イタモノ総合投下スレ

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どこに投下していいかわからない微妙なイタモノFFはここに投下するといいよ。
イタLASでも、イタLRSでも、アンチLAS目当てのイヤがらせアスカ×オリキャラのエロFFでも
なんでもOKだよ。縛りなしの自由で行こう。
でもヘイトFFは勘弁な。
2get
削除依頼よろしく
最近FF読み始めたんだけど「イタモノ」ってどんな意味ですか?
「痛い」ってのは分かるんだけど何が痛い物?
文章が下手なFFって意味ですか?
廃棄・・・
それはイタタモノさ
つまらんこのスレ破棄決定!
ここは期待できそうなスレ(゚д゚)ジョハー
よくやった>>1
で、ここでN3を待ってればいいんだな?
でもイタモノって作るのにエネルギーいるんだよなー
ちゃんと投下があるか不安
破棄破棄破棄破棄破棄破棄
N3氏の作品は長くて理解しにくいから、いきなり前の続きを落とすより
前の分をコピペして、さいしょから最後まで全部読めるようにすれば?
それはいいアイディアですね。じゃあ頼みますね。>>12
俺はその間エロサイトを巡回してっから。
カススレだなここ、いらんよこんなとこ
グロ小説はここですか?
カスカスカスカスカスカスカスカス
スレ住人はどんなイタモノがお好みなんだろう。
ヒロインキャラが陵辱される?シンジが裏切られる?
それとも肉体的な痛みを味わうタイプかな?
N3氏が投稿出来るようにLAS小説スレ誰か立ててくれ
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1107695949/ 
 
ここじゃ〜N3氏の品が落ちる。
なんだかんだ言いながらおまえら即死防止に協力してるじゃない
職人と住人が協力してLAS作品を考えてみるスレみたいな・・・
つまり馴れ合いと作者の自分語り可のスレw
やっぱ少々ハッチャケた人のほうが面白い作品を書いてくれるような気がするんでな。
1にアンチLASでもOKって書いてあるのは、投下の途中でどーのこーの難癖つける連中を封殺する
理由としては有効だろう。なにせイヤガラセでもいいんだからケチのつけようがない。
結果、読み終えて駄作なら、そん時叩けばいいし。
削除依頼よろしく
何を理由に削除依頼すれば良いんだ?
理由無き依頼は荒らしと同じで削除議論板で晒される事になるぞ。
駄作しかうまれないから削除依頼よろしく
そんな理由で削除人は手動かしてくれない
>なんでもOKだよ。縛りなしの自由で行こう。
>でもヘイトFFは勘弁な。

やれやれ、>1よ。
ヘイトこそイタモノの極みだろう?な〜にびびってんだ?それともおまえがイタイやつなんじゃないのかw
まぁ、どうせ自分じゃイタモノどころかマス以外かけない、おニート様だろうがよ。
あぁ、ゴメン。図星っちゃったよ。わるいわるい。働いたら負けだったよなw

ところで、「イタモノ」ってのは、書いてるヤツがイタイ香具師ってことでFA?
それとも>4の指摘どうり、文章が下手な香具師ってのも含めようか?

いいかげん、おまえさんのレベルに合わせるのがつらくなってきたわ。まぁ、俺様もイタモノってことで。ニート様じゃないがな。
お前さんに付き合ってやった、優しい俺様に感謝しな。チキン野郎。
ss創作スレ
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1087585663/  
 
ここより自由なところがる、しかもここイタモノのくせにLASとかLRAとか
縛らず、アンチLAS、オリキャラ、尚且つエロまで許してるなんでもOK!
そんなんでいいならSS創作スレがすでにある。だから削除依頼よろしく〜。
まはや削除するしかないな
え〜!
いくらなんでもヘイトはダメだろ
削除咲くよ削除策よs駆除カスゴキブリ
ここの特徴は明確にアンチLASおkって書いてあることだからな。
ss創作スレはきっついの書いたら叩きだされかねん。

まあ沈んでからだな。このスレは。
32ケンスケスキーLAO:05/02/06 23:51:56 ID:???
ここならケンスケに自己投影して、ケンスケ×アスカでハァハァするFFの投下は期待できそうかね?
>>32
隗より始めよ
お前が書いて投下するんだよ!
頑張れ!
なんでもいいの?
SM板のノリでもいいの?
去勢とかでもいいの?
もーちょいルール決めた方がよさげですが
ルールなんかあると、それを楯にとって難癖つける奴が出るから
ない方がいいよ。何でもありでいいじゃん。
こんなカススレいらねぇ〜よ
>>35
individual evangelionくらい強烈なのでもいいよ。
むしろ我流痴帯くらいでもいいよ
で、いつになったらN3は来るんだよ!
も〜、待ちくたびれた〜
削除依頼よろしく
カヲルがシンジの性器をいたぶりながら破壊するっていうのは有りですか
その後、性転換させて記憶を改変させて結婚して幸せに暮らすという

明らかに板違いなそんな内容
イタモノならおk
面白けりゃいいよ。つまんなかったら叩くよ。
ほほう、ここはペル厨の俺も楽しめそうなスレですね。
削除だぁ〜つまらんつまらんカスカスカスカスここの住人クソマンコちんこ
汚い醜い気持ち悪い
N3は向こうに投下したようだし、ここはキワモノ路線で行くしかないな。
ペルみたいなのを期待しつつ今日はもう寝るか。
48:05/02/07 01:18:57 ID:???
あ〜あ、せっかく用意したのに振られてしまったよ。
そのうち俺がキッツイのを投下するから、まあいいや。
1よお疲れさん!!投下まってるよ〜!!
しかし俺が心配してんのはN3作品が本当に最後わかりやすくLASになるのか?
って事なんだよね。きゃあスレの前スレで言われてた「しのぱ流」LASだったら
今の信者も手のひら返して叩きだしそう。
「しのぱ流」ってわけでも無かったんだがなあ
しのぱ流ってのはつまり、精神的な繋がりのみってことでしょ?

N3のはアスカとシンジは結婚して子供も居て、そして長年連れ添った上で更に精神的なLASだったからのう
まあ、その時はその時だよ。とにかく完結してみないと判らないんだから。
53:05/02/07 01:30:57 ID:???
せっかくだから、あっちの前スレが落ちた時の為に
前スレの投下分をこっちに貼って保存しておきたいんだけど、問題あるかな?
あのEDをしのばと結びつける思考がよくわからん。
末永く幸せに暮らした後、シンジはアスカに見取られて逝きました、ってことでしょ?
確かに直前のミサトとアスカの会話見てると、離婚と結婚繰り返してそうではあるけど。
N3氏のを保存って事だよね?どうなんだろう。どっかのサイトに掲載されてたって訳じゃないからいいような気もするけど…。
本人の了解とってからの方がいくない?
いや、でも、しのぱ流のヲチを持ってきて
「これは自分ではLASだと思ってます」って
ケロっと言いそうな、危うい空気の読めなさを持ってるから
心配だよ。そこがいいんだけど。
57:05/02/07 01:41:54 ID:???
ああ、専ブラ使ってるからいつでも見れるんだった。
まぁ、いいや。保存しなくても。
ちょっと提案。
なんでもOKだけど、ジャンルだけは特定できるように
名前欄か目欄に入れるようにしたらどうだろう?
59N3爆弾 ◆WwZ76piHps :05/02/07 01:54:30 ID:???
すみません。
またこちらでお世話になることもあるかもしれませんので、そのときは相談に乗ってやってください
60:05/02/07 01:56:01 ID:???
>>58
それはスリルがねぇなぁ・・・
LASを期待してたけど、最後までアンチLASだった!
とか、その逆だった!とかが味わえないと。

それに、今でこそ「2・・・3・・・5」とか「キーホルダー」とか前原作品とかも
当たり前にLASスレで語られてるけど、実際アレがLASかどうかなんて
個人個人で判断が割れるんだから、下手に属性明記するってのもかえって
後々荒れる元になるんじゃないのか。
それこそ、作者だけLASだと思ってるとか。
イタモノって元々そんな微妙なラインの上にあったりするもんさ。

>>59
向こうで信者からも叩かれるような事があったらくるといいよ。
1が意外とまともなこと考えてたのに驚いた
>>59
一度も世話はしてないわけだがw
6358:05/02/07 02:45:43 ID:???
なるほど。それもそうですね。
それを踏まえてのイタモノ総合投下スレなんだね?納得しました。
>作者だけLASだと思ってるとか。
イタモノって元々そんな微妙なラインの上にあったりするもんさ。

ああ・・・なんかやっと安住の地を見つけた気がする。
65名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/07 23:25:04 ID:K98sI+6y
つかさ N3ってなにどこでよめんの?
>>65
今一番伸びてるスレ
('A`)
粘着アンチ総合スレッド
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1107794298/

