職人さんまち
1 乙
>>1様乙です!
では遅まきながら聖夜の二人を投下します。
12月24日
公言通り皆でクリスマスパーティを開いた。
アタシとシンジ、ヒカリとジャージにメガネにファースト以上6人のささやかな祝い事。
ミサトと加持さんは別の場所でパーティがあるって云ってたから6人だけの聖夜ってわけ。
プレゼント交換なんてアタシ達の懐じゃ買えるものはたかが知れてるから、
それぞれパーティ用の食べ物や飲み物を分担して持ち合わせる事で相殺した。
少しずつ出し合って注文したデリバリーの料理も出揃って皆で乾杯、
今日ぐらいいいだろとメガネがこっそり用意したシャンパン、なかなかのものだったわ。
ちょっとのアルコールが入ってお腹も満たされたらゲームなんかしてる暇なんてない、
なんだかんだと下らない話が男同士と女同士、生まれては混ざりあってはじけていく。
アタシとヒカリは互いの相手を相談しあってたけど(といってもヒカリの話ばかり聞いていたアタシ)、
隅っこでお決まりの三角帽を独りかぶりながらケーキをぱくぱく食べてたファーストも無理矢理輪に加え、
昼休みの延長みたく他愛もない話を広げては閉じての繰り返し。
そばで三バカはだらだら話してたくせに聞き耳を立てていたのね、
アタシがヒカリに鋭い質問を浴びせ困らせてやると「ち、ちょ、惣流!何話とんのや!」と、
ジャージが顔赤くしてこっちに宣戦布告、おろおろするシンジに我関せずなメガネの、
制止にならない制止を振り切ってぐだぐだと内情を暴露してくれたけど、ほんと単純よね。
つい調子に乗ってアタシはジャージを挑発ヒカリは困らせるのコンビネーションでいじめちゃった♪
さすがにファーストから「…あなた…少しやりすぎ」と肩をつかまれ、あらぬ方向から「…アスカ…二人が可哀想だよ」と、
シンジの声にならないツッコミを受けては止めざるを得ない、しかし困ったのはその後の事。
解放されたヒカリとジャージが今度はアタシとシンジの事をああだこうだと聞き返してきた。
「なんやかんや云いながらも行くトコまでいっとるんちゃうかお前ら?」
「な、何云ってるのよ鈴原!…でもそうなのアスカ、碇君…?」
興味津々な二人のせいで皆がアタシとシンジに注目、死んでも云うものかと口をつぐむアタシ。
ごまかすようにシャンパンを皆に注いで酔わせしっかりと質問をはぐらかしておいたわ。
はしゃぎ疲れと少しのアルコールのせいで皆は簡単に寝転がってしまった。
静かな雰囲気の中寝た振りをしてたアタシはそっと起き、
隣のシンジを起きろ起きろとつんつんすればうっすらと目を開けてくれた。
小声で囁きあう二人の会話はちょっと、いやかなり度が過ぎたな…まあ記しておこう…
話題はいつしかプレゼントの事に触れ、何も贈れなくてごめんとシンジは謝ってきた。
貧乏なアンタに何を期待するってえのよと返しながらもアタシはとんでもない言葉を続けた、
「…モノを送るだけがプレゼントじゃないわよ…」「どういう事?」
「つ、つまり…その…だからあ…なんていうの」「どうしたのさアスカ?」
「…あ、あ、アタシがプレゼント代わりになってもいいのよ、その代わりアンタも自分をアタシにプレゼントしなさい」
「え?そ、それって…つまりその…まさか、何いってるのさアスカ…」
「う、うっさいわね!つまり、それ相応の覚悟はできてるって…ことよ…」
「そ、そうなの…で、でも…」「何よ今さらしりごみする気い?!」
「…そうじゃなくて…そういう事はほんとうに大事な時に僕はしたいよ…アスカを汚したくないから」
ちょっとの沈黙に包まれた後、シンジはアタシににっこり微笑みながら唇を近づけてきた…
皆の死角に隠れてほんの少しだけど甘くねっとりとしたキスをした…
ほんの十秒くらいなのにアタシ達にはとても長い時間の様に感じられたキス…
「メリークリスマス、アスカ」「メリークリスマス、シンジ」
「寝相が悪い」という癖を逆手に取りシンジの隣に転がったふりをして、
ぴったり体をくっつけておいた、さりげなくアイツもきゅって手を握ってくれたな。
サンタさんなんていない事はとっくにわかってしまったけど、
聖夜に素晴らしい贈り物が与えられる事は信じているわ。
今夜もかけがえのない贈り物がアタシとそしてシンジに与えられたのだから…
でも…いつの日かちゃんとアタシをアンタに捧げたい…
だからアンタもごちゃごちゃ云わないでちゃんと黙ってアタシを受けとめてね…シンジ…
キター
ホリディ様 クリスマスプレゼントありがとうございます。
これで、
パシャ
やってくれたなホリデイ氏
>>1 乙!
>>ほりさん
昨日食べたケーキよりあんま〜い。
ぐぐぐぐぐGJ!!
パシャ
ホリデイ様、乙です!
そして、メリーク………
パシャ
あうっ!…っぐうぅっ!
ぐあああぁぁぁぁぁぁ乙ぅぅぅぅぅ!!
ピュ
お疲れ
ホリさんこないかと思いました。GJGJ!
中2がクリスマスパーティーするだろうか?
19 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/25(日) 19:19:38 ID:616U8Ivi
キタ(n"∀")η゚・*:.。..。.:* ミ ☆
ピチョン
最後の3行だけでも十分にアマ〜い内容
来年も楽しみだな
GJ!!
otu
と、溶ける、そんな、まだメリークリスマスを言ってない、の、に
パシャッ
有馬で惨敗してクサクサした心が癒された感じだ・・・・
パシャ
ディープに負けた心が癒された…
ピシャッ
GJ!!!!1111
職人さんありがとうありがとう
>>25、保ぞ…
パシャ
高校生活最後のクリスマスはホリデイ氏からの素晴らしいプレゼントをいただきました
12月25日
昨日の余韻が残っているのか、今日のシンジは朝からどこか
よそよそしい態度だった。 気持ちは分からなくもない。 この私も、
まだ痛みが残っている感じがして、それがアイツの顔を見るたびに鮮明に蘇ろうとして
しまうのには困った。 しばらく、これは後を引くかもしれない。 そんなに
嫌ではないから別にいいけど、これからずっとこういう感覚の繰り返しで
なければいいなと、祈るばかり。 シンジと一緒に生きるという現実は、まだまだ続くのだから。
お互いがお互いにとってのサンタクロースでありたいと願ったのに、なんとも不恰好な話。
気が早いけど、来年はどんなクリスマスになっているんだろうと、ふと思った。 何も変わらないなら、
それでもいいと思った。 結局、私はボロボロになりながら、一番欲しかったものを手に入れてしまって
るのだと、改めて気付かされた。 いつからだったか、自分のものにしたくてたまらなかったもの。
常に意識し、憎み、蔑み、拒絶し、それでも欲しかったたった一人の他人。
シンジがいなければ、今生きてはいない。 そんな私だから、抱きしめ続けて今日も、
温もりと一緒に感じられる微笑み、それが至上のクリスマスプレゼント。
大っ嫌いだから、離さない。 身体も心も、全部…。
>>1氏、乙です。
年末の忙しさにヒーコラ言ってる状況ですが、なんとしてもクリスマスは、と
思って昨日今日、急いでネタを考えてましたw
しかしこれといった気の利いたシチュエーションも浮かばず、コードに引っかかりそうな
内容で申し訳ありません。 お正月なぞに向けて今後も精進いたします…。
乙です
スレ立てした甲斐がありました。
GJ
つまりアスカはシンジに処女を奪わ(ry
パシャッ
え、32の解釈でよろしいので?
・・・それ以外に解釈の仕様が無いかと・・・
シンジがアスカに童貞を奪われ・・・
その手があったかw
シンジの童貞は右手解除のハズ(笑)
じゃあアスカの処女は搭乗中に…
うわなにをmdjFAaIcイカhkリ
グシャ
アスカの処女は?
39 トウジに無理矢理…
って同人を見た
>>40 ・・・もしや、「アスカ、来日」での初対面の場面だったか?
ど う で も い い
>>40 evange?
あれはLASとして許せん。
抜いたが
俺はアスカでだけは抜かないと心に決めております
話が脱線してます
十日町
▼月◎日
年末という事もあって一段落ついたのか加持さんが遊びに来た、ミサトに会うなり、
「お前の万年床は年に一度どころか四季折々の大掃除が必要だな、作戦部長の名が泣くぞ」
「うっさいわね、あんたに云われるほど汚れてないわよ、これでも綺麗好きなんだから」
そういって床をドシンと踏み付けた瞬間すごいほこりがたちこめてミサトはケホケホ、
それを見て加持さん大笑いしてた、おかしな二人。
そんな加持さんにアタシはある相談をした。
いかに天才美少女たるアタシでも男の子のメンタリティは不可解なのよ、
それゆえ「異性である男子の考え」ってやつを教えてもらおうとしたのだ。
苦笑いしながら「一言じゃ云えんなあ…アスカは男の子の何が聞きたいんだ?」と逆に聞き返され、
答えに窮し困ってると「要するにシンジ君の考えを聞きたいんだろ?顔に書いてあるぞ」ぎ、ギク。
単刀直入に答えをずばり言い当てられてアタシはとても恥ずかしかった。
「そういう事はちゃんとシンジ君にそれとなく聞いた方がいいぞ」って正論を云われたけど、
それができればとっくにしてるんだから、その辺のもどかしさも合わせて言い返せば、
「そんなにシンジ君はアスカにとってもどかしくてわからない男の子なのか?」とまた逆に聞かれた。
そうよ、弱っちくて頼りなくて優柔不断でペシミスト気取りなムッツリスケベ、
嫌われたくないくせに人を拒む天の邪鬼、おまけに鈍感で気のきかない朴念仁、
ちょっと優しくしてやりゃつけあがる中途半端でどうしようもない男の子。
そう言い切ったアタシを加持さんはニヤッて笑いながらこう云ったわ。
「それだけシンジ君の事をよく見てるって証拠だなアスカ、
つまり世界で一番シンジ君をアスカはわかっているってことさ、
その調子で今度はいい所もたくさん見つけられたら俺が云うべき事は何もないよ」
…やっぱり加持さんにはかなわないな…大人には子供の嘘なんてお見通しってことね…
見透かしたようなあの笑み、いい意味でも悪い意味でも大人の恐ろしさを知ったわ…
そう、アタシだってほんとはそれなりにわかっているのだ、
そんなアイツが人を愛する事を覚えそれを知ったらどうなったかなんて…
優しさや想いをたくさん、いや全て捧げてくれる男の子なんだって…知ってしまった。
そしてそれは世界でアタシしか知らないアイツの姿。
そう加持さんに云ったら驚いてくれたかな?
いや、やっぱり体よくあしらわれただろうな…
「お姫さまには王子様が必要だな」と加持さんは言い残して、アタシの話し相手はシンジに交代。
さっきまでとは打ってかわってもどかしくも愛おしい会話になってしまったのはしかたがない、
シンジのせいだ、すべてシンジがいけない、ふんだ。
たぶんシンジは加持さんみたいな大人になんてなれないし、ならないだろう。
でもそれは構わない、たぶんアタシ達はいつまでたってもなんだかもどかしいまま、
大人でも子供でもない変な二人のおかしな関係が続いていく気がする。
だけど少しづつ、そしてゆっくりとアタシはシンジをシンジはアタシを理解していくんだろう。
それでいいんだと思う、お互いに何か一つずつわかちあっていけばいいんだから。
あせることなんてないし、どうせあの鈍感バカはぐずぐずするからアタシが合わせてやらないと。
そういう訳で今日のキスはアイツからやらせてみたからひどくぎこちなかった。
まったく一事が万事こんな調子なんだから、ちったあアタシを驚かせてみなさいよバカシンジ、むう。
おお、最近何故かホリディ様投下後初カキコが続いている。
乙です。
そういえば2006年の1月1日は日曜日・・・
ホリ様期待しております
乙&GJ!
加持の貴重なアドバイスにもGJ
ぐぐぐぐぐぐGJ
53 :
F.モトヲ:2005/12/29(木) 01:40:50 ID:???
アスカの晴れ着見たい!というか毎日キスしといてまだ素直になってないアスカって一体・・・ww
待っていたよ、ホリさん。
毎日読むに値するよ。
乙ってことさ。
55 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/29(木) 10:12:48 ID:U0wLuPNu
乙です。
元旦は楽しみにしてます
ageてしまった…
吊ってきますorz
GGGGGGGJ
加持さんカッコヨス
今日は熱のせいで一日中寝込んでいたのに、何故か
人間はあったかいものだと、意味深なことを考えさせられた1日だった。
朝八時半、いつもの時間に起きる。外を見るとぽつぽつと雨が降っている。
顔を洗って、歯を磨いたら、程良くお腹がすいたので同居人を起こしにいった。
同居人の部屋はあたしの部屋の隣。14歳の男で、料理がそこらの主婦より全然うまい。
自分の部屋を出て、同居人の部屋の前へつくと、妙な違和感があった。
いや、あれは違和感なんてもんじゃなかったわ。部屋が存在していないの。
珍しく早起きして、ビールでなくコーヒーを飲んでいるミサトに聞くと、
違和感はより強く、より不快なものになった。
「あのさ、同居人の部屋は?」
「え?同居人って…アタシ?」
「違うわよ!あの男の子のことよ!」
「…アスカ、まだ熱があるみたいね。ここには男の子なんていないわよ」
学校にも同居人はいなかった。いつも2バカとつるんでるはずなのに…
2バカに聞いてみたら、これまたミサトと同じようなことを言われてしまった。
何故か今日の学校は、今までで一番つまらなかった。
午後はシンクロテストがあるので、家に帰らずネルフに直行することにした。
雨がザーザーと降っている中、ネルフまでの道のりを一人で歩く。
絶対におかしいわ。同居人…確かに昨日は…
昨日?昨日は確か、ヒカリと下校して、家に帰った後は…思い出せない!
不覚にも、このあたしが取り乱してしまった。このあと地獄に落ちるとも知らずに。
ネルフに着くと、ファーストが目に入った。あの青い髪を間違えるはずがない。
「ファースト!アンタさ、あたしの同居人のこと、知らない?」
「誰?」
「ん〜髪が黒くて、料理がうまくて…」
「そうじゃない」
「へ?」
「あなた、誰?」
このときあたしは、体の芯まで貫かれるような恐怖感を感じた。
本部に入ると、これまた嫌な違和感があった。皆があたしを見てくる。
転校初日にあった、羨望と欲望の入り混じったようなものとは違う、
何か変なものを見るような目で。
不安になって、ミサトに話しかけたとき、何かが音を立てて崩れた。
「アンタ誰?日向君、知ってる?」
「いえ、知りませんね。ファーストチルドレンの友達ではないでしょうか」
「そう。あなた、ここは立ち入り禁止よ。早く帰りなさい。」
そう言われた瞬間、あたしは何でだかは分からないけど家にいた。
整然とした室内。汚れと呼べるようなものは何一つない。
外は豪雨。警報が鳴り響いている。
怖いもの見たさ、というのだろうか。ふと窓をのぞきこんでみた。
――ない!何もない!ビルも公園も地面も!
ガタッとドアのほうで物音がした。見ると、何だか変な空間が、
この家を浸食している。外と同じように。
浸食された部分から外と同化していく。消えて無くなっていく。
ドアから廊下へ、廊下からロビーへと浸食され、もうほとんど逃げ場がなくなった。
消える――
死ぬ――
このときのあたしの顔はひどいものだったろうと思う。
泣きながら必死で助けを求めた。誰もいないのに。
それでも、浸食は容赦なく進む。ついに、残っているのは壁とあたしの部屋だけになってしまった。
逃げ場は部屋だけ。なのに、何故かあたしは部屋に行こうとしなかった。
何もない壁を見つめていた。そこを離れてしまったら、大切な何かを失ってしまう気がして…
「嫌!助けてっ!シンジ!」
何もなかったはずの壁に、いつの間にかドアがあった。
扉には『シンちゃんの部屋』とかかれている。
縋るように、あたしはその扉をあけた。見ると、シンジがあたしを看病している。
刹那、あたしはシンジに看病されていた。
このときのセリフが、妙に心に残っている。
「おかえり」
「…ただいま」
夕方6時。目が覚めるとすっかり熱は引いていた。
顔を洗って、歯を磨いたら、程良くお腹がすいたので、シンジの部屋に行った。
シンジを抱きしめてしまったのは内緒である。
「あ、アスカ。熱は大丈…うわ!何するんだよ!?」
「ただいま…」
「え…?おかえり…」
今日は何だか変な夢を見たけど、幸せな1日だった。
…夕食のミサトカレー以外は。
乙です。交錯する空間描写、なかなかGJ!
なんだかホントに見た夢を基に書いたかんじですね。
これからも頑張ってください。
ウマー
GJ!!!最初びっくりしました!!!
(´・ω・`)皆ありがとう
GGGGGJ!
スタートレック・ジェネレーションズ で似たプロットの話があったな。
65のように不安になったけど、最後はホッとし………
パシャ
21エモン(アニメの方)を思い出した。最終話の1つ前。
>231氏
乙です、「おかえり」と「ただいま」の言葉がまたいいですね。
GJ!です。
ではこちらも投下しますかな。
※月※日
師走の忙しさをよそに葛城家は今日も平和そのもの。
大掃除はとっくに終えたし(ミサト以外)
正月の飾り付けも無事終了(ミサト手伝わず)
三が日に備え食料や日用品の買出しも完了(ミサトビールしか買わず)
後は大晦日を迎えるだけ(ミサトは残った仕事に四苦八苦、やれやれ)
長く書いてきたこの日記も明日が終われば用済み。
といっても新しいノートに新しい一年が刻まれるってわけ、
たぶん来年もそんな変わらないとは思うけど。
やるべき事を全て終えたアタシ達はいつもの様にリビングでのたのたまったり。
でも今日はちょっと嬉しい事があったからちゃんと記しておこう。
一年間の想い出が頭を巡っては消えた時アタシは無意識にシンジをじっと見つめてしまった。
それに気づいて仕種がぎこちなくなりながらなんだか恥ずかしそうに視線をちらちら返すアイツ。
妙な空気に包まれながらリビングでもじもじはにかみあうおかしな二人。
風向きが変わったのはアイツが口を開いた頃、
「…僕…今年はとてもいい一年だったって初めて思えたな…」「何よやぶから棒に」
「…その…さ…なんて云うのかな…あのさ」「うじうじしないではっきり云いなさいよ」
「云ってもいいの?…でもやめとこ…」「じれったいわねえ!そこまで云ってやめるなんて気になるわよ!」
ちょっとだけ真剣な顔になってアイツはアタシをしっかりと見つめ返した、
「…アスカにちゃんと想いを伝えられて…僕にとって大切な人になったって事…」「………」
「…初めて人を好きになった、そして好きになってくれた、それが嬉しかった」「………」
「二人で過ごした時間がかけがえのないものだって思えた…だからいい一年になったって…」「………」
言い切ったアイツはすぐに元の弱気なはにかみ顔に戻ってアタシをおどおど様子見、
「…そう云ったらおかしいかな?」「………」
「どうしたのアスカ?顔赤いよ?」「………う、う、うっさい…」
「ご、ごめん」「あ、謝るんなら、さ、最初から云わなきゃいいでしょ!」
「ご、ご、ごめん」「べ、別にアンタおかしい事なんか云ってないわよ…」
「…そ、そう?」「バカかと思ったら結構気のきく事云ってくれるじゃない」
「そ、そうかな?」「あ、当たり前じゃない、…そりゃアタシだって…そう思ってるんだから…」
「え、何?」「うっさい!アンタなんかに絶対教えないわよ!プンだっ!!」
耳がこそばゆい会話を終えてアタシはなぜかアイツの隣にちょこんと座った。
時折漂わせたアタシの香りにずっとドキドキしてたアイツがとても可愛かったけど、
逆にアタシはアイツの気持ちがこもった言葉にドキドキしてたんだから。
明日は今年最後の日だからちゃんと一年分の気持ちを伝えてあげたい。
何も構えず素直に好きだって、好きになってよかったって伝えられたらいいな…
とりあえず今日はよりそってアイツの肩に体を預ける事で気持ちを伝えた。
柔らかくて温かいぬくもりを互いに感じてアタシとシンジの何かは一つになった。
「ねえシンジ」「…何?」
「ううんなんでもない…」「何なのさもう…アスカ…」
今日のアタシもとても幸せだった、と日記には書いておこう、ふふふ。
ただしその幸せも家主が仕事疲れを取るマッサージにシンジがかり出されるまでの間だったけど…まったくもう!
神々の住まうスレに祝福を。
パシャッ
ホリ氏乙です!!
毎日投下って…すごすぎる。
このまま行くとアスカとシンジは最終的には…
パシャッ
降臨してくれたのかホリデイ氏!
来年もよろしくお願いしますorz
>>231 ちょwおまww
溶けずに書いてく…
ドピュ
ホリさん毎回ありがとうございます。
ホントに大好きです。ありがとう
ありがとう
ありがとう
ドピュ
曇り空、まるであたしの心を映したような淀んだ空気。今日は何だか憂鬱な日だった。
昨日1日寝込んでいたあたしは、朝起きれるわけなどなく、当然のごとく寝坊してしまった。
いつもより30分ほど遅れて目覚めキッチンに行くと、ミサトが暴飲してるのは当たり前としても、
いつもなら待っていてくれるはずのシンジの姿がない。
「おはよ、シンジは3バカと登校?」
「シンジ君?そういえばさっきレイと一緒に学校行ったわよ?」
「な…なんですって〜!?」
レイ、ファーストチルドレン。あたしの天敵の名前。今まで葛城家に来た回数など
たかが知れてるし、朝一に来たところなんて、少なくともあたしは見たことがない。
そのファーストがわざわざシンジを迎えに来るなんて…まさかそんな!?
いてもたってもいられなくなって、ろくに化粧もせず、飛び出すように家を出た。
学校に着くと、シンジが変によそよそしい。端から見ても何か隠しているのがわかる。
あたしが話しかけてみてもこんな様子。
「おはよ、シンジ」
「え…ああ、おはよう」
「これ、こないだレンタルしたCD、聞いてみる?」
「あ、いや…その…うん…」
「ところでアンタ、何でまたファーストに迎えにきてもらったわけ?」
「…なんでもないよ」
「…」
「…」
けだるい午前が終わり昼休み、シンジは弁当箱をあたしの机に無愛想に置くと、
そそくさと早足に去っていった。どこに向かったのかものすごく気になったけど、
(もしファーストとだったら…)てな考えが考えれば考えるほど
頭に浮かんじゃって、なぜか見に行けなかった。バカシンジ。フンッ!
午後の授業が終わり担任が終礼を済ますと、さくっと教科書をまとめ、鞄に放り込む。
今日は珍しくシンクロテストがないので、すぐに家へ帰れる貴重な日。
逃げないようシンジを捕まえて、いつになく早足で家路につく。
二人きりで帰るのは、別にその… いろいろ聞きたいことがあったからよ。
…手をつないでんのはシンジが逃げないようにするための配慮よ。
「シンジくーん?あなた、あたしに何か隠してるでしょ?」
「そ…そんなことないよ!」
「嘘おっしゃい!アンタ嘘つくの下手なんだから無駄な嘘つくと死刑よ!」
「う…ごめん…帰ったら見せるよ…」
見せる?一体何を見せてくれるのかしら…
期待と不安が入り混じった不快感のせいで、それから家に着くまで、
お互いに一言も口をきかなかった。バカシンジ…
「さーて、見せてもらいましょうかね?」
「うん…これ…」
「何よこれ?『ハーモニクステスト結果』?これがどうしたって…あっ」
[3rd/碇シンジ:544]
[2nd/惣流・アスカ・ラングレー:539]
[1st/綾波レイ:452]
シンジにハーモニクス値を追い越されている。まさかこいつ…
「ごめん…だいぶ前に、僕のハーモニクス値が8上がってるってリツコさんに誉められたとき、アスカ怒ってたから…」
…まさかとは思ったが、本当にこんなつまらないことで…怒る気力も失せるわ。
「はぁ…(どうでも)いいわよそんなこと。」
さらに聞くと、ファーストが朝一に来たのは、ミサトが忘れていった
テスト結果を届けにきただけらしい。なんっっっって非常識なのかしら!
時間を考えなさい、時間を!
とにもかくにもあたしの考えはくだらない杞憂に終わり、我ながらアホらしくなってしまったので
部屋にこもると、つい昼寝をしてしまった。
しっかしシンジの奴、あんなくっっっっだらないことであたしの1日をつまらなくさせるとは、なかなかやるわね…
『シンジ君、ハーモニクスが8ものびているわ、大したものよ』
『でも、あたしより50も少ないじゃない』
『あら、10日で8よ。大したものだわ』
『大したことないわよ!よかったわね〜お褒めの言葉をいただいて』
『あ…』
『先に帰るわ!バーカ!』
あのときはどうして怒っちゃったんだろう?
…天才のあたしにとっては簡単すぎる問いだったわね。
昔は、『エヴァのパイロット』という肩書きしか大切なものがなかった。
でも今は…もっともっと大切なものが、すぐ目の前にいる。いてくれる。
だからシンジも…その…もっとあたしを大切にしてほしい…
12月31日
気が付けば今日で今年も終わりのようだ。もっとも、年中行事などたいして意味を
持たない今の暮らしにおいては、心の隅に留めて置く程度の認識に過ぎないが。
私とシンジは、この先あと、何年生きるのだろう。新しい年を迎えるこの一日を、あと何度
通ることになるだろう? 分からないけど、コイツが一緒なら知らない間に重なっていきそう。
意識の無かった数日を除き、このバカの顔を見なかった日のなかったこの一年。
よくも飽きもせず、毎日そばでいられるものだなって、自分でも感心してしまう。
飽きもせず、毎日抱き締めあって、毎日キスして、毎日傷を舐めあって。
気持ち悪いけど、他人に求められることは嫌いじゃない。 だから、いい一年だったと言ってあげる。
バカシンジ、ありがとう。 相棒がくれた優しさの数だけ、微笑えたことは忘れない。
何が特別なわけではないけど、新しい年もこうやって生きていくのだから、何だか、今が大切。
今日は、一週間ぶりに私も優しくなれそうだから…愛し合ってみようかな。
来年もシンジの優しさを沢山吸い込んでいけますように。
少しずつでも、輝きが戻ってきますように。 愛するコイツを護れますように。
来年も私が私でいられますように。
DAHLIA氏
GGGGJ!
↑何度繰り返せば気が済むのか問いたい
アンビリカルケーブルで首つtt(ryorz
YES
88 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/31(土) 16:56:21 ID:HHYGOPpX
↑粘着晒しage
今日の職人さんのオンパレード最高
GJ
vipkita
moetawwwww
moritapokaeseeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
年末に怒濤の投下ラッシュ
皆さん乙であります!
乙です
職人の皆さん、良いお年を
これで今年最後の書き込みにします。
職人の皆様ありがとう。
そして来年もよろしくおねがいします。
12月31日
今年も今日で終わり、思い返せば色々な事があった。
たぶんいちばん大きな事は好きな人が出来た、という事だろう。
人を好きになるなんて信じられなかったけどそれがとても素敵な事だと今さらながらにひしひしと感じている。
来年も同じ想いを抱きながら振り返れるかな?そうだと信じていたいわ。
仕事も一段落ついたミサトと三人揃って年越しそばを食べながらしみじみ過ごした夜。
つるつるすすりながら皆それぞれに今年を振り返っていたけれど、
「「「来年も何にもなくまたこうして過ごせたらいいね」」」と言葉がシンクロしたのはおかしかった。
シンジの奴は昨日と同じ様に「今年はいい一年でした」と余計な一言、
ミサトに「なんでー何かあったのシンちゃ〜ん」としつこく聞き出されてた、まったくあのバカ。
「みんな何事もなく過ごせたからですよ…」と一生懸命ごまかしていたけど、
「そんな事云ってー誰かさんと過ごせた事がよかったからでしょー」ときっちり見透かされてた、だめな男。
そんなミサトが夕食後リビングで年越しのTVを見ながらぽつりとつぶやいた、
「…でもね…私も今年はいい一年だったと思うな」なんてしんみりした顔しながら。
黙って次の言葉を待つと「…やっと私達ほんとうの家族になれた気がするから…かな」。
かつての様な「ごっこ」ではなく共に暮らし何かを分かち合う血のつながらない他人の「家族」。
その言葉はアタシとシンジも異論なく同意した、他人どうしなのにどこよりも温かい家族と云う事を。
しばらく見つめあった三人は互いに少し微笑むと気持ちを言葉に変えた、
「来年もよろしくねお二人さん」
「こっちこそ、来年はいびきとずぼらを直しなさいよミサト」
「こちらこそお願いします…あとほんとに朝のビールは体に毒だからやめて下さい」
子供二人にいびいび云われてミサトは少しひきつった笑顔、おかしくてシンジと二人笑っちゃった。
そんな感じでリビングはなんだか温かく心地よい空間となり過ぎていく年を偲びながら三人でゆったりした。
優しいお姉さんと頼りない弟の様な彼氏と三人で来年も平穏無事ちょっぴり波乱万丈に過ごせたらいいと思った。
とにかく、ミサト、そしてシンジ、今年も来年もそれからもよろしくね。
追記
昨日記した様に今日くらいは素直になろうと努力してみたが、
もどかしく素直じゃないいびつな二人、そう簡単に願いは成就なんてしない。
でも、少なくとも今日が終わるまではとチャンスを伺い時には作ってみたけど、
結局「ゆく年来る年」が映し出されるまで全ては失敗に終わってしまった。
おまけに今日はミサトもゆったりリビングでまったり仲間、これではなかなか二人になれない。
そこでトイレに行くと立ち上がったシンジにかこつけて「アタシも手洗おうっと」と同行、
水を流しながらゆっくり手を洗ってアイツが出てくるのをこっそり待ったわ。
つまるところ洗面所でアタシ達は束の間の二人っきりを紡ぎ出したってわけ。
「アスカどうしたの?」「………あ、あ、あ」
「トイレなら空いてるよ」「そ、そうじゃないわよこの鈍感!」
「…なんなのさ…もう」「そ、そのね…つまり…だから…ああもう!」
「ご、ごめん」「違うわよ!なんで謝るのよ!そ、その、き、今日くらいは…」
「今日くらいは?」「あ、あ、アタシも、す、素直になろうかな…って」
ここまで云うのにこの始末だ、アタシ達はとんでもなくアホだがもっとアホなのはこの後。
「どういうこと?」「し、シンジ…そのシンジの事が…」
「僕の事が?」「その…こ、これまでもこれからも、ず、ずっと…す、す、」
「す?何?」「…好きなんだから…」「何?聞こえないよアスカ」「う、うっさい!二度と云うもんかこのバカシンジ!」
「何だよもお…でもアスカ」「…何よ」
「今日はもう過ぎちゃったよほら12時回ってる」「だったら今年から素直になるわよ!それでいいでしょ!ふんだっ!」
つんつんした調子でリビングに戻れば騒ぎに聞き耳立てていた家主がニヤニヤお出迎え、
前門の大悪魔後門の朴念仁に板挟みのアタシは恥ずかしさと情けなさですっかりしょんぼり。
…そういうわけでアタシは今年の目標を「素直になる」と宣言してしまった…あーあ。
…ちゃんとできるかな…あのバカ相手じゃものすごく苦労しそうだけど…まあいい何とかしてやるわよ、もう。
神々乙!
愛し・・・いや、神々には失礼だな。
来年も何卒よろしくお願いしますorz
1年の最後の最後に乙です
今年は初めてこのスレに出会った最高の年でした
来年もこの調子でガンバレ
GJ
明けましておめでとう!
これからもみなさん愛してるます!
おめでとうございます
今年も、職人さんをはじめ皆さんよろしくお願いします。
職人さん今年もお年玉をちょうだいな
GODS GJ!
年明けだというのに寝てた…(´・ω・`)
あけましておめでとうございます
ゝゞ^∀^ν
乙です。
明けましておめでとうごさいます。
今年は私は大殺界の停止にあたるらしいので、うかつな事はできませんが、今年もここに来て心を和ませてもらいます。
皆様にとって良い一年でありますように。
明けましておめでとうございます。
今年もマターリと楽しみにしております。
乙です
新年の目標は大変そうですね。何はともあれ、あけましておめでとうございます。
皆様明けましておめでとうございます、
今年も何卒宜しくお願いいたします。
いつまで続くかわかりませんが拙作におつきあいいただけたら幸いです。
では本年一作めを投下いたしましょう。
それからお年玉代わりではありませんが来週日曜はネタが決まってます、
アスカさんと下着にまつわるちょっとエロティックな一編を練ってます、
たいしたものではありませんが、皆様の元気と癒しになればこれ以上の喜びはございません。
1月1日
今日からは日記帳も新しいものに代変わり、さてこれからどんな事が記されていくのだろうか楽しみ。
お正月という事で日本のならわしを体験したけど、どうも「おせち料理」ってのが合わない。
注文したものを食した訳だけど塩辛かったり味付けが濃くて辟易したわ。
「これは元々三ヶ日の保存食だからしょうがないよ」ってシンジは説明してくれたけど、
そんなの三日も食べられないわ、アタシは三分で飽き飽き。
でも「雑煮」ってのは美味しかったわ、シンジの味付けも丁度よかったし。
「おもち」もとても美味しかった、ペンペンに分けてあげたら嘴にひっついて大変だったけど。
「初詣」も行ってきた、お金を投げ入れると願いが叶うなんて神様も随分げんきんなものね。
シンジに何を願ったのか聞いたら「…今年もいい一年でありますようにって」嘘つき、このバカ、ほんとは違うくせに。
アタシ?アタシは…その…もちろん「今年も好きな人と幸せに暮らせます様に」って…な、内緒よ。
「おみくじ」も引いてみた、アタシは「中吉」めでたさも中ぐらいなりって事なのかな、ほんとは大吉が良かったのに。
シンジとミサトは揃って「凶」二人して惨澹たる顔つきだったのには思わず笑っちゃったわ。
帰宅後ミサトから「お年玉」ってのをもらった、中身は一万円札一枚、さて何に使おうかしら、ふふ。
とりあえずお礼を云って、今度シンジと出かけた時に使い道を考えようっと。
更にミサトからはアタシだけの「お年玉」をもらった、それは「晴れ着」のカタログ。
「もう少し大人になったら仕立てるわよ、今の内に探しといてねん♪」と云われたものの、
アタシに着物なんて似合うのかな?日本人体型ではないから綿密に選ばないと。
カタログを覗きこんできたシンジがやけにおどおどしてるから問いただすと、
「何でもないよ…」とごまかすのでしつこく聞いたら「…アスカの晴れ着姿…綺麗だろうな」なんて、
新年早々かましてくれるじゃない、鈍感バカシンジのくせにまったくもう♪
夕食時ミサトに「せっかくだから『お屠蘇』をおすそわけ♪」と何だかわからないけど飲まされた。
…そしたらアタシもシンジもなんだかほろ酔い気分でいい調子、ほんのりまったりいい気分。
フラフラしてるシンジに何やってんのよ!とツッコんだらなんて云ったと思う?
「…アスカ…アスカ…ミサトさん…アスカって可愛いんですよお…」なんて余計な一言。
「あてられちゃったわーこの幸せ者!スケベ!女殺し!」なんてミサトも酔いの上とはいえひどい暴言。
…でもそんな二人を見ながら丸々屠蘇を空けて暴れたアタシは…救い様がないな…気をつけよう…
そのせいなのかわからないけど真っ赤な顔ですやすや眠るシンジを、
アタシは膝枕で応対してやったわ、べ、別に、こ、これは「お屠蘇」のせいよ、
普段のアタシじゃ考えられない事なんだから、な、何もそこまで全てを許したんじゃないんだから。
でもまあ…いいか…今年の目標は「素直になる」だから…行動だけでも素直にしたから良しとしておこう。
追記
今年最初の口づけは二人ともお酒くさかった。
あんまりロマンチックなものじゃないわね。
それにお酒の勢いってような気がしてあまり嬉しいものじゃない。
とはいうもののそれはそれでしっかりと享受したアタシとシンジではあるけれど…
明日からはアタシを惑わしてくれるキスを望んでるからねシンジ、
…って何を書いてんのかしらアタシ…これも「お屠蘇」のせいよ、きっとそうなんだから、
アタシは終始そして常に、れ、冷静よ、そうよ、そうなんだから…ふんだ。
乙です!
晴れ着姿のアスカ…見たいなあ
乙です
最後のふんだが可愛いですね。
GGGGGGGJJJ!!
いつもながら溶けそうになります(´∀`)
アスカかわいいよアスカかわいいよアスカかわいいよアスカかわいいよアスカかわいいよアスカ…
ウッ!!
乙です
一万円のお年玉貰って微笑んでる姿が
かわいらしいよ。使い道はやっぱり服?
それとも…
将来のための貯金ってのもアリだけど
ホリデイ様
乙です。
>>231 だから溶けずに書…
ドピュ
わ た し も だ !!
ドp(ry
1月2日
新年二日目、何にもする事なくだらだら過ごしちゃった、いけないいけない。
といっても食っちゃ寝なんて自堕落な生活をした訳ではない、念のため。
目的も思想もない一日を過ごした事に対する反省なんだから…まあそれもたまにはいいのかな。
ヒカリと二バカは明日遊びに来るらしい、シンジとアタシの携帯にそれぞれ連絡が来たわ。
たぶん下らない話と行動に終始する一日になりそうね…まあこれもまたいいのかな。
で、今日はファーストが遊びに来た、彼女はどおやらお正月だとかそういうのはわかってないらしい。
そういう訳で「かるたとり」をしようとミサトが提案してくれてとりあえず参加させた。
ルールを知らないファーストを読み手にさせたけど…何なのあの子はまったく、
「『い』…犬も歩けば碇君に当たる…」「『ろ』…論より碇君…」「『は』…花より碇君…」
なんて調子で詠まれた五十音…ああもう!何なのよ!
それとなく嫌味たっぷりにちくちく云ってやれば、
「…あなたは碇君の事嫌いなの…?私は…す、好き…」とほほを少し染めぬけぬけと…
「バカは嫌いだけどシンジは別よ!」と訳のわからない言葉でお茶を濁しておいた。
でもそう云った途端ファーストのちょっと冷ややかで何かを含んだ視線が痛かった…くそう。
しかもミサトまでおやおやなんて同じ様に見つめてくるんだもの、よってたかって…もおお!
そのくせあのバカは何にも気づかずぼんやりしちゃってさ、
何とか空気の悪さは察してくれたけど余計おろおろしてくれて涙が出るほど有り難かったわよ。
ほんと場の空気を読めない所は全然変わらないんだからアイツは…少しは成長しなさいよ!
結局ファーストは夕食も食べていったのだけど、アタシも気に入った「雑煮」に夢中。
「お餅…お米から生まれた食物…不思議な味」と云いながらもしっかりおかわりしてたわ。
ちょっと満腹に戸惑いながらも「…美味しかった…ありがとう碇君」と微笑みながら礼を云うファースト、
バカシンジったらそれ見て「こ、こちらこそ」なんてドギマギしちゃって…もう何なのよ!
少しむしゃくしゃした気持ちを見透かされたのかファーストは意味深な笑み…ちくしょう。
「さよなら」と言葉を残し颯爽とファーストが去ったのを機にアタシはシンジを攻撃、
「アンタもあんな顔するんだーいっがいー」「…何だよ、別にそんなつもりないよ」
「はん!何云ってんだか、妙に嬉しそうにしちゃってさ!」「あ、アスカこそなんで不機嫌な顔して…」
「うっさいわね!この顔は生まれつきよ!お生憎様!」「何怒ってるのさ…綾波が来るとアスカおかしいよ」
「アンタみたいな鈍感バカには百年たってもわからないわよ!」「わからないよ!ちゃんと云ってくれなきゃ!」
結局プイってして部屋にこもっちゃったアタシ…「素直になる」って決めたのに…どうしてこうなんだろう…
三十分も独りになれば落ち着いて色々考え直す、部屋を出てリビングを覗けばシンジ一人。
そおっと入ってそれとなく様子を伺うとやっぱりまだむくれ顔のアイツ。
イヤだったけどアイツの目の前に座り「ごめん」と一言ただ謝った。
「?…珍しいね」なんて云ってくれるものだからついアタシもこう答えた、
「今年からは素直になるって決めたんだから」嫌々な素振りを見せればアイツの言葉は、
「うん…素直なアスカ…僕好きだよ」だって云ってくれるじゃない…もう…
しばらく見つめ合いなぜかクスクス笑い合っちゃった。
そうしてアタシ達はおでことおでこをほほとほほを触れ合い仲直り。
うん、何か素直になるっていい事ね…そう思った一日。
で、でもファーストには負けたくないんだから、アイツにはアタシだけであってほしいんだから…
なんとかしなくちゃ、惣流・アスカ・ラングレーとしては、ね。
追記
そんな様子をミサトには全てお見通しされてしまった。
さすがに彼女は大悪魔、しっかりにやにや笑いながらそっとアタシに一言、
「嫉妬は恋のスパイスとして一番だからね、ア・ス・カ♪」だって…
他人事だと思って楽しそうに………ミサトの意地悪!
乙です。
嫉妬するアスカ、いいですね。
GJ!
ちゃっかりレイ告白…
アスカも好きだけどレイもなんらかの形で幸せにしてやってよホリさ
ドpy(ry
ホリさんホリさんホリさあぁぁん!!
パシャ
GJ!乙です!
新年早々エヴァスロとエヴァパチを打って爆死した心が
癒されます(´・ω・`)
ホリさんのまとめサイトってありませんか?
( ゚д゚)ホスィ…
129 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/03(火) 22:21:15 ID:GBb6Ynab
あの世で日記作成してきますo...rz
再びドピュ
そんな!完成していたのね・・・転載初号機・・・
ドッピュン
132 :
転載初号機:2006/01/03(火) 23:17:48 ID:???
すいません完成してました。転載速度が遅くて申し訳ありません。
パシャッ
1月3日
今日はヒカリ・ジャージ・メガネが揃って遊びに来た。
といっても何かした訳じゃない、皆でだらだら話してはしゃいで楽しんだ一日。
でもせっかくだからとこれまたミサトの提案で「羽根つき」をする事に。
「羽子板」で「羽根」を打っては返す単純なゲーム、雑作もないものよアタシには。
ところが負けた罰として顔に墨を塗るなんて云われた日には…そりゃプレッシャーよ。
しかしさすがは天才美少女、不可能を可能にする乙女。
ひとしきり全員が対戦を終えるとアタシ以外の顔は皆黒い何かが塗られていた。
メガネを塗りつぶされたヒトラーひげのメガネ、ほほにハートマークを書かれたヒカリ、
傑作だったのはジャージ、アンタそんなに鬼瓦権造ひげが似合うとは思わなかったわ。
本人も気に入ったのかやけくそなのかシンジの肩を抱いて、
「飛雄馬よあれがタイガースの星や!」とか云ってた、何なのかしら。
シンジ?シンジはもちろんカイゼルひげにパンダのくまを書いておいたわ。
「ひどいよ僕もう街歩けないよ…」ってアンタずっとその顔でいる気?ほんとにバカね。
どうしても納得がいかないジャージが再挑戦してきたけど結果は云わずもがな、
今度は両津眉毛にしてあげたらますますやけくそに「がはは!」とか大笑いしてた、ほんと何なのかしら
そんなアタシの前に一陣の風を背にして現れたのはファースト…ってなんでいるのよ!
いつかの卓球の再戦みたく双方かなり真剣に勝負を展開…しかし、しかし…くそう。
あっという間にアタシの顔は○と△と×が書かれていったわ…ちくしょう。
しかしプライドを賭けた一打によって見事ファーストの顔にも一筆入れる事には成功した。
平然とするファーストの顔に筆を入れるアタシは笑いをこらえるのに必死。
しっかりドラえもんひげを書いてあげたわ、ざまあみろ、へへん♪
「…だめだなあ…のび太君は…」ってシンジに云ってたけど何いってんのよ!てかそのボケ何よ!
最後の標的はもちろんミサト、こっそり逃げようとした彼女を皆でとりおさえ筆入れ完了。
美しき彼女の顔はなぜかブラックジャック先生に、
「宇宙の海は俺の海よ」とか云ってたけどいずれにせよ大人の女が台無しよミサト♪
帰りのエレベーターから現れた顔を墨で染めた異様な集団に近所のおばさんがびっくり、
「あらあら葛城さんところは新年早々楽しそうね」「…いえ…その…すみません…」
気まずい会話にアタシ達も気恥ずかしかったわよミサト、ごめん、はしゃぎすぎたわ。
さて今日も楽しかったな、とりあえず正月気分は今日までにして気を引き締めないと。
とにかく次こそファーストにリベンジしなくては、絶対勝ってやるんだから待ってなさい!
追記
日本の正月にまつわるものをだいたい楽しんだアタシは他にないかとミサトに聞いてみた。
ちょっと考えてたミサトはニヤッて笑うとある事をアタシに教えそれをシンジに聞けと云った。
…それがあんな事になろうとは…まったくあの大悪魔。
「ねえシンジ」
「何?」
「『ヒメハジメ』って何?」
「?!………」
「ち、ちょっと何顔赤くしてんのよ!何なのよそれ!アタシに教えられないの!?」
「そ、そんな事教えられないよ!み、ミサトさん、何吹き込んでるんですか!」
「何よ!そんなに顔赤くしたって事はアンタまた変な事考えてたでしょ!白状しなさい!」
「だ、だからあ!そんな事教えたくないよお!ミサトさん!ひどいですよ!」
…とにかく何かアヤシイものなのね、今度ヒカリか加持さんにでも聞いてみよう。
まあ、それはさておき今日は珍しくシンジの方から「もたれてもいい?」って聞いてきた。
何なのよと思ったら「アスカ素直になるって云ってたでしょ?…僕も素直になるよ…」だって、
まったくすぐ人にかこつけるんだからあのバカシンジは…もう…ふふふ♪
乙です
楽しい新年。色々仕掛けが面白いですね。
ホリさん&転載初号機さん
乙です!!GJです!!
今年も良い年になりそうです。
乙式GJ!!
乙乙乙乙乙乙!
231氏
雪山スレは終了?
このスレの雰囲気が全板で一番好きかもしれない…
遅ればせながら、大晦日〜元旦を投下させて頂きます
一人月 ぼっち日
初めて一人ぼっちじゃない大晦日。初めての家族と過ごす大晦日。
…そして初めてシンジと過ごす大晦日。思えば、去年までは訓練と勉強に埋もれる毎日で、
年末も年始もクリスマスも誕生日もなかったから、これが『初めての大晦日』
なのかもしれない。
…それなのに、それなのに、シンジとミサトは揃って外出。
ミサトは今年のまとめとかいって、ネルフで書類に埋もれて明日まで帰ってこれない。
寛大な心でミサトは許すとしても、問題はシンジよ。バカシンジ。
あのバカときたら、この超絶美少女であるあたしをほったらかしてどこに行くのかと思ったら、
「トウジとケンスケとキャンプに行ってくるから、ミサトさんをよろしく」
だって。信じらんない。おかけさまであたしは、いつも通り寂しい大晦日を過ごすことになった。
昼、誰もいない葛城家。クリスマスの残り物のケーキをペンペンと食べる。
(クリスマスにミサトのやつが酔った勢いで、嫌になるほどのケーキをかってきた。
そのせいでいまだに一箱半近くも、バターケーキが冷蔵庫でビールの海を航海している。)
ペンペンはおいしそうに食べてたけど、あたしはそんなにおいしいとは思わなかった。
そのままダラダラと時間を浪費すること3時間と12分51秒。くだらない特番を見ていると、ふいに玄関で呼び鈴がなった。
まさかね…とは思いつつも期待にものすごく胸をふくらませながら玄関の扉を開けると、なぜかファーストの姿が。
だいたいの予想はついたのでシンジはいないわよ、といったら
ものすごく残念そうな顔で帰っていった姿に、なぜか同情してしまった。シンジめ。
その後一人でばばぬきしたり一人ですごろくしたり一人で料理をしてるうちに、
気づけば夜中の9時、あと3時間もしないうちに年が明けてしまう。
もう、年明けなんてどうでもいい…『祝う日』と書いて祝日って言うけど、
それならあたしは家族が、シンジがいてくれれば毎日が祝日だわ。
逆に、誰もいない大晦日なんて、平日と変わらない。どうでもいい。
死ぬほどまずい手料理を食べたあと、ペンペンとお風呂に入る。
お風呂でペンペンをシンジに見立てて、わけのわからないことをつぶやいてるうちに、
本当に寂しくなってしまった。ちょっと前まではこんなのが当たり前だったのに…どうして?
お風呂を出ると、そこは誰もいない葛城家。再びあまり物のケーキを食べようと
冷蔵庫を開けたとき、神様があたしにプレゼントをくれた。
玄関で呼び鈴が鳴る。またファーストか、と思いつつ扉を開けると、
大事な、大事な人が目の前に立っている。思わず目から汗が出てしまった。ぐすん。
「シ…シンジ…今日はキャンプじゃなかったの?」
「ト…トウジにアスカ一人かもしれないっていったら追い返されちゃって…」
「もう…バカなんだから…」
「ごめん…せっかくの大晦日なのに寂しい思いさせちゃって…」
まあ、シンジにしては気の利いた発言をしてくれたので今回のことは
水に流してあげることにしよう。
期待してたようなパーティーはなかったけれど、
年が明けるのと同時にシンジと食べたあまり物のケーキは、今までで一番おいしかった。
12月 32日
今日から新しい年が始まる。とは言っても季節もなにもない日本では、
実感もなにもわかない。あたしとしては12月32日と同じ。
かわいそうなミサトは仕事でいないので、とりあえずシンジの部屋に遊びにいく。
部屋に入るとシンジはまだ寝ている様子だったので、部屋を物色してみることにした。
…別に深い意味はないわよ。単なる気の迷いってやつね。
ジャージやメガネの部屋なら、いかがわしい本やらいかがわしいDVDも
ありそうだけど、コイツに限っては、やっぱりそんなものはなかった。つまらない男。
と、そんなときシンジの机に、唯一鍵のかかった引き出しを発見。
天才なあたしは、すぐに目覚まし時計の裏にある鍵を発見。早速開けてみた。
どんな怪しいものが入っているのかしら…フフフ。
心を踊らせ鍵を回す
…一枚の写真と一冊の分厚いノートが入っている以外、なにもない。
その写真も、青空をバックに司令が写ってるだけのもので、おもしろくもなんともない。
おそらくノートのほうもつまらないものだろうと思ったけど、見てみると
『日記』とだけ綺麗な字で書いてある。こっこれは!
『今日は大晦日。アスカとミサトさんには悪いけど、以前から約束していたキャンプに出かける。』
ふむふむ、まさに昨日ね。それで?
『朝ご飯はケンスケの担当。さすが普段から趣味で野外で炊飯しているだけあって、
美味しく出来上がっていた。すごい。』
へー。メガネも料理はできるんだ、まあうちのシンジほどではないだろうけど…
『その後はサバイバルゲームをした。各自武器を持ち、擬似的に戦争をするというゲームだ。
…いつもエヴァに乗って戦っているのに、僕はビリ、ケンスケが一位だった』
あのバカ…ネルフの恥さらしね…
『昼ご飯はトウジの担当。もはや米だかなんだかわからない物体をかき込む。』
ジャージのやつ…ヒカリが哀れね…
やたら長い日記も、気がつけばラスト1ページ。読み終わったあと、もちろん
蹴りを入れたことを書いておく。
『夜7時、ご飯を食べていたとき、ミサトさんから電話がきた。仕事で帰れないとのこと。
つまりアスカは今一人ぼっち。大変だ。すぐに帰らないといけない。
アスカにとっては初めて家族と過ごすはずの大晦日だ。ミサトさんがいない今、
僕はすぐに帰らなくてはいけない。もうこれ以上アスカに辛い思いをさせたくない。
同じパイロットとして、仲間として、そしてなにより家族として。
家に帰ると、鍵を持っていないことに気づいて、ベルをならした。
アスカが泣きながら出てきた。
「シンジ、今日はキャンプじゃなかったの?」といわれたので
「トウジにアスカ一人かもしれないっていったら追い返された」と言ったら
「バカ」と言われた。なぜだ。まさか嘘がバレたのか。
「ごめん。せっかくの大晦日なのに寂しい思いさせちゃって。」と正直に言ったところ、
「あたしはアンタがいてくれればいい」と言われた。さらに接吻、俗に言うキスをされた。
その後、ケーキを食べてお風呂に入ったあと、なぜか一緒に寝るときかないので
アスカと寝た。』
…勘違いのないよう言っておくわ、「寝た」とは純粋に「睡眠」のことを
言っているだけよ。睡眠よ、睡眠。甲斐性なしめ。
それにしても…やっぱり他人、いや家族の日記なんて見るもんじゃないわね。
家族、か…
それ以上にはなれないのかな…?いや、なってやる、なってみせるわ。天才の意地に賭けてもね。
追記
日記の最後のページに、「I love you」と書いたことを、シンジを真似て
バカ正直に記しておく。最後のページまで、あと半分…シンジのやつ、気づくかしら?
