>>718 どんどんふくれあがる邪な想いとそれを抑える様子がまさに生殺し
小さくなったソラを見たコリンズの反応はどんなだろう、やはりテンと同じように…
同じく天空物語パーティで一番苦戦したのはホイミン。三日間話を進められなかった
>>718 乙です。添い寝レクタバ(;´Д`)ハァハァ
今後どうなるのか、群像さんとは別の意味で期待!
天空物語、はぐりんがいなくて良かったですね……いたっけ?
いませんよ
もぐりでSSなぞ書かないでほしいですな。
「遅いわよレックス。手はちゃんと洗ってきた?」
「うん。ごめんなさい……あれっ? あっ、お父さん、今日結婚式に行ってたの?」
「はは、違うよ。その赤いご飯はね……」
「ダメーッ! お父さんっ!!」
「どうして? いいじゃないかタバサ。おめでたい日なんだから」
「もう、あなたったら。タバサの気持ちも考えて。おめでたいことでも、女の子にとっては、恥ずかしいことなのよ」
「え? 恥ずかしいことって……。何かあったの、タバサ」
「…………」
「タバサ。お母さんがレックスに話すわ。いい?
レックス。笑ったりしないで聞いて。今日ね、タバサに……」
「あっ!! わかった。そっかあ。タバサ、おめでとう!!」
「………っ」
「あら。もうわかったのレックス? ふーん……」
「へえー。レックス、知ってたのか。すごいじゃないか、ははは」
「もう、お父さん。ぼくだってそのくらいのこと知ってるよ。
今日からちゃんと気を付けなくちゃいけないっていう日なんでしょ?」
「なっ???」
「れ、レックスっ??」
「え。ぼく、なんか変なこと言った?
ええっと、ぐあいが悪くなったり、心が不安定になったりするから、運動とか魔法とか、負担かかることはしちゃいけないんでしょ。
あと、栄養とか、食べるものに気を付けて……。だから、ぼくが気を遣ってあげなきゃいけないんだよね」
「あ。な、なんだ、そういうことね。そうよ」
「は、はは、よく知ってるなあ。その通りだぞレックス。からかったりしないで、しっかり気遣ってあげるんだぞ」
「からかったりなんてしないよ、お父さん。こういうことって、ぼくのほうがしっかりしなくちゃダメなんでしょ。
お父さんお母さん。タバサのことは、ぼくに任せてください!」
「お、おにいちゃん……。ぽっ」
「レックス……びっくりした。おとなになったわね」
「えーっと、それでね、お父さん。
まだ気が早いのかもしれないんだけど……名前は、できたら、お父さんにつけてほしいんだ」
「!! お、おにいちゃんっ、ちがううっ!」
そっち方面の勘違いかと思ったら、その上の段階と勘違いしてるなんて…両親は胃痛が続きそうだ
>>710 ピピン・コリンズ、三枚目でヤムチャ臭のするこの2人がヘルバトラーに挑む姿に
格好良いと思いつつ不安を感じずにはいられないw
タイムリーなことに今ピピンが王子より強い設定のSS書いてますw
主役は双子とプックルなんで出番はないけど。
「ああ、いい天気、気持ちいいー!」
陽光が降り注ぐ緑が眩しい、なだらかな平原。ソラは大きく身体を伸ばし、清涼な空気の中に身を浸す。
「ごきげんだね、ソラ」
プックルの背に仰向けでだらけている、テン――ソラの双子の兄であり、ソラの半身にも等しい少年である――尋ねる。こちらもごきげんな様子である。
「だって、しばらく外に出てなかったじゃない」
王族はなにかと忙しい。おいそれと自由に外へは出られない。
グランバニアはただでさえ、城壁の中に街が造られている。
一応、屋上には庭園もあるし、見張り台で兵士とお喋りをしながら景色を眺めるのもいい。
だけどやはり、まだ10才に満たない二人にとっては自然の中で味わう開放感が一番だ。
そんなわけで、王である父の配慮、プックル(護衛兼散歩)と一緒に、たまにこうしてピクニックに行く事を許してくれる。
その日も、ランチを食べた後は、二人寄り添って、背中をプックルの体に背を預けて昼寝をするところだった。
肩と肩をくっつけあって、頬と頬をくっつけあって、風の音を聞きながら、プックルの暖かさに包まれて眠ろうと――プックルが跳ね起きる。
「わっ!」
「プックル? どうしたの?」
