤンたん!!
毎日このスレ見て悶えてるよぅあああ。
優しくないヤンガスは、思いを断ち切るために
突き放そうと無理してる、てんならイケる。
やっぱり
>>329みたいに最後は両思いが良いな。
今だかつてこんなに萌えたカプはない。と本気で言ってみる。
ぐわあああww
ヤンガスとエイトだけて毎日お腹イパーイだよwww
実は経験豊富なヤンガスだが、エイトにだけは奥手っつーのを妄想して楽しんでるよ。
エイトへの気持ちを紛らわすために毎夜バニーちゃんを相手にするヤンガス。とか。うはwもう病気だww
> 実は経験豊富なヤンガスだが、エイトにだけは奥手っつーのを妄想して楽しんでるよ。
うはwおまえはオレかよっっw
正直、女体化には抵抗があったけど(ホモナンデ・・
このスレすごすぎ!!
おまいら全員GJ!!!!!
他スレで発見しました。
でがすよ、兄貴変換
↓をコピーする。
javascript:A=(d=document.body).innerHTML;AA=new Array("。","でがすよ、兄貴。");i=0;while(i<AA.length){r=RegExp(AA[i],"g");A= A.replace(r,AA[i+1]);i+=2;}d.innerHTML=A;focus(0);
次に適当なサイトへ行く。
アドレスバーのURLを消去して先ほどコピーしたものを貼り付ける。
Enterを押す。
マジメな文章も「でがすよ、兄貴」口調に変換される。
ワロプンテの嵐でがすよ。兄貴。
. ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< スンマセン、直ぐに片付るでがすよ
-=≡ / ヽ \_______
. /| | |. |
-=≡ /. \ヽ/\\_
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
-= / /⌒\.\ || || (´・ω・`)
>>333 / / > ) || || ( つ旦O
/ / / /_||_ || と_)_) _.
し' (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.))
「エイトが男の人だったら、どんなによかったでしょう・・・」
ミーティアが、ボクを見つめながらさびしそうに言った。
あと一週間で、この可憐で美しいお姫様はお嫁に行ってしまう。
相手は、あのチャゴス王子。
暗黒神を倒す旅の途中で、彼の王位継承の試練とかいうものの護衛を任され、短い間供に旅をしたことがある。
ボクの中で、彼の評価は・・・最悪だ。
ボクはこの18年間、あんなに卑怯で下品で低俗で助平で尊大で低能な男を見たことがない。
ある意味、暗黒神よりたちが悪いとまで思う。
あんな男にボクたちの姫様を嫁がせるのは大反対だ。
もちろん、そんなこと口にはできないんだけど・・・
「エイト?どうかしましたか?」
チャゴス王子への憎しみで頭がいっぱいになっていたせいで、ぼーっとしているように見えたのだろう、
ミーティアが心配そうに僕の顔を覗き込んでいる。
「あ、いや、何でもありません。」
「そう、それならいいわ・・・」
そしてミーティアはふう、とため息をつき、窓の外を一瞥し、カップの紅茶を一口飲んだ。
しばらく沈黙が続いて、ミーティアはボクを見つめて、言った。姫様は悲しそうな笑顔を見せながら。
「ねえ、エイト・・・結婚って、変なものよね・・・」
「え?」
突然の事で、動転してしまったボクは、聞き返すのが精一杯だった。
ミーティアは続けた。
「だってそうでしょう?結婚って、女にとって一番幸せなことだって教えられてきたわ。
私も、ほんの少し前まではとっても幸せなことだって思ってた・・・。だけど・・・」
「だけど?」
「なんだか、これでいいのかな、って思ってしまうの。幸せって、もっと他にもあるんじゃないかって。
・・・ううん、わかってるの。チャゴス様と結婚するのはミーティアの務めなんですから。
だけどミーティアは・・・あの人のことは、あんまり好きじゃありません・・・。
こんな気持ちを抱えたままでも、結婚したら夫婦になってしまうのですから・・・結婚って、変なものよね・・・」
うつむきながら、ミーティアは言った。
ボクは、何だかいたたまれない気持ちになってしまい、ミーティアに声をかけられずにいた。
「エイトは・・・こんな気持ちで結婚しちゃダメよ?本当に大好きな人と結婚してね。」
ミーティアは目の端に涙を浮かばせながら、微笑んでボクにそういった。
その夜、ボクは自分のベッドで寝転びながら、考えていた。
(本当に大好きな人・・・かぁ・・・)
ふと、とげとげの帽子をかぶった、自分よりちいさくて、丸い体をした悪人面の男が思い浮かんだ。
(な、なんでヤンガスが出てくるんだよ!)
ヤンガスは、ボクより10も年上のおじさんだ。
旅の途中、ひょんなことからボクを慕ってついてきてくれた。
まあ、最初はボクのこと男だと思ってたみたいだけど。
いっつも、「あにきぃ〜」っていいながらボクのことを追いかけてきて・・・
なんだか弟のような、それでいていざというときにはやっぱり頼りになって・・・
あわわ、何だかどきどきしてきちゃった。違うって、確かにヤンガスのことは大好きだけど、それは旅の仲間としてであって・・・
枕に顔を押し付けて、ヤンガスのことを忘れようとする。
けれど、ダメだった。いくら旅の途中で出会ったかっこいい男の人達のことを思い出そうとしても、出てくるのはヤンガスの笑顔ばかり。
「な、なんだよぉ、もぉ・・・どうしちゃったんだよ、ボクってば・・・」
小さくつぶやきながら、ヤンガスを頭から追い出そうと試みる。
・・・小一時間ほどヤンガスの笑顔と格闘し、結局ボクはそれを追い出すのをあきらめた。
337 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/25 01:13:38 ID:SM9WAGtq
燭台でゆれる小さな明かりをボーっと見つめながら、ヤンガスのことを考える。
(ヤンガス、元気かなぁ・・・)
ヤンガスはいまはパルミドに戻っているのだろう。
楽しくやってるんだろうな。お酒もいっぱい飲めるし、きれいなお姉さんもいっぱいいるし・・・
何より、ゲルダさんも近くにいるし・・・
そこまで考えて、胸の奥がちくりと痛んだ。
(ゲルダさんかぁ・・・きれいな人だもんなぁ。胸もボクなんかより全然大きいし・・・)
ヤンガスもゲルダさんもまんざらじゃなさそうだったし、きっとうまくいくよね・・・。
なんだか悲しくなってきた。どうしてだろう。ヤンガスが幸せなら、それでいいじゃん。
ボクが悲しくなることなんかないんだよ。むしろ祝福してあげなきゃいけないんだ。
だけど・・・
急に、涙があふれてきた。
自分でもよく分からない。何で泣いているのかな。
すぐそばにヤンガスの笑顔がない。「あにきぃ〜」って言ってくれるヤンガスがいない。
ゲルダさんと、楽しそうに微笑みあっているヤンガスを想像するだけで、涙が出てきた。
何だか無性に悔しくて、悲しくて、シーツを握る手に力がこもる。
こんな気持ち、初めてだ。おかしいよ、ボク。
こんな嫌な心がボクにあっただなんて。
今は、ミーティアがつらい時だって言うのに・・・
今日ミーティアに会ったのも、彼女を元気付けるためだったのに。
彼女の一言で、今度はボクまで悲しい気持ちになってきてしまった。
今は、自分のことを考えている時じゃない。ボクは、近衛隊長なんだ。
姫様を守らなきゃいけないんだ。ボクの事なんか二の次なんだ。
ミーティアを救うにはどうしたらいいか考えなきゃいけない時なんだ。
忘れちゃえ、エイト、忘れるんだ!
そう自分に言い聞かせる。
でも、考えがとまらない。ヤンガスのことで頭がいっぱいだ。
どうがんばっても、ミーティアのことは考えられない。
どうして?なんで?ヤンガスだよ?ただの旅の仲間なんだよ?今はもう傍にはいないんだよ?
そんなことも考えるけど、でも、ヤンガスはボクの頭の中から出て行ってくれない。
悲しくて、切なくて、息が詰まりそうだった。
苦しいよ、ヤンガス。助けて、ううん、傍に来て。ボクに笑いかけてよ。ねえ、ヤンガス・・・
この気持ちはいったい何なんだろう。逢いたい。今すぐにでもヤンガスに逢いたい。
今まで味わったことのない悲しみと切なさ。
いつか何かの本で、こんな風に悲しむ女の子の物語を読んだような気がする。
ボクには縁のないものだと思っていたけれど。
もしかして、これが・・・
しまった、あげてしまった・・・
首つって芯できます
そのまま!そのまま続きを!!
「恋、ね。」
ニヤニヤしながらゼシカが言った。
今日、ボクは休暇をもらって久しぶりにリーザス村にやってきた。
ミーティアの事をどうしたものか、ゼシカに相談するつもりだったんだけど・・・
いつの間にか、ボクはヤンガスへの気持ちを彼女に話してしまっていた。
「まさかエイトが、って感じだけど・・・ま、エイトも女の子ってわけねぇ。
しっかしなんでよりによって相手がヤンガスなの?もう少し男を見る目を養ったほうがいいかもね。」
ゼシカは一人でべらべら喋っている。
何だか楽しそうだけど、ヤンガスのことを悪く言われた気がして、ボクはちょっとムッとしていた。
「でも、どうかしらね・・・ヤンガスには、ゲルダさんがいるし・・・ほら、あの二人なんだかいい雰囲気だったじゃない・・・?」
ずきりとした。
「それに、貴重な武器までヤンガスに貸してくれてたし、絶対ゲルダさんはヤンガスのことまだ好きなのよ、うん。間違いないわ」
そこまで聞いて、ボクは急に泣きだしてしまった。
「ひっく・・・そうだよね・・・ヤンガスはさ、ゲルダさんが好きなんだよね。
うぐ・・・それでいいんだよね、ひっく、ヤンガスにはさ、幸せになって、うっく、ほしいもん・・・」
ゼシカは少し唖然としたようにボクをぽかんと見つめ、そしてあわててボクに言う。
「ち、違うのよ!?そういう意味じゃなくって、その、そうじゃないかなぁ〜って、思ってただけだから!
大丈夫だってば!きっとヤンガスはエイトのほうが好きよ!」
「そ、そんなこと、ひっく、ないよう。だって、ボクなんか、ぶさいくだしさ、ひく、胸もゲルダさんみたいに大きくないしさ、ひっく、
かないっこないんだ、うぐ・・・」
「な、何言ってるのよ、も〜。エイトは、すっごくかわいいわよ!
それに、胸なんかおっきくてもあんまり意味ないんだから。肩こったりして大変なのよ〜?」
正直、何の慰めにもなってないと思う。いろいろおっきなゼシカには、つるつるぺったんなボクの気持ちなんてわかりっこない。
・・・そんな風に考えてしまうボク自身が嫌でしょうがない。
「かわいくないよ・・・どうせダメなんだよ、ボクなんか・・・」
我ながらなんてうじうじした台詞だろう。でも、悲しくて、寂しくて、そんな言葉がぽろぽろ出てきちゃう。
情けない。トロデーンの近衛隊長なのに。姫様を守らなきゃならないのに。なんて情けないんだろう。
ひざを抱えて泣いていると、ゼシカが急にボクを抱きしめてきた。
「全然ダメじゃないわ。エイトはダメなんかじゃない。すっごく魅力的な女の子よ?
私が男だったら絶対ほっとかないわ。こんなに可愛くて、暗黒神だってやっつけちゃうほど強くって・・・。
世界中探しても、あなたほど素敵な女の子はなかなかいないわよ。
そんなあなたに好きだなんていわれたら、ヤンガスなんかきっとうれしくてひっくり返っちゃうんだから。
自信が持てないんだったら、私がお手伝いしてあげる。だから、もう泣かないで・・・?」
子供をあやすような優しい声。
「ホント・・・?」
涙でぐしょぐしょになった顔を上げて、ゼシカを見る。
「もちろん!素敵なレディーにしちゃうんだから!」
おもしろいいたずらを思いついた子供みたいに、ゼシカはボクにウインクをして見せた。
今日はここまでです;;
萌えに任せて書いた。まさかこんなに長くなるとは思わなかった。
今は反省している。
ではまた明日・・・か明後日・・・かもっと先か・・・
氏ね俺。
うぉはぁ〜、GJ!
女体化初めて読みましたが
違和感がナイヨ(・∀・)
続き楽しみにしてます!
うおお、初めてリアルタイムうp
というものに遭遇したよ・・・・・・!
途中でもGJ!!
>>326が
ル〇ン〇世カ〇〇〇〇ロの城にしか見えないのは何故?
>334
GJ! (*´∀`)b
泣きエイトとお母さんゼシカのやりとりに激しく萌えた。
続き待ってるよ!
ぎゃーーーーー!!!エイトたんかわええーーーー!!
俺がひっくり返っちまいますよ!ぎゃふん
あぁ…これだよ俺が望んでいたのは。
最近流れがちょっとアレだなと思ってみるのを避けてた感もあるけどこういうのを待ってた!
あまりにGJすぎてたまらん!GJ
>>334!
>>349 それは最近投下してくれた神々に失礼というものだ。
ともあれ
>>334タソ続きまってます!
確かにチョト失礼。
投下してくれる人たちはみんな素晴らしい神さ!
(需要が少ないカプを見られるのはここだけなんだし
投下待ってます(´ー`)
このスレのネ申が投下するブツ全てに萌えてます。
いつも萌えをありがとう。
か…神が!
ゼシカの好感度まで急上昇だ…!
泣いちゃうエイトたん可愛いよ可愛い。
責任とれヤンガスw
ハァハァしつつ続きを待ちます!
354 :
334:05/01/25 21:50:10 ID:KDGRvOZk
みなさんご声援ありがとうございます。
それでは本日分投下させていただきます。
しばしの間、お目汚しすることをお許しください。
ちなみに俺のエイトタソは責任感強いくせに泣き虫です。
数時間後。
ヤンガスの故郷、パルミドの入り口にボクとゼシカは立っていた。
道行く人の視線が痛い。
「ゼシカぁ〜・・・何だか恥ずかしいよぉ。」
恥ずかしさのあまりゼシカの後ろに隠れながらつぶやいた。
そんなボクの様子を見て、ゼシカは自信満々に言う。
「大丈夫よ。すっごく似合ってるから。安心しなさいよ?」
「ホントに?なんだか落ち着かないよぉ。スースーするしさぁ・・・」
いまいちだまされた様な気がして、さっき鏡で見た自分の姿を思い出す。
今ボクの体を包んでいるのはいつもの黄色いコートじゃなくて、
ゼシカの用意してくれた、なにやらフリルのたくさんついたドレス。
頭には、大きなリボン。
膝まである長いソックス。
まるで、ミーティアの部屋にあったお人形さんみたいな格好だ。
でも、スカートの丈はやけに短いし・・・肩も露出してて恥ずかしい・・・
それに、ゼシカに教わったお化粧もあんまりうまくできてないし・・・
やっぱり、似合ってないよぅ。男みたいなボクには、こんな格好無理だって。
絶対ヤンガスはボクを見て笑うってば!
きっと町の人たちも、ボクを見て笑ってるんだ。
355 :
334:05/01/25 21:52:06 ID:KDGRvOZk
そんなことを考えながら突っ立っていると・・・
「ひゅ〜、姉ちゃん、キレイな足してんなぁ!どうだ〜?オレと一杯や ら な い か?」
昼間から酔っ払ってるおじさんがボクに声をかけ、ボクの肩に手をかけようとしてきた。
「え、えっと、や、やめてください・・・」
いきなりのことでパニックになったのと、気恥ずかしいせいか、いつもより声が出ない。
どうしよう、困ったなぁ。殴り飛ばすわけにも行かないし・・・
とか思っていると、
「・・・メラ!」
ゼシカが小さな炎をまきおこし、酔っ払いのお尻に火をつけた。
「あぎゃあwせdrftgyふじこp!!」
悲鳴をあげながら逃げていく酔っ払い。
そしてゼシカはボクににっこり微笑んで、
「ほら、油断してるとあんなのに絡まれちゃうわよ?もっとしゃんとなさいな。」
と言った。
「ゼシカはすごいんだね。ボク、びっくりしちゃってどうしたらいいかわかんなかったよ。」
街の中をゆっくり歩きながら、ボクはゼシカに感謝しながらいった。
「ま、慣れてますから。水着やビスチェ姿で旅をした経験は伊達じゃないってことよ。」
「そっか〜。すごかったもんね〜あれ。ボクはとても着れなかったけど・・・」
えっへん、と自信満々に言うゼシカに改めて感心(というか、尊敬と言うか)し、歩き続ける。
途中、さっきみたいな酔っ払いが何人か来たけど、無視して歩くことにした。
ゼシカがニヤニヤしながら僕に言う。
「モテモテじゃないの、エイトちゃん?やっぱりすっごく可愛いわよ!」
「そ、そんなこと、ないよぉ・・・」
恥ずかしくてうつむくと、ゼシカがさらに追い討ちをかけてくる。
「今度神秘のビスチェ着てみなさいよ。ヤンガス、きっと鼻血吹いて倒れちゃうわよ?」
「え、遠慮します・・・」
356 :
334:05/01/25 21:54:05 ID:KDGRvOZk
そんなことを話しているうちに、ついにヤンガスの家の側まで来てしまった。
急に心臓の鼓動が早くなる。
どきどきどき・・・
「さ、着いたわよ。その可愛い姿をヤンガスに見てもらいなさいよ。ついでに好きだ〜って言っちゃえば、きっとうまくいくってば!」
「で、でも、恥ずかしいよ・・・」
「な〜に言ってんの。ここまできて帰るなんてダメよ。さ、いってらっしゃいな?」
「ボ、ボク一人で行くの?」
「あったり前でしょう。私が行ったらただの野次馬みたいじゃないの。ほらほら、勇気出して!」
背中を押される。扉の前まで来てしまった。
ど、どうしよう・・・今日はそんなつもりじゃなかったのに・・・
で、でも。いっぱい男の人に声かけられたし、きっとヤンガスだって気に入ってくれるよね。
大丈夫だよね。勇気出していこう!がんばれ、ボク!
とかなんとか思って、ヤンガスハウスの扉をノックしようとしたとき、中から話し声が聞こえてきた。
「ねぇ〜、いいじゃないのさ〜。あんたじゃないとダメなんだよ〜」
・・・?!ゲルダ・・・さん?
ボクは固まってしまう。
「そんな事言っても・・・まあ、しょうがねえっちゃしょうがねえでがすな。
わかったでがす。付き合ってやるでがす。」
!!・・・付き合う?ヤンガス、やっぱり・・・ゲルダさんと・・・
「うれしいわ〜。それじゃあ先のことを話しあいま・・誰だい!?」
鋭い声がした。ゲルダさんがボクに気づいたみたいだ。扉が開く。
357 :
334:05/01/25 21:55:43 ID:KDGRvOZk
「・・・?なんだいアンタ。ここはアンタみたいな小便臭い小娘の来るようなとこじゃないよ!」
いきなり怒鳴りつけられる。ごめんなさい、やっぱりお邪魔だったよね。視界が涙でゆがんできた。
後ろからヤンガスも来たみたいだ。
「人の家をそんないかがわしいところみたいに言わないで欲しいでがすよ。
ありゃ?あんた、もしかして・・・・?」
ヤンガスの顔が、まともに見れなくってボクは・・・逃げた。
涙があふれ出てくる。途中でゼシカが引き止めようとしたけど・・・ボクは走った。
スカートがめくれようがリボンがほどけようが、かまわずに。
きっとあられもない姿だろう。王様が見たらはしたないって怒るんだろうな。
でも気にせず走って。訳もわからずボクは、トロデーンに飛んだ。
358 :
334:05/01/25 21:57:15 ID:KDGRvOZk
城門の前まで来て、ボクは引き返した。
なんだかお城の中には入りずらかった。
泣きすぎて目が真っ赤だし。こんな格好してるのを見られるのは恥ずかしいし。
そうして、お城の近くの湖までやってきた。
ここは、ボクの秘密の場所だ。
子供のころ、しかられたり、つらかったときはいつもここに来ていた。
湖のほとりに座り、風で揺らめく湖面をみると、何だか気分が落ち着いてくるんだ。
だから今日もここに来た。きっと大丈夫。いつもと同じ。
ここでしばらく過ごせば、落ち着いて、嫌なことを忘れて、明日からまたミーティアと王様のために働けるんだ。
そう思っていた。
だけど。
湖のほとりに座っても。風で揺らめく湖面を見ても。気分が落ち着くことはなかった。
涙が、とめどなく落ちていく。
考えるのはヤンガスのことばかり。きっと、今頃ゲルダさんと楽しくやっているのだろう。
夕飯の支度をする時間だな。きっと、ゲルダさんと一緒に市場に買い物に行ってるんだろうな。
ヤンガス、野菜あんまり好きじゃなかったよね。ちゃんと食べてるかな。
ゲルダさんが作ったものなら何でも食べてくれるのかな。
ボクが作った料理、おいしくなかったけどいっぱい食べてくれたなあ。
料理上手じゃなくてごめんね、って言ったら、「兄貴の作る料理は何でもうまいでがすよ!」
って、笑って答えてくれた。うれしかったな。
359 :
334:05/01/25 21:59:11 ID:KDGRvOZk
パルミドにはカジノもあったよね。
みんなでカジノに行って、スロットで777出したとき、手を取り合って喜んだなぁ。
初めてバーに行ったときは、酔いつぶれたボクをおぶって宿まで連れて行ってくれたね。
ちゃんと介抱してくれて。今思えば、あの時ボクを抱いてくれてればよかったのに。なんてね。
いっぱい笑いあったよね。楽しかったよね。また、ヤンガスと旅がしたいよぉ・・・。
でも、無理か。ヤンガスはゲルダさんと付き合うんだもん。
ボクなんか入り込めないよ。幸せになってね、ヤンガス。
結婚式には呼んでくれるのかな。子供はなんて名前をつけるんだろう。
前言ってた通り、小さなお家で、暖炉の前で、ゲルダさんと、微笑みあって、幸せに・・・。
そこに、ボクはいないんだね。
ヤンガスのそばに、ボクはいられないんだよね?
悲しいな。これが失恋って奴か。
何だよ、すごくきついじゃんか。
激しい炎で焼かれるより、輝く息で凍らされるより、イオナズンで吹き飛ばされるより、剣で斬られるより、
ずっと、ずっと、きつい。
正直、死にそうだ。
ラプソーンと戦ったときも、死にそうになった。だけど、ヤンガスがいてくれた。
一緒に戦ってくれていた。すぐ隣にいた。
だけど今は・・・一人だ。ボクは、今一人っきりだ。
お父さんも、お母さんも、もう死んでしまっていた。
幼馴染のミーティアも、もうすぐお嫁に行ってしまう。
ゼシカも、ククールも、そしてヤンガスも・・・もうそばにはいない。
トーポ・・・というか、グルーノおじいちゃんは竜神の里にいる。
ボクのそばには、誰もいない。ボクは・・・一人だ。
一人にはなれているつもりだった。だって、トロデーンにくるまでは一人きりだったから。
トーポはいてくれたけど。孤独だった。
でも、仲間ができて、友達ができて、もう一人じゃないって、思ってた。
だけど。
実際、ボクは一人きりなんだ。
本当にそばにいて欲しい人たちは、みんないなくなってしまう。
寂しいよ・・・お父さん、お母さん、ミーティア・・・ヤンガス・・・
360 :
334:05/01/25 22:01:24 ID:KDGRvOZk
すんません、今日はここまでで勘弁してください。
お目汚し大変失礼しました。
それではまた次回・・・
お おお 乙です! す、すごい!
切ないなこれ…うああ今夜は眠れないよちくしょう!
エイトたん泣かないでーってぱそこの前で叫びそうに!
はたから見たらかなりヤバイよ俺…。
マジでGJです。堪能です。
>>360 ぐぁぁ!切ない!!
切ないけど酔っ払いの悲鳴がw
ああもぅいろいろとGJ!!エイトたん可愛いよ!(*´ワ`*)b
>>334-338 >>341-342 >>354-359 ううう……
聞くも涙、語るも涙の話とはこのことでがす……
. 、 ヽヾ./;  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,>., '. ̄ ヽ |>-∧,、 アニキ…デ ナクテ アネゴ……
. > i. /~(ヾ.! .<Z△,(7ヾ> ゴクロウ ナサッテル デ ガスネェ……
.´バi;`-´ノi! ∩C_:.Tメ6ノ,
./.リ_X_)づ . ヾi!::i¥il:::::ハ
ダレノ セイ ト. じ〉-vキ . i!;;:;!≡il;;;;じ'
オモッテンダイ く/-/┤ゝ (iWi(iW.!)
. し'`J 〉ニ.〉ニl
___/|___________
……ここまでの話を、
あんたが読んじまって どうするのさ?
ぐはっ! なんつーところで終わらせるんですか焦らし上手さんめぇ!w
今日もGJです。続き楽しみにしてます。
>>363 ヤンタソって涙もろいよね。カワエエ。
せ…切ない…。泣けてきた。
しかし泣くエイトたんも描きたくなってきてみたり。
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
画面見ながら思わず泣いちゃったじゃないか!俺泣き上戸なんだってば。
続きが見れなくてこんなに悔しかったことは無いですわ。
とにもかくにも、
>>363GJです。
367 :
363:05/01/26 01:35:28 ID:xpkfdaOf
すげー。マジで面白い。
やばいよエイトたん可愛すぎるよ。なんつーか ツ ボ 。
…いや、どっちもすごいなと思ったわけよ。
>>363もすごいっすよハイ。も、は失礼か。スマソ。
改めて、>>334GJ!
と言ってから逝ってくるよorz
うはwww
凄すぎっス!切なすぎてGjすぎて、もう眠れない。
エイトターソ
妄想
エイト
「やっぱりゼシカが着ないと似合わないみたいだよー。なんだかスカスカしちゃって。ちょっと見てくれる?ヤンガス」
ヤンガス
「へい…ぶううううっ!!!?」
エイト
「え。やっぱり変?変なの??」
ヤンガス
「ち、違っ、違っ、兄貴、むむむ(隙間から胸が見えてるでがす!!)」
バニースーツ貧乳エイトターソ
やばい。切なくなってきた。泣きそうだ…電車で。ウワアアアン…!
続きを楽しみにしています。
ヤンガスに会いたくなってきた…。
これからせめてゲームでデートさせるか。
神再臨までのなぐさめにするよ。
>>371 やっぱ貧乳がデフォな感じだやな。うん。
おどりこの服も似合いそうエイトたん。
374 :
187:05/01/27 00:18:47 ID:TKDZQDCO
>>374 おおぅ・・・・超GJ!!(´д`*) ハァハァ
確信犯だw
やばい
幸せすぎて鼻血出そうw
GJです!!
377 :
334:05/01/27 01:52:57 ID:aCjjRT9R
自分の遅筆さに欝になりかけてます。
本日分、投下させていただきます。
日が傾いてきた。夕陽に照らされてあたりは真っ赤だ。
「帰らなきゃ・・・ダメだよね。」
ポツリとつぶやいてみる。
ボクは近衛隊長だ。部下達もいる。
たかが失恋、なんでもないよ。
大丈夫だからさ。がんばってやっていけるから。
でも・・・今日は、今日だけは泣いてもいいかな。
もう少しだけ・・・涙で悲しい気持ちを洗い流しちゃうから。
その時、後ろから誰かやってくる気配がした。あわてて涙をぬぐう。
泣いていたのを悟られまいと、下手くそな鼻歌を歌う。
「エイト・・・」
鈴を転がしたような、可愛らしい声がした。
その声を聞いて、恐る恐る後ろを振り返る。
・・・そこにいたのは、ミーティアだった。
「ミー・・・ティア・・・」
「こんなところにいると、風邪をひいてしまいますよ?さ、帰りましょう?」
優しい声。子供のころと同じだ。
子供のころ、ここに来たときには何故かいつも、ミーティアが迎えに来てくれた。
お城を抜け出してまで、ボクなんかのために、いつもいつも。
「ミーティア・・・うぐ、みーてぃあぁぁ・・・・」
ボクはまた泣きだして、ミーティアの胸に飛び込んだ。
不敬だ、打ち首になってもおかしくないようなことを、ボクはしている。
だけどミーティアは、泣きじゃくるボクの頭を優しく撫でてくれた。
子供のころと同じだ。ちっとも変わらない。
ミーティアとボクは幼馴染だ。まるで姉妹のように仲良く遊んだ。
悲しいことがあったらお互いが姉となり、妹になった。
378 :
334:05/01/27 01:54:17 ID:aCjjRT9R
「うぐ、ぐす、ひっく、ひっく・・・」
小さな子供のように、ボクは泣き続けている。
「大丈夫・・・もう泣かないで、ミーティアがそばにいるから・・・
もう寂しいことはないのよ・・・?だから・・・ね?もう泣き止んで・・・」
優しい声。安心できる、大好きなお姉ちゃんの声。いつしかボクは、泣き止んでいた。
「ごめんね、ミーティア・・・ホントにゴメン・・・」
何がゴメンなのかよく分からないけど、ボクはミーティアに謝っていた。
ミーティアはくすりと笑い、でも黙ってボクの髪をなでている。
ボクは起き上がり、ミーティアの横に腰掛ける。
そうして二人で、湖を見つめる。
夕陽が湖面に反射してキラキラ輝いていた。ボク達の子供のころと同じように。
「キレイね・・・」
どれぐらいそうしていたのだろう。沈黙を破ってミーティアがぽつりと言う。
ボクは黙って頷いた。
「もうすぐ、この景色も見ることができなくなってしまうのですね・・・」
寂しそうな声。
・・・ごめんなさい、姫様。ボクは・・・貴女をお守りすることもできずに、自分のことばかり考えて・・・
「エイト・・・大体のことはゼシカさんから聞きました。辛かったでしょうね・・・」
ミーティアはボクに言った。また涙が出そうになったけど、ぐっと、がまんした。
「そんなことないよ。ボクは大丈夫。だって、もとからわかってた事だもん。何にも気にすることなんか無いよ。」
・・・そう。ミーティアが気にすることなんか無いんだ。ボクがダメなだけなんだから。
「・・・大好きな人と結ばれないって、とっても辛い事ね・・・」
ミーティア・・・涙声だ。
ボクは見ないようにしていたけど、ミーティアは泣いていた。
やっぱり、辛いんだろう。あんな男のところに望まずに嫁がねばならないなんて。
ボクは、この悲劇の姫様のために何ができるんだろう。
こんな情けないボクに、できる事。
379 :
334:05/01/27 01:55:48 ID:aCjjRT9R
・・・ふと、思いついた。
「ねえ、ミーティア?・・・ミーティアの代わりに、ボクがサザンビークに行くのって、ダメかな?」
我ながら訳のわからないアイデアだ。畏れ多くも王族の変わりにボクが、だなんて・・・
それこそ不敬の極み。今ここで切腹を命じられたっておかしくないことだ。
「そんなこと、できませんわ。これはあくまで王家同士の約束ですもの。それに、チャゴス様はあなたの従兄弟に当たる方。
そんなことをしたら、神様の罰が当たりますわ。」
優しく、だけど厳しく。王女の声でミーティアは言った。当然だ。筋が通っていると思う。
だけど、それじゃミーティアの気持ちはどうなっちゃうのさ。
大好きな人と結ばれるのがホントの幸せなんでしょ?
ボクには、ホントの幸せを掴むことはできないんだ。ほんの数時間前にわかったことだけどね。
だからさ、ミーティアにはホントの幸せを掴んで欲しいんだ。ミーティアのこと、大好きだから。
「でも、それじゃ・・・」
ミーティアに言おうとしたその時。
「ふむ、その手があったか!」
後ろからいきなり聞きなれた声がした。
「お父様!いつの間に!?」
そこにいたのはヤンガス以上にちっさいおっさん・・・もとい、我らがトロデ王様だった。
「まあそんなことはどうでもいいわい。よし、エイト!お主のアイデアを採用じゃ!」
いっつも神出鬼没なんだよね、この王様って。
っていうか、ボクのアイデアを採用って・・・
それが意味することを理解したのか、ミーティアが驚いたように声を上げる。
「お、お父様!?何をおっしゃるのですか!?」
「今のエイトのアイデアを採用する、といったのじゃ。エイトや、お主、ワシの養女になれ!」
・・・そう。王様はよく分かってる。そうすれば、ボクは・・・
「エイトがワシの養女になれば第二王女じゃ。何の気がねも無くサザンビークに嫁にやれるわい!」
・・・全くその通りだよ。さすが王様。でも、その言い方はなんだか寂しいです・・・
380 :
334:05/01/27 01:57:15 ID:aCjjRT9R
「いけません!!そのようなこと、許されるはずがありませんわ!」
鋭い声。見ると、ミーティアは怒りをあらわにして王様をにらみつけている。こんなミーティアは初めて見た。
「そうは言ってものう、ミーティアや。お前もあのチャゴス王子のところに嫁ぐのは嫌じゃろう?
それに、エイトが自分からこういってくれておるのじゃよ。なんと主君思いの家臣じゃ。
なかなかおらぬぞ、このような者は。この忠義に感謝して、言葉に甘えてみるのもいいじゃろうて。」
ミーティアの手を握り、熱弁する小さいおっさ・・・王様。
ミーティアは、その手を見つめながらじっと押し黙っている。
わかってよ、ミーティア。君を守るためにボクができることなんて、これくらいしかないんだから。
・・・沈黙が続く。
数分ほどそうして、ミーティアが顔を上げた。
「でも・・・納得できませんわ!どうしてエイトが・・・!
ねえ、エイト?あなた、本当にそれでいいの?
ヤンガスさんのことは、もうどうでもいいって言うの!?」
ボクは、ぐっと胸の痛みをこらえて、微笑んだ。
「いいんだよ、ミーティア。ボクはミーティアを守れるなら、死んだってかまわない。
ヤンガスのことなんか、もうなんとも思ってないよ。だから・・・」
「馬鹿ぁっ!!」
乾いた音が、あたりに響き渡る。
ミーティアは、涙を流しながらボクをにらみつけている。
頼むよ、ミーティア。そんな顔しないで。
これは君のためなんだ。そんなににらまれたら、決意が鈍っちゃうよ。
・・・ボクは、何も言わず王様に向き直って言った。
「ありがたき幸せに存じます・・・お父様。」
王様はにやりと笑い、ボクを見て高らかに宣言した。
「うむ。これでよしじゃ。エイトや、おぬしはこれよりわしの娘じゃ!」
381 :
334:05/01/27 01:58:34 ID:aCjjRT9R
王様の・・・娘・・・。
ホントにミーティアの妹になっちゃうんだ。ボク。
うれしいな。やっとボクにも家族ができるんだ。
「・・・!!・・・エイトの馬鹿っ!もう・・・もうミーティアは、知りませんっ!」
ミーティアは、走って帰って行った。
・・・参ったな。泣かせちゃった。ま、当然だよね・・・
王様の前に跪きながら微笑む。
「・・・ふーむ。ミーティアはしょうがないのう・・・ま、いずれわかってくれるであろう。
さてと、城に帰ってさっそくサザンビークへの親書を書かねばのう・・・」
そうつぶやきながら、王様もミーティアの後を追っていった。
ボクも、王様の後を追うために立ち上がる。
・・・ボク、娘になったのに、いつもとおんなじだね、王様。
当然だよね。ボクは王様のホントの娘じゃないし。ただの駒だから。
でもいいんだ。ボクの事は。王様と姫様が幸せになれるんなら、それでいい。
チャゴスとっていうのが引っかかるけど、結婚してしまえばヤンガスの事だって忘れてしまえるだろう。
そこまで考えて、後ろを振り返った。
夕陽が沈もうとしている。
湖面は夕陽の残照で血のように赤く輝いていた。
夜の気配が近づき、風も出てきたようだ。
ふと、ポケットに何かが入っていることに気がついた。
ゼシカが結んでくれたリボンだった。
ボクはそれを取り出し、湖面に向かって放り投げた。
優しく、ふわりと。
「さようなら、ヤンガス。」
そうつぶやいたとき、リボンは風に乗って、沈んでいく夕陽に向かって飛んでいった。
382 :
334:05/01/27 02:00:10 ID:aCjjRT9R
それからの事は、あんまり覚えていない。
あっという間に時間が過ぎて、ついに明日、チャゴスとの結婚式になってしまった。
明日の今頃、ボクはあの薄汚い男の妻になっている。
・・・正直、いやだけど。
ま、これも運命か。
なんだかんだで一国の王妃様になれるんだもん。大出世だよね。
天国のお父さんも、お母さんも喜んでくれるかな。
・・・喜んでくれなくてもいいや。
もうすぐサヴェッラ大聖堂だ。
なれないドレスに身を包み、長い階段を上る。
・・・逃げちゃおうかな。
なんてね。そんなことしたら大変なことになっちゃうよね。
そんな風に考えていると、後ろから下品な声がした。
「やぁやぁ。こんにちはトロデーンの皆さん。」
チャゴスだった。正直、蹴飛ばして階段から叩き落したい。
ボクに気がついたようだ。ふと怪訝な顔をしたが、何事も無かったかのようにボクのところにやってくる。
「あなたがエイト姫ですか。初めてお目にかかります、サザンビークの王子、チャゴスでございます。
おぉっ!これはなんとお美しい・・・姉上のミーティア様も美しいと聞いていたが妹君のエイト様もまたなんとも・・・
ぐふひひ・・・いえ、何でもありません。それでは、明日の結婚式楽しみにしてますゆえ・・・」
慇懃無礼とはこういうのを言うのだろう。大げさに礼をしてチャゴスは大聖堂へ歩いていった。
ちっとも成長してない。ていうか、ボクのことに気がついてないのか。散々セクハラしたくせに。
後姿をにらみつけていると、チャゴスが振り返り、ボクを見る。
・・・じっとりと嘗め回すような視線。そして、いやらしくにやりと笑い、また階段を上り始めた。
383 :
334:05/01/27 02:01:26 ID:aCjjRT9R
鳥肌が立つ。あんな男の妻になり、抱かれるのだと思うと寒気がした。
はぁ・・・ボク、あんなのと結婚しなきゃならないんだな・・・
でも、逆に考えればミーティアがあんな男と結婚する羽目にならずにすんでよかった。
ボクが我慢すればいいんだもんね。そう、今までだってそうしてきたんだ。これからだって・・・
そうこうしているうちに、小さな部屋へ通された。
「エイト姫様、本日はこちらでお休みいただきます・・・」
大臣がボクに言う。
冷たい、感情のこもってない言葉。
何でか知らないけどみんな態度がよそよそしい。
やっぱりいきなり王女になっちゃったからかな。
政略結婚の駒としてだけど。最後くらい、笑って見送って欲しかったな。
・・・やっぱりボクはよそ者だった、ってことか。
ま、今までよくしてもらったんだからね、ボクにしては上出来な人生だな。うん。
夜になった。
この夜が明けたとき、ボクは名実供にチャゴスの妻になる。
ベッドの横には、純白のウエディングドレス。
きれいだなぁ。正直、これを着るのを夢見ていた。
一生、縁の無いものだと思っていたけど。
これを着る機会がもらえただけでも、良しとしなきゃ。
・・・相手があのチャゴスだってとこがひっかかるけど。
ヤンガス、見に来てくれるかな。
そういえば、ゼシカもククールも見ていない。
来てくれないよね、やっぱり。
ミーティアとも、あの日以来顔を合わせていない。
・・・皆、きっと怒ってるんだろうな。
王妃の座が欲しくて王様達に尽くしてた、なんて思ってるのかな。
ちょっと違うんだけどね、傍から見ればそんなもんか。
でも、ヤンガスにだけは、そんな風に見てもらいたくないな。
384 :
334:05/01/27 02:04:17 ID:aCjjRT9R
そういえば、まだはっきり好きだって言ってないや。
できれば、とめて欲しかったな。
いくな!って、言って欲しかったな。
ま、ヤンガスにはゲルダさんがいるし。
それ以前にボクみたいな女、ヤンガスに好きになってもらえるはずが無いんだ。
土台無理な話なんだよね。
・・・そんな風に考えていたら、涙が出てきた。
この数日間、泣こうと思っても涙は出なかったのに、不思議だ。
止まらなかった。
止めるつもりも無かった。
ヤンガス、ヤンガス、ヤンガス・・・
大好き。愛してる。心から。
抱いて欲しい。力いっぱい、抱いて欲しい。
ヤンガスの奥さんになりたい。
ヤンガスの子供が欲しい。
小さな家で、暖炉の前で二人で座っていたい。
料理もいっぱい勉強して、おいしいご飯を作ってあげたい。
おじいちゃんとおばあちゃんになっても、愛し合っていたい。
いっぱいケンカして、仲直りして、またケンカして・・・
ヤンガスの笑顔をずっと見ていたい。
天国に行っても、二人一緒がいいな。
お父さんとお母さんに、紹介するんだから。
「顔は怖いけど、とっても素晴らしい人なんだよ。ボク、幸せだったよ!」って・・・
385 :
334:05/01/27 02:05:30 ID:aCjjRT9R
涙は止まらない。
声は出さないように、だって隣の部屋で王様が寝ているから。
泣いてることを知られちゃいけない。
これは、ボクが言い出したことなんだから。
だから、だから、だけど・・・
ヤンガス・・・ヤンガス・・・
忘れられるわけないよ。忘れたくない。
こんなに人を恋しく思うことなんて今まで無かった。
ボクはやっぱり女の子なんだなって、思わせてくれた人。
愛してます。命の限り。
無理だってわかってるけれど、どんなに祈っても無駄だろうけど、願わずにはいられない。
お願いヤンガス・・・ボクを盗みに来て・・・
386 :
334:05/01/27 02:09:00 ID:aCjjRT9R
本日はここまでです。
最初の構想段階ではこんなに泣かせるつもりは無かったのですが・・・
あーもうぐだぐだだ・・・氏ね俺・・・
後2回程度の投下で終わりそうです。
よろしければお付き合いください。
それではまた次回・・・
まさかこんな展開になるとは!目が離せないっす!
