シンジとマヤの同居生活2回目

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
職人達よろしく! いい作品作ろう
前スレhttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1136533143/l50
2名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 22:20:56 ID:/fKLovxg
初の2ゲット?
3名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 22:22:06 ID:???
>>2おめでとう!!
4名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 22:23:46 ID:FacNN+sv
しかし職人がいないぞ・・・
5ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/02/27(月) 22:40:03 ID:???
まあ待っていれば職人はそのうちくるでしょ
6名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 22:44:24 ID:???
「はふっ、やめてぇ……、あぁん」

やっとの思いで飲み干したマヤは、痙攣にも似た身震いをさせて、
緩慢にやってくる中途半端な快楽を耐え忍んでいた。
シンジはそんなマヤの哀願に構わず、スリットに足を差し入れ、
紅いスカートを捲り上げた。

「ああ……、やぁっ」

既にマヤの媚肉は爛れて朱く染まり、
物欲しそうに何かを渇望しているようだった。

「マヤさんのオマンコ、凄くいやらしいよ。ヒクヒクしてる。
 大丈夫? もっとして欲しいんじゃない?」
「あんっ、だめ、だめなのぉ…」

確かに肉体は欲している。
だが、社会的に許される関係で無い。
切ない肉体に鞭を打って、我慢しなければならない。
目の前の子供に哀願することも叶わず、
マヤは火照った身体で耐えなければならなかった。

「はは、分かってるよ。マヤさんが自分から頼むまで
 するつもりはないから。でも、それじゃあ、マヤさんは辛いだろ?
 いいよ。自分で弄りなよ」
「そんな…、ひどい…」
7名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 22:45:33 ID:???
>>6ここはマヤとシンジのラヴ小説だが?
8名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 22:49:31 ID:???
エロ禁止!!
9名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/27(月) 23:03:33 ID:/hcFNuxY
前スレの神々の内の一人、ヒロさんは帰ってこないのだろうか?
10名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/28(火) 01:05:40 ID:SC2voGua
>>1よ・・・帰ってきてくれ・・・
11名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/28(火) 07:57:54 ID:QXrevguz
悲しみも喜びも全て>>1でできてた
12ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/02/28(火) 12:43:33 ID:???
今日の夜続き更新する。ってか誰かに話しをまとめてほしい。
13a solemn promise:2006/02/28(火) 14:22:08 ID:???
今日もNERVでのシンクロテスト等の実験を終えた碇シンジは、何事もなく我が家へと帰宅した。
我が家とは言うものの、同居人たる女性とは、血縁上の繋がりを持っているわけではない。
だが今や、本物の家族以上に、確かな強い結びつきがあることは確実だった。
だがこの日、二人の関係は、激変を迎えることになる。
自室に荷物を降ろし、着ている学生服を脱ぎ捨てる。
日も沈みかけた夜遅い時間に、今から外出する用事など何もない。
部屋着の短パンと、平常心と書かれたTシャツに着替える。
部屋を出て、夕飯の準備に取り掛かろうとした時、ベッドの上に置いていた携帯電話が着信を知らせた。
シンジは、手早い動作で電話のコールボタンを押す。

「もしもし、碇です」
「シンジ君? わたしだけど」
「マヤさん?」

電話の相手は伊吹マヤ――同居人であり、現在の彼の保護者でもある女性だった。
だが、特別な用でもない限り、会話など彼女が帰宅してからでも可能なことだ。
ということは、何か急ぎの用事――急な実験辺りであろうか。

「えっとね、今日の夜のことなんだけど…もう夕飯作っちゃった?」
「今から夕食の準備をしようとしてたところです」
「そう…なら良かった。あのね、わたし今日は帰りが遅くなるの」
「えっ? 技術部の仕事か、何かですか?」
「ううん、そうじゃないの。今日は先輩や青葉君達に食事に誘われて、
…葛城さんもいるし、多分そのまま飲み会になっちゃうだろうから…ゴメンね」
「あはは…ミサトさんがいるならそうでしょうね。いいですよ。それじゃ、楽しんで来てください」

電話が切れると同時に、胸を締め付けるような痛さが、シンジの心を襲った。
この胸の苦しさは…寂しさ…今までの人生で感じたどんな痛みよりも強い…。
マヤが夜遅くに帰ることは、今までにも幾度かあったことだ。
なのに今回に限って、何故これ程に強い寂しさに襲われなければならない?
やっと手に入れた家族だからなのか…分からない…この気持ちの正体は。
シンジは思考の渦に飲まれていた。
14a solemn promise:2006/02/28(火) 14:24:12 ID:???
「マヤ、シンジ君はどうって?」
「あ、はい。いいですよって」
「それじゃ、OKね。じゃ、続きを楽しみましょう」
「はい」
「店員さん、ちょっと」
「ご注文の追加でしょうか?」

そういうと、リツコは近くに居た店員に声をかけ、他の者の注文も承る。

「私、ビール!」
「葛城さん…さっきも頼んでなかったか? あ、俺は唐揚げを」
「ほっとけシゲル…あの人はいつもああなんだよ。焼き鳥を一本追加で」
「それじゃあ私は…ワインでもいただこうかしら。マヤ、あなたは?」
「わたしは…いいです…」
「そう。それじゃ今言った物を追加でお願いするわ」
「かしこまりました」

盛り上がる周囲を他所に、マヤはどこか元気のない表情を浮かべたまま、
手元のアルコール度の低い日本酒を少しづつ飲んでいた。
15a solemn promise:2006/02/28(火) 14:36:53 ID:???
「マヤちゃん、どうした? 元気ないなぁ」
「ほんとほんと、久々の息抜きなのにさ」
「青葉君…日向君…」

司令部所属のメインオペレーター――長髪が特徴的な青年、青葉シゲルと、
同じく、作戦部所属のメインオペレーター――、眼鏡を掛けた青年、日向マコトが怪訝そうに尋ねてきた。

「元気ないなぁ、何か悩みでもあるの?」
「ちょっとね…シンジ君寂しくないかなぁって」
「あっ、そっか。マヤちゃんはシンジ君の保護者だもんなぁ」
「そんな立派に保護者出来てるとは思わないけどね」
「いやいや、んなことないよ。実際シンジ君、マヤちゃんと暮らしだして結構変わっただろ?」
「そうそう、最近なんか訓練も積極的だしさ」
「それは、確かにそうだけど…」
「自信持ちなよ。それと、偶の息抜きくらい楽しまないと損だぜ?」
「まったくだよ。シンジ君の保護者としての悩みなら、マヤちゃんには何も問題ないって」
「うん…ありがとう」

用は済んだとばかりに、二人は元の席に戻って、また注文を頼み始めた。
彼らの些細な気遣いが、細かい気配りが、ありがたい。
だが実のところ、彼らの推測――彼女の悩みは半分正解で半分不正解だった。
マヤはシンジの保護者は立派に出来ていると自身も思っている、そう…『保護者』は。
16職人さんの穴埋めになれば…:2006/02/28(火) 20:18:49 ID:???
西暦2015年
使徒と呼ばれる謎の敵がせまっていた。
その第3の使徒を見事に殲滅した主人公、碇シンジ。
戦闘後の治療も終わり、シンジは今後もパイロットとして第三新東京市に残ることになった。
本来、ネルフが用意するはずの部屋が手違いで遅延。そのため彼を誰かが預かる事になったのだ。

―ネルフ 喫煙所―
「困ったわね…どうしようかしら。」
フ〜と紫煙を吐き出して一人呟く金髪の白衣の女性。
特務機関ネルフ技術部部長 技術士官赤木リツコ三佐
シンジの預かり先に頭を悩ます
「私は無理ね…家に帰ることなんて滅多に無いし。ミサトは…駄目ね、いい影響与えないもの」
煙草を灰皿に押し付けたその時
「先輩」
「あら、マヤ。どうしたの?」
伊吹マヤ
17職人さんの穴埋めになれば…:2006/02/28(火) 20:27:16 ID:???
伊吹マヤ、同じく特務機関ネルフオペレーター兼技術部所属。リツコの後輩にあたる。
「今回の対使徒戦のデータ、マギへの編集が完了したので…」
「あら、そう。お疲れ様。今日はあがっていいわよ」
「はい、お疲れ様でした先輩」
部屋を後にするマヤ。その後姿を見ながらリツコは考えていた。
「…あの子の潔癖症を直すのにも、いい案かもしれないわね。」
そう、マヤは少し過剰な潔癖症を持っていた。そんな後輩を少し気にかけていたのだが
ガチャ
おもむろに電話を取りどこかへかける
「あ、私よ。…ええ。彼の引き取り先、決まったわ。
 …ええ。私から伝えておきます。それじゃ」
「全てはこれからね…」
一人ポツリと呟くと誰かに似たような唇の上げかたをしたのだった。
18職人さんの穴埋めになれば…:2006/02/28(火) 20:41:42 ID:???
―ネルフ治療室―
全ての検診を終え、小さなショルダーバッグに手をかけ部屋を出ようとする少年。
碇シンジ。先の戦闘では目立つ怪我はなかったが検診を受けていた。
治療室を出た廊下で、ばったりとリツコに出会う。
「あ、赤木博士…」
「リツコでいいわよ。今回はお疲れさま」
「あ、はい…」
小さく笑って彼に返事を返す。
あまりいい顔はしなかったがシンジは今後もエヴァに乗る事になった。
もちろん、それ相応の説得はあったのはいうまでもないが。
「シンジ君、よく聞いて?」
「はい?」
「実はね、あなたがこれから住むための部屋がね…実は手違いで今すぐ用意できないの。
 そこで今回、ここの職員の一人と一緒に生活して貰います」
「…ええっ?」
「ごめんなさいね。用意できなかったのはこちらの不手際。謝るわ。
 でも、今後のためにも仕方ないのよ。いいかしら?」
「で、でも…迷惑になりませんか?」
「大丈夫よ。気にしなくていいわ。私の後輩にあたる子なんだけどね、そろそろ来るかしら」
「リツコさんの…後輩??」
しばらくすると帰り支度を済ませちょうどシンジ達のいる廊下を通りかかるマヤ。
「あれ、先輩?それに…シンジ君まで」
19職人さんの穴埋めになれば…:2006/02/28(火) 20:50:16 ID:???
きょとんとした顔で二人を見るマヤ。
シンジの顔は先の戦闘ですでにモニターしていたので既知だった。
しかしシンジは今回初めて顔をあわせる。
「シンジ君、紹介するわ。私の後輩で伊吹マヤ」
「あ…そっか。伊吹マヤです。始めまして、シンジ君」
ペコリと頭を下げるマヤにつられるように
「あ、碇シンジです。はじめまして」
小さく会釈
「さてと、本人同士の面識も済んだことだし、これから仲良くやるのよ?」
「「え??」」
「リツコさん…後輩ってまさか…」
「そう、マヤのことよ」
「ええええええ?」
何を驚いているのかわからずマヤはきょとんとしている。
「おかしなシンジ君。私が先輩の後輩じゃおかしい?」
「い…いえ、そうじゃなくて…」
「マヤさんとこれから一緒に住むのかって思って…」
「ええええええええ????」
マヤが驚く
「先輩どういうことですか?」
「聞いて無いんですか??」
シンジはさらに驚いて聞いた。
20職人さんの穴埋めになれば…:2006/02/28(火) 20:56:08 ID:???
「どういうことって…そういうことよ」
リツコはあせるマヤに向けて平然と言ってのける
「私全然聞いてませんよ?ひどいです!」
「今言ったじゃない。さっき決まったのよ。
 もう上にも伝えてあるしシンジ君の荷物もあなたの家に届くわ。
 観念なさい。」
「ううう…」
「私やミサトじゃ難しいのよ。ミサトはあれだし…いいわね?マヤ」
「…はい。」
観念したように承諾するとマヤはシンジの方を向いた。
「え…と…。よ、よろしくねシンジ君」
「は、はい…」
ぎこちなく挨拶を交わす二人の後ろでリツコは某総司令のように口の端をとがらして笑っていた。

シンジマヤの共同生活、スタート
21名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/28(火) 21:41:21 ID:???
職人さん乙です
22名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/28(火) 22:52:29 ID:???
前スレdat落ちしちゃった・・・ どうにかしてまた見る方法ない?
23トウジ:2006/03/01(水) 00:04:40 ID:???
>>職人さんの穴埋めになれば…:

あんたも十分職人やぁ!!

これからもがんばりぃやー!!ほかの職人に負けんといてやぁー!
24a solemn promise:2006/03/01(水) 00:55:13 ID:???
「ただいまー」

翌日に日付が変わろうかという頃に、マヤは帰宅した。
よく見ると、その頬はうっすらと紅く染まっており、目もトロンとしている。
一言で言うならば、酔っているのが良く分かる。

「シンジ君、起きてる?」

シンジの部屋の襖の前で、問いかけるが、返事はない。
仕方なく、静かに、襖を少しだけ開けて様子を見る。
こちらに背を向け、ベッドに寝転がっている、シンジの様子が見て取れる。
そのまま、ゆっくりと襖を開け、そのまま部屋へと入り込む。
ベッドに近づくと、イヤホンをつけたまま、目を瞑っているシンジの姿。
S-DATの回転は、既に止まっている。

「もう寝ちゃったかな?」
「…起きてますよ」

突然の声に、顔を近づけようとしていたマヤはハッとし、慌てて離れた。

「お、起きてたの!?」
「考え事を…してたんです」

若干慌てた様子のマヤとは対照的に、シンジはひどく落ち着いていた。
その表情は穏やかというより、どこか物憂げだ。
普段とは違うシンジの様子に、マヤも何かを感じ取ったようだ。

「…何か、悩みでもあるの?」
「近いですね…悩みって言うより…何て言うんでしょうね…」

シンジはゆっくりとベッドから起き上がり、そして語り始めた。
25名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 01:19:21 ID:???
モンテスキュー殿はやはりあれで完結だったのか…?







続きを読みたいと思うのは僕だけなのか?
26名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 01:38:30 ID:???
>>25
俺も読みたいぞ!
ヒロ氏のも読みたい
まあ気長に待とうや
27名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 01:40:10 ID:???
くそぅ!モンテスキュー!帰ってきてよ!僕の青春と共に!
28ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/01(水) 04:58:52 ID:???
前スレの若返りマヤの続き

マヤはネルフの庭にいた
『私に待ち合わせってなんだろ………』
そう呟くとマヤはシンジの姿を探してしまう
『……シンジ君』
シンジと別れてから数日マヤはシンジのことしか考えられなかった
『もう一度会いたい……』
そう言った時だった
『マヤ……さん?』
聞き慣れた声にマヤはとっさに振り向く
『シンジ君?』
ずっと会いたかったシンジにマヤは近寄りたい衝動にかられる
『………(でも拒絶されたら……私の気持ちが受け入れて貰えなかったら……)』
そんな考えが頭を横切りマヤはその場に立ちすくんでしまう
『マヤさん………(きっと青葉さんが作ってくれたチャンスなんだ……でもマヤさんが僕に接してきた理由が命令で本当は僕のこと考えらてなかったら……)』
シンジはマヤ補完計画とかかれた紙を持ちながらジオフロント内に倒れて女性職員に軽蔑の目で見られてる青葉を分からないまま悩んでいた
『『あの………』』
二人が同時に喋ってしまう
お互い顔を上げてそのまま見つめあう
『……シンジ君……私、シンジ君にひどいことして……』
マヤはずっと言いたかった言葉を喋ることにした
29ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/01(水) 05:34:33 ID:???
ずっとずっと言いたかった私の思い……
『シンジ君……ごめんなさい……ごめんなさい……』
マヤは涙を流していた
『……(本当に僕のことを思ってくれてる……)』
それだけを思うとシンジの心は暖かい者に満たされた
『僕の方こそごめんなさい……マヤさんの気持ちずっと分からないで……』
『シンジ君……私は……』
マヤはそう言うとシンジに近づいた
『シンジ君………』
『マヤさん………』
マヤはシンジの胸に飛び込んだ
『ごめんなさい……私ずっと言えなくて……拒絶されたらってずっと思ってて……ずっと騙してて……ごめんなさい……』
マヤはシンジの胸で泣き出してしまう
『いいんです。僕はもう気にしてませんから……』
『シンジ君……私ずっとシンジ君のことしか考えられなくて……他のことしようとしてもシンジ君のことしか頭に浮かんでこなくて……』
『僕も同じですよ……ずっとずっとマヤさんのことしか考えてなかった……』
『……シンジ君……私はシンジ君のことが……』
マヤはそう言うと安堵感のせいで今まで溜まっていた疲れや眠気に襲われそのまま倒れ込んでしまった
『シンジ君………』
マヤはどこか満足したまま眠ってしまった
30名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 11:38:36 ID:???
ktkr
31名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 12:30:26 ID:???
ヒロ殿最高でござる!!

これで終わりなのかな?アスカ来日するのかな?何年後の使途がいない時代まで

続くのかな?

どれにしたって・・・G・・・パシャ
32名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 14:43:27 ID:m4vm9S5f
パシャ
33名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 15:14:44 ID:A2uz3eSQ
>>28
GJ!ヒロ氏ktkr
おいおい〜、おまいら補完されすgi…パシャ…
34名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 15:16:18 ID:NuiWtA7y
どうせ会えないだろうと思ってシャレで出会い系やってみたらホントに会えたんでマジあせった(^^;)
,調子にのって1週間毎日やってたらセフレ3人くらいつかまったょ
あまりにもあっけなくつかまったんで拍子抜けした。。。
http://www.happymail.co.jp/?af1471542
35名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 20:01:39 ID:???
業者キタコレ
36名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 20:52:00 ID:???
業者の書き込みしてる人テラカワイソス

寂しい思いしながら書き込みしてるんだろなぁ
37名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/02(木) 01:38:23 ID:???
>>29
(*^ー゚)b グッジョブ!!

>女性職員に軽蔑の目で見られてる青葉を
ωαγατα..._φ(゚∀゚ )アヒャ

>満足したまま眠ってしまった
庭でか?
バシッ (タカ&トシか?)
38名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/02(木) 04:00:19 ID:???
青葉君・・・www
39職人さんの穴埋めマソ続き:2006/03/02(木) 15:10:45 ID:???
―夕刻、第三新東京市内―
突然の共同生活を言い渡されたシンジとマヤ。
お互いどこか実感の湧かない感覚をもったままとりあえずそろってネルフを後にした。
「…あの、すいませんこんなことになって」
「え?い、いいのよ。気にしないで?元はといえばこっちの責任なんだから」
「はい…」
(わぁー、どうしようかしら…。シンジ君みたいな中学生とはいえ男の子と一緒に住むなんて…
 いままでそんな経験ないわよぉ。。。どーしよー…)
(マヤさんかぁ…女の人と住むなんて母さん以外なかったな。母さんのことはほとんど記憶に無いけど
 なんか…緊張するな。お母さんというより、お姉さんだもんな)
二人がそれぞれの事を考えながら日の暮れた市内を歩いていると目の前に青いルノーが急ブレーキで二人の目の前で泊まった
そのドアが開く。
「あ、ミサトさん」
「葛城さん」
「聞いたわよ〜二人ともぉ。これから一緒に住むんですって??いいわね〜お若い二人でぇ」
車の主は葛城ミサト。特務機関ネルフ作戦部長。戦闘における指揮総合を一任。
仕事以外はかなりルーズな性格で口調も明るい。当然マヤの上司。
絶妙なタイミングで現れたミサトのそばに駆け寄ってシンジに聞こえないように耳打ちする。
(実は…わたしどうしたらいいか…)
(な〜るほどねぇ。そうよねぇ、マヤにはちょっと難しいかしら?いいわ、任せて頂戴)
(ほんとですか?アドバイス頂けると、嬉しいです)
(いいわよ。それじゃあね…)
「よ〜し今日はシンジ君の歓迎会をマヤの家でやりましょ♪パァ〜ッとやるわよぉ〜
 いいわね、二人とも?」
「そうよね、今日はシンジ君を歓迎します」
「は…はい。」
すこし照れくさそうにしながらもシンジもうなづく
「いよっし。それじゃ買出し行きましょ。さ、二人とも乗った乗った」
三人を乗せた青のルノーは日も落ちかけた街をおよそ信じられないスピードで駆けていった…
40名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/03(金) 21:01:36 ID:???
保守
41名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/04(土) 00:16:48 ID:???
>>39
イイヨ-GJ
42名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/04(土) 01:10:20 ID:???
ヒロさん来て来てくれないかなぁ・・・。
43名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/04(土) 03:22:09 ID:S0L1HMPn
期待age
44職人さんの穴埋め続き:2006/03/04(土) 09:20:10 ID:???
―マヤのマンション―

買出しを済ませ三人はマヤ宅へ。 マヤの住まいは本部からそう遠くはない。
いわゆる社宅になるわけだがほぼミサトのマンションと設備に違いは無い。
二人で住むことになっても事足りるであろう。 すでにシンジの荷物も届いてあった。
「さ、どうぞ。家に人が来るなんて初めてです」
そういうとマヤは二人を招きいれた。
「お邪魔するわよ〜ん」
まずミサトが買い物袋を両手にぶら下げて家に上がる。
続いてシンジ
「お、お邪魔します…」
マヤはクスッと笑ってシンジに視線を合わせて
「シンジ君、これから一緒に住むんだから…」
少し顔を赤らめて言うとそれを察したのか
「あ、た…ただいま」
シンジも若干照れながらそう訂正した。
「おかえりなさい」
少し照れ笑いでそれを返すマヤ
そんな初々しい二人を見て作戦部長は腕を組んで満足げにうなづいた。
45職人さんの穴埋め続き:2006/03/04(土) 09:22:12 ID:???
それぞれ違う買い物袋を持っていたのだがミサトのだけはやたらと重そうだ
「んしょっと…」
ゴンっとテーブルに置くと重々しい金属音
「葛城さん、それ全部ビールですか?」
不安げにマヤが聞くと
「そうよん♪お祝いなんだから〜、当然っしょ」
いくらなんでもそれは多いだろうと突っ込みそうになるマヤ。
つづいてミサトの袋から出てくるのはレトルト
シンジとマヤはただ呆然と見ている。 マヤはこの状況を打破しようと
「せっかくシンジ君のお祝いなんだし、私腕振るいますよ」
「あら、そ〜う?それじゃあこれはもって帰るとしますか♪」
どこからかホッと言う声が聞こえたかどうか…。
「それじゃあシンジ君と葛城さんはそっちでゆっくりしててください」
「よろしくね〜ん」
「あ、手伝いましょうか?」
「大丈夫よ。今日はシンジ君の歓迎会なんだから。」
そういうとマヤは台所に食材を持って向かい、エプロンをつけた。
マヤのエプロン姿を見たシンジは
(あ…マヤさんのエプロン姿…かわいい、な…)
見とれているシンジを作戦部長は見逃さなかった。
46名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/04(土) 11:53:41 ID:xygLY2S1
47名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/04(土) 11:59:39 ID:???
それはマヤでないとか
48名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 01:31:44 ID:???
このスレも過疎ったな…また前スレの様になってくれないものだろうか?
49名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 02:10:09 ID:???
モンテスキュー殿が去ったからなぁ…
50気まぐれ:2006/03/05(日) 03:54:45 ID:???
夕暮れも近い街の中を、スズキ・アルトワークスがゆっくりと走っている
「ねぇ?…シンジ君、この後どーしよっか?」
「んー……晩ご飯まで時間あるし…時間潰しといっても…あそこの漫画喫茶はこの間行きましたし…」
信号に捕まったので車を止め、マヤはため息を一つついた
「(…やっぱりノープランなんてよくなかったかしら…)」
最近増えてきた二人での外出、今回は『その場その場で考えで行動し、一日ブラブラしてみよう』という企画なのであった
「(…カラオケも行ったし…お買物もしたし…普通のカップルだったらこの後どうするのかなぁ?)」
「…ャさん?ぁ…あの」
「(…少し早めにご飯食べて…どこかで夜景を見て…その後は…キャッ!相手はまだ中学生なのよ!って私何考えてるのよ////)」
「マヤさん?もしもーし?」
ビーーーッ!!!!とクラクションの大きな音が鳴った、その音でマヤは我に帰り信号の青い光を見た
「えっ?あっあっゴメンなさい!!」

相手に聞こえる筈もない声と共にアクセルを床まで踏み込むマヤ
その急加速にシンジは「ぐぇっ!」と舌を噛んだ


いきなりスレ汚しスマソ
51名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 11:07:28 ID:???
おはよう
52名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 18:16:43 ID:???
>>50
>スズキ・アルトワークス
時に西暦、2015年     にはスズキ・アルトワークス復活してる設定か?
それともミサトみたくエンスーか?

...Kのエンスー?  マヤはそんなに変わり者かな?
53気まぐれ:2006/03/05(日) 19:59:27 ID:???
>>52
設定とか深く考えてませんでしたorz
マヤって小さい車に乗ってるイメージがありましたので…まぁ原作で免許持ってる設定なんて無さそうですね…
54名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 22:48:23 ID:???
>>51
おはよう
>>53
乙!また書いてくれ
55ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/06(月) 12:10:19 ID:???
今日の夜に投下予定。
56名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 14:55:49 ID:Uz/sc383
ktkr!
第一級萌え戦闘配置発令!

みんなっ!萌え氏ぬなよっ!
57名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 15:31:50 ID:FMzU8U9p
このときをまっていた
58名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 15:54:06 ID:???
パシャ
59名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 16:45:12 ID:???
オラwktkしてきたぞ!
60名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 20:17:30 ID:0xU4oxpU
パシャ
61ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/06(月) 21:43:03 ID:???
>>29
『んっ………』
マヤは眠りから目を覚ました
『あっ……起きました?』
ベッドの横にいたシンジが声をかける
『あれからマヤさん倒れて、ミサトさんとリツコさんに家まで運んでもらったんです』
『そうなんだ……最近眠ってなかったから疲れたのかな。』
『リツコさんもそう言ってましたよ。』
『あっ………シンジ君』
『は、はい?』
『おかえりっ!』
マヤはとびっきりの笑顔でシンジに言った
『た、ただいま……///』
赤くなったシンジの様子を見てマヤは微笑む
『夢じゃないよね?』
マヤがそんなことを言うと
『夢じゃないですよ。僕はここにいますしね』
『うん………』
マヤは静かに涙を流した
『マ、マヤさん!?』
突然の涙にシンジは驚く
『おかしいね……あんなに泣いたのにまだ涙が………』
マヤは涙を拭いながらシンジに言う
『泣いても良いと思いますよ。こんなときは……』
シンジはそう言ってマヤを見た
『優しいね……シンジ君』
『そんなことな………』
シンジが言葉を喋ろうとした時マヤがそっと抱きついた
『お願い……少しこのままでいて……』
『は、はい………///』
そしてマヤはシンジの暖かさを確かめるためにしばらく抱きついていた
62ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/06(月) 22:07:17 ID:???
『あのね……シンジ君……』
マヤは抱きついたままシンジに言う
『私……シンジ君とずっと一緒にいたい……』
『大丈夫ですよ。僕はこの家にちゃんと戻ってきますし……』
『そ、それは嬉しいんだけど……そういう意味じゃなくて……///』
マヤは赤くなってシンジから離れる
『あ、あの………///』
『はい?』
マヤは今までにないくらい心臓がドキドキして顔もほのかに紅潮していた
『私はシンジ君とずっとずっとずっと一緒にいたいの……///それは同居人とかじゃなくて恋人として一緒にいたい………』
マヤは一気に言うとそのまま下を向いてしまった
『えっ………あのいいですよ……///』
『それだけ?』
マヤはシンジの答えにそう答えた
『女の子の方から愛の告白したんだよ……何か言うことは?』
『えっと……なんて言えばいいのか………』
『う〜ん……』
マヤは悩んだようにシンジを見る
『私はシンジ君のことを愛してます……///』
そう言うとマヤはまた下を向いてしまう
『あっ……そうか……』
シンジは納得したようにマヤを見つめる
『僕もマヤさんのことが好きです………きっとマヤさんのこと愛してます……』
それだけを聞くとマヤは
『ありがとう……』
静かにそう言ってまた涙を流した
63名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 22:13:19 ID:FMzU8U9p
死にそ
64ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/06(月) 22:28:08 ID:???
『シンジ君……///』
マヤは頭をシンジの肩にのせる
『やっと一緒になれた………』
マヤはそっと呟く
『これからも色々ありますよ……僕もマヤさんにも……』
『ふふっ……年下なのに偉そうだよ』
『そうですか?』
『そうだよ……』
ただそれだけを言うとどちらからともなく唇が重なった
『んっ……(シンジ君の匂い……暖かくて溶けそう……)』
マヤはそんなことを考えていた
『シンジ君……ずっとずっとずっと一緒だよ……』
『僕ももうマヤさんのこと離しませんから……///』
『(それって結婚までって意味かな……///)』
その言葉に思わず赤面してそんなことを考えるマヤ

それはずっと先のことかもしれない
でもそれまでは生きて行こう
真っ暗で何もない道でも二人で行けば何か見つかるかもしれない
あの空に浮かぶ月のように………

そんなことを考えてマヤはシンジと向き合った
『これからもよろしくお願いね………シンジ♪』
そしてまた唇が重なって二人の長い夜は過ぎて行った
65ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/06(月) 22:30:57 ID:???
とりあえず完にしとく?
続けるか完にするか………
66名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 22:39:11 ID:???
ここで終りのつもりならそれもありかと。
GJ!!
67名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 22:47:55 ID:???
いやぁぁぁぁん
GJ!
68名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 22:59:55 ID:???
いつか新作を!






















パシャ
69名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/07(火) 00:48:49 ID:???
完でもいいし!

終わりにするのも捨てがたいですな・・・

ってかあんたさいこーや!!

本当にありがとうございま・・・パシャ
70名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/07(火) 03:00:58 ID:???
うわぁぁぁぁーーー!!萌え死n…………パシャ
71名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/07(火) 03:06:47 ID:SlJmUU0e
萌え氏ぬトコでした!
マジGJ!!!!!!!!!!!!!

完ですか…
甘甘LMSでミサトやリツコを苛々させるのも良いですなwwww
後は、ヒロ殿の裁量一つですから。
とりあえず、乙っ…パシャ
72名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/07(火) 07:13:25 ID:???


もうちょっと文章の勉強したほうがいいね。
ト書きじゃないんだから。

5点
73名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/07(火) 13:42:03 ID:???
ヒロ殿GJ!
新作待ってます!
平和になった後とか…

>>72
だったらもうくんなよ イネ
74名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/07(火) 21:40:05 ID:???
>>ヒロ殿
GOD JOB!
続けて書き作品に光沢、あるいは泥を塗るか
それは作者の技量次第
ここで終わりにするか続けるか
選べ!

>>73
気にするな
トサカに来るけど
75名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/08(水) 17:22:15 ID:???
シンジとマヤの子どもはどんな子になるだろう?
てか14で子持ち?うはwwwゲンドウ40代でお爺ちゃん!wwwっうえww
76a solemn promise:2006/03/08(水) 23:59:02 ID:???
「今日、マヤさんから電話を受けて、帰りが遅いって言われて、僕は辛かったです。
 父さんに捨てられて時も…辛かったけど…それ以上に、胸が苦しかったんです。
 何故こんなに辛いのかが、僕には分かりませんでした。胸を苛む気持ちの正体が…。
 でも、今さっきマヤさんの声を聞いて、なんとなくですけど、分かりました」

一気に言い切ると同時に、シンジの表情から、先ほどまでの憂いた様子が消える。
そして浮かんだのは、どこか照れたような、それでいて優しい笑顔――。

(綺麗…)

その笑顔を間近で見ていたマヤは、素直にそう思った。
それに加えて、嬉しかった――シンジの感情の発露が。
彼との同居を始めてから今まで、楽しく過ごせていたのは間違いない。
だが、シンジがこうして、これ程までに胸の内を語ってくれることは、今までなかった。
それを今は――これ程までに明かしてくれた――が、同時に疑問が浮かぶ。
それはごく自然に、口に出てしまった。

「気持ちの正体って…何?」
「聞きたいです?」

思ったことが、そのまま口に出てしまって、マヤは慌てて取り消そうとする。
しかしシンジは、その言葉に目を輝かせた。
そして再び語り始める彼の口から出た言葉は、正に衝撃だった。

「最初は、やっと手に入れた信頼出来る家族だから、共に居たいんからなんだと思いました。
 あ、さっきも言いましたけど辛かったことの理由がですよ。
 でもずっと考えてて…そうじゃないことがハッキリと分かったんです。
 今の僕は、家族とかじゃなくて、それ以上の感情であなたを見てるって。
 マヤさん、僕は貴方のことが、1人の男として、好き…です」
77名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/09(木) 05:59:55 ID:???
ktkr
78名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/09(木) 19:37:01 ID:???
続きに期待!
79名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/09(木) 22:47:32 ID:???
うはw
80名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 08:53:29 ID:???
保守

ついでに80ゲット!!!
81& ◆Q5hc3/kNG. :2006/03/12(日) 04:16:09 ID:???
保守

萌え氏にてぇ…
82名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 09:26:33 ID:???
>シンジの感情の発露が。

ワラタ
なんか中学生がムリヤリ難しい熟語を使ってみました、って感じがしてほほえましいね。

「感情の発露」ですかあ。
スゲエw
でも、もう少し文脈とか考えて使った方がいいと思うよ。
83名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 20:14:19 ID:???
もん
84名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 22:24:59 ID:???
てす
85名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/12(日) 22:37:57 ID:???
Q
86名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 08:35:17 ID:???
87ちゃれんじゃあ:2006/03/14(火) 03:46:36 ID:???
(パシュッ)
司令室のドアが開き、手荷物を持った少年が入ってくる。
「マヤさ〜ん、お待たせしました〜」
目標に向かって手荷物をブラブラ。
「あっ、シンジ君。もうお昼か〜。」
ちょっと見た目が高校生の女性は、シンジの方に笑顔を向ける。
そんなやり取りを観ていた金髪の上司は、
「あら、愛妻(?)弁当の時間?」
軽く、いつものジャブ。
「セ…先輩…」
「あ…愛妻って…」
普段からこんな事を言われてるのに、二人して照れまくり。
「ふふっ、良いのよ照れなくても」
いつまでも初々しいわね〜、とリツコは思う。
「いっ、いや、僕達"まだ"結婚してる訳ではないので…」
88ちゃれんじゃあ:2006/03/14(火) 03:49:59 ID:???
自爆。
「あっ!いっ、いえ、そのっ!」
自分の発言に気付いたシンジは顔を真っ赤にして
慌てふためく。
「(シンジ君…けっ、結婚って!?)」
両手を頬にあて、イヤンイヤンと頭を振りながら
内心、嬉しそうなマヤ。
その脇で、ニヤニヤしながらリツコは
「まだ…って、そうなの?そこまでいってるの?」
体をマヤに向け、
「どうなの?マヤ?」
問い糺す。
ビクッ!と体を強張らせ
「そっ、そんな…わ、私、保護者ですよ!」
真っ赤になりながら俯く。
「男と女だもの。ロジックじゃないわ。」
しれっと、そんな言葉を残して立ち上る。
「私もお昼にするわ。じゃ、お二人さん。ごゆっくり〜」
互いにチラチラ見ながら、俯くしかない二人だった。

すまん。スレ汚しかと思ったが、
書いてみたかったんじゃぁぁぁぁぁ!!!!!!
89名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 10:16:56 ID:???
>>87
まあいいと思ふ。
ガンガレ!
90名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 17:12:23 ID:???
>>87
どんどんがんばってくれ!!
>>1がいなくなった今ほかの職人さんががんばってくれて
我々は助かっている!!
GJ!
91名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/14(火) 22:34:11 ID:???

>ちょっと見た目が高校生の女性

なにこの形容w

92ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/15(水) 03:25:23 ID:???
勢いで書いたの。文章の拙い所は勘弁してw
構想10分打ち込み10分の作品なんで…。
ちなみに初書きなんで、誹謗・中傷以外はどんどん
受け付けます。
>>89
>>90
>>91
サンクスです。
短編になりますが、時間があったら投下します。
93a solemn promise:2006/03/15(水) 09:12:36 ID:???
「…え…?」
「だから、僕はマヤさんが、好きだって言ったんです」
「…嘘…」
「嘘じゃありません」

マヤの口から出た疑問の言葉を、シンジは即座に否定する。

「信じられませんか?」
「…違うわ…でも、分からない…何で私なんかが…」
「なんかじゃありません!!」

自虐の言葉を紡ぎだしたマヤに対し、シンジは思わず声を荒げる。
イキナリの怒声に、マヤは思わず身を竦める。

「マヤさんは…凄く素敵な女の人ですよ…綺麗で、優しくて。
 綺麗なのは見た目だけじゃない…心も、綺麗じゃないですか。
 こんな情けない僕なんかに、気を使ってくれるじゃないですか。
 この人の傍に居たいって、僕が…僕がマヤさんを守りたいって、思ったんです…」

荒げた声を落ち着かせるように、シンジはゆっくりと言葉を紡ぐ。
対してマヤは、酔いとは違う理由で頬が赤く染まり、目が輝いている。
だが、顔を俯かせたままのシンジには、その表情を見ることが出来なかった。

「でもそれは、僕の勝手な感情です…マヤさんの気持ちを無視した…僕個人の。
 …だから期待はしません。…スミマセン、さっき言ったことは気にしないでくださ」
「ズルイ…」

先ほどとは逆に、今度はマヤが、シンジの言葉を遮るように呟いた。
突然の言葉に、シンジは思わず顔を上げ、黙って彼女を見つめる。
マヤの表情には、喜び、悲しみ、戸惑い、怒り、様々な感情が入り混じっていた。
94名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/15(水) 19:04:13 ID:???
「マヤさん・・・」

「シンジ君・・・・・・・・・ん、、、あ!」
95名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/16(木) 07:45:06 ID:BV32eCr8
モンちゃんとか、ヒロ殿とか帰ってこねぇかな…
一応ageとく。
96名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 00:07:39 ID:???
モンちゃん18禁とか書いてくれねぇかな…
97名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 00:43:09 ID:???
切実にモンちゃんの続編希望のヤシ挙手


ノシ
98名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 01:11:48 ID:???
99名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 06:24:42 ID:???
('ー`)ノ
100名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 12:00:06 ID:???
(′・ω・`)ノシ
101名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 13:13:21 ID:???
(`・ω・´)ノ
102名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 13:55:58 ID:???
( ´ ・ ω ・ ` ) /
103名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 16:49:40 ID:???
のしぃ
104名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 19:52:49 ID:eV7RHFlK
ノシ
105名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/18(土) 01:35:00 ID:???
>>104のがevaとネルフに見える
106名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/18(土) 02:15:26 ID:???
>>105
くだらねぇこと言ってねぇで挙手しろ

107( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:00:16 ID:???
「――パターンピンク! 同棲です!」
 ……?
「とか本部で言っちゃったらどうしよー」
 洗濯物を持ってリビングを覗くと、クッションを抱きしめた伊吹さんがソファの上をゴ
ロゴロと転がっていた。……伊吹さん、なんとなく嬉しそう?
 ゴロゴロ、ゴロゴロ……。
 クッションぎゅーっ。
「えへへ……」
 頬ずり頬ずり。
「……あの、マヤさん?」
「きゃぁぁぁぁ!」
 そっと僕が声を掛けると、伊吹さんはそれはもうびっくりとして振り返った。
 伊吹さんは乱れた髪をそのままに、すぐに「しゅたっ」とソファに正座した。耳まで真
っ赤だ。胸にクッションを抱きしめたままの伊吹さんは……なんというか、とても可愛く
て、やっと帰ってきたんだなぁと僕は実感した。ミサトさんやアスカじゃ、こうはいかな
いだろう。
「えっと……」
「ちちち、違うのシンジ君! 今のはそういうんじゃなくて! あの、その、その、いえ
違くはないんだけど、ああああそうじゃなくて……」
 伊吹さんはボサボサになっていた髪をアセアセと直しながら、なんだかとても慌ててま
くし立てた。
「あの、マヤさん? 落ち着いて……平気ですか?」
「へ、平気平気! 元気です! うん!」
 伊吹さんはぶんぶんと頷く。
 僕は訳が分からなかったが、赤い顔をしながら「なんでもないから!」を繰り返す伊吹
さんに、それ以上突っ込むのは止めておいた。恥ずかしそうなんだけど、なんだか嬉しそ
うでもあったから、それでいいと思った。
「そそ、それでどうしたのシンジ君。……んん、洗濯物を干しに行ったんじゃなかったっ
け?」
 相変わらず髪をアセアセしながら、伊吹さんは一つ咳払いをした。
108( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:01:04 ID:???
「ええ。そうなんですけど今日は天気もいいし、せっかくだから他に洗濯物があったら貰
おうと思って。シーツとか大丈夫ですか?」
「あ、なるほど。そっか。うん、じゃあお願いしようかな。今持ってくるね」
「はい。あ、でも洗濯機に入れておいてくれればあとは僕やりますから」
「うん、ありがと」
 伊吹さんは年上とは思えない可愛い笑顔を僕に向けた。水色のショートパンツにキャメ
ルのカーディガン。伊吹さんにとてもよく似合っていた。でもストッキングも靴下も着け
ていないので、スラリとした綺麗な足が一層強調され、なんだか目のやり場に困る。
 ……ヘンだな。ミサトさんとアスカも似たような感じだったけど、なんで伊吹さんだと
僕は照れるんだろうか。
 僕は置いておいた洗濯籠に手をのばしながら、ふとそんなことを思った。

 伊吹さんのマンションに戻ってきたのは昨日だった。それまではミサトさんのところで
アスカとのユニゾンの特訓をしていたのだ。
 絶対に無理だと思ったユニゾンだったけど、結果から言えば大成功。無事に使徒を倒す
ことが出来た。そして数日ぶりに戻ってきた僕を、伊吹さんはとても暖かく迎えてくれた。
 ……昨日の夕飯、おいしかったなぁ。
 謙遜してるけど伊吹さんの料理の腕はかなりの物だと思う。
『シンジ君には及ばないけど、でも今日だけは私に作らせて。シンジ君は休んでていいか
らね?』
 ――凄く、嬉しかった。
 料理はそれまで大抵は僕が作っていたんだけど、全然苦痛なんかじゃなかった。僕は料
理が嫌いじゃないし、第一僕は居候の身なのだ。それくらいは当然のことだと思ってる。
でも、たまには人に作ってもらうのもいいなぁって、昨日初めてそう思った。何度も僕に
お代わりを尋ねてくる伊吹さんが本当に可愛くて、嬉しくて……。
109( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:02:00 ID:???
 まぁ葛城家での丁稚奉公がその大きな理由だとは思うけど。反動というかそんな感じ。
 ……それとも伊吹さんだから……とか? うーん……あんまり考えない方がいいかな。
 しかしアスカはともかくミサトさん、あれでよく今まで平気だったよなぁ……。
 そんなこんなを考えながら、僕はベランダで二人分の洗濯物を干していた。暑いけど久
々にカラッとした空気だ。これならあっという間に乾くだろう。
「うわー。快晴だねー」
 優しげな声が僕の背後から響いた。
 ――伊吹マヤさん。
 ほとんど覚えていない母親を除けば、間違いなく今までの僕にとって、一番話した回数
が多い女の人。
「はい。湿度も低いみたいだし、ホントにいい天気ですよ」
 僕はハンガーにワイシャツを通しながら首だけで振り返った。
 眩しそうに雲一つない青空を見上げる伊吹さんは、本部にいる時とはまるで別人だ。そ
して、こちらが照れくさくなるくらいのその笑顔は――僕が言うのもなんだけど――まる
で小さな女の子のようだった。
 伊吹さんは僕のそばにきて、洗濯籠に手を伸ばした。
「一緒にやろ。あ、シーツ。今洗濯機に入れてきたよ。籠に置いてあったシンジ君のも一
緒に洗っちゃっていいんだよね?」
「あ、はい。ちょっとだけ余っちゃいまして。水、もったいないから」
「あはは。シンジ君、主婦だー」
 伊吹さんはそう言って、可笑しそうに手にしたタオルのシワを伸ばした。
 主婦――主夫かぁ……。それもいいかもしれないなぁ……伊吹さんが相手なら……って、
一体僕は何を考えているんだろう? これじゃトウジたちのことを言えないな。
「シンジ君と一緒になる人は幸せだろうねー」
 他意はないのだろう。伊吹さんらしい、余りにもベタすぎる、使い古されたセリフだっ
た。
110( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:03:05 ID:???
 少し顔を赤くしながら洗濯物を干す伊吹さんが、しかしとても幸せそうに見えたのは、
どう考えても僕の間抜けな勘違いだろう。
 それとも「お姉ちゃん」がいたらどこでもこんな感じなんだろうか? 仮にそうだった
としても、伊吹さんはその中でも間違いなく最高のお姉ちゃんに位置するんだろうなぁ。
 不意に気持ちの良い風が吹き、かぶりを振って僕は作業を開始した。
 今日は伊吹さんも一日中休みだと言っていた。これが終わったら買い出しにでも誘って
みようかな。色々買う物もあるし。……ああ、でも疲れてるかな? やっぱり迷惑かな…
…。第一……そうだよね。伊吹さんの立場で考えてみて、十四歳の中学生と一緒に外出な
んて、馬鹿らしくて仕方がないだろうし……。
 僕は下着用ネットのチャックを開けながら、結局また伊吹さんのことを考えていた。伊
吹さんはくすぐったそうに、風にさらわれる前髪を細い指で押さえている。
「……風吹くと気持ちいいよね」
「え……はい」
 僕は相づちを打つことしかできなかった。
 伊吹さんは、すごく綺麗で。でもすごく可愛くて。すごく優しくて。すごく――こうし
てそばにいるだけで安心できて。
 ――女の人、だと僕は思った。こういう人を、「女の人」って言うんだと思った。女の
子でも女性でもなく、ただ、「女の人」。

