161 :
82:04/11/07 21:33:18 ID:???
レイはうなずいていったんシンジから手を離し、改札口をくぐった。そして
また並んで歩いた。「帰りに椅子を選んでいた時のことを思いだしていたの。
いろんな椅子があったわ。みんなひとつひとつちがっていた。それで、
なんとなく外を見たら木が見えたの、そうしたら突然、ちがっているのは
木だけじゃないことに気がついたの。人もみんなちがってることに
気がついたの、知らない人でもみんなひとりひとりちがっているの、
きれいなの。みんな生きているの」レイはうつむいた。「その時、私も
生きているんだなって思ったの」
シンジの手がレイの腰に回って、レイを引き寄せた。
レイはシンジにもたれて歩いた。
「それで私うれしかったんだと思うわ」
「うむ」シンジはそれ以上なにも言わなかった。
ふたりはだまって歩いた。建設機械の規則的な音が響いた。
レイはその音と自分の鼓動が重なっているような気がした。レイは
しがみついているシンジの腕にほほを寄せた。
ふたりはアパートにはいりエレベータで昇った。
レイは玄関の扉を開き、先にはいった。
「ただいま」シンジが後ろから言った。
「ただいま」レイもならった。
レイはシンジの鞄を持ちあげて中に進むと、寝台の足元に置いた。
シンジは買ってきた食品を袋ごと冷蔵庫に入れた。
ふたりはだまって向き合い、どちらともなく両手を伸ばし抱き合って
口づけした。汗でねとついた膚が触れ合い、それだけでレイの全身が
ぶるぶるふるえた。
レイはシンジの両脇から差し入れた手でシンジを抱き寄せた。
シンジはレイの両手を抱いた。
ふたりの胸が触れ合い、ブラジャーの下で乳頭が潰れた。
レイは胸をゆするようにして、もっと刺激を求めた。
ひとしきり抱き合ったあと、ふたりはいったん離れて互いのシャツの
ボタンをはずした。レイは自分でジャンパースカートのスナップと
ブラジャーをはずし、シンジはベルトをゆるめてズボンを脱いだ。
162 :
82:04/11/07 21:35:16 ID:???
ふたりは肩を下にして向かい合い、口づけし、両手は互いの敏感な部分を求め、
足をからめた。
シンジの片手がレイの乳房をつつみこみ、ゆっくりとこねるようになで回した。
レイは口を離すと目をつぶったまま小さくため息をついた。「碇君、そこ…もっと」
そしてレイの右手はシンジ自身を捉え、下から支えるように包み込んで
ゆっくりと前後に刺激した。
たちまちシンジは反応して固く、膨張しはじめた。
「綾波、ゆっくり…そっとね」
「わかった」
シンジの反対側の手は綾波の腰にのびていた。
レイはシンジの手のひらを下腹部に感じ、少し触れられただけで全身に痺れる
ような衝撃が走るのを気持ちいいと思った。そしてひざを開いてシンジの指を迎え
入れようとした。
シンジは応えて指を伸ばし、秘部の両側をゆっくりと刺激するように前後させた。
レイはその快感に身もだえて片手でシンジの頭を強く抱いた。
シンジの頭が下がってレイの胸にはいった。シンジはレイの胸に口を当てて
吸い、舌先で乳頭を刺激した。
レイの全身が痺れ、快感の波が押し寄せてくだけ、シンジ以外はなにも感じ
られず自分自身の存在が溶けていった。レイは大きく首をのけぞらせて、それから
体勢を変え、ひざを曲げて大きく開き、シンジの下にもぐりこんだ。
シンジはレイの開かれたひざの間に割ってはいり、シンジ自身をレイに
あてがった。
レイはシンジ自身がレイに触れているのを感じ、自ら腰を上げてシンジを迎え
入れた。その部分からレイの全身が波打って痙攣した。「あーっ、あーっ、あーっ、
碇君、いかりくんっ」レイは両腕でシンジを抱きしめ、シンジの動きに合わせて腰を
振った。そのリズムに合わせて新しい快感の波がレイを包み、レイはもう声が
出せず、ただ荒い息を動きに合わせてはいた。レイのからだはえびのように
しなって腰が浮き、肩と頭で支えてシンジといっしょに動いた。
シンジはレイの浮いた腰に負担がかからないように自分の身体を片手のひじを
ついて支え、反対側の手でレイの腰を背中から支えて動きを補助した。
163 :
82:04/11/07 21:37:01 ID:???
