マリ×アスカの可能性を前向きに語るスレ

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
マリに言わせるとアスカの臭いのするLCLは悪くなかったらしいです。
アスカもシンジに脈がないんだし、諦めてマリのものになるです。
2名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 01:26:15 ID:???
今すぐ処理されてくれ
3名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 01:31:23 ID:???
マリが誘い受けるかたちでですね
4名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 01:32:30 ID:???
アスカがマリに突っかかってるポスターかなんかが、序の前にあったよな。
ツンデレで突っかかってくるアスカを大人なマリが受け止めるとかありかも。
5名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 01:40:42 ID:???
というか、ユーロで面識ないのか?

アスカ「げげげっ?!ななななんでアンタがここにいるのよこの色魔!!」
マリ「相変わらずアスカはいい匂いだにゃー。今後ともよろしくにゃん」
アスカ「抱きつくな!触るな揉むな摘まむな入れるなぁっっっ!!!…なんとかしなさいよバカシンジ!!」
シンジ「…仲良さそうだねえ」

とか。
6名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 01:41:26 ID:???
アスカはシンジの嫁に決まってんだろ!
公式見直せよ、カス!
マリはどうせ人外なんだから化け物同士、レイかカヲル相手にしとけっての!!!!
7名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 01:47:45 ID:???
公式みるとアスカじゃないですよ^^;
8名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 02:08:56 ID:???
>>4
そんなのあったのか
9名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 02:12:11 ID:???
ああ、現実を認められない方でしたか
10名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 02:28:21 ID:???
>>6
うまり、シンジにとってのカヲル(本命)にあたるのが
アスカにとってのマリなわけですね。
11名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 02:51:50 ID:???
>>8
まだ新キャラ出るとしかわかってなかったころ。
チェックのスカートの女の子(顔は画面外)にアスカがちょっと怒り顔で文句言ってるイラストがあった。
探したけど見つからないよ!
12名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 03:00:10 ID:???
>>5
「おやおや、それが新しいプラグスーツ?スケスケで面白ーい。ちょっといじらせてねーん」
マリの奴がじりじりとにじり寄ってくる。
目がやらしいのよ。セクハラ親父かっ!
「ミサト!見てないで止めてよ!」
「あーら、いいじゃない。スキンシップは相互理解の第一歩よ」
「そうそうただのスキンシップだから、そんなに怯えないでねー」
セクハラ親父が二人いる。これだから日本人はいやなのよ!

13名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 06:03:49 ID:???
>>12
14名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 06:04:51 ID:???
  ( ゚д゚ ) 
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

  ⊂( ゚д゚ )
   ヽ ηミ)
    (⌒) |シコシコシコ・・・・・
     三 `J
15名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 08:47:27 ID:???
アスカの前だとどう振舞っていいかわからなくなって、不器用になるマリというのも
16名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 09:12:38 ID:???
壊れゆくアスカに無神経に踏み込んでいって救ってみせるマリ
17名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 09:41:05 ID:???
>>11
ファンアートじゃないの?
18名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 09:43:42 ID:???
>>17
違ったと思う。
マリの姿が登場した最初の奴だったと思うんだけど。
19名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 09:52:32 ID:???
アスカ×マリ本はマダかね?
20名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 09:54:35 ID:???
pixvになら一枚
21名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 16:14:30 ID:???
>>1
ライバル関係かと思えば、そっちの話か
マリとアスカって対照的に見える
実力はどっちが上なんだろう
22名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 16:19:40 ID:???
自称才能だがプライドの高さからかなり努力で補ってるアスカ
荒削りで一見無茶苦茶だが本当に天才肌のマリ
23名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 19:53:00 ID:???
僕は全力で応援します
24名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:22:57 ID:Vdu2tJri
意外にアスカがリードしてくれそう
さすがのマリちゃんもアスカの押しには弱かった
25名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:28:13 ID:???
>>18
そのイラスト、知ってるけどアスカの顔は映って無いよ
二人とも画面外で腰から下だけが映ってる アスカが腰に手を当ててるから、
怒ってるようには見えるけど
26名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:29:03 ID:???
>>18
もしや右側でレイとシンジがこっち向いてるやつ?
27名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:36:11 ID:???
ミサト×アスカで新しい世界開けた人はどこに行けばいいですか?
28名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:39:48 ID:???
ナディアのマリーのカチューシャと同じ色のカチューシャつけてるねマリ
29名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:43:17 ID:???
戦ってもマリにやられていいようにおもちゃにされるアスカという構図が似合う。
散々弄ばれたあげく飽きられてポイ。ターゲットはシンジへ。

まあ確かに天才というけど努力してるアスカとマジで感覚で戦闘を楽しんでるマリだとアスカがおもちゃにされるのがやはり似合う、エロス的に
30名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:44:43 ID:???
>>28
まさかのマリー子孫説?
31名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:47:05 ID:???
で、さんざんプライド壊して従順になったアスカ渡して欲情するシンジみて背筋ぞくぞく。シンジを奴隷みたいに。エロス的に
レイは興味なし。が、堕ちたシンジを救おうと立ち向かうが一蹴。マリのペットに。
32名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 22:58:24 ID:???
ロリコンサンソンとマリーの子孫なら相当タフガールだろうなw
33名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 00:25:03 ID:???
マリ×アスカか・・・
エロイな
34名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 00:52:18 ID:???
匂いが違うからかなぁ
って言ったのは、シンジと始祖自体が違うんじゃね。
35名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 01:12:00 ID:XGLKaZ1y
36名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 01:33:57 ID:???
さいっこう!だな!!
37名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 01:49:36 ID:???
マリ×アスカはやはり至高だな////
38名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 01:57:38 ID:???
マリ「アースカ♪ 日本でも一緒にがんばろーねー」
アスカ「頑張るも何も、アタシの2号機壊したのアンタでしょーがっ! く、くっつくなぁ〜っ!!」


こうだな
39名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 02:08:45 ID:???
40名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 03:20:39 ID:???
マリ「アスカ、キスしよっか?」
アスカ「アンタ一度病院行きなさいよ! アタマのねっ!」
41名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 04:07:05 ID:???
アスカ「ねえ、キスしよっか」
マリ「するする。うっれしいなー。アスカの方から誘ってくれるなんて」
アスカ「?????なんてあんたがここにいるのよ!シンジはどこ行ったのよ。え、ちょっと、タンマ」
マリ「アスカがいやならしょうがないなー。そっか彼としたかったんだね」
レイ「弐号機パイロットは碇君のことが…(無表情のまま涙)」
アスカ「あ、あんたまでいるの!?違うわよ。別にバカシンジのことなんかどうともおもってないわよ。だから泣かないで!マリ!キスするわよ」
マリ「仰せのままに、お姫様」

シンジ「アスカー、ただいま。ってごめん!覗くつもりはなかったんだ!」
アスカ「…キスだけでイカサレるところをバカシンジにみられた。なんでこんなことに。
…でも、エコヒイキが泣き止んだからいいか。そっかこんなときでも私笑えるんだ。」
レイ「弐号機パイロットは碇君じゃなくゼーレのチルドレンが好き。弐号機パイロットにもポカポカして欲しいから応援する」
マリ「んー、まだまだ蚊帳の外かなー。でも。外堀は埋まったしね。ま、いっかー。ご馳走様でしたー」
42名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 05:43:49 ID:???
>>35
詳細!
43名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 13:15:40 ID:???
ファーストキスでいかされる式波ちゃんwww
44名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 14:47:39 ID:???
>>40
シンジ「大丈夫。頭は自力で剥いてある。」
45名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 18:26:05 ID:???
>>35
萌えた
46名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 19:33:06 ID:???
cutの絵を見てマリ×アスカがアリだと確信した
47名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 21:26:04 ID:XGLKaZ1y
もう時代はマリ×アスカだよ
48名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/18(土) 21:31:48 ID:???
>>35
これは至高だな、最高の構図だ
49名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 00:30:19 ID:2Un3vR2A
50名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 00:49:09 ID:???
なに食べてるんだろー?
51名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:03:04 ID:???
つうまい棒コンポタ味

にしてもマリ……ドSだなw
52名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:09:02 ID:???
努力してる真面目な奴を
天才肌のいい加減な奴が抜いていく構図
53名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:10:55 ID:???
シンジとレイが出来上がっちゃってるから、アスカにあてがうためのキャラでしょ>マリ


レイとシンジがくっつくのはゲンドウたちの計画らしいから、計画ぶち壊す方面になるなら
レイとシンジがうまくいかず、アスカがシンジにとられてしまう可能性もあるか。
54名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:12:33 ID:???
天才はシンジじゃないか?
マリは天才肌なだけで。

エヴァ・パイロットとしての資質以外ではマリとアスカどっちがすごいんだろう?
大学卒業設定は式波にもあるのか?
55名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:12:56 ID:???
>>53
それは・・・無い!
56名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:17:53 ID:???
>>55
うっさいな、夢くらいみさせてくれよおおおおおお
57名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:19:12 ID:???
アスカが自分を天才だから選ばれたと言ってるんで、エヴァ・パイロット抜きで天才のはず。
58名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:20:18 ID:???
誰とも結ばれたりしないんじゃないかなー。なんかエヴァでそれはないような。
59名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:23:14 ID:???
>>54
いやむしろシンジと被ってる
というか似てるなって言うのを書こうと思ったんだけど推敲してるうちに送信しちったw
60名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:24:21 ID:u9MHKNF7
ドSのマリにドMのアスカが仕込まれる様子を想像すると萌える。
61名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:25:19 ID:???
>>54 パイロットスキルは、
・アスカ>>(空中戦の超えられない壁)>>シンジ≒マリ>>レイ

メンタルの打たれ強さは
・マリ>>(人として超えてはならない壁)>>シンジ≒レイ>>(越えられない壁)>>アスカ

くらいに見たがどうかな。
あと、現代の軍隊では叩き上げ組は別にして、少尉以上の士官は原則大卒相当だ。
で、式波はあの年で大尉だからね。大卒設定はあると思われ。
62名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:31:25 ID:???
>>61
惣流に大卒設定あるしな
士官の話は知らなかったがそれなら大卒設定消す理由ないわ
63名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:32:09 ID:???
>>60
むしろマリはSとMどっちでもいけるからこその強さがありそうなんだ
64名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:38:40 ID:???
マリ×アスカは国宝です
65名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:41:43 ID:???
マリは攻めでも受けでもどっちでもいけるけど、SでもMでもないと思う。
アスカはSだけど、受け。
66名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:42:09 ID:???
>>62 どういうコースを取ったのかは気になるけどね。正規の士官学校じゃないだろうし…
外国の大学だと、日本の大学で教職課程取ると教員資格取れるのと同じように、受講すれば予備役将校の資格を取れて、
希望と能力次第で正規軍に任官も出来る、予備将校訓練過程(ROTC)てのを設けてる所が結構あるんだがそれかな。
67名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:45:19 ID:???
エヴァのパイロットになると尉官に任官されるってことはない?
空軍のエースって言ってたから違うか。
というか子供を軍人にするって先進国としてどうなんだ?
飛び級して学者や弁護士になるってのと兵隊になるってのは違う気がする。
68名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:49:00 ID:???
なんか昔、エヴァの登場人物の学歴のこと分析してた謎本があったな。
アスカは大学入ったのが幼かったから、化学とか工学で危険な実験実習させるわけにはいかないし、
語学とかそこらへんの文系を出たんじゃないかっていわれてた。
69名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:49:07 ID:???
マリ「キミかわいいねぇ」

アスカ「おねがいだからもうやめてぇ!これ以上されたらおかしくなっちゃうよぉ!(号泣懇願)」
70名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:49:33 ID:???
ぶっちゃけ先進国でも子供の志願兵はあまり珍しくない
きれい事は言うだろうけどね
71名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:55:14 ID:???
ロシアの軍学校ってそれこそ厨房くらいの子供でも入れるだろ、確か
ロシアとは違うが、アスカが属してたユーロ軍も子供でも腕が良ければ昇進早いんじゃない?
72名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:57:32 ID:???
萌えを前向きにだな‥
73名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 01:59:36 ID:???
>>68
それ覚えてるが、理系の天才児なんか珍しくないしと思ったな。
若いと哲学も無理なはずとかむちゃくちゃ書いてあった奴だろ?

16歳で様相論理の完全性定理の論文出して、哲学に革命を与えた20世紀、有数の哲学者クリプキとか普通にいるわけだが。
クリプキはアスカタイプじゃなくてマリタイプだけど。
74名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:01:49 ID:???
マリ「アースカ♪」
アスカ「ひっ!? ア、アタシの死角に立たないでよっ!!」
マリ「だってアスカの後ろ姿、可愛いくってさー」
アスカ「舐め回すような視線で言うセリフ!?」
75sage:2009/07/19(日) 02:03:03 ID:u9MHKNF7
(腕力はマリのほうが強いという設定で)

マリ「キミ、いいにおいがするね(アスカを背後から抱く)」
アスカ「ちょ、ちょっとなにすんのよっ」
マリ(アスカの肩を抱きながらマリのほうを向かせて顔を近づける)
マリ「ずっと、誰かに抱きしめて欲しかったんだよね」
アスカ「…!」
マリ「私じゃダメかな(アスカを抱きしめる)」

アスカ落ちる
76名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:03:59 ID:???
大尉ってTVミサトの最初の階級と同じだよな。
というか人類防衛軍のトップが大尉ってw
中隊レベルでしょ?
77名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:05:02 ID:???
戦闘機乗りだけで戦闘してるわけじゃないんだぜ
78名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:07:40 ID:???
>>67 日本にも少年工科学校ってのがあるぜ。
中卒を自衛官として採用し、高校教育を受けさせながら訓練して下士官にする。自衛隊の将官にはここの出身者が結構いるよ。
まあ中学在学中のアスカの歳で大尉ってのは異例中の異例なのは間違いないけど、向こうじゃセカンド・インパクト後の混乱の中で教育制度の例外がいろいろ生じたというあたりで一つ。
79名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:08:22 ID:???
>>77
すまん、TV版のミサト作戦部部長のことが言いたかった。
軍事部門のトップなのにって
擦れ違いになってたな
80名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:10:23 ID:???
マリはアスカのことアスカたんと呼ぶに違いない
81名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:10:57 ID:???
>>79
そっちか
ゲンドウ当たりが将官クラス待遇でその指揮権を借りてる形になるのかな
82名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:13:04 ID:???
>>80
マリ「あーずにゃん、猫耳つけてー」
アスカ「取り付けてから言わないでよ」
83名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:20:30 ID:u9MHKNF7
マリ「アスカたん、おみやげだよ〜」
アスカ「ファー手錠…。マリのドスケベ変態エッチ!」
マリ「またまたー。今日もいっしょに寝よ〜うね。」
アスカ「///…ぷぃっ」
84名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:27:08 ID:???
マリ「アスカー、お風呂一緒に入ろ♪」
アスカ「嫌よ! アンタいっつも変なトコばっかり洗おうとするじゃないの!」
シンジ「(変なトコって…何処だろう…?)」
85名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:39:53 ID:???
シンジはカマトトだから
マリ「アスカー、お風呂一緒に入ろ♪」
アスカ「嫌よ! アンタいっつも変なトコばっかり洗おうとするじゃないの!」
マリ「満遍なく洗えばいいのねん」
シンジ「変なトコって何処?(あんなとこやこんなとこだよな)」
マリ「君、唇の端がかすかににやついてるぞ」
86名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:44:31 ID:u9MHKNF7
アスカ「…マリ」
マリ「アスカにゃんが名前で呼んでくれるなんて珍しいねぇ!なあにアスカにゃん?」
アスカ「……。呼んでみただけよ」
マリ(萌〜!)
87名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:54:25 ID:???
>85
シンジはカマトトじゃなく素でよく分かってないキャラだぞ
88名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 02:57:53 ID:???
多分第3来る前は素で分かってなかった
アスカのせいで目覚めた
89名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:02:32 ID:???
マリのネェさんっぷりなら、
ニブいシンちゃんには手に負えなかった不器用なアスカのことも余裕で愛せるはず。

アスカは母親にも加持さんにもシンジにも愛された感触がなくていじけ気味だから、ここらでマリからしっかり大事にされて欲しい。

頼むぞマリ姉。
90名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:04:03 ID:???
>>88
あの中学生離れしたフェロモンな身体で、しょっちゅうセックスアピールしてくるからな
そりゃ目覚めるわw
91名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:12:15 ID:???
>>85
カマトトの意味良く調べてきな
92名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:13:09 ID:???
>>89
國府田か
93名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:21:53 ID:???
>>89
一緒に宿題をしようとマリの部屋を訪ねたアスカ。
ドアを開けるとそこにはマリのものでない靴があった。
寝室に駆け込むアスカ。
ミサト「ア、アスカ。違うの、これは」
マリ「あー、ごめんごめん。またやっちゃった、てへっ」
アスカ「バカシンジにエコヒイキ、ホモ男に続いてミサトとまで!
     もうしないって約束したのに…。
     わたしのことなんかもうどうでもいいんだ。
     マリも私を捨てる  の  」
マリ「そんなことないよ。アスカたんは特別。」
アスカ「本当に?」
マリ「本当だよ。ヒカリちゃんには手を出してないじゃん。アスカの親友だからね。
   ヒカリちゃんと浮気したらアスカ、耐えられる?」
アスカ「…耐えられない。親友と恋人が浮気なんて」
マリ「だよね?アスカは私にとって特別だから、絶対にそんなことしないよ。」
アスカ「うん。っひどいこといってごめんね」
ミサト「その理屈はおかしい(小声で)」
94名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:25:58 ID:???
>>93
ヒカリ「こんなことアスカにばれたら…」
マリ「そんときはうまく言いくるめて3pにでも持ち込むさ」
95名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:37:48 ID:???
>>94
それはひどいw
96名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 03:52:37 ID:???
むかーし、エヴァのカードダスマスターズに一緒にシャワー浴びてる
シンジとカヲルのカードあったけど(多分シンクロテストの後のLCLを洗い流してる一コマ)、
マリとアスカが一緒にシャワー浴びるのもアリだな


「はぁはぁ…アスカのLCL、流すの勿体ないにゃ〜」
「ひぃぃっ!? やだ…ペロペロなめないでよ、バカっ!!」
「きれーきれーしよーね♪」


こんな感じで
どんどんマリが変な子になっていく…
97名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 04:14:33 ID:???
>>93
むしろそこまでやっておきながら、アスカにだけはまだ手を出せてないとかだったら萌える。
98名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 04:22:14 ID:???
むしろ大切だから汚せない・・か。
萌えるな!
99名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 04:27:02 ID:???
少女漫画チックだなw
100名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 04:37:33 ID:???
ゲンドウ「汚されちゃった、私、汚されちゃったよ。どうしようユイ」
リツコ「どうせわたしたちはアスカの替わりなんでしょう。憎たらしい子」

アスカ「ねえ、キスしようか」
マリ「え、いや、ね。まだ早い、よ」
アスカはマリにいきなりキスすると顔を真っ赤にして逃げて行った。
真っ赤になって自らの唇をなで何度も感触を再確認するマリ。

レイ「わからない。この感じ。これは何」
カヲル「それはね嫉妬というんだよ」
シンジ「アスカの癖に生意気だ!」

さあアスカとマリの運命はいかに

続かない
101名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 04:55:05 ID:???
>>100
家に帰ってネルフでも無視され、マリ以外の全員が離れていくアスカ。
マリに依存していくアスカ。しかし、それはシカトの悪化を招く。それが更なる依存をまねく悪循環。
自らの野放図さをもたらした悲劇を目の当たりにした真希波・マリ・イラストアリスの決断は!
来週もサービスサービスゥ!
102名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 07:32:14 ID:???
>>101
ちょっ、マリなんとかしろw明るくたのむよ!
103名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 09:14:04 ID:???
>>102
マリ「すべて私のシナリオ通りだ。何も問題ない。」
104名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 15:54:59 ID:???
アスカは機体が万全の状態じゃないと文句いってテスト放り出したりしそうだけど、
マリはバグがちょっとあっても無理矢理動かす感じ
アクロバットな動きしたりとか、操縦技術はアスカが勝ってるけど、テストパイロットとしてはマリが重宝しそうだな。
105名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/19(日) 18:34:02 ID:???
マリ×アスカってカップリングの事だったのかw
メガテンの二身合体かとオモタw
106名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 01:02:03 ID:???
マリ×アスカは神
107名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 01:02:44 ID:???
アリだな
108名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 04:00:53 ID:???
ねーよwww
109名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 08:46:32 ID:???
さあ、どうしたいの。
笑み混じりにマリはベッドに腰掛けて、アスカを見上げた。膝下をゆらゆら揺らし、鼻歌でも歌いだしそうだ。
「…楽しそうね」
「楽しいよー、アスカとだもん」
「な…っ」
あっさりとした返事に耳が赤くなる。そのことにアスカは腹立たしさすら覚えた。
「私、赤くなんかなってない、なってない、なってないんだから」
「にゃ? どうしたの」
「な、なんでもないわよ、それよりアンタ、メガネぐらい外しなさいよ!」
わ、わたしも脱ぐから。制服のリボンタイにかけた指がみっともなく震える。
「アースカ、アスカ、ねね、こっち来たら?」
「ちょ…ひっぱらないで!」
こわばっていた腕を引き寄せられたアスカは、マリの隣に倒れこむように腰掛けた。にんまりと笑んだ唇がゆっくり近寄ってくる。どくどくと耳の下が痛くなった。
「…ここで寸止め?」
手のひらで押しとどめられたマリは、それでも微笑んでいる。そればかりか、広げた手のひらを舐められて飛び上がったのはアスカのほうだった。
「ひぁ…っ、や…っていうか、アンタ、メガネとんなさいったら」
「えー、いいけどー。知らないよ、これとったら」
「…どうなるのよ」
「封印が解けちゃうの」
まさか。アスカはぎくんと背を震わせて、自分に覆いかぶさるマリを見上げた。その頬をマリの髪がくすぐる。そこからは涼しいシャンプーの匂いがした。
110名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 08:49:02 ID:???
「アンタ、そういう冗談はねー」
「冗談じゃないよ。ホントのこと」
アスカは後ろ手に肘をついて、わずかに身をよじった。まさか、まさか。こいつ、得体が知れないと思ってはいたけど、まさか。怯えながら、またそのことに腹立ちながら、アスカは唇を噛みしめた。
「んー、そういう顔もやばいよね」
「だから、なにがよ」
肩の丸みを確かめるようにマリの手が上下する。
「アスカ、なに考えてんの」
耳元で噴き出したマリは「封印ってかねー、エロリミットはずれちゃう」とささやいた。
「ば、ばかじゃないの!」
突き飛ばそうとする前にやわらかな唇が耳の下を吸い上げる。
「アスカ、かわいー。すごくいいにおい」
囁きにも、唇や舌の動き、吐息にすら、体中がふわりと浮き上がりそうになった。
「さ、どうする?」
「どうするって…なにが」
「愛されたい? 愛したい?」
どっちもできるよ、アスカのいいようにしてあげる。いつのまにかメガネを外したマリが額を寄せて、愉快そうに呟いた。
「ど、どっちでもいいわ」
本当は経験がないから、どうしたいかがわからない。でもそんなことをコイツに知られるのはいや…!アスカは精一杯の意地で「マリのしたいようにしていいのよ」と結わえられた髪を撫でて、その毛先に唇を寄せてみた。
「へえ、そういうことするんだ」
驚いたように目をみはったマリが「じゃ、遠慮なく」と唇を寄せてきた。唇も、覆いかぶさられた体も同性のやわらかさで、アスカを陶然とさせる。
ずっとこうされたかったのかもしれない。誰かにこうされたかったのかもしれない。
ぎゅっとすがりつきながら、強く閉じたまなうらに同じ歳の少年や青い髪の少女がよぎった気がしたけれど、今のアスカにはひどく遠いことでしかなかった。
111名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 09:35:59 ID:HXtcAHIT
神きた
112109-110:2009/07/20(月) 10:38:46 ID:???
神なんていわれたの初めてでdkdk
改行がまずくてすみませんでした
SS投下していいかどうかも確かめてなくてすみませんした!
113名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 10:38:49 ID:???
神きた
114名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 11:00:41 ID:???
これがいわゆる神か
115109-110:2009/07/20(月) 11:10:23 ID:???
うつぶせていたアスカは枕の下にぐっと手を伸ばした。傍らではマリが頬杖をついている。人肌のぬくもりが心地よいことを覚えるのは早かった。二人分の汗や吐息で湿ったようなシーツがかすかに気持ち悪く、同時にどうだっていいような開放感もある。
「しーあわせーはーあるいてこないー」
小さな歌声にあわせて、肩甲骨のあたりを指先がこつこつとたどった。三歩進んで二歩下がる。その歌のとおりに背中をたどられて、アスカはしかめ面になった。ため息に耳ざとく、マリはすぐに鼻歌をやめてしまった。
「なんだ、アスカ、起きてんの?」
「最初っから、寝てなんかないわよ」
「あらら、手抜きしたわけじゃないのになー。物足りなかった?」
「アンタねえ」
向き直ってなにか言ってやろうと思ったはずが、マリと視線が合うと語尾はあいまいになった。
「…ね、アンタとこうするようになって何回目?」
「まだ五回目だよ」
「ふーん」
116109-110:2009/07/20(月) 11:12:09 ID:???
すぐに答えがあったことにびっくりする。なぜなら、コイツはいつだってふざけてるみたいだし、こんなことに意味なんてないようにふるまうし。それなのに回数なんて覚えてるんだ。
自分は覚えてなんかいなかったのに。
──愛されたい? 愛したい?
初めてこうしたときの言葉がよみがえって、アスカはマリに気取られぬ程度に息をのんだ。問いかけへの回答はいまだに保留中だ。もっとも経験値の違いからか、されるがままのほうが断然多い。正しくは全てそうだ。
「…なに?」
「別に。こうしてみたかっただけよ」
不意打ちのアスカからのキスに、マリはたいそう驚いたようだった。うわあ。呟いたあと、今度はマリのほうがシーツにつっぷしてしまう。膝から下をばたばたと動かしている姿は、なんだかかわいくも思えた。
その背中にもたれかかりながら、アスカは「私は優秀なんだから、なんだってできんのよ」といばってみた。なんといっても、もう五回もしてるんだからね。ただぶつけるだけの、幼いキスをいばってみた。目を瞑ることも忘れていた、未熟なキスを。
なぜ、繰り返しこうして彼女に身を任せるのかには目を瞑ったまま。
117名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 11:51:37 ID:???
ああ、間違いない。神だ。
118名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 11:57:21 ID:???
CUTのイラスト見ればマリ×アスカは確定事項
119名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:15:17 ID:???
シンジ?彼はレイに任せるよ
その代わりマリはアスカが貰うから
120名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:18:27 ID:???
「どうして今日はうつむかないの?」
向かい合って横たわっているマリがどこか人の悪い笑みを浮かべて訊ねてきた。
そのくせ額にかかった前髪を分ける指はやさしい。
「そうしなきゃいけないわけ?」と返す言葉はつっけんどんになった。
まただ。
さすがに自覚している自分の少々難有りな物言いに、アスカはらしくもなく、落ち込みたくなった。
こんなとき、アイツなら、どんな顔をするだろう。
あの子はきっと我関せずとそ知らぬ風でいるに違いない。
物思いにふけりかけたアスカにやわらかい腕が絡む。
「いけなくなんかないよー」
抱き寄せられて、マリの首筋に頬を埋める。
戯れに舌先で舐めると、あたたかく、かすかにしょっぱかった。
121名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:20:52 ID:???
「そろそろシャワー浴びなくちゃね」
「うーん、まあね」
お互いにそう言いながらも、からんだ足をほどけずにいる。
色の違う髪が混ざって枕に流れるのを、アスカはきれいだと思って眺め

た。
「ってかね、知ってんだよ」
「なにを?」
「うつぶせになんない理由」
り・ゆ・うと歯切れよく告げたマリはアスカの胸をそっと手のひらで覆った。
「…ん、ちょ、ちょっと」
「アレが近いんでしょ? だから張っちゃってんじゃないの?」
少しおっきくなったかなー。果物が熟れたのを確かめるようにマリの手がやわやわとうごめいた。
「や、やだったら、もう」
「痛くしてないじゃない。ってか、当たりなんじゃないの?どうなの、そのへん」
月経前の張り詰めた乳房。その丸みをほっそりとした指が包み込む。

力は入れられてはいない。
ブラで締め付けられていたところを「いいこいいこ」でもしているかのような動きに、
笑いたくなった。そして口惜しいけれど、ひどく不本意ではあるけれど、甘えたくもなる。
122名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:23:46 ID:???
「…そうよ」
「なにが?」
「だーかーらー、アンタの言うとおりよ」
「やーりぃ、当たった!」
ふふんと得意げなマリにアスカは面食らった。
「なに、喜んでんのよ」
「アスカのこと、一番よくわかってるってことじゃない。喜ぶでしょ、そりゃ」
パイロットは体調を細かくチェックされている。
だからそんなことに意味なんかないはずを、得意そうにするのがおかしい。
でも素直に話をあわせてやってもいい気分になってアスカは「よくわかるわね」とうなずいた。
「アスカのことだもん。それにさ、いつもよりいっぱいぬれ」
「アンタ、黙んなさいよ!」
思わず口元をひねりあげてやった。頬や耳朶がかっと熱を持つ。
たやすくアスカの手から逃れたマリは、底光りのする目を細めて唇を舐めた。
「なんでよ、ほら…そうでしょ?」
「ひゃ…んっ、きゅ、急にいれ、ないでよ…っ」
抵抗なく含まされた指を驚きと反射で締め付ける。
ほらね、ぬるぬる。低められたささやきにアスカは自分の内側がきゅんとうごめくのを感じた。
123名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:25:57 ID:???
マリの指は器用に動き、アスカの熱を持って濡れた部分をゆっくりかき回す。
くちくちと小さな音がする。どうしたっていやがってるような音じゃない。それどころか、もっともっととねだっているように聞こえる。
恥ずかしさにアスカは首をすくめて唇を噛んだ。
「くぅ、んぅ…っ」
「アスカって、声上げないね」
誰と比べてるのよと詰りたいけれど、あえぎ混じりになりそうなので我慢する。代わりに目の前の首筋に歯を立てた。
「こら、痛いなあ、もう」
しかえしだと言わんばかりに、もう一本指が入り込んでくる。未通だった体にはきつい刺激に、アスカは喉の奥でうめいた。背が震える。涙がこみ上げる。
そのくせ、マリが決して自分を傷つけないとアスカはわかっていた。

でなければ、こうしているはずもない。
ひどくもろい、誰にも触らせていない場所。決して、身体というだけではなく、もっと別の意味の──
そんなところ、触らせてんだから、わかんなさいよ。
愛されたいのかってアンタが聞いたんだから、わかんなさいよ。
うう、とうなりながら、歯に力を込める。それでも力を加減しているのはなぜだろう。浮かんだ疑問は、やさしく、執拗に体内を探られて熱の中にかすんでいった。
124名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:26:52 ID:???
改行しくってる。すんませんした!
125名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:33:55 ID:???
さすがに18禁板行きだろ、これ。
126名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:37:03 ID:???
マヤ「アスカが死んでからずっとああですよ」
ミサト「あの気丈だったマリが、ああなるとはね」
リツコ「しかたないわよ。大切な人を失うことに耐えられる人間なんかいないのよ」
127名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:43:59 ID:???
>>126
十年後

赤毛の娘「お母さんの遺品は全部捨てちゃったの?」
真希波総司令「全ては心の中にある。今はそれでいい」
128名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 12:59:57 ID:???
「お前のことを愛しいと思ったことは一度もない。アスカの愛情を一身に受けるお前をずっと妬んでいた」
「刹那の楽しさだけが大事だった私が、初めて愛しいと思えたのがアスカだった」
「奪うくらいならなぜ与えたのかと神をうらんだ。」
「新世界の神になる」
129名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 13:02:10 ID:???
「このデスノートで!」
130名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 13:19:26 ID:???
冬月の位置にいるのは誰だ?
131名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 13:38:04 ID:???
ゲンドウに対抗可能な貫禄あるのはマリとカヲルだけ
132名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 13:40:21 ID:???
>>131
>>130へのレスで渚副指令って意味ですね。
133名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 14:19:28 ID:???
>>93
親友>恋人かよw
マリ哀れ
134名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 18:25:10 ID:???
どっちかと言えばアスカが哀れです(泣)
135名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 18:28:00 ID:???
>>124
良かったぜ
また気が向いたら書いてくれ

さすがに今度からエロはやめたほうがいいかもだがw
136名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 20:12:13 ID:93/+Nh1L
CUTのイラスト、マリとアスカが乾杯してるけどまさかビールですか?
137名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 20:29:13 ID:???
マリとアスカならそれも有りというば有りかな
138名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 21:32:51 ID:???
三人ともぐでんぐでんに酔っ払ってしまって、飲み屋は危険な領域へ
139名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 21:38:52 ID:???
140名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 21:40:41 ID:???
>>139
レイとペンペンはいらん
141名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 22:00:19 ID:???
レイとペンペンは観察者
142名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 22:00:24 ID:???
143名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 22:11:48 ID:???
746 名前:名無しさん@恐縮です 投稿日:2009/07/20(月) 20:17:30 ID:x8TbAU4I0
25、26をリピートするだけのシンジのS-DATが
マリとぶつかる事によって27まで進む様になる
てのは新しいストーリーのトリガーなると踏んでるんだが
その役目がシェルターにいたシンジを外に出してあげる、て事で終わってるのか
破で本当の役回りが出てくるのか気になる


747 名前:名無しさん@恐縮です 投稿日:2009/07/20(月) 20:18:14 ID:x8TbAU4I0
>>746
破じゃねえや
Qの間違い
144名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 22:18:45 ID:???
>>143
既出
145名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 22:19:54 ID:63ho/L36
   ∧l二|ヘ
  (・ω・ )  おいらをどこかのスレに送るんよ
 ./ ̄ ̄ ̄ハ     お別れの時にはお土産を持たせるんよ
 |  福  | |
 |  袋  | |,,,....
   ̄ ̄ ̄ ̄

現在の所持品: 帽子 老眼鏡 爪楊枝 ステテコ コタツ ねじ ヤクバハイル ターニアの抱き枕ライフコッド村の鍛冶屋の鎧 赤ヘルアイス ICOCA ハイライト こけし ウルージ ハンコック エヴァ
146名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 22:31:26 ID:???
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
                        |
       ____.____    |
     |        |        |   |   
     |        | ∧_∧ |   |
     |        |( ´∀`)つ ミ |   
     |        |/ ⊃  ノ |   |    ∧l二|ヘ
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |    ( ・ω・ ) ?
                       ./ ̄ ̄ ̄ハ
147名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 23:02:41 ID:???
>>142
アスカが股間見せてなかったら良い画像なのだが…
148名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 23:14:30 ID:???
>>138
アスカが真っ先に潰れちゃうよ。
149名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/20(月) 23:34:04 ID:???
150148:2009/07/20(月) 23:49:56 ID:???
>>140
マリ「もう潰れちゃった?アスカたんは無防備でかわいいな。ちゅーしちゃえ!」
レイ「酔いつぶれた女の子にそういうことをするのはよくない。」
マリ「かたいこといわないの。アスカたんだってこれくらい平気だよー。私たちラブラブだし」
レイ「こっちは15年待った。ポッとでのあなたに横から掻っ攫われるいわれはない」
マリ「…ここマリ×アスカスレだし」
レイ「そんなこと関係ないって言ってるでしょ! 真希波マリ・イラストリアスを敵性と判定。情報連結の解除を申請する」
ペンペン「違うキャラと混じってるよ」
151名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 00:09:34 ID:BK7RvAYU
最初につぶれるのは綾波だろう
アスカは1人で吐き気を悟られまいとしてるよ
そしてリバースしたアスカをマリが陽気に介抱してやるんだ
152名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 00:23:23 ID:???
映画見た友達の断片的な感想から察すると
マリ×式波→マリ×眼帯でよろしいか
153名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 00:30:42 ID:???
>>149
いいですねステキです(///∇//)
154名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 03:00:12 ID:bH4AXGZu
勃起したマリのケツマンコがアスカの膣内を犯し
子宮を糞袋にする
155名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 03:30:45 ID:???
ケツマンコは勃起しねえだろ
クリペニスだろ
156名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 04:00:07 ID:???
大音量のポップスが耳障りだ。音が外れて聴こえるほど上げられたボリュームにアスカは仏頂面を隠さない。滅多に寄ることのないゲームセンターで、アスカは制服の自分が場違いな気がしていた。
「にゃろ、こんにゃろ、えいっ」
横ではマリがアクションゲームのボタンを連打している。眼鏡にモニタからの光を反射させて、マリは楽しげに見えた。
つまんない。なによ、そっちが誘ったくせに。
オレンジジュースを飲もうとしたら、ずずずっと情けない音が鳴った。とっくに空になっていたのだ。ストローを行儀悪く噛みしめる。
「やったー! 撃破」
嬉しげに立ち上がったマリはアスカの鼻先すれすれに顔を寄せた。鼓動が跳ねたのを押し隠して、なんでもない風を装う。
「うっとうしいわね、なによ」
「アスカ、見てなかった?」
「アンタねえ、こんなの単なるゲームじゃないの。子供だましよ」
157名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 04:01:49 ID:???
エヴァに乗るのとは大違いなんだから、と声を落としてアスカはうつむく。そうだ、確かに大違いだ。このうるさい場所が平和なことも、一緒にいるのがあの少年でもファーストでもないことも。
「うーん、失敗したかにゃ」
「失敗ってなにが」
問いかけに返事をせずにマリはアスカの紙コップを手にとって、「空っぽ」と笑った。そのくせ、ストローに唇をつける。思いきり行儀悪くずずずと音を立てて、眼鏡越しにこちらを眺めた。
「空っぽなのがわかってんなら、飲まなきゃいいでしょ」
バカじゃないの、まったく。肩をすくめたアスカにマリは「バカはどっちだか」と人の悪い笑みを浮かべた。
「な、なによ、アンタのほうが…!」
怒鳴りつけようとしたアスカはだんだん赤くなって、そっぽを向いた。マリは噛み痕の残ったストローにわざとらしく尖らせた唇で触れたのだ。そればかりか、薄桃色の舌先でつうっと舐め上げても見せた。
158名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 04:02:38 ID:???
マリの行為がなにを意味しているのかは考えるまでもない。咄嗟に顔をそむけたのに、アスカにはやわらかい唇がちゅっとストローに触れるさまや舌先が動くところが残像となって、耳朶を熱くさせる。
「わかった、アスカはバカじゃないよね。鈍感」
「うるさいわよ」
肩に回された手を払いのける。それでも三度目に回されたときはそのまま受け入れた。
どれを聴いても同じなポップス。ゲームの電子音。行き交う人の声。そんな中でマリの手だけがあたたかく、アスカの肩をつかまえている。
「……失敗って、なんのことか言いなさいよ」
「んー。デートしよっかなー、なーんてね」
「な……っ! デートってアンタねえ」
「いっつもベッドばっかりじゃ、だめでしょ。若人は外に出なくちゃー」
その言い方がぜんっぜん若者じゃないわよ。今度は腰の方へ滑り落ちてきた手をさすがに本気で払いのけて、アスカはマリを見上げた。どうしたのと首を傾げると、長い髪がさらりと揺れる。
「あ、もちろん、ベッドのアスカも好きだけどねん」
「バカじゃないの」
わずかに離れて立ち、自分から手をつないだ。デートってこういうことでしょ、アスカ様はちゃんとわかってんだからね。絡めた指先を軽く揺らして、力を込める。肯き、笑みを深くしたマリの首筋が、ほのかに赤い。その色がもっと濃くなるときを、アスカはもう知っていた。
159名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 04:03:53 ID:???
「ワンダースワンしてたから、ゲーム好きかなって」
「嫌いじゃないわよ」
「ゲーセンは気に入らなかった?」
「嫌いじゃないわ」
「……それじゃ、そんじゃねー……ううん、なんでもないにゃ」
「……嫌いじゃないわよ、バカ」
160名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 05:22:57 ID:???
18禁板の関連すれ
新世紀エヴァンゲリオンで百合
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1207937997/
161名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 07:07:21 ID:???
いつもベッドばかりじゃw
162名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 07:18:16 ID:???
>>156
アスカ×マリ的だなー
どっちもいけることに気がついたんだがw
163名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 07:19:17 ID:???
よかったけど‥エロいのはなぜだ!もっと初々しい話でいいんだYOw
164名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 07:34:07 ID:???
アスカ「マリがケダモノなのが悪いのよ」
マリ「ごめんね、ごめんね。マリ、ケダモノでごめんね」
アスカ「そういいながら押し倒すな!」
165名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 07:35:42 ID:???
ビーストモード!
166名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 14:29:10 ID:???
なんたる良スレ。
167名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 16:38:06 ID:???
>>1
喧嘩するってことかと思った
168名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 19:03:50 ID:???
×って記号を喧嘩と読むのはどこの文化圏だ?
169名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 19:10:08 ID:???
ゴジラ×キングギドラ、みたいな対戦表に見えたんじゃないかw
170名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 19:51:59 ID:???
デストロイヤー×ゴジラかビオランテ×ゴジラだろう
171名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 19:58:18 ID:???
判ってやってる気もするが平成第二シリーズじゃないと「×」は付かない。
デストロイヤーとビオランテは平成第一シリーズなので「VS」
172名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 20:00:01 ID:???
マリVSアスカ
173名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 20:02:57 ID:???
一見圧倒的だが惚れた弱みという弱点をもつマリ
174名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 22:09:25 ID:???
アスカ「ひっどーい、アンタ私に乱暴するつもり!?」

マリ「そんな事ないにゃあ!ただ…」

アスカ「隙ありー!!」

マリ「グハッ…」
175名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/21(火) 23:52:17 ID:???
>>168よりは>>167の方が
まともだと思う
といっても俺は喧嘩よりは××の方が好きだ
176名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 00:31:47 ID:???
攻め×受け
でしたっけ
177名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 00:34:24 ID:???
百合にあまり詳しくないんだけど
こういう場合も攻め受けとかいうものなの?
精神的なことなのか?ちんぽの意義ではなく
178名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 00:38:30 ID:???
百合の場合はタチ(攻/男役)×ネコ(受/女役)いいますな、精神的に。
この場合タチのマリがネコキャラなんで多少ややこしいが。
179名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 00:53:42 ID:???
普通にこの2人には友情を深めてもらいたいなぁ
アスカ、マリ、いいんちょで絡んでみたりとか
180名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 01:08:31 ID:???
>>178
タチとネコ、ブッチとフェム、受けと攻め、男役と女役
全部違うもんだよ。
言葉では説明できないけど。
あとタチとネコはゲイでも使う。

攻めと受けはオタ用語だね。
181名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 12:44:02 ID:???
勉強になった
良スレだ
182名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 12:51:49 ID:???
>>179
委員長には二人の関係を隠そうとするアスカと、それが不満なマリ。
仲のよさに(親友として)嫉妬しちゃうヒカリ。
183名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/22(水) 14:12:55 ID:???
マリと恋人wなのは式波で、ヒカリと親友なのは惣流じゃ?
惣流がQに出たらどうなるんだろう
184名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/23(木) 00:24:13 ID:???
マリ「アスカー、手つなごうよ」
アスカ「えー…、手つないでるとこ見られたら、女同士で付き合ってるってバレちゃうじゃない…」
マリ「そんなことないにょ。女の子だったら友達どうしでも繋ぐことあるじゃん」
アスカ「ここ学校から近いしー…」
マリ「だーいじょぶだって。ほら。(アスカの手を取る)」
アスカ(繋ぐのは嬉しいが、知り合いがいないか心配)


ヒカリ「あらアスカ、マリ。」
アスカ(ギクッ!)
マリ「ヒカリちゃん、こんにちわー」
ヒカリ「こんにちは。二人は買い物?忙いでるから、またねっ」


マリ「ほら、気づいてなかったでしょ?」
アスカ(ドキドキドキドキ)



まんま、ビアンカップルの会話ですな。
185名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/23(木) 01:16:55 ID:???
ないにょ。で吹いたw
186名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/23(木) 06:52:04 ID:???
ヒカリ「こんにちは。二人は買い物?忙いでるから、またねっ」
ヒカリ(あの二人やっと付き合いだしたんだ)

マリ「ほら、気づいてなかったでしょ?」
アスカ(ドキドキドキドキ)
187名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/23(木) 13:46:43 ID:???
>>180
ブッチとフェム
初めて聞いた‥
188名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/24(金) 15:36:13 ID:???
渋谷ならタワーレコードで売ってる。
ブリスターも遠くない。
新刊ならここ二つが一番充実してるんじゃね?
189名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/24(金) 15:36:35 ID:???
誤爆
190名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/24(金) 18:06:40 ID:???
アスカは隠さない気もする。
191名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/24(金) 19:45:12 ID:???
マリ「にゃにゃにゃあにゃにゃ、にゃにゃ?」

アスカ「違うわよ!そんなわけないでしょう!」

マリ「にゃあにゃにゃあ、にゃあ…」

アスカ「何ですってぇ!?もういっぺん言ってみなさいよ!!」


シンジ「なんだあの二人……」
192名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/24(金) 21:02:59 ID:???
(ルナ)マリ×(シン)アスカ
193名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/25(土) 10:08:30 ID:???
「アンタって口調はネコで仕草はイヌね」
「にゃ?」
「だーかーらー、嗅ぐなって言ってんのよ、バカ」
LCLをいい匂いだって言う奴を初めて見た。こいつ、絶対にバカだわ。
花や果物の香りを楽しむみたいに、マリはアスカの首筋に鼻の頭を押し当てて、すんすんとふざけた呼吸を繰り返す。
「…どんだけ嗅げば気がすむわけ?」
「うーん、それは難しい問題だにゃー」
急に真面目くさった顔つきになったマリは人差し指で眼鏡の中央をくいと押さえた。
「気がすむすまないということではなく、もっと形而上学的な」
「わざと言ってんでしょ!」
ちょっと人が難しい日本語を知らないと思って、バカにして。怒ってわずかに息を荒げると、マリはまた首筋に顔を埋めてくる。押しのけられないように手首を後ろ手に握りしめられた姿勢はひどく不安定で、マリの腕だけが確かなものに感じられる。
「……いい匂い。怒ったらまたちょっと変わった」
うっとりと囁かれると、脈が跳ね上がる。いちいち言い方がいやらしいのよ、とアスカは頬を炙られたような心地に耐えた。
「な、なに言って…」
「あ、まただ」
顔を上げたマリがきれいに微笑む。
194名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/25(土) 10:10:50 ID:???
「ここがね」
そっと胸の上に置かれた手に悪ふざけは感じられなかった。
「ここがドキドキすると、アスカはますますいい匂いになる」
手首を縛めていたマリの手はいつの間にか離れていた。それがわかっているのに、一歩も動けない。たどたどしくなった舌に腹立ち、「いい匂い?」と聞いてみる。
「うん。気がすむことなんてないぐらい、いい匂いだよー」
「……ふーん」
首筋、耳の付け根、そしてうなじのほうまで、マリの鼻先はやわらかく押し当てられて、密やかな吐息の熱さを残した。
「アスカ?」
「なによ、うるさいわよ!……嗅ぎたきゃ、黙って嗅ぎなさいよ」
ぎこちなく抱きつくと、マリは弾かれたように顔を上げた。指先まで脈打つようで、アスカは視線を合わせられなかった。
「い、いい匂いだか、ドキドキだかなんだか知らないけど、アンタが責任とんなさいよね! アンタの……せいなんだからね」
ふてくされて、肩にしがみつく。
「まかせといてよー。すっごくいい匂い」
ゆっくりと抱きしめられて、アスカは細い息をついた。脈はますます速くなっていく。ドキドキするのは誰のせい。どうしてドキドキするんだろう。アスカは稚い自問の答えに抱きつく腕にそっと力を込めた。
195名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/25(土) 16:37:37 ID:???
アスカ「あたしやることあるから、お風呂先に入っててー」
マリ「えー、アスカたんのあとがいいにゃ。匂いが」
アスカ「先に入りなさい」
196名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/26(日) 14:14:31 ID:???
エヴァ史上これほど相性のいい組み合わせがあっただろうか・・・
197名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/26(日) 14:52:29 ID:???
やっぱりシンジ×アスカ
198名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/26(日) 22:44:16 ID:E5v8+p00
「一人でやるしかないのよ、アスカ」
「そうやっていじけてたって、何にもいいことないよ」
199名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 00:27:42 ID:???
マリ×アスカのが来てたぞ
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1192369119/397-441
200名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 01:25:04 ID:???
情報GJ
201名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 01:58:35 ID:???
マリ「ただいまー。…あれ。
アスカたん、元気ないなあ、どうしたの?」
アスカ(うるさい。ママのこと思い出しちゃったのよ。
このタイミングで帰ってくんな、ぶぁか。)
マリ「ほら、大丈夫?涙拭いて。これハンカチ。」
アスカ「…。」
マリ「よしよし。(いいこいいこ)」
アスカ「…。…。」
マリ「何か思い出しちゃったの?大丈夫だよ。胸貸すよ。悲しい時は泣いちゃえ。」
アスカ「…。」
マリ「誰だってそういう時、あるよ。」
アスカ「うぅ…。」
マリ(ぎゅっ)

アスカ「…マリ…。」




マリ(いかん、涙声で名前呼ばれると、萌えてしまう。
反則だろアスカたん!
ここは真面目にならねば。
でもアスカたんが素直で、ほんとカワユイ。
あ、まずい真面目に…。
…しかしまぢカワユイ。
(以下無限ループ))
202名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 02:27:04 ID:???
マリみたいなキャラがアスカの側にいれば壊れることも無かっただろうに・・・
あーいい子だなぁマリは
203名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 08:20:16 ID:???
いいのう‥
204名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 20:38:37 ID:???
和んだ・・
205名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 23:30:06 ID:QAggcf+U
胸がキュンてなった・・
206名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/28(火) 23:37:50 ID:???
34 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2009/07/28(火) 23:22:19 ID:???
鶴巻がマリのこと女版カヲルとか言ってたね

35 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2009/07/28(火) 23:24:11 ID:???
マリ「しっあわっせは〜♪あるいってっこない〜♪ 歌はいいにゃー そう思わない?アスカにゃん」

こうですか!?

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm31749
207名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 00:23:12 ID:???
もしかしてマリってアスカの母親のクローンかね?
カプスレで思いつくのもあれだが
208名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 18:13:19 ID:???
カヲル(アダム)、マリ(イヴ)だったりして
なんかこの2人似てるとこあるような・・・
209名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 18:43:36 ID:???
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d608106.jpg
マリにゃんアスカちゃん可愛いよ(///∇//)
210名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 18:54:23 ID://2rlSod
>>209
ライトノベルの表紙に使えそうだ
211名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 20:04:40 ID:???
>>209
惚れた
二人一緒に愛でたい
212名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 20:57:18 ID:???
>>209
これをライトノベルとかの表紙にすればエヴァに興味ない萌えオタを絶対釣れる
213名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 21:07:48 ID:???
>>209
誰か携帯で頼む…
214名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 21:31:56 ID:???
215名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/29(水) 21:36:26 ID:???
>>214
サンクス!
216名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/30(木) 02:05:16 ID:???
アスカ「マリ、おはよ」
マリ「うーん、にゃ」
アスカ「起きて」
マリ「むにゃぁ…」
アスカ「おっきろー!」(がばっ)
マリ「うにゃ、いてて、あ、アスカおはよー」
アスカ「今日は一緒に遊園地行くんじゃん!」
マリ「まだ5時だにゃー、…むにゃ」
アスカ「寝るなー!」



と、マリと出かけるのが楽しみでしかたがないアスカ。
217名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/30(木) 02:52:36 ID:???
>>216
とりあえず400字詰めで10枚お願いしたい
218216:2009/07/30(木) 19:31:57 ID:???
>>217
コメありがとう。
長いネタがなかなか思いつかないから、
とりあえず小ネタをちびちびと投稿していきます。
219名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:19:35 ID:qK0RL/FL
神だ
220名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:23:06 ID:???
>197
「相性」は最悪じゃね?
221名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:23:29 ID:???
マリなんでどうでもいい
アスカがいるからエヴァがある
それだけだ
わかったか?
チンカス共
222名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:24:32 ID:???
>>221
まずはスレタイを大きな声で音読しろ

わかったか?
223名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:26:17 ID:???
アスカの可能性を語るためにエヴァがある
わかったか?>>65
224名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:27:26 ID:???
間違い>>222
225名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:35:14 ID:???
何この酷いウケ狙い
226名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:38:54 ID:???
アスカがいるからマリがいる
アスカにはマリが必要

まで読んだ。
227名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:42:32 ID:???