ホリ様へ
お詫びとお礼
最後の『追記』は、どうしてもそれしか思い浮かばなかったので、
誠に勝手ながら使わせて頂きました。申し訳ありません。
それと、毎日の投下をありがとうございます。
ほのぼのとした感じ、さらに時として現れる綾波に
いつもながらマターリとさせて頂いております。
これからも、一住人として楽しませて頂きます。
では、長文&スレ汚し失礼しました。
乙!
231氏の作品はちょうど自分のツボです…
こんなに職人さんが多く質もよく荒れていないスレは
あるのだろうか。いや、な(ry
↑禿同
1月4日
新しい年になり4日目。 だからといっていつもと何が違うわけでもない。
だが普段の他愛ないバカとの会話が、自然と新年の抱負を語るものになっていった。
思えば少し前まで口を利くことすらなかったというのに、僅かながら何かが進歩している気がする。
尋ねてみれば、相棒の目標はずっと私の傍でいること、だとか。
年が明けてこんな発展性のない抱負しか浮かばないのだから、コイツのバカも全くもって相変わらず。
一年経ってから後悔する事になっても遅いのだから、今の内にもっとなにか考えておけと言ったが、
頑なに変えるつもりはない、と断言した。 本当にバカ。
気持ち悪い男。 何も出来ないくせに、欲求だけは一人前の勝手な男。
そばにいたからなんだっていうのか。 いるしかないだけの状況を分かっていながら。
暮れの一日に、少し甘い顔を見せてやったらすぐコレだもの、恋人気取りもいい加減にしなさい。
私の目標は、コイツの勘違いを正すという名目で、バカシンジと同じになってしまった。
年明けから、気分が悪いったらありゃしない。 そばでいるだけじゃ、足りないかもしれない。
それはそうと、今日は寒かった。 シンジに抱きついて押し倒したのはただ、それだけの理由。
大っ嫌い。
皆様、明けましておめでとうございます。
三箇日は忙しく遅くなりましたが、今年一回目の投下です。
相変わらず淡白で稚拙な日記ですが、今年もよろしくお願いいたします。
>ホリデイ氏&231氏
年明けから楽しませていただいております。
両氏とも読み応えがあり感心させられるばかりです。
これからもスレの発展にお互い貢献できれば幸いですね、今年もよろしくお願いします。
や、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年明け職人様勢揃いですね。
何か感動します。
乙
このまま三位一体で行けばこのスレは
永久に不滅です!!
DAHLIA氏
乙です。GJ!!
こちらこそよろしくお願いします。
>>149氏
そう言っていただけると幸いです。
これからも拙いながら投下させて頂きたい所存でございます
乙です
いつも楽しみにしています。
>DAHLIA氏&231氏
とんでもないこちらこそ両氏の日記、楽しんでおります。
なんて云うのか…自分のにはない部分、うまく出せない部分がきちんと描写されてて、
正直、ああいいなーうらやましいなあって思う事しきりです。
これからも両氏の御健闘をお祈りします。
では夜毎の投下で申し訳ないですが今日の分を記しましょうかね。
1月4日
今日からは健全かつメリハリある生活を志したのに…挫折した。
というよりはなっからそんな事忘れてたんだけど…まあいいか松の内まではお正月って云うし。
でもアタシがそんな風になったのはシンジだ、シンジの奴がいけない。
シンジのくせにナマイキだ!…ってどこかのガキ大将が云いそうな言葉ねこれ。
まあそれはいいとしてとにかくシンジの奴が最近ナマイキなのよ。
なんて云うのか…あしらいが上手くなったって云うの?
アタシのつんけんした態度や言葉に今までならただおろおろあたふたしてたのに、
最近はしっかり受けとめて華麗にスルーしてくれたりするのよね。
ファーストの事がまだ頭から離れないアタシの云いたくもない嫌味を、
アイツは困った顔しながらはいはいって受け流しちゃってさ…ほんと女心をわからないんだから…
アタシは…たぶんちゃんと構ってほしいのよ、アタシだけってものが欲しいのよ…
もちろんそれはいけないわがまま、許されざる欲望、わかってるんだからそれくらい…
でもダメだった、どうしても何かしてほしかった、ただアタシだけを見てほしかった。
だから更につんつんしてキーキー云って…悶々とした心を抱えてぐじゅぐじゅするばかり。
けどそれをわかってほしかった、見透かしてほしかった…これもひどいわがままよね…ダメだなアタシって…
最後には「アンタなんか別に何でもないのよ、ただの同居人よ」なんて最低な言葉まで吐いてしまった。
さすがにムッとしたシンジが背を向けてリビングを出ようとしたのまでは憶えてる、
なのにそれからは断片的な記憶しかない、何をどうしてそうなったかはわからないんだけど…
「し、シンジ………」「…何だよもう…?!」
何にも云わず背中から抱きついた、そのままアイツの手を力いっぱい握った、ただそれだけ。
そして懸命にしぼり出した声で言葉が生まれただけ…
「…い、行かないで…違うの…ほんとは素直になりたいの…
…何にもいらない…アンタがアタシを見てくれなきゃ全部いらない…」
「…アスカ考え過ぎだよ…僕はいつものアスカも素直なアスカも好き
…ちゃんと見てるから大丈夫だよ…安心してよ…いつも不安にさせちゃうけど…」
泣き笑いの顔をくしゃくしゃにしたアタシを気づかってか、
シンジはそのままアタシの手をきゅって握り返してくれた。
「でもねアスカ」「…な…何よう…」
「もうすぐミサトさん帰ってくるよ」「…だから何よう…」
「…僕は平気だけどこんな姿見られたらミサトさんにちくちく云われるよ」「!?…う、うっさい!」
そうやってアタシはまたつんけんしたいつもの調子に逆戻り、
そうよ、こういうあしらいが上手くなってるのよ、くそうバカシンジのくせにナマイキだ。
でも…そんなバカシンジに…夜…頭を撫でてもらって…
「心配させてごめんねアスカ」なんて云われて…ドキドキしたままのアタシは…
…とてもとても許し難いけど…す、すごく幸せだ…く、くそう、けど…嬉しい…ふ、ふんだ。
アスカ…カワイイ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
もはやアスカが別人だ・・・
乙です!
アスカに萌えますた(;´Д`)ハァハァ
私はもう少しでもまともな文章をかけるよう心がけます(´・ω・`)
職人さんがこんなにいっぱい・・・
これが涙!?泣いてるのは・・・
パシャ・・・
おつ
アスカかわいいよアスカかわいいよアスカかわいいよアスカかわいいよアス…
パシャ
や、ちょっと逸脱しましたね、申し訳ないです
「素直になりたいアスカ」を書こうとしましたが…難しいですね
次回は気を付けて構成しましょう、重ねがさねすみません
>>169 なにをおっしゃる、そこのところのギリギリが最高におもしろいんじゃないですか!
どんどんいっちゃってくださいな!
乙です。
もう、新年早々飛ばし過ぎ・・・
あぁっ
そして月心が重なる日
新年早々アタシは今年の目標である「素直になる」事にこだわっている。
どうすればいいのか考えても答えなんか出ないむしろ余計こんがらがるだけ。
そりゃ簡単な事なのよ、思ってる事をそのまま体現すればいいのだから、
でもそれができないのがアタシなんだから、まったく救い様のないいびつな性格、へどがでるわ…
そうやってぐじゅぐじゅした気持ちを抱えればきまってシンジにぶつけてしまう。
ちくちく嫌み云ったり逆らったりいじめてみたり…ほんとはそんな事したくないのに。
それでもアイツはつきあって少しはアタシをわかってくれてるのかそれとなく対処してくれる、
それにかこつけてますますささくれた心をむき出しにしてしまうアタシ…要するに甘えたいのよ。
でもシンジが少し無理をしてるってわかるのは、
ぐじゅぐじゅしたアタシを見るアイツの顔もぐじゅぐじゅしてるのが証拠。
今日だって変わらずファーストの事をまたいびいび小出しにつついて…その時の顔もそうだった。
全てを記したいなんて思わないけどまたこんな感じの会話が繰り返されただけ。
「どうしてそうツンツンしちゃうのさアスカ…」「うっさいわねバカに教える義務はないわよ」
「…別にいいけどさ…でも気になるよ、僕何かした?」「はん!そうやって顔色伺って!主体ってもんはないの!」
「…そうじゃなくて…僕が悪いなら謝るよ」「謝れば解決するってえの?!アタシの事なんか何にもわからないくせに!」
「わかるわけないよ!…僕はアスカじゃないもの」「そうやってうじうじしてなさいよ…いくじなし」
たいつもの沈黙が始まった、大好きなのに大嫌いな気持ちを抱えた二人がリビングにいるだけ…
きまっていつも先に口を開くのはシンジだ、でもそれはアタシの望み、優しさを知る瞬間。
「…今年の目標何だったっけ?」「………」
「…素直になる、だったよね」「………」
「一つでいいから素直に云ってよ、僕何にも云わないから」「………」
「イヤならやめてもいいよ…僕はわがままも素直もどっちのアスカも好きだから」「………」
「無理に突っ張るアスカ見たくな「あ〜うっさい!アンタなんかに説教されたくないわよ!」
「そうじゃないけ「わかったわよ!決めた以上守ってやるんだから!アンタも覚悟してなさい!」
「わ、わかったよお…「そこまで云うなら見せてやるわよ!アタシも変わっていくって所!」
…そういう訳で今日も一つ素直さを出した、といっても、ほ、ほんの少しだ。
テーブルには隣り合わせに座るアタシとシンジ、少しだけ間は離れている、いつもの光景。
でもテーブルの下を覗けば、アタシの左手はシンジの右手をしっかりと掴んでいる、離さない、離したくない。
平然を装う二人はしっかり心と体がつながっている…アタシがこの時したかった事を素直に表しただけ。
そんな光景をミサトは訝しげに眺めていたけど、誰にも内緒だこんな事。
アタシとシンジだけの秘密、そして二人にしかわからない心の紡ぎあい。
でも「いつも仲良しでいいわねお二人さん」なんてミサトに云われたわ…
やっぱり見透かされてるのかそれとも顔にでも出ていたのだろうか、幸福の所作が。
…まあいいや、今日もまた一つ素直を出した、明日も出せるかな…?
いえ、出してやるんだから、そ、そうよ、心に決めた以上は…む、むうう。
>>173の訂正です
最後の行、
×たいつもの沈黙が始まった、
◎またいつもの沈黙が始まった、
脳内変換しておいて下さい、失礼しました。
乙です。
甘〜いっ!GJ!
最近ホリさんのせいでアスカがスゴく好きになりました。
責任とっtt
パシャ
いいですね、ここのスレ^^
ほのぼのとした感じがなんとも(ry
これからもがんばってください!!
私の月家族日
今日は別に素直になる状況はなかった、といってもそれはアタシの話。
救い様のない鈍感ダメ男と思ってたシンジが代わりにしでかしてくれたわ、ふふ。
三人で囲んだ夕食、珍しくミサトが早く帰ってくると生まれる光景。
かつてのようなぎすぎすした雰囲気なんてもう有り得ない、ようやく得た「家族」の食卓。
アタシもシンジもミサトもどこかで望んでいた幸福と温かみに彩られた空間。
とはいえきまってミサトはアタシとシンジを酒の肴にからかうんだから、
これが「団欒」ってやつなのかな、にしては言葉が過ぎるんだからミサトったら、もおお。
今日だってぱくぱくおかずを食べるアタシとそれを微笑みながら見つめるシンジを見て、
「ほんとシンちゃんはアスカが美味しそうに食べると嬉しそうね〜♪」なんてちくちく。
「ち、違いますよ!…僕はただ…」「何よん何よん」
「…こんな僕の料理でも美味しく食べてくれる…それが嬉しくて」「あら私の時とアスカじゃ反応違うわよん♪」
「べ、別にそんなわけじゃ」「うっそよ〜♪シンちゃんすぐ真に受けるんだから♪」
ドギマギして困ったままのアイツから今度はアタシに矛先が向けられた、
「アスカもシンちゃんの手作りは美味しそうに食べるわね〜」「別に、美味しいとバカシンジは関係ないわ」
「またまた無理しちゃって、私の手作りとは「「ミサト(さん)のは料理じゃないわよ(です)!」」
「何よあれほど合理的で簡素な食事はないのに」「とにかくシンジは関係ないわよ」
「そっかな〜食べてる時顔に出てるわよアスカ」「な、何にも出てる訳ないでしょ!」
「図星〜♪アスカもすぐ反応するんだから、ふふふ♪」「この…大悪魔」
万事がこの調子だ、ほんとミサトは侮れない、まったく…こうやって全てお見通しなのかしら…?!
おまけにその後の会話がどうなったかなんて…記したくないけど事実は正確に…よ。
「それより素直になれたアスカ?まだまだでしょ」「しょうがないですよミサトさん」
「あら肩持つわねシンちゃん、アスカには難しい目標じゃない?」「でもアスカだって努力してるんです」
「人には向き不向きがあるのよ、無理は体に毒だわ」「アスカなら大丈夫ですよ」
「百年待っても変わらないかもよ」「それでもいいんです…ちゃんと素直になれなくても…」
「あらいいのシンちゃん?苦労するわよ」「ええ…だってどっちもアスカなんですから…」
「ふ〜ん」「…無理して突っ張るよりも…そのままのアスカが僕…好きですから…」
ちょっと真剣にさせるとこの始末だ、よくもまあぬけぬけとこの純粋ヴァカはもお!!
「かあーっ!きちゃったわよコレ!この女たらし!シンちゃんったらいつの間におっとなあ!いよっ!」
なんてミサトは三缶目のビールでこの大はしゃぎだ…わざわざ喜ばせる事ないのにさ…
で、でもまあ…ほんとは嬉しかった、それは紛れもない事実だ。
「僕も素直になる」なんて云ってた矢先に実行してくるんなんて…バカシンジのくせに。
「…どうしたのアスカ?顔赤いよ」「う、う、う、うっさい!このおしゃべり!」
そう云ってアタシは皿をさっさと片付けリビングに飛び込んだ、
恥ずかしさと嬉しさを懸命に紛らわしながらそれでもふるふると体を震わせ座り込んで…
後で相変わらずの調子ながら「…僕何か悪い事云った…?」なんて話しかけてきて、
「アンタみたいな純真男は頭冷やして反省しなさい!」ってけんもほろろに返したけど…
隣にちょこんと座ったシンジに聞こえそうで聞こえないようにそっと、
「…嬉しかった…ありがと」とつぶやいたのはふ、二人だけの内緒だ…
い、いいでしょ!それぐらい云わせなさいよアタシにも!ふんだ!
乙です
甘いっ。最後のほんわかがいいですね。
so SWEEEEEEEEET!!!!
Z&GodJob!!
乙です。
こうも甘いと虫歯になりそ・・・・
パシャ
ああ。間違いないネ申だ。
パシャ
おれのSSなど足元にもおよばない…
ドピュ
1月6日
夢を見た。 年が変わって初めての夢だから、初夢と呼んでいいのだろう。
昨年からたまに見る、サードインパクト前の夢だった。 学校でクラスの仲間と
ワイワイ騒いでいる夢。 仲の良かったクラス委員と、シンジとつるんでいた二人、
男子連中に密かに人気はあったようだが誰も近寄らせなかったファースト。 そして、
最も近い他人である運命の相棒。 出て来た人物は、こんなところだった。
大抵、目覚めるまで気付かないものなのに、途中で夢である事を認識してしまった。
その時間の楽しさに、違和感を覚えてしまったからだ。 ああ、これは現実じゃないって。
せつなかった。 悔しくて、クラスメートの目も気にせず、抱き合い慣れた相棒を力いっぱい抱きしめた。
離さないように起きて、これ以上辛くならないうちに現実に還りたかったからだ。
すると、私達二人を囲む皆が、手を叩いて口々に「おめでとう」と言ってくれた。
私とシンジは、それでも顔を赤らめたりすることもなく、「ありがとう」と返礼した、 それができた。
何も知らずに、私の横で寝息を立てる相棒。 同じ夢を見ていて欲しい。
今年は、絶対にいい年になる。
だって、ひとりじゃないから。
DAHLIAさんキティた!!
乙あんどGJす!!
初夢…覚えてない…orz
ホリ氏&DAHLIA氏
乙です!やはりこのスレは…
パチャッ
神二人を前にして妙にいたたまれなくなったので、LCLの海から投下させていただきます。
Rei月 T日
怪我をしてしまった…
かわいそうなあたし。
でも、劇的な逆転劇で使徒を殲滅した名誉の勲章でもあるわけだし、
甘んじて受け取っておくことにするわ。
そう、あれは昨日のお昼。第三新東京市に使徒が突如襲来。あたしはバックアップ。
でもね、バックアップにはバックアップなりの意地ってもんがあるのよ。
かつてない強敵に苦戦するシンジとファースト…
いけない、あたしとしたことが話がそれちゃったわね。
そんなこんなで、あたしはファーストのように、包帯グルグル巻きで1日を過ごすことになった。
朝ご飯。何かを悟ったような顔をしてこっちをジロジロと見てくるミサトは無視して、
やさしいシンジに食べさせてもらう。
そして登校。ミサト家から一階に降りるための長い長い階段は、当然一人じゃあ危ない。
「アスカ…エレベーターを使おうよ」
「う…うっさい!そ…そもそもあたしは機械ってもんが大っ嫌いなのよ!自然が一番よ、自然が!」
「…こないだは、機械がなくちゃ生きていけないって言ってなかった?」
「き…気のせいよ、今日はいい天気ね…オホホホ…」
「アスカ…外は曇りだよ。それじゃどうみても怪しい女だよ…」
「な…なによ!バカ!」
年始の特別授業なので、三時間でつまらない学校ともお別れ。
…したはいいんだけど、外は珍しく雨。おまけに傘なんて持ってるはずはない。
「シンジ!傘!」
「はい、これ使ってよ」
「ありがと…って何でアンタ傘なんて持ってんのよ!?」
「え?僕はいつも持ってるけど…」
「そ…そうなの…。ま…まぁ、あたしだけ使うのも悪いから…その…」
23時14分。あたしは今日記を書いている。それにしてもシンジめ…
乙女心ってものがわからないのかしら!あーーー!ムカつく!
朝もそうだけど、なんでカバンの中に傘が5本も入ってんのよ!(結局全部壊して二人してずぶ濡れで帰ったんだけど…)
でも、悪いのはファーストよ。なんだってまた毎月1日に、シンジに傘なんかプレゼントするのよ!?
…でもさすがに壊すのは悪かったかしら?シンジの奴、まるでこの世の終わりのような顔で落ち込んでたし…う〜ん…
よし決めた!明日はサービスデーにする!楽しみにしてなさいよ、バカシンジ。
同日碇シンジの日記より抜粋
どうやらアスカは階段から転げ落ちたようだ。特に異常はないらしい。
なのになぜあんなに大量に包帯を巻いているんだ。新手のギャグか何かだろうか…
おやおや乙だねぇ
やっとエヴァ全巻見終わりました(・∀・)ニヤニヤ
皆様乙です。
時に231氏 『明日』待ってますw
いったい…何が起きるのか…ざわ…ざわ
乙です
職人の皆様頑張ってくださいね。しかし夢なんていつから見てないだろうorz。
乙です。
色んな意味で素晴らしいスレですね。職人さんも住人も良識ある人ばかり・・・・
パシャ
しま月しま日
夏という感覚は変わらないけど少しだけ風が冷たくなってきた。
ミサトに云わせると「地軸が戻ったのかしら、ようやくこの国にも四季が甦るのね」とか。
春夏秋冬、アタシには何がなんだかさっぱりだけど、四つの季節が巡るなんて面白そうだ。
「芽生えの春、あなた達も知ってる夏、黄昏の秋、温かさを知る冬、どれもいいものよ」って、
ミサトがそれぞれについて色々と教えてくれた、アタシは…冬が気になるかな、雪ってものが見たいし。
シンジの奴は春か秋って云ってた、何でなのか聞いてみると、
「暖かさも寒さも丁度いいんでしょ?過ごしやすい方がいいから」だって、
極端よりも曖昧を選ぶなんて日本人的、優柔不断なアンタにぴったりよ。
でもそう云ったら「…秋は食べ物がとても美味しいんだって…気にならない?」
…前言撤回…秋も気になると記しておこう…べ、別にアタシは食いしん坊じゃないわよ!
ともかくそれゆえ今日は長袖で過ごした、数少ない冬着、ボーダーのカットソー。
青と白のボーダーはなんかおフレンチで水兵っぽいからそこまで好きじゃないけどこの際しょうがない。
これにデニムのパッチワークスカートを合わせついでに髪も気分転換でツーテールにしといたわ。
シンジの奴もさすがに寒いからって着替えてきたけど…
なんでアタシとおんなじボーダーシャツ着てくんのよ!ま、アンタのは黒白だから色違いだけど。
「アスカもなんで同じの着るのさ」って!どーしてこういう所は常々タイミングが悪いのよアンタわ!
おかげで家主の嬉しそうな悪魔の微笑みったら…いいネタ提供要員ねアタシ達…
「あらあら二人ともちょっとしたペアルックじゃな〜い♪お姉さん妬けちゃうわ♪」
「「そんなんじゃありません!!」」ってユニゾンで返事しちゃうし…あああ、もお!
おまけにさっさと着替えろって云ったのに「僕これしか長袖ないんだよ…」って…
アタシだって今ん所これくらいしかないわよ!ああもおほんと融通のきかないトーヘンボク!もおお!
それがなぜこの日記を記す今の今まで仕方なく、そう仕方なくこの格好で過ごしたのか、それは…
ぶすっとしたままのアタシにおろおろしながらそれでもアイツがちょこんと近づいて放った言葉…
「でもそのボーダーアスカに似合ってる、可愛いと思う…
その髪形とも似合ってるし…僕もその髪形好きだし…なんだかアスカがアスカじゃないみたいだ」
「う、うっさい!アンタのは可愛くないわよ、今度ちゃんとしたの選んでやるから覚悟してなさい!」
とだけ返しておいたけど、はいはいってにっこりしてるアイツのあしらいがほんとムカツク、くそう…むむう。
どうせたぶん見透かされてたのよ、少し嬉しく反応しちゃったアタシの仕種が…むう。
だ、だってしょうがないでしょ…アイツにそういう事い、云われたら…ああもお!人の心くすぐって!
まあともかくしたくもないペアルックだったけどそれはそれで面白かったとは記しておこう。
そういうアイツだってアタシの髪形がひどく好きらしくずっとぼんやり見つめてた。
だから後で「ご、ごめん」って云いながらこっそりきゅって抱きついてきたわけね。
まあいいわよ、アンタをどうすればアタシにめろめろになるか教えてくれたんだから、
交換条件ってわけじゃないけどそのうちアンタもアタシをめろめろにさせる何かをしてごらんなさい、
い、いいわね!それほどじゃないけどき、期待はしてるんだからね!ふふふ♪
200万個
毎度職人さん乙です。
パシャ
乙
今日はいよいよエロ…
ぐわぁっ
乙。
気が付いたら日付が変わっていた・・・
今日は日曜日・・・
期待街
Zカレッス
サイコウッス
ああ。間違いないネ申だ。
パシャ
よしっ!
今年は今日のために溶けずに耐えてきた・・・
これで日曜日の日記は思いっgjぎwるい
パシャ
さっき居眠りしてマジ怖い夢を見たが
このスレのおかげでだいぶ立ち直った。
GJ!
黒い月ジャガー日
今アタシの近くにはとんでもないものが置いてある。
ホントなんでこんなの買っちゃったんだろう…恥を忍んで記そう…それは黒い下着。
事の発端は朝方ミサトの部屋でチルドレン手当、つまり早い話がお小遣い増額を直談判した時、
「ちょっち厳しいわ」「そこを何とか!」「もう少し今のままで」「イーヤ!」なんてせめぎ合いの数々。
万年床の近くにむくれ顔で座り込んだアタシをよそに着替え始めたミサト、
ふと気になったのが彼女の下着、いつもの白じゃなくてちょっとオシャレな黒だった。
なんていうの?やっぱり大人がそういうのを着けるとすごく似合うっていうか…素敵っていうのか…
ともかくアタシはミサトの下着姿をまじまじと見つめてしまった、女同士なのに。
きょとんとしながらどうしたの?って聞いてきたから先記の感想を述べると、
「まあね〜今日はちょっち気合を入れるためにもねふふふ」って別にそんな事聞いてないわよ。
「アスカもこういうの揃えてみたら?いいわよこれくらい出してあげるわよ♪」「………?!」
「今さら熊さんパンツじゃ百年の恋もさめちゃうしね〜♪」「う、うっさい!そんなの着てないわよ!」
「でもシンちゃんには毒だからね〜絶対見せちゃだめよ」「だ、だあれがあんなお子様ランチにいい!」
という訳でお小遣いはUPしなかったけどなぜか下着代はもらった…何でこうなるのか…??
ヒカリと遊んでくると嘘をつきとりあえず一人で第三に向かった。
何にも知らず「夕飯までには帰ってきてね」なんてのほほんと見送ってくれたアイツ、
アタシがこれからどんな行動を起こすのかを知ったらどういう顔するんだろう…まあいいか。
ショッピングモールにある若い子向きのランジェリーショップにこっそり入り、
周囲の目を気にしながらもレースがあしらわれた可愛い黒の上下を購入しアタシはそそくさと御帰還、
「おかえり早かったね」「た、ただいま」とぎこちなく挨拶を交わして部屋へと一直線。
さっそく着けてみたアタシは鏡の前に…うーん…まあそれなり…ではあるわね…わからないけど。
まあいいかと…そのまま普段着に着替えたけど…今思えばこれがそもそもの失敗ね…。
すっかり忘れてそのまま何事もなく過ごした、しかしサプライズは突然訪れた、それはリビングにいた時。
何がどうなんて憶えてない、シンジが持ってきたエビアンがアタシの頭に降ってきたただそれだけしか…
すっかりびしょ濡れになったアタシは半べそかきたいのを我慢して怒りの矛先をアイツへ、
何やってんのよ!って怒鳴ったはいいけど気づけばシンジの目線は思わぬ所へ…
視線を追ってみたら…そうだ…アタシのTシャツはすっかり濡れてすけすけに…
そしてくっきりと表れたのが…そうよ…黒のブラだったのよ…
赤い顔のままなんともいえない表情でシンジはぼーっと見つめていた…
「あ、アスカ…それ…」「な、何見てんのよ!ヘンタイ!スケベ!」
すぐに部屋へ戻りいつものブラに着替えておいたけど…
悪いのはつけてたのをすっかり忘れていたアタシだ…
…しかし…ミサトが毒って云っただけあるわね…
…シンジのあの食い入るような視線…ちょっと恐かったな…
そのせいか今日のシンジはすぐ部屋にこもってしまった。
もっともアタシはふんぎりがつかないからしっかりと部屋に行って色々聞いておいたけど。
「ねえアンタ何もじもじしてんのよ」「べ、別に…そんな事ないよ」
「うそ、さっきからアタシ見る目違うわよ」「そ、そんな事ないよお!」
「…そんなにさっきの鮮烈だった?なんならもう一度着てあげよっか?」
「そ、そんな事云われてもこ、困るよ!…もうアスカの意地悪…」「…つまんない男…むう」
それなのに今日のアイツは珍しく自分から迫ってきた、強引な抱擁、奪われた唇。
なんでなのかって聞いたらぼそっと「…ぼ、僕だって男の子なんだよアスカ…」だって。
ちょっとフラってしちゃったな…や、やだ何書いてるんだろ…いけないいけない。
とにかく黒のアタシはアイツには危険って事ね、
こんな姿見せたらどうなっちゃうんだろアイツ…
ちょっと見せてあげたい気もするけど…だめだめ!そ、そこまでは、ま、まだなんだから…
いつか見せるべき日の為にこれはそおっとしまっておこう…まったくもう…厄介だわ。
ネ申乙です。
ネ申…!?
そうか…これが…
Zカ…パシャ
乙彼です
アスカの下着姿とスケスケ姿、想像するだけであーーーーー
K.O.
ホリさん乙です!
微エロチックなのが最高です。
黒、黒、黒ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
うほっエロっ
この時をただひたすら待ち続けた・・・。
やっと会えたな。ネ申に・・・
パシャ
いやはや、これがネ申のいたずらかというものか・・・
パシャ
ヘタなエロシーンよりよっぽどエロイな
いやはや、皆様溶けてしまうとは…申し訳ないです。
>>231氏
溶けてる場合じゃありませんぜ、件の「明日」楽しみにしてますぜ。
先に投下できなかったシンジきゅん日記遅ればせながら記しておきます、失礼しました。
僕が月泣く日 ―同日のシンジ日記―
…今日僕の頭はアスカの下着で頭がいっぱいだ…
…なんであんな色の着てたんだろう…ほんと女の子ってわからないや…
…でも不思議だな…あの色が…黒が僕をこんなにも惑わせるなんて…
…アスカに似合ってたな…な、何書いてんだよ!…最低だ俺って…
…ひどいやアスカ…おかげで寝れないし…悶々とするし…あああもお!
…僕だって男の子なんだよアスカ!そんな事されて…どうにもならないわけないだろ!
…今日は何時に眠れるかな…ほんと頭から離れないや…
…父さん…母さん…僕を助けてよ…誰でもいい…この胸のもどかしさから助けてよ…
追記
ほんとに眠れなかった僕は少しだけ目にくまを作ってしまった。
おかげでアスカに「アンタ何考えてたのよ!このムッツリスケベ!」って怒られた。
ひどいよ!自分の事棚に上げて!…まあいいか、男に生まれた自分を呪おう…はああ。
でも口惜しいから昨日の晩アスカにちょっと無理矢理な行為を起こしたのは…
僕とアスカの内緒だ…それくらい仕返ししたって誰に怒られるもんか…
いいだろ…そんなの僕の抵抗として…何が悪いんだよお!…もう…アスカの意地悪…
どうして僕はこうアスカの悪戯に何にもできないんだろう…好きだけどこういうのは…ほんと困るよ…もう。
シンジの日記もキ ─(・∀
パシャ
シンジの日記もGJ!
青いですな・・・
ア
パシャ
カタキタシンジ!おっ、Z
時差式で投下乙
今日は甘すぎて
パシャ
黒、黒、黒ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
いや、俺は餓鬼のくせに黒い下着付けてるヤツ見ると萎えるんだよね。
ちょっと勘弁して欲しい。
ああ!もう溶けすぎて素の姿がわから・・
ああ!!!!!!また・・
パシャ
ホリデイ様
素晴らしいです!これからも頑張って下さい!
1月8日
今日は、ふと思い立ち相棒にある事を尋ねた。
サードインパクトの最中、コイツはまがりなりにも世界を動かすほどの、壊すほどの
力を得ていた。神に等しい存在となっていた。 それは同じエヴァの中という空間で
最も近く、でも遠かった私が一番よく知っている。 その時、どんな感覚だったのかと、
別に責めるつもりはないから答えてみろと問いかけた。
するとアイツは、今は私の匂いが邪魔をして思い出せない、と答えた。
…嘘じゃないのだろう。本音であることが真摯な眼から伝わってきた。
嫌な思い出、嫌な感覚。 逃げることが叶わないなら、蓋をするという方法もある。
シンジは無意識下にそれを実行していたのだと思う。 情けないけど、シンジなりの意志と
強さがそこにあると思った。 私は元々、何故かコイツを意識しすぎていてあの時のことがあまり
思い出せない。 …同じなのだ。 私もコイツも、自分を求めてくれる存在に逃げ込んでいたから。
軽くシンジの頭をコツン、と叩いて微笑みあった。 思い出、記憶はこれからも増えるから、これでいいかもと。
少しだけ、シンジを好きになった。 まだまだ嫌いだけど、好きになった。
自分でもよく分からない。 けど、逃げ込まずに向き合えるなら、いいと思う。
そんな想いが、今の私の本音だから、シンジに突きつけてしまった。
「愛してるって言わないと殺すわよ」って言葉を。 アイツの笑みが、恥ずかしかった。
今日は寝ちゃおう。 私の匂いは、忘れさせない。
よきかなよきかな
乙です
こういうの好きです。
白い下着でもいいから誰か見せて・・
まだ嫌いだけど好きになった
キタコレ
彼女はいつも月突然に日
今日は成人の日、といってもアタシ達には五年先の話、記すべき事はない。
本来ならば五年後のアイツはあるいはアタシはなんて思いにふけられるんだけど、
今日はそれどころじゃない、ちょっとしたシーソーゲームな一日だった。
朝、またちょっとした事でいさかった、いつもの事だ、理由も理屈も何にもない。
いかんともしがたいアイツにアタシが苛つくなんて日常茶飯事、たいして珍しくもない。
もうアイツも慣れてしまったのかアタシの苛立ちが治まるのを待つように触れず話さず我関せず、
確かにそれが一番的確な解決方法だけど…こっちは寂しかった…もう。
もつれた心を解き放つため一人で出かけた、行くあてもなく第三へ直行、
ただ街を歩き店を眺め人ごみにまみれ独りぼっちを痛感してやるせなくなった。
少しお腹が空いたなと思えばもう三時、ふと見やれば目の前にはパン屋。
公園で一人で食べようかなと思い棚に並んだパンを物色してみた。
あんドーナツとカレーパンとクリームドッグと卵サンドをトレイに並べる、
ふと見ればクリームコロネが安売り中、そういえばアイツこれ好きだったなと頭をよぎった、
クリームコロネ二つとチョココロネとあんパンとカレーパンをもう一つトレイに並べた。
そのままアタシは公園に寄り道する事なくまっすぐ家に帰った。
「た、ただいま…」「…おかえり」ぎこちない挨拶の元を探せば、
リビングにぼんやりと頬杖をついたもどかしい男の子が一人。
「どこ行ってたの?」「どこだっていいでしょ」
「…そう…ごめん」「ばか、謝らないでよ、陰鬱になるわ」
次の言葉の代わりに目の前へパンが詰まった袋をどすんと置いておいた。
「これは?」「おやつよ、あ、アタシのだからね」
「にしては多いね」「べ、別に余ったらアンタにやるわよ、たぶん余らないけど」
「…そ、そう…」「ところで、パンといったら次は何かわかるでしょ!さっさとしなさいよ」
ちょっと嬉しそうに台所へ向かうシンジ、それをアタシは気づかれない様に温かい眼差しで見送った。
アタシはあんドーナツにコーヒー、アイツは紅茶にクリームコロネを頬張りながら黙ったまま。
それでも溶け始めた何かが次の会話をゆっくりと紡ぎだす、
「僕がコロネ好きって知ってたんだね」「あ、アンタの好みなんて知らないわよ、アタシが食べたかっただけ」
「わかってる…でもありがと」「バカ云ってんじゃないわよ!これはアタシの!」
「ああ!僕の、こ、コロネ…」「早いもん勝ちよ、ダンケシンジ♪」
お腹と一緒に心も満たされた後、向い合せのアタシ達はまた貝の様に口を閉ざしていた。
そうしてまた開かれる会話の扉、鍵を持ってるのはいつもアイツ。
「…もう怒ってないの?」「最初から怒ってなんかないわよ」
「…そう…ならいいんだけど」「アンタ見てるとイライラするだけよ」
「…ご、ごめん」「ほらあそれえ!もうそういうのやめて!」
「…う、うん、でももういいの?」「何ともないわよ…アタシがわがままなだけ」
「珍しいね自分で認めるの」「今年の目標憶えてるでしょ?!それに準じただけよ」
そう云ってアタシとシンジは少しだけ微笑みあった。
おやつのパンのお礼に今夜の夕食はシンジが頑張ってくれた。
アタシの好きなおかずが一品だけ並べられたのはそういうわけ。
ミサトは「何でアスカだけ?ちょっとシンちゃ〜ん?!」なんて、
いびいびシンジをいじめてたけどアタシは知らぬ存ぜぬを通したわ。
ちょっとだけの心の一進一退がもどかしくそれでも心地よい一日だった。
五年先もこうであってほしいな、そうは思わない?ねえ?シンジ…ふふ♪
やはりイィ
毎日乙っす!
ああ、漏れはこれを見るために(わざわざネットカフェに)来たのかもしれない・・・・
バシャ
243 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 22:20:42 ID:xx1uORyk
god
毎度乙です。
>241
携帯からここ来れるよん
このスレなしには生きていけない
246 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 22:41:49 ID:8GNzEuIK
アスカ支援者さ〜ん!
どのレスですか?
ネ申が棲むスレはここですか?
ホリさんisGod
やはりネ申
ほかの職人さんも投下街
久しぶりにきたけど、まだホリデイさん居たんだねぇ。毎日ご苦労様、乙です。神っぷりガンガレ
1月9日
二人だけで時間を潰す毎日は、どうしても静かで退屈で、どこか暗くなってしまう。
相棒は元々そんな性格なのであまり気にならないようだが、私は正直、辛気臭いのが
とても苦手で、以前は必要以上に言動に活気を持たせていたように思う。 今の生活は、
そんな点が仕方ないとは言え苦痛に感じていた。
今朝、バカシンジはそんな私の心境を察したのか、無理にドイツ語で私を起こした。
「Guten Morgen!」なんてぎこちない笑顔で叫んで、そんなもので明るくしようとする
コイツの浅はかさに苦笑してしまった。 あまりにも、「らしくなかった」からだ。
この挨拶は、以前から私がたまに使っていたからなんとなく覚えていたのだろう…が、
どうせその次の言葉など出て来ないくせに無理に違う言葉を使うな、と諭しておいた。
ただ、ほんの少し楽しく、嬉しかったのも事実だった。シンジにできる気の利かせ方など、
こんなものかなと納得して、僅かに自分の気持ちを確かめた。 …今日は、気持ち悪くなんかなかった。
Danke schon,mein Liebe. 分かるようには言ってあげない、私の感謝の言葉。
明日は、今日より楽しくしてみせなさい…バカシンジ。
Guten Abend.
Ich danke,Immer du schreibst lustig Schilderlung.
Auf Wiedersehen.
こんな感じか。
ホリさん&DAHLIA氏、乙!!
>>252さんドイツ語の訳お願いします!!
乙です
しみじみ。温かいね。
>>253 Danke schon,
ありがとう(シンジ)
mein Liebe.
愛してる
一月の散歩道日
今日から学校が始まった、とはいっても二週間程度の長いようで短い休み、
再会ってほど長く離れてた気はしないし気づけばいつもの面々が揃っただけ。
ヒカリからジャージと過ごしたお正月の儚くも淡い物語を聞きながら、
相変わらず窓際でぼんやり外を見つめるファーストをアタシは不思議そうに眺めてた。
シンジは二バカと変わらぬ下らない話、よくもまあ飽きないものだ。
「初夢にはミサトさんが出てきたでえ!こら今年は良い一年間違いなしや!」
「俺もグデーリアンと総統と会食する夢見たよ!年始早々最高だな!」
メガネのマニアックな話はどうでもいいとしてジャージの話は怒るべきよヒカリ、
でもそう目線を送ったのに「いいのよあれで」と云わんばかりの慈悲深い笑み、はいはい御馳走様。
授業は午前中で終わり久々に女三人で仲良く遊ぼうかと思ったけど、
ヒカリはジャージと帰っちゃったし、ファーストは風の様に去った後。
しかたなく、ほんとにしかたなくよ、結局シンジと帰る事にしたわ。
久しぶりに並んで歩いた陽射しの心地よい帰り道、
素っ気ないアタシとそれに一喜一憂するアイツもいつも通りだけど久しぶり。
と思ってたら「そういえばこうして帰るの久しぶりだね」なんて見透かした様なアイツの一言、
「まったくよ、怠惰な日常に逆戻り、退屈極まりない毎日の始まりだわ」と返してやれば、
「…僕には波乱万丈な日々の幕開けだよ…」ってそれどーいう事よ!アタシのせいだってえの!
…でも…いつもそうなのよね…口では散々つんけんするくせに…心は裏腹なんだから…
今、シンジと二人、一緒の道を歩いてる、一緒の景色を見ている、
同じ空気を同じ世界を二人で感じている、同じ距離感で同じ目線で、
例えば綺麗な花があったら二人それを美しいと感じあってしまう、そんな感覚。
忘れていた幸福、もしくは喜び、かけがえのない時を過ごす二人だけの散歩道。
胸いっぱいにそんな想いがあふれて、気づかれないよう笑顔を我慢していた。
それなのにいつしかこつんと触れ合うアタシの右手とアイツの左手。
会話が途切れたら行動が全てを表現するのはいたしかたのないことだ。
だから…ずっと手を握って帰ったのは…そういうわけだ。
な、何よ!しょうがないでしょ!こつんこつんとぶつかれば、まあ握ってやるかって考えるのは!
だ、誰もアイツの為に握ってあげたんじゃないんだからね!
あ、アタシの心を満たす…その為なんだから…ふ、ふんだ
…でも…久しぶりの感覚…と、とても、う、嬉しかったのは事実だ…む、むう…
258 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 19:41:09 ID:iT41Pxti
言うなら今だ!!!
GJ!!!
乙です
和気あいあい。
ひにゃーん、ぐちゅぐちゅ
まだまだ先でしょうけど
なかに出してもいーんだから、ふんだっ
今日こそはLCLになら
パシャ
GJ&Zス
アスカ可愛いなぁ…
劇場版は格好いいなぁ…
ホリさん最近ネタに困っていると見た。
ホリさんGJ!
>>255さん。ありがとうございます。
ちなみに
Guten Abend.
Ich danke,Immer du schreibst lustig Schilderlung.
Auf Wiedersehen.
とわ?
>>265 Guten Abend.
こんばんニャん
Ich danke,Immer du schreibst lustig Schilderlung.
いつも面白い話、感謝でつ。
Auf Wiedersehen.
でわばいにゃーん(ハァト)
位に取ってくれたら嬉しい。
皆様レスサンクスです。
というかいつもほんとうにありがとうございます、
いつも甘な々アス×シンの物語ですが、お気に召されたら幸いです。
しかし…
>>261氏
おいたはいけませんぜ、そのお気持ちもわかりますが。
というかエロめな話は苦手で…ああいうのきっちり書ける作者さんが羨ましいです。
>>264氏
そりゃあーた、一日一作なペースならばネタも尽きますわ!!!
なんて冗談はさておき、そうなのか…?とびっくりしてます。
そういう部分が見えているのでしょうか?
自分ではそこまで意識してなかったのですが、反省いたします。
もう少し新鮮なネタと練り込みが必要ですね…なんとか頑張りましょう。
鋭い指摘ありがとうございます。
そしてDAHLIA&231氏の投下も期待してます。
両氏とも可愛げのあるアスカがちゃんと描かれてていいですね、
いつも楽しみにしております。
長文で申し訳ありません、
最後にレスを書き込まれた全ての皆様に感謝して結びとしましょう。
ほんとうにありがとうございます。
普通日記なんてネタも何も無く
「起きて会社行って飯食って寝た」
くらいのもんなのに
架空の日記とはいえ
色んなネタを毎日投下できるのはスゲェよ。
本当にこのスレに出会えて良かったよ。
冗談抜きに毎日が楽しくになったよ
訂正
×…楽しくに
〇…楽しく
アスカかわいいよアスカ
1月10日
いつもシンジの事を「相棒」と書いているけど、別に意識している訳ではない。
二人しかいない世界で彼氏だの彼女だのと呼び合うのが虚しいだけだ。
そう考えると思い出す、かつてシンジの「彼女」だった女のことを、今日は話題に出した。
霧島マナ。任務でシンジに近付き、最後にはまんざらでもなくなっていた、束の間の転校生の話。
シンジは、しっかりと覚えていた。忘れている訳は無いと思ったが、少しだけ私は不機嫌になった。
本音半分、演技半分なややこしい感情でそっぽを向くと、バカは後ろから私の身体を両腕で包んできた。
届け出る場所なんてない。 手続きなんてできっこない。 それは分かっていて、アイツは今、私と夫婦のような
気分だと言った。 誰にも入り込めない絆。 友達のラインはとっくに通り越したつもりだと、珍しく大胆な表現で
心まで包んできた。
私はお決まりの突き放し文句しか言えず、何故かそのまましばらく眠ってしまった。…腕の中で。
最初は分からなかった。 今、目が覚めてやっと理解できたのが、「嬉し涙」の気持ち良さ。
多分今まで、流した事など一度も無かった。 だから、ものすごく染みたのだと思う。
嫉妬も、してみるものかな、と思った。 シンジはどうせ全部私のもの、無意味だと知ってるけど。
(´∀`)
(´∀`)
276 :
261:2006/01/11(水) 04:47:57 ID:???
>>神
ふ、ふんだ!わたしはもうおとななんだから!
バカシンジがこどもなだけよ!
はやくシンジがおとなにならないかな?
乙です
しみじみさせられます。
クズが紛れ込んでるみたいだな
アンチは鮒食っておとなしくしてろ。
社会人でも毎日ブログ更新してる人もいるだろうに
暇人なんだな
まあまあ、そうカッカしないで神の降臨をゆっくりと待ちましょう。
1月11日
弐号機がたまたまそうだった為に、「赤」という色は私にとって特別な意味を
持っている。 自分を象徴する真紅、燃えるような私の色。
しかしサードインパクトのせいで、このプラグスーツの赤が違ったものに見え始めた。
それは、私が負った深い傷がもたらすイメージ。 プラグスーツが、血の色に見えたこと。
今日は何故だか不安と恐怖に襲われ、プラグスーツを脱ぎ捨てた。 他に着るものなどないのが
分かっていても、怖くて裸になってしまった。 傷の痛みに、飲み込まれそうな気がしたのだ。
独りでうずくまっていると、相棒が自分の着ているシャツを後ろから私に掛けて来た。
自分は上半身をはだけさせながら、それでも不自由は無さそうな顔をして。
何も言葉を交わさずとも、何もかもお見通し…それが私とシンジ。 赤い色が怖くなくなるまで、
そのまま後ろから抱きすくめさせた。 インターフェイス・ヘッドパットの辺りからゆっくり、
何度も頭を撫でさせて。 とにかく他人の温もりにすがっていたかった。 今はもう、大丈夫だけど、
こんなにバカの存在がありがたかった日は、無い。 いずれ、何かの形で返したいと思う。
私とシンジは、何もかもお見通し。
乙です
通じ合う心。
欠けた心の補完。
ある意味成功したようだな…
補完されてく…
ころも月コロモ日
事の発端はいつもの夕食後、リビングでくつろいでた時。
ゆったりと羽を伸ばしていたアタシに注がれたシンジの視線、
なんだか恥ずかしげなアイツはアタシに向かってこんな事を云ってきた。
「…アスカさ…いつもなんでキャミに短パンなの?」「はあ?これが普段着だからよ」
「…僕だって男の子なんだよ…そういう姿見たらさ…その…」「???」
要するにアタシにとっては普段着でもアイツには時たま刺激的過ぎるという事。
まったくほんとムッツリスケベなんだから始末におえないわあのバカは。
しかし湯気が出そうなくらい紅潮してるアイツを見たら可哀想に思えた、
確かに大人の女性と同い年の美少女と同居してたらどんな男でも我慢の限界はあるもの、
そこで仕方なくアイツの言葉を受け入れアタシは着替える事にした。
いつか買ったまま放置していた白地に赤いチェックの入ったパジャマ、
ちょっと暑いので遠慮しておいたものだけど、この際しょうがない。
ところが着替えてリビングに戻ったアイツはなんて云ったと思う?ほんとバカシンジなんだから。
これならいいでしょと隣にちょこんと座り機嫌を伺うと、
「…そんなの持ってたんだ…」なんて更に顔を赤くさせたの、
また口調が濁るアイツのその先の言葉が知りたくてだんだんアイツに近づいたら…
「だ、だからさ!そういう可愛いのも僕には目の毒なの!…もうアスカの意地悪…」
何を言い出すのかアイツは、まったくもって扱いにくいんだから。
男の子ってほんと考えてる事がわけわかんないわ。
そんなに可愛げある姿なのかと思いミサトの所へ見せに行ったら、
「あら可愛いの持ってるじゃないアスカ、シンちゃんに見せたら喜ぶわよ」
とっくに見せたうえアイツの反応の不可思議さを説明すると、
「はは〜んやっぱりね〜シンちゃんアスカの事大好きだからね〜口下手で不器用だけど気持ちわかるわよ」
アイツがそんな生やさしい男とは思えないけどミサトの言葉もあながち嘘とは思えなかった。
「あのバカがそんな殊勝なはずないわ、ただのスケベ心丸出しなだけよ」
と、はぐらかしておいたけど、素直に言い切ったアイツの気持ちが嬉しくないわけはない。
結局パジャマ姿のままでずっと過ごしてやったけど、
アイツは云った通りもじもじしっぱなしでなんともはや情けないったらありゃしない。
とはいえその反応が可愛くてアタシはずっとそばを離れてやらなかったのだけど。
何と云うのか、男の子を困らせるのもなかなか面白いものね、ふふふ。
追記
次の日の朝、シンジはまだもじもじしてたのでまたからかってやろうとしたら、
「…アスカさ…先寝ちゃったでしょ?…あのパジャマの寝姿もすごい可愛かった…」だって…
…今度はアタシが顔を赤くして困る番だった…な、なによ何見てんのよ!も、もお!
…この男のこういう計算してない素直な言葉がいちばん始末におえないわ…まったくもう…
…でも…そう思っててくれたんだ…ち、ちょっと嬉しかったな…シンジのくせに…
ち、ちょっとよ、ほ、ほんのちょっとだからね!………明日も着ちゃおうかなあ…ふふ♪
乙です。
きましたね。
ピンポイントで
流石はホリデイ神
二人ともかわいいー
まさしく天才!
乙!
おつかれー
毎日着て欲しい。
ゝゞ^∀^ν
速球がスバッ!とインコースにきました
ハァハァ
最高っフゥ────!!!
綾波が笑ってる…!まるで二人を祝福しているかのように…っ!
300
あああああ!
GJ!!!!
乙です。
パジャマなんて・・・
大好きです。
1月12日
日課になっている相棒との昼寝の時間。 二人並んで、ぼんやり空を見上げながら、
少しの間だけ眠りに落ちる時間は、淡白ながら快楽でもある。
夢だったのか現実だったのか、今日はその時間の中である男に出会った。
枕元に、シンジと同じ制服を着てズボンのポケットに両手を入れた男。
髪は真っ白なのが、ファーストと同じ赤い眼を際立たせているその男。 会うのは
初めてだが、それが何者なのか、私は直感で悟る事が出来た。 フィフスチルドレンであり、
最後の使徒であった渚 カヲル。 何をしに現れたのかと尋ねれば、特に何も用は無い、と言う。
ただ、シンジの心が以前より瑞々しくなっていて驚き、そして私の心と限りなく同質である事に
また驚き、簡潔にではあるが祝福の言葉を贈りたいと言って、その男は消えた。
私にとっては様々な意味で忌まわしい存在だった男に、まさか賞賛されるとは思ってもいなかった。
意外だったが、最後に見せた屈託の無い笑顔は、限りなく澄んで映った事も確かだった。
シンジは、何も知らずに目覚めた。 この事は黙っていようと思う。
そして今以上に満たされて、再び私達の前に呼び出してやろうと思った。
シンジの吐息が聞こえる距離で、フィフスを嫉妬させてみるのも面白い。
サードチルドレンは他の誰でもない、私だけの相棒だから。
カヲル降臨……!!
ZGJ!
乙です
祝福。
残業待ち。
GGGGGJ-UNIT!