『シンジ君と一緒になる人は幸せだろうねー』

 僕はこの言葉をそのまま伊吹さんに返したかった。伊吹さんと一緒になれる人こそ、幸
せなんだろうなと。
「……あ」
 形を整え洗濯ばさみに手を伸ばした僕に、伊吹さんが小さく呟いた。チラチラと僕の手
元に視線を向けている。
111( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:04:10 ID:???
 なんだろうと思って、すぐに気がついた。僕がいま手にしている、伊吹さんの下着が原
因だろう。
「あ、あはは。やっぱり、ちょっと恥ずかしいかな……」
 伊吹さんは笑おうとしてたみたいだけど、どう見ても失敗していた。瞬く間に首まで真
っ赤に染まっていく。
 僕が伊吹さんのマンションに来た当初、家事の分担は二人で話し合って決めた。僕とし
ては居候させてもらう身なのだし、遠慮せずに僕に押し付けてもらった方が気持ち的にも
楽だと提案した。しかし伊吹さんは「居候じゃなくて共同生活ですよ」と譲らず、結局交
代交代ということで落ち着いた。もっとも、一つだけ交代交代ではない決めごとがあった。
 ――洗濯。
 そう。洗濯だけは交代交代ではなく、自分の物は自分で洗うという事に決まった。
 伊吹さんは女の人だし、僕は男で、それはとても普通のことだと思う(ミサトさんやア
スカはそこら辺の感覚がヘンだ)。それに暮らし始めてすぐに分かったが、伊吹さんはか
なりの潔癖性だ。
 でも下手したら帰ってこれない日もある伊吹さんにとって、毎日洗濯機を回すのは不可
能で、休みの日にまとめて洗濯をするのはやはり面倒な作業だと思った。一人で住んでい
た頃はそれが当たり前だったのかもしれないけど、今は僕がいるのだし、共同生活とは言
っても間違いなく僕はお世話になっている身だ。少しでも伊吹さんの負担を軽くしてあげ
たかった。
 しかしそれが余計なお節介だと言うことは重々承知していたし、多分伊吹さんの性格か
ら考えれば、「他人(それも男)なんかに下着――というか衣類――を触られたくない」
というのが本音だろう。
112( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:05:15 ID:???
 同居を始めて二週間頃。伊吹さんが酷い風邪でダウンしたことがあった。僕が伊吹さん
の分も洗濯をしたのは、この時が最初だった。風邪で弱っていたせいか、それとも大分僕
と打ち解けていたせいかは分からないが、なにかリクエストありますか、と看病しながら
聞く僕に、伊吹さんはおずおずと言った。
『……洗濯物……前にも言ってたけど……本当に、シンジ君、私のやってくれるの? 嫌
じゃないの……?』
 なぜか逆に僕が聞かれてしまった。嫌なのは伊吹さんの方だと思っていたのに。
 それ以後、朝は余裕のある僕が伊吹さんの分の洗濯物も引き受けるようになった。最初
の頃は、やはり……何というか、女の人の服――下着もあるわけで、ドキドキしたけれど、
今ではかなり慣れてしまっていた。そして昨日までいた葛城宅で大幅に経験値を積んだこ
ともあり(主にミサトさんから)、今日はもう普通の布って感じだった。
 でも、そう言えば伊吹さんと一緒にベランダで洗濯物を干すのは初めてかもしれない。
「はは……。照れられると、なんか僕も照れちゃうんで……はい、その、下着は任せます
から」
 赤くなっている伊吹さんに、僕は平常心を保ちながら、手にしていたブラジャーを差し
出した。
「あ! ううん! いいのいいの!」
 パタパタと手を振りながら、伊吹さんは「気にしないで」と笑う。そして誤魔化すよう
に、洗濯籠からトレーナーを拾い上げた。
「……なんか不思議だなーって」
 伊吹さんは僕のトレーナーをハンガーに通しながら、まだ少し赤い顔で感慨深げにそう
言った。
113( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:06:19 ID:???
「私ね、自分でも嫌になるくらい潔癖性なの……だから、誰かに洗濯物を触られたりとか、
一緒に洗われたりとか、同じトイレやお風呂を使ったりとか……うん……絶対に我慢出来
ないはずなのに……なんでシンジ君だと平気なんだろう……。本当はね……シンジ君と同
居することになって、最初はそんなの絶対に無理だって思ったの。全く知らない子と同居
で……しかも、その子は男の子で……。きっと私、すぐにストレスで潰れちゃうだろうな
ぁって。……なのに、実際に暮らしてみたら……全然そんなことなくて……。本当に……
不思議……」
 ……。
 ……えっと。それはつまり……。
 ……。
 ……。
 はぁ……。いや、そんなわけないだろシンジ。つまり、うん。よくあるパターンのやつ
だと思う。「弟みたいなもの」ってやつ。だって伊吹さんみたいな人が僕なんかを……。
 ……。
 ……。
 ……ああ、もう!
 ダメだダメだ! ……何を期待しているんだ僕は。期待して裏切られるのは何よりも嫌
なんだろう?
 僕は気付かれないように一度深呼吸して、思考を切り替えた。僕の間抜けな期待で、今
の生活を壊すだなんて馬鹿げてる。
「――伊吹さんって、シンプルなのが多いですよね」
「え?」
 僕の手には伊吹さんのショーツ――真っ白で、デザインも派手さとはまるで無縁。
 ――って! ちょっと待った! なにを言っているんだ僕は!
「え、あの」
「ちちち違います! そうじゃなくて! すすっすいません! 違います!」
 あああ! バカか! いやバカだ!
 耳が熱い。顔から火が出るとはこのことだろう。やばい、なんとかなんとか……あああ
あ!
114( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:07:20 ID:???
「シンプル……って、え……?」
 伊吹さんは、僕が手にしている自分の下着と僕の顔を何度も見比べ、「ボッ!」と顔か
ら分かりやすい効果音を出した。さっきの僕もそうだっただろう。耳まで真っ赤っかにな
る。
「ぱ、ぱんつ……?」
「ちっ! 違うんです! その! あれですその! だからそうミサトさんなんかこれど
うやって作るんだろうって言うくらい複雑な編み込みのやつとかこれ全然隠れないじゃん
とか黒とか紫とかしかも透けてたりとかなんか上はもうスイカとか入りそうでそれよりも
僕は伊吹さんみたいな方が」
 うわあああああああああああああ!! なんでこんな時に限って滑舌がいいんだあああ
ああああ!!
 ……。
 ……。
 お、終わった……。
 なんなんだよ一体……僕のこのテンションは……。
 あああ。最低だ……。これって手加減抜きで完全にセクハラだよ……。しかも相手は伊
吹さんだ。
 頭の中がぐるんぐるん回り、二人の間に沈黙が流れてから一体どれくらい経ったのかも
分からなかった。
「……シンジ君……」
 伊吹さんの声が耳に響いた。次にくる言葉は僕にとって死刑宣告だろう。そういうキャ
ラとは正反対の伊吹さんに、言ってみれば下ネタをまくし立ててしまったのだ。さっきか
ら耳の後ろで血管がドクドクといっていた。
「……今、伊吹さんって言ってたよ?」
 ……。
 ……え?
 何のことかと思い、僕は恐る恐る伊吹さんの顔へと視線を向けた。相変わらず伊吹さん
の顔は赤いままで、当たり前だがやはり怒っているようだった。
115( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:08:19 ID:???
 伊吹さんは恨めしそうな表情で続けた。
「今、伊吹さん、って言った。……やっぱり無理して呼んでたんだ。……先輩や葛城さん
のことは普通に名前で呼んでるのに」
「は、はい……?」
「やっと私も名前で呼んでもらえるようになったと思ってたんだけどな」
「え、いや、今のはその……」
「……今のは?」
「えっと……」
 確かに「名前で呼んで下さいね」とは初めの頃に何度も言われた。
 ミサトさん、リツコさん、アスカ――この三人を名前で呼ぶことに抵抗はない。でも僕
の感覚だと、綾波は綾波だし、伊吹さんも伊吹さんだ。自分でも分からないけど、その人
の雰囲気というか、なぜだか下の名前では呼びづらかった。
 だから、何度も注意されたせいで今でこそ普段は「マヤさん」と呼んでいるが、それで
もどうしてか、伊吹さんを下の名前で呼ぶのはやはり照れくさいのだ。パニックになって
いたし、多分そのせいだと思う。
「す、すいません……その、マヤさん」
「……ん」
 僕が下の名前で呼び直すと、伊吹さんは「次はダメだからね」と赤い顔でぷいっとした。
 ……つまりさっきの僕の発言については「セーフ」ってことでいいのかな?
 蒸し返しても仕方がない。僕はそうと決め、さっさと洗濯物を終わらせてしまおうと思
った。
「――あとね」
「え?」
 伊吹さんの下着類を干し終わり、下着用カバーのチャックを止めていると、伊吹さんが
僕に言った。
116( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:09:20 ID:???
「その、女の人の……下着のことを誰かに言ったりとか、あと……スイカが……とかは、
ちょっと失礼……だと思う」
 ああ……。セーフではなかったらしい。
「はい……。ホントに、すいませんでした……」
 僕は素直にもう一度謝った。すると伊吹さんはシャツのシワを伸ばしながら、スススと
僕に近寄ってきた。
「……でも葛城さん、やっぱり見たまんまの人なんだね」
「……は?」
「でも、あんまり比べないでね? ……あの人とじゃ、私、勝負にもならないし……」
「しょ、勝負って……」
「……地味だなー小さいなー、とか思ってたんでしょ」
「思ってないですよ!」
 僕は首を左右にブンブンと振った。むしろ僕としては――。
「ふーんだ。私はこういうのが好きなんです。小さいのは……しょうがないもん」
「いえ! だから」
「――ねぇ? シンジ君」
「は、はい!」
「このあとは……午後は、どうするのかな?」
 怒っていたかと思ったら、伊吹さんは急に微笑んで、シャツを掛けたハンガーを僕に差
し出してきた。
117( ゚д゚ ):2006/03/18(土) 15:10:23 ID:???
『このあとは……午後は、どうするのかな?』
 一瞬訳が分からなかったが、僕はハンガーを受け取りながら、意を決して答えた。何の
根拠もなかったけど、予感みたいな物を感じたから。
「えっと。特に予定はなくて、その、よ、良かったら、一緒に! か、買い物にでも行き
ませんか? 買っときたい物とか、その、色々あるんで」
 さっきの早口はどこへやら。僕は何度もつっかえながら、伊吹さんを買い物に誘ってみ
た。
「……」
 驚いたように、伊吹さんは一度まばたきをした。
「あ、その、いえ! すいません、忙しければ別に――」
 そっと、手を握られた。
 伊吹さんは柔らかく首をかしげながら言った。
 

「……不思議だね。私も、そう言おうと思ってたの」




               碇シンジ「逃げちゃダメだ」(民明書房)より一部抜粋
118名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/18(土) 16:26:07 ID:???
uwoloooSSWWW!!(暴走状態)
萌え殺す気かぁぁっ…!!







と思って読んでたんですが……


>>               碇シンジ「逃げちゃダメだ」(民明書房)より一部抜粋

この一行で全てのセリフが千葉繁Voiceに変換されてしまいますた。
119名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/19(日) 01:00:00 ID:???
幸せ
120名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/19(日) 02:11:32 ID:???
久々の投下に、俺の愚息も喜んでおります。
121& ◆/p9zsLJK2M :2006/03/19(日) 07:03:21 ID:???
>>118
漏れもそう思ったwwwwww

でも、萌えたぜ。ありがとう。
122名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/19(日) 09:55:36 ID:???
http://d.pic.to/3wb2a

シンジ「うっ!?もう、出る…」

マヤ「ひぎぃっ!!膣に出されたら赤ちゃんできちゃう〜っ!」

123名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/19(日) 11:10:51 ID:???
マヤに見えない
124名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 00:46:28 ID:???
全く見えない
125ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:44:07 ID:???
[♪あなたの〜うし〜ろから〜さかみちかけてゆく〜♪]
あっ、マナーモードにしておくの忘れてたぁ。
「あっ、す、すいません」
携帯の画面を確認すると、"シンジ君"の文字が出ている。あら?シンジ君だわ!うふっ、なにかしら?
「はいマヤです。あっ、うん、わかった、今行くね〜」[ピッ]
そうだった、今日は学校休みだって言ってたっけ。お弁当持って来てくれるっていってたもんね。
携帯を切ると余程嬉しかったのか、煌めく笑顔を赤木博士に向け、
「先輩、お昼休憩に行って来ていいですか?」
うっ、と唸り、リツコは腕時計を見ながら
「そっ、そうね、一段落付いたし、良いわよ」
やった!シンジ君待たせちゃ悪いもんね。
「じゃ、行ってきま〜す」
小走りに発令所を出て行く嬉しそうなマヤ。
額に軽く汗をかきながら、一路食堂を目指す。
うふっ、今日はおかずなにかな〜。シンジ君の料理はなんでも美味しいものね。
「はい、シンジ君、あ〜ん」
「あ、いや、自分で食べられますから…」
「ダ〜メ!はい、あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
きゃっ!照れるシンジ君可愛いわっ!
などと、妄想していると、曲がり角から人影が出てくる。あっ!っと思ったが時遅し。
126ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:46:57 ID:???
[どん!]
「あっ、ご、ごめんなさ〜い」
「ちょっと!何処見て歩いてるのよっ!ってマヤじゃない!」
「あいたた〜、あ、アスカ!」
「なにボ〜っして歩いてんのよ!あぶないじゃない!」
「ご、ごめんね。怪我しなかった?」
「大丈夫よ!あんたも気を付けなさいよ」
「う、うん。あ、でも、なんでアスカ、ネルフにいるの?」
「…今日、ハーモニクステストあるんでしょ?」
「あ、そ、そうだったね」
ちょっと、忘れてたわ。ってシンジ君も待ってるわ!急がなきゃ!
「アスカごめんね。急いでるから、また後でね。ごめんね〜」
「えっ?う、うん…」
足早に立ち去るマヤ。ぽつんと取り残されたアスカは急ぐマヤを見送る。
127ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:48:13 ID:???
あ〜、シンジ君、待たせたかしら。
凄い勢いで走って来て、食堂の前でピタッと止まり、中を伺う。
シンジ君来てる!あっと、このままじゃ行けないわ。
乱れた髪を手鏡でチェックし、軽くリップを塗って、戦闘準備完了!
手鏡の前でニッコリ笑って、「ん!マヤちゃんカワイっ!」
でわでわ、マヤいっきまーす!
あ、シンジ君本読んでる。何読んでるんだろ?
マヤは気配を消してゆっくりと近づく。
うふっ、シンジ君らし〜、料理の本だぁ〜。
「シーンジ君!」
マヤはシンジの目の前に顔を出し、本を覗き込む。
「わぁっ!マ、マヤさん!」
「うふふ、驚いた?」
「そりゃ、驚きますよ!」
心なしシンジの顔が赤い。
「あははっ、本気で驚いてる〜」
「もう、マヤさん。お弁当いらないんですね?」
「あ、うそ!いります!いります!お腹ペコペコなの」
「ふぅ、はいどうぞ」
「んふ、ありがと」
そうだ、今日はシンジ君の隣に座ろうかな〜、きゃ!マヤちゃん大胆!さり気無く、シンジの隣に座るマヤ。
「えっ?ちょっ!?マ、マヤさんこっちに座るんですか?」
ちょっと上目遣いにシンジを見て
「駄目?」
「…い、いえ…そんなことは…」
「じゃ、食べましょっ!」
「は、はい〜…」
シンジは諦めたようだ。(当たり前か…)
そして、他愛もない会話を楽しみながら昼食を取る二人が、後であんな事になるなんて、この時点では思いもしなかったのです。
128ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:50:42 ID:???
そして、時系列は少し遡る…


[♪あなたの〜うし〜ろから〜さかみちかけてゆく〜♪]
「あっ、す、すいません」
慌てて携帯に出るマヤ。
「はいマヤです。あっ、うん、わかった、今行くね〜」[ピッ]
煌めく笑顔を赤木博士に向け、
「先輩、お昼休憩に行って来ていいですか?」
うっ!可愛いわ…って、そうじゃなくて、そういえばお腹空いたわね。
リツコは腕時計を見ながら
「そ、そうね、一段落付いたし、良いわよ」
「じゃ、行ってきま〜す」
小走りに発令所を出て行く嬉しそうなマヤ。
ここに居た三人はポ〜っとそれを見送りながら、
確か、あの娘のお昼はシンジ君の…
「日向君、青葉君」
突然のお声掛かりにビクッとしながら、
マヤの後ろ姿に投げかけていた視線を博士に向けた。
「「な、なんでしょう?」」
「マヤは最近、お昼になるといつも出掛けるけど、何所かに行ってるの?」
二人は顔を見合わせ、うんうんと頷く。
「ああ、あれですよ」と青葉。
「あれ?」
「シンジ君のお弁当ですよ」と日向。
「ああ、でも、前は此処で食べてたはず…」
129ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:52:06 ID:???
そう言えば最近見ないわね。
「博士、この前散々からかったじゃないですか」
「愛妻弁当がどうとか」
「そういえば、そうね」
あの時はマヤもシンジ君も可愛かったわ〜
ちょっと、うっとり。
違う世界に行きかけているリツコに青葉は、
「諜報部の報告ではシンジ君、携帯でマヤちゃんを呼び出してるそうです」
「ああ、読んだ読んだ。手を繋いで帰ってたとか書いてあったな」
「私はそれ読んでないわよ?(ギロッ)」
リツコに睨まれ、デスクを漁って報告書を探す青葉。
「こ、これです」
それを引ったくり、パラパラと報告書を捲りながら、
諜報部め、私に報告しないなんて…後で実験してやろうかしら。
などと、考え込む博士。
ふふっ、それにしてもあの子達、からかわれるのが嫌なのね。(そりゃそうだ)
目を細めて意地の悪い笑顔を見せると、
「二人とも、後はお願いね。私も食事してくるわ」
足早に発令所を出て行く。
赤木博士を見送りながら、
「なあ、マコト…」
「シゲル、皆まで言うな」
二人とも昼飯抜きっスね。
130ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:53:34 ID:???
[カツカツカツカツ]
通常の3倍のスピードで、廊下を移動する博士。
私の眉毛が黒い内はイチャイチャさせないわよ〜、と
危険な思想に囚われつつ目的の場所まで近づくと、ふと、気付く。
なにやらその入り口で、赤みがかった金髪の女の子が、
おしりをフリフリしながら、中を伺っている様だ。
なにやってんのかしら?この子。
「アスカ?」
声を掛けると、背筋をビシッ!と伸ばし、
「ひゃ、ひゃいっ!」
慌てた様子で振り返るアスカ。
「あなた、此処で何をしているの?」
「リツコ…い、いや、何って…」
人差し指を合わせてモジモジしながら、
目線がチラチラと食堂の方へ向いている。
気になって中を覗くと、なるほど
奥の席で、隣同士に座ってお弁当を食べている二人が居た。
この子も分かりやすい行動するわ。シンジ君も大変ね。
呆れつつも、中の様子を伺う。
中では既に甘い空気で満たされていた。
131ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:54:55 ID:???
「どうですか?今日のおかず。マヤさんが食べたいって言ってた、鳥ササミの中華和え。」
ぱくっと一口。ほっぺを片手で押さえながら、
「う〜ん流石!シンジ君!タレの漬け込み具合が絶妙ね〜」
「マヤさんにそう言ってもらえると嬉しいな〜」
そんなシンジの言葉に、笑顔を向けて、
「だって、シンジ君のなら、なんでも好きだもの!」
「えっ?マヤさん!?」
「あ?あははっ!いやっ、その、料理がね…」
ふふっ、と笑いながら
「マヤさんが美味しいって言ってくれるなら、僕はそれで…」
「シンジ君…」
いい雰囲気で、見つめ合う二人。
入り口で、そんな様子を一人は冷静に、一人はハンカチを口に銜えて
「キィィィー」と唸りながら見ている。
チャンスね。おもむろに、白衣の女性は食堂の中に突入。
132ちゃれんじゃあ ◆5m18GD4M5g :2006/03/20(月) 08:58:01 ID:???
「ちょっ、ちょっと、リツコ!」
あっけに取られたアスカを残し、二人に近づいて行った。
誰かが近づく気配を感じた二人は、リツコに気付く。
「せ、先輩…」「リツコさん…」
二人は近づいていた顔を、パッと離し、赤くなる。
照れてる、照れてる。可愛いわぁ〜。
「ふふふ、いいのよ、ロジックじゃないものね」
真っ赤になって俯く。
ホント可愛いわ〜この二人。からかい甲斐があるわね。
オホンと咳払い。
「でもね、ここ、食堂よ」
言われて二人は辺りを見回すと、職員の皆さんが、じ〜っとこちらを向いているのが見えた。
「「あっ…」」
マヤとシンジは顔を見合わせ、今までの行動を思い出し、真っ赤になって俯いた。
うう〜ん、ますます可愛いわ〜。
そんな二人を見て堪能したリツコは、
「おばさ〜ん、いつものA定食でお願い」
照れる二人を見ながら、美味しい昼食をとりましたとさ。


スレ汚し&長めでスマン。読みにくかったら意見くれ。
133名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 09:04:40 ID:???
いいよ〜いいよ〜
134名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 16:37:53 ID:X1iYTiU5
続編熱望
135名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 17:30:30 ID:Liag/1N8
ちゃれんじゃあ? ヒューストン! ちゃれんじゃあ?  ザーッ!

ちゃれんじゃあ? ヒューストン! ちゃれんじゃあ?  ザーッ!

ザザーツ!

OH MY GOD!
136名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 17:36:21 ID:???
飛香にぼこられるんじゃないの。後で。
137名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 23:08:59 ID:???
期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待
138ちゃれ改めLv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/22(水) 02:53:55 ID:???
>>133
>>134
>>137
僕は此処に居てもいいの?次も投下しても、おk?
>>135
スマソ。ネタ判らん…orz
>>136
いや、脳内の飛香は、へっぽこ仕様なんでww
なんとかしようとすると、失敗するスキル持ちなのよww
139名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/22(水) 05:39:54 ID:PS9oWNFP
ずっとここに居てください。
そして鬼のように投下し続けてください、漫画家並にキツイでしょうが
あと、エロ要素希望
140名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 02:36:29 ID:IglqxlqQ
続きに期待
141Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 02:41:44 ID:???
なんだか、過疎ってますなw
でも、めげずに投下しときます。
新人には良い環境かもwwww
今回のは、前スレの[53]の方のネタを使ってます。
142名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 02:44:57 ID:???
>141
期待してます
143Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 02:54:35 ID:???
あ〜今日も疲れたな〜。でも早めに仕事が終わってよかったぁ。夕食の買い物して帰ろう。
シンジ君も帰ってるはずだから、二人で食事できるなぁ、うふふっ。
駅から出て、ウィンドウショッピングをしながら歩いていると、お店の前でシンジが立っているのが見える
あ、シンジ君だ!学校帰りかな?一緒にお買い物して帰ろう!
「お〜い!シン…ジく……」
シンジを呼び止めようとしたマヤだったが、店の中から、赤みを帯びた金髪をなびかせながら、アスカが出て来た。
「ア、アスカ…」
シンジとアスカは、マヤに気付かず、二人並んで歩いて行く。
そうよね…同じ学校なんだし、帰り道も一緒なんだから当たり前よね…。
[チクリ]
でも、なんだろう…この気持ち…笑顔で歩いてる二人…他愛もない会話でじゃれ合う二人…
[チクリ]
あの二人を見てると、なんだか胸が痛い。気持ち悪い…どうしてだろう…
マヤは、そんな二人を避けるように帰路を変えて、とぼとぼと家へ帰る。

なんだか、家に入るのやだなぁ…でも、買い物もしちゃったし…
玄関の前で、家に入るのを躊躇してしまう。先程の事を思い出しかけるが、
よし!元気出せ!マヤ!たまたまそんな所を見ただけで落ち込むな!扉の向こうでシンジ君が待ってる!てる!てる!
腕をぐるぐる回して自分に言い聞かせる。元気を溜めてるらしい…
「たっだいまぁ〜」
「あ、マヤさんお帰りなさい!」
満面の笑みでマヤを迎えるシンジ。その笑顔を見て、少し機嫌が良くなる。
やっぱり、シンジ君の笑顔は良いわ〜。だって、可愛いもの。さっきの事は見なかった事にしよ。
そんな笑顔に瞬きを忘れて、ちょっと赤い顔でシンジを見つめてしまう。
「あ、あの…マヤさん?」
「え?ああ…その…こ、これ!夕飯の材料買って来たから!」
シンジにスーパーの袋を押し付け
「き、着替えてくるねー!」
足早に部屋に向かって行く。
「マヤさん…どうしちゃったんだろ?」
慌てるマヤを不思議に思いながら、夕飯の準備に取り掛かるシンジであった。
144Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 02:55:47 ID:???
部屋着に着替えながら、反省会開催中。
はぁ〜、なんか変な行動を取っちゃったな〜。変に思ってないと良いけど…(思われてます)
まっ、いっか!シンジ君のあんな笑顔見ちゃったらねっ!(反省会終了)
着替え終わり、リビングに向かうと、シンジが食事の用意をしている。
「あ、マヤさん、すぐ作りますから。この材料だと、豚の生姜焼きかな?どうです?」
「ん、シンジ君におまかせ!私はお風呂洗ってくるね」
「はい、お願いします」
[ジャ〜、ゴシゴシ]
ふぅ、一人になると思い出しちゃうな…そりゃあ、アスカとは一緒に戦ってるし…学校も同じなんだから話もするし…
アスカの行動はバレバレだし…って、そうよね、シンジ君のこと好きなんだろうな…アスカもあんな顔するなんて…
[チクリ]
う、まただ…この気持ち悪い感じ…嫌だな…なんでかな?こんな気持ちになるのは…
「マヤさ〜ん、ごはん出来ましたよ〜」
呼んでも返事が返ってこない。
「どうしたんだろ?」
とりあえず、風呂場に様子を見に行くシンジ。
扉を開けると、スポンジを握ったまま、ボ〜っとしているマヤが居た。
「マヤさん?」
「…ああ、シンジ君…」
「マヤさん、ご飯出来ましたよ?」
「あ?ああっ!ご、ごめんなさいっ!ちょっと考え事してて…」
「大丈夫ですか?調子悪いんですか?」
「いや、ホント大丈夫だから、疲れてるのかな?あはは」
頭を掻きながら舌をペロッと出す。
「こっちも終わったから、ご飯食べよっ!ね?」
「…そうですね、冷めないうちに食べましょう」
145Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 02:58:54 ID:???
席に着き、食事を始める二人。テレビを見ながら、他愛のない話で食事が進んでいく。いつもの食事。楽しい食事。
いつしか話題は、シンジの学校の話になり、話の端々に[アスカ]と言う名詞が顔を出す。
[チクリ]
マヤはその度に微かに眉を窄め、先程の気持ちが、じわじわと膨れ上がっていくのを感じる。
「シンジ君…ごちそうさま…」
「あ、もういいんですか?」
「うん、やっぱり調子悪いみたい…」
「大丈夫ですか?薬とかいりますか?」
「ううん、いらない。ゴメン、疲れたみたいだから、もう寝るね」
「そうですか…何かあったら呼んで下さいね?」
「ありがとう。おやすみ…」
「はい、おやすみなさい」
部屋に戻り、ベットに横になる。でも、嫌な気持ちは消えないまま。
はぁ〜、どうしたんだろ?モヤモヤする。食事の途中だったのに、シンジ君に悪い事したな…ごめんね…
いいや、今日はもう寝る!寝ればスッキリするでしょう。
暫くは寝付けず、ゴロゴロしていたが、睡魔がやっと迎えに来てなんとか眠りについた。
「ふあぁぁぁぁ」
目覚まし時計より早く起きてしまったようだ。
まだこんな時間なのね。でも、ここからは寝れないわね…ふぅ。起きてからも、頭の中では昨日の事が頭から離れない。
う〜ん、シンジ君と顔を合わせずらいわね。早めに仕事に行っちゃうか…
のろのろと起きだし、身支度を整え始める。せめて、シンジ君にメッセージは残していこう。
リビングのテーブルに紙を置いて、静かに家を出て行く。
はぁ、シンジ君に嘘ついちゃったな…もう、最悪…

[ピピピピ!ピピピピ!]
シンジは目覚ましで、いつも通りに目が覚めて、ゆっくりと部屋を出る。洗面所に行き、顔を洗って、リビングに入ると
テーブルに置いてある紙に気付く。
[シンジ君へ今日は早朝から仕事があるので先に出ます。言うの忘れててゴメンね。マヤ]
それを読み終えると溜息をつく。玄関を眺めながら呟く。
「…マヤさん……」
146Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 03:01:25 ID:???
〜発令所〜
「ちょっと、リツコ。マヤちゃんどうしたの?」
「さあ?朝からあんな感じよ」
「シンジ君とケンカでもしたのかしら?」
「どうかしらね?仕事はしっかりしてるから、問題ないけど。もうすぐお昼だから原因が判るんじゃない?」
「う〜ん、それもそうね」
なんだか暗い雰囲気で、淡々と仕事が続けられる。そして、12時を過ぎた辺り…
[プシュッ]
「だいたい、なんで発令所まで来なきゃいけないのよ!」
「しょうがないだろ!マヤさんここに居るんだから!あ、失礼します」
シンジとアスカが、ぎゃあぎゃあと騒ぎながら入って来た。
マヤはその声で振り返ると、シンジとアスカの姿を見て硬直した。
ま、また、アスカと一緒…アスカと…
マヤには、二人で入ってくる姿が楽しそうに見えた。それを見たとき、マヤの中で昨日までの、嫌な気持ちが一気に膨れ上がる。
「あの、マヤさんにお弁当持って来たんですけど」
「あ〜ら!マヤちゃ〜ん!旦那様が愛妻弁当持ってきたわよ〜ん」
「もう、ミサトさん!マヤさん、お弁当…」
[ガシャーン]
シンジの手からは、先程まで持っていた包みが消えていた。マヤは、シンジの手を払いのけ、ブルブルと震えている。そして、その行為にマヤ自身が驚き、
「あっ…ご、ごめんなさいっ!」
言うが速いか、駆け出していた。その場面を、皆が呆然と見ていた。
「ちょっ!待ちなさい!マヤ!シ、シンジ…く…ん」
リツコが声を掛け様としたが、シンジは既に発令所を出た所だった。

シンジは懸命にマヤの後を追っていた。
「ちくしょう!何所だ!?何所だ!?よく考えろ!マヤさんが行きそうな所!」
ふと、記憶が過ぎる。
(えへ、ここは一人になりたい時よく来るんだ)
「そうだ!あそこだ!」
シンジは全力で駆け出した。
147Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 03:02:18 ID:???
〜ジオフロント・湖の畔〜
マヤは泣いていた。
うっ、ぐぅ、もう、ヤダ!これ嫉妬だ!私、アスカに嫉妬してたんだ!
私は知らない、シンジ君と共有出来ない日常を知っている…アスカに!
もう…なんでよ…なんでこんな…醜い嫉妬なんか…
「マヤさん…」
ハァハァと、息を切ったシンジが声を掛ける。
「シ、シンジ君…どうして…ここが…」
「思い出したんです。一人になりたい時はここに居るって」
「あ…」
その言葉を聞いて、マヤの瞳から透明な液体が一気に流れ出てきた。
「うっ、うっ、うわぁぁぁぁぁん!」
その場に崩れ落ちる様に座り込み、両手を顔に当て、堰を切ったように泣き出した。
それを見たシンジは、ふわっと包み込む様にマヤを抱き締める。だが、その綺麗な瞳から涙は消えない。
シンジは優しく、優しく、マヤの髪を撫でる。慈しむように。
次第に泣き声は小さくなり、しばらくすると、マヤは顔を上げた。
「えへ、シャツ濡らしちゃったね」
「いいんです。落ち着きましたか?」
「うん、もう大丈夫。泣いたらすっきりしちゃった」
「どうやら僕は、マヤさんに要らぬ心配を掛けた様ですね」
「ううん、違うの。私が悪いの。私の感情の部分で、気が付いたモノが抑えられなくなっただけなの」
「そうだったんですか…でも、僕も今日、気付いた事があるんです」
「なに?」
「僕はマヤさんの事が…好きです」
「…う、うそっ…」
「本当です。はっきり判りました。マヤさんの事を守らなきゃ、って…」
マヤはシンジの告白に、頭が真っ白になっていた。
シンジ君に…告白された…シンジ君に…告白された…シンジ君に…告白された…シンジ君に…
148Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 03:03:39 ID:???
そして、マヤの瞳から出し切ったと思われた涙が溢れ出てきた。
「わたしも!私もシンジ君が好きっ!私、アスカに嫉妬してたの!アスカと仲良くしてるシンジ君が嫌だったの!」
「マヤさん…もう…もう泣かないで」
手のひらを頬に当て、親指で涙を拭う。
「シンジ君…」
見上げたマヤは、そっと、目を閉じた。
頬に手を当てたまま、シンジは唇を重ねる。

長い時間だったろうか、短い時間だったろうか、二人は重ねていた唇を離す。
二人は目を合わせると「「くすっ」」笑った。


〜発令所〜
「まだなのっ!?」
「諜報部より連絡です!ジオフロントの湖です!シンジ君も居るようです!」
「日向くん!メインモニターに!」
「はい!出します!」
ちょうど、二人が抱き合っている所が、大画面で映しだされている。
「「「「「おおっっ!!!!!」」」」」
「青葉君!録画!」とリツコ
「大丈夫です!既にしています」ビッ!っと親指を立てる。
リツコもビッ!っと親指を立て「GJ!」
そして、クライマックスが訪れようとしている。
ミサトと日向はニヤニヤとモニターを眺め、青葉は「くぅ〜!俺は!俺は!」と涙し、
アスカはハンカチを口で噛み「キイィィィィ!」と唸り、リツコは「ふふ、そうね、ロジックじゃないものね」と。
そして、キスシーンになると、全員が立ち上がってガッツポーズをしていた。

〜司令席〜
「15年振りだな…」
「ああ…」
149Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 03:14:08 ID:???
お約束満載で申し訳ない。
なんでも批評とか下さい。参考になるんで。

モンちゃん!ヒロ氏!はよ帰って来て〜www
それまで、なんとかがんばって繋いでおくから。
150名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 03:39:52 ID:IglqxlqQ
次回は「爆笑アスカしんちゃん奪還作戦学校編」でお願いします
151名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 03:41:16 ID:???
>>149 激しくGJ 溶けてしま パシャ
152名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 03:54:15 ID:???
オレもビッ!っと親指を立て「GJ!」
153名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 04:01:40 ID:???
>>149氏のを読んで改めて思うけど、ホントこの二人の同居は上手くいきそうだよな。
家事もちゃんと分担するだろうし、お互いが気遣い合って、支え合って…
ということで、続編キボン
154名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 04:57:30 ID:ZInbO3Xc
よい、全ては萌えでよい
155Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 05:36:30 ID:???
「キィィィィィ!!」
なによ!なによ!キスなんかしちゃってぇぇぇぇ!
マヤめ〜!よくも ア タ シ から、シンジを取ったわねぇぇぇぇ!
こうなったら、[シンジ奪還作戦]を開始するわっ!

>>150考案[シンジ奪還作戦学校編]作戦開始!

家に帰ったアスカは、パソコンの前で、一人で笑っている。
「ひーっひっひ!これよ!これならシンジもアタシに、イチコロよっ!」
作戦その1
[ピンポーン]
「シン〜ジ!迎えに来たわよ〜!」
「あれ?アスカ?どうしたの?」
「どうしたも、こうしたも、迎えに来たのよ!早く学校に行きましょっ!」
「う、うん。じゃあ、ちょっと待ってて用意してくる」
「早くねっ!」
用意を済ませたシンジが出てくる。
「アスカ、お待たせ〜」
「遅いわよ!早く行くわよ!」マヤから引き離さないと…。
マヤ登場
「シンジ君!お弁当忘れてるわっ」
「あ、すいません。じゃあ、行って来ます」
「あ〜、シンジ君!もう一つ忘れてるっ!」
「え?あっ!?い、今ですか?」
「い・ま!」
そっと、目蓋を閉じるマヤ。
アスカが見てるんだけどなぁ、と思いながら「じゃ、じゃあ」と言って、KISS。
キスの後、顔を赤くしながら「いってらっしゃい♪」と手を振る。
その一連の流れをアスカは、口をあんぐり開けたまま見ていた。

こんな感じで続けて良い?良ければ書くけど…
156Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/23(木) 06:04:12 ID:???
>>150
>>151
>>152
>>153
>>154
うひょ!ktkl!ありがd。早めに投下するつもり。
アスカ編は合間にって感じで。
157名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 06:17:14 ID:IglqxlqQ
>>150でやんす
ぜひそのノリで続けて下さい
期待してます
158名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 06:20:53 ID:???
神。サクサク頑張って
159名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 19:15:41 ID:???
>>138
コロンビアの空中分解時のやりとり。
ヒューストンからの呼びかけにコロンビア応答せず。

ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!

オマイもオービターだろ!?
もう退役(爆発)したが。
160奪還作戦第2話 ◆5m18GD4M5g :2006/03/24(金) 03:51:13 ID:???
0勝1敗
蒼い瞳と、整った眉を限界まで吊り上げているアスカ。
くっ!昨日の今日で、こんなになってるなんてぇ〜!計算違いもいい所だわ!作戦を修正する必要が、あるわね。
「ア、アスカ…どうしたの?怖い顔してるよ?」
「へ?あ、ああ、なんでもないのよ!ちょっと、シンジをどう…」
「え?僕?僕がどうしたの?」
「あっ!いやっ!なんでもないわよっ!考え事してたの!」
「そ、そう?でも、早く行かないと遅刻しちゃうよ?」
「え?あー!こんな時間!急ぐわよ!」
「う、うん」
いつもの様に学校まで、ダッシュで駆けていった。
「はぁ〜、疲れた…キツイわね。あの距離のダッシュは」
「そ、そうだね」
ハッとアスカは気付く。あ〜!腕組むの忘れてた!そんな作戦を思い出して、ガックリうなだれる。
0勝2敗
う〜、アタシとしたことが、作戦を忘れるなんて!こうなったら、お昼に勝負よ!
授業中にパソコンに打ち込みしながら、時折、[くっくっくっ]とか[こ〜して、あ〜して]とか独り言を発している。
周りの生徒や先生は、気味が悪いと思いながら、誰も突っ込まない。委員長すらも。
〜お昼休み〜
「シ〜ンジ!お弁当一緒に食べない?」
ザワ…     ザワ…    ザワ…
「シンジとだって…?」「聞き間違いじゃ…」「ありえーんっ!」「不潔よー!」
「え?あ、ああ、ゴ、ゴメン…。マヤさんに連絡取らないといけないから…」
マヤですって〜?「そんなの後でも、いいでしょう?」
「いや、マヤさんに新しい携帯持たされちゃって、昼に必ず連絡しろって…」
「見せてみなさいよ!」
「こ、これ」どうも、普通の携帯のようだが…
「掛けて見なさいよ」「う、うん…」[ピポパポパ]
「はい!マヤです!あ、シンジ君?画面見てくれる?」
画面の向こうで、顔を赤くしたマヤが手を振っている。「これで、いつでも顔が見られるね!」
口があんぐり開いたままのアスカだった…。
  
161Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/24(金) 03:57:06 ID:???
なんか、30行でまとめようかと思ったら中途半端になった…orz
つまんなかったらスマソ。

>>159
チャレンジャー爆発なのは判るんだが…悪い、漏れのスキル不足だ!
162名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 04:25:29 ID:???
>161
これからもがんばってくれ!!
163名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 04:56:21 ID:G8KxMdI8
>>161 GJ
164名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/24(金) 17:01:43 ID:???
マヤは束縛スル人だったのかぁorz
まぁシンジもそれでよさそうだからイイケドベツニィ
165Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/25(土) 06:09:22 ID:LgqIGODp
0勝4敗
教科書を鞄に仕舞いながら、溜息を付く。
はぁ〜、マヤったら何時の間にあんなものを…こうなったら、非常手段に出るしかないわ!
作戦名ZX!ドラゴンロードを飛ばして、シンジに咆えてもらうわ!(なんのこっちゃ)
「シンジ!帰るわよ!」
「う、うん…帰りにスーパーに寄りたいんだけど…」
「分かったわ。じゃ、行きましょ」
お喋りをしながら、スーパーで買い物を済ませ、その帰り道に作戦が発動される。
「あっ!」
[どたーんっ!!!!]段差が在る道路でアスカは、派手にこける。
「あっ!アスカ!大丈夫!?」
「いった〜いっ!なんなのよっ!もうっ!」
「アスカ、立てる?」
「イタッ!シンジ〜、足を挫いたみたい…歩けない…」
「え〜っ!ど、どうしよう」オロオロするシンジ。
[キラ〜ン☆チャ〜ンス!]「シンジ!おぶって行ってよ!」
「え?おぶって行くの?」
「ここからならコンフォートまでは近いし、シンジでも大丈夫でしょ?」
「う、うん」
「じゃあ、お・ね・が・い」
瞳をウルウルさせ、上目使いでシンジを見る(必殺技だっ!)
166Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/25(土) 06:10:29 ID:LgqIGODp
その技に負けたシンジは、アスカをおぶって帰る事になった。
「シンジ、重くない?」
最近、発達が著しい胸を、背中にギュッと押し付け、耳元で囁く。(どうよこれ?)
「だだだだ、だい、だいじょうぶだよ!」
ふにゃっとした、柔らかい弾力に心を奪われかける。
「ふふっ、ありがと。じゃあ、がんばって!」
顔を赤くしながらも、素直に言えた言葉。
あ、アタシ…シンジに頼ってる…素直になれる…今なら言えるかな…でも…シンジの気持ちを…
「ね〜?シンジはマヤの何処を好きになったの?」
「え〜っ?な、なにを…」
「答えて!お願い…」
アスカの真剣な声を悟ったのか、シンジは答える。
「…最近さ、マヤさんと暮らして分かったんだけど、少し心に脆い所があると思うんだ。
一緒に暮らしていて、僕はそこを支えたいと思った。それに、僕の脆い所も、マヤさんに支えてもらった。
これに気付いた時、この人を好きだって思ったんだ。"守りたい"って気持ちもあったしね」
「そう…」
シンジのこの素直な気持ちを聞いて、アスカは悟らなざろう得なかった。
シンジは本気だ。この気持ちは本物だ。アタシはシンジに、ここまでの気持ちは持っていない。
お気に入りの物を取られた。そんな気持ちだった…あのキスシーンを見た時は。それを取り返そうとしただけだ。
シンジの気持ちを考えずに…
アスカは急に自分が恥ずかしくなった。自分が、まだ子供だという事に…
この時、アスカは、シンジの背中が大きく見えた。そして大きく溜息を吐く。
「シンジ…ここでいいわ…」
「え?でも、もうすぐだよ?」
「いいの!降ろしてよ」
「う、うん…」
167Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/25(土) 06:11:54 ID:LgqIGODp
さっと、背中から降りる。
「ありがとっ!」
「ホントに大丈夫?」
「大丈夫よっ!ほら!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねる。そんな様子を、シンジはきょとんと見ている
「アタシね…シンジの気持ち聞きたかったんだ…マヤに対してどう思っているのかを…」
「な、なんで…」
「シンジの事好きだからに決まってんじゃない!」
「…えぇぇぇぇぇぇぇ〜?」
頭を横に振る。
「でも、もういいの。シンジの気持ち聞いてスッキリもしたし、
アタシはアンタみたいに、そこまで好きって言えない。だから、いいの…」
「あの、アスカ…ご…ゴメ…」
キッ!っとシンジを睨んで、
「謝らないでっ!謝ったら殺すわよ?」
「う、うん」
すうっといつもの凛々しい顔で(ちょっと赤いけど)腰に手を当て、ビシッ!と指をさす。
「よろしい!じゃあ、今日の事は忘れなさいよ。いいわね?」
「アスカ…」
「特別にお弁当一週間で許してあげる。どう?」
シンジは少し考えて、笑顔で答えた。
「…うん…分かったよ。アスカの好物でまとめてくるよ」
「よろしい!じゃ!明日!」
「うん、じゃ、また明日!」
二人とも、振り返り、駆け出していく。
ふふっ、泣くかと思ったけど、結構スッキリしたわ。それにしても、あんなに思われてるマヤは幸せね。
アタシもがんばろ〜っと!
吹っ切れたような笑顔でアスカは、自分の中で何かが変わった気がしていた。

[END]
168Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/25(土) 06:18:44 ID:???
>>162
>>163
>>164
ありがd!
ギャグ系で逝こうと思ってたのに…orz
こんな事になってスマソ。
マヤが出てこないのもスマソ。
今度はしっかりLMSで逝きますので勘弁してね。
169名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 06:44:58 ID:???
GJ!
170名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 07:26:55 ID:???
えっ!?いいんじゃないの?・・・
これふつうにいんじゃない?・・・・
神作品にノミネートじゃん?
171名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 15:58:01 ID:???
えっこれってどこの本屋で買えるの?
172名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 17:22:14 ID:G6ZSL7ry
神GJ。もちろん続きはあるんだよね
173名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/25(土) 20:40:27 ID:???
ちょww雰囲気完結ww
174Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 02:23:00 ID:???
>>169
>>170
>>171
ありがd。オラに元気を分けてくれて。
>>172
>>173
ありがd。マヤシリーズはまだ続くッスよ。今回の「シンジ奪還作戦」はENDですが。
一応、リクエストに答えて書いてみただけですから。
でも、危なくLASになりそうだったww
なんかネタあったら下さい。面白くなりそうなら書くかも。
175名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 02:42:50 ID:???
シンジが病気で入院してマヤが「もう……。心配したんだからね………。バカ……。」
みたいなのはいかがですか?
176Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 09:24:09 ID:???
「…この数値で間違いないのね?」
「はい、MAGIでのシミュレーションを512パターンで計測した値ですので、ほぼ間違いないかと」
「じゃ、その数値を組み込んで…ん!出来たわ」
「では、このデータと設計パターンを開発部に送信しておきます」
「お願いね」
「はい」カチャカチャ[ピー]「送信終了です。お疲れ様です、先輩」
「ホント、疲れたわ。でも、これで一段落したわね。明日、明後日は休みにしましょう!
これ以上仕事したら、体が持たないわ」
「そうですね…半月休みが無いのはツライですよ、やっぱり」
「まったくだわ。じゃ、帰りましょう。」
此処しばらくかかりっきりだった仕事が終わり、帰り支度をして、地上に出ると背伸びをする。
「あ〜、終わったぁ〜。じゃあ先輩、お疲れ様でした!」
駅に向かおうとした時、リツコに呼び止められる。
「あ〜、マヤ…お願いがあるんだけど…」
「え?なんですか?」
マヤは今、珍しい光景を目にしている。リツコが顔を赤らめモジモジしている…
「ど、どうしたんですか!?先輩!?」
「い、いや、あのね、シンジ君の料理を久々に食べたいかな?と思って…」
「はぁ、シ、シンジ君のですか?別に先輩だったら、私もシンジ君も歓迎ですけど…」
「ほら、最近貴方達、ラヴラヴだから行きにくいかなと…ほほほ」
マヤの顔が、カッ!と赤くなる。
「ラ、ラヴラヴなんて!そ、そんな」
「ふふっ、冗談よ。でも、料理を食べたいのはホントよ。
最近、シンジ君にマヤの恥ずかしい話も聞いてないしね」とウィンク。
「せ、先輩!」
「ふふふっ、じゃあ、明日の夕方に、文字通りお邪魔するわね」
手を振りながら去って行くリツコ。
「せんぱ〜い!」叫ぶが聞いてないようだ。
「おつかれさま〜」
手玉に取られまくり、転がされまくりのマヤだった。
177Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 09:25:28 ID:???
「シンジ君、ただいま〜」
エプロンで手を拭きながら、ぱたぱたと玄関までマヤを迎えに来るシンジ。
「お帰りなさい、マヤさん。夕食出来てますよ。それともお風呂にします?」
「…それ、私が言ってみたい台詞の一つなんだけど?」
「ははっ、今はしょうがないですよ。マヤさんお勤め帰りですから」
シンジは、すっと近くに寄り、マヤの頬を撫でる。
「とにかく、お帰りなさい」
と言って、シンジはマヤの唇に自分の唇を重ね合わせる。
「あっ」
不意を突かれたマヤはビックリするが、そのまま目を閉じ、愛しい感触に酔いしれる。
マヤはその感触を堪能し、濡れた唇を離した後、
「シンジ君、ずるいよ…」
火照った顔が妙に恥ずかしかった。

二人は、久しぶりのゆったりした夕食を楽しんでいた。
「そうだ!シンジ君、明日、明後日はお休み貰ったんだ。どっかにお出掛けしない?」
「え?土日ですから、僕は良いですけど、お疲れじゃないんですか?」
「う〜ん、でも明日ね、先輩がシンジ君の料理食べたいって、夕方に来るの」
「あ、そうなんですか?じゃあ、腕によりを掛けないといけませんね」
「ふふっ、そうね。それの買出しがてらに何所かに行こう?」
「はい、行きましょう!楽しみですね?」
「うん!」
その後、二人はあーだこーだと楽しみながら、予定を立てていった。
178Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 09:26:41 ID:???
「この色で、このスカートは…」
マヤさん、鏡の前で格闘中。
「これね!これなら似合うって言ってくれるわ。うふふ」
覚悟完了よ!出撃準備良し!よろしいですね、司令?うむ、問題ない。でわ、マヤちゃん発進!
「シーンジ君!お・ま・た・せっ!さあ、行きましょう?」
シンジは、部屋から出てきたマヤの私服姿に、だらしなく口を開けたまま見惚れている。
淡いブルーのキャミソールで、白い肩が露出している。
デニムのミニスカートからは、健康的な太腿を光らせている。
シンジ君には刺激が強すぎたかな〜?でもこれ位の方が喜んでくれるよね。
「どう?シンジ君、似合う?」
その場で一回転して、アピールしてみる。でも、シンジからの反応はない。
「シンジ君?」
「…は?あっ、は、はい!似合います!素敵です!」
その言葉に頬を染めながら、
「ありがとっ!じゃ、行こうか」
「は、はい」

普段の二人は忙しい。学校だったり、実験や仕事で遅く帰ったりと、コミュニケーション自体は以外に少ない。
こういう時間は貴重だと分かっているので、色々話をしている。
学校の事、職場での出来事、共有している友人達の事。話をしている内に、また互いの魅力が出てくる。
"幸せだ"マヤもシンジもそう思っていた。
「マヤさん、そろそろ帰らないと、夕食の準備が間に合いませんよ」
二人とも時計を見て、楽しいひと時の終わりを確認した。
「あ〜、もうこんな時間なんだ、今日は時間が経つの速いなぁ〜」
「僕もそう思います。さあ、行きましょう」
自然にシンジはマヤの手を取って歩きだした。マヤは顔が赤くなったのを自覚したが、
離す気はまったくないので、シンジの横に付いて歩調を合わせた。
179Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 09:27:47 ID:???
近くの商店街を、夕食の買い物をしながら歩く。荷物は半分づつ持って、手は繋いだままで。
「これで、材料は揃いましたね」
「そうね、早く帰って準備しないと、先輩が来ちゃうね」
帰路を少し急いでいた。
歩いていると、歩道の脇から車が出てきたので、避け様としたら人にぶつかってしまった。
[ドンッ!]
「あ、す、すいません!大丈夫ですか?」
「いってーな!ネーちゃん!何所みて歩いてんだ!」
チンピラっぽい男が大袈裟に声を張り上げる。
「ご、ごめんなさい」
やばいわ!怖そうなおにーさんだっ!幸せ気分が台無しだわぁ〜。
焦るマヤはオロオロとしている。ぶつかった男はマヤを舐め回す様に見て
「ネーちゃん、かわいいな!これから付き合えよ、そしたらチャラにしてやるからよ!」
そう言って男はマヤの腕を取る。
「きゃっ!や、やめてください!」
「そーはいくかよ!こっちは肩怪我したんだ!それなりの代金は払ってもらわねーとなっ!」
「やめろっ!!!!」
マヤと男の間にシンジが割って入ってきた。
「その手を離せ!」
シンジは男の腕に、持っていた荷物を叩きつける。
その瞬間、男の手からマヤの腕ははずれ、その反動でマヤは尻餅をついてしまう。
「マヤさん!逃げて!」
男の腕を押さえながら、大きな声で呼びかける。
「で、でも、シンジ君…」
「いいから、逃げて!」
一瞬、マヤの方に向いたシンジは、後頭部に強い衝撃を覚えた。マヤの姿か霞んでゆく。
「マヤ…さん…に…げて…」
180Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 09:29:00 ID:???
シンジは目が覚めると、天井を見ていた。
「…知らない天井だ…」
突然、脇から大きな声で呼ばれた。
「シンジ君!!!!!」
呼ばれた瞬間に大きな影が覆い被さってくる。
「良かった!目が覚めたのね?」
「マ、マヤさん!?ここは?」
「病院よ。あっ、ちょっと待ってて!先輩呼んでくるから!」
ワタワタとナースコールを押して叫ぶ。
「先輩!シンジ君が起きました!起きましたよ!」
「そんなに大声出さなくても聞こえてるわよ。今行くから」
[プシュッ]
「どう?頭痛くない?」
入ってくるなり、ペンライトを目に当てながら顔を覗き込む。
「大丈夫ですけど…あの後どうなったんですか?
マヤさん無事みたいだから、大事にはならなかったみたいですけど…」
リツコは黙々と脈や血圧を測っている。その脇で、マヤが説明する。
「あの後、すぐに諜報部のガードの人達がやって来て、あっと言う間に片付いたのよ、
先輩に連絡して、救急車で病院に搬送してもらったの」
「そうだったんですか…でも良かった、マヤさんが無事で…」
マヤは瞳に涙を溜めて、シンジに抱きつく。
「もう…心配したんだからね…バカ…」
「…すいませんでした」
シンジは、マヤの髪を優しく撫でてあげた。

リツコは、その様子をニヤニヤ見ながら「ロジックじゃないものね」とお決まりの台詞。
白衣から、携帯を取り出しプッシュする。
「青葉君?今のどう?」
「バッチリです!」
電話の向こうで、ビシッ!と親指を立てる青葉だった。
181Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/26(日) 09:34:45 ID:6R4D4tnJ
>>175
wwwwwwwwww採用して書いてみましたwwwwwwwwwww
ちょっと長いけど、満足して頂けたでしょうか?