プックルは空間を睨みつけながら唸り声をあげる。同じ方向に目を向けてみると、いつの間にそこに居たのだろうか、黒ずくめのローブを纏った長身の魔導師が立っていた。
プックルがはっきりと男に敵意を向けている事から、二人も魔導師を警戒する。
警戒しながら――まず口を開いたのは、ソラ。
「私たちに、なにかご用でしょうか?」
「王子と王女だな?」
「!!」
誰何の声は若い男のものだった。
「だったら――なんですか?」
テンは天空の剣を抜き、ソラを庇うように前へ出ながら問う。
「天空の武器防具を渡せ」
「な――」
「どうしてそんなものを? テン以外の人には、扱えません」
「何故だ?」
「何故、ってそんなの――」
「フ、興味があるのさ、例えばただの道具がどうやって勇者とそれ以外の人間を区別しているのか」
「は――?」
相手が何を言っているのか理解できない、というようにテンは声をあげる。
「オレの目的は神秘の研究――と言っても理解できんだろう。大人しく渡せばそれで良し、渡さないのなら――」
根本から揺るがす殺気。
「殺すぞ?」
あっさりとした声の調子とは真逆の殺気が重圧となる。
「――――ッ!!」
二人の心が警鐘を鳴らす。コイツは、この男は邪悪だ、と。
勇者とその半身としての使命感が、天空人の血が、ここで倒さなければいけないと訴える。
為すべき事が定まったら、自然と腹を括る事ができた。
本能に訴える恐怖に後ずさるプックルの背に、テンの左手とソラの右手が乗せられる。なだめるように、安心させるように。
それで、プックルの震えも止まった。怯えはなく、ただ純粋な敵意のみを以て、男を睨む。
「クックック……なるほど、例えガキでも一応は勇者という事か」
殺気はそのままに、黒ずくめのローブを纏う男はテンを見定める。
「それで? 見たところ剣だけで天空の防具は身につけていないようだが――それでもやるのか?」
「あたりまえだ!! お前が何者かは知らないけど――放っておいちゃいけない!!」
「そうか、まあいい。では――剣は力ずくで頂くぞ」
/
「イオラ!!」
ソラが爆裂系呪文を放つ。
それを――
「イオラ!!」
魔導師は全く同じ呪文で応戦した。
爆発。煙と塵が舞い上がる。
煙の向こうに見える人影めがけ、プックルがテンを乗せて駆ける。
勇者の天空の剣が閃き、キラーパンサーの前脚が暴風の如く振るわれる――!!
「なんだ……この爪!?」
魔導師は右手の爪で天空の剣の刃を、左腕でキラーパンサーの力を受け止めていた。
それは爪というには鋭すぎて、長すぎた。見れば左腕も肥大化している。
「なるほど……天空の剣、伊達に伝説になっていないらしいな……!」
この爪は魔導師の自慢の爪である。どんな剣にも勝る切れ味だと自負していたが――
天空の剣には傷一つ無く、逆に魔導師の爪に刃を喰い込ませている。
「ハァッ!」
そのまま魔導師は腕力に任せてテンを弾き飛ばし、プックルを前蹴りで蹴り飛ばす。
「つッ――!」
肉弾戦は不利だとテンは悟る。相手は正真正銘の化け物だ。
だったら――!!
剣を左手に持ちかえ、右手を空にする。
そして、右掌に意識を集中。途端、テンの身体に魔力が篭もる。
身体から溢れ出す魔力の残滓が薄緑の燐光となり、テンの周囲を乱舞する。
右掌に圧縮された魔力が電光となり、バチバチと堅い悲鳴をあげる。
掌に集め、振りかぶったそれは――
「ギガ――」
最高の威力を持つ最強の雷撃呪文――!!
「デイン――!!」
空間を裂いて走る幾条の稲妻、直撃すれば例え化物の身体であろうとも、容易く引き裂くだろう。
「ホウ!?」
その威力を裏付けるような、魔導師が漏らした感嘆の息。ただ、そこには恐怖など微塵もない、純粋な驚きだけがあった。
テンはここであまりにも稚拙なミスを犯した。
自身の最大出力をぶつけたといえば聞こえは良いが、実際は苦し紛れに呪文を放ったにすぎない。
失念していたのだ。相手は剣士でなければ武闘家でもなく、魔導師――!!
「――マホカンタ!!」
魔導師の周囲に展開された光の壁。それは襲い来る雷撃を反射する幻鏡となり――
「な――」
跳ね返されたそれはテン自身を打ちのめす――!!