どの神も最高すぎだな。
特にホリさん、最近文章を書き始めた人間とは思えないよ
いや、ホリさんはかなり前から(ry
1月13日
エヴァパイロットとして日本を訪れた私にとって、かつて目の上のコブだった、
今の相棒。 いやいや乗っている様な男にパイロットとして劣っていたことが
屈辱であり、時に憎しみすら覚えた事もあった。
今日、シンジが拾ってきた紐と貝殻を使ってペンダントを作り、私にプレゼントしてきた。
時間を持て余しているからなんとなく、というのが理由だそうだが、とりあえず受け取っておいた。
それを首から提げると、満面の笑みを見せ喜ぶ相棒。 単純だけど、純粋さは嫌いじゃない。
エヴァが無ければ、出逢ってすらいなかっただろう。 でももし出逢っていたら、この優しい男に
どんな感情を持っていたのか、そんな想像で今日は一日が過ぎた。 くだらないとは思うけど、たった一人の
男に囚われることが次第に愉悦になっていく自分を感じたから。 相手も同じように囚われているのなら、
それでいい。 嫌ってたことなんて、もういい思い出なのかもしれない。
今日のキスは、少し深めにシンジ自身を味わうつもりで溶け合った。
ささやかな宝物へのお礼も兼ねて。 星よりも綺麗な、小さな貝殻に。
エヴァが存在しない世界で二人が出会う可能性…
いやしかしジェイルオルタナティブかもしれませんね。
GJ
乙です
世の中は偶然と必然の組み合わせ。雰囲気が好き。
代替可能<ジェイルオルタナティブ>
どんなものにも替わりはあって、
誰かが何かをしなくとも、
他の誰かがその何かをやって
−かけがえのないものなど、この世にはないという、
そういう概念(22頁)
解る人がいたか。
良かった。
1月14日
元々独占欲が強い私は最近、相棒との会話でも彼自身が自分のものだという
表現を強調するようになっている。 海で身体を洗う時、洗わせたり、拭かせたり
するのも、シンジは恥ずかしがって拒むものの、反抗はさせない。
何でも言う事を聞かせ、意思のままに動かしている。 別に屈服させたいとか、
征服感を求めていたりとか、そういうのではない。 その証拠に、アイツの言うことにも
可能な限り応えているつもりだから。
今日、アイツは私を、自分のものだと思っていいか、と聞いてきた。 性格は全然似てないと
思っていたが、同じような感情を持ち同様の欲求が芽生えたのだろうか。
拒否すればコイツはまた、少し前みたいに泣き出しかねない。 他人との関わりを嫌がりながら、
本当は人一倍それを望んでいること、私は知っているから。 少し間を空けて、頷いた。
というか、二人だけの世界で、拒絶する理由も見当たらない。お互いがいなければ生きていけないから。
私自身、シンジから距離を詰めてくるのを喜んでいるのかもしれない。 急激に近付いたら、追っ払うかも
しれないけど、コイツのスローリーな歩み寄りが、今の私には合っている気もする。
状況は依然として地獄のよう。 冷たくて重い現実に囲まれている。
なのに辛くないのは、他ならぬ執着の賜物。 いつまでも…傍にいて。
いつまでも…微笑っていて。 心から、言葉が吐き出た。
「アンタのものになってあげるから。 手放したら、許さない。」
シンジの眼が潤んでいた。 こんな言葉くらいで感極まるなんて、情けない男。
人の事は言えないけれど、二人でベソかきながら今日は、暖かい一日だった。
ちぢまる、ふたりの距離。
GJ
はぁ…まじいいなぁ…
乙です。
心にしみます。
乙です
いいなぁ。
乙です。
とってもいパシャ
きたね
私の月オトコノコ日
最近シンジのアタシを見る視線がどことなくおかしいと思う時がある。
しょっちゅうってわけじゃないけどたまになんていうのか…狙われてるような感覚。
何見てんのよって云ってもアイツはなんでもないってうつむいちゃうだけ、なんなのだろう?
昨日夕食を食べに来た加持さんにシンジが何か云ってこなかったかそれとなく聞いてみたら、
しばらく難しい顔をして考えていた加持さんは思い出したかの様にこう云ったわ、
「そういえば…アスカの事をえらく気にしてたな、異性として意識しすぎてしまうってな。
大切にしたい人なのに本能的な思惑にとらわれる自分がイヤだってのは聞いたぞ。」
要するにスケベな自分に嫌悪してるって話、そう云われるとあの刺すような目もわかる気がする。
アタシを一人の女の子として単純に本能のままにとらえてしまう男の子らしい気持ち。
あまり嬉しいものではないけど、その気持ちはなんとなくわかる気がする、
逆にアタシだってわけもなくアイツをただ欲してしまう状況に陥る時があるからだ。
だからちょっとだけ聞いてみた、「アンタさ…アタシを求めてるの?」って。
随分と遠慮のない直球な質問にアイツは狼狽しただけだけど最後にはこくんとうなずいてた、バカ正直なんだから。
「そういう気持ちは…いっぱいある…でもそれに準じちゃうと…行き着く所まで行ってしまう…
その果てが大切な人を汚すようなら…イヤなんだもうそういうことは…だから僕の中でいつもせめぎあうんだ…」
バカね、考え過ぎなのよいつまでたっても…今年最初の約束憶えてる?「素直になる」よ。
だから今日は、今日だけはアイツの好きな様にさせてあげた、変な言い方だけどアタシを捧げたってわけ。
…それなのにいつもと同じ様にただキュって柔らかく抱きしめてくれただけなんて…
…ほんとに…変に優しいのかあまのじゃくなのか…オトコノコって難しいわ。
「もっと好きにしていいのよ」「…今僕はこれがいちばんしたいことだよ…」
「変な遠慮するんならキライになるわよ」「遠慮なんかしてない…ずっとこうしてたいんだ…」
…うん、今はそれでいいかもね…お互いの柔らかさを知るだけで…
でも、もう少しオトコノコになってみなさい!こ、こっちだって…その…待ってるんだからね…ふ、ふん。
なんか二人とも愛おしいなぁ
GJ
激しくGJです
待っ……
パシャ
乙です。
ホリさん青春作家
GJ!
バカじゃねーの!!!
こんなのに萌えるわきゃねぇだろ!妄想族どもが!!!
どう見ても砂糖です
本当にありがとうございました。
乙です
今はそれだけで十分。
>>318の最後2行に、俺には無いセンスと才能を感じた。
333
乙
ここも過疎ってきたな…
age
誤爆だよな?
職人あと3任はほしいなage
1月15日
今日は朝から、珍しく雨に降られた。 たいてい夜の間だけだったりするのに、
朝から物悲しげな空の涙を見ることになった。
普段は少し散歩がてら、瓦礫の中に使えるものを探しに出かけるのも今日はお休み。
小さな小屋で、相棒と昔話をすることだけに終始する一日だった。
サードインパクト以前も、こうして雨の日曜日、出かけられずに二人して部屋で過ごした
日があった。 たまにチェロを聴かせてくれる相棒との時間は、嫌いではなかった。
今は楽器なんて無い。 それならばと短絡的な発想から、シンジは歌い始めた。 かつて
ウォークマンで聴いていた曲を覚えている限りに。 でも、それが記憶を刺激したのかこのバカは
途中で泣き出して、歌えなくなってしまった。 私だって泣きたいのに、どうしてくれるのか。
雨音と相まって沈んでゆく空気を変えようと、私が歌うことにした。
シンジの歌ってた曲なんて知らない。 だから、かつて文化祭のバンドで歌ったものを。
天候とは不釣合いな明るい曲だったけど、それが丁度良かったと思う。
「越えられない壁があったって ブチ壊せばすむこと」
「自分らしく咲かせるのが 最高じゃない」 ちょっと恥ずかしかったけど、
Gehen wir! …って、一緒に叫んでくれた愛しい相棒に、今日はほんの少しだけサービスしてやった。
Kissの次とは、いかなかったけど…、 愛しい相棒だから。
乙です
さあ行こう。ドキドキ。
DAHLIA氏GJ!
こんな二人もイィ!!
Gehen wir………………?
そちら関係の方ですか?
gehen wir=let's go(auf deutsch/in english)
wirが文頭じゃなくて良いんだっけ?
文法的に動詞が二番目じゃないと…
詳しくはわからんわ
誰もドイツ語講座してほしいなんて言ってません
最近ホリさんホントにホリデイ限定になりつつあるし・・・
231氏、お待ちしています。
DAHLIA氏と三人揃って投下されるの期待してます。
まぁアレだ、けっきょく現人神はいないということだ。
や、申し訳ありません。
毎日投下の姿勢は崩すまいと考えていたのに忙殺される日々で…
いえ、言い訳は云いますまい、力つきるその日まで頑張ります。
>>DAHLIA氏
クオリティ高い作品ほぼ毎日投下とは…恐れ入ります。
ていうか面白いっス、いつも楽しみにしてます。
>>231氏
こちらも楽しみにしてますぜ、気が向かれた際には是非とも投下を…
では遅まきながら本日分投下しましょう。
♪月♪日
それは夕食の支度にいそしむシンジを珍しく手伝っていた時の事、
何よアタシだってたまにはそれくらいするんだから、毎日当番じゃアイツが可哀想だし。
それはさておきお皿を並べながらアタシは鼻歌をハミングしていた、
ふと気づいたシンジが「それ何の歌だっけ?」と聞いてきたから、何が?って返したの。
「その歌、ふふふーんーふーん♪ってそれ」
「違うわよ、ふふーふふふーん、ふーん♪でしょ?」
「うーん…ふふふーふふふーん、ふふふーふーふーん♪じゃない?」
「だからあ!ふふーふふふーふふーん♪よ!」
しまいには支度も忘れて二人で合わないハミングを繰り返すばかり、
ようやく互いの旋律が合わさったのはいいけど肝心の曲名が思い出せなかった。
食卓を囲みながらアタシはミサトに「この歌知らない?」ってさっきのハミングを再び始めた、
「違うよアスカ」ってシンジが余計なハミングをまた加えてきてちょっとしたカオス状態に、
?マークをいっぱい点滅させたミサトは腕を組みじっと考えこんでたけど、
「わかったわ!それってふふふーふふーふふふーん♪でしょ?」と、
第三の見解が生まれアタシ達は三者三様に困った顔を浮かべて沈黙するだけ。
困惑した雰囲気を打ち破ったのはミサトの言葉、ずばり曲名を言い当てたのだ。
納得しながらも、正解を提示したミサトを不思議に思い問い返したら、
「だって、アスカこないだその女性アーティストの借りてきてってうるさかったじゃない」
そうだ、残業疲れのミサトに無理云ってレンタル店に寄らせた件のCD…ばつが悪かったわ。
でももっとばつが悪かったのはその後、その歌知ってるってシンジが話し始めた時。
「歌詞が女の子らしいですしね、可愛いし…それに男でも共感できますし」って…しかも、
つぶやく様に「…ああいう女の子…僕は好きだな…」なんて云いやがった…
ほんとあのバカは余計な事しか云わないんだから!
なぜアタシがこの曲を欲しがったのかその訳はアイツも云った通り歌詞なの。
間違えながらも幸せに向かって進む恋人達を表した言葉の数々、
できるならこの詞の様な女の子になりたい、たぶん無理だけど希望としては申し分ないもの。
でもそれが…アイツの望む女の子なんて…それを知ったら…どうなるかわかってるでしょ!
くそう、バカシンジのくせにバカシンジのくせにバカシンジのくせにいい!!
急速にぐるぐるした胸と感情にまみれたアタシを見てアイツったら、
「どうしたのアスカ?顔赤いよ?」なんて何にもわからず鈍感な事云ってくるんだから!
さすがにミサトは女同士ね、にんまりしながらこっち見てくれてさ…この大悪魔め…
すっかりむくれてほほをふくらませたままのアタシを、
「よかったわね〜アスカ、シンちゃんもあれ好きだってわかって、ふふ」なんて、
さらにからかってくれるんだから、あの行き遅れは!…まあいいか…ミサトには勝てないわ。
でも…その歌をアイツも好きだってわかって…ほんとうは嬉しかった…内緒だけど。
もしもう一度聞いたらそのままアタシを見て、少し、ほんの少しかもしれないけど、
アンタが好きな女の子に近づいたアタシがそこにいるかもしれないから…
アタシらしくそれでいてアンタの望む女の子になってやるんだから、
だからちゃんと見てて、そして受けとめて、それくらいは…か、覚悟してなさいよ!
乙〜
サターンのゲームの中の曲だろ?>gehen
ZJ
乙です
この曲は実在するんでしょうか…?聞いてみたいw
バイトをクビになって携帯代が危ういですができる限り投下させていただきたい所存でございます(´・ω・`)
ポ ン /\___/ヽ
(.`ヽ(`> 、 /'''''' '''''':::::\
`'<`ゝr'フ\ + |(●), 、(●)、.:| +
⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) | ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
⊂l二L7_ / -ゝ-')´ .+ | `-=ニ=- ' .::::::| + .
\_ 、__,.イ\ + \ `ニニ´ .:::/ +
(T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、 ./| .
ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ<ー1´| ヽ | :::::::::::::ト、 \ ( ./ヽ
________________________ ____
|一|九│一│九│一│九│ │ │ │ │ │ ___| │ │
|萬|萬│索│索│筒│筒│東│南│西│發│中| │ │ │ │
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘
ドッペルゲンガーにくちづけを
……聞かない方が良いと思うぞ。
カスが一匹いるな
やはり…あれだその…なんというか…
「乙」ってやつか
1月16日
突然相棒が、バカシンジが、突拍子もないことを聞いて来た。
かつて私が慕っていた年上の男性がいた。 その気持ちが昔の恋人から動かない事を
知りつつも、常に好意をぶつけていた年上の、男性。
その人のことが今でも好きなのかと、少し不安そうな顔で聞いて来たのだ。
いつもの癖で、思い切り肯定した。それは以前ならば相棒を否定する意味も持っていた。 けど…。
今の本心はどうだろう。 あの時の気持ちは、どうなったんだろう。 自分でもハッキリとは整理が
ついていない。 だって本人がもう、いないから。 あれだけ慕っていたのに、遠くへ消えた。
許せない、と思った。あれだけ優しさを、思いやりを振りまいて、結局最後は自分に殉じて、いなくなって
しまったのだから。 私の、そしてミサトの心を置いてきぼりにして。
私はすぐ、少し険しい顔で前言撤回し、今は好きでもなんでもない、と答えた。 多分、
これが心からの答え。
シンジは少し悲しげな眼差しを向けてきてそのまま微笑んだ。 同じ思いのはずなのだ。
コイツには、何があっても私を一番にさせていよう。 「自分」なんかに逃げさせない。
私は、もちろん自分に逃げたりしない。 選んだ相手が決まっているなら、いつまでも重なっていたい。
愛とか恋とか、どうでもいい。 私が選んだ相手だから、コイツは加持さん以上の男。
信じてる。
今日は投下が少し遅くなりました。
昨日の日記はサターンの2ndインプレッションの歌が元ですが、自分自身ドイツ語に
そこまで詳しくないのでツッコまれると困ります(苦笑)。
以前鋼鉄ネタもやりましたが山岸マユミではちょっと弱い気がしたのでアスカの歌のみを
抜粋させていただきました。 分かる方がいてくれて良かったです。
>ホリデイ氏
お褒めにあずかり光栄です。こちらも毎回楽しみにさせていただいております。
賛否両論あったようですが自分は黒い下着の話でLCL化してしまいましたw
>231氏
アスカの曲は実在します。サターンのゲームで聴くことが出来ますが、内容、また
歌唱力については
>>354氏の意見にほんのり同意しますw
大変そうですが、出来る時にで良いので投下、楽しみにしています。
>>355 北が四枚出てしまったのでしょう。
>>351 だが、それがいい
漏れはiPodで毎日アスカ様の美声をきいてるぜ
乙です
好きになった人が一番。
ZJ
いつもありがとう
北が四枚
デラックスワロッシングwwww
乙
乙です。
三氏頑張ってください。
気長に待ってます。
乙です。
皆さん投下早いですね…
私ももう少し早く書けるよう精進いたします…
現在別ネタも作成中ですので、次次回あたり投下させていただきます
ほほに月かかる風日
毎度の事だけどアタシはよくシンジといさかってしまう。
少し経てばお互いごめんと言い合う…その…ちょっとしたじゃれあいみたいなものだけど。
でも今日は違った、加持さんとミサトの前でやってしまったうえ、
いつもよりキツめな言葉と感情が少し険悪な雰囲気を生んでしまったのだ…
すねて部屋に戻ってしまったアイツを気にしながらも頭を冷やそうとベランダに独りいた時、
見かねた加持さんが来て「相変わらずとはいえ今日はやりすぎだな」と手痛い一言。
口をとがらせむくれるアタシ、それを困った笑顔で見ていた加持さん。
「で、どうしたいんだアスカは?」「………どうしたら…いいの…?」
「いつもどうしてるんだ?」「………謝ってる、ごめんって、それだけ…」
「ならそうすればいいさ、シンジ君だってそれを望んでるはずだ」「………そう…かな…」
「噂をすればなんとやらだな、後はまかせたぞアスカ」「………?!」
振り返ればそこにいたのはミサトに付き添われて部屋を出てきたシンジ。
「ほらシンちゃん、アスカ待ってるわよ」なんて云われて、ったく情けないったらありゃしない。
とはいえこういう時に何かを為してくれる加持さんとミサトに心の中でありがとうと云っておいた…
口をつぐみすねたフリを続ける二人は救い様のない子供同士、
時折ちらちらと互いを見つめてはぷいって顔を背けるだけ。
それでもすぐに謝ってくるのはいつもシンジ、弱気な一歩を踏み出してくれるアイツに感謝しながらも、
ほんとうはアタシから謝るべきなのにと思う、こういう所がだめなのよね、自分がキライになる瞬間。
甘えてる訳じゃない、どうしてもまっすぐになれないだけ、いびつなアタシを許してほしい。
でもそれなりのつきあいから学んだのかシンジはちゃんとわかってくれてた…
「…気にしてないから…でも少しだけ僕に優しくしてよ」とちょっと微笑みながら悲しい一言。
優しいやり方がわからなかったから、何も云わずシンジを抱きしめた、ただ抱きついた。
「これで…いい…?」「…うん…後は口調も優しくなってよ…」
「いつも優しく云ってるわよ…バカ」「…アスカの嘘つき…まあ…いいけど」
そんな言葉を交わしながらも最後には精一杯の気持ちを込めて「ごめんね」とちゃんと云っておいた。
シンジの肩口から吹き抜けた少し冷たい風は心地よく、
上気したほほをなでつけながらどこかにあったささくれた感情をそっと流してくれた。
風とアイツに包まれ包んだベランダは…心が満ちみちた世界になったわ…
一応記しておくけど上気してたのは別に嬉しかったりドキドキしてた訳じゃない、
さっきまでカッカしてた感情が残ってただけよ、そ、そうなんだから。
ちっとも、ちっとも嬉しくなんか…ない…わけじゃ…ない…う、嬉しかった…な…む、むう。
∧_∧
( ・∀・)
( つ つ
ヘ ̄ ̄ ̄\
/ ※\___\
\ ※ ※∧∧
\`ー──( ・∀・)GJ!
 ̄ ̄ ̄~∪ ∪~
乙です
かわいいですね。
くっ…!くくっ…くっ…!くかぁぁっ!ああっ…!
くはぁぁっ!!
>>367-368 なんだか映像で見てみたいと思いました…
乙すぎて萌え死にそうですパシャッ
二人とも最高にクる。
ZJ!!
ゝゞ^∀^ν
ミサトと加持さんのフォローイイ!
乙!
乙です。
すさんだ心にしみます。
369
携帯サイズAA GJ!
その愛おしさに月用がある日
放課後いつもの様にヒカリ・ファーストとだらだらカフェで過ごしてた時、
「そうそう二人に渡すものがあるって忘れてたわ」とヒカリからある物をもらった。
こないだの休みにジャージと二人出かけた際、お土産を買ってきてくれたのだ。
ファーストがもらったのは天使のキーホルダー、
胸にハートを抱え慈悲深い笑みをたたえた可愛らしい天使、
じっと見つめてたファーストに二人で「「気に入った?」」って聞いたら、
ほほを染めながらうつむいてたけど小さな声で「…あ、ありがとう…」と云ってた。
意外と可愛い所あるじゃない、クールで無愛想と思ってたけど。
アタシがもらったのは小さくて可愛い猿のカップルのぬいぐるみ。
「なんか二人っぽいでしょ?ふふ」なんてヒカリはしてやったりだったけど、
アタシがあのバカとこんな愛情溢れる抱擁を交わすはずないでしょ、ふん。
とはいえ可愛くディフォルメされた二匹の猿が気に入ってしまったのは事実、ありがとヒカリ。
帰宅後シンジに「いーもんもらっちゃったー♪」と見せびらかしてやった。
「委員長からもらったの?…センスあるなあ」なんて云いながらしげしげと見てたくせに、
「はい、ありがと」と素っ気なく返しやがったのがひどく気にくわなかった。
もう少し気のきいた褒め言葉くらい云えないのかとぷんぷん怒ったら、
「べ、別に、いじゃないかあ…僕には可愛いくらいしか云えないよ」だってほんと愛想のない奴。
「あーもう!アンタに何か期待したアタシがバカだったわよ!知らない!」
言葉と共にぬいぐるみをアイツめがけて投げつけた、こつんとおでこにヒットした後は知らない、ふんだ!
つんけんしながら着替えてた時襖をノックする音、
続けて聞こえてきたのは「…せっかくの贈り物、委員長に悪いよ」と弱気な挑戦者の声。
慌てて着替えを完了しそっと襖を開けるとちょっぴりすねたアイツが立っていた。
手にはさっき投げつけたぬいぐるみを大事そうに持って。
アンタに云われなくてもわかってるわよと云いかけたら、
「…大事にしないとお猿さん可哀想だよ」とアイツはぬいぐるみを目の前にかざした、
よく見ると女の子猿にマフラーよろしく綺麗なリボンが着けてあったわ、
…そう、そういう事なのね、なによ何にも云わないくせに…こういう事だけ…もう…
たぶんアタシはアイツのそういう何気ない優しさ、愛おしさが大好きなんだろう。
「…あ、ありがと」と云ってひったくり襖をピシャッと閉めた。
そしてその二匹の猿にアタシはわからないようAとSのイニシャルをそれぞれに刻んでおいた…
後でこっそりそれをシンジに教えてあげたら顔を赤くしてはにかんでいた。
そのまま猿達と同じような抱擁を交わしてしまったのは…前言に反するわね…不覚だわ。
そう云う訳でまたアタシのコレクションに大事なものが一つ増えた。
それら全てにアイツの優しさが愛おしさが詰まっている、とても大事な分身達。
愛おしき分身達に囲まれながら、さて、ゆっくり寝るとしよう…おやすみシンジ、そして分身達。
>>378の訂正
最終行、
×「べ、別に、いじゃないかあ…」
◎「べ、別に、いいじゃないかあ…」
申し訳ありませんでした、脳内変換しておいて下さい…
GGGGGJ!!!!1
溶ける…
どひゃー
パシャ
そうだ……
それで良いんだ……
全てはホリ…………………………
パシャ…
乙です。
もう・・・・
パシャ
GGGGGJ!
はっ…!ぬおぉ…ぬっ…!くぐぅぅぅ…
はあぁぁっ!
変なの沸きすぎwwwwGJ
(´・ω・`)あ…
(´・ω・`)あの…
パシャッ
乙
やべぇ、泣きそう…
翼、軽やかに月舞って日
コンフォート17前には大きな木がそびえ立っている。
そこには鳥達が訪れ、たまにその光景を見る事がある。
今朝もそうだった、一羽の小鳥がさえずりながら枝の間を飛んでいた。
「あれオナガだよ、珍しいなこんな所に」そうシンジが教えてくれたけど、
アタシが立ち止まり見入ってしまったのはそんなもの珍しさだけじゃなかった。
しばらく鳴き声を響かせていたその小鳥は誰かを呼んでいたのだろうか、
もう一羽の小鳥がどこからともなく現れさえずりをユニゾンさせると、
つかず離れず木と空の間を羽ばたきあっていた。
そして二羽はそのまま仲睦まじく枝にとまり、
世界を見つめていたのだろうか四方にせわしなく顔を動かして…
そこまで見たとたん二羽と目が合った(気がした)、何かを伝えたかったのだろうか?
「アスカ早く行かないと遅刻しちゃうよ」シンジの無粋な一言でアタシは元の世界へ戻された。
授業中も浮わの空でアタシの頭はさっきの小鳥で頭がいっぱい、
さえずりが言語に互換されるなら二羽は何をささやきあっていたのだろうか?と。
「見てごらんそこに人間がいるよ、雄と雌の」「まあほんと、何を見てるのかしら?」
これでは絵本の世界じゃない、バカらしいわ、なんて考えながら学校での時間は過ぎていった。
帰り道考えたままのアタシが気になったのかアイツは「どうしたの?今朝からおかしいよ」だって、
二羽の小鳥の話をしてやると「仲良さそうだったよね、鳥っていいなあ空を飛べて」なんて、
まったく小学生みたいなセリフ、大笑いしてやったらむくれちゃった、ほんと可愛いんだからアイツって。
そうやってからかいあいながらコンフォート17にたどりついたら、
木には今朝の小鳥がまた訪れていた、二羽とも変わらず枝にとまったまま。
アタシ達に気づいたのかひとしきりさえずりあうとどこかへ飛んでいってしまったけど。
「ほんと仲良さそうね」「そうだね…つがいなのかな?」
「つがいって何よ?」「夫婦っていうのかな…恋人かな…とにかく雄と雌が結ばれてるって事だよ」
後で調べたら「二つのものが合わさって一組になる事、またそのもの、対」だとか。
そっか…なんでアタシ気になってたのか…そういう事なのね…
さえずりがどうなのかそれよりもあの二羽の仲睦まじさがうらやましかったのね、
つまり…その…アイツとアタシを…重ねて…投影していたのね…
さえずりほど美しい手段なんて互いに持ち合わせてなんかいやしない、
あるのはいびつな責めぎ合いともどかしいじゃれあいだけ、
そのうえ傷つく事も傷つける事もあるけれど…二人なんとかさえずって何かを確認してる、
そんな事をあの二羽から教わった気がした、そうね…だから見つめていたのね…
そういうわけではないけど今夜はずっとアイツの隣にいた、
「…いてもいい?」なんて珍しく素直に言葉で表して…
べ、別にいいでしょ、たまにはそうしたっておかしかないわよ、ふん。
キスも抱擁もしなかったけど、とても心は潤ってしまった…おかしいな…
こんな日がたまにあってもいいのかな、そうたまには素直になってもいいのかな…
もっともあのバカはこんなアタシの想いもそう簡単には気づいてくれなそうだけど、
まあいいか、鈍感なアイツの確かなさえずりが聞けるのはまだ先の話、それでいいのよ。
追記
次の日の朝、木を見たら鳥達はいなかった。
きっとどこかへ飛び去ってしまったのだろう、
巣でも作ってその先を見せて欲しかったけど…
「またいつか来てくれるよ」「そうね…またいつかね」
そう云ってアタシ達は学校への道を静かに歩き始めた。
この道中、なぜかアタシからアイツの手をそっと握った事に深い理由はない。
もっとも人が増え始める頃には素っ気なく離してしまったのは、
こんな姿を見られて冷やかされでもしたら一生の不覚だからだ、
しかたないでしょ、余計な連中にサーヴィスする必要なんてないんだから。
サーヴィスはあのバカにするだけで十分よ、そ、そういう事よ。
幸せをありがt
パシャ
乙です。
とても慈愛に満ちていて心満たされました。
( ^ω^)
( ^ω^
( ^ω
( ^
(
パシャ
お…俺は死ぬかもしれない…
ほ、ホライゾ…
ブシュァ
乙です
ほのぼのした機微がいいですね。
乙です(`・ω・´)
私も投下しようと思ったのですが、あまりにくだらないものなので、別ネタを投下したいのですが、
アスカの日記なんだがシンジの日記なんだかはたまたアスカ主人公のFFなのかわからない代物になってしまいまして…
とりあえず投下してよろしいでしょうか?
231氏へ
きっと皆さん投下を待ってますよ。
かく言う私もその一人です。
とりあえず投下してみます(´・ω・`)
クレームがきたらやめます(´・ω・`)
彼女の月 望んだもの日
おかしい…今日は“誰か“と下校したはずだ。なのに、その“誰か“が誰だか思い出せない。
何を話してたかは完全に覚えてるのに、だ。名前も、顔すらも思い出せない。
ミサトに聞いても全く知らないって。どうなってるのかしら…
でもあたしにとっての大事件は、夕ご飯を食べ終えた、そのときにおこった。
「じゃ、あたしはこれから作戦会議だからネルフに行くわね♪」
「あ…そういえば今日はシンクロテストの日だったわね。」
あたしも車で連れてってよ。そう言おうとしたときだ、ミサトが怪訝そうな目であたしを見てくるの。
何?あたしの顔になんかついてる? 言うか言わないか、ミサトが言った言葉にあたしは絶句することになる。
――どうして知ってるの?
「はぁ?」
「いや…なんでアスカがネルフのこと知ってるのかな〜と思って」
「…一つ聞いていい?エヴァ弐号機パイロットは、」
――誰?
聞けなかった。それを聞いてしまったら、何か大切なものを一つ失ってしまう気がして。
結局、今日のシンクロテストはナシ。けど、ミサトが言った言葉がやけに気がかりだわ…
まさに今、日記を書き終わってまさに寝ようとしていたたとき、突然ミサトが帰ってきた。
その上、なぜかあたしの部屋にきて絡んでくる。酔いどれめ…
だけど、そのときにミサトが心に引っかかる言葉を言っていたので、一応書いておくことにする。眠いのに…ちくしょう
「さっきれぇ〜休憩時間に外に出らら、知らない男の子にミサトさんって呼ばれらろ」
「いくらあたしが美人らからって、まだアスカぐらいろ子は、ちょっちね〜」
今日はおかしな日だわ。まぁ、寝ればなおるわよね…
231ですが、紛らわしいので一応コテ変えますorz
膝曲月 遊技日
昨日予告した通り、シンジにサービスをしてあげることにした。それは…
「今日中にあたしに膝カックンができたら何でも言うことを聞いてあげるわ」
「え?膝カックン?」
「そうよ。な…何か文句でもあるの!?」
「べ…べつに…でも、なんでいきなり?」
「う…うるさいわね!はい、スタート!」
「あ、待って。もし今日中に僕ができなかったらどうするの?」
「(う…考えてなかった…)そ…そうね、じゃあ、あたしの言うことを何でも一つ聞いてもらうわ」
そんなこんなで始まった奇妙な1日。まさかあんな結末になるとは…
途中の過程はどうだっていいの。問題は夕方、お風呂でシャワーを浴びて、洗面所のドアを出たその時だ。
カックン とやられてしまった。事の顛末を書くとこうね。
「きゃっ!バ…バカシンジ…んっ…!?」
「僕の勝ちだよ、アスカ。」
「あ…あああアンタねぇ〜!!?」
「『今日中に膝カックンができたら何でも言うことをきく』忘れたの?僕が勝ったんだから…」
「あらあら、おアツいわね〜、お二人さん」
「「ミ、ミサト(さん)!!」」
「そういうコトは、二人きりのときにしてほしいわね〜♪」
結局、やけに強気なシンジに、あたしは何も言い返せなかった。きっと心のどこかで“それ“を望んでいるのかもしれない。
さっきだって、不覚にも(いつもこんなだったらいいのにな…)なんて…おお思ってないわよ!!そんなこと!バカ!
それにしても、勝っても負けても同じ結果だとは…まさか運命?
追記
シンジの部屋で見つけた『俺についてこい!男は強くなくちゃダメだ!』って本…
今日のところは見かなったことにしておこう…
どう見ても永井ですorz本当にありがとうございましたo...rz
、_______
‖ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄‖
‖GJ! ‖
‖ 。 ∧∧ ‖
‖__\(゚ー゚*)
゙ ̄ ̄ ̄⊂ ⊂)
T ̄ ̄ ̄T
すみません書き忘れましたorz上と下は完全に別の物です
ようするに借入金のときは上のを書いて231のときはいつもど…
はぁぁぁぁっ!!
もちつけ。話としてはGJだ。
続きキボン
「…いれてもいい?」
こりゃあ日曜日は期待大ですねホリディさん
1月20日
慣れているとはいえ、相棒との昔話だけで時間を潰す毎日は退屈。
それを退屈と感じない相棒の性格を羨むことも、最近は増えてきた。
嫌じゃないし、楽しんでいることは間違いないからそれでいいのだが、たまには
新鮮な感覚を求めてみたくなる。
そんな感情から、今日もまたバカシンジを軽くからかってみた。
先の見えない暮らし。確かなものはお互いの存在だけ。 本心ではないがこの
状況を悲観して、演技で泣いてみた。 するとシンジは本気で心配して私を
元気付けようと必死になる。 こちらはお芝居だと言うのに、シンジの方が
本当に泣き出しそうになって。 そんな頼りなさ、情けなさが私の加虐心に火を
つけてしまい、嘘がエスカレートしてゆく。
「もう、死にたい。」
この一言が、動揺するアイツの心にとどめを刺してしまった。
サードインパクト直後に逆戻りしたかのように、うずくまって泣き出す相棒。
嘘だったことを納得させるのにかなりの時間を要した。 もう、やめておこうと思う。
気付かないシンジも愚かしいとは、思う。
そんなに辛いなら、アンタを求めたりするもんか。 傷つけたりするもんか。
相手になんてしてやるもんか。 傍にいてやったりするもんか。
愛したり、するもんか。
乙
最後の一行で溶けた。
乙です。
こう、何か短い文章のなかにしっかり気持がこもっている感覚がいいです。
GJ!
∧__∧
∧__∧(´<_` )ワクワク
(´_ゝ`)/ ⌒i
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/ |_
\/ FMV / ヽ⊃
>>416 (´・ω・`)あ…
(´・ω・`)あの…
(´・ω・`)ぐ、ぐっじょ
パシャッ
白月銀日
夏に雪なんて降らない、そんな事は当たり前、でもアタシは今日雪を知る事ができた。
「夏に雪が降る事はありえない、しかし降らせる事はできるぞ」
加持さんの不思議な言葉に導かれてアタシ達は郊外にできた人工スキー場に向かった。
そこでは滑らない人達の為に雪を体験できるフリースペースが解放されていた。
ウェアに着替えたアタシ達は眼前に広がる別世界を見てそれぞれの感情にとらわれた。
ミサトと加持さんは、
「懐かしいなあ喜び走り回ったあの頃」
「あら加持君犬だったの?お似合いね」なんて感慨深そう。
氷点下を初めて知ったアタシとシンジはぶるぶる震えながらも、
白く広がる銀世界とちらつく雪の華麗さに感動を憶えたわ。
ところでこの時シンジにぴったりくっついてたのはあまりにも寒かったからで、
特に深い意味はない、バカでも湯たんぽの代わりになるってだけの事よ。
それからアタシは雪を丸めるとアイツに向かってたくさんぶつけてやった。
「ひどいよ!何するんだよ!」なんて逃げ回るバカシンジの姿ったら、とても可笑しかったわ。
苦し紛れのお返しをひょいひょいかわしながら雪だるまなアイツを追いかけ回してたら、
突如命中した大きな雪玉一つ、振り返ればミサトがニヤニヤしながら雪玉抱えて立っていた…
「いたいけな男の子をいじめるとバチが当たるわよん♪」
バチの代わりに散々雪をぶつけられてアタシも雪だるまに変身、
しかしついでにシンジまでぶつけてたのは何なのよ?!ミサトも容赦ないわね。
「か弱い子供達をいじめたら行き遅れるぞ葛城」
その言葉と同時に大量の雪がミサトに降り注いだ、してやったりな加持さんの笑顔。
「最後の言葉だけ余計よ!あああんたなんかにいいい!!」
雪上をはしゃぎ駆け回る大の大人二人をアタシとシンジはあきれ顔で見送った。
ひとしきり遊んだ後、四人それぞれの雪だるまを作りそれを囲んで記念写真を撮って終了。
自分自身に似せた四つの雪だるまの後ろに並んだ四人、とても面白い写真になっただろう。
「アスカのあんまり似てないね、太り過ぎじゃない?」とアイツは失礼な言葉を吐きやがったから、
雪だるまごと突き飛ばして雪に埋めさせておいた、これも記念に撮っておけばよかった。
初めて知った雪、とても素敵だった、感謝の意を加持さんに表しておいたわ。
そしてミサトにも同じ様に表しておいた。
それは一枚の写真、雪の降る中白い息を吐きながら佇むアイツの姿、
物憂げで少し真剣な表情はどこか儚げ、いつもと違う…その姿がとてもよかったのだ、
華奢で弱っちい印象もこの時は逆に雪と相まって…云いたくないけど…かっこよかった…
でもミサトに云われたけどアイツもアタシの写真を撮ってとねだったらしい、
「雪の中のアスカがとても可愛いって〜まったくあてられちゃうわよお姉さん」だって、むう。
白い世界に一つだけの紅がとても綺麗だったってアイツは後でそっと教えてくれた…
まったく何よ普段は大した事も云えないくせにいざって時には…もう…ふふ♪
これも雪の魔力が成したわざなのかな?もう一つ雪にも感謝しておこう。
さて現像された写真が楽しみね、特別にフィルムで撮った想い出達の姿、
とても素晴らしいものが詰まっている、そうに違いないと信じているわ。
こっそり持ち帰った雪は手のひらで簡単に溶けてしまったけど、
築いた想い出だけは簡単に溶けないでほしいな…
みんなでってのもあるけど…せっかくアイツと一緒に感じた白い銀世界…
いつか二人だけで全てを感じてみたいな…そう思わないシンジ?
夏の陽射しに現実へ引き戻されたけど、見知らぬ冬を知る事ができたいい一日だったわ。
423 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/21(土) 17:59:56 ID:TQBrWnj2
俺が溶けそうだ…
>>421の訂正
×郊外にできた人工スキー場
◎郊外にできた室内人工スキー場
申し訳ありません、失礼しました。
おーっつ!!!!
アスカかわゆい!!
1月21日
今日は行動範囲を広げる、という名目の元、相棒との散歩にでかけた。
いつもより遠くへ、遠くへと。 無意識の内に過去の手掛かりを求めていた。
この場所はかつて第三新東京市だった場所であり、運さえあれば何かが見つかるはずなのだ。
収穫はあった。この街で利用していた電車の座席が転がっていた。 残骸でしかない黒く焦げた椅子。
でも確かに見覚えはあり、相棒も「そうだね」と肯いた。 おそらくあの出来事の前、つまり零号機の
自爆が原因でこんな姿になってしまったのだろう。 これもまた、戦いの犠牲…。
その椅子を元の向きに戻し、二人で座ってみた。 学校からネルフ本部へ向かう時は、
定期を使っていつも乗っていた。
もう揺られることはない。到着まで待つわけでもない。 それでも、思い出す車内の風景。
生きていた街で、生きていた事は忘れたくない。 たとえ消えた街で消えていくとしても。
二人でようやく起こせるほど重いもの。持っては帰れないけど、なんとなく覚えておこう。
懐かしくなったら、またここで座ろう、この椅子に。 そして、街を呼び覚まそう。
もう電車は無くても、シンジと二人で乗っていたい。目的地は無くても、シンジと二人で辿り着きたい。
幻じゃなかったことは、この温もりが教えてくれるから。
無駄じゃなかったことは、つないだ手が教えてくれたから。
熱があがったじゃないか!
どうしてくれる
パシャ
センター撃沈の疲れを癒す場所はここだったか
パシャ
乙です。
な、泣ける・・・・
パシャ
鉄ヲタチックなアスカ
イイ
まだ今日はあと2時間ちょっとありますから…
あ、あのー
まだですかねぇ
飢える月魂日
時々胸がとてもぐるぐるしてしまう、抑えられない衝動がわき上がって。
何なのだろうか?的確な表現が見つからず悩んでしまうけど。
色々な書物を紐解いてみたら最も近いのはたぶん「悶える」なのだろう。
どうしようもない感覚を消す為体を動かしてみたり音楽をきいてみたり、
TVを見たりぼんやり寝てみたり、それでも解消されなかった。
最後に行き着いてしまうのはとてもひどい話だけどアイツに訳もなくぶつけてしまう事。
今日は特にひどかった、ちくちく嫌味を云ったりぶつぶつ文句を云ったり、
それでもいつもの事かとアイツははいはいって苦しみながらもそれなりに流してしまう、
似合わないあしらいにまた苛立ちをおぼえ余計にアタシはヒートアップするばかり、
そしていつしか重い沈黙とやるせない雰囲気に彩られてしまう…何やってんだろほんと。
そうよ、そんな風にいびつなコミュニケーションを選んでしまうなんてアタシはほんとダメだ。
ちゃんとしたいの、ちゃんと向き合いたいの、ほんとは好きなの、でも嫌いなのアイツも自分も。
いつか紅い海の中溶け合った時アタシは知ってしまった、アイツの心を。
母を失い父に捨てられた哀れな子供…アタシと同じだった…
アイツも同じなんだ…それを知って少しシンジを見つめたくなった…傷だらけの天使どうしとして。
そんな過去を理解し受け止めあう、それができる誰かをアタシは望んでた、それがシンジだった。
だから…だから…ほんとは潤しあいたいの…互いの渇いた心を…
そしてこの飢える魂を満たしてほしいの、例えぎこちなくともいびつであろうとも。
そうよだから今日は有無を云わさず襲いかかったのよ。
腹を減らした獣みたく、ベッドの上ですねていたアイツに抱きついて。
驚く暇を与えず無我夢中で唇を貪った、歯と歯が鳴ってとても上品とは云えないキス。
寝ている家主を起こさぬよう声を殺して、それでも何かに溺れる感情を口から漏らして。
たぶんアイツはそんなアタシをどこかで知っているのかあるいは自分もそうなのか、
ひとしきりアタシの暴挙を受け止めるとお返しとばかりに自分の獣を見せてくれる。
もどかしい抱き方の裏にひそむ激情を少しずつ与えられて…アタシはアイツの虜。
さんざん感じあってアタシははアイツの胸の中で泣いた、声もなく涙も流さず。
でもアイツはそれに何も云わず抱き返して頭を撫でてくれた…もう…
「…ねえ…好きって云っていい…?」「キライって云ったら殺すわよ」
「………好きだよ…アスカ…」「アタシはアンタの事なんか大嫌いよ」
「…うん」「…で、でも………だ、大好き…なんだから…」
そうやって一時間ほど過ごし今は自分のベッドの上で、
この日記を記しながら情感を反芻しているわけ。
明日からはまた元のもどかしい二人に戻るだけ、
アタシの一挙一動に一喜一憂するアイツの可愛らしい日常、
でも今日みたいな日もあるのだ、それは突然訪れる、
しかし…求めてしまう…こんな瞬間を…術を知らないアタシ達が奏でる愛情のぶつけあい…
少しだけ胸のぐるぐるが失われてまた一週間分のそれがはち切れそうになれば、
…忘れたように同じ事をしてしまうのだろう…ごめんねシンジ…でも…受け止めて…
い、いいでしょ!しょうがないんだから!…アンタなんかに…バカシンジのくせに…くそう…もう…
悶えるアスカも好きだー!!
パシャ
アスパシャ
幸せ…………………
パシャ……
きてましたね。
乙です。
若かりし頃の自分に重ねてしまった・・・・
パシャ
何このツンデレ。全然可愛くなんか
パシャッ
悩殺されました
(´・∞・)あ あの…
パシャ
ふぅ…ようやく人間に戻れたぜ…
ん?なになに?またアスカの日記か、
もう前までの俺じゃねぇ、簡単にゃあ溶けねぇぜ…
ふむふむ…要するにこれパシャ
>>434の訂正
×さんざん感じあってアタシははアイツの
◎さんざん感じあってアタシはアイツの
なんか毎回訂正してますね…ほんと申し訳ないです。
レスを下さる皆様、いつも感謝しております。
日曜は仕事が入る時もあるので早めに投下できる日もあれば、
そうでなく今日の様に遅くなってしまう事もあるので御容赦下さい。
では今週もアスカさんとシンジくんの日常を力ある限り投下しましょう。
でも最近は毎日投下が崩れた頃にDAHLIA氏&231(借入金)氏の良作が投下されてて、
ほっとしつつ一読者として癒されつつ、頑張らなきゃと思いつつ…な感じです。
両氏とスレを支える皆様に感謝して、自分も精進する次第です。
投下以外の長文、失礼しました。
いやはや、ホリさんの訂正を見て初めて気付くくらい夢中になっている漏れがいます。
やはり ーネ申ー
1月22日
朝、目覚めるとシンジの姿がなかった。
普段だと先に起きていて私を起こすのが常なのに、それがなかった。
勝手に何処に行ったのかと腹を立てて捜してまわったが、日頃の行動範囲内では
見つけることが出来なかった。 不覚にも不安に襲われ、必死になって捜した。
昨日、二人で座った電車の座席、それより遠くまで捜しても、相棒の姿は見当たらない。
一体、どこに行ってしまったのだろう。 離さないと誓ったのに。 離れないと誓ったのに。
話し相手もいなくて、寂しくて辛くなって、こんなものを書いてる場合じゃないけれど、せめて
書き記しでもしなければおかしくなりそうだ。 どこに行ったのか、私の相棒は。
結局、元の場所へ戻り今日は眠る事にした。 眠れるかどうか分からない。けど、どうしようもない。
戻ってきたら、ぶん殴ってやる。 許さない。 絶対に、許さない。
私にこんな思いをさせたことを、死ぬほど後悔させてやる。
バカシンジ!!!
アスカを…アスカを置いて…置いてくなんてぇぇぇ!!
ばっかも〜ん!!
次が気になる…バカシンジはどこいった!!!!!!!!!!!!
乙です
何かプレゼントでも・・かな?
アスカが探しにいくとオレンジ色の液体とシンジの制服が……
(`・ω・´)両氏乙でありますシャキーnパシャ
乙です。
携帯とまってしまって今マンガ喫茶から書き込んでますorz
しばらくLCLになってます
ゲチョ
ふく月フク日
今アタシはタータンチェックのスカートを履いている。
以前しまっておいたものをわざわざ引っ張り出したのは、
ワードローブに目新しさを求めていたゆえだけど、
そういえばこんなのもあったんだという懐かしさも若干含まれている。
鏡の前で確認したらなかなかいい感じ、ちょっとした外出にもOKなので新しく仲間入り。
なぜか誰かれの感想が聞きたいと思ったがそれは無理な話…と思ったら丁度いいのがいたわ、
バカでもこういう時は役に立つって事。
さっそくリビングの前でアイツの前をふらふらうろうろしてみたけど、
予想通り何にも云ってはくれない、鼻先でひらひらさせても無反応、
そのうちにはなんだかもやってしたまま部屋に戻ってしまった、まあそれがアイツらしさ。
それなのに何かを欲するアタシのいけない性分、
部屋に入ってようやく「これどーお?」って聞いてみたら、
「…どこで買ったの?」と弱気な声の待っていた言葉、
先述の話をしてやると「そうなんだ…似合ってるね」なんて我関せずなフリ、
そのくせ嬉しそうな目線送ってくるんだからあのもどかしいバカったら。
どんどん恥ずかしさに身を埋めるアイツをそれでもアタシはたたみかけた、
口をつぐんでもじもじしているアイツがとても可愛らしくて好きなのは内緒。
なんとか「…うん…僕もそういうの好きだから」と望んだ一言を勝ち取ったけど、
ちょっと気になったのはその後の言葉。
「それさ…他の人の前でも着るの?」と聞いてきたアイツ、
当たり前じゃないその為のファッションよと答えてやれば、
「…あんまり他の男の子の前で着ないでよ…」だって。
口を少しとがらせてすねた表情のアイツが何を意味してるのか丸わかり、
はは〜ん、アンタもそういう気持ちになるのね、ただの鈍感バカだと思ってたら。
もちろんアタシの返答なんて決まってる、
「イーヤ!アンタが何と云おうとみんなに見せつけてやるんだから!」
もちろんそれだけじゃあの扱いにくい男の子は満足してくれない、
だから今日はあのバカの為にずっと着て一緒にいてやった。
ベッドの上隣り合い座ったまま、もじもじしながらはにかんだ笑顔のアイツを、
アタシはからかいながら心を満たせてあげたわ。
アイツはほほを染めたままどこか複雑な顔をしてそれでも嬉しそうだった、
心配しないで、ほんとはちゃんと誰かさんだけに見せたいんだから、
安心しなさいアタシのバカシンジ、ふふ♪
↓ここからパシャッとか書き込むアホが出現
>>449 そんなネタの同人が昔あった。
シンジとアスカが逆だが。
Zです。
しあわせだわぁ
乙です
いいね。
ザシャァァァ
今日のはアスカさんがえらくシンジスキーな一編になってしまいましたね、
申し訳ありません、また方向を修正しながら投下していきます。
>>454氏
では今日は私めが…
パシャ
神自らが溶けてしまわれるとは!
パシャッ
∨
/ /二__,--、r'"___、 ヾト、.ヽ
レ'"~,-,、 ! ! ' '" ̄ .ノ\ヾ:、
K/ー'~^~_/ ヽミ:ー‐‐'" ヽ i
!〉ー―'"( o ⊂! ' ヽ ∪ Y」_
i ∪ ,.:::二二ニ:::.、. l
! :r'エ┴┴'ーダ ∪ ! !l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.i、 . ヾ=、__./ ト=. < やばい、まじやばい
ヽ 、∪ ― .ノ .,! \_________
/\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
1月23日
今日も、相棒を見つけることは叶わなかった。
捜してみたり待ってみたりを繰り返すも何一つ成果はあがらず、寂しさばかりが
募ってゆく。 苦しい。
今更、かつて気持ち悪い、と軽蔑の言葉を投げかけたことを後悔してしまった。
この状況はあの一言が引き金になっているのでは、という虚妄に駆られて、狂いそうになる。
もしかしたら、私達以外にも生還している人がいて、それについて行ってしまったのだろうか。
口を開けば悪態をつくばかりの私に嫌気がさしたのだろうか。 私より優しい誰かに、会ったのだろうか。
もしそうなら、シンジにとって私は なんだったのだろうか。 一昨日までの暮らし、交わした言葉、
全部幻だったのか。 求められてると思っていたのは、私の独りよがりだったのか。
もう、嫌だ。 疑心暗鬼に陥ると止まらなくなる。 自分がどんどんつまらなくなる。
誰か、助けて。 シンジに逢わせて。 他の誰かじゃダメなの。 もう一度だけ、逢わせて。
私に何か悪いところがあったのなら、すぐに直すから、お願い…。
独りじゃもう、生き
〆 г
↓ここから読まずにパシャッとか書き込む池沼が出現
↑うぜええええええええええええええええ、氏ねクズ!!!!!!!11111!!!!!!!
溶けるような内容ではございませんw
昨日からの日記は、以前からあった構想を日記化しているものです。
お口に合わない方もいらっしゃるとは思いますが、その場合は遠慮なく
ご意見としていただきたく存じます。
∩___∩
(ヽ | ノ ヽ /)
(((i ) / (゜) (゜) | ( i))) こいつすげーあほ
/∠彡 ( _●_) |_ゝ \
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
| /
↑ウザд゜
//
_//
/ ||_ノ
\/// ̄\
|> <_> \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ く\___|
認めたくないものだな > ∇ \
若さゆえの自作自演というモノを | \__/
_____________/ |≧||≦ ̄|
やべぇ…ついにクライマックスか!?
静観します
それにしてもホリさん自ら溶けるとは!
∩___∩
(ヽ | ノ ヽ /)
(((i ) / (゜) (゜) | ( i))) こいつすげーあほ
/∠彡 ( _●_) |_ゝ \
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
| /
ところでホリエモン逮捕だね
∩___∩
(ヽ | ノ ヽ /)
(((i ) / (゜) (゜) | ( i))) こいつらすげーあほ
/∠彡 ( _●_) |_ゝ \
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
| /
乙です
不安な心。
(*´▽`)乙です♪
479 :
アスカ:2006/01/24(火) 12:34:56 ID:???
バカシンジ中だしオーケーよ。
ふて月ぶて日
大した事は何一つなかったけどなぜかふて寝した。
別にイヤな事があった訳じゃない、
あのバカが原因でもない、だってバカはバカでしかないもの、気に病む必要なし。
ただなんて云うのだろう…時々イヤになるのだ、この世界が、自分自身が。
よくわからない心にうんざりしながらも落ち着かせる為か、
こうやって何も考えず寝に入ってしまう事はこれまでも度々あった。
今日も抱き枕を友にリビングで何もせずごろんとしてたわ。
入れ違いに遅く帰ってきたアイツの足音がうるさくてしょうがない、
どうやらおさまったと安心してたら背後に立ってた…アンタは忍者か?
