全員、イスに腰をかけた。
「これを全部エイトが作っちまったのか!? いや〜意外だ。
トロデーンの兵士として育ったエイトが料理をできるとはね。」
「兵士は今の話。昔は料理とか色々とやってたからね。」
「なるほどねぇ……。ところで、何でいきなり料理なんか?」
「朝食代の節約だよ。たまには、こういうのもいいだろ?
ともかく、みんな食べてよ。」
エイトがそう言った後、みんなは食べ始めた。
「こ……これは、とんでもなくうまい料理がす!
さすが兄貴! 度肝を抜かれやした!」
「良かった〜。ヤンガスに気に入ってもらえるか不安だったんだ。」
「エイト……。オレらには気に入ってもらわなくても良かったのかい?」
「いや、そういう意味じゃ……。ごめん……。」
「まあ、そんなことはいいでしょ。それにしても、おいしいわ。
うちのコックより料理上手なんじゃない?」
「僕なんか素人。だから、さすがにそれはないと思うよ。」
「ほんとにうまいな。それにしても、ゼシカは料理できなそうだねぇ。
どうせ、いつもコックに任せてたんだろ?」
「ふん! 私を甘く見ないほうがいいわよ。じゃあ、明日は私が作るわ。」
「へぇ、そりゃあ、楽しみだねぇ。」
少し経って、ヤンガスが食事を平らげた。
「あ、兄貴! おかわりでがす!」
「ヤンガスは、相変わらず大食いで早食いだなぁ。
おかわりは嬉しいけど、お腹壊さないように気をつけてね。」
そう言って、エイトはヤンガスの皿に料理を盛りつけた。
「はい、ヤンガス。」
「あ、ありがとうでげす。」
料理を食べ終え、みんなで片付けをした。
「いや〜、エイトが女の子だってことに改めて気づかされたな。」
「それじゃ、褒めているのか貶しているのか分かんないよ。」
「どっちもでしょ。ほんとに嫌味臭い男ねぇ。」
その後、ヤンガスが言った。
「何だか今日は、兄貴の料理を食べたおかげか
いつもの倍以上の力が出せそうな気がするでがす!」
それを聞いたエイトは、ヤンガスの顔を覗き込むような姿勢で言った。
「そっか〜。じゃあ、今日のモンスター退治は
全部、ヤンガスに任せちゃおうかな〜?」
間近に寄られ、ヤンガスは再び顔を赤らめる。
「そ、それはさすがに無理でがす……。」
「僕がそんな酷いことさせるわけないだろ? 冗談だよ、冗談。」
「うわ〜。今のヤンガスの顔、最高だったな。
おどおどしているのは間違いないんだが
怯えている感じじゃないんだよな。つまり……。」
「あ〜〜! もう、言わなくていいでがす!」
「な、何慌ててんだよ? オレは何か不都合なこと言ったか?」
「この嫌味男! からかうのはその辺りで終わりにしなさい!」
「はは……みんな朝から元気だね。とにかく、もう出発しようよ。」
そう言って、エイト一行は宿屋を後にした。
終わり
ageてしまった orz
すみません……。
細かい事はキニシナーイ
エイトタンに顔を覗き込まれて真っ赤になるヤンガスがかわいい!GJ!
295 :
284:2005/08/23(火) 16:43:38 ID:J+VvJ/ta
素敵絵キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・* !!!!!
>>295 さりげなくエイトの頭にかかっている花がイイ!
ヤンガスとエイトが接近中! 何気にククールもw
GJです!