マリ「そーそー、これもきみのかのーせーにゃっ☆」


アスカ「わかったから猫科の猛獣の瞳でにじり寄るのやめなさいよ」
228名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:49:23 ID:???
マリは死ぬ
マリは死ぬ
マリは死ぬ
マリは死ぬ
マリは死ぬ
マリは死ぬ
マリは死ぬ
マリは死ぬ
229名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 20:13:18 ID:???
>>228
録音されたマリの声「これをアスカが聞いているとき、きっと私は生きてない。
             けどね、アスカが生きてこれを聞いているのなら、それって私の勝利だね。(以下略」
アスカ「あんた馬鹿よ、大馬鹿よ。…あたしが生き残っても、あんたが生きてなきゃ意味ないじゃない」
レイ「それは違うわ。…私が死んでも碇君には生きていて欲しい。彼女もその気持ちは同じだったはず。」
アスカ「わかってるわよ、そんなこと、わかってる…!
     ……………………………(涙をぬぐって)あんた馬鹿ァ?当たり前じゃない。あいつらにはこの報いを億倍にして受けてもらうわ」


こういう展開ですか
230名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 20:16:08 ID:???
>>229
やめてー
なまじクォリティ高いからこそやめてーw
231名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 20:16:54 ID:???
>>229
違うマリはマトリエル並みにあっさり死んで終了だ
232名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 21:13:22 ID:???
>>230
レイ「碇君、目を覚まし、あぐぅ」
シンジ「綾波はミサトさんと同じで父さんの味方なんだろう」
レイ「そうじゃない。碇君にはポカポカしてて欲しいだけなの。」
シンジ「ポカポカしてるよ。だって圧倒的じゃないか、初号機は!」
アスカ「こんなの勝てるわけないじゃない…!」
シンジ「アスカは詩ね!僕のことを嫌いな奴はみんな視ね」
アスカ「…!…あれ生きてる」
突如現れた六号機に蹴り飛ばされる初号機。

マリ「うっふっふ…人のものに手を出すなんて悪いわんこ君。ちょっと躾けてあげる必要があるようだにゃ」
カヲル「あんまり無茶しないでくれよ?六号機が駄目になって叱られるのは僕なんだから」
シンジ「カヲル君なんで、なんで?僕を裏切ったな!父さんと一緒に僕の気持ちを裏切ったんだ」
カヲル「これは君の幸せじゃない。そう気づいただけさ」
シンジ「幸せだよ!僕は今幸せだよ!誰もがみんな僕のことを認めてくれてるじゃないか!」

アスカ「あんた、生きてたの?もう人がどれだけ心配したと」
マリ「あれで実は生きてたなんて、かっこわるすぎるにゃーん。ここで挽回するから見ててねー」
アスカ「見てて?あんたバカ?今度はね、あたしが、あんたを守るのよ」

レイ「これ、エヴァじゃない」

これでいいですか?わかりません。
233名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 21:31:08 ID:???
いいわけないだろ、ボケ
糞虫

うんこ下痢便ちんかすまんかすとろとろうんち
234名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 23:14:30 ID:???
実際この二人は知り合ったらどんな感じになるんだろうね?
気の合う親友になれそうな気もするし、ケンカばっかな気もするし
235名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 23:17:35 ID:???
どうせシンジハーレムの仲でキャッキャウフフ喧嘩するんだろ
236名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 23:28:10 ID:???
アスカにはシンジに惚れない幸せがある
237名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/01(土) 10:49:32 ID:???
なんとなくマリはシンジに惚れないでいて欲しい
238216(201):2009/08/01(土) 22:23:26 ID:???
(葛城家台所。破の台詞はウロ覚えです。)

ミサト「ただいまー。おっ!なに作ってるの。」
アスカ「あっ、これは…。」
ミサト「レイもアスカも急に色気づいちゃってぇ。」
アスカ「えーと、ほら、女の子、友達よ」
ミサト「そぉ〜(シンちゃんじゃないの〜?)」

(後日)

マリ「こんにちはー。お邪魔します。」
アスカ「いらっしゃい。御飯できてるわ。食べてってよ。」
ミサト「アスカー、お友達?いらっしゃーい、ゆっくりしていってね。」
ミサト(本当に女の子だったのね。リツコといいアスカといい、ネルフは多いわね…。)
239名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/02(日) 00:56:35 ID:???
>>238
マリ「今日のアスカは素直だねー?なんかあったの?」
アスカ「フン、練習作を捨てるのももったいないと思っただけよ」
マリ「おんやー?もしかしてわんこ君に食べさせるのかにゃー?」
アスカ「そ、そうよ!だからこれは単なる練習作!勘違いしないでよね!」

隣室のミサト(まったく、素直なのか素直じゃないのか)
240名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/02(日) 09:23:33 ID:???
ほのぼのしていいね
241名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/02(日) 17:23:50 ID:???
>ミサト(本当に女の子だったのね。リツコといいアスカといい、ネルフは多いわね…。)

ここで吹いたw
リツコかマヤと、百合ならではの悩み相談とかすればいいよw
242sage:2009/08/03(月) 00:26:39 ID:???
(誘い受けたいアスカのささやかな悩み)

アスカ(うーん、味噌汁もまずまずの反応だったけど、
もっと積極的かつさりげないのは…)

(その時発令所を通り掛かり日向と青葉の会話を聞いてしまう。)

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1248880097/73

アスカ(なるほどね。マリが触れてる物に触ってみようかな。)
243216:2009/08/03(月) 00:34:43 ID:???
すみません。他スレから勝手に引用させてもらいました。
244216:2009/08/03(月) 00:46:26 ID:???
>>242
下げ損ねたorz
245名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/03(月) 20:36:32 ID:???
この組み合わせ最高です
246名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/05(水) 00:48:47 ID:???
>>229
その展開を希望
247名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/05(水) 00:49:09 ID:X24CpbLj
マリは死ぬ
248名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/05(水) 00:59:57 ID:???
マリ「私が死んでも代わりはいるもの…」
249名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/05(水) 01:03:28 ID:???
アスカ「マリの代わりなんていなあああああああああああああああああああああああああああい」
250名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/06(木) 21:50:42 ID:etX3t2vh
>>199
神懸かり的なクオリティに泣いた
251名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/06(木) 22:11:49 ID:???
>>233
>とろとろうんち
なんか微笑ましいなおまえw
252名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/07(金) 00:41:27 ID:???
253名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/08(土) 00:49:46 ID:???
定期期待age
254名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/08(土) 15:50:48 ID:???
女の子達が仲良くしてるのってほのぼのする
255真希波マリ・イラストリアス:2009/08/08(土) 15:54:36 ID:???
女の子がいがみあってるのを見るとムラムラする
256名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 00:18:03 ID:???
アスカ「おじゃましまーす。」
マリ「いらっしゃい。外、暑かったでしょ。」
アスカ「これおみやげ。ちょっぴりなんだけどね。」
マリ「あ、ケーキ!うっれしいな。ありがとう。ソファ座って。アイスティー作るね。」


マリ「はいどうぞ。」
アスカ「マリの家ってなんだかマリの匂いがする。」
マリ「そう?…本体も嗅いでみる?」
アスカ「すぐそれー、ヘンターイ。あ、ちょっ…」
マリ「まーまー。」
アスカ「ちょっとどこ嗅いでるのよ!離しっ、キャーもう。あっ」
マリ「騒ぐ割に逃げれてないとこがかわいいにゃ」(ばふっ)
257名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 18:38:00 ID:???
このスレが過疎なのはおかしい
258名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 23:12:36 ID:rrq00ITX
マリってチルドレンの中だと一番アスカと気が合いそうだよね
259名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 23:20:25 ID:???
>>258
真希波⇔式波 コリャなんかあるぞ
260名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 23:24:45 ID:???
綾波の臭いを嗅いでいる真希波を見てしまった式波
波乱の始まりであった

ヱヴァンゲリオン:波
261名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 23:37:41 ID:???
お互いのアナルの舐めあうマリとアスカ
262名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 23:49:59 ID:???
ヒカリ×アスカはないのかな?と思った
263名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 23:55:08 ID:???
>262 序からの人?それはTV本放送からの定番だ。
一見清純で貞淑そうに見えて実は腹の底まで真っ黒ないいんちょがアスカを玩んでとことんまで堕とすって…

…マリ×ヒカリは凄い事になりそうだな。接点ないけど。
264名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/10(月) 15:09:12 ID:???
ええ−友情か恋かで爽やかにいこうよw
265名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/10(月) 16:51:45 ID:???
マリがシンジにしつこくちょっかい出してそれにキレたアスカがマリに…

仲裁に入ったシンジがまさかの…

そこへ綾波が…
266マリ×アスカ 風呂編:2009/08/10(月) 18:11:25 ID:???
「アスカ、入るよ〜〜」
言うが早いが、アスカが湯船に浸かっている所に、風呂場のドアを開けたマリが全裸で乗り込んで来た。
「ちょ……ちょっと何してんの!? 何いきなり入って来てんのよ!!」
とっさに胸を隠し身を縮めながら、アスカは抗議した。
突然の事態に、アスカは動揺を隠せず、何故だか顔は赤らんでいる。
「いいじゃんいいじゃん。私とアスカの仲なんだからあ。お風呂くらい一緒に入ろっ!」
ウィンクしながらマリは大胆に湯船に侵入して来た。
267マリ×アスカ 風呂編:2009/08/10(月) 18:13:24 ID:???
「ねえアスカ」
「……何よ」
「こっち来て」
マリは両腕をアスカに向けて広げた。すらりと伸びた腕と形の良い乳房がまぶしい。
顔を赤らめたままのアスカはしばらく非難がましい目でマリを睨んでいたが、やがてゆっくりと体を半回転させると、マリに背中を向ける姿勢になり、ほんの少しマリの方へ体を寄せた。
マリの両腕がアスカの横から伸びて来て胴に回され、アスカを後ろに引き寄せた。
あまりにも柔らかく優しいマリの感触が、アスカの背中いっぱいに広がり、アスカは思わず吐息を漏らした。
268マリ×アスカ 風呂編:2009/08/10(月) 18:15:23 ID:???
一人分の大きさの湯船に、膝を立てた姿勢でアスカとマリが向かい合って浸かると、お互いの足先が少し触れ合った。
屈託の無い表情のマリに、アスカはぎこちなく目を逸らした。
もともと同性の裸など何も気にならないアスカだったが、マリを前にすると途端に恥ずかしくなる。
ちらちらと目に入るマリの素肌と体の丸みにどぎまぎしてしまい、マリに自分の裸を見られていると思うと心臓が高鳴った。
269マリ×アスカ 風呂編:2009/08/10(月) 18:23:29 ID:???
すまん続きもあるんだが携帯からうまく書きこめん。後で投稿します
270名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/10(月) 21:10:11 ID:???
( ゚∀゚)o彡゜マッテルヨー
271マリ×アスカ 風呂編:2009/08/10(月) 22:05:13 ID:???
しかも順番間違えた! 話が前後してしまっている。

仕切り直します!
272名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/10(月) 22:09:06 ID:???
18禁板に誘導
新世紀エヴァンゲリオンで百合
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1207937997/
273マリ×アスカ 風呂編:2009/08/10(月) 22:30:11 ID:???
ふむ、大してエロは無いですが、この際18禁板で仕切り直しますわ。
同じ文章が続いても紛らわしいですし。
どうもお騒がせしました。
274名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/11(火) 00:09:04 ID:???
( ゚∀゚)o彡゜・・・
275名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/11(火) 00:47:09 ID:???
アスカ「マーリーーッ。」
マリ「わ、あぶないっ。わっ。」
(ベッドに倒れ込む二人)
アスカ「んふ。」
マリ「アスカから来るくるなんてめずらしいね。」
アスカ「ふん♪」
マリ「どうしたの?」
アスカ「♪〜」
マリ「わかったわかった。」
アスカ「えへへ。」
マリ「じゃ、遠慮なく…。」

276名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/11(火) 09:25:12 ID:???
>>275
やっぱりアスカはいただかれちゃうのか!
GJ!
277名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/11(火) 09:26:09 ID:???
>>275
アスカがこれだけ甘えられるくらいの器のでかさがマリにはある
278マリ×アスカ アイス編:2009/08/11(火) 14:02:06 ID:???
「ちょっと! マーーーリーーー!!!」
「!……にゃ、にゃ、何かニャ?」
「ほらやっぱり! あたしのアイス食べてる! お風呂あがったら食べようと思ってたのに〜〜! もう空っぽじゃない!」
「ごめんごめん、つい美味しそうで」
「ちゃんとあたしに聞いてから食べなさいよ! このバカマリ!!」
「ん〜じゃあ……味だけでも?」
「味って……えっ? んん!!……」
「………」
「………」
「………」
「………はあっ……」
「……ほらね、バニラ味」
「…………今度買って来てよ」
「わかったニャ♪」

279名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/11(火) 23:00:37 ID:???
>>199
ちょwwwwおまwwww凄wwwww
280名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/12(水) 14:22:44 ID:???
「ああもー、アスカはほんっとーに可愛いにゃあー。いい匂いするし」
「何よ突然、気持ち悪いわね…」
「そんなツンとして素直じゃない所も、またいいんだよねー。
 君に胸キュン、MK5(マジで・恋する・5号機パイロット)、これがほんとのセカンド・ラブ、みたいなー?」
「意味がわかんないし、べたべた触るんじゃないわよ!あっ、こら、ちょ、どこ触って、止めっ(ry
281名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/13(木) 23:17:39 ID:+QnQZJCj
282名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/13(木) 23:25:08 ID:???
後者は未出、というか初見。
pixivのマリアス絵は全部見たつもりだったんだけどな。
283名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/14(金) 01:24:46 ID:???
アスカ「お塩取って」
マリ「はい」
アスカ「これくらいかな」
マリ「んー、コショウをもうちょっと」
アスカ「どう?」
マリ「いい感じ」
アスカ「じゃ食べよう」
二人「いただきまーす」
284名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/15(土) 01:34:59 ID:???
ミサト「アスカ、マリちゃんと話してる時は素直ね。」
アスカ「そんなことないわよ。決めつけないでよ。」
シンジ「ただいまー。おやつ食べようかな。アスカはお団子たべる?」
アスカ「いらない。和菓子きらい。」
ミサト「私もらうわー。ぱく。」
マリ「こんにちはー。」ミサト「あらいらっしゃい。」
シンジ「真希波さん、お団子食べる?」
マリ「サンキュ。アスカたんは和菓子たべれる?」
アスカ「あんこ食べたことないのよ。甘い豆っておいしいの?」
マリ「おいしいよ。私のひとくち食べてみなよ。あーん。」
アスカ「ぱく。あら、案外美味しいわね。」

ミサト(やっぱり素直じゃないの。)
285名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/16(日) 02:49:49 ID:mUkuiqpN
気に入った
286名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/16(日) 12:05:00 ID:???
ttp://thumbnail.image.rakuten.co.jp/s/?@0_gold/amiami/main/CGD-4452.jpg
やっぱりマリのが背が高いのかと思って萌えた
あとどう見てもアスカ達より年上
287名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/16(日) 14:05:46 ID:???
高一と中二ってなんか犯罪臭がする。
法的には問題ないんだが…(真面目に付き合ってると認められた場合、条例的にもOKらしい)
288名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/16(日) 20:33:07 ID:SzssTnEk
まあ二つしか変わらないしいいんじゃね?
それに少し年の差があるほうが萌える
289名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/17(月) 03:05:50 ID:???
マリ宅。アスカが泊まりに来た夜。

アスカ「マリは、私のことどんなふうに思ってるの?
(私、性格きついし、気使うの下手だし、どうしてこんなに構ってくれるのかしら。)」
マリ「ん?アスカたんのこと?かわいい妹みたいな、
守ってあげたくなっちゃう人。大事にしたい人。(だって、いつも一人で頑張ろうとしてるから、つい応援したくなっちゃうにゃ。)」
アスカ「ふーん…///。あ、アリガト。」
マリ「アスカたんは?私のことは?」
アスカ「な。なんていうか、まあ、うーん、…オネエチャンミタイナヒトッ。」
マリ「え?」
アスカ「だから、お…姉ちゃんみたいな…、」
マリ「…。ほんとー?ほーんとにっ?うっれしいなぁ、も〜っ。ぎゅぅぅぅ」
アスカ「う〜///」


こうですか。わかりません(>_<)
290名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/17(月) 21:24:02 ID:???
「ねぇ、アスカ……キスしよっか」
「い、いきなり何言ってんのよ、アンタっ!?」
「だって口寂しいんだも〜ん」
「だからって、キ、キスとか……」
「私とじゃ嫌かな?」
「……嫌じゃない」
「んふふ。アスカのそーいう素直なトコロ、大好きだよ〜」
「(アンタが積極的過ぎるだけよ……)」


マリにゃんはいつも真剣勝負
291名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/18(火) 22:59:49 ID:???
( ゚∀゚)o彡゜
292名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 00:18:10 ID:???
「アスカの匂い、嗅いでると落ち着く……」
「あ、あのねぇ……」
「腋の匂いも嗅いでいい?」
「ちょっ、さすがにそこは……」
「えー、いーじゃん。うにゃっ」
「だっ、だめっ! マリ、やめてってば!!」
「あぁ〜、いい匂い……。……舐めちゃいたい」
「へっ、変態がいるぅ!」
「その変態を好きになっちゃったのは、何処の誰かにゃ〜?」
「うぅ……」
「アスカはもう、私のものなんだから。観念しちゃいなよ」


マリは独占欲が強いのです
293名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 02:25:05 ID:???
全国の匂いフェチ共が集まってくるヨカーン
294名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 13:06:05 ID:???
いい流れだ
295名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 16:12:40 ID:???
「ね、ねえマリ……」
「ん? なあにアスカちゃん」
「あ……あたしってそんなににおうかな……?」
「へっ?」
「だって、マリいつもあたしのにおいがどうとか言ってるから……あたしってクサいのかな?」
「なーに言ってるの〜!! アスカのにおいは最高だって言ってんの! ふんが〜〜」
(アスカの首筋に顔を埋めて深呼吸するマリ)
「やだ、そんなに嗅がないでよ〜〜」
「ほら、アスカも嗅いでみるのだよ、私を!」
「ぶはっ」
(アスカの顔を自分の胸に押し付けるマリ)
「……アスカは、私のにおい嫌い?」
「……好き……」
296名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 22:38:09 ID:???
( ゚∀゚)o彡゜
これまでの小ネタを組み合わせて、長編ができないだろうか。
297名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 23:04:22 ID:???
「アスカ〜、大好きだよ」
「い、いきなり何?」
「だって。アスカ、日本支部に行っちゃうんでしょ。心配でさ」
「心配って……マリには関係ないじゃん!」
「またまたぁ〜。……私と離れ離れになっても、そんなコトが言えるのかにゃ〜?」
「それは……」
「日本には一番目の女の子と三番目の男の子が居るんでしょ? アスカがそっちに目移りしちゃわないか心配だよ」
「し、しないわよ!」
「そう? じゃあ、アスカが浮気しないように……私のこと、忘れられないようにしてあげるね」
「え……マ、マリ? なに、その首輪……」
「ふふふ。なんでしょ〜? ……じゅるり」



ペットにしちゃいたいくらいアスカが好きなマリにゃん
298名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/20(木) 19:46:48 ID:???
レイの臭いを嗅いでいるマリのことをアスカが偶然見てしまう。
299名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/20(木) 23:59:17 ID:???
アスカ「なんであいつの臭いなんか嗅いでんのよ…!」
マリ「ごめんごめん。やっぱりアスカたんの匂いが一番っだったし、そんなに怒んないで欲しいにゃ。」
アスカ「そ、そういう問題じゃないのに!もういいっ」
マリ「え?え?アスカ、待ってよ。何怒ってるかわかんないってば」
レイ「これはあなたが悪い。女心を学ぶべき」
マリ「私だって女なんだけどなー」
シンジ「(昭和オヤジは女じゃないよ)」
300名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/22(土) 14:09:16 ID:6z0l8MFt
マリは昭和オヤジだったのか
301名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/22(土) 14:43:02 ID:???
パンフを読むといいよ
302名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/22(土) 18:03:38 ID:6z0l8MFt
パンフ売り切れてたわー
303名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/22(土) 18:49:59 ID:???
アスカは大尉で、マリは准尉。
マリは一応、上官として扱うけど、内面では可愛いと妹と思って居る。
アスカは威厳を示そうとしつつ、実は我儘を言って甘えている
304名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/22(土) 23:42:54 ID:aEoSJIpB
保守
305名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/22(土) 23:53:00 ID:???
>>303
階級と精神的立ち位置の逆転か

萌える!
306名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/23(日) 18:50:15 ID:???
アスカはマリの嫁
マリはアスカの女房
307名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/24(月) 20:22:17 ID:???
「うー」
「…その突き出した唇は一体何のつもり?」
「んー、たまにはアスカからもちゅーしてほしいなぁ〜って」
「たまにはって何よ?いつもいつもあんたが一方的にシてくるだけじゃないの」
「えー、アスカ、イヤだったのお?」
「…それは」
「ねえ、イヤだったの?」
「…んなこと…な、」
「ねぇ、どうだったのかにゃぁ…?」
「…っ、わたしは、…別に」
「返事はちゅーでいいからさぁ、ねっ」
「…ばか」

「…んっ」
308名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/25(火) 03:48:36 ID:???
「アスカを酷い目に合わせるようなコトがあったら……どうなるか分かってるよね、わんこ君?」
「ど、どうなるの……?」
「くすっ。……何処までも追いかけて、私が君を――――してあげる」
「!?」
「マリ、何やってんの? 早くしないとシンクロテスト始まるわよ。シンジも急ぎなさいよね」
「はぁ〜い。じゃ、このことは他言無用で♪」
「(はぁっ、はぁっ……な、何なんだ、あの人……)」


耳元で囁かれたマリにゃんの言葉に、震えが止まらないシンジ
309名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/25(火) 05:44:32 ID:???
いいねぇ
310名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:12:58 ID:???
 ▼
 式波・アスカ・ラングレーをやっちまおうぜ。

 自販機コーナーの前を通り過ぎようとしていた真希波・マリ・イラストリアスは、
ムサシ・リー・ストラバーグのそんな発言にとっさに身構えかけた。

「『やっちまう』って、どの程度『やっちまう』の?」
「べつに、手や足折るってわけじゃないんだ。
 ちょっと泣かせちゃうくらいでいいんだよ」
「あのひとって、泣くのかなあ」

 どうやら、ムサシのいう「やっちまう」は、12歳になったばかりの男の子に相応の
「やっちまう」のようだった。ムサシは、浅黒い肌によく映える白い歯を見せている。
イタズラを計画している子供の顔そのものだった。
 同い年とはいっても、妙に発育がよくて1年以上前からブラジャーをしているマリと、
いまだに訓練が終わると缶蹴りなんか始める男の子とでは、意識にだいぶ大きなズレがある。

 ユーロ空軍基地の片隅に建つ、宿舎の中だった。ここでは、12歳の子供ばかりが集められて、
日夜訓練に励んでいる。その目的は、エヴァンゲリオンとかいう巨大ロボットのパイロットに
なるためだ。いや、ロボットではなく人造人間と呼ばないと、技術班の偉いヒトに叱られる。
 集められている子供たちの出自は、みんな似たようなものだった。マリの場合、物心
ついたころにはすでにストリートチルドレンで、残飯を漁っているところを軍人に捕ま
って施設まで連れてこられた。
311名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:13:42 ID:???
「大丈夫かなあ。相手、内定大尉だよ?」
「だから、なんだよその内定大尉って。そんな階級聞いたことないぞ」
「形式的なものなんでしょ? あのひとに部隊の指揮なんか出来そうもないし」
「な、ケイタ、お前、いまの階級はなんだ?」
「え〜と、この間サインした書類には、たしか軍曹並とか書いてあったような気がするけど」
「それだよ。なんでガキのころから訓練積んでる俺たちが軍曹とか曹長で、
 急にヨソから来たのが大尉待遇なんだよ」
「エリートだからじゃないの? 4歳から軍事訓練受けてたっていう噂、聞いたことあるよ」
「4歳児になんの軍事訓練が出来るんだよ」
「さあ、童謡の代わりに軍歌でも歌わせたんじゃないかな」
「なあ、わかってるのか?
 下手したら、あんな年がら年中携帯ゲームばっかりやってるオンナが
 パイロットに収まっちまうんだぞ?」
「それは、僕だってそう思うけど」

 ムサシたちが話題にしているのは、先週この基地にやって来たばかりの式波・アスカ・
ラングレーのことだろう。ユーロ空軍が誇る天才パイロットだという触れ込みだ。着任当日、
「式波です」とボソリと自己紹介した以外、ほかのどの訓練生とも会話をしていない。

 内定大尉だなんておかしな階級をあてがわれているところを見ると、たぶん上層部は
エヴァンゲリオンシリーズが完成した暁には彼女を現場指揮官にするつもりなのだろう。
マリたちとは別の部屋で、わけのわからない数式や戦術書に向き合っている姿をよく見かける。
312名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:14:37 ID:???
「俺は認めないぞ。
 急に来たヤツなんかにパイロットの座を渡しちまったら、
 いなくなった連中に顔向け出来ない」

 訓練は過酷だった。単純な体力トレーニングに加え、戦術やら戦略やら、どう考えても
10歳そこらの頭には馴染まない勉強までさせられる。当然、脱落者も出る。ムサシとケイタ
は、元々もう1人の女の子と3人組でつるんでいたそうだ。マリがこの基地に移動してきた
ころ、その女の子はもう別の場所に移されていた。

「でもさ、泣かせちゃうにしても、いつ泣かせちゃうの?
 あのひと部屋から出ないし、訓練だっていつも別室でエリート養成コース受けてるじゃないか」

 ケイタの指摘に、ムサシは「う〜ん」と唸り始めた。どうやら、具体的なことはなにも
考えていなかったらしい。

「体育館裏に来いって手紙出すとか?」
「たぶん、完璧にスルーして携帯ゲームやってると思うよ」

 数秒間腕組みをしたあと、ムサシはさも閃いたというように手をポンと鳴らした。
「そうだ。来週、野戦訓練があるだろ?
 あれだったら、大義名分背負ってあのオンナをぶっ飛ばしてやれるよ」

 野戦訓練とは、自分の体重よりも重い荷物を担いで、森の中で三日三晩生き延びろと
いうものだ。訓練生には、全員にエアガンが支給される。原則ひとりで行動し、ほかの
訓練生に遭遇したら、相手を敵兵だと思って排除せよと、人格の形成にもの凄く悪影響
を与えそうな命令も含まれている。
313名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:15:13 ID:???
 そういう訓練だから、どさくさに紛れて私的なケンカをしようとする者も出てくる。
教官たちが気付いていないはずはないけれど、黙認されているのが現状だ。子供はちょっと
くらいケンカしてる方が健康的だとでも考えているのだろう。

「じゃ、競争しようぜ。どっちが先にあのピコピコ大尉やっつけるか」
「競争って、なにか賭けるの?」
「ほら、来週の給食に揚げパンが出るだろ?」
「え、いいの?」

 無邪気にリンチ計画を立てながら、ムサシがふいと顔を上げた。
「お、真希波じゃん。お前も一枚噛むか?」
「ヤだよ、めんどくさい。
 あたしね、あんたらほどエヴァンゲリオンのパイロットってやつにゃあこだわってないの。
 手に職付けるんなら、溶接工とか旋盤工の方がいいかにゃってくらい」
「じゃ、それでもいいけど、お前、チクんなよ」
「チクんないって。いいんじゃにゃいの?
 新兵イジメは軍隊の通過儀礼みたいなもんだし。
 あんたらがやんなくても、別の誰かがやるよ。
 あたしだって、ここに来たばっかりのときにゃあ、水ぶっかけられたりしたもん」
314名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:15:52 ID:???
 真希波・マリ・イラストリアスにしてみれば、式波・アスカ・ラングレーに対して思う
ところはなにもない。英才教育を受けてきた天才エリートと、ストリートチルドレン上がり
のチンピラ訓練生とでは立場が違いすぎる。何十分の一かの争奪戦を勝ち抜いて、自分が
エヴァンゲリオンパイロットに選ばれるとも思っていない。放っておけば、一生アスカと
口を聞くことはないだろう。

「でもさあ、あんたら。訓練当日、あんまあたしの前に姿現さないでよね。
 たぶんその日、あたしちょっと機嫌悪いと思うから」
「え、なんで」
「男の子は、あと2、3年知らにゃくていいの」

 ▼
 サバイバル訓練も、3日目の晩を迎えていた。
 今日までにマリは、合計7人の訓練生と遭遇した。うち5人ははり倒して、残りの2人
からは逃げた。
 そういえば、ムサシたちが式波内定大尉をシメようと話していたな。そんなことを
思い出す。どうでもよかった。そんなことより、いまは一刻も早くシャワーを浴びたい。
野宿続きで、マリの身体は自分でも信じられないくらいの悪臭を放っていた。
315名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:16:29 ID:???
 とにかく、今夜さえ乗り越えれば訓練は終了だ。明日からは二日間の休暇が待っている。
 マリは手頃な樹を見つけると、幹にもたれかかった。夜中でも誰が襲いかかってくるか
わからない。寝袋を広げるわけにはいかなかった。深呼吸をして、瞼を浅く閉じる。

 ぴちゃんと、水音がしたのはそのときだった。
 川が流れているのは、茂みの向こうだ。誰かいるのか。マリはメイドインジャパンの
リボルバー型エアガンを携えて、そろりと茂みに近づいていった。
 暗闇の中でぼんやりと藍色の光をたたえる川の中に、なにか白いものが浮かび上がっていた。

 マリは、目を疑った。
 アスカだった。式波・アスカ・ラングレーが川に浸かっている。一糸もまとっていない。
鳥のササミを思わせる白い肌に、水の膜が薄く貼り付けて月明かりを反射させている。
なだらかに隆起する身体の線は12歳という年齢より幼く見えた。わずかに盛り上がった胸元
が、見る者をぎくりとさせるような存在感を放っている。やや赤色がかった金髪が、
水面の上にゆらゆらと浮いている。

 信じられない。エリートであるアスカは、やっかみを買いやすい立場だ。ムサシのよ
うなことを考える者も、1人や2人ではないだろう。天才児という触れ込みの彼女が、そ
のくらいのことがわからないはずはない。にも関わらず、いわば敵陣のど真ん中で一糸
まとわぬ姿になっているのだ。よっぽどの潔癖性なのか、自信の表れなのか、単に危機
感が足りていないのか。

 ぼたりと、思いがけず大きな音が足元から聞こえた。
 マリは、自分がヨダレを垂らしていることに気が付いた。
316名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:17:23 ID:???
 アスカはこちらに気付いていないらしい。わずかに赤みがかった金髪を手で撫で付けて
いる。細く白い腕に、静脈の青い筋がうっすらと浮かび上がっていた。
 マリは、目まいを覚えた。動悸がうるさい。いつの間にか荒い息を吐いている。なん
だろう、これは。頭がクラクラする。食欲と似ている。しかし食欲とは明確に違うとこ
ろがある。生まれて初めて抱く感情が、ヘソの下でキリキリと悲鳴を上げている。

 異様に鋭敏になった耳が、小さな音を捉える。
 川をはさんで反対側の茂みに、誰か隠れている。ケイタだった。エアガンを両手で構
えて、アスカに向けていた。

 後頭部で電撃が弾けたような気分だった。気が付くと、マリは茂みを飛び出していた。
川に足を踏み入れる。水をばしゃばしゃと蹴った。自分でも驚くほど水の抵抗を感じない。
まるで、水面の上を駆けているようだった。

「エッ?」
 振り返るアスカの横を通り過ぎ、川を横切る。川岸に到着すると同時に、高々と跳躍した。
リボルバーを持った腕を振り上げる。

「フーッ!」
 短く鋭く息を吐く。ケイタはぽかんと口を開けている。その顔目がけて、銃把を叩きつけた。

「なにとち狂ってんだ、真希波!」

 茂みからムサシが飛び出してくる。マリは応えず、ムサシの腰あたりを狙って引き金を
を引いた。プラスチック弾が迷彩服に当たってバラバラと地面に落ちる。あっという間に
全弾を打ち尽くして、リボルバーを投げ捨てた。両腕で頭をかばっているムサシに、肩から
ぶつかっていく。両手でもって腰をがっちりとホールドする。ムサシを地面の上に押し倒した。
317名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:18:20 ID:???
「あたしの獲物よ」

 腰からナイフを抜いて、ムサシの迷彩服の襟に刃先を引っかけた。そのまま刃を引き
下ろす。ビリビリと音がして迷彩服が縦に破れる。薄手のティーシャツ越しに、まだろ
くに筋肉も付いていない胸板が現れた。

「ああ、やっぱり」
「なんだよ」
「内定大尉の方が、断然美味そう」

 いまや、マリは自分の中で荒れくるう欲望の正体を知っていた。肉欲だ。ケダモノの
欲望だ。あの獲物を、ほかの誰にも渡したくはない。独占したい。あの白い肌に歯を突
き立てたい。そして、出来ることなら自分の口の中で永遠に閉じこめておきたい。

「ケイタッ!」
 組み伏されたままムサシが叫ぶ。

 背後で、フラフラと立ち上がる気配があった。マリはすぐさまムサシの身体から飛び
退いた。着地と同時に、たっぷりと遠心力をかけて脚を振り上げる。後ろ回し蹴り。
カカトでもって、ケイタのレバーを寸分違わず蹴り抜いた。
 ケイタは短くうめき声を上げて、その場に崩れ落ちる。

「なに考えてんだ、お前!」
 ムサシが目を吊り上げていた。

「考えてもみりゃあ、あたしら、いつかはやり合う間柄じゃん。
 じゃあ、いまやっちゃってもいいんじゃにゃいの?」
「上等だ、コノヤロウ!」
 ムサシが突進してくる。
 ダメだよ。マリは胸の中で呟く。あと2、3年したら、ムサシもケイタもヒゲが生えて
喉仏が出来て、筋肉も発達するだろう。そうなれば、女であるマリは太刀打ちが出来ない。
しかし、12歳の今なら男よりも女の方が力も強いしガタイもいい。
318名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:19:32 ID:???
 自分の顔面目がけて飛んでくる拳を、マリは片手ではたき落とした。同時に、ムサシ
の髪をひっつかむ。体重をかけてぶんぶんと振りまわす。たたらを踏んだ足を蹴り払う。
ムサシが背中から地面に倒れる。すかさず、鳩尾を踏み抜いた。

「フーッ、フーッ、フーッ」
 息が落ち着かない。全身の血液がぶくぶくと沸騰しているようだった。脳の命令を受け
付けてくれなくなった眼球が、きょろきょろとなにかを探して動いている。まだだ。まだ
足りない。獲物は、獲物はどこにいる。この鼻腔を、あの獲物の匂いで満たしたい。
もっと暴れたい。もっと食いたい。食材は、どこにいる。

「ねえ」
 ぽんと、肩を叩かれた。
 式波・アスカ・ラングレーがマリの背後に立っていた。裸足で地面を踏みしめ、濡れた
肌からぽたぽたと雫を落としている。

「あんたね、さっきから殺気飛ばしてたのは」
「えっと」
「この、エッチバカヘンタイ! 信じらんない!」

 ふいっと、アスカの姿がぶれた。次の瞬間には、マリの視界は土のこびり付いた足裏
に覆い尽くされていた。後頭部に抜けるような衝撃が来る。跳び蹴りだ。それはそれは、
速く、鋭く、そしてたまらなく魅力的な蹴りだった。

 ああ、今度会うことがあったら、全裸で跳び蹴りなんかするもんじゃないって教えなくちゃ。
 そんなことを考えながら、マリはバンザイするような格好で吹き飛ばされて、気を失った。
319名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 03:20:43 ID:???
 ▼
 目を覚ますと、もう太陽がだいぶ高いところにまで上がっていた。

「これ、誰が勝ったことになるんだよ」
「さあ。全員負けなんじゃにゃいの」
「どうしよう。点呼の時間、とっくに過ぎてるよ。教官に怒られる」
 ケイタが頭を抱えている。

 アスカの姿は、もう見えなくなっていた。たぶん、彼女は昨晩のことを記憶に残さな
いだろう。バカなガキが、バカなケンカをしていて、目障りだからはっ倒した。いいとこ、
そのくらいの印象だろう。マリの顔だって覚えていないに違いない。

「どうする? 遭難したってことにしとこうか」
「あ、そ。じゃ、あたしは適当に口裏合わせるから」

 マリは木の幹に手を着いてよろよろと起き上がった。
「おい、どこ行くんだよ」
「どこって、訓練だよ。エヴァンゲリオンのパイロットになるための」
「お前、パイロットでも溶接工でもなんでもいいんじゃなかったのか?」
「にゃ〜んか、気が変わっちった。
 あたし、エヴァンゲリオンのパイロットになるよ」
「なんでまた」
「あれさ、期間決まってにゃいよね」
「なにが?」
「賭けよ。内定大尉を泣かせちゃおうっていう」
「泣かせたいのか?」
「うん、泣かせたい。フィジカルな意味でもメンタルな意味でも」

 マリは鼻から息を吸い込んだ。空気には、ケダモノの残り香が漂っていた。
320名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 04:46:19 ID:Wia/LNTd
乙!!!!
321名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 05:21:08 ID:???
322名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 12:04:42 ID:???
乙であります!!!
盛大にニヤニヤしながら読んじまった
323名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 18:02:25 ID:???
ヤンデレて、シンクロ率が下がったアスカをいたぶるマリっていうのは
どうだろう?
マリ「口のきき方に気をつけな。もう、お前は役立たなんだぞ」
アスカ「すいません。マリ様...」
324名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/26(水) 19:35:02 ID:???
こういうスレを待っていた・・・アスカの心の救済ができそうなのってマリしか
いなさそうだからなあ。
325名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/27(木) 04:56:39 ID:???
投下を確認
326名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/27(木) 06:44:23 ID:???
マリ「式波大尉どの 愛しておりました…」
アスカ「ダイナマイト抱えて変なことゆーな!」
327名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/27(木) 23:27:54 ID:???
マリにはシンジにとってのカヲルのような存在になって欲しい
でも死なないで
328名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 00:08:08 ID:???
ふたりで出掛けたようです

マリ「あ、いたいた。アスカーっ!」
アスカ「マリ…っ!」
マリ「はぁ、見つかって良かった…。アスカったら、急にはぐれちゃうんだもん」
アスカ「だ、誰がよ!アンタが勝手にどっかいっちゃったんでしょ!」
マリ「はいはい。それでもいいよ」
アスカ「もぉ〜っ!!」
マリ「それより、はい」
アスカ「なによ」
マリ「手、繋いどけばはぐれないでしょ?」
アスカ「はぐれてないわよバカ!」ニギッ
マリ「〜♪」
329名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 00:10:33 ID:???
330名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 00:10:38 ID:???
本来親から与えられるはずの無償の愛情と肯定をくれる存在か。
頼むぞマリ。多少セクハラあっても構わん。
331名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 00:16:22 ID:???
むしろセクハラ大歓迎です
332名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 00:56:21 ID:???
ちうか血の繋がり有りなんですかね?
漫画版に異母姉出てるけど。アレはマリ?
名前も「姉妹艦」・「名前」・「米英空母」だし。

近親で百合・・・
333名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 01:16:05 ID:???
マリのフルネームとか、パンフ公開時に出たあらゆる予想はことごとく外れたし
俺はファンの妄想する設定予想は所詮ただの妄想だと思う
劇場で見た破が全てで、そのマリとアスカを組み合わせたら萌えたから今はそれでけでいい
334名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 01:43:12 ID:???
ぶっちゃけ姉妹の方が色々設定できて面白かったのに・・とは思ったね
マリはなんか特殊なキャラなんだろうけどさ。
335名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 11:13:10 ID:???
>>334
それはまだ分からないだろ
336名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/29(土) 06:16:15 ID:???
アスカって一見俺様キャラに見えるけど、実際は主導権握られてタジタジしてる方が似合うよね
337名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/29(土) 06:23:08 ID:???
アスカはSに見えるけど、実はドMだからな
338名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/29(土) 06:54:00 ID:???
マリとアスカのSM物ってのも面白いな。
普段はアスカはマリの上司だけど、プレイの時は逆転するって
言うのは結構、萌えるぞ
339吾輩はマリである:2009/08/29(土) 12:56:01 ID:???
吾輩は猫である...、もとい、真希波・マリ・イラストリアスである。
実は、本名は知らないし、どこで生まれたかすら知らない。物心ついた時には親もおらず、汚い街の中で
ゴミ箱をあさっていた事を覚えている。その中で、吾輩は盗みと言う物を覚えた。生きていくには仕方ない
事だし、吾輩が小さな時に起きたセカンドインパクトなる大災害によって、似たような境遇の子供ははいて
捨てるほど居たからだ。その頃、出会った人間に久しぶりに会う為に吾輩はこの街にやってきた。
この街は、その昔、第三新東京市と呼ばれており、その当時は信じられないような仕掛けが沢山あった。
何せ、ビルが上下してミサイルやら大砲やらが出て来るし、挙句の果てに巨大ロボットまで出てくると言う
ふざけた街なのだ。その街を一瞬で吹っ飛ばした坊やが居たが、その男は今や人類を救った英雄と称えら
れている。しかし、実際に会った事がある身としてはそのイメージとは程遠い、単なるヘタレの優男だ。
因みに、本日、吾輩が会うのはその男の女房に納まった幸運な女である。

待ち合わせの喫茶店に入り、ほどなくすると真赤な高級車が駐車場に滑り込んできた。いや、滑り込むと言う
には些か異なる。何せ、その車は高級車には似つかわしくないほどの大きなエンジン音響かせており明らかな
改造を伺わせる。しかも異常に太いタイヤと低い車高はその車が持っている凶暴さを如実に表している。
これは最早、車ではなく狂魔と呼んだ方が良い。何処かのどら息子が乗って居るかと思いきや、出て来たのは
40過ぎの小柄な女だ。いい年をして、長い金髪を腰まで伸ばしている。これで中学生の娘が居るとは信じがたい。
340吾輩はマリである:2009/08/29(土) 12:56:25 ID:???
店に入ってきた彼女は、濃い緑色(彼女曰くモス何とかと言う色らしい)のサングラスを少しずらして、吾輩を
探している。その瞳は日本人にああり得ない青色だ。もう、50近いと言うのに全く年を感じさせない、30代前半、
20代と言っても通用する若さと美貌を未だに誇っているのは流石と言っていいだろう。
吾輩を見つけた彼女は、こっちに駆け寄ると、抱き付いてきた。
「お久しぶり、マリ。もう、何年も連絡よこさないから心配したよぉ。」
「行き成り、抱き付かれると恥ずかしいにゃ。アスカも元気そうで良かったよ。」
吾輩は碇アスカにそう答えた。

「今、何やってんの?結婚はしたの?」
「矢継ぎ早に聞かれてもにゃ。まぁ、恩給を頼りに悠々自適の生活って言ったところかな?」
「じゃあ、一人なんだ。」
「にゃーに、一人の方が気楽だからね。アスカ見たく寂しがり屋って訳じゃないからね。」
「あのね。結婚して子供の一人も作らないと、女に生まれた甲斐が無いよ。」
「子供は一人だっけ。」
「そう、娘が居るのね。髪と目の色はダンナだけど、顔はアタシにそっくりで凄く奇麗だよ。」
「今、幾つにゃ?」
「何と、14歳。アタシがエヴァで戦っていた頃と同じ歳。」
そう、彼女が14歳の時、使徒と呼ばれる人類の敵と戦っていたそれと同じ年の娘が居ると言うのはある意味
不思議な感覚がある。
「そっか、もうそんな年か、でもあれ位だと反抗期で一番厄介な年にゃ」
「所がね。物凄く素直な娘で驚いているのよ。あの頃はアタシはもう生意気言って回りを困らせて居たでしょ。
家の娘は素直で大人しくて誰にでも優しいのよね。誰に似たのか?って感じよ。やっぱ、ダンナかな?」
「ふっ、まさにアンタに似たんだよ。」
「え?アタシはもっと生意気で凶暴だったよ。」
「にゃーあ、昔、お嬢様って呼ばれていた時代の頃アスカそのものだにゃ。」
その言葉に、彼女は飲もうとした紅茶を危うく吐き出しそうに成った。
「それ...、何年前の話よ。」
341吾輩はマリである:2009/08/29(土) 12:58:38 ID:???
そう、吾輩が彼女と始めて有ったのはその頃だ...
2005年の夏頃、吾輩は何時ものように金持ちの家に忍び込み盗みをしていた。その家はもう家と言うよりは屋敷と
言って良い様な広い家で、盗みがいのある家で有ったが、それだけに警備が厳しくあっさりと捕まってしまう。
吾輩は地下室の連れ込まれ、鞭打ちを受ける事に成った。この時代、治安は極度に悪化しており警察が殆ど、当てに
ならず、金持ちは自警をしていた。その為、捕まえた賊は殺される事も良くある話だだが、それが悪いとは思わない。
何せ、殺さなければ、逆にそっちが殺されるかもしれないからだ。
だから、鞭打ちで済ませようとしたその家の主人は慈悲深いとすら言えた。しかし、その家ではその行為すら許せない
位に優しい心の持ち主が居た。お嬢様と言われていた頃のアスカだ。まだ、3歳の彼女は吾輩が鞭打たれている部屋に
入ってくると、半泣きしながら叫んだ。
「パパ。止めて、かわいそうよ!」
「アスカ、ここは子供の来るところじゃない。出て行きなさい。」
父親の言う事は至極真っ当なのだが、優しいアスカ嬢はどうしてもそれが許せないらしく譲らない。
「このおねえさんだって、子供じゃないの、助けてあげてお願いだから。」
吾輩は自分の本当の年齢を知らないが、多分、彼女より4歳は違わないと思う。はた目から見たら確かに酷い事にも見える。
342吾輩はマリである:2009/08/29(土) 12:58:52 ID:???
「アスカを連れ出せ。」
そう召使いに伝える主人の声を聞くや否や、アスカは思いもよらない行動に出た。何と、吾輩にしがみ付いて来たのだ。
「このおねえさんを許して貰えるまで、はなれましぇん。」
彼女は小刻みに震えているのが伝わってくる。それに根負けした主人が
「解った。アスカには勝てないな。言う通りにしよう。」
「ありがとうパパ」
「アスカに礼を言うんだな。えーと、名前は何と言うんだ?」
「知らない...。親は気がついたら居なかった、だから自分が誰かも知らない。」
「かわいそう...。ねぇ、このおねえさんを家で雇ってあげましょうよ。そうしたら、ドロボウさんに成らなくて済むよ。」
「あのなー、アスカ...。解った、お前には勝てんよ。しかし、名前が無いんじゃなぁー。」
「マリって呼ぼうよ。さっき、読んだ絵本に出てたんだ。」
「だ、そうだ。マリ、アスカに礼を言うんだ。但し、アスカは私の宝だ。手を出したら、命がないものと思え。」
「ありがとうござます...。アスカ様。」
343吾輩はマリである:2009/08/29(土) 12:59:31 ID:???
翌日から、生活は一変した。少なくとも食うに困る事が無くなったのは良かった。正に、アスカ様様と言ったところだ。
このアスカ様だが、意外な才能を持っていた。
アスカ様の部屋は女の子らしい飾りに満ちていたが、そこに置かれた異様に大きなテレビとそれに繋がれた高そうな
最新鋭のゲーム機が異彩を放っている。しかも、お持ちのゲームは全てシューティング系と言う変わったご趣味だ。
「ねぇ、マリ。一緒に遊ぼうよぉ。」
「お譲様すいません。仕事中ですので...。」
「つまんない。少しぐらい遊んでも良いでしょ。ねぇ。」
「しかた有りませんね。少しだけですよ。」
ゲームを始めて驚いた。このお嬢様、とても3歳児とは思ないテクニックを駆使してゲームを進めていくではないか、
吾輩も今まで生きてきた中で鍛えた反射神経には自身が有ったが、付いて行くのがやっとだ。
「マリ、けっこう凄いね。今までアタシに付いてこれたのは居なかったよ。だからー...、もう一回やりましょ。」
「あのー、お嬢様。いい加減に許して下さい。私が怒られます。」
「いいから、やるの!」
もう、こうなったら付き合うしかない。こうして、初日はアスカ様の部屋で一日を過ごす事に成ってしまった。当然、
その日は婦長様に散々叱られる羽目となったのは言うまでも無い。
344吾輩はマリである:2009/08/29(土) 12:59:48 ID:???
翌日、アスカ様の部屋には婦長様も同伴して行った。案の定、ゲームに付き合う事を望むアスカ様に婦長様は言う。
「アスカ様、申し訳ありませんが、他の者への示しもあります。遊ばせる訳には行かないのです。」
「ダメ!マリと遊ぶの。マリ位だもん、アタシのレベルに有ってるのは。だから一緒に遊ぶの。」
「解りました。では、一日一時間だけにさせて下さい。一時間後に私が呼びにまいります。それで良いですね!」
「うん!」
アスカ様が吾輩と遊びたがるのも有る意味当然と言えた。アスカ様は、4人兄妹の末っ子だが、一番上の兄は既に成人
になっており、一番近い姉も高校生である為、この家で一番年の近いのは吾輩なのだ。しかもアスカ様はこの家の当主
の妻の子では無く、式波キョウコとの間に出来た不倫の子供で、この家に暮らしてはいるが、正式にはこの家の娘では
無いゆえに、邪険に扱われないまでも他の兄弟とは余り仲良くは無い。そんな環境で吾輩は年も近く、しかもアスカ様の
趣味であるテレビゲームの相手が何とか務まると言う貴重な存在である。こんな便利な人間をアスカ様が逃すわけはない。
345吾輩はマリである:2009/08/29(土) 13:00:04 ID:???
12月4日
この日はアスカ様の誕生日である。日頃の感謝を込めて吾輩も何かプレゼントを贈る事にした。
小遣い程度の給料で買えるものはたかが知れているのだが、吾輩は探しまわった挙句唯一、少ない所持金で買えるゲーム機を
見つけた。それが、中古の小型ゲーム機、確かワンダースワンとか言う製品だ。
アスカ様がそれを受け取ったときは、直ぐにそれが何か理解できずに困っていた。そう、彼女にとってゲーム機とは大型テレビに
繋いで使うものと言う認識しか無かったのだ。それでも、その小型の機械でもゲームが出来ると知るとアスカ様は満面の
笑みで「ありがとう。」と言ってくれた。
吾輩としては、数日で飽きてその辺に置いておかれるだろうと思っていたが、甘かった。彼女はそれから何か月も吾輩の前では
そのゲーム機で遊ぶようになったのだ。他の使用人に聞いたところ、吾輩の居ない所では何時ものテレビゲーム機で遊んで居る
のだが、吾輩の前では何時も携帯ゲーム機を使って居ると言う気の配り様は、4歳児とはとても思えない優しさと頭の良さを
思わせてくれた。逆に、変な物を買ってしまった事を後悔もした。
346吾輩はマリである:2009/08/29(土) 13:00:47 ID:???
そんなある日、吾輩はこの家の主人、即ちアスカ様の父親に呼ばれた。
「マリ、お前に頼みがあるんだが...。」
「はい、改まってなんでしょう?」
「実は、アスカについて軍に入って欲しいのだが...。」
「え!?アスカ様を軍に入れる!まだ4歳ですよ。何をお考えなんですか?」
「何処から話せば良いか...。マリ、お前はセカンドインパクトが何かを知っているか?」
「えーと、巨大な隕石が落ちたとか言う話ですか?」
「実は、違うんだ。セカンドインパクトとは人類以外の生命体が人類を滅ぼそうとして、それを最小限に抑えるために
発生した事件だ。そして、それと同じ事が2015年後に起こるらしい。それを防ぐシステムを扱えるのが2001年生まれの
人間らしいのだ。」
「それと、お譲様と...。お嬢様が生まれたのは...、2001年ですね。でも、そんな人間、沢山います。
お譲様で有る必要は無いでしょ?」
「アスカには才能があるらしい。詳しくは機密事項と言う事で教えて貰えなかったが、アスカを軍に入れる拒否権は
無かった。拒否しても強制的手段も辞さないと言う事だ。」
「お譲様の才能って何ですか?テレビゲームが上手なだけでしょ。そんなの実際に戦ったら、お譲様の様な優しい人は
耐えられませんよ。偉い人は何を考えているんですか?」
「私に言っても困るのだがな。願わくば、訓練に脱落して家に戻される事を望むよ。」
347吾輩はマリである:2009/08/29(土) 13:01:02 ID:???
「で、私にお譲様について行けと言う事ですね。でも、私は2001年生まれでは無いですよ。少なくとも、それより数年前に
生まれている筈です。」
「それについては心配ない。一つの戸籍を用意した、2001年生まれの真希波・マリ・イラストリアス。これが、これからの
お前の名前に成る。」
「そんな事して、大丈夫なんですか?」
「娘を連れて行くのと引き換えに、私が強引に飲ませた条件だ。心配ない。むしろ、心配なのはお前が脱落する事だ。」
「それなら心配は要りません。お嬢様が軍にいる間は石にかじりついてでも軍にしがみ付いて見せます。それに軍に居座って
2015年にやってくる人類の敵に勝てば将来安泰ですし。」
「では、頼む。アスカは、亡くなったキョウコとの約束で私の正式な子供にはして居ない。キョウコはアスカが相続争いに巻き込まれ
る事を嫌い、一緒に暮らしても絶対に私の子供にする事を拒否して居た。それでも、あの娘は私の大切な娘で有る事に変わりは無い
何が有っても守りたい。この通り頼む。」
348吾輩はマリである:2009/08/29(土) 13:01:17 ID:???
軍に入ると、吾輩の思惑とは裏腹にアスカ様は他のものとは別メニューの訓練を受けさせられて、吾輩達とは接点が無くなった。
それでも、食事の時間とかで一緒に成る事も出来それだけでも、アスカ様の心の支えに成れたと思っている。ただ、日がたつに
つれてアスカ様は明らかに変わって行った。
半年もしないうちに笑う事が無くなっり、誰とも話す事も無くなった。吾輩を避ける様にまで成ってしまったのだ。
それでも、吾輩は信じていた、アスカ様の根本は変わって無い、いや変わる事と必死に戦っている事を。
そう思わせる事は、二つある。一つは、母親の手作りの人形を常にそばに置いていること、そしてもう一つは、吾輩の送った
携帯ゲーム機を手放さなず、暇さえあればそれで遊んでた事だ。そう、あのゲーム機を大事にする優しさは正にあのお屋敷にいた
時のアスカ様そのものだと今でも信じている。

「マリ、マリさん...。ねぇ、どうしたのかな?ぼーとしちゃって。」
「あ、ごめん。にゃーんだっけ?」
「アタシね。悪いけど、そんな小さな頃の記憶殆ど無いのよ。我儘でアンタを困らせた事は覚えてるけどね。」
「そう、所でその頃、あげたゲーム機ってまだ持ってる?」
アスカの表情が一瞬曇った。触れて欲しくない話って感じだ。
「実はね...。恥ずかしいけど、未だに持ってるのよ。娘には結構、馬鹿にされるんだけどね。」
そう言うと、彼女はバックから大事そうに包まれた、携帯ゲーム機を取り出した。かなり、色褪せているが奇麗に磨かれた
ゲーム機は吾輩が生涯で最初で最後のプレゼントだ。
「これ、まだ使える?」
「ごめん。三年前かな?ついに動かなくなってね。ダンナに頼んで部品とか探して貰ったんだけど無くて...。
でも捨てられなくて、こうやって持ち歩いている。ホント、バカみたいだなって思うよ。」
そう、アスカは何も変わって居なかった。表面的には強がって見せているけど、心根は優しかったあの頃のままだと、
だからこそあの優男の坊やと上手くやっていけてるんだにゃ。

おわりにゃ
349名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/29(土) 13:53:04 ID:???
マリって実は男だろ
350名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/29(土) 16:50:05 ID:???
にゃーにゃーいいすぎだにゃー
351名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/31(月) 16:42:00 ID:INm7ckRs
マリって絶対足コキ上手いよな
352名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/31(月) 22:02:28 ID:???
アスカはマリに何てあだ名つけるかな
353名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/31(月) 22:17:21 ID:???
>>352
問題児
354名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 02:26:09 ID:???
問題児に問題児って言われるのかw
355名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 16:45:32 ID:GRBJU4T/
>>352 NERVのにゃんこ
356名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 16:55:17 ID:???
ドロボウネコ(2号機と自分の心を奪っていった的な意味で)
357名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 17:18:01 ID:???
>>356
これは自分も有りかと思ってた。
358名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 17:46:41 ID:???
>>353-354
アスカ「あーっ、ベタニアの問題児! 何でアンタがここにいんのよ!?」

アリだと思います。
359名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 17:51:38 ID:???
マリアスいいよマリアス
360名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/01(火) 22:28:00 ID:???
>>354
アスカは問題児じゃ無いだろ
361名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/02(水) 15:54:07 ID:???
>>358
そーいうの気に入った
362名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/03(木) 00:45:35 ID:???
マリはネコなのにタチなのね
363名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/03(木) 01:06:11 ID:???
>>361
恐らくネ申の一人が鋭意執筆中
震えて待て
364名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/03(木) 10:57:14 ID:???
365名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/03(木) 20:01:30 ID:???
>>364
これ、あらためて見たら虹出てるんだなw
殲滅されてるぞww
366名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/03(木) 20:51:38 ID:???
>>364
どういうメッセージがあるんだろうな、コレ
367名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 18:16:40 ID:???
Don't think,FEEL.
368名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 18:24:14 ID:???
マジレスるとpixivの元絵には参号機事件で乗っ取られそうになったアスカを、マリが救出しているシーンって説明がついてる
虹は言われて気づいたが、アスカ殲滅って意味じゃなくて普通に使徒殲滅でいいと思うにゃ。
369名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 19:47:08 ID:???
愛だにゃ
370名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 19:56:45 ID:???
マリ「アスカのためなら、素手で使徒を殲滅して見せるよー。ってネルフの連中が来た。見つからないように隠れないとね。」
シンジ「アスカ!アスカ!大丈夫?目を覚まして」
アスカ「うーん、むにゃむにゃもう食べられないよ。 はっ、あれ?」
シンジ「アスカ、目を覚ましたんだね」
アスカ「…シンジが助けてくれたの?」
371名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 22:38:29 ID:???
マリ「ぐぬぅ…横からかっさらいやがって、メラメラメラ…」
372名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 22:53:57 ID:???
その展開だとシンジがエヴァを降りない。
よって覚醒もなくレイやアスカと一緒にゼルエルにやられるシンジ。


