俺 「お母さんお金ちょうだ〜い」
母 「どうしてそういうこと言うの?」
俺 「お母さんって感じがする」
母 「…何を言うのよ」
父 「金ならいくらでもある」
俺 「じゃあ百万ちょうだい」
父 「お前にやる金など無い」
俺 「・・・・」
レイが母親なら毎日寄り道せず帰って良い子になるよ
5 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/22(水) 21:48:09 ID:Q9AW74W/
私「私もたまには肉を食べたいよ!」
母「…肉…嫌いだもの…。」
母「…ティッシュ持った?
そう、ちり紙は?……鼻紙は?」
レイが母なら母子家庭が良い。父親がいたら嫉妬してしまいそうw
母 「自分の子供なのにどう接していいのか分からないの」
俺 「じゃあ友達からよろしくおねがいします」
母 「あなたは私の子供なのね……何を望むの?」
俺 「ファックしたいんだ!母さんのカントにジェイソンをブチ込ませてくれ」
義母で父早死になら最高\(^О^)/
実際こうじゃない?
子「明日…授業参観日…」
母「そう」
子「来る?」
母「…わからないわ」
子「わかった」
そういいつつも
「明日休ませてください…」
「え?明日抜けられると困…」
「お願いします」
「課長、明日は男性社員のたな卸しに変更」
降りしきる雨の中OBで学校に向かうんだよきっと
シンジ 「明日休ませてください…」
ミサト 「え?明日抜けられると困…」
シンジ 「お願いします」
子「母…さん?」
教室に飛び込んできたのは、ずぶ濡れになった母であった。
こんな雨の中、傘も差さずに走ってきたのであろうか。
無頓着な母とは言えさすがに驚きを隠せなかった。
子「来てくれたの?」
母「絆…だから」
THE END
(´;ω;`) ブワッ
_, ,_
( ´_ゝ`)
17 :
れ い:2006/11/27(月) 04:04:02 ID:???
このスレは…
18 :
れ い:2006/11/27(月) 04:05:54 ID:???
まさか
19 :
れ い:2006/11/27(月) 04:10:28 ID:???
私が
20 :
れ い :2006/11/27(月) 04:12:26 ID:???
母親に
21 :
れ い:2006/11/27(月) 04:14:38 ID:???
なって
22 :
れ い:2006/11/27(月) 04:16:56 ID:???
しまって
23 :
れ い:2006/11/27(月) 04:20:53 ID:???
いるの?
私は・・・
25 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/03(日) 10:48:36 ID:gcikpRLW
母親なの?
26 :
れい:2006/12/05(火) 19:53:00 ID:???
そう...
子「ぐれてやる!」
母「あたなは何を望むの?」
子「え?」
母「どうして悪ぶるの?」
子「そ、それは」
母「恐いんでしょう?大人になるのが」
子「ち、違う!」
母「人は闇を恐れ、火を使い(ry」
子「てっつがく〜」
母「どうしてかしら?あなたとは馬が合わないみたい」
子「くっ。人形みたいな母さんに言われたくないわ!」
母「私は人形じゃないもの」
子「父さんが死ねって言ったら死ぬくせに!」
母「さ、夕食夕食」
28 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/12(火) 12:39:45 ID:iYg5FrcS
おかーさん使途がくるよ
先生「お子さんがいじめに遭っているみたいなのですが」
母「そう」
先生「え…っと。お子さんは家ではどんな様子ですか?」
母「問題ありません」
先生「そうですか。特に異変とかは無いわけですね?」
母「たぶん、3人目の子供は元気だったと思います」
先生「(イライラ)いえ、あの今聞いているのは一番上のお子さんのことで」
母「あなたは信頼できないの?自分の生徒が」
先生「別にそういうわけでは・・・。って今はそういう話をしているのではありません」
母「もう、駄目なのね」
先生「はぁ。失礼ですが、お母さん少し支離滅裂ですよ」
母「尻?・・・。わからないわ」
先生「もういいです。お子さんに学校に来るように言ってもらえますか?」
母「命令なら」
先生「・・・。」
レイが母親っていうのは無理があると思うぞ。
31 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/13(水) 01:55:31 ID:bQ7XWTOf
未亡人綾波レイ
「ママは中学2年生」
は何処に・・・
良スレ
聖母 綾波レイ
36 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/22(金) 00:06:54 ID:xYC+CHPv
あなただれ?
母親か〜料理作れるのか?
ましゃしく14歳の母でごじゃる
39 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/23(土) 12:31:47 ID:KS9J3hlU
お母さん買い物に行くの?俺も一緒にいい?
40 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/23(土) 13:09:56 ID:XQO7U0L8
母「あなたが死んでもかわりはいるもの」
子(TДT)!!
子「お母さんだっこ〜」
母「どいてくれる?」
子「おかぁ〜さ〜ん!(抱きつく)」
母「どいてくれる?」
母「あなたは自分のお父さんの仕事が信じられないの?」
子「信じられるわけ無いよ。あんな親」
パシッ!!
ここは普通だな
子「お母さん、変な人が家に入ってきたよ〜」
母「あなたは死なないわ。私が守るもの」
これも普通
強盗に入られ我が子が無惨な姿に、何も出来なかった・・・・
綾波「・・・これが・・・涙・・・・?」
これも普通
残念!私が強盗と刺し違えました
ギリギリで生きてますが
強盗に刺される母
子供「お母さん!!」
母「わ、私が・・・死んでも代わりはいるもの」
子供「死んじゃやだよ〜」
強盗「すぐに二人仲良くあの世へ行かせてやる」
母「駄目・・・。この子には代わりはいないもの」
強盗「は?さっきから何を言っている?」
母「じ、自爆モードに入ります」
強盗「こいつ・・・な、なにいってるんだ!?」
ガシッ
強盗「やめろ!離せ!!」
子「僕が幼い頃に母は死にました。そのとき覚えているのは、
母が強盗と一緒に消えてしまったことです」
先生「そう。辛いことを思い出させたわね」
子「いいんです。だって・・・、先生は母の匂いがする」
先生「な、なにを言うのよ」
子「今日のお昼は?」
母「にんにくラーメンチャーシュー抜き♪」
.'⌒⌒丶 。・゚。・⌒)
′从 从) o━ヽニニフ ))
ヽゝ゚ ‐゚ν/ 。・゚。・⌒)
. (| | | | / o━ヽニニフ )
| ^^ |
明るい家庭
.'⌒⌒丶 。・゚。・⌒)
′从 从) o━ヽニニフ ))
ヽゝ゚ ‐゚ν/ 。・゚。・⌒)
. (| | | | / o━ヽニニフ )
| ^^ |
エプロン復元
50 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/26(火) 01:23:33 ID:uzpZkh9q
.'⌒⌒丶
′从 从)
ヽゝ゚ ‐゚ν
. (| | | |⊃旦
| ^^ |
51 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/26(火) 03:07:38 ID:ANB+bs44
おっぱい
.'⌒⌒丶 。・゚。・⌒) ♪
′从 从) o━ヽニニフ )) ♪どいとくれる?
ヽゝ゚ ‐゚ν / 。・゚。・⌒)
. (| |___| | / o━ヽニニフ )
| u|
∧ ∧ ニャ-
(,,^Д^) nn くんくん
/ | ∠・`ミ⌒\
(,,_/ u`u⌒u`uゝ
/
.'⌒⌒丶 。・゚。・⌒)
′从 从) o━ヽニニフ ))
ヽゝ゚ ‐゚ν/ 。・゚。・⌒) 今夜もにんにくの野菜炒めよ♪
. (| | | | / o━ヽニニフ )
| ^^ |
ママー
55 :
NHK ◆usL.SAffR. :2007/01/19(金) 04:14:26 ID:u+55MCHm
(・ω・)ノシ
56 :
ちびれい:2007/01/21(日) 08:08:57 ID:???
ママ…ママ…
ママー
58 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/30(火) 19:22:25 ID:HSmPPLSc
ゲンドウ「ママ・・・ママーーーーッ!!」
59 :
綾波シンジ:2007/01/30(火) 21:43:15 ID:mhpH0CPX
僕と母さんは血がつながってない。
僕はサードインパクトの後の混乱したさなかに、浮浪児だったところを町をさまよっていた母さんに拾われた。
僕が母さんの片思いの人に似ていたかららしい。僕の本当の両親はサードインパクトで死んだそうだ。
シンジ「母さん、トマト残しちゃった・・・」
アヤナミ「あら、生きてさえいればどこだって天国になるわ」
シンジ「母さん・・・今までゴメンよ・・・。僕、何でああいう風にすぐ反抗しちゃうのかな?」
母レイ「怯えているのね・・・。他人と接する事に・・・」
シンジ「いや・・・他人じゃないでしょ、母さんは。何言ってるの・・・?」
>>59 そうか、レイは俺に片想いしていたのか。
いや、でも俺には子供なんていないし、むしろレイが好きだし両想いのはずだが…
64 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/08(木) 22:34:32 ID:urnBN3Sd
シンジ「・・・僕はいないほぉがいいんだ・・・僕はいらないんだ・・・!!僕なんて死んでしまえばいいんだっ!!!」
レイママ「・・・無駄な命なんてこの世にはないわ。命を粗末にしてはダメ・・・」
シンジ「・・・母さん昔、私が死んでも代わりはいるとか言ってなかった?」
レイ「・・・どぉしてそぉゆうこと言うのっ!・・・メッ!!」
久々にエヴァ板きたらこんな良スレがあってびびった
エヴァ板をなめたらあかんな
シンジ「母さん、お腹空いたんだけど…」
レイ「(服を脱ぎ乳を出し)はいどうぞ」
シンジ「いや、何してるの?母さん…」
レイ「子供は母親の乳を吸って大きくなるものよ」
吸えるほど無いよな
68 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/14(水) 06:57:32 ID:DRnKIprr
シンジ「吸えるほど無いよな」
レイ「シンジ!どうしてそういうこと言うの?メッ!」
>>66 ちゅぱちゅぱ・・・
「……っん…」
「綾波……」
「碇君……」
「「フュージョン!ハッ!」」
近親相姦ヤメレw
俺LRS派だけど、
親子とした描かれたシンジとレイにはやはり近親相姦されるとキツイものがある……。
いいんだよ
シンジとレイは半分親子で半分恋人なんだから
73 :
綾波シンジ:2007/02/16(金) 19:08:55 ID:???
僕の名前はその母さんの好きだった人の名前だそうだ。
ウザいようなこそばゆいようななんか複雑な気分。
ちなみにこの名前…ママと一緒に一発即決だったらしいんだけど、ママ頼むから人の名前の頭に「バカ」をつけるのはやめて欲しい。
あ、ママっていうのは、母さんのことじゃなくて、母さんの恋敵でアスカさんていうんだ。
「アタシのことはママって呼びなさい!」って人の鼻を指ではじきながら言うんだけど、恥ずかしいよ!中学生にもなってママなんて!
でも逆らうと恐いんだよな。
レイ「シンジ。私の可愛いシンジ。どこに居るの?」
>>73 アスカが恋敵で綾波は自分の息子に「好きだった人の名前を付ける」という事は
綾 波 の 夫 は 誰 だ ! ?
ケンスケ
そ、そんな・・・
人形だから子供産めません・・・
80 :
綾波シンジ:2007/02/19(月) 00:31:32 ID:???
レイ母さんもアスカママも普段は対極の恐さ(氷と炎かな?)なんだけど、二人の好きだったその人の話になるとすごくせつなそうな顔になる。
二人とも女性にしては背の高い方だけど、そんな時はとても小さくなったように感じる。
女の子だった頃があったんだなって少し思えた。
どんな人だったんだろうな?今だに二人を独身でいさせる位好きだったなんて。
僕によく似た雰囲気だったって。
レイ母さんが、
サードインパクトの廃墟の中で、瓦礫に埋もれた僕の本当のお母さんの死骸に、すがるように大泣きしていた姿が、
あの人に重なって、気付いた時には僕の手をひいていたそうだ。
81 :
綾波シンジ:2007/02/19(月) 01:13:36 ID:???
レイ母さんは、僕の手をひいて無人のネルフ食料倉庫まで連れてって、僕に食物をくれた。
軍用の保存食が、廃墟の中で親を失い死に行くだけの幼い僕の命を救った。
そこには既に、満身創痍のアスカママも転がりこんでいた。
アスカママは僕を見て
「バカシンジ?アンタ!ガキんなっちゃったの?」と、のたもうたそうだ。
なんでもサードインパクトの際、アスカママは、その人を拒絶してしまい、その人は打ち拉がれたように、赤い海に姿を消していったとのことだった。
レイ母さんの説明で赤の他人とは判ったが、それは、アスカママの「バカシンジ」=レイ母さんの「イカリクン」が、もう帰らない人であることを物語っていた。
赤と青の二人の少女が、すすり泣きながら幼い僕を抱き締めていたのを、この話を聞いた時に思い出した。
その夜僕は中学生にもなってベッドの中で激しく泣いた。
もちろん、二人の母にはそんな事は絶対内緒だ。いや、そんな事実は脳内抹殺する。
男の意地にかけて。
再終話の明るいレイならok
性格だけならくりそつなオバハン知ってる。
でもしゃべり方は林原さんの地の時みたい。
84 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/20(火) 10:33:56 ID:zyy9bS4j
期待age
85 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/20(火) 10:56:45 ID:Rb1Lh0hk
良スレ発見
86 :
綾波シンジ:2007/02/20(火) 16:52:23 ID:???
二人の母の間で、僕をどちらの籍に入れるかで揉めたそうだ。
結局、生まれの事情で今まで家族がいなかったレイ母さんの籍に入ることになった。レイ母さん曰く「絆だから…」
そして生活力で言えば、一人暮らしの長かったレイ母さんが家の中を、あらゆる資格や特技を持つアスカママが職に就き、
この不思議な三人家族の生活をきりもりしていくことになった。
>>68 シンジ「ぶったね!親父にもぶたれたことないのに!」
新旧母親対決(ユイVSレイ)希望!
息子シンジを巡って激しい争いが展開されると予想汁!!
ユイさんは優しくて強い人だから、「息子をお願いします」とレイにシンジを
安心して託しますって
あらあらうふふですべてを包容するのがユイさん
ユイ「それじゃぁレイちゃん、シンジのことお願いね」
レイ「ハイ」
ユイ「それじゃぁシンジ。レイちゃんに迷惑かけちゃダメよ」
シンジ「…うん」
ユイ「レイちゃんに飽きたら、また私のところに帰ってくればいいわ」
シンジ「…うん、すぐ帰ることになると思うよ」
ユイ「あらあらうふふ」
レイ「…どうしてそういうこと言うの?」
93 :
綾波シンジ:2007/02/21(水) 19:40:23 ID:???
初めての運動会。母さんもママも見にきてくれた。
お昼ごはんになって、みんな父兄と一緒にご飯を食べた。
僕ら一家も一緒にご飯にした。
すぐ側で同じクラスの女の子の一家が親子三人仲良く弁当を広げて食事をしていた。
「シンちゃんとこパパとママ来ないの?」
僕ら三人は思わず目をキョトンとさせた。同級生の彼女・ハナエちゃんだ。
「こら!ハナエ、失礼なこと聞くんじゃない!」と、ハナエちゃんのお父さんがたしなめた。
「えー!だってー!」
「パパはいないけど、母さんとママは来てるよ!」と、僕は二人を紹介した。今度はハナエちゃん一家がキョトンとなった。
「あ、あー、あの私たちシンジの養母なんです。籍は、こちらの綾波レイの籍に入ってるんですけど、私もチョトした親戚で、資格をたくさん持って収入もあるんで、二人の面倒見てるんです。」
アスカママが冷や汗混じりにフォローした。
94 :
綾波シンジ:2007/02/21(水) 20:16:27 ID:???
ハナエ父「それはそれは大変ですね。娘が失礼を致しました。」
ハナエ母「サードインパクトですか?」
綾&アス「はい」
ハナエ母「私もセカンドインパクト孤児でしたから」綾&アス「…」
ハナエ「ねぇねぇ、シンちゃんのご飯てそれだけ?」
僕とハナエちゃんを除く大人達は固まった。僕らの食事はまんまコンビニで買ってきた弁当だったからだ。心では思っても口には出さなかったのだが、ハナエちゃんは思ったことをすぐ口にした。
恐るべし幼稚園児。
「シンちゃん、アタシ食べきれないから、アタシの分食べて!」「ウン!いいよ!」「あ、コラ!バカシンジ!」
ハナエ母「(うろたえまくり)あ、あ、あの、こちらこそ、主人の両親が来られなくなってしまって、お弁当が余ってしまって、よろしかったら…?」
ハナエ父「あ、そ、そうですね、ウチのバカ娘も一人っ子で寂しがり屋なもんで、シンジ君と一緒のご飯なら楽しいかな?と…」
ハナエ「シンちゃんのお母さんとママも一緒だよー!」
ハナエちゃんはニッコリと満開のひまわりのように微笑んだ。
アスカママは固まりながら、微笑んでお礼をして、レイ母さんは十年に一度とアスカママ曰く感謝のことばを放ったそうだ。
運動会が終わって数日後の夜、綾波家の台所から不穏な音が響いてくる。
トイレに起きた惣流・アスカ・ラングレー(20)は、流しの前でエプロンをつけ、何かと格闘する青い髪の女を目撃した。
「ア、アンタ何やってんの?」
青い髪の女はピタッと動作をやめ、ゆっくりとふりむいた。
二人の目線が合ったが、青い髪の女は再びゆっくりと台所に向き、再びまた作業を始める。
「もう!何やってんの?って聞いてんのよ!って何これ?」
アスカが覗き込むとそこには、ひしゃげた太巻、いびつな卵焼き、不揃いなおにぎり、黒みがかった煮物が鍋やフライパンや、俎板の上にその姿をさらしていた。
「お弁当…シンジ君の…」
レイの言葉に思わず呆気にとられるアスカだったが、すぐに立ち直って、
「お弁当ってアンタね!明日からはまた給食が支給されるのよ!何考えてんのよ?」
「わかってる…。だから、これを食べるのは私と貴方。この次の機会までにはあの子に暖かくて美味しいお弁当を作れるようになりたいの…貴方も協力して」
「はあ?そりゃ、協力はするわよ!アタシだって、シンジに手作りのお弁当作ってやりたいけど。仕事してるし、それに…」
「収入を得て暮らしを立てるのは貴方の役割、私にはそれが出来ないから、家の中のことはまかせて欲しいの。だから、私の作ったご飯を食べて、批評して…。」
「うーん、批評もなにも充分美味しいわよ!五年も家事やってるんだもの!そりゃお弁当は形があるから、難しいかもしれないけど。」
「暖かい?」
「え?あったかい訳ないじゃない!何考えてんの?」
「美味しいだけでは駄目なの…暖かくなくては…」
「んー!ムチャ言わないでよ!て、レイ?レイ?」
ゆっくりとひざまづいて、宙を見つめるレイ母さん。
「ハナエさんのお母さんの作ったお弁当、心がこもってとても暖かかった。」
「アンタのご飯だって充分心がこもってるわよ!」
「駄目…シンジには碇君の暖かさを知って欲しいの…、私は碇君のおかげでヒトになれた…だから。」
うつむくレイの瞳をアスカは見つめた。
「そ、気のすむまでやんなさい!あ〜あ、しばらくはミサトんとこにでもお裾分けしないと…」
と、捨て台詞を残してアスカは部屋に戻った。しかし、誰が気付いたろうか、しばらくして、アスカの部屋からすすり泣く声が聞こえたのに。
レイお母さん…優しい…(´ノω;`)グスッ
かなり思い付きで適当に書いているので、色々と矛盾やどっかで見たような場面があってもご容赦くださいませませ。
シンジと二人母の年令差とか…。
アスカが出てくるだけで読む気失せるな
てめぇがいらないこというから職人さん来なくなったじゃないか…orz
100 :
綾波シンジ:2007/02/24(土) 01:31:50 ID:???
そんなこと言わないでよ。
アスカママは確かに、激しい性格だから、本人も他の人も好き嫌いはっきりするよね。
でも、僕にとっては…殴ったり怒鳴ったり、恐い人だけど、あったかいんだ…。
どんなに自分が辛くてもレイ母さんと僕を父親のように(こんなこと書くとまた殴られる)守ってくれてる。
それに、つい僕が、レイ母さんをウザくて…逆らったり無視したりすると、レイ母さんは氷のようなオーラ全開で、
「どうしてそういう事言うの?」「そう、もう駄目なのね」
って寂しい顔して上目使い(僕が背越してから)怒るんだ。
いたたまれないよ。…いたたまれないけど…ものごころついた時から変わんないんだ!
もうやめてよ!
って思ってて、いつだったか、レイ母さんにむちゃくちゃ逆らった日…すかさずアスカママが脳天逆落とし…
すら食らわさず…
「もう!アンタ!いーかげんにしなさいよ!」と、猿のようにキーキーと…
すら吠えず…
長い髪がぶらさがるようにうつむきながら声静かに地を這うようなささやき声で…
「シンジ!アンタ…こいつが、どんなに苦労してアンタにお乳飲ませたり…ご飯食べさせたりしたか解ってるんでしょうね?」
アスカママの膝元でぎゅっと握られた拳に雫がたれる…。
(続く)
101 :
綾波シンジ:2007/02/24(土) 02:27:03 ID:???
アスカママのレイ母さんが僕を育てるのに苦労した話が続く…。
アスカママ「生みの親じゃないから…お乳なんか出ないわよね、だから粉製品とか乳児食とかに頼らざるを得なかったけど、そんなもんなんかなかったのよ!」
レイ母さん「アスカ!やめて…。」
アスカママ「ネルフの食料倉庫に残っていた軍用食をネルフの秘密技術(本当はレイがアンチATフィールドを応用し一度LCLに戻して還元した。)を駆使してアンタにも食べられるようにしたの…」
アスカママ「命をけずるようだったわよ!いざ、アンタのご飯が出来たらコイツ…倒れちゃってさ…消えちゃうんじゃないかと思った!アンタに食べさせてたのはアタシだけど…コイツ死んじゃったら…くっ!」
アスカママの声がかすれて来た。
アスカママ「アンタまで死んじゃうって…思って…」
レイ母さん「アスカ…」
レイ母さんの目の淵から雫がこぼれる。
アスカママ「アンタ死んだら…コイツ壊れちゃう…そしたらアタシも壊れる…もう、誰も治せない…」
僕「そんなの勝手だよ!」
アスカママ「しょうがないじゃないのよ!アタシらアンタが大事なんだから…!」
泣き声まじりに怒鳴るアスカママの顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。
傍らを見ると、レイ母さんは肩を震わせながら、声を殺すかのように息をすすっていた。うつむいた顔からは先程よりも頻繁に雫が滴れていた。
僕はあまりのしんき臭さに嫌になってふてくされて部屋を出ていった。その日は友達の家に泊まった。
我ながら馬鹿なガキだった。
ごめんよ…母さん…ママ。
もう…涙なんか流させない!
