「貴方は何か書く仕事をしているそうですね」とLは言った。
「書くと言うほどのことじゃない」と僕は言った。
「デスノートを埋めるための名前を提供しているだけのことです。
誰でもいいんです。名前が書いてあればいいんです。で
も誰かが書かなくてはならない。で、僕が書いてるんです。
雪かきと同じです。文化的雪かき」
262 :
マロン名無しさん:04/11/23 03:38:57 ID:+6HzpA+N
ほっす
>262
スレはそんなに簡単には消えたりはしないのよ
264 :
マロン名無しさん:04/11/23 06:15:52 ID:+6HzpA+N
僕がキラである事・・・これは真実だった。僕は誰とも結びついていない。
それが僕の問題なのだ。僕はキラを取り戻しつつある。でも僕は誰とも結びついていない。
この前誰かを真剣に殺したのはいつのことだったろう?
sage忘れた・・・すまん
「いたって簡単な話です……ん?」
カップを手に取ったはいいが、紅茶がすでに空になっていたのに気づいて
竜崎は顔をしかめた。
この風変わりな探偵にはなにやら常人にははかりしれない強いこだわりごとがいくつかあって、それが乱されるのをひどく嫌うのだ。
わずかな付き合いしかない僕にもそのことは正確に了解されはじめていた。
松田が気を利かせて立ち上がった。
「ねえ、月はLと寝たの?」
「寝てない」と僕はちょっと迷ってから言った。
「ホントに?」
「本当だよ。そういう肉体的な関係はない」
きゃああああああっ
やめてーーーーーーーー!そーゆー話は…
ノートを拾ってからの自分の行為に対して僕はまったく後悔してなかったし、もしもう一回時間を遡ってやり直せ
るとしても、まったく同じことをするだろうと確信していた。
僕はミサを抱いた。
正直なところ、どうしたらいいのか僕にはさっぱりわからなかった。
でも今ここで弥ミサを抱くことは、消して間違った行為ではないように
思えた。説明はできないけれど、そういう気がしたのだ。
僕はダンスでも始めるような感じでで、ミサのほっそりとした体に
腕を回した。乳房が僕の胃のあたりに押し付けられた。
271 :
マロン名無しさん:04/11/30 14:33:31 ID:wBy0Uh4B
やれやれ
風じゃなくてぱくりじゃねーか
そういえば村上春樹「的」デスノートだったw
274 :
マロン名無しさん:04/12/06 23:54:59 ID:iAqmxWHW
そろそろ誰か作れよ
「つまりあなたの言っているリュークって何なの?」
海砂がジャック・ケルアックの『ロンサム・トラヴェラー』から目を話さずに言った。
こういうときの彼女はどこまでもクールで現実的だった。
「僕にもわからない。リュークが何なのか、そして本当にそれが実在したのかどうかということも。ただ」
僕はひどく混乱していた。
「何て言ったらいいのかな。ときどきとても心細くなるんだ。
引力の絆もなく、真っ暗な宇宙の空間をひとりぼっちで流されているような気持ち。
自分がどこに向かっているかさえわからない。
でも昔はリュークがいた。リュークもたしかにどこかで僕を待っていると思う。
ああ、僕は今とても混乱していてうまく話せない」
「古典的混乱」海砂は相変わらず小説から顔を離さずに事務的に言った。
彼女にとってリュークなんてものは昨日竜崎が食べたお菓子が「きのこの山」だったのか
「きのこの谷」だったのかということぐらいどうでもいいことなのだ。
「リューク」僕はもう一度口に出してそうつぶやいてみた。
「なあ、ミサ・・・信じられないかもしれないが僕はきっとそいつと半年間も一緒にいたんだよ。
・・・いや実際のところもっとかもしれない。
こんなこと竜崎にだってもちろん父さんにだって言ってない。
いいかい、僕がこのことを君に最初に話したのは君がリュークのことを知っているかもしれない、そんな気がしたからなんだ。
それに僕は今いつになく少々混乱していて、第三者の客観的な意見をとても求めている。
だから君の意見を聞かせてほしい」
少し考えるそぶりを見せたあと、彼女はクールに言った。
「それって何かのサナギじゃない?」
なんかのサナギって何だYO〜
「なんかの松田」思い出したYO〜
278 :
マロン名無しさん:04/12/09 00:54:13 ID:grn/M9ny
ある新聞記者がインタヴューの中でLにこう訊ねた。
「あなたの調べているキラは捜査本部で二度消え、ヨツバで一度死んだ。
