村上春樹 in エヴァンゲリオン板

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
エヴァファン的には村上といえば龍ではなく春樹でしょう。
どちらかといえばエヴァは春樹的世界を体現していると思う。
2声の出演:名無しさん:03/09/16 10:06 ID:A2sOKZSF
春樹君は文体スカスカ、龍君は10年前から同じ事の繰り言ばかり。
二人とも逝ってよし!
はぁ〜〜
春樹は人間の心理描写を「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で
鮮烈にヴィジュアル化した先駆者。
>>4
( ・∀・)つ〃∩<ヘェー
エヴァは春樹の代名詞の「やれやれ」が言えない人間の話だと思うのですが
前スレみたいなのあったよね。
春樹の文調で、エヴァの話を書くといったような。
dat落ちしました
今日はこの路線でせめたいと思います。
10名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/09/16 18:40 ID:8GEFOI3O
加持さんは影響うけてるかも
「村上春樹的ネルフ」無くなっちゃったんだ
好きだったんだけどな
僕は・綾波が・好きだ
「ねえ、シンジ。ファーストのこと考えてるでしょ?」
「考えてないよ」と僕は嘘をついた。
「本当?」
「本当だよ」
「こうしてるとき他の女の子のこと考えちゃ嫌よ」
「考えられないよ」と僕は言った。
「私の胸かあそこ触りたい?」とアスカが訊いた。
「触りたいけど、まだ触らない方がいいと思う。一度にいろんなことをやると刺激が強すぎる」
 アスカはうなづいて布団の中でそもそもとパンティーを脱いで、
それを僕のペニスの先にあてた。「ここに出していいからね」
「でも汚れちゃうよ」
「涙が出るからつまんないこと言わないでよ」とアスカは泣きそうな声で言った。
「そんなの洗えばすむことでしょ。遠慮しないで好きなだけ出しなさいよ。
 気になるんなら新しいの買ってプレゼントしてよ。
 それとも私のじゃ気に入らなくて出せないの?」
「まさか」と僕は言った。
「じゃ出しなさいよ。いいのよ、出して」
 僕が射精してしまうと、アスカは僕の精液を点検した。
「ずいぶんいっぱい出したのね」と彼女は感心したように言った。
「多すぎたかな?」
「いいのよ、べつに。馬鹿ね。好きなだけ出しなさいよ」
 アスカは笑いながら言って僕にキスした。

 アスカの部屋を出た後、自分の部屋の中で僕は図書館で借りた漢詩の本を広げてみたが、
そんなもの考えてみたらちっとも読みたくなかったし、読んでみたところで何も理解できなかった。
僕はそんなわけのわからない漢文をじっと睨みながら、いったい自分はこれから先どうなって
いくんだろう、僕を取り囲む物事はどう変わっていくんだろうと考え続けた。時折、僕の周りで世界
がどきどきと脈を打っているように感じられた。僕は深いため息をつき、それから目を閉じた。
 今日一日の自分の行為に対して僕はまったく後悔してなかったし、もしもう一回今日をやり直せ
るとしても、まったく同じことをするだろうと確信していた。やはり雨のベランダでアスカをしっかり
と抱き、びしょ濡れになり、彼女のベッドの中で指で射精に導かれることになるだろう。それにつ
いては何の疑問もなかった。
 僕はアスカが好きだったし、彼女が僕のもとに戻ってきてくれたことはとても嬉しかった。彼女
となら二人でうまくやっていけるだろうと思った。そしてアスカは彼女自身言っていたように血の
かよった生身の女の子で、そのあたたかい体を僕の腕の中に預けていたのだ。
 僕としてはアスカの裸にして体を開かせ、そのあたたかみの中に身を沈めたいという激しい欲望
を押しとどめるのがやっとだったのだ。僕のペニスを握った指がゆっくりと動き始めたのを止めさ
せることなんてとてもできなかった。僕はそれを求めていたし、彼女もそれを求めていたし、僕た
ちはもうすでに愛し合っていたのだ。誰にそれを押しとどめることができるだろう?
 そう、僕はアスカを愛していた。そして、たぶんそのことはもっと前にわかっていたはずなのだ。
僕はただその結論を長いあいだ回避し続けていただけなのだ。
 問題は僕がレイに対してそういう状況の展開をうまく説明できないという点にあった。他の時期
ならともかく、今のレイに僕がアスカを好きになってしまったなんて言えるわけがなかった。そし
て僕はレイのこともやはり愛していたのだ。どこかの過程で不思議な形にゆがめられた愛し方で
あるにせよ、僕は間違いなくレイを愛していたし、僕の中にはレイのためにかなり広い場所が手つ
かず保存されていたのだ。

 5月の末に特例A-801が発令された。彼らは「ネルフ解体」を叫んでいた。
 結構、解体するならしてくれよ、と僕は思った。解体してバラバラにして、足で踏み
つけて粉々にしてくれ。全然かまわない。そうすれば僕だってさっぱりするし、あとの
ことは自分でなんとでもする。手助けが必要なら手伝ったっていい。さっさとやってくれ。
 使徒がすべて殲滅されて暇になったので、私は運送屋のアルバイトを始めた。運送
トラックの助手席に座って荷物の積み下ろしをするのだ。仕事は思っていたよりもきつ
く、最初のうちは体が痛くて朝起き上がれないほどだったが、給料はそのぶん良かっ
たし、忙しく体を動かしている間は自分の中の空洞を意識せずに済んだ。
 私は週に五日、運送屋で昼間働き、三日はビデオ店で夜番をやった。そして仕事の
ない夜は執務室でウィスキーを飲みながら資料を読んだ。
 冬月は酒が一滴も飲めず、アルコールの匂いにひどく敏感で、私が椅子にもたれて
生のウィスキーを飲んでいると、臭くて詰め将棋ができないから外で飲んでくれないか
なと文句を言った。
「お前が出て行けよ」と私は言った。
「だって、し、執務室の中で酒飲んじゃいけないのって、き、き、規則だろう」と彼は言った。
「お前が出て行け」と私は繰り返した。
 冬月はそれ以上何も言わなかった。私は嫌な気持ちになって、発令所に行って一人で
ウィスキーを飲んだ。
 ネルフの試験はどうだったんですか? と僕は訊いてみた。ネルフの上級試験の
第二次が八月にあったのだ。
「普通だよ」と加持さんは何でもなさそうに答えた。「あんなの普通にやってりゃ通る
んだよ。集団討論だとか面接だとかね。女の子口説くのと変わりゃしない」
「じゃあまあ簡単だったわけですね」と僕は言った。「発表はいつなんですか?」
「十月の初め。もし受かってたら、美味いもの食わしてやるよ」
「ねえ、ネルフの上級試験の二次ってどんなですか? 加持さんみたいな人ばかり
が受けにくるんですか?」
「まさか。だいたいはアホだよ。アホじゃなきゃ変質者だ。ネルフ職員になろうなんて
人間の九十五パーセントまでは屑だもんなあ。これ嘘じゃないぜ。あいつら字だって
ロクに読めないんだ」
「じゃあどうして加持さんはネルフに入るんですか?」
「いろいろと理由はあるさ」と加持さんは言った。「外地勤務が好きだとか、いろいろな。
でも一番の理由は真実に近づきたいってことだよな。それなら、国連直属の特務機
関たるネルフが近道ってわけさ。この謎めいた組織の中でどれだけ真実に迫れるか、
そういうのを試してみたいんだよ。わかるか?」
「なんだかゲームみたいに聞こえますね」
「そうだよ。ゲームみたいなもんさ。俺には権力欲とか金銭欲とかいうものはほとんど
ない。本当だよ。俺は下らん身勝手な男かもしれないけど、そういうものはびっくりす
るくらいないんだ。いわば無視無欲の人間だよ。ただ好奇心があるだけなんだ。そし
て広いタフな世界で自分の力を試してみたいんだ」
「そして理想というようなものも持ち合わせていないんでしょうね?」
「もちろんない」と加持さんは言った。「人生にはそんなもの必要ないんだ。必要なも
のは理想ではなく行動規範だ」
「あのね、私、ネルフに入ったとき箱根で研修を受けたの。新入職員の義務だから。
それがひどいインチキな教官が揃っているところでね、今思い出してもゾッとするわ
よ。研修所に入るとね、まず碇司令語録を読ませられるの。何ページから何ページ
まで読んでこいってね。全ネルフ職員は崇高な使命を理解しなければならぬもので
あって……なんて演説があってね。で、まあ仕方ないから私一生懸命読んだわよ、
風呂場にこもって。でも何がなんだかさっぱりわかんないの、加持君以上に。3ペー
ジで放りだしちゃったわ。それで次の日のミーティングで、読んだけど何もわかりま
せんでした、ハイって言ったの。そしたらそれ以来馬鹿扱いよ。問題意識が無いだ
の、集中力に欠けるだのってね。冗談じゃないわよ。私はただ文章が理解できない
って言っただけなのに。そんなのひどいと思わない?」
「ふむ」と加持は言った。
「ディスカッションってのがまたひどくってね。みんなわかったような顔して難しい言葉
使ってるのよ。それで私わかんないからそのたびに質問したのよ。『そのハーモニク
スって何のことですか? ハーモニカを演奏する人のことですか?』とか、『スーパー
ソレノイド理論ってメトロイドと関係あるんですか?』とかね。でも誰も説明してくれな
かったわ。それどころか真剣に怒るの。そういうのって信じられる」
「信じられる」
「そんなことわからないでどうするんだよ、何考えてネルフに入ったんだお前? これ
でおしまいよ。そりゃ私そんなに頭良くないわよ。庶民よ。でも世の中を支えてるのは
庶民だし、苦しんでるのは庶民じゃない。庶民にわからない言葉ふりまわして何が人
類の砦よ、人類補完計画よ! 私だってね、世の中良くしたいと思うわよ。だからこ
そ質問するわけじゃない。そうでしょ?」
「そうだな……」
「そのとき思ったわ、私。こいつらみんなインチキだって。適当に偉そうな言葉ふりま
わしていい気分になって、新入職員の女の子を関心させて、スカートの中に手をつっ
こむことしか考えてないのよ、あの人たち。そして使徒が殲滅されたら官庁だの研究
機関だのにさっさと転職して、レイみたいな無垢でかわいい奥さんもらって子供にい
やみったらしい凝った名前つけるのよ。何が人類補完計画よ。おかしくって涙が出て
くるわよ。リツコだってひどいわよ、全部わかりきってるくせにフォローもしないでへら
へらしてるんだもの。そしてあとで私に言うのよ。ミサト馬鹿ねえ、わからなくたってハ
イハイそうですねって言ってりゃいいのよって。ねえ、もっと頭に来たことあるんだけ
ど聞いてくれる?」
「聞くよ」
「ある日、私たち夜間の行軍訓練に出ることになって、女の子たちはみんな一人二十
個ずつの夜食用のおにぎり作って持ってくることって言われたの。冗談じゃないわよ、
そんなの完全な性差別じゃない。でもまあいつも波風立てるのもどうかと思うから、私
何も言わずにちゃんとおにぎり二十個作っていったわよ。梅干し入れて海苔巻いて。
そうしたらあとでなんて言われたと思う? 葛城のおにぎりは中に梅干ししか入ってな
かった、おかずもついてなかったって言うのよ。他の女の子のは中に鮭やらタラコや
らが入っていたし、玉子焼きなんかがついてたりしたんですって。もうアホらしくて声
も出なかったわね。人類補完云々を論じている連中がなんで夜食のおにぎりのこと
くらいで騒ぎまわらなくちゃいけないのよ、いちいち。海苔が巻いてあって中に梅干し
が入ってりゃ上等じゃないの。セカンドインパクト直後のこと考えてごらんなさいよ」
 加持は笑った。「そんなんでよくネルフを辞めなかったな」
「食中毒が発生したのよ。原因はたぶん私の……」とミサトは言った。「まあ、何人か
病院送りになったし、それでおあいこだと思うことにしたわ」
>>19
ハゲワラ
実際俺たちはよく嘘をつき、しょっちゅう黙りこんでしまう。
しかし、もし俺たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、
真実の価値など失くなってしまうのかもしれない。

十年前の秋、俺と葛城は裸で布団の上に寝転んでいた。そして俺たちはひどく腹をすかせていた。
「何か食べ物は無いかな?」俺は葛城にそう訊ねてみた。
「捜してみるわ。」
葛城は裸のまま起き上がり、冷蔵庫から古いパンとソーセージをみつけだすと、インスタントのコーヒーと一緒に枕もとまで運んでくれた。それは季節の失われた暑すぎる夜で、布団に戻った時には葛城の体は冷たい缶ビールみたいにびっしりと汗をかいていた。
「こんなものしかなかったわ。」
「上等さ。」
俺たちは扇風機の風に当たってパンを齧りながらテレビで古い映画を見た。
「アポロ13」だった。
最後の地球へ降下するところで葛城はしばらく唸った。
「何故あんなに一生懸命になって生きようとするの?」葛城は満面の笑みを浮かべているトム・ハンクスを指して俺にそう訊ねた。
「奇跡を起こすためさ。」
「ム……。」葛城はパンを頬ばったまま奇跡の価値についてしばらく考え込んだ。いつものことだが、葛城の頭の中でいったい何が起こっているのか、俺には想像もつかなかった。
2221:03/09/18 07:19 ID:???
一行目の
「嘘と沈黙は現代の人間社会にはびこる二つの巨大な罪だと言ってもよい。」
が切れてました。
_| ̄|○
「ねえ、宮村さん」と庵野は言った。
「みやむー」と宮村はまた指を一本立てて訂正した。
「ねえ、みやむー」と庵野は言い直した。「あなたを信用していないわけではありません。
ただ私にはまだよく事態がつかめていないんです。今ここで何が起こっているのか、理
解できていないんです。それで、少し質問していいですか?」
「もちろんもちろん」と宮村は言った。「理解しあうのはとても大事なことです。理解とは
誤解の総体に過ぎないと言う人もいますし、私もそれはそれで大変面白い見解だと思
うのですが、残念ながら今のところ私たちには愉快な回り道をしているような時間の余
裕はありません。最短距離で相互理解に達することができれば、それが一番です。で
すから、いくらでも質問してください」
「あなたは本物のみやむーですよね?」
「もちろんご覧のとおり本物のみやむーです。暗喩とか引用とか脱構築とかサンプリン
グとか、そういうややこしいものではありません。実物のみやむーです。ちょっとあえい
でみせましょうか」
宮村は手を股間に当てて、大きく動かした。ああん、ばかばかぁ、いやあああああああ、
いくううう。巨大な声だった。壁にかかっている額がびりびりと震えて傾くほどだった。
「わかりました」と庵野はあわてて言った。隣の部屋には妻がいるのだ。「けっこうです。
あなたはたしかに本物のみやむーだ」
24名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/09/19 21:40 ID:i9rbmNGL
age
>>18-19があまりにおもしろすぎw
2ch見てて初めて腹抱えて笑ったよ。

ミサトと加持って素でこんな会話してそうだ。
他のもみんな巧いねぇ。
シンジが指で金網をつつくとオウムが羽根をばたばたさせて<バアサン><ヨウズ
ミ><オヤコドン>と叫んだ。
「あれ冷凍しちゃいたいわね」とリツコは憂鬱そうに言った。「毎朝あれ聞かされてる
と本当に頭がおかしくなっちゃいそうだわ」
「やれやれ」と僕はいった。
「一体何の為に得体の知れないマシーンで得体の知れないモンスターを倒せというのか?」
「人生は使徒との戦いだと思えばいいのよ」
シンジは何度か頭を振ってからミサトの顔を見た。
「たぶん僕の頭が悪いせいだと思うけど、ときどきミサトさんが何を言っているのかよ
く理解できないことがあります」
「使徒の中にはいろんな使徒がいて、強いのとあまり強くないのがいるでしょ? それ
で先に強いのをどんどん殲滅しちゃうと、あとあまり強くないのばっかり残るわよね。
私、辛いことがあるといつもそう思うのよ。今これをやっとくとあとになって楽になるっ
て。人生は使徒との戦いなんだって」
碇はボンから私に手紙を書いてきた。
「ユイの死によって何かが消えてしまったし、それはたまらなく哀しく辛いことだ。この
私にとってさえも」
私はその手紙を破り捨て、もう二度と碇には年賀状を書かなかった。
日曜日の朝の七時半にマナは僕を迎えに来た。僕は目がさめたばかりでまだ顔も
洗っていなかった。アスカが僕の部屋をどんどん叩いて、ねえシンジ、転校生が来
てるわよ! とどなったので玄関に行ってみると、マナが信じられないくらい短いスカ
ートをはいて傘たてに座って脚を組み、あくびをしていた。ミサトさんやペンペンが通
りがけにみんな彼女のすらりと伸びた脚をじろじろ眺めていった。彼女の脚はたしか
にとても綺麗だった。
「早すぎたかしら、私?」とマナは言った。「シンジ君、今起きたばかりみたいじゃない」
「これから顔を洗って寝癖を直してくるから五分くらい待ってくれる?」と僕は言った。
「待つのはいいけど、さっきからみんな私の脚をじろじろ見てるわよ」
「当たり前じゃないか。そんな短いスカートはいてくるんだもの。見るに決まってるよ、
みんな」
「でも大丈夫よ。今日のはすごく可愛い下着だから。ピンクので素敵なレースの飾りが
ついてるの。ひらひらっと」
「そういうのが余計にいけないんだよ」と僕はため息をついて言った。
31冬月コウゾウ ◆KOZO7L9/Rc :03/09/22 05:46 ID:8qJZ9+He
使徒が到来したことをオペレーターが大声で告げていた。私はふと目の前の主モニタ
ーの右下に表示されている時刻を見た。2015-05-11。セカンドインパクトから、すでに
十五年が経っている。
「十五年ぶりだね」と私は口に出して言ってみた。そうしないことにはなんとなく現実感
が伴わない気がしたからだ。十五年前といえば、まだ消費税が五パーセントだった。
旧東京に首都が置かれていた。そして私は京都大学で教鞭をとっていた。一昔だ。そ
の時の私には、十五年後、自分がこうしてネルフの副司令として使徒と対峙すること
など想像もつかなかっただろう。だが、かつての私が予想しようとしまいとに関わらず、
私がいまこの席にいることは揺るぎない事実であり、つまり必然だったのだ。誰も運命
には抗えない。金持ちも貧乏人も、イエス・キリストでさえも。それが私が五十年の人
生で得た唯一といっていい教訓だった。
そして、必ず今日中とは言わないまでも、使徒が近いうちに襲来することを我々はあら
かじめ承知していたのだ。おそらくそれは使徒にとっても同じだろう。しかし、便宜上す
べてはあくまで“突発的な事象”として処理される。馬鹿馬鹿しい。実にフランツ・カフカ
的だ。
32冬月コウゾウ ◆KOZO7L9/Rc :03/09/22 05:47 ID:8qJZ9+He
そうして私が場違いな感傷に浸っている間にも、私と碇の背後に座っている国連軍の
参謀達が、厚木基地の航空部隊に盛んに激を飛ばしていた。そうだな、と私は思った。
しばらくは連中の気が済むまでやらせてやればいい。どうせ使徒とまともに戦えるのは
エヴァしかいないのだ。しかし、あの連中がその事実に気づくまでに果たしてどれだけ
の死者を必要とするのだろうか。それを考えると、私は少しだけ憂鬱な気分になった。
だが実際には何人死のうと大して差はないのかもしれない。この戦闘での戦死者は何
名でした、そんなふうにニュース番組か何かでアナウンサーが無機的な数字を口に
するだけだ。誰かに妻や子供がいたのかとか、芝居より映画の方が好きだったかとか、
そういったことはまるでわからないまま、ただの数字として処理されていく。無名とは
つまりそういうことなのだ。
オペレーターの絶叫の直後、私が顔を上げる間もなく、まばゆい閃光が走った。
やれやれ。右手で光を遮りながら、私は今日通算47回目のため息をついた。あいつ
ら、もうNN爆雷を使ったのか。
33名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/09/27 16:45 ID:LllRbXV2

         オ  ー  ケ  ー

34名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/09/28 18:28 ID:t8WrWai7
オーケー。素直に認めよう。おそらく僕は父さんを憎んでいる。
35名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/09/30 10:27 ID:9UQOnyJ3
僕は  メガネが  好きだ
このスレ面白いね。
あるいはそうなのかもしれない。
倒すんだよ、使徒を。ひたすらに。
エヴァで
春樹、ときたら前原氏だろう。
40名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/05 02:13 ID:ATXcSOom
同じ村上でも龍のほうだけど、鈴原トウジってあの小説からとったのかな?
EVAはアニメしか見てないんだけどずーっと気になってた
>>40
相田ケンスケもね。
ファンなら大概知ってる。
そういえば『風の歌を聴け』に
「嘘と沈黙は人類の生んだ最も重い罪である」って言葉があるな。
43『やがて哀しき外国語』より:03/10/05 14:46 ID:???
自分の繰縦が多くの人にボロクソに言われても、
10人のうち1人か2人に褒めてもらえればそれでいいと強固に、
一種の生活感覚として信じることができる。
そのような経験は僕にとってはかけがえのない財産になった。
こういう経験がなかったら、パイロットとして生きていくことは
もっとずっとハードだったろうし、あるいはあれやこれや自分本来の
ペースを崩されていたかもしれない。
というような話を1度アスカとしていたら
「シンジって凄いわねぇ。アタシなんか10人中10人が巧いって
言わないと頭に来るけどなぁ」と言って感心していた。
こういうのはたしかにアスカらしいというか……
僕の方が逆に感心してしまう。
「庵野くん、人間描くの下手だねぇ」と宮さんは言った。
「そうですか」とぼくはいささか傷ついて言った。
いいですねこのスレ。
龍だけじゃなくて春樹も読みたくなった。
春樹はヲタ要素が強い
眼が覚める。ここはどこだ? と僕は考える。考えるだけではなく実際に口に出して
自分自身にそう問いかける。「ここはどこだ?」と。でもそれは無意味な質問だ。
問いかけるまでもなく、答えは初めからわかっている。ここは僕の人生なのだ。僕
の生活。僕という現実存在の付属物。特に認めた覚えもないのにいつの間にか僕
の属性として存在するようになったいくつかの事柄、事物、状況。隣にアスカが眠っ
ていることもある。でも大抵は一人。別の部屋から聞こえるミサトさんのいびきと、
枕もとのウォークマン(中にはアイドル物のMDが入っている)と、敵意をもった――
いや、それは単なる無関心さなんだろうか――塵だらけの朝の光。時には雨が降っ
ている。雨が降っていると僕はそのまま布団の中でぼんやりとしている。ウォークマ
ンに電池が残っていれば、それを聴く。そして軒から落ちる雨垂れを眺めながら、父
さんのことを考える。
ハードボイルド・ワンダーランドやね。
「裏死海文書を三回読む男なら俺と友達になれそうだな」
とゲンドウは自分に言い聞かせるように言った
「あのね、シンジ君、どんな事情があるかは知らないけど、
そういう種類のことはあなたには向いてないし、ふさわしくないと思うんだけれど、どうかしら?」
とミサトさんは言った。彼女はテーブルの上に手を置いて、じっと僕の顔を見ていた。
「そうですね」と僕は言った。「自分でも時々そう思います」
「じゃあ、どうしてやめないの?」
「時々温もりが欲しくなるんです」と僕は正直に言った。
「そういう暴走の温もりのようなものがないと、時々たまらなく淋しくなるんです」
「要約するとこういうことだと思うんだ」加持さんが口をはさんだ。
「シンジには好きな女の子がいるんだけどある事情があってやれない。
だから暴走は暴走と割り切って他で処理するわけだよ。それでかまわないじゃないか。
話としてはまともだよ。病室にこもってずっとマスターベーションやってるわけにもいかないだろう?」
ワタナベ  … シンジ
直子    … レイ
ミドリ    … アスカ
永沢さん  … 加持
ハツミさん … ミサト
突撃隊   … ケンスケ

こう考えると確かにハマるな。
「エヴァヲタなんて、みんな糞くらえさ」
「ヒッキーさ」庵野はそう言っておぞましそうに首を振った。
「奴らになんて何もわかりゃしない。得意顔でレスしてる奴らを見るとね、虫酸が走る」

                     「時々マスをかくんです」
とシンジが言った。
「失礼?」と加持は言った。ちょっとぼんやりしていたもので、聞き間違えたような気
がしたのだ。
「時々マスをかくんです」と彼は繰り返した。
僕は彼の方を見た。彼は指の爪先でブリックパックの模様をなぞっていた。それから
中身のアップルジュースを思い切り食道の奥へ吸い込んで十秒ばかりキープして、
そしてゆっくりと吐き出した。まるで吐しゃ物みたいに、ジュースが彼の口から空中へ
と漂った。彼は僕にブリックパックを渡した。「ミサトさんのお古、腐りかけでよければ
どうぞ」と彼は言った。
僕は肯いた。

「マスかきの話が聞きたいね」と僕は言った。
彼は僕の顔を見た。彼の顔にはあいかわらず表情らしいものがなかった。
「話してもいいんですか?」と彼は言った。
「もちろん」と僕は言った。
「簡単な話なんです。アスカの病室に行って、彼女の裸をオカズにするんです。しこし
こっとやって、それでおしまいです。イクのに五分もかかりゃしませんね」
「それで」と言ってから、僕は口をつぐんだ。次の言葉がうまくみつからなかったからだ。

彼はしばらくぼんやりしていた。
「二日に一回くらいはマスをかきます」と彼は言った。そしてまた指を鳴らした。「それく
らいのペースがいちばん良いような気がするんです。もちろん僕にとっては、というこ
とですが」
僕は曖昧に肯いた。ペース?
>>53-54
warota
>>51
永沢さん  … ゲンドウ
ハツミさん … リツコ

の方が合っているような
「君は将棋やるか?」
「やりませんね」と青葉は答えた。
「将棋は嫌いか?」
「好きも嫌いも、やったことないですからね」
冬月は笑った。「好きも嫌いもないなんてことはなかろう。大体において将棋やった
ことのない人間はみんな将棋のことが嫌いなんだ。決まってるんだ。正直に言って
いいよ。正直な意見が聞きたい」
「好きじゃないですね、正直言って」と僕は正直に言った。
「どうして?」
「何をとっても馬鹿げているように感じられるんです」と僕は言った。「こざっぱりした
道具とか和服とか、桂馬とか香車とか、かがみこんで盤面を見る時の目付きとか体
の揺れ方とか、そういうのがひとつひとつ気に入らないんです」
「体の揺れ方?」と彼は不思議そうな顔つきで聞き返した。
「ただの言い掛かりです。意味ないです。ただ将棋に付随する何もかもが気にさわ
るというだけです。体の揺れ方のことは冗談です」と僕は言った。
「君は少し変わってるのかな?」と彼は訊いた。
「変わってないです」と僕は言った。「ごく普通の人間です。ただ髪が長いだけです」
58赤木リツコ:03/10/16 11:16 ID:???
それは立派な兵器だったと思う。よく作ってあったし、機能性に溢れていた。でもトレ
ンディーではなかった。
私はその兵器のパンフレットをポケットに突っ込み、コーヒーをもう一杯飲んだ。
私はジェットアローンの担当者のことを考えた。生まれながらに失敗の影に覆われ
たあの不幸な男のことを。彼にこの事態が乗り切れるわけがなかったのだ。
「トレンディーじゃないのね」と私は声に出して言ってみた。
マヤが通りかかって、変な顔で私を見た。
「ハル」のパロをシンジとレイでやってるSSがどっかのサイトにあるって聞いたんですけど
誰か知ってます?
>桂馬とか香車とか
なんか笑えた(w
61名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/21 23:07 ID:Q+pGEVrz
保守
確かにエヴァ見たとき、ハードボイルドワンダーランドだとおもた。
エヴァは更にどうしようもない人間臭さを対比させてるけど。
どっちも秀作。
63名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/23 00:01 ID:BEeGv0qc
マヤ「MAGIによる落下予測地点出ました!主モニターにまわします!」

                『やれやれ』

マヤ「や・・・やれやれ・・・?」

ゲンドウ「ふ・・・問題ない」
64名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/23 06:53 ID:6mN4Neda
マヤ「初号機制御不能!!」

リツコ「まさか・・・暴走!?」

冬月「勝ったな」

初号機「ガオーッ!」

ミサト「シンジ君!」

ビーッ! ビ−ッ! ビーッ!(警音)

主モニター
『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』

『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』

『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』

『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』

『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』

『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』 『やれやれ』

リツコ「カスパーがハルキスト!? 母さん・・・」
65名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/23 11:47 ID:7HRqikEe
鈴原トウジ、相田ケンスケ、洞木・・・なんかは、村上龍の
「愛と幻想のファシズム」の登場人物と同姓同名だけどな〜
66名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/23 12:20 ID:1r/5Rku8
「ねえ、このあいだの日曜日あなた私にキスしたでしょう?」とユイは言った。「いろい
ろと考えてみたけど、あれよかったわよ、すごく」
「それはよかった」
「『それはよかった』」とユイはまた繰り返した。「あなたって本当に変わったしゃべり方
するわよねえ」
「問題ない」とゲンドウは言った。
67名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/27 15:16 ID:vMcld4+U
やれやれ。
68名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/27 18:35 ID:fNLR+J1t
どうしてここまではまるのか・・・。
おもしろすぎ。
69名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/10/30 21:34 ID:LAX/eB9z
この組織の唯一の問題点はその根本的なうさん臭さにあった。組織はあるきわめて
宗教的な人物を中心とする正体不明の老人達によって資金援助されており、その
活動方針は――もちろん僕の目から見ればということだが――かなり奇妙にブッ飛んだものだった。
『ようこそNERV江』と題されたパンフレットを読めばそのだいたいのところはわかる。
「使途の調査、研究、殲滅」これがこの組織の目的であり、そしてその目的に賛同した国連が
自衛隊を投じ・・・・・・というのが表向きの顔なのだが、その裏のことは例によって曖昧模糊としている。
正確なところは誰にもわからない。ただの税金の無駄遣いだと言うのもいるし、武装の正当化だと
言うものもいるし、本部設立という名目でこのジオフロントを詐欺同然のやりくちで手に入れたんだと
言うのもいる。いや、もっともっと深い企みがあるんだと言うものもいる。彼の説によればこの組織の
設立者の中に地下のアダムを使ってサードインパクトを起こそうとしているというのがゼーレの目的なのだ
ということなのであった。
70『ノルウェイの森(上)』より :03/10/31 22:03 ID:6Dh4WCyA
「それから洗面所に私たちの汚れた下着がバケツにいっぱいあるから洗っといてくれる?」
とミサトさんが言った。
「冗談でしょ?」と僕はびっくりして訊きかえした。
「あたり前じゃない」とミサトさんは笑って言った。
「冗談にきまってるでしょう、そんなこと。あなたってかわいいわねぇ。
 そう思わない、アスカ?」
「そうねぇ」とアスカも笑って同意した。

本当に洗わされてそうな気もするけど...
71名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/11/01 11:11 ID:5wiXLQ3Y
良スレage
庵野監督に世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドを映像化してほしいなあ。
73名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/11/02 22:05 ID:fznQAExy
>>72
いいねそれ。
庵野は実写だとダメぽ
「でもそこにいると危険だぜ。戦自の連中とかゼーレとかが来るかもしれない」
「あら、そんなの怖くないわ」とミサトは言った。
「彼らの求めているのはエヴァとそのパイロットで、私は関係ないもの。
それにさっきも変な三人組がいたけど殺してやったわ」
「どうやって?」
「ピストルで三人の頭を撃ってやったの。きっと頭蓋骨が砕けたわね。どうってことないわよ」
「でもネルフの中でピストル撃ったりすると大変な騒ぎになったんじゃないの?」
「そんなことないわよ」とミサトは言った。
「一発くらい撃ったってみんな戦自がドンパチやってると思うだけよ。
そりゃ何発も撃てば困るけど、私は腕がいいから三発で十分」
「へえ」と私は言った。
「それでね、あなたの意識がなくなったら、私あなたを冷凍しちゃおうと思うんだけど、どうかしら?」
「好きにしていいよ。どうせもう何も感じないんだから」と私は言った。
「今から第七ケイジに行くからそこで回収してくれればいいよ。
紫色の汎用人型決戦兵器・人造人間・エヴァンゲリオン・ターボというロボットに乗ってる。
ロボットの型は僕にも説明できないけれど、ボブ・ディランのテープがかかってるよ」
「ボブ・ディランって何?」
「エヴァの中は退屈だから、暇つぶしにウォークマンをー」
と私は言いかけたが説明するのが面倒になってやめた。「ごめん。もう持ち込まないよ」
良スレだ。
前スレ(?)の「村上春樹的ネルフ」も読み返したくなったけど、ログが消えてる・・・。
だれか覚えてる人教えてください。
ハードボイルドだとミサとは太ってるのか?
そ、そんな事聞かれたって分かんないよ!
なぜ、荒らし続けるのか?荒らしは知らないのだろうか?
もう世界は終わってしまったことを。
81名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/11/20 08:18 ID:XHy/IhYP
保全age
82名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/11/23 18:59 ID:CBSCyRnb
83名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/11/30 22:33 ID:mpR974lr
「結局、あなたの考えた人類補完計画って、良くも悪くもあなた独りのものなのよね。碇君はきっと人類補完計画のことなんて一度も考えなかったんじゃないかしら?」
そうだな、シンジはたぶん人類補完計画のことなんて考えもしなかったろう。でも僕はネルフの最高責任者で、ここはネルフ本部なのだ。
今更シンジのことを持ち出されても困る。
「ネルフは私だ」と私は冬月の真似をして言った。
「あなたって面白い人ね」と言ってレイはくすくす笑った。
自慢じゃないけれど、私は綾波レイを笑わせるのがけっこう得意なのだ。
2ch史上最長スレ数を誇る「もの凄い勢いで誰かが質問に答えるスレ」
通称:「物質」です。
2番目の最長スレ数である「フジ実況」に抜かされそうです!!
物質住人になってくれ!!
このスレは何でもありの質問スレです。

もの凄い勢いで誰かが質問に答えるスレ7501
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/qa/1070193334/

┌───┐
│招待券│
└───┘
上の招待券をコピペの上どうぞ!!
もし、と僕は思う、もし一万年の後に綾波レイたちだけの社会が出現したとすれば、僕のために彼女たちは街の門を開いてくれるだろうか?
そこには綾波レイたちによって選ばれた綾波レイたちの政府があり、綾波レイたちがハンドルを握った綾波レイたちのための電車が走り、綾波レイたちの手によって書かれた小説が存在しているはずだ。
いや、彼女たちはそんなものを必要とは感じないかもしれない。政府も電車も小説も……。
彼女たちは巨大な酢の瓶をいくつも作り、その中に入ってひっそりと生きることを望むかもしれない。
空から眺めると、そんな瓶が何万本、何十万本と見渡す限り地表に並んでいることだろう。
それはきっと素晴らしい眺めであるに違いない。
そうだ、もしその世界に一片の詩の入り込む余地があるとすれば、僕は詩を書いてもいい。綾波レイたちの桂冠詩人だ。
悪くはない。
僕は緑色のガラス瓶に照り映える太陽を歌い、その足元に広がる朝露に光った草の海をうたおう。
しかし結局のところ、それは西暦一二0一六年の話だ。
そして一万年という時間は待つには余りに長い時間だ。それまでに僕はいくつもの夏を越えねばならない。
86名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/12/12 22:07 ID:reV6enRp
age
87名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/12/16 15:50 ID:KBXgViyA
   |ミ|:」」:」」:」| 〇 FF.。   ∧_∧  |l≡o + +! + 。 〇   +
   lミl.」」.」〇 ++ +  (´・ω・) o  〇 。 o  +   〇 。 +
  __〇___。_゚__/ ~つと)____o______〇__o___。
  二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二
88名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/12/17 16:40 ID:nDgLa52k
>君がその結末を僕に受け入れてもらいたいというのなら、ぼくはそれをそのまま受け入れてもいい。
でも僕にどうしても理解できないことがひとつある。
もし仮に君が<駄目になった>のだとしても、<死に至る病>にかかったのだとしても、なぜそこでよりによって惣流・アスカ・ラングレーの隣にいなくてはいけなかったのだろう。
どうして綾波はここに残って僕と一緒にいないのだろう?
そのためにエヴァは映画化したんじゃないだろうか?
イカリ・シンジ、お前はどこにいるのだ、と僕は思った。
鈴原トウジがお前の頬を殴ったからなのか?
まるで詩の文句だな。

