ミサトさんが14歳だったら

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
シンジとの相性も良かっただろうな
22げと:2006/03/10(金) 00:01:25 ID:???
性格良いしな
3名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:07:30 ID:???
ミサトさん性格良くない
4名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:08:47 ID:???
当時彼女はしゃべれない
5名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:09:45 ID:???
喋れなくともシンジなら大丈夫
6名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:21:28 ID:???
なんか待ちにまったスレって感じww
7名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:22:45 ID:???
>3 大人になったら汚れるもんだよ……
8名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:23:57 ID:???
>>6
禿げ同
9名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:26:08 ID:???
シンジ「笑えばいいと思うよ」↓
10名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:30:01 ID:???
ゲヒヒ
11名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:31:01 ID:ar3khWzp
グヒヒ
12名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:33:03 ID:???
>>6
ハゲド
でもこのネタパクってゲンドウ、リツコ、青葉、、伊吹、ペンペンスレもできてしまいそう
13名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:37:11 ID:???
同じパイロットポジションになるのか?
コアはお父さんの魂か?
14名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:38:30 ID:???
>>13
だろうね
元がチルドレンと似た境遇の大人って言うキャラだから想像しやすいね
15名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:45:05 ID:???
父に冷たくされたのを気の毒に思ったミサトが「一人暮らしの自分の家に同居しないか」と申し出る
16名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:46:19 ID:???
で?どっちが告白するの?
17名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:50:22 ID:???
寂しさを埋めるためにシンジにベタベタ
18名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:54:20 ID:???
セックス一週間継続ファイトをシンジとやるわけですね
19名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 00:58:14 ID:???
んで物語終盤にさしかかると
「私のお父さんになってよ!」
とかいってシンジ君の首絞める
20名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 01:01:54 ID:???
シンちゃ〜んて呼ぶんだろうな
21名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 01:16:49 ID:???
やべぇww妄想膨らんできたww

てか南極で本当に何があったんだろうか?
どっかの考察サイトで、ミサトさんが真のファーストチルドレンだったんじゃないか?ってのを見て
さらにシークレット・オブ・エヴァでプラグの中でグッタリしてる絵があったからなんかそこらへん自分の中で引っかかってる
22名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 01:21:14 ID:???
シンジとしてもミサトを愛せたら終盤でヘタれることもなかったかもしれないからな。

>>21
俺も引っかかってた。
そうでないとミサトがわざわざ14歳のときに、嫌いな父さんに連れられて南極に行く必要がないもんな
23名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 01:28:01 ID:???
保護者もいないのに二人きりの同居wwwww
24名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 01:50:50 ID:???
>>21
シクレエヴァの画って何処に載ってるん?
25名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 01:58:49 ID:???
んー、萌えるんだけど何も思いつかないな。だれか想像よろしく
26名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 02:05:50 ID:???
なんか、ミサトの日記スレでそんなネタが有ったような…
27名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 02:16:35 ID:???
マナのポジションだな
28名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 02:40:33 ID:???
ミサト「シンちゃ〜ん一緒に食べようよ」
シンジ「が、学校でそんな風に呼ばないでよ。恥ずかしいよ」
ミサト「家ではいいのに?そうやって人の顔色ばかりうかがうのよくないわよ、シンちゃん。」
29名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 07:41:35 ID:???
月野うさぎ
30名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 09:25:20 ID:???
24 遅レススマソorz
いや…単に前ドリマガ立ち読みしただけなんだ(´・ω・`)別にどっかの画像うPサイトとかで見たわけじゃないんだ。すまない…。
31名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 10:53:09 ID:???
>>30
オーゥ、ご丁寧にどうもであります。('◇')ゞ
32名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 13:27:04 ID:JJj/HqqC
あたし、月野うさぎ★14歳、中2♪
33名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 14:48:12 ID:???
エヴァのパイロットなの☆
34名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 16:21:25 ID:v/T1NDlo
エヴァの麻雀ゲームには女子高生ミサトがでてきます
35名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 16:53:57 ID:???
mjsk!?
36名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 17:24:13 ID:???
kwsk
37名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 17:46:14 ID:???
GAINAXキャラと麻雀ができる「エヴァと愉快な仲間達」というゲームにでてくる。
優勝したらなんでも願いが叶うという麻雀大会を勝ち進んでいくゲーム。ミサトを使ってクリアすると、若い頃に戻りたいというミサトの願いが叶い、女子高生になってしまう。それで、みんな呆れてEND。って感じです。
声が幼くなり、制服姿でギャル語を連発するミサトが拝めます。
38名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 18:01:25 ID:???
ガイナ公認のゲームでもさ…、ミサトさんってギャル語つかうタイプじゃない希ガス。たしかにイケイケ
(死語だけどスマソ)でズボラな姉さんだけど言葉はまぁまぁ綺麗な感じ…。ちょっと江戸っ子な感じもするけどさ‥。
本編でもママに迷惑かけちゃいけないとか自分を抑え込むような発言もあるし、
セカンドインパクトまでは物静かなタイプだったんじゃないかと‥
携帯から長文スマソorz
39名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 18:03:44 ID:???
アスカとシンジの取り合いになっちゃいそうだな
40名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/10(金) 21:43:34 ID:???
期待age
光臨しねーかな
41三連敗 ◆hFF06WgFzU :2006/03/10(金) 23:45:27 ID:???
「来い」

三年前、僕を親戚の伯父さんの家にあずけて出て行った父からの手紙には、その二文字だけ記されていた。

 2015年9月13日 第三新東京市

15年前であっても、それほど変わらぬであろう蒸し暑い風がふくなか、彼は途方に暮れていた。
第三新東京まで来たはいいが、一体どこに向かえば良いのか。仮に向かうべき場所が分かったところで、何をすればよいのか。
しかし、そんな些細な悩みは、一瞬の後に吹き消されることになる。

ゴォォォォォォ…
「なんだ…あれ?」
轟音とともにあらわれた、軍用のものと思われるヘリコプターの大編隊。だが、彼の視界は既に別の、あるものをとらえていた。

「巨人…!?」
20階建てのビルほどはあろうかというその「巨人」は、ヘリコプターの編隊を次々に破壊し、歩を進めて行く。
そのとき、(省略されました。全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
42名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 00:06:50 ID:???
またお前か
43名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 00:07:00 ID:???

書いてくれたのは嬉しいんだが、「ワッフルワッフルと書き込んで下さい」とか
そういうのは止めて欲しい… 14歳なミサトさんを語るすれなのに、この話の続きを見たい人の「ワッフルワッフル」
という書き込みだけの単調なスレになりかねない(´・ω・`) ってのが私的意見…。
他の人はわからんけど
44名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 00:07:28 ID:???
ワッフル ワッフル
45 ◆hFF06WgFzU :2006/03/11(土) 00:22:11 ID:???
ゴメンorz一度ワッfryをしてみたかったんだorz
46名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 00:34:05 ID:???
ワッフルしちゃったおれは負け組ですか?
47名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 00:42:46 ID:???
ミサトが14歳になる話がエピにあったなあ・・・あれは良かった。
胸も性格も顔もヒロイン二人より良い上にちょっち家事が苦手などじっこ。
48名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 01:16:14 ID:???
アスカの存在意義が完璧に消えるな
人類補完もシンジハッピーだから発動しそうになし
49名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 01:22:28 ID:???
・・・アスカが起こすんじゃねえの?
それに綾波はシンジに近寄れず。
50名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 01:31:45 ID:???
>>37
>若い頃に戻りたいというミサトの願いが
・・・・・微妙過ぎて、一番反応に困る年頃だな。
その年で「願い」がそれかとも言えるし、その年ならまだ未練があるとも言える。
しかも若返ってもまだ年上というのが泣ける。
51 ◆hFF06WgFzU :2006/03/11(土) 01:49:10 ID:???
ごめんね 携帯だから書くの遅いんだ(´・ω・`)ごめんね
52名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 02:20:54 ID:???
やかますっ!!
53名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 10:15:17 ID:???
胸は発育途上だな。
54名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 12:44:16 ID:???
ハァハァ(*´Д`)=з
55名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 19:57:26 ID:???
さて…
投下待ち
56名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 21:38:49 ID:???
>>53
やばい萌えまくり
ミサトがこんなに魅力的なキャラだと思わなかった。
57 ◆hFF06WgFzU :2006/03/12(日) 23:14:35 ID:???
とりあえず書いた分だけ…

ミサトでてきません(´・ω・`)
58名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 23:24:41 ID:???
>>57
最初はでないけど後からきちんと出てくるんやろ?
いいぞ投下して下され♪
59名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 00:01:55 ID:???
投下希望
60名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 00:28:19 ID:???
シンジがエヴァの中に溶けてから3日。
いらだちの中にミサトはいた。
「リツコ、何とかしなさいよ! アンタが作ったんでしょ!」
と、ミサトはリツコへ八つ当たりしていた。リツコは管制室のモニターを見つめたまま、
「今、やっているわ」
「シンジ君を助け出せるの?」
「理論的にはね。既に実績があるわ。ただ、その時は失敗しているの」
「なんですって! あんた、ふざけてんの?」
「今はMAGIがあるわ。過去とは雲泥の差よ」
「だけど・・・」
「もう一つ方法があるわ。こちらの方がより確実性が高いわよ」
「なによ? そんな方法があるならどうしてしないのよ」
「それは、ミサト。あなたがエヴァの中に溶けるのよ。そして、あなたがシンジ君を助け出すの」
「えっ、」
「今、シンジ君は自我が希薄な状態なのよ。そこをミサトが・・・」
と、リツコの難しい話が続いた後、ミサトは即答した。
「私、やるわ。でも、そんなこと上手くできるの? シンジ君の体液スープをこぼさずにエントリー
プラグの中に入れるんでしょうね」
その時、リツコは魔女のように笑って、
「そこのとこは大丈夫よ。私に任せて」
と言った。
そして、シンジ救出作戦が実行された。
ミサトがエヴァの中に溶けてから数十分。突然、エントリープラグが強制排出されて、中から
LCLが勢いよく吹き出した。
その後、魔法のように現れたシンジと、彼を抱きかかえるリツコ。
「僕、会いたかったんだ。ただ、会いたかった。みんなに、ミサトさんに」
「そう。ミサトに会えたの? シンジ君」
「・・・うん」
と、その時、キャーと黄色い悲鳴が聞こえた。
みんながその声の方を見ると、そこには紫色がかった髪をした裸の少女が一人。
「み、見ないでよ。エッチ、スケベ、変態」
それはまさしく14歳の姿をしたミサトだった。
61名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 00:34:19 ID:INwNb2OH
別人?
62名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 00:35:03 ID:???
オメガGJ!!!
続き書いてね(´・ω・`)
63名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 01:04:40 ID:???
GJ
64231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:15:52 ID:???
電池切れた('A`)


投下可ですか?
65名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 02:31:39 ID:???
66231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:39:33 ID:???
初っ端から糞設定ぶちかましてますが、どうか生暖かく見守ってやってください('A`)
67231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:40:34 ID:???
「悪い!待たせたな!君が碇シンジ君かい?」
「え?あ、はい…あなたは?」
「俺は青葉。青葉シゲルだ。…っと!そんなこと話してる暇はねぇ!乗ってくれ!」
青葉と名乗った男が車のキーを回し、エンジンをかける。
発車後、ほんの数秒後にはシンジがいた場所は瓦礫の山と化していたのだが、それを知る者はいない。
ミサイルの爆音が響く中、青葉はドリンクホルダーのコーラを一口飲み、傍らにあった携帯電話を手にとった。

プルルルルル…
「あ、碇司令…青葉です。…ええ…シトを肉眼で確認…やはり予想通り本部に向かってるようです…」
「はい…いえ、ATフィールドの存在は確認できていません…チルドレンの安全を優先しました……わかりました…ええ。たった今本部へ向かっています…ご心配なく…はい、失礼します。」
通話を終えると青葉は、喜怒哀楽のどこにも属さないような溜め息をつき、煙草に火をつけた。

「あの、僕たちは逃げなくていいんですか?」
「…俺達には、しなきゃならないことがあるんだ。」
「しなきゃならないこと…って?」
「シト、人類の敵を倒すことだ」


第壱話 使徒、襲来
68231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:41:29 ID:???
青葉の車が本部へと向かう中、本部では国連軍幹部と思われる三人が唸りを上げていた。
それもそのはず。先刻シンジが見た編隊は、国連軍の最新鋭兵器を搭載した部隊であった。
だが彼らの攻撃は、敵の展開する多角形のバリアによって、ことごとく産業廃棄物の塊と化していくばかりであった。


「クソッ!何故我々の兵器が効かん!奴は化け物か!?」
「まさかATフィールドなんてものが実在するとは…」
「信じられん…最早N2兵器を使うしか道はないか…」
「だが、上からの許可がないぞ…」
「やはりネルフに任務を委譲するしかないのか…」
「…」

と、そのとき向かって左側の男が無線機を取った。部下からの連絡だろうか、やけに偉そうな口調で会話をはじめた。
「私だ。何!?…そうか、フフ、今こちらでも同じ結論に達したところだ。…ああ、民間人の死者などいくら出ようがかまわない。やれ。」
「全機に連絡!N2爆雷投下準備!60秒後に一斉投下!02秒後に全機退避!」

「残念でしたね。これでもうネルフの出番はありませんよ。たった今N2爆雷の使用許可が出ましたからね。」
69231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:43:40 ID:???
N2爆雷。国連軍の誇る、彼らの持つ最強の兵器である。それの使用がたった今、許可された。
しかし、勝ち誇った様子の国連軍、そして騒然とするネルフ内をよそに、顔色ひとつ変えない男が二名ほどいた。

「全く、税金の無駄遣だ…そう思わないか?冬月。」
「全くだよ。マギシミュレートによる勝率は、現在のところ、0/65536 さらに民間への被害を考慮すると、…さすがは国連軍様様といったところか」
「まあいい。足止め程度にはなるだろうからな。それに…」

「──業務連絡、業務連絡。エヴァ全機の発進準備、完了しました。──」

「予備が二体もある。心配には及ばない。」

70名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 02:44:29 ID:???
期待しまくりんぐ
71231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:44:38 ID:???
半分ほど吸い終えた煙草の火をもみ消し、新たな煙草に火をつける。
紫煙をくゆらしながら、窓の外をちらりと見やると、先ほどと同じものであろう編隊が山の上空に集まり出した。

「何だあ?ありゃ、本部からは遠すぎるぞ…」
「そうなんですか…」
「退避命令でも出たのか?…だとしたら、彼女の出番か。……いや…」

心の迷宮に入った青葉をよそに、ひとり窓の外の人工的な街を見続けるシンジ。
もう夕刻だというのに日差しは強く、ビルとビルの隙間から差込む光が眩しい。
街の風景を満喫(?)し、ふと編隊を見ると、何か光るものを投下し、その場から散開していった。
それを見た青葉が血相を変えた。
「おい、まさか…N2兵器を使うつもりか!?伏せろ!」
「え!?」

世界は、一瞬の閃光につつまれた。
72231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:47:14 ID:???
「衝撃波、来ます!」
「やったか!?」
「これで我々の出世は間違いないぞ!」
「やはりネルフの出番はなかったようですね。ま、あんなポンコツじゃあどの道結果は見えてますが」


爆発の衝撃で映像機能が失われたが、あれほどの衝撃を目の当たりにすれば、
この反応も至極当然と言えるかもしれない。しかし結論から言えば、彼らの攻撃は、やはり「足止め程度」にしかならないのであった。

「爆心値に高エネルギー反応!詳細は不明!」
「まさか!?そんなはずがあるか!」
「映像、出ます!」
「…!」

一瞬の乱れの後にメインモニターに写し出された映像、それはまさしく、先刻N2爆雷の洗礼を受けたはずの使徒だった。
活動は停止しているが、サブモニターのエネルギー値を見れば、生命の維持にはさほど支障がないことは明らかである。
がっくりとうなだれ、脱力しや様子を隠そうともせず、国連軍の男達がつぶやいた。
「我々の切り札が…」
「クソッ…化け物が…」

73231 ◆hFF06WgFzU :2006/03/13(月) 02:49:00 ID:???
「…大丈夫かい?シンジ君」
「あ…はい。ちょつと口の中に砂が入ったぐらいです。」
「そりゃよかった。じゃあ、行くぞ。」
閃光の後に来た衝撃波によって横転した車を押し戻し、二人は再び本部へと向かった。
発車後、青葉はすぐに携帯で電話をかけた。
「…あ、伊吹二尉?青葉です。ああ、彼は最優先で保護してるよ。…E14の直通ルートを開通しておいてくれ。…大丈夫。
言い出したのは俺だからさ、ちゃんと責任は取るよ。OK、じゃあ本部でな。……あ、それと車のしゅ」ブチッ

「…」

(修理費、経費で落ちるかなあ…)








「碇君、本作戦の指揮権を君に委譲するよ。…アレが効かないとなると、我々にはもう手段はない。」
「わかりました。」
「…だが、君なら勝てるのかね?」
ゲンドウは、サングラスを指で押し上げながら、毅然とした様子で言った。
「問題ありません。そのためのネルフです。」
「…期待しているよ」

そう言うと、その任務を終えた国連軍は、本部から姿を消した。

「碇、どっちを使うつもりだ?ま、初号機はパイロットがいないがな。」
「…壱号機の発進準備、急げ」
74名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 04:02:51 ID:???
続きキボンしとく
751/3:2006/03/13(月) 08:37:54 ID:???
− 14かぁ・・・私には思い出なんてな〜んにもないからぁ〜 −
冗談ぽい言い方だったけど僕にはとても悲しく感じたんだ。

− だからかな。うん、あなた達にはキッチリ14を楽しんでほしいの −
僕が・・・してあげられる事・・・無いかな?

「ミサトさん、あの・・・じゅ、14才になってみませんか?」
僕自身、訳わからない事を言ってしまったと思ってる。
ミサトさんが童心に帰る、それを僕らが受け入れる。
今のままでも楽しく過ごしてきたかもしれないけど。
やっぱり「大人」って制約があるんだと思う。
時々見せる何かに引き戻され現実を見る悲しい目。
だから思い切って一緒に14才になれたら・・・なんて。

「アンタばかぁ?いい年こいて今更子供のようにって」
「大体、アレよ?年齢だけとって中身は子供じゃない」
僕だって解ってるよ。でもアスカだって見てるだろ?あの目を。
「・・・常に現実を見て把握する、それが大人なのよ」
だから、余計に、思うんだ。思い出を、今からでも遅くないって。

アスカは無言で僕を見つめリビングへ歩いていった。
一人取り残された部屋の中で、どうすれば良いか考えた。

いつの間にかウトウトとし眠ってしまったようだ。
ん・・・ドシドシと音が近づいてくる。アスカ?
「シンジ、入るわよ。コレをどうぞッ」
ノートを僕の顔に投げつけアスカは何処かへ行ってしまった。
1ページ目を開く。

761/3:2006/03/13(月) 08:39:22 ID:???
*もしも私が14才に戻れたら*
シンジ君と恋愛とかしちゃったりなんかして(笑
アスカがやきもち焼いたりなんかして(爆
それを冷やかしながら結局は二人をくっつけてオモチャね(爆笑
あーそれでもシンジ君、忘れられないわ〜   なんてね(照
友達・・・あんな時代じゃなきゃってナシナシナシナシ!
そうね友達同士でお泊り会なんて楽しいわよね。
漫画とかDVDとかお菓子、夜食持ち合って一晩中おしゃべり。
・・・話をしたかったのかもしれない。
もっともっとわかり合いたい、でも今の私じゃダメ。
もう、純粋に楽しむ事が怖いから。
押し付けてるのかな私の思いをあの2人に・・・ごめんなさい。


ボールペンで塗りつぶそうとしたのか、文章の上に斜線が沢山。
リビングに行ってみた、テーブルに突っ伏しているミサトさん。
酔いつぶれつつペンを握って寝ている。
僕が変なこと言ったせいで困らせちゃったんだ。
・・・・最低だ。


なんともいえぬ嫌悪感に立ち尽くしていると玄関が開いた音がした。
アスカだ、どこへ行っていたのだろう。

「ミサト、起きなさい!あたしの部屋へさっさと来なさい」
「アンタもよ、ほらさっさと来なさい、話があるわ!!」

ノートが無いことに気が付いたせいか、
バツの悪そうな顔でミサトさんはアスカの部屋へ向かった。
アスカ、怒ってるのかな、やっぱり。僕があんなこと言ったから。
ノートを手に持ち僕も後を追った。
773/3:2006/03/13(月) 08:41:04 ID:???
僕らはアスカの部屋に三すくみで座った。

「アスカ、あのノートはほら、ただの酔っ払いの落書きだから」
ミサトさんが機嫌を伺うように言うと同時に、
素早い動きでアスカが毛布を3人にかぶさるように掛けた。

「アスカ`Sルームのお泊り会へヨウコソ」
僕らはたぶん、理解するのに時間が掛かった。だから無言だった。
「ほ・・ほら、まずお菓子食べなさいよ!」
アスカに行動を指示され従う。
「で、シンジ!議題は何よ?何を語ろうって言うの?」
急に指名され混乱したんだ。だから恋の話、略してコイバナと言った。
「アスカの好みのタイプはなんなのよぉ〜?」
ミサトさんが再起動・・・いや暴走を始めた。

朝を迎えるまで毛布の中でたわいも無い話を続けた。
ミサトさんは普段どおり、でもいつもより目がきれいだった。
包まれた空間で少し、安心していたのかな。僕も。

僕は朝食を作りに、アスカはシャワーを浴びに部屋を出た
ミサトさんをダイニングに呼ぼうとアスカの部屋へ行った。
ノートを抱きしめて眠っていた。

その抱きしめたノートにはこう書いてあった。

「14歳だろうと29歳だろうと私は私」
「怖くても、がんばらなきゃ、楽しまなきゃソンよね♪」
783/3+1:2006/03/13(月) 08:42:17 ID:???
時間は戻らない。必ず進む。
僕らがミサトさんに追いつく日もきっとある。
ごめんなさいミサトさん、失った時間、それよりも今からの時間ですよね。
追いつきますから僕、そのときはそのときの楽しみを・・・一緒に。

・・・・熱膨張してしまった。僕って最低だ。


ついカッとなって書いた反省はしてい(略
ミサトさん14才なら逆に子供たちの気遣いが見えるかな。。。なんて。
793/3+1:2006/03/13(月) 09:13:08 ID:4AyPDEVl
GJage
80名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 09:20:42 ID:SKcQOaqK
志村、名前!名前!ある意味GJ。でも晒し上げ
81名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 09:57:01 ID:???
何かこのスレ文章長いのしか投下されてなくて読む気になれない
82名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 10:05:39 ID:???
>81
いいこと?新聞の小さな記事から読み始めて
それから長文を読み慣れなさい。
帰ってきたら続きをしましょう・・・・・。

と同級生の活字離れにアドバイスする14才ミサトさん
83名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 10:29:23 ID:???
無駄に空元気な所が無さそうなミサト14才。ふつーの子くさいね。
84名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 19:28:08 ID:???
>>79
ねえ、わざと? わざとだよね? そう言ってよ
85名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 19:51:39 ID:???
おかげでシンジ×ミサトに目覚めそうですな
863/3+1:2006/03/13(月) 20:21:06 ID:crJYzOM8
GJAge....

...はっ
87名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 21:02:35 ID:???
ミサトが14歳だったらチルドレンの数字が一個ずつずれて訳分からなくなるな
883/3+1:2006/03/13(月) 21:03:46 ID:KlcY27J3
 
89名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 21:15:55 ID:???
ほんとごめん、初めてSS書いて誰かに見てもらいたかったんだorz
90名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 21:56:27 ID:???
>>75
とりあえず乙

>>89
もう何も言うなw
はっきし言って俺もよくやるし。また気が向いたらかきにきて
91名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 22:37:21 ID:???
>>88
2/3が無いところもチャームポイント。
92名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 22:41:06 ID:???
おまえら、ミサトさんのあの言葉を忘れたのか!?
あの、ほら、後で間違いに気付き後悔してそのたび前に進めた気がするってやつ!!


な!
93名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 23:02:12 ID:???
>>60
「ねえ、お父さんは? ここ、どこ? 南極はどうなったの?」
泣きそうな目でそう言い続けているミサトをリツコとゲンドウ、冬月の3人は見つめていた。
いや、もう一人いた。シンジである。
14歳の姿になってしまったミサトはシンジのTシャツの裾を掴んで離さないのだ。
シンジはというと困ったような顔でアハハと空虚な笑みを浮かべていた。
薄暗い司令室でゲンドウ達3人は周りに聞こえないくらい小さな声で会話を続けていた。
「葛城君の記憶は戻らんのかね?」
「葛城3佐の記憶は完全に14歳の時まで戻っています。総合的に判断して、セカンドイン
パクトが発生する直前までの記憶だと推測されます」
「まずいな、碇。今、葛城君の代わりになる人物はいないぞ」
「問題無い。代わりはいくらでもいる」
「おまえ、何も考えておらんだろ。代わりはいないといっておるんだ」
「む、問題無い」
「赤木君、何とかならんのかね。再びエヴァの中へ溶かしてしまうとか」
「それは危険すぎます。今回はシンジ君がいたから成功したようなものですし」
そんな会話を延々と続けている間に、とうとうミサトは泣き出してしまった。
「ぐすっ、ふえ、えーん、お父さん、おとうさーん」
そうミサトは言いながら泣いているが、シンジの腕に胸を押しつけながら抱きついていた。
おかげで、シンジの顔は茹でダコのように真っ赤っか。
それでもシンジは何とか慰めようと、
「ミサトさん、大丈夫だから。本当に大丈夫だから」
と言っていたが、本人も何が大丈夫なのか全くわからない。
ミサトは一通り泣き終えてから、右手で涙を拭うと、
「キミって、優しいのね」
と言った。
涙が残っている瞳はウルウルと輝いていて、シンジはその可憐さに心を釘付けにされていた。
二人は見つめ合い、そして徐々にお互いの顔が近づいていき、
「アンタたち、何やってんのよ!?」
とリツコのげんこつが飛んだ。
イッターイと両手で頭を押さえるミサトとシンジへリツコは怒った視線を向ける。
その隣で、なぜかゲンドウも不機嫌さを隠さずに唇の端をプルプルと震えさせていた。
94名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 23:13:16 ID:???
ここで加持の登場ですよー!
95名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 00:01:16 ID:???
奴かっ!?奴が来るのか!? ヤヴァイ! 奴の手に落ち…あwwgdjtせwww…胸が大きtetされjgふじこっww
96名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 00:21:35 ID:???
ミサトさんが14歳だったら、

髪を金にそめてツインテールの月の王女に決まってるじゃないか!!
97名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 02:48:57 ID:???
>>96
ああ・・・悪くないなそういうのも
98名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 04:34:21 ID:???
>>93
メガGJ
99名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 13:09:10 ID:???
>>93
あんたには本気で小説をかいてもらいたい
100名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/15(水) 00:22:15 ID:???
リツコ14ってFFもあったよね
101名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/15(水) 21:00:43 ID:???
>>93
シンジとミサトがエヴァからサルベージされた夜、街角に立ち尽くす男が一人。
待ち合わせの時間から既に3時間が過ぎ、マクドナルドも閉店して掃除を始めていた。
「もしかして、俺ふられたのか?」
手に持ったタバコの灰が靴の前で山を作っていた。
加持リョウジ。いつにも増して彼はしょぼくれていた。
検査やら何やらで一週間ほどの入院の後、ミサトとシンジはネルフ本部付属病院の
玄関を背中にして歩いていた。
シンジが前を歩き、そしてミサトはシンジのシャツの裾を掴みながら歩く。相変わらずであった。
「あの、ミサトさん」
「なに?」
「えーと、シャツから手を離してほしいいんだ。ちょっと、歩きにくくて」
「……わかった」
しかし、ミサトはやっぱりシャツを掴んだまま。
「ミサトさ〜ん」
と情けない声をシンジは出してしまう。そんな時、二人の前に年代物のオープンカーが
停まった。車から出て来たのは彼、加持リョウジ。彼はおちゃらけた声で、
「やあ、シンジ君。カノジョとデートかい? いやー、若いっていいね〜」
「か、加持さん」
加持を見つけてシンジは嬉しそうな顔をしたが、ミサトはというとシンジの背中にさっと
隠れてしまった。それを見て、加持は苦笑いをして、
「いやはや、どうやら俺はシンジ君のカノジョに嫌われたらしい」
「……」
「しかし、それにしても可愛いカノジョじゃないか。まるで、ミサトが中学生くらいになったような」
「……加持さん、まだ気づきませんか?」
「ん?」
「この子、ミサトさんですよ。エヴァからサルベージされた影響で、14歳になっちゃったんです」
「なぬ? ま、まさか、……いや、バカな。しかし、そう言えばミサトのような」
「そのまさかです」
「う、うそだ。だがしかし、本当なら。8年前の台詞を言うつもりだったのが、今のミサトにとっては
8年後の台詞になってしまうのか。……orz」
両手と膝を地面についてうなだれている加持の背中はまさしくオジサンそのものだった。
102名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/16(木) 01:39:40 ID:???
うはwGJ!
続きが読みたいぞ!
103名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/16(木) 02:19:30 ID:???
>>101
おっさんワロスw
てか1話1話づつ上がってくのがニクいねww
続き楽しみにしてるよ
104名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/16(木) 03:36:08 ID:???
さるべーじの影響とは考えたな!
105名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 19:44:40 ID:???
加持さんテラワロスww続き禿しくキボンでつ
106名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/18(土) 20:09:26 ID:???
続きはまだかい?
107名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 01:03:23 ID:???
よーみーたーいー
108名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 23:00:54 ID:???
ウホッwウホッwウホッwウホッwウホッwウホッw
109名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/21(火) 01:21:57 ID:???
や ら な い か ?
110名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/21(火) 08:50:07 ID:???
>>108
ワルサー&グロッキー?
111名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/21(火) 09:35:23 ID:???
シティーハンターのリョウちゃんと一緒に閉じ込めてみたい(*´Д`)=з
112名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/21(火) 10:54:57 ID:???
>>73の続きは?
113名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/22(水) 11:40:55 ID:???
続き待ち
114名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 00:53:04 ID:???
231氏は書くの異常に遅いからな



それより他の職人タンは?(´・ω・`)
115名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 14:42:29 ID:???
>>101
ネルフ本部、えらい人会議。と言っても、いつものメンバーが集まっているだけ。
ちなみにアスカはここにいない。なぜなら、ふてくされて家出中だからである。
今後の方針を議論中、シンジは黙って座っているだけだった。時々キレたりするが、
我慢強い彼である。しかし、いい加減、家に帰りたくなってきた。
「あのー、僕、帰っていいですか? ここにいても関係なさそうだし」
「そうね。いいわよ。シンジ君。ミサトをよろしく頼むわね」
「はい。……って、ええっ! ミサトさんも一緒なんですか?」
「あら、当然じゃない。だって、あそこはミサトのマンションなのよ」
しれっと言うリツコに、シンジは唖然としてしまう。そこへマヤが、
「危険です。中学生の男女が同棲だなんて……不潔です」
「そのことなら心配はいらないわ。シンジ君にそんな甲斐性があるなら、今頃アスカは
妊娠しているはずよ。ねっ、シンジ君?」
「に、妊娠だなんて、ぼく、」
顔を真っ赤にして俯いているシンジの横にいるレイがさっと右手を上げた。
「何、レイ?」
「提案があります。碇君が私の部屋に住め…」
「却下だ」
と言葉途中で、ゲンドウの声が遮る。
そして、レイを憎々しげにリツコは睨み、場は妙な雰囲気に包まれ始めた。
そんな中、ずっとしょんぼりしている男がいた。日向マコトである。それを心配した青葉が、
「おい、マコト。なんか元気ないな。どうしたんだ?」
日向はミサト(14)を見つめながら、
「葛城さんの胸が……。マヤちゃんより小さくなってしまった」
「マコト。おまえ、おっぱい星人だったのかよ」
と、ツッコミを入れる青葉だったり、もう会議は迷走していた。
その時、ミサトはシンジの横腹を人差し指でツンツンとつついて、
「シンジ君、おなか空いたね」
「あ、そうだね。じゃあ、綾波も食堂に行かない?」
レイもコクンと肯いて、3人はそーっと会議室を抜け出した。
食堂へ向かう3人の後ろ姿はまさしく14歳の少年少女のものであった。
116名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 16:24:09 ID:???
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
乙です。
117名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 00:52:10 ID:???
今日まで生きたかいがあった…
メガ乙!続きもヒソーリ待ってるよw
118名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 00:53:56 ID:???
おっぱい星人マコっちゃん禿ワロスww
119名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 19:09:03 ID:???
>>115
コンフォートマンションに戻ってきたシンジとミサト(14)のふたり。シンジは長い旅行から
帰ってきたかのごとく安堵の表情でリビングに腰を下ろしていたが、ミサトはきょろきょろと
部屋の中を見回していた。
「ここが、私の家……」
と、ミサトは小さく呟く。1週間に及ぶ入院生活の間、洗脳に近いことまでした説得のおかげで
ミサトは自分の境遇に納得していた。ゆえに混乱も少ないのだが、やはり心はそれについてき
ていない。ミサトは流れそうになっていた涙を瞼の奥に閉じこめると、シンジの横にぺこんと座った。
それは二人の腕がくっつくほど近くであった。
「ミ、ミサトさん」
と言ってから、シンジは腰を横にずらす。
しかし、ミサトも一緒になって動く。そうしたら、またシンジは横に移動し、さらにミサトも動く。
最後には、シンジは壁にびたっと片方の肩をくっつけて、逆の方の肩はミサトがくっついていた。
「あ、あの、ミサトさん?」
「なに? シンジ君」
「ちょっと、離れてもらえますか」
「……イヤ」
「いや、イヤじゃなくて、僕、窮屈なんですけど」
とシンジが言った瞬間、ミサトは俯いて泣き声を忍び漏らした。
「だって、私、この世界にひとりぼっちなんだもん。シンジ君に嫌われたら、私、どうすればいいか」
「僕がミサトさんを嫌うなんて、そんなこと」
「じゃあ、そばにいてもいい?」
「……はい」
そうシンジが答えると、ミサトはニコッと顔を上げた。
彼女の目に涙の跡はなく騙されたような気もしたが、シンジはその笑顔でもうどうでもいいと思った。
「ねえ、シンジ君。シンジ君は私のことをよく知っているのよね。私たち、同棲していたんだし」
「同居です。でも、たぶん、今のミサトさんよりはずっと知っていると思いますけど」
「そうなんだ。なんだか、ずるい。私もシンジ君のこと、もっとよく知りたいな」
そして、見つめ合う二人。甘い空気が二人を覆う。だが、
「アンタ、誰よ?」
そこには鬼の形相で二人を見下ろすアスカが立っていた。
  つづく
120名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 19:54:17 ID:???
kita--------!!!!!!!!
121名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 19:56:17 ID:???
うはwおもすれぇw
122名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 00:30:53 ID:???
これで続きを待てなど生殺しだよw
123名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 02:00:22 ID:???
>>119
GJ!面白い!神よありがとう
124名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 16:30:41 ID:???
続きマダー?
125名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 20:33:56 ID:???
>>119
前回までのあらすじ
家出中のアスカだったが、誰にも探してもらえず寂しくなって帰宅。
しかし、彼女がそこで見たものはなぜか抱き合っているシンジと見知らぬ少女であった。

本編のつづき
「ア、アスカ。落ち着いて、話し合えばわかるから」
とシンジは唇をぷるぷると震わせながら言うが、アスカは拳をブルブルと震わせていた。
「えー、アタシはすごーく落ち着いているわよ。で、アンタの首に抱きついている女は誰よ?」
「だ、だから、このコはミサトさん。そう、ミサトさんなんだ」
「へー、シンジにしてはおもしろい冗談を言うじゃない」
アスカはシンジへ一歩、足を踏み出し、拳を握って掲げた。
「そんな嘘、誰が信じんのよ!」
と叫び、アスカはシンジへ殴りかかる。しかし、咄嗟にその拳をミサトが受け止めた。
ミサトはすっと立ち上がり、アスカと向かい合う。
「な、何よ」
「あなたが惣流・アスカさんね。私、葛城ミサト。14歳、中2よ」
「って、まだ、そんなこと言うの? ふざけんじゃないわよ」
「私も信じられないけど、そうらしいの。あなたの知っている葛城ミサトはもういないの。
ごめんなさい」
ミサトの口ぶりの真剣さに、アスカは落ち着きを取り戻す。そして、今一度、アスカは彼女を
よく見つめ直した。
「まさか、本当にミサトなの?」
こくッとミサトは肯く。アスカはシンジへ振り返り、
「シンジ、これはどういうことよ? 説明しなさい」
「え、えーと、話すと長くなるんだけど、実は」
「って、アンタ、エヴァの中から戻れたの?」
話を途中で遮られ、シンジは口だけをパクパクと動かしていた。その間に、ミサトが割って入り、
「アスカさん、これから仲良くしましょ。で、お願いがあるんだけど、私とシンジ君の仲を邪魔しな
いでほしいの。ねっ、?」
そう言うと、ミサトは再びシンジの腕に自身の両手を絡ませて抱きついた。
シンジは腕に感じるミサトの胸の柔らかさで、顔を真っ赤にしながら口をパクパクさせていた。
126名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 20:53:05 ID:???
「な、なんで、アタシが……」
「じゃあ、いいのね?」
「……」
ミサトがアスカを挑発するように見つめる。
アスカは暫し唇を合わせて、黙っていたが、
「だ、駄目よ。こいつはアタシの物。そう、下僕なんだからアンタになんか渡せないわ。
……あ、アタシとシンジはキスだってしたし、裸だって見られたんだから、こいつには
責任を取る義務があるのよ」
顔をトマトのように真っ赤にさせてアスカは言う。
シンジはと言うと、やっぱり顔を赤くして恥ずかしがっていた。が、その時、
「裸なら、私も碇君に見られたわ」
と、抑揚のないレイの声が聞こえた。
みんなが声の方へ振り向くと、そこにはレイ、リツコ、マヤが立っている。
そして、レイが再び口を開き、
「それに、碇君には胸を揉まれたわ」
と言った。レイの声に変化はない。しかし、頬を薄く染めた彼女の顔は明らかに恥ずかしがっていた。
「あ、綾波。あれは、事故。事故じゃないか」
シンジは必死に問い掛けるが、レイは可愛らしく俯いたまま。
「シ、ン、ジ。アンタ、ファーストの生乳を揉んでおいて、アタシとキスしたのね」
「あ、アスカ。落ち着いて。話せばわからから。ねっ、だから、そうだ。深呼吸しよう。ハイっ」
「死ね」
アスカがシンジへ殴りかかる。
しかし、その瞬間、ミサトがシンジを押し倒し、そしてキスした。
みんなが唖然とすること十数秒。ミサトはシンジから離れ、レイとアスカを見つめる。
「これで、私も同じよ。ふふん、」
「……アタシは負けらんないのよ」
そう言ってアスカはミサトへ掴みかかり、またレイも混ざって3人娘がケンカを始めた。
それを冷静に見つめるリツコがポツリ、
「刷り込みって、怖いわね。ミサトをこのままにしていいのかしら。それにしても、加持君も可哀想ね」
と言い、夢遊病者のようになってポワーンとしているシンジへマヤは軽蔑の視線を送り、
「不潔」
と呟いていた。
127名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 22:22:29 ID:???
そこで加持の登場ですよ!
・・・・・・・・・・・・・・って
やっぱミサシンの流れが良いのか?みんな
128名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 23:17:24 ID:???
>>126
楽しい一家団欒の時間が過ぎ、夜は更けていった。
シンジは久しぶりに自分のベッドで寝る感触に包まれていたが、トントンとドアを叩く音に目を覚ました。
「誰?」
「私、ミサト。入っていい?」
シンジは上半身を起こして、暫し考えていたが、
「いいですよ」
と答えた。すると、ミサトは毛布と枕を抱えたまま部屋の中に入ってきた。
「な、何ですか、それ」
「ごめん。今夜だけでいいから、ここで一緒に寝させて」
「だけど……、一応、僕たち男と女だし、そ、それはまずいと、」
緊張してとちりながら言うシンジに対して、ミサトは黙ってベッドの横に座った。
その時、シンジは初めて気が付いた。ミサトの肩が小刻みに小さく震えていたのである。
「ミサトさん、」
とシンジが呟いた時、ミサトの両手がシンジの手を掴んだ。
やはり彼女の手も小さく震えていて、シンジはその震えを押さえるかのようにギュッと握った。
「シンジ君、」
と呟いてミサトが見上げると、シンジは小さく微笑んで迎えた。
しばらくしてミサトが落ち着いてから、シンジは自分のベッドをミサトに貸して、自身は床に寝た。
その後、他愛のないおしゃべりが続いてから、
「私、南極で白い巨人を見たのが最後なの。それからの記憶は無いわ」
「ミサトさんはお父さんのことが嫌いなんですか?」
「シンジ君は自分のお父さんのこと好き?」
「僕は……」
「私は嫌いだった。いつもお母さんを泣かせていたし。でも、もう会えないかと思うと、やっぱり寂しい」
「……」
「シンジ君。私のように後悔してからじゃ遅いわよ。ホントに少しでもいいから、お父さんと話し合っ
た方がいいと思う」
「…僕にはよくわからないよ」
「そうね。今すぐでなくてもいいから、よく考えてね。じゃあ、おやすみ。シンちゃん」
彼女が最後に言ったシンちゃんとの言葉に、シンジはかつてのミサトを思いだし
うれしいような苦しいような複雑な思いでいっぱいになり、なかなか寝付けなかった。
129名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 23:33:57 ID:???
いいね
130名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 01:08:21 ID:???
いいわ・・・
131名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 02:40:52 ID:???
待ちわびた…ほのぼのGJです!
132名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 20:51:57 ID:???
>>128
朝食の時間。それは家族が集まる時。ここ、葛城家でもそれは同じで、
「碇君、おかわり」
レイが出した茶碗を、シンジは微笑みながら受け取り、
「よく食べるね。綾波がこんなに食欲あるなんて、わからなかったよ」
「だって、ご飯おいしもの」
「でも、綾波さん、ハムエッグのハムをきれいに残しているけど」
「アンタ、また好き嫌いしているの?」
「肉、嫌いだもの」
と言って、レイはアスカからぷいっと顔を背ける。シンジはレイの皿へハシを伸ばし、
「僕が食べるからいいよ」
「あっ、ずるーい」
「シンジ、ファーストを甘やかせすぎよ」
「でも……」
「だいたい、なんでファーストがここで朝食を食べてんのよ? アンタの家は違うでしょ」
「赤木博士からの命令だから。碇君の子供ができないように監視しろと言われたわ」
「あ、綾波!」
「へー、あの金髪の人、私とシンちゃんのことをそう見ているんだ。ふーん」
「昨夜のことは赤木博士に報告したわ。葛城3佐と碇君、子作り寸前だったと」
「あ、綾波、それ、違う! 違うから。リツコさんに訂正の報告してよ」
「シ〜ン〜ジ、あんた、相変わらずいい度胸しているじゃない。殺す」
「ま、待って、僕は何もしていない」
シンジはダイニングから逃げ、アスカはそれを追い掛ける。そこへミサトも行き、シンジの助けに入る。
それはもう恒例となってしまったいつものドタバタであった。
その間、レイはからし明太子でご飯3杯目を黙々と食べていた。
……
で、その後、葛城家の4人は学校へと出かけた。
校門の前で彼らは立ち止まり、校舎を見上げた。
「休校……」「いつの間に、」
まあ、何のことはない、街が湖の中に沈んでしまうくらい使徒に破壊されすぎて、住民はみんな
引っ越してしまったのである。当然、子供たちはみんな疎開。
シンジが学校を休んでいる間に世界は刻々と流れていたのであった。
133名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/30(木) 21:21:26 ID:???
イイ!!(/∀\*)
134名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 20:37:14 ID:???
>>132
ネルフ本部ターミナルドグマ内をリツコがヒールの踵を大きく鳴らせながら歩いていたその時、
「待っていたよ」と背中から声がかかった。
そして、瞬時にリツコは後ろから両手を掴まれ、身動きを封じられる。リツコは背後へ振り返ることなく、
「その声は、加持君ね。委員会から命令かしら」
「リっちゃんには敵わないな。だが、半分は間違いだ。これは委員会からの仕事じゃない」
「どういうことかしら?」
「俺もいろいろと考えたのさ。身の振り方をな。真実への道はゼーレが最も近いが、それまで
自分の命の方が持ちそうにもないんでな」
「じゃあ、内務省ね?」
「さあ、そこは企業秘密さ。ところで、」
と加持は言うと、リツコの手を離し、自分の方へ向かせた。
「リっちゃん、どういうことなんだ? どうしてミサトが小さくなったんだよ。なぜだー!?」
「へっ?」
そこには涙を流しながら訴えている情けない姿の中年男がひとり。
「リっちゃん、教えてくれ。どういうことなんだ。サルベージはリっちゃんが指揮したんだろ」
「あれは事故よ。ただ、それだけ」
少し唖然としながらも答えるリツコであった、加持は彼女の肩を掴んで、
「そんなんで納得できるわけ無いじゃないか。あれはリっちゃんが仕組んだんじゃないのか?
そう言えば、いつかなんかするんじゃないかと思ってたんだ」
「わ、私が故意にするわけ無いでしょ」
「嘘だ。俺は信じないぞ」
鼻水を垂らしながら加持はそう訴える。
「ミサトの、あのミサトの大きなおっぱいがもう一度、俺の物になるはずだったんだ。それが
どうして?このままじゃ、俺は死んでも死にきれん」
「このおっぱい星人のアホが、」
リツコは冷めた目で加持を見る。しかし、加持は彼女の肩を掴む手の力をさらに強め、
「りっちゃん、責任を取ってくれ。そうだ、代わりにリっちゃんの胸を俺に……、駄目だ。
その大きさじゃ全然ミサトの代わりには……」
リツコはプルプルと肩を震わせ、
「死ね。このおっぱい星人」
と言って、加持に脳天踵落としを食らわせたのであった。
135名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 00:27:56 ID:???
結局、日向も加持もミサトのおっぱいに惚れてたのかよw
136名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 04:58:01 ID:???
ここの大人組はぶっとんでてワロスw
おっさん…
137名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 11:51:08 ID:???
おもろい!
138名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 17:47:44 ID:???
おっぱいは揉みまくらないと大きくならない、と加持に教えられ、
歴史上の矛盾を生じさせないために
139名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 02:15:31 ID:???
保守
140名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 11:53:24 ID:???
>>132
明太子?綾波ねーさんは、死んだ魚の卵巣などは食さないのでは?
141名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 15:31:33 ID:???
なにこの神スレ。
142名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 21:06:14 ID:???
>>134
うーいん、うーいん、と妖しげな機械音が聞こえる中、シンジたちはシンクロテストを行っていた。
学校が休校となってしまった今、家で遊んでいるのは不健全だという青葉の提案で彼らは毎日、
ネルフ本部で訓練していたのである。
「アスカ、シンクロ率が8も低下よ。いつも通り、よけいなことは何も考えずに」
とのリツコの叱責に、アスカは苛立つような声で
「やっているわよ」
と答える。
そのような管制室のやり取りをミサト(14)は耳に入れながら、黙ってモニターに視線を向けていた。
彼女が見ているモニターに映るのはシンジである。
精神集中しているシンジの顔は凛々しく、その様子にカッコイイと思っているのかどうかは不明だが、
ミサトの目はとろ〜んとしていて、見惚れている状態なのは明らかだった。
と、その時、リツコがミサトへ目線を移して、
「あなたもエヴァに乗ってみない?」
と言った。ミサトは驚きで目を丸くさせながら、
「私がですか?」
「そうよ。一度、あなたは初号機の中に溶けたの。シンクロする可能性はあるはずよ」
「でも、私にできる自信は……」
「大丈夫。理論的には起動する程度のシンクロ率が得られるはずだから。それにミサト自身が
使徒を倒すことができるのよ」
「南極で見た白い巨人……」
「そう、その仲間を、人類の敵をあなたが倒せるの。それだけじゃないわ。あなたがエヴァに乗る
ことで、シンジ君たちの負担を少なくすることができるの。どう? やってみない?」
「……私、やります。自信は無いけど、がんばります」
「そう、きっと上手くいくわ」
そう言ったリツコの唇は微かにニヤリと笑みを浮かべていた。
で、ミサトのシンクロテストが開始された。彼女が乗るのは初号機。
「シンクロ率7%。起動までシンクロ率が足りません」
とのマヤの報告を聞き、リツコは僅かに首を捻る動作をして、
「おかしいわね。サルベージでは過剰シンクロが得られたのに」
と言った。
143名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 21:33:28 ID:???
「あのー、やっぱり駄目ですか?」
「ちょっと待って。初号機のシステムを再調整してみるわ」
とリツコが答えた時、マヤが大声で、
「シンクログラフが反転しました」
「えっ?」
「シンクロ率低下。6%、5%、4,3,2,1,0。えっ、うそ」
「どうしたの? 報告しなさい」
「シンクロ率がさらに低下していきます。こんなことはあり得ません。シンクロ率−12%、
−56%、−100%を超えました。−167%」
「まずいわ。全回路遮断、電源カット」
「駄目です。回路遮断できません。オートインジェクションも作動しません」
「どういうこと?」
リツコの表情から余裕が消え、額に汗の珠が浮かぶ。
「シンクロ率−281%、あっ、初号機、暴走しました」
その瞬間、初号機は拘束具を引きちぎり、暴れ始めた。
初号機からの通信信号は途絶え、プラグ内のミサトの様子はわからない。
そして、初号機は管制室の窓へ殴りかけ始めた。
「総員待避、」
リツコの大声が飛び、そして、その後は『初号機大暴れの巻』となった。
なにしろ初号機はS2機関搭載である。電源切れで停まってしまうことはない。
第2実験場を出た後、代用にしていた第2発令所を破壊。それからメインシャフトを真っ逆さまに
落ちていき、ターミナルドグマ最深部へ到達。そこでやっとこさ追いついてきた弐号機であったが
「ミサトなんかに負けらんないのよ。アタシは」
とアスカが叫んだ瞬間、案の定、初号機に撃破される。同様に零号機も撃破され、二機とも再起
不能となってしまった。かろうじて弐号機のコアが無事だったのは不幸中の幸いか。
その後、初号機はヘブンズドアを破壊してLCLプラントへ進入。そこでロンギヌスの槍を持って
またまた大暴れ。おかげで磔にされていた白い巨人もただの肉塊へ。
そして、ようやく初号機は停止した。中にいたミサトは気絶しているだけで無事。
しかし、惨状を目にしたゲンドウは
「ユイ……」
と呟いたまま身体の動きを停止した。
その後、リツコは髪を黒く染め直され、独居房で反省させられていた。
1443/3 +1:2006/04/04(火) 22:17:01 ID:???
GJ!!!!
145名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 22:34:43 ID:???
age
146名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 22:39:42 ID:???
ワッフルワッフル(^ω^)
147名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 17:26:25 ID:???
ワッフルワッフル(´・ω・`)
148名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 21:59:37 ID:???
14才(+1〜2才?)失語症の頃のミサトさんが1番カワエエ。パイロット2人よりも。
149名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 23:17:04 ID:???
失語症ミサトの話って何かある?
150名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 01:04:48 ID:???
>>148
それ、本編で1コマしかないじゃん
151名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 12:46:38 ID:VU+4+WBK
アニメ版のミサトはかなり可愛い。
レイの「そう、良かったわね」やシンジに微笑むシーンに匹敵する。
152名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 13:34:06 ID:???
漫画版はアニメよりお姉さんって感じだなぁ
153名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 14:41:44 ID:???
>>150
その1コマがいいのさ。
ひざを抱え込んでるシーンね。
154名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 16:26:26 ID:???
           ,、..--.、_,、-、,,,,、、,_
         ,、'´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ッ`ヽ、
       ,、-' /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-< ゝ:;`、
     /;:;イ ''';:;:;:;:;:;:;:;:;:`v:;:;:;:;:;:;:;:;:;K;ヽ:;`、
     ,、';:;:;///i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾvヽ`ト:i`ヽ
    '゛/;:;/:;レv M:;v:;:;:;:;:;:;:;:;:;v┘.vW:;|:;|`
     i;:;:;:;:l;:;:;l:;:;:;l;:;:;:;:i;:;/^'''^i;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:l;:`i
  ,.........レ|;:;:i;:;:;:i、;:;i、;:;:;|i;:|   |;:;:;:;ノ|;:;i:;:;:;/;:;:|、..........,,,,,_
  i!!!!!!!!!!/ヽ;:、;:;ト‐_‐!:lニ''   '!ノ'ニ,,-'|:/ヽ;:;|:;:ヽ:!!!!!!!!!!i
  |!!!!!!!!/:;/:ヾヾ!`ヾ.l;;;;|i      i.l;;;;l.ゞ'i ,.';:;:l;:;ヽ;ヽ!!!!!!!!|
  |!!!!!!/;:;!/´,`i‐', ' '   ,   ' ' /' ',i;:;:;l;:;:;ヽ〉!!!!!!!|
  |!!!/;:;/ , '  ! ヽ     ___    /  '!、;:;:;ヾ'、;:|!!!!!!|
  |!/;:/      i  ヾ 、     ,、 '! ,、-'"  ヾ;:;ヽヾ!!!!!|
. 〈;:;∧     i_, 、 - \` ‐ '´/'゛     |;:;:;l ';!!!!|
 |y ヽ  ,、     !| \ // /    ,、,'レノ  |!!!|
  |   ヽ  l| ,、‐ ' " '゛‐ 、|`´|,、=-‐ '' ‐- 、!'    〉!!|
  |ヽ    >'        `||´       ' ,    |!!|
  |!i    / /          ||       i  ',    |!|
  |'   ,、 '- 、i        ||       ',  `i  ||
  /,ヽ/`ー ヽ         ||,.、、.,__  __ 〉‐-'、_  |
  〉 ゝ     `ー---i ̄i ̄      ̄  ̄``` ` |
  ヽ、 ヽ         |  |               〉
   |!', ヽ    , -----、|_|       ,.、-‐ ''‐-'、/
   |!!!', `゛ ̄      -‐``i''"7ー‐ '´     ヾ|
.   |!!!ト、            |  |         i'゛|
   |!!| |` 、   _     !_!―‐ 、   __, / ||
   |!!| |  |  ̄   ̄``ーii´   /  ̄ `‐´ ||
   |!!ヽ|  |、           ||    /     ,、il/ /|
155名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/09(日) 10:17:16 ID:???
>>143
初号機が大暴れして、零号機・弐号機が大破、白い巨人は消滅、本部機能麻痺という
最悪の夜が過ぎ、シンジは青葉と本部の中で一緒にいた。
「僕たち、これからどうなるでしょうか?」
「シンジ君が気にすることじゃないさ」
「でも……」
シンジはケージで繋がれている弐号機を見る。弐号機の腹部から上の部分は無く、
赤いコアが剥き出しに見えていた。そして、その前で佇んでいるアスカ。
彼女の悲しみに濡れている後ろ姿にかける言葉はなく、二人はただ黙って見ているしかなかった。
「今、使徒が来たら、シンジ君に頼るしかないな」
「そんなこと言っている場合じゃないでしょ!?」
シンジは激しく言い返す。しかし、青葉は冷静な声で、
「そんな場合なんだ。もし使徒が来て、シンジ君が敗れたら俺たちは死んでしまう。それは俺と
シンジ君だけじゃない。そこにるセカンドもファーストもシンジ君の友達もみんな死んでしまうん
だ。この世界はシンジ君の肩にかかっているんだ」
「僕にそんなこと言われても……、それにここの地下にいるアダムもいなくなったじゃないですか。
もう使徒は来ないかもしれないし」
「本当に来ないと言いきれるか?
「……」
「ここだけの話だが、使徒は17体いると言われている。後、3つ残っているんだ」
「どうして青葉さんがそんなこと知っているんですか?」
「さあな、」と言って、青葉はシンジの問いをはぐらかす。
「僕はどうすれば」
シンジは再びアスカを見つめ拳を強く握り締めた時、青葉の携帯電話が鳴った。
「わかった。マヤちゃん。今、行くよ」
青葉は携帯電話をポケットにしまい、
「シンジ君、葛城さんの面会謝絶が解けたそうだ。会いに行くか?」
シンジは青葉の眼を見つめると、大きく肯いた。
その後、二人はミサトの病室に入り、そして絶句した。
「ミサトさん……」
ミサトはベッドの上で両膝を抱え込んで座っており、まるで人形のように動かなかった。
彼女の瞳にはシンジどころか誰の姿も映っていない。
156名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 00:35:17 ID:???
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル(・∀・)
157名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 01:30:51 ID:???
みしゃとしゃん…(´・ω・`)ショボーン
158名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 21:48:41 ID:???
戦自衛官撃ち殺すときのミサトさんの表情がカッコいい!
159名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 21:51:45 ID:???