「手強いけど、アスカの為ならやれる!」
マリ登場でゼルエルやっつける。

アスカ「…手も足もでなかったなんて。私なんか要らないのよ。どうせ無敵のマリ様がみんなやっつけてくれるわよ」
マリ「あっれー?」
373名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/04(金) 23:09:24 ID:???
もちろん、素手でゼルエル殲滅&レイ救出ですね。
これならサード・インパクトも起こらない。
374名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 04:05:11 ID:???
「今日の訓練もかったるかったわねー」
「アースカっ♪ 帰りに食堂のパフェ食べてこーよ。ジャンボパフェ」
「はぁ? だってあのパフェ、どう見ても2人前以上あるじゃないの」
「何言ってんの? 私とアスカで食べちゃえばいいじゃん」
「え……ア、アンタと?」
「……嫌?」
「うっ……し、仕方ないわね。その代わり、アンタのおごりだからね!?」
「わーい♪ アスカ大好きっ!」
375名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 04:58:40 ID:???
>>374
それを一人で全部食べるマリ
376名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 21:32:14 ID:mGxomoeu
アスカ:な、なんで全部食べちゃうのよ馬鹿っ!
377名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 21:34:14 ID:???
百合はいや
378名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 21:57:17 ID:???
>>377
百合じゃないだろ
379名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 22:04:21 ID:???
いやなら見るな
マリアスいいよマリアス
380名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 22:10:59 ID:???
百合なの?
381名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 22:19:13 ID:???
マリアス\(^O^)/
382名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 22:33:44 ID:???
自分で判断したら?
383名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 22:40:06 ID:???
スレタイ読めない奴は帰れよ…
384名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:00:28 ID:???
|_・`)
385名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:03:04 ID:???
あげ
386名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:05:12 ID:???
うめ
387名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:06:03 ID:???
常識的に考えてマリもアスカもシンジのもの

うめ
388名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:06:34 ID:???
シンジさんに嫉妬する百合厨きも

うめ
389名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:08:37 ID:???
シンジうらやまし
390名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:17:16 ID:???
シンジはもう放っといたってメインヒロインの綾波様がついてくれてるからいいだろw
それより脇役同士でキャッキャウフフしてるのが見たい
391名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:28:21 ID:???
シンジはスレチ
392名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/05(土) 23:29:51 ID:???
シンジはレイとカヲルと一緒にぽかぽかしてればいいよ
アスカにもマリにも他の幸せが有る
393名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 03:15:14 ID:5KhjkpSV
うめ
394名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 07:58:54 ID:???
>>390
メインヒロインはアスカだろ。綾波は人外だぞ
395名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 14:47:37 ID:???
変なの来ちゃった
396名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 16:49:16 ID:???
>>395
放っとけばそのうちどっか行くよ
397名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 22:03:45 ID:???
マイケル・マリアス
398名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 23:24:58 ID:???
この二人じゃなくても、ラストで誰かが百合フラグ立てて終わらす可能性ってあるのかな
399名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/07(月) 00:39:17 ID:???
リツマヤきたら死ねる
400名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/08(火) 15:50:08 ID:???
ありそう‥
401名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 08:15:55 ID:vdpsJuJP
前の映画も百合フラグ立てて終わってたわけだから、無い話じゃないな。
402名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 21:40:18 ID:???
どうしてくれる
まきしきに目覚めてしまったではないか

なんという良スレだ
403名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 21:55:50 ID:???
>>402
もっと賑わって欲しいジャンルだよねー
404名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 23:19:50 ID:???
(ネルフ本部・シンクロテスト中)

リツコ「アスカ、落ち着かないわねぇ。」
ミサト「マリがドイツに出張して一週間ですもの、いいかげん寂しいのよ。」
リツコ「なるほど、加持君も一緒に行っちゃったから、寂しい気分はよく分かるのね。」
ミサト「うっさいわねぇ。」

(1時間後、ドイツ基地・食堂)

マリ「本場のソーセージは食堂のでもこんなに美味しい。」
加持「ほんとだな。」

マリ・加持の携帯「トゥルルルル…」
マリ・加持「はい」
マリ「…加持さんもw」
加持「マリもかw」
405名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 23:28:37 ID:???
アスカ「あの、用事ってわけじゃないんだけどね、元気かなって。」
マリ「元気だよ!アスカが電話してくれるなんて嬉しいよ。どうしてるの?」
アスカ「今日は、シンクロテストがあったわ。」
マリ「シンクロ率落ちてたりしない(笑)?」
アスカ「まぁ、今日はちょっと、絶好ってわけじゃなかったわね。」
マリ「そっか。帰ったら、また一緒にお風呂入ろうね。」
アスカ「ちょっ!ばか!もう。(がちゃん)」
マリ「ありゃ。照れちゃったか。」
406名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 23:34:48 ID:???
(2時間後・ネルフ本部)

リツコ「さっきの修正点、実装したわ。再テストしてもいいかしら。」
ミサト「オッケー。アスカ呼ぶわね。」

(テスト終了)

リツコ「値が随分良くなってるわよ。」
ミサト「そりゃま、そうでしょうねw。」
リツコ「あなたもさっきより、顔色よくなったんじゃない?」
ミサト「…うっさいわね///」

407名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 23:41:05 ID:???
(ボシュッ)

マヤ「先輩、シンクロテストお疲れ様です。
   コーヒー煎れました。葛城さんも、どうぞ。」
リツコ「ありがとう。マヤが煎れてくれると美味しいわ。」
マヤ「えへ。いつでもお持ちしますv。それでは。」

(ボシュッ)

ミサト「あんたも随分嬉しそうにコーヒー飲むじゃないの。」
リツコ「…。ロジックじゃないもの、人間は。」
408名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 23:56:11 ID:???
(3日後)

マリ「帰ってきたよ〜アスカ!(ギュッ)」
アスカ「マリッ。(ギュッ)」
マリ「寂しい思いさせてごめんね。(チュッ)」
アスカ「///。(…チュッ)」

ミサト「ほーんとに、マリ相手だとあんなに素直でかわいいのにねぇ。」
加持「葛城も少しは見習ったらどうだ?(ガバッ)」
ミサト「うわ、あんたも帰ってきたのね。」
加持「待っててくれたんじゃないの?俺は葛城が居なくて寂しかったよ。」
ミサト「まーた、そーいうことを言う。」
加持「ああ、リっちゃん。久しぶり!」
ミサト「(ムカッ)」

リツコ「リョウちゃん、女を抱いたまま他の女に声かけるもんじゃないわ。」
マヤ「先輩もですよ…、私の肩に手かけたまま他の人と話さないで下さい。」
リツコ「あらごめんなさい、私の部屋に行きましょ。」


ミサト「結局あそこ(リツマヤ)のカップルが一番盛りあがってんのよね。」
加持「僕らだって、十分盛り上がって…」
ミサト「仕事場で手ぇださないでちょうだい。」
409名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 00:24:58 ID:???
(その晩、マリ宅)

マリ「やっぱりアスカと一緒に居られるのが幸せだなぁ。」
アスカ「そぉ?」
マリ「うん。で、これはお土産。お菓子と、食材。明日作って食べよう。」
アスカ「うん。おいしそう。」
マリ「でもその前に、まずはアスカたんから(じゅるり)」
アスカ「やっぱり…。うわっ!きゃっ!早いってば!」


(おわり)
410名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 01:11:23 ID:???
マリって普通にアスカたんとか呼んでも違和感ないな
411名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 02:09:23 ID:???
うなじ嗅がれて腰ぬけるアスカは鉄板だな。
14年目にしてこんな大ネタが出るとはw
412名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 07:29:20 ID:???
確かにネルフの自動ドア「ボシュッ」っていうわー
413名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 07:31:33 ID:???
どうしてくれる
まきしきに目覚めてしまったではないか

なんという良いスレだ
414名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 09:39:29 ID:???
考えてみればアスカはドMなのに、旧キャラはダメ人間ばかりでアスカにSできるやつが
いなかったんだな。
マリアス最高や!アスシンなんか最初から要らんかったんや!
415名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 16:16:42 ID:???
マリの手にかかれば式波さんは勿論のこと
惣流さんでも楽々落としてしまえそうだ…
というか全キャラ攻略してしまえそうだ、恐ろしい子
416名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 17:30:38 ID:???
加持「いよっ、最近うまくいってる?」
マリ「おかげさまで、ばっちり。
   ね、加持さん、今晩ミサトさん連れ出してくれない?」
加持「へ?俺はいいけど、なんで?」
マリ「ひさしぶりに、アスカの部屋に遊びに行きたいんだけど、
   保護者がいると、いろいろ、ねぇ。ほら。」
加持「おいおい。しょーがないな。よし、久しぶりに葛城と出かけるか。」


というやり取りすらしてそうな気がする。マリ強し。
417名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 18:38:14 ID:???
マリ「無論ただでとは言わないにゃ♪」

加持「ん?」

マリ「はいっ!こ〜れ♪」

加持「おまっ!これは!幻の虹色スイカの種じゃないか!?」

マリ「大事に育ててね♪それじゃ!」

加持「やれやれ…」


買収もお手の物な気がするw
418名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 19:07:21 ID:???
マリ「大尉、久しぶりですな」
アスカ「嫌、アスカって呼んで。アタシはマリ様って呼ぶから」
マリ「そうだな、久しぶりに可愛がってやるか」
アスカ「マリ様ぁー、何でも命令してくださーい。はぁ、はぁ」
419名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 19:20:15 ID:???
マリ「……という夢を見たのさ♪」
アスカ「気持ち悪い」
420名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 19:24:33 ID:???
いいなー
Qでは何がなんでも絡んでほしいな
421名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 20:48:42 ID:???
>>420
Qを妄想

ネルフ職員拘束後、リツコがリモート操作でエヴァの修復を試みる。
エヴァ修復が完了する頃、ネルフに取り残されたアスカが目を覚まし、
片目が治りきらないながらも二号機搭乗。

アスカはネルフ職員を救出するため戦う。が、傷口が痛み戦闘不能に。
そこへ、地上をぶらついてたマリが二号機に乗り込む。
マリが二号機を操縦する傍らで見守るアスカ。
銃を取り、脱出に向け戦う加持。
別ルートで脱出し、山岳の国境を越えるゲンドウと冬月。

ここで月からカヲルが飛来し、
既にレイとシンジで出来上がっているにも関わらず、シンジを口説く。
「こんにちは、お義父さん。シンジ君、今度こそ君を幸せにするよ。」

ゲンドウ「帰れ。お前に息子は渡さん。」

レイも、機体が残るアスカとマリに、カヲル殲滅を依頼する。
力を合わせて戦うマリアス。
ビーストモードの二号機に勝てず、諦めて月へ帰るカヲル。

再び平和になった第三新東京市。
「おめでとう。」
「おめでとう。」
善戦とカップル成立を祝福されるアスカとマリ。

422名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 21:46:18 ID:???
8号機が実は複座型でマリとアスカが搭乗して大暴れ希望

あの二人なら上手くシンクロしてくれるだろう
423名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 21:58:37 ID:???
思考言語を勝手にドイツ語に切り替えて操縦を独占しようとする式波さん

「Baumkuchen」だけでエヴァの思考を乗っ取る真希波さん
424名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/10(木) 22:09:33 ID:???
ドイツ語は「Acht-Acht」しか知らない真希波さん
しかしそれだけで何とかしてしまうのも真希波さん
425名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 00:35:08 ID:???
昼間

アスカ→マリ
真希波三等兵

マリ→アスカ
式波大尉

夜間
アスカ→マリ
女王様

マリ→アスカ
メス豚!


以上二人の関係でした
426名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 00:37:07 ID:???
>>424
真綾かww
427名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 00:56:29 ID:???
最近、百合流行だし
今の庵野なら受け狙いでマリアスやるかもしれんよな
428名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 06:42:55 ID:???
>>425
パイロットで有る以上、尉官以上だろう
准尉で良いんじゃないか?
429名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 12:04:38 ID:???
>>428
真希波マリ一飛曹で
430名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 21:02:42 ID:???
三等兵wwロボットかwww
431名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 21:29:14 ID:???
いや本当にロボットかもしれんぞ?
マリ7号機説は根強いからな
432名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 22:04:45 ID:???
「わたしの2号機壊れちゃった……」
「アスカ、こんなこともあろうかと7号機を用意しておいたわ」
「7号機こと真希波・マリ・イラストリアスでーす!
さぁ早くあたしに乗って! むしろあたしがアスカの上に乗りたいハァハァ!」 
433名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 23:03:53 ID:???
7号機?
ああバスターマシンな
434名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/13(日) 12:49:41 ID:???
「はぁ……」

あたりは闇に包まれ、静かな帳が下ろされたころ。
金髪碧眼の少女――式波・アスカ・ラングレー――は、もう何度目とも知れないため息をもらした。
狭いベッドの上で、やはり何度目かわからない寝返りをうつ。
眠れないのは、年中常夏の暑さゆえか、初めて使うベッドのためか、
それとも――すぐそばにある、他人の温もりのせいか。

(誰かと一緒に眠るなんて、何年ぶりかしら……)

アスカは思う。
そう、彼女の隣には、彼女と同じ14歳の少女、真希波・マリ・イラストリアスが横たわっていた。
普段の神秘的な無邪気さ(そして時折見せる親父くささ)とは少し違うマリの寝顔に、アスカは目を奪われる。
いつもはずすことのない赤渕の眼鏡を取り目蓋を閉じたその姿は、どことなく大人びた少女の雰囲気を、年相応の幼いものに感じさせた。

どうしてこのような状況になっているかといえば、それは単純にマリがアスカを誘ったからだ。
『ねぇ、今日、ウチに来ない?』
そうマリが言ったのは、午後からのシンクロテストが終わったころだっただろうか。
チェシャ猫のようなマリの表情には、なんとなく有無を言わせぬ雰囲気があり、つい、ここまで着いてきてしまった。
まあ、アスカの方も、その誘いを多少なりとも喜ばしく思っているわけだが。
いざマリの部屋へ来てみると、最初にアスカを襲ったのは緊張感に似た、胸の高鳴りだった。
世間一般でいう“恋仲”の少女の部屋に来るのは、これが初めてだったわけだから、当然とも言えるだろう。
そして、期待感をもって入ったマリの部屋は――なんの変哲もない、普通の女の子のそれで。
まあ、部屋のそこかしこに転がっていた猫グッズが、特徴といえば特徴か。

とにかく、こうして訪れたマリの家で、2人は共に過ごした。
くだらない話に花を咲かせたり、テレビに突っ込みを入れたり……甘い時間を過ごしたわけではなくとも、戦禍に身をおく子供たちにとってそれは安らぎに満たされた時間だった。
…唯一、危険が降りかかったものといえば、強引に『一緒にお風呂』に入ろうとしていたマリによる、アスカの貞操くらいだろう。
435名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/13(日) 12:50:31 ID:???
午後の数時間の出来事を反芻しながら、アスカは睡魔を呼び起こそうと躍起になる。
(こういう時間は、嫌い)
いつからか、それまでは気にならなかった「孤独」が、酷く恐ろしく感じられるようになった。
特に夜、ひとりで寝台に横たわっているときに感じる空恐ろしさは、アスカの心を大きく波打たせた。
(今日はひとりじゃ、ないのに……)

事実、マリはすぐ目の前にいる。
それこそ、少し身じろぎすれば肌と肌が触れ合うくらい近くに。
それでも、胸を締め付ける言いようのない不安は取り去れない。
「ん……」
ほんの少し、アスカは前方へ体を動かし、マリにくっつくように腕を胸の前にやった。
(――あったかい……――)
碌に感じることのなかった他人の温もりは、幼い頃に別れた母を思い起こさせる。

ひとりじゃ、ない。
今は、マリがいてくれる。
いっつもふざけてるみたいに振舞うくせに、他の誰より「アタシ」を見てくれる。
それが、とてつもなく嬉しくて。
いつしか、この少女に心を寄せるようになっていた。

(女の子……)
“女”という言葉が、心に針で刺すような痛みをもたらす。
はっきりと自覚している気持ちは、たぶん、まぎれもなく恋愛感情。
“恋人”になった今でも、同姓に向けたそれに困惑しているのは、他でもないアスカ自身だった。

母への憧憬と、マリへの恋慕が津波のように、アスカを飲み込む。
やりきれない感情に、おもわず目の前の身体に抱きついた。
熱をもった目頭を休めるように、ふわりと揃いのシャンプーの香が鼻腔をかすめた。
436名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/13(日) 12:51:28 ID:???
静かな部屋に、2人分の吐息が聞こえる。

「ん……ん〜?ア…スカ……?」
静かだった部屋に、急にマリの声が響き、その手がアスカの暗い金髪に伸びる。
その行動に思わずびくっ、と体を硬直させてしまったアスカは、内心で、安心したような、毒づきたいような気分に駆られた。
「どーしたの、アスカ。……眠れないの?」
首肯するように、アスカが平均より大きなマリの胸元に顔をうずめる。
「んー…じゃー、子守唄、歌ったげる」
「は?」

言うが早いか、マリは緩やかな旋律を口ずさみ始める。
――シューベルトの、子守唄。

『Schlafe, schlafe, holder, süßer Knabe――』

『子守唄』という提案に一瞬バカにされているのかと思ったが……。
なつかしいドイツ語の響きが、アスカに眠りを誘う。
マリが旋律に合わせて、背中をぽん、ぽんと、まるで赤子をあやすように柔らかく叩く。

さっきまでの時間が嘘みたい、そう思った。
あれほどまでにアスカを苦しめた目醒めは、マリの歌声にあっさり睡魔に姿をかえて。
柔らかく、温かく、甘やかな、そしてなにより愛おしい体温。
そう、それは揺りかごのように――。
437名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/13(日) 12:52:37 ID:???
『――Bringt dir schwebend dieses Wiegenband.』

儚げな幸せに包まれながら、アスカはそっと眼を閉じた。
母に甘える、ちいさな子供のように。

「…………マリ、」

「ん?」

愛おしい。
互いが確かに持っている感情は、禁忌に儚く揺らぎ続ける。
でも今は、穏やかな空気に身を任せてもいいかもしれない。
そう、思った。

「……あり、がと」

暖かな夜。
2人の少女は微笑みながら眠る。
やがてその部屋を、優しい夜闇が包み込んだ。



キャラ捏造&矛盾、グダグダな文章ですみませんでしたorz
438名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/14(月) 03:13:24 ID:yKrCUFOV
悪くないキャラ捏造だよ
また書いてくれ
439名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/14(月) 04:06:24 ID:???
…きめぇ
440名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/14(月) 13:47:55 ID:???
GJ!癒された
441名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/14(月) 22:10:06 ID:???
GJ!いい話だと思うよ

できればタイトルも欲しかったな
442名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/16(水) 00:00:38 ID:???
シンジ「今日はエヴァの互換性テストだっけ?」
レイ 「そう。」
アスカ「バカシンジとマリと私は、モニター室で待機か。
    エコヒイキ、私の2号機、大切に乗ってよね。」
レイ 「わかったわ。」

(モニター中継)

リツコ『どう、レイ?初めて乗った2号機は?』
レイ 『…真希波さんの匂いがする。』

アスカ(なっ、何ですって?)
マリ (ほぅ、さすが。)
シンジ「なんでアスカの2号機から真希波さんの匂いがするの?」
マリ 「さぁ〜。ワンコ君には分かるまい。」
シンジ「え?なに?何かあるの?」
アスカ「黙ってなさいよバカシンジ!」

ミサト(恋人の移り香…か。シンちゃんには、まだピンと来ないでしょうね。)
マヤ (私にも、きっと先輩の匂いが…///。)
リツコ(あら、こんなに嗅覚が鋭いんじゃ、
    毎朝診察の度に、私に移ったマヤの匂いも嗅がれてるわね。)
443名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 18:09:30 ID:???
お貞インタビュー読んでるとマリはシンジ達と比べて
年上に見えても良いデザインを発注されて描いたキャラらしいけど
実際はどうなんだろう?やっぱり14歳なのかな?はっきりとした年齢設定は有るんだろうか

年齢差はわからんがとりあえずアスカとの体格差に萌えておく
ノノとラルク位有ると最高なんだが、>>286見るとそれ程でも無い感じ?
早く本編で2人並んだ姿を見たい… ハァハァ
444名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 18:21:50 ID:???
>>443
アスカが145cmでマリが165cmだったら激萌えだな
しかも、普段は威厳をみせているけど、二人きり
になると、途端に甘えん坊になるんだよね
445名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 18:35:18 ID:???
流石に150cmは超えてて欲しいかなw いや、それはそれで萌えるけどもw
甘えん坊いいね、シンジ、レイ、ミサトにさえ直接は見せなかったデレをマリにだけは…はぁたまらん
2号機はマリが壊してしまったが、その代わりにマリがアスカの居場所になればいいと思うよ1!
446名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:10:43 ID:???
もしQ以降でも会話すら殆んど無かったらお前らどうすんの
447名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:20:05 ID:???
シンジとアスカはもうくっつかないし
何の障害もないお
448名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:43:49 ID:???
絡まなかった場合の事は今考えるべき事じゃないな
449名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:44:21 ID:???
>>446
その為のFFです
450名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:45:14 ID:???
>>447
アスカとシンジをくっつける為に一肌脱ぐマリ
451名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:46:16 ID:???
会話が少なくとも0ってことは多分無いだろうし
ちょっとでも妄想の余地が残されてればおk
ただアスカが余り物として扱われて他の男キャラをあてがわれたり
マリがシンジLOVEのハーレム要員の1人と化さないように祈るのみだ
452名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 19:59:26 ID:???
Qで接点なかったとしても、十分に萌えられるぞ。問題ない。
453名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 20:06:19 ID:???
アスカとマリはユーロで一緒だったと考えるだろJK
454名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 20:13:56 ID:???
やっぱ隔離されたアスカを助け出すのはマリだな、うん
455名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 21:08:11 ID:???
>>454
お姫様だっこで救出されるアスカですね、わかります。
456名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 21:14:39 ID:???
マリが駅弁やりたがるけどアスカは真っ赤になって抵抗
457名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 22:16:23 ID:???
破のマリで後二年は生きていける
458名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 22:46:13 ID:???
アスカ「嫌よそんな恰好。発想が昭和オヤジなのよ!」
マリ「そういう設定だにゃぁ…ショボン」
アスカ「がっかりするとこじゃない!フツーに抱っこしてよ。」
マリ「え?フツーの…?こう?」
アスカ「発想が違ーう!こう。」
マリ「これ?普通の抱っこじゃん。」
アスカ「それがいいんだってば///。」

459名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/17(木) 23:45:22 ID:???
頭がフットーしそうだよ!
460名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/19(土) 20:54:21 ID:???
以前マリとアスカは姉妹とかクローンとかいう説があったよね
461名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/19(土) 21:08:16 ID:???
まだ分からんよね
でも他人の匂いって言ってしまったからなー
462名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/19(土) 23:08:23 ID:???
マリ「嫁です。」
463名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/20(日) 02:10:02 ID:???
Qで他人じゃなくなる。
マリ「嫁に来ないか」
464名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/20(日) 02:22:14 ID:???
なるほど
465名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/20(日) 04:10:30 ID:???
式波大尉「いやよ」
マリ「e」
式波大尉「あんたこそ嫁に来なさいよ。これはお願いじゃなくて命令よ」
466名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/20(日) 17:43:52 ID:???
>>465
マ「男前なアスカも、イイッ!ますます惚れ直したにゃ〜!
  でもやっぱりあたしがリードしたい…。いやでも偶にならいっか…、いやいやでも(ry」
467名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/20(日) 22:50:33 ID:???
結婚式では
マリは胸元が開いたシンプルでタイトなロングドレスで、
アスカはボリュームのあるフリフリのドレスがいいと思います(`□´)┘

…妄想しすぎか。
468名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/20(日) 23:29:57 ID:???
>>467
マリ「かわいい!きれい!!おいしそう!!!」(ガバッ)
アスカ「…他はともかく最後はなんなのよ」
マリ「楽しみにゃ〜」(フンフン)

アスカの意向に沿って新婚初夜まで我慢していたマリだった。
469名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/21(月) 00:09:00 ID:???
マリは普通に男物のスーツも似合いそうだな
そしてカジみたいに「愛に性別は関係無いにゃ」
と言いながらアスカに迫って…
470名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/21(月) 01:05:53 ID:???
しかし加持と違い本気のマリ
471名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/21(月) 01:29:31 ID:???
マリ 「ワンコくんはアスにゃんのこと好き〜?」
シンジ「ア、アスカのこと?…嫌いじゃないです」
マリ 「私のだから手出さないで」
シンジ「え゛…」
472名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/21(月) 19:28:22 ID:???
今まきしきのSS書いてる
アスカメインだけどな

次はマリメインで書きたい」
473名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/21(月) 19:30:29 ID:???
>>472
期待しとくwktk
474名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/21(月) 23:35:03 ID:???
期待カキコ
475名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 00:42:43 ID:???
マリ「wktk」
476名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 02:26:31 ID:???
↑マリはネラー
477名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 09:23:51 ID:???
マリ「wktkして待ちます。全裸で」
478名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 20:20:45 ID:???
マリは確かにねらーっぽいかも

アスカ「キモッ!」
479名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 20:34:18 ID:???
マリ「式波とセックスできたらその後男性機能を失ってもいい」
アスカ「最初からねーだろ」
480名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 21:00:32 ID:???
>>478
マリ「ごちそうです、ハァハァ」
481名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 00:57:21 ID:???
マリ「にゃー。」
アスカ「なに?」
マリ「にゃーにゃー。」
アスカ「ああ、はいこれね。」
マリ「サンキューにゃぁ。言ってくるにゃぁ。」
アスカ「ついでにあれ買って来てー。」
マリ「にゃー。(ばたん)」


ミサト(最近あの子達、堂に入って来たわね)
482名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 00:59:30 ID:???
>>481
×「言ってくる」
○「行ってくる」

です。ごめんです。
483名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 14:12:49 ID:???
メールで晩ご飯何か聞いてるマリ妄想した
484名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 18:50:23 ID:???
マリよりアスカの方が猫っぽい
485名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 19:31:38 ID:???
ネコって猫のことじゃないぞ
486名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 19:55:59 ID:???
それとは別に動物の猫っぽいと言っているのではないか
487名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 21:43:03 ID:???
マリはまったりした性格の猫で、アスカは気まぐれな性格の猫ですね。
つまり2匹の猫がじゃれあっているということですね。

それは萌える。
488名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 22:16:14 ID:???
アスカがネコでマリがタチって事ですね
489名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 23:08:38 ID:???
ミサト「アスカとマリちゃんに、これあげるわ。」
マリ 「おそろいのお茶碗だ。ミサトさんありがとう。
    これ、片方が少し大きいね。」
アスカ「へー、ミサトが選んだにしては良い柄ねぇ。ありがとミサト。
    マリは大食いだから大きいの使いなさいよ。私こっち。」
ミサト「これ、夫婦茶碗っていうのよ。」
マリ 「え?そうなの?」
ミサト「そうよ、大抵は、夫が大きいほう使うんだけどね。」
マリ 「それじゃやっぱり私が大きいほうでいいんだね。
    いつも私がアスカをおそ…。(バキッ)うぅ。」
アスカ「そんなことまで言わなくていいのよ(怒///)。」
490名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 23:45:54 ID:???
>>472はまだか?
491名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 23:54:28 ID:???
マリは唯一アスカの攻撃をかわせそうな気がする
その動きはトキ!ってな感じで
492名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/24(木) 19:52:06 ID:???
>>491
あ、そうか。破だとレイにすら平手打ちする前に受け止められちゃったしね。

472タソカモーン
493472:2009/09/24(木) 21:25:14 ID:???
http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/39435


妄想設定過剰&俺マリ俺アスカなので
多分お気に召さないかもしれない
その場合はスルーしてほしい
494472:2009/09/24(木) 21:31:30 ID:???
テキストなので「書式」→「右端で折り返す」で読みやすくなる
手間掛けさせて申し訳ない
495名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/24(木) 21:49:24 ID:???
おお!長編乙です。
マリアスが高級になってる(笑)!ごちですv

DL怖いから、ここに直接書いても良いのかも?
496名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/25(金) 01:08:51 ID:???
とゆうかいいものかもしれないがDLという1ステップを面倒臭がって見ないとか言う人が多数だと思う
497名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/25(金) 03:59:27 ID:3ntgByMx
次も書いてくだされ
498名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/25(金) 14:07:44 ID:???
「ねぇアスカちゃーん」
「……むにゃむにゃ」
499名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/25(金) 14:19:50 ID:???
マリの凶悪な乳攻めに屈するアスカ萌え
500名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/25(金) 18:15:57 ID:???
>>493
姉妹百合… 萌え…
いい物読ませて頂きました、GJです
501名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/25(金) 19:31:03 ID:???
変態の集まりかここはw
一日一回覗いてやるぞ!
502名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/26(土) 00:43:42 ID:???
マリ「仮に変態だとしても変態という名の淑女にゃ!」
503名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/27(日) 21:47:38 ID:???
女性が考える百合と男性が考える百合ってかなり違うんだろうな
「マリみて」とか読むとそう思う
504名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/28(月) 00:38:04 ID:???
>>501
おっと、それは俺の仕事だぜ?
505名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/01(木) 07:16:32 ID:???
ブラ短パンにエプロン姿で料理するアスカの背中に堪えきれず、
マリが背後から急襲。
506名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/01(木) 11:56:55 ID:???
「マリみて」

見て・・・アスカ・・・本当の私を見て・・・と露出狂気味の主人公の純愛を描いた
集英社文庫公称180万部のベストセラーですね
507名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/01(木) 12:11:31 ID:vqxpkwDm
マリ×アスカのサイトの絵いいなぁ

ここじゃ既出だろうけど
508名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/01(木) 12:54:35 ID:???
アスカ「マリ、だから私をみて!」
マリ「いつもみてるよ!」


レイ「もうやだ。あのバカップル」
シンジ「ちょっとうざすぎるよね」

509名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/01(木) 20:44:04 ID:???
「マリがみてる」

( ゚д゚ )ジー
510名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/01(木) 21:42:48 ID:???
511名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/03(土) 15:52:09 ID:???
マリにゃんにゃん!マリにゃんにゃん!
512名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/03(土) 15:54:59 ID:???
>>509
アスカ「こ、こっちみんなっ!///」
513名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/05(月) 21:28:07 ID:???
マリ「はぁ、なんだか疲れちゃったにゃ」
アスカ「どうしたの?」
マリ「日本食飽きちゃった。日本人に合わせるのも疲れた。」
アスカ「(ホームシックかな?)ねぇ、今夜、ドイツ料理、食べに来ない?」
マリ「アスカが作ってくれるの?」
アスカ「うん、いつも面倒みてもらってるから、たまにはね。」
マリ「ほんと?じゃお言葉に甘えて。ありがとう。」
514名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/06(火) 00:22:58 ID:???
今更エヴァでOVAなんてないだろうけどマリ主役の学園物観てみたいわw
515名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/07(水) 20:07:28 ID:???
安心しろ
絶対に新作の漫画で展開がある・・・と思う
516名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/07(水) 23:02:01 ID:???
漫画版育成計画で出てくるかも
517名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/08(木) 00:02:44 ID:???
育成でマリアスは期待できない。
というか無理して百合やってもがっくりな物ができそう。
あれはゲンドウに萌える漫画。他に見るべきところはない。
そのゲンドウ萌えも原作との落差あってのことだし。
518名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/10(土) 04:23:36 ID:???
一緒にスヤスヤ寝てるだけでも萌えるのに。
破でアスカが潜り込むベッドが、シンジのじゃなくてマリのだったら激萌え。
519名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/10(土) 04:58:03 ID:???
間違えてマリのベッドにもぐりこんでしまった式波
520名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/10(土) 05:28:14 ID:???
容赦なく唇を奪われる式波
521名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/10(土) 23:18:50 ID:???
今まきしきSS書いてる

やっぱりマリは心情が難しい
アスカの方がラクだなぁ
522名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/10(土) 23:37:38 ID:???
マリ(だれか来たにゃ。)
アスカ「ナナヒカリ、ちょっとだけここにいさせて。」
マリ「あれ、式波…さん?」
アスカ「え、ナナヒカリじゃない?あんた誰?」
マリ「真希波マリ。」
アスカ「真希波?もしかして新しいチルドレン?」
マリ「本物のアスカたんだ。やっぱり写真よりカワイイな。いいないいな〜っ。」
アスカ「ドサクサにまぎれて名前呼ばないでよ。」
マリ「まさか目当ての子のほうから潜り込んで来るなんてね。」
アスカ「目当て?私女だけど。あ、ちょっと離しなさいってば。」
マリ「でもせっかくだから。(ちぅ)」
アスカ「ちょっ!…ん! ………っぷはぁ。」
マリ「やっぱり、君かわいいね。」
アスカ「もう!訳わかんないっ!バカァ!(タタタ…ッ)」
マリ「あーあ、行っちゃったか…。」

これがアスカとマリの出会いであった、なんて。
523名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/10(土) 23:46:20 ID:???
>>521
期待カキコ
524名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/11(日) 04:00:23 ID:???
まきしき萌える
525名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/11(日) 05:07:49 ID:???
アスカ「ナナヒカリ、ちょっとだけここにいさせて。」
マリ「あれ、式波…さん?」
アスカ「げ、マリ?なんであんたが!」
マリ「アスカったら部屋を間違えちゃった、みたいね」
アスカ「げっ。…今日とめてくれる?」
数時間後ベッドで。
アスカ「………………………………。」
アスカ「…今日は何もしてこないのね」
マリ「今日はして欲しくないでしょ」
アスカ「…!も、もう何よ。わかった風な、わかった風な…!」
アスカ「うわーん(マリの胸でなく)」
526名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/11(日) 16:16:35 ID:???
>>525
ツンデレ誘い受けw
527名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/12(月) 21:07:26 ID:???
まきしきがキマシに見えた
528名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 03:31:33 ID:???
キマシラングレー
キマシイラストリアス
529名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 14:41:33 ID:???
オレの気持ちの変化。
スレを読む前→マリアスwwwありえねーよ!
このスレを一通り読んだ後→マリアス最高や〜。
530名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 15:02:12 ID:???
まきしきSS書いたんだが
どうにも構成がおかしい

推敲で済めばいいんだが
ダメならプロット組み直しだなぁ
531名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 15:06:40 ID:???
アスカって発言や行動はSぽいけど、リードされて戸惑ったり翻弄されてる時のほうが可愛いさが爆発すると思う。
逆にマリはエヴァのどの男キャラよりも凛々しく格好いいので、守られる位置より守る位置の方が魅力が出そう。
そう考えるとマリとアスカの組み合わせって絶妙かもしれない。
お互いがお互いの魅力を相乗的に引き出しあっていける感じがする。
532名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 23:11:35 ID:???
マリ「しっきなみは〜歩いて来ない、だ〜から歩いて行くんだね〜」
アスカ「…ふ、普通に迎えに来てよ!///」
533名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 23:20:42 ID:???
和む
534名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/13(火) 23:41:43 ID:???
惣流とマリがであったら
535名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/14(水) 00:44:44 ID:???
マリ「だめっ!私には式波という相手が…ああ、でもジェリコの壁とかで誘惑されたら負けちゃいそうだにゃ〜…いやいや」
惣流「ちょっと…コイツ何なの?」
式波「う〜ん、腐れ縁とゆーか…頭痛の種…」
536名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 15:01:53 ID:???
式波大尉にいたずらし隊。隊長マリ

537名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 18:19:39 ID:???
「セカンド発見。これよりいたずらする」
538名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 18:38:01 ID:???
タフなマリと打たれ弱いアスカいいね
539名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 23:51:02 ID:???
先週マリアスに目覚めてしまいました。
マリアス書いてみました。
文章なんて書いたことないのでド下手くそです。すみません。
マリアスが少しでも広まるためのにぎやかしだと思ってください。

「大尉の耳は」です。
540名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:09:42 ID:???
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜」フードを目深までかぶって、アスカは頭を抱えてうなっていた。
「なんでこうなるのよー。そもそも実験の副作用ってなによ!何をどう失敗したらこういうことになるのよ。それになんで私だけなのよ!あれ、絶対赤城博士笑ってたわよ。」

「(とりあえず絶対にあいつにだけは見つかっちゃだめよ。ただでさえ、普段から十分すぎるくらい危ないのに。こんな姿みられたら何されるかわかったもんじゃないわ。)」
アスカは決意を固めると、もう一度強くフードを引っ張り下ろし、エレベータに向かい廊下を慎重に進み始めた。「(あいつの気配は今のところない。大丈夫。このままエレベータに乗れる。)」
エレベータのドアが閉まると、アスカはようやく安心した。
「(これでとりあえずの危機は去ったわ。家に帰ったら自分の部屋に入って、後は元に戻るまで隠れてればいいのよ。はあ〜。・・・・・シンジには風邪ってことにしておくか)」

などとアスカが今後の方針を考えていると、エレベータが急に止まった。エレベータが自分の下りる予定の階以外で止まるのは、事故かテロか誰かが乗ってくるかのどれかだ。
もちろん事故ではないし、いつぞやのようなテロではない。
アスカは極力その可能性は考えないようにしたかったが、心の奥底では乗ってくるのが何者であるのか予測はできていた。
ドアが開いた先にいたのは、やはりマリだった。途端にマリは満面の笑みを浮かべた。
「ラッキ〜だにゃ。今日は別々のテストだったから会えないと思ってたのに。こんなところで会えるなんて。神様!!ありがとう」
「(なんて不運。神様、あんまりです。)」
541名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:19:09 ID:???
>>540つづき
アスカはとっさにエレベータを降りようとしたが、マリが早業で閉ボタンを押していた。
「(あ〜あ!脱出扉が閉じていく。)」
マリが扉側、アスカが奥側に位置取り立つ形となった。アスカは出来るだけマリとの間合いをとり、警戒していた。マリはそんなことまるで気にする様子もなく普通に話し始めた。
「アスカにゃんは今日はどんなテストだったの?」
アスカは、そのアスカにゃんという呼び方に一瞬びくんとなった。
「(まさか!マリは知っているんじゃ?こうやって乗り合わせてきたのもわざと?)」
アスカはマリの様子を窺うが、特にいつもと違う感じはしない。
「(そうよ。知っているはずがないわ。このことは、テストに立ち会った赤城博士しか知らないはずよ。それにマリが変な呼び方するのはいつものことよ。)」
恐ろしいほど素早く一通りの考えを巡らせた後、アスカは冷静を装い答えた。
「どんなって。いつもどおりよ。シンクロテスト関連。」
「なん〜だ。だったら、一緒にやらせてくれればいいのに。」
542名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:20:29 ID:???
>>541つづき
「何言ってんのよ。ほとんどの日は一緒じゃない。」
「たった一日でもアスカと会えないのは寂しいよ。」マリは優しく微笑んでごく自然
に当たり前のように言った。
アスカの心は、自分でもはっきりと自覚できるほどざわめいた。これまでの人生で真直ぐな愛情を受けたことのないアスカにとって、ストレートな愛情を伝えられることがこのうえなく苦手なのだ。どう反応したらいいのか困ってしまう。
ただその一方で今回は少し違っていた。胸のざわめきとともに、胸の奥にポカポカした暖かさもはっきり感じていた。それがなんなのか、今のアスカには説明できないが。
「(う〜ん。いつもは場所を選ばず抱きついてきたり、匂いをかいできたり困ったやつだけど。ほんとはすごいいいやつなのかもしれない。)」
なんてことをアスカが考えていると、マリが急に真面目な顔つきになった。
「アスカにゃんの匂いは日々微妙に変化するから、嗅ぎもらしがあっちゃだめなんだ。
だから一日会えないということは、私にとっては大きすぎる損失で」
真面目な顔で変なことを語りだした。
「前言大撤回」アスカは小さくつぶやいた。
一通り、語りつくしたところで、マリが突然アスカの被っているフードを指差した。
「ところで。式波大尉。何故フードを被っているのですか?」
式波大尉という呼び方に、アスカの背中にゾワっいう感覚が走った。さっきのアスカにゃんなんて比べ物にならなくらいに。
「(遂にきた・・)」
543名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:23:44 ID:???
>>542つづき
「きょ、今日はそういう服装なだけよ。いいでしょ、服装は自由なんだから。」
「全くその通りであります。ですが大尉、せっかくのきれいな髪が隠れてしまうのはもったいないかと思います。」
「(何よその気持ち悪いしゃべり方は!)い、いいのよ別に。見せなきゃいけない相手がいるわけじゃないんだから。」
「なんという御謙遜。大尉のお美しい姿が職員の方々にどれほど活力となっているかご存知ないのですか!かく言う私も」
「はいはいはいはい!どうもありがとうね」
「いえいえいえいえ。それと大尉。私ごときが、大尉に意見するとはもっての他だとは思いますが、日本人の生活習慣からして、室内で帽子様のものを被るのはいかがなものかと」
「う・・・・・。か、風邪よ。風邪をひいて寒気がするの。だから厚着してるの!」
「なんてことだ。大尉がお風邪をひかれたなんて。私が一肌脱がず誰が脱ぐというんだ。
 大尉、私にまかせて下さい。大尉のお家に私がおぶって送り届けます。汗で汚れた服を脱がせ、暖かいタオルで全身くまなく拭いてさしあげます。もちろんお粥はア〜ンして食べさせてあげます。夜は大尉が凍えないようにギュ〜と抱きしめながら添い寝いたします。」
「(今夜確実に食される)・・・・・・・・うそです。風邪ではありません。」
544名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:27:15 ID:???
>>543つづき
「よかった。御病気ではないのですね。でも不思議です。何故、そんな嘘を大尉はつかれたのか。う〜ん。私のようなものにはわかりません。」マリはわざとらしく熟慮するふりをする。
「(こいつ。確実になんか気づいてる〜〜!)」アスカは震えを感じた
「う〜ん。室内でフードを被る理由ってなんだろう?ファッションや風邪以外。あ!そうか。何かを隠すためって理由もありますよね?大尉。そういえば。王様の耳がロバの耳だったという童話を聞いたことありますか。」
気のせいかもしれないが、マリの目があやしく一瞬光ったような感じがした。
アスカは心底ゾクっとした。そして、もしかしたらマリはエスパーか何かもしれないと馬鹿げたことを思った。
545名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:31:18 ID:???
>>544つづき
マリが一歩間合いを詰めた。その不意打ちのような行動にアスカはビクッとなり、後ずさろうとした。だが、バックしようにも後は壁で行き止まりだ。
「(あ〜!なんでエレベータなんかに乗ったんだろう。動揺していたとはいえ。こんなことならエスカレーターにしとけば良かった。完全な密室じゃない。)」
などと後悔している間にも、マリが一歩ずつ距離を縮めてくる。
「ちょっと!なんで近づいてくるのよ。いい。それ以上近づいたら」
「近づいたらどうするにゃ?アスカにゃんに怒られてしまうのかにゃ?それはそれで楽しみだにゃ。」
すっかりいつもどおりの変な感じに戻ってる。いや笑ってはいるが、目つきが狩りのそれになってる。
「(ひ〜。怖いよ〜)。待って待って、目が怖い」
「いいからいいから。マリを信じて〜。」
「今この状態のあんたの何を信じんのよ!!」
アスカは壁づたいに逃げようとした。それをマリが両手で牽制しながら追い詰めていく。
「うにゃ〜。ぞくぞくするにゃ〜。まさにお代官様―って感じ」
遂にマリが1、2歩手前まで来たとき、アスカは一か八か横に飛び出そうとした。
まさにその瞬間をマリは待っていた。アスカが抵抗する間もなく、マリの手がフードをずり下ろした。
「キャーー。」
546名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 00:34:38 ID:???
>>545のつづき
エレベータ内にマリの悲鳴が鳴り響いた。
「なんで。あんたが叫ぶのよ!叫びたいのはこっちよ」
「ア、ア、ア、ア、アスカにゃん。それって・・・」
マリは震えていた。恐怖ではなく、感動で。
「猫耳?猫耳だよね?猫耳でいいんだよね?」
「そうよ!!!そんなに確認しないでもわかるでしょ!!」
「もしかして、マリのため・・・」マリの目は少し潤んでいた。
「(アホか・・)赤城博士の実験の失敗のせいよ」
「マリのお願いを神様ちゃんと聞いててくれたんだね。マリが日ごろからいい子で頑張ってるから、
マリのお願いをとうとう叶えてくれたんだね。ありがとう神様。」
「(日々そんなとんでもないお願いしてたのか!マリの呪いじゃないのこれ・・・・・)」
未だにマリは感動でうち震えている。アスカはそんなマリに終始あきれ顔だ。
「とりあえず、このことは秘密だから。あんたも黙っててよね。」
「うん。もちろん。絶対誰にも言わないよ。もったいない。」
「(もったいない??)赤城博士の話だと遅くとも2,3日中には戻るらしいから」
「え〜!戻っちゃうの!」
「当たり前でしょう!!!」
「みんなが求めてる重要をあえて消すなんて。」
「あんたの需要でしょ。」マリは心底不服そうな顔をしたあと、今度は熟慮顔になった。
「マリが今考えてることあててあげようか。どうすれば一生このままにできるかなとかでしょ」
「どうしてわかったの。さすが〜。でも当たりは半分」マリの瞳がまた光ったような気がした。
「(半分??怖い、怖いよ〜)」
547名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 01:08:01 ID:???
おおー!!GJすぎ!!
548名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 01:35:39 ID:???
アスカ「勝負よ!マリ!」
マリ「望むところにゃ!」

レイ「…時間、80を切ったわ」
シンジ「アスカすごいや。どうやったらあんな風に動かせるんだろう」
アスカ「戦いとは、常に無駄無く美しくよ!」
マリ「痛いっ!やっぱ急造仕様じゃつらいか…。でも闘えるだけでイイ!」
アスカ「これで終わりよっ!」
マリ「このままじゃ本部がパァじゃん!」
アスカ「どぉりやぁぁぁ!」
マリ「こりゃ勝てないな…、こうなりゃ裏コード、ザ・ビースト!」
アスカ「何!外した!?」
レイ「逃げて、2号機の人」
マリ「逃げんな!オラァァァァ!」
アスカ「槍!?キャアァァァ!」
―Game Over―

マリ「時間切れで勝てなかったにゃ…」
アスカ「でも拾ったカードでここまで押されると思わなかったわ。なかなかやるじゃない」
ミサト「アンタ達…、ちょっちマジになり過ぎじゃない?」
アスカ「何よ、あたしの才能を認めない気?」
シンジ「でも面白いですよ、ミサトさん。この『三国志対戦』ってゲーム」