子供達の将来に何かで、もう一度か二度だけ嬉し涙流させるかも知れないけど…。
「嬉しい時にも涙は流れるんだよ…」
…。涙はそんな時だけにしたいね…。
父ちゃんよ!
レイが死んだらシンジが死んじゃうのに、シンジが死んだらレイ壊れちゃう。どっちが先なんでしょうねぇ…。
感情移入のおもむくままに書いてたら、こんなんなっちゃいました。
ニワトリが先かタマゴが先か…?
まあ、どちらかに万一のことがあったらもう一方も…
一方アスカは「一人はイヤ」のトラウマがあるんでしょうね?
103 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 04:41:26 ID:???
僕はレイ母さんの作った弁当を持って小学校に上がって初めての運動会(春にやる父兄参観の無い簡単なやつ)に行った。
昼休み、僕は弁当を開いた。不恰好な中身の弁当だった。でも、レイ母さんが毎日練習してるのを知ってた僕は、
「うっし!採点してやるか!」ってな気持ちで箸を伸ばした。その時、事件は起きた。
綾波家に電話が来た。
レイ「はい、綾波です。…はい、はい?…えっ!」
レイ母さんの体が凍り付いた。「あの。綾波さん?もしもし?」
もはや、電話の相手の声も聞こえなかった。
レイ母さんは震える手で、途中何度も電話器を落としそうになりながら、アスカママに電話をした。
アスカ「もう!何だってのよ!仕事中に!…レイ?…レイ!…どうしたのよ!……シンジ?…シンジに何かあったの?…あったのね?…黙ってないで何とか言いなさいよ!話さなきゃわかんないでしょ?」
レイ「シンちゃんが…シンちゃんが…ケンカをして…シンちゃんも、…相手の子も怪我をしたの…」
レイ母さんは顔面蒼白に凍り付いていた。が、アスカママに見える訳ではない。行くしかない!アスカママは早退してレイ母さんとともに学校にかけつけた。
保健室についた。そこには、担任と養護教諭と、顔を腫らして擦り傷だらけの僕と、同じように傷だらけの男児がいた。
104 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 13:31:01 ID:???
「シンちゃん!」「シンジ!」「母さん…ママ」僕は一度二人に目を合わすと、膝にのせた拳をギュッと握って顔をうつむいた。
母達は先生達にあいさつをすると僕に向き直った。
レイ「どうしてケンカなんかしたの?貴方(相手の男児に向かって)…相手の子?」ビクっとして肩をこわばらせる男の子。
レイ「どんな事情があったのか知らないけれど…ケンカは良くないわ…シンちゃん、謝りなさい。」僕はその言葉が信じられなかった。
僕は悪くない…。
僕は悪くない…。
僕は悪くない…。
だって…こいつ…こいつが…。
担任「あの…綾波さん、シンジ君は悪くないんです。原因はこちらの生徒にあるんです。でも、すべての責任は指導の行き届かなかった私にあります。申し訳ありません」
アスカ「あの、ちょっと先生?担任の責任は解りますけど、男の子どうしのケンカでしょ?そりゃこっちだって我が子は可愛いけど、でも相手の子が一方的に悪いって言い方もなんか触るわよね。まさかイジメとかだったんじゃないんでしょうね?」
担任「なんと申しましょうか。あの、元はと言えば、この子が、シンジ君のお弁当にヤキモチを焼いて…その…。」“お弁当”という言葉にレイ母さんの表情がピクリと変わった。
担任「はじめは形が変だとかなんとかからかっているだけだったんですけど、エスカレートして…その…」
僕は拳を握り締めた。また悔しさが甦って来た。
担任「シンジ君のお弁当に泥をかけたんです。」
「「!」」
105 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 13:32:46 ID:???
凍りついたような沈黙が続いた。レイ母さんの絶対零度の視線があいつを襲った。しばらくの沈黙のあと…
レイ「どうしてそんなことをしたの?」
担任「あの…綾波さん、彼にはお母さんがいないんです。サードインパクトで還ってこられなかったんです。」
レイ母さんの視線が弛む…アスカママはさっきから悲しそうな顔をしている。
担任「お父さんも出張でお家を留守気味で殆ど放任状態で…本来でしたら、この場にも来て頂いて事情説明を聞いて頂かなければいけないのですが…」
レイ「そう…貴方悲し…いえ、寂しかったのね。」
担任「でも、人のもの…しかも食べ物にあんなことをするなんて許されることじゃありません。だからと言ってケンカをしてお互いに怪我をさせあうのも見過ごしには出来ません。
ですから、双方の親御さんに出てきて頂いてお話あって考えて頂きたかったのですが。」
アスカ「その子の親は出て来られないってワケね?」
また…しばしの沈黙。
レイ「もう…しないでね?こんなこと…。」
あいつがコクンとうなづく。
アスカ「シンジ!」
僕は思わずハッと顔をあげた。
アスカ「アンタもいつまでも根にもっちゃダメよ!仲直りしろとは言わないけど、ケンカもしたし…今あの子は十分罰を受けてるんだから。いいわね?」
僕「やだ…」
アスカ「い・い・わ・ね?」
人差し指をたて腰に手をやりながら、僕の目前に迫るアスカママ。まだ気持ちの収まってない僕は沈黙するしかなかった。
このエピソード続かないかも…。
ここって絶対もっと人いるよな?
住人の99%はロム専
それが2chの実体
108 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 19:04:17 ID:???
あれから何週間か過ぎた。
あいつとは特に仲直りはしなかった。グループも違うし、当然も口も聞かなかった。
遠足の日が来た。
レイ母さんが弁当を渡した。ヤケに包みが大きい。
僕「?」
ん?二つある?いくら僕が食いしん坊でもこの量は無理だよ…。
レイ「もう一つはあの子にあげなさい。受け取らなければ、それはそれでいい…受け取っても…器も…返して貰っても貰わなくても構わない。」
僕「どうして?」
僕は憮然とした表情で聞き返した。…どうしてあんな奴の為に…。
アスカママは黙々と食事を続けていた。時々チラと流し目でこちらを見ている。
レイ「嫌なの?」
そんなの決まっているじゃないか!でも、その言葉は僕の口から出て来なかった。レイ母さんの怒ってはいなかったけど、絶対零度の視線に耐えられなかったからだ。しかもしゃがんでいるから、心なしか上目つかいだ。
僕「くっ!」
僕は無言でひったくるようにお弁当を受け取り、ふてくされるように「行ってきます」とつぶやいて家をあとにした。
109 :
ちょっと投下(106):2007/02/25(日) 19:23:13 ID:L57dKOoP
.....あたたかい
ここは?
少年があたりを見回すと、そこには光のヒトガタ。
あれは?
――母さん
――――暗転。
ミーン ミーン ミーン ミーン
世紀末の大災害以来、夏以外の季節をなくしてしまった日本の蒸し暑い空気が部屋に流れ込んでくる。
「...知らない天井だ」
ミーン ミーン ミーン ミーン
日はすでに沈みかけ、夕日の光が白い廊下を真っ赤に染める。
ガララララララ......
シンジは向かってくる移動用ベッドの人物を見た。その人物は...
「母さん!?」
シンジはベッドに飛びつくように仰向けの人物にすがりつく。
110 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 19:26:11 ID:???
(ここからは後年聞いた話)
アスカ「余計なお世話なんじゃないの?あの子(相手の子)、またおんなじようなことするかもよ。」
レイ「あの子の気持ちが解っているのね…。」
アスカ「アタシも…子供の頃、他の子がつくってた砂山壊したり、自慢のものをかくしたりしたことあるもの。」
レイ「アスカ意地悪…」
アスカ「ただのヤキモチと八つ当りに過ぎないのよね。」
アスカ「アタシ…」
レイ「ン?」
アスカ「あの空からの使徒(第拾五使徒のこと)に心を覗かれた時に一番こたえたのが、そのことだったのよ。」
レイ「その時知った貴方の寂しさを、次の使徒が私に利用したのね。そしてその次の使徒は碇クンを…」
アスカ「ねぇ、前からずっと聞きたかったんだけど…アンタあの時…」
レイ「…。」
アスカ「やっぱやめとくわ。」
また沈黙。
アスカ「アンタがあんなこと(弁当の件)するとは思わなかったわよ…」
レイ「碇君なら…きっとこうすると思ったの…(ぽっ)」
ほんのりとレイ母さんの頬が朱くなった。
レイ「もしも…私たちとシンちゃんが出会えなかったら、シンちゃんがあの子になっていたかもしれない…。」
ふとした絆の違いが人の明暗をわけてしまう。
レイ「!?」
レイ母さんの背中からアスカママが抱きついて、肩に頭をのせ、鼻先を首筋に突っ込んだ。
レイ「アスカ…?」
アスカ「お願い…少しだけ…少しだけこうさせて…」
レイ「仕事に行く時間よ…。」
アスカ「わあってるわよ…。…でも…もう少しだけ」
(…そう…みんな絆が欲しいのね…。碇君…碇君、有難う…。貴方が絆をくれたから、今私は人として生きていける。それをシンちゃんに…アスカに分けてあげるの…。そしてシンちゃんがいつかお嫁さんをつれてくる…私に似て可愛い可愛いお嫁さん…)
アスカ「ねぇ!」
レイ「!(ハッと妄想モードから戻される)何?」
アスカ「どうでもいいけどさっきから口に出してるわよ?」
111 :
ちょっと投下(106):2007/02/25(日) 19:31:18 ID:L57dKOoP
「ちょっと君!?」
いきなりの出来事に対応できず遅れて押さえにかかる医師たち。
「どうしてこんな大怪我してるのさ!?なにがあったんですか!?」
シンジが医師たちに問い詰める。と、そこへ
「...シンジ、何をしている?」
グラサンに司令官の服を着たネルフ総司令、碇ゲンドウがやってくる。
「あっ。碇司令。じつはこの子が...」
医師たちがあわてて説明しようとするが
「父さん!母さんなんでこんな大怪我してるのさ!?」
ゲンドウの眉がピクリと上がる。
「...母さん、だと?何を言っている?シンジ」
「何を言っているのは父さんの方だよ!何でこんな大怪我してるの?」
「待て。シンジ、司令室に来い。話がある」
今度はシンジが表情を変える。
「え?あ、うん。それでもいいけど...」
「君たちはそのまま続けろ」
「はい」
シンジはそのまま『母さん』を気にしながらその場を離れた。
ちょっと投下してみた。
時間はわかりにくいけど、第二話(変換できないorz)から。
続くか分かんないけど、最悪次は三月上旬まで無理。
欲を言うとロム専の人、感想くらいくれるといいかな...。
112 :
106:2007/02/25(日) 19:35:05 ID:???
悪い...
書くの遅いんだ俺...。orz
113 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 20:58:56 ID:???
遠足バス…揺られ揺られて目的地についた。
自由時間…児童達は思い思いに散って小さな冒険心や探険気分を満足させていく。
昼になり、集合する。
昼食の時間だ。僕は思わず奴の姿を目で探した。今まで綺麗さっぱり頭の中から消え去っていたのに…。
いた…!
奴の仲間達が弁当をひろげていく。渡すのなら早くしないと…。ゆっくりと僕は近づいた。
「なんだよーおまえ又マ○クかよ?」
早くしないと!
僕は奴の前まで駆け出し、弁当箱の包みを突き出した。
「?」
奴はキョトンとした風だった。
僕「母さんが…あげろって…」
奴はなんだか解らない風に包みを受け取るとジッとそれを見つめていた。僕は脱兎の如くその場を立ち去って自分のグループに戻った。
皆が弁当を広げていた。僕も弁当を広げようとして…
しまった!
自分の分まで渡してしまった。
僕はバカだ!
僕はバカだ!
なんてバカだ!
その時、僕の頭の中には、母さんの弁当を奴のグループみんなで平らげてる姿と、奴がみんな地面にぶちまけてる光景が浮かんでいた。
114 :
綾波シンジ:2007/02/25(日) 21:00:29 ID:???
ハナエ「あれ〜?シンちゃんお弁当は?」
「忘れたの?」「バカでぇ!」
僕は情けなさと恥ずかしさにひたすら固まり続けていた。
すると…。
ヒョイっと僕の目の前に奴が弁当箱を持って現れた。
「あ、シンジ君、…お弁当こんなに貰っても…僕食べきれないよ…。」
僕はキョトンと奴を見上げた。
「それに…僕マ○クも買って来ちゃったから」
「僕のマ○クもあげるから、その…一緒に食べてよ!」
「この前のこと…本当にごめん」
僕「もう…いいよ」
ハナエ「もう!二人とも時間無くなっちゃうから一緒に食べよ!」
僕「あ、うん!」
半分は渡りに船。そいつも入って…当然そいつのグループも加わっていきなり大所帯なお弁当タイムとなった。
奴はしっかりと弁当を平らげやがった。
その後はまるで魔法にかかったように奴と行動を共にしていた。
気が付いたら僕に友達が一人増えていた。
うちに帰って、そのことをレイ母さんに報告した。
レイ「そう…よかったわね。(また一つ絆が出来たのね)」
母さんは優しく微笑んでいた。
「男の子」の名前決めてないんだけど…どっしよ?
ただ、これからも出て来る保障無いし、その前にいつこのシリーズ尻切れトンボになるかもしれんし…。
己が信ずる道を歩めぃ!
主義主張は違おうとも、この一瞬に全てを賭けるのだ!
結果は後からついてくる!
男の子の名前はカタカナにして違和感無いならいいんじゃないかね
117 :
106:2007/02/27(火) 00:10:25 ID:???
異様に広い、セフィトロの樹が描かれた司令室に低く重い声が響く。
「...なぜレイを母さんと呼んだ?」
ゲンドウは手を組み威圧感たっぷりに聞く。
「なぜって...?母さんじゃないか」
その威圧感に居心地の悪さを感じる。
「...覚えているのか?」
シンジはよくわからないという顔をする。
「え?さっきより前はあまり覚えてないけど...」
「碇司令、失礼します」
金髪白衣の女がやってくる。
「碇司令。シンジ君のことで報告したいことが。あら、シンジ君ここにいたの」
「えっと、赤木...さん」
「リツコでいいわ。司令と話をしたいから少し外で待っててくれる?後で聞きたいこともあるの」
「あ、はいわかりました」
広大な部屋の出口に向かってシンジが早足ででていくのを見届け、書類を読みだす。
「まずシンジ君ですが外傷はありませんでしたが、あんなこともあって精神面は未だわかりませんので、これから検査をしてまた報告したいと思います。もうひとつ先の戦闘後の初号機コアですがパイロットに干渉している可能性が。検査の際それも調べたいと思います」
「そうか」
「最後に。この際にコアに変質の可能性があります」
「何っ!?」
118 :
106:2007/02/27(火) 00:17:40 ID:???
ゲンドウは一気に表情を変え即座に聞き返す。
変なところで切れた。ゴメン。
おまいらすっげーGJ!久しぶりに良いもん読んだ!
職人、君には期待している。
121 :
106:2007/02/27(火) 14:07:48 ID:???
「何っ!?」
ゲンドウは一気に表情を変え即座に聞き返す。
「今のところ問題は見られませんが、レイや予定されているダミーシステム、シンジ君を拒絶する可能性があるのでシンジ君の扱いは慎重にされたほうがよろしいかと。レイとのシンクロテストは退院しだいはやめに行います」
「そうか。分かった」
「では以上です」
「待たせたわね。じゃ聞きたいことがいくつか有るから私の部屋まで行きましょう」
と連れられたリツコの部屋を見て
だらしない感じ、ではない。でも乱雑であって、なんだか物であふれているな。
シンジは思った。忙しいのかな?
その後シンジは「なぜレイを母さんと呼んだの?」など先ほどゲンドウに聞かれたようなことや、こんなこと聞いてなんの役に立つんだろう?と疑問に思うような質問にいくつか答えた。
シンジはある重要なことにいまさら気がついた。
「そういえば母さんのことで忘れてましたけど、あの使徒ってやつはどうしたんですか?
...まさか怪我した母さんが?」
シンジの顔がくしゃっと歪む。
「いえ、正確にはあなたが倒したのよ。碇シンジ君」
122 :
106:2007/02/27(火) 14:30:44 ID:???
「いえ、正確にはあなたが倒したのよ。碇シンジ君」
「えっ?でも僕はあれに乗ってもな...あっ」
「思い出した?あなたケージで頭部を強打してからずっと意識がなかったのよ」
「えっ?でもそれじゃ...?」
シンジはわけが分からないという顔をする。
「ええ、とても申し訳ない話だけど正直に話すわ。あの後意識のないあなたをそのままエヴァに乗せたの」
「ええっ!?そんな!」
神事は信じられないといった顔をした後とても不満そうな顔をした。
リツコはシンジを見つめたまま
「まだ続きがあるの。その後エヴァは起動せずじまいでそのまま使徒の前に出されたの。ミサトあたりが反対してたけど碇司令の命令でね」
「父さんの...ですか?」
シンジの顔が怒りとも悲しみとも取れる表情になり血の気が引く。
それでもリツコは目を合わせたまま話し続ける。
「ええ。それでエヴァは使徒の攻撃を受けて破損するのだけれど、暴走しだしてね。使徒を殲滅したの」
「暴走...ですか?」
不安そうな顔をするシンジ。
「そう。エヴァも人造人間だから目の前にいた使徒を敵と認識して攻撃したのかも。詳しいことはまだよく分かってないの」
リツコがちらと時計に目をやる。
「あら、もうこんな時間。早めに司令に報告したほうがよさそうね。シンジ君悪いけどここで待っててくれる?」
「いえ、僕も父さんと話したいことがあるので一緒に行きます」
リツコは立ち上がって書類をまとめる。
「そう。じゃあ一緒に行きましょう」
「はい」
106さんの連載楽しみにしてます。
うー〜ヴ自分はちなみにネタ切れです。
戦後のよくありそうな話のエヴァちょっとヒネったEOE板なもんで。
弁当意地悪少年も両親が不在な(母親は死別)環境で卑屈に育ったけれども、本当は人情味厚い寂しがりやないい子なんです。(って俺は母親か?)
名前は何故か花山カオル…なんてのが浮かんで来たんだけど…何故かカヲル君ではないんですよね。
なんかで聞いたような?…花山カオル。
>>124 握撃で使徒のコアを潰すような子になりそうですねw
126 :
綾波シンジ:2007/02/28(水) 20:49:04 ID:???
そうですねw
>>125さん。
そういえばキテレツのブタゴリラってカオル君だったような。
それがイメージにあったのかな?
でも性格はトウジに近いかもしれませんね。
>>125さんの書き込み見て、三次創作になっちゃうのかな?
彼がフォースになったら使徒に乗っ取られてもエヴァ同士の暴走ケンカの行きすぎと解釈して乗っ取りかえして自分で粘菌引き裂いてATフィールドを網状に展開して殱滅しそう。
んでコトの後に心配して病室に来た泣き虫オリジナルシンジに、にっこりと笑って
「なぁーに火事とケンカは江戸の花ってな!」
とノタマッて「それ…違うと思う」とシンジがヒイたりしてダミープラグの件もちっともヒカずに暗い影落とさずに終わって後の綾波爆死〜三人目〜クローンをシンジに見せる〜シンジ拒絶〜EOEのシナリオ崩れの伏線になんて妄想しちゃいました。
自分バカですねww。
127 :
綾波シンジ:2007/02/28(水) 21:10:01 ID:???
作品でない連カキごめんなさい!
弁当手作りするまでの家でのシンジのご飯どうしてたんだろ?
離乳食は終わって固形の普通食食わしたあたりから。
LCL変換還元食は離乳食までだろうし。
実際に料理の出来ないお母さん達ってどうしてたんだろ?
投下待ち
130 :
106:2007/03/02(金) 18:46:41 ID:???
いまのところシャムシエル〜ラミエルあたりまで大ざっぱな流れはできてるけど、
皆はLRSと母さん一本どっちがいい?(お母さんスレだけにやっぱり母さん一本?)
できれば早め(今夜から今週末)に聞かせてもらえるとありがたいです。
わがまま言ってごめん。
次回はたぶん今週末から来週の頭。
母親レイでいいんじゃないの?
このスレでエロス期待してるやつあんま居ないだろうし。
この雰囲気でエロスが出たら軽く萎えるな・・・
133 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/02(金) 21:32:15 ID:e0lfeVmA
お母さんは綾波レイ 子供は惣流アスカラングレー
お父さんは冬月コウゾウ
子供役はシンジ以外考えられん。アスカてw
なにこの紙刷れ!
136 :
106:2007/03/03(土) 02:16:24 ID:???
とりあえずここにはLRSはいない、というわけで
母さん街道まっしぐらでいきます。
いわずもがなのこと聞いてスマンカッタ
137 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/03(土) 03:01:24 ID:tes9Pxxa
よろしくお願い申し上げる!
洗濯物を終え、部屋を掃除して、ほっと一息。
ベビーベッドに目をやる。
赤ん坊というにはもう成長していて、幼児というにはまだ不安定なお年頃。
やっとよちよち歩きが安心できるようにまでなってきた我らが(謎)綾波シンジ君(1才&8か月)。
未だ乙女(もしかしたら、このまま一生かもしれない、天然リリスの女神の化身)
でありながら、法律上当然独身なのに、血のつながらない息子を持つ一児の母となった、綾波レイ(15)は、すやすやと眠る我が子シンジ君の寝顔をジッと見降ろすのであった。
15才でありながら、孤児のシンジ君を籍に入れられたのは、サードインパクトの際、リリスと覚醒した時に手に入れた全人類・特に某金髪の女性科学者の知識を元に旧ネルフ本部のMAGIと、
共生していた某使徒を駆使してあらゆるハッキングやら制度への介入をしまくったからというのは、読者の皆さんにはもちろん、語り部の私にも内緒である。
そんなこんなで、我が保護下においた愛しい我が子。
綾波レイはその寝顔をじっと見つめ続けていた。
おだやかな時がひたすら過ぎていく。
ふと、何かの衝動に駆られた綾波レイは掃除機を床に置き、ベッドのシンジに手を伸ばした。
禁断の白い指が幼いシンジに迫る。
それは、すべての人間の理性を失わせる本能の行為。
いけない…。
戻れ…。
それをしてしまったなら…もう人は戻れなくなる。
本能のおもむくままにひたすら、その行為を繰り返し、満足したなら眠りに落ちるに違いない。
しかし、愛の衝動に狂った綾波レイ(15)にはもはや、引き返すことは出来なかった。
《ぷにぷに…》
ああ、やってしまった。
眠る我が子の頬っぺたをつまんだり…。
《ぽよぽよ…》
つっついたり…。
やってしまったが最後、もう、誰もその保護本能を麻薬のように自ら刺激することを誰も止められない。
楽しい…これが可愛いということなのね…。
綾波さんはそんなことを思っていた。
その、頬っぺへの刺激が眠りの中の彼にもなにかの作用を及ぼすのだろうか?