トリップ付けたままだった。
さらに3/3まで…… orz
連投、すみません……。
ももも萌え(*´Д`)
そうだよエイトたんはみんなのアイドルなんだよハァハァ
こっそりひっそりSS投下します。
トラペッタ付近の二人(+王&姫)旅時代の話です。
いっぺん全滅した直後と捉えていただければ…
優しく押し当てられている手の感触に、目を覚ました。
ぼんやりとした視界に、柔和な表情の神父さんの姿が見えてくる。徐々に力が戻ってくるのを感じ取り、今の状態を理解する。
「気づいたようじゃな、エイト」
声のするほうに視線をやると、目立たないようにかフードを深くかぶった王様の姿。
肩の荷が降りたのか大きくため息をつき、もう大丈夫のようじゃと神父さんに告げた。
「…それでは、私はこれで。…神のご加護があらんことを」
しずしずという表現が似合う足取りで去っていくのを見届け、ベッドから身を起こす。両手両足が動くことを確認しながら、深々と頭を下げる。
「…無様な姿をお見せして申し訳ありません」
ふむ、そうじゃのぅ、王様があごの下に手をやり、小さくため息をつく。
「まぁったく、兎ごときに負けるとはのぅ。先が思いやられるわい」
やれやれといった表情に胸の詰まる思いがする。村の人々に迫害されるのを覚悟でここまで運んできてくださったのだろう。
本来ならばお守りしなければならない立場なのに、逆に辛い目に合わせてしまうとは。
全く役に立たない兵士だな、我ながら悲しくなる。
「王様、お怪我は」
「お主わしをなんだと思っとるんじゃ。あんな敵、わしと姫にかかれば物の数ではないわい」
苦笑いがこぼれる。そう、王様と姫様と僕の間には海よりも深く山よりも高い実力の差がある。
おそらく今回僕らを倒した敵だって、ふたりにしてみればその辺の蟻レベルなんじゃないだろうか。
そう考えると今の自分が「頼りない」にさえひっかかっていない気がして、ますます落ち込んでくる。
「まぁ、この道を選んだのはお主自身じゃからの。その行く末を見届けるのがわしらの役目じゃて」
倒されたら教会まで連れて行ってやるからほどほどに頑張るが良い、ぽんぽんと肩を叩かれ、再び頭を垂れる。
それに、と王様が隣の部屋の方向へ視線を向けた。カーテンがほのかに風に揺れている。
「あの山賊男の覚悟も見極めておきたかったしのぅ」
「…あ」
「あの手の奴らは口先ばっかりいいことを言っていざとなったらすたこらさっさと逃げ出すもんじゃ。あの丸いのだって例外とは言い切れない。
そう思ってな、お主がやられた後あやつがどうするか見物させてもらった」
慌てて部屋の中を見回す。…いない。数日前に出会ったばかりの、兄貴と自分を慕うあの小さくて大きなひとがいない。
思わず顔がくしゃりと歪む、いや、疑っているわけでは、ない、けれど。
僕の考えを読んだのか、王様が顔を覗き込んでくる。
「…どうしたと思うかの」
首をふる。どうも駄目だ、沈んでいく気持ちに合わせるかのように倒された時の傷までじんじんと痛み出す。
どんよりとしてしまった僕を前に、少しからかいすぎたかのと王様が軽く笑う。
「いや全く、わしも意外じゃったよ」
その口調に最悪の事態がないことを読み取り、思わず身を乗り出した。あの人は一体何を考えたのだろう。
兄貴と読んだ人物があっさり倒されたとき、どんな行動を取ったのだろう。
本来は「兄貴」の名前さえふさわしくない身だ。急ごしらえの男装をした小娘。
剣の振り方もさまにならない、実戦の経験もロクにないひよっこだ。
そんな僕を――
「あやつな、お主を倒した兎の角を折りよった。まるで鬼のような形相でな、素手で角をへし折ったんじゃよ」