良スレかも知れぬ
160名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 22:39:29 ID:???
スーパーwktk
161名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 17:22:18 ID:???
まだ〜
162名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 17:40:16 ID:Z6DcycRo
14歳なら


月にかわってお仕置きよ!

        という
163名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 11:32:45 ID:oLhbW29T
ワッフルあげ
164名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 15:34:01 ID:???
ワッフルワッフル!
   ∧_∧
┌ー( ゚∀゚)
丶J  /J
 ( ミ < ミ
 丶 丶 丶
  (__)_)

  ∧_∧
 (゚∀゚ )ー┐
 しヽ  し′
  彡 >  彡)
   / / /
  (_(__)
165名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 16:56:51 ID:???
マダー
166名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 18:00:41 ID:???
いや、
















まだだ。
167名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 18:09:48 ID:???
なんかいいスレハケーン(・∀・)
ほす
168名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 19:06:57 ID:???
職人募集age
169名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/15(土) 02:35:19 ID:???
2 3 1 は ど こ い っ た
170名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/15(土) 11:24:16 ID:???
HOSU AGE
171名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 02:15:58 ID:???
光臨するまで上げ続ける
172名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 00:46:13 ID:???
リツコさんは15歳だ
173名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 01:52:52 ID:vnwJeZf7
リツコサンと生年月日一緒
174名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 02:59:58 ID:???
>>173
そんなのヤシ世界中探せば星の数だけいるじゃねーか!




…といいつつちょっと裏山
ちなみに友達にミサトと同じ誕生日がいる
175名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 03:14:27 ID:vnwJeZf7
>>174エヴァ知ってる奴にはちょっと自慢だったんだよ!
176名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 19:11:34 ID:???
>>175
おまい、カワイイな
177名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 09:13:14 ID:???
ホモ!キタキタキタキタ━━!
ピョン(゜д゜)ヤン
178名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 13:14:44 ID:BCOlo/pP
>>176ヤラないか?
179名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 14:23:59 ID:???
募集age
180名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 15:39:41 ID:???
ミサト「加持さぁん、そこ気持ちいいよう」
181名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/21(金) 19:20:45 ID:???
age続ける
182名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/21(金) 20:13:17 ID:???
PC故障からようやく復帰できました
183名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/21(金) 21:05:09 ID:???
>>182
ひょっとして155さん?
184名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 00:14:16 ID:???
いやっほう
185名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 01:45:06 ID:???
           ,、..--.、_,、-、,,,,、、,_
         ,、'´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ッ`ヽ、
       ,、-' /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-< ゝ:;`、
     /;:;イ ''';:;:;:;:;:;:;:;:;:`v:;:;:;:;:;:;:;:;:;K;ヽ:;`、
     ,、';:;:;///i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾvヽ`ト:i`ヽ
    '゛/;:;/:;レv M:;v:;:;:;:;:;:;:;:;:;v┘.vW:;|:;|`
     i;:;:;:;:l;:;:;l:;:;:;l;:;:;:;:i;:;/^'''^i;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:l;:`i
  ,.........レ|;:;:i;:;:;:i、;:;i、;:;:;|i;:|   |;:;:;:;ノ|;:;i:;:;:;/;:;:|、..........,,,,,_
  i!!!!!!!!!!/ヽ;:、;:;ト‐_‐!:lニ''   '!ノ'ニ,,-'|:/ヽ;:;|:;:ヽ:!!!!!!!!!!i
  |!!!!!!!!/:;/:ヾヾ!`ヾ.l;;;;|i      i.l;;;;l.ゞ'i ,.';:;:l;:;ヽ;ヽ!!!!!!!!|
  |!!!!!!/;:;!/´,`i‐', ' '   ,   ' ' /' ',i;:;:;l;:;:;ヽ〉!!!!!!!|
  |!!!/;:;/ , '  ! ヽ     ___    /  '!、;:;:;ヾ'、;:|!!!!!!|    (ビール飲みたい・・・)
  |!/;:/      i  ヾ 、     ,、 '! ,、-'"  ヾ;:;ヽヾ!!!!!|
. 〈;:;∧     i_, 、 - \` ‐ '´/'゛     |;:;:;l ';!!!!|
 |y ヽ  ,、     !| \ // /    ,、,'レノ  |!!!|
  |   ヽ  l| ,、‐ ' " '゛‐ 、|`´|,、=-‐ '' ‐- 、!'    〉!!|
  |ヽ    >'        `||´       ' ,    |!!|
  |!i    / /          ||       i  ',    |!|
  |'   ,、 '- 、i        ||       ',  `i  ||
  /,ヽ/`ー ヽ         ||,.、、.,__  __ 〉‐-'、_  |
  〉 ゝ     `ー---i ̄i ̄      ̄  ̄``` ` |
  ヽ、 ヽ         |  |               〉
   |!', ヽ    , -----、|_|       ,.、-‐ ''‐-'、/
   |!!!', `゛ ̄      -‐``i''"7ー‐ '´     ヾ|
.   |!!!ト、            |  |         i'゛|
   |!!| |` 、   _     !_!―‐ 、   __, / ||
   |!!| |  |  ̄   ̄``ーii´   /  ̄ `‐´ ||
186名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 14:49:38 ID:Gdee6Xo4
ワラタw
187名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/24(月) 19:35:07 ID:???
>>155
「ミサトさん、……アスカ、」
そう呟いて、シンジは芦ノ湖の水面へ小石をポチャンと投げた。
夕陽が砂浜に膝を抱えて座るシンジをオレンジ色に染めている。
ミサトはとアスカは自分の中に閉じ籠もってしまい、シンジはひとりぼっちになってしまった。
コンフォート17マンションに家族の影はもう無いのだ。
そんなシンジの背中に、
「碇君、もっとシャキッとしなさい」
と聞き覚えのある、しかしそれとは逆の明るい声がかかった。
シンジはゆっくりと振り返ると、
「あ、綾波?」
と言った。
シンジが疑問形で呟いたのも無理もない。そこにいたレイは姿形こそ以前のままだが、
表情から溢れるイメージが正反対なのだ。とっても明るく、おしゃべりな感じに。
「なに言ってんのよ。私は私に決まってるでしょ。綾波レイよ。変な、碇君」
「いや、変なのは僕じゃなくて、綾波だよ」
と、ずっこけたシンジの目の前にあったのはレイのスカートの中身で、
「キャー、碇君のエッチ、このパンツ覗き魔」
と言って、レイはシンジにヤクザキックをかます。
シンジは蹴られた腹を押さえながら、
「あの、あなた誰ですか?」
と呟いた。と、間髪入れずにシンジの背中の方から答えが返る。
「レイよ」
シンジはすぐさま振り返ると、そこに立っていたのは口元に泣きほくろのある女性。
「リリスが消滅したことにより、レゾンテートルが失われ、……何でもないわ」
「って、そこで止められたら気になります。っていうか、あなた、リツコさんですか?」
「そうよ。他の誰に見えるというの?」
「だけど、髪の色が黒いし」
「うるさいわね。私も恥ずかしいのよ」
と言って頬を染めるリツコを見たシンジは、体を細かく震わせて『うわー』と言いながら
湖の中へ飛び込んでいった。その後をレイは追いかけていき、リツコはふーっと溜め息を
つきながら、やれやれと首を小さく振った。
188名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/25(火) 02:13:57 ID:???
りっちゃんも若返ってる訳ですなw
189名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/25(火) 11:04:13 ID:???
リツコ「さすがに、この歳格好じゃ、タバコはまずいわね……参ったわ。
    最低あと2年は我慢しなきゃ」
ミサト「なに、あんた勝手に16歳で吸っていいことにしてんのよ」
190名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/25(火) 16:27:41 ID:???
女性ってことは、年齢はそのままでは。地毛になっただけで。
191名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/25(火) 19:16:48 ID:???
速くツヅキを…
192名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/25(火) 20:41:57 ID:???
リツコは金髪をやめさせられただけじゃない
193名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 08:55:24 ID:???
ツンデレなリッちゃんも良いな…
194名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 10:18:38 ID:???
ミサトさんが41歳だったら
195名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 11:13:44 ID:???
^^
196名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 11:45:36 ID:???
良スレほす
197名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 18:57:42 ID:???
>>155
病室の中、陽の光がカーテンの隙間からこぼれ落ちて、空間を白く染めていた。
シンジはベッドの縁に立ち、まぶたを閉じて眠りについているミサトを見下ろしていた。
彼は呟くように声を出す。
「怖いんだ。アスカも綾波も怖いんだ。アスカはエヴァしか見ていない。僕を見てくれない。
綾波は知らない人になってしまった。助けてよ、ミサトさん。ねえ、起きてよ。目を覚ましてよ」
シンジはミサトの肩を揺さぶり、彼女を起こそうとする。何度も何度も。
「ねえ、起きてよ。いつものように僕をかまってよ。ねえ、ミサトさん」
その時、ミサトの体を覆っていた毛布がめくれる。
シンジの息が止まり、視線が一点に注がれる。
ミサトのパジャマが乱れ、下着をつけていない小ぶりの胸が露わになっていた。
石のように動かなくなったシンジの体だが、数秒の後、首だけが動いた。
後ろを振り返った後、天井を見上げた。その目は何か監視カメラを探しているようであった。
シンジは深呼吸をした後、小さな声で
「ミサトさん、パジャマのボタンが開いてますよ。寒くないですか?」
と、彼女に声をかけた。しかし、ミサトからの返事はなく、
「えーと、この場合は僕が閉めるしかないよな。もしも胸に触れても、それは不可抗力だし」
とシンジは呟きながら、その右手はモミモミするような動作を繰り返している。
「じゃあ、ミサトさん、失礼しまーす」
シンジの右手が彼女の胸元へゆっくり伸び、そして触れそうになる。と、その時、
「い〜か〜り君」
と、シンジの背中に声がかかった。シンジはハッと右手を戻して、後ろへ振り返る。
「あ、綾波、いつからそこに?」
「んー、『不可抗力だし』くらいからかな」
そうレイはニヤニヤしながら答え、シンジは青ざめた顔で絶句する。
そして、レイはそのままシンジの元へ近寄ると、彼の右手をとって、自分の胸へ当てた。
「もう、碇君ったら、甘えん坊さんなのね。言ってくれたら、いつでも私がしてあげたのに」
そう言うと、レイはシンジの顔を胸に抱いた。シンジの顔はとろけるような表情で、
「う、うん」
と答える。
いつしか開かれていたミサトの黒い瞳にそんな二人の姿が映っていた。
198名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 18:58:58 ID:???
ktkr!!!
199名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 19:56:16 ID:???
どうなんのこれ?
ねぇ、続きどうなんの?
ねぇってば!
200名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 20:00:04 ID:???
アンカー間違えちゃった
201名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 21:24:14 ID:???
ちょww綾波w
202名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/01(月) 00:20:58 ID:???
綾波は知らない人になったってシンジw
203名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 12:54:13 ID:???
このスレ面ろ!
204名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 14:56:51 ID:???
今北
続き続きー
205名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 19:09:04 ID:???
なんだこれ…面白すぎる!
シンジを中心に3人の少女+ナルシスホモでの「エヴァ100%」な展開ですか!?
206名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 19:38:32 ID:???
うーむ、元気な綾波と聞いて霧島マヤ登場かと深読みしてしまった。

207名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 22:14:07 ID:???
>>206
マヤ×
マナ○
208名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/03(水) 09:11:00 ID:???
続きかいて〜
209旅の小説家 ◆edRbhQryMk :2006/05/04(木) 13:14:51 ID:???
へなくそなやつで良いなら書けますが……
210名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 15:31:40 ID:???
>>209
書いてくれたら文句は無い
211旅の小説家 ◆edRbhQryMk :2006/05/04(木) 15:51:15 ID:???
わかりました
>>155から何とか続けてみます!
212名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 17:37:06 ID:???
>>211
ガンガレ
超ガンガレ
213名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 18:00:10 ID:???
今度のPS2用ゲームでこの展開があれば神

ミサトがエントリ-プラグらしきものに入ってたシーンがあったが・・・
214名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 19:31:18 ID:???
>>213
kwsk
215名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 20:15:19 ID:???
いまのところは、開発中画面の中にそういうラフ画があった、ということしかわからん
216名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 20:42:49 ID:???
これかい? つttp://venus.aez.jp/uploda/index.php?dlpas_id=24295
念のため・・・パスはevaです
217名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 22:04:22 ID:???
>>211
いつ頃書くの?
218名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 23:29:48 ID:???
>>211よろしくね〜
219名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/05(金) 02:55:29 ID:???
>>216
今俺のなかでPS2エヴァゲーの購入意欲が著しく上がった
220旅の小説家 ◆edRbhQryMk :2006/05/05(金) 07:49:30 ID:???
>>155の続き
「ミサトさん……」
あんなに笑っていた顔が凍りついた様に微動だにしない。(ミサトさんは悪くない)そう思うシンジだったが今の現状を回りはそうはとらない
初号機によりネルフ本部の半分は壊滅、弐号機、零号機は大破
上層部は上からのとばっちりを何とか受け流すのが現状
「……」
それでもシンジはミサトは悪くないとずっと思っていた。一つ屋根の下暮らした時間は短いもののミサトはもう家族だったから
何時間経ったろうか、青葉さんは本部に戻ると言い何時間か前に帰っていった
それからずっとただミサトさんの側にいる
僕が居て少しでも落ち着いてくれたらなと思いだ
「シン……ちゃん」
「!?ミサトさん?」
やっとその瞳にシンジが映る。泣きそうなほど切ない顔、すぐに壊れそうなほど華奢な体
「シンちゃん……!」
その体が泣きながらしがみついてきた
体は冷えきっており震えていた。シンジはミサトをぎゅっと抱き締めて心に誓う
(この子を守ってあげよう……世界でたった一人の家族に……僕がなりたい)
二人はしばらくそのままお互いの体温を感じあっていた
221名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/05(金) 08:52:11 ID:???
>>220いいね〜
そっからの微エロ喜望
222名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/05(金) 10:23:22 ID:???
>>220
いつまでも君を抱きしめていたい
223名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/05(金) 13:57:39 ID:???
君を守るためそのために生まれてきたんだ〜
224旅の小説家 ◆edRbhQryMk :2006/05/06(土) 07:39:07 ID:???
>>220
「シンちゃん……私、ずっと寂しかったの」
抱きつきながらそっと告げる。それを聞いたシンジはさっきよりも強くミサトを抱く。
「誰も知りあいのいない所にいて……お父さんも居なくて……ずっとずっと寂しかったの……」震えていて泣きそうな細い声
「でもね……シンちゃんはそんな私に誰よりも優しくしてくれた。家族だって言ってくれた……それが凄く嬉しかったの」
「うん……」シンジは言葉を噛み締める。そうでなければ泣いてしまうから
「シンちゃん……大好きよ」
そう言ってミサトも強くシンジを抱き締める
(この子は誰も知らない世界でたった一人放り出されたんだ……身よりも何もなく……こんな小さな体で)
(僕の為に初号機に乗ったって聞いた……ミサトさんは僕の為にあんな怖いものに乗って……)
「ミサト……」
不意に呼び捨てをしてしまった……が、さん付けもおかしいので呼び捨てが1番かなとシンジは思った
「なぁにシンちゃん?」
「全部終ったらさ、また一緒に暮らそう。皆でさ」
「みんな……かぁ」
「ん?嫌?」「ん〜ん、嫌じゃないよ。ただシンちゃんらしいなって♪」
また、一からやり直そう。この子が安心して暮らせる世界を……僕が守る
「シン…ちゃん」ミサトが少し離れ顔と顔が向き合う。
少しづつ近づく唇―


二人は少しだけ、大人になった
「ビービービービー」
「きゃっ」急に鳴る警告音に驚いてミサトが布団に隠れる
「使徒……か。ミサト、行ってくるよ」
「うん……気を付けてね」布団に隠れながら手を振るミサトに背を向け走る
唇に微かな暖かさを残しながら
225名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/06(土) 12:00:07 ID:???
乙乙乙乙乙乙乙乙乙!!
シンジがかっこよく見えるな
226名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/06(土) 22:28:52 ID:???
くそすれあげ
227名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/07(日) 18:53:57 ID:???
続きまだー?
228名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 23:47:55 ID:???
保守
229名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 00:18:25 ID:???
急にキモくなったな
230名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 00:52:49 ID:???
>>197
闇の中に浮かぶ11体の巨大な黒石が一人の男を囲んでいた。
「本部施設の崩壊、エヴァ零号機・弐号機の大破。そして、リリス消失。この損失は君一人の
命であがなえるものではないよ。碇君」
「今や人類補完計画は瓦解したに等しい。人類の希望は失われたのだ」
「……希望ですか」
「そう、希望だ。だが、その希望はもう無い。人類はこのまま滅びを迎えるしかないのだ」
「問題ありません。人類補完計画の遂行は可能です」
「戯言を」
「碇君。では、その証を見せてもらおう。君には暫しの時を与える」
キール・ローレンツの言葉を最後に世界は光を取り戻し、ゲンドウと冬月が残った。
「碇、おまえはあのようなことを言ったが、計画の遂行は不可能だぞ」
「問題ありませんよ。冬月先生」
と、ゲンドウは机の上で両手を口元で組みながら語った。
「私がアダムと融合し、レイと一つになります」
「馬鹿な! そのようなことが可能とは思えん。気は確かか!?」
「可能です」
そう答えると、ゲンドウは試験管の中に浮かぶ胎児のような姿をしたものを取りだした。
「アダム、それをどうするつもりだ?」
「飲みます」
「へっ、」
ゲンドウのあまりに突拍子もない答えを聞いて、冬月は顎がはずれたような表情になった。
そして、拳よりも大きな生物をゲンドウは口の中に入れて飲み込むが、
「うっ、がっ、げほっ、」
「どうした、碇? 大丈夫か?」
「せ、先生、水、水を。のどに詰まった」
「碇、おまえはそのまま窒息して死ね」
と冬月に呆れられつつも、ゲンドウはアダムを口の中で細かく噛み砕き、スプラッタな光景に
なりながらも飲み込むことに成功したのだった。その後、ゲンドウは便秘と下痢に悩まされつつ、
数日後になぜか手の甲にアダムの目玉を出現させることが出来た。
そして、少年少女たちの想いとは別に、人類補完計画は着々と進むのであった。
231名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 12:57:25 ID:???
キタ?
232名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 16:36:44 ID:???
ゲンドウw
貞本方式かwww
233名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 22:11:18 ID:???
>>230
初号機暴走事故から数週間。未だ使徒襲来の気配は無かった。
その間、本部施設の再建工事が始まり、徐々にネルフもその姿を取り戻していく。
時間は全てを流していき、それはミサト(14)の心も同様であった。
「ミサトさん、向こうのお花畑に行ってみない?」
とネルフ本部付属病院の庭で、シンジはミサトに話しかけたが、
「ふーっ、」
と溜め息を吐くしかなかった。ミサトは彼を無視して散歩を続ける。
いや、無視と言うよりも彼女の瞳にシンジの姿が映っていないと言うべきか。
ミサトが初号機から救出されて以来、まだ一言も彼女は発していない。
身体の方に問題はなく、ようは心の問題であった。
だが、それでも彼女は回復した方である。数日前までは病室を出ようとしなかったのだから。
「ねえ、ミサトさん。少し休まない? さっきからずっと歩きっぱなしだし」
シンジは彼女の横に並ぶと、そう言った。
しかし、ミサトは彼へ振り向くこともなく歩き続ける。
シンジは何度目かの溜め息を再び吐いて、ミサトの後をついて行った。
と、そんな時、
「碇くん、」
可愛らしい笑顔がチャームポイントなお下げ髪の少女が二人の前に現れたのだった。
少女は二人の行方を立ちはだかるようにして、
「お願いだから、アスカを迎えに来て」
「委員長、アスカは元気?」
「……元気よ。でも、私じゃダメなの。今、アスカには本当の家族が必要なの。だから、お願い」
シンジはヒカリから微かに目を逸らすと、
「本当の家族? 委員長、僕とアスカは家族なんかじゃ」
「ううん、そんなことない。碇くんとアスカは家族なのよ。だから、お願い。来て」
ヒカリは瞳に涙を浮かべながら、両手で彼の手を握った。
シンジは彼女の切実さを感じるのと同時に、その両手の柔らかい感触に少しドキドキしてしまう。
ヒカリとシンジ、二人の視界にはお互いの姿しか映っていない。
だから、二人は気づかなかったのだ。二人を見つめるミサトの目尻が苛つくように
ピクピクと動いているのを。
234名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/11(木) 01:55:51 ID:???
ミサト復活!?
しかし今の失語症ミサトも結構好きな俺がいるw
235名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/11(木) 23:19:25 ID:???
>>233
シンジの元へヒカリが訪れてから幾数日。未だ彼はアスカを迎えに行っていなかった。
ヒカリの疎開先は御殿場で、ここ第3新東京市からは目と鼻の先にある。まだ生きてい
るリニアレールを使えば1時間と掛からないだろう。それでも彼には行く勇気がなかった。
その代わり、シンジは毎日のようにミサトの元へ訪れていた。まるでそこが逃げ道のように。
「ミサトさん。ここのご飯、あまり美味しくないよね。僕も何度も入院したことがあるからわか
るけど、やっぱりね。あっ、でも、ミサトさんの料理よりはって、僕は何を言っているんだ」
と、シンジは病室でお昼を一緒に食べながら彼女に話しかけていた。
ちょっと失言したかなと思って苦笑いをシンジはするが、やっぱりミサトは知らん顔。
シンジはそのことにまた溜め息をするが、
「碇君、ハンバーグをあげるね。私、肉きらいだから」
と、レイが彼の皿へハンバーグを渡し、かわりに卵焼きをパクッと口に入れた。
美味しそうに口をモグモグさせるレイの様子に、シンジの頬も緩む。
「綾波、ご飯おいしい?」
「うん? だって、カロリーメイトやヴィーダーインなんかと比べものになんないわよ。
今、考えると不思議よね。私、なんであんなもので三食すませていられたんだろう」
「綾波って、昔のことを覚えてるんだよね?」
「当たり前じゃない。変な碇君」
「だって、前と今じゃ全然、性格が違うじゃないか」
「そうよね。ホント、不思議。前の私って、何を考えていたんだろう。あんな髭もじゃオジサンが
一番大切だったなんて、今じゃ信じられないわ。ねー、碇君?」
そう言って、レイはシンジの肩に自身の頭を乗せた。
シンジは彼女のシャンプーの匂いに胸を高鳴らせながらも、
「僕に同意を求められても。あれでも僕のお父さんだし」
「いいの。碇君はお母さん似なのよ。きっと」
「そうなのかな。僕は母さんの顔を全然覚えてないからわからないけど」
「絶対にそうなの」
レイはそう言うと、シンジの腰に両手を回して、彼に抱きつくような格好となった。
あまりの密着ぶりにシンジの頬は真っ赤っか。と、その時である。バタンと大きな音が鳴った。
ミサトがテーブルを大きく叩いたのである。
そして、ミサトは立ち上がると病室を走って出て行った。
  つづく
236名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/12(金) 00:03:25 ID:???
ワッフルワッフル
237名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/15(月) 04:22:00 ID:???
作者期待sage
238名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 02:30:23 ID:???
作者期待age
239名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 08:33:42 ID:1tZWH9J6
まだ〜?
240名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 13:49:00 ID:uRW/1acQ
早く続きを・・・
241名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 21:48:25 ID:???
>>224の続きはどうなったん?
242名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/17(水) 02:19:24 ID:Hu7qEv5B
作者きたいあげ
243旅の小説家 ◆edRbhQryMk :2006/05/17(水) 10:01:22 ID:???
他に書いてくれる人がいたからいいかなと……
もう一個の方も中々書けないものですから
244名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/17(水) 20:21:25 ID:???
>>243
一度投下したなら最後まで続けなさい
そうじゃないと、私ゆるさないから
245名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/18(木) 18:36:24 ID:???
>>243
まってるよ!
246名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/22(月) 02:27:59 ID:???
保守
247お笑い路線へ修正したいのに:2006/05/22(月) 23:15:11 ID:???
>>235
「ミサトさん!」
そう叫ぶとシンジは綾波の両手を振り切って、ミサトの後を追いかけていった。
廊下に出ると、既にミサトの背中は小さくなり、シンジは全速力で走り抜けていく。
いつしか病院のフロントを抜け出て、外に出ていた。
シンジは息を激しくしていることにも気づかずに、ただ彼女を追いかける。
そして、ようやくシンジはミサトの左手を掴んだ。
彼女は振りきろうと手を大きく振るが、シンジはそれを許さないように強く握りしめる。
ミサトは諦めたのか力無く手を下ろし、そして彼へゆっくりと振り返った。
そこにいたシンジは大きく呼吸を繰り返していたが、彼女の瞳を一瞬見つめた後、
「ごめん。僕、女の子の気持ちがよくわからなくて。ううん、そうじゃない。僕以外の他人の
考えていることがよくわかないんだ。でも、ミサトさんが怒ったということは、きっと僕が悪い
んだと思う。だから、ごめん」
そう言って、シンジは頭を下げる。
そんな彼の頭をミサトは無言で見つめていた。
何秒、それとも何分が過ぎたであろうか。彼を見るミサトの瞳から険しいものがいつしか消え、
代わりに優しげな色がその黒い瞳孔を埋め尽くしている。
ミサトは握られていた手をくるっと返して、彼の指と絡まるように握りしめた。
その変化に驚いたシンジが顔を上げると、ミサトが彼の目をのぞき込むように見ていた。
そして、ほんの僅かだが、彼女のくちびるが柔らかく緩んだ。
それはまるで笑っているようで。
彼女が声を失ってから初めて見た笑顔だとシンジは思った。
決して見間違えではなく、その笑みは深く彼の心に刻み込まれたのであった。
その後、ミサトは自分の病室へ向かって歩き出したが、彼の手を離そうとはせず、またシンジも
彼女の手を握り続けた。
病室へ戻ると、綾波は二人の雰囲気に気づいたのか、プーッと頬を膨らませて彼の腕に自分の
腕を絡ませる。すると、ミサトも負けじと彼の腕に抱きついた。
シンジは困ったようなうれしいような表情で、
「あは、は、は、……」
と笑うだけ。しかし、その時、病室のドアが突然開いて、ヒカリが現れた。
「碇くん。助けて! アスカが、アスカが、」
そう叫ぶように言うと、ヒカリは涙をこぼしながらシンジの胸に抱きついたのだった。
248名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 12:04:55 ID:???
旅さん

…本当の恋愛もキスも抱擁も知らない中学生が、こんなとこでこんな文作って
見てもらってる場合じゃないでしょ

年令を聞く前から、何かどこか幼いような青臭い匂いがプンプンしてたが。

人生経験を厚く豊に肥やしてから、また書いてみ。きっと今とは全然違う作品になるはず
249名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 15:32:12 ID:???
(゜Д゜)
250名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 17:30:35 ID:???
>>248
そんなんいらんねん
251名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 17:31:56 ID:???
ボンバー
252名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 19:05:34 ID:???
248よ‥そういうアナタも、たとえ青臭いと感じがしたとしても、
そこをぬる〜く見守ってやるのがオトナなんじゃないかと…

マジレスしてみた
253名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 21:23:13 ID:???
青臭いと ×
青臭い  ○
254名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 23:29:49 ID:???
確かに言い方が悪かったかな、反省
ま、将来が楽しみって事さ。ガンガレ!
255名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/27(土) 08:12:18 ID:???
age
256名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/27(土) 08:31:15 ID:???
セレブなご子息のシンジを狙うミサト14歳
257名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/28(日) 20:43:28 ID:???
あっちには復活したみたいだがこっちには書いてはくれないのだろうか・・・
258名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/28(日) 22:56:42 ID:???
リア厨の貧困表現な恋愛話、なんか吐き気覚える。あの子、いちいち年令ばらさなけりゃよかったものを…

よって、戻らなくてよし。
259名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 03:24:40 ID:???
>>258
まかせたぞ
その豊富な恋愛経験を持ってそうな君に全てをまかせる
260名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 16:14:48 ID:???
>>257
あっちとはどっち?
261名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 16:46:39 ID:???
>>258に期待age
262名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 17:04:46 ID:???
参号機で検索しろ
263名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 17:28:44 ID:???
>>257
あっちはどこ?
264名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 17:55:33 ID:???
265名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/01(木) 17:03:32 ID:???
保守
266名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/05(月) 22:30:04 ID:???
>>247
その頃、臨時作戦司令所となった作戦局第一分析室で日向、青葉、マヤの
3人組は暇をしていた。ネルフ本部は初号機が破壊した跡を修復中で、あと
数週間で第一発令所も使用可能となる。
青葉はふぁ〜とアクビを一つしてから
「ヒマだなぁ」
と言った。
彼の隣でPCの画面とにらめっこをしていた日向は、
「俺らがヒマということは平和な証拠じゃないか」
「そりゃあ、そうだけどさ。それにしても使徒、来ないなぁ」
「確かに来ないな。前の使徒からかれこれ3ヶ月くらい経つしな」
「ああ、ま、今、使徒に来られても初号機しか動けないから、結果オーライだけどな」
「その初号機だって、今は凍結中だろ。本当にこれからどうなるんだ」
「さあな。でも、今、建造中の量産機が本部に回ってくるという噂もあるぜ」
「本当か!?」
そう言って、日向はPCモニターから視線を離し、青葉へ向き直った。
青葉はその問いに真剣な面持ちで、
「ああ、本当さ。赤木博士の黒髪に誓って」
「なら信じられるな。それにしても赤木博士はなんか、こう、ちょっと来るものがないか?」
と、日向は微かに頬を赤らめながら言った。
「それは俺も思った。言っちゃなんだが、以前の金髪は巣鴨の商店街にいるオバチャンの
金髪みたいだったからな。今はそのなんだ、二十代前半でも通用しそうだぜ」
「あー、それは自分も思った。確かに若返ったよな」
と、その時、黙って会話を聞いていたマヤが立ち上がって、
「二人とも先輩を侮辱しています。先輩は今も昔も若々しいです」
と言ったが、青葉が冷めた視線で、
「マヤちゃん、この前、加持一尉に口説かれて喜んでいたよな?」
「え、あ、あれは……」
「まあ、いいけど。ところで、マヤちゃんは本当に潔癖性なの? もし、よかったら日向なんて
どうだい? けっこういい男だと思うぜ」
「お断りします。チルドレンより胸の小さい伊吹さんには興味ありません」
と日向が言った瞬間、彼は気を失うことになったのであった。
267名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/09(金) 18:35:14 ID:???
ゥホッw
268名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/17(土) 23:12:50 ID:???
保全さげ
269!!!:2006/06/21(水) 00:20:52 ID:V3TcBjkg
132で学校が休校じゃなく普通に学園ものの話作ってください。
270名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/21(水) 10:19:15 ID:???
14歳ミサトのがぞうきぼんぬ
271名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/23(金) 22:47:27 ID:???
このスレ見てからミサトが14くらいになった
小説ないかググったけどミサトパニックくらいしかない…
誰か他のやつしらない?
272名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/24(土) 09:33:48 ID:???
以前エヴァ板で見たミサト壱号機SSってどうなったのかな・・・
南極から回収した壱号機のエントリープラグを開けたらあらビックリ、
固体化したLCLの中に14歳のミサトたんが入ってましたってやつなんだけど・・・
どのスレで見たのかも憶えてない。誰か知らないか?
273名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 22:47:10 ID:???
ぁあ、どこかで見たなぁ…探してみるか…。






個体化したら呼吸できないぞ〜
274名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/28(水) 01:41:20 ID:???
>>271
TTGってサイトに邂逅っていうやつがあった気がスww
初号機が暴走して1999年にシンジ達が逆行するってやつだったかな?
275!!!:2006/06/29(木) 00:48:35 ID:qmcwhDlX
14歳のミサトさん学園生活が読みたいよ〜!神よ〜きてくれー!
276メルキオール ◆uEr1hHZJMI :2006/06/29(木) 01:15:54 ID:???
書こうか?
書く所が一つ駄目になってね
小説書くのは好きだから
277名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 02:04:10 ID:???
メル氏、YOU書いチャイナよ!
ダメになった方でも、いつ書くのか待ってたけど…いちいち聞くと、必ず何だかんだ言う輩がいるもんだし
書きたいならさ、まずは勝手に書いてしまえばいいんでは。期待してるよ
278名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 18:27:27 ID:???
ほしゅ
279!!!:2006/06/29(木) 23:35:39 ID:qmcwhDlX
メルキオールさんお願いしますー!
280名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 23:51:29 ID:???
>>271
ミサトもシンジも14歳のやつ
ttp://www2.nkansai.ne.jp/users/coreall/nocturne/novel.html
281名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/30(金) 00:20:13 ID:lg1eOfuK
>>280
>>274
ありがと!早速見にいってくるよww
282メル氏じゃないですが…:2006/06/30(金) 21:01:49 ID:???
カタカタと暗闇にキーボードを叩く音が響く。ディスプレイには難解なコードプロテクトがずらずらとならび、その光に照り返す金髪。切れ長の涼しい顔立ちを持つ女性
そしてまた暗闇にタンッとエンターキーを叩く音が響く。

「………これは………?」




ーーディスプレイに表示されたのは、15年前のセカンドインパクトーー
葛城調査隊の極秘資料だった
283282:2006/06/30(金) 21:03:55 ID:???
早速ミスってしまいました…orz
「切れ長の瞳」です
284名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/30(金) 23:57:11 ID:???
続き早く汁
285282:2006/07/01(土) 14:46:33 ID:???
  ー翌日ー
葛城家ではいつもと同じ朝を迎えていた
「ミサトさぁ〜んっ起きて下さい!出勤じゃないんですか…?」
せかせかと自分の身仕度をしながら「ミサトさん」と女の名前を呼ぶ短髪の少年。
エヴァ初号機専属操縦者 碇シンジである。そしてー
「シンジぃ〜‥ほっときなさいよ!昨日夜勤だったみたいだし起きやしないわっ!あ゛…あっアタシらまで遅れるじゃないの〜!!!」
先行くわよ、と玄関の方から明快な声がする。朝から元気の良い少女 エヴァ二号機専属操縦者 惣流・アスカ・ラングレーだ。
「そんなぁ〜待ってよ!」と少女を少年が追いかけた。


