十五年間、ひっそりと活動してきた県警交通安全教育隊の二人のキャラクターにスポットが当たっている。
「高倉善(ぜん)」おじいちゃんと、「腰永(こしなが)小百合」おばあちゃん。高齢者の交通事故を防ごう−と
土日も休まず、各地の交通安全教室を飛び回っている。インパクト抜群の外見、まさに「ゆるキャラ」の二人に
迫った。
今月初旬、横浜市緑区での交通安全教室。「赤信号は見つからんよう、さっと渡るんじゃ」と、むちゃを言う
小百合さんを女性警察官がさとした。「お孫さんの見本になる行動してくださいね」。すると、天然ぼけの
善さんが、「小百合さんでも車には勝てないんだから」と口を挟んだ。
白髪交じりのひっつめ頭におでこのしわと、上下四本の歯が印象的な小百合さん。きれいにはげ上がった
頭と、鼻めがねをかけた優しい笑顔がチャームポイントの高倉善さん。四頭身の二人がコントのような
やりとりを繰り広げると、会場は爆笑の渦だ。
同隊の佐藤和子副隊長は、「警官だけのときに比べ、反応が全然違う。とぼけたやりとりや、見た目が
受けているようです」と言う。一度訪れた施設から、再び声がかかることも多い。
二人は県警本部の隣と裏に住んでおり、茶飲み友達という設定。それ以外、年齢など細かいことは決まって
いない。むしろ、「演じる女性隊員によって性格が変わる」(佐藤副隊長)のもウケている理由の一つという。
二人はもともと、県民共済が交通安全のミュージカルのために制作。名前はこの時、つけられた。密なマスク
は有名な人形作家が作成し、一体約七十万円。約十五年前に県警に寄贈され、以来、月に二、三回程度、
交通安全の講習会などで活動してきた。
だが、昨年一年間の交通死者百八十九人のうち、高齢者が六十二人と全体の三割を占めたことなどから、
県警は今年、高齢者事故を重点対策に掲げ、老人キャラクターの二人に白羽の矢が立った。
活動の場が増えるとともに、その人気も広がり、同隊は、小百合さんが高齢者施設をゲリラ的に訪問する
「さゆりが行く」を春から本格スタート。今月の免許自主返納キャンペーンでは二人にチラシを街頭で配って
もらった。来月、刷新される同隊ポスターへの起用も決めた。佐藤副隊長は、「高齢者対策は、繰り返すことが
大切。高齢者の事故が減ってくれれば」と期待している。
▽ソース:東京新聞 (2009/06/10)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090610/CK2009061002000059.html ▽画像 (自治会の交通安全教室に登場した2人=横浜市緑区で)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090610/images/PK2009061002100005_size0.jpg ▽関連スレ
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