 イカリ・シンジ
 お前はどこにいるのだ?
 鈴原トウジがお前の頬を
 殴ったからなのか?
やれやれ。
・゚・(つД`)・゚・  。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  。・゚・(ノ∀`)・゚・。  。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
( ´Д⊂ヽ (;´Д⊂)  (ノД`)シクシク ( TДT)

(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め  ( ´∀`)つt[]  飲み物どーぞー  (・∀・)つI

ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン  Σ(゚Д゚)ガーン  Σ(゚д゚lll)ガーン  ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル  ((;゚Д゚)ガクガクブルブル  ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
(´-`).。oO(・・・・・・・・・)   (・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚Д゚)ハッ
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!  タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ
(゚Д゚)y─┛~~ (´ー`)y─┛~~  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン  m(_ _)m
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ dj! dj!  (・∀・)人(・∀・)

( ´_ゝ`)フーン  ( ´,_ゝ`)プッ  (・∀・)イイ!! (・A・)イクナイ!!
(´・ω・`)ショボーン  (`・ω・´) シャキーン  (´・∀・`)ヘー
(゚д゚)ウマー  (゚д゚)マズー  (*゚д゚) 、ペッ ( ゚д゚)、ペッ  ( ゚д゚)ポカーン  (゚Д゚)ハァ?  (#゚Д゚)ゴルァ!! (゚Д゚)ゴルァ!!
ヽ(`Д´)ノウワァァン!! ヽ(`Д´)ノボッキアゲ (=゚ω゚)ノぃょぅ  (゚听)イラネ  щ(゚Д゚щ)カモォォォン (*^ー゚)b グッジョブ!!
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) ヽ(´ー`)ノ  ( ̄ー ̄)ニヤリ  (-_-)  ( ^∀^)ゲラゲラ  (^ヮ^)はい!
(・∀・)ニヤニヤ (・∀・)ソレダ!!  m9(・∀・)ビシッ!! (・∀・)イイヨイイヨー
┐(´ー`)┌  ┐(゚〜゚)┌  ( ´∀`)σ)∀`)  ('A`)マンドクセ

Σ (゚Д゚;) Σ(´д`*) ( ̄□ ̄;)!! Σ(´Д` ) Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) (゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
(σ・∀・)σゲッツ!!  (σ゚д゚)σゲッツ アーンド;y=ー( ゚д゚)・∵ターン  ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー _| ̄|○
  _, ._
( ゚ Д゚)
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~
Live2chか
93名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/01/13 10:59 ID:IaA0dRPH
やれやれ
94狂人 ◆wYUuBm6d7Q :04/01/13 13:25 ID:LRzEdXgn
95名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/01/23 19:46 ID:CUrtE8tz
po
こいつは難しい問題だぜコウゾウ君。
97名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/02/06 01:24 ID:lFpKx0fv
-k-
po
「『どうしてカヲル君を殺したの』と僕はシンジ君に訊いてみた。訊こうと思っ
て訊いたわけではない。それはふっと口をついて出てしまったのだ。」

「僕にも確信が持てないんだ。こういう言い方って馬鹿馬鹿しいと思うだ
ろう? でもほんとうなんだよ。僕はアスカを絞め殺したような気がするん
だ。あの僕の部屋で僕はアスカの首を締めた。そういう気がする。どうし
てだろう? どうして僕はあの部屋にアスカと二人きりいたんだろう?」

「いったいどこまでが現実なんだろう? そしてどこからが妄想なんだろう?
どこまでが真実なんだろう? そしてどこまでが演技なんだろう……」
「でも僕がカヲル君を殺したとしたら、それはどうしてだろう? 僕にはカヲル君
を殺すどんな理由があるのだろう? 
僕が絶望しているときに、カヲルとアスカが唯一の息抜きだった。それなのに、
何故殺すのだろう? 」
  アスカとミサトさんは二十分ほどで風呂から戻ってきた。
 「部屋の電気が消えて真っ暗なんでびっくりしたわよ、外から見て」とミサト
 さんが言った。
 「荷物をまとめて第2新東京に帰っちゃったのかと思ったわ」
 「まさか。こんなに明るい月を見たのは久しぶりだったから電灯を消してみた
 んですよ」
 「でも素敵じゃない、こういうの」とアスカは言った。「ねえ、ミサトさん、
 この前停電のときつかったロウソクまだ残っていたかしら?」
 「発令所の引きだしよ、たぶん」

 「どう、エビスでも飲まない?」とミサトさんが僕に言った。
 「ネルフではお酒飲んでもかまわないんですか?」と僕はちょっとびっくりして
 言った。
 「本当は駄目なんだけどねえ」とミサトさんは耳たぶを掻きながら照れくさそ
 うに言った。「まあ大体は大目に見てるのよ。ワインとかビールくらいなら、
 量さえ飲みすぎなきゃね。私、知りあいのスタッフの人に頼んでちょっとずつ
 買ってきてもらってるの」
 「ときどき二人で酒盛りするのよ」アスカがいたずらっぽく言った。
 「いいですね」と僕は言った。
「よくわからないな」とカヲルは言った。「じゃあどうしてこんなきちんとした正統的な料理が
作れるの? 誰かに習ったわけ?」
「まあ、話せば長くなるんだけど」とシンジはだしまき玉子を食べながら言った。「ミサトさん
というのがなにしろ家事と名のつくものが大嫌いな人なんだ。料理なんてものは殆ど作ら
ない。それにほら、ネルフの作戦部長やってるでしょ、だから忙しいと今日はてんやものに
しちゃおうとか、コンビニでカップ麺買ってそれで済ましちゃおうとか、そういうことが結構多
かった。僕、そういうのがこっちに越してきてから本当に嫌だったんだ。嫌で嫌でしょうがな
かった。三日分牛丼買ってきて毎日それを食べてるとかね。それである日、2番目の使
徒を倒した後だけど、食事はちゃんとしたものを自分で作ってやると決心したんだ。そして
第二東京の紀伊国屋に行っていちばん立派そうな料理の本を買って帰ってきて、そこに
書いてあることを隅から隅まで全部マスターした」
「じゃあこれ、全部本で勉強したのかい?」とカヲルはびっくりして訊いた。
「あとはお金を貯めてちゃんとした懐石料理を食べに行ったりね。それで味を覚えてさ。僕
って料理の勘はけっこういいのかもしれない。エヴァの操縦は駄目だけど」
「誰にも教わらずにこれだけ作れるってたいしたものだと思うよ、たしかに」
「そりゃ大変だったよ」とシンジはため息をつきながら言った。「なにしろ料理なんてものにま
るで理解も関心もない人でしょ。きちんとした包丁とか鍋とか買いたいって言ってもお金
なんて出してくれないんだ。今ので十分だって。冗談じゃないよ。あんなペラペラの包丁で
魚なんて下ろせるもんか。でもそう言うと、魚なんかおろさなくていいって言われるんだ。だ
から仕方ないよ。せっせとおこづかいためて出刃包丁とか鍋とかザルとか買った。ねえ、信
じられる? 十四の男子中学生が一生懸命爪に火をともすようにお金貯めてザルやら砥
石やらてんぷら鍋買ってるなんて。まわりの友達は流行りのゲームやら新しい服やら買っ
てるっていうのにさ。おかしいと思うでしょ?」
 カヲルはじゅんさいの吸い物をすすりながら肯いた。
「僕、どうしても玉子焼き器が欲しかった。だしまき玉子をつくるための細長い銅のやつ。
それで僕、新しいブリーフ買うためのお金使ってそれ買っちゃったんだ。おかげで大変だっ
た。だって僕、一ヶ月くらいたった一枚のブリーフで暮らしたんだよ。信じられる? 夜に洗
って、一生懸命乾かして、朝にそれをつけて出ていくんだ。乾かなかったら悲劇だよ、これ。
世の中で何が哀しいって生乾きのブリーフをつけるくらい哀しいことはないよ。とくにそれが
だしまき玉子器のためだなんて思うとね」
103同じ原文でミサトの場合:04/02/19 12:25 ID:42hhoVSs
「そりゃ大変だったわよ」とミサトはため息をつきながら言った。「なにしろ戦略予備なんてものに
まるで理解も関心もない組織でしょ。きちんとしたライフルとかナイフとか買いたいって言っても
お金なんて出してくれないのよ。今ので十分だっていうの。冗談じゃないわよ。あんなヘナチョ
コのライフルで使徒が倒せるもんですか。でもそう言うとね、ライフルなんかで使徒を殲滅しな
くていいって言われるの。だから仕方ないわよ。せっせと裏金貯めて新型ライフルとかナイフとか
弾薬を買ったの。ねえ、信じられる? ネルフの作戦部長が一生懸命爪に火をともすように
お金ためて弾薬やらライフルやら買ってるなんて。まわりの部長連中はたっぷり予算もらって制
服を新調したり海外に研修旅行に行ったりしてるっていうのによ。可哀そうだと思うでしょ?」
 加持はカップラーメンをすすりながら曖昧に肯いた。
「第14使徒が襲来したときに私どうしてもバズーカが欲しかったの。中距離射程で使徒を攻
撃するための細長い筒状の兵器。それで私、新しいライフルを買うためのお金使ってそれ買っ
ちゃったの。おかげでもう大変だったわ。だって初号機は一ヶ月くらいたった一挺のライフルで戦
ったのよ。信じられる? 戦闘後、夜こっそり拾いに行ってね、一生懸命修理して、使徒が
来たらそれを持たせるの。直らなかったら悲劇よね、これ。世の中で何が哀しいって撃てない
ライフル構えるくらい哀しいことないわよ。もう涙がこぼれちゃうわよ。とくにそれがくその役にも立
たなかったバズーカのためだなんて思うとね」
104カヲルとシンジ、別の可能性:04/02/19 12:33 ID:42hhoVSs
「よくわからないな」とカヲルは言った。「じゃあどうしてこんなきちんとした正統的な料理が
作れるの? 誰かに習ったわけ?」
「まあ、話せば長くなるんだけど」とシンジはだしまき玉子を食べながら言った。「ミサトさん
というのがなにしろ家事と名のつくものが大嫌いな人なんだ」
「加持さんは好きなのにかい?」
「カヲル君、話の腰を折らないでよ……」
正直、感動した。
良いもの読ませてくれて、職人さんありがとう。
漏れ村上春樹の小説読んだことないんだけど、
このスレ見て急に興味が沸いてきたよ。
僕は目標をセンターに入れてスイッチを入れる。
この繰り返しをすることが面白いなんて思ったことなんてないし、
意味があるとも思わない。
でも誰かが目標をセンターに入れてスイッチを
入れなければならないのだ。

雪かきと同じなのだ。

「文化的雪かき。」と僕は声に出して言ってみた。
107名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/02/22 04:54 ID:IX13IkCu
やれやれ。
村上春樹に出てくる情景には、歴史が感じられない。
建物、食べ物、飲み物、音楽、登場人物・・・
特徴のない建物、文化的継続のない食べ物飲み物、借り物のような音楽、消えては現れまた消える登場人物。
近代的・モダンな情景そのものが書かれた村上春樹の小説。
この近代的・モダンというのは、日本の歴史の継続や文化の継続を断絶したもの。
昨日は口にしなかったが、今日は口にして、明日には別のものを口にする。
その場その時その瞬間に短期的な原始的欲求を満足させるものでしかない商品。
冷戦構造の中の軍事的特需の影で奇跡的な高度成長を達成し、より近代的であることを求めた日本人。
ブランドに異常な価値を求め、半年ごとに変化する流行と同時に変化する流行関連商品。
時間の流れの中でその商品がどんな価値でありどんな購買価値があるのかなんか気にもかけない。
その瞬間瞬間のメディアによる扇動によってただなんとなく消費させられるのみ。
昨日あった建物や店が今日には取り壊され、次の日にはまた新しいビルが建つ。
自分の居場所、自分の存在、自分がどこにいるのかわからなくなる。
でも時は流れ自分は年老い家族もやがて天に昇り、自身も消えてなくなる。

そういう嘆きや悲しみや虚しさの詰め込まれた物語が、村上春樹の書く世界。
カッコイイとかお洒落とか素敵な僕とかは関係ない。
109あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>108
コピペ
「この食い物の優れた点は、」とミサトさんは僕に言った。「カレーとラーメンが一体化していることよ」
「大丈夫、心配することはないよ。シンジ君は原初の海、LCLに含まれているんだよ。」
とカヲルは静かに言った。

「これまでもずっと含まれていたし、これからもずっと含まれている。
ここからすべてが始まるし、ここですべてが終わるんだ。
ここがシンジ君の場所なんだよ。それは変わらない。
君はここに繋がっている。
ここがみんなに繋がっている。ここが君の結び目なんだよ。」

「みんな?」

「失われてしまったもの。まだ失われていないもの。
そういうものみんなだよ。それがここを中心にして
みんな繋がっているんだ」
>>112
これの元ネタなに?
ダンス・ダンス・ダンス
>>114
どうも
今度読んでみる
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|o旦o
|―u'

| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ  
|―u' 旦 <コトッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ミ  ピャッ!   
|    旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ´・ω・)
( つ旦O
と_)_)

∧_∧
( ´∀`) ウマー
( つ旦O
と_)_)

>>368タン
(σ゚д゚)σゲッツ アーンド;y=ー( ゚д゚)・∵ターン  
誤爆?
今日は神が舞い降りますた。
吉宗でreg単発(´・ω・`)
    ↓
エノカナでreg2発(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
    ↓  
投資金額6万。・゚・(ノД`)・゚・。
    ↓
ショートフリーズ単チェbig( ゚Д゚)ハッ
    ↓
そこから怒涛の11連(全て1G連)Σ (゚Д゚;) 

ビグ中一度も7揃わず。
が、遅れからシンド降臨多数。
これは大航海なのか1G連の引き強なのかわからないです。

ひょっとしたら、連モード滞在中もシンド降臨するのかな?と妄(ry
>>121
激しく誤爆w
欝病の方щ(゚Д゚щ)カモォォォン 
やれやれ。
>>115
もう遅いかもしれないが、
せめて、「羊をめぐる冒険」の後の方がいいよ
ありがと。それから読んでみる。
実は古本屋で探してるんだけど、近所には1冊も置いてなかったんよ。
こんど遠出してブクオフに行ってゲットしてきまつ。
  ┏┓
┏┛┗┓∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧
┗┓┏ ( (-( -( -( -д ( -д)
┏┛┗(つ(つ/つ//  二つ
┗┓┏ ) .| /( ヽノ  ノヽっ ━━ ・・・
  ┗┛∪∪とノ(/ ̄ ∪
  ┏┓     ┏┓    ∧
┏ (( (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ
┗┓ ⊂`ヽ( -д- ) _)д-) )  ノノ
┏┛┗⊂\  ⊂)  _つ
┗┓┏(/(/∪∪ヽ)ヽ) ノ ━━━ ・・・
  ┗┛ ∪ ̄(/ ̄\)
  ┏┓     ┏┓           ┏━┓ ┏━┓
┏┛┗┓ ∧∧ ┗━┓        ┃  ┃ ┃  ┃
┗┓┏( つ ゚Д゚)┏┓┃┏━━━┓ ┃  ┃ ┃  ┃
┏┛┗ \ y⊂ ) ┛┃┗━━━┛ ┗━┛ ┗━┛
┗┓┏ /    \┓┃        ┏━┓ ┏━┓


128加持リョウジ:04/04/19 15:33 ID:???
「オフの日には司令はいったい何をしているのかしら?」とミサトが質問した。
「知らない」と僕は言った。
「昼寝とか髭の手入れなんかやってるんじゃないかな」
「せっかくの休日なのに、もっと有意義なことに使うんじゃないの?」
「知らないな。でも頭の構造が余暇に向いてないんじゃないかな。つまり、君なんかに比べてさ」
「あなた、意外にいろんなこと知らないのね」とミサトは言った。
「加持君って、ネルフのことはたいてい知ってるのかと思ってたわ」
「ネルフは広い」と僕は言った。
・゚・(つД`)・゚・  。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  。・゚・(ノ∀`)・゚・。  。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
( ´Д⊂ヽ (;´Д⊂)  (ノД`)シクシク ( TДT)

(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め  ( ´∀`)つt[]  飲み物どーぞー  (・∀・)つI

ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン  Σ(゚Д゚)ガーン  Σ(゚д゚lll)ガーン  ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル  ((;゚Д゚)ガクガクブルブル  ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
(´-`).。oO(・・・・・・・・・)   (・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚Д゚)ハッ
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!  タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ
(゚Д゚)y─┛~~ (´ー`)y─┛~~  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン  m(_ _)m
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ dj! dj!  (・∀・)人(・∀・)

( ´_ゝ`)フーン  ( ´,_ゝ`)プッ  (・∀・)イイ!! (・A・)イクナイ!!
(´・ω・`)ショボーン  (`・ω・´) シャキーン  (´・∀・`)ヘー
(゚д゚)ウマー  (゚д゚)マズー  (*゚д゚) 、ペッ ( ゚д゚)、ペッ  ( ゚д゚)ポカーン  (゚Д゚)ハァ?  (#゚Д゚)ゴルァ!! (゚Д゚)ゴルァ!!
ヽ(`Д´)ノウワァァン!! ヽ(`Д´)ノボッキアゲ (=゚ω゚)ノぃょぅ  (゚听)イラネ  щ(゚Д゚щ)カモォォォン (*^ー゚)b グッジョブ!!
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) ヽ(´ー`)ノ  ( ̄ー ̄)ニヤリ  (-_-)  ( ^∀^)ゲラゲラ  (^ヮ^)はい!
(・∀・)ニヤニヤ (・∀・)ソレダ!!  m9(・∀・)ビシッ!! (・∀・)イイヨイイヨー
┐(´ー`)┌  ┐(゚〜゚)┌  ( ´∀`)σ)∀`)  ('A`)マンドクセ

Σ (゚Д゚;) Σ(´д`*) ( ̄□ ̄;)!! Σ(´Д` ) Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) (゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
(σ・∀・)σゲッツ!!  (σ゚д゚)σゲッツ アーンド;y=ー( ゚д゚)・∵ターン  ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー _| ̄|○
  _, ._
( ゚ Д゚)
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Live2chか
131名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 08:58 ID:bXl6ZAXe
なんとなく雰囲気とか春樹的モノローグが一番似合うのはリツコだな。
次点で加持。三席はそうだな…ケンスケかな。
リツコって言ったけど、春樹で女性の一人称の小説ってあったっけ?
132名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 10:12 ID:HIsvHxoU
短編ならあるよ、春樹で女性の一人称の小説。
マルタ(本名節子)という名前の女が主人公の話。
133名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 12:47 ID:bXl6ZAXe
>>132
思い出した気がする。TVピープルに入ってるやつだっけ?いやあれは妹?
とにかくサンクス
やれやれ。
長野の話らしい。
第三新東京市の話らしい。
ネルフの話らしい。
エヴァの話らしい。
14歳の話らしい。
今日ノルウェイの森を読了して改めて見返したんだが、このスレほとんどノルウェイの森だな。
我々は発令所に下りて、またアスカを射出した。
庵野がひとしきり喜びの歌を鳴らしてから、数個のドイツ単語をサブリミナルさせた。
最後の心が光線によって汚されてしまうまで、我々は黙っていた。
「これからどうするつもり?」とミサトが訊ねた。
「待つしかない」とゲンドウは言った。「一週間前までエヴァは動いていた。ダミープラグだって残っている。きっと動いてくれるさ」
「でもその前に心が壊れてしまったら、情報部もアスカ探しで夏を越すことになるし、ターミナルドグマのHEVEN'S DOORだって開いちゃうわ」
そのとおりだった。
「初号機は何も動けないんですか、ミサトさん?」
「駄目。出そうとすると指令が睨むの」
「じゃあここでのんびりと綾波の帰りを待ちます」とシンジは言った。
要するにそれ以外に方法がないのだ。
彼女がやらせてくれるってわかっているのは素敵だよね
>>427
関連スレで一週間かけてならいいけど<735Mのほう
>>429
そうですよね(´・ω・`)ショボーン  
140 ◆jhjzZvRLoA :04/05/30 00:25 ID:???
test
「シンジくん」と看護婦が声をかけた。シンジは光の中に目を空けた。身体は水をかけられたみたいにぐっしょりと汗で濡れている。もうLCLの中にはいない。ぬるぬるとしたいやな感触が身体中に残っているだけだ。
「また悪い夢を見ていたのね。かわいそうに」看護婦は手早く注射の用意をし、彼の腕に針を刺した。
シンジは大きく息を吸い込み、そして吐いた。心臓が激しく収縮し、拡張した。
「いったいどんな夢だったの?」
何が夢で何が現実なのか、その境界線を見定めることができなかった。「目に見えるものがほんとうのものとは限らない」、シンジは自分自身に言い聞かせるようにそう言った。
「そうね」と看護婦は言って、微笑んだ、「とくに夢の場合はね」
「綾波」とシンジはつぶやいた。
「レイがどうしたの?」
「綾波が一人で、第三新東京市をサードインパクトによる壊滅から救ったんだ」
「それはよかったわ」と看護婦は言った。そして点滴機を新しいものに取り替えた。
「それはよかった。第三新東京市には、ひどいものはとくにこれ以上必要ないものね。今あるものだけでじゅうぶん」
「でもそのかわり、綾波は損なわれ、失われてしまった。あるいはもとの混濁の中に戻っていった。もう帰ってはこない」
看護婦は微笑みを浮かべたまま、タオルでシンジの額の汗を拭った。「シンジくんはきっと、レイのことが好きだったのね?」
「使徒」とシンジはもつれる舌で言った、「誰よりも」。それから目を閉じて、夢のない静かな眠りに落ちた。
「シンジくん」と看護婦が声をかけた。シンジは光の中に目を空けた。
身体は水をかけられたみたいにぐっしょりと汗で濡れている。もうLCLの
中にはいない。ぬるぬるとしたいやな感触が身体中に残っているだけだ。
「また悪い夢を見ていたのね。かわいそうに」看護婦は手早く注射の
用意をし、彼の腕に針を刺した。
シンジは大きく息を吸い込み、そして吐いた。心臓が激しく収縮し、
拡張した。
「いったいどんな夢だったの?」
何が夢で何が現実なのか、その境界線を見定めることができなかった。
「目に見えるものがほんとうのものとは限らない」、シンジは自分自身に
言い聞かせるようにそう言った。
「そうね」と看護婦は言って、微笑んだ、「とくに夢の場合はね」
「綾波」とシンジはつぶやいた。
「レイがどうしたの?」
「綾波が一人で、第三新東京市をサードインパクトによる壊滅から
救ったんだ」
「それはよかったわ」と看護婦は言った。そして点滴機を新しいものに
取り替えた。
「それはよかった。第三新東京市には、ひどいものはとくにこれ以上
必要ないものね。今あるものだけでじゅうぶん」
「でもそのかわり、綾波は損なわれ、失われてしまった。あるいは
もとの混濁の中に戻っていった。もう帰ってはこない」
看護婦は微笑みを浮かべたまま、タオルでシンジの額の汗を拭った。
「シンジくんはきっと、レイのことが好きだったのね?」
「使徒」とシンジはもつれる舌で言った、「誰よりも」。それから
目を閉じて、夢のない静かな眠りに落ちた。
やべー改行忘れた上に二重投稿だよ
元ネタなに?
かえるくん、東京を救う
神の子たちはみな踊るに収録されていますよ。
春樹は元気なのけ?
149 ◆YjsWqh8B4w :04/07/02 16:17 ID:???
     _ _
    /_☆ヽ_  ぬるぽ 
   彡 ´ー`)
ガッ 〒
   ノ

やれやれ。
 やれやれ。と僕は思う。
 思うだけではなく、実際に声に出して言ってみる。
「やれやれ、sageか」と。
sage
たいしたことはわからない。
赤い海、砂浜、巨大な女の顔、夜、十字架、波の音。それくらい。
あの女の子を絞め殺して、どこかに運んで埋めた。それだけ。
でもね、変な話だけれど、悪意というものがまるで感じられないの。
犯罪というような感じがしないの。まるで儀式みたい。
とても静かだわ。殺す方も殺される方もすごく静かなの。変な静けさ。
私にはうまく表現できない。世界の端っこにいるみたいに静か。
俺はテーブルに肘をついてコーヒーを飲みながらアスカの顔を眺めていた。
本当に綺麗な子だ、と俺は思った。
じっと見ていると心のいちばん深い部分に、小さな石を投げ込まれたような気がする。
そういう種類の美しさなのだ。
俺が十五だったら恋に落ちていたな、と俺は改めて思った。
だが、十五の俺は彼女の彼女の気持ちなんてまず理解できなかっただろう。
今はある程度理解できる、俺なりにかばってやることもできる。
だが俺はもう三一で、十四の女の子に恋をしたりはしない。
いやはや、うまくいかないものだ。
一文字目の時点で失格
 やれやれ、と僕はその日十六回めの――たぶんそれくらいになって
いるはずだ――書き込みをした。
160名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/10 01:36 ID:JviMGc1I
殺すんだよ、ゴキブリを。ひたすらに。
ミサト「シンジ君、まず、ゆっくり歩いて。それから水をたくさん飲むのよ」
アフターダーク、どうだった?
エヴァ板にこんな素晴らしいスレがあったなんてね。
職人さん再降臨期待age
アフターダーク、すごく具体的な映像イメージを喚起させる作品だった。
デビッド・リンチっぽいと言われてるとことかはエヴァなイメージに
引きつけるのも可能という感じで、読んで損はないとおもうよ。
>>164
俺まだ読んでないんだけど、なんかすげぇ評判悪いじゃん?
164的にはどーだったよ?感想の詳細キボンヌ。
評判悪いのは春樹好きになのか、春樹嫌いになのかどっちなんだろ。
春樹の寒寒とした部分が今までの作品以上に浮上してきた感じがあって
「おもしろいよー」とは言う気になれない。でもしっかり読ませるのは
いつも通り。
春樹の神秘主義っぽいところにはぐらかされた気になるひとは合わないかもね。
おれはもう1度読んでみようと思った。
結局参号機は使徒と認定された。
父はダミープラグを起動させた。
敏感でアグレッシブな回路だった。
反応が鋭く、パワフルだった。

「そんなに頑張らなくていいんだよ。気楽にやろう」

と僕はレバーを引き、明るい声で初号機に言い聞かせた。
でも初号機は僕の言葉なんかろくに聞かずに参号機のエントリープラグを
握りつぶした。
エヴァだって相手の顔を見るのだ。
>>167
笑った。上手いね。
彼も僕も長いあいだ口をきかなかった。使徒たちの遠い声もやがて消え、
再び静寂があたりを包んだ。
どこかで水滴が地面を打つ小さな音だけが虚ろに響いていた。
「彼らは何をあれほどに憎んでいるんだろう?」と僕はカヲル君に訊ねてみた。
「光のある世界とそこに住む者をさ」と彼は言った。
「人間が奴らと手を組むなんて信じられないな。たとえどんなメリットがあるにせよさ」
彼はそれには答えなかった。そしてそのかわりに僕の手首をもう一度ぎゅっと握り締めた。
「ねえ、僕が今何を考えているかわかる?」
「わからない」と僕は言った。
「君たちがこれから行くことになる世界に僕もついていくことが出来たら
どんなに素敵だろうって思っているんだよ」
「この世界を捨てて?」
「そうさ」と彼は言った。「つまらない世界だ。君たちの意識の中で暮らす方がずっと楽しそうだ」
僕は何も言わずに首を振った。僕は僕の意識の中なんかで暮らしたくない。
誰の意識の中でも暮らしたくない。
「父親が好きじゃないの?」
「興味が持てないんだ」と僕は言った。「好きでも嫌いでもない。ただ単に興味が持てない」
「変な人」とアスカは言った。「父親に興味が持てないなんて、精神に異常があるわよ」
「全然変じゃないよ。そういうことってある。君は品川庄司は好き?」
「何よ、それ?」
「吉本興業の人気お笑いコンビだよ」
「知らないわよ、そんなの」
「じゃあ君はエレファント・カシマシが好きかい?」
「好きでも嫌いでもないわよ」
「あるいは、君はプリッツが好きか嫌いか? ピルはどうだ? リングにかけろは好き?」
「わかったわよ、よく。あなたが父親を嫌いでも好きでもなくて、ただ興味が持てないだけのことなのね。わかったわよ」
職人さん乙
ハードボイルドワンダーランドの、意識の中の不死の世界ってのは、
補完後の世界に通じるものがあるね。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の
世界の終わりのほうね。

怒りや悲しみや喜びもない世界
アフターダークを読んだが、
あの読者を放り出す終わらせ方は
エヴァっぽいと思ったよ。
職人待機保守
保守
アフターダーク読んでねえや…
龍も春樹も結構読んだが
毎回同じだとさすがにね…
アフターダークはいままでのと全然違う。

つまらないが。
こないだ読んだアレ酷かったな…
龍の作品で名前すら思い出せない。
ネットを題材にしたやつだ。
あまりにもネットに対して知識なさすぎ。
ネットでも取り上げてみるか!みたいなノリだったのでは…
ほしゅ
たしかに僕にはいろんなことがまるでわかってなかったと思う。
まずだいいちに僕を特別扱いしている理由がよくわからなかった。他人に比べて
僕にとくに優れたり変わったりしている点があるとはどうしても思えなかったからだ。
僕がそう言うと綾波はじっと僕を見た。
「とても簡単なことなのよ」と彼女は言った。「あなたが私を求めたから。それがいちばん大きな理由ね」
「もし他の誰かが君を求めたとしたら?」
「でも少なくとも今はあなたが私を求めてるわ。
それにあなたは、あなたが自分で考えているよりずっと素敵よ」
「なぜ僕はそんな風に考えるんだろう?」と僕は質問してみた。
「それはあなたが自分自身の半分でしか生きてないからよ」と彼女はあっさりと言った。
「あとの半分はまだどこかに手つかずで残っているの」
「ふうん」と僕は言った。
「そういう意味では私たちは似ていなくもないのよ。私は三人目だし、
あなたは半分だけしか生きていないものね。そう思わない?」
「でももしそうだとしても僕の残り半分は二人目の君ほど輝かしくないさ」
「たぶん」と綾波は遠くを見た。「あなたには本当に何もわかってないのね」
どのシーンかわからねぇ
183名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/02 17:09:47 ID:C8U+lUqC
村上春樹的デスノート
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1099338891/l50

ここもよろしく。
184183:04/11/02 17:13:39 ID:C8U+lUqC
ひいぃっ 間違えた
こっちが本物ね。


村上春樹的デスノート
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1094746888/l50

よろしくお願いします。
>182
「羊をめぐる冒険」の主人公と耳のモデルの女の子の会話だと思う
186183:04/11/02 17:25:21 ID:???
>185
キキですね。
羊の時点でキキって名前出てたっけ?
188183:04/11/03 09:16:46 ID:???
あ、出てなかったかな。ダンス×3ではとりあえずそう呼ばれていた
けど。
みんな、春樹作品で何が一番好き?
俺はノルウェイか世界の終わりだけど、どーよ?
国境。
ノルウェイとちょっと迷うが。
ダンス×3だな
うーん…
ノルウェイかダンス
ダンスのユキに惚れました
世界。
そんつぎは羊をry。
長編ならダンス、神の子供たちの幾つかも好き。
エッセイなら遠い太鼓。春樹の食べ物の描写は空腹に訴えるよ
春樹読んでるとパスタが食べたくなる
一番はピンボール。っつーか初期三部作はどれも好き。あとは短編。
ノルウェイ以降はちょっと……嫌いじゃあないんだけど。
漏まえら「鏡」を読んで見れ
中学の教科書にも載ってる名作だぞよ
「あらゆる種類の理論・分析は、いわば短かい人生で
西瓜を栽培しようとしているようなものだ。
俺は西瓜に水をやることはできるが、
真実にまでは永遠に到達することはできない。」
 エヴァンゲリオンに乗ってからの自分の行為に対して
僕はまったく後悔してなかったし、もしもう一回時間を
遡ってやり直せるとしても、まったく同じことをするだ
ろうと確信していた。
「僕は思ったんだ。
こんなに寂しいのは、きっと誰かが僕に『寂しさ』を与えているんじゃないかってね。
まるで日課である、お気に入りの花に少し硬度の低いミネラルウォーターをやるように
その誰かはきっと僕にその行為を行っているんだ」
「あんた、バカ?」
僕の独り言を聞き終わるかどうかの所で彼女は僕を罵倒した。
「またそんな妄想にすがろうとしてるわけ?いいかげん現実を認めなさいよね」
彼女は僕の考えを妄想と、一言で切り捨てた。まるで、そうまるで昨夜彼女が台所で
切り刻んだ人参か何かのように。確実に僕の言い訳をゴミ箱に捨て去った。
「助けてよ、アスカ」
そんな彼女に僕は縋った。情けないことだが当時の僕にはそれしかできることは残され
ていなかった。いや、残されている気がしなかった。
「嫌よ」
再び、彼女は僕を切り捨てた。
ガッシャン
後ずさりした僕の手が、コーヒーメイカーを床に落とした。コーヒーはまるで夜の闇が
少しずつ濃くなるようにじわりじわりと拡がっていった。
その色は、その時の僕の心の色とよく似ていた気がする。例えるなら絶望だろうか。
春樹主人公は常に絶望してるけど絶望って言葉使わないのでは
203『ノルウェイの森(下)』:04/12/08 08:46:55 ID:???
 それから僕とアスカはまたどこかのバーに入ってお酒を飲んだ。僕はモスコミュールを飲み、アスカはわけのわからないカクテルを四、五杯飲んだ。店を出ると、木登りがしたいとアスカが言い出した。
「このへんに木なんてないよ、アスカ…。それに…、そんなにふらふらしてちゃ木になんて登れないよ…。」と僕は言った。
「アンタっていつも分別くさいこと言って人を落ちこませるのね!酔っ払いたいから酔っ払ってんのよ!それでいいじゃない!酔っ払ったって木登りくらいできるわよ!ふんっ!高い高い木の上に登っててっぺんから蝉みたいにオシッコしてアンタにひっかけてやるわ!!」
「…ひょっとしてアスカ、トイレに行きたいの?」
あげ
「ageるのも悪くないと思うんだけれど、どうかな?」と僕は言ってみた。
ハルキさんの影響受けてるなぁってFF結構多いよね。