叫ぶ声はなく、轟音と共にテンの身体が吹き飛んだ。
身体は地面に落ち、剣は側に転がり、テンは苦悶の声をあげる。
「はっ――――あ、は――――!」
「テンッ!!」
視界が白む。痛みによって意識が真っ白になった途端、次の痛みで目が覚める。
剣が、ある程度避雷針になってくれたのか、テン自身に耐性があったのか、ともかく黒焦げにならずにすんだのは僥倖だった。だが、痛みと痺れで身体が動かない。
そして、魔導師はその隙を見逃さない……!!
「メラ――」
倒れた少年の身体に向けて、魔導師は右掌を掲げる。魔導師の、上半身を覆うまでの直径に膨張する掌の火球。
「ッ――、私が止める!! プックル、テンを!」
腰に差している妖精の剣を捨て、走る。プックルはテンの元へ、ソラは彼と魔導師の間、呪文の軌道上へと割り込み――
「――ゾーマ!!」
豪火の球が撃ち放たれる。
迫り来る灼熱。それを前にして、ソラは両手を突き出し、魔力を叩きつけるかのように――
「マヒャド――!!」
叫びと共に火球めがけて疾走するは、周囲の空気を凍結させるほど超低温の吹雪。
メラゾーマが火炎系の最大呪文であるならば、マヒャドは冷気系の最大呪文。
故に、その威力は大火球を相殺するに十分……!!
しかし、魔導師が、突きだした掌を気合とともに握り込んだその時――
「散(サン)ッ!!」
――火球が、弾けた。
「そん、な――!?」
弾けたそれは無数の小さな火の玉となり、迂回するように吹雪との衝突を回避し、ソラの横を抜け、テンめがけて収束する。
呪文の遠隔操作など、あり得ない。呪文に関して天賦の才を持つソラだからこそ、断言できる。あり得ない。
目の前で起こった出来事が信じられず、ソラは呆然とそれを目で追う事しかできなかった。プックルがテンを庇うように、彼に覆い被さるのが見えた。そして――幾つもの爆音。
同時に、その反対方向でどこか金属的な反射音を聞く。マホカンタによって跳ね返された、メラゾーマを「通過」してしまった吹雪である。
「あ、――」
ソラは反応する事ができず、冷気の嵐に為すすべもなくその身体をさらわれた。
初めて書くSSです。
厳密に言えば1シーン1シーンを4キロバイトくらい書き散らした事がある程度の経験はあるのですがw
とりあえずバトル主体――というより反則級の強さを持つ敵相手にあがいてあがいてあがきまくるテンとソラの心理描写
を書きたいなと思った、というのがSS書いてみたきっかけです。
批評や批判など頂ければありがたいです。よろしくお願いします。
うーん、、、まだ書きなれてない感じがしますね
文章がいまいちマトマリがありません。
>>730 GJ!!キラパン好きなんでプックルがバトルに参加してるのが嬉しい。ピエールはあったけどプックルは初かも。
このピンチにピピンは救援に来るのかな?
力では圧倒的に負けてるけど知恵と勇気で乗り切る〜みたいなテンソラ期待。
敵の魔導師にダイのハドラーなイメージを感じた。
9月以降急に粘着が現れ出したな。
そういうことは聞かないで自分で判断するもんだ
>>735
やめろ。批評をすると荒れるだけだから
>>735 おまいがやると厨が荒らし出すからやめておいた方がいいと思われ
厨と意見が一致したのがシャクだから前言撤回
>606のつづきから
すっげー忘れてた・・・。みなさんいい話書いてる中、かなり場違いなSSですが完結させとかないと気分悪いしなぁ。
「タ、タバサ・・・そ、その指輪に何を・・・お、お願いしたのかな?」
おもむろにタバサに近づき、棒読みのセリフを言い始めるレックス。
「気になりますか〜?」
タバサはレックスの胸にもたれかけ上目遣いで答えた。
「う、うん。気になるな〜。知りたいな〜?」
「ぇヘヘ〜・・・実はですねぇ・・・。」
恥ずかしがるタバサ。その表情が普段見せる顔とはうって違って大人っぽかったため、
レックスは思わずドキッとしてしまう。
「この指輪にはぁ、レックスのぉ・・・。」
「う、うん。ボクの・・・?」
最後の一言をゴクリと生唾を飲み込んで待つレックス。
「やっぱり恥ずかしくて言えません〜♪」
当然といえば当然のオチ、そこにいたレックス達は力なくその場に崩れ落ちた。
うっすらと砂煙が舞うすでに部屋とは呼べないほど半壊した部屋にさっそうとビアンカが訪れる。
「ちょ、ちょっとあなた!なんなの?さっきの爆発音・・・って何この部屋!」
ビアンカの怒号にアルスは首をすくめて振り返る。
「あ、ビアンカ・・・えっとこれには深いわけっていうかその・・・。」
ヅカヅカとアルスに近寄り、顔を見上げる。
「わけ?」
「う、うん。ちょっとタバサが勢いあまってイオナズンしちゃったんだ。」
横からレックスが割り込み、しどろもどろしているアルスに代わりにビアンカに説明をした。
「そうなの?あーもーこんなにお部屋散らかして・・・後片付けちゃんとしなさいよ!
