東京都足立区は、使用済みペットボトルのリサイクル回収に協力した分に応じて
ポイントがたまり、買い物ができるIC(集積回路)カードを全国で初めて開発し、
今月25日から発行することを決めた。
ペットボトルの生産量は年々増加しているが、回収率は全国的に頭打ちとなっている。
同区はリサイクル量が10〜15%伸びると期待しており、経済産業省も「ICカードによる
ポイント制度は市民にも取り組みやすく、回収率アップに効果的な取り組み」としている。
新たなペットボトル回収は、区内のスーパー4店にある自動回収機にペットボトルを入れて、
ICカードを差し込むと、10本当たり4円分のポイントがたまる仕組み。このポイントは
スーパー4店で買い物に使用でき、買い物分の金額を区がスーパーに支払う。
協力スーパーは来年度から計30店とする。30店舗になった場合の区の負担分は
年約900万円と試算されている。
これらの店舗に集まったペットボトルについては、家庭ごみのペットボトルと同様、
民間業者に運搬・処理を依頼する。
ICカードは計1万枚用意され、リサイクルに関するアンケートに答えると発行される。
また、区は、今回のICカードを使った環境ポイント制度を、家庭の生ゴミを肥料に変える
リサイクルなどにも拡大する。具体的には、区内の2小学校にカードリーダーを設置、
生ゴミを持ち込むとペットボトルリサイクルに使用できるICカードにポイントがたまるようにし、
計10回でジャガイモやニンジンなどの有機野菜1袋分が渡される。将来的には、買い物袋を
スーパーに持参してレジ袋を使わないケースなどにも、同じICカードによるポイント制度を
取り入れたいとしている。
PETボトルリサイクル推進協議会(東京・中央区)によると、国内のペットボトル生産量は
1997年度は約22万トンだったが、2005年度には約53万トンと倍以上に。これに対し、
全国の市区町村のペットボトル回収率は、2003年度をピークに頭打ちとなり、04年度、
05年度と2年連続で減少。同年度の回収率は45・4%だった。同区の回収率は70%弱だが、
今回のポイント制導入と協力スーパーを増やすことで、85%を目指すとしている。
YOMIURI ONLINE(読売新聞) 06/11/20
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061120i211.htm ▼関連スレッド
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