まぁ大抵は中途半端なできそこないの模造品になってるけど。
模倣することは、初心者が上達するための基本だよ
おっしゃるとおりで
と僕は言った。
やれやれ
「どうして、あたしの首を絞めたの?」
とアスカが訊いてきた。僕はアスカの首を絞めた理由を考えたが、
なぜかはわからなかった。試しにアスカの質問を頭の中で三回程繰り返してみた。
だが、やはりというべきか一向にその理由は思い浮かばなかった。
「わからないよ」
と僕は首を左右に振りながら答えた。
すると、アスカは「そう…」とだけ言って僕から顔を背けた。
僕が座ると、アスカもその隣りに座った。
なぜアスカはそんなことを訊いてきたのか、と僕は目の前に
広がる赤い海を眺めながら考えた。
しかし、考えてみれば至極当たり前のことだと僕は思った。
アスカの気持ちになれば首を絞めた男の心理状態を知りたかったのだろう。
いきなりそのような事を及ぶ男は異常だと僕がアスカならそう思う。
僕はアスカから見てどう映ったのだろうか、そんなことを思い浮かべながら
僕はアスカの方向をちらりと見た。アスカはただ目の前にある海を僕と同様に
眺めているだけだった。その顔は何も考えていないように見えたし、
ひどく難しいことを考えているようにも見えた。
その顔を見ているとふとした疑問が僕の中で思い浮かんだ。
なぜアスカは僕から離れないだろう。アスカから見れば僕は彼女の首をいきなり絞めた
危険人物だ。それなのにアスカは一向に僕から距離をとろうとせずにただ海を眺めている。
アスカもやはり一人だと寂しいのだろうか、
僕の存在は彼女にとっていないよりはましなくらいの価値なのだろうか。
そんなことを思ったが、僕はすぐさま首を横に振りその考えを否定した。
アスカに限ってそんなことはないだろう、と僕は考えたのだ。
もう綺麗にハマり過ぎて笑うに笑えないのがこのスレの特徴だな
しばらく、沈黙が続いた。どれくらい時間が経過したのだろう。
僕は辺りを見回してみた。前にあるのは赤い海。下にあるのは白い砂。
背後にあるのも一面砂、砂、砂、遠くに何か建物らしき物があるがここからでは良く見えない。
その風景を眺めていると心にぽっかりと穴が開くような気がして
僕は周りが見えないように俯きそのまま膝に顔を埋めた。
もう、この世界には時間という概念がないのかもしれない、と僕は思った。
ざっ、と砂を蹴る音がする。アスカが立ち上がったのだろう。
そのまま、砂の蹴る音が続いたが、徐々にその音が離れていっているように聞こえた。
僕は慌てて顔を上げ、アスカのいた方向を見た。すでにアスカはいなく、
辺りを見回してみると、アスカは陸地側を歩いていて、少し小さくなっていた。
その後姿は何処か儚く、まばたきを一つすれば、この世からいなくなってしまう
のではないかとすら僕は思った。
「アスカ、待ってよ!」
僕は立ち上がり、アスカを追った。
「ついてこないで!」
とアスカは振り返りもせずに言った。
僕は一度立ち止まったが、彼女の後姿がだんだんと小さくなるのを見て、
一瞬、躊躇したがやはりついていくことにした。アスカは振り返り、
僕を一瞥したが今度は何も言わずに歩き続けた。
・゚・(つД`)・゚・  。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  。・゚・(ノ∀`)・゚・。  。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
( ´Д⊂ヽ (;´Д⊂)  (ノД`)シクシク ( TДT)

(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め  ( ´∀`)つt[]  飲み物どーぞー  (・∀・)つI

ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン  Σ(゚Д゚)ガーン  Σ(゚д゚lll)ガーン  ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル  ((;゚Д゚)ガクガクブルブル  ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
(´-`).。oO(・・・・・・・・・)   (・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚Д゚)ハッ
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!  タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ
(゚Д゚)y─┛~~ (´ー`)y─┛~~  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン  m(_ _)m
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ dj! dj!  (・∀・)人(・∀・)

( ´_ゝ`)フーン  ( ´,_ゝ`)プッ  (・∀・)イイ!! (・A・)イクナイ!!
(´・ω・`)ショボーン  (`・ω・´) シャキーン  (´・∀・`)ヘー
(゚д゚)ウマー  (゚д゚)マズー  (*゚д゚) 、ペッ ( ゚д゚)、ペッ  ( ゚д゚)ポカーン  (゚Д゚)ハァ?  (#゚Д゚)ゴルァ!! (゚Д゚)ゴルァ!!
ヽ(`Д´)ノウワァァン!! ヽ(`Д´)ノボッキアゲ (=゚ω゚)ノぃょぅ  (゚听)イラネ  щ(゚Д゚щ)カモォォォン (*^ー゚)b グッジョブ!!
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) ヽ(´ー`)ノ  ( ̄ー ̄)ニヤリ  (-_-)  ( ^∀^)ゲラゲラ  (^ヮ^)はい!
(・∀・)ニヤニヤ (・∀・)ソレダ!!  m9(・∀・)ビシッ!! (・∀・)イイヨイイヨー
┐(´ー`)┌  ┐(゚〜゚)┌  ( ´∀`)σ)∀`)  ('A`)マンドクセ

Σ (゚Д゚;) Σ(´д`*) ( ̄□ ̄;)!! Σ(´Д` ) Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) (゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
(σ・∀・)σゲッツ!!  (σ゚д゚)σゲッツ アーンド;y=ー( ゚д゚)・∵ターン  ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー _| ̄|○
  _, ._
( ゚ Д゚)
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~
「やれやれ」と僕は呟いた。「やれやれ、sageか」
アスカの夢を見た。
夢の中でのアスカはいつもと違ってずっと暗かった。顕微鏡で自分の髪の毛を覗いているかのような目で、じ
っとうつむいたままだった。僕は試しにアスカの胸に触れてみた。アスカが動かないので、服を脱がし、下着
を外した。アスカの陰毛はしっとりと湿っていた。アスカは僕を求めているんだ。そして僕もやはりアスカを
求めている。僕は固くなったペニスをアスカのヴァギナに挿入し、夢精した。
目が覚めるとベッドから起きあがり、アスカとミサトさんに気付かれないようにトイレに行き、ペニスについ
た精液を拭きとってから下着を洗った。やれやれ、なんでこんな時に夢精なんかしなくちゃならないんだ?よ
りにもよって、アスカの夢で?下着を洗いながら、夢の細部を一つ一つ順番に思い出してみた。夢の中のアス
カの長い金髪、アスカの下着を外す僕の手、僕のペニスを(あるいは僕の陰毛だったかもしれない)じっと見
つめるアスカの目。思いだしてみるとそれは昔の無声映画のように思えた。アスカはどんな服を着ていたっけ?
下着を洗い終えると、下着をはかずに寝間着をはいてみた。寝間着の中が涼しかった。悪くない。このまま学
校に行ってもいいかもしれない。僕は口に出して「悪くない」と言ってみた。
「何が悪くないのよ?」
ドアの向こうからアスカの声がした。
「何してんのよ、早く出てくれる?夢精したパンツでも洗ってんの?それと、トイレで独り言言うのやめた方が
いいわよ」
「悪いけど、今スパゲティーをゆでてるんだ」
僕は嘘をついた。濡れた下着を持ってアスカの前にでていくわけにはいかない。僕は頭の中で空想のスパゲテ
ィーをゆで始めた。湯を沸かして、その中に緬を放り込んだ。それから―
「スパゲティー?何よそれ?」
「10分でいいんだ。9分じゃ短いし、11分じゃ長すぎる。10分後にまた来てくれるかな?」
「あんたバカぁ?あんまりふざけてると後が怖いわよ」
「わかった。今出るよ」
やっぱりスパゲティーは中止だ。火を消した。お湯も緬も捨てた。下着はどうしよう?僕はとっさに下着を口
の中に入れた。水を流してから、ドアを開けた。
「…なによ、それ。口の中に何いれてんの?」
「スパゲティーだよ」
僕は急いで布団の中に戻った
保守
219名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/14 21:52:59 ID:Ke10Ik3b
カーステレオのスイッチを入れた。
いつものようにMDのtrack1、komm susser todの軽快なピアノ前奏が流れ出して、僕のエヴォが通勤モードになる。
自宅から事務所までの時間はおよそ20分。
3回目のリピートが終わるか終わらないか程度の道のりだ。
2015年にはMDはありません。カセットテープです。
「やれやれ、そんなわけないじゃないか」
と僕は言って、ボードの中に手を入れた。
無い。確かになかった。そこにあるはずのMDが全てカセットテープへと変貌していた。
「どういうことだ?」
と僕は呟いたが、その小さな声は車の外から聞こえてくる喧騒に掻き消された。
ワラタw
>>221
「僕」なら「どういうことだ?」とは言わずにもう一度「やれやれ」と呟くな。
もしくは人間が肩をすくめたり首を振ったりするね。


「ねぇ、ここにあったMDを知らないかな?確かにダッシュボードにしまっておいたはずなんだけど」と僕はアスカに尋ねた。
「知らない」と云ってアスカは肩をすくめた。
「本当に?本当に知らない?」
「私が知ってる訳ないじゃないの。あんたバカァ?」
確かにその通りだ。
僕は仕方なくカセット・テープをデッキにつっこんだ。
『魂のルフラン』。

 私に還りなさい 記憶をたどり
 優しさと夢の水源(みなもと)へ
 もいちど星にひかれ 生まれるために
 魂のルフラン ・・・

「悪くない」と僕は呟いてみた。
悪くない。
「独創的な歌ね」とアスカは云った。
>もしくは人間が肩をすくめたり首を振ったりするね。
ここは「隣の人間」と言いたかった…。
>>223
『独創的な歌』
今までそんなこと考えたこともなかった。
だが、よく聞いてみると「その通りだ」と僕は思った。
「悪くない」
僕はもう一度呟いてみた。
「そうね」
とアスカは僕を見ながら言った。
>>
吸い込まれそうな蒼い瞳。
僕は思わず、車を道路の脇に止めた。
「何してんのよ、遅刻しちゃうじゃない」
とアスカは怪訝な顔をして僕に言った。
しかし、その可愛らしい唇で紡がれた言葉は僕に更なる胸の高鳴りをもたらした。
「キスしたいけど、駄目かな?」
と僕は言った。
「何言ってんのよ」
とアスカは僕のオデコを指で弾きながら言った。
「ごめん、言ってみただけ…」
と僕は言った。僕はギアをローに入れ、クラッチを踏もうとすると、
アスカは不意に僕の唇に唇を重ねてきた。
僕は面を食らって呆然とアスカの顔を見た。
プスンと車のエンスト音が僕の耳に響いた。
>>226
アスカの唇を奪うつもりが奪われてしまった。
やれやれ、と僕は首を振った。
「何よ、その態度? アタシのキスが気に入らないの?」
アスカは少し怒ったような口調で言った。
>>227
気に入らないわけがない。
しかし、僕はあえてそれを口に出さずにアスカの顔を見て微笑んでみた。
「何よそれ、気に入らないわね」
アスカは眉をややしかめて言った。
そこで、プツっと流れていた歌が終わった。
沈黙が流れる。アスカは僕の頬を抓るともう一度、僕にキスをした。
僕はしばらくその柔らかな感触に身を委ねた。
アスカが唇を離した。少し頬が痛かったが気にならない。
「遅刻、心配してたんじゃなかったの?」
と僕は訊いた。
「シンジの態度が気に入らないから、アンタが幸せそうな顔をするまで続けるわ」
とアスカが言った。
それで遅刻するのも悪くない。僕はキスされても平然と装うように心がけた。
何度目のキスだろうか。数えていないが多分十回目だ。
アスカの唇は濡れている。
僕はちらりと車に付いているデジタル時計を見た。
時刻は八時三十分。そろそろ出発しないと本当に遅刻してしまう。
事務所の所長、冬月さんは時間にはうるさい人だ。
僕等が揃って遅刻してしまったら、かなりのお小言を言われるのは目にみえている。
「アスカ、そろそろ」
と僕は言った。
「まだ気に入らないわ」
とアスカは言った。
やれやれ、本当に僕が幸せそうな顔をするまで続ける気だったのか。
僕はそっとアスカの上等な紅茶のような紅い髪の毛を撫でた。
「続きは仕事が終わってからにしない」
とアスカに言ってみた。
「やだ」
アスカはただ一言そう言うと僕に再び覆い被さり、唇を重ねてきた。
冬月所長のお小言は決定された。
でも、一年に一回ぐらいはこういう遅刻の理由があってもいいかもしれない。
僕はアスカの耳に触りながら、そんなことを考えた。
時刻は九時。
完全に遅刻だ、僕は車を走らせながらちらりと助手席に座っているアスカを見た。
アスカは僕の幸せそうな顔に満足したらしく、
バックからコンパクトを取り出し口紅を直している。
自然な感じの口紅を。
僕はアスカの口紅を直す仕草を見ると自分の胸が昂ぶるのがわかる。
「満足した?」
と僕はアスカに訊いてみた。
アスカは答えずに口紅を直している。
持っていたコンパクトを閉じるとアスカは僕の方を振り向いた。
「アンタ、口に口紅付いてるわよ」
アスカは少し笑いながら言った。
僕は慌ててバックミラーに自分を写した。
「本当だ」
と僕は呟いた。
こんな顔じゃ事務所に行けない。
僕は前にある信号が赤になるのを確認して車を止めた。
「アスカ、どっか寄っていい?」
とアスカに訊いた。
「どっかって、何処よ?」
アスカは聞き返した。
「どこでもいいよ、口紅が落とせるなら、コンビニでもファミレスでも、
 なんだったら、公園の噴水でもいい」
と僕はアスカに言った。
「なにそれ!?」
アスカは笑った。
231 ◆N3KfCzebuQ :05/02/15 04:29:41 ID:???
「でも、それじゃあ遅刻しちゃうでしょ、無理よ」
アスカは悪戯っぽい笑みを顔に織り交ぜながら僕に言った。
遅刻しちゃうも何も、もう完全に遅刻だ。
もちろん僕はアスカがわざと言っているのはわかっている。
多分、さっきの「満足した?」という僕の言葉に対しての仕返しだ。
「お願いだよ、アスカ、こんな顔じゃ事務所に行けないよ」
僕はアスカの思惑に乗って、少し情けない口調で言った。
「どうしようかなぁ」
アスカは相変わらず悪戯っぽい笑みを浮かべながら、
僕の顔を見ている。
アスカも当然、僕が乗っていることはわかっている。
「ま、仕方ないわね」
アスカはそう言うとギアの上にある僕の手に彼女の手を重ねてきた。
アスカの体温が僕の身体に伝わってくる。
ドクドクと僕の血流が早くなった。
「今日のランチはシンジの奢りね」
アスカはウィンクしながら僕に言った。
僕はアスカの指を僕の指で絡めながら、
軽い溜息をつき、頷いた。もちろん演技だ。
「しょうがないね」
と僕は言った。信号が青になる。
僕はアスカの手からギアに手を移すと、車を発信させた。
棒読み氏じゃん。
おお、ここにもLAS旋風が。
でももう何かアスカじゃないな
漏れの脳内アスカとの誤差は5%。問題無い。
>>231
事務所の駐車場に車を止めると僕等は車を降りた。
サイドミラーで僕は自分の顔を写してみた。
口に付いていた、口紅はすっかり落ち、
いつもの僕の顔がそこにはあった。
「ほら、早く行くわよ、シンジが寄り道したから遅刻したって
 冬月所長にちゃんと説明しなさいよ」
とアスカは僕のすぐ横で腕を組みながら言った。
やれやれ、僕は首を横に振った。
「何よ、その態度? まだ遅刻したいの?」
アスカはさっきと同じ子猫のような悪戯っ子の顔をして言った。
「まさか!」
これ以上遅刻をしたら、お小言だけではすまない。
それでも、アスカは本気でやる。そういう娘だと僕は昔から知っている。
「わかってるよ、僕が全責任を持つよ」
僕がそう言うとアスカは満面の笑みで僕の頭を撫でた。
相も変わらず、僕はその笑顔に弱い。
「しょうがないか」僕は心の中で呟いた。
名無しだとレスフィルタで見られないから
何でもいいので変えて欲しいかも
238225:05/02/15 16:44:45 ID:???
事務所の白い廊下を歩く。
少し前を歩くアスカの履いている低めのヒールがカツカツと
その狭い廊下というしじまの世界の中にある種のノイズのように音を木霊せていた。
僕はアスカのほとんどを享受できるつもりだったが、
このヒールと時々付けてくる大きなイヤリングが気に入らなかった。
そんなことをしなくても、アスカは美人だし、
化粧も薄い程度で十分、綺麗なのに。
ふぅーと僕は溜息にも似た軽い呼吸をした。
アスカが振り向く。
まずい聞こえたかな、と僕はひやりとした汗を背中に流した。
「何、してんのよ? アタシ一人に所長の文句を聞かせる気?」
どうやら聞こえてなかったらしい。
僕は内心ほっとしてアスカに近づいた。
「冬月所長怒ってるかな?」
と僕はアスカに尋ねてみた。
「そりゃー、怒ってるでしょ」
アスカは当然でしょとでも言いたげに前にそびえ立つ事務所のドアを見た。
棒読み氏って名前消すの忘れやすい?
春樹はどうしても好きになれんなあ。

と思う俺はヴォネガット信者。
ヴォネガットとエヴァはあまり合いそうに無いな。
暖かい視点を持つニヒリズムなどエヴァには皆無だ。
過疎スレにネタ投下はグッジョブだが
あんまり春樹っぽくない
うん、ぽくない。
>>240
ヴォガネットやアーヴィングが好きな人なら春樹は好きなものかと思ってたな。
もちろん俺は両方好きだ。
春樹作品ではねじまき鳥クロニクル、ヴォガネットならスラップスティック、アーヴィングなら熊を放つが好き。
244名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/16 02:09:24 ID:JUqVXSEf
「カヲル君、悪いけど君が何を言いたいのか僕には理解できないみたいだ。」

「遺言だよ。」

「しかしだよ、カヲル君。遺言ってのは遺族に自分の死後の事を指示するものだよね。」

「それはリリンの民法上の話だろ。シンジ君。」

「でも僕は君の遺族じゃないし、弁護士でもない。」
ワロタ。
そんなシンジは嫌だw
主人公はみなスパシン
スカシンだと思うが
「やれやれ」と僕は言った。「やれやれ、sageか」
249名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/23(水) 14:52:21 ID:???
その夜僕はアスカと寝た。
夢の中の出来事だった。
250名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/23(水) 14:54:55 ID:???
「ねぇ、私この曲って好きよ」
「残酷な天使のテーゼ。」僕は言った。
251名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/24(木) 02:03:26 ID:???
「君の心はガラスのように繊細なんだね」
カエルと呼ばれる少年は僕に言った。
252名無しが氏んでも代わりはいるもの:時に、西暦2015-10/04/01(金) 21:08:48 ID:???

253名無しが氏んでも代わりはいるもの:時に、西暦2015-10/04/01(金) 23:41:02 ID:???
254名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/09(土) 17:06:04 ID:???
捕手。ライ麦畑の。
255名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/14(木) 15:23:35 ID:???
ゆで卵をむきながら男は話を続けた。
「俺も二十一年間いろんな家をまわったけどね、こんなの初めてだな」
「何が」と僕は訊ねた。
「つまり、ね、ん…、こんな綺麗な女の子二人と寝てる人なんてのはさ。
 ねえ、お兄さんも大変でしょ?」
「そうでもないよ」と僕は二杯目のコーヒーをすすりながら言った。
「本当に?」
「本当さ」
「シンジってすごいんだから」と紅い方が言った。
「碇君は、獣よ」と蒼い方が言った。
「参ったね」と男が言った。
256名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/16(土) 14:30:44 ID:???
僕は正しい事をしたんだろうか?
「君は正しい事をしたんだ」カヲルと呼ばれる少年は言う。
「だって君は本物の世界で一番タフな14歳の少年なんだからね」
257名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/26(火) 21:25:14 ID:???
キャッチャー。
258名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/30(土) 06:40:31 ID:???
イン
259名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/30(土) 20:42:46 ID:???
260名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/30(土) 21:53:50 ID:???
ベースボールパーク
261名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/30(土) 22:04:16 ID:???
(・0・)お〜♪ (・0・)ぼ〜♪ (・▽・)げ〜♪
262名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/05(木) 22:48:15 ID:???
age
263sage:2005/05/06(金) 23:34:24 ID:iwJzCAu1
正直、感動した。
はまり過ぎだよ・・・
264名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/06(金) 23:48:18 ID:???
やれやれ、
名前欄にsageと入れても決して下がりはしないだろう
sage方はメール欄にsageだ
それで上がったら失敗。下がったままなら成功。
>>263、君はそれに失敗したのだ
265名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/06(金) 23:51:19 ID:???
うるさいなと、僕は思ったがそれを口に出すことはない。
ただ、言われた通りにするだけだった。
266名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/06(金) 23:52:17 ID:???
このスレタイ、一瞬「村上樹海〜」に見えた。
めがねのレンズ交換しなきゃ・・・。
267名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/07(土) 00:28:27 ID:???
『人類補完計画など下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする。』
僕はカヲル君の真似をして声に出してそういってみた。
全然期待はしていなかったのだが、実際に声に出していってみると、不思議なことにそれで少し気分が良くなった。
カヲル君は宗教家になればいいのに、と僕は思った。朝と夕に彼がみんなを唱導するのだ。
『人類補完計画など下らん。まるっきりのひからびた糞です。純粋に吐き気がします』と。受けるかもしれない。

268名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/07(土) 13:19:40 ID:ff3IIJJB
ミサトさんはHK USPを分解整備しながら僕に言った。

僕は言った。

僕も言った。
僕が言った。
僕だけ言った。

やっぱり僕だけ言った。
269名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/11(水) 16:44:35 ID:???
むしろマサルっぽいな。
270名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/17(火) 20:31:22 ID:???
おーけー、認めよう。綾波は案外主婦が似合ってそうだ。お母さんって感じがする。
271名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/20(金) 08:33:06 ID:???
270に笑っちまった・・・不覚ダ
272名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 00:36:46 ID:???
こんな春樹なエヴァの世界じゃ使途に勝てねーよ
273名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 00:38:15 ID:???
使途に勝てなくても、使徒に勝てるかも
274名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 02:25:24 ID:???
たぶん僕の頭が悪いせいだと思うけど、ときどき>>273の言うことがわからないときがある。
275名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/23(月) 11:50:18 ID:???
やれやれ、>>274は冗談を言っているのだ
276名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/24(火) 05:19:14 ID:???
だけど、残念なことに>>274の言っていることは冗談ではなかった。
彼は昔から冗談なんかいう男ではないのだ。
277名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/31(火) 23:18:58 ID:???
>>18-19
オモシロスギ!テラワロス!!!
278名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/12(日) 10:55:02 ID:???
 やれやれ。
279名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/15(水) 19:20:43 ID:???
わかる気がするよ。
280名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/16(木) 15:24:00 ID:k4yk6xqE
やれやれ、保守だ。
僕はため息をつきながら「書き込む」のボタンをクリックした。
実際のところあまりやりたくない仕事だが、誰かがやらなければならない。
281名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/18(土) 21:22:23 ID:???
保守するために上げる必要は無い。
そんなこと言いたくなかったけれど、
僕は言わないわけにはいかなかった。
書き込んだ後、殺人的なだるさが僕を襲った。
僕は気分を落ち着かせるために悪魔の汗みたいなコーヒーを一口だけ飲んだ。
282名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/29(水) 08:21:53 ID:???
・゚・(つД`)・゚・  。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  。・゚・(ノ∀`)・゚・。  。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
( ´Д⊂ヽ (;´Д⊂)  (ノД`)シクシク ( TДT)

(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め  ( ´∀`)つt[]  飲み物どーぞー  (・∀・)つI

ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン  Σ(゚Д゚)ガーン  Σ(゚д゚lll)ガーン  ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル  ((;゚Д゚)ガクガクブルブル  ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
(´-`).。oO(・・・・・・・・・)   (・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚Д゚)ハッ
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!  タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ
(゚Д゚)y─┛~~ (´ー`)y─┛~~  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン  m(_ _)m
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ dj! dj!  (・∀・)人(・∀・)

( ´_ゝ`)フーン  ( ´,_ゝ`)プッ  (・∀・)イイ!! (・A・)イクナイ!!
(´・ω・`)ショボーン  (`・ω・´) シャキーン  (´・∀・`)ヘー
(゚д゚)ウマー  (゚д゚)マズー  (*゚д゚) 、ペッ ( ゚д゚)、ペッ  ( ゚д゚)ポカーン  (゚Д゚)ハァ?  (#゚Д゚)ゴルァ!! (゚Д゚)ゴルァ!!
ヽ(`Д´)ノウワァァン!! ヽ(`Д´)ノボッキアゲ (=゚ω゚)ノぃょぅ  (゚听)イラネ  щ(゚Д゚щ)カモォォォン (*^ー゚)b グッジョブ!!
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(・∀・)ニヤニヤ (・∀・)ソレダ!!  m9(・∀・)ビシッ!! (・∀・)イイヨイイヨー
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Σ (゚Д゚;) Σ(´д`*) ( ̄□ ̄;)!! Σ(´Д` ) Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) (゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
(σ・∀・)σゲッツ!!  (σ゚д゚)σゲッツ アーンド;y=ー( ゚д゚)・∵ターン  ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー _| ̄|○
  _, ._
( ゚ Д゚)
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~
283名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/29(水) 08:25:21 ID:???
葵ちゃん、じゅん君おはようございます。
けーたさんお初です。
Hした人数は15人くらいかなw
葵ちゃんはどのくらい?
朝からおかしな質問www
さぁ今日も仕事(勉強)をがんばろう(`・ω・´)
284名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/29(水) 21:12:51 ID:???
「どういうことだろう?」と僕は言った。書き込みの意図が全くもって理解できなかったからだ。
「もうすぐ夏だからね」と渚君は言った。
「夏にはこういうのが多くなる。困ったものだね」
「くだらない」
「そうだね、でもシンジ君、実にこの世の99%まではそういうくだらないものでできているのさ」
「残りの1%は?」
「知らないほうが身のためだよ」
285名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/30(木) 07:20:21 ID:???
   , -'"´  ̄`丶、_
           ,.∩         `ヽ
         〃∪'´ ̄`二二人\  ヽ
         | ツ´ ̄ ̄ ̄ ̄´ ヾ ヽ. ',
         |ハ ,ニ、   ,. - 、 | | | l |
         | ハ ィハ     ,二ヽ. | | | | | 同じ板にコピペするとそのままだけど、
         | | | じ'   |トJ〉  /)} l | 違う板にコピペすると鬼のような怖い顔
         | ハ  、'_,   ̄,, 厶イ川| に変わる摩訶不思議な佳子様コピペ。
         l l /\    .. イV\川 |
         ,' l l ,イ `l ̄´ /   /ヽl l
         l | l ハ  `メ、    〃  ヽヽ、__ノ
         l  ∨ └‐イ「ト--ァ'´     ハヽ__ノ
         ヽ/  }  l」」 /     / }`ー
          〈_n| 八   / /     /ノ
          〈二二人 c /\/ / , イ
           /  /厂 /\__>< {_
           /  / /  /ハ \\ ト--- 、
          _/  //  /  ハ  \\     \
   , -‐ ''"´ /  /  / ̄\ `丶、   \ \  ヽ
  /  '´ ̄ ̄ / /  / \    \  \    ヽ \ ハ
  |    , -,--'  /    \    ヽ   \   ヽ  ∨
  ヽ、  //   /       ヽ   ____..--- 、  ハ
      ̄〈| | /   ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /         ̄`ヽ}
      しーヘ            {__{__.... 、      / |
          ` ー─── ''"´        `ヽ、  | /
                             ` ┴′

286名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/01(金) 00:28:27 ID:???
「やれやれ」と僕は言った。
どうやら嵐が多くなってきたようだ。
287名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/02(土) 15:23:09 ID:???
「ねえシンジ、今アタシがなに考えてるかわかる?」
「さあ見当もつかないな。」
288名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/03(日) 00:59:13 ID:???
・゚・(つД`)・゚・  。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  。・゚・(ノ∀`)・゚・。  。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
( ´Д⊂ヽ (;´Д⊂)  (ノД`)シクシク ( TДT) |∀・)ノシ |ω・`) … |`ω´)ノ  (*゚ー゚)ノ

(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め  ( ´∀`)つt[]  飲み物どーぞー  (・∀・)つI

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(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル  ((;゚Д゚)ガクガクブルブル  ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

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(´-`).。oO(・・・・・・・・・)   (・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚Д゚)ハッ
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289名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/03(日) 01:48:33 ID:???
やれやれ、と僕は思った。
やれやれ、夏か。
290名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/09(土) 19:03:51 ID:???
夏なのだ
291名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/10(日) 00:35:00 ID:???
「夏ですか」と僕は言った。
 改めてそう言われてみると、今は夏なのだという実感のようなものがひしひしと伝わってきた。
「そう、夏なのだ」と青葉さんは繰り返した。
 僕はジオフロントの天井を見上げて、その先にある青い空と白い雲を思い浮かべようとした。
292カヲル君、地球を救う:2005/07/20(水) 19:03:46 ID:???
ミサトがマンションの部屋に戻ると、カヲルが待っていた。
二本の脚で立った背丈はそう大きくない。かといって小さくもない。
平均的な少年の身長だった。
しかし、その少年よりも大きいミサトはその少年の堂々とした外観に圧倒されてしまった。
「僕の名前は渚カヲル。カヲル君と呼んでください」とカヲルはよく通る声で言った。
ミサトは言葉を失って、ぽかんと口を開けたまま玄関口に突っ立ていた。
「そんな驚かないで下さい。別に危害をくわえたりはしません。中に入ってドアを閉めていただければ嬉しいです」とカヲル君は言った。
ミサトは右手に仕事の鞄を提げ、左手に野菜と酒の缶の入ったスーパーの紙袋を抱えたまま、一歩も動けなかった。
「さぁ、葛城さん。早くドアを閉めて、靴を脱いで」
ミサトは名前を呼ばれてようやく我に返った。
言われたとおりドアを閉め、紙袋を床に置き、鞄を脇に抱えたまま靴を脱いだ。
そしてカヲル君に導かれるままに台所のテーブルの椅子に座った。
「ねえ葛城さん」とカヲル君は言った。「貴女がいない時に勝手に上がり込んでしまって、
 申し訳ありません。さぞ驚いたことでしょう?でもこうするよりほかに仕方なかったんです。
 いかかです、お茶でも飲みませんか? そろそろお帰りになると思って、お湯を沸かしておきました」
ミサトはまだ鞄をじっと脇に握りしめていた。
コレは何かのいたずらなのだろうか?
誰かが、この少年を家に忍び込ませて、後で同僚達がドッキリだと押入れ辺りから飛び出してくるのだろうか?
でも鼻歌を歌いながら急須に湯を注いでいるカヲル君の身体つきや動作はどう見ても、
あの頃から変わらない、本物のカヲルだった。
293名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/02(火) 18:22:31 ID:???
 しかし僕には、天井の向こう側にあるはずの青い空を上手く想像することができなかった。
 想像力を発揮するには僕はいささか疲れすぎていたのだ。
294名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/02(火) 18:43:31 ID:???
ネルフ再襲撃
295名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/05(金) 08:25:36 ID:???
アダムをめぐる冒険
296名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/08(月) 11:04:13 ID:???
風の歌はいいねぇ
297名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/08(月) 18:12:05 ID:???
2000年代のインパクト
298名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/11(木) 06:50:13 ID:???
海辺のアスカ
299名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/11(木) 08:34:54 ID:???
ネルフの檻
300名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/12(金) 15:10:58 ID:???
aaaaaaaaaaa
301名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/12(金) 20:44:45 ID:???
嘔吐2015
302名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 08:22:06 ID:???
使徒の消滅
303名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 12:07:03 ID:???
象の消滅買った人いる?
304名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 18:10:02 ID:???
>>303
あれは今までの短編の総集じゃなかったかな?
漏れは買わないね。だって、選んだのは頭の悪いニューヨーク市民だもん。
305名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/19(金) 01:10:06 ID:???
ペンペン日和
306名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/21(日) 19:05:49 ID:???
アフター・ネルフ
307名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/22(月) 09:42:43 ID:???
箱根の森
308名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/22(月) 13:53:51 ID:OcJkPa7R
単・単・単
 電話のベルが聞こえたとき、無視ししようかとも思った。スパゲティーはゆであがる寸前だったし、クラウディオ・アバドは今まさにロンドン交響楽団をその音楽的ピークに持ち上げようとしていたのだ。
しかしやはり僕はガスの火を弱め、居間に行って受話器をとった。新しい仕事の口のことで知人から電話がかかってきたのかもしれないと思ったからだ。

「来い。碇ゲンドウ」
唐突に男が言った。

 僕は人の声色の記憶にはかなり自信を持っている。それは知らない声だった。「失礼ですが、どちらにおかけですか?」と僕は礼儀正しく尋ねてみた。
「きさまにかけているのだ。すわってるだけでよい。ふっ、出撃」
と男は言った。低くやわらかく、とらえどころのない声だ。
「出撃ィ?」
「奴め、ここに気付いたか。」
 僕は戸口から首をつきだして台所をのぞいた。スパゲティーの鍋からは白い湯気が立ちのぼり、アバドは『泥棒カササギ』の指揮を続けていた。
「悪いけど、今スパゲティーをゆでてるんです。あとでかけなおしてくれませんか。それと、よい精神科を御紹介して差し上げますが。」
「スパゲティーだと?」男はあきれたような声を出した。
「夜の十時半にスパゲティーをゆでるバカがどこにいる?」
「あなたには関係ない事でしょう。何時に食べようが僕の勝手だ」、僕はちょっとむっとしてそのまま電話を切った。すぐにベルが鳴りだしたが、ナンバーディスプレーの番号を見て黙殺することに決めた。