 ー三時間後ー
「う゛…ぅん、んっ シンちゃ〜ん、アスカぁ〜 あら、学校か、ってもうそんな時間っ!?昨日が夜勤といえどこれはちょっち遅すぎだわ!」
三時間前はいまだ夢の中だった女がようやく目を覚ました。
彼女の名は葛城 ミサト。先程の二人の面倒を見ている(見られてる?)保護者であり特務機関ネルフ作戦部長である。
彼女はそそくさ洗面を済ませ、パジャマを脱ぎ、出勤の準備をし始めたが…。
鏡台に映る彼女の体。そしてそこには痛々しい傷痕が走っていた。
「…いつになったら、この呪縛から逃れられるのかしら…。」独り言を呟くが
「あぁぁ!こうしてる場合じゃないってぇのっ!」と振り切るように鏡台から離れ
黒のワンピースを着てクローゼットから赤いジャケットを取り出し、その上に羽織り
朝飯を食べることもなく家を飛び出した。
286282:2006/07/01(土) 15:14:12 ID:???
ー30分後のネルフ本部ー
「遅いわ…!」とリツコが毒づく。
「ごみんっ!!」
とぺこりと頭を下げミサトが謝る。
日常茶飯事な風景
「はぁ‥いい加減にしなさい‥もぅ」
リツコが諦めたように呟く。そして
「あ、後でいいわ。私の部屋に着てくれる?話があるの」
と真剣な顔で言う。「え、何…?」
とミサトが返す。
「ここでは駄目、来れば分かるわ」とリツコはさっと返した。
普段仕事に関する話があれば大抵その場で済ませてしまう彼女なので、こうやって自分の部屋に呼び出してまで話すということに、ただならぬものを薄々感じたミサトであったが
「なぁにぃ〜?恋バナ?リツコったら水臭いわね〜♪」
と茶化した返事をすると、リツコは大きな溜め息をつきながら作戦指令室から白衣をなびかせながら出て行った。
287名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/02(日) 21:18:25 ID:???
続きマダー?
288282:2006/07/03(月) 00:05:42 ID:???
ー昼過ぎー
一通りの仕事を終えたミサトはリツコの部屋に向かった。そして中へ入る。
「やっほ〜!約束通り来たわよん♪」
ミサトが入ってきたなりリツコは何か入った袋を渡す。そしてピシャリと一言。
「いまからその中身…着て頂戴。」
中に入っているものに大体の予想がついたミサトは恐る恐る袋を開ける。
「ねぇ‥まさかこれって」
『そうあなたがみたままよ』
「プラグスーツじゃないのぉ〜!?」
中に入っていたのは黒を基調としたプラグスーツだった。
289282:2006/07/03(月) 00:30:20 ID:???
「なんで私がコレ着なきゃなんないのよ〜!」
当然のように反論するミサト。そんなミサトに対しリツコは
『あなた、いつか言ったわよね?私がエヴァに乗れて前線に出れたらあの子達を傷つけずに済むのに‥って』と勤めて言う
《あの子達》とは勿論チルドレン達のことである
終始頭に血が昇っていたミサトだったが落ち着いて ええ、そうよ。と低い声音で答えた。
『で…エヴァ搭乗適正年齢である14歳でなくても安定してエヴァに乗れるようなインターフェースの構築をしようと思ってるの…。
だからその手伝いをあなたにしてもらうのよ。』と先程よりは穏やかな表情で話すリツコ。
事情を知ったミサトは納得がいったのか、分かったわ、と一言残し袋を持ってリツコの部屋を後にした。
290名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/03(月) 18:53:27 ID:???
続き!!(・∀・)
291名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/03(月) 20:06:02 ID:???
GJ〜〜!!!
292282:2006/07/04(火) 01:32:28 ID:???
ー更衣室ー
「んー なんかやっぱ恥ずかしいわね‥っ」
鏡に映る姿をみてミサトは微妙な恥ずかしさをおぼえる
豊潤なボディラインがきっちりと露わになり、さらに基調の黒色が余計に艶めかしさを醸し出している。
「タオルかなんかないかしら‥。試験場まで行くのにこんな姿じゃ…」
とためらいを見せる。普段家で露出の多い服を着ているのとは訳が違うらしい。そして
「そんな気が利いたものないか‥。はぁ」
と一人肩を落とす。「まぁ、人に会わないようにすればいいのよね!うん、そうよ!」
と《変な》決心をし、出口のドアを空ける。そして角を曲がったところで…
「よおっ♪」
“一番会いたくなかった人物“ に出くわしてしまった。
293名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/04(火) 17:13:54 ID:???
続きよろしく〜!
294名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/05(水) 02:57:34 ID:???
うおおおおおおおお!
なんか何時の間にネ申 降 臨!?
295282:2006/07/05(水) 07:13:38 ID:???
見て下さってる皆さん有難う!
実は自分FF書くのが初めてなので、いろいろ不十分な所とか出てくると思いますが
暖かく見守って下されば幸いです(・∀・)
296282:2006/07/05(水) 07:37:04 ID:???
そこにいたのは背が高く、無精髭を生やしたどこか飄々とした男、加持リョウジであった。
『ん…?なんでプラグスーツなんか着てんだ? なんかのコスプレ?』
とニヤニヤしながら話す加持。
「ちっ違うわよっ!」と反論するミサト。反論するミサトをよそに身体を舐めるように見る加持
『…どうも俺には誘ってるようにしか…』ミサトを壁に押さえつける
「ちょっと‥何っ…んっ!」そして唇を塞ぐ。
「んんっ…はぁっ」そして手が形の良い胸にまわる
意識が遠のきそうになるミサト。だが乳繰りあってる場合ではない。胸を弄ぶ手をとり『おわっ…!』
ドンッ  
『痛っ! 〜っ。』
柔術で加持を地面に叩きつける。
297282:2006/07/05(水) 08:04:59 ID:???
「なんでいつもあんたはそうなのよっ…!! このスケベ男っ!」と罵るミサト『ハハハ‥流石は作戦部長だな〜 反応できなかったよ』
と飄々とした態度を崩さない加持
そんな態度に呆れつつ「もう‥ ここでこんなことしないでっていってるじゃない…」と静かに言うミサト
『へいへい…』と加持は身体を払いながら立ち上がる
「あ゛〜〜〜〜!」しんみりしたところでミサトが叫ぶ
『おわわわわっ!今度はなんだってんだぁ〜』とその声にびっくりしている加持「こんなことしている場合じゃないのっ! じゃっ!」と急いで走って立ち去ろうとするミサトであったが…
『待ってくれ〜!』と追っかける加持「今度は何よ!!」止まって話す余裕もないのでそのまま走るミサト。
『俺もこっちなんだ』
「へ?」
『リッちゃんに呼ばれてね♪』
「(リツコのやつぅ〜)」
『一緒に行こうぜ』ニコニコと話す加持にため息をつきながらもまんざらでもないミサトだった。
298名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/06(木) 17:23:09 ID:???
続きマダー?
299名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/06(木) 23:31:07 ID:???
これちゃんとミサトさん14歳になるの?
300!!!:2006/07/07(金) 00:26:37 ID:OCUsjyms
ミサトが14歳になってシンジの事がだんだん好きになっていくのが見てみたい。
301282:2006/07/07(金) 01:08:52 ID:???
ようやく実験場についたミサト達
「何してたのよ・・。」
さっきも待たせれたので少々キレ気味のリツコ。
「だってこいつが・・・!」といきり立つミサトだが加持は知らん顔。いつもの様子にリツコ
の顔も緩む。
「素直になったらいいじゃないの・・もうあの頃のじゃないんだし・・・いけないっ!こんな
ことしてる場合じゃないわ。じゃミサト早速だけどエントリープラグに入ってもらうわ」
『りょーかいっ!』と威勢のいい返事をかえすも内心不安でたまらない・・。なにかが起こりそうな気がする。
そんなミサトを察したのかリツコは言う
「大丈夫よ・・こっちも全力でサポートするわ。」
「・・・・・・。ええ。」
意を決してミサトはエントリープラグに搭乗するのであった。
302282:2006/07/07(金) 01:22:29 ID:???
「・・シンジ君たちこんなところに乗ってるのねぇ・・。こんな狭いところに・・。」
正直狭い所は苦手だ。”アノトキ”を思い出すから。
そしてこの窮屈な空間で、シンジやアスカやレイが
恐怖と戦いながら必死で頑張ってきたことを思うと申し訳なくなる。
「こんなことで、こんな実験ごときで恐れてたら駄目だわ・・。」
『ミサト!!準備はよくて?』
リツコの声がプラグ内に響く。
「大丈夫ですよ葛城さん!私たちがついてます!」とマヤが言う。明快な声に彼女らしさ
を感じふと微笑む。
「葛城さんは僕たちが守ってみせます!!!」と日向それを「ひゅ〜カッコイイ♪」と
青葉が茶化す。ミサトは励ましてくれる彼らに感謝の気持ちで一杯になる。
「みんな!ありがとう。がんばんなきゃね♪ リツコ!試験開始宜しく!!」
『分かったわ』
そしてLCLが注水された。
303282:2006/07/07(金) 01:35:57 ID:???
「んぐぐぐぐ・・・ぷはぁっ!・・・ぎもぢわるい・・もう駄目・・。」愚痴るミサト。さっきの決意
もどこえやら?
その言葉に
『誰だったかしら?シンジくんに我慢なさい!!!って言ったのは』
「うぅ・・ハイハイ分かりました〜」ごめんねシンちゃんと内心謝るミサトであった。
『じゃシンクロテスト始めるわよ。いい?雑念は払って。集中するのよ』
ミサトは静かに目を閉じ、集中し始めた・・・。

「すごいです・・。シンクロ率40パーセント・・。」目を見張るマヤ
「40パーセント!!!?」日向と青葉は口をそろえて驚く。


『(やはりね・・・。)』リツコは無表情のままシンクロモニターを見つめていた。
304282:2006/07/07(金) 01:46:48 ID:???
そんな順調な試験の最中、ミサトは頭に異常な圧迫感を感じる。
次の瞬間”アノトキ”のことが一気にフラッシュバックする。
 「・・・・・・・・・!!!!!!!!!」

真っ白な部屋

            狭い狭い部屋

南極の調査基地

            オトウサン

            (アダム)  

           そして・・・・・・

          ワタシ?14サイノコロノ、ワタシ?
いろんな出来事がぐるぐるまわる。あの忌まわしい出来事が。


「きゃあぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
            
             ミサトは錯乱した。
305282:2006/07/07(金) 01:59:25 ID:???
『何っっ!!??』ミサトの叫び声に驚くリツコ
『まさか精神汚染!?』
「いえ、違います・・・!これは・・シンクロ値がどんどん上昇していきます・・・!」
「50パーセント・・60・・80・・・」信じられないといった顔のオペレーター達
『異常であることに変わりはないわっ!!!プラグ強制射出!!!!!!』
「・・駄目です!!!!射出信号受け付けません!!!!!」

『なんですって!!!!!?』驚愕するリツコ
「どうしたっ!!!!!」叫ぶ加持。


シンクロ率は400パーセントを示していた・・・。
306名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/07(金) 04:47:23 ID:???
うほっ
307名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/07(金) 06:47:22 ID:???

コテハンつけて
308名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/07(金) 13:23:06 ID:???
続き!続き!
309名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/07(金) 15:06:53 ID:05E4A2E4
ここからがまた楽しみだね
310名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 00:34:38 ID:PBEDL+tb
続きまだ〜?
311名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 00:36:12 ID:???
続きまだ〜?
312名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 00:38:33 ID:???
ごめん、間違えて2回書いちゃった
313!!!:2006/07/08(土) 01:27:10 ID:37q+wIxN
早く続きが読みて〜!
314名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 01:48:44 ID:???
りょうすれだね
続き期待
315名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 08:11:12 ID:???
暴走キタコレ
316282:2006/07/08(土) 20:20:02 ID:???
    ここ・・どこ?
辺りに広がるのは真っ暗な空間
「・・・怖い・・・」
その空間がミサトを恐怖に至らしめる。暗いところは苦手・・。早く出たい。今すぐ__


『ヒサシブリダネ・・・。』
ふと遠くのほうから声がする。そしてミサトの目の前に、ぼうっと白い光がひろがる。
「人?・・誰・・?」
『・・・14年ぶりだもんね。覚えてないか・・』
光は人の姿となりミサトの前に現れる。
『会いたかったよミサト』
現れた姿はミサトより随分と若い。シンジ達と同世代ぐらいだ。
「誰なの・・?」
『アダム・・君たちはそう呼んでる。』
アダム、そう聞いてミサトは身構える。
『ゲヒルンいやネルフ作戦部長か・・。随分立派になったもんだ・・。アノトキこの僕を裏切った君が・・・。』
「裏切った???馬鹿言わないでよ・・!そんなことこっちは覚えてないわ」

混乱する。何を言っているのだ。コイツは?
『本当に覚えてないんだね・・。いいもの見せてあげるよ。』
そういい少年の手が発光する。
「やっ!!!!何っ・・・・・・・」
317282:2006/07/08(土) 21:11:23 ID:???
「これは・・・」
『そうあの日の南極調査基地』
書類を腕いっぱいに抱えた人々が行き来している。慌しい雰囲気。そしてふとその人々に
なにか大声で必死でなにかを訴えている男性を見かける。
「お父さん・・?」
だが行き来する人の足は止まらず・・・・・・・・
そしてその奥のほうにいる、長髪の少女・・。
「・・・私?」
その身にはプラグスーツのようなものを纏い、おずおずと歩きだす。
「・・何をしようとしているの・・?」ミサトは少年に問うた。

『・・・・・・・・・・』
少年は何も答えない
「まさか・・・・」
『そう・・。』黙っていた少年は口を開く。
『アダムとヒトの禁じられた融合・・あの日僕と君は初めて出会った。そしてもう少しで
一つになれるところだった。だが君が・・』

ミサトの脳裏にアノトキのことが鮮明と蘇る。自分の知らなかった、忘れていた事も全て。
嫌がる自分にエントリープラグらしきものに無理やり押し込む黒服の男達。必死で「止めろ」と
訴え続ける父。



『だが君が僕を拒絶し裏切った・・・・!!!!!!!!!』
318 ◆fxlANztaag :2006/07/08(土) 21:13:39 ID:???
コテつけました。今度からはこれで・・(コテつけるのも初めてです・・これでいいのだろうか?)

楽しみにしてくださってる皆さん有難う。感謝の気持ちでいっぱいです!
319飛べない豚#:2006/07/08(土) 21:15:13 ID:???
すみません・・案の定間違った・・orz
320 ◆XycqR03TYo :2006/07/08(土) 23:29:16 ID:???
「・・・・・・・!?」
少年はさっとミサトの背後をとる。そしてミサトに手をまわす。
「ちょ・・っやだぁ!離して・・・!」
ミサトはありったけの力で振りほどこうとする。だが少年にはびくともしない。

『・・・・コンドハハナサナイ・・ヒトツニナロウ・・ミサト・・』

「いやぁっ!!!やめてっ!!!!・・・誰か・・助けて・・・・!!!!」
懇願も届かず、少年はズブズブとミサトに溶け込んでいく。
『・・アッタカイ・・・』
「イヤァァァァァァァァァ!!!!!!!」
そのとき、ミサトの力の抜けかかった手を何者かがグイっと引っ張る。
「・・・・・・・・・!!!」
『ナニモノダ!!!!ミサトヲカエセ!!!!!!!!!カエセェェェェ!!』
321#:2006/07/08(土) 23:44:15 ID:???
       試験場では・・
「こんにちは〜」
試験場には学校を終えてシンクロテストを行うためにシンジ達がやって来たのだ。
『・・・こんにちは』日向が静かに返す。
「あれ・・?ミサトさん知りませんか?家にいなかったんでこっちに来てると
思ったんですけど・・・?」
何も知らないシンジが言う。

しばしの沈黙・・。
「・・・?」
いつもと違う皆にシンジは疑問に思う。
『あ・・あのねシンジ君』
マヤが重い口を開いた瞬間
「シンジ君、ちょっと出よう」そう言い加持がシンジを連れ出す。
「えっ・・・?何かあったんですか・・?ミサトさんに・・・・?」
「いいから」
二人は試験場から身を引いた。
322名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 09:37:01 ID:???
323名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 16:20:54 ID:???
おもろい!!
324!!!:2006/07/10(月) 00:40:49 ID:MjtfXlgc
続きが気になるー!まだかー!
早く読みてー!
325名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/10(月) 01:28:06 ID:???
まぁめんどくなるくらいなら自分ペースで
いいと思うんだが
期待しているのは俺も一緒だよ〜笑)
326携帯から282 :2006/07/10(月) 15:02:57 ID:???
すみません…
リアルで毎週2つ提出しなければならないレポートがあるので
それとの兼ね合いで、毎日更新はちょっと出来ないです(´・ω・`)
楽しみにして下さってる方ごめんなさいorz
ですがシナリオはすでに考えてあり、途中放棄とかはないのでご安心を
327名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/10(月) 16:12:01 ID:???
そっかぁ、大変なんだね…
まぁ気長に待つよ、そっちの方もがんばってね
328!!!:2006/07/10(月) 23:59:04 ID:MjtfXlgc
俺も気長に待ってるよ〜!
329名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 07:51:32 ID:???
ハマりました。
続き、私も気長に待ってます。
330名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 12:14:32 ID:???
このスレ見るのが毎日の楽しみになりました。
レポートとの両立大変でしょう…無理しないでください。
次回作も期待しています。
331 ◆tr.t4dJfuU :2006/07/11(火) 12:18:03 ID:???
レポート頑張れぇい!!
332282:2006/07/11(火) 18:26:22 ID:???
皆さんありがとう(つД`)∴レポート頑張ります…!

では続き…

「えっ…ミサトさんがどうかしたんですか? 急な出張ですか? それなら大丈夫ですよ 家事はこなせますし…」
シンジは事実をこれっぽっちも知ってはいない。
そんなシンジにミサトのことをどう伝えればいいか困っていた。
ストレートにいってしまおうか‥曖昧にちらすか‥いいや、14歳とて軽く扱ってはならない。シンジに失礼だ。
「あの…加持さん?」
「…ああ‥すまない…。実は葛城は‥」
《先輩っ!シンクロ率に変化がっ…!400‥500‥どんどん上がっていきます》
試験場からマヤの報告の声が漏れる。
《何ですってっ!?》
慌ただしいやりとり。そのやりとりで400という言葉を聞いてシンジはハッとなる。いつもと違う皆の雰囲気
「(…!まさか…。)」
シンジの中で疑念が確信へと変わっていく
「加持さんっ!?‥その…ミサトさんってまさか!!!」
シンジは加持に問いただす。
「シンジ君…君の思ってるとおりだ…」
「何でっ!何でっ!何でっ!…何でミサトさんが…何で…」シンジはその場に座りこんでしまった。
333!!!:2006/07/11(火) 18:43:36 ID:???
続きが気になるよ〜!
334名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 18:57:59 ID:hUkxqNN6
…そのころ更衣室では…

シンジとネルフ入り口で別れたアスカは
すぐにシンクロテストが出来るように着替えにやってきたのだ
「このままじゃ駄目なの…このままじゃ…」
アスカは自分に言い聞かす。バルディエル戦といいゼルエル戦といい何も出来なかった自分が悔しい。
ふと奥のロッカーが半開きなのが目に付く。なんとなく気になった
閉めようとしてその中身が目に付く
「赤いジャケット‥黒のワンピース…。」それといつも大事そうにしてるクロスのペンダント
「…ミサト? どっか出張かしら…。まったくしっかり閉めてけばいいのに…」とりあえず閉めようとするアスカ
だが閉めようとしても何かがつっかかる「…下着?」
シンプルな黒のブラジャーとショーツ。
「下着もはかずにどこ行ったのかしらねぇ…?」
まあいいわ、とロッカーを閉め更衣室を後にするアスカだった。
335282:2006/07/11(火) 19:20:26 ID:???
ミサトの手をしっかりと握る暖かい手。「だ‥レ…誰ナノ」侵食されかかっているミサトの意識はもう途切れそうになっていた
少年はなおもミサトに侵食している「ハハハ…!ムダダ……!!!!ミサトハボクノモノダ……!」
だが次の瞬間、その暖かい手はミサトの上半身をぐんっと引きずり出した。
「アアァァ!!!ヨクモヨクモヨクモォォォ」
336!!!:2006/07/13(木) 18:07:49 ID:???
気長に待っとくわと言ったが、もうそろそろ限界っす!















早く続きが読みたいよ〜!
337名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/13(木) 20:38:50 ID:???
誰かもう一人職人来ないかなぁ…
338名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/14(金) 04:12:43 ID:cjZRDjZ+
age
339282:2006/07/14(金) 19:09:33 ID:???
「赤木博士っ!シンクログラフに変化がっっ!!400…300‥どんどん下がっていきます!」日向が叫ぶ
「…100‥90‥…75」青葉も数値を読み上げていく
『(やはりね…)丁度いいわ!!プラグ射出信号発信!』リツコが指示する
「「はいっ」」
340282:2006/07/14(金) 19:23:55 ID:???
《75…60…丁度いいわっ!…射出信号…》
また緊迫としたやりとりが交わされるのを聞き、うなだれていたシンジがバッと立ち上がった。
「…ミサトさん…!?」
そして試験場へと駆け込んでいく
「っ!シンジ君!!」
思考回路が停止していた加持もシンジの行動に気づき、後を追う
「シンジ君っ!おちつけっ!」
「止めないで!止めないでよっっ!!」シンジの頭の中ではとある日のミサトの言葉が回っていた。
{シンジ君…ごめんね…シンジ君…ごめんね…私がエヴァに乗れれば…}バルディエル戦後、いわれたその時は正直《何を今更》とぐらいにしか思わなかった。
だが今はその言葉が重くのしかかる。
(ミサトさんだって僕達のことに必死になって頭を痛めて‥)
加持の言うことも聞かずシンジはまた試験場へと戻っていったのだった。
341282:2006/07/14(金) 19:37:34 ID:???
シャッ
試験場のシャッターが開く。シンジの目の前に大きなモニターが広がる
「シンジ君っっ!!?」
日向がシンジの存在に気付く。
そして尚も続けられるやりとり
「プラグ射出っっ!!」
『救護班待機!!!」
モニターには勢いよく飛散するLCL、左側にはそのアップが映り、救護班がストレッチャー等を準備しているのが鮮明に映し出されていた。
そしてLCLの射出が終わったプラグから救護班が中にいるミサトの救出を急ぐ。『ミサトさんっっっ!!!』
シンジはとっさに叫ぶ。
……だがシンジの予想とは大きく異なった。

救出されたのは子供‥しかも自分と同世代の裸体の少女だった。
342名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/14(金) 19:41:38 ID:???
始まったな
343282:2006/07/14(金) 19:57:38 ID:???
モニターに映し出される少女。
長く艶のある黒髪。実年齢より幼くみえるあどけない顔。
華奢な身体。
そして…胸から腹にかけて走る無骨な傷痕。


シンジを追って試験場にやってきた加持もそのモニターに映し出された映像に
「…葛‥城…?」
と半ば信じられないといった表情。

「赤木博士っっ!着替えて来たから早速シンクロテストはじめましょっ!!」
着替えてきたアスカも試験場にやってきた。だがそのアスカも異変に気付く。モニターの方に固まっている皆の視線。
「ちょっとぉ何よ……ミ‥サト?ミサトなの?」一緒になってモニターを見るアスカ。
見覚えのある無骨な傷。
現状を未だ受け入れられないシンジ。何がどうなって‥‥頭が真っ白になっていく。どうなっているのだ本当に。
「どういうこと‥ 何ですか…?」
疑問が広がるシンジからは自然とその言葉は漏れた。
344名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/14(金) 21:02:42 ID:6JqKvvy3
345名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/14(金) 21:06:53 ID:???
14才のミサトとパコパコしたいね^^
346名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/14(金) 22:24:49 ID:fJd+TyOr
いいなこのスレwww
347!!!:2006/07/15(土) 00:05:25 ID:???
14歳ミサトサイコー!
348名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 02:46:50 ID:???
早く続きが読みたいぜ〜
349名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 09:20:58 ID:???
もしかして俺は続きが読みたいんだぜ?
350名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 11:02:29 ID:???
↑!?
351名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 12:42:45 ID:3PnOBtfq
最高スレにファイブニキータ
352282:2006/07/16(日) 13:28:37 ID:???
サンクスファイブニキータ(´・ω・`)では続き

シンジの問いに皆黙ってしまう。
リツコが口を開く。「‥恐らく原因は、プラグからの汚染…それとミサトの何かしらの欠陥…
それが重なって今回のことが起きてしまったと考えられるわ…。」
「ミサトさんの欠陥って…そんなの‥。」
納得出来ないシンジそんな彼にリツコは言葉を重ねる。
「…ミサトがセカンドインパクト唯一の生存者ということは知っているわね‥?」
《父は私を庇って…死んだの…》
…前にミサトから直接話された記憶…
「…はい。」
「その時、彼女は父親を亡くしてしまってる‥。その事もあって失語症に陥ってしまってるわ。
人間の基本性向の構築において大切な思春期に、それだけの体験をしてしまっている。この事は簡単には拭い去れない。そのミサトの精神的不安定な部分…。欠陥とはそういう事よ…。
プラグの汚染もそういった深層心理に働きかける。それはシンジ君、あなたが一番知っていることじゃない?」
「……。」
黙ってしまうシンジ。でも少し自分のなかで合点がついた。
そんなシンジとは裏腹に不振感をつのらせる加持。
353282:2006/07/16(日) 13:45:38 ID:???
「…あのリツコさん…。」
「なあに?」

「ミサトさんは…どうなるんですか?」「取り敢えずは休養後、いろいろ調べるわ。不明な点も沢山あるもの。」
『私たちの保護者はどうなるのよ?…6日後に三者面談もあるし』
アスカが尋ねる。
「‥保護者…。そうね‥加持君?」
日向と話していた加持はハッとなる。
「…へ?」
「あなたこの子達の保護者よ♪」
「はぁ?!俺に保護者ってのは向いてないぜ…?」
「誰も他にいないの。マヤだって日向君だって青葉君だって…皆忙しいんだから」
「俺が暇人みたいにいうなよ…」
涙目の加持
「加持君いいわね?上司命令よ」
明らかに使い方が間違っている。
「とほほ」
しょうがなく従う加持。そんな加持とは逆に目がドンドン輝いていくアスカ。
『加持さんが私たちの保護者〜♪』
元気のなかったアスカにとってこれは朗報だった。
354282:2006/07/16(日) 14:08:26 ID:???
「マヤ!LCLは一滴のこらず集めるように指示して!その後それは保存よ」
「はい!」
『シンクロテストはどうなるのよ!!』本来の自分の目的を思いだしたアスカ
「延期。また後日。」
リツコの即答。
『そんなぁ〜。』
その即答に肩を下ろす。そして矢継ぎ早にリツコは二人に指示する。
「シンジ君、アスカ。あなた達はミサトが目覚めるまで側にいてやって頂戴。第一病棟の203病室に移してあるわ。
今は一時的なショックで意識が無いだけだから、多分すぐ意識も戻ると思うわ。」
「はい。」とシンジ『はぁ〜い…』と少し不機嫌なアスカ。
ひとまず二人は試験場から出ていくのであった。
355名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 14:25:31 ID:???
最高!!
本になったら絶対買うぜ!!続き楽しみにしてるよ。
356282:2006/07/16(日) 14:34:42 ID:???
 203病室
「ミサトさん…まだ目覚めないのかな?」
『知らないわよ…』コソコソと喋るシンジとアスカ

「ん…?」
長髪の少女はぼんやりと目を覚ます。
視界に入るのは短髪の男の子と長い金髪をもった女の子。チューブが繋がれている自分の裸体、大きな傷。

ミサトの裸体につい”膨張”してしまうシンジ。
(やっぱミサトさんって巨にゅ…)


こい〜ん☆


「ふぎぃっ!!なにすんだよぅっっ!」
アスカの股間蹴りに悶絶するシンジ
『エッチ馬鹿スケベ!信じらんなぁ〜い!!』
「仕方ないだろぉっ!!」
ミサトの目の前で繰り広げられるケンカ。
『目覚めたみたいね?どう?リンゴ持ってきたけど‥食べる?あ、前隠した方がいいわ!バカシンジもいるし…』
ミサトを気遣うアスカ。
だが…
「あなた達…誰?」返答はアスカ達の予想を覆すものだった。
357名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 19:55:03 ID:???
今回も乙!!出来ればハンネつけて欲しい。
358名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 22:41:25 ID:???
今来てちょっと読んだけど
>>75-79
いいね
優しい感じがして。
後の名前欄が残念だけど
359名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 23:30:51 ID:???
早く続きが読みたいです〜。
360フロジストン:2006/07/17(月) 19:15:27 ID:???
>>357 ハンネつけました
では続き
『何言ってんのよぉ〜 あんたアタシ達の保護者でしょ〜?ね?シンジ?』
「あ…う、うんっ!そうですよミサトさん…!!」
“保護者“という言葉にミサトの眉が上がる。
「ほ‥ごしゃ… ………ねえお父さんは‥?お父さんはどこ…?」
『ちょっ…ミサト?』
戸惑うアスカ
「父はどこなの…?父はどうなったの?」
『(シンジ…ナースコールよ…アタシが察するにミサトの記憶はないわ…)』
「(へ…何を言って…)」
『(いいから…!!!)』
シンジの尻をつねる。
「いてっ!!!」
さっきの股間蹴りといい踏んだり蹴ったりだ。とりあえずナースコールボタンを押す。その間にもミサトは苛立ちを募らせる
「ねえっっ!!答えてよ…!!」
『あ…あなたのお父さんは… 』
ごまかすアスカ
その態度にミサトは悲しい顔をする
「ごめんなさい…見ず知らずのアナタ達に分かるはずないもんね
……そう…父はいないの…。うっ…ひっ…くっ…」
瞳からは次第に大粒の涙が流れはじめる。
『(ああ〜んっっどうすればいいのよ〜!!)』
361フロジストン:2006/07/17(月) 19:32:19 ID:???
扉の開く音がする
それと同時に白衣を着た医師と看護士が駆け込んでくる。
泣いていたミサトもその音に顔を上げる。
「………!!!」

白衣を着た人達…

私に苦いクスリを飲ませた人達

【私をアレに押し込んだ人達……!!!!父を見殺しに!!!】
途端に喉がヒュウヒュウと可笑しな音を立てる。
湧き上がる憎悪
湧き上がる嫌悪
胸の傷が痛む

どうしたんだい?とアスカ達に現状を尋ねている医師

「…出てって…」
ミサトの口からボソッと漏れる。
驚く医師達。その医師達をミサトは睨み付ける
「出てってよっっっ!!!!」
側にあったものを医師に思い切り投げる。
「出てって!!!側に来ないで!!!!私をアレに乗せないで!!! アレにはもう乗りたくない!!!!早く出てって!!!」

ミサトの行動は次第にエスカレートしていく
362名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/17(月) 19:37:17 ID:???
おつかり!
てか、挟んじゃったらごめん
363名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/17(月) 19:47:19 ID:???
おもろい!!(・∀・)続き!!続き!!
364フロジストン:2006/07/17(月) 20:32:35 ID:???
医師達は抑えようと近づく
「来ないでっ!来ないでっ!来ないでっ!」
浴びせられるのは罵り
「…あんた達もコイツらとグルだったんでしょっ!!ねぇ!!!」
ミサトの怒りはシンジ達にも向く

恐ろしい瞳
悲しい瞳
世界を拒絶してしまっている瞳

シンジは何も言い返せない

ヒュウヒュウと苦しげな呼吸を繰り返しながらもミサトはおさまらない。
「もう止めてっ!!私に構わないでっ!!側に来ないでぇっ!!もうイヤなの!もっ…ぅぅ……」
ミサトの意識がなくなる
医師はミサトの口に何かを押し当てている。恐らく一時的な睡眠薬のようなものだろう
医師は乱れた白衣を整え
「…若干の混乱が見られますね…。検査してみないと…。あなたの言ったことが本当だったかも分からない。」
と静かに言った。
アスカは驚いていた。普段見せないミサトの陰をほんの数分間に見たような気がした。
深く、冷たいー
ドイツにいた時からずっと適当でいい加減な人間だと思い込んでいた。
好きになれなかった。
だが一緒だったのだ自分と



医師達はミサトが寝ているベッドを引っ張り部屋を出ていった。

アスカとシンジは2人取り残された。
365名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/17(月) 20:52:13 ID:???
フロジストンの由来はわからんが、作品は最高!
続きが読みたい!!
366フロジストン:2006/07/17(月) 21:01:08 ID:???
大昔の化学(といってもまだ哲学の発展でしたが)では物が燃えるのは燃素(フロジストン)があるからだと信じられてたんです。
由来はその燃素(フロジストン)から…

なんか自分の中で妙に頭に残ってたんで…

感想くださってる皆さん本当に有難う…自分こういう文章力がないので表現力の乏しい文ですが
温かく見守って下されば幸いです
367名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/17(月) 22:38:52 ID:???
必要以上の馴れ合いは
板違いだからあまりしたくないのが漏れだか、わざわざ答えてからな。由来は
わかった。とにかく何を
言われてもがんばれ
368!!!:2006/07/18(火) 00:24:31 ID:???
ガンバレー!
369名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/18(火) 00:27:11 ID:???
無理せずがんばれ!!
でも中途半端だけはやめてくれ
どんだけでも俺は待つから!
370名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/19(水) 19:21:51 ID:???
うにゅ〜ん
371名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/19(水) 23:46:14 ID:???
キョニューン(´・ω・`)
372フロジストン:2006/07/21(金) 17:29:24 ID:???
残された2人を静寂が包む。
耐えられず、アスカが口を開く
『ねぇ…ミサト、これからどうなちっちゃうのかな‥』
「…分からない…。」
『元に戻るのかな…』
「分からない…。」

また2人に静寂が訪れる


さっきの出来事をシンジは思い返していた。
悔しそうに涙を溜め込んだ少女の瞳。
それが普段明るく振る舞っていたミサトが時折見せる悲しい目と重なる。
(何も知らなかったんだ…僕は…)

沈黙を破るかのごとく、ぎゅう、とアスカの腹が鳴る。
『………っ!』
真っ赤になるアスカ
突然の出来事だったのでシンジは笑いそうになったが、一生懸命堪える。
『聞こえたんでしょっ!!! アンタ顔に出るものっっ!!』
「ご…ごめん」
そういえばもう夕飯時だ。
「食堂、行こうか?黙って突っ立ってたって何も始まらないよ」
黙って頷くアスカ。2人は夕飯を食べることにした。
373名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/21(金) 17:40:10 ID:???
キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
374フロジストン:2006/07/21(金) 18:02:31 ID:???
食事を終え、シンジ達はリツコの所に向かった。
部屋には加持も来ていた。
…今後についてといったところであろうか
「加持君、アスカ、シンジ君、これから大切な話をするわ」リツコが真剣な眼差しで3人を見る
加持は煙草を揉み消す。
「…3人ともミサトの事が気になってるみたいだけど、今は安定していて明日には退院できるわ」シンジの顔が見る間に明るくなる。
「あなた達が知っての通り、ミサトは一時的な記憶喪失に陥っているの。
でも一時的なものであって2週間もすれば記憶も戻る、と検査から分かったわ。」
「でも………体は恐らく元には戻らないわ」
『何それ…』
アスカは理解できなかった。…もちろんシンジも。さっきまで明るかった顔も暗くなっていく。
「簡単に言うと、ミサトの身体と一緒にその構成データ…つまり遺伝子が持って行かれたみたいなの。」
「持っていかれた…って誰に?」
黙って聞いていた加持が突っ込む。
「分からないわ。」『分からないってソレどういうことよっ!?』
「分からないものは分からない。」
淡々と喋るリツコ
「まだ事件が起こってそう時間も経ってないから色々なデータも整理できてないの。だから現時点では何も言えないわ。何かあったらまた話すわ。
取り敢えず今日話せることはこれだけ。あなた達も今日は休んで頂戴。加持くん保護者宜しくね」
とリツコの説明も終わり3人は部屋から出ていった。
375名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/21(金) 18:40:52 ID:???
暗闇に赤色の照明が灯り、その光が眼鏡に照り返す。
ーセントラルドグマ―
そこには無数の黒いサーバーが広がり、それが余計に不気味さを引き立てている
日向マコト、彼はそこにいた

(…悪いが協力してくれないか? セカンドインパクト…葛城調査隊の研究に関するのデータを洗い出して欲しいんだ。)

カタカタと黙々とキーボードを叩く。

(今回の件は明らかに仕組まれた事だ。君も分かるだろ?リっちゃんは隠し事をしてる)
昼間の加持との話…日向と加持は今回の件を疑っていたのだ
エンターキーを押すと、そこにはパスワード入力画面が表示される。
パスワードを難なく入力し、中身を見る。

Dr Katsuragi’s diary

と称されたファイルが出てきた。
カーソルを合わせてクリックする。
日記はセカンドインパクトから14年程前から続いた長いものだった。
376名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/21(金) 19:56:26 ID:???
続きが気になるぜ〜!
377名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/21(金) 20:17:52 ID:???
漏れも
378名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/21(金) 22:28:19 ID:???
切り方がウマイな、続きが早く読みたい
379フロジストン:2006/07/22(土) 11:59:29 ID:???
1886年12月8日
第一子が誕生。産声を聞いた時には体中の力全てが抜けていった。
顔は妻似、目は私似の女の子。
名前は妻と私からとって ミサト とすることにした。
看護師が言うには「普通の子と違う何か」を感じるという。
将来どうなるかは無論、分からないが、誠心誠意この子を愛そう。
________________________________




1890年12月8日
ミサト、四歳の誕生日。
そしてこの日、私は第二次永久機関の開発に着手。
これを完成することができれば今のエネルギー問題を解決へと導くことができそうだ。
早く帰る、と妻に約束したが結局学会の発表原稿製作などに追われ、
約束を破ってしまった。私が帰宅したころにはすでにミサトは夢の中だった。
枕元にクマのぬいぐるみを置いた。気に入ってくれるだろうか?
私が帰って来なかったので泣きじゃくって仕方がなかったそうだ。
すまない・・ミサト
________________________________
1890年12月10日
久し振りの休暇。この間はミサトを祝ってやれなかったので、浦安にあるテーマパークに
連れて行くことにした。最初は拗ねて話を聞いてくれなかったミサトだったが、
時間が経つにつれ、笑顔が戻ってきた。そして私の手を引っ張る。
最後にテーマパークの名物アトラクションに乗った。ほかのミサトと同年代の子供達は泣いて出てきた
というのに、ミサトはというと全然そういった素振りは見せなかった。
頼もしい子だ。だがその頼もしさをいいことに、私は仕事に没頭しすぎなのかもしれない・・。
380フロジストン:2006/07/22(土) 17:32:36 ID:???
第二次と西暦18XXって…orz
何やってるんだろう自分orz では続き

1995年7月21日
この日、第二種永久機関完成。今まで熱から100%の仕事へと変換する事は不可能とされてきたが、これでそれともおさらばだ。
今まで不可能とされてきた第二種永久機関ができたのだ。
第一種永久機関もできるのではないのだろうか…今までのデータを整理し、理論立てをしてみることにした。
381フロジストン:2006/07/22(土) 17:46:32 ID:???
第二次と西暦18XXって…orz
何やってるんだろう自分
では続き

1997年4月5日
やはり私の考えは間違っていなかったのかもしれない。
計算が進むにつれ、段々と第一種永久機関への道が開いていくような気がする。
_____________

1997年10月12日
半年振りの連休。…だというのに妻が泣きついてきた。
正直うるさい…
折角の連休なんだ、休ませてくれ、と言ったら妻はミサトをつれて家から出ていってしまった。
…誰がこの家を養っていると思っているのだ。
おまけに子供を巻き込んで恥ずかしくないのであろうか。
382フロジストン:2006/07/22(土) 20:12:47 ID:???
1999年9月13日
第一種永久機関の理論完成。私はこれをスーパーソレノイド理論、通称S2理論とすることにした。
ようやく辿り着いたその達成感に浸っていたが…
「お母さんをいつも泣かせて…家庭ほったらかして…っ!
訳の分からない研究してるみたいだけど、もういい加減にしなさいよ!!!」
娘から言われた一言。
頼もしい子だと思っていたが、本当にたくましい子になったものだ。
でも悲しいかな、ミサトは私が何を研究しているのか分からないらしい…。
これだけ人類の為に尽くしているというのに。
__________
1999年12月31日
今日S2機関の実験日と場所が決まった。ー2000年9月13日ー南極ー
そこにはアダム…“神“が眠っている
神の前で実験ができるのだ…。
楽しみで仕方ない
__________
2000年7月2日
とある研究員が「娘さんを連れて来たらどうか」
と声をかけてきた。確かに…私の研究内容を知る為にはいい機会だ。
ー断られるかも知れないー
そんな考えが頭によぎる
だがまあ一応声をかけてみよう
383フロジストン:2006/07/22(土) 20:15:01 ID:???
2000年8月13日
実験日まであと1ヶ月。
ミサトに南極に行かないかと声をかけた。
どうせ断られるだろう、と思いきや返答はイエス
どうやら前に研究員が説得してくれたらしい
私の研究成果を目の前で見せてやれる…嬉しい事だ
__________
2000年9月11日
南極に到着。一面の銀世界。これからここで実験ができるのだと思うとワクワクする
384フロジストン:2006/07/22(土) 20:32:51 ID:???
日記はここで途切れいた。
日向は唇を噛む。
(これじゃあ何も…)
そのときフロアに靴の音が響いた。
(見つかった…?!)
日向は持ってきた銃に手を伸ばす。
額から汗が滴る。

「よおっ」

やって来たのは加持だった。一気に緊張がほぐれた。
「はぁ…脅かさないで下さいよ〜っ!」日向はハンカチで汗を拭く。
『脅かしたつもりはないよ』
いつもの調子の加持『どうだ…?何かあったかい?』
「駄目ですね…葛城博士の日記は見つかりましたけど、研究の真相を掴むにはちょっと…」
『そうか…。まあ焦ることはないさ。時間はまだある。すまないな‥巻き込んで』
「いえ…」
『今日はもう遅い…戻ろう。』
時計は深夜2時を回っていた。
385名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/22(土) 20:57:36 ID:???
ミサトとシンジのカラミが速くみたいぜコラ!!シャーコラみたいぜ
386名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/23(日) 00:46:06 ID:???
みたいぜ〜!
387名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 00:20:16 ID:???
はやくみたいです(><)
388名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 02:10:37 ID:???
続きまだ〜?
389名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 04:53:12 ID:???
マダー?(o>ω<)o
390フロジストン:2006/07/24(月) 07:14:11 ID:???
すみません、この一週間テストがあるので、書き込みができるのは金曜日になるかと…
391名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 10:42:26 ID:???
金曜日まで生殺し決定か?決定なのか?100時間待ち?
392名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 14:49:35 ID:???
ああ、餓死に近いな
393名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 18:31:38 ID:???
いや餓死に近いな
394名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 20:05:09 ID:???
そう・・・餓死に近いのね・・・
395名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 20:11:32 ID:???
餓死ですね。
396名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 08:12:23 ID:???
そうよっ!!餓死に近いのよっ
397名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/26(水) 01:32:22 ID:???
パターン金!生殺しです!!!
398名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/26(水) 12:36:14 ID:???
パターン白、自家発電です!!
399名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/27(木) 21:43:06 ID:???
早く続きが読みたいな(*^ω^)
400名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/27(木) 23:00:02 ID:???
金曜日まで後1時間か…
401名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/28(金) 00:38:12 ID:???
402名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/28(金) 04:34:24 ID:???
テスト地獄のオアシスにと来たら更新はまだだったか…
今日の俺餓死ケテーイ
403名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/29(土) 04:34:44 ID:???
まだですか?
404名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/29(土) 14:17:10 ID:???
あけ
405名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 01:41:32 ID:???
そろそろ来てくれないかなぁと期待
406名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 19:41:10 ID:???
わたしまつわ
407名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 22:25:14 ID:???
おもしろい!
大変だろうけど頑張れ!
408フロジストン:2006/07/31(月) 00:27:58 ID:???
おまたせしました! 金曜日に投下すると言っていたのですが・・テスト疲れで潰れてましたorz
お待ちになってくれた方々本当にごめんなさい・・。
では続き

《ピンポーン》
朝5時だというのに葛城邸にインターフォンの音が響く。
「ん・・・あ?・・なんだ?この朝っぱらに・・・」
昨晩遅くに帰った加持は疲れが残りだるい身体を起こす。
アスカとシンジの保護者を務めることになった加持は自宅ではなく、葛城邸に
帰ったのであった。
《ピンポーン!ピンポーン!》
そんな加持を無視するかのようにインターフォンは鳴り続ける。

「あぁ・・はいはい、今行きますって・・・」

尋ね人をモニターで確認する。立っていたのはリツコと・・黒の長髪の少女・・。ロックを外しドアを開く。
「おはよう、リョウちゃん」
『あぁ、おはよう、お?葛城も来てるんじゃないか。おはよう』
加持に声をかけられたミサトはリツコの背後に隠れてしまった。
「・・あ・・リョウちゃん、朝早くから悪いわね。急になんだけど頼みごとがあるの」
「ん?なんだい?」
『この子・・ミサトを引き取って欲しいの。こっちで引き取ってもいいのだけれど、ここのほうが自分の家だし、
アスカとシンジ君もいて記憶を取り戻すのにいい刺激になっていいと思って。』
「まあな、早く記憶だけでも戻ってもらわないと・・」
『ごめんなさい、シンジ君やアスカだけでも大変なのに』
「いいっていいって〜♪リッちゃんの為ならなんだって・・
409フロジストン:2006/07/31(月) 00:29:21 ID:???
『で、ネルフにいても仕事もできないから中学校へいけるように手配したわ

「・・・へ。 ちゅ、中学校?大丈夫なのかよ・・。」

『えぇ、今はだいぶ落ち着いてるし、何もしないでボーっとするよりかはイイでしょ?』
「事情は分かったよ。リッちゃんも大変だしな・・。預かるよ。」
『有難う。じゃあ・・・・ミサト。中に入って。』

突然名を呼ばれてびくりとするミサト
『あなたは今日からここで暮らすの。良い?分かった?』
頷いてはみるものの足が進まないミサト
「俺・・・怖いかな・・?」
『いいえ、私も最初は同じだったわ・・。大丈夫。安心すれば直ぐ懐いてくれるわ』
「そうか・・。」

ミサトの前でかがんでにっこりと笑う加持。
「大丈夫、大丈夫。さ、入って」

そろりと足を踏み入れるミサト。
「お、お邪魔します・・。」

ふう、とため息をつく加持
『お邪魔します、じゃないだろ?君の家だぞ。」
やさしい声音で言う。

「た・・・ただいま。」
加持の様子に安心したのか口元ににこりと笑みがこぼれる。
『よ♪おかえり』

・・・・・シンジ達が知らない間に事は進んでいた。・・・・・・・・・・
410名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 00:40:06 ID:???
キターーーーー!
この調子で続きをお願いしまーーーーす!
411フロジストン:2006/07/31(月) 01:03:22 ID:???
朝七時

目覚まし時計の音に叩き起こされたシンジはトイレに向かう。
リビングに行くとおいしそうな匂いがする。
台所には加持がフライパンを片手に立っていた。
「よぉ♪シンジ君おはよう。これから厄介になるよ。」
「あ、加持さんおはようございます!・・あの・・その・・僕達の保護者大変でしょうけど、宜しくお願いします」
かしこまった挨拶・・。シンジらしいと思い加持は微笑む。

・・トイレの中には水音が響く。・・
「ふぅ・・・・スッキリした」
用を足したシンジは手を洗いトイレのドアを開ける。

ガチャ

「「・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!」」
目の前には黒髪の少女が全裸で立っていた。
「わ、、わ、、わ、、、ご・・・ご・・ごめんなさいっ・・!!!あぅ・・ぅ」
(わ・・わ・・な、なんでミサトさんがここにいるんだぁ?!)
412フロジストン:2006/07/31(月) 01:05:40 ID:???
混乱して挙動不審に陥るシンジ。だが冷静になり湯上りで紅潮したミサトの身体をまじまじと見てしまう。
(・・・やっぱりミサトさんって・・きょにゅう・・)
朝な事もあり益々”膨張”してしまう。
ミサトはばっとバスタオルで身体を隠してしまう。
『ごっ・・・ごめんなさい』
おずおずと謝るミサトの声にシンジは現実に戻される。
(はっ・・僕としたことが)
男としての本能を抑え謝る。
「あ・・ご、ごめんなさい・・僕のほうも・・。」
『わ、私こそごめんなさい・・。』
「いえいえ、僕のほうこそ・・。」
『本当に本当にごめんなさいっ・・!』
「いや・・謝らなきゃいけないのは僕のほうです・・」

一向に譲り合ってばかりのやりとり。・・が

「シンジ・・!何やってんのよ!?どきなさいよっ!!!」

振り向くとそこには寝起きのアスカが仁王立ちでシンジのことを睨んでいた。
413名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 02:19:33 ID:???
ワッフルワッフル
414名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 09:01:31 ID:???
おもろい!!これでミサトとASKAで伸二をとりあうわけだな
415名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 21:43:10 ID:???
ミサトさんが41歳だったら
416名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 22:02:49 ID:???
>>415
逝ってよし
417名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 23:52:52 ID:???
>>416逝ってよし
418名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 00:07:59 ID:???
>>415
>>416
>>417
逝ってよし
419名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 12:36:35 ID:???
>>418
しゃぶれよ
420名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 15:55:28 ID:???
続きまだ〜?
421名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 03:36:58 ID:???
フロジストン
422名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 03:38:18 ID:???
フロジストンは中途半端に続かせるプロだという件について
423421:2006/08/02(水) 03:39:15 ID:???
>>421はミス連書きスマソ
424名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 13:55:49 ID:???
フロジストンは引きがうまい
425名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 18:01:37 ID:???
フロジストンはプロの構成作家
426名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/03(木) 00:59:51 ID:???
続きまだ〜?
427名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/03(木) 23:41:22 ID:???
よくやったな、フロジストン
428名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/04(金) 00:40:19 ID:???
やってくれたなフロジストン
429名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/04(金) 02:43:57 ID:???
ミサトをねちっこく犯して無口な女にすることは最高の名誉
430名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/04(金) 09:03:47 ID:???
>>429は童貞
431sage:2006/08/04(金) 13:12:04 ID:gb1Vj1i/
>>266の続きは?全然投下されないけど・・・・
432名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/04(金) 13:12:51 ID:???
焦ってミスったorz
433名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/04(金) 22:04:02 ID:???
>>431You 書いちゃいなよ
434フロジストン:2006/08/05(土) 00:11:04 ID:???
「ア、アスカ…。おはよう」
『おはよう、じゃないわよ〜!こちとら朝シャンしたいの!朝・シ・ャ・ン!!だから早くどきなさいよ!!!』
「ご、ごめん…」
『まぁ〜ったくいつもそうなんだから!!ったくぅ〜 …って誰よアンタ。』
アスカの目線の先にはミサトが‥だがアスカはまだ寝ぼけているらしく気付いていない。
『なぁにアンタ?シンジの″がぁるふれんど?″どういうつもりか知らないけどさっさと出て行きなさいよ!!!』
「アスカ…」
アスカの雰囲気にのまれ小声のシンジ。アスカの目覚めの悪さは知っての承知。早く目覚めさせなければ
「アスカ…!」
尚も気付かないアスカ
「「アスカ!!」」
『何よ!?』
「ぁぅ…(ごくんっ!) その人は…ミサトさん…だよ?」
435フロジストン:2006/08/05(土) 00:51:30 ID:???