切なすぎるうぅぅぅ……っ(⊃Д`)
ちょっとトロデにムカチーンとなるな。くそう…
感動した!
2chのssで初めて泣いた…。うぅ。
特に>384あたりで涙たれ流し。限界。
エイトたんの為にヤンガス呼びを唱えてあげたい…!
関係ないけど
エイトタソってあぶないビスチェ着たら本当に危ないよね?
ひとりで脱げなくなって、手伝って脱がせるヤンガスタソを妄想シチャターヨ
馬鹿だよ漏れは…こんな時に
334さんGJ!続きがすごい気になります(>_<)っかまとめサイトが見れないんですけどだれかヘルプ!
>>393 乙!!
エイトたんがんがれでげす…('A`)
毎度投下乙です! どの神々もスバラシイ…。
ここは…
腐女子の臭いがプンプンするな…
これが糞スレというものか…
ヤンたんでエロ書くのはかなりの技量がいるぞ。
>>393です。
まとめサイト教えてくれてありがとうございます!
さっそく味わってきます!
連投申し訳ないんですが携帯からじゃまとめサイトってみれないんですか!?
え。携帯から見てるんですか・・・・?
ここは多分PCユーザーの方が多めかと。
変換サイトから通せば見れないこともないですが('A`)
403 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/28 01:32:12 ID:Qpg+Q3EV
404 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/28 03:39:21 ID:HXZFlOaw
ホントだ…見れました!ありがとうございます。
今家のPCが逝ってしまったので携帯だけが頼りなんです(´・ω・`)
なるべくageないで下さい。神達が投下しにくくなります。
たいへん申し訳ないです。sage忘れでしたm(__)m
>>334 くぉぉぉぉぉ…
ここにきてミーティアの株が初めて上がってきた。
達筆でGJです。続きがめっちゃ楽しみ
>>407 同意。エイトたんだけでなく他のキャラも
魅力的に描かれてるよな。
409 :
334:05/01/28 22:41:07 ID:BuxmWRWq
大変遅くなりました。申し訳ありません。
それでは、本日分投下させていただきます。
夜が明けた。
ついにこの日が来てしまった。
悲しいけど、嫌だけど。
逃げるわけには行かない。
変な約束に縛られたミーティアを救うためなら、ボクなんかどうなったっていい。
ボクには、それしかないんだから。ボクにはもう、それしか・・・
「エイト姫様、そろそろお支度を・・・」
メイドさんが言った。
いよいよか。
メイドさんたちに手伝ってもらいながら、ウェディングドレスに身を包む。
嫌なはずなのに、やっぱり何だかうれしい。
ひとつの夢がかなったんだ。
もういい。このままチャゴスのお嫁さんになろう。
嫌だとかじゃない。やるしかないんだから。
悲しみは、昨日の夜涙と一緒に洗い流した。
もう二度と泣くことは無いだろう。
ドレスを着終わり、ヴェールをかぶる。
とってもキレイなヴェール。
あたりが純白に包まれる。
まるで雪が降ったみたいだ。
キレイな宝石がちりばめられたヴェールを身に着けていると、まるでお姫様にでもなった気分だ。
まあ、一応お姫様なんだけど。
「さ、姫様、こちらへ・・・王様がお待ちです。」
メイドさんたちに付き添われ、大聖堂の入り口まで歩く。
・・・もうすぐ、か・・・
410 :
334:05/01/28 22:42:27 ID:BuxmWRWq
大聖堂前の広場には、たくさんの人だかりができていた。
見物の人たちがボクをみて「おお〜」とか「きれーい」とか口々に言っている。
何だか気恥ずかしいな。でも悪い気はしない。
広場をゆっくり歩く。
大聖堂の扉前には王様が待っていた。
ボクをじっと見ている。
隣に立つ。
「王様・・・今までありがとうございました。」
そっと王様につぶやく。すると、
「何、もう少しの辛抱じゃよ。」
と、ウインクしながら王様はボクに言った。
「?・・・それって、どういう・・・」
訳がわからず、王様に聞こうとしたところで結婚行進曲が鳴り響き、大きな扉が開いた。
・・・ま、どうでもいいか・・・
諦めがついたボクは、大聖堂の中をまっすぐ見据えた。
参列の人たちがたくさんいる。
各国の王侯貴族、有力な商人さんたち、教会のお偉方・・・
何だかすごい面子だ。
そして、ボクから見て一番奥、赤いバージン・ロードの先には、白いタキシードに身を包んだチャゴスがいた。
あいつが、旦那様ね・・・
王様の手をとり、一歩、また一歩と歩を進めていく。
後ろで扉が閉まった。
もう後戻りはできないんだな。
緊張と不安で、手が汗ばむ。
手袋越しだけど、王様にもそれが伝わったのか、きゅっと握り返してくれた。
・・・なんだかんだで、いい王様じゃないか。
ミーティアがお姉ちゃんなら、王様はボクにとってお父さんだ。
やっぱり、感慨深いものがある。
(たまには、遊びに行きますからね・・・お父様。)
そんな風に考えながら、半分ほど歩いたころだろうか。
411 :
334:05/01/28 22:43:55 ID:BuxmWRWq
急に、後ろが騒がしくなった。
正確には、扉の向こうでだが。
がすっ!どかっ!ばきぃ!オッサーン!ドドドドドド・・・
なんだか、どこかで聞いた事のあるような声が・・・?
ちょっと疑問に思っていると、突然扉が糞やかましい音を上げながら乱暴に開いた。
驚いて後ろを見ると、そこには・・・
とげとげの帽子をかぶった、ボクよりちいさくて、丸い体をした悪人面の男が、ぜえぜえと息をしながら、立っていた。
「な、何だ貴様は!」
「おのれ、この神聖な儀式をなんと心得る!」
衛兵があの人に詰め寄る。
だけど、かなうはずがない。
あの人は、すっごく強いんだから。
「兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
衛兵をぶん殴り、数メートルも吹き飛ばしながら、あの人が叫んだ。
「兄貴は誰にもわたさねえでがす!!」
大聖堂じゅうに響き渡る声。
ボクは、その姿を見て涙があふれ出てきた。あんなに泣いたのに。もう涙はでないはずなのに。
ふと隣を見ると、王様も目に涙をためて僕を見ている。
そして、手を離してボクに優しく言った。まるで、本当のお父さんみたいに。
「行け、エイト。あの馬鹿を愛しておるのじゃろう?」
「でも・・・それじゃぁ・・・!!」
「みなまでいうな。こんなことすべて計算ずくじゃ。
さっさと行かんか、この馬鹿娘が!」
お尻を叩かれる。うれしくて涙が止まらない。
「ありがとうございます、お父様!」
ボクは王様に一礼して、大好きなあの人の名を叫び、その胸に飛び込んで行った。
412 :
334:05/01/28 22:46:00 ID:BuxmWRWq
ボクは王様に一礼して、大好きなあの人の名を叫び、その胸に飛び込んで行った。
「ヤンガスぅぅぅっ!」
「兄貴ぃぃぃっ!!」
ヤンガスはボクをしっかり抱きしめてくれた。
暖かい、太くて丸太のような腕で。
うれしくて、うれしくて、ただ胸の中で泣きじゃくるばかりだった。
ヤンガスはボクを抱きしめながら言った。
「もう離さないでがすよ。兄貴は、死ぬまであっしのもんでがす。
・・・さ、ここは邪魔が多くていけませんや、さっさとおさらばしやしょう。」
天にも昇る気持ちだった。ヤンガスも、ボクのことを・・・?
でも、なんで・・・?ゲルダさんは・・・?
そう聞こうとしたとき、ヤンガスはボクの手をとって大聖堂の外へ走り出した。
・・・まあいいや!後でいっぱい聞かせてもらおっと!
手を引かれながら、ボクはそんなことを考えていた。
大聖堂前広場は、大混乱だった。
逃げ惑う人々。殺気立って抜刀している聖堂騎士団。
その輪の中心には、悪人面の小男と、ウェディングドレスに身を包んだボク・・・
ボクはいつかの戦いの日々のように、ヤンガスと背中合わせで騎士団と対峙していた。
ヤンガスが、背中越しにボクに語りかける。
「へへっ、なつかしいでがすなぁ。こうしてまた兄貴と立っていられるなんて、あっしは涙がちょちょぎれそうでがすよ。
おっと、せっかくのドレスが汚れちゃいけやせん。あっしの後ろに隠れててくだせえ。」
ホントになつかしい。
413 :
334:05/01/28 22:47:15 ID:BuxmWRWq
今でも夢みたいだ。でも、どうしてヤンガスがここに・・・
いきなり切り込んできた騎士団員をかわし、ベギラマをお見舞いしながらボクはヤンガスに聞いた。
「ヤンガス、どうしてここに?ヤンガスには、ゲルダさんが・・・」
数人まとめて殴り飛ばしたヤンガスが、ボクにあの太陽のような笑みを浮かべながら言った。
「その話はまた後でがすよ。とりあえず今は、ここを切り抜けないと。トロデーンのお城で、みんなが待ってるでがす。」
お城で、みんなが待ってる・・・?こんなボクを、みんな待っててくれてるの?
ボクは何だかすごくうれしくなって、残っていた騎士団員に力を極力抑えてライデインを放ち、続けてルーラの詠唱に入った。
「飛ぶよ、ヤンガス!ボクにつかまって!」
「おっけーでがす!」
そしてボク達は、トロデーン城まで飛んだ。しっかり、手を取り合って。
突如侵入した賊が、花嫁を連れ去った後。
騒然となった大聖堂。
新郎であるチャゴス王子はいきり立って衛兵を怒鳴りつけている。
あたふたと右往左往する参列者の中で、二人の王が向かい合っていた。
「すまんのう、クラビウス王。こんな茶番に付き合ってもらって・・・」
「かまわんよ。あのエイトという娘、聞けば我が亡兄の忘れ形見というではないか。
王位継承権をくれてやるわけにはいかぬが・・・これくらいはしてやらねばな、叔父として。」
「本当にすまん、父達の遺言は破ることになってしまうが・・・許してくれるかのう?」
「古い約束だ。そんな物よりも、若い彼らの熱い思いこそ、世界の宝ではないか。
それをつぶしてまで守らなければならない約束など、ありはしない。
そんなことをしてしまったら、私はあの世で兄に殺されてしまうさ。
それに・・・うちのチャゴスにも、いい薬になるであろう。」
「恩にきるぞい、クラビウス王。」
「何を言うか、我々にはトロデ王とその家臣には返しても返しきれぬ大恩があるのをお忘れか?」
「それもそうじゃ。・・・では、ワシはこれにて。城に戻って宴の準備をしなくては、な。」
そう言うと、トロデ王は外まで走り出て、キメラの翼を使った。
414 :
334:05/01/28 22:48:53 ID:BuxmWRWq
トロデーン城の城門の前についた。
お城は、静まりかえっている。
ふと隣を見ると、ヤンガスが神妙な顔つきでボクを見ていた。
そして、静かに口を開く。
「兄貴・・・お城に入る前に聞いてくだせえ。
・・・あっしはとんでもねえ大馬鹿野郎でがす。
実は、あっしはもう5日も前に兄貴があのチャゴスの野郎と結婚することになったって知っていたのでがす。」
「そう・・・なんだ。」
「でもね、あっしは何にもしようとしなかった。
トロデーンのお城にカチコミかけて、兄貴を奪うこともやろうと思えばできたんでがすよ。
ですがね?あっしは何にもできなかったんでがす。
そうでがしょ?あっしみたいな男、兄貴みたいないい女にはどう考えても釣り合いませんや。
相手があのチャゴスだろうが、あっしみたいな腐れ切った男に比べりゃまだましだ。そう思ってたんでがすよ。」
寂しそうにいうヤンガス。そんなことない、って言おうとしたボクを制して、ヤンガスは続けた。
「いや、兄貴はそんなこと無いって言うかもしれないでがすが、あっしはね・・・腐った根性の持ち主なんでがすよ。
こないだ・・・そう、兄貴が来てくれた日でがすよ。ゲルダの奴がうちにきやしてね。あっしにこういったんでがす。
盗賊に戻らないかって。ちょうど懐が寂しかったもんで、つい、付き合うことにしちまったんでがす。
はは、情けない話でがすよ。兄貴に命を拾われて、真人間になると誓ったはずなのにねぇ。
いや、まだ仕事はしてないでがすよ。兄貴が大変だって言うのに、そんな事しちゃあいられやせん。
でも、そのせいであっしは兄貴に会うのが恐ろしくなっちまいやしてね・・・」
悲しそうに、心底後悔した表情で言うヤンガス。さらに彼は続けた。
「そうなっちまうといけませんや。あっしは、酒に逃げやした。昼も夜も酒びたりで・・・
情けねえ、なんて情けねえ男なんだってうじうじしてやしたよ。
惚れた女一人奪いに行く度胸もねえ、こんな糞野郎はさっさと死んじまえってね。
昔と一緒ですわ。兄貴に会う前の、情けねえ男に戻っちまったんでがすよ・・・」
俯いて、涙声で告白するヤンガス。ボクも悲しくなってきてしまう。
ボクのせいで、ヤンガスまで悲しませてただなんて。
でも、そんな悲しみも吹き飛ぶくらい、ボクの心は舞い上がっていた。
415 :
334:05/01/28 22:50:20 ID:BuxmWRWq
・・・惚れた女って、ボクのこと?
・・・っていうか、ゲルダさんとは付き合ってなかったんだね・・・ボクの勘違いってわけだ。
・・・馬鹿だなあ、ボクって。ホントに・・・
そんな風に思っているボクにかまわず、ヤンガスは続ける。
「ですがね、昨日のことでがす。あっしの家にトロデのおっさんがやってきやしてね。
あっしのけつを思いっきり蹴っ飛ばしたんでがすよ。
お前は兄貴が大切じゃねえのか!しっかりしやがれ!・・・ってねぇ。
えらい剣幕でがしたよ。あのラプソーンなんかよりよっぽど恐ろしいや。おっと、こいつは内緒でがすよ?
まあ、あの一撃であっしは目が覚めやした。
兄貴がどう思おうがかまやしねえ。あっしはもと山賊だ。山賊は山賊らしく、花嫁をいただいていこうってね。」
王様が・・・?そっか・・・そういうことだったんだ。
王様は、ボクのためにあんなお芝居を・・・
「まあ、そんなこんなで今に至るって訳でがすよ。
それで、順番がちとおかしいようでがすが、改めて言わせてもらいやすよ、兄貴。」
顔を上げて、ヤンガスがボクの顔を見つめる。
顔が一気に赤くなり、胸が高鳴る。
考えてみれば、こんなにまっすぐ見つめられるのは初めてだ。
どうしよう、なんか言わなきゃ。
そう思っているけど、声が出ない。
顔を真っ赤にして頬をぽりぽりとかくヤンガス。
そして、意を決したように大きく息を吸い込み、ボクに言った。
「あっしと、結婚してください!」
・・・でかい声。まるでおたけびだ。驚いてボクはひっくり返りそうになってしまった。
あわててヤンガスがボクを抱きかかえる。
「あぁっ!どうしたんでがすか兄貴!?大丈夫でがすか!?しっかりしてくだせえ!!
・・・畜生、チャゴスの野郎、兄貴になんか毒でも盛りやがったな!?」
慌てたように叫ぶヤンガス。
そんなヤンガスの様子を見て、ボクは笑ってしまった。
「ぷっ・・・あは、あははははは!あははは・・・」
急に笑い出したボクを見て、安堵したように微笑むヤンガス。
416 :
334:05/01/28 22:51:55 ID:BuxmWRWq
そんな彼の胸の中に顔をうずめながら、ボクは笑った。心から、笑った。
そして、笑いながら泣いた。
だって、すごくうれしかったから。
何よりも、幸せな気分だったから。
ボクは泣いた。大きな声で笑いながら。
「あ・・・兄貴?やっぱり、あっしみたいな情けねえ男はいやでがすか・・・?」
何だか心配そうな声。
顔を上げると、やっぱり心配そうなヤンガスの顔。
もう、そんな顔しないでよ。
ボクは今、すごくうれしいんだから。
心配することなんか、何も無いんだからね?
そう思って、ボクはヤンガスにキスをした。
そっと、優しく。
驚いたような顔をするヤンガス。
・・・えへへ、びっくりしたかな?
唇を離して、ボクはささやいた。
「嫌なもんか。こちらこそよろしくね。ヤンガス。」
にっこり微笑む。ヤンガスは一瞬呆けたようにボクを見つめ・・・
いきなり、ボクをお姫様だっこした。
「あわわ、ちょっ、ヤンガス!自分で歩けるってば!おろしてよぉ!」
「ダメでがす!兄貴はあっしのものだから、絶対に離さないでがすよ!」
男らしくはっきりと言う。まっすぐボクの目を見て。迷いなんか、何にも無い目。
ああ、ボクはこの人のこういうところが好きなんだな。
そう思いながら、ボクは彼にしっかりしがみついて言った。
「うん、わかった。絶対に離しちゃダメだよ?
もし離したら、ギガスラッシュしちゃうんだから。」
「うへえ、そいつは勘弁して欲しいでがすよ、兄貴!」
ニコニコしながら言うヤンガス。
ついでにボクは、前からお願いしたかったことを言ってみた。
417 :
334:05/01/28 22:53:11 ID:BuxmWRWq
「あ〜それから!」
「な、何でがすか、兄貴?」
「その兄貴って言うの、これからは禁止ね!
ちゃ〜んと、エイトって呼ばなきゃだめ!」
「えぇっ!?あ、あっしは義に生きる男でがす。いくら兄貴の頼みといえど、それだけは・・・」
やっぱり。そういうと思った。だけど、今日という今日は許してあげないんだから。
「兄貴って言った。」
「へ?」
わざと、恨めしそうに頬を膨らまし、ヤンガスを睨む。
彼は狐につままれたような顔をして、間抜けな声を上げた。
何だかかわいいなぁ。10も年上なのに。にやけそうになるのをこらえて、ボクは追い討ちをかける。
「今、兄貴って言った。」
「で、ですがね、兄貴?あっしの信条は・・・」
慌てたように弁解しようとするヤンガス。
ちょっとかわいそうかな?
でも、ボクはひるまないよ。
ヤンガスに名前で呼んでもらうのは、ボクの夢なんだから。
だから、心を鬼にしてもう一回言うんだ。
悲しそうに、目をそらして。
「また兄貴って言った。ボク、これでも女の子なのに。」
我ながら恐ろしい、と思う。
女は皆女優だ、って言う言葉を聞いたことがあったけど、ホントだな。
好きな人の前では、いろんな演技をしちゃうものなんだ。
418 :
334:05/01/28 22:54:19 ID:BuxmWRWq
「う・・・わ、わかりやしたよ。あに・・・いや、え、エイト・・・」
「えへへ!やっと名前で呼んでくれた!」
観念したように言うヤンガス。ボクは、すぐ振り返って満面の笑みで答えた。
また、夢がひとつかなった。
でもやっぱり、ヤンガスは不満そうだ。
小さな声でつぶやいている。
「うぅ・・・何だかこの先が不安でがすよ・・・」
「何かおっしゃいました?だんな様。」
わざと意地悪そうに言うボク。
大丈夫。ボク、いいお嫁さんになるようにがんばるから。
不安に思うことなんか無いよ。
安心して。ボクら二人なら、きっと幸せになれるから・・・
「な、何でもないでがすよ・・・」
そう言うと、ヤンガスはボクを抱えながらお城に向かって歩き出した。
419 :
334:05/01/28 22:57:15 ID:BuxmWRWq
本日はここまでです・・・
ぶっちゃけ展開が強引な気がしてなりません。
ですが
>>315さんのネタに萌えすぎてしまったため無理やり入れてみました。
どうですか?ダメですね・・・
と、いうわけで次回で終了する予定でございます。
お目汚し大変失礼しました。
最高。
アンタ小説家になったほうがいいよ。
>>419 うわぁ、うわぁあああ!!
もうGJしか言えないよ!!
王様達もヤンガスも漢だね!
おっさん呼びワロタw
ヤンガスの告白、息を呑んで聞いちゃいましたよ! GJ!
大団円待ってます!
もうGJすぎるよ…また今夜もドキドキして寝れないじゃん!334さん乙!!
あと1回ですか。多少遅くなっても構いませんので、納得のいく文章をお書きになってください。
感嘆符が半角になったり全角になったりしてるところをみると、カナ入力派さんでしょうか。
ミーティア姫のほうはこれからどうなるんでしょう?
しっかし……ああ駄目だ、
>>415みたいなヤンガスを想像すると爆笑とともに吐き気がw
>>420 そういう誉め文句は冗談でも本気でも書くでない。
425 :
334:05/01/28 23:40:26 ID:BuxmWRWq
>>424 うーわ、ホントだ・・・今まで気がつきませんでしたorz
勉強が足りませんでした。ありがとうございます。
精進します。
GJです。ヤンガス格好良い〜!!
マジGJ!ヤンガス最高にカッコイイ!お陰でここんとこ、仕事明けの酒が旨いです。次回で終わりなのが淋しいですが、皆に祝福される幸せカップル期待していますね。
あー今回も面白かったっす!
トロデの優しさに泣けて来ちゃったよ。
手を握り返してくれる描写にジーンときました。
腐女子スレか
この板にある某所よりマシだろ
>オッサーン!ドドドドドド・・・
ダメだ、一日に何度も思い出すw
432 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/29 11:39:40 ID:Vufe87EI
GJ
いや、関係ないんだけど、
ヤンガスのスタンドがトロデ王
そんな絵がふいに脳裏に浮かんだ。オラオラオラオラァッ!
優しく気の強い男勝りなエイトタソ。それとも男のフリをしているけれど優しくて天然なエイトタソ。
みんなはどっちが好き?
天然なエイトタソに振り回されるヤンガスもいいかなーなんて。
>オッサーン!ドドドドドド・・・
ハゲワロス(w
この間、トロデ王は呼ばれちゃってたんだろうなぁ。
やっぱ缶詰食ってたんだろうか、トロデ王。
忙しすぎだ、トロデ王。
GJだけど、トロデ王に萌えてしまったじゃないかー!
いいお父さんだなぁ。・゚・(ノД`)・゚・。
・言葉遣いの間違いとか言葉尻をとらえて本題以外のことでしつこく相手を叩いたり煽ったりする。
・些細なことでも揚げ足をとる。実生活ではいつも劣等感を感じているので優越感に浸るのが好き。
・スレの決まりをものすごく大事にするくせに、自分のスレ違いを指摘されると
「じゃあ、あなたがネタを出したら?」。スレの趣旨から脱線しても全く気に止めない。
・自演を決め付けるのも大好き。意見する相手はすべてレッテル貼りあるいは自演扱いで必死 。
自分たちに気に入らない事を言うやつを排除しようという排他的意識の表れ。
最終的には、レッテル貼りから、ただの揚げ足取りになって相手を不快にさせる。でも自分は自演常習犯。
・スレタイだけ読んで怒り、既にレスが500超えているのに唐突に
>>1叩き
・たとえ正論であっても煽り口調で書かれていたら、煽り返さずにはいられない
・すぐにヲチしたがる。
・普通とは違うものが好きな自分に酔う傾向がある。
・自分は腐女子だが厨腐女子といっしょにするな!と腐女子テンプレ全開で怒る。
・コピペやURLは自分の意見を書き込まないで貼り付ける。
・なんで文句を言われるのか自覚がない
みんな仲良くしようぜ。
>うん、わかった。絶対に離しちゃダメだよ?
>もし離したら、ギガスラッシュしちゃうんだから。
(*´Д`)萌え死ぬ・・・
439 :
315:05/01/29 22:17:11 ID:pN3EPWSq
お…俺のアホ丸出しのネタがこんな神小説になったというのか…!
これが錬金というものなのか…!
ありがとう神…!!
440 :
334:05/01/29 23:28:23 ID:mVVAINbA
みなさん応援ありがとうございます。
それでは投下させていただきます。
ヤンガスに抱きかかえられたまま、お城の中庭を進む。
なんだかひどく静かだ。ちょっと不安になってくる。
「ね、ねえヤンガス?みんなが待ってるって・・・」
ヤンガスに聞こうと顔を向ける。
「へへ・・・大丈夫でがすよ。・・・ほら、見てみなせぇ。」
そういわれて、お城のほうへと顔を戻す。
・・・また、涙が出た。
窓という窓が開く。
そのすべてから現れるトロデーンの国旗。
国旗のすぐ下に、見慣れた色の布が縛り付けてある。
ボクがいつも身に着けていたバンダナと同じものだ。
国旗を振っている兵士達は皆、ボクの部下達。
満面の笑みで、ボクを見ながら旗を振る。
そして彼らは口々に叫んだ。
「エイト隊長ばんざーーーーーーーーい!!おめでとうございまーーーーーーーす!」
その言葉が合図であったかのように。
お城の扉が開き。
皆が出てきた。
食堂のおばさん。兵士長。大臣。メイドの女の子達。
皆大好きな、ボクの家族。
皆、ボクのために・・・?
てっきり、嫌われたんだとばっかり思ってたのに・・・
彼らはボクとヤンガスを取り囲み、口々にお祝いの言葉をあげる。
441 :
334:05/01/29 23:30:57 ID:mVVAINbA
「全くこの子は。昔っから私らに心配ばっかりかけて!」
「おめでとうエイト!幸せになるんだぞ!」
「ちくしょーーーー!狙ってたのにーーーーーー!!」
「エイト隊長、すっごくかわいい!私も早く結婚したいなぁ!」
やかましいくらいだ。だけど、全然嫌じゃない。
そっか。ボク、一人じゃなかったんだ。
みんな・・・ホントに、ホントに、ありがとう・・・
そうして皆の祝福を受けながら、しばらくたって・・・
急に皆が静まった。
そして、ボクたちを囲んでいた輪の一部が開く。
・・・ミーティアが、立っていた。
それを見たヤンガスがボクをおろしてくれた。
ミーティアは、ボクをまっすぐ見つめている。
王女の表情で。
そして、口を開いた。
「エイト・・・正直に申しますと、私はあなたがゆるせません。
あなたが私を守りたいのと同じくらい、私もあなたを守ってあげたいのですよ?
それなのに、あなたと来たら・・・。」
厳しい声。ああ、全く言うとおりだ。
結局ボクは、式を逃げ出してきてしまったんだ。
ボクがしたことは、何の意味も無いこと。
かえって、悪い結果になってしまうかもしれない・・・。
罪悪感で、胸がいっぱいだった。ミーティアの顔が見られない。
ヤンガスは、そんなボクを黙って見つめている。
ミーティアが言った。
442 :
334:05/01/29 23:32:17 ID:mVVAINbA
「あの日以来、私がどんな気持ちでいたかわかりますか?
さだめを全部あなたに押し付けて逃げたという罪悪感。
妹のように思っていたあなたが、王族の風上にもおけないような男のところへ嫁いで行ってしまう悲しさ。
いつだってあなたはそう。ミーティアのため、お父様のため。自分の気持ちを殺してまで、ミーティアたちに尽くしてくれる。
うれしいけれど、辛いのですよ?あなたが傷つくのを見るのは・・・
私をこんなに悲しませたあなたには罰を与えなければいけませんね。」
涙声でボクをしかるミーティア。もう、王女の表情じゃなかった。
大好きな、お姉ちゃん。
ああ、ボクはこんなにも愛されているんだ。
それなのに、ボクは・・・
どんな罰を受けても平気だ。ボクのしたことは、許されることじゃないんだから。
罪悪感で打ちひしがれているボクにミーティアは優しく言った。
「・・・ヤンガスさんと、幸せになりなさい。絶対に。命令ですよ?」
顔を上げる。ミーティアは、笑っていた。
こんなとき、ボクはいつも元気よく答えるんだ。
涙をぬぐう。
背筋を伸ばし、胸を張る。
そして、ヤンガスの腕を取り、力強く言った。
「はい!お任せください姫様!!」
歓声が上がる。
ヤンガスを見ると、何だか照れくさそうだ。
・・・ふと、視線が絡み。
ボクたちは、キスをした。
まるで、そうするのが自然なように。
ひときわ大きな歓声が、トロデーンの空に響き渡った。
443 :
334:05/01/29 23:33:29 ID:mVVAINbA
「やれやれ、もっと早くこうなってくれてればわざわざ大聖堂くんだりまで行く必要もなかったのにのう。」
「げっ!おっさん、いつの間に!?」
いつの間にか王様がいた。いつものように驚いて飛び上がるヤンガス。
ボクは、王様の下に駆け寄って頭を下げた。
「王様・・・!!ホントに、ホントに、ありがとうございました!」
そんなボクを見てめんどくさそうに王様が言う。
「あーもうよい、よい。頭を上げんか。
そんなことより、皆の者。宴じゃ!宴をはじめんか!
トロデーンの第2王女、エイト姫の結婚祝いじゃ!」
「え・・・・?」
それは、ただのお芝居じゃ・・・
不思議そうな声を上げたボクを見て、王様が言う。
「な〜にを寝惚けた声を出しておる。ついこの間、お前はワシの娘になったばっかりじゃろう。
父親が娘の結婚を祝って何が悪い!」
今日は、いったい何の日だろう。
夜が明けたときは絶望していたのに。
短い時間で、いっきに幸せがやってきてしまった。
ボクは、王様の娘になったんだ。本当に。
うれしくて、幸せで、たまらずボクは王様に抱きついた。
「うれしいです、とっても、とっても・・・・・・・お父様!!」
「あ〜わかったわかった。わかったから離れんか!」
うれしそうな声で、王様が言う。すこし、涙声で。
「離れません!だって、やっと、やっと・・・ボクにも家族ができたんだから!」
力いっぱい抱きしめる。みしみしと音がして、王様が苦しそうに言った。
「や・・・やめんか、エイト・・・死ぬ・・・死んでしまうわ・・・い」
「え、あ、ごめんなさい!」
慌てて離れると、王様があきれたように言った。
「ごほごほ・・・全く・・・こんな馬鹿力の娘を任せられるのはヤンガスぐらいなもんじゃ。
おいヤンガス!エイトを頼んだぞ!」
444 :
334:05/01/29 23:35:04 ID:mVVAINbA
ヤンガスをにらみながら王様が言った。ヤンガスは照れくさそうに悪態をついた。
「へっ、おっさんに言われなくてもばっちり幸せにしてみせまさぁ。」
「なんじゃと!?昨日まで「エイトの兄貴ぃ〜」とか言って女々しく泣いていたのはどこのどいつじゃ!」
「そ、それは言わない約束でがしょう!?」
「い〜や、やっぱり心配になってきたわい!お前なんぞにエイトはやれん!」
・・・何だか話が怪しくなってきた。
にらみ合っている二人の間に火花が散る。
どうしたものか、おろおろしていると・・・
「あんた達!いい加減にしなさいよっ!!」
一喝。そして、天から大火球が降ってきた。
ボクとヤンガスは、王様を抱えてあわてて逃げる。
轟音とともに、ボクらがもといた場所が焼け野原になる。
「あら、ごめんなさい。ついついメラゾーマが出ちゃったわ。メラミにするつもりだったのに。」
「おいおい・・・ついついメラゾーマなんか出されちゃ恐ろしくて傍にいられないって。」
「あら、ククールはイオナズンのほうがお好き?」
「・・・勘弁してくれ。」
明るい声。見ると、ゼシカとククールが、立っていた。
ボクは驚いて声を上げる。
「ゼシカ!ククール!・・・来てくれたんだ!」
だけど、ククールは浮かない顔をして言った。
「来てくれた、じゃないだろう。俺たちを置いてけぼりにしやがって。」
・・・は?
訳がわからないような顔をしていると、突然ヤンガスが叫んだ。
「あ〜〜!すっかり忘れてたでがす!」
その様子を見て、心底あきれたようにゼシカが言う。
「あ〜らら、お熱いことで。大聖堂から逃げるのも一苦労だったのよ?
それなのに、私達をおいて一足先にとんでっちゃうなんて。
・・・ま、私たちのことなんか忘れちゃうくらい、感動的だった、ってわけねぇ。」
「ゼシカたちもいたんだ・・・ごめん、全然気がつかなかったよ・・・」
445 :
334:05/01/29 23:36:30 ID:mVVAINbA
そんなボクを見てククールが肩をすくめる。
「ま〜ったく。まさかエイトがこんなに女の子らしいとはなぁ・・・
こんなことならヤンガスより先に口説いておくんだったぜ。
なあエイト?今からでも遅くないぜ、ヤンガスから俺に乗り換えないか?」
ボクの手をとって甘い瞳で見つめるククール。
昔はこの目にちょっとドキリとした事もあったんだけどね。
もう全然心が動かない。
ごめんなさい、ククール・・・
と、言おうとした瞬間。ククールの首に何か縄のようなものが巻きついた。
「ぐぇっ!?」
見る見る顔が青くなっていくククール。
見ると、ゼシカがグリンガムの鞭を手にして世にも恐ろしい形相でククールをにらみつけている。
「ちょっと、こっちにきてもらいましょうか。ククール?」
そのまま、ククールを引きずって歩いて行く。
「ちょっ、ゼシカ〜!やりすぎちゃダメだよ〜!」
「だ〜いじょうぶよ。いざとなったらザオリクするから。」
「ぐ、くる・・・し・・・た、たすけ・・・双龍撃ちは・・・いや・・だ・・・ぁ!!」
そのままお城の外へ出て行ってしまった。
・・・しばらくして、ククールの悲鳴と、ものすごい爆発音が聞こえてきた。
「・・・ククール、生きてるかな・・・」
心配そうに言うボクに、ヤンガスが勝ち誇った表情で言った。
「ま、当然の報いでがすよ。どこの世界に旦那の目の前で女房口説く馬鹿がいるってんだ。
それにしても、ククールの奴完全にゼシカの姉ちゃんの尻にしかれてやがる。おかしいったらないでがすよ。」
げーすげすげすげす。大きな声で笑うヤンガス。
「・・・でも、ヤンガスがあんなことしたら、ギガスラッシュじゃすまないよ?」
笑い声がピタリととまる。汗だくでボクを見るヤンガス。
「い、いやでがすねえ、そんな事このあっしがするわけないでがしょう?
あに・・・エイトを裏切るようなことは、絶対にしやせん。こればっかりは神様にも誓えるでがすよ。」
「どうだかな〜。ヤンガス、胸のおっきなお姉さんを見るといつも鼻の下伸ばしてたしな〜。」
446 :
334:05/01/29 23:37:47 ID:mVVAINbA
「や、やだなあ、もぉ、ヤンガスってば助平なんだから・・・
でも、胸がおっきくなるなら・・・」
「そ、そうでがすか?それなら今日からさっそく・・・」
完全に二人の世界に入るボクたち。
そっか、ボクたちは結婚したんだから、そういうこともしちゃうんだよね。
何だか楽しみだな。早く夜にならn・・・ごつん!
