エヴァンゲリオン見たんだけど、これって駄作?

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まえのつづき

エヴァは、作品としてのエヴァが人を傷つけるであろうことを知っていながら、
一切の遠慮を取り払って、制作者の表現したいことを全て出し切った。
表面だけとりつくろって視聴者の機嫌をとるんじゃなくて、エヴァの真の姿をさらけだした。
ようするに、エヴァは欺瞞を嫌った。
だから、ヒーローはヒーローでありながら、とてもヒーローとは呼べたものじゃないし、
ヒロインは無惨な結末を迎える。

そう考えてみると、エヴァは、その作品のありかたそのものが、
エヴァという作品が表現したかったことのうちの、重要な一つなんだと思う。
だから、「死ね」と「観客」のシーン(自分を他人がどう見るか)がわざわざ入ってるんでしょう。

結果、エヴァが嫌いな人もいるし、好きな人もいるでしょう。
ただ、良くも悪くもエヴァという作品に対する反響が際だって強いのは、
エヴァに訴えるものがあって、それが人の心に反応した、人を感動させたからでしょ。
その意味ではエヴァは名作なんじゃないのかな。

つらつら書いてみたけど、長いなあ。
結局、おれはエヴァのカッコよさが好きなだけなので、
ストーリーに関して「ああしろこうしろ」といった文句はないなあ。
別にエヴァの結末が本来は>>107だとしても、それはそれで構わないし。