「ハンバーグを伊万里市の名物料理に」を合言葉に、地元農家らでつくる
市民グループと伊万里飲食業組合が協力し、究極≠フ「伊万里牛ハンバーグ」を開発した。
肉の配合や味付けからソースまでそろえた一品を市内のレストラン約20店で
一斉に提供するという全国的にも珍しい試み。
関係者は「イベントで終わらせるつもりはない。地道に新しい名物料理に育てたい」と意気込む。
販売は29日から。
農家を中心とした市民グループ「伊万里の食を豊かに実行委員会」(中井仁一郎代表)が企画した。
ステーキで食べるには高価で手の届かない伊万里牛をハンバーグに加工することで、
手軽な名物料理にしようと発案。味のレベルを保証しつつ、コストを下げるため、
提供全店で同じ商品を扱うという斬新な手法に挑戦した。
プロジェクト名は「伊万里食三昧(ざんまい)」。普段はライバルの各飲食店に呼び掛け、
各店の料理長らが20回以上にわたり試作、検討を重ねた。
それぞれのレシピに対するこだわりから何度も衝突したが、
「伊万里の食文化を変えていこう」という熱意でようやく完成までこぎつけた。
使用する肉は、大部分が銘柄牛レベルの4等級以上。
スネ肉などは使わず、モモやロース、バラのみを配合した
「ハンバーグで食べるにはもったいない上質素材」(関係者)。
通常、つなぎで使う卵や牛乳などのアレルギー物質を除き、
肉のひき方を工夫して柔らかな食感を強調した。
生肉をこねる過程までは、市内の食肉卸業者が一括で請け負い、各店に渡すシステム。
店には「伊万里牛ハンバーグ」「伊万里食三昧」ののぼりを立てる。
1個の重さは150グラムに統一しているが、セットメニューの付け合わせは各店ごとに工夫し、
値段は1000〜1500円程度を見込む。
中井代表は「農家と飲食店が頭を突き合わせて出した地産地消の一つの答え。
今後はホームページや提供店のマップ作りを進めていく」と話す。
http://www.saga-s.co.jp/kizi1.asp?ID=20060427&COL=4 ※依頼スレでご依頼いただきました。