『ミサトさんだよ…?ってあんたばかぁ?こんなのがミサトのはずないじゃ… …ぁあそうよ!思い出したわ!!…ってもう退院したのっっっ!?早っ!!』
状況を把握し一人で盛り上がるアスカ
それとは逆になんなのか訳が分からず首を傾げるミサト。
だがそうやっているあいだにミサトは湯冷めをし
「へくしゅっ!!ぅ…」
小さなくしゃみ‥夏の気候とはいえ朝方は涼しい。洗面所の入り口からも涼しい朝風が舞い込んでくる。
『ちょ…服!服!』「ぅん…。」
『何やってんのよバカシンジ!早く出ていきなさいよ!!』「なんで?」
『このバカ!エッチ!痴漢!ムッツリスケベ!!女の子の着替え覗こうってえの?』
「あわわ、そういうことかあ」
『そういうことかあ、じゃないわよもうっ!ほら出るの!』
と強制的に追い出されたシンジ。
(アスカってあんなに面倒見良かったっけ?)
人って変わるもんだなぁと思うシンジであった。
436名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 18:44:11 ID:???
お疲れさまですm(__)m
437名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 20:17:24 ID:???
438名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/06(日) 17:48:31 ID:???
マダー?
439名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/06(日) 22:35:38 ID:???
イイよ、すごくイイよ(*゚∀゚)=3 ムハー
440名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 02:43:53 ID:nyL7HQQg
ほす
441名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 02:50:24 ID:???

                 ∞
            ,.∞,(´∀`*)
          ,,:;" * ""⊂ ヽ んぁああっ!!! 膣内に熱いのがっ!タップリ来てるっ!!
   アッアッア ●从 从    ミ つ  びゅるっびゅるびゅるっ!!! どくっ!! どぴゅっ!! びゅるっ!!
        ⊂ゝ´∀`* (,,,ノ.,;;ミつ
442名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 03:27:37 ID:???
テクマクマヤコンテクマクマヤコン14才になーっれっ
443名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 23:40:53 ID:???
ラミパスラミパスルルルルルー♪
444名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/08(火) 00:29:19 ID:???
続きマダー?
445名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/09(水) 00:25:54 ID:???
続きまだかな〜?
446名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/09(水) 13:25:18 ID:???
続きを書いてください!おながいします (´;ω;`)
447名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 00:04:41 ID:???
そろそろ餓死しそうです。
投下しておくれ〜!
448名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 08:08:54 ID:???
マダー?(´・ω・`)
449名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 12:42:12 ID:???
放置プレイでふか…?
450名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 15:11:56 ID:???
マダー?(´・ω・`)
451名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 21:02:05 ID:???
フロジストン君、続きを書いてくれると信じているよ
452名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 23:55:05 ID:???
放置プレイでふね。
453フロジストン:2006/08/11(金) 01:15:29 ID:???
すいません3日前からPCがとんでしまって復帰させてから…とも考えましたが
暫く書きこめてなかったので携帯から…
改行おかしかったらごめんなさい(´・ω・`)

『まったく!この時期に風邪ひくと長引くんだから気をつけなさいよ!』
「ごめんなさい…。」
『ごめんなさい…ってあんたもシンジと同じねえ‥。(日本人ってみんなこうなのかしら、いやこの2人ぐらいよね)』「ごめんなさい…。   へくしゅっ!」
『ぁあああっっ分かったわ分かったわ!いいから早く着替える!』
アスカ独特の棘のある口調。だがその中に優しさが感じられた。
彼女がとても頼もしくミサトの目に映る。
「…そういえば名前は」
『あ、アスカ。惣流・アスカ・ラングレー。仲良くしましょ』
「アスカさん…。で、さっきの男の子がシンジ君…?」
『そ、【さん】なんて付けなくていいわアスカでいいわよ。って‥だぁから〜早く着替えなさいよ。』
「あ、うん…。」
454フロジストン:2006/08/11(金) 01:27:33 ID:???
『これ着てきたの?』
丁寧に折り畳まれた白のワンピース。
いかにも夏らしい。「うん…。」
『下着は?』
「あ、え‥っと…昨日から…。」
『きたきりすずめって訳ね。分かったわ。』
ちょっと待ってて、とミサトに言い残し一旦アスカは洗面所を出ていった。


ーアスカの部屋にてー
『えっと…』
ごそごそとタンスを漁る。

『あった!…本当は自分で気に入って買ったやつだけどいいわよね…。』
手に広げるはシンプルながら可愛いげなチェック柄の入ったショーツとブラジャー。
この間行けなかった修学旅行の為にと買ったものであった。

『気に入ってくれるといいな…。』

下着を手に持ち、静かにふすまを閉め、またアスカは洗面所に戻っていった。
455名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 11:56:26 ID:???
いいよいいよ〜
456名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 15:32:49 ID:???
アルティメットGJ!!!
457名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 15:52:21 ID:???
いいよいいよ(*´∀`*)
458名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 17:03:08 ID:???
wktk!!!!!!!!!!!!!!!
459名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 22:02:03 ID:???
スーパーアルティメットグレートGJ!!!
460フロジストン:2006/08/12(土) 00:18:55 ID:???
『はいっ!!!』
「?」
洗面所に戻ったアスカはミサトにずいっと例のものを差し出した。
「これって…」
『みての通り下着よ!あげるわ!』
「…くれるの?」
『ええ。この惣流・アスカに二言はないわ!』
「…いいの?だってこれ…高そう‥。」『あんたねぇ、人があげると言ってんだから直ぐ受け取るの!
お金なんか気にするもんじゃないわ!
…本当にあんたシンジにそっくりねぇ…。』
大ざっぱだと思っていたミサトがここまで細かいとは驚きものだった。
何が彼女をあそこまで変えたのか不思議で少し頭が痛くなった。
461フロジストン:2006/08/12(土) 00:21:27 ID:???
「…ありがとう…。」
今までの固かった表情から柔らかい少女らしい顔に変わる。
女のアスカから見てもそれは可愛いものだった。
『ばっ…ばかっ!恥ずかしいじゃない!』
「ふふっ。アスカさんってやっぱり良い人ね」
『だから【さん】はいらないって!なぁに言ってんの』
のよ!!さっさと着替えなさい!さっさと!』

早速ショーツを履く。肌触りの良い素材。やっぱり高そうだ…。
続いてブラジャー。これもショーツとお揃いの柄。中央のリボンが可愛いらしい。 だが…
「あの…」
『何よ?ブラ合わない?そりゃあアタシのプロポーションだだもの♪あなたじゃ小さ…』
「そうじゃなくて…」
『何なのよはっきりなさい!』


「え、とその逆で‥ブラが…小さい…。私Cカップだもん…。」


『がっっっ!??』
462フロジストン:2006/08/12(土) 09:00:45 ID:???
眉間がヒクヒクと動くアスカはミサトに苦し紛れの笑顔。
『(しぃかっぷ、ですってぇ〜!? セカンドインパクト世代のくせになんで発育がいいのよ!?)』
「あの…アスカさん」
『(恋人に揉まれりゃあ大きくなるって言うけどさ、なんで14歳に戻ってもアタシより大きいのよ!?)』
「あのぅ…」
『(きぃ〜い!? ま、まぁ偏見だろうけど良く巨乳は頭足りないって言うしね…。問題ないわ…。頭脳で勝てば…って
頭 悪 か っ た ら ネ ル フ 入 れ て な い orz 部長なんて無理無理!なんなのよ!なんなのよ!)』
「アスカさぁぁん!」
『わっと…大きな声出すんじゃないわよ』
「…ごめんなさい…。」
『分かったわ…。ブラはあなたのを っと』
洗面所に丁度干してあったミサトのブラを取る。
『はい、元はこれあんたのだし。』
「………私の?」
黒色のそれは如何にも 勝負下着 と呼ばれる部類の代物だった。

「…あの今度は大き…」
『 つ べ こ べ  わ な い キツいよりはいいわよねぇ?あんたはそんだけ将来大きくなるのよ!』
将来とか良く分からなかったが、アスカの顔が恐ろしいくらいの迫力で満ちていたので
ミサトはこれ以上言及するのを止めにした。
463名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/12(土) 09:42:39 ID:???
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
464名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/12(土) 14:39:07 ID:???
orzに2ch臭がして萎えた
465フロジストン:2006/08/12(土) 15:23:57 ID:???
>>464 すいません…。流石に度が過ぎました。以後このようなことがないように気をつけます。

着替えを終え朝食を食べる
シンジと加持はもう朝食を済ませていた。
「あれ、なんか随分遅かったけど、どうしたの」
『うっうるさいわね!』
「?」
何が何だかさっぱりなシンジ 女の子って難しいと思う。

一方ミサトは居間で一服している加持に声を掛ける。
「あの…中学校の制服とかって…。」
「ぁあ、すまないな。俺も預かってないんだ。だからその格好で行ってくれ。」
「わかりました」

その会話にぶっと麦茶を吹くアスカ。

『ちょっと…!学校って、あんた学校行くの!?』
「うん。」
ニコリと笑うミサト
『うん。じゃないわよ!大丈夫なの!?ネルフに行くんじゃないの?』

「ああ、これじゃ仕事出来ないだろ?だから俺とリッちゃんっで決めちまった。ははは♪」
『加持さぁ〜ん…(こっちのことも考えて欲しいわ。はぁ)』
「へ、みはほはんもぶぁっこうひくの」
『このバカシンジ!歯ブラシ加えたまま喋るんじゃないわよ!』
「ほめん。」
『〜〜。んじゃ決まったんなら学校行くわよ!さっさと支度してよね!!!』

アスカの頭痛の種は増えるばかりだった。
466フロジストン:2006/08/12(土) 15:49:00 ID:???
「「行ってきまーす!」」

「あいよ。いってらっしゃい。」
シンジ達は家を出て加持はそれを見送る。

「さて…、俺も仕事だな…。」
懐に銃と携帯端末をしまい込んで加持も葛城邸を後にした。

『やばっチャイム鳴ってるわよ!!』
「本当だ!!急がなきゃ!!ミサトさんっ!」
「あっ 私、先生のところに行かなきゃならないから…。じゃあまた後でね。」
そう言うとシンジ達を追い越し先に行ってしまった。

『速…。』
「ははっ やっぱりミサトさんだね。」
『笑ってる場合じゃないわ!アタシらも急ぐわよ!』


アスカ達が教室につくとそこはいつになくざわめいていた。
どうやら転校生の噂が立っているらしい。久々の教室は大分生徒の人数が減っていたが…
「せんせ〜!」
がっとシンジにヘッドロックをかけるジャージ姿の少年。
「なんやせんせ。遅刻かいな〜珍しいの〜♪」
「わわわ!苦しい… ト…ウ…ジ!?」
久しぶりに学校であう級友。自分が…傷つけてしまった…。
シンジの目から涙が溢れる。
「トウジっ!…ぅうごめん…ごめん…。」
「なんやいきなり泣かんといてや!!わしはこの通り元気や!心配いらん!」
「ぅぅう…。はっ…トウジっ足は…。」
ついこの間の、参号機のテストパイロットに選ばれた鈴原トウジ。
だが輸送中にその参号機は使徒に乗っ取られ、拳を交えざろう得なかった。
その時にトウジは片足を失ってしまったのだ。
467フロジストン:2006/08/12(土) 15:57:04 ID:???
脱字訂正です。
ついこの間の、 ×
ついこの間の事、 ○
468フロジストン:2006/08/12(土) 16:09:58 ID:???
脱字訂正です。
ついこの間の、 ×
ついこの間の事、 ○


「足か…ネルフの人が義足作ってくれたんや。流石ネルフやのぅ…ぴったりあっとるわ♪」
「…トウジ…僕は…」

「何男が何時までもメソメソしとるんや!シャキッとせぇ!シャキッと!
エヴァに乗ってた時碇の声聞こえたで…。
【止めてくれ】言うてた…。必死で頑張ってたんは百も承知や!ありがとな碇…。」

「くっ…うぅ…。トウジ…。」

「だから泣くな! ほら先生くるで!席座らな」

「…うん…。」

ごめんトウジ、とシンジは心の中でそう繰り返した。
469名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/12(土) 17:13:48 ID:???
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ
470名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/12(土) 19:55:53 ID:???
降臨GJ!!!!!!!!!
471464:2006/08/12(土) 20:26:09 ID:???
こちらこそ書いて貰ってる立場なのに調子こいて注意してすみません。毎日楽しみに待ってます。これからも頑張ってフロジストン!!
472名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/12(土) 22:43:33 ID:???
よかったなあトウジ(つД`)∴

この調子で頼みまっせ!!
473名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/13(日) 00:41:44 ID:???
まさかこのスレで、こんなに素晴らしいバル戦後の
シンジとトウジのエピを読めるとは…泣きそうだ。

続き楽しみにしてます!マイペースで頑張ってください
474名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/13(日) 02:28:29 ID:???
臭いな
475名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 00:15:30 ID:???
あぁ…


とは言わないぜw
感動した…フロジストン氏GJ!!!
476名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 20:00:42 ID:???
そろそろ続きをお願いします。
477名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 21:28:25 ID:???
フロジストンまずはGJ!そして スーパー乙!100時間待ち に耐え切れず、暫く来なかったら、しっかり進行していて驚いたよ。
大変だろうが、自分のペースで書きたいように書いて欲しい。催促はあまり気にすることはない。焦るとせっかくの作品の質を落としかねないからな。
478名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 22:42:36 ID:???
自演?
479名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 22:44:14 ID:???
GJ!
が、トウジとの絡みは素晴らしいが読んでて少し違和感があった
期待してる分少し残念だったけど
今後も応援してるから頑張ってください
480名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/15(火) 22:07:11 ID:???
マダ〜?
481名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/16(水) 14:09:21 ID:???
フロジストンщ(゚Д゚щ)カモォォォン
482名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/16(水) 17:53:26 ID:???
つづきをオクレさん
483名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/16(水) 22:44:22 ID:???
餓死しますた
484名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/17(木) 16:13:55 ID:???
うぅ、禁断症状が...
485名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/17(木) 20:20:51 ID:???
>>484
何とか気力で抑えるんだ。
>>483
自力で生き返れ。
486名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 01:08:02 ID:???
まだかゴルァ! 笑)
487名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 01:12:15 ID:???
あ〜〜〜なんか三途の川が見えてキタ〜〜〜。そろそろ投下しておクレ〜!
488名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 01:30:01 ID:???
随分と放置プレイがお好きなんデスネ…
489名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 05:11:06 ID:???
そう…もうだめなのね
490名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 13:42:37 ID:???
次にフロジストンが降臨するまでオナ禁+絶食します。
491名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 15:57:59 ID:???
病気の妹が早く続きを読みたいと言っております
492名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 17:44:35 ID:???
早く投下しないと100人の餓死者が出ます
493名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 18:49:13 ID:???
やってくれたなフロジストン
494名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 19:50:02 ID:???
シンジがぶち切れて一言↓
495名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 20:00:29 ID:???
裏切ったな!僕の期待を裏切ったな!

ちょっと違うかなorz
496名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 21:19:00 ID:???
ミサトさんがガン切れで一言↓

497名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 22:54:30 ID:???
フロジストン照準、ゴッドフリート(打)てーー!!!
498名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/19(土) 18:47:13 ID:???
アンタ職人でしょっ?
職人なら職人らしく
アタシ達の期待に応えなさいよ!
……こんなに…待ってるのに!
499名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/19(土) 18:59:55 ID:???
お前らここが我慢のしどころジャマイカ
500フロジストン:2006/08/19(土) 23:08:49 ID:???
申し訳ありません‥今リアルで忙しいので、そちらを片付けてからになります。
なので明日の午後あたりになるかと‥
ご了承下さい。
501名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/19(土) 23:43:28 ID:???
明日の投下はもちろん嬉しいけど別に無理して嫌になるよりはそれなりにマイペースでいいんジャマイカ?
だから、大体の投下の時期さえ言ってくれれば生殺しにもなんないからマダマダあんま言われない気がしマス
502名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/20(日) 10:56:11 ID:???
降臨予告age
503名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/20(日) 12:22:23 ID:???
ageんな!
504フロジストン:2006/08/20(日) 23:20:42 ID:???
>>501 出来ればそうしたいのですが、
急に論文書かなきゃいけなくなったりすることがあるので
投下時期というのは伝えられないです(´・ω・`)ごめんなさい…

今日の午後に投下すると書き込んだのにもかかわらず申し訳ないのですが、明日から山口の方に行かなければならないのです。投下したかったのですが
早朝から出るので、ちょっと今日は早めに寝させて下さい…。
505名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/20(日) 23:43:31 ID:???
マッテルヨorz
506名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/21(月) 00:16:35 ID:???
フロジストン大変だなホントに レスがひとつでも餓死者が減ると思ったが……
漏れは待つてるからなorz
507名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/21(月) 09:27:58 ID:???
誰かフロジストンさん以外に書いてくれる人いないかな〜。
508名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 13:51:59 ID:???
新職人募集age
509名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 14:24:16 ID:MzOW6TOg
じゃあ>>510をふんだ人は無理やり職人にケテーイ
510名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 14:53:58 ID:???
ガラガラ

先生が教室に入ってきた。あの規律の正しい先生だが今日は珍しく
10分も遅刻したってことはミサトさんの手続きに時間が
かかったのかな?そんなこと考えながらもミサトさんの姿を目で探していた。
ミサトさんは・・・・いた!ドアの後ろで
下を向いてモジモジしている。ついつい可愛いなぁと思ってしまう自分に
何とも言えぬもどかしい感情に襲われる・・・

「起立!きょーつけ!礼!」
「はい。おはようございます。遅くなって申し訳ありません
 今日は転入生が来ます。えぇっと名前は・・・」
しししししまった!!!葛城ミサトだとケンスケ達にばれてしまう!!
冷や汗ダラダラで小刻みに震えている僕にアスカが

「ちょっと、なに震えてんのよ」
「アアアアスカ!みっミサトさんの名前どうすんの!?」
「あぁそのことだったら・・・」
アスカは冷静だった
511名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 15:09:59 ID:???
「碇ミサトさんです。どうぞ入ってください。」
ケンスケが即座にカメラを構える。メガネは不自然に反射して目が見えない。
僕はポカーンと口を開けたまま目を白黒させている・・・・

「碇ミサトです。よろしくお願いします」
・・・・一瞬の間があいて
「「「「おおおおおおお!!」」」」」
クラス中の男子が叫ぶ。ムリもない、30代間近のミサトさんでさえ
町中で男が振り返るぐらい美人なのに、それが今は14歳に若返り、
しかもCカップというN2爆雷を二つも兼ね備えたらもう怖い物無しだ。

碇・・ミサト?碇という名字は全国で数少ないだろう。多分。しかしなぜ
碇ミサト???僕は完全に思考能力が停止した。

「ね?言ったでしょ?今日からミサトはあんたの妹になったから。
 しっかりしてね。 お に い さ ん 」
アスカがにやりと笑った・・・
512名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 15:39:18 ID:???
妹?妹?そう、妹・・・。
「えぇぇぇぇぇ!?!?!?」
僕は柄にもなく大きな声を出してしまった。僕の存在に気付いた
ミサトさんが恥ずかしそうに微笑む。あぁ・・可愛いなぁ・・
って!そんな場合じゃない!どっどうしよう・・・
そんなとき僕は背後から殺気を感じた・・・。ギギギと機械人形
みたいに振り返ると、ケンスケがニヤリと笑って
白く反射したメガネをクイっとあげる。ケンスケはミサトさんが
僕に微笑んだのをカメラ越しに見逃さなかったらしい・・・
あぁ・・僕の人生はここまでか・・

「えぇ・・席は鈴原君の隣に座ってもらいましょう」
トウジは足を切断してから先生が気を使って隣の席を開けて
松葉杖置きにしてくれていた。しかし今はあいにく転校生ラッシュ
で席がそこしか空いて無かったのだ。
「わしは鈴原トウジや、よろしゅうな」
トウジは自己紹介しながら松葉杖を椅子の下に置いた
「よろしく」
ミサトさんが微笑む。そのとき、クラス内にブチッっと何かが
きれる音が鳴った。ヒカリが怖いくらいの笑顔でトウジを見ていた

「では朝のHRはこれでお・・・・」
先生が喋り終わる前にもうみんなはミサトさんの周りに集まったいた
513510:2006/08/22(火) 15:42:48 ID:???
書いてみたけど、どうですか?
514名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 15:46:34 ID:VwDD1O2K
いいと思うよ。
頑張って
515名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 16:12:03 ID:DMLnb1BB
つか、自分の設定で書いてホスィ
516名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 16:24:11 ID:???
>>510
GJ!
517名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 17:25:59 ID:???
>>515 だな フロジストン氏が書くときに書きにくくなるとオモ
518名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 17:28:02 ID:???
記憶が残ったまま14歳になったミサトさんが見てみたいです
519名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 17:29:50 ID:cyQoz1Ro
乙!!!!!!
520名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 18:16:56 ID:???
いや、これくらいは普通でしょ。
ていうかもし続きを書いてもらえるんならそれを見てから文句とかを
いいたいなら言えばいいジャマイカ
521名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 18:34:14 ID:???
記憶はあるまま14歳になって再会したシンジくんと大人のキスの続きを…(;´д`)ハァハァ












ごめんなさい。
522名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 18:38:39 ID:???
サードインパクトから三ヶ月後、LCLの海から帰った人々は
徐々に元の生活に戻り始めていた。まだ破壊された建物の跡地など
はあるが、生活に必要な建物は全て建築されている。
NERVは解体され、冬月は大学の教授に戻り、マヤは日本の医療の
最前線で活躍している。日向と青葉は何やら軍隊のお偉いさんになったとか。
加持・リツコ・ゲンドウ・レイはもう戻らない・・・・

シンジはというと・・・・

「ミサトさん!起きてよ!学校遅刻するよ!」
「ん〜後2時間だけ・・・」
と、相変わらずの生活を送っていた。アスカとは浜辺での出来事もあり
シンジと離れ別々に暮らしている。

523名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 19:20:02 ID:???
なんか降臨の予感が…
524フロジストン:2006/08/22(火) 22:06:35 ID:???
やっと忙しさから解放されました!続きを投下ます!
…続きを書いて下さった方がみたいなのですが、自分の考えている先の展開でズレが生じるので改めて書きます。
書いて下さった方本当に申し訳ない。
ですが同じ方でしょうか…?別の物語として始まったみたいですね! 頑張って下さい。楽しみにしてます!!
525名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 22:10:46 ID:???
待ってたよフロジストン
526名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 22:19:07 ID:???
二ヶ月前

マヤが勤めている第三新東京総合病院にシンジ達が入院して一週間が
たった頃、一人の少女が解体される前のNERV職員に
よって運ばれてきた。なんでもLCLの海岸に倒れてたという。
またか・・・・。とマヤはため息をついた。LCLという単語を耳に
しただけで昔を思い出してしまい、何とも虚しい気持ちになる。
この子も私たちのせいで・・・ん?この子・・・葛城さんと同じ
ような傷が・・・。マヤは一回だけミサトとNERVの入浴場に
入ったことがあった。その時見た痛々しい傷跡がこの少女にもあるのだ。
なぜか脇腹に弾痕も・・。というか、凄く葛城さんに似てる・・・。
顔立ちはもちろん、NERV女性職員の憧れの的だった豊満なバストも
・・・・でも葛城さんはもう・・って!私ったら精密検査の最中に変な
想像を!・・・けど特に異常はなさそうね。いきなりで悪いけどこの子
には混合部屋で入院してもらうしかないようね。マヤが居るここ、第三
新東京総合病院は日本有数のマンモス病院で、世界最高峰の技術を持った
エリート集団が集まった病院なのだ。だからサードインパクト直後とあって
戦後並に病院は混雑している。だから個室を取るという余裕は無い。
そうだ、シンジ君たちと同じぐらいの歳だから同じ病室に入れてあげよう。
チルドレンたちの病室は少しはマシだろう。それに、この弾痕は気になるわ・・・
527フロジストン:2006/08/22(火) 22:29:45 ID:???
「い〜かりっ!!」
席につくとガっとシンジを小突く一人の少年。
「…っ! ケ…ケンスケ…!」
「俺を忘れてもらっちゃあ困るぜ!!」
トウジと同じく、親友の相田ケンスケ。暫く会わない内に身長が伸びたようだった。成長期というものは凄まじい。ケンスケは微笑んでみせる。
「ケンスケ…ぐっ…ぅ…う。」
シンジの瞳からまた涙が滴る。背が伸びても…変わらぬ笑顔。トウジといいケンスケといい、この二人にはとても支えて貰っていた。
エヴァ…現実が嫌で逃げ出したかった時も、一緒になって悩んでくれた。
「また三人で飯が食えるな!」
ぽんっとシンジの肩を叩く。暖かい手だった。
528名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 22:41:09 ID:???
GJ!なんか久々だねぇ
wktkして続きを待ってるよ
529フロジストン:2006/08/22(火) 22:49:27 ID:???
一方アスカも…
「アスカっ!!」
教室の前でキョロキョロしていたアスカに飛びつく髪を二つ縛りにした少女。

「ヒカリっ!!」

「学校来ないから心配したじゃない…!!…どうしたのかなって思って、私…私…。」
手をアスカの手を握りしめ涙ぐむ少女。このクラスの委員長、洞木ヒカリ。転入当時一番最初にアスカに声を掛けてくれた優しくてしっかりした女の子…。

「…ヒカリ…。泣かないで…!アタシは大丈夫よ…。」
しゃくり声をあげるヒカリをなだめる。「また…アスカと話せるのね…!嬉しい…!」
「アタシもよ…!ヒカリ!」

それぞれ親友との再会を喜んだアスカとシンジ。
でも何時までこうしていられるか分からない。 事実、第三新東京市も修復が追いつかなくなっていて、戦いがあるたびに状況が酷くなっていく。
そしてまた使徒が攻めてくるかも分からない。
だがこの時間を大切にしよう。
その気持ちは皆同じだった。
530フロジストン:2006/08/22(火) 23:17:21 ID:???
キ〜ン〜コ〜ン…カ〜ン〜コ〜ン
ホームルームの始まりのチャイムが鳴る。好き放題していた生徒は皆席に座って担任が来るのをじっと待つ。
ガラっという音とともに担任の先生が入ってくる。
「きりーつっ!れい!」
「「おはようございます!」」
朝の威勢のいい挨拶。
「おはよう!皆元気だな…と…碇に惣流じゃないか…久し振りだな…ん綾波はどうした‥?まだ入院か?」
シンジとアスカは来ているのにレイが来ていないことを不思議がる。
レイはこの間の使徒戦でN2爆弾を持ち、突っ込んでいったのだ。幸い大破とまでは至らなかったが一番怪我も酷いものだった。
「…大変だな。とりあえず出席とるぞ…!…哀川…相田…」
パリパリと出席をとる先生。シンジはその間にレイのことを思う。
この前お見舞いに行ったときはそろそろ治る、と言っていたのでもうじき来れるのかな…とかそんなことを考えていた。
出席をとり終えた先生が皆を見渡し話しを始める。
「もう知っていると思うが、今日はこのクラスに転校生が来ます…!じゃ…早速入って貰おうかな?
カツラギミサトさん!」
531フロジストン:2006/08/22(火) 23:36:44 ID:???
オォォと歓声をあげるクラスメイト達。だがトウジとケンスケとヒカリを除いて…。
三人はというと、酸素不足にでもなった金魚のように口をパクパクしている。
シンジとアスカも驚いていた。てっきり偽名を名乗るかと思っていたのに本名ときた。 担任もシンジ達の保護者だというのに気付いてないのだろうか。

そうとも構わず教室にそろそろと静かに入ってくるミサト。窓からの風邪で白いワンピースがなびく。クラスからは大きな声がわあと湧く。そんな状況にミサトは怖じ気づいたが、中央に立ち、シンジを見つけると安心したのかそっと微笑んでみせた。
思わぬ微笑みにドキッとしてしまうシンジ
「(かっ…かわいい…)」
「碇やるねぇ〜ヒューヒュー!」
シンジの側に座っているクラスメイトが小声でからかう。
ミサトは黒板に名前を書く。
桂木ミサト
丸文字で書かれた名は葛城ではなく桂木となされていた。
532名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 23:38:13 ID:???
うおぉ〜!こっからが超楽しみ ww
533フロジストン:2006/08/23(水) 00:12:41 ID:???
それで先生はごまかせたみたいだが、
長い黒髪、実年齢より幾分も若く見えるあどけなくも整った顔、綺麗な茶色の瞳、長い睫、形の良い潤んだ唇、豊満な胸
どう名乗られようとトウジ達からみればミサトそのものだった。
「え……と…桂木ミサトです…。家の都合でこちらに引っ越してきました…。皆さん宜しく御願いします…。」
顔を真っ赤にしてもじもじと自己紹介を終えたミサト。その光景が男子にさらにクリーンヒット、歓声も大きくなる。
「えっと…席は…相田の隣が空いているな!」
先生が席を紹介したとたん、クラスから相田にも春が来た〜!とか、よっ色男!とか様々な声が教室を飛び交うのに
「うるへっ!」
舌をべえっと出してみせるケンスケ。
威勢の良かったケンスケもミサトが席につくと、顔は赤くなったり黄色くなったり様々な色をたたえる。
「…よ、宜しく御願いします…。」
ぺこりと頭を下げるミサト
「よ、よろ、ひくおねがっ…ひしまふぅ…」
あまりの緊張に舌を噛みまくるケンスケ。先程までどんなこと話そうか等、色々な事が頭をぐるぐる回っていたがいざ本人を目の前にすると、もう何もかもどうにでも良くなっていた。
534名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/23(水) 01:15:01 ID:???
535名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/23(水) 03:38:09 ID:???
やべぇ、職人増えてるwめっちゃ嬉しいw
EOE後書いてくれている職人さんはコテかトリップつけてくれると見やすいです。
536名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/23(水) 08:40:59 ID:???
フロジストン乙&GJ
餓死せず耐えた漏れは勝組 しかしここで投下終了とは、相変わらず読み手を生殺しにするのがうまいなw
537自己満です:2006/08/23(水) 16:04:13 ID:???
この子、もう三日も昏睡状態ね・・・。やっぱりこの子は葛城さんなの?
マヤはこの少女の寝言を思い出していた
「・・・れで良かったのよね、・・じくん」
え?加持さん?初めて聞いた時は驚きが隠せなかった。
今までLCLから帰ってきた人の中で体に変化があった症例は無かったのだ。
赤木博士のデータにも知っている限りでは載っていなかった・・・・。
NERVっていったい何だったのよ!もうマヤは誰も信じられなくなっていた。
信頼していたリツコでさえ。

四日目にシンジ達が初めてこの少女に興味を持った。少女のベッドはシンジの隣で
いつもカーテンで仕切られていたが、今日はマヤさんが検査のときにカーテンを半分
閉め忘れたのだ。
それに気付いたシンジだが別にカーテンを閉めようともしない。なぜなら寝ぼけて
隣にミサトさんが眠っていると勘違いしてしまったのだ。

「ミサトさん?」
ポツリとはき出した一言。ミサトさんはあの時撃たれたけど生きてたんだ!
「ミサトさん!アスカ!ミサトさんが生きてたん・・・・だ?・・え?」
叫びながら気づいた。容姿はミサトにそっくりだが、どう見ても自分と同年代の少女だ。
無言でむっくりと起きあがりその少女を睨むように見るアスカ。
LCLの海から帰ってまだアスカとは一言も話していない。
「ただのガキじゃない。バカシンジ」
とあきれた用にため息をつくと、また寝てしまった。
ホントにミサトかと思ったじゃない。アスカは少し鼓動を落ち着かせるように深呼吸した。
538自己満です:2006/08/23(水) 16:11:24 ID:???
>>522>>526>>537の続き

なんだ、人違いか・・・。シンジはしばらく愕然として寝そべって天井を見ていた。
もうこの天井も見飽きたな・・・。早く僕らの家に戻りたいな、ミサトさん
とアスカと一緒に住んでた家に・・。けどアスカは僕と一緒は嫌がるだろうな・・。
当然だよね、あんな事したんだから。

「はぁ〜・・・」
大きくため息をついた。
「シンジ君」
「わっ!まっマヤさん!おっ驚かさないでくださいよ!もぉ・・。」
「ゴメンゴメン。そんなつもりはなかったんだけど」
シンジが振り返るとマヤはカーテンから顔だけを出して、フフフと微笑んでいたいた。
かっ可愛いなぁ・・・。じゃなくて!
「なっ何かようでつか?」
思わず噛んでしまって恥ずかしさで顔が赤くなる。無理もない、ここ数日、人と
全く話していなかったのだから。
「ちょっと、あの子のことでね」
少し顔を強ばらせたマヤの視線の先にはミサトと間違えてしまった少女の姿があった
539名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/23(水) 21:59:47 ID:???
何が自己満か!
漏れは君のやつをwtktして待ってるんだよ!
540名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/23(水) 23:57:12 ID:???
>>538
続き〜続き〜
541名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/24(木) 05:20:48 ID:???
自己満です氏とフロジストン氏 の二大政党誕生だな。
作家さん2人にwktk
542自己満です:2006/08/24(木) 13:04:26 ID:???
>>539の続き

「ゴメンね、安静にしてなくちゃいけないのに」
マヤはシンジを自分のデスクがある個室に連れて来て言った。
「いえ、ずっとベッドの上じゃ退屈ですし」
そう言いながら辺りを見渡すと、まるでドラマのワンシーンかのように
メガネをして聴診器を首からかけたマヤ、デスクには光のボードがあって、
それに何やらレントゲン写真のようなパネルが何枚か貼ったあった。

「で、話しって何ですか?」
シンジがそう訪ねると、マヤは何かの紙を取り出してシンジに見せる
「これはなんです?僕、医者の専門用語全然知りませんから読めませんよ」
無理もない。専門用語はもちろん、その紙には記号と数列しか書いていなかったのだ。
左上に書かれている「葛城ミサト」という日本語以外は。
「あっ・・・・」
しばらくしてミサトの名前に気付いてシンジが思わず言った。
「そう、それは葛城さんのDNAのデータなの。それを見て分かる通り、葛城さんは
 ○○が××でしかも☆☆まであるという珍しい□□なの。それでね・・・」
「あっあの・・・」
「5番目のX染色体とY染色体が、見て、不思議でしょ?こういう人は一万人、
 いえ、十万人に一人ぐらいのわり・・・・」
「すいません、説明はありがたいんですが、結論から言ってもらえませんか?」
シンジが慌てて口を挟む。マヤは仕事の事になるとたまに暴走してしまうようだ。

543名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/24(木) 15:36:17 ID:???
フロンジストン氏と自己満です氏の展開が全く違う事にwktk
544フロジストン:2006/08/24(木) 22:11:44 ID:???
>>533の続き

ホームルームも終わり、クラスメイト全員がミサトに群がる
「その髪綺麗ねぇ〜スタイリングとかどうしてるの?」
「彼氏とかいる?いなかったら俺と…」「ん〜かわいい♪羨ましいわぁ」
「そのワンピースお洒落ねぇどこで買ったの?」

「え…と…」
余りの質問攻めにたじろぐミサト。自分を見る目が恐ろしく映る。
「(助けて…助けて…)」
そしてこの何気ない一言が彼女の心をえぐる



「ねぇ、どこから来たの?」




(どこから……)



(ドコカラ…? ワカラナイ… こんな訳の分からない世界に放り出されて…)

ミサトの目から光が消える。唇のガクガクという震えが止まらない。
そんな光景がシンジ達の目に入る。

「ミサトさんっ!こっちっ!」

シンジ達はミサトの手を引っ張り、「ごめんっ!」と言い残し屋上へと連れ出した。
545フロジストン:2006/08/24(木) 22:35:53 ID:???
「ハァハァ…なんやセンセ…いきなり走りださんといてや…」
「碇も強引だねぇ〜 ハァ…」
「碇君…」
「なんなのよ〜バカシンジのくせにィ〜」

「ごめん…。だってミサトさん…。」

ミサトはシンジの手を握ったままずっとうずくまって、ヒュウヒュウと苦しげな呼吸を繰り返している。

「ミサトさんて…やっぱその娘、ほんまにミサトさんなんか?」

こくりと頷くシンジ
トウジ達はやっぱりそうかと何ともいえぬ表情をしている。幼くなったとはいえミサトにはトウジ達の知っている面影が残っている。
「なんでまたそんな姿に…」
ヒカリがうずくまっているミサトを悲しげに見やる
「…良く分からない…。」
「分からないなんて、そんな訳っ…」
ケンスケのメガネの奥の瞳が揺れる。

「分からないんだ…実験でこうなった、っていうのだけで…真相は今リツコさん…ネルフの人達が調べてる。
姿もこんなだけど、記憶も無いんだ…。リツコさんの話では14歳頃に戻ってるって…記憶は二週間ぐらいで戻るらしいけど。」

「なんか全部が急過ぎるんに…、よう理解できんわ…。」
あぐらをかいて納得のいかない顔をするトウジ
「記憶は…って事は姿は戻らないの…」
「うん…」
546フロジストン:2006/08/24(木) 23:15:24 ID:???
『ちょっと…ミサトッ』
「…大丈夫よ‥アスカさん…もう授業始まるわ…。」
『大丈夫な訳ないでしょっ!?呼吸だって荒いし…。』
「大丈夫…♪大丈夫…♪」

『〜っ、待ちなさいよっ!』
がっと授業に戻ろうとするミサトの手を掴む。

「大丈夫だって言ってるでしょっ!!?」

びくっとなるアスカ。そこにさっきの優しい色をたたえた瞳はなく、発令所で時たま見せる鋭く人を凍らせるような瞳だった。自分の行動にハッとなるミサト
「…あ…ぅ…ごめん…な‥さい…。ごめんなさい…。」
恐ろしくなってその場から立ち去ろうとしたその時

「授業に出ても、自習でっせ。」
「そうそう♪出なくても一緒ですって。」
「相田君!鈴原ぁっ!…あっごめんなさいっ!」


「なんか…不安な事とか怖いこととか…よう知らんけど…ありますのやろ?」
「僕達が…その…力になってあげますよ…。」
「…一緒に教室に戻りましょう?ね?」トウジ達は恥ずかしそうに話す。暖かでいてやわらかい…。その様子がミサトを引き止める

「あなた達…名前は…?」

「鈴原…鈴原トウジですぅ…。宜しくたのんます。」
「相田ケンスケです…。よ、宜しくお願いします。」
「洞木ヒカリです…。委員長やってます…困ったことがあったら頼りにして下さい。多分この三馬鹿じゃ話にならないと思うから…。」
547フロジストン:2006/08/24(木) 23:34:14 ID:???
委員長やってます…。困ったことがあったら頼りにして下さい。多分この三馬鹿じゃ話にならないだろうから…。」
「なんやてっ!?イインチョ!もういっぺん言うてみいっ!」
「そりゃないよ委員長…。」
「僕もなの…?」
キーキーわめくトウジとケンスケにオロオロするシンジ

「ふふっ…ふふふっ♪」

「お?」
「ろ?」
「ミサトさん?」

「ふふ…楽しい方達…。ありがとう…。楽になったわ…。鈴原君と、相田君と、洞木さん…私のほうこそ宜しくお願いします…。あと…アスカさん…急に怒鳴ったりして本当にごめんなさい…。」
『いいのよっ!別にっ!?』

「…一件落着みたいだね…じゃ戻るとしますか…」
「おう!」
「…クラス…きっと大変な事になってるわね…。」
『急に連れ出して‥だもんねぇ?』
チラリと連れ出した本人を見る。だが気付いていない。


「行こう、ミサトさん。」

「うん‥!」

どこから来たとか、またゆっくり探してみればいい。急ぐことなんかないとミサトは自分にそう言い聞かせた。
548名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 00:12:03 ID:???
フロジストンGJ!!
549名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 00:16:19 ID:???
550名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 08:05:29 ID:???
フロジストンGJ
投下のスピード速くなった気がするが大丈夫か
続きが早く読めるのはうれしいが
551自己満:2006/08/25(金) 15:59:05 ID:???
>>542の続き

「結論から言うと、あの子は葛城ミサト本人よ。けど見ての通り、身体はあなた達
 と同じぐらいになってるけど。多分記憶は時間がたてば戻るわ」
「・・・こんな事ってあり得るんですか?」
ミサトが生きている喜びと、14歳の体に戻ってしまったと言う信じられない出来事
が目の前で起こって頭の中がグチャグチャになってしまっている。
「事実です。受け止めてください。」
至って冷静に答えるマヤ。自分が冷静じゃなかったらシンジ君はパニックを起こして
しまう。今シンジ君の支えになれるのは自分しかいない、と心の中で強く思った。
「あっ・・あの・・」
シンジが何かを言いかけたその時、一人のナースが部屋に駆け込んできた。
「例の子が目を覚ましました!パニックを起こしているようなのですぐに来てください!」
マヤとシンジに緊張が走る。慌てて部屋を飛び出し、ミサトのいる病室に駆け込む。
しかし、二人がそこで見た光景は・・・・
552自己満:2006/08/25(金) 16:04:34 ID:???
>>551の続き

「ちょっとぉ!なんでこんな体が小さくなってんのよ!つーかなんで生きてんの!?
 あっ!サードインパクトはどうなったのよ!?」
「あっ!ちょっとシンジとマヤ!何とかしなさいよこのガキ!」
「何ですってアスカ!?おねぇ〜さんに向かってなんて言葉使いしてんの!」
「・・・・・・」
シンジとマヤは絶句した。確かにパニックには陥ってるようだが、普段のミサト
がそこにはいた。
「ミサトさん!」
思わずシンジが抱きつく。端から見れば恋人のようだ。
「サードインパクトは終わったんです。僕は・・・・僕は・・・」
「シンジ君・・・よく頑張ったわね、お疲れ様。」
ミサトが小さい手でシンジの頭をなでる。思わずシンジが泣き出してしまった
「あらあらいいわねぇ〜。優しくしてもらって」
アスカがすかさず茶化す。
「アスカも、よく頑張ったわね」
ミサトが微笑んで言う。どう見ても14歳の可愛い少女だが。
マヤが三人の姿を見て涙ぐんで微笑んでいる。
「さて、マヤ。すべて説明してもらいましょうか。」
553名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 16:18:52 ID:???
乙乙お〜つ!!!
554名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 16:26:22 ID:???
成程、これで長所でもあったが最大のネックであった年の差が解消されたわけだww
ミサシン好きな漏れとしてはこれからが楽しみで(ryww
555名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 16:34:06 ID:???
自己満です氏改め自己満氏 記憶が残っている展開は初かな。とにかく乙
そして鮮やかに>>555ゲトー
556名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 17:43:17 ID:???
ワクワク
テカテカ
557名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 23:05:18 ID:???
wktk夢が広がりんぐ
558名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 01:51:21 ID:???
夢がモリモリ!特に自己満氏(・∀・)イイ!!
559自己満:2006/08/26(土) 11:45:37 ID:???
>>552の続き