新旧劇中のセリフ(チョイもじり)で遊んでみたw

本部=城
ザ・ビースト=超絶なり号令なり
脳内変換ヨロ
三国志大戦自体詳しくないんで細かいツッコミは勘弁してw
549名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:23:50 ID:???
>>546「大尉の耳は」のつづきを投下させていただきます。
550名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:26:16 ID:???
>>546のつづき
この場合都合が良いのか悪いのかわからないが家にはまだ誰もいなかった。
アスカはマリと別れた後、特に知り合いに会うこともなく、無事家に着くことができた。
アスカは自分の部屋に入るとそのままベッドに倒れこんだ。マリとのエレベータでのやり取りで1日分のエネルギーを使い果たした感じがした。
「(とにかくマリにばれてしまったのは事故と思って諦めるしかないわ。とにかくこれ以上
この間抜けな秘密を誰かに知られるのは阻止しないと。とくに3バカトリオや渚当たりは危険ね。どんなに笑われるか。想像するだけでも恐ろしい。)」
「(マリはしゃべらないことをえらく力強く約束してくれたけど。う〜ん。もったいないとか半分とかの発言が気になる。あれはどういう意味なんだろう。
わからないとうより、わかりたくないような)」
ベッドで思案しているうちにしだいに心地いい眠気が襲ってきた。そうやってしばらくうとうとしいると、突然玄関のチャイムがなった。
本日二回目の直感が働いた。誰かはわかっていた。
551名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:29:02 ID:???
>>550のつづき
「アスカにゃんのことが心配で、心配で。何も手に付かないよ。とてもじっとなんてしてられなかったよ〜」
「玄関先でそんな大きな声で、そんな恥ずかしいことを叫ぶな!とりあえず入って」
「入れてくれるの。嬉しー。いつもはなかなか入れてくれないのに。」
「人聞き悪いこといわないでよね。それは、どっかの誰かがセクハラしようとしたり、勝手に人の服をあさろうとするからでしょ。」
「そんな悪い子がいるにゃ?怖いにゃ〜」マリはわざとらしくおどけてみせた。
「はあ〜。まったく。で、今日来た理由は?」
「玄関で宣誓の通り。アスカにゃんは今重大な危機に瀕しているのに、ほとんどの人が知らない。秘密を知る私にはアスカにゃんを守る義務があるにゃ」
「けっこうです。気持ちだけ頂いておきます。」
「想像通りの反応。寂しいわ。そうね、私じゃ力不足なのね。やはりナイトと言えば男ね。
相田君や鈴原君に頼んでみましょう。」
マリの口調が真面目になる時は危険な兆候だ。
「(気持ちがいいくらいはっきりとした、脅しだ。やっぱりマリが一番ばれちゃまずい相手だった)はあ〜〜〜〜〜〜〜」
552名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:31:28 ID:???
>>551のつづき
アスカの部屋
じーーー。飽きる様子もみせず、マリはアスカを眺めている。かれこれ20分以上。
マリのアスカ観察隊はそんなに珍しい行事ではないので、アスカも最初は本を読んで
気にしていなかった。しかし、今日は長すぎる。さすがにアスカも視線が気になりだした。
「ねえ。気になるんですけど。」
「お気になさらず、読書を楽しんでください。」
「無理よ!だいたい、人のこと見てて楽しいの?」
「楽しいよ!!!ただでさえ可愛いアスカにゃんが、今日は猫耳がついてるんだよ!!
何時間でもみれるよ!!!」
「そんなに力強く宣言することじゃないでしょ。」
「それに私にはアスカにゃんを見守る使命があるにゃ」
「使命って・・・・・。そもそも私を脅してここに居座ってるのは誰でしたっけ?」
「マリは脅しなんて怖いことできないよ〜!フフ。まあ、冗談はともかく秘密は絶対しゃべらないから安心していいよ。もったいないもん」
553名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:33:13 ID:???
>>552のつづき
「さっきも気になったんだけど、もったいないってどういう意味?」
「2人だけの秘密を持つ間柄。とてもロマンチックだにゃ。秘密を知る者が増えれば
その関係が壊れてしまうにゃ。凄いもったいないよ」
「(あ〜そういう意味か。)言いたいことはわかったけど、赤木博士も知ってるでしょ」
「赤木博士は野暮なことはしないにゃ。ほぼ誤差範囲にゃ」
「う〜ん。マリの基準はよくわからないわ。一つ疑問が解決したついでに聞いていい?
 エレベータでマリの考えていることを私が予想したとき、半分は合っているって言ったでしょ。もう半分はなに?」
正直聞くのが怖い気もしたが、そのまま放置はある意味もっと怖いので聞いてみることにした。
「あれね。確かに最初はアスカが猫耳のままで一生いればいいと思った。というより、赤木博士にどうやってお願いしようか考えてた。」真面目な口調だ。危険信号。
「はは・・・・」アスカの笑いがどこか引きつっている。
「でも思い直したのよ。そんなの間違っているって。私は猫耳のあるなしでアスカが好きなわけじゃない。アスカの全部をひっくるめて好きなんだって」
「ストップ。ストップ」アスカの制止をマリは聞かず
「だから、猫耳が消えても受け入れるよ。大丈夫。そのかわり、その消えるまでの数日は
猫耳アスカを全力で愛そうと思ったの!!!これが半分」
エレベータ内の短い時間でこれだけの壮大でアホな思考が展開されていたとは、まさにマリワールド炸裂。
「(最後は突っ込みすら入れられなかった・・・)」
「そういうわけにゃ。頑張ろうねアスカにゃん」
「(頑張るって??いったい?何を?)」また新しい疑問が出現した。
554名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:37:05 ID:???
>>553のつづき
「思うに、アスカにゃんは猫耳を有しながら。全然心づもりが足りてないにゃ。」
「心づもりって、何よ?そもそも好きでこんなのつけてるわけじゃない。」
「は〜〜。まずそこが駄目にゃ。何のために私が日頃からこの言葉づかいの見本を
見せてきたと思ってるにゃ。来るべきこういう日のためにゃ。さあ〜アスカにゃん、
にゃーと言いなさい」
「もう突っ込む気力もないわ。言わない。絶対に言わない」
「あ〜。突然大きな穴を掘りたくなってきたわ。その中に叫べば秘密を話したことには
ならない気がする。確か渚くんの家の近くに大きな広場があったような気がするのよね。」
「約束を守る気があるの。ないの。どっちなの!」
「私の中に悪い子がいるんだわ。でもにゃーって聞けば悪い子がいなくなるかも」
「絶対いやだってば」
「一回でも悪い子は満足するわ。きっと」
アスカの脳裏に渚のあの笑い顔がよぎった。「見てごらんよシンジ君。今どき猫耳だよ。フフ」実際には渚はそんなこと言わないだろうが。
「(屈辱だわ。)グ〜〜〜。う〜〜〜〜ん。」
555名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:39:20 ID:???
>>554のつづき
「一回だけ。お願い」マリはお願いのポーズでウインクしてみせた。
「・・・・・分かったわよ。絶対。絶対一回だけだからね。」
「やった〜。凄いうれしいにゃ。じゃセリフわね」
「セリフがあるの?聞いてないわよ」
「なんでもいいなら楽勝すぎるにゃ」
「(まんまと騙されてる)わかったわよ。乗りかかった船だし。どんなセリフよ」
「うんとね。はいこれ」と、一枚の紙きれをアスカに手渡した。
一読してアスカがフリーズした。「ちょ・・・これ!!」アスカが文句を言おうとした瞬間、
マリがアスカの唇の前に人さし指を当てて言葉を制した。
「ここには私とアスカしかいない。他には誰もいない。2人だけ。」
そのときのマリの表情やしぐさは、何とも言えない雰囲気があった。アスカはその雰囲気に飲まれてそれ以上言葉を続けることができなかった。
同時にまあいいかという不思議な気持ちも少し生まれていた。
「どうしたにゃ。準備オッケーかにゃ?」マリはいつもの感じに戻っていた。
「うん。」アスカはしぶしぶ小さく頷いた。
「さーどうぞ」
「う〜。わ・わ・・・私はさびしがり屋の猫なの・・・でも素直に言えないにゃ。だから寂しいときは合図を出すから・・・・・傍に居て欲しいにゃ・・・・お願い」
アスカは見たことがないくらい真っ赤になっていた。
556名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:41:38 ID:???
>>555のつづき
言い終わるのとほぼ同時にマリがアスカを抱きしめていた。
「な、な、何すんのよ!」
「思い返してみれば、我ながらよく我慢したな〜。エレベーターの時なんて我慢するの大変だったんだよ。」
「知らないわよ。そんなの。離してよ。苦しいわよ」
「ごめんね。力が入りすぎちゃった。少し緩めるね。どう」
「力を緩めるとかじゃなくて!離してってば。」
「いやよ。絶対。それに傍にいて欲しいって言ったのはアスカだよ」
「それはあくまでもセリフでしょ」
「セリフ?なんのことかな?」マリは意地悪な笑みを浮かべてとぼけてみせた。
「も〜。いいかげんにして〜」
「アスカにゃんは素直だからからかいがいがあるにゃ〜。」
「あんた嫌いよ」
「フフ。それは凄い困るな。」
マリはアスカの首筋に自分の鼻を当て匂いを嗅ぐしぐさを始めた。
「うにゃ〜。たまんないにゃ〜。なんでこんないい匂いなんだろうね。」
「知らないわよ。そんなこと」マリは片方の手でアスカを抱きしめたまま、
もう一方の手をアスカの頭に回した。
「うん!?アスカにゃん。猫耳がピクピクって動いてるよ。かわいい〜」
「や、やめて。耳触らないで。」
「へ〜。その猫耳は感覚もあるんだね。不思議。いっぱい遊んじゃえ」
「引っ張るな。いじりまわすな〜!!」
「アスカにゃんは、飽きないな〜。ず〜と抱きしめて遊んでたいよ。」
557名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 02:44:32 ID:???
556で「大尉の耳は」終了です。
途中ですが燃え尽きました。
駄文すみませんでした。
558名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 03:55:41 ID:???
>>557
乙です!貴重な長編をありがとうです!
気が向いたらまた続きを書いてくだされ。
559名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 05:22:04 ID:???
朝からいいもん見たわ
560名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 07:47:32 ID:???
561名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:34:55 ID:???
昨日「大尉の耳は」を投稿したものです。
コメントくれた方ありがとうございました。
とりあえず、きりの良さそうなところまで続き書いてみました。
また、無駄に長いです。すみません。
お馬鹿のにぎやかしだと思ってどうかお許しください。
562名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:36:25 ID:???
wktk
563名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:37:19 ID:???
>>556のつづきです。
アスカにはマリの力は信じられないほど強く感じられた。
「(私だって凄く力が弱いわけじゃないのに!)この馬鹿力!!」
「アスカにだったら馬鹿って言われたってかまわない。否!むしろ嬉しい!!」
また、アホな発言が始まった。
「あ〜。も〜。言葉が通じるのに会話が通じない〜」
アスカはマリの腕の中で叫びながらイヤイヤをした。精一杯の抵抗。
その時突然、廊下の方で電話が鳴り始めた。
「うにゅ〜!いいところで。お邪魔虫にゃ」マリが心の底から不満を漏らした。
「離して!電話に出ないと。大事な用事かもしれないでしょ。」
「じゃあ、このまま電話の所まで」
「バカなこと言わないで。」
「しょうがにゃいか。ま〜チャンスはまだあるし」
そう言って、ようやくマリはアスカを離した。アスカは開放されると、ホッと一息ついた。
「(チャンスがまだあるって?また怪しい発言が出てきたんだけど・・・・)」
マリの発言に一抹の不安を感じつつ、アスカは急いで廊下に向かった。
564名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:43:16 ID:???
>>563のつづき
電話の声はよく聞きなれた声だった。
「あ!やっぱり家に居たんだ?携帯出ないから心配したよ。」
「携帯?あ!カバンの中にしまったまんまだった。ごめんね。」
「!!!」
「なんで、そんなに驚いてんのよ!」
「アスカが自分から謝るなんて!なんかあったの?」
「シンジ!私にケンカ売ってんの。」
「あ!いや!ケンカなんか売ってないよ。でもあまりにも珍しくて」
「電話切るわよ。」確かに普段シンジに自分から謝ったことは少ない(正確にはほとんどない)けど、
こうも真っ正直に言われると腹がたつもんだ。
「ごめん。でも、心配したのは本当だよ。」シンジはいつも通りの優しい声で言った。
アスカは一瞬、自分の頭についてるアホな耳について話そうかと迷った。
そんな迷いが生じたことに、アスカはとても驚いていていた。
「(なんでバカシンジなんかに話そうとしてるんだろう?)」
少し迷ってアスカは、結局話さないことに決めた。
「何もないわよ。それで要件は何?」
「今日の夜は人が多いから、夕飯何にしようかと思って。」
565名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:44:55 ID:???
>>564のつづき
「人が多いって?」
「ええ!覚えてないの?今日うちでトウジ達と期末試験の勉強会するって話。」
「勉強会???あああ!!!」
「ひどいよ。前々から説明してたじゃないか。」
「・・・・・・(そうだ。今日だった。昨日まではちゃんと覚えてたのに。耳のことがあまりに衝撃的すぎて忘れてた!)」
「アスカがいやがるから、トリプルアイスまでおごったじゃないか。」
「あの・・・別に忘れてたわけじゃ・・・」
「しかもアスカの食事当番も二回かわったじゃないか。それに」
「わかった。わかりました。今日でしょ。みんなでどうぞ勉強してください。」
「良かった。いまさら駄目とか言われたらどうしようかと思ったよ。」
「で、もちろんあいつも来るのよね?」
「カヲル君?来るよ。カヲル君が一番成績いいし。そのことも話したよね?」
「(ええ、聞きましたとも。私がいやがってた8割方の理由はあいつが来るからだし。)」
アスカはカヲルがマリと同じくらい苦手なのだ。苦手な理由はマリとは少し違うが。
「それで、アスカは夕飯のリクエストはある?」
「なんでもどうぞ」
「!!!珍しい。アスカから夕飯のリクエストが出ないなんて。」
「まあね(今度こそ電話切ってやろうか!こっちはそれどころじゃないのよ!)」
文句を言うのを止めて、アスカはシンジとの多少のやり取りをした後、受話器をおいた。
「はあ〜〜〜。どうしよう」アスカは今日一番の大きなため息ついた。
「そうだね。困ったね。どうしようね?」不意に後から声が聞こえた。
566名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:46:55 ID:???
>>565のつづき
「あんた、いつからそこにいたのよ」
「今来たとこだよ。勉強会とかトリプルアイスとか全然知らない」
「始めから聞いてたのね・・・。(それにしても、受話器の向こうのシンジの声まで聞こえるってどういう耳してんのよ)」
「う〜ん。それにしても困ったにゃー。みんなで勉強会。ばれないかにゃー。心配だにゃー」
マリは腕を組んで、眉間にしわをよせて、いかにも困った人のしぐさをした。
「大丈夫よ。別に私がみんなと勉強会するわけじゃないんだから。部屋に居れば、ばれないわよ。」
「そうかにゃ〜?お手洗いはどうするにゃ?それも部屋で?」
「そんなわけないでしょ!大丈夫よ。ちょっと出てこっそりもどれば。」
「廊下でばったりなんて十分あり得るにゃ。それに。今日は渚がいるにゃ。」
「う・・・・それは」
「あいつの感はめちゃくちゃ鋭いにゃ。ちょっとした異変にもすぐ気がつくにゃ。
今日、私がすぐ気付いたみたいに」
「うう・・。」
「それに。こう言ってはにゃんだけど。アスにゃんは嘘が苦手なタイプにゃ」
「そんなことは・・」
「さっきも電話で碇君にばれそうになってたにゃ」
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。」
「予言します。式波大尉は今日恥ずかしい秘密がばれて恥をかきます。」
「予言って何よ!予言って!」
「なら確定された未来です。回避不能です。」
「く〜〜〜。(悔しいけど。マリに言われると本当にそうなりそうな気がする)」
「困り果てた式波大尉の元に天使が舞い降りた。その名は真希波」
「はい?今度は何なの?」
「天使真希波は言いました。天使の家でかくまってあげましょう」
567名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:48:56 ID:???
>>566のつづき
わかりきったことではあるが、気持ちを落ち着ける意味でアスカは敢えて質問してみた。
「マリの家に泊れってこと?」
「そのとおりです」マリは笑顔100%で元気よく答えた。
「冗談じゃないわよ。猛獣の檻に自分から入る動物なんていません」
「まあ猛獣だなんてひどい。困っている人を助けようとしている天使なのに」
「・・・・・」アスカは沈黙をもって拒否を示した
「いいわ。式波は天使の手を払いのけました。」マリは一瞬沈黙した。
アスカが黙って見ていると、急に両手を広げて天を仰いだ。
「あ〜あ神様。あの時に手をつかんでいれば、式波があんな辱めを受けることもなかったのに。もうお嫁にいけない。なんてことでしょう」
「く〜(何てしつこい奴)」
「天使真希波は泣いています」
「いくら言ったって泊らない!」アスカは力強く言った。
それを聞くと今度は急にマリは真面目なテンションになった。
「そうね。最後に決めるのは本人だもんね。わかった。反省します」
急にしおらしくなるのも気持ちが悪い。だがとりあえずマリには帰ってもらったほうがいいいと思った。
「じゃ。後は何とかするから。そろそろシンジ達も来ると思うし。今日はありがと」
「いえいえ。でもせっかくだしあと少し居るわ。心配だしね。
渚君たちとも久々に話したいな。いろいろ」いろいろの言い方が明らかにおかしかった。
「まさか!しゃべる気!」
「・・・・」マリは笑顔と沈黙で返した。
「やっぱり天使なんかじゃない〜!普通に裏切ろうとしてるし!」
「天使真希波は堕天使になった。」
「上手くない・・・・」アスカは頭を抱えた。
568名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:53:31 ID:???
自分でも引くくらい長い!ほんとすみません。
次から「大尉の耳は」マリのお家にお泊まり編です
569名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:54:37 ID:???
>>567のつづきです
夕日にそまる広い道路を、見た目仲良く2人の少女が歩いていた。
しかし近づいてみれば、2人のテンションは全く違っているのがすぐ分かった。
一人の少女は今にもスキップしそうなくらいうきうきしている。
フードをかぶったもう一人の少女は、いかにも足取りが重い。
「早くしないと、お店しまっちゃうよ」マリが手招きした。
「はいはい・・・。はあ〜」アスカはため息をついた後、バックを肩に掛け直し、少し足を速めた。
結局マリの押しにアスカが折れる形で、マリの家に泊まることになった。
そうと決まると、マリは電光石火でミサトとシンジにそれぞれ連絡をいれてしまった。
ミサトに電話する声や様子だけみれば、まるで良いところのお嬢様だ。あんな押し売りをする子だなんて誰も信じないだろう。
「でも、驚いたにゃ〜」
「何がよ?」
「アスにゃんは、マリといる時はMなのに、碇君といる時はSなんだね」
アスカはこけそうになった。
「な!どういう意味よそれ」
「簡単な日本語にゃ。自覚はないのかにゃ?」
「あんたが強くて、シンジが弱いってことでしょ。それは」
「う〜ん。思っていた通りこれは結構重症にゃ。」
「重症って?ますますわからない!」
「簡単に言うと。マリのアスにゃんに対する態度とアスにゃんの碇君に対する態度は
 似てるってことにゃ」
「?????」アスカは分からないという顔をした。
「・・・・・」マリは優しい笑顔でアスカをみつめた。
優しい瞳に真直ぐみつめられて、アスカは思わず顔をそらしてしまった。
静かに夕日が沈み始めていた。
570名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:56:40 ID:???
>>569のつづき
夕食の買い物を済ませてマリのマンションに着くころには、さすがに辺りは暗くなっていた。
マリのマンションはレイのマンションとは別の区画に作られたネルフ職員専用の10階建てマンションだ。
マリはうきうきとした様子でエレベーターに乗りアスカを待っている。アスカは今日の
全ての始まりとも言えるエレベーターをジト目で一目見てからゆっくりと乗り込んだ。
マリの部屋は8階の一番端にあった。
「ささ。あがってあがって」
「お邪魔します」
「アスにゃん。遠慮しないで。ただいまでいいんだよ」
「お邪魔します!!」
部屋に入ってアスカは立ち止った。
「!!・・・きれい」思わず、感嘆の声がもれた。
マリの部屋は非常に綺麗に整理されていた。綺麗すぎると言ってもよかった。
「(さすがのシンジもここまで掃除はしないわね!)」アスカは正直驚いていた。
何となくマリには豪快なイメージを抱いていたので、部屋もそんな感じかなと
内心思っていたのだ。
「すごい綺麗だね。これだけ綺麗にできるのはさすがにえらいな」
「アスにゃんに褒められた。うれしい」マリは嬉しそうにほほ笑んだ。
「(素直な感想言っただけなのに。そんなに嬉しそうにされたら・・・何か罪悪感が・・)」
「どうしたの?アスにゃん」
「ううん、別に何でもない」
ちょっとした沈黙の後、急にマリが真面目な顔をした。
「楽しみですね。式波大尉。2人の初めての夜」
「(何もありませんように!何もありませんように!!何もありませんように!!!)」
アスカは心の底からお祈りした。
571名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 06:59:29 ID:???
>>570のつづき
マリの部屋のキッチンでは、一人の少女がエプロン姿で料理をしている。
慣れを感じさせる手つきで、スムーズに調理が進んでいく。
「(昔を思えば、我ながら成長したな。最初はキャベツとレタスの区別ができなくて
シンジに爆笑されたっけな・・・・・ま〜その後に蹴り入れてやったけど)」
アスカは1年位前からシンジに料理を習ってるのだ。最初は惨憺たるものだったが、
最近ではそれなりの料理を作れるようになっている。もちろんシンジやヒカリには及ばないが。
アスカの料理する後ではマリが椅子に座って見学していた。
「アスにゃん、ありがとう。夕飯作ってもらっちゃって」
「形はどうあれ、泊めてもらうんだから。礼儀は果たすわ」アスカは調理しながら答えた
「アスにゃんのそういうところも好きだよ」
「・・・・・・・」
「それにしても・・・・・はあ〜。カオスにゃん」
「何?」
「猫耳姿の美少女がエプロンをつけて自分のためだけに料理をしてくれている。カオスだよ。確実にここには萌えのカオスが存在してるよ」
「(もえ?また。わけのわからないことを)」
「抱きつきたいな〜。ハグしたいな〜。」
「いいけど。今包丁持ってるからね」
「怖いにゃ〜」全然怖がってないのが見ないでも分かった。
572名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:01:04 ID:???
>>571のつづき
居間にあるテーブルに2人分の食事を並べて、2人向き合う形で席に着いた。
「本当なら椅子は隣どうしに並べたかったにゃ。これじゃ、遠くてア〜ンができないよ。」
「そんなイベントは一切必要ありません。」
「冷たいにゃ。ま〜、アスにゃんと一緒にご飯食べられるだけでも十分幸せだからいいか。」
「・・・・(また、そんなに嬉しがって・・・・反則よ。)」
「アスにゃん、お腹すいたよ。早く食べよ」
「はいはい。それじゃあ」
「いただきます」2人同時に言った。
マリはアスカの作った煮物やみそ汁を口にする度に感動の声をあげた。
「おいしい!!!アスにゃん上手」
「ありがと。でも、そんなに褒めるほじゃないわよ」
「そんなことないよ!!!」
「いえいえ。まだ先生には遠く及びません」
「先生って?料理の先生?洞木さんのこと?」
「違う、違う。シンジよ。シンジに習ってるの」
「うにゃ!ということは、これは碇君の味付けにゃ?う〜ん、困ったにゃ。素直に褒められないにゃ」
「何でよ?」
「敵に塩を送ることになっちゃうにゃ。」
「???」アスカが首をかしげる・
マリが急に閃き顔で立ちあがった。
「そうだ!!この料理はこの料理で褒めて、アスにゃんをマリ色に染めればいいにゃ」
「(ああ〜・・・普通にご飯が食べたいな。)」
573名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:03:37 ID:???
>>572のつづきです。
食事の後、二人は居間のテーブルで勉強することになった。
アスカの苦手な国語をマリが教える形となった。マリはアスカに教えられるのが
よっぽど嬉しいらしくご機嫌である。
「マリはなんでそんなに日本語詳しいの?」
「私、昔から日本大好きだったんだ。それでずっと前から日本語は勉強してたんだよ」
「そっか。私は未だに漢字が苦手で。問題文位は読めるようになったけど、それ以上
になるとなかなか」
「う〜ん。でもアスにゃんは今更学校の期末試験なんてどうでもいいんじゃないのかにゃ?」
「前、同じようなこと言ったら、ミサトに怒られたわ。郷に入っては郷に従えだって」
「にゃるほど、にゃるほど。でもちゃんと言われたとおりするんだから、アスにゃんは素直だね」
「別に素直なんかじゃ・・・・・ないよ・・・・私は」アスカは少し苦しそうにうつむいてしまった。
574名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:05:26 ID:???
>>573のつづきです
しばらくそのままの状態が続いた。アスカはなかなか顔をあげられなかった。
素直という言葉に呼応していろいろの過去の思いが駆け巡っていた。
「アスカは自分で思っているより、ずっと素直ないい子だよ。」マリの口調が急に変わり、アスカは驚いて顔をあげた。
そこには、またあの優しい笑顔があった。
アスカは、今度は目をそらさなかった。アスカは知りたかったのだ。その笑顔が何を意味するのか?そして、何故こんなにも自分の気持ちをざわめかせるのか。
そうやって少しの間2人は見つめあっていた。
「(あれ?ちょっと?マリが近づいてきてるような気が・・・)」アスカが疑問に思ったのと、ほぼ同時にマリがアスカの細い肩をつかんだ。
「きゃー!!!!ちょっとストップ!ストップ!」アスカは必至に一歩退いた。
「え〜!今の流れはキスじゃないの?ブーブーブー」
「せっかくちょっと見直しそうになってたのに〜!。どうしてあげたら必ず落とすのよ?」
「そっちの方がバランスがいいにゃ。プラスがあればマイナスもあるにゃ」
「一見もっとらしく聞こえるけど・・・」
「要はいい雰囲気を作ってアスにゃんといちゃいちゃしたいってことにゃ」
「やっぱり・・・・。」アスカはガクっとなった。
575名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:10:23 ID:???
>>574のつづき
区切りの良いところまで勉強が終わったので、2人は休憩することにした。
マリの入れてくれた紅茶を飲みながら、ソファーでテレビを見た。
なんだかとってもゆったりとした時間で、アスカはとても穏やかな気持ちに
なっていった。
「(最初はライオンの檻に入れられた気分だったけど。拍子抜けするほど何もないな。
疑いすぎだったかな・・・それにしてもこの耳・・・早く治ってくれないと・・・)」
アスカはソファーの上でうつらうつらし始めていた。
「(今日はいろんな意味でハードだった・・・疲れたな・・・zzzzzzz)」


アスカは夢の中で母親に頭を撫でてもらう夢をみていた。
数えるほどしかない微かな母親との記憶。それだけにとてもとても大切な記憶。
それなのに、時々いっそ忘れてしまいたいと思う悲しい記憶。
576名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:12:51 ID:???
>>575のつづき

「(う〜ん。?????)」
アスカはまだ重たさの残る瞼をゆっくりと開けていった。
「(??ここは??・・・・なんで私寝てるの?今、朝?)」
頭を整理するのに少しかかったが、少しずつ状況が飲み込めてきた。
「(ああ、そうか。ここはマリの家で、泊ってるんだっけ。ソファーで寝ちゃったんだ)」
頭がはっきりしてくるのとともに、自分が誰かに膝枕してもらっていることに気付いた。
もちろんマリ以外はあり得ないが。
マリは膝枕をするだけでなく、優しくアスカの頭を撫でていた。
アスカは起き上がれなかった。理性では起きようとするのに、心の奥の声がそれを拒否するのだ。
やだ、起き上がりたくない。起きたら終わっちゃう。
そんな葛藤をしていると、マリが声をかけてきた。
「アスカ。起きたの?」
「・・・・・うん・・・・・」
アスカはゆっくりと起き上がったが、マリの方をみれなかった。恥ずかしさだけが原因ではなかった。
説明し得ない気持ちがあふれて混乱していたのだ。
577名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:14:18 ID:???
>>576のつづき
「マリ・・・・ごめん。」
「良く眠れた?」
「うん・・・・どの位寝てたの?」
「さーどれくらいかな?」
アスカは部屋の時計に目をやった。「一時間以上も!!ごめん。膝痛くない?」
「全〜然。アスカなら、後5.6時間は余裕だよ」
「嘘ばっかり・・・」さっき撫でられていた余韻なのか、アスカのマリを見る目はいつもと確実に違っていた。今なら聞ける気がする。あの優しい笑顔のことも。
「あのね!マリ」と、そこまで言って自分の体の異変に気付いた。
首に変な違和感があった。そう、まるでなにかが巻かれているような。
アスカはそれを手で確かめた。鏡で見るまでもなく何だか分かった。
「あのね。マリ。これはなにかしら?」
「ああ!それはプレゼントだよ。せっかくの猫耳だもん。凄い良く似合うよ」
「人の首に勝手に変なものつけるなー!!!」
アスカの首には、リボン状の首輪がついていた。ご丁寧に小さな鈴付きの。
「え〜。せっかく似合ってるのに、取っちゃうの?」
「当たり前でしょ。」そう言うとアスカはリボンを取った。
「まあいっか。データがあれば」
「まさか!写真撮ったんじゃ・・・」
「撮ってないよ」
「もう遅い!出しなさい!処分します。」
「撮ってないもん。撮ってても出さないもん。」
「子供か!!!!」
578名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:18:01 ID:???
>>577のつづき
あの後10分以上、アホな攻防を繰り広げたが結局マリは写真を出さなかった。
「まったく。どうしてちょっと尊敬しかけると、いつも変なことするのよ!それとも、評価をあげたら落とすのがマリのテンドンなの?」
アスカは文句をこぼしながら、洗面台で髪を乾かしていた。
マリは一緒にお風呂に入ろうと誘ったが「写真を撮るような悪い子とは入りません!」
と拒否された。また「せめてアスにゃんの後に入らせて!残り香が!」とも言っていたが、もちろん軽く却下された。
アスカが部屋着に着替えて居間に戻ると、先に風呂から上がったマリが拗ねていた。
「(今時拗ねたポーズが体育座りって・・・。本当に昭和なやつね)」
「(うーん。ちょっとかわいそうかな?ううん。写真を出さないマリが悪いんだから)」
アスカはマリをスルーしようとした。
その時、体育座りのマリが不敵な笑いをし始めた。
「ふっふっふっふっふっふ。私を怒らせたことを後悔させてやるにゃ。」
「(雰囲気の出し方まで昭和くさい)後悔させてやるって?完全な逆恨みじゃない。」
「恨みに逆もへったくれもないにゃ。恨みという行為はそもそも不合理の上に成り立っているにゃ」
「なにをもっともらしく、とんでもない事言ってんのよ!」
「いいのかにゃ。そんな大きな態度で。そうしていられるのも今のうちにゃ」
「な・・何するってのよ!」
「マリはアスにゃんのことはだいたい知ってるにゃ。好きなものも。もちろん嫌いなものも。」二ヤリとマリが笑った。
「これから繰り出すのは精神攻撃にゃ。耐えられるかにゃ?ふっふっふっふっふっふ」
そう言って立ち上がったマリが棚の中の箱を取りだした。アスカは内心かなりびびっていった。
「箱?そこから何を出そうっていうのよ!」
「ふっふっふっふっふっふ。さあ驚くにゃ!これにゃ〜!!!」
579名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:20:09 ID:???
>>578のつづき
「へ!?それって?」アスカは目を疑った。
「ゲーム機の王様××××にゃ。こういう日のために買ったにゃ」
そう。マリが出してきたものは、どこからどう見てもゲーム機にしか見えない。
「あの?それが?なんなの?」アスカは首をかしげている。
「甘いにゃ。甘甘にゃ。本当の攻撃はこれからにゃ。これを見るにゃ」
「それは!」
「そうにゃ!みんなで遊ぶととても楽しいレースゲームの殿堂にゃ」
「そ・・そ・・それがどうしたっていうのよ!!」
「ふっふっふっふっふっふ。お嬢さん動揺が丸見えですぜ。くふふふ。いよいよとどめにゃ!
これでもくらえ!奥義マリが一緒にレースゲームで遊んであげる拳」
「・・・・・・!!!。そ、そ、そんなの・・・・」
「お嬢さん。猫耳は嘘をつけないようですぜ。」
アスカの猫耳がパタパタと嬉しそうに動いていた。
アスカは慌てて耳を両手で押さえた。
「もう、遅いですぜお嬢さん。ネタはあがってんだ!観念しろ!」
マリはまるで印籠のように、ゲームソフトをアスカにかざした。
「・・・・・・!!!!」アスカが膝から崩れ落ちた。
580名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:26:49 ID:???
>>579のつづき
アスカはこれまでの人生で同年代の人間と遊んだ記憶がほとんどない。
兄弟もなく、幼いころから訓練に関わってきたアスカには同年代と遊ぶ機会すらなかったのである。
つまり、アスカがいくらゲームを好きでも、誰かと一緒にゲーム出来る機会はなかったのだ。
そんなアスカの中で、今猛烈なブームなのが誰かとゲームすることなのだ。
ヒカリの家で一緒にゲームをやって以来、その虜なのだ。
ただ、悲しいかな、長年の習慣で自分からは誘えないのだ。
家でゲームするときでも、シンジに一緒にゲームしようと言えないで、四苦八苦しているのだ。
シンジの家事をイヤイヤ手伝うふりをして、そのお礼にゲームで遊ぶことをねだったり。日々涙ぐましい努力をしているのである。
そのアスカにとって相手の方からゲームに誘ってくれるなんて、猫にまたたび状態なのである。

「ささ。どうするにゃ?マリと遊ぶにゃ?遊ばないにゃ?」
「む〜〜〜〜〜〜」膝をついたアスカは必至に葛藤していた。
「にゃ〜んだ。遊びたくないのか。じゃあ、片づけて、とっとと寝るにゃ」
「あ!!」
「ん?どうしたにゃ?」マリはわざと分からないふりをしてみせた。
「・・・・・・・・・・・・・・遊ぶ」アスカは小さくつぶやいた。
「何にゃ?」地獄耳のマリが今度は聞こえないふりだ。
「あ・あ・・・・・遊びたい!!」アスカはついに叫んでいた。
もはや猫耳は隠すこともなくパタパタ全開だった。
581名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 07:29:27 ID:???
>>580のつづき
「そ、そ、そんなはずは」アスカは動揺していた。
「ごめん。またマリの勝ちにゃ。」マリは笑顔全開だ。
「ねー。マリ。このゲーム初めてなんだよね?」
「そうだよ。これもアスにゃんと遊ぼうと思って買ったにゃ。ビギナーズラックって怖いにゃ。
あれ、アスにゃんもやったことないんだっけ?」
「・・・・あるわよ・・・・・・・・・一人モードだけど」
「うんうん。不調な日もあるよね。」二ヤリ。
「グ〜〜〜〜〜〜〜次は勝つわよ」
「そうそう。その調子。ガンバ」二ヤリ。
「本気の力を見せてやるわ!」アスカは部屋着の袖をまくり、正座した。
アスカは何故かゲームで本気を出す時、正座するのだ。
「さ〜始めるにゃ」
「よ〜し!!」
アスカはゲームに完全集中しているから気付いていないが、横ではマリが一人でじたばたしていた。
「(ああ〜!猫耳姿の美少女がかわいい部屋着で、正座してほっぺたを膨らませて一生懸命ゲームしてる。カオスだ〜。またしても萌えのカオスが出現したよ〜)」
582名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 08:07:28 ID:???
GJ!連投で引っ掛かったかな?
続きいつでも待ってます
583名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 08:13:32 ID:???
>>581のつづき
2人の対戦成績は10勝1敗である。しかも1敗はマリがアスカに見蕩れていたのが原因だ。実質マリの全勝で終わったことになる。
今度はアスカが膝を抱えて、下を向いて体育座りしていた。
「勝負の世界は厳しいにゃ」マリはわざとらしく言った。
アスカはマリをジト目でちょっと睨み、またうつむく。
睨まれたほうのマリは気にする様子もなくひょうひょうとしている。
「今日、勝てなくても次があるにゃ」
「次!?」アスカが顔をあげてマリをみた。
「そう。次。また一緒にやろ」
「・・・・」アスカは無言で頷いた。一見怒っているようにもみえるが、そうでないのは丸わかりだ。耳が。
アスカの怒った顔とパタパタと動く耳を見比べている内に、なんだか可笑しくなってきて、思わずマリは声をあげて笑ってしまった。
それをみてアスカの顔は不服そうになったが、まだ耳は動いている。
マリはその耳のように、はしゃいでぴょんぴょん可愛く飛び跳ねるアスカを想像して、
ますます可笑しくなってしまい、いよいよ笑いが抑えられなくなってきた。
同時に笑いながらこうも思っていた。

「(ほら。やっぱり素直だよ。アスカは)」
584名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 08:16:58 ID:???
>>582
お恥ずかしいですが、ご想像のとうりです。

とりあえず583で新しく書いた分は全部です。
お粗末さまでした。
585名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 08:50:10 ID:???
長編乙!GJでした!

長いから直接書き込むよりDLのほうが良かったかな?
586名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 09:49:58 ID:???
投下乙です!
自分はこのままの方がいいな
直接書き込みされてたら読むけどDLは面倒でスルーしてしまうw
587名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 10:11:01 ID:???
長編乙です!

自分も、直接投下でいいと思うな。
このスレの消費速度って、これまでのところそんなに早くないし。
588名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/18(日) 00:24:53 ID:???
乙!面白かったです。次回作激しくキボン

ただ、「>>○○のつづき」とレス番確認しながら投下するのは面倒だろうし、
支援でズレるかもしれなので、もし次も書いてくれるのなら
名前欄に「××(タイトル)1」「××(タイトル)2」とナンバリングしてくれたほうが
いいかもしれません。

ということで自分も直接投下に一票。
589名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/18(日) 01:02:40 ID:???
「大尉の耳は」投稿者です。
読んでくれた方に大感謝です。
コメントも嬉しいです。どうもです。
マリアスやっぱり最高です。

量が多すぎたことに関しては、反省する限りです。
自分のマリアス熱がまさに点火されたばかりで熱々だったことや、
深夜に書いていたこともあって自分のpassionを抑えきれませんでした(汗)

今日空いた時間にボーとしてたら、「大尉の耳は」の落ち?的なものを思いつたので、
もしかしたら続きを書かせていただくかもしれません。

DLとかも考えたのですが、やっぱり途中まで読んでくれた方々に読んでもらいたいな〜
なんてスケベ心があるので、直接投下にさせていただければ思います。
ただ、他の方の迷惑は極力さけたいので、今回のようなアホみたいな投下ペースではなく
ちょっとずつ静かに投下しようかと思います。
また投下することがあれば、よろしくお願いします
590名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/18(日) 19:34:17 ID:???
>>589 乙でした! 続き楽しみに待ってます
591名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/19(月) 06:32:09 ID:???
>>583のつづきです
「大尉の耳は」マリとアスカ1
明りが消えた部屋。静寂のなか。アスカはひとり天井を見つめていた。
アスカ「(・・・・・・眠れないな・・・さっきちょっと寝たせいかな?)」
目を閉じてみたりもしたが、いっこうに眠気の訪れる気配はない。
不安で眠れないのかと言われれば、そうではなかった。
もちろん耳のことは心配だったが、それほど深刻に悩んでいるわけでもなかった。不思議なくらい落ち着いていたし、どうせ治るんだからと、変に楽観的な部分さえあった。
アスカ「(どうして、こんなに落ち着いているんだろう?普通はもっと心配になるはずなのに?私・・・・・・自分で考えるより楽天家なのかな?)」
やや自嘲的な笑い。
アスカ「(・・・そんなわけあるはずないか・・・今まで散々色んなことグジグジ悩んできたんだもん・・・)」
深い思考の沈黙。
アスカ「(だったら・・・・どうして?・・・・)」
一つの言葉がゆっくりと浮かんできた
アスカ「(・・・・・・・・・・・・・・・マリ。・・・・・・・マリがいたからなの?・・・・・・・・・)」
しばらく考えてからアスカは首を横にふった
アスカ「(あり得ない!あり得ない!!)」
ただ、あり得ないと思いながら、胸に引っかかる感じがしているのも確かだった。
その引っかかりが気持ち悪く感じられ、ひどく気になり始めた。
そこで、アスカはゆっくりと、マリとの今日一日のやり取りを思い出し始めた。
592名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/19(月) 06:35:33 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ2
アスカ「(えっと。エレベーターでマリに会ったのよね。それで・・・)」
そこでアスカの顔色が曇った。
アスカ「(エレベーターで秘密を暴かれて。家に押しかけてこられて。
恥ずかしいこと言わされて。強引に抱きしめられて。家に泊れと脅迫されて・・・・・・・・ひどい。
ひどすぎる。こうして思い出してみると段々腹がたってきた!ほら!こんなやつのおかげなわけない!!あり得ない!!)」
隣の布団で寝ているマリを一回睨み、また視線を天井にもどす
アスカ「(それから。料理を作ったら褒められて。勉強教えてもらって・・・あれ!?・・・・え〜とそれから膝枕してもらって、
頭を撫でてもらって・・・・あれ?あれ???・・・・・それで、一緒にゲームしてもらって・・・・・・・・・・)」
最後にマリのあの優しい笑顔が脳裏に浮かんだ。
アスカは思わず頭を抱えた。
アスカ「(何?何!?何なの?・・・・・これは本当にひとりの人間に対する記憶なの?)」
アスカの思考はいったりきたりして、まるで迷路を進んでる気分になっていた。
アスカ「(あ〜!!!わかんない!!!!どういうことなの?)」
そうやってぐるぐる考えているうちに最初の疑問に対する答えが出ていた。
アスカ「(!!!そっか!これだ!感じていた引っかかりの正体は!マリがどっちなの
かわからないんだ!)」
マリは・・・優しいの?優しくないの?意地悪なの?意地悪じゃないの?
アスカは判断できずに混乱していたのだ。

「悩みごとかにゃ?」
アスカは思わずびくっとした。
593名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/19(月) 06:38:31 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ
続きは時間空けますm(_ _)m
594名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/19(月) 18:09:28 ID:???
乙!
595名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/19(月) 20:37:04 ID:???
乙です!続きまってます!
アスカの出すマリ像の答えや如何に!?

ところで「「大尉の耳は」マリとアスカ〜」は手間でなければ名前欄に入れてもらえますか?
抽出して一挙読みできるので有難いのですが。
596名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/19(月) 22:04:37 ID:???
>>594
どうもです
>>595
書いてる自分の中でマリ像が定まってないので、ご満足いただける結論は出てないかと思います。
想像力の限界です。すみません。

とりあえず
「大尉の耳は」マリとアスカ
続きいきますm(_ _)m
何時間かごとに区切って投下します
597「大尉の耳は」マリとアスカ1:2009/10/19(月) 22:07:36 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ1
明りが消えた部屋。静寂のなか。アスカはひとり天井を見つめていた。
アスカ「(・・・・・・眠れないな・・・さっきちょっと寝たせいかな?)」
目を閉じてみたりもしたが、いっこうに眠気の訪れる気配はない。
不安で眠れないのかと言われれば、そうではなかった。
もちろん耳のことは心配だったが、それほど深刻に悩んでいるわけでもなかった。不思議なくらい落ち着いていたし、どうせ治るんだからと、変に楽観的な部分さえあった。
アスカ「(どうして、こんなに落ち着いているんだろう?普通はもっと心配になるはずなのに?私・・・・・・自分で考えるより楽天家なのかな?)」
やや自嘲的な笑い。
アスカ「(・・・そんなわけあるはずないか・・・今まで散々色んなことグジグジ悩んできたんだもん・・・)」
深い思考の沈黙。
アスカ「(だったら・・・・どうして?・・・・)」
一つの言葉がゆっくりと浮かんできた
アスカ「(・・・・・・・・・・・・・・・マリ。・・・・・・・マリがいたからなの?・・・・・・・・・)」
しばらく考えてからアスカは首を横にふった
アスカ「(あり得ない!あり得ない!!)」
ただ、あり得ないと思いながら、胸に引っかかる感じがしているのも確かだった。
その引っかかりが気持ち悪く感じられ、ひどく気になり始めた。
そこで、アスカはゆっくりとマリとのやり取りを思い出し始めた。
598「大尉の耳は」マリとアスカ2:2009/10/19(月) 22:11:00 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ2
アスカ「(えっと。エレベーターでマリに会ったのよね。それで・・・)」
そこでアスカの顔色が曇った。
アスカ「(エレベーターで秘密を暴かれて。家に押しかけてこられて。恥ずかしいこと言わされて。強引に抱きしめられて。
家に泊れと脅迫されて・・・・・・・・ひどい。ひどすぎる。こうして思い出してみると段々腹がたってきた!ほら!こんなやつのおかげなわけない!!あり得ない!!)」
隣の布団で寝ているマリを一回睨み、また視線を天井にもどす
アスカ「(それから。料理を作ったら褒められて。勉強教えてもらって・・・あれ!?・・・・え〜とそれから膝枕してもらって、頭を撫でてもらって・・・・あれ?あれ???・・・・・
それで、一緒にゲームしてもらって・・・・・・・・・・)」
最後にマリのあの優しい笑顔が脳裏に浮かんだ。
アスカは思わず頭を抱えた。
アスカ「(何?何!?何なの?・・・・・これは本当にひとりの人間に対する記憶なの?)」
アスカの思考はいったりきたりして、まるで迷路を進んでる気分になっていた。
アスカ「(あ〜!!!わかんない!!!!どういうことなの?)」
そうやってぐるぐる考えているうちに最初の疑問に対する答えが出ていた。
アスカ「(!!!そっか!これだ!感じていた引っかかりの正体は!マリがどっちなの
かわからないんだ!)」
マリは・・・優しいの?優しくないの?意地悪なの?意地悪じゃないの?
アスカは判断できずに混乱していたのだ。

「悩みごとかにゃ?」
アスカは思わずびくっとした。
599「大尉の耳は」マリとアスカ3:2009/10/19(月) 22:12:36 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ3
アスカ「!!マリ起きてたの?!」
マリ「当たり前にゃ!!電気消す前に宣言したにゃ!アスにゃんが先に寝たら唇を奪うって!!!だからマリが先に寝るわけにはいかないにゃ!!!」
アスカ「・・・・・」呆れ顔
マリ「だから、眠いけど我慢してたにゃ」
アスカ「(アホめ・・・)」
マリ「アスにゃんがいつ寝るか待ってたのに。全然、寝ないんだもん」
アスカ「・・・!?待ってよ!てことは!(一連のジタバタを観察されていたってこと!)」
アスカはカ〜と全身があつくなるのを感じた。
マリ「で・・・アスにゃんは何を悩んでたにゃ?」
悩みの種が自分から聞いてきた。
アスカ「(う〜ん。直接聞いてみたら答えが出るかも。でも・・・・・・・)」
マリ「どうしたにゃ。マリは何でも聞くにゃ」
アスカ「(え〜い!!何かしなきゃ始まらない!)あのね、マリ!」
マリ「改まって何にゃ?・・・・・まさか!・・・告白!!」
アスカ「(またこのパターンか・・・・・)」
マリ「マリの心の準備は万全にゃ!」
アスカ「(はあ〜。ま、いつまでも同じことしててもしょうがないし)あのね、マリに聞きたいことがあるの。マリのことなんだけど。」
マリ「にゃ〜んだ告白じゃないのか。ちぇ!ちぇ!ちぇ!それで。マリの何が知りたいにゃ?」
アスカ「マリ。私。マリのことが良く分からないの。凄い意地悪かと思ったら・・・その・・・・優しくしてくれたり・・・・マリがどっちなのかわかないの。」
600「大尉の耳は」マリとアスカ4:2009/10/19(月) 22:15:39 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ4
ちょっとした間。アスカはマリの答えを緊張して待った
アスカ「・・・・・・」
マリ「・・・・・・・・どっち?」
アスカ「え!?」
マリ「どっちって聞いたの?アスにゃん」
アスカ「そう・・・・だけど」アスカは訝しがった
しばらくの間の後、
マリが突然可笑しそうに笑いだした。
マリ「wwwwww・・・アスにゃんは本当に可愛いな」
アスカ「!!」
マリ「wwwwww・・・・可笑しい・・・・wwwww」
おそらくその笑いに嘲りの二アンスは全く含まれていなかったのだろう。むしろ・・・・。
ただ、意を決して、そして真剣に聞いただけに、アスカには腹立たしく。ちゃかされている気がした。
アスカ「なんで笑うのよ!!」明きらかに怒っていた。
おそらく顔も怒っているだろう。耳もゲームのときのようには動いていまい。
暗闇で十分に見えなくても、そのことはマリにもよくわかった。
マリはあわてて誤った。
マリ「アスにゃん!ごめんね。」
アスカ「・・・・・・」
マリ「怒ってるよね?別に馬鹿にしたわけじゃないんだよ」
アスカ「・・・・・・・」
マリ「・・・・ホントにごめんね・・・・・」
最後の言葉にはどこか弱弱しささえ感じられた。

アスカは無言で布団から立ち上がり部屋から出ようした。
マリに対して悪いという気持ちはもちろんあったが、とりあえず自分の気持ちを落ちつけるためにも一旦その場を離れたかった。

その時、アスカの腕をマリがつかんだ。
601「大尉の耳は」マリとアスカ5:2009/10/20(火) 00:54:04 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ5
アスカは驚いてその場を動けなくなってしまった。
驚いたのは、腕をつかまれたからではなかった。
震えている!!微かにだが、確かに。マリの腕が震えているのだ。
演技などでないことだけははっきりとわかった。
あの強いマリが震えている。
アスカはその衝撃で動けなかった。何も言葉が出てこなかった。
ただ、そこで腕を掴まれていることしかできなかった。
実際にはそうでもなかったのかもしれないが、アスカには凄い長い時間に感じられた。
「ごめんね・・・・」もう一度だけマリが言った。
その声を聞いて、アスカはようやく気持ちを落ち着け始めることができた。
アスカは衝撃と混乱を胸に押さえつけ、一呼吸あけてから言った。
「マリ・・・・・・もういいよ・・・・・・」
マリ「・・・・・・・・うん」
マリがゆっくりと手を離す。
アスカはもう一度気持ちを落ちつけて、静かに布団に戻った。

マリ「ホントに悪気はなかったんだよ。」
アスカ「こっちこそ、大人げなかった。ごめんなさい」
マリ「アスにゃんは、まだ大人じゃないよ。子供だよ」
いつもなら怒るところだが、アスカは内心ホットしていた。
アスカ「(いつものマリだ)」

その一方でアスカの胸の奥では、さっき押さえつけたものが、ざわめきたっていた。
何だったんだろうあれは?まるで・・・そうまるですがりつくような。
アスカは一瞬そのざわめきを解き放ってみようかと思ったが・・・。
しかし・・・・・・・・・
アスカには、今はまだその時ではないような気がした。
そう感じ、アスカは静かにそれを胸の内に秘めることにした。

602「大尉の耳は」マリとアスカ6:2009/10/20(火) 00:57:18 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ6
さっきの出来事がまるで嘘であったかのように、マリはすっかりいつもの調子に戻っていた。
マリ「アスにゃんは、意地悪なマリと優しいマリのどっちが本当か知りたいんだよね?」
アスカ「うん。」
マリ「どっちも本当だよ」
アスカ「????」
マリ「よくあるでしょ。好きな子に意地悪したくなるって」
アスカ「好きって!!!」
マリ「そう大〜好き!」
アスカ「ま!まあ、仮によ。仮にそれが本当だったとして。振り幅が大きすぎるでしょ」
マリ「そうかにゃ?」
アスカ「そうよ!脅迫と膝枕を同じ日にやられたら、そう思うのが当然でしょ」
マリ「あ〜にゃるほど。確かに脅迫が本当なら、そうかもね」
アスカ「?本当なら?実際は秘密をばらす気はなかったてこと?」
マリ「アスにゃんはどっちだと思う?」
アスカ「!!うぇ・・・え〜と・・・・・実際に秘密はばらされていないけど。それは、立てこもり犯が人質を始末したら意味がないっていうのと同じだけのような気もするし。」
マリ「要は、アスにゃんが、マリを信頼してるかどうかにゃ」
アスカ「あんたの私に対する日頃の行いを思い出して、あんたはどう思うのよ」
マリ「う〜ん。ばらすと思うにゃ」
アスカ「・・・・・・何か。遊ばれてる気がしてきた」
マリ「あっと。いけにゃいいけにゃい。さっき反省したばかりにゃ。」
アスカ「・・・・・・」
マリ「じゃ、真剣に答えるにゃ」
603「大尉の耳は」マリとアスカ7:2009/10/20(火) 00:59:10 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ7
マリ「アスカの秘密はばらさない。絶対に。」
マリの調子が突然変わったのでアスカは驚いた。
アスカ「・・・・・何よ!急に!それに今日ここに泊ってるのだって、マリが秘密をばらすって脅すからで!!」
マリ「あのまま家にいたら、確実にみんなにばれてたよ。」
アスカ「それは!」
マリ「好きな子が馬鹿にされるのは我慢できない。だから連れ出した。」
アスカ「!!」
マリ「満足した?」マリは優しくきいてきた。
アスカ「・・・・百歩譲って・・・それが本当だったとして。恥ずかしいこと言わせようとしたり、抱きついたりしたのは何でよ?」
マリ「そうしたかったから。」さらりと言った。
アスカ「はあ〜!!?何よそれ!!」アスカは頭を抱えた。
マリ「そもそも抱きつくはいつものことだし。セリフ自体は言わなくても良かったんだよ」
アスカ「秘密ばらすから・・・言えって!」
マリ「アスカが私のこと、信頼してないのが悪いんだよ。信頼してれば、秘密をばらす云々も嘘だと思えた。そうすれば、セリフも言う必要はなかったんだよ」
アスカ「な!!!!そんなのずるい!!!!何で私が悪いことになるの!!!」
マリ「私悲しかったよ。アスカに信頼されてないと思って」
アスカ「!!こんにゃろ〜〜〜〜〜〜〜〜!」
アスカが今にも飛びかかりそうになった瞬間。
マリ「にゃはははははははは。」マリはいつもの感じで笑った。
アスカ「!!・・・・・・・?」
マリ「まあ、恥ずかしいセリフはさすがに唯のこじつけにゃ。ホントに聞きたかっただけにゃ」
アスカ「・・・・・・・」
マリ「まだ続けるかにゃ?」
アスカ「もういいや。何か・・・・疲れちゃった・・・」怒ったわけでなく、脱力した。
604「大尉の耳は」マリとアスカ8:2009/10/20(火) 01:01:48 ID:???
「大尉の耳は」マリとアスカ8
また静寂が訪れる。
2人は布団に入りなおし、暗い天井をみている。
マリ「ねえ・・・・アスにゃん・・・・起きてる?」
アスカ「何よ?」
マリ「マリはアスにゃんの質問に答えたよ。」
アスカ「かな〜〜〜〜〜り、問題あったけどね」
マリ「それで・・・・その・・・今度は私の質問に答えて欲しいにゃ」
アスカ「質問?・・・・・・・・何?」
マリ「もし、今日私に秘密がばれてなかったら・・・・」
アスカ「ばれてなかったら?」
マリ「ワンコ君・・・いや・・碇君には話したのかにゃと思って」
アスカ「シンジに??」
マリ「そうにゃ」
アスカ「・・・・・」
マリ「どうしても答えてほしいにゃ!!」
アスカ「・・・・話すはずないでしょ。」

「・・・・・・・・・・・・・嘘つき」マリはぽつりと言った。
アスカ「え?何?何て言ったの?」
マリ「わかったって言ったにゃ」
アスカ「???・・・・・そう・・・」
2人ともそれ以上は続けようとはしなかった。
605「大尉の耳は」エピローグのような1:2009/10/20(火) 02:09:17 ID:???
「大尉の耳は」エピローグのような1
今日、アスカはマリのことで再認識したことがある。
マリはよくわからない、ということを
真剣なのかふざけているのか。優しいのか優しくないのか。意地悪なのか意地悪じゃないのか。とにかくひょうひょうとしていて掴みどころがない。
ただ分かったこともある。
どうやら自分がマリに好かれているらしいこと。それもある意味異常なくらい。
アスカ「(なんで、私なんか好きなのかな?)」

アスカ「(はあ〜。思えばシンジやレイはまだわかりやすいほうか。そういえば、勉強会どうなったのかな?勉強進んだのかな?どうせ鈴原あたりが脱線させるんだろうな。渚は・・・
またシンジにべったりかな・・・・・・)」

アスカ「(あたしは、マリのこと嫌いなのかな?確かに苦手だけど?でも・・・・)」
撫でてくれたマリの手。掛けてくれた優しい言葉。そしてあの笑顔。
それらがアスカの中を吹き抜けていくの感じた。
アスカ「(わかんないよ・・・・マリ。私・・・まだわかんないよ)」
そして、最後にあの震える腕を思い出した。
アスカ「(マリ・・・・どうして震えてたの?)」
606「大尉の耳は」エピローグのような2:2009/10/20(火) 02:10:50 ID:???
「大尉の耳は」エピローグのような2
マリは夢を見ていた。変わることのないあの夢を。
空もなく、地もない、真っ白な世界。
物もなく、人もない、真っ白な世界
音すらない世界。
マリしかいない世界。
いつからだろう?この夢を見始めたのは?
もしかしたら、ずっと小さなころは違う夢を見ていたのだろうか?
でも、いまあるのはこの真っ白な夢だけ。
最初はこの白い世界を走っていた気がする。
急いでこの世界を抜け出したくて。
いつしか走るのをやめた。急いでもしょうがないと諦めたから。
いつしか歩くのをやめた。どこかに辿り着くのを諦めたから。
いつしか立つのをやめた。
真っ白な世界で横たわるだけになった。
いつかはマリという存在も、この白い世界に溶けて消える気がしていた。

でも。少し前から夢が変わった
607「大尉の耳は」エピローグのような3:2009/10/20(火) 02:11:55 ID:???
「大尉の耳は」エピローグのような3
真っ白な世界にあの子がいる。
ポカポカと太陽みたいだ。
暖かい。温かい。

あの子がいるなら。
また立ちあがれそうな気がする。
歩きだせそう気がする。
走れそうな気がする
この白い世界から・・・・・・どこかに行けそうな気がする

「(だからお願い・・・・待っていて・・・・・今立ちあがるから!今行くから!・・・・そこで待っていて!!お願い!お願い!!行かないで!!)」
608「大尉の耳は」エピローグ:2009/10/20(火) 02:15:54 ID:???
「大尉の耳は」エピローグ(終わりにゃ)
マリ「またあの夢か・・・・・・・ワンパターンにゃ。」
マリはしばらくボーとした後、横で寝ている猫耳少女に目をやった。
マリ「ごくり・・・・・・実に無防備にゃ。私は宣言したからキスしてもいいにゃ」
マリは近づこうとして。しかし、やめた。
マリ「く〜。目先の欲を取ったら駄目にゃ・・嫌われちゃうにゃ・・・でも、やっぱり・・・
ああ〜耳が可愛い〜〜〜」
もう一回近づこうとする。そして止まる。
マリ「黙ってれば、ばれないにゃ!でもやっぱり・・・・」
マリ「でも、でも。でも。あ!そうにゃ!童話では眠ってる御姫様にキスするのはありにゃ。だからこれもオッケーなはずにゃ!」
マリ「いっくにゃ〜!!!」
マリの突進。
アスカ「オッケーなわけないでしょ!!!」アスカの防御。
マリ「にゃ〜!起きてたにゃ?ひどいにゃ!!寝たふりなんて!!!」
アスカ「うっさいのよ。葛藤が全部口に出てんじゃない!!」
マリ「しまったにゃ。でも、もう後には引けないにゃ!!こ!こ!こうなったら!!力づくにゃ〜!!」
アスカ「きゃ〜!!!!!こんにゃろ〜!」
マリ「よくも蹴りをいれたくれたにゃ〜〜!耳を噛んでやるにゃ!!」
アスカ「あ・・や・・・や・・やめて〜!」
そして、マリは力いっぱいアスカを抱きしめた。
マリ「大好き・・・大好きにゃ〜」
マリの胸の中で、アスカはつぶやく。
アスカ「私も好き・・・・」
マリは期待にピクンと反応する!!
アスカ「・・・・なんて!絶対言わない!!!やっぱ嫌い〜〜〜〜!!」
アスカはマリの胸の中でジタバタする
2人の馬鹿な戦いはまだまだ終わりそうになかった。

マリ「(・・・・いいや・・・・今はそれでも・・・ちゃんと・・・ここにいてくれるんだから・・・・あ〜ぬくいな〜)」
外ではすっかり日が昇り始めている。
明るい、暖かい、温かいお日様が。
609名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:20:24 ID:???
「大尉の耳は」608で終わりです
本当に長々とすみませんでしたm(_ _)m

マリアスなのにあまりイチャイチャもラブラブもなくて申し訳ないです
610名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:34:11 ID:???
長編乙です!
初々しくてかわいい描写に萌えますた。(・∀・)!
611名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:47:33 ID:???
 ◆
『インテリア固定終了』『了解、第1次コンタクト』『主電源、接続完了』
『了解、第2次コンタクト』『インターフェースを接続』『A10神経接続、異常なし』
『LCL電荷状態は正常』『思考形態は日本語を基礎原則としてフィックス』
『初期コンタクト、すべて問題なし』『ハーモニクス、すべて正常値』
『エヴァンゲリオン模擬2号機、起動』『起動』

 頭上のスピーカーから2人分の女の人の声が交互に落ちてくる。
 テスト用エントリープラグの内部に幾何学的な模様が次々と浮かび上がり、やがて
ほんのりと薄明るく安定する。
 ええっと、これからなにをしたらいいんだっけ。
 あたしはシートに座ったまま、ぼけーっと操縦桿を握っていた。

『起動成功』
『成功、したわね』
『しちゃいましたね』
『ありえなくは、ないのよね』
『システム上は、あり得るんですけれども』
「あのー、すんませーん、もしもーし」

 あたしはエントリープラグの壁をコツコツとノックした。
「あたし、なんかマズいことしちゃいましたぁー?」

『真希波・マリ・イラストリアス』
 横にぱっと小型のウィンドウが開いて、金髪の女博士さんがあたしの名前を呼んだ。
『貴女、昨晩なにかしてやしないわよね』
「なにかって?」
『なにか、薬物か、アルコールを摂取したり』
「え〜と」
 LCLで満たされた中でも冷や汗ってかけるもんなんだなあ。あたしはどうでもいいことを学習した。
612名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:48:15 ID:???
「すんません。あたし一応イギリス系だし、
 明日シンクロ試験かと思うとテンション上がっちゃって眠れなくなったんで」
『なにをしたの?』
「そのぅ、ブランデー垂らした紅茶をほんの一杯」
『確保』
 いきなりエントリープラグのハッチが開いたかと思うと、あたしは医療スタッフって
呼ぶには体格がよすぎる男たちの手で引きずり出された。

 ◆
 ひどい目に遭った。
 いきなり口の中にチューブ突っ込まれて胃洗浄されるわ、お尻にぶっとい注射されるわ、
全身わけのわかんないオイル塗られて計測機器の中にぶち込まれるわ、何リットルも血ぃ取られるわ。
 たっぷり半日以上あっちにこっちにたらい回しにされた挙げ句、あたしはコンクリート
打ちっ放しの立方形の中にベッドがひとつ置かれたきりの部屋に放り込まれた。隔離病棟
って言葉を思い出したらイヤな気分になりそうなんで、気が付かなかったことにする。

「真希波・マリ・イラストリアス」
「あい、なんでしょう」
 あたしはベッドに突っ伏したまま、起き上がる気力もない。

「顔を上げなさい」
 殺風景な部屋の中には、あたしのほかに2人の女性がいた。
 髪の毛を金色に染め、ブルーのシャツに白衣っていう独特の色彩感覚を持った赤木リツコ
E計画開発責任者と、その部下だか秘書だかのショートカットのお姉さんだ。

 ここは、ネルフユーロ支部のE計画実験施設だ。
 今日は、ネルフ日本本部から赤木リツコ開発主任を招いてのシンクロテストということだった。
 それが、いきなりこの仕打ちだ。おなじ日系なんだから、ちょっとは優しくしてくれてもいいのに。
613名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:49:23 ID:???
「シンクロテストの結果を発表します。あなたのシンクロ率は20.3パーセントだったわ」
「はあ、それがなんか」
「たった、20.3パーセントよ」
「えぇ、そんなマズい数字かなあ?」

 いまから13年とちょっと前、セカンドインパクトと呼ばれる大災害が起こって人類の
大半がお墓の中に入った。一般には公開されていないけど、セカンドインパクトの原因
となったのは使徒って呼ばれる、宇宙から飛来したとか地底からやって来たとかいう怪獣だ。
 生き残った人類は再度のセカンドインパクト、つまりサードインパクトを未然に防ぐ
ため、使徒に対抗し得る人型汎用決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオンを造り上げた。
いやまだ完成してないから、造ってる最中っていった方が正確かな。
 このエヴァンゲリオンていうの兵器がくせ者で、パイロットを選ぶ。Gとか操縦技術
がどうのこうのじゃない。セカンドインパクトが起こった歳に生まれた子供、それも
適正のある人間のA10だかampmだかセブンイレブン神経とシンクロさせないと、起動
させることすら出来ないそうだ。
 はっきりいって実戦兵器としては不良品だけど、使徒に対抗できるのはエヴァンゲリオン
だけだっていうんだから仕方がない。
 エヴァンゲリオンとパイロットのシンクロ率は、なにをどうやったら上がるのかよくわ
かっていない。だから、数打ちゃ当たる式に見所の有りそうな子供をかき集めて、片っ端
からテストにかけているっていうのが現状だ。
 自己弁護させてもらうと、20.3パーセントっていう数字はそれほど悪いもんじゃない。
シンクロテスト自体は今回で20回目くらいだけど、今までは15パーセント前後だった。
ほかのパイロット候補生たちも似たり寄ったりで、20パーセントを超えてるのはネルフユーロ
全体でも何人もいないはずだ。