頭に鈍い衝撃が走る。
「いい加減にしてください二人とも!子供も見ているのですよ!」
ミーティアが、おなべのふたを手に、顔を真っ赤にして立っていた。
みると、いつの間にかパーティの準備が整っており、お城の皆がニヤニヤしながらボク達を見ている。
急に恥ずかしくなって、顔を真っ赤にするボク達。
「ひゅ〜!おあついねおふた方!」
「こっちまで恥ずかしくなってきちまうよ!いい加減にして欲しいもんだ。」
「チクショー!!ホントならその役目は俺gくぁwせdrfrtgyふじこlp!!!!」
「あ〜んもう!うらやましいわ!誰か私を奪っていって〜!」
冷やかしの言葉が飛ぶ。
いつの間にか立っていた王様もあきれたように言う。
「まったくどうしようもないバカップル振りじゃ。先が思いやられるわい。
そろそろ宴にしてもかまわんかのう〜?」
顔を真っ赤にしながら、うなづくボク達。
いつの間にかゼシカとククールも戻ってきていた。
・・・ククールは、なんだかぼろ雑巾みたいになっていたけれど。
そして、ボクとヤンガスの結婚を祝うパーティが始まった。
皆、祝福してくれた。
ククールが神父役になり、簡単だけど結婚式も行われた。
幸せだった。ヤンガスも、幸せそうだった。
きっと今日は、一生忘れることの無い一日になるだろう。
・・・微笑みながら、ふと、空を見た。
晴れ渡った空の彼方に、光り輝く鳥が舞っていたような気がした。ほんの一瞬だったけれど。
「今帰ったでがすよ〜。」
あの人が帰ってきた。ボク・・・私は、暖炉の前の椅子から腰を上げ、ゆっくりと玄関に向かう。
「おかえりなさい、あなた。」
満面の笑みで迎える。最愛の、あの人を。
そしてあの人は、いつもの通り驚いたような顔をして、私に言う。
「ああ、いけないでがすよ。あんまり動いちゃ。」
「もう、いつも言ってるでしょう?少しは動いたほうがいいんですって。お医者様も言ってたのよ?」
「そうは言ってもでがすね・・・あっしは心配でしょうがないでがすよ。」
心配そうに言うあの人。なんて心優しい人だろう。
「大丈夫よ。だって、あなたと私の子供なんですもの。とっても強いに決まってるわ。」
「そうは言っても、ここは冷えるでがすよ。さ、暖炉の前へ行くでがす。」
「ええ、あなた・・・」
暖炉の前に、あの人と私。
そう言えば、あの人がいつか語った夢もこんな感じだったわ。
今では、あの日々が夢のよう。
剣を取って、女王様(・・・あの時は姫様だったわね。)達の呪いをとくために旅した日々。
思えば、その呪いのおかげでこの人と結ばれることができたのね。
こういう言い方は悪いかもしれないけれど、神様に感謝しているわ。
この人と、出会うことができた奇跡に。
「どうかしたでがすか?」
優しく、問いかけられた。
私は微笑んで答える。
「なんでもないわ。ちょっと、昔のことを考えてただけ。・・・あら?」
動いた。今までに無く、大きく。
そう・・・そろそろだものね。
あなたがこれから生きようとする世界は、とっても素晴らしいところよ?
空も、海も、大地も・・・いくら見たって見飽きないくらい。
さあ、早く出ていらっしゃい。
とってもあったかくて、力強いお父さんが待ってるわよ?
お母さんだって、あなたに会うのが楽しみなんだから。
ほら、どうしたの?あなたは強い子よ?
お母さん、あなたのためなら何だってしちゃうわ。
たくさんの人たちが、お母さんにしてくれたみたいに・・・
だから、ほら。
もう少し、がんばって。
<了>
449 :
334:05/01/29 23:44:36 ID:mVVAINbA
終わりです。
皆さんたくさんの応援ありがとうございました。
初めてSS書いたんですが難しいっすねぇ。
自分の文才の無さがよく分かりました。
でも、書いててすんげー楽しかったです。
ドラクエ8、サイコーです。
それでは、お目汚し大変失礼いたしました。
名無しに戻ります。
451 :
334:05/01/29 23:51:43 ID:mVVAINbA
>>450 ぬわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
しまった、最後の最後でこんな凡みす・・・やはり氏ね俺。
正確には、
「どうだかな〜。ヤンガス、胸のおっきなお姉さんを見るといつも鼻の下伸ばしてたしな〜。」
「い、いや、それはつい・・・。これからはエイトしか目に入らないでがすよ!」
「ほんとに?でも、ボク胸ちっさいしな・・・ヤンガスは不満じゃない?」
「む、胸なんか飾りでがす!世の中の男にはそれがわからんのでがすよ!
そ、それに、あっしが大きくするお手伝いもするでがすよ・・・」
「や、やだなあ、もぉ、ヤンガスってば助平なんだから・・・
でも、胸がおっきくなるなら・・・」
↑みたいなつながりになるのがホントでした・・・申し訳ありません。
ああもうだめぽ俺早く氏ね
楽しかったです。毎日ドキドキして読んでました。
どうもありがとうございました。また投下をお待ちしてます!!GJ!
>>449 なにはともあれ
お 疲 れ さ ま っ し た ーー っ!
. _
. ,〃彡ミヽ ,'^y'⌒⌒ヾヽ. _ _ /'´ ., __ヽ |>-∧,、
〈(((/(~ヾ》 ))! .八~゙リ))(. ,'´,. -、ヽ. /i ./ノ))ヾゝ <Z△,(7ヾ>
. ヾ巛^ー゚ノ" (.(ヾ(!^ヮ゚ノ! ))川ー''ー!| ./(ソメリ*^ヮノ! (゚C_;:^メ*ノ, , ,
/~'i':=:゙iヽ ゙ /ヽ、)ノ)づ. |l(|.^ヮ゚ノl く / ノリ~8つ8つとこi!:::i¥il:::::ハ iア_ー_´,マ
. ん、」"Yヾlノ . U曰ニ〈 .|,!(つと)l ./ /^/^^^ヽ i!;;;:;!≡il;;;;じ' (.,___、.ン
. i†=|=|ノ .// ,!@. ソリ゙/iヾi! く /~~~ノ~~~ヾ (iWi(iW.!). 〈i!__ハ_>
. |ー |-| .ん、_!__!,ゝ. んレ';_!_リゝ `ー./~/~~ノ~~~i~~ヽ. 〉ニ.〉ニl . . ゙L;,i__,,;_,ゞ
.  ̄  ̄ .⌒⌒⌒⌒⌒⌒
落丁のほうはまとめサイトさんにお任せすればよろしいかと。
ここまで萌え燃えなヤン主(♀)の王道的な話を書かれてしまうと職人さんたちが次に続きにくい、それほどのSSでした。
凹んでるヒマがあったら次回作を考えてくださいw
結婚して大団円かと思いきや、その先まであって大満足です!
このラストからドラクエ9へと続くわけですね。と勝手に解釈w
お疲れ様でした、GJ!
うわあぁああ幸せすぎる…!G!J!です!
ククールが神父役やってるのにジーン。
国をあげての結婚式なのに手作り結婚式みたいな暖かさがあって…
レティスがチラリもジーン。
これ以上ないほどの祝福に囲まれて幸せなエイトたんとヤンガスに
俺からもおめでとうを言う!
すげえ!ここまですごい作品が来るとは!GJ!
リアルタイムで見れてうれしいです毎日ドキドキしながら読んでました。334さんGJ!
おまえらってどうせ、男が男のケツに棒挿すの妄想して喜んでいる奴の
発展化したやつだろ
>>460 自分も主人公女体化自体は嫌いじゃないので覗いてしまうが、中のレスは随所に土人女臭が
するので辟易している。
だから言いたいことは分かるんだが・・・放っておいてやれよ。
は?男が男って何ですか?
エ イ ト た ん は 女 だ ぞ。最初から。生まれついての。
8主スレでも誰かが書いてたけど、FC版DQ3のように、インテルメッツォ画面のときに主人公「おんな」と選択したんです、我々は。
スレタイには女体化とあるけど、男x男カプが社会的合法性を得るためのご都合主義の女体化とはぜんぜん違う。
……ま、そういうわけ。理解できなきゃ覗かなきゃいい。
自分は女だが、801や女体化は受け付けなかった。自サイトだってオリジ。
しかし真性女エイトタソは好きだ。このスレを覗いてから大好きになった。
真性女だから萌えるんです。御都合主義の受け女体化ではない。
あと自分的にはヤンガス×エイトしか受け付けないかな。
と敢えて主張してみたかった。
・・・・・何時か投下させてくださいねw
そうそう、もしもゲーム開始時に女主人公が選択できたら?
って話の発展した結果が今の状態であって、
あくまで本当は女だってことを隠してるって設定なんだよな。
次回からはスレタイの【女体化】を【女の子】とかにした方がいいかもね
3も4も性別変えた所でほぼ変わりは無かったしあってもいいと思うがな。
リメイク版は知らんけど。
リメイク版もそんな感じでしたよ。
公式の絵を見ても8主人公だけムキムキしてなくて可愛いんだよね。
最近はもう女の子にしか見えない。
468 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/30 14:56:19 ID:FLjF0a5O
>>464 の意見はわかりやすい。「IF」ってことだな。
それにくらべて
>>462 は
キ モ チ ワ ル イ 。
469 :
メローネ:05/01/30 21:23:03 ID:QGzizT5D
まぁ、結局、君達は
ビーチボーイのスタンド使い
>>460ことペッシに見事に釣られてるんだがな。
よくやったペッシ。
今まで女体化ものは敬遠しててこのスレも覗いてなかったけど
DQ8の主人公は女にしても違和感ないね。
ゲームの主人公見てても、(外見が)女の子に見えたりするし。
>449さん、GJ
みんな、ほのぼのしてていいね。
正直、本編の方はゼシカとミーティアがピリピリしてるような感じでなあ。
471 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/30 22:14:37 ID:Ek6ukRoK
PARのコード集みたいな本の表紙に女体化エイト描かれてたよ。
>>472 エイトのコスプレをした、その雑誌のマスコットキャラじゃないの?
>471あぁ、それ本屋で見た。ばっちり胸あるのに面白いくらい違和感なかったな…
>>462さんも
>>463さんもみんな好きなことは変わらないし
一緒に萌えようぜ
>>471.>468
全然気持ち悪くないと思う
とにかくあげるな
こういうスレは荒れやすい
476 :
sage:05/01/30 22:50:14 ID:FLjF0a5O
>>475 アンタ、いいヤツだ!このスレも捨てたモンじゃないね〜
ごめん、箇所間違えた。
自分もエイトだった!
でもあと44分だけw
>>449 GJ!素晴しいです!!!萌え死ぬかと思いました!
本当にお疲れ様でした。
ここは神スレだ。
萌えをどうもありがとう!神達よ!!
女体エイトに萌えました。萌がとまらないので、投下します。ちょっと、エロティックですが。
地下の牢獄に閉じ込められたエイト、ヤンガス、ククール、ゼシカ4人はどうすることもできずに途方に暮れていた。
二ノ司教の嘆きの声と、生を諦めた囚人のうつろな吐息だけが響き渡る。かけらすら差し込まぬ、日の光から閉ざされたこの場所では、時間の経過を知ることも難しい。
「・・・ハア、ハア・・・だめでがす。びくともしませんぜ」鉄格子を曲げようとしていたヤンガスが座り込んだ。
「おっさんのバカ力でもだめか・・・。ま、そんな簡単に破ることができたら、牢屋の意味なんかないが」それまで沈黙していたククールが投げやりに口を開く。
「アニキ、どうしやす?」
「・・・とにかく今は考えよう。力を温存しておくんだ。ボクは諦めることだけはしたくない、今までだってそうだったじゃない。」
「そうね。あせっても仕方がないわ、エイトの言うとおりね。でも、何かきっかけがあれば・・」呪文が打ち消されるこの場所では、魔法で逃げ出すわけにもいかない。
そして、また沈黙。唯一の時を知る手立ての昇降機の音のみが響き渡る。見張りの交代の時間らしい。
そして、変化は訪れた。
「おい、そこの囚人。外に出ろ」指し示されたのはエイト。「そうだ、そこのリーダー各のやさ男だ・・・尋問官がお呼びだ。ふん、きれいな顔をしているな・・・」
「アニキ、だめでがす。あっしが変わりにいくでがす。何をされるかわからないでが・・ゲフッ」鉄の棒がヤンガスの腹に食い込む。たまらず、座り込む。
「心配するな。ぐふふ・・・・話を少し聞かせてもらうだけだ。よしんば何かあったとしても、どうせお前らは死ぬ以外の運命はないんだ。何が違う?テロリストを許すほどこの国はやさしくはないぞ」
看守のいやな笑いが、視線が舐めまわすようにエイトに注がれた。エイトはまっすぐに看守を見つめ返す。あくまでもまっすぐに。
「みんな、心配しないで。ボクなら大丈夫。何かが変わるチャンスと思うんだ。信じて」振り返ったエイトの目はゼシカ、ククール、そしてヤンガスへと向かう。
「今行くよ。ただし仲間には手をだすな」
「なかなか素直だな。・・・おっと、手を後ろにまわすんだ」看守がすばやくエイトの手を後ろに縛り上げる。「暴れられても困るからな」
「アニキ!」
「大丈夫、ボクを信じて。」エイトは引きずられるように、看守に連れてゆかれる。
「安心しろ、次はお前たちを呼んでやるからな、ゲッゲッゲ。」
奥で扉が閉まる瞬間、振り返ったエイトの目がヤンガスとあった。
そして、扉は閉ざされた。
「・・・かわいそうに、あの男の子・・」牢獄の隅に座っていた目の鋭い細面の司祭ふうの男が、不意につぶやいた。
「どういうこと?」
「そこに・・ほれ」指差す先には、全身ムチの傷跡が無残に残された盗賊風情の男と、貴族風の女が倒れている。すでに死にかけている。
「やつらは、容赦ないんじゃないんだ。娯楽なんだよ・・・。俺たちは暇つぶしのおもちゃさ・・・」
「おい、こっちだ」エイトの手をしばる紐を強く引いた先には、赤さびた重々しい、鉄の扉が開いていた。まるで血を流しているような色だ。
部屋の中には、獣のようなまなざしをした、筋肉の塊のような男が1人。暗い部屋の中、ランタンの光が照らすのは、鉄の椅子と十字架。拷問道具の数々・・。
床やかべの黒ずみは、乾いた血か。
「だれが座っていいと言った!」座ろうとしていたエイトの耳元で、獣のような咆哮が響く。声だけでなく、臭いまでまるで獣だ。
「ボクに何が聞きた・・・っぐ。ごほっ・・」冷たい鉄の棒がエイトの腹部を打つ。
「俺が許可していないのに、口を聞くのか?ここのルールを知らないらしいな」
「・・・何がルールだよ・・・がっっ、はっ・・・」みぞおちに食い込む鉄棒に、息がつまる。床に崩れる。あまりの苦しさに涙がでる。
「俺がルールだ。・・・そうそう、素直にしていればいいんだ。俺は優しいんだ。素直に話を聞かせてくれるやつにはご褒美だってやる。いいやつなんだ、俺は」
エイトはまっすぐな目で、ねめつけるように尋問官を見上げた。
「・・・嫌いだな、その目は。まだ自分の立場がわかってないらしい」鉄棒の一撃が背中を襲う。ミシッといやな音がした。「お前があまり協力的でないと、仲間が辛い目にあうぞ」
とたんに、エイトの目に不安の色がともる。尋問間はその色を見逃さない。こうやって何人もの人間を従わせてきたプロだ。いかに勇敢であっても、まだあどけなさの残る少年の齢をでないエイトに勝ち目はない。
「そうだ、少しはわかってきたな。・・・それともうひとつ、俺はきれいな顔をした男が嫌いでね。特にやさしくしたくなる。」やさしさなど、墓場の下に埋めてきたかのようなその顔で言うのか。エイトは上目遣いでにらみつけた。
「まあいい、聞いたことに素直に答えればいい。上からの命令だ。まずは質問させてもらおうか」ぞっとするほどの、笑みがこぼれる。
「・・・・・・・」
「あの杖はいったい何だ?お前たちは何の目的で、大聖堂にきたのだ?いや、そもそも、どうやってあの場に来たのか?」
ラプソーン・・・レティス・・・・仲間たち・・・よぎる光景。こんなやつらに、世界にかかわることを話すわけには何があってもいけない。
「・・・ボクは何も知らない。知っていたって、誰が話しなんかするも・・・あぐっ・・うわあっ」看守のムチがエイトに打ちおろされる。
「まだわかってないな。・・・おい」尋問官はあごで看守に示したさきの十字架は、不気味な傷を見せ、黒ずみは何か生臭い臭いを放つ。
エイトは引きずられ十字架に縛り付けられた。
「服の上からじゃ、ムチの味もよくわからないだろう。おい、服を脱がせ」エイトの顔がゆがむ。「待って、ちょ、やあああああっ」
看守は言い終わる前から、服に手をかけ、一気に引き裂いた。
「何だ、女みたいに悲鳴を上げやがって・・。以外と細い体をしているな。くく・・・ん?」破れた服の下、胸の辺りに白い布がまかれている。
「何だ・・怪我をしているのか。くく、かわいそうにな。・・・おい、その包帯もとってやれ、丁寧にな」
看守は包帯に手をかけ、力の限り引き裂いた。
「いやあああああっ」悲鳴が無残に響き渡る。
「・・・驚いた。久しぶりに驚いたぞ。・・・くくくく・・」尋問官と看守の目は、エイトの胸に釘付けになる。そこには、小さいが形のととのったふくらみが。ふたつ。男のそれではない。
「女か、お前・・ぐへっぐへ・・・」いやらしい笑みが2人の獣の上にこぼれる。
尋問官はエイトに近づくと、まだ少女の域を出ないふくらみを荒々しくつかみ、その耳をなめた。生臭い息が首にかかる。まさに獣のごとく。エイトはその大きな瞳に涙をこぼし、怯えた目で見上げた。
「ひとつ言い忘れていた。俺はきれいな顔の男は嫌いだが、きれいな顔の少女は大好きなんだ。特に気の強い女が、怯えた素直な目で見上げるのがたまらなく好きでね」尋問官の豚のような毛の生えた指が、何も守るものがなくなったエイトの腿と尻に這う。
「じっくりと、話を聞かせてもらおう、時間は永遠にあるんだ」
「いったい、どういうつもりかしら・・」
沈黙を最初に破ったのはゼシカだった。
「いつだってアニキは自分を犠牲にして、みんなを支えてたでがす。こんなときこそ、あっしが・・・」
「大方マルチェロ大司教様のの差し金だろうさ。杖の秘密を知りたいんだろう。看守もいってたろ、俺たちはテロリストだ。何をされるかわかったもんじゃない」
「そんな・・・そんな言い方って」
「やつらにとっては、それが事実だ。真実なんて関係ない」いつものシニカルな笑みは、自嘲気味にククールの口をゆがめる。
「くそっ。こんなときあっしはどうすれば・・・」力で何もできないのは、何度もわかっていた。
「大司教様も死んだ。マルチェロの野郎は今やじゃまするものもいない。まして、杖に操られている可能性もある」
そんな3人のやり取りを聞いていたのか、鉄格子のそばでうなだれていた、二ノ司教がなにやら決意した目で見つめていた。
つづく
>>483 うぎゃーーー!!
すっげー萌えてしまった!!!ハァハァ GJ!GJ!!
続きが気になって今夜は悶々としそうだ…
空気読めなくて申し訳ございません。ネタが出来ましたので、投下してみます。
お暇潰しにもなりませんでしょうが……。
ぱちりぱちり。野営の焚き火のはぜる音が、深い森の中に小さく響いている。
ヤンガスは黙って山賊の斧を右肩に担ぎ、見つめていた。
小さな星星が満天に輝く瑠璃色の夜空の下、可愛らしい白馬こと馬姫ミーティアの世話をしている、エイトの傷付いた横顔を。
己の性を封じ込め、男として旅を続けているエイトが、絶えず体に生傷を作っているのはそれこそ当然の事象であった。
荒々しい野山や獣道などで、木々や茨を切り払い。歩くうちに、我知らずに出来た擦り傷切り傷。
そして猛々しい魔物と幾多もの戦闘を繰り返すうちに、負って出来た傷。
今日は、右頬に新しい擦り傷を作ってしまっている。ドラキーの爪にやられたのだ。
兄貴…。
ヤンガスはその様なエイトの姿を、苦い表情をして見つめていた。
ヤンガスはエイトが女であることを知っている。
最初に出会った時は、当たり前の如く男だと思っていたが。二人で宿に泊まるうちに、…同室も多かったせいか、ひょんな出来事からエイトが女であることを知ってしまった。(入浴時に鉢合わせてしまったのだ)
ヤンガスは尊敬する大切な兄貴が姉御だと知り、それは大層驚いた。
そして、秘めたる想いが確実なものになっていくのを改めて自覚した。
ヤンガスの知っている「女」と言えば、あの名高い盗賊ゲルダをはじめ、パルミドの商売女達だ。
女達は皆、髪を綺麗に手入れして櫛で梳き、髪飾りで高々と塔の様に結い上げていた。貴族の令嬢、はたまた何処かの姫様達を真似するかのように。
安化粧であろうとも、己を夢見る蝶へと変身させる為。
煌びやかで挑発的な衣服に身を包み、顔には白粉、瞼には色粉、唇には紅。爪指だって花の汁でぴかぴかと艶やかに彩り染めていた。
そんな女達を知っているからこそ、ヤンガスにはエイトのことが一層不憫に感じられた。
悪徳の街――パルミドの女達があれで幸せだとは限らないであろうが、それでも女が女であることを最大限に発揮している。
足に無惨な豆をこさえなくてもよい。柔肌にしなくてもよい傷は拵えないであろう。第一、女は剣を手に取り握らない。
所詮つもりではあるが、ヤンガスはエイトのことを誰よりも理解しているつもりだ。共に過ごした時間は短くても。
エイトがそういう女では無いということを解りすぎるぐらいに。
エイトは他人が傷付くくらいなら、己から率先して傷付いて行く人間だ。
他人の為でも、笑って死ねるような、信じられない程善人な気質だ。
そんなエイトにヤンガスは命を救われた。
大事な大事なエイトの兄貴。惚れている。愛している。
誰よりも大切で、何よりも尊敬している。
せめて…。その優しく美しい身体に、エイトという器がそれ以上傷付くことが無いように。
守ってやりたい…!!
これは。まだ。魔法嫌いだったヤンガスが、ホイミやメガザルなどを覚える前の、きっかけとなった話。
糸冬
すみませんでした。
どんどん盛り上がってきてますなーイイヨイイヨー
もう最高!
みんなグッジョブ!
全然回復とは無縁のヤンガスがホイミ出来るのには、そんな理由が…ホロリ。
またホイミってのが可愛いんだよなぁ。
>>492ちょっとしんみりする感じでGJ
ええなぁ、ヤンガス
503 :
くれじ:05/01/31 23:48:28 ID:0ezMvZx0
盛り上がってて幸せだ…神たちGJ!
こっそり自分も投下してみる。
504 :
くれじ:05/01/31 23:52:00 ID:0ezMvZx0
眠い。
ものすごく眠い。
ここ一週間というもの、いつもの半分くらいしか寝ていないから、まぶたに重りが乗っているような気分だ。
目を開けていたくても開けていられないし、休憩しようと座ったとたんに時間が飛ぶ。
みんなに迷惑はかけたくないからできる限り元気に、とは思うものの、やたらと正直な身体のおかげで夜更かししていることは完全にばれてしまっているらしい。
ククールに頭を小突かれた…気がする。振り向いてみると憮然とした顔でこっちを見ている…よね?
あまりに眠すぎて状況の把握もできなくなってきている、まずいな、これじゃ本末転倒…
「エイト!後ろ!」
ゼシカの声に思わず身体が反応する。放った一撃はあっさりと魔物を切り裂いた。
…そう、確か一昨日までは倒せなかったはずの敵。どうやら成果は出ているらしい。
ほっと胸をなでおろすと、また眠気が襲い掛かってくる。でも、さっきの手ごたえじゃまだ足りない。
自己犠牲呪文。
ヤンガスがこの間覚えてしまった大技だ。
自分の命と引き換えにその場の全員を完全に回復する、そう本に書いてあった。
僧侶でもないのになんで、とみんなは笑っていたけれど。
今までは言葉だけで済んでいたものを、彼はもう、形にできる。
だから、怖い。
505 :
くれじ:05/01/31 23:53:15 ID:0ezMvZx0
みんなが寝静まったのを確認し、こっそりと宿の窓から抜け出した。満月の光と風が心地いい。
僕があんまり眠そうにしているからと、今日はかなり早い段階で宿を取った…らしい。
部屋に入るなりベッドに突っ伏してしまったせいもあって、その辺のことは良く覚えていない。
目を開けたら既に夜半、ふくろうの鳴き声がうっすらと聞こえてくる。
ここ数日間、僕が一番気合を入れている時間帯だ。
注意深く辺りを見回し、人気がないのを確認すると急いで街の外に出る。
門から離れるたびに浮ついた気配が増えてくる。気づかない振りをして一歩、また一歩、膨れ上がった敵意に近づく。
雑草を切り裂く音、後ろだ。それを合図に散らばっていた魔物がいっせいに飛び掛ってきた。
走る音を基準にして倒す順番を判断し、一体一体切り結んでいく。昨日よりも効率よく倒しているのが自分でわかる。
この調子なら、いや、でもまだだ、安心なんかできない。
それに、昼間に比べると動きが硬い。緊張のせいだろうか?そろそろ慣れてもいいはずだけど。
息を整えて、次の陣を探す。
けれど次に来たのは敵意ではなく、締め付けられるようなあたたかい気配だった。
「なるほど、そういうことでがすか」
「…気づかないように出てきたつもりだったんだけどな」
「足を洗ったとはいえ、あっしは元山賊でがすよ。気配を消したり悟ったりは専門分野でがす」
「そうみたいだね…つけられてたの、全然わからなかったよ」
剣を下ろし、ヤンガスの方向に向き直る。…一番気づかれたくなかった相手だ。
「こんな時間に鍛錬でげすか?なにもこっそりやることでもないのに」
「うん、まあね」
曖昧な笑みを返す。できるならこれ以上聞いて欲しくないのだけれど、そうもいかない。
506 :
くれじ:05/01/31 23:54:42 ID:0ezMvZx0
「…ちょっとね、強くなりたくて。昼間にやるとみんなに負担がかかるから。あれだけ眠くなっちゃ意味がないんだけど」
「みんな心配してるでがすよ」
「うん、ごめん」
「そこまでする必要があるんでげすか?」
心配する気持ちを隠さない彼の表情に、左胸の奥が痛む。
頭ではわかっているんだ、ただの杞憂なんだって。
「…ある。大笑いされるような、くだらない理由」
「そんなの聞いてみなけりゃわからないでがすよ」
ヤンガスの問いに首を振る。だめだな、どんどん無防備になっていく自分がいる。
張り詰めた糸が網になって、不思議な感覚が包み込まれる。と思うと、手のひらを返すように、また不安になってのしかかってくる。
もし、その状況が来たなら。彼は迷わずあの呪文を使ってしまうだろう。
そうやって目覚めたとき、僕は残されたあたたかさを前に、正気でいられるだろうか?
漂い始めた感情を追い払うように首を振り、力の抜けた手を再び握り締める。
「大丈夫、だからさ。ヤンガスは宿に戻って休んでてよ。僕、もう少ししたら戻るから」
「だめでがすよ。理由を聞くまで戻らないでがす」
「秘密じゃだめ?」
「だめでがす」
「どうして?」
「兄貴、肩に余計な力が入ってるでがすよ。どう考えても普通の鍛錬じゃない」
言われて初めて、肩が上がっていることに気づく。確かにこれじゃ動きも鈍くなる。
あまりに適切な指摘に思わず苦笑いが出た。かなわないな、とため息が続く。
507 :
くれじ:05/01/31 23:56:03 ID:0ezMvZx0
「…まあ、普通の鍛錬だったらこんな時間にはやらないね」
「一体何があったでがすか?あっしにはちっとも見当がつかないでがすよ」
「何もないよ。今は何もないんだ」
そう、今は何もない。あれはあくまで最終手段で、使われることはないはずで。
だけど、敵の強大さを考えたら、可能性はゼロじゃない。そして、僕らが弱ければ、可能性は一瞬で100に変わる。
ヤンガスの表情が曇る。多分僕が泣きそうなほど眉をひそめてしまったからだろう。
あまりにも馬鹿馬鹿しいのだけど、想像だけで全身が震えてしまう。
唇を噛み締める。
「…まあ、兄貴が何もないって言うんなら、聞かないほうがいいのかもしれないでがすが」
黙ってしまった僕に気を使ってか、ヤンガスが遠慮がちに言葉を続ける。
「こんなとこで言うのもなんですが、あっしは兄貴のためなら命だって惜しくないんでがすよ。
それだけに、兄貴が無茶してるのを黙って見てるのも心苦しいわけで」
知ってる。ヤンガスがどういう人なのか、どういう心の持ち主なのか、痛いほどによくわかっている。
だから僕は彼を止められないし、止めたとしても聞くことはないだろう。
「ほら、なんでがすか、この間覚えた大技もあるし。兄貴がそんなに無理しなくったって」
「ああ…メガザルね」
「そうそう、そんな名前でがしたか。あれがありゃあ、あっしは最後の最後まで兄貴を守れるでがすよ、だから安心してくだせぇ」
「そのことだけど」
予想通りの反応を聞いて、思わず声を絞り出す。肋骨が締め付けられるような苦しさで一杯になる。
「…絶対、使わせないから、あの呪文」
「なんででがすか?あれだけの大技がありゃ、いざってときに相当役立つでがすよ」
「いざってときなんか、来ない。来させない。絶対に」
508 :
くれじ:05/01/31 23:57:24 ID:0ezMvZx0
不思議そうな顔をして覗き込んでくる。いろんな感情がないまぜになっているから、多分表現できないような表情になっているだろう。
前向きなのか後ろ向きなのか自分でもよくわからない。
冷静に考えて、体力の面から言っても、今の時点で強大な敵を相手に最後まで残るのはヤンガスだ。
そして、もし全滅が近くなったなら、彼は倒れた仲間のために迷わずメガザルを使うだろう。
それは当然のことだし、下手な予想よりもずっとリアルに想像できる。
だからこそ、それが怖い。そんな風に彼の心を見せられたら、間違いなく悔しさで気が狂う。
命を賭けたあたたかさなんて、受け入れられるわけがない。
ヤンガスから視線をそらし、睨むように足元を見る。さっき斬った魔物の血でぬれた靴が冷たい。
なんとしても止めなければと散々考えた挙句思いついたのが、強くなることだった。
どんなにギリギリの戦いでも、強い仲間がもう一人立っていたなら、彼が自分を犠牲にする必要はない。
究極の手段を覚えてしまったヤンガスに、僕ができることがあるとするなら、それくらいだ。
509 :
くれじ:05/01/31 23:59:27 ID:0ezMvZx0
「あんな優しい呪文、絶対に使わせない」
呻くようにつぶやいた台詞が聞こえたんだろうか、ヤンガスが目を丸くしている。
何か反応を返される前にと、あわてて次をつなぐ。
「言ったじゃないか、たいしたことない理由なんだよ。僕が勝手に想像して、勝手に怖がって、勝手に強くなりたがってるだけ」
「だったら、あっしも手伝うでがすよ」
「え?」
「兄貴が強くなりたいってんなら、あっしもそれにお供するでがす。その方が、兄貴の肩の力も抜けるんじゃないでがすか?」
視線を戻すと、あきれたような、不思議な表情が見える。わかっているのかいないのか。
でも、なんとなく、どうしようもなく、救われた気持ちで満たされた。やっぱり、この人は。
「…そうだね、じゃあ明日からお願いしようかな。今日は疲れたから」
さっきまでの不安はどこへやら、軽くなった足取りで宿に引き返す。後ろからついてくる柔らかな気配。
明日は起きていられるかもしれないな、石畳を踏みしめながら、ふとそう思った。
510 :
くれじ:05/02/01 00:00:58 ID:0ezMvZx0
終わりです。結論がなんかとってもこじつけくさい。
他の神達の降臨激しく待ってます!
ウハッ GJ!
神降臨ww
萌え死にます。
512 :
482:05/02/01 04:33:04 ID:y4gaKy0/
490さん、指摘ありがとうございます。ちょっと、前後の記憶があいまいなまま欲望のままに書き上げてしまいました。ご容赦を
さて、みなさんお待たせしました。本日分投下させていただきます。お楽しみください。
遅筆ですいません。まだ、続きますのでしばらくお付き合いくださいませ。
513 :
482:05/02/01 04:34:06 ID:y4gaKy0/
女は捨てねばならなかった。トロデーン城が滅び、残された家臣は自分ひとり。呪われた王と姫君を連れて、あてのない呪いを解く旅をする
ためには女の身では無力ではないにしろ、あまりにも無防備だっただろう。
だが、辛くはなかった。一人で泣いていた幼い日の記憶からそばにいたトーポ。トーポを追いかけてたどり着いた先のトローデン城。素性も
わからぬ身寄りのない幼子のエイトを暖かく受け入れてくれた城の人々。父のように、姉のように接してくれた王と姫。
旅の中で、みなを助けだしたい思いと、使命感がエイトをいつも励ましていたに違いない。
そして、ゼシカ、ククール、ヤンガス。当てのない辛い旅をともに進み、支えてくれた仲間たち。
何度も絶望の淵に立ちながらも、あきらめずに進めたのは、エイトを受け入れてくれた人々・・心のよりどころ・・を助けたい想い。そして
自分自身を知りたい想い。なぜ、自分独りがトロデーンの呪いから逃れられたのか、本当の家族は?・・・そしてなぜ自分は捨てられてしま
ったのか。そのことを考えると、いつも怖くなってそれ以上何も考えられなくなった。
記憶の中に、自分と、ミーティア姫にうっすらと似たシルエットがよぎる。幼いころの自分が、なぜか竜の背がよぎる、あたたなかぬくもり
。何かを思い出せそうで、それが何なのかがわからない。もやがかかったようにかき消される・・・。
514 :
482:05/02/01 04:35:38 ID:y4gaKy0/
「・・・・捨てないで・・・独りはもう・・・いや・・だよ・・・」
ぼんやりとした、うつろな目で、エイトはあたりを見渡した。暗い尋問部屋には怪しくランタンの火がかげり、壁に揺らめくシルエットはま
るで悪魔が踊っているかのように見えた。獣のような臭いが充満している。鋭い痛みが体に打ち付けられ、エイトはひっ、と悲鳴を上げた。
こめかみに打ち据えられたムチの一撃は、エイトの気を失わせ、再び現実に返すにはあまりにも効果的だった。いっそ夢のままでいられれば
幸せだったのだろうが、現実は、悪夢そのものだった。やはりここでは、エイトは独りなのか。
「おい、お休みの時間はまだ早い。本番はこれからだ。俺をがっかりさせるなよ」白い尻につめが立てられ、赤い筋が滴り落ちる。荒々しく
小さな胸をつかみ上げ、尋問官は、エイトの顔をなめた。
尋問をするのではなかったのか。男たちの行為はすでにただの遊びだった。ただし、最悪の部類のだ。屈辱の悔しさと、恥かしさにうつむい
たエイトの足元に涙が落ちる。女を捨てたエイトだったが、今は、その女の部分に苦しめられていた。なんということか。
「もう、あきらめたのか?そろそろ、質問に答えてくれるようだな。何、俺ほどやさしい人間はいない。」
冗談ではない。守るべきもの、帰るべきところ、探すべきもの。それがある限り、どんなに体が傷ついたとて諦めることはない。
「・・・・だ・・が・・・諦めるもんか・・・・くふっ・・うっ・・・」尻を這う指が止まる。残忍な尋問官のその顔に、憂いの声がかさな
る。
515 :
482:05/02/01 04:36:41 ID:y4gaKy0/
「俺はお前が心配なんだ。わからないか?・・・・・そうだ、少し外の話をしてやろう。少しは気分が変わるかもしれない」
「・・・・・」
「お前の大好きなマルチェロ様が、法皇に就任するそうだぞ。そのために、前の法王の暗殺なんぞ受けたのだろう。お前の望む未来へと世界
はすすんでいるだろう?良かったじゃないか」
「な・・・」誰がそんなことを望むだろう。最悪の情報だった。この地下牢に閉じ込められてから、いったいどの位の時間がたったというの
か。
その表情を確かめてから、尋問官はなだめるように言葉を続ける。
「さっき、お前は、独りはいやだ、とつぶやいていたな」区切るような一言一言は、値踏みをするかのように響いた。
「お前を連れまわしていたらしい、白い馬と、緑の魔物が、いたな」
思わず見上げたエイトの視線が、尋問官の視線とまともにあった。その視線に何を感じたのか、尋問官は深く頷くと言葉を続ける。
「安心しろ。その魔物はトラペッタでつかまって、退治されたそうだ。・・・・お前を捕らえていた魔物から、お前は自由になったんだよ」
「・・そんな・・・・まさか・・」エイトの肩がゆれる。王が、姫が、殺されたというのか。今までの自分の旅はなんだったというのか。帰
るべきところ、守るべきところはいったい。
エイトの心が、揺さぶられる。しかし、なぜトラペッタなのか。最後に見た彼らはレティスとともにいたのではなかったか。痛みと、混乱の
さなかにあるエイトには、そんな嘘も見抜けなくなっているのか。
「・・・さっき悲鳴が聞こえただろう」いかにも慰めるような声が、気味の悪い笑顔から流れる。
「・・・・あまりにお前がかわいそうだから、お前を苦しめている悪いやつを処刑してあげたよ。胸の大きな女・・・銀髪の男・・・山賊ま
がいの男・・・」緊張が、氷のようにエイトの表情に広がってゆく。尋問官は、エイトの白い腕を手にとりながら、続ける。
「その山賊まがいのやつがいただろう?可愛そうになあ。あんなやつと一緒にいただなんて、苦労しただろう。大丈夫だ、やつはもういない
」
516 :
482:05/02/01 04:37:44 ID:y4gaKy0/
「・・・あ・・ああ・・・」声にならない声が、暗い壁にぶつかる。それにしても、悲鳴なぞいつ聞こえたのか。
「胸の大きなお嬢さんと、銀髪の男はそりゃあ感謝していたよ。涙をながしてな。・・・・だがなあ、改心するといったところで、やつらは
罪人だ。」ささやくように、エイトの耳元で何を言うのか。「聖騎士団の牢獄へ移されていった。そこで公開処刑されることになったんだよ
。・・・・くっく」
「・・・そんな・・・・いやだ・・・・だれか・・・」
「助けを求める相手はだれだ?俺をみろ・・・お前はまだ独りじゃないぞ」
そう、独りじゃない、まだ・・・希望はある。
体をゆすると、ムチで穴のあいたポケットから赤いチーズがこぼれる。看守も気づいていない。投げ捨てられていたエイトのポーチから、ト
ーポはこそりと這い出してチーズのそばにたどり着いた。その時。
「なんだ、このねずみは・・・お前のねず公か?ふん」尋問官の毛深い手がトーポの小さな体をつまみ上げ、壁にたたきつけた。しばらく動
かなかったトーポは、ふらりと立ち上がると、素早く扉の外に走り去った。小さな希望とともに。
エイトのその目に、もはや光はなかった。
「だいぶいい目になったな。いい子だ。・・・・く・・くく」満足げに尋問官は笑うと、エイトのまだうっすらとしか毛の生えていない秘部
に手を伸ばした。
「イヤ・・いやっ・・ああああああアア」涙が、絶望が、ただただ悲鳴となって響き渡った。独りきりだった。心が崩れる音がした。
517 :
482:05/02/01 04:38:47 ID:y4gaKy0/
「おい、そこの3人」
つぶやくような二ノ大司教の声。あわゆく、聞き逃すところだった。
「何?」
「仲間を助け出して、ここから逃げ出したいのであろう?」
互いに顔を見合わせる。ゼシカとククールはヤンガスを見た。リーダー不在の今、その役を最年長のヤンガスに求めたらしい。
「どういうことでがす」
「マルチェロのやつが、時期法王に名乗りをあげたらしい」
「何で、あんたがそんなことを知ってるんでがすよ」
二ノ大司教の袖口から、金色のコインが滑り落ちる。いったいどうやって持ち込んだのか。
「こんな地の底でも、金は役に立つもんでな。ましてや仮にもわしは二ノ大司教だ。資産も部下もある。いずれはここを出られる可能性もあ
る」
「それがどうした」
「だが状況が、気持ちが変わった」
「・・・・・・・・」
「わしは、次期法王になるべく、いろんな手を使ってきた。それこそ人に言えないようなことも・・・だ」思い出しているかのように、言葉
が途切れる。
「・・・・・・・・」
「マルチェロのやつを抱き込んだのも、その手の内のひとつだった」ククールの目じりが、片側だけつりあがる。
「だが、これだけは信じて欲しい。前法王をわしは心底尊敬しておった。・・・その法王が襲われたとき、助けに現れたのはお前たちだった
。本来そこにいるべきマルチェロの姿ではなく」二ノ大司教は座り込む。
「わしは破壊は好まぬ。・・・だが、マルチェロは違うようだ。聞けば法王ではなく、法皇として新たな国を築くつもりらしい。だがそれは
変化のためでもなければ、平和のためでもない。あるのは野心と欲望だけだ」
「・・・あっしらにいったいどうしろというのでがす」
「聞けば、今回の事件は法王様の件にかぎらず、もっと大きなものに突き動かされているようだ。そして、それを知るのはどうやらお前たち
らしい」
518 :
482:05/02/01 04:41:04 ID:y4gaKy0/
「・・・・」
「わしは真実が知りたい。そして世界は大きな変化なぞ望んでおらん。・・・マルチェロのやろうとしていることはそれとは正反対のことだとわしは思う」
「・・・・」
「それを止められるのは、どうやらお前たちと、連れてゆかれたあの少年のようだ。わしはお前たちに希望を託す」
「ですが、この状況でいったい何ができるというのでがすよ」腕組みをしていたヤンガスが危ぶむようにたずねる。
「わしに考えがある。ただし、それを実行するにはわしの財力とお主らの演技力が必要だ。」口ぶりからは看守でもだますつもりか「・・・何、心配するな。人を動かすコツは理解しているうつもりだ。だてに司教はやっておらん」
その、人を動かす部分で失敗したからここにいるのではないか。言いかけた言葉をククールは飲み込んだ。今は皮肉を言っている場合ではない。そのとき。
・・・・いや・・ああああああああ・・・・
519 :
482:05/02/01 04:42:11 ID:y4gaKy0/
「今のは・・・悲鳴?・・・エイト?でも・・」
「・・どうやら、あまり悠長にはしてられないようじゃな。おい、ちょっと耳をかせ」
二ノ大司教は3人にささやくように耳打ちすると。金貨を牢の外になげだし、床に倒れこんだ。そこにヤンガスがのしかかる。一変、あたりは大騒動の様相となった。
「なんだ、やかましい。どうしたあっ!」看守は転がる金貨を拾い上げて、牢に近づいてくる。
「このおじさんが私の大事な指輪を飲み込んでしまったのよ。スタールビーの大事な指輪を」
「スタールビー?そんなもん隠し持ってやがったのか?」牢の鍵を回しながら看守はゼシカをいぶかしげに見つめる。
「代々伝わる指輪よ。金貨5000枚の価値を下らないわ」
「・・・なにっ、ちょっとまってろ、俺が取り出してやる」看守がヤンガスを押しのけて二ノ大司教に近づいたその瞬間、その後頭部にヤンガスの両こぶしが叩き付けられた。看守はにべもなく、気を失い、倒れた。うまくいった。ふっと、息をつこうとしたその瞬間。
「どうした、おい」奥から、斧を持った看守がやってくる。
「しまった、もう一人いたか。くそっ、やばいな」さすがに素手では分が悪いか。
「脱走かっ。貴様っ」斧がククールに振り下ろされるその瞬間「いてえっ」看守が首を抑える。首にかじりついているのは、トーポ。その瞬間を見逃すククールではなかった。膝が、もろに看守のあごに食い込んだ。
「ぐふっ・・・・」
倒れる看守のそば、トーポは3人を見上げると、奥に走り出す。
「トーポ!何、ついて来いっていってるの?」
「きっとそうでがす。さっきの悲鳴は間違いなくアニキのものでやす。急ぐでやすよ」
3人と一匹は、走り出す。果たしてその先に待つものは。
つづく
リアルタイム遭遇ヤッターー!!!!