「じゃぁシンジ君達は病室で安静にしててね。次はアスカに話すから」
マヤさんがミサトの手を取って病室から出て行く。一ヶ月近く寝ていたにも
関わらずあんなに暴れたから、軽い貧血になってしまっているようだ。

「シンジ、何がどういうことなのよ?あいつは何者なの?」
「実は・・・・」

「14歳に戻ってるぅぅ!?!?!?」
目の前のカガミが砕け散りそうに叫ぶミサト。
「そうなんです。シンジ君にも同じ事を話しましたが、今までに例を見ない
 症例です。」
しばらく自分の体のあちこちを触っている。
あぁ・・・自慢のバストもこんなに還元されちゃって・・・。まぁ生きてるだけ
良しとしようかしら・・・。
「・・・・・で、元には戻るの?」
「MAGIUは0.00001%だと・・・・。しかも方法は未だ回答されていません」
「MAGIは生き残ってたの!?」
「はい、ほぼ半壊していましたが、私が・・・・」
「・・・・リツコは死んだのね・・・・」
「・・・・・」
560名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 11:48:42 ID:???
マヤたんはリッちゃんより優秀だけど、リッちゃんへの尊敬から自制している?
なんてドリームを想像
561自己満:2006/08/26(土) 11:55:36 ID:???
>>559の続き

その後、マヤは全てを包み隠さずミサトに話した。
世の中が平和になったことや、加持が死んだこと、EVAは全機破壊されとこと、
そしてNERVが解体されたことなど・・・。
しかしミサトはいたって冷静だった。
「そう・・・。じゃぁ私は14歳でまた歳をとっていくのかぁ〜。どうしたこっちゃ・・・」
「どうします?これから・・・・。冬月教授に頼んで・・・。それとも日向君達
 がいる戦自に入隊でもします?」
「こんなガキじゃ誰も相手してくれないわよ。・・・・シンジ君と学校でも
 行こっかなぁ・・・」
「え!?」
マヤは想定していなかったいので驚いた。あれだけの知能があってなんで
また中学校なんて・・・
「私ね、中学校のいい思い出がなかったのよ。セカンドインパクトもあって・・」
そうか、葛城さんはセカンドインパクトから生き残ってもその後に
半監禁状態でずっと尋問されていたんだ・・・。
リツコから聞いたことのあるマヤはミサトの過去を知っていた。
562自己満:2006/08/26(土) 13:03:25 ID:???
>>561の続き

「葛城さんの判断に任せます。けど最低でも後二日は入院しててくださいね。」
「わかったわ・・・・。それじゃ・・・」
ミサトの横顔はどこか悲しそうな感じだった・・・。

「じゃぁあいつはミサト本人なの!?」
「だから何回も言ってるだろ!」
「あり得るわけないじゃない!バカシンジ!!」
「それがあり得ちゃってるのよねぇ〜」
シンジ達が振り返るとミサトが立っていた。シンジはさっき抱きついて
しまったことが頭から離れないで顔を少し赤くして下を向いてしまった。

「ほっホントにミサトなの?」
「ええ」
「まっ、最初からそんな気がしてたけどね」
「・・・」
「これからどうするんですか?僕たちは明日で退院ですけど・・・」
「マヤにも言ったけど、シンちゃん達の学校に通おうかなぁって思ってるの」
「「えぇ!?なんで(ですか)!?」」
「この若返った人生も堪能しとかないと後味悪いじゃん♪アスカからシンちゃん
 奪っちゃうのもいいし♪」
「ばっバカ言わないでよ!誰がこんな奴!!」
シンジは昔と同じ風景を見てるようで、なんだか心が和んできた。
正直、ミサトさんとどうやって接していいか悩んでたけどアスカのおかげで
悩みなんて吹き飛んだよ・・・。それにしてもアスカが元気になって
ホントに良かった・・・一時はどうしようと思ったけど。
563名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 13:35:40 ID:???
いいね、いいね〜!!!
今までで一番先が気になる面白い話だよ!
564名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 13:56:11 ID:???
このスレ熱いねー
565名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 16:32:06 ID:???
14歳のミサトさんテラカワユス…
566自己満:2006/08/26(土) 16:58:44 ID:???
>>562の続き

シンジ達が退院する日
「アスカ、ホントにいいの?」
「うるさいわね!あんたとなんか一緒に住みたくないわよ!」
「まぁまぁアスカ、そんなこと言わないでさぁ、また三人で楽しく暮らしましょ?」
「嫌だって言ってんのよ!どうせ学校で会うでしょ!じゃ先行くから!」
ミサトとシンジはまた三人で住もうと言ったが、アスカは頑なに断った。
しょうがないか・・・・。あんな事があった後じゃ離れて住みたくなるわよね。
しょうがないよね、僕はアスカに酷い事したんだ・・・。
「「はぁ〜・・・」」
同時にため息が出る二人。
「じゃぁミサトさん。お先に・・・。家具とか揃えなきゃいけないし」
ミサトのマンションはあまりに損壊が大きかったので新築されたらしい。
「頼んだわよん♪ペンペンによろしくね〜」
ヒカリからの報告によると、ペンペンは辛うじて生きていたらしい。
シンジが病室から出て行くとまたミサトはため息を漏らした。

「中学生・・・・。見た目は子供、頭脳は大人、か・・・どっかのアニメじゃ
 無いんだから勘弁してよね・・・。」
567名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 17:37:57 ID:???
もつカレー
568名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 19:00:58 ID:???
乙カレー
ペンペンツエェェェェェェw
569名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 21:37:44 ID:???
面白い
自己満君、満足の行くまでやってくれたまえ


570名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 01:42:34 ID:???
ワクテカ
571自己満:2006/08/27(日) 01:43:29 ID:???
ちょっと「らしい」が続いてしまって失敗したなぁと思っていたんですけど、
そう言って貰えると光栄です。
けど自己満です
572名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 02:10:12 ID:???
まあ、ここはそういうの厳しいスレじゃないから気楽にやってほしい
楽しみにしてるからさ
まあ、個人的にはアスカ別居が残念だけれどもw
573名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 02:17:36 ID:???
フロジストンに自己満と
このスレは恵まれてるなww
574名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 08:11:12 ID:???
>>571
そんなに気にならないから大丈夫だと思う
気楽に書いておk
575名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 21:03:48 ID:???
フロジストンと自己満を神認定しますた
よって神バッジを進呈します
576自己満:2006/08/27(日) 21:46:06 ID:???
>>566の続き

シンジか病院を出発してから20分。久しぶりに外に出れたという喜びも
あって、バスを使わないで家まで歩いて帰った。
全然変わってないなぁ。どうせだったらもっと豪華にしてくれれば
良かったのに。けど新築されただけマシだよね・・・。
シンジはマンションのエレベーターに乗りながらブツブツ言っていた。
ただいまぁ・・・って居るわけないか。
もしかしたらアスカが居るかもと、少しだけ期待していたがやはりアスカ
は居なかった。

「クエ〜!」
「ペンペン!?久しぶり!無事で良かった!!」
リビングに入ると、待っていましたと言わんばかりに飛べないペンギンが飛んできた。
どうやって入ったのは謎だが・・・。
「それにしても何もなくなっちゃったな・・・」
辺りを見渡すとテーブル以外は何も無かった・・・。アスカと二人で座って
いたソファーも、ペンペン専用の冷蔵庫も、ビールしか入っていない冷蔵庫も全て。
今日はのんびりしてらんないな。とりあえず生活用具一式買ってこないと・・。
お金の心配はないから思い切って高いの買っちゃおうかな・・。

「お金の心配はいらないわ。NERVが解体される前に副指令が、今まで
 済まなかったなって退職金をくれたの。まぁ命がけで戦ったんだから
 当然と言えば当然だけどね。就職するまでは二人でも不自由なく生活
 できる額だから。あっ、アスカにもちゃんと渡したから心配しないでね」
退院する前に言った言葉が頭を過ぎる。
銀行で残高を確認した時にシンジの目玉が飛び出しそうになったのは言うまでもない。
お父様、ありがとう。父に対して初めて”ありがとう”を言った少年の顔は
どこかにやけていた。
577名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 21:59:25 ID:???
うはww
578自己満:2006/08/27(日) 22:23:59 ID:???
>>576の続き

シンジがにやけている時、先に出たアスカは道に迷っていた。
あぁ〜もう!どうして日本ってこんなに狭い道が多いの!?と言うかここどこよ!?
マヤったら間違えて違う地図プリントしたんじゃない!?信じらんない!

「惣流?なに電柱とケンカしとんのや?」
アスカが電柱に蹴りを入れてる時に後ろから知っている声が聞こえた。
「えっ!?いえ、これは・・・って!三バカの一人じゃない!・・・もう体
 平気なの?」
「なっなんや、まさか惣流に心配されるとわな。心配いらへん、伊吹さん
 いうべっぴんさんから義足もろうたから前と変わらん」
ほらと言ってジャンプしたり屈伸したりしている。
「そないなことより、そっちこそ大丈夫なん?みんな心配したんやで?」
「ピンピンしてるわよ!このあたしが死ぬとでも思った?それより、あんた
 いいところに来たわね、ここまで案内して。」
「なんや、道に迷ってたんかい」
アスカが差し出した地図を見てトウジは吹き出した。
「そりゃここやで!あんさんの真後ろや!がはははは!」
「あっ・・・」
顔が赤くなるアスカ。よりによって一番バカにバカにされた。
「わっ悪かったわね!地図の読めない女で!それじゃ!」
「惣流!なんかわからへんけど、はよシンジと仲直りしとけよ!」
アスカがマンションの入り口にそそくさと入っていく背中になげかけた。
「大きなお世話よ!あんたこそシンジにちゃんと会いに行きなさいよ!
 あいつ、あんたから言わなくちゃ一生ウジウジしてるから」
「なんや・・・ちゃんとシンジのこと気にかけとるやないか」
そう言いながらトウジは向かいのマンションに帰っていった。
579名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 01:30:23 ID:???
GJ
580名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 02:23:14 ID:???
乙!
581sage:2006/08/28(月) 16:11:46 ID:92bbnqKW
神が降臨してたのか。乙!
582名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 16:13:52 ID:???
ミサトがこんなに可愛いなんて意外…!
583名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 16:29:30 ID:10kfaI5v
川本立ち入り禁止
584自己満:2006/08/28(月) 19:28:56 ID:???
>>578の続き

はぁ、今日は疲れた・・。なんか部屋に布団だけしかないと落ち着かないな。
生活用具一式買ったシンジは何も食べずに布団に倒れ込んでしまった。
明日は午後にミサトさんが帰って来るから午前中に掃除と買い物しなくちゃ・・・。
アスカはちゃんとご飯食べてるかな・・・。いつかちゃんと謝らないと・・・。
それにしても疲れた・・・一人がこんなに辛いなんて・・・・・・

カーテンの隙間から差し込む太陽の光でシンジは目を覚ました。
「あっつ・・・・」
サードインパクトの影響で四季が回復したらしいが、今は夏真っ盛りなので、クーラーが
まだ届いていないシンジの部屋はかなり暑くなっている。
もうこんな時間か・・・。
昨日買った真っ白な目覚まし時計を見ると9時を回っていた。
10時には家具が届くからそれまでに掃除しなくちゃ。ミサトさんは二時
ぐらいに退院するって言ってたから買い物にも行かないと・・。
今日もハードスケジュールだな・・・。

585自己満:2006/08/28(月) 19:30:38 ID:???
>>584の続き

ピンポーン
掃除が終わって一段落していると家具が届いた。
「碇シンジ様ですね?ここにサインお願いします」
「ご苦労様です」
「じゃぁ部屋に運んじゃいますね」
そう言ってユニフォームを着た若い人達がシンジに指示通り家具を運んでいく。

「ありがとうございました」
ものの20分で全ての家具が配置に着いた。シンジが礼をを言うと男達はぺこりと頭を
下げて帰っていた。
結局前と似たような感じになっちゃったな・・。念のためにアスカの家具も
買っといたけどはたして帰って来るのでしょうか・・・。
ブツブツ言いながら新しいソファーに座っていると、水浴びをしていたペンペン
が風呂場から出で来た。
「クワ!?」
「これがペンペンの新しい部屋だよ。ちょっと奮発しておっきいの買っちゃった」
昨日ペンペンは水風呂に浮かんで一夜を過ごしていたのもあって大喜びで”部屋”の中に
駆け込んだ。
「クワァ〜・・・」
そう、ペンペンにとっては、まるで一流ホテルと間違えるほどの造りになったいた。
冷蔵庫の中にワインサーバーがあったり、小さなプラズマテレビがあったりと、
ペンペンの”部屋”だけに80万円ほど使っている。
586名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 23:27:35 ID:???
>>585自己満氏GJ!!!ペンペン豪華な部屋だなw
587名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 08:03:26 ID:???
最近自己満氏の執筆ペースが速いな。

素晴らしい
588名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 09:29:59 ID:MdY7OXcm

『アオパブの木の下で』

─西暦2024年─

何処にでもいるようなしがない探偵、惣流・アスカ・ラングレーはある日裏路地でズブ濡れになって倒れていた少女を偶然見付け助ける事になってしまう
しかしその少女は9年前に死んだ筈の葛城ミサトに酷似していて…

探偵アスカに降り注ぐ災難。過去の記憶、解体された筈のエヴァ、義目の旧友、アヤナミレイ、謎の少女、そして陰に浮かんで来る謎の組織

9年の時を経て見えない陰謀がアスカ達に迫ろうとしていた…

589自己満:2006/08/29(火) 13:35:27 ID:???
>>585の続き

「ゴメンねペンペン、こんな事しか出来なくて」
「クワァッ!」
良かったペンペンが気に入ってくれて。けどペンペンが今のミサトさんを
見たらどう反応するんだろ・・・。って!もうこんな時間じゃないか!
早く買い物に行かないと!
シンジ達のマンションの近くには大きなスーパーがある。ヒカリもよく買い物
をしに来ているようだ。

あとはペンペンのつまみを買ってお終いかな・・・・。ミサトさんのビールを
買わないだけかなり節約になるよ。

「碇君?」
「あっ、委員長。久しぶり・・・・」
よくこのスーパーで遭遇するが、サードインパクト後初めて会うのでなんだか
新鮮に感じられた。ヒカリも片手にカゴを持っている
「退院したんだったら一声かけなさいよぉ〜。みんな心配したんだから!」
「ゴメン・・・。委員長も無事でホントに良かったよ・・・。あっ、ペンペンのこと
 ありがとね!委員長に預けて正解だったよ」
「いえいえ。それより今日はアスカと一緒じゃないのね?またケンカぁ〜!?」
「うん・・・・ちょっとね・・・・」
ケンカじゃないんだよ・・・。僕が一方的に・・・
「ちゃんと仲直りしなさいよ!?私からも言っておくから!」
「うん、ありがと・・・」
「月曜からは学校来てね。それじゃ」
ヒカリはレジの方に向かって行った。
アスカはちゃんとご飯作れてるかな・・・・
その頃、アスカが備え付けの電子レンジと格闘していたことは誰も知らない
590名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 14:01:03 ID:???
今日も乙彼!



んでフロジストン降臨マダ〜?
591自己満:2006/08/29(火) 14:10:33 ID:???
>>589の続き

「シンちゃん?買い物してきてくれたの?ご苦労様!」
シンジがスーパーの袋を持ってエレベータを待っていると後ろから声をかけられた
「ミサトさん!?ずいぶん早いじゃないですか!」
シンジは今のミサトより頭一つ分大きい。端から見るといいカップルに見える。
「シンちゃんの顔が早く見たくて無理言って早めてもらっちゃった♪」
「えっ!?・・・そっ、そうですか・・・」
「真っ赤になっちゃって可愛い〜〜」
「あ・・・ぅ」
そんな可愛い顔で近くに来られたら赤くもなりますよ!
とは心の中で言った。

チーン
なんか二人きりでエレベーターに乗るの緊張するな・・・。前までのミサトさん
だったらありえないのに・・・。ん?エレベーターと言えば・・・・

592自己満:2006/08/29(火) 14:11:50 ID:???
>>591の続き

ボフ
音を立ててシンジの顔がさっき以上に赤くなる。
そういえばあの時ミサトさんときっきききキスをしたんだ・・・。しかもしっ舌まで
入れられて・・・・。くそ、今まで忘れてたのに・・・。

あちゃ〜、なんであの時「帰って来たら続きをしましょハート」なんて言っちゃったんだろ・・。
まさか生きて帰るとはねぇ〜・・・。確かにこの体から見ればシンジ君は
以外と男前だけど・・・・。そういえばこの体処女なのかしら・・・・。
私の初体験は加持君と出会ってからだからえぇ〜っと・・

チーン
たしか18歳ぐらいだったかしら?
「・・・サトさん」
いえ、もう少し後だったような・・・・
「ミサトさん!」
「はっはい!?(もうこの時が来たの!?いつの間にかシンちゃんも積極的に
 なっちゃって・・・。おねぇさん嬉しいわ)」
「着きましたよ」
「え!?あ、あぁ!じゃぁ降りましょ」
はぁ〜、なに一人で妄想してんだろ・・・。かなり欲求不満ね・・・。

「「ただいまぁ〜!」」
「あら?前と大して変わって無いわね。このバカでかい冷蔵庫以外は・・・。」
「なんかこれしか思いつかなくて・・・。そういえば何でミサトさんはビール
 持ってるんですか?」
「二人の退院祝いよ!ぱぁ〜っとやりましょ♪」
「だっダメですよ!っていうかどっから出したんですか!?まだ僕たち
 未成年ですよ!?」
「ちょっとぐらいは平気よ♪」
593名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 14:20:31 ID:???
14歳のミサトさんに禿げ萌えシマスタ…
594名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 16:31:21 ID:???

アスカ……家事能力、まさかミサト以下じゃ……
595名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 18:33:39 ID:???
自己満氏乙彼−!
596名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 22:57:24 ID:???
自己満氏乙!
もうあんたは他者満だ!

>>590
宿題が忙しいんじゃないか。
597名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 09:13:02 ID:???
>>590
フロジストン氏はマッタリペース執筆だから
気長に待とうジャマイカ
598自己満:2006/08/30(水) 14:21:51 ID:???
>>592の続き

ゴクゴクゴク
「あっ・・・・」
シンジの制止も虚しく、少女は腰に手を当ててものすごい勢いで飲み始めた
「っっぷはぁ〜〜!!!くぅ〜!この時のために生き返ったと言っても過言ではないわ!」
「あっあの、体の方は大丈夫なんですか・・・?」
「酔いが回るのが早いだけでノープロブレムだわ♪この体は経済的にもいいわねぇ〜♪」
「(そういう意味じゃないんだけどな・・・)二本までですよ!じゃぁ僕はお昼
 ご飯作ってきますから!まったく、未成年なのに・・・ブツブツ」
片手にビールを持った黒髪が美しい少女を軽く叱りつけると、シンジはキッチンに向かった。
今日は暑いしミサトさんも退院したばっかだから、そうめんでいいかな・・・。

599自己満:2006/08/30(水) 14:22:58 ID:???
>>598の続き

「はい、出来ましたよ!」
「さっすがシンちゃん!いつ見ても料理上手!」
「(ただ茹でるだけなんだけどな・・・)ありがとうございます」
「じゃぁ早速!「「いただきまぁ〜す!」」
テーブルの真ん中にザルを置いて二人は向き合うように座って、そうめんもつついている。
「ビールもうまいし!シンちゃんの料理もうまいし!文句なしね!」
「ははは・・・・」
こうして正面から見るとミサトさんってやっぱ、かっ可愛いな・・・。胸も
アスカより大きいし・・。
「どうしたの?顔、赤いわよ?」
「あっ・・・ぃぇ・・・」
下を向いてしまったシンジに、からかうように限界までのぞき込むミサト
「ははぁ〜ん、さてはイヤらしいこと考えてたでしょ!?」
「ちっ、違いますよ!なんか・・・その・・・ミサトさんが生きててくれて
 本当に良かったなって。また一緒にこうして話が出来るなんて夢みたいでまだ
 実感がわかないんですよ・・・。」
ポリポリと頭をかいて下を向いてしまってるシンジにミサトはシンジの頭をなでる。
「シンちゃん・・・・私も嬉しいわ、体がどうであれみんなとまた逢えるなんて
 ホント、夢みたいよ・・・・。」
「ミサトさん・・・・」
見つめ合う二人。シンジの目にはうっすら涙が溜まっている

「さっ!ご飯も食べ終わったし!買い物でも行きましょ!」
「もうですか!?っていうかお酒飲んでるのに行くんですか!?明日も休みなんです
 から明日行きましょうよ・・・」
グズッと鼻を鳴らして溜まった涙が零れないようにふき取りながらシンジは言った。
「こんなの飲んだうちに入らないわよ!それに明日も行くわ!さぁれっつらご〜!」
シンジの手を引っ張ってグイグイと玄関に向かっていく。
はぁ〜・・・なんだかアスカに似てるな・・・・
600名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 14:54:56 ID:???
いい!
601名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 17:34:43 ID:???
自己満氏乙彼
14歳のミサトさんがビールつい顔がにやける漏れは可笑しいですか。そうですか
602名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 21:59:10 ID:???
シンジとかがチルドレンだとしたら、ミサトは約束の子っていう
解釈があった希ガス
603名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 22:02:57 ID:???
>>602
詳しく
604名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 22:08:09 ID:???
>>603
スマンよくは分からないんだ。

605名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/30(水) 22:13:49 ID:???
>>604
そうか…orz
誰か知ってる人居たら教えて
606名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 00:04:08 ID:???
>>602
つーか日本語でおk
607角 ◆uTN4HfUPlw :2006/08/31(木) 02:41:39 ID:???
無性に書きたくなってきたwいずれw
608名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 02:51:30 ID:???
>>607
そうか、待っちょるよ
609名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 03:12:10 ID:iEhIOeJj
第三新東京市、とある住宅街のミニバンの中………

『─ラジオネーム「庵の」さんのリクエスト。曲はPUSHIMで、フォーエバー…』

アスカ「…zzZ…zzZ…」

『♪、♪、♪、♪♪♪、♪ー♪♪…♪ー♪♪』

アスカ「…zzZ……z

Σパラリラパラリラパラリラー!♪♪♪

Σアスカ「Σっな!何!?又警察!?」

ブンブーン!!ブンブンブンブーン!!!

アスカ「ッ何よ!ゾッキーじゃない!!あー;びっきりして損した…;」

アスカ「こら!アンタ達!!人がゆっくり寝てんのにバイクなんて吹かしてんじゃないわよ!!」

ヤンキー「アハハハw車ん中の人何か行ってるよww」

ヤンキー「死ねよ、ドゥー!」

Σアスカ「は…はぁ!!?アンタら誰に向かって口きいてるつもりよ!?ちょっと待っときなさい!?今すぐ車降りてタコ殴りにして……

アスカ「……どっか行ったし…」
610名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 03:13:12 ID:???
釣られない勇気
611名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 03:33:18 ID:iEhIOeJj
アスカ「……はぁ…;折角良い気分で寝てたのに…」

アスカ「えー…と…煙草煙草………」

アスカ「…ッてもう無いじゃん!!!」

ポイッ!

アスカ「あー…クソ…やる気なー……」

アスカ「はぁ〜…」

ハンドルに倒れ込むように顔をくっつける…
隙間から見えるガキのの頃に付けた手首の傷は、この年になっても全く消えていない。痛々しく残っているソレは時々私を過去の出来事へと引き戻す

10代のころは散々な目ばかりに会っていた。いや、それも自業自得なのかもしれないけれど…度挙げ句の果てには精神障害。
治るまでに何年掛ったかわからないけど私にしてみればそれはとてつも無く長い時間で、とても虚しい時間だった
612名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 03:51:12 ID:iEhIOeJj
それから今まで色々あったけれど……まぁこれが私の末路なのか、今じゃ軽自動車に住んでいる哀れなハタチ過ぎのオバン。

…と言っても金が無いわけでも無い…。
金なら”アレ”が解体された時にたんましともらったし、今でも決して貧乏な訳でも無いし、ね。
要は自分でこう言う生活を望んだのか…覚えて無いけど今となってはもうどうでもいい。 これでもやりたい事は十分やれるし、別に天外孤独って訳でも無い。
知り合いはナイト関係(女)がほとんどだが、それでも十分楽しいし今や一般ピ〜ポ〜とは冗談でも言えない私にとってはこの方が合っているような気がするし
613名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 04:05:55 ID:iEhIOeJj
ガキの頃は…なんだかなぁ…ネクラにメンヘラ…紫頭のナリキリハイに囲まれてそりゃあ微妙な日々を送っていた…
皆結局自分の事ばかりで、私の事なんか2の次。私は誰にも愛されて無いの〜?
…なんて思っていたけど…この年になってそんな考えがどんなに下らなかったのかツクヅク思い知らされる。
そんな物…愛される度量がなけりゃあ好かれる奴も好かれ無い
自分が好きになろうとしないのに相手から好きになってもらえるワケが無いと…
まぁ…そんな事ワザワザ考え無くても好かれる事が無いワケでも無いけど…
614名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 04:20:23 ID:iEhIOeJj
時計を見ればもう朝の四時………
又無駄にオールしてしまった…;
眠くも無いし煙草も無い…かと言ってラジオを聴くにもお堅そうな親父が還暦女優相手にキモい話をしているだけ。人生相談?氏ねよ。

アスカ「ウィ…ア…パーリカーリ…た…びのはーじまーり…あーしたーになるまで待ったらおーs…

コンコン…

アスカ「??」

力無い手でボタンを押して窓を開ける

???「ちわ〜ww検問で〜すwwアレwwアスカちゃん酒の臭いがするね〜www」

アスカ「……サヤカじゃん…」

サヤカ「ウワ、アスカノリ悪ッ!!!」

615名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 04:30:01 ID:???
まんちょーっ☆
616名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 04:30:26 ID:iEhIOeJj
アスカ「何の用よ?」

サヤカ「いや、店の帰りだし久しぶりにアスカに会いたいな〜…ってw
ついでに泊めてもらえないかって。」

アスカ「はぁ??アンタ家は??」

サヤカ「それがさぁー…店の客が最近ストーカーして来て、昨日なんか家にまで来てさぁ;;」

アスカ「ストーカーぐらい追い返せ無いで夜の仕事なんて勤まるワケ?」

サヤカ「いや、まだ取れる分はたんまし取っときたいワケよww」

アスカ「あ〜らら、カワイソ。ま…いいや。乗れば?」

サヤカ「サンキュw」
617名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 04:45:49 ID:iEhIOeJj
サヤカ「うっわ、相変わらず煙草臭ッッ!!!!」

アスカ「こう言う時ってあの髭が言った言葉言やいいのかしら」

サヤカ「はぁ???」

アスカ「こっちの話よ」

サヤカ「あっそ。てかさてかさ、聞いてよアスカ!ウチのNO.1の子さぁ〜」

アスカ「…?紗綾ちゃん…だったっけ?」

サヤカ「そうそう!その紗綾って人が…」

アスカ「人が……?」

サヤカ「…実はバイらしいんだってwww」

アスカ「バイ?…あーハイハイ、知ってる知ってる。」

サヤカ「ええ!?何で!?店の子もあんまし知らないのに;」

アスカ「ま…色々あんのよ。色々。」

サヤカ「???」
618名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 05:02:35 ID:iEhIOeJj
サヤカ「─でさぁ〜その子がノシ上がったって言う理由も店の子食って逆らえないようにしたトか言って〜
マジコワ〜い;」

アスカ「あっそ。じゃあ明日は我が身なんじゃないの?」

サヤカ「え〜;そう言うのマジ勘弁;女のしかも店の子とか〜;」

アスカ「精々ヤられないように頑張れば〜??」

サヤカ「じゃ、その時はアスカが守ってよww」

アスカ「はぁ??何でアタシが??男にでも頼んだら?」

サヤカ「な〜んで冗談通じ無いかな〜〜」




619名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 05:17:58 ID:iEhIOeJj






サヤカ「……zzZ…zzZ…」

アスカ「はぁ………やっと寝たわ;」

アスカ「………ットト……」

横のキャバ女がぐっすりと寝つくと同時に疲れがどっと私の体に押し寄せて来た。バックミラーをボー…っと眺めていると自然と体の力が抜け私はそのまま眠り込んでしまった…
620名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 05:38:37 ID:iEhIOeJj
ザザー…ザザー………

翌日はこれ以上無いと言って良い程の大雨。

夢から覚めれば「又ね。サンキュ」と書いてあるサヤカの置き手紙と窓から降り込んだ雨。

最悪な目覚めの上にスカートは水ビタシ;

アスカ「あ〜あ〜;最悪最悪;;」

アスカ「こりゃ朝っぱらから銭湯行くしか無いか……まぁいいわよね
朝風呂って奴で、うん。」

そう言いながら車のエンジンをかけ始める

ジュイイイイイイイン!ジュイイイイイイイン!ジュイイイイイイイン!ジュイイイイイイイン!!

アスカ「ちょ!!冗談でしょ!?;ねぇさっさとかかりなさいって!!!」

ジュイイイイイイイン!ジュイイイイイイイン!

アスカ「かかれってば!!!」

バンバン!

アスカ「かかりなさいよぉ!!こんの!!」
621名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 05:45:19 ID:iEhIOeJj
パラリラパラリラ〜!♪
ブーンブンブンブーン!!!

アスカ「!?」

ヤンキー「キャハハハwwあのミニバンの女の人まだいるよwww」

ヤンキー「ウッワ氏ねよ。ドゥー。」

Σアスカ「ちょ!さっきのガキ!!!ちょ!待ちなさいよ!今度こそタコ殴りにして………!!!」

アスカ「…って又どっか行ったし…」

622名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 05:50:34 ID:iEhIOeJj
Σアスカ「アァァ!!ムカつく!!!ほら!アンタもさっさとかからないとブッ壊すわよ!?」

ジュイイイイイイイン!ジュイイイイイイイン!ジュイ……ブルルルルルゥン!!ブルルルルルゥン!!

アスカ「…やっとかかった…;アンタ…命拾いしたわね。」

Σアスカ「って何アタシ車に話しかけてんのよキモッ;!!」
623名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 05:50:49 ID:???
なんか怖いお^^;
薫タンのおまんちょシェルターに避難するお^^
624名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 06:03:20 ID:iEhIOeJj




アスカ「…っても銭湯まで軽く40分はかかるのよね…;」

アスカ「…こっちを左で後真っ直ぐ…

プップーー!!!

Σアスカ「!?」

おやじ「おい!さっさと行けこのウスノロ!!後がつかえてんだよ!!」

Σアスカ「はぁ!?誰がウスノロよこの中年!!!一生オートミールしか食え無い体にするわよ!!?」

おやじ「な…なんだと〜((;´д`))ブルブル」

アスカ「フン…」

アスカ「えぇっと…それでこれを右に……」

タタタタタ…

Σアスカ「!?」

キキィィィィ!!!!!!!!
625名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 06:10:44 ID:iEhIOeJj
Σアスカ「ち…ちょっとアンタ!!何いきなり道路に出て来てんのよ!?…ッ馬鹿ァ!?」

???「…ハァ…ハァ…ハァ…」

アスカ「ちょっとアンタ聞いてんの!?」

???「…ハァ……ハァ……」

アスカ「聞いてんのかってば!?」

???「…ウ………」

バタッ…

アスカ「ねぇ聞……………

Σアスカ「Σ倒れたぁ!?」
626名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 06:22:47 ID:iEhIOeJj
アスカ「ち;ちょっと;!大丈夫;!?」

慌てて車から降りて倒れた相手に近寄った

???「…ハァ…ッカハァ…;…ハァ…」

アスカ「な…何もしかしてヴォジラー;!?」

???「…ハァ…ハァ…」

アスカ「…熱があるから違うか…;ちょっとアンタ!?起きれる!?」

???「……ハァ…ハァ…」

周り「( ´д)ヒソヒソヒソ…ヒソヒソヒソ(д` )…」

アスカ「…;?」

周り「人身事故よきっと…あの子ひかれたんだわ……」

周り「うわ…人殺し……」

アスカ「え…えぇ;ちょ…;」

周り「警察よ…警察を早く…」

アスカ「マズス!!!てかひいてないってば!!!…あぁもぅ…;」
627名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 06:48:43 ID:iEhIOeJj
だから誤解だってば〜;あ〜もうラチがあかない;
とりあえずこの子を持ち上げて………

…?
……この子誰かに似て無い…?
……髪が紫で…十字架のアクセサリー………

………!!?





……んなワケないわよね…ミサトはもうずっと昔に………
…って言うかこの子まだガキじゃん

Σアスカ「Σって言うか早く病院病院;!!!!」
警「( ゚д゚)君!!ちょっと待ちたまえ!」
アスカ「はぁ!?氏ねよ^^」
ドゴス!!
警「Σ( *Д*)アーーーーーーッ;!!!!」
アスカ「ちょっとアンタ!?まだ生きてるわよね!?」
???「…ハァ…ハァ…」
アスカ「…なんかヤバソ…;早く連れてかなきゃ;」
ガチャガチャガチャ!!!
アスカ「早くかかれってば!!;」
ブルルルルルゥン!!!
アスカ「かかった!!」
ファンファンファン…!
警「そこの軽自動車!!止まりなさーい!!」
アスカ「えぇぇ;!?」
アスカ「逃げるが勝ちッ!!!!」
628名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 06:53:35 ID:???
>>627
イイヨイイヨー
629名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 06:55:01 ID:iEhIOeJj
とりあえずここらで一区切り……なんか勢いで書いたらエラい事に;
630名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 09:29:30 ID:???
一言だけ言おう ageんな
631名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 12:31:09 ID:???
ツマンネ
632名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 12:48:51 ID:???
そうか?俺は結構面白いと思ったが
まぁ乙
633名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 12:51:29 ID:???
微妙
634名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 13:15:41 ID:???
イマイチ
635名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 13:29:59 ID:???
いや、普通につまらん。だからもう書かないでいいよキモいから
636名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 13:51:27 ID:???
全くだ
637名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 14:14:35 ID:???
改行が多いのが気になる。顔文字が多いのも気になる。ストーリーは面白そう。
少し、推敲してから書けば面白くなるかもしれない。
638名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 15:40:11 ID:jtY+aecH
確かにストーリーは面白い。
アスカたちが大人で、ミサトが子供という設定は新しい気がする
639自己満:2006/08/31(木) 16:37:48 ID:???
>>599の続き

ミサトさんに連れ出されて早一時間。
もう僕の体力は限界を突破した。
だってアスカより買うペースが速いんだもん・・・。やっぱ中身はミサトさん
本人だよな、俗に言う、セレブ買いってヤツ?ろくに試着もしないであれもこれも
買っちゃって・・・。
いくら資金が出てるからって一万円のパンティは中学生にとって
必要ないでしょ・・・。そもそも僕をランジェリー店に連れ込まないで・・・
周りの人の視線がATフィールドを貫いてくるから・・・。

「はぁ〜楽しかったわねぇ〜。まるで 恋 人 みたい♪」
「ブッ!?こっ恋人だなんて・・・・」
モール内にある喫茶店に入るなりミサトはニコニコ笑って言った。
実際、ミサトはそこんじょそこらのモデル顔負けの美貌とスタイルを持っている。
だから一時間で三人ぐらいから『雑誌の専属モデルにならない?』とか
お誘いがあった。その中にも『ラブラブの写真を撮らせてください』にはビックリ
した。何たってミサトさんは乗り気だから僕に抱きついて来る始末・・・。
それで撮られちゃったし・・・。アスカが知ったらどうなるかな・・・

「明日もまたこようねぇ〜♪シンちゃん♪」
「もう勘弁してくださいよ・・・・」
「シンちゃんも私服買わなきゃ!私がばっちりいい男にしてあげるから!」
天使のウィンクを見せるミサト。
あぁ〜アスカと違った可愛さが・・もうどうだっていいや・・・。

翌日、モールのトイレで一人涙を零したのは本人しか知らない
640名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 16:50:26 ID:???
自己満氏―――キター(゜∨゜)――
641名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 16:57:20 ID:???
14歳ミサトさんが可愛い過ぎてめまいがした
642自己満:2006/08/31(木) 17:02:25 ID:???
>>639の続き

「もうダメ・・・・」
2度目のミサトとの買い物から帰って来るなりベッドに倒れ込んでしまった。
手には買い物袋のヒモの痕がびっしりついている。
明日は久しぶりの学校か・・・みんな元気にしてるかな・・・アスカは
今頃何してるんだろ・・・。

「シンちゃ〜ん、お風呂空いたわよ〜」
ドアの隙間からシャンプーやらリンスやらのいい香りが漂ってくる。
夕食は外で済ませているのであとはお風呂に入るだけだ。
「は〜い」
ドアを開けて初めにシンジに目に飛び込んできたものは、バスタオル一枚だけ
で屈んで冷蔵庫を漁る少女の姿だった。
「みっミサトさん!そんな格好でうろつかないでくださいよ!っていうか
 ビールは禁止ですよ!」
「耳まで赤くして言われても説得力ないのよねぇ〜。見る?14歳の私の体」
そう言いながら、身を隠しているバスタオルに手をかける
「見たいです・・・・っじゃなくて!やめてくださいよ!!」
顔を覆いながらも指の隙間からしっかり見ているシンジ

バサ

バスタオルを脱ぎ捨てたミサトだが、下には今日買ったキャミソールを着ていた。
「やぁ〜ねぇ〜シンちゃんったら!本気にしちゃって!」
「・・・・もう!お風呂行ってきます!!!」
バン!と扉を閉めてお風呂場に行くシンジだが、リビングではキャハハハと
お腹を抱えて笑い転げている酔っぱらい少女が一名いた。
シンジがお風呂から上がっても少女はまだ笑っていたという・・・
643自己満:2006/08/31(木) 17:15:07 ID:???
>>642の続き

「明日は7時に起こしますんで、ちゃんと起きてくださいよ」
「悪いわねぇ、お弁当まで作ってもらうなんて♪あと、これから敬語はやめてね
 、呼び方もミサトでいいわよん♪」
「わかったよ、みっミサト・・・」
少し躊躇したが、これが普通かなとも思ってつっかえながらもミサトと口にした
シンジ。顔はもちろん真っ赤になっていた
「じゃぁおやすみ〜〜」
「おやすみ」
二人それぞれの部屋に入っていく


あなたは誰?小さい頃の私?

男なら誰だって良いでしょ?シンジ君でも
違う!
お父さんのことは嫌いだったの?
わからない
何を望むの?
わからない

あなたは・・・・綾波レイ?
やめて!私に触らないで!あっ・・

ガバッ!
・・・夢か・・
時計は一時を指していた
644名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 17:16:43 ID:???
面白!
645名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 17:23:45 ID:???
14歳の記憶だけのミサトでもカワイイけどやっぱし中身が29歳っていうのがいいよねww
より感情移入ができる。
646自己満:2006/08/31(木) 17:27:40 ID:???
>>643の続き

「シンちゃん・・・起きてる?」
ドアの向こうからかすれるような声が聞こえてくる
「どうしたんですか・・・じゃなくて、どうしたの?いいよ、入って」
暗くてよくわからないが、そこには震えるミサトの姿があった
「どっどうしたの!?」
新しく買ったS−DATを慌てておいて、ベッドから起きあがる。
それと同時にミサトがシンジに抱きついてきた。
「・・・・一緒に寝てもいい?」
震えを止めるかのように、シンジはミサトを強く抱きしめて背中をさすってあげた。
ミサトさん、冷たいし青ざめてる・・・
コクリとシンジは黙ってうなずいた。
二人は補完し合うかのように抱き合って、深い眠りについた
647名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 17:46:39 ID:???
呼び捨てよりもさん付けの方がシンジにはしっくりくる気がス…
このままだとリツコやヒカリやマヤは「さん」なのに何故かミサトだけが呼び捨てに…orz

とほざいてみる
648自己満:2006/08/31(木) 18:02:11 ID:???
>>646の続き

pipipi....pipipi...
6時30分にセットした目覚ましが電子音を鳴らしている。
ん・・・もう朝か・・・
シンジの朝は相変わらず早い。しかし、シンジは前にも増して眠気に襲われていた。
それは、ミサトが一晩中両手両足絡めて寝ていて、シンジは明朝3時まで眠れなかった
からだ。深い眠りについていたのはミサトだけだった・・・。

シンジの胸の前にはミサトの黒く光る髪がある。時よりシンジの胸に顔を
猫みたいに擦りつけてきて、シンジの心を震わせる。
ただえさえ朝なのにこんな状態だったらあそこが・・。ミサトさんを起こさないよう
にゆっくりゆっくり・・・・。・・・はぁ〜朝から疲れた・・・
シンジが抜け出すとミサトの寝顔は丸見えだった。
可愛い・・・・。じゃなくて!早く仕度しないと!
可愛い寝顔を後に、シンジはテキパキと風呂の準備や弁当を作り始めた。

7時10分には全ての仕度が終わってた。もうシンジは主夫並に家事をマスターしている。
あとはミサトさんを起こすだけか・・・。なんだかこんなに幸せそうな寝顔
だと起こすのが悪いな・・・・
「ミサトさん・・じゃなくて、ミサト!起きて朝だよ!」
「ん〜あと2時間・・・」
「学校遅刻するよ!」
そう、ミサトは今日からNERVに変わって学校に行くのだ。
「ふゎ〜ぃ・・・・」
起きようとしているミサトの姿は、カーテンの隙間から漏れる朝日に照らし出されて
何とも神秘的であった。まさに羽のこそは生えていないが、天使のようだった。(シンジ談)
可愛く伸びをしたあとに、ふらふらとリビングに出てきて朝シャンをしにいく。
その間にシンジは朝食の準備に取りかかる。
こうして学校初日の朝は過ぎていくのであった
649名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 18:17:58 ID:???
>>647
まぁ、俺もさんの方がいい気はするけどそこは職人の裁量だからね
俺や君がどうこう言うのはまだ早いでしょ、話は面白いんだし
650名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 18:58:31 ID:???
自己満氏乙です
シンジが羨ましいと思う 俺は正常ですよね


>>647
その辺りは職人さんに少し任せておいたほうが書きやすいのでは?どうしても気になるなら読まなければ言い訳だし
651名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 20:50:27 ID:???
まぁ脳内補完すればいいジャマイカ
652名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 21:04:41 ID:???
しかしめちゃめちゃ萎えた…せっかく面白いのに…
653名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 21:11:10 ID:???
>>652
おまいは何に萎えたんだよ主語が抜けててわからん
654名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 21:13:51 ID:???
おれも…「さん」付けには萎えた
655654:2006/08/31(木) 21:18:50 ID:???
呼び捨てに萎えたの間違いダタ
656名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 21:20:17 ID:???
読まないといいよ
657名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 21:25:15 ID:???
シンジの心の中→ミサトさん
シンジが口に出して言う→ミサト
658名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 22:09:01 ID:???
>>652>>655嫌なら読むな!
659名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 22:25:47 ID:???
嫌なら読むな、というのは横暴すぎるぞ。
「こういう話がいい」と発言するのは職人の参考にもなるだろうし。
俺としては呼び捨てになって、シンジにとってのミサトという存在が変わっていく過程が楽しめて面白いんだけど。
シンジが呼び捨てにする相手は限られてるし。
660名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 22:46:25 ID:???
>>659
じゃあ自分で書けば
661名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 22:51:31 ID:???
>>660じゃあ君も書けば?
662名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 22:54:12 ID:???
俺は満足してるからいいよ
663名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 00:18:26 ID:???
>>660
俺も満足してる。
664名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 03:36:20 ID:???
私も呼び捨てには違和感ありあり萎え
665名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 07:52:27 ID:???
>>663
言ってること矛盾してる
666名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 12:22:55 ID:???
だから脳内補完すりゃいいじゃんかよ
667名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 13:27:56 ID:???
>>648の続き

「じゃぁまたあとでね」
「うん」
今日は早めに家を出たので時間にはまだ余裕がある。
下駄箱で上履きに履き替えると、ミサトは職員室に、シンジは教室に向かった。

シンジ達の学校、第三新東京第壱中学校は、改築され、疎開した生徒が戻って
来るののに備えて前よりか二回りほど大きくなっていた。クラスも一クラス増えたようだ

ガラガラ
「せんせ、おはようさん。今日はずいぶんと早いな。なんやあったんか?」
「惣流とまたケンカか?こりないねぇ〜」
「おはよう碇君」
シンジが教室に入ってくると聞き慣れた声が飛んでくる。
「お、おはよう」
トウジは椅子に座って、ケンスケはカメラの整備、委員長は黒板を消している。
あと、まだ早いからか、ちらほら人がいるだけだった。
アスカは・・・まだいないのか・・・。
シンジは鞄を自分の席に置くとすぐにトウジのところに向かった。
「あっ、あの・・・」
「なんや改まって。足の事なら心配いらんで。義足ももろたしな。だいたい
 シンジ、お前には何の責任はあらへん。謝るだけ無駄やで」
トウジはアスカからの助言もあってシンジが謝ってくる前に言った。
「・・・うん、ありがとう」
シンジはこみ上げてくるものを抑えて精一杯の返事をする。
ヒカリとケンスケは見事なユニゾンでウンウンとうなずいている。
「それより、惣流とちゃんと仲直りせぇよ。あいつ、昨日会った時ごっつ
 へこんでたで。なんや顔色も悪かったみたいやし・・・・」
668名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 13:32:05 ID:???
>>667
自己満氏ですよね
669自己満:2006/09/01(金) 13:58:05 ID:???
>>667の続き

「えっ!?アスカが!?」
嫌な汗が頬をつたる。
アスカ・・・・何かあったんだろ・・・・
「い〜か〜り〜く〜ん!アスカは碇君のこと頼ってるんだよ!?ちゃんと
 一緒にいてあげなさい!!」
「そうだぞ、それがお前の定めだ!俺も協力してやるから!」
「うっ、うん・・・」
委員長・・・怖いよ・・・・。
どうやらシンジが到着する前はこの話題で会議をしていたらしい。
その後も先生が来るまで三人のありがたいお説教は続いた。

「起立。礼。着席〜」
アスカ遅刻かな・・・・何もなければいいけど・・・
「はい、おはようございます。えぇ〜、今日も転校生が来ます。
 桂ミサトさん、入ってきてください」
桂。そう葛城ではトウジ達が混乱するので名字を桂に偽造している。
それで、戸籍上は僕の義理の妹となっている。

ガラガラ
「「「おぉ〜〜〜!!!」」」
クラス中の男は歓喜の雄叫びをあげている。まるでライオンが久しぶりの獲物
を捕らえたかのように。
パーマをかけているような癖っ毛、身長はどちらかというと小さい方、顔は
何とも言えない大人っぽいと言ったらいいか、幼いと言ったらいいか・・・、
そしてなんと言っても制服で制御されるとはいえ推定Cカップはありそうな豊満な胸!
はぁ〜、こりゃ高く売れるぜ・・・・。
ケンスケ、ブツブツ言わないでよ・・・。トウジ、よだれ拭いて。委員長が鬼の形相
で睨んでるから。
670名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 14:01:32 ID:???
相変わらずいい仕事してますねGJ
671自己満:2006/09/01(金) 14:18:59 ID:???
>>669の続き

「桂ミサトです。家の事情でこちらに越してきました、これからよろしく
 お願いします」
ニコッ
「「「「・・・・」」」」
クラスの誰もが息を飲んむ。天使のような笑顔に全員が見とれてしまったようだ。
(やっと見つけたぜマイハニー)
(何よあの笑顔!女の私でもクラッときちゃったじゃない!)
(君は天使かい?)
(撮ったぜ。これは末代まで残る名作になったに違いない)
ミサトさん・・・わざとやってるな・・・。でも可愛い・・・
シンジも例外ではなかった。

「では、席は鈴原君の隣に座ってください。これで朝のHRはおわりです」
(鈴原〜〜!浮気したら許さないんだからね!まだ付き合ってないけど!)
(トウジ、済まない。死んでもらうよ)
(トウジだったら安心だ)
「わっ、ワシは鈴原トウジや。よろしゅうな」
「よろしく♪ミサトってよんでね♪」
「はひ・・・・」
もうミサトを止めることは誰も出来なかった。
アスカ・・・大丈夫かな・・・
672名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 15:42:14 ID:???
GJ!!
頑張ってくれ
673名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 17:52:50 ID:???
>>665
>>659=663だけど、>>659では別に呼び捨てがよくないと言ったつもりはない。
誤解を招くようなレスをしたならごめん。

>>自己満氏
毎日毎日お疲れ様です。
674角 ◆uTN4HfUPlw :2006/09/01(金) 22:45:01 ID:???
一つ教えて。

要は、14歳当時のミサトさんを描けばいいの?
それなら喜んで(ry

セカンドインパクト直前の世界をミサト一人称で描くっかな?
675名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 23:03:05 ID:???
>>674
別に14歳当時を書かなくてもいいよ
要は、キミの書きたい設定でいいと思う
14歳当時が書きたいならそうすればいいし、それ以外がいいなら自分の好きに書けばいいんジャマイカ?