『一匹見掛けたら30回は自演する』
そんな粘着をマターリヲチするスレッドが誕生しました
N3様、今の話を書き終わったら、是非こちらでアスカリンカーンの詳細を描いた
外伝を書いてはいただけないでしょうか。
もう妄想が収まらず、いかんともしがたい状態でございます故
非常に申し訳ないのですが、何卒宜しくご検討のほど御願い奉る次第でございます。
N3氏は、所謂エロ作家ではない希ガス。
18禁状態を背景にしつつ、その実ギリギリの中での
交流を書いていく方に興味が向いているというか。
単にエロエロなのを書くのは汁一党の領分だろう。
つか、あの話の外伝を汁に委託して欲しい
実のところ、ぬく目的でN3読むヤツいないだろ。
正直枯れにエロを期待するのは野暮。
イタモノで本領を発揮して欲しい。
いやオレはあの程度痛くないけど、風潮的にはイタイらしいから。
壊れた二人が好きなだけの俺でしたorz
え?俺普通にきゃあスレの奴で抜いたよ?
>>73
すまん。君には負けた。
出直してくるよ。
>>57
ログくれ
元イタガリータとして試しに読んでみたい
うpの仕方がわからん
1じゃないけど。

ttp://eva-2ch.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/dat/eva0281.lzh

ここにあったよ。
それ、きゃあスレのログじゃん
それじゃないだろ
7977:05/02/10 03:43:42 ID:???
ごめん。勘違いしてたよ。お詫びにうpしました。

http://eva-2ch.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/dat/eva0284.zip
>>79
>>75ではないが横からいただいちゃいました。
マジで神!
8175:05/02/11 00:08:35 ID:???
>>79
多謝
休みに読ませてもらいます
昔に読んだ奴なんだけど、そのころイタモノに免疫無かったので記憶から消したss
思い出したところだけ書くと
シンジは死人を生き返らせる研究に没頭。恋人のアスカとの仲は冷え切っている。
アスカは助手の男と寝たと告白するもシンジは無関心。キレたアスカがつかみかかり
はずみでシンジはアスカを殺してしまう。あわてて生き返らせる薬を使うが、
生き返ったアスカには感情が全くない人形そのものだった・・・
HPも題名も作者も覚えていない。まあもう読みたくもないが
二人の会話が何とも寒々しくつらかった。
>>82
うわっ、なんかそれ物凄く痛そうだな
シンジが行き返らせようとしていたのは綾波なのかな?
アスカが哀れだな。
82の説明を読む限り、浮気もシンジの関心を買うための手段ぽいし。
シンジも、「仕事に夢中になって恋人を疎かにする」くらいはあることな上、殺そうとして殺したわけじゃないなら、それほどの酷い奴ではないよね。

死人を生き返らせるファンタジー分を除くと、無理なDQNキャラよりもリアルでむしろ嫌だ。
俺もタイトル・作者ともに忘れたけどその話知ってるわ。

おまけにその浮気話もアスカの嘘だったんだよな。
シンジにかまって欲しかったから。
>シンジは死人を生き返らせる研究に没頭

レイを生き返らせるため?
>>82の書き込みを読んだら、京極夏彦の姑獲鳥の夏の一場面を思い出した。
漏れはそのシンジに猿田博士を連想したよ。
>>90
82と似てるけどちょっと違う・・・のかな?
少なくとも最後までアスカ→シンジもシンジ→アスカもあったような
ただ、こりゃーホントイタモノだわ
ここまで似てると、細部の違いは82の記憶違いではって気もするが。
ところでこれも、アスシンが最後まで両思いなのは間違いないのでは。
これは良いイタモノをありがとう。
俺個人的にはN3のが痛いと感じる。
>>90
82だけど、う〜んやっぱこれとは違うな
もっと二人の会話が倦怠期みたいによそよそしかったんだよ
「あたし、あの男と寝たからね・・」なんてせりふもあったし
レイも出てなかったと思う。中途半端に思い出してみんなスマヌ
読んだ後、甘甘読みまくって必死に忘れようとしたんだ
禁断の作品だな。

90紹介してくれた人もアリガト!まだこれの方が純LASにみえる
>>95
何年も立つと、けっこう記憶改変されちゃうもんだよ・・・
漏れもレイ出てると思って捜索依頼したら、名前すら出てなかったとかあったし
シンジに一番には愛されてない、と最後まで思い込んでたアスカがめちゃくちゃ可哀想・・・
LAS厨を狂死させるほどのきっついアンチLASキボン
>>98
最近のLAS人はちょっとやそっとではめげませんよ
>>98
いや、そういうのはさ、普通のLASスレに投下して、ゲロ甘で物語を進め、
最後に大どんでん返しで痛くしないと、あまり効果がないよ。
イタモノ投下スレにある時点で心構えが出来ちゃうんだよね。
>>100
だからと言ってするなよ
それこそN3(ry
そういや、N3というとN3爆弾で固定しちまったなぁ。
N3菩目氏の立場は……
このスレ、100レス越えても未だ投下は無しか
>>102
その方は別の呼称の方がメジャーだから大丈夫
>>103
ここはスラムだからな。そう簡単に投下は無いよ。
N3の避難先として取っとかないといけない事もあるしな。
うむ。あと少ししたらN3こっちくるだろうし、それまで保守してさえいればいいよ
アレ、三月一杯続けるハラみたいだが
どっちかというとN3擁護派なんだが、そろそろアンチの相手するのも面倒くさいんで
このスレを「N3と愉快な仲間達スレ」とするのはどうだろうと、本気で考えている俺
そもそもこのスレは1が「N3専用スレ」として建てたんじゃなかったのか?
N3にスレを移る気は全く無いけどな
初期の頃さんざん煽ったり擁護したりしてたな。
まだ飽きずにやってるのか。
変えたら変えたで、またLAS厨が書き手を追い出したとか言われるだけの事
結局N3のわがままで続いてるだけだから。
読んでる方も惰性
でも面白いよ、あれ。
LASでもイタモノでもないけど。
115108:05/02/26 23:18:20 ID:???
なんか、いろいろたまってるヤツいるみたいだな。
なに言ってんだかよく解らないがかんばれw
投下FFで書き手のワガママじゃないのがあるのか?
>>116
意味が分かりかねますが
投下する人間は所詮自分のオナニー披露したいだけって点では同じってことじゃねーの?
そのオナニーショーに入れ込んで絶賛する人間もいれば嫌悪を示して非難する人間もいる。
オナニーという行為自体には何も変わりがない。

ただ、普通はオナニー非難されたら我に返っちゃうから空しくなってやめるよね。
N3の場合はそれがないからこういう状況になっている。
ムキになってるのか嫌がらせなのか本気で気にしてないのか儲の書き込みだけ見ているのか。
どれともわからんが、きゃぁスレからは素直に出て行ったわけだし、まあ儲を拠り所にしてんだろうな。
いや普通に意味わかるよ?

そんなFFは無い
信者を拠り所にしてたらとっくに他のスレに移転してるだろ
「この連載だけはこのスレでいいよ」って人の意見は根強いのよ。
多分、書き込みの量だけなら移動してくれって人間より多い。
FFが自己満足だってのは分かるが、他人に迷惑をかけるために書いてるのはN3ぐらいだ
>>122

ああいうFFがN3の好きなLASであって、そういうのを望んでる人間も多数いる。

俺は甘LASなんて虫唾が走るくらい嫌いだから、今日投下されてたひま氏のFFは読んでて
気持ち悪くなったが、それを他人に迷惑かけたから出て行けと言う奴が居たらどう思う?

大半のLAS人はイタモノも甘いのも両方読むらしいが、何を基準に「他人に迷惑をかける」
なんて言いかたしてるんだ?
>>123
相手にしないことだ。
他人に迷惑をかけるために書いてるのは、なんて書いてる時点で、そんな価値の無いレスだってのは分かるだろ?
つーか明確にスレを分けろと。
>>125
甘LASと純愛成就LAS以外は全部イタモノスレっていうことになるぞ。
きっと。
落ち着いてLAS小説を投下するスレ8の939-947に投下されていた
「SとMの肖像」みたいな作品もイタモノスレに投下するほうがいいと思う?
>>127
その作品に対するみんなの反応で、漏れは訳が分からなくなった
みんなの線引きが謎
確かに。あれって充分イタモノだよなあ。
おれは全然痛くなかったなぁ
N3クラスになって、やっとイタイ。
N3まで行くとそういうモンだと思って頭が切り替わるんだよね
だから痛いとか感じる読み方をしなくなる
ベルセルク読むときとネギま読むときで心構えが変わるようなモン
SMは甘モノかと思ってたところにあれだったからかなりダメージ受けた
>SMは甘モノかと思ってたところにあれだったからかなりダメージ受けた
その理屈だと、普通に甘LAS以外だとイタモノって事にナラネ?
>>132
いや、要は、振り出しあたりが甘LASっぽかったからそうだと思いつつ読んでたら
いきなり異性系のイタモノだったからダメージを受けた・・・ってことじゃない?俺もそうだし。
ここなんか投下するより討論するとこになってるな
まあ最低読まされるより好いけど
おい!ここはスコッパー期待のスレじゃないのかよ!
>>133
それは読解できてるって。
構成の問題で、普通に読んで、痛かった人がいるっていうわけだからさ。
それとも、ダメージは受けたけどイタモノというわけでは無いという趣旨だった?
138名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/28 05:02:57 ID:jhNBghEh
さて、いよいよこのスレをageる時が来たようだな。
N3様おいでませ。
結局ここはスラムスレに決定したようだな。
まあ何かの時の為に保守
何このスレの存在意義wwwwwwwwwwww
N3のささやかな抵抗かwwwwwwwwwww
>>140
>>59によれば、何かあった時に相談に来るスレらしい。
そして信者にも叩かれ出した時の為のスレだね。
>>137
それ、イタモノかねぇ?
>137
どっかで似たような話読んだような。

