エヴァンゲリオン見たんだけど、これって駄作?

このエントリーをはてなブックマークに追加
122兄チャマの名無しをチェキ!
>>109 >そもそもなんでエヴァという作品とオタクという存在との関係が語られるのかがよく分かんない。

エヴァとオタクの関係が語られる理由としては、まず庵野監督がインタビュー等で実際に
オタク批判をやっていたということが上げられると思います。
確かに、エヴァンゲリオンが庵野監督自身のオタク的なものを批判しようとして作られたものであることは疑いありません。
ただ、>>99>>111のおっしゃるように、「オタク批判のための作品である」という解釈は、見ている人の投影に過ぎないと思います。

>作中にでてくる「庵野死ね」とか観客の映像によるものだと思うけど、
あれって、前者は自分(エヴァ)を憎む人、後者は自分を好いてくれる人、という、
両極端の「他人」の象徴だと思ってるんだけど。

EOEの解説をもう少し。
Airの冒頭で、シンジが胸のはだけたアスカを見て自慰をするシーンがありますが、
まごころを君にの最後では、それがアスカの首を絞めるという行為に変化します。
これは劇中で用いられた言葉を用いれば、リビドー(エロス)からデストルドー(タナトス)への変化です。
そしてこれは、本質的に同じ感情からくるものです。

私は、映画の観客のカットや「庵野死ね」というWebページのカットは、この作品の構造と並行だと考えています。
実際に、最も熱心だったファンが、作品を批判する人間になるわけです。
その点で、作品のテーマと一致しています。

つまり、庵野監督はファンの批判が出ることを予め解っていて、その批判も含めて他者を肯定している、と言うことができるでしょう。