絶滅の危機にあるタガメが繁殖期を迎え、姫路市林田町の伊勢自然の里・環境
学習センターで産卵が続いている。雌が水草に産みつけた卵塊を、雄が抱きか
かえるように守っている。
体長六五ミリにもなる日本最大の水生昆虫。兵庫県レッドデータBランク
(淡路はAランク)の絶滅危惧(きぐ)種で、県内各地でもかつて田んぼや
ため池に生息していたが、農薬やほ場整備の影響で大半が姿を消した。
市は二〇〇三年から、同センターを環境学習の場として活用。棚田を転用した
ビオトープで毎年、放流したタガメが産卵している。今年は約二十五匹を放流し、
六月二十日、最初の産卵が確認された。産卵後十日ほどでふ化、五回の脱皮を
繰り返し、約一カ月で成虫になる。同センターの観察指導員脇坂さん(32)は
「タガメがどんな場所なら生息できるかを考えてほしい」と話す。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000065228.shtml ※ご依頼頂きました。画像アリ。リンク切れの場合はご了承下さい。