お城大工のハッサンさんにまた修理お願いしなきゃ・・・(ブツブツ」
「「はーい。」」
普段通り?の理由なのか、ビアンカはさほど気にもしない様子で部屋を後にする。
一部始終を見終えたプサンとピサロはお互い顔を見合わせ、頭に大きな汗をかいていた。
「ほら、タバサ。お部屋も片付けないといけないし、指輪に何をお願いしたか教えてくれないかな?」
再びレックスの説得が始まると、今度はさっきと違って顔をピンクに染めたタバサがもじもじしながら問いに答える。
「う〜ん・・・。やっぱり教ぇなぃとだめですヵぁ・・・?」
無言でうなづくレックスを見てタバサは口を開く。
「じゃあ、ひとつレックスにぉ願ぃがぁるんですけどぉ・・・?」
「え?お願い・・・?そ、それってボクに出来ることかな・・・?」
レックスがそう答えると、タバサはズズッとレックスに近寄り上目遣いでこう続ける。
「ぅ〜ん・・・逆にレックスにしか出来ないって感じ?」
突然タバサとの距離が縮まり、レックスは後ずさりしてしまう。
タバサを真似、レックスは語尾を上げてこう答える。
「ど、どんな感じ?」
しばしの沈黙の後、タバサは両手でギュッと握り拳を作り
「今夜、レックスのぉ部屋にぉ泊りしてもぃぃですぁヵぁ?」
もちろん驚いたレックス。上下左右に両手をバタつかせ
「え!?こ、今夜・・・?な、なんで?」
「だって〜、タバサのぉ部屋はこんなだから寝れそぅになぃもん・・・。」
レックスに身体に自分の身体をスリ寄せ、タバサは甘い声でレックスの問いに答えた。
「えっと・・・と、父さん・・・そんなことらしいんですけど・・・?」
首だけをアルスに向けると、アルスは両手を組んだまま
「まあ、仕方ない・・・だろ?」
と答えた。それを聞いたタバサはその場でピョンピョンと跳ね
「やったー!パパ大好き〜♪」
と声を大にしてアルスにウインクをした。
アルスはヘラヘラと笑いながら頭をかき
「そ、そうか?アハ、アハハハハ。」
とまんざらでもない顔でタバサに答えた。
「あと〜、お部屋をお片づけしてくれたらもっと好きになるかも?」
「なに?よ〜し!パパ張り切って部屋の後片付けしちゃうぞ〜!」
「父さん・・・。」
喜ぶタバサ、張り切るアルス。そんな父親を冷たい視線で見つめるレックス。
だんだんと存在が薄くなっていくプサンとピサロ。
そして、自分が何を書いてるのかがまったくわからなくなってきた作者を巻き込み、
物語はいよいよクライマックスを迎える・・・はずだった。
>>742 部屋がメチャクチャになってもすでに慣れた作業のビアたんに萌え。
細かいことですが「と……した」が3連発です。ペコさんの文体にしては珍しいことなので少々気にかかります……。
ただいま483kb。立てられる方、次スレをおねがいいたします。
この事態でも嬉しそうな父さん。
これが父親の性か
ピサロとプサンは急いで馳せ参じた割に放置プレイされてるのに哀愁を感じる
容量溜まるの早いね、一応次スレタイ案
ふたりの大冒険〜DQ5の王子と王女SSスレ6〜
>>745 _
》\_
ヾ⌒/ ヽ ~フ
∠〈人〈,ハノノ>
乙━━━━━ ノl.> < ! ゝ ━━━━━!!