シンジとアスカが兄妹というのだったと思うけど。
>>143
ttp://web.archive.org/web/20030405104956/member.nifty.ne.jp/sukeshin/toukou/futari.html
コレでしょ?俺も初め見たときコレを思い出したよ。
>>144
結局甘いのね
これは良いイタモノをありがとう
>>144
これの裏バージョンってある?
>147
そこの裏にもなかったから多分ないと思う。
>>143
なんとなく偽装結婚を思い出したんだが
>149
あれは内も外もなくシンジが酷い扱いを受けるという自称コメディだったんだけど。
しかもアスカの中では「なんでわかってくれないのよ!?」と悲劇妄想が渦巻いていたコメディ
あの作品は結構好きだったな。
聞くところによると叩かれてたらしいけど、どんな感じで叩かれてたの?
アスカのツンデレ期待してた連中がデレ期に入ることなく終わったことにキレただけ
アスカが無茶をしてるのに、当のアスカは最後まで
「自分が無茶をしていた」という自覚を持たなかったところが叩かれてたような
>152
作者が自分で用意したハードルが高すぎて、うまく落ちがつけられず典型的な
理不尽LASになったから。
156イタLAS書いてみました:05/03/06 01:42:59 ID:???
「さよなら」と、そんな一言で私たちの関係は終わった。
終わらせる気など微塵もなかったのに、シンジは呆気なく私の前から消えていった。
アイツの消えたアパートに独り。取り残された惨めな私?
私がシンジに執着していたのは周知の事実だ。その結果がこの始末では恥ずかしすぎる。
確かに、私はシンジに別れを持ち出されたとしても不思議はない付き合い方をしてきたかもしれない。
彼の意思など考えもせず、ひたすら私は私の都合だけで彼を振り回してきたのだから。

しかし、何故今になって別れ話を持ち出されなければならないのかがわからない。
シンジと付き合う以前から私の性格はこうだった。
それを承知で、彼は私を受け入れたのではなかったのか?
サードインパクト以後の混乱に紛れてという言い訳はなしだ。
当時の私たちにも決別するという選択肢はあったのだから。

「後悔」という二文字が浮かぶ。
いつだったかシンジが他愛無い話に混ぜて使っていた。
シンジは私と付き合ったことを「後悔」したのだろうか?
だから「さよなら」なのだろうか?
だがお生憎様だと思う。
私の辞書に「後悔」というに二文字は存在しない。
選択の結果に反省はするが、感傷で割り切れるような生ぬるい経験は持ってないと自負する。
その場その場で最善とは言わないまでも自分で決めた道を選んできたのだ。
「騙された」と責められても、「騙されるほうが悪い」と開き直ってやるだけだ。

でもシンジとの付き合いにおいて、反省するにしたって何を考えればいいのだろう?
彼を傷つけてきた自覚はあるが、同じ程度には甘やかしてもきた。
何が不満だったのか?
157イタLAS書いてみました:05/03/06 01:43:45 ID:???
――― 一時の気の迷い。口が滑っただけ。いつもの喧嘩の延長。

私はシンジを手放す気はないから、気楽に考えたかった。
暫くしたら落ち着くだろうと。
彼を手に入れるまでにかかった時間、彼を手に入れてから彼のために費やした時間。
「さよなら」の一言で、簡単に私が別れてやるとでも?
冗談でしょ? 私に別れる気はない。シンジの都合に振り回される気も。

そう、彼はいずれ私の元に帰ると考えていた。

月めくりのカレンダーのページを乱暴に破り取る。
シンジが居ないまま過ごす日々が増えていく。
居場所を探すことなど容易いと考えていたがそれを覆される。
過去の伝を頼り、国連の職員を脅してまでも情報を得たのに、それからさえも逃げられた。
私の苛立ちは最高潮に達する。
焦らされるのは好きではない。
焦りを怒りに変換してやり過ごすにも限度がある。

しかしシンジが戻ってくることはなかった。
私は彼の姿を見失ってしまった。
「さよなら」の理由を追いかけて、私の心は冷たく凍えていく。

私と過ごす時間の中で、シンジも少しずつ疲れていったのだろうか、と。
158イタLAS書いてみました:05/03/06 01:44:34 ID:???
きつい言葉をぶつけたり無茶な行動をするたびに、シンジは辛い顔をして見せた。
けれどそんな顔を見るたびに私はとても幸せだった。
何でも笑顔で誤魔化して、誰にでも優しいふりをしたがるシンジ。
曖昧な態度で痛みを隠す術を覚えたシンジ。
その彼を苦しませることが出来るのは、自分だけなのだと言う優越感があった。
私だけが彼を傷つけられるという事実に、愛されているのだと感じていた。

そしてそれは、シンジも同じだった。
私を抱いて、首を絞めて。
「いけないとわかっているんだ」と泣きながら、彼は何度もそれを繰り返した。
傷つけた相手に、私に許されることによって、漸く自らのアイデンティティを確立する。
弱い自分を嫌悪しても、シンジはそうやって確かめずに居られなかった。

私たちは傷を舐めあっていたわけではなかった。
痛みを与え合い、過去を癒さぬことによって私たちの関係は成立していた。
だが、シンジは疲れてしまったのだろう。
だから私を置いていってしまった。
もう過去に付きまとわれることがないように、徹底的に自分の痕跡を消して。
159イタLAS書いてみました:05/03/06 01:45:57 ID:???
シンジの部屋のシンジのベットの上で、私はシンジが見上げたであろう天井を眺める。
何度この場所で、シンジに抱かれただろう。
彼は横向きに寝る癖があったから、この天井を見るのは私のほうが多かったかもしれない。

…私は「後悔」などできないし、する気もない。これまでも、そしてこれから先も。
目じりから落ちた水がシーツを濡らしていくのを遠く感じながら、私は目を閉じる。

忘れたふりは出来ても、本当は忘れることなど出来ないように。
シンジがどれほど痕跡を消そうとしても、私がシンジを忘れることはないだろう。
そしておそらくはシンジも。
私の前から消えたことによって、私の存在はシンジの中から決して消せないものになる。
苦しめばいい。
私を捨てたことを。
私から離れる道を選ぶことはできても、自分自身からは逃げられないのだと気がつけばいい。
過去も、傷も、私も。シンジを構成する一部だったのだから。

後悔はしない。忘れもしない。
そう決めているのに、涙が出てくるのは何故なのだろう。
シンジは今どこで何をしているのだろうと考える。寂しくはないのだろうか。
シンジのベットの上を探しても彼の匂いが見つからない。
彼が持って行ってしまったから、私は熱量の足りない独り寝が寂しかった。
160a judgment:05/03/06 02:24:32 ID:???
よし、誰も見てないようだから
俺も何処に投下しようか迷ってたやつを投下してみる。
名前欄がタイトル。
161a judgment ── プロローグ:05/03/06 02:26:07 ID:???
赤い海の畔に人間が2つ、生気は殆ど見出す事が出来ない。
白のシャツに黒のスラックスという学生服姿の少年と、赤いプラグスーツに包帯をした少女。

少年──碇シンジ──は横を見る。
一時は自分を含む全てのものを拒絶して、狭く暗い世界に身を預けるも、
もう一度、ただもう一度だけ会いたいという願いを抱いた自分を思い出す。
傍らに寝そべる一人の少女──惣流・アスカ・ラングレー──を確認する。

少年達が赤い海から帰還したのは4日前。
目を開けて息をしているだけの少女を横目に、少年は墓標を立てた。
かつての保護者、自分を変えてくれた女性──葛城ミサト──の。
涙は流れていなかった。「帰ってくるかもしれない、これは目印なんだ」と
自分に言い聞かせ、死を暗示させる涙を希望によって止めていた。

少年は少女をどうにかして回復させたかったのだろう。
崩壊した第三新東京市を歩き、最初に見つけたコンビニで
簡易の包帯と食料を見つけて畔へ戻る。

少女は何も話さない、呼吸以外の動きも無い。
痛みや苦しみの素振りさえ見せる事は無かった。
包帯を巻かれている時も、唇に水分をあてがわれた時も、
まるで廃人のように、そこに在るだけの物体と成り果てている。

少女の姿は少年からも生気を奪う。
罪悪感が襲い、絶望を想起させ、希望を飲み込む。
ついに少年も動く事を止め、こうして少女の傍で死を待つ事を選択する。
162a judgment ── プロローグ:05/03/06 02:26:42 ID:???

『僕のせいだ、全て。もう誰も帰って来ないだろう、これは罰だ。
 何も自分では決められなかった僕への、神様の罰なんだ。』

『じゃあアスカは?アスカも何か罰を受けているんだろうか。
 でも今の彼女は苦しみさえも理解していない。やっぱり罰を受けているのは僕だけなんだ。』

ふいに少年の目にアスカ以外の人間が映る。
赤い海の水面に立つ紅い目をした少女──綾波レイ──。

『綾波、やっぱり僕はダメだった。僕が上手くやれば他の人達も戻ってきたのかな。
 アスカも僕を褒めてくれたのかな。ごめん、約束したのにね。』

水面に立つ少女は消えていた。
少年はゆっくりと立ち上がり、隣に寝そべる少女の上に乗る。

『アスカ、助けてあげられなくて、、こんな姿にしちゃってごめん。』

少女の首を絞める少年の手に力が入る。
細いながらも規則正しかった少女の呼吸のテンポが変わる。
163a judgment ── プロローグ:05/03/06 02:27:21 ID:???