もうメチャメチャ萌え萌えですよ!!
続きが気になって今夜も眠れないでげす!
いや「つづく」じゃないだろ!!(w
頼むから続き投下してください!
うえーん!!!
やばいぜ萌え死ぬ
482さんおつかれさま。
もうたまらん。
●腐女子・ウザい女2ちゃんねらは言葉のセンスが鬱陶しい!
・一人称は「漏れ」二人称は「おまい」「もまい・藻舞」「おまいさん・もまいさま」を愛用。
・叩きたいレス相手を「あなた」呼ばわりし、慇懃無礼でも気取る
・レスアンカーに特徴がある。例)}}*、<<*
・「( ´∀`)σ)´Д`)」「(=゚ω゚)ノ」「(・∀・)人(・∀・)」「(´・ω・`)」
などの馴れ合いに発展するAAが好き。OTL,orzも多用。
これらを何処でも構わず使い、うざがられるのが分からない。
・2ch語、AA多用の上、自分達の住んでいる板でしか通用しない用語を他板でもばらまく。
・「おおむね同意」「禿げ上がるほど同意」とやたら意見や嗜好の一致を強調する。
「>○○ あなたは私!?(*´∀`)人(´∀`*)ナカーマ!(以下延々と自分語り」と人の意見にかぶさってくる。
・でふ、まふ、しませう、〜だよママン、〜しる!、もにょる、〜ぎゃ、〜きゃ、〜オモ、〜希ガスなどの
変な語尾を使う。煽るとき文末に大量の「w」を入れる。「〜(ry」を多用。自分の意見に自信が無い証拠。
・〜と思ったよ、大好きだ、そう?〜と思うけど。、そうか?〜じゃね?(〜だが?)
・内容ではなく「〜なんだあー。へぇー」など言葉尻で嫌味っぽさを表す
・『ふじょし』を”腐”女子と書かず”婦”女子と書く
・論理で反論できないとき(それがほとんどだが)、なぜか赤ちゃん言葉を使いだす。幼児並の知能を体現。
・片仮名は95%半角
>>482 ああ続きが気になる…GJです!
続き楽しみにしてます。
>>510 GJです。
えっと、どこかで読んだことあるなーと思ったら
前、ヤンガスサイト検索してたときに見た覚えがあるんですが
サイト主さん?
>>482 そこはかとなくエロいところがヨイヨーヨイヨー(・∀・)
527 :
くれじ:05/02/01 20:41:21 ID:DETmIBhx
>>526 そうです。あちらとは違う名前ですが…使い回しになってしまいますが、盛り上がりを手伝えればと思い投下しました。
>>482 続きが気になる…!
>>くれじ氏
乙です。ヤンサイトが気になるので捜索開始です。
>>524 煽りに反応しちゃうのもあれだけどあんましこのスレで当てはまる人がいないところに
なんとなく苦笑。
529 :
くれじ:05/02/02 01:31:04 ID:+VhxkE5s
>>528 ヤンサイトというより女エイトサイトです。けっこう見つかりやすいと。
ヤンガス検索はやはり見つかりにくいものなんでしょうかね。苦笑
女エイトが広まることを願います。
本日神たちの書き込みがなかったんで
悶々しつつ投下します。
文章下手ですが少しでも気晴らしになってもらえたら
光栄です。
晴天の中、サザンピーク城はいつになく慌しげだった。
と言うのも、一人の少女がお披露目されるとあって前晩からパーティの準備やらで皆眠る気配がなかった。
エイトが誕生して18年目のお祝いだった。
誰が教えてくれたともわからないこの日をミーティア姫、トロデ王をはじめトロデーン城の人々が祝ってくれた。
いつも大きなケーキを用意してくれて、みんなでその晩小さなパーティを開く。
今目の前にしている光景より全然質素で地味ではあるが、とても楽しいものだった。
だが今日は亡きエルトリオの忘れ形見が見つかったとあって、クラビウス王が是非サザンピークでと招待されたのだった。
お祭り気分の民衆たちを見てエイトは城の客間で一人溜息をついていた。
「・・・今年はヤンガス達を招待してトロデーンで祝ってほしかったんだけどな・・・」
招待状を出そうとした所ちょうどこの誘いが届き、叔父であるクラビウスのきってのお願いとあってエイトは断ることができずにいた。
大臣が呼ぶ声がする。
椅子から腰を上げるとドレスの裾がふわりと広がった。
慣れないハイヒールに苦労しながらも扉の先で待ち構えていたクラビウスに手を引かれ、外へと誘われた。
初めて見るエイトの姿に騒いでいた民は静けさに包まれた。
「エルトリオ様・・・」
一人がそう呟くと次々に同意する声が波紋のごとく広がっていく。
「綺麗」「素晴らしい」などと褒め称える言葉も沸き起こってくる。
少し不安な表情を浮かべるエイトとは裏腹にクラビウスは満足げに自慢の姪だと笑顔を浮かべた。
「さあ、皆のもの!我が姪であるエイトのめでたき日だ。今日は羽目を外して祝おうではないか」
テラスからクラビウス王が呼びかける。
地面が震えるほどの歓声が沸き起こった。
エイト18歳の誕生日はこうして派手な幕を切って落とされた。
「はぁ・・・」
徐に疲れた表情を浮かべハイヒールを脱ぎ散らかす。
靴擦れを少し起こしかけた足を擦りながらベッドに腰を下ろした。
「トロデ王とミーティア・・・どこにいるのかなぁ」
一緒に客として招かれたので近くの席で祝ってくれていたはずだが、あまりの出来事が続いたため確認する余裕がなかった。
そういえばチャゴス王子の姿も見てないっけ、と嫌でも目に付く巨漢の王子を思い浮かべる。
「ミーティアとの式、めちゃくちゃにしたの怒ってるのかな・・・」
そんなことを考えていると、扉をノックする音が聞こえた。
メイドがイブニングパーティの仕度をするためにやってきたらしい。
先ほどと打って変わって、肩を露出させる大人びた細身のドレスをサイズ確認のため体に当てられる。
よくお似合いになりますわ、と女性の王族がおらず着せ替えの楽しみがなかったせいかメイドの声は弾んでいる。
「・・・えっと・・・ボク、ちょっと汗流したいんだけど」
女の人にべたべた体を触られるのが恥ずかしいのか、メイドから少し距離を置いた。
「でしたら浴場までご案内いたしますわ、御身体洗う係も何名か呼んでまいりますので」
「い・・いいよ・・!自分で洗うから」
ああ・・なんて疲れるんだろう・・・トロデーンに帰りたい・・・
案内された浴場の扉を閉め、窮屈な衣装を苦戦しながらも剥いでいく。
広々とした浴室は誰もいないようでエイトは白い裸体を隠すことなく入っていった。
「・・・・・・あ・・!・・ミーティア達が何処にいるか聞けばよかった」
トロデーンでもこれほど大きな浴室はない。
ミーティアを誘えばきっと喜んだだろう・・・
「ぐふふ・・・ミーティア姫達は来てないぞ」
「え・・?!」
誰もいないと思っていた浴室を驚いて見渡す。
濃い湯気の中、ざぱーっと勢いのある音と共に巨体が浮かび上がる。
「チャゴス・・・・」
「おやぁ・・・自分も王族だってわかった途端に呼び捨てか?んふふ・・ふふ」
いつもなら飛び上がって怒り狂うくせに、今のチャゴスはにやにやといやらしい笑いを浮かべてエイトを嘗めるように見回していた。
さりげなく手で胸を覆うエイトに嘲笑を浮かべる。
「僕はみ・・認めないぞぉ・・・!おまえがサザンピーク王家の一員だなんて・・・」
「・・ボクは別に王家として生きるつもりはない・・・」
早くこの場を去らないと・・・・
腰を少しずつ後ろに退いていくとチャゴスもまた一歩一歩と詰め寄ってくる。
「お前のせいで僕は、父上にこっぴどく叱られちゃったんだぞぉ・・!お前のせいで結婚も台無しだ・・」
「そんなこと・・・」
「ぐふふ・・その顔・・!エイト・・お前僕に対して悪いと思ってるのか?なら今ここで責任を取れ・・!そうだ・・元々僕の家来だったんだからなぁ」
「・・きゃ?!」
派手な水音を立ててチャゴスが覆いかぶさってきた。
「んん?!なんだ今のは?女みたいな悲鳴だったなぁ・・・お!?これは何だ?女みたいに柔らかいぞ」
からかうようにチャゴスの膨れ上がった指が発育途上の胸を弄ぶ。
「や・・・やだ」
「何が嫌なもんか、女は皆こうやると嬉しいんだ・・!うひひ・・!」
ぎゅっと膨らみを抓られ苦痛にエイトの顔がゆがむ。
「助けを呼ぶのか?呼んだって誰も来ないぞ?あのお前の従者だって招待されてないんだ」
「・・・じゅ・・・従者って?」
「げすげす言ってた下品な男いたじゃないか?ころころしたデブ、アイツだよアイツ」
「・・・ヤンガスのこと?・・彼は従者じゃない!それ以上に彼のことを悪く言うのは許さない!」
細腕からは想像できないほどの力で巨体を払いのけ、普段とは一転すごい剣幕で怒りを露にしたエイトにチャゴスもあっけに取られてしまった。
482さんに触発されてエロチカル入れてしまいましたが
苦手な方すみません。
それ以上に文法が変なとこたくさんあるし・・・!
とりあえず本日はここまで
続きできたらまた投下させてもらってもいいですか?
イイですgj!
誰か様ヤンガス×エイトでエロキボーン
微エロでも構いませぬ。ドラクエでいまだかつてここまで萌えたことねー。
マーニャとミレーユ以来だ・・・・・・
>>537 エロとは違うけど小ネタ投下します。
誤解を招くがコンセプト。オチで怒らないでください…
嫌だって、言ったのに。
大切だから、壊したくないから、絶対にやめてと、そう、言ったのに。
いつかこんな日が来るかもしれないと心のどこかで感じていて、そんな自分がすごく嫌いで。
少しでもその可能性を考えてしまう自分が情けなくて。
引き裂かれた服の隙間から風が通る。分け与えられた熱が、苦しい。
覆うように、触れるように、肌に直接、感覚が吸い込まれていく。
鈍い刺激が心臓に叩き込まれて、真っ白な世界から引き戻される。
全身に走った痺れが身体をかたどって、僕が舞い戻ってくる。
「その時」に与えられるあたたかさは、人によって千差万別だ。
今日はじめて感じ取ったこの温度と、降り注ぐように戻ってくる鼓動。
どこまでもまっすぐで、どこまでも優しくて。ずっと包まれていたいと思うような、柔らかな光、命を分け与えられる瞬間。
僕はこの感覚を知らない。知りたくもない。教えないでと、何度も何度も、心の中で繰り返した。
だけど、止められないってことも、本当は知っていたんだ。
ヤンガスがどんな人か、わかってるから。どれだけ僕らを想ってくれているか、知っているから。
あふれ出す涙と一緒に、重くなった身体に意識が戻る。
悲しいほどに柔らかかったその光が、徐々に静かに消えていく。
むせ返るような血の匂い。おびただしい数の魔物の残骸と、隣の。
「…使いやがったのか…あの馬鹿…」
身を起こしたククールがぽつりとつぶやく。同じく起き上がったゼシカも、半ば呆然と
その場所を見つめている。
半ばヤケクソ気味に片付けられた魔物たち。ただ黙って立ち尽くす王様。
涙で前が良く見えない。顔をぬぐう間も惜しくて、手探りで探し当てる。少しずつ、でも確実に冷たくなっていく、
ヤンガスの身体。
「…ごめんね、ごめんね、僕らが弱かったばっかりに」
多分声は聞こえていない。指をなでてもさすっても、僕の泣き顔を見ても、閉じた目が開くわけもない。
「…使わせないって誓ったのにね。自己犠牲なんか許さないって、決めてたのにね」
どんどんと熱を失っていく手を頬に当てる。まだ柔らかい指、あと何分、このままで持つだろう。
爆発しそうなくらい鎮まった気持ちを、ギリギリのラインでつなぎとめる。
これは夢だ。夢に決まってる。夢じゃなかったら、僕は。
奥歯を噛み締め、蘇ってくる悪夢を必死で振り払う。握り締めた剣の柄が手に食い込んで痛い。
思い出したくもないことほどこびりつくものなんだろう、あの日の息苦しさが消えない。
ヤンガスがメガザルを使う夢を見てから、僕の戦いに対する態度は明らかに変わった。
現実はどうしようもなく重くて優しいことを、思い知らされたから。
あの光景が叶わないように。あの痛みが、狂いそうな温かさが、幻で終わるように。
容赦を忘れ始めた剣が、前に後ろに、いろんな傷を作っていく。
いろんな意味でごめんなさいorz
暇つぶしにでもなれば…
泣きそうになった。gjです!
544 :
482:05/02/03 05:23:16 ID:FGeUna5M
忙しくて続きが書けんかった・・・。膨らむ妄想、第三話。投下します。
お待ちくださった皆様。お待たせしました。では、お楽しみください。
545 :
482:05/02/03 05:24:18 ID:FGeUna5M
上げた悲鳴が、誰かに届くはずもない。今や、何がエイトの中に残されていると言うのか。
エイトの悲鳴に、恍惚とした喜びの表情を浮かべると、尋問官はゆっくりと、汚れを知らない少女の部分に指を滑らした。
いやがおうにも女を思い知らされる恐怖が、エイトのそのむき出しにさらされた白い肌と同じように、心の衣を一枚づつ引き裂いていった。
「・・いやああ、いやああああああ・・・」
一際大きな悲鳴には、声が言霊となって誰かに届いて欲しい思いが乗せられているのか。それともただの絶望か。
悲鳴が、虚しく通路に反響し、こだまのように繰り返し還ってはエイトの耳に自分の悲鳴と現実とを突きつける。
通路へと続く部屋の扉は開け放たれたままだ。なぜか。
「いつ聞いてもいい音だぜ。げっげっげ・・・もっと叫んでくれよ」
「くく・・この地下牢の設計の面白いところを教えてやるよ。もともとここの岩盤は音が反響しやすくてね、通路の先にある全ての牢獄へ悲
鳴が繰り返し届くようになっているんだよ」机においてある白い粒をもてあそんでいた獣の指が、白い尻の赤い血が流れ続ける傷口に激しく
めり込む。「ああぐう・・・・あああ・・」あまりの痛みに、声は言葉にならず、体が痙攣で震える。少女の部分から透明な液体が伝い流れ
落ちては床を濡らしてゆく。看守が狂喜の声をあげる。
546 :
482:05/02/03 05:26:33 ID:FGeUna5M
「さらに音は、この島の外側にも増幅されて伝わるようにもなっている。お前の恐怖が、警告として皆に伝わっているんだ。そのたびに抵抗
しようという考えが、人々の中から薄れてゆく。すばらしいと思わないか?お前の悲鳴も役に立っているわけだ・・」尋問官の手が、エイト
のその白く、繊細なガラス細工のような顔をなであげ、そして強引に自分の方に顔を向けさせる。とめどなく涙があふれている。
「お前は、美しい。まるでどこかの貴族か、お姫様のようだな。・・・その少し長めの耳は、まるで噂にきく妖精かなにかのようだ」
エイトの頭に巻かれたバンダナが外れると、美しい耳が隠さず覗きだされ、黒真珠のようにつやのある長い髪が落ちてくる。
「お前は一体どこからきたんだ?」毛深い右手の親指と人差し指が耳をさする。左の中指が少女のもっとも敏感な濡れた部分をこすりあげる
。すでに、抵抗はない。
「くうあ・・・・・・わかん・・ない・・・・」耳をつかむ指に強い力が入る「・・・ほんとだ・・よ・・・・ボクは・・・みなしごだった
・・から・・・」
「・・・では。その後育ったのは何処だ?」光を失った瞳。確認するように覗き込む。
「・・・・ものごごろがついたころには・・・トロデーンに住んで・・た・・・・トーポが、お城に入ってゆくのを・・追いかけていったか
ら・・・」震える声。一度流れ始めた言葉は、決壊した堤防のようにせき止められることはなかった。
「・・・・トーポとは誰のことだ?」目的を達成しつつある獣の手が、やさしく髪をかきあげる。だが、左手の愛撫はそのままなのか。
「・・・・」菫色の瞳が、悲哀の色を燈し、何かを探す。聞こえているのか、いないのか。「・・トロデーンは・・・なんであんなことにな
ったの・・・・・ボク・・・いてもいいと言ってくれた・・・・たった・・・ひとつの場所だったのに・・・・・・・」
「・・・」
547 :
482:05/02/03 05:27:40 ID:FGeUna5M
「・・・ボクは・・・やらなければいけなかった・・・ボクしか・・・・残らなかった・・・だから・・・でも・・なぜ・・・なの・・?・
・ロデ・・・・ティア・・・いなきゃ・・・な・にも・・・らないのに・・もう・」
今や、エイトに見えているは、目の前の景色ではない。押しつぶされそうな想い。まだ大人になりきっていない少女に課せられたカルマは、
そんなにも重くのしかかっていたのか。それを支えていた希望を、すでに見失っているのか。寂寥が、冷たく濡れた足まで広がってゆく。
「それで、城を出た後は、何処で、何をしていた?ロデとティアとはだれのことだ?」ゆっくりと、静かに尋ねる声。だが、声とうらはらに
その獣の口元だけが耳元まで引き伸ばされる。
沈黙。期待された答えは返ってこない。
気を失っているわけではないのは、獣の愛撫に反応する吐息と、時々震えるその膝が示している。では、何も語らないのは、すでに全てを諦
めたからなのか、それとも、まだ何か残されているからなのか、最後の抵抗なのか。
548 :
482:05/02/03 05:29:11 ID:FGeUna5M
「おい、ちょっとまて、待たんか!」
走り出す3人と一匹の後ろから、二ノ大司教が呼び止める。怒りにも似た表情で立ち止まった3人が振り返る。小さな姿は、そのまま先を急
ぐように走り去って行く。
「なんでがすっ」
「冷静になれ、気持ちはわからんでもないが」
「何よっ」
「落ち着けといっているっ!この先にはまだ、武器を持った守衛が10人はいるぞっ。・・・おぬしら、素手で向かって切り抜けられるのか
?」
ゼシカとククールが顔を見合わせる。ヤンガスは落ち着かなげに足踏みをしている。
「ほれ、これを持ってゆけ」
手を伸ばし、二ノ大司教は床に転がる斧をヤンガスに放り投げた。空中で器用につかみ取ると、1、2度斧を振り回しその感触を確かめる。
確かにこれがあれば、何にも負けるきがしない。
「もう、いいでがすかねっ?あっしは行くでがすよっ」言い終わる前から走りだすヤンガス。あの重そうな体からは、信じられないほどのス
ピードで消えていった。
「これ、落ち着けというのに・・・まったく・・・。ほれっ」
苦々しげに呟くと、二ノ司教はククールに鍵の束を投げた。
「確かこの少し先に武器庫がある。そこにお主たちの武器や持ち物もあるはずじゃ。囚人の所有物はいったんそこにしまわれる決まりになっ
ておる」
549 :
482:05/02/03 05:30:14 ID:FGeUna5M
「本当に?」
「別に、囚人に返すためにあるのではなく、後々交渉の道具として使われることを目的として蓄積してあるだけだ。だからこそ、全てのもの
がそこにあるはずじゃ」
「やけに詳しいな」ヒューと高く口笛を鳴らすククールに、ジロリと一瞥をくれると、二ノ大司教は落胆したようにうつむいた。
「それはそうじゃ、ここの設計はわしの指揮でやったのだからな。・・・まさか自分で入ることになるとは思わんかったが」
「それなら、地上に抜ける秘密口でも知っているんじゃないの?」期待を込めてゼシカが尋ねる。あの小さな昇降機では、一度に3人か4人
が乗るのが精一杯だ。
「残念ながら、そんなものはない。そういった意味では、恐ろしいほどここの設計はよくできておるよ」
ため息が、うなり声とともに吐き出される。
「そんなことより、急がなくて良いのか?あのガスダルマは先に走り去ったぞ。いくら強くても、一人では限界があるはず」
「おっさんも、一緒に来いよ。それこそ、ここに一人でいたらあぶないんじゃないのか?」
「いいから行け。わしにはまだやることがある。がんばれ。お前たちにはお前たちにしか、できんことがあるだろう。いけ」
二ノ大司教が、ゼシカとククールの背中を叩くと、はじかれたように2人は走り出した。
「まったく、危なっかしいやつらじゃ。しかし、若さか・・・」思い出すような目で遠くを見つめるように上を見上げ、薄くなって久しい頭
を触ってみた。
「・・・・・・さて」
550 :
482:05/02/03 05:31:46 ID:FGeUna5M
尋問官は、小さく舌打ちすると目を細め、口元の笑みを消した。少女の奥に深く進入しようとした左の獣の指は、その手前で止まる。エイト
の白い小さなふくらみにしつこくしゃぶりついている看守を横目で見ると、苛立たしくその腹を蹴り上げてあごを右側に振った。
「俺は、素直なやつには優しいと教えたな。・・・・・お前はかわいそうなやつだ。何をお前のような少女の身に背負う必要があるというの
だ?心の底では、お前は常に孤独だった。俺にはわかる」孤独の言葉に、エイトの頬がピクリと震える。「お前のことをもっと知りたい。俺
がお前を理解してやろう。俺も孤独な男だ。だからやさしくできる。お前の孤独を知れば、お前は独りじゃなくなるんだぞ」
エイトの菫色の大きな瞳から、大きな涙があふれ、流れ落ちる。何かを求めて、その美しい顔が、瞳が獣の細い目を見上げる。
やさしさとは、一体何なのか。それがやさしさだとでもいうのか。しかし、今のエイトには本当のやさしさなど理解できるわけもないのか。
なんということだろう。
「・・・ボクは・・・・・・・ボクを・・・理解する?・・・・・」
「そうだ」
「・・・・ボクは、ボクを知りたい・・・・・どこから来たのか・・・・どこに行くのか・・・・ボクはだれなのか・・・・でも・・・・・
こわい・・・・・ボクはボクを知るのが・・・・・・・・こわい・・・・よ・・・」
それが、心の闇か。白く美しいその少女の胸の下に、エイトの中につもる白い雪の下に、誰にも知られずひっそりと埋もれていた鉛色の錠の
正体なのか。では、鍵はいったいどこに?
尋問官は、エイトの後ろから髪をすくい上げ、抱きしめるように、その小さなふくらみを握り締めた。耳元で、囁く。
「怖くはない。俺に教えてくれ。お前のことをもっと・・・・・さあ」その汚らしいくゆがんだ口から、黄色い歯が覗く。目が、勝ち誇った
かのように笑っていた。
551 :
482:05/02/03 05:33:00 ID:FGeUna5M
いつからか、小さなねずみの姿が、扉の傍にただずんでいた。その背のたてがみが、小さく、小刻みにゆれていた。まるで、エイトの揺れる
心に同調するように・・・・・。
「・・・ああああああ・・・・」エイトの口から、ため息とも、安堵とも感じられる喘ぎ声が切なく流れ続ける。
つづく
こっちのスレもこういう路線になっちゃうのか……はあ。
>>482 そ、そこで「つづく」かよー!?ウワァァァン
怒濤の展開の予感に鳥肌モンです!
う〜ん、18禁はちょっと引くなぁ・・
いや、この板でもあるけどさ
ハァ?このスレはエロ禁止ってルールでもあったっけ?
空気読まないただのエロssならともかく、ちゃんと真面目な物語があって、それの一部演出上の描写じゃん。
しかもそれほど過激でもないし。
性的描写が含まれるssがイヤなら見なきゃいいじゃん。
職人さんは最初にご丁寧に「エロティックですが」って断り入れてるんだし。
自分の趣向と合わないからって排除しようとするのは、スレを盛り上げてくれる職人さんにあまりにも失礼杉じゃないか?
スレ違いやローカルルールに反してなければ、自分と合わない物はスルーすればいいだけ。
感想も無しに文句垂れる方が最悪
>>556 ……真性なのか、それともわざと書いてるのか、どっちです?
携帯からなので感想まで書ききれなかった…連投スマン
>545-
今回も楽しませてもらいました。gj!
エイトたんの苦しみの分、ヤンたんの優しさで癒やして欲しいッス!
559 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/03 08:50:02 ID:AusSHlvn
あっちでは喜んでる腐女子が多いのにな。
482タングッジョブッ!!!
やばい、やばいよこれは…かなり萌える。。
萌えるけど…エイトタン…。
ヤンガス×女主が好きな人は
ほのぼのが好きそうな気がする
でもこういう話も切なくて好きですよ
続き楽しみです
564 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/03 16:04:50 ID:AusSHlvn
ていうか誰だよ。
エロパロ板でヤンガス×女エイト希望とか言ってるヴァカは
怒りはわかるがageないで。
スルーしとけ。
スマソ、メル欄チェック入れ忘れてたや。
腐女子だらけだ(笑)
地味に男の比率が高いよここ。俺も男。
殆どの腐女子はククール主人公のとこに溢れてる。それかククールオパーイスレにイパーイだな。
サイト検索してもそんなのばっかりだから萎えたさ。実はドラクエって801が多いジャンルなのか?
つかヤンガス扱ってるサイトみつからねー。
FFDQ板は2chの中でも女比率が高いらしいよ。
まあ主成分はFFの方な気もするが、DQも腐女子率は低くないんじゃないかな。
このスレも男の比率が高いとは正直あまり・・・
ちなみにこのスレが腐女子腐女子と言われる事があるのは、絶叫系レスや馴れ合い染みた
雰囲気が原因だと思われる。
まあそれでスレが回っている面もあるが、少しは抑えた方がいいんじゃないか?
男というのは同性を見るときに、外見よりも内面を見るんじゃないかな。
ヤンガスもそうだが、モリーにも人気があるのは、そういうことだと思う。
逆に同性から見て、美形の男はあまり好きになれないんじゃないだろうか?
あーなるほど。内面ってのはわかる気が素。
え、じゃあ俺だけ男?笑
とりあえず普通に荒れることなくスレが回ってくれることを願うよ。いちスレ住人として。
なれ合いすぎず荒れすぎず
うん。
穏やかなのが一番だよ
女エイトを勢いで描いてみたけれども、
どこにアップしたらいいのか…
拝見したいです。
荒れかけた流れを嘲笑うように超小ネタ投下
ヤンガス「へへへ、どうでがすか。あっしの****は」
エイト 「すごく太くて、黒いです・・」
ヤンガス「さぁこっち向いて咥えるでげすよ」
エイト 「うう・・太くて口に入らないよぅ」
ヤンガス「黙って咥えるでげす」
〜間〜
ヤンガス「最後まで飲み干すでげす」
エイト 「ゴクッ あ〜美味しかった」
ヤンガス「これで今年は病気しないでがすよ」
エイト 「ホントに〜?」
****=海苔巻き(ヤンガス作)
こっち=西南西
黙って=無言で食べると一年間無病息災
正直スマンカッタ。
ちゃんと咀嚼して! エイトたん!w
タイムリーなネタだw
うまそう
∧_∧ キラキラ✰ฺ
(n´✪ฺω✪ฺn)まぁ!ス*テ*キ♥
>>576 道程キモヲタ
豆まき忘れた…
>>576 紛らわシリーズ(・∀・)イイ!!
482神、532神の小説の続きキボンヌo(^o^)o
このスレが腐女子スレと言われる理由
・職人よりも住民によるスレ消費の割合が高すぎ
(作品投下がなくてもスレが回っている)
・俺は男だけど、とわざわざ言う奴がたまにいる
・他スレを引き合いに出したがる
個人的にエロは許容できるけど、
どうせならヤンガス×♀エイトにしろよと思わないのか?
ただヤラれてるエイトタンが見たいだけなら801サイトでも行けばいいだろ。
>職人よりも住民によるスレ消費の割合が高すぎ
これって悪いことか?
みんなで萌え〜って言ってるのがすごく楽しいんだが
作品ばっかりで感想がほとんどないほうが
寂しくて投下もしたくなくなると思うけど
>>583 つーかその特徴は、この板のほぼすべてのカプスレに当てはまるぞ。
なんてことを書くと、他のスレのことを持ち出したと言われてまた腐女子認定されそうだけど。
あ、漏れはもちろん男ですからねw
エロは許容できるけど、エロネタっていうのはそれだけでとりあえず一本のSSになってしまう。
>>482さんみたく、ストーリーがあってそのライン上に必然的にエロがあるっていうSSなら大歓迎ですが、
Hシーンそのものがテーマっていうのはこの板では勘弁。
エロパロ板に廃墟と化している総合女体化スレがあるので、そちらでお願いします。
あと、何度も言うようですが、このスレではエイトたんは生まれついての女なんです。
(゚〜゚)・・・
色々言いたいことはあるが、とりあえずこのネタ引き摺りすぎじゃないか。
「あーそういう事もあるかもね」程度で心に留めておいて、普通に話した方が前向きだと思うぞ。
まあ一つだけ言っておくと、カップリングはそれ自体が♀寄りの話題なので、
カプスレが腐女子臭いのは言ってしまえば当たり前のこと。
不思議でもなんでもないし矛盾もしないよ。
ムッハー
すごく可愛いです!
まあとりあえず
>>482は途中でやめずに完結させてくれ。
腐女子くせぇぜーーーー
特に
>>584-585からプンプンするぜぇーーー
気をつけな、ここは腐女子の支配下に置かれつつある
>>2が言った様に801板で語りなぁぁ!!
