道立自然公園に指定されている矢越岬(町内小谷石)周辺の自然を観光に生かそうと、観光担当の町職員らが2日、
同岬近くの丸山(665メートル)で調査登山を行い、山頂からの眺望や登山道の状況を視察した。
町は昨年、「ニューツーリズムによるまちおこし」事業として、小谷石での登山観光や空き家を利用した移住体験などを計画。
今春、担当職員を新たに採用し、実施に向けた準備を進めている。
調査登山には町産業振興課職員や地元住民ら5人が参加し、植生などを記録しながら山頂まで約2時間半かけて登った。
途中、昭和40年代まで住民がイモなどを育てた畑の跡のほか、「八面樹」や「百手観音」という名の不思議な形のブナなどが
見られた。頂上からは津軽海峡が一望でき、参加者から「すごい」「きれい」と歓声が上がった。
町は今後、登山道の看板などを整備し、ガイドの養成なども進める方針。同課の野戸早苗係長は「手付かずの自然を満喫
してもらえる場になるよう、地域皆で力を合わせていきたい」と話していた。
ソース(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/377649.html 写真=丸山の中腹にある「八面樹」と呼ばれるブナの巨木(中央)。方向によりさまざまな姿に見える
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/image/5196_1.jpg