「…」
「その後雄叫びをあげて突っ込んで行こうとしたんじゃが…他の兎がお主にとどめをさそうとしてのぅ。
それを止めようとして戻り、結局やっぱり兎に倒された」
「…倒され、た?」
「そうじゃよ、気絶したお主を庇うようにしてあっちこっち角の直撃食らっての。こう、ぼてーんっとな」
オーバーアクション気味に王様が両腕を広げる。それで今に至るというわけじゃ、わかったかの。
笑っていられる状況では全くもってないのだが、王様は心なしか嬉しそうだ。
「…それじゃあ、彼は」
「ああ、隣の部屋におる。少し寝かせたら根性で自分から起き上がってきたが…流石にお主の治療にたちあわせるわけにもいかんからの」
聞くなり、ベッドから下りた。少し足元がふらつくけれど気にしない。
よたつきながらも扉を開け、隣の部屋をノックする、開いてるでがすよー、元気な声が聞こえてきてまた胸が締まる。
――何故。
何故、逃げなかったんだろう。
数日前に会ったばかりの相手だ、逃げない理由はないし、逃げても誰も咎めないのに。
疑念を胸に扉を開けると、なぜか裁縫道具と格闘しているヤンガスがいた。
寝巻き着を中途半端に羽織り、ベッドの上に胡坐をかいている。
入ってきたのが僕だと気づくなり、顔色がぱっと明るくなった。
「兄貴!目が覚めたんでがすか!!」
「…うん、心配かけてごめんね」
「良かった…兄貴がひょっとしたら目覚めないんじゃないかと思ってあっしはもう心配で心配で…
なのにおっさんは部屋から追い出しやがるし手には針が刺さるしであだだだだまた刺さった」
そのコミカルな様子に思わず笑みがこぼれる。ベッドまで歩み寄り、ひざに乗せられているもこもこを手に取る。
「あ、いや、何でもねえんでがす、ちょいと上着が破けちまったもんで」
ばさりと広げると、あちこちに見覚えのない穴があいていた。生地のほつれ具合から見て、どれもこれも新しい傷だ。
つまり、倒された僕を庇ったという、そのときの傷。
「…ヤンガス、これ…」
「あ、いや、気にしないでくだせぇ、あっしがちょっと不注意だっただけなんでがす、兄貴のせいじゃ」
慌てて両手を振るヤンガス。急いで直そうとしたんだろう、手のひらのあちこちに小さな傷あとがある。
その姿に、疑問を抱いたことさえくだらないことのように思えてくる。なんだかなぁ、馬鹿みたいだ。
ため息混じりに苦笑いし、ベッドに腰掛け、ヤンガスの手から針を取る。
「これ、直させて」
「…はい?」
「だから、僕にこの服、直させて」
「いやいやいやいや兄貴にそんな面倒なことさせるわけには」
「…兄貴の言うことは絶対でしょ?」
慌てふためくヤンガスに、わざと意地悪く口の端を上げてみせる。観念したのか、兄貴がそう言うならと裁縫道具を渡してくれた。
ベッドに腰掛けたまま、何ヶ月ぶりかの縫い物を開始する。窓から入る風が開けっ放しの扉から抜けていく。
お腹の傷はもう、痛まなくなっていた。
了
…なんで王様そんなに余裕バリバリなんだとかいう突っ込みはなしでお願いしますorz
>>300 まだまだ弱々しく、そしてぎこちない2人……。
これから成長し、仲を深め合うのだろうと思うと萌えます!
ほんとにGJです!
王様カコイイ・・・・!
二人とも初々しくて素敵ですGJ!!
…姫様の異常な強さについてつっこみたくなった俺は回線切って死んで来ます…orz
やはり後ろ脚での蹴りが…と言ってみる
倒れたエイトタンをかばうヤンガスタンが素敵です〜GJ!
308 :
300:2005/08/28(日) 00:35:28 ID:ag8xlUtL
あわわ…コメントが沢山…!ありがとうございます!
