長くて、ややこしくて、複雑な恋に落ちた瞬間
http://love.2ch.net/test/read.cgi/ex/1017257963/584 続き
ヒースローに着いた。
彼女がイギリス行ってから半年、彼女は相変わらず彼女だった。ガムをかみながらStephen Hunter(だったと思う)
を読んでいた。チャットで感じた、「壊れそう」な感じはなかった。少し綺麗になったようにも見えた。
会うと、いつものように伏し目がちに、
彼女 「よぉ、元気?」
僕 「元気だよ。君も元気そうだね。」
彼女 「うん、いっしょだよ。いろいろあるけどね。」
「いろいろあるけどね」を話した彼女の表情を見て、彼女の頭をかかえて抱きしめた。頭をなでた。
半年ぶりに感じた彼女の体は、やっぱり華奢で、暖かくて、そしてやっぱり実体だった。
彼女は笑いながら、そのまま僕の胸に体をあずけ、頬をつけた。でも、僕の体には手を回さなかった。
そう、今の彼女にはAndrewがいるから。