「べつに、不味い数字じゃないのよ」
「じゃ、にゃんでそんな眉毛してんすか」

 ド金髪にしてる分黒色が目立つ赤木博士の眉毛がぴくりと動く。
「あなた、自分がなにしたのかわかってるの?」
「正直、よくわかんにゃい」
614名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:50:14 ID:???
「たった20.3パーセントで、あなたはエヴァンゲリオンの起動に成功してしまったのよ」
「成功したんなら、いいじゃにゃいの」
「そう。問題はないのよ。理論上、起動可能値の下限は20パーセントに設定されているわけだし」
「じゃ、問題にゃいじゃん」
「理論と実践は常に異なるものよ」
「今回のテストでシンクロ率20パーセントオーバーを記録したのは、あなたを含めて5名。
 うち4名は20.5パーセントを超えていたのよ」

 赤木博士の半歩うしろでノートパソコンをいじっていたお姉さんが顔を上げる。
「以前から起動に成功していた1名は別として、
 残り3名はいずれも起動まで至りませんでした。
 あなたは、20パーセントオーバーのグループの中で最低のシンクロ率だったにもかかわらず、
 なぜか起動に成功してしまったのよ」
「そりゃまた、にゃんで」
「それがわからないから検査したんだけれど」

 ショートカットのお姉さんが困り顔をして、赤木博士が眉間にシワを寄せる。

「結果、あなたの心臓と胃袋と肝臓が異常に頑丈だということくらいしかわからなかったわ」
「それ、エヴァンゲリオンの起動となんか関係あるんすか?」
「ないわ」
「へへえ」
「せいぜい、あなたが将来大酒飲みになる可能性を指摘出来るくらいよ」
「ブランデーが原因だってんなら、全員に飲ませてみりゃあいいんじゃん」
「やってみたわ」
「やったんだ」
「貴女以外の全員はシンクロ率が下がるだけだったわ。
 だいたい、アルコールを摂ってエヴァンゲリオンを起動出来るなら、
 ネルフ本部にもっと適した人物がいるわ」
「じゃ、あたし、なんで起動成功しちゃったの?」
「わからないわ」
615名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:51:21 ID:???
「そんなん、あたしはもっとわかんにゃいよ」
「おそらく、現行のシステムでは読み取れない要素が絡んでいるんでしょう」
「うへえ」

 それは、要するに今後今日みたいな検査を何回もやるっていう宣告だ。あたしは即刻
ネルフユーロに辞表を出したい気分になった。でも、考えてみるとあたしはネルフに雇
われてるわけじゃなくて、面倒見てもらってるだけのミナシゴだから、辞表なんて認め
られないような気がする。

「ともあれ、真希波・マリ・イラストリアス。
 現時点よりあなたをエヴァンゲリオンパイロット内定者として認定します」
「おめでとう」
 赤木博士の後ろでショートカットのお姉さんが腑に落ちないという顔で拍手をする。

「あなたにはしばらくこの部屋で生活してもらいます。
 あとで書類を届けさせますからサインなさい。
 危険手当とパイロット手当て、
 それから今後の勤務が不規則になることを想定してのみなし残業手当が下ります」

 つまり、昼も夜もなく働けコノヤローということか。イギリス人ぶって紅茶なんか
飲むんじゃなかったよ、まったく。
「あのぅ」
「なにか質問が?」
「基本給はぁ?」
 赤木博士の眉毛がまた動く。よく動く眉毛だ。
「え、上がんないの?」
「3割上がりますけれど」
「っしゃあ」
「パイロット内定者の中で、そんなことを言い出したのはあなただけよ」
「へえ、みんな共産主義者にゃのかな?」
616名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:52:18 ID:???
 赤木博士がため息をついて、ショートカットのお姉さんがちょっと怒ったような顔をする。
「どの子も、人類を守るっていう使命感を持ってるのよ」
「ああ、すんません。あたし、生まれも育ちが悪いもんで」

 元々あたしは、ロンドンの裏通りで残飯を漁ってたストリートチルドレンだ。
軍の食料を盗もうとしたらしくじって、なにかの検査を受けたらここに連れられて来て、
以来エヴァンゲリオンパイロット候補生としてお給料を頂いてる。この実験棟で寝起き
してる子供は、どれも似たような身の上だ。
 あたしにとってエヴァンゲリオンはメシの種でしかない。人類を救うとかなんとか、
そういうことは、ちょっと身の丈を越えすぎててイマイチ実感がない。

「あのぅ、有給休暇なんかは」
「減るわ」
「すんません、今日はちょっとクタクタなんで、せめて明日は午後から」
「そうね。その前に会ってもらう子がいるわ」
 ほんとに大丈夫かこいつ。赤木博士の顔は如実にそう物語っていた。

 ◆
 パイロットっていえば末端の下っ端だけど、さすがに機体が人類を救うスーパーロボ
ットともなると話が違う。新しくもらったIDカードは、小気味いいくらいいくつもの
セキュリティゲートを通過した。
 赤木博士に連れられて、この施設にこんなエリアあったんだっていうくらいの深層ま
でやって来る。パイロット候補生が十把一絡げで詰め込まれてる宿舎と違って、ここの
壁はピカピカで空調も行き届いている。

 長い長い廊下を歩いて、突き当たりに一枚のドアがあった。合板の木目がコンクリの
壁から浮いている。ドアノブのところに、なにかボードが吊り下げられていた。おそろ
しく乱雑な字でなにか書いてある。どうやらドイツ語らしいけど、あいにくあたしは
日本語と英語しかわからないんで、読むことは出来なかった。
617名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:53:39 ID:???
「愛想良くなさい。ちょっと気むずかしい子だから」
「あい、さー」
 あたしはくいっとメガネの位置を直して、口角を上げた。
 赤木博士が白衣のポケットから鍵を出すと、ノックもなしにドアを開ける。
 あたしがついさっき詰め込まれた部屋と、おなじくらいの広さだった。ただし、壁には
うっすらと赤い縞模様の壁紙が貼られている。ベッドには壁とおなじ柄のカバーがかけられて
いて、学習机の上には分厚い戦略教本やら銃の教本やらが転がっている。
 子供っぽさと早熟さが同居しているような部屋の中に、ピコピコと小さな電子音が休みなく流れていた。
 部屋の主らしき人物は、ベッドの上にいた。女の子だ。タンクトップにショートパン
ツっていう軽装で、体育座りのような姿勢で一心不乱になにかいじっている。見れば、
メイドインジャパンの携帯ゲーム機だった。それも、そうとう古いタイプのものだ。

「えーと、はろーはわいゆ。まいねーむいず真希波・マリ・イラストリアス」

 あたしの自己紹介に、部屋の主はぎろりと目玉を動かした。ちょっとギクッとするよ
うな青い瞳の持ち主だった。
「××××××」
「は?」
「××」
 わけのわからない言語でボソリつ呟いたかと思うと、女の子はふたたび携帯ゲームに
戻ってしまう。なんていったんだろう。英語でも日本語でもないし、どうもドイツ語
ですらないらしい。

「何語?」
 あたしは赤木博士を振り返った。
「エスペラント語よ」

 ああ、あの、セカンドインパクト以前に世界共通語にしようぜとかいって作られた言語
のことか。セカンドインパクトさえなければ地球人はみんなエスペラント語を喋っていた
とか、なんかややこしい文法だし英語があればいいじゃんセカンドインパクトがなくても
定着なんかしなかったよとかいわれてるあれだ。
618名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:54:32 ID:???
「なんでまたそんな言葉で」
「あなたと会話する気がないんでしょう」
 わけのわかんない言語を習得してる暇があったら、日本の和の心でも学んで欲しいもんだ。

「アスカ、大人げない真似はやめなさい」
 赤木リツコ博士が学習机の上に携帯灰皿を置いて、タバコに火を点ける。
 女の子は心底面倒くさいという風情でため息をついて、のろのろと携帯ゲーム機のスイッチを切る。

「はろー。アイム・バッドよ。だからあっち行って」
「えぇっと、あなた、式波・アスカ・ラングレー大尉だよね?」
「違うわ」
「アスカ」
 赤木博士に窘められて、式波・アスカ・ラングレー大尉はためらいもなく舌打ちをした。

 相手は有名人だ。あたしだって名前は知ってる。でも、こんな近くで見て声を聞くのは初めてだった。
 式波・アスカ・ラングレー大尉。ユーロ空軍のトップエース。ユーロ中の軍事基地に
置かれてるシミュレーターのトップスコアには例外なく彼女の名前が載ってるらしい。
IQ200に達しようという天才少女で、彼女が10歳の頃に構築した戦術パターンは、いま
あたしたちが使ってる教本に採用されてる。カラテとテコンドーのブラックベルトを
所持し、もはや教官でも手に負えない格闘技術の持ち主である。

 ちょっと眉唾物の噂も含めて、ユーロ空軍で彼女の名前を知らない者はいない。赤木
博士がいうところの「以前から起動に成功していた1名」っていうのは、まず間違いなく
彼女のことだろう。でなかったら、トップエースのトップエリート殿が、あたしみたいな
野良を飼ってる、訓練施設なんだか養護施設なんだか実験施設なんだかわかんない基地
になんかいるわけがない。

「リツコ、煙い、タバコやめてよ」
「挨拶なさい」
「誰よ、こいつ」
 赤木リツコE計画開発責任者をためらいもなく呼び捨てにして、式波大尉はあたしの
ことを指差した。
619名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:56:18 ID:???
「真希波・マリ・イラストリアス。
 今日から、エヴァンゲリオンのパイロット内定者よ」

 ぎろっ、と式波大尉は明確な敵意のこもった目であたしを見る。
「いらない」
「あなたにそんなことを決める権限はありません」
「エヴァのパイロットなんて、あたし一人いればいいじゃない」
「いいわけないでしょう。使徒が同時多発的に発生したらどうするの」
「あたしひとりでやってやるわよ」
「エヴァンゲリオンの活動限界時間と活動可能範囲を知らない貴女じゃないでしょう」

 エヴァンゲリオンていうのは、電源コードを繋いでおかないと3分しか動かない。一体
こっきりじゃ話にならない。アホみたいな大枚はたいてでも、12号機まで作ろうっていう
計画が成立するわけだ。
 それでも式波大尉は、一人で使徒を相手取るつもりらしい。使徒がいつどこに現れるか
なんてわからないのに、イギリスと日本で同時に現れたりなんかしたらどうするつもり
なんだろう。ひょっとして天才少女だったら使徒の出現場所も予測できたりするのかな。

 あたしは、式波大尉と会話をしたことがない。着任初日に「式波です」と仏頂面で挨拶するのを見たきりだ。
 実際間近で本人を見た感想は、「ほっそい子だなあ」というものだった。
 なにしろ、タンクトップなんだかブラジャーなんだかわからない上と、ショートパンツ
だけっていう格好だ。剥き出しの腕も脚もウェストも、ほっそりと引き締まっている。
長い軍隊生活で鍛え上げられたしなやかな筋肉と、細やかに絡み合った毛細血管が透けて
見えるようだった。それよりもなによりも、あの肌がたまらない。白人種の白さと東洋人
の繊細さを併せ持つ、不思議と食欲を刺激する肌だった。あの肌に歯を突き立てたら、
どんなにジューシーな味わいがするだろう。口内で唾液がしとどに溢れ出す。

「メガネかけてるパイロットなんて聞いたことないわよ」
「エヴァのシンクロと視力は大して関係がないわ」
620名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:57:10 ID:???
 式波大尉は、きりきりと張り詰めた、甲高い声の持ち主だった。
 そうかそうか。あたしは式波大尉の部下になるのか。悪くない。あの甲高い声で「行き
なさい」とか「来なさい」とか「お願い、来て」とか命令されるわけか。

「うへへ」
「なに笑ってんのよ、気持ち悪い!」
 あたしの視界いっぱいを、裸足の足裏が覆い尽くした。
 次の瞬間、あたしは鼻先をまともに蹴り飛ばされてひっくり返った。起き上がる間も
なく、今度は脇腹を蹴られる。蹴転がされる形で部屋からつまみ出される。

「あ、ちょっと、大尉、大尉〜」
 返事もなく、部屋のドアがバタンと閉まる。

「無様ね。貴女、あからさますぎるのよ」
 壁にもたれかかっている赤木博士が咥えているタバコからは、火の点いた部分が消え
て亡くなっていた。どうやら、カラテだかテコンドーにはタバコの火が点いた部分だけ
を蹴り飛ばす奥義でもあるらしい。

「ちぇっ、なによ。美味そうだなあって思っただけなのに」
「性急すぎるのよ。そういうのはね、きちんと段階を踏んで」
 赤木博士がなんか先輩面をし始めた。でも、いったいなんの先輩になったつもりなんだろう。

 ◆
 パイロットに内定してから1ヶ月くらいが経った。
 あたしは、赤木博士に連れられてロンドンに来ていた。
「胸がキツくて、イヤぁ」
「ガマンなさい」

 乗っているだけで肩が凝ってきそうな高級リムジンに乗って、あたしたちはロンドンの
街を走っていた。街並みに見覚えがある。ベイカー街のあたりだ。昔、まだユーロネルフに
引き取られる前、あたしはここで残飯を漁っていたもんだ。
621名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:58:12 ID:???
「なんでこんな格好せにゃあなんないのよ」
「ひとと会うからよ」
「へえ、今日はどこの科学者さん?」
 ここ1ヶ月、科学雑誌や一般の新聞で名前を見るような科学者さんと何人も引き合わさ
れた。いろいろ検査されたり質問されたりしたけれど、あたしはといえば天才科学者さん
たちの言葉がなにひとつとして理解できず、ただただアクビをするだけだった。

「科学者じゃないわ」
「じゃ、どこのどなた?」
「やんごとないひとよ」
「ぶっ」

 頬杖を着いて眺めていた窓の向こうでは、近衛兵が直立不動で突っ立っていた。
「ええと、ちょっと待って。ロンドンでやんごとない人っていうのは」
「イギリス出身のパイロットのお披露目式よ、今日は」
「いやいやいや、ちょっと待って、カンベンして。
 あたし、どっちかっていうとパパラッチ側じゃん。
 ロイヤルファミリーなんてそんな恐れ多い方々にお目通りするなんて」
「出自はともかく、あなたはすでにエリートパイロットなのよ。
 ノブレス・オブリージュを果たしなさい」
「ねえ、ちょっと、次はテンノーと会うなんていうんじゃないでしょうね」
「2ヶ月後に予定しているわ」
「あたしが老人ホームに入ってからに延期してくんない?」

 そりゃああたしは、エヴァンゲリオンのパイロットになれたら終生たんまり年金もらえて、
老人ホームで悠々自適な老後が送れてラッキーだなくらいのことは考えてた。まさか、
こんなに早く天皇の慰問を受ける立場になるとは思わなかった。いや、この場合あたしが
慰問する側か。参ったな。日本語の敬語なんて喋れないよ。
622名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 02:59:17 ID:???
 キキーッと、急ブレーキの音がしたのはそのときだった。
 最初はマナーの悪いタクシーの仕業かと思った。でも、どうも様子が変だった。
 あたしたちが乗ってるリムジンの、斜め後ろだった。どう見ても中古な日本車が、
四方からロータスに囲まれている。次々とドアが開いて、現れたのは覆面をかぶった男
たちだ。日本車のフロントガラスをハンマーで壊すと、ドアを開く。後部座席から誰かを引きずり出した。
 あたしは目を疑った。式波大尉だった。クスリでも嗅がされたのか、ぐったりとして、
男達の手でロータスに運び込まれていた。
 あたしも赤木博士も、ひと言も発することが出来なかった。ロータスの一群が走り去っていく。

「式波大尉、来てたの?」
「ええ、ユーロ空軍のトップエースなのだから」

 待って。ちょっと情報をまとめよう。E計画的には、どう考えてもあたしより式波大尉
の方が重要人物だ。向こうはシミュレーション上とはいえエースパイロットだし、こっち
はなんでエヴァンゲリオンを起動出来てるのかもわからない得体の知れないチンピラ内定
者に過ぎない。
 式波大尉が中古の日本車に乗っていて、あたしが見るからに豪華なリムジンに乗ってる。
しかも、こっちには世界的に有名な赤木博士が同乗してる。第三者的には、どう見ても
こっちのリムジンの方が重要だ。

「うわーっ! あたし、オトリに使われてた!」
「万一の用心よ、落ち着きなさい。私だって自分からオトリを買って出たのだから」
「その用心の結果、式波大尉攫われちゃってるじゃん!」

 あたしは運転席のシートを蹴飛ばした。
「停めて!」
「ちょっと待ちなさい!」

 リムジンが停車するのももどかしく、あたしはドアを開いた。実際の重要人物がどの
クルマに乗ってるか見抜いて、一瞬で連れ去るあの手腕は、紛れもなくプロの仕業だ。
一刻も早く救出しないと、式波大尉のあの食欲そそる肌が大変なことになってしまう。
623名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 03:00:32 ID:???
「いま、保安部の人間を向かわせるわ」
「保安部ってどこの人よ。土地勘あんの? 幸か不幸か、あたしゃあこの街で育ってるんでね!」
 時速20Kmってとこか。大したことない。あたしは迷わずリムジンから飛び降りた。

 ◆
 真希波とかイラストリアスっていう名前は、駆逐艦だか宇宙戦艦だかの名前だっていう話だけど、
あたしが日系イギリス人かっていうと、ちょっと自信がない。
 なにしろあたしは両親の顔を覚えていない。気が付いたらロンドンの裏通りでゴミを
漁ってた。名字も知らず、なんとなくマリって名乗ってた。
 真希波・マリ・イラストリアスっていうのは、あたしを拾った軍人さんが「こいつは
日本人だろう、イギリスも混じってるかもしれないけど」とかいって適当に付けた名前だ。
 そういことだから、あたしはシャーロック・ホームズにはなれない。せいぜいベイカー・
ストリート・イレギュラーズだ。
 幸い、ロンドンの街並みは100年経ったって大して変化しない。あたしは迷うことなく
見覚えのある裏路地を走った。

「ウィギンス!」
 薄汚いバーの中だった。昔、ストリートチルドレンたちの顔役だったウィギンスは、
相変わらずの小悪党面で安いブランデーをあおっていた。あたしの顔を見ると、
のけぞって椅子からずり落ちかける。

「おめぇ、マリか? スリやってた」
「ああ、その節はどうも。あんたにゃ随分搾取されたね」
「急にいなくなったと思ったら、どうしたんだよ。そんなに育っちまって」

 無遠慮に胸元に吸い付く目線を無視して、あたしはバーの中をずかずかと歩いた。
ウィギンスの胸ぐらをつかんで引きずり上げる。
624名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 03:01:35 ID:???
「昔の借り、今日返してよ」
「ま、待ってくれよ。いま手持ちが」
「現金じゃなくていいの。情報よ情報。
 ネルフ、じゃないユーロ空軍にケンカ売るような組織、なんか知らない?」
「おめぇ、いまなにやってんだ」
「うるさいな。国家機密よ国家機密。いいから、さっさと情報寄こしな。
 でないと、あたしの後ろからこわぁいオッサンたちがやって来るよ」
 あたしは昔通りのロンドン訛りでまくし立てた。

「ユーロにケンカ売ってるっていや、そりゃ『ロイヤル・リバース』の連中じゃねえか?」

 なるほど。その名前は、あたしも知っていた。
 セカンドインパクト以降、国力が衰えに衰えたヨーロッパ諸国がユーロという一個の
国家にまとまったことを快く思わない連中は多い。『ロイヤル・リバース』は、かつての
大英帝国を復活させようと考える過激団体だ。
「連中のアジトはどこ!?」
「えぇっと、たしか、最近フリート街に」

 店の外で、ガリガリとなにか擦る音が聞こえた。出て行くと、狭い道に巨大なリムジン
が無理矢理乗り入れている。あたしたちが乗ってきたリムジンだった。

「真希波、あなたね」
「フリート街、急いで!」
 あたしは窮屈な制服の胸元を引き千切りながらリムジンに飛び乗った。

 ◆
 フリート街に到着しようというときだった。
 ズシンと地響きがして、リムジンごと地面が揺れた。
 小さなビルが密集している一角から、もくもくと黒い煙が上がっている。
 なにがあったんだろう。あたしはリムジンから飛び出した。昔のあたしと似たり寄ったりの
貧乏人たちが逃げまどう中をかき分けて、煙の上がっている方向を目指す
625名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 03:02:31 ID:???
 煙の中から、見覚えのある細いシルエットが悠然と歩いて出てくる。式波大尉だった。
人質なのか、ぐったりした男をひとり後ろ手に締め上げている。
「あら、あんた来たの」
 あたしを見ると、心底邪魔だといいたげな顔をする。ツンと上向きの鼻がキュートだ。

「えっと、大尉殿」
「なによ」
「なにしたの」
「あいつら、バカね」
 フンと、式波大尉は鼻で笑う。

「あたしを倉庫なんかに閉じこめようとしたのよ。
 除草剤が転がってたから、爆弾をこしらえて一発よ、一発」

 軍事訓練を受けた天才児なんか誘拐するもんじゃない。あたしは深い教訓を手に入れた。
 そのときだった。式波大尉の背後から、ぬっと現れる影があった。男だ。身長は2メートル
近い。小柄な式波大尉の後ろに立つと、遠近法を無視しているような錯覚に襲われるほどの
大男だった。
 あたしは腰に手をまわした。式典用に持参していたエンフィールドNo2を引き抜く。引き金
を引いて、劇鉄を拳で叩く。放たれた弾丸が男の肩を貫いた。

「なにしてくれてんのよ!」
 式波大尉が振り返り様後ろ回し蹴りを放つ。とんでもなく打点の高い蹴りは、大男の
顔面をまともに捉えた。空中に鼻血をまき散らしながら巨体がひっくり返った。
 まだ終わりじゃない。煙の中から、覆面をかぶった男達がわらわらと現れる。

「売国奴め!」
「祖国を女王陛下の手に!」
「ユーロの犬は去れ!」
 口々に叫ぶ覆面男たちを見まわして、式波大尉は不敵に笑う。なにを思ったのか、拘束
していた男から手を離す。ぽきぽきと拳を鳴らし始めた。
626名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 03:03:32 ID:???
「面白いじゃない」
「ちょっと、大尉?」
「アンタは引っ込んでなさい。エリートの戦い様、見せてあげるわ」
「あのさあ、大尉!」
 あたしはいい加減イラついてきて、式波大尉に詰め寄った。

「大尉、自分の立場わかってんの!?」
「愚衆のために命投げ出すのがエリートよ。
 さ、逃げなさい。あたしが守ってあげるから」
「あんた、あたしの上官でしょうが!」
「だから、あんたみたいな部下いらないっていってんの!」
「あたしは、式波大尉の部下になりたい!」

 式波大尉の背中目がけて、ナイフを構えた男が突っ込んでくる。あたしは一歩前に踏み
出して発砲した。
 同時に、あたしの側頭部ぎりぎりに式波大尉の蹴りが通過していた。あたしの背後にいた
男の喉を蹴り抜いている。

「引っ込んでろっていったでしょ!」
「あんた、大尉でしょう! エリート育てるのに、どんだけのカネと時間が必要かわかってんの?
 あたしゃあ貧乏人の出なんでね!
 もったいないオバケが出るような真似は出来ないの!」

 あたしは無理矢理式波大尉と背中を合わせた。
 男達の人数は20名ほど。でも、大半がいいとこケンカ慣れしたゴロツキだ。死角さえな
ければ相手をするのはたやすい。

「あたしが12人やる。大尉は残りを」
「なにあたしに残りモノ押し付けようとしてるのよ。あたしが15人やるわ」
「や、だって、あたしは拳銃持ってるし」
「こんな狭い通りで、銃がなんぼのもんだっていうの!」
627名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 03:04:18 ID:???
 あたしの返事も待たず、式波大尉の連続蹴りが覆面男2名の脚をいっぺんにへし折った。
 あ、そう。だったらあたしも好きにやるよ。
 立て続けにエンフィールドNo2を発砲する。総弾数の6発はあっという間に使い切った。
この銃は中折れ式で、装弾にはけっこう時間がかかる。それ以前に換えの弾なんて持ってない。
あたしは空になった拳銃を男達に向かって投げつけた。
 銃のあとを追うようにして、あたしは駆けた。覆面男の一人に飛びかかる。押し倒して馬
乗りになりマウントポジションから男の顔面に拳の雨を降らせる。横からわめき声が聞こえた。
駆けてくる男の向こうずね目がけて裏拳を見舞う。さらに前転の容量で転がって、足首で
男の頭をがっちりとホールドする。そのまま全身の体重をかけて倒れ込んだ。フランケン
シュタイナーだ。男の顔面がひび割れたアスファルトに激突する。

 背後から気配。立ち上がろうとした寸前、高々とジャンプした式波大尉があたしの頭上
を飛び越えた。あたしに襲いかかろうとしていた男の脳天目がけて、組み合わせた拳を振り落とす。

「要領悪いのよ、あんたは!」
「や、あたしはひとりひとり、確実にねえ」
「足手まといだから引っ込んでてっていってんの!」
「だったらどうしたらいいか、命令してよ!
 大尉、こういうケースの対処法も考案してたでしょ!」
「あんたなんかに命令してたまるもんですか!」
「あたしは、命令されたいのよ。式波・アスカ・ラングレーに忠誠誓いたいのよ!」

 どういうわけか、式波大尉の動きが一瞬止まる。
 あたしは残る一人の男に組み付いて、その背中を壁に叩きつけてやっていた。

「どう、背中を預ける相手がいるっていうのは、いいもんでしょう」
 返事はなかった。でも、式波大尉のジューシーなお肌が少し赤らんでいるのはわかった。
628名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 03:05:59 ID:???
「えっへっへ。イヌとお呼びくださいよ大尉殿。
 あたしは大尉をネコと仰ぐから」
「伏せ、永久に」
「あ〜、ダメダメ、あたし野良なんで、ちゃんと訓練してもらわないと、命令きけにゃいかにゃあ?」
「じゃああんた、ハナから命令聞く気ゼロなんじゃない!」
「聞きたい命令だったら聞くよ」
 紅潮した式波大尉の頬はまだ熟し切っていない桃を連想させて、むしゃむしゃ頬張ってやりたくなる。

 ◆
 死屍累々と転がっている覆面男たちを見渡して、赤木博士はタバコに火を点けた。
路上喫煙はよくないと思うんだけどなあ。

「今日のお披露目は、中止ね」
 そりゃあ、そうなるだろう。あたしも式波大尉も、制服をズタボロにしていた。
「私は関係者に挨拶してくるから、あなたたちは先にホテルへ帰ってなさい」
 今夜も徹夜だわとかなんとかボヤきながら赤木博士は行ってしまう。
 あたしたちはふたり、付近住民の畏怖の視線のど真ん中に置き去りにされる形になった。

「どうしやす大尉、まっすぐホテルに帰りやす?」
「あんた、ロンドン訛りが出てるわよ」
「よかったらこの辺案内しやしょうか。あたしの地元だし」
「なんであんたの地元に詳しくならないといけないのよ!」
「あっ、ちょっと待ってよ。大尉ーっ!」

 大尉の細い背中を追いかけながら、あたしにはひとつの予感があった。
 ひょっとしたら、大尉の背中を守るのはあたしの仕事じゃないのかもしれない。それは
とても残念だけど、あたしのカンて結構当たるんだ。
 動くはずのないエヴァンゲリオンが動いたのも、本来式波大尉の背中を守るべき誰か
さんの思し召しなのかもしれない。
 でも、それでもいいかと思う。
 本当に大尉の背中を守るべき誰かさんが出てくるまで、ちょっと間借りする程度のことはしたっていいじゃない。
629名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 18:22:07 ID:???
GJすぎる
630名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 18:53:33 ID:???
神が立て続けにお二人も降臨しなすった…!

>>609
オヤジ臭さの中に繊細な少女の面を見せるマリが可愛くて可愛くて…
揺れ動く気持ちに戸惑うアスカもたまらんかったです
2人の微妙な距離感がもどかしくも切なく、萌えますた!
>>628
毎度毎度あなた様の書かれるマリアスがツボすぎます
またお目にかかれて嬉しいですー
ケンカップル(?)っていい物ですね…、燃えますた!
631名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 19:19:30 ID:???
お二方ともGJ!
632名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/20(火) 21:31:01 ID:???
お二人様、大変面白かったです!
お疲れ様でした!


・・・俺も精進せにゃーなぁorz
633名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/21(水) 04:12:38 ID:???
アスカは打撃系、マリはバーリ・トゥード系なイメージ

マリ「グラウンドはおまかせにゃん」
アスカ「グランド走ってきたら? 永久に」
マリ「いやん」
634名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/21(水) 19:48:22 ID:???
>>633
アスカは射撃の名手だろ。落下しながら全ての弾を同じ所に当てるなんてゴルゴでも出来ないぞ
635マリknock-down 0:2009/10/21(水) 20:51:27 ID:???
「マリknock-down」
英語が苦手なのでタイトルはイメージで付けだけで、正しくはないかと思います。
「大尉の耳は」の続編です。
といっても同時進行で書いていたものを手直ししただけです。

「大尉の耳は」
アスカメインの話。アスカの心理描写。アスカから見たマリ。
「マリknock-down」
マリメインの話。マリの心理描写。マリから見たアスカ。

マリアスが少しでも浸透しますようにm(_ _)m
636マリknock-down1一人きりの午後(1):2009/10/21(水) 20:55:23 ID:???
重い足取りで部屋を進み、なんとかソファーに辿り着くと、少女はそのままソファーに倒れこんだ。
少女「(・・・・・・だるい・・・・・・頭が重い・・・・・・・)」
しばらくそうしてから、少女は起き上がろうとした。
少女「(・・・・・・せめて・・・着替えて・・・布団に入らないと・・・・・・)」
だが、体に思うように力が入らず起き上がることができない
少女「(・・・・・・だめだ・・・・動けないや・・・・・まいったな)」

少女「(風邪なんて引いたの久しぶりだな・・・・いつ以来かな・・・・)」
少女は少しでもつらさを紛らわせるようと目をゆっくりと閉じた。
部屋には静寂が訪れる
637マリknock-down2 少女の記憶 (1-1):2009/10/21(水) 20:57:24 ID:???
大きな部屋。中央に置かれたベッドに、少女が一人横たわっていた。
少女は5,6歳といったところだろうか。
誰もいない部屋で、ボーと天井を見つめていた。

しばらくして3人の人間が入ってきた。
一人は医師らしく白衣を着ている。残りの2人はスーツ姿だった。
少女は2人の男をよく知っていた。
医師「ただの風邪です。心配はいりません」
男A「まったく!この大事なときに!!」吐き捨てるように言う。
男B「よりにもよって実験の前日ですからね。ここで延期なんてことになったら責任問題になりかねません」冷めた言い方。
男A「明日には動けるようになるんだろうな!」
医師「え?いくらなんでも明日は」
男A「なんのための直轄の医療施設だ!なんとしても明日までに、これを動けるようにするんだ!」
医師「しかし・・・」
男B「いいですか。ドクター。明日の実験は重要な意味を持ちます。それが延期されることは許されません。もし明日までに間に合わなければあなたも責任を問われますよ」
物言いは穏やかだが、有無を言わせぬ冷徹な雰囲気を漂わせていた。
医師「!!」
638マリknock-down2 少女の記憶 (1-2):2009/10/21(水) 20:58:41 ID:???
男A「ちっ!!いくら優秀と言っても所詮は人間か!肝心なときにガタがくる」
男B「しかたありませんよ。人間は完璧さとは程遠い出来の悪い生き物ですから」
男A「それを克服するための計画だったはずだ」
男B「現に彼らは普通の人間と比べれば十分優秀ですよ。」
男A「当たり前だ。優れたな人間どうしの遺伝子を受け継がせてある」
男B「特にこれはずば抜けています」少女を横目でちらりと見る。
男B「他の多くが選抜に落ちていくなかで、これだけは最後まで残ったのですから」
男A「それだけに上の期待も高い。今更出来ませんでしたではすまされん!」
男B「ふふ。そうなれば我々を嫌う連中は喜ぶでしょうね。」
男A「口が過ぎるぞ!やつらの思い通りにはさせん!これが失敗したら
次に移行するだけだ」
男B「第二期選抜ですか?」
男A「そうだ!すでに計画には着手している。一期の不安定要素を取り除き、より
レベルの高いものが出来るはずだ!」
男B「抜け目がない人だ、あなたは」にこやかな笑い
医師はその会話をただ黙って聞いている。
しかし、まるで恐ろしい世界でも垣間見てしまったかのように硬直している。


男たちは少女に一言の言葉も掛けることもなく部屋を出ていった。
少女「(・・・・・・・・・・・・・・・やっと静かになった・・・・・・)」
639マリknock-down3一人きりの午後(2):2009/10/21(水) 21:02:57 ID:???
マリ「(・・・・駄目だ・・・・・起き上がる元気もないや・・・・)」
ボーと窓越しに外をみる。
マリ「(このまま死んじゃったりして・・・ま、それでもいいか・・・・)」
マリは寂しく笑った。
マリ「(私がいなくなったら、変わりが補給されるだけだ・・・・ただそれだけ
・・・・)」
マリ「(・・・世界は変わらないし・・・・誰も困らない・・・・)」
マリ「誰も泣かない」
そう呟いてから、ふと一人の人間のことが頭をよぎった。
マリ「(あの子は泣いてくれるかな?無理かな?いっぱい意地悪しちゃってるし)」

マリはポケットから定期入れを取りだした。
定期入れには一枚の写真が挟まれてあった・
少女2人の写真。
640マリknock-down4一人きりの午後(3):2009/10/21(水) 21:04:54 ID:???
マリは写真を大事そうに見つめてから、微笑んだ。
マリ「(ふふ・・・・・嫌がりすぎだよ)」
写真にはマリと。そしてアスカが写っていた。
マリがアスカに横から抱きついている。
マリは満面の笑顔だが。アスカはジト目である。
この写真は一月前、葛城さんに撮ってもらった写真だ。
アスカが猫耳首輪付きの写真を返せと怒るので、マリが交換条件として2人の写真を要求したのだ。
アスカは交換条件という言葉を聞いて、「なんか違う!絶対おかしい!!」と言っていたが
最終的にマリに丸めこまれた。
いざ写真をとるとき、マリが抱きつくとアスカは必至で逃げようとした。
それをマリが耳元で「猫耳・・・首輪・・・鈴・・」と囁き、なんとか阻止したのだ。
その結果、一方がもう一方を抱きしめるという仲良し構図なのに、一人は笑顔で一人はジト目というヘンテコリンな写真が出来上がった。
葛城さんはもう一回撮り直そうかと言ってくれたが、マリはこれでいいと断った。
作り笑いの写真よりずっとアスカらしいと思ったからだ。
もう一度マリは微笑んだ。写真をみているとアスカとのやり取りがたくさん思い出された。
「・・・・・・・・・・」

その時マリの頬を何かが流れた気がした。
「・・・・・・・・・・・・・・・何?」
手で触ってみてその正体に気づき、マリは驚愕した。
「・・・・・泣いてる・・・・・・・うそ・・・・・・」
641マリknock-down5一人きりの午後(4):2009/10/21(水) 21:07:25 ID:???
泣いていた。信じられなかった。自分が泣くなんて。
最後に泣いたのなんて思いだせないくらい昔なのに・・・・
泣くことの意味すら忘れていたのに・・・・
マリは慌てて涙をぬぐった。
でも涙は次から次へとあふれ止まらなかった。
マリ「(いやだ・・・・・・止まって・・・・・・止まって!・・・)」
マリ「(泣きたくない・・・・・・こんなのいや・・・・・)」

混乱と焦りの中で、突如ひとつの思いが浮かび上がってきた。
マリ「(・・・・・・・会いたい)」
マリ「(会いたい・・・会いたい・・・・会いたい・・・・・会いたい)」
ただその一言が繰り返し現れ、次第に洪水のようにマリの思考を押し流そうとした。
その言葉はきっと最初からマリの中にあった。
でも隠していた。必死に見ないようにしていた。
でも気付いてしまった。
マリ「(せめて声だけでも聞きたい・・・・・)」
マリはソファーに転がる携帯に手を伸ばそうとした。
だがその手を何とか止めた。
マリ「(ダメ!!!今電話したら!!抑えられない!!)」
マリ「(会いたいと言ってしまう!来てと言ってしまう!!)」
マリ「(迷惑は掛けたくない!特にあの子にだけには!!だからダメよ!!)」
マリ「(我慢できるはずよ!今までだってそうしてきたじゃない!)」
マリは熱でだるい体と心で必死に己の気持ちを押し殺そうとした。
マリ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
心の痛みに。苦しさに。思わず声が漏れていた。

そのとき、唐突にソファーの上の携帯が着信をしらせた。
マリは標示された名前をみて驚かずにはいられなかった。
・・・・・・・式波・アスカ・ラングレー・・・・・・・・・・
642マリknock-down6少女の記憶(2):2009/10/22(木) 00:55:39 ID:???
マリは最初からアスカが好きなわけではなかった。
日本で出会った当初は特に関心がなかった。パイロットの一人という認識以上でも以下でもなかった。
それからアスカのことを少し知るようになって、むしろ嫌いになった。
マリ「(なんて心が弱いんだろう・・・・)」
マリ「(弱い心を見せかけの強さで隠してる・・・・・なんて醜いんだろう・・・)」
マリ「(ほら私をみてみなさい・・・・弱さなんてない)」
マリ「(過去なんかに縛られるから弱くなる・・・・そんなもの捨ててしまえばいい・・・・
そうしたら楽になる・・・・)」
マリ「(弱い人間なんていらない!!私の視界に入ってくるな!!!)」

そう・・・そうよ・・・・そう思っていたのに・・・・・。
いつからだろう・・・・・こんなにもあの子が私を占めるようになったのは・・・・
いつからだろう・・・・・あの子のそばに少しでもいたいと思うようになったのは・・・
いつからだろう・・・・・あの子を守りたいと思うようになったのは・・・・
マリ「(守りたい???本当にそうなの?本当は・・・・・)」
643マリknock-down7大尉はお怒りです(1):2009/10/22(木) 00:57:53 ID:???
マリは慌てた。必死に心を落ち着け、電話に出た。
アスカ「あ!マリ」
平静を装い、声を出した。
マリ「嬉しいにゃ。アスにゃんの方から電話してくれるなんて。何の用かにゃ?」
アスカ「・・・・・・」
マリ「どうしたにゃ?黙って。もしかして、マリの声が聞きたくて電話したのかにゃ?」
アスカ「・・・・・」
マリ「可愛いにゃ!」
アスカ「・・・・・あんた。調子悪いでしょ」
マリはびっくりして思わず、取り乱しそうになったが、必死に押さえた。
マリ「何言ってるにゃ。さっき本部でも会ったにゃん。いつもどうり元気にゃ。
いや!いつも以上かもしれにゃい。さらにアスにゃんの電話で元気200%にゃ」
アスカ「はあ〜。本部で様子が変だったから電話してみれば・・これだ」
マリ「マリはいつも変にゃ」
アスカ「そうね・・・変ね」
マリ「ちょっとは否定してほしいにゃ」
アスカ「・・・・ま、それは置いといて。どうなの?本当は?」
マリ「だから、元気って」
アスカ「いいかげんにしなさい!わからないと思ってるの?!!」
マリ「!!!」
アスカ「風邪かなんかでしょ?」
マリ「!!そんなのなんでわかるにゃ?」
アスカ「みてればわかるわよ。この3流役者!」
マリ「・・・・・・」
マリは内心かなり驚いていた。
本部で体の調子が悪いと気付いてから、マリは細心の注意を払って行動していた。
みんなに悟られないように。きっと他のパイロットにも知られていまい。

それなのにアスカは気付いている。
644マリknock-down8大尉はお怒りです(2):2009/10/22(木) 01:00:34 ID:???
マリ「・・・・」
アスカ「黙ってるってことは図星ね・・・・・・風邪なのね?」
マリ「・・・・・・・・」
アスカ「こら!答えなさい!」
マリ「・・・・・・・・・・・うん」
アスカ「まったく。これだけのこと聞くのに、どれだけ時間かかかんのよ」
マリ「・・・・でも。大したことないにゃ。もう大丈夫にゃ」
アスカ「熱は何度?」
マリ「・・・・6度8分。平熱にゃ」
アスカ「6度8分って・・・・・嘘つくならもう少しちゃんとつきなさいよ」
マリ「じゃあ7度2分」
アスカ「じゃあって何よ。じゃあって!も〜う!正直に!!」
マリ「・・・・・・・測ってにゃい」
アスカ「今すぐ測りなさい。」
マリ「・・・・・・・・・うん」
ちょっとの間
アスカ「それで?」
マリ「・・・・・・・・・・怒らにゃい?」
アスカ「はいはい、怒らない怒らない」
マリ「・・・・・・8度3分」
アスカ「バカ!!」
マリ「怒らにゃいって言ったのに〜〜」
アスカ「ホントにも〜!!病院も行ってるわけないし!!」
マリ「行ったよ」
アスカ「私を怒らせて楽しんでんの?」
マリ「うにゃ・・・・・だって・・・・アスにゃん怖いにゃ」
アスカ「誰のせいよ・・・・はあ〜・・・・これじゃらちがあかない」
マリ「・・・・・・アスにゃん?」
アスカ「これからマリの家に行くから、おとなしく待ってなさい!」
マリ「!!!!」
645マリknock-down9大尉はお怒りです(3):2009/10/22(木) 01:03:05 ID:???
マリはその言葉を聞いてパニックになった。
嬉しくないわけがない。あれほど会いたかったあの子に会えるのだ。
しかし、その反面、迷惑をかけては駄目だという思いが心にのしかかっていた。
マリ「いいにゃ!いいにゃ!迷惑かけちゃう!」
アスカ「・・・・・迷惑って・・・・あんた」
マリ「マリはアスにゃんに迷惑掛けたくないにゃ!」
アスカ「ふ〜。あんた。私に迷惑掛けたくないって・・・・。あのね、ちょとマリさんにお聞きしたいんですけど」
マリ「にゃんでしょう?」
アスカ「人前で抱きついたり・・・・匂いを嗅いできたり・・・etc。そういった一切の行為は迷惑じゃないと思ってるの?」
マリ「うにゃ〜〜〜!!!厳しい!!厳しい一言にゃ!!!返す言葉がにゃい!!」
アスカ「・・・・・・・わかってやってたのね・・・・・」呆れ声
マリ「で、でも、今回に限ってそれは置いといてほしいにゃ。それで、迷惑を掛けたくないっていうマリの気持ちを汲んで・・・・・その・・・・・・」
アスカ「心配させてる時点で、迷惑かけてるの!!」

心配?心配??アスカはそう言ったのだろうか?マリは聞きなれない、自分には縁遠いその言葉に戸惑った。
アスカ「いい?」
マリ「・・・・・・・・・・・・うん」マリは戸惑う心でそう答えていた。
アスカ「じゃ〜温かい格好して待ってるんだよ」
アスカは最後に優しい声でそう付け加えた。
646マリknock-down10少女の記憶(3):2009/10/22(木) 01:05:00 ID:???
少女「(うるさい・・・・・・うるさい・・・・・・・)」
少女の周りでは大人たちがやかましく怒鳴りあっていた。
男A「なんて失態だ!!」
男C「まさか、こんな結果になるとは・・・」
男D「基準値すら超えられないとは、いい笑いものだよ」
男A「計画は順調だった!!!・・・・これが調子さえくずさなければ!!!」
男D「そう言った不確定要素は、責任者である君がしっかりと管理すべきではなかったのかね?」
男A「く・・・!!」
男C「しかし、問題はそんな程度ではないよ」
男E「その通りだ。この失態をやつらが黙ってみているはずがない。」
男F「偽善者どもめ。やつらの計画が先んじるのだけは我慢できん」
女A「通常の人間の中から候補者を選ぶなんて、夢物語ですわ」
男C「とにかく事態はことのほか重大だ。すぐにでも手を打つべきだ」
男A「その点なら問題ない。すでに第2次選抜計画が動きだしている」
男D「ふん。まだやるつもりかね?」
男A「これは失敗だったが、次は!!」
男D「くだらん!!何度やっても結果は同じだ」
男E「所詮は失敗作が出来るだけだ」
女A「ところで、被検体はどうされるのですか?」

大人たちは終わることなく言い争っている
少女は考えていた。
何故自分は怒られているのだろう?体調をくずしても、実験に参加したのに・・・
何故誰も自分を見ようとさえしないのだろう?自分はここにいるのに・・・・・
何故誰も自分に声を掛けてくれないのだろう?何故名前を呼んでくれないんだろう?
まだ熱をもっただるい体と心が少女を苛立たせた
「(うるさい・・・・・うるさい!・・・・うるさい!!・・・・・うるさい!!!
お願い!!静かにして〜〜〜〜〜〜〜〜!!!)」
「・・・・・・・マリ・・・・・・・マリ」
どこかから声がする。
マリ「(・・・マリ?・・・・何だっけそれ?・・・名前?・・・誰の?・・・・私の名前?・・・
そうか・・・・・私の名前か。・・・・・声?・・・誰の声だろう?これ・・・・聞いたことある・・・この人の声聞いたことある・・・怒った声・優しい声・温かい声・大好きな声・・・・・・大好きな人・・・・・・・・・・・)」
アスカ「マリ!マリ!大丈夫?」
マリがようやく目をあける。つらそうに。
マリ「・・・・・・・・・アスにゃん?」
アスカ「鍵も開けっぱなしだったよ。不用心だな・・・・・そのせいで入れたけど」
マリがちょっとだけ首をあげる
アスカ「もう〜ソファーなんかで寝て。よけい悪くなるでしょ」
マリ「・・・・・・・・・・ごめんなさい」
アスカ「立てる?下にタクシー待たせてあるから、病院に行こ」
マリ「病院?あ、そっか病院・・・病院・・・・美容院?マリ髪伸びてないよ!」
アスカ「・・・・・・・・・何・・・・言ってんの?(汗)」
マリ「え?マリ何か言った?」
アスカ「大丈夫・・・・なわけないか。とっと行くよ」
マリ「え!!!どこに?まさかデート!!?」
アスカ「・・・・・・・(汗)」
マリ「マリ。アスにゃんと初めてデートする場所は決めてあるの・・・」
アスカ「・・・・・・(汗)」
マリ「今日はアスにゃんセレクトだね!楽しみ!!どこだろう?」
アスカ「あの・・・・・・ちょっと(汗)」
マリ「水族館かにゃ?映画館かにゃ?遊園地にゃんかもいいよね?」
アスカ「もしも〜し(汗)」
マリ「でも!!いきなり夜のデートなんて!!大胆!!」
アスカ「何なのこれ〜!!!パワーアップしてる!!!」
アスカ「(風邪ひいて大人しくなるかと思えば・・・・逆にパワーアップしてるし)」
アスカはタクシーの窓から外をみながら、大きな溜息をついた。
そして隣に座るマリに視線をもどす。
マスクを装着したマリはボーと外を見ている。
アスカ「マリ。寒くない?」
マリ「寒い・・・・・」
アスカ「予備の上着も持ってきたから、それ着ようか?」
マリ「着にゃい・・・・・いらにゃい・・・・・そのかわり抱きしめて」
アスカ「・・・・・・・(汗)」
マリ「裸で抱きしめ合えば寒くないよね!!いつもみたいに!!」声がでかい。
アスカは慌ててマリの口をふさいだ。
マリ「むう〜。」
マリ「苦しいにゃ!いきなり何するにゃ!!」
アスカ「し〜〜。うるさい。第三者のいるところで何てこと言ってんのよ!」小声で凄む
マリ「ホントのことにゃ!!!」
アスカ「1mmもホントじゃないでしょ〜が!」
マリ「ひどい!なかったことにしようとしてるにゃ!!」
アスカ「わかった。わかったから静かにしてて。」アスカは懇願した。
マリ「やっぱり、真実は一つにゃ」
アスカ「・・・・・普段のあんたがかわいく思えてきた」うなだれるアスカ。
それから、気を取り直してアスカはマリにもう一枚上着を着せてやった。
マリ「アスにゃんの匂いがする〜〜」
アスカ「それはあんたの服よ」
マリ「え!アスにゃんがマリの服を持ってたの?マリの服でどんなHなことしようとしてたにゃ!!!!」
アスカ「(誰か、助けて〜〜〜〜〜)」心の叫び。
・・・・ネルフ関連病院・・・・・・
救急外来の待合室で長椅子に座り、2人は待っていた。
マリは座っているのもやっとで、横にいるアスカの肩に頭をのせていた。
マリ「アスにゃん・・・・ここどこ?映画館?水族館?」
アスカ「残念。どちらでもありません。正解は病院でした」
マリ「病院?!!にゃんで?デートが病院にゃの?」
アスカ「答えはこれがデートじゃないからです」
マリ「さすがのマリも病院でデートなんて聞いたことないにゃ。何するにゃ?」
アスカ「・・・・・・・治療」
マリ「え〜〜〜!!!マリがアスにゃんを!!!病院プレイ!!!」
アスカ「(なんて咬み合わない会話!やばい!!!完全にぶっ飛んでる!!)」
アスカ「ね〜マリちゃん。病院では静かにしましょうね」
マリ「マリがドクターでアスにゃんが患者・・・・」
アスカ「マリちゃん、やめようね(汗)」
マリ「!!マリがドクターでアスにゃんがナースってパターンも!!」声がでかい。
またアスカがマリの口を塞いだ。

外来に通される。
部屋に入る際、看護師さんがみかねて手を貸してくれた。さすがに自分より大きなマリを連れて歩くのに疲れてだけに、アスカは心から彼女に感謝した。
アスカ「どうもありがとうございます」
看護師「大変そうね。お友達?」
マリ「夫婦です。」
看護師「え?!!」きょとんとしている。当たり前だ。
アスカ慌てて
アスカ「友達です」
看護師「あ!ええ」
マリ「妻のアスカです。」
アスカ「(まだ言うか!!)」
診察の間。
医師の質問にマリがトンチンカンな答えをする度に,アスカが通訳に入らなければいけなかった。
マリは言うことが変ではあったが、医師の前では大人しいものだった。

―廊下―
アスカ「マリ・・・・・・・今日はこのまま病院に泊ろう」
マリ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・マリ?」
マリが片手を伸ばし、アスカの服を引っ張った。まるで小さな子供だ。
アスカ「・・・・・・・私も出来るだけ遅くまで残れるようにするから」
マリ「・・・・・・・・・・いや・・・・・・・」
アスカ「いやって・・・・・・・・・・家に帰っても一人でしょ・・」
マリ「・・・・・・・・・・・・いやだ」服を掴んだ手に力が入る
アスカ「・・・・・・・・・・病院がいやなの?」
マリ「・・・・・・・・・・・・・・」マリが無言でうなずく。手の力より強くなった。

アスカ「・・・・・・・・」 アスカは、困ったなという様子でマリを見つめた。
薬が処方されるまでの間。マリをイスに待たせて、電話をした。
相手は、その電話が何を意味するのか知っているようだった。
アスカ「ミサト。あの・・」
ミサト「・・・・・・」
アスカ「あの・・・・マリのことなんだけど」
ミサト「聞いてる。病院から連絡入ってるは。あんたたちが病院に行ったって」
ミサトは言わなかったが、諜報部から2人が病院に入った時点で連絡が来ていた。
アスカも連絡がミサトに行くことは承知の上でここに来ている。
ミサト「マリは大丈夫そうなの?」
アスカ「うん。病気自体は唯の風邪だから・・・・今診察終わったところなんだけど・・・その」
ミサトはアスカがしゃべりだすのを待った。
アスカ「マリ・・・一人で住んでるでしょ。だから・・・・」
言いづらそうにし、間が空く。ミサトが優しい口調で言う
ミサト「パイロットという立場を考えるなら。その場合は病院に泊るのが一番かしらね」
アスカ「私もそう思ったんだけど・・・・・」
ミサト「だけど?」
アスカ「嫌がってるみたいなの・・・・・・マリ」
ミサト「病院に泊るのを?」
アスカ「うん。理由はわからないし・・・・上手く言葉では説明できないけど・・・」
ミサト「・・・・・そう」
アスカ「それで・・・・・・・・マリを家に帰らせちゃ駄目かな?」
ミサト「それで、世話をアスカがすると」
アスカ「うん」
ミサト「(まいったな・・・・・)」
アスカ「・・・・・・・・」
ミサト「(作戦部長という立場から考えなら、当然駄目と言うべきだわ・・・・でも)」
アスカ「我儘なのは分かってる・・・・みんなに迷惑かけるのも」
ミサト「もし、あなたも体調をくずしたらどうするつもりなの?」優しい口調
アスカ「・・・・・・這ってでも乗ってみせる・・・・」
ミサト「はあ〜」ミサトは頭をかいた
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・・・・・・・・・・・・いいわ・・・・・好きにしなさい。」
アスカ「・・・・・ありがとう。」
ミサト「まったく・・・・困った子たちね・・・・」
アスカ「ミサト。迷惑かけてごめんなさい」
ミサトの優しい笑い声が聞こえた。

リツコ「葛城作戦部長。明らかに判断ミスよ!」
ミサトから事情を説明されたリツコは、明らかに不服そうであった。
ミサト「わかっているわ」
リツコ「分かっていて許可したの!下手をするとパイロット2名が緊急時に使えないことだってありえるのよ!!」
ミサト「・・・・・」
横では伊吹が不安そうな顔を浮かべている
リツコ「わかってるでしょ!その場合あなたが責任を問われかねないのよ!」
ミサト「そうね・・・・・・そうなるわね・・・・・」
リツコ「・・・・・・・・馬鹿よ・・あんた!!昔から全然変わってない」
ミサト「・・・・・・ごめん」
沈黙が流れる

その時
スーツ姿の男が2人やってくるのが見えた。
ミサト「(こりゃまた。お早いお着きで・・・・・・さて!!)」
ミサトの目が厳しいものに変わった。
男達と向き合うミサト
男A「初めまして。私××支部・技術開発部代表〜といいます」
ミサト「日本語御上手ですね・・・・私は」
男A「葛城ミサト作戦本部長ですね。もちろん存じあげておりますよ。」
ミサト「光栄ですね。それで、今日はどういったご用件で?」
男A「はははははは・・・・日本の方もなかなか面白い・・・・ご存知でしょう?」
男の様子が変わる。
ミサト「・・・・・真希波・マリ・イラストリアスのことでしょうか?」
男A「ほらやはり、ご存知だ。」
男が冷たく笑った。
男A「そうです。うちのパイロットについてですよ」
ミサト「うちの?現在、彼女は本部に所属する人間と認識しておりますが」
男A「はははは、なるほど。確かにそうだ。うん。うん」
ミサト「・・・・・・・・」
男A「では言い直しましょう。現在そちらに所属している6番目のパイロットの安否についてお伺いしたい」
ミサト「そちらこそ。すでにご存知なのではないですか?」
マリにも当然監視がついているはずだ。でなければこの男達がこんなに早く現れるはずがない。
男A「ふふふ。なるほどなるほど。」
男A「・・・確かに私どもは知っています。ですがそちらから説明していただくのが筋かと考えますが」
ミサト「・・・わかりました。ご説明します・・・・本日真希波は体調を崩しました。こちらの目が行き届かなかったためです。その点についてはお詫びいたします。現在は病院に向かわせています。」
男A「はい・・・はい。そうですそうです。そこまでは私どもも納得です。ただその後が」
ミサト「・・・・・・」
男A「おや?黙ってしまわれた・・・・どうしたのですか?その後ですよ。私達が知りたいのは」
ミサト「今後は本人の家で休養を取らせる形になると思います」
男A「はははははははは。」
ミサト「・・・・・」怪訝そうなミサト
男A「いや失礼。確かに家はいい。実に落ち着きます。素晴らしい判断だ!」
男A「ただ家で一人は心配でしょ?私たちも心配です。一人ならね。」
ミサト「どういう意味でしょうか?」
一歩ミサトに近ずく
男A「式波・アスカ・ラングレー。彼女もパイロットでしょ。何をお考えなのですか?」
ミサト「(そこまで知っているってわけね!)真希波のパイロットとしての精神面でのケアを考慮して、そのように判断しました」
男A「それで仲良くお友達ごっこというわけですね。」冷笑を浮かべる。
男A「あなたは実にいい保母さんになれそうだ。子供のことをよくお分かりだ。私が保証します。ですが・・・・今のあなたは作戦部長だ。それが正しいご判断だと本気で御思いですか?」
リツコ「今回の判断は作戦部のみの判断ではありません。技術部との共通見解です」
そのときまで、黙って聞いていたリツコがわって入った。
ミサト「(!!!)」
男A「これは、これは、ご高名な赤木博士ではありませんか。」
リツコをじっとみて。また冷笑を浮かべる
男A「しかし。意外です・・・赤木博士のような方もそのようなことをおっしゃるのですか?」
リツコ「エヴァの操縦には肉体面での不良より、精神面での不良が大きく影響します。
そのことはあなたも技術部の人間ならご存知のはずですが」
男A「・・・・・・」
リツコ「肉体面での多少の不良と精神面での不良を比較して、後者を重んじる決定を下すのは当然だと考えます」
男A「・・・・・・。それは、実に面白い言い方だ。いやいや。あなたも子供がお好きなのですね。・・実にお優しい・・・ですが、詭弁にすぎない。あなたともあろう人が・・・・くく」
男A「どうやらここで話していても無駄のようだ。」
男の顔色が変わる
男A「直接動かせてもらいます」
固い表情のミサト
ミサト「そちらがそのようにするなら。こちらもそれなりの対応を考えさせていただきます」
男A「強気ですね・・・・赤木博士がいてくれるから心強いですか。ふふ」