そしてふたりは互いの存在だけを意識し、他のなにも存在しない世界に没入
して行った。音もなく、光もなく、匂いもなく、暑くも寒くもない、部屋も消え寝台も
クッションもシーツもないふたりだけの世界で聞こえるのは互いの吐息だけ、
見えるのは互いの瞳の中の自分の顔だけ、漂うのは互いの汗と甘酸っぱい
体液の香りだけ、そして互いの体温だけがあった。そこでふたりは互いの肉体の
緊密な交わりを越えて心の中で緊く緊く交わりあった。それはまさに全世界が
ふたりだけの世界と等価値であることを、理屈ではなくからだで体感できるもの
だった。ふたりの心は互いに混じり合い、永遠に続くこの瞬間はかけがえのない
貴重な一瞬なのだと認めあえた。
突然世界がもどってきた。
「はあっ」シンジが思わず声を漏らした。
レイはシンジのほとばしりを受け止め、最後の余韻をかみしめるように力を
こめてシンジ自身を強くからみとめた。
シンジ自身の存在が遠くなり、心とからだに空洞が残るような気がした。
レイは首を振った。「まだだめ」
シンジがレイに口づけした。「綾波、すてきだったよ」
レイはうなずいた。「ありがとう」
そしてふたりは愛の余韻を楽しむように口づけし、ほほを寄せ合い、眼を閉じて
寄り添った。
聞き慣れないクラシックのフレーズが安っぽい音響で響いた。
「何」レイは不安に駆られた。この部屋で初めて聞く音だった。
「で、電話だ」シンジは寝台の下に手を伸ばし、カバンの中から電話を出した。
「み、ミサトさんからだ、どうしよう」
「出て。緊急事態かも知れない」
「わかった…もしもし、はい、ミサトさん、どうしたんですか、使徒ですか…
はい…はい…わかりました。え、司令部まであとどれくらい」
「二十二分」レイがシンジの耳元で囁いた。
「あと…に、二十五分で行きます、はいっ」シンジは電話を切って大きくため息を
ついた。そしてレイに振り向き「使徒じゃなかった。汎用人型対戦兵器を開発した
会社があって、お披露目で暴走したんだ。原子炉をつんでいて、爆発するかも
しれない。ミサトさんはエヴァが必要だと言った」
164 :
82:04/11/07 21:38:33 ID:???
シンジは寝台を降りた。「行かなくちゃ」
「ええ」レイは上半身を起こし、うなずいた。「私は」
シンジはレイを見た。「今は動けない。綾波はこの情報を知らないことに
なってる。ここにいてよ」
「分かった」
シンジはシャワールームに飛びこみ、まばたきする間にタオルで股間を
拭いながらもどってきた。「このタオル、洗って返すから」
「いいわ、置いていって。私洗うから」
「ありがとう」
シンジは大急ぎで身仕度した。
レイはそれを黙って眺めていた。
服を着ると、シンジはひざをついてレイに正対し、片手をレイのあごに
伸ばした。
ふたりはまた口づけした。軽い、別れのあいさつだった。
突然レイは胸の奥からこみ上げてくる感情に負けて涙を流した。
「碇君死なないで」
シンジは深くうなずいた。「だいじょうぶ、綾波が双子山でぼくを守ってくれた
ように、今度はぼくが綾波を守る、そしてふたりでごはん食べよう」
「ええ」レイは鼻水をすすってうなずいた。愛するものとの別離がこれほど
つらいことだとは夢にも思わなかったのだった。もしも自分がシンジと一緒に
出撃できていたら、これほど悲しい思いはせずにすんだろう。レイは自分の
機体を壊したことを後悔した。そしてその思いはエヴァに乗れない市民が
どれほど心細い思いで使徒の侵攻を迎えているのかに至り、レイはその
恐ろしさにことばを失った。
シンジは誤解した。「綾波、安心して。ここで待っててくれ」そして「愛してる」
そして立ち上がり、鞄を肩にかけ、きびすを返して玄関に向かった。
レイは寝台に起きあがった姿勢のまま動くことができず、後ろから呼びかけた。
「碇君がんばって…愛してる」
シンジは振り向かず、ただ右手を上げて応え、レイの視野から消えた。
レイはシンジの無事を祈って寝台に涙を流した。
165 :
82:04/11/07 21:40:33 ID:???
----------------------- FIN -------------------------]
ご清聴ありがとうございましたー
167 :
82:04/11/07 23:04:25 ID:???