少年は手を止めた。
自分の頬に走る冷たい感触。
それが首を絞められている少女の右手だと気付くのに数瞬かかる。

『さよなら』

少女の手が、ここにきて初めて焦点の合った目が、少年にはそう言っているように感じられた。
優しい目ではない、無機質な、愛情を示さない、少年が最も嫌悪する表情だった。

手の力が抜け、少年は思い出す。
自分がその少女を求めていた事を、少女に必要とされたかった事を。
涙が溢れ、絶望が支配し、少女に向けられていた刃は自分へと向かう。
恐怖に襲われ思考不能の少年の下で、帰還後初めてになる少女の声。



「キモチワルイ」


少年の意識は途絶えた。

───────────────────────────────────────────
164a judgment ─ 1 - シンジ覚醒:05/03/06 02:28:01 ID:???

「シンジ君の意識が戻ったって本当!?」

第三新東京市内にある病院の5階、特別フロアに駆け込んできた葛城ミサトの声に、
赤木リツコは明るい口調で返答した。

「えぇ、待っていたわ。私もまだ会っていないの。
 王子様のお目覚めとなれば、アナタが最初じゃないとね」

冷やかしてはいるものの、リツコの表情は温かく、
肩で息をするミサトに小さく「おめでとう」と呟く。

シンジが赤い海から帰還して1ヶ月、人々は戻ってきていたのだ。
意識を無くして倒れているシンジとアスカを発見したのは日向マコトと伊吹マヤ、
すぐさま病院へと連れて行った時には、既に何人もの帰還が成されていた。

応急処置から本格処置、警備の徹底、リツコとミサトが帰還してからは、
2人の復帰の為の支援は猛スピードで進んでいた。

特にミサトは2人の復帰に全力を尽くした。
大人たちの為に犠牲になったチルドレン、傍に居ながら何もしてあげられなかった被保護者、
それでもやり遂げてくれたアスカとシンジ。ミサトの生きる目標は2人の幸せへと変わっていた。

ネルフは存続している。
総司令であった碇ゲンドウは未だ帰還していないが、副指令である冬月が現在は司令を務めている。
ゼーレに踊らされ、アスカの操るエヴァ弐号機に蹂躙された戦略自衛隊の隊員達も帰還し、
全てのシナリオを知った日本政府はネルフに謝罪すると共に国の再建の為に協力し合う事を約束した。

一方ゼーレであるが、ネルフ各支部の不安とは裏腹に帰還していなかった。
正確に言えば帰還しているかどうか確認が取れないのだが、ゼーレの思想に
強く共感していた者達が帰還していないという事実から、幹部も同様であろうと推測された。
165a judgment ─ 1 - シンジ覚醒:05/03/06 02:28:33 ID:???
足繁く病院へ通うミサトの心中を察し、リツコをはじめとするネルフ職員は代わりとばかりに復興に努め、
少しでも早くあの“家族”が再び元の生活に戻れるようにと願っていた。

「シンジ君、分かる?」
「……ミサト、さん…?僕は…ここは?」
「ずっと眠ってたのよ、1ヶ月も…でも良かった、本当に良かった。」

ミサトの目からは止め処なく涙が溢れ、首から下がるクロスにも水滴が見られる。
シンジに抱きつきながら泣いている親友を見つめるリツコの目にも、微かに水分が浮き出ていた。

「1ヶ月……ミサトさん、戻ってきたんですね!?リツコさんも?」
「そうよ、みんな戻ってきているわ。全て終わったの…よくやったわね、シンジ君。」
「みんな…そうだ!アスカ!アスカは?無事なんですか?」
「アスカはまだ眠っているわ。大丈夫、きっと目が覚めるわよ。」
「そう…ですか。僕…アスカに……」
「今はゆっくり休んで。相談なら、これからいくらでも聞いてあげるから。」
「……………はい。」
「おかえりなさい、シンちゃん。」
「………ただいま、ミサトさん。」

まだ身体に上手く力が入らないシンジを抱きしめ、ミサトは優しくキスをする。
2回、3回、軽く唇を合わせた後に、大人のキスを。
困惑しながらもシンジはミサトを受け入れ、自分が生きている事を理解した。
166a judgment ─ 1 - シンジ覚醒:05/03/06 02:29:05 ID:???
シンジは精力的にリハビリに励み、1週間後には自分で歩けるようになっていた。
その原動力は葛城ミサト、級友で親友でもある鈴原トウジ、相田ケンスケ、洞木ヒカリ、
そして未だ目覚めぬ惣流・アスカ・ラングレー。

ミサトから父親が帰還していない事を告げられると、「なんとなく分かる気がします」とだけ残し、
少し寂しいような、それでも何か吹っ切れているかのような笑顔を見せた。

「そういえば、加持さんは?戻ってきたんでしょうか。」
「……戻ってきてないわ。きっと、間に合わなかったのね。」
「…そうですか、、でも、いつか戻ってくるかもしれませんよ。
 今だって、まだ少しずつ戻ってくる人達がいるんですよね?」
「えぇ、そうね。ありがと、シンジ君。」

「アスカ、早く目が覚めると良いわね。」
「…はい。でも、怖いんです。僕はきっと許してもらえない…」
「大丈夫よ、シンちゃんのアスカを想う気持ち、伝わらなかったら私が引っ叩いてやるわよ。
 目が覚めてから2週間、一番アスカの病室に顔を出してるんだから。
 みんな分かってるわ、シンちゃんがどれだけアスカに目覚めて欲しいか。
 『許してもらえないかもしれない』って、そう考えてるシンちゃん自身が一番目を覚まして欲しいと思ってる。
 それだけで成長してるのよ、今のシンちゃんなら、アスカも許してくれるわよ。」

「僕は…汚くて、ずるくて、卑怯で、あんなに傷つけたアスカを好きになる資格があるんでしょうか。」
「好きになるのは自由よ、それをやめるのもね。自分で決められるはずよ、もう。
 後悔するなら、やってみてから。分かってるはずよね。」
「……はい。今は、アスカが目を覚ますように努力したいです。」
「そして、自分の身体も大切にね。目を覚ましたアスカを守れるぐらいに健康になるのよ。」
「…分かってます。ミサトさんも、ずっと付いていてくれたんですよね?身体に気をつけてくださいね。」
「……ありがと、シンちゃん。」
167a judgment ─ 2 - アスカ覚醒:05/03/06 02:29:37 ID:???

まもなくシンジは退院し、帰還後にミサトが住み始めたマンションで再び暮らす事になった。
ミサトもネルフへと復帰し、作戦部長からリスク管理へ、との辞令が出されていた。
リスク管理はネルフに対するあらゆる危険を想定するもので、その専門が揃っている。
にも関わらず冬月がミサトをその部署に配置した理由は、「パイロットに対するリスク管理」を
させるためである。両パイロットやミサトへの配慮でもあり、適任でもあった。

退院してからシンジと級友達は学校が終わると毎日アスカの見舞いに通っている。

「3人とも入ってきても良いわよ、身体拭き終わったから。」
「おう、お疲れさん。しっかし顔色は随分良くなっとるっちゅうのに全然目ぇ覚まさんなぁ」
「そうだよな、もうホントいつ目が覚めてもおかしくないって医者は言ってるし。」
「相田くん!写真撮っちゃダメよ!」
「まぁまぁ、惣流が目を覚ましたら全部渡すからさ。回復アルバムを作ってやるんだよ。」
「ケンスケ、やめた方が良いと思うよ?殺されちゃうと思うな…」

座って談笑する4人の姿は、この世界に平和が戻りつつある事を象徴していた。
シンジは安堵する。自分1人では絶望に落ち、希望を捨てようとした赤い海の畔を思い出し、
支えてくれる人達を大切にしたいと。自分も支えてあげたいと。


シンジが退院してから1ヶ月ほど過ぎたある夜、時間は午前2時、葛城家に鳴り響くコール音。

「ミサトさん!アスカが、アスカが目を覚ましたって!」
168a judgment ─ 2 - アスカ覚醒:05/03/06 02:30:09 ID:???
アスカの病室は24時間体制で監視されている。
心電図などの機器も交代で見張られている状態の中、アスカは目を開け、身体を動かしたのだ。
夜も遅い事から、この事実が知らされたのはネルフと葛城家のみ。
40分後、駆けつけたのはシンジ、ミサト、リツコの3人。

「今は担当の医師が話をしています、もうしばらくだけお待ちください。」

当直の看護師に促され、3人は廊下のベンチに腰掛ける。
ミサトはシンジの肩を抱き、優しく髪の毛を撫でながら「良かったわね」と呟いた。
親子のようで恋人にも見えるその光景にリツコは苦笑し、ミサトに問いかける。