男はミサトとリツコを下らないものでも見るかのように眺めると、向きをかえもう一人の男と離れていった。
・・・・廊下を歩く男達2人・・・・
男A「とんだ茶番につきあわされたよ。」
男B「これからどうしますか?」
男A「あれを連れ戻す」
男B「しかし、こちらの諜報部が介入してくるのでは?あまり事態を大きくするのは賢明ではないと思いますが」
男A「方法はいくらでもある。あれを今損傷させるわけにはいかん。どんなささいな不安材料でも排除しておく。」
男B「あの時のような失敗は許されないですからね」
男A「そうだ。あれは現在、実用可能な唯一の被検体だ。あれが一定の成果をあげれば、再び我々の計画も動き出す」
男B「しかし・・・・・あれと式波が接触することになるとは・・・・面白いとは思いませんか。まさに運命の悪戯ですね」
男A「運命か・・・・くく・・・・確かにそれは言えているな。呪われた運命だがな・・」
そこまで話して男2人は、前でにこやかに手を振る別の男に気がついた。
加持「どうも〜!!お久しぶりです。〜さん」
男A「(相変わらずふざけた男だ)君も元気そうだね」
男B「こちらに出向中でしたか?」
加持「まあ。使われる身はつらいですよ。はは」頭をかく。
男A「せっかくの再会を喜びあいたいところですが、我々も暇な身ではなくてね」
男B「また後ほどということで」
加持「そんなこと言わず。俺と話しませんか。彼女はどこにも逃げたりしませんよ」
ピクと反応する2人
男A「ほ〜。さすがに耳が早い。職業柄ですかな。」
加持「いやいや。おかげで知りたくもない情報も知ってしまって困っていますよ」
男A「こちらは先ほどお遊戯会に付き合わされてくたくたです。できれば話は早くしていただけませんか」
加持「では、こちらも遠慮なく・・・。真希波に関しては今回傍観していてくれませんか。」
男A「君ならば・・・あれが我々にとって持つ意味も知っているだろう」
加持「もちろんです」
男A「ならば答えは聞くまでもなかろう」
加持「あなた方がそうしようというなら、そうすればいいです。ただ、そうして最終的に困るはあなた方ですよ」
男A「・・・・・・」冷酷な瞳を加持に向ける
加持「今回のこの行動・・・・・・上の同意はとれていないでしょう?」
男A「・・・・・・・」
加持「あなた方は今や主流派ではない。上の同意を得ないでの失態は致命的になりますよ」
男A「貴様!!!」瞳が一瞬で怒気に満ちた。
加持「しかも、今回あなた達が顔を出せたのも碇指令が不在だったからだ。この勝手な越権行為を指令が知れば、あなたの支部との均衡も大きく崩れることになるでしょう」
男Aはまた冷静な口調にもどる
男A「・・・・いいでしょう。」
加持「・・・・・・」
男A「今回は傍観することにしましょう。それにしても。こちらのみなさんはつくづく子供がお好きでいらっしゃる」
加持「・・・・・・・」
男A「では失礼します・・・・・ああ!そうそう。あなたも自分の立ち位置を忘れないほうがいい。何、ちょっとしたアドバイスですよ」ニコっという笑顔を加持に向けて言った。
加持「まったく・・・・無茶するな・・・葛城は。俺やリっちゃんがいなかったらどうするつもりだったんだ?」少し呆れ顔
ミサト「リツコにも散々言われてきたとこよ。考えなしだ!って」
加持「ま、らしいって言えばらしいけどさ・・・」優しい笑顔
ミサト「本当にごめんなさい。あなたにも迷惑かけちゃって」
加持「ほんとはこういうのは黙っておくのがカッコいいんだろうけどさ。一応男としては好きな女に褒められたいんでね」
ミサト「バカ」
加持「それに今後のためにもお前は知っておいたほうがいい。」真面目な顔
ミサトは悲しそうな顔になる。
ミサト「さっきの話・・・・・・・」アスカとマリの顔を思い浮かべる。
ミサト苦しそう「あの子たち・・・・」
加持「決めるのも、実際に歩むのもあの子たちだ。俺たちじゃない。俺たちは、最後は見守ることしかできない。」
ミサト「・・・・・・それだけなの・・・・できることって」
加持「ああ・・・・」
ミサト「でも・・・・・」
加持「言っただろ。最後はって。それまでは支えてやれる。そこまでは全力で支えてやろう。まあ〜お互い方法は違えど、頑張ろうぜ」
ミサト「・・・・・ええ」悲しそう。
少し間があく。
加持「・・・しかし・・聞いたぜ・・いいお母さんぷりだったそうじゃないか。はは。葛城もそんな年か」加持が可笑しそうに笑う。
ミサトの拳
加持「グ〜はないだろ。グ〜は。めちゃくちゃ痛いんだぞ!」
ミサト「あんたが、つまらないこと言うからよ」笑顔。
659名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/22(木) 05:36:29 ID:???
マリknock-down前篇終了です。m(_ _)m

え!!!!前篇?!!長え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
短くまとめられない(汗)・・・・

後篇はもしよろしければ今夜あたり投下します。
あけた方がよければ、ずらさせていただきますm(_ _)m
660名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/22(木) 06:11:35 ID:???
乙でした!
マリかわいいな
661名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/22(木) 21:47:48 ID:???
「マリknock-down」 後篇の部分
失礼しますm(_ _)m
少女は、別のもう一人の少女を眺めていた。
みんなに囲まれている。
ガラス越しで声は聞こえないがそれが称賛であろうことはわかった。
「(あの子が私のかわり・・・・・あの子と私の何が違うんだろう?)」
「(あの子は褒められるのに、どうして私は褒められなかったんだろう)」
「(私は頑張ったのに・・・・・・・・どうして私は0のままなんだろう)」
私の現実はあの夢とまったく同じ。白い何もない世界。きっとこれからもそう。
夢のなかの私はもう走れない。ただ白い世界を歩くだけ。どこに着くかもわからないまま。
あの子がうらやましい。あの子がうらやましい。あの子がうらやましい
あの子が・・・・・・・・・・憎い。

男「彼らの計画は完全に行き詰った。これでようやく私達の計画が始まる」
女「彼らの計画で最後に残った子供。彼女はどうなるのですか?」
男「いや。実は裏ではすでに別の計画が動いているらしい。しつこい連中だよ、まったく」
女「では。彼女も」
男「ああ。おそらくな」
女「優秀な子だったのでしょう?私達が選んだ子と同じ」
男「同じ選ばれた人間だったが。その彼女は選んだ人間が悪かった。私達ならそんなことにはならなかっただろう。」
女「似たような運命・計画に選ばれながら、決して交わることない2人。まるで姉妹のよう・・・・・・生き別れて二度と会えない」
男「君はそういう感傷的な言い方が好きだな。確かに姉妹のようではあるか。とても美しい運命とは言えないがな。まるで・・・・・」
女「呪われた姉妹ですか?」
男「ああ。一方がもう一方の生存する領域を奪ってしまうのだからな」
アスカ「・・・・・・ただ病院に行くだけで・・・こんなに疲れるなんて・・・」
アスカはくたくただった。大人しくなると思って期待したのに。マリがむしろ
より猛獣化しているからだ。
マリ「アスにゃ〜〜〜〜ん!!!」マリが後から抱きついてきた。
アスカ「いたたた!!痛い!痛いマリ!!力が強すぎる!!」マリのパワーセーブ機能が
完全に馬鹿になっているらしい。いつもの1・5倍位には感じる。
アスカ「私が言ったことちゃんとやったの?」
マリ「何するんだっけ?」マリがアスカから離れる。
アスカ「パジャマに着替えなさいって・・・・下着姿じゃない!!!」
マリ「きゃ〜!!アスにゃんのH!!」
アスカ「はあ〜。もう、いいから早く着なさい」
マリ「着・さ・せ・て」
アスカ「可愛く言ってもだめ。私はその間に布団ひいたり、いろいろするの」
マリ「ぶーぶーぶー」
アスカ「(聞こえない。聞こえない)」
マリは諦めたのかパジャマを着始める。
アスカは布団を引きながら横目でマリの様子をみる。
あっちにふらふら。こっちにふらふら。挙句に、上のパジャマをはこうとしている。
アスカ「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
マリをとっかまえてパジャマを着せてやった。
マリ「ありがとう!!アスにゃん!!!」
アスカ「そんなに感謝してくれて嬉しいわ」苦笑い。
マリ「次は何すればいいの?」
アスカ「布団ひいたから寝なさい」
マリ「一緒に寝よ!!」
アスカ「私が寝たらもろもろのこと誰がやんのよ」
マリ「大〜丈〜夫。妖精さんがやってくれるよ」
アスカ「ま〜。それは便利なものが住んでいるのね〜マリさんのお家には」
マリ「へへへ」
アスカ「私は心が汚いから会えないわね」
マリ「汚くないよ!!!!!!!」
アスカ「!!びっくりした〜。声のボリューム調節しなさいよ」
マリ「アスにゃんの心は汚くないよ。」
マリの両手がアスカの両手をぎゅっとつつみ、マリの真直ぐの瞳が見つめてくる。
アスカ「(いや〜あの冗談なんですけど・・・・)」と思ったが、
マリがあまりにも真剣な様子なのでアスカは「ありがと」と一言言った。
マリに極力温かいカッコさせるため。パジャマの上にもう一枚はおらせ。さらに布団も何枚か重ねた。
アスカ「いい。ちゃんと寝てるのよ」
マリ「一緒に・・・」マリが名残惜しそうに手を伸ばす。
アスカ「・・・・・・後でね」
マリ「ホント!!!!」
アスカ「(嘘だよ)ホントだよ」
マリ「じゃ〜寝る」
アスカ「マリはいい子ね」
マリ「ふふふ」嬉しそう

アスカは寝室を出ると膝から崩れ落ちた。
アスカ「看病ってこんなに大変だったけ?」
アスカの看病経験3回。対象者シンジ2回とレイ1回
一回目シンジ。シンジが逃げ出したため途中リタイヤ。
アスカ「まったく根性なしめ!・・・・・ちょっとくらいの失敗で・・・・ごにょごにょ」
二回目レイ。レイの忍耐力により最後までクリア。
アスカ「ほら見なさい!シンジが根性なしなだけよ・・・・・」
三回目シンジ。リベンジ戦。快適な看病を提供。
アスカ「これで私も看病の達人ね!!」
四回目マリ。現在進行中。
アスカ「達人のはずなのに・・・・・・・・この絶望感は何?・・・」
敵が規格外すぎる。まさにモンスターだ。

アスカ「とにかく・・・打ちひしがれている場合じゃないわ・・・」
アスカはマリの脱ぎ散らかしたものを拾い、洗濯かごに入れた。
それからはお粥を作ったり、マリにスポーツドリンク飲ませたり忙しかった。
しかも、いやがらせのようにマリが「アスにゃ〜ん」と泣き声をだすので、その度に駆け付けなければならなかった。
アスカ「いい!今度からは用事がないときは極力呼ばないこと!」
マリ「??用事はあるよ!」
アスカ「顔がみたいとか、手を握ってとかは用事じゃないの!!」
マリ「・・・・・・・・・わかった・・・・・・そのかわり」
アスカ「お粥を食べさせてでしょ。」
マリ「なんでわかるの?すごい!!」
アスカ「ワンパターンでしょ〜が」
666マリknock-down26子どもたちの優しい時間:2009/10/22(木) 21:57:34 ID:???
敵はご飯を食べてようやく沈黙した。
アスカ「(あんだけ熱があって良くたべられたな〜。ほとんど残すと思ってたのに。
とりあえずやっと大人しくなってくれたわ。今のうちにいろいろやっとかないと。
あ!冷えピタとかもあった方がいいよね。スポーツドリンクとかも無くなりそうだし。
マリが寝てるうちに買ってくるかな)」

アスカ「あれ?!!携帯鳴ってる。レイ?!!」
慌てて電話にでる
アスカ「レイ?」
レイ「・・・・・・うん」
アスカ「何?どうしたの?」
レイ「・・・・・・・あなたの好きなように頑張って・・・・・・」
相変わらずだ。
でもアスカにはそれだけで、レイの言わんとすることが分かった。
アスカ「・・・・・・・・ありがとう」
レイ「後は私達がなんとかするわ」
アスカ「うん」
レイ「じゃ」
電話は切れた。
アスカはしまったと思った。本来なら自分から掛けるのが筋なのにレイに先を越されてしまった。と同時に言いえぬ温かさが心に広がった。
相変わらず無愛想でぶっきらぼうに聞こえるけど、誰よりも優しく強い。あの子の言葉。
アスカ「(ありがと。)」アスカはもう一度感謝した。
さてもう一人にはこっちから電話しないと、思った矢先電話が鳴った。
・・・・・・碇シンジ・・・・・
シンジ「何かあっても僕達でなんとかするから、アスカもがんばって!!」
アスカは思わず微笑んでしまった。
アスカ「あんたもレイもそんなに人がいいと損するわよ」照れ隠しの皮肉が口から出ていた。
シンジ「????????????」
アスカ「ありがとうって意味よ」
667名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/22(木) 22:05:45 ID:???

「マリknock-down」
ちょっと時間あけます
次の投下は11時位にします
多くてすみません
668名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/22(木) 22:58:05 ID:???
そろそろかなwktk
669マリknock-down27 届かない(1):2009/10/22(木) 23:11:39 ID:???
あの子が電話で話している。相手はあの男の子だろう。
時折聞こえる文句の中にも、どこか愛情がにじみ出ている。
それを聞いているとたまらなく胸が痛い。
あの子はこんなにそばにいるのに、とても遠くに感じる。
まるであの夢を見ているようだ。

夢にあの子が現れるようになった時。
何かが変わるような気がした。
それはとてつもない喜びだった。言葉では言い尽くせないくらい。
いつか夢の中の自分は、立ち上がりあの子のもとに辿りつけると思っていた。
そして、白い夢もその時に終わると。
でも気づいてしまった。
立ち上がれないし、辿り着けないということに。
何故なら、現実の自分は、「あの子は手に入らない」と知ってしまっているから。
いくら表面上あの子に愛情を示そうと、それは見せかけだ。
理性でも心の奥底でも、痛いほどわかってしまっている。
自分はあの子のそばにいる人間じゃないと。
自分が女だから?いやそれだけじゃない・・・・それだけじゃ・・・・
自分とあの子の間には決定的な隔たりを感じる。
・・・・・・・まるで離れ離れでいることが運命のように・・・・
自分はいつかこの地を去るだろう。そして二度あの子には会わない。会えない。
670マリknock-down28届かない(2):2009/10/22(木) 23:14:41 ID:???
アスカ「マリ・・・・どう?少しは楽になった?」
マリ「・・・・・・・うん」
アスカ「そう・・・・良かった」
マリ「ねえ・・・・アスにゃん」
アスカ「何?」
マリ「さっき・・・・・・電話してた?・・・・碇君と?」
アスカ「あ!声出来るだけ抑えたんだけど・・・まだ聞こえた?ごめんね」
マリ「アスにゃんは悪くないよ・・・私は地獄耳だからね・・・・それで・・・」
アスカ「それで?」
マリ「何の話してたのかなと思って?」
アスカ「何って?看病のやり方でわからないこととか・・・」
マリ「・・・・・ずいぶん楽しそうだったね」
アスカ「????楽しそう??」
マリ「そう・・・楽しそうだった・・・すごく」
アスカ「??そんなことないでしょ」
マリ「そんなことあるよ!!!!私と話すときはあんな楽しそうにしない!!!」
いつもと違うマリの様子にアスカは戸惑った。
アスカ「ちょっとマリ?!どうしたの?」
マリ「・・・・・・・・何でもない・・・・・何でもないよ!!!」
アスカ「・・・・・・・・・・何でもないことはないでしょ」
マリ「アスカに言ってもしょうがないことだから」
マリのそんな冷たい言い方を初めて聞いた気がした・
アスカは一瞬臆したが、何とか言葉を続けた
アスカ「どうして怒ってるの?私のせいなの?」
マリ「違う!!違う!!!そうじゃない」
アスカ「じゃあ・・・・」
マリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・許せないの」
アスカ「?許せないって?」
マリ「・・・・・・許せない・・・・許せない・・・あの子が許せないの・・・・」
アスカ「あの子?」
マリ「・・・・・・・碇シンジ・・あいつが・・・許せいない」呻くようにマリは言った。
671マリknock-down29 sayonara(1):2009/10/22(木) 23:16:00 ID:???
アスカ「え?・・・・・・・・・・・・シンジ?」
マリ「・・・・・・・・」
アスカ「??????」
マリ「わからないの?」冷たい言い方。
アスカ「・・・・・・」
マリ「・・・・・・アスカは・・・・残酷だね・・・・・・」
アスカ「!!・・・・・・・」その言葉はこれまでのどんな言葉より胸をえぐった。
言葉の意味そのものより、マリからそんな言葉を浴びせられたことに衝撃をうけた。
マリ「私は・・・・・・・・アスカのことが・・・・・・・・好きなんだよ。」
アスカ「・・・・・・・・・」
マリ「冗談だと思ってた?」
アスカ「・・・・・・・」
マリ「ま。私も冗談みたいな態度だったし。アスカにそう思われても仕方ないね」
アスカ「・・・・・・・・・・・・」
マリ「でも・・・・・本気なんだよ・・・・・馬鹿みたいでしょ」自嘲的な笑い。
アスカ「そんなこと・・・・・・・・」
マリ「アスカのことが・・・・・好きで・・・・・好きで・・・・・押さえきれなくて」
アスカ「・・・・・・・」
マリ「・・・・・全部奪い取ってしまいたいと思ったこともあるよ・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・」
マリ「でもわかってる・・・・・・・無理だって・・・・・誰よりもわかってる・・・」

マリ「私には・・・・・手に入らないって・・・・・・・(何も。)」
672マリknock-down30 sayonara(2):2009/10/22(木) 23:18:08 ID:???
マリはより自嘲的に語りだした。ときどき冗談ぽく
マリ「私は童話の中で言えば、魔女なんだ」
アスカ「・・・・・・・」
マリ「それでアスカがお姫様で。あいつが王子様・・・・・魔女はお姫様と王子様を引き離すけど・・・・最後は結局王子様にやられて死んじゃうんだよ・・・・はははは」
アスカ「・・・・・・・・・」
マリ「私も同じ・・・・・ただの引き立て役・・・・・すぐに物語から消えて・・・・
それで・・・・・・・・・・・アスカの・・記憶からも消えて・・・最初からいなかったみたいに・・・消えて」
マリの脳裏にあの夢の光景が浮かぶ。あの子もいなくなってしまった光景が。
マリ「そんなのいや・・・・いや・・・いやだ・・・・いやだ〜〜〜〜」マリが呻く
アスカ「・・・・・・・・・・」
マリ「でも・・・・・・・どうしようもない・・・・・どうしようもないの・・・」
アスカ「・・・・・・・・」
マリ「許せない・・・・当たり前みたいに・・・・アスカに好きでいてもらえるあいつが」
アスカ「・・・・・好き?・・・・・」小さなつぶやき
マリ「そう。アスカはあいつのことが好きなんだよ。気付かなかったの自分で」冷たい言い方
アスカ「・・・・・待って!・・・・・・・・マリ」
マリ「アスカはシンジのことが好きなのに・・・・それに気付かないふりしてるだけ・・・ううん。もしかして本当は気付いてる・・・・気づいてて逃げてるんだ」
アスカ「・・待って・・お願い・・お願いだから・・もう・・・やめて!!」
アスカ「お願いだから・・・・・・・もう・・・・・」
マリはそのアスカの苦しむ姿をみて、確信を得た。
本当の意味での確信。偽りようない。

あ〜この子は・・・あいつが好きなんだ・・・・・
673マリknock-down31 sayonara(3):2009/10/22(木) 23:19:33 ID:???
マリは自分の下で震えるアスカを見た。
怯えている。心からおびえている。
何でこうなってしまったのだろう?あの確信?この子があいつを好きだという確信?そのせいかな?
別に何かしようと思ったわけでないし、現にこうして何もできていない。
じゃあなんで?
マリは押さえていたアスカの両手を離し、静かにアスカの上からどいた。
マリ「・・・・・・・・」マリはボーと虚空を見つめていた。
アスカ「・・・・・・」
しばらくそのままの状態が続いた
マリはゆっくりと立ち上がり、そしてアスカに背を向けた。

彼女が立ち上がる音・・・・・・・離れていく音・・・・
・・・・・・・最後に玄関が閉じる音を聞いた。
マリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さよ・・・・なら・・・・・・・・・・」
674名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/22(木) 23:27:50 ID:???
「マリknock-down」
5個くらいずつ投下します

用事でちょっとあけます。m(_ _)m
675マリknock-down32少女の記憶(5):2009/10/23(金) 00:02:38 ID:???
少女のこれまでの人生は・・・世界に希望を奪われる人生だった
生まれた時から0だった。少女の誕生を祝福してくれる者たちはいなかった。
いたのは、少女を己の野心や夢に利用する者だけだった。
それでも頑張った。
でも結局は何も手に入らなかった。何も。
名前を呼んでもらう、そんな簡単な願いも叶えられることはなかった。
後はそれの繰り返し。ただ、ただ、それの繰り返し。
「おまえに手に入るものなんて何もないんだ」と刷り込まれているようだった。

いつしか真っ白な夢をみるようになった。
何もない、誰もない、真っ白な世界
676マリknock-down33 あの子がいない(1):2009/10/23(金) 00:04:40 ID:???
気味が悪いほど静かになった部屋でマリは一人座っていた。
マリ「(なんて・・・・・間抜けな・・・・・終わり方・・・・)」
マリ「(魔女らしいか・・・・はは・・・・・でも自爆だから魔女にもなってないか)」
マリ「(シンジに申し訳ないな・・・・・八つ当たりもいいところだ・・・・・あいつが悪いわけじゃないのに・・・)」
マリ「(彼女を傷つけたくないと思ってきたのに・・・・・歴代bPで傷つけただろうな)」
マリ「(もう会えないや・・・・・・話もできない・・・・・そう言えば・・・・
あの子と話してると・・楽しかったな〜・・・・・それに・・胸がポカポカした・・・
・・・・ああそうか・・・もうそれもないのか・・・・・)」

その時。突然マリを恐怖心が襲った。
絶望的な。吐き気を催すほどの。気が狂うほどの。
マリは座ったままの姿勢で、身を縮め必死に耐えようとした。
マリ「(どうしてあんなこと言ったの?!どうしてあんなことしたの!?どうして?
どうして!!あんなことさえなければまだ失わずにすんだのに・・・未来はともかく・・・・・今はあの温もりを感じていることはできたのに・・・・・・それなのに!!!どうして)」
震えながらマリは泣いていた。涙も震えも恐怖もどれ一つ押しとめることはできなかった。
マリ「(あの子が大切だった・・・・・守りたかった・・・・・ううんそうじゃない・・・・・私のそばにいて欲しかった・・・・・そして・・・・温めてほしかった・・・・)」
マリ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
677マリknock-down34 あの子がいない(2):2009/10/23(金) 00:06:17 ID:???
マリは自分が壊れてしまうのではないかという程の孤独と恐怖のなかで震えながらいた。
あの子はもういない。もう戻らないという。その言葉が何度も何度も波のように打ち寄せ。
心を削っていくのを感じた。
あ〜これが大切な人を失う喪失感か。
マリは生まれて初めて知った。
マリを大切に思う人間もマリが大切に思う人間もいなかったのだ。知らなくて当然だった。
マリにとって、それは単なる別れではない、死別に等しい別れ。永遠の別れ。





・・・・・・・突然
後ろから頬に冷たいものを押し付けられた。
マリは驚いて、飛び上がりそうになった。
マリは慌てて後ろを振り返る。
いないはずだ・・・・いるわけないんだ・・・・・だって・・・・
678マリknock-down35 asuka-strikes(1):2009/10/23(金) 00:08:27 ID:???
アスカ「・・・・・・・・」
マリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・幻?」
アスカがもう一度マリの頬に冷えたジュースの缶を押しあてた。
マリ「ひゃ!!」マリは思わず悲鳴をあげた。
アスカ「・・・・・・・」
マリ「・・・・・・・」
アスカが無言で震えるマリの手を握った。
マリ「!!!!!!!!」
温かい。温かい。温かい。温かい。温かい・・・・・・・
マリの震えがおさまっていく。
どれだけの時間がたったのだろう?もうマリにはわからなかった。

すっかり体の震えは消えていた。涙もいつのまにか止まっている。
恐怖も。
マリ「・・・・・・・・」マリはゆっくりとアスカをみつめた。
アスカ「・・・・・・・」
マリ「・・・・・・・・あの・・・・・・・・・・」と言って。そこから言葉が出てこなかった。言いたい。言いたいのに。あの言葉が声になって出てきてくれない
マリ「・・・・・・・・・あの」
アスカが二コリを笑顔になった。
マリ「??????・・・・・・・・・アスカ?」
突然!ゴツンとマリの頭にげん骨が落とされた
679マリknock-down36 asuka-strikes(2):2009/10/23(金) 00:09:42 ID:???
マリ「痛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!」思わず叫ぶほど痛かった。
アスカ「・・・・・・」
アスカがもう一回拳をあげる
マリ「ひゃ〜〜〜〜〜〜〜ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
マリは必死に謝っていた。
マリ「(あれ。言えた!出てきた!!ごめんなさいが)」
アスカが拳を下ろす。
アスカ「これでちゃらね」
マリ「え!」
アスカ「もちろん全部じゃない!最後にマリがしたことだけ忘れる!!」
マリ「!?・・・・・・・他の・・・・・・・・ことは・・・・?」
アスカ「忘れてあげないし。許してあげない」
マリ「・・・・・・・・・・・」マリはうつむく
少し間をあけてアスカが口をひらく。
アスカ「そのかわり。マリも私のこと許さなくていいから」強い口調
マリ「????」アスカをみる。
アスカ「私がマリを傷つけたこと・・・・・許さないでいいから」今度は優しい口調で言った。
アスカ「許してくれなくていいから・・・・・・・でも・・・・・・・・・謝るね」
アスカはマリの目をみて言った「ごめんね」
680マリknock-down37 asuka-strikes(3):2009/10/23(金) 00:11:12 ID:???
よくみるとアスカの目は赤くなっていた。
泣いたんだ・・・・
それなのに。涙を流すほど傷つき混乱したのに。
それを押しころして、戻ってきてくれた。
自分なんかのために。ひどいこと言って、ひどい事したのに。


マリ「・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
自然と言葉があふれ出ていた。そして再び涙が流れおちてきた。
だがそれはさっきのように喪失や恐怖の涙ではなかった。
アスカはその間ただ優しくマリを見つめていた。
681マリknock-down38 マリとアスカ(1):2009/10/23(金) 00:25:12 ID:???
アスカは、すっかり汗で濡れてしまった布団シーツを新しいものにかえている。
マリは新しいパジャマに着替えて、その様子を眺めている。

マリ「可愛い〜な〜」
アスカ「はい?」
マリ「アスにゃんのお尻」
アスカは枕をマリ目がけて投げつける
マリがキャッチして投げ返した。
アスカの顔面に見事にヒット
マリ「!!!!!!!!」
アスカ「・・・・・・・・(怒)」
マリ「よ、よ、避けると思ったにゃ!!」
アスカ「ごめんね!!(怒)運動神経悪くって!!(怒)」
マリ「(怖い〜〜〜〜〜)」
アスカ「下らないこと言ってる元気があるなら。手伝いなさいよ」
マリ「そしたらお尻が見えないにゃ」
アスカ「それが下らないことでしょ〜が」
マリ「いやいや。もはや。マリは告白済みにゃ!いつか手に入るかもしれないお尻と思うと感動もひとしおにゃ」
アスカ「告白?それはなんのことでしょう?」
マリ「!!!!さっき忘れないって言ったにゃ!!!」
アスカ「枕をぶつけられたショックで・・・記憶が・・・・はて」ちょっと意地悪そうな笑み。
マリ「ずるい!!」
アスカ「マリはあれで良かったの?」
マリ「?????」
アスカ「けっこうカッコ悪かったよ。あれで良ければ記憶するけど。しっかりと」
マリ「うううううううう。でも結局カッコ良く言いなおしても結果が同じなら意味ないにゃ。いや、カッコ良く言って玉砕したらよけいカッコ悪い気がするにゃ」
アスカ「さあ〜それはどうかな?」アスカは首をかしげてみせる。
マリ「う〜〜ん。なんかアスにゃんの手の上で転がされているような気がするにゃ」
アスカ「いつものお返しよ!!!」ニコっと笑う。
682マリknock-down39 マリとアスカ(2):2009/10/23(金) 00:26:13 ID:???
布団に入るマリ。アスカはマリの枕元に座った
マリ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・電気消す?」
マリ「・・・・・・ううん。まだ消さないで」
アスカ「・・・・・わかった。」
マリ「・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・・」
マリ「・・結論はいらない・・・このままでいい・・・・なくしてしまうくらいだったら」
アスカ「・・・・・マリ・・・・・・・・私・・あなたに対して・・・・どうしたらいい?」
マリ「・・・・・・・ふふ・・・・・それを好きと言った私に聞くんだもんな・・・・
やっぱり・・・・ずるいし・・・・・・・残酷だよ・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・」
マリ「・・・・もし私がキスしたいとか・・・・・その先を言ったらどうするつもりなの?」
アスカ「それは・・・・・・・・・」
マリ「いいよ。答えなくても」
アスカ「・・・・・・・・・」
マリ「アスカはまだ子供だもんね」
アスカ「それを言うならマリだって」
マリ「そうだね・・・・・・でも・・・・・私には十分長かったよ・・・・・何もなかったんだもん」マリは自分がそんな話を他人にしていることが信じられなかった。
自然と言葉がつむがれていく。聞いてほしいと思える。心から。
アスカ「・・・・・・・・」
マリ「・・・・・大切にしてくれる人も・・・・・大切にしたい人も・・・いなかった・・・誰も」
アスカ「・・・・・・・・」
マリ「そのことに恐怖も感じていなかった・・・・・・・でも・・・・今日それがどういうことか少し分かった気がする・・・・・」
アスカ「・・・・・・・」
マリ「大切な人がいるって・・・・・・温かいけど・・・・・・怖いね・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・」
683マリknock-down41 マリとアスカ(3):2009/10/23(金) 00:31:09 ID:???

アスカ「マリ・・・・・・・・」
マリ「何?」
アスカ「私だけ・・・・・・・・・全部逃げてちゃ・・・・・ズルすぎるよね」
マリ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・私は・・・・・・シンジが・・・・・・・好きなんだと思う」
マリ「うん」マリは優しくうなずいた。
アスカ「でも・・・・・・・わからないの・・・・・それがどういう意味なのか・・」
私の中で・・・・・・シンジが・・・・・どれくらいなのか。」
アスカ「わからない・・・・・。もしかしたら・・私は誰かを好きになる意味も良く分かっていないんじゃないかって・・
・・そもそも私には・・・・誰かを・・・好きになったり・・・・好きになってもらう資格もないんじゃないかって・・・・・・・・シンジを・・・・好きになる・・・・資格も」
マリ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなたに・・・・・・・好きで・・・・・
いてもらう資格も・・・・・・・」
マリはそんなことは無いと叫びそうになってやめた。
アスカ「私の時間は・・・・・・・たぶん・・・・・・・ママがいなくなったあの日に止まってしまったの・・・・・・・・・・・」
マリ「・・・・・・・・・」
アスカ「今も・・・・・・・・動いていない・・・・・・・動かせない・・・・・・・・・
心の奥には・・・・・・・・・きっと・・・・・ずっとママがいて・・・・・・・・・あなたたちのことも・・・・・・ちゃんと見ようとしてない・・・・
・・・これからもそうかもしれない・・・・・・・・・ひどいいよね・・・・・・・・・・・・」
マリ「・・・・・・・・・」
アスカ「だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


684マリknock-down41 マリとアスカ(3-2):2009/10/23(金) 00:32:52 ID:???
マリは一度目を閉じ、考え、そしてゆっくり口を開いた。
マリ「私も同じだよアスカ。最初から・・・・・・・諦めて・・・・・・・・逃げてた。・・・・・・そして・・・シンジや・・・・・・・あなたのせいにしてた。
・・・・・・・・でも・・・・・もう逃げないよ・・・・・・・・怖いけど・・・つらいけど・・・・・逃げないで・・・・戦ってみるよ・・・・・・・・・・だからお願い・・・・
・・・・・もう一度・・・・・もう一度だけ・・あなたに向き合う機会を下さい・・・・ちゃんと向き合う機会を下さい」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
長い沈黙。そして小さく頷く。
マリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう」
685マリknock-down41 マリとアスカ(4):2009/10/23(金) 01:14:44 ID:???
マリ「決めた。今、私決めたよ。」力強い言葉
アスカ「・・・・・・・・マリ?」
アスカ「アスカ。私はこれをチャンスと考えることにするよ。あなたの時計が動き出すまでは完全玉砕の執行猶予があるってことに勝手にする。」
アスカ「・・・・・・・・一生動かないかもしれいよ・・・・それに・・・・動いても・・・」
マリ「へへ。私はもう一回は玉砕してるからね。耐性はできてるよたぶん」笑顔。
アスカ「さっきは・・・・・その・・・・怖いって・・・言ってたよ」
マリ「さっきはさっき。それに奥の手を思いついたしね」二ヤリ
アスカ「奥の手?」
マリ「玉砕した傷心の私はあなたをさらって、どこかに消えるよ」
アスカ「・・・・・・ストーカーじゃん」少し笑顔
マリ「まあ〜ひどい。せめて、マリ○のクッ○と言ってほしいな」
アスカ「それだとすでに意味が違っちゃてるし・・・・・」
マリ「それに!」
アスカ「それに?」
マリ「私があなたの時計を動かす王子さまになるっていう手もあるよ。」優しく言う
アスカ「・・・・・・」
マリ「女は王子になれないって思ってる?もっと漫画を読みなさい。せっかくの日本だよ」
アスカ「・・・・・・バカ・・・・・」

・・・・・見つめ合い・・・・そして微笑み合う・・・・
686マリknock-down42 型破り:2009/10/23(金) 01:17:00 ID:???
マリ「(思えば。どいつもこいつも型破りにゃ。
王子のくせに尻尾巻いて逃げちゃう子(いざとなるとカッコイイけど)
お姫様のくせに自分から特攻しちゃう子。
お姫様のくせに王子様に蹴りを入れちゃう子。
型破りの集団にゃ。
なら私も。私だって。魔女の運命に従わず、王子さまを倒したっていいはずにゃ!)」
687マリknock-down43 マリの夢・マリの決意:2009/10/23(金) 01:19:34 ID:???
マリの夢。
真っ白な世界にあの子がいる。
ポカポカと太陽みたいだ。
暖かい。温かい。

立ち上がったよ!立ちあがれたよ!!
待っていてね!今行くから!
「(私は物語の主役(王子)を倒さなきゃいけないんだ!こんな味気ない白いだけの世界に関わってる暇なんてない!!!)」


マリの決意
私は奴らにいいように使われるだけじゃ終わらない。終わらせない!このまま終わってたまるものか!
あがいて、あがいて、あがいてやる!
そして、私の居場所も自分で手に入れて見せる!大切なあの子も守ってみせる!

688名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/23(金) 01:21:51 ID:???
「マリknock-down」
風邪にノックダウンされ。
アスカに告白して玉砕してノックダウンされ。
アスカにゲンコツを受けノックダウンされ。
自分のために戻ってきてくれたアスカに惚れ直し、アスカの魅力にノックダウンされ。

最後に夢でも現実でも力強く立ちあがる。
そんなマリさんのお話でした。

「大尉の耳は」と「マリknock-down」お終いです。
お粗末さまでした。
689名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/24(土) 19:49:57 ID:???
長編乙です!
とてもいいお話でした!
新作書いたらまた投下してください
690大尉の耳:2009/10/24(土) 21:57:44 ID:???
>>689
コメントどうもありがとうございますm(_ _)m

とっいっても正直ネタ切れな部分があります。

シチュエーションネタ頂けるととてもありがたいです。
(例)
「大尉の耳は」の場合
アスカ猫耳。マリの脅迫。マリの家に泊まる。一緒にゲームetc
といった一発ネタのつなぎ合わせです。

691(不定期超短編)マリの悪い子日記1:2009/10/25(日) 08:17:24 ID:???
マリ「はい、アスにゃん。アイスだよ♪」
アスカ「ありがと。でも、今はいいや。後で食べるよ」
マリ「え!練乳アイスだよ。美味しいよ!」
アスカ「うん。美味しいのは知ってる。でも、今はいいや」
マリ「そんなこと言わないで食べよ」
アスカ「後で食べるってば」
マリ「今食べてよ!!」
アスカ「なんで今じゃなきゃいけないのよ!」
マリ「マリは今がいいの・・・(涙)」
アスカ「・・・・なんで泣くのよ・・・・わかったわよ。食べればいいんでしょ。」
マリ「♪♪」
アスカ「じゃ頂戴」
マリ「アスにゃん、ア〜ンして。はい、ア〜ン」
アスカ「は?自分で食べるから渡してよ」
マリ「それじゃ意味ないよ!!」
アスカ「何なのよ?いったい!!」
マリ「というわけで。アスにゃん、お口を開けてア〜ンは」
アスカ「何が、というわけでよ!!アイスを顔に近づけるな!!」
マリ「いやね若い子って、すぐ怒って。怖い」
アスカ「もう食べない!あっち行け(怒)」
マリ「あ!そんな〜!・・・しょうがないにゃ。大事を成すには妥協も必要にゃ」
アスカ「何の妥協よ?まったく・・」
マリ「じゃあ、最初はペロペロ舐めてね?」
アスカ「は?今度は食べ方?」
マリ「じゃペロペロ〜て。さあ、どうぞ〜♪」
アスカ「顔が近い!!こっち見んな!!食べにくい!!」
マリ「マリが見れなきゃ意味ないでしょ(怒)!!!」

リツコ「馬鹿ね・・・・・・あの子たち」
692名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/27(火) 21:59:14 ID:???
泣き落としのマリw
693名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/01(日) 22:42:02 ID:???
にゃーにゃーうるせえよ
694名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/02(月) 17:40:30 ID:???
>>693
にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー
695名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/02(月) 19:11:31 ID:???
>>693
○にゃーにゃーうるせえよ
×にゃーにゃーうるさいにゃー
696名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/02(月) 19:11:52 ID:???
おいここエヴァ板じゃねえか
ネ実じゃねえよくそ
697名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/02(月) 19:52:36 ID:???
ネ実って何のことだにゃ?
698名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/03(火) 00:10:28 ID:???
にゃーにゃーうるさいにゃー その63.3にゃー
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1255061498/
699名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/03(火) 01:14:36 ID:???
>>698
にゃんだこれはw
まるでこのスレの姉妹スレだにゃw
700名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/03(火) 01:35:28 ID:???
むしろアスカに鈴を付けたいそして引っ掻かれたい
701名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/03(火) 20:53:15 ID:???
>>699
姉妹?>>698はこのスレと比べたらお母さんかお婆ちゃんレベルだよ
702名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/03(火) 22:43:26 ID:???
にゃーにゃーでしかマリを表現出来ない輩はSS書くなと思うにゃ
703名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/04(水) 00:14:51 ID:???
我輩はマリである
704名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/04(水) 10:18:27 ID:???
マリアスの魅力はLAKとちょっと似てるかな。
翻弄されて困るアスカ
705名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/05(木) 13:39:40 ID:???
ここじゃ既出だけど、びすとってサイトがマリアスカですげぇいい
絵もかわいくて面白い
706名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/05(木) 15:17:19 ID:???
>>705
お!知らなかった〜
いいね!いいね!最高だね!!
ありがとうございま〜す
707名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/05(木) 17:52:29 ID:IY8SxNgB
マリとアスカが姉妹で、アスカだけがそれを知ってるってのはどうだろうか?
マリの熱烈なアタックにも姉として素直に受けられない的な。
708707:2009/11/05(木) 18:18:01 ID:???
>>705
見た。
マリアス姉妹ならアスカ姉マリ妹だよな!
709名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 05:58:42 ID:kE9zeiBH
姉妹なんて嫌だ
可能性が狭まる
710名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 11:54:34 ID:???
マリが姉でアスカが妹だろ
711名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 12:30:12 ID:???
>>704 あーわかるな、似てるのかも
712名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 13:53:43 ID:???
>>710
こんな感じ?
奔放で要領が良く、妹のことが大好きな姉→マリ
しっかりものだが、姉に振り回される妹→アスカ
713名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 14:02:05 ID:???
基本的に旧アスカの周りの人らってシンジ・レイ、あとヒカリと、アスカにアグレッシブに突っ込みを入れない
性格が多かったからなあ。それ以外だと大人だったり、パイロットじゃなくて苦労とか身を持って分からんだろうし

アスカを明確に振り回せるキャラって真希波が初といえるかもしれん。おもしろそー
714名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 18:35:31 ID:???
マリって高校生に見えね?
同い年かな?
715名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 19:16:52 ID:???
>>714
お貞本より
「庵野さんからは巨乳(笑)で大人っぽくて、周りと比較して年上に見えてもよいといわれました。
その後、僕が当時ハマッていたテレビドラマのヒロインに影響を受けて、ツインテールで
体格がよい感じのキャラクターが出来上がっていきました」

年齢は今のところ不詳。イラストなんかではシンジやカヲルに比べて背が高く描かれてるね
716名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/07(土) 19:41:51 ID:???
ヨーコ14歳が有り得る世界なんだ
マリが中2でもおかしくない
717アスまり小話1 泣き落とし♪1-1:2009/11/09(月) 03:47:20 ID:???
アスカ「マリって、泣き落としを時々使うけど。あれは他の人にも使ってるの?」
マリ「ううん、他の人には使わないよ。というより使えないんだな〜」アスカ「え?使えない?どうして?」
マリ「他の人は私が本当に泣いたところを見たことがないから、泣き落としをしようと思っても、はなから信じてもらえないんだよ」
アスカ「でも、普段泣かないからこそ、ギャップで効果がありそうなんだけど」
マリ「それは、周りからめったに泣かないと思われてる人の場合だよね。私の場合は、もう完全に泣かないと思われてるから。ちょっと違うかな」
アスカ「なんかそれも凄い話ね。得体の知れない説得力があるわ」
マリ「・・・・・・・・」 アスカ「どうしたの?急に感慨にふけったような顔して」
マリ「私が本当に泣いたのは、記憶にある限りではアスカの前だけなんだね・・・・だから、泣き落としが
使えるのもアスカだけ。そう考えると、二人の絆の強さにジーンときちゃってさ・・・・・。やっぱりあなた
は私の運命の人なんだね!!」
718アスまり小話1 泣き落とし♪1-2:2009/11/09(月) 03:49:47 ID:???
アスカ「・・・・・・」呆れ顔  マリ「これからも私をよろしくね♪」
アスカ「(よろしくされたくない〜!!話そらさななきゃ!)それはそうと!女の子にとって涙は武器だって、よく言うよね」
マリ「確かに。女の子の涙は凄い威力だよね。野球でいえば剛速球といったところかな」
アスカ「なるほど剛速球か」マリ「でもアスカと私の間に限って言えば、涙は変化球っていったところかな」
アスカ「え!?変化球?あれが?じゃマリの剛速球は?」マリ「もちろん実力行使」マリのSっ気を含んだ瞳
アスカ「!!!・・そろそろ夕飯の買い物に行こうかな・・・」
マリ「アスカ。私の直球、見てみたいでしょ?」くすりと笑い、囁くように言う。
アスカ「結構です(汗)」 マリ「・・・・・」 アスカ「なんで、無言で立ち上がるのよ!!!」
マリ「・・・・・・」 アスカ「無言で近づくな!!!」
719アスまり小話2 ゲームしよ♪1-1:2009/11/09(月) 03:52:09 ID:???
マリ「ねえ、ねえ。ア〜ちゃん♪」アスカ「はあ〜。また変な呼び名を勝手につけて・・・それで何なのよ?」
マリ「私、昨日加持さんに面白いゲーム教わったんだ〜♪」 アスカ「ゲーム?」
マリ「そう♪日本の文化的な遊びなんだって」 アスカ「ふ〜ん。どんなゲームなの?」
マリ「若人が交流のためにやることが多いそうよ。加持さんも若いころはやったんだって」
アスカ「?だからどんなゲームなの?」マリ「私達も日本にいるからには一度はやってみた方がいいよね?」
アスカ「どうしてゲームの内容を言わないのよ!!」 マリ「とりあえずやってみよう♪」
アスカ「何がとりあえずよ!何だかわからないものはやらない!」
マリ「え〜!アスカ、細かい!じゃ、とりあえず今やるか、今度やるか言ってよ」
アスカ「選択肢がおかしいでしょ!!ゲームの内容言うまで今も今度もや・ら・な・い!」
マリ「ちぇ!わかったよ」 アスカ「なんで、しぶしぶなのよ・・」
マリ「えーと、タイトルは王様ゲームです♪さあ、やりましょう♪」アスカ「やりません」即答
マリ「え〜!!何で?」 アスカ「名前からして怪しすぎんのよ!!」
マリ「ぶ〜ぶ〜。偏見だよ〜。怪しそうなのは名前だけだってば。ルール聞いたら印象変わるから♪」  
アスカ「・・・・・じゃあ、一応聞いてみる」
720アスまり小話2 ゲームしよ♪1-2:2009/11/09(月) 03:54:52 ID:???
マリ「まずくじを引いて一人王様を決めるの。それで、その王様が命令を出すのね。他の人はそれに従います♪ルールはオッケーですか?それでは遊びましょう♪」
アスカ「遊びません」即答   マリ「え〜!何で?何が駄目なの?」
アスカ「名前どおりの内容じゃない!そもそも2人でやるようなゲームじゃないでしょ。命令する人間とされる人間しかいないじゃない。マリとそんな危ないゲームはしない!!」
マリ「まさか、私のこと疑ってるの?いかがわしい命令するかもって・・」
アスカ「かもじゃない!確信よ。前科があるでしょうが」
マリ「まさか、一度の罪がこんなに重くのしかかるなんて・・・」
アスカ「マリさん。一度じゃないから、のしかかっているのよ」
マリ「はあ〜。私はただあなたと一緒に遊びたいだけなのに」 アスカ「私もマリと遊べなくて残念だわ」
マリ「ふ〜。やれやれ。式波さんって勇気がないのね。いえ単なるビビりね」アスカ「何よいきなり」
マリ「あなたはリスクにばかり目がいって、得られるものが見えていないわ」アスカ「得られるもの?」
マリ「そう!!確かに私が王様になったら、あなたは命令される身だわ。でも良く考えてみなさい!あなたが王様になれば、あなたが命令できるのよ!」  
アスカ「!!」
721アスまり小話2 ゲームしよ♪1-3:2009/11/09(月) 03:55:56 ID:???
マリ『気付いたようね。そうよ。王様になりさえすれば、「抱きつくな!」とか、「匂いをかぐな!」とか私に命令できるのよ。あなたもはれて自由の身よ』
アスカ「そ、それは・・・・でも・・・・逆の場合が・・・」
マリ「ハイリスクハイリターンよ。等価交換とも言うかしら。リスクなくして大きなものは得られないのよ」
アスカ「!!。う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
マリ「さあ、ここでのリスクを回避して私に抱きつかれ続ける人生を選ぶか?リスクを覚悟で自由を手にいれるチャンスを選ぶか?どちらを選ぶもあなた次第よ!」
アスカ「く〜〜〜〜〜」
マリ「そうやらないのね。明日からも、せっせと抱きついて匂いを嗅ぐことにしましょ♪」
アスカ「!!・・・・・やるわ」 マリ「さすが大尉。それじゃあ、くじを引きましょうか」
アスカ「・・・・・・ええ」 マリ「特別サービス♪あなたが引いていいわよ」
アスカ「どっちだろう・・・・・・・・・・」凄い悩んでる。
マリ「随分迷ってるわね。決められないようなら、やっぱり私が引きましょうか?」
アスカ「大丈夫よ!・・・・こっちにする!」マリ「オッケー!じゃあ一斉に開けましょ」アスカ「うん」
722アスまり小話2 ゲームしよ♪1-4:2009/11/09(月) 03:57:08 ID:???
マリ「ちなみに」突然、笑顔全開になるマリ。アスカ「何よ?」
マリ「私がkingになったら、アスカにこんなことを命令します」アスカ「え?!」 
マリ「×××××××♪△△△△△♪×××××××××××××♪」
アスカ「!!!!!!!!ちょっ!ちょ!ちょっと待って!!」
マリ「さらに♪王の名のもとに××××××も発動されます♪」アスカ「や!や!やっぱりやめる〜!!」
マリ「当車両は急行で〜す。途中下車はできません♪じゃあせーの♪王様だ〜れにゃ♪」
アスカ「!!!!!!!!!!!」 マリ「!!!!!」
アスカ「うそ・・やった・・やったわ!・・・勝ったんだ〜〜〜〜♪」 マリ「・・・」
アスカ「残念だったわね、マリ!さあ!王の名のもとに命令よ!今後、私の許可なく半径2メートル以内に侵入禁止!わかったわね!」
マリ「・・・・」 アスカ「遂に自由の身よ〜〜〜♪もう背後に怯えることもないんだ♪」
マリ「反乱だ」アスカ「はい?」 マリ「王のひどい圧政には民が反乱を起こします。覚悟〜♪♪」
アスカ「きゃ〜〜〜!ゲームの意味が全然ないじゃない!」
マリ「これは正式ルールで〜す♪」 アスカ「嘘つくな〜〜〜!!」
723アスまり小話3 うずうず♪1:2009/11/09(月) 04:00:58 ID:???
カヲル「君はよく式波さんをいじめているね」
マリ「人聞きの悪い言い方はやめてほしいな。せいいっぱいの愛情を注いでいるのよ」
カヲル「愛情なら、もっと優しくしてあげたらどうだい?」
マリ「そうね。その通りかもしれないわね。私だって、出来れば愛情を全部優しさとして
伝えられたらと思うよ。でも、出来ないの。彼女をみてると・・・・どうしようもなく、うずうずしてきて」
カヲル「うずうず?」
マリ「そう。あの子をみていると意地悪したくてうずうずするの。困ってる顔や恥ずかしがってる顔。それにちょっと怒ってる顔を見たくなるの。」
カヲル「式波さんが困るのが好きなのかい?」
マリ「それは微妙に違うな。誰が意地悪しててもいいわけじゃない。あくまでも、あの子に意地悪する主体は私でなければ意味がない。他の人があの子に意地悪していたら腹がたつし、許せない」
カヲル「なるほどね。君はずいぶん独占欲が強いようだね」マリ「あなたに言われたくないな」
カヲル「確かにそうだね。僕も出来ればシンジ君を独占したい。僕だけの愛で包みこんでしまいたいと時々思うよ」
マリ「そういう意味では似た者どうしかもしれないね」
カヲル「ふふ」 マリ「・・・」二ヤリ