「ぷぅ〜。」とか「むんあ〜」とかいうつぶやきとともに、寝返りをうとうとするが、寝返られたら、母の「もう少し、我が子の頬っぺをイタズラしていたい」という願いは叶えられない。
その為いつまでも仰向けのまんまな状態が続くのがよけいウザいかのように眠りながら体をモゴモゴと動かすのだが、その行為は我が子萌え萌えLOVE状態な親バカにはひたすら逆効果なのであった。
「シンちゃん…ん…」
綾波レイはシンジを抱き寄せて頬摺りした。
惣流・アスカ・ラングレー(15)は仕事から帰宅した。
エヴァが無くなったとはいえ、幼い頃から軍事訓練、そして14才での大学卒業と、その才能はあらゆる資格を総ナメにするくらいの実力であった。
だが、年令の問題があったためレイのリリスとしての力を借りてMAGIを駆使してやはり、ハッキングやら法律への介入をしまくり自分の就職先を決めた。
だが、世の中そんなに甘くない。
彼女もまた、いかに若くて、いかに優秀でいかに美貌で、いかに外面はよくとも、女であることで社会で受けるあらゆる波風を、
なんだかんだまだ子供扱いなだけに露骨には受けないものの、新入社員やらちょっとしたキャリアウーマン並みには受けていた。
ただし、労働法の制約により残業ナシの恩恵は受けていた。
「はあ〜あ、全くあのバ課長とバカり長には参っちゃうわよ!日本人のくせに日本語わかんないんだもん!…」
と、つぶやいて寝室に入るアスカさん。
その眼前には…
すやすやと眠るシンジ君と、彼を抱っこするように、ベビーベッドに胎児のように体を丸めて潜り込み添い寝する綾波レイさんの姿があった。
「ハァ〜、何やってんのよ…アタシが外でバカ相手に苦労してきてる時に」と、ため息をついてベビーベッドの手摺りにもたれこむ。
そして、二人の寝顔をじっと見つめる。
やがてゆっくりと手を伸ばし、シンジの頬っぺたを《ぷにぷに》する。
そして…(何故か以下略)
142 :
106:2007/03/04(日) 09:13:55 ID:???
ただただ広く、薄暗い司令室。
「...以上のように頭の強打かエヴァからの干渉か、その他かは不明ですが、シンジくんの精神が過負担を避けるため母親を作り出したのかもしれません」
「そうか」
「あと、シンジ君が話したいことがあるそうです。おそらく住居のことかと。
...先ほど述べましたように、今のシンジ君はとても精神が不安定です。
さらにレイも初号機とシンクロできなっかたときのことを考えると...」
「レイに母役をやらせ、同居させるべきだと?」
「そうです。今はその方がよろしいかと」
「..........」
ゲンドウは手を組みながら数瞬考えるそぶりを見せたあと
「よかろう。許可する。レイの監修については一任する。シンジを呼べ」
「はい」
リツコが操作した後シンジが入ってくる。
シンジは緊張した面持ちでおずおずと口を開く。
「あの...父さん、住居のことなんだけど...」
「シンジはレイと現在使っている住居に住め」
ゲンドウは用件だけをやはり威圧感を持って言う。
「本当!?」
シンジの顔に喜色が浮かぶ。
それにリツコが答える。
「ええ。レイが退院するまでは病室を使って休養して頂戴」
「はい。ありがとうございます」
シンジは顔をほころばせたまま礼を言う。
「以上だ。下がれ」
「では失礼します。...行きましょうシンジ君?」
シンジは未練があるように動かない。が、ゆっくりと口を開く。
「その...ありがとう...父さん...」
少し遅れてゲンドウは
「...ああ」
とだけ答えた。
143 :
106:2007/03/04(日) 13:14:14 ID:???
レイの病室に向かう途中
「ちょっとぉ、リツコ。探したわよ。病室にもシンちゃんいないしあんたもいないから病院一回りしちゃったわよ」
ネルフ作戦部長、葛城ミサトに捕まってしまった。
「もうっ。あなた使徒の後処理とか仕事はないの?」
「うっ。そりは...」
大方、某メガネの忠実な部下に押し付けてきたのだろう。
――ハァ
「ちょっとぉ、ため息つかなくってもいいじゃん」
「当たり前よ。私はさっきまでシンジ君のことで忙しかったし、これからレイのことで忙しいの」
「そうそう。シンジくんさっき「母さん、母さん」って騒いでたらしいけど今は?」
歩きながらミサトにもかくかくしかじかを話す。
「えっ!?じゃぁレイがシンちゃんの仮の母親やるってわけぇ?」
「そうよ。これから説明に行くの」
ミサとは信じられんといった表情をするがすぐに口を開く。
「でも、あのレイでそんなのできると思わないわ。それにまだ14歳よ?」
「その14歳を決戦兵器に乗せてる組織よ。ここは。それにほかにてはないの」
「そうだけど...」
その点については多分に自分にもいえることがあり、
ミサトが言い返せないでいると
「ついたわ。ここよ」
リツコはもう話を終わらせていた。
144 :
106:2007/03/04(日) 13:27:33 ID:???
綾波シンジさんお疲れ様です。
こちらこそ作品楽しみにしています。
やっと受験が終わり何とか合格できました。
これで更新速度(?)が上がるといいなと思います。。
145 :
綾波シンジ:2007/03/04(日) 22:56:35 ID:???
106さん恐縮です。
実はLRS有りか無しかについてのレス見て思わずドキッとしてしまいました。
LRSどころか、親バカ子バカな『LARS』もしくは『QLAS』になりかねないもので…。
それでもあえてプニプニをやってしまったんですが…。
ぷにぷに
「親子鷹」ならぬ、『親子バカ』是非見守ってやって下さい。
146 :
106:2007/03/05(月) 18:08:34 ID:???
白で統一されかつ、何もないので余計広く感じる病室で綾波レイは一人で物思いにふけっていた。
――母さん!母さん!
母さん、母親。私にないもの。私になりえないもの。私に関係ないもの。
あの人。サードチルドレン。碇司令の息子。
話がつながらない...
やはり何かのまちがい?
そもそもレイがゲンドウがらみとはいえ、ゲンドウ以外の人間についてここまで考えること自体前例のないことだが、それに本人は気づいていない。
プシュッ。
空気圧搾の歯切れのいい音が思考を中断させる。
「レイ、起きてるかしら?話すことがあるわ」
147 :
106:2007/03/05(月) 18:09:24 ID:???
―――「というわけで、サードチルドレンのシンジ君が退院後あなたと同居するわ。彼があなたを母親と思っているから それらしくふるまって対応して頂戴?」
「...母親の対応というのがわかりません」
もっともな話だ、とミサトは思う。
「近いうち適当な方法でレクチュアするわ。わからないことがあったら、私達にも聞きなさい。
答えられることなら教えるから」
「...了解。彼のことはなんと呼べばよいでしょうか」
リツコは少し考え、
「名字は変だから...シンジ、でいいと思うわ。君付けとか...」
答えられることでよかった、とリツコは思う。
――答えられない分野のことを聞かれるのはあまり好きではない。
「はい。わかりました」
「以上ね。あとはゆっくり休んで」
リツコがきびすを返し扉に向かおうとするが、ミサトがレイに話しかける。
「レイ?本当にわからないことはすぐに聞くのよ?」
行っていることはお母さんのようだが、なんとなく保母(保育士)さんっぽい。
「あっ!ひとついいこと教えてあげる」
ミサトがぐいっと顔を近づけてきて、ジェスチャーを交えながら言う。
「母親ってのは、子供を思いっきり抱きしめてやるもんよ」
人差し指を立てミサトがいいこと言った!といわんばかりに自信満々に言う。
「...はい。わかりました」
「そう。...それじゃそろそろお暇するわね」
148 :
106:2007/03/05(月) 18:12:29 ID:???
プシュッ。 圧搾空気の音で部屋に静寂が戻る。
彼女の頭をまた思考が満たす。
母親。さっきまで関係のなかったもの。
任務。また一つあの人との絆が増えた...。
日は沈み、部屋には彼女と静寂だけがあった。
保守
とある日曜日・午後のちょいとけだるい時間。
ぷにぷに…。
ぷにぷに…。
…シンちゃん…柔らかい…。碇クンも…赤ちゃんの時こうだったのかしら?
碇クン…。
「もしも…私が家を建てたなら」って歌があったけど、「坊やの横には貴方がいて欲しい」って歌の気持ちがよくわかる。
貴方を守りきれなかった。
貴方の心を守りきれなかった。
リリスの見抜いた全智の真理よりも…「今ここに貴方にいて欲しい」という家族…恋人…友達の一言が必要だったのね。
それは私も…アスカも…あの最後の使者の彼も…きっと同じだったのね…。
碇クン…碇クン碇クン。
これは?涙?また泣いてるの、私?
「ぷぁ〜ぷ」
はっ?シンちゃん!シンちゃん…!?
レイは思わず嗚咽をもらした。
「ごめんなさい…ごめんなさい…もう…けっして…貴方を守る為に死んだりなんかしない…一緒に生き抜くから…一緒に生き抜くから…」
「当たり前じゃないのよ!」
その時、背後からアスカの怒鳴り声がした。
ビクッとしてレイが振り向くと、そこには、Tシャツにホットパンツ姿のシャワーから上がったばかりのアスカが、顔をうつむいて拳を握りしめて立ちつくしていた。
「アス…カ?」
半ば呆然とした顔で、こぼれる涙すらぬぐわずにアスカを見つめるレイ。
うつむくアスカの顔から雫が一滴二滴とこぼれていく。
「アタシだって…アタシだって…一緒にいて欲しかったわよ!…なのに、口を開けば拒絶してばっかり…。
バカな子供よね?なのにアイツったら、それを真に受けてさ!
大バカよ!
肝心な時にまで素直になれなかったアタシも大バカだけど、だからって消えること無いじゃないのよ!
それにアンタも!アイツのこと好きだったクセに!なんでひっ捕まえておかなかったのよ!?
アンタがあの時(16使徒戦)死んだりなんかしなけりゃ、アイツだってアタシなんかに縋りゃしなかったのよ!せっかく神様(リリス)にまでなったくせに、アイツの気持ち解らなかったの?
アイツのお母さん(ユイ)とかもそうよ!
誰の為だか知らないけど…
勝手に死んだりして…(加持・レイ・カヲル)
勝手に消えたりして…(ユイ・キョウコ)
残された方はどうすりゃいいのよ!?
んだからアイツのヒゲ親父(ゲンドウ)だってあんなバカなコトしでかしちゃったんでしょうが!
消えたりなんかしないでよ!
死んだりなんかしないでよ!
もう、拒絶したりなんかしないから!
完全に支離滅裂だった。
アスカは号泣し、レイに抱きついていた。
まるで決壊した堤防のように涙がとまらなかった…。
ヒステリックでさえあった。
手のつけられないだだっ子だった。
なのに…なのに…。
レイにとって、目の前で泣き叫び醜態を晒す赤い人が愛しくて愛しくてたまらなかった。
かつて、ここまで心を裸にしてぶつかって来た人間はいなかった。
かのヤシマ作戦の時の碇シンジでさえもここまで心を裸にしてはいなかった。
一見当時のアスカは口や態度は露骨な風だったが、それこそ自己防衛の為の鎧だったといえるだろう。
だが、今レイにむしゃぶりつくように泣き付くアスカこそ飾らず繕わぬ一人のヒトだった。
あのLCLに溶けた際に感じた全人類の心すら果たして本当にそれぞれのヒトの心だったのかすら怪しまれる位、それは赤裸々で、切実で、もう理屈でもない、いわゆる本音とか欲望とかそんな範疇を超えた…
そう、地球上のすべての群体として生きる生物全てが持つ本能から来る「願い」
自分に関わる他者が他者のまま、生きた姿で側にいて欲しい…いや、側にいてくれなければ、例え側にいなくとも何らかのカタチで関わっていて欲しい…いや、でないと生きて行けない。
そんな命の叫びを感じたのだろうか?
あ〜アスカ邪魔っ
泣いてばっかだなコイツ…
ともかく、レイはアスカを受け入れた。
シンちゃんを抱き締めるレイにおぶさるようにアスカは抱きついていた。
レイの服の肩の部分はアスカの涙でびしょ濡れだった。
「レイ…ごめんね。」
少し気持ちが落ち着いたのか、照れ臭そうに首をすぼめた。
「んん…」
レイはやさしく首を横にふる。涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭いもせずシンちゃんに頬摺りをしている。
「レイ…」
「うん。」
「“シンジ”のそばにいなきゃダメよ…」
「うん。」
「アタシの前から消えてもダメよ!」
「うん。」
「レイ。」
「うん。」
「約束よ!」
「うん。…約束する…」
アスカにとっても、レイはお母さんなのかもしれない。
魂の叫び=「講釈垂れてないで、さっさと金稼いでこいよスカ!」
アスカwwwwww
157 :
106:2007/03/08(木) 23:19:55 ID:???
3日後
「これより初号機再起動実験を行う。レイ、準備はいいな」
「はい」
ゲンドウの問いにレイは簡潔に答える。
「LCL電化!」
朱色のLCLが透明になる。
「A10神経接続開始!」
「中枢神経素子に異常なし!」
「1から2590までのリストクリア!」
「絶対境界まであと2.5!」
シンジは不安でたまらない。聞けばあのけがも、実験の失敗によるものだそうだから。
「1.7」
「1.2」
「1.0」
「0.8」
「0.6」
...?前にもこんなことあったような...?
――...イ君、今日は...実験なんだぞ.....
...この子には....るい未来を...おきたいんです....
何が起こった!?....命反応ありません!......
!!!気持ち悪い!
158 :
106:2007/03/08(木) 23:21:11 ID:???
「0.4」
「0.3」
「0.2」
「0.1!」
―嫌な予感がする!
シンジは拳を握り締める。
「うっ!?」
レイの顔が歪む。
「パルス逆流!」
「初号機神経接続を拒否しています!」
「母さん!?」
シンジがこの世の終わりのような表情をする。
「なんてこと!!起動中止!パルスせき止めて!」
「碇...」
「あぁ。初号機にはシンジを使う」
ゲンドウの言葉に冬月は少し眉を寄せる。
「...そうか」
だめなのね...もう。
レイの顔が歪んでいたのはシンクロ失敗時特有の吐き気だけではなかっただろう。
159 :
106:2007/03/08(木) 23:29:30 ID:???
おぅ...
こんな短いのであげちまった...orz
>やっと受験が終わり何とか合格できました。
>これで更新速度(?)が上がるといいなと思います。。
こんなことほざいといて、遅くなってゴメン。
短い、遅い、駄文、と3つそろちゃってるけど 、書こうとは思うので待っててくれるとうれしい。
160 :
106:2007/03/09(金) 00:31:33 ID:???
シンジとレイはネルフを出て、帰路についていた。
まだ詳しく家の場所は聞いてないが、綾波邸はマンションらしい。
結局あの実験は失敗だったらしいけど、何より母さんに大事がなくて本当によかったな。
...少し町外れまで来たなぁ。近くに安いスーパーでもあるといいけど。
前の家では家事は料理や買い物など散々こなしてきたので、思考が少し主婦化しているが気にしない。
それにしても母さんって全然しゃべんないなぁ。
話しかけても簡潔な返事しかしてこないし、って自分の母親の事知らないなんてあれだなぁ。
ううん、これからがあるじゃないか。なにをいってるんだ。
...それにしても人気のないところへ来たなぁ。スーパーどころか、マンションなんてこんなところにあるの?
あたりは点々とある街路灯の明かりのみで薄暗く、町から離れすぎて町が一望できる。
161 :
106:2007/03/09(金) 00:34:55 ID:???
そうだ、母さんって家事とかできるのかな?
見た感じ、得意そうじゃないけど...いや!見た目で決めるのはよくない!
僕と分担にすればいいんだ。うん。
あ、マンションの集落が見えてきた、ってこれは廃ビルか。
ん?でもこの先、いやここでもこれ以外何もない場所なのにこれ以外はありえない。
でもこれはありえない。
...だってねぇ。廃ビルには人は住まんでしょう。
そうに決まってる。そうあるべきだ。そうであってほしい。
なんで止まるんだぁー!
「ここの402号室...」
!あぁ、物置か忘れ物かなんかか。
はぁ。びっくりした。だってねぇ...これはないもの。
あ、階段にヤモリが。
!!なんで「綾波」って書いてあるのぉ!?
良スレ発見!!
「うわぁぁ〜ゔぁ〜ん!」
シンちゃんが泣きだした!
いつもの午後のいつもの我が家、家事の一切を終え、ひたすら「シンちゃんLOVE」(シンちゃんの安らかな寝顔をただジーーーッと見てるだけ)な至福の時を過ごしていた綾波さんは、突如泣きだしたシンちゃんを慌てる様子も無く抱き上げた。
お尻のあたりに手をあて、どうやらオムツではないらしいことを確認すると、時計を見て、前回ミルクをあげた時間から計算してお腹がすいたのかと判断した。
赤ちゃん用ミルクの箱に手をやると…。
中身はカラ!
そんなのさっきあげた時にわかっていたろ!というツッコミが入りそうだが、実はわかっていたのだ。
買ってこなければと思っていたのだが、シンちゃんの寝顔が可愛くって可愛くって見惚れているうちに時がすぎていたのである。
だったら普段から多めのストックを心がけるべきなのだが、そこは所詮15歳で人生の失敗経験も少なく、実の子で無い上育児知識は全て育児書の受け売り。同居人の生活費配達少女も似たようなレベル。
ましてや、彼女は世間の常識とは掛け離れた児童・少女期を過ごしてきた。
急いで買いに行かねば…。
しかし、シンちゃんを一人置き去りにして家をあとにする等という選択肢は彼女にはありえない。
かといって号泣するシンちゃんをそのまま連れ回して買い物しに行くなんて可愛そうなことはもちろんできない。
進退すっかり極まった。
「そう…もう駄目なのね…」
途方にくれる綾波さんであった。
ブーン!と携帯のバイブが鳴る。
綾波家の財政係、アスカさんは勤め先で携帯にかかってきた扶養同居人の綾波さんからの電話を受けた。
「はい、何?仕事中なんだけど?」「お願いがあるの…」「何?」「ミルク買ってきて」「はあ?」「シンちゃんのミルクが切れたの…」「買ってくればいいじゃない。」「泣き止まない…」「ガッ!?」
全てを理解したアスカさんは、ゆっくりと目線だけを上司のいる方にむけた。
スタスタスタ…早足で歩くアスカさんは腹から絞りだすようにつぶやいていた。
「まったくもう!あのバ課長の期限がよかったものの…泣きあやす位どうして…出来るわけないか…シンジ、レイ、どうしてるかな?シンジまだ泣いてるのかな?レイまだオロオロしてるのかな?」
「ただいま〜!レイ!買って来たわよ!シンジは?」と玄関をあけ無造作にブーツを脱ぎ寝室へと向かっていく。
寝室をあけると、レイがシンちゃんを抱っこしていた。
「お帰り、アスカ、早かったのね。」
かすかにほほ笑み振り向くレイ。しかし、そこにあった光景はアスカの頭の中を真っ白にした。
「あ・あ・あ・アンタ…。」
バ課長の期限→機嫌です。
「な、ぬぁ〜にやってるのよっ!?あんたはっ!」
「…見てのとおり…」
そこには胸をはだけシンちゃんに乳を吸わせている綾波さんの姿があった。
「み、み、見てのとおりじゃないわよ!だ、だだ、だいたい出もしないのにくわえさせて何考えてんのよっ!あんたわっ!」
「…でも泣き止んでる…。」
はぁ〜っとがっくりうなだれて肩で息するアスカさん。
「もしかしてアンタ、それやってシンジが泣き止んで、やめるとまた泣きだすから動くに動けなくてアタシにミルク買ってこい!って電話した訳?」
「…そのとおりよ、見事な推理ね…」
「アンタ役が違うっつーの!だいたい、だったらおしゃぶりくわえさすとか、哺乳瓶の蓋だってよかったでしょうが!」
「…試した…」
空調もつけず窓も開いてないのに乾いた風が吹いた。
「まったくもう…バ課長の機嫌が悪かったらいつまでそうしてることになってたと思ってるのよ!」
「大丈夫…アスカ信じてる…今度の機種主役だし…奇跡を起こすって…」
「その割りには確率悪いのよ、ま、とにかく!今つくってくるから!」
時々会話に意味不明なワードがはさまれましたが、ともかくアスカさんは落ち着いて台所にいって、シンちゃんのミルクをこさえて戻って来たのでした。
ほっぺたで哺乳瓶の温度を計り「ん…こんなもんかしらね」と、二人の傍らに座り綾波さんに哺乳瓶を差し出した。
「ありがとう」
綾波さんは哺乳瓶を受け取ると、シンちゃんの口をはずさして哺乳瓶の口を与える。ごくごくと至福の時を味わうシンちゃん。
「ねぇ…今動作がすっごく慣れてた気がするんだけど気のせい?」
ギクッ!
表情は聖母のようなほほ笑みのままだが、全身のオーラでバレバレな綾波さん。
「今までも時々やってたわね…。」
「わからないの…私、三人目だから。」
「飽きたわよ、そのパターン」
夜―。お風呂から上がってきた綾波さんは、居間に入るなりピクリと目を見開いた。
そこには「えへへへ〜シ〜ンジ〜、アタシもママだもんね〜」と顔を二ヘラ〜と崩しながら胸をはだけてお乳を与えているアスカさんの姿があった。
「…何をしているの?…」
ギクリ!