. `ヾ ワ "ノ'く
. /彡ヌ三ミヾゞ
. . |┤, \!-| |
. . U!◎==;じ' .l
. l ; | \ヽ
. l_i_/__|ヾ_.l 〉
. . 乙乙_」ー〜´
このスレもめでたく前スレになりましたね。ムフフ。
こっちも前々スレと同じように長生きしそう
>>731 始まりが唐突だけど迫力あるバトル描写で面白いです
一回世界を救った勇者が手も足も出ない敵側の正体も気になるポイント
スレうめ用に久々DQ5クリアした時にサラッと仕上げたやつを投下してみようかな。
「わが名は ミルドラース・・・。魔界の王にして 王の中の王。
そ その・・・私が・・・やぶれる・・・とは・・・
だが 人間よ・・・ このままでは 済まさぬぞ・・・
グハハハハハハー・・・・・・・・・・・・!」
断末魔と一緒にミルドラースは身体から閃光を放ちそのおぞましい姿はまわりの景色と混ざり合うように消えていった。
─────ボク達・・・勝ったんだね・・・世界を平和に・・・なるん・・・だね・・・。
バタリ
次に目が覚めた時はふかふかのベッドの上だった。
(ここはどこ?)
横を見るとタバサがボクの手をギュッと握りながら床に座り込んで頭だけをベッドの上に乗せて眠っている。
(タバサ・・・妙に左手が熱いと思ったら、ずっとタバサが握ってくれてたんだね・・・ありがとう。)
音をたてないように、起こさないようにボクは身体を起こそうとしたけど・・・
「う、ううん・・・。」
起こしちゃったみたい。
ボクはうっすらと目を開けたタバサと視線がぶつかった。
「お、おはよう・・・タバサ・・・。起こしちゃったね・・・。」
ちょっとした間のあとにボクが口を開くと、タバサは目をこすってマジマジとボクを見つめてきた・・・けど、ちょっと恥ずかしいよ・・・。
「・・・お兄ちゃん・・・だいじょうぶ?喉・・・渇いてない?」
少しずつピントが合ってきたのか、タバサはボクに顔を近づけて聞いてきた。
「う、うん・・・ごめんね・・・結構寝ちゃってた?あ、喉は・・・ちょっと乾いたかな・・・。」
「んーん。しかたないよ、お兄ちゃん前線でフバーハとかベホマで大変そうだったもん・・・。」
テーブルの上に置かれたコップに水を注ぎ、両手でボクに手渡してタバサは笑顔で言ってくれた。
「ありがとう・・・。」コクコクとコップの水を飲んで、
「ふぅ・・・。」一息つくとタバサが両手をパンと叩いた。
「あ、お父さんとお母さん・・・呼んでくるね!目を覚ましたら呼びに来てねって言われてるの!」
「待って、一緒に行くよ!」まだ思うように動かない身体をゆっくりと起こし、ドアの前で待ってくれてるタバサに駆け寄った。
タバサは「だいじょうぶ?」って心配してくれてるけど、
悪い魔物も倒して平和になったんだし、いつまでもベッドの上で寝てなんかいられないよ!
みんなの顔も見たいしね!
でも、まだ力が入らないから転びそうになっちゃって思わずタバサに抱きつくような感じで寄りかかっちゃった。
「やっぱり、まだ寝てたほうが・・・。」ってなんだか恥ずかしそうに心配してくれてるけど、
「へーきだよ! もう大丈夫だから・・・。
あ、支えてもらってもいい?まだまっすぐ歩けなくって・・・。」
そう答えてタバサの肩に手をまわした。
そしてら、タバサのやつ照れちゃって
・・・おいおい、ボクまで恥ずかしくなってキチャッタヨ・・・。
部屋を出て廊下を並んで歩き、お父さんとお母さんのいる部屋に行く途中、タバサが二人を見つけた。
お父さんとお母さんはテラスで空を眺めてた。後ろから声をかけたら驚くかな?
ボクとタバサは顔を合わせてうなづき、
ゆっくり、ゆっくり近づいたら話し声が聞こえたからちょっとストップ。
「・・・さっきの天空人さん・・・私達のことは永遠に語り継いでいきますって言ってたわね・・・。
うふふ、永遠に・・・か。
私ね なんだったら もう一度 石になっても いいかな・・・ って思うの。
ただし アルスが 永遠に そばにいてくれるっていう 条件つきよ。」
だってさ・・・うわ〜お父さんとお母さんいっつもラブラブだね・・・!
