1 :
ギーガー:
私はサードインパクト後の世界で一番の経済大国となった
トライラックスの最高指導者、ギーガーだ。
世界征服を狙っていた我々は日本の神聖綾波教団に
利用価値を認める一方で脅威視していた。
教団の目的が再度の人類補完計画によるフォースインパクトである
ことを知った我々は教団と手を組むふりをして、
騙まし討ちをかけて、これを壊滅するという作戦を講じていた。
だが、我々の作戦に気づいた教団側はあらかじめトライラックス本国に
送り込んでいた刺客により、暗殺テロ事件を起こしたのだ。
私もあやうくクローンアスカのノヴァと戦闘用暗殺ロボットのIG-88Zに
殺される所だったが、A級大使フウイ・ノ・レイが日本から連れて来た
ランドマスター隊に危ない所を助けられる所となった。
どさくさに紛れて暗躍するE計画、綾波教団との戦いはなおも続く。
さて、どうなることやら・・・さーびす、さーびす♪
今だ4げっとずさ。
昨夜は新スレ立て、及び過去スレ拾いをしていたら
疲れてしまい、ネタカキコが止まってしまいました。
取り急ぎ、
>厚木基地最後の兵士さん
春日歩の救出収容、ありがとうございます。
スモーカー大佐の方は紀伊半島の山中に潜伏していた
所を発見して合流したとしても良いし、
自分だけどこかへ逃げてしまったとしても良いと思います。
クローリー・ヒナ大使の“鎖”の能力に関して
誤解があったようなので、それについて。
心理的拘束効果はマインドコントロールの一種で、
これは彼女に対してどのような認識観念を抱いているか
に影響されますが、物理的な拘束力、攻撃力、破壊力は
他人の側の認識観念は一切無関係で、むしろ彼女自身が
どう思っているかによって効果が増強します。
それほどパワーを開放している状態ではないにも関わらず、
スモーウォーカーを空中に持ち上げてしまうくらいなので、
相当なパワーの持ち主であることがわかると思います。
寮責任者氏と二人,日重共の本社ビルに到着。受付で名乗り,連絡を取ってもらう。するとまもなくナ
オコ博士の部屋に案内される。彼女は忙しく各方面との連絡を取っているようだ。
博士は作業が一段落した所で俺たちの来訪に気付き,こちらに顔を向けた。以前何度か会ったときとは
違い,その表情は厳しい。いつもの余裕と知性を秘めた視線は射通すように鋭く,何かたくらんでいそ
うな悪戯っぽい微笑みは消え,口元はきりりと引き締まっている。
対面の挨拶もそこそこに,博士は「こっちよ」といい,部屋を出てどんどん通路を進んでいく。道すが
ら俺達がレイ達姉妹の拉致を阻止できなかったことを謝罪しようとすると,博士はそれを遮った。彼女
の言では,今回の事件は誰にも阻止できる物ではなく,俺たちにその責を問うことはできないとの事だ
が,それでも自分の不甲斐なさが身にしみる。
やがて博士の歩みは,ある一室の前で止まった。彼女はノックをし,俺たちを連れてきたことを部屋の
中にいる誰かに告げる。すると「入りたまえ」というドスの効いた男の声。そういえば博士は,俺達に
会わせたい人物がいるとのことだったが?
「失礼します」と博士がドアをあけ,俺が部屋の中にいるグラサンに髭面の大男を見た第一印象は…
『すんません,こちら何処の組の親分さんでしょうか?』というものだった。
これでも俺はサードインパクト後の約三年,盗掘屋などという怪しい商売をしていたわけで,それなり
にヤバイ奴や怪しげな奴らも見ている。同業者はもちろん,チンピラヤクザや野盗,賞金稼ぎ,闇市場
の商人,ブローカー,用心棒,綾波教の狂信者等々。だがこの髭面の男は,そいつらを遥かに凌ぐ迫力
と静かな威圧感を全身から発散している。うかつに声をかける気にもなれず困惑していると,寮責任者
氏がこっそり,この男が碇ゲンドウだと教えてくれた。
何!この男があのシンジ君の父親で,ユイ博士の旦那さん!?とても信じられんが…まあ,旧ネルフの
司令ならこのぐらいの強面なんだろうと納得する。
ナオコ博士の仲立ちで互いの紹介を終えると,ゲンドウ氏は俺たちに,今までレイ達姉妹の面倒を見て
きたことについて簡潔に礼を述べた。うーむ。もしかして意外と不器用なタイプなのかもしれんな。
見た目が怖すぎるけど。
そして来客用のソファに全員が座ると,博士が俺達にレイ達姉妹の集団誘拐事件,更に現在の京都の綾
波教団や大阪に駐留しているネルフ・トライデント連合,トライラックスの動きなどについて簡単なレ
クチャーをしてくれた。幾つか俺からも質問をしてわかったことは…今の京都に普通の人間が侵入する
のは自殺行為に等しく,ましてやレイ達姉妹の捜索及び救出など不可能だということだ。
それでも何か手立てはないか,必死に考えていると,今まで沈黙を守っていたゲンドウ氏が,一策があ
ることを告げた。その策とやらについて俺はゲンドウ氏に質問するが,現時点ではまだ明かせんと突っ
ぱねられた。彼は,命懸けでやる気があるのならついてこい,でなければ帰れ,とも言い放った。
もちろん俺達の返事は決まっている。了承の返事をうけて,ゲンドウ氏はグラサンごしに俺たちの眼を
見据える。俺は腹に力を入れて睨み返す。数秒の張り詰めた沈黙の後,ふっとゲンドウ氏の口元が緩み,
ぞっとしないニヤリ笑いを浮かべる。彼は,「いいだろう。」といってナオコ博士をチラリと見遣った。
ナオコ博士は小さく頷くと,俺たちにこれからの行動予定について説明を始めた。
その戦いは正に常軌を逸していた。戦っている連中のレベルからして、見た目を遥かに超える…
そう、これまで確認された中でも最大規模のエネルギーがぶつかっているのは間違い無い。無論、
これだけでも常軌を逸しているのは間違い無いが、それ以上に常軌を逸しているのはその戦法…
特に鋼鉄のボーイフレンドとやらの…だっつーか、奇行だろう……。
「ふほぉ〜、ぽんぷぅ・あっっぷっぅ!!!」
この声と共に、更におぞましい、立派すぎて精神が汚染されるかのような筋肉が盛り上がる。ど
うもこれがこいつのパワー開放らしい。…予想はついていたが。
「くらえぇぇぇい! 九頭兄貴(クズアニキ)ぃぃぃぃぃぃっ!」
などとほざきながら、白い零号機へと一瞬で突進する。その勢いは白い零号機が防御行動を展開
するより素早く、突き刺さる。ちなみに命中の瞬間、
「壱! 弐! 参! 肆! 伍! 陸! 漆! 捌! 玖!」
と、叫びながら、大胸筋に始まり、大臀筋に終わる九つのポーズで九発の攻撃を加えている。そ
して、上空高く吹き飛ばされ、墜落して爆炎を上げる白い零号機をバックに右小指で天を、左小
指で地を指したポーズで見栄を切る。……やめろ。すると、シンジが俺達に問い掛けた。
「……逃げなくていいの? ここにいたら体より心が危ないと思うけど……」
「……そうは思うが…。あまりにも悔し過ぎる」
「…この件での精神汚染まではガードできないと思うよ。…僕もやばいし……
そんな俺達を尻目に鋼鉄のボーイフレンドは叫ぶ。
「鍛えあげし肉体の神速を最大に発動し、この九つのポージングを同時に打ち込めば防ぎきるこ
とは絶対ぃぃぃぃ不可能ぉっ!!!」」
すると、爆炎の中から無数の羽根が飛んでくる。だが、それはまたもや伸びた胸毛でガードされる。
「無駄無駄無駄ァッ! 帰らざるの森ィィィィッッ!!!!!」
胸毛にんな名前つけんなよ……。そして、爆炎の中から白い零号機が歩いて現れ、眼前で展開され
ている光景を無視して…あるいは意識したくないのか…言った。
「やはりね……。あなたは本当の力を出していない。…いや、出せないみたいね。確かに今のは
効いたけど…心には特に…まだ立っていられる。やはり、力の相当な部分を『彼』にあげてしまっ
てるみたいね。けど、そのためあなた達は中途半端。……それに、私達は『あちら』で本来の物を上回る力を得ている」
鋼鉄のボーイフレンドは答えた。
「……そういうお前も力の大半はエヴァに蓄えているくせに……」
「よかろう…ならば我が最大の力をもってしての奥義、『天 翔 肉 蠢』(アマカケルニクノウゴメキ)」にて結
着をつけてくれる。お前が死なないのは知っているが、これ以上のここでの戦闘はできまい」
しかし、白い零号機は不適に答える。
「その前に、こんどはこちらの番よ。碇君達の流儀に合わせてトドメを刺させてもらうわ。……そんな響きか
らして不吉な技を見なくてもいいように……」
そう言うと、白い零号機は飛び上がり、パワーを開放する。下方に白い羽根が集まり、白い羽根の付いた、純
白のバイクになった。白い零号機はそれに乗りこんで加速しだす。そして、車体から翼が飛び出し、翼から順
に、光に包まれ、光球となり、鋼鉄のボーイフレンドへと突撃する。そして、鋼鉄のボーイフレンドはそれに
対しても常識外の反応を示した。
「力ばかりが脳では無い! キングオイル・フラァァァッッシュ!!」
その言葉と共に体の表面のオイルが輝きを増し、神々しいくらいにテカり輝く。ぐふっ!!
…そして、両者は激突した。その結果……なるほど、これが力ばかりでは無いという事か。どうやら鋼鉄のボー
イフレンドは開放したパワーを摩擦力(の、ような物)としたらしい。そのため、光球はまさに『ツルッ!』と
言った感じで滑ってしまい、ダメージを与える事はかなわなかった。…どこまでも人をくっている。
だが、それは予想外の事態をもたらした。軌道を逸らされた光球は予定外の方向に飛んだ。そして……
「へ!?」
鋼鉄のボーイフレンド、初号機、零号機、俺達等、その場にいた全員…白い零号機まで…がそんな声をあげた。
なぜなら、光球はそのまま初号機につっこんでしまったからである。……そして、そのまま初号機は爆発炎上
し、跡形も無くなってしまった。
「碇君!!!!」
零号機の悲痛な悲鳴が響いた。
初号機を消滅させ、光球はバイクへと戻り、停止した。そこから白い零号機が降りると、バイクは消滅する。
そして、白い零号機は言った。
「とんだ事になったわね。……あなたの勝ちよ。後はまかせたわ」
そう言うと、白い零号機は羽根を舞わせ、その場から消える。同時に聖母の使徒達も一枚の白い羽根となり、消滅する。
「ま、待たんか! 元はお前のせいではないか! くっ」
鋼鉄のボーイフレンドが叫ぶが、空しいだけだ。
俺は呆然としていた。……嘘だろ、あのシンジがこんなあっさり。零号機は膝を落としている。泣き声さえあげ
られないみたいだ。そんな中、鋼鉄のボーイフレンドが言葉を発する。恐ろしく緊張した調子だ。
「呆けている場合では無い。あれを見ろ」
ただならぬ響きの声に、鋼鉄のボーイフレンドが指をさせた所…さっき初号機がやられた所だ…を見ると、いつの
間にか、赤い球体が浮かんでいた。鋼鉄のボーイフレンドは言葉を続ける。
「あれが…教団の者達が彼…いや、ファーストチルドレンもだな…を殺す事のできない理由の一つなのだ」
赤い球体を中心に、肉がつき、人型を構成していく。
「そう、彼等は死ねないのだ。特定の条件を満たさなければ」
異形の人型の表面に装甲が付き、初号機の姿となる。
「これからが大変だ。今、彼の意識は眠っている……その上、かなり力の封印が解けてしまった。すなわち……」
初号機の目は赤黒く光、顎は開き、翼が展開される。
「……暴走だ」
初号機は獣のような構えで、この世の物とは思えぬ声で咆哮した。
「ウォォォォォォン!!!!!」
ttp://www2.big.or.jp/~ichi/eva/macho/ えー、EYE96さん他、上記のページの皆様ごめんなさい。今回ネタはここのを使わせていただきました(藁
さて、またもや簡潔な連絡のみですみません。
○Eさん
S2機関ですが、予定ではほぼ消え去るに等しくなります。少なくとも、エヴァレベルの存在を運用でき
る代物は存在できません。ちなみにいわゆる完全なS2機関は、使徒が持っていたり、サードインパクト
超えエヴァの持つ、天然物のみのつもりです。ちなみにエヴァ能力者等のS2持ちの場合、人間形態でも
作動しているかどうかは、最終的な運命に関わります。なぜ消えるかは…ネタばれになってしまうので……
○トライラックス担当さん
スレ立てお疲れ様。とりあえず聖母の脅威は去りました。ただ、しつこい事にこの場の戦闘はもう少し
続きます。……次には終われるかな。
それと、ヒナ大使の鎖によるマインドコントロールはエヴァ能力者には通じないと考えてください。
○某農場新入りさん
お帰りなさい。そして、すみません。時間軸の関係でトライラックス優先してしまいました。そろそろ
そちらも動くと思いますので。
○高橋覗さん
このスレでの他作品キャラは大体オリジナルより弱体化していますので、ご理解を。例外はバイオレン
スジャックですが、彼は初期の扱いの都合ですね。
○黒ブチメガネさん
まあ、確かにそうなんですけどね。この件はもう少し時間のある時に。
量産機は高空から一気に身を躍らせた。白銀のエヴァが気づいて見上げた瞬間、
翼を大きくはばたかせ、その目の前に舞い降りる。白い翼の巻き起こした風の渦が
二体の周囲の煙幕を跡形もなく追い散らす。
相手がこちらを認識するのを待って、僕は口を開いた。
「トライラックス日本駐留艦隊、クローリー・ヒナ・バーベム駐日大使でいらっしゃいますね?
神聖綾波教九大司教、第弐位を預かる者です。突然の拝謁をお許しください」
銀のエヴァは尊大に頭を持ち上げる。
『突然どころか邪魔者もいいところではなくて? わたくしは今忙しいのよ』
「わかっております。先ほどからの戦い、拝見させて頂きました。そちらの次世代兵器も。
・・・ですが、彼の追撃は、今は諦めて頂けないでしょうか?
あなたの方がよくご承知だとは思いますが、彼の鎖は既に解けています。それに、
部下の方々は少し血の気が多いようですね・・・ああ、もう終わります」
口にした直後、爆発光が彼方の山陰を明るませた。
「一体は自爆。残り一体はパイロットが脱出、山に落ちたようです。追撃は不要ですよ。
付け加えるなら、この戦闘に気づいたネルフの艦から、既に偵察部隊が出ています。
戦闘ヘリ一機。1分24秒後には自爆地点に到達しますね」
かすかな輝きが、銀のエヴァの特異なフォルムの上を流れる。機体が回頭したのだ。
『あなたが教団の目という訳・・・いいでしょう、少しだけ時間をあげるわ。でも
長くなるようなら、わたくし、飽きて狩りに戻ってしまうかもしれなくてよ』
「いえ、ご心配なく。簡単です」
僕はこちらに向かってくる三機を視界の隅に捉え、続けた。
「少し早いですが、京都へお迎えにあがりました。必要なものはご用意してありますから、
どうぞそのままで」
『そのままって、エヴァごとということ? 少し乱暴すぎるとは思わなくて?
・・・ヒナ、落胆。A級大使を迎える、これが教団の歓迎の仕方という訳なのかしら』
「どうとでも。無礼は承知の上です。
ですが、決戦に際して京都までご足労願うことは、主席から既に申し上げてあると思いますが?
それが今になったというだけの話ですよ」
『・・・わたくしの協力が必要になったということ』
なめらかに流れる女性の声が、少し尊大な響きを帯びた。
「来て頂けるなら、今本国で起きていることを詳しくお伝えします。エヴァ・フェットらが
今どこにいて、何をしているのかも。もっとも、こちらの方は既におわかりでしょうが」
『そちらの要求を呑めば、わたくしの知りたいことを教えてくれるという訳・・・
まあ、そのための同盟ね。よろしいでしょう、案内なさい』
「さすがに判断がお早い。では」
僕は量産機を少し退がらせた。
瞬間、銀のエヴァの背後の空間が光すら吸い込む影の漆黒に塗り潰された。同時に
量産機の傍らに黒白のラインに埋め尽くされた巨大な球体が出現する。
と、外部スピーカーを通した叫び声が、銀のエヴァを呼び止めた。
『ヒナ嬢様!』
反重力に支えられ、高速でこちらを突っ込んでくる三体のエヴァ。隊長機らしい
白いスモーウォーカーを先頭に、彼らはたちまち僕の周囲を取り囲んだ。怪物じみた二体が
交互に「死神の背骨」を載せた量産機を威嚇する。
『貴様、ヒナ嬢様に何をする気だ?!』
『ミゾロギ』
息巻いて声を張り上げる隊長機パイロットの怒声は、大使の冷たい声に遮られた。
『この者はわたくしの迎えです。それより、その二人を止められなかったようね。
・・・彼らが何をしたかは、先ほどこの者に逐一見せてもらったわ』
僕は面白いくらいに動揺する二体を眺めた。彼らが追い詰めた機体を喰らう映像は、話の途中で
大使の脳に滑り込ませておいた。彼女が僕に興味を示してくれたのはそのお蔭だろう。
『エドリック、グロディン。あなたたちはわたくしと来なさい。
京都でゆっくりとお仕置きをしてあげるわ。本国からの支援が期待できない以上、
わたくしたちに使える決戦兵器は限られています。その貴重な一体を台無しにしてくれた罰・・・
何がふさわしいかしらね』
銀のエヴァの周囲に擬似的に鎖が半実体化し、獲物を狙う蛇のように優雅にゆらめく。
エヴァの中でパイロット二人の意識が震え上がった。
『ミゾロギ、そういうことでわたくしはひと足先に京都へ行っているわ。赤い霧とやらの中で
京都がどうなっているのか、興味もあるし。お前は残りの二人を回収して艦隊に戻りなさい』
『し、しかし、嬢様だけを行かせる訳には・・・』
『お黙り。このわたくしが、何の腹案もなしにこの者らの本拠に行くと思っているの?
主席司教も聖母も委員会も、わたくしに危害を加えることはできないわ。
お前は提督に報告を入れて、京都に投入予定の兵器と人員を準備させなさい。
・・・彼らの輸送もそちらに任せてもよくて?』
銀のエヴァはこちらを向いた。エントリープラグの中で大使が限りない軽蔑をこめて微笑む。
「・・・お望みでしたら、そのように」
僕が答えると、大使は侮蔑の眼差を崩さぬまま頷いた。
『ではミゾロギ、頼むわ。後を任せられるのはお前しかいないのよ。ヒナ、期待』
『は、ははっ、嬢様の仰せとあらば!』
堅くなっている白いスモーウォーカーを後に、銀のエヴァは黒い平面の中に消えた。続いて
二体の次世代兵器が恐る恐るその後を追う。その直後、虚数空間は瞬間的に
一点に収束し、閉じた。白黒の球体は既に消えている。
「今のが、あなたの持つ能力のオリジナルにして、ディラックの海の番人。その力を京都でも
使いたいなら、彼の機嫌を損ねないようにすることをお勧めしますよ」
僕の言葉に、パイロットの声が険しくなる。
『嬢様の言われることだから今はおとなしくしていてやるが、万が一嬢様に
もしものことがあったら・・・僕ちゃんと艦隊は手加減しないことを憶えておけ』
僕は軽く息を吐き出し、量産機に右腕をかかげさせた。右肩に換装された黒い巨銃が、
多重拘束する装甲板の下から、地響きに似た唸り声をあげる。
「僕の相棒です。サルサ・セカンダスからの映像資料はご覧になりましたか?」
『・・・何がいいたいのだ!』
「教団はいつでも艦隊を消滅させることができた、ということです。
・・・大使はしっかりお守りしますよ。ご自身仰っているように、大事な”宿主”ですからね」
白いスモーウォーカーは無言で回頭した。飛び去る機体に、僕は声をかけた。
「パイロットが脱出した弐号機ベースのスモーウォーカー、機体は今送った
座標に墜落したままです。まもなくネルフが到達しますから、回収するならお早めに」
返事はない。
量産機はスモーウォーカーを見送ることなく、翼を翻して京都へと飛び去った。
19 :
18:03/04/07 22:06 ID:???