可愛い…すごく。GJです。
スケスケ感にドキーリしましたw
593 :
532:05/02/05 01:47:23 ID:aR0K8wmt
空気嫁てないようで申し訳ないですが
とりあえず完結させるため、続き投下します。
594 :
532:05/02/05 01:48:26 ID:aR0K8wmt
ミーティアとトロデ王は来ていない。
エイトが知る人物は親戚であるクラビウス王とチャゴス王子なのだがそれでも肩身の狭い誕生会だ。
さっきチャゴス王子を怒鳴りつけてしまった。
あの傲慢な王子のことだ、きっと後で嫌がらせを仕掛けてくるだろう。
いろいろな事がマイナスとなり、エイトはとにかくトロデーンに帰りたくて仕方がなかった。
トロデーンの皆と一緒にヤンガス、ククール、ゼシカもだなんて。
欲張ったから罰があたったのかも・・・・
おまけにトーポも肉親とわかっておめでた続きだというのに。
「何?チャゴスが見つからないだと?」
隣の席で酒を嗜んでいた王が駆け付けた兵目掛け素っ頓狂な声を上げた。
「このめでたい席にまたカジノ通いか・・・!探し出し捕まえて来い!」
「・・・ボクも探してきます」
退屈な宴の席よりはよっぽど気晴らしになるだろう。
「エイト!宴の主役なくしてどうする?!チャゴスのことは家臣たちに任せておけばいいのだ」
エイトが姪だとわかってからと言うもの、クラビウス王は何かとエイトを甘えさせたがる。
兵士として育ったエイトにとって、それはうざったくてならない。
「大丈夫ですよ、チャゴス王子の扱い方にはだいぶ慣れましたから」
そう言ってエイトはスルスルしたドレスの裾を捲し上げて駆けていった。
後から、足をそんな大勢の前でみせちゃいかん!とおろおろ心配げなクラビウス王の声が聞こえたような聞こえなかったような・・・
595 :
532:05/02/05 01:50:32 ID:aR0K8wmt
探し回らなくともすぐにチャゴスは見つかった。
また部屋に閉じ篭っているのだ。
今回トーポはトロデーンに置いて来てしまって天井からトカゲを落とすなんてことはできない。
さてどうするか・・・・
困っている兵士に何か閃いたのかエイトが耳打ちする。
「え・・・?そんなものどうするんですか?」
「多分役に立つと思うんだけど・・・この箱いっぱいにね」
両手に収まるくらいの空き箱を兵士に手渡すとチャゴスのいる部屋をノックする。
「チャゴス王子、ボクです・・エイトです」
何度かその後でノックしてみたが、返事はなかった。
「やっぱり怒ってるのかな・・・どうすればいいと思う?」
集まって様子を伺っていたメイドに聞くと小首をかしげて唸るばかり。
「エイト様ぁ!」
そんな時、先ほどの兵士が息を切らしてやってきた。
「言われたもの・・これくらいで大丈夫でしょうかぁ・・?」
「うん、ありがとう」
箱を受け取ると、中で何やらがさごそ蠢いている。
再三扉をノックして少し大きめの声で呼びかけてみる。
「チャゴス王子!扉の近くにいたら離れてくださいね!」
皆も離れて、と忠告すると扉に向けて手を掲げた。
精神を集中させ、手が淡く光る。
「ライデイン!」
眩い閃光と共に轟音が鳴り、扉はおろか壁まで粉砕された。
596 :
532:05/02/05 01:51:37 ID:aR0K8wmt
砂煙が薄れていく中、ぶるぶると震えながら腰を抜かしているチャゴスと目が合った。
「ぞ・・賊だ!こいつは自分が王族だったからって僕を葬るつもりなんだぁ!」
「もう・・・そんなこと言ってないで、王がお呼びですよ!アルゴンハートの件から少しは成長したかと思ったのにな・・」
「僕は行かないぞ!誰がお前の誕生日なんか祝うもんか!」
「・・それは王子の御勝手で構いませんけど・・・」
さすがにムッとした表情でエイトは言葉を濁した。
「それならほっといてくれよ!お・・お前だって本当は僕と関わりたくはないんだろ??」
子馬鹿にしたような笑みを浮かべて、無理やり開き直るチャゴスに深くため息をつく。
「本音を言ってしまうとそうだけど・・・でも・・これで終わったら悲しいじゃないですか」
「・・・・・」
「とりあえず一緒に行きましょう?ボク、王に頼んですぐに帰る準備しますから」
「そ・・それなら僕が行く必要なんて・・・ひぃ?!」
チャゴスの眼前に緑色の小さな生き物が突きつけられる。
大嫌いなトカゲだ。
「さぁ、これで後戻りはできませんよ!王子の後ろにどんどん置いていきますからね!」
「なんて娘だ・・・!ほんとにあのミーティア姫と同じ境遇で育った女なのかぁ?!」
「生憎ボクはお姫様じゃありませんでしたから・・さぁ、前に進むしかないですよ」
まるで種を蒔くように、トカゲがそこらじゅうに蒔かれていく。
そればかりか、このトカゲの種は足元をちょろちょろと動き回るからたまらない。
「なるほど、こういう使い方があるんですねぇ」
兵士が感心して手を叩いた。
脂汗を浮かべながらチャゴスは爪先立ちで宴会場へと進んでいく。
597 :
532:05/02/05 01:52:40 ID:aR0K8wmt
「あのチャゴスが言うことを聞くとは・・・」
ぜぇはぁと苦しそうに息を吐くチャゴスを見て、クラビウス王も目を見張った。
「しかし、もう帰るというのか・・・・?楽しみはこれからだと言うのに」
「はい、皆が待ってるし・・・それに、ここはボクには大き過ぎて・・・」
「ううむ・・・残念でならんな・・・・お前のために素晴らしいゲストも招いていると言うのに」
「ゲスト?」
ぽかんと小首を傾げるエイトに、クラビウスが「足!足!」と気になっていた裾をおろす様に忠告する。
「あー・・そろそろ来てもいい時間なのだが」
「あ・・・!アイツらは・・!」
チャゴスがまた脂汗を浮かべている。
「姉御ぉ!お待たせしてすまねぇでがす!」
「え・・・なんでヤンガス達が??」
嬉しさを隠し切れないでいるエイトに、ヤンガスが花束を渡す。
いつもの格好に不器用に作られたブーケ。
「可笑しいだろ?キャラじゃないからよせって・・俺は言ったんだがな」
ククールとゼシカは礼装できめている。
それだけにヤンガスの存在が際立って見える。
「おいおい!オマエらは招待なんてされてないはずだぞ!」
「オホン・・・わしが招待したのだ!大事なお客人に失礼であろう」
父親に制されてチャゴスが再び大人しくなる。
「じゃあ・・・ゲストって君達だったの?」
わぁ!と歓声をあげてヤンガスに抱きついた。
「あああ・・・姉御!あっし慌てて来たんでその・・ドレスが汚れるでやすよ///」
「何言ってるのさ!そんなの構わないよ、いいですよね?叔父様!」
「へ・・??あ・・・ああ!もちろんだとも・・・ドレスの一つや二つ」
クラビウスの言葉に安堵の息を吐くと、ヤンガスであるかを確かめるようにまた抱き直した。
「・・・そっか・・クラビウス王はエイトの叔父様なのよね、忘れてたわ・・・」
「それよりもマズイんじゃないか?ヤンガスの懐にトーポ入れてたんだろ?」
『あ・・・・』
ククールに言われてヤンガスから身を離すと、潰されかけたトーポがぽろりと床に落ちてきた。
その後、グルーノに散々説教されたのは言うまでもなく・・・
598 :
532:05/02/05 01:53:42 ID:aR0K8wmt
後からトロデ王とミーティアも駆け付け、静かに仲間で楽しめるようにとのクラビウス王の配慮で屋上のテラスがエイト達に解放された。
「姉御・・・・女物のプレゼントとなったら花しか思いつかねぇあっしを許してくれでげす!」
テラスの隅へエイトを連れ出し、ヤンガスが深々と土下座する。
「まったくだよ・・・ヤンガスってば、ボクに花が似合うと思ってるの?」
「似合うでがすよ!そりゃあもう・・・って・・・やっぱ気に入らないでげすか・・・」
落胆の色を浮かべるヤンガスに少し困った表情を浮かべながらエイトはしゃがみこんだ。
「そんな意味で言ったんじゃないよ、ごめんね・・・いい匂いだよね」
小さなブーケを鼻に押し当て深呼吸する。
「ボクには似合わないけど、部屋に飾ったら素敵だろうね」
ふふ、と小鳥の囀るような笑い声が零れ、赤く俯いてしまう。
「・・・あっしは女性としての姉御も素晴らしいと思いやす!だから、その・・・自信持ってくれでげす」
「ヤンガス・・・」
「こんな男でげすが・・・あっしは姉御の魅力なら一番わかってるつもりでがす!」
「・・・・この花・・髪に飾ったら似合うかな?」
その言葉にヤンガスはうんうんと勢いよく首を縦に振った。
「ありがとうヤンガス、花はすぐに枯れるけど」
「へ・・へぇ・・・」
(しまった・・・そういう事まで考えてなかったでがす)
「でも・・・君の優しさはずっと残ってるから、すごく嬉しいよ!」
満面の笑みを浮かべるエイトにヤンガスの目頭が熱くなる。
「あ・・・姉御ぉ・・・・」
(姉御最高にかっこいいでがす!!!!)
599 :
532:05/02/05 01:55:18 ID:aR0K8wmt
少し離れた所からククールたちはのんびりと酌を交わしながら、そんな二人の様子を伺っていた。
「アイツら、さっきから隅っこで何やってるんだか」
「うーん・・・私には夫婦漫才やってるように見えるんだけど、気のせいかしら?」
「ふむ・・・あのヤンガスとかいう者なかなかの器、エイトがまっすぐ育ってくれたのも彼のおかげか」
「いやいや、クラビウス王!わしだって教育はしっかりとですな・・・」
「お父様!いつの間に?!」
サラダばかりを馬のようにがっついていたミーティアがここぞとばかりにヤンガスの台詞を奪う。
「さっきからおったわい・・・それよりミーティアよ、そろそろ人間としての生活に慣れたらどうだ」
「おお!そうか・・・そうだ!チャゴスも私やエイトのようにあーゆー相手を与えたら真っ当な青年になってくれるやもしれん」
あーゆー、とヤンガスの体型を表した手の仕草で表現してみせる。
「どうだチャゴス?あのようなオナゴは」
「よ・・よよよしてください父上!」
それを聞いてチャゴスは顔を青ざめさせる。
「しかし困ったものだ・・・ミーティア姫はおろか、エイトにも振られたところであろう」
「う・・・そうだ父上!父上はおっしゃいましたね!自分で取られたものは取り返せと」
巨体を揺すりチャゴスはエイトたちの元へと駆け寄った。
今度こそ!という思いはあったが、あっさりとそれは崩れ去った。
傍まで来たところで「ひぃ」と情けない声をあげて、またどこかへと逃げていった。
「・・・なんか用だったんスかねぇ・・?姉御、この箱チャゴス王子のでげすよね?」
既に空となったトカゲ入れを返そうとした所での出来事だった。
ハッピーバースデー!
サザンピークの夜空に仲間たちの声が吸い込まれていく。
エイト18歳の誕生日であった。
完
600 :
532:05/02/05 01:58:05 ID:aR0K8wmt
ヤンガス×エイトになるのが遅すぎました・・・・orz
最後まで書かせていただいてありがとうございました。
慣れない事するもんじゃないと反省しとります(汗)
おお、リアルタイム2度目だ
>>599GJ!
>>592ね、スケスケだったでしょW
さて、寝るか・・・・
(・ω・)ノシ
GJです!
というかクラビウス王に萌えてしまったんですが・・・・
603 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/05 08:42:13 ID:trhF+Etk
age
GJ!
かわいらしい雰囲気に萌え(*´д`)
ポポロクロイスのようなほのぼのしたお城の雰囲気GJです!
なんか馬っ気が抜けてないミーティアがツボでしたw
_____
,. '"´ -_,二ニミr一-、
, '´ ,. '´ / /ハヽ \
/ / / 〃 } ヽ. `、
,、 / / / / {l 、 ',
,ハ7 / / |! ト、 ヾY{ | __
rL/ 〃 / / , ,! | |l f´ ̄`ヽ、}|!r'´ _|
{ | |l | //,イ j ,イ |l l | ll | ーヘ.⌒Y´ ̄7
V1 ---、、//_,ム-─---、_l___ll `く ̄`Y⌒ヽ /
/ _,二、ヽY´___ / / >、|l \/川 |l Y
∧_乙ニ)メ、し'l」」`ヽ|j. / / ヽ | 川 |l|
/` ー─‐!、」ft1 '´ fr:}\ |、{ \ノ ,リ !|| 糞スレはっけーーーん♪♪
{ |l|l上j 上'__」\L二ァ Vノノ」┘
`ト----イ-1'' r' ""' `匸oハ ヽ:、
ヽ. l、 n ,ィ´了 ヽ 、 Yヽ、 ,.<⌒)
`ー- .」 > ..____,∠ソ / l |` i ノ`ト、\ ,.<\>'
|( 、_,.イ / レ'`ー一'" l| !、 くヽ ,.<.\>'
| `ー-、___,ノ / / __ _ __」Ll.」 ヽ\,.< \>'
| l| {{ ノ二「r─r‐┘_____ト、/ヽ \>'
ヽ ゙ー---ァ一'´ r==ミ-、゚。ヽY゙lヽ__,rく\ \\
`ー一くく丁了〕二ゞ(ルソ人゚ |.}_j_人 ヽヽ / \\
ヽ.| レ' / 7 7´ /ヽ!」 j `ト、 ヽ\ \>
V / / レ'⌒l⌒Y´ |ヽ、 l ヽ
ヤンガスフィギュア買った人いる?
608 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/05 22:19:29 ID:uRcAM+dG
腐女子はとっとと巣に帰れよ(・∀・)b
こんな所で下痢便垂れ流すなよ(・∀・)b
610 :
482:05/02/05 23:30:31 ID:0BIKOGEx
ちょっと本業が忙しくて、続き投下できませんでした。お待ちくださった皆様。大変永らくお待たせいたしました。
今回ちょっと?というか、かなり長いです。萌えぬけ!君は耐えられるか!
・・では、止まらぬ妄想。アクション!
(注)この文章には一部性的表現が含まれています。各自の責任でご判断くださいね。
611 :
482:05/02/05 23:34:09 ID:0BIKOGEx
「まって、ここじゃないかしら!」
二ノ大司教と別れ、ヤンガスの後を追いかけて走っていたゼシカとククールは、一際頑丈そうな鉄の扉の前で立ち止まった。
「今度こそ、頼むぜ」ククールは懐から鍵束を取り出すと、一つ一つの鍵を差込んでは、まわした。3つめ。4つめ・・5つめの鍵で、ついに錠が外れるかちゃりという音がした。
ここにくるまでに開いた扉の数は、すでに3つめであった。
部屋のなかは、暗く見通しが利き辛かったが、かろうじて大き目の収納棚の中が確認できた。剣、ナイフ、小瓶、ブレスレット、ペンダント、指輪、髪の毛の束・・・。
様々な装備品が日付と番号の札とともに、神経質なほど丁寧に並べられている。担当官の性格の一端が窺い知れる。
「・・・・あった。確かにここだわ!」
「・・どれどれ。確かに。・・・ほっ、俺の弓も無事だったか」
2人は、それぞれに愛用の杖と弓を手に取ると、具合を確かめる。どこも壊れている箇所はない。ほどなくヤンガスの斧とエイトの剣、小物をつめたバックパックも見つかった。
「よし、ヤンガスの後を追うぞ。・・あのおっさん、いくら馬鹿力だとはいえ心配だ」
「そうね、いきましょう」
通路に戻り、左にまがるとすぐに金属のぶつかる音と、荒々しい息が響いてきた。戦いの音か。近い。
「・・・・さっそくやってやがるな。急ごう。無茶してなきゃいいが」
612 :
482:05/02/05 23:36:24 ID:0BIKOGEx
岩盤がむき出しの通路を走り、角をまがる。ヤンガスが、3人の屈強な男と対峙しているのが見えた。床には、すでに4人のよろい姿が絶命している。
斧と剣がぶつかり、激しく火花が舞い散る。さらに左から切りかかる一閃を寸前でかわすと、半眼で正面を睨んだままヤンガスは右手の斧を右後ろに振り下ろす。
右側の男の肩を剣ごとするどく断ち切った。返す斧の一閃が、さらに左の兵士の首までを飛ばした。
この男には、後ろにも目があるのか。返り血をあびたその戦いぶりは、まさに魔人と呼ぶにふさわしい。
「やっぱり無茶してやがったか。・・・おっさんっ!!」叫ぶと同時に、ククールは限界まで引き絞った弓を放った。矢はヤンガスのすぐ横をかすめ、正確に正面の衛兵の右目中心を貫いていた。
3センチずれていれば、ヤンガスにあたっていたか。止まっている相手ではない。恐るべき命中精度といえよう。
「大丈夫?ヤンガス」ヤンガスの傍までたどり着くと、ゼシカは引きずるように斧を差し出した。「ほら、愛用の斧。・・・まったく、なんたってこんな重い斧を使ってるのかしら。感謝してよ、苦労して運んだんだから」
「おお。サンキューでやんす」歯のこぼれた手斧を投げ捨てると、ヤンガスは愛用の斧を2度3度軽々と振り回した。
青黒く刃先が光る。重みで強張った肩をまわしながら、ゼシカは斧とヤンガスを見比べた。斧がこれほど似合うやつも珍しい。
「さ、急ぐわよ。エイトが心配だわ」言い終わるが早いか、走り出す。ククール、ヤンガスが続いて後を追う。その前方で天井から鉄格子が下りてくるのが見える。閉じ込めるつもりか。
「やばい!」とククール。扉が完全に落ちるその直前、ヤンガスが受け止めた。
613 :
482:05/02/05 23:37:29 ID:0BIKOGEx
「早く通るでがすっ。ぐおあああああ」ゼシカとククールが潜り抜けるそのとき。
左後ろの路地から、鋭い音をたてて矢が飛んでくる。すんでのところで後ろに跳び退ると、ヤンガスは矢の飛んできた方向に斧を振り下ろす。衝撃波が、弓兵をもろに吹き飛ばす。
「ヤンガス!」
鉄格子をはさんで、ゼシカが叫ぶ。合流したパーティも、今や再び分かれてしまった。ヤンガスの後方から、金属のこすれる音が近づく。
新手が近づいてきたか。だが、音の数からすると、少なくとも3人以上いるようだ。
「あっしのことはいいから、早くアニキのところへ!急ぐでがすっ」
「・・・・わかった。必ず後から追いつくんだぞ。何かヤバイ臭いがする」
まだ迷うゼシカの腕をとり促すと、走り出す。後ろは振り返らない。
ヤンガスは、二人が走り出すのを見届けると、後ろに振り返り、斧を構えなおした。その目をしばらく閉じる。何かを振り切るかのように、そのまま斧を2、3度振り回す。
迷いは晴れたのか。目を見開き、正面を見据える眼は半眼、呟いた。
「・・・来な」
614 :
482:05/02/05 23:38:34 ID:0BIKOGEx
咽ぶような臭いのなか、暗い尋問室に青い吐息が静かに響く。
「・・・まだ、お前の名前を聞いてなかったな。名前はなんという」
獣の口から、驚くべき言葉が。名前なぞ、調書に書いてあるではないか。それを知らないほどおろかな男ではあるまい。
「・・・・エイト・・・・」
苦笑しながら、尋問官はエイトの整っているが涙でぬれたままの顎をつかみ、自分の方に向けた。
「・・・それは本当の名前ではあるまい。・・・本当の、名は、何だ?」
エイトの目が、それる。目を閉じる。恐々と開けた瞳には、涙が。ついに、獣の目と合った。
「・・エイティア・・・・お城では、そう・・・呼ばれていたの・・・・ボク・・・8の月にお城に来たからって・・・・姫様が・・くれたんだ・・・・・・・・でも・・」
「・・・本当の名前は知らない・・・だろう」
びくと体を震わせる。いかにも寒そうに。最も触れられたくない部分だった。しかし、エイトの名前の秘密とは一体なんなのか。
「エイティア・・・・美しい響きではないか・・・・くく・・・・しかし、では、なぜ、女の名前を捨てた?お前はこんなにも美しい娘だというのに・・」
615 :
482:05/02/05 23:39:41 ID:0BIKOGEx
「・・・・・」
「なぜだ?・・さあ・・エイティア・・・」少女の後ろに回った尋問官の舌が、耳元から首筋に流れ、その右手が白いふくらみに。左手は少女の鋭敏な部分に、抱きしめるかのように触れ、それ自体生き物のように動いてゆく。
「あくう・・・いや・・・・いや・・・」
「・・・それは、自分を忘れたかったからではないか?・・俺にはわかるぞ。だが、それは裏切りだ」
「・・・うら・・ぎり・・?」
「そうだ。お前自身への裏切りだ。・・・自分自身を捨てた、お前の過去への、真実への裏切りだ。お前はこんなにも女ではないか」
獣の左手が少女の部分から離れ、その涙であふれる菫色の瞳の前に。そして、長い沈黙。エイト、いや今やエイティアか・・・は咀嚼するように、その指を見つめた。
「それだけではない。ここまで、男だったお前は、自分自身だけでなく、仲間をも裏切ったのだ」
「・・・・・・そんな・・・・・・」
「・・・では、お前の仲間で、お前が女だということを知っているのは?だれか」
トロデ王と、ミーティア姫。言いかけたエイティアは城を出た後、誰にも教えていなかった事実を思い知った。
「そうではないか?ではなぜ、真実を明かさなかった?・・・・それは、お前がお前の周囲にいた人間を信じられなかったからだ。それは、甘えだ。・・・・エイティア・・・お前を理解する人間がいたか?」
「・・・そんなこと・・・わかんないよ・・・」小さく首を振るエイティア。その声は、かよわく、小さく消える。
616 :
482:05/02/05 23:40:46 ID:0BIKOGEx
「・・お前を理解したやつなぞいない・・・・・・そして、俺が、唯一の理解者だ」野獣の右手が、やわらかなふくらみの先端をすぼめる。
「・・・・・いや・あああ・・いや・・・・・」
「・・・・お前の仲間は、まだ生きている・・・・」今頃になって嘘を告白するのは、なぜか?
「・・え・・・」
「・・・・本当だ。だが、お前が女だと知り。それでもなお、お前について来てくれると思うのか?お前を許すとでも思うのか?」
「・・・う・・あ・・・・」首を小刻みに振るその姿は、苦悶。
「・・お前は、裏切り者なのだ。・・・そうだろう?・・・・エイティア・・・」野獣の唇が、舌が、少女の美しく柔らな腹部に触れる。
「・・・お前は、美しい・・・・俺のものになれ・・・・・それがお前の幸せだ・・・・お前の心は、俺に似ている。俺ほど、お前を理解する男はいない・・・」
エイティアの瞳が、野獣の目を見つめる。これが、野獣の思いか。だが、そんな戯言が信じられるとでも言うのか?それが幸せだとでもいうのか?
「・・・・ボク・・・・わたし・・・は・・・・」エイティアのその熟れたさくらんぼのような唇が、震える。野獣は、ある種の確信を持って、その言葉の続きを待った。
その顔に、いやらしげな笑みが広がってゆく。
・・・そしてふたたび、美しくもはかなげな少女の唇がゆっくりと、ゆっくりと開く。
だが、そのとき
617 :
482:05/02/05 23:41:53 ID:0BIKOGEx
「うがっ」
尋問官の首筋に、勇敢な、だが、小さな姿が噛み付いていた。たまらず、筋肉質の腕が、振り払おうと首を叩く。
ヒラリとかわすと、その小さな姿は、エイトの肩にとびのった。たてがみのある、小さなねずみのその目は、真紅に輝いている。
「・・・トーポ・・?」
エイトの瞳に、映し出されたその小さな姿は、再び、尋問官に飛びかかった。だが、筋肉質の太い腕がそれを振り払う。トーポは床に叩きつけられる。
「ちょろちょろとっ。このねずみがああ!おい、看守っ。その汚いねずみを踏み潰せっ」
「・・は・・はいっ・・・・・」それまで、腹を押さえて座り込んでいた看守が、トーポの姿を追いかける。だが、その刹那。
「うごゃあああがあああ」
つぶれたガマガエルのような絶叫が、尋問室に響き渡る。看守の右目にはふかぶかと矢が刺さっていた。そのまま、右目を押さえて前に倒れこみ動かなくなる。
「エイト!大丈夫か!?」
「エイト!」
扉の傍に立つのは、怒りに燃えたククールとゼシカの姿。尋問官は、獣のように咆哮した。
「ごあああああ・・・・何だ、何だ貴様らはあああああ」
続けざまに矢を4発。狙いは全て急所に。だが、野獣は後ろに跳び退り、その全てをかわした。いや、さらにもう一発の矢が。思わず野獣は右足を押さえる。
その隙にゼシカが、エイトに駆け寄った。
「エイト!大丈夫?・・・・エイト?」ゼシカの動きが止まる。その弓の狙い先を尋問官に定めたまま、ククールもエイトの傍に移動する。
618 :
482:05/02/05 23:43:02 ID:0BIKOGEx
「・・・・エイト・・・か?」
2人の見つめる先には、少女の透き通る肌を無残にも全てさらしている、黒髪の美しい少女がいた。
「・・・いや・・・・みないで・・・・・」顔を背け、目をそらす少女。だが、その瞳の菫色、切り裂かれた服の色と形は確かにエイトのものだ。
「・・・・・・」驚きの表情が、ゼシカとククールに広がる。その目が、エイトの顔と白く小さな二つのふくらみを交互する。4つの視線が、うっすらと茂る少女の部分へと降りる。
「・・・いや・・・・いや・・・・」喘ぐエイト。自分の目が信じられないといった表情で、ゼシカとククールの動きが止まる。だが、その数瞬は野獣の体制を立て直すには十分過ぎる時間だった。
「うぐっ」「きゃあっ」
野獣のこぶしが、ククールとゼシカを跳ね飛ばす。なんという力か。折れた矢を右足から引き抜き投げ捨てる。うめき声すらあげぬ。
「ふん、その様子だと、やはりお前らは何も知らぬのだな」
「・・・く・・なに・・」起き上がったククールが、弓を引き伸ばす。だが、その目の前に野獣の筋肉質の体が踊りでる。
「この近距離で、弓が役に立つと思うかっ」その巨体に似合わぬスピードで、左腕がククールの腹を正確に狙う。瞬間の差で、受け流すククール。だが、受け切れない。
よろめくククールにとどめとばかりに振り下ろされるその拳があたる直前、ゼシカの杖が野獣の毛深い背中に打ち下ろされる。
「呪文が使えなくたって・・・」だが、その筋肉のよろいは杖の衝撃を跳ね返した。その隙に飛び退るククールは、背中に背負っていたエイトの剣を鞘から引き抜いた。
メタルのギラリとした刀身が光を放つ。次の瞬間、レイピアのように繰り出される突きの数々。だが、筋肉の巨体は驚くべきスピードで後ろに大きく飛ぶと、脇においてあった矛槍を手に取った。
「・・く・・・強いな・・・・」
「強い・・・・・・・・・・」
「なかなかやる。貴様ら・・・」
互いに息を殺し、向かい合う2人と1人。対峙したまま、互いに隙を伺う時間が続く。果たして、先に仕掛けるのは。
619 :
482:05/02/05 23:44:13 ID:0BIKOGEx
数撃で新手の衛兵3人の首を飛ばすと、ヤンガスは鉄格子に振り返り、引き上げようとする。だが頑強な鉄格子はびくともしない。
「・・く、いったいどうすればこの鉄格子が開くでがすか」回り道を探すべきか。それとも何か別の方法があるだろうか。逡巡するヤンガスの背中に、ゆっくりとした足音が響いてくる。
「・・・くそ、新手か?」斧を構えなおし、近づく音を待った。どうせ、背水の陣なのだ。だが、ゆっくりとした足音が近づくと、それは覚えのある声で呼びかけてきた。
「・・・こんなところで何をしておるのじゃ?」
二ノ大司教だ。あんたこそ、何をしているんだ。そういいかけた言葉にかぶさるように二ノ大司教が話を続ける。
「わしは探し物をしておっただけじゃ。・・・・ふむ、この鉄格子か。・・・・少し待っておれ」言うと二ノ大司教は、岩盤の壁の下あたりを叩き始める。
「あった。・・これか」がちゃりとした音がすると、岩盤の下から、小さな取っ手が現れた。
「おい、おぬしの馬鹿力でこの取っ手を思い切り引っ張ってここの鍵手にくくりつけろ」指差す。
ヤンガスは、いぶかしみながらも、力の限り思い切りその鎖取っ手を引き抜き、言うとおり鍵手にくくりつけた。鉄格子が、開いた。
「うむ、すごい力じゃ。普通は2人で引っ張るものなのだが」
「・・・あっしとあんたで二人いるではないでげすか」
「おぬしは、こんなかよわいじじいに力仕事をさせるつもりか?」両腕を引き、少女のようなポーズを取る。
「・・・・気持ちが悪いでげす。しかし、なんでこんなことを知ってるんでげすか?」
「わしがここの設計を指揮したからじゃ・・・・そんなことより、あの少年はどうした。他の二人は。おぬしは行かなくとも良いのか?」
そのために、この鉄格子を開かせたのだと言わんばかりに、諸手をあげる。
「・・・そ、そうだったでげす。ご免!」言うが早いか、転がるように駆け出す。その後ろから、二ノ大司教は大声で呼びかけた。
「わしは昇降機の近くで待っておるぞ。お前らに渡したいものがあるんじゃっ!」声が届いた証に、ヤンガスは親指をたてた右腕を上げ、走り去った。
「・・・がんばれよ。・・・・いや、もう聞こえんか」一頻り十字を切って祈ると振り返り、昇降機の方角へゆっくりと歩き始めた。
620 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/05 23:44:51 ID:QT8TnE3U
キモッ
621 :
482:05/02/05 23:47:11 ID:0BIKOGEx
先に動いたのは、ゼシカだった。左から杖を突き出すと、その動きに合わせてククールが右側から剣を振り下ろす。
野獣は矛槍の先で剣を受けると、そのまま回転させ、その長い持ち手で杖の一撃をいなした。思わぬ動きに剣をとられ、よろけるククール。
その一瞬を見逃さない野獣は、左足でそのままの勢いをククールの腹に蹴り上げた。みぞおちにモロに食い込む。
たまらず、ククールはがはっと息を吐き出し前にのめり込む。息のできないククールが胸を押さえ、膝をつくのを確認すると、野獣はゼシカに向き直り、にやりと笑った。
「正直俺は女をいたぶるのが好きではないのだが・・・・」言葉とその表情は、まるで正反対だ。思わず一歩後ずさるゼシカ。
622 :
482:05/02/05 23:48:17 ID:0BIKOGEx
「・・くっ・・・・」杖対矛槍では、分が悪いと判断したのか。杖を野獣に向けて投げ槍の要領で投げつけると、腰に巻きつけてあったムチを振り上げ、床に叩き付けた。
ぴしっと鋭い音が響く。
「・・お前なんか許さない。泣いて謝ったって許さないんだから!墓場とキスでもさせてやるわ。この豚男!」
「・・・このあま!ゆるさんっ!」激高した野獣が叫ぶ。
さながら、猛獣使いとまだ躾のされていない野生の獣のようだ。いや、女王様とご主人様か。相手を従わせて、主人となるのは、果たしてどちらなのか。
獣が突進する。するどいその突きは、正確にゼシカのその豊満な胸を狙う。その切っ先が胸を掠めると、横っ飛びにかわしたゼシカは野獣の足をひっかける。
思わず倒れ転ぶ野獣の背中に、ゼシカのムチが飛び、背中の皮を切り裂く。鮮血が吹き上がる。
「まずは床にキスしたわね。狙いが見え見えなのよ、私の胸に見とれすぎよっ。ふんっ」恐るべしは、ムチではなく女の武器か。
ゼシカは、容赦なくムチの襲撃を繰り返す。その度に、背中の皮が剥げ落ち、鮮血は、滝となって流れ落ちる。野獣が狂おしく苦鳴を上げる。
「女をなめすぎよ、この豚!教えてあげるわ、女はね、男よりも強いのよ!約束どおり墓場とキスするがいいわ!」
ゼシカのムチが野獣の首に巻きつけ、そのムチのとげのひとつひとつが、丁寧に首に食い込んだ。
締め上げるゼシカのムチに、野獣は声にならない苦鳴を上げ、首のムチを外そうと両手をムチにかける。だが、ゼシカの容赦のない締め付けが、徐々に野獣の息を止めていった。
(・・・こいつだけは怒らせるのは絶対にやめよう・・)
やっと息ができるようになったククールが、片膝をたて、ゼシカをはれもののように見つめた。まだ、みぞおちの辺りが苦しい。
623 :
482:05/02/05 23:49:57 ID:0BIKOGEx
「・・ハア・・・ハア・・・やっと・・・落ちた」息をきらせたゼシカが、ほっとして、手の力をゆるめる。その手は汗で濡れている。
そうはいっても、大男と女の力の差はいかんともしがたいはずだ。呪文の使えないこの場所で、よくぞあそこまで戦えたと思う。
野獣の首にからまったムチを外そうと近づいたそのとき。
「・・きゃああ・・」その悲鳴はだれのものか。野獣の左手が、黒く染まり、ゼシカの足首を捕まえている。倒れこむゼシカの腹に、野獣の右手が振り下ろされた。
「ぐぼっ・・・」
モロにくらったその拳に、ゼシカが倒れる。野獣は、ゆっくりと立ち上がると首に巻きつくムチを外した。
その体には、黒く炎のような模様が浮かび上がっている。一体何なのか?
「・・・・確かに、女をなめていたようだ。・・・・女は強い、それは認めよう。だが、油断をしたのはお前たちのほうだったな」
ゼシカが苦しそうに見上げる。黒き炎の紋様をまとった野獣は、魔獣と化していた。その目が赤黒く光っている。なんということだ。ヤツは人ではないのか?
ゆっくりとゼシカに近寄る魔獣の影が、見えない炎のようにゆらめいている。
その黒い炎に、起き上がったククールが切り付ける。メタルの輝きが、魔中の腕に食い込んだかと思うと、黒い炎が魔中の腕からほとばしり、ククールの頭を包み込む。
624 :
482:05/02/05 23:51:05 ID:0BIKOGEx
「前が・・・見えん」
剣をめちゃくちゃに振り回すククール。魔中はゆっくりと近づくと、その黒い左手をククールの右腕に叩きつけた。ぐきっ。鈍い音とともにククールの腕の骨が折れる。剣は、はでな音を上げて床に落ちた。
魔獣は満足そうに2人を見下ろすと、なぜか背を向ける。歩んだ先には十字架に縛り付けれた半裸の少女の姿が。
「エイティア、苦しいか?お前が裏切った仲間が死ぬのを見るのはどんな気分だ?」
「・・・お願い・・・・やめて・・・・」恐怖の瞳を向けるその顔も美しい。
「俺のものになれ。・・・そうすれば仲間の命だけは救ってやろう。・・・どうだ」
そんな約束を誰が信じるのか。人外の魔獣に、人の世の理屈が果たして通用するわけがない。
「・・・・さあ・・・・どうした・・・・・お前の答えは・・・どちらだ・・・・俺ならお前を理解できる・・・愛してやる・・」
エイティアは、目の前の魔獣の赤黒い目を見つめる。その美しい瞳が、魔獣とククール、ゼシカに注がれて、魔獣に戻った。
「・・・ボク・・・・・わたしは・・・・・・」
その先に続く言葉とはいったい。
つづく
. ,〃彡ミヽ
〈(((/(~ヾ》
. ヾ巛- _-ノ" ……明らかに書き手が暴走してるSSだな
/~'i':=:゙iヽ 地の文がでしゃばってる文章というのは、書く方は快感だろうが、読んでいて苦痛だ
. ん、」"Yヾlノ
. i†=|=|ノ それから、萌えぬけ!なんて自分で書く職人は、それだけで嫌われるぞ
. |ー |-| 2ちゃんねる上程度の職人なんだ。猫かぶりでもいいから、自虐にならない程度に謙虚であってくれ
.  ̄  ̄
今回ばかりはさすがに
空気嫁。スレヨゴシウザー。と言いたくなった。
それでもお前らは、GJ!とか、続ききぼんぬ言うんだろうな。
悲しいことだ。
とりあえず乙。
しかし最初のほうの書き手さんのがよかったかもしれん。なんつーかサパーリほのぼの系が自分的にはイケてる。
男だからって無理矢理系が好きとは限らんのよと言ってみる。童貞臭い発言かもしれがエイトタソでエチー表現するんなら最初からヤンガスと合意であってほしい。
ちなみに近所にコンビニないからフィギュアは買えなかったぜ。
じゃあスレ分けますか
そのほうがお互いのためでしょう
気に入らないからといって片方を完全に否定してしまうぐらいなら
引いた。
乙だけど、萌えぬけという割には戦闘ばっかりだったな。
631 :
482:05/02/06 02:15:31 ID:eHQ4utsn
ちょっと失礼します。482です。
本当はあとがきまで、コメントの類は一切かかないよう考えていましたが、少し思うところがあったので
書かせていただきました。
まず、発言や文章の中で、不適切な表現があったことをお詫びします。
ただ、私としては、最初に大枠のストーリーを考えた時点から、ここまでくることは、おおよそは予定通りです。
若干、キャラクターたちが自分の意志をもち始めて、困るやら、楽しいやらですが。
性描写や、表現方法、文体、誤字脱字など、つたないところがあるのはお詫びしますが、
内容についての是非は特に問いません。
どちらにせよ、好き嫌いはともかく、読んでいただくことに感謝しておりますし、喜んでくださることや、指摘、ご意見など
皆さんのコメントには感謝しています。
次回で、一応このストーリーは完了します。ここまで読んでくださった方や、ストーリーの
中のキャラクター達への責任を感じているのでどちらにしても投下します。次回はすぐに届けられると思います。
これ以上書くとネタバレになるので、ここらへんでやめておきますが、もう一話だけお付き合い頂ければと思います。
初期のこのスレの雰囲気とはちと路線違う観もあるが、
俺は嫌いじゃない。楽しみにしてるよ…!
…確かに殺伐感が漂い始めたこの時期にこれだけのモノを投下するのは
間が悪かったかもしれない。
でも俺はこういうの嫌いじゃないし、戦闘シーンの臨場感には萌えた。
続きも気になるし完結させて欲しい。
やっぱ住み分けした方がよさそうかな。628に胴衣。
こちらはほのぼの主体。基本的にエロは無し。(微エロはOK?)
新スレはエロ有り・長編歓迎のハードタイプって感じで。
もし良ければ、自分新スレ立てますが。
>>631 内容云々もですが、
ご自分のSSに酔いすぎていて、それが前置きやコメント、文体に表れているのが、漏れは気になるんです。
例えば、地の文での“?”の多用や、自分の作品についてネタバレがどうのと書いてる点ですね。
そういうSS書きさんは、どんなにいいものを書いたところでイタい職人と認定されてしまいます。
書いてる途中は仕方ないですが、推敲するときは冷めた目で作品を眺められるようになってください。
>633
立てるのは構わないけど、この板には立てないでください。複数のスレを巻き込んで面倒な事態になりかねません。
立てるならエロパロ?
とりあえずこのスレを1000まで消化した後でいいんじゃないかな、
まとめサイトの管理人さんもいきなりスレが2分割したら困るだろうし
次スレを立てる際にエロパロ板に性描写OKスレを、
こっちにプラトニックスレを立てればいいと思う。
エロパロってドラクエ総合があるけど別個でヤン×エイトスレ立てちゃっていいのかな。
あんまりむこうに行ったこと無いんでルールとかよく分からないんだが…
一緒だと女体化キモイって叩かれるだろうし、別個で立てたら乱立イクナイって言われないかな。
しかも482さんぐらいのエロだと「エロがメインじゃないなら余所でやれ」って言われないかな。
ダメだ。俺、未知なるエロパロ板にビビッてる orz
>>637 この板ならともかく、あっちの板で一作品のカプ単発スレはちょっと無理。
デスノートや練金、ワンピのように、「ドラクエ女体化スレ」にするか、
HxHみたく、「ドラクエ8女体主人公スレ」にするかのどちらかでないと、叩かれると思う。
ただそうなると、他のカプネタや、ただの嬲りネタとも同居しなきゃならない。
それが嫌ならば、まとめサイトさんに18禁OKの掲示板を借りてきてもらい、年齢制限つきはそちらで書く。
そんなところかなあ……。
なんかエロ有無の住み別けの話になってるけどさ
ヤンガス以外のオリキャラとのエロだった点が一番気になったんだよ。
話上やむを得なく取入れるなら、もっと控え目にすべきだったと思う。
ちゃんとスレタイらしくヤンガス×エイトなら多少エロくても別にこのスレでいいんじゃないか?
それは言えてる
本人の言うとおり
ヤンガス×女エイトに萌えてるんじゃなくて
ただ単に女エイトに萌えて投下してるようにしか見えないからね
>>638 まとめサイトさんに年齢制限付きSS投下用掲示板をキボンヌと言いたいところだけど
まとめサイトさんの負担の問題もあるから気軽には言えないよなぁ。
「DQ8女体主人公スレ」あたりで妥協すべきか。
>>639 まあでも、ヤン×エイでもエロっぽいモノは敬遠される傾向にあったし。
エロ描写、他キャラとの深い絡み、三角関係、など
このスレの求めるほのぼのラブラブと外れる展開のものは住み分けスレってことでどうだろうと思う。
こんだけ書いて置いてなんだけど、この人の少ない時間だけで勝手に決めるのはイクナイと思うので
1000までに良い案が出て方向性が決まって次スレになればいいなーと思う。
その時、協力できることがあったら微力ながらお手伝いしたいです。
このスレ好きだったからマターリ長生きして欲しいし。さて寝よ。
>>482 これだけの長文、大変だったと思います。お疲れさまでした。
性描写についていろいろ言われていますが、個人的には
それも含めてキャラたちの扱いが辛かったです。
アクション小説だからと言ってしまえば簡単ですが、腕を折られたり致命傷を食らったり
そこに、ゲーム自体への愛情が感じにくく思いました。
これだけみんな痛めつけられてるのに、最後には包帯をして普通に
多分ハッピーになる主人公とヤンガスを祝福されたら、ただ悲しいと思う
もちろん、そんな落ちじゃなくて、すごく感動的な幕切れが用意されてるとは思いますが
ここまで読んでの感想は、ゲーム好きとしては気分の悪くなるものでした
実際のゲームを通しての主人公は、天然のカワイコちゃんで、素朴で純粋…といった感じになると思う
その子と豪傑ヤンガスの愛を書くのに、今の際どいバイオレンスに違和感を感じます
なんでもほのぼのが好きと言うのではなくて、ゲーム自体の印象から離れてしまうのが辛いです
二人の幸せでちょっと恥じらいのあるエッチシーンだったりすれば、あんまり抵抗なかったと思う
あと、揚げ足取るみたいで悪いのですが、文章がつたないというか
読んでいてよく分からない表現が多いと思いました
ご自分でも、あまり得意でないと自覚されてるみたいなので
続き物にしないで、最後まで書いてから読み返してみても良かったように思います
全然、小説なんか書けない読者が、生意気にすいません
がんばってください
同意。
純粋にヤンガス×エイトなら問題はないと思う。あまりひどくないエロなら。エロもOK。
ここの他スレにもエロはあるしな。
俺もここのスレ好きだから長生きキボンだよ。
自分も長生きキボン。
エロパロ板に詳しい人の、住み分けについての意見待ち。
エロパロ板は行った事ないから分からないや。
まず、長文スマソ
>>640 「ただ単に女エイトに萌えて」 あ、これ自分の意見を的確に表してる。
でも482さんも最初に「女エイトに萌えて」ってあったからもしかしたら最初から
ベクトルがこのスレとちがったのかな?