アスカさんは、全身と周囲の空間に縦線をいれまくり凍り付いた。
レイたんのお乳を吸うシンちゃん…いいよ、いいよ、いいよぉぉぉぉぉ!!
「あ゙〜っ!もう!本当にあんたって信じらんない!」
「…でも、間違ってはいないわ…貴方の会社勤めのおかげで、私やシンちゃんが、人並み…いえ…それ以上の暮らしが出来ているんですもの…。」
事実である。惣流・アスカ・ラングレー(21)はこの歳で彼女の勤める会社の課長である。14で大学を卒業し、ネルフで得た様々なキャリア(以下略)。
そして、彼女達は3LDK日当たりよし・駅から徒歩5分10階建ての2階(火災等の災害を想定した)の分譲マンションにノンローンで暮らしている。それをもってしてもアスカさんの勤め先が高給でレベルの高い企業で、彼女のキャリアの高さがうかがえるというもの。
「そーいうこと言ってんじゃないのよっ!アンタの表現の仕方と言うタイミングが問題だっつーてんでしょうが!」
アスカが激噴しているのには訳がある。事は今から数時間前、シンちゃんの学校での父兄参観後の懇談会での出来事であった。
父兄参観日…レイとアスカは二人そろって参加した。
たとえ血がつながらくったって、赤ん坊の時から試行錯誤を繰り返し、自身の家族経験も少ない中で育てて来た我が子。世間一般の親子でも「手の掛かる子ほど可愛い」との例えがあるように、二人の親バカ度は…(命の危険を感じたので以下略)
授業中、シンちゃんは先生の質問に元気に手を上げていた。
休み時間の間、かの弁当事件の相手である花山カオル君とも屈託なく戯れていた。どうやらもうお互いにわだかまりも無いようである。ただ、カオルの父親は来てはいなかったが…。
それでも「なんだ、シンジ!いいな!お前んとこ、母ちゃん二人も来てくれて!」あっけらかーんとシンちゃんの肩をバンバン叩いていたりした。
授業参観が終わり、担任との懇談会が始まった。
「ところで綾波さん、そちらの方は?」と、父兄の一人が質問した。
「あ、あの私も、シンジの母親代わりというか」アスカが代わりに答えた。
「ああ、複雑な(サードインパクト絡みな)事情がおありなのですね。ごめんなさい、ウチの親戚も里親したりしてますから」と、その父兄は理解を示した。
その時綾波さんがアスカに向かってボソリとのたまった。
「…違うわ…貴方は…お父さん。私たちを養うためにつらい仕事に出て人並み以上の生活をさせてくれてる」
その瞬間一同全員がヒイた。
レイもアスカもその意味が理解できなかったが、アスカだけは次のある父兄の一言ですべてを理解した。
「大変ですわねご主人様…でも、せめて普段だけは…」
171 :
106:2007/03/11(日) 20:09:57 ID:???
今日明日あたりに少し投下するけど、その先用事で一週間ぐらい空けるので
(書き溜め、クオリティ向上、できたらしとくw)
綾波シンジさん並びにみんな、投下・保守よろしく
172 :
綾波シンジ:2007/03/11(日) 21:54:53 ID:???
了解。投下はうまくネタが出来るかわかりませんが、保守はしときますね(^^)v。
投下まだぁ?俺みたいなロム専がいっぱい居るんだからさぁw
なにこの神すれ!
ほす
「イッチバーン!」帰宅部の僕はその日も誰よりも早く校門を「ダッシュツ」した。
でも家にはもちろんまっすぐなんて帰らない。かと言って、途中の商店街や繁華街なんかで寄り道をして、遊び歩いてPTAに見つかるなんてヘマはしない。
僕の寄り道はマンションの裏山。って!旧世紀の漫画のメガネ主人公とは違うよ!
アジトがあるのさ。
ちょっとした小屋なんだけど、僕はそこで、カオルや他のバカ仲間たちと、タバコやらエロ本やらを楽しんでいる。
今日もその予定だった。
もちろんレイ母さんやアスカママには内緒さ。バレたらどうなるか考えても見てくれよ。
ATフィールドやら、踵落としやらが炸裂して…想像しただけでも(後年、この想像は否定される。むしろ、意外と理解がありすぎて誤解ドタバタに発展する)
ともかく、僕はその日も裏山に行った。そしてアジトに向かった。すると途中に何故かテントがあった。物好きな人もいるもんだと思い、小屋に向かった。
と、声がした。
「お母さん、ただいまなのです。」
僕はゾッとした。この声、この敬語グセ、聞き覚え大有りである。
まさか?あの、クラスで浮きまくりのあの子?彼女がなんでここに?しかも「お母さん」?
僕はゆっくりと振り向いた。そこには、栗色の長い髪の背の低くて華奢な僕のクラスメートが、いた。
「本田…さん?」
「綾波さん…ですか?」
「んー?どしたの?トール?」
テントから、本田さんのお母さんがヒョコッと顔を出した。
「は!はう!こ、これは違うのです!」いや、何が違うのかさっぱり解らないんですけど…。
「あちゃー、見られちゃったんじゃしょうがないやねートオル?」「お、お母さん?」
「えとー!綾波さんとこの息子さんだっけ?」「は、はい。」「チョト事情があってさあ、テント住まい、なんてことになっちゃったのよねー、見逃してくれるかしら?」
「見逃す?」「あらん、だってこんなこと知れたら、この子(トオル)即イジメの対象でしょ?今でも浮いてると思うし。お願いよねん?」い、いや自分の子をそんな思いっきり…。
「それに、万一この子になんかあったら、アンタのせいだからね。」
おい!それはないぞ!そりゃあ、アンタいくらなんでもドキュン親すぎる。
「あ、あの、綾波さん、き、気にしないで下さい。私は大丈夫なのです。たとえ、イジメなんかにあってもへっちゃらなのです。」
本田さんのそのことばのおかしさに、つい吹き出しそうになった。でも、華奢な腕で力こぶをつくってガッツポーズをする本田さんに何か不思議な気持ちを感じた。
そして何故か、彼女にレイ母さんやアスカママを思い浮かべていた。
台風が来た。我が家はアスカママがはりきって台風対策をしまくった。
アンテナや屋根、雨戸のうちつけ。
「…すごい雨…まるで…」「よしなさいったら!」
何かを思い出すような、母二人の会話。それにつられてか、僕もあることを思いだした。
本田さん!
本田さん…そういえば、まだ裏山でテント住まいしてるんだろうか?あの日の翌日の学校での本田さんとの会話が甦る。
「あ、あの、綾波さん。」「何?」「あのこと、本当に誰にも…」「言わないよ…」「ありがとうございます。」
小さく俯いて震える本田さんを見ているうちに、胸の中に不思議な気持ちが現れてきた。
大丈夫だよ…本田さん。本田さんをイジメるような奴がいたら、僕が絶対に許さない!
町内放送で裏山が土砂くずれを起こした―と、流れた。
本田さん!
僕は、目の前が真っ暗になった。
僕は嵐の中を家を飛び出した。
「シンちゃん!」
「あんたバカぁ?こんな嵐の中どこ行こうってのよ?」
母二人も慌てて僕を止めるべく家を飛び出した。三人とも裸足だ。「離せっ、離せよっ!本田さんがっ!」
「落ち着きなさいっ!」
アスカママの強烈なビンタが僕の頬を襲った。
「…落ち着いて…訳を話して…本田さんて…誰?」
「…クラスの女の子で…裏山で、訳があって、お母さんとテント暮ししてて…みんなには絶対内緒で…。」
「(ハッ!?)」息を呑む母二人。
放送が流れた。大雨洪水警報が発令された。第三芦ノ湖付近では、避難勧告も出た。
「…わかったわ…貴方達は…家に戻ってて…」「チョ!ちょっとアンタ!」「…アスカ、行かせて…」
「母さん?」
「…本田さんとお母さんは死なせないわ…私が見つけて来る…」「ま、待ちなさいよ!」「ぼ、僕も行くよ!」「バカッ!んなの駄目に決まってるでしょ!」「どうしてだよ?」「どうしてもよ!」「子供扱いかよ!」
次の瞬間、僕の意識は消えていた。アスカママはが僕に当て身をくらわせたからだ。目が覚めた時には、僕達三人は家にいた。
そして、母さんの部屋には…抱き合いながら泥のように眠る本田さんと本田さんのお母さんがいた。
180 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/16(金) 18:05:34 ID:5gru4Nhu
来た北
レイはATフィールドを発生させ、嵐を凌ぎながら裏山を捜し回った。
そして、リリスの力を駆使してすべての生命の気配を感じ取り、あわや土砂に埋まりかけていた本田親子を救出した。
親子は気絶していた。レイは二人を抱えATフィールドを使ってかの17使徒のように宙を移動して自宅につれ帰った。
ピンポーン
綾波家の玄関のチャイムが鳴る。
眠る(?)シンジの様子をうかがっていたアスカは玄関に飛び出した。
そこにいたのは、ずぶぬれで本田親子を抱えるレイだった。
「あ、アンタ。」
「…重い…重いのアスカ…」
「むぁったくもう!アンタって!ほら!一人貸しなさいよ!」アスカは目をうるませながら、親子のうち一人を肩にささえた。
「使ってるとこ見られなかった?」
「…わからない…でも、多分大丈夫…」
体を拭いて、二人をレイのベッドに寝かせた。
アスカの見立てでは、体は冷えていない、脈も正常。大丈夫だ。安らかな寝息を立てる本田親子の寝顔を見てレイは安心した。
そしてしっかりと手を握り合う母と娘の姿に見入っていた。
「…強いのね…絆…」
そっとつぶやくレイの目の前にマグカップが差し出された。中身は紅茶、ほのかにブランデーの香りがした。
106氏まだぁ?
「ここは?ハッ!トオル!」レイ母さんの部屋から本田さんのお母さんの声がした。目を覚ましたらしい。レイ母さんが部屋に入っていった。僕も後に続こうとすると、「アンタは行っちゃダメよ!他人の女の寝起き顔なんて見るもんじゃないの!」
僕は渋々食卓に戻った。
「…おはようございます…本田さんのお母さんですね…私は本田さんの同級生の…綾波シンジの母の綾波レイです…はじめまして…」
「あ、はじめまして、あ、あたしは、本田キョウコ」
そのとき、アスカママの目がパチクリと瞬きをし、アスカママはゆっくりと立ち上がるとレイ母さんの部屋に入って行った。
「あの、この本田トオルの母です。あの?何故あたしたち?」本田さんのお母さんの落ち着かない声が聞こえてくる。
―ここから三人称―
「本田さんのお母さんですね、はじめまして、私は惣流・アスカ・ラングレー。綾波家の同居人です。」
「あ、は、はい。はじめまして」本田キョウコはベッドの上に正座して恐縮していた。「貴方達は昨夜の裏山の土砂崩れでテントの中で気絶していたのを、この綾波が救出したの!」
すべてを理解したキョウコは娘のトオルをおこした。
「トオル!トオル!起きなさいってば!」「ふぁ!あ、お母さん…ここは?はう!あ、綾波君の!お母さん?青いお母さんと赤いお母さん!あ、え?」
全身でうろたえまくるトオルだった。「落ち着けっちゅーの!トオル!」キョウコのエルボーがトオルに決まった。
シンジの母二人は呆気にとられていた。
その後、エルボーから意識を取り戻した本田さんと本田さんのお母さんにレイ母さんが、スープとパンを差し入れた。着替えを与えて、二人をリビングに招いた。本田さんのお母さんはバツが悪そうに母さん達の対面に座り、隣に顔を真っ赤にした本田さんが座った。
本田さんのお母さんが礼を言うと、
「…シンちゃんが…貴方達のことをとても心配していました…私は…その願いを聞いただけ。」
本田さんが恥ずかしそうに更にうつむいていく。
「…どうして…テント暮しをしていたの…?」「レイ!」
歯に衣着せぬ質問をレイ母さんはぶつけた。アスカママはたしなめた。僕は、目線を虚ろにしながら、意識だけは本田さんに向けていた。胸が痛い、締め付けられるように切ない。本田さん…!
「…私も…アスカも…シンちゃんとは血がつながっていない…でも絆は強いと思う…貴方達は…血もつながっていて…絆も強い…だからとても羨ましいの…」
レイ母さんのことばにハッとしたような本田さん達だった。
本田さんが上目つかいに僕の方を見ている。
反則だよ!反則だよ!
僕の胸は臨界点突破な勢いで痛くなっていた。
出版しようぜ
本田さんのご両親はサードインパクト直後に出会った。
二人ともLCLに溶けることはなかったらしい。それだけ二人の心は拒絶が強かったのだろう。理由としては、(本田)キョウコさん曰く「あたしゃヤンキーだったし〜あの人ぁ(本田さんのお父さん)偏屈だったからね」
そして本田さんが生まれた。キョウコさんはその時15歳!うちの母二人と同い年だ!そのせいか知らんが、いつの間にかすっかり打ち解けていたのにはびっくりした。
しかも、本田さんのお母さんて、僕の二人母に負けず劣らずの親バカだった。
それはさておき、本田さんのお父さんは、二人を養う為に働きすぎ最近過労死したとのことだった。
そして、葬式後その後始末の際、なんだかんだと親戚一同がイチャモンをつけ、本田さん親子を丸裸同然にしてしまい、キョウコさんは、本来受けるべき権利すら、めんどくさくなって放棄してしまったそうだ。
そんなことで、家が見つかるまでの間二人はテント暮しをすることにしたのだそうだ。
「何よそれ…!」アスカママが膝上に置いた拳を握り締め地を這うような声をあげた。かなり危険な兆候だ。
「アスカ…早まらないで…」「わあってるわよ!だけど…だけど…」同感だ!こんないたいけな本田さんを!
「アリガト!」本田さんのお母さんが優しく微笑んだ。
「アタシらの為に怒ってくれて凄く嬉しい!」キョウコさんは満面の笑みを浮かべた。
「でもさ、もうアイツらに金出させてそのお金でこの子育てたくなかったんだよね。」キョウコさんは、傍らの本田さんを抱き寄せた。「あ、あああ、あの、お母さん!」うろたえる本田さん…。
「仕事はどーすんのよ!」
「ん?ん、続けますよ?」
「その間、その子はひとりぼっちなんでしょ?」
「わ、わたしは平気なのです。お母さんは安心して日本中を駆け巡ってください。」
「「「日本中?」」」
「ん、ああ、アタシ!長距離トラックの運送屋、なの!」
要するにデコトラの一番星なアレの運ちゃんである。
一瞬の沈黙のあと―
「だ、だだだ、だったらなおさら、この子ひとりぼっちじゃないのよ!住む場所も無いのに!」
「…ここに住みなさい…」それまで黙っていたレイ母さんが口を開いた。しかも、赤の他人に命令口調。
「…貴方の為ではないわ…トオルさんの為…貴方も解っているはず…今のままではいけないこと…住むところが見つかるまで…ウチにいなさい。私たちも…協力するから…」
ことばの優しさとは裏腹に絶対零度の視線がキョウコさんを襲う。キョウコさんの目が潤んでいる。キョウコさんはうつむいて、やがて泣き笑うような顔をあげた。
「優しいんだね、アンタら。」
いまふっと思ったんだがレイがゲンドウとけっこーんしたら・・・
レイがシンジの母親になるんだが。。。いいのかこれで??
ああ、問題ない
ってか母親のような存在で元々描かれてるし>レイ
>>189 了解
このスレ見てると マジでレイが母親に思えてくるのが笑える
外伝で「レイ14歳の母」アニメ化して欲しいぞ
ワガママなシンジをいつも優しく包み込んであげてるイメージがあるよなレイって
レイとゲンドウが夫婦に結婚して、シンジと親子三人温かい家庭築いてる話、誰か書いてくれんかな?
二行目の「夫婦に」いらなかったorz
せめて同年代のかっこいい男の子と結婚させてやれ>レイ
194 :
106:2007/03/24(土) 00:31:27 ID:???
僕が目の前の現実を否定してる間に母さんは、今時珍しい錠型の鍵でドアを開け、さっさと入ろうとしてる。
が、僕はいつまでも呆然と立ち尽くすのみ。
「?...入らないの?」
そんな様子を不審に思ったのか、尋ねてくるが、僕はいまだに衝撃が抜けてなかった。
「...え?もしかしてここが母さん......もとい僕たちの家?」
「?そうよ」
あっさりと言ってくれる。
「そ、そんな。...こういったら何だけど、ここは人の住むところじゃないよ。別のところのほうがいいんじゃ...」
「じゃあ、やめれば」
「!な、なにをいうんだよ!」
そんな...せっかく会えたのにひどい。
そんなのってあんまりだ。
「......」
母さんは黙りこくったままこっちを見ているが、にらんでいる様にも見えて、なんだか怖くなってくる。
僕は重い口を開く。
「ご、ごめん。ここで住むよ」
母さんは少し間を置き、そう、とだけ言った。
口だけでなく、すべてが重く感じられた。
195 :
106:2007/03/24(土) 00:48:32 ID:???
お久。
約1週間の遅延、ごめんなさい。
用事も無事すみました。
あの後寝込んでしまったので、まとめて投下します。
>>193 つカヲル
196 :
106:2007/03/24(土) 01:37:46 ID:???
外側がそうだったのである程度予想はできていたが、ここまでとは...。
この場合は予想以上というより、むしろ予想どうり、という形になるが。
綾波宅は外側はもとより、内側もぼろぼろだが、それ以上に簡潔すぎた。
家具はベッドとチェストと冷蔵庫のみで、散らかってはないがこれは物がないせいだろう。
血のついた包帯や薬の類が放置されていることが物語っている。
しかし、シンジに止めを刺したのは、ワンルームでベッドが1つという事実だった。
197 :
106:2007/03/24(土) 01:41:02 ID:???
「こんな無茶苦茶な...。プライバシーも何もないじゃないか」
「問題ないわ」
シンジはいい加減頭が痛くなってきた。
「母さんはそれでいいの!?その、着替えとか...」
シンジはややどもりながら言う。
「?ええ、問題ないわ」
どう問題ないのだろうか。
「ふぅ。...で、ご飯ってどうしてるの?もしかして店屋物?」
少しにやけながら、どうせそんなとこだろうと思っていたシンジの想像を超える返答が来る。
「いえ、栄養剤やバランス食品」
「!?」
流石に驚きを隠せない。
「だめだよ。そんなんじゃ。今度いろいろ買い足しに行かなきゃ」
「でも...」
「だめなもんはだめ!僕の食生活もかかってるし」
ここは引かんとばかりに言う。
「はぁ。なんか疲れたよ。もう寝るね?」
こめかみをもみながらあることに気づいた。
「かあさん。布団とかってあるの?」
「いえ、そこにベッドが1つあるわ」
「えぇ?1つじゃ、足りないよ!」
「問題ないわ」
また、それか。
口癖か何かか?
シンジは頭をかきむしりたい衝動に駆られるがこらえる。
198 :
106:2007/03/24(土) 02:17:22 ID:???
結局今日は1つのベッドで寝ることになった。
シンジは少し気が進まなかった。
なぜなら恥ずかしいこともそうだったが、寝てみてわかったこと。
2人で寝ると壊れそうで怖いなぁ。
しかし気苦労が多かったせいか、すぐに睡魔が襲った。
綾波レイは普段表情を出さない。
正確には出てこないだけだが。
だから何もなさそうでも困惑してることもある。
例えば今もそうである。
実はまだ具体的な指示もなくここにいたってしまっている。
彼女としてはこれは、任務なのでこなさなければならないが、五里霧中の状態。
ようするに、見たことも聞いたこともないのにできるわけないよ!
しかし、彼女にとっては命令は絶対だし、弱音も吐かない。
そもそも母親が子にすることといえば...?
自分にはわからないが、どうもこれも常識の一部なんだろうか、と思う。
そんなことはどうでもいい...
ふと彼女があることを思い出す。
―「母親ってのは、子供を思いっきり抱きしめてやるもんよ」
これだ。
葛城一尉の言うことはおそらく正しいだろうし、何より彼女の上司だ。
早速行動に移す。
シンジはこちらに背を向けている。レイは背中から前に手を回し抱きしめてみた。
まるで包むように、支えるように。
そういえばもう彼は寝ているのだから今やってもあまり意味がなかったか、と思い馬鹿馬鹿しくも思ったが、なぜか離す気は起きなかった。
age
職人200GJ!
「か、母さん。こ…これも一つの可能性?」
「そう…(ぽっ)」
「ど、どうしてそこで顔赤くするんだよっ!?」
「問題ないわ。」
「大有りだよ!だって!僕達、母子じゃないか!なのにっ!」
トオルIN
「うわぁ…綾波クンお母さんとラブラブなのです。」
「うわっ!ほ、本田さん!ち、違うよ!これは、別の世界の、僕とは別人のシンジさんの話で!」
「(ニッコリ)男の子だからお母さんと仲良しなところを照れてしまわれるのですね?でも、大丈夫なのです!」エッヘンとばかりに胸を張り、本田さんはグーで自分の胸をポンと叩いた。
「私もお母さんが世界一大好きなのです!」
いや、それは…普通に良いことだと思うよ…。でも、そうじゃなくて、ラブラブ…って!
「アタシだってトオルにラブラブだぞ〜(いきなり現れてトオルに背中から抱きつきっ!)」うわっ!キョウコさん!
「(頬スリスリ)可愛くって、スタイル良くって、ミニスカートが似合って、家事ぜぇ〜んぶ得意だもんね?アタシが男ならお嫁さんにしたいよっ!」スリスリむぎゅう〜。
「お、お、お母さん、は、恥ずかしいのです。」
「そう…絆が深いのね…。」そう言って母さんは僕の頭をギュッと抱き締めた。
「か、かかかか母さん!」
「ああ!もう!アンタ達親バカ程々にして!106さんの続きを楽しみにするのよ!」アスカママが親指をビッと立てて乱入してきた。
シンジ「ん、そ、そうだね!とりあえず僕達はこっちの本筋決まるまでは大人しくしてようよ!」
助かった…。
106さん、よろしくお願いします。
保守
203 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/29(木) 22:20:24 ID:32TakRaZ
神後輪
オメ。
205 :
106:2007/03/30(金) 23:49:22 ID:???