「ミサト、シンジ君を取られちゃうわね。」
「なぁ〜に言ってんのよリツコ、私は一刻も早くアスカとシンちゃんの仲が良い姿を見たいってのに。」
「ふふ、そうかしら。」

圧縮された空気が解放される音と共に病室の扉が開く。
初老の医師が3人の前まで歩み寄り、アスカの目が覚めた事を告げる。

「惣流さんは意識を取り戻しました、もう昏睡する事は無いと言って良いかもしれません。
 明日は様子を見て、明後日から検査を開始したいと思います。」

「ありがとうございます。それで…面会は大丈夫でしょうか。」

チラリと横目でシンジを見てからミサトは医師に問いかけた。
早く2人を再開させてあげたい、シンジの不安を拭い去ってあげたいと気持ちが逸る。

「はい、問題無いと思われます。ただ、意識はありますが、まだ朧気といった感じです。
 あまり刺激を与えないように気を使っていただければ。」

「大丈夫よね、シンちゃん。」
「…はい…!」
169a judgment ─ 2 - アスカ覚醒:05/03/06 02:30:41 ID:???
病室は電気が点けられ、ベッドには上半身を起こしたアスカが天井を見上げている。
3人が部屋に入ると、ゆっくり顔を向け、少し気まずそうに視線を投げる。

「アスカ、おはよう。」
「…ミサト…リツコも…アタシ、ずっと眠ってたんだって?」
「そうよ、戻ってきてから2ヶ月以上ね。」
「左目は?見える?右手の方は随分治ったみたいだけど、動かせるのかしら。」
「うん…大丈夫、みたい。目も、片目だと少しぼやけるけど、見えてるわ。」
「そう…良かった。」

3人の会話を聞きながら、シンジは迷っていた。
何を言うべきか、何と言って声をかけたら良いのか。
絶望の淵で最後の希望を自ら潰そうとした自分が、アスカに声をかけて良いのだろうか。

「アスカ、シンジ君はね、貴方より1ヶ月ぐらい先に目を覚まして、ずっと貴方を待っていたのよ。」
「そうよアスカ、誰よりも貴方を心待ちにして、一番多く病院に通っていたんだから。」

話しかけないシンジに気を使い、ミサトとリツコが交互にフォローする。
アスカの目は2人の後ろで申し訳なさそうに立つシンジに向いた。

「ア、アスカ!その…よ、良かったね!」
「…う、うん……?」
「き、きっと目が覚めるって、信じてたよ!……本当に、良かった…」
「あ、ありがと…」

少々感動が薄いようだが、アスカの意識が朧気であると医師は言っていた。
シンジのした事への怒りや、再び出会えた事の喜びは、生を実感した後かしらね。
ミサトはそんな風に考え、リツコの肩に手を置くと2人きりの部屋にしようと目配せする。
その意思はリツコにも伝わり、ベッドに背を向けようとしたその時、アスカの問いかけが空気を止める。

「あのさ、この…男の子、誰?」
170a judgment ─ 3 - 消失した者:05/03/06 02:31:14 ID:???
「アス、カ?…冗談?」
「いや、冗談じゃなくてさ…アタシの知ってる人だっけ?クラスに居たとか?」
「な、何言ってるのよ、私は?私の事は分かるわよね?」
「ミサト…でしょ?まだネルフで働いてんの?」
「えぇ、あの時は、ごめんなさい…って、それもあるけど!シンジ君が分からないの?」
「シンジ?シンジって…その男の子?初対面でしょ?」
「そんな……リツコ!」
「先生を呼んでくるわ、あんまり刺激しない方が良さそうよ。」

「なんなのよ…会ったことあるの?アタシ。それより、ネルフはどうなったのよ。
 量産機に負けたアタシは助かったみたいだけど、戦自が攻めて来てたんでしょ?」

呆然と立ち尽くすシンジにかける言葉も見つからず、次々に質問するアスカに全てを話すミサト。
ミサトもシンジを送り出すまでしか記憶は残っていなかったが、シンジ本人から聞いた話と推測を
結び付けつつ、丁寧に、出来るだけ落ち着いてアスカに語っていく。

「え!?あのシンジって子がエヴァ初号機のパイロットだったっていうの!?」
「そうよ…本当に覚えてないの?碇司令やレイについては覚えているんでしょ?」
「覚えてるわよ、どっちも死んじゃったのね…でも、初号機パイロットは何故か思い出せない。
 なんか、どんな子っていうか、年齢も、性別も思い出せないわ。……不思議ね…」
「一緒に住んでたことも?短い間だったけど、私の家で3人で暮らしてたのよ?」
「だぁから覚えてるって。でも…そういえば3人目は思い出せないわね。あの子なの?」
「えぇ。貴方のお弁当を作ってくれたのも、登下校を一緒にしたのも、シンジ君よ。」
「そうなんだ…記憶はあるわ。でも、誰だったのかは思い出せない…」
「…………貴方が惹かれた男の子でも…「ミサトさん!」

真夜中の病室に、シンジの声が響く。
171a judgment ─ 3 - 消失した者:05/03/06 02:31:47 ID:???
「いや、あの、あんまり急に色々喋っても…混乱しちゃいますよ、アスカが。」
「…シンジ君…」
「あ、あのー、さ、シンジ、だっけ?ごめんね、アタシ記憶喪失かな。」
「う、ううん。良いんだ、アスカが目を覚ましてくれて、それだけで嬉しいよ。」
「ありがと。まぁきっと思い出すわよ、2ヶ月も寝てりゃ忘れる事もあるわよ。」
「……そうだよね。でも、今は無理しないでゆっくり休みなよ。」
「そうね、そうさせてもらうわ。」

扉の開く音、先程の医師と、もう一人若い(といっても30代半ばであるが)医師、
それに看護師が2名、リツコと共に病室に入ってきた。

「記憶障害ですか?」
「えぇ…そうみたいなんですけど、部屋を出ていた方が良いでしょうか。」
「そうですな、出来れば。」
「…はい。アスカ、疲れたら無理しなくて良いからね。」

そう言い残して、ミサトは項垂れるシンジの肩を抱いて病室を出ようとするが、
アスカの声で歩みを止める。

「ミサト、ちょっとだけ、いい?」
「どうしたの?思い出した?」
「ううん…ちょっと…」
「…分かったわ。リツコ、シンジ君をお願い。」

シンジとリツコが病室から出るのを確認すると、アスカはミサトに向かい口を開いた。

「あの子、シンジって…私と何かあった?」
「………まぁ、一緒に住んでたし、エヴァのパイロットでもあったから…どうして?」
「分からないけど、なんか…気分悪いのよ。……出来れば、あまり近づけないで。」

ミサトの表情が曇る。
172a judgment ─ 3 - 消失した者:05/03/06 02:32:19 ID:???
扉の開く音、廊下では壁に背をもたれ掛けたリツコと、ベンチに座り俯くシンジ。
ミサトは必死で泣きそうな表情を隠して2人へと歩み寄る。

「アスカ、どうだったの?」
「ん…今、診てもらってるわ。」
「シンジ君の記憶、無いの?」
「みたいね…でも、きっとスグ思い出すわよ。」
「だと良いわね………ちょっと飲み物でも買ってくるわね。」

「…シンジ君…」
「…大丈夫ですよ、良かったじゃないですか、アスカが目を覚まして。」
「そうね…そうよね。それを一番望んでいたのはシンジ君だものね。
 記憶も、殆ど全て覚えているし、きっとシンジ君の事も思い出すわよ。」
「…もしかしたら、思い出さない方が良いかもしれませんね…」
「……シンジ君…」

俯いて顔を上げないシンジに、ミサトは心を沈ませる。
毎日この病室へと通い、毎日目を覚ますようにと眠る少女の手を握り、
少しでもアスカを守れるようにと身体を動かし続けた少年の想いを、
知っていたからこそ辛かった。

俯くシンジの頭を抱え、強く胸に抱きしめる。
堪え切れなかったのであろう。シンジはミサトの肩を掴み、小さく嗚咽する。


「(この子だけは、絶対に守る。例え神が罰を与え続けても、
 私はもう迷う事は無い。全生命力を懸けて幸せになってもらう。)」
173a judgment ─ 4 - 回復と不安:05/03/06 02:32:54 ID:???

3日後、検査を終えたアスカの症状を聞く為にシンジ、ミサト、リツコの3人は
心療内科の専門医でアスカの担当になった医師の話を聞いていた。
診断した結果、まだ確実な事は言えないが「部分記憶喪失障害」という事だった。
解離性同一性障害(多重人格障害)ではないだろうとの事だったが、如何せん時間が無く、
これからのカウンセリング次第では診断の結果も変わるかもしれない、と。
確実に分かっている事は、アスカの中にはシンジが存在しないという事だけである。

「僕は…あまり会わない方が良いんですかね…」

アスカの病室へと向かう3人の間に漂う空気は当然重い。
シンジはアスカが目覚めてからというもの、昔の『弱さ』が際立っていた。
無理もない、何もやましい事が無ければ明るく接する事も可能であろうが、
アスカに対するシンジの過去は、赤い海の畔で殺そうとした一点だけで暗くなる。

事実、アスカが目覚めてから今日までシンジは見舞いに行けなかった。
ミサトはアスカの「シンジを近付けないで欲しい」という言葉を本人に伝えられるはずも無かったのだが、
シンジ自身、アスカを怖がっていたのだ。