やれやれ、夏だなぁ。
310同上:2005/08/24(水) 23:34:49 ID:???
「あなたロボットは乗れるかしら?」
「ロボット?」と僕はびっくりしてききかえした。ロボット?ロボットってなんだ、いったい?
「知り合いの特務機関で使徒迎撃用のロボットを作ってるんだけど、そこでロボットを操縦できる人を探しているの。ロボットに乗って実験を手伝って欲しいんだって。
簡単な仕事のわりにはギャラは悪くないわよ。もちろんアルバイト程度のものだけど、それがうまく行けば昇進できるかもしれないし。」
「昇進?」
と僕は言った。
「ちょっと待ってください。昇進ってどう言う意味ですか。いったいどこで昇進の話なんて出てくるんです?」
「お父さんから電話がなかったの?あなたは特務機関ネルフのもう一員なのよ」
「・・・・」
「ロボットっていったって、操縦の簡単なロボットよ。別に歴史に残るようなテクニックが必要なわけじゃないんだから。適当にやればいいのよ。わかるでしょ」
「適当にも何もロボットなんて絶対に動かせない。乗った事もないし、操縦するつもりもないよ」、僕はきっぱりと言った。そんなもの乗れるわけないじゃないか。
「ふうん」とさして残念そうでもなく葛城ミサトと名乗った女性は言った。
「取りあえず、明後日にネルフに来なさい。」
311名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/25(木) 22:59:51 ID:???
 夕食のときに「パイロットを辞めようと思うんだけど」と切り出すと、「そうね」とアスカは言った。「そうね」というのがどういう意味なのか僕にはおくわからなかったが、それっきり彼女はしばらく黙っていた。
 僕も同じように黙っていると、「辞めたいのなら辞めればいいじゃな」と彼女は言った。「あなたの人生なんだもの、あなたのすきにすればいいわよ」そしてそれだけ言ってしまうとあとは魚の骨を箸で皿の端にとりわける作業にかかった。
312名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/25(木) 23:30:42 ID:???
ずいぶん長い時間がたってから、コーラのグラスを手に綾波が戻ってきた。それは暑い午後だった。デッキチェアの上で太陽に身をさらしてじっとしていると、頭がぼんやりとして物を考えるのがだんだん億劫になってきた。
「もし、あなたが好きになった女の子に指が六本あることがわかったら、あなたはどうする?」と綾波は話の続きを求めた。
「サーカスに売る」
「・・本当に?」
「冗談だよ」と僕は笑って言った。「たぶん気にしないと思うな」
「子供に遺伝する可能性があるとしても?」
少しそれについて考えてみた。
「気にしないと思うね。指が一本多くったって、別に支障はない」
「乳房が四つあったとしたら?」
それについてもしばらく考えてみた。
「わからない」と僕は言った。
乳房が四つ?話にきりが無さそうだったので、話題をかえてみることにした。
「君はいくつ?」
「十四」と綾波はいった。「このあいだ十四になったばかりよ。中学2年生」
「それで、学校はずっと休んでるの?」
「長く歩くと脚が痛むの。目のわきに傷もついているし。nervからしばらく休養しなさいと命令されたわ。学校には病欠ってことにしてあるの。べつに一年休学したっていいのよ。急いで中三になりたいわけじゃないから」
「ふうん」
「・・さっきの話だけど、あなた指が六本ある女の子となら結婚してもいいけど、乳房が四つあるのは嫌だっていったわね」
「嫌だとは言ってない。わからないって言ったんだ」
「どうしてわからないの?」
「うまく想像できないから」
「指が六本っていうのは想像できるの?」
「なんとかね」
「どこに差があるのかしら?六本の指と四つの乳房に?」
考えてみたが、うまい説明は思い付かなかった。
「・・わたしって質問しすぎる?」
「そう言われることがあるの?」
「いえ・・なんとなく」
313名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 19:03:17 ID:???
ハレルヤを聴け
314名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/31(水) 06:21:08 ID:???
死海文書クロニクル
315名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/02(金) 15:18:49 ID:???
南極行きのスロウ空母
316名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/04(日) 12:04:26 ID:???
保全。
317名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/06(火) 14:28:48 ID:???
「人が死ぬのって、素敵よね」
318名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/08(木) 22:58:11 ID:???
松代の南、東京の西
319名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:30:53 ID:???
LCLピープル
320名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/12(月) 23:56:06 ID:???
ジオフロント
321名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/14(水) 07:24:02 ID:???
とても残念なことだけれど、ある種の物事は、後ろ向きには進まないのよ。
それは一度前に行ってしまうと、どれだけ努力をしても、もうもとに戻れないのよ。
もしそのときに何かがほんの少しでも狂っていたら、それは狂ったままそこに固まってしまうのよ。
322名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/17(土) 09:04:16 ID:???
キャッチャー・イン・ザ・トーキョー3
323名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/19(月) 17:42:35 ID:???
第三新東京奇譚集
324名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/21(水) 20:32:04 ID:???
ぷかぷか
325名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/23(金) 15:58:55 ID:???
チルドレンたちはみな踊る
326名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/25(日) 11:23:54 ID:???
量産機・本部を焼く・その他の戦闘
327名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/26(月) 15:20:05 ID:???
セントラル・ドグマの幽霊
328名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/29(木) 01:02:49 ID:???
他人の家に泊まるのはずいぶん久しぶりみたいに感じる。もっとも、おばさんの家にいた
時はずっと他人の家に寝ている気分だった。なんにせよ、僕は今夜ミサトさんの家にとま
らなくちゃいけない。これは何年も前にあらかじめ運命付けられていたことのように、既
に決定されたことなんだ。僕は自分に言い聞かせる。僕はミサトさんの家に泊まる。たと
え部屋が汚かろうと、レトルトのひどい食事を強いられようと、僕はとにかくここに泊ま
るんだ。もはやこれは運命だとか宿命だとかそういう言葉で片付けられる話じゃないのか
もしれない。これは事実なのだ。なにしろ僕はこれから世界でいちばんタフな14歳の少年
にならなくちゃいけないんだから。
「それで、ロボットみたいなものに乗ったのはこれが初めてなのね?」
僕はうなずく。「当然じゃないですか。ロボットどころか僕は車を操縦したことも、原付
に乗ったことも無いですよ。だって、そうでしょ?僕はまだ14才だから。」
ミサトさんはしばらくそれについて考える。そして、諦めるようにレトルトの最後の一口
をほお張る。
「とにかく、今日は早くシャワーでも浴びて寝なさい。疲れてるはずよ。あなたにはこれ
からいくらでもやってもらうことがあるけれど、今日のところは全部忘れちゃいなさい。
眠るのよ。いい?いきなり新しい環境に適応することはある程度の時間と労力を要するけ
ど、今日のところはとりあえず眠ることだけ考えなさい。」

シャワーから出ると、僕の部屋として少しはましに片付いた部屋に連れて行かれる。彼女
は自分の部屋に戻り、僕はベッドの中で目を閉じて眠ろうとする。でも眠ることは出来な
い。目の奥には初号機の中から見た使徒の姿がこびりついている。手のひらには焼け付い
たような感触が残っている。僕は目を開けて天井をにらむ。見慣れない天井。外は静かだ。
救急車のサイレンも、バイクの走り去る音も聞こえない。その静けさが僕を落ち着かない
気分にさせる。たまらず僕は暗いリビングに戻り、いすに座ってみる。
「ねえ、ひょっとして眠れない?」突然後ろから声がして僕は暗闇の方に振り向く。ミサ
トさんだっけ。なんで僕はミサトさんの家に泊まっているんだっけ?
眠れません、と僕はこたえる。
329名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/29(木) 01:05:49 ID:???
「私もうまく眠れないんだ。誤解されると困るんだけどさ」と彼女は言う。「よかったら
こっちにおいで。一緒に寝よう。私もうまく寝付けないんだ。」
僕はいすから立って、彼女の部屋に入る。僕はトランクスにTシャツという格好だ。彼女
はショートパンツに露出の多いノンスリーブを着ている。僕はミサトさんとベッドに入る。
「あのね、私は基本的に年下に手を出したりはしないのよ。だからセックスなんてもって
の他。そういう点に関しては常識があるほうなの。だから、変な風に考えないでよね。お
姉さんと弟みたいなもんよ。わかった?」
わかりました、と僕は言う。彼女は僕の肩に手を回して、僕をそっと抱きよせる。言うま
でもないことだけれど、僕は勃起している。とても硬く。そしてそれは位置的に、彼女の
腿のあたりに触れないわけにはいかない。
「やれやれ」と彼女は言う。
「悪気は無いんです」と僕は謝る。「でもどうしようもないんです」
「分かってるわよ。不便なもんね。それはよく分かってるわ。とめようがないのね」
彼女は少し迷っていたが、やがて僕のトランクスを下ろし、石のように固くなったペニス
をそっと握った。まるで何かをたしかめているように。まるで医者が脈を取るときのよう
に。僕は彼女の柔らかい手のひらを、何かの思想みたいにペニスの周りに感じる。
「出したいんでしょう?」と彼女が尋ねる。「たぶん」と僕は言う。
「たぶん?」
「とても」と僕は訂正する。
彼女は軽いため息をついて、ゆっくりと手を動かし始める。それは素敵な感触だった。
ただの上下運動じゃない。彼女の指はやさしく僕の睾丸や陰茎の隅々を撫で回す。そん
なことは初めての体験なので僕はすぐに射精しそうになる。それをミサトさんに伝える
と、ミサトさんは枕もとのティッシュぺーパーを用意して、僕を射精に導く。僕はずい
分何度も強く射精する。少し後で彼女は台所に行ってティッシュペーパーを捨て、水で
手を洗う。途端に、押し寄せるように睡魔がやってくる。
330名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/01(土) 07:27:54 ID:???
2015年のツンデレ娘
331名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/02(日) 13:50:13 ID:???
五番目の男
332名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/03(月) 23:22:07 ID:???
今は亡き弟のための
333名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/04(火) 22:51:59 ID:???
パヴァーヌ
334名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/10(月) 00:31:46 ID:???
ho
335名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/12(水) 01:50:01 ID:???
ネルフ再襲撃
336名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/15(土) 04:38:12 ID:???
アフタードグマ
337名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/17(月) 06:47:01 ID:???
ペンペン世界を救う
338名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/17(月) 11:35:59 ID:???
日々移動するアダムのかたちをしたベークライト
339名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/23(日) 22:39:32 ID:???
S2機関と沈んだ大陸
340名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/28(金) 10:53:51 ID:???
ジャパンアイランド
341名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/04(金) 09:52:13 ID:???
誕生日のチルドレンたち
342名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/08(火) 02:44:12 ID:???
>1
トウジとケンスケ龍からじゃん。がいしゅつ?
343名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/09(水) 01:26:52 ID:67rjrHbK
>342
自分で気付いた?
10年位前に庵野監督自ら語ってまつ。
つか、このスレ久しぶり〜
もう落ちそう。
344名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/09(水) 03:12:53 ID:???
アンダーグラウンド
345名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/11(金) 07:37:20 ID:???
真実の旅人
346名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/18(金) 04:10:38 ID:???
午後の最後の畑
347名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/27(日) 06:24:58 ID:???
シゲル青葉
348名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/27(日) 11:36:56 ID:???
エヴァがなければ補完はない
349名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/07(水) 21:53:57 ID:???
約束されたアルカで
350名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/10(土) 23:19:39 ID:I5fpFwTy
パターン青、棒を投げても取りに行かない犬のような顔の使途です
351名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/16(金) 06:02:19 ID:???
すみれはアスカ
352名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/16(金) 17:58:03 ID:???
ペンペン通信
353名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/17(土) 23:04:48 ID:+fleoJ39
カヲル君、第三新東京を救う
354名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/19(月) 11:54:48 ID:???
シンクロ率100%の女の子
355名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/24(土) 01:13:45 ID:7gTMU7k2
保守
356名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/27(火) 14:15:35 ID:vIe4Pt1n
やれやれ
357名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/01(日) 20:25:14 ID:???
「やれやれ」と僕は言った。「やれやれ、sageか」
358名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/02(月) 01:13:20 ID:???
私たち、もう少しシンクロ率を上げられると思うんだけど
359名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 00:20:22 ID:q0UiozEo
「どうしてスレをageたの?」
僕は聞いた。
「保守のためよ」
彼女は首をすくめながら答えた。
「私達には保守が必要だったのよ」
360名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 00:30:06 ID:???
「あのさ、あんた、第3新東京市で使徒に食われなくてほんとによかったよね」
「あの、あそこって使徒出るんですか。マジに?」
「出るよ」とミサトは言った。「マジに」
361名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 14:03:57 ID:NYgE49e5
僕は・このスレが・好きだ
362名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 17:42:35 ID:???
 あるいはそうなのかもしれない。
363名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/17(火) 23:36:41 ID:???
僕は・エヴァが・好きだ
364名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/22(日) 23:57:41 ID:???
僕は・この板が・好きだ
365名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/27(金) 14:19:26 ID:???
やれやれ保守だ。
366名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/30(月) 23:43:27 ID:???
僕は・ほしゅが・好きだ
367名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/03(金) 12:47:36 ID:???
368ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/02/04(土) 07:41:27 ID:???
やれやれこのスレの古臭さといったら。いったい何年何年経ったら1000を取れるんだ

ところでマニアの間ではピンボールが最高傑作らしいけど、みなさんその辺はどうですか?
自分は読んだかどうかも覚えてませんがw
369名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/04(土) 11:47:41 ID:???
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
が最後まで飽きずに読めた。
370名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/05(日) 21:56:24 ID:???
>>368
覚えてないならもう一回読めば?
371名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/06(月) 02:12:32 ID:Zq9ZhTSz
ファンの間では評判が悪いけれどスプートニクの恋人が一番好きだ。
372名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/06(月) 02:15:45 ID:ZICjeivG
にんじんの話のトコは好き
373名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/06(月) 02:31:51 ID:???
ノルウェイはいろんな意味で別格
やっはピンボールかな、後日談的な短篇沈んだ大陸も好きだ
374名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/06(月) 05:35:45 ID:???
20歳すぎて春樹読んでる奴は何かキモイ
375名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/06(月) 15:15:30 ID:???
他人のことにとやかく言う奴のほうがよっぽどキモイ
376名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/10(金) 00:34:34 ID:???
世界の終り〜は完成度が高いと思った。
377ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/02/11(土) 22:47:44 ID:???
世界の終わりは途中から読むのが苦痛だった。
「太った娘」という名前の娘が可哀相だと思ったことと、
つまようじに百科事典のデータを入れることは理論的には可能という話しか覚えてない
378名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/12(日) 04:13:04 ID:???
ロメオは覚えてないことが多すぎる
379名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/12(日) 06:01:13 ID:???
東京大学物語かと思った
380名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/13(月) 09:32:26 ID:???
昔はピンボールと羊と世界の終わりが一番好きだった。
ノルウェイは何か違うと思う。好きじゃない。
今は世界の終わりとカフカが好き。
一番は小説じゃなく雨天炎天と遠い太鼓だけど。
381名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/16(木) 09:32:41 ID:???
スプートニクかな
382名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/16(木) 23:03:27 ID:???
短編だけど、「レキシントンの幽霊」の中の『沈黙』
383名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/19(日) 20:22:12 ID:???
春樹はあまり好きじゃない
384名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/20(月) 19:30:16 ID:???
>>382 『沈黙』より

「そういう強烈な経験をすると人間というのは否応なく変わってしまいます」と彼は言った。
「良い方にも変わりますし、悪いほうにも変わります。
良い方で言えば、僕はそのことでずいぶん我慢強い人間になったと思います。
あの半年に味わったことに比べれば、それからあとに経験した苦境なんて、
苦境のうちにも入らないようなものでした。
あれに比べればと思うと、たいていの苦しいこと辛いことは頑張ってしのぐことができました。
そして周りの人々が受けている傷や苦痛のようなものに対しても、
人並み以上に敏感になりました。これはプラスの点ですね。
そういうプラスの特質を得たことによって僕はそのあと何人かの本物の良い友人を作ることができました。
385名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/20(月) 19:31:12 ID:???
でもそこにはマイナスもあります。
僕はあのときから、人間というのを頭からすっかり信用するということができなくなったんです。
人間不信とか、そういうものじゃありません。
僕には女房もいますし、子供もいます。
僕らは家庭を作り、お互いを守りあっています。そういうのは信頼がなければできないことです。
でもね、僕は思うんです。
たとえ今こうして平穏無事に生活していても、もし何かが起こったら、
もし何かひどく悪意のあるものがやってきてそういうものを根こそぎひっくり返してしまったら、
たとえ自分が幸せな家庭やら良き友人やらに囲まれていたところで、
この先何がどうなるかはわからないんだぞって。
ある日突然、僕の言うことを、あるいはあなたの言うことを、誰一人として信じてくれなくなるかもしれないんです。
386名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/20(月) 19:32:29 ID:???
そういうことは突然起こるんです。ある日突然やってくるんです。
いつもそのことを考えています。この前はそれがなんとか六ヶ月で終わりました。
でも次にもう一度同じようなことが起こったとき、それがどれだけ長く続くのかは誰にもわからないんです。
この次自分がどれくらいそれに耐えられるかどうか、まったく自信がもてないんです。
そのことを考えると、ときどき本当に怖くなります。
夜中にそういう夢を見て飛び起きることもあります。というか、そういうことはしょっちゅうあるんです。
そういうとき僕は女房を起こすんです。そしてしがみついて泣くんです。
一時間くらい泣いていることもあります。怖くて怖くてたまらないんです」
 彼は話をやめてじっと窓の外の雲を見ていた。
雲はさっきからぴくりとも動いていなかった。管制塔も飛行機も輸送車両もタラップも作業服を着た人々も、
そんな深い雲の影にあらゆる色を吸い取られてしまっていた。
387名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/23(木) 07:24:25 ID:???
海辺のカフカはなんだかなと思った
388名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/01(水) 22:58:13 ID:???
 捕手。
389名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/02(木) 14:37:43 ID:???
村上で最強は『パン屋』だろ
390名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/02(木) 22:34:10 ID:???
>>389          ワグネリアンの話?
391名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/03(金) 00:46:04 ID:???
>>390
『パン屋再襲撃』
392名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/03(金) 01:23:16 ID:???
>>391          パン屋の主人がワーグナー好き、とかじゃなかった?
393名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/03(金) 12:22:38 ID:???
もしかして、糸井重里との共著『夢で会えたら』に収録されているやつじゃね?
『パン屋』じゃなくて、『パン』だったような希ガス。
ワーグナー好きのパン屋店主が出てくる話。
394名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/03(金) 13:22:12 ID:???
『パン屋再襲撃』の店主はクラシック好き。    で、主人公にワグナーを聴かせる。
395名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/04(土) 10:16:57 ID:Jye/mb2C
僕は保守をする

396名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 09:08:54 ID:???
『パン屋再襲撃』って、主人公と奥さんが空腹の呪いを解くためにマクドナルドを襲う話じゃない?
397名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 16:42:19 ID:???
なかなか意見がまとまりませんね。
398名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/05(日) 19:51:43 ID:???
>>392-394
パン屋襲撃のほうだね。映像化されたんだっけ?
399名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 09:51:08 ID:???
海辺のカフカって春樹版エヴァみたいな気がするのは私だけですかね?
400名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/06(月) 12:46:51 ID:???
 あるいはそうかもしれない。
401ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/03/11(土) 00:16:53 ID:???
生原稿が流出しています!ダメです!堰きとめられません!
402名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/15(水) 03:51:01 ID:???
あげてみよ
403名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/16(木) 21:21:28 ID:???
やれやれ保守だ。
404名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 00:05:07 ID:???
>>401          自スレ以外では名無しに戻りたまへ。
405名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/17(金) 00:09:15 ID:???
>>401          自スレ以外でも名有りでいきたまへ。
406名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/20(月) 02:31:37 ID:???
新作期待
407名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/21(火) 19:05:56 ID:???
んだ
408名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/28(火) 11:06:16 ID:???
海辺のカフカはつまらん
409名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/30(木) 07:16:02 ID:???
いつも似たような構造の話。
410名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/31(金) 09:46:11 ID:???
オーケー
411名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/05(水) 09:13:57 ID:???
やれやれ足切りだ。
412名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/06(木) 20:58:07 ID:a4wTf2ZP
まだ生きてたのか、このスレ
413名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/06(木) 21:04:50 ID:???
村上龍の方がいい
414名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/06(木) 22:43:36 ID:???
そうかもしれない
415名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 03:23:23 ID:???
あるいはね。
416名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 07:10:42 ID:???
やれやれ
417名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/07(金) 16:30:12 ID:???
「ねぇ、シンジ?あんたキッスしたことある?」
とアスカがふと思いついたように小さな声で訊いた。
「八回か九回」
と僕は正直に答えた。
ミサトさんが飲むのを止めて缶ビールをがんとテーブルの上に落とした。
「ちょっとシンジ君。あなたまだ十五歳になってないでしょ?
いったいどういう生活してんのよ、それ?」
綾波は何も言わずにその澄んだ目でじっと僕を見ていた。
418名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 00:22:09 ID:???
保全さげ
419名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 22:44:51 ID:???
やれやれまた人がいない。僕は保守をした。
420名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/18(火) 19:37:58 ID:???
街を焼く
421名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/24(月) 01:21:47 ID:???
「やれやれ」と僕は言った。
そうしていつものように保守をするのだ。
422名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/30(日) 12:48:58 ID:???
ほそふ
423名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/06(土) 04:24:31 ID:???
「糞だね」
カヲル君は首を振って言った。
「糞?」
僕は聞き返した。
「そうさ。これは末期的だよ。屑だ。糞の海だ!全くどうしようもない!」
その言葉を皮切りに、カヲル君は普段の彼からは想像もつかないような調子でまくし立てた。
あるいはそれも2010年代的な光景のひとつの象徴なのかもしれないと僕は思った。
もちろんそれは今象徴なのではない。それは象徴的光景ではあるけれど、真に象徴になる
のはずっと先、そう、もっとずっと先に、我らが2010年代のフォークロアとして思い出されるべき
象徴的光景なのだ。
「何をにやにやしているんだい?」
カヲル君が不愉快そうに言った。僕はため息をつきながら答えた。
「悪かったね、元々こういう顔なんだよ」
やれやれ、また殴り合いか。
424名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/06(土) 16:48:52 ID:???
pm
425名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/08(月) 22:12:03 ID:???
ネルフ再襲撃
426名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/15(月) 20:00:48 ID:???
保全さげ
427名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/21(日) 15:42:18 ID:???
やれやれ
428名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/21(日) 18:17:23 ID:???
ねじまき鳥って評価低いの?
429名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/21(日) 20:54:24 ID:???
泥棒かささぎ
430名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/22(月) 09:52:43 ID:???
シナモン萌え
431名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/28(日) 21:54:00 ID:???
保全さげ
432名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/30(火) 05:50:53 ID:???
海辺のシンジ
433名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/30(火) 06:58:29 ID:???
EOEじゃん!
434名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/02(金) 22:01:07 ID:???
「どんな気分も何も、アダムを飲むときの気分って、
アダムを飲んだことのある人間にしかわからないよな。
こうアダムが喉もとをとおって、ツウッと腹の中に落ちていくのって本当にたまらないぜ、そりゃ。
冷たくって、口の中にあと味が残ってさ。
思い出してもゾッとするね。ゲエゲエ吐きたいのを死にものぐるいでおさえたよ、
だって吐いたりしたらまた飲みなおしだもんな。」
435名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/03(土) 07:30:26 ID:???
ちんぽのでかい先輩か
436名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/07(水) 01:16:01 ID:???
 やれやれ、と僕はその日十六回めの――たぶんそれくらいになって
いるはずだ――書き込みをした。


437名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/10(土) 01:27:32 ID:???
サンランド
438名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/11(日) 08:46:19 ID:???
紅茶
439名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/13(火) 07:39:08 ID:???
やれやれもう疲れた
440名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 01:48:46 ID:???
そうして、僕は3256回目の保守をした。
441名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/18(日) 01:39:37 ID:???
(たぶんそのくらいにはなっているはずだ)
442名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/19(月) 11:58:05 ID:???
環状線の駅を出ると、僕は彼女に家まで送るよと言った。
「いい」と彼女は言った。「一人で問題ない。碇君の家とは方向も違うわ。」
「送りたいんだよ」と僕は言った。「綾波が嫌じゃなければ」

僕達は二人で並んで大通りを南にわたった。
この時刻になってもなまぬるい風が中央分離帯の欅の枝を揺らし、
妙に直截的な月の光が足もとのアスファルトをきらきらと光らせていた。
大気は湿り気をふくんで、どんよりと重たげに地表をさすらっていた。
彼女は風に乱された髪をその白く小さな手で軽くおさえた。

「綾波の髪ってすごく綺麗だよね」と僕は言った。
「…………」
「あ、あの、よく言われない? 『その髪きれいだね』って」
「いいえ。碇君がはじめて」と彼女は言った。
「そう?あの……嫌だった、かな?」
「わからない」と彼女は言って右手で髪をおさえたまま僕の顔を見た。
「碇君が私の髪をほめたというのはわかるわ。でもほんとうはそれだけではないのね。
私の髪があなたの中になにかべつのものを作りだして、あなたはそのことについて
何かを言っているのね?」
「え、あ、いや、ただ単に、その、綺麗だなって……」

彼女は空中に何かを探し求めるように小さく微笑んだ。
「ごめんなさい。こういうときどんな顔すればいいのかわからないの」
「とりあえずその顔でかまわないよ。僕にもよくわからないし」と僕は言った。
443名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 10:53:38 ID:???
444名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 19:57:18 ID:???
>>442
ぐじょーぶ
ところでこれどの話?
445442:2006/06/20(火) 20:08:11 ID:???
トン
「世界の……」の『6 世界の……』
実にひさびさに読み返したら、
あっちの図書館の子のシーンで、どうも彼女がちらついてしまったもので。
446444:2006/06/20(火) 20:26:25 ID:???
>>445
把握した
447名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 13:46:18 ID:???
『ノルウェイの森』の緑がアスカと重なって思えた。
やれやれ、エヴァFlashの見すぎだ。
448名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 18:29:34 ID:???
あれアスカか?
449名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 23:51:16 ID:???
>>448
いちおう、いったん主人公を拒絶し、最後は結ばれる(っぽい)ところが共通してる。
まあ、土曜日の80%をFlash収集に費やした俺が4時まで寝ずに本を読んだ結果重なったわけです。
450名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 23:54:20 ID:???
君がそこまで言うのなら、そういことなのだろう
451名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/26(月) 00:22:07 ID:???
>>449
乙。ところで sage は半角でたのむ。ここんとこ、上の方は風が強いようなので。
452449:2006/06/26(月) 05:59:54 ID:???
解かったよsageの意味。スレを守ってくれてる・・・ごめん
453名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/26(月) 08:06:35 ID:???
そうして449と451は手を取りあうと、やがてどちらからともなく踊り始めた。
二人はその森の中の小さな広場でいつまでもくるくると躍っていた。

それは遠くから見るとこんな風に見えた。

(・∀・)人(・∀・)
|449|   |451|
454α:2006/06/26(月) 19:25:45 ID:???

「どうしてこんなものを盗んだんだい?」と男は覗き込むように顔を近づけて尋ねた。暖かな、サンタクロースのような優しい声だった。
シンジは何も言わず、ただうつむいてパイプ椅子に座っていた。行儀よく、手をひざの上におきながら。
「何も言わないなら、保護者を呼ばしてもらうしかないな」
そう言うと男は立ち上がり、シンジから取り上げた学生証を持って奥の部屋に消えた。シンジはコンクリートの床をじっと見つめていた。
「今電話をしたよ。これから向かいにくるらしい」
もどってきた男はそう言って大義そうにパイプ椅子に座った。煙草に火をつけ、ふうっ、と大して美味くもなさそうに煙を吐く。
「あの」とシンジは消え入りそうな声で言った。からからに渇いた喉を濡らすために唾を飲み込む。
「誰が迎えに来るんですか?」
「誰が迎えに来る?」
「父さんですか?」
「さあね。私は事務的に手続きをしただけだから。電話の相手には注意を払わなかったな」
「そうですか」とシンジは言って再びうつ向いた。相変わらず喉は渇き、そのくせ汗はだらだらと流れていた。
しばらく沈黙が続く。「キミには母親が居ないそうだけど」と男はだしぬけに言った「それは別にこれとは関係無いよな?」
「ええ」とシンジは答えた「関係無いです、まったく」
そうか、と言って男は灰皿に煙草を押し付けた。何か一人で納得したようにうんうん、と頷いている。
コンコン、とノックの音がした。どうぞ、と男が座ったまま言い、失礼します、と返ってくる。
それは明らかにゲンドウの声では無かった。でもどこかで聞いた憶えのある声だ。
顔を上げると、そこに立っていたのはカヲルくんだった。

455名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/26(月) 19:31:00 ID:???
456β:2006/06/26(月) 19:50:32 ID:???

早足で歩いていくカヲルくんの背中を必死で追いかける。
「ごめん」とようやくシンジは言った。カヲルくんはふうっとため息をつき、歩みを止めてこちらを振り向く。
「謝るくらいならどうして万引きなんかしたんだ?」
「君に迷惑をかけるとは思わなかったんだよ」
「向かいに来たのが僕じゃなくたって同じさ、結局は誰かに迷惑をかけることに変わりない」
シンジはうつ向き、何か言おうと言葉を必死で探した。それでも「ごめん」としか言えなかった。
「あの自転車が欲しかったのかい?」とカヲルくんが尋ねる。シンジは何も言わずに首を横に振った。
「じゃあどうしてさ?」
「分からないんだ、僕にも」とシンジは言った。でもそれは嘘だった、本当は良く分かっていた。何が自分を犯罪に駆り立て、理性を失わせたかを。
「あのおじさん、なかなかやるよ」とカヲルくんは言って笑った「君の釈放を条件にあの自転車を買わされてしまった。三日後あたりに君の家に届くと思う」
「お金、払うよ」とシンジはすぐさま言う。でもカヲルくんはそれには答えずどこか遠い視線をしていた。シンジはどうしたらいいか分からず、もじもじとしなから馬鹿みたいにつっ立っていた。
「君が、父親を嫌っているのは知ってる」
「え?」
「その感情が好意の裏返しだということも知ってる。期待は失望に変わり、失望は怒りに変わり、怒りは憎悪に変わっていく」
「違うよ、僕はそんなんじゃ」とシンジは慌てて否定する。
「でもそれは所詮甘えなんだよ、シンジ君。君は父親に完璧を求めている。でも完璧な父親なんていないし、完璧な人間もいないんだ、悲しいことにね。君は、君の父親を許さなくちゃいけない」

457γ:2006/06/26(月) 20:17:27 ID:???
「許す?」
「そう。人は完璧じゃないから過ちを犯す。だからといって、それを責め続けることに意味は無いんだよ。シンジ君」
カヲルくんが何を言ってるのかシンジには良く分からなかった。父さんを、許す?父さんの何を許すというのか。
「今のままじゃ君はひとりぼっちなんだ」と言ってカヲルはくるりと回った。バレエ選手みたいに。
「君は父から望むものを得られなかった。だから他人というものを信用出来ず、相手を試し続ける。そのうちに相手は嫌気をさして君を拒絶し、君は『やっぱり人間なんてこんなもんだ』と空虚な優越感に浸る。そうやって、孤独な自分を正当化しているんだね。可哀想に」
「君に可哀想なんて同情される筋合いはない」とシンジはムキになって言った。
カヲルくんは微笑み、くるりくるりと回り続けた。どこからか優しげな曲が流れ、その踊りを美しく彩る。気付くとシンジとカヲルの周りに人が集まり始め、みな各々ペアを作って踊り出していた。
「君は踊らないのかい?」と言いながらカヲルくんは曲に合わせて回り続ける。
「僕は…」とシンジは言った。周囲の人間はみな二人組になり、独りぼっちなのはシンジとカヲルくんだけだった。
「さあ、踊ろうよ、シンジ君」
カヲルくんが手を差しのべてくる。
「僕は…」ともう一度シンジは言った。
「君がほんの少し勇気を出せば、僕と君は踊れるんだ」
「本当に?」とシンジは顔を上げて尋ねた。
「ああ、本当さ。僕は、君がいないと寂しくて仕方がない」
「僕もだよ、カヲルくん」
カヲルくんのその手に、シンジは自分の手を伸ばす。
しかし、その手は届かなかった。手を伸ばせば伸ばすほどカヲルくんは遠くに離れていき、闇に飲み込まれていった。
遠くでカヲルくんが微笑んでいる。シンジは必死になって叫んだがカヲルくんはもはや闇と区別がつかなくなってしまった。

458δ:2006/06/26(月) 20:41:20 ID:???

目を覚ますとそこは病室だった。
薄暗い、窓のない部屋で、シンジはベッドに横たわっていた。
「目が覚めたの?」と誰かの声が聞こえる。それは綾波の声だった。
「綾波?」とシンジは誰にともなく言った。
「ええ、そうよ」と綾波が言う。
「どうして僕はここに?」
綾波は微笑み、優しくシンジの髪を撫でた。そして「あなたは使途に浸食されたわたしを捨て身で助けて、そのまま病室に運ばれたのよ」と言った。
思い出した、僕はあのヒモのような使途を無我夢中で倒して、そのまま気を失ったのだ。では、カヲルくんのことは全て夢だったのか。
目を閉じ、「僕の家に自転車が運ばれたりしてなかった?」と尋ねた。
「自転車?」と綾波が怪訝そうな顔をする。
「そう、自転車」
「分からないわ。電話して確かめてこようかしら?」
いや、いいんだ、と僕は言った。きっとあれは夢だったんだ。現実ではない、夢。そのうち僕の記憶からすっかり消えてしまうだろう。
そう思うと、不意に眠気が押し寄せてきた。
「眠たいの?」
うん、とシンジは言った。
「そう、ゆっくりおやすみ」と綾波は言った「自転車のことは任せて」
微笑み、頷いた。
「眠るまで、そばにいてあげるから」と言って綾波はシンジの手を握った。
シンジはその手を握り返し、身体ごと引き寄せた。
綾波は顔を赤くしながらシンジを抱きしめる。
シンジも抱きしめ返そうとした。だが上手くいかなかった。
力を入れれば入れるほど綾波の身体はゼリーのようにすりぬけ、シンジから離れていく。
困惑するシンジの前で綾波の顔が、母さんの顔に変わり、そしてまた戻った。
必死になって腕に渾身の力を込める。だが無駄だった。
綾波は少し悲しそうな顔をしながらカヲルくんのように闇に消えていってしまった。

459ε:2006/06/26(月) 21:03:32 ID:???

誰かが身体を揺すった。シンジは叫び声を上げながら目を見開いた。
「シンジくん」と声が聞こえる。目の前に心配そうなミサトさんの顔があった。
「また悪夢を見ていたのね。かわいそうに」ミサトさんはタオルでシンジの額の汗を拭い、それから頬を撫でた。
シンジは大きく息を吸い込み、そして吐いた。心臓が激しく高鳴っていた。
「ここは?」
「ここは病院よ。あなたは─」と言ってミサトは少し言葉に詰まった「─あなたは先ほど第一七番目の使途を倒してそのまま気絶し、ここに運び込まれたの」
病院?使途?何が夢で何が現実なのか、分からなかった。「いったいどんな夢を見ていたの?」とミサトが尋ねる。「目に見えるものだけが真実とは限らない」とシンジは自分に言い聞かせるように言った。
「それはそうね」とミサトは言って力なく微笑んだ「特に夢の場合はね」
「カヲルくんと」シンジはつぶやいた。
「渚君は…もう」
「カヲルくんが、独りぼっちの僕を、ダンスに誘ってくれたんだ。でも僕は臆病で、恥ずかしくて」
ミサトさんは驚いたように顔を上げ、それから「そう…」と優しく相づちを打った。
「綾波が僕の手を握ってくれたんだ。でも僕は弱くて、彼女を抱き留められなくて」
「そう…」とミサトはもう一度泣きそうな声でつぶやいた。そして両手でまぶたをおおった。「シンジくんはきっと、二人のことが大好きだったのね?」
「自転車」とシンジはもつれる舌で言った、「誰よりも」。
それから目を閉じて、夢のない静かな眠りに落ちた。
460名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/26(月) 22:45:50 ID:???
カエルくん?
461名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/28(水) 01:26:40 ID:???
>>16
冬月ワロスwww
462名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 20:27:56 ID:???
村上春樹がエヴァのシナリオを書いたら
シンジとミサトさんが寝そうな予感・・・
463名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 21:32:22 ID:???
ノルウェイの森の永沢さんと彼女がまんま加持とミサトじゃね?
464名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 22:51:35 ID:???
加持はエリート官僚じゃないし、何よりあんなに性格悪くない
村上春樹はよく主人公が年上の女と寝るから連想した
ノルウェイにエヴァキャラを対応させるなら463の言うとうりになるだろうが、
ミサトさんに自殺は似合わないと思いたい
465名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 22:58:04 ID:???
エリート官僚じゃないってそこにこだわるのか
466名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 23:05:13 ID:???
>>464
> 加持はエリート官僚じゃないし、何よりあんなに性格悪くない

こっちは断言で

> ミサトさんに自殺は似合わないと思いたい

こっちが希望なのはなんで?