聞いてるこっちが恥ずかしくなってくるよ・・・。
「私も・・・お兄ちゃんがそばにいてくれたら、ずっと石像さんのままでもいいの・・・。」
「ん?タバサ何か言った?」
お父さんたちの方に集中してたから聞こえなかったよ・・・。
タバサ、顔真っ赤にして「なんでもない・・・です。」って首振ってたけど、気になるな〜・・・。
あ、お父さんとお母さんボク達に気づいたみたいだよ?
ボク達はそのままプサンさn・・・じゃなくて、マスタードラゴンさまの所に呼ばれたので向かった。
相変わらず大きいな〜・・・でも、その背中にもう乗せてもらえないんだなって思うとちょっと残念。
コリンズくんを驚かせようとしたんだけどな・・・。
「わが名は マスタードラゴン。世界のすべてを 統治するものなり。
伝説の勇者レックスと その父 アルス そして その一族の者たちよ。
そなたらの はたらきで 世界に再び 平和が おとずれた。心から 礼をいうぞ。
・・・と かたくるしい話は なしにしよう。
私も 長く人間をやったせいか こういう言葉遣いは つかれてしまうのだよ。」
「マ マスタードラゴンさま!」
アハハ、マスタードラゴンさまって面白いよね。
急に神さまっぽく見えなくなるし・・・隣のお偉いっぽい人もあわててたよ!
「わっはっはっはつ。まあ よいでは ないか。さて アルスよ。
地上ではなつかしい人々が そなたらの帰りを 待っていることだろう。
私が そなたらを 送りとどけてやろう。
ひさしぶりに 人間界も 見てみたいしな。では ひと足 先に 外で 待っておるぞ!」
え?また背中に乗せてもらえるの?
やったー!お父さん、お母さん、タバサ!早く行こうよ!
ボクが喜んで走っていったらタバサが「お兄ちゃん!走ると危ないよー!」
って叫んでた。「だいじょぶだいじょぶ。」って言いながら振り返ったら、
・・・あ、タバサのやつ下見ないで真正面みながら階段降りてきてる・・・。
ペンギンみたいだ。
そっか、高い所苦手だっけ・・・悪いことしちゃったかな・・・ちょっと待ってよっと。
止まってタバサ達を待ってたら、妖精さんがこっちに走り寄ってきた。
「クルリン クルリン。 世界に 平和が もどりました。」
なーんて言いながらボクの周りをクルクル踊ってくれた。
ボクも一緒になって踊ってたら、タバサが血相かいてこっちに来てボクの手を握ってきたんだ。
ちょっとビックリしちゃったけど、
「クルリン クルリン・・・。 お、お兄ちゃんも いっしょに おどろうよ! ねっ!」
って踊りはじめた。
そっか、タバサも一緒に踊りたかったんだね!うん!踊ろう!クルリン、クルリン〜♪
妖精さんがニコニコしながらボクらに手を振った。
ボクとタバサも手を振って「今度、妖精の国に遊びに行くね!」って言ったらすごい喜んでた。
え?「私も行く」って?もちろんさ!タバサも一緒にね!
っと、お父さんとお母さんがボクらを手招きしてるよ。
これ以上マスタードラゴンさまを待たせちゃ悪いから行こうか!
タバサの手を取ってボクらはマスタードラゴンさまの背中に乗った。
「行くぞ。しっかりつかまっておれ。」
マスタードラゴンさまは大きな翼を広げて飛び立ちました。
大空から見る景色はもう、すごく気持ちよくって・・・!
まるで人がゴミのようだ!なーんてね!
タバサ・・・は怖くてボクのマントをずっと握ってた。
・・・ちょっと苦しい・・・。
結構長いし、いったんここで区切り。
気づいた方はいるかもだけど、エンディング中のセリフがチラリズムで出てます。
イケる!自分を好きでい続けてくれる男にはまだ希望がある。
仕事頑張る、先輩見直す
↓
先輩、ふとした時にミス
↓
コキョが機転利かせてナイスフォロー
↓
コクヨくん・・・ぽっ
↓
ウマー
チクショォオオオオオ!!!
見なかったことにしまして……。
残り容量たった(8+α)kbなんですから、投下するならしちゃってください。
容量埋めAA荒らしが来ないとも限りませんので。
どさくさ紛れにR指定投下……は今回は無理そうですね。漏れもおとなしく新スレに行くことにします。
>755
何だコレは!!