自分の考えてるのが、詰まってるんでちょっとお休み。
でも、こんな感じの短編なら書けるので、ネタくださいw
182名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 09:56:54 ID:???

おぉ……GJ
これはこれはスバラシ!!

そろそろLV2からアップしてもいいンじゃね?
183名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 10:07:59 ID:???
なんか自演にしか見えない





だがGJ!
184名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 13:24:57 ID:???
(゜∇゜ ;)エッ!?実話ですか?
うらやましいですね・・・orz
185名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 13:28:00 ID:???
マヤがリツコに「ヤダヤダァ〜」って言ってるのを聞いてみたい・・・
186名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 14:30:39 ID:TuHwP0UH
G J
187名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 16:05:05 ID:???
これはいいLMSですね
188名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/26(日) 23:36:08 ID:???
アスカの日記に匹敵するぐらいの補…………………






パシャ…
189モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/27(月) 06:19:02 ID:???
GJです!溶けそう…






で、LCLから還ってきてよろしいですか?
190Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/27(月) 06:36:12 ID:t05p9PPp
モ、モンちゃん!!!!!!!!!!!?
!!!!!!!!ktkl!!!!!!!!!!!!!
もちろん!帰って来てっ!

帰って来てもらいたい人、挙手!

    ノシ
191名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 06:38:58 ID:???
ノ ノ ノ ノ ノ
192モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/27(月) 06:59:44 ID:???
とある晴れた日、一台の小型の乗用車が国道を走っていた。
「この調子なら時間通り着きそうね。」
それに乗るのは色白で童顔、ショートカットの女性。
若くしてネルフのトップオペレーター、そして作戦部副部長の肩書きを持つ伊吹マヤである。

「待っててね…シンジ君…」
期待とも、決意ともとれる言葉をマヤは呟いた。


「ここで…いいのかな?」
封筒を片手に当たりを見回す。
その封筒に入っていた手紙は二通。片方は父から『来い』と、もう一通は伊吹マヤという人から、綺麗な字で、待ち合わせなどの細かい説明の載ったものであった。
同封された写真を見て少年は呟いた

「伊吹マヤさんか…綺麗な人だな…」


第壱話 使徒、襲来
193モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/27(月) 07:30:18 ID:+auvuEFP
「碇シンジ君ね?」
マヤは駅の階段に腰掛けているシンジを見つけ声をかけた。

「あ…はい、あの…伊吹さん…ですよね?」
立ち上がりながらおずおずと返事を返すシンジ


(本当に…また…会えたのね)


マヤは目の前の愛しい少年の目を見つめた。また巡り会えた、もう悲しませない、そんな思いを巡らせながら。

「え…あ、あの?」
相手に黙られて、しかも見つめ続けられ、どうしてよいかわからず不安になるシンジ。

「あっ!そ、そう、私が伊吹マヤよ、よろしくね、シンジ君」

「は…はい、碇シンジです、宜しくお願いします、伊吹さん」

「ん、とりあえず乗って。車でいろいろ説明するから…ね?」

マヤはシンジを乗せ、車を出した
194モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/27(月) 07:41:46 ID:+auvuEFP
シンジを助手席に乗せ、車は国道を軽快に走る。

シンジがおずおずと口を開いた。

「あ…あの…伊吹…さん?」

「そんなに固くならないでもいいのよ?マヤ、でいいわよ?」

一瞬の躊躇の後
「あ…マ…マヤさん?」
下を向いて赤面しながら尋ねるシンジ。

「な、何かな?シンジ君?」

自分で言っときながらも赤くなるマヤ。
同時に懐かしさから笑顔もこみ上げてくる

「父は…何故…僕を、何故呼んだのですか?」

マヤから笑顔が消えた。

そう、これからシンジが直面せねばならない現実。
時を遡っても変えられない残酷なもの。
いくら考えてもシンジをエヴァに乗せない方法は思いつかなかった。
しかし、だからこそ、これからを、全てを知る自分が守らねば、そう誓ったのだ。

マヤは今言える精一杯の言葉を苦い思いで絞り出した。

「…向こうに着けば…分かるわよ。」

つづく
195モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/27(月) 07:44:09 ID:???
すいません、久しぶりなもんでこんなもんで堪忍してやってください。
駄作にならないようにがんばりますんで、いや、すんません
196名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 07:50:29 ID:???
ノシ








って挙手せずとも降臨なさった!

降 臨 な さ っ た
197Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/27(月) 07:56:39 ID:???
すぐ降臨、とは思わなんだww
ガンガレ!
198名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 08:04:32 ID:???
降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨降臨
199名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 08:13:27 ID:???
なんと…なんとぉ!






ありがとう
200ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/27(月) 08:44:15 ID:BnSpjIlc
俺LCLから復活するかな。
201名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 09:02:57 ID:???
モンテスキューさんすばらしい!期待してま…






ひ…ヒロさん…!
202名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 09:07:22 ID:???
モンさんの目覚めがヒロさんをも目覚めさせたか…
(*´Д`)ハアハア
203名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 09:13:56 ID:???
モン、もも、モンさぁん…!お、おで、い、いぐぅぅ!
204名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 12:05:50 ID:9mlh1a8r
オーレー オーレー♪マツキンサンバ♪オーレー オーレー♪マツキンサンバ♪」
   ∧_∧   ∧_∧
  ( ・∀・) ( ´∀`)
 ⊂    つ⊂    つ
  .人  Y   人  Y
  し'(_)   し'(_)

 「あぁ 恋せよ アミーゴ♪踊ろう セニョリータ♪」
   ∧_∧  ∧_∧
  (・∀・ ) (´∀` )
 ⊂、   つ⊂、   つ
    Y 人    Y 人
   (_)'J   (_)'J

  「眠りさえ忘れて 踊り明かそう♪サーンバ ビバ サーンバ♪」
  ∧_∧  ∧_∧
 ( ・∀・ ) ( ´∀` )
 ( つ⊂ ) ( つ⊂ )
  ヽ ( ノ  ヽ ( ノ
 (_)し'  (_)し'

 「マ・ツ・キ・ン サーンバー♪オレ♪」
   ∧_∧   ∧_∧       【ゴールデンレス】
  ∩ ・∀・)∩∩ ´∀`)∩  このレスを見た人はコピペでもいいので
   〉     _ノ 〉     _ノ10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノそうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
  し´(_)   し´(_) 出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です


205Lv2昇格 ◆5m18GD4M5g :2006/03/27(月) 14:05:19 ID:???
おおっ!ヒロ殿まで!ktkl!
神々の復活だぁぁぁぁぁ!
お待ちしておりますぞっ!

神のご威光を受け、オラもLvUPしようかにゃ?
206名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 14:16:00 ID:???
全ては、これで良い……魂の補完は、新たなる物語りの始まり……
そして生命の海に帰るものは、いずれまた戻ってくるのだ………
みんな、お帰りなさ……………………………………




パシャ…
207a solemn promise:2006/03/27(月) 15:29:26 ID:???
「ズルイ…ですか?」
「そうよ。シンジ君は…ズルイわ」
「どうしてです?」

シンジは、本当に理解出来ない、そんな表情を浮かべている。
それに対しマヤは、複雑な表情を浮かべたままだ。
だが、先程より若干、哀しみや苛立ちといった感情が表に出ているように見て取れる。

「シンジ君、僕の勝手な感情だから気にしないでとか言おうとしたじゃない」
「それは…マヤさんに迷惑じゃないかって思ったから」
「そこがズルイの」
「…え?」

先程よりも一層、困惑した表情で、シンジはマヤを見つめる。
マヤは、既に覚悟を決めようとしていた。
このことを言ってしまえば、目の前の彼と元の関係に戻ることは不可能だろう。
だが、今更引き返す気はさらさら起きない。
マヤは、意を決した。

「シンジ君は私を好きだって言ってくれた…でも気にするなとも言ったわ。
 …ズルイ…それって、自分の気持ちを言うだけ言って逃げてるんだもの…。
 告白…したくせに…気にするなって言われて気にしないわけないじゃない。
 私が、どれだけ嬉しかったと思うの? 自分から好きって言って、答えを返させてくれないの?
 私が…好きって言われて…どれだけ嬉しかったかも知らない癖に…!
 私は…私だって…私だってシンジ君のことが好きだもの!!」
「!?」

マヤは拙い言葉を懸命に紡ぎ、言い終わると同時に、自身の唇をシンジの唇に重ねた。
208名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 16:10:37 ID:???
なんか…神祭りだな
209名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 00:06:27 ID:???
あまりの神の多さに思わずageそうになってしまった・・・
絶対やらないけどww
210名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 01:02:37 ID:???
モンちゃん復活。
ヒロ殿もLCLから復活。
Lv2氏はサクサク投下。
>>207もまったりだがそれに見合うものを書いてくれる。
…素晴らしいスレですねここは。
211名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 01:27:35 ID:???
…す、素晴らしい。次々と神々がお戻りなされた。

皆、寿(ことほ)げ! 神無月は終わったのだ!
212名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 05:17:02 ID:???
神様だー!神様が出たぞー!!!!!
(山下真司風に)
213Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:01:30 ID:???
神達も帰ってくる事だし、いっちょ記念に投下しとくか!
LvUPもしたのでヨロシクwww

今回は>>185のリクで書いてみました。
214Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:03:16 ID:???
「…と言う実験なんかどう?赤木博士」
思惑がアリアリと出た表情で、リツコに問いかける。
「ふぅ〜ん、ミサトにしては、良く考えたものね」
対して、思惑が丸分かりな分、ちょっと呆れ気味なリツコ。
「ちょっと〜?アタシにしては、ってどう言う事〜?」
「あら、褒めたんだけど?気に入らない?」
一瞬、眉を片方だけ吊り上げて、溜息を吐く。
「褒められた気がしないんだけど…まあ、いいわ。で、現物はすぐ出来る?」
「あるわよ」
「へ?」
「あるのよ、現物が。試作品で作った事あるのよ」
「あ…そう、てっきり趣味で作ったのかと思ったわ。ははは」
「ちょっと?どう言う眼で、私の事みてるのかしら?その話、奥の実験室で詳しく聞きたいわ」
「げっ!ちょ、ちょっと勘弁!」
ミサトは、顔の色を一気に青く染め、脱兎の如く部屋から飛び出していく。
「じゃ、じゃあ、明日よろしくねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
一目散に戦略的撤退を遂行し、ドップラー効果で語尾だけが執務室に木霊した。
「ちっ、逃げ足だけは速いわね」
既に準備を完了していた注射器を、残念そうに机の引き出しに仕舞った。
215Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:04:14 ID:???
「シンジく〜ん、ご飯出来たわよ〜」
「は〜い」
部屋の奥から、返事と共に扉を開け、シンジが出てくる。
「おはようございます。マヤさん」
「おはよう、シンジ君♪」
二人は歩み寄り、軽いキスを交わす。
「さっ!食べましょう」
椅子に座り、手を合わせる。
「「いただきまーす」」
マヤはパンをかじりながら、パソコンで今日のスケジュールを見ている。
「シンジ君、今日はエントリー試験ですって。時間はイチロクマルマル時からよ」
「エントリーってシンクロ試験となにか違うんですか?」
「多分、プラグのVer.UP用にデータを取るんじゃないかな?詳しい事は本部に行かないと分かんないけど」
「そうですか、イチロクマルマルですね。分かりました」
「うん、今日は一緒に帰れるね」
「そうですね。あ、早く帰れる様でしたら、買い物行きませんか?」
ぱっと、顔を輝かせて、
「デート?」
「ま、まあ、ありていに言えばそうです…」
「きゃっ!嬉しい!あ〜何着てこうかな〜」
「し、仕事帰りですから、そんなにしなくても…」
既にシンジの言葉は、マヤには届いていない様だった。
216Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:05:13 ID:???
学校も終わり、帰り支度をしているシンジにアスカが声を掛ける。
「シンジ!ネルフ行くんでしょ?一緒に行こう?」
「うん。あ、綾波も一緒に行く?」
「…ええ、行くわ」
少し嬉しそうな感じで、コクンと頷く。
「じゃ、遅れると実験室送りになるから急ごう」
三人は楽しくおしゃべりをしながら(主にアスカとシンジだが…)ネルフへと向かった。

アスカとシンジは、妙に上機嫌のミサトを見て何か嫌な予感がしていた。
「よぉぉし!全員来たわね!じゃ、今日の試験の内容を、赤木博士からどぞっ!」
「オホン。今日はダブルエントリーの実験をします。開発部から試作品のタンデムシートが上がってきたので、
全員のエントリーデータを取るわ。一回の実験は10分程で終わるから、サクサク行くわよ」
「じゃ、三人共、ケージまで行って用意してねん」
「「「はい」」」
移動するシンジ達に、マヤは手を振りながら見送っている。
そんなマヤを、リツコとミサトはその姿を横目で見ながら、ほくそ笑んでいた。
「じゃ、まずは、零号機から、レイ・シンジ君で行くわよ。二人共エントリーして」
217Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:06:18 ID:???
実験が開始され、次々と搭乗者を替えてデータを取っていく。
「やっぱ、シンジ君とアスカはユニゾンやってるから良い感じじゃない?どう?リツコ」
「そうね、レイと比べればね」
ニヤッと顔を歪めるミサトとリツコ。ちょっと大きめの声で、マヤの背中に言葉を投げかける。
「でも、なんか足りなくな〜い?」
「ええ、足りないわ。やはり、あれのデータも取りたいわね」
「えー?あれってー?」
台詞を棒読みするミサト。わざとらしい事この上無い。
「マヤ!」
「は、はい?なんですか?先輩」
「これを着て、エントリーして頂戴」
何所から出したのか、リツコの手にはオレンジカラーのプラグスーツ。
「へ?わたし?」
キョロキョロと周りを見ながら、首を傾げている。
「そう、貴女が乗るのよ」
「な、なんで…?」
「チルドレン以外の人間が乗った場合のデータも欲しいのよ」
「で、でも…」
「これは貴女のプラグスーツなのよ?」
マヤはスーツを見て思い出した。
「そ、それって…初期の試作品じゃないですか?確か、廃棄したはずじゃあ…」
「そんな勿体無、っっととと、こ、これにはお金掛かってるの。おいそれと廃棄できないわ。
それに、こんな事もあろうかと保管してたのよ」
「で、でも!私じゃなくても…」
「貴女が乗らないなら、ミサトに乗ってもらうわ。ミサトッ!」
「あいあい!」
218Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:07:22 ID:???
ミサトはバッと服を脱ぎ捨てると、何時の間に着ていたのか、艶かしいボディラインと、
自慢の胸、腰、ヒップが強調された、ピッチピチのピンクのプラグスーツを着ている。
「しょうがない!ワタシがシンジ君の上に乗るわ!シンジく〜ん♪今行くわ〜ん♪」
ブルンブルンと豊満な胸を上下に揺らしながら、スキップで発令所を出ようとするミサト。
「イ、イヤァァァ!やだ!やだぁ!先輩ヒドイですぅ!葛城さんが乗る位なら、
私が乗ります!私は碇シンジの恋人、伊吹マヤですっ!」
大分、錯乱しているようだ…。その言葉に、シンジ以外の全員が拍手している。

結局、マヤはプラグスーツを着て、照れながらシンジとエントリーする事となった。
「あ、あんまり見ないでね。は、恥ずかしいから…」
マヤのぴちっとしたプラグスーツに、眩暈を覚えるシンジだった。







「ちょっ!リツコ!これって!」
「以外な結果が出たわね…本気で検討しようかしら、ダブルエントリー」
「ラヴラヴって凄いわね〜」

[END]
219Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/28(火) 06:19:19 ID:???
185さんが意図したものと、多分、いや、全然違うと思われww
ちょっとムズかったでつ。萌えが少ねぇなオイ。
まあ、反省点は次回に反映させたいと…
んな訳で、リクくれw
220名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 13:57:38 ID:3Tk/AskK
まさに神祭りですな!
GJ!
221185:2006/03/28(火) 17:09:59 ID:???
>219
違うけど(・∀・)イイ!!
キミはリリンの生み出したヒトの極みだよGJ!
222名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 17:47:20 ID:???
アスカ編の次はレイ編をリクしてよかですか?
マナでもマユミでもいいけど。
223名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 18:16:31 ID:???
か・・・か・・・・かみが・・・いっぱい・・・・

ワショー・・・・パシャ
224名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 22:45:26 ID:???
>223
また一人、生命の源に帰ったか………
私もすぐに……………………………………………





パシャ…
225名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 23:28:27 ID:???
>>224
改行してパシャパシャうざいの分からない?
226名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 00:02:17 ID:???
期待age
227Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/29(水) 02:55:52 ID:???
>>222
レイ編、了解です。仕事の忙しい月末なんで、ちょっと時間かかるかも。
マターリ待っててくらはい。
228ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/29(水) 08:44:06 ID:???
今日の夜あたりから投下しようと思う。
EOE後でマヤ視点って形で進めてく予定。
229Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/29(水) 09:36:24 ID:???
キタコレ!!ヽ(゚∀゚)ノ
ヒロ氏のマヤタソは期待です!ガンガレ!
230名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 12:14:47 ID:???
ガーンガレー
ガーンガレー
タノム ガンガレ ガンガッテクレー
231ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/29(水) 14:14:35 ID:???
私の時間は止まってしまった。
私の見る景色は色を失ってしまった。
あなたがいなくなってしまったから。

『……ヤ、マヤ!』
『は、はい!?』
マヤはリツコに呼ばれて反応する
『また彼のこと考えてたの?』
『………』
マヤはその言葉を聞いた瞬間下を向いてしまう。
『もう戦わなくてよくなってエヴァも必要なくなって、シンジ君のお母さんもサルベージして……そしたら、みんないなくなっちゃうなんて理不尽ですよ……』
震えるような声でマヤは言うとリツコが質問した
『シンジ君がいなくなってどれくらいかしら?』
『10ヶ月位です……』
『その間シンジ君へのあなたの気持ちは変わらなかった?』
『当たり前です!シンジ君がいないと私……』
『ふぅ……分かったわ……彼に会わせてあげるわ』
『えっ……先輩シンジ君のいる場所を知ってるんですか?』
『当然よ。MAGIを使って彼の住む場所を隠してたのは私なのよ』
『あっ……』
マヤはMAGIを使ってシンジのことを探したが結局見つからなかった時のことを思い出した
『あ、会わせてください!シンジ君は今どこに?』
さっきまでとは違いマヤの目は期待に満ち溢れていた
232名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 17:28:42 ID:???

イイヨー
ソノチョーシデ ガンガレィ!!
233名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 22:56:11 ID:???
225
まぁまぁ、その程度の事でツッコミ入れなくても良いじゃないの〜
マターリ行きましょ〜
234名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 23:25:37 ID:???
>>231 シンジ君はどこなのさー?早く続きが読みたひ・・・
235名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/30(木) 00:02:33 ID:???
これはモン殿のパクリでは…?
236ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/03/30(木) 07:34:13 ID:???
まぢか。他の作品読んどらんから知らんかったな。
まぁ周りに流されずにマターリ行きますわ。
237名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/30(木) 19:59:43 ID:???
今後に期待age
238モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/30(木) 20:21:01 ID:???
「ハッ!」

ピッ…ピッ…ピッ…

無機質な電子音のみが病室に鳴り響く。

辺りを見回してふぅと一息をついてまたベッドに仰向けに倒れた。

「…知らない天井だ」

シンジが呟いた次の瞬間、病室のドアが開いた。
「シンジ君?目が覚めたようね。」
「伊吹さ…いや、マヤさん?」
ふっ、と微笑みシンジのベッドに歩み寄る。
「よかった、どうやら記憶に異常はないみたいね。」
椅子に腰掛けながらマヤは優しく語りかける。
「いえ、あのロボットに乗った途中からはあまり…」
うつむきながら答えるシンジ。
「そう…」
目線を一瞬落とし、またすぐに上げる。
「では、私から昨日のことを教えるわ。」
239モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/30(木) 20:31:57 ID:???
「頭部破損!損害不明!」

オペレーター兼作戦部副部長の伊吹マヤが声をあげる。

作戦部にマヤが志願したのには理由があった。
まず、神経接続などの切断を自分の判断で素早く行えることがあげられる。
実際アスカがゼルエルに首を切断されたときは紙一重であった。
そしてなにより、この先を知る自分は使徒の特性を理解しているため立案の際に怪しまれずに提案ができることもあった。
怪しまれて狙われるわけにはいかない。1ヶ月前に戻ってきたマヤにとっては最良の判断だった。
ミサトもまた優秀な部下を作戦部に加えることができるためすんなりと承諾した。
240モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/30(木) 20:58:19 ID:???
話は戻って、そのマヤが状況を報告する
「パイロット生死不明!」
「エントリープラグを強制射出!」
ミサトの声が飛ぶ
「ダメです!反応しません!」

マヤは仕方がないとは思いながらも非常につらい思いだった。
こうするしかない、最終的には暴走して使徒を倒すしかないとはわかってはいても、
ー右目に光の槍を食らい大出血を起こしている初号機ー
そこにある現実を見て、間違いなくシンジは恐怖している、私達は彼に残酷なことをしている、その事実がマヤの胸を締め付けていた。

そして初号機の目が光り、再起動を始める。

「エヴァ…再起動…」
自己嫌悪に陥りながら自分の仕事をこなしていた。
241モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/30(木) 21:06:08 ID:???
そして一通りシンジに話したマヤはすっかり俯いてしまっていた。

「ごめんなさい…あなたに、人類のためとか言いながら、あんな目に…っぐ…」
嗚咽を繰り返しながら謝罪を繰り返すマヤ。

あせるシンジ。
「いっ…いやでもそんなによく覚えてないですし…!それにそうするしかなかったんですよね?
…確かに怖かったですけど…とりあえず顔を上げてください…」
いわれてマヤは涙を拭い顔を上げて微笑んだ。
(結局、今回もシンジ君に助けられちゃうのね)

「あ…あの…?」
濡れた瞳でしかも至近距離で見つめられてドキドキするシンジ。
「ありがとね。」
マヤはシンジに呟いた。
242モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/30(木) 21:17:33 ID:???
「とっ、ところで…」
「ん?何かしら?」
「ぼ…僕はこれからどこに住むことに?」
「実はね、あなたには作戦の一貫として私と同居してもらいます」
「あ、そうなんですか?なんだ僕ずっと疑問におも…


え?」


作戦部副部長になったもう一つの、そして最大の理由はシンジと同居する。それも大義名分の下に、だ。

「これは私からの命令。もう指令の許可も下りてるわ。」

と聞いてシンジの顔が曇る。
「やっぱり父さんは…」
「心配してるわよ。あなたのことを。」
「!」
ハッと顔を上げるシンジ。
「父さんが…?」
「ええ、あなたのことを誰よりも、誓ってもいいわ。だって親子じゃない。」

マヤがここまで言う確信、それには理由があった。

つづく
243モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/03/30(木) 21:18:45 ID:???
申し訳ない、まだ説明することが多くて萌えがありませんが…

いや、ほんと申し訳ない
244名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/30(木) 21:34:29 ID:???
ミテルヨー
ガンガッテネェ!
245名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/30(木) 22:08:17 ID:???
なんというか…その…癒し?

いや、違う…これは…




恋だな
246名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 00:00:50 ID:???
いらっしゃっていましたかこれ。
実にGJですね
247名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 00:15:57 ID:???
やはりモンさんか。そんな波動を感じたもので。
え?ああ確かにGJだ
248名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 00:52:29 ID:???
あっ…あああっ!いっ…もっ…モンさぁぁぁぁん!!
249名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 02:31:14 ID:???
イーヨイーヨ
250Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/03/31(金) 07:25:15 ID:???
(´ー`)y-~~ フイー
いやぁ〜、イイヨー!イイヨー!GJです。
モン殿もヒロ殿もガンガレー!
251名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 09:05:20 ID:???
このスレネ申
252名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 20:00:08 ID:???
もん
253名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 21:54:45 ID:???
テス
254名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 23:16:24 ID:???
255名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 02:18:08 ID:???
256名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 07:38:30 ID:???
age
257名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 17:33:10 ID:???
るな
258名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 19:31:04 ID:???
初投下してみようかと思ったらモンさんと状況がかぶってしまった…
ちょっと投下は見合わせます(´・ω・`)
259名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/32(土) 22:50:02 ID:???
>>258がんばれ
260名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 00:04:44 ID:???
>>258
反対する理由はない、存分にやりたまえ
261モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/02(日) 00:58:14 ID:???
使徒襲来の一ヶ月前…

総司令公務室にマヤとレイはいた。
二人の目の前にはなんともいえない威圧感をもち、公務をこなすネルフ総司令官、碇ゲンドウ。

「何の用だ、面談の予定は入ってはいないはずだ。」
独特の渋い、重く響く声でマヤに対して話しかける。
その眼光にマヤは多少たじろいだが、続けた。

「マギの警備システムを一部ダウンさせていただきました。この会話は盗聴、録音等は一切されておりません。」
レイは無言でマヤの隣にたたずんでいる。

「…何のつもりだ?伊吹二尉」

「…どうしてもお話しなければならないことです。」
262モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/02(日) 01:10:15 ID:???
「これは重大な規則違反だ、事によっては死もまぬがれんぞ。」
「承知の上であります。」
しばらく睨み合う二人。


そして、マヤが先に口を開いた。

「ゼーレのシナリオ、そして、人類補完計画についてお話したいことがあります」
「!!」
ゲンドウの瞳は大きく見開かれた。
「私達二人は…この先を、結末を知っています。」


マヤはこれからの一連の流れ、補完計画の結末、その他をこと細かにゲンドウに伝えた。

「…以上が、これから起こる全てです。」
苦い思いで報告を終え、少し大きめに息をはく。

「そうか…やはりあの老人たちが…」
イスに座ったままくるり、とマヤ達に背を向ける。
263モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/02(日) 01:21:27 ID:???
そして、背を向けたまま、ゲンドウはマヤ達に語りかけた。
「やはり、私は…ずっとシンジを、シンジを怖れていたのかもしれぬな…」
その口調は語ると言うよりも後悔の呟きというようなものだった。
「…シンジ君は、シンジ君は司令を憎んでいたのかもしれません、ですが、同時に父親として愛していた、…愛したかったはずです。」
「…私には…愛される資格など…ありはしない
ユイを死なせ、シンジを捨て、父親と呼ばれる資格など…ない」
僅かに震える声で言葉を紡ぐ


流れる沈黙…
マヤは、これほどまでにゲンドウが罪の意識に苛まれ、悩み続けていたとは思いもしなかった。
人間とは、父親とはこういうものなのかと思うと胸がいっぱいだった。
264モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/02(日) 01:29:05 ID:???
「碇司令は…」

その沈黙をレイが破った

「碇司令は…本当に、優しい方です。」
ゲンドウはもう耐えられなかった。
レイを造り、感情を殺したような育て方をし、人形のようにしてしまった。
話すときも、いつもユイの面影を重ねていた。
本気でレイと向き合うことなど、(人間と向き合うことはゲンドウはしなかったのだが)なかったこの自分を、優しい、と言ってくれる。
そしてこの二人は全てを知っている。
もう我慢する必要はなかった。

「レイ…すまない…本当に…ありがとう…」

ゲンドウの頬には涙がつたっていた。
265モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/02(日) 01:38:55 ID:???
レイはコクリと頷き、微笑んだ。

「伊吹二尉」
「は…はっ!」
急に元の声色にもどりマヤを呼ぶゲンドウ。
「私は、シンジを愛している、しかし、共に暮らすのはあまりに突飛だ。公務も多忙である。」
「は!」
「よって、伊吹二尉にはシンジのことを任せたい。…シンジを幸せにしてやってくれ…」
「…はっ!承知いたしました。」
互いに敬礼を交わす。マヤの目には決意が満ちていた

「…レイ。」
「…はい」
ゲンドウは次にレイに向かい合った
「今まで…すまなかった…お前も幸せになってくれ。」
ゲンドウの目には今までにない優しさに満ちていた。
「はい…幸せに…なります。」

(…アスカと…)

レイの目はマジだった。


つづく
266名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 01:43:10 ID:???
リアルタイムGJ!



泣けるぜ…ゲンドウ!
267名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 01:48:34 ID:???
レイwwwww
268名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 02:16:24 ID:???
名作のヨカーン
269名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 02:33:45 ID:???
神サーマ
270名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 03:44:51 ID:???
腕が上がって気がする・・・・
神がまいおりーたYO


パシャ
271名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 05:06:09 ID:???
モンさんが来ると一気に活性化するねぇ、あれ?右半身が溶けてきた、まあ気にしないてゆうかほんと面白いよねなんとゆうか萌えがきたききたいでできなんかひだりひだひだりも…

パシャ
272名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 05:35:59 ID:???
そして人類の補完が始まった
273名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 05:38:51 ID:???
伊吹…マヤ?







うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁまんこぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
274Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/02(日) 09:19:46 ID:???
ガクガク(((゚Д゚;)))))ブルブル
カ、神ヨ……

イイヨーイイヨー!
なんか投下しづれーなww
一応、明日位に上げる予定は未定。
275名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 19:26:09 ID:???
わ〜いモンさんだぁ〜うれししししああああいいいいいいいいいなななああああああああべしぃぃぃ!!
276258:2006/04/02(日) 20:05:18 ID:???
白い壁、白い天井、そんな無機質な空間にある白いベッドの上で座っている少年―碇シンジは、虚空を見つめてるかのようにボンヤリとしていた
少年は自分の父親に呼び出されこの街へとやってきたが、使徒と呼ばれる存在の襲来―そしてそれを撃退するよう命じられ………そして今全てが終わりこの部屋にいた

コンコン

「……はい、誰ですか」
「あっ、えっと…こんにちは」
「……?あなたは?」
「私は伊吹、伊吹マヤ、オペレーターとしてここに勤めてるものです」
277258:2006/04/02(日) 20:07:33 ID:???
とりあえず冒頭部分だけ投下してみました。このあとはもう少し練って、今晩中に出来たら投下しようと思います
下手な文で申し訳ない
278名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 21:31:06 ID:???
>>27777
がんばれ
279名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 22:12:45 ID:???
>>278
もちつけ超もちつけ
んで期待あげ
280名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 22:14:07 ID:???
>>278 ちょ、おまぃ(w

え〜と……[シンジとマヤの同居生活29回目]あたりの人、ガンバレ。
281名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 22:37:29 ID:???
277の続き

…今からおよそ20分ほど前……
そこにはマヤ、ミサト、リツコの3人がいた
赤「マヤ、あなたはこれからシンジ君の所に行ってくれる?」
伊「はい…けどどうして私が…?」
葛「本当は私が行きたいんだけど、私の方はまだ事後処理が終わってないのよ」
伊「で、でも私も仕事がまだ…」
赤「大丈夫よ、あなたの分は私がやっておくから」
伊「は、はい」
赤「それでねマヤ、やっぱりシンジ君は今スゴくナーバスになってると思うわ」
伊「え、ええ…あんな体験した後では…」
赤「でね、もしかしたらここを出ていく、なんて言い出しかねないから何としてもあの子をやる気にさせて」
伊「やる気、ですか…」
赤「まあ、とにかくここを出ていくなんて言わないように元気づけてって事よ」
葛「年の方もアナタのほうが近い分、話とかもあわせやすいだろうから…よろしくね」
伊「はい、わかりました!」
282名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 22:41:07 ID:???
……わかりましたとは元気よく答えたものの、どう話しかけたらいいのかわからず、最初に自分の名前を言ってかれこれ5分も沈黙が続いた
沈黙を破ったのはマヤだった
「シンジ君、単刀直入に聞くね。…もう、エヴァに乗って戦うのは…嫌?」
「そんなの…イヤに決まってるじゃないですか!あんな目にあって…」
「そ、そうよね!ごめんなさい…!」
「いえ、ボクの方こそ怒鳴ってしまって…」
「…けどね、シンジ君。あなたが今日ここにいたからこの街は守られた
けど、あの“使徒”はまたここを襲う。今度あなたがいなかったら…守れる人がいなくなるわ」
「…」
「勝手な言い分だっていうのはわかってる、けどそれも現実なの」
「はい…」
「…もう一晩、ゆっくり考えて…やっぱり戦うのがイヤなら私に言って。私が上司に直接言ってみるわ」
283名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 22:44:39 ID:???
「で、でも!そんな事したらアナタの立場が…!」
「わかってる。最悪、私はここをやめる事になるかもしれない…」
「どうして…!?」
「…だって、1人の人間の人格を無視して無理やり戦わせて、それで生き延びる事が出来ても私は嬉しくないわ」
「……」
「…それじゃあ私の方からは話は終わりました。また明日に…」
「待って下さい!…やります。僕はまた、あのエヴァで戦います!」
「えっ!!いいの!?シンジ君…」
「はい…」
「わかったわ、けど無理して…」
「無理なんか…してません。だから…」
「…そう、それじゃあ報告しに行くから、あとその時シンジ君の生活する所とかも聞いてくるね」
「はい、わかりました」
こうしてマヤはとりあえずシンジをこの街に留める事に成功して、そのまま部屋を後にした
284名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/02(日) 23:36:23 ID:???
とりあえず今日はここまで…
同居は明日投下予定、乱文申し訳ない。あんまりマヤさんらしくもなかったし…
285名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/03(月) 02:41:54 ID:???
ふむふむ
286名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/03(月) 02:51:43 ID:???
一応続きに期待
287名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/03(月) 10:46:35 ID:???
>>284かなりがんばれ
288ヽゝ゚ ‐゚νLv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:41:39 ID:???
「よろしい!じゃ!明日!」
「うん、じゃ、また明日!」
二人とも、振り返り、駆け出していく。

その様子を、電柱の影から見ている綾波。
「碇くん…」
そして、手には「SINJI IKARI」と書かれたセキュリティカードが握り締められている。
289Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:43:08 ID:???
赤木博士に呼ばれていた。最近は、検査やダミーの製作などは中止になっているはず…
[NERV技術部部長執務室 赤木リツコ]
扉の前でインターホンを押す。
「綾波レイです。」
「どうぞ、入って頂戴」
[プシュッ]扉が開き、中に入る。
「失礼します」
中では、赤木博士が煙草を燻らせながら、PCを二台同時に扱っている。
「もうすぐ終わるから、座って待っててちょうだい」
「はい…」
言われたままに、パイプ椅子に腰を掛け、赤木博士の動作を眺めていた。
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
流れる様な美しい動きに眼を向けつつも、最近は一つの事を考える事が多くなっている。
[碇シンジ]
この名前と笑顔が頭に浮かぶ。碇司令の息子。サードチルドレン。
彼がネルフに来てからは、彼の持つ柔らかな雰囲気に影響されたのか、ネルフは変わった。
常にピリピリした感じや切羽詰まった行動など、冷たさが組織全体を覆っていたが、最近は暖かい。
そして、いつも気が付くと、彼を眼で追っている。行動や仕草…笑顔を見ると、何故か心が暖かくなる。
そう、思い出すのは[笑顔]。この笑顔で満たされる感じがする…なぜ?解らない…
290Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:44:39 ID:???
「…イ…レイッ!」
「はっ、はい…」
驚いた。何時の間にかに博士に呼ばれていたようだ。
「どうしたの?ボーっとして」
「いえ、なんでもありません…」
「そう、ま、いいわ。突然呼び出して悪かったけど、お願いがあるのよ」
「お願い?」
「ええ、これ。シンジ君の、今週のセキュリティカードを届けてくれないかしら?」
「?、伊吹二尉に頼まれた方がいいのでは…」
「あの子は、今日は徹夜よ。帰れないわ。明日からカードが更新になるから届けてくれると助かるわ」
カードを受け取りながら、赤木博士の眼を見つめる。
最近、この人も変わった。体全体から出ていたトゲトゲしい雰囲気が無くなっている。言葉口も柔らかい。
「私の顔に何か付いてる?」
ハッと気付き、頭を横に振りながら慌てて眼をそらす。そして、カードを見ると、写真が眼に入る。
[碇シンジ]
魅入ってしまう。暖かい…心に火を灯す。この気持ちが分からない。でも、嫌じゃない。
「レイ、あなた…微笑ってるわよ」[(わらってる)と読んで下さい]
驚いた顔から優しい顔に変わった赤木博士の言葉に、気恥ずかしい思いをした。
291Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:45:39 ID:???
カードを届けに、碇君の家に向かっている時、偶然に見てしまった。
弐号機パイロットが、碇君に言葉を投げかけている。
「シンジの事、好きだからに決まってんじゃない!」
その光景を電柱の影から見ながら、[好き]と言う言葉が頭の中にこびり付いた。
[好き]言葉の意味は判る。でも、感情は分からない。司令に感じていたのは[絆]
この人が居ないと、存在意義が無くなってしまう。でも、今は感じない。絆は一つではないから。
シンジの背中を見送っていたが、アスカの姿が見えなくなるのを確認して、走り出す。
この、高揚感はなに?何かを期待している?…笑顔…そう…あの笑顔で満たされたい。
「碇君!」
少し喜んでいた様な気がした。声を掛ければ振り向いてくれる。少しでも早く、あの笑顔が見たかった。
「あ…綾波…どうしてここへ?」
そこに期待していた表情は無かった。何か悲しげな顔をしている。そして、胸が締付けられる。
…微笑っていたと思う。息を切らして走っていたが、碇君の振り返った表情を見て、歩みを遅めた。
「はぁっはぁ、い、碇君…」
「そんなに急いで…どうかしたの?」
「ぅんん、碇君の姿が見えたから…」
「…そう。家に寄って少し休んでいきなよ。そうだ、夕飯も食べてく?」
「…いいの?」
「うん、今日はマヤさん泊まり込みだって言ってたから。一人で食べる食事は美味しくないし」
「分かったわ」
「じゃ、行こう」
「ええ」
リビングの椅子に座り、紅茶を飲みながら、夕飯の支度をしている碇君の背中をじっと見ている。
「綾波、お待たせ。あり合わせの簡単メニューだけど、食べて」
「ええ」
292Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:46:43 ID:???
二人は食事を始めた。かちゃかちゃと、食器の音だけが鳴り響く。何か声を掛けたくても、言葉がでない。
結局、会話は無く、食事も終わり、食後のお茶が出てきた。
「綾波、今日は何か用事があったの?ここまで来るなんて…」
「あ…赤木博士から、明日からのセキュリティカードを預かってきたの。忘れてたから届けて欲しいって」
慌てて、ポケットからカードを取り出し、シンジに渡す。
「そうなんだ。わざわざありがとう。」
笑ってくれない。無理して笑顔は作っているけど、笑ってない…。そう、駄目なのね…。
シンジを見つめていた、深紅の瞳から一筋の涙が零れる。
「あっ、綾波…泣いてるの?」
「泣いてる?」
手の甲を目元に当てると、少し温かい水滴が付く。
「どうして泣くの?何か悲しい事でも?」
シンジは心の中を見透かされた気分になった。アスカの事で落ち込んでいたのが、顔に出ていたのだ。
「微笑ってくれない…碇君、微笑ってくれない」
「笑わない?そう…そうだね。人を好きになるって、大変なんだって、思っちゃったからさ…」
「人を好きになる?」
「うん。泣いたり、笑ったり、怒ったり、様々な感情に振り回されて、結論が導き出されるからさ…」
「じゃあ、碇君の事、好きなのかもしれない。」
「え?な、なんで?」
「碇君の笑顔を見ると、心が暖かくなるわ。碇君の悲しい顔を見ると、涙が出る。感情に振り回されてる。
こんな感情になるのは、碇君だけなの。あなただけなの!」
パッと心に光が差し込む。そう、これが[好き]と言う事なのね。この感情はなんだったのか判らなかったけど、
今、はっきりと判った、いえ、分かるわ!私、碇君の事が好きっ!
理解できた事に喜びを感じながら、涙が溢れていた。だが、シンジの顔は冴えない。
「綾波…気持ちは嬉しいんだけど、僕には…」
「碇君。知ってる。伊吹二尉の事は赤木博士から聞いてるわ。でも、私はこの感情を大事にしたい。
私は人を好きになる事を知らなかった。今、気付いた感情なの。もう少しこのままでいたい」
レイの生い立ちを、多少なりとも理解しているシンジは頷き、笑顔を見せる。
「うん、分かった。おめでとう!綾波!」
「ええ、だから、もう少し好きでいさせてね?」
会心の笑顔に、シンジの顔は真っ赤に染まってしまった。
293Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:48:01 ID:???
[ザァァァァザァァァァ]
「送って行こうか?雨も降ってるし」
「大丈夫。傘借りたから」
「返すのは何時でも良いから」
「ええ、じゃあ、また明日」
「うん、また、明日」
マンションを出たレイは、傘を差さずに駅まで歩いた。
雨に打たれながら、先程の事を考える。感情を自覚したことを。
そうだ、赤木博士に報告しよう。今の、あの人に教えたい。好きと言う感情を理解できた事を。
そんな、思いを胸に乗せ、足早にネルフに向かって行く。傘も差さずに。

[NERV技術部部長執務室 赤木リツコ]
扉の前でインターホンを押す。
「綾波レイです。」
「レイ?どうしたの?こんな時間に…」
不思議に思い、ドアを開ける。そこには、水に濡れた少女が一人、立っていた。
「レイ!こんなびしょ濡れになって!さっ入って!」
素早く、エアコンに電源を入れて、部屋を暖める。奥の洗面台からタオルを取り出し、レイの頭を拭いてやる。
「どうしてこんなに…とりあえず、シャワー浴びなさい。体が冷えるわ」
「ありがとうございます…」
[ザァァァ]「ふう、シンジ君の所で何かあったのかしら?」
温かいコーヒーを入れながら、シャワー室の扉に怪訝そうな眼を向ける。
294Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:48:53 ID:???
[パタン]全裸で、シャワー室から出てくるレイに、リツコは白衣を渡す。
「服が乾くまで、これ着てなさい」
「はい…」
「さあ、座って。これ飲んで温まりなさい。待っててあげるから」
優しさだった。この人は分かってくれている。何かを伝えに来たのを分かっている。こんなに嬉しい事はない。
レイは安心した笑顔を、リツコに向ける。少し驚いたが、リツコも笑顔で答える。
「人を…碇君を好きなりました。好きと言う感情が分かったんです。こんな私でも…人を好きになれるんだって」
「そう…」
「だから、伝えたかったんです。赤木博士に…」
涙が零れてきた。泣きながらも、笑顔に満ち溢れている。リツコはゆっくり立ち上がり、レイに近づく。
レイの手から、カップを取り、机に置く。そしてレイをギュッと抱きしめる。
「ありがとう、レイ」
抱きしめるリツコの背中に手を回しながら、眼を閉じ、その感触を味わっていた。
すっとリツコの体が離れる。残念に思いながらも、リツコの顔を見ると涙が溢れていた。
「レイ、今日は一緒に寝ましょう。そして、明日はお祝いもしましょう。だって、嬉しいもの」
「はい…リツコさん…」
頷きあった二人は、もう一度抱きしめ合った。

[END]
295Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 05:52:10 ID:???
[プシュッ]
「せんぱ〜い!先程の…プロ…グ…ラ…ム…」
抱きしめ合っている二人を見て硬直するマヤ。
「し、失礼しました〜っ!」
脱兎の如く、その場から立ち去る。
「あの子、何か、勘違いをしたわね…」
その後、所員から白い眼差しと、好奇の目で見られる赤木博士だった。

[the end]


ああっ!シリアスで終われね〜wwwwwwwwスマソ。
なんか表現も足らね〜wwwそんな俺に表現力クダサイ…。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエエン 
キョロ(゚Д゚≡゚Д゚)キョロえっと…ここはマヤさんのスレですよね?
296名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 07:23:24 ID:???
ヽゝ゚ ‐゚ν綾波編だから?wwwwwwww

>>Lv3氏GJ!
297名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 08:06:48 ID:???
>>296
GJなのか?
298名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 08:19:42 ID:???
ショタマヤかな
299名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 08:40:14 ID:???
結構、イケるんじゃね?マヤ出てねケドwwwwww
300名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 08:57:51 ID:???
ショタマヤはマヤファンのバイブル
301名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 10:49:47 ID:???
バイブとよんでしまった俺は勝ち組
302ヒロ ◆szJ/otzEVA :2006/04/04(火) 12:18:56 ID:???
長い間投稿できなくてすいません。
一人暮らしの引っ越しでパソコンなかったが今日新しく手に入るので今日の夜にでも投稿します。
303名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 13:02:05 ID:???
待ってたぜヒロ殿!!さてヒロ殿の投下を待つ間独りジャンケンでもするか
304モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/04(火) 14:18:41 ID:???
二人ともおかえりなさい
そしてありがとう
305283の続き:2006/04/04(火) 15:04:52 ID:???
とりあえずシンジを元気づけるのに成功したマヤはリツコの元へと戻った
「なんとか元気になってくれました」
「そう、ご苦労様。それでね、アナタはシンジ君と一緒に生活する事になったから」
「はい!わかり…ふえぇぇっ!?シンジ君と!?中学生とはいえ男と女ですよ!そんなのフケツですよ!」
全身で拒絶反応を示していたが、明らかに顔はにやついていた。もちろんリツコも見逃さなかった
(イヤよイヤよも好きの内、か…)
冷静な分析は科学者の性である
「聞いて、マヤ!」「でも、どうして…」
「他の人達はみんな【司令の御子息】という事で物怖じしてるわ
それにこれはパイロットの保護・観察も兼ねてるからアナタの様な信頼のおける人ではないと出来ない事なの」
尊敬する人から、信頼のおける、と言われたからかようやく承諾。シンジに報告しに行く事になった
306オマケ:2006/04/04(火) 15:06:44 ID:???
そこへ入れ替わるようにミサトがやってきた
「結局マヤちゃんの所になったの?」
「ええ、そうよ」
「別に私の部屋空いてるからそこでも良かったのに」
「あんな所に入れたら教育に悪いわよ」
「あ、あんな所って…!そりゃ多少汚いかもしれないけど…」
「多少!?あれで!?」「ちょっと、それどういう意味!?」
三十路前の女2人の醜い痴話ゲンカは、あわやガチンコバトルになるほどの大ゲンカになり、ネルフの職員がみんな見ていたという
「碇、いいのか?」
「ああ、問題ない」
307オマケ:2006/04/04(火) 15:11:56 ID:???
ひょっとして三十路前では無かったか?間違いなら申し訳ない
308名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/04(火) 15:21:18 ID:???
リツコと加持が30、ミサトが29だったはずだから問題ない。
存分にやりたまえ。
309Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/04(火) 15:28:03 ID:???
わーい、ヒロ殿おかえりっ!ヽ(゚∀゚)ノシ

やっぱ、マヤださねーと駄目だな…orz
次は、萌えるマヤでがんばる!