屈みながら「どうしたの…?」といつもの返事、どうもしないとこっちもいつもの返事、
たいていはそのまま「…そお」って人知れずどこかへ行くか、
黙ってそばに座るんだけど今日は違った。
閉じた目が気配で開かれた時目の前にはアイツの顔…なんでアンタも寝てんのよ!
「僕も今日は寝たい、何だかわからないけどそうしたいんだ」
珍しく主体性のある言葉と行動、ねじ曲げるのも悪いと思ったから、
好きにしなさいとほおっておいた…んだけど…もう…
30cmが20cmにそして10cmとなり…距離は意味を無くした。
二人の狭間はいつの間にか消えアタシとアイツの顔は息を感じるほどに近づいてた。
「バカ、何してんのよ」「…あ、アスカが勝手に近づいたんじゃないか」くやしいがその通りだ。
慌ててそっぽを向いたがひどく気になりそっとアイツを伺うと…
向こうもそっぽを向いてた、「ひどいよ」って云ってる背中がやけに切ない、やるせない。
仕方がないのでアタシは背中をアイツのそれにぴたっとくっつけておいた。
「そんな事云わないで」という言葉の代わりに…
ぴくってした後は何一つ反応しなかったけどどうやらアイツも機嫌を直した様だ。
「…寝ちゃった?」「うっさい寝てないわよ」「…そう」「アンタの言葉なんか聞きたくないわよ」
そうやってアタシはアイツの肩に頭を傾け体全てを預けておいた。
たぶんアイツの顔はいつもの困ったはにかみ顔だったはずだ。
もちろんアタシがちょっぴりにやついてたのはアイツに内緒なんだから。
「…アスカ」「何よ」「…その…柔らかいね」「アンタに云われたくないわよ」
「う、うん…でも僕この感覚好きだよ」「…バカ…何云ってんのよ…」
アタシもよと口の中噛み砕いてそのままアタシ達は柔らかさに包まれた。
世界が、自分が、少しだけ好きになった、誰かさんのお節介のおかげで。
それだけで何もかも十分だった、
後はアイツの用意してくれたおいしいごはんがあれば、
気持ちなんてどうにでも満たされるんだから。
でも、まあ、できれば夜もこうやって枕を共にしたいけど…
それだけは口が裂けても云ってやらない、絶対…云うもんか…むう。
はあぁぁぁぁあ!
乙です。
寒い日にとびっきりの暖かさ。
乙です。
シンジになりたい…
乙であります
癒されますますGj!!
ふんふん!ふ〜ん!
ふぅ筋トレはやはり最高だな…んっ、日記?なんだこれは。
ふむふむ要するにこれパシャ
1月24日
いつも、目覚めた時に覚えている夢はサードインパクト前のものだった。
でも今日は、始めてそれ以降の風景を夢として見てしまった。 夢が、
願望をそのまま映し出すものならば、まさにその通りな、夢。
かき集めてきた食糧と水でかろうじて、二人で生きている数日前までの暮らし。
考えてもいなかった。 寝ても覚めても、シンジのことしか考えられない日なんて。
手を伸ばせば届く場所にいるのが当たり前になっていて、忘れていた孤独。
そのうち帰って来る、という気休めを言い聞かせてもう、三日目。 慣れてきているのに、
うざったいほど涙が溢れる。 苦しくて、ただの音声が何度も口から漏れている。
このまま寝ていれば、何日くらいで死ねるだろう。 苦痛でしかないなら、甘き死よ、来たれ。
初めて自分より大切だと思えた、愛しい相棒の姿を見るために、 甘き死よ、来たれ。
だめだ〜!!死んじゃだめだ〜!!アスカた〜ん!!
アスカた〜ん!
うわぁ…
うぅあぁ…
はああぁああ!!
幼稚園児の考えた話ですか???????
∧_∧
.゚Д゚) ゴルァ!!>490
づ√○二Ё=
 ̄ ̄\───┬┐
戦車!\──┴┘
≫≫≫≫≫≫\
.◎◎◎◎◎◎/
お二人Z!!
遅ればせながらお二方GJです(`・ω・´)
なんつーか自分に酔ってるアスカだな・・・
日記に『甘き死よ来たれ』なんてふつ−かかねーぞ
だったら日記なんか書かん
ていうかこれ日記じゃねえなもう
最初のスレでこのスレは日記風FFスレだと結論出てたよ
酔ってるのはアスカじゃなく作者だろ
演出過剰すぎ
今年のセンター試験の小説みたいなものか
気にいらねぇなら
帰れ!
>>490-503 以上、すべて私の自演ですた
紙及びスレの皆様、毎日荒らしてゴメンナサイ…
このスレも荒らしが沸くほどの良スレになったんだな。
カップの中の月嵐日
楽しくて短いヒカリ達とのおしゃべりに午後をたっぷりと費やした後、
その喧噪を忘れる様に時々アタシはリビングで一人コーヒーを飲む。
インスタントでも何でもいいのだ、ただふと一人になってぼんやりするには。
そばには落ち着かなくともたまに気づかって(?)くれるペンペンと、
いつでも眠れる様に無造作に置いた枕が一つあれば何にも要らない。
夕焼けがあっという間に闇へと変わるさまを見ていれば、
色々な事が頭を駆け巡る、一つ一つ思い出せるほど大した事じゃないけど。
今日はファーストがこぼした紅茶にまつわるあまり嬉しくない話を思い出してた。
バカシンジが入れてくれたのがとても美味しかったという…同意はするけど共感したくない話。
どうやってあのバカをこらしめてやろうか思案を重ねてやれば、
のほほんとした気配と声の御帰還、幸せ者よね、何にも知らないくせに。
紅茶の話をしてやるといたずらが見つかった子供みたく狼狽したアイツ、
ほんとならツンツンしたあげく平手の一つでも喰らわせてやるんだけど、
何一つしなかったのはアタシの優しさじゃない、アイツが非を認めた訳でもない。
ファーストに何を云われようとも今いつもそばにいるのはアタシなんだから、
世界で唯一人何かを許し許された存在なんだから、それだけは…信じて…いるんだから…
それなのに「ごめん」ばっかり繰り返す頼りないオトコノコにはやきもきさせられるわ。
「下らない謝罪より一つの行動よ」「…どうすればいいの?」
「アタシにはコーヒーを入れなさい」「…わ、わかったけど…??」
一生懸命ぎこちなく入れてくれたコーヒーを二人で飲んだ。
下らない嫉妬で傷つけあうよりも許された特権を思う存分行使する方が良いわ、
そう思いながら会話を交わしアイツの中に潜んだほんとうの想いをまた一つ知った。
「でもどうして綾波の事気にするの?」「別に理由なんかないわよ」
「そうかな…」「強いて挙げればあの子を見るアンタの目つきがなんか違うから」
「そ…そんな事ないよ!いつだって僕はアスカの事しか…う、な、何でもない…」
それ以上言葉はいらないわよ、だいいちこれまでの日々が全てを証明してるんだから。
ファーストの事なんか考えさせないくらい、アタシの事だけで頭をいっぱいにさせてやる。
こうやっていつも一緒にいて、一緒に何かを感じて、一緒に傷ついて癒されて…
ねえ、それだけ一生懸命なんだから、ちゃんと答えて、応えてね…
負けたくないんだから、あんな女なんかに、アタシがアタシであるために。
アタシだけを見てとまでは云わない、でも瞳の奥にはアタシをとらえていてシンジ。
なぜか今日はアイツによりかかりしっかりと包んでもらい夜を過ごした。
ミサトには「相変らず仲良しさんね〜ふふ♪」なんてからかわれたけど、
いいでしょ、たまには欲望に忠実になるだけの事よ、ベ、別に今日ぐらいよ、そうなんだから。
ちょっとだけ妬ける心を鎮めたくて行動に出ただけだ、アタシは何もおかしくない。
そう、な、何にもおかしくなんかない…んだから…ふ、ふん。
↓ここから読まずにパシャッとか書き込む池沼が発現
>>509です。
本当にゴメンナサイ…
本当は荒らしなんてしたくないんです。
でも幸せそうな皆さんを見てるとついカッとなって…
また荒らしてしまうかも知れませんが、どうか許してください。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。
∧_∧
⊂( ゚Д゚) >510蹴☆
ヽ ノ⌒づ三Σ
し ノ~
とノ
素直に包まれてるアスカハァハァ
ホリさんごちそうさま〜ノシ
このシンジ気持ち悪いね
乙です。
何だか幸せそうですね。
幸せ
シュッ!シュッ!…ふぅ、やはりシャドーボクシングはエキサイティングだな…ん?日記?
なるほどつまりパシャ
↑やっぱり読まずにパシャッとか書き込む池沼が発現した
1月25日
昨日から数cmと身体を動かしていなかった。 動かせなかった。
その中で今日は、かつての愛機だった弐号機と対面した。 おそらくは無意識下、夢の中。
語りかけてくるママの声。 ずっと待っていた、さあいらっしゃいと言う声。
優しくて、包まれていきそうな懐かしい声。 孤独に疲れ果てた私を癒し、救ってくれそうな
甘さに満ちていた。 自分が求めていたものだと、まるで疑いを持たずに聞き入れた。
望んでいた、母との幸せな時間を。 エヴァのパイロットに選ばれた日に、永遠に叶わなくなった希望。
今日の私は、それを叶える機会に巡り会ったのかもしれない。 それに近い場所まで歩いていたのかもしれない。
身体も心もボロボロで、辛かったから、流されるように歩いていた。 むしろ、漂っていた。
でも、今日という日の意味が違ったことは、思いもよらぬものから教わる事になった。
私は、今日と言う日を忘れない。 絶対に忘れない。
弐号機に誘われるままに歩き出した。 でも、拭えない違和感が、私を包んだのだ。
私はいつでも、自分の意志を第一に尊重して生きてきた。 それならば例え失敗しても
後悔しないから。 自分の存在意義をエヴァに乗ることでしか示せなかった弱さが仇となって
傷付いてしまったこともあったけど、それが私なのだ、と言い聞かせてきた。
それなのにママ…母の声を聞くと思考が止まったように、操られるように動いている自分に違和感を
覚えたのだ。 何かが違う。 母が生きていれば、これで正しかったのかもしれない。 でも、今は
弐号機ですら海の底なのだ。 死んではいなくとも、生きていると言うには儚すぎる。
立ち止まった。 大切なものを失くしたまま、そちらには行けない、と叫んだ。
その瞬間に、母の意識が私の中に流れ込んできた。 母は、私が自分と同じ道を
辿る事を心配していた。 愛する男に裏切られ、捨てられること。 その痛みを
娘が知ることはない、そう思っていたのだ。 弐号機が、哀しげな表情に映った。
相棒を、連れて行ったのは? 尋ねると、彼は私を護ってはくれない、と言う。
私が弐号機と共に傷付いていた時、何もしなかった男だから、と母は言った。
男を愛すれば不幸になる、信じれば裏切られる、少なくとも碇 シンジは、一人の
女を幸福にできる器の男ではない、とかなり手厳しい言葉を返してきた。
娘のこれからの生涯を案じる親としての優しさは、感じ取れた。 それは嬉しかった。
それでも私は、生まれて初めて、母親に反発する道を選んだ。
そんなことは、分かってる。
これが私の答えだった。 護ってもらおうなんて思っていない。 幸福にしてもらおう、
なんて思っていない。 意気地なしなのは知っている。 最低な男だと、私も思っている。
それでも、私の相棒なんだと、強く言い切った。 たとえ親でも、勝手に奪うことは許さない。
母は、少し驚いていた。 右目だけだけど、曇りの無い眼で見つめたって自信はある。
続けて、怒りからちょっとだけ感情的になった私は、親の思い込みで不幸になるよりはマシだ、と
付け加えた。 これが追い打ちになったことは、弐号機の表情が伝えていたように思う。
母は、私の成長を誉めてくれた。 それがおそらく、お別れの言葉なのだろう。
ずっと母の姿を求めていた私。 私に逢いたがっていた母。 でも、それは今日で終わり。
もう、夢の中でも逢えないのかな。 寂しい気もするけど、昨日よりは自分を好きになれたみたいで、
良かった。
相棒は、浜辺で波にうちあげられた様に横たわっていた。
当然服はずぶ濡れだが、顔色は良さそうだったので一安心した。
しばらくして目を覚ましたシンジ。 4日ぶりの対面。
何も覚えていないらしい。 説明するのも面倒だから。4日も寝てた、とだけ
言っておいた。 人の気も知らないで、能天気なところには腹が立つ。
シンジが愛する男だなんて、勝手なことを言ってくれたものだ。
あくまで相棒…運命共同体には、違いないけど。 そう、一緒にいて当たり前。
昨日、流し尽くしたせいか、嬉し涙も出なかった。 出てたら、シンジの反応を楽しめたかも
しれないのに、少し残念だった。
これが幸福でなくて、なんなのか。
今、こんな気持ちで日記が書けていることは素晴らしいでしょう、ママ?
私は、今日と言う日を忘れない。 絶対に忘れない。
きた。
↓ここから読まずにパシャッとか書き込む池沼が発現
幼稚園児の考えた話ですか???????
この感じ…、何処かで……
乙です
しみじみ。
遂にこのスレにもLASスレキラーのゴッキーが現れたか・・・
========ここからゴッキーの類は無視=======
ウラ月オモテ日
今日も帰ってからふて寝じゃないふて寝をした。
ああもお何にもどうでもいい、そんな事考えながら寝返り。
いつもはそのまましばらくごろごろして憂鬱にまみれた後、
帰ってきたアイツをからかって終わりを告げるんだけど…
今日はなぜかそのままうつらうつらとほんとうに寝てしまった。
全てを忘れたいほど眠りの世界に身を委ねたわけじゃない、
夢を見るほど現実の鎖に捕われてたわけでもない、
それでも訪れた意識と記憶の欠落、わずかながら消された時間。
ただ一つ憶えているとすればそれは何かに包まれた様な温かい感覚。
タオルケットかそれとも陽射しかそのどちらでもない…何て云うのか…柔らかいオーラ?
ママがそばに居る様な…それでいてママとは違う温もり、
それはとてもとても心地よくアタシの全てを包み満たしてくれた。
されど目覚めは突然訪れる、何かに導かれる様にはっと目を開いたら…
く…こ、このヴァカシンジ!なんでアンタがそこに居るのよおお!
「だ、だって倒れてるように見えたんだもの…でもよかった、何ともなくて」
「ちっともよかないわよ!せっかくの快さを…アンタなんかにいいい!」
心配そうに覗き込みそれなのに体を重ねようとしてた(風に見えた)アイツをはねのけ、
有無を云わさず平手をお見舞いしてアタシはそそくさと部屋に戻った。
自室で一人考え直したがアイツがアタシの寝込みを襲う度胸なんてあるはずない、
でもしようとしたんじゃない?いつかの様に寝てるアタシの唇を奪おうと…
いや、やっぱりここは真剣に心配してくれたんだろう、確かに紛らわしい寝方をしたアタシにも非はある、
そうよ、それに今年からは素直になるって決めたんだから…そうなんだから。
以上の理由でそれとなく、一応、謝っておいた。
ただし今度変な真似したらただじゃおかないわよと釘を刺して。
「…ひどいよ、こっちは心底心配したのにさ」
そう云いながら少し赤く腫れたほほをさすりながらアイツは不満そう、
気持ちはわかるがと思いつつそのいじらしい姿はアタシの心に火を着けた。
だから…そっともう一つの謝り方をしたのは内緒。
たぶんアイツも知らないアタシだけの秘密、日記にも記さない記憶に刻む秘密。
い、いいでしょ!乙女には秘密が必要なんだから、ふふ♪
オモテ月ウラ日 ―同日のシンジ日記―
学校から帰るとリビングにはアスカが転がっていた。
寝てたって云うよりも転がっていた…いや倒れてたって間違える様な姿。
だから慌てて揺り起こして反応を見たら、
いつものアスカがそこにいて僕はとても安心したんだけど…
なんで殴るんだよ…もお…人がせっかく心配したっていうのに。
とりあえず後で謝ってはきたけど…
いつもの様に九割が文句、一割が謝罪の「ごめん」。
素直になるって決めたのにこれなんだよなあ…はあ…
まあ…いいか…もう慣れちゃったから。
慣れたけどやっぱりこの扱いはひどいよ、
そう思いながらぐったりして寝転がってたんだ、S-DATを聞きながら。
ふと気づくとそっと襖が開いてアスカが入ってきた…
何しにきたのかなと思って…というかなんで僕の部屋には勝手に入るんだよ、
自分の部屋にはそう簡単に入れさせないくせに…
狸寝入りを続けてたら腫れたほほにそっとアスカの唇が触れた。
「…アタシには…こういう謝り方しかできないのよ…ごめんねシンジ」そう云ってたなアスカ。
嬉しそうに出ていくアスカを見届けて僕は、
ほほに残った温もりをなぞりながら…女心ってわからないや…とそう思った。
でもまあ…いいか…明日はアスカの好きなおかずをお弁当に沢山入れよう。
と、もう一つ思い直して僕はそのまま寝る事にした、日記もここで終えよう、おやすみアスカ。
いつもながらホリさん乙で
パシャ
幼稚園児の考えた話ですか???????
ホリさん乙!・・・・・・パシャ
パシャパシャ言うだけじゃなくて
もうちょい感想書こうよ…
ではここで一つ感想を。
アスカ家でゴロゴロしすぎw
そのうちタレアスカに…
薬飲んでたてるとかもう素でたれてる人に失礼ですよホント!!
セイ!セイセイ!
…ふぅ〜やはり正拳突きはよい…ん?また日記か…
要するにものすごいツンデレなパシャ
や、感想を書くか乙で済ますか、それはレスされる方々の自由ですから、
とりあえず「乙」でも「パシャ」でもああ読んでくれたんだなと自分では解釈してますので。
もちろんきちんとした感想があれば嬉しく思う気持ちもあります、
ああここは直した方がいいなとかこういう方向にするべきかなと今後の参考にもなりますから。
とはいえ「癒されました」とか「温かいですね」というレスでも、
ああ喜んでくれたのだなあ、と冥利に尽きるとまでは云いませんがそれもまた嬉しいですよ。
何はともあれ書き込まれた方々いつもありがとうございます。
>>538氏
たはは、すみませんね。何より感想ありがとうございます。
勝手な設定かも知れませんけど、
外界や他者に対して演技をもしくは虚偽の自分を示してしまう事に疲れや嫌気を感じてしまい、
それゆえ何もせずのたのたしたいアスカさん、あるいはシンジ君で癒されたいアスカさん、
という感じでこの頃は書いてるものですから…いやいや言い訳ですね。
その内15才らしい二人もまた描写していきますので何卒お許しを。
では今回も長文を記しました事をお詫びしまして、結びとしましょう。
>>537 感想だと?そんなもの、この一言で十分だ。
ツ ン デ レ ア ス カ 萌 え
パシャ
何だか読んでてムズムズする感じがする。
よく分からんがこれが萌えという感情か。
乙です。
オイラが今日のシンジだったらもうたまんない
1月15日
それは突然始まった。
アスカ「えぇ〜、シンジまたおモチなのぉ〜?もう食べ飽きたわよぉ〜?モチのせいで私1.5kgも太っちゃったんだからねぇ〜。これも全部ミサトのせいだからね!このせいで私の美貌が失われたら責任持ちなさいよ!」
ミサト「文句言わない!お正月はモチって決まってるの!それに世界では貧困で苦しんでる人達が何人いると思ってるの!?食べれるだけありがたいと思いなさい!」
アスカ「もう正月なんて終わってるわよ!!それにそんなに貧困の人達がいるならこんなにあるんだからミサトが持って行ってあげればイイじゃない!?」
シンジ「しょうがないよ、アスカ。それに貧困じゃないけど、学校とかネルフの人達に配ってこれでもだいぶ減ったほうだし。もう少しなんだから我慢して食べよう?」
アスカ「イーヤ!!私は嫌よ!!!もうこれ以上モチなんか食べたら私がモチになっちゃうわ!」
ミサト「アスカくらいの女の子はそんなこと気にしないでいっぱい食べればイイのよ!それにシンちゃんだっていろんな工夫して料理してくれてるんだから飽きなくてイイじゃな〜い?今日もすごくおいしいわよ♪♪ねぇ〜、シンちゃん?」
シンジ「えぇ…。まぁ一応…工夫とか…その…」
ダン!!!!
アスカ「ミサトはビールのつまみになればなんでもイイんじゃない!!それにこのもちピザだって今週2回目よ!?」
ミサト「そんなに文句があるなら自分で作ればイイじゃないのぉ〜♪ねぇシンちゃん?」
シンジ「えっ…えぇ…まぁ…その…」
アスカ「あぁ〜もう分かったわよ!それなら自分で作ってやるわよ!!」
それから私はビールだらけの冷蔵庫から材料を無理矢理引っ張り出して料理を始めたのよ。
数分後…
アスカ「出来たわよ!!ゴハンに味噌汁に焼き魚!日本人といえばこれよ!これに限るわ!」
ミサト「おいしそうじゃなぁ〜い♪♪」
アスカ「当たり前よ!この私が作ったんだからね♪」
ミサト・シンジ「いただきまぁ〜す♪」
ミサト・シンジ「……。」
アスカ「どう?この私の手料理は??」
ミサト・シンジ「………………。」
アスカ「ど、どうなのよ?」
ミサト「ご飯べちょべちょよ…それに焼き魚は半分焼けてなくて、もう半分は真っ黒。」
アスカ「水加減や焼き加減なんて関係無いわよ!味よ味!!」
シンジ「アスカ、お味噌汁にあのダシ入れなかったでしょ…。それにネギが…つながって…。」
アスカ「文句言わないでよ!早く食べなさいよ!!」
ミサト「はぁ〜。最初に文句言ったのはアスカのほうよ。これでシンちゃんのありがたみも更に分かるわねぇ〜♪♪」
アスカ「くっ……こんなの経験よ!経験の差!私だってちゃんと練習すればシンジなんて目じゃないほどのおいしい料理作ってみせるわよ!!!」
ミサト「……言ったなぁ〜。よぉ〜し!シンちゃんVSアスカの料理対決決っ定♪♪」
シンジ「ちょっ…ミサトさん、困りますよ…。」
ミサト「あらぁ〜だってシンちゃんが頑張って作ってる料理にアスカは文句言ってたのよぉ〜?料理出来ないのに♪♪」
バンッ!!!!
アスカ「分かったわよ!!やってやるわよ!!!!!」
ミサト「決定ぇ〜♪♪♪」
シンジ「ちょっ、ミサトさん!?困りますよ!!?」
アスカ「シンジ、逃げる気?」
シンジ「そんなつもりじゃ…。」
アスカ「じゃあ3日後よ!!首洗って待ってなさい!!!」
っというわけ
この後の私の行動は誰でも考えつくと思うわ。
アスカ「お願いっ!」
ヒカリ「う〜ん……しょうがないなぁ〜。」
アスカ「さっすがぁ〜♪♪」
ヒカリ「じゃあ放課後ウチで料理特訓しましょうか。」
料理に関してはヒカリはシンジに全くひけをとらないわ。
それに私のアイディアを加えればアイツなんてイチコロよ♪♪みてなさいよぉ〜!あの二人に本気になった私のスゴさ見せてやるんだから!
ヒカリ「それで、何を作るか決めてあるの?」
アスカ「もっちろん♪決めてあるわよ♪♪」
ヒカリ「なににするの?」
アスカ「日本の料理の心……肉じゃがよ♪」
ヒカリ「肉じゃがかぁ〜。」
アスカ「そう!世界一おいしい肉じゃがを作って、あの二人をギャフンと言わせてやるんだから!」
ヒカリ「じゃあ材料買って行こうか。」……。
アスカ「いったぁ〜い!」
ヒカリ「ダメ!材料を切る時は左手をグーに、猫の手!」……
アスカ「あっつぅ〜い!」
ヒカリ「火加減は常に見ておく!!」………
アスカ「なにこれ〜砂糖じゃないの!?」
ヒカリ「それは塩!こっちが砂糖よ!それに調味料は少しづつ入れて味見を繰り返す!!」……………
ヒカリってこういう時
何 が あ っ た
1月17日
寝不足の朝が明けた
さすがの私もボロボロだわ…
あのスパルタ特訓に加え、新しいアイディアと具材を煮る時間、調味料の最高の配分、調味料を入れるタイミング。
味は甘過ぎず、しょっぱすぎず、具は硬すぎず、柔らかすぎず、大き過ぎず、小さ過ぎず、これらの完璧なバランスを考えてたらもう朝だったわ…
料理って以外と奥が深いのね…甘く見てたわ
しかもシンジのやつ朝、顔合わせた瞬間に
シンジ「アスカ、目の下にクマが出来てるよ?大丈夫?料理対決なんて僕の負けでイイからさ、もうやめようよ?」
なんて言い始めたのよ!キィー!!!なんてやつなの!!?本気で腹が立ったわ!!
アスカ「シンジ!あんたね、そんなことで私が勝負やめると思ってんの?この勝負は、私が実力で勝利を勝ち取ってミサトやアンタを見返すのに意味があるんだからね!!明日、勝負の時に手を抜いてみなさ〜い。どうなるか分かるわね?」
っと指を鳴らしながら私が言った。
そうするとシンジは
シンジ「ごめん。そこまでアスカが怒ってるなんて…ゴメン。…でも体は大事にしてよ。…家族なんだからさ…。」
とか顔を赤らめながら言い始めたのだ。
アスカ「あんたね〜、この無敵のアスカ様に限って心配は無用よ!!」
シンジ「ごめん。それじゃあ、僕今日日直で早いからもう行くね。一応これ。」
とアイツは私にいつものお弁当を渡した。が、いつもは入っていない、栄養ドリンクとバンソウコウが入っていた。アイツはそれを私に渡してそそくさと玄関を出て行った。
敵に塩でも送ったつもりなのかしら?
見てなさいよ〜!!絶対勝ってやるんだから!!
そんな出来事で一気に目が覚めた私はアイツが用意した朝食を食べ学校に向かった。
1月26日
元の生活に戻り、また相棒に起こされる不機嫌で爽やかな朝を迎えた。
しかしシンジの態度が妙によそよそしい。 何故落ち着かないのかと聞いても
曖昧な返事ではぐらかそうとする。 少し苛立って、強めに問い詰めてみると、
実は昨日は黙っていた、とこの4日間の記憶を語り始めた。
父親に、会ったらしい。 そして遠ざかる姿を追っているうちに戻れなくなったとか。
それが夢の話なのか、現実なのかはハッキリしないそうだが、つまりはこういうこと。
シンジも、私と同じ。 親を振り切り、私を選んで帰ってきた。 どんなに心の傷が疼いても、
忘れられない未練の中にいても、子供でいるより、大人になろうとしたのだ。
何かと父親を意識していたことは、以前から知っている。 恐れながら、憎みながら、それでも
息子であることを捨てなかった。 そんなシンジが、私と同じように別離の道を選んだ。
私は、シンジの額を軽く指で弾いて、痛みに目をつぶるスキに唇を奪った。
嬉しかった。 だって、もう誰も私達の間には入ってこれないから。 シンジが私の
ものであることを選び、私も同じ道を選んで、ここにいる事を感じられたから。
怖いものが、なくなったから。 本当に、一つになれたから。 苦しかった三日間は、
無駄じゃなかったから。 この想いが、二人同じであると確信できたから。
それなのに「これでよかったのかな」なんて呟く相棒に、心から、本当に久しぶりに、言ってやった。
あんたバカぁ? …って。
明日からも、楽しい毎日が待ってる。
途中に陰鬱な表現があり、不快な思いをされた方がいたようで申し訳ありません。
予定より少し短めになりましたが、これで終了です。
どうしてもアスカの母親話を書きたかったのと、LASを絡めた結果、日記形式を利用し
数日に渡る内容になりその割には薄っぺらいな、と自分でも痛感しています。
賛否含め、感想を下さった方々には感謝しております。お付き合いくださり光栄です。
>ホリデイ氏
シンジ日記がツボです! いつも上手な両者の対比が面白く、萌えさせていただいております。
これからも揺れながら、しっかりと動かない二人の気持ちを期待しています。
パシャ
学校で、ヒカリのおウチで、家で、考えに考えた。結論から言えば私の完成した肉じゃがは、非常に美味しい!
…でもアイツの肉じゃがと比べるとなにかが足りないような?…
試しにいろいろいれてみたりもした。
コーヒー×(少量なら△) ソース× チョコレート× 牛乳△ ケチャップ× マヨネーズ…人の好み…かな ハチミツ○ ニンニク○(入れすぎ△)
カレー粉○(いれすぎるとただのカレー) ポッキー× ポテトチップス×(私的には△だったわ) イチゴ× ワイン○(入れすぎて私とヒカリは酔いかけちゃったが) チーズ△(私的には○)
…ハァ、でもどうしてもあと一歩アイツに届かない。
なんで私がアイツの肉じゃがにこだわるかって?
それはアイツの料理の中で私が一番美味しいと思う料理が肉じゃがだからよ!
だからアイツの肉じゃがと同等以上の味が出せれば私の勝利は確実なハズだわ!
別にズルだとは思ってないわよ。イイ所を真似するのはイイことだと私は思ってるんだから。
『人のふりみて我がふり直せ!』よ♪
でも、どうしてもアイツの肉じゃがが出来ないのよね…
ヒカリのおウチから帰ってずっと悩んだり、また試したりしても出来ない…
決戦まで時間が無いのに。
1月18日
いよいよ決戦の日が来たのよ。
また寝不足…体調はあまりよくないわ…
朝にシンジが起きてきて、
シンジ「あれ?早いね、アスカ。僕はさ、緊張してあまり寝れなかったんだ。ただミサトさんに食べてもらうだけなのにね。なんか緊張しちゃってさ!」
などとなぜかテンションの上がり気味なアイツを、私は横目で見ながら
アスカ「…ふ〜ん。…そっ。」
などとそっけない返事で返していた。
アイツが支度をし、二人で材料などの準備をしていた。
すると珍しく朝早くに出て行ったと思っていたミサトが帰って来たようだ。
ミサト「たっだいま〜」
すると
リツコ「失礼するわね。」アスカ・シンジ「…えっ?」
加持「やぁアスカ、勝負するんだって?」レイ「…お邪魔します。」アスカ「加持さん!?ファーストまで!!?」
トウジ「じゃまするでー!」ケンスケ「お邪魔しまーす!」ヒカリ「頑張ってね!アスカ!」シンジ「みんな!?」
ミサト「いや〜最初はリツコだけ誘ってたんだけど…」
加待「アスカとシンジ君の手料理と聞いてね。興味があったからついでに乗せてもらって来ちまったんだ。」
ケンスケ「俺らは委員長に聞いたんだ。シンジの料理が食べたくてね。」トウジ「それとミサトさんを見に、な♪」
ヒカリ「私はただ応援しようかと思ってたんだけど…。そしたらばったり会っちゃって…。」
レイ「…碇君の…応援……」
ミサト「まぁまぁイイじゃないの!ご飯は大勢で食べたほうがおいしいじゃない♪」
シンジ「それはそうですけど…。」横目でアイツがこっちを見る。アスカ「私は構わないわよ!さっさと始めちゃいましょうよ!」
ケンスケ「さぁ只今より第一回シンジVSアスカ 料理対決を始めま〜す!!」
始める前にヒカリがいったいどうしたんだ。
料理対決は始まった
私は不慣れな包丁サバキで材料を切っていく。豚肉にじゃがいも、タマネギ、ニンジン、コンニャク、いんげん
ふぅ。ようやく切り終わったわ。
あとはこれを炒めてダシを入れてっと、
チラッとアイツを見てみると、ゲッ!なにその包丁サバキ!?しかも鼻唄混じりで!?私は料理をしてみて初めてシンジのスゴさが分かったわ。
しかもその材料!もしかしてアイツも肉じゃがなわけ!?これはもう絶望的かも…
でも今更逃げる訳にはいけないわ!!やれることはやってやる!
と自分に喝をいれ私は台所と向かい会った。二人ともあとは具に火が通るのを待つだけ。
ハァ。やれるだけやったけど…このままじゃ負けは確実ね…
うぅ〜ん?と声をあげながら腕組をし、考えこんでいると
『コトッ』
音がして目を開けてみる。そこで目に入った物を見て私は
アスカ「これよ!!!」
さっすが私♪見ただけで味の想像がつくなんて、やっぱり私は天才ね♪
よし、これを最後にちょっと入れてっと、
これに気づかせてくれるなんて、きっと神様は私の努力を見ててくれたのね♪感謝しなくっちゃ♪♪
シンジ「出来ました!」アスカ「出来たわよ!」
二人ともほぼ同時に料理が完成し
だから何があったんだwwwwww
ケンスケ「さぁぁぁぁ!赤木リツコ博士!審査結果の発表をよろしくお願いします!!」
一同「………。」
サッ…
リツコの手は私のほうを上げていた。
ケンスケ「勝者アスカ〜!!」
アスカ「えっ……。」
加持「ほぅ」
トウジ「ホンマかいな!?」
ヒカリ「ヤッタじゃない!」
ミサト「ちょ、ちょっと!リツコ!これじゃあアスカが負けてシンちゃんのありがたみを痛感するっていう私の計画が台無しじゃないの!?」
リツコ「あら?私は公平に審査したつもりよ?それとも不正をしてでもシンジ君を勝たせなくちゃいけなかったかしら?」
ミサト「くっ…」
シンジ「ミサトさん、結果がそうなんだからしょうがないですよ。」
ミサト「でもシンちゃ〜ん…」
シンジ「イイんですよ。」
アスカ「ヤッタ〜!!!」
ヒカリと私は抱き合い喜んだ
アスカ「加持さん!見てました〜!?」
加持「あぁ、しっかり見てたよ。…っとそんなにはしゃぐなよ。」
アスカ「分かったわねミサト!これが私の実力なんだからね!これで料理の出来ないあんたに私が料理出来ないなんて言わせないからね!」
ミサト「クッ…しょうがないわ!こうなったら今日はとことん飲むわよ!!」
加持「勝負の結果
ケンスケ「さぁぁぁぁ!赤木リツコ博士!審査結果の発表をよろしくお願いします!!」
一同「………。」
サッ…
リツコの手は私のほうを上げていた。
ケンスケ「勝者アスカ〜!!」
アスカ「えっ……。」
加持「ほぅ」
トウジ「ホンマかいな!?」
ヒカリ「ヤッタじゃない!」
ミサト「ちょ、ちょっと!リツコ!これじゃあアスカが負けてシンちゃんのありがたみを痛感するっていう私の計画が台無しじゃないの!?」
リツコ「あら?私は公平に審査したつもりよ?それとも不正をしてでもシンジ君を勝たせなくちゃいけなかったかしら?」
ミサト「くっ…」
シンジ「ミサトさん、結果がそうなんだからしょうがないですよ。」
ミサト「でもシンちゃ〜ん…」
シンジ「イイんですよ。」
アスカ「ヤッタ〜!!!」
ヒカリと私は抱き合い喜んだ
アスカ「加持さん!見てました〜!?」
加持「あぁ、しっかり見てたよ。…っとそんなにはしゃぐなよ。」
アスカ「分かったわねミサト!これが私の実力なんだからね!これで料理の出来ないあんたに私が料理出来ないなんて言わせないからね!」
ミサト「クッ…しょうがないわ!こうなったら今日はとことん飲むわよ!!」
加持「勝負の結果がどうでもお前は飲むんだろ?」
リツコ「アスカが成長したっていうのに、あなたは成長しないのね?」
ミサト「いいの!私はこれでいいのよ!!」
シンジ「じゃあ僕、なにか作りますよ。」
ヒカリ「私も手伝うわ!」
モグモグ…
トウジ「ワシはどっちも美味くてよ〜分からんな〜。」
ケンスケ「でも確かにアスカのほうが味に深みがあるよ。はぁ〜、アスカの手料理♪」
ヒカリ「アンタ達も食べてばっかりじゃなくて手伝いなさいよ!」
レイ「私は碇君の肉じゃがのほうが好き。」
シンジ「あ、ありがとう」
っと後はいつもの通り。
ケンスケ「お邪魔しました〜」
トウジ「邪魔したな〜」
ヒカリ「大勢でお邪魔してゴメンね?じゃあまた学校で!碇君のもおいしかったわよ」
レイ「碇君の手料理食べれて良かった。それじゃ」
大人達は外に飲みに行ってしまい、学校のみんなが帰って私は久しぶりにシンジと二人っきりになった…
LAS系でアスカをファーストネームで呼び捨てにするケンスケって
かなり違和感があるんだけど。
このケンスケ林入ってる
新作の先が気になりますね…
流れを切るようで申し訳ないですがこちらも投下します。
>>DAHLIA氏
いやいや、いい3日間じゃないですか、
自立し認めあい求めあう二人に帰結する流れが…よかったですよ(しみじみ)
最後の一言はもう言わずもがなですしね。
アスカと云えばこのセリフなんですけど意外と難しいと云うか、
使い方を間違えると陳腐になるので…でもこういう形は、
ああ上手いなあって思いました、GJ!です。
これからも良作の投下心待ちにしています。
少女月寸話日
朝、寝つきが悪く熟睡し損ねたせいかシンジに起こされても無視。
ゆさゆさしてくるから「起こすんじゃないわよこのヴァカ!」と一喝。
10分後、時計を見てびっくり「ぬわんで起こしてくれなかったのよこのヴァカ!」と一言。
はいはいって云いながらすましてお味噌汁飲んでるシンジと、
同じ様にすすりながら「今日のはアスカが悪いわよ」と諌めたミサトにとても腹が立った。
…まあ悪いのはアタシなんだけど…し、しょうがないでしょ睡眠不足は美容の大敵なんだからっ。
昼、お弁当にはなぜか大好きなおかずがいっぱい詰まっていた。
アイツの中身は普通なのにアタシのはなんで?と思ったけどまあいいかと完食。
「よかった喜んでくれて」なんてアイツは云ってきたけど、
ありがとうなんて云わなかった、べ、別に嬉しくなんかないんだから。
でもたぶん美味しそうにぱくつくアタシの姿を見ればそんなの見透かされてたんだろうな…
…もしそうだとしたら…あんなバカに…く、くそう、今度は絶対そんな態度、だ、出すもんか。
午後、いつもの様にヒカリとファーストとだらだらまったり。
毎度お馴染みアタシとシンジの近況について、真直ぐすぎるヒカリの問いかけと、
クールな表情の下に隠した鋭さを視線に変えて見つめてくるファーストに辟易。
あんな弱気でさえないムッツリスケベな鈍感バカと何かあるなんて有り得ないとごまかしても、
「いいなそんなに碇君の事見つめてるのね、アスカったら、ふふ」とヒカリ、
「…うらやましいわ…私も…碇君と暮らしたい…」とファースト。
だあかあらあもお!と怒鳴ってみても二人の好奇心を喜ばせるばかり、
何よまったく…アタシとシンジの事なんか…ど、どーでもいいでしょ!
…誰にも云わないんだからほんとうの事は…この日記ぐらいよ本心を出すのは。
夜、ミサトが遅くなるというので夕食はピザを注文して二人で食べた。
「今日は僕食事当番なのに…いいの?」と云ってきたから、
「そ〜お?ならその気持ち有り難く頂くわ」と野菜サラダだけ用意させた。
しまったと顔をしかめるアイツがとても可笑しくて可愛かったな…ふふ。
いいじゃないアンタいじめるとイイ反応返してくれるんだもの、
でも少しはシャキッとしなさいよ!もお。
だいたいねえ、なんでいつもおどおどもやもやしてんのよアンタは、
時々思うんだけど「…隣…行ってもいい?」なんていちいち聞かないでよ!
男だったら何気なくすーって座るべきでしょ!ほんとグズなんだからアンタって!
そのくせちょっとOK出してやると…段々近づいてくれちゃってさ…
TVなんか見てられないわよ!…アンタの一挙一動が気になってしょうがないじゃない!
おまけに…その…そっと手のひらまで重ねてくれてさ…そんな事されたら…ねえ?
こっちまでどきどきしてしまう…だ、だから、重なる手を握り返したのは、
そ、そんな気分に負けてしまっただけよ!…まったく恥ずべき行為ね…
「こ、このアタシとこんな事できるなんてちったあ有り難く思いなさいよ」
「…う、うん、でも、さわったのは僕だけど…握り返したのはアスカじゃないか…」
「う、う、う、うっさい!」
まったく今日も色々あるようでさして変わりのない一日だったわね。
それでも、まあ、悪くない日常、特に不満なんてない、あるとすればアイツにだけ。
さて明日は何が起こるかな…とにかく今日は寝ようっと。
アンタもいい夢見なさいよシンジ、
そ、それから、夢でくらいアタシを満足させなさいよ、い、いいわね!
↓ここから読まずにパシャッとか書き込む池沼が発現
シンジ「珍しいね、アスカが自分からすすんで洗い物してくれるなんて」
アスカ「あんたに勝利して気分がイイからね♪それに…その…真剣に料理してみて、これを毎日あんたがやってるなんて大変だと思って、たまには手伝ってあげようかと思って…その…あんなこと言って…ごめん…」だんだん声が小さくなってしまう私。
それをビックリしたような、狐に摘まれたような表情で見ているアイツ。
アスカ「それはそうと!アンタでしょ!?アタシが悩んでる時に目の前にあの調味料置いたの!?」なんだか焦って話題を変える私。
シンジ「えっ、ゴマ油ね!あれを入れるとおいしいんだよ!なんか悩んでるみたいだったからさ!もしかして夜中まで悩んでるのはこれのせいかな?って思って…。
べっ、別に余裕をみせた、とかそういう訳じゃ…」
アスカ「な〜に焦ってんのよ!ヒカリに聞いたんだけど、ゴマ油っていうのは結構基本らしいじゃないのよ?
そんなことアンタに助けられなくても、天才のアタシが気づくのは時間の問題だったわよ!
でも、アタシを心配してくれたことは、その…感謝してる…その…ありがと」
ってまた声が小さくなってしまう。アイツはまたさっきと同じ表情だ。
なんで今の私はシンジに
だからなぜ途中で切るんだ
アタシは洗い物のをしながらチラッ、チラッとアイツが食べるのを見ていた。
シンジ「これ、おいしいよ!アスカ!」
なんだか子供のような無邪気な満面の笑みで私に言ってきた。
アタシはにやける顔を無理矢理に我慢して、
アスカ「と、当然よ!このアタシが作ったんだからね!そのことをしっかり噛み締めながら食べなさい!」なんて言う。
シンジ「また作ってね!アスカ!」またあの笑顔…。
正直、アイツの笑顔にアタシの体が勝手に反応するような感じ。顔はにやけるし、胸はドキドキするし…。
なんなのあの笑顔は!あれはアタシにとって、まさしく危険な笑顔だわ…むぅ。
なんだか今日はいい1日だったわ♪
アイツに料理で勝ったし、ミサトをギャフンと言わせることは出来たし、加持さんには誉められたし♪
それとアイツにおいしいって言われて嬉しかったし…。あの笑顔、良かったな〜♪
ってアタシはなに書いてんのよ!!これはまだ酔ってる証拠よ!!ダメダメ!今日の日記はこれでおしまい!!
でもアイツの大変さが分かったわ。今度からは気が向いた時に手伝ってあげようかしら♪♪
DAILAさんお疲れ様でした。ほんとに日記大好きでした…
うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
あのな、いい加減トレーニング後に日記を見せるのはやめてくれないかな?まぁ読むけどね
ふん、やはりこのパシャ
良作age
DAHLIA氏
あなたの作品は僕を補完してくれました!
ありがとうございます。
ホリデイ氏
毎回GJです!
パシャ
DAHLIA氏乙です。
次回作楽しみにしております。ひとまずおつかれさまでした。
ホリデイ氏乙です。
マイペースGJ!
新人職人さんも乙。
1月27日
私とシンジはかつて、使徒を倒すために共同生活をし、完璧なユニゾンをマスターした
ことがある。 出逢って間もない頃の話だが、パイロットとしての意地が、それを成功させた。
あれからもう、一年以上が経っている。あの時は全く予想もしていなかったほどに、シンジとは
親密に、深い絆を持っている。 こうなったのも周囲の状況以上に、元々相性が良いのだろう。
今日は、いつもの昔話からユニゾンの話になり、今でも可能か、再現してみることにした。
思い出すのに多少、時間が掛かったがすぐに完成することが出来た。これは、予想通り。
すると、懐かしさに包まれた為か相棒が感極まり泣き出した。 よくあることだが、これを
なだめる役目は当然私にあり、結構骨の折れる仕事だったりする。 これは、半分予想通り。
やがて泣き止めば、今度は突然思い切り抱きついてきた。 ギュッと、ギュッと抱きしめてきた。
やっぱり、私が好きなのだと、当たり前だけどなかなか言わない台詞。 これは、かなり予想外。
想い出は大切だ。 こうやって、新しい想い出を創ってくれるから。
くだらなくたっていい。 シンジはこれからも泣かせてやろうと思う。 私のために。
私だけのために。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁパシャ
乙です
頑張って。
相性がいいならアソコの接合も具合いがいいのだろうね。
どういう月わけか日
今日は近くの自然公園へシンジと二人ピクニックしてきた。
またかって思われるかもしれないけどしょうがないでしょ、
懐の寒いアタシ達が浪費する事なく時間を潰せる場所なんて限られてるんだから。
といっても運動したり散策に一日を費やした訳でもない。
手作りのサンドウィッチをお腹いっぱい味わったら後はぼんやり芝生に寝転ぶだけ。
肌寒くなったとはいえまだまだ心地よい風が体をほほを撫でる、
土と緑の匂いが運ばれ大地という母に抱かれた瞬間、とても大好きだ。
先に寝入ったせいか気づいたら隣でシンジもこくんこくんと船を漕いでいた。
のほほんとした風情を崩さず抱きしめたくなるくらい可愛い顔のアイツを見ながら、
ふと、なんでこんな奴好きになっちゃったんだろう?と思ってしまった。
世界で一番大嫌いな男…でも一番大好きな人。
ほっといてほしいけどいつもそばにいてほしい奴。
優柔不断のムッツリスケベで鈍感バカ、そのくせ人の心を優しさで撃ち抜くひどいオトコノコ。
だからなんで、なんで好きになったんだろう?ねえアンタはどう思ってる?
風に撫でられ夢の世界から帰ってこないバカに心の中でつぶやいたけど、
どうせ大した答えなんて云ってくれないわねと諦めアタシの意識は世界へと向けられた。
さっきまで青かった空はいつの間にか茜色に染められ、
一面の緑と強烈なコントラストを生み出した、まさに壮大な景色、偉大なる自然。
どうしてこう肝心な時にアイツったら…タイミング悪いんだから、
こんな素晴らしい世界…アンタに見せてやりたい、いえ一緒に見たかったのに…ふんだ!
もはや熟睡と云っても構わないアイツに号を煮やしゆすってみても起きやしない。
しかたなく、しかたなくよ、アイツの上におおいかぶさり鼻でもつまんでやる事に。
すうすう立てる寝息を確認しながら鼻にそっと触れた時…人の事云えないわよね…
可愛い寝顔、それに柔らかそうな唇、温もりのある肌、全てが気になって…その…つまり…むう。
…いつかみたいにこそばゆいからって鼻をつまんで唇を奪おうとしたら…
「?!は、はにひてるのあひゅかあ…」って、あーほんとタイミングの悪い奴!
「う、うっさい!黙ってろバカシンジ!」とアタシは強引に唇を重ねた。
小難しい理由なんていらない、どういうわけか好きになった、
それでいいじゃない、今こうして愛し合えるならそれで…
「ひどいよ、人の寝込み襲うなんて…僕にはさせた事ないくせに…」
「うっさいわね、ぐだぐだ云ってると置いてくわよ」
深く絡みあいつながれた左手と右手を懸命に伸ばし、
緑と風の中、土からコンクリートに変わった大地を抜けて駆けた帰り道。
どういうわけか見つめあった、どういうわけか微笑みあった…
今日も良き休日也、よしよし♪
昨日肉じゃが書いた者です。スレ汚して申し訳ありませんでしたm(_ _)m
もしみなさんがあんな文で良いならまた書かせていただきたいのですが。
本当に突然あんな内容が薄いのに変に長い文なんて書いて申し訳ありませんでしたm(_ _)m
>>581 アスカの「日記」というにはちょっと違うと思う。
細かいことを言うようだが、荒れる原因になるかもしれないので…
ageますageます
ふん!ふんふん!
…ふぅとりあえず今日の試験も終わったし、日記でも…
アスカほんとにかわパシャ
>>581 神二人に負けない気合いがあるなら頑張ってみて
ガンガレ!期待してるおb
>>肉じゃが氏
だから何で途中で切れてたのかと(ry
次回作待ってますw
ところでDAHLIA氏の日記が完結したと勘違いしてたヤシ挙手
ノ
ノシ
ホリデイ氏乙です。
はぁぁぁ、青いですなぁ。
>>肉じゃが?氏へ
文章を途切れにしなければ皆さん気にしないと思われ
ガンガレ
('A`)ノ
ホリデイ氏の日記で誤字を発見したのですが
580の
アイツに号を煮やし〜
×号を煮やす
○業を煮やす
ですよね
肉じゃがです
文章が切れてのは携帯から送っていたのですが、携帯の機能の限界からきたものですm(_ _)m
すみません
いつの日か皆様にGJをいただけるよう頑張ってみてもよろしいですか?
個人的には肉じゃが氏の作品は好みなので、書いていただけたら幸いです。
頑張って下さい!
594 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/29(日) 01:51:51 ID:JlOLp20b
面白かったよ。
肉ジャガ。
携帯からお疲れ様。
ノシ
肉じゃが氏携帯からとはおつかれさまです。
次回作楽しみにしております。
1月28日
相棒に「好き」だの「愛してる」だのと言われると心が熱くなる。
なぜならコイツは滅多なことではそういう言葉を口にしないから。
以前、学校中の男子からラブレターをもらっていたことがある。 私の事など
よく知りもしないくせに、顔がいいとか、それだけで軽々しく迫ってくる
男にはウンザリしていた。 でも、それは置いておいて、それだけ他人の目を
ひきつけていたことは、ちょっとした誉れでもあった。
今日は、そんな話をしているうちに相棒から意外な事実を聞かされた。
シンジも、学校中とはいかずとも結構な数の女子からのアプローチがあったそうだ。
にわかには信じられなかった。 だが、私が容姿だけでモテていたことを思えば、
なんとなく頷ける部分はあった。 シンジの顔はかなりいい方だと私も思っている。
結局、人間は中身を好きになれなければ意味がない。 外見なんてものは心の入れ物に
過ぎない。 エヴァに乗っていれば、それは痛い程に身に染みて分かっていること。
でもまあ、顔がいいのも、別に悪い事じゃない。 言われて見れば相棒は、私と並んで
つりあうレベルではあるかな、とも思った。 それは元を辿れば、綺麗だったコイツのお母さんに
感謝しなければいけないのだろう。 意識しだすと、なんだか相棒を見る目が変わってくる、変な感じだ。
「好き」だの「愛してる」だのと言われると心が熱くなる。
私を愛するに足る、格好良い男だから。 今日は少し面食いになって、誉めてあげた。
できるならその顔が、いい表情を保っていられるように、私も想っていてあげる。
>>587 少し書き方が紛らわしかったですね、すいません。
EOE後ゆえにイベント等も起こしにくく平坦なので、何か変化をつけてみたまでで、
もうしばらくは続けようかな…と思っています。
>肉じゃが氏
自分もかつて携帯から投下していた身ですが、これだけのボリュームには脱帽です。
料理をするアスカにいずれシンジ君の花嫁に…みたいな未来が見え微笑ましいです。
続編にも期待しています。
ホリ氏DAHLIA氏乙ですヾ(*´∀`*)ノ
肉じゃが氏も乙、そしてこれからもがんがれ(`・ω・´)
肉じゃが、すごい携帯からすか乙。
このスレ見て、なんか無性に肉じゃがが食いたくなったのは
秘密のアッコちゃんだ
乙です
思いやる気持ち
女の月戰い日
まただ、またわけもなく胸がぐるぐるした、抑えられない衝動、逸脱した行動。
どうしてこんな風になっちゃうんだろう、わかってはいる、全てはあのバカがいけない。
秘めた心に火を着ける無意識のジゴロがアタシを常々狂わせるのだ。
総員第一種戦闘配置、目標はリビングであぐらをかきながら雑誌を黙読中、
パターンバカ、間違いない、シンジだ、アタシという名の決戦兵器がリフトオフ。
「ねえシンジ」「?」「アンタ見てるとイライラするのよ」「…また?」
うんざりしたような困り顔を向けたアイツを無視して、
アタシはシンジの上に馬乗りになって顔を覗き込む。
「ほら、アタシと何かしたけりゃお願いしなさいよいつもの様に」
「…いつもなのはアスカじゃないか…お願いだから僕の休日を邪魔しなうわなにや、やめて…?!」
青い瞳の奥に炎を隠しアイツを押さえ込むと食らいつく様に唇を奪った。
むーむーと切ない声を漏らしながら暴れるアイツも五秒もすれば大人しくなる。
弱っちい、優柔不断、鈍感、いくじなし、そう心の中で叫びながら滅茶苦茶に戯れる、
でもアイツから返ってくるのはそんな生易しい感情の現れなんかじゃない。
優しく、柔らかく、温かいお返し。
いつもそうなんだからなんて顔してしっかりとアタシを受け止めてくれる、
そしてアタシはそんなアイツの術に可愛さにまた心の火を灯されるのだ。
口うるさい家主はどこかへお出かけ、ペンペンも熟睡中、
邪魔するものなどいない小さな世界で抱えたもやもやを全てぶつけてやった。
絡み合う腕、足、体、唇、髪、何もかもが一つになる二人だけの補完計画。
だから止まらなかった、唇をとっかかりにアイツの全てを貪り続けた…
アイツもアイツで獣の本性を曝け出したアタシを全て受け止めた弱気な狩人。
「…ねえ」「何?」「今二人っきりなのよ…」「…だから?」
「…何かを起こすなら今の内よ…」「…そんな事云わないでよ…」
「…今なら襲われても誰にも声聞こえないかもね」「…それ以上云うと僕にも考えがあるよ」
「あら面白いじゃない、ちったあこのアタシを驚かせてみなさいよ」「………」
ちょっと怒った顔してアイツが何をしでかしたと思う?