あーコメントありがとうございますー
おっしゃることはよくわかるんデスがー
なんか始めちゃったのでもう今さら移れないみたいなー
いや、移るべきでしょう。
169 :
82:04/11/07 23:26:42 ID:???
えーそうなんデスかー
どうしようかオロオロ
だってあそこでは別の方が盛り上げてくれてるし
わざわざ乱入して混乱させることもないかと思うのですがー
綾波さんが「シンジ」と言うのは想像できません。
171 :
82:04/11/07 23:55:47 ID:???
あーどっかのスレで、ケコーンした後でもお互いに「綾波」「碇君」って呼び合ってる
つうネタを読んだですが、今ざーっと捜してみたら見つかりませんー
脳内ネタだったんでしょうかー
172 :
166:04/11/08 00:21:33 ID:???
ちなみに>168は私じゃないよ。
>166で紹介したスレってなんか問題あるっけ?
特にはないと思うが?
向うの住人ですが82氏には是非お越し願いたい
もう一ヶ月近く長いのは投下されていないのですよ
175 :
82:04/11/08 21:21:16 ID:???
そう言われても…第1作目と2作目の間3ヵ月あるんですよー
今度のは早かったケド、たまたま調子がノッただけなんでー
次のがいつになるか見当つきませんー
それよりどうしてもココに投下しちゃだめなんですかー(涙目)
気に入ってるんデスがー
"どうしてもダメ"だとは云わんが、スレタイ的に、ここはアスカネタか、マナネタのスレだと
思ってくるのが多い、もしくは増えると考えられるから、そうした際に厨房が煽りを入れてくる
可能性を否めない。
となると、そうなってから、嫌な思いをして引っ越す(或いは消える)か、今の内に引っ越すか。
って事になんで、82氏を思っての忠言かと。
まぁ、煽られるときには、何処で書いていても煽られると言う説もあるが。(ォ
177 :
82:04/11/08 22:39:54 ID:???
178 :
82:04/11/08 22:48:30 ID:???
>>170さんの発言が今になってやっと腑に落ちましたー
アホですー
一週間書きこみ無いね…
ここ何人くらい見てるのかな?
>>100見ると、
スレ主はエロなら何でもありでいいみたい。
他のSSスレが埋まったら、
ここが受け皿になっていいと思うけど。
>>179 良くも悪くも、スレ主の意向が全てじゃないからねぇ。
おい、6つも並んでるぞ!
184 :
181:04/11/17 20:50:35 ID:???
>>183 ネタ自給自足が、最近のエヴァ板ですよ。。。
そうだな、さみしいのであげてこよう
こう、チクビをな
人指し指でびんびんびんびん
792 水先案名無い人 sage 04/10/21 19:44:17 ID:a07tcUI5
∧_∧
(´∀` )
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
793 水先案名無い人 sage 04/10/21 20:38:36 ID:iBf7GVx6
∧_∧
( ´∀`)
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
794 水先案名無い人 sage New! 04/10/21 20:51:11 ID:AG9quNCh
見回すなよ
795 水先案名無い人 sage New! 04/10/21 20:58:42 ID:RNzM02XO
∧_∧
( ´∀` )
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
796 水先案名無い人 sage New! 04/10/21 21:09:43 ID:AG9quNCh
見るなよ
189 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/26 20:40:29 ID:1Z6GXt0A
捕手揚げ
並べさせはせんよ
今日の所は引き上げだ!行くぞ!!
縦貫はどーなったのよ
今日もイソイソ
194 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/02 09:53:23 ID:r5LQobWt
新年。
sage
しないのぉ
縦貫待ち
198 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/14 01:10:35 ID:edDx26Pt
あげ
ふえっふえっふぇぇ…
マナのエロを書くのは設定が難しい
鋼鉄2ndの設定も微妙に使いにくいし
設定などいらぬ
シンジきゅんとマナたんがらぶらぶしてればそれでいいのです
ずいぶんと活きがないスレになったなw
がむばれ
待ってます
204 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/26(土) 00:08:37 ID:kxQvgIzG
びっぱーなんぞにやらせはせんよ
しょっぱいってばぁ…ねぇ…シンジぃ…
どうよ最近?
208 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/19(火) 19:30:48 ID:xoOPN7pa
age
ハァハァ
210 :
149:
自分がエヴァ板で
初めてカキコしたスレだよ、これ…
まだ残ってたんだ。
保守しとこ。