>>301
おいおい、エロイ椅子だなww
310名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/05(水) 00:21:19 ID:SVvS55KE
>>305
乙&期待
個人的にはヒロ氏のが一番好きだぞー
311名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/05(水) 01:04:53 ID:???
比較はイクナイ!
みんなGJなんだ
312名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/05(水) 07:56:48 ID:???
6の続きが無いぞ。
313名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/05(水) 15:59:06 ID:???
>>312じゃあお前がかけ
314名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/06(木) 20:44:25 ID:???

  ∧,∧ さてと。
  ( ・ω・)
 _| つ/(___
/ “―(___/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



  <⌒/ヽ-、__
/ <_(____/
315名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/06(木) 23:45:04 ID:pKPnyNvF
上げとくよ
316モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/07(金) 01:09:02 ID:???
すいません最近血ヘドを吐くくらい忙しくてなかなか投下でしません…

もし待って下さっている方がいたら申し訳ないです。
他の職人さんたちも頑張って下さい
317Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/07(金) 07:57:55 ID:???
大丈夫だよ!モン殿。皆、1ヶ月以上も君の事を待ってた、
我慢強い子達ばっかりだからw
そんな漏れも、鬼の様な上司と仕事に忙殺されそうでつ。
モン殿の様に、待ってる人が居ないから気楽だけど。
まあ、ガンガレ!!!漏れもガンガル!
318名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 09:20:48 ID:???
わたしまつわ
319名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 13:04:30 ID:7eamM0HG
いつまでもまつわ
320名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 13:15:19 ID:???
たとえあなたがふりむいてくれなくても
321名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 13:48:58 ID:cv65KRFr
あ〜みん
322名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 18:11:34 ID:3LghBitO
待つわよ
323名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 22:29:02 ID:???
待つわよん
324ねかまv(・∀・)v:2006/04/08(土) 00:36:58 ID:???
待たれてなくても来ちゃいましたv(・∀・)v
325名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 00:58:49 ID:???
まつわよあ〜みん
326名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 01:16:34 ID:???
オレはあー民
327名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 01:25:04 ID:???
みんなマターリしてるなぁ。





あたいもま〜つわ
328名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 21:34:06 ID:0cXL9viE
マターリとわたし待つわ
329名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 23:19:09 ID:???
まだかよ新作、遅えよ!
つーかあんまり面白くもないけどな。
わけわかんないし。
330名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/08(土) 23:38:11 ID:???
>>329
ツンデレ乙まぁマターリ待て
331名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/09(日) 02:13:33 ID:???
ツンデレ萌え
332名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/09(日) 11:25:16 ID:???
>>324ねかま氏早く投下して投下
333(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/09(日) 16:52:08 ID:???
333ガッツ
(・∀・)σ)Д`)

え?投下?
ガンガッテみる
334名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/09(日) 20:51:57 ID:???
>>333
がんばれ!!今過疎気味だから助かる
335(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/09(日) 22:48:39 ID:???
ここはとある会議室…今、重大な会議が開かれようとしている。
参加者はお馴染みの
赤木リツコ
伊吹マヤ
青葉シゲル
日向マコト
その他オペレーターの面々
総勢十数名で行われている。この中で一名にだけ“とある”権利が与えられる。
選出方法は真正なる協議の結果、公平なマギの判断によって決議された。
そして選ばれたのは伊吹マヤ、その人だった。

「エヘッ、諸先輩方の皆さん、ありがとうございます」

と、一言礼を残し、会議室を去っていく。残された面々は大きく
うなだれ、溜息をついた。
336(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/09(日) 22:54:52 ID:???
マヤはネルフ内にある、とある一室へと向かう。その扉を開けると
椅子にちょこんと座っているシンジがいた。
「あ…マヤさんになったんですか?」
「そう、これからよろしくねっ」

そう、会議は
“誰がシンジと同居するか”
の会議だった。余りのミサトのぐうたらな生活に嫌気がさしたシンジが
申し出た事であった。もっともシンジは一人暮らしを希望したが、
ネルフ管轄下にある、と言う理由で、ネルフ職員と行動は共にしなければならない
との理由で一人暮らしは却下された為、同居人を募った次第である。
337(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/09(日) 23:06:55 ID:???
シンジの同居人を募るや否や、相当数の立候補者があった。(アスカの方はまた別のお話にしておこう)
専ら、立候補者の大半がシンジの家事能力を期待しての事ではあるが、
それにしてもシンジの人気は目に見張る物があった。

   〜数日後〜
マヤの自宅のチャイムが鳴る。待ってました、と言わんばかりに
マヤが玄関へ小走りで向かう。ドアを開けると少し大きめのボストンバックを持ったシンジ。
「これからよろしくね!前にも言った通り家具一式は用意してるから、ささ!上がって」


今日から二人の新しい生活が始った。
338(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/09(日) 23:26:10 ID:???
朝の日差しが部屋に差し込む。雀の楽しげな歌声が心地よい目覚まし時計に思える。
「ん……ん?」
何やらリズミカルな音で目が覚醒する。
(そうだ、今日からシンジ君との同居生活初日だった。)
少しはだけたELLEのパジャマを直し台所に向かう。マヤがドアを開け、
声をかけるより先にエプロン姿のシンジの方から
「おはようございます」
と、挨拶をしてきた。
「あぁ、シンジ君…ごめんね、初日から」
期待していた事なのにいざ現実を直視するとどうしても申し訳なく思ってしまう。
「今できますから、座ってて下さい」
今日くらい甘えちゃおっと。
339名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/09(日) 23:29:57 ID:???
神キター!!とりあえずGJ!!
340(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/10(月) 00:10:30 ID:???
一先ずテーブルに着き、シンジの料理を待ってみる。
「気を使わせてごめんね、これからはちゃんと当番決めてしようね」
ほんのちょっと気まずそうに言ってみるマヤ
「いえ、気にしないでください。ミサトさんとこではほぼ毎日でしたから」
屈託の無い笑顔でシンジも答える。
「そんなんじゃだめよ?それじゃ葛木三佐の家から出てきた意味ないじゃない。
これからはきちんと当番制。共同生活なんだから…ね?」
お姉さんぶりを発揮し、ちょっと強い口調で言ってみるマヤ。

シンジも
(あぁ…こんな生活…憧れてたんだよなぁ)
と、にやけてみたり。
341名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 16:30:58 ID:???
ね・か・まGJ
他の職人も降臨してくれー
342名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 16:34:03 ID:q3HCEOit
投下してみたいけど、携帯だからなー。
343名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 16:46:54 ID:???
このスレの第一神は携帯
344名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 17:00:12 ID:???
>>342
携帯からでもがんばれ!ゆっくりでいいから投下しよう( ̄ー ̄)
345(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/10(月) 19:12:19 ID:???
マヤの描写なんて初めてだったから上手くいったかどうか…

ちなみに上の書いた時は携帯だったお
346モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/10(月) 23:17:42 ID:???
マヤはシンジの担当医に了解をとりシンジの退院手続きを済ませた。
「さ、これで退院よ。私達の家に行きましょうか。」
「あ、あの本当に…」
「これは司令と私からの命令です。…もしかして照れちゃってるのかなぁ?」
いたずらっぽく笑うマヤ
「…もぉ、からかわないで下さいよぉ…」
と、次の瞬間エレベーターのドアが開き、シンジの表情がこわばった。

「父さん…」
言ってすぐに俯くシンジ。

ゲンドウもまた俯いて眼鏡をくい、と押し上げ、言葉を発した
「よくやったな、シン…」
ガシャン

シンジとマヤは閉じたエレベーターのドアをしばらく見つめていた。
347名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 23:26:22 ID:???
職人達GJ!!
またマターリ待つわよ
348モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/10(月) 23:26:56 ID:???
マヤの車内、シンジはやや困惑しながらも顔には微笑を浮かべていた。

「初めてなんです…父に、父さんに褒められた(?)のは…」
「そう…よかったわね…」

しばしの沈黙…

「ちょっと寄り道してもいいかな?」


二人が着いた場所は高台の公園。
「なんだか…寂しい街ですね…」
「…そろそろ時間よ。」

次の瞬間、シンジは目を見開いて唖然とした。
「ビルが…生えてく…!」
「これが第三真東京市…そして、あなたが守った街よ。」

マヤはシンジと向き合った
「私からも言わせてくれるかな?」
シンジはきょとんとしてマヤを見ている。
「…この街を、私達を守ってくれて本当にありがとう。シンジくん。」
そしてマヤはシンジを優しく、とても軽く包むように抱きしめた。
349モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/10(月) 23:33:08 ID:???
「ななな…!」
シンジは初めは慌てふためいたが、マヤの優しい抱擁に抵抗する気もなくなり、その身を預けた。

そして、安心したのか、シンジはすすり泣きを始めた。

「シンジくん…?」
ちょっとキュンとしながら顔をのぞき込むマヤ。

「マヤさん…っ、僕はっ…っぐ、…僕は…」

僕はここにいてもいいんだ。

父もマヤも自分を必要としてくれる。
自分をほめてくれる。

シンジは自分の居場所を見つけられたのだ。
今は、そう思って泣いていた。


つづく
350名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 23:38:02 ID:???
むははははははははははははははは!!






ムッハ-!
351名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 23:55:41 ID:???
いやっほぉぉぉぉう!!
モンちゃんGJ!
352名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 00:04:34 ID:???
Good Job!
353名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 00:04:46 ID:???
久々に見たら神降臨してんじゃん!
GJ!!
354名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 00:13:50 ID:???
うお…これは…







燃え?いや…
萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
355名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 00:21:56 ID:???
ゲンドウwwwwwwwwwww
356名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 10:10:52 ID:???
ああ久々に見れた僕はうれし…ああひゃぁぁぁぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁドピュ
357名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 12:51:35 ID:???
神降臨祭りage
358名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 13:00:23 ID:???
マヤ「私と一つになりませんか?それはとても清潔で気持ちいいことなのよ」
359名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 14:13:09 ID:???


マヤ「ふあぁぁっ…」

シンジの肉棒が根元まで入る。生理後の発情、ストレスから己の性欲に負け、隣に寝てるシンジの肉棒をしゃぶり機能させた後の失神しそうな瞬間…

マヤ「声…出ちゃう…ひん…っ…あぁぁ」
円を描く腰使いで自らを癒す。
360名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 14:25:50 ID:???
マヤ「はあぁ…あぁっいっ…ふぇっ…」

騎乗位で絶頂しそうになりながら寝てるシンジの顔が満足そうな顔に変わるのを見ながらグッと体を仰け反る。

マヤ「       」

絶頂を迎えた瞬間―。
しかし身体からでる血液内のアドレナリンはようやく活性化したにすぎなかった。
361名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 14:42:52 ID:???


マヤ「はあぁ…止まらない…これでシンジ君が目覚めたら…私はシンジ君の中の私を壊してしまう…でも止められない…」
肉棒を一度抜き半回転すると再び取り込んだ。
マヤが再び受けとめる。

グッと先だけ入れまた出す。マヤがよだれを出すほど好きな時間。そしてカリにキスするようにヒレを被わす。数回ヒレで擦った後、一気に根元までいれる。
マヤ「…んっ…ググっ…」
まるで背伸びをしてないのに脚先から頭まで新鮮な血液に変わった感覚がまたおそう
362名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 15:38:10 ID:???
マヤは気を失いそうになりながら出てくるシンジの遺伝子情報を受け入れる。

マヤ「…いっぱい…おいでへぇ…」

その時、寝呆けたシンジが激しくマヤに襲いかかる。
それまでされた事がなかった腰づかいが彼女を襲う。シンジ「綾なm…」
この瞬間シンジの夢にでてくるヒロインが自分でない事がわかる
マヤ「わかってる…でももう少し…ふあぁあ…」


後日何事もなかったように事は進む
シンジ「マヤさんおはよう!」
笑顔で見送るマヤ   完
363名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 15:54:42 ID:???
うーむ…………


まあ、たまにはいいだろたまにはな
職人きたけど過疎気味だったし
364名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 21:55:14 ID:???
エロイクナイ(´・ω・`)
365名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 23:14:18 ID:???
エロはNGだお
366名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/12(水) 01:24:46 ID:???
モンさんかわいいよモンさん
367Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/12(水) 08:02:54 ID:???
ここって、微エロくらいは大丈夫?

「ダメよシンジ君…私は保護者なのよ…ああっ!」

って、なるかは別としてw
まあ、微エロの規定もようわからんがね(′・ω・`)ウニャーン
あ、遅まきながら、モン殿GJです!シンジキュンに萌えますたwwwwこれからもガンガレ!
368名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/12(水) 16:13:23 ID:???
微エロイイ(・∀・)
369(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/12(水) 19:54:41 ID:???
(′・ω・`)ウニャーン


何故かしら、もの凄い勢いで萌えちゃいました。
これから使っていいですか?
370名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/12(水) 21:44:12 ID:???
>>369
だめ
371名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/12(水) 22:43:57 ID:???
>>370
あやまれ。あやまらないなら投下よろしく\(*´∇`*)/
372(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/12(水) 22:54:32 ID:???
Σ(´・ω・`)えぇっ!?
かわいぃから使いたかったのに>>(′・ω・`)ウニャーン


投下したら許可くれる?
373名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 00:02:09 ID:???
許可しちゃう('¢')
374(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/13(木) 00:15:58 ID:???
じゃ、>>373の許可もらったって事で使う
>>(′・ω・`)ウニャーン

ちっと待っててケロ
375(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/13(木) 00:23:55 ID:???
朝からけたたましく目覚まし時計が鳴り響く。時間はまだ朝の4時。
昨日の夜、同居人のマヤさんに
「ごめん、シンジ君…明日、私朝の当直で早出なの…朝御飯と起こすの
お願いできないかな?」
と、頼まれていたからだ。
眠い目を擦り、マヤさんの部屋を覗いてみるとまだ夢の中の住人の様だ。
部屋をスルーし、台所へ向かい朝御飯の用意をする。
(あの人、案外子供っぽい食生活なんだよな…)
そう思い、チョコフレークやウインナー、卵焼き、と朝御飯の定番メニューを
用意して、マヤさんを出迎える準備をした。
376(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/13(木) 00:30:55 ID:???
「マヤさ〜ん?」
部屋を軽くノックしてみる。これではまず起きないだろう。
女性の部屋に勝手に入るのは気兼ねするけど仕方がない。
ドアを開け、電気を点けると、いかにも女性らしい人形な置物が列んでいる。
布団越しに体を揺すり
「マヤさん?朝ですよ」
と起こす努力はしてみるものの反応はない。
耳元で声を掛けると
「ん…ん〜…」
と、寝言を言い、寝返りをうつ。たまに先輩ぃ〜、ティラミスぅ〜、猫〜
と言った寝言をたてているのは御愛嬌?しかし、一体、どんな夢を見ているのやら…。
377(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/13(木) 00:37:35 ID:???
どんなに揺すり、声をかけても、起きないのでは埒が開かない。
時間は刻一刻と迫っている。こうなったら布団を引っぺがすしかない。
首元の布団を思いっきり引っぺがすと、そこには少しパジャマをはだけさせた
寝乱れた姿のマヤさんが横たわっている。それでも、まだ少し寝ぼけている様で
「後5分だけ…」
と、布団を返せ、の仕草を取っている。
「もう時間ないですよ」
の僕の言葉にピクリと反応し、
「今…何時?」
と目を擦りながら聞いてくる。
「もう5時半ですよ」
で、目が覚醒したのか、させたのか。ムクッと起き上がった。
378(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/13(木) 00:45:33 ID:???
意識がはっきりしたのか、僕を見ると瞬時に顔が赤くなり、
はだけたパジャマの襟元を直す。時計を見て、5時半である事を再度確認し、
「うわっ…もうこんな時間」
と、言うとベットから起き上がり台所へ向かった。

朝食を食べながら新聞に目を通す姿に感心するも
「今日はプリン無かったっけ?」
の言葉に一気に現実に引き戻される。やっぱり、味覚や食生活は
子供じみてると思ってしまう。
379(・∀・)σ)Д`)ねかま:2006/04/13(木) 00:50:58 ID:???
慌ただしく用意を済ませ、玄関先で靴を履きながら
「じゃ、明日は私が朝当番するからね。後、久しぶりに晩御飯は待ち合わせして外で食べよっか!
シンジ君、今日の晩御飯当番だったでしょ?今日は朝早起きさせちゃったし、
起こしてくれた御礼もしたいし」
と言うマヤさんを僕は手をひらひらと振って見送った。

さぁ、晩御飯は何を御馳走してもらおうか…使徒も来ない平和な
一日でありますように…こんな朗らかな日々がいつまでも続きますように…。

〜Fin〜
380名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 06:18:01 ID:???
か、神!終わらせないで! 
381Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/13(木) 08:38:45 ID:???
>>369
(´・ω・`)ウニャーン
ねかま殿…萌えますたかwwまあ、好きに使って下さいよww
今回もGJですたよ。
382名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 09:51:52 ID:???
LV3氏、貴殿が書いたらいかがか。
ここしばらく期待して待ってるンだが、投下して下さいな。
by LV2〜3昇格提案者
383じゃあ投下Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/13(木) 09:55:48 ID:???
夕食が終わり、食後のお茶を飲みながらテレビを見ていた。
番組の司会者に突っ込みを入れたり、その番組の出来事を話題にして、シンジとの会話を楽しんでいた。
ふと、マヤは、シンジの後ろ側にある壁のシミが気になり、目線を向ける。
シンジも、マヤの目線に気が付き後ろを振り向く。
「あ〜、あのシミですか?取れないんですよねアレ」
首を振りながらシンジはそう答えた。
あ…いや、別に…ただ目線がそっちに行っただけなんだけどな…
口には出さないが、そんな事を思いつつ、ぴん!と何か閃いた。
そうなんだ〜、と相槌を打ちながら、そのまま他愛も無い会話を続けていた。
しばらくして、一瞬会話が途切れた時、それは実行された。
シンジは、マヤが突然、テレビの方に人差し指をゆっくりと向けるのを見て、どうしたのか?と思い、
指された方に顔を向ける。そうするとマヤが笑いだした。
「ぷっ!くくくっ、あはははは〜!」
突然の笑いにシンジは驚く。マヤの笑いは止まらず、シンジは何がなんだか解らない状態で、その様子を見ていた。
「もう、シンジ君、おっかしぃ〜」
ちょっと、ムッとするシンジ。
「マヤさん!何が可笑しいんですか?」
「いやぁ、ゴメンねぇ。ぷっ、あ、あんまり見事に引っ掛かったから…ぷくく」
「なにがですか?」
「ほら!」
マヤはそう言って、もう一度指をテレビのほうへ向ける。するとシンジは指の方向へ顔を向ける。
「シンジ君、あっちむいてホイとか弱いでしょ?」
その言葉に、シンジはハッと気付く。体の下から血が昇って来る様に顔が真っ赤になった。
「そっ!そんな事ない…です…よ…」
「ほんと〜?」
ニヤニヤしながら、真っ赤になったシンジを見て、その反応を楽しんでいた。
も〜っ!シンジ君ったら、かわいいぃぃぃぃっ!も〜、おねいさん辛抱堪りません!
「じゃあ、あっちむいてホイで勝負しよう!負けたら、勝った方の言う事を聞くってコトで、どう?」
「いいですよ!やりましょう!」
「ちなみに、三回勝負ね?先に2勝したほうの勝ちよ!」
[続く]
384Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/13(木) 10:03:23 ID:???
>>382
おおっ!こんな漏れにも待っている方が!?ありがたや、ありがたや。
すまんこってス。仕事が忙しくて…続きは明日にでも…(′・ω・`)ウニャーン
385名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 17:55:32 ID:???
GJ(′・ω・`)ウニャーン
386名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/13(木) 23:23:36 ID:???
皆さん乙です。
シュレリア様を好きになり
シュレリア様に似てるマヤさんを好きになった僕です。

それはそうと、「今日はプリン無かったっけ?」
殺す気か!俺を殺す気か!
387(・∀・)σ)∀')<ねかま:2006/04/13(木) 23:58:44 ID:???
↑なんで?
388名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 00:18:59 ID:???
>384
その調子でこれからも期待してるよぅ
389Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/14(金) 07:25:09 ID:???
>>383の続き
ガタガタタッ。二人とも椅子から立ち上がり、各々が戦闘態勢に入る。
マヤは掌を頭上に掲げ、手の甲に人差し指を押し付け、片目でそれを見ている。
シンジは腕をクロスさせ手を組み、それをねじって中を見ている。
「シンジ君!準備は良い?負けたら、一日言う事を聞いてもらうわよ」
「ふっ、負けませんよ。負けても後悔しないでくださいね」
「「わはははははははは〜」」二人共、引き攣った笑いで相手を睨む。
「いくわよ!最初はグ〜!「「ジャンケンっ!ポンッ!!!」」
一瞬、両者の動きが止まる。
マヤはパー。シンジはグー。「やった!まず一つ目ねっ!」「うあぁぁぁぁぁ!」
マヤは飛び回り、シンジはうな垂れる。
「いやっ!まだ負けた訳じゃないっ!次行きましょう!」
「ふふっ、次で決めるわ!シンジ君!最初はグー!「「ジャンケンっ!ポンっ!!!」」
二人共、相手の手に視線を向ける。
シンジはまたもやグー!そしてマヤは…痛恨のチョキ!「よしっ!」「やだっ!うそっ!?」
小さくガッツポーズを決めるシンジ。信じられないといった顔でチョキを見つめるマヤ。
ここで引き分け。勝負は次の最終決戦に持ち込まれた!!!!
二人は肩で息をしながら、脳をフル回転させて次の手を考えている。
「はぁはぁ、シンジ君、やるわね!次で最後になるかしら?覚悟はいい?」
「はい!我が身は既に覚悟完了です!」
「…シンジ君。それ、パクリだわ…」
「「あはははははは〜」」
ちょっと緊張がほぐれ、雰囲気が丸くなるが、笑った後に両者共、顔が引き締まる。
「さぁ!勝負よ!最初はグー!「「ジャンケンっ!ポンっ!」」

[つ、続く…あ、石は投げないで…]
390Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/14(金) 07:32:54 ID:???
>>388
ありがd。なんか、時間がないので、大した物が出来ないのは申し訳ない。
まあ、時間があっても同じだけど…(′・ω・`)ウニャーン

仕事場の20歳のヤツに聞いたんですが、ジャンケン前のおまじないみたいな動作は、
今の若い人達はやらないらしいですね。って、歳がばれますなwww
それに、この動作も、地方に依って変わるみたいです。ウチの方は上記の二つが主流でした。
じゃ、また後日投下しまふ。
391名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 09:08:46 ID:???
朝もはよから投下乙
392名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 19:48:44 ID:???
>>389あっち向いてホイ?
393名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/15(土) 01:45:26 ID:???
期待age
394Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/15(土) 02:28:38 ID:???
ヽ(`Д´)ノウワァァ実に申し訳ない!勝負方法が[あっち向いてホイ]なのに、その部分が抜けてました…orz
改定版書いたので、スイマセンが、皆様の脳内で変換をお願いします。いや、本当に申し訳ない。m(__)m
いっぺん氏んできましゅ。(′・ω・`)ノシ

>>111の改定版
ガタガタタッ。二人とも椅子から立ち上がり、各々が戦闘態勢に入る。
マヤは掌を頭上に掲げ、手の甲に人差し指を押し付け、片目でそれを見ている。
シンジは腕をクロスさせ手を組み、それをねじって中を見ている。
「シンジ君!準備は良い?負けたら、一日言う事を聞いてもらうわよ」
「ふっ、負けませんよ。負けても後悔しないでくださいね」
「「わはははははははは〜」」二人共、引き攣った笑いで相手を睨む。
「いくわよ!最初はグ〜!「「ジャンケンっ!ポンッ!!!」」
一瞬、両者の動きが止まる。
マヤはパー。シンジはグー。「あっちむいてホイ!」マヤは指をシンジから向かって右を出す。
シンジは釣られたて右を向いてしまった。「やった!まず一つ目ねっ!」「うあぁぁぁぁぁ!」
マヤは飛び回り、シンジはうな垂れる。
「いやっ!まだ負けた訳じゃないっ!次行きましょう!」
「ふふっ、次で決めるわ!シンジ君!最初はグー!「「ジャンケンっ!ポンっ!!!」」
二人共、相手の手に視線を向ける。
シンジはまたもやグー!そしてマヤは…痛恨のチョキ!「あっちむいてホイ!」シンジはマヤから向かって右を出す。
ちょっと慌てたマヤは引きずられる様に右を向いてしまった。「よしっ!」「やだっ!うそっ!?」
小さくガッツポーズを決めるシンジ。信じられないといった顔でシンジの手を見つめるマヤ。
ここで引き分け。勝負は次の最終決戦に持ち込まれた!!!!
二人は肩で息をしながら、脳をフル回転させて次の手を考えている。
「はぁはぁ、シンジ君、やるわね!次で最後になるかしら?覚悟はいい?」
「はい!我が身は既に覚悟完了です!」
「…シンジ君。それ、パクリだわ…」
「「あはははははは〜」」
ちょっと緊張がほぐれ、雰囲気が丸くなるが、笑った後に両者共、顔が引き締まる。
「さぁ!勝負よ!最初はグー!「「ジャンケンっ!ポンっ!」」
[スイマセン。一応、続くっス…]
395Lv3昇進 ◆5m18GD4M5g :2006/04/15(土) 02:34:11 ID:???
しかも、また間違うし…疲れてるのかな…orz
[>>389の改訂版]でした。
大変ご迷惑をお掛けしましたm(_ _)m首吊って氏んできましゅ。
396名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 01:39:49 ID:???
うん!はやく逝ってこい!
397名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 02:11:31 ID:???
そして戻ってこい
398名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 03:01:56 ID:???
あせらず、Lv氏のペースで投下すればよかろぅ。

首括る必要ナシ。
399(・∀・)σ)∀')<ねかま:2006/04/16(日) 03:05:19 ID:???
(′・ω・`)ウニャーン…萌えス
400名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 17:26:37 ID:???
神を待ちながら、Lv3さんの許可なしで(′・ω・`)ウニャーンなマヤたん描いてみた。
http://kjm.kir.jp/?p=10610
401名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 17:49:46 ID:???
>>398
100000000回保存した
402名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 18:16:33 ID:???
>>400
待ち受けにした
403名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/16(日) 23:16:35 ID:???
http://p.pic.to/1s3xc
マヤたんのフィギュアをうpしてみた。
404名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/17(月) 00:36:50 ID:???
モンさんさみしいよモンさん





スレ違いだ貴様ら萌えたじゃないか
405Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/17(月) 07:04:26 ID:???
今回の失態により、一度氏んでしまいまったッスが、教会の儀式で
復活したッスwですが、副作用によりLVダウンしたッス。
今後とも よ・ろ・し・く…

>>400
許可なんかいらねw
萌えた…(′・ω・`)ウニャーン
406Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/17(月) 09:30:59 ID:???
二人の意識は一点に集中していた。
マヤは流石に4回もグーを出さないだろうと思い、チョキを出す。
だが、シンジの手は硬く握り締められていた!シンジはグー!!
ショックを隠せないマヤだが、まだ勝負は着いていない。シンジも此処からが勝負だと、自分に言い聞かせる。
「あっち向いてホイっ!」
そして、シンジの指は一瞬、マヤから向かって左の方に反応する。
マヤはその反応を見て判断を下す(いけるっ!)
咄嗟に右の方に体が反応しようとした瞬間、シンジの指が、マヤから向かって右に出ている。
あっ!?体勢を立て直そうと思ったが、既に顔は右を向いていた…。
ああっ!?そんなっ!私の計画がっ!シンジ君に女装をしてもらう計画がっ…
スローモーションで涙を流しながら、床に崩れ落ちて行く。
シンジはその様子を見ながら、勝った事を確信した。

数分後、落ち着きを取り戻した二人は、ダイニングの椅子に座ってお茶を飲んでいた。
「私の負けだわ…さあっ!なんでも言って!出来る限りの事はするわ!た、多少はゴニョゴニョな事でも…」
半分逆ギレ気味で言ってはいるが、頬を桃色に染めて俯いている。
「あ、いや、直ぐには思いつかないですよ?この件はまた後日にでも…」
シンジは笑顔で、ねっ?と言いながらお茶を注ぎ足す。
お茶を啜りながら、上目使いでシンジを見て、
「早めに決めてね。なんかドキドキしちゃうから」
「分かりました。早めに決めます。取り合えず片付けましょう?時間も時間ですし」
「うん、そうしよっか」
機嫌が直ったマヤを見てホッとしつつ、食器を片付けながら何をしてもらうかで、シンジの頭は一杯だった。

次の日、ネルフでの訓練終了後にシンジは、更衣室からある人へ電話をしていた。
「あら、シンジ君?珍しいわねどうしたの?」
「相談したい事があるんですけど、時間ありますか?リツコさん」
「相談?私で良ければいいわよ。執務室にいるわ。場所、わかるわね?」
「はい、大丈夫です。今から行きます。」
鞄に携帯をしまいながら、更衣室を後にする。リツコさんなら持ってるか手に入れられると思うんだけどな…
ちょっとワクワクしながら、リツコの執務室に向かうシンジの足取りは軽かった。
[もうちょっと続く]
407名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/18(火) 00:29:01 ID:???
Lv落ち?
そろそろジャンケンに決着するコトを願い……

ageトコ
408名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/18(火) 00:30:57 ID:???
ageてなかった……
409名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/18(火) 04:27:40 ID:???
>>406の続きが早くみたい
410Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/19(水) 09:56:46 ID:???
[NERV技術部部長執務室 赤木リツコ]
既に二人は話合いの最中のようだ。
「…と言う事で、勝負で僕が勝った訳なんですけども…」
「なあに?イチャイチャする為の相談に来たの?」
何か深刻な相談で来たと思ったら、しょうもない相談にリツコは呆れて、ギィッと背もたれに寄り掛かる。
「イ、イチャイチャ…いや、あの、リツコさんに貸りたい物、もしくは売ってる所を教えて欲しいんです」
顔を真っ赤にしながら、小さな声でリツコに質問をする。
「それで何が欲しいのかしら?」
「メ、メイド服でス……」
「は?」
いまの言葉に脳の回線がショートしたらしく、リツコは開いた口が塞がらなかった。
(え、えーっと…今、メイド服って聞こえたんだけど…き、聞き間違えたかしら?)
シンジを凝視しながら、「いや、まさか…」とか「シンジ君に限って…」とかあれこれ妄想が膨らんでいるようだ。
「あ、あのぉ、リツコさん?」
シンジの声に、ようやく脳の再起動を果たしたリツコが、確かめる様にシンジに身を寄せてもう一度聞いた。
「シンジ君?ちょっと私、聞き間違えたかしら?メイド服って聞こえたんだけど?」
「え?ええ、メイド服です。リツコさんなら持ってないかな〜っと…」
411Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/19(水) 09:58:25 ID:???
「ふふふ、シンジ君?なんで私が持ってると思ったのかしら?返答次第では…」
引き攣った笑いで、机の引き出しに手をかけた瞬間、シンジは一気に椅子ごと後退りした。
「リ、リツコさん!あ、あのですね!ほ、ほら、マヤさんのプラグスーツとか持ってたじゃないですか!?
そ、それに!科学者ですから、良く言うじゃないですか(こんな事もあろうかと!)なんて…」
血の気が引いた顔で、懇願する様にリツコの眼を見て、精一杯の笑顔を見せる。
リツコは、はぁ〜っと深い溜息を吐いて頭をポリポリ掻いていた。
「…持ってるわ。ちょっと待ってなさい」
スッと立ち上がり、カツカツとハイヒールを鳴らしながら部屋の奥へと行ってしまう。
しばらくすると、一着のゴシック調の服を持ってきた。スカートの裾や袖口には、ひらひらのレースが付いている。
その他の、エプロンやら黒のストッキングやらの備品もセットになっている、スペシャルな一式だ。
「これならマヤにも合うはずよ」
「リツコさん…なんで…」
その疑問はごもっとも。だが、リツコは首を振りながら「詮索はしないで」と言うだけだった。
まさか、最近仲良くなったレイに、それを着せて写真を撮っているなどと、口が裂けても言える訳がない。
「私から借りたなんて口外しない様に。後、これを着たマヤの写真くれる事。それでいいわ」
ちょっと、そっぽを向いてシンジに差し出す。それを受け取ったシンジは、
「あ、ありがとうございます」
呆気に取られたが、一応の目的を達したシンジはリツコの部屋を後にした。
[スマソ続くッス]
412モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/19(水) 10:05:35 ID:???
「ごめんね〜、半分もってもらっちゃって」
「いえ…いいんです」

少し目を赤く腫らして軽くうつむき、しかしどこか嬉しそうに買い物袋を持つシンジ。
マヤと並んでマンションの廊下を歩く。

「さ、着いたわ。ここが私たちの部屋よ。」
伊吹マヤ、そしてその下には碇シンジ、と書かれた表札。
デザインはシンプルだが若い女性らしくアレンジでハートマークが周りにあしらわれている。

「これ…」
「なんか…誤解が起きそうですね…」

少し気恥ずかしくなり二人とも赤くなってうつむく。
「中…入ろっか?」
照れながらそう言ってマヤはドアを開け玄関へ入った。
しかし、シンジはドアの前で立ち止まったままだ。
413Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/19(水) 10:07:36 ID:???
あ〜も〜前振りナガー!ヘタレデスマソ。
しっかし、モン殿もヒロ殿もどうしたですかー?
他の職人さん達も還ってキテー!(′・ω・`)ウニャーン
414モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/19(水) 10:13:55 ID:???
「シンジ君?」
(照れてる?照れてるのかしら?やだぁ、シンジ君かわい…はっ!だめだめ!私はシンジ君の保護しry)

などとマヤが考えている内にシンジは言葉を発した。
「あの!…じゃあ…お邪魔します…」
そう言ってシンジは足を踏み入れようとした。
「だめ。」
マヤはシンジの額を指で抑えた。
「はっ?えっ?」
入れと言われたのに入室を拒否されて意味がわからないシンジ。
そんなシンジにマヤは優しく微笑んだ。
「ここはね、あなたの家なのよ」

そして、シンジははにかみながらも笑顔で言った。

「ただいま…。」

マヤは満面の笑みで答えた

「おかえりなさい」

つづく
415Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/19(水) 10:14:13 ID:???
ウオッ!?>>413書いてる間に降臨されてたwwww
416モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/04/19(水) 10:23:41 ID:???
Lv氏かぶってスマソ
しかしGJそして乙です〜
前振り長いのは僕の方です。殴られなきゃならないのは僕です。
417名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 10:29:53 ID:???
げへげへ…久々に…GJだぜ…!
418Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/19(水) 10:32:34 ID:???
いやいや、こちらこそ被ってスマソ。
も〜GJ&乙です。マヤタソ萌えますw
モン殿は大丈夫。私が守るもの(′・ω・`)ウニャーン
419名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 12:24:57 ID:???
GJ!
メイドマヤに増血した
420名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 13:04:38 ID:???
>リツコさんなら持ってるか手に入れられると思うんだけどな…
てっきり猫耳のカチューシャかと思ってますた。
421名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 16:36:25 ID:???
うお!今みたらモンさんが!
モンさんかわいいよモンさん
422名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 01:51:15 ID:???
モンテスキュー殿久々!ぐじょ〜ぶ。
忙しくてもたまには来てね…
423名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 06:07:00 ID:???
完全に沈黙
後、
萌死
424名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 08:09:59 ID:???
降臨age
425名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 12:25:30 ID:???
モエス逆流!対処できません!
426名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 17:52:46 ID:???
まさか…ネ申!?
427名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 21:45:32 ID:???
>>426
マヤ「モンテスキューモード・突入」
428名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/21(金) 01:29:17 ID:???
萌率変動突入よ♪
この次もパターン青、青春よ♪
429名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/21(金) 11:34:48 ID:???
マヤちょむかわいいよマヤちょむ
430名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/21(金) 18:02:02 ID:???
ちょっとしてくる
431名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 00:05:06 ID:???
^^
432名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 00:41:24 ID:???
マヤかわいいよマヤ
モンさんもかわいいよモンさん
433名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 13:01:31 ID:???
うおーっ、おれのマヤさんがぁーっ
434名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/24(月) 00:28:35 ID:???
俺のだよ。ごめんね
435名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/24(月) 07:35:32 ID:???
>>434
ごめん、俺のなんだ
436Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/24(月) 10:01:07 ID:???
しばらくほったらかしててスマソ。
明日辺りには投下準備が整うと思われ。
誰も待ってなかったら、その時は自演でwwwwwww
(′・ω・`)ウニャーン
437名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/24(月) 19:17:37 ID:???
(((;;;:: ;: ;;          ;; ;:;::)) ::)
   ( ::: (;;   ∧_,∧   );:;;;)) )::: :; :))
    ((:: :;;  (´・ω・)っ旦;;;; ; :))
     ((;;;  (っ ,r どどどどど・・・・・
          i_ノ┘

 ((;;;;゜;;:::(;;:  ∧__,∧ '';:;;;):;:::))゜))  ::)))
 (((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・`)  ;:;;;,,))...)))))) ::::)
  ((;;;:;;;:,,,." ヽ旦⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
   ("((;:;;;  (⌒) |どどどどど・・・・・
         三 `J
        
         .∧__,,∧   ;。・
       ⊂(´・ω・`)⊃旦
    ☆   ノ   丿 キキーッ
      ヽ .ノ  (⌒) 彡
       と_丿=.⌒

         .∧__,,∧ゼェゼェ
        (´・ω・;)
         ( o旦o ))) このスレのために大急ぎでお茶持ってきました、ドゾー
         `u―u´ 

438名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/24(月) 21:37:28 ID:???
モンさんかわいいよマヤ
439名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/25(火) 21:49:13 ID:???
だれかお茶もらってやれよ…
440Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/26(水) 08:20:37 ID:???
シンジは携帯を取り出し、ボタンをプッシュする。
「あ、マヤさん?シンジです。そっちは終わりました?」
「ゴメ〜ン。もうすぐなんだけど、先輩が来ないと終わらないのよ」
「そ、そうだったんですか…も、もうすぐそっちに行くと思いますよ。さっき会ったんで」
「そうなんだ、じゃあ、一緒に帰ろ?」
「はい。じゃ、自販機の所で待ってます」
「うん!分かった。また、後でね♪」
「はい!」[ピッ]
シンジは、リツコとのやり取りを思い出し冷汗を掻いたが、この後の事を思うと、顔が緩む。
待つ事、20分程でマヤは走ってやって来た。
「はぁはぁ、お待たせ!シンジ君」
「そんなに急がなくても良かったのに…」
「だって、はぁはぁ、シンジ君の顔が早く見たかったから…」
頬を染めながら、微笑む。シンジは、そのマヤの微笑みを見て、顔が赤くなるのを自覚した。
「か、帰りましょうっ!」
なんだか、恥ずかしくなってしまったシンジは、マヤの顔をまともに見れない。
だが、こんな彼女を愛しく思ったことに満足感を覚えていた。
そして二人は、今日の出来事を話しながら帰路に着く。手に手を取り合って。
441Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/26(水) 08:22:33 ID:???
今日はマヤの当番だった。買い物はマヤの主導で行われ、シンジは頷いて、全てをマヤに任せた。
「今日は新作の料理なんだぁ〜。腕が鳴るわっ!」
買い物袋をグルグル回しながら、意気込みを体で表現していた。
シンジはクスッと笑い「楽しみですね」と、期待感を気合の入ったマヤへ向けていた。もちろんあの事も。
マンションに着く前に、シンジは例の約束の事をマヤに振ってみた。
「マヤさん、昨日の約束覚えてます?」
マヤは約束と言う言葉を聞いて、一瞬ビクッと体を硬直させた。そして、ぎこちない動きでシンジに顔を向ける。
「ももも、もちろんっ!お、覚えてるわよ!ええ、覚えてますとも!」
どんな事を要求されるのか、頭の中で考えが回っていた。不安感が顔に出てしまう。
そんなマヤを見て、シンジは慌てて言葉を掛ける。
「あ!そ、そんな大した事じゃないんですよ?あ、でも…どうだろ?初めてだと抵抗感あるかな…」
そのシンジの言葉で、より一層、考えが明後日の方へ向かって行く。
「ダ、ダメ!私、保護者なのよ」とか「でも、恋人だし…」とか「ちょっと位なら…」などと口走ってます。
お〜い!マヤさ〜ん、戻ってこ〜い。
「取り合えず、家に戻ってから発表します」
「え?い、今じゃダメなの?」
シンジは周りの人通りを見て、頭を振る。
「今は、ちょっと恥ずかしいです。やっぱり家に帰ってから…」
「は?恥ずかしい?そ、そんな!もしかして、あんなコトや、そんなコトを…」
顔を赤らめながら、両手で頬を押さえ、イヤンイヤンと頭を振っている。
何を想像しているのか理解出来たシンジは、同じく顔を赤くして、マヤに促す。
「と、とにかく!早く帰りましょう!」
「あんっ」
強引にマヤの手を取り、マンションへと足取りを速めた。
442Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/26(水) 08:35:51 ID:???
スマソ、まだ続くッス。
出来た分だけの投下です。また、出来次第、投下します。

>>437
じゃあ、折角ですから頂ますwwww
Д゚)つ旦
うはっ!濃い味系ですか?ご馳走様です(′・ω・`)ウニャーン

443名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 11:19:13 ID:W4fP36Oy
神乙
444名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 11:39:23 ID:???
神が戻って来たぞー
445名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 13:22:38 ID:???
エヴァ板にはマヤシンまであるのか
446名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 18:15:52 ID:???
誰かマヤのキャラを簡潔に教えてくれ
447名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 19:21:28 ID:4Juy3ot0
>>446
潔癖症のレズ
448名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 21:40:08 ID:???
>>447
レズというか腐女子というか…
449名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/26(水) 21:44:03 ID:???
マヤはレズというのが通説になっているけど、加持にナンパされてまんざらでもなさそうだったよ
450名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/27(木) 04:06:41 ID:???
随分と個性が強いキャラだな
書けたら書いてみるが期待はしないで
451名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/27(木) 23:20:16 ID:???
絵師ktkr
452Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/28(金) 07:51:07 ID:???
まだ、今のが終わってないですが、次回作のネタを募集したいと思います。
マヤさん限定で、言わせたい言葉があったらカキコしてねん。
シュチュでも構わないけど、細かくは希望しないでねwww
面白く書けそうだったら、投下するよ〜。
453名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/28(金) 10:50:17 ID:???
>>452
マヤを泣かせて
454名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/28(金) 23:44:09 ID:???
おれも〜!シンジに焼餅やいて
泣いちゃうマヤちゃんみたいな
455名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/29(土) 01:15:14 ID:???
>>453禿同
456名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/29(土) 01:49:21 ID:???
家で仕事をする時はメガネ愛用
帰ってきたシンジは初めて見たマヤの姿にどきどき、ってのが読みたい
457名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/29(土) 02:26:00 ID:???
>>449
俺もそう思ってた
458Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/04/29(土) 10:14:14 ID:???
>>453>>454>>455
それ…>>143で書いた…
>>456
も、萌え〜w 逝けるかも。メガネっ娘マヤさん良いね。ちょっと考えてみるw
459名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/29(土) 11:48:14 ID:???
>>458
ならマヤを怒らして
460名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 04:56:36 ID:???
>>メガネっ娘マヤ

誰か画像化キボン!!
461名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 20:35:18 ID:???
つまりネコ耳メイドでメガネっ娘なマヤを怒らせて泣かせるのか







いかん、増血した
462名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/01(月) 03:48:54 ID:???
ナナハルに描かせろ!
463名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/01(月) 20:01:54 ID:???
^^
464名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/03(水) 02:54:34 ID:???
モン
465名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/03(水) 05:13:16 ID:???
テスキュー
466Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/05/03(水) 09:26:46 ID:???
シンジは、何かと誤解をしているマヤに早めに打ち明ける事にした。
手早く、買い物の品を冷蔵庫に押し込め、お茶を入れて、マヤをリビングに導く。
「落ち着きました?」
「うん…」
「じゃあ、今から、24時間の間、マヤさんにしてもらいたい事を発表します!」
マヤは、ジッとシンジの顔を見詰めて、言葉を待つ。
シンジは紙袋からゴソゴソと何かを取り出している。なんだか黒い服のようだ。
さあ、良い子のみんなは判っているね?そう!メイド服だっ!!!!!!!!!!
「こ、これを着て、メイドさんになって下さい!」
「はい?」
さすがのマヤも、これは予想外だったのか、リツコと同様に脳の活動が停止している。
そんなマヤを他所に、シンジは照れながらも話を続ける。
「いやぁ、この前、テレビでメイド喫茶が流行ってる、ってやってまして、その時の制服、
まあメイド服なんですけど、これがまた可愛かったんですよ。それでですね、マヤさんにも似合うかな〜なんて
思って。ちょうど良く今回の勝負で勝ったんで、メイド服をリクエストした訳ですけd…聞いてます?」
メイド服を一点に見詰めながら、脳が停止しているマヤに話掛けるが反応はないようだ。
「マヤさん!」
シンジの声に、我に返ったマヤは慌ててシンジの方に視線を戻す。
「は、はいっ!?な、なに?」
「も〜、話聞いて下さいよ。とにかく、メイド服は着てくれるんですよね?」
期待の篭った言葉に、グッと下唇を噛み、眉間にしわを寄せて、考え込んでしまうマヤ。
(う〜、恥ずかしいけど、約束したしな〜…あ、なんか、眼がキラキラしてる…期待してるわよね…
ふぅ、しょうがない!ここは潔く、メイドさんになって、シンジ君にご奉仕しちゃおっかな?)
「う、うん…じゃ、じゃあ、着替えてくるね…」
シンジからメイド服を受け取り、そそくさと自室に入るマヤ。
467Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/05/03(水) 09:28:15 ID:???
部屋に入ったマヤは、メイド服を体に当てて、鏡の前に立ってみた。
「う…こんなヒラヒラの服は中学校以来かな…スカート短いわ…え〜っと、一式有るって言ってたわよね…」
紙袋からガサゴソと小物を出してみて、マヤは見慣れない物を見て、少々驚いた。
「こ、これって…ガーターベルトよね?ストッキングも有るわ…しかも、黒と白…どっちが良いのかしら?」
考えながらも、とりあえず着ている服を脱ぎ捨て、装備を確認しながら装着を開始した。
手袋…これもよね…、エプロン…当たり前よね、カチューシャは必需品だわ、後は…
ある程度、着替えが終わり、ストッキングの段階でマヤは悩んだ。
「やっぱり、シンジ君に聞いた方が良いわよね…」
ドアを少しだけ開けて、顔だけを出してシンジに聞いてみた。
「シ、シンジ君…ス、ストッキングの色…黒と白有るんだけど、どっちが良い?」
開けたドアの隙間から、2種類のストッキングを出している。
「え?あ…そ、その…し、白が良いです…ハイ」
思いっきり顔を赤くして答えるシンジ。マヤはそれを見て「この辺はまだ子供なのよね〜」とクスリと笑った。
マヤはガーターベルトを着け、ショーツにベルトの紐を通しながら、鏡を見て思った。
「これって…エッチだわ…」
赤くなった顔に気付き、鏡から眼を逸らして、手早く残りのアイテムを着けていった。
完成した自分のメイド服姿を鏡で確認して、クルリと一回り。大きめのプリーツがヒラリと舞う。
「ん、以外にイケるかも…」
思ったよりも、納得出来る姿に笑顔が出る。股下15cmのスカートとピチッとしたストッキング、
そこから出ているベルトと太腿には少し赤面するが。
「ま、まあ、しょうがないわよね。さてと、シンジ君待たせてるから行こう!
それに…メイドさんって事はあれよね…」
もう一度、身なりを鏡でチェックし、マヤは意を決してドアを開ける。
「お待たせしました!ご主人様っ!」
手を胸の前で組み、笑顔でドアから出てきたマヤ。シンジは開いた口が塞がらなかった。
468Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/05/03(水) 09:36:37 ID:???
ナゲ〜ヨ俺。スマソ、まだ続く…続きは来週位になりそうだ。

モン殿は忙しそうだな。
ヒロ殿や他の職人さんも帰って来てオク…オクレニイサン!
469名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/03(水) 10:48:00 ID:???
ぐはっ!GJですっ!
470名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/04(木) 20:09:38 ID:???
^^
471名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/06(土) 18:01:07 ID:GfUd1o3j
あげ
472名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 14:10:01 ID:???
保守
473モンテスキュー ◆ZCGxKLT9hI :2006/05/08(月) 20:57:37 ID:???
Lv2さん他の職人さんすみません。
忙しすぎて投下がほんとにできない状態です…
しかしこのまま放置もなんかいやで…

とてもとても勝手なのですがリレー小説などの形態をとるというふうにはできないでしょうか?
無論非常に勝手で思い上がった発言ですし、だめならきっぱり打ち切ろうと思います。
自分がいなくなっても今の職人さん達がいてくれるので安心してここを去ることができます。
今までありがとうございました。
また忙しくなくなったら来ようと思います。
474名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 21:01:43 ID:bFir5gsK
え?うそだろ…
475名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 21:16:59 ID:WcdXRVjl
モンさん…いっちまうのか…
476名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 21:23:22 ID:???
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
477名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 21:37:45 ID:f8jdhAH5
あわわわわわ
478名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 22:19:43 ID:???
仕方ないさ。今までありがとう。
お疲れさま
479名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 22:45:02 ID:???
最後に…………最後になにか一つ頼む……………
480名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 22:58:28 ID:???
嘘だ嘘だ嘘だ!裏切ったな僕の気持ちを裏切ったな!行かないでよ!モンさん!
481名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 23:22:27 ID:???
まあリアルの方が大事だからね。今迄お疲れでしたノシ
482名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 23:33:07 ID:???
力不足は否めませんが、私が続きを書かせていただきましてよろしいですか?
483名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 23:48:05 ID:???
>>482
おk
484482:2006/05/09(火) 00:36:22 ID:???
どうしましょ?
モンさんの続きを書いた方がいのかな?
新しい自分のを書いた方がいいのかな?