ところで >>51, >>56 なんてのもあったな……
467名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 23:08:28 ID:???
たしかにエリート官僚は些細な話だね
決め手は性格だと思う・・・って加持は確かリツコもマヤも口説いてたなあ・・・
でも、最後の留守電から判断して、性格は悪くない気がする
もし渡辺がシンジの立場にいても「加持と分かれた方が良い」とは言わないと思う
468名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 23:14:11 ID:???
>>466
加持が非エリートなのは設定上の事実なのに対して、
ミサトに自殺が似合わないのは私の主観だから、希望として書きました

私も>>51,>>56の設定はうまいと思う

ミサとはAirで凄く格好良かったからつい情が入る・・・

469名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/29(木) 23:22:56 ID:???
>>51の突撃隊ケンスケにワロタw
470名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/03(月) 05:30:42 ID:???
やれやれほしゅだ。
471名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/04(火) 18:11:21 ID:???
>>51
勝手に追加
キズキ=カヲル
472名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/04(火) 20:03:19 ID:???
なるほど合うな
473名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/04(火) 21:41:57 ID:???
これまでのところ
ハツミさんと永沢さんをどうするかで意見が割れている割れている。
どうしたものか・・・
474名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/04(火) 21:57:35 ID:???
ゲンドウか加持?
475名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/04(火) 23:09:28 ID:???
>>474
そうです
それによってレイコとハツミの配役が変わる
476名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/08(土) 05:19:21 ID:???
ほす
477名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 20:48:22 ID:???
大学の試験用に
直子=デストルドー(死・母体回帰への欲望)の象徴

緑=リビドー(生への欲望)の象徴

玲子=両者の中間

という構図を考案した
渡辺が2人の間で葛藤し、最後に緑(=生)を選ぶという構図
このスレの人の意見がもらえれば嬉しい
478名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 23:16:31 ID:???
まるで直子=レイ、緑=アスカだな
479名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 23:30:55 ID:???
そうです(爆)
教授の要求は「面白い読み方」ですからありかなーと
480名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 23:38:27 ID:???
>>479
がっかりさせてしまうかもしれないが、ごく標準的な読み方のひとつだと思う。
481名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/09(日) 23:46:02 ID:???
しーっ
言っちゃダメ
482477:2006/07/10(月) 00:00:22 ID:???
みんな、みんな、だいっ嫌い!!!














うそです
よく考えたら在り来たりかもしれませんね
一応授業とは被ってないので上の案の発展系で行って見ようと思います
483名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/12(水) 08:51:36 ID:???
きたいまち
484名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/13(木) 00:45:36 ID:???
わくわく
485名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/13(木) 16:20:11 ID:6CUqwoS6
やれやれage
486名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/13(木) 16:37:10 ID:???
全スレ開始から数えて4年と5日
すごすぎsage
487名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 18:33:06 ID:???
やれやれこのスレで何度めの保全だろう。
488名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/19(水) 06:36:58 ID:???
hosyu
489名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/19(水) 11:50:48 ID:cT3fOGI2
悪くない、と僕は思った
490名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/22(土) 14:50:49 ID:???
やれやれ
491名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/22(土) 14:51:49 ID:???
やれやれ
492名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/22(土) 14:53:09 ID:???
やれやれ
493名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/23(日) 16:48:21 ID:???
俺の苗字は村上
494名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/23(日) 21:12:05 ID:???
そう、よかったわね
495名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/26(水) 02:22:21 ID:???
保守
496名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/30(日) 15:33:44 ID:???
保守
497名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 00:12:44 ID:???
からage
498名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 00:38:46 ID:???
やれやれ
499名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 02:39:56 ID:???
海辺のカフカはエヴァのパクリ
500名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 10:42:00 ID:2OgaJoGp
と、僕は思った
501名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 10:53:52 ID:???
それは大胆な仮説だった。
502名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 18:41:55 ID:???
部屋でドイツに戻ったアスカに電話をかけた。
僕の知らない誰かが電話に出て僕の名前を聞いて、それからまた別の誰かが出て僕の名前を聞いて
それからやっとアスカが出てきた。
忙しそうだった。
僕達が話をするのは殆ど1年ぶりだった。
彼女を意識的に避けていたわけではない。
ただ単に話すことがなかったのだ。
でも結局のところ、アスカは僕にとっては(そして僕はアスカにとっては)「もう通過してしまった領域」に属していた。
僕が彼女をそこに押し込んだわけではない。
彼女が自分でそこに入り込んだわけでもない。
僕らはそれぞれに違う道を歩んでいたし、その二本の道はなかなか交わらなかった。
ただそれだけのことだった。
503名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 21:27:41 ID:???
いいお(/∀\*)
504名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 21:34:38 ID:???
GJ
505名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 21:49:59 ID:???
これどの話?
うまいな
506名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 23:25:36 ID:???
スプートニク?
507羊上巻:2006/08/08(火) 16:48:56 ID:???
502はダンス上の8章冒頭です

荷物を持たずに長距離列車に乗るのは素敵な気分だった。
まるでぼんやり散歩しているうちに時空の歪みに巻き込まれてしまった電撃機みたいな気分だ。
そこにはまるでなにもない。
ミサトさんや父さんの落胆する姿も、ネルフのみんなに迷惑をかけることも、なにもない。
もう後には戻れないほど入り組んでしまった人間関係もない。
信頼感が強要するちょっとした好意もない。
そして、エヴァに乗ることもこの先ないだろう。
僕はそんなすべてを一時的な奈落の底に放り込んできたのだ。
僕の持っているものはアスカの崩れ落ちそうな笑顔。
それだけだ。
それは別の時空についての漠然とした記憶のように僕の脳裏にしっかりとしがみついているが、
それもたいした問題じゃない。
そんなものは何杯かのビールと、ぱさぱさしたハム・サンドウィッチが放り出してくれる。

久しぶりにチェロの練習をしようと思う。
508名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/08(火) 17:16:42 ID:???
俺もスプートニクかと思った
509名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/08(火) 22:29:53 ID:???
じゃあ俺も
510名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 02:04:09 ID:???
いやいや俺が。
511名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 02:23:19 ID:???
いや、それなら俺が。
512名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 07:32:59 ID:???
ゆずりあい宇宙
513名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/11(金) 13:24:39 ID:???
それはむしろ奪い合いに見えた。
「かっこう」とレイが言った。
514名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/14(月) 16:26:11 ID:???
ねじまきまじね
5151973年のピンボール:2006/08/15(火) 00:13:30 ID:???
ミサトのマンションを出て何処に行けばいいのかもわからなかった。何処にも行き場所はないようにも思えた。
生まれて初めて心の底から恐怖が這い上がってくる。黒々と光る地底の使徒のような恐怖だった。
彼らは目を持たず、憐れみを持たなかった。そしてシンジを彼らと同じ地の底にひきずり込もうとしていた。
シンジは彼らのぬめりを身体中に感じる。ウォークマンのスイッチを入れる。
516名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/20(日) 06:56:20 ID:???
517名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/22(火) 17:09:56 ID:???
やれやれその日僕は1973回目の保守をした。
518名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/25(金) 07:39:58 ID:???
hozen
519名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/26(土) 19:48:07 ID:???
hosyu
520名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 12:45:48 ID:uBx+FY/y
やれやれ
521名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/27(日) 18:05:51 ID:???
やれやれ過疎だ
522名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 05:07:38 ID:???
やれやれもう770だ。これで何度目の770だろう。
523名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/29(火) 18:34:02 ID:dGov2aqP
固くて大きいから。
524名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 00:02:09 ID:???
「大丈夫よ。私逃げないもの」
「ここが燃えても?」
「ええ」と綾波は言った。「死んだってかまわないもの」
僕は綾波の紅い目を見た。綾波も僕の目を見た。
彼女の言ってることがどこまで本気なのかどこから冗談なのか
さっぱり僕にはわからなかった。
525名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/31(木) 00:24:39 ID:???
なんかいいな
526名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/02(土) 02:08:20 ID:???
ああ
527名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/03(日) 16:00:38 ID:???
ああ、間違いないGJだ。
528名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/03(日) 23:34:16 ID:JQbCznOO
「ずっと何年も前から、いろんなことがうまくいかなくなったの」
「何年くらい前?」
「4歳か、5歳…お母さんが病気になった年。それより昔のことは
何ひとつ覚えてないわ。ずっと嫌なことばかり。頭の上をね、
いつも悪い風が吹いているのよ。」
「風向きも変わるさ。」
「本当にそう思う?」
「いつかね。」
アスカはしばらく黙った。砂漠のような沈黙の乾きの中に僕の言葉は
あっという間もなく飲みこまれ、苦々しさだけが口に残った。
「何度もそう思おうとしたわ。でもね、いつも駄目だった。
人を好きになろうともしたし、辛抱強くなろうともしてみたの。でもね……。」
 僕たちはそれ以上は何もしゃべらずに抱き合った。アスカは僕の胸に
頭を乗せ、唇を僕の乳首に軽くつけたまま眠ったように長い間動かなかった。
 長い間、本当に長い間、アスカは黙っていた。僕は半分まどろみながら
暗い天井を眺めていた。
「お母さん…」
 アスカは夢を見るように、そっとそう呟いた。アスカは眠っていた。
529名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/04(月) 13:33:23 ID:???
アスカ「私は お前たちが 大嫌いだ」
530名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/04(月) 20:27:37 ID:???
「ゼーレなんて糞くらえだ」
531名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/04(月) 22:26:42 ID:???
「今までが幸運だったんだよ」と僕はいった。
「ただただ単純に。田植えの時期にうまく長雨が降るみたいに」
「そうかも知れないわね」アスカは答えた。
「でも最近はそうでもない」
「そう。最近はそうでもない。ときどき、自分がこれまでずっと見当違いなことをやり続けてきたような気がして、
すごく怖くなるの。夜中に生々しい夢を見てはっと目が覚めて、
しばらくの間いったい何が本当の現実なのかわからなくなることってあるでしょう?
ちょうどそんな感じ。言ってること、わかる?」
「わかると思う」と僕は答えた。
「私にはもうエヴァに乗る資格なんてないのかもしれない。最近よくそう思うの。
私はそのへんにうようよしている世間知らずの女の子たちの一人で、自意識だけが強くて、
上がりもしないシンクロ率に一喜一憂してただけなんだって。私はさっさとプラグスーツを脱いで
エヴァと別れるべきなんだわ」
「プラグスーツを脱ぐ?」
「あんたバカ?比喩的な意味でよ」
532名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 01:59:00 ID:???
これは良い
533名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 11:06:33 ID:???
「比喩的な表現で」
534名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/05(火) 22:39:57 ID:???
メタファーで
535名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 00:36:49 ID:???
>>531
なんだアスカ分かってんじゃん
536名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 08:20:48 ID:???
そうすれはそのうちブラも買ってもらえる
537名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/10(日) 22:39:05 ID:???
「あんたバカ?ブラなんて(ry」
538名無しが氏んでも代わりはいるもの :2006/09/11(月) 02:50:49 ID:1lwFBUg0
まだまだ知らない良スレがあるもんだね。
お陰で寝不足だ。
539名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/11(月) 22:23:39 ID:???
やれやれ
540名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/12(火) 23:37:50 ID:???
「ねぇ私を愛してる?」
「もちろん」
「結婚したい?」
「今、すぐに?」
「いつか・・・もっと先によ」
「もちろん結婚したい」
「でも私が訊くまでそんなこと一言も言わなかったじゃない」
「言い忘れてたんだよ」
「・・・子どもは何人欲しい?」
「三人」
「男?女?」
「女が二人に男が一人」

アスカはコーヒーで口の中のパンを嚥み下してからじっと僕の顔を見た。

「嘘 つ き !」  

とアスカは言った。しかしアスカは間違っている。
僕は一つしか嘘をつかなかった。
541名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 01:40:50 ID:???
前から疑問なんだけどこれってどこが嘘なの?

教えてくれたら嬉しい
542名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 07:32:29 ID:???
アスカ大嫌いな俺様の読みによると一番最初
543名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 14:36:56 ID:???
I THINK SO TOO.
544名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/13(水) 21:44:21 ID:???
言い忘れてたんだよ、が嘘だ。
545名無しが氏んでも代わりはいるもの :2006/09/14(木) 01:15:40 ID:souMou40
>>540
愛していない(主人公はそれまで他人を愛したことがない)
のに愛していると答えていること

村上春樹ファン歴20年
TLB
546名無しが氏んでも代わりはいるもの :2006/09/14(木) 01:19:58 ID:souMou40
私としてはむしろ
主人公は一番大事なことについて嘘をついているのだから
嘘つきと非難した相手のことを
間違ってる、 なんていえないはずなのに

ということがずっとひっかかっている
547名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 04:25:39 ID:???
主人公の側は非難したんではなく単に事実を指摘しただけだろう
548名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 11:52:19 ID:???
他人を好きになったこと無い癖に、好きとか言う奴見ると凄く腹立つ
正しく自分の嫌な部分だわ。
549名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 11:56:45 ID:???
なんで人が他人を好きになったことがないとわかるのかが凄く不思議
550名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 13:20:13 ID:???
創作物の話っしょ
551名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 14:44:32 ID:???
「もうそんなことはいいからネタを書いて頂戴。お願い」とミサトさんが言った。
「いいですよ」と僕はあたたかく言った。いろいろと文句は言うけれど、
最終的には僕はものわかりの良い親切な人間なのだ。
 僕はネタ探しのために紀伊国屋書店に行って文庫版海辺のカフカを買い、
雑貨屋に寄って空虚を眺めているような表情の猿のぬいぐるみを買った。
ぬいぐるみはアスカと仲直りするためのプレゼントのつもりだった。
そういうことって、親切な人間にしか思いつけない。
552名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 18:00:48 ID:???
 アスカが目覚めるまでに、それからざっと3時間ばかりかかった。
そして目覚めてから、物事の順序が幾らか理解できるようになるまでに5分かかった。
その間、僕は膝を抱え、LCLの海の水平線の向こうに横たわった巨大な綾波の顔をじっと眺めていた。
 しばらく後で僕が振り向いたとき、アスカは右腕と左目を包帯を巻いた姿で
胃の底に残ったLCLの血のにおいと闘いながら無表情に僕を見上げていた。
「…気持ち悪い」
553名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 18:04:44 ID:???
失礼、訂正させてください


 アスカが目覚めるまでに、それからざっと3時間ばかりかかった。
そして目覚めてから、物事の順序が幾らか理解できるようになるまでに5分かかった。
その間、僕は膝を抱え、LCLの海の水平線の向こうに横たわった巨大な綾波の顔をじっと眺めていた。
 しばらく後で僕が振り向いたとき、アスカは右腕と左目に包帯を巻かれた姿で
胃の底に残ったLCLの血のにおいと闘いながら無表情に僕を見上げていた。
「…気持ち悪い」


554名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 22:13:19 ID:???
>>551
GJ
555名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/14(木) 23:40:17 ID:???
「弐号機パイロットの話ばかりなのね」と綾波が言った。
「そうみたいだね」と僕は控えめに同意した。
綾波は黙ったままだったので仕方なく僕の方から会話を続けた。
「もっと綾波の事も話題にしてもいいのにね」と僕は言った。
しかし綾波はそれに反応することなく、僕の言葉は底なしの暗闇に
投げ込まれた小石のように何処にもぶつからず静かに消滅した。
我々はしばらくの間黙っていた。その間にミサトさんは二回あくびをして、
父さんは少しも動かなかった。
「ごめん」と僕は試しに謝ってみた。
「碇君が謝ることではないわ」と綾波は言った。
そのとおりだった。
556名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 08:46:54 ID:???
GJ
557名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 01:13:05 ID:???
(´ω`)
558名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/18(月) 17:36:12 ID:???
 やれやれ、保守か。
559名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/21(木) 22:54:08 ID:???
 sageるんだよ、ひたすら。
560名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/21(木) 23:44:43 ID:???
春樹的な文章を書いてるFF作家さんってどんな人がいる?
あるいは春樹の影響を受けているだろうなと思われる作家さん
561477:2006/09/22(金) 16:48:56 ID:???
いまさらだけど成績発表があったら報告しますね
562名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 11:01:52 ID:???
もちろんレイは知っていたのだ。
僕の中で彼女に関する記憶がいつか薄らいでいくであろうことを。
だからこそレイはシンジに向かって訴えかけねばならなかったのだ。
「私のことをいつまでも忘れないで。
私が存在していたことを覚えていて」と。
そう考えると僕はたまらなく哀しい。
何故ならレイは僕のことを愛してさえいなかったからだ。
563名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 11:25:23 ID:???
(´;ω;`)ウゥゥ
564名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 22:00:46 ID:???
>>560
高野広瀬さんの『そこにいたときのこと』が、春樹さんっぽいと思った。
565名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/23(土) 22:08:52 ID:???
>>560
安倍吉俊の灰羽連盟
566名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/24(日) 00:29:11 ID:???
前原先生
567名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/25(月) 11:37:46 ID:???
やれやれ
568名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/27(水) 18:18:44 ID:AIESukOZ
「これまで誰かを愛したことはないの?」
とアスカは訊ねた。
「ないよ」と僕は答えた。
彼女はそれ以上何も聞かなかった。
秋が終り冷たい風が町を吹き抜けるようになると、
彼女はときどき僕の腕に体を寄せた。
ダッフル・コートの厚い生地をとおして、
僕はアスカの息づかいをかすかに感じることができた。
彼女は僕の腕に腕を絡めたり、
僕のコートのポケットに手をつっこんだり、
本当に寒いとには僕の腕にしがみついて
震えたりもした。
でもそれはただそれだけのことだった。
彼女のそんな仕草には
それ以上の意味は何もなかった。
僕はコートのポケットに両手をつっこんだまま、
いつもと同じように歩きつづけた。
僕もアスカもゴム底の靴をはいていたので、
二人の足音は殆んど聞こえなかった。
道路に落ちた大きなプラタナスの枯葉を
踏むときにだけくしゃくしゃという乾いた音がした。
そんな音を聴いていると
僕はアスカのことが可哀そうになった。
彼女の求めているのは僕の腕ではなく
誰かの腕なのだ。
彼女の求めているのは僕の温もりではなく
誰かの温もりなのだ。
僕が僕自身であることで、
僕はなんだかうしろめたいような気持になった。


既出ではないよね?
569名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/27(水) 18:22:08 ID:???
のるうぇい?
570名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/27(水) 18:30:27 ID:???
のるうぇいです。
571名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/28(木) 23:27:01 ID:???
GJ
572名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/29(金) 22:23:47 ID:???
やれやれ、sageか。
吐き出した息は挽きたてのコーヒーの香りがした。
573名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/01(日) 09:12:40 ID:???
アスカやミサトさんのいるあの頃に帰りたい。俺はここで何をしているんだ。
574名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/01(日) 19:35:36 ID:???
風の歌をきけ
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険

ってとりあえずデビュー作から順に3部作を読んでいったんだが、
次は何をどういう順に読めば良いか教えてくれ。
特に無いなら良いんだけど
575名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/01(日) 21:08:40 ID:???
>>574
3部作読んだなら次はダンス・ダンス・ダンスだろうね。
別にそのまま出版した順に読んでいってもイイだろうけど。
個人的には世界の終わり〜、短編で息抜きしたいならカンガルー日和がオススメ

まぁでも基本的にスレ違い
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1158882653/l50
576名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/01(日) 21:41:33 ID:???
このスレ的にはノルウェイの森を読まにゃ
577名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/01(日) 22:00:00 ID:???
>>575>>576
スレ違すみません…

とりあえずダンス・ダンス・ダンスを読む事にしました。

ありがとうございました。
578名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/01(日) 22:08:44 ID:???
このスレ的にはノルウェイだねえ
579名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/03(火) 22:48:36 ID:???
そういや村上春樹はノーベル文学賞候補にノミネートされたそうだね。
比喩が安い云々言われつつ、来るとこまで来たよなあ。
580名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/06(金) 01:03:55 ID:???
教科書から漱石鴎外が消えたら代わりのポジションはこの人かなと。
581名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 13:22:54 ID:???
>>580
そうだとしたらウラヤマシス
582名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/07(土) 15:44:07 ID:???
「いつもそんな風に一人でぶらぶらするの?」
「そうだね」
「孤独が好きなの?」とアスカは頬杖をついて言った。
「一人でぶらぶらして、一人でごはん食べて、学校の時は一人ぽつんと離れて座っているのが好きなの?」
「孤独が好きな人間なんていないさ。無理に友達を作らないだけだよ。
そんなことしたってがっかりするだけだもの。」と僕は言った。
583今ノルウェイ読んでるから所どころ抜粋:2006/10/07(土) 16:06:45 ID:???
「誰にも教わんとこんだけ作れるってたいしたもんやと思うわ、確かに」
「そりゃ大変だったよ」とシンジはため息をつきながら言った。
「ななしろ料理なんてものにまるで理解も関心もない人でしょ。きちんとした包丁とか鍋とか買いたいって言ってもお金なんて出してくれないんだ。
今ので十分だっていうんだよ。冗談じゃない。あんなペラペラの包丁で魚なんておろせるもんか。
せっせとおこづかいためて出刃包丁とか鍋とかザルとか買ったんだ。
ねえ信じられる?15の男の子が一生懸命爪に火をともすようにお金ためてザルやら研石やら天ぷら鍋買ってるなんて。
アスカなんてたっぷりおこづかいもらってドレスやら靴やら買ってるっていうのに。可哀そうだと思うでしょ?」
584名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/09(月) 10:06:49 ID:???
やれやれ保守だ
585名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/13(金) 01:41:34 ID:???
やれやれ落選だ
586名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/14(土) 00:14:45 ID:???
さて、
587タイランド:2006/10/16(月) 21:45:06 ID:???
その夜、広い海岸でシンジは泣いた。彼は自分がゆるやかに死に向かっていることを認識した。
身体の中に白い堅い石が入っていることを認識した。使徒が暗闇のどこかに潜んでいることを認識した。
死んでしまった友の事を思った。彼はその友を抹殺し、液体の中に投げ込んだのだ。
そして彼は自分の事を憎み続けた。自分が死ぬ事を求めた。そのためには心の底ではサードインパクトさえをも望んだ。
ある意味では、あのサードインパクトを引き起こしたのは僕だったのだ。
自分が僕の心を石に変え、自分の体を石に変えたのだ。
空では星たちが無言のうちに彼を見つめていた。
生きることと死ぬる事は、ある意味では等価値なんだよ、シンジ君。
588名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/18(水) 07:11:50 ID:???
おつ
589名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 11:35:44 ID:???
保全
590名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 18:45:18 ID:???
自分のには載って無かったけど弟の教科書に春樹の“鏡”が載ってた。
自分の国語の問題集には“ある種のコーヒーの飲み方”が載ってた。
591名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/20(金) 23:04:33 ID:???
>ある種のコーヒーの飲み方
この文章みたいな言い回しって
今の子から見てサムく感じるもんなのかな。
592名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/21(土) 10:20:43 ID:???
私は寒いとは思わなかったな。むしろあの比喩はかっこいいっていうか、新鮮だと思った。
他の子がどう感じたかは知らないけど。
593名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/24(火) 20:17:29 ID:???
ひとそれぞれ
594名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/27(金) 01:44:21 ID:???
やれやれ、捕手だ
595名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/28(土) 08:47:06 ID:???
やれやれ優勝だ
596名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/29(日) 06:23:00 ID:???
春樹はカサドシュが好きだよね
597名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/30(月) 23:24:59 ID:???
またたびたびたタマ
598名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/01(水) 11:42:35 ID:???
またたびあびたタマ
599名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/02(木) 16:27:27 ID:???
やれやれ、保守だ
600名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/03(金) 03:08:32 ID:???
その日、僕は600回目の保守をした
601名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/05(日) 11:13:57 ID:???
すかシンジ
602477:2006/11/05(日) 11:38:41 ID:???
A+でした
本当に有難うございましm(−−)m
603名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/05(日) 11:47:51 ID:???
やったね
604名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/07(火) 10:56:25 ID:???
おめでとう
605名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/09(木) 01:39:04 ID:???
やれやれ
606名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/11(土) 21:59:02 ID:???
干す
607名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/14(火) 00:52:57 ID:???
保守、それだけのことだ。
608名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/16(木) 05:13:35 ID:???
やれやれ
609名無しさん@お腹いっぱい。::2006/11/16(木) 09:37:58 ID:a40J4ynF
やれやれ
610名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/16(木) 09:40:07 ID:0SOgd+GN
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1163150951/l50

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

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神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
611名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/16(木) 11:06:34 ID:???
馬鹿が上げるから
612名無しさん@お腹いっぱい。::2006/11/18(土) 04:04:18 ID:aGGh1Suf
村上春樹 やれやれ の検索結果 約 66,400 件中 1 - 10 件目 (0.78 秒)

やれやれ
613名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 17:48:47 ID:qujXcYvo
さて、保守だ
614名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 17:49:42 ID:???
アゲちゃった…すみませんorz
615名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 18:06:08 ID:Q+wKFzIT
ノルウェーの森(上・下)読んだけど
本当にくだらなかった
616名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 18:26:34 ID:???
つ日記帳
617名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 18:59:32 ID:je/dH3Ug
春樹大好き
618名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 19:35:48 ID:???
俺はカフカがあんまり楽しめなかったな
ノルウェイやら世界の終わり(ryあたりはよかったけど
619名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 20:54:28 ID:???
やれやれだぜ
620名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/21(火) 22:43:54 ID:???
ほす
621名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/23(木) 01:13:58 ID:???
ゴゴゴゴ…………
622名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/23(木) 20:16:05 ID:hWZvHJQN
オラオラオラオラ
623名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/25(土) 20:13:01 ID:???
ほっしゅ
624名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/01(金) 17:59:11 ID:???
 12月の保守。
625名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 00:10:32 ID:???
今世界の終りと(ry読み終わった。
何これ……良すぎ。
もう結構な数の村上氏の作品読んだけどこれが一番好きだ
626名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 00:54:59 ID:???
俺がいる
627名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 09:02:04 ID:???
ふーん
628名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 21:14:52 ID:???
玄米
629名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/02(土) 21:37:07 ID:90VRGZN6
630名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/05(火) 15:51:17 ID:???
悲しいな
631名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/06(水) 17:14:02 ID:xfF5WjK2
ハシ(キクもいけるか?)=シンジ
アネモネ=アスカかミサト
ガリバー=ペンペン

みたいな「コインロッカーベイビーズ」エヴァ版でもはまると思う。
誰か作ってくんないかな。
632名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/08(金) 02:10:28 ID:???
633名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/12(火) 20:00:02 ID:???
やれやれ保守だ
634名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/19(火) 07:51:16 ID:???
保守はレスの対極ではなくその一部としてある。
635名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 09:27:40 ID:???
「僕はここに残ろうと思うんだ」と僕は言った。
綾波はまるで目の焦点を失ったようにぼんやりと僕の顔を見ていた。
「よく考えたことなんだ」と僕は綾波に言った。
「君には悪いけど、僕は僕なりにずいぶん考えたんだ。一人でここに残るというのがどういうことなのかもよくわかっている。
 君の言うように、僕達二人が一緒に古い世界に戻ることが物事の筋だということもよくわかる。
 それが僕にとっての本当の現実だし、そこから逃げる事が間違った選択だということもよくわかっている。
 しかし僕にはここを去るわけにはいかないんだ」
綾波はポケットに両手を突っ込んだまま、ゆっくりと何度か首を振った。
「どうして?あなたはこのあいだここから脱出するって約束したじゃない。何があなたの心をそれほど変えてしまったの?アスカさん?」
「それももちろんある」と僕はいった。
「でもそれだけじゃない。僕があるひとつのことを発見したからなんだ。だからこそ僕はここに残ることに決めたんだ」
636名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 09:51:05 ID:???
綾波はため息をついた。そしてもう一度空を仰いだ。
「あなたは彼女の心を見つけたのね?そして彼女と二人で森で暮らすことに決め、私を追い払うつもりなんでしょ?」
「もう一度いうけれど、それだけじゃないんだ」と僕は言った。
「僕はこの街を作りだしたのがいったい何ものかということを発見したんだ。だから僕はここに残る義務があり、責任があるんだ。
 君はこの街を作りだしたのが何ものなのか知りたくないのか?」
「知りたくないわ」と綾波は言った。
「私は既にそれを知っているもの。そんなことは前から知っていたの。この街を作ったのはあなた自身よ。
 あなたが何もかも作りあげた。壁から川から森から図書館から門から冬月から、何から何までよ。
 このたまりも、この雪も。それくらいのことは私にもわかるのよ」
「じゃあ何故それをもっと早く教えてくれなかったんだ?」
「あなたに教えればあなたはこんな風にここに残ったでしょう。
 私はあなたをどうしても外につれだしたかったの。あなたの生きるべき世界はちゃんと外にあるの」
637名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 19:32:00 ID:???
ちょw冬月wwww
638名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/25(月) 00:12:38 ID:???
この場合の冬月って・・・
639名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/27(水) 08:00:05 ID:???
GJの直後が誤爆だなんて……
640名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/28(木) 15:17:20 ID:???
やれやれ
641名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/28(木) 21:00:34 ID:???
>>635-636
世界の終わりか・・・
642名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/31(日) 11:07:14 ID:???
やれやれ保守だ
643名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/02(火) 12:34:26 ID:???
関係無いけどクラ板の春樹スレが落ちた
短命だった
644名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/03(水) 01:20:15 ID:???
彼女はバーテンダーを呼んでカクテルを注文した。
そしてまるで何かを点検するように僕をしばらく眺めまわしていた。
「今日は珍しくずいぶんフォーマルな格好をしているのね」
「友人の結婚式に行ったときの格好のままだよ。それっきり、着替える暇がなかったんだ」と僕は言った。
「でもたまにはこういうのも悪くないよ。普段の自分とはちがったような気がする」
「若く見えるわよ。二十九にはとても見えないわ」
「君もとても二十九には見えない」
「でも十四にも見えない」
「十四にも見えない」と僕は言った。
645名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/08(月) 08:57:41 ID:???
「俺」の方がいい
646名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/08(月) 23:11:44 ID:???
翌日の土曜日の午前中には体育の授業があり、僕は二十五メートル・プールを何度か往復した。
激しい運動をしたせいで気分もいくらかさっぱりしたし、食欲も出てきた。
僕は帰りに喫茶店でたっぷりと量のある昼食を食べてから、
調べものをするために市の図書館に向って歩いているところでアスカとばったり出会った。
アスカは委員長と一緒にいたが、僕の姿を見ると彼女と別れて僕の方にやってきた。
「シンジ、どこ行くの?」とアスカは僕に訊いた。
「図書館に」と僕は言った。
「そんなところに行くのやめて私と一緒に昼ごはん食べない?ヒカリは妹のことがあるから帰らないといけないって言うし」
「さっき食べたよ」
「いいじゃない。この私が誘ってんのよ。もう一回くらい食べなさいよ」
結局僕とアスカは近所の喫茶店に入って、彼女はカレーを食べ、僕はコーヒーを飲んだ。
647名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 22:41:26 ID:ylMdttVs
なんかエヴァっぽい小説ってない?
春樹以外で
648名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 23:04:27 ID:???
スレ違いなうえにageんなクソが
649名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/12(金) 00:19:50 ID:???
>>646
ノルウェイの森でこういうシチュエーションあったな
650名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/12(金) 00:20:53 ID:???
え…
651名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/12(金) 00:20:57 ID:???
あったというより、キャラ名入れ替えだから
652名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/16(火) 08:35:00 ID:???
うむ
653名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/17(水) 00:54:39 ID:???
シンジの母親は31歳の若さで亡くなった。実験中に「不運な事故」があったのだ。
母親が死んだとき、シンジはまだ3歳にもなっていなかった。
母親についてシンジが思い出せるのはかすかな肌の匂いだけだ。
654名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/17(水) 00:55:50 ID:???
あ、ユイが死んだのは27だった…
655名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/19(金) 09:02:51 ID:???
数え間違い、これは悪い兆しに違いなかった。
656名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 03:14:00 ID:K7LZG41d
7時15分に電話のベルが鳴った。
僕は居間のソファーに横になって、色々と嫌なことを思い出しながら
ひっきりなしに自己嫌悪を繰り返している最中だった。
「はぁい、こんばんは。こちらラジオNERVのサード・インパクト・リクエスト
 ラジオは聴いてくれていましたか?」
「NERV!?」
「そう、NERV。人類が産んだ・・・・・・オェッ・・・・・・最良の組織よ。
 国連よりずっと優秀だし、形而上生物学研究室よりずっとわかりやすくて、ゼーレよりずっと萌える。君は何してたの?」
「ウォークマンを聴いてました。」
「チッチッチッ、駄目よ、それじゃ。ラジオを聴かなきゃ駄目。ウォークマンを聴いてたって孤独になるだけよ。そうでしょ?」
「ええ。」
「音楽なんてモノは男同士で銭湯に浸かっている間の時間つぶしに鼻歌で歌うもんよ。わかった?」
「ええ。」
「よーし、・・・・・・オェッ・・・・・・これで話ができそうね。
 ねえ、吐き気の止まらないNERVのオペレーターと話したことがあるかしら?」
「いいえ。」
「じゃあ、これが最初ね。ラジオ聴いてるみんなも初めてよね。
 ところで何故私が放送中に君に電話してるか分かるかしら?」
「いいえ。」
「実はね、君にリクエスト曲をプレゼントしたNERVの職員が・・・・・・オェッ・・・・・・いるわけなんだけど。
 誰だか分かる?」
「いいえ。」
「リクエスト曲は三石琴乃の<You are the only one>、なつかしい曲よねぇ。どう、これで見当はついた?」
僕はしばらく考えてから、全然わからないと言った。
「ん・・・・・・、困ったわね。もし当たれば君に特製のプラグスーツが送られることになってるの。思い出してよ。」
僕はもう一度考えてみた。今度はほんの少しであるけれど記憶の片隅に何かがひっかかっているのが感じられた。
657名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 03:15:03 ID:K7LZG41d
「三石琴乃・・・・・・マリュー・ラミアス・・・・・・、どう思い出した?」
「そう言えば何ヶ月か前に年増のNERV職員とコンビニで買い物をしたことがあるな。」
「どんな職員?」
「父さんに呼び出されたのに、冷たくされて、そしたらどういう訳か僕を家事係としてマンションに居候させてくれたんだ。」
「家事係ねぇ、・・・・・・、ところで彼女にはちゃんと家賃払ったの?」
「いや、死んじゃったんです。」
「それはいけないわ、墓前にでも供えた方がいいわよ。
 死んだ年増に未練は無くとも・・・・・・オェッ・・・・・・後腐れは残すなってね。分かるでしょ?」
「はい。」
「よーし、数ヶ月前にマンションに居候させてくれた年増のNERV職員、もちろんラジオは聴いて…アレ?…いないはずなんだけどけど…。
 えーと、それで彼女の名前は?」
僕はやっと思い出した名前を言った。
658名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 03:16:30 ID:K7LZG41d
「正解。ねえ、彼が滞納していた家賃を払ってくれるそうですよ。よかったですね。・・・・・・ところで君は幾つ?」
「14です。」
「素敵な年ね。中学生?」
「はい。」
「・・・・・・オェッ・・・・・・」
「え?」
「普段は何をしてるの?」
「EVA初号機のパイロットです。」
「そう・・・・・・EVAは好き?」
「いいえ。」
「どんなところが?」
「・・・・・・笑わないところかな。」
「あら、パイロットは笑わない?」
「綾波やアスカは少しは笑います。」
「ふぅん?どんな時に?」
「楽しい時。」
僕は何年かぶりに突然腹が立ち始めた。
「じゃあ・・・・・・オェッ・・・・・・NERV所属の漫才師なんてのがいてもいいわけね。」
「あなたがそうかもしれない。」
「あははははは。」



orz
659名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 03:23:28 ID:???
プラグスーツは三日目の午後に郵便で送られてきた。こんなプラグスーツだ。