>>642 「アクション小説だからと言ってしまえば〜」 これはちょっと私とは
違うかな。
状況下が「魔法が使えない」かつ「道具類もない」のであれば普段と同じように
戦闘できないし、傷を負っても回復が出来ない。その状況下で「仲間を助け
出そうとしていて」負傷したという行為を表していて、そこにキャラクターへの
愛が感じられない、という感じは見えなかった。
このSS内でのゼシカやククールの今の状態はゲーム中でいうところの「HPがオ
レンジゾーン」ってところを現したいんじゃない?ゲーム中でもHPが残り少なく
なれば腕でも足でも肋骨でも1本や2本折れててもおかしくないですわ(笑)。
「文章がつたないというか〜」というより、勢いにまかせて書いた感じかな?
最初と最後で文体が変わってきているのには違和感はあったけど、それをこう
いうスレで「つたない」と言ってしまうのはどうかと。
「最後まで書いてから」というのは普段他に仕事がある人にしてみたら空いてる
時間に書いてUPするしかないから難しいんじゃない?流れは最初に組み立てる
としても、こういう元が「小説発表のスレ」じゃない場所で、投下されるのを
待つしかないウチラ側としては高望みかな、という気もする。でも言いたいことは
わかるよ。夜に書いたラブレターは朝に読み返せっていうのと一緒だな。
自分もこのスレ、さほど殺伐としてないし、住人達がイイ人らが多そう
なので長生きしてほしいと思うぞ。
>>夜に書いたラブレターは朝に読み返せっていうのと一緒だな。
ハゲワラw 成程ウマイね。
俺は現状じゃまだエロパロ板に行く程の事でもないと思う。
>>641 それはあんま妥協とは言えないな。
向こうのドラクエスレはどっちも総合板だ。
この程度の需要で8主単独スレなんて「腐女子は氏ね」と叩かれるのがオチ。
せめて「女体化ドラクエスレ」くらいにしとこうぜ。
そのジャンル内で群を抜いて女体化需要が高いキャラでない限り大概はそうしてるんだし。
どっちにしろ向こうはここよりも更に荒れやすい場所だ。
マターリやりたいなら最終手段にして欲しい。
>>645 ご本人でない方に、お返事するのもおかしいのですが、すいません。
アクションについての捉え方は、あくまでじぶんの感想なので、おっしゃる通りだと思う
でも言いたかったのは、仲間が殴られてることだけでなく
主人公が執拗にいたぶられてることにも触れているつもりでした
暴力それ自体への嫌悪もあるし、やっぱりキャラがいたぶられてることに
必然性が見えなくて、書き手さんの原作への愛情をどう解釈していいのかわからなかった
こども向けの優しいゲームに、リアルな暴力描写を持ち込むなら
やっぱりそれに見合う内容が…と、いうただのわがままです。すいません
文章がつたないというのは、文体も含めますが、意味が通じないことが気になったので
最初に教皇、大教皇、そのあと法王、法皇で意味がわからなくなったり
目を見開いた人間が半眼だったり
全てさらされた肌が半裸だったり、そういうのが多くておちついて書いていれば…と気になってしまったので
せっかくがんばっているなら、もう少し見直してみるといいのかなと思いました
つたない文章でも、がんばって愛情を伝えようとするSSは大好きです
文法間違いとか、いちいち指摘するのは、ひどいことだと思います。ですが
長く連載されていて、気を遣ってはおられないようだったので指摘してしまいました
ここは小説板じゃないんで、嫌な言い方になったと思いますが
中途半端に書いて連載されるよりは、時間かけてでもじっくり書いて見直してから
披露してもらっていたら、もっと気持ちよく読めたように思います
テーマもせっかく重たいみたいだし、だからこそ手元にそろえる愛情が欲しかった
さっと書かれた軽いSSにはそれはそれで味があるから好きなのですが
649 :
645:05/02/06 12:30:15 ID:yeDo5tCK
私信の様になってしまって申し訳ないです。
>>648 さん、私はついドラクエのようなある種子供向けの作品に関しても
余計なくらいリアルに想像してしまうタイプなので(女の子エイトだったら
毎月大変な日もあったろうに・・・とか、 w)あのくらいの暴力性だと普通に
スルーしてました。あのくらい、と言ってしまう所に私の歪があるかも
しれませんが(笑)
「だからこそ手元にそろえる愛情が欲しかった」はわかります。
上手く言えなくて申し訳ないんですけど、「上やくそうと上やくそうを錬金
釜にいれたのに、特やくそうになる前に取り出しちゃった」って感じでしょう
か(笑)。・・・すみません、賢さの種を探しに逝ってきます。
>>482さん、完結まで楽しみに待ってます。がんばってください!
自分も645さんに近いかも。
アクションの生々しい描写に嫌悪は感じなかった。
文法がアレなのを覗けば、あの生々しさ(アクション・エイトへの責め)や
キャラの暴走とかちょっと自分酔いしてる部分とか
久美沙織の小説から美麗な部分を抜いた感じw
なんにせよ、これだけ話題になる話を書けるってすごいことだと思う。
482さんガンガレ!
他力本願でスマソだが誰かヤンガス×エイトタソの恥じらいエチーものを。
短くても小ネタでも構いませんから。
654 :
482:05/02/06 21:32:19 ID:+EtkUuYq
いよいよ最後の回です。指摘のとおり校正なんぞしないで、勢いで書いています。すいません。
いつか、全てをきちんとまとめ上げて作品として読み返してみたいな。と思っています。
後で見たら恥かしいとは思うのですが。だれか校正てつだってほしいなり。
では、最後の投下を行います。長いです。どうか最後までお付き合いください。
655 :
482:05/02/06 21:33:33 ID:+EtkUuYq
「・・わたしは・・・・」その言葉が終わる前に、遮るものがあった。
「だめよ、エイト」
「そうだ、諦めるな。こんなところで諦めるお前じゃないはずだ」
傷は、深い。だがゼシカとククールは、立ち上がる。
「俺たちは、もっと厳しい戦いも乗り越えてきたんだ。まして、追いかける敵は、もっと強大な敵だ」
「そうよ、今は何があったかは聞かないわ。・・・でも、私たちは苦難を分かち合って、乗り越えてきた仲間
よ。私はあきらめないし、あなただって必ず助けてみせる」
エイトの脳裏に今までの旅がよぎる。だが、思いのほか、心の傷は深い。
「・・・でも・・・ボクは・・・みんなを裏切って・・・・・」
「そのとおりだ」
魔獣が、ククールと、ゼシカの前に進み出る。
「お前たちの思いやりや、仲間を思う気持ちはわかった。・・だがその状況で何ができるというのだ?希望な
ら、この俺がつぶしてやる」
ずい、と一歩前にすすんだそのとき。
656 :
482:05/02/06 21:34:34 ID:+EtkUuYq
「アニキっ!」
扉から、転がるようにヤンガスが飛び込んでくる。ヤンガスの目に飛び込んできた景色は、怪しげな男と、傷
ついたゼシカと、ククール。そして、なによりエイトの美しくも無残な姿がそこに。
「・・ヤン・・ガス・・・・こっち、みないで・・・」
その視線が耐えられなかったのか、エイトは目をつむり、顔をそむけた。
ヤンガスの顔が、怒りで高潮し一瞬にして真っ赤に染め上がる。全身の毛が、逆立つ。オーラが渦巻いている
のが目ではっきりと見えるかのようだ。
「てめえだな。アニキになにをしやがった」
その地を震わせるような低い声。睨みすえるそのあまりにも鋭い半眼からの光。渦巻く気に。魔獣は圧倒され
たかのように、後ずさる。魔獣と化した人外のものを怯えさせる、ヤンガスの気のすごさか。まさに魔人と呼
ぶにふさわしい。
「てめえだけは、ゆるしちゃおけねえ」
魔獣が、あきらかにひるむ。いまや、この場を支配しているのは間違いなくヤンガスであった。
657 :
482:05/02/06 21:35:36 ID:+EtkUuYq
「うがああああ」
耐え切れなくなった魔獣が、仕掛ける。その今や黒くなった太い両腕をヤンガスに向けて繰り出す。あまりの
風圧に周囲に風が巻き起こる。
だが、冷静にその撃を受け流すと、ヤンガスは魔獣の腕を一本、肘から切り落とした。
「うぎゃあああああ」絶叫がこだまする。魔獣の左腕の切断面は、あまりにも滑らか過ぎて美しくさえある。
「お、俺の腕が、腕があああ」
「それは、ククールの分でげす」ヤンガスは、膝をつく魔獣の前に立つと、その腹を思い切り蹴り上げた。魔
獣の巨体が、宙に浮く。
「これは、ゼシカの分」
呻く魔獣。あきらかに怯えの色が見える。だが
「くそ、このままやられてたまるか。食らえっ」魔獣の残された右腕から、黒い炎が巻き上がり、ヤンガスの
頭を包み込む。ククールがやられた技だ。
「ヤンガスっ」圧倒されて、その場を見つめていたククールが叫ぶ。魔獣は左腕を押さえながら、ゆっくりと
立ち上がる。
658 :
482:05/02/06 21:36:36 ID:+EtkUuYq
「これで、お前の目は見えまい。・・・形勢逆転だな。くく・・」魔獣の右腕が、するどくヤンガスの腹に打
ち込まれる。
「それが、どうした」
ヤンガスは動じない。魔獣のこん身の一撃は、斧の持ち手に遮られている。魔獣の腹を再度蹴り上げると、ヤ
ンガスはまっすぐ、魔獣の方へと向かってゆく。目が見えないはずではなかったか。
「てめえからは、ぷんぷんとキタネエ臭いがするんだ」
ひるむ魔獣。だが、その拳は再び鋭く繰り出されると、今度はモロにヤンガスの腹に拳が食い込む。苦痛にヤ
ンガスの顔がゆがむ。魔獣が安堵の声を上げる。
「・・くく・・・さっきの勢いはどうした」
「・・・こんな痛み、アニキが受けた痛みにくらべれば、屁でもねえ」
わざと、魔獣の攻撃を受けたというのか。エイトの痛みを知るために。
「そしてこれは、アニキの分だっ」
言うと同時に振り下ろされた魔人の斧の一撃が、魔獣の右腕を付け根から、そしてそのまま右足膝までをも切
り落とした。壮絶な絶叫が、魔獣から噴出し。そのまま地に倒れた。
659 :
482:05/02/06 21:37:38 ID:+EtkUuYq
「アニキ。大丈夫でげすかっ。いま、おろしやすから。ちょっと我慢くだせえ」
魔獣が倒れると、ヤンガスはすぐにエイトの傍に駆けつけた。その美しいからだを縛り付けていた紐を、力任
せに千切り、そっと、抱きかかえた。ヤンガスの目には涙があふれている。
「・・もう、大丈夫でげすよ。ですが、・・生きてて、本当に生きてて良かったでやす」
男泣きに咽ぶヤンガス。恥かしげもなく、その涙を流し続ける。
エイトは、そんな涙のヤンガスを美しい瞳で見上げ、悲しげに目をそらした。
「・・ごめんなさい・・ヤンガス・・・ごめん・・なさい・・・・」
「・・・今は何もいわなくてもいいでやすよ。話はあとでゆっくりきくでやすから。今はとにかくここをでる
のが先決でやす」
安堵なのか、緊張の糸がきれたエイトは、ヤンガスの腕のなかでそのまま気を失った。
「二人とも歩けるでやすか」
「ああ」
「・・なんとか、ね。大丈夫?ククール」
ゼシカが、腕の折れたククールを支える。
「ククール、マントを貸すでやす」言い終わる前からひったくる。ヤンガスはやさしく、エイトをマントで包
み込んだ。
「二ノ大司教が昇降機のところで待ってやす。ここを出やしょう」
3人がゆっくり歩き出す。扉を出ようとしたその時。
660 :
482:05/02/06 21:38:41 ID:+EtkUuYq
「・・・き、きさまら・・・・」
床に倒れていた魔獣が首だけを上げて、3人を見ていた。ヤンガスの斧の一撃で死んだはずではなかったか。
「・・しつこいやつめ。まだ、生きていたのか・・・」ククールが呟く。何かいやな予感がする。打ち消すよ
うに首を振るククール。
「どうせ、ほっておいてもあの傷では死ぬわ。今は急ぎましょう」2人を促して、ゼシカは歩み去ろうとする
。
「・・くあああ・・・はああああ・・」魔獣の様子がおかしい。その背中が盛り上がり、大きくあけたその口
に光が生まれる。
「なんかやばい、みんな逃げろ」ククールがいち早く気づき、廊下へとちらりと顔を向ける。
だが、3人と魔獣の間に立ちふさがったのは、なんとトーポだった。
「トーポ!」ゼシカが叫ぶ。
トーポはその手にしていた、床につぶされていた、エイトのその血で、体液で、苦しさでまみれつづた赤いチ
ーズを口にする。
その目が青く光ると、あまりにも白い、光そのもののような真っ白な炎が吐き出される。黒い紋章をまとった
魔獣の姿がつつまれる。
「・・・そうか・・お前は・・俺と同じ・・・気づくのが・・・おそかっ・・・・・・・・・」
魔獣の声は、閃光にかき消され。やがて光はおさまった。
まぶしさに思わず目を瞑った3人がゆっくりと開けた目で見た先には、人の形をした黒ずみが残されているだ
けだった。
661 :
482:05/02/06 21:39:43 ID:+EtkUuYq
昇降機に3人がたどり着くと、二ノ大司教がそこで待っていた。
「おお、無事だったか。戻り遅いから心配したぞ」両手になにやら抱えながら、3人に近づく。
「おお、少年も無事だったか・・・・いや、少女か?」
二ノ大司教は、エイトの長い黒髪と、胸のあたりの肌にふくらみが見えるのを確認すると、訂正した。
「まあ、よい。それより、これをお前たちに預けておく」
「これはなんだ?」
二ノ大司教から紙の束と、手紙を受け取ったククールが尋ねる。
「お前たちの旅をおそらく助けてくれるものだ。この書類は、マルチェロが行った非道の数々を示す指示書の
控えだ。中にはわしが書いたものもあるがな」
「・・・でもそれじゃあ」とゼシカ。首を振る二ノ大司教。
「それと、その手紙は、各国の王や有力者への協力要請だ。わしが書いておいた」
やること、とはこれのことだったのか。
662 :
482:05/02/06 21:40:45 ID:+EtkUuYq
「お前たちがこれから挑む戦いは、力だけではだめじゃろうて。それから」
二ノ大司教は、自分の首にかけていた首飾りをはずし、ヤンガスの手の中で気を失うエイトの首にかけた。鎖
の先に、メダリオンがついている。竜をモチーフにした美術模様が入っている。
首飾りを二ノ大司教がエイトの首につけると、気がついたのか、うっすらとエイトが目を開け、また閉じた。
「それは、代々わしの家に伝わるメダリオンじゃ。身に着けるものを守り、神々へと導いてくれると言われて
おる。これは、その子にやろう。せめてものはなむけじゃ。・・・さあ、何をしている。脱出するぞ」
いうと、二ノ大司教は、3人を昇降機に押しやった。
「おい、・・・はやくのれよ、まだ、余裕がある」
「だめじゃ」首を振る大司教。その顔には暖かい笑みが浮かんでいる。
「この昇降機を操作するには、だれかかここに残らねばならん」
「そんな。じゃあ、上から操作して、おっさんを上げてやるよ」
「そういうわけにはいかん。この昇降機は外部からの進入を防ぐために、ここからしか操作できないようにな
っている。いったはずじゃ、ここの建設指揮をとったのはわしじゃと」
そういうと、二ノ大司教は、近くにあったレバーをひく。昇降機が動き出す。
「わしの、わしらの希望はお前たちに託したぞ。がんばれ」
「大司教!」ククールが叫ぶ。昇降機はそのまま上まで進んでいった。
663 :
482:05/02/06 21:41:46 ID:+EtkUuYq
太陽の光がまぶしい。潮風と、冷たい空気が心地よい。実に数ヶ月ぶりの外であった。
ヤンガスは、やわらかそうな草の茂みにゆっくりとエイトを下ろし。回復呪文でエイトの傷を癒し始めた。
ククールは回復呪文で自分とゼシカの傷を癒してゆく。ゆっくりと、その傷がふさがってゆく。
ゼシカがうさを晴らすように空中に向かって呪文をとなえ、一際大きな炎の玉を打ち上げている。それはまる
で花火のように空中で広がっては消えていった。
繰り返し、呪文を唱えつづけるヤンガスの手の下で、ゆっくりとエイトが目を開けた。あたりを目だけで追い
、ゼシカ、ククール、そしてヤンガスを見つめた。
「気がついたでやすか・・・・・もう、だいじょうぶでげすよ」やさしく、ヤンガスが語りかける。
「・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」
エイトの大きな菫色の瞳に、涙があふれ、流れ落ちる。だが、様子がおかしい。
「ボク・・・・・・みんなをだましていた・・・あいつがいったようにみんなを、裏切っていた。許してもら
おうとは思わない。でも・・ごめんなさい・・ごめんなさい」
沈黙が、流れる。
「もう、しっていると思うけど。ボクは本当は女なんだ・・・」
起き上がって、座ると、エイトをくるむマントがずれる。あわてて、胸を手で隠す。
「トロデーン城を出るとき、王様の進めもあって、ボクは女を捨てて、男として旅にでた。何が起きるかわか
らない外の世界では、身が危ないだろうって。」
「・・・・」
「最初は、それでいいと思った。でも、ヤンガスやゼシカ、ククールが仲間に加わって旅を続けていくうちに
ボクは怖くなった」
「・・・」
664 :
482:05/02/06 21:42:48 ID:+EtkUuYq
「いつまでも、こんなこと隠しててもしょうがない。けど、いうタイミングをなくして。」
いつのまにか側に座り込んでいたゼシカが、やさしく声をかける。
「べつに気にしなくても、いいのよ。そんなこと。同じ女同士だもの。気持ちはわかるわ」
「違う!」怯えたように、エイトが叫ぶ。そのおおきな瞳には涙があふれている。
「ボクはみんなを信じてなかったんだ。ボクは幼いころの記憶がない。いつも孤独だった。だれも、ボクを理
解してくれないし、ボクのことを本当に心配してくれる人なんて、愛してくれる人なんていなかった」
「・・・・・」
「それでも、お城の人たちはこんなボクを育ててくれた。そのお城が呪いにかかってしまったとき。ボクは死
んでしまいたかった。また、独りになるのは。いやだった。でも、なぜか無事だったのは、ボク独りしかいな
かった。なんで、ボクが」
「・・・」
「ボクがみんなをだましていたのは、本当のことを知ったら、きっとみんなボクのことを嫌いになってしまう
と思ったから。・・・怖かったんだ・・ああああ」
そこまで、一気に喋ると、エイトは大きく声を上げて泣き出した。心の闇とは、地下での出来事とはこんなに
も少女の心を傷つけていたのか。
重圧に、誰も声を上げず、沈黙の中エイトの泣き声だけが周囲に響く。
665 :
482:05/02/06 21:43:50 ID:+EtkUuYq
「アニキ・・・アニキ」
ヤンガスの声にも耳をかさず、エイトはただなきじゃくる。涙が、次の涙をさそうように止まらない。
「アニキ・・・・・。・・・・エイティア」やさしく、ゆっくりとヤンガスが名前を呼んだ。だが、なぜヤン
ガスがその名前を知っているのか。
「・・・ヤン・・・・ガス・・?」泣き声が、止まり。エイトはその涙でぬれた大きく美しい瞳でヤンガスを
見上げた。
「そんなこと。最初から知っていたでやす」ヤンガスがやさしくエイトを見つめる。
「・・・なんで?」
「なんでって。そんなきれいでやさしい目をした男なんかいないでげす。それに、男はそんなやわらかい手は
してないでげすよ」二人が最初に出会ったときが、エイトに思い起こされる。
「でも・・・・」
「それに、あっしらが最初に会ったのは、あの橋じゃないでげすよ」
「・・・え?」思い当たらない。
「こんなこと、人には大きな声じゃ言えないでげすが、昔、お城に盗みに忍び込んだとき。目の大きなかわい
い女の子が泣いているところに出くわしたことがあったでげす・・・」
666 :
482:05/02/06 21:44:52 ID:+EtkUuYq
うっすらと、少女の幼い日の記憶がよみがえる。お城に来て間もないころ、洗っていたお皿を割ってしまい、
ものすごい剣幕で怒られた夜。建物の外で、孤独と空腹に苛まれ独りで泣いていたとき。声をかけてくれた人
を思い出した。
その人は、一しきり抱きしめて頭をなでてくれると、ちょっと待ってろといって、戻ってくると、見たことも
ないようなきれいなお菓子と、決して口にすることのできない柔らかなお肉を食べさせてくれた。エイトが初
めて人の優しさに触れた夜だった。それから、その人は時々お城にやってきては、泣いているエイトを慰め、
エイトの話を辛抱強く、全て聞いてくれたのだった。
そして、最後の夜、その人は事情があってもうここにくることはできないといってから、独りにしないでと、
嘆き涙を流すエイトを抱きしめ、必ずいつか迎えに来るからと約束して、赤いきれいな宝石のついた指輪をエ
イトに渡したのだった。
667 :
482:05/02/06 21:45:57 ID:+EtkUuYq
「ちょっと。話がよくわかんないんだけど。説明してよ」
ゼシカが、困惑した面持ちでエイトに尋ねる。エイトは、幼い日々の出来事を包み隠さず話した。
「・・・・なるほどね。こら、このロリコンオヤジ!」持っていた杖で、思い切りヤンガスの頭を叩く。
「ふうん。そんなことがねえ。・・・・だけどさあ、俺もエイトが女だってことは知ってたぜ」
「・・・・え?」エイトがククールの顔を見る。
「・・・いやあ、偶然にふろあいやいや」
(ゼシカの風呂を覗くつもりでいたら、見てしまったなんていったら、殺されそうだな・・・)
「ふろあ?」
「コホンッ・・。いや・・だってお前、男のくせにひげが生えてこないじゃないか。全然」
「・・・あっ」エイトと、ゼシカが同時に叫ぶ。エイトのは理解できるが、ゼシカのは?
「もしかして、それって、あたしだけ知らなかったってこと?」
「そうなるな」
「むうう」ゼシカが、頭をかかえる。「じゃあ、なんで言わなかったのよ」
「いや、だって、ボクっていう女の子なんていないわけじゃないし。事情があって変装しているんだろうにし
か、思わなかったし。・・・人には話しにくい事情って、みんなそれぞれ持っているものだろう?普通」
「・・まあ、いいわ。でもね、エイト。わたしだって、兄さんのこととか、杖に操られたこととか、人には言
いたくないことぐらいあるわ」
「・・うん」
668 :
482:05/02/06 21:46:59 ID:+EtkUuYq
「だから、あなたの思っている心配は無用よ。許すも許さないもない。ただ、ひとつだけ覚えておきなさい」
「なに?」
「女って、強いんだから。私をみれば、わかるでしょう。」胸が揺れる。エイトは自分の小さな胸と思わず見
比べた。つられて、ヤンガスとククールがふたりの胸をみやった。ごん、ごんとゼシカの杖が男共の頭を叩く
。
「そうじゃなくて・・・あなたは強くて、かわいいんだから。自信を持てってことよ」
「そうでげすよ」言ってさらに照れるヤンガス。
「ううむ、そうか、そんなことがあったのか」
「げげ、おっさんいつの間に!?」派手にヤンガスが驚く。いつの間にか、トロデ王の姿が側にあった。
「エイトには良かれと思って、勧めたことじゃったが。苦しめてしまったようじゃの。・・すまんかったな。
・・・エイティア」
「王様。いいんです。私はそんな王様の気遣いに感謝こそすれ、謝られることなんてありません。それより、
ここには一体どうやって?」
緑色の小さな腕が、海の方をまっすぐ指し示した。船がそこにあった。
「まったく。探すのにえらい苦労したぞい。まさか、こんなところに連れられておるとは。もう少しわかりや
すいところにつかまらんか。まったく、手間のかかる家臣たちじゃ」
669 :
482:05/02/06 21:48:12 ID:+EtkUuYq
「・・いや、俺は家臣になった覚えがないんだが・・・」「あたしも」「あっしもでやす」
「・・・・なんと冷たいやつらじゃ」苦々しげにつぶやく。
「そんなことより、おっさん。」ククールが懐から紙束を取り出す。二ノ大司教から託されたものだ。
「なんと、ふむ。そんなことが・・・ううむ」唸るトロデ王。手紙の中には、トロデ王に向けたものもあった
ようだ。
「じゃが、わしの国はあんな状態であるし。わしもこんな呪われた魔物の姿ではなあ。いや待て・・そうか。
手紙か。」
得心がいったのか、手をぽんと打つ。
「わかった。これはわしが責任を持って、処理しよう。お前たちでは荷が重そうじゃからな。それより」
トロデ王は鋭い目でヤンガスを見つめた。
「あとで、城から盗んだもののリストアップをしてもらおうか。盗んだ分は余すことなく働いてもらうからそ
のつもりで」
「げげ、かんべんしてくれでやす」
追い掛け回すトロデ王と逃げるヤンガス。皆が、とびきりの笑顔で笑う。
仲間はまたひとつに戻り、旅は続く。今までよりも強いきずなで・・・・。
「心の闇」 <了>
670 :
482:05/02/06 21:49:15 ID:+EtkUuYq
あとがき1
まず、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。また、スレ、趣味に反したなど、こうい
うの嫌いという方々。ごめんなさい。
最初に疑問に思ったのは、なぜ、エイトは女であることを隠したんだろう。ということです。そして、ヤンガ
スって決して色男でもないし、その魅力っていったいなんだろう。ってことでした。
それを知りたいと思い、書き始めてみましたが。エイトのことを深く良く知るには、エイトを追い詰めること
と、女性であることを思い出してもらう必要がありました。それが、あの尋問官の役目ですね。
わが尋問官君のおかげで、普段エイトがひた隠しにしていた気持ちが露わになりました。彼はなかなか良くや
ってくれましたね。
そしてヤンガス。かっこいい彼を見てみたいというのと、過去が知りたかった。
あとがきをべらべら語るな。見苦しい。
672 :
482:05/02/06 21:50:57 ID:+EtkUuYq
あとがき2
次のテーマ”自分自身を知る”というある意味究極的なところで構想中です。思ったよりこのテーマが面白い
ので、睡眠時間も本業も忘れてぶっとんでしまいました。我ながらタフだよなあ。人間、タフじゃなきゃいかん。
私はもう少し彼女の成長を見届けようと思います。本当の幸せをつかむところを見れるまで。娘を応援する気
分だな、これは。私は一児のパパですが、自分の子供がかわいいように、この作品のキャラクターに愛情をも
っています。
ここまで読んでいただければ、全てわかるかと思うのですが、性描写は必然でした。描写が生々しいのは、た
だの趣味です。その部分ばかりが話題に上るので、少し悲しかった。
ここに投下するのはあまり歓迎されてないようなので、別の提供方法が良いのか、ちょっとどうしようか考え
ています。読みたくない人に、無理やり読ませるのも、言葉の暴力ですのでそれは申し訳ない。
もしよければ、感想をください。ご意見・感想・苦言・苦情などなんでも結構です。どんな言葉でも、私に向
けられたものは感謝です。よろしくおねがいします。
最後に、他の書き手さん、とても素敵な文章ありがとうございます。毎日とても楽しみにしていました。いろ
んなアナザーストーリが書き手さんの中にあるので、わくわく、どきどきと、とっても楽しませていただいて
おります。ただ心配なのは、私の文章のせいか、スレが殺伐となって投下しずらい雰囲気があることですね。
申し訳ありません。みなさん、気にせずに素敵な作品を作り続けてください。
皆様。ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございました。(多謝)
>>482 さん、長SS、お疲れ様でした〜!今回はリアルタイムで拝見しました!
チラシの裏・・(略
取り敢えず乙。
作品の内容はまぁ置いといて、だ。
今までのレスをまるで読んで無かったかのようなアイタタっぷりに驚愕したよ。
そこを改めない限りはここに投下しないでくれるとありがたい。
乙。
次の神降臨を待ちます。
482さん大作お疲れさまでした。
しかし、あとがきとかいらねえと思うのです。
自分の作品が好きなんだってのはわかるけどそれを披露されても
読んでる側としてはなんだかなあ、といった感じです。
個人サイトならともかく2ちゃんではやらんほうがいいと思う。
これだけ長いものを書いた情熱はすごい。
ただ熱にまかせずに、ちょっと冷静に自分の作品を見つめ直しつつ書いていけば
矛盾した所もおかしい文もわかるはず。そうすればもっといいものができたと思うよ。
いろいろ言われてしまっているけど、同じヤン×女主好きとして応援してるんで
頑張ってください。長くてスマン。
>>677 ステキ!ヤンちゃん丸くて可愛いなぁ。腹の肉でぱふぱふしたい。
萌えました。
>>677 ささくれた心がなごみました。ヤンガスも可愛くてGJ 萌えます。本当にありがとう
腐女子ども
元気だね。キモいね。すごいね。お金いっぱいありそう。
>>482 乙。話自体はイイと思った。最後の幼エイトとヤンの出会いとか良かった。
ただ前書きと後書きが場違いというかイタ杉というか。
これからは自サイトで書くか、2ちゃんを半年ROMってから出直すことをオススメしまする。
>>482さん長編乙でした。
色々批判がある様ですが、あれだけの長編でヤンガスとエイトの絡みが最終話のみというのもあり、
「ヤンガス×エイト」作品ではなく「女エイト」作品であるとお見受けします。
>>482さんのあとがきでも、その様に述べられている様ですし。
性描写がどうとかではなく、その辺りが一番の批判原因かと思われます。
続編の構想もお有りの様ですが、内容がスレの趣向に合わない事もあり
他の方も言われている通り、自サイトで書かれる方が向かれているのではないでしょうか。
「女エイトの苦悩」に興味ある方は読みに行かれると思いますよ。
684 :
482:05/02/07 09:59:44 ID:6wo1j/d2
みなさん、いろいろとコメントいただきありがとうございました。
私自身、2CHに書き込みをするのも初めてで、こういった場所のルールっていうんでしょうか。
趣旨や流れについて理解してなかったようです。ちょっと暴走気味になった点は反省してます。
趣味として文章を書くのは楽しいので、今後も書き続けてゆきますが、リアルタイムに読み手の意見が見えるのは
とても楽しかったです。
それでは、名無しにもどります。
今後も続けるのは結構だけど、
よそでやってくださいね。
なんだか週が明けてみたらスレの流れがものすごいことになってるね。
まだ読んでないから何とも言えないが…
>>684は「とても楽しかったです」
などと呑気に語れる立場では無い印象は受ける。思いこみなら申し訳ない。
荒れの兆候が見えてくる気がしないでもないのでこれまでの流れはすぱっと無かったことにして
またマターリとヤン+女エイトに萌えていこうや。
空気読まずに投下
また最初のころの雰囲気に戻ってくれないかなぁ
・願いの丘にて
ヤン「もし 強そうな魔物が出たときは アッシの後ろに 隠れるでがす。
そうすりゃ ケガしねえで済みやす」
女主「!!」
ゼシ「・・・ヤンガスって案外罪な男ね」
クク(なんでおれの口説き言葉より、ヤンガスの一言のほうが人気あるんだ・・・)
>>687 ヤンタンのセリフ(・∀・)イイ!!超萌え〜(*´д`*)
ククールの、心の中のぼやきはチョトワラタ
俺もマターリ推進のために小ネタ落としてみる。
練金釜の前でなにやらゴソゴソしてるエイト。
「えーと…薬草とミルクとか入れてみたらどうだろう…」
「姉御?何やってるでがすか?」
「わっ、ヤンガス!あの、えーとそのあの…れ、練金を…(しどろもどろ)」
「どれどれ。…ん?薬草でげすか?
…くぅーっ、さすが姉御でげす!仲間の身を案じて、より強力な薬草を作ろうとしているんでがすね!
あくなき探求心、そして姉御のそのいつでも仲間思いなところ、あっしは実に尊敬するでげすよ!!」
「あは、あはははははははははははははははははははは…いやぁそんな…」
ぎこちない愛想笑いをしながらエイトは心で叫んだ。
(…言えない…っ!!実はバストアップのための薬を研究してただなんて…ッ!絶対に言えない…!!)
おそまつ。
イイ!全てに萌えた。
マターリ推奨?の為、自分も小ネタを投下します。
(こ、こ、困ったなあ。どうしよう。)
宿をとった部屋のベッドにひとり腰掛け、エイトは自分の背中に手を回したりしながら焦れていた。
(このままずっとこうだったら、本当、どうしよう。トーポ、君が人間だったら頼めたのに…)
そのようにエイトが悶々としていた時、丁度、部屋のドアをこんこんと軽くノックする音が響いた。
「兄貴いやすか?夕飯なんでがすけど、どうしやす??」
「ヤンガス!」
ああ!いいところに来てくれた!!エイトは腰掛けていたベッドから飛び降り、駆け出し、勢いよくドアを開ける。
「わっ…」
「?」
ドアという隔たりを無くした二人は、互いの姿を確認する。
ヤンガスはエイトの姿を見るなり、顔を赤らめ、何かを誤魔化すようにゴホゴホ咳込み、僅かに視線をあさっての方向へとそらした。
「いやっ、何ていうか、あー、部屋割りを間違えちまったかもしれやせんね」
「何で?仕方ないじゃない。ゼシカもククールも、一人部屋がいいって言うんだもん。宿屋さんにだってその時の都合があるし、僕は別に全然構わないけど…
……嫌だった?僕と相部屋」
「っえ。いやいや!まさかそんなっ、兄貴と同じ部屋なんて神さんに感謝こそすれっ、アッシは、本当でげす!本当っ」
エイトの見せた悲しげな表情に、ヤンガスは慌ててまくし立てた。
何時もは気を張って、皆へリーダーシップをとっている凛々しく頼もしい兄貴(エイト)だが、変なところで素直に幼い面がある。その兄貴に惚れているヤンガスとしては、そんなギャップが堪らない。
ついでに物申せば、エイトは自覚が少々足りないのだ。いつもぎりぎりの所で理性を保っているヤンガスは、自分で自分のことを褒めてやりたいとすら思っていた。
「いやそのね、アッシにはその兄貴の姿が眩し過ぎるっつーか、目に毒といいやすか、幾ら何でもゼシカの姉ちゃんの頼みとはいえ、そりゃーねえでがしょ」
「そうそう!お願いがあるんだヤンガス!!」
「へ?」
ヤンガスの言葉に本題を思い出したのか、エイトが身を乗り出した。
「お願い、脱がすの手伝って!あぶないビスチェ!!」
空気が凍る。ヤンガスは兄貴の言葉に耳を疑った。ヤンガスの驚愕心に気付かないエイトは、尚も頼み続ける。
「こんなの着たことなかったから、脱ぎ方がよくわからないをだっ。こんなスースーするの着たまま寝られないよおっっ」
ヤンガス、心の中で叫ぶ。……アッシにどうしろと??
おしまい
すみませんでした。
すみません、一部誤字をハケーンしました。
「よくわからないんだ!」です。
すみませんでした。
次々と良作が! 乙です!
にやにやしながら読んでしまう自分がキモィ…。
乙です!すんげぇ可愛い
>>696 ('A`)人('A`)キモメンナカーマ
さぁ
腐女子がチョコラート先生のグリーン・ディのカビのごとく
湧き上がってきました
萌えた。洩れもニヤついてしまった('∀`)
みんなイイヨイイヨー(*´д`*)
あっしも小ネタを投下するでげす。深く突っ込まないで欲しいでげす。
ミーティアを無事取り戻した一行は、パルミドで宿を取る事にした。
その晩、皆が寝静まった後、エイトはヤンガスをそっと起こし、スラム街の奥の、階段を上った先へ連れ出した。
なかなか話を切り出さないエイトを心配そうに見つめるヤンガス。
暫くの沈黙の後、エイトが重い口を開いた。
「ねえ…ヤンガス」
「なんでげすか、兄貴」
「ビーナスの涙を渡しに行った時、最後にゲルダさん、ヤンガスの耳元で何か囁いていたよね。なんて言っていたの?」
エイトはゲルダに対する嫉妬心を押し殺し、思い切って聞いてみた。
「大した話じゃねえでがす。『エイトの兄貴を守ってやれ』ってな事を言われただけでげす」
「それだけ?」
あっさりした答えに拍子抜けするエイト。
ヤンガスは、更に言葉を続けた。
「そんな事は、ゲルダに言われなくても分かっているでげす。あっしは、ドルマゲスの野郎を殺った後も兄貴に付いていき、一生守ると決めているでがす」
最後の方のセリフを妙に強調するヤンガス。
エイトは、心に支えていたものがすうっと溶けていくのを感じた。
「ヤンガス。僕も、ヤンガスにずっと傍にいて欲しい。僕もヤンガスを一生守るよ」
エイトとヤンガスの間を、暖かく柔らかな風が通り抜けた。
「…そろそろ戻ろう、ヤンガス」
「そうでげすね、兄貴。怪しまれないうちに宿に戻るでがす」
二人は並んで、ゼシカ達を起こさぬよう、静かに宿に戻った。
道中、一言も言葉を交わす事はなかったが、もはや二人の間に言葉は必要なかった。
あの時ヤンガスが、
(本当は、ゲルダに『ヤンガス。バンダナの彼女を守ってやりな』と言われたでげす。でも、姉御が自分から『本当は、僕は女なんだ』と話すまで、あっしの心の奥にしまっておくでがす)
と思っていた事は、今はまだ、エイトには秘密である。
ヤンガス漢だ!いいなあ〜
エイトタソの隠れた嫉妬心も可愛い!
>>701 ヤンガスの優しさに萌えた…
またつまんない小ネタ落としていきますげす。
689の続シリーズ
『乳とエイトと練金と怒られしヤンガス』
パフパフ屋から戻った一行。
満足げな男達を横目にエイトは思い詰めた表情をしていた。
その夜ー
眠れないで外に出たゼシカは馬車の前で泣きながら練金に精を出すエイトを見つけた。
エ「ひっくひっく…。」
ゼ「ちょっと!エイトこんな時間に何やってるの!?