続きはいつかモンさんが戻ってくる事を信じて、下手に俺が汚しちゃまずいから
新しいのを書こうか・・・・意見求む。
485Lv2エナジードレイン ◆5m18GD4M5g :2006/05/09(火) 01:07:55 ID:???
うっ!モン殿が逝ってしまわれるとキツイかも…
モン殿やヒロ殿で成り立っていたスレだからな〜。
でも、忙しいのだから仕方ない。
暇になってからでも良いから、続き書いて欲しいッス。
取り敢えずは、「もしシンジがマヤと同居することになったら」から
約4ヶ月でしたが、今迄ありがとう!そして、お疲れ様でした。(′・ω・`)ノシ
私も、忙しい時期なのですが、限界までがんばりますよ。

>>482
職人さんが増えるのは良い事です。がんばってください。
486名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 04:08:16 ID:???
みんなでリレーしたらいいのでは?
487名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 04:11:53 ID:???
もしかしたらつなげている間に参加してくれるかもしれないし
488Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/09(火) 05:41:25 ID:???
ちょっと、コテ変更してみました。今迄のは、どうも単純なコテらしいので。

みんなでリレーよりは、482さんに書いてもらっても良いのでは?
モン殿と違う作品になるだろうし。でも、リレーにしたら、住人増えるかな?w

とりあえず、完結編投下なのです。見てください!(シャクティ風)
489Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/09(火) 05:42:50 ID:???
笑顔で目の前に立っている人は、紛れも無く、マヤ本人なのだが、メイド服を着ているだけで別人に見える。
シンジの目線は上から下へ、下から上へと何度も往復していた。
マヤは、その視線に羞恥を覚え、隠す様に体を捻る。
「ど、どうしたんですか?ご主人様?」
体の動きと、その言葉に我に返ったシンジはハッと気付く。見惚れていた事に。
そして、マヤの問いに意識が混乱して、言葉が上手く出てこない。
「あ…いや…その…まあ…なんて言うか…」
目線を逸らし、しどろもどろに答えるシンジ。その態度にピンっときたマヤは、
(ふふっ、照れているのねシンジ君。そうだ、少しからかってやろっ!)
悪戯心が湧いてきたのか、シンジの目の前に、白いストッキングで覆った足を出してみる。
「どうですか?この色、ご主人様が選んだんですよ?」
シンジは出された足に、視線が釘付けになっていた。マヤは追い討ちを掛ける様に、スカートの裾を少し上げる。
裾が上がった瞬間、シンジの視線が白い太腿に集中する。
「(見てる見てる)ストッキングは足が綺麗に見えるんですけど、このガーターは面倒なんですよね〜。」
ベルトの留め金を撫でる様に触り、その仕草にシンジは魅入っていた。そんな様子を見て、クスッと笑いながら、
「やんっ!ご主人様のえっち!!何所見てるんですか〜?」
足を戻し、スカートの裾を下げながら、身を捩るマヤ。
実は、そんな悪戯に気付きもしないシンジは、顔を真っ赤にしながら、こう答えた。
「マヤさん、か、かわいい…」
一連の仕草や表情を見て、すっかりメロメロなシンジ君。そして、不意を衝かれた言葉で、マヤの頬も朱色に染まっていた。
490Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/09(火) 05:44:27 ID:???
二人は暫し見詰め合う。
二人は自分達の意思なのか、それとも何かの力に動かされているのか、すっと近寄っていく。
二人は手を重ね合う。
二人は互いの瞳から、眼が離せない。
二人は互いの名前を呟く。
「マヤさん…」
「シンジ君…」
二人は眼を閉じ、唇を重ね合わせる。
二人は互いに、相手の愛おしさを感じている。唇を通して体温が伝わって来るからだ。
二人はその感触を堪能した後、どちらからとも無く、唇を離して息を吐く。
二人は暫し見詰め合う。
二人は今、感じている事を言葉にした。
「私ね、今、シンジ君と居る事が幸せなんだぁ」
「僕もそう思っていました。マヤさんと居る事が幸せなんだなぁ、と」
二人はもう一度、唇を重ね合う。二度目のキスは物足りなさを感じた。
マヤはシンジの唇を舌でノックする。シンジは驚いたが、そのままマヤの舌を受け入れる。
二人は舌を絡ませ合いながら、この幸福に身を寄せていた。
どれ位の時間が経っただろう。シンジはマヤの甘い唇と蕩けた舌に酔っていたが、ふと、マヤが唇を離してこう言った。
「これが、大人のキスよ」
頬を染めた顔でニッコリと笑い、もう一度シンジの唇に、自分の唇を重ねた。
[fin]
491Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/09(火) 05:54:43 ID:???
なんか時間が空いたら、違う作品になっちまったYO。
このまま最後まで行くか!とも思ったが、ここで止めときます。
最後の言葉を言わせたかっただけなんでw
しばらくは、短編物でも書いて投下します。
では、モン殿クラスの神の降臨を願って…щ(゚Д゚щ)カモォォォン
492名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 07:25:52 ID:???
ああぁぁぁぁ約束の時はktkr!!!





パシャ・・・
493名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 11:54:59 ID:???
うわあああああああああああああああああああああああああああ!
494名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 23:24:01 ID:???
朝の日差しが眩しい日曜日。僕たちの同居生活が始まって何回目の日曜日に
なるだろう。いつもの様に朝ご飯を支度する。今日は先日加持さんにお土産で
もらった鰹節を出汁にして、お味噌汁を作ってみることにした。
朝飯の用意も終わりマヤさんを起こしにいく。が、未だにこの行為だけは慣れない
僕がいた。
部屋のドアをノックしても、うんともすんとも言わない。もう少し強めにドアを叩いて
みても反応ナシ・・・。はぁ・・・マヤさん、普段はしっかりしてるのに寝相は・・・。
仕方なく、部屋に起こしに入る。

「マヤさーん・・・って、うわわっ・・・」

やっぱり・・・まだ14歳の僕にとっては少々刺激が強すぎる感の否めないマヤさんの
寝乱れた姿・・・これだから未だに慣れないんだよ・・・。

布団は見事に・・・どうやったらこんな所まで布団が行くのって位に、クシャクシャに
なった布団。パジャマは胸元のボタンははだけ、胸の谷間が露わになってるし、
ズボンに関してはかなりキワドイところまでズリ落ちてる・・・。でも。起こさないと
怒るしなぁ。案外、ミサトさん、別の意味で太刀悪いかもしれない。

「マヤさん?マヤさん?朝ですよ。朝ご飯できてますし、経済新聞も届いてますよ?」

経済新聞の単語に敏感に反応し、ムクっと起き上がる。こんな所は大人っぽいなぁ、と
関心してしまう。

「シンジ君・・・おはぬう・・・」

まだ半分しか開いていない目でこちらを空ろに眺めて、たどたどしい、まるで生まれた
ばかりの鹿の子供が起き上がろうする様な覚束無い足取りで起き上がり、フラフラと
台所に向かう。
ただただ、僕はマヤさんの後姿を見守り、その寝乱れた姿に顔を真っ赤にして
溜息をつくしかなかった。
495名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/09(火) 23:47:55 ID:???
台所に座り、眠い目を擦りながらも経済新聞を読みふけるマヤさん。
こんな所は大人であり、知的なんだよなぁ、と尊敬の眼差しで見入ってしまう。
そして、たまに独り言の様に口からもれる、恐らく経済学の専門用語であろう言葉が
その尊敬の念をより強くする。どっかの朝からビールをかっ食らうヒトに見せてあげたい
勤勉かつ、大人な女性の姿だ。やっぱり大人の女性はこうじゃないと、と一人で
納得してみたり。

一通り新聞に目を通すと、日課になっているコップ一杯の牛乳を一気に飲み干す。
そして、飲み終わると、これまた日課の様に一言呟く。

「なんで毎日こんなに牛乳飲んでるのに背伸びないのかな・・・」

(成長期とっくに過ぎてるよ)

とは、優しい僕は口が裂けても言えない。マヤさんの夢を壊したくないから。
いつかきっと伸びるよ、マヤさん。

朝食はいつも二人で極力一緒に取っている。勤務や学校で時間的にきつい時もあるが、
時間が合う時は一緒に取り、そしてできるだけ会話をするようにしている。
学校の事、友達の事、昨日見た映画の事。
シンクロテストやネルフの会話はいつも全く出ない。マヤさんが僕を気遣ってくれてるのか
それともマヤさんがプライベートに仕事を持ち込みたくないのかはわからないが。
しかし、僕にはどちらでもよかった。だから、ここではネルフの事やシンクロテストの事は
あまり考えずに済んでいた。

496名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 00:02:14 ID:???
食事もあらかた終わった頃、いつもの事ではあるが、マヤさんが少し上目遣いで僕の方を
見る。次に出るマヤさんの台詞はわかっている。もう、習慣になっているから。
使い終わり空になった茶碗をチンチンを箸で叩きながら

「今日のデザートは何かっしら〜♪甘〜いティラミスが食っべたいなぁ〜♪
昨日、シンジ君が冷蔵庫の奥に隠してるの見ちゃったもん〜♪」

経済新聞に目を通していた時の真剣な瞳はどこへやら・・・。僕の中で湧き上がっていた
尊敬の念は一気に小さく奥に潜んでしまい、代わりに溜息と”ガキっぽい”という感情が
吹き出てくる。
そんな僕を横目に、ひょいっと冷蔵庫にステップし、奥から(別に隠していた訳ではないが)
ティラミスを取り出し

「ティラミス発見〜♪いただきまーす」

と、目を輝かせてティラミスを頬張る。たまに

「シンジ君も一口食べる?」

と、スプーンに取り、差し出してくれるのはありがたいが、子供扱いされてるみたいで
なんとなくヘコんでしまう。と、同時に異性として見られてないのかなー、と悲しくなったり。
そんな感情を表に出す訳にもいかず、

「僕は昨日食べましたから」

と言うのが精一杯だったり。

今日も平和な一日。このまま、この平安な一日が毎日になればいいのに。
マヤさんの子供っぽい部分を眺めながら、溜息半分、祈るような気持ち半分で今日も
一日が始まります。

〜FIN〜
497482:2006/05/10(水) 00:09:31 ID:???
すんません、前に書いたのとほとんど同じになっちゃいますた。
これじゃ意味ねーよヽ(`Д´)ノ
スレ汚しスマソ
498名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 01:21:42 ID:???
いいんだ、がんばろう。神の去った今、みんなでやるっきゃない。
んでみんなで成長しよう。
GJだ
499名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 18:06:34 ID:???
良スレ保守
500名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 18:09:26 ID:???
ついでに500gero
501名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 19:30:30 ID:yxd6VBHN
きゃぁ!!ダメです加持さん!私には日向君が…あっ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1147185822
502名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/12(金) 02:42:02 ID:GuLq5Rsg
保守
503名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/12(金) 19:44:30 ID:???
このスレも終わりか・・・

思えば最初は神が降臨しまくってハァハァしまくっていたのに・・・

今では・・・モンちゃんも、ヒロ氏もいなくなってしまって・・・

はぁー↓
504名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/13(土) 05:18:53 ID:???
Lv2氏がモンさんヒロさんのあとを継いでくれる事を祈ってます
505名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/13(土) 15:36:46 ID:???
流石に一人じゃなあ…
このスレで終了にするか…
506名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/13(土) 19:52:58 ID:???
「・・・うん。これでよし。」
自作の味噌汁の味を確認すると、碇シンジは満足げに頷いた。
そしてちらりと壁の時計に目をやる。時刻はAM6時半。
―そろそろ、かな。
心中一人ごちると、その予想通り、同居人がダイニングキッチンへとやってきた。
「・・・おはよー、シンジ君。」
「おはようございます、マヤさん。」
同居人のいつもと同じ寝ぼけ眼な挨拶に、シンジもまたいつも通りにこやかに
挨拶したのだった。


「今日は遅いんですか?」
「ううん、今日は定時より1時間遅いくらいで帰れると思うわ。
 仕事が増えたとしてもまぁ・・・8時には帰れるんじゃないかな。」
シンジがまず差し出したミルクコーヒーが効いたのか、先程とは違いすっきりと
目覚めたマヤが答える。そうですか、とシンジは受けて、
「じゃあ、今日は夕飯作っておきますね。」
「うん、楽しみにしてるわね、シンジ君!」
―わ、か、かわいい・・・
ぱぁっと花開くような笑顔で言うマヤに、思わず照れてしまったシンジは
卵焼きを取り落としてしまった。
507506続き:2006/05/13(土) 20:15:52 ID:???
「あ、シンジ君たまご焼き、」
「すいません大丈夫ですっ、」
テーブルにぽてっと落ちた卵焼きを急いで拾い上げ口に入れる。先程の照れが
まだ残っていて、なんとなくシンジはマヤから目をそらした。

―あんなカオで笑うんだもんな・・・
シンジにとってマヤは「ちょっと年上のお姉さん」という感じなのだが、その童顔ゆえか
はたまた性格ゆえなのか、時おり非常に子供のような表情を見せる。
子供のような、と言ってもそれは「子供っぽい」という意味ではない。無邪気、とか
無防備、とか、そういう「子供らしさ」だ。

そして「無邪気」は微笑ましいイメージなのでまぁいいのだが「無防備」というのは・・・
―男の人の前じゃ、見せちゃいけないよ、ああいう表情・・・。
相手によっては間違いも起こりかねない、とシンジは思う。
―や、僕も男なんだけどさ。でも僕はまだ子供だし。
味噌汁を飲みながら、マヤに視線をやる。お茶碗片手にぱくぱくと朝食を取るマヤの、
なぜか口元に目が行ってしまった。

―・・・・・・ッ!!!
―いや、今は食事中だから!だから口なんか見ちゃったんだよ!そんな・・・そんなコト
考えちゃった訳じゃないんだ!!
―だって僕はまだコドモだし!別になんか朝っぱらからそーゆー・・・!
―見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ

「・・・シンジ君?」
右手に箸を、左手にお椀を握り締めながらぶんぶんと首を振るシンジを、マヤが不安そうな
顔で見ているのだった。
508506続き:2006/05/13(土) 20:20:10 ID:???
過疎化は避けたいと思って投下してみたが・・・

              ・・・・・・orz
509名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/13(土) 20:57:11 ID:???
>>505
そんな悲しい事言うなよ
510名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/13(土) 22:48:36 ID:???
まぁ、残ったレスを精一杯盛り上げようや!
511名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/14(日) 00:07:20 ID:irDkZIPN
(´・ω・`) ショボーン
512名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/14(日) 23:38:13 ID:???
保守ぬるぽ
513名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/15(月) 18:48:09 ID:???
>>512
保守ガッ
514名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/15(月) 22:11:40 ID:???
残念ながら、楽天の日々はもうお仕舞いだな…
515名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 02:13:55 ID:???
なんだよおまいら!だれかモンさんのをつなげようってやつはいねぇのかよ!
516Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/16(火) 08:30:24 ID:???
オッス!久しぶり!ちょっと過疎ってるけど、見る人が居る限りやるぜっ!

>>515
繋げたいけど、時間がねぇ…orz

でも、このスレが終わるまでは全力で逝くぜっ!
終わって、新しくスレ立てるなら、そっちでも逝くぜ?
マヤさんフォーエヴァー!

ってな訳で、短編投下です。見てつかーさい。
517Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/16(火) 08:31:54 ID:???
何処までも続く青。
突き抜ける程に高き空。

シンジとマヤは、休日に買い物を兼ねて散歩をしていた。いつもの街並みを、風景を楽しみながら。
二人には会話はない。時折、目線を交わすだけ。でも、二人は一緒に居る事で、心が休まる。
マンションへの帰り道、熱い日差しが照りつける。だが、偶に涼しい風が肌を撫でる。
そのひと時の、心地良い感覚をシンジも味わって居るだろうと思い、横に視線を向けると、そこにシンジは居ない。
横を歩いていた筈のシンジが消えた事に気付いたマヤは、振り返る。
眩しい光に照らされて、一瞬、眼が霞む。掌を眉の辺りに添えて影を作り、シンジの姿を探す。
そんな眩しい光の中、広がるスカイブルーをバックに、シンジは空を見上げて立ち尽くしていた。
「シンジ君?どうしたの?」
マヤに呼ばれ、コンクリートの町並みに視界を戻す。
「あ、すいません」
マヤの元へ、駆け足で戻って行く。
「空見てたんです。今日も天気がいいな〜って…」
にっこり笑った顔をマヤに向ける。そんなシンジの顔を見て、自分の頬に火照りを感じる。
笑顔の眩しさか、又は恥ずかしさからか、マヤは視線を青い空に移し、
「うん。天気いいよね〜」
二人は、青い空を見上げながら歩き出す。

何処までも続く青。
突き抜ける程に高き空。
そんな、晴れた日の午後。
518Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/16(火) 08:32:52 ID:???
「「ただいま〜」」
買い物から帰って来て、二人は一息吐く。暑さから開放され、涼しい空間に身を置いた二人は一言。
「「涼しい〜!」」
同時に発した言葉で、互いに眼を合わせると笑いが込み上げてくる。
「ふふっ、シンジ君もだったんだ?」
「そう言うマヤさんも、でしょう?」
じゃれ合いながら、リビングへと向かって行った。
マヤは、買って来た物を手際良く冷蔵庫に仕舞う。シンジはお茶の準備をしている。
「マヤさん、麦茶で良いですか?」
「うん、任せるわ〜」
向かい合ってリビングの椅子に座り、熱くなっていた喉に、冷たい麦茶を流し込む。
「生き返る〜!」
テーブルに突っ伏しながら、麦茶の喉越しに浸るマヤ。
「本当ですね〜」
シンジも一気に麦茶を飲み干す。
マヤは、自分とシンジのコップに二杯目を注ぎ足し、シンジはテレビのリモコンに手を伸ばす。
二人はテレビを見ながら、まったりとした時間を楽しんだ。
番組をネタに会話をしていたが、マヤは時計を見て、シンジに申し訳なさそうに、
「ごめ〜ん、シンジ君。私、これから少し仕事するね」
「え?今日は休みじゃないんですか?」
「うん…でも、先輩からプログラムの打ち込みの宿題貰っちゃってね〜」
「そうなんですか…大変ですね、マヤさん」
「ううん。明日の実験で使うからね。簡単なヤツだから、2・3時間で終わるわよ。」
「それじゃ、夕ご飯には間に合いますね。美味しいの作りますよ」
「うん!ありがとうシンジ君!」
すっと立ち上がり、シンジの頬に軽く唇を付ける。
「あっ…」
シンジは、唇の感触と甘い匂いに戸惑い、顔を赤くする。
「ふふっ、じゃ、よろしくね!」
頬を手で押さえながら、部屋に入るマヤの後姿を、見送るシンジだった。
519Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/16(火) 08:33:47 ID:???
マヤの部屋からは、カチャカチャとキーボードを叩く音が聞こえる。
シンジは仕事の邪魔にならない様にと、テレビの音量を下げ、夕飯の支度に取り掛かっていた。
材料を揃え、キッチンでの戦闘準備が整うと、包丁を取り出して戦闘開始。
小気味良いまな板の音が、キッチンに広がる。順調に包丁を動かしていると、ふと、先程のマヤの匂いが鼻を過ぎる。
「マヤさん、良い匂いだったな〜。同じシャンプーとかボディソープ使ってるのに、何でだろ?」
そんな疑問を抱きながら、材料を刻んでいると、指先に冷たい感触を憶えた。その後には、熱い物が込み上げてくる。
「あ、痛っ!!」
指に痛感が走り、思わず声を上げてしまう。指には、じわ〜っと赤い球が膨らんでいく。
シンジの声が聞こえたのか、部屋のドアをバタンっと開けてマヤが飛び出して来た。
「どうしたのっ!?シンジ君!?」
「あ、いや、ちょっと指切っちゃって…」
言うが早いか、マヤはシンジの手を掴み、切れた指を「ぱく」っと咥えた。
「だいひょうぶ?ひたふなひ?」
指を咥えながら、シンジを心配してか、言葉を発しているが、良く判らない発音になっている。
シンジは一瞬、何が起こったのか判らなかったが、情報が脳に到達すると、理解出来た。
「あああ、あの、マヤさんっ!だだだ、大丈夫ですからっ!指!指!」
シンジも良く判らない言葉を発しているが、その状況を把握したマヤは硬直した。
ちょっと気まずそうに、ゆっくりと指から口を離していく。
「ほ、ほら、唾液は殺菌能力あるのよ…あはは…は…」
在り来たりな言い訳をしながらも、マヤの顔は真っ赤になっていく。シンジも同様に。
「あーっと…絆創膏は何処だったかしら〜…」
わざとらしさが全開ではあるが、救急箱を探しに、その場を離れるマヤだった。
520Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/16(火) 08:34:47 ID:???
一騒動が終わり、二人共頬に少し赤みが残っているが、落ち着きを取り戻していた。
「それにしても、シンジ君が指切るなんてね〜」
「僕だって、そんな事もありますよ…」
シンジは情けないな〜と思いつつ、マヤの顔を見ると違和感を覚えた。普段、見慣れない物が付いている。
「あの、マヤさん?」
「ん?なぁに?」
「眼鏡…どうしたんですか?」
「あっ…コレね」
クイッと眼鏡のフレームを上げる。
「最近ね〜、視力が落ちてきちゃってね、家で仕事する時だけ着けてるの」
「えー、そうなんですか?」
「やっぱり、モニターばかり見てるからね〜。職業病よね」
「でも、とっても似合いますよ」
「や、やだ!シンジ君ったら!お世辞言っても何もでないわよ」
シンジは眼鏡をかけたマヤを食い入る様に見ている。マヤは、なんだか恥ずかしくなってしまった。
「なぁに?シンジ君?そんなに見て…」
「いやぁ、か、かわいいです」
ポンっと音が聞こえる様に、マヤの顔が赤く染まる。
「あああ、ありがとう…シ、シンジ君だけよ、眼鏡ッ娘マヤさんが見れるのは!」
シンジの言葉にウィンクで答えた。
[fin]
521名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 13:59:42 ID:???
メガネっ娘マヤさんGJッス!!
522名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 14:59:39 ID:???
メガネメガネメガネ!!!!!
523名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/16(火) 19:15:09 ID:???
GJ!だめだ・・もう・・・溶けてしまいそう
524456:2006/05/16(火) 21:48:01 ID:???
作者乙&GJ!!
リクエストが叶うってのはうれしいもんだなぁ…
525名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/17(水) 01:01:52 ID:???
>Lv2氏

指銜えるシーンで萌え死にそうなったぜ GJ!
526名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/17(水) 23:38:34 ID:???
Lv2のことが今までなぜか気に入らない部分があったのだけど、、、

とても感動してしまった、、、

今作とても読みやすく、イチバン最初のモンちゃんのころのときめきが戻ってきた(泣

次スレたったら、よろしくです。。。

                           敬具
527Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/18(木) 07:22:27 ID:???
うーむ。今回のは好評の様ですね。良かった…
五里霧中で書いてるから、路線がコロコロ変わるのは勘弁して。
でも、感想をくれたみんな!ありがd!
少し、この路線で攻めようかなw

そんな訳で、また次回作のネタ募集で〜す!
この前と同じだが、マヤちょむにやって貰いたい事や台詞を募集だ!
面白くなりそうなら(自分的にw)書いて投下しまふ。
よろしくお願いage
528名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/18(木) 07:25:01 ID:???
わかったからageないでね
529Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/18(木) 09:13:31 ID:???
スマソ
530名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/19(金) 02:10:45 ID:???
乙。Z。
次回は、シンジが隠れ持ってたエロ本なりAVがばれる。
そこから先は職人さんの腕の見せ所…
なんてのを、職人さんに任せっ放しですが希望してみます。
531名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/20(土) 07:18:38 ID:???
おっぱい
532名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/22(月) 03:55:00 ID:???
口でキスな描写がみたいデス。
まぁ、無理だったらせめてほっぺにチューを…
533名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/22(月) 06:39:04 ID:???
もう書いてるじゃん
534名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/22(月) 15:42:43 ID:???
俺はこんなのがいいな。
二人で温泉旅行。
浴衣着て窓からの景色眺めてて
お茶請けに手を出すと二人の手が触れ合う。
「マヤさん…」
「シンジくん…」
牡丹なりなんなり花がポトッ……………………










ベタベタギトギトですね
535名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/23(火) 21:21:43 ID:???
・・・なんだろう、懐かしい音がする・・・
かちゃかちゃ、とんとん、という音で、浅い眠りを漂っていたマヤの意識はゆっくりと浮上した。
そこは自室のベッドの中。開かれた窓からはセミの声が聴こえ、夕暮れ時の涼しい風が入ってきている。
だが、さっき「懐かしい」と感じた音はセミの声ではない。それが聴こえてきたのは窓のちょうど
真反対、リビングへと通じるドアからだ。

首だけを動かしそちらを見ると、ドアは半分ほど開けられていた。そしてその向こうから聴こえる
懐かしい音。
とんとんとんとん・・・かちゃ、ことことこと・・・
それは台所の音だ。野菜を規則正しく刻む音、鍋のフタを開ける音、煮える音。
当たり前といえば当たり前の、けれどもマヤにはとても懐かしい音だった。あのセカンドインパクト
が起きる前までは、何のことはない日常の音だったのに。

一体どのくらいその音を聴いていたのだろう。熱と寝起きとでぼんやりした頭にはだいぶ長く感じていた
のだが、そうでもなかったのかもしれない。
開かれたドアから、同居人の控えめな声がした。
「――マヤさん?」
536名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/24(水) 02:07:57 ID:???
ねむいな
537Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/24(水) 08:15:48 ID:???
>>535
乙です!がんばって下さい!

お久しぶりデス。リクエストありがとです!
来月は時間できるので、前みたいにコンスタントに投下出来ると思われ。
>>530 エロ本ネタは無理…ありがちなネタしか思いつかないッスw
>>531 おっぱいでナニをして欲しいですか?揉んだり吸ったりはダメよw
>>532 Kissネタは、書いてますなw
>>534 花が落ちるなんて昼メロみたいw って言うか、そのまま書いてくれw

皆も挑戦してくれれば良いのに…俺だって、ここで始めたんだからさ。
次は26日辺りに投下予定です。(´・ω・`)ウニャーン
538名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/25(木) 15:40:14 ID:???
期待age
539Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:16:05 ID:???
道路には、湯気の様に熱が立ち昇って行くのが見える。
マンションの影から、一歩踏み出すのに躊躇してしまう。
今日も気温は30度を越えているだろう。
この照りつける太陽の中、シンジは待っていた。

遠くからでもその音が判る。
重低音で響くエギゾーストが。甲高いスキール音が。
道路の端を見つめながら、シンジはその音が近づくのを待っている。
待っていたその音は、ビルの陰から、一気に近づいて来た。
「来たかな…」
そう呟き、視線を音の方に向けた瞬間、姿を現す。青いルノーが。
あっと言う間にシンジの目の前にまで迫り、激しいタイヤ音と共にピタリと止まる。
「シンちゃ〜ん!おっまたせ〜!待ったぁ?」
「いえ、僕も今出てきたばっかりですよ」
「そ?じゃあ、行こっか」
「はい」
シンジは、ミサトの自慢する青のルノーに、ゆっくりと足を踏み入れる。
車の中は、ひんやりとした空気が車内を満たしていた。
すっと汗が引いて行く感覚に、心地よさを感じる。その感覚に一息吐くと、
「クーラーは人類の至宝よね〜、正に科学の勝利よね?」
「ふふっ、そうですね。今日も暑いですもんね。でも、すいません、わざわざ迎えに来て貰って」
「良いのよ〜!偶にお弁当作ってもらってるしね!」
シンジにウィンクをしながら、笑顔で答えるミサトに、少し照れた素振りで頷く。
「じゃ、行くわよっ!」
「あ…安全運転でお願いし…」
体全体に重力が一気に掛かる。エンジン音で、シンジの言葉は掻き消されてしまっていた。

勢い良く流れる景色を眺めながら、「明日も暑いんだろうな」と呟き、
陽炎の立ち昇る街並みを後にした。
540Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:17:01 ID:???
カートレインに車を入れると、ゆっくりと移動して、機械的な壁を動かす。
二人は前を見据えたままで、身動き一つしない。
やがて、速度を上げたカートレインは、ジオフロント内に入り込む。
強い光が目の前を塞ぐ。真っ白な世界に、一瞬だけだが包み込まれる。
外界の光が入っている。だが、熱さは軽減されて差し込んでいる様に思えた。
天井から突き出すビル群。非現実的な光景は緩やかな光に覆われ、シャンデリアの様に煌めく。
見慣れた景色を眺めながら、カートレインはゆっくりと進んで行く。
[ガチャン]
ネルフ本部のゲート前で、シンジは車を降りた。
「じゃ、シンちゃんは先に行ってて良いわよ。あたしは、作戦部の所に顔出してから行くわ」
「判りました。あ、これ、お弁当です」
「あっらー!ありがとねん!」
「はい。じゃ、先に行ってますね」
「あーい、また後でね〜」
ミサトは手を振りながら、車をパーキングに向かわせる。
シンジはそれを見送り、ゲートへ入って行った。
スロットにカードを通すと、機械的な音が周囲に鳴り響き、ゲートがゆっくりと開いていく。

エレベーター、エスカレーター、長い廊下、階段、幾つもの扉、セキュリティチェック。
迷路の様な道のりを、色々な関門を幾つもこなして辿り着く。
なんか、勇者になった気分にさせられる。シンジはいつも思っていた。
だって、そこには、最愛の人が居るのだから。
541Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:18:15 ID:???
[プシュッ]
「お疲れ様で〜す…」
聞こえるか聞こえない位の声で、おずおずと入って行くシンジ。
司令室の中には、見慣れたメンバーが顔を揃えていた。
「お!シンジ君じゃないか、マヤちゃんに出前かい?」
「え、ええ、お弁当作って来たんで…」
青葉の言葉に答えながら、周りを見渡す。だが、其処には求める人の姿が無い。
きょろきょろと辺りを見回すシンジを見て、日向は、
「あ〜、マヤちゃんなら、多分、休憩。食堂じゃないかな?さっきまで、マギの担当会議してたから」
「あ、そうですか…じゃ、行ってみます。あとコレ…お二人で食べて下さい」
鞄の中から、布の包みを取り出して、日向に手渡す。
「僕達にもかい?」
「ええ、いつもお世話になっているので…大した物では無いんですが」
「いや〜助かるよ!食堂の飯にも飽き飽きしていたからね〜」
「後、リツコさんの分もあるんですけど…」
「今は居ないな〜。あ、ちょっと待ってな」
青葉は受話器を取り、ボタンをプッシュする。
「あ、赤木博士ですか?今何処に…あ〜そうですか、いや、シンジ君がお弁当を届けに…」
そのやり取りを見守っていると、青葉は受話器を置いて、溜息を一つ。
「今から来るって…博士は来れないから担当の者が行くって…」
と、言っている間に、黒服にサングラスの男が、息を切らして入って来た。
「し、失礼しますっ!赤木博士に言われて、緊急の届け物を取りに…」
その場に居る三人は呆気に取られて、入って来た男を見ていた。
542Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:20:08 ID:???
一つの目的を果たしたシンジは、食堂へと向かって行った。
食堂へ辿り着くと、中からは、黄色い笑い声が花開いていた。
シンジは、その笑い声に誘われる様に中へと入って行く。
マヤは、見慣れない女性達とお茶を飲みながら、話をしていた。
ちょっと、シンジには入り難い雰囲気に、声を掛けるのを躊躇していると、
一人の女性がシンジに気付き、手を振る。マヤはそれを見て振り返ると、シンジに気が付いた。
「シンジく〜ん!こっちこっち!」
手招きをして、シンジを呼ぶ。シンジは苦笑いをしながら、それに答えた。

真ん中の席に座らせられるシンジ。今、捕まった宇宙人の心境を味わっていた。
「あ、あの…この方達は…?」
「そっか、シンジ君は知らないか…マギには一台づつに、オペレーターが就いているのよ。
 その主任オペレーターの人達よ。紹介するわ。この娘は阿賀野カエデちゃん」
毛先がカールしていて、ちょっと変わった髪形が特徴的な女性が、優しい笑顔で、
「バルタザール担当よ。よろしくね、シンジ君。カエデって呼んでね」
「よ、よろしくお願いします。カエデさん」
「次は、隣の娘ね。大井サツキちゃん。ロシア系のハーフなのよ」
ウェーブの掛かった黒髪と、ロシア人特有の顔立ちが上手くマッチングしていて印象強い。
「ワタシは、カスパー担当。ヨロシク、シンジくん。ワタシもサツキでいいわヨ!」
「はい、サツキさんですね。よろしくお願いします」
「じゃ、最後は、最上アオイちゃん。博士号も持ってる秀才なの!」
ボブカットが、凛とした印象を与え、雰囲気を少し引き締める。
「メルキオール担当。宜しく。アオイで良いよ、シンジ君」
「アオイさん、よろしくお願いします」
「で、私はマヤちゃんって呼んでね!シンジ君!」
「な、なに言ってるんですか!マヤさん!」
「むー。別に良いのに…」
むくれた顔に上目使いで、拗ねている。そんな様子を三人のオペレーター達は、笑って見ていた。
543Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:21:05 ID:???
「そう言えば、ごめんね、わざわざ此処まで」
「い、いえ、良いんです…暇ですし…あ、これ、お弁当…」
シンジがマヤに弁当を手渡すと、カエデがびっくりした様子で、
「え〜!マヤちゃんって、シンジ君お手製のお弁当なの〜?」
「え?ええ…た、偶に…ね?シンジ君?」
「え?ええ…た、偶にです…偶に…」
誤魔化す二人に、フフンと鼻を鳴らして、サツキがちゃちゃを入れる。
「マヤ、そんなワケないでショ!いつもいつも、シンジくんがモッテ来てくれるジャない!」
「そうね、メルキオールのデータでも、そう記録されてるわ」
PDAを操作しながら、冷静にデータを引き出すアオイ。
片眉を上げて、言葉に詰まる。マギのデータを出されると言い訳しようがない。
「グぅ…しょうがないじゃない…此処の所忙しいんだし…」
俯きながら、机にのの字を書いてるマヤ。すると、すーっと手が伸びてきて、弁当箱に手が掛かる。
「どれどれ、マヤはどんなオベントを食べてるのかなー?」
「あっ!?か、返して!」
「まあまあ、落ち着いて」
ガシッと背中から、アオイに羽交い絞めにされてしまう。カエデとサツキは、サッと包みを開けようとする。
「あ、あんまり、たいした弁当じゃないですよ…」
シンジも抵抗を試みるが、効果は無かったようで、弁当箱の蓋が開けられる。
544Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:22:19 ID:???
「「おおっ!!」」
二人は、NETの見本でしか見た事も無い様な、一部の隙もない、煌びやかなオカズ達に、眼を奪われた。
アオイもマヤを解放し、携帯で写真を撮っている。
「すごーい!マヤちゃん!羨ましー!おいしそー!」
「ホントね!オイシそうだよ!マヤ!」
「良いな…マヤ…」
三人共、弁当に眼が釘付けになっている。
サツキは、溜息を吐き、シンジをじっと見つめる。
「…イイなー、マヤ…シンジくん、もらってもイイか?」
さらっと、とんでもない事を提案してくる。
「なっ!?」
言葉にならないマヤ。カエデも同調したようで、
「あ〜!あたしもシンジ君欲しい〜!」
「えっ!?」
驚くシンジ。負けじとアオイも参戦する。
「シンジ君、私の家に居候しない?」
シンジの肩に手を置いて、笑顔でシンジに問いかける。
「アアア、アオイまで!ダダダダ、駄目っ!!ダメよっ!」
顔を青くしたマヤは、強引にシンジを引き寄せ、ギュっと抱きしめる。
「シンジ君は!私のなんだからっ!」
マヤの胸に埋もれたシンジは、その言葉に赤面しながらも、そっと、マヤの腰に腕を回した。
[fin]
545Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/05/26(金) 08:25:42 ID:???
スマソ(´・ω・`)ショボーン
シンジ育成計画はプレイした事ないでス。
なので、MAGIオペレーターズの設定は知っているが、キャラの口調等は知りません。
その辺のツッコミは勘弁してくれ。ちょっと出してみたかったダケ〜(´・ω・`)ウニャーン


ネタも随時募集中です。
私の腕では、エロ系には持って行き難いのでw
甘甘系・爽やか系でヨロシク。
546名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/26(金) 11:43:18 ID:???
GJでした。


>マヤの胸に埋もれたシンジは、その言葉に赤面しながらも、そっと、マヤの腰に腕を回した。


この文章好きだなぁ、何か二人の磐石な絆を感じる。
547名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/27(土) 03:51:21 ID:???
Lv2氏乙です。次はシンジとマヤの海外旅行編希望です。わがまま言ってスマソ
548名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/28(日) 16:21:56 ID:???
乙!今回もGJ!
549名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/30(火) 05:44:15 ID:???
550名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/01(木) 13:46:11 ID:???
ぐじょーぶ
551Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/03(土) 08:56:39 ID:???
「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
暗闇に激しく息急く二人。
廊下と思しき道を、駆け抜ける。
赤い光が時折、道を照らすが一瞬の事でしかない。

どれ位走っただろうか?今は何処に居る?
そんな疑問は何百回と繰り返してきたが、答えは今の所はない。
二人は限界だった。時間も分らずに、闇雲に走っていたのだ。
少年らしき人物が、隣で一緒に走っている女性に、小声で囁いた。
「この辺に隠れましょう」
「そ…ハァ、そうね…」
女性の方は返事をするのが精一杯のようだ。細かく息衝く。
少年はドアに耳を当て、中の様子を伺った。
ドアの向こうからは、何も聞こえない。
「此処なら大丈夫そうです」
「う、うん…」
女性の返事を聞いて、ドアを開ける。
「さっ、入って下さい」
「ありがとう…」
ドアを閉めようとした時に、遠くから声が聞こえる。
それに気付いた少年は女性を部屋に押し込め、扉の隙間からその声に耳を傾ける。
「ど、どうした…」
「シッ!黙って!」
(居たか?)(駄目だ、この辺には居ない)(残りはDブロックとEブロックだな)
声が遠ざかっていく。少年は安堵し、深く溜息を吐いて、座り込んだ。
「どうだったの?」
「しばらくは大丈夫そうです…」
「そう…じゃ、今何処に居るか調べないとね…」
そう言って、ポケットからPDAを取り出し、馴れた手付きで操作する。
552Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/03(土) 08:57:49 ID:???
「残りはDとEって言ってたのよね?」
「はい、そう聞こえました」
「う〜ん、逃げて来た道をトレースすると…多分、Eブロックの端の方だわ」
PDAを少年に見せながら、構造図をタッチペンでなぞっている。
二人は状況を把握し、何とか打開策を見つけようとしていたが、時間は過ぎるばかりだった。
「これでは危険が増すばかりです。あまり使われてなさそうな出口に向かうしかないですね」
これは賭けだな、と少年は思ったが、此処で時間を費やすよりは建設的だ。此処ではどうにもならない。
少年は女性の眼を見据え、意思を伝えた。
「そう…そうね…ここの出口なら非常用だから大丈夫だと思うわ」
眼を逸らさず、少年の意思を受け取った女性は、この場所から近い出口を提示して、その意思に同意した。
二人は手を取り合い、立ち上がる。限界まで走ったからか、二人の太腿はピクピクと震える。
「「ぷっ!」」
互いの足を見て、思わず笑いが込み上げる。
「行きましょう!」
「うん、行こう!」
二人は手を結んだまま、扉にゆっくりと手を掛け、慎重に開けていく。
少年は警戒しながら、辺りを見回す。危険が無い事を確認して、顔を出す。
溜息を一つ吐いて、女性の方に顔を向け、危険が無い事を知らせる。
「大丈夫みたいです。行きましょう」
扉を開け、女性を誘う。女性も辺りを見回し、確認して安心する。
「行きましょ」
女性は、扉を閉めようと振り返る。少年は、進行方向に目をやり、構造を思い出していた。
突然、少年の後ろから、衝撃が襲う。
「シンジくんっ!!!!!!!!!!!!!」
[ズキューーーーーーーーーンッ!]
聞き慣れた声と激しい音が、耳を劈く。シンジは衝撃で倒れ込む。何が起こったのか判らない。
倒れた後、すぐに次の衝撃が来たが、少し柔らかい。そして、甘い匂いが鼻に着く。
553Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/03(土) 08:58:53 ID:???
眼を開いてみると、マヤが覆い被さっていた。
「マヤさんっ!!!」
「シ…シンジ…くん…逃…げて…」
マヤの肩越しに奥の方に眼をやると、黒服の男が銃を構えて立っている。
「居ました!Eブロックです!NO.15446!目標の二人を発見!」
男はレシーバーに向かって喋っている。その光景を見ていると、何か生暖かい物が胸の辺りに広がる。
気になって眼を向けると、赤い色がシャツに広がっていく。すぐに気が付く、血だ。
「マヤさん!大丈夫ですか!?」
マヤを起こしてみると、胸の辺りに真っ赤な染みが出来ていた。シンジは咄嗟にマヤを肩に担ぎ、
その場を離れようとしたが、男に制止される。
「動くなっ!それ以上動くと撃つぞ!」
男は銃を構え直し、シンジ達を狙う。マヤは苦しそうな表情でシンジにこう言った。
「シンジ君…逃げて…私の事はいいから…」
「なっ!?で、出来ません!マヤさんを置いて行くなんて!」
「私はもう駄目だから…シンジ君だけでも…ゴホッ!」
咳き込んだマヤの口元から、赤い液体が飛び出る。シンジは眼を見開いた。
「マッ!マヤさんっ!!」
「いいからっ!逃げるのよ、私に構わずっ!」
マヤはシンジを突き飛ばして、離れる。
「行きなさいっ!シンジッ!!!!」
[ズキューーーーーーーーーーーーーーン]
突き飛ばされた瞬間、銃声が鳴り響く。シンジには全てがスローモーションで見える。
黒服の男が発射した弾丸は、吸い込まれる様にマヤの背中へと向かって行く。
マヤは両手を広げ、シンジの盾になり、受け止めようとする。
マヤは微笑っていた。シンジの眼を見ながら。
その瞬間、マヤの胸が赤い物を撒き散らす。その赤い物はシンジの全身に掛かる。
「シン…ジ…く…ん…」
ドサリと音を立てて倒れた。LCLと同じ匂いが、辺りに充満する。

「う、うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
554Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/03(土) 08:59:52 ID:???
「…ンジ君!シンジ君!」
呼ばれる声に気付き、眼を開ける。いつもの天井、見慣れた部屋。そこには、心配そうな顔をしたマヤが居た。
辺りを見回し、ぼーっとした顔でマヤを見詰める。
「どうしたの?うなされてたわよ?」
不思議そうに、シンジの顔を覗くマヤ。シンジの眼には、大粒の涙が込み上げてくる。
「マヤさんっ!」
シンジはマヤの胸に飛びつく。
「キャッ!?」
飛びつかれた反動で、後ろに思い切り倒れる。
「マヤさん!マヤさんマヤさんマヤさんマヤさんマヤさんマヤさんマヤさんマヤさん…」
シンジは泣きながら、マヤの名前を呼び続けた。
マヤは、自分の胸に埋まっているシンジを見て頬を赤くするが、ゆっくりとシンジの髪を撫でる。
「ふふっ、怖い夢でも見たの?」
ハッと気付く。
少年。
そう彼はまだ、少年なのだ。この歳で、辛い事を多く体験している。
その事を、今更ながら実感する。やるせない気持ちがマヤを包むが、シンジを見て気を取り直す。
彼をもっと支えてあげなくては。慈しみの眼差しでシンジを見ながら、ゆっくりと髪を撫で続けた。
シンジは先程まで、心の中が寒さに凍えていた。だが、撫でられるその感触とマヤの鼓動と体温に心温まる。
ゆっくりと温まった心は、春風がそよぐ、心地の良い季節に変化していった。
「寝ちゃったのね、シンジ君…良いのよ…ゆっくりとおやすみなさい…」
包み込む様にシンジを抱きしめた。
[Fin]
555Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/03(土) 09:06:02 ID:???
思い付いたら、結構止まらないもんですねw
3時間位で書いちゃいました。
過疎ってますが、頑張ります。

>>547
海外旅行は今度でw
今回のヤツ思い付いたんで(´・ω・`)ウニャーン
556名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/03(土) 18:56:16 ID:???
三時間もかけて書いたのかw
乙!!
557名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/03(土) 21:48:27 ID:???
お疲れ様です!
558Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/04(日) 02:30:55 ID:???
>>556
そうなんですよ。一文字一文字、丁寧にゆっくりと三時間かけて…っておいw

でも、これ位のヤツだったら、ネタ出し込みで一時間位で書ける様にならないと
駄目なのかなぁ?早い人は、ホント早いしなぁ〜。ねかまさんとか…

>>557
ありがdです!(′・ω・`)ノシ
559名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/04(日) 05:29:08 ID:???
乙です
560名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/04(日) 16:01:03 ID:???
久しぶりに覗いたらおいの名前が出ててビックリした

早けりゃいいってもんじゃないっしょ
遅くても出来がよかったらいいんだし



何はともあれ乙!GJ!
561名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/09(金) 16:52:53 ID:???
保守
562名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/09(金) 18:34:22 ID:???
保守
563名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/12(月) 20:26:27 ID:cL9PooUQ
保守
564名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/13(火) 23:35:29 ID:???
保守
565名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/14(水) 18:11:34 ID:???
谷繁
566名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/15(木) 09:10:50 ID:RVZND3ix
保守ぬるぽいんたー
567名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/15(木) 22:33:28 ID:???
保守ガッ
568Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/16(金) 04:56:34 ID:???
ううっ、スマソ… 。・゚・(ノД`)・゚・。
保守までしてもらって…
忙しいの…でも、短編書いたから見てください。 
569Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/16(金) 04:58:03 ID:???
雨は憂鬱にさせる。

薄暗くなった空を見上げて、顔をしかめる。
ここ数日続く長雨に、買い物帰りの道をウンザリしながら歩く。
その時、ふと横目にこっちを見る二つの瞳に気が付いた。
「シンジ君?どうしたの?」
心配そうな顔で見詰めている。
変なトコ見られたかな?と思い、シンジは苦笑いで頭を掻く。
「雨は嫌だなぁ〜と思って…」
また、空を見上げる。先程と変わらぬ黒い雲。気持ちにも雲が掛かってしまった様だ。
「も〜、若いんだから元気良く行こうよ!」
「ははは、そうですね」
「全然、元気良くないぞっ!」
ちょっと呆れ顔のマヤは、一息吐いて首を振っていた。

雨は憂鬱にさせる。

元気の無いシンジを見ていると、こっちも元気が無くなってくる。
そんなシンジから眼を逸らす様に周りの景色に目を向ける。
灰色の景色と雨。それしか見えない。シンジの気持ちに同調してしまう。
だが、その景色の中に異彩を放つ物が視界に入る。
少し遠いのでまだ判らないが、何か棒状の様な物がアスファルトに突き刺さっている様に見える。
「シンジ君…あれ…何かな?」
マヤの言葉に視線を向けると、異様な物が見える。
「な、何か刺さってますね…」
「そうよね?」
二人は、ゆっくりと近づきながら、その姿を確認して一言。
「…向日葵…よね?」
「…向日葵ですね…」
570Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/06/16(金) 04:59:14 ID:???
アスファルトの下から地上に這い出ている向日葵を見て二人は、ポカーンと口を開けて見ている。
「す…すごいよシンジ君!見て!アスファルトを壊して出てきたんだよ!」
「あ!ホントだ!」
割れ目から等ではなく、完全にアスファルトを捲り上げて出てきていた。
「こんなの初めて見ました!植物って凄いですね!」
「本当ね!よっぽど太陽に会いたかったのね!」
嬉しそうな笑顔をシンジに向ける。
シンジは眩しさに眼を細める。その笑顔が太陽に思えた。
ふと気付く。さっきまでの憂鬱な気持ちが晴れている事に。
僕もこの笑顔に逢いたかったのかもしれない。向日葵が太陽を渇望する様に。僕は愛しく眩しいこの笑顔に…
今の気持ちが体を動かす。シンジは手を伸ばしマヤの頬に触れる。
「え?シ、シンジく…んんっ!?」
言い終わる前に、突然シンジの唇で口を塞がれる。
優しく触れ合うだけのキス。
マヤはシンジの気持ちを理解した。唇から伝わる体温で。
今はそれだけで充分だった。

シンジは気恥ずかしく、ゆっくりと唇を離す。顔はすっかり赤く染まっている。
マヤはその様子を見て、シンジの手を握り歩き出す。
「ふふっ、向日葵さんに見られちゃったね」
頬が赤く染まってはいたが、マヤは笑顔をシンジに向けた。
571名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 05:14:15 ID:???
Lv2氏 GJでした
572名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 22:12:37 ID:???
Lv氏乙!
マイペースに頑張ってくれw
573名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 16:35:48 ID:???
保守
574名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 17:24:55 ID:???
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆このスレきんもーっ☆
575名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 17:37:05 ID:???
>>574
このスレ見てる時点でお前も>>573だけどな…
576名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 19:22:16 ID:???
ふーん。

このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
このスレきんもーっ☆
577名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/22(木) 04:55:50 ID:???
>569一瞬日向葵を日向かと思ってしまった。
アスファルトに突き刺さる日向(笑)
578名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 22:30:13 ID:???
保守age
579名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 22:34:06 ID:???
>>1
氏ね
580名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/28(水) 22:06:12 ID:???
>>1
生きろ
581名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 19:59:14 ID:???
579 カスが!
582名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/30(金) 22:33:12 ID:???
>>579 ボケ
583名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/01(土) 18:58:39 ID:???
ショタコンマヤさん奮戦記読んでみたいんですが
無理ですかね?
584名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/01(土) 19:10:15 ID:???
アレは神SSだったなぁ。。。今でも保存してる。
作者的にはどうなんだろうな。好きだから多くの人に知ってもらいたいんだが。
585名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/02(日) 00:13:53 ID:m5Xgl2rW
保守しますか?
586名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/03(月) 20:56:47 ID:???
まとめサイトが欲しいなぁ………
と携帯から言ってみるテスト。
587名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/05(水) 20:40:36 ID:IO6kpwu3
ほしゅ宗一郎
588名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 14:25:59 ID:t90L4QHZ
589名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 13:17:39 ID:???
590583:2006/07/09(日) 13:35:35 ID:???
>>589
ありがとうございます。今から早速読んできます。
591名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/10(月) 15:52:23 ID:DOeeVplX
592名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 00:15:19 ID:???
>>589
第壱拾弐話 マヤ、新生だけ見れね。超気になる
593Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/07/11(火) 05:50:09 ID:???
人間は、15時間とか28時間とか働いちゃイクナイと思うんです。
働き過ぎの日本人に、誰か文句を言ってやって!言ってやって!