                       _
           _          _ -  ̄   ̄`丶 、
  .      /´(     , -−' ´      _,.. -−- 、>、、_
      _/ .ノ  _ イ      _, -‐ ' ´       ミゞ _ ヽ、_
    /-メ 〈'Y´ji  |    ´ ̄              \   〉、__
  ノ´/ (。)个' レ' ヽ \_                      ̄`\_ニニミミゝ
  勹人 ’ノ ノ   .〉-‐'´ ̄` ''- . _        ..:.:.::.:::::::.:..:....    `ヽミミ了
 彡人  ̄     ..::i ⊂ニニニ⊃   \..::.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::..:ふミ乃
  ( >>、::::::::::::::::::::\       i二フノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ ---―'⌒'´
    ̄ ̄`ー―――‐ゝニニニ)_r−´=− ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
660名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 03:59:38 ID:???
ワロタ
661名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 04:17:44 ID:???
そんなAAあったのかw
662名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/21(日) 10:53:11 ID:???
これはいい
663名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/24(水) 10:17:21 ID:???
これは新機軸だ。
しかも良い仕上りだ。

>>662 に禿同
664名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/29(月) 12:28:15 ID:???
うむ
665名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/30(火) 02:18:43 ID:???
ちょw魔乳ww
666名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/31(水) 19:28:39 ID:Np6J4aSR
「時々EVAを焼くんです」黒服が言った
「どうしてEVAなんか焼くわけ?」
「変ですか?」
「わからないな。君はEVAを焼くし、ボクはEVAに乗るそのあいだにははっきりとした違いがあるし
ボクとしてはどちらが変と言うよりは、まず違いをハッキリとしておきたいんだ。
お互いのためにね。それにボクが乗っている時に初号機を焼かれても困る。
ボクも熱いし、母さんも熱い」
667名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/31(水) 20:39:40 ID:???
「母さんも熱い」吹いたw
668名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/01(木) 15:01:06 ID:???
僕は戦争についての多くを葛城三佐に学んだ。
殆ど全部、というべきかもしれない。
不幸なことに葛城ミサト自身は全ての意味で不毛な軍人だった。
いっしょに暮らせばわかる。
寝相は悪く、料理は出鱈目であり、生活はズボラそのもだった。
しかしそれにもかかわらず、彼女は人情を武器として闘うことができる
数少ない非凡な軍人の一人でもあった。
ゲオルギー=ジューコフ、エルヴィン=ロンメル、そういったかつての
名将に伍しても葛城ミサトの才能は決して劣るものではないだろう、と
僕は思う。ただ残念なことに彼女には最後まで自分の闘う相手の姿を
明確に捉えることはできなかった。結局のところ、不毛であるという
ことはそういったものなのだ。

8年と2ヶ月、彼女はその不毛な戦いを続けそして死んだ。
2016年のある晴れた日曜日の昼、右手に拳銃を持ち、
左手で傷口を隠して、彼女はエレベーターのドアから消えた。
彼女が生きていたことと同様、死んだこともたいした記事にならなかった。
669名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/01(木) 22:20:02 ID:vG6cLbms
ボクが強く揺さぶると、ベッドのアスカの体から心電図のコードが剥がれ、
パジャマのボタンが外れた。
ボクは病室のドアにロックをかけて、少し迷いながらズボンのファスナーを下ろし
勃起したペニスを引き出した。
アスカの乳房はまだ小さく、ミサトさんと比べると滑稽でもあったが、14歳のボクの
ペニスを勃起させるには十分だった。
なにより、薄い色の乳首が良い。
小さな乳房と薄い乳首・・・・・なにかの標語みたいだ。ローティン向けのブラジャーの
宣伝に使えるかもしれない。
ペニスに右手をあてがい、強く握った。ペニスはとても熱く、脈を打っている。そうするかを少し迷ったが
右手を動かし始めた。そうしなければ終わらない気がしたからだし、事実そうしないことには終わらない
事をボクは判っていた。
ほどなく、ボクはオルガスムスを迎えて右手の中に射精した。
「やれやれ・・・・」ボクは自分の精液を見て呟いた。
ズボンを汚さない様に気を付けながら、ペニスをズボンの中に戻した。そして、少し迷ったがカーテンで右手を拭いた。
シャツのポケットからタバコを取り出し、くわえて火を付けた。
「仕方ないんだよ、アスカ」
ボクはアスカの滑稽な乳房を見ながら言った。
「これは、そもそもオナニーですら無いんだ。ただの条件反射なんだ。
でもね、出さない事には治まらないんだ。君には判らないと思うけど」
アスカのパジャマのボタンを元に戻した。
サイレンが鳴った。
「やれやれ・・・・」
670名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 09:04:37 ID:???
GJ × 2
671名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 22:53:07 ID:???
「完璧な操縦士などといったものは存在しない。完璧な父親が存在しない様にね」
 ボクが中学生だったころ偶然に知り合ったある二重スパイはボクに向かってそう言った。
 ボクがその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが、少なくとも
それをある種の慰めとしてとることも可能であった。
 完璧な操縦士など存在しない、と。
672名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 23:41:46 ID:???
やぁ、とボクは言った。
彼女はボクに微笑む。ボクも微笑む。
ずいぶん長い間会わなかった気がするわ。と彼女が言う。
三年ってとこだな、アッという間だよ。
君のことはよく考えるよ。
眠れない夜に?
そう、眠れない夜に。
寒くない?彼女が訪ねる。
寒いさ、とても寒い。
載らないの?と彼女が訪ねる。
62秒、というのがボクのベストタイムだった、覚えてる?
覚えてるわ、私のベストタイムでもあったんだもの。
それを汚したくないんだ。
彼女は黙った。そして二つの目玉だけがゆっくりと点滅を続けていた。
何故来たの?
君が呼んだんだ
呼んだ?そうね、そうかもしれない。
随分探したよ。
楽しくないの?
どうかな、考えた事もないね。
女の子は?
双子と暮らしている。信じられないかもしれないけど二人とも水色の髪と、赤い目をしているんだ。肉を食べないし。

会いに来てくれてありがとう。もう会えないかも知れないけど元気でね。
ボクはゆっくり右手に進んで足を止めて初号機を見た。

ありがとう・・・さよなら、母さん。
673名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 01:10:19 ID:kKyvuVeS
まとめようかと思うけどやってもいい?
もちろんアフィとかゲンキン!
674名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 01:29:17 ID:???
ノルウェイ外したらピンボールが一番好き
675名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 01:33:31 ID:???
春樹はアンダーグラウンドくらいまでが良かった。
これは僕が変わったのか、彼が変わったのか・・・
676名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 01:40:45 ID:kKyvuVeS
http://toshicolumn.blog63.fc2.com/blog-entry-62.html

まとめてみました。
300以降もまとめてみます。
677名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 02:08:40 ID:???
すいません、ageてました><
678名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 13:35:48 ID:???
常々疑問なんだが、シンジが病室でアスカをオカズにハァハァしていた時って
青葉にモニターされていたのかな?


「おい、日向」
青葉が小さな声で私を呼んだ。それは小さな声過ぎて、私の気のせいかと思えた程だ。
「なんだい?」
青葉は手元のモニター画面を指さしながら、周りを気にしていた。私は手元のファイルを持ち、青葉の側に行った。
ファイルを広げて、何かを打ち合わせしている様に見せかけながら、画面を見た。
「ふむ」
画面の中では、シンジ君がズボンを下ろしてマスターベーションを行っている。シンジ君の前には病室のベッドの上で
胸をはだけたアスカが昏睡していた。
「ふむ」もう一度、私は呟いた。シンジ君の右手は小刻みに素早く動いている。画面の中の彼は回し車で遊んでいる
ハムスターの様に見えた。
「どうする?」
「仕方ないよ、シンジ君は14歳なんだ。上手くいえないけど、こういう事はあるとしか言えない」
「判るよ」青葉は頷いた。それはチャーミングな頷き方だった。頷き方の世界大会があれば一位に成れるんじゃないか
と思える程だ。
「それに」
「それに?」
「すぐ済む」
私の言葉を合図にしたのかシンジ君は射精をした。精液のついた自分の右手を見ながら何かを言っている。
「なるほど」再び青葉が頷きながら言った。今度の頷き方はチャーミングというよりも、何か悲しみを感じさせる
頷き方だった。頷き方にも色々と種類はあるのだ。
679名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 14:43:35 ID:???
いいね
680名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 17:01:27 ID:???
3月が過ぎ去り、そして4月がやってきた。
レイもシンジと同じ幼稚園に入った。
だいたいは私が2人を幼稚園に送り届け、そして連れて帰った。
私に時間がなければ、ユイが代わりに送り迎えをした。
子どもたちが少しづつ大きくなっていくことで、自分もまた少しづつ年を取りつつあるのだということを知った。
私の思惑とは関係なく、子どもたちはひとりでにどんどん大きくなっていくのだ。
私はシンジのこともレイのことも、もちろん愛していた。
2人の成長を見るのは私にとってはひとつの大きな幸福だった。
しかし実際にひと月ひと月と大きくなっていくのを見ていると、時々息苦しくなった。
まるで自分の身体の中で樹木がどんどん成長し、根を張り、枝を広げていくかのように感じられた。
それが私の内臓や筋肉や骨や皮膚を圧迫し、無理に押し広げていくようだった。
そんな思いは時々私を眠れないほどに息苦しくさせた。
681名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 22:49:40 ID:???
ボクは階段の下に居た。気が付くと戦自の兵士が三人、ボクの前に立っていた。
一人は中肉中背で、顔はボクが小学生の頃のクラスメートのワタナベトオルに似ていた。
真ん中に立っているのは鼻に傷があり、背が高く、日に焼けている漁師の様な男だ。もう一人は
背が低く、髪が長めだった。目が細く、鋭かった。一昔前の文学青年の様に見えた。
三人は揃ってボクに銃口を向けた。
「悪く思うなよ」
「いいですよ、ご遠慮なく」ボクが言うと、漁師が怪訝そうな顔をした。
「調度死にたいと思っていた所ですからね」
ボクは肩をすくめた。
「ボクは14ですよ。それが、ロボットに乗ってあんな訳の分からない使徒と戦って。それだって
何かの訓練を積んできたんじゃない。小さな頃に捨てられた父親から呼び出されて、顔を見るなり
出撃、嫌なら帰れですよ。やれやれだ。そりゃあ、肩に手でも乗せられて、
元気だったか。今は説明する間が無いが、出撃してくれ。お前にしか出来ない事なんだ、位言って
目に涙でも浮かべてくれればボクだって悪い気はしないですよ。「判った」って言いますよ。それで、
ボクを抱きしめて、スマン。位言ってくれれば、今までの事だって水にも流せる。
ボクは14なんですよ。ボクに大事なのは親の愛情なんです。無条件に抱きしめてくれる親なんです」
「大変なんだね」ワタナベトオルが言った。彼は本気でボクに同情しているのかもしれない。
「その上、エヴァで友達の脚をちぎる羽目になるし、カヲル君・・・・あぁ、最後の使徒ですけどね、
彼なんか握りしめて首と胴体がプッツンですよ。ハイホーです」
682名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 22:51:30 ID:ixVgt6w0
「失礼?」文学が言った。
「気にしないでください。意味はありません。ボクが一生懸命戦っているのに、父親はボクの
クラスメートの女の子を愛人のようにしていて、あげくにその子は母さんのコピーみたいなもんなんですよ」
「凄いね」ワタナベトオルがため息を付いた。
「獣ですよ。それに、科学者の女の人を体で言うこと効かせて」
「複雑だ」と文学。
「ええ、複雑に関してはボクはちょっとした権威なんです。憧れていた人は行方不明で、多分
殺されてる。きっと父親が絡んでいるんです。ボクの事を家族と言った人だって、自分の復讐を
果たすための道具にしていた」
「大変だ」ワタナベトオルがふたたびため息を付いた。
「まぁ、そんな訳でボクは死にたい訳です。家庭はボロボロ、友達は殺すし、脚はちぎる」
病室でアスカでマスターベーションをした事を言うか迷ったが結局言わなかった。
言い出すと、アスカが誰なのか、何故ボクがアスカでマスターベーションをしたかを言わなければならないし、
もしかしてアスカの乳房の大きさや、乳首の色まで説明しなければならないかもしれない。
文学は何故、アスカのパンツを脱がさなかったと聞きたがるかもしれなかった。
「じゃあ、悪く思うなよ」三人が引き金に指をかけた。
やれやれ・・・・こんな事ならアスカとセックスをすれば良かったかもしれない。
ボクはその気になればアスカを抱けたのだ。
アスカの湿ったヴァギナにボクの堅くなったペニスを挿入する、そして奥深くに射精するのだ。悪くない。
カッコウ。ボクは呟いた。
銃声がして文学と漁師が頭から血を吹き出して倒れた。
ボクの視界に突然、入り込んだミサトさんがワタナベトオルを壁にはじき飛ばして
銃口をワタナベトオルの額に当てた。
「悪く思わないでね」ミサトさんが言い、ワタナベトオルは死んだ。
やれやれ・・・。

683名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/03(土) 23:54:32 ID:???
やれやれGJだ
684名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/04(日) 00:23:04 ID:???
アゲアゲえぶり騎士
685名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/04(日) 01:41:40 ID:???
アゲ
686名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/04(日) 03:43:42 ID:???
>>682
憧れてた人って誰?加持か?
687名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/05(月) 01:54:01 ID:???
僕は下降しているエレベーターの中に居た。
恐らく、下降しているのだと思う。エレベーターは恐ろしく無音で僕は
心細くなった。本当にこのエレベーターは動いているのだろうか。
まぁいい。僕は思い返す。
ミサトさんは死んだ。
それは絶望的な程に完璧な死だ。
ミサトさんは銃で撃たれた後、僕をエレベーターに乗せた。
エレベーターが下降して暫くすると、頭上から爆発音が響いた。
完璧な死だ。僕は繰り返す。

別れ際、ミサトさんは僕の唇に自分のそれを重ねた。
「大人のキスよ。帰ったら続きをしましょ」
白い十字のネックレスを僕の手に押し込み微笑んだ。
688名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/05(月) 01:55:54 ID:???
葛城ミサトについて語ろう。
彼女はとても偽善的で、同じ位に優しく、打算的で単純だった。
アルコールを好み、ペンペンを可愛がり、怠惰で直感的に思慮深くもあった。
僕やアスカを心の底から家族と思い・・・・もっともそれは彼女の寂しさからだったが、
それと同じ位に僕らを復讐の為の駒と思っていた。
肉感的な容姿とは裏腹に、その肉体の殆どは最初の男のみに捧げられたと言っても
過言では無かった。
彼女は夏の太陽の様に情熱的で、明け方の冥王星の様に神経症だった。
彼女に対して捧げる言葉は他にも幾つもある。だが、それは感傷にしか過ぎない。
確かな事は彼女は死んだ。それだけだ。
命には始まりと終わりがある。ボクは彼女の死からそれを学んだ。
生は死の対極にある。

689名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/05(月) 01:56:58 ID:TeZxwnXv
大人のキスの続き。ボクはそれを想像した。アスカの裸とは比較にならないそれで
ボクを興奮させる。ボクのペニスは堅く、確かに勃起する。ミサトさんはボクのペニスを
自分の中に導く。ボクは射精する。
悪くない。
ボクは腰を下ろし泣いた。こんなに泣いたのは産まれて初めてだった。
エレベーターは止まり、ドアが開いた。ボクはゆっくりと立ち上がり、
初号機のゲージに向かい歩き始めた。
一度立ち止まり、上を向いて呟いた。
カッコウ・・・・・・。

館内放送でマヤさんの声が響く。
「シンジ君、アスカが、アスカが!」
マヤさん、あなたには見えないから仕方無いかもしれない。だが、ボクは初号機に乗れないのだ。
ゲージは何かを流し込まれ、その何かは堅く固まっていた。完璧に。
仕方ない・・・・・。
やれやれ、ミサトさん。あなたらしいですよ。ボクが乗れなくなることまで想像しないで、
そのくせにボクを乗せる為に命まで懸けて。
やれやれ・・・・。
「かあさん」ボクは呟いた。
初号機の目が光った。まるで、真っ暗な倉庫に置かれたピンボールに電源が流れたかの様だった。

                     つづく
690名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/06(火) 19:18:01 ID:???
レストランか何処かでエビのサラダを頼んで、冷たすぎて不満なんだけど周りに皿を投げて怒ってる人もいないから我慢して食べた

みたいなのどの本だっけ?
691名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/07(水) 00:56:18 ID:???
アスカは言う。「ねえ、さっき兄弟はいないって言ったわよね?」
「うん、一人っ子だ」
「父親が指令だから、当然家があるんでしょう。なのに
どうして親のところにいないの?その方が生活だって楽じゃない?」
「それも説明し出すと長い話になる」
「短いバージョンはないの?」
「あるよ。すごく短いやつ」とシンジは言う。「聞きたい?」
「うん」とアスカは言う。
「父さんは前、僕を捨てたんだ」
「だからうまくいかない?」
「いや、よくわからないんだ。僕はほら、あまり表立ってことを荒立てる
タイプじゃないからさ。でも毎日一緒に、世間話でもしながらにこやかに
食卓を囲むなんてことはありえない。それに僕は一人でいるのが
苦痛じゃない性格なんだ。プラス、僕は父さんとはかくべつ友好的な
関係じゃないんだ。NERVに入ってからもね」
「つまり仲がよくないってこと?」
「ていうか、性格も違うし、価値観も違う。むしろ憎んでさえいるんだ」
692名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:25:03 ID:???
サードインパクト・・・・
その時、ボクは14歳でエヴァ初号機のシートに座っていた。
初号機は沢山の量産機に捉えられていた。彼らは電源の落ちた二号機を食い散らかした後だった。
ボクは叫んだが、誰もボクに大丈夫か、とは言わなかったし、ボクも「大丈夫です、ありがとう」
とは答えなかった。
何が起きたのかは正直、判らない。覚えているのは巨大な綾波とカヲル君がいた事、そして現実
なのか夢なのか判らない世界。
「そこに居たんだね、カヲル君」
ボクが言うと、カヲル君は微笑んだ。紅茶に少しの砂糖を落とした様な微かな微笑みだった。
何を願うの?綾波が言った。
カッコウ。


693名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:26:52 ID:???
「あんた見てるとイライラするのよ」
突然、動きを止めてアスカが言った。
「自分みたいで?」ボクが言う。
ボクとアスカは裸でベッドに横たわっていた。正確に言うなら、アスカはボクの上に重なり
ボクのペニスをヴァギナに埋めて腰を動かしていた。
「判らないな。そんな相手とどうして寝る?」
ボクが言うと、アスカはマジマジとボクの顔を見つめた。まるで、顔に大きなアザがあるみたいに。
「アンタ、バカァ?初号機に乗れてサードインパクトまで起こせる癖に、そんな事も判らないの」
「初号機に乗れる事と、アスカがボクと寝る理由が判る事は別の事だと思うけど」
アスカはボクを見て、深いため息を付いた。
「雪かきみたいなもんよ」アスカが言った。
「雪かき?」
「まさか、雪かきも知らないの?」
「知ってるよ。でも、関係あるのかな」
「行う必要があるから行うのよ。つまり、これは肉体的雪かきなの」
「なるほど」ボクは頷く。
「ところで、雪かきはもう終わりなのかな。まだ途中だと思うんだけど」
やれやれ、呟いてアスカは腰の動きを再開した。
「悪くないでしょ」
「悪くない。いや、とても良いよ」
「当たり前よ」
少ししてボクが上になる。ボクのペニスはとても固く、そして熱かった。最後にアスカはボクの
腕を血が滲むくらいに強く噛んだ。でも構わない。これが現実なのだ。ボクはアスカの腰を
抱きながら、ゆっくりと射精した。
「すごい」アスカが言った。
694名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:27:42 ID:???
もう一度会いたいと思ったんだ」
ボクはカヲル君と綾波に言った。
「素敵ね」と綾波が言った。
「素敵だ」とカヲル君が言った。
「でも、現実は雪かきみたいな事よ」
「馴れているよ」ボクは言った。
「ところで、君たちはどうしてそんな格好をしているんだい?」
カヲル君と綾波は羊の着ぐるみを着ていた。所どころすり切れていて、綾波の尻尾は取れかかり、
カヲル君の両肘には穴が開いていた。二人とも、灰色に汚れて見ようによっては巨大な鼠にも
見える。顔の部分だけが切り取られて、二人の素顔が見えた。
「似合わないかな?」
「駄目なのね・・・・」綾波はうつむいた。
「いや・・・」
ボクは二人を落胆させてしまった様で慌てて首を振った。
「とてもチャーミングだよ。ただ、先進的だから驚いたんだ」
「使徒だからね」カヲル君が言う。
「着ぐるみも、学生服も等価値なんだよ。少なくとも僕にとってはね」
「二人はここで何をしているの?」
「繋いでいるのさ」
「何を?」
「碇君と、色々なものを」
「何故?ボクのために?」
「好きってことさ」
カヲル君が微笑んだ。1ダースの女の子が気絶しそうな程の微笑みだ。
695名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:29:20 ID:???
もういいのね」母さんが言った。
「まあね」ボクは肩をすくめた。
「太陽と月と地球があれば人は生きていけるわ」
「そうかもしれない」
「ええ」母さんは微笑んだ。
「もう行った方がいいわね」
「どうすればいいんだろう。ドアには鍵が掛かっている」
ボクが居るのはどこかのホテルの部屋だ。ドアには鍵が掛かっていた。
「壁をすり抜ければいいのよ」
「壁を?」
「そう、ただ歩いて行けばいいの」
「母さんはどうするの?」
「太陽と月がなくなってもエヴァなら生きていけるわ」
母さんは微笑んだ。
696名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:30:08 ID:3zRQ1iYJ
ボクは落ちている木でミサトさんの墓を作った。
「お祈りをして」綾波が言った。
「ボクが?」
「だって、葬式には付き物さ」カヲル君が言う。カヲル君は羊の着ぐるみの上から
黒いネクタイをしていた。ボクは少し慌てた。ボクは学生服のズボンとワイシャツ
だけだったからだ。せめて上着があれば良かったのだが。
「こ、困ったな。お、お祈りの持ち合わせがないんだ」慌てるとボクはどもる時がある。
「なんでもいいのよ」綾波は着ぐるみの上に真珠のネックレスを付けていた。どこで買ったのだろう。
ボクは頷いた。
「葛城ミサト、あなたは時に配電盤のように優しく、国家から捨てられた羊の様に寂しかった。だが、
おおよその死者がそうで有るように、その罪は薄められる。地球を回る人工衛星に乗せられた
実験動物の様に。安らかに眠れ」ボクはエビチューの缶をLCLの海に投げた。缶はこの世の
絶望を一身に背負った様にゆっくりと沈んだ。
「素敵なお祈りね」
「そう言って貰えるとうれしいよ」
「立派さ」
僕らは微笑んだ。
697名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:31:06 ID:3zRQ1iYJ
葬式が終わり二人と別れると、ボクは砂浜に横になった。眠るつもりは無かったのだが横になった途端
ペンペンが大きな木槌でボクの頭を殴った。ボクの意識は遠のく。
ペンペンはもう一度、木槌を振り上げた。
クェー!。
「よせよ、もう充分だ。眠れる」
ボクが言っても構わず、ペンペンはボクを殴りつけた。ボクは眠った。
目が覚めると、隣にはアスカが眠っていた。ボクはアスカの上に跨り、アスカの首に両手を当てた。
まるで、ボクの両手はあてがって作られた様にアスカの首にしっくりと来た。ボクは力を
込めてアスカの首を絞めた。そうすると、ますますボクの両手はアスカの首を絞める為に
存在していた様な気がする。気付くと、ボクは涙を流した。その液体は忘れられた孤独の
様にアスカの頬に落ちた。
アスカは目を開き、右手を伸ばした。そして、そっとボクの涙に触れた。まるで、闇の中を
漂う蛍の光に触れる様だ。
「気持ち悪い」アスカが言った。
「どうして?」
「あんたが首を絞めているからよ」
「なるほど」ボクは手を離した。
698名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 01:31:58 ID:3zRQ1iYJ
これで、エヴァの物語は終わるが勿論、後日談はある。
ボクとアスカは30歳になった。サードインパクトの後、赤い海から人々が戻って数年かかり
世界は元の喧噪を取り戻した。ちなみにミサトさんとリツコさんと加持さんは戻ってこなかった。
サードインパクト前に死んでしまったからだ。父さんは戻ってきた。初号機で握り潰した筈だが
あれはサードインパクトでの出来事だったらしい・・・・・。
22歳の時、ボクとアスカは結婚をした。アスカがミサトさんや
リツコさんのように、友人の結婚式で鬱になるのを恐れて早く結婚する事を望んだのだ。
あんたは私と結婚する義務があるのよ。アスカが言った。
「サードインパクトで、アンタが私をオカズにしていた事を世界中に知られたのよ。
誰も私と結婚なんかする訳ないじゃない。おまけに乙女の純血を奪った雪かきまで生中継させられて。
私をミサトみたいな行かず後家にする気!」
それがアスカの言い分だった。
ボクにしても言い分は有る。病室での事は全面的にボクに非があるが、サードインパクトでの
雪かきは同意だし、何しろあれは実際の肉体では無いのだ。
だが、アスカと結婚する事は嫌では無かったのでボクは何も言わなかった。
結婚式の半年後、ユイカが産まれた。計算が合わないが人生とはそういうものだ。
第三新東京は殆どが湖になり、ボクらは第四新東京で暮らしている。
休みの日になると買い物に行ったりする。ボクは平常心と書かれたシャツを着て、
アスカは向上心、ユイカは闘争心と書かれたシャツを着てだ。長いこと一緒に暮らしていると
趣味まで似てくるのかもしれない。ボクらが出掛けるとき、やたらと父さんがユイカを預かりたがる。
ユイカの顔に髭を擦りつけて「お爺ちゃんでちゅよ」とやるのが好きらしい。
幸せか?と聞かれれば、だろうね。と答えるしかない。結局、現実とはそういうものだから。

                  終劇
699名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 18:04:01 ID:???
やれやれこれは大作だ
700名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/16(金) 23:41:26 ID:???
>>698
最後のゲンドウは反則だ
ついつい微笑んでしまう
701名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/20(火) 18:29:46 ID:???
>>290
つ【ハードボイルドワンダーランド】
たぶん下
702名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/21(水) 20:50:59 ID:???
>>698
GJ!!
703名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/25(日) 09:00:56 ID:???
704名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/28(水) 23:56:00 ID:???
やれやれ、保守だ
705名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/04(日) 15:35:52 ID:???
 やれやれ、保守か。
706名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/06(火) 23:56:29 ID:???
  やれやれ、保守さ。
707名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/07(水) 16:05:41 ID:???
僕が保守したのは707回目だ。それだけのことだ。
708名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/10(土) 23:55:42 ID:ooAtGaBy
なるほど・・・・保守か。
709名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/13(火) 23:03:54 ID:???
「シンジってさ、何人くらいの女の子と寝たの?」とアスカが
ふと思いついたように小さな声で訊いた。
「0人」と僕は正直に答えた。
ミサトさんがビールを飲むのをやめて缶をはたと膝の上に
落とした。「あなたもう20歳になってるでしょ?いったい
どういう生活してんのよ、それ?」
アスカは何も言わずにその蒼い目でじっと僕を見ていた。
僕はミサトさんにEVAに乗っていた時期のストレスで勃起不全になったこと、
それによって女性不審に陥ったことを話した。それから父さんの
女性遍歴を調べてショックをうけたことも話した。
「いいわけするんじゃないけど、辛かったんだよ」と僕はアスカに言った。
「アスカと毎日のように会って、話をしていて、でも僕の心にあるのがカヲル君の
ことだけだってことがね。そう思うと辛かったんだよ。だから知らないうちに
インポテンツになってたんだと思う。」
アスカは何度か首を振ってから顔を上げ、また僕の顔を見てこう言った。
「気持ち悪い」
710名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/16(金) 23:50:00 ID:???
キャッチャー・イン・ザ・フライ
711名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 05:53:55 ID:7wU4AB+1
>>1と追随者は庵野が村上龍の「藍と幻想のファシズム」に傾倒していた事実を知らないのか
712名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 08:18:09 ID:???
>>711
半年近く前のレスにいきなり何言ってんの?
だいたいファンなら知らないわけないだろ、女は船の名前、男は小説の登場人物の名前、常識だろ
713名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 11:20:16 ID:???
どうせ>>711は最近知ったんだろ
714名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 11:53:34 ID:???
その事実とこのスレの趣旨に何の関連もないことが判らない >>711 は(ry
715名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 12:20:40 ID:???
>>711をそんなにいじめるなよ
脳が可哀想なんだから
716名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 21:11:50 ID:???
青葉と日向と冬月は?
717名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/19(月) 21:18:30 ID:???
青葉シゲル
名前の由来は、大日本帝国海軍重巡洋艦青葉型一番艦「青葉」と岡本喜八監督の映画『青葉茂れる』から。

日向マコト
名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦伊勢型二番艦「日向」と、新撰組の誠字旗から。

冬月コウゾウ
名前の由来は、大日本帝国海軍一等駆逐艦秋月型「冬月」から。
名のコウゾウについては語呂の良さからついたもので、由来はない。
718名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/20(火) 02:42:39 ID:???
 半年? と僕は思った。>>712はちょっとした勘違いをしているのだ。
 このスレッドが立ってから既に、三年と六ヶ月が経過していた。
 三年と六ヶ月。長い間だ。>>712が勘違いをするのも無理はない。誰も
そのことを責めはしない。むしろ、改めてこのスレッドの長命さを思い
出させてくれたことに感謝をしたいくらいだ。
 >>712にありがとう。
 >>711にさようなら。
 そしてすべての住人に、おめでとう。
719名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/24(土) 10:24:24 ID:???
ばいばいノシ
720名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/25(日) 23:10:01 ID:u59hrdgK
やれやれ
721名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/26(月) 02:42:45 ID:???
あるいはそれは上手いフォローかもしれない。
722名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/26(月) 02:45:53 ID:???
>>711
君は本当に頭が悪いね
723名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/30(金) 00:51:04 ID:???
なんで、そんな書き込みするの!
724名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/30(金) 01:50:22 ID:???
弾幕薄いよ、何やってんの!
725名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/30(金) 02:21:05 ID:???
>>711
これはひどい
726名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/30(金) 19:55:54 ID:???
>>711
やれやれ
727名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/30(金) 20:37:36 ID:???
「文化的雪かき」
728名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/01(日) 21:30:30 ID:???
 やれやれ、保守だ。
729名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/04(水) 15:19:36 ID:WJLfLrXA
やれやれ、から揚げだ。
730名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/09(月) 01:32:28 ID:???
 ロング・グッドバイ。
731名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/09(月) 03:28:29 ID:TZ43GZik
保守というのもなかなか悪くない。
今はそう感じることが出来る。
732名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/15(日) 02:10:18 ID:???
 15年ぶりだね。

 ああ、間違い無い。保守だ。
733名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/19(木) 21:58:11 ID:???
 やれやれ、保守だ。
734名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 23:50:00 ID:???
捕手インザフライ
735名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/23(月) 12:54:25 ID:KVsBW2i5
エヴァンゲリオン飲用水
http://news.ameba.jp/2007/04/4359.php

ゴック最強伝説
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=211151
736名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/25(水) 06:49:40 ID:h2ZevVlN
>>3
737名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/30(月) 22:13:26 ID:???
「保守をするんだ」とタブリスと呼ばれる少年が言う。「ひたすらに」

 僕はあいまいにうなづく。タブリスと呼ばれる少年が言うことに、ひどい
間違いは無い。

 僕は『ほっしゅほっしゅ』と文字をタイピングし、メール欄に半角でsage
と記入した。

 それが↓↓だ。
738名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/30(月) 22:24:31 ID:???
ほっしゅほっしゅ
739名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/01(火) 23:40:00 ID:???
やれやれ
740名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/02(水) 23:50:00 ID:???
保守もそう楽じゃない
741名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/05(土) 10:55:41 ID:???
ほっしゅほっしゅ

やれやれ。
742名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/09(水) 23:29:12 ID:???
hoshu
743名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/12(土) 23:12:10 ID:???
羊をめぐる冒険読み終わったよ保守
744名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/12(土) 23:40:02 ID:???
ダンスダンスダンス
745名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/14(月) 21:36:51 ID:???
 温泉ペンギンと月曜日の保守たち
746名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/16(水) 23:45:00 ID:???
ダンスインザダーク
747名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/17(木) 23:00:00 ID:???
ダンスパートナー
748名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/19(土) 23:30:00 ID:???
エアダブリン
749名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/23(水) 22:01:38 ID:???
アスカ「何このスレ、気持ち悪い・・・」
750名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/24(木) 23:12:29 ID:???
>>698
アンタすごいな…
751名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/24(木) 23:20:46 ID:???
>>746-748
ちょw三兄弟www
752名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/27(日) 10:18:58 ID:???
 昼の保守に、夜のsageの深さがわかるものか。
753名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/31(木) 16:23:27 ID:???
支部の消滅
754名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/05(火) 22:51:18 ID:???
ほっしゅほっしゅ
755名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/05(火) 22:55:56 ID:???
>>698
ちょっと待て、計算が合わないとはアスカと誰の子供なんだ?
まさか、今どき結婚式からの計算が合わないだけということじゃないよな
人生とはそんなものだというのは、自分の子供じゃなくてもいいという決心の表れなんだよな?
756名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/07(木) 18:04:41 ID:???
碇シンジはそのせいもあって、すっかり閉じ籠りがちな少年になってしまった。友達らしい友達もできなかったが、彼はとくにそれを辛いとも思わなかった。
ひとりでいることは、彼にとってはごく自然なことであり、敢えて言うならば、人生のある種の前提でさえあった。
物心ついたときから父親はしょっちゅう研究やらで外に出ていた。幼いころは通いの家政婦が彼の面倒をみてくれたが、小学校も上の学年になると、彼はなんでも一人でこなすようになった。
ひとりで料理をつくり、ひとりで戸締りをして、ひとりで眠った。とくに寂しいとは思わなかった。誰かにあれやこれやと構ってもらうよりは、自分でやった方がずっと気が楽だった。
父・碇ゲンドウは妻の死後、どういうわけか二度と結婚はしなかった。もちろん幾人かの愛人を作りつづけはしたけれど、そのうちの誰かを家に連れてくるようなことは一度もなかった。彼も息子と同じようにひとりでやっていくことに慣れてしまったようだった。
二人とも同じくらい深く、習慣としての孤独に馴染んだ人間だったので、どちらからも進んで心を開こうとはしなかった。そうする必要もとくに感じなかったのだ。
ゲンドウは父親に向いた人間ではなかったし、シンジもまた息子に向いた人間ではなかったのだ。
757名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/07(木) 22:01:30 ID:???
GJ
758名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/10(日) 01:08:44 ID:V32w9juV
食パンマン:アンパンマン号はボクと同じ身体でできている。ボクもジャムより生まれしものだからね、バタ子さえいなければ同化できるさ、バタ子の魂は今自ら閉じ込もっているから。
アンパンマン:かびるんるん?!!!!!
食パンマン:そうキミ達パンはそう呼んでいるね、なんぴとにもおかされざる聖なるカビ、心の光、パンもわかっているんだろう、かびるんるんはだれもが持っている心のカビだということを。
アンパンマン:そんなのわからないよ食パンマン。ぐあっああっ
759698:2007/06/11(月) 22:57:35 ID:kh/I2Gbj
>>755
今更、レスが付くとは。