とにかく外見が14歳になったミサトさんっていうのがかなりレアな部類だから
前に叩かれた人じゃないけど思い切って書いてみるのもいいかも…
676名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 23:05:18 ID:???
あんま関係ないけど
>>650お前なんだか理想郷の匂いがするな
677名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/01(金) 23:34:26 ID:???
>>674
見たい



あとサードインパクト直後のシリアスも見たい
678名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/04(月) 23:53:23 ID:???
夏厨もいなくなったんでageときますね^^
679名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 12:01:49 ID:???
>>272
超遅レスだが

36 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 04/01/07 23:43 ID:00SkSR7X

ミサトチルドレンものならこんなのも見てみたい。

本部で日向マコト作戦部長の指揮の下、対サハクイエル戦の作戦が練られている時、
南極でロンギヌスの槍の捜索にあたっていたゲンドウと冬月は、厚い氷の層の下から槍と共にある巨大な物体を発見する。
それは今は亡き、葛城博士が製造し、あらゆるEVAの原型ともなった真の初代エヴァンゲリオン、EVA壱号機であった。

「碇、これは…?」
「昔ユイが言っていた…所詮自分の初号機も、惣流博士の弐号機も、葛城博士の壱号機を人が制御可能なレベルまで性能を落とした模造品に過ぎないとな…」
「な!レベルを落とした!?、初号機がか?、あ、あれでか?、ではこの壱号機はいったい…?」
「わからん…しかしおそらロンギヌスの槍を用いくアダムを胎児にまで還元したのはこの壱号機だろう…」
「ふむ、という事はセカンド・インパクトの直前まではパイロットが乗り込んでいたいたと言うわけだな…しかし一体誰が?」

ゼーレの技術者らに慎重にエヴァ壱号機は掘り出され、そのエントリープラグも引き抜かれていく、そこでゲンドウらが見たものは…この15年間まったく年を取っていない姿の黒髪の少女だった。

「これは…葛城博士の息女?生きているのか?」
680名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 16:59:42 ID:???
ミサトさんが41歳だったら
に見えた
681名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 21:16:09 ID:???
今日初めて読んだけどすっごい良スレね!バカシンジ!
682名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/06(水) 20:24:30 ID:???
フロジストンマダ〜?
683フロジストン:2006/09/06(水) 23:37:14 ID:???
前回投下日から大分経ってしまい申し訳ありません‥。
では>>547の続き

教室に戻ったシンジ達。やはりクラスは自習時間のこともあって大変な事になっていた。
入りがたい空気を押し切って教室へ足を踏み入れる。

ジロッ

クラスの視線が一気にシンジ達へ向かう。
「ひっ…ははは……。」
「「桂木さんを連れて行って、いったいどぉこ行ってたんだぁい?君たち?」」
「あっあの…えと……んと…。」

『保健室に行ってたの…。』

「(へ?ミ、ミサトさん?)。」
『ちょっと頭痛が酷くて…』
「大丈夫!?桂木さん!?」
『えぇ、薬を貰ったから今はすっかり大丈夫…。私、その…この学校に来たばかりだから保健室分からなくて…。
どうしようもなかったところでシンジ君達が私の異変に気付いてくれて……。』
「そうだったのか〜ニクいぞ碇ぃ〜♪」
『というわけなの…心配かけてごめんなさい‥。』
「いいえいいえ〜♪そういう訳なら安心!安心!」
ケンスケ達は言うがままになっている男子達の姿に腹を抱えて笑いをこらえている。
『じゃ…席につきましょう♪』
「はいっ!!」

684フロジストン:2006/09/06(水) 23:40:15 ID:???
威勢のいい返事に一安心したシンジそんな彼にミサトは舌をぺろっと出しウインクをする。
『(出来すぎた話を作っちゃったけど…うまくいったみたいね♪)』
「(…は、はい)」
ついゴクリと喉を鳴らしてしまう。恥ずかしい‥直視できない。

顔を真っ赤にしていると授業の終わりを告げるチャイムが響いた。
685フロジストン:2006/09/07(木) 00:10:35 ID:???
休み時間に入り、また一段とクラスが賑やかになる。色々な話題に花を咲かせる生徒達…

「はぁ〜、一時はどないなるかと思ったで…。ホンマ、ミサトさんに感謝感激雨あられってとこやなぁ〜。」
ケンスケの机に座り大きな溜め息をもらすトウジ。
「本当、助かったぁ…。ていうか見たか?あの男子ども…笑っちゃうぜ〜♪
録画したかったなぁ〜、傑作フィルムになるよ。」
「ふふふ♪」
『たくっ…どうもこうも、バカシンジ!あんたがあんなことしてなければ…。』
「ご、ごめん…。」
『もうっ!』
「まぁまぁ、アスカ…ね?」
『ヒカリは優し過ぎるのぉ!』

「…あの?」
『なぁにミサト?』
「次の授業って…」
『ぁあ体育よ…っていけない!早く着替えなきゃ!!いくわよ!ほら準備して!ヒカリ、次体育館でバスケだっけ?』
「うん!」
『じゃ、日焼け止めはいらないわね…。ミサト!早く!』
「…体操着まだ貰ってないの……。」
『ぅ〜っ。あ、バスケ部の子にユニフォーム借りればいいわ!
メグミぃ〜!バスケのユニフォーム貸してくれない〜?ミサトがまだ体操服貰ってないみたいなの〜!』
すると、いいよ〜!と教室の隅から元気のいい返答が来た。
『ありがとう〜! じゃ決まりね♪行くわよ!!』
「あ、ぅ‥」
アスカ達は颯爽と更衣室に移動して行った。
686角 ◆uTN4HfUPlw :2006/09/07(木) 00:24:06 ID:???
書きます。大体こんな感じでよろしく。
ちょっち重いかも。


サード・インパクト後の世界。
LCLに溶けた人々が還ってきている世界。
そして、次第に落ち着きを取り戻し始めている世界。

ある日、死亡したとされた葛城ミサトが保護される。
だがその容姿は中学生程度にまで退行し、その記憶の殆どは失われていた。

たった独り第三新東京から去り、自分自身の人生を生きようと模索するシンジ。
最後の決戦で負った後遺症を必死のリハビリで克服し、一人の中学生として社会復帰を果たしたアスカ。
還ってきた葛城ミサトの存在は彼ら元チルドレンに何をもたらすのか。

そして、全てを失ったミサトは再び人生の分岐点に立たされた。
687名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/07(木) 00:24:23 ID:???
フロジストンキタ〜!!
688角 ◆uTN4HfUPlw :2006/09/07(木) 00:29:00 ID:???
>>686つづき

>>677で気が変わりました。
自分流のシリアス展開でよろしくお願いします。
689名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/07(木) 11:13:15 ID:???
フロジストン待っていたよ
ユニフォームのミサトのことはkwsk描写よろ   乙
690名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/08(金) 00:25:33 ID:???
自己満氏マダ〜?
691名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 22:09:37 ID:???
>もしミサトさんが4歳だったら

セカンドインパクトの直後、葛城博士が娘を脱出させたエントリープラグを回収するゼーレ。
しかしそこで彼らが見たものは……アダムとの接触実験のせいで4歳時程度まで身体、記憶を後退させた葛城ミサトの姿だった!
しかもその後も何年たとうと身体がまったく成長しない!
万年ょぅじょのままのミサト。
途方にくれるゼーレの面々。
彼女は来るべき使徒ととの戦いで指揮官を務めるべしと死海文書に定められていると言うのに…。
半ばやけくそで万年ょぅじょを作戦部長に任命してしまう。

……そして2015年。

今日も今日とて髭、牛、猿を断罪すべく過去へと舞い戻ってきたスーパーシンジ君。
お約束の駅前のシーンから。

「ふふふ…。そうこの場面から僕の復讐は始まるんだ…」

「おまたちぇ〜〜、あなたがチンジきゅんね。わたちがあなたのじょうちのミサトちゃんよ」

「くくく、すぐには殺さんぞ葛城無能牛め。せいぜい苦しめてから…って、へっ?」

 ぶつぶつとつぶやくシンジの後ろから一人のょぅじょが声をかけてきた。三輪車に乗って…。
 
 シンジ、後に語る。

「あの時、僕の中の何かが壊れたのです」
692名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 22:12:42 ID:???
>>691
「くくく、また迷ったのか、この無能が…」

「ううう、ごめんなちゃいチンジきゅん。うう、ぐす…う、うわわ〜〜〜ん」

「ああああ、許す許す、許します!うんうん、迷ちゃったんだよねえ!今、お兄ちゃんが案内してがるからねえ」
693名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 00:08:39 ID:???
>>692面白い!!続き書いて
694名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 09:35:40 ID:???
続きマダ〜!
695名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 11:33:24 ID:???
「どうちたのかつらぎいちい、はやくしないとおゆうぎのちかんにおくれるわよ」

「ふっ、出たか金髪マッドが…って、へっ?」

シンジの前にいたのは白のスクール水着(胸に「いちねんねこぐみあかぎりつこ」とある)
を着てぶかぶかの白衣を羽織っている茶髪の少女だった。

「ああ、りっちゃんはね〜〜、ちょっとまえまでおばさんだったんだけどさいきんあたちとおないどちになったんだよ〜〜、げんちゃんもいれてろり&しょたとりおなんだよ〜〜〜」
「くっ、げんどうさんがあだむなんかたべたあとあたちにえっちなことするから…」

なにやらもうれつに嫌な予感がするシンジであった。
696名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 11:39:46 ID:???
アダム 第一使徒
触ったり食べたりするとょぅじょやしょたになる
ょぅじょやしょたに変化したものとえっちなことしたものも同様
697名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 17:34:11 ID:???
加持が相手しないから、ミサトがゲンドウなんかと…
698名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 19:06:34 ID:???
「ひ、ひちゃちぶりだねチンジきゅん…」
ゲージ内の電灯が急に灯るとシンジ達の頭上から声が聞こえてきた。

「あ〜〜げんちゃんだ!やっほーーー!」

(くくく、髭か…幼女になった牛や金髪はともかく貴様だけは許さんぞ…って、へ?)

殺気のこもった目でシンジは己の父親がいるだろう方向を見上げる。

「ひいっ」

…そこには黒眼鏡に半ズボン姿のしょた少年がシンジの殺気に当てられて座りしょねべんをしていた。

「と、父さん?」

「う、うわ〜〜〜ん、れ、レ〜〜〜イ、こ、こわいよ〜〜〜」
「はいはい、司令。怖かったでちゅね〜〜。もう大丈夫でちゅよ〜〜〜」

泣きながら半ズボンの少年は表れた蒼銀の髪を持った制服姿の少女に抱きつき、少女は少年の髪をやさしくなでる。

「あ、綾波いいっ!」

「なに、あなた。邪魔。とっとと使徒をやっつけてきて」
699名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 06:00:37 ID:vv3wCnbn
ほしゅあげ
フロジストン&自己満待ち
700フロジストン:2006/09/13(水) 18:52:01 ID:???
>>685 続き…

『はい、これ』
ぽすっとミサトの手におかれたユニフォーム。白と黒のツートンカラーに赤で番号がふってある。
『メグミにお礼言っておきなさいよ。』
「ええ。」
『早くしないと遅れるわっ!ほらサッサと着替えなさいよ!!』
「はいっ…」
他の女子達にはもう既に着替え終わっている生徒もいた。
ミサトは着ていた白のワンピースを脱ぐ。途端に露わになる未成熟な身体。腹から胸にかけて走る大きな傷跡。
ハッとなるミサト。「(…隠さなきゃ…)」
「桂木さんその傷……。」
やはり見られていた。女子全員の視線がミサトに‥。
「ぁ‥あぁ…昔ちょっと事故にあって…」

「可哀想ね…。」

「へ、平気だから大丈夫♪大丈夫♪」

 やめて
 やめて
 やめて
ソンナコトイワナイデ

ごまかすようにさっさとユニフォームに着替える。
サイズも小柄で丁度良い。‥ただ発育の良いミサトにはちょっと胸の辺りがきつかった。
701フロジストン:2006/09/13(水) 19:04:31 ID:???
「あ‥アスカさん。メグミさん。…どうかな?」
スレンダーな身体にクールなユニフォームが映える。
「私以上に似合ってるじゃない!!カッコいいよ♪」
飛んで喜ぶメグミ。
『似合ってるけど…胸キツキツじゃない…。あんた!だからなんでそんなにおっぱいが大きいのよっ!!』
「…ごめんなさい……。」
『きぃぃ!そこで謝るんじゃないわよっ!』
「まぁまぁアスカ…。そこに怒ったって仕方ないよ…。ね?ほらそれよりも早く行かないと…。」
『そ、そうね…(あのおっぱいがますます大きくなるんだから信じらんないわ‥一体どうなってんのかしら)』


着替え終わったアスカ達は体育館へと向かった。
702フロジストン:2006/09/13(水) 19:22:37 ID:???
体育館ではもう男子達が既に走ってウォームアップをしていた。
「なぁケンスケ‥?」
「な‥なんだよ‥?熱っぽく言うなよな‥気持ち悪い。」
「…カメラ‥ちゃんと持ってきたか?」
「勿論だよ‥。なんたってこの時間は…」
「「ミサトさんのユニフォーム姿御披露目会♪」」
『はぁ…』

相変わらずのトウジとケンスケについ溜め息をついてしまうシンジ
「なんやセンセっ!不満があるんか!?ミサトさんのユニフォーム姿やで!ゆ・に・ふぉお・む!」
「そうだぞ碇…もう二度とはないシャッターチャンスだッ!」
『…そ、そりゃあ僕だって全然興味が無いわけじゃないよ!』
「ほほぅ♪」
「なんやセンセは相変わらずムッツリやのぅ♪ ミサトさんの胸ミサトさんの太股、ミサトさんのふくらはぎぃ〜♪ ぁあ〜ん♪」
『や、やめてよ!!(恥ずかしいじゃないか…。)』
「はははっ♪やっぱりセンセはムッツリやのぅ…さてそろそろ女子軍団の登場やな♪ぁあミサトさん♪」
『………。もう…。』
703名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 16:17:47 ID:???
キターーーーーーー
704名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 06:24:18 ID:???
GJ
自己満氏早くきて〜
705名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 17:27:45 ID:Qy8rDJOD
キタ!
706名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 19:08:28 ID:???
フロジストン乙&GJ
続きをまつてるよ
707名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 02:50:19 ID:???
続きマダ〜?
708名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/18(月) 11:42:00 ID:???
自己満氏はどうなされた?
709名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/18(月) 20:05:49 ID:???
さぁ?あぼーんしたのかも
710名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/19(火) 09:32:40 ID:???
そろそろ餓死者がでだす頃かな?
711名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/21(木) 00:10:13 ID:???
フロジストンまだ〜?
712名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 01:35:44 ID:???
自己満氏こいや
713名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/24(日) 13:54:57 ID:???
↑飽きたんジャマイカ
714フロジストン:2006/09/24(日) 23:46:37 ID:???
ご無沙汰です。火曜日に研究発表があるので、その発表ポスター作りに切羽詰まっているのでネット落ちしていました。
前にも申した通り、自分の中でシナリオは出来上がっているので、飽きる‥とかそのような事はありません。
自分で落ち着いた時に投下しているので、かなり投下日に開きがあるのは大変申し訳ないです。
気長に待って頂けば幸いです‥。
本当にごめんなさい‥。
715名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/25(月) 01:53:00 ID:???
要求はしない

書き込む暇がある時に書き込めばいいさ
716名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/25(月) 01:58:15 ID:???
漏れは待てるから大丈夫
餓死者は気にするな
勝手に生き返るだろうし
717名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/25(月) 22:24:44 ID:???
フロジストン気長に待ってるよ〜!!( ̄^ ̄)y-~~
718名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/28(木) 20:20:32 ID:QdgpDo3f
じこまんはあぼーんしたんかな…
719名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/30(土) 23:13:59 ID:???
ほしゅ
720フロジストン:2006/10/01(日) 17:43:03 ID:???
大変長らくお待たせしました!続きです!

入り口の方から女子の甲高い声が聞こえてきた。
「おぉおぉおぉ〜」
さらにトウジ達の期待は膨らむ。
「ケンスケ!カメラ!」
「おうよっ!」
カメラが入り口へと回る。そしてガララっと鈍い音をたてて扉が開いた。


「きたわぁぁぁ♪…ってアラ…??」
女子軍団を見渡すトウジ。いくら見渡してもミサトがいない。
「ミサトさん…いないじゃん…。」
「そんなぁ!ミサトさんはどこやねん!!」



『ミサトぉ?ミサトならトイレよ。心配しなくてもちゃんと来るわよ!』
「ほんまか惣流!?ほんまにミサトさんは来るんやな!!」血眼なトウジ
『大袈裟な奴ね〜まったく‥この私が来るって言ってんだから来るわよ。』
「うほわぁ〜♪」

女子達の間でクスクスとからかいの笑みが漏れる。
『(まったく動物園のサルみたいだわ……ミサト大丈夫かな?顔色あんま良くなかったけど…)』
721フロジストン:2006/10/01(日) 18:14:05 ID:???

ザァァと蛇口から水音が響く。
「はぁ…はぁ…。」鏡に映るは少し青白いミサトの顔。
「………。」
さっき体育館へと急いで移動する際に妙な感覚に襲われたのだった。


「(おかしい‥目が霞む…。頭もぼうっとする…。熱でもあるのかしら…?)」

額をさわり確かめるが熱はない。

「(…?熱はないみたいね…。まぁ、病は気からっていうし問題ないかっ。)」
顔を水で洗いパンパンと叩く。
…ちょっと叩き過ぎた。
「っ‥う、うん‥いけるわよ!」


水を止め、洗面台に飛び散った水滴を丁寧に拭き取って、トイレを後にした。
722フロジストン:2006/10/01(日) 18:17:30 ID:???


「はぁはぁ‥遅れてごめんなさい‥」男子の目がミサトへと集中する。うぉぉと雄叫びをあげるものや目を輝かすもの。その男子に対し冷ややかな目を向ける女子。
「ぉお桂木!遅いぞ。っと‥体操着はどうした?」
先生がもうすでにに来ていた。
「ぁ‥あの、この学校に来たばかりで購入が間に合わなくて‥。」
「そっかぁ、まぁ早めに買えよ。」
「はい。」

「よ〜し皆揃ったなぁ!じゃ準備体操!始めっ!」
先生の笛とともに準備運動が始まった。

「(ぁあミサトさん…ええのう…。)」
「(え?)」
「(こりゃ!センセっ何しらばっくれとんねん!あの幼げな顔に、あのパイオツ!男のロマンや!)」
「(…ふ、ふーん…。)
「やっぱセンセはムッツリやのぅ…今度からはムッツリ呼ぶで♪)」

「や、やめてよっっ!」

「ん〜どうしたぁ?碇?」

「(あの…その…ごめんなさい…。」

「…まぁこの時期は色々あると思うが…授業中に叫ぶのはよせよ♪」
皆から笑い声があがる。トウジたちは顔をクシャクシャに歪め、腹を抱えている。
『(バカシンジ…。)』
「(シンジ君?)」

呆れるアスカときょとんとしているミサト

顔を真っ赤にしたシンジをよそに体操は終わった。
723sage:2006/10/02(月) 03:01:27 ID:???
キタ!
724名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/02(月) 20:54:39 ID:???
忙しいのに乙。
725フロジストン:2006/10/03(火) 19:00:40 ID:???
15日までテスト等でちょっと忙しいので投稿できません…。ご了承ください…。終わり次第ガシガシ投稿していきます!
726名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/03(火) 20:56:32 ID:???
うん、マターリと待って松代
727名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 02:40:55 ID:???
うむ。気長に待っておりますぞ。
728名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/09(月) 19:12:43 ID:???
ほす
729あるけみすと[:2006/10/11(水) 19:29:51 ID:???
人いねーm(._.)mてかじこまんさんはどこいったんだろね
730名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/12(木) 02:03:58 ID:???
マダカナマダカナァ(>_<)
フロジストンオーエンシテルヨ
731名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/14(土) 12:26:00 ID:DU6kkKdv
じこまんはあぼーんしなさってしまった
732名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/14(土) 16:11:11 ID:???
もうすぐフロジストンも復活ですね!
733名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/16(月) 19:01:39 ID:???
風呂辞すトンの投下予定日ですね
734名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/16(月) 20:15:49 ID:???
俺も期待して待ってるよ
735名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/17(火) 00:24:59 ID:???
まだかな〜
736名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/17(火) 14:55:12 ID:???
神降臨待ち
737フロジストン:2006/10/18(水) 01:57:17 ID:???
ご無沙汰です!では早速…

「じゃ、体操も終わったことだしチーム編成をするぞ!そうだな…今日は…
まず男子女子に分かれて誕生日順に並べ。ぁあ勿論4月の奴から並んでってくれよ。並び終わったら1〜6の番号を一人ずつ言って、同じ番号の奴がチームになる。分かったか?」
ぞろぞろと動き始める生徒達、お互い確かめながら誕生日順に並んでいく。

「ねぇっ♪桂木さんは誕生日いつなの?」
話しかけてきたのはユニフォームを貸してくれただった。
「ぁ…えっと、12月8日よ。」
「へぇ〜。アタシてっきり春生まれかと思ってた!」
「なんで?」
「なんとなく♪」
二人に笑みがこぼれる。


…正直誕生日には良い思い出がない。(誕生日以外にもだけど)父はこの時期学会発表が控えていたので研究ばかりで祝って貰ったこともない。(それでなくても遊びに連れて行ってもらえなかったが)


…いつも母手作りの小さなケーキにろうそくを立てて、フッと静かに火を消す。ケーキは美味しかったけど、ろうそくの炎に浮かぶのは母の悲しい顔。
…気付いていないとでも思ったのだろう…

誕生日にそんな顔をして欲しく無かった。
738フロジストン:2006/10/18(水) 01:58:14 ID:???
(かつらぎさんっ…)
「桂木さんっ!」

「はいっ!!」
「(番号)」
こそっと隣の女子が言う。…ぼぅっとしていた。
「ぇっ…と」
「(桂木さんは2だよ)」
「(ありがとう)  2。」
3、4と番号をあげていく。言い終わったところで番号別に集まる。
アスカは3、シンジとケンスケが1、トウジは4のチームのようだ。
ヒカリが2でミサトと一緒だった。

「あ!ミサトさんと一緒なんですね♪宜しく御願いします。」
「洞木さん!こちらこそ宜しくね。」

ざわついてきたところで先生のホイッスルの音が響いた。
「よ〜しチームは編成できたな!じゃ、早速始めるぞ。まず1と3チーム。ゲームは10分で。いいな。」
1と3のチーム以外はコート外に出る。
ジャンプボールで試合が始まった。途端に湧き上がる歓声。アスカがジャンプボールでこぼれたボールを捕ったのだ。

「行くわよぉっ!」
持ち前の運動神経で一気にコートを駆け上がる。
ディフェンスが入るが一人また一人と軽々とかわしていく。パスを回し瞬く間にシュートが決まった。
『やっりィ〜!』
ハイタッチを交わすアスカたちのチーム。

…ミサトはまたぼぅっとしていた。
739名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/18(水) 09:43:59 ID:???
おひさぁ(>_<)そして乙です
740名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/18(水) 20:07:40 ID:???
乙!相変わらずいいね!
741フロジストン:2006/10/19(木) 07:24:56 ID:???
ちょっとですが投下します(´・ω・`)

‥バスケなんて久しぶりだった‥。

ここに来るまでは何に対しても消極的だった。

葛城という名のせいで…

父は研究一筋、小さい頃から相手にしてくれなかったが世界的権威でもあったし研究者としては心の奥では尊敬していた。
父には良いかもしれないが研究究には何ら関係のないミサトがそのせいで周囲から遠巻きに見られた。だからスポーツをしようが勉強をしようがおとなしい性格もあって目立てば何かと言われたりした。
でも一々そんなのを相手にカッカしてるなんて馬鹿みたいだ。

…だから回りに何にも言われないように自分の殻に閉じこもる日々を送っていた。


(早く大人になりたい。)

(大人になって…強くなってこんなヤツらを見返したい。)

そう思い続けていた……。

ピィィとホイッスルの音が鳴る。またアスカ達のチームが得点したようだ。笑顔の絶えないアスカ達とヘトヘトになっているケンスケとシンジ達。そんな彼らをアスカがからかう。
(でも…今は…)

その光景に思わず微笑んでしまう自分がいる。
742名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/19(木) 19:51:02 ID:???
ちょっとづつでもイーンダヨ!
743名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 02:03:01 ID:???
グリーンダヨ
744名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 10:16:34 ID:???
イインニダ< `∀´>
745名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 19:47:21 ID:???
投下はいいが流れキモイ
746名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/22(日) 01:45:12 ID:???
何か良くわからんがフロさん乙
747名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/26(木) 19:29:13 ID:z/mexW8/
748名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/26(木) 19:30:12 ID:???
いかん、下げ忘れたorz
749名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/27(金) 11:30:54 ID:???
>>748
とりあえず氏ねと言っておくよ
750名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/30(月) 23:18:10 ID:???
火葬
751フロジストン:2006/11/01(水) 00:51:52 ID:???
すみません 忙しくてまた日にちが空いてしまいました…
ちょこっとですが続きをば。

『ミーサトっ♪』
声をかけられ顔をあげる。
程よい汗をかいたアスカだった。
「お疲れさま!凄かったじゃない。」
『まぁね〜♪でもシンジ達じゃ相手になんないわよ』
とわざとシンジに聞こえるように声をあげる。
涙目のシンジ
「酷いよ!ちょっとは手加減してくれたっていいじゃないか!?」
『あ〜らっ男が何言ってんだか♪ あんたそれでもエヴァのパイロットな訳ぇ?』
「ぅ‥うるさいな!!」

「おうおう♪ま〜た夫婦喧嘩かいな♪」「「トウジっ!!」」
「あははは!センセそんな怒らんといてや♪あはは!」

「〜〜〜っ。」

「まぁまぁ…、シンジ君もいい動きしてたわよ。」
「本当ですかっ!?」
「うん♪」

『ミサト!ほら次あんた達よ!』
「分かったわ。」
『バスケ…出来る?』
「ぅ…うん。」
『自信なさげね‥。まぁいいわ。頑張って』
「うん。」
752フロジストン:2006/11/01(水) 00:53:26 ID:???
コートに入る。なんだかとても久しぶりな感じ‥。それに‥なんとなく落ち着くこの匂い。薬品の匂いもしない。ましてやあの白い壁や照明もない。

ピィッ

笛が試合の始まりを告げる。ジャンプボールを制したのは相手チーム。すぐにディフェンスに入る。
「ユタカっっ!!」パス指示のかけ声。宙え舞い上がるボールにすかさずカットが入る。
そのまま私たちのチームは攻めに入る。男の子が慣れた手つきで相手をさばく。恐らくバスケ部だろう。
そしてマークない洞木さんにボールがまわされる。そのボールがすぐさま自分に
「ミサトさんっ!」
感じる懐かしい手応え。
バスケは良く分からないので、どう動けばいいか迷ったがマークがないので取り敢えずドリブルをして攻める。



相手が向かってくる。


…右?いや…




左っ!!

読みがあたりかわすことができた。その調子で1、2、3人とかわしたところでシュートを任せる。
753名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/01(水) 22:52:20 ID:???
乙。活発なミサトさんはいいものだ。
754フロジストン:2006/11/02(木) 18:47:56 ID:???
>>752 続きです(´・ω・`)
体育館内で歓声湧き上がる。


『ミサト…凄いじゃん。』
ちょっと唖然とするアスカとシンジ。
「うん。」
『(技術でかわすというより相手の行動の先を読んでる…。)…腐っても作戦部長ってワケね。』
「ってことは‥じゃんけん…昔っから強かったのかな?」
『あ、あんたバカァ?あんたが【のろま】なだけよ。』
「そんなぁ……。」

一方…
「ふんふんふふ♪ふんふ♪ふっふっふ♪」
「どや?ケンスケ?」
「おう♪ この最新鋭3CCD搭載のこのビデオカメラでぇぇぇ
ばっちしぃくっきりぃ☆」
「どれ見せてみい…うぉぉっ!!ばっちしぃくっきりぃ!」
トウジの声に寄ってたかる男子達

「うぉぉっ!その動画買った!いくらだ!」
「ナイスアングル…流石相田♪」


「トウジ… 勝ったな。」
「ああ。」
755名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/02(木) 21:02:27 ID:???
グッジョブでつ!
756フロジストン:2006/11/10(金) 00:00:02 ID:???
まわりなどお構いなしに試合は進む。
ついにミサト達のチームに点が入った。
「やったわぁ〜♪凄いですよミサトさん♪流石!」
抱きつくヒカリ
「…あんな感じで良かったのかしら…?」
体育館内の歓声といきなりの抱きつきに少したじろぐミサトこういうのは慣れていない。

「上出来ですよ!むしろ凄すぎなぐらいっ♪」
「そ、そぅ…?」
「ええ♪」
「…ありがとう!なんかもっとやる気になったわ!頑張りましょう!」
「うふふ、そうこなくっちゃっ!」

その後もミサト達のチームは順調に得点し勝利に至った。
最初は戸惑っていたが段々と周りの雰囲気にも慣れ、いつしかミサトはクラスに溶け込んでいったのだった。
757フロジストン:2006/11/10(金) 00:54:49 ID:???
そして体育の授業が終わったその矢先の事だった。

〔ドクンッ〕
なんだろうこの感じ〔ドクンッ〕
なんだか体中が少し痛い
〔ドクンッ〕

「…!」
「ミサトさん?」
異変に気付いたシンジ。
『…どうしたのよミサト?大丈夫?』
「(…今の、なんだったの?)…大丈夫よ。…久しぶりに動き回ったから‥ちょっと疲れただけ♪」
『そっか、ならいいわ。』
「何かあったら遠慮なく言って下さいね。」
「ええ。頼りにするわ。」

‥アスカさんやシンジくんに迷惑かけられない…。
でもさっきのは…。‥なんでもないわよね…。
きっと‥。
「さて、次は数学ね!」
「ぁあっ!時間が後少ししかないっ!」『ウソっ!?早く言いなさいよバカシンジっ!これだからもうっ!」
「急ぎましょうっ!」
次の授業に遅刻しないように走っていく。

大丈夫

きっと
758名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/10(金) 15:16:14 ID:???
フロ氏乙
759名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/11(土) 00:03:41 ID:???
760名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 10:15:34 ID:???
グッジョブです
761フロジストン:2006/11/14(火) 07:15:33 ID:???
>>757 つづきです
762フロジストン:2006/11/14(火) 07:16:48 ID:???
>>757 つづきです
ーその頃…ネルフ本部ー

「………。」

自室のパソコンのモニターを見つめる加持。パソコンには外部端子が一杯に刺さり、デスクの上には資料が積み重なり、数冊の医学書まで並んでいる。

「………。」

灰皿には一つ、また一つと吸い殻が増える。
「…ちっ…。」
軽い舌打ちをし部屋を出ようとしたその時…

『「わわっっ!」』
危うくぶつかるところだった…。見ると、よろける眼鏡をかけた青年。手には缶コーヒーが握られている。
「おっとすまない……!日向君か。」
『こちらこそすみません…!』
763フロジストン:2006/11/14(火) 07:19:56 ID:???
ちらりと部屋を覗く日向。煙草の量が多いのに気づく。
『お疲れ様です。』
「どうも、‥朝から詰め込んでたからね…。」
『何か見つかりました‥?』
「こらこら、こんなとこで話すもんじゃないぜ?」
『そうですね。あ!これどうぞ。』
「コーヒーかぁ、わざわざすまないね。頂くよ♪」
プシュッ小気味良い音をたてる。ごくごくと一気に飲み干していく‥喉に通る熱さが心地良い。
「‥ご馳走様。生き返ったよ。で…今晩の11時、空いてるかい?」
『11時ですか…?』
自分のシフト表を確認する日向。その時間は空いていた。
『空いてます。』
「よし、じゃあいつもの場所で。」
『はい、わかりました。
…あ、僕そろそろ交代なんで戻ります。では』
「ああ頑張れよ。」日向は発令所の方へ向かって小走りで去っていく。

「さて…、俺もこうしちゃいられないな…」
加持はデスクを整え先程日向が向かっていった反対側の通路へと歩いていった。
764名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/15(水) 19:29:32 ID:???
フロジストン氏乙であります
765名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 20:02:34 ID:???
保守
766名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/24(金) 00:41:02 ID:???
遅ればせながらGJ
767名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/27(月) 01:07:23 ID:???
フロ氏乙
そして早く続きをくれ
768名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/27(月) 21:42:06 ID:???
ぬふぅ!
769名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/28(火) 10:54:29 ID:ys45rTlK
スレ活性化期待揚げ
770名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/28(火) 10:55:37 ID:???
十分活性化してるのであげる必要無し
771名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/28(火) 17:15:16 ID:???
14歳のミサトさんの画像キボンヌ
772名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/04(月) 18:04:39 ID:???
773名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/07(木) 14:37:49 ID:IEp5RIBi
あげよう
774名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 08:54:20 ID:wid5JYD7
ミサトさんハタチの誕生日age
これでビールが飲めるねw
775名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 17:05:26 ID:tyL1plAQ
ミサトさんおめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
776名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 17:16:08 ID:ycUMHxvG
さすが!
777NHK ◆usL.SAffR. :2006/12/08(金) 19:03:47 ID:mCbZWkMO
777なの
778名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/09(土) 11:33:54 ID:???
ミサトさんと生年月日同じ〜(・∀・)
779名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/09(土) 22:46:33 ID:???
あたしミサトより誕生日一日早く生まれた子
今年ハタチなら9つ年上なのかな
でもミサトは他人とは思えない
780名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/10(日) 00:29:19 ID:???
フロ待ち
781フロジストン:2006/12/13(水) 07:15:48 ID:???
大変遅くなって申し訳ないです。後期中間試験に入ってしまって(´;ω;`)
ようやっと落ち着いたので投下していきます。
加持は日向と別れた後、管理棟へと足を進めていた。

「(さっきのは…)」

先程は自室でデータを漁っていたが
…とある資料を見つけたのだ…。

「(氷山の一角…?)」

黙々と歩いていく。
管理棟に向かうにつれ次第に通路が薄暗くなってきた。
奥へ進行していくにつれ、通路を照らす白色光は次第に不気味な紅い光へ変わっていく。
だが加持は慣れた様子で進んでいく。
あるドアの前で立ちどまり胸ポケットから赤いカードを取り出す。それをドアに付いているリーダーに読み込ませるとピーと電子音を鳴らし重そうなドアが開いていった。
782名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/15(金) 10:04:28 ID:???
フロジストンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
783名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/15(金) 17:28:38 ID:???
続きはどうしたのかな?
784フロジストン:2006/12/15(金) 23:13:27 ID:???
続きです。

それはジオフロントへと続くエレベーターだった。

その頃第壱中学校では

教室にチョークの音が響いている。
「はい…この関数Y=−5tとY=5の交点は…」
数学の時間らしい。もう定年間近であろう老教師が授業を進めている。
お昼まで後少しということもあり、体育で疲れてしまったのかクラスの4分の1が気持ちよさそうに寝息をたてていた。
「では…鈴原…鈴原トウジ。これを解いてみなさい…。」
シンジはそうっと顔をトウジに向ける。案の定夢の中…。
「(トウジ…!)」肩を揺すって起こす。うっすらと瞳を開けるトウジ
「(ほ、よかった〜起きて…。…どうせ解いてないんだろうけど。)」
『?なんやぁセンセ…。人の眠りを妨げちゃあ…』
「(あ!れ!)」
『(??…あれ解けとかいいよるんか?)』
785フロジストン:2006/12/15(金) 23:15:51 ID:???
「(うん!)」
『(無茶やぁ〜!…なあセンセ…センセは解いとるのやろ?)』
「((やっぱりそうきたか)一応…。)」
『(へへ‥一世一代の御願いや!…頼むで♪ な♪)』
「(その言葉何度目だよっ!…たくぅ〜。)」
『(おおきに♪すまんのぅ♪)』
「(すまん言うくらいなら寝るなよなぁ…。)」
トウジはシンジのノートを写し、それを手に意気揚々と黒板へ向かっていった。
シンジはそんなトウジに侮蔑の目をくれながらも窓際に目を移した。
…ミサトが顎に手をやってカーテンの隙間から窓の外を見つめている。
カーテンからもれる太陽光が肌をキラキラと輝かせる。

「(…綺麗だなぁ…。)」
ぼんやりと見つめてしまうシンジ。

視線を感じたのかミサトは顔をシンジの方に向けて微笑んでみせた。

「(…あ、……ゴクリッ…。)」

視線があってしまった。慌てて目を逸らす。
786名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/16(土) 00:56:59 ID:???
フロジストン氏乙です。また時間見つけたらカキコんでね〜(・∀・)イイ
787フロジストン:2006/12/16(土) 23:21:16 ID:???
>>785 続きです
「………。」
心臓がドクドクと高鳴る。


一瞬の微笑み。

輝く肌。

長い黒髪。

「(反則だよ…。)」

普段から綺麗な人だと思っていた。普段一緒に暮らしていてもハッとなる時がたまにある。

仕事はしっかりするけど家事は全くできなくて、【超】が何個ついてもおかしくない程だらしのない人。
そのギャップがまた魅力的で愉快な人だけど…。

…今こうしてあんな姿になって…記憶も14歳の頃のもの…。
夢の話のようだが夢ではない。
それがますますシンジの感覚を心地よく麻痺させていく。
788フロジストン:2006/12/16(土) 23:24:57 ID:???
ぼうっとしていた間にトウジが問題を解き終えて席に戻ってきた。
『(ほんまに助かったわぁ〜♪また宜しく頼むで♪)』
「(はいはいわかりましたよ…。)」
また授業が始まる。カンカンカン…と周期的なチョークの音がまた眠りの世界への入り口を開く。
が、鐘がなり授業の終わりを告げた。
「…はい…、…今日はここまで。重要な箇所だからしっかり復習しておくように…。」
『きりぃ〜つ!れいっ!』

「ふぁ…?おっ!? お昼やんか!弁当や!弁当!」
「うん。」

シンジは鞄から弁当を取り出す。自分の分とアスカの分。

「(…ミサトさんの…。)」

もう少し入院しているものだと思って作っていなかった。
再び窓辺に目を向けるとやはり困ったような顔をしていた。
「(…ようし…。)」
窓際に歩いていく。
一歩踏み出していく度に心臓がバクバクと響く。
先まではこんなこと無かった筈なのに。
「み…み…ミサッ…ミサトさ‥ん。」

「なあに?」

「あのっ‥お昼ご飯‥作ってきたんで‥どうぞ!!」
「えっ!!本当に?」
爛漫と輝く瞳。やはり綺麗だ。
「…はい!!どうぞっ」
青いナフキンで丁寧に縛られた食べ盛りの中学男子には少しばかり小さな弁当だった。
789名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/17(日) 14:29:55 ID:???
お弁当に目をきらきらするミサトさん(o≧∇≦)oカワユス












PS 腐女子みたいな顔文字使ってマジすいませんでしたorz
790名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/17(日) 19:02:39 ID:???
おお〜フロジストン氏乙です
ミサトさんは相変わらずいい感じでかわいいですね
791名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/18(月) 15:05:48 ID:???
ああ、このスレには貴重な職人だからな。これからも頑張って!
792名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/18(月) 23:41:03 ID:???
>>789許すのは今回ダケだぞ(#゚Д゚)ゴルァ!! 笑)
793名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/19(火) 02:40:41 ID:???
良スレ発見
フロジストン氏乙です
794名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/19(火) 05:52:55 ID:???
このスレ最初から見直したんだけど面白いな
795名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/19(火) 12:03:21 ID:???
ちゃんとさげろよ
796名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 18:21:23 ID:???
ごめんなさい
797名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/23(土) 04:45:33 ID:4urdDiqT
age
798奥田雄太:2006/12/23(土) 06:32:34 ID:???
稀に見る良スレ
799名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/24(日) 15:27:50 ID:???
フロ氏GJ
続き早めにヨロ
800名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/25(月) 08:35:39 ID:???
wktk
801名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/28(木) 21:14:42 ID:???
802名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/30(土) 01:31:51 ID:???
しゅ
803名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/01(月) 12:54:39 ID:???
あけをめことよろ
804名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/01(月) 16:09:18 ID:???
>803
あけおめ
805名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/05(金) 07:33:51 ID:???
まさかここまで過疎ってるとは思わなかった…
806フロジストン:2007/01/05(金) 10:00:08 ID:???
すみません…年末年明けと忙しくて(´・ω・`)
しばしお待ちを…
807名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/08(月) 04:13:11 ID:???
了解
808名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/09(火) 12:07:52 ID:???
他スレで既に貼ったやつだけど燃料投下してみる

http://i.pic.to/9wsww
809名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/09(火) 14:33:18 ID:???
むしろリツコさんハアハア
810名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/09(火) 23:25:21 ID:???
自己満氏の話の続き書いてみたいんだけどやっぱマナー違反かな?
811名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/10(水) 20:32:48 ID:???
>>810
かなり長い間放置されているわけだから、気軽にかいてみれ
もし本人がきて苦情があればそのとき考えればいい
812名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 17:32:37 ID:???
>>811が先に言っちゃったけど書いてもいいんジャマイカ?
続きを書いてくれるなら、
出来ればシンジが使うミサトへの呼称は若返っても
"ミサトさん"にしてやってくらさい。
813810:2007/01/11(木) 21:53:15 ID:???
「ミサトさん、すごい人気だね」
「そりゃあんだけ可愛いとなぁ。皆お近づきになりたくもなるさ」
 教室の一角にできた人だかり。ソレを僕らは眺めていた。
「ケンスケは行かないの?普段なら真っ先に写真とか撮りにいきそうなのに」
「相変わらず読みが浅いな碇」
 そう言ってケンスケが僕の方を見る。
「俺たちの関係は?」
「え、えと友達?」
「違ぁう!親友だろSI.N.You。りぴーとあふたみぃー?」
「し、親友……」
「おーけー。つまりそういうことだよ、碇」
 満足そうに頷くケンスケ。結構な率でコイツはわけのわからない事を言う。
深く聞くのも嫌だったから、ふと思いついた疑問で話を変える。
「そういえばトウジは?」
 今更気づくのもなんだけど、休み時間の初めから姿を見ていない。こんな時
静かにしているような奴じゃないのに。
「トウジならほら、そこ」
 ケンスケが指をさしたのは例の人だかり。でもそこにジャージ姿の生徒はいない。
「いないじゃないか」
「下、見てみろよ」
「下って言ったって……あ」
 ミサトさんを中心として形成された人の集合。その端に大量の靴跡を付けた
トウジが転がっている。
「なんかよくわからないけど踏まれたみたいだな」
814810:2007/01/11(木) 21:59:09 ID:???
久しぶりに来る屋上は何も変わっていなかった。もとよりベンチすら無い殺風
景な場所だったけど、変わらないという事が僕はうれしかった。
 落下防止の鉄柵に身を預けながら空と街の中間を眺める。そうすると視線は
曖昧になって二つの境界は無くなっていく。こうしたなんとも微妙な時間を僕
は好いている。なにも考えなくていいから。
「シンちゃんみぃーっけ!」
「え?」
 後ろから声と衝撃。声は僕の平静を奪い、衝撃は鉄柵と共同で僕に痛みを与えた。
「痛っ、危ないですよミサトさん――ってか落ちたら死んじゃいますよ!?」
「なぁーに言ってんのよ。人が落ちないように柵ってもんはあるのよ」
「またそんなこと言って、大人のやることじゃないですよ」
「今はシンちゃんと同い年だけどねー。でもこうしてシンちゃんにぶら下がる
のも変な感じね、悪くはないけど」
 そういってミサトさんは足をぶらぶらさしてはしゃいでいる。ミサトさんの
腕は首に半分ほど極まっていて動く度に深くはいっていく。
「苦しいんで降りてください」
「え、ほんとに?苦しい?」
「当たり前じゃないですか!」
「そっかー、そうよねー。14のお子様の体じゃシンちゃんも嬉しくないか」
 そう言われた瞬間全神経が背中に集中する。そこには僕以外の体温があった。
「お、降りてくださいミサトさん!」
「どーしよっかなぁ?」
「ミサトさん!」
「はいはい……あんまりやると嫌われちゃうしね」
 首からミサトさんの腕が離れる。体は軽くなったけど、胸はまだ重く速い鼓動を続けている。
「ふざけすぎですよ、まったく」
「そんなに怒らないでよ。ちょっと子供っぽい悪戯してみただけじゃない」
 反省の色は見られない。もともと悪いとも思ってないだろうから当然だけど。
それでももう少し遠慮してほしい。こういうのは苦手だ。
815810:2007/01/11(木) 22:00:19 ID:???
「ところでシンちゃんお昼は?」
 言葉に詰まる。昼食のことをわすれていた。
「無いの?」
「すぐに買ってきます」
「どこに?」
「どこって、もう時間もありませんし購買部に――」
「えー、購買ってお酒売ってないじゃない。コンビニ行ってきて」
 この人は何をいいだすんだろうか。酔っている訳でもないのにそんなわがま
まを言うなんて。
「飲み物はコーヒーでいいですよね」
 そう言って僕は扉に向かった。なにやら喚いているミサトさんの声は無視する。
構っていたら昼休みが終わってしまう。
「シンちゃんのアホー!」
 後ろ手に扉を閉めようとした時、そんなミサトさんの声が聞こえた。本当に
心まで子供化したのかもしれない――そんなシャレにもならない考えを断ち切る
ように僕は扉を閉めた。


とりあえず671の続きと言う事で投下
自己満氏とは細かい設定がちがったりしますが見逃してください
816名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 22:18:21 ID:07KuoDdz
これは良作ですね
817名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 22:48:56 ID:???
>>816
とりあえず空気よんでさげろよな
818811:2007/01/11(木) 22:58:11 ID:???
とりあえず仮に810氏と
呼ばせてもらうけどまず投下GJ&乙
それとこれからも書いていくつもりならコテハンとかのことも考えてみてな
あと自分の書きたいように自由に書いてみれ 馴れ合いはこれで終わり
819名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 23:54:48 ID:???
世辞抜きにGJ!!
やっぱり14歳ミサトさんテラカワユス(*´∇`*)
820名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/14(日) 19:00:35 ID:???
821フロジストン:2007/01/16(火) 21:04:26 ID:???
>>788 大変長らくお待たせしました(´;ω;`)これではFF書く資格無しですよね…
短いですが続きです。
「本当にいいの?」
再び聞き返す。その間にもぐーぐ−とお腹が鳴り続ける。
「はい♪僕のはちゃんと作ってありますから。それに…お腹空いてるでしょう?ふふふ」
「お腹の音…き、聞こえてたの…?」
「ええ。…ふふふ、ふふっ」
「ひどい!!」
「わっ!ご、ごめんなさい」
「わわ、そんなつもりじゃ…こちらこそごめんなさい!…じゃあ…お弁当、いただきます。」
「ええどうぞ。」


『ミサト−−!何やってんのよ−!屋上いこー!』
教室のドアの方からアスカが叫んでいる。
「じゃあ…本当に有難う!」
「いえいえ♪」

ミサトは礼を言うとアスカ達の方へ走っていった。その姿をにこにこと送るシンジ。

「さてと…。」
鞄に手を突っ込む。いつもならこの辺りに…
「お財布。お財布。」
が、シンジの手は鞄の中で虚しく舞うばかり。財布が見つからない。
「あれ、あれれ…っかしいなぁ。」


「(朝急いでたから忘れたんだ…きっと)」


事実上の昼食抜きにちょっと肩を落とすシンジだった。
822名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/17(水) 14:35:15 ID:???
キテタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
823フロジストン:2007/01/17(水) 16:13:35 ID:???
>>821 続きです。
〜屋上では〜
「うぅ〜ん疲れたぁ!」
ヒカリがうんと背を伸ばしている。
『朝から体育、数学…。キツいわ〜。』

『教室も人が少し減ったわね…。』
「うん…。みんな地方に疎開してる…。みんな不安なのかな。」
『………………ごめんね。もっとアタシ達が頑張らなきゃいけないのに…。』
「ううんっ!アスカは全然悪くないわっっ!…アスカ達が頑張ってるのは…分かるもの…。」
『………。』
ヒカリとアスカの会話に首を傾げてしまうミサト。
…気がついたら白いベッドで…まだこの世界の現状が把握できていない。
ボケッとしていたミサトにヒカリが話を振る。
「あ、ミサトさんお弁当は?」
「あ、ぇ…と、シンジ君が…。」
「作ってくれたのね♪さすが碇君♪」
『へぇ〜何時の間に…。アイツもマメよね〜。呆れちゃうわあ〜。』
「そういうアスカだって…碇君に作ってもらってるんでしょ?お弁当。」
『ぶっ…ごほっ…アタシが作る訳ないじゃないっっ!!あんな面倒くさいこと…バカシンジにはお似合いなのよっっ!』
824フロジストン:2007/01/17(水) 16:16:24 ID:???
「でも…たまには作ってあげてもいいんじゃない?」
『む〜どうせアタシはヒカリみたく料理上手くないわよ。』
「まぁまぁ…じゃあ今度、一緒にお料理しない??ミサトさんも♪」
『ごほっ』
ミサトの料理を思い出し喉を詰まらせるアスカ。いつか食べたカレーは…………美味しくなかった!!!