黙って伸ばされた右手は…アタシの…その…胸を…ぎゅって掴みやがった…
突然の行動となぜか甘く溶けるような感覚に驚いて似合わないか細い声で返事、
ぶるぶる震えたまま「…ば、ばか…な、なにするのよ…」とうずくまったアタシ。
「だ、だから云ったじゃないか…か、考えがあるって…」狼狽したアイツがせいいっぱい返す。
「べ、べ、別に…い、イヤじゃないわよ…」いくら意識が朦朧としたとはいえ、
こんな言葉を吐いたのは間違いなく一生の不覚だ、今日の戦略における唯一のミス。
馬乗りをやめて隣にちょこんと座り込んだアタシを気にしながらアイツも座ったまま、
「…もう気は済んだ?」「ううううるさいわね!…しばらく隣に居なさいよ…」
いや、もう一つミスがあったわ、アタシはよせばいいのにアイツの肩にもたれて、
また違う方法でアイツをたっぷりと感じた、手まで握ってさ…まったく何やってるのかしら。
今日の戦況報告:目標を殲滅しかけるも手痛いミスを連発、事実上敗北、くそう…まあいいか…ふふ。
おっ、今日は早いじゃないか、どれどれ、こんな子供の戯れにこの私が溶けるはずな・・・・
パシャ
ここから読まずにドピュッとか書き込む池沼が発現
ドビュッシー
うーん、なんか毎週日曜日の、代わり映えしないな。
ぶっちゃけ面白くない。
このアスカって中学生のくせに淫乱じゃね
>>605 前から思ってたんだけどさ、「発現」ってニュアンスが違くね?
ホリデイ氏
おっきし
パシャ
611 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/29(日) 22:31:18 ID:yR0YFHMx
みなさんがんばってください
たはは、申し訳ありません。
言い訳が許されるならば、微エロなネタって…難しいんです…
なかなかこれっていうものが生まれにくいので…
ほんとうは変わらない日常ネタの方が生まれやすいので…
いえ苦しい事はいいますまい。
そういうわけではありませんが、かぶってしまいますが先の日記の続き、
できあがったので投下しておきます、愚作を披露した詫びではありませんが、
よろしかったら御賞味下さい。
心月知る日
休日という事でバカシンジと戯れた午前、
突然携帯が鳴り、午後アタシはヒカリと会う事になった。
指定されたマックに行くとなぜかそこにはジャージも同伴、
のろけにつきあえってえの?!と情けなくなったがそうではなかった。
でもいいわね、「鈴原もいるけどいい?」なんて云えて。
アタシだって何かの時にはシンジもいるけどいい?なんて云ってみたいわよ。
もっともそれはアタシらしくないし、死んでも云いたくない、したくもない。
なぜアタシがこの場に呼ばれたかというとどうしても伝えたい話があったらしい。
電話で済むじゃないと云えばネタ元はジャージというか三バカ同士の話なのだとか。
…まあ、聞き終わったらよくもこんな話してくれたわよねって感じ、以下その会話を抜粋しよう。
「まったくセンセはようモテんなー、そばには惣流ふりむけば綾波、かなわんわ」
「俺だったら一挙両得、ハーレム暮しを堪能する男の中の男になるよ」
「…僕の苦労も知らないで…好きな事云わないでよ」
「おー?!センセの苦労やったらワシが代わりたいくらいや!明日からでも交代するで」
「お前には委員長がいるだろ、なあ碇、一度でいいからミサトさんと惣流と同じ屋根の下を味あわせてくれよ」
「…なんだよもお…二人とも楽天的で現実を知らなくてうらやましいよ…」
「だいたい惣流とつきおうとるくせに綾波までひっかけるちゅうのが気にくわん」
「だからさ、お前には委員長がいるだろ、俺なんかひっかかりもひっかけもしないんだぜ」
「綾波とはそんなんじゃないよ…好きとか嫌いとかじゃなくて…ただどこか気になるっていうか…」
「怪しいなあーほたら惣流はどないでもええっちゅうんか」
「全校一の注目の的!今だランキング上位の美少女!お前には勿体ないよ、俺らでは力不足だけど」
「アスカはもっと違うよ!だいたいいつも僕の事いじめるし…ほんとは疲れるんだ…
機嫌いいのか悪いのか訳わからないしそのくせ突然優しくなるし…ほんとわからないよ」
「「ほほうそれでそれで?」」
「ただ…なんていうのかな…もし、もしも四度目の災厄が訪れたら…そんな事が起きたら…
たぶん…心配になるんだ…守りたい…失いたくないって…」
「「なんにもわかっとらんなあお前は」」「え?」
「それって、好きだって事じゃないか、大事な人だって事じゃないか」
「そや世界でセンセ一人だけやであんないけすかん奴守りたいいうんは」
その時のアイツの顔ったら真っ赤になってもう笑いこらえるのに必死だったとか、失礼ね。
「最近センセ元気のうていかんわ、たまには優しくせえや惣流、イインチョみたいにな」
「ち、ちょっと!な、何いってるのよ鈴原ったら!」
はいはいと流しながらもその後しっかりと犬も食わない痴話喧嘩につきあわされたわ。
帰宅するとアイツは夕食支度の真っ最中、
「今日は餃子にしようと思って」なんて何も知らないのほほんとした調子、
「今日はアタシの好きなハンバーグにしなさい!」とついいつもの調子で返してしまった、
材料がないよ…とこぼしたあげく挽肉がないから買ってくると、
云ったアイツを慌てて引き止めておいた。
「いいの?餃子って云っても冷凍だよ?」
「うっさいわね、せっかく用意したのに悪いでしょ!」
「さっきはハンバーグにしろってうるさかったのに…」
「だ、だからあ!アンタの作ってくれたものならそれで、い、いいのよ!」
そうよ、アンタの気持ちがこもったものが…い、一番なんだから。
たとえ冷凍でも心の込められたかけがえのない手作りの夕食、
しっかり頂く事で感謝の代わりにしておいた。
でも美味しいんだから二杯もご飯食べたの笑う事ないじゃない!
太るって?いいでしょ!それなりのカロリー消費心得てるわよ!
食事の片づけを手伝い終えるとアタシはリビングにシンジを追いやった。
そしてアイスティーを二つ持ってきてあげたら「珍しいね」なんて云われたけど、
…そりゃ大事な気持ちを知ればこれくらいしたくなるわよ…まったく…人の知らない所でもう…
そのうえアタシはさらにアイツに優しくしてあげた。
こ、このアタシが膝枕してやるなんて…あ、有り難く思いなさいよ!
「いつもと違って今日…優しいね」「アタシはいつも優しいわよ」
「そうかな?…まあいいけど」「うっさいわね!明日も明後日もずうーっと優しくしてやるわよ!」
…困ったな…さて明日はどうしてやろうかしら?…覚悟してなさいよシンジ。
…でも優しくするから…二バカじゃなくてアタシにちゃんとああいう事云ってね…ふん。
ドピュ
優しいアスカタソ(´Д`)ハァハァ
618 :
LASじゃないほうの住人:2006/01/29(日) 23:13:08 ID:kl6HtgEi
職人5人もいるならこっちにきてくれAGE
イデなんだよ
620 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/29(日) 23:38:27 ID:JFQBf6lE
ホリさん神様
乙です。
誰が何と言おうとホリデイ氏はネ申
だって毎日ネタ投下できるか?すごくね?
618
よく見ろ 4 人 だ
読まずにパシャの犯人は貴様か
神様乙。
パターンバカ、テラワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
1月29日
今日の午前中、海の向こう側にファーストが立っているのが見えた。
幻覚じゃない、確かにそこにいた。 遠かったけど、近付けば消えそうな気がして
近寄ることは出来なかった。 これまで何度も、私もシンジも見ている。だから
驚きはしなかった。 相変わらず無表情で、ジッとこちらを見つめている。
多分、聞こえていると思い話しかけた。 私とシンジに、何か用があるのかと。
もしシンジに用があるのなら、私を通せと言ってみた。 これはファーストの反応を
見てみたい気持ちから出た、一種のカマだったのだが。 強気に、恋人の振りをして。
ファーストは言った。 自分もシンジが好きだったという事、叶わぬ慕情を抱いていたこと。
私を羨んでいること、嫉妬という気持ちを覚えたこと。 それらは、私にとっては小気味良いものだった。
でも、その後こう付け加えた。 同じように、私のことも好きだったと。
綾波レイを人間として、人間らしい感情をぶつけた私を、たとえそれが嫌悪であっても嬉しかったと。
それだけの言葉を残し、気が付くと彼女は消えた。 それだけを伝えたかったのか。
なぜだか、涙が溢れた。 どうしてなのかは、自分でもよく分からない。
あの人形女に泣かされるなんて、我ながら不覚だと思う。 なんだか悔しかった。
午後は、相棒と散歩をしながらその話をしていた。 ファーストは、見守っているのだろうか。
きっとそうだよ、なんて言うシンジの言葉を、その笑顔が少しだけ信じさせる。
見てなさい、ファースト。 もっともっと、私達は幸せになるから。 今の、何倍も。
恋敵? そうじゃないと思う。
乙です
包みこむ気持ち。
乙であります(`・ω・´)ゞ
初めてこのスレに来たんですがいいですね!!
このスレ見てたら前スレも見たくなってきてしまったので
どなたか前スレの【LAS】アスカの日記 5冊目【LAS】
をうpしてもらえないでしょうか?お願いします!!
…
629 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:30:44 ID:???
みなさまこんにちは
乙のお言葉ありがとうございましたm(_ _)m嬉しい限りであります!
そしてホリデイ氏、DAHLIA氏、お二人の作品、毎回楽しく見させていただいています。そのお二人からなんて、もったいないお言葉ですm(_ _)m
また内容が薄すかったり、切れていたりし、スレを汚しますが言い訳がましい私の作品を暖かい目で見て頂ければ幸いです。
630 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:33:40 ID:???
1月20日
今日の体育は隣のクラスと合同で100m走をやった。
私はシンジが走るのを見てたんだけど、アチャ〜。アイツと一緒に走るの、隣のクラスの陸上部のエースのモテモテ君じゃない!
アイツも運が悪いわねぇ〜。
ウチのクラスの女子もモテモテ君にキャーキャー言っちゃってるし。
あんなキザっぽくてナルシストな男のどこがイイのかしら?
そういえばアタシ、キザ男に告白されたわね。最悪な告白の仕方だったわ。「僕が付き合ってあげてもイイよ。」
だって!あ〜思い出しただけでイライラしてくる!!
キザ男「よろしく頼むよ。」
シンジ「よ、よろしくお願いします。」
アイツったらそんな奴相手に、なにペコペコしてんのよ!
アスカ「シンジ!あんた勝たなきゃ晩ゴハン抜きだからね!!」
シンジ「ははっ、頑張るよ。」
キィ〜!あんなキザ男なんてケチョンケチョンにしちゃいなさいよ!!
「位置に着いてよ〜い、」
スッ、顔を上げ、ゴールを真剣な表情で見つめるアイツに私は少しドキッとしてしまった。
「スタート!」
タッタッタ…
えっ?
ちょ、ちょっと、アイツ勝っちゃったじゃない!?
女子も男子もキザ男もボー然…。そんな中アイツ、
シンジ「フゥ、晩ご
631 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:35:39 ID:???
1月21日
いつも通りアイツと一緒に登校。
別にホント、いつもの通りだったのに。
「碇君オハヨ〜♪」
シンジ「お、おはよう」
「おはよう碇君♪」
シンジ「お、おはよう」
なんだか、今日は女子がアイツに妙に絡んでくる。
別にそんなこと気にせず教室に入り、それぞれの席に着く、
ケンスケ「おっ、噂をすれば、だな」
トウジ「よっ、センセ!待ってたで〜♪」
ヒカリ「ねぇ、ちょっとアスカ」
アスカ「な〜に?」
ヒカリ「なんだか昨日の体育で、碇君、人気が上がちゃっみたいよ?」
アスカ「へ?へぇ〜」
なんて返事したけど、私の中は真っ白になってしまった。
『前からシンジの良さを分かる人が少しくらいはいたけど、こんなことになっちゃうなんて…』
今日のアタシは全て上の空。
お昼の時間なんて、
女子「「「碇君、一緒にお弁当食べてイイかな?」」」
ですって!?
ミーハー加減もいい加減にしなさいよ!!シンジもシンジよ!!ヘラヘラしちゃって!いったいなんなのよ!?
アタシは家に帰ってからアイツを徹底的にイジメてやったわ!
アスカ「さっすがプレイボーイね」とか「モテる男は違うわね」とか。
いつものアイツならムキになって言い返してくるのに、アイツ、アタシの言ったことを流してる!
ホントなんなの!?自分がモテるって分かって、変に自信持っちゃってるわけ!?
今日は、昨日とうって変わって、イライラしながら寝なくっちゃ…。
632 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:36:44 ID:???
1月21日
いつも通りアイツと一緒に登校。
別にホント、いつもの通りだったのに。
「碇君オハヨ〜♪」
シンジ「お、おはよう」
「おはよう碇君♪」
シンジ「お、おはよう」
なんだか、今日は女子がアイツに妙に絡んでくる。
別にそんなこと気にせず教室に入り、それぞれの席に着く、
ケンスケ「おっ、噂をすれば、だな」
トウジ「よっ、センセ!待ってたで〜♪」
ヒカリ「ねぇ、ちょっとアスカ」
アスカ「な〜に?」
ヒカリ「なんだか昨日の体育で、碇君、人気が上がちゃっみたいよ?」
アスカ「へ?へぇ〜」
なんて返事したけど、私の中は真っ白になってしまった。
『前からシンジの良さを分かる人が少しくらいはいたけど、こんなことになっちゃうなんて…』
今日のアタシは全て上の空。
お昼の時間なんて、
女子「「「碇君、一緒にお弁当食べてイイかな?」」」
ですって!?
ミーハー加減もいい加減にしなさいよ!!シンジもシンジよ!!ヘラヘラしちゃって!いったいなんなのよ!?
アタシは家に帰ってからアイツを徹底的にイジメてやったわ!
アスカ「さっすがプレイボーイね」とか「モテる男は違うわね」とか。
いつものアイツならムキになって言い返してく?
633 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:40:11 ID:???
1月22日
昨日から機嫌が悪いのに、今日は更に機嫌が悪くなることがあった。
今日はアイツと一緒に行きたくなかったから、一人で行くために、わざと遅刻ギリギリに行った。
鞄を机に叩きつけるように置き、ドスンという音が似合うような座りかたをした。
そこで聞こえてきたのよ!!アイツら〜!!
女子「私達、今日から碇シンジファンクラブ作っちゃったから♪♪」
誰の許可得て作ってんのよ!!
しかも、なんでいきなりそこまで発展してんのよ!?
そんな中、ファーストが珍しくアタシに話しかけてきた。その言葉にアタシは耳を疑ったわ!
レイ「セカンド、私、碇君ファンクラブの会長になったから。」
……………………。
犯人はお前か〜!!!!!
おかしいと思ったのよ!いくらみんながアイツの良さに気づいたとしてもあのモテ具合は。
自分が積極的に出来ないもんだからって、周りの人間を使うなんて。根暗なファーストが考えそうなことだわ。
まぁ、あのファーストならこういう手段しかないのかしらね…。
それにしても、どうやったらあんなこと出来るの?もしかして変なおまじないでもかけたのかしら?
……そういえば、ファーストがそういう本読んでるの見たことあるわね。…………ま、まさかね!
あ〜、イライラするわ!いつもアタシがいた場所。アイツの横に、変な女が群がってる。
アイツにモテるのやめろ、とも言えないし。ファーストにしても、ファンクラブの子達にしても、それは個人の自由だし…。
あ〜、もう!なんでアタシがアイツのせいでこんなに考えこまやきゃいけないのよ!!
でもアイツがかまってくれないのは、ちょっと淋しいかな…。
634 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:43:20 ID:???
1月23日
昨日の最後は撤回。自分でも、なんであんなこと書いたかも分かんないし、撤回。
今日は学校行く気分じゃなかったから、久しぶりに学校をサボってネルフに行ってみた。
別に用があるわけじゃないから、ブラブラ歩いてみた。
歩くのをやめ、自動販売機のベンチに座る。
「どうした?暗い顔して?」
アスカ「加持さ〜ん♪」
加持「なんか悩み事か?相談に乗ってやろうか?」
アスカ「別に〜。なんでもないですよ♪」
加持さんは自動販売機で買ってくれた紅茶をアタシに渡して横に座った。
加持さんが横に来てくれても、気持ちは晴れない。むしろ、あの変にアイツにまとわりつく女子達と、それにヘラヘラしたアイツの顔がちらつく。
アスカ「人を好きになるってなんなんですかね〜?」
加持さんはビックリした顔をしていて、アタシは自分の無意識のうちに言った言葉の意味に焦った。
加持「おいおい、恋わずらいか?」
アスカ「そ、そんなんじゃないですよ!?」
焦りを隠せないまま、私は言葉を返した。
加持「ははは、そう隠なくてもイイだろ。」
アスカ「ホントに違うんですよ〜。」
アタシはうつむいて言った。
加持「それならそれでもイイさ。」
真剣な顔で加持さんは続けた。
加持「だがなアスカ。恋は人を大きくしてくれる。一歩前に進ませてくれる。お前くらいの年なら尚更大事なことだぞ。」
アスカ「ホントに違いますってば!!」
そう言い訳しても、加持さんは真剣な顔でアタシを見てる
アスカ「あの、実はですね…」
アタシはここまできたら話してスッキリしちゃおうと思った。
635 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 16:47:22 ID:???
アスカ「シンジのやつがちょっと体育で活躍したからって、他の女子からモテるようになって。なんだかそれを見てると無償に腹が立つっていうか…かまってくれなくて淋しいっていうか…。」
さっきの真剣な顔から一変して、加持さんはポカンと力が抜けたような顔をしたあと、
加持「アスカ…、それは好きな人に対しての、嫉妬というか、ヤキモチというか…。」
もう頭の中が真っ白…。
加持「自分の気持ちに気づいた、あとどうするかわ自分次第だぞ。」
そう言って加持さんは立ち上がって、
加持「じゃ、付き合ったら教えてくれよ。」
そう言って歩いて行った。
アタシはボー然として、加持さんに挨拶も出来なかった。
いやいやいや!そんなことあるわけがない!あんな優柔不断で、ナヨナヨしてて、男らしさのカケラも無いやつのことなんか好きになるわけないじゃない!!
……でも優しいし、たまにかっこいいし、料理上手いし…
ってなんでアタシがアタシの頭の中でフォローしなきゃいけないのよ!
アイツなんかのこと考えるから、焦ってこんなことになっちゃうんだわ!!
ここはまず落ち着いて。
さっき加持さんが買ってくれた紅茶でも飲んでっと…。
そういえばアイツ、紅茶入れ
き
れ
て
る
切れてるwwwww
一度のレスを今の三分の二くらいにすれば良いんじゃないですか?
>肉じゃが氏乙
しかし
きれてますな
>>肉じゃが氏
乙です。
しかしこれは間違いなく切れてますな…続きを待っております。
流れを切るようですがこちらも投下しておきます。
重ねて申し訳ない。
$月$日
そういえばお年玉の使い道を考えてなかった。
たぶん何かの足しにしようとは考えてたけど、
出かける機会もなく過ごしてたからすっかり忘れてた。
ところでアイツは何に使うんだろう?それとなく聞いてみたら、
「…貯金しようと思ってたけど」だって、堅実というか年寄りくさいというか。
でもあの顔は何か隠してる証拠、ほんとに?って何度も聞いたけど教えてくれなかった、ちぇっ、ケチ。
真相を知ったのはシンジが後片付けをしてる最中、ミサトとリビングに居た時。
ちゃんと使ったの?って聞かれたから先述の様に忘れてたと返した所、
「あらシンちゃんはちゃんと考えてるわよ、お年玉の使い道」「どーせ貯金でしょ」
「ふふん♪それがね…アスカに何か買おうかなだって」「………」
「半分は自分に残り半分は何か贈るだってー随分彼氏らしくなったわね♪」「…ふん、どうだか」
くそうあのバカめそれならそうとしっかり云ってくれりゃいいのに…心の中で怒っておいた。
リビングに戻ってきたアイツを捕まえて耳もとでミサトの話の真偽を確かめると、
ミサトをうらめしそうに見ながら「…そうだよ…」とすねた顔で答えてくれた。
云った通りでしょ♪と家主はビール片手にしたり顔、シンジには悪いけどミサトに感謝しておいたわ。
とりあえず小生意気な計画を立ててくれたアイツの頭をよしよしと撫でておいた。
「…僕…犬じゃないよ」とよけいすねちゃったけど、このひねくれもの。
「あらアタシはこうされるの好きよ、やってごらんなさい」と焚きつけてやれば、
そおっとなでなでしてくれた、おっかなびっくりながらも、てへへと微笑むアイツ、
そんなアイツに撫でられてちょっと、ほんのちょっとよ、にまっとしてしまったアタシ。
「あーあ、やってらんないわよまったくー二人ともー」
そうだ…ミサトがいたんだ…二人同時にしまったと振り向いたら、
「幸せを見せつけられちゃたまらんわねー」と五本目のビールが空くまで、
お説教という名のグチを聞かされた…大人って大変なのね…でも参ったわ。
ところで夜寝る前にもう一度シンジに頭を撫でてもらったのは二人だけの内緒だ。
べ、別にいいでしょ、そうされるのが…その…す、好きなんだからっ。
今週末はシンジと一緒に街へ出かけてお年玉を有効に使うこととしよう。
アイツの何か欲しいものでも買ってやろうかな、ふふふ。
あ、でも思い出したけど、前から狙ってたワンピースの足しくらいは使うわよ。
その代わり一番最初にアンタに見せびらかしてやるんだから、いいでしょ!
きれてる?
え、もしかしてきれてんの?
きれてな
なんでまたきれてるのよ!最後までちゃんと書きなさいよ!
……べ、別に続きが気になるわけじゃないわよ!中途半p
肉じゃが氏に提案w
分割しるwww
646 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 21:40:32 ID:???
またキレてましたか…。
今度はちゃんと分割してみます。
みなさん指摘していただいてありがたいですm(_ _)m
647 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 21:42:51 ID:???
1月20日
今日の体育は隣のクラスと合同で100m走をやった。
私はシンジが走るのを見てたんだけど、アチャ〜。アイツと一緒に走るの、隣のクラスの陸上部のエースのモテモテ君じゃない!
アイツも運が悪いわねぇ〜。
ウチのクラスの女子もモテモテ君にキャーキャー言っちゃってるし。
あんなキザっぽくてナルシストな男のどこがイイのかしら?
そういえばアタシ、キザ男に告白されたわね。最悪な告白の仕方だったわ。「僕が付き合ってあげてもイイよ。」
だって!あ〜思い出しただけでイライラしてくる!!
キザ男「よろしく頼むよ。」
シンジ「よ、よろしくお願いします。」
アイツったらそんな奴相手に、なにペコペコしてんのよ!
アスカ「シンジ!あんた勝たなきゃ晩ゴハン抜きだからね!!」
シンジ「ははっ、頑張るよ。」
キィ〜!あんなキザ男なんてケチョンケチョンにしちゃいなさいよ!!
「位置に着いてよ〜い、」
スッ、顔を上げ、ゴールを真剣な表情で見つめるアイツに私は少しドキッとしてしまった。
「スタート!」
タッタッタ…
えっ?
ちょ、ちょっと、アイツ勝っちゃったじゃない!?
女子も男子もキザ男もボー然…。
648 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 21:44:25 ID:???
そんな中アイツ、
シンジ「フゥ、晩ご飯抜きはまぬがれたかな?」
ですって!!
さっすが無敵のサードチルドレン!キザ男もキャーキャー言ってた女子も『ザマーミロ』だわ!
あ〜、優越感♪
トウジ「さっすがセンセ!アスカの応援は裏切りませんな〜♪」
シンジ「そっ、そんなんじゃないよ…」
アイツは顔を真っ赤にしてた。
体育が終わって着替えてる時、他の女子が
女子「碇君ってあんなに運動神経良かったっけ?」
「私ビックリしちゃった!」
「っていうか、スタートの時の顔カッコイイとか思っちゃった!」
「私も、私も〜!」
私はここでも優越感♪
アイツは地味でドン臭いけど、別に運動神経が悪くないっていうのは、アタシは前から知ってたんだから♪
一緒に帰ってる時、アタシはアイツを少し誉めてあげた。
またアイツは顔を赤くしてた。
はぁ〜、今日はイイ気分で寝れそう♪
649 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 21:46:20 ID:???
1月21日
いつも通りアイツと一緒に登校。
別にホント、いつもの通りだったのに。
「碇君オハヨ〜♪」
シンジ「お、おはよう」
「おはよう碇君♪」
シンジ「お、おはよう」
なんだか、今日は女子がアイツに妙に絡んでくる。
別にそんなこと気にせず教室に入り、それぞれの席に着く、
ケンスケ「おっ、噂をすれば、だな」
トウジ「よっ、センセ!待ってたで〜♪」
ヒカリ「ねぇ、ちょっとアスカ」
アスカ「な〜に?」
ヒカリ「なんだか昨日の体育で、碇君、人気が上がちゃっみたいよ?」
アスカ「へ?へぇ〜」
なんて返事したけど、私の中は真っ白になってしまった。
『前からシンジの良さを分かる人が少しくらいはいたけど、こんなことになっちゃうなんて…』
今日のアタシは全て上の空。
お昼の時間なんて、
女子「「「碇君、一緒にお弁当食べてイイかな?」」」
ですって!?
ミーハー加減もいい加減にしなさいよ!!シンジもシンジよ!!ヘラヘラしちゃって!いったいなんなのよ!?
650 :
肉 じゃが:2006/01/30(月) 21:47:53 ID:???
アタシは家に帰ってからアイツを徹底的にイジメてやったわ!
アスカ「さっすがプレイボーイね」とか「モテる男は違うわね」とか。
いつものアイツならムキになって言い返してくるのに、アイツ、アタシの言ったことを流してる!
ホントなんなの!?自分がモテるって分かって、変に自信持っちゃってるわけ!?
今日は、昨日とうって変わって、イライラしながら寝なくっちゃ…。
> トウジ「さっすがセンセ!アスカの応援は裏切りませんな〜♪」
こいつは解せん
1月30日
右腕の傷がほぼ完治し、包帯を取れる日が来た。
生涯付き合わねばならない左目の傷は仕方ないが、こちらは以前の姿を
取り戻してくれた。 痛みそのものは割と前から消えていたものの、
これだけの傷がほぼ痕を残さずに治ってくれたことは奇跡に近いと思う。
その喜びが呼び起こしたのか、相棒への意地悪が今日は加速した。
あの時、アンタが速く駆けつけてくれれば、こんな傷は負わずに済んだのに、と
アイツの心をえぐってやった。 無論、とうに決着の付いたこと、本心ではない。
だがこれを真に受けて落ち込んだりするシンジの愚かしさが、私のひねた愉悦なのだ。
でも今日は、流石に慣れてきたのかシンジも負けじと言い返してきた。
天才パイロットのプライドを尊重してあげたのさ、なんて生意気な口を利く。
頬をつねり、つい調子に乗って頭をぶつけてみたらこっちも痛かった。 ばっかみたい。
助けて、もらっている。今も、これからも。 それはあの時の罪でも、それに対する罰でもなく。
何度も救われた。力になってくれた。私からそれを口にすることはなくとも、伝え続けている。
コイツがいなければ、きっとこの右腕も治ってはいない。これだけのものを引きずって、笑顔に
なれるほど私は強くないから。 支えあう、なんて立派なものでもなくて、依存しているような関係。
でもそれでいい。 碇 シンジという存在と溶け合って私はここにいる。
たぶんいつか、この目も治る日が来る。だから、一つ一つ溶かしていこう。
右腕が教えてくれた、「他人」の重み。 シンジという名の、特効薬。
大好き。
作品のカラーがそれぞれ違う神々がいてくれることに感謝
(-人-)
1月22日
昨日から機嫌が悪いのに、今日は更に機嫌が悪くなることがあった。
今日はアイツと一緒に行きたくなかったから、わざと遅刻ギリギリに行った。
鞄を机に叩きつけるように置き、ドスンという音が似合うような座りかたをした。
そこで聞こえてきたのよ!!アイツら〜!!
女子「私達、今日から碇シンジファンクラブ作っちゃったから♪♪」
誰の許可得て作ってんのよ!!
しかも、なんでいきなりそこまで発展してんのよ!?
そんな中、ファーストが珍しくアタシに話しかけてきた。その言葉にアタシは耳を疑ったわ!
レイ「セカンド、私、碇君ファンクラブの会長になったから。」
……………………。
犯人はお前か〜!!!!!
おかしいと思ったのよ!いくらみんながアイツの良さに気づいたとしてもあのモテ具合は。
自分が積極的に出来ないもんだからって、周りの人間を使うなんて。根暗なファーストが考えそうなことだわ。
まぁ、あのファーストならこういう手段しかないのかしらね…。
それにしても、どうやったらあんなこと出来るの?もしかして変な魔法でもかけたのかしら?
……そういえば、ファーストがそういう本読んでるの見たことあるわね。…………ま、まさかね!
あ〜、イライラするわ!いつもアタシがいた場所。アイツの横に、変な女が群がってる。
アイツにモテるのやめろ、とも言えないし。ファーストにしても、ファンクラブの子達にしても、それは個人の自由だし…。
あ〜、もう!なんでアタシがアイツのせいでこんなに考えこまやきゃいけないのよ!!
でもアイツがかまってくれないのは、ちょっと淋しいかな…。
1月23日
昨日の最後は撤回。自分でも、なんであんなこと書いたかも分かんないし、撤回。
今日は学校行く気分じゃなかったから、久しぶりに学校をサボってネルフに行ってみた。
別に用があるわけじゃないから、ブラブラ歩いてみた。
歩くのをやめ、自動販売機のベンチに座る。
「どうした?暗い顔して?」
アスカ「加持さ〜ん♪」
加持「なんか悩み事か?相談に乗ってやろうか?」
アスカ「別に〜。なんでもないですよ♪」
加持さんは自動販売機で買ってくれた紅茶をアタシに渡して横に座った。
加持さんが横に来てくれても、気持ちは晴れない。むしろ、あの変にアイツにまとわりつく女子達と、それにヘラヘラしたアイツの顔がちらつく。
アスカ「人を好きになるってなんなんですかね〜?」
加持さんはビックリした顔をしていて、アタシは自分の無意識のうちに言った言葉の意味に焦った。
加持「おいおい、恋わずらいか?」
アスカ「そ、そんなんじゃないですよ!?」
焦りを隠せないまま、私は言葉を返した。
加持「ははは、そう隠なくてもイイだろ。」
アスカ「ホントに違うんですよ〜。」
アタシはうつむいて言った。
加持「それならそれでもイイさ。」
真剣な顔で加持さんは続けた。
加持「だがなアスカ。恋は人を大きくしてくれる。一歩前に進ませてくれる。お前くらいの年なら尚更大事なことだぞ。」
アスカ「ホントに違いますってば!!」
そう言い訳しても、加持さんは真剣な顔でアタシを見てる
アスカ「あの、実はですね…」
アタシはここまできたら話してスッキリしちゃおうと思った。
アスカ「シンジのやつがちょっと体育で活躍したからって、他の女子からモテるようになって。なんだかそれを見てると無償に腹が立つっていうか…かまってくれなくて淋しいっていうか…。」
さっきの真剣な顔から一変して、加持さんはポカンと力が抜けたような顔をしたあと、
加持「アスカ…、それは好きな人に対しての、嫉妬というか、ヤキモチというか…。」
もう頭の中が真っ白…。
加持「自分の気持ちに気づいた、あとどうするかわ自分次第だぞ。」
そう言って加持さんは立ち上がって、
加持「じゃ、付き合ったら教えてくれよ。」
そう言って歩いて行った。
アタシはボー然として、加持さんに挨拶も出来なかった。
いやいやいや!そんなことあるわけがない!あんな優柔不断で、ナヨナヨしてて、男らしさのカケラも無いやつのことなんか好きになるわけないじゃない!!
……でも優しいし、たまにかっこいいし、料理上手いし…
ってなんでアタシがアタシの頭の中でフォローしなきゃいけないのよ!
アイツなんかのこと考えるから、焦ってこんなことになっちゃうんだわ!!
ここはまず落ち着いて。
さっき加持さんが買ってくれた紅茶でも飲んでっと…。
そういえばアイツ、紅茶入れるの上手かったな〜…。
………もうダメ。帰って寝よう。
帰ると、アイツは夕食の準備をしてた。
シンジ「おかえりアスカ!今夕食作ってるから!」
アスカ「…いらない。」
バタンと自分の部屋の襖を閉めて、寄りかかり力なく腰を落とす。
もう、意識して顔見れないじゃない。一瞬アイツの顔を見ただけで、アタシの顔は熱くなっちゃうし、ドキドキしちゃう。
もう、どうしようも出来ない!誰か助けてよ〜。
659 :
肉 じゃが:2006/01/31(火) 05:13:44 ID:???
みなさま
本当に申し訳ありませんでした。
>肉じゃが
なんつーか他の神さんたちに比べてタイミングが合ってない気が
すんだよね。
ここはあくまで日記スレだからいっぺんにレスしたらおかしいでしょ。
とマジレス。
>>661 何でお前が謝るんだよ!
悪いのは俺じゃねえかよ!バカ野郎っ!
……ごめん、言い過ぎた。もう消えるわ。じゃあな…
>>662 お前こそ何言ってるんだよ
消えなくちゃいけないのは俺だろ?
664 :
上島竜兵:2006/01/31(火) 19:17:25 ID:???
じゃあ俺が消えるよ
て言うか肉じゃが氏は何を謝ってるの?
何だろ?ワカンネ
日記なのに会話主体ってとこじゃない?
>>661-665の流れに爆笑した自分が来ましたよ、上島ってw
イヤな事もちょっと忘れました、ありがとうそしておめでとう。
ではこちらも投下しますかな。
すめる月スメル日
なぜだか急にシナモンの香りが恋しくなった。
気がつくと雑貨店に駆け込み安いお香セットを購入してたアタシ。
家に戻り準備を整えるとさっそく心地よい香りが部屋いっぱいに漂った。
ああアタシが求めてたのはこれなのかーって座椅子にもたれながらゆったりまったり。
そんなリラックスした空間が破られたのは気のきかないバカが帰ってきた時、
「煙がこもってるよ」と換気を始めるんだからまったくもって不粋な奴。
おまけにくんくん匂いを嗅ぐと「…僕こういうの合わないよ」と生意気にもダメ出し、
「だってなんか…お寺っぽい感じ…まるで仏壇の近くにいる気がする」だなんて日本人はこれだから困るわ。
エキゾチックなインスピレイションを嗜む高尚な遊び心を理解しないなんて、
どうしてこうクソ真面目で非文化的なのかしら信じられない。
お香セットを取り上げられたアタシは仕方なくもう一つ買っておいたアロマキャンドルを勧めた、
またぶつぶつこぼすシンジをなだめすかし火をつけて機嫌を伺うと、
「あ…こっちの方が僕好きだな」とまんざらでもない様子。
花の香りをベースにしたものだが、スパイシーよりフローラルが好みなのねアンタは。
二人で香りに包まれのたのたしてたら帰宅したミサトもくんくん鼻を鳴らして、
「これ買ったのアスカ?いいセンスしてるじゃない、春を思い出したわ」とこっちもいい調子。
味をしめたアタシはお風呂場にももう一つ買っておいたキャンドルを置いた。
こっちは樹木の香りをベースにしたもの、香りに惑わされてアタシとミサトはたっぷり長風呂を楽しんだ。
「もう遅いよ二人とも」と待ちくたびれたシンジが入ってったけど…なぜか珍しくアイツも長風呂。
心配になり二人で洗面所を覗いたらのぼせて真っ赤っかなシンジが湯気にまみれてた。
「…気持ち良すぎて…寝ちゃったよ」とふらふらしながらそれでも満足してくれた様だ、よしよし。
ほわほわしたままのシンジが少し可愛くて見つめてたら、
アイツ何してくれたと思う?アタシの事呼んだから何よって返した瞬間…
アタシのほほに手をあててくれたの…ところがその手の冷たいったら!
「さっき水で手洗ったからね」としてやったりな顔!ああもおむかつく!
でも手を暖め直してからずっとほほを包んでくれた…今度はアタシが真っ赤になる番だったわ。
でもこのままじゃくやしすぎてやりきれない、
アタシはシンジから離れると台所に向かい冷凍庫に両手を突っ込んで復讐の準備、
気になってこっそりついてきたシンジと目が重なったら慌てて逃げてたな。
「み、ミサトさあん…アスカが仕返しするんです…た、助けて下さい…」
「あら私は中立を守るわ、自業自得よシンちゃん♪」
「…誰でもいい…僕を助けてよ…もうやだ…死にたい…」
逃げ回るシンジを押さえこみ響き渡る悲鳴を聞くのはとても気持ち良かった。
ざまあみろ、バカシンジの分際で似合わない事やるからよ。
でも少し可哀想だったから、後でちゃんとほほを包んで温めてあげたわ。
また真っ赤になって困ってたアイツの顔ったら!可笑しかったな、ふふふ。
|д`)b GJ!!
乙です
じゃれてますね。
職人ガンバレ&支援age
680 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/01(水) 01:55:42 ID:2EBrxqmz
最高
まじで
うん
アスカ大好き
アンタも大好き
このスレ大好き
スマソ
sage忘れ
1月31日
ミサトのマンションで暮らしていた頃は、当然ではあるが別々の部屋があった。
元々シンジの部屋だった場所を、同居開始を機に私がぶん取ったのは懐かしい思い出。
今は雨風を凌ぐ為に作った小さな小屋で二人暮らし。 部屋の区別などあるはずもない。
ミサトが天国からどんな顔をして見ているだろう、と呟いてみれば、交遊について口うるさかった
保護者の話で相棒と盛り上がった。 たぶん向こうも恋人と仲良くやっている。 だから、遠慮はいらない。
どうせならミサトがいた時に、親密になった私達を見せつけてやりたかったという悔しさがある。
彼女の反応が見てみたかった。シンジが持つ十字のペンダントにそんな思いを馳せる。
恋人になったわけじゃない。もっともっと基本の感情。
きっとミサトも歓迎してくれているはず、抱き合った私達の心を。
今日もこのまま、同じ部屋、一つのベッドで眠る。世界が壊れても、補完されたと
思える一時のために生きている。 かけがえのない相棒と一緒に。
ミサトの笑顔が見えた気がした。
シンジの匂いを堪能する私の顔は、そんなに緩んでいたのか。
私に甘えるシンジの声は、そんなに無邪気に聞こえたのか。
これから先の未来は、そんなに悪くない、とでも言ってくれたのだろうか?
乙です
しみじみ。
うーむ、いいですねぇ…
>>684 禿同
>>682 良いですね〜
ホントに。
何かこのスレの住人に半ばなりかけている自分に乾杯。
何回もレスしてごめんなさいですが、
マジやべぇ、職人さん激しく待ち
お疲れにゃ〜ん
雨、月歩き出した後日
雨、久しぶりの雨、天の恵みとはいえやはり鬱陶しい。
お気に入りのソックスに点々と連なる泥と雫、やはり腹立たしい。
でもしかたないか、雨がなければ植物は育たないし水は貯まらないし。
もっともアタシにとってはたまに訪れる嬉しい瞬間。
今日もそれをしっかりと噛みしめてきた。
出かけた時二人は別々の傘で歩いた、いつもと変わらぬ自然な行為。
でも帰る時、二人は一つの傘の中にすっぽりとおさまった、
…そうつまり…そういう事がしたかった、ただそれを現実にしただけなんだから。
もう一つ嬉しかったのは珍しくアイツの方から提案してくれた事だ。
普段なら「このアタシと相合傘できるなんてちったあ有り難く思いなさいよ」なんて云いながら、
安心したアイツに「その代わりいーこの先のカフェ代はアンタ持ちよ」といじめてやるのに…
「あ、あのさ…今日は…その…」「何よさっさと云いなさいよ」
「う…その…い、一緒の傘で…か、帰る?」「………何云うかと思えば…バカ」
誰もいなくなった校舎、人影のない下駄箱、そこに立つアタシ達が交わした会話。
別に満面の笑みで応えてなんかやらなかったけど、
とりあえず気弱なアイツにしては上出来なお誘いにアタシは乗っかる事にしたわ。
しかし道中しっかりと手を握り帰ったのは別にそうしたかったわけじゃない。
アタシの方に雨が当たるから「ちょっともう少しこっちにさしなさいよ!」と、
傘を握るアイツの手を無理矢理引っ張りつい離すのを忘れてただけだ。
そ、そういう事で、だから…別に…でも…まあ…ああもう!別にいいでしょ!ふんだ。
でもしょうがない、そんな気持ちを抱えてるくせになぜか安心してた。
一緒にいたかった、隣にいたかった、見つめあいたかった、
いつもそんな事考えてるわけじゃないのに突然訪れる衝動、想いのたけ。
たぶんこれが「好き」って感情なのかな…うん…きっと…そうかな…そうよね。
そしてアタシとシンジはそんな感覚すらもユニゾンするんだから。
おやすみを云う前、もじもじしながら「…その…」と何かいいたげな顔、
「…僕の事…好き?」だって要はアタシに言葉で感情を放たせ確認したいのだ、
安っぽい言葉なんかごめんよと思ったが、バカな男の子のわがままもたまには聞いてやろうとも思った。
「…好きよ、ただしアンタもアタシに好きって云いなさい」「…う、うん…好きだよ」
そんな事をいちいち伝えあわないといけないアタシ達はまったく…アホだ。
しかし日記は事実と本心を記すもの…虚偽があってはならないわね。
好きよ、確かに、ただしこのアタシがそれくらいの気持ち持ってるんだから、
アンタも今日みたくちったあそういう気持ち出してきなさい、いいわね?!
なんとなく落ち着いたわ、じゃあ…まあ…その…おやすみシンジ…
ホリデイ氏乙!!
やっぱりホリデイ氏のアスカはよろ
パシャ
乙です
自分の気持ちを確認するところ、よかったです。
おおおお!
待ちに待った爆撃北ーーー!
「ホリデイ氏って誰だ?」って上の方のも読め自分!
とりあえず上から通し読みしたらよかったっす。
ん〜雨〜...自分も小学生くらいの時はそのくらい...余裕で....で...きなか...ったっぽい
乙です。
傘と言えば、高校生の頃付き合ってた彼女と合い傘して帰った淡い思い出が蘇りました。
パッシャァァァァン
2月1日
相棒が、風邪をひいた。 朝から寒い寒いというので額に触ってみると、明らかに熱がある。
とりあえず温かくして寝かせはしたものの、困った。薬などあるわけないし、寄せ集めの食糧では
体調に合わせたものなど食べさせる余裕はないからだ。 拾い物のライターでお湯を沸かし、これまた
拾い物の水筒のような容器につめ、シンジから教わった「湯たんぽ」を自作し、温めてやる。
出切る事が、これくらいしかない自分が腹立たしくて苛ついた。思えば以前から世話をしてもらってばかりで、
逆の立場になったことなど無かったから、仕方が無いけれど。
こんな時にバカな相棒は、うつるといけないから傍でいない方がいいよ、などと言う。
気遣ってるつもりなのだろうが、苦しい顔をしているコイツから離れろという方が今の私には
苦痛だった。 それを察して欲しかっただけに、私のストレスは更に高まった。
我慢できなかった。 プラグスーツを脱いで、毛布に入り相棒の華奢な身体を抱き締めた。
何故かバカが風邪をひいてしまった、と思った。私にうつる訳がないのだ。
もしくは、私がよりバカなのかもしれない。 どちらにしても心配はない、と無理矢理シンジを
黙らせて、熱い唇を重ねた。 相棒を苦しめるものなら吸い取ってやろう、と。
シンジの熱は下がったようで、今はスヤスヤと気持ち良さそうに寝息を立てている。
私の、すぐそばで。 その寝息は、くすぐったくて気持ち良い。 …よく、眠れそう。
アスカっ━━━━━━━━
パシャ
乙です
がんばって。
オレも風邪引きたい
>>697 漏れだって!
風邪なんか何度もッ!
でもこんな経験無いんじゃい!
メランコリイ月二人日
どうしてアイツはついうつうつしちゃうんだろう、やんなっちゃう。
今日だって大好きな二人で歩く帰り道なのに、沈んだ面持ちで、
「…僕が何を云ったって世界は変わらないんだ…」なんてつぶやかれても、
こっちはどうしていいのかわからないじゃない、もう。
そりゃアンタがためにためこんで大爆発するなんて百も承知よ、
誰のおかげで三度目の災厄が訪れたと思ってんのよ!…とそこまでは云わなかったけど。
アタシはたまったら即解放、ATフィールド全開、そうじゃなきゃ気が済まない。
でもついアンタを相手に選んじゃうのは悪いと思ってる…しょうがないじゃない丁度いいんだもん。
帰宅後も書くに耐えないちょっとしたグチを派手にかましてやったら、
「なんでいつも僕にぶつけるのさ…」以外は全てはいはいという返事、
ちったあ聞きなさいよ人の話!とさらに爆発させたら…
「…聞いてるよ…でも少しは僕に優しくしてよ」「あら優しくしてるわよ」
「嘘だ!そう云って今迄の最長時間は24分33秒だよ!TVアニメより短いじゃないか!」「………」
「…僕だって…辛いんだ…云いたいんだ…でも…」「…めそめそしないでよ…バカ」
膝を抱え座ったまま悲しく見つめあういっぱしのメランコリイ気取り二人、
でもその体勢のままよいしょよいしょとアイツの隣にならんでやったのはアタシなりの優しさ。
沈黙を破る様にアタシのお腹が派手に鳴った、くきゅるきゅーって。
「…お腹空いたの?美味しいもの作るよ…」「う、うっさいわねちっとも空いてないわよ」
くきゅるきゅるるるー…世界で一番恥ずかしい瞬間だった。
「…嘘つきなんだから」「あ、アンタなんかに云われたくないわよ!」
ちょっと微笑んだアイツのお腹もまたくくーって鳴った、そっちこそ嘘つきじゃない、ふふん。
「…今日は湯豆腐にしようかな…ミサトさん日本酒呑みたいって云ってたし」
「さっさと作らないと許さないからね、哀れな少女を餓死させるつもり?」
そうやってアタシ達は台所に向かい夕食の支度にとりかかった。
そしてちょい疲れの家主を交えた他愛ないやりとりと満たされたお腹のおかげで、
さっきまでのもつれた感覚なんてどこかへ消えてしまったわ。
また隣同士に座った夕食後のリビング、ちょっとはにかみながらアイツはまたつぶやいた。
「…救い様ないよね…僕」「あらアタシは救われてるわよ、少なくともアンタには」
「そうかな…?」「そうよ…だってアタシはアンタがいるそれだけで…」
「何?」「な、なんでもないわよ!ほら喉渇いた!アイスティー!」
はいはいってとてとて台所に向かうアイツの背中めがけて心の中で言い放っておいた。
しっかりしなさい頼りないペシミスト、それでもアタシは信じているんだから、
交わした口づけと抱擁の裏にあるほんとうの想い、忘れてない忘れなんかしない、
何かに疲れたら互いを欲すれば全ては解決するのよ、だから…アタシがいるって事だけは忘れないで。
投げた言葉はどこかでキャッチされたのかな?少しだけ明るくなったなアイツ。
でも結論としては「腹が減っては戦はできぬ」って事なのよね、
おいしいご飯で丸くおさまっちゃうアタシ達はなんなのかなあ…まあいいか。
これもまた「幸せ」なのかな、どう思うシンジ?ふふ。
ホリデイ氏乙です。
毎日毎日大変ですね。毎晩楽しく読ませてもらっています。
コレからもガンガッテ下さい!
うっしゃー
寝るのもおきるのも早い自分が一番暇な時間に暇つぶしを凌駕する暇つぶし北ーー!!
ガンガッテガンガッテガンガッテガンガッテガンガッテガンガッテ
こんくらいしか言うこと無いですが期待しています。
さぁ、明日のメニューは何かな?
乙です。
今日の日記はなんだか良かったデス
ホリデイ氏いつもサンクス
ガンガレ
>>703 おまwwwwwwwwwwいくら何でも暇潰してwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>703 「そんなジジくさい番組(ry」
が想い浮かんだwwww
2月2日
病み上がりの相棒に普段どおり身体を洗わせるのは、酷だと思った。
かといって汗臭くなるのも避けられないし、必然的に私が一肌脱ぐ事になった。
言葉の通りになってしまうが、いつも順番にしている入浴を一緒にする、だけのこと。
私は、裸同士になってもあまり気にしない。初めて逢った時から今まで、事故を含めコイツに
服の下など何度も見られているからだ。 勿論恥じらいはあるけれど、私が見てきた凡百の男共と
違い、シンジは下品な言動をしないぶん、許していたりするのは本人には内緒。
また熱が上がるのでは、というほどに緊張している相棒。
またか、と呆れる私。 意識して、いつもより多弁になり和やかな空気を作る。
シンジは必死に言葉を探し、なんとか出た開口一番が、私の裸身をキレイだと誉める
言葉だった。 うつむきながらオドオドとするその姿は、以前と似てはいるが違っていて
可愛く見えた。 今日は特に、同い年とは思えないほどに。
また今日も先に寝かせ、見守る姉のような気分でこれを書いている。
褒めてくれた事を、そのまま返したいくらいにコイツの身体も綺麗だった。
本当は割り切った振りをしながら、私も相当に熱くなっていたことは、
本人には、内緒。
乙です
リフレインがいいですね。
乙であります!
(;`・ω・´)ゞビシッ
スマソ>>ALL
いや、「最初は暇だったから来て見てたら、それを凌駕した」
ってだけです。
まぁ言い方が悪かったですな
2月3日
今日は節分、災厄を招く鬼達を豆で退散させるという日。
だから福豆なんていうのね、また一つ勉強になった、日本ってほんと不思議。
ミサトとアタシの強権発動で鬼役はシンジに、
「いつもこういうの僕なんだから」しょうがないでしょちょうどいいんだもん。
どこで買ってきたのか鬼のお面をミサトがかぶせて準備万端。
「鬼は外ー!」「シンジも早く!外!外!」「なんだよ!痛いよ!投げ過ぎだよ二人とも!」
めいいっぱい投げつけてドアの外に出すとアタシはついいたずら心からロックをかけた。
「ちょっと…開かないよ!アスカでしょ!ひどいよ!…僕はいらない子供なんだ…うう…」
インターフォンから聞こえる声をしばらく楽しんでミサトと二人ニヤニヤしながら開けてやると…
なぜかファーストがそこにいた「…お豆…くださいな…」と恥ずかしげにつぶやきながら。
台所に通すとぼそぼそ豆を食べ始めたファースト、なぜそんな事知ってるのか聞いたら、
「…前…司令に教わったの…幸を招くって…私…幸せになりたいもの…」
幸福を望む彼女の姿がとても愛おしく心に響いた、ほんとはそんな事思いたくないのに。
でもねえ…自分が食べ終わるとシンジに「…碇君も…食べて…年の数だけ」なんてさ、
シンジもシンジでまんざらでもなさそうにもらっちゃって…しかも一つ一つ手渡しでよ!まったくもお!
