うまい!カツオ茶漬け風ラーメン
高知学園短大2年の山根京子さん(19)が、ちょっと風変わりな
「カツオのお茶漬け風ラーメン」を考案し、即席めんを使った
アイデアメニューのコンテストで“最高賞”に輝いた。
チャーシューの代わりにカツオのタタキをのせ、
スープはだし汁に玄米茶を混ぜた。
高知市内のビアガーデンで限定メニューに採用され、
夜な夜な行列ができているとか。
山根さんは同短大で、「食と栄養」を学ぶ生活科学学科に在籍している。
「カツオのお茶漬け風ラーメン」は、日本即席食品工業協会が主催する
「インスタントラーメン オリジナル料理コンテスト」の西日本大会で
最高峰の「優賞」に選ばれた。
昨年12月に冬休みの宿題で同コンテストに応募した。
栄養士や調理師を目指す学生440人の応募者の中から書類選考を突破。
2月に他の11人とともに、大阪市内で実際に料理を作って出来栄えを競った。
山根さんの作品は、ゆでためんに、昆布とかつお節でとっただし汁に隠し味の
玄米茶を混ぜたスープを注ぐ。具は市販のたれにつけておいたカツオのたたき、
す巻き、白ネギ、やっこネギ、ゆずの皮、きざみのり、青じそ。
あっさりした和風仕立ての味で、土佐の食材を使って「地産地消」もアピールした。
テレビの料理番組で活躍する森野熊八さんら審査員4人からは
「カツオとお茶漬け、ラーメンの組み合わせなんて誰も思いつかない」
「完成度が高く、おいしい」と絶賛された。
本人は「まさかこんな料理で“優勝”するなんて」と戸惑う。
実は冬休みの宿題を出されたのが応募締め切りの3日前。
応募用紙を見つめながら「高知といえばカツオ。カツオのスープには
和風が合うかな」と連想し、形にしていった。
スープの隠し味を緑茶から玄米茶に変えたり、何度も家族に
食べてもらったりして研究したという。
山根さんの偉業に、高知市九反田のホテル日航高知旭ロイヤルが目を付けた。
開業10周年の目玉としてビアガーデンのメニューに採用したところ、
午後6時の開店とともにラーメンのブースには行列ができる人気ぶりという。
7月までの限定メニューだったが、9月8日のビアガーデン期間終了まで
延長するかどうか検討中だという。
スープだけどソース:
http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000000606190004