碇シンジはここにくる前から、家の都合などもあり規則正しく早起きの生活を送っていた。
今日も例には漏れず目覚ましなどなくとも早朝に目を覚ました。
が、今日はいつもとは違っていた。
「う、ふぁぁ」
部屋の中は黒いカーテンのせいで暗いが、時計を見て朝であることを確認する。
今日の朝は何にするかな
などということがいつもどうり朝一番に頭の中に浮かぶ。
しかし、体に何かが巻きついていて身動きが取れないことに気づく。
「うわ?」
なんかこっちに来てからびっくりしてばかりだなと思う。
誰かと一緒に寝ることもそうだけど、人が巻きついてることもなかったからだ。
でも悪い気はしなかったし、むしろ母さんがそばにいることが無性にうれしかった。
だから、朝ごはん気合をこめて作ろうと思ったんだ。
で、酷いんだ。冷蔵庫開けたら何があったと思う?
中には冷えた麦茶と薬の袋しかないんだ。
母さん起こして聞いてみたんだ。食材はないの?って。
そしたら
「...問題ないわ」
だって。
またそれか!もう我慢ならないね。
だからもうこの家は僕が舵取ることに決めたんだ。
うぅ、おなか減ったなぁ。
206 :
106:2007/03/30(金) 23:52:54 ID:???
さっきやっと帰ってこれた...
今日中は無理でも投下します。
レイ、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめn(ry
207 :
106:2007/04/02(月) 04:18:25 ID:???
母さんと一緒に登校してきて、僕だけ転校生だから途中で分かれたんだけどなんか嫌に視線を感じるなぁ。
そんなに目立つもんなんだろうかって。
僕は目立つのは嫌いだけど。
「20世紀最後の年。巨大隕石が南極に衝突...」
結局自己紹介の後何のごたごたもなく授業に入ってる。
そんなに目立たないもんなんだろうかって思うよ。
母さんとは離れた席だけど、ずっと窓の外を向いている様子。何を見てるんだろう?
それにしても、なんで因数分解の授業がセカンドインパクトの話になるんだろう?不思議な先生だ。
ピピッ
あ、メール。なになに......これって守秘義務とかあるのかな?
......YES
えぇーーー!?
クラスの中は一気に沸き立ち、少しの例外を除き一点に集まる。
すっげー!かっこいいー!だの、どうやって選ばれたの?だの、しまいには
必殺技とかあんの?ってしるかぁ!なんだよ必殺技って!
うぅ、いまさら覚えてなかったなんていえない...。
かあさーんと後ろを向いたものの母さんはいまだに窓の外を向いたまま。
どうしよう?
208 :
106:2007/04/02(月) 04:19:33 ID:???
バキッ
乾いた空に乾いた音が響き渡る。
「っつ!」
2人の少年の前に1人の少年が転がる。
シンジの唇から血が流れてくる。
「すまんなあ。転校生。わしはお前を殴らなあかん。殴っとかんときがすまんのや!」
黒ジャージの少年がにらみつける。
「なんでかわかるか?お前がなぁ、この間むちゃくちゃ暴れたせいでわしの妹けがしてもうたんや!」
シンジが一向に反応しないのを見てさらに続ける。
「ちやほやされていい気になってんちゃうぞ!」
「おい!いい加減にしとけよ!」
さらにつかみかかろうとするのを見てもう1人の少年があわてて止めにかかる。
「こらー!あんた達何やってんの!?」
女生徒たちが集まってくるのを見て、ジャージ少年は舌打ちをして捨て台詞をはいて去っていく。
「碇君大丈夫?保健室行く?」
声をかけられてもシンジはただボーっとジャージ少年のうしろすがたを複雑な表情で見つめてばかりいた。
「ちょっとシンジ君!聞いているの!?」
「...はい。大丈夫ですよ」
生返事のように聞こえるがここは先に進めてしまおう
ミサトの問答をおいといてリツコは説明を続ける。
プラグ内に再現された都市の間を進み、シンジは「作業」をこなす。
「目標をセンターに入れてスイッチ。目標をセンターに入れてスイッチ。目標を...」
ミサトはシンジに違和感を感じた。
彼の瞳はだんだん生気を失っていくように見えていたことに。
209 :
106:2007/04/02(月) 04:44:06 ID:???
彼が家に帰ってきた。
葛城1尉の話によれば学校でトラブルがあって精神的に疲労しているそうだ。
現場は見ていたがこんなところまでは気がきかなかった。
やはり私はこういうことは向いてないのかもしれない。
励ますよう言われたが、どのようにすればいいか検討もつかない。
単刀直入に聞いてみるか?
「なにがつらいの?」
「っ!...なんのこと?」
シンジは夕飯の味噌汁を温めながらレイの問いに問いで返す。
「...なにがつらいの?」
レイは同じ問いを同じように返す。
「...なんでもないよ!」
シンジは語尾を荒げ食卓へ向かって行った。
どこか気に障るようなことをいってしまっただろうか?
レイは不慣れな感覚に困惑したまま食卓へ向かう。
結局その日2人が口を利くことはなかった。
乙age
211 :
106:2007/04/04(水) 03:30:17 ID:???
朝、一寸の狂いもなくいつもどうりの時間に彼女は目を覚ました。
しかしいるはずの彼は見当たらない。レイは狭い家中を探したが見つかったのは
用事があるので先に学校に行く、というメモと作り置きの朝ごはんだけだった。
シンジは人気のない屋上で、1人昼食のパンをかじっていた。
昼休みなら、転校してきて早々に見つけた「1人になれそうなスポット」で時間をつぶせると思ったからだ。
―シンジは結局、朝早く来てから今までボーっと席に着いたまま過ごしていた。
こっちに来てから、母さんに会えてから、こっちでもやっていけるかもしれない、
父さんとうまくやれなくても、使徒と戦うことになっても、うまくやっていけるかもしれない。
そう思っていた。
なのにここでも僕はだめなままだ。
シンジは腹をおさえ1人ため息をつく。
ネルフでも学校でもろくなことはなかった。その上母さんにまで当たって、こんなことしている。
何のために?僕は馬鹿だ・・・。
212 :
106:2007/04/04(水) 03:33:54 ID:???
「おいっ!こら!」
憂鬱に沈みかけていた意識を強制的に中断させられる。
いっそ沈んでしまったほうが楽なのに。
気だるい気持ちで声のほうを振り向くと、例のジャージ少年たちがいた。
「また君らか・・・。なんか用?」
「あほ!用なんかあるか!呼ばれたらさっさと返事せい!いつもボーっとしとって、だるそうに話すのやめんか!
イライラする!」
不機嫌極まりない様子のジャージ少年に、もう1人の少年が苦笑いする。
「じゃあ、話しかけなければいいじゃないか」
シンジはボソッと思わず文句を口にした。
しかしそれが彼の癇に障った。
「なんやと!なめるのも大概にせいや!」
シンジにつかみかかり、いよいよ殴りかかろうとするのを少年が止めようとしたが、
「シンジ。非常召集。行くわよ」
レイは屋上に現れるや否やあっという間に、つかみかかっている少年は気にも留めずシンジを連れて行ってしまった。
唖然としている少年2人とかじりかけのパンが残されいている中、
メガネの少年がレイがまだ日も浅いはずの転校生を下の名で呼んだのに気づいたころ、第三進東京には非常事態宣言を知らせるサイレンが鳴り始めていた。
213 :
106:2007/04/04(水) 03:43:06 ID:???
人稲杉。
誰かいるー?
いるよ〜
>>213 ROMしてる人間なら沢山いると思うよ
続き楽しみにしてる
予告「ママは中学二年生」
*父さんが連れてきた新しい母親は僕の同級生だった。思春期真っ盛りの僕に耐えられれのかな!?
続
ヽゝ゚ ‐゚νシンジ夜の寝室は覗いてはダメよ
娘「お母さん〜お腹すいた」
綾波「…そう」
娘「何か頂戴!」
綾波「勝手にすれば?」娘「…わかった…」
親になったらレイは放任系だよね
みんな222要らないのなら、貰っちゃえ!
223 :
綾波シンジ:2007/04/07(土) 15:02:54 ID:???
ネタがまとまってませんが、106さんの為に保守。
僕たち三人家族と本田さん母子の同居生活が始まった。
普通なら本田さん達が居候している、とか本田さん達がやっかいになった…という表現をすることになるのだろうが、レイ母さん曰く。
「…元々私たちも赤の他人同士…細い絆を拠り所に肩を寄せ合って暮らしているの…」
アスカママ曰く。
「遠慮なんかしないでくださいね!シンジのクラスメートとそのお母さまでしたら、私たちにとっても家族同然なんですから、それに、私の母もキョウコという名前でしたから、本田さんのお母さま他人という気がしないんです。」
うわ!アスカママ、敬語つかってる!僕はどこ?ここは誰?
「…家賃も援助してもらうし、生活費も…だから、負い目を感じることはないわ…できれば私達に思いいたらない躾けとかも教えて欲しいの…シンちゃんも…透さんのような女の子と一つ屋根の下で暮らすんですもの…必要よね…」
レイ母さん…僕の方をチラリ見る視線が少し恐い。
しかし、「だぁ〜いじょうぶですよ〜シンジ君なら!クラス1の紳士って評判ですし〜!女の子達の間でお嫁さんにしたい男の子No.1て言われてるんですよ〜!」
キョウコさんが照れくさそうに満面の笑みを浮かべてのたまった言葉にその場にいた全員が凍った。
僕の中にあった男としての「何か」が音を立てて崩れた。
「ぼ…僕って…そんなに…男らしくなかったんだ…」
「そ、そんな意味ではないのです!あ、あ、あああ綾波君は家事がとても得意でお弁当つくりも上手で!私たち女子のお株を奪いまくられていて!結婚するなら、こんな男性が一番という意味で!それにとても紳士的で!」
打ち拉がれた僕にテンパッた本田さんが必死にフォローを入れた。
僕はフラフラと立ち上がり、力なく自分の部屋に帰った。
「お、お母さん…」
困り果てた本田さんがキョウコさんの方にむいた。
「あちゃ…まずかった…?」
キョウコさんの髪の部分に冷や汗が一筋。
「綾波君女の子っぽく言われるの結構コンプレックスなのです…」
「ご…ゴメンナサイっ!」
キョウコさんは床に額がつくくらいの姿勢で母さん達に謝った。
「実はアタシ達もさんざんやってたのよね〜。」
「…そう…問題ないわ…」
いや、大有りですってば。
しみじみと茶すすってるし…この母親ども。
「…トオルさん…」
「…はい…?」
「…そんなに評判なの…?お嫁さんにしたい男の子…。」
「は…はい…家庭科は学年一番ですし…よく気がつかれますし…」
「レイ…アイツの育て方間違えたかしらね?」
「そ、そんなことないのです!な、なにより一番の理由は…笑顔がとても素敵なのです!」
「そうそう!トオルったらま〜いんちっ!今日の綾波君て…」
「はうぅっ!」
また時が止まった。
支援あげ
グダグタとだらだらと
つまんねーよ
オナヌー見られて
息子「でっ出てけよ!」
母「横になって後は私が処理するわ」
息子「なんだってー」
《シンジ》
ん…?なんだろう?いい匂い…これって?焼き魚?母さん…肉や魚苦手だったのに…ママ?なわけないな…。えっ?
もしかして本田さんのお母さん…?でも、長距離トラックの運転手さんて出勤早いから…今何時?…六時。
え?誰?
《レイ》
いい匂い…朝ごはんの匂い…でも魚は苦手…シンちゃんじゃない…誰?…アスカ?…いいえ、それはないわ…では誰?…キョウコさん?…いいえ、…あの人はまだ日の昇らないうちに出かけたはず…。誰なの?
《アスカ》んーいい匂いね…。でもこれ魚の匂いね。レイじゃないわね…シンジでもないしって、えっ?キョウコさん?えっ?デコトラの運ちゃんならとっくに…。
「あっ!皆さんおはようございますなのです。朝ごはんの支度が整いましたので、もうすぐ皆様を起こしにいかさせて頂こうかと思いました矢先でございました…」
空気が止まった。
「本田さん?」「トオルさん?」「…あ、アンタ?」
「は、はい!僭越ながら、お世話になっている身、少しでもお役に立てたらと思いまして、出しゃばった真似をしてしまいました。ご迷惑でしたでしょうか?」
「迷惑じゃないわよ…」アスカママ?
「でも、折角のアンタの志には悪いんだけど、こいつ(レイ)肉や魚ダメなのよ…」
母さんと本田さんの間に少し張り詰めた空気が流れた。
綾波シンジなんとかして欲しい…まだコイツいたのかよ…
「は、はい!ですから、綾波君のお母さんには魚以外のおかずを用意させて頂きました。綾波君のママさんには、洋食とのことで、ハムエッグを…綾波君は育ちざかりということで、あえて小魚の焼き魚にさせて頂きました。」
本田さんが恐縮ばって説明している。
僕達は目が点になってた。
「…貴方…何時からお台所に…?」
レイ母さんがボソリと尋ねた。
「は、はい。五時過ぎくらいからでしょうか?お昼のお弁当もつくらなければなりませんでしたので。」
「「「お弁当?」」」
あ、流しの脇に四つ…えっ?四つ?…僕…ママ…本田さん…キョウコさんはもう出かけてるから…母さんの分も…?
「四つあるわね?もしかしてレイの分も?」
「は、はい。」
「…トオルさん、私…どこにも出かけないわ…」
「は、はい。でも…私も母と二人暮しでしたので、学校などが休みでも…母が仕事などで留守ですと…やはり少し寂しいと思う時がありまして…仕事先の母と同じものを食べるようにしてたのです。」
「それで母さんにも…?」
「はい!でもお肉とかは入ってませんので、その分お野菜を増やしましたけど…」
僕はニコッと微笑んだ本田さんにドキッとした。
「離れ離れになっていても、みんなで同じ物を食べてると心がつながっているような感じがして、心がとても暖かいのです!」
本田さんて…なんて…。優しくて…暖かいんだ…。あ、え?
「ちょ、ちょっと!レイ?」「は、はわわ?」「母さん?」
母さんが本田さんに抱きついた―。
「か、母さん?」
母さんはひたすら本田さんを抱き締めていた。
「ああああああ綾波君の、おおおおおおお母さま?」本田さん目を白黒させて完全にパニくってるよ。
「…お母さま?…優しい響き…暖かい…そう…貴方からはとても暖かいものを感じる…」
母さんも僕と同じものを感じたの?
「あ〜ら、な〜んかトオルさんがウチに嫁入りしたみたいな感じよね〜。」
「ちょちょちょ、な、何言ってるんだよ!」
目を細めて口元をニヤリとさせアスカママの言葉に本田さんだけでなく僕までパニくった。
「よ、嫁入りなど、そそそそんな…」
「…お嫁さん…シンちゃんの…?…シンちゃんのお嫁さんなら…私にとっても…娘…そう、これが新しい絆なのね…」
母さん、目が遠くなってる。どうやらトリップしているみたいだ。
「…トオルさん…ふつつかものですが、ウチのシンジをよろしくお願い致します」
「か、母さん、何を言ってるのかわからないよ!」
「そそそそんな、むしろ私こそ、いえ、ではなくて…こちらこそふつつか…ああああああ何を言ってるのでしょうか私は?」
本田さんまで変になってきた。
「おおおおおおお母さん」「…トオルさん、字がちがうわ…お義母さんよ…」
いや、本田さんはここにはいないけどキョウコさんのことを呼んだんで…
って何で母さん声で文字がわかるの?アスカママは…煙草ふかしてあっち向いてるよ―!背中が何故か小刻みにふるえてる!
裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!
ほんとつまんねこいつ。字が違うわって…
批判されても開き直り気味に投下してるあたり相当ウザいw
最初の頃の一発ネタが良かったなぁ。こいつが来る前。
ここまで歓迎されない職人さんも珍しいなw
うんw
ごちゃごちゃくだらねぇキャラ出しすぎなんだよな
ぶっちゃけレイとシンジの2人だけでいいのに…
職人街
誕生日
シンジ「お母さん!お母さん!今日何の日か知ってる?」
レイ「資源ゴミの日よ…」
シンジ「ッ……」
批判の自演もかなり痛いものがあるな
俺はなんでも読んでるから職人さんカモン!
242 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 07:47:36 ID:tG/Q5PTI
復活期待age
レイ「今日は投票日よ。雨も降って来たし早めに行く?」 ゲンドウ「構わん!ほおっておけ。」
244 :
106:2007/04/23(月) 03:09:58 ID:???
長いこと空けちゃいました。
すみません。
あと1週間くらいである程度まとまった投下ができると思います。
綾波シンジさん
ぜひほのぼの続けてくれるとうれしいです。
よろしくお願いします。
綾波シンジさんは引退されました
246 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/24(火) 04:45:53 ID:6dqoobsr
拾日目か
無理しないで休んでください綾波シンジさん
面白くないもの無理して書き込んでもお互いに不快感が募るだけです
引退してくださいイライラします
どぉぉぉりゃぁぁぁぁ!
拾壱日目
拾弐日目だろ?
拾参日目ゲトー
拾四使徒目
LCL?
復活期待age
誰を?
258 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/03(木) 06:54:49 ID:uFwXkvBy
職人降臨期待
綾波「勉強………しないの?」
息子「うるっさいなぁ、ちゃんとやってるっつーの!!」
綾波「もうすぐ、試験でしょ?」
息子「だからやってるっつってんだろ!!口だしすんなよ!!」
綾波「……………ごめんなさい。」
息子「あぁ〜もう、家じゃ集中できね!外で勉強してくる!!」
綾波「……………行ってらっしゃい。」
深夜、帰宅
息子「ああ疲れた、ほとんど遊んでたなぁ〜。あれ?なんか紙置いてある。」
【今朝はごめんなさい。信じてるから…頑張ってね。あなたの好きなハンバーグ、作っておいたから。
お疲れ様…おやすみなさい。 母より】
息子「かあちゃん…………………ゴメンヨ(´;ω;`)」
こんな感じですか?違ったり過去ネタと被ってたらごめんなさい。
あぁ…書いてて胃が痛くなってきたOTL
GJ!
3日ぶりに泣いたぜこんちきしょー。
261 :
106:2007/05/03(木) 13:18:08 ID:???
非常事態発令により、普段は管理の人間以外見向きもしない避難所は人でごった返していた。
「ちっ、まただよ」
「・・・なにがや?」
分かりきった事だが少年はだるそうに首を向ける。
「ほら、これ!また文字ばっかなの!」
自分の趣味が関わると、とたんにこうなるのはよほど「熱中」してるせいだろう、とトウジは思う。
一方ケンスケは、自分の不幸と今のメディアのたるみについて語りながらある名案を思いつき、早速実行に移すことにした。
双方回線の開かれたエントリープラグに通信が入る。
「敵A.Tフィールドを中和しつつパレットの一斉発射、練習どうりいいわね?」
「はい」
シンジは虚空を見つめただ答える。
「発進!」
ミサトは返事を聞くや否やすぐに命を下した。
巨人を乗せたレールが轟音を上げ少年を戦場に送り出す。
やることは決まっていた。
訓練どうり・・・訓練どうり・・・
シンジは地上に出てすぐさまパレットガンを手に取り構える。
目標をセンターに入れて―
「スイッチ!」
イカのような真っ赤な化け物は一気に爆煙に吸い込まれた。
262 :
106:2007/05/03(木) 13:20:13 ID:???
「もうすぐ頂上だ!」
普段運動が得意な節も見せないくせして、こんなときだけすいすいと山を登る。
ほんま、自分の欲望に素直なやっちゃなぁ
素直にそう思う。現に自分も口車に乗せられて、ここまで来てしまった。
そうこうしてるうちに、気色の悪い化け物とどうもさえない様子の転校生の乗るロボットの喧嘩を見てるわけだが、
危機感もなければ当然友人のように何か面白みを感じることもない。
何や乾いてるなぁ。自分。
意外とこんなものなのか―
あたりは急に暗くなった。
「あぁ〜!!」
発令所のモニターに映る初号機の惨事を見てミサトはあせりを募らせる。
町外れの山にたたきつけられてしまったまま動かない。
使徒は鞭を展開しながら追撃してくる。
「ダメージなし!いけます!」
オペレータの発言にひとつ安心するがいまだ劣勢だ。
振り下ろされた使徒の鞭をかろうじて掴んでいるが長くは持たない。
限られた電源でどう戦うか、いや、一度引かせるか―
そのとき初号機のすぐそばにあるものが目に付いた。まさか。
「シンジ君のクラスメート!?」
263 :
106:2007/05/03(木) 13:21:27 ID:???
ミサトは顔を青ざめさせ次の策を考え始めるが、モニター上では更なる事態が起こる。
「初号機ホールド形態!プラグ射出されます!」
「民間人をプラグに入れる気!?」
だが今はそれしかないか。
初号機はうまく使徒を遠方に投げつけた。ビルにたたきつけられる使徒。今がチャンスだ!
もう電源も残り少ない、撤退しかない!
「シンジ君!そのまま山の東側のルートで戻って!撤退よ!」
「・・・」
すばやく指示を飛ばすが返事がない。
そのとき初号機が動きを見せた。
「初号機プログレッシブナイフ装備!」
「!!?シンジ君撤退よ!」
顔色を変えて叫ぶも返事はなく
「うわぁぁあぁああ!!」
電源が1分を切ったアラームと同時に、絶叫しながら初号機はまっすぐ使徒に突進して行った。
264 :
106:2007/05/03(木) 13:22:34 ID:???
誰もいない真っ暗な家にレイが帰ってきた。
辛勝ながらNERVは第四の使徒の殲滅に成功した。
零号機の再起動の済まない私は今回は待機だけだった。
単騎出撃、任務をこなした彼は家には戻らず。
俗に言う家出というやつだろうか?
衣服を脱ぎシャワールームへ向かう。
キュ。サァァ。
シャワーから冷たい水が降り注ぎ、徐々にお湯に変わる。
所在は諜報の管轄だ。報告は明日でいいか。
・・・今日はもう寝てしまおうか。
支給の飾り気のないボトルのシャンプーの泡を落とす。
ボディーソープを泡立たせ、体を洗う。
数分後、シャワーの音が消え、室内着のレイが出てきた。
薬を飲んで寝ようと台所に向かうと、滅多に出るはずのない鍋がふたをしてコンロの上においてある。
中には先日作られた味噌汁が残っていた。
レイは2杯分もある味噌汁を1番大きなどんぶりに波々とついで飲みきった。
265 :
106:2007/05/03(木) 14:10:43 ID:???