あっ!だ、だめよ練金釜にスライムと鉄の胸当てなんか入れちゃ!!」
エ「うわーん!付けるだけで胸がボインボインになる魔法の乳あてを作るんだー!!邪魔するなー!離せー!」
ゼ「無茶よー!スライムは形は似てるけどおっぱいじゃないわー!!」
ゼシカは暴走するエイトをなんとかなだめた。
ゼ「一体どうしたって言うの?」
エ「ひっくひっく…だってヤンガスが…ヤンガスが…パフパフ屋で『やっぱりぱふぱふは大きいのに限るでげすなぁ』って…」
ゼ「全く、あの馬鹿!デリカシー無いんだから!あたしが言うのもなんだけど女の子が胸の大きさなんか気にしちゃいけないわ。
よし、あたしがヤンガスを起こしてきて謝罪させてあげる!」
エ「え、ちょっ…ゼ、ゼシカぁ!」
ゼシカに引きずられてヤンガス登場。
ヤ「う〜ねみいでやんす〜。何か用でがすか?」
ゼ「眠いじゃないわよ!この自分に素直男!エイトに謝りなさい!微乳馬鹿にしてすんませんっしたーって!」
ヤ「ば、馬鹿になんてしてねえでげすよ!あっしは思ったことを隠せないだけで…」
ゼ「女性の敵!!夢から覚めなさい!」
ヤ「そんな乳したゼシカの姉ちゃんに言われたかねえでげす!」
ゼ「じゃあ、微乳もアリなのね?」
ヤ「も、もちろんでがす!!-………でも無くても良いけどちょっとはあった方が…」
エ「うわーーーん!!どうせ僕の乳は卑屈過ぎだーーーー!!」
ゼ「あっ、ちょっとエイト!?」
ヤ「やめるでがす!鉄の胸当てとキングスライムを練金釜に詰めるのはやめるでげすー!!姉御ー!」
ククール「女の人を胸で判断することは良くないことですよ〜」
トロデ「ラーラララーラララーラララーラ…」
…すいません orz
ゼシカのキャラが良すぎです。
おっぱい占いなククールGJ!(W
腐男子・腐女子の巣
スライムからキングスライムになってるところがワロタw
本当に錬金してみたいよ。
. ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< スンマセン、直ぐに片付けます
-=≡ / ヽ \_______
. /| | |. |
-=≡ /. \ヽ/\\_
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
-= / /⌒\.\ || || (´・ω・`)
>>707 / / > ) || || ( つ旦O
/ / / /_||_ || と_)_) _.
し' (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.))
微乳で悩むエイトイイです!
腐女子キモいよ。
今日は人が少ないですね。
腐女子の大好きなテニプリの日ですからね
時代遅れ。そんなの観てる人は今時・・・(ry
716 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/09 22:39:15 ID:G3WOXA30
じゃあ今時の腐女子は何を見てるんですか?
人間講座の茶道
腐女子ってなに?
現在再プレイ中
やーべーエイトがマジ女の子に見えてきた。俺も末期だな
ここの職人さん達のお陰ですw
腐女子は脳内変換が得意なんだな
構うと喜ぶから、童貞キモオタはスルーで。
マターリ行こうよ。
糞スレ認定
. ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< スンマセン、直ぐに片付けます
-=≡ / ヽ \_______
. /| | |. |
-=≡ /. \ヽ/\\_
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
-= / /⌒\.\ || || (´・ω・`)
>>725 / / > ) || || ( つ旦O
/ / / /_||_ || と_)_) _.
し' (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.))
「このスレ、糞スレ認定」
と俺が、お前らに言ってました
やっぱヤンガス装備は鉄球じゃなくて斧だよね〜。エイトはブーメランがしっくりくる。
剣装備でヤンガスと背中合わせで戦ってるのも萌える…
初期の二人しかいなかったころの切羽詰まったバトルとか
自分はエイトタソは槍のイメージが。みんなそれぞれ個々のイメージあるのってオモロイね。
ヤンガスは斧攻撃のパフォーマンスが全てスバラシイ。
烈風獣神斬での顔アップと跳ねっぷりが好き。
エイトのハッスルダンス見たい。
ヤンガスは格闘でもカコイイよね〜〜。
実はまだ、エイトタソがつられて踊ってる姿を見た事がない!
他のメンバーは何度も見たのにな…。踊らないウチのエイトタソorz
おーや、また半角カナ文字か。
腐女子は飽きないねぇ。よしよーし
俺はゼシカ以外つられたのを見た。
二週目頑張ってます。
!そうか、ヤンガスには「格闘」でもよかったなぁ・・・。
ウチはエイトとククが剣、ヤンガスは斧、ゼシカはコスにあわせて鞭だった。
2週目の課題はセリフチェックとスキルチェンジだ!
>>734 ヘビに噛まれとけ。
そういえば、格闘スキルは全然上げなかったな…。
2週目は1週目に上げなかったスキル上げる楽しみがあってイイね。
>>736 女の子にレスして貰えると喜ぶからスルーよ。
一週目エイト勇気と剣・ヤンガス鎌と人情・ククカリスマと弓・ゼシカお色気と格闘だったな〜。
2週目はヤンガス斧にしたらカッコイイ技多くて嬉しかった。エイトたんは槍。役には立つけど映像的にあまり好きじゃないな。
あれ、腐女子は女の子じゃなくてメス豚だぞ。おいおーい間違えるなよ。
学校でそーんな、ことも学ばなかったのか
あ、そうか毎日オナってるから頭が悪くなって、そんなことも忘れてたのか。それは失礼、失礼
クク、弓矢とカリスマばかりあげちゃったからなあ。ゼシカはなぜかナイフ系ばっか。
なんで主人公のエイトにはカリスマがないんだ?
他のキャラも装備品でグラフィック変えて欲しかったね('A`)
武器と盾以外も見たカターヨ。
あの鎧はTHE☆KOKANが寒くないだろうか
レベル99まで上げても、全てスキルがマックスにならないなんて最初は知らないから
どのスキルもまんべんなく上げてたら、どれも最終奥義(?)が取得出来ないとこだったね。
誰かそうした人いるのかな。
2プレイ目は鎌と格闘上げたい。けど先頭キツいかな。
先頭じゃない! 戦闘ですた。
>>730 エイトの槍はかっこいいし強いね。
ブーメランはあんま強くなかったのでスキルは上げてない
ずっと我慢してたがもう限界。
雑談は余所でやって。
おまいらがどうプレイしたかなどこれっぽっちも興味ない。
確かにウザいが共感できる部分もあってなんともいえない
腐女子・ウザい女2ちゃんねらのガイドライン10スレッドから飛んできました
そうですか。
で?
ここが801スレを801板に立てれない、駄目腐女子のスレだ。
なになに?このキモい豚さんはなんだって?ああこれが腐女子だよ
この豚さんたちはね、男が男の尻に股間の物を挿す、妄想が大好きなんだ。
え?この人たちは、片方の人間を女にしてるって?
あぁ、片方は女だね。でもね、その女はね、腐女子の妄想によって
男から女に脳内変換された可哀想な人だよ。この組み合わせを女体801と言うんだ。
しかもこの、腐女子は、負けず嫌いなんだ。良い例は
>>723だ
この腐女子は決め付けるのが大好きで、現実でも決め付けが好きなんだ。
どうゆう見解をして、そのような結果になったなど、言いもしないで、批判しつづける
どうだ?ベィビィ・フェイス、腐女子が如何に自分勝手か、わかったろ?
バレンタインネタが浮かんだけど纏めきれないんだよなー
>>745 興味なければスルーしたら?
今までだってヤンガスやエイトについての雑談から発展して、
それを元ネタとして作品が投下されるのを繰り返してるんだから、
ここ数日作品投下がない事を見ても、何かネタになる為に話てもいいとオモ。
ポンポン投下されてる時に関係ない雑談は邪魔になるけど、馬鹿が荒らしてるから
流す為にもレス続けてた様に見えたけど。
投下はしたいんだが荒れてるからできないんじゃ?と思われ。
では、ちょっとした話を投下させていただきます。
長文書きのため、改行がギザギザで読みにくいと思いますがご了承ください。
流れを変えるのに一役買えれば幸いです。
その女の子は、不機嫌でした。
年に一度のバザーでにぎわう西の国サザンビークです。めずらしい武器や道具を求める旅人たち、
ひともうけをたくらむ商人さん、さらには人の財布をスキあらばとねらう泥棒さんまでもが世界じゅうから
やってきていて、城下町の大通りはもう人波でぎっしり。ところ狭しと軒をつらねた屋台や露店には、
おいしそうな食べ物やきれいな装飾品がならび、いろんな芸人さんたちが歌やダンスを披露して、
目をうばわれた人はたちまちお客さんになっていきます。
彼女が不機嫌な顔をして歩いているのは、そんな城下町の東の通りです。料理の材料や貴重な
薬草の店がならぶ西側に比べ、東では名だかい戦士さんたちの使うような優れた武具や、ほかの
街にはない高価な指輪や帽子が売られています。
でも、そうした品物に彼女は気を取られてはいません。彼女が真剣に目を走らせているのは、通りを
行き交う人、店に並ぶお客さんのひとりひとりでした。人々を見るその眼差しには、もし親切な人が気付い
たならすぐにわけを聞いて手をさしのべてあげたくなるような、まっすぐなきまじめさと、こどもっぽい不安の
色が、はっきり表れています。ふしぎなことに、人のおおぜいいる中をそんなふうにきょろきょろしながら
歩いていても、彼女は人にぶつかったりすることがありません。よく見ると、ぶつかりそうになるより早く、
右に左に、しっかり、よけているのです。しぜんな動きなのでよけられた人たちは気にすることなく通り
すぎていきますが、見る人が見れば、こいつはただ者ではない、と驚き怖れることでしょう。
そんなふうに人波の間を器用に歩いていた彼女が、急に、南の城門に向かって、駆けだしました。
閉じていく城門の前では、今しがたこの城下町に着いたばかりの商人さんが、壮観なサザンピーク城、
それにバザー会場にごったがえす人々を眺め、ため息をついているところでした。
「すみません」
彼女はその商人さんに話しかけました。何かを聞きながら、手のひらを頭の左右ですぼめたり、
丸めて胸の前で縦に振ったり、腰のところで斜め下へ払ったりしてみせています。中年の商人さんは
彼女の身振りを交えた質問をじっと聞いていましたが、やがて首を横に振りました。
「さあ。俺はベルガラックから来たんだが、そんな色っぽいお嬢ちゃんは見なかったよ」
「そうですか。すみませんでした」
彼女はていねいに商人さんに頭を下げます。まぶたを少し落とし、わずかに口を尖らせているその
顔には、控えめですが、がっかりした様子、そして苛立ちがみえます。彼女はそんな短気な女の子では
ないはずなのですが、今日に限ってはどうも機嫌が悪いようです。
また城門が開き、今度は若い女戦士さんがやって来ました。彼女はすぐ駆けより、つい今商人さんに
したような手振りと質問をしました。
「ふーん……。あたいは見ちゃいないけどさ。おおかた他の男に引っかけられたんじゃないかい?
そんな出るとこ出てる娘、男が放っとかないだろうよ。ま、諦めんだね」
女戦士の答えを聞いた女の子は、しょんぼりとうなだれながら、やっぱりむっとして唇を結びました。
彼女は、今日のお昼からずっと、こうして旅人に聞き込んだり、通りを何度も往復したりしているの
です。そしてもう西の山脈のかなたに日が沈みかかっています。彼女が不機嫌なのは、いくら走り
回っても、ほしい情報がぜんぜん手に入らないからでしょう。
でも、それだけではないようです。
「うひょー! そんな色気ムンムンの姉ちゃんがこの町にいるってのか。それならオレ様も探してやろう。
もし見つかったら一晩貸してくれよな。がははは」
「ああ。あの胸のでっかい……いや、僕もそこの宿に泊まってるんだ。君、あの娘の友達なの? こんど
紹介してもらえないかな。お礼はするよ!」
訊ねた相手からそんな返事がかえってくるたび、彼女は悲しそうな、怒ったような顔で、うつむいていました。
そうして、彼女の表情が晴れないうちに、サザンビークの城下町は夕闇に包まれていきました。
「おや。エイトさん、おかえり」
宿屋に帰ってきたエイトに、宿の女将さんが声をかけました。
「お連れさん……ゼシカさんでしたっけ、見つかったかい? ……まあそれは残念だったねえ。
でも、お前さんたちが大事な仲間と考えてるなら、向こうだってそう思ってるはずさ。だからよほどの
ワケがあるんだよ。うん、あとのお二人さんならもう帰ってきてて、お部屋にいるよ。すまないけど、
夕食はもう少し待ってもらえないかね」
女将さんに眠そうな笑顔でうなずいてみせると、エイトは、くたくたに疲れている身体を引っぱり上げる
ようにして、二階へのぼっていきます。
一見、細身で頼りなげな若者に見えるこのエイトですが、じつは北のトロデーン王国で近衛兵を
している、りっぱな騎士です。しかもなんと、つい昨日、エイトの故郷であり兵士として仕えていた
トロデーンのお城を呪いのイバラで封印した犯人、道化師ドルマゲスを、仲間たちとの長い旅のすえ
ついに北の遺跡に追いつめ、激しい死闘の果てに葬り去ってきたばかりなのです。
そんな現代の勇者ともいえるエイトたちが新たに抱えた難事、それが、仲間の一人ゼシカさんの、
突然の失踪でした。
名家のお嬢さんであり、強力な魔法の使い手、しかもとびきり魅力的な体つきの美女ゼシカさん。
彼女にとってもドルマゲスはお兄さんの仇でした。そのゼシカさんが、見事に本懐をとげた翌朝、
エイトたちに何も告げずに姿を消してしまったのです。
残されたエイトと二人の仲間は、街じゅうから城内をくまなく探し、三人別々に情報を集めることに
したのですが、ゼシカさんのことは見知っていても行方まで知っている人は現れませんでした。
けっきょく『北の関所』に行ったらしいという以外とくに手がかりはないまま、エイトはほかの二人の
成果に望みを託して、宿に戻ってきたのでした。
けれど。エイトが、泊まっている部屋のドアノブに手を伸ばしたとき、
「これほど探していないということは、ゼシカの姉ちゃん、この国にはいないようでがす。やっぱ、
むさい男ばっかのパーティーがイヤになったんじゃ……」
「安心しろ。このオレがいるかぎり、断じてそれはない!」
中から聞こえてきたのは、二人の仲間のそんな話でした。
どうやら残りの二人、もと盗賊のヤンガスさんと聖堂騎士のククールさんにも、ゼシカさんの行方は
つかめなかったようです。
がっかりして目を伏せるエイト。心配そうな表情を浮かべて拳をにぎりしめ、首をかすかに横に振って
います。ゼシカさんの身を案じているのです。ゼシカさんとは、三人のうちでいちばん仲が良かったエイト
ですから、落ち込むのはあたりまえでしょう。
でも、そこはエイトです。もう一度ぐっと拳をにぎって背を伸ばし、眉と唇を引き締め、凛とした表情に
なりました。新たな旅……ゼシカさんの行方を捜す旅に出発する決意が固まったのです。
その決意をさっそく仲間に伝えようと、エイトはドアノブをにぎりました。そのとき、またヤンガスさんと
ククールさんの話が、聞こえてきました。
「ゼシカの姉ちゃんがいないと、あっしらにも張り合いがないでがす。こう、花がなくなったというか……」
ベッドに腰かけたヤンガスさんが、肩をすくめて言います。
「ああ。いなくなって初めて、ゼシカのありがたみってもんが身にしみてくるぜ。とくに、知らない間に
目がいっちまう、あの胸な」
壁に寄りかかるようにしているククールさんも、腕組みをしながら、うなずきました。
「オレはすっかり、あれが隣で揺れてくれてないと戦ってる気になれないって体質になっちまったよ」
「まったくでがすなぁ。反則でがすよ、あの胸は」
「さすがのオレも、初めて見たときは、胸に水風船でも入れてんのかと見まちがったくらいだからな」
「水風船は言いすぎでがすが、さすが自分で最強と言うだけはあるでがす。兄貴やあっしたちのことは
まるで知らなくても、ゼシカの姉ちゃんは覚えてるなんて奴ばかりでしたでがす」
「そりゃあオレだって、あんなスタイル抜群なお嬢さまが歩いてたら、他の女連れてたって声かけてる
からな……お、エイト」
ドアが開いて、エイトが入ってきました。どうしたのか、うつむいています。
「おかえりでがす兄貴。どうでがした?」
ヤンガスさんが、すぐ駆けよって、首尾を聞きました。ところが、エイトはそれに答えず、ヤンガスさんの
前で立ち止まりました。目は前髪に隠れて見えませんが、結んだ唇、それに肩が、細かく震えています。
「兄貴……?」
心配になって下からのぞき込んだヤンガスさんは、瞬間キッとにらみつけてきた黒い瞳と、そこに
薄く浮かんだ涙を見て、息を呑みました。「エイト?」ククールさんも、エイトの様子がおかしいのに
気付いて、壁から背中をはなしました。
「あ、兄貴? 何かあったでがすか!?」
エイトは、黙ったまま、らしくない悔しそうな目でヤンガスさんを見下ろしていました。そしていきなり、
ヤンガスさんの羽うちわのような手のひらを両手で取って引き寄せ、自分の左胸に押し当てました。
「ほ、ほらっ! 僕にだって、ちゃんとあるんだぞっ!」
「へ……?」
ヤンガスさんのつぶらな瞳が、もっとまんまるになりました。
それは。
ゼシカさんのもののように、男の人の目を釘付けにしたり、水風船のように揺れたりするには、
はるかに足りない大きさでしたけれど。
幾重にも巻かれたさらし木綿に抑えつけられていましたけれど。
ヤンガスさんの太い指と皮の固まった手のひらをやさしく受け止め、やわらかく押し返すそのふくらみは、
やっぱり、女の子の、おっぱいでした。
「あ、あ、あに……」
エイトの女の子なところに自分の手が触れている、その映像に一瞬遅れて、手を包むそれの
やわらかい感触が、腕から肩を伝わってヤンガスさんの脳に達しました。
「きっ……!」
瞳が上を向き、体が後ろに引っ張られるように傾いて……どしん! ヤンガスさんはあお向けに
ひっくり返ってしまいました。
「や、ヤンガスっ!?」
エイトはびっくりしてヤンガスさんを抱き起こしました。「ヤンガス! ヤンガス!」呼びかけますが、
ヤンガスさんは、しあわせそうな、夢見ごこちな顔で、鼻血を流して気を失ったままです。もし目を
覚ましたとしても、うるんだ瞳で必死に心配してくれるエイトの顔をこんな間近で見たら、もう一度
ぶったおれてしまうでしょう。
「ククール、何とかしてぇ!」
その涙声に、ぼうぜんと見守っていたククールさんがハッとなり、やれやれという、いつもの冷めた
表情に戻りました。
「んー……こりゃ出血多量で即死だ。ザオラルかけなきゃだめだな」
ヤンガスさんのそばにかがみこんでククールさんがまじめな声でそう言うと、エイトは「ええっ?」と
泣き出しそうな顔になります。
「冗談だ。気絶してるだけさ。ほら、そっち持ってくれ。寝かしときゃそのうち気が付くだろ」
二人はヤンガスさんをベッドに横たえました。エイトが、ハンカチで、鼻血をそっと拭いてあげます。
そんなエイトに、ククールさんがくすりと笑い、からかうように言いました。
「しっかしエイトちゃんて大胆だな。いくら好きな男だとはいえ、いきなり、触らせるとはなあ」
とたんにエイトは、火がついたように真っ赤になって、ククールさんを振りむきました。
「す、好っ……ぼ、僕はっ、その、そんなつもりだったんじゃない!」
「けどさ。そういう娘、オレは嫌いじゃないぜ?」
視線を合わせにやりと笑うククールさんに、エイトはますます赤くなって顔を背けましたが、不意に
その顔をゆがめて、「うそだ」と、唇を尖らせました。
「……どうせ、ヤンガスもククールも、ゼシカみたいに、出るところが出てて、色っぽくて、女らしくて……
そういう娘にしか、興味ないんだろ」
はっきりと不機嫌なエイトの言葉に、ククールさんは、あちゃあ、というように、斜めに首を振りました。
「やっぱさっき聞いてたのか。あれはそういう意味じゃなくてな……。悪かったよ。そんなに気にしてるとは
思ってなかった」
すまなそうにククールさんが言いますが、エイトの顔はみるみる床を向いていきました。
「街の人とかはいいんだ。でも……ヤンガス、と、ククールは、僕のこと知ってるじゃないか。僕、
こないだ、みんなにちゃんと話したのに……なのに……。僕だって、ほんとはゼシカみたいに……」
エイトの、泪で次第に消えていくような訴えを聞いて、ククールさんはあわてて両手を振ってみせました。
「ああっ、だからさ、悪かったって。その、男装してなきゃならないんなら、むしろ、ぺちゃっとしてたほうが
いいんじゃねえかって……おっと、んーな怖い顔するなよ。お前がそんなふうに割り切って考えてんじゃ
ないかと、オレは思ってたわけさ。けど、ま、女なんだから、気にするのは当然だよな」
そう言ってククールさんは、ぱんっと両手を合わせました。
「よし。お詫びにオレがさ、でっかくする方法を教えてやるよ」
「えっ?」
エイトが、涙目に期待と不信を混ぜて、ククールさんをゆっくりと見上げました。
「そんな方法あるの? ミルクをいっぱい飲むとかじゃなくて?」
「んー、まあな。教えてやるからオレの部屋に来いよ。こいつには知られたくないだろ?」
エイトは、顔を赤らめて、少しのあいだ迷っていましたが、眠ったままのヤンガスさんにそっと毛布を
かけてあげると、ククールさんについてその部屋を出ていきました。
――宿の一室からオレンジ色の雷光と若い男の悲鳴があがって大騒ぎになったのは、このすぐ後でした。
この数日後には、暗黒神の呪いに囚われていたゼシカさんを救いだし、さらに数ヶ月後には世界をも
救うことになるエイトたちなのですが……。
今夜のところは、冒険もゼシカさん探しも、お休みのようです。
乙ッ!
もぎもぎされたのかw
……タイトル書き忘れた(´・ω・`)「紅一点」でお願いします。
ということで、テーマが激しく変わってしまってますが、
>>181のネタをSSにしたものです。
一応ヤンx8主(♀)、といっても女体主人公そのものをネタにしているので、このスレの主旨とは反しているかもしれません。
読むのに努力が必要なSSですが、お読みくださった方に感謝します!
,'^y'⌒⌒^zヘ
))! .ノ#~゙リ) 〉) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(.(ヾ(!`ー´ノ!|:| < 私のいない間のエイトが心配だわ。
゙ /ヽ、)ノ)づ. | 男二人に囲まれて 何かされてないかしら?
. U曰ニ〈 .|| \__________________
.// ,!@ ||
ん、_!__!ゝレ 悲しい……悲しいわね
∧ノ~
.ミ| ・ \
ミ| ... '_) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミ| (|!^ヮノ < 私もいるから大丈夫ですわ . ., ,
| (ノ |) \___________ . iア_ー_´,マ
| 姫 | . (.,___、;ノ
.人.._,,,ノ . ……何がじゃ 姫よ 〈i!__ハ_,>
し'J . ゙L;,i__,,;_,ゞ
>>763 モツカレ〜
GJ!非常に良かったです!
乙です!
久々の神降臨〜!!
>>763 ほのぼのテイストでイイ!
なんとなく波に乗って自分も投下。装備の話が出てたので、そのネタで。
767 :
3分の1:05/02/13 00:32:10 ID:J0wXUJdc
エイトが嬉しそうに武器屋から戻ってきた。
細い腕にはしっかりと抱えられた鋼の剣。
買い物の後のおつりやらなにやらをこつこつためていたらしい。
結構な大所帯になってしまったため、食事代から宿代から全てが全て節約第一になっていた。
体力の差を考えて、まず装備をそろえるのはゼシカ、次にククール、そしてヤンガス。
エイト自身はここ数ヶ月まともに武器も防具も買い換えていない。使い込んで手に馴染んだハイブーメランは
かなり前に手に入れたブーメランを釘と錬金してこしらえたもの。
いい加減威力も弱まってきていたが、本人が気に入っているのと諸般の事情で結局そのままになっていた。
ようやっと手に入れた新しい武器をながめ、指でその冷たさを確かめながら、忘れかけている剣術の基本動作を思い出す。
柄を握り締めると、旅を始めたころの緊張感が戻ってくる。静かにまぶたを閉じ、今後の戦闘をイメージする。
色あせてはきているものの、まだまだきれいなままの黄色いコート。ヤンガスは調整に入ったエイトを見ながら、
少し苦味の混じった顔をした。
試し斬りと言えば言葉は悪いが、身体が軽くなったかのように勢いづいてエイトは魔物に挑む。
いつもは先に出ているヤンガスに動きを合わせ、連携を取りながら次々と片付けていく。
後方支援の二人とは距離を置き、魔物の注意を自分達に引き寄せながら、習い覚えた動きを繰り返す。
しばらく使っていなかったのに、身体はちゃんと覚えていたらしい。反射的に急所を捉え、一閃する。
頬の端に血が飛ぶ。エイトのではなく、魔物の返り血。コートに飛んだそれがまだらな模様を作っている。
ヤンガスが飛び、高い位置から魔物を殻ごと叩き割る。隙間を抜ける魔法はヤンガスに気を取られた魔物に直撃し、
爆音が響き渡る。
一通り戦闘を終えると、日が暮れかけていた。夕日の色に照らされる一行。
血の匂いにあてられたのか、トーポが息苦しそうにポケットから顔を出した。
768 :
3分の2:05/02/13 00:34:30 ID:J0wXUJdc
「兄貴は何で急に剣を使おうと思ったんでがすか?」
「ん?」
枝にかけたコートが重そうに揺れている。かなり派手に汚してしまったので洗ったのだが、
裾の部分を中心に褐色の斑点が残っている。焚き火のはぜる音が小川の音と混ざり、流れる。
「急にってわけじゃないよ。本当はもっと前から使いたかったんだけど、お金なかったから」
「もっと前からってことは、あまり気に入らなかったんで?」
「まさか。あれものすごく便利だよ。だからあんなに使い込んだんじゃないか」
「あっしが兄貴にあげてからずっとでがすからねぇ。壊れかけたのを修理がてら錬金して」
「ヤンガスがくれたものを粗末に扱うわけないでしょ」
「そう言われるとかゆくなるでがすよ」
布地の乾き具合を確かめ、もう少しかなとつぶやく。乾くにしたがって斑点は薄くなっていくが、やはり完全には消えない。
本来なら、もっと前からこんな風に汚れているはずなのだ。今の今まできれいなままだったのはありがたいようで、情けない。
ヤンガスが自分の蓄えでエイトにブーメランを買ってから、エイトの戦いでの役割が変化した。
ゼシカもククールもいないころはそれで十分に分担ができていたのだが、今は状況が違う。
とはいえ、明らかに攻撃力で劣る兵士の剣を引っ張り出すわけにもいかず、今日までずるずるとブーメラン使いをこなしていた。
早速汚れがこびりついた刃の部分を磨く。慣れない事をしたせいか、腕が妙に疲れている。
青い服からのぞく腕と、新しくついた生傷。
上着を着ていない状態だと、エイトは普段にも増して小さく見える。小さいからといって儚いわけではないのだが。
どこか満足げに手入れをする姿を見て、ヤンガスはなんともいえない気分になる。
エイトは知らないのだ、ブーメランを持たされたその本当の理由を。
「兄貴はもうブーメランを使う気はないんでがすか」
聞いているのか念を押しているのか微妙な調子に、エイトが手を止めた。少し考えるように上を向いてから答える。
769 :
3分の3:05/02/13 00:36:00 ID:J0wXUJdc
「使う気はない、というか。後方支援三人もいらないでしょ?ゼシカが鞭で、ククールが弓。このうえ僕までブーメランだったら、
まるで見物客みたいじゃない」
「あっしはそれでもいいんでがすがね」
「僕はよくない」
あっさり返すと、ひょいとヤンガスの手を掴む。何事かと顔を赤らめるが、そんなことはおかまいなしに手のひらをながめ始めた。
「豆、いくつできてる?」
「…さぁ、数えたことなんてないでがすよ。いつものことでがす」
「僕はゼロ。ブーメラン使い始めてからずっとできてない。ずいぶんときれいな手だよ、兵士のくせに」
ひとつ、ふたつ…声を出して数えるエイト。その指の動きはどこか楽しんでいるようでもあり、悲しんでいるようでもあり。
ななつ、かぁ。ずいぶんたくさんできてるんだね。そりゃ、ひとりで前線張ってりゃ豆のひとつやふたつできるでがすよ。
ツボの刺激をするように、豆のひとつひとつを指で押していく。こんなになるまで、頑張ってくれているんだね。
でも、大丈夫。これからは僕も手伝えるから。
「…兄貴?」
「そういうこと。前はさ、二人しかいなかったから僕がサポートしてもよかったけど、今はゼシカもククールもいる。
僕だって一応前線に立てるくらいの体力はあるんだ。なのにヤンガスひとりに先頭切ってもらうのはおかしいよ」
心拍数を悟られないようにしながら、ヤンガスはエイトの顔を見る。少し悔しそうな、懐かしそうな。
「一番最初のころのこと、覚えてる?ブーメラン買ってもらう前、いつも二人で背中あわせで戦ってたよね。
今日、それを思い出した。そしたらなんだか、懐かしくて。余計なこと考えてる場合じゃないんだけど、不思議と気持ちが高ぶってた」
「そりゃ、あっしだってそうでがすが」
「そうなの?」
こくこくとうなずくヤンガス。できるなら手を離してほしいとは言えず、豆を押さえている指に視線を落とす。
「…なんだ、考えてること一緒だったんだ。じゃあなおさら、問題ないね」
これからもよろしく、屈託のない笑みを浮かべながらいたわるように両手でヤンガスの手を包み込む。
耳まで真っ赤になっていることには全く気づいていないらしい。今が夜であることに、ヤンガスは心の底から感謝した。
そろそろ乾いたかな、再びコートのところに戻るエイト。
シミになってはいるが、大分見られる色になったコートをはおり、見張りにつく。
…ブーメランを渡したのは、あのコートが血で汚れるのが嫌だったから。
しかしどうやら、自分の想像している以上に、このリーダーは頑固らしい。
まだ感覚の残る手を振りながら、ヤンガスは嬉しさ半分、諦め半分で後姿を眺めていた。
字数制限の読みが甘かったorz
お目汚し失礼しました…
GJ!!
なんか見守るような愛って感じでいいですね〜
GJです!感激。
次から次へと良作が!!!
774(名無し)ゲット!!
今初めて覗いたけど、萌えまくり。
作家志望のはしくれとして書きたくなってきたんですが、DQ8やってないのでまずやってきます。
ここが801スレを801板に立てれない、駄目腐女子のスレだ。
なになに?このキモい豚さんはなんだって?ああこれが腐女子だよ
この豚さんたちはね、男が男の尻に股間の物を挿す、妄想が大好きなんだ。
え?この人たちは、片方の人間を女にしてるって?
あぁ、片方は女だね。でもね、その女はね、腐女子の妄想によって
男から女に脳内変換された可哀想な人だよ。この組み合わせを女体801と言うんだ。
しかもこの、腐女子は、負けず嫌いなんだ。良い例は
>>723だ
この腐女子は決め付けるのが大好きで、現実でも決め付けが好きなんだ。
どうゆう見解をして、そのような結果になったなど、言いもしないで、批判しつづける
どうだ?ベィビィ・フェイス、腐女子が如何に自分勝手か、わかったろ?
>763のミーティアが妙にかわいい・・
かわいいよね。自分も思った。
>>775 ……立場抜きでマジレスすると、
本気で作家になりたいなら、インターネット掲示板の、さらに辺境の萌えスレのごく少ない顧客のためのSSになんて時間費やすヒマはないと思いますよ。
とにかく一作の小説書いて人に見せるということ、何かのニーズに応えるということについては修行になるかもですけど……。
>>781 普通下の2行のみで投下すると思うけど。
まさかここにSS投下する事で、小説家デビューしようなんて考えてる人はいないと思うよ。
作家になる為の活動以外の事をするのは、
>>775タソの自由だしね。
>>775 と言う訳で、気にせず投下お待ちしてます!
なんだ、この腐敗スレ。
まだ落ちていなかったのか
エイトタソって茶髪だよね?
このスレでSS投下してる香具師は、エイトを女だと設定して書いてるの?
>>784 黒髪な印象あるけど、茶髪だね。
>>785 マジレスするなら、主人公の性別選べたら良かったのに、という声から生まれたスレですので。
そうですか茶髪ですか!どうもありがとうございます!!
ヤンガスは黒髪なのか?
おにぎりですから。
ヤンガスの頭見ると某かゆみ止めのもろこしヘッドを思い出す
そういえば、バレンタインの話なかったな
エイトタンは上手に作れるのだろうかw
バレンタイン前にネタふりすれば良かった!
ではホワイトデーネタをホワイトデー前くらいにw
自分にリボンまいてプレゼントなヤンガス。イイネイイネー
神降臨待ち
>>767 イイデスネッ!
っていうか性格的にはキノの旅のキノみたいなのでいいんですか? エイトたん。
800 :
797:05/02/17 22:39:36 ID:zXIJGWLR
800get!
>>798 レスありがとうございます。キノは新解釈かも。
私的にエイトはどんどんいろんなことに首突っ込んでいくイメージがあります。
そういえば、ここの方々はどんな感じに女エイトの性格を設定してるんでしょうか。
やっぱり天然かわいい系だったりするのかな
こないだ買ったフタナリ本にいた
ボーイッシュな女の子が自分の希望するエイトたん像だった。
・・・・エロ漫画ですみませんorz
なんというか、同性もがきゅんとする純な可愛さがあるというか
今日発売の公式ガイドのエイトたんがマジで女の子にしか見えない
>>767さん
いまさらだけど、すげえよかった。
ほのぼの(・∀・)イイ!!
804 :
767:05/02/19 00:18:12 ID:Yb52/+df
>>803さん
ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです!
最近人少ないですね
神降臨しないかな…
公式ガイドなんかすごくカコイイ
受験終わるまで買えないけどヽ(`Д´)ノウワァァァァァン
時期的に忙しいのかな?受験シーズンだったりなんだりで…。
神達降臨お待ちしてます。
小ネタ投下していきます
エ「男の人ってさ、自分のお母さんに似てる人を好きになるっていうよねー?」
ヤ「そうなんでげすか?初耳でがす」
エ「ヤンガスのお母さんってどんな人?」
ヤ「あっしの母ちゃんでげすかぁ・・・・あっしが言うのも何でげすが美人でやしたよ」
エ「へぇ・・!じゃあボ・・・」
ヤ「あっしにそっくりで」
ヤ「姐御ぉ??どうしたでやすかー??」
エ「・・・・・・・・・」
ク「元気出せ、例外だってあるさ」(肩ぽん)
809 :
メローネ ◆ozOtJW9BFA :05/02/19 12:34:25 ID:ysMICQ8u
あまりにも、気持ち悪いスレなので、
荒らす気にもなりません。さようなら
>807
ヤンガス似ママ!! なんとなく想像出来てしまうのが笑えますた。
GJです!!
GJです!
エイトタソ可愛いー
あの王冠でキングアックスを作るんですよね
家の庭にクラウド・ストリップが居たんだが
ヤンガスに抱きしめられて潰されるエイトターソ ハァハァ
819 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/22 10:02:14 ID:4UVKi56c
身長差からしてやはり抱き合うときはエイトはたてひざになるんだろうか…
やばいそういう構図想像したら萌えた
あなたの想像に萌えた。そういう構図もいいなあ
神〜神〜
小ネタ浮かんだので投下。
絵は描けないので文章にてorz
「幸せそうに寝ちゃってまあ」
「気持ちは分からないでもないけどね」
「ゼシカのぱふぱふ級に心地いいだろうからな」
「試したいとは思わんが、感覚を想像するとのう…」
「うらやましいわね、腹枕」
イイヨイイヨー
ふとももぐらいしか肉付きの良い所なさそうだしな
828 :
823:05/02/24 00:12:37 ID:lE5jFs6Q
おお…まだ人がいる…!
脳内でさらに広がってしまったので投下。
「こういう天気のいい日はねっころがってひなたぼっこするに限るでがすよ」
「そうだね、たまにはそうやって休憩するのもいいね」
「そうそう…って兄貴、なにやってるんでげすか!?」
「何って、腹枕」
「いや、腹枕ってそりゃあっしの腹はでかいでがすが」
「えへへ、あったかい、ふかふか〜」
「いや、あの…」
「…」
「…兄貴?」
「…」
「…寝ちまったでがすか…最近根詰めてたでがすからねぇ…
あー…空が青い…ちょうちょが飛んでるでがすよー…」
「…まあ、気持ちはわかるんだけどね?いいお天気だし」
「ここまで平和な寝顔見せられると起こす気もなくなるな」
「しばらくはこのままそっとしておいてやるかのぅ…」
おそまつ。
ていうか延ばさないほうがよかったかもしれなorz
何度もすみません…
GJです!
自分も小ネタ投下します。
「兄貴!」
悲鳴のような声をあげ、慌ててヤンガスがエイトへと駆け寄る。
「違いやす!間違ってやす!!だああ、その場で着替えようとしないでッッ」
ゼシカやククールの目に触れぬようにして、ヤンガスが腕を広げてエイトを覆う。
当のエイトは何がそういけないのかが解らず、不服気に唇をとがらした。ヤンガスを見上げて、言う。
「ねえ、なんで何時も僕ばかり注意するの?何がいけないの。この前だって怒ったじゃない」
「お・怒るだなんてそんな大それたことっ。アッシは兄貴を薄汚ねえ狼共から守ってるんでがす。そりゃあもう必死に、いつも。
だから!その、みずのはごろもは直に着るもんじゃねえんでがす!!わ、わ、解ってやすよね?
すすすす、透けっちまうんでがすよ?サービスし過ぎでげす!!!」
「………サービス?…何に??」
ごめんなさい
>829
サービスと言うか、一歩間違えば痴女になっちゃうぞ!w
ヤンガス大変そうだ。
ここって、やっぱスレタイ通りヤンガス×女主しか駄目なの?
ククール×女主はスレ違いになる?
>>830 完全にスレ違いだと。女主人公単品でもものによっては…だから。
835 :
823:05/02/24 23:40:12 ID:lE5jFs6Q
>>834 キタ――(・∀・)――!!
やばい…萌える…萌えまくる…!