何をさておいてもまず。
トライラックス担当さん、厚木基地最後の兵士さん、高橋覗さん、ごめんなさいネタ潰して。
今夜かどうかは知りませんが、「E」(一部?)がもう京都来てしまうということで、
大使のお迎え、済ませてしまいました。本当は、最後まで様子見てからにしようと
思ってたんですが・・・本当にごめんなさい。
ですがここで何か仕掛けられたら、以後司教は京都から動きにくくなるので(主席除く)
守るべき大使には、ひと足先に京都に移ってもらいました。何が来るかわからないので。
ていうか自分が訳わかんなくなるんですよ。
必ずしも司教を動かす必要はないでしょうし、狙いはたぶんアレだとは思いますけど。
繰り返し、展開中のネタ潰してすみませんでした。
補足。
大使一行はディラックの海の中でいろいろ分かれ、エヴァは教団のケイジに、
大使はエントリープラグから出た状態になって、ケイジもしくは大神殿内の
VIPルームか何かに出ます。パイロットらに用があるならケイジ、本国の動静を
知りたいなら部屋へ。後者なら勝手に部屋のTVか何かでライブ映像が届きます。
艦隊の方で準備が整ったら、艦上とかに同じくディラックの海が出現、
京都に行く人員と装備とかを自動的に移送します。それ以前でも、大使が自分の服とか
身の回りの品物なんかが欲しいと思えば、同様の方法で手元に届きます。
大阪さんの乗っていたエヴァが回収されたかどうかは書いてませんので、担当さんご自由に。
第弐は量産機で飛んで帰ります。虚数空間入ると「光」が途切れてしまうので。
それから、急に迎えに来たのは前スレのライナさん辺りの動向を見て焦った、ということで
(あれって”紅”の外ですよね、一応)
勝手ばかりすみません。不都合があれば時間を戻す形とかでの追加、でお願いします。
ネルフの反応等はまた次回に(自分が手を出さなくても何とかなる気もしますし)
それでは。
「あれを聞いてじっとしておけるか!!」
誰かが猛った。
「オレは! オレはあの歓喜の為にここに入ったんだ!!」
叫んだ。
「そうだ!」「こんな外野で不貞腐る必要など無い!」
「一度しかない最高の舞台を敢えて逃せというのか!?」「俺は行くぞ!!」
「あの女の言う事なぞ誰が聞くか!!」「俺達は十分に強い!!」
「改造手術を受けなくとも(前スレ七>277)強い!!!」
「使徒の力に頼りすぎた化け物共とは違う!」
賛同の声を上げた。
彼らが本当の意味でこの場に留まっている理由は無い。
彼らを縛り付けているのは、彼ら自身の意思に他ならない。
「……行くぞ」
「他の奴には悪いが俺は動く」「俺もだ」
「武器は根こそぎ持っていけ、ありったけな」
「通信機も持っていくぞ。怪しい霧が晴れるまでは無視すればいい」
「学者どもは脅せば簡単に動く」「あの女には手を出すな、余計な手間だ」
「ゲート展開は念の為霧の外だな」
「準備が出来次第突っ込むぞ」
「…行っちまったか」
「奴等は奴等、俺達は俺達ってことでいいんじゃない?」
「報告は…………する必要ないな」
「言ったところで誰も止めねぇだろ、なあ?」「ああ」
部屋にいたのは三十名。そのうちの過半数、二十一名が動いた。
「くっ……これだから貴様等兵士は嫌いなんだ」
顔をしかめながら白衣を着た初老の男がゲート展開の操作をする。
「嫌いで結構、ここは馴れ合う為の組合じゃない」
「ただ素直に礼は言わせてもらう。こればかりは俺達じゃ操作できんからな。
ご協力、いたく感謝する」
「武器庫のストックをちょうど半分頂いた。残しておいたのはお情けだよ」
ゲート操作を行っている者達に対する完全武装の兵の後方には、
レーダーに映らない黒塗りの特殊車両が3両並んでいる。
「……京都の北西50km地点にゲートを開く。
とっとと失せろ」
左右のレバーを合図で同時におろすと、金属質の壁に波紋が走り、
グラデーションを描いて白と黒のワイヤーフレームの部屋へと変わる。
漆黒の車両と兵士達がその中へ入ると、白衣の男はレバーを上げた。
「ウォーモンガーどもめ……っ!」
吐き捨てられた台詞とは別に、男は残りの仕上げを「仕事」として行う。
ワイヤーフレームの部屋が完全に孤立して数秒、
「さて…いよいよか」
目の前が歪み、荒野が姿を現した。
まだ陽が昇るには早い時刻、冷めた空気が部屋の中へと流れ込んでくる。
「血の上った頭には丁度いい温度だ。
お前等もつっ立ってないで乗れ、行くぞ!!」
「ああ」「おう」
一人は車両側面のグリップを掴んで体を反転させてその上に、
残りは走り出した車両の開いた後部からに駆け上った。
おお! 激しい展開が………意欲が湧き出すというか、萌えますな(笑)
今回のネタは第弐次席の宣言(の情報)を聞いた数時間後夜明け前、という事になります。
先走って動いたのは、前スレ七で人体改造及び大祭への参加差し止めを食らった奴等の大半です。
ある程度のドーピングはありますが、ふつーの人の上の上程度の強さです。
彼らの武装で最も強いのは携帯型N2爆弾です。
これを筒状の追加武装に装着し、爆発させるとモンロー効果を利用した
威力数(十?)倍の「業火の槍」と化す事が出来ます。
>トライラックスさん
スレ立てお疲れ様です。
ヒナ嬢の騒動もまとめられてしまったようで、残すところは本国ですね。
……なんか、まだまとまりそうには無いですけど(苦笑)
それと…ごめんなさい。ネタが潰れた原因の原因は私のようです。
>某農場新入りさん
お帰りなさいませ。
ナオコ博士に『G』がついていれば、万人力です。きっと、いけます。
>黒メガネさん
えっと……チームFが動くのはもう少しあと(早くて一日後?)になりそうです。。。
ネルフ側の決断から60時間=2日と12時間、あるんですよね?
混乱させてすいません。備えあれば憂いなしですけど。
も一つ続きます。
>????さん
了解です。基本的に使えない方向でこちらも都合つけます。
ただ、「全部が消える」という確定の描写は出来る事なら避けてほしい……です。
っていうか、このネタ
>>13で『彼』に大幅な制約とかかかったりしませんよね?
>高橋さん
私の希望的観測では、長くても次々スレでこの流れは一度完結すると思います。
改めて、よろしくお願いします。
で、「槍」なんですが、私の説明が拙かったようですみません。
科学的に解析出来た結果を利用して出来たものが数個ありますよ、と。
神話由来の物なので全部なんて出来(たら面白くないし反則)ませんし。
『彼』は科学的に「槍」の使い方が解っているということではなく、
自身が「槍」そのものになったことで感覚的に知った、
「原理は知らんがこうすればこうなるのは解る」という感じです。
無論、『彼』は解明されていない部分まで使えています(全て、とは言いません)
例えば人の魂を集める、物質をエネルギーに変換し「槍」内部に貯蔵する、
地球上の人に限らず、その魂の位置と数を把握する、
第三の樹(過去スレ参照、第三新東京市にある巨木)から「力」を引き出すなど。
あ。すいません。
>黒メガネさん
チームFのライナ、世界中で仕事に追われるAngelArmsは全部「紅」の外です。
24 :
19:03/04/07 23:17 ID:???
時間ができたのでもう一度覗きに来ました。
補足しそこねてるところもあるので。
補足、というか質問。
>バーベム大使関連を書いていた皆様
時間・・・って、いつ頃のことなんでしょうか?
前スレの時点では、艦隊に本国の異常の報告が入ってたんで、
本国の「大事件」(最初はどうなることかと思いましたけどホントに大事件になりましたね)
と同じ→本国訪問第4日の夜、ということになるのかなと、自分は思ってます。
それで、>15〜>18はなんとなく夜の情景を想定しつつ書きました。
で、書く側のご都合主義になるんですが、この夜は同時に
「ネルフ京都進攻宣言」の夜(宣言自体は・・・朝か・・・?!ヤベ)にして、
ついでに前スレ>145の第弐のデムパ放送の夜(これはそんなに遅くない夜)
でもあるんじゃないかなと。
とりあえず後者二つの一致は動かせませんが、本国の方と日本がずれてても構いません。
まあはっきり決める必要もない気も、しますが。
>????他さん
はい。どっちにしろ自分が言うべきことではありませんでした。
うるさくすみませんでした。
・・・・・・ていうかどうなるんですかこれは・・・?
・・・どうでもいいですが、バーベム大使へのライブ映像には教祖様もしっかり映ります。
>提唱者さん
紛らわしい書き方してすみません。実際チームFが動いた「事実」を見て、ではなく、
前スレでライナさんが「動くか」とチェシャに言う(デムパの直後の出来事)
→止められても動くチームがあるとわかる(そもそも「E」の命令系統は絶対でない)
→それに教団側の予定や段取りなんかは知ったことじゃないだろうし
→先行する部隊もあるかな
→極力京都を離れるのは避けた方がいい(=「E」は司教クラスが舐められる相手じゃない)
・・・という判断をしてました、ということで。すみませんでした。
作戦会議で、京都に派遣する部隊、及び作戦方針などが決定した。
海路で、ありったけの武器弾薬を持たせて、ネオエヴァ部隊・戦略歩兵部隊・
戦車部隊・ミサイル車両部隊・補給部隊を大阪に運ぶ。大阪を拠点にして、そこから、京都に向かう。
空母(一隻しかないが)の出動も検討されたが、先の旧東京事変の影響で、燃料が不足していて、
行くのは無理だという事で、見送られた。でも何と言っても、人類滅亡を賭けた戦いなんで、いざという
時は、燃料切れを承知の上での特攻出動も選択肢のひとつには、入れてある。
ちなみに、相手がとんでもない化物なので(赤い霧も、怨霊の仕業と判明)、ネオ戦自には
霊能局の力で、守護霊を憑かせる事になった。混乱の世界で死んだ人々の魂が、ネオ戦自を
守ってくれるから、きっと大丈夫だ。
「負けたら、私もまた溶けるんですね」
「オレもだ。でも、負ける事は考え無いようにしよう。悪い事考えたら、本当にそうなってしまうというし。」
旧東京・皇居跡・・・・・・、今は霊能局の施設になっている。
真っ暗闇な神前の大広間で、守護霊を召喚する儀式が、行われている。
暗闇に、七色に光る「セフィロトの樹」の図案が、浮かび上がる。続いて、部屋中に白いもやもやした光が、出現する。
この光が、サードインパクト後の混乱した世界で死んで、さまよっていた魂を、霊能局が
供養し、守護霊となったものだ。、儀式によって呼び出されこの世に実体化された。
その光達が、セフィロトの樹の一番下の球体に、集まっていく。全ての光が、一番下の球体に
重なった瞬間、光が一気に一番上の球体まで駆け上がり、セフィロトの樹が形を変え、守護神が姿を現した。
「守護霊は、セフィロトの道を辿り、神の国に到達して、守護神となった。」
部屋から、大祭司が現われて、言った。続いて、気を失って倒れた巫女達が、運び出されてきた。
類稀な霊能力者である彼女らも、厳しい精神儀式のために、全員失神していた。
「守護神は、何と?」
「ネオ戦自を、怨霊から守護する、あらゆる霊障から守護する、と。」
「よし、霊能局の仕事も、何とか間に合ったな。高橋長官に連絡しよう」
霊能局・局長が言った。
ネオ戦自技研の更衣室で、相田と鈴原(同姓同名)が、プラグスーツに着替えている。
「うッひょおおおおおおお!すっげえええええええええ!エヴァを!この!俺の手で!操縦できるなんて!
人生最大最高のラッキーだ!!ああ〜、夢じゃない事を祈ります!」
「アホ・・・・。しかし、まさかケンスケ(同姓同名)の言う通りになるとはな。驚いたで」
「だから言っただろう?嗚呼しかも、京都作戦であれを操縦するなんて!まさに世界を守る、正義のヒーローォ!!」
「しかし、今日中に操縦をマスターせいなんて、けったいな。まあ、男鈴原、やったるわい!」
・・・・・・そして、二人の特訓が、無事に終わった。
先の騒動で怪我を負った兵士達が入院している、ネオ戦自病院に来た。彼らのお見舞いだ。
高橋長官は、京都作戦の仕事に追われて忙しすぎるので、私が代理で来たのだ。閣下も過労で倒れないか、心配だ。
「どうも、お待ちしていました」
「院長さんですね。高橋長官の秘書、綾波レイです。今日は長官の代理で、まいりました。こちらこそ、よろしく」
院長が出迎えて、挨拶した。院長の案内で、病室をまわっていく。
「こちらがですね、一般兵士の病棟となっております」
「どうぞ、クッキーなどを焼いて来たので、どうぞ召し上がってください」
「手作りですか、気を使っていただいて恐縮です。ありがとうございます。」
「早く元気になってくださいね」
そんな感じで、クッキーを配りながら病室をまわっていく。
院長の案内で、別の病棟に移る。
「この病棟には、上級士官が入院しています。この病室は、惣流・アスカ・ラングレー(同姓同名)さんの病室です。」
惣流・アスカ・ラングレー・・・女性ながら、ネオ戦自のエースパイロットで、ネオエヴァパイロットになった、相田・鈴原両兵の上官でもある。
「ああ、長官の秘書さんね。ご苦労様・・・」
「惣流さんも、早く元気になってくださいね」
「当たり前よ!こんな所で寝てても、暇でしょうがない。」
噂通り、気の強い人だ。
「暇、ですか。じゃあ、私がちょくちょく来ましょうか?」
「あら、そ・・・そう?ありがとう・・。」
29 :
大阪:03/04/08 04:48 ID:???
新しいスレになったから、私がこれまでの荒筋をカキコするで。
2016年、サードインパクトいう大災害が起こって、世界人類は壊滅的なダメージを受けた。
その後、さながら『北斗の拳』まがいの離散状態を経て、日本国内では各地に都市が築かれ、復興に向かって行った。
私が住んどる海上都市大阪もそのひとつや。
海上都市大阪は巧みな商業戦略により日本中にその影響力を及ぼして行った。
ところが、そのすぐ近くに神聖綾波教団いう怪しげな宗教団体が大神殿を構えとって、怪しげな活動をしとる。
この綾波教団はフォースインパクトとかいうのを起こそうと企んどるいう噂で、私達、一般市民はその脅威に怯えて暮らすはめとなっとった。
おかげで日本国内はネルフ・トライデント系列団体と綾波教団が勢力を二分して争いが絶えへんかった。
そこで、海上都市大阪の偉い人達は関東の方のネルフや日重共などにかねてから救援を求めたりしとったんや。
一方、日本の外ではトライラックスいう国が世界征服を狙っとって、日本国内にも干渉しようと、駐日大使を送って来たりしとった。
実はトライラックスはネルフの関係者の便利屋スズキいう人が海軍の艦隊や港を攻撃して来よったから、ネルフ・トライデントを敵やと誤解しとったらしい。
最初に日本に来たトライラックスのA級大使フウイ・ノ・レイは身体が機械でできとるサイボーグ人間やったが、ネルフ・トライデントと綾波教団を和解させようと考えたそうや。
フウイ・ノ・レイ大使はそのために大阪湾内に停泊しとった空母ソーソソソ艦内でコスプレ晩餐会を開いて両勢力の親睦を図ったりしようとしとったんや。
ところが、その晩餐会の最中に便利屋スズキが爆発物を持ち込んどったせいで、空母ソーソソソは沈没してしもうた。
そやけど、その事件に関しては、実は綾波教団側がトライラックスを自分達の側に取り入れようと、便利屋スズキの仕業に見せ掛けてやったんと違うかいう説もあるらしいで。
30 :
大阪:03/04/08 05:11 ID:???
そして、空母ソーソソソが沈没した直後、海上都市大阪は神聖綾波教団の勢力に制圧されてしもうた。
私もボスク=ナカガワ・レイジいうならず者の一派に捕まってしもうて、通天閣で人間お好み焼きにされかけてしもうた。
その時、私と助けてくれたのがトライデントの兵隊さん達と、ネルフの碇シンジいう美男子の人やった。
ボスク=ナカガワ・レイジの一派は逮捕され、綾波教団の勢力は海上都市大阪から撃退された。
その夜、私はランチマスターの人達から雑炊を御馳走になった。
一方、フウイ・ノ・レイ大使はE計画とか呼ばれとる謎の一派に誘拐されとったが、無事に戻って来て、つかの間の和解が成り立っとった。
その間、旧東京の農業プラントでランチマスターの人達の結婚式があって、私も参列したりした。
その結婚式の時、赤木リツコいう金髪頭の人が農場で働いとるサカキいう人にこないな話をしとった。
サードインパクト以前に自爆して死んだ綾波レイがサイボーグになって生きとるかも知れへん・・・やて。
ん? トライラックスから来たフウイ・ノ・レイ大使もサイボーグやで。もしかしたら・・・。
ところが、海上都市大阪へ戻って来たら大変なことになってしもうた。
トライラックスから新しくクローリー・ヒナいうA級大使が来て、フウイ・ノ・レイはやめさされた上に、ヒナ大使が綾波教団と軍事協力支援条約いうのを結びよったんや。
おかげで、トライラックスは綾波教団に味方をしてネルフやトライデント、場合によっては私達の海上都市大阪とも戦わなあかんようになってしもうた。
つまり、それまで日本国内での内乱をやめさせて和解させようとしとったトライラックスが私達の敵になってしもうたんや。
それは困るいうことで、ネルフ・トライデントの中から碇シンジ君達が和歌山港からミカンを輸送する船でトライラックスへ行って、偉い人達に抗議することになった。
何を抗議するって?そやから、その綾波教団との軍事協力支援条約いうのをどうにかしてもらうためや。
私は和歌山港で『宇宙船間ヤマト』の歌を唄いながら、碇君達の一行を見送った。
31 :
大阪:03/04/08 05:35 ID:???
ところが、その後、突然、現われた“どこでもドア”のせいで、私は見知らぬ船の中へ迷い込んでしもうた。
それはトライラックスの兵器輸送船で、中には相撲取りのような姿をした“スモーウォーカー”が格納されとった。
トライラックスの新しい駐日A級大使クローリー・ヒナはスモーウォ-カー部隊に旧東京の街を破壊させようと企んどったんや。
私はなりゆきからそのうちの1台を操縦して旧東京までついて行ったんやけど、ボコボコの袋叩きにされた上、要塞都市のネオ戦略自衛隊に捕まってしもうた。
要塞都市とネオ戦略自衛隊は旧東京の日重共の経済的支援により新たに設立されたものや。
そこの司令長官・高橋覗はE計画に破壊されたスモーウォーカーを改造してネオ・エヴァンゲリオンを建造した。
また、かねてから重罪人として指名手配されとった便利屋スズキはスモーウォーカー部隊撃退に一役買ったことで、指名手配を解かれることになった。
生き残っとったトライラックス側の捕虜が返還されることになり、私も一緒にトライラックスの艦隊に連れて来られ。
駐日A級大使クローリー・ヒナは私に食事の時の給仕係をするように命令して、自分は私達の残飯を食べとった。
そやけど、このクローリー・ヒナ大使は気に入らない奴がおったら、すぐに殺すような恐ろしい人や。
こんな人と同じ船におったら、いつ殺されるかわからへん。
そこで、私はスモーウォーカーを奪ってトライラックスの艦隊から逃げ出したんや。
そやけど、一緒に逃げた2人は鎖で縛られたり、自爆したりしてしもうた。
私は操縦室であるエントリープラグだけ紀伊半島の山奥に放り出されてしまい、山の中で遭難してしもうたんや。
右も左もわからん状態になって、こないな所で白骨死体になりとうないって泣いとったら、そこへリコプターが飛んで来た。
それはランチマスター・・・違った、ランドマスター隊のヘリコプターやった。
新スレに入るなりいきなりの急展開について行けず、
今日はネタカキコはお休み。どうしよう・・・?
>トライデント兵士1さん
うへ、それはそれで大変なことになってしまったようですな。
死ねないだなんて、悲惨過ぎる。おまけにアダムに言われるなんて。
フウイ・ノ・レイを逃がしてしまったのは良かったのかどうか・・・。
ヒナ大使のマインドコントロールはエヴァ能力者には通じない、か。
そう言えば、彼女はエヴァ・フェットを手懐けようとしていたわりには、
マインドコントロール能力を使おうとしていなかったっけな。
ただし、物理的な効果は相手が何者であっても関係ありません。
>第弐次席さん
ありゃりゃ、予想外の展開だな。
当初はこの後、ヒナ大使の能力が暴走して、艦隊の船や乗組員が
“鎖”と融合してしまい、艦隊ごと『スタートレック』に出て来る
ボーグみたいな状態になってしまうというネタをやりたかったんだが。
ヒナ大使不在だと、本国のクーデターが鎮圧された後、
艦隊は教団から本国の側へ寝返ってしまう可能性があります。
ミゾロギ少尉は階級の上では身分が低いし、タイラー提督はイエスマンなので、
とうてい本国の命令に背けるような器ではないし。どうしよう?
あの、「使徒化学兵器」って出して、いいんでしょうか。
農場を守るイロウル化した番犬とか、いたそうですが。
>????他さん
覚悟は、オリジナル同様の強さを誇っています。
>Eさん
「彼」は「槍」を使ってるんじゃなくて、「槍」そのものですか。合体してる・・・・というより、融合している状態というべきか・・・?
とにかく、詳細な説明をどうもです。
IG-88Zの機体に接続されているコンピューター端末機のモニタースクリーンに、かなり画像が悪いが、異様な姿をした異生物が映し出されている。
昆虫のような形状をしているが、顔は人間の老人のようで、スリットの入ったゴーグルのような物を被っている。
「教祖達も言っていたが、これほどまでにおぞましい姿に変異していたとはな・・・」
ユングハイム評議員が驚愕し、嫌悪感をあらわにして言った。
「教祖達?」私は先ほど、放送局の前に突如、出現した“鋼鉄のボーイフレンド”を名乗る怪人のことを思い出す。
「コノ異生物ニ遭遇シタノハIG-88W、とらいらっくすノますたー達ヲ暗殺スルヨウニ依頼サレタヨウデス」
IG-88Zの電子頭脳に接続され、その記憶回路を解読していたIG-73は私以上に金属的な声で言った。
「ソシテ、IG-88Wカラ交信ヲ受ケタIG-88Zハ、ソレヲ“創造者ノ命令”トシテ認識シ、遂行シヨウトシタヨウデス」
教団の聖母も今回のテロ事件を仕組んだのは委員会だというようなことを言っていたし、クローンアスカの記憶の中にもこの怪物の存在が感じられた。
そして、このロボットもまたその差し金だったらしい・・・しかし、私はどうにも合点が行かない。
「ですが、どうして教団側が我々に対してテロ行為をする必要性があるのですか? 我が国は彼らと軍事協力支援条約を締結したと言うのに?」
誰も答える者はいない。だが、私はユングハイム評議員に詰め寄る。
「なぜ教団側は表向きにせよ味方であるはずの我が国に攻撃を仕掛けて来るのです? これは一体どういうことですか?」
「それは・・・私達の方が知りたいくらいだわ」ようやくユングハイム評議員が言った。
ユングハイム評議員は感情をコントロールすることにおいては超人的で、並みの人間では彼女が隠し事をしていても見破ることはできない。
しかし、あいにく私の人工視力と人工聴覚は彼女の表情や声、呼吸や心拍の微妙な変化から、どうやら隠し事をしていることらしいを見破ってしまった。
「評議会は私の知らない所で何か重大なことを運んでいたのではありませんか? 例えば・・・あの条約締結自体が教団側を騙すためのもので、彼らにそれがバレてしまったとか・・・」
目覚めたのは、そう昔のことではない。
あらゆる感覚は曖昧に融け合い、あるべき身体が本当にそこにあるのかどうかも
不明瞭だが、自意識だけは確かに存在する。
今存在するこの”我”は、あまり複雑な思考はできないとわかっている。制限された
原始脳では時間の経過を連続的に把握することさえ難しく、生物的本能のままに
索敵し、攻撃し、落下に似た深い眠りを貪り、気づくと幾つもの昼と夜が飛び去っている。
その分断された意識を満たすのは光だ。
視覚的な光ではない。目もない身は現実の光など知らない。ただ、イメージとして
「光」なのだ。どこまでも広く遠く駆け、意識の深遠まで覗き込み、包容する光。
光は欠けた脳の代わりに思考し、恐るべき許容で心を融かす。不快ではない。ただ
導かれるままに咆哮するだけでいい。光の与えるは、屠るべき敵の存在と、
全身を貫く撃滅の喜悦のみ。消耗は光の源たるもうひとつの身体が補ってくれる。
これまでは、それでよかった。
だがあの存在に気づいた瞬間、全てが変わった。
光は”我”ではないのだ。
思考はできなくとも、兵器ゆえに研ぎ澄まされた感覚が教える。
光は異物であり他者。この意識も異物であり、本来存在するべきではないところに生まれた。
我は引き離された半身であり、従うべきは光ではなくもう一人の我。忘れえぬあの瞬間、
この鎧にして檻である黒の中に閉じ込められる前に、我に力を与え、同時に
我の力を得た、我の別身。
我がなすべきは妨げられたる”我”との合一。
今、かの存在は間近にいる。
決意と、そしてかすかな迷いを感じる。ならば我がその迷いを打ち砕く剣となり、
望みと決意を支える力となろう。
それまでは、いま少し光の底にまどろむだけのスレイブでいよう。
待ち時間はそう長くない。
今度は我が、この光を喰らう者となるのだ。
36 :
35:03/04/09 01:10 ID:???