「(記憶が戻って拒絶されたら……僕が行く事でアスカが傷ついたら……)」

シンジにとって最も辛い、『求める人からの拒絶』という恐怖は、明らかにシンジの心を蝕みつつあった。

「…大丈夫よ、シンちゃん。アスカはきっと記憶を取り戻して、また以前の生活に戻れるわよ」

ミサトの的外れなフォローにリツコは表情を曇らせる。

「(相変わらずね、ミサト…シンジ君が悩んでいるのは記憶を取り戻す事が
 自分とアスカを傷つけるかもしれない、という事なのに。)」

リツコは昨日と一昨日もアスカの病室に立ち寄っている。
アスカがシンジに対しあまり良い印象を持っていない事まで聞き出していた。
174a judgment ─ 4 - 回復と不安:05/03/06 02:33:27 ID:???
「どうする?会う?シンジ君。」
「リツコ…どうするって、ここまで来てんのよ?勿論会うわよね、シンちゃん。
 待ち望んでいたお姫様が生還してるよ?」
「……はい。」


「アスカ、調子はどう?」
「リツコ…ミサトも。まぁまぁね、検査やら規則の説明やら、ちょっと疲れちゃったけどね。」
「そう、でも明日からは検査も一定のものだけになるみたいだし、逆に退屈になるわよ。」
「リハビリ出来るわね、アスカ。私は貴方達の専属になったから、いつでも手伝えるわよん。」
「んー、まぁ確かにリハビリはしないとね。とりあえず走れるようにはなりたいわ。」

目覚めてからのアスカは明るく前向きで、どこか吹っ切れていた。
量産機との戦闘前に廃人と化していた頃のアスカではない。それは見ているものにとっては
喜ばしい事であるが、ミサトには少し疑問を抱える部分でもあった。

「(シンジ君の記憶が無いから、こんなに明るいのかしら…)」

「ア、アスカ、僕も…リハビリの手伝いに行っても良いかな?」
「え?…そうね、ありがたいけど遠慮しとくわ。アタシを知ってるなら分かるでしょ?
 あんまり知らない人に助けてもらうのって、気ぃ使っちゃうから。」

「そ、そうだよね…僕の事、覚えてないんだもんね…仕方ないよ。」
「……シンジ君……」
175a judgment ─ 4 - 回復と不安:05/03/06 02:34:00 ID:???
「あ、いや…ごめんね。でもシンジは学校とか行ってるんでしょ?
 アタシと一緒に登校してたって事は、ヒカリとかも知ってるの?」
「う、うん!洞木さんも心配してたよ、アスカが眠ってる時に何度もお見舞いに来てくれたんだ。」
「ホント?あぁ〜ヒカリに会いたいなぁ、3馬鹿トリオも来たりしてたの?」
「3馬鹿トリオって、、覚えてるの?」
「当ったり前よ、ジャージ馬鹿にカメラ馬鹿、それに……あれ、誰だっけ?」
「……………」
「シンジ君よ、アスカ。」
「…へー…そうなんだ。…で?シンジは何馬鹿だったの?」
「貴方が呼んだのよ、一番最初にね。“バカシンジ”って。」
「…ミサトさん…」
「…バカシンジ…ははっ、へんなの〜」
「そんな!アスカが勝手に呼んだんじゃないか!」
「さぁー、覚えてないもん。でも良かったじゃない、これからはそんな呼び方はしないわ。
 “バカシンジ”なんて呼べるほどよく知らないもの。」
「……………」

「…あー、もうヤメヤメ。シンジはアタシが覚えてない事が寂しいかもしれないけど、
 アタシだって変な気分なのよ。…別に恋人って訳じゃなかったんでしょ?」
「…うん。」
「だったらさ、そのうち思い出すと思うから気にする事無いわよ。記憶がおかしい状態の
 アタシが気にするなって言ってるんだからさ、ホントならお見舞いに来た方が言うものよ。」
「ご、ごめん…早く、良くなるといいね。」
「ありがと!ちょっと疲れてるからさ、眠るわアタシ。」
「そう……じゃ、シンジ君、今日はここまでにしましょ。」
「…アスカ、大丈夫?」
「んー…リツコはちょっと残ってよ。ネルフのその後で聞きたい事があるからさ。」
「分かったわ。ミサト、シンジ君を送ってあげなさいよ。後で電話するから。」
「…よろしくね…アスカ、また明日ね。」
「はいはい、お見舞いどうも。」

10分にも満たない面会を終え、ミサトとシンジは病室をあとにする。
アスカのシンジに対する態度は、明らかに冷たかった。
その理由をミサトは知っていたが、とてもシンジに説明できる状況ではない。
アスカが全てを思い出していてシンジを拒むのなら、何とかなるような気がしていた。
しかし、碇シンジという存在を完全に忘却し、その上で“なんとなく”拒絶しているのだ。

何を謝って良いのかも、何と弁解して良いのかも分からない。
今のアスカに許してもらったところで、意味は無いのだから。
俯くシンジを、今はそっと抱きしめるしかミサトに出来る事は無かった。


「ねぇリツコ、やっぱダメみたい。なるべくシンジはお見舞いに来させないで。
 さっき…吐きそうになったわ…ホント、過去に何かあったとしか思えないわよ。
 ………アタシ、レイプとかされてないわよね?シンジに。」
「アスカ……大丈夫よ、貴方はまだ処女だし、シンジ君はそんな子じゃないわ。
 私やミサトを信じて。出来ればシンジ君も…信じてあげて。」
「アンタ達を信じるしかないってのは、ちょっと絶望的な気がするけど…
 まぁいいわ。昨日アレだけ泣いて謝られちゃね…」
「アスカ……」
「とりあえず思い出すまではシンジをなるべく来させないでね。絶対に、ってわけじゃないけど、
 なるべく…ね。それと、このままの状況で退院したら、ミサトの家も出るわ。」
「住む場所はどうとでもなるわ。1人じゃダメだけど、マヤか私で良ければ一緒にも住めるわ。」
「ありがと。…とりあえずはリツコかな、マヤは彼氏とか出来たら可哀想だし。」

「…それって、私には彼氏が出来ないって言いたいの?」
「あ、バレたぁ?大丈夫よ、彼氏が出来たらアタシが品定めしてあげるから!」
「それの何が大丈夫なのよ……」

悪戯っぽく微笑む顔に、リツコは初めてアスカを可愛いと感じた。
マヤのような従順でからかい甲斐のあるタイプと違い、自分が振り回される感動。

「(これが母性ってやつなのかしらね……あの頃は『モノ』としてしか扱わなかったこの子を、
 今は幸せになって欲しいと感じる……アスカ…大丈夫、これから全ての記憶を取り戻して、
 その結果傷ついたとしても、私が貴方を守ってあげる。今度は私に守らせてちょうだい…)」
178a judgment:05/03/06 02:37:52 ID:???
次回投下日 ─ 全くの未定(゚∀゚)
……むしろミサトとリツコのほうに殺意が沸くのはなぜだろう
痛くなりそうではある
まぁ既に若干痛いが

>>179
そう?
GJ 嫌われるシンジを読むのは久しぶりで新鮮に感じた
DQNな登場人物達ではなく、断罪でもない悲劇を希望
アスカの深層心理、その明暗がすごく気になる
続きが読みたい つか、謎だけ置いて逃げないでくれ
182a judgment:05/03/06 03:30:00 ID:???
>>181
いや、プロットは殆ど出来上がってるのよ。
ただ書く時間がホントに無いだけで。>投下日未定

これもここまで文章にするのに2ヶ月近くかかってたりして。
>>182
あんたおうまいな〜読みやすいし!
この作品終わったらあんたのLAS小説読んでみたい
完結するなら文句は無い
それより>>156-159はアレで終わりなんだろーか
何か言われてたから読んでみたが、面白そうではないか>a judgment
書く時間が無いというのは残念だが、完結までいってくれ
もう一個のほうも面白いな
続きキボンヌ
188続・イタLAS書いてみました:05/03/06 14:50:45 ID:???
晴れた高い空を見上げると、目の奥に痛みが走る。
日当たりのよさだけで選んだアパートは無駄に明るい。

時間の経過は、私に二人分の珈琲をいれて主のいない席にカップを置く生活に慣れさせた。
色違いの二対の箸を洗いながら、手をつけられることのない食事を捨てることにも。
私は昔から痛くないふりをするのが得意だった。
助けてくれ、と叫んだところで誰も手を差し伸べてはくれない。
夜毎の涙も冷えた心に凍りついたようでいつのまにか乾いた。
私は習慣に固執することによって生活と感情を切り離し、日常を保ち続ける。

シンジについての情報収集をやめたわけではなかった。
仮想のシンジで満足できるほど、私はおかしくなれない。
それに私たちの関係は常にギブ&テイクだったはずだ。
私が一方的にシンジの望みに従わなければならない道理はない。
別れの原因については幾つも推測してみたが、それはあくまでも私の考えでしかなかった。
私はシンジにあの「さよなら」の意味を説明して欲しかった。
説明を求めればシンジは傷つくだろうし、聞かされる私も痛いだろう。
けれどそう考えることにより、私の体は内側から自然に高揚していく。
シンジはいつも私を傷つけてきた。
私は今もうすでに充分傷ついており、次はシンジの番だった。
私たちは一対なのだから。
理由をつくり彼を探すことを自分に納得させることに私は成功していた。

私は伝を頼った旧体制の組織ばかりではなく、個人の仕事にも収集の手を広げていった。
インパクト後の混乱もあり、人の流動の多い時勢にその手の仕事に従事する人間は多い。