これは矛盾じゃないですか?」
Lはこう言った。
「君はデパートでお菓子がどんな風に消費されるのか知っているのかい?」
「いや、」と記者は答えた。「でも、そんなことは誰にも興味を持たれりゃしませんよ。」
「誰もが食べているお菓子をワタリに頼んで、いったい何の意味がある?」
一連のキラ事件が解決したあと、いなくなった死神から手紙が送られてきた。
どうやらもう一匹の死神とギリシャあたりを旅行しているらしい。
『リンゴはここでは夢のようにおいしいのです』
と死神は手紙で書いてきた。
『わたしたちはエーゲ海の真っ白な海岸に寝転んで、美しい二対のおっぱいを太陽に向け、
蜜の濃厚なリンゴをいただきながら空を流れる雲をこころゆくまで眺めるのです。
そういうのってすてきだと思いませんか?』
月「なぜキラだとわかった」
ミサ「あっやっぱり目の取引はしてないんですね。
話せば長くなるけどいいですか?」
月「いいも何も、君はそのことについて話すためにこうして僕を訪ねてきたんだろう。気が済むまで話せばいい。
本筋の他に序曲と〈妖精の踊り〉がついているのなら、それも含めて」
死んでこそ 浮かぶ瀬もあれ、デスノート。
デスノートという漫画がそこにあるのに、
どうしてわざわざ今まで捨てられずにとっておいた漫画なんてものを読まなくちゃならない?
それは天使が空から降りてきて美しい音楽を奏でようとしているときに、
テレビの再放送番組をつけるようなものじゃないか。
「その構図が好きなの?」
「好きだよ」と私は言った。
「小学校のとき お絵かき・コンクールでこの構図を描いて優勝して鉛筆を一ダースもらったんだ。昔はすごくポスターカラーが上手くてね」
彼女は笑った。「連載というのはなんだか不思議ね」
「不思議だ」と私は言った。
彼女がもう一度「ネーム」をかいてくれたので、私ももう一度それにあわせて描いた。
二度めにそれを描くと、私はわけもなく哀しい気持になった。
「ボツになってしまっても原稿をくれる?」と彼女は訊いた。
「描くよ」と私は答えた。
「もしそこから原稿を間に合わすことができるならね」
彼女と私は机の上に残った最後の消しゴムを半分ずつわけて使った。
「今何時だろう?」と私は訊いた。
「夜中よ」と彼女は答えた。
286 :
マロン名無しさん:04/12/14 22:32:01 ID:QCHGOIT9
ああああああ げ げ げ
あ あ げげげげげげげ げ
ああ げ げ
あ げ
あ げ
あ げ
Lという名前は、実は本名ではない。
でもそんなことはもうどうでもよかった。
自分がなんて呼ばれているのか、
そんなことは、たいした問題じゃない。
Lはキラの対極ではなく、その一部として存在している。
289 :
マロン名無しさん:04/12/27 01:45:50 ID:Q0ele424
キラがキラであると感じる瞬間があるとすれば、
それはもはやキラという言葉の意味を
誰も理解していないことになるだろう。
290 :
マロン名無しさん:05/01/04 11:04:18 ID:J8P2TZxC
291 :
マロン名無しさん:05/01/07 17:27:43 ID:QP4e162H
僕はとてもつもない嘘つきなんだ。
まったく救いがたいくらい。
たとえば僕がナオミを何とか殺そうと後をつけて歩いていたとするね。
そして彼女に話しかける時、「僕もLの元で働いていたことがあるんです」とかつい言っちゃったりするわけだ。
とんでもない話だよね。
292 :
マロン名無しさん:05/01/17 01:28:38 ID:5a4Ixt7x
あげ
そう、僕には何か致命的な死角がある。
僕は何かを見逃している。
彼女は僕がよく知っているはずの誰かなのだ。
それから何かがさっと裏返るみたいに、僕は全てを理解する。
何もかもが一瞬のうちに白日のもとにさらけ出される。
その光の下ではものごとはあまりにも鮮明であり、簡潔だった。
僕は短く息をのみ、ゆっくりとそれを吐き出す。
吐き出す息はまるで焼けた石のように固く、熱い。
間違いない、大場つぐみはガモウひろしだったのだ。
どうしてこれまでそれに気がつかなかったのだろう。僕は激しく頭を振った。
考えればわかりきったことじゃないか。まったくわかりきったことだ。
ガモウはあの奇妙なネームの中から僕らに向けて死に物狂いで
そのたったひとつのメッセージを送りつづけていたのだ。
「私の名前をみつけてちょうだい」と。