怠けてばかりですみませんが、今夜はこれひとつです。自分的京都戦前振り、その2でした。
>厚木基地最後の兵士さん
そういう訳で、あと少しです。長らくお待たせしました。
「迷うな」と言いに行くのかもしれませんし、ただ起こすだけかもしれません。
レナちゃんが、夢の中でそれっぽい声を聞いてくれたりすると、嬉しいです。
それから、何度も優しい言葉をくれて、ありがとうございました。励みになりました。
>トライラックス担当さん
>>32 予定を大きく狂わせて、すみませんでした。
いや、そこでミゾロギさん辺りが活躍しないかな、というつもりだったんですが。
大使は移動しても、艦隊への連絡は自由ですので、直接大使が指示を下したりして
何とかなりませんか? ミゾロギさん昇級とか。大使にそこまで権限あるか不明ですが。
ただ、艦隊が京都に敵対する場合、「死神の背骨」の銃口は容赦なくそっちを向きます。
が、そのときまで「背骨」が第弐の手にあるかどうかが不明ですから、不発かもしれません。
その場合は、艦隊が大神殿襲撃の足場になったりしてもいいと思います。
>????他さん
本当の前哨戦、に入るようです(>>20->21)
対処の指示を頂ければと思います。改造騎士団の一部を回すのか、
司教を出すか、遠くから撃つか、或いはただ赤い霧に任せるだけでいいのか。
放っておくレベルではないと思うので。お願いします。
>提唱者さん
この時期に喧嘩売ってごめん(前スレ)
これから、どうすればいいんでしょうね、書く側として(w いや、自分で考えます。
これまでさんざん寄りかかって、本当にごめん。
リアル世界の方の都合もあり、第二部以降には参加できません。
だから京都戦をこなしてしまえばうるさいのはいなくなります。
それまで、あと少しだけ、この自分の立ち位置も見えない魯鈍におつき合いください。
落ちます。
昨日の夕食のメインディッシュはボイルしたソーセージだったが、今日は朝からえらく豪華な料理がテーブルの上に並んでいる。
「ほう、すごい御馳走じゃないか」モヒカン頭のアニマル軍曹が驚いて言った。
ビフテキと豚カツは「敵に勝つ」という縁起担ぎなのだろう、他にもスキ焼き、ハンバーグ、エビフライなどが並ぶ。
「昨夜は余裕がなかったからね。今日は朝から腕によりをかけたのよ」食事係として配属されているメンチが言った。
「オラも手伝っただぞ」なぜかメイドの制服を着ている逆さモヒカン頭のホーク軍曹が言った。「オラも腕によりかけただ」
そして、俺の好きな物も揃っていた。
ゴーヤチャンプル、ほうれん草のムース、菜の花、オクラ、モロヘイヤ、キュウリのキュウちゃん漬け・・・。
「気が利くな、メンチ。俺の好きな物も揃えてくれるとはよ」
「ごめんね、エヴァ・フェット・・・季節柄、メロンは手に入らなかったけど。ほら、デザートはこれ」
メンチは俺の前に緑色の液体の入ったグラスを置いた。白いアイスクリームが浮かんでいる。
「おっ、クリームソーダ! これまた気が利くな。ありがとうよ」
今回の特攻作戦の実行部隊に選ばれたメンバーの一同はテーブルを囲んで朝食にしては不似合いに豪華な料理を楽しむ。
だが、これらの豪華な食事が何を意味するかは誰しもそれとなくわかっていた。
「これがある意味で我々にとっての“最後の晩餐”となるのだろうな」指揮官であるカーネル・バシャールが言った。
「ある意味では・・・そうね」と、この食事を用意したメンチが言った。「この先はこんなふうにテーブルについて食事っていうのはたぶん無理でしょうから」
「この先、作戦実行にかかったら、もう携帯非常食くらいしか食べることはできなくなる。今回が食いおさめだから、しっかり食べておくように」
38 :
37:03/04/09 01:37 ID:???
エヴァ・フェットの好きな食べ物
ゴーヤチャンプル、ほうれん草、菜の花、オクラ、モロヘイヤ、
キュウリのキュウちゃん漬け、クリームソーダ、メロン・・・
彼はなぜか緑色の食品が好きだったりする。
まあ、他にもトマトやチーズ、ニンニクラーメンなども好きなようですが。
「その、通り、です・・・フウイ・ノ・レイ、大使・・・」そう言ったのはキサラギ博士であった。
「キサラギ博士!」ユングハイム評議員はキサラギ博士を黙らせようとしたが、何か思い直したらしい。「キサラギ博士、貴方は黙っていなさい。私が説明します」
ユングハイム評議員は両目をつぶると、息を深く吸って吐いた。
「そう、その通りだったの。私達はニセモノの条約を結んで教団を騙していたのよ」
「なぜ? 何のために?」だが、それは問うまでもないことだったのだろう。
「教団が画策するフォースインパクトは断じて阻止せねばならぬ。人類が滅亡しては世界征服は果たせぬからな。だから、我々は教団を騙して油断させ、別動部隊にその中枢を破壊させる作戦だったのだ」
「それで碇君達の前ではあのような対応を・・・しかし、私の後任者であるクローリー・ヒナ大使は本当に教団と手を組むつもりだったようですよ?」
「あの者はそれが自分の任務だと本気で信じ込んでおる。敵を欺くにはまず味方からというわけじゃよ」
私はそれまで「嫌な奴」という印象を抱いていたヒナ大使に対して、深い憐れみを覚えた。
彼女もまた私と同じように指導者達のいいように利用されていたのだ。
「なるほど・・・しかし、それが教団側にバレてしまい、彼らは我々を敵だと見なして攻撃して来たのですね」
「よりに、よって・・・クローンアスカ、の・・・中、に・・・刺客、が・・・紛れ、込んで・・・いた、なんて・・・」
相変わらずじれったい喋り方をするが、キサラギ博士はかなりショックを受けているようだ。
「それで、どうされます?」私はユングハイム評議員に詰め寄る。「このようなテロ行為をされたとなれば、我が国の側は条約を破棄する立派な根拠となりますぞ!」
何か最近、カキコするのが異様に疲れるようになって来たな。
京都最終決戦を前にして、なかなか状況の整理が着かない。
フウイ・ノ・レイはトライラックスの本当の作戦を知らされました。
この後、トライラックス本国は綾波教団との全面抗争に向かって行きます。
それは当然のことながら日本に駐留している艦隊にも通達されるわけですが、
ヒナ大使不在の艦隊を果たしてどう動かすかが難しい所です。
@ミゾロギ少尉がヒナ大使の代理として全権を掌握する。
Aタイラー提督が野心に目覚めて全権を掌握する。
Bドムールとピルルーが艦隊を次世代試作機に融合させてしまう。
C他にもすごい能力を持った奴が艦隊にいたということにする。
あと、スモーウォーカーとK-1ゲリオンには現時点ではコアに魂は
封印されていませんが、最終決戦に際してキサラギ博士が自分自身の
魂を分裂させてK-1ゲリオンのコアに封印するというネタをやろうかと
構想を練っていたこともありました。どうでしょうかね?
次世代試作機のコアには魂があります。これらはパイロットを徐々に
同化させ、しまいにはその魂をコアに吸収してしまうのです。
エドリック達もいずれはそれぞれの愛機のコアに吸収されてしまう
運命にあります。私としてはネオ戦自の霊能局がそれらの魂を
成仏させることで退治するみたいな感じがいいかなと思います。
41 :
町奉行:03/04/09 16:23 ID:???
おお、どうだ調子は?
作業の方は順調か、ならばよしとしよう。
どうも、もともと戦も考慮されてたようだからな、この
飛行船てやつぁ。
外側に装甲ってのをつければなんとかなるだろうさ。
しかしこれでよく飛ぶもんだな。
まあいい、わしはちと野暮用ででかけてくるが
その間に作業は進めておいてくれ。
町奉行書きです。
飛行船の装甲云々といってますが、よくて一次大戦の
戦闘用飛行船が進歩した程度なので後方支援くらい
しかできないでしょう。
トライラックス担当さん
艦隊を融合させて飛行船と戦いますか。
その際、飛行船の名前を冒険号(エンタープライズ)とでも。
勝ち目がないかもしれませんが、そこは知恵でなんとか
乗り切る感じにするとボーグ戦っぽいかもしれません。
????他です。ここ2日ほど原因不明の接続エラーでカキコできませんでした。
その関係で、各種対応は明日以降になります。どうもすみません。
「脱走したスモーウォーカー3体のうち、『飛朱雀』は機体を回収できましたが、『玄武岩』は自爆、『紫一角』にはまんまと逃げられてしまいました」
艦隊に帰還したミゾロギ少尉が艦隊司令官であるタイラー提督に報告した。
「ヒナ大使殿はどうした? 次世代試作機も2体しか戻っていないようだが?」
「ヒナ大使嬢様は・・・教団側から迎えの者が来まして、京都の大神殿へ行かれました。エドリックとグロディンも同行しております」
「教団から迎えだと? なぜだ? なぜヒナ大使様を京都へ?」
「どうやら教団側は戦いを焦っているらしく、それに際してヒナ嬢様の協力が欲しいということらしいのです」
「しかし、旧東京の要塞都市や日重共は我々から奪ったスモーウォーカーを改造してネオ・エヴァンゲリオンとやらを建造しているそうだが、ネルフ・トライデントの本勢力はそれらしい動きは見せていないと言うのに、か?」
タイラー提督はどうにも合点が行かないという感じであった。
保安主任のオドーを隊長とする偵察部隊がネルフ・トライデントの動静を探るために海上都市大阪方面に潜入しているはずなのだが、それ以来はこれと言って気の利いた報告は入っていない。
「ネルフやトライデントとて馬鹿ではありますまい。恐らく我々の偵察部隊にはわからぬようにコトを運んでいるのでしょう」
「ネルフやトライデントの側がすでに戦闘準備に入っているとして、我々は本国とは連絡が取れない状態にあり、日本での最高責任者であるA級大使様が不在となれば、一体どうすれば良いのだ?」
「タイラー提督! 仮にもこの艦隊の指揮官は貴方ですぞ!」ミゾロギ少尉がタイラー提督を怒鳴りつけた。「貴方にも指揮官として活躍してもらわなければ困ります。我々も戦闘態勢にかかるよう艦隊に命令を降して下さい」
「ようこそお越し下さいました、クローリー・ヒナA級大使閣下」フードの付いたマントを羽織った白髪頭の美少年が言った。
「貴方は・・・確かこの間もお会いしたわね?」チンレングスの髪型をしたやや年長の女性が言う。
黒いプラグスーツが密着したその身体はスーパーモデル並のプロポーションである。
「はい。この間、条約締結の時にお会いしました。教団の九大司教第参位でございます。こんなに早くまたヒナ大使様にお会いできるなんて光栄に存じます」
「ええ、わたくしも貴方にまたお会いできて光栄ですわ」しかし、言っている内容とは裏腹に彼女の態度は多分な侮蔑の念を秘めている。
そして、彼女は自分が乗って来たのとは別の2体の異形の汎用人型決戦兵器を鎖でグルグル巻きに縛り上げた。
第参位司教はなぜ彼女がそんなことをしているのか理解に苦しんでいる様子だ。
「ええと・・・この度はトライラックス本国の方でテロ事件が起こったとかで、まことにお気の毒な限りですが、僕には何と言ってよろしいことやら・・・」
「フン・・・」ヒナ大使はさらに侮蔑の念を深める。「それはそれで仕方がないことね」
しかし、それは必ずしも目の前にいる相手に向けられているわけではないらしい。
「わたくしのような立場の人間が言うのも何だけど、評議会やおじ様のやり方に不満を持っている人達なら大勢いるわ。それも起こるべくして起こったようなものね」
どうやらその言い草から、彼女自身の多少なりは本国の指導者達のやり方に反感があったようにも感じられる。
「ところで、第参位司教さん・・・貴方、どうして本国でテロ事件が起こったって御存知なのかしら?」
「は・・・いや、それは・・・」第参位司教は返事に困ったように口ごもる。
「まあ、綾波教団ほどの情報力であれば、いち早くその情報を傍受できていてもおかしくはないわね・・・ところで、第参位司教さん」
彼女は勝手に納得すると、第参位司教に別の用件を申し付けた。
「わたくしは今、ものすごく機嫌が悪くて気分がたかぶっています。これを静めたいので、男の信者の方を2,3人とベッドルームを貸して下さらないかしら?」
「これほどまでひどい目に遭ったのはさすがに初めてだ」
包帯でグルグル巻きにされ、まるでエジプトのミイラ男のようになって、ベッドに寝かされているギーガー様が言った。
そして、その後にこのように付け加える。
「100年以上も前のネオ・アトランティス時代から通じても、な」
「ギーガー様が御無事で何よりです」私は胸を撫で下ろしながら言った。「この上、貴方にまでお亡くなりになられては、トライラックスの再建に支障を生じてしまいます」
こんな目先の効かない男でも死なれると困る、これは本当のことだ。
「しかし・・・わしもどうやら大きな目的観念にばかり気を取られてしまって、それぞれの個人のことにまで気が回らなくなりがちなきらいがあったようだな」
ギーガー様はそれらしくもない態度と発言をしている。
「わしとしてはクローンアスカ達に分け隔てなく目をかけてやりたかったのだが、あのノヴァとか申す者に恨まれていたとは、な・・・」
「いえ、それは何もギーガー様が悪いわけではありますまい。今回の事件は綾波教団を陰で操っているキール・ロレンツ一派の差し金だったらしいことが判明しております」
「うむ・・・ミソラはテレパシーを受信しておったそうだが、ノヴァもやはりテレパシーで操られておったのか?」
「そのようですね。ところで・・・なぜ教団側がこのようなことをするのか、すでにユングハイム様からお話は聞かせて頂きました」
私はユングハイム評議員から聞いた通りを話し、改めてギーガー様に問いただす。
「そうか・・・君も知ってしまったか・・・君や後任者のヒナ大使に黙って計画を進めていたのは悪いことをしたと思っておる」
「いえ、それも外交政略上やむを得ないことだったのでしょう・・・それよりも重要なのはこの現状況をどうするかということです」
47 :
ノヴァ:03/04/10 03:07 ID:???
ベッドの上に寝かされ、点滴をされている私の脳裏に、記憶がより鮮明なものとして甦ってくる。
悪い夢を見ていたと思っていたが、それらは夢などではなく現実の出来事であり、私自身がそれらをしてしまったということが・・・。
頭の中で聞こえる命令に従ってオーツキ評議員と何の恨みもない女の人を殺してしまったこと。
クーデターなどという大それたことに参加してしまったこと。
トライラックスに来て以来、私達に色々な勉強や活躍の機会を与えてくれた恩人とも言うべきギーガー様を殺そうとしたこと。
病室に見覚えのある2人の人物が入って来た。
1人は例の綾波教団の聖母が50年くらい歳を取ったような感じで、髪の毛は紫がかった灰色、白衣を着ている。
もう1人は髪型をポニーテールにした私と同じクローンアスカで、看護婦の制服を着ている。
「先ほど・・・ミソラ、に・・・会って、来ました・・・彼女、も・・・テレパシー、を・・・受信、していた・・・ようです・・・」
「キサラギ・ママァ!」私はベッドから跳ね起きて、泣きながら言った。「私、大変なことをしてしまいました!」
「ノヴァ・・・貴方、も・・・キール・ロレンツ達・・・委員会、から・・・テレパシー、を・・・受信、して・・・いた、のです、ね・・・」
「は、はい・・・ですが、そのテレパシーの命令に従って、オーツキ評議員を殺したり、ギーガー様を殺そうとしたりしてしまいました!」
「貴方、は・・・悪く、ありま、せん・・・悪い、のは・・・貴方達、を・・・マインドコントロール、していた・・・委員会、です・・・」
「ですが・・・ですが、キサラギ・ママ・・・私自身があのようなことを実際にしてしまったのです。これはどうやって償いをすれば・・・」
「私、は・・・私、の・・・娘達、を・・・テロ行為、の・・・道具、に・・・使う、ような・・・奴ら、が・・・許せ、ません・・・」
「その通りです、キサラギ・ママ・・・私達の姉妹をこのようなことに利用する綾波教団は許せません・・・」
キサラギ博士もマチも私のしたことをかばってくれている・・・。
しかし、それがかえってつらい。私の頬を涙がつたって流れ落ちて行った。
ミゾロギ少尉:ヒナ大使の信頼は厚いが、階級低過ぎ。
取り合えずタイラー提督を立てる。
タイラー提督:かつては「無責任艦長」と呼ばれたが、責任重大過ぎ。
本国から通達があれば、とうていそれに背ける器ではない。
クローリー・ヒナ大使:鬼畜・・・!
いくら自分が性的虐待受けたからって・・・。
しかし、側近に雇ってもらいたいような・・・。
ギーガー:ここの所、ひどい目に遭い過ぎ。
登場当初はいかにも悪党風だったが、少しいい奴になっている。
フウイ・ノ・レイ:って、ゆーか、ギーガーよりもこいつの方が
指導者向きなんじゃないの?
キサラギ博士、マチ:ノヴァのことを思いやっている。
ノヴァ:それだけに可哀想。
エヴァ・フェットは出陣待ち状態として、春日歩とスモーカー大佐はどうしようか?
>町奉行さん
それもいいですね。しかし、第弐次席さんがヒナ大使を京都へ連れて行って
しまったため、ヒナ大使不在の艦隊をどのように対応させるかに困っています。
タイラー提督もミゾロギ少尉も小物なので、とうてい束ねられる器ではないし、
次世代試作機を艦隊と融合させてしまうと、巨大エヴァ戦が難しくなるし・・・。
あ〜あ、第弐次席さんもヒナ大使を連れて行くのは“鎖”の能力が暴走して
艦隊が乗組員ごと融合変異してしまった後にして欲しかったよ・・・。
>トライデント兵士1さん
それで思ったんですが、最終決戦ではヒナ大使も聖母の力で
オルタナティブ・エヴァ化するんでしょうか?
だとすれば、私の側からもリクエストするのですが、
オルタナティブ・ヒナはこんな感じ?
@体色は黒(彼女のイメージカラー)で零号機に似た形態。
Aエヴァの通常兵器装備に加え、無数の“鎖”で攻撃して来る。
Bパワーを開放すると、眼が赤く変色する(クラピカか)。
C彼女は特異な存在なので、自分の意志でもそれを解除できる。
D“鎖”の威力も生身の状態とは比べ物にならないくらいパワーアップする。
つまり、ヒナ大使は生身の状態ではあまり距離的に離れた相手に対しては
“鎖”の物理的影響力を及ぼす(攻撃する)のが苦手だが、オルタナティブ化
してしまうと、京都から志摩半島に停泊している艦隊にその影響力を及ぼす
ことができ、しかも、それを融合変異させてしまう、というのはどうでしょう?
それだったら、本国から本当の作戦について通達があった後もうまい具合に
駐留艦隊を教団側の戦力として戦わせることができるのですが・・・。
あと、登場人物のランキングって私的にはこんな感じかな?
上位キャラでは、
聖母>委員会>アダム>バーベム卿>ネモ船長>主席司教>バイオレンスジャック>E計画提案者>ゲンドウ
中堅キャラでは、
第弐次席>シンジ>レイ>アスカ>カヲル>ダブリス>ギーガー>クローリー・ヒナ>第参次席>キサラギ博士>エヴァ・フェット>トウジ>レナ>ヒカリ>シヴァ
サード越えEVAのランキングだと、
主席量産機>聖母零号機>初号機>四号機>第弐量産機>弐号機>零号機>第参量産機>>伍号機>陸号機>量産試作壱号機>零号機廃棄体>四号機改
まあ、いずれも順序が微妙に入れ代わる所はあると思いますが。
わかりました。先走った自分が全て悪いです。
という訳で変更です。
>ALL >>15->18の第弐パートは”全面カット”ということでお願いします。
脳内消去、一切なかったことにしてください。自分の読み違い、勘違い、判断ミスでした。
厚木基地最後の兵士さん、サイトにて編集版を作成する際にはぜひ削除願います。
多大な混乱を招いたことを、深くお詫びいたします。すみませんでした。
<現在の紀伊半島〜志摩半島沖トライラックス艦隊の状況>
脱走スモーウォーカー組:スモーカー大佐煙幕にて撤退、大阪機体から脱出、
名無しパイロット自爆
艦隊EVA組:バーベム大使、スモーカー大佐逃亡と部下のEVA喰いにキレて暴走?
