怪傑!根府川(仮名)先生!

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65根府川(仮名)
>>52
いや、わたしは、人間の生と死の根幹に関わる問題としてエロティシズムを
とらえておりますから、ごく当たり前に生徒の前でいろいろ話すのです。
バタイユ『エロティシズム』を読んでください。

などと言ってみましたが、世はハッタリであります。
わたしの世代は耽美トークが得意なのですよ。
というのは学生運動敗北の疲れで、マルキシズム系インテリにやることがなくなり、
多くの思想青年が澁澤龍彦などの「耽美だねえフランス思想は」に流れたからです。

80年代にプールバーで、フランスポストモダンの本を読むといった愚か者が出てきたのは、
この悪しき影響の産物です。いまはこういう馬鹿はいなくなりました。
こんなことをしたって女性にもてない事が分かったからです。

つまり、ハーモニカもろくに吹けない男が女性にもてようと思って始めるのが
耽美系哲学の聞きかじりなのです。
こういう哲学の玩具化は宗教などというご大層なもんじゃないですよ。

しばらくしてその愚かさは抜けるのですが、脳内の奥底に封印した知識が時折噴出して、
女性を引かせ、男性に「あいついっちゃってるよ」とささやかせるツールとなるのです。
書いていてなぜわたしは鬱になるのでしょう。

ところでわたしの妻は、マダム・エドワルダではありませんよ。あんなのはイヤナーノ。

急に思い出したのですが、わたしが高校3年のときの担任の奥様がスペイン人でした。
旦那はいつも蝶タイを奥様に結んで貰い、満面の笑みでクラスにやって来るのです。
わたしたちは当然彼に、「軽部」というあだ名を進呈致しました。

彼は基本的に良い教師だったのですが、お寒いギャグを言って生徒の反応がないと
「なんか言いなさいよ。ハイとかyesとかouiとかyaとかda(これ綴り分かりません)
とか言いなさいよ」とフィニッシュを決めるのです。

ある日彼はまたそのフィニッシュを決めたのですが、誰かが「俺ら日本人なんだから「はい」
でいいんじゃないですか。だいたいサムすぎて「はい」なんていえないけど」と言ったんですな。
次の日、担任は学校を休みやがりました。弱っ。