久しぶりなんで、無い腕が更に鈍ってますが…まあ読んでやって下さい。
誰か復活しねーかな?
594Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/07/11(火) 05:51:59 ID:???
「寝れない…」
纏わり付く様な空気に肌を湿らせる。
ここ数日続く熱帯夜に、体が悲鳴を上げている。
「やっぱり、クーラーを入れないと駄目ね〜」
パジャマを引っ張り、肌と布の間にパタパタと空気を送り込みながら、近くに有るリモコンを手にして、
クーラーのスイッチを入れる。涼しい空気が供給されるのが待ち遠しい。
[カラカラカラ]
ベランダの窓が開く音が聞こえる。
「…シンジ君かしら?」
そっと部屋のドアを開け、確認してみる。
ベランダにはシンジが居た。手摺りに寄り掛かり、空を見上げている。
その光景に、ちょっと神秘的な感じを覚える。声を掛けるのを躊躇い、暫らくその光景をじっと見ていた。
数分後、シンジは何か気配を感じたのか振り向く。そこにはマヤが立っていた。
「マ、マヤさん…なにしてるんですか?」
居ると思わなかったマヤに、シンジは少し驚く。
「あ、見つかっちゃった?いや〜シンジ君て絵になるな〜なんてねっ!」
「ビックリしましたよ…」
「フフ、ごめんね?月明かりとシンジ君が綺麗だったから…」
マヤもベランダに出て、手摺りに寄り掛かる。
「シンジ君も暑くて寝れなかった?」
「ええ、涼みに来たんです。月も綺麗だったし…」
「私も暑くてクーラー入れようと思ったら、窓が開く音が聞こえたから覗いてみたの」
「邪魔しちゃいましたか?」
「ううん、お陰で良いもの見れたし」
「良いもの?」
「うん、シンジ君」
595Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/07/11(火) 05:53:43 ID:???
その言葉で、シンジは一瞬の内に顔が真っ赤になる。言った本人も顔を赤くしていた。
「そ、そろそろ寝よっか…」
「そ、そうですね…あ、でも…」
「な、なに?」
シンジの言葉に振り向くと、シンジが手を握ってくる。
「あっ…」
シンジがマヤの瞳を見つめている。マヤはシンジが何を求めているか瞬時に理解した。
コクンと頷き、目蓋を閉じる。スッと、シンジの腕で体を抱きしめられるのが分る。
二人は互いの体温を確かめ合い、唇を重ねる。
唇で心が通じ合う。
二人は気に入っていた。
心が溶け合い全てが通い合う、この瞬間が。
そして、どちらとも無く唇を啄ばむ。感触を楽しんでいた。
次第に唇が濡れてくる。その濡れた唇を拭おうと舌を出すと、合わせて舌を出してくる。
最初は軽く触れながら、互いの唾液を交換し合う。その味を確かめた後、ゆっくりと舌を絡めてゆく。
混じりあう。
この感覚に二人は酔う。激しく息を吐きながら互いの舌を求め、絡ませる。
粘着的な音を響かせながら、この感覚が醒めるまで求め続けた。

唇を離し、息を吐く。
二人は額を合わせたままで、息を整える。
マヤはシンジの腰に手を回したまま、こう言った。
「シンジ君…もう一回!」
「ええ!?でも…」
「大丈夫、お月様しか見てないわ」
二人はもう一度、長いキスを交わした。
[fin]
596名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 12:26:50 ID:???
職人さん、乙です。
おねだりするマヤにとても萌えました。
597名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 21:22:55 ID:???
>>596様、
久々におっきしますたwww

もとい、GJ!!!
598名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 23:02:18 ID:wy2BPQt/
>>595
ちょっと彼女と別れた自分には辛かったですw
でも、恋愛がとてもしたくなりましたw
GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ
599⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン:2006/07/11(火) 23:09:58 ID:???
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃碇くんは私のものよ

⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン⊂二二二ヽゝ゚ ‐゚ν二二⊃プーン
600名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/12(水) 23:23:09 ID:???
>>597は595様へのレスです。
601名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/18(火) 02:13:43 ID:???
.
602名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/19(水) 23:30:31 ID:ZzbvRSiG
603名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/22(土) 02:32:15 ID:dR/niOXW
604名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/22(土) 03:46:07 ID:???
やはりマヤ×シンが一番良い形と確信した。
PSPエヴァ2でマヤ関連のイベントとか追加されてないのかな?
605名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 04:41:04 ID:XIM6U6bI
マヤとシンジって繊細なところがあいそうだな
二人ともかわいらしい感じだしお似合い。
マヤが「お姉さんが気持ちいいこと教えてあげるね」といってチンコに貪りつく
606名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 23:23:20 ID:q8xs4s3/
607名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 23:38:11 ID:Kr+meBSS
歳の差何歳よw
608名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/26(水) 00:15:17 ID:???
>>607 10歳
609名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/27(木) 23:32:32 ID:iSHqVlCA
そんな感じは市内
ようは心のもちよう
610名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/28(金) 00:28:27 ID:+rgezqBi
611名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 00:47:55 ID:xLgjImGe
612名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 17:23:23 ID:C2Z2FOi3
ほほほしゅしゅすゆ
613名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 17:25:21 ID:???
多田野にケツ犯されるシンジを見ながらオナニーするマヤ
614名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 20:38:44 ID:???
アッー
615名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/31(月) 04:08:25 ID:???
(゚д゚)
616名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 20:34:00 ID:???
このスレもうだめかもしれない…
617名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 23:06:01 ID:fxOcOUPL
618名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 23:44:54 ID:???
>>616
ageてるおまいはダメにしようとしているとしか思えないわけだが?w
619名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 02:22:54 ID:???
だから?









マヤキモイ死ね!
620名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 02:56:45 ID:???
まぁ、あげたのは軽率だった
でも漏れは>>616だけど
>>619ではない
621名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 03:03:31 ID:???
なーんて、うっそぴょーん!




俺が>>619だよ?なんか文句ある?
622名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 13:15:43 ID:???
中出し最高!
623名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/02(水) 22:31:31 ID:???
荒れてきたな…
age禁止で
624名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/03(木) 01:40:33 ID:???
もうこのスレ終わりかな?
625名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/03(木) 22:25:03 ID:???
626名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 00:48:47 ID:???
627Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/08/05(土) 07:33:42 ID:???
お久しぶりです。約1ヶ月振りですね。
なんだか、放置気味でスマソ。
sage気味になってきたから投下していきます。
チョット長めの話なんで、少しづつ投下して行くつもり。
まあ、暇な人は読んでいって下さい。
628Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/08/05(土) 07:35:02 ID:???
背筋を伸ばし、深呼吸をし、決意を込めてインターホンを押す。
[ビー]
スピーカーから、重く圧し掛かる様な声で問い掛けられる。
「誰か?」
生唾をゴクリと飲み込み、勇気を振り絞って問いに答える。
「い、伊吹二尉です。赤木博士に頼まれた書類を…」
こちらの答えを言い終える前に返答が返ってくる。
「入れ」
言うが速いか、眼の前の扉が勢い良く開く。
[パシュ]
一瞬、頭が真っ白になり、その場に立ち尽くしていた。
だが、部屋の中から聞き慣れた声が聞こえる。
「マヤさん、どうしたんですか?」
マヤはその声で再起動を果たした。
「あ、あれ?シンジ君なんで…」
「ちょっと、父さんに用事があったんですよ。父さん何時も居ないから…今日は居るって聞いたんで」
「そ、そう…」
マヤは少し戸惑いながら、この親子の関係を思い出していた。
「じゃあ、父さん。さっきの話頼んだよ」
「ああ」
用事が済んだのか、シンジは椅子から立ち上がり帰る準備を整えると、マヤに耳打ちをする様に声を掛ける。
「マヤさん、僕行きますね。」
「うん…」
シンジの後姿を見送り、予想外の展開に一息吐いているとお声が掛かる。
629Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/08/05(土) 07:36:09 ID:???
「伊吹二尉」
マヤは此処が何処かを瞬時に思い出し、慌ててゲンドウの元に書類を届ける。
「す、すいません!こちらが赤木博士に頼まれた書類です!」
素早く書類の中身を説明して手渡す。
「うむ」
いつもの威厳を醸し出しながら、書類に目を通していく。
マヤは、その間は威厳と沈黙と言うプレッシャーに耐えながら、刻が過ぎるのを待つしかなかった。
自分はこの刻を永遠に過ごす事になるのでは、などと思っていると、ゲンドウが顔を上げて、
「伊吹君」
驚いた。階級無しで呼ばれたのは初めてだった。思わずゲンドウの顔をマジマジと見てしまう。
ゲンドウは書類に目を落とし、言葉を続ける。
「あ〜、その、なんだ、シンジとは上手くやっているのか?」
「は?はあ…まあ…」
質問の意図がよく判らず、生返事をしてしまう。
「シンジが迷惑を掛けたりしていないか?」
慌てて首と手を振る。
「い、いえっ!逆にこっちが助けてもらったりしてますから!」
チラリとマヤの方に顔を向け、
「そうか」
と一言。また書類に目を通し始める。
マヤは突然の、しかも以外な質問に変な汗を掻き始めた。
司令がこんな質問して来るなんて…何かあったのかしら…まさか!シンジ君との同居が終わりになるとか!
いや、でも…シンジ君は好きって言ってくれたし…あ、もしかしてあの事が…いやいや…それとも…

お話の途中ですが、マヤさんは只今ネガティブキャンペーン開催中。
630Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/08/05(土) 07:37:33 ID:???
「伊吹二尉!」
アレやコレやと考えていると、威厳の有る声が耳に届く。ビクッと体が反応した。
「ひゃっ!?ひゃい!ななな、なんでしょう?」
ゲンドウは溜息を吐くと、
「赤木博士には了解した、と伝えてくれ」
と、目の前に書類を出される。
「はぁ…」
拍子抜けした顔で書類を受け取り、気の抜けた敬礼で退室を促す。
ゲンドウは頷き、
「退室してよろしい。シンジをよろしく頼む」
もう、マヤには何が何だかよく判らなくなっていた。司令室を出た瞬間にその場に座り込んでしまった。
え〜っと…とりあえず、シンジ君に会おう!何だかサッパリ判らない!
重い腰を上げ、その場を後にしたマヤだった。
[続く]
631名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 11:43:37 ID:???
age
632名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 13:46:02 ID:???
その後、マヤはゲンドウの子供を身篭り、幸せにくらしましたとさ
633名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 20:35:29 ID:???
あえて言おう、乙であると!
634名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 21:04:13 ID:???
久しぶりの投下ktkr

作者乙
635名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/05(土) 21:24:09 ID:???
禿同。
636名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/06(日) 22:30:15 ID:??? BE:14100236-2BP(0)
保守。
637名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 01:57:09 ID:???
638名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 17:10:33 ID:???
保守
639名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 20:04:07 ID:???
か〜ぷ、^ω^
640名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/08(火) 01:38:29 ID:???
641名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/08(火) 15:16:32 ID:??? BE:35249459-2BP(0)
642名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/09(水) 18:51:27 ID:???
643名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/10(木) 03:57:35 ID:???
644名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 12:08:35 ID:???
645名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/12(土) 00:26:59 ID:???
646名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/13(日) 18:55:27 ID:???
647名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 16:13:41 ID:???
保守
648名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/15(火) 13:48:26 ID:???
649名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/16(水) 10:07:48 ID:???
650名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/16(水) 11:46:51 ID:EVPZYYD7
651名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/16(水) 23:07:18 ID:???
ほす
652名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/18(金) 02:18:56 ID:???
保守
653名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/19(土) 10:38:35 ID:???
654名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/20(日) 00:34:51 ID:???
655名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/21(月) 21:52:03 ID:???
656名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 19:02:04 ID:???
イ呆
657名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/24(木) 01:51:26 ID:???
保守
658素人:2006/08/26(土) 17:48:10 ID:???
素人も投稿可ですか?
659名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 19:08:35 ID:???
>>658
反対する理由は無い。やりたまえ。
660名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 22:07:19 ID:???
>>658燃料投下期待してる。
661名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 11:05:54 ID:???
禿同。
662名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 18:18:24 ID:???
>>658に期待しつつ

663名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 19:31:26 ID:???
>>685ではないけど
「えぇ!私がですか?」
マヤの声がリツコの研究室に響き渡る。
「そうよ。それにこれは決定事項だわ。技術部からの派遣を希望するとのことだしね。」
リツコがマヤに見せたのはアメリカ第一支部への出張予定書だった。
「本当は私が行きたかったのだけど・・・いまはどうしてもここで研究を続けなきゃいけないのよ。」
そのかわり、とリツコが続ける。
「私以外の職員なら誰でもいいわ。一人を随行員として選びなさい。このさい技術部所属じゃなくてもいいわ。あなた一人で十分でしょうから」
「わかりました、センパイ。本当に誰でもいいんですね。」
「ええ、ただし本人と碇司令の許可が必要だけどね。」
わかりました。と言い残しマヤは一礼して部屋を辞去する。
そして後日、リツコはこのときの会話を酷く後悔することになるのである。


あのあと話を聞いた同僚たちはこぞって自分を選ぶようにと迫ってきた。
アメリカの方の支部を見ることは勉強になるのは当然のこととして、選ばれれば事実上リツコ、マヤに次ぐ技術部のナンバー3である。
彼らのアピールはそれはそれは強烈で、みながこぞって自らをアピールしてくる。
みんなやっぱり退屈しているのかしら、などと考えつつもマヤは仕事を早めに切り上げ帰宅する。
ふぅ、とため息をつき憂鬱なマヤが自宅の鍵を取り出し中に入る。
「ただいま〜」
「あ、お帰りなさいマヤさん。」
中からはカレーの良い香りと、同居人の元気そうな声が帰ってきた。
664名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 19:34:00 ID:???
!!!

そうか、彼がいたのだった。
サードチルドレン、碇シンジが。
「シンジ君、私来週からアメリカ支部に一週間の予定で出張に行くのね。」
「そう・・・ですか。」
すこし残念そうな声。
「それでね、誰でもいいから一人一緒に行けるのよね。」
「はぁ・・・」
「一緒に行きましょう!」
「はいぃ?」
「だから、私の出張に付き合ってくれるわよね。これ本人の許可が必要なのよ。」
「僕はかまいませんけど、パイr「わーい!やったぁ!!指令からの許可は私が取っておくね。」
そのあまりの喜びように、シンジは
『パイロットって待機してなきゃまずいと思うけどなぁ。』
という正論を胸に押し込みマヤの出張計画書に同行希望の旨を記す。

翌日、シンジのサインをもらって上機嫌なマヤがNERVにつくと真っ先に総司令公務室に行き、ゲンドウの許可を取りに行く。
そこには案の定、冬月副司令もいたがとりあえず無視して書類を提出する。
「司令。来週の出張の件ですが。」
「・・・・・・だれと行くことにしたのか?」
「はい。シンジ君と行きます。」
「うむ、問題な・・・・・・なにぃ!シンジと!」
「はい!」
「冬月、シンジを呼べ。それからお前たち二人は少し外で待っていろ。」

〜〜〜『サードチルドレン、碇シンジ君。碇シンジ君。大至急総司令公務室まで出頭しなさい。』
「あら、珍しいわねバカシンジが司令に呼ばれるなんて。」
「ホントよねぇ。シンちゃん何したの?出頭命令が出てるじゃない」
「さぁ?(どうせ昨日の出張についてだろうな。まったく、僕が率先して立候補したわけじゃないのに)
665名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 19:34:59 ID:???
シンジが部屋の前に行くとなぜかマヤと冬月が外で立たされている。緊張して扉をノックする。
「入れ」
無機質ながらどことなく威厳に満ちた声が中から聞こえてくる。
「父さん・・・」
「今この部屋はMAGIによる盗聴などの危険は一切ない。安心したまえ。」
「はぁ」
「だからこそ率直に問う、心して答えろ。」
「このアメリカ行き。望んだのはおまえ自身なのか?」
(うーん確かに昨日はマヤさんに押し切られてサインしたけど・・・)
「むりやり書かされたのか。MAGIによる筆跡鑑定は間違えなくお前の字と出たが」
(むりやり、そうなのかなぁ)
「もっと簡潔に問う。お前は伊吹二尉と離れたくなくてサインしたのか、否か。」
(そうか、僕はマヤさんと片時も離れたくないのか)
「そうです!僕はマヤさんと離れたくないし、一緒に居たいんです。だから僕をアメリカに行かせてください!」
「このとおり、シンジは自ら望んでいるらしい。冬月、伊吹二尉入室しろ。」
すると首筋まで真っ赤でうつむきがちに入ってくるマヤと、めずらしくニヤニヤしながら冬月が部屋に入ってきた。
「シンジ君、そんなに大きな声で言わなくっても・・・こっちまで恥ずかしいわよ。」
言葉を失うシンジ。
「そんな父さん。誰も聞いていないって言ったから・・・」
「そんなもの嘘に決まっているだろう。この施設内でMAGIが管理できないところはないし、していないところもない。」
「そんな・・・」
「サードチルドレンの随行を認める。下がって良い」
「ありがとうございます。では失礼します。」

バシュ

「しかし、碇。パイロットが第3新東京市を出るのは危険ではないか?」
「なに、構うまい。もともと護衛はつけてあるし、本部にはまだ二人いる。(シンジ、楽しんでこいよ)」
666名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 19:35:51 ID:???
ところは変わって廊下で
「いいんですか、僕で。僕何の役にも立ちませんよ。」
「いいのよ、シンジ君には横にいて私を安心させてほしいの。こんなんふうにね」
マヤがじっと見つめる。ああ、とシンジは思う。やっぱりマヤさんも離れたくないんだな、と
お互いの腰に手を回し、唇を重ねてお互いに求め合う。
何があってもお互いを離さないことを誓って。
「シンジ君、もう一回」
「いいですよ」
さらに深く、舌を絡ませあう。二人の様子を見ていたのは巧妙に隠された監視カメラだけだった。

次回、いよいよシンジ初めてのフライト。いつにもない密着ぶりで目的地に到着して満足な二人に襲い掛かる悲劇。
シンジは○○○と間違えられたり、マヤが××したり、シンジとマヤが***しちゃったり。

とりあえずまた近いうちに投下します。・・・・・・たぶん
667名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 19:38:29 ID:???
>>663 GJ!           楽しみにしてます
668名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 20:50:21 ID:???
いつの間に
保守しか出来ないスレだったのに…
669名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 21:09:10 ID:???
不意にに神様がきてるもんだから、保守だらけでも覗いちゃうんだよねこのスレ。
670名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 01:34:09 ID:???
>>669さんに禿同。

これだからこのスレは侮れない。

あっ…>>667さんGJ!!!
671名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 01:35:35 ID:???
>>670>>663さんへのレスです…orz
672名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 14:07:36 ID:???
ずっと保守していた者です。
>>663氏、GJ!!誰も投下しないし、いっそ自分でやろうか
と思ってますた。乙。
673名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 20:14:49 ID:???
どうも663です。
一応、書き進めています。おそらく四日か五日には仕上げられそうです。
もうしばらくお待ちください。m(_ _)m
674名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 20:48:01 ID:NGKjdTBR
>>672
投下すればイイーンダヨ!!
675名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 21:06:54 ID:???
待ってるぜにぃちゃん
676名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/02(土) 19:58:47 ID:???
663です
書いてて無駄に長くなったので出発前までの部分を投下します
彼らが後編は五日にいけそうです
677名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/02(土) 20:00:33 ID:???
キスを終えた二人は出張する旨を発表するため、発令所に向かう。
「みんなきっとうらやましがるかしらねぇ?うふふ」
と、一人はしゃいでいるマヤはともかくシンジはなぜわざわざ冷やかされに行くのか納得出来ない様子。
第一発令所内には間の悪いことにミサトとリツコがそろっていた。
「とりあえず今回の出張はシンジ君と行くことにしました!」
マヤが大きな声で宣言すると、みな残念そうな顔をしつつも、やっぱりなといった感じの表情だ。
さっそくミサトがちょっかいをだし、リツコもそれに乗ってくる。
「あ〜らお二人さん。熱々の新婚旅行ですかぁ」
「いい身分ね。公費で夫婦二人っきりの旅に出れるのだから」
「そんなぁ〜恥ずかしいですセンパイ///」
「いや、夫婦なんかじゃないのに・・・・・・」
「それよりシンちゃん。さっきの呼び出しは何だったの?」
「ああ、あれは父さんが・・・・・・えっとその」
先ほどの大きな声での愛の激白を思い出し、赤くなる二人。
「何があったのよ〜。教えなさいよ」
「父さんが僕に旅行に関しての注意点を言ってくれただけですよ」
「あら、そうなの。それじゃあ今回の出張での任務とか必要書類を渡すから。ご両人私の研究室に来て」
「ハ、ハイ」
678名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/02(土) 20:01:50 ID:???
リツコの部屋で説明を受ける二人。
説明自体はあっけないほど単純だった。
「一応説明すると、今回のアメリカ出張は開発中の4号機の最終チェックとあちらのMAGIの調査よ」
「それだけなんですか。それじゃあ確かにマヤさん一人で十分ですね」
「まあ、ね。それとたしかにアメリカだけど支部に勤めている人は大抵日本語、ドイツ語を学んでいるから日常生活等には支障がないはずだから」
「へー便利ですね」
「宿泊先は施設をすぐ出たところのホテルなんだけど、どう?二人一部屋でも構わないかしら?その分広いし、一応お互いに隠れて着替えは出来るわ」
(そんな、マヤさん潔癖症なんだから無理に決まってr「わかりました」
「あらそう。熱々の新婚さんだこと。じゃあそのように手配するわ」
「マヤさん、平気なんですか」
「ええシンジ君なら・・・・・・多分」
「出発は明後日の16時ジャスト。NERVの戦闘機で行ってもらいます。国連軍の戦闘機3機が護衛につく手筈だけどね。それと太平洋上の国連艦隊空母で給油すると思うから。」
「わかりました。」
「衣類は3日分あれば十分でしょう。ホテルの方で洗濯もしてくれるってあちらは言ってきているわ」
「そうですかわかりました」
「・・・・・・」
うつむいたまま何かを考え込んでいるマヤ。
心配したシンジが声を掛ける。
「あの・・・・・・マヤさんどうかしたんですか?」
「センパイ、荷物ってどれくらいまでですか?」
変なことを聞くものだとリツコは首をかしげながら
「さぁ。着替えがあれば十分でしょ。一緒に乗せて行けると思うけど」
「・・・・・・」
やはり何も言わないマヤ。
そのとき、シンジはピンときた。
「もしかしてマヤさん、洗濯物のこと気にしているんですか?」
一瞬でマヤが耳たぶまで真っ赤に染まる。
「呆れたわ。マヤ、その潔癖症どうにかしなさいよ。後々困るわよ。今回だけは認めるわ。一週間分の着替えをもって行きなさい。」
「はい・・・・・・」
679名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/02(土) 20:03:11 ID:???
家についた二人が話す。
「やっぱり私って変なのかな?こんなに潔癖症で」
「そんなことないですよ。あっけらかんな女性よりはすごくいいですよ」
「そうなのかなぁ」
「そうですって。少なくとも僕はそんなこと気にしませんよ」
「ありがと。シンジ君」
そういってそっとシンジの唇に自らの唇を合わせるマヤ。
今度はシンジが真っ赤になる番だった。
「さ、さあ早く荷物詰めちゃいましょう」

翌日。15時55分。迎えに来た国連軍の戦闘機はすでに第三新東京市上空を旋回している。
NERVの職員はほとんどが集まっている。事前に挨拶を済ませてある司令、副司令とリツコと青葉と日向はきていない。
そして、ミサトやチルドレンたちをはじめとする職員に別れを告げて二人を乗せた飛行機は離陸した。
680名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/02(土) 20:46:17 ID:???
663氏GJ!!
続き楽しみに待ってます
681名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/03(日) 02:06:55 ID:???
激しくGJでした
682名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/04(月) 20:03:45 ID:???
今日明日にも神様降臨か

ほしゅ
683Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 01:08:00 ID:???
私が『碇シンジ』という少年に初めて出会ったのは、
十五年振りに使徒が第三新東京市に現れた日でした。
今思えば、我々人類の敵と救世主となり得る少年、
その双方が同時にやって来るなんて、皮肉なものですね。

十五年振りとは云っても、もちろん私は十五年前の使徒なんて記憶にありませんでした。
当時九歳だった私が覚えているのは、一瞬にしてこの世を地獄に変えたセカンドインパクトと復旧までの辛い日々だけです。
何の縁か、こうしてネルフにオペレーターとして勤めてはいますが、
『使徒』がなんなのか、『エヴァンゲリオン』とはなんなのか、
何も解っていなかった、と云っても過言ではなかったんでしょうね。

『碇シンジ』がやって来た、あの日までは。
684名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 01:12:08 ID:???
1:11:11
685Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 01:33:15 ID:???
始めて見た『碇シンジ』はとても暗い眼をしていました。
心に深い闇を秘めているような、他人を拒絶するような。
でも私はその奥底に母猫を待つ仔猫のような、救いを求める光も見えたような気がしたのです。
碇指令の息子・『碇シンジ』
彼はいったいどんな少年なのでしょうか。

第三使徒の進行は凄まじく、戦自の通常兵器では足止めにもなりませんでした。
最終防衛線を突破され、N2爆雷も無効との報告があった後、ついに第三新東京市の運命はネルフに委ねられました。

ネルフの切り札と云われる汎用人型決戦兵器『エヴァンゲリオン』
私のいるネルフ本部には当時二機が存在しましたが、
この時すぐに稼動できたのは、紫のボディを持つ初号機のみでした。
しかし、唯一のパイロット、ファーストチルドレン・綾波レイは訓練中の事故により重症。
国連軍からネルフに指揮権が移ったところで、我々にできる事は何もないはずでした。

そんな事を考えていたら、碇指令の口から耳を疑う言葉が発せられました。

「シンジ、お前がパイロットだ」と。
686Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 02:05:16 ID:???
自分の耳を疑いました。
レイですら起動までに数ヶ月かかったエヴァンゲリオンにネルフにやってきたばかりの少年に乗れと?
あまつさえ、あの『使徒』という人智を超えた怪物と戦えと云うの?
無謀というよりは無理だ、動くはずもない。私だけではなく、誰もがそんな風に感じてた事でしょう。
たった一人、碇指令を除いては。

当事者、『碇シンジ』の反応も予想通りのものでした。
「乗れる訳がない」「父さんはこんな事のために僕を呼んだの?」
無理もありません。断片的に聞かされていた情報によると、
『碇シンジ』は幼い頃にお母さんを亡くし、それから他人に預けられていたそうです。
今回、本当に久し振りにお父さんに呼ばれてやって来たのです。
きっと、親子の会話を楽しみにしていた事でしょう。
また一緒に、家族の平和な生活が送れると思っていたのでしょう。
それが、「戦え」ですって?

しかし、『碇シンジ』が「乗れない」と答えた後の碇指令の言葉はさらに信じられない物でした。

「代わりが使えなくなった、レイを起こせ」

「代わり」ですって?実の息子をまるで道具のように。そして重症のレイを起こしてこれ以上戦わせようと云うの?

私たちが初号機のデータをレイに書き換えている時、キャスター付ベッドに乗せられたレイが運ばれてきました。
中学生の女の子だというのに全身傷だらけで包帯のない部分が少ないくらい。
思わず顔をしかめてしまいました。こんな傷だらけの少女に我々大人はこれ以上何をさせようというの?
使徒の攻撃が本部上部を直撃し、私たちのいるセントラルドグマも激しく揺れました。
力無く崩れ落ちるレイを見たとき『碇シンジ』の心にとても小さくて弱弱しい、
だけど確かに熱を持った『炎』が生まれたのでしょう。

「僕が、乗ります」

その不安を押し殺した、たった一欠片の勇気が彼に云わせた決意。
エヴァンゲリオン初号機パイロット、サードチルドレン・碇シンジ 誕生の瞬間でした。
687Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 02:31:14 ID:???
これから先、幾度となく引き起こされる奇跡の最初がこれだったのかもしれません。
碇シンジは何の訓練も無しに初号機とシンクロを果たし、起動させて見せたのです。
我々もこの奇跡に応えなければいけません。
パイロットのどんな小さな異常も見逃すものか。
碇シンジを守る為に存在しているのは初号機の装甲だけじゃなく、我々オペレーターも同じなのだから。

現実は無情でした。
奇跡はそう続く物ではありません。
起動はしたものの、何の訓練も受けていないパイロットがいきなり戦えるはずもなく、
一方的に使徒の攻撃を受けることしかできません。
攻撃を受けるたび、我々オペレーターの前にある碇シンジの生命・精神グラフが乱れます。
それが彼のもう一つの悲鳴に聞こえて思わず目を逸らしてしまいました。
情けないですね、彼は実際に命を賭けて戦っているというのに。

頭部を貫かれた初号機は活動を完全に停止。パイロットの生命も危ぶまれます。
パルスが逆流し、次々と回路が切断されていきます。
こちらからの指示は全く受け付けなくなってしまいました。
この時はもう、使徒に勝つとかは頭にありません。
ただ、ただパイロットを救って欲しいと。
あの少年を救って欲しいと。

その時でした。
完全に沈黙していた初号機が再起動を始めたのは。
誰かが呟くのが聞こえました。

「まさか、暴走!?」と。


688Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 03:07:54 ID:???
暴走し、制約を失った初号機の強さは信じられない物でした。
あれほど圧倒的だった使徒をいとも簡単に打ち破ってしまったのです。

使徒、殲滅。

ただ、私には勝利を喜ぶ余裕なんてありませんでした。
モニタでは未だパイロットの安否は確認できなかったし、
なにより、燃え盛る炎の中から現れた初号機が使徒と同様、いや、それ以上に恐ろしかったのです。

その正体は全く謎に包まれている兵器、『エヴァンゲリオン』
尊敬する先輩が造った物とは云え、我々はこんな物に未来を託さなければならないの?
それも、まだ中学生のパイロットたちを危険に晒してまで。

碇シンジは生存が確認され、施設内の病院に搬送されたことが報告されました。
戦いより三日経ち、残務処理を終えた私はオペレーターの代表として様子を見に行く事にしました。
一応はお見舞い、という事になるのでしょうか?果物かごはありませんでしたけど。

私が病院を訪れた時、彼はすでに意識を回復していました。
ドクターに聞いたところ、ひどい外傷もなく、脳波等も異常は無いようでした。
彼の病室に向かってみると、彼は病室前の廊下から外を眺めていました。
夕日で赤く染まった彼の横顔は泣いている様に見え、何か胸がチリリとします。
その時、碇指令がレイと共に廊下を歩いて来ました。
私は慌てて会釈をし、それから碇シンジの方を無意識に見てしまいます。
彼は父親に何かを話しかけようとするのですが、指令は息子を見ようともしません。
去っていく父親を追いかけようと一歩を踏み出すのですが、すぐにその足は止まります。
そしてこちらを振り返ったときの彼の眼には深い絶望が浮かんでいました。

私は思わず碇シンジに話しかけていました。
そうでもしないと、彼が今にも消えてしまいそうだったから。
689Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 03:52:48 ID:???
「何ですか?」
返って来たのは明確に拒絶を含んだ言葉でした。
おそらく今の彼の眼には全ての人間が自分を傷つける敵として映っているのでしょう。
面識の無い相手ならなおさらの事です。
私を見る目はまるで愛を知らないノラ猫のようでした。
まずは自己紹介をすることにしました。

「ええと、初めまして、になるのかな?オペレーターの伊吹マヤです」
できるだけ優しく、と意識して微笑みました。これでも子どもには好かれるほうなんです。
でも、彼の表情が溶解する事はありませんでした。
「碇シンジです」
そう端的に云うと、再び窓の外に視線を移してしまいました。
その後もいくつか話題を出しましたが、彼はそっぽを向いたまま気のない返事をするばかり。
ただ、
「シンジ君は碇指令…お父さんと一緒に暮らす事になるのかな?」
と聞いたとき、強い彼の感情を感じることができました。
690Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/05(火) 03:53:36 ID:???
「あんな人と暮らしたくなんかないですよ!」
それははっきりとした怒り。実の父に対する、強く悲しい怒り。
おおよそ、14歳の少年が持ち得るものではない感情。
「僕は一人で暮らすつもりなんです。その方が気楽だし、ミサトさんもそれで構わないって言ってくれてるし」
彼の今後の暮らしに関しては葛城さんがいろいろと手配してくれていたみたいです。
碇指令と暮らすという選択肢もあったはずですし、葛城さんもそうするように勧めたことでしょう。
だって、それが普通ですから。
その結果選んだ答えが、誰にも頼らず一人で暮らす、なの?14歳の子どもが?

人は街によって守られる。
街は人によって守られる。
人は人によって心も身体も守られる。

街も人もエヴァンゲリオンに乗ったこの子が守る。

じゃあ、この子の心は、一体誰が守るというの?
私の中で、何かが動いたような気がしました。

この時、どうしてこんな事を口走ったんだろう?
今でも自分がわからない、不可解な、それでいて素敵な奇跡の言葉。

「シンジ君、私と暮らしましょう」

これが、私とシンジ君の不思議な共同生活の始まりでした。
691名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 18:18:14 ID:???
保守
692名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/06(水) 08:13:53 ID:9h5/Makz
>>683>>690

続きは?
693名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/06(水) 12:57:34 ID:???
>>692
まあ焦らず待とうじゃないか。
>>683
本編よりも積極的なマヤに萌えた。
694Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/06(水) 21:08:01 ID:???
「え…?」
目の前の少年に疑惑の表情が浮かびました。
無理もありませんよね、あったばっかりの人から『一緒に暮らそう』なんて云われたんですから。
「どうしてですか?」
思わず返答に困ってしまいます。

(あなたの心を守りたいから)
抱いた思いに偽りは無いと思う。
でも、私にそんな権利はあるの?私にそんな力はあるの?

「…うん、そうね。中学生の一人暮らしなんて、大変だと思うから…」
ホントでもない、嘘でもない。当たり障りの無い大人の答え。
真実を云えば思いが軽くなる?いいえ、逃げ場を失くしたくないだけだったんです。
私はいつからこんなにずるい大人になったんでしょう。
「いいですよ、そんな… 伊吹さんに迷惑なんて掛けられないし、僕は一人でもやっていけますよ」
そう、当然の答えだと思います。
そして、私にはこれ以上引き止めることはできません。
「…そうよね、変な事言ってごめんなさい」
「いえ、僕こそ…ごめんなさい」
夕日の照らす廊下を沈黙が包みます。
そんな静寂を打ち破ったのは私でもシンジ君でもありませんでした。
695Side of Maya  ◆a0vODYzaQs :2006/09/06(水) 22:17:04 ID:???
「それ、ナ〜イスアイディア!」
私の背後から聞き覚えのある声が聞こえ、振り返ると葛城さんが腰に手を当てて満面の笑顔で立っていました。
「か、葛城一尉!聞いてたんですか!?」
一瞬頭の中が真っ白になって、自分の顔が赤くなっていくのがわかりました。
「え…ええと、これはその…」
シドロモドロになる私に構わず、葛城さんはにこにこと歩み寄ってきて私の肩に手を回しました。
「マヤちゃ〜ん。やっさし〜!」
「そ、そんなんじゃないですっ!」
「シンジ君もいいわよね〜、上にはあたしから報告しとくわ!」
こちらの意見は全く聞かず、葛城さんは鼻歌交じりに廊下を歩いていきます。

「ちょ、ちょっと、葛城さん!」
慌てて追いかける私に葛城さんはシンジ君には聞こえないように小声で話しかけてきました。
「マヤちゃん、あの子はサードチルドレン、エヴァの貴重なパイロットなの」
「ええ、わかってます」
「だからあの子は当然ネルフから保護される存在なの。…それは同時に四六時中監視される、という意味でもあるわ」
思わず息を呑みました。葛城さんの目も口調も、さっきまでとは違い、怖いくらいに真剣そのものだったんです。
「諜報部の人間に監視されるよりは誰かが一緒に暮らして、監視じゃなくて『様子を見る』方がいいわ」
「そう…ですよね」
「それに、誰でもいいって訳じゃないと思うの。マヤちゃん、あなたならあの子の繊細なとこ、傷付けないでうまくやっていけると思うわ」
「そう…でしょうか」
「そうよ〜。それに、あなただって理由はどうであれ、シンジ君と暮らしてもいいって思ったからあんな事言ったんでしょ?」
そこまで云って、葛城さんは足を止めました。
「マヤちゃん、あなたならきっとあの子を守ってあげられるわ。自信を持って」
何だか、葛城さんには全てを見透かされているようでした。
失礼ですけど、それまで葛城さんのこと、ちょっと軽い人だと思っていたんです。
でも、そうじゃなかったみたいです。さすがは先輩の大学時代のお友達です。

「それじゃ〜ね〜」
来た時のように明るく去っていく葛城さんを見送って、私はシンジ君の方を振り返りました。
さっきまでの、迷いを捨てて。
696名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/07(木) 17:33:29 ID:???
GJ!ガンガン書いてくれ
697名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/08(金) 20:04:38 ID:???
上手いねぇ。GJ!!
698名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/08(金) 22:54:03 ID:???
一人称とは珍しいな、GJ!
699名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 06:48:21 ID:???
>>695の続きにwktk
700名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 12:04:31 ID:???
ネ申だ。早く続きを書いてくれ、
701Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/09(土) 18:02:10 ID:???
「シンジ君、ここを退院したら、とりあえず私のうちに行きましょう。
 一緒に暮らしてみて、どうしても嫌だったら、またその時考えればいいんじゃないかな?」
シンジ君の顔から戸惑いの色は消えませんでした。
「え…でも、伊吹さんに迷惑なんてかけられないですし…」
「迷惑なんかじゃないの!」
自分でもびっくりするくらい大きな声を出していました。目の前のシンジ君も思わず息を呑んでいました。
「…迷惑なんかじゃない。使徒が攻めてきたとき、私たちは何もできなかった。
 正直、もう、駄目なんだと思ったわ。そして、使徒はあなたが倒してくれた…」
シンジ君が大きく頭を振りました。まるでイヤイヤする子どものように。
「違うんです…!僕はあんなのに乗りたくなかったのに!父さんが乗れって…!
 僕が乗らないなら、代わりにあんな傷だらけの女の子が… だから仕方なくって!」
「でもね、シンジ君。どうであれ、あなたがレイを、いえ、私たち全員を助けてくれた事は事実なの」
小さな子どもに諭すように、私はできるだけ優しく云いました。
「でも…!僕は何もしてないんです!ただ座ってただけなんです…!
 怖くて!痛くて!苦しくて!ただ震えてただけなんです…!」
「シンジ君…大変だったね。辛い思いさせてごめんね」
シンジ君は下を向いてただただ首を小さく振り続けていました。

「シンジ君、私たちを、この街を守ってくれてありがとう…」

「……僕は!………父さんが………父さんに…!」
遂に声を押し殺すように泣き出してしまったシンジ君の頭を優しく撫でながら、思わず私も泣いてしまいそうになりました。
ただ、それと同時に、「この子を守らなきゃ」という思いも偽り無い物になっていったのでした。
702名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 22:42:00 ID:???
今俺は神を見た。
703名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 01:12:23 ID:???
>>701 続き続き(゚∀゚)
704Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/10(日) 03:55:54 ID:???
翌日、私の部屋に数箱の宅配便が届きました。
伝票に書かれているのは、私の住所にシンジ君の名前。
それを見て、ああ、これから一緒に暮らすんだって実感が湧いてきました。

その日の仕事が終わって、いよいよ退院するシンジ君を迎えに行く事になりました。
私は遠慮したんですが、葛城さんが車で送ってくれることになりました。
ありがたいんですけど、葛城さんの運転はちょっと怖いです…

駐車場に向かうと、入り口近くに葛城さんの青いスポーツカーが停まっていました。
名前は…覚えてません。アル…とにかく、外国の車だったはずです。
車の外に立って葛城さんが手を振っています。
私が小走りで車に近付くと、助手席には金髪の女性が座っていました。赤木先輩です。
私は運転席側から後部座席に乗り込みながら先輩に話しかけました。
「先輩もちょうど帰るところなんですか?」
先輩は顔だけ振り返って少し意地悪な笑顔で、
「いいえ。マヤが一緒に暮らすなんてどんな素敵な男の子なのかと思って見に行くのよ」
顔に血が上って行くのが自分でわかりました。
「か、葛城さん!せ、先輩になんて説明したんですかっ!」
運転席に乗り込んだ葛城さんを問い詰めましたが、葛城さんはいつものようにケラケラ笑っています。
「ちょ〜っち、脚色しただけよん。じゃ、行くわよ〜!」
流れるような手付きでギアが操作され、駐車場内だというのに信じられないようなスピードで車が発進しました。
急に強いGがかかって私はシートに押さえつけられてしまいました。
「か…葛城さぁん!」
それ以上喋ると舌を噛んでしまいそうなので抗議は一旦お預けになりました。
まったく、葛城さんは先輩になんて説明したんでしょうか。
先輩も面白がらないで下さい…
ともかく、3人はシンジ君の待つ病院に向かったのでした。
705Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/10(日) 04:42:59 ID:???
「シンジ君、退院おめでとう」
「あ、ありがとうございます…」
シンジ君は前日よりもずいぶんすっきりした感じがしました。
上手く云えないんですけど、何だか普通の中学生に戻ったような。
当たり前なんですけどね。ここ数日の出来事を除いたら、シンジ君は普通の中学生なんだから。
いえ、何があっても、彼自身が普通である事を望んでいるんだから。

「今日はマヤちゃんの部屋でパーッと盛大にシンジ君の退院パーティーね!」
病院から私の部屋に向かう車内で、唐突に葛城さんが云い出しました。
「え?」
もちろん、シンジ君の退院のお祝いはするつもりだったんですけど、
届いた荷物の片付けもあるし、シンジ君もいろいろあって疲れてるだろうし、
そんなに大仰な事をするつもりはなかったんです。
「そんな、みなさん明日も仕事なんじゃないんですか?僕のためにわざわざお祝いなんて…」
「ええと、私もお祝いはしたいんですけど、そんなに晩くまでは…」
もちろん、私たちの遠慮が葛城さんに通じるはずもありませんでした。
「な〜に遠慮してんのよ!あたしたちは全然平気だって!ね〜、リツコ!」
「まあ、たまにはそういうのもいいわね…私も問題ないわよ」
先輩まで葛城さんの味方です。
「それとも…マヤ?」
先輩がクスクス笑いながら云いました。
「同棲記念のお祝いに私たちは邪魔かしら?」
「先輩っ!」
楽しそうに笑う二人と困った顔のシンジ君。そして、自分でもわかるくらい真っ赤になった私。
「コンビニに寄るわよ〜!」
急ハンドルで車はコンビニの駐車場に入っていきます。
そこで葛城さんが買い込むビールの量に、長〜い夜を確信してしまいました。
706名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 14:37:04 ID:???
>>705
ユー、劇場版の脚本書いちゃいなYO!
707名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 15:18:58 ID:???
>>705
きっとモンちゃんも喜んでるぞ
708名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 16:51:39 ID:???
本当に久しぶりのネ申降臨。GJ!!
709名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/11(月) 00:13:58 ID:???
ここが神々の集うオリュンポス山ですか?
710名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/11(月) 01:06:00 ID:???
ネ申
711Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/11(月) 01:36:00 ID:???
その頃の私の部屋は、5階の一番奥でした。
疎開が進み、当時マンションにはいったい何世帯が残っていたんでしょうか。
右手に大きな紙袋を抱えて、左手で鞄から部屋の鍵を取り出しました。
シュインと音を立ててドアが開きました。
私は紙袋を廊下に置くと、『開』のスイッチを押してドアを固定し、三人を迎え入れました。
「散らかってますけど…どうぞ」
片付けてはいるつもりなんですけど、やっぱりこう云ってしまいますよね。

「おっじゃまっしま〜す!」
「久し振りね、マヤの部屋に来るのは」
「あ…お邪魔…します」
私は無言のままシンジ君をゆっくりドアの外に押し出しました。
「あのね、シンジ君。ここは今日からあなたの家になるの。だから…」
シンジ君は戸惑った顔をしていました。先に入った二人は事情を察したのか、玄関で立ち止まっているようです。

「…ね、『ただいま』って」
シンジ君は下を向き、それからゆっくりと顔を上げました。
そして、照れたような、笑っているような、泣き出しそうな、複雑な表情で、でもはっきりと云ってくれました。

「ただいま、伊吹さん」

「おかえり、シンジ君」
嬉しくて思わず表情が崩れてしまいました。
一緒に暮らす家族を必要としていたのは、ともすればシンジ君じゃなくて私の方だったのかもしれません。

「リツコぉ〜、何だかあたしたちホントにお邪魔じゃない〜?」
「今更何言ってるのよ」
これから当たり前になる挨拶に感慨深くなっている私の背後からこんな呟きが聞こえてきました。

そのままリビングに移動して、シンジ君の退院祝が始まりました。
私が葛城さんの更なる恐ろしさを知ってしまうのはそれからまもなくの事でした。
712名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/11(月) 19:45:46 ID:???
神キターーーーーーーーー
713名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/11(月) 20:49:56 ID:???
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」
「…ね、『ただいま』って」





…………パシャ
714名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/11(月) 21:03:52 ID:???
この話を読み終えるまで、まだ補完されるわけにはいかない。


>>713、お前も還ってこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!!!
715名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 21:16:22 ID:???
あぁ、いい、、、
すごくいい、、、、、、パシャ
716名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 21:44:18 ID:???
5分後、神降臨!