その他:ランドマスター隊より偵察部隊派遣中、山中にて大阪発見・保護
>トライラックス担当さん
勝手ながら>15->18は破棄しますので、当初の予定通り続行して頂けるとありがたいです。
今度は全部終わるまでちゃんと待ちますので、どうぞご存分に。
せっかく
>>44、
>>45で合わせてもらったのにすみません。
>44は大幅な書き直しが必要(もしくは全破棄)かもですが、>45は時間軸先行、ということで
そのままで置いておいてもそんなに支障はないと思います
(バーベム大使が暴れた場合、パイロット2名の運命が若干不透明ですが)
それから
>>50 七スレ目中盤、拾スレ目始めの方で、????他さんが書かれたランキングを
もう一度確認することをお勧めします。全然違いますから。特に第弐の位置とEVA機体のランク。
>書き手の皆様
勝手ばかりですが、なにとぞ、なにとぞ”削除”の方向でよろしくお願いします。
あとこれは最近深刻に思うことなんですが、これ以上何か馬鹿やらかさないうちに
スレから消えていいですか自分?(黒ノ咆哮(契約EVA覚醒)・氾濫する光(第弐造反→死亡)
の続きは、出来うる限り柔軟性つけて書いた奴をどっかのスレに貼っておきますから)
何かと他の方に迷惑をかけながら、粘着荒らし同然にここに居座り続けるのは本当に厭なんです。
消えてほしい方はどうかご遠慮なく。逆ギレ報復で荒らしたり、ということは絶対にやりません。
52 :
51:03/04/10 13:57 ID:???
言い忘れとお知らせです。
>>33 高橋さん
使徒能力応用兵器、京都戦では有効でしょうが、ネオ戦自にそこまで開発・実用化するだけの
時間・金・人手・技術(これが最大でしょうね)はありますか?
他と技術提携するにしろ、日重工は虚数空間応用関連だけ、ネルフに至っては
多分にEVA頼りの面があるため使徒能力の(解析はともかく)使用は行っていません。
教団or「E」サイドから流れてきた、というのもアリですが、どちらもかなり
高度なレベルです。ネオエヴァ修復で、ネオ戦自の関連分野の技術者さんは手一杯だと思いますし。
・・・まぁそんなのを考えなくとも、使徒能力に手を出すと随所でもれなく自分の
おせっかい長文抗議レス攻撃がついてくることになりますよ、たぶん。
犬関連で言い忘れていたこと。
前スレで赤が「使徒だったとき常に巨大な存在を感じていた」と回想してる文がありますが、
あれは聖母ではなく、使徒虫の中枢である委員会です。改造騎士とか、研究段階の
使徒もどきなんかも似たような感触を持ってるんじゃないかなと。
緊急通知です。
急な話ですみませんが、一身上の都合により自分はもうあまりこのスレ、というより
エヴァ板上、ネット上にいられません。年明け前後からヤバかったんですが、
「自分が抜ける」というのがプレッシャー等になって(ナラネーヨというツッコミはなしで)
他の書き手さんを焦らせたり、生まれ得る展開を潰すようなことになるのが厭だったので、
ずっと黙って様子見てました。
ですがいよいよ限界が近づいてきたので、身勝手とは重々知りつつ、お知らせします。
ぎりぎりまで延ばしても今月いっぱいがせいぜいです。戻ってこられる可能性はごく低いですし、
来られても1年以上間が空いてしまうと思います。
できたら、今月中の京都戦、せめてその開始を、お願いします。
無理そうなら(ここ数スレの進行ペースを見るとあり得ないことじゃないので)
早めにそうお伝えください。上記したように担当部分の始末をどこかにあげておきます。
自分の都合の話ばかりでスレ消費してすみませんでした。今夜は何か書きます。
「閣下、ただいま戻りました」
オレの代理で、ネオ戦自病院にお見舞いに行ってた綾波さんが、戻ってきた。
「おお、すまん綾波くん。代わりにお見舞いにいってもらっちゃって・・・・・。」
「いえ、兵士さんたちや、それに惣流さんと親しくなれましたし。」
「ほう。彼女はネオ戦自航空隊のエースだったけな。ケガをして、残念だ。
彼女自身も悔しがってたろう」
「ええ。でも、そう重傷では無いので、治り次第京都にいく、なんて事言って
ましたよ。もちろん、治療に専念するよう、強く言っておきましたけど」
>>51 まあ、そう自信無くさずに・・・。あなたほど面白い人も、そういないと思いますし。
暴走? ……って事はつまり……?
初号機はこちらを向いた。……どうも鋼鉄のボーイフレンドの方を見ている。
「ホッフ! ホッフ!」
不気味な唸り声をあげながら、態勢を整える。
「アォォォォォォン!!!!!」
やっぱり! 初号機はこちらに飛びかかってきた。そして、拳を鋼鉄のボーイ
フレンドに叩きつけてくる。
「くっ!? あいつが逃げたせいで私の所に来たな!」
鋼鉄のボーイフレンドは拳に拳をぶつけて迎撃する。しばしパワーのぶつかりあいが続く。
「ぬうっ!? まだまだ不完全とはいえ、抑制されぬ力を正面から受けるのは……なにっ!?」
そして、鋼鉄のボーイフレンドの拳が潰れていく。更に、鋼鉄のボーイフレン
ドは苦悶の表情を浮かべる。
「ぐぐ……キングオイルフラッシュをもってしても、全ての衝撃を緩和できて
いなかったか!? あやつめ、どこまでも邪魔を!!」
そして、そのままぉ吹き飛ばされ、ぶつかったビルが倒壊
する。すると、零号機が初号機にランチャーで狙いをつける。動きを牽制しよう
としたらしい。しかし、間合いが近過ぎた。たちまち距離を詰められ、殴りとば
される。初号機は零号機にかまわず、そのまま倒壊したビルの瓦礫に向かった。
そして、刀身を光らせたマゴロクを出現させると、瓦礫に向かって振り下ろした。
その瞬間、鋼鉄のボーイフレンドが瓦礫から顔をだす。そして、マゴロクは狙い
違わず、鋼鉄のボーイフレンドの頭に振り下ろされた。
「コンファイン!!」
その声と共に、マゴロクが消滅し、初号機のモーションが止まる。その瞬間を鋼
鉄のボーイフレンドは見逃さなかった。すばやく瓦礫から脱出するや、叫んだ。
「くらえい! 究極奥義! 『天 翔 肉 蠢ィィィッッ』(アマカケルニクノウゴメ
キ)!! さあ! 私を見ろぉぉぉぉっっっっ!!!!」
……その光景を俺は忘れない。つーか、忘れたくて仕方が無い。……はっきり言っ
て、こうとしか表現できない。『おぞましい』『気持ち悪い』とにかく、具体的
な表現が出来ないほどのポージングだった。……なにしろ、この非常時、かつ
最も大切な人の一大事にもかかわらず、零号機がゲロ吐いてるんだから。むろん、
俺もさすがにもどしている。……フウイよ、逃げて正解だな。なにせ、初号機が
明らかに怯えていたのだから……。
……ともかく、そのポージングから繰り出される突撃に、初号機は思いきり吹き飛
ばされ、いくつかのビルを貫通して倒壊させ、ようやく止まった。……この辺りの
避難が済んでいたのが幸いだったな。そして、鋼鉄のボーイフレンドは、
「神速を超える超神速のポージング。それが奥義『天翔肉蠢』の正体だ」
と、ほざいた。……そして、片膝を地面に付く。
「ふぅ…私も限界か。なんとか止められた」
そして、俺達は初号機の所にやってきた。そこに行くまでに鋼鉄のボーイフレンド
が説明したが、さっきのおぞましい悪夢そのもののフィニッシュの際に、暴走を抑
制するためのエネルギーを叩きこんでいたんだそうだ。そして、一見不死身ぶりを
見せていた彼も連戦で見た目以上にダメージを受けた上、エネルギーを消耗したら
しい。特に、初号機を倒した一撃は相当な疲弊をもたらしたとか。
零号機が初号機に近づき、手を取る。……しばしの時間が過ぎた後、初号機は起き
あがった。
「あ? あれ? どうなってるの?」
そりゃそうだろうな。この状況じゃ。後で聞いた話じゃ、第三新東京市にいた頃に
住んでたマンションの自室で綾波に起こされるイメージで目覚めたとか。綾波もどこ
かの公園に、農場で住んでた家を見つけ、その一室が第三新東京市時代のシンジの
部屋になっていて、そこに寝ていたシンジを見つけるというイメージを見たらしい。
そして、鋼鉄のボーイフレンドは変身を解いたシンジと綾波に告げた。
「またお前達の封印が解けた。解ける事は奴等の思惑に乗る事を意味するが、解けね
ば対抗できぬ。因果な事だ」
そして、言葉の意味を問おうとするシンジ達に答えず、こんな言葉を残し鋼鉄のボーイ
フレンドは去っていった。
「見せようとする意志は何よりも強い……それを決して忘れるな。さすればお前は自在
に『天翔肉蠢』を使いこなし優勝間違いなしだ」
……訳わかんないんですけど。
そして、またもや屁によるロケット噴射で奴は去った。今度は市内全域に屁を撒き散ら
して。………グハッ!!!
……そして俺は昏倒した。……変質者めぇ……
ども。????他っす。とりあえずこれで私の出したトライラックスでのネタは一段落しました。
ただ、例によってここで時間切れになりましたので、関係者の皆様またもやごめんなさい。
○黒ブチメガネさん
………それは大変残念です。私も再来週辺りからはもう少し時間がとれそうだったのですが……。
もしもよければ私の構想の一部を避難所の下層のスレに書いてもいいですよ。
ちなみに、連れてきたヒナ大使に今回のE浸入の様子を一部見物させるネタも考えましたが、詳細
はトライラックス担当さんおよびEさんとの調整の後にしましょう。
○トライラックス担当さん
と、いう訳で、放送局前での騒ぎは一応終局です。鋼鉄のボーイフレンド(藁 はああ見えてわりと
ダメージを受けている上、消耗しています。
で、ヒナ大使の件ですが、彼女をベースにした場合のオルタナティブ・エヴァは身体能力と直接攻
撃力はノヴァに劣るが、特殊能力の応用性があるという感じですかね。また、変身解除は事前にそ
ういう機能が欲しいと聖母に申告すればつけてはくれます。ただし、使いすぎると美貌どころか寿
命にまで影響が出る、諸刃の剣ですね。それと、オルタナティブは常時パワー開放状態です。
それと、キャラランキングではバイオレンスジャックは外しておいた方が無難です。あえて決めて
ませんし。また、第弐、第参共にランクはカヲルとダブリスの間に入ります。それと、ネモもレッ
ドノアこみならともかく、単体で上位能力者に入るのは変かと。
そして、サード超えエヴァのうち、主席用量産機は、改修や主席の力でグレードアップしているとはいえ、あくまで量産機だったりします。
○Eさん
えー、誰がどこに向かったか教えてくださると動きやすいです。
○高橋覗さん
京都の怨霊結界は、術者が主席であったりするなどの理由で、怨霊もかなり強化されていますので
、霊的レベルでもかなり激しい戦いが予想されます。
ちなみに、結界を作っている神器の一部は破壊せずに入手できれば、役に立つ可能性も。
検問とも言えない検問が見えてきた。
少しずつ、少しずつ通信機に入るノイズの量と時間が多くなってくる。
「銃も電子着火の物は使うな。機械式のを使うんだ」
「携帯N2の電子制御も解除したぞ。手動で起爆可能だ」
「鼻は利かしておけ。眼と皮膚感覚も鋭くな」
地面に這う紅いくすぶった煙のようなものが、タイヤの回転に掻き消えていく。
あと数10mで検問というところで、警備兵と思われる人影が複数現れた。
「さて本番だ」
兵士の一人が銃型の注射器を取り出し、自分の首筋に打ち込む。
針付のアンプルを足元に転がすと、隣に渡す。
「止まれ止まれ。この時間の通行許可は出ていない。
夜が明けてから出直せ」
銃を構えた人間と思われる警備兵が黒塗りの車両の前に立ちふさがる。
車両の運転手はブレーキをかけ、止めた。
彼女の背後では、注射の回し射ちが滞りなく行われている。
先頭だけでなく後続の2台でも同様だ。
「秘匿事項第4項適用重要度5輸送物の運送中よ。
特別回線で連絡入らなかった?」
警備兵達は互いの顔を見合わせながら返事をした。
「いや……そんな連絡は入っていない」
「そんなはずないわ。念の為確認してよ」
「必要ない」
「絶対に手落ちが無いって言い切れるの?
この時間の奴寝ぼけてる事が多くて困るんだけど。
3日前も一回、あったわよね」
それは紛れも無い事実だった。
彼女の殺意と軽蔑をこめた強い視線に警備兵の一人が口を動かされる。
「……わかった。念の為調べよう」
警備兵はそう言うと警備服に掛けたレシーバーを手に取り、通信を始める。
その間に別の警備兵達が3台それぞれの運転席に近寄る。
「「「確認するまでの間に通行証と身分証を見せろ」」」
「はい♪」「そらよ」「これだ」
見る間もなく与えられたのは、大口径の銃弾だった。
「貴様等!?」
三つの小さな花火を咲かせると、アクセルを最後まで踏みつける。
まばらな銃声にタイヤの唸る音が被さり、続けて鈍い音がした。
わずかな悲鳴は誰かに聞かれる事も無く、地に落ちて沈黙を保つ。
検問所から監視していた警備兵が警報を鳴らしても、黒い弾丸は止まる事も無く。
「邪魔だ!!!」
先頭車両の天井が開き、仮初の紅に輝く殺意が業火の槍を投げつける。
無反動式のはずの砲塔はあまりの威力に実際には車体と共に大きくぶれて、
射線上の全てを業火を投げ終わるまでの間、黒に染めた。
「ははっ、こいつはいい挨拶だ」
爆散し、熱い断面を晒す枠のみを残すゲートを横目に彼らはさらに先へと進む。
濃さと狂喜と死の臭いを増していく紅い霧の中へと。
よくやるぜ、んなこと(
>>59,60)
ガキじゃあるまいし、たった3日ぐらい待てって言うんだよ。
「それにしてもこれは……」
京都大阪を含むこの一帯は情報収集拠点として悪くは無いんだが、
クレーム…違うな、お願いが多い。
俺だって京都の情報は欲しい。
大阪はいい、しかし京都は霞がかかったように見えない。
見えるには見えるさ、通常の視力ではな。
しかしこの高さだ、実質的に見えていないに等しい。
望遠鏡で監視するにしても、それだけ局所的に注意を払う時間は無い。
だから地上の監視班に一歩も二歩も退いてしまう。
「奴等も困ってるだろうな」
前にも増して見えなくなった。赤い霧のおかげで普通の視界も最悪だ。
見えん。
小さな爆発やいざこざぐらいでは中の方は見えないだろう。
本格化にはまだ時間がある、ネルフ奴等の動きに注視しておくか。
>黒メガネさん
そうだったんですか……私は貴方が居る内に突入したいです。
それから、それだけ自分を卑下する全く必要は無いと思います。
私の言葉では辛いと言う気持ちを和らげるには至らないでしょうけど、あと少し、出来る限りやりましょうよ。ね?
>????さん
京都には北西方向の検問を通って入った、というようにしました。
霧に影響により車両は間もなく停止します。
彼らは何処に何があってどのような役目を果たしているかなど知らないので、目前の戦闘から片付けていきます。
地上施設のある程度の位置は把握できている(監視班からの情報)ので、手近な所から潰しにかかるかと。
彼ら21名はANGELINE投与により短時間ではありますが、強化されています。
使徒能力は使えませんし、超再生能力があるわけでもなし。強めのドーピング程度の感じでお願いします。
>高橋さん
黒めがねさんのに加え一点、エヴァの情報漏洩はある程度考えられますが、
『E』独自に獲得した使徒能力を含めた高高度技術(ゲート等空間制御、ナノテク、養殖イロウル、マリオ等)
は故意に流しているつもりは無いです(援助を申し出たネルフは例外として。
それでも物と使用法を出すくらいで物自身についての技術協力は無し)
これは当方の活動の基幹に関わる技術ですので、(対外活動中に)他の者の目に触れる事はあっても
それがどのような原理でどのようなものを使って、
どのような過程を経て完成するのかは『E』の中でも一部の技術者しか知りません。
まあ、末端(?)の計画参加者達は使えれば別に問題ないわけで。
ミスった。????さんへのレス、3行目を削除で無かった事に。
何をぼけてるんだか(苦笑)
ランキングについてですが、当方はあえて提示しません。
ただ、????さんのネタが第一部の「主軸・主流」と思い込んでいます。
流れによっては過剰な強化をせざるを得ない場面が出るかもしれませんが、
それ以外は個人的には控えめでいくつもりです。
しかし、『E』計画提案者は出した当初からの決戦時のネタがあるので、これだけは譲るつもりなし、
強引にでもその展開へ持って行きます。主流を止めたり捻じ曲げる事は無いので、ご安心を。
で……結局京都戦に参加するエヴァは何機になるんでしょう?
綾波教:主席、第弐、第参、クローンアスカ分3機?、弐号機
トライラックス:通常量産型シヴァと数機?、最新型3機?、
スモーウォーカー数機?、エヴァフェット用1機
ネオ戦自:ネオエヴァ2機
ネルフ:初号機、零号機、参号機、四号機
『E』:忍エヴァ
便利屋スズキ:伍号機
トライラックスと綾波教を組ませたとする(細かくは違うけど)と13?+α
対するネルフ『E』便利屋ネオ戦自連合(実際には違うよ)は8機。
最低13VS8か。
これに主席の用意した使徒数体も加わるわけで、結構な混戦が予想されるなぁ。
ランキングを考慮に入れれば、結構いい勝負か……な?
今夜はこれにて。
副隊長個人日誌
少尉の報告から現在ノヴァのマインドコントロールは解けているものと
判断される。
病院への搬送も安全だろう。
ただその間の状況をおぼえているならば、それなりの責任を
取らされるのではないか、と少々心配になる。
だが、こちらの状況を心配した方がよいだろう。
鋼鉄のボーイフレンドは聖母との戦いを行っていた場所から大爆発が聞こえる。
周辺の状況、けが人の搬送を行っていた我々には現状を把握することができない。
その方向より、初号機の咆哮が聞こえる。
急ぎ現場にもどることにする。
衛生兵少尉個人日誌
な、なんなの?、今度は毒ガス攻撃?
まさか、市内全域を?
いえ違うわね、流石に中心から離れるにしたがって薄くなっているから。
なんか飛んでってるわね?
てゆうより、なんでガスマスクをとおしてまでにおってくるのよ!
またあいつか…。
ど、どうしたの?
トライデントの兵士が倒れているじゃない?
変身してる2人ならみてたんでしょ?
なに口篭もってるのよ?
しっかりしなさい!、なにが起きたの?
早く意識をとりもどしなさい!
って、だめか、このエアバックで、ってだめだわ!
ガスが濃すぎる。
濃縮ガス送る羽目になるし…。
しょうがないわね、このポニーボトルをつかうしかないか。
純粋酸素だからすぐに意識をもどすと思うけど。
え?、なに?、なにがおきたの?
ええ!、うちにかえして、ままん?