そして雲ひとつない晴れた朝に。
私にシンジの情報を売り込んできたのも個人経営の自称私立探偵だった。
彼は私にシンジを知っていると言う女性の情報を売りつけた。
私はその女性と直接話し合う状況を整えさせてからお金を払った。
189続・イタLAS書いてみました:05/03/06 14:51:43 ID:???
指定した喫茶店は客も少なく、私の探し人はすぐに見つかった。
窓際に俯いて座る相手は、黒い長髪ばかりが印象的な地味な女性だった。
彼女は探偵に言い含められていたのか無駄な挨拶も省き、顔を上げることもなく語り始めた。
落ち着いた響きの静かな声に、時折、解けた氷がグラスの中でたてる音が混ざった。


私が最初にあの人と知り合ったのは学生時代です。
転校してきての僅かな時間でしたが、あの人と同じ学校に在籍していました。
私は本が好きで、あの人もそうだったのでしょう。
その当時は特に親しくさせていただいていたわけではありませんが、
あの人と私は同じ趣味を持っていたので、お話しすることもありました。
私は今も図書館の司書の仕事につかせていただいています。
あの人と再会したのもその場所でした。
あの人は、私の勤める図書館に本を借りに来たんです。
それから何度かお話に誘ってくださるようになって。
私たちはお付き合いを始めました。

あの人はとても優しい人でした。
そしてとても可哀想な人でした。

知っていますか、あの人の癖を?
両膝を抱えて座り込む癖です。
背中を丸めて小さくなると、自分が消えてしまえるような気がするそうです。
私はそんなあの人を探します。
あの人が居る場所を知っていながら、何度も名前を呼んで探します。
あの人が小さな物音を立ててくれるまで。
そうして合図を貰って、始めてあの人に気がついてみせるんです。
私はあの人を見つけて抱きしめて「見つかってよかった」と言うのです。
190続・イタLAS書いてみました:05/03/06 14:52:54 ID:???
あの人は私の胸で泣いてくれました。
私を暖かいと言ってくれました。

体の関係はありませんでしたが、私はあの人を愛しています。


彼女は最後の言葉を言い切るときだけ顔を上げて私を見つめた。
私も彼女のシンジと同じ黒い目を見返した。
「失礼します」と頭を下げて彼女が店から出て行くのを見送ってから、
そこで始めてこの店に入ってから私が一言も話してなかったことに気がついた。

私は情報を提供した私立探偵以外の人間を使い彼女を調べさせていた。
この会見の事前にシンジが彼女の元には居ないと言う報告も受け取っている。
それでも彼女の独白は刃のように私に刺さった。
シンジは彼女になにを求めたのだろうか。
彼女の胸に縋って泣くシンジの幻影に、固く凍りついたはずの私の心は軋んでいた。





次の投下には日数が開きます
いいっすね〜
アスカの病的な感じが淡々とした文章とあいまってかなりキます
続き期待してます
無理せず頑張って
おってゅ

新作2本は全く色が違うので楽しみだ
というか、3/6 まで1本も投下が無かったのか
イテ〜、でも程好いイタサだw
オッテュ
鋼鉄1stのマナEnd以降って想像するだけで濡れてくるな。

遠距離恋愛を始めたマナ×シンジに絡んでいくアスカ。
いつしか身体を重ねてもシンジはアスカを通してマナしか見ておらず……
マナはマナで遠距離恋愛ゆえの寂しさから他の男と……
それを知ったシンジも負い目からマナを責められず……
苦悩するアスカがシンジに付け入ろうとするも相手にされず……
「何で霧島さんなの……どうして私じゃ駄目なの!」
「アスカ……」
「あいつより私の方が先にシンジに出会ったのに!あいつより私の方が先にシンジとキスしたのに!」
「もう止めろよ……」
「あいつより私の方がずっとシンジを想ってるのに!あいつより私の方がずっとシンジと居た時間は永かったのに!」
「アスカもう……」
「あいつより私の方がずっと多くシンジに抱かれたのに!あいつより私の方がシンジの事解ってるのに!」

「どうして私じゃなくてアイツなのっ!」
「……それでもマナじゃなきゃ駄目なんだ。」
「嫌っ!絶対に嫌っ! ……お願いよシンジ……私だけの物になって……」
「……ごめん。」
「シンジの言うことなら何でも聞くから……シンジに私の全部をあげるから……」

「……ごめんアスカ。」
死別系も離別系も暴力系も異性系もラストがLASならOK。
ただ、どっちかが愛想尽かして離れていったり、二人の仲が冷めて結局別れることにっていうのはダメ。
要するに、最後がLAS(想い合ってるだけでもOK)でないといけないってことだ。

・・・僕はここにいてもいいの?
駄目。
カプに拘ってるうちは駄目。
うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
 彼を愛おしいと想ったことなど一度もない。
 どちらかと言えば憎悪に近い感情を抱いている。

 初号機パイロットとして活躍する彼は、あまりにも妬ましい。
  なぜこんな存在が自分の目の前にいるのか、と。

 彼は平気な顔で私の苦悩を踏みにじる。

 ――は、僕が守るから。

 冗談ではない。
 護りたい、愛おしい、と繰り返す彼の口を針と糸で縫いつけてやりたい。
 いっそ、刺してやりたい。

 どうして彼のような、恐ろしいものがいるのだろう。
 私は護られることなど望んではいない。
 私を苦しめることが、そんなに楽しいの?
 そう詰っても、彼を喜ばせるだけにしかならない。
 彼は「そのために戻ってきたんだ」と私の理解できない言葉を口にする。

 私たちの間に横たわるもの。それは愛情なんかじゃない。
 境界線を曖昧にした憎悪なのだ。

 私は自分に決してその線を越えてはならないと言い聞かせる。
 それを越えてしまったら、とんでもない悲劇の幕開けだ。

 愛しているなんて言わないで、気持ち悪い。    おわり

逆行シンジに宛てた独白 
 *アスカでもレイでも好きなほうでどぞ

イイヨー(・∀・)イイヨー

逆行先の人たちが違和感覚えるのは不自然じゃないし、早い時期に馴れ馴れしくされたら
嫌悪感を抱いても不思議じゃないもんね。
「あんた、何様?」ってFFがあったよなあ。レイがゲンドウをあしざまに言う逆行シンジに腹立てるの
けっこう良スレ
でも過疎
204食欲:05/03/12 18:00:09 ID:???
いつからだったのかは覚えてないほど、ずっと空腹。
キュウキュウ鳴くお腹を抱えて、お菓子を摘む。
あれこれ新作に手を出して呆れられても、誤魔化しようのない空腹。

「女の子は『甘いものは別腹』だって言うけどほんとなんだね。
 よくはいるなぁ」
そう言って笑いながらシンジも、私のスナックに手を出す。

甘くても甘くなくても、関係ないのに。
塩味の揚げた駄菓子を口に放り込んで。
塩と油で汚れた指を舐めあげたら、シンジの顔が近づいてきた。

キスは嫌いじゃない。その先も。

最初のセックスは、余裕のないシンジのせいで散々だった。
言葉のわからない獣みたいな相手に振り回され、終わったあとのシーツは血まみれ。
正気に返って泣きじゃくり許しを請うシンジを殺してやろうかと思ったほどだ。
けれど、最初が最悪だったからか、それ以後はまずまずだった。
手ひどい真似さえされなければ、快楽は自分でも探せる。
底まで落ちれば、後は上に上るしかないのだから。
下手糞な愛の言葉も、聞き慣れれば気持ちいい。

―――これでシンジは私のもの―――

なんて幸せなことだろう。
気持ちのいい体。
幸せな自分。
シンジが自分一人のものになるなら、彼が与える苦痛も快楽も至上の物になる。
与え、与えられる関係が全て歓喜に変わる。そう思った。
205食欲:05/03/12 18:01:09 ID:???
しかし、その喜びは一瞬だった。

空腹が。イタイ。

誰よりもシンジが好きだ。彼以外の誰かを手に入れたいとは思わない。
他の方法でも手に入れられていたはずの満足が色あせてしまうほど、彼に必要とされる喜びは深い。

けれど、空腹が。

一つになりたい。
身体を繋げることをひとつになると言うが、それでは足りない。
終われば離れてしまう体が苦しい。快感も充足も不完全でしかない。

飢えていく。
食べたいものを目の前にして。

一つになりたい、なりたい、なりたい、なりたくてたまらない。
欲しい、欲しい、欲しい。
私の胃は空腹の痛みにあえぐ。

飢えは日毎に増していく。
隙間を埋めるために代わりのものを詰め込んでも、もう味もわからない。

美味しいのはシンジだけ。

だから、もっと、キスして。
シンジの肉はとても甘いから。
                                         終
う〜ん、なんかコメントしにくい作品だ・・・。
どういった点でイタモノなのかがよく分からなかった。
>隙間を埋めるために代わりのものを詰め込んでも、もう味もわからない。
これがイタ箇所なのかな、とオモタ