馬鹿だな僕って。
シンジは戦闘のあと家に戻り荷物をまとめ、市内を当てもなく回っていた。
辺りはいつの間にか草原と山に囲まれていて、夜も明けようとしている。
こっちに来てからなんとかうまくやろうと思ったのに、ということも考えたが、もう何度も同じことを考えていたことに気づいてから
馬鹿馬鹿しくなり考えるのをやめた。
結局僕は何のためにあれに乗っていたのだろう?
・・・そもそも何のために生きてるのだろう???
実の父親にすら嫌われて、引き取られたところでも、同年代の者たちにも、疎まれるないし視野にはなかったんだろう。
ミサトさん達はパイロットであれば良いのだろうし、そうでなければ駄目なんだろう。
ジャージの子も怒るのは当然だ。大切な家族を傷つけられたから。
母さんもきっと僕の事好きじゃない。それどころかだれも。
じゃあなんでここにいるの?
・・・わからない。
終わりの見えない考えをめぐらせていると、腹がなった。
しばらくお腹に何も入れてない体が飯盒炊飯のご飯の香ばしい香りに反応したからだった。
ふらふらとテントに近づき飯ごうに手を伸ばしたそのとき
「手を上げろ!」
「ヒッ!」
何者かに銃口らしきものを突きつけられ、思わず身がすくむ。
「俺の飯を勝手に食おうとするお前はだれだっ!」
「すっすみません!そんなつもりは・・・」
ふと銃口が離れ、不思議に思い後ろを振り返った。
266 :
106:2007/05/03(木) 14:11:40 ID:???
「さっきのはびっくりしたよ」
「いやぁゴメンゴメン」
相田君はあの後飯ごうのご飯を分けてくれた。
それでお互いのことについて語ったりした。
戦闘が終わった後、鈴原君とNERVでミサトさんにしぼられてやっと解放されて、ここへは休みを利用して
1人サバイバルをしに来てるそうだ。
碇は見た目に似合わずご飯を良く食べた。よほど腹が減っていたのだろう。
話によれば碇は戦闘のあとそのまま荷物をまとめ市内をふらふらしていたらしい。
俺達はつい昨日までNERVで散々油を絞られていたわけだが。
わざわざ中学生の説教に葛城さんほどのものが出てきたかといえば、たぶん碇と綾波のことを
クラスメートである俺らに説明する為だろう。
聞いたときは耳を疑ったが本当らしい。ほかはどこも悪くないそうだ。
そんな話をしてあっという間に夜になりテントで眠っていたとき外の様子がおかしいことに気がつき
碇を起こし外の様子を見た。
267 :
106:2007/05/03(木) 14:13:15 ID:???
ケンスケに起こされて僕はテントの外を見た。
NERVのマークのついたヘリが低空飛行してきて、テントはあっという間に数人の男に囲まれた。
やっぱり来たか。
ケンスケが何か言っているがテントの外に出る。
が、目の前に立っているのは黒服ではなく、母さんだった。
母さんはおもむろに口を開いた。
「・・・帰りましょう、シンジ」
ぼくは、泣いた。
待ってました!
GJ!
269 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/03(木) 23:50:31 ID:MUmI85dC
ok
270 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/04(金) 00:13:51 ID:B1ZEuFOo
ネタ投下してみたいけど、職人さんきたみたいだからやめたほうがいいかな・・・?
どうぞ
「僕は母親が嫌いだった。何故かというと、母はいつも無愛想で、無口で、僕に興味を持ってる風にすら見えなかったからだ。
母が笑った顔なんてなかなか見れないし、会話は常に必要最低限の受け答えだけ。そんな母からの親離れは早かった。
いつのまにか外出が多くなり、殆ど家にも帰らず、母との会話は更に減った。例え家にいても大して変わらないから構わない。
誕生日は祝ってくれる。しかし相変わらず無愛想に おめでとう と言うだけで、僕には義務感でやってるようにしか感じられなくなった。
そんな母が、先日、病気で亡くなった。もとから病弱だったため、いつかこうなるかもとは覚悟してた。
でも親子関係が希薄だったため、大して悲しみは感じなかった。
葬式も終わり、母の持ち物を整理していると、母の手帳を見つけた。
常に持ち歩いていたのか、かなり痛んでいて、相当年季を感じるものだった。
その中に、古ボケた一枚の写真が入っていた……………。
ttp://www.evangelion-armageddon.com/Galerie/Zuzweit/Zuzweit242.jpg 幸せそうに笑って……赤ん坊の僕を抱いている……母の写真だった。
涙が止まらなかった…………………。
僕は母に愛されていたと。ただ不器用で、表現するのが下手だっただけなんだと、今更思い知った。
いつまでもいつまでも……涙が止まらなかった……………………。」
273 :
272:2007/05/04(金) 00:51:27 ID:???
長文、失礼しました。
あの有名な話を一部引用させてもらいました。
このスレやネタの空気も把握しないうちに投下してしまったため、
お目汚しでしたらすみませんでした。
うぉぉぉGJです!
この絵は272さんが書いたの?
275 :
272:2007/05/04(金) 01:42:02 ID:???
いえ、それは「鋼鉄のガールフレンド2」のワンシーンだそうです。
自分のネタにちょい引用させてもらいました。
投下したネタと違って、完全にハッピーな展開の画像らしいです。
僕もそういうのの方が好きですw
投下待ちでっせ♪
保守age
保守
279 :
綾波シンジ:2007/05/13(日) 20:42:40 ID:???
母さん…ママ…バイトしてたこと、今まで黙っててごめん…。
ろくに口を利かなかったのは、うっかりバレてしまうのが嫌だったから…。
今日、母の日だったよね。
自分のお金で買いたかったんだ。
今まで育ててくれてありがとう…。
呆気にとられる母さん達。
僕は照れ臭さのあまり、その「赤い花束」を渡し終えるとダッシュで部屋に駆け込んだ。
リビングからは母さん達のすすり泣く声が聞こえて来た。
280 :
279:2007/05/13(日) 20:44:43 ID:???
お目汚しすんません。
保守age
レイマンマのおっぱい
職人街
保守
>>19 最近の若い子はあんまりお腹が大きくならないことがあるみたいだよ
便秘だと思ってトイレで力入れたら赤ちゃんの頭が出てきてビビったとかいう話もあるくらい
保守
290 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/03(日) 05:43:57 ID:zxnrlwRi
保守
うう…シンちゃんの誕生日なのにネタが無い。
292 :
ブチ子:2007/06/06(水) 12:28:55 ID:yWdj7zpb
がんばれ!
きっとなにかネタがあるはず!
応援してるよ!
晒しage
294 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/15(金) 07:37:41 ID:pX/hG8UL
普通に面白い。また続き楽しみにしています。
295 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/15(金) 23:01:28 ID:+grAAXJO
このスレちょーウケル
おもしれー
少年「ねえ、母さん。僕んちのご飯にはなんで『お肉』が入ってないの?隣の惣流さんは、いっつもお肉の自慢ばかりするんだよ」
ママレイ「肉は嫌い。血の味がするから」
少年「・・・・母さん・・本当は僕んち、『貧乏』なんでしょ・・・?だからお肉買えないんだよね?」
ママレイ「生きていこうと思えば、どこだって天国だわ」
少年「嘘だ!まじめな顔でごまかしてるだけだ!僕知ってんだからな!!お祖父ちゃんが変なロボットにお金いっぱい使って、そのせいで母さんが、母さんがすっごく苦労してることだって・・・うッ・・・うぁっあぁ・・・うぅ・・」
ママレイ「私は、お祖父ちゃんとあの人だけを信じてるの。あなたも、自分の足で立って歩きなさい。あなたや私達を守るために戦って死んでしまった、あの人のように・・・・・今日は私の栄養ドリンクをあげるから、もう泣くのはやめて」
297 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/16(土) 19:24:27 ID:K6xhti2x
投下北
GJ!ヽゝ゚ ‐゚ν
299 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/21(木) 18:47:48 ID:gEZ691jR
投下街
ちびアスカ「ママ!私を見てっ」
レイママ「……」
ちびアスカ「ねえママ、今日は私、テストで一番とったのよ!」
レイママ「そう……良かったわね」
ちびアスカ「ママ!ママっ!私、エヴァのパイロットに選ばれたのよ!」
レイママ「知らなかったわ」
アスカ「ママ・・・・なんでいつもそっけないの?碇司令にばっかり笑って・・・なんで、私には笑ってくれないの・・・?」
レイママ「私がこの世で信じてるのは、碇司令だけだから。
さあ、もう寝なさい」
投下北!
GJ!
302 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/21(木) 21:05:06 ID:iD+YpLrf
母レイ「・・・はぁ・・」
子「どうしたの?お母さん。」
母レイ「・・・いえ、何もないわ。」
子「でも、今ため息ついたじゃない。
体の調子、悪いの?それとも・・・家計がくるしいの?」
母レイ「・・・子どもは、お金の心配しなくていいのよ。」
子「ぼく、新聞配達とか内職だってやるよ!
お父さんが帰ってくるまで。」
母レイ「・・・・・・。」
子「お母さん!?どうして泣いてるの?」
母レイ「・・・いえ大丈夫よ。ありがとう(微笑)。でもいいのよ。
・・・もう寝なさい。湯たんぽ入れといたから。」
子「うん・・・おやすみなさい。」
レイ母「おやすみなさい。」
303 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/23(土) 17:44:53 ID:/eAF3qVa
レイ母さん…
切ない……
あの日のことは…今でも忘れられない…。
車の音…真っ赤な色…
冷たくなったお母さんの手…
今でも信じられない…。
そうだ。お母さんは…お母さんは、きっとどこかで生きているに違いない…。
きっとどこかで…
そんなことを考えていると、僕の視界はまたいつものように歪んでいく。
と、その時だった…。
『シンちゃん…』
……え……?
『シンちゃん…』
この声は…お母さん…!?
『ごめんなさいシンちゃん…今まで寂しい思いをさせて…
つらかったでしょう…でも…もう大丈夫よ…』
これが夢か現実かなんて、そんなことはどうでもいい。
僕は天使のようなお母さんの所へ走っていって、力いっぱい抱き締めた。
『ただいま…シンちゃん…』
僕を抱き締めるお母さんの手は、どこか他人のような…冷いような気がした…。これは本当に…お母さん…?
そうだ、この人はお母さんだ。きっとこれは神様からの贈り物なんだ…。
『もう…一人にはさせないから…安心して…』
どこかたどたどしく、けれども優しく喋るお母さんに、僕は精一杯しがみついた…。
『泣きたいだけ…泣いていいのよシンちゃん…』
神様…ありがとう…
安っぽいドラマだな
コンピューターおばあちゃんならぬ人造人間お母さん♪
せつねーよキャプテン
ママが死んでも代わりはいるもの
シンちゃん哀れ過ぎるな
310 :
綾波シンジ:2007/06/23(土) 22:11:02 ID:???
レイ母さん・アスカママに聞きたいことがある。
碇シンジという人について
僕の名前の元になった人。
性格も少し似てるらしいけど…。
さりげなく訊ねてみたけど。
教えてくれない…。
「貴方には関係のないことよ」
「名前は同じだけど、アンタとそいつは全然関係ないんだから」
でも、知りたいよ…。
母さん達の心に残り続ける今の僕と同い年だった人。
母さん達どうしてそんなに知られたくないんだろ?
レイ:シンちゃんが、碇クンについて聞きにきた。
アスカにも聞きに行ったらしい。
アスカ:シンジがアイツについて聞きにきた。レイにも聞きに行ったらしい。
話すべき時が来たのだろうか?
仕組まれた人生を歩んだ私たち以上に人生を仕組まれ、サードインパクトの生け贄にされた彼のこと。
私たちを未熟な感情からとはいえ、命がけで愛してくれたこと。
無理矢理全人類の運命を背負わされたこと。
私はそれに加担した。
碇君を傷つけ傷跡に泥を塗った。
私に彼を語る資格は無い。
どうしたらいいの…?
シンジがアイツについて聞きにきた。
いつかは話さなければいけないとは思ってた。
でも、語る資格なんか無い。
ゼーレやアイツのパパの計画をリリスだかになったレイや、あの良く解らないホモっぽい奴の力を借りて土壇場で阻止したアイツ。
それのきっかけがアタシがエヴァシリーズに蹂躙されてた時。
なのに…私はアイツを拒否した。
生理的に嫌悪した。
その嫌悪したものも原因に含めてサードインパクトが回避されたというのに…。
アタシは今のアタシがある恩人に唾を吐いた…。
語る資格なんて…。
ともかく、今シンジの保護者はレイ。
アタシは経済面でしか力になってない。
でもシンジはアタシのことも母として見てくれてる。
そんな資格なんかない。
食生活…お弁当…友達との関係…トオル君(彼女)とのこと。
親として教育者として家の主としても的確なアドバイスをしたのはレイ。
人の世の絆にうすい人生を生きながら立派な母となったレイ。
どうしてこんなに成長できたの?
不思議にヤキモチは沸かない。
だってアタシもお母さんレイに依存してるから。
ま た こ い つ か
315 :
綾シン:2007/06/23(土) 23:06:25 ID:???
お目汚しスンマソン。
息子シンジやアスカに語らせましたが、レイってお母さんになったら無敵な気がします。
良妻賢母でもダメダメ母さんでも。
GJです!
アンチを気にせず、マイペースに投下して下さると嬉しいです(・ω・)
時間差にわらた
自演w
綾シン投下乙ー
職人勧誘age
320 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/30(土) 06:18:11 ID:FkDVo4pq
age
321 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/30(土) 14:18:31 ID:4+repWNP
おかあさん、おっぱい〜
【とある民家から入手した日記】
ママが言ってた
「私は三人目。私は、三度死んだの」
この前、おじいちゃんのお墓参りに行った
そしたら、となりに僕のお墓があった
そのとなりにも、同じお墓があった
そのとなりにも、同じお墓があった
そのとなりにも、同じお墓があった
そのとなりにも……とにかく、いっぱいあったんだ
僕は、何人目なんだろう
今度ママに聞いてみよう
しんじ
【日記はここで途切れている】
323 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/01(日) 19:41:30 ID:Im0onc9X
ホラーかよ……
おもんないわwwwww
糞コテきえろwwwwww
お前らもそう思うやろ?www
つまんねスレ
>>325 お前は仲間やなwwww
わかっとるwwww
一緒に糞コテ追い出そうやwwww
いらんやんww
つまんねーならわざわざ覗きにくる事ないのにね
ってことで待ち
少女「ねぇママ、なんでママはパパとケッコンしたのー?」
レイママ「貴女のお祖父ちゃんと、少しでも近くに居たかったから。」
少女「じゃぁ、ママはほんとはお祖父ちゃんが好きだったんだね!
私、お祖父ちゃんちょっと恐い…
ママは、なんでお祖父ちゃんが好きなのー?」
レイママ「貴女もそのうち、わかるわ。
ただ甘いだけじゃ美味しくなくなるの」
少女「ふぅん。
じゃぁ、私はママとお祖父ちゃんの子供なんだね」
レイママ「いいえ、貴女はコウノトリさんが運んできたの」
少女「コウノトリさん、どうやって私をはこんできたのー?」
レイママ「試験管に入れて、運んできたの」
331 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/05(木) 19:23:46 ID:Tm+FJjSN
期待age
続かないの?
333
334 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/06(金) 23:53:39 ID:7HG3u4r6
母 あなたもう大人でしょ?
子 そうだけど・・・でも・・・
母 あなたは何も心配しなくていいわ、お母さんにまかせて
子 うっ・・・うん
母 我慢しなくていいのよ?これからは好きなだけお母さんと一つになれるの
子 一つに?
母 そうよ、あなたもそれを望んでいるでしょ?こんなに大きくなってるのはそれを願うから
子 ヘイ
うはっw
レイ「ハァ…」
リツ子「どうしたのお母さん?溜め息なんてついちゃって…」
レイ「ごめんなさいリッちゃん…心配をかけて…
また…いつもの悩みごとよ…」
リツ子「…記憶喪失のこと?」
レイ「えぇ…誰と出会って…誰と結婚して…どうやってあなたが産まれたのか…
やっぱりどうしても思い出せないの…
ごめんなさい…いつもこんなことばっかり言って心配をかけて…」
リツ子「ううん、私は平気。私はお母さんさえいてくれれば…幸せなんだから…」
レイ「ありがとう…リッちゃん…」
(でも…本当に不思議な感じ…
最近は特にそう…
私が子供で…リッちゃんが親かのような…そんな変な感覚さえする…
私…どうかしちゃったのかしら…
ハァ…私の記憶はこのまま戻らないのかしら…)
リツ子「お母さん…一体どうしたの?凄く顔色が悪いみたいだけど…」
レイ「私なら大丈夫よ…心配しないで…」
リツ子(…………)
どうでもいいよ
両親いないサビシス天才理系女子大生アカギ
実験と失敗を重ね、ついに母親を作り出すことに成功
そんなマキシマムザホルモン?
職人こないかな
アンチのせいで◆FO9j4sCVs2氏もこなくなっちゃったね(-.-)
自演臭いが同意
レイ「一体どうしたのシンちゃん?そんなに落ち込んで…」
シン「僕は…何をやっても駄目な人間なんだ…カヲル兄さんは、勉強もスポーツも万能で…それに比べて僕は…」
レイ「そんなことないわ…シンちゃんはシンちゃんにしかない、素晴らしいものをたくさん持っているじゃない…」
シン「そんなの嘘だよ…」
レイ「…シンちゃん…」
〜シンの誕生日〜
レイ「シンちゃん…今日はあなたの誕生日だったわね…」
シン「あ…これは…(お母さんには黙っていたけど…僕がずっと欲しかったもの…)」
レイ「…シンちゃん、小さい頃から『チェロ弾きのゴーシュ』が、とっても好きだったでしょ…?これは子供でも弾ける大きさのものよ…もし気に入ったなら…弾いてみて…」
シン「あ…ありがとう母さん…!」
レイ(…一つでも夢中になれるものが見つかれば…と思ってチェロを買ってみたのだけれど…どうやら気に入ってくれたみたいね…よかった…)
それからシンは、毎日夢中になってチェロを弾き続けた…
そして…
〜小学校チェロ大会当日〜
レイ(シンちゃん…順位だとか…勝ち負けだとか…そんなことはどうでもいいの…
あなたの演奏を…あなたの音色を…皆の前に届けてあげて…自分から逃げないで…頑張って…シンちゃん…)
『それでは結果を発表致します!第一位〜 第二位〜 第三位〜そして審査員特別賞は…綾波シン君です!』
シン(……え!??)
レイ「…よかったわね…シンちゃん…おめでとう…」
カヲル「おめでとう…!」
トウジ「おめでとう!」
レイ「でもね…大切なのは結果じゃあないの…あなたが…皆の前で最後まで演奏出来たということ…それがなにより…」
シン「う、うん…母さん…(僕…なんだか…少しだけ…自分に自信が持てたような…気がするよ…ありがとう…母さん…)」
やはり難しいですねorz…こんな感じのしか書けなくて…お目汚しすみませんでした。。。
なかなかいいのではないかね?
344 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/07(土) 12:02:21 ID:fTlwd9wv
GJ
ユイに似てるけどいいか
一応シンジは勉強できるんじなかった?
エヴァに乗る前の学校じゃ優等生だったらしいし
347 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/07(土) 14:25:27 ID:0tKm2WhS
半分はユイで出来てるし
かがみんのがかわいい
レイが自らを犠牲にシンジを守ったのは母性?
やっぱこなたのがかわいい
>>346 でもなんとなく(全く何の根拠も無いが)カヲルには負けてしまいそうw
〜レイとシン、公園デビューの日…〜
レイ(ここが近所の公園…色んな子供と婦人さん達がいるわね…うまく馴染めるといいんだけど…)
「さぁシンちゃん、みんなと遊んでくるのよ…」
シン「う、うん…(で、でも僕…なんだかこわいよ…)」
レイ(シンちゃん…もう随分時間が経つけれど…ずっと一人で砂場にいるわ…みんなとうまく溶け込めないのね…)
シン(うぅ…こわいよ…知らない子に話しかけるなんて…僕には出来ないよ…グスン)
レイ「シンちゃん…お母さんと一緒に遊びましょう…ほら…お砂を集めて…」
シン「う、うん…!」
レイ「…お山が出来てきたわね…」
シン「中にトンネルを掘ってみようよ、母さん」
レイ「ええ…面白そうね…」
アス子「ねぇねぇ、私も混ぜてちょーだい!」
シン「う、うん…きみ…名前は?僕はシン…」
アス子「私はアス子………あっ、風が……あ〜!今私のパンツ見たでしょ!」
シン「え…そ、そんな…」
カヲル「ぼくもまぜてくれないかな♪」
アス子「あんた名前は?」
カヲル「すなあそび…そうそれは、おわることのないそうぞうとはかいのれんさ…そのなかに、ぼくたちはせかいのしんりをかいまみることができるんだ…」
アス子(な、なによこの子…変わったやつね〜…)
シン「あ〜…お山が崩れちゃった…!ご、ごめんなさい…」
アス子「ちょっとちょっと、何やってるのよドジ!」
カヲル「きにすることはないさ…はないなくしては、さいせいもまたそんざいしえないのだから…」
アス子「もううるさいわね、アンタはちょっと黙ってて!!」
シン「あぁみんな、喧嘩しないで…あわわわ…」
レイ(フフ…シンちゃん、さっそくお友達が2人も出来たみたいね…よかった…
私も…保護者の人達に馴染めるよう…頑張らなくちゃ…)
萎えた
・・嫌いではない
しかしレイには公園デビューは無理そうだ・・なんとなく
EOEで公園の砂場のシーンあったな
356 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/07(土) 19:58:51 ID:xwCmD6t9
レイは砂場より砂浜でスク水が似合う
海に行って胸の膨らみに嫉妬する娘になりたいお
少年「ママァ、クレープ!クレープ買ってぇ」
(ショーウインドウに飾られたサンプルを指差しながら)
レイママ「……駄目」
少年「お願いっ
僕、一度でいいから食べたいんだよぉっ。惣流さんなんか、いつも自慢してくるんだよ!」
レイママ「駄目。甘い物、身体に悪いから」
少年「やだやだやだ――!!