だめだわ、壊れてる。
厚木基地最後の兵士担当です。
サイトのほう更新しておきました。
現在編集版をつくってますが。
重いかも。
他のところへ引っ越した方がいいかもしれません。
>>36 一応、前スレ348でそれらしい声きいています。
参照
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1047572310/348 起こされるときに声を聞くのはどういう感じがいいでしょう。
了解しました、サイトにするときには未編集版でもカットするようにします。
それと、もし今月中に突入に至らなかった場合、どこかのスレに書いてあるものは
スレを教えてくだされば、責任を持ってアイデアノートとしてサイトにうpします。
でも、私も今月中には突入したいと思ってますが。
サイトは、残しておきますから、最後まで。
それと62同様、私もまったく卑下することはないと思います。
当分つなげなくなる焦りがあったんだと思いますが、大丈夫です。
あなたは面白かいですから。
そうでなければ、レナと隊長が結婚するに至るまではなかったと
思いますし。
のこり、頑張りましょう。
我ら、ネオ戦自の輸送艦隊が、大阪を目指して旧東京基地を出港する。
基地の港は、出陣を見送る一般市民、兵士の家族・友人ら、数千人であふれかえった。
カラフルな花火が、ポンポンとあがる。『要塞都市チアガールズ』が、応援のダンスを軽快に踊る。
無数の色とりどりの風船が、空に舞い上がっていく。
ネオ戦自の兵士らが、甲板にでて、手を振って声援にこたえる。
こういうド派手なセレモニーが、若い兵士らの士気向上になるだろうという、大本営の演出だ。
「まずは無事に大阪につくのを祈る、か。」
「霊能局が、守護神を憑かせているから、大丈夫でしょう。」
副司令が言う。・・・・霊能、か。要塞都市の中でも、あの部署だけは、謎だな。
私も、守護神がどういうものなのか、よくわからない。とにかく、人の魂の集合体が神になったとか、なんとか。
まぁとにかく、京都はわけのわからない霧に包まれて、機械類は普通に使えなくなって、
公安調査室も、京都市内での活動は断念し、今は郊外から監視する事しかできないらしい。
京都では、霊能局の守護神が頼りだ。
>黒めがねさん・Eさん
使徒関係も、かなりややこしいですね・・・。使徒兵器は今回控えようと思います。
使徒ミサイルとか考えたんだけど・・・。ま、とにかくネオ戦自の兵器はベタなものって事で。
>????他さん
霊の戦い、やっぱり予想されましたか。その戦いが起きた時、さらに烈しい心霊現象が
起きたりしそうです。あと・・・結界の攻略はEさんに任せようと思ってるんです。
ネオ戦自の方は、むしろ怨霊そのものと、守護神の戦いになりそうです。
>トライラックス担当さん
ランキング・・・漏れはあまり関係なさそうっすね・・・。普通の人間ばかりだから・・・。
ネオエヴァが倒せるのは、どの辺りまでなんだろう。
>厚木の兵士さん
ネオ戦自の京都派遣部隊が、大阪に仮設基地を作る予定です。
そこでランドマスター隊と、接触できないでしょうか。ランドマスター隊の「盾」になる
部隊を一部隊作って、使おうと考えたんですが・・・・。
また遠い振動が天井を揺らし、俺は思わず身震いした。
だんだん規模が大きくなってきている気がする。市内での戦闘が、いよいよ大詰めに
なってきているのだろう。さっき傍受したトライラックス軍の通信でも、首謀者らしき
人物を追いつめたとか言っていた。
俺はというと、だが、現場どころか戦闘が見えるところにすらいない。
ここは、トライラックス大統領官邸の地下シェルター内だ。戦時など非常事態に、
大統領をはじめとする政府高官が退避するための場所である。
肝心の大統領本人がクーデターを起こして飛び出していってしまったので、今のここは
ガラ空きだ。おまけに建物は既に破壊されている。入ってからわかったことだが、
地下から爆破されたようだった。手際のいい仕事だった。上の建物がもう少し頑丈だったら、
外からは全く異常がないように見えただろう。
実際は「異常」なんて可愛いものではなかったが。
ところで、なぜ俺たちが今ここにいるか、である。あの後、ホテルを出たカジと俺は
まずは本隊と合流すべく、市内中央のTV局を目指していた。
そこにふらっと出てきたのが、サードらと本隊にいた筈のネロの野郎だった。奴は
クローン体の一人と接触したと言い、ざっと今回のクーデターの絵解きをしてみせた。
この国にいるクローン体はもともと、協力関係の証にアヤナミ教から贈られたらしい。
彼女たちはそのままトライラックスの戦力になる筈だったのだが、アヤナミ教は陰湿だった。
トライラックスが教団に敵対した場合に備え、彼女たちの一部を潜在的な工作員に
仕立てておいたのだ。今回のこの騒ぎは、アヤナミ教側がその「指令」を発動させた
結果だという。つまり、ホテルでの評議員殺害も、評議会本体への襲撃も、グランドマスター
暗殺未遂も、ヘルと同じクローン体たちが犯人だったってことだ。
ネロは最後に、本人たちは「指令」が入るまで何も知らなかったそうだ、と感情のない声で
付け足した。カジはひとこと、くそ、と吐き捨てた。
その後、三人で移動を開始してからまもなく、俺たちは街のあちこちで見かけるボヤに
気づいた。ひとつひとつは大した規模ではない上に、もうあらかた消えかけていたが、
意識して探すと、その数はかなりのものだった。しかも火災が起きた場所がおかしかった。
市役所、個人情報管理センター、行政部や大企業の人事管理室。焼失していたのは
いずれも戸籍や社員リストなど、個人の身分証明に関する書類だった。ざっと調べただけだから
断言はできないが、とにかく目立っていたのはそれ関係だった。
それが何を意味するかなんて考えるまでもない。今世界各地で起きている「削除」テロ、
それがこの国にも来たのだ。ホテルで聞いたネットの不調もその一部だろう。
俺たちはTV局に直行するのをやめ、この事態を調べることに決めた。そこで、いいところを
知ってるぜ、と吹いたのがネロだ。
それがつまり、この建物だったという訳である。
シェルターは本格的なものだった。ここを拠点として反撃できるよう、内部には
臨時作戦司令室が設けられ、地上施設の監視システム、国内の重要拠点との通信機構などが
引き込まれて、国内外の情報が優先的に集まるようになっていた。この国で使っている、
個人端末ネットワークとリンクさせた総合データバンクのバックアップハードも
ここに保護されている。
いや、されていた、というべきだろう。俺たちが来たとき、それらは既に完全に息の根を
止められていたのだ。全てが、俺たちが来るずっと前に完了していた。
ハードの間にもぐりこんでごそごそやっていたネロが顔を出し、不機嫌に首を振った。
別ハードを調べていたカジが、どうだ、と訊く。ネロは黙って周りに散らばる
大量のプリントアウトを掴み、ばらまいた。俺は舞い散る紙を一枚拾ってみた。印字されていたのは
「0」の羅列のみ。他のを見ても同じだった。
システムクラッシュだよ、とネロが言った。完全にイカレてる。どんなプログラムを
ぶち込んだのか知らんが、修復はまず無理そうだな。恐らくこれにも、何らかの
個人情報の集積が入ってたんだろうが。
国際条約の類もだ、キーボードを叩きながらカジが付け足した。外交、通商、国際規約、
とにかく法的に国と国を繋ぐものが一切消されてる。
俺はプリントアウトを捨て、部屋の向こう側を見た。爆破された辺りだ。吹っ飛んだのは
書類の保管庫らしき部屋ばかりだった。ひとつだけ、分厚い鋼鉄のドアに守られた
一室が焼け残っていて、俺はさっきそこを覗いてみた。後悔した。一見無事に見えるドアの
内側では、両足の腱を切られた死体が膨大な量の書類と一緒に蒸し焼きになっていた。
それで、と俺は言った。
結局、それでどうなるんだ? おかしくないか、個人情報や国際条約を消したって、
別にその国本体に大きなダメージを与えられる訳じゃないだろ? 同じテロなら、なぜ
軍事拠点や公的機関を直接狙わないんだ?
カジとネロは同時に俺を見た。
少し間があってから、混乱が続く、とカジが答えた。
「お約束」が消えるってことさ、ネロがとうとうと喋り出した。個人証明に基づく法と社会規約は
個人を保護するためのもの。複数の国が同意した国際条約は、お互い紳士的にやりましょうやっていう
いわば反則を取り締まるための保険。個人も国も、強いのと弱いのがいるからな。その差を埋めて、
形だけでも「平等」を実現してたのが、今世界中で消されつつある、これと同類の情報なんだよ。
そいつが消えたらどうなる? 皆が皆、良識と利他心で動く訳じゃないだろ。弱肉強食、
強いものが手加減なしに暴れ始める。今はまだ、かろうじて国の権威って奴が残ってるから
抑制されてるが、本格的な混乱が始まるのは時間の問題だ。
何かと確執の多い欧州じゃ、もう火がついてるとこもあるらしいぜ、そう言ってネロは
立ち上がり、埃まみれのダークスーツをはたいた。さて行こうぜ。ここにはもう何もない。
そうだな、とカジは煤けた部屋を見回した。何もない。
シェルターを出るとき、俺は何度か振り返った。無人の空間は暗く、ネロが放り投げた
プリントアウトが、いつまでも部屋の中を舞っていた。
地上から、また遠い爆発音と銃声が聞こえてきた。
73 :
72:03/04/11 03:54 ID:???
こんばんは。
ネタ書いたはいいですが、眠気のせいか微妙に文章がおかしいです。すみません。
はぐれていた加持さんらのその後、兼、今回の騒ぎの別の面でした。
裏側というか、派手な戦いの陰でこんなことやってました、という感じです。
自分的「イレース」解釈ともなっております。
提唱者さん、内容ずれてたらごめんなさい。
すみませんが限界。連絡等は今日昼間来てやります・・・
ここの所、数スレはトライラックス本国来訪編ということで、
えらく飛ばして毎日のようにカキコしていましたが、最近では
カキコをするのもだんだん疲れてくるようになりました。
京都最終決戦に際しての状況の整理を一体どうしたものか・・・。
一応、今の所の構想ではこの後、トライラックス本国の対策本部は
「ネルフ・トライデント側に加勢して綾波教団の中枢を破壊する」ことと、
「その後の世界的復興のためにE計画を壊滅する」ことを打ち出し、
京都最終決戦に出向くが、クローリー・ヒナ大使は若い頃にバーベム卿から
受けた性的虐待や、外交政略のための道具として利用されていたことを
恨んで、これに反乱を起こし、教団側の味方につきます。
それから、サラとユノのK-1ゲリオンが日本に着いたら、ヒナ大使がこれに
関心を示し、他のK-1ゲリオンが京都に侵攻して来た際、ヒナ大使の“鎖”で
捕まってしまい、教団側の戦力に流用されてしまうというのも考えています。
ちなみにヒナ大使の“鎖”は次世代EVAを拘束してしまうほど強力です。
あと、過去スレ読み返して気がついたのですが、
「トライラックス本国で製造されているK-1ゲリオンは12体あるらしい」
というカキコをしていたことを忘れていました。
しかし、その後のカキコでは8体しか語られていませんね。
他の4体はどうなったことにしようか?
単純に製造が間に合わなかったとしても良いが、
クローンアスカ以外のキャラに操縦させてみようか?
75 :
73:03/04/11 16:45 ID:???
こんにちは。昨夜怠けてしまった連絡のみです。
昨夜、自分にレスくれた方、本当にありがとうございました。
救われました。
>????他さん
今月中は何とかなるので、再来週開始にしましょうか、京都戦?
一度開戦してしまえばあとはどんどん流れるでしょうし、芦ノ湖戦や晩餐会みたいに
また「○日の××時から」と決めて一斉に始めれば、盛り上がりも加わって
短時間で結構話が進む気もします(というかそうでないととても最後まで見られそうにない)
それから、せっかくのお申し出なんですが、構想うpはいいです。
ここで(どんな形であれ)ネタを先に見てしまったら、芦ノ湖戦以来
約半年ずっと「どうなるんだろう」と妄想しつつ待ち続けた甲斐がなくなります(w
自分のことはお気になさらずに。
もし最後まで見られないで抜けることになっても、それはそれで、いつかエヴァ板に
戻ってくるときのための楽しみが増えるというだけですから。
まずは京都戦足場固め、ここで急ぐと後であちこち崩れてくる恐れもあります、
じっくり行きましょう。もう少しだけ、お世話になります。
>高橋さん
お気遣いありがとうございました。
大丈夫です、落ち込んではいないです。勝手に沈んで勝手に復活するのでご心配なく。
・・・面白い人、の意味が少し知りたいです。
76 :
73:03/04/11 16:45 ID:???
>提唱者さん
自分宛1行目後半、夜中なのに泣きました。
あなたに声をかけて頂けるのは、自分にとって無上の喜びです。
ありがとう。
自分も、いられるうちに「E」の大祭をこの目で見たいです。第二東京の故参加者に代わって(w
卑下、確かに過剰っぽいですね。読み返して思わず赤面しますた。イタタタタ
(自分はいつでも大真面目に危機感感じてるんですけどね。ピークは実際伍スレ目でした)
それから
>>60の突入場面、なんか・・・凄いっすね。
マジで一瞬、ありありと映像が浮かびますた。タイヤ音とかの効果音つきで。感服です。
これが錯覚だろうと妄想だろうと関係あるか、やっぱりあなたは凄いです。
六スレ目辺りから言い続けてることですが今一度。どうか、最後までよろしくお願いします。
>厚木基地最後の兵士さん
更新、お疲れさまでした。カットOKのご返答もありがとうです。
もしどこかのスレに何か置いていく場合は、
>>66のようにして、ちゃんとここに
当該スレのURL貼っていくつもりです。お手数をかけます・・・
・・・で、>66で教えてくれた前スレのアレ、自分はてっきりジャックナイフ組の
誰かの声だと思ってますた(w 隊長に金色の羽根が届いたようにして。
起こすときは、直接デカブツが行きますので、特に声は聞こえないと思います。
覚醒咆哮のギャオオオアアアアみたいのは、聞こえるかもですが。
あと卑下、は・・・何というか、愚痴みたいなもんだと思って流してやってください(恥
お気遣い、いつも感謝です。頑張ってみます。
>町奉行さん
遅くなりましたがお奉行様キタ〜〜〜!! 硬式飛行船、という奴ですか?
(といいつつ名前しか知らない自分)空の旅第二弾、なんかものすごく楽しみです。
ぜひとも波乱に満ちた船旅を(w
77 :
73:03/04/11 16:47 ID:???
便乗になるんですが、自分も早めに断っておきます。
自分は、ネルフ・綾波教関連を中心にしたこのスレ世界の設定は、少なくとも
第一部終了までは、????他さんの構想が最優先だと思ってます。
自分のキャラや設定は(自分がキレたりしない限り)できる限り折れます。
・・・ていうか芦ノ湖戦前でも言いましたが、これからの展開が全く読めないので
ヘタに動けないんですね、自分(w
あとこっちも便乗ですが
<各勢力保有EVA> *全部が京都戦に参加するとは限りません
ネルフ:EVA初号機(覚醒すれば最高ランク)、零号機(弐号機とセットなら最高ランク)、
参号機、四号機、4号機改(恐らく戦線には出ない)
綾波教:零号機(聖母の。最高ランク)、量産機1〜4、6、8(4・6・8はセカンドクローン搭乗)、
弐号機(能力者覚醒済みなので単体でもかなりランク高し?)、
「最後の一機」(誰のかは・・・皆さん妄想しましょう。自分も知りません)
あと単体じゃ意味ないですが「死神の背骨」
トライラックス系列
・本国:試作壱号機(ギーガー)、K-1ゲリオン12体?、
スモーウォーカー数〜数十体(量産の規模が不明)
あと詳細不明ながらキサラギ博士に対応するEVAが一体存在する筈
・艦隊:スモーウォーカー確認できるだけで稼働可能2体、新型(パイロット同化型)4体
・大神殿攻撃隊:陸号機(エヴァ・フェット)
「E」計画:忍EVA(組成及び対応能力者が特殊なのでけっこうランク高いのでは?)
便利屋:伍号機(右腕はじめかなり強化済み)
ネオ戦自:ネオエヴァ2体
これ以外にも、教団側にはEVAクラスの戦力としてオリジナル使徒(1・2・14・17を除く?)、
「大神殿の怪物」こと委員会、EVAはないですが強力な能力者としてZOがいます。
「E」サイドLonginusもEVAクラスと言えるでしょうし、提案者氏については言わずもがな。
教祖様も同様。ネルフの「G」も同列?
バーベム卿も同系列なんでしょうが、今のところ情報がほとんどないので判断不能です。
なんかまとまりませんが、それでは。
そして、俺とサカキさんは碇司令とナオコ博士から説明を受ける。彼等の話によると、碇司令
は先ほど京都に向け出発したネオ戦自とは別に、この旧東京から京都に送るための人員や物資
を取りに来たらしい。そして、確証は無いが、綾波姉妹もこの戦いのキーを握っている可能性
があり、俺達の存在がなんらかの力となる可能性がある事を告げてきた。
そして、これからの事を聞くと、ナオコ博士の手配で集められた物資や人員(俺達も含む)は、
これから一度第三新東京市のネルフ本部へと向かう事になる。そこで町奉行や、あのケン王軍
(俺としてはイマイチ実感が沸かないが)と落ち合い、共に京都に向かう事になるらしい。
ただ、ネオ戦自の方への警告や、彼がここしばらく世界各地で集めてきた情報(詳細は後でらし
いが、例のE計画の連中とかが知れば消したくなるような代物らしい。一度消された物のため、
実質的な効力がどこまであるかは疑問とか言ってたが)の整理やらで、実際の京都入りはネルフ
本体よりやや遅れるぐらいだと。
そして、彼にネルフ本部に何があるのかと聞くと、
「京都で派出な演出がされているからな。こちらもなにか派手な演出をしなければ失礼という
物だ。そのための道具を取りに行くのだよ」
と、答えられた。……しかし、あそこには運び出すのも困難なので放棄された陽電子砲等の兵
装や、エヴァの廃棄体くらいしか無いはずだけどなあ?
……そして、俺達は彼のテレポート能力でネルフ本部に運ばれた。(ちなみに今回はナオコ博士
も一諸だ)これで二回目だな。そして、そこで待っていた町奉行と話をした後、碇司令は言った。
「さて、これからゴミ掃除をしに地下に降りる。興味のある者はついてきていいぞ。……命の
保証まではせんがな
79 :
????:03/04/11 18:57 ID:???
オレが第弐にメスブタ達の出迎えを命じた直後に、オレ達は感じた。……侵入者だな。おそらく
は槍の男の手の者達。この血の気の多さは間違い無いだろう。
……戦力的は……この程度か。第弐や第参を動かすほどの相手じゃないな。……よし、久々に遊
んでみるとするか。
「……映画村だな」
オレの唐突な発言に、二人の司教が怪訝な顔をする。教団の通信施設の機械的中枢は現在大神殿
に取りこまれている、旧KBS京都テレビの放送局だが、それ以外にもいくつか点在している。
そして、フィクション映像の制作に施設を流用していた事もあってかつての東映撮影所と、併設
されている映画村はそれなりに重用な物がおかれており、京都北西部における拠点の一つでもあっ
た。そして、連中が北西部…右京区から浸入した以上、いずれ目をつける事は予想がついた。
「こちらの通常兵力の錬度をはかるいい機会だ。適当に迎撃させろ。そして、連中がいずれ来る
であろう映画村で、私が相手をする。……なに、私にも遊ばせろ。たまにはエヴァの力を使わず
戦闘するのもいいし……私が用意した特殊な兵の生贄にもちょうどいいしな……」
そして、退出する二人の司教にオレは告げた。
「そうそう、ハルコネンの連中にも伝えろ。そろそろ全ての物資と人員を集めて結界の中に入れ
と……今度は流通では無く、戦闘での実力を見せてもらうとな」
さて、軽い余興と行くか……
どうも。????他です。今日はネタは少しだけです。
○Eさん
えー、京都の北西部から侵入という事なので、右京区は映画村にて罠がしかけてあります。雑魚は
そちらを攻撃してきますが、それなりの施設とされている映画村に誘ってきます。ここに浸入する
と中で、避けると外で主席自ら出迎えてきます。ちなみに今回こいつは変身無しの予定です。
尚、例の五神器は東山区にありますが、頂法寺と六道珍王寺は要注意です。ここにあるのは特に
大事な物なので、浸入すると、Longinusメンバークラスでも問答無用で死亡どころか消滅扱いの
罠があります。解除条件はネルフの京都到着(藁 ちなみに主席が発動させるので、事前感知不可
(っつーか、発動するまでは別になにか仕掛けてもいない)です。
○トライラックス担当さん
ヒナ大使と艦隊の件ですが、艦隊との融合ベースにオリジナルガギエルを使っても面白いかなあ
とか考えています。どうですか?
○某農場新入りさん・町奉行さん
そんな訳で、ネルフ本部前まで移動しました。町奉行さんにも、一応の説明がされてますが、キ
モの部分は『掃除』の後です。
○黒ブチメガネさん
うーむ、できればやりたい所ですが、仕事が夜の上、第四週の週末にカキコできないので、うまく
都合がつくかは、運しだいです。
ちなみにEの皆様には、主席自ら出撃してます。
<<ビ―ッビ―ッビ―ッ>>
激しい警報音で、俺は目を覚ました。あたりは真っ暗だ。夜だからだ。
他のみんなも、目を覚まして起きあがった。これは、敵襲を知らせる警報だが・・
<<艦隊に、ガギエル接近中。繰り返す、ガギエル接近中。これより艦隊は迎撃態勢に移る・・>>
「おまえ達!早く起きて、持ち場につけ」
上官が来て、指示をしていく。まじか・・・・。使徒に変形した、魚やなんかが海にはうようよいて、ただでは大阪まで
行けないとは覚悟してたけど、こんな早くピンチがこようとは。
俺は上着を着ながら、外の通路に出る。暗闇の海の彼方に、黒い水柱が激しく立っている。駆逐艦が発射した魚雷が、敵にあたっているんだろう。
突然、巨大な影が、海から飛び出して、海上に舞った。でかい!クジラがガギエル化した、化物のようだな。
魚雷攻撃は、ほとんど効いてないみたいだ。使徒にはATフィールドがあるから、いくらトライラックスとか、E計画製の
特別製っていっても、通常兵器じゃ分が悪い。
・・・・・おっ?ネオエヴァ輸送船の甲板に、2機のネオエヴァが立ちあがったぞ。
使徒にはエヴァだろうな、ヤッパリ。
ネオエヴァニ機が、ガギエルクジラに向けて、猛射撃をしかけた。
けど、ATフィールドに、弾かれてしまっている・・・。接近戦じゃないと、倒せなさそう。
ガギエルクジラが、ネオエヴァを獲物と定めたか、ネオエヴァ輸送船に突っ込む。
そして、ジャンプ一番、イルカみたいに宙に舞い上がり(あの巨体で軽々と、だ・・・目を疑った)、ネオエヴァに飛び掛っていった。
ネオエヴァ一機の目が、闇夜に光った。そのネオエヴァが、ガギエルクジラのボディアタックを正面から受けた。
ネオエヴァはそのまま勢いよく甲板上を押されていき、艦橋に激突し、ガギエルクジラが、潮を吹く。
艦橋がめちゃくちゃに潰れ、輸送船が、ぐらぐらと横揺れする。・・・あの船の乗組員・・・、生きた心地ないだろうな・・・・。いや、生きてるか、みんな?
化物を受けとめたネオエヴァの目がギラリと光り、艦橋を足場にして、化物クジラをじりじりと押し返していく。
そういや、元はスモ-ウォーカーなんだよな、格闘戦はネオエヴァは得意なはずだ。
後ろから、もう一機のネオエヴァが飛び掛り、ガギエルクジラをがっちり抑えつけた。
ガギエルクジラは、逃れようと巨体をジタバタさせるが、逃れられない。
そして、体が自由になった方のネオエヴァが、溜めに溜めて・・・・ガギエルクジラの
頭部に強烈な一発の張り手を、お見舞いした。その張り手は、ガギエルクジラのATフィールドをブチ破り、頭蓋骨をも貫通した。
「ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ガギエルクジラが、悶絶の叫びをあげ、潮を吹く。その、あまりのでかさに鼓膜が破れるかと重い、思わず耳を塞いだ。
そして、張り手をかましたネオエヴァが、間髪入れず、張り手ショットの嵐をガギエルクジラの頭部内に注いだ。
ガギエルクジラの頭部が、内側からの攻撃で、めちゃくちゃに変形し、ついに吹っ飛んだ。
そして、化物はいきなり力が抜けたようになり、輸送艦の甲板に横たわった。
やれやれ・・・・・・、倒した、のか?倒したんだよな?バンザイ!