「あなたは…食べないの…?」って云われて誰が食べるもんですか!きっぱりと断っておいた。
「アスカ食べないの?おいしいよ」ってアンタほんと女心のわからない奴ね!
しかし鬼のお面と升に少しの豆を持って帰ったのは面白かったな、
家で楽しそうに豆まきをするファーストを思い浮かべたらとても可笑しかったけど。
ばらまかれた豆を二人で拾いまとめておいたらそれはミサトのおつまみになった。
って床に落ちたもの食べるなんてどーいう神経してんのよ!信じらんない!
「福豆だから大丈夫よ〜♪」いくつかはミサトの部屋で拾ったものだと言えなかった…
まあ…大丈夫だろう…セカンドインパクトとその余波から生き残ったわけだし…
しかしちょっとファーストに会うとアイツ態度変わるのよね、それがいつも腹立たしい。
それとなく聞いたら「綾波はそういうんじゃないよ…」だってほんとうかしら。
でもね…そういう何気ないものって…傷つかないけど…心に小さな穴が空いた様な気分なのよ…
なんだかくやしくてそれからずっと隣にぴったりくっついて離れなかった。
それでもなんだか落ち着かない、どこかバランスのとれない心と体、とても狂おしい。
でも…まあアイツもそれなりに成長してるのね、アタシのそんな姿を見て気づいたのかしら、
「…心配しないでよ…僕が好きなのは…いつも隣にいるわがままな女の子だから」
えっと…それってつまり…まあ…そういう事ね、
まったく、き、気のきいた言葉云ってくれちゃってさ…ふふ、も、もう。
でも言葉だけじゃイヤだったからちゃんともう一つの証を見せてもらった。
今この日記を書いてる間も…そっと唇を何度も何度もなぞってみた。
少しだけ心がちょうどいい場所に落ち着いたから今日はこれでゆっくり寝ようっと。
乙です
確かめ合う絆。
乙
ん〜
そういえば京は節分でした。
多忙なリーマンはどんない裕福でも貧乏であってもそんな事気にも留めないんですね〜
もうそんな年かぁ...
さすがセカパク世代!!ミサトさんは強いですね〜(笑)
ホリデイ氏乙です!
さすがセカパク世代!!ミサトさんは強いですね〜(笑)
【豆まき】か〜何年もやってないなぁ〜。コレからもガンガッテ下さい!(`・ω・´)
乙です。
今夜は恵方寿司を南南東に向かって丸かぶりました、独りで・・・
明日も楽しみにしております。
いやはやレス頂いた皆様、いつもありがとうございます。
節分なんて…自分も気にもとめてなかったですけどね…
しかもほんとうはこんなネタが先に思いついたりして…↓
「節分って何よ?」「鬼を払う為に豆をまいて…」
「それじゃ鬼が可哀想じゃない」「それはそうだけど…ならわしだから」
何を思ったのかミサトとごにょごにょ話してるアスカ。
「ほんとはアンタが鬼役なんだけど可哀想だからアタシとミサトがやるわ」「?…いいけど」
待ってなさいと消える二人、ぽつんと枡を持ったまま立ち尽くすシンジ。
「さ、準備万端よ♪」「さっさと投げなさいよバカシンジ!」
目の前に現れたのは虎柄ビキニに身を包む女二人。
「な、なんだよその格好!」「なにしてるっちゃシンちゃん♪なんてね」「…早く投げないと怒るわよ!」
結局鬼二人にいいようにいじめられるシンジ君。
「…これじゃ僕が鬼役でよかったよ…もお」
うなだれる彼を尻目にハイタッチで喜びあう二人、そんな葛城家の節分。
…だめだめですな…すみませぬorz…
2月3日
少し冷え込む日は、外で焚き火をして暖を取っている。
木屑ならいくらでもあるから、これについては不自由していない。
相棒と二人でパチパチと音を立てる炎を見つめながら両手を翳す。
そう言えば一年前は、相変わらずの真夏日でアイスキャンディーを二人で取り合って
いた気がする。 サードインパクトは、気候も大きく変えてしまった。 元に戻ったのかも
しれないが、そんな昔の話は、私達は知らない。
不慣れなためか、寒さは暑さよりも辛く感じる。 ゆくゆくは、夏という季節が多くの人達を
思い出させることになるかもしれない。 その時、どちらが辛いのか分かると思う。
私にとって寒さを共に感じた初めての仲間が、誰よりも暖かさをくれる奴で良かった。
震えるたびに、反射的にコイツの顔が浮かんでくる。 たぶん、シンジも同じ。
たった二人だから、越えられる辛さがある。揺れる炎に照らされて、シンジの重みを噛み締めた。
寒いのは嫌いだけど、それを知らずに死ぬよりはマシだったかもしれない。
相棒を求める理由にして、今日も眠ってしまおう。 早く、慣れていけるように。
>ホリデイ氏
どっちもいいではないですか。 ラムちゃんミサトは誰かに描いてもらいたいくらいです。
節分をネタにしようかと思っていたのですが、ちょっと苦しかったのでスルーしてしまいました。
若干口惜しさがあり今日のはハンパな内容になってしまいましたが、次の年中行事はうまく絡めてみたいな〜と
思います。
かたやほのぼの節分話、レイもミサトさんもいいアクセントに。
かたや焚き火を巡る二人の話、切ないけどこっちも暖かくなるほどの二人、イイ!
職人両氏GJ!非難を覚悟だが良作ageする漏れを許してくれ…
乙です
二人でいることが何よりの暖房具。
両氏とも乙であります(;`・ω・´)ゞ
豆を持っている綾波がシンジとアスカの家にきて「セカンドは外」パラパラ「………私は碇君の家…」パラパラ
って言って豆撒いたらどうなるのかなぁ?
そこにある月一日
朝、あまりよくない目覚め、中途半端な睡眠が逆に疲れを生んだわ。
重たい体を解き放つ為洗面所まで引きずり日々欠かさない儀式に臨んだ。
何かを忘れるように冷たい水を思いきり顔にぶつけた、思いと共に飛んだ水しぶき。
屈んだ時には何もなかった鏡の向こうの世界、顔を上げてもう一度覗いたら、
ぼんやりと佇みながらアタシの儀式の終わりを待つアイツがいた。
「おはようアスカ…」「…おはようシンジ」何気ないやりとり、でも好きな瞬間。
せっかくの休日なんだから朝からアイツをこき使わない、
そうミサトとアタシは決めて、だからこういう日の朝はパンを焼いて自分で支度する。
あくび半分にかじりつくミサトにあきれながらコーヒーが湧くのを待った、
コーヒーのできるあの匂いが好き、たぶんシンジの匂いと同じくらいあるいはそれ以上に好き。
見よう見まねで作ったスクランブルエッグをパンに少し乗せてかじりついた、
パンの味も好きだけどパンの焼けた匂いの方がもっと好き。
紅茶を美味しそうに飲むアイツを少しからかってやった、
「コーヒーのどこが美味しいのさ」と噛みついてきたから飲ませてやると、
旨いのか不味いのかなんともいえない不思議そうな顔してたわ。
お子様にはわからないのよと云うと「自分だって子供のくせに」って生意気な言葉、
机の下でおもいっきり足を踏んづけておいた、すごい顔してたな、ざまあみろ、ふんだ。
でも時折鼻をくすぐったアイツの紅茶の匂いも好きだ。
手作りを嬉しそうに飲むアイツの顔だって………好きだ。
どうしてだろう、ゆったりした朝は好きなものでいっぱい、
普段慌ただしく出かけるせいか一つ一つをそんな風に感じた事なんてあまりないのに。
たぶんゆっくりした時間と目の前のアイツが何かいけないんだ、そうよ、そうなんだから。
三枚目のトースト半分を二杯目のコーヒーで流し込みながらそんな事を考えていた。
終わったはずの朝がまだ続いてるようななまけた時間のせいで、
夕方ようやく心と体が目覚めたアタシ達三人は買い物と夕食に出かけた。
地下のデリカでアタシとミサトはコーヒー、アイツは紅茶を新しく買い足した。
また来るべき時計の必要がないゆっくりまったりな朝の為に。
これで後は焼き立てのパンを売る店が近くにあるといいのにって話したら、
「そうよねえー」「僕もそう思う」と返事が重なってアタシ達は少しだけ笑いあった。
あまり美味しくない態度の悪いレストランの文句をミサトと連ねながら、
これならアンタに作ってもらった方がマシだったわと話を振ったら、
「じゃあ何か簡単なものなら作るけど…一緒に手伝ってよ?」「わかってるわよ」
感謝と同意の代わりにさっきからちょこちょこぶつかる手をしっかりぎゅっと握っておいた。
何かを云いたそうで何かしたそうなシンジの顔がちょっぴり微笑んでいた、
プイッて目線を逸らしながらもより強く握り返したアンヴィバレンツなアタシ…むう。
そんな後部座席に気づいたのか柔らかい笑みを浮かべたミサトがリアミラー越しに見えて恥ずかしかったわ…
何事もない朝から全てが始まり終わった一日、
でも大好きな誰かと生きている、ただそれだけで幸せになれる、それを知った一日。
さて明日は何をしようかな…そうだお年玉使わなくちゃね、
そういうわけでシンジ、イヤでもつきあってもらうわよ、覚悟してなさい。
ゝゞ^∀^ν<素敵なふたりに感謝
2月4日
すでに見慣れたとはいえ、海の向こうに浮かぶ磔にされたエヴァシリーズに対する
忌々しい記憶が残る私は、たまに穏やかならぬ感情を抱いてしまう。
表に出さないように意識しても、相棒には隠しきれるものではないらしい。
今日はその昂ぶりが強かったのだろうか、シンジの表情まで知らぬ間に曇らせてしまった。
シンジは知っている。 優しさだけでは癒しきれない傷があることを。それでも優しさだけを
与え続ける愚直さが私の心を打ちのめしたから、傷の痛みにも耐えられたのに。
シンジがサードインパクト後初めて、怒りの表情を見せた。
今まで見た事がないくらいの険しい顔で、海の向こうの屍を睨みつける。
驚いた。エヴァシリーズの一体が、ぼうっとゆらめいて消えてしまったのだ。
その後は疲れ切ったように眠りについた相棒。
一度は神に等しい存在になった男。 すぐには信じられなかったが、
こんな形で私を救ってくれるとは思わなかった。 このいたいけな寝顔に
秘められたものに感謝しながら、今日も頬に愛を、一つ。
碇 シンジは、私の相棒。
乙です
なんでもない、さりげないことがとても大切。
両氏乙です。
>ホリデイ氏
明日も楽しみにしております。
>DAHLIA氏
いつも独特の切り口で楽しませていただいております。これからも頑張ってください。
そういえば肉じゃが氏はどこに行った?
投下待ち。
みなさん乙です〜!
231氏
投下お待ちしてます。
単なるチラシの裏かもしれませんが、
自分もここの4大職人の様に頑張って投下して見ます。
おっと...言い忘れてました、今日じゃないです
贈月呈日
さて公言通り今日はアイツとお年玉を使ってきたわけだけど、
まったくもって色んな事が起きるわね…ちゃんと記しておかないと。
第三のショップにまっすぐ向かいアタシはワンピースを試着、
自分で云うのもなんだけど予想通りの可愛さにとても満足、
しかしつい嬉しくてシンジを呼び見せつけてしまったのは不覚。
カーテンに顔だけ入れさせて「どーお?」なんてえばったポーズをしてやると…
何だか困った様な恥ずかしい様な顔で「…う、うん…いいと思う」てな調子、
もう少し嬉しそうな顔しなさいよなんてけしかけるともどかしい笑みを返しながら、
「わかってるよもう…でも似合ってる…好きだなそれ」と望んでいた言葉、ふふん云う事なし。
ところが満足して着替えようと少し脱いだらまだあのバカ顔突っ込んだまま!
「何見てんのよエッチ痴漢バカヘンタイ!」「だ、だってもういいよって云わないから…」
「普通そこまで見入るバカいないわよ!」「ひどいよ!人を無理矢理引っ張りこんでおいて…」
ぽかすか叩いて退散させると聞こえてきたのは店員とアイツの話声、
「大変な彼女ね苦労してるでしょ」「いえ…別に、もう慣れましたから」
「慣らされる男なんて魅力ないわよ」「いいんです…どんな形だろうと…全部好きですから」
ふふん云ってくれるじゃない…人が聞いてないと思ってさ…あのバカったら…
下着姿になったところで鏡を見つめた、そこには全てといわないまでもさらけだしたアタシの姿。
いつか憧れの人に見せた自分の体、そしてアイツになんか見せたくなかった体…
今はとても見せたがってる、ほんとうのアタシの姿として何一つ隠す事なく…
胸なんか大きくない、我ながら細さは取り柄だけどアイツがそれを好きかなんてわからない。
少しは魅力感じてんのかしら?…でもそういう所あえて出さないのよねムッツリスケベのくせして…
いつかちゃんと向き合いたい、裸のままで何もかもさらけだして…もっとも大分先の事とは思うけど。
気持ちを込めるようにお気に入りの黒キャミに再び身を包んで、
愛想笑いで礼を述べる店員を尻目にアイツの手を引っ張って店を出た。
「さーていいもの買っちゃったー♪」「よかったね、いい買い物できて」
「ホントはアンタだけになんか見せたくないのよ」「…どういう事さ」
「やっぱり加持さんとかーそれかアンタの知らない男の子に」「ちょ、それ…まさか…でも」
立ち止まりおろおろして見つめるアイツ、それは少しばかりの嫉妬。
「バカね冗談に決まってるじゃないだいいち見せたいバカな男の子なんてアンタで十分よ」
「…それなら…いいけど…でも、嘘でもそんな事いわないでよ」
「嘘だから云っておくのよ、恐かったらちったあ努力してつなぎ止めておきなさい、いいわね?!」
「…う、うん、絶対つないで…離さないよ…どんな事があっても」
余韻を楽しむかの様にカフェでゆっくり他愛無い話をして帰宅。
とても充実した休日、ありがとシンジ。
でも驚いたのはそれから、部屋で寝転がっていたアタシの前に現れたアイツ。
「…これ…よかったらあげるよ」そう云って差し出されたのは一つの箱、
開けてみると小さな指輪だった、そんなに高くはないと思うけど輝きはとても美しかった。
「トウジやケンスケに聞いたらやっぱりそういうの贈れって…気に入るかなあ?」
ったく努力しろと云ってもそんな背伸びの努力してほしくないわよ、
それでもはめてあげたらとても嬉しそうな顔をしてたわ。
「やっぱり…気に入らなかった?」「…ううん…別に…でも分不相応よ」
「そ、そうだよね…でもせっかくの贈り物だし…」「ねえシンジ…」「何?」
何も云わずゆっくりと抱きしめた、とても愛おしくとても慈しむように。
耳もとに口を近づけ聞こえない声で「ありがとう」とささやいておいたわ。
そのままずっと抱きついて少しだけベッドに身をまかせた、
またくアタシらしくない甘さのオンパレードにやんなっちゃう。
顔を真っ赤にして「お、おやすみ…」と出ていったアイツを見送り、
それからアタシははめた指輪を見たままじたばたとベッドを転げ回った…
素敵なプレゼントありがと…ワンピースと一緒に見せびらかしてやるからね、
ほんとに今日はとてもいい休日になったわ…ふふふ♪
うーむ、理想的なデートの過ごし方でイイ感じだなぁ
ゝゞ^∀^ν素敵ね
743 :
>>736:2006/02/05(日) 15:51:08 ID:RpCtXVmw
う〜む...
こんなに苦労するものだったとは...
時間掛かりそうなんでもうちょい待っててください
744 :
>:2006/02/05(日) 17:03:38 ID:???
sage忘れスマソ
745 :
>:2006/02/05(日) 17:42:49 ID:???
せっかくの休みなので早め爆撃。
2月5日
何だか暇だったから、馬鹿を苛めてやろうと思った。
でも何をしたらいいのか分からない。
とりあえず部屋の前へ行って大泣きをした。
もちろん嘘泣きだけど…
そしたら、シンジのやつ、ドア思いっきり開けやがった。
どうなったかって、そりゃもうアタシの顔に見事に命中。
その癖して、
「大丈夫、アスカ?!」
何が『大丈夫?』よ。
「レディの顔を汚すなんて、許せない。」
そんな事言いながら部屋へ直行。
もちろん思いっきりひっぱたいて部屋に戻った。
746 :
>:2006/02/05(日) 17:45:01 ID:???
ベッドで寝転がって何しようか考えてたらバカシンジがドアをノックした。
「あの…その…アスカ?さっきは…その…ごめん…」
「何よその自信無さ気で無愛想な謝り方は!」
一応言い返しておいたけどなかなか嬉しかった。
あのバカが部屋の前まで来てくれた。それで謝ってくれた。
悪いのは多分アタシだけど嬉しかった。
「男ならもっとハキハキしなさいよ」
まぁ思ったこと片端からぶつぶつ並べられたらこっちが困るんだけど。
「うん、ごめん」
何かすごく悪いことをした気がした。だけど…まぁ、それは向こうも一緒だ。
大チャンス。
「仕方ないわね、許したげるから入りなさい」
ゆっくりバカがドアを開ける。
「入るよ」
バカが部屋の中に入ってきて、アタシの影を探した。
それとほぼ同時にアタシはドアを閉めた。
「え?後ろ?」
シンジが振り返る前に背中に乗っかった。
もちろん耐え切れるワケもなくシンジは地面に崩れる。
747 :
>:2006/02/05(日) 17:47:05 ID:???
またまた大チャンス。
ここまでくればもうこっちのモンだ。
その後思いっきり抱きしめてやった。
抱いたと言うより締め付けたのかもしれない。
抱きたいとか、そんなんじゃなくて、別に、そういうんじゃなくて…
ただ… 苛めただけよ!
そうだ、苛めただけなんだ…
だけど…まぁ、せっかくだからもう一回別の方法で苛めてやった。
748 :
>:2006/02/05(日) 23:00:07 ID:???
どうですか?
結構(いや、かなり。伊達では無い。これこそまさに衝撃とか言うのだろか)疲れました。
でもこれネタはすぐパッと思いつきますね。
問題はそれをちゃんと分にできるかどうか...
日記風にもしなきゃならないし...
2月5日
日本に来る前のことが、思い出せない。
パイロットとしての訓練に追われていただけの日々、それも仕方ないのかもしれない。
自分ではしっかりしていたつもりでも、全く自分を持てていなかった為だろうか。
そしてそれは相棒も同じだった。第三新東京市に来る前の暮らしがどんなものだったのか
薄れてきている、という。 つくづく、似た者同士だと思い知らされる。
実のある人生が、エヴァと出会って初めて始まったのだ。 苦しかったかもしれない、傷付いたかも
しれない。でも、私とシンジが生きていた確かな時間がそこにある。
時間を潰す昔話は、いつも二人での想い出。 空母の上での出逢い、ユニゾン生活の一週間、
使徒捕獲に挑んだこと、停電になった日のこと、奇跡を起こした日のラーメン、実験中に終わって
しまった使徒戦、ムードも何も無かったファーストキス。
どれもこれも、常にシンジが絡む私の記憶、私が絡むシンジの記憶。
分かっている。私が異様なほど、シンジに執着しているだけ。 自分のものにしたいだけ。
それでも日に日に、この感覚が強まっていく。 素直に好きだとは言えなくて、少し立ち止まる。
別にお酒を飲んだわけではないのに、今日は少し酔っているみたいに相棒に抱き付いてみた。
何も言わずに抱きしめ返してくれる相棒。 明日まで、一緒に酔っていたい。
750 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 06:52:33 ID:???
2月5日
最近ようやく自分の気持ちが整理出来てきて、前みたいに普通の態度をとれるようになった。…と思う…。
でも、ちょっと前までは自分でもヤバイと思ってしまうくらいの、意識のしかただった。
あいつをあからさまに避けたり。と思ったら他の女子と話してるのを見て嫉妬したり。(特にファンクラブの女子!!)
自分でも重症だと思ってるわよ。
治せるもんならアタシだって治したわよ!
でも、どうしようもないんだもん…。
アタシはアイツを意識し始めてから、アイツとではなくヒカリと帰るのが日課になっていた。
今日、アタシとヒカリは帰り道に、本屋で立ち読みをしていた。
「もうすぐバレンタインデーね〜。」
ヒカリが読んでいた本にはバレンタインデー特集が載っていた。
「まっ、アタシには関係無いけどね。」
「また、意地張っちゃって。最近のアスカは態度に出まくってるわよ。」
「な、な、な、なにを言いだすのよ!!」
「今まであえて言わなかったけど、アスカの気持ち、もうみんな気づいてきてると思うよ?気づいてないのは碇君本人くらいだと思うな〜。」
751 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 06:55:45 ID:???
「そ、そうなの?」
「うん。」
そう言われてみれば、あんなにあからさまに態度を変えて気づいかないのはアイツくらいなもんだわ。
はぁ〜。しかたのないこととはいえやっかいなヤツを好きになっちゃったな〜。
「ねぇ、ヒカリ?」
「ん?」
「その…、アタシがバレンタインデーにチョコあげたら、アイツ喜ぶと思う?」
真っ赤になった顔を本で隠しながらアタシは言った。
「喜ぶに決まってるじゃない!あげるの?」
「た、ただ聞いてみただけ!だれがあんなやつにあげるもんですか!」
読んでいた本を荒っぽく置いて、アタシは歩き出した。
今思えば、ヒカリこそチョコをあげなきゃいけないじゃない!
バレンタインデーか…。
追記、アイツはいつもの通りファンに囲まれて、ヘラヘラしてた!むかつく!!
752 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:00:11 ID:???
2月7日
アタシはこの前、ヒカリと来た本屋さんに一人で行った。
そしてアタシは、前にヒカリが読んでいたバレンタインデー特集が載っている本を読んでいた。
『男はチョコが手作りだからといって、必ず喜ぶ訳ではない。しかし、ただ買ったものを渡されるのが嫌な男もいる。』
…結局どっちなのよ。
それにアタシは、まだ渡すかも分かんない物に、なに悩んでるのよ。
それにチョコをあげるっていうのは告白するってことでしょ?
だって、義理だ。って言ってあげたらアイツのことだから、そのまま受けとめてしまうと思う。それはそれでちょっと、不都合だしな〜。そもそも鈍感過ぎんのよ!でも、そういうことに敏感過ぎても嫌だわ。
…アタシ最近、自問自答が多すぎる気がする…。
結局アイツ、チョコは欲しいのかな?
手作り?買ったやつ?
義理?本命?
ハァ〜。これはまた布団の中でお悩みコースね…。
アイツめ〜!アタシの苦労をちょっとは分かりなさいよ!悩んでんのはあんたのせいなんだからね!!この大バカシンジ!!!
753 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:04:09 ID:???
2月10日
バレンタインデーまであと少し。
でも、アタシはアイツにチョコをあげるかまだ決めていない。
ヒカリにもいろいろ言われたりしてる。
でも、恥ずかしいじゃない!このアタシが、アイツなんかによ!?
…それにもしも、本当にもしも、万が一……
……アタシが告白してフラれたらどうすんのよ?アタシとアイツは、ただのクラスメートじゃないのよ?
二人ともエヴァのパイロットで、一つ屋根の下で暮らしてて、学校も一緒で、一緒に居る時間が普通の家族よりも多いのよ?
気まずくなったりするのは嫌。
今の関係が崩れるのが怖いのよ!
……やっぱり告白はやめよう。ヒカリにもそう伝えよう。
754 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:06:08 ID:???
2月11日
告白をやめることをヒカリに伝えた。説得されたけど、結局アタシの気持ちは動かず。
他は特に出来事は無し。
なんだか、シンジの周りのファンに対して、嫉妬してるのもなんだかもう疲れた。もう諦めちゃおっかな…。もうそれでもイイかもしれない。
755 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:07:35 ID:???
2月12日
今日は休み。
部屋でゴロゴロしてた。
アイツはどこかに出かけてた。
暇…つまんない。
ペンも進まない。
なんだか惨めになる1日だった。
756 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:16:33 ID:???
2月13日
今日も休み!
でも、昨日とは全く違う休日♪
久しぶりにアイツと買い物に出かけた♪朝に、アイツが急に誘ってくれた♪
こういう急用は大歓迎♪♪アイツとしては、夕飯の買い物を、ただ昼間のうちに済ませておきたかっただけみたいだけど、しっかりアタシの買い物に付き合わせてやったんだから♪
なんだかここ数日は、アタシらしくなかった!今日は落ち込んでたアタシの分まではしゃいだんじゃないかと思うくらいはしゃいでた。
でもアイツの顔を見る度、複雑な気持ちになった。
一緒にいるけれど、これ以上近くなれない関係。それを受け入れてしまったアタシ。
その考えを考えたくないから、ごまかすためにはしゃいだのかもしれない。
それをアイツは迷惑だというのを少しも出さずに付き合ってくれた。
まだ夕暮れには早い帰り道、アイツの斜め後ろをアタシが歩く。
「ねぇアスカ?」
「今日すごくはしゃいでたけど、楽しかった?」
「楽しかったわよ♪楽しんじゃ悪いの?」
「別にそんなことないよ。ただ最近のアスカ元気なかったし、心配してたんだ。けど、元気にみたいで良かったよ♪」
とアイツは振り返りながら、満面の笑みで言った。
757 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:22:03 ID:???
久しぶりのアイツの笑顔に、アタシは今まで以上にドキドキしてしまった…。
それと同時に、これ以上アイツとアタシの距離は縮まらないのかと思うとせつなくなってしまった。泣きそうになってしまった。
アタシは下唇を噛み、涙をこらえながら
「アタシはいつでも元気よ!」
と言ってやった。
「そうだよね。アスカに暗い顔は似合わないもん。笑顔のアスカが1番だよ。」
アイツはなんでいつもいつもアタシのツボを突くのよ〜。
アタシは夕暮れの中、アイツの上着の裾を掴み、上を向いて涙をこらえながら歩いていた。
758 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:27:16 ID:???
家に着き、夕暮れが終わりそうな時間。アタシの携帯は鳴り、ヒカリに近くの公園に呼び出された。
行ってみるとブランコと滑り台と砂場くらいしかない小さな公園のベンチにヒカリは座っていた。
ヒカリは、アタシが近くまで来たのを確認すると立ちあがって待っていた。
「私ね、明日、鈴原に告白する。」
それがヒカリとアタシが顔を合わせての第一声だった。
ボー然とするアタシにヒカリは
「私も今の関係が壊れるのは怖いよ?でも鈴原に今より一歩近づきたいの!アスカは今のままでイイの?」
彼女は小さな拳を握りしめ、瞳に涙を溜め、かすれるような声で言ってきた。
「アタシは…」
さっきまで見ていたアイツの笑顔が頭に浮かび、張り付いて消えない。
「近づきたいけど恐いのよ!」
怒鳴るに近い声で言葉を投げる。アタシのすぐ前にヒカリが来て、
「アタシは、鈴原の横をずっと歩いてたい、鈴原の笑顔をずっと見ていたい、鈴原がつらい時はずっと支えてあげたい。そう思ったのよ。そして、私がつらい時は鈴原に支えてもらいたいとも思ったの。
ずっと一緒にいたいって思ったの…。だから一歩近づきたいって思ったの。だから告白しようと思ったの。」
759 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:30:04 ID:???
アスカは思わないの?」
そんなこと、アイツを好きだと気づいてからずっと思ってる。
「ねぇ、アスカ?私は明日がダメでもまた自分を磨いて、また告白しようと思ってるの…。こういうのって相手からしたら迷惑だと思うけど、そんなに簡単に諦められる相手じゃないもん。
余計なお節介かもしれないけど、アスカは簡単に諦められるの?」
アタシはブンブンと顔を横に振る。
「私と一緒に前に歩き出さない?」
アタシは深い深呼吸をし、気持ちを決め、ヒカリの目を真っ直ぐ見つめ頷いた。
この後、アタシ達はチョコの材料を買い、ヒカリの家でチョコを作った。
760 :
肉 じゃ:2006/02/06(月) 07:41:28 ID:???
みなさんお久しぶりです。
私用で、しばらく文を書けなくなりそうなので、フライングですが投下させて頂きましたm(_ _)m
前から考えていたのですが、私の日記と言えない日記は2月14日で1区切りです。もし少しでも楽しんで見ている方がいれば幸いです。
是非最後まで暖かい目で見てやって下さいm(_ _)m
そして2月14日はもう少しで完成しそうなのでお待ちを…
761 :
>:2006/02/06(月) 18:03:43 ID:???
おっ、肉じゃが氏ですか?
ここ最近なんで分かりませんが、
何か普通に映画見てた感じがしますた。
肉じゃ氏を第3使徒・・・いやネ申と認定。
総員第一種戦闘配置。
763 :
>:2006/02/06(月) 22:39:51 ID:???
すいません、こんな時にいきなりこんな質問でいいのか分かりませんが、
神って書くときのネは半角ですか?
何かよく分からないんでお願いします
ネ申
そう、まさに
ーネ申ー
今回のDAHLIA氏にはやられました
(´;ω;`)
今日ホリさん遅いですね。
お疲れかな…?
まぁ漏れ明日入試なんでorz
もう寝ますZZzz。。..
768 :
>:2006/02/06(月) 23:53:37 ID:???
2月6日
今日は何かシンジにまた一歩近づけた様な気がする。
今日はすごく雪が降っていた。
でも、夕飯の材料とミサトのビールを買いに行かなきゃだめだったから、シンジを無理矢理外に行かせようとした。そりゃもう力ずくで。
アイツは寒そうとか色々とほざいてたけど、
「仕方ないからアタシも付いていってあげる」
って行ったら一瞬で顔が変わってはりきり出した。
この正直者…。正直かなり嬉しかったと思うけど、あんまりその時のことは覚えてないな〜。
それで、とりあえずできるだけ暖かい服装で外に出てみたら、予想以上に寒かった。
いきなり体がブルブル震えだした。
でもここで行くのをやめたらせっかく二人きりになれそうなのに台無しだ。
ということで、とりあえずアタシ達は行くことにした。
「ねぇ、アスカ。さっきから鼻すすってるけど風邪ひいてないよね?」
シンジをちょっとばかりからかってやろうと思ったからバカの手を額に当てさせた。
769 :
>:2006/02/06(月) 23:56:01 ID:???
「アタシ熱ある?」
すっごく暖かくて、ずっとそのままで居たかった。できるだけ距離を縮めるように歩きながら、一応手は下ろさせた。寒そうだったし。
「無いみたい。良かったね。」
そんな事を話しながら歩いていく途中、信号が目の前で赤になった。走れば済む事だけどやっぱり流石にこんなに寒くては走るなんてとても無理だ。
その時、忘れもしない、あの事件が起こった。
アタシの後ろからコートがかぶさる、バカの手がアタシを抱く。
「寒いでしょ?」
その時のアタシの顔なんて知らないけど、多分沸騰してたろうなぁ…
いわゆるコートもぐりをして、心も体も十分に暖まったらアタシ達はまた歩き出して信号も
“歩いて良いよ”と青で教えてくれた。
そのくせアタシはまだ赤かったみたい。自分でも隠すのに必死だった。
ようやく心も落ち着いたところで自販機にコーヒーを売ってもらった。お金は一応自分で出したけど向こうは何かすっごく悪いことしたみたいな顔してたなぁ…
770 :
>:2006/02/06(月) 23:57:50 ID:???
「寒い!」
バカを指差して言ったらまた入れてくれた。お礼とかいうんだろうか。
こっちはコーヒーで暖めてやった。
そんなこんなで行きだけで4〜5回入れてもらった。こっちは十分暖まったし問題無かったけど向こうはすごく寒そう。
仕方ないからもう一回コーヒー買って暖めた。
「そんな、悪いよっ」
なんていってたけど顔赤かった。
「顔に書いてるわよ」
ってからかってみたら余計赤くなっちゃって、その恥ずかしそうな顔見てこっちもドキドキしてきちゃった。
真っ赤な顔のアタシ達、ビールは重たかったけどその分シンジとの距離もまた縮まった。
でもコートに入ったのは向こうが勝手に入れてきたからであって…別に、そんなんじゃないわよ
そうだそうだ、そんなんじゃないんだ
今日はすっごいいい気分で寝れそう。
イスラフェル月サキエル日
今日も掃除は僕の担当だった。本当はアスカの番なのに「ヒカリと約束があるから!」と
言って逃げた。これで今月3度目だ。最近、炊事も洗濯も全部押し付けられているような気がする。
廊下に溢れたアスカの荷物を片付けていたら、手書きの本が出てきたんで、
コッソリと目を通してみたんだけど、案の定ドイツ語で書かれていて読めなかった。
自慢じゃないけど僕に分かるドイツ語はグーテンモルゲンとダンケシェーンくらいだ。
どのページにも日付(随分前の)が書いてあるのから、多分アスカの日記帳だと思う。
絵日記なんだろうか、数ページ毎にマンガみたいな三頭身の絵が描いてあったんだ。
文章が読めなくても、大体いつの事か思い出せるくらい、分かりやすいイラスト。
女の子は絵が上手いと言うけど、アスカってホント何でもできるんだなと感心する。
多く書かれていたのはミサトさんや洞木さん、そして綾波。意外と可愛らしく書かれてた。
結構、僕の知らないところで女の子同士、仲良くなっているのかもしれない。
僕の絵(だと思う)も多く描かれていたけど、大きく×マークが描かれて消されているか、
矢印で何か添え書きがしてある絵ばかりだった。なんて書いてあるかは読めないけど、
悪口でも書いてあるんだろうか。よく僕を子ども扱いするけど、アスカも十分に子供みたいだと思う。
イラストくらいカッコ良く描いてくれても良いのに。
読めないけどパラパラと絵を見ているだけでも十分に面白くて、つい時間を忘れてしまった。
片付けしている最中に本を読み耽っちゃう事って良くあるよね。おかげで洗濯と夕飯の支度に
追われて大変だった。結局、夕飯は手を抜いてパスタとサラダで誤魔化した。少し反省。
今夜もアスカが日記と一緒にイラストを描いていると思うとなんか微笑ましい感じがする。
イスラフェル月シャムシエル日
頬が痛い。まだジンジンする。今日も炊事当番なので夕飯の買い物を済ませて帰宅した。
玄関では顔を真っ赤にしたアスカが出迎え、いきなり胸倉を掴まれて訳も分からぬ内に
三往復ほど平手打ちを食らわされ、嵐のように罵倒された。
「人の日記を覗き見るなんて最低! エッチ! バカ! ヘンタイ! 子供みたいで悪かったわね!
カッコ良く描かれたいならもっとシャキッとしなさいよ! この甲斐性無しの優柔不断男!」
怒鳴るだけ怒鳴られた後にまた2往復ほどされた。どうやら昨日の事がバレたらしい。
ちゃんと日記帳は荷物を整理整頓して戻したんだけど、綺麗に片付け過ぎていたのかもしれない。
「だ、誰かが開いた後があったのよ! 位置も置き方も栞を挟んで置いたページも違っているし!」
だからといって僕だとは限らないのに、なんて乱暴なんだろう。実際、僕が悪いんだけどさ。
それに何故か今後3ヶ月間の炊事洗濯掃除の全てを押し付けられた。
「人の日記を勝手に見た上、手抜きした罰よ! そのくらい当然でしょ!」
だってさ。横暴過ぎる。今まで何だかんだ言って、全て僕に押し付けていた事は無視してたし。
もしもこの一件が濡れ衣だったら間違いなく家出している所だ。
痛む頬を押さえて手抜きでない夕飯を作り、早々に部屋へ戻ってきた。
アスカはまた僕のイラストに妙な悪口を添え書きするんだろうか?
ギクシャクした空気が堪らない。なんか涙が出てきたので、今日はこの位にしとく。
明日の朝、もう一度アスカに謝ろう。
つい最近このスレを見つけ、あまりにも面白いので一本書いてみた別板の住人です。
ちょいとスレ違いな内容な気もするけど、一発ネタとして笑って許してください。
スレ汚しだったらすまぬ。
2月6日
今日は雲一つない晴天。 巨大なファーストの顔さえなければ、向こうの陸まで
見えるのではないかと思う程の澄み切った空が、僅かではあるが心に潤いをくれる。
相棒との散歩も歩が進み、また一段と遠出をしてしまったようだ。 求めているのは、
瓦礫に混ざった、私達の心を埋めるモノ。 見つけるのが時に怖いくせに。
今日見つけたのは、一枚の新聞紙。 エヴァと使徒のことが情報操作され、隠蔽された
結果、虚偽の報道をする私達から見れば滑稽な記事が大きく載っていた。
シンジと一緒に、久々に大笑いした。 私達が三人で受け止めた巨大な使徒を、奇形の
隕石だと報じていたからだ。 実際は、石などと言うより海にでも生きていそうな平面の
生物だったことを、私もシンジも、刹那の戦闘ながら覚えていた。 可笑しかったのだ。
大勢の人がいれば、それだけ嘘が散りばめられる。 私とシンジしかいない現状には、
真実しか存在しない。 嘘なんてすぐにばれてしまうから。 寂しいかもしれないけど、
いいものかもしれない、生活。 曖昧なものは捨ててしまえる、相棒との固い絆があるから。
希望もなく、夢も持てない。 でも、偽りのない世界。 どちらが良かっただろう。
誰かにもう一度会えるなら、問いかけてみたい。 私とシンジの間では、もう答えが出てしまっている。
このまま二人だけで生きるなら、信じ続けてみたい。 相棒の手がそう言っていた。
デタラメの新聞紙、良くても悪くても、もう帰れない世界。
デタラメの新聞紙、その世界が終わったから、二人きり。
776 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 02:56:48 ID:???
2月14日
今日の目覚めは最悪。
起きた時間はまだ日が昇り始めたくらいの時。
ほとんど寝てない。
しかも最悪な夢を見てしまった。
その夢の内容は、アイツとファーストが付き合ってしまうというもの。出てきた人がみんな身近な知り合いばかりだったし、変にリアルな夢…。
目が覚めた時、アタシは涙ぐんでいた。
本当に最悪…。なんで今日見る夢がこれなの?
学校に行くまで随分時間ある。
なんだかじっとしていると夢のことを思い出してしまう。
いつもなら夢を見たとしてもすぐに忘れてしまうのに、今日に限って鮮明に覚えてしまっている。
アイツ、ファーストと付き合えて嬉しそうだったな…。
アタシは部屋にいるのが嫌になって、まだ少し薄暗い中、家を飛び出した。
学校へ向かういつもの道をいつもの倍以上かけてゆっくり歩く。
なんでだか分からないけど昔のことを思い出しながら。
思い出と呼ぶには、過ぎた時間はまだ足りないかもしれない。
でもこの道を歩くといつもなら横にいるハズのアイツを思い出す。一緒にいろんなところに行った。いろんなことをした。
777 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 02:58:44 ID:???
やっぱりアイツはアタシに必要な存在だ。それはもう間違い。
それにヒカリが言ってたみたいに、二人で支えあいたい。
今更だけどアタシの気持ちは決まった。アタシにアイツが必要なように、アイツにもアタシを必要として欲しい。もうこの気持ちは動かさない。
少し遠回りをして学校へ行く。
まだだいぶ早いけど、教室に入る。さすがに誰もいない。
アタシは自分の席についてまたアイツのことを思い出していた。
教室にもいろいろと思い出があった。
一人、二人と教室に人が入り、増えていく。
「アスカ、早いね。」
ヒカリが来た。
なんだかヒカリも落ち着かないみたい。いろいろしゃべっても二人とも上の空。
アイツが来た。
「おはようアスカ。起こしに行ったらもういなくてビックリしたよ。」
「悪かったわね。ごめんなさい。」
「えっ…別にイイけど。あとこれアスカの分のお弁当だから。」
「ありがとう。」
「えっ…うん。」
アイツは頭にはてなマークを出しながら自分の席に向かって行った。
778 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:01:11 ID:???
授業が始まっても上の空は変わらない。気づくと授業が終わり、ヒカリと内容が無い話をして、また授業。これの繰り返し。
3時間目の休み時間の終わり際、ヒカリが
「アタシ、お昼休みに渡してくる。もうこのドキドキに耐えられない。」
そう言って自分の席に向かった。
アタシは次の授業中、ヒカリを見ていたのだけど、顔を赤く染めて、ノートになにかを書いては消し、書いては消し、を繰り返していた。落ち着いていないのがこっちにも伝わってくるような感じだった。
授業が終わると、ヒカリはカバンから小さな紙袋を取り出し、立ち上がった。アタシはそれを見て、
「頑張れ。」
と一言いうと、ヒカリは小さく頷き、いつもの場所に向かおうとしている3バカを追い掛けた。
アタシは、アイツがくれたお弁当を開けはしたものの、食べ物がノドを通りそうにないのに気づき、すぐに閉め、カバンにしまい、前の席の人達が楽しそうに会話をしているのを見ていた。
779 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:03:57 ID:???
休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴る。
先生が教室に入ってくる。
ヒカリとジャージが帰って来ていない。
どうしたんだろう?
そう一瞬考えたが、この授業が終わると放課後だということに気づいたアタシは、それどころではなくなった。
後からヒカリに聞いたら、告白は大成功!!ジャージのヤツ、このチョコは大事に食べたいとか言って、授業をサボり、チョコを食べていたらしい。ヒカリはそれを見ていたんだって!
あの二人がそんなラブラブなことをしている時、アタシは、放課後どうチョコを渡すか、頭の中でプランを復習していた。
アイツは掃除当番→校門で待ち伏せ→一緒に帰る→アタシがチョコを渡す→アンタはアタシの物→「ハイ。」→完璧。
今思えば、アタシがフラれるなんてある訳無いじゃない。自信持ってイイのよ、アタシ。自分に言い聞かせみる。
でも、いくら自分に言い聞かせても体中が心臓みたい。
体温が上がっていっているのが自分でも分かる。
震えている。
時計が動いて欲しくない。
放課後が来て欲しくない。
アタシの心とは裏腹に授業はあっという間に終わってしまう。
チャイムが鳴ると、アタシはカバンを持ち、校門まで走った。
780 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:07:59 ID:???
校門に着き、門に隠れカバンからチョコを出し、カバンを抱きそれを隠しながら、下駄箱の方を見る。
まだ来ない。
まだ来ない。
腕時計を見る。
ここに来てから、まだ2分しかたっていない。
こんなに長い2分はもう人生で無いと思う。
まだ来ない。
また腕時計を見る。
今度は1分しかたっていない。
この時計壊れてるんじゃないの!?どう考えてももう30分はたってるわよ!!
まだ来ない。
学校から帰る人も増えて来た。
アイツを見逃さないように下駄箱を凝視する。
アイツにちょっとでも似てる人が見えただけで、ドキドキする。
そしてまた時計を見る、まだ全然時間はたっていない。
アタシの体はもう緊張の繰り返しでボロボロ。
帰る人が減って来た。いくらなんでも遅すぎるわよ!
教室でなにか事故でも起こったのかしら!?
そう思い、学校の中に向かおうとした瞬間、アイツが来た!
アタシは光速で門に隠れると、門から顔を出し、アイツであることを確認する。
間違いない!アイツだ!
アイツが靴を履き、こっちに来る!近づいて来る!どうしよう!?どうしよう!?
781 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:10:34 ID:???
「あれ?アスカ、先に帰ったんじゃなかったの?」
「べ、別にちょっと用があっただけよ!なんなら一緒に帰ってあげてもイイわよ!?」
自分でも声が上擦っているのが分かる。顔が熱い。
「うん。一緒に帰ろう。」
アイツはそう言ってくれた。
特に喋ることも無く、というかアタシはアイツを意識し過ぎて喋れなかったんだけど、二人とも無言で歩いていた。
久しぶりの二人の帰り道。
アタシは耐えられなくなって、
「バ、バカシンジ、なんか喋りなさいよ!」
と声を震わせながら言った。
「いきなりそんなこと言われても…」
「なんでも言いから喋って。」
アイツは少し考えて
「今日ってバレンタインデーだったよね。」
その言葉に、アタシの心臓は飛び出そうになった。
「だ、だからなによ?」
なにも考えていないままアタシは続く。
「僕、生まれて初めてこんなにチョコもらっちゃった。」
アタシはアイツのほうを見る。
アイツは、朝には持っていなかった紙袋を持っていた。中身はチョコだ。
「へぇ〜、良かったじゃない。」
アタシはそれは知っていた。休み時間の度に、ファンの子が渡しに来てたもの。でもアイツ本人から聞くと少し胸が痛くなった。
782 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:12:19 ID:???
アイツが口を開く。
「でもまさか、綾波に貰うとは思わなかったよ。」
「えっ…。」
思わず言葉が詰まり、胸が痛く、苦しくなった。
「さっき帰る時に貰ったんだ♪しかも食べてって言うから食べたらおいしかったんだよ。綾波って料理の才能あるかもね。」
なんでそんなに笑顔なの?
「最初会った時なんかスゴい無愛想でさ。とてもチョコなんてもらえるとは思えなかったしさ。」
なんでファーストのことをそんなに嬉しそうに話すのよ?
「案外、綾波と結婚した人は幸せかもね。」
アタシの耳をアイツの言葉が通っていく。
アタシは真っ白になった。
アイツの笑顔は、夢と同じだった。
もうどうしようもない。
アタシは立ち止まり、涙を流しながら、アイツを睨んだ。
それを見たアイツが
「どうしたの?」
なんて言ってくる。
「このバカシンジ!!!!!」
アタシは持っていたチョコをアイツに叩きつけ走った。
783 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:15:46 ID:???
行くあてもなく、ただただ走った。走ってもこの胸の痛みは消えない。それどころか、アイツのことを思い出す度に痛くなる。
走るのに疲れ、歩く。なにも考えずにただ歩く。
自分の知らない道も通った。
周りも暗くなり、泣くのにも疲れ、さすがに歩くのも疲れ、アタシは公園のベンチに座った。
朝から何も食べていないのに体が気づいたのか、空腹になった。でも何も食べたくなかったし、食べる気力も無かった。
そして思ったのは、アイツの料理、アイツのあの笑顔。
もう泣き過ぎて涙も出ないと思ったけど、アイツのことを思い出すと勝手に涙が溢れてくる。
「あ〜、アタシってこんなにアイツのこと好きだったんだな。」
あらためて感じた。
暗い空を見つめる。なんだか、星の輝きも淋しく見える。
なんだか泣いて、ちょっとはスッキリした。
「アスカ!!」
遠くから声がする。
アタシは周りを見渡し、声の発生場所を探す。
すると後ろのほうからアイツが走って来た。
アタシはアイツに合わせる顔が無い。
ベンチを立ち上がり走り出そうとした瞬間。後ろから腕を掴まれた。
784 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:18:59 ID:???
「待ってよアスカ。」
アタシは振り向かずに
「なによ。」
と言う。
アイツは息を切らせながら、
「心配で探したんだよ。帰って来ないからさ。」
と言った。
「どこに行くの?」
「アンタには関係無いでしょ!」
「晩御飯、アスカの好きな物作ったよ。帰ろう?」
「家には帰りたくないの。」
沈黙が流れた。
「いいからもう離して!!」
腕をふりほどきながら、そう言いかけた瞬間、
アイツは後ろから抱きついてきた。
「ゴメン。アスカ。」
「な、なにがよ?」
「僕さ、前からアスカの態度が変だってこと気づいてたんだ。」
「だ、だから?」
「トウジとケンスケがそれはアスカが僕にヤキモチ妬いてるからだって言ったんだ。」
「だったらなんなの?」
「そんなことないと思ったけど、もしもアスカが本当にヤキモチ妬いてくれてるのかと思うと、なんだか嬉しくて。」
「へぇ〜。」
「トウジ達も、こんなチャンスめったに無いから楽しんどけ、とか言うし。」
「…………。」
「今日も、本当はアスカからチョコが欲しかったんだ。」
「あんなに喜んでたくせに?」
「だから、ヤキモチ妬いて欲しかったんだ。僕にかまって欲しかったんだよ!」
「…………。」
785 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:22:59 ID:???
「貰ったチョコは全部返したよ。」
「…………。」
「これは僕にくれるんだよね?」
アイツがアタシの前に出したのはアイツに叩きつけたチョコだった。
「僕はこれが今日1番欲しかったんだよ。これだけで良かったんだ。」
「…………。」
また沈黙…。
アイツは徐々に肩を震わせながら、
「だから帰って来てよ。もう離れないでよ。アスカに心配かけさせるようなことはしないから、ずっと一緒にいてよ。」
「…………。」
アイツは泣いてた。
アタシは嬉しかった。
アイツは、アタシを必要としてくれてたんだ……。
アタシは、目の前にあるチョコを掴んで振り返り
「このチョコは世界でアンタしか食べられないんだから、味わって食べなさいよ!」
と突き出した。
「………………うん。」
と言いアイツはチョコを受けとると二、三歩後ろのほうにあるベンチに、力が抜けたように座り、下を向き、泣きながら、
「……ごめんアスカ、………ありがとうアスカ」
と繰り返していた。
アタシは、そんなアイツの肩に両手を回し、
「もう離れないから。一緒にいるから。」
とささやいた。
786 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:28:59 ID:???
アイツは乱暴に扱って、形が崩れたチョコをおいしいと言って食べてくれた。
「アタシが作ったんだから当たり前じゃない」
と、ごまかしたけどすごく嬉しかった♪
帰り道、アタシとアイツは手をつないで帰った。
「アンタはアタシの物なんだからね♪」
「うん。」
「これからは、アタシに心配かけるようなことしたらスゴい罰があるからね〜?」
「えぇ〜、それはちょっと恐いな〜。」
「……………ねぇ、アスカ?」
「ん〜?」
「……僕がアスカの物なんだからさ………」
「なによ!?文句あるの!!?」
「文句とかじゃなくて……。」
「じゃあなに!?ハッキリ言いなさいよ!!?」
「………僕がアスカの物なんだから、……………アスカは僕の物なんだよね?」
「!!!!???」
「………やっぱり違うの?」
「…………そ、そう!アタシはアンタの物なんだから大切に扱いなさいよ!」
「うん!!世界で1番大切にするよ!!!」
そう言ってくれた。
二人並んで見上げたら空の輝きははとてもとても、綺麗でした。
787 :
肉じゃが:2006/02/07(火) 03:36:18 ID:???
えぇ〜まずはこんな変な物を読んでくれた方に感謝ですm(_ _)m
楽しみにしていてくださった方にはもっと感謝ですm(_ _)m
一応私として、これで一区切りです。だいぶ駆け足でした、すいません。
その割りに内容薄かったり、文が変に長かったりですm(_ _)m
本当ならもっと練りたかったんですが…。
ちょっと事情でm(_ _)m
しかし、また書ける機会がありましたら、ネ申に挑戦とまで大それたことは言えませんが、近づけるように努力したいです。
本当に読んでくださった方、ありがとう!
そして最後まですいませんでしたm(_ _)m
ネ申、すなわちゴッド
肉じゃが氏乙です!
一緒に帰る場面が個人的に秀逸であります(;`・ω・´)ゞ
ネ申に感謝
肉じゃが氏乙です。
久しぶりと思いきや・・・
あなたもネ申ですよ。
「肉じゃが」のネーム採用していただいてうれしかったです。
いつかまた降臨されることを楽しみにしております。
791 :
>:2006/02/07(火) 17:40:50 ID:???