ヒカリ「あの2人が並ぶとなんだかちょっと神秘的だよね。すごい知的な会話をしてそう」
アスカ「ヒカリ、甘いわよ。あれはろくでもない話をしてるのよ」
724アスまり小話4 うずうず♪2-1:2009/11/09(月) 04:03:33 ID:???
マリ「アスカ。このケーキ食べないの?」 アスカ「食器洗ってから食べようと思って♪」
アスカはキッチンに向かう。
マリ「や・・やばい・・やばいよ!また発作が!どうしてもこのケーキが食べたくなってきた・・・でも・・・そんなことしたら・・・・・アスカが絶対怒るよ」
ケーキを前に腕組みして真剣な表情で悩むマリ
マリ「でも食べたい・・怒った顔が見たい・・意地悪したい・・・あ〜〜あ、うずうずする。でも・・でも・・そんなことしたら・・・・は!気付いたらもう食べてた!・・・神様!私はなんて悪い子なんでしょう」
しばらくしてアスカが戻ってくる。
アスカ「!!!!あ〜!ちょっと!マリ!ケーキ食べたでしょ!」
マリ「なんですぐ私を疑うの?濡れ衣だったらどうするのよ」
アスカ「ここにはマリ以外に誰もいないでしょ(怒)食べたんでしょ!?」
マリ「うん♪美味しく頂きました」 アスカ「後で食べるって言っておいたのに〜(怒)」
マリ「抑えきれない欲望に走ってしまったにゃ」アスカ「?そんなにあのケーキ食べたたかったの?」
マリ「う〜〜〜〜ん。ま、そんなところかな」
アスカ「はあ〜。食べたかったら、そう言ってくれれば考えるのに。勝手に食べるなんて・・・・・・・・・・・・楽しみにしてたのにな」
マリ「(しょんぼりしちゃった・・・)」
725アスまり小話4 うずうず♪2-2:2009/11/09(月) 04:05:10 ID:???
ケーキ事件の翌日
マリ「アスカ。はいこれ」 アスカ「!!これ!」
マリ「昨日、ケーキ食べちゃったお詫びに、×××の限定ケーキを買ってきたんだよ」
アスカ「けっこう並んだじゃないの?」 マリ「そんなこと気にしないで♪」
アスカ「でも・・・・」マリ「それは、アスカのだよ。ささ、遠慮なく食べて。凄い美味しいらしいよ」
アスカの表情がぱあ〜と明るくなる
アスカ「いただきま〜す♪美味しい〜♪」ホントに嬉しそう
マリ「・・・く〜たまんない」 アスカ「え?何か言った?」 マリ「ううん。何も」
マリ「(たまんない!!やばい!!やばい可愛いよ!!!怒った顔も嬉しそうな顔も可愛い♪これだからやめられない、意地悪♪)」
726アスまり小話5 悩み相談♪1-1:2009/11/09(月) 21:46:04 ID:???
マリ「はあ〜」  アスカ「・・・・・・」アスカは雑誌から目を離さない。
マリ「・・・はあ〜〜」アスカ「(何も見えない、何も聞こえない)」マリ「はあ〜〜〜」   
アスカ「(しつこいな)」マリ「はあ〜〜〜〜」アスカ「わかりました(怒)マリさん、何でしょうか?」
マリ「その・・ちょっと悩んでて」 アスカ「そう。それは大変ね」視線を雑誌に戻す
マリ「ひどいよ!そんな冷たい反応するなんて!もっと心配してくれてもいいのに」
アスカ「だって・・明らかに雰囲気が怪しい。絶対何か企んでる」
マリ「私・・嘘つくこともあるし・・・疑われても当然だね・・・」
アスカ「う!・・・今日は真面目な話なの?」 マリ「うん」
アスカ「はあ〜。じゃあ、どうぞ」 マリ「ありがとう♪」
アスカは雑誌を置いて、マリの方を向いて座り直す
マリ「実は・・・・・・・・」言いにくそうなマリ。
アスカ「(!!!思ったより重い内容なのかな?疑ったりして悪かったな)」
マリ「実は・・・・・・・・朝起きられないの」アスカ「(なんだ。そうでもなかった)」
マリ「あ!今たいした悩みじゃないと思ったでしょ」 アスカ「え!お、思ってないわよ」
マリ「嘘!雰囲気に思いきっり出てた!真剣に悩んでるのに!恥ずかしいけど信頼して話したのに!」
アスカ「わかった。わかったてば!謝ります!ごめんなさい」 マリ「ちゃんと聞いてね」
アスカ「も〜、そんな子犬みたいな目で見ないでよ・・・・・ちゃんと聞くから」
マリ「うん・・・私、朝全然起きられなくて」
727アスまり小話5 悩み相談♪1-2:2009/11/09(月) 21:49:10 ID:???
アスカ「起きられないって?朝弱いの?」 マリ「そう。めちゃくちゃ弱いの」
アスカ「なんか意外な感じがする。マリは朝から元気なイメージがある」
マリ「うん。他の人にもそうみられてるみたい」
アスカ「まあ普段の元気全開のマリ見てたらそう思っちゃうよね」
マリ「そうだね・・・・おかげで朝弱いって言っても信じてもらえなくて。」
アスカ「その誤解に悩んでるの?」
マリ「確かにそれもあるけど、それは間接的なもので。本当の悩みは朝起きられないこと、そのものなの。
起きられないせいで、凄い困ってるの・・・遅刻しそうになるし・・・それに・・このままじゃみんなにも迷惑掛けそうで」
アスカ「マリ・・・・」 マリ「何かいい方法ないかな?」
アスカ「え〜と・・・古典的だけど、目覚まし時計をいっぱいかけるとか?」
マリ「もう試したよ。6個かけたけど、時間どおり起きられなかった」
アスカ「6個って!!ある意味凄いわね!それでも起きられないとなると・・・・・夜早く寝てみるとか?」
マリ「8時とかに寝てみた。でもやっぱり朝起きられなかった」
アスカ「は、8時〜!!!それでも駄目なの!」
マリ「うん。・・私どうすれば・・」 アスカ「ちょっと待って、今考えてるから」
マリ「・・あなたの声なら」 アスカ「??」
マリ「あなたの声なら起きられそうな気がする」 アスカ「はい?」
マリ「目覚まし時計じゃ駄目だけど・・あなたの声なら起きられると思うの」
アス「・・それってつまり」 マリ「朝、アスカに電話で起こしてほしい」
728アスまり小話5 悩み相談♪1-3:2009/11/09(月) 21:50:44 ID:???
アスカ「目覚まし時計6個で起きられないのに、電話一本で起きられるわけないでしょ!」
マリ「朝、アスカの声が聞けたら、私ちゃんと起きられると思うの」
アスカ「・・・・・・・・」 マリ「私真剣に言ってるよ」 アスカ「そうでしょうね」
マリ「怒らないで」 アスカ「呆れてるのよ!そんな根拠のないこと言って」
マリ「本当なの!あなたの声なら起きれそうな気がするの!!だからお願い!」
アスカ「え〜」 マリ「試しに一回でいいから!お願いします」 アスカ「土下座するな!」
マリ「お願い・・お願いします」アスカ「わかった、わかったわよ!すればいいんでしょ。電話」
マリ「ありがとう♪やっぱり優しいね♪」 アスカ「それで、何時に電話すればいいの?」
マリ「出来れば7時30にお願いしたいんだけど。大丈夫かな?」
アスカ「もっと早いかと思って心配したけど。その時間なら、もう起きてるから大丈夫よ。
じゃあ電話するね」
マリ「うん♪アスカ、本当にありがとう」 アスカ「お礼は起きられたらでいいよ」
マリ「それで、起こし方なんだけど」 アスカ「起こし方?普通でいいんでしょ?」
マリ「たぶん普通じゃ起きられないと思う。だから」 アスカ「い・や・だ」
マリ「まだ言ってないよ!」 アスカ「言わないでもわかるわよ」
マリ「言ってみないとわからないよ。とりあえず最後まで言わせて下さい」 アスカ「・・・・」
マリ「起こす時はかわいい感じ♪でお願いします。というわけでこれセリフ♪」
アスカ「見事なまでに予想通りだった・・」マリ「お願いします」 アスカ「絶対いや!」
729アスまり小話6 モーニングコール♪1-1:2009/11/09(月) 21:52:31 ID:???
葛城家。午前7時30分
アスカ「さてと。電話しないと。電話一本で起きれるとは思えないけどな・・・・」
携帯をかけるがむなしく呼び出し音が聞こえるだけ。アスカ「・・・・・案の定出ないし」
めげずにしばらくコールし続ける。
アスカ「(そもそも目覚ましに反応しないんだから、電話の呼び出し音なんかもっと効果ないじゃん!)はあ〜びっくりするくらい無反応・・・・・・5分後位に掛け直すかな」
その時ようやく通話中の標示になる。
マリ「・・・・」アスカ「やっと出た!マリ朝だよ」マリ「・・・・朝?・・・」
アスカ「そうよ。朝だよ。起きなさい」マリ「その声は・・・・・アスカ?・・・・何?」
アスカ「はあ〜〜〜〜〜。何じゃないでしょ!あんたを起こすために電話してるんでしょ!」
マリ「え?え!?・・・・・・え〜と・・・・」
アスカ「(!!何て言う強烈な寝ぼけ方)マリがお願いしたんでしょ!ほら、ちゃんとして」
マリ「え?うん・・・・・・・・・・ZZZZZZZZZZZ」
アスカ「こら!寝るな!寝たら遅刻するんでしょ!」 マリ「ZZZZZZZZZZZZZZZZ」
アスカ「マリ!!何、本格的に寝なおしてるのよ!!起きろ〜!」マリ「むにゃむにゃ」
アスカ「こんにゃろ〜!!通話中のまま寝やがった。あったま来た!何がなんでも起こしてやる〜!」
息を吸い込み大きな声で。
アスカ「起きろ〜〜〜〜!!ばかマリ!!」 マリ「は!!!・・・・・・・・・ZZZZZZZZZZ」
アスカ「(怒)起きろってば〜〜〜〜〜〜!!!」 マリ「ZZZZZZZZ」
730アスまり小話6 モーニングコール♪1-2:2009/11/09(月) 21:56:20 ID:???
アスカは10分以上悪戦苦闘するが、マリはいっこうに起きない。
アスカ「なんか、ムカムカしてきた(怒)どうすれば起きるのよ!!!」
マリ「ZZZ・・むにゃむにゃ」 アスカ「・・・あの手なの?・・・あれを使うしかないの?」
アスカ「(なんだかマリの術中にはまってるみたいで嫌だな。そうじゃなくても、かなり恥ずかしいし
間抜けだし・・・でも、このまま起こせないで引き下がるのもしゃくだしな。う〜〜〜〜〜んどうしよう)」
マリ「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ」
アスカ「(完全に熟睡しやがって〜(怒)え〜〜い!!もうしょうがない!他に手は無いんだ!どうせマリだって寝ぼけて、ちゃんと覚えてないでしょ!)」
アスカは一度気持ちを落ち着けて、それから出来る限り甘えた声で囁いた。
アスカ「マリ、もう朝だよ♪早く起きてよ〜。ずるいよ。ひとりだけゆっくり寝てるなんて〜。お願いだからお・き・て♪」
マリ「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ」
アスカ「(こんな朝早くから何してんだろ私・・・・悲しくなってきた。それにやっぱりこんなことで起きるわけ)」
マリ「ZZzzzzz・・・・!!!!!!!!!!!!!はい、すぐ起きます♪」
731アスまり小話6 モーニングコール♪1-3:2009/11/09(月) 21:59:05 ID:???
アスカ「!!!!」   マリ「凄い!凄いよアスカ!!最高の目覚めだよ♪」
アスカ「!!!!は?え?え?え〜?・・・さっきので起きたの!?」
マリ「そうだよ♪めちゃめちゃ可愛かったよ」
アスカ「・・・・・(呆)・・・・それにしては随分タイムラグがあったけど」
マリ「通話口から甘い声が私の耳に入り、外耳を通り、鼓膜さんをノックして、中耳の骨っ子3兄弟・内耳の
電電むしさんを経由して、神経を通って脳に伝わるまでの時間だよ」
アスカ「・・・・・・・・・・長旅御苦労さま(呆)」
マリ「く〜〜〜〜!やっぱりお願いして良かった〜♪こんなに気持ち良く起きられたの久しぶりだよ♪」
アスカ「お役にたてて嬉しいわ」
マリ「それに・・・あのフレーズが頭ん中でリフレインされてるよ♪か・わ・い・い♪」
アスカ「ひっ!!!!忘れてよ!!」
マリ「脳内保存しよ♪しばらく思い出して楽しめそう♪どうもごちそうさまにゃ♪」
アスカ「!!!(しまった〜!!起こすことに必死になりすぎて、マリがどういう奴か忘れてた!)」
マリ「フフ。アスカは負けず嫌いだから、最終的に言ってくれると思ってたんだ〜♪」
アスカ「ぐ〜〜〜〜。またしてもしてマリの作戦にはまってしまった(悔)」
マリ「可愛いウサギちゃんだもんね♪」
アスカ「明日からは電話なし(怒・怒・照)!!!」 マリ「あ〜!!!そんな〜」
732アスまり小話7 なってみたい♪1-1:2009/11/09(月) 22:00:53 ID:???
マリ「・・・・・・・・・」 アスカ「どうしたの?ぼーとして」
マリ「失礼しちゃうな。ボーとじゃないよ!うっとりだよ」 アスカ「うっとり?」
マリ「そう♪私今あるものに夢中なの♪聞きたい?」 アスカ「別にいいです」
マリ「実は時代劇にはまってるの♪」 
アスカ「別に聞きたくないってのに。相変わらず人の話を聞かない奴ね・・」
マリ「最高だよ時代劇!」 アスカ「もともとマリは日本好きだもんね」
マリ「うん♪あんな素晴らしい世界が存在してるなんて思わなかったよ♪」
アスカ「そんなに面白いんだ。どんなとこが面白いの?」マリ「やっぱり、あの追い詰めていく感じだよ!」 
アスカ「古今東西話は違えど、悪を追い詰めるところにカタルシスを感じるもんなんだね」
マリ「相手の逃げ場を少しずつ封じて、じりじりと追い詰めていく」
アスカ「終盤の悪役との一進一退の駆け引きのところね」
マリ「遂に追い詰められた時のあの顔!く〜たまんない!」
アスカ「悪事が露呈して焦る顔ね」 マリ「そして追い詰めらて言うあの決まり文句!」
アスカ・マリ「出あえ出あえ〜」「あ〜れ〜お代官様〜」
アスカ「うん?」 マリ「いや〜最高だよね♪」
アスカ「マリ。たぶん私の聞き間違いだと思うんだけど。今何て言ったの?」
マリ「え?お代官様〜だよ♪」 アスカ「そっちかい!!」
733アスまり小話7 なってみたい♪1-2:2009/11/09(月) 22:03:15 ID:???
アスカ「あんたって・・・・本当に期待を裏切らない奴ね」 マリ「えっへん!」 
アスカ「注目ポイントが完全にずれてるでしょ」 マリ「なんで?最高じゃん、悪代官♪」 
アスカ「何が最高なのよ」  マリ「わからないの?あの町娘を追い詰める時の興奮!」
アスカ「わかりたくない」 マリ「あれぞ日本の伝統美だよ!なりたいな〜♪」
アスカ「は?」 マリ「私も悪代官になりたい♪」
アスカ「目をキラキラさせて言うことか!」 マリ「いや、なる!」
アスカ「ちょっと・・」 マリ「なってみせる!」
アスカ「(やばい〜!逃げなきゃ)」 マリ「アスカ・・着物って・・好き?」
アスカ「嫌い嫌い!」 マリ「買・お・う・よ♪」
アスカ「いらないいらない!」 マリ「しょうがないね・・この際浴衣でもいいよ♪」
アスカ「何もしょうがなくない!」 マリ「じゃあ、衣装に着替えて下さい♪」
アスカ「監督!私辞退します!」 マリ「アスカ君。君の代わりなんていないよ♪」
アスカ「いや〜」 アスカ逃走
マリ「な〜んだ。アスカわかってるじゃん。そうそう、そんな感じで町娘は逃げるの」
アスカ「違うってば〜!」マリ「ふっふっふっふ♪どこにも逃げられないぞ♪観念しろ♪」
アスカ「近づくな〜!」 マリ「良いではないか♪良いではないか♪」
734アスまり小話8 ご報告♪:2009/11/10(火) 15:18:18 ID:???
マリ「聞いて聞いて♪アスカのおかげで朝起きられるようになってきたんだよ♪」
アスカ「そりゃ良かったわね」
マリ「うん。前までは、夜寝る時に朝のこと思うと憂鬱だったの。また起きられなかったらどうしようって。
でも最近は、朝からアスカの声聞けると思うと夜楽しみになるんだ♪朝も凄い爽やかに起きられるし♪このまま苦手を克服できそう♪」
アスカ「おめでと」  マリ「あれ??なんかリアクションが冷たい」
アスカ「あ・た・り・ま・え・で・しょ(怒)」 マリ「にゃ!!」
アスカ「毎朝毎朝、私がどんな苦労して、あんたを起こしてると思ってるのよ!なかなか電話に出ない!
出てもうんともすんとも言わない!!起きたと思ったらまた寝なおす!!日々これの繰り返しじゃない!!」
マリ「そ、それは・・・」
アスカ『そもそも、あんたの「聞いて♪聞いて♪」で始まる報告も何回目よ!毎回毎回、同じ内容じゃない(怒)。苦手を克服って何よ(怒)報告と実態が全然合ってないのよ〜〜!』
マリ「ごめんなさい」しゅんとする。 アスカ「(う!怒りすぎたかな?)」
マリ「つい起こしてもらえるのが嬉しくて・・・本当にごめんなさい」ますますしゅんとなる。
アスカ「こ、こっちこそ怒りすぎた。ごめん・・・・・マリも頑張ってるんだもんね。それに苦手なことはすぐに克服できないのも当たり前だよね」
マリ「いいの。私が悪いんだもん。私もっと頑張るよ」 アスカ「うん」
マリ「それでね、お世話になりっぱなしじゃ悪いから、ちょっとしたお礼を考えたの」
アスカ「お礼?別にそんなのいいけどな。だいいち目標達成されてからでいいよ」
マリ「ううん。お礼がしたいの。お礼させて」二ヤリ
735アスまり小話9 お礼?♪1-1:2009/11/11(水) 23:52:55 ID:???
アスカの部屋。静寂の中、着信音が鳴る。携帯をとるアスカ。
アスカ「・・・・・・・」 マリ「Good morning♪アスカ♪」
アスカ「・・・・・・・」 マリ「どうしたの?さわやかな朝だよ」
アスカ「・・・・見間違いかな?時計が3時をさしてるように見えるんだけど」
マリ「ううん。見間違いじゃないよ。朝の3時だよ!おはよう♪アスカ♪」
アスカ「ふ、ふ・・」 マリ「うん?」
アスカ「ふ・ざ・け・る・な〜!!(怒)」 マリ「ひっ!!待って待って。訳を聞いて」
アスカ「ガルルルルルルルルル!!」 マリ「めちゃめちゃ怒ってる〜〜〜!」
アスカ「ハア、ハア、ハア、ハア。ふ〜〜〜。じゃあ一応聞くけど何の電話よ。こっちは明日休日で、
あんたを起こすのもお休みだから。ゆっくり寝ようと思ってたのに。ことと次第によっちゃ、バイバイだからね!」
マリ「バイバイ?もしかして絶交ってこと?」
アスカ「そうよ!それで何の用なの?まさか本当におはようの電話とか言わないわよね」
マリ「違う違う!ほらお礼の話を昨日したでしょ」
アスカ「お礼?してたけど。それとこの電話になんの関係があるのよ」
マリ「私ね、前からしてみたいことがあったの。朝日が昇るのをちゃんと起きてみてみたいって」
アスカ「あ、朝日?!」
マリ「うん。今までは朝起きられたことなかったし諦めてたの。でも、最近少しだけ起きれるよう
になってきたから、また見てみたくなったんだよ」
736アスまり小話9 お礼?♪1-2:2009/11/11(水) 23:56:56 ID:???
アスカ「それでこんな朝早く、というより夜に起きたの?よく起きられたわね?」
マリ「昨日は6時に寝ました。目覚ましもモノすげー掛けました」
アスカ「ベクトルはめちゃくちゃだけど、そこまで頑張ると凄いと思うわね。でも、日が昇るのを見るだけなら、
もっと遅くてもいいんじゃない?それに何で電話?」
マリ「日本に来て初めての日の出見学だから。それなりの所で見たかったの。それにアスカと一緒に・・・。凄い我儘で迷惑だと思うけど・・・」
アスカ「つまり、これはお誘いの電話ってわけね。なんで昨日の時点で言わなかったのよ?そしたらこっちも準備したのに」
マリ「サプライズ〜♪」 アスカ「ガルルルルルルルル」
マリ「嘘です!!その・・アスカに先に言っちゃうと。やっぱり起きるのを頼っちゃう気がして。いや絶対にアスカ
任せで寝こけてるな・・・今日だけは一応自分で起きたかったっていうか・・・う〜ん、自分でも言っててめちゃくちゃだな」
アスカ「そうだね、めちゃくちゃ(呆)そもそもこれじゃお礼っていうより、軽い嫌がらせだよ」
マリ「うん。ごめんなさい。でたらめなことして・・・今度改めてちゃんと謝ります・・・・寝なおして下さい」
アスカ「はあ〜。まったく。それでどこに行けばいいの?」 マリ「え?え!一緒に行ってくれるの?」
アスカ「めちゃくちゃだけど・・・・まあよく頑張りましたで賞ってことかな。それに」  
マリ「それに?」アスカ「マリと朝日を見るっていうのも、悪くないなって気がして」
マリ「♪そ、それって?」 アスカ「告白じゃない」
マリ「ガッカリ・・でも嬉しいな。一緒に行けるんだ♪」
アスカ「それで、どこなのよ?」  マリ「実は・・・もうタクシー呼んじゃってて」
アスカ「行く気まんまんじゃない(呆)」 マリ「めちゃくちゃですから♪」
アスカ「ホント。マリって良くわかんない」呆れながらも微笑み
737アスまり小話10 特殊能力♪:2009/11/12(木) 00:04:03 ID:???
いつものようにマリがアスカを後ろから抱きしめる。
マリ「アスカ〜♪」 アスカ「抱きつくな〜!つぶれる〜!」 
マリ「へへ♪気持ちいい〜♪うん?え!?あれ?あれあれ?」 アスカ「今度は何よ?」
マリ「これは!う〜ん。やはり」 アスカ「何なのよ〜」 マリ「アスカ。太った?」
アスカ「な!そんなわけないでしょ!」マリ「だってぷにぷにしてるよ」アスカ「してない!」 
マリ「体重測ってる?」アスカ「う!ここ何日かは測ってないけど・・」 マリ「やっぱり!実に残念です」
アスカ「太ってないったら!」 マリ「現実を受け止めきれないんだね」
アスカ「こいつ〜(怒)。そもそも私の体重も知らないのにそんなこと断言できないでしょ!」
マリ「知ってるよ。××、×キロでしょ。あ!でも今はちょっとアップか!今は・・」
アスカ「ちょっと!何で知ってるのよ!まさか本部のデータ?」 マリ「まさか〜」
アスカ「じゃあどうやって」マリ「抱きついた時の感じと視覚情報から割り出したのさ♪」
アスカ「そんなことで、コンマ以下まで体重言い当てられる人間がいるわけないでしょ!」 
マリ「簡単簡単♪それに体重だけじゃないよ♪」 アスカ「え!?」
マリ「例えばアスカの3サイズは上から××。××。××だよ♪」アスカ「う、嘘・・」
マリ「他にはね♪」 アスカ「ストップ〜!認める認めますから(焦)」
マリ「これからがマル秘情報で興奮物なのにな」アスカ「(またマリの恐ろしい面を知ってしまった・・)」
738名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/12(木) 07:43:11 ID:???
面白いけど、連続で大量に投下されると
その、読む気がうせる
739名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/13(金) 18:33:26 ID:UsPNLdOX
たまに覗いて見る量あると嬉しいから
沢山投下されても構わないぞ
740名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/13(金) 18:43:56 ID:???
パラグラフ使えよ
741名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/13(金) 23:01:34 ID:???
大量投下はいいんだが、ほとんどマリとアスカしか出ないから
セリフの前にキャラ名入れる必要ない。流れと口調でわかる。
742名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/13(金) 23:27:01 ID:???
過疎ってたから大量投下になっちまったなw
743名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/13(金) 23:57:57 ID:???
文章が整形されてなかったので、ちょっと読みづらかった。
投下があること自体は嬉しいけどね。
744名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/14(土) 11:19:04 ID:???
マリがアスカに肛門掘られるの頼む
逆バージョンも
745名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/14(土) 16:25:48 ID:???
アスカの両手両足切断して発令所に放置したい俺はバカですか?
マジキチですか?
746名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/14(土) 17:08:55 ID:???
あなたは人間じゃない
747名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/14(土) 18:56:33 ID:???
>>745 悪いこと言わん
病院行け
748名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/14(土) 21:49:51 ID:???
個人の趣向を否定はしない。が、ここでは同意を得られないだろう。
749名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/15(日) 03:32:37 ID:???
>マリがアスカに肛門掘られるの頼む
逆バージョンも

俺からも頼む
750名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/15(日) 21:45:53 ID:???
>>749 その前にお前の尻を借りるぞ
751名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/18(水) 00:42:42 ID:???
年末
752名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/19(木) 23:25:44 ID:???
マリ×アスカで有名なのは今のところ「びすと」だけかな?
それ以外って全然みつからないんだけど。
まあLAK以上にマイナーだからしょうがないのか
753名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/21(土) 13:23:22 ID:h8sSDaUg
びすとはかなり更新度が速いな
絵も上手いし
かつてのSAや相原並だ
754名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/21(土) 20:09:56 ID:???
びすと好きだー
マリ×アスカのやり取りは見ていてほのぼのする
755名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 07:24:00 ID:???
びすとkwsk
756名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 10:23:06 ID:MLlwRZWK
マリ×アスカは至高
757名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 10:29:40 ID:HqE67hpA
758名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 10:57:14 ID:???
759名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 12:56:23 ID:???
まだ絡みもない二人なのに物好きだな
760名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 15:52:21 ID:???
確かに絡みのない二人だよね・・・
ここの人達がマリ×アスカ好きになったきっかけって何かな?
自分の場合はアスカスレでたまたま758の絵を見て「おお〜!!」と思って、
このマリアススレを読んで完璧にやられたくち。
761名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 18:51:44 ID:???
でもマリとアスカなら気は合うと思うよ
マリはアスカを上からおさえられそうかキャラだし
アスカもそう言うキャラとしか仲良くできないと思う
レイとかじゃ無理
762名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 19:41:03 ID:3qAhfhgr
マリスカ可愛いよ
763名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 20:20:16 ID:???
マイペースなマリに振り回されるアスカが見たいな
764名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 21:13:30 ID:???
アスカを振り回すマリが見たい
765名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 23:35:55 ID:???
逆が良いと思います
766名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/24(火) 23:52:12 ID:???
つまりアスカに振り回されるマリ
そう言う構図かね?
767名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/25(水) 00:23:05 ID:???
どっちにしろマリ主体なんだな。
768名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/25(水) 00:48:53 ID:???
当たり前!
769名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/25(水) 11:02:11 ID:???
なぜか好きなんだ
770名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/25(水) 20:34:49 ID:atJXmPGt
マリもアスカも可愛いからこその組み合わせ
771名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/26(木) 13:42:14 ID:???
ベストカップル美しい
772名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/28(土) 03:39:32 ID:???
エヴァのヒロインはミサト?アスカ?レイ? その42
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1259252668/
本日の自演スレ
773名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/01(火) 20:07:51 ID:???
みんなは四つん這いでお尻を向け、マリに服従を示すアスカなんて嫌い?
774名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/01(火) 21:36:33 ID:???
嫌だよそんなアスカ
775名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/01(火) 23:05:00 ID:???
えー
アスカって自分より優位な同性にはMだと思うんだけどなー
776名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/02(水) 06:35:44 ID:???
SでもMでもないと思うな
受けなだけで
777名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/02(水) 22:26:10 ID:ThbuNYX8
778名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/06(日) 09:24:19 ID:TcTllUWM
マリスカ最高に
いい
779名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/26(土) 04:33:24 ID:B1nFNpPq
あげておく
780名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/27(日) 23:31:58 ID:???
式波にはマリがいいと思う
781名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/02(土) 19:51:44 ID:???
マリは他の女性でもいけそうだけどアスカを救えるのはマリしかいない
782名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/05(火) 01:22:16 ID:???
マリアス本の少なさに泣いた
783名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/05(火) 07:41:19 ID:???
>>782
そんなにか・・・
784名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/07(木) 13:30:13 ID:???
新年なので和服のアスカを雑煮食いながらマリが狙っている
785名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/10(日) 00:54:06 ID:AWmoGykM
マリとアスカが楽しそうに話してるとこみたい
786名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/10(日) 21:08:33 ID:???
この二人には仲良くしてほしい
綾波もね
787名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/12(火) 15:44:21 ID:???
今回はEOEみたいな糞じゃないから大丈夫
788名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/12(火) 22:00:18 ID:???
トップページがマリ×アスカになった
http://pyrenees.k-free.net/
789名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:11:08 ID:???
 ◆
 最強の拒絶タイプと呼ばれた使徒は倒された。
 その倒されようと言ったら、ちょっと言葉にしにくい感じだ。エヴァンゲリオン初号機
が飛んだり跳ねたり目からビーム出したりして、果ては突然現れた真っ白な女の子とハグ
しあったと思ったら反応がロストしていたらしい。
 とにかく、使徒が倒せたっていうなら文句はない。裏だか表だかの死海文書によると、
あの最強の拒絶タイプさえやり過ごせば、あとはぶっちゃけN2地雷で対応できる程度
の使徒しか出てこないっていう話だし。
 つまり、エヴァンゲリオンていうのはもうお役ご免、もう消えてなくなっていただいた
方が世界のパワーバランスのためだっていう話だ。
 状況を知ったあたしの上司たちは、あたし、真希波・マリ・イラストリアスにひとつの
命令を下した。
 碇シンジを抹殺せよ。
 碇シンジっていうのは、例のエヴァンゲリオン初号機のパイロットの名前だ。NERV
総司令の御曹司でもあるらしい。NERVの上にある組織は、この少年を人類補完計画の
要として使うつもりらしい。
 人類補完計画の全容を、あたしは聞かされていない。上からは、要するに人類を別物に
書き換えてしまうウィルスの保菌者が碇シンジだと考えればいいと聞かされている。
 平和を愛する一市民としては、命令に逆らう理由は一個もない。ちょっとした罪悪感
を無視すればいいだけの話だ。
 上からもらったパスカードを使って、あたしはNERVの医務室にいた。
 ベッドの上に寝ているのが、件の碇シンジ少年だ。顔立ちは、どうってことないフツーの
男の子だ。賞罰特になし、学習成績、運動能力ともに平均的。エヴァンゲリオンを動かせる
っていう以外は、本当にどこにでもいる少年でしかなかった。
 この子を殺す。それはもう決まっていることだ。あたしのポケットに入っている錠剤を
ひとつ飲ませる。6時間後に心臓発作を起こして、それで終わりだ。ユーロ軍が開発した
最新の毒薬は、痕跡ひとつ残さない。
 医務室に、ほかにひとはいない。別の場所で起こしているMAGIのハッキング騒動に
かかり切りになっているはずだ。監視カメラにもダミーを流している。あと3分間は誰にも
気付かれないはずだ。
 よし、やるか。あたしはごくりと唾を飲み込んだ。
790名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:11:55 ID:???
「よっこいせっと」

 パンツを下ろして、碇シンジ少年の上にまたがる。

「って、うわあぁぁぁぁっ!」

 突然自分がやらかした理解不能の行動に混乱して、あたしはベッドの上から転がり落ちた。
 碇シンジ少年は、まだベッドの上で寝息を立てている。睫毛が長い。きれいな顔をした子だ。
でも、あたしの好みじゃない。マッチョな軍人たちの中で育ったあたしは、もう少し逞しい
男の方が好きなはずだった。
 なにより、いまの行動、あたしは一瞬意識が途切れていた。
 いったい、なにが起こったんだろう。知らないうちにマインドコントロールでも施されて
いたのだろうか。NERV本部のひととは極力接触しないようにしていたんだけどな。

『ちっ』

 小さく舌打ちの音がした。
 あたしは目を疑った。
 医務室の隅に、真っ白な影がぼんやりと浮かび上がっている。小柄な少女だった。身長
はあたしより頭半分低いだろう。手足も細い。真っ白な髪は、小さな頭に向かって内側に
カーブしていた。あのとき、エヴァンゲリオン初号機に抱きしめられていた女の子にそっ
くりだった。ただ、なんだろう。目つきが違う。あの女の子は感情自体知らないみたいな
無垢な目をしていたけれど、目の前にいるこいつは邪気のカタマリみたいだった。

「なによ、あんた」
『綾波レイ』

 その名前は知っている。エヴァンゲリオン零号機のパイロットだ。資料で見た写真は、
水色がかって見える銀髪の持ち主だった。いっさいの経歴は不明。上層部が暇つぶしに
やったようなESP検査の結果も非公開だった。まさか、幽体離脱でも出来る体質なの
だろうか。
791名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:13:44 ID:???
『違う』
 あたしの考えを読み取ったみたいに、真っ白な少女が呟く。

『あなたの思ってる綾波レイと、わたしとは、別』
「じゃあ、なによあんた。この部屋にくっついてる自縛霊かなんか?」
『わたしは綾波レイ。この時空から数えて56億7千万年前に分裂したリリスのカケラ』
「リリスって、なんだっけ、アダムの最初の奥さん?」
『アダムじゃない。あの補完は碇くんによって行われた』
「碇シンジっていうのは、14歳だったと思うんだけど」
『この碇くんとその碇くんは、同一人物のようでいて別の存在』
「なにがなんだかわかんないよ」
『56億7千万年前、ひとつの補完計画が発動した。
 その補完により、碇くんは他人の存在を望んだ。
 わたしたちは碇くんの意志に従って、自分を無数にわけて新しい命の種子としたの』
「じゃ、なに、いまいる生き物は、全部あんたの切れっ端だっていいたいの?」
『そうよ、あなたも含めてね』
「なに、あんたあたしの背後霊?」
『そう考えてもらって構わない』
「あっそう。じゃあ、大人しくあたしの背後に隠れて、もう出てこないでくんない?」
『そうはいかない。あなたは碇くんと出会ったしまったから』
「なんなのよ、もう」

『わたしは綾波レイ。
 碇くんに騎乗位でガンガン攻めていきたい綾波レイのカケラ』

「今すぐ成仏してよ!」
『56億7千年前、綾波レイは碇くんと一瞬の接触のあと分裂を余儀なくされた。
 わたしは、そのときに生まれた心残りの結晶』
『綾波レイだったらちゃんと今もいるじゃん。
 あっちに取り憑いてよ!』
『あの綾波レイとわたしとは、また別の存在よ。
 あれは、碇くんとぽかぽかしたかった綾波レイのカケラなの』 
792名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:14:35 ID:???
「そんな違い、知ったことじゃないよ!」
『さあ、早く碇くんを騎乗位でガンガン攻めて』
「なんであんたみたいなヨゴレがあたしに取り憑くのよぉーっ!」

 もはや暗殺計画どころの話じゃない。あたしは医務室から飛び出した。

 ◆
 べつの医務室には、あの赤みがかった金髪の少女が寝ていた。当然彼女の性格からして
大人しく寝ているはずはなく、ベッドの上で半身を起こして携帯ゲーム機をプレイしていた。

「大尉ーっ!」
「わっ、あんたベタニアの問題児? なんで日本にいるのよ」
「助けて! あたしの純潔が騎乗位でガンガン散らされる!」
「なにいってるのよ、あんたは!」

 あたしは、式波・アスカ・ラングレー大尉にしがみついていた。この子とは以前ユーロ
空軍で面識がある。もちろんエリートエースパイロット様と、あたしみたいな野良パイロ
ットじゃ待遇が違うけど、あたしはこの14歳の大尉殿のこと、嫌いじゃない。

「ガンガンとぽかぽかは違うって!」
『なにをしているの。さあ早く碇くんの元に戻って』
「うわ、出たぁっ!」

 部屋の隅に、またあの真っ白な綾波レイが浮かび上がっていた。
「は、なに、アンタ、なにいってるの?」
「綾波レイが、真っ白な綾波レイが、あそこに」
「エコヒイキがどうしたのよ?」

 真っ白な綾波レイを指差しても、式波大尉は無反応なままだった。どうやら、見えてい
ないらしい。
793名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:15:23 ID:???
 ◆
 あたしの話を聞くと、式波大尉は小さな唇をぐにゃっと歪めて見せた。

「つまり、あんたには綾波レイって名乗る背後霊がついてて、
 その背後霊がバカシンジを、きじょ、きじょっ」
「騎乗位でガンガン攻めろってうるさくて」
「口にしたくないわよ、汚らわしい!」
「どぉしよぉ〜」
「あたしにいわれたって知らないわよ!」
「だって大尉、一応あたしの上司じゃん」
「そういやあんた、そもそもなにしにバカシンジの病室なんかに行ったのよ」
「えっと」

 あたしは視線を宙にさまよわせた。式波大尉と碇シンジとは、おなじチームとしておな
じマンションで暮らしているっていう情報がある。惚れた腫れたはどうだかわからないけど、
それなりの情ってものがあるだろう。まさか、碇シンジを暗殺しに来ましたとはいえない。

「それはまあ、別系統からの命令で」
「あいかわらず、うっさんくさいわね、あんたは」
「エヘヘ、どうも」
 そのとき、プシュッと音がして医務室の扉が開いた。
「うわっ、出たぁ!」

 あたしは思わず、また式波大尉にしがみついていた。
 綾波レイだ。でも、違う。あの白い少女じゃない。水色の髪をした女の子だった。あの
悪霊いわく「碇くんとぽかぽかしたい綾波レイ」に違いない。

「そもそもあんたが!」
「ちょっと、待ちなさいよ!」
 思わず立ち上がりかけたあたしの腕を、式波大尉が細い指でつかむ。
794名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:16:05 ID:???
「その子に手ぇ出してごらんなさい。アタシが承知しないわよ」
「えぇ〜、式波大尉、それは色々とヒドいよ」
「その子と悪霊とは関係ないんでしょ?」
「そうじゃなくて。式波大尉は、あたしよりその子が大事なんすね」
「あんた、なにいってるの」
「あたしは式波大尉のこと、こんなに大事にしてるのに」
「養生中に突然飛び込んできて泣き言いうのは大事っていわない」
「大尉〜」
「どうしたの?」

 綾波レイがあたしの顔を覗き込んでいた。眉ひとつ動かしていないけど、どうやら
心配してくれてるらしい。あの悪霊と違って、イイ子みたいだ。

「お願い、あんたがあの悪霊引き取ってよ。
 元々ひとつだったんでしょ!?」
「なにをいってるの」
「碇シンジを騎乗位でガンガン攻めたいって言う願望、あんたにもちょっとはあるんでしょ!」
 綾波レイは小首を傾げた。
「キジョウイ、わからないわ」
「騎乗位っていうのはぁ、つまり女が男の上に」
「誰が説明しろっていったのよ、バカッ!」

 式波大尉にぶん殴られた。
795名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:17:17 ID:???
 ◆
 あたしから事情を訊いた綾波レイは、困ったような顔をした。

「わたしと彼女とは、もう56億7千万年前に分裂しているから」
「でもでも、あんた碇シンジと巨大化していちゃつく仲なんでしょ?」
 ボッと、綾波レイが白い顔を真っ赤にして俯く。かわいいな、この子。

「いずれそうなるんだから、ドーンと受け取っちゃってよ」
「ひとつだけ方法がある」
「なになに」
「その子はたぶん、綾波レイの陰の部分から生まれたカケラだと思う。
 相反する属性、つまり陽の気を浴びせれば、あなたから剥がすことが出来るかもしれない」
「なんかいうことが風水師みたいになってきたね」
「つまり、その亡霊に朝日を浴びせればいいのよ」

 なんだ、あの悪霊は吸血鬼みたいなもんか。いや、吸精魔の方かもわからない。

 ◆
 時刻は深夜4時。年中真夏なこの国じゃ、あと1時間くらいで日の出がやって来る。
 あたしは窓を見ながら、まだかなまだかなと固唾を飲んでいた。

「なんでアンタがここにいるのよ」
 式波大尉が携帯ゲーム機を槍ながら顔をしかめる。

「だってあたし、そばに誰かいないと、
 悪霊に取り憑かれてフラフラっと碇シンジを襲っちゃうかもしれないんだよ?」
「それはまあ、そうだけど」

 綾波レイは、碇シンジの病室前で待機しているそうだ。いざとなったら、エヴァンゲリ
オンパイロットふたりが防衛線になるわけか。あの悪霊がどんなに凶暴でも、この防波堤
はちょっと敗れないだろう。
796名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:17:58 ID:???
「大尉ぃ〜」
 あたしはベッドの中に潜り込んで、式波大尉の腕にしがみついた。細くて、繊細な白い
色をした腕だった。

「なによ、鬱陶しいわね」
「うわ、ひどっ」
「ベタベタしないで。そういうの嫌いなの、知ってるでしょ」
「あたしは、大尉とベタベタしたいって思ってるのよ」
「なにいってるのよ、アンタは」
「大尉は? あたしとベタベタしたくない?」
「したくないわね」
「ひっど」
 お返しとばかりに、あたしは式波大尉の腕をぎゅうと抱きしめた。
「それ、イヤミ?」

 あたしのバストに腕を埋めた格好のまま、式波大尉が顔をしかめる。
 照明をすべて落とした病室の中は、静かだった。どこからか虫の声が聞こえてくるだ
けだ。真っ暗闇の中で、式波大尉の真っ白な肌はぼんやりと浮かび上がるような存在感
を見せつけていた。

「はむっ」

 思わずの行動だった。あたしは式波大尉の肩の肉に噛み付いていた。

「なにすんのよ!」
「いや、なんか、思わず」
「思わずでそんなことされちゃたまんないわよ」

 なんだか、ヘンだった。胸の鼓動がばくばくとうるさい。式波大尉と絡み合っている
腕がしっとりと湿っているのは、あたしの汗のせいだけじゃなさそうだ。これも悪霊に
取り憑かれてるせいだろうか。
797名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:18:44 ID:???
「大尉、興奮してる?」
「するわけじゃないじゃない」
「あたしは、してるみたい」

 式波大尉の顔を間近で見る。強気そうだけど、実は垂れ目がちな目の形が彼女の性格を
物語っているようだった。ぎゅっと抱きしめてあげたら、喜んでくれるんだろうか。

「ちょっとあんた、目がエロい」
「式波大尉の方が、エロいよ」
「なにいってるの、バカぁ」

 赤茶けた金髪の中に顔を埋める。凄くいい匂いがした。心臓の鼓動がまた跳ね上がる。
口の中がヨダレでいっぱいになる。もう間違いない。あたしは欲情している。あの悪霊
のせいか、そうでないかまではわからないけど。

「ねえねえ大尉」
「なによ」
「アスカって、そう呼んでもいい?」
「なにいってるのよ」

 アスカ。そう呼んだ瞬間、あたしの心臓がジュンと疼いた。

「あ、ヤバい、すごく欲情した」
「アタシに欲情しないで!」

 ドスっと、ミゾオチに鋭い衝撃を入れられた。式波大尉による膝蹴りがヒットしたんだ。
 思わずベッドから転がり落ちたあたしは、背中がうっすらと温かいのを感じた。
 振り返ると、窓の外では朝日が現れ始めていた。
 きょろきょろとあたりを見る。あの真っ白な綾波レイの姿は、どこにもない。

「やった、徐霊成功!」
798名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 02:19:30 ID:???
 あたしはまた式波大尉に飛び付こうとした。
 返ってきたのは、強烈なストレートパンチだった。

 病室の外から、男の子の「うわぁぁ」という悲鳴が聞こえた。

「なんだろ?」
「バカシンジよ」
「なにがあったんだろ」
「あんたから剥がれた悪霊が、エコヒイキのとこに行ったんじゃない?」

 そっか。それなら、今すぐ駆けつけるのは野暮ってもんだ。あとで首尾がどうなったか
聞かせてもらおう。あの水色の髪をした女の子は、恥ずかしそうな顔をしながら教えてく
れるかも知れない。
 いつの間にか、あたしの中から碇シンジ暗殺計画のことはどうでもよくなっていた。
 今はそれより、目の前でファイティングポーズを固めている式波・アスカ・ラングレー
大尉を「アスカ」って呼ぶかどうかの方がずっと重要だ。
「アスカ」って呼んだときのあの心臓の疼きは、どうやら悪霊のせいじゃなかったみたいだ。

799名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 10:30:26 ID:???
GJ!!
徐々に惹かれる感じがいい。
800名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 19:30:04 ID:???
ガンガンわろたw
GJです!
801名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/14(木) 21:14:25 ID:???
GJ! 面白い!

>碇くんに騎乗位でガンガン攻めていきたい綾波レイのカケラ
嫌なカケラだなおいwww
802名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/15(金) 10:39:40 ID:???
なにこの良作