「私も?」
「ええ♪恩返ししなくちゃね♪」
「恩返しか…。私…やってみようかしら…。」
「そうこなくちゃっ♪」
「ほらアスカも……って何っ!?喉を詰まらせてっ!大丈夫っ?お茶飲んで!!」
『んんん…!ぷはっありがと〜ヒカリぃ〜。』
「…ふふっ♪」
『何がおかしいのよっ!(こちとらアンタのおかげで喉詰まらせたのにっ)』
「ご、ごめんなさいっ!アスカさんに笑ったんじゃなくて…洞木さんに…。」
825フロジストン:2007/01/17(水) 16:17:59 ID:???
「私?」
「何かお母さんみたいだなぁって…。」「ふふ♪…家、三姉妹なんですけど、みんな面倒みなくちゃいけないから…自然とそうなるのかも。…あ!アスカは?お料理…する?」
『ぇえ〜〜!…仕方ないわね…。あんまり出来ないってのも恥ずかしいし…。いいわ。やりましょ。』
「決まりねっ♪じゃ!今度の日曜日にでも。」
『お〜け〜。』
「お願いします。」
「こちらこそ♪あら、もうこんな時間。早くお弁当食べなきゃ!」

皆それぞれ弁当を開く。
「「いただきま〜す」」
ミサトは中身を見る。厚焼き卵、ウインナー、ほうれん草とニンジンのバター炒めに少なめのご飯。
「(いただきます。)」


ほんのりと出汁のきいた厚焼き卵の味が口いっぱいに広がっていった。
826名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/17(水) 22:00:40 ID:???
フロジストン氏GJ いつもいきなりくるから良い意味で気が抜けない
827名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/20(土) 21:00:15 ID:???
うぉお!?来てるジャマイカ
828名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/22(月) 09:58:25 ID:TOSwUCeG
一回あげます
829名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/24(水) 18:00:19 ID:???
そしてサゲます
830名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/26(金) 08:39:41 ID:???
>>810続きマダ〜?
831名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/30(火) 14:53:32 ID:???
832名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 17:21:31 ID:???
ワッフルワッフル
833名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 21:17:03 ID:???
フロフロマダ〜?
834フロジストン:2007/02/05(月) 00:08:37 ID:???
すみません…。今週の火曜日から来週の火曜日にかけて後期の期末試験があるのでその間は投下できません(´・ω・`)毎度申し訳ないです。
835名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/05(月) 10:42:05 ID:???
>>834分かった!マターリと待ってるから試験ガンガってくれ!
836名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/05(月) 23:08:21 ID:???
試験終わったらながーい春休みがあるね!


っとプレッシャーをかけてみる。
837名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/07(水) 12:06:21 ID:???
嫌なプレッシャーだなww
838名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/10(土) 13:21:49 ID:???
フロフロ試験頑張りな!(o・v・o)
839フロジストン:2007/02/15(木) 23:19:22 ID:???
ようやく落ち着きました(´・ω・`)では>>825の続きをば。

「(美味しい…)」
素朴であり、どこか懐かしい。冷めているのに…暖かい。
食事が楽しいと思えるのは久しぶりだった。

あまり記憶に残っていないが…あの白い部屋で毎日決まった時間に義務的に出された食事。なんだか分からない薬も一緒に。食事の後は血圧、体温測定。無機的な毎日。人でなくモルモットやネズミのような毎日。

「(あんなのは御免だわ…。)」
食事に集中するあまり嫌な事まで思いだしてしまった。

『ミぃサぁト!』
『ミサトってば!』

「はいっ!!」

またぼうっとしていたみたいだ…。

『はいっ!って…あんた食べるの遅いのね〜。お昼終わるわよ?』
「ん?わわわっ」
『はぁ〜 マイペースね〜。(本当、シンジと大差ないわぁ。)』
「授業始まるわ〜っ!」
「んぐっ…ヒカリさんまでせかさないで〜っっ」

「(ご馳走様、シンジ君。ゆっくり食べられなくて御免なさい。)」

時間も僅かだったがどうにかこうにか弁当を食べ終えまた教室に戻っていった。
840フロジストン:2007/02/15(木) 23:20:34 ID:???
…午後は社会。
先生が不足しているのか数学の時と同じ老教師だった。
黒板にさらさらとまとめた後は延々と長話。
教師の話はいつものことながらセカンドインパクトの話。生徒はもう耳にタコができるほど聞かされた話なのでクラスの大半は机に突っ伏しているかパソコンで友人とやりとりをしている。

「大質量隕石の落下… これが俗に言うセカンドインパクトの真相であります。」

政府の公式声明を鵜呑みにした話。ミサトにとって不愉快で仕方ない話。

パラパラと教科書をめくる。
葛城調査隊の文字列を発見するも…全員死亡となっている。勿論ミサトの存在など書かれてはいない。

なんとも居心地の悪い時間が過ぎる。

ようやく鐘が鳴りグッタリと起き上がる生徒たち。
ミサトも立ち上がる。

「…っ。」
立ちくらみがする。さらに体育の後に感じた体中の圧迫感。

「起立ーっ!礼っ!」
841フロジストン:2007/02/15(木) 23:21:46 ID:???
「いやぁー終わった終わった!」

授業が終わり部活の準備をする生徒。そのまま帰宅の準備をする生徒。
ミサトも帰宅の準備をする。
「(やっぱり何か変ね…。帰って寝よう。)」
そう思った矢先に…
「桂木さん♪」

声をかけてきたのは体育の時にユニフォームを貸してくれた女の子だった。
「あ…!あのときはありがとうございました!助かりました。」
ぺこりと礼をするミサト。
『いえいえ♪役に立ててなによりっ!それにしても体育の時凄かったわ〜!!…ねぇバスケ部…見学する気とか…ない?』
「え?」
返答に困るミサト。こうしている間にも体の痛みと動悸が激しくなっていく。

「…あ、その…ごめんなさい!今ちょっと体調悪くて…。」
『えっ!?大丈夫っ!!?保健室行く?』
「ううん!!大丈夫です♪」
『そっか…あれだけ動いたら疲れるもんね!帰ったらゆっくり休んで♪』
「はい。本当にごめんなさい!!ではまた来週」
『うん♪バイバーイ♪』
842フロジストン:2007/02/15(木) 23:23:18 ID:???
ドクンッ
ドクンッ
「(痛い…。)」

アスカ達やシンジ達に声をかけたかったがそれどころで無くなってきた。
「(声をかけても迷惑をかけるだけだわ…きっと。)」

どうにもできない苦しさ。ミサトは足早に教室から出て外に飛び出した。


一方。
トウジ達と話していたシンジだったがふと窓の外を見やる。大きな入道雲が浮かぶ青い青い空。あまりの暑さに遠くには蜃気楼が見える。
もっと手前を見ると制服でない白いワンピースを着た女の子の姿…。
「(ミサトさん?)」

「「こらセンセっ!」」
ばしりとトウジに頭を叩かれる。
「碇大丈夫?今日はいつも以上にぼうっとしているような…?」
「えっ?そうかな?」
「そう!!」
ケンスケの眼鏡が太陽の光を反射しキラリと光る。
シンジの姿勢の先に気付いたトウジ。
「…ほほう。センセもつれないのぅ♪」「やっぱりミサトさんきゃ♪」
「ち…違っ!」
「……碇。隠さなくていいぞ!みんなお前と同じ気持ちさ!」
「〜〜ー。」
「それにしてもどうしたんかいのぅ…やたら何か急いどるなぁ」
「うん…。」
843フロジストン:2007/02/15(木) 23:29:05 ID:???
『ミサトーっ!ってあれ?いないわね〜どこいったのかしら。』
アスカが声をかけるも反応がない。
『ねぇシンジ?ミサト知らない?』
「ミサトさん?ミサトさんならもう帰ったんじゃないかな?急いでるみたいだったけど。」
『え〜。ったく、水臭いわね〜!声ぐらいかけたっていいじゃない!』
「何か用事があったんだよ。きっと。」
『家の鍵開いてないのに…。』
844フロジストン:2007/02/15(木) 23:32:09 ID:???
その頃…
「はぁっ…はあっ…はあっ」
もうマンションの手前までさしかかっているミサトだったがギラギラと照りつける太陽が体力を限界まで蝕んでいた。

目が霞む…。
辺りが酷く歪んで見える…。

暑い筈なのに汗がでない…。
教室を出た時より酷い動悸…。

「はぁっはぁっ…もう少し…。」

(…はあ…あっ………。)

体が動かない…。
そのまま前のめりに倒れこむ。
頭を打ったのだろうか…血が流れ出す。なのに頭は痛くない。立とうとするも体に力が入らない。

そんなミサトのことはお構いなしとばかりに辺りにはセミの声が響く。


「(あれ…おかしいよ…私…ねぇ…シンジ君…アスカさん…)」


そのままミサトの意識は途絶えていった。
845名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/16(金) 01:14:47 ID:???
良スレだな。
職人の皆さん乙。
846名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/16(金) 10:17:50 ID:???
キター!!!!!
大分下がってるのでage
847名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/16(金) 17:29:56 ID:???
乙だす! ↑いや、あげたからってフロフロがくるわけじゃないんだからあげなくていいよ
848フロジストン:2007/02/16(金) 21:39:48 ID:???
>>844の続きです。
赤い海?………。
……寒い…………。…誰か………………。
助ケテ…!


『名前は?』
「葛城…ミサト…です。」
「葛城? 葛城博士の娘さんか?」

…はい。……

ーーあそこで何をみたんだい?ーー

「……分かりません……。」

ーー嘘はつくもんじゃないぞ。ーー

「本当に知らないの。」

849フロジストン:2007/02/16(金) 21:41:18 ID:???

助かった。
そう思った。
でもそれは…
長い地獄の始まりだった。


…どんな手を使ってもいい…!吐かせろ…!

「アアアアアアア!!!!!!!!」
ー拷問ー

…あそこで何を見たっ!!…

「知…らない…」

…しぶといな。アレを投与だ!…
…でも彼女はまだ14歳です!危険過ぎます!…
…危険も何も…。この娘は目の前でアレを見たんだ!それが事実。これだけの大惨事を引き起こしておきながらを野放しにするつもりか!?…
…ナチでも使われてたものだ…どれくらい教えてくれるかな?…

ー拷問ー
ー拷問ー
ー拷問ー
ー拷問ー
「…も…や…ぇ…て…。」
ーキィィンー
ーキィィンー

…何を知っているの?…
女の声が響く
850フロジストン:2007/02/16(金) 21:43:47 ID:???
………。

ふと目を開ける。
「(…白い部屋…。)」
消毒の匂い。好きじゃない。ズキリと頭に痛みが走る。下着姿…?
…走ってて、どうしたんだっけ…?

「やっと気付いたわね。」
まだ視界がぼやける。金髪の女性…。
「…リツコさん…?」
「大丈夫?随分うなされてたみたいだけれど…。怖い夢でも見たのかしら?」
「??‥うぅ…ん。よく覚えてません。」
「そう…。大分血圧も安定してきたし、腕出して。」

腕を差し出す。リツコは慣れた様子でミサトの二の腕のあたりをゴムチューブでぐるぐると巻き、止血する。
「…注射ですか?」
「あら、注射は苦手?」
「…よく分からないんですけど、何となく。」
「そうなの…。ごめんなさいね。ちょっと我慢してて。」
一瞬の痛みの後、液体が体に入り込むあの何ともいえない感じ。得体の知れないものが入り込むあの感じ。好きじゃない。
「はい終わり。あ、これも外さなきゃ駄目ね。」
左腕には点滴針が刺さっていて頭と全身には沢山の電気パッドのようなものがついていた。リツコはそれを丁寧に外していく。
「びっくりしたわ。頭から血を流してて‥。」
そうだ。倒れたんだ、私。
「あのっ…どなたがここまで…」
851フロジストン:2007/02/16(金) 21:46:13 ID:???
当然助けてくれた人物は気になるものだ。
「シンジ君よ。」
リツコはさらりと言った。
話によればトウジとケンスケ、いつものメンバーで帰っていたシンジは二人と別れた後、帰路でミサトが倒れているのに気づき連絡をしたのだという。
「シンジ君が…。」

「そう。後でお礼を言わなきゃね。それにしても諜報は何をしていたのかしら…。」
職務怠慢だわ、とか何とかリツコは諜報部の悪口を沢山言ってた気がするが頭に入らなかった。

…シンジ君が…


『赤木博士。』
聞き覚えのない声がした。声のほうに振り向くとそこには透き通るような空色をたたえた髪、髪とは正反対の割と切れ長の真紅の瞳、真っ白な肌の同い年ぐらいのようだがどこか大人っぽい少女。
「あぁごめんなさい。あなたにもね。」
リツコはミサトにしたように、その青い髪をした少女にも注射をした。
「傷は治った?」
『はい、大丈夫です。』
「!」
その少女と目が合う。
『…その人は誰ですか?』
「ミサトよ。」
『…?』
少女はミサトに懐疑的な眼差しを向ける。信じられないといった具合だろうか。
『葛城三佐?』
サンサと聞き慣れない単語。この子は私を知っているようだ。…でも私は分からない。
852フロジストン:2007/02/16(金) 21:48:53 ID:???
私はこの子の何なのだろう?考え込みそうになったがリツコに遮られた。
「紹介するわ。ファーストチルドレン、綾波レイよ。仲良くしてね。」
ファーストチルドレン?何なのそれ?よく分からないがチルドレン…ということは他にもいるのだろうか?
「…あ、葛城ミサトです。宜しくお願いします。」
リツコがレイに何か耳打ちをしていた。レイはまだ懐疑的な眼差しを向けていたがぺこりとお辞儀を返してくれた。そして用事は済んだとばかりにさっさと部屋から出ていってしまうのだった。
「‥なんというか‥あんな感じだけれど、悪い子じゃないのよ。」
それは分かった。悪い子ではない。でも不思議な感覚に陥った。なんというのか初めて会った気がしなかった。
(‥やっぱり疲れてるのかしら)
「あのリツコさん?私もう大丈夫なんでしょうか?」
‥もっと休みたかったが居心地が悪かった。消毒の匂いのするこの部屋から早く出たかった。
「ぇえっと‥脳波には異常は無いみたいね、いいわよ。でも無理しないでね。」はい、とミサトは頷く。
「それと……3日に一回、また注射を受けに来て頂戴。」
853フロジストン:2007/02/16(金) 21:50:13 ID:???
「(?)はい…。」
特に体は大きな病気をしている訳でも無い筈だ。でも聞き返すのも失礼な事だとは思ったので止めておいた。

何より
…シンジにも早くお礼が言いたかったのだ…。

ミサトはベッドから降りハンガーにかけてあった服を着る。
「じゃ、また何かあったら連絡して。」
「はい。ありがとうございました。」

リツコも忙しそうだったし邪魔になってはいけない。早く出たのもあり部屋から飛び出していく。
白いワンピースをひるがえしながらミサトは通路をかけていった。
854フロジストン:2007/02/16(金) 22:45:43 ID:???
すみません>>853で訂正です
×出たのも
○出たかったのも
すみません(´・ω・`)
855名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/17(土) 11:46:17 ID:???
お帰りフロジストン 相変わらずいい仕事してますな〜。試験と投下乙かれ&GJ
856名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/17(土) 13:44:15 ID:???
グッジョブ!ナイスペース!
857名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/17(土) 22:56:57 ID:???
はじめてみました。すげぇ。
858名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/26(月) 13:25:23 ID:???
859名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/28(水) 09:03:59 ID:???
フロフロ降臨期待町
860名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/03(土) 15:23:31 ID:???
保守
861フロジストン:2007/03/04(日) 00:01:57 ID:???
>>853 続きです。
ミサトは施設内で迷ったものの職員のお世話になりながらなんとか帰ることが出来た。
帰ってきたころには既に辺りは夕焼けで朱に染まり、遠くに見える箱根の山にかかっている入道雲も同じように燃え盛ように輝き、近くの公園からはひぐらしが静かに鳴き初めていた。
「た…ただいま。」

帰るやいなや玄関の奥から大きな音をたてながらシンジが飛び出してきた。
「おっ…お…お帰りなさい!!!」
「ただいま…。シンジ君。」
「だ…大丈夫でしたか?」
「ええ……あ、あの…お」
「はいっ…。お水ですか?なら今すぐ…」
「ぁあっそうじゃなくて…」

ドクドクと脈音が体中に響きわたる。…シンジの顔を真っ直ぐ見ることができない。つい下を向いてもじもじとしてしまう。たった一言言い出したいだけなのに…

気づかれないくらいに静かに深呼吸をし、やっとの思いで口を開く。

「……本当にありがとう。シンジ君がいなかったら私今頃…。」
【ありがとう】
感謝の言葉。でも言い出すのには少し勇気を必要とするもの。詰まったものの何とか伝えられた。
「そんな、いいんです!!倒れててびっくりしちゃって…でも…良かった無事で…。」
「…ありがとう。」
今度は恥ずかしがらずに微笑んでみせた。
穏やかな空気が流れる。シンジは真っ赤になりながらもそっとミサトを中へ促した。
862名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/05(月) 11:57:52 ID:???
待ってました!フロジ乙!
863名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/07(水) 22:05:37 ID:???
ここで切るとは中々の才能
864フロジストン:2007/03/09(金) 07:18:50 ID:???
>>861の続きです。
『よっ 帰ってきたな♪』
キッチンにはエプロンをした加持が立っていた。
「…ただいま加持さん。」
『お帰り!(姿形違えど、葛城…なんだよなぁ。あ〜なんか変な気分。)』
『ミサト遅〜いっ!!!』
リビングには少々ご立腹のアスカ。
「た、ただいま、アスカさん。」
『たくぅっ!何でもっと早く言わないのよっ!水臭いったらありゃしない…。』
「ご、ごめんなさいっ…!」
言葉はキツいが逆に微笑ましい。
…帰ってきた。
…当たり前のことだけれど…。でもたった1日だったのにとても長く感じた。こうして帰ってきて誰かが迎えてくれる。それだけで、ただそれだけでふっと体が軽くなっていくの同時にあの頃とは違うという実感が改めて湧いてくる。
ーヒトの持つ暖かさー
『リッちゃんから話は聞いたよ。大変だったな…。ま、座りな。ほらシンジ君もアスカも。』
「はい。」
『は〜い♪』

『量はそれで丁度いいかい?』
「はい♪ありがとうございます。」
テーブルにはサラダとビーフシチューと鮭のムニエルに、ご飯。
「美味しそう…。」
『加持さんの作ったご飯〜♪」
「(ご飯を作って貰うの久しぶりだ…。)加持さんすみません…。」
『いいっていいって〜。じゃ食うか♪』
「「いただきま〜す」」
ご飯が少し輝いて見えた。
865名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/10(土) 18:30:33 ID:???
もうちょい一回の投下量増やそうぜ?
866名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/11(日) 02:16:29 ID:???
867名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/12(月) 19:21:57 ID:???
定期巡回上げ
868名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/16(金) 23:13:30 ID:???
ほし
869フロジストン:2007/03/20(火) 00:00:33 ID:???
すみません。この頃なんだかんだで忙しくて(´・ω・`)ゞ近日中に投下します。申し訳ないです…。
だらだらと続いてしまってますが、それでも待って読んでくださってる方々本当にありがとうございます。
870名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/20(火) 17:47:07 ID:???
のしのし
871名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/20(火) 21:59:26 ID:???
14歳のミサトさんって、ものすごい美少女だよなぁ
872名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/20(火) 22:57:34 ID:???
>>869気にするな ノ
873名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/21(水) 17:57:25 ID:???
わしが死ぬ前に続きを…ぐほぉあっ
874名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/21(水) 20:36:18 ID:HtdMEPHL
お、おじいちゃんが奇特なんです!治すには続きが、続きがないと!
両先生お願いします!


などとのたまってみたりする今日このごろ。
875フロジストン:2007/03/23(金) 09:38:35 ID:???
お待たせしました。>>864 の続きです。
夕飯を囲みながら皆それぞれ色々な話をした。今日あったことは勿論、各自のネタ話等様々な話題に花を咲かせたのだった。

ー夕食後ー
食事が終わった頃には9時を過ぎていた。加持は夜勤の為ネルフ本部へと向かい、アスカはというと一人ゆっくりと入浴をしているのだった。
居間に残されたシンジとミサト。
テレビにはドラマが流れているものの毎回見ていた訳でもないので話が分からない訳で…ほぼBGMとして流れるばかり。
余程退屈だったのか、こっくりとミサトの頭が落ちていくのにシンジが気付いて声をかける。
「あの…ミサトさん?」
座ったまま眠るところであったが危うく目を覚ます。
「ご、ごめんなさい!…なあに?」
「布団…敷きます?」

たった1日学校に行っただけだったが異常に疲れ、その疲れはいつしか眠気へと変化していったのだ。
「…そうね。」

「じゃ、敷きましょうか。」
シンジは腰を上げる。だがここで一つ重大な事実に気付いた。
「(相手は記憶がないにしろミサトさん…でもなぁ…あれは…。)」
876フロジストン:2007/03/23(金) 09:44:53 ID:???
ミサトなのだから本人の部屋で寝ればいい、それは当然のこと。
しかし[部屋は人を入れられるような状態]では決してない。
ましてや【今】のミサトがあの部屋を見たらどう思うのだろうか。
そう思うと片付けるに他は無かった。だが変な事に本人の部屋といえど片付けさせるのは少しシンジの中で抵抗があった。
「…あっ!ちょっと待っていて下さいね!」
「はい♪」

中が見えないように小さく襖を開けピシャリと閉める。
「はぁ〜…。」
本、服、その他諸々、散らかり放題の部屋に溜め息をつき片付けを始めるシンジであった。
877フロジストン:2007/03/23(金) 17:39:09 ID:???
…その頃ネルフ本部では…
「碇…葛城君の件、どうするつもりだ。」
「…なに、問題ない。」
薄暗い部屋の中で一人の初老と顎に短い髭を生やした男が話している。
「この間に使徒が攻めて来たらどうするというのだね。」

初老の男性は冬月コウゾウ。ネルフ本部副司令官、ミサト達の上司にあたる男である。その冬月が話しかけている顎に短い髭を生やした男は碇ゲンドウ。シンジの父親であり、またネルフ本部司令官である男だ。

「…老人達も‥そこまで馬鹿ではない。」

「‥…? やはり老人達の…。ろくなことをせんな…。」

878名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/31(土) 17:12:41 ID:???
そんなコメントしにくい所で終わられても(´・ω・`)
879名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/31(土) 20:58:20 ID:???
失語症のミサトさんとやりたい。
880名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/31(土) 21:38:59 ID:au/8CxOG
>>877
まさか老人達の計画・・・!
人類補完計画のうちなのか?
881名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/07(土) 02:23:09 ID:???
882名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/08(日) 06:36:54 ID:???
17歳のミサトはアイドルマスターに出てるよ
883名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/08(日) 17:50:22 ID:???
真ん中のコマしか似てない
884名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/09(月) 15:43:33 ID:I1EZxFRx
一回あげましょう
885名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/09(月) 16:57:01 ID:I9dx2pJh

hage
^ ^

886名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/15(日) 02:49:13 ID:???
ほしゅ
887名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/18(水) 00:50:53 ID:OrJ/q0R6
ほし
888フロジストン:2007/04/21(土) 22:53:07 ID:???
ご無沙汰でごめんなさい!ここのところまともにネットが出来なくて・・・
保守してくださってる方々に感謝です。
随分期間が開いてしまって申し訳ありませんでした。
とりあえず明日には投下できるかと思います。

・・後、前から亀更新ながらもひっそりと個人サイトを開いているのですが、
今そちらにもここに書き込んだ同じ文章を公開しています。
ですが自分で改めて読んでみて文が幼稚すぎると思い若干の改稿しています・・。
サイトは絶対載せないつもりでしたが、
改めてここで改稿したものを投下するのも・・・と思い一応リンクを張っておきます。
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=3310love&id=1
中途半端な奴で大変申し訳ないですが、始めたことはちゃんと完結させたいと思っております。
引き続き暖かく見守ってくだされば幸いです・・。
889名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/21(土) 23:05:34 ID:???
サイト見させていただきました。
イラストも描いてるんですね!しかもすんごくうまいです。
文才も無く、絵も下手な私からすれば羨ましい限りです(苦笑)
これからも頑張ってください!
890misato100式:2007/04/22(日) 01:17:17 ID:???
私が目覚めたのは真っ白な部屋の中央に、まるで他の存在を寄せ付けない棘のような透明な
液体が流れるチューブに囲まれたベッドの上だった。天井には光を放つだけの、ただただ人工的な照明。
なぜ私がここにいるのか、自分が誰なのか、考えるだけ無駄な気がする。
中央のベッドから右に頭を動かすと、ガラスの向こうに白髪交じりの老人が一人、その隣で
こちらを向いているサングラスをかけた中年の男が見える。あいつらは一体何者なのか、しかし
また無意味な気がする。
中年の男が私の視線に気づいたのか、隣の老人に何かを耳打ちしてこちらの部屋に入ってきた。

「目覚めたかね。ミサト。」
老人が上体を起こした私に向かって投げつけるように言った。
私の名前はミサトなのか。脳に引っかかりも何もない。これは相当重症かな。
「あの、ここは一体・・・・」
「ここは、殿方専用ドール製作場(非合法)NERVだ!」
まだ混乱しているのか、私には理解出来なかった。
なぜだか老人と中年の男は虫取りをする少年のように目を輝かせていた。
「えっと・・・・よく理解できないのですが・・・」
「つまり、きみはダッチワイフなのだよ!その名もミサト100式!」
隣にいる中年の男が答える。
そうか、私はダッチワイフなのか・・・・。何も思い出せないわけだ。はははは・・・。
「ようやく完成しましたね、冬月先生。まさかここまで完璧になるとは!
 初期型はカップヌードルの蓋に十字に切れ目を入れてましたからね!わはははは!!」
「まったくだよ碇君!まさに男の欲望の集大成!がはははは!」
歯茎をむき出しにし、腰に手を当てて笑っているおっさん達はイカリとフユツキと言うらしい。

「ダッチワイフかよ!!!」
私の突っ込みは、もはやおっさんたちの左右の耳が真空のガラス管で開通しているかのような
錯覚を覚えるほど見事なまでに無視された。
891フロジストン:2007/04/22(日) 21:01:42 ID:???
>>889 暖かいレス有難う御座います!

大変長らくお待たせしました>>877の続きです。

「‥…? やはり老人達の…。ろくなことをせんな…。自ら動くとは‥」
険しい顔をする冬月に対し、碇はニヤリと薄笑いを浮かべるだけだった。

892フロジストン:2007/04/22(日) 21:04:21 ID:???
もやもやと視界が霞む。

あれ…。
なんだろう……。
白い‥部屋だ……。

固いコンクリート壁と温かみのない青白い照明。

『…これほどまで』
白衣姿の男たちが吐き捨てるように呟いた。
私の体は頑丈そうな椅子に固定されているようだ。
『さすがはあの博士の娘だ…。』
あの博士・・・?・・父のことか・・。
いやらしい笑い方。だが反抗する気持ちも失せていた。
白衣姿の一人が懐から漆黒の小さな箱を取り出す。箱の中には透明な薬液チュー
ブがずらりと並べられていた。

「(…また、だ…。)」
白衣の男がチューブの薬剤を注射器に注ぐと瞬く間に私の腕へと突き刺した。 躰
は当たり前のように受け入れていく。

抵抗したって無駄だもの…
もう疲れた…
そうっとしておいて欲しいのに…

男達はそれを許さなかった。
893フロジストン:2007/04/22(日) 21:10:11 ID:???
「(いやっ…)」
躰をどろどろに溶けたどす黒い手が這っていき、先程まで白かった壁も蛇のよう
な爬虫類で埋め尽くされていく。躰を這う黒い手はまた一本、また一本と増えて
いく。
「ひっ…ぅっ」
「来ないでっっ来ないでぇっ!」
気持ち悪い・・・
必死の抵抗を試みるが身体に力は入らず・・
無論、力があったとしても手足を固定されているのだから移動すらままならない。
パニック状態にも関わらず頭の中ではただただ唸るような声が響く。
【何を見たの?】
「見てない…。」
【何を知っているの?】
「知ら、な…い。」
【何をされたの?】
「何もされてない……」
【何を知っている?】
「知らない…。」
【何を知っている?】
「知らない知らない知らない知らないっ知らない知らない知らないっ知らない知
らないっっっ…!!」
「知らないの!!!・・・もう・・やめてよ・・・・・。」
【何を知っている?】
894フロジストン:2007/04/22(日) 21:33:50 ID:???
「(ここにいるのはいや・・ここにいるのはいや・・・ここにいるのはいや・・・!)」
また視界が霞んでいく
「(クスリ・・効いてきたのかな・・。ははっ・・。」
意識が飛ぶ。
気がつくとミサトは先ほどとは別の場所にいた。
「何・・今度は・・。」
辺りは瓦礫の山だった。しかしその瓦礫はよくよく見ると日本の建物のものではない。
とりあえずあたりを歩いてみる。気づいたのはあの白い部屋とは明らかに違う臭い・・。
足元の鈍いずっしりとした感触。
「ひっ・・・・・」
足を掴んできたのは軍服らしきものをきた青年だった。
身体には無数の銃痕があり、その穴からは絶えず血が噴き出していた。
「はっ・・離してっっ!!」
勢い良く振り払うと青年はピクリとも動かなくなった。
「(・・・・死んだ・・の?)」
訳が分からない。いつのまにかミサトの手には黒い銃が握り締められていた。
今の自分が何なのかすら把握できない・・・。
停止しかけた思考回路が一発の銃声で再び始動する。
「何!?銃、声!?・・・・・!!」
先ほどまで誰もいなかった空間から自動小銃を担いだ兵士達が一目散に走ってきた。
「(こっちへ・・来る!?・・・逃げなきゃ・・!!)」

895フロジストン:2007/04/22(日) 21:45:41 ID:???
早く逃げようと足を動かそうとする。だが・・動かない。
「(なんで!!なんで動かないのよ!!!)」
その間にも兵士達の姿が大きくなっていく。
「(殺される・・・っ)」
尚も動かないミサトの足。しかし銃を握り締めた手がするりと上がる。
「(まさかっ・・・嫌よ・・!!!嫌!!ぜったいに嫌!!)」
握り締めた銃に力が篭る。
「(嫌よ!!!止めてよ!!!私が何をしたっていうの!!!??)」
無情にも手はミサトの意思に反し、その黒く輝く銃のトリガーを躊躇いも無く引いたのだった。
まるでドミノが倒れるかのごとく倒れる兵士達。
【ヒトゴロシ・・】
【ヒトゴロシ・・・】
[私が・・殺したの・・・]
「・・・ひぃっ!!嫌ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
896フロジストン:2007/04/22(日) 21:48:11 ID:???
「ぁぁあ…っ、……?」
ミサトは辺りを見回した。窓からは蛍光灯のような無機質なものではなく、穏や
かな月光が射し、漂う匂いは消毒のものではなく香水の香りであった。

「(…夢か……。嫌な夢…。)」
「(忘れさせてはくれない、か…。そうよね…。)」

涼しげな夜にも関わらず額にはじっとりと汗が浮かんでいた。
「(顔…洗おう。)」
部屋のふすまを開け洗面所に向かうとミサトは顔を勢いよく洗い流した。
あの夢を洗い流すかのごとく…
ついでに、とばかりに台所に向かい、コップ一杯の水を汲むと、ミサトはリツコ
から貰った安定剤と共に喉に流しこんだ。
「(…悪い夢見ませんよーにっ!)」

願いをかけ部屋に戻りまた布団に潜ると、そっと瞼を閉じるのだった。
897名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 22:42:43 ID:SVYf9CCY
かなら
898名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/23(月) 21:13:12 ID:???
14歳のミサトと加持のからみが見たい
899名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/24(火) 03:55:32 ID:1K7n5WYl
>>898

見たくない
900名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/25(水) 23:08:59 ID:???
>>898

歳の離れた兄妹のようなからみなら見てみたい
901名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/01(火) 23:08:15 ID:???
保守
902名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/05(土) 05:39:08 ID:???
ムチムチ
903名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/10(木) 23:40:22 ID:???
保守
904名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/16(水) 18:48:06 ID:YJuk1wxn
まだあったのかこのスレΣ(・∀・;:;
905名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/17(木) 09:09:01 ID:???
次スレはあるのかな?
906名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/18(金) 12:34:52 ID:???
保守
907フロジストン:2007/05/19(土) 00:37:02 ID:???
ご無沙汰です・・!最近忙しくて・・申し訳ありませんでした。
と、その前に・・いつのまにかに900超えてますね。
>>905さんの言うとおり、次スレのことも考えなければいけませんが住人の一人として自分としてはどうしたらいいのか迷っています。
皆さんがみてのとおり自分は短期間で投下はあまりできないので、
次スレをたてたとしても新しい職人さんや話題が無い限りズルズルとしてしまいそうで・・・
。FFの展開としてはこのまま日常生活をズルズルとやるわけにもいかないので、
ある程度はばっさり切ってメインのお話に進みたいと決めていますが、
スレを続けるのであればそちらに投下したいと思っています。はたまたスレを切るのであれば
自分のサイトのほうで続けていくつもりです。皆さんのご意見お願いいたします。

908フロジストン:2007/05/19(土) 00:37:59 ID:???
とりあえず続きを投下します!!