>>754 エンディング中のセリフはいいなぁ私も結k(ryをはじめ萌えなの多いね
サンタローズの元パパス宅での掛け合いなんかは実にいい
最初に来たのはエルヘブン。
・・・マーサおばあちゃん・・・ちょっとしか顔が見れなかったな・・・。
でも、会えてよかったよね、タバサ。
僕らは神官さんにいろんなお話を聞いた。
それで、おばあちゃんはとてもこの村の人たちに愛されてたんだなって・・・ちょっと涙が出そうになった。
そしたらタバサが「お兄ちゃん、私・・・おばあちゃんにもう会えなくなって寂しいけど・・・
おばあちゃんはずっと私の心の中にいるんだってわかったら・・・とっても嬉しくなったよ・・・!」
って・・・。そうだね!僕ら、お父さんの子供でよかった!お父さんがおばあちゃんの子供で本当によかった!!
帰ろうとしたら、タバサとお母さんが「おじいちゃんとおばあちゃんのかけおちのお話」をすっごく真剣に聞いてたな。
「女性ってのはそうゆう話が好きなんですよ。」ってピピンが教えてくれたけど、まだ意味がよくわかんないや。
ほら、いこいこ!次は・・・・え?ラインハット?
コリンズくんの所だね!・・・あ、タバサが露骨に嫌な顔してる・・・。
だいじょぶだって、コリンズくんがタバサにカエルさんとか投げてきたら、ボクがギガデインしてあげるよ!
え?やりすぎ?じゃあ、ライデインでいい?って聞いたら、「手加減はしてあげてね。」だってさ。
で、できるかな?
ラインハットでは、ヘンリーさんとマリアさんがすごく喜んでました。
「世界が平和になったことも嬉しいけど、お前が無事に帰ってきてくれたことがなによりも嬉しいよ・・・アルス・・・。」
そんなことを話してました。
ヘンリーさんは好きだなぁ・・・目がお父さんと似てるから・・・。
え?タバサもそう思うって?・・・そっか・・・ヘンリーさんが好きか・・・。
あれ・・・?なんでこんなにフクザツな気持ちになるんだろう・・・。
コリンズくんはっていうと、相変わらずな奴でした。
「レックスはでんせつのゆうしゃ だったのか!オレさまの子分に してやるぜ!」
だってさ。うわ・・・タバサのほっぺたがすっごく膨らんでる・・・。
だ、だいじょうぶだって・・・コリンズくん、根はいい奴だから!きっと友達になろうって意味だと思うよ!
だから・・・ね?その右手に集中している呪文を・・・止めようよ・・・ほら・・・コリンズくんがちょっと青ざめてるから・・・。
バルコニーを歩いてたら、タバサがもじもじしながらこんなことを言いました。
「あのね・・・お城に戻ったら・・・お父さんとお母さんとお兄ちゃんと4人でお弁当を持って森にピクニックに行きたいです・・・。」
いいね〜ピクニック・・・!行こうよ!お父さん、お母さん!
「いいわね〜、お弁当は私が作るわ♪」
お母さんがうれしそうにそう言ってくれた。
やったー!じゃあ、ボクはウインナーがいっぱい入ったお弁当がいいな!
タバサは?「たまご焼きがいっぱい入ったお弁当が食べたいです。」
タバサって本当にたまごが好きだよね〜・・・ボクも好きだけど!!
「それじゃあお母さん、約束だよ!」
ボクらはその場で父さんと母さんに指きりをさせた。
「そろそろ行きましょうか・・・。」
お母さんがそう言って、父さんが僕らの頭にポンっと手を置いて、
ボクらはニッコリ微笑んで「うん!」って返事をして歩き出した。
マスタードラゴンさまの背中でタバサがこんなことを言った。
「あそこのシスターさん、神のご加護ありますように・・・ っていうけど 神さまって プサンさんなのよね。
・・・それって すごく不安。」
タ、タバサ・・・聞こえちゃう聞こえちゃう・・・!