僕、買ってくれるまでここ動かない!」
レイママ「……そう。言うことが聞けないなら…」
少年「……え…?(ビクリと身を震わせて、両手で顔を庇いながら)な、何……」
レイママ「叩いたりはしないわ。そんなことしても何の意味もないもの」
少年「じゃ…どうする……の…?買ってくれるの?」
レイママ「いいえ
明日、あなたをネルフ内の施設に預けるわ」
少年「イヤだよ!施設、イヤだよ…」
レイママ「何故。あなたは私の言うことより、クレープの方が良いのでしょう
施設なら、食べられるわ」
少年「…ごめん、ごめんなさい……だから、僕、我慢するから……
もっと良い子になるから……うぐっ…うぅ…ヒッ…」
レイ「そう」
愛ゆえに。。。
目から鼻水出てきた(つω;`)ウウッ
少年かわいそうだが確かにレイはこうだろうな
364 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/13(金) 17:31:03 ID:4QKTRB6u
保守
泣ける系かほのぼの系職人街
レイは愛息子シンジと買い物に出かけた。
その帰り道、仲良く手を繋いで歩いているとシンジがピタリと立ち止まる。
レイ「どうしたの?シンちゃん?」
シンジは黙ったままジッとあるお店を見つめている。
レイがシンジの視線の先に目を向けると、いかにも高そうな門構えの寿司屋があった。
レイ「シンちゃん…」
我に返ったシンジはレイの寂しげな眼差しに気付いた。
シンジ「あ、なんでもないよお母さん。さぁ早く帰ろ。」
幼いながらに家計の苦しさを理解しているシンジはレイに気を使わせまいと気丈に振舞った。
そんなシンジの優しさが、逆にレイの胸を締め付けた。
その日の晩、すでに眠りに落ちたシンジの額にレイが自身の額を合わせる。
レイにはそうすることで相手の心を読む能力が備わっていた。
シンジの記憶を辿るレイ。そして見えてきた光景
シンジの幼稚園の同級生のアスカという女の子
裕福な家庭に育つ彼女がシンジに例のお店で高級寿司を食べたこと…
お寿司を食べた事のない貧しいシンジを彼女がバカにしたこと…
レイの頬に一筋の輝きが走る
レイ「ごめんね、シンちゃん…」
ー次の日の晩ー
レイ「シンちゃん、晩御飯にしましょうか。」
レイはそういってシンジの待つ食卓へ大きなお皿を抱えてやってきた
シンジは食卓に置かれた大きなお皿を覗き込んで感嘆の声をあげた
そこにはお寿司が並べられている
レイの手作りのお寿司だった
形は歪で、スーパーで買ったマグロの赤身やイカ、玉子の3種類だけで
でもそこにはたしかに母親の愛情がたくさん詰まっていた
レイ「ごめんねシンちゃん、うちは貧しくて昨日のお店に食べにいく予算はないの。
でもシンちゃんにお寿司を食べさせてあげたかったから、お母さんお寿司握ってみたわ。でも、上手くできなくて…」
シンジ「…ううん、そんなことないよ。とっても美味しそうだよ。」
震える声でそう言うシンジ
母親が自分のことを想って慣れないお寿司を一生懸命握ってくれたことが何よりシンジは嬉しかった。
今にも泣き出しそうなシンジ
レイ「さぁ、食べましょうか。」
シンジ「うん、いただきます。」
感極まり少し震える手でお寿司を口に運ぶシンジ
次の瞬間、シンジはもう抑えきれずに「うっ、うぅ」と涙を流した
レイ「シンちゃん…」
そんなシンジを見て、レイもたまらず涙を流す
シンジ「おふぁーさーん(お母さん)!」口にお寿司を含んだままシンジがそう叫ぶ。
シンジの顔はもう涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた
ぐへっ!
シンジの口から先ほど食べたお寿司が吐き出される
吐き出されたシャリとネタが緑色に侵食されていた
シンジ「いや、ワサビ多すぎるって…ぐずっ」
レイ「ごめんなさい、私ハリキリすぎたみたい…」
369 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/17(火) 15:38:14 ID:6Wt+Bl6d
全米が泣いた
綾波が母親で子どもがキーボードクラッシャーだったら?
全漢が泣いた
私ハリキリすぎたみたい←ハァハァ
保守
age
保守
良スレ発見☆
>>342は喪黒スレの人かな?
とりあえずママレイという概念を発掘した
>>1に感謝しつつ
最初から読んでみる
うぷっ…
できたのね…私…
378 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/28(土) 12:38:21 ID:uhso2Sya
保守
期待age
いつも無表情で、あまり整理整頓もしていなかったっけ。
でも、誰よりも僕を気遣ってくれていたんだ。
宿題をしている時も、居間でぼーっとしている時も、………嫌なことがあった時も。
無表情のままとっても苦い、でも、温かい紅茶を煎れてくれたんだ。
最近、どこかでもの凄く大きい爆発があったんだってさ。
その後、傷だらけで母さんは帰ってきた。
早く、母さんと話したかったんだ。
学校のことも、一人で家事をこなせたことも、………母さんが傷だらけになった理由も。
でも、帰ってきた母さんはちょっと違ってた。何かが、何かが違うんだ。
いつも無表情だったけど、僕のことを気遣ってくれてた。
どんな話だって、黙って耳を傾けていてくれたのに。
まるで他人みたいに、母さんは変わっちゃったんだ。どうして?
ねえ、どうして?
むむむむ 予感がするっ!
レ、レイプされたの!?
職人街
うち、父方の伯母が
カタカナでレイw
386 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/07(火) 21:54:11 ID:kqU3TrKe
age
保守
388 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/15(水) 13:34:45 ID:6ZWCeqvq
職人街
私のせいでサードインパクトを起こしてしまった。
そして碇君が壊れてしまった。
2号機パイロットも死んでしまった。
私は碇君が望むセカイをつくりたかっただけなのに…。
何故こうなってしまったの?
碇君
碇君
碇君
碇君…。
もう…駄目なのね…。
私にできることは…。
リリスの力すら失ってしまった私にできることは…
壊れてしまった貴方の全てを受け入れること…。
貴方の「生命(いのち)」をわけてもらうこと…。
碇クン…
そして私は新たな生命を宿した…。
リリンのいのちを…。
「おかあさーん」
「なぁに?シヲリ?」
GJ&wktk
保守
392 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/25(土) 20:52:18 ID:/VqGh9BG
age
わたし・・わたしよ怒り君
395 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/04(火) 20:02:18 ID:2FRsQda8
清浄なる世界の為に。
396 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/06(木) 00:38:58 ID:lOArR8ao
学園エヴァのレイならいいかも。
hoshu
398 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/09(日) 00:15:28 ID:xXeCg6lV
綾波レイですが何か?
399 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/13(木) 18:53:58 ID:QlurrsyF
保守
400Get!ヽ(´ー`)ノ
ほっしゅ
碇くんが入れたいなら入れてもいいわ
>>401 ゲンドウ『・・・レイ、それじゃ入れるぞ。』
ゲンドウは第18使徒である、自分のチンポをレイのマンコに入れた。
マヤ『使徒が、レイのマンコの中に侵入。』
ミサト『レイは無事なの?』
マヤ『はい、多少息は上がっていますが、正常値です。』
ミサト『それじゃ初号機を発進準備。』
シンジ『い、嫌だよ。父さんを攻撃するなんて・・・。』
ミサト『大丈夫よシンジ君。碇指令は死なないわ。』
シンジ『ホント?ミサトさん・・・。』
ミサト『でも肉棒が無くなっちゃうけど・・・。』
シンジ『そんなの嫌だよ。父さんが女になっちゃうなんて。』
ミサト『いいからいきなさい。もしレイに中出ししたら・・・。』
シンジ『中出しって何だよ。』
アスカ『あんた馬鹿ぁ?ゲン様が中出ししたら、使徒はもう1匹増えるでしょ?』
シンジ『どういうことだよ?』
アスカ『・・・。ミサト、私が行くわ。くらえデュアルソーよ。』
ゲンドウ『うわわ・・・ち、チンポが・・・。』
アスカ『嘘、加持さんのより大きい!!』
ゲンドウ『お、おのれ!!こうなったら貴様のマンコに入れてやる。』
アスカ『あん、止めて。』
レイ『・・・私のマンコより綺麗。』
ゼーレ『碇君、昨日の事件はどういうことだね?』
ゲンドウ『前に赤木博士とやったことがあるのですが、その時に・・・。』
ゼーレ『君の役割は女遊びじゃなくて、他にもあるだろう・・・。』
ゲンドウ『・・・はい。分かっています。』
ゼーレ『頼むよ。人類補完計画ならぬマンコ保管計画を。』
ゲンドウ『しかし私の肉棒はもう無くなってしまいましたよ。』
ゼーレ『君には息子がいたね・・・。』
ゲンドウ『シンジはまだ14ですよ。精子が出ます出ますでしょうか?』
ゼーレ『大丈夫だよ。最近の子供は発達が早いからね。今頃放課後の学校でやってたりしてな。』
〜放課後の教室〜
アスカ『あんたさっきあたしのパンツ見たでしょ?』
シンジ『見てないよ。』
アスカ『うるさいわね〜。お詫びに私のマンコに入れなさいよ。』
レイ『シンジ君は私のもの。』
アスカ『まあいいわ。今日はあんたに譲ってあげる。ねえトウジ君、私とやろ。』
トウジ『わいでええのか?』
こうしてマンコ保管計画は進んでいった。
それにしても赤木のババア、病気持ってやがった。
ミサト『え?レイとアスカが妊娠したですって?』
アスカ『・・・ごめんなさいミサト。トウジの馬鹿が、中に出しちゃって・・・。』
レイ『・・・私は碇君とやったの。』
ミサト『シンジ君どういうことか説明して!!』
シンジ『僕は何も悪くないよ。父さんがやれって僕を脅したから・・・。』
ミサト『あなたまた現実から逃げようとして。』
シンジ『でも僕は何も悪くないんだ!!全部父さんが悪いんだ!!』
バシッ!!!!!
ミサト『あんたねえガキの分際で生意気なのよ。ちょっとお姉さんが調教してあげるわ。』
シンジ『わあああ、ミ、ミサトさん止めてよ!!!!』
翌日・・・
ゲンドウ『葛城君、例の件どうだった?』
ミサト『・・・はい。あなたの仰る通り、シンジ君の体は発達してました。』
ゲンドウ『・・・ご苦労だったね。下がっていいぞ。』
ミサト『はい、失礼します。』
赤木『碇指令、話とは何でしょうか?』
ゲンドウ『うむ。今日の夜に例の作戦を実行することにしたぞ。』
赤木『例の作戦とは?』
ゲンドウ『マンコ保管計画だよ。』
赤木『もうあれを実行するのですか?』
ゲンドウ『上の奴らがうるさくてな。』
赤木『しかしそれでは使徒が増える一方になりますが?』
ゲンドウ『ああ。構わん。今回の使徒は肉眼でも確認できないぐらい極めて小さくてな。』
赤木『それで数をたくさん増やし、使徒撃退法を見つけるのですね。』
ゲンドウ『ああ。さすが赤木博士。話が早いな。』
赤木『しかしシンジ君がそれを素直に了承するでしょうか?』
ゲンドウ『なーに。抵抗するようであれば、ガードマン2人で抑えてもらうよ。』
赤木『分かりました。それでは失礼します。』
ゲンドウ『ユイ、待ってろよ。もう少しだよ。』
果たしてマンコ保管計画とは?
ゲンドウは何をしようとしているのか?
スレタイ見てからろくに推古もせずに数十分で書いたネタ。
まぁ見てる奴がいたら見てくれ。
「来たわよ! ファー………レイ!」
「いつまで経っても抜けないのね、その癖」
インターホンのあまり鮮明でないカメラでもその容貌の異端さは伝わってきた。
異端だけで言えばこちらも負けていないが、まぁ、ともかく。
彼女は玄関に上がるなり口を開いた。
「今ね、私心臓止まりそうになったんだけどさ」
「会ったのね……、彼に」
そう、戸籍上私の息子に当たる人物はたった二分程前、部活でこの家を出たばかりだ。
「髪型いじったところで似てるなんてレベルじゃないわね。アンタが参るのも無理ないわ、あれは」
「……そう」
そう言いながら溜息を着いた。考えれば当然だ、似てる似てないの次元で済むわけがない。
彼は『彼そのもの』なのだから。
皆の抵抗で、サードインパクトが極小規模で治まった後――彼は消えた。
旧Nerv全員が血眼になって探しても、髪の毛一つ見つからなかった。
私は泣いた。何故私だけがこの世に残っているのかと、何故ここにいるのかと、泣いた。
恐らく目の前の彼女も泣いただろう。それがもう二十年も前の話。
それから六年後、ベークライトでほぼ完全に固められ、通常の九十倍程度の停止パルスを送られた初号機の目の前に、赤ん坊が忽然と出現した。
そしてその子のDNA情報は――碇シンジと完全に一致した。
誰もが有り得ないと叫んだ。初号機は処置を施される前に企画書だけで区画一つ埋まる程に実験と調査を繰り返し行い
彼の細胞一つ初号機には存在しない事が確かめられたのだ。
だが、彼はそこにいた。別に初号機から出現したと確定できるわけではない。しかし否定するには事実があまりにも強かった。
その後、私の強い希望で、彼を引き取った。
あれからもうそろそろ十四年たつ。彼はもう立派な中学生だ。
「……何から何まで彼に似てる。前まではそこまで思わなかったのに、最近はもう……完璧に」
「おまけにさっきチェロ担いでたわよね? 管弦楽部にでも入ったの?」
「………顧問の方にもえらく誉められてた……彼も、あんな事に巻き込まれてなければ、良いところまで行けたのかしら?」
「アイツかなり小さい頃から習ってただけだって言ってたから、別に教えなければ始まらないと思ったのにな……やっぱり駄目ね」
はっきり言って私は不器用だ。だから小さい子供に習い事をさせる様な余裕なんてありはしなかった。
それでも、彼は彼を踏襲した。殆ど完璧に。
いろいろと何か一つでも彼と変わる様に努力した。
ある程度育ってから、格闘技を習わせてみたり、小柄でなくなる様に食事を多めに出してみたり。
全てが無意味だった。格闘技をやらせても大人しい性格が変わる事はなかったし、大して太る事もなかった。
精々今は彼が長髪である事くらいしか区別できる点はなくなってしまった。
「……でも、一つだけ彼とは違う事がある」
「何よ?」
「…………私の事を『綾波』と呼ばない」
「それを言ったらおしまいってレベルになってきたわね」
「でも、私は………幸せ」
「……………」
溜息が出る事は多い。私にとっての彼はあの六年でもう死んだのか、まだどこかで生きているのか、
或いはすぐ傍にいるのか。答えは見つからない。
「ま……どうしても辛くなったら一週間ぐらいなら格安で面倒見るわよ」
「今度は、家事が更に上手になって帰ってくるの?」
「どういう意味よ?」
そう、こんな冗談を飛ばせる事自体がありふれた幸せなのだ。
二人だけの家庭があって、かけがえのない友人がいて、日常を過ごせる。
あの無味乾燥に終末を望んだ日々に比べ、何が欠けていよう。
ただ、それでも―――
―――ただ彼がいない。
(終)
>>403 スマン、赤木のババァにバイオの魔法かけてしまった。病気にしたの俺だ。
>>411 そして赤木のババアは俺がメテオを唱えて倒しちゃった。
(死ぬ直前)
ババア「たいしたものね。」
413 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/17(月) 09:06:49 ID:+tTVFHW0
職人きたな
415 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/17(月) 21:45:32 ID:gV0rK7JF
記念age
ゲンドウ『シンジ、服を脱げ。』
シンジ『何するんだよ、父さん・・・。』
ゲンドウ『これは初号機パイロットであるお前への命令だ。』
シンジ『だからってどうして僕が服を脱がないといけないんだよ?』
ゲンドウ『・・・簡単なことだ。使徒撃退のためだ。』
シンジ『第18使徒ならこないだ倒したじゃないか!!』
ゲンドウ『使徒はまだ生きている。赤木博士のマンコの中にいる。』
シンジ『・・・!?まさか・・・。』
ゲンドウ『・・・そういうことだ。エヴァパイロットの中で男はお前しかいない。』
シンジ『どうして僕がリツコさんとやらなきゃいけないんだ・・・。』
ゲンドウ『がっかりするな。そのためにお前にはレイやアスカとやらせて童貞を奪ってやっただろ。』
シンジ『・・・全て仕組まれたシナリオだったんですね。』
ゲンドウ『・・・ああ。そういうことだ。』
赤木『・・・いいシンジ君?あなたは肉棒を入れてから1分はいっちゃ駄目よ。』
シンジ『僕が1分以上耐えればいいんですよね?』
赤木『ええそうよ。不本意だと思うけど、これはあなたにしかできない任務なの。』
シンジ『あ、リツコさん・・・。』
赤木『(あの人の肉棒の感覚と似てる・・・)』
シンジ『ぼ、僕もういきそうです・・・。』
赤木『・・・あ、あ、駄目よ、まだ1分半しか、入れてないじゃないの。』
シンジ『・・・・・・ああああああああ!!行く。』
ゲンドウ『よくやったなシンジ。』
シンジ『父さん・・・。これでいいんですよね?』
ゲンドウ『ああ。これで準備は整った。』
赤木『碇指令。使徒は依然シンジ君の肉棒にいるようです。』
ゲンドウ『ああ。やっと赤木博士のマンコから使徒がいなくなったな・・・。』
赤木『ええ。しかしあらゆる薬などを使ったのですが、これ以上やるとシンジ君の体が。』
ゲンドウ『ああ。分かっている。』
赤木『何か良い方法は無いのですか?』
ゲンドウ『それを考えるのが君の仕事じゃないのか?』
赤木『分かりました。それじゃ失礼します。』
ミサト『あんたも大変ね。シンジ君の肉棒に使徒がまだいるんでしょ?』
赤木『ええ、そうよ。』
ミサト『何か良い方法は無いの?』
赤木『・・・1つだけあるわ。』
ミサト『・・・!!まさか・・・。』
赤木『シンジ君を殺すしか・・・。』
バシッ!!!!!!!!!
ミサト『何馬鹿なことを言ってるのよ。いくら使徒撃退の為だからと言って人を殺すなんて。』
赤木『もう1つあるわ。』
ミサト『シンジ君が死なずに助かる方法はあるの?』
赤木『・・・ええ。』
マヤ『あん、あん、加持さん、私、い、いきそうです。』
加持『ふんふん、もう行っちゃうのかい?』
マヤ『あん、ああん、だめ、い、いく!!』
ミサト『何よこれ?みんながやってる。何で純情派のマヤまで・・・。』
赤木『これが碇指令が言ってた「マンコ保管計画」よ。』
赤木『もちろん今やっているのはメインを盛り上げるための序曲に過ぎないけど。』
ミサト『何よメインって・・・。』
赤木『もう時期分かるわ。』
レイ『・・・シンジ君、そろそろ時間よ。』
アスカ『馬鹿シンジ、ちゃんとやんなさいよ。』
シンジ『・・・じゃ綾波行くよ!!』
レイ『・・・あ、い、碇君気持ち良い。』
シンジ『ぼ、ぼ、僕もう行きそうだよ。』
レイ『・・・碇君と1つに、な、なりたい!!!!!』
シンジ『あ、あ、あ、綾波・・・いく!!!!!!!!!!!!!!!!』
レイ『あ、あん、碇君・・・私も行く!!』
マヤ『使徒はシンジ君の肉棒からレイのマンコへ移動。レイのマンコにて使徒を確認。』
マヤ『シンジ君の肉棒からは完全に使徒はいなくなりました。』
赤木『・・・これからだわ。』
ゲンドウ『初号機を発進。』
シンジ『父さん、使徒はどこにいるんだよ?』
ゲンドウ『・・・目の前だ。』
シンジ『まさか・・・。綾波が使徒?』
ゲンドウ『そうだ。』
レイ『シンジ君、私を殺して。』
シンジ『綾波、僕にはできないよ。』
レイ『大丈夫、私が死んでも代わりはいるもの。』
シンジ『・・・分かったよ。全てを切り裂け、マゴロクソード。』
レイ『くっ・・・碇君。』
シンジ『ATフィールド全開!!!!・・・完全撃破。』
レイはみんなを助けるために殺された。
シンジは“新たな綾波レイ”誕生の秘話は知らずに、ただただレイが生きてたと思っていた。
そう、前の“綾波レイ”の記憶は消し去らないよう、赤木のババアが発明したものがあった。
その正体は謎である。
噂では“赤木のババアのマンコ”ではという一説もある。
そんなことを知らずにシンジは今日も平穏な1日を過ごすのであった・・・。終
421 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/19(水) 20:36:25 ID:U7QDmz9C
フム
422 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/21(金) 00:04:02 ID:uZWe9Igx
めっさ
レイは永遠の母性の象徴
レイをお母さんと呼んでいいのはシンジだけ
425 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/23(日) 17:43:45 ID:xXkJHdWc
まさこさんと呼んでね
426 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/27(木) 18:41:47 ID:e2pr3D72
あげ
427 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/01(月) 19:51:45 ID:QJYb7H5X
保守
428 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/08(月) 00:14:36 ID:8eGKkGq4
レイ「私決めたわ。今日からユイさんに代わってシンジ君のお母さんになるわ。」
↓
シンジ「もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ…」
レイ「あんまり駄々をこねていると、ユイさんに代わっておしおきよ」
レイ「(子供へのお仕置きと言えば…)お尻ペンペンよ、シンジ君。」
シンジ「や、やめてよ!綾波!」
↓
不覚にも萌えた
432 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/13(土) 06:58:24 ID:KBLjvPGp
保守
コト....
シンジ「母さん…?どうしたの、この豚の貯金箱?」
レイ「…お小遣い。」
シンジ「あっありがとう!!