いや、普通に出産と、結婚の日にちが合わないだけです。
考えすぎです。
760名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/17(日) 12:30:45 ID:???
ほっしゃん
761名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/24(日) 00:56:19 ID:???
 やれやれ、保守か。
762名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/26(火) 22:13:47 ID:???
ほしゅ
763名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/28(木) 21:06:47 ID:???
ここもヤバイ?
764名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/30(土) 23:00:00 ID:???
やれやれ、
765名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/01(日) 22:29:09 ID:F7hk4bM5
完璧な父親などといったものは存在しない。完璧なエヴァパイロットが存在しないようにね。


言い訳がましく父さんが言った。ゴルァ!
766名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/09(月) 13:08:37 ID:???
僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。
その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「人は悲しみを乗り越えることで生きていける。だが忘れてはいけないこともある」
と父は言った。「世間の全ての人が、お前のようにEVAに乗れるわけではないのだと」

父はそれ以上の細かい説明をしてくれなかったけれど、僕と父の間にはいつも、
多くを語らずとも何につけ人並み以上に憎しみあうところがあった。
だから、そこにはきっと見かけよりずっと深い憎悪が込められているのだろうという察しはついた。
おかげで僕は何ごとによらずものごとをすぐに決め付けないという傾向を身に着けてしまった。
そのような習性は僕のまわりに、一風変わった性格の人々を数多く招き寄せることになったし、
また往々にして、僕を退屈極まりない人々のかっこうの餌食にもした。
このような資質が当たり前の人間に見受けられると、あたりまえとは言いがたい魂の持ち主は
すかさず嗅ぎつけて近寄ってくるのである。

そんなこんなでNERV時代には、つまんない男だといういわれのない非難を浴びることになった。
(全部父さんのせいだ)。それというのも僕は、取り乱した(そしてろくに面識のない)人々から
切実な内緒話を再三にわたって打ち明けられたからだ。
ある女性は僕にキスをせまってきた。理由は「退屈だからよ」それだけだ。
そして僕は酸素が脳みその半分にもいきわたらないかと思うほど強烈なキスをされたわけだ。
僕にしてみれば、そんな役回りを何も進んで求めたわけではない。
ある男性にいたっては出会ったその日に告白された。風呂場で手も握られた。
若者の告白というものはおおむねどこかからの借り物だし、明らかに歪められたものだ。
事実、彼は翌日死んだ。

人間の基本的な良識や品位は公平に振り当てられるわけではない。
ようするにそういうものなのだ。
767名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/10(火) 20:23:07 ID:???
やれやれGJだ
768名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/19(木) 09:23:44 ID:???
 新劇場版を撮るという話があった時、予告編の編集をやらせて欲しいと頼んでみた。
 だって僕はこれを撮りながら、もし映画をまた作れるなら綾波の顔で表紙を飾ろうと
 ずっと思っていたんだから。

 この写真を憶えているかい?ヤシマ作戦で使徒を倒した時、撮ったやつだよ。あの時僕達は
 大切な言葉を交わしたよね。僕が一発目を外して、綾波は身を挺して僕を守ってくれたんだ。
 僕が零号機のプラグをこじ開けて、綾波が生きてて思わず涙があふれたとき、笑えばいいと
 思うよって、あの後綾波はすぐ運ばれていったから憶えていないかも知れないなあ。

 綾波、今どこにいるんだ?4年前だったか、一度マンションに行って見たけどいなかった。
 この映画をもし観たんなら連絡してくれ。

 ドイツに帰ったアスカから一度だけ手紙がきた。空軍の教官をやってるそうだ。綾波にも
 よろしくって書いてあった。ひょっとしたら綾波は初号機と、母さんと一緒に飛び立ったのかも
 しれないなあ。母さんと一緒でもいいからできたらもう一度だけ会いたいと僕は思っている。
 二人でもう一度、あたたかい紅茶を飲みたいよ。

 こんな映画を撮ったからって、僕が変わっちゃってるだろうと思わないでくれ。僕はあの頃と
 変わってないから。                                        シンジ
769名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/19(木) 17:29:59 ID:???
 ドラゴンの方じゃないかw

 でも、こういうのも悪くない。僕はそう思った。
770名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/24(火) 18:11:55 ID:???
 保守。
771名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/30(月) 09:53:51 ID:???
 保守。
772名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/05(日) 21:29:49 ID:???
 八月の保守と眠るペンギン。
773保守:2007/08/10(金) 06:59:34 ID:x4M2IVr2
「お父さん?」と僕はびっくりして言った。
「お父さんはウルグァイに行っちゃったんじゃなかったの?」
「嘘よ、そんなの」とアスカはけろりとした顔で言った。
774名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/13(月) 15:00:55 ID:???
「新劇場版の収録があるから、第三新東京に戻ることになったんだ」と僕は言った。
「あら、そうなの。こちらには来たばかりなのにやはりシンジ様ともなるとご多忙なのですね」
とアスカはにっこりと営業的に微笑みながら言った。たぶん序には自分の出番がないことで
傷つけられているのだろうと思った。傷つきやすいのだ。
「ねぇ」と僕は言った。「ドイツにはまた来るよ。近いうちに。その時に二人でゆっくりと食事でもして
いろんなことを話そう。アスカにはきちんと話さなきゃならないこともあるんだ。何か月かかるかは
わからない。でもちゃんと戻ってくる。どうしてかと言えば、ここは僕にとって・・・・・・つまり何というか、
特別な場所であるような気がするんだ。だから遅かれ早かれここに戻ってくる」
「ふふん」とアスカはどちらかというと否定的に言った。
「ふふん」と僕はどちらかというと肯定的に言った。
775名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 21:53:15 ID:Et93z98j
時に、西暦2015年

その時、僕は第三東京市行きの列車に乗っていた。
長い間、離れて暮らしていた父から手紙を貰い、逢いに行く所だった。
だが、それはとても小綺麗にラッピングされた表現だった。包装を剥がしてしまえば、
「僕を捨てた父が、「来い」とだけ書き殴った手紙をよこして僕を呼びつけた」それだけの事だ。
バックから父が送って来た封書を出した。
書き殴った手紙、悪戯書きをした、僕を駅に迎えに来ると言う美人の女の写真・・・・・。
僕はシートにもたれた。
やれやれ・・・・・・。
正直、僕は父に会いたいとは思わなかった。母が死んでから、僕と父は別の世界に生きていた。
彼は僕にとって、生物学上の父であり、成人するまでの生活費を送ってくるだけの人間に過ぎなかった。
父と精神的なつながりを感じた事は無かった。それでも、父の手紙の文字には僕の意志とは関係無く、
僕に出掛けるだけ準備をさせてしまう何かがあった。
僕が父の所に行くと言うと、僕を引き取って育ててくれた先生は「・・・・・そうかい」とだけ呟いた。
恐らく、先生にも判っていたのだと思う。僕や先生がどう思っても、動き始めた何かには逆らえない事が。
写真の女性を見る。美人でスタイルも良い。胸元を覗かせるポーズで戯けている。
だが、気のせいか、彼女の目には寂しさが感じられた。
やれやれ・・・・・
気のせいさ。僕は呟いた。
776名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 19:53:11 ID:???
父さんとは世界が生まれ変わったあの日以来会っていない。
最後にした会話は忘れてしまったが忘れる程度の会話だった。
眠れぬ夜に、僕は時々父さんのことを考える。それだけだ。



僕がある日スーパーから食料品の袋をかかえて戻ってみると、アスカの姿は
消えていた。黄色のワンピースも消えていた。それ以外に消えたものも幾つかあった。
ヘアバン代わりのインターフェイス・ヘッドセット、修学旅行のために買ったきり一度も
使われなかった大きなバック、それと僕がプレゼントしたさるのぬいぐるみである。
机の上には書き置きらしいノートの切れ端があり、
そこにはたった一言、「嫌な奴」と記されていた。恐らく僕のことなのだろう。
777名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 20:48:50 ID:???
 僕は車を運転しながら赤い海の世界を思い出していた。あの世界ではすべての人間が完全に
一つに融け合っていた。でも僕はとても融け合うことなんてできなかった。しょうがないから
僕はずっと海の中から水面のゆらめきを見ていた。ずっと水面を見ていると水面が独立した世界
みたいに思えてくる。そこに行けばこことは全く違う世界に入り込めるような気がする。価値の転換した
上下逆の世界。「鏡の国のアリス」みたいに。僕はずっとそんなことを考えていた。だから僕があの世界で
思い出せるのは水面のゆらめきだけだ。かっこう。



僕が綾波のマンションをノックすると綾波はすぐに出てきた。
「今日はシックななりをしているね」と僕は言った。
「二時から伊吹二尉と会う約束があるから」と綾波は言った。
「とてもよく似合うよ。品がいい」と僕は言った。「大人になったみたいに見える」
綾波は微笑んだだけで何も言わなかった。

「どこへ行く?」と僕は訊いた。
「どこにも行かない。ただぐるぐるとその辺りを回っていて」と綾波は言った。
反社会的行為だ、ガソリンの無駄遣いだ、と僕は思った。でもまぁいいさ、どうせもともと大部分は沈没
したままの、人もろくに戻って来ていない、間に合わせの街なのだ。一台ぐらいそんな車があったところで
誰が気にするというのだろう?
 僕はカーステレオのボタンを押した。中には宇多田ヒカルのテープが入っていた。たぶん「Beautiful World」。
いったいいついれたんだろう?いろんなことが記憶から欠落している。
778名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 21:30:41 ID:???
「伊吹二尉と暮らすことになったの」と綾波は言った。
「事前に赤城博士が伊吹二尉に頼んでいたの。もし自分がいなくなった時は私のことをよろしく頼むって。
きっとあの人は自分が死ぬこともわかっていたのね。」
「そうだね、そうかもしれない」と僕は言った。恐らく本当にそうなのだろう。
「けど伊吹二尉と暮らす決心をしたのは弐号機パイロットの、アスカのおかげ。
あの頃は誰かと暮らしたいなんて少しも思わなかったけど、彼女の話を聞いたら
なんだかそれも悪くない気がしてきたの。」と綾波は言った。
「それを聞いたらアスカも喜ぶだろうね」と僕は言った。
「アスカは帰って来ないの?」と綾波は言った。
「帰ってこないね」と僕は言った。
「私のせいね?」
僕はゆっくりと首を振った。「綾波のせいじゃない。物事は単純そうに見えても単純じゃない。
根っこと同じだよ。上に出てる部分はちょっとでも、ひっぱっているとずるずる出てくる。
人間の意識というものは深い闇の中で生きてるんだ。入り組んでいて、複合的で・・・・・・
解析できない部分が多すぎる。本当の理由は本人にしかわからない。本人にだってわかってないかもしれない」
「でも碇君はそのことで私をきっと憎むわ」と綾波は言った。
「憎んだりしない」と僕は言った。
「今は憎んでいなくても、きっと先になって憎むわ」
「先になっても憎まない。僕はそんな風に人を憎んだりはしない。」
「たとえ憎まないにしても、でもきっと何かは消えてしまうのよ」と綾波は小さな声で言った。
779名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 22:17:07 ID:???
僕はちらりと綾波の顔を見た。「不思議だな、綾波もアスカとまったく同じことを言ってる」
綾波は僕の顔を見た。
「アスカも何かが消えるのをずっと気にしていた。でもね、どうしてそんなことを気にするの?
どんなものでもいつかは消えるんだ。それはどうしようもないことなんだ。
綾波も成長していく。あと何年かしたら綾波も僕といたいなんて思わなくなる。それは仕方のないことなんだ」
「でも私はずっと碇君のことが好きだと思う。それは時間とは関係のないことだと思う。」
「そう言ってくれるのは嬉しいし、僕もそう思いたい。」と僕は言った。
「でも公平に言って君は時間のことをまだあまりよく知らない。いろんなことを頭から決めてしまわない
方がいい。時間というのは腐敗と同じなんだ。思いもよらないものが思いもよらない変わり方をする。
誰にもわからない。」
綾波は長い間黙っていた。テープのA面が終わって、オート・リターンした。
「本当に私を憎まない?」
「もちろん」と僕は言った。「憎んだりしない。そんなことあるわけない。この不確実な世界にあって、
それだけは確信をもって言える。」
「絶対に?」
「絶対に。二五〇〇パーセントありえない」
綾波は微笑んだ。「それが聞きたかったの」
僕は肯いた。
「アスカのこと好きだったんでしょう?」と綾波が聞いた。
「好きだったよ」と僕は言った。そう言って僕は突然声がつまった。目の奥に涙があふれた。でも僕は
やっとのことでそれを押しとどめた。そして深呼吸をした。「暮らしていくうちにどんどん好きになっていった。
どうしようもなく惹かれた。本当に好きだったんだ。そんなことって今まで一度も無かったんだ。」
「アスカがフィフスチルドレンを殺したの?」
僕はサングラス越しに復興中の街並みを眺めていた。「それは誰にもわからない。でもどちらでもよかったんだ」

アスカはただきっかけを待っていただけなんだ。
780名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/22(水) 20:19:20 ID:???
ちょwwwフィフス死んでるwwwwwww
781名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/23(木) 10:49:11 ID:???
>>776 - 779
GJ!!

>>780
「五の人だからなんだ。それはどうしようもないことなんだ。」
782名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/24(金) 00:28:44 ID:???
これはGJ
783名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/25(土) 11:21:45 ID:???
784名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/25(土) 17:48:47 ID:???
やれやれ乙だ
785名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/30(木) 07:50:58 ID:???
乙というのはしかたないことだったんだ
786名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/31(金) 00:56:46 ID:???
「新劇場版?」
僕は声が裏返りそうになるのを必死にこらえて言った
「なにそれ?」僕はケンスケに冷静を装って聞いた

「新劇場版だよ。聞いてないの?完全新作らしいぜ」
僕はそんなものを聞いたことはなかった
ミサトさんもアスカからもそんな単語は出てこなかった
あるいは新劇場版とは何らかのメタファーなのかもしれない
いろいろ考えてみても答えは僕の中にはないのだ

「本当に知らないんだよ」と僕は言った。
ケンスケは隠す必要があるからしょうがないな、と
いった表情をしていたが、本当に僕は聞かされたことはない
やれやれ、コミック12巻は出る気配すらないのに
新劇場版とは、父さんの考えていることはよくわからない

「すまなかったな。変なこと聞いて」
ケンスケは僕の陰鬱な表情を見てフォローをする
僕は表情を柔らかく作って、明るい声で言ってみた
「じゃあ明日映画館に行ってみようよ」
その声は運動会のピストルの合図のような乾いた声だった
ケンスケは僕の誘いに返事もせずトウジが来ないことを
気にしていた。やれやれ、明日は一人でシンクロテストの
後にでも映画館によってみよう。

787名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/31(金) 18:21:06 ID:???
そうか明日か…
788名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/03(月) 16:07:48 ID:???
「たとえ今日誰が死んだとしても僕たちは悲しまない。」
月で目覚めた物静かな男はそう言った。「僕たちはその分だけ生きているうちに補完しておくのさ。後で後悔しないようにね。」
「先取りして保管しておくってわけだね?」
「リリンたちの使う言葉はよくわからないな。」と彼は首を振った。
「本当にそううまくいくのかい?」と僕は訊ねてみた。
「そうでもしなければ、」と彼は言った。「地球は悲しみで埋まってしまう。」
789名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/03(月) 16:31:33 ID:???
制服とプラグスーツ以外に綾波は殆んど衣服を持ってはいなかった。散歩の途中で他人の部屋に上がり込み、そのまま住みついてしまったという様子だった。
それにまあ実際そんなところなんだろう。僕は必要なものを買うようにと週の始めにいつも少しばかりの金を綾波に与えたが、彼女は食事に必要なもの以外にはコーヒー・クリーム・ビスケットしか買わなかった。
「服がなきゃ困るだろう?」と僕は訊ねてみた。
「困んないわ。」と綾波は答えた。
「服になんて興味ないんだもの。」
790名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/04(火) 21:44:57 ID:???
「君は映画見るか?」
「見ませんね」と僕は答えた。
「アニメ『新世紀エヴァンゲリヲン』は嫌いか?」
「好きも嫌いも、見たことないですからね」
庵野は笑った。「好きも嫌いもないなんてことはなかろう。大体においてエヴァを見た
ことのない人間はみんなエヴァのことが嫌いなんだ。決まってるんだ。正直に言って
いいよ。正直な意見が聞きたい」
「好きじゃないですね、正直言って」と僕は正直に言った。
「どうして?」
「何をとっても馬鹿げているように感じられるんです」と僕は言った。「ドロドロした
人間描写とか補完とか、リリンとかリリスとか、かがみこんで使徒を見る時の目付きとか
新劇場版とか、そういうのがひとつひとつ気に入らないんです」
「新劇場版?」と彼は不思議そうな顔つきで聞き返した。
「ただの言い掛かりです。意味ないです。ただエヴァに付随する何もかもが気にさわ
るというだけです。新劇場版のことは冗談です」と僕は言った。
「君は少し変わってるのかな?」と彼は訊いた。
「変わってないです」と僕は言った。「ごく普通の人間です。ただ2ch歴が長いだけです」
791名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/06(木) 07:32:36 ID:???
不覚にもワロタ
792名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/06(木) 09:56:25 ID:???
「ひょっとして、あなたはゼーレの関係者じゃありませんよね?」とシンジは思い切って尋ねてみた。
「はははははは」とカオルくんは笑った。大きな明るい笑い声だった。そしてATフィールドのある手で
ぴしゃっと膝をたたいた。
「シンジ君もなかなかユーモアのセンスがありますよね。だってそうでしょう。この世の中、いくら
人材不足だとはいえ、どこの最高機関が使徒なんかを雇いますか?そんなことしたら
世間のいい物笑いじゃありませんか」
「もしあなたがアダムの奪回に来られたのなら、それは無駄ですよ」とシンジはきっぱりと言った。
「僕個人には一切の決定権はないんです。僕は上の決定に従って、命令を受けてエヴァを操縦
しているだけです。どのようなかたちにせよ、あなたのお役にたてることはありません」
793名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/06(木) 10:06:29 ID:???
「ねえシンジくん」とカオルくんは言って指を一本空中に立てた。
「ぼくはそんなちゃちな用事でここに来たわけではありません。あなたが新第三東京都市で
ネルフのエヴァ・パイロットをやっておられることは承知しています。しかしこれはエヴァやアダムとは
関係のない話です。ぼくがここにやってきたのは、東京を使徒から救うためです」
794名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/06(木) 10:16:18 ID:???
シンジはあたりを見回した。どっきりカメラとかそういう種類の大がかりな悪い冗談に
ひっかけられているのかもしれない。しかしカメラはどこにもなかった。朽ちた建物の残骸がある
水際だ。誰かが身を隠すような場所もない。
「ここにはぼくらの他には誰もいませんよ、シンジくん。たぶんあなたはぼくのことを頭のいかれた
使徒だとお思いのことでしょう。あるいは白昼夢でもみているのではないかと。
しかしぼくは狂ってはいませんし、これは白昼夢ではありません。ぎりぎりに真剣な話なんです」
795名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/08(土) 23:26:01 ID:???
保守
796名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/10(月) 20:54:09 ID:???
やれやれ保守だ
797名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/10(月) 22:40:50 ID:???
最近ちょっと眼を放した隙にいくつもお気に入りスレが落ちちゃったから怖い
798名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/11(火) 12:35:27 ID:???
あげ
799名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/11(火) 12:40:25 ID:???
踊るんだ、とエヴァヲタは言った。
800名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/12(水) 18:39:30 ID:???
アリアが鳴り続けている間は踊り続けるしかないんだよ。そうして生と死の間をつなくんだ。
801名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/16(日) 11:50:44 ID:???
802名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/17(月) 17:16:51 ID:???
やれやれ
803名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/19(水) 18:12:49 ID:???
そんなわけで僕は803回目の保守をした。
804名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/20(木) 23:41:00 ID:???
yareyare
805名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/22(土) 14:29:37 ID:???
「ピース」と僕は言った。
「キール」とアスカも言った。
806名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/23(日) 23:54:00 ID:???
「左様」と私は続けた。
807名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/24(月) 23:57:00 ID:???
「問題ない」と父さんも頷いた。
808名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/25(火) 09:28:02 ID:???
「15年ぶりですね」と副指令も言った。
809名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/25(火) 12:24:39 ID:???
「かっこう」
「……そんな無表情で言わないでよ、綾波」
810名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/26(水) 16:49:38 ID:???
『この速さなら、言える。』


『これは良スレにちがいない』
811名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/28(金) 13:24:11 ID:???
そんなわけで僕は日だまりの中でうとうとしているエヴァがとても大好きなのだ
812今日のひとこと:2007/09/30(日) 16:49:55 ID:???
        ぼくは きみたちが すきだ
813名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/30(日) 23:20:00 ID:???
やれやれ、保守だ
814名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/03(水) 11:01:46 ID:???
そんなわけで十月がきた。すばらしい保守だった
815名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/04(木) 23:52:00 ID:???
もう800過ぎてるのか
816名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/06(土) 13:28:23 ID:???
やれやれ、そう簡単には職人を捕まえられそうにない。そんなわけで僕は816回目の保守をした。
817名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/06(土) 13:32:34 ID:???
溢れよ我が涙、と警官は言った
818名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/10(水) 06:33:19 ID:???
角川春樹inエヴァンゲリオン板
819名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/12(金) 11:00:12 ID:???
村上龍inエヴァンゲリオン板
820名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/12(金) 22:00:00 ID:???
やれやれ、
821名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/14(日) 22:18:31 ID:???
やれやれ、誰も書きやしない
「君の番だよ」
誰かが言った
オーケー認めよう、確かに僕の番かもしれない
「だが時間が掛かる」と僕は言った
「かまいやしないよ」
今度は違う誰かが言った
残りのコーヒーを飲み干すと僕はネタ探しにと、村上春樹の小説を漁りだした。
822名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/16(火) 18:47:26 ID:???
 エヴァに乗ることについて語るときに僕の語ること
823名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/17(水) 19:08:10 ID:???
やれやれ。

僕はコンクリートの壁にもたれかかってタバコを一本吸った。
さて、これからどうすればいいのだろう。

先に進んだものか。それともこのまま引き返したものか。
824名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/20(土) 19:55:19 ID:???
僕にできることはただスイカに水をやることだけだ
825名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/20(土) 22:30:41 ID:???
「スイカは黒地に緑のラインなのか、
緑地に黒のラインなのか、どちらなんだろう?」
僕はアスカに話しかけたが、彼女は何も答えず、ずっと空を眺めていた。
やれやれ。彼女はあの日から、ずっとこの調子だ。
僕は諦めて、両手に持っていたスイカバーを一人で食べ始めた。
この国からスイカが消えたのは、寂しい限りだ。
826名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/21(日) 22:00:21 ID:???
やれやれ、
827名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/22(月) 00:02:30 ID:???
いま簡単に書いてるけど需要ある?
828名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/22(月) 00:03:42 ID:???
>>827
ノシ
829名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/23(火) 00:08:35 ID:???
>>827
待ってますノシ
830名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/23(火) 22:23:24 ID:???
蜂蜜色の力場
831名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/26(金) 21:27:32 ID:???
ユイはまたやってくる
832名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/28(日) 01:52:33 ID:Yi2CqHs1
僕はアニメについての多くを富野喜幸に学んだ。殆ど全部、というべきかもしれない。
不幸なことに富野自身は全ての意味で不毛な監督であった。
833名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/29(月) 04:40:32 ID:???
>>827
読みたいです、お願いします。

このスレ良すぎ。過去スレ含めて徹夜で読破してしまった。
もう随分長いあいだ読んでないけど久々に読み返したくなった。
834名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/02(金) 15:14:56 ID:???
アスカ再襲撃
835名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/05(月) 23:52:20 ID:???
やりやれ
836名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 16:28:58 ID:???
わたしにはそのときに理解できたの。わたしたちは素敵な仲間、そして家族であったけれど、
結局はそれぞれの軌道を描く孤独な金属の塊に過ぎなかったんだって。
遠くから見ると、それはロボットのようにみえる。でも実際のわたしたちは、
ひとりずつそこに閉じこめられたまま、どこに行くこともできない赤ん坊のようなものに過ぎない。
ふたつの機械の軌道がたまたまかさなりあうとき、わたしたちはこうして顔を合わせる。
あるいは心を触れ合わせることもできるかもしれない。
でもっそれは束の間のこと。次の瞬間にはわたしたちはまた絶対の孤独の中にいる。
いつか燃え尽きてゼロになってしまうまでね
837名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/06(火) 16:38:35 ID:???
「そしてある日、あなたの中で何かが死んでしまうの」
「死ぬって、どんなものが?」
 
 彼女は首を振った。
「わからないわ。何かよ。東の地平線から上がって、中空を通り過ぎて、
第三新東京に現れる使徒を毎日毎日繰り返し殲滅しているうちに、
あなたの中で何かがぷつんと切れて死んでしまうの。そしてあなたは
プラグスーツをを放り出し、そのまま何も考えずにずっと西に向けて歩いていくの。
太陽の西に向けて。そして憑かれたように何日も何日も飲まず食わずで
歩き続けて、そのまま地面に埋もれて死んでしまうの。それがEVAのパイロットなのね」
 


 僕は大地につっぷして死んでいくEVAのパイロットの姿を思い浮かべた。
「太陽の西には一体何があるの?」


838名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/11(日) 23:43:39 ID:???
ダンス
839名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/11(日) 23:57:00 ID:???
パートナー
840名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/17(土) 21:42:41 ID:???
そこっ
841名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/22(木) 20:52:53 ID:/4L1JRO1
保守
842名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/23(金) 21:39:00 ID:ZilZNGja
「ずっと昔、僕らはゼーレを襲った事があるんだ」僕はアスカに言った。
「僕ら?」とアスカは言った。「誰のこと?」
「その頃、僕には相棒が居たんだ。カオル君と言って、僕のを好きだって言ってくれた」
「あんた、ホモォ?」
843名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/24(土) 00:57:21 ID:???
そうかもしれない
844名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/24(土) 09:12:15 ID:???
あるいは
845名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/25(日) 00:25:04 ID:Z6Y0OEB5
「僕、ミサトさんのシワ好きですよ」
「泣けるわね。ねぇ、シンちゃん」ミサトさんが耳元で言った。
「そこ違うわよ、それただのシワよ」
「こういう時にも、酔っぱらいみたいな冗談しか言えないんですか?」僕はあきれて言った。
「メンゴ」
846名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/26(月) 00:19:05 ID:???
久々に読み返したが、職人の方々。

GJ!
847名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/06(木) 21:52:45 ID:???
「さっき何かを投げていたな」と男は私の脇に立ってそう言った。
「投げたわ」と私は言った。
「何を投げたんだ?」
「細長くて、何で出来てるのかわからなくて、尖っているものよ」と私は言った。
副司令は少し面喰ったようだった。「何故投げたんだ?」
「理由なんてないわ。アラエルがきてからずっと投げてる。
   半ダースまとめて投げたこともあるけど、誰も文句はいわなかった」
「昔は昔だ」と副司令は言った。
「今はここは第一種警戒体制解除済みで、宇宙への槍の無断投擲は禁じられている」
私はしばらく黙っていた。体の中で一瞬何かが震え、そして止んだ。
「問題は」と私は言った。「あなたの言っていることの方が筋がとおっているということね」
「規則でそう決まっているのだ」と男は言った。
私はため息をついて、ポケットから司令の眼鏡を取り出した。
「どうすればいいの?」
「拾ってこいとも言えないだろう。宇宙は遠いし、セカンドだって狂いかけてる。
   だからもう二度と槍を投げないでくれ」
「もう投げないわ」と私は言った。「おやすみ」
「おやすみ」と言って副指令は去っていった。

848名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/14(金) 09:34:20 ID:???
羊だっけ?
849名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/17(月) 23:28:35 ID:OA1xhR1s
「呑むなら呑め。呑まないなら帰れ」とジェイが言った。
呑んじゃ駄目だ呑んじゃ駄目だ呑んじゃ駄目だ、今日は車なんだ。
僕は呟いた。
「シンジ君、呑まれたら駄目よ。なによりお酒に」ミサトさんが言う。
お前が言うな!僕は思った。
850名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/19(水) 00:58:22 ID:???
「ねえ、彼のことどう思う?」と妹は訊ねた。
「渚カヲルのこと?」
「そう」
「まあ悪い男じゃない。ホモの気があって、クローン人間だけど」と少し考えてから僕は正直に言った。
「でも一族に一人でもああいうのがいたら僕は自殺するね」
851名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 00:04:57 ID:gNQHmSsk
「私はあなたという人が好きだけど世の中がみんなあなたみたいだったら
、世界は酷いことなると思うの」レイが言った。
「ふっ、問題無い」私は答えた。

やれやれ、冬月が私の後ろで呟いた。それはまるで真冬のクマの
あくびの様にささやかだった。
852名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 04:26:42 ID:???
 ユイの存在が失われてしまうと、私の中にいろんなものが見あたらなくなっていることが判明した。
まるで潮が引いたあとの海岸から、いくつかの事物が消えてなくなっているみたいに。
そこに残されているのは、私にとってもはや正当な意味をなさないいびつで空虚な世界だった。
薄暗く冷たい世界だった。私とユイとのあいだに起こったようなことは、その新しい世界では
もう起こらないだろう。私にはそれがわかった。
人にはそれぞれ、あるとくべつな年代にしか手にすることのできないとくべつなものごとがある。
それはささやかな炎のようなものだ。注意深く幸運な人はそれを大事に保ち、大きく育て、
松明(たいまつ)としてかざして生きていくことができる。でもひとたび失われてしまえば、
その炎はもう永遠に取り戻せない。私が失ったのはユイだけではなかった。彼女といっしょに、
私はその貴重な炎までもを見失ってしまったのだ。
853名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 17:22:21 ID:???
私は自分が口元を歪めて不敵に笑っている姿を思い浮かべながら、ゆっくり三つ数えた。
こんな時にはそうやって笑うべきだと誰かが囁いた気がしたからだ。その声は私の胸の内に微かに残りへばりついていた自尊心とよぶべきものの声だったのかもしれないし、あるいは遠くで鳴くクマゼミの唸りだったのかもしれない。
854名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 17:38:21 ID:???

とにかく私は3三つ数え、それからおも
855名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 17:51:46 ID:???
おもむろに自分の両掌で頬を叩いた。
鉄板を箒で殴ったような音が響き、私は自分の口元が歪んだのを確信した。
しかし同時に「小指の端が目尻を捕ら
856名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 17:52:59 ID:???
え景色も歪んでしまったね」と遠くでクマゼミが笑った。
やれやれ。
857名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/20(木) 20:24:34 ID:???
もし僕らのことばがLCLであったなら
858名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/21(金) 17:44:56 ID:???
何か喋るたびに水鉄砲が要る事になるな
君はそん
859名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/21(金) 17:48:26 ID:???
君はそんな世界が許せるかい
毎朝眠気まなこで一日分の言葉をLCLに変えて、緑色した薄っぺらなプラスティック製の水鉄砲の銃把へそのLCLを流し込むんだ。君にそんな銃が撃てるかいマヤ…
860七子:2007/12/21(金) 19:54:18 ID:3lMauDGs
四号機 どう思う?
861名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/21(金) 20:03:17 ID:???
マヤはうつむきながら悲しげに首を振った。
その姿は向日葵の種を口一杯に頬張って震える子リスのようだった。
唐突に、本当に唐突に、僕はマヤがこの世の何にもまして愛しい存在である事に気付き、声を出していた…

僕は  君が  好きだ

マヤが明後日の方を向き
「せんぱい」と呟きながら溶けていくのを見たのはそのあとすぐの事だ。 
862名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/23(日) 07:07:24 ID:???
そして今、僕の目の前には何人かの綾波レイが居る。
その事について誰か明確な説明をするべきなのだろうが、残念な事に誰も筋道のたった解説をしてくれ
863名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/23(日) 07:08:28 ID:???
る者は現れなかった。
誰一人としてだ。
864名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/23(日) 20:15:49 ID:???
結論から言うと、僕はあと数秒後にはLCLと化して溶けてしまうだろう。
865名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/23(日) 20:28:27 ID:???
いましがた僕の目の前でマヤがそうであったように、僕もまた茶褐色の冷めた人参スープ状態になって、8月の京都で石畳に打ち水をした時の音に似た響きとともに床に広がるのだ。
だが、そうなるまでにまだ数秒あった。
866名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/25(火) 03:04:57 ID:???
その数秒間に起こった事の話をしよう。
目の前にいた大小取り揃った綾波レイのうち
一番優しそうな顔をしたやつが私に言った。
867名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/25(火) 03:06:47 ID:???

「メリークリスマス…」 
868866の私×→僕○:2007/12/25(火) 03:28:47 ID:???
その言葉は僕の潜在意識の最も柔らかい部分に突き刺さり、幼い頃カエルに詰め込んで遊んだ爆竹みたいに爆発した。パーン。
869名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/25(火) 10:25:47 ID:???


パーン

870名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/25(火) 12:43:39 ID:???
ケフィア
871名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/25(火) 17:05:22 ID:???
赤木リツコが最後に聞いたのは確かにそんな言葉だった。
何故今ケフィアなのか、何故自分を撃ったゲンドウの口からその単語が吐き出されたのか、リツコには皆目見当が付かなかった。
あの時リツコはなんて言い返したんだっけ。
「もうその事は考えないほうがいい」
カウンターの奥からジェイが
話しかけ僕を現実に連れ戻した。
トイレの前では酔いつぶれたレイが、ドアに凭れかかりながらこちらにスニーカーの底を見せ唸っていた。
「碇くんが…碇くんが…」
872名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/27(木) 04:23:44 ID:???
レイはまたシンジによばれたあの時の事を思い出しているようだった。
リツコが撃たれサードインパクト一歩手前まで行ったあの時の事だ。
やれやれ。
あれから何年か過ぎ、雨の後の桜のようにネルフが解散してしまった今となっても、レイは悪夢から抜け出せてないようだった。
873名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/27(木) 04:25:32 ID:???
レイは、自分自身の感情と云う、「静かに流れる川」をうまく飼い慣らしてはいた。
だがその川底にある小岩を、ちょいと動かすだけで勢いよく飛び出してくるであろうーー子魚とか、何かの幼虫とか、小枝とか、その他雑多な物を恐れ悩んでいるのだ。
それが何のメタファーなのか僕には正しく説明できないが、とにかく彼女は恐れていた。それは事実だ。
874名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/27(木) 04:27:38 ID:???
随分前に僕はレイ自身の口からその話を聞いていた。
「碇くんがよんでたの…でも私は行かなかった…」
彼女がシンジのところへ行かなかった事によりサードインパクトは回避された。
感謝するべきかもしれない。
「なぜか、行きたくなかったの。」
なぜか、なぜか、なぜか。
すべての論理武装を打ち砕きフェミニストを幻惑する不思議な慣用句
875名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/27(木) 04:30:34 ID:???
「私が誰によばれてもすぐに行ってしまう女だったからかな…そう、私はゲンドウさんだけじゃ無く、冬月先生でもリツコさんでも、
時にはトウジくんの妹さんでも、よばれたらすぐに行ってしまうような女だった。まるで餌を見せられた鶏みたいにね…」
「少なくともシンジくんの考える私はそんな女だった…」
「だけど…だからこそ…碇くんだけは…逆に私がよびたかったの……」
876名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/27(木) 04:33:36 ID:???
第三新東京市第三ジェイズバー。ジェイは店の奥でピンボールの足をけっとばしていた。
「でもシンジは来なかった?」
「そう…」
「大ばか者だなシンジは」
「救いようのない大ばか者…」

あの時シンジが身動きも出来ず死にかけて悲鳴を上げていた事実は、彼女の中ではこの問題とは無関係であるらしい。
あるいは本当に無関係なのかもしれない。

月へ行った宇宙飛行士と同じ名前の黒人が歌う「この素晴らしき世界」がジュークボックスから突然溢れ流れ、店内を満たしていった。
この店らしくない選曲だった。
ジュークボックスの前でレイが
「なぜか聴きたくなったの…」
と言って笑った。
877名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/27(木) 14:41:48 ID:???