ガギエルクジラを受けとめ、張り手ショットでとどめをさしたのは、トウジ(略)機です。
抑えつけたのが、ケンスケ(略)機です。
ちなみに、ネオエヴァは、スモ-ウォーカーを改造したものなので、姿はどっしりしているが
さすがにマワシとかチョンマゲは、もうついてないです。機体は迷彩色に、塗り直されています。
あと、
>>67でも登場した京都派遣隊の司令官は、サードインパクト発生直前
「作戦は、失敗だったな」と、つぶやいていた、彼です。
>トライラックス担当さん
ヒナ大使、京都戦で逮捕とか、ありえるでしょうか。要塞都市としては、彼女を捕まえて、先の騒動も一件落着になるのですが・・・。
>>75黒めがねさん
目立つ人だな・・、ってくらいの意味だったんですが、また気にさせるカキコしてすいません。
漏れも、自分の担当の整理してみよう。
●ネオ戦自の参戦目的
1・フォースインパクト防止
2・これに向かう、ネルフの支援
3・要塞都市にスモ-ウォーカーを差し向けた、ヒナ大使の逮捕
4・捕虜になったレイ達の救出支援
戦自は、ネオ戦自になっても、補完計画防止に動くんだな。
輸送船の格納区画でクローリー・ヒナ大使は4体の次世代試作機を鎖でグルグル巻きに縛り上げている。
「脱走したスモーウォーカー3体のうち、機体を回収できたのは『飛朱雀』1体のみ。『玄武岩』は自爆、『紫一角』にはまんまと逃げられるとはね。ヒナ、憤慨」
「面目次第もございません。僕ちゃんがついていながら、こいつらが勝手な行動を取るのを止められませんでした」
「ミゾロギ! どうして貴方が謝るの!?」ヒナ大使は冷静な態度を保とうと努めていたが、ついに癇癪を爆発させた。「『玄武岩』はともかく、『紫一角』を取り逃がしたのはわたくしの失敗です! 貴方が謝ることではありません!」
「ははっ、申し訳ございません。ヒナ嬢様」
何とも勝手な言い分である。要するに、自分の失敗で気分を害しているのを部下達に当り散らしているのだ。
そして、彼女が気分を害している根底には、自分が「思ったより他人から軽く見られていた」ということがあるらしい。
「先の旧東京侵攻で7体を損失した所へ持って来て、本国ではテロ事件が起こったとかで連絡がつかなくなり、おまけにまた2体を損失するなんて痛手だわ・・・ヒナ、落胆」
もちろん言うまでもないが、旧東京侵攻も彼女が日重共や要塞都市は脅威であるから、早いうちに叩いておいた方が良いという安易な発想で思いついたことだ。
ただし、次世代試作機を鎖で拘束するのは何も罰を与えているわけではない。
こうでもしておかないと、失敗作であるそれらはパイロットの意志に反して勝手に暴れ出したりする危険性があるからだ。
「スモーカー君は許せないわ・・・わたくしを裏切るなんて・・・ヒナ、屈辱」
「どうされます? あいつがネルフ・トライデント側に寝返る可能性も考えらますぞ」ミゾロギ少尉が意見を求めた。「やはり追跡して始末した方が良いのではありませんか?」
「それは・・・考えにくいわね。先の旧東京襲撃のこともあるから、ぬけぬけとネルフ・トライデント側に寝返ったりすると、自分もひどい目に遭わされるということくらい、スモーカー君にもわかっているはずよ」
「しかし、あいつは馬鹿だから・・・」
「まあ、あの裏切り者はそのうちわたくしが直々に始末してやるわ・・・それよりもミゾロギ少尉、この機会に貴方を昇格します。これからは貴方が陸戦部隊の指揮を取るように、ミゾロギ大佐」
>>86 ヒナ大使逮捕か・・・う〜む。
当初はヒナ大使は京都最終決戦で死亡させるつもりだったんですが。
彼女の場合、生身の状態でもかなり強く、
“鎖”のパワーだけでも次世代EVAを拘束してしまうくらいなので、
そちらのネオ・エヴァではかなり難しいですね。
ただ、現在の流れでは彼女がオルタナティブ・ヒナ化する可能性が高いので、
オルタナティブ・パワーを使って戦った後、変身を解いたら、
体力や気力を消耗してしまい、おばあさんのような姿になった所を
ネオ戦自に逮捕されるという展開なら無理はないと思います。
彼女のようなタイプの女性にとってはひと思いに殺されるより残酷だよな。
>>88 死亡ですか、そういうことなら、了解です。
あと、
>>87について。
表向きの階級では、
タイラー提督>スモーカー大佐>ミゾロギ少尉
のはずなんだけど、こいつらの喋り方は、
ミゾロギ少尉>スモーカー大佐>タイラー提督
以前のカキコで、
「タイラーはスモーカーの後輩だったが、先に出世した」
という記述があったが、
ミゾロギはそもそも海軍ではなく、配属が違うから、
必ずしも縦並びの序列が成り立たない。
しかし、タイラーが艦長時代はたぶん中佐か少佐だったのを
提督(将官、少将か准将?)に昇格したのは無理がないように思われるが、
少尉だったミゾロギがいきなり大佐に昇格は無理があるかな?
まあ、トライラックスの軍人は多少劣る奴でも
高い階級が与えられている傾向にあるようだけど。
>>89 いや、ネオ戦自側に逮捕される、で結構ですよ。
嫌な奴だけに、生き恥曝させるのも面白そうだし。
92 :
ノヴァ:03/04/12 02:50 ID:???
昼食はオートミールとスクランブルエッグ、ブロッコリーのスープ・・・恐らくこれが私の最後の食事となるだろう・・・。
現実の出来事だとは信じ難いような体験をさせられて、自分でも考えられないくらい体力を消耗してしまった。
そして、気力も。私にはもう生きる気力は残っていない。
屋上へ上がるだけでもかなりキツイ。
だが、私は消耗し切った身体に、そして心にもムチを打つようにして、屋上への階段を昇って行く。
まるで、死刑台への階段を昇るように。
総合病院の屋上から見渡せる風景・・・トライラックスの首都、バンダロングの街並・・・。
他の国の真似ばかりしていてオリジナリティーに乏しいと言われているその街並は、しかしサードインパクト後の世界でも最大の繁栄の産物であった。
だが、その所々は破壊され、今なお煙が上がっている。
その風景が不思議と奇妙に透き通って見えた。
中央官庁街の評議会の議場や行政局の庁舎、大統領官邸、放送局、ホテル“ネオ・トライアル”・・・。
それらの破壊の一部には私も手を貸して加担してしまっている。
いくら生みの親である綾波教団の委員会から命令されたとは言え、私達にありとあらゆる活躍の場を与えて下さったトライラックスのマスター達を裏切ってこのようなテロ行為をしてしまうなんて。
私はフェンスをよじ登って、その外側へ出る。
それも今の私にとっては大変なことであった。
だが、大変なのもそれが最後だ。
あとは引力に従って下へ落ちて行けば良いだけなのだから。
キサラギ・ママ、ギーガー様、ユングハイム様、マスターの皆さん、今まで色々とお世話になりました。
私は生きているだけで罪悪な人間なので、死んでお詫びします。
皆さんのご期待にお答えすることができなくて、ごめんなさい。
さようなら。
そして、私は地球の引力に従い、屋上から下へと落ちて行った。
「バンダロング市内の反乱は鎮圧される方向へ向かっております」警察行政の責任者であるエドガー長官が病室に入って来ると、反乱と鎮圧の現状をギーガー様に報告した。
「うむ、良い知らせだ」エジプトのミイラ男状態のギーガー様が言った。
「ただ・・・空港を占拠していた一派が形勢不利を悟って、ノンシップで国外へ逃亡を図った模様です」
「ノンシップとなるとステルス仕様なので、レーダーで追尾することはできぬ。だが・・・」
ギーガー様が私の方を振り向き、私も軽くうなずいた。
「ギーガー様もお感じになりましたか? イックスから脱走して行方不明になったクローンアスカ達・・・」
「つまり、そやつらはノンシップで国外へ逃亡した・・・そちもそう思うか?」
「恐らく・・・そして、今回のテロ事件が教団側の関与によるものであれば、向かった先は日本、それも京都ではないか、と・・・」
「う〜む・・・」ギーガー様はベッドから起き上がろうとする。「ところで、クローンアスカは国内に何人残っておる? わしの前でも1人死んだが?」
「評議会を襲撃した3名はN2手榴弾で自爆したようです」エドガー長官が言った。「書記研修生のヨミも給湯室で死亡しているのが発見されました。確認されている限り5名死亡しております」
「2人逃亡したとすれば、残っているのは15人ということになるが?」
「全員の所在が明確にわかっているわけではありません。この病院に収容されているノヴァと医療研修を受けているマチは確実ですが・・・」
と、その時、エドガー長官が名前を出したマチが病室に入って来て、キサラギ博士に何やら耳打ちした。
「そう、です、か・・・ノヴァ、が・・・」
いつもはほとんど感情を表に出さないキサラギ博士の頬を涙が流れ落ちて行った。
「ノヴァがどうかしましたか?」と、私が質問する。ヤボな質問であった。
「ノヴァ、が・・・屋上、から・・・飛び、降りて・・・自殺、しました・・・即死、だった・・・そう、です・・・」
・・・と、いうわけで、ノヴァは自殺しました。
これによってフウイ・ノ・レイやキサラギ博士の怒りが爆発するという展開です。
駐留艦隊の方はどう動かそうかな?
>黒縁メガネオペレーターさん
そうですか、そう長いことは参加していられないのですか。
それでは京都最終決戦入りを急がなければなりませんね。
トライラックス本国訪問編では飛ばしていましたが、
最終決戦編に入ったら、恐らく私では出る幕ナシだと思われるから。
>>15〜
>>18,
>>44,
>>45については、
お言葉に甘えて書き直しすることにしました。
>>87の後、ヒナ大使の“鎖”が彼女の潜在意識の怒りにより増殖し、
艦隊の船を取り込んで同化してしまいます。
そして、彼女自身も本国からの通達を聞いて、利用されていたことに
腹を立て、本国に対して反乱を起こし、教団側戦力となります。
>????他さん
そちらもいよいよ京都最終決戦の戦闘準備、春虎念興業も動くんですか?
一応、春虎念興業はボスク=ナカガワ・レイジの親玉という設定ですが、
恐らくそれ以下の噛ませ犬キャラで終わってしまうのではないかと思います。
それから、春虎念興業に雇われている殺し屋のピーター・ド・ブリースは
トライラックス側のスパイで、エヴァ・フェット達、特攻部隊は
春虎念興業の物資輸送経路に紛れて京都大神殿に潜入して来ます。
>E計画さん
そちらのフライング部隊は21人。人数多い・・・。
それでもやられるんだろうな、たぶん。
トライラックス側の特攻部隊も人数増やした方がいいかな?
>厚木基地最後の兵士さん
トライラックス本国での絡み、ありがとうございました。
日本国内の春日歩やスモーカー大佐の方、どうしましょうか?
>高橋覗さん
忘れていましたが、IG-88XはIG-88Zがトライラックスから奪い取った
対ATフィールド仕様ラスガンのノウハウを受信しています。
ネオ戦自側はIG-88Xの記憶回路からそのノウハウを解読し、
新たに量産した対ATフィールド仕様ラスガンを配備している
ということにしてはどうでしょうか?
対ATフィールド仕様ラスガンは下級の使徒人間くらいなら
簡単にやっつけることができます。
ただし、通じない場合もあるのでご注意を。
通じないケース
@ATフィールドがあまりに強力過ぎると、弾丸が貫通できない。
A弾丸がATフィールドを通り抜けようとしている間に避けられてしまう。
B弾丸がATフィールドを貫通しても、本体があまりに打たれ強過ぎるとダメージにならない。
????他っす。今日もまた簡単な連絡だけ。
○Eさん
そちらに出向くつもりの主席は、挨拶の時に数人殺した後、バラけさせて
始末しようなどと考えています。無論、事前にバラけるのもありです。
それと、E側の監視員ですが、衛星軌道上にいたら、そのうちろくでも
ない奴に出会うと思います。(W
○トライラックス担当さん
そうか。ノヴァは死亡しましたか。
ちなみにヒナ大使が死亡するかどうかは最終的に誰と戦うかできまりますね。
それと、一応ミゾロギ少尉にもパワーを付与する予定です。
97 :
鎖の遊戯:03/04/13 00:18 ID:???
駐日A級大使のビップルームの人工大理石のテーブルの上で電話が鳴っている。
部屋の中には鎖が散乱し、全裸の男が何人も倒れている。
男達の身体には鎖で縛られたような跡がついている。
そこらに散らばっている鎖はジャラジャラと音を立てて、まるで生き物のように動き回っている。
倒れている男のうち1人がようやく起き上がり、テーブルの上の電話の受話器を取る。
“もしもし、ヒナ大使様?”受話器から聞こえるのは女の声である。“通信士のウーラ中尉です。本国との回線がようやくつながりました”
「うう・・・」電話に出た男はやっとの思いで喉の奥から声を絞り出す。「ヒナ大使嬢は今、お取り込み中です・・・」
“本国評議会のマスター、ユングハイム様が直々に連絡を入れて下さり、ヒナ大使様に伝えたいことがあると言っておられるのです。ヒナ大使に代わって下さい”
男はよろよろと歩き出す。
ベッドの上では別の男が鎖で縛り付けられ、その上にクローリー・ヒナ大使が馬乗りになってあえぎ声をあげていた。
「ヒナ様・・・ヒナ嬢様・・・」男は恐れを露わにしてようやく声に出す。「本国評議会から連絡が入っているそうです・・・」
その途端、床の上に散らばっていた鎖が空中へ跳ね上がると、その男の身体に巻き付いた。
「わたくしのお楽しみを途中で邪魔するんじゃありません!」
ヒナ大使が叫ぶと、巻き付いた鎖は男の身体を締め付ける。
「グ・・・グエ・・・し、しかし、マスターがヒナ様に直接伝えたいことがある、と・・・」
男が断末魔の中でそう漏らすと、鎖の力が緩まった。
「本国のマスターがわたくしに直接?」ヒナ大使はいかにも不愉快そうな表情で言った。「そう・・・それじゃあ、お聞きしましょう」
「チィッ、やっぱり動かなくなるか」
濃度のまだらな霧の中に入って数十m、惰性だけで進んだ車両は止まった。
後部の観音開きから、重武装の漆黒の兵士達が降りてくる。
何も知らされていない住民達が遠巻きに彼らを囲む。
「通信機は本当に使えないな。
車も機械だが、複雑すぎると駄目なのか?」
パン パン パン
乾いた音、そのあとに悲鳴が上がった。
「銃は大丈夫だ、使えるぞ。高周波ナイフは死んでる。
手榴弾はっと……」 ドオオォォォン
爆炎が立ち上る。
隣ではリミッターを外したウォーターカッターの調整をしていた。
勢いよく飛び出した幅数mmの透明が建物のセメントに傷をつける。
携帯型であるため至近距離、短時間の使用しか出来ない。
「使ってるうちにどんどん弱くなるな、残りは飲用か」
「貴様等! 無駄な抵抗はやめろ!!
武器を直ちに捨てて投降しろ!! でなければ強制排除する!」
人々が逃げ去り、ようやく現れたそれに彼らの何人かはわずかに笑みを浮かべた。
その数、数十。
町の外側に近い彼らを頂点に、より内側の兵士達は扇形に包囲する。
向けられた銃口と敵意の数に彼らがひるむ事は無い。
「……」「………」
眼で交わされた合図に、彼らは7人ずつ分かれて動く。
兵士達に最も近い一人が後ろに隠した腕を宙に振り上げて、握っていた何かを広げる。
瞬時に巨大なシートのような黒い幕が現れ、兵士達の視界から彼らを消す。
「撃てえ!!」
シートは弾丸を受けて局所的にへこむも、弾を一発たりとも貫通させない。
その向こうから手榴弾が数十発、バランスよく投げられる。
同時に、シートは内側から押されて兵士達のいる場所へ突っ込んでいく。
「ひっ退けえ!!」
シートの幅より少し広い道へ漆黒の彼ら7人を背後につけたシートは走り、
手榴弾の数発の爆風とともに舞い上がる。
爆風を受けたそれは、その背に一人の紅目を乗せていた。
残りの6人は道の端を髪の毛の先を焦げ付かせながら走り抜け、
脇へと退避した者達を追う。
「あれだな」
ロケットランチャーを背負った男は、不安定な足元が停止する一瞬で狙いを定め、引き金を引いた。
白い尾を引くロケット弾は高くそびえるある物へ一直線に飛ぶ。
彼らの乗り込んできた車の中身はすでに空、もう人影は無い。
ブリッジの巨大なモニタースクリーンに赤いプラグスーツのような衣装の上から紺色のケープを羽織った年配の女性の姿が映し出されている。
“これまでにも断片的に情報が伝わっていると思いますが、トライラックス本国で起こった暗殺テロ事件やクーデターは鎮圧される方向へと向かっています”
ユングハイム評議員は目の下にクマができていて、ろくに睡眠を取っていないように見えた。
いつもならば、オバサン好きのギーガーとオールナイトで変態プレイでもしていたと説明がつくのだろうが、今回は明らかに事情が違うことがわかる。
“しかし、今回の事件で評議会のうち7名と行政局長が死亡し、謀反を起こした大統領も死亡したらしいという情報が入っています”
「ほう・・・それは大変なことになったものですわね、ユングハイム様」駐日A級大使クローリー・ヒナはいかにも不機嫌な表情で言った。
しかし、彼女が不機嫌なのは本国が大変なことになっているからではなく、むしろ今回の事件に関してはいつかそうなることを予想していたようにも思える。
「それで、マスターのうち7人までがすでにお亡くなりになったというお話ですが、ギーガー様はどうなさいましたでしょうか?」
もちろん彼女が純粋にギーガーのことを思いやるはずもない。
“ギーガーは・・・ギーガー様は重傷を負って入院していますが、命には別状はありません。しかし、かなりの痛手を被ってしまいました”
「そうですか・・・それにしても、どうして大統領の一派は反乱などを起こしたのでしょうかねえ?」
これに関しても、あてえ質問するまでもなく想像がつくことなのだが、ヒナ大使は嫌味ったらしくわざと疑問形で言った。
だが、それに対してユングハイム評議員の口から出て来たのは意外な内容であった。
“実は、それなのですが・・・今回のテロ事件に関しては、どうやら綾波教団側の関与にようるものなのではないかという説が有力なのです”
「は? 今、何と申されましたか? ユングハイム様。綾波教団の関与によるもの、と聞こえましたが・・・?」
ヒナ大使はユングハイム評議員の言ったことが理解できず、やはりいつものくせで「ヒナ、困惑」と付け加えて言った。
まずはこんな感じで。
7人がその場で戦闘開始、残り14名が先へと移動。
ロケット弾が命中するもの、は具体的に決めてません(苦笑)
が、テレビ局の電波塔ではない。改造騎士はまだ出てきていませんが、すぐに出てくるでしょう。
>????さん
神器のある場所、ある程度調べました。あんなに固まってるんですか?
漏れはもっと広範囲に五角形を描くみたいな感じで散らばっているのかと思ってました。
それと、綾波教の本殿は京都御所でいいんでしたよね?
あと、京都市内にかなり疎いので具体的な場所の名前は特定の物以外あげません。
ああ、そうそう。「G」にはそれがあったんでしたね……
彼がたった一人で回収できた規模にもよりますが、むちゃくちゃ痛いです。
ていうか、「彼ら」の苦労が水泡。。。
ネルフ本部には聖母の結界があったはず…「G」が何とかするのでしょうか?
それと当方の「目」は、衛星軌道上なんてそんな高い所にはいませんので。
>トライラックスさん
実際の『戦争』では、この数では全然足りないんですけどね。
なんというか、一騎当千、もしくはそれ以上のやからが小規模かつ高濃度の戦争をしている感じですか。
戦争って言うよりは、ミッション的な意味合いが強いような。
それと小火騒ぎの犯人達は、捕まった所で『E』の事は欠片も知りません。
当方がその名を出す事は無いので。念の為。
>高橋さん
結界解除、なかなか骨が折れそうです。出来るだけ上手く立ち回ってみます。
ガギエルは大小結構うろついているので、ご注意されてください。
それと、ほんのちょっとだけ絡んでもいいですか? 海上でしか出来ないネタなんで。
輸送艦(?)何隻程度か教えていただければ幸いです。
>黒メガネさん
いえ。期待に添えるかどうか解りませんが、思いっきりネタをぶつけます。
トライラックスさんへのレスにも重なるんですが、
前スレ拾>297にてカメレオンは「外注」という形で手足を調達しています。
ので、多少の失敗は出てるかも。
ただ、イロウルMAGI直結を行ったメインフレームは確実に死亡ですね。
ちなみに接続したのはカメレオンの持ち込んだ『E』謹製通信コネクタから。
有線の通常回線は使ってないです。
今夜はこれにて。
“今回のテロ事件のうち、評議員暗殺事件は教団を陰から操っているゼーレの残党が仕組んだものであるということはすでにわかているのです”
モニタースクリーンの中のユングハイム評議員は淡々と語る。
“大統領一派や使徒能力兵達の反乱も教団側の何がしかの関与によるものではないかと考えらえます”
「そ、そんな馬鹿な・・・」クローリー・ヒナ大使は困惑する中からようやく声に出して言った。「そんなの、何かの間違いですわ!