翻弄されるマリが助けを求めた先のアスカを翻弄する図w
803名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/22(金) 05:10:22 ID:AJgvYszq
また是非書いてくれ
804名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/27(水) 21:46:44 ID:???
ぶふォッ
規制解除でスレ巡りしてたら◆氏が降臨されておる!
お前ら敬礼!頭が高いぞ平伏せんか!
805名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/31(日) 20:03:28 ID:???
マリ×アスカの同人誌にゲスト参戦決定した
806名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/31(日) 23:51:56 ID:???
よし、頑張って100枚書け
807名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/01(月) 02:18:16 ID:???
いや、上下段400ページの三巻組だ
808名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/04(木) 08:27:40 ID:???
なんでもいいけどとにかくがんばれ。
809名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/06(土) 21:57:22 ID:???
びすとのとこはいいな。毎日マリアス絵が更新されるとか最高だ
810名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/07(日) 21:03:24 ID:???
びすと新刊出すらしいぞ
811名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/18(木) 20:54:54 ID:???
DVDの新作カットでマリとアスカがすれ違っているシーン
とか追加されていたら嬉しいな
812名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/25(木) 09:31:20 ID:NtX99d+h
マリアスって黒子とビリビリ思い出すな
813名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/25(木) 20:14:18 ID:???
どっちが黒子でどっちがビリビリなのかが大問題
814名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/25(木) 22:59:02 ID:???
マリ=黒子しか思い浮かばない
815名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/03/08(月) 23:50:03 ID:???
でもアスカって弱いからなぁ
816名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/03/10(水) 00:34:09 ID:???
調子さえ良ければアスカは最強なんだが、メンタルが打たれ弱すぎるからなあ…
マリはその逆。衛星軌道使徒戦に混ぜたら受け止め損ねてサードインパクトになりそうな気がするが、メンタルのタフネスは間違いなく破のキャラ中一位だろう。
817名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/03/10(水) 00:53:19 ID:???
アスカは拗ねるタイプだから面倒臭いんだよな
818名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/03/10(水) 01:12:50 ID:???
無理せず楽しそうに生きてるマリと一緒にいたら、少々の悩みは小さな事に感じられそう
819ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:27:56 ID:???
シンジが自販機の前でどれにしようか迷っていると、後ろから手が伸びてきてボタンを勝手に押されてしまう。
「あ!!」シンジが後を振り返ると浴衣姿のアスカが立っていた。
アスカは自販機からジュースをとるとさっさと飲み始める。
「な〜にハトが豆鉄砲食らったみたいな顔してんのよ」
「いきなり勝手にジュース買われたら、誰だってびっくりするよ!」
「ふ〜ん。とか言って。私の浴衣姿に見蕩れてたんじゃないの?」
「そ、そんなことないよ!」と言いつつも、ついつい湯上りのアスカに目がいってしまうシンジ。
「厭らしい目つきして。さっきの温泉の時も隣で何考えてたんだか、怪しいもんよね」
温泉での膨張事件を思い出して、赤面してしまう。
「やっぱりHなこと考えてたんでしょ。これだから男って下品で嫌なのよ」
少しカチンとくるシンジ
「そんなことわざわざ言う方がよっぽど品がないよ」「なによ!」
「さっきだって、温泉であんな大きな声だして。アスカのがよっぽど恥ずかしいよ!」
「なんですって!シンジのくせに私にたてつこうっていうの!」
「くせにってなんだよ!だいたい人のお金でジュース飲んでるんだろ!それで偉そうに出来る意味がわかんないよ!」
「なんか今日はえらく強気じゃない!あ〜!!もしかして!」「な、なんだよ」
「作戦のことで私に勝った気でいるのね」「はあ?」
「いい!私は何も失敗なんかしてないんだからね!」「何のこと言ってんだよ」
困惑するシンジを尻目に一人で続けるアスカ。
「確かに捕獲は出来なかったけど、ちゃんと殲滅したんだから。何の問題もないのよ」
「わ、わかってるよ」
「それに・・」「??」マグマの中でシンジに助けられたことを思い出す。
「確かに助けられたけど。すぐに借りは返すから、図に乗るんじゃないわよ!」
アスカの素直でない性格を知りつつも若干呆れるシンジ。
「(ありがとうって一言でいいと思うんだけどな・・)」
その時、2人の耳に叫び声が聞こえた。「アスカ〜〜〜!!!!」
820ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:31:17 ID:???
マリが猛ダッシュで迫ってきて、そのままアスカに凄い勢いで飛びついた。
ア「きゃ〜〜〜」シ「!!」
ぎゅうぎゅう抱きしめるマリと必死に逃れようとするアスカ。ぽか〜んと見つめるシンジ。
マ「はあ〜。ぬくい。柔らかい。いい匂い。こりゃたまらん」ア「きゃ〜!放せ!変態!」
マ「変態?どこどこ?」ア「あんた以外に誰がいんのよ!」
マ「まあ!私をお忘れですか?ユーロにいた頃からの一番の大・大・大親友のマリですよ」
ア「誰が大親友よ!あんたなんて友達だと思ったことすらないわよ!」
マ「ひどい!将来を約束しあった深い深〜い仲なのに!」ア「根も葉も無いこと言うな!」
マ「異国の風があなたを変えてしまったのね。愛の力で目覚めさせてあげるからね」
マリがさらに力一杯に抱きしめる。メリメリと音がしそうなくらいだ。
ア「痛たたたたた!バカ!痛い!放しなさいよ!」マ「見猿・聞か猿・言わ猿」
マリは目を閉じて自分の世界に入ろうとする。
ア「こら!シンジ!あんたいつまで固まってんのよ!こいつ何とかしなさいよ!」シ「あ!」
シンジはようやく事態に対応し始める。
シ「あの・・真希波さん」目を閉じたまま、それに応えるマリ。
「う〜ん?な〜に?ワンコ君?君も抱きつきたいのかな?」「あ、いや、そうじゃなくって」
「なに弱気になってんのよ!もっとがつんと言いなさいよ!」「う・・うん」
「ワンコ君。もしかして私とアスカのsweet timeを邪魔しようっていうの。その場合は,
可愛い君でも容赦しないよ」
マリのドスのきいた、やや殺気の籠った声に臆するシンジ。
「バカシンジ!」「ワ・ン・コ・君♪」2人から別の意味の圧力を掛けられてすっかり戸惑ってしまう。
シンジが当てにならないとみたアスカはマリの足をふんづけてやった。
「ぎゃん!」猫の様な声をあげて飛び退くマリ。
821ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:37:24 ID:???
離れたマリをアスカが睨みつける。
ア「何であんたがここにいんのよ」マ「もちろん任務だよ♪あなた達とは別件だけどね♪」
シ「別件?」首を傾げるシンジ。アスカは事情を少しわかっている様子である。
マ「まあ〜。詳しくは秘密なんだけどさ」
ア「相変わらず口が軽いわね。秘密であること自体話しちゃ駄目でしょ!」
シ「(確かにアスカの言うとおりだ)」無言で頷くシンジ。
マ「でへへへへ。昔もアスカにそうやってよく怒られたっけ」
ア「はあ〜。で、終わったの?」「まあね。アスカとワンコ君も随分とご活躍だったみたいで。御苦労様」
マリは可愛いらしい笑顔を2人に向ける。シンジは照れ臭そうに頭をかく。
「やること終わったんでしょ。とっとと帰れば」アスカは冷たい感じで言い放った。
「そんな〜!辛いお仕事で荒んだ心を癒しに、アスカに会いに来たのに」
「私はあんたといるとむしろ心が荒むのよ!」「ぐぅあ〜ん!!」「(ひ、酷い事言うな)」
ア「じゃあね。バイバイ」マ「私も温泉入りたい!」ア「勝手に入ってくればいいでしょ!」
シ「(なんかアスカは真希波さんにきついよな)」マ「アスカと入りたい!入ろうよ!」
ア「見てわかんないの!私はもう入ったのよ!」マ「もう一回入ろうよ!」
ア「嫌!あんたと入るなんてごめんよ!」シ「(一緒に入るくらい、いいんじゃないかな?)」
マ「なんで!どうして!わからない!」ア「なんでわかんないのよ!このセクハラ魔人!」
マ「何にもしないったら!」ア「これまで何回シャワー中に襲われたと思ってんのよ!」
シ「(お、襲う!!まさか!そんなこと・・)」シンジは耳を疑った。
ア「シャワーのたびに背後から襲われたから、すっかりシャワー恐怖症よ!」マ「ぎく!」
シ「(本当・・なんだ(汗)。アスカが真希波さんを嫌がるのも無理ないか)」
ア「とにかく!あんたと温泉になんか行かない!勝手に行って、勝手に帰りなさいよ!」
「むむ!こうなったら力ずくだ〜!」マリが再び飛びかかろうとしたところで携帯が鳴った。
822ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:38:37 ID:???
「ちっ!大事なところなのに!」マリが面倒そうに携帯にでる。
その様子をアスカは警戒気味に、シンジは黙って見つめている。
「え?終わったはずでしょ?え?え〜!まあしょうがないけど。わかった。行くよ」
携帯を切ってから、2人を見返す。
「用事できちゃった。すぐに戻ってくるから、ちょっと待っててね。アスカ♪」
そう言うと、返事も聞かすにマリは小走りに離れていった。
アスカはマリが行ってしまうと、すぐにその場を離れようとした。
「待ってなくていいの?」応えは分かっていたが、シンジは一応聞いてみた。
「あんたバカ?今まで何見てたのよ。待つわけないでしょ!」「(だよね)」
嵐のような一連の出来事にシンジは正直呆気にとられていた。
823ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:45:48 ID:???
アスカは部屋で座布団に腰かけゴロゴロしていた。
ミサトが戻ってくるまで少しかかりそうなので、それまでは一人の気楽な時間を楽しんでいた。
ところが。ガンガンガンガンガン!静寂を打ち破るように、突然ドアが喧しく叩かれた。
アスカは驚いて、思わず立ち上がった。なおも激しく鳴るドアにアスカは警戒した。
しかし、次に聞こえてきた声にへなへなと力が抜けてしまう。
「アスカ!アスカ!開けて!開けてよ!」
無視しようかとも思ったが、あまりにうるさいので仕方なくドアをあける。
開けた瞬間飛び込むようにマリが入って来た。
824ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:47:25 ID:???
「アスカ!やっと見つけた!」「うっさいわね!何考えてんのよ!」
「だって!待っててくれないんだもん。ちゃんと言っておいたのに!探しちゃたよ!」
「待つ必要がないから待たないの!」「温泉に一緒に入らなきゃ!」
「何回言わせんのよ!入らないって言ってんでしょ!」
「冷たい!いつからそんなに冷たくなったの?ユーロの時はあんなに仲良かったのに」
「どんな都合のいいフィルター通したらそう言えるのよ」「ちくしょ〜!やっぱり噂は本当だったんだ」
「噂?噂って何よ?」「アスカが日本で他のパイロットと浮気してるって」「はあ?」
「アスカ!碇くんと浮気してるの知ってるんだから!」「え?バカシンジ?」
「私という将来を約束した相手がいながら、他の男に手を出すなんて!不潔!不純!」
アスカは思わず頭を抱えた。
「(何だか頭が・・もう突っ込み所が多すぎて、どこから訂正すればいいのかわからない)」
「浮気相手の碇君とは一緒に温泉入るのに、フィアンセの私とは入れないのと言うの!」
マリが大袈裟に泣き真似をしてみせる。
825ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:51:33 ID:???
「バカシンジとなんて温泉入ってないわよ!」「嘘つき!さっき混浴でイチャイチャしてたんでしょ!」「混浴じゃない!」
「あくまで認めないって言うのね!素直に謝れば許してあげようと思っていたのに!これはいかん!アスカを更正させなきゃ!」
「更正って!」「うん♪更正♪楽しい楽しいお仕置きタイ〜ム♪」
「何する気よ!」「さ〜て♪今回は何かな♪うふふのふ♪」
マリが厭らしい目つきと手つきで、アスカに迫ってくる。
「結局、いちゃもんつけてHな事するつもりだったのね!」「嫌だわ♪良い子の私を疑っちゃ♪」
その時、マリの耳がピクンと動き、次の瞬間にアスカの手をガッと掴んで、そのまま押し入れの中に強引に引っ張りこんだ。
「急に何すんのよ!」「し〜」「??」「し〜」
ドアノブがガチャリと回される音がした。
アスカは最初押し入れの暗さに目が慣れず、近くのマリの顔すらはっきりしなかった。
話声から、部屋に入って来たのがミサトとシンジであることだけはわかった。
「なんで押し入れに入んなきゃいけないのよ」「し〜。もっと小声でね。ばれちゃう」
「は?え?」「2人に見つかったら大変だよ」
「大変なことなんて何もないわよ」「え〜!密会がばれちゃうんだよ」
「別にやましい事してないんだから問題ないわよ」「外の2人はそう思ってくれるかな」
「どういう意味よ」「押し入れから少女が2人出てきたら。普通は何かあると思うよね♪ふふ♪」マリが二ヤリと笑う。
「あんたが無理やり押し込んだんでしょ!」
「2人はそう思ってくれるかな?私は正直者だからね♪正直に告白しちゃうな♪」
「脅す気!信じらんない!」「まさか♪で・も♪し〜だよ♪アスカちゃん♪」
仕方なく押し入れの中で静かに身をひそめるアスカ。そしてマリ。
2人の耳にミサトとシンジの話し声が聞えてきた。
826ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:57:12 ID:???
ミ「あれ?アスカいないわね」シ「え?さっき部屋に入るところを見ましたよ」
ミ「どっか行ったのかしら?でも鍵空いてるのよね」
シ「鍵掛け忘れたのかもしれませんね。アスカって意外とそそかっしいですし」
ア「(なんですって〜!)」マ「(ふふ♪ワンコ君、言っちゃてるな〜♪後が怖いぞ〜♪)」
ミ「アスカにも一言言ってから行きたかったけど、しょうがないか」
シ「でも大変ですよね。すぐに本部に帰らなきゃいけないんて」
ア「(ミサト帰るんだ)」マ「(ふ〜ん。にゃるほど。これは思わぬチャンス到来かも♪)」
ミ「しゃーないわよ。お仕事だしね」シ「僕達は帰らなくて大丈夫なんですか?」
ミ「シンジ君とアスカには今日の事後処理もあるし、ここに残ってもらうわ」シ「はい」
ミ「詳しくは日向君に引き継いであるし。明日のことは彼やマヤに聞いてちょうだい」シ「わかりました」
ミ「じゃあ、今日はゆっくりしなさいな。2人とも頑張ったんだから」
シ「僕は何もしてませんよ。頑張ったのはアスカです」ア「(わかってんじゃない)」
ミ「アスカを助けてくれたでしょ。あなたのおかげでアスカは助かったのよ」シ「・・」
ミ「もう少しであの子を失うところだったわ。ありがとうシンジ君」シ「・・・」
神妙な顔のシンジ。押し入れの中のアスカも同様な表情。
ミサトがくすりと笑う。
ミ「でも。カッコ良かったわよ。まるでナイトみたいだったわ」シ「え!!」
ア「(バカシンジがナイト?)」マ「(異議あり!アスカのナイトは私です!)」
照れ臭そうにするシンジをみて、ミサトがちょっと悪戯顔になる。
ミ「アスカも惚れちゃうかもしれないわね」
シ「そ、そんなことあるわけないじゃないですか!」シンジが顔を赤らめて焦っている。
ア「(ミサト!何言ってんのよ!冗談やめてよ!)」
アスカは心では思いっきり毒づいていたが、昼間のシンジの雄姿がつい頭をよぎっていた。
そのせいか、アスカの頬も微かにだが赤い。それをみたマリは複雑な表情をした後に、思いっきり頬を膨らませる。
マ「(ぶ〜!やっぱり浮気してんじゃん!)」
ミ「あははは♪あんまりからかっちゃ悪いわね」シ「ミサトさん!たち悪いですよ!」
ア「(そうよ!ミサト!)」マ「(アスカのバカバカ!)」
827ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 06:59:44 ID:???
ドアをノックする音がして今度はマヤが入ってきた。
ミ「あれ?どうしたの?」マヤ「葛城さんにお渡しするものがありまして」
マヤとミサトが話しだすのを聞いて、アスカは溜息をついた。
ア「(いったい、いつになったら出られるのよ)」
押し入れに無理矢理に2人が入っている。2人とも細身の体とはいえ狭いことには変わりない。
体を縮めているせいで痛くなってきていた。
ただ、それ以上に気がかりなのが、マリが少しずつこちらに接近している気がしていた。
ア「(気のせい?ううん。違う!近寄ってきてる。何考えてんのよ!この変態が!)」
アスカはマリから少し離れる。するとその距離の分だけ、マリも即座に近づく。
ア「(ひ〜!こんな密室に変態と一緒なんて。完全に自殺行為よ。早く脱出しないと!)」
押し入れの外を気にするが、ミサト達は出ていく様子がまだない。
ア「(早くしてよ!こっちは危険が迫ってんのよ!)」
マ「ねえ♪アスカ♪」ア「何よ!」アスカは思わずギクッとなる。
828ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:03:14 ID:???
マ「いい匂いがするね♪」ア「??」マ「いつも以上にいい匂いだね♪ア・ス・カ♪」ア「ひっ!」
マ「アスカが元々もつ甘い香りに、湯あがりという要素が加えられたことで、極上の香りに進化しているね」
ア「気持ち悪い言い方しないでよ!」マ「鼻腔をくすぐる得も言われぬ香りが、激しく欲求を刺激してくる」
ア「ちょ、ちょっと!あんた・・」
マ「理性ではアスカのことを思って必死に抵抗してるんだよ。でも!同時に荒々しい男の性が荒れ狂っているよ」
マリがアスカに視線を向ける。
ア「???」マ「どうしよう・・するべきかな?やめるべきかな?」
マリの瞳が獣のようにキランと光る。
ア「ウソ・・でしょ」マ「すべき!」マリがアスカに急接近して押し倒した。
ア「〜〜〜〜〜!!」アスカは驚きで声も出ない。マ「胸の感触が浴衣越しに♪♪」
マリはギュ〜と抱きしめたまま、アスカの首すじにキスした。
ア「きゃ〜!」アスカの口から自然と声が出ていた。
マ「ええい!浴衣が邪魔じゃ!」マリがアスカの帯に手を掛けた。
アスカは慌てて必死の抵抗をした。暴れる2人のせいで押し入れが激しく揺れた。
次の瞬間、急に眩しさを感じた。押し入れの戸が外から開けられたのだ。
829ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:06:16 ID:???
アスカが周りをみると、ミサト・シンジ・マヤが驚いたようにこちらを見ていた。
ミ「あんた達・・何してんの?」シ「アスカ!真希波さんも」マヤ「・・・」
2人は押し入れから滑り出るようになり、マリが上からアスカに抱きつく姿で畳に横になっていた。
心なしか、アスカの浴衣が肌蹴ている。怪しいことこの上ない格好だ。
アスカは混乱する気持ちを落ち着けて、必死に言いわけを考えようとした。
だが。マ「私達はいかがわしい事は何もしてません!信じてください!」
動揺したアスカをよそに、マリはなおもペラペラと続ける。
マ「押し入れで×××してません。それだころか○○○○○○も▲▲さえしてないんです」
ア「(ひ〜〜〜!なんて事を!誤解される!)」
アスカが恐る恐る3人を見ると完全に疑いの目になっている。それでもマリはまだ続けようとしている。
マ「私達は、押し入れの中で外に誰かいるスリルを楽しみつつ厭らしいことを楽しむような変態ではありません!」
ア「やめて〜〜〜!」アスカがマリの口を抑える。アスカは怒りを通り越して、もはや半べそ状態だ。
ミ「まあ、愛の形は自由だしね」マヤ「・・・不潔」シ「・・・」
ア「(完全に誤解された〜〜〜!!)」マ「ふふふ♪」
830ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:10:11 ID:???
テーブルに並べられた料理の数々にマリは瞳をキラキラさせている。
マ「美味しそう〜♪目移りしちゃう♪ね♪ワンコ君♪」シ「うん」
マ「早く食べようよ♪」シ「そ、そうだね」
シンジはそっと自分の隣に座るアスカの方をみる。完全に意気消沈といった感じだ。
さっきのショックから未だに立ち直れていないのだろう。
マ「僭越ながら私めが挨拶をば♪」マリが手を合わせる。
マ「みなさん♪今日もお勤めご苦労さんでした♪死なずに明日が迎えられそうで何よりです♪それじゃあ♪いっただきま〜す♪」
マリのややブラックな挨拶が部屋に響いた。
シ「い、いただきます」シンジも圧倒されつつも一応挨拶した。アスカはまだ無言だ。
挨拶するやいなやマリは料理を食べ始める。
マ「美味しい〜♪幸せ♪仕事があって、美味しい料理が食べられて言う事無いね♪」
シ「(おっさんくさい・・)」
シンジはアスカがまだはしを取っていない事が気にかかり、食事が進まない。
シンジは何か声を掛けるべきか迷っていた。だが、先に声を掛けたのはマリだった。
マ「アスカ♪食べないの?美味しいよ♪」ア「・・・・」シ「!!」
マ「何で黙ってるの?お腹が痛いの?」ア「・・・・」シ「!!」
マ「そうじゃないなら食べようよ。冷めちゃうよ」ア「・・・」シ「!!」
シンジはマリが何か言う度にドキリとしていた。
アスカは無言のまま、はしをとり料理に手を伸ばそうとした。
マ「いただきますは?言わないと駄目だよ!アスカは悪い子だね♪」ア「・・」
一瞬空気がピリッとなったのをシンジは感じた。
シンジが横目でアスカをみると、アスカが完全にマリを睨んでいた。
シ「(まずいよ!何とかしないと)」
マ「食事中にそんな怖い顔してたら消化に悪いよ♪」シ「(ひ〜〜!真希波さん!)」
まさに火に油を注ぐような発言にシンジは戦慄した。
831ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:12:09 ID:???
マ「ご飯の時はスマイル♪スマイル♪」シ「真希波さん!この天ぷら味しいよ」
マ「え?これ?どれどれ♪あ!本当だ!美味しい!」シ「そうでしょ?」
マ「うん♪」シ「(ほっ。これでとりあえずは)」
マ「ねえ♪怖い顔で睨んでるアスカちゃん♪これ美味しいよ♪」シ「!!!」
マ「食べて食べて♪アスカちゃん♪」シ「真希波さん!この茶碗蒸しも美味しいよ」
マ「え?これ?う〜ん。お!ホントだ!美味!」シ「(ほっ。)」
マ「アスカ♪この茶碗蒸し、いい味付けだよ♪」シ「真希波さん!!」
マ「ワンコ君。どうしたの?今度はどれがお勧めなの?」シ「えっと・・」
シンジは必死に料理に目を通す。その様子を見ていた、マリが可笑しそうに笑いだす。
マ「ごめんごめん。ワンコ君の様子が可愛くて、ついからかっちゃった♪」シ「??」
マ「慣れてないとびっくりしたよね。でも大丈夫だよ♪」シ「へ?」
マ「私とアスカはユーロの時もこんな感じだったから。心配しなくて平気だよ。ね、アスカ」
アスカに微笑みかける。
832ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:14:28 ID:???
アスカはマリを少し睨んでいたが、溜息を一回つくと、やれやれといった表情になった。
ア「まったく!あんたといると疲れてしょうがないわよ!」マ「メンゴ♪メンゴ♪」
ア「さっきのは当分忘れないからね!」マ「やだな〜♪根にもって♪」
ア「アホマリ!」マ「テへへへ♪」ア「何笑ってんのよ!」
マ「今日始めて名前で呼んでくれたからさ♪」ア「そんなことが嬉しいなんて。変なやつ」
2人の会話をシンジは黙って聞いていた。そこには自分の知らないアスカの姿があった。
それは当たり前のことなのに、驚きを感じ、同時に少し寂しさも感じていた。不思議な感覚だった。
マ「おっと♪ワンコ君ごめんね♪」シ「あっ。えっと・・」ア「なんで動揺してんのよ」
マ「こら♪ワンコ君をいじめちゃ駄目でしょ」ア「いじめてないわよ!でしょ?シンジ」
シ「うん」マ「あ!脅迫してる♪」ア「う!違うったら!」
マ「ワンコ君♪アスカにいじめられたら、すぐにお姉さんに言うんだよ」シ「えっと・・」ア「こら!!」
マリが可笑しそうにケラケラ笑う。
マ「ふふ。それじゃあ♪改めていただきますしようか♪」シ「え?」ア「必要ないでしょ!」
マ「アスカはさっき言ってないもん♪」シ「そうだね」ア「そうだけど・・」
マ「異論ないということで♪みなさん♪明日も生きて会えますように♪いただきます♪」
ア・シ「いただきます」マリの2度目のブラックいただきます。
833ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:37:40 ID:???
それは騒がしいけど、どこか楽しげな食事風景だった。
マ「この料理やっぱり凄い美味しいよ♪」
ア「こら!同じものばっかり食べんじゃないわよ!私達の分が無くなるでしょ!」
マ「早い者勝ちだよ♪」ア「あんた早すぎでしょ!シンジも何とか言いなさいよ!」
シ「僕は真希波さんにとってもらってるから」マ「私って優しい〜♪」
ア「ずるいわよあんた達!そんなことでいいと思ってんの!」
そうこう言ってる間にも、マリは次の料理に手を出している。
ア「こら!!」マ「油断大敵♪」シ「真希波さん良く食べるね」
ア「関心してる場合じゃないでしょ!」マ「こっちも頂き♪これはワンコ君の分ね♪」
シ「ありがとう」ア「あ!!」マ「お口の中でとろける〜♪ね♪ワンコ君♪」
ア「あんた!いい加減にしなさいよ!」
料理の皿は恐るべき早さで荒野になっていく。
マ「アスカ♪茶碗蒸し頂戴♪」ア「は?自分のもう食べたでしょ!」
マ「うん♪もう無い♪だから頂戴♪」ア「嫌よ!子供みたいなこと言わないでよ!」
マ「だって食べたいんだもん♪」ア「そんなに食べたきゃ!シンジにもらいなさいよ!」
シ「真希波さん。僕のあげるよ」マ「悪いよ。いいんだよ。私はアスカにもらうから」
ア「あげないっての!なんなのよ、その依怙贔屓!」
マ「ア・ス・カ!頂戴♪」マリが強引にアスカの茶碗蒸しを奪う。ア「あ!!」
マ「美味し美味し♪」ア「返しなさいよ!」だが、マリは一気に食べてしまう。
マ「ごっちゃんです♪」ア「こんの〜!!」シ「ア、アスカ!僕のあげるよ」
マ「駄目だよ。アスカを甘やかしちゃ。自分のなんだから、自分で食べなよ」ア「き〜〜!!」
アスカが立ち上がり、マリに向かおうとする。それをシンジが慌てて抑える。
シ「わ〜〜!アスカ落ち着いて」マ「あははははは♪怒った怒った♪」ア「がるるるる!」
シ「(疲れる〜〜)」
834ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:41:26 ID:???
さっきまで料理が並んでいたテーブルに、今度は山のようなお菓子が広げられている。
マ「夕飯美味しかったね♪」シ「うん」ア「・・・」
マ「あれ?どうしたの?アスカ」シ「(まただ)」ア「あんまり食べられなかったのよ!」
マ「好き嫌いは駄目だよ♪」シ「(うわ〜)」ア「私と喧嘩したいのね」
マ「喧嘩なんかしたくないよ♪イチャイチャしたい♪」ア「400%無理ね!」
シ「あの!その!真希波さんは日本の料理平気なんだね」
マ「うん♪昔から全般的に好きだよ」シ「昔から?」マ「そうだよ。料理以外も好きだよ」
ア「アホマリは昔からの日本通で、日本大好きなのよ」シ「へ〜」
マ「そういえば。昔はユーロで日本料理店に時々行ったね♪」ア「無理矢理付き合わされたのよ」
マ「美味しそうに食べてたじゃん♪素直じゃないんだから♪」
話す間にもマリはパクパクとお菓子を食べ進め、どんどんお菓子が減っていく。
シ「良く食べるね」マ「まだまだ食べられるよ」ア「人の分まで食べたくせに!太るわよ!」
マ「私は食べても太らないもん♪逆に食べないとやせちゃって♪」
ア「チッ。いったいどうなってんのよあんたの体は!」マ「ハイスペックなのさ」
ア「燃費が悪いんでしょ」マ「アスカは燃費が良さそうでいいね」
マリがアスカの頬っぺたをプ二プ二さわる。ア「この!」
アスカがぶとうとしたのを、マリは避けて今度はアスカのお腹を触る。
マ「こっちも蓄えてるね」ア「うっ!!」
アスカが真っ赤になって怒る。ア「アホマリ〜〜!!」
マ「あははは。ワンコ君♪またアスカが怒ったよ♪怖いね♪」
シ「(真希波さんって。本当に怖いもの知らずだな)」

835ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:42:22 ID:???
マリは自分の胸に手をやる。「私はここにしかつかないよ。アスカが羨ましい♪」
マ「アスカ♪小さくてもめげちゃ駄目だよ♪」ア「これから大きくなるわよ!」
マ「ワンコ君♪アスカの胸はこれから大きくなるんだって♪楽しみだね♪」
シ「いや・・あの・・」良く見るとシンジは真っ赤になってしまっている。
マ「あははは♪赤くなって可愛い♪ワンコ君♪私の胸はどうかな?」
やや色っぽい口調でシンジに言う。シンジはますます赤くなる。
マ「うふふ♪」ア「マリ!やめなさいよ!」マ「おや?嫉妬したのかな?」
ア「し、嫉妬?なんでそんなものしなきゃいけないのよ!」マ「うわ!必死だ!図星かな?」
ア「何言ってんのよ!」2人は部屋をバタバタと走り回り、シンジは呆れてみつめている。
836ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:44:21 ID:???
マ「あ!お菓子なくなっちゃったね!」
テーブルをみると確かにお菓子が魔法のように消えていた。
シ「信じられない・・」ア「ほぼマリが食べてたわよね」2人が呆れた表情になっている。
マ「ねえ。お菓子買ってこようよ」ア「まだ食べる気?」マ「食べ足りないよ」
ア「化けものね」マ「褒めないでよ♪」ア「アホ」シ「でも買ってくるってどこで?」
マ「旅館の近くにコンビニがあったよ♪」シ「そう言えばあったかも」
マ「というわけで。アスカ買ってきて♪」ア「はあ?」
マ「お金渡すから♪お願い♪」ア「なんで私なのよ!一番食べるんだから、マリが行きなさいよ!」
シ「あの!真希波さん!僕が行くよ」シンジが慌ててフォローする。
マ「駄目だよ。甘やかしちゃ!アスカ行っておいで!」マリの方が何枚も上手だ。
ア「ぶん殴られたいの!」シ「じゃ、じゃあさ。せめてじゃんけんにしようよ」
マ「それじゃあ面白くないよ!」ア「あんたね〜!」シ「ねえ。真希波さん〜」
シンジが懇願の表情をマリに向ける。
マ「う〜ん。君にそんな可愛い目で見られたら断れないよ。仕方ないな〜」
ア「なんでシンジには甘いのよ!」マ「ワンコ君は可愛いもん♪」シンジ「はは・・」
3人が丸くなって向かい合って立つ。
マ「じゃあ、じゃんけん1回勝負。文句なし」シ「うん」ア「絶対勝つ!」
マ「ふふん。いくよ♪せ〜の。出さなきゃ負けよ、じゃんけんぽん♪」
ア・シ「あ!!」マ「アスカの負け〜♪結局行く運命なんだよ♪」ア「そんな〜!」
マ「じゃあ、アスカ♪行ってらっしゃい♪」
気のりしない感じのアスカ。
マ「文句なしの約束だよ」ア「わかってるわよ・・」
マ「あ!もしかして一人で行くのが怖いんでしょ?」ア「そ、そんなわけないでしょ!」
マ「やっぱりそうなんだ!ワンコ君、知ってる?実はアスカは怖がりなんだよ」
シ「え!そうなの?」ア「違うってば!怖くないわよ!」
マ「うんうん。しょうがないな。怖がりアスカちゃん♪私が付いて行ってあげてもいいよ」
ア「お断りよ!」マ「いいのかな?暗いよ〜。静かだよ〜」アスカが少したじろぐ。
マ「さあ♪一言付いて来てと頼みなさい♪」ア「い〜や!」
そう言うとアスカは早足で部屋を出ていってしまう。
837ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 07:45:49 ID:???
アスカが旅館の玄関で靴を履き替えていると。後ろから声をかけられた。
シ「アスカ」ア「シンジ?」シ「一緒に行くよ」ア「マリに言われたのね?」
シ「違うよ」ア「どっちにしろ平気よ。一人で」シ「一人じゃ危ないよ」
ア「近くよ!危なくないわよ!」シ「でも・・」
ア「いいから。部屋で待ってなさいよ!」シ「やっぱり行くよ!」
それは普段の彼からは想像できないような、強い口調だった。
ア「なんで、そんなに拘るのよ!」シ「決めたから・・行くって」
ア「はあ?何それ?」シ「いや・・その」
なかなか上手く説明できないシンジをみてアスカは溜息をつく。
ア「まあいいわ。特別にお供を許してやるわよ。さっさと行くわよ」
シ「あっ!待ってよ」シンジも慌てて靴を履き替えて、アスカを追いかけた。
838ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:25:23 ID:???
2人が旅館の外に出ると、夏のジトーとした嫌な暑さを感じた。
ただ、思っていたより電灯は多く、暗さは感じなかった。人もまばらだが見られる。
これならお供はいらなかったかもしれない。2人は少しだけ間を開けて、横に並んで歩き始める。
ア「暑いわね」シ「うん。やっぱり外は暑いね」ア「今夜も寝にくそう」シ「そうだね」
ア「はあ〜。せっかくお風呂でさっぱりしたのにな!また汗かきそう」シ「温泉また入ったら?」
ア「そうね。でもそうなると、あいつ何とかしないとな」シ「真希波さんのこと?」
ア「そうよ!」シ「真希波さんって昔からあんな感じだったの?」
ア「あのバカには散々嫌がらせされたわ!今思い出しても腹がたつ!」シ「でも友達なんでしょ?」
ア「あんたの目は節穴?どこが友達もみえるのよ?嫌がらせしかされてなかったでしょ!」
シ「確かに・・・でも」ア「??」シ「そう感じたんだ」
ア「あんたの友達の基準っておかしいんじゃない?」シ「・・・」ア「具体的には何でそう思ったのよ」
シ「お互いにあれだけ遠慮なく言えるのって、友達じゃないのかな?」
ア「内容によるでしょ!あれは唯の喧嘩よ!」シ「そうかな?」
ア「そう!友達っていうなら、ヒカリみたいな子のこと言うのよ!マリは唯の天敵!」
シ「でもやっぱり・・」ア「しつこいわね!まだなんかあるの!」
シ「なんていうか・・真希波さんはアスカのことを良く知ってるって感じがしたんだ。だから」
ア「気味の悪いこと言わないでよ!唯でさえあいつリアルに怖いんだから!」シ「う〜ん」
ア「あ〜!もう!この話はこれでお終い!」
それでもやはり、アスカにとってマリは友達なのではないかと、シンジは感じていた。
839ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:30:34 ID:???
シンジとアスカはお菓子の他に、飲み物とアイスを買ってコンビニをあとにした。
2人はパピコを開けると、それを食べながら旅館に向けて歩きだした。
ア「冷たくて美味しい」シ「うん。暑さが紛れるね」
ア「でも暑い暑い言っても、昼間のマグマに比べたら軽いんだけどね」シ「はは。そうだね。あれと比べればね」
そこで何かを思い出すように、アスカが少し無言になる。シンジはそれを黙ってみつめる。
ア「私。今日本当に死ぬんだと思った。あんな風に感じたの始めてかもしれない」シ「・・」
ア「今までだって死ぬことを考えなかったわけじゃないのよ。でも。今日のは違った。全然違ったの」シ「・・」
ア「死ぬのなんて覚悟してたはずなのに・・」
それは、もしかするとシンジに言っていたのではないかもしれない。彼女自身に投げかけた言葉だったのかもしれない。
そう思えるほど、淡々とした喋り方だった。それでも、静かなはずのその言葉をシンジはとても恐ろしく感じていた。
普段感じる事のない彼女の別の顔が透けて見えているようで、まるでアスカが別の存在に感じられていた。
だが、シンジが恐怖を感じていたのは、それだけが理由ではなかった。それはヤシマ作戦の時に感じたものに似ていた。
大切な誰かが失われてしまうかもしれないという恐怖。
シンジはマグマの中での映像を思い出す。あの時自分が弐号機の手を掴めていなかったら。
アスカは今目の前にはいないのだ。それを思うと震えるほど怖かった。
ア「あ〜あ!今日は変な日!死にかけるし!アホマリに会うし!だからこんな変なこと喋っちゃうのよ!」
アスカがシンジの方を向く。
ア「シンジ・・」そう言ってから、彼女は黙って歩きだしてしまう。
アスカは礼を言おうとしたのかもしれない。だが、それは声になっては出てこなかった。
840ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:37:01 ID:???
コンビニを出て、少し経ったあたりから、その足音はずっとついて来ていた。
2人は同時に気付き、自然と足並みは早くなっていた。何だかんだ言ってもまだまだ子供なのだ。
ア「足音まだしてるわね」シ「偶然同じ方向なのかも」ア「まあね」
そう言ってみたものの、ぴたりと張り付くような足音に2人の不安は自然と高まった。
ア「(いざとなったら大声だして)」シ「(どうしよう。でも。せめてアスカだけでも)」
走るという選択肢も浮かんでいた。
だが、走った時に足音まで速まったときの恐怖を考えると、容易にはその決断は下せなかった。
そうやって不安のまま、歩いているうちに、少し先に旅館の光が見えた。2人は心底安心した。
だが!次の瞬間!突然足音が速まったのだ。明らかに走って近づいてきている。
2人はびくっとなり動きが止まってしまう。アスカの足は動かなかった。
アスカは自分でも驚くほどに体の自由が気かなかった。
だがそれ以上にアスカにとって信じられないことが起きた。シンジがアスカの手を取り駆けだしたのだ。
アスカはまるで昼間の再現を見せられている気分にさせられた。
自分の手をしっかり握って走るシンジの背中に、頼もしさのようなものを感じてしまっていた。
そしてそのことに戸惑っていた。
2人は懸命に走ったが、足音は信じられない程速かった。アッと言う間に距離は縮まり。
足音はすぐ真後ろまでせまった。そして、その存在がそのままアスカに飛びついた。
ア「きゃ〜!!」シ「アスカ!!」
841ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:40:21 ID:???
シンジはその光景に我が目を疑った。
襲ってきた正体が、想像していた恐怖の対象とはあまりにかけ離れていたからだ。
マ「アスカ捕まえた♪」ア・シ「・・・」
2人は心臓の鼓動が収まるのを待つように、ゆっくりと事態を呑みこんでいった。
マ「おや?どうしたの?ハトが豆鉄砲食らったみたいな顔して」ア・シ「どういうつもり!」
マ「待ってるの退屈だったからさ。結局私も付いてきちゃった」
ア「何で普通に声掛けないのよ!」シ「そうだよ!」
マ「いや〜。2人の油断しきった様子みてるうちビックリさせたくなっちゃってさ♪」
ア「死ぬほどビックリしたわよ!」
マ「まさかあんなに驚いてくれるとは思わなかったよ♪あ〜面白かった♪」
ア「アホマリ!!!」シ「真希波さん!」マ「きゃ〜♪怒らんといて♪」
マリが楽しそうに旅館に向けて駆けだす。アスカが怒ってそれを追いかけた。
ア「待ちなさいよ!!」マ「捕まえてごらん♪」
シンジも仕方なく後を追うように駆けだす。
安堵感も手伝ったのか、彼は自分達の先ほどの慌てっぷりを思い返して、吹き出してしまっていた。
842ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:43:50 ID:???
マリが寝むそうにあくびをする。時計はすでに12時近くなっていた。
シ「もうこんな時間だ」マ「楽しいおしゃべりは、時が経つのを忘れさせるんだよ♪」
ア「7割方はあんたがしゃべってたんでしょ」マ「そんなことないよね?ワンコ君」
シ「・・うん」ア「ほら!間があったじゃない」マ「え〜♪ショック♪ワンコ君の意地悪♪」
そこでマリがまたあくびする。今度はアスカも同時にあくびした。
シ「もう寝たほうが良さそうだね。2人とも寝むそうだし」マ「もう少し話したいけどな」
ア「まだ足りないの?私はもう充分よ」マ「つれないな。アスカちゃん」
シ「真希波さんも明日あるんでしょ?」マ「ま〜。しゃあないか」
ア「はあ〜。やっと解放される」マ「そんなに露骨に喜ばないでよ♪傷つくな♪」
ア「嘘つけ!」シ「はは」
シンジはテーブルの上のゴミを手早く片していく。
マ「おお〜♪さっすが気がきくね♪」
ゴミが片し終わるとシンジは部屋を出ようとした。シ「じゃあ、僕は部屋に戻るよ」
マ「ワンコ君もここで私達と寝ればいいのに。ねえ、アスカ」
ア「!!」アスカの顔が露骨に引きつる。
843ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:49:41 ID:???
マ「どったの?」ア「あんた!まさかここで寝る気じゃないでしょうね?」マ「うん♪」
ア「自分の部屋があるでしょ!帰んなさいよ!」マ「無いよ♪」ア・シ「??」
マ「部屋なんて無いよ」シ「それってどういう?」
マ「元々は別の場所に泊る予定だったから。ここに部屋は無いよ」ア「なら自分の宿に帰りなさいよ」
マ「宿も無い。野宿の予定だったから」シ「え!!」ア「そんなわけないでしょ!」
マ「本当だもん。野宿!」マリが胸をはって偉そうに言う。
シ「凄い・・ワイルドだな」ア「バカシンジ!変なことに関心するんじゃないの!」
マ「信じてもらえましたでしょうか?」
ア「だとしたら、さっき当たり前のように夕飯食べてたのは、どう説明すんのよ!」
シ「もしかして無銭飲食?!」マ「あはは♪そこまで悪じゃないよ♪」
ア・シ「なら?」マ「葛城さんに譲ってもらったんだよ♪帰るっていうから」シ「なるほど」
マ「そういうことなんです」ア「あ!!つまり・・」
マ「部屋も葛城さんの代わりにここってことです」ア「そんな〜!!」
マ「よろしくね♪アスカ♪」ア「冗談でしょ!シンジも何とか言ってやりなさいよ!」
シ「え!でも・・それはしょうがないんじゃ・・」マ「だよね♪」
ア「自分が被害受けないからって!なによそのやる気の無い態度は!」シ「そんなつもりは・・」
マ「八つ当たりは止めなよ♪」ア「あんたのせいでしょ!」マ「観念して♪一緒に寝ましょ♪」
ア「いや!」マ「そっか〜。じゃあワンコ君と寝ようかな」シ「え!!」
マリがアスカをみてにやりと笑う。
マ「いいのかな〜♪」ア「〜〜〜〜〜!!分かったわよ!」マ「やったね♪」ア「くそ!」
シ「(真希波さんってやっぱり凄いな・・)」
844ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:52:09 ID:???
アスカは自分の布団を壁際まで思いっきり寄せる。
マ「なんでそんなに離れるの?」ア「せめてもの防衛策よ!」マ「何もしないよ♪」
ア「そんな厭らしい顔で言われても説得力無いわよ!」マ「真面目な顔なのにな♪」
ア「はあ〜。最悪の気分」マ「私は最高の気分♪」
電気を消してから、2人とも布団にもぐり込む。
マ「アスカ♪」ア「なによ」マ「やっと2人きりだね♪」ア「!!」
マ「朝まで甘〜い時間を過ごそうね♪」ア「いい!変な事したらただじゃ済まさないわよ!」
マ「照れてるんだね♪でもいいんだよ♪初めてはみんな緊張するんだから♪」ア「ひっ!」
マ「マリ姉さんが手取り足とり腰取り教えてあげるよ♪」ア「誰か助けて〜!!」
マ「ふっふっふ。助けなんて来ないよ♪」ア「近づいたら殴るから!」
マ「力づくっていうのも悪くない♪むしろ好き♪」ア「大声出すわよ!」
マ「キスで口を塞げばいい♪」ア「!!じゃあ咬みついてやる!」
マ「激しいの最高♪お礼に全身を舐めまわしてあげましょう♪」ア「ああああ!」
言葉は通じるのに話が通じない恐怖・・
845ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:57:42 ID:???
暗く静まり返った部屋。
ア「(今何時だろ?はあ〜。暑い!眠れないよ)」寝苦しそうに布団の上で体を動かす。
ア「(マリは寝たのかな?)」そ〜と振り返ってマリの方をみる。
ア「(くっそ〜。さんざん騒いで、自分だけさっさと寝るなんて)」
目を閉じてじっとしてみるが、一度去ってしまった眠気はなかなか戻ってこない。
そうやってしばらく経った時だった。不意に背後に気配を感じてドキリとする。
ア「!!マリ?」マ「うん」
ア「気配を消さないでよ!びっくりするでしょ!それに近づくなって言ったでしょ!」
マリがアスカの後で座った。アスカは横になったままマリの方に体を向ける。
ア「なによ」マ「アスカ・・」ア「??」マ「添い寝して」
ア「はあ〜!この暑いのに冗談言うな!嫌に決まってんでしょ!論外もいいとこよ!」
マ「昔は一緒に寝てたじゃん」ア「いつの話してんのよ!ずっと小さい時でしょ!」
マ「そうだけど」ア「もうそんな歳じゃないでしょ!」
マ「ちぇ!小さいアスカは可愛かったのにな!昼間は意地っ張りでも夜は寂しがり屋でさ!」
ア「そんなこと覚えてないわよ!」マ「嘘ばっか!私にぎゅ〜としがみついてきてたじゃん」
ア「覚えてない!」マ「寂しい。今では夜も意地っ張りなってしまったのね」
ア「黙んなさいよ!」マ「ねえ?一緒に寝ようよ」ア「駄〜目!!」
マ「ちぇ!わかった・・諦めるよ」ア「向こう行け!しっし」
だが、アスカが油断した一瞬の隙をついて、マリがあっと言う間に布団に潜り込んだ。
そして、アスカを抱きしめた。
ア「何してんのよ!諦めてないじゃない!」マ「説得を諦めたの♪だから実力行使♪」
ア「屁理屈言うな!出ていきなさいよ!暑苦しい!」マ「べ〜だ♪私はここで寝るの♪」
アスカをぎゅ〜と抱きしめたまま、頬っぺたをスリスリとすりあわせる。
ア「ぎゃ〜!!」マ「そんな嬉しそうな声出して♪」ア「叫んでるんでしょ!」
マ「またまた〜。照れちゃって可愛い〜♪」ア「少しは人の話も聞きなさいよ!」
マ「いいよ♪聞いてあげる♪そのかわりに耳元で囁いてね♪」ア「あ〜!話が通じない!」
846ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 08:59:25 ID:???
マ「今日の作戦のこと聞いたよ」ア「私の失敗を笑おうっていうの」
マ「ふふ。相変わらずアスカは負けず嫌いだね♪」ア「む!悪かったわね!」
マ「そのくせ意外と打たれ弱いんだな♪これが♪」ア「言いたい放題言って!」
マ「でもね。そういう所が可愛いんだよ」ア「!!」
マ「可愛くて可愛くてしょうがないよ。つい抱きしめたくなっちゃう」ア「!!」
マ「また照れちゃった?」ア「からかわないでよ!」
マ「素直になれない所とか、負けず嫌いな所とか。そういう所も含めて大好きだよ」
ア「好きって・・」マ「そう!好き♪好き♪大好き♪世界で一番好き♪」
完全に戸惑って、黙ってしまうアスカ。
847ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 09:03:09 ID:???
マ「だから、今日の事聞いた時は凄い怖かったよ」ア「なんであんたが怖いのよ?」
マ「もしかしたらアスカが死んじゃってたかもって思ったらね。凄く怖かった」ア「・・」
マ「私が知らない所で勝手にいなくなったりしないでね」
マリがとても大切なものを抱くようにアスカを包みこんだ。アスカは不思議と何も言えなかった。
しばらくそうやって静かな抱擁が続いた。

マ「でも悔しいな」ア「今度は何よ」マ「アスカは私が助けたかったよ!」ア「はあ?」
マ「だって私が助けてたら、一気にアスカと両想いって展開もあったかもしれないじゃん」
ア「それはない!100%」マ「ガク。でもさ。彼に助けられてどうだった。見直したでしょ」
ア「そんなこと・・あり得ない!」マ「意地っ張り!嘘つき!いいな〜碇くん」
ア「それ以上言うな!」マ「私もアスカをカッコ良く守りたい!」
ア「もう!」マ「アスカ!次は私が助けるからね!アスカのナイトは私だからね!」
ア「はいはい」マ「本気なのに〜。ちゃんと聞いてくれない!」
ア「はいはい」マ「ぶ〜。昔は2人でもっとラブラブだったのにな」
ア「そんな時代はない!」マ「冷たい。今日だって買いものに碇君と行っちゃうしさ」
ア「はあ?」マ「私だってお供するつもりだったのに!先こされちゃったんだもん!」
ア「なに勝手言ってんのよ!そもそもあんたが私に一人で行けって言ったんでしょ!」
マ『だって!そうすれば、絶対アスカは「付いて来てって」言ってくれると思っただもん!』
ア「なにそれ!」マ「アスカに選んで欲しかったんだよ!」
ア「そんなややこしい事知らないわよ!」マ「悔しいから、脅かしてやったんだ!」
ア「あれはそういう事だったの!アホ!」マ「2人で手なんて繋いでさ!あ〜ん。私の方が好きなのに」
ア「はいはい」マ「よ〜し。私がいかにアスカを好きか、何時間でも語ってあげるよ」
ア「いいってば!」マ「では。まず、アスカの恥ずかしい秘密を100個言います♪」
ア「やめなさいよ!」
848ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 09:07:12 ID:???
窓から差し込む朝日が障子越しにでも、眩しい光を部屋に届けていた。
目が覚めたアスカは自分の前で気持ちよさそうに眠るマリを見つめた。まだ熟睡していて起きる気配すらない。
アスカはマリを起こさないようにそ〜と布団から出ると、そのまま静かに部屋を出た。
朝の温泉はまだ人1人いなく静まり返っていた。アスカは浴衣を脱ぐとタオルを巻いて温泉に入っていった。
ア「ちょっと熱いかな」
ゆっくりと静かに体全体を沈めていく。
ア「熱いけど気持ちいいや。はあ〜。朝からゆっくりお風呂に入れるなんて贅沢だな」
ア「マリがいたら、こんなにゆっくり出来なかったな」
それまで湯気でわからなかったが、奥に人影が一つあるのに気づいた。
ア「先に来てた人がいたんだ」
アスカがなんとなしにその人影を見ていると、それが近づいてきた。
だが、その正体が誰かわかるとアスカは愕然とした。
マ「おはよう♪アスカ♪」ア「な!なんで!確かに寝てたのに!」
マ「甘いな♪私がアスカとお風呂に入れるチャンスを逃すはずないでしょ♪」ア「私出る!」
マ「駄〜目♪」出ようとするアスカの手をマリが強く握り、逃げられないようにする。
ア「朝っぱらからあんたの相手なんて冗談じゃないわよ!」マ「良いではないか良いではないか♪」
ア「引っ張るな!」マ「仲良くしましょ♪愛し合いましょ♪」
ア「悪夢よ」マ「アスカ♪そう言えば、どうしてタオルなんてしてるの?」
ア「いいでしょ!タオルぐらい!」マ「温泉でタオルなんて邪道だよ!外そうよ♪」
ア「やめろ!変態!」マ「私は付けてないよ♪私の裸だけ見るなんてフェアじゃないよ!」
ア「私は別に見たくないわよ!」マ「でももう見たんだから♪対価を払いなさい♪」
ア「めちゃくちゃ言うな!」マ「じゃ、こうしましょ♪お姉さんがアスカちゃんの成長の具合を見てあげるから」
ア「変な理由をつけるんじゃいわよ!」マ「つべこべ言わずに裸を見せろ!」
ア「正直に言えばいいってもんじゃない!」マ「ええい♪往生際の悪い♪そりゃ!」
マリがアスカのタオルを力一杯引っ張る。
849ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 09:09:36 ID:???
ア「いや〜!」アスカのタオルが外れる。マ「おお〜♪wonderful♪」
アスカは慌てて手で隠そうとする。
マ「あ〜ん!隠しちゃ駄目!ちゃんと見えない!手どけなさい!」ア「タオル返しなさいよ!」
マ「やだもん♪これは邪魔だからね♪向こうに、ポ〜イ♪」タオルを遠くに投げてしまう。
ア「なんてことすんのよ!」マ「ふっふっふ♪さてさて♪観察タイ〜ム♪」
マリがジーと見つめる。
アスカは恥ずかしそうに身をよじるが、その姿がかえって扇情的にみえてしまう。
ア「ジロジロ見んな!」マ「いかん、涎が出てきた」
ア「エロオヤジか!」マ「ゲッヘッヘ。綺麗な体だしてるね♪お譲ちゃん♪」
ア「気持ち悪い!」マ「でもまだ胸は小さいんだね♪」
アスカが胸を抑える。マ「よ〜し。ワシが揉んで大きくしてあげよう♪」
マリが厭らしい手つきをする。
ア「ストップ!ストップ!」マ「さあ♪アスカちゃん♪ワシのお膝の上に座りなさい♪」
ア「何よその変態プレイ!」マ「え〜。恋人なら普通だよ♪変じゃないよ♪おいでおいで♪」
マリがアスカをぐいぐい引っ張る。
ア「相変わらずバカ力過ぎる〜!」マ「観念しろ!さあ、いらっしゃ〜い♪」
ア「いや〜!」アスカがマリの膝の上にちょこんと腰かけるような体勢になってしまう。
マ「よっしゃ〜♪アスカget♪可愛いお尻の感触が膝に♪」
アスカが逃げようとジタバタするが、マリが巧みに体をロックしていて逃げられない。
マ「さあ〜揉み揉みしま〜しょ♪大きくな〜れ大きくな〜れ♪」
ア「駄目だってば!それは完全にアウト!」マ「私は平気♪さわさわ♪」
まさにアスカの危機寸前というところでマリの動きが急に止まる。マリの耳がピクピク動いている。
ア「??」マ「お客さんだ♪」
850ifマグマダイバー:2010/03/21(日) 09:13:03 ID:???
マリが男湯の方を見たかと思うと、突然大声で叫んだ。
マ「ワ〜ンコ君♪おはよう♪」ア「!!」
隣の男湯では、たまたま朝風呂に来たシンジがギクリとなる。
マ「ワンコ君いるんでしょ?今入って来たのが聞こえたよ!」ア「なんでわかんのよ!」
マ「足音でわかるんだよ♪」ア・シ「(どうゆう耳してるんだ!)」
マ「ワンコ君!ちょうどいいや!聞いててね!」シ「え!!?」
マ「今から宣戦布告するから!」ア・シ「は???」
マ「私はアスカが大好きなんだ!負けないよ!」ア「な、なに大声でバカ言ってんのよ!」
マ「昨日は一歩出遅れたけど!今は私にしかできない事しちゃってるんだから!」シ「?」
マ「壁の向こうでは、アスカと私が凄〜いHな事しちゃってるよ!」シ「!!!」
マ「どうだ!羨ましいか!こ〜んな事もできちゃうぞ♪スベスベのプ二プ二だ〜♪」
ア「あ!いや!ちょっと!くっ」シ「!!」
マ「も〜と凄いこともしちゃうんだから♪柔らか〜い♪」ア「くすぐったい!いい加減してよ〜」
マ「コ〜チョコチョのム〜ニムニ♪」ア「!!変な触り方すんな!あっ!」
マ「ワンコ君♪やっぱりアスカの胸ちょっと小さい♪私が揉んで大きくしておくから♪」
ア「〜〜〜〜〜〜!!」
男湯でシンジが困ったように真っ赤になっている。
シ「どうして朝からこんな・・・また膨張してしまった」
<終わり>
851名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/03/23(火) 07:07:32 ID:mYH/C/+T
つまらないです
852名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/03/23(火) 21:22:23 ID:???
俺は結構おもしろかったぞ
もう少し読みやすかったらなお良し
853名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/07(金) 14:28:40 ID:???
レッドとピンクのカプって王道だよな
854名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/10(月) 09:55:12 ID:???
マリ×アスカの可能性を前向きに語るスレ にあるよ
855名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/16(日) 01:39:27 ID:???
すげえ
856名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 00:24:15 ID:???
 相手はあたしよりも頭ひとつ大きい女だった。
 あたしはリングシューズをキュッキュッと鳴らしながら大振りのストレートをかわした。
そのままリングを蹴る。相手の懐に飛び込んだ。
 ワン・ツー、そしてレバーへのフック。打ち抜いた。手応えあり。
 どうと音をたてて相手はリングに沈む。ゴングが鳴った。

「真希波・マリ・イラストリアス!」

 レフェリーに手を掲げながら、あたしは優勝賞品の食券半年分のことを考えていた。

 ユーロ空軍の、体育館の中だった。
 今日はエヴァンゲリオンパイロット候補生たちによるボクシング大会だ。階級分けもな
にもされていないザルなルールは、あたしにはかなりいい条件だった。次は決勝戦だ。
このまま上手いこといったら、商品はあたしのもんだな。
 そんなことを考えているときだった。背後で、どうっとひとのざわめく音が聞こえた。
 準決勝が行われているリングの上だった。
 目を惹くのは、ひとりの少女だった。小柄で、痩せている。赤いタンクトップに赤いシ
ョートパンツ、赤いヘッドギアから、赤みがかった金髪がこぼれ落ちていた。赤まみれだ。
きっ、と、青い瞳で瞬きもせずに対戦相手を見据えている。
 対戦相手がワンツーを繰り出す。かわした。見事なフットワークで相手の死角にまわり込む。
身体を小さくして相手の懐に飛び込んだ。そして、攻撃に転じる。
 鮮烈だった。跳び上がるようなアッパーカット、たしかカエル跳びアッパーとかいったか。
まともに入った。相手は一も二もない。吹き飛んで、リングの上に大の字になって倒れた。
 ゴングが鳴る。
857名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 00:24:56 ID:???
「式波・アスカ・ラングレー!」

 彼女の名前は知っていた。有名人だ。14歳で大尉待遇を受けている天才少女で、メダリスト
級の身体能力を持っている。エヴァンゲリオンの正式パイロットは十中八九彼女だろうと
噂されていた。あたしみたいな十把ひとからげの野良候補生とは住んでいる世界の違う
人種だった。
 決勝戦の相手は彼女か。こりゃあ、負けるかもしれないな。あたしは少し弱気になった。

「ちょっと」

 声をかけてきたのは、式波大尉だった。リングを降りて直に来たらしい。赤いヘッドギア
を外して、赤みがかった金髪をかき揚げている。

「は、これは、大尉殿」
「決勝戦の相手は、あんたね」
「はあ、どうも」
「負けないから」
「はあ」

 まあ勝てないだろうなあ、とあたしは気の抜けた返事をした。

「あたしは負けないわ」
「はあ、あたしなんぞにそんな闘志燃やされても」
「なんなの、あんたは!」
858名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 00:25:38 ID:???
 式波大尉は苛立ったように床を蹴飛ばした。

「いい?」

 胸ぐらをつかまんばかりに、式波大尉はあたしに急接近した。汗に混じって、ちょっと
いい匂いがする。

「あたしはね、負けるわけにはいかないの」
「はあ、エリートって大変すね」
「勝つのよ。勝って、勝って、あたしはエヴァのパイロットになるの」

 ちょっと、わからない感覚だった。
 エヴァンゲリオンのパイロットになる。それは、この場にいる子供たち全員の目的だ。
でも、ここまで必死になるものだろうか。たしかにパイロットに採用された場合の危険
手当ては魅力的だけれど、大半は日々の糧を手に入れるのと引き替えに訓練を受けている
だけだ。パイロットの選に漏れたって、ユーロ空軍はなんらかの仕事をあてがってくれる
だろう。増して彼女は大尉待遇だ。もっと安全で高給な仕事があるはずだ。なにを好き
このんでエヴァンゲリオンなんてわけのわからない巨大ロボットモドキのパイロットに
執着するのだろう。

「まあ適当にベストを尽くしましょうや、大尉殿」
「適当じゃ困るのよ」

 彼女は足音も高らかにあたしから離れていった。
859名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 00:26:22 ID:???
 ◆
 決勝戦のゴングが鳴る。あたしは8オンスのグローブをパシンと鳴らしてリングの
中央に向かった。
 式波大尉はすでにレフェリーの傍らで待ちかまえていた。アップは万全らしい。白い肌が
うっすらと桃色に染まっている。

「ボックス!」

 レフェリーの声が飛ぶ。
 あたしは早速構えて前に踏み出した。
 女子ボクシングは1ラウンド2分間。男子のように様子見をしている時間はない。場合に
よっては男子よりも激しい撃ち合いになる要因だ。
 式波大尉が飛び込んでくる。雹のようなジャブが飛んできた。
 あたしは左のグローブでジャブを散らしつつ、式波大尉の右に回ろうとした。
 速い。式波大尉はあっという間にポジションを建て直すや、またしても鋭いジャブを
放ってきた。防戦にまわるあたしに、右ストレートが唸りを上げて襲いかかる。
 にゃろう、なんてやつ。
 バックステップ。式波大尉のグローブが空を切る。
 リングシューズを鳴らし、あたしは身体を左右に揺さぶった。式波大尉の攻撃が一瞬
止まる。いまだ。視界の端でレフェリーの位置を確認しつつ、ロングフック。

「っの!」

 マウスピースをはめた口で、式波大尉が毒づくのがわかった。
 あたしのフックは式波大尉の白い耳をかすめて後頭部に当たっている。ボクシングでは
禁じ手だ。しかし、これがロンドン裏通り仕込み戦法ってやつだ。
860名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 00:27:28 ID:???
 式波大尉の目がぎらりと光った。
 アッパーが来る。直感してあたしは前に踏み出した。クリンチを取る。あたしの腕の中で
細い身体がじたばたと暴れた。

「ストップ!」

 レフェリーがあたしたちの間に割って入る。

「ボックス!」

 レフェリーの声が終わるか終わらないかのうちに、式波大尉が飛び込んでくる。ロング
アッパー。ガードすると同時にショートフックがいくつも飛んでくる。
 式波大尉の白い首筋に、青い血管が浮かび上がっていた。リングシューズが複雑な動き
を見せる。赤みがかった金髪から、透明な汗の滴が飛び散った。
 あたしはマウスピースを噛み締めた。
 拳を合わせてみて、わかった。彼女はただエヴァンゲリオンのパイロットの座に執着し
ているわけではない。ただただ、常に命を燃やしているだけだ。
 彼女は全力で来ている。あたしも燃えざるを得ないじゃない。
 グローブを打ち鳴らし、式波大尉に襲いかかる。ストレート。式波大尉は半身を開いて
かわす。あたしはさらに踏み込んだ。ボディブロー。手応えが浅い。
 来る。カウンターの左フック。1度、2度、さらに3度。連続で来る。
 ここは、退く。いや、ダメだ。出来ない。式波大尉は猛然とラッシュを仕掛けてくる。
 あたしは両の足を踏ん張った。
 勝てないかも知れない。まず間違いなく、あたしは負けるだろう。でも、ただで負ける
わけにはいかなかった。
 式波・アスカ・ラングレー。ヱヴァンゲリオンのことしか頭にない女の子。でも、エヴァ
ンゲリオンは兵器だ。いつか破壊される。そんなとき、彼女になにが残る。
 燃えさかる式波・アスカ・ラングレー。彼女の炎が消えたとき、あたしが、真希波・マリ・
イラストリアスの名前を、かすめるほどでいい。彼女の頭の中に存在していたかった。
 式波大尉の細い身体が風を纏ってやって来る。
 あたしはカウンターの右を突き出した。
 ゴングを聞いたのは、遠のく意識の中だった。
861名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 00:28:08 ID:???
 ◆
 気が付くと、あたしは医務室の中にいた。
 両手を見ると、真っ赤に染まっていた。当分ボクシングはゴメンだ。

「あんた」
「わっ」

 枕元に式波大尉が立っていた。真っ白な顔にはアザひとつ着いていない。自信なくなる
なあ、もう。

「来週はキックボクシングですって」
「うへ、カンベンしてよ、もう」
「あんた」
「なんです」
「真希波・マリ・イラストリアスだっけ」

 あたしはきょとんと式波大尉の顔を見返した。間違いない。彼女はいま、あたしの名前
を呼んだ。

「あんたの名前、覚えとくから」

 それだけいって、式波大尉は医務室から出て行った。

「うっしゃ」

 あたしはひとり拳を掲げた。
862名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/25(火) 20:53:36 ID:???
お疲れ様
中々面白かった
書き慣れてるね
863名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/03(木) 20:41:38 ID:???
人類補完計画発動
わらわらと式波アスカ・ラングレーに近寄ってくる綾波の群れ

「これがシンジに変化しても、心を許したら駄目。許したらおしまい」
自らに言い聞かせるアスカ。「気を強く持つのよ、アスカ」

綾波に変化が始まる。一瞬で

真希波マリ・イラストリアスに変化する綾波。
「ちょっとー、なんであんたが出てくるのよ!一番思っている相手が出てくるんじゃないの?わたしはマリのことなんて」
「つれないなー、子猫ちゃん。そりゃ”アタシが”アスカのことを思ってるからじゃない。補完計画のルールなんて、あたしの愛の前には無意味!」
「そんな無茶な!でも、あなたならそれくらいやりそうね」
864名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/06(日) 07:18:19 ID:o1VLBfE8
ずいぶん前の奴の転載だが
公式でキターwwww
ttp://gigazine.jp/img/2010/05/26/animate_eva-boxlunch/P1400329.JPG

865名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/06(日) 07:22:09 ID:pA68AZ4Y
キモいキモい
866名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/07(月) 17:38:56 ID:???
いいイラストじゃん
867名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/11(金) 12:23:31 ID:???
>>866
ではワタクシが皆の総意を代表して

いいイラストリアス?
868名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/13(日) 16:45:10 ID:???
こうして見るとマリって男顔だな
869名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/14(月) 23:45:51 ID:???
おさげ・チェックのスカート・ピンクのスーツとかマリは少女的な記号が多いけど
それを除いたら中性的な雰囲気が濃くなるね
870名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/17(木) 21:39:12 ID:???
中性的なのがイイんだよなぁ

・・・こんなの俺だけか?
871名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/19(土) 08:52:55 ID:???
872名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/19(土) 22:04:15 ID:???
>>870
わかる。マリの中性的な喋り方とか凄くいい

なんかパイロットの子って中性的なのが多いな
アスカに関しては中性的って感じじゃあなくて男勝りな女の子って感じだけど
873名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/06/20(日) 05:24:40 ID:???
874名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/07/18(日) 13:02:19 ID:???
マリがシンジを好きになることの覚悟は出来ているが、もし好きになるのがレイだったりしたらどうしよう……。
875名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/08/27(金) 22:02:34 ID:???
綾波にはマリの好きなLCLの匂いが染み付いてるんだろうな
876名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/13(月) 14:51:29 ID:???
大全集にマリアスネタがあるらしいが…
877名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/16(木) 22:23:14 ID:MwbvYlmw
age
878sage:2010/09/22(水) 23:21:51 ID:xnrX3qBM
マリアスサイトなかなか増えないな
879名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/23(木) 06:37:20 ID:xFefXKZ/
まぁ百合はそれほど需要ないしマリはどういうキャラかまだわかんないし
880名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/23(木) 15:53:17 ID:???
マリもアスカも基本攻めだからな
女シンジみたいなタイプが合いそうなんだけど
881名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/23(木) 16:37:32 ID:???
アスカが攻めってのは珍しい意見な気がする
アスカはガチ受けキャラで、マリはスーパー攻め様だと思ってた。
882名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/23(木) 20:59:27 ID:???
アスカが攻めにまわるのって同人でシンジを誘惑して一緒に童貞処女を捨てる時くらいで後はだいたい受けのMだよね
883名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/09/26(日) 23:51:03 ID:???
当初、アスカは攻めだと断じて疑わなかった
だが色んなSS読んで受けの素晴らしさに気付き今に至る

まあ、マリはいわずもがな攻めだ
884名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/10/13(水) 03:14:45 ID:???
たまに逆転して、何かで照れるマリ、からかうアスカというのも見てみたい。
885名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/08(水) 18:33:13 ID:???
くそー全集買っておけば良かったぜ
先輩後輩ってのは没案で本編では関係無いのかね?
886名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/08(水) 22:15:40 ID:gyO+Jr9r
マリアスサイトってびすとしか知らんわ
887名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/09(木) 19:24:27 ID:ba2ydH8w
初期設定ではアスカとセットのキャラクターっぽい感じだったんだっけ?
マリと絡む事によって
アスカの「話の本筋に関われ無い蚊帳の外キャラ」っつう問題点が解決されそうだからQ以降では実際に絡むと思う
888名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/11(土) 21:45:45 ID:sPPUMwQ6
>>879
最近需要ありまっせ
ガチ百合ってよりは女の子同士でキャッキャウフフ的な
889名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/15(水) 03:35:27 ID:???
努力家の優等生と天才肌の問題児の組合せって萌えるよな
890名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/15(水) 11:24:30 ID:???
無印プリキュアみたいだな
891名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/16(木) 03:45:37 ID:yMfZNQvH
絶対Qでマリアスのタンデム来る
むしろ来い
892名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/12/17(金) 11:54:51 ID:???
なぎさって天才肌か?

努力家の優等生と天才肌の問題児のカップルは、メジャーなところでは古くは姫川亜弓と北島マヤ
最近では千秋とのだめだな

マリ「妻です」
アスカ「妻じゃないでしょ!」
マリ「ぎゃぼー」
893名無しが氏んでも代わりはいるもの
もうすぐ冬コミだな。マリアス本あるかな。