…いや、したらいいなって…
717Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/12(火) 22:49:52 ID:???
人間って、あんなにお酒が飲めるものなんですね。
次々と積み上げられていくビールの空き缶に、私は恐怖すら感じてしまいました。
シンジ君も何か別の生き物を見るかのように葛城さんを見ていました。きっと、私も同じ表情だったはずです。
先輩は慣れているのか特に気にした様子も無く、静かにグラスを傾けていました。
「マヤちゃ〜ん!主役なんだからもっと飲みなさいよ〜」
葛城さんがビールを押し付けてきました。
「飲んでますよぉ…」
正直、お酒は苦手です。既にカクテル2本で頭がくるぐるしていました。
「シンちゃ〜ん」
今度はシンジ君にお酒を飲まそうとしていました。
「ミサトさん、僕は未成年ですよ…伊吹さん、赤木さん、何とかして下さいよ…」
葛城さんの動きが突然止まり、据わった目でシンジ君を見ました。
「シンジ君、な〜んか、他人行儀よね。ぬぁ〜にが『赤木さ〜ん』『伊吹さ〜ん』よ。リツコ、マヤでいいのよ!」
さすがに呼び捨てっていうのはどうかと思いましたけど、シンジ君がもう少し気楽にしてくれたら、というのは私も同意見でした。
「私は別に呼び方なんてどうでもいいんだけど、ミサトだけ下の名前というのはどうかしら?ねぇ、マヤ?」
「ふぇ?」
先輩が突然話を振ってきました。考え事をしていた私は素っ頓狂な返事をしてしまいました。
「ほらほらシンちゃ〜ん!リツコもマヤちゃんも呼んで欲しいって〜」
そんな事、私も先輩も云ってない様な気がしましたが、その時の葛城さんに勝てる人なんていませんでした。
「わ、わかりましたよ…ええと、リツコさん…マ、マヤさん」
勇気を振り絞るかのようにシンジ君は小声で云いました。
名前を呼んでくれただけ、たったそれだけだったんです。でも、なんだかとても嬉しかったんです。
「も〜う、シンちゃんったら赤くなってか〜わい〜!」
葛城さんがすごい力でシンジ君を『いい子いい子』しました。シンジ君の頭はすごい勢いでガクガクしていました。

「もぅ…」
そんな様子をボーっと見ていた私に先輩が小声で囁きました。
「マヤ、ちょっといいかしら」



718名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 01:07:56 ID:???
>>717
続きに期待してるぜ
719Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/13(水) 01:53:36 ID:???
私と先輩はベランダに出ました。冷房のものではない自然の風が火照った身体に優しかったです。
かつて日本に存在した四季はセカンドインパクト以来無くなりました。
子どもの頃感じていた季節の移り変わりの記憶も、もう、だいぶ薄れてしまいました。

「ふぅ、悪いわね。ミサト、嬉しい時に飲むと、いつもあんな感じなのよ」
先輩は呆れたような、それでいて何処か楽しげに云いました。
「いえ…ちょっとびっくりしましたけど、私も…楽しいです」
先輩はにっこり笑うと、遠くを見ながら話し始めました。
「マヤ、あなたがシンジ君を引き取りたいって言ってるって聞いた時、正直、最初は耳を疑ったわ」
無理もないと思います。
もちろん、シンジ君を守りたいって思った気持ちは偽りではないんですけど、
まさか『一緒に暮らす』って云いだすなんて。
今まで家族以外の人と暮らした事なんて一度も無かったのに。
「私にも、よくわからないんです…病院でシンジ君に会ったときの彼の悲しそうな目、
 とても中学生とは思えないような悲しい選択…あの…先輩…」
私は先輩と同じように遠くを見つめながら訊ねました。
「私、何してるんでしょうね…シンジ君にしてみたらいい迷惑だったかもしれないですよね…
 私がやってる事、ただの自己満足なのかもしれない…」
先輩は黙って首を振りました。
「マヤ、あなた、私と同じで犬とか猫、大好きだったわよね?」
「え?」
唐突に話題が変わったような気がして、戸惑いました。
「でもあなたは子どもの頃から、仔犬や仔猫を拾って帰った事がなかったって言ってたわよね…」
「ええ…」
「動物好きの子どもって、普通は色々拾って帰って怒られるものよ?
 でもあなたは、それをしなかった…何故だかわかる?」
「ええと…?…云われてみれば…どうしてでしょう?」
自分の事なのに、うまく答えられませんでした。
720Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/13(水) 01:54:40 ID:???
「ここからは推測になるわ。…聡明なあなたは幼いながら気付いていたのよ。
 子どもが一人で動物の世話をすることなんてできない、最後まで面倒を見てあげられないかも知れないってね」
そうだったんでしょうか?慣れないお酒のせいもあって、うまく思い出す事ができませんでした。
「あなたは子どもの頃から責任感の強い子だったのね。そして、それは今も変わらないわ」
「そ…そんなこと…」
先輩にそんな風に云われて、嬉しい反面、何だかむず痒くなってきました。
「そんなあなたがシンジ君を引き取りたいって言ったのよ。きっとそれは間違いじゃない。
 私やミサトもあなたに任せて何の心配も無いわ。自信を持って、マヤ。あなたならきっとシンジ君を守っていける…」
先輩はいつの間にかこっちを見つめていました。
口元は優しく微笑んでいましたが、目は真剣そのものでした。まるで何かを知っているかのように。
「…私、頑張ります…」
その風に消えた呟きは、先輩に云ったものなのか、自分に云い聞かせたものなのか。
「頑張ります」
もう一度、今度は間違いなく、自分に云い聞かせるために。

「ところでマヤ…」
「何ですか?先輩」
「私がシンジ君を捨て犬や捨て猫と同じみたいに例えた事、彼には内緒ね」
確かに、そう聞こえなくも無かったですよね。シンジ君、気を悪くするかもしれないですね。
私は突然おかしくなって笑い出しました。先輩もつられて、二人でしばらく笑っていました。
ああ、私は一人で何を悩んでいたんでしょう。迷いなんて、病院で捨ててきたはずだったのに。

「さ、戻りましょうか」
先輩が部屋を振り返って云いました。
「早く止めないと、ミサトがシンジ君を女装させようとしてるわ」
「か…葛城さぁん!なにやって…って、それ私の!ど…どこから出してきたんですかっ!」

こんな平和な夜が、いつまでも続いて欲しかった。
721名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 02:31:08 ID:???
フラーイミトゥザム…パシャ
722名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 03:34:20 ID:???
良い全てはこれで良…パシャ
723名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 05:21:18 ID:???
ageんなこのバ…パシャ
724名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 05:27:11 ID:???
まだ、補完されるわけにはいかない!
最後まで読むまでは!

そうだよね?マヤさ・・・パシャ
725名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 08:55:20 ID:???
お前らまだ早いって!
何度言ったパシャ
726名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 09:26:36 ID:???
・・・だかパシャ
727名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 20:53:51 ID:???
マヤさん大好きパシャ
728名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 21:17:36 ID:???
おまいらパシャパシャうるさ
パシャ・・・
729名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 22:16:16 ID:???
お前ら次の投下までには還ってこiyパシャ
730名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 23:49:37 ID:???
ネルフ女性オペレーターよりのアンチATフィールドがさらに増大!
このままでは、固体生命の形が保てません!!
731名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 12:37:14 ID:???
みんな!!なんで居なくなっちゃ・・
パシャ・・・
732Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/16(土) 00:43:45 ID:???
色々ありましたけど、シンジ君との生活が始まって数日が過ぎました。
シンジ君って、意外と家事ができるんですよ。料理なんてびっくりするくらい上手なんです。
私が仕事で遅くなる時なんて夕飯を作って待っててくれたりして、すごく助かっちゃいます。
私の方がシンジ君に頼っちゃってどうするんでしょうね。

[ 今日はちょっと帰るのが遅くなると思うから、夕ご飯は先に食べちゃって下さい。
 遅くても9時には帰れると思います。学校始まって大変なのにごめんね。]

その日も仕事で遅くなりそうなのでシンジ君にメールを送ると、すぐに返信が帰ってきました。

[ わかりました。マヤさんこそ大変ですね。簡単な物作っておくんで、帰ったら食べて下さい。]

私は返信されたメールを見て思わず苦笑いを浮かべました。
こんな事云ってても、シンジ君はちゃんとした夕飯を作って、きっと私が帰ってくるまで食べずに待ってるんです。
ほんとにもう、余計な気なんか使わないで欲しいのに。

その時、私はふっと思い出しました。
学校が始まって数日が経つんですけど、シンジ君、誰とも電話で話してる様子も、メールしてる様子も無かったんです。
学校での事を話してもくれないし。
まだ、友達、できないのかな…?ちょっと心配でした。
それと、もう一つ。
昨日学校から帰ってきたシンジ君、怪我してたみたいなんです。
左頬が青く腫れていたし、口の中も切ってたみたいでご飯のとき沁みるみたいでした。
まさか、ケンカ?
シンジ君に聞いても、ぶつけたって云うだけだし…
733Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/16(土) 00:45:54 ID:???
「あら、シンジ君にメール?」
背後から声をかけられ、ふっと我に返って振り返ると、可愛いマグカップを持った先輩が立っていました。
「あ…ちょっと遅くなりそうなんで…」
「そう…で、シンジ君はどう? もうこっちの生活に慣れたのかしら」
「ええと…もうちょっと肩の力を抜いてくれたらいいんですけど」
「マヤはどう?もう慣れた?」
「え?私ですか?私は…はい、だいぶ…」
先輩はマグカップを傾けるとにっこり微笑みました。
「そう…よかったわ」
「でも、私の方がシンジ君に助けられる事も多くて…保護者失格ですね」
先輩は私の肩にそっと手を乗せました。
「マヤ。考え過ぎない事も大事よ。肩に力が入ってるのはあなたも同じじゃないかしら?」
「そうですね…ありがとうございます」
ついで、というわけではなかったんですけど、私はさっき考えていたシンジ君の怪我について先輩に相談してみる事にしました。

「怪我、ねぇ…ケンカするようなタイプにも見えないんだけど」
「でも、シンジ君が一方的に殴られちゃったんだったら…」
考えたくはなかったんですけど、シンジ君、大人しいタイプですし…
「心配だったら諜報部に調査させるという事もできるわ。でもそれよりは…」
先輩は部屋の入り口の方を振り返って云いました。
「レイに聞いてみたら? 同じクラスなんだから何か知ってるかもしれないわよ?」
先輩の視線の先には制服姿で学生鞄を持った綾波レイが立っていました。
その赤い瞳はどこを見るでもなく、虚空を見つめて。
734名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 02:06:58 ID:???
レイキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!










…パシャ
735名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 02:09:19 ID:???
エヴァ板史に残る名作
736名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 02:25:16 ID:???
俺はもう…






…パシャ
737名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 02:26:07 ID:???
すまん、ageちまった!






…パシャ
738Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/16(土) 03:18:02 ID:???
先に先輩がレイと用事があるというので、私は先輩の部屋の前で待っていました。
10分ほどしてドアが開き、先輩が姿を見せました。
「マヤ、お待たせ。入っていいわよ」
レイは部屋のほぼ中心にある椅子に座っていました。私たちが部屋に入っていくと、立ち上がってこちらを振り向きました。
「じゃあ、私はちょっと席を外すから」
別に先輩に聴かれて困る話というわけでもないんですけど、先輩は席を外してくれました。
ドアが閉まるとほぼ同時に、レイが口を開きました。

「伊吹二尉、何の用ですか?」
青い髪に赤い瞳。そして、不自然なほどに白い肌。考えてみれば、レイとこんなに近くで話すのは初めてでした。
感情の感じられない声と表情。シンジ君とはタイプは違いましたけど、彼女もまた、およそ中学生とは思えない雰囲気を持っていました。
「あ、突然ごめんなさい。シンジ君、碇シンジ君のことでちょっと聞きたいんだけど…」
「初号機パイロットが、何?」
私はレイの『初号機パイロット』という呼び方に少し抵抗を覚えました。シンジ君とレイはあんまり仲良くないのかな、と。
「ええと、昨日、シンジ君が学校から怪我をして帰ってきたみたいなんだけど、その事について何か知らないかな?」
「殴られていたわ」
レイは即座に、しかも事も無げに答えました。
「え!?どうして?け、ケンカとかなのかな?」
はっきりと『殴られた』と聞かされて、動揺を隠しきれない私に、レイはあくまでも冷静に続けました。
「わからないわ。私、屋上から見ていただけだもの…」
「えっと…相手は?同じクラスの子なの?」
「ええ、名前は…」
レイは少しだけ眉間に皴を寄せて考えていたようです。
「…ごめんなさい。覚えてないわ」
「お、覚えてないって…同じクラスなんでしょ?」
疎開が進んで学校に通っている人数自体少ないし、レイはもう今の学校にずっと通っているはずなのに、
クラスのこの名前も知らないというのがにわかには信じられませんでした。
「私、興味ないから…」
レイは椅子に立てかけてあった鞄を手に取り、ドアの方に一歩踏み出して云いました。
「伊吹二尉、もういいですか」
739Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/16(土) 03:24:58 ID:???
「ちょっと待って!」
私は思わず大きな声を出してしまいました。
「…何?」
レイも少し驚いたみたいです。少しだけ、その顔に表情を窺うことができました。
「あの…シンジ君、転校したばっかりでまだ友達とかいないと思うの。
 環境も変わったばっかりで大変だと思うし…レイ、シンジ君と仲良くしてあげてくれないかな…?」
レイは少しだけ首を傾げました。
「私が、初号機パイロットと、仲良く?」
私は少しだけ悲しくなりました。社交辞令でも何でもいいから、ここはすぐに「はい」って云って欲しかった。
「うん…駄目かな…?名前だって『初号機パイロット』なんかじゃなくって…」
レイは再び少しだけ眉間に皴を寄せて考えているようでした。
「命令があればそうするわ…」
どんどんと、レイの事が判らなくなります。
私より以前からネルフにいるエヴァンゲリオンのパイロット、ファーストチルドレン。
過去の経歴は、全て抹消済み…
彼女がどんな子なのか、私には知る由もありませんでした。
「命令じゃなくて、私からのお願いなんだけど…駄目かな…?」
「考えておくわ…」
そう云い残して、レイは部屋を出て行きました。
740Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/16(土) 03:28:37 ID:???
「マヤ、話は終わったの?」
レイと入れ替わるようにして、先輩が戻ってきました。
「はい…ありがとうございました」
私の浮かない表情に気が付いたのでしょう。先輩はタバコに火を点けながら云いました。
「しょうがないわ。あの子…レイは少し変わってるから」
私はレイについて先輩に尋ねてみることにしました。
「先輩、レイはどうしてエヴァのパイロットに…ネルフに来たんですか?」
先輩はゆっくりと煙を吐き出しながら答えました。
「レイはマルドゥック機関から報告されたエヴァのパイロットの最初の一人。
 ここに来る前に経歴は全て抹消されているわ。正直なところ、私にも何もわからないのよ」
一瞬、違和感を感じました。
ネルフの中でもトップの方にいるはずの先輩でも知らないなんて、レイっていったい何者なの?
でもその時の私は、まだレイの事を「ちょっと変わった女の子」くらいにしか考えてなかったんです。

先輩のタバコとコーヒーの匂い。
そしてレイの残していった病院のような匂いが混ざり合って、不自然な空気が辺りに広がりました。
まるで、なにか真実を隠しているかのように…
741名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 04:00:07 ID:???
hosyu
742名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 06:09:47 ID:???
GJ!!


↓以降パシャ禁sパシャ・・・
743名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 06:32:46 ID:???
マヤさんって可愛いよなぁ
パシャ
744名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 07:32:51 ID:???
まずまず
745名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 07:41:12 ID:???
マヤさん!マヤさん!マヤさnパシャ
746名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 16:04:48 ID:???
レイがマヤに対して敬語使わないって
なんか違和感
747名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 22:58:16 ID:???
違和感がどうでもいいくらい続きがkパシャ・・・
748名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 23:26:25 ID:???
パシャ──―(゚∀゚)───!!
749名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 00:49:45 ID:???
うん、確かに違和感があるな…
でもきっとなんか理由があって敬語使わないんだよ!
最後の方でわかる…はず!

つーか、続き続き!
750名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 09:30:01 ID:+GZ9QPDE
ショタ
751名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 09:56:45 ID:???
期待

たけどマヤはレイに対して「レイちゃん」じゃね?
752名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 20:00:25 ID:???
つ【脳内変換】
753名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 21:50:35 ID:???
確かに変だな、伏線かもしれんけど・・・・
754名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 21:52:32 ID:???
"s"を入れ忘れて揚げてしまった、吊ってくる…orz
755名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/17(日) 21:59:11 ID:???
マヤ、いつか『レイ』って呼んでなかったか?
あれ?『アスカ』だったかな?
756名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/18(月) 00:24:52 ID:nnXA79zl
>>755
アスカだよ第七使途の時。「レイやミサトを見返してやるんだから」と言うセリフで唯一アスカがレイの事を下の名前で呼んだ。
757名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/18(月) 15:08:02 ID:???
>>756
>>755が言ってるのは、マヤが綾波を「レイ」って呼んでたかどうかって話じゃね?
758名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/18(月) 22:17:31 ID:???
青い風が今胸のドアを叩いてwktk
759Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/19(火) 23:51:32 ID:???
望まない来訪者が第3新東京市にやってきたのはそれからすぐでした。
その日は指令も副指令も不在で、私たちは先の戦闘から得られた使徒のデータ解析やエヴァのメンテナンスを行うはずでした。
正午ちょうどにMAGIが警報を発し、私たちはその侵入者の解析を急ぎます。
「パターン青!」
私の隣に座っていた作戦局の日向さんがセントラルドグマ中に響くような声をあげました。
解析パターン青。そう、それは使徒を意味します。

先の第三使途との戦闘での被害によって、第3新東京市の防衛システムは稼動してないも同然でした。
エヴァによる迎撃しか手段は無い、と頭では判っていても、
またシンジ君やレイをあんな危険に晒すと思うと、すごく胸が苦しくなります。
「パイロットに連絡とって!本部に呼び戻すのよ!」
葛城さんの声を聞いて、私はシンジ君の携帯をコールしました。……電源が入ってない!?
「葛城一尉!シンジ君と連絡取れません!」
私はレイに連絡を取っている葛城さんに向かって叫びました。葛城さんは頷くと、
「レイ、シンジ君を探して緊急招集を伝えて。できるだけ急いで!」
私たちはパイロット到着後すぐにエヴァを出動させられるように起動準備を始めました。

十数分後、シンジ君とレイが本部に到着しました。
「零号機は凍結中。初号機が出るわ!シンジ君、いいわね?」
「…はい」
葛城さんにシンジ君が力なく答えました。無理もありません、前回の戦いであんなに怖い目にあっているのだから。
私たちはせめてもの支えにと、できる限り解析した使徒のデータをシンジ君に告げました。
「シンジ君。使徒は飛行によって空中を泳ぐように移動するわ。
 そして攻撃時には直立の姿勢になって両腕部の鞭を振るうの。ビルを簡単に切り裂くくらい威力があるから気をつけて」
私に続いて葛城さんが作戦を告げました。
「いい、シンジ君。今回の作戦はパレットガンを用いての胸部コアの狙い撃ちよ。
 敵の攻撃範囲内に入らないように気をつけて。訓練でやった通りよ、落ち着いて」
エントリープラグ内のシンジ君が無言で頷きました。いえ、何かを呟いているようにも見えました。
「……目標……センター……スイッチ…目標…」
頑張って、シンジ君。ただ、無理はしないで。
760Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/19(火) 23:54:49 ID:???
「エヴァンゲリオン、発進!」
葛城さんの声と共にエヴァ初号機が地上に射出されました。
そしてシンジ君はすぐにパレットガンを手に取り、使徒に狙いを定めます。
前回の初搭乗の時とは違い、ちゃんとエヴァを操縦できていました。
シンジ君が望まない訓練を受けているのは心苦しかったのですが、それによって彼の身を守られるなら。
「目標をセンターに入れてスイッチ!」
パレットガンが轟音を立て、劣化ウラン弾が次々に使徒を直撃しました。
たちまち着弾の爆煙があがり、使徒の姿をモニターで確認できなくなってしまいます。
「シンジ君!射撃をやめて!」
葛城さんが大声で指示を出し、シンジ君はその声に驚くように攻撃を止めました。
その直後、爆煙の中からピンク色に光る鞭状の使徒の腕が飛び出してきて初号機を襲います。
「シンジ君!」
思わず声をあげてしまいます。シンジ君は紙一重で交わしたものの、パレットガンを破壊されてしまいました。
「予備のパレットガンを出すわ!」
葛城さんの指示と同時に初号機の近くの兵装ビルよりパレットガンが出てきました。
ところが、使徒が縦横無尽にその腕を振るい、シンジ君は避ける事で精一杯で武器を手に取る事ができません。
ビルがたちまち瓦礫の山に変わっていき、初号機は反撃の糸口さえつかめません。
「アンビリカルケーブル切断!内部電源に切り替わります!」
ついにアンビリカルケーブルが切断され、外部からの電源が断たれてしまいました。
初号機活動限界まであと5分。それが、私たちの科学の限界。
援護は?いえ、使徒には通常兵器は通用しないし、零号機は凍結中。
それに零号機が使えたとしても、パイロットのレイは未だ怪我が治ってない状態だったのだから。
761Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/19(火) 23:57:44 ID:???
「シンジ君!」
私が二回目の悲鳴をあげてしまったのは使徒の腕が初号機の足を捉えた時でした。
初号機の足首の装甲板が溶解を始め、初号機は使徒によって吊り上げられてしまいました。
「うわぁぁぁぁ!!!」
振り回された初号機は投げ飛ばされ、山の中腹に激突しました。
パイロットの生命モニターが一瞬揺らぎます。
「シンジ君、動ける!?」
「行けます!」
葛城さんの呼びかけにすぐに応えるシンジ君でしたが、初号機の左手の方を見て驚愕の表情を浮かべました。
「な、何でこんな所に!?」
切り替えられたモニターに映っていたのは、二人の少年でした。
「シンジ君!使徒が来るわ!」
葛城さんの声にもシンジ君は戸惑うばかりです。
「こんなところで下手に動いたら二人を潰しちゃうよ…!」
本当にどうしたらいいのでしょうか。そもそも、何でこんな所に人がいるの?
私たちの煩悶を打ち破ったのは葛城さんの一言でした。
「シンジ君!その二人をエントリープラグ内に入れて!それから一旦撤退するわよ!」
エントリープラグ内、つまりエヴァの中。云われてみればそこが一番安全なのは疑う余地も無い事です。
でも、そんな事が可能なんでしょうか?
「エヴァはネルフの最重要機密の一つよ!一般人をエントリープラグ内に入れるなんて許される事ではないわ!」
先輩が即座に反論を述べます。
「私が許可します!」
「越権行為よ!葛城一尉!」
私は自分がどっちの味方なのか判らなくなっていました。
確かに先輩の云う事は正しいし、第一、エントリープラグ内に他の人を入れたりして大丈夫なものなのでしょうか?
でも、あの二人の少年を救うにはそれしかないような気もします。
今の状態だとシンジ君も戦うことも逃げることもままならないでしょう。
結局、エントリープラグが排出され、二人の少年はエントリープラグ内に乗り込みました。
762Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/09/19(火) 23:59:47 ID:???
「グラフにノイズが出ています!」
「当然よ。異物を二つも入れてるんだもの」
先輩が呆れたように冷ややかに呟きます。幸いにもエヴァの活動には問題が無いらしく、エヴァはようやく立ち上がりました。
「シンジ君、そのまま山沿いに撤退して。一旦仕切りなおしよ!」
葛城さんは撤退を告げたのですが、何故か初号機は肩から小型の武器を取り出しました。
「初号機、プログレッシブナイフ装備!」
武器を持つだけならまだしも、初号機はまっすぐに使徒に向かっていきました。
「な、何でぇ!?」
葛城さんが慌てて叫びます。
「撤退だっつーの!!!」
シンジ君、何で? お願いだから無謀な事はやめて欲しい。
使徒の腕が一直線に伸び、初号機の腹部を貫きました。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
シンジ君の叫び声と共に、生命グラフと精神グラフが大きく乱れます。
それでも初号機は腕を突き出し、使徒のコアにナイフを突き立てました。
激しく金属を削るような音とシンジ君の叫び声がこだまする中、エヴァの内部電源は無常にも限界に近付いていきます。
「先輩!内部電源が!」
私の悲鳴にも似た叫び声が聞こえているのかいないのか、先輩も葛城さんも眉間に皴を寄せながらモニターを見つめています。
「初号機、活動限界まで10…9…」
青葉さんがカウントダウンを始めました。
やめて! その時の私には、それが絶望へのカウントダウンに聞こえたのです。
「8、7、6…」
シンジ君、シンジ君
「5、4、3…」
シンジ君シンジ君シンジ君シンジ君! もう、目を開けていられませんでした。
「2、1、0…活動限界です…」
「目標は、完全に沈黙しました…」
初号機の活動限界と使徒の殲滅を告げる声は同時でした。
私が顔を上げると、モニターには停止した初号機と使徒が夕日に照らされて大きく映し出されていました。
まるで破壊された街に立った滅びのオブジェのように。
763名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 11:30:12 ID:???
>>762
GJ!!

お疲れ様です。
764名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 13:47:26 ID:???
GJ
765名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 18:45:33 ID:???
アニメの内容と被りすぎだと思う。
766名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 19:54:16 ID:???
そりゃそうだろ、そういう風に書いてるんだから。指摘すべきところじゃない。

というか、GJ!
767名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 22:06:00 ID:???
GJ!ktkr
768名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 23:14:38 ID:???
>>765
俺は本編をマヤちょむ視点から書いてるって考えて読んでるけどな。
今、四話目あたり?
そろそろヤシマ作戦か。楽しみだ!
769名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/20(水) 23:19:02 ID:???
これからレイ・アスカが本格的にシンジに関わってくるんだよね。

マヤさんの反応が楽しみだ。
770名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/21(木) 00:38:05 ID:???
アスカはマヤと住むの?ミサトと住むの?
771名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/21(木) 00:38:52 ID:???
モチツケ
そこまで話しは進んでない
772名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 04:49:27 ID:f75ORFm+
ちょっとベタすぎないか?話しの展開分かりやすいだろwww
ストーリーを重視するより、もっとマヤとシンジの私生活の事書いてくれる事を願う。
773名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 11:22:13 ID:???
ベタで分かりやすいからこそ、
その中の本編との相違点が生きてくるモンだと思うが。
定石どおりストーリーを進めるのも手段の一つだよ。
774名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/26(火) 11:47:50 ID:???
なかなか行進されませんねぇ。保守
775名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/26(火) 15:24:55 ID:???
776名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/26(火) 21:06:27 ID:???
久しぶりに来て全部読み返してたんだが、>>107のが良かった。
777名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/26(火) 23:52:45 ID:???
777
778名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/27(水) 08:53:54 ID:???
779Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/09/29(金) 07:25:20 ID:???
彼の笑顔で私は癒される。
この笑顔を見る為に私はどんな事でもするだろう。
彼と一緒に居る事で私は幸せで居られる。
この一時を守る為に私はどんな事でもするだろう。


他のスタッフとの打ち合わせ中に、彼の姿が視界の片隅に入る。
早々に話を切り上げ、彼の元に駆け寄って行く。
「シンジくん!」
彼は掛け声に反応し、振り返るといつもの笑顔で答えてくれる。
そう、この笑顔が心に染み渡る。この気分はこの笑顔でしか味わえない。
「今日はもう終わり?」
彼は頷き、葛城さんの所に顔を出して帰るそうだ。
私は数秒考え、一つの決断を下す。
「じゃあ、一緒に帰らない?」
一瞬、彼の顔が曇る。仕事の心配をしてくれた様だ。
「大丈夫よ、急ぎの実験とかは今無いから」
その返答を聞き安堵したのか、再び笑顔で答えてくれる。
いつもの待ち合わせの場所、東口ゲートでの再会を約束して、二人はその場を離れる。
彼の姿が見えなくなった所で、私は発令所までダッシュで廊下を駆けて行く。
息を切らせながら発令所に入ると、赤木先輩が声を掛けてきた。
「マヤ?どうしたの?」
「先輩!今日は帰ります!」
「え?でも、レポート…」
「自分の仕事はします!でも今日は帰ります!」
手早く自分のデスクを片付け、出口に向かう。
赤木博士を含めスタッフ全員が、唖然とした表情でマヤを見送る。
廊下に出ると、私は駆け出していた。あの笑顔を早く見る為に。
この時の私は、神の領域に達する程のスピードが出ていたかも知れない。
780Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/09/29(金) 07:26:22 ID:???
約束の地・東ゲートが見えると、其処には彼の姿があった。
私は思わず大声で、彼の名を呼んでいた。
「シンジく〜ん!」
壁に寄り掛かっていた姿勢を正し、手を振りながら笑顔で答えてくれる。
「待たせちゃった?」
息を切らせながら彼に問うと、首を振りながら、ポケットからハンカチを出し手渡してくれる。
彼の気遣いに感謝しながら、ハンカチを受け取る。
呼吸を整え一息吐くと、彼はスッと手を握ってくれる。
いつもながらこの瞬間は、体中の血液が顔に集まって来るのを感じざろう得ない。
ふと、彼の顔を見ると、私と同じみたいで顔を真っ赤にしていた。
同じ気持ちでいてくれる。この瞬間が最高に思える。
暫し私達は、互いの体温を確かめ合っていた。
781Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/09/29(金) 07:27:20 ID:???
夕食が終わり、食後のお茶を楽しむ私達。
いつもの他愛の無い話。
心が休まる一時がこの時間。
私達は休日も満足に取れない忙しい中、こんな時間を大切にしている。
だが、そんな楽しい時間も終わりを告げる。彼は宿題をするからと自室に入って行く。
残された私は虚無感に囚われる。先程の時間が遠い過去の様に思えた。
ちょっとセンチメンタルな感覚を、頭を振って払拭させ、洗い物の片付けに取り掛かる。

片付けも終わり、お風呂にも入って一日の疲れを癒した後、彼に声を掛ける。
「シンジ君、お風呂空いたわよ〜」
…返事が無い。変に思い、部屋の扉をゆっくりと開ける。
中を覗くと、彼は机に座ったまま突っ伏して寝息を立てている。宿題をしながら力尽きた様だ。
可愛い寝顔。でも、その寝顔には大変な苦労が隠されているのを知っている。
学校に、ネルフでの試験や実験、使徒との戦闘。普通の中学生とは無縁の世界で彼は生きている。
私は、暫しその寝顔を見詰めて考えに耽っていた。
ちょっとばかし本来の目的を忘れていたが、我を思い出し、彼を起こそうとする。
「シンジ君、起きて!こんな所で寝たら風邪ひくわよ」
体を揺らしてみると、呻く様な声が返ってくる。
「うう〜ん、…マヤさ…ん…」
その言葉に体温が一気に上昇する。どうやら、夢に私が出演してるらしい。
嬉しくもあり、恥ずかしくもあるが、とりあえずは風邪をひかない様に肩に毛布を掛ける。
可愛い寝顔をもう一度観賞し、軽く笑みを溢す。
「シンジ君、良い夢みてね」
寝ている彼の頬にキスをして、ゆっくりと部屋を出て行った。
[fin]
782Lv2 ◆bE.DIr3ARM :2006/09/29(金) 07:33:41 ID:???
良い神がいらっしゃった様で良かった。GJです。
これで此処も安泰ですかねw

とりあえず、前の話は無かった事にw
続きを書く気を失ったので。スマソ。
783名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/29(金) 10:29:18 ID:???
>>782
続き読みてぇぇぇ!だがGJ!
784名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/29(金) 22:51:02 ID:???
>>782
GJ!!!


↓絶対パシャするなよ い い な 絶 対 dパシャ
785名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/30(土) 02:16:05 ID:???
マヤた…パシャ
786名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/02(月) 06:03:31 ID:???
パ(ry
787名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/04(水) 06:22:13 ID:???
文豪の登場を待ちながらhosyu
788名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/04(水) 09:15:41 ID:???
ついでに★
789名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/04(水) 15:53:30 ID:???
マヤマヤクロニクル表紙記念真紀子
790名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/04(水) 15:54:43 ID:???
マヤマヤクロニクル表紙記念真紀子
791名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/05(木) 22:58:26 ID:???
792名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 10:26:56 ID:???
誰か前スレのログちょーだい
793名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 11:22:38 ID:???
>>792
解決したスマソ
794名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 14:00:24 ID:B7GGLcGL
前スレ1は神だったなぁ
795名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 15:07:46 ID:WiBwxnFt
796名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 20:23:48 ID:???
ほう。
797名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/09(月) 13:20:44 ID:???
保守
798名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 17:57:40 ID:???
保守
799名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/12(木) 03:19:50 ID:P/MJ5jrl
補習
800名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/12(木) 19:03:35 ID:???
保守
801名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/12(木) 20:53:26 ID:???
保守
802名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/13(金) 19:54:57 ID:???
マヤ保守
803名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/14(土) 16:43:20 ID:KMb/5y0Q
804名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 00:10:17 ID:???
保守

ってか出来るものなら投下したいんだけど・・・
なかなかどうして、難しいですね。
805名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 07:24:04 ID:???
神様候補発見
806名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 11:19:15 ID:???
この奇妙な同居生活がはじまって、もう一ヶ月が過ぎた。
「大丈夫?年頃の男の子と二人で、なぁんか変なことになってるんじゃないのぉ」
 葛城さんが肩を押し付けながら、いつものように私を茶化す。
「へ、変なことってなんなんですか!不潔不潔、不潔です」
 シンジ君とはお部屋も別だし、私と同じでシンジ君も少し人見知りみたいで、全然そんな気配

はないのだ。全然。
 シンジ君との同居を引き受けた時は、シンジ君のお姉さん、お母さん代わりになってあげよう

。少しでも彼に明るい表情をしてもらえるように頑張ろう。そう意気込んでいいたのだけど、連

日重労働でくたくたになった私には、そんな余裕なんてなくて、最低限の家事をしているくらい

なのだ。やっぱりそんなことでは、女の子として見てもらえないわよね。
807名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 11:20:02 ID:???
「ただいま」
 なるべく疲れが声にでないよう、ドアを開け明るく私は部屋に声をかける。
「おかえりなさい、マヤさん、お疲れ様です」
 シンジ君は無言で買い物袋を私の手から取り
「言ってくれれば、僕が買ってきますよ」
 と微笑む。
 台所を覗くと、出勤前に残した洗い物が片付けられ、心なしか部屋も綺麗になっている気がす

る。
 シンジ君がテキパキと冷蔵庫に買ってきたものを詰めている間、「ごめんね」のアイコンタク

トと共に、自分の部屋に入り、制服を脱いだ。
 下着姿でクローゼットの中を見つめて、ため息。
「これじゃ逆じゃない」
 NERVの中での潔癖症で完璧主義な私、家でのこんな私。自分でギャップに嫌気が差す。あの時

葛城さんに引き取ってもらった方がシンジ君のためになったのかな。そんなことを考えていたら

、目に涙が浮かび、抑えようと思っても嗚咽が止まらない。
808名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 11:21:17 ID:???
「マヤさん? どうかしたんですか?」
凄い勢いでシンジ君がドアを開ける。
「あ」
 目と目が合い、少し間があった。
 申し訳なさそうにドアをしめ、シンジ君は部屋の外に出た。
「す、すみません」
 ドア越しにシンジ君が謝る。
「あ、いいのよ、みっともないところ見られちゃったね」
本当に、みっともない。
「ごめんね、毎日シンジ君にも手間かけさせちゃって、夕飯だってスーパーの出来合いのものだ

し、私もいつも疲れた顔してて…幻滅、したでしょ?」
「そんなことありませんよ! 今まで僕、家に帰っても、おかえりなさいもただいまもなくて、

食事もほとんど一人で食べてて、ずっと一人だったんです。おじさんたちも、父さんも僕のこと

なんてちゃんと見てくれなくて…。でも今は違う。僕が勝手に思ってるだけかもしれないけど、

マヤさんと家族みたいに一緒に暮らせて、僕嬉しいんですよ。」
809名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 11:22:05 ID:???
「シンジ君…」
私はそっとドアを開け、シンジ君を抱きしめた。
「あ、あの、ま、マヤさん」
「なぁに?」
「その…」
 シンジ君が私の胸元で目を泳がせているのに気づいて唖然とした。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」
そういえば私、下着姿だったのだ。
どちらともなく二人は離れ、私は部屋に戻り、シンジ君は前かがみでその場を後にした。
〜翌日〜
「で、どうなのよ、マヤちゃん、本当のところは」
いつもの質問。
葛城さんの方へ首を向け、私は一つ微笑んだ。
810名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 12:37:58 ID:???
神キタコレ
811804:2006/10/15(日) 21:02:27 ID:???
おぉぉ・・・神だよ神が来た!

是非参考にさせてもらいます!GJパシャ…
812名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 23:27:23 ID:cpMLftMU
神記念パシャ
813名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/16(月) 01:00:02 ID:hKhacURU
期待保守!
814名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/16(月) 01:23:10 ID:???
ナイス
815名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/16(月) 15:09:04 ID:???
お前らなんでも投下すればネ申にすんな
816名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/16(月) 15:29:19 ID:???
実際、クオリティ高いから無問題
817名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/18(水) 08:20:03 ID:???
保守
818804:2006/10/20(金) 01:07:24 ID:???
色々考えた末、side of Maya氏の話を
リレーで繋げていきたいと思います。ベースは貞エヴァで。

話は、シンジの家出からでいいんですよね?
819名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 01:20:42 ID:???
いらね
820名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 04:28:26 ID:???
Side of Mayaさんの許可がでればいいんじゃね?
まだ続き投下するつもりかもしれないし
しないのかもしれない
本人じゃないとワカランからね
821名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/21(土) 08:39:50 ID:???
1ヶ月だと普通は放置かどうか微妙なとこだけど、それまでのハイペースを考えるとなぁ。。
822名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/23(月) 21:57:27 ID:IegxssPE
いいんじゃない
823名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/23(月) 21:59:20 ID:???
いいんじゃない
824名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/24(火) 01:31:54 ID:???
>>806>>809の続きの方が読みたいかな…
職人降臨激しくキボン
825名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/24(火) 09:13:38 ID:???
4776、寄った
826名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/24(火) 09:14:49 ID:???
誤爆、スマソ
827名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/24(火) 22:07:40 ID:???
ちょっとスレが伸びただけで『神様御降臨か』って期待しちまった
828名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/27(金) 11:35:49 ID:wU9Wm7MD
伸びた後は何時も空しい。神はそれを教えてくれた・・・
829名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/27(金) 12:05:12 ID:???
>>828
上げんなカス
神が降臨したとおもったろwww
もうこのスレ終わったか…
職人が一時的には投下するけどもたない。
なぜだろう?
830名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/27(金) 14:23:17 ID:???
>>829
あきらめたら、そこで試合終了だよ。
831名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/27(金) 16:12:48 ID:???
ネタ的にはいいものを書いてくれる人が多いんだがな…
続かないんだよね…
832名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/31(火) 04:30:58 ID:???
職人期待age
833名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/02(木) 21:45:07 ID:???
捕手
834名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/02(木) 23:26:38 ID:???
職人かもーん
835名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/03(金) 20:00:35 ID:???
命の行方を問い掛けるようにwktk
836名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/05(日) 10:06:19 ID:???
終了!!
837名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/08(水) 08:08:43 ID:???
職人来てくれ!

もしかしてマヤたん人気ない?