綾波教団とはこのわたくしが軍事協力支援条約を結んだのですよ! なぜその綾波教団がトライラックスに対して攻撃行為をして来るのですか!?」
ヒナ大使がモニタースクリーンに詰め寄るような動作を示し、画面の中のユングハイム評議員はばつの悪そうな反応を示した。
“これに関しては・・・私達は貴方や駐留艦隊の人々にはお詫びをしなければならないことがあります・・・”
そして、ユングハイム評議員は本当のことを語り始めた。
“私達は綾波教団がゼーレから受け継いだ人類補完計画の再起動を画策していることを知って、それを脅威視していました。それは断じて阻止しなければならないことだと・・・。
そこで、私達は教団に対して、表向きには味方として協力するふりをして、騙まし討ちをかけて彼らの中枢を破壊するという作戦を立てたのです”
ヒナ大使の内面にどうにか押さえ込んでいた怒りが再び込み上げてくるのが感じられた。
「そ、それでは・・・あのパイロットが言っていた、ことは・・・本当のこと・・・」彼女はかろうじてそこまで言ったが、それ以上は言葉が出て来なかった。
“その作戦を成功させるためには、現地で教団側と実際に接する立場にある貴方達が本当のことを知っていると、教団側にバレてしまう危険性がある・・・。
だから、貴方達には本当の作戦をあえて教えていなかったのです。味方を騙すようなことをしていたのは本当に申し訳ない・・・評議会を代表して、私が謝罪します”
だが、ヒナ大使はうつろな目をしてカタカタと身体を震わせているばかりで、それ以上の反応を示そうともしない。
ケガ人の手当て、輸送艦の修理、輸送艦の甲板を占領したガギエルクジラの死体の処理などに追われた。
何より・・・・この戦闘で、輸送艦の隊員数名が、早くも命を落としてしまった。
俺の立場上、表情に出すわけにはいかないが、部下の死はつらい。
「司令、旧東京の霊能局から、これより守護神の力で、戦死者の魂を供養する儀式を行うとの連絡がありました。」
「ん、そうか。」
船窓から輸送艦を見ると、空間に突然セフィロトの樹があらわた。
そして、輸送艦から人魂のようなものが出てきて、吸い込まれて行った。
俺と副司令は、その様子を敬礼しながら見守った。
「京都に着く前に、死んでしまった彼ら、無念でしょうな」副司令が言った。
「うむ。彼らのためにも、作戦を遂行させなければな。それが、供養にもなる・・・。」
さらにガギエルクジラからも、魂が出てきて、吸い込まれて行った。
あの化物の魂も、一緒に供養するのか。化物とはいえ、命ある地球上の魂だからな。
生きているうちは互いに争いあえど、死ねば敵も味方もなく、神の元に全てひとつになる、か・・・。
しかし、ユングハイム評議員は続ける・・・もちろん続けなければならないからだ。
“ところが、教団側は我々の作戦に気づいてしまったらしく、我が国を敵だと見なしてテロ行為をして来たのです。今回の事件はそれにより起こったと考えられます”
ヒナ大使はカタカタと身体を震わせてその場に立ち尽くしている。
ブリッジの通信機器をいじっているウーラ中尉がその異変に気づき、「あら? おかしいわね」と言った。
モニタースクリーンの画面にザザーッとノイズが走る。
だが、ここから先が重要なのだ。
“教団側が私達の本国に対してさえテロ行為をして来たくらいなので、日本に駐留している貴方達にも危害を加えて来る可能性が考えられます。そこで・・・”
画面の中のユングハイム評議員がそこまで言った所で、画像が乱れたかと思うと、突如、モニターから煙が噴き出し、ボンッ!と音を立てて爆発した。
「きゃああああっ!」ウーラ中尉は突然の交信モニターの爆発に悲鳴を上げた。「一体、何が・・・!?」
しかし、爆発したモニターの正面に立っていたヒナ大使はそうなることを予想していたかのように、全く動じていない。
砕け散ったモニタースクリーンの中から鎖の束がジャラジャラと飛び出して来る。
「今のを聞いた!? 本国のマスター達は私達を利用したのよ!」身体を震わせていたヒナ大使はようやく声を絞り出した。「末端の捨て駒として利用したのよ!」
彼女の両眼は赤く変色していた。怒りのあまり真っ赤に燃えているというのを地で行っている。
「しかし、ヒナ大使様・・・ユングハイム評議員の話が本当なのであれば、我々がこのまま日本にとどまるのは危険なのではないかと・・・」
タイラー提督がこれまたようやく言葉に出して言ったが、ヒナ大使はそれを一喝した。
「だから、どうすると言うの!? 日本から逃げ出せとでも言うの!? 冗談じゃないわ!」彼女は咆えた。
「末端の人間を捨て駒に使うような本国のマスター達のやり方にはもうついて行けないわ! そして、このわたくしをそんなふうに扱うおじ様のやり方にもね!」
>トライラックスさん
????他さんのレスを見ると、どうやらヒナ大使の生死は、まだよくわからないんで、
最後に生きてたら、逮捕しにいこうと思います。あと、ラスガン、隊員に持たせて対使徒人間に使います。
>Eさん
ネオエヴァを動かしてみたかった、ってのがあって・・・。
輸送艦隊は、輸送艦4隻に、護衛艦6隻ってところです。合計10隻です。
輸送艦の一隻は、ネオエヴァ輸送艦なのですが、ガギエルの襲撃でかなり損傷しています。
>>106 い? ネオ戦自の輸送艦隊ってそんなにいるの?
トライラックスの駐留艦隊は日本へ来た当初は7隻だったんだけど、
晩餐会の時に空母『ソーソソソ』が沈没してしまったので、
現在は6隻に減っているはずです。ただし、その後、本国から
新たに来た輸送船、護衛駆逐艦などが合流している可能性はあります。
>>107ドックに野晒しにされてた貨物船を使えるようにしたと思われ。
現代の大型貨物船は笑えないサイズですから。
「ついて行けないって・・・ヒナ大使様、一体どうなさるおつもりです?」タイラー提督が困惑して言った。
それに対して駐日A級大使クローリー・ヒナはブリッジの一同が信じられないようなことを言ったのだ。
「本艦隊、及び乗船している人員は、本日、これよりトライラックス本国から独立することを宣言します!」
「な、何ですと!?」ブリッジに居合わせた一堂は驚き、タイラー提督はそれを代表して聞き返した。
「私達は本国から独立し、この日本に新たな国家を設立します。わたくしがその初代の指導者となります」
ついぞ先立って大佐に昇格してミゾロギがパチパチと両手を叩いている。
「し、しかし、そのようなことをしては、本国からどのようなお咎めを受けるか・・・それに、このまま日本に留まっていては、教団側が我々に対しても攻撃を加えて来る可能性がある、と・・・」
タイラー提督が意外にもそれらしくなく抗議めいたことを言うと、突然、彼の胸のあたりが締め付けられるように苦しくなった。
「う、うう、ぐぐ・・・」
「お黙り、タイラー。先ほどユングハイム評議員が言ったおられたわね。本国はもう評議会の行政局も機能してはいないわ。それに私達は本国のマスター達に騙された立場にあるのよ」
あたりにジャラジャラと鎖が地面を引きずられるような音が聞こえる。
「教団側が私達に攻撃を仕掛けてくる気があるなら、もうすでにやっているはずだし、わたくしにも彼らの意思が伝わって来てしかるべきだわ。それに、彼らはわたくしに危害を加えることはできないこともわかっています」
ブリッジに配属されている要員達は驚いていた。制御が効かない・・・。
いつの間にか、そこら中に鎖が独りでにジャラジャラと地面を這い回ったり、計器類に絡み付いたりして、次第に彼らが乗っている船そのものと同化しつつあるのだ。
「私達は当初、評議会から受けた任務通りに綾波教団と手を組んでこの日本を制圧するわ! 少しばかり変更にはなったけど、この日本に新たな国家を築くのよ!」
と、まあ、こんな感じになりました。
>????他さん
サイボーグレイにクローンアスカと、当初はかなり安易な発想で登場しましたが、
クローンアスカ達はアスカ嫌いなフウイ・ノ・レイ(先代綾波レイ)がアスカに
対して次第に心を開いて行くというあたりにその役回りがあったとも言えます。
そう言った意味では彼女達の死も決して無駄ではないわけですが・・・、
しかし、私が登場させたキャラってどいつもこいつも不幸な奴が多いな。
書いている本人が幸せというやつに縁遠い人間だからだろうか?
それから、ミゾロギ少尉改め大佐はオルタナティブ化してもヒナ大使ほどは
すごい戦力になるかどうかには疑問があります。しょせんは小物なので。
>E計画さん
京都最終決戦では単純に綾波教団のフォースインパクトを阻止するための
戦いでは面白くないので、トライラックス関連で登場した勢力、特に教団から
脱退したネモ船長、ガーゴイル、元教祖のアダムはE計画壊滅という方向へ
持って行こうと思います。以前、トライラックス本国の国際会議の席で
タルテソス再建に関連してE計画の脅威性が語られていたのはその伏線だったのです。
>高橋覗さん
旧東京から大阪湾へ向かう途中、紀伊半島の東側の志摩半島に
トライラックスの駐留艦隊が停泊しています。
これらはヒナ大使の“鎖”と同化して『スタートレック』に出て来る
ボーグみたいな状態になりつつあります。
いずれは戦いになるとは思いますが、どうしましょう?
前哨戦として偵察に来た駆逐艦がそちらと交戦するとかしましょうか?
111get!
今度の仕事は、大口だぜ。要塞都市のネオ戦自技研が、クライアントだ。
金払いは、間違い無いだろう。一応公的機関だし、あの日重工がパトロンだからな。
その分、依頼内容はめちゃくちゃ大変だ。軍艦を探してきてくれ・・・なんて依頼だ。
そう簡単にいかないが、大金をつかむチャンスだ。やってやるぜ。
>>107 うぅ・・・多かったすかね・・・・?(汗
今の所、ネオ戦自が盛ってる船は、全部で11隻。
10隻が大阪に向かってて、1隻が旧東京に残っています。(
>>25 入手経路は、
>>108さんの全く言われた通りです。野晒しのものを業者から買ってネオ戦自技研が修理って感じです。
で、
>>112はネオ戦自技研に出入りしている、その手の業者っす。
厚木基地最後の兵士担当です。
でさきからかえってきました。
>>76 えーと、すいません、なんか自分で書いててなんなんだか。
一応、ジャックナイフ組の声なんでした。
なんか、すげーぼけてました。
ジャックナイフ組が黒の声をも代弁しているような、
そういう雰囲気でもいいかなと今、思ってしまったのですが。
もうしわけない。
でも、背骨の声でもいいかもしれません。
今日は多分これで。
これたらまた来ます。
作戦本部の葛城ミサト(略)大尉から、通信が入った。モニターに葛城大尉が映る。
「長官、輸送艦隊が新伊豆半島沖でガギエルの襲撃を受けましたが、ネオエヴァニ機でこれを撃退しました」
「さっそくネオエヴァが役に立ったんだな、よし。」
まぁ、そうじゃなきゃ困る。使徒化した化物を倒せないようでは、京都では戦えないし。
「それにしても派遣隊、まずは大阪に着くまでが大変そうだよな。トライラックス艦隊が
志摩半島沖に停泊しているし。」
「難関です。とりあえず一隻、偵察に出そうと思っていますが」
「相手がどうでるか・・・。こっちとしては、無駄な消耗はしたくないが
しかしヒナ大使の事だから、何をされるかわからないな。十分注意してくれ」
「了解です」
「閣下、大丈夫ですか。お茶です」
「ああ、ありがとう・・・・」
色々仕事してるうちに、頭が疲れた。こういう時は、運動してストレス発散するに限る。
「オレ、トレーニング・ジムに行く。綾波くんも来ないか?それとも、休憩の方がいいかな」
「じゃあ、ちょっと休憩時間を頂いて宜しいでしょうか。ネオ戦自病院の方に行って、
惣流さんのお見舞いに行きたいと思うので。ガギエルを倒した、ネオエヴァの活躍を
聞けば、彼女も少し元気になるかと」
「そうか。そういや、惣流曹長はネオエヴァ・パイロットの上官だっけね。
部下の活躍を聞けば、彼女も嬉しいに違いない。うん」
>トライラックスさん
いずれは、トライラックス艦隊と戦いになりそうですよね、やっぱり。
とりあえず、輸送艦隊も一隻、偵察に出しました。海戦になるかどうかは、ヒナ大使の行動しだいになりそうです。
あと、スタートレックあまり詳しくないんですが、艦隊自体が、ヒナ大使の意識の元に動いているって感じ・・・・?
京都派遣隊の出動直前は、ネオエヴァとか、ラスガンの生産とかで、忙しくて死ぬかと思った。
今は結構マターリとしたんで(ネオ戦自隊員が戦ってるのに、不謹慎か)、研究の手を休めて、助手ロボットの、IG−88Xを磨いている。こいつのお陰で、ネオエヴァの開発も早く進んだからなぁ。
しかも、通信記録にトライラックスの対ATフィールド・ラスガンのデータが入ってて、京都派遣隊に対使徒人間用の、協力な武器を持たせられた。
所長は、これをさらに進化させて改良版を作ると言って、要塞都市に予算を増やせと要請してるらしいが・・・。
戦時下だし、結構簡単に予算回してもらえるかもな。
今回のテロ事件でトライラックス本国は壊滅的なまでの打撃を受ける所となった。
しかし、物理的な損害もさることながら、それがトライラックスの人々の心に及ぼした損害もまたはかり知れない。
特に綾波教団の委員会に操られ、テロ行為の道具として利用されていたクローンアスカ達、そして、その彼女達の保護者的存在であるキサラギ博士が受けた心の傷はどうだ。
普段から感情を表には出そうとしないキサラギ博士だが、彼女が今回の事件で相当な心理的ショックを受けていることは私にもわかる。
クローンアスカ達がトライラックスへ渡って来て以来、その彼女達の保護者的存在として、我が子も同然に思っていたキサラギ博士にしてみれば、それも無理からぬことである。
我が子も同然に思っていた者達が、実はゼーレの残党である委員会にマインドコントロールされ、いいように操られていたのだから・・・!
クローンアスカ達に特別な感情を抱いているわけでもないこの私でさえ、押さえ切れない怒りが込み上げてくるのを禁じ得ない。
私はクローンアスカのオリジナルである惣流・アスカ・ラングレーという女が嫌いだ。
だが、それとこれとは別だ。クローンアスカはクローンアスカであって、あのアスカとは別の存在だ。
彼女達はそれぞれに独立した別々の人間であり、それぞれの適性に応じた分野で活躍して、それぞれの人生を送って行くはずであった。
ところが、だと言うのに、心無い委員会のバケモノどもが彼女達の人格を無視して、テロ行為の道具などに利用したのだ。
委員会のバケモノどのに対する怒りが込み上げて来る。
私は綾波教団とネルフ・トライデントを和解させ、日本国内の内乱を平定するべきだと思っていた。
だが、そのためには教団を陰から操っている委員会をどうにかして壊滅させなければならない。
奴らをこのまま放っておいては、またこのような悲劇を引き起こし続けるだろう。
日本国内はもちろん、サードインパクト後の世界に平和をもたらし、生き残った人類が安心して共存できる社会を築くためには、あのような人を人とも思わぬような族が存在していてはいけないのだ。
“最後の晩餐”(
>>37)を終えた俺達はいよいよ出撃の準備に取り掛かる。
軍用輸送トラックの荷台に対ATフィールド仕様ラスガンやらN2手榴弾やらの兵器類をかなり大量に積み込んだ。
運転席にはモヒカン頭のアニマル軍曹と逆さモヒカンのホーク軍曹、他のメンバーは荷台に乗り込む。
「まず今回の最初の目的地は大阪との県境に位置する尼崎だ。そこに春虎念興業が兵庫県南部方面の物資調達拠点を設けている」
隊長役であるカーネル・バシャールがこれからの予定を改めて説明する。
「春虎念興業に潜入しているスパイの手回しにより、そこで別行動を取っていたフェイスダンサー部隊と合流し、春子念興業の輸送用トラックに乗り換えて京都へ向かう」
春虎念興業に潜入しているトライラックス側のスパイというのが誰なのかはもちろん言うまでもない。
それに加え、俺達の他にフェイスダンサー部隊も今回の作戦実行のために合流するのか。
「ざあ〜んこ〜くな天使のように、しょおねえんよ神話になあれ〜♪」メンチが何を勘違いしたのか歌を唄っている。
髪型はいつもチョンマゲ5本だが、服装はいつもの露出狂ファッションではなく、迷彩色の軍服を着ている。
「やめなさい! ぬかみそ腐るわ!」ユキナ曹長がたまりかねて怒鳴りつけた。「それにこれは修学旅行じゃないのよ!」
「何よォ〜。あたしはこの辛気臭い雰囲気をなごませてあげようと思ったのにィ〜」
「メンチさん、貴方はわかっていないようね。これは重大な任務なのよ。遊び半分にやって欲しくないわね。他のメンバーの足を引っ張るんじゃないわよ」
「まあまあ、ユキナ君。彼女も野生のヌーを包丁一本で倒すくらいの実力は持っているのだから、そんなふうに言うな」
カーネル・バシャールがユキナ曹長をたしなめる。
「ヌーのすき焼き、美味かったな・・・」トラックを運転している2人がそんなことをつぶやいたような気がした。
「ヌーのすき焼き? 何だ、それは?」俺は何のことやらわからない。
そうこうしているうちに、俺達が乗っているトラックは尼崎に着いた。
トライラックス担当です。今日はここまでが限界。
他にも動かしておかなくちゃいけないキャラが大勢いると言うのに。
>>117 まあ、そんなような感じだと思って下さい。
122 :
77:03/04/14 18:57 ID:???
ここ数日、PCトラブルで接続できませんでした。長く空けてすみません。
今も時間がないので、(比較的)急ぎの連絡のみです。ごめんなさい。
>トライラックス本国訪問関与組の皆さん、こと
????他さん、トライラックス担当さん、厚木基地最後の兵士さん
まだざっとしか読めてないんですが、トライラックス担当さんの書いた内容からするに
もうクーデター本体は鎮圧されて、その後の話に移行しつつあるんですよね?
(騒ぎは夜だったけど、ノヴァが昼食を摂る場面があり、ギーガーの怪我の処置も済んでる、
あとはフウイ・ノ・レイの部分が状況の直接描写ではなく独白・説明になっている、等)
そろそろ日本に戻したいので、まとめにかかっていいでしょうか。
勿論いきなり返すんじゃなくて、ひとまずは
>>57、
>>65辺りの続き辺りからネルフ組の
その後の行動とかをじりじりと簡単に書いていこうと思います。評議会との接触は特にないようですし、
まとめ反省帰り支度、になる予定。
支障があればレスをください。
>京都前哨攻防、こと????他さん、提唱者さん
ある意味暇なので手を出してもいいでしょうか・・・?
司教は動かず、改造騎士が少し出る程度です。ばらけた彼らの相手をするという感じで。
改造騎士についていろいろ妄想したこと等があるので(大したものじゃないですけど)
駄目なら京都戦本戦で使いますので、ネタがある場合は遠慮なく駄目出しを。
今夜は来られる予定です。それでは。
取り急ぎ。本日はネタレスあり。
>黒メガネさん
当方、全く問題なしです。ただ侵入メンバーはドーピングはしていても「人間」ですので。
通常兵器(?)主体で化学生物兵器は持ってません。重武装なので姿はかなり目立つかと。
テキトーにあしらって頂ければ幸い。待ちきれなかった罰って感じで(笑)
>トライラックスさん
『E』を潰しにかかるそうですが……よく考えれば、その方が世界的に状況が悪化する事に気づくかと。
比較的近い例えとしては某大手のダ○エ△を父さん出来なかったように。
なまじ大きすぎるとそれが潰れた時の影響力は…詳しく書く必要があると判断すれば書きますけど。
それと。現状にタルテソス関連を加えて展開し切れますか?
余計な一言だったらすみません。心配なので。
先行させた偵察艦から、緊急通信が入った。
「どうした?」
<<トライラックス艦隊の偵察艦と思われる船を発見したんですが、変です>>
「・・・変?それだけじゃわからん・・・。まさか、攻撃されているんじゃないだろうな!」
<<いえ、攻撃は受けていませんが、双眼鏡で見る限り、・・・・・・、
艦体に鎖のようなものが、グルグル巻き付いているみたいな。目の錯覚ではありません。>>
「鎖?」
そういえば以前、捕虜の返還に行った艦長は、ヒナ大使に会った時、彼女が人間じゃないような感じがしたとか言っていたな。思い出した。
「わかった、偵察艦は、すぐ本隊に戻れ。輸送艦隊はコースを南寄りに変えて、トライラックス艦隊を避けて大阪に向かう事にする」
<<了解です。本隊に戻ります>>
トライラックス艦隊を避けて、大阪いきます。
これだけ多くのフネは久しぶりだ。珍しい。
得意先のひとつに確かネオ戦自ってのがあるとは聞いていた。
おそらくそれだな。
最終戦の予告がされた後のこの動き、とすれば奴等も参加するんだろう。
俺は…こいつで十分だ。あそこまで行く気は無い。
「しかし……何もせずに通すのはあまりにも芸が無いな」
遊びの一つくらい見せてやろう。
俺はガギエルの口の中に飛び込み、海中へと潜った。
陣形を組んで航行するネオ戦自艦隊の前方に、5匹のガギエルが姿を現した。
艦隊から見て右から順にガギエルが巨大な口を開き、その大きさに比例した声帯を震わせる。
鳴き声のトーンは5匹とも異なっている。
音合わせとも思える発声が終わり、わずかな間を挟んで、5匹は声を合わせた。
同時に、10匹のガギエルが10隻の艦を飛び越えた。
脈絡のない声ではなく、合唱が海原に広がる。
ガギエル達が船の進行に合わせて数秒立ち泳ぎを見せ、海中に消える。
すると今度は巨大な尾びれが突き出し、回転しながら沈んでいく。
野性味溢れんばかりのゴスペルに合わせて、ガギエル達のダイナミックな演舞が続く。
右に跳び、前に身をくねらせ、左に沈み、後ろで横転する。
5分に及ぶ曲の最後、その盛り上がりと共に10匹はこれまでで一番高く飛び上がり、
3回転ひねりを決めて海中へ沈んだ。
前方で歌っていたガギエル5匹も最後の一声で同時に潜る。
その直後、一際大きいガギエルが顔を出しその上に乗った人影が一礼した。
人影が礼を完全に終えるか否かのタイミングで、それは海中へと静かに姿を消した。
少しだけスパイスの効いたエールだ、せいぜい死ぬなよ。
>高橋さん
これが絡みたかったネタです(笑)遅れてすいません。
>>83と
>>124の間かな、と思いましたが、
>>124の後でもよさそうですね。
南に進路を変えて多少遠回りするみたいですし。
何だかイルカショーみたいですね。神奈川沖ってことは、>>83と
>>124の間っぽいです。
ネオ戦自は、死にまくる気がする。
ネオ戦自技研から事務所に戻る。
「マイハニー!仕事に行くぜ」
「今度は何?・・・・・・え?軍艦探し?」
ハニーが驚くのも、無理はないが・・・。
ネオ戦自技研は、戦闘機を売って以来のお得意先で、いままでも鉄ゴミやら車両やらを売ってたが、
こんな大きいものの依頼は、最初に戦闘機を売って以来だ。
「物が物だけに、ちょっと戻れないかもしれない。旅の支度をしてくれ。武器も忘れるな。」
「うん、わかった。」
バイクに荷物とハニーを乗せて、エンジンをかけた。
「で、何処へいくの?」
「西に行ってみるか。」
衛生兵少尉個人日誌
まあ、これだけのことしちゃったからなんかあるかもしれないけど
ノヴァっての、私らが引き取るってのもいいわよね。
いろいろと精神的リハビリってので。
え?死んだ?、うそ。
自殺?、ノヴァが?
なんでよ?、折角助かったのに。
委員会?、その委員会ってのがあの子たちを操ってたのね?
それが教団の本陣ってわけなのね?