ボクはタバサにシィーっと口の前で人差し指を立てて合図をしたら、
タバサは舌をチロっと出して「ごめんなさい。」って謝ってた。
次はサンタローズに連れてってくれた。
旅の途中、ここに来るとお父さんとお母さんはいつも悲しい顔をしていたっけ。
だからボクらもここに来るのは少し抵抗があったんだけど、
マスタードラゴンさまが僕達に見せたいものがあるからどうしてもと言われたので僕達はそれに従いった。
お父さんとお母さんはサンタローズに着くなり驚いた顔をしてた。
ボクとタバサももちろん驚いてたよ。だって・・・
あの誰もいなかったサンタローズに人が・・・ううん、それだけじゃなくって・・・
お父さんとお母さんの言葉を借りたら、「元通りになってる」んだもん。
「これをマスタードラゴンさまは見せたかったのかな・・・?」
隣にいたタバサに聞いてみた。
「わからない・・・でも、そんな気がします・・・。
お兄ちゃん見て・・・お父さんとお母さん凄くうれしそう・・・よかったです・・・。」
タバサが思わず目をウルウルとさせていたのを見てボクもなんだか目が熱くなった。
「うん・・・よかったね・・・。」
ボクらは入り口でお父さんとお母さんを待っていました。
だってここは二人だけの思い出がいっぱい詰まってるかもしれないから、
ボクらが邪魔しちゃ駄目だよね?タバサ・・・。
優しく手を握ると、タバサも答えるように手を握り返してくれた。
「あ、お父さんとお母さんが帰ってきました!」
タバサがまだ遠くにある二つの人影を指差してそう言った。
「え?どこどこ・・・?あ、ほんとだ・・・!うわぁ・・・なんか腕組んでるよ・・・。」
ボクもお父さん達を見つけて喜ぶと隣でタバサが
「ちょっと・・・うらやましいです・・・。」って呟いた。
「うらやましい・・・?なにがうらやましいの?」
タバサに聞くと「内緒です。」と答えた。
う〜ん・・・でもなんか凄く目がキラキラしてるよ、タバサ。
次はサラボナに行ったんだけど、お父さんとお母さんここに来るといつになく緊張した顔になるんだよなぁ・・・。
昔ここで何かあったのかな?どう思う?タバサ?・・・え?
「大人の事情です。」だって?
それってボクを子供扱いしてる?そりゃないよ〜・・・。
もう夜タバサがトイレ行きたいって言っても一緒に行ってあげないぞ?
「ェェー・・・お兄ちゃんの意地悪ぅ・・・!」
「あはははは。冗談だよ!じょーだん!」
ルドマンさんのお屋敷でボクらが走り回ってたらお父さんにしかられちゃった。
ごめんなさーい。
その後は山奥の村に行きました。
途中、噴水広場でお祭りがやってて覗いていきたかったんだけど、
おじいちゃんが待ってるから我慢するよ!
おじいちゃんはとてもとても喜んでくれました!
「世界が平和になったことより、お前達が無事で帰ってきたことがなによりだ。」
ってちょっと涙流しながら話してた。
それを聞いてお母さんがおじいちゃんに抱きついて一緒に泣いてた。
今度・・・また来ようね・・・温泉入りたいし・・・。
え?タバサも入るって?・・・そうだね!みんなで来よう!
「わたしだってルーラ使えるんだから、お兄ちゃんと二人っきりでも・・・。」
タバサが小さい声で呟いた。
タ、タバサってたまにドキっとさせること言うよな・・・。
なんか体中がキィーー!ってなっちゃうよ・・・。
連投規制喰らっちゃった(´・ω・`)ショボーン
ペコさんお疲れさまです。
エンディングを知る者としてはにやりとしてしまう場面が随所にちりばめられていますね〜!
グランバニア城の王の間に入ってからのストーリーも是非拝見してみたいところです。
ペコさんナイスです!
「さあ、グランバニアに戻りましょう!」
「「オーッ!」」
お母さんの掛け声の後にボクとタバサとお父さんで右手をお空に挙げてポーズ決めちゃった。
ボク達には帰る所が、待ってる人達が居るってことがすっごくうれしい!
だって全部終わったんだもんね?
「これからずっと一緒にいられるんだよね?」
お父さんと・・・お母さんと・・・タバサと・・・お城の皆とずっと・・・。
「タバサは大きくなったらほかの人のお嫁さんになっちゃうかもね?」
不意にお母さんがそう言って、ボクはどんな顔してたの?
タバサが、「行かないもん!」ってボクの袖を握った時、ボクはちょっとうれしかった。
だって、タバサがいなくなるって寂しいもんね。
タバサが側にいてくれることがうれしい。
・・・ずっと一緒だったもんね。急に『タバサがいなくなる』なんて考えられないよ・・・。