期待age
838:2006/11/08(水) 23:57:52 ID:???
【終】σ
839名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/11(土) 18:12:56 ID:???
職人期待あげ
840Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:44:04 ID:???
あの戦いから数日経ちました。
シンジ君の命令無視に関してはそれほど大きく問題とされることもなく、
厳重注意と、エントリープラグに乗り込んでしまった二人への箝口令だけで済みました。
でも、シンジ君にとっては同級生を巻き込んでしまった事、
下手をすれば取り返しのつかない事になっていたかもしれないということは大きなショックだった様です。
顔を合わせ辛いんでしょうか、あの日からシンジ君は学校を休んでいます。

その日、私は目覚ましよりも早く目が覚めました。
もともと朝は弱い方なんですけど、その日は不思議と頭の中が鮮明でした。
今日はちょっとだけ手の込んだ朝食の支度をして、意を決してシンジ君の部屋のドアを叩きました。
「シンジ君、おはよう。今日は学校どうするのかな?」
部屋の中からは何の返事も返ってきませんでした。
「シンジ君、行き辛いのはわかるんだけど、学校はちゃんと行かないと駄目よ?
 初号機も直ったみたいだし、そろそろ起動訓練も始まると思うわ。……頑張らないと、ね」
そう云って、初号機の事は余計だったかもしれないと思いました。とりあえず、学校の事だけでよかったのかも。
「……シンジ君?」
部屋の中からは相変わらず何の反応もありません。
「シンジ君…開けるわよ?」
ドアノブを回し、部屋の中を覗いてみました。
「シンジ君……」
部屋の中はもぬけの殻でした。
もともとシンジ君はそんなに荷物を置いてあった方じゃなかったんですけど、
本棚の本やクローゼットの洋服まで、全て綺麗になくなっていました。
そして、机の上にはネルフのIDカードと白い無愛想な封筒。
「……家出?無理もないのかな……」
私は『伊吹マヤ様』と哀しいくらい丁寧な字で他人行儀に書かれた封筒を手に取りながら呟きました。
841Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:45:04 ID:???
その時、玄関のベルが鳴りました。
私は急いで玄関に向かい、ドアを開けました。
「シンジ君!?」
でも、ドアの外に立っていたのは、見覚えのある男の子二人でした。
確か初号機のエントリープラグ内に入った二人です。
直接二人に会ったのは先輩と葛城さんだけで、私は戦闘中のモニターで見ただけだったんですけど、さすがに事が事だけに覚えていました。
「はじめまして、碇君の同級生で相田といいます」
「ワイ…僕は鈴原です」
二人は挨拶した後、先日の事件について深々と頭を下げて謝りました。
「ええと、私は別に……みんな無事だったんだからそれでいいとは思うんだけど……
 ネルフの人たちに云われたように、他の人に話したりはしないでね」
二人は大げさに頷きながら返事をしました。
「実はあれから碇君が学校を休んでるようなので気になって様子を見に来させてもらったんですが……」
私は少しだけ嬉しくなりました。事情が事情でも、シンジ君のことを気に掛けてくれてる人もいるんだって。
「あ、その……シンジ君は今、ちょっと……」
本当のことを云うべきか、思わずシドロモドロになってしまいました。嘘は苦手です。
「いらっしゃらないんですか?」
「シンジ君は、今、ネルフの訓練施設にいるの。もう少ししたらちゃんと学校にも出れると思うから、心配しないでね」
私の答えにちょっと疑問の残るような顔をしながら、二人は溜まっていたプリントを置いて帰っていきました。
シンジ君の部屋に戻った私は深くため息をつきました。
心配して友達が来てくれてるのに…なんでこんな時に限って家出してるのよ、って。
842Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:45:48 ID:???
翌日になっても、シンジ君は戻ってきませんでした。
午後になって、私は先輩に呼ばれました。
ノックをして部屋に入ると、部屋の中には先輩と葛城さんがいて、
ガラス越しにある部屋のベッドにはレイが下着姿で横たわっていました。何かの検査中のようです。
「マヤ、シンジ君から連絡は?」
先輩がパソコンで作業を続けながら私に尋ねました。
「いえ……ありません」
葛城さんが小さくため息をつきました。
「シンジ君、もう戻らないかも。……戻らないならその方がいいのかもしれないけどね」
「それって……どういうことですか?」

葛城さんは、先の戦闘の後でのシンジ君とのやり取りを話してくれました。
「あの子にとってエヴァに乗ることが苦痛でしかないのなら、もう乗らないほうがいいわ……絶対死ぬもの」
「でもパイロットは必要よ」
二人の会話を聞いて、私はどうしていいのか、どうするのがシンジ君にとって一番いいのかわからなくなりました。
パイロットは常に死の危険に晒される、でも、パイロットが居なければその危険は人類全てに降りかかる…
どちらにしても危険だというのなら、シンジ君はエヴァに乗るべきなの?
いえ、違うわ。そんなこと、私たちが決める事じゃない。シンジ君の意志で決めることなんだ。
「いずれにしても、さっき諜報部にシンジ君捜索の命令が下ったそうよ。見つかるのは時間の問題ね。
 先の事はシンジ君が戻ってから考えましょう。……レイ、検査は終わりよ」
レイがベッドから起き上がり、学校の制服を着るとこちらの部屋に入ってきました。
「初号機パイロットが戻らなくても問題ありません」
ドアの前で立ち止まったレイがそう呟きます。
「え、どうして……?」
思わず声をあげた私の方に振り向くレイ。
その赤い視線に射抜かれて、私は思わず息を呑みます。
「初号機には、私が乗るから」
それだけ言い残すと、レイは部屋を出て行きました。
少しの間、部屋に沈黙が広がりました。
「ま、まぁ、レイもシンジ君のことを心配してるってことなんじゃないの?」
葛城さんが明るくそう云いましたが、私にはどうしても素直にそう受け取る事ができませんでした。
先輩は黙ってタバコを吸っています。その紫煙が部屋に広がりました。これ以上考える事を禁ずるかのように……
843Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:47:03 ID:???
シンジ君が見つかったのは翌日の早朝でした。
連絡を受けた私は急いでネルフ本部に向かいました。
懲罰房のような部屋に入れられたシンジ君は真っ暗な中で下を向いて座っていました。
「シンジ君!」
私は思わず駆け寄りました。
「怪我は無い?ちゃんと、ご飯は食べてたの?」
シンジ君は心ここにあらずといった様子で返事をしました。
「初号機の準備はできてるわ」
背後から声がして振り向くと、腕組みをした葛城さんが立っていました。
「乗る?乗らない?」
「葛城さん!今はそんな話は……」
シンジ君は半ば嘲笑するかの様な表情で呟きました。
「叱らないんですね、二人とも。そうですよね、他人ですもんね」
シンジ君の言葉に私は鋭い刃物を突きつけられたようでした。
「僕が乗らないって云ったら初号機はどうなるんですか?」
「シンジ君、もし…「レイが乗るでしょうね」
私の言葉を遮って葛城さんが答えます。
「そんなこと出来るわけ無いじゃないですか……全部彼女に押し付けるなんて……乗りますよ」
「乗りたくないの?」
「そりゃそうですよ…第一僕には向いてませんよ。だけど綾波やミサトさんやマヤさんや…」
「いい加減にしなさいよ!」
呟くように答えていたシンジ君を遮って、葛城さんが声を荒げます。
「人の事なんて関係ないわ!そんなに嫌なら、さっさとここから出て行きなさい!
 ここの事、エヴァやマヤちゃんや私たちの事は全部忘れて、元の生活に戻りなさい!」
「葛城さん!やめてください!……シンジ君、乗りたくないのなら、無理に乗る必要なんて無いの。
 でも出て行けって事じゃなくて、それも全部あなたの意思で決める事なの!」
「伊吹二尉!少し黙ってて!」
葛城さんの剣幕にたじろいでしまいました。
「あんたみたいな気持ちでエヴァに乗られるのは迷惑よ!」
私は葛城さんに連れられて部屋を出ました。部屋を出るときにシンジ君を見ましたが、ただ俯いているだけでした。
何だかシンジ君を今までに無いくらい遠く感じてしまいました。
844Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:47:58 ID:???
「葛城さん!あんまりです!あれじゃシンジ君が可哀想ですよ!」
先を歩く葛城さんに抗議の声をあげましたが、返って来たのは冷たい視線と返事でした。
「マヤちゃん、私たちは遊びで戦ってるわけじゃないのよ。エヴァは人類が使途に対抗する最後の手段、いわば最後の砦なの。
 中途半端な気持ちで乗ってもらうわけにはいかないの」
「でもシンジ君はまだ中学生なんですよ!?なのにあんなお化けみたいなのと戦わないといけないなんて……」
「だから乗りたくないなら乗らないでいいって言ってるんじゃない。あんな覚悟で乗ってたんじゃ、いつか必ず命を落とすわ。
 だったらそうなる前にここを離れた方がいい、そう言ってるのよ」
私は立ち止まって葛城さんの背中を見送りました。
葛城さんもシンジ君をただエヴァのパイロットとして見ていたわけじゃなく、その身を案じているんだって事はわかりました。
どうしたらいいんだろう。葛城さんの云う通りの優しさがシンジ君にとって最良なんでしょうか。
考えても考えても、答えは出てきませんでした。

そして、シンジ君が第3新東京市を離れる日がやってきました。
その日は午前中から仕事が手に付きませんでした。ずっと、シンジ君の事を考えていました。

15年振りの使徒と共にやってきたエヴァンゲリオンのパイロット。
初めて乗ったにも関わらずエヴァの起動に成功…使途を殲滅。
でも、本当は戦いなんかしたくなくて、ただ、父親に認めて欲しかっただけで…
素直で大人しくて、友達は少なくて…

心の弱い、普通の子どもで…

だから、誰かが守ってあげなきゃいけなくて…

誰か?
いえ、私が守るって決めたんじゃないの?
この子の心は私が守るって。

私は覚悟を決めて席を立ちました。
あんまり急に立ち上がったんで隣に座っていた日向さんが驚いています。
「日向さん、すいません、私ちょっと用事を思い出しました!」
あっけに取られている日向さんの返事を待たず、私は作戦司令部に走り出しました。
845Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:49:58 ID:???
「葛城さん!」
息を切らせながら部屋に飛び込んできた私を見て、葛城さんも日向さんと同じような表情をしています。
「私、シンジ君を迎えに行きます!
 あの子、あんな言い方でしか表現できないけど、ここに居たくないわけじゃない筈なんです」
「マヤちゃん…」
「と、とにかく、私、シンジ君を迎えに行きます。あの子の事は私が守るって決めたんですから!」
そこまで云って、私は部屋を飛び出そうとしました。
「待って!マヤちゃん!」
後ろから葛城さんが呼び止めました。
「もう出発まであんまり時間が無いわ。……あたしが車で送っていくわ」

いつもは恐ろしい葛城さんの運転でしたけど、その日だけは別でした。
もっと急いで、もっと急いで!
法定速度を完全に無視したスピードで車は駅に向かいました。
「後5分くらいで着くわ。ギリギリってとこかしら」
「お願いします!何とか間に合わせてください!」
「言うじゃない!舌噛まないようにね!」
846Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 02:52:20 ID:???
車が駅に滑り込んだ時、電車が無常にも出発してしまいました。
あの電車には、シンジ君が乗っているはずです。
間に合わなかった……私はフェンスに駆け寄り、思わずしゃがみ込んでしまいました。
「……シンジ君、ごめんなさい。ごめんなさい……」
「…あの」
泣き出しそうになった私の頭上、駅のホームから声がかかりました。
絶対に聞けないと思っていた声。今一番聞きたかった、声。
顔を上げたそこには、シンジ君が照れたような顔で立っていました。
「マヤさん、ただいま」
出かかっていた悲しみの涙が喜びの涙になって笑顔と共に溢れるのを感じました。
「お帰りなさい、シンジ君…!」

シンジ君と二人で葛城さんの車に戻ると、葛城さんは警察の方に怒られていました。
どう考えてもスピード違反ですよね。
「マヤちゃん、シンジ君、覚えてなさいよ〜」
恨めしそうにこちらを見る葛城さん。
その時、申し訳ない気持ちと同時に何故か、ああ、シンジ君が私達のところに戻ってきたんだ、と感じました。
シンジ君もそれは同じだったらしく、二人で顔を見合わせて思わず笑ってしまいました。
「ぬぁ〜にがおかしいのよ!」
何もおかしくないです。多分、私達は嬉しくて笑っているんです。
847名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 03:31:39 ID:???
ほんもの?
848名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 13:16:12 ID:???
職人キタ--------------
849名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 14:35:56 ID:???
帰ってきたのか!?
850Side of Maya An intermission T ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 16:53:48 ID:???
その日のお昼休み、ネルフにあるカフェテリアで葛城さんを見つけた私は
オープンサンドとカフェオレを持って葛城さんの座っている席に向かいました。
葛城さんは何か難しそうな顔をして書類に目を通しています。
「葛城さん、ここ、いいですか?」
私の声に、葛城さんは我に返ったように顔を上げました。
「どうぞ〜」
私はテーブルの上にお昼ご飯を置き、席に着きました。
「お仕事ですか?」
私の問いに、葛城さんの目が鋭くなり、手にしていた書類をこちらに向けました。
「免停期間短縮講習……?」
顔に血が上っていくのがわかりました。間違いなく、あの出来事が原因なんでしょう。
「す、すいませんすいません!」
「もういいわよ。あたしにも原因があったわけだしさ。で、マヤちゃん、何か用事があったんじゃないの?」
ひたすら頭を下げていた私はそう云われて用事を思い出しました。
「あ、あの、こんな時に頼み辛いんですけど、私、車を買おうと思いまして……」
葛城さんの顔が引きつるのが目に見てとれました。ほんとうにすいませんすいません。

免許は学生の頃に取っていたんですけど、今まで車はあんまり必要ないかなって思って持ってなかったんです。
でもこの前みたいな事もあって、車が必要になる時もあるんだって思ったんです。
それで車に詳しそうな葛城さんに相談してみようって思ったんですけど……タイミング悪かったですね。
でも、葛城さんは休みの日の午後に車選びに付き合ってくれました。
午前中が免停講習だったって聞いたときは思わず街中で謝り続けてしまいましたけど……
851Side of Maya An intermission T ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 16:55:04 ID:???
「で、マヤちゃんはどんなのがいいの?」
2人で並んで歩きながら葛城さんに尋ねられました。
「ええと……すいません、よくわからないんですよね」
恥ずかしい話、車って全然わからないんです。とりあえず普通に走ってくれればいいんですけど…
「ん〜、マヤちゃん、あんまり運転に慣れてないわよね〜、小型の方がいいか……」
「あ、そうですね…運転しやすい方がいいです」
「とりあえず色々見て回りましょっか」
葛城さんはちょうど近くにあったカーディーラーを指差しました。
「はい、お願いします」
そう云えばこういうお店に入るのって初めてな気がします。ちょっとだけ、子どものようにわくわくしてしまいました。

「マヤちゃ〜ん、ま〜だ決まらないの〜?」
5軒目のお店を出て、ついに葛城さんに文句を云われてしまいました。
「す、すいません……」
大きい買い物をするときはどうしても慎重になってしまいます。人からはよく優柔不断だなんて云われてしまいますけど。
それに、車を見て回るうちに気になる事が。
「シンジ君は、どんなのがいいって云うのかな……」
ポツリと呟いた私に葛城さんが大きな溜息をつきました。
「だったら最初っからシンジ君連れてこないと」
「そ、そうですよね、すいません!」
葛城さんは今度は小さい溜息をつくと、何処かに電話を掛け始めました。
「あ、シンジ君?今からちょっと街まで出てきなさい。え?宿題?そんなのどうだっていいわよ。駅で待ってるから」
一方的に電話を切って葛城さんはニヤリと笑いました。
「さーて、シンジ君はどんな車を選ぶのかしら?」
852Side of Maya An intermission T ◆a0vODYzaQs :2006/11/12(日) 16:56:08 ID:???
急に呼ばれたのに律儀にやって来てくれたシンジ君が選んだ車はとても意外でした。
駅でシンジ君と合流した私達はそこから一番近くにあるという、葛城さんの車のメーカーのディーラーに向かいました。
葛城さんは車好きだけあってよく来ているみたいで、お店の人たちとは顔見知りのようでした。
「ほーら、シンジ君。こんなのかっこいいわよ」
不自然に平たい車をシンジ君に勧める葛城さん。あんな車運転する自信はありません。
葛城さんに色々云われながらも一通り店内やカタログを見て回ったシンジ君は、一台の車を指差しました。
「マヤさん、これなんかどうですか?」
正直、中学生くらいの男の子だったらかっこいいスポーツカーみたいなのを選ぶと思ってたんです。
でも、シンジ君が選んだのは小型で普通な感じの車でした。
「ええと、シンジ君、別にもっとスポーツカーって感じのでもいいのよ?」
シンジ君は首を振りました。
「僕はこっちの方がいいかな……なんだか、家族の車って感じじゃないですか」
そう聞いた時、私は嬉しさと悲しさが同時にやって来るのを感じました。
「わかった、これにしましょうか」
すごいスポーツカーをしきりに勧めている葛城さんには申し訳なかったんですけど、私はシンジ君の選んだ車に決めました。
こんな車なんかで『家族』は語れないと思うけど、錯覚でもいい、少しでも近づければいい、そう願いを込めて。
853 ◆6dyiV4T/3Y :2006/11/12(日) 17:06:42 ID:???
わしの家庭の現実のケースに良く似ておる。

畜生…弟、まだガキなのに……
854名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 22:24:17 ID:???
職人GJ!!!


じゃあ早速、俺パシャるよ
855名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 22:32:08 ID:???
涙出でキタ―――――!!

ありがとう職人。ずっとお前を待っていた。

本当GJ!
856名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/12(日) 22:42:38 ID:???
次はヤシマ!次はラミエル!
857名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/13(月) 01:10:47 ID:???
えがった…えがったっ!…

時に車は何にしたんだろうか?ミニクーパー辺り?
858名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/13(月) 03:55:42 ID:EbzAHucn
実際、マヤさんとシンジが同居したら姉と弟みたいになるんだろうなぁ
それにしても・・・・
パシャ
859Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/13(月) 04:36:13 ID:???
その日、私は先輩や葛城さん、シンジ君と一緒に初号機が第四使徒を倒した現場に向かっていました。
第四使徒はほぼ完全体のままで活動を停止した為、研究のデータとして回収するらしいのです。
私にはそういった生物学的?な知識は全く無いのですが、
データ処理や雑用なんかで人手が必要らしく、先輩のお手伝いというわけです。
移動中、先日の実験の失敗についての話題になりました。
レイが零号機の起動実験を行っていた際に起こった事故です。
その日は私もオペレーターとしてその実験に参加していたので事故の事ははっきりと覚えていました。
あれはそう、20日くらい前の事になるでしょうか。
860Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/13(月) 04:38:58 ID:???
その事故は突然起きました。
レイと零号機との神経接続は順調に進み、絶対境界線まであとわずか、という時でした。
突然パルスが逆流を始め、神経接続が次々に切断されていったのです。
こちらからの停止信号も全く受け付けず、ついに零号機は暴走を始めました。
すぐに電源がカットされましたが、内部電源だけで40秒近くは活動を続けてしまいます。
暴走した零号機は何かに苦しむかのような動きでこちらに向かってきます。
そして私達のいるコントロールルームに拳をぶつけ始めたのです。
まるで、私達を敵だと認識しているかのように。
その時、オートイジェクションが働いてレイを乗せたエントリープラグが射出されました。
オートイジェクションはそもそも緊急時にパイロットを遠くに逃がす為の物。
狭い実験施設内で作動したそれは、逆にパイロットの身を危険に晒す存在となりました。
エントリープラグが射出された零号機はますます暴走を始め、ひたすらに壁を殴り続けていました。
特殊ベークライトによって零号機の動きは止められ、
それとほぼ同時に内部電源が切れ、零号機は活動を停止しました。
そして、碇指令自らがエントリープラグに駆け寄って
摩擦で高熱を持ったハッチをこじ開けてレイを助け出しました。
私はそれを見て何だか違和感を感じてしまいました。
あの冷静、悪く言えば冷たい感じの碇指令があんな行動に出るなんて。
そして、それを見つめる先輩の悲しそうな目。
その時の私にはその視線の意味は想像もできませんでした。
結局、レイは命に別状は無く零号機は凍結。
事故の原因は『不明』となっています。
ただ、推定ではパイロットの精神の乱れによる可能性が挙げられていました。
あのレイが?この事故には不思議な事が多いです。
861Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/13(月) 04:40:04 ID:???
「えっと、父さんが手に火傷をしてるみたいだから……どうしたのかなって」
しきりに碇指令の方を見ているシンジ君に理由を聞くとこう答えが返ってきました。
ちょうどさっき話していた事故の際の火傷でしょう。
私が事故の事、指令がレイを助け出した事を簡単に説明すると、
シンジ君は驚いた顔をした後、少し表情を曇らせました。
なんとなく、理由はわかります。
碇指令はあの事故のパイロットがシンジ君でも同じ行動を取ってくれたのでしょうか?

結局、使徒に関しては解析不能という結論に至りました。
ただ、遺伝子配列は構成物質こそ違うものの、人のそれと酷似していたのです。
使徒と人間は限りなく近い生命体だと云うの?
想像するとあんまり気分のいいものではありません。

数日後、零号機の再起動実験が行われました。パイロットはもちろんレイ。
今日、シンジ君はレイに新しいIDカードを届ける為にレイの家に行ったらしいんですけど、
本部にやって来たシンジ君はちょっと様子が変でした。何かあったんでしょうか。
シンジ君とレイ、相変わらずあまり話したりしないみたいだし、今回の事で少しでも仲良くなってくれたらなって
思ってたんですけど、やっぱり私が持っていったほうがよかったんでしょうか。
後で聞いてみようかな……やっぱり余計なお世話なのかな……

再起動実験は成功。今回は暴走する事も無く無事起動を果たしました。
続けて連動試験に入ろうとしたとき、碇指令の命令がコントロールルームに響きました。
「実験は中断。総員、第一種警戒態勢」
第五の使徒の襲来です。
862名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/14(火) 01:59:53 ID:???
神降臨キタ------------
863名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/17(金) 20:27:21 ID:???
今日は週末だし、来るかな?来るかな?
864名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 23:26:24 ID:???
職人期待アゲ
865名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 23:27:44 ID:CRAXj6sG
<通報内容>
モグレイが勝手に乗っ取りました
これは完全に荒らし行為です

http://anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1157128675/l50
176 名前:1 :2006/11/18(土) 22:57:47 ID:CRAXj6sG
おい!>>175
俺が立てた知らない間にスレで何してるんだよ!
もぐレイ殲滅のために立てたスレ勝手に乗っ取るなボケ!
お前がやってる事、荒らしのそれと同じだぞ

死ね
そんな態度だから板の癌呼ばわりされてるんだなこいつ


866名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/19(日) 22:34:37 ID:???
今日来なかったらアウトだな。
867Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:46:53 ID:???
零号機は再起動には成功したものの、まだ実戦には使用できませんでした。
結局、今回も初号機のみ、すなわちシンジ君が一人で戦わなくてはいけません。
初号機出撃の準備が進む中、第五の使徒の映像が送られてきました。
空を行くそれは、青空よりも深い青を持った美しいまでの正八面体。
これまでの二体とは全く違う形状。使徒って本当になんなんでしょうか。
「初号機発進!」
葛城さんの声と共に初号機が射出されていきました。
その時、事態の変化を告げる信号音が鳴り響きます。
「目標内部に高エネルギー反応!円周部を加速、収束しています!」
「まさか!」
先輩はそのエネルギーの正体に気付いたらしく、いつもの冷静さがありません。
シンジ君、気をつけて……!
地上に到達した初号機。それと同時に、使徒から光の線が初号機に向けて走りました。
「駄目!避けて!」
雷のような轟音を立て、その光はビルを溶かし、的確に初号機の胸部を捉えました。
「うわぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!!!!!」
すさまじいシンジ君の悲鳴がジオフロント中に響きました。
私の目の前にあるモニターにはWARNINGの文字が激しく点滅し、パイロットの危機を告げています。
「お願い!早く戻して!」
私は思わず立ち上がり、そう叫びました。勢い余ってひっくり返った椅子が少し遅れて乾いた音を立てました。
868Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:51:28 ID:???
回収された初号機。シンジ君は生命反応微弱な状態でした。
「心臓マッサージ!急いで!」
「エントリープラグ射出!」
様々な指示が飛び交う中、私は頭の中が混乱してただ震えていました。
「シンジ君……シンジ君……」
「LCL強制排出!」
先輩の指示も耳に入りませんでした。
「マヤ!」
先輩が私を押しのけてキーボードを操作しました。
「しっかりしなさい、マヤ!ここはいいから、葛城一尉とシンジ君の所へ向かいなさい」
先輩の言葉に我に返りました。そう、私がしっかりしないと!
「はい!すいませんでした!」
私がケージに駆けつけたとき、シンジ君はちょうどエントリープラグから移動させられているところでした。
シンジ君は血の気の引いた顔で鼻血を流し、一目で危険な状態だとわかります。
「シンジ君!」
駆け寄った私の背後に担架が到着し、シンジ君はネルフ内の緊急治療室に運び込まれていきました。
シンジ君、お願い。無事でいて……!
869Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:52:49 ID:???
第五の使徒はジオフロントの真上で動きを止め、ドリルのようなもので直接ここを目指しているようです。
使徒の攻撃、防御パターンが分析され、作戦課による使徒迎撃の作戦が立てられました。
通称、ヤシマ作戦。後で先輩に聞いたんですけど、『ヤシマ』というのはかつての源氏と平氏の戦場・屋島の事で、
この作戦はその最中、那須与一という弓の名手がはるか遠くの扇を弓矢で射抜いた古事に因んでいたそうです。
でも、その作戦というのもまた、シンジ君に危険を強いるものでした。
超長距離からの狙撃。その攻撃を外した時は一応の防御策はあるものの、安全の保証はありません。
成功率8.7%とは云え、最も可能性の高い作戦である以上、実行せざるを得ません。
そんな心配を他所に計画は急ピッチで進められていきました。
私は先輩と一緒に、唯一の防御策、シンジ君を守る盾の移送指示にあたりました。
S.S.T.O. ――詳しくはわかりませんけど、ロケットの素材に使われるものだそうで、
それを盾に改造し、使徒の加粒子砲を防ごうというのです。
「先輩!これでシンジ君も少しは安全ですよね!?」
すさまじい作業の音が鳴り響く中、隣にいた先輩に大声で尋ねました。
「……もって……秒………合わな……」
その時の先輩の返事は、轟音に邪魔されて聞き取れませんでした。
870Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:54:20 ID:???
「マヤ、病院に向かってシンジ君に作戦を伝えてくれる?」
本部に戻った後、私は先輩に云われてシンジ君の病室に向かいました。
すごく心配で仕事も手につかないような状態の私に、先輩が気を使ってくれたのかもしれません。
私が病室に到着する直前にシンジ君は意識を取り戻したようです。
病室のドアを開けるとシンジ君はゆっくりと身を起こしました。
「……マヤ……さん?」
「シンジ君…!大丈夫?」
思わず駆け寄る私。
「はい……なんとか」
シンジ君は少しだけ微笑みました。私に心配を掛けまいとしているのでしょう。
「……シンジ君。本当はゆっくり休んで欲しいんだけど、次の作戦がすぐに始まるの」
作戦について伝えると、シンジ君の顔が一瞬曇りました。
無理もないですよね、あんなにひどい目にあって、またすぐに戦いに行け、なんて。
「……はい、大丈夫です」
「シンジ君、……本当に大丈夫かな?」
私の問いにシンジ君が目を逸らしたとき、背後でドアの開く音がしました。
871Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:55:22 ID:???
「……綾波?」
シンジ君の言葉に私が振り替えると、食事を乗せたカートを押したレイが病室に入ってきました。
私に気が付いて少しだけ驚いた顔をしています。
「碇君、次の作戦の説明をするわ」
どうやら、レイもシンジ君にヤシマ作戦について説明するように頼まれてきたようです。おそらくは葛城さんに。
私が作戦について伝えた事を告げると、レイはシンジ君の新しいプラグスーツをベットの上に投げ置き、
「食事、取った方がいいわ……60分後には出発だから」
そう事務的に云いました。
「また、あれに乗らないといけないのか……」
「ええ、そうよ」
「綾波はまだあれに乗って怖い目にあったことがないからそんな事が云えるんだ!」
シンジ君の言葉に苛立ちが見えました。
「そう、だったら寝てれば?初号機には私が乗るわ」
正直、中学生の女の子相手に大人気ないとは思うんですけど、少し腹が立ちました。
少しくらい、シンジ君のことを気遣ってあげたっていいのに。
大丈夫?の一言くらい、あってもいいのに。
「さよなら」
そう云い残してレイは病室を後にしようとしました。
872Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:56:42 ID:???
「レイ!ちょっと…」
思わず呼び止めた私に、振り返った赤い視線が突き刺さりました。
「何ですか?伊吹二尉」
思わず言葉に詰まってしまいます。
「シンジ君はやっと意識が戻ったばかりで……その……」
「だから私が乗るって言っているわ。パーソナルデータの書き換えなんてすぐだもの……」
私の言葉を遮ってレイが冷たくそう云い放ちました。
「そういう事言ってるんじゃなくって……!」
「大丈夫です!僕が乗りますから!……マヤさん、もうやめてください」
私が振り返ると、シンジ君がベッドから大きく身を乗り出していました。
「そう……じゃあ一時間後に。寝ぼけてその格好で来ないでね」
レイの言葉にまじまじとシンジ君の格好を見て思わず目を逸らしました。
シンジ君、毛布の下には何も着てなかったんです。
「うわわわわ!」
赤くなって下を向く私とシンジ君。レイはいつの間にかいなくなっていました。
少ししてのろのろと食事に手を付け始めるシンジ君。
「シンジ君、無理だけはしないで」
私に云えるのはそれだけでした。
873Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:58:16 ID:???
夜になって今回の作戦の担当が告げられました。初号機が砲手、零号機が防御担当です。
高い精度の必要な作戦ですから、再起動実験の成功したばかりの零号機では精密射撃は不可能といった判断でしょうか。
日本中の電力が決戦の地であるここ第3新東京市に集められ始めました。
見下ろす限り広がっていた夜景が暗闇へと変わり、ただ遠くに一点だけ、使徒を照らす明かりが不気味に灯っています。
想像もつかないほどの電気、エネルギー。それを一点に集めて陽電子砲として放とうというのです。
そんなものが本当にライフルで一本で扱いきれるのでしょうか。
そんな心配を他所に、時間は無常にも経過していきます。
00:00:00。時計にゼロが6つ並んだ時、作戦が開始されました。
「シンジ君、日本中のエネルギー、全部あなたに預けるわ!ヤシマ作戦、開始!」
「はい!」
次々に電力が収束されていきます。
辺りには雷のようなバチバチといった音と、冷却ファンの機械音のみが響き渡っていました。
「最終安全装置解除!」
「撃鉄起こして!」
いよいよ発射です。シンジ君の初号機が第五使徒のコアに狙いを定め始めました。
初号機の持つポジトロンライフルに全エネルギーが集中し、発射までのカウントダウンが開始されました。
その時です。私の目の前のモニターから警告音が響きました。
「目標内部に高エネルギー反応!」
後少しだというのに、気付かれた!?
カウントダウンが終了し、葛城さんが発射を告げるのと、使徒から光の矢が放たれるのはほぼ同時でした。
二つの閃光は空中ですれ違い、お互いにその進路を狂わせたようです。
すなわち、両者外れです。強烈な爆風がエヴァだけでなく私達の臨時管制室をも包み込み、その衝撃に耐えるのに必死でした。
「ミスった!?」
衝撃で一瞬砂嵐になっていたモニターが復帰し、砲撃前となんら変化の無い使徒が確認されました。
「第2射急いでっ!」
葛城さんの声が響き、初号機はヒューズを交換、冷却機が最大運転を開始しました。
「第2射まで20秒!」
そう誰かが叫ぶ中、再びモニターが嫌な音を鳴らしました。
「目標内部に再びエネルギー反応!」
何て速さなの!?間に合わない!
「まずいっ!!!」
無常にも光の矢を放つ使徒。私は思わず目を逸らしてしまいました。
874Side of Maya ◆a0vODYzaQs :2006/11/20(月) 00:59:40 ID:???
「綾波!?」
シンジ君の声が響き、私がモニターを見ると、そこには初号機を守る零号機の姿が。
使徒の加粒子砲にも何とか持ちこたえています。
「まだなの!?」
「後10秒です!」
早く、はやく、はやくはやくはやくっ!!!
「盾が持たないわ!」
先輩がそう叫んだ直後、盾が溶解し、使徒の攻撃が直接零号機を捉えました。
「レイ!」
それでもレイは避けようともせず、身を挺して初号機を、シンジ君を守り続けていました。
時間にして2,3秒だったでしょうか。その身を焼きながらも初号機を守った零号機。
その甲斐あって、初号機のポジトロンライフルから放たれた第2射は第五使徒を確実に貫いたのでした。
にわかに起こる歓声。しかし、二人のパイロット、特に使徒の攻撃を直接受けたレイの無事を確認するまでは安心できません。

私達が初号機と零号機の元に駆けつけた時、零号機のエントリープラグ内からレイがシンジ君の手を借りて出て来ました。
笑顔!?
一瞬ですが、確かに笑顔でした。実を云うと、レイの笑顔を見たのはこの時が初めてでした。
「シンジ君!レイ!」
私達に気付くと、二人はこちらに歩いてきました。
「二人とも、大丈夫なの!?」
二人に駆け寄って尋ねる私。
「はい、綾波が……守ってくれたから」
そう、少し恥ずかしそうにレイのほうを見るシンジ君。
「……問題ないわ。作戦だもの……」
そう、いつものように事も無さげに云うレイ。
ただ、いつもと違って、なんて云ったらいいのかな?
その言葉には血が通っている、いえ、優しい気持ちが込められている、そんな感じでした。
口には出せませんでしたけど、心の中で私はレイにお礼を云いました。

ありがとう、レイ。シンジ君を守ってくれて。
875名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 02:24:22 ID:???
乙GJ!!
今まで多々のSSを読んで来たけれど
ここまでクオリティが高いのは片手で数える程しか無い、素晴らしいです
一人称ってここまで極められるものだったのか…拙者も精進せねば…
876名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 02:44:58 ID:???
相変わらずマヤタソとレイの仲が悪いのなw


だがそこがいい…!
877名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 09:11:29 ID:???
アスカが来たらますます泥沼になるんだな
878名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 18:49:07 ID:???
マヤさん可愛すぎる・・・ パシ
879名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 19:20:12 ID:???
>>877
結局、レイとマヤはシンジを奪い合うみたいな形で仲悪いのかな?
もしそうだったらアスカ来日でますますwwww
880名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 19:53:05 ID:???
アスカは誰の家で暮らすのだろう?
881名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/20(月) 20:01:58 ID:???
>>880
ミサト家に2000ペリカ!
882名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/21(火) 00:04:00 ID:???
ミサトとアスカって仲悪そうだけど大丈夫か
883名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/21(火) 04:57:48 ID:???
どちらも家事は放棄するだろうね。
884名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/21(火) 21:29:24 ID:???
>>883
かなりヤバイなw
だがそこにシンジが家事をしにいってマヤたんが嫉妬。
885名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/21(火) 21:54:02 ID:???
いや、アスカがマヤさん家に遊びに来るんだろう
そこで火花を散らすわけだ
さりげない駆け引きが繰り広げられる
886名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/29(水) 15:55:02 ID:???
887名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/30(木) 01:20:50 ID:hJdmdTPK
あげる
888名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/30(木) 02:06:33 ID:???
糞スレあげんな死ね
889名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/30(木) 03:02:18 ID:???
まだまだ
890名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/30(木) 12:45:08 ID:???
なにがGJだ。

みたら内容糞やん。
891名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/01(金) 02:09:20 ID:???
今気がついたんだが、
『人の造りしもの』にも『アスカ、来日』にも
マヤタソ出てこなくね?
892名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/01(金) 02:56:34 ID:???
>>890の作品に期待しようかw
893名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/01(金) 17:33:36 ID:???
こんな糞スレあったんだw
894名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 22:47:13 ID:???
もしEOEまで書いてくれたら、漏れはきっとマヤさんが補完されるシーンで
涙を流しているだろうな
895名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 22:50:00 ID:???
このシンジならEOEは回避する予想
896名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/03(日) 06:42:17 ID:???
基本的に幸せと感じてるならEOE回避出来そう
897名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/03(日) 21:47:11 ID:???
全然更新されないね
898名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/03(日) 22:10:22 ID:???
うんこ\(^o^)/
899名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/03(日) 23:22:23 ID:???
マヤさんとアスカと綾波の泥沼の闘いが見てぇな
900名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/04(月) 00:04:42 ID:???
900
901名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/04(月) 06:18:47 ID:???
もうダメだろww
902名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/07(木) 14:40:25 ID:???
あげ
903名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 02:13:20 ID:uLgUItCP
もうこのスレ終わりだなage
904名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 03:33:10 ID:???
いちいち上げるなハゲっ!
905名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 08:50:40 ID:???
だが断る
906シンジ:2006/12/09(土) 12:16:58 ID:???
(o`∀´o)
907名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/09(土) 17:30:43 ID:???
>>874からもう3週間近く投下されてないな。
908名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/12(火) 08:04:51 ID:???
過疎ってるなぁ
909シンジ:2006/12/13(水) 09:16:29 ID:???
(/o\)あぁ!【終了】
910名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/18(月) 01:29:49 ID:???
保志
911名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/18(月) 02:20:19 ID:???
キャッチャー
912名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/23(土) 03:51:03 ID:???
ho
913名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/26(火) 16:39:25 ID:UHgvtarW
914アスカ:2006/12/28(木) 05:35:48 ID:???
【完】
915名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/28(木) 11:38:59 ID:???
―――――終了――――――!!

このスレは職人が全く投下しないため閉鎖されました。
以後の書き込みは禁止です。
916名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/29(金) 02:35:12 ID:???
黙れ俗物
917名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/29(金) 18:10:15 ID:???
上げんなハゲ
諦めるのも必要
918名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/30(土) 09:40:46 ID:IjfFx96e
唐揚げ
919名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/30(土) 17:56:49 ID:O3A+aY2E
エントリープラグを刺すぞ
920名無しが死んでも代わりはいるもの:2006/12/30(土) 18:00:31 ID:???
男根刺すぞ
921名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/30(土) 19:45:03 ID:???
>>920アーッ!
922名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/02(火) 18:29:59 ID:???
職人期待あげ。
たのむ!!!!
923名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/02(火) 19:45:14 ID:???
死ぬかー?
924名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/02(火) 21:55:03 ID:???
仕方あるまい。
過疎ってるから俺がこの流れを変えてやろう。
925名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/03(水) 04:17:04 ID:???
>>924 あなたが神か?
926名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/05(金) 16:34:39 ID:???
>924 に期待
927名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/07(日) 08:19:16 ID:???
良スレハケーン
928名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/10(水) 03:02:13 ID:???
あ?
929名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/12(金) 21:19:00 ID:3Z8wPuSO
age
930名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/14(日) 05:20:43 ID:???
931名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/18(木) 05:20:53 ID:swOCc26M
最近読んだのでそれっぽいのあったが、多少雰囲気違うので、紹介はやめとこう。
932名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/18(木) 22:07:43 ID:???
東京 高井戸 
 
木造2階建ての一軒家。それを不安そうな表情で見上げる少年、碇シンジ。
シンジ「ここかぁ…」
インターホンを鳴らすシンジ。……反応が無くもう1度。
するとドタドタと足音が近づいてくるのが聞こえてきた。
ガチャっと戸が開く。現われたのは20代前半くらいの女性。
マヤ「あ、シンジくん?」
シンジ「…はい」
マヤ「はじめまして、私マヤ。伊吹マヤ、よろしくね」
優しく微笑みかけるマヤ。
シンジ「い、碇シンジです…よろしくお願いします」


家の中に案内されるとリビングで二人の女性がこたつに入って宴会をしていた。
ミサト「マヤ〜、お酒買ってきてぇ〜♪…お?誰だお前?」
マヤ「シンジ君ですよぉ、昨日話したじゃないですか〜」
リツコ「マヤ、ほっときなさい。シンジくん、はじめまして、リツコよ。こっちの酔っ払いはミサト」
ミサト「うィーっす!」
シンジ「…は、はじめまして。リツコさん、ミサトさん」
リツコ「お父さんから話しは聞いてるわ。私とミサトは見ての通りだけど、
マヤがしっかりしてるから心配しなくていいわよ」
シンジ「…あの、僕みたいな子供が居て邪魔じゃありませんか?」
……。

933名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/18(木) 22:08:35 ID:???
新しい自分の部屋で音楽を聴きながら天井を見上げるシンジ。
シンジ「……」

こたつに入り会話をする女3人。
ミサト「陰気くさいガキね」
マヤ「しょうがないですよ…お母さんを事故で亡くして、お父さんは仕事漬けですから…」
リツコ「確かに気難しそうな子ね」
マヤ「先輩まで…私達これからシンジくんの保護者になるんですよ!」
ミサト「とはいうもの誰も子育てしたことないけどね〜」
リツコ「当分お酒は禁止ね」
ミサト「え〜!なんでそうなるのよ〜!リツコあんたも酒飲むじゃない!」
リツコ「あなたと一緒にしないで。私はもっとお洒落に飲みますもの」
ミサト「はぁ〜、唯一の楽しみ家酒が…?酒も禁止ということはタバコもよね♪」
リツコ「う…い、致し方ないわね」
ミサト「あ〜らガマンしちゃって〜♪」
マヤ「……」

ドンッ!!

机を強く叩くマヤ。驚くミサトとリツコ。
そのまま2階へと駆け上がっていってしまう。
ミサト「怒った〜?」
リツコ「…(溜息)」
934名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/19(金) 03:50:04 ID:???
>>933 いいね。次も期待してるよ
935shibaken:2007/01/19(金) 12:14:56 ID:???
>>933 続き

シンジ「……」
女「シンジくん?」

人の声がする。何だろう?

シンジ「…はい」
女「開けるよー」

マヤさんだ。
微笑んではいるけど表情は切ない。作り笑顔だろう、僕にはわかる。

マヤ「あの…明日は何時に起こせばいいかな?」
シンジ「大丈夫ですよ。自分で起きますから」
マヤ「…そっか。あ、朝食はパンとごはんどっちがいい?」
シンジ「…全部自分でやりますからいいですよ。今までそうしてきたし。みなさんには迷惑掛けないので安心してください」
マヤ「……」
シンジ「……」

マヤさんは困っていた。優しくしてくれたのにまた人を突き放してしまった…。ほんとは嬉しいのに。
最後に「おやすみ」と声を掛けてくれたが僕はそれすら返すことができなかった。
そんな自分がイヤでイヤで仕方ない…。

936shibaken:2007/01/19(金) 12:53:14 ID:???
ミサトさん達と一緒に暮らして一週間が過ぎたある日のことだった。
学校から帰ってくると珍しくリツコさんがリビングに居た。
リツコ「あらシンジくん、お帰り」
シンジ「た、ただいま…」
リツコ「新しい学校はどう?友達はできた?」
シンジ「一応…でも相手が友達と思ってくれてるかはわからないですけどね」
リツコ「ま、友達も所詮他人だからね。相手に求めすぎるのはよくないわよ」
と、言いリツコさんは禁止されてるはずのタバコの火を点けた。
そこへタイミングよくマヤさんが帰ってきた。
マヤ「ただいま〜…ん!?タバコくさい!」
リツコさんの方を見るとさっきは手に持ってたはずのタバコは消えていた…。
マジシャンか?この人は。
マヤ「先輩!」
リツコ「あらなんのこと?」
マヤ「もう…会社早退したから嫌な予感はしてましたけど」
リツコ「私、今日は病人なのよ。それより冷蔵庫の中何にもないわよ」
マヤ「あ〜、ホントだぁ」
リツコ「ミサトじゃないの、買い物当番。このままじゃ食糧難になるわよ」
マヤ「…(溜息)買ってきます」
いつものことなのだろうか。マヤさんはすんなりと買い物へ行ってしまった。
シュボッと再びタバコに火を点ける音がした。
リツコさんは気持ちよさそうに一服している。
リツコ「シンジくん」
シンジ「はい?」
リツコ「マヤの買い物手伝ってきてあげてくれない?」
シンジ「僕がですか?」
リツコ「そうよ。4人分の食料って結構な重さなのよ」
シンジ「わ、わかりました」
リツコさんの優しさのなのか、それともただ単にゆっくり一服したいだけなのか、
とりあえず僕は家を出てマヤさんを追った。
937名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/19(金) 14:24:50 ID:???
キタキタキタキタ‐‐‐‐
938shibaken:2007/01/19(金) 18:27:55 ID:???
マヤ「シンジくん? どうしたの?」
シンジ「あ、えっと、あの…リツコさんが手伝いにいけっていうから」

   マヤさんは少し戸惑っていた…。けどすぐニコっと微笑みかけてくれた。その笑顔に偽りは感じなかった。

   夕暮れの商店街をマヤさんと肩を並べて歩く…
   考えてみれば女の人とこうして二人きりになるのは初めてかもしれない。
   周りからはどう見られているのだろう?少し気になる…
マヤ「シンジくんは食べたいものとかある?」
シンジ「僕は何でもいいですよ。好き嫌いとかないんで」
マヤ「シンジくーん、これは買出し当番の特権なんだよー」
シンジ「あ、はい…じゃ、じゃあハンバーグ」
   マヤさんはいたずらっぽく微笑んだ、
マヤ「かわい♪」
   自分の顔が紅潮していくのがわかった…ハズカシイ

マヤ「ん〜、こんなもかなぁ…あ!あれ忘れてた!」
シンジ「?」
   買い物カゴの食材が一気に見えなくなった。
シンジ「…クイックルワイパー。こんなにいっぱい必要なんですか?」
マヤ「ミサトさんがすぐ汚しちゃうからね〜、これでも足りないくらいなんだよぉ」
シンジ「あの人掃除しなそうですもんね。…それに僕の事嫌いみたいだし」
マヤ「…ミサトさんはねぇ、誰に対してもそうなの。そっけないっていうか、人当たりがキツイっていうか…自分に素直!だから嫌ってなんかいないと思うよ」
シンジ「……」
   ? 誰かが僕の名前を呼んでいる、
ヒカリ「碇くん?」
   同じクラスの学級委員長、洞木ヒカリだ。
シンジ「ほ、洞木さん…」
ヒカリ「碇くんも買出し?……こちらの方は、お姉さん?」
939shibaken:2007/01/19(金) 18:37:06 ID:???
  スーパーで買い物してる間に日は暮れてしまった。
マヤ「フフフ、お姉さんだって♪」
   僕も頑張って笑ってみた。…自分でもぎこちなさを感じる。
   そんな作り笑顔を見てもマヤさんは表情一つ変えなかった。
シンジ「…あの、それ持ちますよ」
マヤ「え?でも…」
   マヤさんが躊躇するのもわかる。僕の両手はすでに塞がっていた。
   でも持たなきゃいけないような気がしてならなかった。
   レジ袋をなぜか逆手に二つ持ち、右手でマヤさんの持ってるレジ袋を催促した。
マヤ「大丈夫?」
   少し、手が触れた…。
   女の人の手、艶やかな感触…。
   高鳴る心臓の音を抑えながら僕とマヤさんは家路に着いた。

ミサト「遅っ〜い!遅い遅い遅い遅い遅い!!!もうハラペコ〜」
マヤ「す、すいません!」
リツコ「マヤ、謝ることはないわ。ホントはミサトが当番なんだから」
   その日、僕は初めて4人で一緒に食事をした。
   翌日、両腕が筋肉痛で着替えができなくなったけど……。
940名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/19(金) 20:51:37 ID:???
―スレ復活!―
941名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/20(土) 02:07:44 ID:???
新たな神の出現か…長かったな…
何とか新スレが立てばいいが
942名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/20(土) 04:08:31 ID:???
このペースなら980くらいでいいですね
943名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/20(土) 17:26:14 ID:???
朝青龍
944線香花火、まつりのあとに:2007/01/20(土) 22:13:22 ID:???

リツコ「鈴虫が鳴いていうわ…もう夏ね」
ミサト「あ〜、そういえば今週じゃん花火大会」
マヤ「今年は晴れるといいですね」
シンジ「(お茶ズズズ…)」
ミサト「…シンジくんねー、もうちょっと興味示しなさいよ」
シンジ「す、すいません…」
リツコ「あなた、加持くんと行くの?」
ミサト「どうだか〜、あいつ最近くれないからな〜」
リツコ「あなた達、一体どんな付き合い方してるのよ」
マヤ「シンジくんは学校の友達と行くの?」
   
   やっぱ聞かれるんだ…。

シンジ「…誘われたけど断りました」
ミサト「なんで〜、あんた花火嫌いなの〜?」
シンジ「いえ、好きですよ花火。…でもその日はダメなんです」
リツコ「……」


   花火大会か。ミサトさん達と行きたかったけどなぁ…
   面白いラジオやってないや……寝よ。
945線香花火、まつりのあとに:2007/01/20(土) 22:45:08 ID:???

マヤ「シンジくんホントにいいの?」
シンジ「はい。留守番の方は任せてください」
マヤ「……」
リツコ「マヤ、行くわよ」
マヤ「は、はいっ」
ミサト「じゃっね〜、シンちゃ〜ん。お土産買ってきてあげるからね♪」
シンジ「ははは…、変なモノ買ってこないでくさだいよ」

   ミサトさん達を見送った後、僕は自分の部屋に籠った。

マヤ「なんか、いいんですかね…」
ミサト「なにが〜?」
マヤ「私たち大人だけが楽しんじゃって」
ミサト「あいつが行きたくないって言ってんだからほっとけばいいのよ」
マヤ「でも…」
リツコ「……今日はね、シンジくんのお母さんの命日なの」
マヤ「えっ…」

   ピュ〜〜ッ…ドーーーーン!!
 
946線香花火、まつりのあとに:2007/01/20(土) 22:45:54 ID:???


花火大会が始まったみたいだ…。
   僕は机の引き出しから母さんの遺影を取り出した。

シンジ「…母さん。もう一年になるんだね…」
   
   ……。

シンジ「ほらこれ、母さんの好きなイチゴ大福。一緒に食べようよ」

   ……。

シンジ「……」

   僕は一人で大福を食べた。
   イチゴが甘酸っぱくて涙がこぼれた。

シンジ「…一人で食べるとおいしくないんだね」

   ……。

シンジ「…わかってるよ母さん。泣くなって言いたいんでしょ」

   「シンジくん」

ふすま越しにマヤさんの声がした。
947名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 01:47:23 ID:???
うっシンジ

そしてマヤさん期待
948線香花火、まつりのあとに:2007/01/21(日) 02:58:50 ID:???

僕はとっさに母さんの遺影をベッドに下に隠した。
マヤ「開けていい?」シンジ「ん、うん…」ふすまが開くまでのわずか数秒、必死に涙を拭い顔を整えた。
シンジ「あれ早いですね?」
白々しい質問でごまかそうとしたけど食べかけの大福を見てマヤさんは一層申し訳なさそうな顔になった。
マヤ「入っていいかな?」
シンジ「どうぞ…」
部屋に入るとそっとベッドに腰掛けた。
マヤ「…今日、お母さんの命日だったんだね」
シンジ「……」
マヤ「そうならそうと言ってくれればよかったのにな」
シンジ「せっかくのお祭りなのに、みなさんに気使わせたら悪いじゃないですか」
マヤ「…優しいんだねシンジくんは」
シンジ「臆病なだけですよ…」
マヤ「そんなことないよ。私わかるよシンジくんのこと」
シンジ「やめてください!!」
マヤ「えっ…」
シンジ「僕の何がわかるんですか!?そうやってわかるなんて軽々しく口にしないでください!!」
マヤ「ご、ごめんなさい…」
またやってしまった。ホントは寂しいのに。構ってほしいくせに。
他人が僕が引いた線を越えようとすると恐くなって突き放してしまう…
…………沈黙は暫く続き、マヤさんは部屋を出ていってしまった。
当たり前だ。
949名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 03:08:26 ID:???
リアルタイムキターーーーーーー


始 ま っ た な
950線香花火、まつりのあとに:2007/01/21(日) 03:35:49 ID:???

もう相手にしてもらえないかもなぁ…

マヤ「シンジくん、これ、やらない?」
ふと入り口の方を見るとマヤさんが線香花火を持って立っていた。
さっきあんなに冷たく接してしまったのにそんなことみじんも感じさせない笑顔で誘ってくれている。
マヤ「…何にもしゃべらなくていいからさ」
今は誰ともしゃべりたくない…けど構ってほしい。
マヤさんは確かに僕のことをわかってくれている…


家の小さな庭で黙々と線香花火に見入いる僕とマヤさん。
時折目が合うとニコっと笑ってくれるが、僕は恥ずかしくてすぐ目線を反らしてしまう…
なぜだろう…ずっとこうしていたい、こんな感情はじめてだ…

そんな静かで心地の良い夜はミサトさんとリツコさんの帰宅によって終焉を迎えてしまった。
リツコ「もうっ、帯緩めすぎよ」
ミサト「ブラとパンツはどこかいな〜♪」
マヤ「ミサトさん!不潔ですよ!不潔!」


僕はその時はじめて普通に笑えた様な気がした。
951名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 09:12:40 ID:???
キタコレ!!
952名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 12:48:23 ID:???
すばらしい
雰囲気といい実によいです
953名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 13:42:46 ID:???
次スレが立ったら書いてみようかな
954名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 21:48:49 ID:???
GJ!
>ブラとパンツはどこかいな〜♪
にワロタw
955名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/24(水) 03:52:42 ID:???
厨臭い文章過ぎてワロタw
956名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/27(土) 13:12:23 ID:???
厨臭くてもGJ!はGJ!だ
957名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 22:12:16 ID:???
続きはまだかッ…!
958名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 03:55:02 ID:???
十日町
959名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/04(日) 00:12:10 ID:???
>>958に乗じて、直江津
960名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/08(木) 17:26:39 ID:???
961名無しが氏んでも代わりはいるもの
マナって…