要は寂しさ(空腹)を紛らわす方法として男の身体を求めても、
美味しいのはシンジだけ、、という
わかり難かったかな ゴメン
食人にはしるまで書いたら、ちょっとグロクなり過ぎるかと思って
食人だったのか!! Σ(゚д゚|||)
比喩ではなくマジで食べたかったのか それは痛いな…シンジが
食人願望が抑えきれないアスカさん
喰われたくないので、ない知恵しぼって自分のクローンを量産するシンジ君
毎日シンジ君が食えて満足なアスカさん
綾波やミサトさんに売れないか考え出すシンジ君
シンジをカツにするかハンバーグにするか迷うアスカさん
結局帰ってこなかったシンジの溶けたLCLでカレー作ってアスカに
食わせるミサトさんの話があったな。
>>213
ミサトカレーと合わせてダブルでオエッだな
シンジを食べて、それによって何故か妊娠して処女出産するアスカもあったな
>>208
壊REアスカスレならグロでも歓迎だと思うよ。
俺もあっちのスレで詳しく書いて欲しいと思ってるし。
ここってアスカ×シンジ多いなー
その力量生かしてLAS書いて見ないか?http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110008498/
ここならLASならなんでもOK!だぞ!新人が来てほしいのよホント大歓迎だから。
イタモノでもいいからただしLASという条件ですよ
LASではないアスカ×シンジを書きたかったら
こっちに来るしかない、ということでw
LASは厭きたよ
うん。飽きた。
>>217
舐めんな。書きたくなりゃそれなりのスレを選ぶわい。
呼ばれもせずにしゃしゃり出てきて、自分の好みの話を書け書けって押し付けがましい奴が一番ウザいわ。
あれが気に入らないからスレ違い。
何かというと出て行け。

そんなLAS厨のすくつには近寄りたくないね。
>>217-222
気持ち悪いよお前ら、顔見ただけで吐き気する
こっち来んなよ慣れ慣れはなしかけんなよ
224220:05/03/13 01:51:44 ID:???
へ?なんで?LAS人じゃないからか?
はいはい判ったよ。慣れ慣れはなしかけないよ。
ふぁびょーん
こえーなLAS人は
怖いのはLAS厨です
LAS人は人畜無害のエコロな人間です
夜更かししても翌日のゴミの分別をやっとくような、そんな人種です
まぁ、そもそもこのスレはLASスレから派生したようなもんだけどな。
馴れ馴れしく話し掛けるなよ、と本当は書きたかったのかな?
誰からも話しかけられてないのにね
じゃあLAS人の皆さんで仲良くやってくださいな。オジャマサマー (・∀・)ノシ
イクナー!!
じゃあイカナイ(・∀・)
違うよ。N3のスレから派生したんだよ。
確かに俺はLAS人だが、このスレにいる間はただのイタモノ好きのオジチャンだい!!
237流木:05/03/13 15:41:57 ID:???
シンジが浮気した。

アスカは何の表情も浮かべず、後悔しているかのように俯くシンジを眺める。
「ごめん、アスカ。でも、アスカが一番なんだよ。
 本気なのはアスカだけだ。だから…」
彼が項垂れて見せるのはいつものことで、頭の中でなにを考えているのかはわからない。

最も、アスカにしても自分達が付き合っていると言ってもいいのかどうかはっきりしない。
十四の頃の延長で共に過ごし、いつの間にか体の関係もあるというのが現状だ。
同棲を続けているのも、新しく生活を立て直すのが面倒なだけなのかもしれない。
そうして考えてみれば、恐ろしく不毛だ。
そのうえ、浮気。
泣いてでもみればいいのかと一瞬思ったが、そんなのは性に合わないし。
じゃぁ、詰ってでもみるかと台詞を思い浮かべようとしたが、思考がまわらない。

「シンジはアタシになんて言って欲しいわけ?」

投げやりに聞こえても事実だから仕方ない。
何も考えたくないだけだけれど。
嫉妬してるのではないかと言われれば、それはしているに決まっている。
曖昧な関係だろうとシンジがいる以上、アスカは二股をかけるという選択肢自体を持たない。
潜在的なものというか、父親に作られたトラウマのせいだろうが、その点でアスカは潔癖だ。
下ネタの冗句は気安く口にするが、そこから一歩踏み出す関係に至ったのはシンジだけだった。

238流木:05/03/13 15:42:42 ID:???
「別に怒ってるわけじゃないわよ。別れた方がいいならそう言って」
「なんで!?」

「なんで?」って言われるほうがわからないんですけど。
涙目で見つめてくるシンジが情けなくて、アスカは天井を見上げた。
蛍光灯に薄っすらと埃が積もっている。掃除したほうがいいかもしれない。

「だって、シンジは。
 彼女達との関係を切る気はないんでしょ?」
「浮気だったんだよ!」

浮気って言われてもねぇ。じゃぁ、本気はどこよ?
真面目に好きな人を探すほうがシンジにとって正しい道ではないのかとアスカは思う。
方向修正するなら早いほうがいい。
だから別に別れてもいいのだけれど、シンジは泣いて縋って欲しいのだろうか。
考えるのは本当に面倒で、アスカはため息を吐く。
忙しくてここしばらくシンジをほうっておいたのはアスカだけれど、
その間にシンジが関係した女性の話は、親切面した友人達が逐一報告してくれていた。

239流木:05/03/13 15:43:27 ID:???
たった二週間。
その間に三人。
………すでに病気の域である。

「アスカが一番だ」とシンジは言うけれど、では二番三番も居るってことなのではないか。
「愛情に飢えてるから、優しくされると流されてしまうんだ」と寝物語に聞いたけど。
そのとき好きになったのは人外だったと言うのだから、シンジも大概終わっている。

でも、もうアスカはなんかうんざりしているのだ。
「可哀想に」と友人達から同情した顔をされてシンジの不貞を聞くことも。
過去の傷痕だか何だかを看板に掲げたシンジの言い訳を聞くことも。
疲れてるのに何でまたこんな疲れる話題でシンジと向き合わなきゃならないんだろう。

「アンタ、あたしと別れたいんじゃないの?」
「………アスカは……僕に別れて欲しいの?」
「そのほうが楽でしょ」………『お互いに』、という言葉はかろうじて飲み込んだ。
「何でそんなに投げやりなんだよ。アスカが一番だって言ってるだろ」

逆切れ。
苛々と歯噛みするシンジを、心理的にできた距離の向こう側からアスカは眺める。

240流木:05/03/13 15:44:13 ID:???
「始めたのはシンジでしょ。
 あたしとの関係も、浮気も。
 だから、あんたが決めたらいいって言ってんの」

流されて関係を持ったことと、そのまま惰性を断ち切らなかった責任はアスカにもあるけれど。

「僕が別れるって言ったら、アスカは僕と別れるの?」
「そうね」
「じゃぁ、謝ったら許してくれるわけ?」
「別に、許そうだなんて思わないわよ。 ただ、これまでと変わらないだけ」
「………冷たいね、アスカ」
「悪かったわね。 で、別れるの?」
「誰がっ!」

肩を押されて背中が床に付く。
押しかかってくるシンジ越しに、アスカの視界が埃でくすんだ光源を映した。

―――何でシンジと付き合っているのかなぁ。

鎖骨に噛みつかれてアスカの体はぴくりと跳ねたが、その腕がシンジの背にまわることはなかった。

                              終
>>207を読んで、その展開もちょっといいかなと思い書いてみた

LAS 総合に書かないのは、LAS=ラブラブ・アスカ・シンジだから
Lよりもイタな関係、ネガティブな感情で互いに拘る イタAS が萌処
アスカからのシンジへの執着がないのはLASとしては確かにちとキツいかもね
でもいいなあ、こういうの好き
GJ!
素晴らしいスレに育ってるな。いい事だ。
779 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/03/13 19:14:40 ID:???
生涯一竿 byアスカ
>>244
なんかカコイイなw
>そのとき好きになったのは人外だったと言うのだから、シンジも大概終わっている。

誰やねん。
たぶんカヲルじゃろー
女ですらないがw
248名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/06(水) 15:42:53 ID:???
続き(n `д‘)ηマダ
249名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/11(月) 14:35:44 ID:???
保守
250名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/19(火) 06:12:20 ID:???
      |ハ,_,ハ
      |´∀`';/^l
      |u'''^u;'  |
      |∀ `  ミ  ダレモイナイ・・・
      |  ⊂  :,    モサモサ スルナラ イマノウチ
      |     ミ_
      |    彡・|ノ
      |    ,:'._|
      |''~''''∪||
                  ハ,_,ハ
               l^c´∀`';,              
        もさもさ   |  '゙''"'^uy-―,     
               ミ ´ ∀ `  ,:'     
             (丶    (丶 ミ     
          ((    ミ        ;':   .__
              ;:        ミ.. 〜lД・〜l  
              `:;       ,:' .  |__|
               U"゙'''~"^'丶)    く ヽ
        ハ,_,ハ,,  
       ,:' ´∀`っ^l
     ,―-y'u''~"゙´  |   もさもさ
     ヽ  ´ ∀ `  ゙':
     ミ  .,/)   、/)
     ゙,   "'   ´''ミ. ___
  ((  ミ       ;:'  l〜・Дl〜
      ';      彡  |___|     
      (/~"゙''´~"U     ノ   >

251名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/20(水) 00:39:09 ID:???
           i^'i    ;'、===ョ ゙i^i
            i ヽ、  ! '゙i;:;:;;!/ i  ))  おっぱい!おっぱい!
           ヾ、  ̄`⌒゙   ` ,ノ\
         (( ゙〃ー-、,,   ,;. 、,f ヽ i
          /,ノ  |  '" i ゙| U
             iノ     |,、   !, !
.                 f,   ,y  |
              /´  ,ノ  ,!、
              ,/  ,;-'' `ヽ  ゙;
             i  i     ヽ ヽ、

252名無しが氏んでも代わりはいるもの
続き チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?