 カランコロン…

878名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 13:37:17 ID:???
ドアの隙間から素晴らしき世界が少しだけ漏れていったのと入れ違いに、カウンター前の止まり木へ髪のながい女が流れ込んできた。
アフガンハウンドのような髪。
初めて見る顔だが、どこかで会った事が…誰かに似ているような…。アフガンハウンドは別にして。
879名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 15:15:33 ID:???
「イングリッシュ・コッカー・スパニエル…」
僕の後ろで、レイがジュークボックスをいじりながら、僕
にだけ聞こえるようにつぶやいた。
アフガンハウンドの親戚みたいな犬の名前。
やれやれ。
880名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 15:17:30 ID:???
つぶやきながらもレイはその客に背を向けていた。
だけど、居心地の良い自分のテリトリーに突如現れた侵入
者が、美味しい餌をくれるリリスなのか、それとも餌場を
荒らすお行儀の悪い量産機なのかを必死に探ろうとするレ
イの眼差しがジュークボックスのガラスにうつりこんでい
るのを僕は見逃さなかった。
この女性客が店に入った瞬間からこの客の様子をガラスに
映しながらずっと値踏みしていたようだ。
881名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 15:29:25 ID:???
僕はこういった何気なく装うレイの少しだけ不自然な仕草
を目撃するたび、戸惑いとも憐憫ともつかない奇妙な感情
をだいてしまうことがある。今もそうだった。
そしてこんな時には必ず、困った表情を浮かべる在りし日
のシンジの顔も思い出してしまうのだ。
一人だけ補完を成し遂げ、今は第三新東京市の片隅で20
メートルのコンクリートに覆われて眠る人の微かな思い出。
補完とは何だったのだろう。
僕はすでに幾度となく繰り返してきた自問をまた頭の中で
始めてしまったようだ。
882名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 15:31:42 ID:???
I see trees of green,red roses too,
I see them bloom for me end you
end I think to my self what a wonderful world
I see skys of bule and clouds of white,
the bright blessed day ,the dark secred night,
end I think my self what a wonderful world
the colors of the rainbow,so pretty in the sky
are also on the faces of people going by,
I see frends shaking hands,saying "how do you do!"
They`ll really saying "I love you"
Ihear babies cry I watch them grow
They`ll learn much more than I`ll ever know ,
end I think my self what a wonderful world
end I think my self what a wonderful world
883名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 15:33:34 ID:???
曲が終わるのを待っていたようにアフガンハウンドが口を開いた。
884名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 20:28:29 ID:???


…………………………………………………………………………………………
作者取材のため一週間お休みさせていただきます。

……………
885名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/31(月) 18:48:44 ID:???
大分空港発アフガニスタン行き年内最終デルタ航空便、強風のため欠航。
アフガンハウンド発祥の地を巡る取材旅行は早くも暗礁にのりあげた。
やれや
886名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/31(月) 18:49:48 ID:???
れ。このくそったれの話を続けよう。
887名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/31(月) 21:00:20 ID:???
アフガンハウンドは言った。
「その歌は嫌い」
変声期前の少年のようなよく通る声だった。
静まりかえった店内をプログレッシブナイフのように切り裂いていた。
「嫌い嫌い、だいっ嫌い」

いつの間にかカウンターの中に入っていたジェイが彼女のために小皿にバームクーヘンを乗せて滑らせた。
888名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/31(月) 21:30:28 ID:???
アスカの回想シーンに出てきたキョウコが抱えていた人形。
それがアフガンハウンドの正体だった。もちろん人形が歩
いて店に入って来たり、僕の目の前でバームクーヘンをパ
クついたりする訳はない。
彼女はれっきとした人間で、それも飛びっきりの美人だっ
た。
アスカの妹ですと彼女は名乗った。
アスカの記憶の中では人形として映っていた物―――実は母
が自分より可愛がった妹をアスカが無意識に人形として記
憶した。多感期の少女にはよくある事だ――それがこの美人だった。

889名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/31(月) 22:52:20 ID:???
さりげなく職人降臨中だな
890名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/01(火) 21:10:13 ID:???
「じゃあ、どんな歌が好きアルカ?」
自己紹介の終わったアスカの妹に、レイが外人風のアクセ
ントで声をかけた。
自然な流れで、美人と僕の間の席――といっても簡素な止ま
り木なのだが――に割り込んでくる。
初対面の相手にレイが外人を装うのはよくある事だった。
一見中国人にもみえるレイのある種コンプレックスの裏返
しであると同時に、彼女の処世術でもあった。
自分が、あのネルフにいた綾波レイだという事実を一般人
には隠しておきたいのだろう。
何より恥ずかしいという心理が彼女にカタコトの日本語を
喋らせているようだった。

891名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/02(水) 00:42:44 ID:???
ジェイの差し出したグラスを細い指で受け取りながらアスカの妹は喋り始めた。
「姉はね、『殺してやる殺してやる殺してやる』って叫び
ながら死んで
892名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/02(水) 00:43:58 ID:???
いったの…」
そうだ。回収されたブラックボックスに記録されていたア
スカの声はあの後ネットで公開されていた。
あの頃の僕らはそれを何度も何度も、本当に繰り返し何度
も聴いては、世の中の理不尽さとか命の儚さとか時には自
分が生きていられる有り難さとかを噛みしめたものだ。
893名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/02(水) 00:47:31 ID:???
「結局、姉のしたことはなんだったの?」
誰もそれに答える事はできない。僕はそう思った。
「アスカ姉さんは何故一人で死ななければならなかったの
?」
僕の横でレイが言葉を失ったオウムのように視線を迷走さ
せていた。
アスカの妹はグラスをジェイの方に突き出し、(同じ物が
もう一杯欲しいのよ私)という顔をしてから言った。
「好きな曲は『星に願いを』…」

僕はジーンズのポケットに指を突っ込み、ジュークボック
スに入れるコインを探した。
なぜかレイに出させる訳にはいかない――そう考えていた。

やれやれ。また、なぜか、なぜか、なぜかだ。

894名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/02(水) 20:57:09 ID:???
僕が目を留めると、中学生達がコンビニエンスストアの周りに自転車を停め賑やかに話をしていた。
あれから既に十四年も過ぎているのだ。evaに乗っていたあの時からだ。
僕が使徒達を孅滅する為に戦っていた頃、彼らはまだ自我を持たぬピンクの塊だったり
まだこの空気すら吸うことすら無かった存在だったなんて考えると、僕をとても不思議な気分にさせる。
895名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/02(水) 21:10:56 ID:???
オーケー認めよう、僕がまだ使徒と戦っていた頃彼らはまだ生まれたばかりか、まだ母親の胎内にいた頃に
僕は初号機に乗って使徒を孅滅していた。そして彼らは今PCの画像や動画をみてオナニーをしたりしている。
僕はレイやアスカやミサトさんの事を考えた。第三新東京市やドイツの事をだ。
そして僕の父の事もだ。彼は多分こう答えるだろう。
「問題無い。」
そして僕は恐ろしく悲しい気分になる。
あの頃の僕は一体何だったのだろうかと云う事にだ。
そう、十四年前の第三新東京市の事だ。
896名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/03(木) 03:50:51 ID:???
「14年前、僕がゼーレの老人達に育てられていたって事は
話したっけ?」
「初耳だわ」
何気ない情事のあとの会話だった。
昨夜酔った拍子にアパートに持ち帰ったアスカの妹は―――
なんてこった、名前も聞いてない―――僕のベットの上で髪
をとかしていた。
ベットから遥か彼方、3メートル20センチ離れたキッチン
で、僕はフライパンに水をはりパスタを茹でようとしてい
た。情事が終わると同時に「お腹すいた」と彼女が言った
からだが、僕は久しぶりに自分以外が食べる食べ物を作る
事に喜びを感じていた。そう、浮かれていたからこんな話
を始めてしまったのかもしれない。
「14年前、僕らはネルフを襲った事がある」
「僕ら?」アスカの妹は聞き返した。
「誰のこと?」
「その頃僕には相棒がいたんだ。さっきジェイの店で君も
会っただろ。綾波レイさ。」

897名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/03(木) 07:14:23 ID:???
昨夜ジェイの店で、レイは最後まで中国人風のアクセント
で喋り、このアスカの妹に自分の正体を明かさなかった。
今頃は中国語で寝言を言っているかもしれない。
「あのカタコトの日本語の娘が綾波レイ?」
「ああ、あのカタコトの日本語の娘が綾波レイだ。」
僕は牛の胃袋に迷い込んだ牧草のような返事をした。丁度
パスタが茹であがり、もっと頭の良さそうな答えを返そう
とすると湯気で咳込みそうだったからだ。
彼女は言った。
「知っていたら私はあなたと寝なかったわ」

僕はベットの端からはみ出して揺れている彼女の白い足を
見ながら
「知らなくて良かった」と小さな声で言った。

898名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/03(木) 16:17:22 ID:???
流れぶった切ってすいません。

>>852が特に好きです。これって春樹の作品の中で言われているような
ことなんで、小説からの引用(パロ)なのか、
それっぽく書かれただけなのか気になるところです。
899名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/04(金) 00:31:20 ID:???
>>898
「スプートニクの恋人」からまるまる引用です
変えたのは名前だけ
900名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/04(金) 04:29:43 ID:???
わあ、そうだったんですね>>852を書いた職人さんお返
事ありがとう。さて来週は、ガガーガガーージジジガガー…………

無造作に置いて
901名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/04(金) 04:30:49 ID:???
あった年代物の卓上ラジオを、彼女はまる
でスーパーマーケットでパック入りのトマトの熟れ具合を
確かめるようにイジリたおし、やがてチューニングはピタ
リとFENで止まった。
魔法を見ているようだった。
カーリー・サイモンがスピーカーから流れ出て、僕とアス
カの妹は同時にパスタを食べ始めた。
902名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/05(土) 07:07:43 ID:???
食べ終わると僕らはキスをした。
驚いた事に二人がしらふでする最初のキスだった。
それから僕らはもう一度ベットの上でさっきより少しだけ
濃厚なセックスをしたり、一緒にバスタブに浸かったり、
1枚しかないバスタオルを巡ってふざけあったりした。
少し落ち着くと彼女は幼い頃母親につけられた首すじの大
きな傷―――それは彼女の長い髪に隠され襟足にひっそりと
存在した―――について語りだし、僕は僕でシンジにちぎら
れた後無理やり縫合して首輪のようになっている派手な縫
い目の事を自慢げに話した。
2人は似たもの同士だという結論に達したのは夕暮れ過ぎ
の事で、その頃には彼女もう、僕が操る想像上の触手や、
熱いパトスの中に潜む想像上の量産機にまで反応するよう
になっていた。多分僕らは相性が良いのだろう。

僕が本日2回目のパスタをフライパンで作っている時、彼
女は思い出したように質問してきた。
「ところで、14年前ネルフ襲撃は成功したの?」
903名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/05(土) 17:31:47 ID:???
職人乙

カヲルにしてはえらく庶民的だなw
904名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/06(日) 06:01:49 ID:???
「あれは見事なまでに失敗だった。」
僕は茹でかけのパスタを1本口にくわえながら答えた。
まだ芯がかたく残っていた。
「14年前、僕らがネル
905名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/06(日) 06:03:33 ID:???
フを襲撃した時そこには誰も居ない筈だったんだ。少なく
とも僕はそう思おうとしていた」
「でも違ったのね」
「でも違ったんだ」
フライパンの中で暴れていたパスタをすくい上げ、湯切りをしてから皿に盛る。レトルトのミートソースを上にかける。
完成。
「誰が居たの?」
彼女はフォークを器用に回してパスタを絡めながら僕に尋ねた。
僕は記憶をたどり、なるべく彼女に正確に伝えようと頭の
なかで整理してから答えた。
「警備のおばさん」


906名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/06(日) 14:53:37 ID:???
もちろん厳密に言えばそれは警備のおばさんなんかではな
く、マギと呼ばれる複合コンピュータだったのだが、アス
カの妹に1から説明する気にはならない。
それにあの時の僕にとってマギは警備のおばさんと呼ぶに
相応しい存在だった。
やれやれ。
考えてみて欲しい。
僕が睨んだだけでドアが開きいつの間にか目的地に着く。普段の僕にそんな能力はない。
ならば警備の人が裏で手を回し僕を誘い込んだと感じるの
は至極当然の事だろう。
あの時誘い込まれた僕の命運はまさにマギ次第。扉をくぐ
った瞬間からそこは僕にとって生と死が等価値の空間でしかなかったのだ。
人生とはえてしてそういうものだ。
 
907名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/07(月) 04:02:20 ID:???
「つまり襲撃は失敗に終わったわけね」
フローリングの床に裸足でペタペタと音をたてながら彼女
は食器を片付けに行き、冷蔵庫からデザートのヨーグルト
を持ち帰ってきた。
二人ともまだ裸だった。ずいぶん長い間裸のままいる。
僕らは裸のままベットの上でヨーグルトを食べ始めた。
森永練乳いちごヨーグルト二つ。ジェイの店からの帰り道
二人でコンビニで買った物だった。
「でも、あなたはそれでいいの?」
意地の悪い問いかけを意地悪そうな表情で彼女は僕にそっ
とぶつけた。砂の詰まったバスケットボールを受け止めて
しまった気分になる。
彼女は続けた。
「リベンジよ。今からもう一度襲撃に行きましょう」
これはまずい。心の奥底に仕舞い込んでいた情熱に似た何
かが呻き声をあげながら踊りだそうとしていた。不意をつ
かれ泣いてしまいそうになる。
僕は彼女が本当にアスカの妹であった事を今更ながら確信
した。
「カヲル君、なんか嬉しそうな顔してる」

僕達は服を着る事にした。

908名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/08(火) 07:10:52 ID:???
深夜2時に僕らは駅前でレンタカーを借りる事にした。
ネルフ跡地は歩いて行けない距離じゃなかったが、彼女が
「襲撃にはレンタカーがつきものよ。決まってるじゃない」
と言い張ったからだ。
あいにく僕は免許を持っていなかったので彼女が運転する
事になる。
このご時世になっても、使徒である僕が免許を取るのは不
可能に違い。
戸籍がないのだから。

ドイツ育ちの彼女はBMWのマニュアル車を希望したけれ
ど、駅前の寂れたレンタカー屋はそういった趣向の上客を
掴もうなどという無駄な経営努力はしていなかった。
と云うわけで僕らは5年落ちのカローラを借りる事になっ
た。
やれやれ、まあ悪くない。
そして、レンタカーの契約書に書かれた彼女のサインを見
てやっと僕はこの女性の名前をつきとめた。
惣流・トウコ・ラングレー
それが彼女の名前だった。

「当たる子供と書いてトウコと読むの。トーコって呼んで
くれていいわ」

彼女の言葉は僕のなかで幾つかの謎を解いてくれた。
例えば、なぜアスカは母に捨てられたと思い込んでいたの
かとか、なぜ妹を人形と思い込みたかったのかとか、あるいは、なぜ天才的頭脳を持ったアスカが簡単な漢字を
覚えたがらなかったとか。
そういった種類のものだ。
909名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/09(水) 15:46:29 ID:???
職人乙
910名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/09(水) 20:04:03 ID:???
パン屋再襲撃な展開w
911名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/10(木) 16:52:00 ID:???
すいません。
長々と続けてきましたが実は春樹の本2冊しか読んでません。
文体模写の劣化コピーにしかならないのでこのスレから出ます。
ドーヨとかいうところで続けてますので良かったらまた読んでくらはい。
2ちゃんトップ→ログイン→ドーヨ(仮)→FLY ME TO THE MOON で読めるはずです。無料です。では旅に出ます。
912名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/12(土) 03:06:19 ID:???
夜明けにドアの音がして、開けてみると右手に四十五口径の自動拳銃をさげたあなたの友人がガタガタ震えながら戸口に立っていて、悪いけどドイツ支部まで逃がしてくれ、と言う。
そんなことが人生で度々起こるというわけではない。いや、大多数の人々にとっては一度だって起こる見込みはない。もし起こったとしても、うまい具合にあなたはぐっすり寝込んでいてノックの音も気付かないかもしれないし、それにだいいちドイツはあまりに遠い。
しかしもし本当にそんなことが起こったら、我々もやはり加持さんと同じように西瓜に水をやるところから始めなくてはならないだろう。
「まあ待てよ。今西瓜に水をやる。とにかく、話はそれからだ」といった具合に。

僕にもそんな経験がある。
朝の五時に赤毛の女の子が僕の部屋のドアをノックした。外には細かい雨が降っているらしく、彼女は壊れたスチーム・アイロンみたいにぐしょ濡れになっていた。

彼女は今どうしているんだろ?
今でも朝の五時に誰かの部屋をノックしているんだろうか?
913入れ替わり嬢 ◆98L3wY99Bw :2008/01/16(水) 15:30:47 ID:???
旅の途中、お昼の番組で中川しょうこを見た。
アフガンハウンドのような髪をしていた。
僕は何か少しだけ救われたような気がした。
914名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/22(火) 12:49:12 ID:???
猫に餌をやるおばさんの話をしよう。
彼女はスパイだった。
915名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/28(月) 19:52:38 ID:???
保守
916名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/01(金) 18:00:07 ID:???
保守
917名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/02(土) 23:10:06 ID:???
「ひとりごと?」と彼はびっくりして聞きかえした。「ひとりごとって、あのときに?」
「違うわよ。そうじゃない普通のとき。たとえば洗濯物をたたんでいるときとか、私がテレビを見ていてあなたが夕飯を作っているときとか」
「知らなかったな。ひとりごとを言ってるなんて気付きもしなかったね」

「私、ちゃんと全部そらで覚えているのよ」と彼女は言ってそれを声を出してみた。

 逃げちゃダメだ
 逃げちゃダメだ
 逃げちゃダメだ

 逃げちゃダメだ
 逃げちゃダメだ
 逃げちゃダメだ

「これだけ?」と彼はいささか唖然として言った。
「そうよ、それだけ」と彼女は言った。
「信じられないな。こんな長いひとりごとを言って、それを自分で全然覚えてないなんて」と彼は言った。彼女は下唇を軽く噛み、それからちょっとだけ微笑んだ。「でも言ったのよ、そう」
918名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/11(月) 23:57:58 ID:uDHA02Jy
やれやれidがDHAだ。
明日もなの?
いや、今日だけなんだ。
そう。
919名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/23(土) 02:01:13 ID:???
 保守。
920名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/26(火) 18:06:58 ID:???
やれやれ
921912&917:2008/02/27(水) 00:59:04 ID:???
もう少ししたら投下します。…いや、するかも。
します。
922名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/27(水) 22:12:50 ID:???
>>921
待ってるよ
923912&917:2008/02/28(木) 00:55:56 ID:???
アスカにとっての時の流れは、まるでどこかプツンと断ち切られてしまったように見える。
何故そんなことになってしまったのか、アスカにはわからない。
切り口をみつけることさえできない。
二号機のコクピットに座ったまま彼女は薄い秋の闇の中を彷徨った。
草地を横切り、川を越え、幾つかの扉を押した。
しかし沈黙を続ける二号機は彼女を何処にも導かなかった。
羽をもがれた冬の蝿のように、海を前にした川の流れのようにアスカは無力であり、孤独であった。
何処かで悪い風が吹き始め、それまでアスカをすっぽりと取り囲んでいた親密な空気を地球の裏側にまで吹きとばしてしまったようにも感じられる。

ひとつの季節がドアを開けて去り、もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。
赤毛の女の子は慌ててドアを開け、ねえ、ちょっと待って、ひとつだけ言い忘れたことがあるの、と叫ぶ。
でもそこにはもう誰もいない。
ドアを閉める。
部屋の中には既にもうひとつの季節が椅子に腰を下ろし、拾い上げたぬいぐるみを弄んでいる。
もし言い忘れたことがあるのなら、とアスカはいう、あたしが聞いてあげる、上手くいけば伝えられるかもしれない。
ううんいいの、と女の子は言う、たいしたことじゃないのよ。
風の音だけがあたりを被う。
たいしたことじゃない。
ひとつの季節が死んだだけだ。
924名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/28(木) 22:50:29 ID:???
僕たちは名刺を交換してからウェイトレスに注文した。
彼は本当にネルフの一員だったので僕はひどく驚いた。「防衛ラインで使徒に砲撃を浴びせています。」と彼は言った。「砂漠に水を巻くような仕事です。」
僕は感心して肯いた。
925名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/01(土) 00:24:46 ID:???
シンジがネルフを去ったのにはもちろん幾つかの理由があった。
その幾つかの理由が複雑に絡み合ったままある温度に達した時、音をたててヒューズが飛んだ。
そしてあるものは残り、あるものははじき飛ばされ、あるものは死んだ。

ネルフをやめた理由は誰にも説明しなかった。
きちんと説明するには五時間はかかるだろう。
それに、もし誰か一人に説明すれば他のみんなも聞きたがるかもしれない。
そのうちに世界中に向って説明する羽目になるかもしれない、そう考えただけでシンジは心の底からうんざりした。

「ジュースの種類が気に入らなかったんだ。」どうしても何かしらの説明を加えないわけにいかぬ折りにはそう言った。
実際にネルフの待合室の自販機を見に行った女の子までいた。
それほど悪くはなかったわ、と彼女は言った。少しばかり期限切れのもあったけど…。
好みの問題さ、とシンジは答えた。
「お互い好きになれなかったんだ。僕の方も自販機の方もね。」幾らか気分の良いときにはそうも言った。
そしてそれだけを言ってしまうと後は黙り込んだ。
926名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/15(土) 21:54:11 ID:???
読んだ人にはとても楽しいスレでつね
927名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/15(土) 23:52:14 ID:s5LtNyvn
上げて良いと思うよ。
928名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/16(日) 02:26:13 ID:???
「君が好きだよ、ミサト」
「どれくらい好き?」
「春の熊くらい好きだよ」
「春の熊?」とミサトが顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」
「春の野原を君が一人で歩いているとね、向こうからビロードみたいな毛なみの
目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。そして君にこう言うんだよ。
『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』って言うんだ。
そして君と子熊で抱き合ってクローバーの茂った丘の斜面をころころ転がって
一日中遊ぶんだ。そういうのって素敵だろ?」
「すごく素敵」
「それくらい君のことが好きだ」
ミサトは僕の胸にしっかりと抱きついた。
「最高」と彼女は言った。
「そんなに好きなら私の言うことなんでも聞いてくれるわよね?怒らないわよね?」
「もちろん」
「それで、私のことずっと大事にしてくれるわよね」
「もちろん」と僕は言った。
そして彼女のやわらかい髪を撫でた。
「大丈夫、心配ないよ。何もかもうまく行くさ」
「でも怖いのよ、私」とミサトは言った。
929名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/20(木) 03:48:09 ID:???
hosyu
930名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/24(月) 14:38:54 ID:???
やれやれ
931名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/27(木) 23:37:17 ID:DWsXEXay
やれやれ、暴走だ
932名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/28(金) 05:37:41 ID:???
まあ出尽くした感もあるし1000で終了だろう
933名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/31(月) 01:05:59 ID:???
惜しいな。
ピース。
934名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/02(水) 01:49:09 ID:???
エヴァも春樹ももうトレンディじゃないんだよ。
「トレンディじゃない」
僕は声に出してもう一度言った。
935名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/02(水) 03:15:04 ID:???
「Xがそうであるようにね」
936名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/02(水) 12:59:36 ID:???
「そうかしら?少なくともエヴァはパチンコやスロットで人気機種になっているし、
去年の秋には映画だって公開されたわ。」
「でも、そうね。春樹は確かにトレンディなんかじゃ無いのかもしれないわ。

多分職人もあきちゃったみたいだしね。」
937名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/06(日) 08:24:40 ID:???
「パチンコとか映画なんてしょせん残り香に過ぎないんです。人気がある?馬鹿言っちゃいけません。あんなもんまやかしです。えらい人にはわからないんです」
「なるほど」僕は言った。
938名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/09(水) 16:00:48 ID:jEUfsXwi
【中央日報】「日本人は第2次世界大戦を反省していない」村上春樹氏インタビュー[04/09]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1207723064/

これどうよ?
939名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/10(木) 04:51:06 ID:???
春樹のなかでは
オウム←バブル←学園紛争←第二次世界大戦
という感じの線が引いてあって、それぞれを可能にした日本人の精神構造は同じだと春樹は考えてる。
これを中央日報的に要約すれば「日本人は反省してない」
940名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/19(土) 00:42:33 ID:???
おしゅ
941名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/24(木) 06:12:18 ID:???
おしゅ
942名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/24(木) 11:52:59 ID:???
sage進行のまま加速していく過疎化。
誰もいないスレに果たして保守の意味とは?
確実に刻まれていくカウントダウンの向こうに光明は見えるのか。

次回、新世紀エヴァンゲリオン「書かない、春樹ネタ」

この次も、やれやれ、やれやれ。と僕は言った。
943名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/26(土) 22:45:09 ID:???
ほしゅ
944名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/30(水) 06:07:10 ID:???
ほす
945名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/11(日) 15:32:45 ID:???

いい、職人さん。
ここから先はもうあなた一人、全て一人で決めなさい。誰の助けもなく。

他人だからどうだっでいうのよ!
アンタ、このまま止めるつもり?今、ここで何もしなかったら
私許さないからね、アンタを一生許さないからね!

ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ。
でも、その度に前に進めた気がする。
いい、職人さん。もう一度筆をとってケリをつけなさい。
何の為にここに来たのか、何の為にここにいるのか。
今の自分の答えを見つけなさい。
そしてケリをつけたら…必ず戻ってくるのよ。

946名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/15(木) 15:14:42 ID:???
「人はその人生のうちで一度は荒野の中に入り、健康的で、幾分は
退屈でさえある孤絶を経験するべきだ。自分がまったくのおのれ一
人の身に依存していることを発見し、しかるのちに自らの真実の
隠されていた力を知るのだ」

「そういうのってすてきだと思わない?」とアスカはぼくに言った。
「毎日山の頂上に立って、ぐるっと360度まわりを見まわして、
どこからも使徒が出現していないことを確かめる。一日の仕
事は、ただそれだけ。あとは好きなだけEVAで遊んで、寝るの。
夜になると大きな毛だらけの使徒が家のまわりをうろうろと徘徊
する。それこそがまさにわたしの求めている人生なのよ。それに
比べたらドイツの大学生活なんてキュウリのへたみたいなものよ」

「問題は、誰しもいつかは山から下りて来なくちゃならないこ
とだ」とぼくは意見を述べた。
947名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/15(木) 15:32:34 ID:???
「彼女は彼女にとってふさわしいだけの美人
ではなかった」というのが正確な表現だと思う。
僕は彼女の写真を一枚だけ持っている。裏に
日付がメモしてあり、葛城三佐が胸を撃ち抜かれた年だ。
それは見た人の心の中の最もデリケートな部分にまで
突き通ってしまいそうな美しさだった。

彼女は14歳で、それが彼女の人生の中で
一番美しい瞬間だった
948名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/15(木) 15:41:38 ID:???
「やれやれ、またエントリーシートか、という顔をしてるわ」と彼女は言った。
「そうかい?」と僕は言った。
「そういうのって、わかるのよ。私にも、そして人事にもね」
「そうかもしれない」
 実際のところ、僕はたしかにエントリーシートに飽きていた。
志望動機、自己PR、学生時代に打ち込んだこと…。
こんなものを何百枚と書いたところで、僕という人間は決して伝わりはしないのだ。

「企業はあなた自身には興味がないの。あなたが企業に興味がないのと同じようにね。
あなたは企業に待遇の良さを求める、企業はあなたに業務上のメリットを求める。平行線よ」
 平行線、と言いながら彼女は手のひらを水平に動かした。
「毒にも薬にもならないような自己PRなんて、マクドナルドのコーヒーみたいなものよ」

「おそらく、君の言っていることの方が正しいんだろうな」
 僕は溜息をついて、マクドナルドのコーヒー的自己PRを書き始めた。
書くべき内容はすでに完璧に頭の中に入っている。逆立ちで象に乗りながらだって書けるくらいだ。
 不思議なことに、何十枚とエントリーシートを書いていると僕という人間が
結局はこのA4の紙一枚にしかすぎないのではないかと思えてくる。
 志望動機、自己PR、学生時代に打ち込んだこと…。
僕という人間はそれらのありきたりな質問の中に埋没し、
そしてありきたりなエントリーシートができあがる。
やれやれ、これじゃマクドナルドのレシートの方がまだましだ。
949名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/23(金) 23:32:46 ID:???
日がすっかり暮れてしまってから僕たちはアパートに戻り、食事をした。
綾波が風呂に入り、カヲルくんが第九四楽章を歌い終える頃に三つの豆腐
ハンバーグが焼き上がった。そしてその脇に缶詰のアスパラガスと巨大な
クレソンを添えた。ハンバーグは懐かしい味がした。
「アスカの話をしよう」と僕は言った。「どうも気にかかるんだ」
二人は頷いた。
「何故死にかけているんだろう」
「いろんなものを背負い込みすぎたのね、きっと」
「パンクしちゃったんだ」
「どうすればいいと思う?」
二人は顔を見合わせて首を振った。「もうどうしようもないのよ」
「土に還るのさ」
僕はため息をついた。「死なせたくない」
「気持ちは分かるよ」
「でもきっと、あなたには荷が重すぎたのよ」
それはまるで、もう地球には冬が来ないからスキーは諦めなさい、とでも言
うときのような実にあっさりとした言い方だった。僕は諦めて紅茶を飲んだ。
950名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/16(月) 08:05:43 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
951名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/25(水) 16:20:33 ID:???
ときどき無性に保守したくなるときがある

今がそうだ
952名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/06(日) 13:07:34 ID:D1YsrAdl
953名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/06(日) 16:48:28 ID:???
村上春樹ってトムヨークが好きだって言ったひと?
読んでみようかな
オススメはある?
954名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/08(火) 01:42:56 ID:???
「君は空気は読むか?」
「読みませんね」と953は答えた。


五年間から予定されていた春樹と職人によるエヴァの補完
だが、その全てを記すには、
あまりにも時間が足りない
955名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/08(火) 02:59:07 ID:???
馬鹿みたい
956名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/09(水) 01:30:24 ID:???
「君はログは読むか?」
「読みませんね」と953は答えた。
957名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/27(日) 03:37:01 ID:L9aarsEz
アスカとの最初の出会いは、<オーバーザ・レインボウ>の甲板の上だった。
赤みのかかった美しい髪で、自信に溢れた微笑みを唇に浮かべ、腰にはブルー・ミンクのショーツを穿いていた。
国連軍空母がそのへんのありきたりの船に見えてしまいそうなほど豪華なショーツだが、とはいえやはり空母は空母である。
結局のところ、それがオーバーザ・レインボウという船の意味なのだ。
958忙しい名無しの村正:2008/07/27(日) 03:56:23 ID:Pp9Y1tHO
OZの魔法使いメインテーマ(オーバーザレインボー)

モンスターコレクションにも入ってた
つーやくさんっぽい(大汗)
959名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/27(日) 11:16:07 ID:???
海辺のシンジ

世界の終わりとハードゲンドウワンダー冬月

ドイツの森

使徒をめぐる暴挙
960名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/28(月) 14:41:31 ID:???
「僕は双子が好きなんだ」
するとその人はいった。
「綾波レイなら三十人はいるわ」
「それはすごい」
双子なら楽しい事がいっぱいあるに違いないけど、三十人。僕には想像ができなかった。
961名無しで医者の不養生で手品師の村正:2008/07/28(月) 15:17:08 ID:5WlRbcsd
尋問すれば双子が見つかるかも。パイレーツみたいに。
叶姉妹も双子っぽい
962名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/31(木) 14:27:21 ID:???
ノルウェイの森が映画化だって?
やれやれ、こんな退屈そうな映画があるだろうか
病室でオナニーしている少年を監視するほうが
まだましだ。少なくとも僕はそう思う
963名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/03(日) 23:57:29 ID:???
「私はね、シンジ君」と彼女は言った。
そして一呼吸置いてから、悲しげな声と共に溜息をついた。
「なんですか、ミサトさん。言いたいことがあるなら早く言えばいいじゃないです」
顔を背向けながら僕はそう言った。
「私は、監督者として貴方と一緒に居るわけじゃないのよ」
「そうですか。じゃあ何のために一緒に居るんですか? 保護者だなんて言わないで下さいよ」
僕はそう言ってから後悔した。
やれやれ、いつものことじゃないか。僕はどうして皆を傷つけるんだろう。
彼女は優しく僕に微笑んだ。
「家族だと思うから。そう思うからいっしょに居るんじゃない。何でそんなことが分からないのよ」
耳の傍でそう囁くと、僕の頬を両手で暖かく包みこんだ。

そして彼女は僕の唇に優しい嘘をついた。  
964名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 02:11:35 ID:???
 やれやれ、保守か。
965名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 23:12:02 ID:???
>>964
と、ゲンドウは言った。
966名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/22(金) 21:53:06 ID:???
クールだ。シンジはミサトのパンツを干しながら言った。
ミサトのパンツは狭いベランダで持ち主と同様に自己主張をしている様に見えた。
967名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 23:29:54 ID:???
 やれやれ、保守だ。
968名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/03(金) 03:11:19 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
969名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/25(土) 09:30:03 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
970名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/27(月) 16:07:22 ID:9sGshzbv
あげ
971名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/29(水) 14:48:02 ID:???
第三新東京奇譚集
972名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/31(金) 23:48:04 ID:???
「保守だ」

僕はそうつぶやいてみた。
973名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/04(火) 17:50:16 ID:???
つぎはここを埋めるよ
974名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/05(水) 21:00:03 ID:???
今日も埋めるよ
975名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/06(木) 17:15:51 ID:???
今日も埋めるよ
976名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/06(木) 22:23:10 ID:???
「やれやれ」弐号機が呟いた
977名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/07(金) 17:02:21 ID:???
今日も埋めるよ
978名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/08(土) 11:49:59 ID:???
今日も埋めるよ
979名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/09(日) 12:41:58 ID:???
今日も埋めるよ
980名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/09(日) 15:21:02 ID:???
埋め
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