昨日投下した作品は、友達より教えてもらったお絵かき掲示板の絵を見て思いつきました。
どうですかね、他の神々のような作品とは比べ物にならない様な駄作ばっかですが
これからも投下してみようと思います。
平月和日
毎日これと云って変わりのない世界、別に不満じゃないけど。
午前と少しの午後はおしゃべりや退屈な授業に費やされた。
思い返す価値のある事なんて特になかった、いつもと同じ。
強いてあげれば授業中回ってきた手紙、
『好きな人いるの?』と書かれたそれは噂好きのあの子が差出人、
『憧れの人はいるけど好きな人はいない』と適当な答えを返した、つまりは嘘。
休み時間にヒカリに話したら「だめよ嘘書いちゃ」と云われたけど、
真実は平等にする必要なし、選ばれた者にのみ知らしめるものとことわっておいた。
アイツとつきあっているなんて知れたらめんどくさいし秘密は多い方が魅力となるのよ。
夕方はほんの少しその大切な親友と分け合った、要はヒカリと秘密を知る者同士のおしゃべり。
こないだシンジを連れてワンピースを購入した話をすると、
「やっぱり好きな人と行くのは違うわよね」って、経験を先越されるなんて意外だった。
まったくジャージとよろしくやってるじゃない、うらやましい限りだわ。
そしてアタシとヒカリは互いにしかわからない幸せに満ちた笑みを見せあった。
夜は夜でずぼらな家主と頼りない彼氏に囲まれてゆったり過ごした。
「酒税引き上げでも大丈夫よねシンちゃん?」「やっぱり発泡酒の方が経済的ですよ」
「あんなもんダ〜メ!麦100%じゃなきゃビールじゃないわよ!」「…ミサトさんにまかせると家計崩壊ですよ…」
「だいたいビールじゃ太るわよミサト」「………悪かったわね」「…アスカ…それミサトさんには禁句…」
そんな会話が続いては消えまた生まれる食卓、やっぱり…『家族』っていいな、そう思った。
夕食後、アイツが片付けてる間はアタシとミサト女同士秘密の会話をする時間。
バカな男の子に邪魔されずお互いの進行状況を確かめあうひととき。
「で、来週は給料日だからちょっち楽しんでくるわよ」「酔いつぶれないでねミサト」
「大丈夫〜♪こっちはよろしくやるからアスカもばっちりね」「あのバカに悩まされるのが関の山よ」
「とかいって〜♪帰ったら抱き合ってたなんてのはナシよ」「だ、だれがそんな事おおお!」
「図星〜♪アスカ真っ赤っか〜♪」「そ、そ、そんな事ないわよ!んもうミサトの意地悪!」
とまあそんな調子だった今日も。
記してみるとまったく平々凡々、さしたる危機もないまさしく平和な日々ね。
…でも…平和、か…たぶん…どこかでそんな世界を望んでたのね…
まあとりあえず傍らにあのバカがいるだけでアタシは平和をたっぷりと味わっている。
でも一日はこれで終わりじゃない、夜、それも遅くなってからの話がある。
それは…バカで鈍感なアイツがほんの少しだけ『恋人』になる瞬間。
今日だってそうだった、『平和』について聞いてみたら、
「平和っていうより…幸せ、かなあ…そんなものないって思ってたけど、
でも今は違う…まずアスカと一緒にいれることがそうだって…」
リビングで座りながらつぶやいたアイツにアタシは後ろからぎゅって抱きしめた。
それがアタシにできる、アタシにしかできない最高の返事、そして感謝の意、あるいは嬉しさの表現。
何も起きない、変わらない一日、それでもアタシは満足してる。
まず隣にいる誰かさんのせいで随分と素敵な日々になってる事を感謝して筆を置こうっと。
乙です
平和の中こその幸せ。
795 :
>:2006/02/07(火) 22:08:27 ID:???
2月7日
今日もまた、一歩近づけた日だと思う。
昨日は良いことばっかりだったけど、今日は違う。
目がさめたのは明らかに遅刻の時間。
あわててリビングに飛び出してみると、ミサトがソファーで布団の中に入っていた。
「ごめん、熱出ちゃった。一応学校には家の用事ってことで電話しといたから、多分大丈夫かな…?」
そういえばバカも今日は起こしに来なかった。
「シンジは?」
「ごめん、僕も風邪ひいちゃったみたい」
和室?
見てみたらやっぱりシンジも寝ていた。シンジは昨日風邪をひいて、それがミサトにもうつってしまった。
最悪だ……
とりあえずアタシは、カップラーメンでも食べようかと台所に行った。
「気をつけてね、火傷なんかしたらダメだよ」
「うっさいバカ。そんなにガキじゃないわよ!」
796 :
>:2006/02/07(火) 22:09:13 ID:???
とは言いつつ自分でやるのは本当に久しぶりだ。
『あんまり自身無いな…』内心そう思っても、やっぱりここで熱を出してるシンジに頼むのもアタシのプライドが許さない。
「さてと、お湯を沸かさなくちゃ」
早速火傷。
結局ミサトが騒いでるシンジを抑えて朝食は作ってくれた。
ついでに、
「熱も引いてきたみたいだし、ちょっと買い物でも行って来ようかな。シンちゃんは宜しく頼むわよ」
なんて言い残して行ってしまった。
「それじゃあ昨日アタシ達が行った意味は?」
って訊いてみたら、
「アレはビールのためよ」
何か良かったのか悪かったのか分からなくなった。
とりあえず寝ているシンジとアタシが家に取り残された。
「ねぇアスカ、昨日の事なんだけど…」
「いまさら何をゴチャゴチャ言ってんのよ!昨日は昨日でしょ」
「でも…」
「何?言ってみなさい」
797 :
>:2006/02/07(火) 22:10:10 ID:???
仕方ないから聞いてあげた。
布団の中から微妙に顔を出してこっちを見ているシンジは、何か凛々しさがあった。
それにほんのちょっと胸をやられてしまった事はもちろん内緒だ。
「さぁてと、熱測ってみるよ」
シンジが起き上がろうとした。
アタシはボーっとしてたから何となく見てたら、結構体だるそう。
仕方なく布団に戻しておいた。
「はい、どうぞ」
ため息みたいに吐き出してしゃがみこんで渡してあげたら何か可愛い笑顔で答えてくれた。
それに胸を打たれて、何かシンジがとても身近で、それでも遠く思えてきた。
あまりにも切なくて、それでも何か優越感というか達成感というか…
良く分からない感情で胸が一杯になった。そしてあふれ出る涙を隠しもせずにバカにぶちまけた。
「アスカ?どうしたの?どこか痛いの?」
この鈍感。
痛いくらいでこのアタシがあんたなんかにすがるワケ…無い…かな?
とにかく泣きながら抱きついて思いっきりシンジに投げつけた。全部吐き出してなんかスッキリしたら
「大丈夫?痛いの?」
とかずっと聞いてくるシンジをギュッと抱いた。
798 :
>:2006/02/07(火) 22:13:39 ID:???
とにかく泣きながら抱きついて思いっきりシンジに投げつけた。全部吐き出してなんかスッキリしたら
「大丈夫?痛いの?」
とかずっと聞いてくるシンジをギュッと抱いた。
その後は自分で作ったカップラーメンを食べて、シンジにはりんごを剥いてあげた。
ミサトが帰ってくるまでアタシ達は存分にその良く分からない感情の良い方を楽しんだ。
身近で、優越的で、達成感もあって、何より、幸せだった。
でも今思えばこんなに簡単に泣き出してしまった事が一生の不覚として頭に残りそう。
う〜む・・・
799 :
>:2006/02/07(火) 22:17:35 ID:???
おっと、書き残し発見!
すいませんでした。
↑の続き
そういえばアイツ昨日の事言おうとしてたけど途中ではぐらかしたな…
何だったんだろ…
明日学校で問い詰めてやる!
良作age
801 :
肉じゃが:2006/02/08(水) 01:27:01 ID:???
遅レスすいません
761さん
映画だなんて…。褒めてるんですか…。
嬉しいッス!ありがとうございます!っていうかもう日記じゃなくなってますよね…すいませんm(_ _)m
762さん
そんな!戦闘配置にするほどたいした身分じゃございませんよ!
でも配置についてくださるなら…。
788さん
それってもしかして自分のことでありますか…?
いや!そんなわけないない!
789さん
感想をいただけるなんて、スゴく嬉しいです\(^o^)/
帰る場面は2ヶ所ありますが、そこはあえて場所の設定を細かくしなかったのですが、読んでくださったみなさんはどの場所を思い浮かべました?自分はそんな場面無いのに土手でした…m(_ _)m
790さん
あなた、名付け親ですね。
ありがとうございます!
自分はネームをつけることになるとは思ってなかったんですよ。
でもレス拝見したらいつの間にか肉じゃがで通ってたんでつけちゃいました!
TVの肉じゃがという言葉に一瞬反応してしまった自分がいましたorz
そして読んでくださったみなさん、ありがとうございました!またいつか書いてみようと思います!
最後まで長文すいませんでしたm(_ _)m
ホリデイさん乙
なんでもないようなことが〜
幸せだったと思ぉう〜
2月7日
たいてい、朝は先に相棒が起きていて私が起こされる。
けど今日は珍しく私の目覚めが先だった。 夜以外の時間にコイツの寝顔を
見るのは久しぶり。 相変わらず、女性的で可愛らしい寝顔だと思う。
起床が近くなると眠りが浅くなり、よく夢を見る、と聞いた事があった。
少し図々しいかもしれないがシンジが見ている夢に興味があった私は、額に
掌をあてて、覗いてみることにした。
これは別に、超能力なんかじゃない。 シンジだから、ATフィールドに触れることが出来る
相棒だから出来ること。 いつも、私だって覗かれているかもしれないのだから、気にしない。
結果としては、なんとも恥ずかしくなるような幻想を見ていたことが、わかった。
私が食事を作る調理場のとなりの居間で、幼い男の子と遊ぶシンジの姿。 子供はシンジを
父と呼びながら、私を母と呼び屈託のない笑顔で夕食の献立を聞いてくる。
貴方の好物だと答えた私の言葉にはしゃぐ子供に、同じような笑顔を見せる相棒がいた。
恥ずかしい、夢だった。 願望としては率直過ぎて陳腐に映るほどに。
親になることなんか御免だと、シンジにも言ってきた。 なのに、こんな世界を欲しがって
いるバカな男。 欲求だけは一人前なのかと、呆れて突き放したくなるバカな男。
こんな夢叶えてやるもんか、絶対に。 あくまで「相棒」であって、それ以上ではないのだから。
新しい生命なんていらない、絶対に。 私はコイツ一人いれば、充分すぎるほど満たされてしまうのだから。
皆様乙です。携帯があと2週間ほどで開通すると思うので、開通したら投下させていただきたい所存でございます・・・
スレ汚しすみません。
乙です
「子供なんかいらない」の読み替えですね。
>>803 うーむ、なんだかちょっと切ないですのう(´・ω・`)
神々がお祭りをしていますゝゞ^∀^ν
恋愛月映画日
退屈な夕方を消費するためにビデオを借りた。
ありふれた、男の子と女の子が出会い恋に落ちる映画。
アタシの柄じゃないのに借りてしまったのはお節介な親友のせい。
「鈴原と二人で見たけどとてもよかったの、感想聞かせてね」頼まれたらイヤとは云えない。
夏のある日、帰省した男の子、女の子と出会った。
電話番号なんて聞けなかった、けれども二人はある日レコード屋で再び出会う。
「君もジョンが好きなんだ」「ええ、でもジョージも好きよ」心憎いセリフが飛び交う。
燃え上がるのにそう時間はいらない、やがて夜遅い公園で二人は口づけを交わす。
三日後、彼氏は彼女に別れも告げず独り暮しの生活へ戻ってしまう。
それでも一年近く二人は電話で話し手紙を交わすがいつの間にか恋は終わる。
何事もなくトラブルもなくそれでも二人の仲は急速に冷めてしまう。
ラストシーンは銀杏並木を歩く二人、ただし別々の場所で別々の恋人と歩く二人。
やがて画面は分割されこの世界で二人で歩く全ての恋人達が映し出されエンド。
誰もが誰かに恋をして終わりそして再び始まる、その繰り返しとでも云いたげに。
くやしいが少しホロッとしてしまった、恋が燃え上がる嬉しさも終わりが訪れる悲しさも共感できたから。
そしてもう一つくやしいのはなぜか帰ってきたアイツも途中から一緒に見てた事。
こういう物語は一人で楽しむものなのに、もっと云えばアンタだけには見せたくなかったのに。
ヒロインの女の子が可愛いらしかったせいもあったが、
出会いと別れに彩られた切ない話なんてアタシとアンタには必要無いんだから。
アタシはあくまで虚構として楽しんだけどアンタはこういうの真剣に受け取っちゃうから厄介なのよ。
いつかは二人に別れが訪れるかもしれない?よくも云ってくれたわね。
平手を2・3発お見舞いし首でも絞めあげてやりたかったわ。
それだけじゃ気が済まないから加持さんの所へでも家出してやろうかと思ったくらいよ。
いい?いつか云ったでしょ、死ぬまでアンタを離さないって。
受けた傷を粉々になったプライドを戻し癒すためアンタに責任とってもらうって。
だからアタシはアンタを離さない、逃げるのが好きなアンタを絶対逃がさないため。
それだけ伝えたら「変な事云ってごめんね」とわかってはくれた様だがアタシの気はおさまらない。
だからアイツをベッドに放り投げ逃げないようにきつく強く抱きしめた。
フィルムの中の二人は清々しく唇を重ねてたけどあてつける様にアタシとアイツは貪るようにキスをした。
悲しそうな顔をまだ続けてたアイツを懐柔するために、
しかたなく、ほんとにしかたなくよ、アタシは優しく甘えてみた。
「…ねえ」「…何?」「さっきみたいな事、もう絶対云わないで…」「…わかった」
「云わないって約束して」「…うん」「ほんとよ」「…僕なりの証明をするよ…」
約束のしるしはアイツが仕掛けた二度目の強烈なキスで刻まれた、ふふ。
ところでヒカリには何と感想を云っておこうか…
「面白かったけどやっぱり趣味じゃないわ」でいいかな。
たぶんシンジにも見せたのか色々聞いてきそうだけど、
ここに記した様な話になったとは絶対云わない、いや云えない。
云えるもんですか、主役がアタシとアイツの恋愛映画が生まれたなんて!…ふむう。
乙です
映画みたいな恋したい。
811 :
>:2006/02/08(水) 20:40:10 ID:yIdhH8dA
うおおおお!
何かすごいですな。
今回のは
ドゴオオ!!
って感じで真っ直ぐ来ました。
ハァ ハァ ・・・・・・・
俺はもう、ダメだ
812 :
>:2006/02/08(水) 21:04:45 ID:yIdhH8dA
2月8日
今日は、とにかく暇だった。
学校ではかったるい授業をやり過ごして、女として有り得ない事ばかり口にするレイとオシャレについて議論しあったくらいで、その後は昼休みに弁当のハンバーグがぐちゃぐちゃだったことにケチつけるとかそんな事ばっかりだった。
「だから、それは僕のせいじゃないよ。ミサトがいきなり飛び出してくるから…」
どうやら台所から出るときに忘れ物をしたミサトが突っ込んできたらしい。
「それじゃあもう一回作るくらいしなさいよ!」
何だかシンジは黙りこくってまたブツブツぼやき出した。
ちょっとキツ過ぎた。というか無茶苦茶だ。こんな事言ったって良い事なんか一つもない。
ここで謝らなきゃ。
ちょっと沈黙があって、それを叩き斬ってアタシが叫んだ。
「ご…ごめん。ちょっと言い過ぎたわね…ホラ、この通り、許してあげるから」
手を合わせて謝るのとハンバーグを丸ごと口に入れたので許したという事をちゃんと伝えた。バカも笑ってくれたからとりあえず落ち着いて、椅子に座りなおしておいしくいただいた。
813 :
>:2006/02/08(水) 21:06:03 ID:???
それからは学校の中で別に事件とかそういうのは無かった。
気が狂いそうなくらい平凡な日常。
今日は正にそれだった。
でも、放課後は別だ。
シンジを連れて公園まで行った。
「はい、コレ」
シンジに渡したのは小さな箱。
バレンタインデーの前にこういう前置きが無いと気が済まない。
本当は少しでも恥ずかしさというやつを退けるため。
中身は指輪。チョコよりこっちのが気合入ってるけど、多分これでも十分前置きとしての価値はあるだろう。
「今開けていいの?」
「今開けなかったらミサトにバレるでしょうが。ちったあ考えなさい」
照れくさそうな顔しながら開けた箱の中身がとても誇らしくなってきた。
でも帰ってきた答えは欲しかったモンじゃなかった。
「わ!高そう!!」
よりによってそこに目をつけるなんて…
とりあえず家に帰るまでに3つ以上は感想を言わせた。
もちろん納得いかないやつはボツだ。
バレンタインデーもこんな風になれば良いのになぁ…
シンジがミサトって呼び捨てはどうかな・・・
ミサト呼び捨てにワロタ
816 :
>:2006/02/08(水) 22:51:48 ID:???
お!
そこを見逃してしまった・・・・
とりあえずスルーでお願いします
ぶっ!ぶびゃぁぁあぁぁ!!
もぇるよぁぁぁぁお!!
たったしゅけでぇぇえ!!
つまんない>
2月8日
今はシンジと二人だけの世界で、二人だけの暮らしをしているけれど、他の人達が
皆、死んでしまった訳ではないと思っている。 それぞれが自分の形を失ってしまっただけで、
それをイメージさえできれば、元通りの姿が戻ってくる。心の力というのは、想像では計れない。
でも、本当に死んでしまった人達ともたまに会えるのは、私とシンジが持つ力なのか、それともただの
夢なのか。 二人で生きていくと誓った今、その真相はどちらでも良いけれど。
今日の昼、ウトウトする私の前に現れたのは、かつて憧れ、慕っていた年上の男性だった。
この人と結ばれ、家族になることを望んでいた私の気持ちに、嘘はなかったと思う。
彼は、今の私を自分が知る姿よりも綺麗になったと誉めてくれた。
冗談じゃない。 右腕は完治したけれど未だ、左半分を包帯で隠した顔を見て
何を言ってくれるのか、と強く反発した。 すると、クスクスと柔らかい笑みを
浮かべ彼は言った。 その右目は、かつての私の両目を合わせても敵わない輝きを
放っている、と。 真に護るべき存在、必要とする存在を支え支えられている強さが、
今の私にはあるそうだ。 それは、この男性を追いかけていた頃には程遠いものだった
私自身の、強さ。 日本まで付き添いをさせられた甲斐もあったな、と得意の美辞麗句を
並べて、その人は消えた。 久しぶりに会ったというのに、短い話しか出来なかったのは、
少し心残りだった。
慕っていた頃は、少し手を伸ばせば届くと思っていた。 今は、どうやっても届きそうにない。
仕方がない、私の相棒となりうる人ではなかったのだから。 愛情が消えたのはいつだろうか。
好き勝手に私とシンジを持ち上げてくれたことも、迷惑だったけど、嬉しかった。
私は相棒と一緒に、ずっと一緒に生きていくから、見ててよね。
加持さん。
乙です
しみじみ。
なんたって月15才日
男子は四十にして立つものと孫子は云ったが女の子はどうなのかしら?
「女の子はいつまで経っても女の子さ、だから男は追いかけてしまうがな」加持さんはそう云った。
四十になっても今の様なときめきが待っているの?年老いたら何にも無くなってしまいそう。
アタシがおばさんになってもアイツはときめいててくれるのかな?
いつまでたっても男らしさを見せてくれない弱気な彼氏に高望みなんてできない、
だったら今の内にどれだけアタシが魅力的なのか教えてやらなきゃ気が済まない。
ツンってあしらうだけでKOしてくれなきゃ許さないわよバカシンジ。
お気に入りのスカートはみんな短かめ、自他共に認める脚線美を見せつけるため。
それにシルバーやホワイトのサンダルを合わせてこれでもかとアピールしてやれ。
キャミソールもいいけどパンキッシュなTシャツで攻めてあげようかな、
ワンピースみたいに可愛げも必要だけどアダルトなアタシにドキドキさせてやるんだから。
ほんとうだったら黒のブーツでも履いてやりたいな、網のタイツもおまけにつけて。
タイトなミニスカートと一緒に黒がどんなに恐ろしい色か教えてやりたいわ。
そんな風にワードローブを広げてめちゃくちゃになった部屋でどたばたしてたら、
ミサトに覗かれて「ちょっち大人っぽすぎるわ、まだ15才なんだから」と厳しいチェックを受けた。
15才だからこそ背伸びしてでも大人っぽくなりたいのよ、そう云ってもミサトのOKは出なかった。
「年相応の可愛さがせっかくあるんだから、それが一番よ」でも…大人になりたいのよアタシは。
何も知らずのほほんとTVを見ていたシンジをミサトと二人見つめて少しだけため息、
アンタって子供のまま?それとも大人になってくれるの?知らない魅力をいつになったら見せてくれるのよ!
もっともそんな事が出来ないのがシンジだし、15才の男の子には無理な話よミサトは笑ってたけど。
「今しか見れない何かを互いに見つける方が大事だぞ、大人になんていつの間にかなってしまうものさ」
そう云ってアタシとシンジを見つめてた加持さん、隣にいたミサト共々身近な大人二人に教えられたわ。
いつもの様にぎこちないキスをもらいながら、
それでもアタシは今15才をめいいっぱい味わってる、そう考えていた。
タイミングは悪いけれど偽りのない真直ぐな想いが一番嬉しい、そうアイツの唇からも教えてもらった。
いいのよ、今の内にたっぷりときめかせて、それを忘れなくさせてやるんだから。
そしてどんなに年老いてもすぐに思い出させてあげる、見つめあえば15才のアタシとアンタに戻れるって。
だからいつものアタシをしっかりとアンタに刻ませよう、そう心に決めて今日の日記はおしまい、ふふふ。
乙です
森高を思いだしました。しかし、四十は不惑、而立は三十ですよん。
>>825氏
あわわわわわわ(汗
御指摘サンクスです、ちゃんと調べてから書けばよかったですな…
記憶はやはりあてにならないと云う典型、
誰かさんに「ぶざまね」と云われてしまいますね…申し訳ないです。
これからも気をつけますのでどうか御容赦を…
>>822 ハァ━━━━(*´Д`)━━━━ン
ホリ氏いつもいつも乙です。
大人二人もいい味出してます
アスカかわいいよアスkあqwせdrftgyふじこlp;:
828 :
>:2006/02/09(木) 22:08:07 ID:???
今日はかけそうにないです。
でもまぁ自分のやつ読みたがる人なんていないと思いますがね。
>氏へ
俺は待ってるぞ!!
わんぱくでもイイ!!たくましく育ってくれ!!
きっとみんな待っているはずです。
2月9日
限りなく近いけれど、まだ、僅かに壁のある相棒との距離。
時として言動にブレーキをかけるこの壁が鬱陶しく感じられた、今日。
何かの衝動に突き動かされたのか私は、昼寝する相棒の上に覆いかぶさった。
両肩の横に掌を付き、両膝でシンジの腰を挟み込む体勢になって。
気配を察したのかゆっくりと目を開けた相棒は、何があったのかと聞いてきた。
その時急に、逆の姿勢でコイツに絞め殺されそうになった事を思い出した私は、
本当に衝動的に、相棒の首に両手をかけた。 自分でも、何を考えていたのか理解できない。
でも当然ながら、その続きはなかった。 腕に力が入らず、だからといってどうする訳でもなく、
黙り込んで目を伏せてしまった。 今思えば、なんと無様だったのだろう。 己の行動を説明できないなんて。
シンジは、そのまま私を抱きしめてきた。 強すぎず、弱すぎない力で。
お互い、何も喋らない。 私は喋れなかっただけ、アイツは心で語っていただけ。
ただ、時間だけが過ぎて気付けば薄暗くなっていた。 訳の分からない一日になってしまった。
「壁」は一つ、消せたかもしれない。 相棒に対する口癖ではあるけど、私もバカだと思う。
どうしようもない気持ちが、どうにもできないのだから。 シンジにしか受け止められない私。
やっぱり私はシンジが好き、それは、サードインパクトの前から。
他の誰にも代わりは出来ない。 出来るわけがない。
832 :
肉じゃが:2006/02/10(金) 02:30:48 ID:???
DAHLIA氏乙です。
今、air/まごころを君に
を見たばかりで心にきました。
今回もお見事です。
乙です
かけがえのない存在。
神々、いつも乙でありますm(_ _)m
俺も劇場版を初めて見たのは今年に入ってからだなあ
あれ見るとユニゾンとか奇跡の価値はとかの頃がとてもなつかしく思えます、カラーがだいぶ変わっていっただけに。
や、ちょっとスレ違いでしたね。
HOW月MANY日
今日は珍しく朝から番までシンジと二人で過ごした。
喧噪と汚れた空気にまみれてない朝の道を一緒に歩いて登校、
信号待ちの間に昨日のキスを詫びるアイツが可笑しかったけど、
朝っぱらからもやもやさせるなんてホントデリカシーのない奴。
でもまあ…いいか…思えば今日という日の始まりとしてはふさわしかったかもしれない。
久しぶりに屋上で二人食べたお昼、暖かい陽射しと柔らかな風そしてお弁当。
ちょっとだけ頑張ったよと照れくさそうに話すアイツが可愛かったのに、
それくらい当たり前でしょ、毎日アタシを満足させなさいよとつんけんしたのは不覚。
素直に美味しいとかよくやったとかほめてあげればよかったのに、
どうしてこうひねくれちゃうんだろう、もっともアイツはそんなのお見通しみたいだったけど、ふんだ。
ほんとうならば今頃ヒカリと楽しくしゃべりながらファーストをからかってるはずなのに、
隣にアイツを従えて夕焼けに染まる帰り道を歩いてるなんて…
いつの間にか一緒に教室を出ていつの間にか二人下駄箱にいて…そして歩き始めるなんて。
「一緒に帰る?」なんて聞かれるのはイヤ、何も云わずに連れ出して欲しい。
今日のアイツはそうしてくれた、誘うわけでもなく手を引っ張ったわけでもなくただ隣から離れず…
何て云うのかそういうオーラを無意識に見せてくれる、ああ一緒に帰りたいんだなって教えてくれる感覚。
そう、自然に、なんとなく…ただなんとなく一緒になって帰った…そういうのが好きなのよ…悪い?!
朝は繋がなかった左手と右手が自然にぶつかって絡まりあうのも…好きなのよ…わ、悪い?!
あとどれくらいこんな幸せな一日が巡ってくるんだろう、
あとどれくらい手を握ればほんとうのアイツがわかるんだろう、
あとどれくらい一緒に帰ったら二人はほんとうに恋人として誰からも認められるんだろう。
そんな事を考えていたらコンフォート17まであっという間、
ドラえもんに頼んで時間を停めてほしいわまったく。
朝アイツが云ったキスの話を思い出して、夜は二人そっとくすぐったい話を交わしてみた。
離れていたはずのアタシとアイツがなぜか近づいて隣同士になって…見つめあった…
あとどれくらいキスしたら二人はほんとうに結ばれるんだろう?
早くなんてしてほしくないけど遅すぎたらそれはそれで困ってしまう問題、
その前にちゃんと男の子らしくなってアタシを少しは惑わしなさいよこのバカシンジめ。
そんな言葉を心の奥底でかき混ぜながら、たぶんもう百回目を越したキスを味わっていた。
この頃はアイツからのぎこちないアプローチで始まるちょっとだけ待ち望んでるキス。
これが千を超えるようになれば全ては成就するのかな?
とても愚かしいおまじないだけど心の片隅でそっとかけておこうかな…
でもあと百回以内のキスでちゃんとアタシをめろめろにして。
びっくりするくらい甘く切ないのを味あわせて欲しいな…い、いいわねバカシンジ。
まったくなんて事を記しているのか…
こんなのはアイツにもミサトにもヒカリにも加持さんにも…ママにも内緒だ…ふむう。
…あとどれくらい眠ったらアタシは自分の気持ちを素直に出せるのかな…?
も、もういいんだからっ、お、おやすみなさい…むう。
パシャッ
読んでないけど
訂正です
×今日は珍しく朝から番まで
◎今日は珍しく朝から晩まで
失礼しました。
何やってんだか…とほほ。
毎度お馴染みな甘い話で申し訳ありません。
839 :
sage:2006/02/10(金) 18:48:56 ID:???
甘━━━(゜∀゜)━━━い!!
甘過ぎるよホリデイさ〜ん!
ホリデイさん。そんな訂正しなくても皆脳内補正できてるから大丈夫。
俺たちの脳を舐めるなww
これからも頑張って!
時間を停めて
↓
時間を止めて
843 :
>:2006/02/10(金) 22:45:18 ID:???
2月10日
今ここで日記を書いてるのが嘘みたいなくらいさっきまでアタシは暗かった。
それは、今日の学校での事。
ヒカリが大声でアタシを呼んだ。
振り返ると死に物狂いで息を切らして走っているヒカリ。
その辺の女子をどんどん掻き分けて走ってくる。
「どうしたの…」
ヒカリはそのままアタシに突っ込んできた止まる事を忘れている。
「?!」
衝突したアタシらはまんまと医務室行き。
そこのベッドに座ってヒカリの話を聞いた。
どうやらバカジャージが関係してるみたい。
「それで?アイツがどうかしたの?」
一瞬口をつぐんだ様だけど、すぐに話し始めた。
「あのね、鈴原がね…他の女子にもチョコもらうって…鼻高くして言いふらしてたの!」
何か半泣きだったけどアタシは口をポカーンと開けていた。
アイツにチョコ?
844 :
>:2006/02/10(金) 22:47:09 ID:???
誰だろう物好きな…
だけどその事件もすぐに解決。
家に呼ばれてたファーストに遊び半分聞いてみたら見事命中。
「えぇ、私がチョコあげるの。義理だけど喜んでもらえるかな」
何考えてんだコイツ。義理でそんなに悩むもんなんだろうか。
もちろん、アタシはアイツ以外にあげる予定もないけど。
後で電話で教えたら何だかヘロリと倒れこんでしまったみたい。よく分からないけど。
さて、アタシも念のためにシンジのことを聞いておかないと。と思ったのだけど、どうやら帰ってしまったみたい。
仕方なく、あくまで仕方なくシンジにチョコをあげるという前提でどんなのがいいか聞いてみた。
それなりの答えは返ってきたので合格。
845 :
>:2006/02/10(金) 22:48:00 ID:???
「最後に、これだけ聞こうと思うんだけど…」
シンジが逆に聞いてきた。
あれ?立場が逆じゃ…
でも真剣な顔をしている。ここで自分のことを話すのは少し勇気がいる。
「僕以外の人にあげる予定なんてないよね…?」
「バカ、アンタだけにきまってるでしょ!」
良かった…
今日もいい気分で寝れるかな…おやすみ
>>842氏
御指摘ありがとうございます、ううう…誤字脱字多いなあ…
海より深く反省します。
>>>氏
気にせずマイペースで投下して下さい!
でも可愛いなあアスカ…
何て云うか、自分が描いたアスカよりも上手く描写してるのがうらやましいです。
これからも臆せずどしどし投下してスレを活性化して下さい!応援してます。
>>肉じゃが氏
一区切りついたのが寂しいけれどあなたの作品も好きですから、
またネタが浮かんだら投下して下さい。
待ってます。
>>DAHLIA氏
自分のが甘めなせいかあなたの切なくそれでいて力強い作品が好きです。
個性的で納得のできるAEOEな日記、毎回楽しみにしてます。
それでは素晴らしき職人とスレ住人の皆様に、
惜しみない感謝と賞賛を贈りまして結びとしましょう、ではでは。
847 :
肉じゃが:2006/02/11(土) 03:00:56 ID:???
ホリデイ氏!
ホント嬉しいです!ありがとうございます!!
また書きたいと思います!
2月10日
私の左目が時々疼けば、相棒が癒してくれるのはいつものこと。
けどそれと同じように、相棒も傷が疼く時がある。 もう、痕は残って
いないが、両手の掌がたまに軋むように痛むらしい。 例の「儀式」によって
刻まれた聖痕の後遺症ではないかと、本人は言う。
今日は朝から痛むのか、お祈りでもしているかのように両手を組んで離そうとしない。
本人には悪いが、こういう時の困り戸惑う顔が似合っているように見える。 こんな顔が、
私にとっては愛おしく見えていることは、まだしばらく秘密にしておく。
こうなったら私が癒すしかない。いつもしてもらっている事を、返すしかない。
二人で浜辺に座り込み、後ろから相棒を抱き締める。 組んだ両手の上から自分の
両手を重ねて、伝わるものなら一緒に味わおうかという思いを、シンジに向けた。
私の手が痛む事はなかったけれど、こうして相棒の苦痛は少しずつ和らいでいった。
とりあえずは、私にも出切たという達成感に満足できた。 私にだって、コイツに負けない
優しさがあるのだと。 全て分かったような顔をするバカシンジ。 他人には厳しさばかりを
向けてきた私に思いやりがあるなら、多分、知りえるのはコイツだけだと思う。 それでいい。
シンジには満たされて微笑む屈託の無い笑顔が、最高に似合っている。
私にとっては眩しすぎて…。
皆々様、乙です(*´▽`)
乙です
踏み越えし者、sは一人じゃないってことなんだ。えと、すみません。癒されます。
二人の月魔法使い日
休日とはいえ変わりはしない、それでも日記は必然として記される。
いつもの様にシンジの買出しにつきあってあげたんだけど、
どうしてちっとも嬉しそうにしてくれないのか。
このアタシがおしゃれして隣にいてあげてるんだからちったあ有難く思いなさいよ!
ほんとに…もう…人の気なんか知らないんだから。
白の半袖ボタンダウンシャツに赤のタータンチェックのスカート、
緩めた黒のニットタイに黒のニーソックスそして深いブラウンのローファーと、
まるっきりスクールガーリイなスタイルは初めての試み。
何にも云ってくれなかったけど、帰り道、家に近づいた頃、
「…ねえ、なんでそういう可愛いの着るのさ」なんて嬉しい文句、
そんなに気になる?っていたずらっぽく聞いたら「…当たり前だよ!」って、
そっぽを向いて困ってた、ふふ、ほんとこういう所は可愛いんだから、バカね。
でも先週お年玉で買ってあげた青のロンドンストライプの半袖シャツを着たアイツが、
とても素敵だと思ったのはアタシだけの内緒、意外と上手く化けるんじゃない?そう思っても、
しょせんバカシンジはバカシンジだ、それでもアタシにだけ見せてくれなきゃイヤ、
アンタをかっこよくさせてアタシにぴったりな男にしてやるんだから、覚悟してなさい。
買ってきたビスケットをくわえてぼんやりしてたら流れてきた歌、
珍しくシンジが借りてきたCDの中の一曲、英語の歌詞がとても印象的で気に入ったわ、
「女の子の心にひそむ魔法を信じるかい?」でもコイツ意味わかって聞いてんのかしら?
いい歌じゃないと珍しくほめてやると照れくさそうに笑ってくれた、
そういう顔が好き、屈託のない本心が表れた顔、いつもそんな顔見せてほしいのよ。
「女の子には魔法があるんだってね、どんな魔法なのかな?」なんだわかってたんじゃない。
少なくともアンタみたいなバカには見せない魔法よと答えたらまたすねちゃった、もう。
でもおやすみの前に交わした抱擁とぎこちないキスは間違いなく魔法だ、アタシにとっては。
男の子が隠し持ってる魔法の方がよっぽどとんでもないわ、いつもころってかかっちゃうんだから。
これ以上魔法の呪文にかかりたくなかったアタシは、何か云いたそうなアイツの口を封じるため、
「…好きって云ったら殺すわよ」と動きを止める呪文のお返し、つまりは無理難題を仕掛けた。
困った笑みのまま「…じゃ…大好きって云うよ…」
これでは殺せない、逆にこっちのハートが撃ち抜かれたわ…
心憎い歌もあったものね、でも女の子の魔法なんてちっとも効きやしない、
しかしシンジに云わせるとこういう事らしい、
「…いつもアスカに惑わされてるんだから…それが女の子の魔法だよ…もう」だって…ふふふ。
ポップスターが信じたようにアタシとアイツも魔法を信じてるわ。
女の子の魔法。
俺もかかりてぇwww
854 :
>:2006/02/11(土) 19:20:30 ID:???
2月11日
今日は何だろう、何だか、微妙だった。
理由は知らないけど、妙に記憶に残っているこの夢。忘れる前に書き付けておこう。
「ねえ碇君。ちょっと良い?」
アイツは…ファースト?
「うん、良いけど」
シンジが危うくファーストについていきそうだったから、何回も呼んだ。
だけど、アタシが何回呼んでも振り返ってくれない。
そう、これは悪夢ってやつだ。
今更あんな馬鹿を失くす事を恐れている。アタシはやっぱりすごく馬鹿だ。
ファーストがシンジを連れて行ってアタシがのけ者にされる夢。
その時ちゃんとアタシの目が覚めたことに感謝。
「大丈夫?ずっとうなされてたみたいだね」
目の前にはシンジ。
なんか濡れたタオルまで持ってきていた。
「あれ?」
体が妙にだるい。
今度はアタシがかかってしまったみたいだ。風邪。
「さっき目が覚めてきてみたら苦しそうだったから熱測ったんだ。そしたら8度4分あって…」
それはもうありがたい。
これで今日はゆっくりできる。別に学校がイヤとかそんなんじゃなく、いや、それ以外の理由は認めにくい。
855 :
>:2006/02/11(土) 19:22:38 ID:???
さて、目覚めは最悪だったけど、朝ご飯はどうだろう。
とっても豪華だ。豪華というより何か食欲が沸く。
さっぱりしたサラダと正直言うと、油乗りすぎてるハム。
でもおいしかった。
口に入れた時の感覚をずっと残しておきたかったほど、おいしかった。
「今日の油乗りすぎちゃったかな?」
シンジが窓を拭きながら言う。
「そういえば学校は?」
せっかくアイツが振ってくれた話題はアタシの一言で消された。
「僕もまだ熱あるんだ。だから今日もお休みかな?」
じゃあ昨日は何で学校に着てたんだろう。そうだ、昨日治ったのかどうか聞くの忘れてた。
というか何でそんなに楽天的な顔してるのか…
「じゃあ昨日の元気はどこから?」
シンジはギクッって顔して振り返る。
「きっ昨日は少し引いてたから…でも昨日むっ…無理したから…かな…?」
アタシは絶対何かあると睨んだ。もちろん、隠し事の無いようも何となく予想できたかもしれない。
856 :
>:2006/02/11(土) 19:23:41 ID:???
ファーストだ。
でも考えているうちに、ファーストへの焼餅が怒りとか悲しみに変わってしまったみたい。
何だか破壊衝動とかそういうのが湧き上がってくる。
ぶつける先は…もちろんバカシンジ。
今日交わしたキスには色んな意味がこめられていた。
このまま離さない。誰にも渡さない。コイツが死ぬまでずっと…私だけを考えて欲しい。
こんなわがまま聞いてくれるかわからないけど、絶対に離さないと誓った。
今日のキスは、ほんとに分からない。
857 :
>:2006/02/11(土) 19:26:16 ID:???
>>ホリデイ氏
いえいえ、どうせ未だにシンジの声どっかで聞いたことあるな〜とか本気で悩んでる
暇人が書いただけですから。褒められてしまうとなんかダメージ受けますよ。
それと修正で、焼餅→やきもち
両氏乙です。
今日はキスの日ですか!?
くはぁぁぁぁぁぁ
萌死
859 :
>:2006/02/11(土) 23:29:56 ID:???
>>858さん
いや、たまたまホリデイ氏のを見てキスネタで行こうかなと思ったもので・・・
これって良いんですかね。
とりあえず今度のは何か微妙になってしまったっぽいです。
土曜の夜にいい話読ませるなよ…
職人両氏GJだよ
ガムバレガムバレ
大好き…大好き…ダイスキ…
うっ!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
861
どうした?何があった?ワロタwwwwww
863 :
肉じゃが:2006/02/12(日) 02:53:17 ID:???
2月某日
今日の目覚めは久しぶりに気持ちの良いものだった。
なぜか昨日の夜は安心して眠れた。…清々しいはずなのに体がだるい。
重い体を動かし襖を開ける。
目の前には同時に襖を開けたアイツがいた。
アイツったら顔を会わせただけなのに。そう、ゆでダコみたいってああいうことを言うのね。真っ赤にしてた。
それにつられたようにアタシも顔が熱くなってしまった。
顔を下に向けながら朝の挨拶をしてくるアイツ。
アタシはなんだか知らないけど恥ずかしくて、そっけない返事をした。それがアタシの精一杯だった。
アイツがアタシを見て
「あれ?アスカ顔真っ赤だよ?風邪?」
そう言ってオデコとオデコをくっつけてきた。
「いきなりなにすんのよ!!」
アイツから顔を避けながら言う。
アイツは天然でこういうことをするから油断ならない。
まだドキドキしてる…。
「…ゴメン。」
あっ、今のはキツく言い過ぎてしまった…。
「顔が真っ赤だったから心配でさ…。」
「そ、それはアンタが…」
「僕がなに?」
「それは…」
アタシがモジモジしていると
「それより今アスカのオデコ熱かったけど本当に熱ない?だるくない?」
864 :
肉じゃが:2006/02/12(日) 02:56:02 ID:???
泣きそうな顔で言ってくる。本気で心配してくれてるんだ…。
アタシがだるいという事を伝えると
「寝てなきゃダメだよ!風邪は引きはじめに治さなきゃ!」
ダルくて学校に行くのが面倒だと思っていたからおとなしくアイツの言う通りに寝ることにした。
「じゃあ今なにか食べやすい物作るから」
「ちょっと!学校はどうすんのよ!?今からじゃもう遅刻よ!?」
「休む!」
まるでだだっ子のようにアイツが言う。
むくれ顔のアイツに
「バカシンジ〜!アタシは別に平気なんだから、こんなことでズル休みしたら許さないからね!」
変なところで意地を張ってしまった…。素直にアイツの気持ちが嬉しかったのに…。
「分かったよ…。でもちゃんとおとなしく寝てなきゃダメだからね!」
「アンタに言われなくてもそうするわよ!」
やってしまった…。
本当は一緒に居て欲しかったのに…。
アイツの行ってきますの声とドアの閉まる音を聞いて私はベットから起き上がり、ミサトのカップラーメンと薬を飲み込んでベットに横になった。
薬のせいかすんなり眠れたけど、目を覚ましたのはお昼前。まだダルい。
もう一度寝ようと布団を被る。
すると、玄関の開く音がした。
泥棒!?
865 :
肉じゃが:2006/02/12(日) 03:03:07 ID:???
泥棒!?
玄関からの足音がアタシの部屋に近づいてくる。
どうしよう…。
そしてついに泥棒はアタシの部屋に入って来た!!
泥棒は足音をたてないように入って来る…。
すると、なぜか泥棒はアタシの頭を撫でた…。
「ゴメン。アスカにはまた怒られちゃうかもしれないけど、心配で早退して来ちゃった。お粥作るから起きたら食べてね。」
アイツだった…。
アタシはあまりのことになにも反応出来ず、ただ胸をドキドキさせていた。
アイツが部屋を出たのが分かると、ため息を一つした。
アイツ…。
すごく嬉しかった。
タイミングを見計らって、部屋を出て何事も無かったようにアイツに話しかけた。
アイツはアタシに学校を早退したことを怒られると思っていたみたいだけど、アタシは理由が嬉しかったから怒らなかった。
それをアイツは不思議がっていたけど。
アタシはアイツの作ってくれたお粥を食べ部屋に戻り、アイツを呼んだ。
「アタシが寝るまで一緒にいなさい!」
ただ一緒にいてって言いたいだけだったのになんで言えないんだろう…。
アイツはアタシが寝るまで頭を撫でてくれてた。
なんだか安心感。それが薬よりも効いたらしく、アタシはすんなり眠れた。
866 :
肉じゃが:2006/02/12(日) 03:09:10 ID:???
次に目を覚ましたのは夕方。
アイツはまだアタシを見つめていた。
またしても急に恥ずかしくなったアタシは
「いつまで人の顔見てるのよ!お粥食べたいからまた作って!」
なんて言ってしまった。
「ゴメン…。」
と言い部屋を出ようとするアイツ。
それを見てアタシは、とっさに
「…ありがとう、シンジ…」
なんてアタシらしくもないことを言ってしまった。
恥ずかしい…。
でもアイツはそれを
「うん!」
という言葉と笑顔で返してくれた…。
眩しい笑顔だった。
素直に気持ちを伝えるっていうのは気持ちが良いと感じた。
アイツの笑顔を見るために、たまには素直になることもイイことだと思った。そんなことを感じた一日だった。
867 :
肉じゃが:2006/02/12(日) 03:11:27 ID:???
みなさま乙です。
またしても長々と書いてしまいました。
またしても暖かい目で見てやって下さい。
2月11日
今日は大きな発見が一つ、あった。
ふと、相棒がシャツのボタンを掛け違えているのに気付いた。
教えてやれば相棒は自分でそれを直すだろうが、そんなありがちなミスに
なんとなく、母性本能をくすぐられた私は黙ってシンジの前に立ち、世話を
焼いてやることにした。 シンジは一言、いつもの口癖で謝ったあとは素直に
私に任せて立っていた。 あまり器用ではない私でも、流石にこれはものの
一分ほどの作業。 みっともないから気を付けろと言いながら立ち上がり、シンジの
真正面に立ってみた時、 目線がわずかにずれているのに気付いたのだ。
いつも密着するほどの距離では、お互い横になっている。 だから今日まで気付かなかった
ことは不覚だったが、シンジの背が伸びていたのだ。 私も伸びてはいると思う。 でも、
コイツの方が大きくなっていることは確かなようだった。 いつもと違い、相当に強く、相棒が
異性であることを意識してしまった。 もちろん、普段から唇を重ねたり、裸を見せてからかったりするのは
シンジが紛れもない男であることから来ているし、決して忘れてはいないつもりだ。
でも中性的なシンジを男としては軽く見ていたことを、今日は痛感させられた。
これからも少しずつ、どんどん、私もシンジも変わっていくのだろう。 生きていくなら、
今のままでは有り得ないのだから。
いい男になりなさい、私のバカシンジ。 私はとびきりのいい女になって、アンタと手を繋ぐから。
たぶん、コイツも気付いてる。 だから、同じものを望んでる。 もっともっと大きくなって、
もっともっと幸せになる。 壊れた世界でも、 この願いだけは叶えてみせる。 少しずつ、大人になっていこう。
飲みから帰って来て日課になっているこのスレを読んだ。
ホリデイ氏、肉じゃが氏、DAHLIA氏。職人三氏が久々に勢揃い。
ますます酔った。ありがとうございます。これからも頑張ってください。
乙です
幸せに。
唇に月ナイフ日
いつだったか忘れちゃったけどたぶん先週の事、
昼休みに入った頃シンジを探してると廊下にアイツの姿、
何よ人に探させてと近づいたらそばにはファーストがいた。
アタシに気づいたのかちょっと恥ずかしそうに去っていったのはなんで?
シンジもシンジでどこか恥ずかしげで気まずそうな顔してたし。
気になってその日何度か聞いたけど何にも答えてくれなかった。
でもアタシにはわかる、ファーストの事となるとアイツは少し真面目な顔をやめないから。
たぶん何かを伝えられてどうしていいのか困ってたんだろう、まあいいかと思ったけど…
でも心の中がなんだかかきむしられる感じでいっぱいだった。
いつもの様に部屋で二人になり…そっと夜毎の【約束】を交わしても…だ。
「…なんだろう…今日のキス嬉しくない…」
「そ、そう?やっぱりお肉につけあわせたニンニク、残っちゃったかなあ…」
「そういう問題じゃないわよ!この鈍感ヴァカ!!」
その日はそれで終わった、忘れる事が最善の策と考えたからだ。
でも結局忘れてなかった、とてもとても胸が苦しい…なんていうの?…わからない。
いつもだったらぐだぐだ云ってしまうのにそんな事もしなかった、できなかった。
週の終わりという事もあってか今日やっとその話を聞きだせた。
どうやら自分もいつもお昼をみんなと食べていいものか悩んでたらしい、
ファーストらしい杞憂だけどそんなのいいに決まってるじゃない。
それなのにアイツったらファーストの分も何かおかず作ってあげようかな…なんて…もう。
大した事でもないのにファーストの事となるとすぐこうなるんだから、
今でこそようやく話せる様になったけどやっぱりまだ嫌いな部分は残ってる、
ほんとはそう思っちゃいけないのに…好きになりたいけど嫌いなまま…アンビバレンツな気持ち。
それにね、やっぱりあの女に心を傾かせて欲しくないのよ…シンジに。
わかってるわがままだって、してはいけない思考だって、薄汚い嫉妬だって…
でも…しょうがないのよ…アタシをアタシだけを見て欲しいの…アタシから離れないでほしいの…
…くそう…こんな自分にヘドが出そうよ…何もかもイヤになるわ…
シンジだって嫌われたくないからどちらにもいい顔するのはわかってる、そういう奴、
でも心配しないで、信じているから、嫌わないから、
大事な気持ちはちゃんと伝えてくれるってわかってるから…
不満そうな想いがオーラにでもなってたのかしら?
ファーストの話が一通り終わったらアイツはこう云ってくれた…
「…わかってると思うけど…変な気持ちはないからね…」
「ふん、どうだか、アンタってすぐ人を裏切るからね、信じらんない」
「…僕…好きな人じゃなきゃ毎日キスしたいなんて思わないよ…それなのにさ…」
「ふーん、あらそう?じゃ今日も証明してみなさいよ、今すぐここで」
そういうわけで今日はしっかりと唇に刻んでもらった。
「…ん…むう…これよ、これが嬉しいキスよ」
「よかった、今日はちゃんとしっかり歯磨きしたから」
「…そういう問題じゃないわよ…ほんとバカなんだから…」
「何?」「なんでもないわよおバカさん」
相変わらずの鈍感さを少しはこらしめてやろうとアタシは言葉を続けた。
「ところで、これってミントベースの味の歯磨き粉?」
「え?いや…確かフルーティの奴だったかなあ…?」
「そう、ならアタシが確かめてあげるわ」
「え?ち、ちょっ…あ、アス…カ…うむう…う、うん…」
お返しのキスくらいアタシにさせなさいよ。
彼女として当然の権利なんだからね、ふんだ。
…でも…まあ…よかったな…ふふふ♪
神々、いつも乙です。それにしてもホリ氏はレイも可愛らしく描きますのう(;´Д`)
875 :
>:2006/02/12(日) 14:58:52 ID:???
ホリデイ氏に続いて早期投下いたします。
2月12日
朝目覚めてみると、今日は体が普通に動く。
昨日よりはマシになったみたい。熱も7度台までおちていた。
今日は学校に行くぞ!
なんて思ったのは今日くらいだ。
あんなかったるいところ友達作る以外何の役にも立たない。
でも、時計はアタシの動きを完全に止めた。
遅刻…?
「やばい!」
ドアを思いっきり蹴って開け、リビングに直行。
876 :
>:2006/02/12(日) 15:00:18 ID:???
でもリビングにはシンジがいた。
「はれ?」
何だかすごい恥ずかしかった。
「どうしたの?そんなに急いで」
わけも分からないままそこに突っ立っていると、
「もしかして、今日は行くの?」
と、またまた鈍感が容赦なく攻めてくる。
「いっ…行かない…」
何でこう硬くなるのか。アタシはホントにバカだ。
「それじゃあアンタは?」
「ぼっ…僕もまだ…治って…」
さてと、今日は何だか良い日になりそう。
そういう思いが浮かんできた。
877 :
>:2006/02/12(日) 15:01:03 ID:???
今日はキスさえしなかったものの、だるい体同士の抱擁はちゃんとあった。
支えあうようにして抱き合っていた、今もこれからも支えてやると心の中で呟いた。
自分のためにお互いが存在するのだと、そんな甘ったるい事は無いけれど、
そんな格好良い事言えないけれど、確かにこの体で支えている。支えられている。
これからもこんな関係が続けばどんなに嬉しいことか。
それはもちろん秘密だ。こんなバカに教えるもんか。ふんだ
ホリデイ氏、DAHLIA氏、肉じゃが氏、>氏、
神神の響宴にお腹いっぱい胸いっぱいです。
これからも皆様頑張ってください。
ちきしょう…
どっちもええ話やないけ…
あげなあかんでこら
職人両氏GJ
神々に、そしてこのスレに出会えたことに、感謝と祝福を!