……?…中身、ないけど。」
レイ「シンジ。あなたはもう赤ン坊じゃないはずよ。
自分の足で立って歩きなさい。」
シンジ「……え?」
レイ「アルバイトは夕飯までに帰ってきなさい。」
シンジ「……はい…(っていうか僕、中学生なんだけどな…)」
保守
435 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/22(月) 20:01:49 ID:FefbnioV
保守
436 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/28(日) 23:03:29 ID:qs0nOgiB
age
437 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/28(日) 23:19:52 ID:IaQ42GYp
中学生が天使の名を持つ神の使い…
438 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/05(月) 20:29:18 ID:WF56fX4F
保守
439 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/10(土) 13:13:53 ID:As4tHLGi
ベローン
440 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/12(月) 03:22:33 ID:Z//NXd4U
シンジ「母さん!今日英語のテストで百点とったよ!!」
レイ「そぅ(^^)」
アスカ「ママァ!今日ママのことを作文で書いたら賞をもらったのよ〜!」
レイ「そぅ(^^)」
トウジ「おかん!今日跳び箱で一番高いの跳んだでー!」
レイ「そぅ(^^)」
ヒカリ「お母さん!今日ね冬月先生に「洞木はいつも委員長の仕事頑張ってるな…偉いぞ」って褒められたのよ!」
レイ「そぅ(^^)」
ケンスケ「母さん!今日も上手く盗撮できたよ!」
レイ「そぅ(^^)」
カヲル「お母さん!今日もあなたは僕と同じだね…」
レイ「そぅ(^^)」
441 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/14(水) 22:13:12 ID:e4GpY5f8
あり得そうで困る
保守
443 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/24(土) 06:58:23 ID:q+KDF0Tx
浮上
444 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/06(木) 22:54:54 ID:WeBuigcm
ネタ待ち
ホントにレイがお母さんだったらマザコン言われても悔しくないな。
碇シンジ・レイの間に生まれた子供ってどんな感じ何だろう。
447 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/07(金) 00:38:45 ID:Fd7jfb4c
碇ゲンドウ・ユイ
↓
シンジ・レイ
↓
息子又は娘
二世代そっくりって言うのも何だかな〜(ゲンドウ髭無しとシンジは微妙)
449 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/22(土) 00:07:31 ID:dpWciGQi
monamin
保守
451 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/03(木) 18:42:53 ID:be3kC6kR
よっ
投下街
453 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/20(日) 23:17:09 ID:zTFJSiw2
最近さむいな
加持の投げた爆弾により倒壊するネルフ。
次々と炎に包まれ、笑いながら消滅してゆく綾波レイ――。
ザザザッ!
『キャッ!?』
脱出用のジェットスキーから投げ出され、アスカはしたたかに腰を打ち付けた。
『痛ったぁ〜………
でも、これでファーストは全部倒せたのよね。
…………加持さん……?』
アスカの見つめる加持の横顔。その目は、未だにその冷ややかな鋭さを失わせてはいなかった。
『まだだ。
ケリをつけるのは、今からだ』
前を向いたまま答える加持。
その視線の先には、巨大な綾波レイがいた――――
エイリアン・クイーンならぬ綾波・クイー(自重
455 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/31(木) 22:42:12 ID:RFZUVvqN
フレーイ
456 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/31(木) 22:46:21 ID:Rw+GwgAc
457 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/03(日) 00:39:19 ID:VfcxzUCK
レイ 「私、カレーとシチューを同時に同じ鍋で作ろうとしてるのね」
レイ 「作りすぎたからお隣さんにあげたい」
ください!(涙目)
>>459 あら〜、いつもいつもすみません、お世話になりっぱなしで。
私の投下街
保守
464 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/04(火) 23:52:50 ID:zv9BHfqw
ほす
465 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/14(金) 18:13:06 ID:+GrUgTXE
命に代えても保守
だけどいつか気づくでしょう
467 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/21(金) 23:31:31 ID:xZ3ZcuMP
いつ?なぜ?どうして?
「母さん…誕生日おめでとう…。
プレゼント…遅くなっちゃったけど…ごめんね。」
そっと差し出した封筒。
その中身は、MAGIに一つだけ記録されていた第三市立第一中学校の『平成27年度全校アルバム』の中にあった2Aの全体写真だった。
赤木先生と伊吹さんに無理なお願いをして探させてもらったものだった。
珍しく学校を休みがちな母さんがいた。
アスカさんがいた。
鈴原さんがいた。
鈴原さんの奥さんがいた。
相田さんがいた。
そして…父さんがいた。
中性的なほほ笑みを浮かべて…。
僕は…生身の父さんを知らない。
母さんが、命がけで守った人…。
母さんを、心を削りながら求めた人…。
イ・カ・リ・シ・ン・ジ
僕は今…あのアルバムの中の父さんと同い年…。
良スレ発見!!皆さんGJ
保守っと
471 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/18(金) 23:33:24 ID:p+i69iFf
ほす
あなた誰?
そういえば今年ももうすぐ母の日……。
母さんの母さんて、どんな人だったんだろう……。
きっと綺麗な人だったよ
うん、きっと…きっとそうだよね!
476 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/05(月) 02:55:08 ID:skl4tmc5
私の問題だ
2chだと普段言えないことでもポンと言えるね
綾波レイが好きです
479 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/19(月) 00:53:35 ID:2hwtM1cL
なんで?
480 :
479:2008/05/19(月) 00:57:37 ID:???
やっと書き込めた。なんで見られなかったんだろ?
それもシナリオだったから
また短パンマン。
106さんまだ?
484 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/07(土) 02:53:27 ID:PuAuQJMu
保守
保守
レイたん
487 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/19(土) 16:32:07 ID:rgUPZ3fP
巻き手見たわけだが
保守
職人さん来て
ネコモフモフ、超モフモフ
何?
保守
-‐‐- 、
/ ヽ
! ! 人|,.iノl_ノ)
i 乂-‐ −! i ・・・何を言うのよ
\ヽ .ゞ - ノノ
``フ i´
/ \ノゝ
保守
ほす
_ -‐´/ \
/ // :. ヽ、 \ ヽ
// / / :::. \::... ::::.. `:,
l/l .:/ l .:.::::. ヽ:::... :::::.. ::. ',
V、 ::l | :: .:: :::::::l人 ト、 ::::.::::::',:::::',:::::::',
〉 ::|ヘ 1、ト、::. .::il:::::レー-y-\::. :',:',:::::::l:::::l:::::::::l
ハ ::::l-十ヘl'\:::lV´rz,ニ,,,, \l:. :l::l:::::::|:::::l::::::::l
{ ヽトャ'''n` `'| '"∩゙゙`ァ /ヽ:.::l::l::::::l:::::::l:::::リ
', .l |:::ヾ L! l └’ '’ ./ :/::ヽ!〉:::/:::::::l::::/
゙、::l :::::,'ヽ:.く .:.:.:.:.:.:: //:::::::∧/:::::::l:l::/
';:l ::::{ // .:::::/|:/:::::::::レ'
ヽ::::ヘ - // ::/::l::::::::::リ
ヽ:::::\ /:/:::::/::::::/
\l::::ヽ、 _..:イ//:::::://l/
>>1 `'\lヽ -‐ ''´:::::::::::ノイ:i/
なにをいうのよ | ::::レ'
_l .::::::',
/:::/l ..:::::::::::ゝ=ヘ
_, -'´/:/ :l _,..-‐'´ ̄ `ヽ、
z〔 l/ ヽ_, -‐'
保守
500 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/11(土) 17:54:11 ID:tl5S52bR
ぺペロンちーのができたわよ
501 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/11(土) 20:03:45 ID:a/JHy2Du
保守
保守
そう…よかったわね。
はやなみっ
綾波って、ほんとにお母さんって感じがする
母性を感じるね
シンジと同い年なのにどこか保護者的というか
508 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/25(火) 23:53:47 ID:CK+hvRtZ
ユイの母性の一部が形になったのがレイなの?
シンジのこと叱ったり命掛けで守ったりお母さんだよね。
不器用ながらも愛情を表現する姿はまさに母親
シンジのことが本当は可愛くて仕方ないけど、自分でもその気持ちに気付いてないみたいな面白さ。
おっかあ…
母ちゃん
何を言うの…
ママ
ママン
_ -‐´/ \
/ // :. ヽ、 \ ヽ
// / / :::. \::... ::::.. `:,
l/l .:/ l .:.::::. ヽ:::... :::::.. ::. ',
V、 ::l | :: .:: :::::::l人 ト、 ::::.::::::',:::::',:::::::',
〉 ::|ヘ 1、ト、::. .::il:::::レー-y-\::. :',:',:::::::l:::::l:::::::::l
ハ ::::l-十ヘl'\:::lV´rz,ニ,,,, \l:. :l::l:::::::|:::::l::::::::l
{ ヽトャ'''n` `'| '"∩゙゙`ァ /ヽ:.::l::l::::::l:::::::l:::::リ
', .l |:::ヾ L! l └’ '’ ./ :/::ヽ!〉:::/:::::::l::::/
゙、::l :::::,'ヽ:.く .:.:.:.:.:.:: //:::::::∧/:::::::l:l::/
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ヽ::::ヘ - // ::/::l::::::::::リ
ヽ:::::\ /:/:::::/::::::/
\l::::ヽ、 _..:イ//:::::://l/
>>1-516 `'\lヽ -‐ ''´:::::::::::ノイ:i/
なにをいうのよ | ::::レ'
_l .::::::',
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_, -'´/:/ :l _,..-‐'´ ̄ `ヽ、
z〔 l/ ヽ_, -‐'
518 :
【末吉】 おまいら、あけおめ、ことよろ 【1490円】 :2009/01/01(木) 13:57:19 ID:iMan0pFQ
ハハ
ミ*゚-゚ミ
〜ミ_uuミ
家の中は殺風景なんだろうな
520 :
名無し:2009/01/04(日) 20:21:29 ID:???
レイは母親になれないよ
血を流さない女だから
オナホール綾波
親子って血じゃないんだよ。
そう…よかったわね
赤ちゃんのほっぺをプニプニする綾波さん
525 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/02/03(火) 22:01:49 ID:SsJM7p/z
ヘアカラーのCMで藤原紀香が「ムラなくキレイ」と言っていたのでお前のほうが
綺麗だよと突っ込み入れた
526 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/02/13(金) 00:52:41 ID:s4EQ8/ed
そう、よかったわね。
527 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/02/21(土) 20:17:10 ID:aYX3JG8e
宅配便「ちわーす、宅配便でーす」
レイ「あなただれ」
宅配便「あの、ハンコを・・・・」
レイ「命令ならば」
俺「母さん、これからは俺がでるよ・・・」
深夜に保守
レイ「・・・。」
子供「どうしたのママ?」
レイ「・・宝くじ当たったの。」
子供「笑えばいいと思うよ」
綾波がお袋でシンジが親父だったら、グレても絶対更正する。
でもって親孝行する。
俺的には。
もうすぐ母さんの誕生日か…
今日は母さんの誕生日
さんざん迷って決めたのが、赤木博士と加持さんとミサトさんにお願いして集めてもらった父さんの若い頃の隠された写真。
もう時効よね?と、赤木博士はマギを駆使して当時の保安用の記録写真を掘り起こしてくれた。
中には母さんの恋敵だったアスカさんとの写真もあったけど、ミサトさんの「まあ、青春のいい思い出よ」との一言で入れることにした。
そして、母さんにアルバムにしてプレゼントした。
続く
懐かしそうに見る母に、少女の頃があった頃を発見した。
が、ふと母さんのアルバムをめくる手が止まり、真っ白な頬がぽっと赤くなった。
「これを…選んだのは…誰?」
あの写真だ!
父さんが初めて母さんの部屋を訪れた時のハプニングの…。
僕は意地悪そうに笑みながら、「みんなで」と言ったら…。
「ATフィールド全開」
「うぎゃああああああ」
「例え息子と言えども、親の恥ずかしいことを掘り起こすことは許せない…!」
「ごめんよー!許してー!」
「貴方をそそのかしたのは、赤木博士の他に誰?」
僕はあの人達を売った。
「牛、マッド、西瓜、猿、皆、用済み。口封じしなくては…」
母さんは家を飛び出して言った。
父さんが帰ってきて、家の惨状を目にし、訳を聞いて来た。
僕は正直に答えたら、父さんは背中から羽をはやし、二股の槍をどこからか取出し、一晩中僕を折檻した。
続かん!
エヴァ板良スレ保守党
糞パクリエヴァオタよw
糞ユイよw
伊賀野カバ丸も寺田ヒロオのスポーツマン佐助の丸パクリだったから安心しろよw
石川賢の小説もパクッたことも認めろよ
永井が巨匠だからってそっちのご機嫌取りばっかしてんじゃねーよ
まあw永井から死ぬ程パクリまくってるがなw
当時単行本未収録だったマジンサーガからパクっておいて、
未だに「参考にしたのはデビルマンとマジンガーZ」とか誤魔化すんじゃねーよ
綾波は戦闘妖精雪風の深井零だしな
「自分には何もない」と台詞までパクっているくせに、
他からインスパイアされたとか嘘ぶくな
綾波「静かにして」
もうすぐ母の日だね
ほ
シ「ねえねえおかーちゃん」
レ「何?」
シ「何かお話しして!」
レ「お話し…?」
ア「眠れないんだって!バカチンジは!」
シ「ボクばかじゃないもん…」
ア「じゃあ赤ちゃんねー!」
シ「赤ちゃんじゃないもん…グス。」
レ「泣かないの…どんなお話しがいいの?」
シ「んとねー!かわいそうなお話し!」
ア「やだー!めでたしめでたしがいいー!」
シ「どしてー?」
ア「やなものはやー!グス…」
シ「あーちゃん泣いてるー!」
ア「泣いてないもーん!」
シ「泣いてるもーん!」
レ「そう…わかったわ…じゃ…かわいそうな子が…しあわせになるお話しをしましょう…」
ア「わーい!ママだいすきー!」
シ「あー!あーちゃんずるいー!」
ア「へへーん!しあわせだもーん!」
シ「うー!ボクもしあわせなお話しがいいー!」
レ「そう…わかったわ。むかしむかし…」
なんか書いててガキンチョどもに萌えてきた。でもって続かん!
母の日保守
保守
保守
そろそろ父の日か…
「母さん、父の日は何かやるの?」
僕は朝食のパンをかじりながら、キッチンで後片付けをしてる母に何となく聞いてみた。
「…碇指令は何が好きなのかしら…」
「…母さん、じいちゃんにじゃなくて父さんに何かしないのかって聞いてんだよ僕。。」
「碇君には父親だもの」
って、僕は無視ですか?
僕の父と母はお互いを名前でしか呼ばない。しかも君付けの旧姓呼び捨てだ。
一度、不思議に思って聞いてみたが、二人共赤くなって何も言わない。
ったく、いつまで恋人気分なんだか…こんな大きな息子がいるのにさ。
「じゃあ、僕適当に花か何か買ってくるから母さんはご馳走作っててくれる?」
「…ご馳走…やれるだけやるわ。」
「まぁ‥頑張って」
余り感情を表に出さない母が張り切って何か、笑える。
「…何がおかしいの?」あ、やべ。怒られる
「べ、別に?行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
―母の好きな花ばかりを選んだ事は、内緒。
ずっと、一生内緒だ。選んだ事も、選んだ理由も―
携帯からお目汚し失礼致しましたm(_ _)m
ずっとROMってたけど、職人さん来ないから(;_;)
>>543 シンジ×レイのほのぼの夫婦良いw
子供が毎日あてられてそうだな
投下乙!
545 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/24(水) 01:07:12 ID:daIDSWzi
投下街
綾波はお母さん///
母乳に匂いがする///
父がシンジだと幸せ家族
カヲルだと不可解家族
おれはやっぱカヲルとで異様な不条理物見たいな
エヴァ板良スレ保守党
「綾波、どこだ!」
「駄目なの、私はここでしか生きられないの。いいの碇君、私が消えても代わりはいるもの」
反復する複数のレイ。
「違う! 綾波は綾波しかいない、だから今助ける!」
ゼルエルのコアが開く。
「ううううわあああぁぁぁぁーーーー、綾波!」
手を差し伸べるシンジ。もがき深く潜る。そして、求める・・・
「綾波、手を! 来い!!!」
「・・・! シンジ君」
ゼルエルより乖離するレイ。
「数が揃わぬうちに初号機をトリガーとするとは。碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」
「やはり、あの2人で初号機の覚醒は成ったな」
「ああ、我々の計画に辿り着く迄、あと少しだ」
抱き合う初号機だったモノとレイ。
「綾波、父さんのことありがとう」
「ごめんなさい。何もできなかった」
「いいんだもう・・・これでいいんだ・・・」
・・・この後、この二人は初号機の中で何発ギシアンするんでしょうか?
同人作家がアップを始めたようです
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
俺としては親父カヲルなら
息子になりたくないな
シンジならいいけど・・
お母さんは綾波レイってことは、綾波レイはお母さんってことか。
レイなら問答無用母子相姦になりたいよう
いやなってやるぞ!
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
ママは中学二年生(レイがアンドロイド)の続きが気になって仕方がないのだが
あげ
561 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:04:29 ID:smzFsUcs
おかあさん、おっぱい〜
562 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/31(金) 19:16:05 ID:qpbbYIfO
レイはあまり干渉してこなそうでいいな
「母さん!この前のテスト返ってきたんだけど・・・100点だったよ!」
「そう。よかったわね」
>>563お母さんは100点などというレヴェルで判断できませ(ry
565 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/01(土) 08:25:39 ID:Pai2OJj7
「母さん!この前のテスト返ってきたんだけど・・・0点だったよ!」
「そう。母さんこんな時、どんな顔すればいいのかわからないの」
「笑えばいいと思うよ」
「・・・」
弁当が…、味噌汁のみだと…!?
「100点とったから御褒美ちょうだい」
「命令ならそうするわ」
「くれよ」
「分かりました」
「脱げよ」
569 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/09(日) 13:44:04 ID:ihAhGSpP
「・・これでいい・・」
「全部脱いで」
「・・どうしてこんなことするの・・」
「母さんが美しすぎるのが悪いんだ!」
どうも危ないネタが浮かぶなあ・・・
570 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/12(水) 10:07:57 ID:jVVzBvBr
かあさん凄いよ
そりゃレイが母さんだったら
近親相姦でもかまわないと思う。
それにはまず親父を何とかしないとな・・ひひひひ
お母さん
おっかあ
ぼくは・・母さんが好きだ
575 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/27(木) 19:01:09 ID:VIGcMmB/
そう
親父を否定するとビンタされるんだぜ
ママン
俺も見れん…
ママン
583 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 14:06:18 ID:6wSAVtMR
ローストビーフ、唐揚げ、トンカツ、ハム、ソーセージ、ハンバーグ等など…
夢みる生活
584 :
綾波:2009/09/22(火) 14:43:11 ID:???
↑私の食えぬものばかりだな
585 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/22(火) 14:58:01 ID:6wSAVtMR
幼稚園の頃は気にならなくても小学生なって給食で肉の味覚えたら腹立たしい母親
子供はみな反抗期はやくなりそう
>>585 母親の味覚に染まってるから、逆に給食食べない子になりそう。
友達「○○ちゃん、これ食べないの?」
子供「おいしいの?」
友達「お肉おいしーよ」
子供「う、うん……ぱくり」
…
…
子供「うまし!!」
588 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/28(月) 19:20:27 ID:FjIzFAoB
レイはままん
レイは男の子のママ
女の子のママにはなってくれないのママん
591 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/28(月) 20:06:07 ID:6Lq2Bp8D
はい 女の子のママはアスカです
母さん!2ndRingがやっと終わったよ!
593 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/03(土) 23:10:30 ID:rSyZdFJH
そう、寂しくなるのね。
いざ完結するとなんとなく寂しいな
ママン
597 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/17(土) 10:20:54 ID:I6Ghgv3x
なあに?坊や…
太陽がまぶしすきたから
599 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/26(月) 21:21:27 ID:SLdDi4b3
のピーの旦那「あぶろうか?」
のピー「そうやって嫌な事があるとあぶるのね!」「あなたはあぶらないわ、私があぶるから!」
綾波レイって碇シンジのこと息子だから贔屓するんでしょ?
>>600 どこをどう見たらそういう結論に達するんだ?
602 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/29(木) 10:45:30 ID:dlnSY4Od
綾波レイを語る上で母性は不可欠でしょ。
たかがアニメ
されどアニメ
「おかーちゃん、おんぶ。」
「しょうのない子ね…」
昔を思い出してしまった…
明日親孝行しよ。
おふくろ
かかあ
おかん
マミー
母ちゃん
職人さん来ないかなあ
母さんは世間離れしすぎてるから、クリスマスプレゼントなんて期待してなかったけど…。
まさか、毎日徹夜で手編みの手袋作ってくれてたなんて…
あの歌に影響されたのバレバレだよ!
だって唄ってるし!
でも、チャリ乗る時本当に有難いんだ。
有難う…母さん。
クリスマス…?
プレゼント…?
よくわからない。
でも、絆のあるヒトに何かをしてあげたいキモチ…。
ぽかぽかする。
手袋…気に入ってくれたかしら?
いつも手を寒そうに自転車に乗って学校行ってたから…。
今日はお鍋にしようかしら?
ん?これは何?
クリスマスカード?
何か書いてある…。
「母さん ありがとう」
スマン!
やっちまった!
なんかこういうの見ると泣けてくる
涙腺がゆるんできたな・・
エヴァ板良スレ保守党
母さん、去年も色々ありがとう。
今年も世話かけるけどよろしくね。
自分で出来ることはとことんやりきるから、手の届かないとこや、足りないとこは色々教えてね。
僕も少しでも母さんに楽してもらえるように頑張るからね。
そのかわり…ちょっと小遣い上げてくれないかな?
月1500万で良いわ
なんか綾波ママから小遣いって貰いにくそうだなー
成人式ネタが思いつかなかった…
今日はあの子の卒業式…
駄目だ…何も思いつかん
やっと書き込めたの…
碇くんは私が保守したの…
そして貴方が生まれたの…
エヴァ板良スレ保守党
保守
あなたは落ちないわ、
私が保守するもの…。
保守
「母さんで・・抜いちゃった・・・」
「そう・・よかった・・わけないわね!」
またそろそろ誕生日ネタ来ないかな?
来なかったな
次は母の日か…
おがーぢゃーん!
て泣いてるガキが無性に可愛く見える今日このごろ
保守
おかん…
親孝行しよ…
保守
ほす
アス河童いいかげんにしろ!
誤爆しました、済みません
そう…今日はお父さんのお誕生日よ…
貴方のお父さん…つまり…わたしの…
(以下トリップ)
母さん…
ママン…
保守
すご
綾波のエロイ画像で抜きました
特に腋がエロくてたまりません
PS2版の育成ゲームもたまりません
保守
ママ
夏休みだー!
そう……よかったわね……
グレるかも…
保守age
「お母さん 通信簿あがった♪」
「……あなたは何を望むの?」
現実は違うのにね
「オカ〜ン!飯また錠剤?」
「それしか…ないもの…」