ー翌朝ー
「ミサトさーんっ 朝ですよーっ」
部屋の襖を開けシンジがミサトを起こしにやってきた。
窓から差し込む光が暖かく、眩しい。時刻は9時を過ぎていた。
「うぅ…ん…。眠ぅいぃ…。」
「眠ぅいぃ…じゃなくて!起きなきゃ駄目です!もう9時ですよ〜!」
起きる気が無さそうなので無理やり布団を引き剥がす。
が、それでもミサトは必死に布団にしがみつき離れようとしない。
姿が変わろうと相変わらずのミサトにシンジは内心少し微笑んでしまう。
「ミサトさんっ!!!遅刻しますよ!!!」
「えっ!!!!!!!!!!」
いきなりの大声にバッと飛び起きるミサト。
しかし部屋にかかっているカレンダーの日付を見るやいなやまた布団に戻ろうと
する。
今日は土曜日…。
戻ろうとするミサトをシンジはすかさずパジャマの後ろ襟をつまむ。
「あぅっ…シンジ君のいけずぅ。」
「いけずも何も…今日はこの部屋をきちんとお掃除して、片付けて、あとは買い
出しに行ったりで忙しいんですから起きなきゃ駄目です。」



909フロジストン:2007/05/19(土) 00:39:08 ID:???
「シンジ君の小姑ぉ」
「はいはい、分かりましたからさっさと支度して下さい。

しぶしぶと気だるそうにミサトはリビングへ向かうと
テーブルには既に朝食が並んでいた。
「‥美味しそう…。」
「どうぞ、食べて下さい。お腹すいたでしょう?」
「…シンジ君が作ったの?」
「ぇえ。まぁ…。」
流し台の食器を洗いながら照れくさそうに答える。
「凄〜い♪」
喜々とするミサトにさらに照れくさくなってしまう。
「さ、冷めないうちにど、どうぞ!」
「頂きます。」

910フロジストン:2007/05/19(土) 00:40:05 ID:???
「……………。」
食べ始めてから無言のミサト。
「……………。」

「あ、あの…お口に合いませんか…?」
微妙な空気にたまらずシンジは口を開いた。
「っ!ごほっ…ぁあっ……ごめんなさい!! 凄く美味しいわ。…食べながら話すな
って躾られたから…そのせいかも♪」
ふふっとミサトは微笑む。笑顔を見たところ不味かった訳では無さそうだったの
でほっとするシンジ。
「良かった…お口に合わなかったらどうしようって考えこんじゃいました。」
「ごめんなさい…。…ふふっ♪」
「何かおかしいですか?」
「いや、ぁ… シンジ君ってお母さんみたいだから…。」
911フロジストン:2007/05/19(土) 00:45:17 ID:???
お…お母さんってっ…僕は男ですよっ!!…あ…ごめんなさい…。」
半ば語気を強めて言うがハッとなり我に還る。何をムキになっているのだろう‥
そう思うとシンジは少し虚しくなった。
「いえっ…こちらこそ…ごめんなさい。。」
暫し静まるリビング。ただ響いてくるのはベランダにとまる雀の鳴き声。
「…あの、シンジ君やアスカさんは、その…どうしてここで暮らしているの?お母
さんとか、お父さんは…?」
シンジはきゅっと小気味の良い音をたてて蛇口をひねる。

「‥父さんとは離れて暮らしているんです。…母さんはこ僕が小さい頃に亡くな
って…」

「…そう‥、ごめんなさい。こんなこと訊いちゃって。」
「いえ、慣れてますから。」
912フロジストン:2007/05/19(土) 00:46:11 ID:???
「…やっぱり親がいないと寂しいわよね…。」
ポツリと呟くミサトにシンジはふと視線を向ける。

「‥私もそう思いたいけれど。」

【お父さんのこと苦手? 私と同じね。】
シンジはミサトと初めてあった日のことを思いだした。その時は意味をよく考え
なかったが…
第三新東京市を一望できるあの峠で後から聞かされたあの話…
家族から逃げ続けていた父に助けられたこと。嫌っていた筈の父に助けられたこ
と。その父が身代わりになって死んだこと…。

「ごちそうさまでしたっ♪ご飯食べたら元気が出てきたわ♪ありがとうシンジ君
♪」
「い、いえっ!どういたしまして。」
「お皿洗いは自分でします♪さてと!お皿洗ったら、部屋の片付けに〜……………


ミサトは明るく振る舞っているようだったがシンジには誤魔化しに見えた。
顔は笑っているがどこか寂しさが漂っている‥それは14歳の姿になる前のミサト
が時折見せる顔と全く同じだった。

913名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/19(土) 08:10:03 ID:???
乙!
今回もGJです!
914名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/19(土) 12:50:13 ID:???
別に次スレあってもいいんじゃない?
投げやりな言い方をすれば、遅筆だってわかってるんだからそんなに催促したりして待ちきれない!
なんて事もないだろうし…


まぁ、出来れば投下してくれる時は1〜3レスの短期ぶつ切り

よりかは

隙間が空いても5レス以上を一度に投下してくれるほうがこちらとしては良いかなと思う
915名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/01(金) 20:23:28 ID:???
保守
916フロジストン:2007/06/03(日) 00:21:14 ID:???
こんばんは。お久しぶりですです。投下しに来たのですがその前にレスをば・・。
>>913  ありがとうございます!
>>914 了解しました。やはりぶつ切りは良くないですよね・・。
917フロジストン:2007/06/03(日) 00:25:01 ID:???
では>>912の続きです。

朝食を食べてすぐにミサトとシンジは部屋を片づけ始めた。
「ミサトさぁーん!このゴミお願いしまーす!」
「はぁーい。」
昨夜シンジがざっと片づけたもののまだ部屋にはゴミが残っていたのだ。しかし
出てくるゴミは…
「(…ビールの缶に、おつまみの袋、化粧水のビンに…うーん、ん…?これは…何?)
」「あ…あの…シンジ君…。」
「はい?」
「この部屋って‥どなたの部屋なの…?」
「え!!??」
「加持さんの部屋にしては女物が多いし…。でも女性にしてはちょっとだらしな
いというか…。」
あまりにも唐突な問いに、ごくりと生唾を飲んでしまうシンジ。
[ミサトの部屋] と言ってもまだ本人は納得しないだろうし混乱させてしまうだろ
う。
というのも[まだ不安定なところもあるから混乱させるようなことは避けて。] と
シンジはリツコに忠告を受けたばかりだったのだ。混乱させてはならない。かといって曖昧な返答はかえって怪しい。
必死に思考を巡らせる…。いずれはミサトも気付く。だが出来るだけショックを
少なくするためにも記憶が戻りかけている時にまで延ばしたい…。

918フロジストン:2007/06/03(日) 00:32:04 ID:???
「……こっ…この部屋は…加っ…加持さんの部屋ですよっ!!!」
必死に考えた結果がこれだった‥しかもかなり声が裏返ってしまった。これでは
バレバレだろうとシンジは思う。しかし・・
「え!?」
上手く乗っかってくれた。少なくともそう捉えたい。捉えるしかない。
そう踏み込んだシンジは尚も続ける。
「加持さんの部屋なんですけど、加持さんの…そのかのっ…彼、女さんがたまに
ここに来て泊まっていくので…っ…加持さんも忙しいから片づけする暇も無さそ
うですし…」
加持に濡れ衣を着せてしまった。…加持が帰ってきたらどう弁解しようか…。
「へぇ〜。加持さんもああ見えておアツいのね〜。」
「…えぇ‥えへへ…。」
「で、その彼女さんはここにはもう来ないの?」
「あ…!はい。彼女さんもとっても忙しい方なので!」
今は腐れ縁の方が意味合いが強いのかもしれないが[加持の彼女]という意味では大方間違ってはいない。
顔をあわせれば仲悪そうにしているがそれでも二人が時折醸し出す雰囲気は男と女のものだった。
…にしても変な方向に話が進んでしまった。
…嘘をつくのは苦手だ…。
相手を欺くようで。
昔から自分に関わる余計な事はどうにかしてでも払うタイプだったが、
それでも嘘はつくことはできなかった。

919フロジストン:2007/06/03(日) 00:34:58 ID:???
「お部屋のことは分かったわ。あと、アスカさんは?」
カー雑誌を片づけていたシンジの手が一瞬止まる。
「…アスカは朝早くから本部に…。」
部屋の話をしてくれた先程とは違ってシンジの様子がおかしい。
できれば触れたくない、とでもばかりに。
「…何かあったの?」
「え?」
「シンジ君、さっきとは様子が違うから…。余計なことかもしれないけれど、何
かあったのかなぁって…。」
「………。」
シンジはここ最近のことを思い出していた。あのゼルエル戦以来、休みがくれば
呼び出しもないのに本部へ通うアスカ。
前はこんなこと無かった筈なのだが…
家でも口は訊いてくれるものの前よりも会話が減った気がする。
ちょっとしたことでも喧嘩が多くなった。
「…何でもないです。」
悟られまいとする。だが
「…。…シンジ君、嘘つくの苦手でしょう?」
「何を言っているんですかっ!僕は、嘘なんか…つきません。」
吐き捨てるように言うシンジ。そんなシンジの姿が母の姿と重なる。
〔何でもないのよ。〕
父と喧嘩したのは明らかなのに〔何でもない〕と気丈に振る舞う。泣き顔を見せ
まいとする。逆にそれがつらかった。
シンジのはみえみえ。
嘘はもう御免だ。

シンジに対しミサトは続ける。

920フロジストン:2007/06/03(日) 00:40:26 ID:???
「…いいえ、さっきのお部屋の話も、実を言うと嘘でしょう?」
「………。」
黙りこくるシンジ。ミサトと目を合わせようとしない。
微妙な空気が二人の間に流れる。
「何があるかは知らないけれど私は本当のことを話してくれた方が嬉しいわ。」
「………。」

「この写真…。」

ミサトは棚の隅にあったフォトスタンドを持ってきた。

「それは…。」

そのフォトスタンドに入っていた写真。それをみてシンジははっとする。
…写真にはペンペンを抱えたシンジとミサト。シンジははにかみ、ミサトは穏や
かに微笑んでいる。アスカがやって来るずっと前にミサトをはじめとするスタッ
フ達で催してくれた歓迎会での一枚だった。
「このペンギンはペンペンね。首にかかってるタグのコードからして間違いない
わ。…あとこの男の子は勿論シンジ君でしょう?」
「……はい。……。」
「そして…ここに写ってる女の人…。母にそっくりだけれど母ではないわ。で…
さっき雑誌を片づけてたら…」
服のポケットから折りたたまれた紙が出される。
「出てきたの。」
紙を開くとそこにはズラリと並ぶ英文。なんて書いてあるかはシンジには読めな
い。恐らくは海外関係者宛ての報告書・・だろう。難しい英文は読めないシンジであったが
一つだけ…はっきりと分かることがあった…。それをもう一度ゆっくりと目で追う。
下に入っている筆記体で描かれた名前…。
「カツラギミサト…私の名前ね。」
「……。」

921フロジストン:2007/06/03(日) 00:45:58 ID:???
「最初は同姓同名の方なのかなとも思ったけれど…でもあの写真と、あとは…。」
今度はデスクの上に飾ってあった車のハンドルを持ってくる。
今時の車とは明らかに違うそれ。如何にも時代を感じさせる。
ミサトは車が好きだった。事実この部屋に散らかっていたのもカー雑誌だらけ。リビングにはGTレースの大判写
真が飾ってあるほどだ。
「私ね、車が好きなの。」
「‥このハンドル…。多分シトロエンSMの…私が大好きな車の一つよ。
これでだいたいの確信が持てたわ。
この女の人…、私でしょう?」
丁寧に、かつピシリと言い放つ。
「……。」
つくづく勘が良い女性だ。
「違う?…答えて…。」
ミサトは真っ直ぐにシンジを見つめた。

922名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/03(日) 01:10:10 ID:???
久しぶりに来てみたら丁度良くフロ氏キテター(゚∀゚)
923名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/03(日) 11:21:02 ID:TOZ4EUIv
記念age
924名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/03(日) 13:04:16 ID:???
ъ(゜Д゜)グッジョブ!!
925名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/06(水) 08:46:36 ID:???
キタ━━(゜∀゜)━━!!!!
926名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/11(月) 17:27:48 ID:???
ちょっと出遅れたが、キテタ━━━(゜∀゜)━━━!!
927名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/19(火) 18:50:01 ID:???
11巻ついにキタ―――(゜∀゜)―――!!!!!
928名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/19(火) 20:07:46 ID:wYGGUAmf
929名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/19(火) 21:24:47 ID:???
>>247 の続きが非常に気になるのだけどもう来ないのかな
930名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/24(日) 12:58:01 ID:???
保守
931名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/28(木) 04:02:51 ID:???
キタ━━(゜∀゜)━━!!!!
932名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/02(月) 05:56:23 ID:C1NqPL38
11巻を未だに買ってない俺は負け組か?
933名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/02(月) 12:48:42 ID:???
うん
934名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/02(月) 12:50:43 ID:???
>>932

Yes.
935名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/04(水) 23:31:55 ID:YroSyA63
932だけどコンビニでエバあったから買ったんだがよく見たら10巻だったorz
936名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/04(水) 23:55:21 ID:???
どんだけテンパってたんだよwwww
11巻の表紙はカヲルですよ
937フロジストン:2007/07/07(土) 20:12:22 ID:???
一ヶ月以上空いてしまって申し訳ありません!では>>921の続きです。

見透かされている。冷静を取り繕っているミサトだが、今の彼女にはこの事実は
極めて非科学的、かつ衝撃的なものだ
‥戸惑っているだろうか‥いやそうに違いない。
しかし、またそれを気遣い、何を言って誤魔化したとしても今更無駄だろう。

「その女の人は‥ミサトさんが言う通り・・」
「ミサトさん自身です。」
シンジは観念して正直に告げた。ミサトの目の色が変わる。彼女自身、粗方予想
はしていた事実だろう。
だが実際、「そうだ」と言われるとやはり衝撃は大きいものなのだ。
偽りでなく、やっと真実を述べられたという自己肯定感と、言うべきでは無かっ
たという自責の念がシンジの中で渦巻く。
一方ミサトは自身の予想通りの答えを何とか受けとめようとしていた。
"あの日"以来、隔離収容されていた筈なのに、気付いたらここにいた。写真に写
る母親そっくりの女性。首に掛けられたクロス。断片的なあの日の記憶。頬に落
ちる紅い雫。自分を壊す白い部屋。異国の世界。取れない硝煙の臭い。デジャヴ
のような悪夢。リツコをはじめとする周りの目。
ー全て想定通り、想定通り…でもー。
イマノワタシガ、ワタシジャナイ…?
考えるだけで目眩がしてきた。御伽噺の世界に素足で踏み込んだようで…

938フロジストン:2007/07/07(土) 20:16:22 ID:???
シンジ達にとって今の自分は本当の自分ではないのだ。
シンジ達にとっての葛城ミサトは、自分でなく、あの写真の中で微笑みかけているあの女性なのだ。今の自分を知るものは…誰もいない……。
そう思うとミサトは先ほどから続く目眩のこともあり、全身から力が抜けていく
。必死に支えようとしたが、出来ない‥。どうすることも出来ず、体の成すがま
まに、その場にぺたりと座りこんでしまった。
「ミサトさん…!!」
シンジが何か声をかけてくれているらしいが、聞こえない。瞳からは涙が零れて
止まらない。拭っても拭ってもただただ零れていく。今までに体験したことのないような気持ち。あの白い部屋で感じたものとはまた違う、混沌としていて、ど
こにも持ちかけようのない恐怖。
「ひっ…はっ…」
上手く肺に空気を取り込めない‥呼吸が乱れていく。ぼろぼろと零れる涙で視界
シンジ達にとって今の自分は本当の自分ではないのだ。シンジ達にとっての葛城
ミサトは、自分でなく、あの写真の中で微笑みかけているあの女性なのだ。今の
自分を知るものは…誰もいない……。
そう思うとミサトは先ほどから続く目眩のこともあり、全身から力が抜けていく
。必死に支えようとしたが、出来ない‥。どうすることも出来ず、体の成すがま
まに、その場にぺたりと座りこんでしまった。
「ミサトさん…!!」
シンジが何か声をかけてくれているらしいが、聞こえない。瞳からは涙が零れて
止まらない。拭っても拭ってもただただ零れていく。今までに体験したことのな
いような気持ち。あの白い部屋で感じたものとはまた違う、混沌としていて、ど
こにも持ちかけようのない恐怖。
「ひっ…はっ…」
上手く肺に空気を取り込めない‥呼吸が乱れていく。ぼろぼろと零れる涙で視界
も良く定まらない。
「…!?ミサトさん!落ち着いて下さい!ミサトさん!」
ただ呼びかけることしか出来ない。
それ以外にシンジはどうすることも出来なかった…。
出来なかったというより、する術を知らなかった。こういった時にどうすればいいのか分からない‥。こう
している間にもミサトの呼吸は一段と荒くなっていく。

939フロジストン:2007/07/07(土) 20:17:06 ID:???
しかし自分まで慌てふためいてしまえば相手は余計混乱する。今のシンジには自
分を冷静に保つことで精一杯だった。
ーその時ー
室内にインターフォンの音が響く。
【おぉい、俺だ。誰かいるかい?】
インターフォン音と同時に応対用機器から馴染みの声が聞こえる。「(加持さん?)

夜勤を終えた加持が帰って来たのだ。頼りになる人が来た。シンジは少し安心し
部屋にある子機で応える。
「加持さんっ!!ミサトさんが…!!」
【葛城がどうかしたのか?】
「と…とっ、とりあえず早く!!!」
上擦ったシンジの声。すかさず加持が部屋の中に入ってきた。
しかしミサトは見向きもせず咽を苦しげに鳴らして俯いたままでいる。
『一体どうしたんだ?』
「ごめんなさい…僕がいけないんです…ごめんなさい…。ごめんなさい…。」
眉間に皺を寄せ、今にも泣き出してしまいそうなシンジ。夜勤から帰ってきて、
急過ぎるこの状況。加持にはいまいち掴み難いものだった。ただ何かあったとい
うのは間違いない。
『どれ…』
一先ず加持はミサトの前に屈む。見たところ一向にミサトが治まる気配がない。
すると加持はミサトの肩を抱き自分へ引き寄せた。
940フロジストン:2007/07/07(土) 20:20:01 ID:???
「……!」
『落ち着いて…深呼吸して…落ち着いて…』
優しい声音で繰り返す。ヒュッ、ヒュと音を立てながらもミサトは加持の腕の中
で深呼吸をする。シンジは内心加持の行動にびっくりしながらも、その様子をた
だ見つめることしか出来なかった。
加持の言葉とミサトの深呼吸、それが5分程続く。
「(あったかい…)」
しっかりとした腕とYシャツ越しに伝わってくる体温と微かな香水と煙草の香り
。どことなく懐かしいような錯覚を覚える。
ようやくミサトも落ち着きを取り戻してきた。呼吸も治まり、目を閉じて気持ち良さそうにしている。
『…よし、もう大丈夫だな?落ち着いたか?』
コクリと頷くのを確認すると加持は微笑んでミサトの頭を撫で、そっと離れると
、シンジに体を向けた。
『大変だったなシンジ君。』
「…すみません。僕のせいなんです…。」
『(……。)悪いな、少し一服させてくれ。勿論君の話しは後で聞くよ。ちょっと
ばかり男同士で会話させてくれないか。』
ミサトに声をかける。了解したミサトはニコリと微笑む。すると加持は、ひたす
ら落ち込むシンジを見かねてシンジの手を引いてベランダへと出た。

941フロジストン:2007/07/07(土) 20:21:29 ID:???
「ごめんなさい…。」
『謝らなくていいさ。何があったんだい…?』
「実は…。」
シンジはつい先程までに起こった出来事を全て話した。
ミサトが何故あのようになってしまったのかを。
…リツコに念を押されていたのにも関わらず、ミサトに気づかれてしまったこと
を。
すると加持は、シンジの背中をポンポンと叩くと苦笑まじりに話す。
『やっぱり勘が良いな葛城は。嘘がつけない。』
「…?」
加持は昔のことを思い出していた。大学のサークル内で催した時に知り合った女
性と浮気をしてしまった時のこと。
嘘で取り繕ったが、それ程時間の経たない内にばれて、その女性もろとも酷い目
にあわされた。
人には絶対話せない実に情けない思い出。
「僕は嘘が苦手なんです…。昔から…。」
『男は誰だってそうさ。ごく一部を除いてな。それにシンジは優しいんだよ。だ
から余計に嘘をつけないんじゃないか?』
優しくなんて、…ない。シンジは心の中で加持の言葉を‥先程ミサトからも聞い
た言葉を否定し続けた。あの時自分は何もできなくてただ呆然と立ち尽くすしか
出来なかった。そんな人間が優しいなどと言われるのは大層間違ったことだと。
942フロジストン:2007/07/07(土) 20:22:29 ID:???
「ごめんなさい…。」
『謝らなくていいさ。何があったんだい…?』
「実は…。」
シンジはつい先程までに起こった出来事を全て話した。
ミサトが何故あのようになってしまったのかを。
…リツコに念を押されていたのにも関わらず、ミサトに気づかれてしまったこと
を。
すると加持は、シンジの背中をポンポンと叩くと苦笑まじりに話す。
『やっぱり勘が良いな葛城は。嘘がつけない。』
「…?」
加持は昔のことを思い出していた。大学のサークル内で催した時に知り合った女
性と浮気をしてしまった時のこと。
嘘で取り繕ったが、それ程時間の経たない内にばれて、その女性もろとも酷い目
にあわされた。
人には絶対話せない実に情けない思い出。
「僕は嘘が苦手なんです…。昔から…。」
『男は誰だってそうさ。ごく一部を除いてな。それにシンジは優しいんだよ。だ
から余計に嘘をつけないんじゃないか?』
優しくなんて、…ない。シンジは心の中で加持の言葉を‥先程ミサトからも聞い
た言葉を否定し続けた。あの時自分は何もできなくてただ呆然と立ち尽くすしか
出来なかった。そんな人間が優しいなどと言われるのは大層間違ったことだと。
943フロジストン:2007/07/07(土) 20:23:11 ID:???
「あの時僕は何もできませんでした…。」
『そうか…。でもそれは"何もしようとしなかった"のとは違う。何をすればいい
のか分からなかったんだろう?』
「……。加持さんは凄いです。」
何も出来なかった自分とは違った先程の加持の行動。多少びっくりするようなこ
とだったが、それでもミサトはあの通り治まった。
『ぁあ…さっきのかい?悪かったね、驚かせて。』
「いえ。」
『…昔バイトで病院の精神科に勤めたことがあってね。当時はセカンドインパク
トのショックで心身的に後遺症を患っている子が多くてさ。その経験さ。』
事務的な返答。しかしその返答に優しさが滲み出ているのがシンジには感じとれ
た。
普段シンジの見る限りでは、ミサトは加持に対し、決して優しく接することはな
く、憎まれ口を叩くのばかり目立ったが、何だかんだで嬉しそうだった。
シンジが先程から感じとっている加持の包み込むような優しさ…
加持のそんな部分がミサトは好きなのだろうとふと考えてしまう。
『落ち込むことは無い。シンジ君と同い年位の子だったら、逃げ出す子だってき
っと大勢いるよ。やり方が分からなかったんなら学べばいいのさ。そして次に生
かす。人間何事も経験さ。』

944フロジストン:2007/07/07(土) 20:24:14 ID:???
「あの時僕は何もできませんでした…。」
『そうか…。でもそれは"何もしようとしなかった"のとは違う。何をすればいい
のか分からなかったんだろう?』
「……。加持さんは凄いです。」
何も出来なかった自分とは違った先程の加持の行動。多少びっくりするようなこ
とだったが、それでもミサトはあの通り治まった。
『ぁあ…さっきのかい?悪かったね、驚かせて。』
「いえ。」
『…昔バイトで病院の精神科に勤めたことがあってね。当時はセカンドインパク
トのショックで心身的に後遺症を患っている子が多くてさ。その経験さ。』
事務的な返答。しかしその返答に優しさが滲み出ているのがシンジには感じとれ
た。
普段シンジの見る限りでは、ミサトは加持に対し、決して優しく接することはな
く、憎まれ口を叩くのばかり目立ったが、何だかんだで嬉しそうだった。
シンジが先程から感じとっている加持の包み込むような優しさ…
加持のそんな部分がミサトは好きなのだろうとふと考えてしまう。
『落ち込むことは無い。シンジ君と同い年位の子だったら、逃げ出す子だってき
っと大勢いるよ。やり方が分からなかったんなら学べばいいのさ。そして次に生
かす。人間何事も経験さ。』
945フロジストン:2007/07/07(土) 20:27:42 ID:???
『あの通り、葛城もまだ安定しているとは言えない。何が原因でまたああなって
しまうか分からない。
だから次にこんな事があったら今度こそシンジ君の番だ。勿論葛城以外の人にも
な。』
「は、はい。」
朝に比べて大分登った太陽の下、煙草をふかしながら遠くを見つめる加持を、シ
ンジは眩しそうに見やった。
『どぅれ、中に入るぞ。きっと葛城も言いたい事沢山あるだろうからな。』
加持は煙草を携帯灰皿でもみ消し部屋の中へと戻っていった。シンジは加持の言
葉を頭で繰り返し深呼吸をして同じように部屋に戻った。



946フロジストン:2007/07/07(土) 20:33:16 ID:???
一部重投稿をしてしまったことがありました。ごめんなさい・・。
947名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/07(土) 22:43:18 ID:???
おおおおおおおおおちつけw

だがGJ
948フロジストン:2007/07/08(日) 01:05:32 ID:???
追記
加持さんの回想部分誤字訂正です。
×催した
○催したコンパの
ついでに>>946についても訂正
×間違ったことが
○間違った箇所が
誤字多くて本当にごめんなさい。以後気をつけます。自サイトに載せる際は修正して(加筆も?)します。
>>947 おおお落ち着きますすすっっ!
読んでくださって本当に有難うございます!
949名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/12(木) 14:18:10 ID:???
GJ

でも書くの大変ならそろそろ完結させてもいいんじゃないかな
950名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/15(日) 00:28:58 ID:???
ちょwwwフロフロキテるY⌒Y⌒(。A。)!!!
951名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/18(水) 18:38:26 ID:???
もつかれさまです
952名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/21(土) 12:28:56 ID:???
保守
953名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/24(火) 04:24:41 ID:I5B1q6fY
954名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/24(火) 15:25:29 ID:zPWgZT1i
14才にしてすでにセックスのコツをつかんでいるミサト
955名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/31(火) 17:53:33 ID:???
保守
956名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/05(日) 21:38:35 ID:???
>>1ミサトさんが14歳だったら

2chでもヒロインになれた。
957名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/06(月) 06:14:13 ID:???
映画の新キャラは14歳のミサトさんだと思うんだ。











・・・ありえないな。
958名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/07(火) 01:00:02 ID:???
いいやああああああああああああああ!!!!!!!!11111
あるうううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!
959名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/12(日) 02:07:57 ID:8VBn7pE5
上げてみよう
960名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 20:53:55 ID:???
ほしゅ
961わお:2007/08/20(月) 14:16:07 ID:HmLw8tn5
フロンジストンさんやっぱあのサークルの管理人だったのか!!!!
どうりで見た事あるなと思ったよおおおお!!!
962わお:2007/08/20(月) 14:18:31 ID:HmLw8tn5
最初の小説の文字を見て驚いた
963わお:2007/08/20(月) 15:18:57 ID:HmLw8tn5
やアアアアアアああはああああああああああああああああああああああ
964名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/20(月) 18:07:29 ID:rqUHnhUZ
ミサト14歳の設定でミサト→シンジの長編SSあるぞ
965フロジストン:2007/08/25(土) 18:02:51 ID:???
大変遅くなってしまいましたが投下します。

『どれ、次は君の話を聞かなきゃ、な?』
部屋に戻った加持は、部屋の真ん中にちょこんと座っているミサトに声をかけた
。するとミサトは先程と同じように微笑み返す。しかし、やはり何か物言いたげ
顔で…。
『じゃ、早速…。』
「はい。」
ミサトが口を開こうとしたその瞬間、シンジがとっさに口を挟んだ。
「あっ‥あの、ミサトさん…そのさっきは‥何も出来なくてごめんなさい。」
突然のシンジの言葉にミサトは少し驚いたような表情をみせた。シンジはミサトをちらりとみて様子を窺うが、その瞬間に目があってしまい、真っ赤になり慌てて畳に目を落とす。
ただ見守るしか出来なかったことに対する謝罪。謝って許して貰おうなどとは思わない。ただ、言っておかないとシンジの中で落ち着かなかったのだ。ミサトは穏やかな顔で下を向いているシンジに語りかける。
「シンジ君…。謝ることなんてないわ。私こそ、また迷惑かけてごめんなさい。
応えることが出来なかったけれど、嬉しかったわ。」
「だから下を向くことなんてないの。顔を上げて…、ね?」
「はい…。」
シンジの中で安堵感が広がっていく。
『…よし、まずさっきのことは一件落着だな。次は本題に入ろうか。』
「はい。」
ミサトは顔を引き締めると加持とシンジを真っ直ぐに見て、短く息を吸い、話しはじめた。
「お聞きしたいことは山ほどありますが、一番聞きたいのは何故私がこの姿にな
ってしまったか、ということです。あなた達にとっての葛城ミサトは私ではなく
あの写真の女性。一体何がどうなって、あの写真の方が私になったのか分かり
ません。」
「…あの…ミサトさん。質問に答える前に一ついいですか?」
『?』
「はい。」
「今のミサトさんが僕たちの知らないミサトさんでも…ミサトさんであることに
違いはないんです。思い詰めることはないんです。」
「そう…、ありがとう‥。」
966フロジストン:2007/08/25(土) 18:05:09 ID:???
『じゃ、君の聞きたいことについてだ。』
加持は事細かに語りはじめた。“本来“のミサトの立場、あの建物…ネルフの事。そして事の経緯を。
聞けば聞くほど有り得ない話の連続でミサトは戸惑いを隠せなかったが、それでも真剣に、必死に話を飲み込んでいった。
『こうやって説明しているが、俺たちにも信じられないといったところさ…。何しろ謎が多すぎてな。』
加持は半ば困ったような表情を見せる。
「そうですか…。」
『実は俺もいろいろ調べているんだが、ただ一つ明確なのは…外部の組織ぐるみで行われた可能性が高いってことだ。』
「…?」
ミサトは首を傾げ、シンジがすかさず訊ねる。
「どういうことですか?加持さん。」
しまった、という顔を見せた加持だったが暫し考え込んで口を開いた。
『・・・・シンジ君も聞いておいたほうがいいな・・。…日向君達に聞いたんだが、ここのところ外部からネルフへの不正アクセスが
後を絶たないらしくてね。前から不正アクセスはあるんだがそれはネルフ自体に対するもので、今回はそれと違ってそのアクセスはネルフ自体の情報へではなく
、南極研究所に関するものだったらしい。』
「南極の?」
ミサトが声をひそめて聞いた。
『南極研究所に関する情報は勿論ある組織が持ち去ったんだが、今はその組織の解体後に後継組織として設立されたネルフが所有していて、とあるセクターに保
管されているんだ。だが、そのセクターへは、ネルフの上層部のごく一部の人間にしかアクセスできないようになっている。』
「…そうなんですか…私が実際この姿になってしまったというのも、その‥ネルフで、なんですよね?でも不正アクセスは外部の組織で…。一体どう関係している
のか…いまいち話しが繋がりません。」
『問題はそこなんだ。あまりにも情報が少なすぎてな。何がしたいのかは俺にもまだ分からない。まあ、はっきりと言えるのは周りには注意して生活してくれっ
てことさ。』

967名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/25(土) 20:56:04 ID:???
「…はい。」
心配そうな面持ちでミサトが頷く。
『なあに、普段は“お守り“がついてるし、その外部の連中だって、君を突然かっさらうとか映画みたいな大胆な行動はとってこない筈だ。』
加持は胸ポケットに手を突っ込んで話す。煙草を探しているようだが、どうやらさっき外で吸ったのが最後だったらしい。
「あの、煙草ですか…?でしたらこれ…。」
とミサトがそっと差し出す。封こそ切られてはいたが、まだ一本しか減っていないものだった。
「…!ミっ‥ミサトさんっ!煙草吸ってたんですかっっ!?」
「ち、違うのっシンジ君!ただ、部屋の隅に落ちてたから…それにいくらなんでも私そんな不良じみたことしないわ!」
目をギョッとさせるシンジとあたふたと弁解するミサト。そんな二人をよそに加持はぼぅっとその煙草を見つめていた。
『(セブンスター、ねぇ…。)』
【…こういうことの後にしか吸わないの…】
「あの…」
『ん?』
「自分から渡しておいて申し訳ないんですけど、吸われるなら外で吸って頂けないでしょうか…?私煙草の煙りが苦手なんで…。」
『…あぁ。っと、そうだ、二人とも、アスカが戻ったら買い出しにいくぞ。色々買うものとかあるんだろう?』
「はい、晩御飯の材料も切らしてますし…アスカはいつ帰ってくるんですか?」
シンジが冷蔵庫の中を覗きながら訊ねる。
『昼前には上がるって言ってた。多分もうじきだろう。だから買い出しは昼飯を食ってからだな。』
「分かりました。」

968フロジストン:2007/08/25(土) 22:25:36 ID:???
シンジは夕飯の材料を買い込み、加持はというとシンジの手伝いをした後は…少し暇そうだったが
久しぶりのデパートはまんざらでもなさそうだった。ミサトとアスカはというと下着と日用品の買出し。
。横からアスカになじられたりしたが、そのおかげもあって楽しく買い物をすることができた。
買い物に行ったその帰り‥ミサトは一人ネルフ本部に来ていた。
「いらっしゃい。さ、そこに寝て腕を出して」
リツコに例の注射を打ってもらう為だ。
「今日は何かあった?」
リツコの質問に気まずくなるミサト。朝の出来事を頭から振り払い笑顔を作る。
「部屋の片付けをして買い物に行ってそれからそれからっ…」
「…そう。」
リツコは相槌をしながら腕に注射を刺す。チクりと刺激が走るとミサトは顔をしかめた。
「後はちょっと…疲れた‥かな?」
今日は色んなことがありすぎた。頭で理解してもまだ実感がわいてこない。
「…そう。じゃ、検査もするわ。」
「え?」
突然のリツコの提案だった。検査と聞くとミサトは大掛かりなものを思い浮かべる。
もしかしたら夕飯までに帰れないのではないかと。
「いえ、検査っていってもそんなに大掛かりなものじゃなくてよ。これ被って。」
ミサトの心配していたことを指摘し、リツコがヘッドセットを手渡す。
少し異様に見えるそれにミサトはたじろいだ。
「何ですか?これ…」
被ってはみるものの…やはり変だ。
「検査機器なんだからデザインもへったくれも無いわよ。それよりどう?調子は」
頭の中へと響く妙な振動。不思議な心地にミサトの目はとろんとしてきた。
「なんか…眠いです。」
「…そう。」
「ちょっと寝てもいいですか…?」
「いいわよ。やっぱり疲れているのね。あなた。」
「そうかもしれません・・。」
969フロジストン:2007/08/25(土) 22:36:26 ID:???
父が振り向いてくれないのは自分のせいだと、父に認められたくて、中学に入っ
てからは父の名に恥じぬよう勉強も運動も頑張ってきた。
周りに認められ、誉められて、ミサトにはそれが素直に嬉しかった。

セミの鳴き声が響く夕方…まだ日本にも四季があった時の夏のこと。
「おかえりミサトちゃん。」
家に帰ろうとしていた時近所のおばさんが声を掛けてきた。
「ただいまおばさん!」
「聞いたわよ!夏休みの自由研究のこと!凄いわね〜全国でも金賞だなんて!!」
「えへへ、結構広まってるのね…。」
「そりゃあね♪」
おばさんは近所でも有名な情報通だった。どこから仕入れをするのだか分からないが大概なんでも知っていた。
「それがね、おばさん聞いて!他の子は共同で研究したみたいなんだけど、私は一人で頑張ったのよ!」
ミサトが喜々として話す。
「凄い凄い!流石葛城博士の娘さんね〜♪きっと将来は研究者ね♪」
「うん。」
カツラギハカセノムスメ

『葛城凄ぇっ!全国共通テスト5位じゃん!!』
この間行われた全国中学校共通テストの結果が帰ってきたのだ。
『わっ見ないでよぅ〜!!』
『いいじゃん♪俺も頑張ったけど262位…。』
『262位!?凄いじゃない!』
『でも俺3ヶ月前から頑張ってこれだぜ!!葛城は頑張り屋だけど…やっぱり遺伝
もあんのかなぁ…。はぁ、いぃよな〜。母ちゃんは東大卒、父ちゃんも東大はお
ろか、いわずとしれた天才博士。いいよなぁ天才の娘は…。』
『そう‥かな…。』
テンサイノムスメ
970フロジストン:2007/08/25(土) 22:39:14 ID:???
「ただいま。」
家に帰ってきた。しかし聞こえるのは[おかえり]ではなく、リビングから聞こえ
る女性のすすり泣く声。もう慣れっこだったが正直あまり聞きたくない声だ。
「……ただいま、お母さん。」
「ミサト!?帰ってたの‥?おかえり♪」
母は急いで涙を拭って笑ってみせる。だが目は赤いままで…
「無理しなくていいよ。またお父さんと何かあったんでしょう?」
「ん?なんでもないのよ♪‥それより夕飯の準備しなきゃ♪」
分かっているのに…あくまでも知られまいとする母。そんな母に対し今まで溜め
込んでいたものが爆発する。
「…ごまかさないでよ!!!!そうやっていつもいつもお母さんは私のことをはぐら
かして!!!!分かってんのよ!!!お母さんがなんで泣いてるかも!!!」
「…うるさいのよ!!」
母の一喝にビクリとなるミサト。今まで見たこともないような母の顔。
「…あ…ごめんなさい…。お母さんどうかしてるわよね…。夕飯つくるからね‥。」
「……うん。」

カゾク?

『ねぇ?』
部活帰りのことだった。後ろから声を掛けられミサトが振り向く。
『なぁに?』
そこには泣きはらした友達の顔。笑顔で振り向いたミサトの顔が固まる。
『!?』
『いいよねぇ…ミサトみたいな優等生は。アタマも良けりゃ運動もできて…』
『…?』
『なんであんたがレギュラーなのよっ!!』
『…!』
『どうせアタシはあんたになんかかないっこないよ!!』
ミサトを突き飛ばして走り去って行く女子。

ユウトウセイ
971フロジストン:2007/08/25(土) 22:40:28 ID:???
この頃からだった。歯車が狂いはじめのは。学校に行きづらくなったのもこの頃
。ただ頑張っているのに周りからはテンサイだのユウトウセイだのオトウサンガ
スゴイカラだのそんな一言で片付けられてしまう。頑張れば頑張るほどその歪み
は大きくなっていく。心が乾いていく。
真面目にしていて何が悪いの?よい子にしていて何が悪いの?
【よい子にしていたらお母さんもお父さん困らせずに済むのよ】
「ミサト…。」
「なぁにお母さん?」
「あのね、お父さんと離婚することになったわ‥。」
「え!?」
「ごめんねミサト。」
「うぅんっ!いいの!お母さんのためだもん!」
「ありがとう‥。ミサトはお母さんが引き取ることになったわ。」
「本当!?じゃあ私、お母さんの姓になるのね!」
これで父の名から解放される。そう思った矢先のことだった。母が辛そうな面持
ちで口を開く。
「それがね‥ミサトはお父さんの姓のままなの‥。」
「‥なん‥で?」
「正式にはそうなってしまったの。お父さんはあの通り忙しいでしょう?だからミ
サトを預かるのはお母さんだけど…」
何を言っているのオカアサン?
お母さんが願い通りお父さんと別れることになったのに‥、心は乾いている筈なのに…。オカシイナ…ナミダ
ガトマラナイ。
972フロジストン:2007/08/25(土) 22:44:42 ID:???
学校に行くのはイヤ。妬まれるだけだから。外にでるのもイヤ。うるさい他人だ
らけだから。私は何なの?私は私じゃないの?
部屋に引きこもって3日目のことだった。
『葛城ミサトさんかな?』
部屋に入ってきたのは黒いスーツに身を包んだ男たちだった。
『どなたですか…? 』
『お父さんの研究仲間です。今日はちょっとお話したいことがありまして。』
風貌のわりには物腰の低い男たち。
『父の?…私、父とは関係ありません。出ていって下さい。』
『まぁそう言わずに…これを見て下さい。』
男が手渡しのはS2理論検証日程と書かれた一枚の紙。
『あなたのお父さんが研究している理論の実験が今度ありましてね。…いずれは
このエネルギー不足な世界を変えることになる理論の一大プロジェクトですよ。』
『だからどうしたっていうんです。』
相変わらずミサトは素っ気ない態度をとり続ける。一大プロジェクトだか何だか
しらないが私には関係ない。
『…来て欲しいとおっしゃっているんですよ。葛城博士が。』
『父が…?』
仏頂面だったミサトが眉をピクリと動かす。男達は表情を変えずになおも続ける。
『あなたの頑張っている姿がお父さんに届いたんです。是非、とのことです。』
『……!?』
自分のことを、家族のことを見向きもしてくれない父が大嫌いだった。…それに対して内では尊敬する心があった。
偉大な科学者である父を誇らしく思ったのも決して少ない事ではなかった。だが父の名に苦しめられたのも確かだ。
どんなに頑張ってもついてまわるのは【葛城博士の娘】…
今更何だというのだ。家族を見捨てた男が。私に会いたいとでも言うのか。
生まれる葛藤。
父の真意が分からない。
『父が…そういったんですか?』
ミサトがおどろおどろしく訊ねる。
『ええ。』
973フロジストン:2007/08/25(土) 22:47:54 ID:???
『ミサト‥本当に行くの?南極へ?』
『うん。お父さんの知り合いの方が本当によくしてくれてね‥』
『あのね‥ミサト…』
母がご飯に進めようとした箸を止める。母の言いたいことを察したミサトはすかさず言い返す。
『分かってる!ただの旅行じゃない、でしょ?』
『……。』
『えへへ…。』
ミサトは母の前ではにかんでみせたが内心は複雑だった。今更何故私を呼んだのか。
聞きたいことが溢れてくる。冷静でいられるであろうか。いざ父を目の前にしたら逆上してしまうかもしれない。
だが、父の気持ちを知りたい。それがミサトを南極へと駆り立てた一番の理由だった。

「お父さんっ…助け…」
…キィィン…
「痛いよっ…痛いのっ…!!」
「来ないでっ!来ないでっ!」
…キィィン…
…ザザザザ…
【死ナナイ、死ナナイヨ】
ザザザ…
「嘘だ!!!そんなの嫌よ!!死ぬのも同然よ!!!!」
「私、死にたくないよ!!!」

『第二東京大学?』
『えぇ。彼女が志望しているのです。実際彼女の努力は凄まじいです。一体何が
彼女を変えたのでしょう。失語症に陥っていた事なんて忘れさせられそうです…。』

『先生受かりましたよ!第二東大!』
『本当かね!?良くやったね!!‥そうだ!お祝い会でも開こう!』
『わぁいっ♪ありがとう先生♪』
974フロジストン:2007/08/25(土) 22:49:33 ID:???
「大学‥行かなくていいのか?」
「う‥んぅ?」
「んぅ?じゃなくて‥。友達とも会うんじゃないのか?なんて言ったっけ‥あの、
リツコちゃん・・だっけ?」
「午後から行くわ…。だから今は‥ねぇ??」
「…ったく。仕方のないお嬢さんですこと。」
「へへへ♪」

『リぃツコぉぉ…助けて〜レポートが終わらないのよぅぅ〜』
『ぇえ?あなたが大丈夫大丈夫って先延ばしするからよ。大体アパートに一週間籠
もって何やってたのよ。」
「あっと、えっと‥それは‥」
【疲レタノ‥】
【良イ子ハ嫌】
(?…これは夢…?)
【ダカラ許シテ…】
【少シダケ休マセテ】
【遊セテ】
【泥ンコニナルマデ汚レテ遊ンデミタカッタノ】
【休ンダラ‥マタ‥頑張ルカラ…】
975フロジストン:2007/08/25(土) 22:55:36 ID:???
「んっ…?」
視界に入る光が眩しい。
「ミサト?」
「やだっ…レポートっ!!…ってあれ?」
見えるのは無機質な天井とリツコの顔。
リツコの顔をみて安心したのかミサトはふぅと息を吐く。
「リツ‥コ?」
「気づいたのね。レポートって・・・記憶、少し戻ったんじゃない?」
「あれ‥私…?」
「ぐっすり寝ていたわ。やっぱりなんだかんだで疲れたんじゃない?さ、検査も終わり。もうじき暗くなるわ。早く帰ったほうがいいわよ。」
「う…ん。」
リツコに促されるままに、ミサトは頭のヘッドセットをとり部屋を出る。ミサトは先程の事を思い返していた。
ヘッドセットをつけて暫くした時心地が良くなったところまでは覚えているが…
「(また嫌な夢見ちゃったな…どうかしてるのね、私。)」
曲がり角にさしかかると黒尽くめの男とすれ違った。何やら視線を感じたが気にせずミサトはネルフを後にした。
976フロジストン:2007/08/25(土) 22:59:33 ID:???
『彼女は?』
「帰ったわ。」
『それで…?』
ミサトとすれ違った黒尽くめの男はリツコの部屋に来ていた。
「随分ぶっきらぼうなのね。あなた。」
リツコが冷ややかな目線で男を見やる。
『そんなことを聞きに来たのではありません。』
男の体格は幾分大きく、口調と相まってどこかふてぶてしい佇まいだ。そんな男
にリツコは良い思いを抱けないがらも口を開く。
「…。やはりセカンドインパクトに関しては掴めないわ。ノイズがかかるの。」
『ノイズ…?そうですか。まぁなるべく早くお願いします。いざとなれば無理やり。…早くしないと彼女自身の体がダメになってしまいますからね。』
男はくつくつと嫌な笑い方をしてみせる。
「……分かってるわ。」
この男のすべてが腹立たしい。男が部屋から去るとリツコは小さく舌打ちし、デ
スクから煙草を取り出し火をつけた。
仄かな明かりが落ち着かせてくれる。明かりにちらつくのは己の心とミサトの顔…。
「どうしたらいいの・・私・・・。」
977フロジストン:2007/08/25(土) 23:02:08 ID:???
「ただいま〜。」
『あっお帰りなさいミサトさん。ご飯できてますよ。』
帰宅するとエプソン姿のシンジがひょこっと迎えてくれた。
「ただいまシンジ君♪」
「ふふっミサトさんなんか機嫌がいいですね♪」
朝とは違うミサトにシンジは思わず笑みがこぼれてしまう。中に進むと加持は夕
飯作りを手伝い、アスカがリビングで寝転がってテレビを見ていた。
『おかえりぃミサト。』
「おかえり。」
「ただいまアスカさん♪加持君♪」

『ふぇ…!』

うつ伏せになり気だるそうにしていたアスカが、ばっと起き上がりミサトに駆け寄ると、じぃっと覗きこんできた。
「ア、アスカさん?」
『ミサト!!記憶戻ったの!?』
「ん?…よく分からないけどそうなのかな♪」
「アスカさん…ってことはまだアスカを知らない頃…つまり大学ぐらいだな今は…。」
サラダボウルを手に加持は怪訝そうな声音で言う。
「でもリツコさんが言うには2週間はかかるのとか…なんとか…」
リツコの言葉を思い出し突っ込むシンジ。
『計算上ではってことでしょ‥。案外早いかもしれないわね。この分じゃ。』
978フロジストン:2007/08/25(土) 23:04:48 ID:???
ー深夜のネルフ本部ターミナルドグマ内ー
「葛城の記憶、少し戻ったみたいだ‥」『葛城さんがですか?‥赤木博士の話より
随分早いじゃないですか。』
「まぁな。」
日向がディスプレイから加持に顔を向ける。その表情は意外、といった色を浮かべていた。
「それより…解析できたかい?例の外部アクセス…。」
話題を変えるように加持が訊ねる。外部アクセスとは加持が午前中にミサトに話した例の南極研究所に対するものだ。
すると日向は曇った顔をしてみせた。
「それがですね‥。アクセスパターンが多すぎて絞れないんです。」
「?」
日向の返答に加持はぴくりと眉間に皺を寄せた。
『アメリカ、ドイツ、イギリス‥日本国内も含めて実に様々です。恐らく攪乱工作‥、それも良くできてます。かなりの腕ですね。』
「じゃあ実質、アクセス元の特定は不可能なのか?」
『いえ…。』
加持の問いに日向は悪戯っぽい笑みをみせた。
『今までの解析プログラムでは、という話です。実はマギのプログラムを応用し
て先程解析プログラムを自作してみました。使ってみたところ、後4日程度でアクセス元が絞れそうです。』
「ぉおう。流石。おっと‥そうだ俺も…。」
加持は胸ポケットから端末を取り出す。
「これを見てくれないか。」
日向は端末を受け取るとすぐさま自分のコンピューターと接続してみた。
『カルテ…ですか?葛城さんの…。』
979フロジストン:2007/08/25(土) 23:07:54 ID:???
「あぁ…南極隔離施設時代のな。これは南極研究所に関するデータのセクターとはまた別のところにあったんだ。そのIDをよく見てくれ。」
『はい…。』
「で…こっちが‥投薬ログだ。」
『‥?』
画面に表示されているのは同一IDの投薬ログ。
「そこに書いてある薬、なんだかわかるかい‥?」
『向精神薬じゃ…それもかなりの頻度…。』
「こっちのプログラムと合わせてみてくれ。」
加持が指差したフォルダをクリックし、ログと重ね合わせる。すると投薬ログは
瞬く間に変化をみせた。
『…なんです。この薬…。』
ログに記載されていた薬が違う薬名へと変化したのだ。
「自白剤だよ。」
『な…!?』
古くはナチスドイツ時代から研究されてきたものだが、今では日本でも警察の容
疑者に対する事情聴取のために使われている。拷問まがいの事情聴取では人道的
な問題があると指摘された為だ。専門家からは逆の意見も勿論沢山挙がったが、
そういった機関では既に一般化されているものだった。ただ一つ問題があった。
「俺も医学は専門外だが、こんな頻度で使っちゃあ…素人目でもどうなるか分かるだろ。」
その自白剤は量を増せば確かに効力も強力になるものだった。しかしそれも向精神薬と同じ類のもの。
使いすぎれば毒となる。実際、過去に日本でも警察側の過剰投与により容疑者が精神障害を起こすという事件があった。
「普通の投与量じゃない…。しかも20歳以下への投与は国際法で禁止されていた筈だ…。
当時の葛城はまだその年齢には達していない。ましてやこの量じゃ健全な大人でもおかしくなる。」
加持は怒りを抑えられないとばかりに画面を睨みつけ、吐き捨てるように言う。
『でもなんで…こんな…。』
「…葛城はあのセカンドインパクトの唯一の生き残り‥。あの事件の生き証人だ。
あの研究所で何が行われていたのか知りたくて、無理やり口を割らせようとしたんだろう‥。
だが葛城は決して口を割らなかった。それがこの投薬ログが表す事だろう。」
「でも…。」
『?』
980フロジストン:2007/08/25(土) 23:26:09 ID:???
加持の口調が静かに抑えられたものになった。
「こうも考えられないか?…葛城が真相を隠そうとして口を割らなかったんじゃな
い。‥葛城自身も知らなかったってな。自分がセカンドインパクトの渦中にいたのにも関わらず、だ。」
『‥。』
「だが14歳の子供・・シンジ君たちチルドレンと同じ年齢の子供を世界中の研究機関が注目していたような実験施設に連れて行くのか?
これは考えすぎなのかもしれないが・・・葛城がなんらかの実験対象とされていたというのも考えられなくはない。」
「葛城が当時の姿になってしまったのと、不正アクセスが始まったのはほぼ同時。
葛城があの姿になったのは不正アクセスをしている奴ら・・セカンドインパクトを探っている連中の仕業じゃ…ってことさ。」
『でもそれじゃ‥あの日、立ち会ってた赤木博士は‥?起動実験は赤木博士の承認のもとに行われるものですよ。』
「…不正アクセスをしてる奴らがリッちゃんに圧力をかけていたりとか、は‥?」
加持がぼそりと呟く。
『まさか‥。』
「ま、推測だけどな。リッちゃんの研究室へのアクセスログも調べておいた方がいいかもな‥。それと、日向君が解析してくれている不正アク
セス元が掴めればまた何か分かるかもしれない。」
『そう、ですね…。』
「ま、解析は引き続き宜しく頼むよ。俺はリッちゃんのところをもう少し探ってみる。」
『分かりました。』
力強い日向の返事に加持は少し微笑むとターミナルドグマの薄明かりが灯る通路の中へと消えた。
981名無しが氏んでも代わりはいるもの
これは・・・
先が楽しみでしょうがないぜ!!!!