はあはあ…(´Д`)
なんてゆうか、
はあはあ…
882 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/13(月) 10:50:03 ID:7hivQRpJ
すまんのぉ、職人、わしゃおまえらをネ申と呼ばなあかん。
>
カップ一杯の月日記日
生ぬるいコーヒーを飲みながらこの日記を書いている。
でも心はどこか温かいからカップの中身なんて気にしてない。
今日も色々あった、朝、一緒に学校に向かう時の事、
おばあさんの連れていたラブラドールがとても可愛く従順でしばらくは犬の話。
その内お互いが犬型なのか猫型なのかという話になって間違いなくアンタは犬よねってからかったら、
「アスカは猫型だよ、気まぐれで手を焼くし云う事聞かないし」云ってくれるわね、
そうよ、アタシはアンタを困らせる子猫なんだから、いつだって尻尾をふって惑わせるわ。
昼休みの事、お弁当を食べるかって聞いたら二バカと先約が…とぐずった答え、
たまにはアタシにつきあいなさいよと叱ったら端で聞いてたジャージに咎められた。
ネチネチといびりだすジャージに負けずキーキー言い返してたら、
「…トウジ…そこまで云うのはひどいよ、アスカも悪気はないんだから」だって、
なんでこういう時に嬉しい事云ってくれるのよ、アタシをかばうなんてさ…もう…
ジャージの奴はアタシとアイツの顔を交互に覗くと「はは〜ん」とニヤリ。
「ごちそう様や、こらセンセなんかおごってもらわなあかんな」
シンジの財布が何本のジュースに変わったか聞かなかったけど可哀想な事したわ。
心も財布も寒そうなアイツの為に帰りのカフェでミルクティーをおごってあげた、
「いいの?」って何度も聞かないでよ、そんなに優しいアタシがおかしいってえの?!ふんだ。
顔馴染みになった店主のおじさんがカフェオレをおまけしてくれた、
こっちが「いいの?」と何度も聞く番になったけど、商売人は語った、
「君のおかげで浮ついた野郎共が戯れに店を訪れるんでね、看板娘へのバイト代代わりさ」
名も知らぬ少女に有り金をはたく彼らに哀れみを抱いたが、アタシは知らない、なーんにも知らない。
「でも…僕二人に散財してないよ、ジュース一本ずつおごっただけ」
ああ聞かなきゃよかった、失敗した、もう知らない、何にも知りたくない。
それなのにありがとうと笑ってくれたアイツの顔で全ていいと思ってしまった、
飼い馴らされたわけじゃないわよ、ただ…その…嬉しいんだもん…仕方ないわこればかりは。
ぼんやりとTVを観てたアイツの背中にそっと抱きついたのも仕方ない。
昼にさりげなくかばってくれた事への感謝はしておきたかったからだ。
風呂上がりのせいか「近づいたのすぐわかったよ、アスカのいい匂いがしたから」
5分だけたっぷりと味あわせてやった、もっともそれだけで恥ずかしそうに部屋へ逃げちゃうんだもの、
まったく、ちったあ慣れなさいよ!このいくじなし、変な所で純粋なんだから…バカ。
さて生ぬるいコーヒーも飽きたし飲干した、カフェインのせいで眠れやしないし、
もう少し甘いものが欲しいな、あと、もう少し温かいものも。
そういうわけで今頃もやもやしてるシンジをからかいに行こうかな、
もちろん甘さと温かさはこの唇と体に刻んでもらうわよ、ふふふ。
というわけで今日の日記はこれでおしまい、待ってなさいシンジ。
ホリデイ氏乙です。
入院中毎日投下楽しみにしております。
くは〜シンジになりて〜
887 :
>:2006/02/13(月) 22:03:38 ID:???
2月13日
さぁ、どうだろう。
机全体に並べてみたのは今までコツコツ集めてきた拾い物のアクセサリーたち。
“拾い物”なんて言われは悪いけど、実はこういうのも好き、。
何だか綺麗なのもときどきあるし、中には案外高かったりもするやつがある。
今ここでこうしているのも、明日のため。
紛れも無いバレンタインのチョコに添えてやる何かだ。
ここから適当、いや慎重に選んで、手作りチョコといっしょに渡す。
さて、手作りなんて言っちゃったけど、ミサトにはそんなの頼めっこない。
あの魔獣に「チョコ作るの手伝って」なんてそう簡単に言える人っているのかな?
いや居ない。居るわけが無い。
それじゃああのバカにやらせようか。
待て
ホント何考えてんだろアタシ。シンジにあげるチョコをシンジに手伝ってもらう?
888 :
>:2006/02/13(月) 22:04:58 ID:???
それに、アイツとはもう約束してるんだ。もしシンジに手伝ってもらったら何か誤解を招くかもしれない。
どうしよう…一人で作るなんて…いや、案外作れちゃったりして…やってみるか…
というワケで自分で渋々作ることを決めたアタシ。
うな垂れた顔を何とか戻そうとしながら台所へ向かう途中…
奇跡が起きた。
ピンポーン
ミサトが酔いかけたような顔でドアを開けに言った。
「待ってたわよ、レイ」
ドアを開けると、」そこにはファーストがいた。
よっしゃあ!!
思わず叫びそうになっていたアタシはあのときどんな顔だったろう…
889 :
>:2006/02/13(月) 22:06:33 ID:???
部屋を出て、ミサト玄関の方に声をかけた。
「あれ?なんで がここに居るの?」
ミサトがにやけながらこっちを振り返る。
「ちょぉっとねぇ〜♪」
何だろう、まぁチョコ作り手伝ってもらえればそれでいい。
作る自身は無かったけど何とかやってみようと思ってたところに肉嫌い優等生。
さて、明日までに作りかた教えてもらおう。
ミサトとの長ったらしい話でも顔色変えずに帰ろうとした優等生、アタシはそいつを引っ張って台所まで持っていった。
ミサトの目はもはや気にしないで、とりあえずはいろいろ教えってもらった。
ただ、こいつは何でこう…
「あぁもう苛つくわ。どこまでセンス悪いのよアンタは。」
ファーストは動じず色々とまたぶつぶつぼやきだした。
とりあえず一通り覚えて、早速作ってみることにした。
最高のチョコにしてやる。できなくても、できるけのことはやる。
アイツが喜ぶ顔を、絶対この目に焼き付けてやるんだから。
休憩の時間にこうやって日記を書いたりしてはいるけど、まだまだ納得いくまで作り続けるつもり。がんばれアタシ!
890 :
>:2006/02/13(月) 22:09:25 ID:???
というワケで今回は明日につながるようにこんなモンになっちゃいましたがご容赦を・・・
2月13日
プラグスーツ以外に着る物が無い。 エヴァに乗ったまま、この浜辺に放り出された
から仕方がないが、たまに相棒と一緒に瓦礫の中を探したりする。 とはいっても当然、
なかなか思ったようなものが見つかる訳はない。 それは相棒も同じ、ずっと学生服一着なのも
辛いだろうと思う。
今日は、気分転換と称してくだらない提案をしてみた。 他にないのなら、取り替えてみないか、と。
背の伸びたシンジに着られるか否かは微妙だが、一応私のプラグスーツを着たことのあるこの世で
唯一の男。 恥ずかしがっていたが、それなら私が学生服を着て、裸でいるかと半ば強要してみた。
渋々承諾したシンジの身体に、不思議と私のスーツはフィットした。 下手をすると自分より似合って
いるような気がして悔しかったので、すぐに悪ふざけの時間を終わらせた。 シンジの制服の着心地の
良さが、少し心残りではあったが。
元通りの格好になった後、シンジの態度がおかしかった。
どうやら下着まで私が付けていたので、また妄想から身体が熱くなってしまったらしい。
気持ち悪い、と言いながら呆れ顔を見せ、ほんの少し、コイツの欲望に応えてやった。
今は満足したような顔でだらしない寝顔を晒す、可愛い私の相棒。
くだらない時間に満たされて、劣情に身を任せるのも悪くはない。
楽しいと思える時間を抱き締めて、シンジを感じていたいだけ。
シンジと感じていたいだけ。
私を感じていて欲しいだけ。
>>ホリデイ氏
連日お疲れ様です。
>>874氏に同意しますがレイも非常にいい味出してますね!
日常の何気ない出来事ながら毎日飽きが来ない、活き活きとした文章はさすがです。
一読者として、これからも、特に明日、期待していますw
>>>氏
ヤキモキするアスカの心理描写が可愛らしくてGOODです。
やっぱり三人暮らしを書くのは楽しそうだな〜、とちょっと羨ましかったりします。
今日のは前編のようですね。 明日にチョコを超える甘さを期待しています。
>>肉じゃが氏
お褒めにあずかり光栄です。 中学生らしい可愛い二人に癒されます。
また、機会があればどんどん投下して下さい。楽しみにしています。
>>231氏
なかなか大変そうですが、無理をせずに頑張って下さいね。
携帯での投下経験者なので、苦労するのが身に染みて分かりますw
その他、感想を下さる住人の方々には、いつも感謝しております。
まだまだ稚拙な作風の私ですが、お付き合いくだされば嬉しいです。
乙です
皆さん頑張ってください。いつも楽しみにしています。
2月14日
今日はヴァレンタインデー、しかしすっかり忘れてた。
菓子業界が売り上げ増加の為に用意した行事なんていちいち覚えてないわよ。
教室に入ると女の子達はみんなそわそわした様子、
委員長として模範的であるべきはずのヒカリまでも何か落ち着かない姿、
つまり教室で平然としていたのはアタシとそしてファーストだけ、
「…ヴァレンタインって…何…?」不思議がるファーストにちゃんと教えてあげた。
戦後間もない日本、子供達は甘味に飢え「ぎぶみーちょこれーと」と、
米兵に縋ってはあしらわれる始末、これを懸念したGHQのヴァレンタイン少佐が、
日本の子供達に沢山のチョコレートを無償で供給した事が始まりであると。
もちろん嘘だ。
「…そう…少佐は素敵な人ね…」とファーストは真剣に受け止めてから、
笑いをこらえるのに必死だったけど、この場を借りて謝っておこう、ごめんなさい。
夕方ヒカリに連れられて、ジャージにどうやって渡しどういう風になったか、
うっとりとした顔で甘ったるい話を話す彼女につきあわされたけど、
「アスカは?」と聞かれて忘れてたと正直に答えたらものすごく怒られた、
「ちょっと!男の子と女の子にとって大事な日なのよ!なんとかしなさい!」
…そう云われても…むむう…
正直、出来合いのありきたりを贈るなんてイヤだ、
かといってヒカリに手伝ってもらおうとしたら「遅すぎるわよ!もう知らない!」とまた怒られた。
…でもねチョコを贈るって事が愛の提示だとはどうしても納得できないのよ…
そんなの必要ないくらい毎日ちゃんと想いを確認してるなんて絶対云えないし…はあ。
しかしさすがアタシは天才美少女、妙案を思いつきそれを実行したわ。
不機嫌な親友もこの作戦には力強い笑みで同意してくれた、よしよし。
夕食後、片づけを終えたシンジと入れかわりに台所へ忍び込んだ。
先ほど購入したヴァンホーテンの最高級ココアをゆっくり丁寧に入れてあげた。
ミルクと少しの砂糖もさじ加減にそうとう気を遣ってね。
ぼんやりとくつろぐアイツの前にできたてをことんと置いた。
「あれ?紅茶じゃないの?珍しいね」
「…今年はこれで我慢しなさいよ」
「?…ああ、そうか、14日だね今日は」
「ほ、ほんとは手作りにしようと思ったけど、普通過ぎてつまんないでしょ?」
「別にいいよ、僕今までもらった事ないから、そういうの気にしてないし」
「…アンタはそれでいいかもしれないけどさ…あ、アタシはねえ…」
「…わかってる…とても温かいな…それに美味しいし」
「あ、あ、当たり前じゃない、こ、このアタシが入れてあげたんだからね…もう…」
はにかみながら微笑み美味しそうにこくんこくんと飲むアイツが、
とてもいじらしく可愛かったのは秘密、そしてものすごく嬉しかったのも秘密。
「チョコよりもこのココアの方が嬉しいよ、ありがとうアスカ…」この言葉だけで十分だ。
嬉しさのあまり二杯目は分量を間違えてしまいアイツ吹き出してた、ごめんね。
もう一つ嬉しかったのはこんな会話だ。
「チョコもらえたからって好きとか嫌いとかって確認するのおかしいよね」
「なんだアンタもおんなじ事考えてたのね、世間が浮かれすぎなのよ」
「何云ってるのさ…さっき忘れてたってのはどこの誰だよ…もう」
「何よアンタこそ『今日14日かあ』なんてしれっと言い切ったくせに!」
「…アスカの嘘つき」「お互いに、でしょ」「…でも」「何よ?」
「…来年もあのココア作ってくれる?」「イヤ、来年は来年で考えるから」
「…そ、そうだよね…ごめん」「でもアンタがどーしてもってお願いしたら明日作ってあげてもいいわよ?」
「う、うん、ほんと?」「その前にどんな味だったかちゃんと確認しておかないとね」
まあ、そういう訳で手作りの味がどれだけ美味しく甘かったかは、
アイツの唇を通じてしっかりと味わい心に刻んでおいたわ、ふふ。
もっともこんな甘くて何度も味わいたくなるのは一年に一度で十分よバカシンジ、へへん♪
どれだけ俺を溶けさせれば気がすm(
パッシャ
乙です
思わず顔がにやけました。
899 :
>:2006/02/14(火) 20:26:58 ID:???
エライ長くなっちゃいました…
2月14日
今日は待ちに待ったバレンタイン。
この日のためにアタシはプライドも捨ててミサトの目の前でチョコを作った。
大体はファーストがやってくれたけど、ちゃんとアタシがやったところだってあるんだから、十分にアタシ手作りと言えるだろう。
昨日無理しすぎたみたい。あまり体もいい調子じゃない。でも問題はこれといって無いし、今日は最高の日にできる自身があった。
学校で、ヒカリはもう随分と楽しそうに校則にそむいていた。
あのヒカリだって校則破るんだ…
ファーストと並んで、順番に渡していく。
手の中のチョコ、何か包み方がやけにうまかったんだけど、どうしたんだろう…
それはおいといて、相変わらずファーストのセンスは最悪だ。あんなの渡して恥ずかしくないのか…
でもジャージは顔を赤くしていた。嬉しいんだ…もちろん周りの男子たちの目も生暖かい。
900 :
>:2006/02/14(火) 20:27:54 ID:???
さて、目標のシンジはというと…
居ない…
時計を見ると、あと5分で授業の時間。その辺探してみたけど一向に見つかる気配がない。
ああもう、先生来ちゃうじゃない。もう諦めて教室へ戻っていく途中、アタシは嫌な光景を見てしまった。
数人の女子に囲まれてシンジが困った顔をしている。
「そっ…そんなこと言ったって…僕は…」
その女子たち、みんな義理だ義理だと騒いでとにかくチョコを押し付ける。
「いいじゃない碇くぅ〜ん」
「もう、やめてよ!」
シンジも必死だったが多勢に無勢という言葉が丁度この風景を表せる言葉だった。
その時、アタシの姿を見た女子たちは、すぐにチョコを持たせてシンジから離れた。
「何よっ、アスカ。別にいいじゃない義理なんだから!」
アタシは飛びのいた女子たちを睨みながらシンジに渡されたチョコを片端から踏み潰した。
ボーゼンとしてるその集団を背中にアタシは教室へ向かった。
「シンジ、行くわよ!」
怒り狂った鬼になってしまったアタシはそのとき初めて回りの目に気が付いた。
何だかあきれたという顔もあるし、恐れていたりもした。
でもそのギャラも、その集団の中間らしかったのでアタシは気にせず教室に入り、おしとやかな顔を無理矢理作ってやった。
だけどやっぱり言うべきことが山ほどあった。
すぐに顔も戻り、授業前の騒がしさを利用して思いっきり怒鳴らせてもらった。
「アンタ何やってんのよ!あんなゴボウみたいなやつらの何が良いのよ!大体アンタにはアタシがいるでしょうが!!」
901 :
>:2006/02/14(火) 20:30:40 ID:???
みんなこっちを見たりしなかった。見てみぬフリじゃないことを祈りながら、その騒がしさの中、シンジはすっかりうつむいてしまった。
「もう、何よ!ふんだ」
先生がくるのを見て静まった教室の中アタシたち二人だけが取り残された。
見てたの…?
何とか先生の目に留まる前に着席したはしたんだけど…どうだろう。
みんなまだ少しこっちを見ていた。何とかアタシは耐えた。
放課後、ヒカリに全部吐いて気分を入れ替えると、ヒカリに別れを告げて教室のすみっこで3バカの中へ突っ込んでいった。
「どわああ、いきなり何だよぅ」
シンジの腕をひっつかんでそのまま学校を出て公園まで連れて行く。
カラスの鳴き声が聞こえるような時間。丁度切なくなったりする不思議な時間。
この“夕方”という時間にこういうことをするのはあまり慣れちゃいなし、スキでもないんだけど、今回は少し気合入れないと自身無かったのよ…
「どうしたの?そんなに急いで…」
いける、絶対に。何か普通に平常心保てたし、あとはチョコを渡すだけ。
「あれ?」
出したチョコが一瞬で消えた。
シンジがアタシの横を通って猛ダッシュ。
「低いところを飛んでるからまだ間に合うかもしれない」
みたいなことブツブツぼやきながら走ってるアイツ…格好よかったな…
902 :
>:2006/02/14(火) 20:32:00 ID:???
まぁそれは置いておいて、どうやらカラスに奪われてしまったみたい。
でも公園のはしのほうまで行くと何とかシンジはそのカラスに腕が届いて、リボンのところを引っつかんで、なんとか袋を裂いて仲のアクセサリーだけでも奪い返してくれた。
「これだけしか無いけど…受け取ってよね!」
アタシは正直泣きそうだったくらいだけど、なんとか耐えていた。
「うん。これだけでも嬉しいよ」
拾い物のアクセサリーしか渡せなかったけど、甘いモンならアイツの唇にしっかりと与えてやった。
2月14日
今日は甘ーいチョコをシンジに食べさせようと思ってたけど、逆に一杯喰わされてしまった。
最近あいつは侮れない。
今日、休み時間のたびに姿を消していた。
理由はわかってた。チョコを渡そうという他の女に呼び出されていたんだ。
以前はオドオドウジウジしてたから、
全然目立たなかったんだろうけど、あいつはそれなりに顔がいい。
面食いのこの私が及第点と評価するんだから、間違いない。
あいつ、最近めっきり明るくなった。
だから、あいつの顔のよさにいまさら気付いたのが
チョコ攻勢をかけていたというわけ。
今更手を出そうなんてふざけている。
私はあいつがオドオドウジウジしていた時から目を付けていたのだ。
今になって気付くやつらには、はっきり言って資格は無い。
大体あいつもふざけている。
私というものがありながら……。
片っ端から断ればいいのに。
私とあいつの関係を大っぴらにして、アピールすればあいつに寄ってくるバカも
いなくなるんだろうけど、そんなことをしたらもう学校へは行けない。恥ずかしすぎる。
そんなことが一日中頭の中をぐるぐる回り続けて、
勉強どころじゃなかった。ま、普段からあまり聞いてないけど。
そのぐるぐるが、ぐるぐる回り続けているうちに、
シンジへの八つ当たり的な憤りに変わっちゃって。
いつの間にか放課後になっていた。
いつもはあいつと一緒に帰るところだけど、さっさと一人で帰ってしまった。
どうせあいつは放課後も呼び出されて忙しいのだ。
家について、まだまだ寒いからココアを入れて、
着替えようと思ったとき、鞄の中のチョコに気付いた。
よく考えたら私はシンジと同居しているんだから、
学校へ持って行く必要なんかなかったんだ。
朝の内に渡しておけば、私の精神衛生上も良かったのに、
と思うと、シンジへの怒りに自分への怒りが加わって、
チョコの包装を引きちぎってゴミ箱へ投げたくなる衝動に駆られたけど、
よく考えなくてもチョコには何の罪も無い。
ベッドの上に放り投げるだけにしておいた。
落ち着こうと、ココアを一口飲んだところ、あいつが帰ってきた。
ただいまの挨拶もなしに、あいつは私に尋ねた。
「どうしたのさ、アスカ、先に一人で帰っちゃうなんて」
どうしたのもこうしたのもなかろう、この鈍感。
でも素直にその感情をぶつけるのは負けたような気がして気に入らない。
「あんたが忙しそうだったからね、邪魔しちゃ悪いと思ったのよ」
心にもないことを言って、また一口ココアをすすると、あいつはあからさまに私の顔を覗き込んできた。
「アスカ、怒ってるの」
バカだろうかと思った。まあシンジはバカなんだけど。
むかっときたから「見てわからない?」って言ったら、「よくわかる」だって。
それならわざわざ聞くなと一喝したが、それじゃ収まらない。
あとは得意のあら捜し。ストレス解消のための。
「大体コートはどうしたのよ、そんな格好で帰ってきたの?! 見てるこっちの方が寒いわ!」
と怒鳴りつけたら、
「アスカがさっさと帰っちゃうから、慌てて出てきて学校へ置いてきちゃったんだ」
だって。
ちゃんと私のことも気にかけていたのか。
それでもう、私は毒気を抜かれてしまった。
「あんた、ほんとにバカね、ほら、これでも飲んであったまんなさい。バカだから風邪は引かないと思うけど」
私がまだまだたっぷりココアが残ってるマグカップを突き出して、礼を言うあいつに、
あんたは散々チョコ貰ったでしょうからね、私からは変化球にしておいたわ、
ホットチョコレートよ、同じものばかりじゃ飽きるでしょ、と言ったら、あいつは意外なことを言った。
あいつはあいつは呼び出し自体を断るのは失礼だからと受けたのだが、
チョコレートの受け取りは全部拒否したのだそうだ。
押しの弱い、基本的に押されっ放しのあいつにしては
勇気の要る行動だっただろう。
ちょっと見直した。
ならば普通のチョコ貰ってもあいつとしては問題ないわけで、
包装を破らずにおいたチョコをあいつに手渡した。感謝しなさいよ、と言って。
そしたら、あいつは
「ありがとう、アスカ。今日はこれだけが欲しかったんだよ」
だって。何クサいこと言ってるのかしら。
「バーカ、何クサいこと言ってんのよ。3倍返しだからね、わかってる?」
はっきりそう言ってやったら、
「わかってる。3倍ですまないと思ってたから大丈夫だよ」
だって。
さすがに、私をなんだと思っているのって抗議したら、とんでもないことを言う。
「僕の大事な恋人だよ」
真っ赤になった顔を見られたくなかったから、バカって言って部屋にこもってしまった。
油断してるとどんなチョコレートよりも甘い言葉を投げかけてくるんだから、侮れないやつ。
主導権を握られっぱなしなのは癪だから、あいつのペースに巻き込まれないようにしな
乙です
懐かしい。いいですよー。
909 :
>:2006/02/14(火) 23:26:58 ID:???
これはこれは
はじめまして、最近ここにたどり着いたばかりのなんか自分の言いたいことを無理矢理押し通そうとする感じの日記を書いてる>です。すいませんわかり辛くて。これからもよろしくお願いいたします
2月14日
今日は暦の上では、女性が恋人に贈り物をする日。 去年のこの日教室でチョコレートが
飛び交っていた光景を思い出す。 自分とは関係ない行事だったのに、何故か今日は鮮明に
思い出してしまった。 変わり果てた世界で、その虚しさだけが募る。
今日のことを覚えていたのは相棒も同じだった。 全く、無粋だとは思ったが唐突に相棒が
こんな話をしてきた。
もしサードインパクトが無ければ、今日は私からお菓子をもらえたのに、などと言う。
私は説明の難しい感情に駆られ激昂し、相棒の頬に思い切り平手打ちを見舞った。 シンジは
体勢を崩し、情けなく腕を付いて倒れた。 また、聞きたくもない嗚咽が響き渡る。
恋人じゃない。違っても義理で贈る風習など、私は御免だ。 いい気になるな。
この男は、ただ一つ、優しさで私を癒すためにここに居るのだから、それ以上でも
それ以下でも在り得ない。 決して、恋人なんて甘い間柄になどなるものか。
気分が悪くなり、口を利かなくなった。訳が分からないが、私まで泣いていたような気がする。
どうして、私達はここに残ったのだろう。 多くのものを失って、その上で生き恥を晒させようというのか。
どうして、二人で泣かなければならないの。 本当は、微笑みあう時間が欲しいのに。
どうして、二人だけで朽ちずにいるのか。 本当は、大好きだって分かっているから。
久しぶりに、シンジに謝った。 希望の無い世界で、自分自身で希望を創りたかったから。
本当はチョコレートを贈りたい。チョコレートじゃ足りないくらいの想いを込めて。
喜ばせて、笑顔が見たいから。 与えられるものがないなら、いつもと同じように、身体と心を
重ねるしか出来なかった。 コイツの涙を拭うのは慣れているはずなのに、今日は何故だか痛い。
その顔、曇らせてゴメンねシンジ。 いつも、辛くあたっちゃってゴメンねシンジ。
分かっているのに、泣かせちゃってゴメンね。 好きなのに、言えなくってゴメンね。
チョコレートはないけれど、代わりの贈り物も何もないけれど…親愛なる相棒へ。
Happy Valentine♥
乙です
可愛いね。
>>R.D氏
お久しぶりですね、待っていましたと云うか何と云うか…
うんうん、ヴァレンタインらしい二人、堪能しました、次回も楽しみにしてます。
GJ!です、感謝、感謝。
>>>氏
これまでの流れが一気に爆発した14日の日記、
ああこういう所に行き着くんだな、と納得しました、GJですね。
>>DAHLIA氏
またどうしてこんな切なく愛おしいヴァレンタインを描けるのか…
自分では描写し難いアスカとシンジの14日が描けるなんて…羨ましいです。
こちらもGJ!です。
色々な方々が描き出すアスカとシンジに酔いしれた2月14日ですね、
素晴らしき職人とレスを記して下さった皆様に感謝します、ではでは。
913 :
肉じゃが:2006/02/15(水) 02:04:34 ID:???
みなさま乙かれさまです!!
さすが!!みなさま甘かった〜…。
自分もバレンタインに書きたかったですorz
914 :
>:2006/02/15(水) 19:32:48 ID:???
2月15日
毎日毎日同じ事を繰り返して終わる。
何日かに一回喧嘩して、お互い潰しあって、また次の日は唇を重ね、もうそんな日々がずっと続いている。
それでもアタシ達はいつかこれ以上の日々を迎えられると信じている。
今日だってそうだ、今日は…喧嘩した。
ちょっとした焼餅から生まれたこの喧嘩、放課後一緒に帰るとき初めて終わった。
もうみんな帰ってしまったみたいで、校庭で男子がふざけあっている。
そのくらいしか人は見当たらなくて、寂しかった。
シンジが居ないんだ。このむなしさとか、そういうのが溜まってきて早く家に帰ろうとしたとき、初めてシンジが話しかけてきた。
「ねぇ、アスカ。さっきは…その…」
せっかくで悪いけど無視をしてそのまま家路を早足で辿る。
アタシはこういうところがバカなんだ。何でもっと素直になれないのか。
「ごめん、本当にごめん。僕が悪かったから、本当にごめん」
手を合わせてこっちの顔を時々覗き込んでみたり、
まったく鈍感なヤツだ。
「アタシ、今怒ってるんだよ。分かってる?」
作り笑いで顔を上げたら向こうもニッって笑って。
それがあんまりうれしかったもんで、自然とにやけてた。
「ありがとう、アスカ。本当にごめんね」
915 :
>:2006/02/15(水) 19:33:55 ID:???
一発ひっぱたいて許した。
「この鈍感。アタシを何だと思ってるのよ」
ここで“恋人”とか嬉しいこと言ってくれれば合格なんだけど…
答えは度肝が抜けるような答えだった。
「最初で最後の…大切な人…かな?」
「何よ、それ。ちょっとオヤジくさいんじゃないかしら?」
実は泣きそうなぐらい嬉しかった。もうホントに。涙で膜が張ってる感覚は確かにあったし、それを必死で隠そうともしていた。
それなのに、空を見ながら恥ずかしさを紛らわそうとする鈍感に、アタシはもう一発喰らってしまった。
「だって、アスカ以上の人なんて僕は見つけらなんないよ」
なんというか、久々の優越感だったかもしれない。
「そう、じゃあアタシはホントに最初で最後なのね…」
帰り道、誰もいない寂しい一本道で、唇を重ねた。
「最初で最後の人」
この言葉をずっと…これからも…何回同じ日々を繰り返していても、その中でこの言葉だけは忘れないでおこう。
最初で最後の人の為に…
916 :
>:2006/02/15(水) 19:47:30 ID:???
なんか今日は随分と情熱的な話になってしまいました。
すいません。
なんかあんまり14日のはうまく書けた気がしないんですがね・・・
少しでも褒めていただきありがとうございます。
これからも頑張ってみようかと思います。
乙です。
なんというか、そのー、
・・・いいじゃないですか。好きですよ、そういうの。
2月15日
毎朝目覚めて、相棒の顔を見るたびに思い出すのは前夜の唇の香り。
飽きもせず毎晩のように恋愛ごっこを繰り返す。 お互いの寂しさをお互いで
埋めあうという名目の為だけに。
初めてのキスを思い出し、今日はその時の思い出話に華が咲いた。 リビングで、
私が無理矢理押し切る形で唇を奪った。その間ずっと息を止めていたシンジとの、ムードも
何もない最低なファーストキス。 なんでしたのか、今でもよく分からないけど
その相手とこんなに親密になってしまった今では微笑ましい想い出。
シンジは、あの頃から私のことが好きだったと言った。ただそれに気付いていなかったのだと。
そして私の気持ちを続けて聞いてきた。 直後にうがいをしていたけれど、本音を知りたい、と。
意味のないことを聞くな、と一喝した。 そんな昔のことは忘れたから、答えられない。
最初の時とは比べ物にならないほど、シンジも私もキスが上手くなった。 もはや日課、当然と言えば
当然だけれど。 最初の時とは比べ物にならないほど、深くなったのも必然だと思う。
昨日の余韻? 恋人じゃなくても、想いが高鳴れば唇が欲しくなる。
最初の時どうだったか、いつから好きだったかなんてどうでもいい。
今、好きなんだからどうでもいい。 心にいつもアンタがいるんだから。
乙です
文体がアスカっぽいところがでましたね。
DAHLIA氏の日記は毎回涙ぐみます…
娘月ごころは日
ふと思い立ってこの日記を読み返してみたが、
なんだかキスばかりしてる印象が強くてとても恥ずかしくなった。
とはいうもののこればっかりはしかたない、愛情の確認としてこれ以上の手段はないし、
だいいち二人だけの秘密だ、日記は非公開が前提なのだから記したとて誰に見られる訳でもなし。
しかしこれでは甘き日々にうつつをぬかす駄目な女と思われてもしかたない。
そりゃ人前では絶対あんなバカに甘えたり縋ったりなどしないが、
二人きりとなるとなぜこうも反転してしまうのか、なんとなく自分が許せない気がした。
そういう訳で今日はつきあう前みたくひどくつんけんした態度で接した。
「初めて逢った頃を思い出したよ」と困った笑みで受け止めてたなアイツ。
「でもあの頃はあまりいい事なかったなあ…」どこか悲しげな顔が胸を痛めた。
初志貫徹といきたかったが、アタシのわがままは数時間で撤回されたわ。
離れていたはずの二人はいつの間にか隣同士肩を並べて座っていた、べ、別にいいでしょ!
二つ並んだアイスティー、誰も観てないTVのバラエティ、喧噪とはいかないまでもどこか騒がしい。
TVを切って借りてきたCDに代わりを委ねた、ポップでキャッチーな曲が少しづつ流れ出した。
心地よい歌詞が素敵な曲が流れた途端「「この曲いいね」」と言葉が重なり、
アタシとシンジはなぜか知らないけどクスクス笑いあった、そしてしっかりと見つめあった。
恋人達にとって音楽は美しく素敵でそしてただ消費されてしまうものなのに、
なぜこんなにも心を打ち惑わすのだろう、娘心は音楽のせいでアイツに首ったけだ。
結局もう一つの初志貫徹もできなかった、今日だけはしないでおこうと決めてたのに…
でもまあいいか、アタシ達はわかっている、お互いの唇がいけないって、
アタシはアイツのアイツはアタシのそれを見つめる度に惑わされてしまうんだって。
…その唇をなぞりながら今日も甘い一頁を記したけど、いいのよ、これがアタシの恋なんだから。
…もう自分がイヤだなんて思ってないわ、好きな人にそれくらいして何がおかしいのよ、ふんだっ。
>>921 > 誰に見られる訳でもなし。
|∀・)ジ〜!
かわいいなアスカ
溶k
>ネ申の皆様
乙です。皆様のおかげでマジ良スレです。
>>氏
乙ですが、ここでどうでもよい指摘?というか意見。
何故か携帯では名前が>と表示されます。よって今後アンカーに>ときたら>氏を指すと思われます。
乙であります
2月16日
無意味であることは、分かっている。
しかしそれでも、もしサードインパクトが起きなければ私達はどうなっていたのかと
考える時がある。 この世界が、以前の姿のままだったら。
数は多くなかったが、知人がいた。友人もいた。 嫌な事も多かったが、楽しんでいた。
そんな眩しいものが崩れたら、一番多く名前を呼んだ男が残っていた。これは、偶然じゃないと思う。
でもこうなっていなければ、一番多く名前を呼んでいたことなんて気付けなかった。
ひたすら意識して、執着していたことにはいずれ気付いたかもしれないが、もっと遅れたと思う。
相棒との関係は、昔のままだったろう。 今は跡形も無く消え去ったジェリコの壁が、まだあったに違いないのだ。
シンジは、以前よりよく笑うようになった。目に映る私の姿、耳で受け止める私の声、腕で包み込む私の身体、
その全てが飽きのこない大好物だと、上手いのか下手なのか分からない例えをするバカシンジ。
私の世話を焼いてくれているのは、サードインパクト前と同じ。不自由な暮らしだけど、前より良くなったと
思える瞬間が、たまにある。 今日は相棒の微笑みに、それを感じた。 もう一度、コイツにエプロンを
着けさせたいと思ってしまったから。 今思えば洗濯まで任せていたのは、相当に大胆だったとも思う。
女としては複雑だけど、世話をしてもらっていたのを許せたのは、他でもないシンジだからなのだ。
もう一度あの眩しさを取り戻すなら、私に必要なのは碇 シンジだけではないか。
同じようにシンジにとって私が必要であるならば、多分どんな傷を負っても痛くない。
サードインパクトによって、私は変わってしまったのか。 もしそうなら、良くなったのか、悪くなったのか。
分からないけど、相棒に触れている間は良くなったと思える。 安直だけど、間違ってない。
シンジの姿、声、感触。 悔しいけれど、これも私の好物。 並べるもののない、大好物。
今夜も、いただきます。 明日も一緒にいられますように。
ちょっとお姉さんなアスカGJ
乙です
頑張って。
い、いただきます
(*´д`)
されど月我らの日々日
珍しく昼休みをファーストと過ごした。
彼女が誘ったせいもあるがそれに甘んじたのはなぜだろうか。
手作りのお弁当をぱくつきながらぼんやりと手すりにもたれたファーストを見つめると、
「ねえ…碇君の事…どう思ってるの…?」と真剣な質問、
何よあんな優柔不断の鈍感バカ大した事ないわよといつもの返事を返した。
「…そう…そんな風に観てるのね…私…あなたになりたい」と意外な返事。
どおやらファーストにとってあのバカは興味津々な対象らしい。
「…どうすればいいのかわからない…これは…何?」返事に困り果てたのはお互い様。
ともかくファーストがアイツの事に何か想いを傾けてるのは重々わかった。
それをどうしていいのか正直困ったけど痛々しいまでの想いが伝わったのは事実だ。
風に吹かれながら悲痛な面持ちを崩さない彼女の姿はとても心に響いた。
何も知らずのほほんといつもながらの姿を崩さないアイツを見て、
まったく天下泰平な幸せものよねとあきれながら受け止めてみたものの、
アタシの心はファーストの言葉が釘のごとく刺さったままだった。
いつもの様に口づけを交わしてみたもののなぜか涙が流れた。
それは別に悲しかった訳じゃない、アタシよりも切実に想いを抱いてる誰かに口惜しかったからだ。
こんなに想い、その気持ちを捧げ体現してるのに、もっと心を砕いてる誰かが憎らしかった。
「…どうしたの?」そう困りながら言葉を紡いだアイツにアタシはたまらず気持ちを伝えた、
アンタファーストの事どう想ってるのよ!って…いけない問いだとは重々承知だけど。
それから先の言葉は信じたくなかったけどともかくは安心できる真心の表れだった…
「……綾波は…そんなんじゃないんだ…その…引き裂かれた自分のような…つまり…」
好きとか嫌いじゃない、ただ気になる存在、でもね…その感覚がアタシには許し難いのよ…
ただ訳もわからず涙が溢れた、別に泣きたくなったんじゃないのに、
それはアタシのわがまま、信じたいのに信じられないいびつな感情の果て、
縋りたくなんかない、でも何だか誰かに大事な人を奪われそうな気がして悲しくなっただけ。
誰かに見つめて欲しかった、誰にも見つめられなかった、でも今は見つめられている、
それがわかっているのにそれ以上の何かを求めてしまうイヤな自分、吐き気がする。
そんなアタシをアイツは戸惑いながらもしっかりと抱きしめてこう諭してくれた、
「…ただ…僕は…どんなに裏切られてもいい…好きな人を何があろうと抱きしめたいから…」
ファーストの気持ちも痛いほどわかる、好きとか嫌いじゃなくて見つめあう互い。
でもアタシはアタシとしてファーストに負けない、つけ入る隙もない存在でいたいだけ。
あんなに真剣な彼女を見てもそれだけは譲れない想い、荒れ果てた心に潤いを与える糧。
別にこれはファーストが憎い訳じゃない、相応に気持ちを抱える存在ゆえ意識してしまうだけ。
でも、ごめんなさい、あなたがどう想おうとアタシはそれを譲る訳にはいかない。
何だかよくわからない日記になってしまったけど、とにかく負けたくないの。
たとえあなたの想いがアタシのそれより上回っていようと、それだけは屈したくないの。
涙目でくしゃくしゃのアタシを困った微笑みながらもしっかりと包んでくれたアイツ、
その温もりを感じ味わうヒロインは世界に一人だけで十分なんだから、許して欲しい。
アタシの代わりにあなたはなれない、そうしてあげたい気持ちはあるのだけれど…ごめんねファースト…
アイツがアタシとファーストを両天秤にかけて判断するほど処世に長けた男ではないと知っている、
でも今日この瞬間だけでもアタシを選んでしっかりと愛情を示してくれたのはとても嬉しかった。
ほんと気持ちが優先した支離滅裂な文章になってしまった、明日もう一度この感情を整理しておこう。
でもファーストを憎いとは思わない、それは女の子として当然の心情なのだから。
それでも…ごめんなさい…シンジはアタシだけの…男の子なの…絶対これだけは譲れない…
ファーストには内緒だけど、アタシはそういう心を決めてるから…負けないんだから!
乙です
柴田翔ですか。いつもありがとうございます。
悲しい月夢日
とても悲しい夢を見た、今朝目を覚ます前に。
何だかわからないけど急にアイツが悲しい顔でアタシを見つめながら、
たださよならと云ってどこかへすうっと消えてしまった夢。
追いかけたいはずなのに足はすくんだまま、もがき苦しみ何もできずその場に取り残された。
強がりを云えば誰かと手をとって消えたんじゃなかったのが唯一の救いだったわ。
夢は願望の表れとフロイトは云ったけど、これは願望なんかじゃない。
むしろ死んでも離したくない気持ちの裏返し、それが増幅された反意の夢。
夕べ書いた日記を読み返したらそうなのかもねと納得した。
ものすごく自分本位で気持ち悪い日記、恥ずかしくて破り捨てたかったくらい。
それでもめちゃくちゃな気持ちを記す事で紛らわしたい自分がいたからしょうがないけど…
行きは一緒でも帰りはそれぞれないつもの一日が終わる少し前の事、
珍しくじゃれあわなかった一日だなと思ったら何だか急にアイツに触れたくなった。
リビングに座る変わらずなあどけない背中を見た途端とてもとても変な行動をとってしまった。
そっと近づきこぶしを握るとすとんって背中を叩いた。
「…肩たたき?」何にも知らないアイツの間抜けな返事を気にせず何度も叩いた。
次第に速さと回数を増やしてただただぽかすかと叩いてしまった。
駄々をこねる子供の様になんとも微笑ましくあきれた行動、自分でも恥ずかしいくらいの。
しまいには背中に顔をうずめて…涙なんて流さなかったけど間違いなく泣いていた、心も体も。
これは何なのかしら?これは悲しみではない、裏返しの愛情それとも単なる甘えなの?
どれだっていいのよ、そうするまでアタシが求め欲したのはアイツの行動、あるいは想い。
30分くらいそのままでいたらそうっと立って手をとりながらアタシを部屋まで導いてくれた。
何も云わなかったのがとても嬉しかった、おざなりの言葉なんて吐いたら一生嫌いになってたわよ。
ベッドに座らされたアタシに、膝をついて目線を合わせてくれたアイツ。
それから後の事なんて事細かに記す必要なんてない、いつも二人が起こす想いの体現。
互いにほほを包みながら近づき抱きしめあいそしてキスをした…
夢の話をしようかと思ったがそんな話でアイツを困らせるのがイヤだったから内緒にしておいた。
ありきたりな美辞麗句なんて一つもないままアイツは部屋に戻っていった。
ただ一つ「…おやすみ…アスカ」と大好きな笑顔だけを見せてくれて。
おやすみ、アタシの大好きな顔、大好きな人、ありがとう。
別に夢を見る必要なんてないけど何一つ気にせず触れ合う夢が見たくなった。
今日はいい夢にしてくれるの?
ふと思いついて枕の下に忍ばせたアイツの写真に願いをかけてみた。
バカな真似よねとつぶやいたら写真の中のアイツも困った笑顔で「うん」と云ってる様だった。
枕に顔をうずめてアタシはいずれ訪れる心地よい眠りを待つ事にした、本日他に記すべき事無し。
乙です。
うんうん、いいですね。
2月18日
今でも不思議に思うこと、それは相棒が私と同じように戦っていたこと。
エヴァに乗り、正体不明の敵と戦うことは、それだけが誇りだった私や
何も知らなかったファーストでなければ、とてつもない恐怖だったはずなのに。
今ではほんの少し強くなったとはいえ、サードインパクト前はちょっとの事ですぐに
落ち込み、震えてばかりだったこの意気地無し。 よく、戦えたものだと感心する。
今日はそんな話をすると、恐怖を和らげた要因の一つに、このバカは私の存在を挙げて来た。
私が日本に着く前から乗っていたくせに、私がいたから戦えた、なんて奇麗事を言う。
その辺りを問い詰めると、私が来てからは使徒に負ける気がしなくなった、と訂正した。
実際には苦戦続きだったし、どこを間違えばそんな自信が出てくるのか、甚だ疑問ではあったのが事実。
しかしそれ以上相棒を追い込むように尋ねはしなかった。 何故なら、私も同じだったから。
私よりパイロットとしての素質に秀でていたコイツの存在が、どれほど頼もしかったか。
強がって臨んだが、一度だけシンジが不在だった戦闘が、どれほど心細かったか。 精彩を欠き弐号機を
大破させてしまったのは、他でもない焦燥感が原因だったのだから。
あの頃から支えあっていたんだ、私達は。 気付かない間に、ガッチリと強く。
共にボロボロで、手を取り合えなかったから、大切な世界を護れなかった。
もしあの時、共に戦っていれば、絶対に負けていなかった。 今更どうしようもないけど、
そんな強がりは言ってもいいと思う。 その自信が今の、辛くて幸せな二人暮しから溢れている。
今夜のキスは、これからの戦いへの誓いを込めた。 もう負けない。 二人で勝ち続けてやるんだ。
私とシンジは、無敵。 何があっても、負けない。 何があっても離れない。
乙です
愛しさと心強さと、そして切なさ。
(´;ω;`)ブワッ
キニスルナ
胸がキュンてくる日記ですよ〜
ホリ…………
パシャ……
君に胸キュン。
君に月なりたい日
今日はヒカリの誕生日、土曜日だし皆で祝おうかと前に提案したのに、
「鈴原と約束しちゃったからごめんね」とまあ羨ましい理由で断られた。
しかしいつも何かと世話になり親身にしてもらってる友人を祝福するのは当然、
ちょっと早い時間に二人会う事にして大したものではないけどプレゼントを渡した。
前から欲しがってたCDを眺めながら「ありがとう」と云われてなんだか気恥ずかしかったな。
ジャージと逢う時間まで少ししかなかったからそれほど話してる時間はなかったけど、
今日をたっぷりと楽しむ、そんな決意と喜びに溢れた彼女がアタシはとても羨ましかった。
いいな、恋人って感じ、あなたになりたいわ、どうやったら好きな人に素直になれるの?
時間が来てヒカリは「じゃあね」と去っていった、足どり軽やかに、嬉しそうに。
見送ったアタシはふと周囲を見渡すと………カップルだらけだ。
土曜日の午後、彼と彼女達は休日のこれからに何を期待するのか笑顔の嵐…
悲しくなんてならなかったけど居心地の悪い世界にため息を一つ、
頬杖をつきながら考えてみた、これからどうしよう何をしよう?
頭に思い浮かんだのはなぜかアイツの顔、なんで縋らなきゃいけないのあんなバカに?!
右手で携帯を手際よく操作するとアタシは「さっさと来ないと許さないからね!」と、
電話の先の気弱な男の子に伝えてしまった、前言撤回ね…い、いいでしょ、あれでもマシって事よ!
訪れたアイツの手を引っ張り街を巡った、行き先も目的も決めないまま、
でもなぜか握った手を離さなかった、口ではこの鈍感なんてつんけんとぶつけてたのに。
心の中は素直とプライドが半々のせめぎ合いだ、それでも…少しは素直を優先させたんだから。
そうよ、これでもいいのよ、しっかりと微笑んでくれたアイツの顔が証明してるわ。
だからいつかあなたの様に全てを捧げられると信じてる、時は必要かもしれないけど。
今頃はどう過ごしてるのかな?クスッて笑いながらもう一度しっかり手を握った。
ミサトが不在の為今夜の二人の夕食を探しに大型のデリカへ入った。
カートを転がしながら二人であれがいいこれがいいと他愛もない話し合い、
でもアタシのわがままはそう簡単に通った事はない、
結局シンジの奴が健康と予算に見合ったものをカゴに投げ入れてしまうから。
今日だってハンバーグがいいと、食べたいから作れと当然の権利を主張したのに、
「三日に一度だよ?今日は別のにさせてよ」とちくちく云われた、むかつく。
「そのかわりデザートは好きなの選んでいいよ」むかついた心はこうやってすぐ溶かされる、
嬉しくてケーキを選んだけどなんだか簡単にあしらわれてるようで口惜しくもなった、くそうシンジのくせに。
でもこうやって二人で一緒におしゃべりしながら買い物するのも好き、
別に大した事なんて起きやしないし甘い瞬間なんてあるはずもないけど、
ただなんて云うのかな…好きな人とこういう何でもない瞬間を共有するのが好きなのだろう。
手作りの献立をしっかりと味わって、後片付けを二人でして、隣同士に座って…こんな事考えてたわ。
あなたになりたいと少しだけ思った、でもあなたと同じくらいアタシも味わってる。
気のきかない奴だけどなんとかわかりあってる、いろんな事を共有してる、好きだって感じあってる。
あなたの様に素直で健気な女の子になりたいと思ってたけど、無理はしないわ。
アタシはアタシなりにあのバカとこうやって過ごせているんだから、あせる必要はないわ。
時間がかかるけど少しづつ進むから、素直になるから、全てを捧げてやるから。
だからあなたも見てて、アタシがちゃんとそうなってるか、友人としての貴重な意見って奴を頼むわね。
誕生日おめでとうヒカリ、改めてお祝いするわ、そしてジャージと二人幸せにね。
アタシ?アタシは手のかかる奴が彼氏だからそう簡単に幸せと言い切れない状況よ、もう。
さてその手がかかるアイツと少しおしゃべりして寝ようかな、
あなたにはなれないけど、アイツが好きな女の子にはなってやりたいわ。
まあ、それをこれから聞き出してやろうかな、待ってなさいアタシのバカシンジ、ふふ♪
GJ
アスカテラ健気でかわいいよアスカ
乙です
かわいい。
お母さ〜〜ん!!!ヾ(・〇・*)アスカが健気だよ〜(ToT)助けて〜(;_;)
まあまあ、アスカも年頃ね、お母さんうれしいわ。
たはは、ちょっと可愛く描写し過ぎましたな、申し訳ないです。
まあ、そのお、ごめんなさい、こんなアスカもいいかなと、
つきあい始めて幾月ですからね、そんな風に変わっていく彼女だと。
ああ、何を書いてるのか、すみません、反省します。
950 :
>:2006/02/18(土) 23:03:22 ID:???
う〜む多忙故に2日もはずしてしまいました。すいません
2月18日
「まだぁ〜?」
学校から帰ってきてはや1時間、未だにすることもしたいことも無い。
どうやらシンジはクラスの女子にひっ捕まえられた様子。
独りででおもしろくなったから、何か楽しい事を探すのだけれど、見つからないからとりあえずミサトがこの前部屋に運んでいったテレビゲームってやつを触ってみた。
面白くないから2分で断念。
今度は前にシンジが古本屋で買ってきた昆虫図鑑を読んでみる。
案外こっちは楽しかったけれど、最後の最後にこの世で最も恐れられている大害虫を見せられて…断念
951 :
>:2006/02/18(土) 23:04:59 ID:???
「あぁ、もう!何よ、何でこんなに暇なのよ!」
ホントに頭がおかしくなりそうだった。こんなに暇なの久しぶりだ。
まったくもう、こういうときにしっかりと出てきてくれるアンタに感謝だわ。
いきなり飛びついてしまったのは少しやりすぎたかもしれな
のいが、暇だったんだから別にいいのよ。いい…かな?いいのよ。
そのときはあんまり暇だったもんで冷静さを失ってしまっていたみたい。
より、によってまだ玄関のドアが開いてる上体で抱きついてそのまま部屋まで連れてった。
「いっ、一体どうしたのっ?うっ…うわぁ」
そのまま唇奪って部屋に置いたまま逃走。リビングでコーヒー飲んで何もなかったかの様に終わらせた。
シンジはまだ整理できてないみたいだったけどほうっておいたわ。
たまにはこんなやり過ぎたのもいいかもしれない。
いいかもしれない…でもシンジまだ心の整理ついてないみたい。今からちゃんとゆっくり分かるように説明して思う存分あいつの反応楽しんでやる。
2月18日
我が目を疑うような出来事は、唐突に訪れる。
私の中では、過去への嫌悪の一端に過ぎないエヴァシリーズへの敵意。
でもそれは潜在的に恐怖心へと変わり私を追い詰めてきた。
今思い出しても恐ろしい、おぞましい。 今日の昼過ぎ、紅い海から
人間大の量産機が5体、こちらへ向かって上がってきた。
私の恐怖が呼び起こした幻覚なのか、それとも何かの前触れなのか。
私はあまりに恐ろしくて、無意識のうちに相棒の左腕に抱きついていた。
本当に、怖かった。悪夢とは、こういうものを指すのだろう。 私は震えたまま、
何も出来ずに、泣きじゃくっていたように思う。
シンジは、私とは対照的に毅然とした態度で、右手を翳し、何かを呟いた。
「もう、大丈夫だよ。」 その言葉に安堵し顔を上げると、悪魔たちの姿は消え去っていた。
こないだと、同じだ。 私の不安を取り払う力を、コイツは確かに持っている。
まだ、心が揺れている。 相棒がいなければどうなっていたのかと思うと気が気でない。
今日は助けてもらえたけど、これでは本当に四六時中離れられなくなってしまう。
…それも良し、か。 勝手に納得した私は、シンジに口移しで愛を注ぎ込んで礼をした。
怖かったけど、シンジを愛せた一日。 狂ってしまうなら、コイツの手の仲で。
乙です
詩人っぽいです。なんとなく。鈍感ですみません。
>狂ってしまうなら、コイツの手の中で。
これにやられた。
955 :
肉じゃが:2006/02/19(日) 00:26:19 ID:???
みなさま乙です。
またみなさまにやられましたorz
本当に素晴らしいです。
956 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/19(日) 00:48:42 ID:87CvIa0T
ゲームセンでアスカのジッポ2個とったんだが一ついくらぐらいになると思う?期待はしてないけど
about 300yen
量産機がそのままきたらやっぱりレイ(ry
すいませんほんとすいません日記への愛情の裏返しです
オナ禁します