294 :
マロン名無しさん:05/01/25 14:13:01 ID:grUyZD8X
良スレ上げ
読んでて、久しぶりに春樹の本買おうと思った
「死んだってかまわないもの」
「いいよ、わかったよ。つきあうよ、君に」と僕は言った。
「一緒に死んでくれるの?」とミサは目をかがやかせて言った。
「まさか。危くなったら僕は逃げるよ。死にたいんなら君が一人で死ねばいいさ
296 :
マロン名無しさん:05/02/09 21:55:43 ID:RDhOX4tx
どうしたら空を飛べるのかしら。
簡単だよ。目をつぶって想像してごらん。
リュークが教えてくれたこと。
297 :
マロン名無しさん:05/02/11 00:00:32 ID:gIKWcPTC
298 :
マロン名無しさん:05/02/11 00:18:48 ID:V2PiYVCD
最初のほうで書いていた職人さんが「青空ナオミ」って
書いていることが気になる。
Lはむずかしい顔でメニューをひととおり見渡してから、
ぱたんとしめて、テーブルの上に置く。
「本当はメニューなんて開く必要もないんですけどね。
いちおう見ているふりをしているだけです。」
月は何も言わない。
「ここではチョコレートケーキしか食べません。
決まってるんです。私に言わせてもらえば、
デニーズで食べる価値があるのはチョコレート
ケーキくらいですよ。メニューにあるものは
おおかた試してみましたが。
君はここでチョコレートケーキを食べた事ありますか?」
月は首を振る。
「悪くありませんよ。チョコレートケーキと、
あつあつにしたココア。デニーズではそれしか食べません。」
「君は死神との間に本当に特殊な関係を持ったのか?」と上司は訊ねた。
「持ちました」と夜神月は答えた。
以下はそのやりとりである。
Q「特殊な関係とは性行為のことであるのか?」
A「そうではありません」
Q「説明をしてほしい」
A「精神的行為であります」
Q「説明になってない」
A「うまい言葉がみつかりませんが、神になるというのが近いかと思います」
Q「君は死神に何かの力を譲渡されたと言うのか?」
A「そうであります」
Q「おかしくなった一週間、君は君なりに人々を裁いていたんだね?」
A「そうであります」
Q「それは職務逸脱行為であるとは思わないのか?」
A「悪人を裁くのが私の職務であります」
Q「悪人を裁くことが職務とは認められない。以後謹んでもらいたい。
そもそも君は東応大学農学部を優秀な成績で卒業し、入省後も優れた勤務成績を
残している、いわば将来の東亜の農政を担うべき人物である。それを認識すべきである。」
A「わかりました」
Q「死神のことは忘れたまえ。死神はただの妄想だ」
A「忘れることは不可能であります」
Q「事情を説明してもらいたい」
A「私は新世界の神になるからです」
Q「説明になってない」
A「これ以上の説明は不可能であります。お名前をお聞かせください」
302 :
月博士おおいに語る:05/02/26 05:56:13 ID:Qi6m4CEX
上げちゃいますよ
303 :
マロン名無しさん:05/02/26 08:22:35 ID:7IwVS0vP
とりあえずドーナッツだ。
ドーナッツを持ってこい!
304 :
マロン名無しさん:05/03/13 13:07:37 ID:SY+1VhAg
あ
げ
305 :
マロン名無しさん:05/03/16 20:28:07 ID:0vVXGFAZ
カフカage
306 :
マロン名無しさん:2005/03/28(月) 21:37:51 ID:dROrWNlz
あげ
307 :
マロン名無しさん:2005/04/08(金) 14:47:20 ID:3w0rQ9Uv
「いいかい、私は新世界の神なんだ」とそれは大声で語った。
「君のちっぽけな<つもり>など私の前ではものの数ではない。
私はLの結末を見届ける者であり、火口のささやかな夢のなれの果てだ。
私は新世界の神であり、新世界の神であり、新世界の神なんだ。
あらゆるミサミサのパンツ、トイレの時間、生理の日の焦燥の一刻一刻、それらはみんな私のものだ。
デスノートはどのようは規則にも収まらない例外であり、
火口ごときに扱えないものであり、
新世界という料理の薬味なのだ」
ちょっとスレタイから外れてるけど、フィッツジェラルドの「バビロンに帰る」より。
村上春樹訳なので。
うん、いい。
村上春樹か…
あれ?