>>306,307
ヒント:馬車の重さ推定30キロ荷物の重さ推定20キロ王様の重さ推定60キロ約二名の棺桶の重さ150キロetc
それらを引っ張りながら顔色一つ変わらない体力と筋力
いや、馬車の重さは50キロはきっといくよ、
そして話が進むにつれ荷物も増え錬金釜も進化して・・・
ストーリー終盤には推定400kg〜1tの荷物を毎日引きずって
全滅時には+250キロほど追加だったり
キラパン追って走り回ったりしてたり・・
最強キャラは姫様だったのかw
保守
>>309 あれ馬に見えるけど魔物。
そうすれば説明がつく。
馬に見えるけど魔物…ワロス
自分も女主でがんがろ。萌えをどうもありがとうございます!
>>311 そっか、王様も魔物にされてるんだしありえるね
どちらにしてもエンディングの頃の姫様は
人に戻ってもチャゴスあたりなら一蹴りでKOできる
強さをお持ちに・・・・w
きんもーっ☆
エイトタソ いいよ
エイトタソ
二人の表情が(・∀・)イイ!!
特にエイトタンが!
しかしIEで見ようとしてもエラーで見られないのですが
現代の七不思議ですか?
319 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/09/05(月) 09:04:23 ID:jH0dAyiZ
最下層スレ上げ
320 :
300:2005/09/06(火) 09:09:34 ID:BpzViTeW
GJ超GJ!
なにげない色気が素敵だ…!
直リン禁止されてるみたいだ…
保守
ma
大人しそうな女の子と荒くれ者のカプってなんか萌える
327 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/09/16(金) 05:04:45 ID:gajxWEyp
良スレあげ
最初はヤンガスに萌えることはないだろうなと思ってたのに
彼の性格を知れば知るほど萌えてきてしまったよ
多分みんな同じ。キャラ発表の時点で萌えると思ってた人は少ないんじゃw
好きすぎる!このカップリングは!!
331 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/09/18(日) 06:27:02 ID:AnhH/59I
主「まずいなぁ…こんな迷路みたいなとこで迷っちゃった…」
ダンジョンに乗り込んだ私達は余裕綽々と先へ進むもののあまりのモンスターの多さに戸惑い、仕舞いにはバラバラにはぐれてしまった。
主「リレミト使うわけにもいかないしなぁ…」
手に入れた地図を広げて場所を確認していた時だった
「グゲッグゲッ!」主「誰っ!?」
迂闊だった。いつのまにか私は二匹のしにがみきぞくに不意打ちを食らった。
「コンナトコロデオサンポデモシテルノカ?グケケケ」
主「うるさいっ!ライデ…」
「マホトーン!」
パシュッ!
主「あ…ぅあ…っ!」
しまった!
「ナマイキナコトスンナヨォ…グケッ」
「ハヤイトコクッチマオウゼ…」
も う だ め だ
そこにヤンガスがタイミング良く登場して、死神貴族どもをボッコボコに叩きのめすわけですね(*´д`*)
333 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/09/18(日) 14:37:33 ID:AnhH/59I
…続き書けなくなったじゃん
え、これ続いてたの? てっきり放置かと。
唐突に初めて「続く」や何分の何という記述もなく、朝の6時から放置じゃ
私も書いてて途中で飽きたのかとオモタ。
>>332タソみたいに脳内補充で見るものなのかとてっきり。
もーどうでもいーや
次行こ
337 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/09/20(火) 23:03:57 ID:j8FmC4X9
ハアハア(´∀`;
久しぶりにスレッドで萌えますた。
投稿イラストも最高ですね〜ハアハア
ドラクエんなかで最萌えCPかも・・・
338 :
sage:2005/09/20(火) 23:31:24 ID:j8FmC4X9
337ですがsage忘れてました・・汗
♀エイト×ヤンガスアンソロとかないんですかね・・・??
名前に入れてたよ・・
本当すまん
>>336 今聞いた
ヤンガスだけ3種類あるところにページ製作者の愛を感じる
緊迫シーンのボイス相当かっこいいな(*´д`)
>>338 ヤン♀主本自体あるかどうか…ここの住人で作らない限りは多分ない