もう今晩は眠れない
ムハー。
神!ありがたき幸せです(´ー`)ジーン
>>834 やばいよこれこんな時間に覗いてみて正解だったよ。
あぁ見れて幸せだもう萌えて萌えて萌え死ぬってのはこういうことなのか
ほのぼのしててイイ!! ゲーム中に出てきて欲しかったくらいw
あーもー本当にどうして性別選べなかっ(ry
>>839 カワエ〜(*´д`*)
イイヨイイヨー
841 :
805:05/02/25 14:58:43 ID:AG7mcrr/
受験終了記念に、小話書いてみますた
・姉貴呼びです。姉御派なかたは脳内変換でお願いします
842 :
805:05/02/25 15:00:27 ID:AG7mcrr/
多分アッシの一目惚れだったんだろう
初めての出会いは本当に最悪だった。
なにしろ、女とおっさん連れの馬車を襲って金を奪うつもりだったんだ。殺されても当然なくらいのことをしてしまった
こんな糞みたいなアッシを、姉貴は助けてくださった
縦より横のほうが長いアッシの体を、必死で引き上げてくれた
パルミドみたいな町で暮らしてきたアッシには信じられないようなことで、天使が舞い降りてきたのかと思いやした
とにかく、そのときからアッシにとって姉貴が全てで、絶対だ。
死んでも姉貴を守ると決めた
何よりも 大切で 大好きな 姉貴を
「ヤンガス、どうしたの?顔真っ赤だよ」
「柄にもないこと考えてたら恥ずかしくなってきたでがす・・・」
「何考えてたの?」
「・・・秘密でげす」
「えーずるい」
いつか、この想いを打ち明けられる日がくればいい
きっとこの人は照れて笑ってくれる
そのためにも、今は前を向いて歩こう
次から次へと神が舞い降りて
萌えシにそうです
ひィィィィ皆様本当に凄いっす! ありがとうございます〜〜!!
今夜はいい夢見られそうです…。
845 :
842と対:05/02/26 00:29:46 ID:hYn9j4qr
・一人称「私」です
今思えば、どうして私はヤンガスを助けたんだろう
もしかしたら殺されていたかも知れないのに、いや実際橋が落ちたりして危なかった
・・・多分、斧を振りかざしてるヤンガスの目に、悪が感じられなかったからだろうな
すごく哀しげでやるせない目をしてたんだ。兵士の私が、剣を抜くのさえ躊躇ってしまったくらいに
引っ張りあげた後、ヤンガスは私のことを姉貴と呼んだ
なんだか恥ずかしくて照れくさかったけど、同時に嬉しかった
今までずっと、城の小間使いとかで下の身分だった私を慕ってくれる人なんて初めてだったから
「姉貴?どうしたんでげすか?」
「・・・私はヤンガスのこと大好きだよ」
「な、ななな!それはどういう意味で・・・」
「そー言う意味!」
ずっと一緒に旅ができたらいいな
守りあって、生きていきたい
どうか どうか 終わりがきませんように
永遠に一緒にいられますように
846 :
805:05/02/26 00:31:56 ID:hYn9j4qr
いつも小ネタばかりなので
長い文章が稚拙なのは目を瞑ってください・・・
私エイトたんGJ!!
エイトたんが「私」って言うだけでなんか色気を感じてしまう
イイヨイイヨー
849 :
820:05/02/27 19:55:30 ID:k8Pcmg1G
>>839さん
うわわわ!私のくだらない妄想がこんな素敵な進化を!
GJGJ!!
4コマ買った人いる?
さっき本屋で見た。けど買ってない
表紙可愛くね?
表紙画像は別スレで見たんだけど…
現物は本屋になかった(´・ω・`)
萌えポイントはあるんだろうか…買った人レポきぼん
>>852 了解ノシ
とりあえずほとんどの作家さんの4コマではヤンガスは兄貴至上主義。ヤンガスネタは兄貴絡み多し。このスレの住人なら買って損はないんじゃないかな。
ちなみに作家さんは、
カラー
村上ゆみ子/結城まさのへ/神田達志/幸宮チノ/岡村多香子/天空宇宙流/堀口レオ(各2P)
モノクロ(カッコ内は楽屋裏含むページ数)
村上ゆみ子(6)/天空宇宙流(8)/結城まさのへ(4)/雨宮霞(8)/岡村多香子(4)/神田達志(6)/風峰ゆいな(4)/池野カエル(8)/龍波小鳥(4)/智(8)/栗本和博(6)/笹桐ゆうや(8)/ふじいたかし(6)/藤森ナッツ(8)/兼本あつこ(8)/堀口レオ(6)
見づらくてスマソ
854 :
852:05/03/01 00:44:34 ID:TdEaNiyQ
>>853さん
ありがとうございます!
4コマにハマったの6年位前だからな…知らない人ばかりだ(お
萌え補給のために買ってきます。
これだけではなんなので。
パルミドの占い師に占ってもらった後の仲間会話
ヤンガス「ふにふに……なんだってぇ?
ヤンガス「占いはともかく さっきの呪文は
妙に 気になるでがすよ。
ふにふに ふにふに ふ〜にふに……」
ぺたんこでは物足りないですかヤンガスさん
買ってみました、四コマ。
ほんのり兄貴Wヤンガスな感じで買って良かったかも。
ドラクエは6で止まってたのですが。
興味本位でここを覗いたら深みにハマってしまい、とうとう8を買ってしまいました。
おかげさまで、プレイ開始時から、自分の頭の中では主人公女設定です。
神々には遠く及びませんが、足跡代わりに↓の供物を捧げさせて下さい。
仲間たちと、次の行き先について話し合っていた時だ。
「髪、ずいぶん伸びたわね」
「え?」
ゼシカに声をかけられ、エイトは顔を上げた。
前髪を押さえていた手を離すと、伸びた毛先が頬をくすぐった。
うっとおしくなった前髪を無意識の内にかきあげたようだ。
元々、無頓着なせいか、ゼシカに言われるまで髪の長さなど気に留めていなかった。
「そういえば、トロデーンを旅立ってから一度も切ってないなあ」
バンダナからのぞく後ろ髪は、もう少しでセミロングだ。
「私が切ってあげようか?」
「おっと、兄貴の身の回りの世話はアッシの役目でがす。任せてくだせえ」
という訳で、ヤンガスが散髪してくれる事になった。
バンダナを外し、ケープ代わりに肩にかける。
ヤンガスは器用にハサミを操り、伸びて不揃いになった毛先を整えていく。ちょきちょき……
「!」
突然ヤンガスの手が止まった。そのまま微動だにしないので、エイトは振り返った。
「ヤンガス、終わった?」
「(はっ!)あ、あ、兄貴……あの、その」
「どうしたんだ?しどろもどろになって…」
「な、なんでもないでがす!もう少しの辛抱なんで、前を向いててくだせえ!」
と無理やり前を向かされてしまった。
慌てるヤンガスの顔は、心なしか真っ赤になっているような……
「??」
(い、言えねえ!兄貴のうなじに見とれちまったなんて……)
終
GJ!
セミロングなエイト萌え。
意外とヤンガスは器用なんだろうなぁ。
兄貴の髪を切り損ねたら大変だw
GJです!
凝縮された萌えがたまらんです
うなじと来たか!! 目の付け所がGJです!!
イイヨイイヨー
GJ!!
864 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/03 17:06:06 ID:TWIGMrke
グッジョブ!
自分の描いた絵を携帯からのせるにはどうするればいいのですか?
>>864 まずはsageをおぼえろ。話はそれからだ。
セミロングからうなじが見えるくらいまでってことは20cm以上切ったんだろうな。
ヤンガスはエイトがまだ男だと思って切ってたみたいだったから、
エイトは切られすぎだと内心ドキドキしてたんだろうな、でも言えないエイトたん(;´Д`)ハァハァ
長さ揃えようと髪の毛触った拍子にヤンガスの指が首筋に当たってエイトたんびっくりとか
…だめだ萌えまくる
2週目始めたけど
ヤンタンと2人きり
ラブラブ状態でいたくて
ポルトリンクから先に進めません
>>867 それで「ひゃ?!」とか言うもんだからヤンガスもびっくりとか
髪切り終わるまでの間辺りに気恥ずかしいムードが(;´Д`)ハァハァ
>>868 そのままレベル99を目指すのも一興
覚えますた
856〜858です。
意外にも反響いただけて、驚くやら照れるやら……///
ありがとうございます〜
エイトの髪に触れたヤンガス、
その髪質の柔らかさに驚いて
思わず引っ込めた手がエイトの首筋に当たって
二人揃って心臓バクバク
萌えがますます暴走してゆきます……
携帯からの画像のうpはどうすればいいのですか?
>>872 多分パソコンとほとんど同じ。
携帯板グーグルとかでアップローダを探して
アップしたらその画像のアドレスをここに書き込めば
いいと思う
テスト
up.pic.to
駄目だ、わからんorz
諦めるか・・・
>指定されたページは存在しないか、携帯端末以外からのアクセスは許可されていません
('A`)
880
すいません、携帯からあげてるのでパソからは見れないかと・・・(ノД`)
両方見れる方法ってありますかね?
携帯から見てみた。
小悪魔エイトタソって感じだね。
もっと可愛く描けるように昇進します('A`)
友人は私の絵が「中性的」だと言います。
・・・中性的、か?
そのサイト、設定画面からパソでも見られるようにできた気がするが
884
どうすればいいのですか?具体的にお願いします。
ここに魅せられてヤン主サイト解説しますた。もう末期だぽ。
どこだー!ぐぐるヒントだけでも…!
かわいーい。がんがれ!
ふと駄文を思い付いた。
「あっ!」
下から押し上げるような強風にエイトのバンダナがさらわれてしまった。
カサリと音を立てて木の枝に引っ掛かる。
「あーぁ、僕の身長じゃ届かないよ・・・」
背伸びをして手を伸ばしても惜しくも足りない。
じれったく空を掻いていると、揺れと共に視界が高くなった。
「ヤ、ヤンガスっ」
「へへっ、あっしが肩車をすれば届くでがすよ」
「・・・うん、ありがとう!」
「エイトったら頬染めちゃって、初いわねぇ」
「あれぐらいだったら俺、届くのにー」
「バカ、雰囲気読みなさい!」
以上、駄文でした( ´・ω・)
何事もなかったかのように続けてくださいませ。
↓
想像した。
萌 え 死 ね る … !
GJGJ!
なんか光景が目に見える様ですた。
木漏れ日の下、はにかむ笑顔の2人。もうGJすぎるありゃぁー!!!
>>894 かわえー(*´д`*)
ぬ、脱がしたい・・・!
ttp://akm.cx/2d2/img/5695.jpg 風呂上がり、とか
…投下しすぎすみませんorz
「あああ兄貴なんつうカッコを!」
「いやお風呂上がりで暑かったから…いきなり入ってくると思わなかったし」
「そそれはすまなかったでげすがしかしてその格好はちと刺激が強いというか何故靴下だけ履いて」
「だって冷え性だもん…てか、どこ見てるの」
「あ、いやその…(普段露出度低いだけにあらゆる部分が妙に色気づいて見)」
「あんまり見ないで、恥ずかしいよ…」
妄想しすぎだ自分
>>896 カワイイし萌えるよエイトタン(*´д`*)ハァハァ
899 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/10 19:48:30 ID:cQ42Azx4
あぁぁぁぁぁ!!!!
危険だ!萌え死ぬ!
その設定だとエイトたんとヤンたんが同室みたいな雰囲気で脳内麻薬出まくり。
ついに900越えたね
890です
み、見れなかった・・・かなりショックorz
最小サイズにできませんか?
絵師さんいっぱいー
萌え萌えです(´д`*)ハァハァ
某同盟のヤン主(じゃないけど)肩車絵もかなりカワエエ・・・(*´Д`)ハァハァ
>905
あの絵を携帯の待ち受けにしようとした自分がい(ry
>>902 理性のリング多重装備ワラタ
ヨイヨーヨイヨー今後ともヨロです
>>902 どっちも軽々ひょいっと担いでるヤンタソ萌え〜〜!! GJ!!
909 :
896:05/03/12 13:47:01 ID:OPWiNx2q
>902
実は露出度が上がってるわけではないのに取り乱しまくりのヤンたん…!GJ!
ヤンガスかわいいよヤンガス
みれた!
かゎえー大量出血で死ぬわー(*´∀`)
書いてたときのイメージとしては1かな。だから後ろからヤンガスがエイトの股に頭をつっ(ry
素敵です!これからも投下よろ!
さて、明日はホワイトデーな訳だが
ワクワク
SS神光臨待ち
テカテカ
914 :
くれじ:05/03/14 01:46:20 ID:WVUa4yVG
ホワイトデーにあわせて、そういう感じのを書いてみようと思ったのですが…
無 理 で す た
というわけで、流れを切ってしまってますが、神降臨を願い供物を投下させていただきます。
…ちなみにうちのヤンガスは全部わかった上でエイトを「兄貴」と呼びます。姉御派姉貴派の方々は脳内変換でお願いします。
目の前の光景に、ヤンガスの思考が固まる。
明かりの乏しい部屋の中で、静かに動く姿があった。
月明かりの中、こちらに背を向けひとりベッドに腰掛け、胸元の白い布を巻き取っているエイト。
普段は見せることのない首から肩にかけてのラインが藍色の中にうすぼんやりと浮かんでいる。
久しぶりに宿を取れた上、今日は兄貴と同室だ。一体何日何ヶ月ぶりか、別に緊張することも何もないがそれでもやっぱり久々すぎて
どんな態度を取ったらいいのかいやいつもどおりでいいはずなのだが自分が突っ走ったりしないかとか
下手な考えをめぐらせていたせいだろうか、扉をノックするという普通の気遣いさえも忘れてしまったのだ。
本来ならここで慌てて部屋から飛び出すべきなのだが、ヤンガスはそれもできずにその場に立ち尽くす。
エイトがかもし出す雰囲気は声を出すのもはばかられるほどに静まり返り、かつ、張り詰めている。
慣れた手つきで白く細い布を身体から離していく。ひとまきごとにどんどんと薄くなる。
ヤンガスの存在には気づいていないのか、淡々と作業を繰り返す。細い腕が泳ぐように線を描く。
ふと、エイトが手を止めた。気づかれたのかとヤンガスは思わず息を呑む。
しかし後ろを振り返ることないまま、エイトは静かに息を吸い込んだ。深呼吸。
大きく吸い込んだ息を吐き出し、伸ばしていた背筋を曲げる。
…まるで木の葉のように、肌に残されていたさらしが全て解けた。
ヤンガスは思わず目を見開く。いや、見てはいけないことくらいは頭でわかっているのだが
一体この状況でどうしろと下手に動けば感づかれるしかしこれ以上はさすがに刺激が強すぎる
というかそもそもこれ以上の何があるのかと
早鐘のような心拍音だけが響く。今は完全に後ろ向きだからいいものの、これで振り向かれたらたまったものではない。
必死で息をひそめながら、次の行動を見守る。細く薄い肩。
「…気づいてるからね?言っとくけど」
「んなっ」
いきなり話しかけられ、ヤンガスは思わず間の抜けた声を出す。
「あああいやそのこれは別に見ようと思ってたわけではなくただノックを忘れただけというか
いやすぐ出て行けばよかったんでがすがつい出来心でそのまさか気づいてるとは思わなかったというか
気づかなければそれでいいなんていう気はかけらもないでがすがそもそもなんで気づいてたのにそこまでやらかすのかと
いや別に兄貴の考えだからあっしは別にいやなんでもはいすみません」
「…とりあえず落ち着いて」
顔を一切動かさないまま、エイトが制する。とりあえず怒ってはいないらしい。
「まあ、見られてるのにどうかとは思ったんだけどね、これ、一種の儀式みたいなものでさ」
「…儀式?」
「そう。夜寝る前にさらしを解いて、深呼吸する。ただそれだけのことなんだけど…ここ最近宿にも泊まってなかったし、
久しぶりにやろうかなーと思って」
「はぁ」
「で、はずしてる最中にヤンガス入ってきちゃったからさ。なんか途中で止めるのも嫌だし、出てけって怒るのもな…って」
「…いや、それは怒ってもいいと思うでがすが」
「うん、普通に考えたらね。でもそういう気分でもなかった」
あくまでも身体の向きを変えずに、独り言のようにつぶやくエイト。あらわになっている肩甲骨の影が、身体の薄さを物語っている。
普段完全に体型を隠す格好をしているのにも関わらず、細身なのがわかってしまうほどなのだから、
服をまとわない状態の細さは推して知るべし、といった感じだが、それにしても小さな身体だ。
それこそ、兄貴と呼ぶのをためらってしまうほどに。
月明かりの方に視線を向け、エイトはさらに続ける。
「さらしを巻くとね、背中を丸めて歩けなくなる。胸元が圧迫されるから、下が向けなくなる。
僕、もともとかなりの猫背なんだけど、さらしを巻いている間は、胸張って歩けるんだよ。だから毎日そうしてる」
ヤンガスは押し黙りながら、エイトの肩に視線をやる。普段見慣れた肩よりもはるかに小さく、緩やかなカーブを描いている。
着こんでいるせいで日焼けしていないのだろう、白い肌。健康的な色合いではあるものの、どこかはかなげでもある。
「…でもね、さらし巻くと、深呼吸ができなくなるんだ。押さえてるから当然なんだけど、ちょっと息苦しい。まあ、慣れてるんだけどさ。
だから、宿を取ったときくらい、思いっきり深呼吸がしたくて。一人部屋の時とかは、必ずこうしてる」
「…初めて聞いたでがすよ、そんな話」
「だってわざわざ言うことでもないもん。言っていいことなのかどうかも微妙だし」
肩を持ち上げると、エイトは再び大きく息を吐く。ほんのわずかの間だけ許される、些細な贅沢。
「あ、でもね、勘違いしないで。僕、この状況嫌なわけじゃないよ。
さらし巻いてるのも、男のふりしてるのも、ヤンガスに兄貴って呼ばせたままなのも、全部自分で決めたことだから。
朝になったら、また一から巻きなおして、よし今日も頑張ろうって気合入れなおす。そこまでで、一セット」
顔を上げ、すいっと背筋を伸ばす。肩のラインが、凛とした形を作る。
「だから、大丈夫」
何か励ます言葉を、そんなヤンガスの考えを読んでいたかのように、会話を締めくくる。
後姿だが、微笑んでいるように、ヤンガスには思えた。
「…ところで」
「なんでがすか?」
「…そろそろ本気で着替えたいんだけど…」
「あ」
「さすがにそこまでサービスはできないや、ごめんね、三分で終わるから」
「あああわかったでげすすぐ出て行くでがす」
せわしなく、今度こそ飛び出すように部屋を出るヤンガス。扉が閉まった音を確かめ、エイトは静かに振り向く。
困ったように吐き出すため息は、どこか幸せそうでもあった。
918 :
くれじ:05/03/14 01:54:32 ID:WVUa4yVG
以上です。
エロくない色気をめざし玉砕した気分です
ホワイトデー全然関係なくてすみませんorz
それでは名無しに戻ります
くれじさん、GJ!
ホワイトデー用SS、投下します。
設定は、パラレル系現代学園モノです。
お気に召さない方は脳内スルー若しくはあぼーん指定宜しくお願いします。
ここはトロデーン中学。
ぶっちゃけどこにでもある、公立の中学校である。
なので多種多様な生徒が校内に存在する。
早朝、三年の一教室にて。
「おはよう、ヤンガス」
『いつもの一仕事』を終え、机に突っ伏しているヤンガスが険しい顔を上げると、彼の憧れの女神〜エイト〜が目の前にいた。
「はい、これ。バレンタインチョコ」
そう言われ渡されたのは、ヤンガスの掌よりもやや大きく、ピンク色の可愛い包装紙とリボンがかかっている箱だった。
(あ…あっしに?!)
「ああ…ありがとうでげす」
ぶっきらぼうに返すヤンガス。
「なんで部活引退したのにこんなにはええんでげす?」
「たまには朝練に付き合ってみようかなーって。じゃ」
(ここ暫く体動かしてないからだいぶなまってるなー)
エイトは荷物だけ置くと、爽やかに去っていった。
ヤンガスは、バレンタインチョコを、やっぱり険しい顔でじっと見、そそくさと鞄にしまった。
お昼。
エイトは、友人たちとおしゃべりに花を咲かせていた。
「ねえエイト、あなた、今年は誰かにチョコあげたの?」
「うん」
教室内から、どよめきが走る。
「ミーちゃんは?」
「私は特に本命はいないから、クラスの男子全員に。…って、エイトは誰にあげたの?!」
「…本命の人」
その発言に、皆が一斉にエイトの方を振り向いた。
『おい、本命って誰だよ』『お前か?』『違う。俺じゃない』ひそひそと聞こえる男子生徒の声。
「うーん、誰かしら」
首を捻るミーティア。
「ごめんね、これ以上はちょっと…。ゼシカは?今年もラグサットにあげるの?それともククール?」
「今年は、誰にもあげない事に決めたわ」
「ええーっ!!」
エイトとミーティアが、同時に驚いた。
その頃、早々に給食を平らげたヤンガスは、いつも通り一人、屋上で佇んでいた。
だから、残念ながらエイトの胸の内を知る事は出来なかった。
夕方。
トロ中のヤンキーたちが、川原でたむろしていた。
「今年は俺ら、ゲルダからチョコ貰えるのかな…」
「もし貰えなかったら俺、今年はチョコ無しだぜ」
むさ苦しい野郎共がだべっていると、
「ほら、あんたたち、バレンタインチョコだよ」
トロ中ヤンキーの頭で紅一点のゲルダが、鞄一杯のチョコレートと共に現れた。
「おおー!!」
野郎共から歓声が上がり、目が輝く。
「あたしがあげなけりゃ、今年も誰からも貰えないんだろ。有難く受け取りな」
「ありがとうごぜえやす、ゲルダ様」
(やれやれ、調子のいい連中だね)
ゲルダが首をすくめていると、
「遅くなったぜ」
ヤンガスが現れた。
「ほら、あんたにも」
「…ああ」
真っ赤な包装紙の、いかにもゲルダらしい色遣いの細長い箱が渡された。
ヤンガスはそれを鞄にしまうと、
「じゃあ、あっしはこれで」
「ちょっとあんた、貰う物貰いに来ただけかい?!」
呆れ返ったゲルダの声を背に、さっさと帰ってしまった。
ヤンガスは、帰った早々、2つの箱の包装紙を解き、箱を開けた。
エイトのは、細長いクッキーに、手で持つところを除いてチョコレートをかけ、更にチョコスプレーや砕いたアーモンドなどが塗してある、一言で言うと「○ッキー」のようなチョコレート菓子。
対してゲルダのは、砕いたコーンフレークやココナッツをチョコレートで固めたトリュフチョコ。
(二人とも、手作り…)
毎年仲間内に手作りチョコを配るゲルダはともかく、自分には高嶺の花で一生手が届かないと思っていたエイトが手作りチョコをくれたという事が、今でも信じられなかった。
時は過ぎ、ホワイトデーの一週間程前の、ある日の放課後。
「ゲルダ。ちょいと二人きりで相談してえ事があるんだが」
廊下で声をかけるヤンガス。
「なんだい、相談ってのは」
「いや…ここじゃちょっと話せねえ。一緒について来てくれ」
「ああ、分かったよ」
ヤンガスは、ゲルダを連れ立って校舎から出ていった。
その後ろ姿を、エイトは遠くから寂しそうに見つめていた。
校舎の裏まで来た二人。
「ところで相談ってえのはなんだい、ヤンガス」
ゲルダが話を切りだした。
「…菓子の作り方を教わりてえんだが」
「な、なんでまた急に?!」
「実はよ、…エイトから、バレンタインチョコを貰ったんだ」
柄にもなく照れながら話すヤンガス。
「それでよ、ホワイトデーにお返しがしてえんだが、あっしはそういうのは苦手でよ。ゲルダ、お前、料理上手いだろ。この間のチョコ、美味かったぜ」
エイトに嫉妬しつつも、料理の腕前を褒められまんざらでもない様子のゲルダ。
「そこでだゲルダ、お前を見込んで頼みがある。あっしにも簡単に作れる菓子の作り方、教えてくんねえか」
「なんであたしがあんたの恋のキューピットなんかしなきゃならないのさ。お断りだね。さっさと帰りな」
「頼む。お前しか頼む奴がいねえんだ」
今にも土下座しそうな勢いのヤンガスに、
「はあ…しょうがないねえ。分かったよ。教えてやるから顔をあげな」
ゲルダは渋々了承した。
それから数日後、ゲルダ宅。
「材料は、こっちで全部用意しといたよ。ああいう女の子チックなところに行くのは嫌だろうと思ってね」
「すまねえ、ゲルダ」
テーブルには、菓子作りの材料とラッピングの材料が置いてあった。
「クッキーに決めたよ。手順と焼き加減さえ間違えなければ、あんたでもそこそこ食える代物が出来る筈さ」
「で、手本は見せてくれるのかい?」
「あたしが出すのは口だけだ。後はてめえでなんとかしな。じゃあ、始めるよ」
ゲルダの、地獄の指南が幕を開けた。
「で、出来た…」
既にぐったりとしているヤンガス。
「うーん…初めてにしてはまあまあと言ったところか」
試食したゲルダが、彼女にしては甘々な評価を下す。
「じゃあ後は、綺麗にラッピングだね。…いやその前に、こいつにメッセージを書き込みな」
と言われ渡されたのは、小さなグリーティングカードと可愛い色のペンだった。
「げっ!あ、あっしはそう言うのは苦手…」
「つべこべ言わずにさっさと書きな。彼女をモノにしたいんだろ」
そしてなんやかやあって、ホワイトデーの準備が終わった。
「残ったクッキーはどうするつもりなんだい?」
「ゲルダが貰ってくれ。あっしにクッキーの作り方を教えてくれたお礼だ」
「あたし一人じゃ食べきれないよ。あんたも半分持って行きな」
ヤンガスが帰った後。
「はあ…あたしってば、なんでつまんないところでこう、お人好しなんだろ」
ゲルダは、残ったクッキーを一つつまんだ。
ちょっぴり涙の味がした。
そして更に数日後。
ホワイトデー当日早朝。
今日はいつもより早く『いつもの一仕事』を終え、一段落ついたヤンガスは、いつになく緊張していた。
(前日、わざとぶつかりその隙にメモを忍ばせたのだが、気付いてくれただろうか。もし気付いてくれなければ…他の奴らが先に来ちまったら…)
『ガラララ…』扉が開いた。
「おはよう…こんな朝早く、どうしたの?」
不思議そうな顔のエイト。
(どうやら読んでくれたらしい…)
エイトの顔を見、ほっとしたヤンガスは、
「これ…」
鞄から何かを取り出すと、彼女に放った。
エイトは、辛うじてそれを受け止めた。
掌にあるそれは…、青い包みの上部を巾着のように捻り、その部分に青いリボンがかけてあった。
「あの、これは…」
「受け取って欲しいでげす」
それだけ言うと、ヤンガスは机に突っ伏して寝入ってしまった。
「ありがとう」
エイトは、今しがた受け取った包みを鞄にしまい込んだ。
その日の昼。
「ねえ、今朝、一人だけ先に行っちゃって、一体どうしたの?」
「卒業前に、もう一度後輩たちの顔を見たかったから」
ゼシカの問いに答えるエイト。
バレンタインのお返しを貰った後、朝練の後輩たちを見舞ったので嘘ではない。
「そうよね…私たち、もうすぐ卒業なのよね…」
しんみりするミーティア。
「高校も別々だし、寂しくなるわね…」
それに同調するようにゼシカもしんみりした。
放課後。
誰もいなくなった教室で、エイトは今朝方貰った包みを開けた。
中には、少々不格好なクッキーと、小さな青色のグリーティングカード。
カードには、
“ずっと おまえだけを みていた”
とだけ、書かれていた。
その翌日。
「おっはよー、ヤンガス君」
「ったく誰だよ、るせーな。起こすんじゃ…あ、いや、おはようでがす」
気持ちよく寝ていたところを起こされ、ご機嫌斜めのヤンガス。
だが、相手がエイトと知り、機嫌を直す。
「はい、伝言」
エイトから渡されたのは、大学ノートの切れ端だった。
「いつでもいいから読んどいてねー。か・な・ら・ず・ネ!」
念押しした後、
「読んだ後は、適当に処分しといてー。じゃっ!」
と言い残し、友人たちの元へ行ってしまった。
ヤンガスは、四折りにされていたメモをもう一度折り、無造作にポケットにしまった。
そして昼。
給食を、いつもより更に早く食べ終えると、屋上へ上った。
朝、渡されたメモを読む為に。
ここは、誰にも邪魔されない自分だけの場所だから。
“ヤンガス君へ
昨日は、ホワイトデーのクッキー、ありがとう。
すっごく美味しかったよ!
P.S.「私も、君だけを見ていた」から。
エイト♥ ”
(これは…伝言と言うよりはむしろ…)
「やあ!読んでくれた?」
「エイト、いつの間に?!」
吃驚するヤンガス。
「な、なんなんでげす、この内容は」
「書いてある通りだよー」
おどけたように言うエイト。
「私、ずうっと見てたんだから。他のみんなは気付かなかったみたいだけど」
「え…何をでげす」
「毎朝、誰も来ないうちにこっそり花瓶の水を取り替えたり机を綺麗に揃えたり剥がれたポスターを貼り直したり」
そう、それが、誰にも秘密の『いつもの一仕事』だった。
「ばれてたんでげすか?!」
顔が赤くなるヤンガス。
「たまたま、偶然。その日から、ヤンガス君の事が気になるようになったの」
ここまで話して、照れるエイト。
「誰もなんにも言わねえから、てっきりばれてねえもんだとばかり思ってたでがす」
「他人に色々言われるの苦手でしょ?ヤンガス君。だから、みんなには黙ってたの」
「…すまねえでがす」
「うん。…じゃ、私、もう行くから」
屋上の扉から消えていくエイトを見送り、やがてヤンガスも教室へと戻った。
心に、春風が吹いた。
以上で終わりです。
スレ汚し失礼しました。
それでは、名無しに戻ります。
GJ!こういうパロディもいいね。
おぉ
バレンタインも入っていていいですなw
超GJ!
パラレルは苦手だけど、これはイイ!!
ゲルダも素敵。昔ながらのスケバンっぽいイメージがw GJです!
イイヨイイヨー
人が減ったなぁ
そうでもない。降臨待ち。
次スレは……いるのかな?
この組み合わせが8で一番好きな身としては、まったり進行でもいいから次建てて続いてほしい。
マジで同士少ないからここがなくなると寂しすぎる…
…建てたことないから建て方わからないんだけどorz
漏れも賛成
ちょっとホスト規制で立てられなかったけど、960くらいになったら何方様か次スレを……。
他力本願でスマソ
でも萌場がここしかないんだよ(つД`)
個人的な希望なのだが
ウェディングドレス姿のエイトタンをお姫様だっこするタキシード姿のヤンタン
誰か描いてはくれぬかのう
ヤン主ももちろんいいんだが♀主人公単体スレって無いよな?
総合的ドラクエ8 ♀主人公 スレを立てて欲しいと思う・・・
中途半端に竜化した主人公を書いたんだが、このスレにupしていいものか・・・
>>943 そうするとカップリング論争が勃発しそうで怖いな…
ヤン主のマイナーぶりを思うと、こことは別に建てたほうが。
>>944 見たい!
皆さんGJ!
このスレは次すれ立てるの?
>>948 建てたいけど建てると名乗り出る人がいない…そして自分もホスト規制orz
どなたか…どなたか次スレをー!!
>>960辺りで立てる予定じゃないの?
>>960タソが立てられない様なら自分が立てる、って人は結構いそう。自分もだけど。
自分も>942のを描いたんだけど、>951に先越されちまった。orz
>951さんの、かわいかったとです。(*´Д`)'`ァ'`ァ
954 :
942:05/03/18 17:22:13 ID:v6K6g+Ea
955 :
952:05/03/18 18:11:08 ID:fdY9oV76
今見に行った。
か わ い い じ ゃ ね ぇ か こ ん ち く し ょ う ! !
萌えますた〜。
951氏も952氏もGJGJGJ!!
強力二段萌えパンチキタ━━━━━⊂⌒~⊃。A。)⊃!!!
>>951 表情が、首〜頭にそっと絡む細い腕が、何かね、もうね…
(*´Д`)ハァハァハァハァ
>>952 (*゚∀゚)=3ムッハー!
♀主が可愛いのは勿論、個人的にヤンガスの表情が特に好きだ
赤面鼻息萌え〜
お二人ともGJ!!
実は自分も描こうとしてたんだけど、流石に同ネタ三つはいらんわな
…ということで学園物に挑戦してみようかな。
コスプレ大会みたいだw
>>945 1の注意書きに
「ここは♀主人公の可愛さと萌えを追求するスレです。
カップリング論争は控え、♀主を祀りましょう」
みたくするしかないな・・・
荒らす奴とかたたく奴は心が狭いと思って流そう。
ヤン主はまあマイナーだからこの続きのスレを用意してもらって、
出来れば総合♀主スレ作ってヤン主スレにも飛べるようリンク貼るとか
ヤン主もありかなと思う人も出るかもじゃないか。
ちなみに俺はこないだとあるバレスレで立ててしまってホスト規制が・・・
規制数192とかいって無茶苦茶な・・・・・・。
>>960に立ててもらおうよ
959 :
945:05/03/18 22:49:59 ID:X/PAp2Ti
>>958 うん、ここの次スレと別に♀主スレ立てるなら問題ないと思う。
統合しちゃうと他のカプに飲み込まれてしまいそうなので、あくまでここの次スレは次スレで…
飢えすぎだ自分orz
というわけで960さんお願いします
別にこのままヤン主の次スレだけでいいと思う
女主スレ欲しい奴なんてどうせククールあたりと絡ませたい腐女子だけだろ
わざわざ糞スレ乱立させる必要ないよ
……おまいはこのスレを糞スレ扱いしてるのか?
962 :
951:05/03/18 23:44:36 ID:9sMvINTs
いや、このスレのことを言ったんじゃないよ。
ただ腐女子御用達スレを敢えて立てる必要はないだろ、と。
✽
>>962 乙です!
次スレでも素晴らしい絵をお願いします!
>>963 ……このスレも住人以外には「腐女子御用達スレ」と思われてるんでないかい?
今までさんざん説明はしてきたけどそれでも、
女体化と聞くと脊髄反射で腐女子は巣に帰れと書き込む世間知らずが多いからね。
それに女性の書き手さんも最近はかなり多いんだから、
やたら腐女子発言してわざわざ門前払い食らわすこともない。
ということで、
ヤン主を書いたり描いたりしていただける職人さんを男女問わずお待ちしております!
九九女スレは不特定多数とだけどな。
967 :
942:05/03/19 13:23:46 ID:ZulgvaxH
>>955 遅レスですが、ありがとうございます!
では名無しに戻ります
で、こっちのスレの残りは何に使う?
流れ的にコスプレ大会とか
向こうも人いないな…雑談でもネタでもいいから何かきぼん
自分しか見てない気がしてさみしいorz
見てる見てる!超見てるよ!
ただ時間なくて投下できないのが残念。
ネタはいっぱいあるのに(つД`)
他の男に嫉妬するヤン様とか。
972 :
957:2005/03/22(火) 22:17:55 ID:QV5cy+tE
半ば粘着してますノシ
>このスレって何人くらい
自分も興味あるので、埋め立てを兼ねつつ点呼 (´Д`)ノ
じゃ、1!
_
,'.´ ., __ヽ
. i /ノ))ヾゝ
(ソメリ.^ヮノ! 2!
. ノリK~ヽYハ
Uーl=トlJ
くエ_,iイi,ゝ
|ー||-|
 ̄. ̄
3
ノシ 4
自分もどうしても、描きたいネタがあるんだが、
アイテムが微妙に絡んでくる話だから知識編ガイド見ないと描けね。(゚A゚)
攻略本はクリアしたら買おうと思ってるんだ。
現在進行形でプレイ中・・・。orz
5ノシ
>>971 待ってます超待ってます!
>>977 私も現在プレイ中…攻略本は持ってる。でも画像うpはまずいかやはり…
>>972 かわいい!!GJ!!
>>972 GGGJJJJ!!!
学生ヤンガス可愛すぎる!!
6?
楽しそうな学校の雰囲気がイイですな。
>>972タソGJ!!
>>972氏
GJ!!!エイトかわええ
ゲルダにワロタw
ミーティアとゼシカ実際にいそうだよね
8!(´∀`)ノ
>>972さん
かわいい!GJ
よくみるとドルマゲ子たんがw
おおっと、点呼忘れ
9(´-`)ノシ
972さんマジでウマー
服装とかなにげにキャラの特徴が出てるよね。
サイトお持ちでしたら教えて欲しいです。
ここの絵師さんたちのサイトあったらマジに知りたい…サーチでもほぼ皆無だし
夢見させてくれてアリトウw
988 :
972:2005/03/25(金) 19:26:05 ID:6eB23pwt
だいたい10人位…か?レスしてくれた皆さんありがとう。
>>985 >>986 サイトは持ってません…スマソ
いい加減投下しすぎ、自サイトでやれゴルァ!な状態だし
サイト持ちたいのは山々(ヤンちゃん中心♀主有りカプ有りオールキャラで)
なんだけど作成・運営する甲斐性がなくてorz
名無しに戻りますノシ。
972さん、ゴルァ!と思わないのでまた投下よろ〜(´-`)ノシ
972さん、これからも投下待ってますノシ
文書き神も降臨しないかなと期待してみる
そういやここって長めの話書く人少ないよね。
小ネタかネタ系SSが多いような。
いや、どんなでも萌えには変わりないんですが。
字書き職人様降臨きぼんぬ、とスレの終わりにぼやいてみる。
992 :
通りすがり:2005/03/27(日) 09:25:09 ID:ATSbHk+n
サラダの葉片をフォークに刺し、頬張るエイト。
「僕ねえ。思ったんだ」
にこにこと無邪気な笑みで彼女は語る。
「何をでがすか?」
「なんかもう、サラシ、面倒くさいなあ」
「ぶふっ!!?」
爽やかな朝食の時間が一瞬で真逆に塗り変えられる。
「ぐあっ、がはっ、ヤベ、喉に…変な所にドレッシングっっ」
涙を流して、ククールは激しく噎せた。酢のきいたドレッシングが余程しみたらしい。
ゼシカも「きゃあ!スカートにジュースが!!」と柑橘系の香りと共に、騒ぎ立ち上がった。
気管に侵入した水に咳こみながら、ヤンガスは大層な驚き顔でエイトの方を見る。
先程の爆弾発言。一体なにを思って兄貴は?
彼女の事だ。絶対、意味、わかってない。
「あのねえ、僕、ぺったんこでしょ。だから何か巻く意味ないかなあって、多分透けても誰も見なー
!!むぐぐーー!」
食事で死人が出てはコトだ。赤面顔でヤンガスはエイトの口を塞ぎにかかった。
>>992 天然のエイトタンイイヨイイヨー
GJ!
やばい萌えた
次スレにも神が来ることを祈りつつ
萌え埋め
埋め埋め