いいわ、徹底的に相手になってやるわ。
人を人とも扱わずに、使うだけ使って死なせるなんて
私は許さないから。
絶対に…。
副隊長個人日誌
少尉が介護したクローンの一人が自殺をした。
状況では、教団背後の委員会によるマインドコントロールだと
いうことだが、自殺の原因までは聞いてはいない。
だが、そのコントロールで証拠隠滅のために自殺させられたか
コントロールが解け、罪の意識から衝動的に自殺をしたかの
どちらかだと思われる。
現在、少尉がその話を聞いてからあまり口を聞かない。
早急な帰還を望んでいることは言ってきたので、大使に頼み
足の速い航空機を調達してもらう予定である。
逆らうと、こちらの命が危ないと思われる。
隊長個人日誌
ノイズが多く、聞き取りづらい通信だが、副隊長より通信あり。
トライラックスでクーデターが起こったという話だ。
現在は鎮圧されたようだが、被害は甚大だという。
おそらく、すでに沖合いのトライラックス艦隊もその報告は
受けているだろうと、思われるが教団の仕業であるらしい。
なんとか、都合をつけ早急な帰還をするとのことである。
詳しくは聞いていないのだが、少尉の怒りに火がついたらしい。
最終戦にそなえ、整備、調整、補給を行っていたランドマスターを
いつでも出発できるように準備させることにする。
拘禁中の上等兵も特例として拘禁をとく。
のこりの日数は生き残ったら責任を取ってもらう。
赤木博士の改造を終えたというコンバットスーツはすでに用意
されていた。
なにが改造されたのかは不明であるが、性能が20%増し、だと
胸を張っていた。
大丈夫だろうか。
なお、作戦としてトライデント、ネルフ本隊の侵攻前に京都へと
先行して進むという、いつもの露払いを担当する。
今回は、個人的理由も含めて先行部隊としての作戦を立案してある。
援護は作戦開始と同時にバーミリオン隊の空爆があるという。
彼らは援護を喜んで引き受けると言っていた。
感謝してもしたりない、という心境だ。
レナ個人日誌
今も、霧の中でまどろんでいるような気がする。
霧?、いえ、もやという感じかしら?
だけど、安心感は無い。
いつでも動けるように、そして戦えるように
そんな緊張が心のどこかにある。
それは、私とはちがうけれど、私の一部。
そう、そうなのかもしれない。
だけど、それとは違って一つの感情が飛びぬけていく。
泣きながら死んでいくのは?、だれ?
厚木基地最後の兵士担当です。
少尉は、戦闘中に聞いていた話からノヴァに興味を
もってました。
なんとなくその後気になって、クローン先輩格のレナがいる
ランドマスターに引き取ったら、すこしは考えとかいろいろと
変わるんじゃないかと考えて引き取ろうか、としてたとこでした。
その矢先の自殺なので、現在少尉の心境はガメラ3状態です。
戻ったらアルティメット・カプサイシンが作られます。
現在レナは、戦前の緊張感を共鳴して感じてますが、場所が場所なので
偶然ノヴァの意識の断片を感じたという状態です。
トライラックス担当さん
ということで、副隊長が足の速い航空機を要求してます。
無ければしょうがないですがなにか見繕ってあればよろしく、です。
これにのって訪問組み全員が帰るか、先にランドマスターの2人だけ
帰るか、というのは手配される物次第ですので。
よろしくです。
「すぐに改造騎士達が現れる。気を抜くな!」
ランチャーや巨大なバックパックを背負った黒い人影が街中を駆け抜けていく。
熟練の戦士でも歩くのがやっとというほどの重量であるのに、
彼らはそれを微塵も感じさせない。
理由はたった少ししか保つ事の出来ない紅い瞳にあった。
「なに見てんのよっ!」
マガジン一つを空にするだけの人影が倒れる。
引き金を引いた女は己の性能に恍惚を感じるも、すぐに悔しさを滲ませる。
「……アイツラはずっとこれを楽しめるのに」
今更な言葉に、誰もこたえはしない。
警告の声などなしに、前方の十字路の左右から兵士が現れて壁を作り発砲する。
「遅い!」
陣が出来上がり発砲するまでの隙間に彼らのうちの7人は地を蹴り、横壁に到達していた。
上方を見上げた後衛にサブマシンガンの弾丸が降らされる。
比較的軽装の残り半分が、銃弾を素早く動かせる手と脚の装甲で銃弾を避けて突進する。
「詰めが甘い!!」
道の中央を走る一人が、腰から直方体の銃身に四角い銃口をした銃を取り出す。
親指で安全装置を外すと直方体が45度に開き、銃が水平より少しだけ傾けられた。
引き金が引かれるとピョウッ、と風切り音がした。
道の両端の壁に、空気抵抗を極限にまで減らした速度を最重視した弾丸が突き刺さる。
弾丸と弾丸を結ぶ「単分子の糸」が伸びきって振動し、付着した少量の血を散らす。
「な……?」「バイバイ」
中央に陣取っていた数人が肩を叩かれ、突き飛ばされ、触れられて二つに分かれる。
彼らが駆け抜けた後には、多くの死体が残った。
足元の頭に銃弾をお見舞いして、しめる。
「さて……手近なところから行くか」
第一陣は一般兵士だけだった。
しかも訓練されているように見えて、付け焼刃というのが見え隠れしていた。
こんなものは本当に序の口に過ぎない。
先行した奴等は改造騎士に出会わなければ、さほど時間を掛けずに映画村へ着けるだろう。
今のところ、彼らの消耗は時間と体力と弾薬だけだ。
「近くの支部から潰していくぞ。集会所の場所は入ってるな」
「あたり前だ」
会話を交わしながら最も近い場所へ走っていく。
すでに人の気配はなく、周囲は閑散としてしまっていた。
「やっといい雰囲気になってきたな」
「そうだな」「だいぶいい感じね、でもまだまだよ」
血と硝煙と焦げ付くような臭いが足りないわ、と別の女が付け加えた。
走りながら彼らにとってはくだらない、
普通の人は引いてしまうような雑談を彼らはし続ける。
途中やられ役のように出てきた狙撃手を一発、二発でほふっていると、
「……無駄話はここまでのようだな」
ついに、「奴等」が現れた。
人の姿を捨てた奴等に彼らは、きわめて紳士「的」に挨拶をした。
「初めまして。お手柔らかにお願いしますよ?」
ガギエルの大群が、俺達の艦隊の頭上を飛び越えて行った。
ま た ガ ギ エ ル か。
さっきガギエルの襲撃を受けたので、嫌な予感がして俺は思った。
でも、今度は先の野蛮なガギエルとは、違うみたいだな。歌、歌ってるし。・・・ガギエルって、歌えたんだ・・・・・・。
俺達は呆然と、その統制のとれたガギエルのショーを見守った。襲ってくる様子では、なさそうだ。
俺達にとっては、使徒といえば化物だったので、こんなガギエルを見て少し驚いた。
最後に現われたガギエルの頭上に、潜水服を着た人間が乗っていて、そいつが礼をした。
そして、ガギエルの大群が水中に消えて行った。あいつが、調教師だっただろうけど、一体何者?
>黒メガネさん
A班(便宜上)7名で準備整えましたので。よろしくお願いします。
>????さん
B班(便宜上)14名をそっちに送りましたので、対応よろしくお願いします。
>高橋さん
即レス、絡みサンクス。
言われる通りイルカショーです。前スレ拾>274,275に一応伏線張ってました。
ちなみに調教師=ダイバーはAngelArms単独班で、
ガギエルの水に対する特性全部持ってるみたいな使徒能力付与人間です。
>トライラックス在中の皆様
具体的な日付というものが記されてないんであれですが、
聖母がフウイ大使を迎えに来た事を考えると大事件の〆、
初号機暴走のあたりは第弐次席の「フォースインパクトの前触れ」、
もしくはネルフの「京都進行時刻決定」の後ということになりますね。
前者と後者の間はおそらく数時間ありますので、その間にこれがあったというのが妥当かと思います。
トライラックスと日本の時差で都合つけるってのも考えましたけど、こっちは無理っぽい。
んで。問題なのは。
厚木の兵士さんの要望した高速移動できる乗り物が無いと宣言した出発時間に間に合いそうに無い、
もしくは出発ギリギリと言うマズイ(かっこ悪い?)事に。
トライラックスへは貨物船で2〜3日かかるような感じでしたし。
いざとなれば、『E』でゲートをを用意するという手もありますが、いかが?
一応ここまで。またネタが浮かべば書き込みます。
トライラックスさんのE計画に対する構想を見て、洩れも色々考えさせられたんですが・・・。
洩れは、最初Eって「悪の組織」かと思ってたんですけど、どうも違うような。
実は過去スレ、まだ最初の方しか見てないせいです。すまそです(平謝
とりあえず要塞都市の外部に対するスタンスですが、明らかな犯罪行為がある場合か、攻撃された場合に反撃する、みたいな感じで。
反撃する時も、事の犯人を捕えて、おしまいです。勢力そのものを追う事はしません。
旧東京の事件も、ヒナ大使の逮捕が目的で、トライラックスそのものを敵に回す事は、ないです。
京都戦も、委員会が倒されれば作戦終了なんですが、まぁここは教団ぐるみ組織ぐるみで戦ってるんで、しょうがない。
で・・・・、E計画に対しては、高橋本人は第二東京を潰された因縁がある、って設定なワケなんですが、書き手がその頃居なかったんで、どうにもならない。
だから、”高橋覗はEに対して個人的な因縁は持っている”が、”要塞都市的には、敵対する理由は無い”・・・って感じでいきます。
イミテーションの古都、その入り組んだ路地の一角。
赤い赤い霧に包まれた市街は、出来の悪い舞台セットのように現実感を喪失する。
その中に立つ彼らもまた。
「・・・お手柔らかにお願いしますよ?」
投げられる言葉。丁重なる愚弄。
ぼやけた、しかし奇妙に響きを失ったその声を発するのは、通常人では作戦行動どころか
ただ動くことすら不可能だろう重武装を、ほとんど自らの身体の一部のようにまとう
黒い兵士たち。聞くのは、一部を除いてヒトの原型すらとどめておらず、もはや騎士としての
戦場以外に行き場のない、ヒトならぬヒトたち。
「満月までの待つ間足り得ぬ猶予、そのわずかな時間すら待てぬ愚か者がいるとはな」
どす赤くかすんだ路地で対峙する彼ら七人と五人は、どこかひどく遠い部分で、よく似ている。
霧が流れ、瞬間、銃声が澱んだ空気を裂いた。
同時にその場の全員が動いた。
黒の兵士の一人は制圧射撃の直後に壁を蹴って上を確保し、一人は跳ぶと見せかけて
まっすぐ敵の懐深く踏み込み、合図も交わさず二人が完全な対称陣形を保って左右に走った。
わずかに気を取られた敵の列を、残り三人の掃射が薙ぐ。
降り注ぐ銃声の下を縫って、騎士の一人が横ざまに走り抜ける。二人がその身体を一瞬の遮蔽に
後退し、一人が明らかにヒトには不可能な跳躍で宙の一人に迫る。一人位置を変えない
騎士の肩口から、光る鞭が驚くほどの距離を稼いで飛び、唸りをあげる三つの銃口を払った。
銃声が途切れる。
なめらかに断ち落とされた銃身の先数cmが路上に乾いた音を立て、続いて使い物にならなくなった
銃身そのものが次々と投げ捨てられた。新たな武器の火口が一動作で振り向けられるが、
既にそこには敵影はない。霧がゆらぎ、突如、轟音が沈黙する家屋群を震わせる。
静寂。
赤い靄が一瞬乱れ、ほどけて流れる。
煙をあげるクレーターの縁を、現れた騎士の一人が踏み砕く。
見回すその眼前で重砲が火を噴いた。
白い仮面様の頭蓋が吹っ飛ぶ。現れた顔は血にまみれ、見開かれた目を次の一撃が貫く。
間髪入れず、霧の中から数十発の銃弾がその身体を射抜いた。大きくのけぞった騎士は、
しかし踏みとどまって、ぐんと前のめりに身体を倒した。
突き出された異様に長い両腕から、光の槍が渦巻く霧の向こうに伸びる。片方は無抵抗な靄を
切り裂いただけだったが、もう一方の腕の先で、何かが砕ける音と罵声が聞こえ、
黒い兵士の一人が霧の中から転がり出た。
視線がぶつかる。兵士はすぐに身体をひねり、一秒足らずで射撃姿勢を取り戻すと、
重火器の連撃を浴びせた。そのまま離脱し、霧の中に走り込む。赤い霧に浮かんでは消える
影の位置と移動方向を確認しつつ、アーマーの着脱パネルを指で探る。バシュッと音がして、
光の槍で大半が削られた二次装甲が地面に落下した。兵士は同じく役に立たなくなった
背面装甲も切り離そうとしたが、何度キーを押しても装置は作動しなかった。音高く舌打ちし、
ナイフの先を無理矢理押し込んで、ジョイントごと壊れた邪魔物をもがくようにして振り捨てる。
ダミー替わりに放り投げたそれは、2mも飛ばないうちに光の鞭に微塵に刻まれた。
幾度かの静寂を挟んで、戦闘は続いた。
最初は互角だった戦いも、長引くにつれ次第に様相を変えてきた。いくら強化されたとはいえ
黒の兵士たちが所詮傷つく身であるのに対し、騎士たちは常に絶対領域の向こうにいた。
少し上手く立ち回れば幾らでも崩せる壁ではあったが、それでも無駄弾は出る。加えて、
再生能力が次なる障害となった。体内に直接”虫”を取り込んだ騎士たちに比べ、兵士たちの
持つ発現剤の効力では限度があり、しかも発現剤そのものの持続時間という制限が枷となる。
さらに街を覆う赤い霧が機器を狂わせ、経験に研ぎ澄まされた勘すら鈍らせた。
少しずつ、彼らは押されていった。
だが誰一人としてひるむことなど考えつきもしなかった。
ここは戦場、彼らはその歓喜を味わい尽くすためにここにいる。銃声、硝煙、血の臭い、
敵のうめきと苦悶の声、ここでは自らの苦痛すら至福の瞬間を更に高める一要素に過ぎない。
彼らには退く理由がなかった。
全てが今この場所にあるのに、先のことを考える必要がどこにある?
それが、聖都防衛という理由のもとに戦う騎士たちの想像もしなかった死力を呼び起こした。
赤い霧の底、彼らはいつか互いに切り離されながらも戦い続けた。
すさまじい踏み込みと離脱の連続で鞭の騎士の動きを封じていた一人が、ふいに立ち止まった。
即座に宙を裂く鞭の、縦横の動きをかいくぐって至近距離まで飛び込む。騎士が気づいたとき、
黒の兵士はコアに四角い固い何かを投げつけていた。ベチャリという厭な音とともに
それは球面に貼りつき、兵士が騎士の身体を蹴って逃れた瞬間、轟音が騎士を呑み込んだ。
霧が渦巻き、声ならぬ声が狂気の笑いを響かせる。
赤い霧が流れ去った後、痛む身体を起こした兵士の目に飛び込んできたのは、
生ける肉塊と化した騎士の姿だった。ATフィールド展開の暇もなく発火した爆弾は
騎士の体表はおろか筋繊維のほとんどまで焼き尽くしていた。だが赤黒い肉に埋もれた
コアは健在、目をむく兵士の前で焼けただれた頭部がぐいと動いた。
「・・・この程度の火力でコアが砕けると思ったか。馬鹿が」
光る鞭が全身を切り刻む瞬間、だが兵士の顔に浮かんだのはまぎれもない嘲笑だった。
彼が血を噴いて倒れるのとほぼ同時に、騎士の懐に別の一人が飛び込む。
「馬鹿はお前だろ」
囁き、先の爆発でできた、判別できるかできないかのかすかなコアの亀裂に、
寸分の狂いもなくナイフの切っ先を打ち込む。衝撃で脆くなっていたコアが耐えきれず軋む。
兵士はふっと身をかがめ、くさびのようにコアに突き立ったナイフの柄に
硬化アーマーで覆われた拳を思い切り叩きつけた。
亀裂が広がる。
次の瞬間、すさまじい爆発が二つの影を巻き込み、霧の渦を消し飛ばした。
「・・・助からないとわかると自爆か。くだらんな」
屋根の上から見守っていた兵士がひとりごち、手にしたぼろきれのようなものを見下ろす。
形もなくなるほどぐしゃぐしゃになったそれは、騎士の誰かの腕の一部だった。
兵士は汚いものでも見るような目でそれを見つめ、無造作に投げ捨てて、また霧の底へと
飛び降りていった。
やがて戦闘音は断続的になり、その数も減り、ただ血の臭いだけが濃くなっていった。
知る者は少なく、見ている者となるとさらに限られ。
赤い霧は全てを包み込み、ただゆったりと渦巻いて、街を非現実の戦場に変えてゆく。
144 :
143:03/04/15 03:35 ID:???
・・・・・・えー・・・
「告別」以来のちゃんとした戦闘、存分に遊ばせて頂きました、という感じです。
快く受け入れてくださった提唱者さん、ありがとうございました。
・・・ヘボですが。
装備とかについていろいろ書いてますが全部デタラメです。自分はものを知らないので(恥
死闘の雰囲気が出ていればなぁ、と・・・
とりあえず改造騎士は五人組でした。サキエルシャムシエルそれぞれ数体という構成です。
ここまで書いた部分で少なくとも「E」サイド2人、騎士2人は死亡しました。
残りはまだ戦ってますが、そう長引かずに終息の想定。理由は>142の最初の部分です。
続きは書くかもしれませんし書かないかもしれません。
所詮主席の仕掛けの飾りみたいなもんですから。
なんか半端ですが力尽きました。それでは。
「バンダロングに残っているクローンアスカ6名とイックスから来た2名が揃ったであります」
空軍の制服を着て、長く伸ばした髪の毛をヘアバンドで止めたクローンアスカが敬礼し、報告した。
「私以外はマインドコントロールは受けていないように思われるであります」
「そう、です、か・・・わかり、ました」キサラギ博士は取り直して私の方へ向き直った。
「フウイ・ノ・レイ、様・・・貴方、にも・・・残って、いる・・・私、の・・・娘達、を・・・紹介、しましょう・・・」
待合室には7人のクローンアスカが集まっている。
メイドの制服を着たヘルと看護婦の制服を着たマチはこれまでにすでに面識があるが、あとの5人は初めて見る。
その5人のうち2人はライトブルーのプラグスーツを着ている。
「申し訳ありません、キサラギ・ママ」そのうち片方がオドオドした口調で言った。「サラとユノには逃げられてしまいました」
「あの2人にはしてやられたわ」もう片方が鼻っ柱の強い口調で言った。「でも、今度会った時は眼にものを言わせてやるわよ!」
後から発言した方は初めて会うのに、なぜか以前にも会ったことがあるような奇妙な嫌悪感を覚えさせる。
そいつに反感を覚えたのは私だけではなかったらしく、そいつは他のクローンアスカ達が一斉に叩かれる所たなった。
「眼にものを言わせてやるって・・・シヴァ、あんた、どうするつもりなのよ・・・?」マチが腕組みをして、嫌悪的な表情で冷たく言い放った。
「シヴァ・・・まさか同じ仲間同士で殺し合いをする気? もう6人も死んでるのよ!」ヘルもシヴァと呼ばれたクローンアスカを責めるように言った。
「サラとユノは綾波教団の委員会にマインドコントロールされているであります!」ミソラも叫んだ。「彼女達自身は悪くないであります!」
シヴァ・・・聞き覚えのある名前だが、こいつがシヴァか。
私はノヴァがギーガー様を殺そうとした時にこいつの名前を出していたことを思い出した。
一見して廃墟のように見える工場街には俺達以外にも盛んに車両が出入りしている。
アニマル軍曹とホーク軍曹がトラックを停めると、モヒカンや逆さモヒカンの髪型をした男達がバラバラと駆け寄って来る。
一瞬、緊張が襲って来る。しかし、それを崩したのはメンチの発言であった。
「アニマル、ホーク。あんた達のお仲間が大勢いるわよ」
思わずブッと吹き出しそうになる。
だが、笑い事ではない。
アニマルとホークが今回の作戦実行部隊のメンバーに選ばれているのはちゃんとした根拠があってのことだ。
彼らのその髪型のせいで、春虎念興業の従業員になりすまして潜入するには都合が良いからに他ならない。
「アニマル軍曹、ホーク軍曹、よく来たね」リーダーらしい鉄カブトを被った男が運転席を覗き込んで言った。「先に来て待っていたよ」
その男は鉄カブトを脱ぐと、顔がグニャグニャッと変型し、造りの荒い彫刻のようになった。
「オドー保安主任!」アニマルとホークが驚いた声を上げる。
「なぜ貴方がここに?」俺はそいつらの後ろからオドーに問い掛ける。
「なぜって、本国からの勅命に決まっているじゃないか。エヴァ・フェット君」オドーは独特の鼻声で言った。「ネルフ・トライデント側を偵察するふりをして、海上都市大阪経由で春虎念興業尼崎支社へ行け、とな」
「最初からそういう手筈だったのだ」カーネル・バシャールが事情を説明する。「外部にバレた時のことを考えて、事前に君達には話していなかったがな」
「ところで、オドーさん」メンチがオドーに質問した。「あなた方、フェイスダンサー部隊は“最後の晩餐”はもう済ませたんですか?」
「うむ、ここへ来る途中、海上都市大阪で済ませて来たぞ」
「何だ、残念。まだだったら、あたしがまた腕を振るえると思ったのに・・・」
こんな時に何を言っているんだ、この女は・・・?
あぼーん
「すで、に・・・御存知の、ように・・・皆さん、の・・・姉妹、のうち・・・6人、が・・・死亡、しました・・・」
3人のクローンアスカが遺体となってベッドの上に横たわっている。
ナミとヨミ、そしてノヴァの3人だ。
「残り、の・・・3人、は・・・N2手榴弾、で・・・自爆、した、ため・・・木っ端微塵、に・・・なって、しまい、ました・・・」
キサラギ博士は淡々と語ってはいるが、内心では我が子も同然に思っていた者達の死に断腸の思いであることがわかる。
霊安室に集まった8人のクローンアスカ達はそれぞれに異なる反応を示していた。
ミソラは大声を張り上げて泣いている。
セトはただうつむいたまま涙を流している。
ヘルはノヴァの遺体に何やら語りかけている。
マチは腕組みをして立ち尽くしている。
そして、例のシヴァとやらは何やら盛んに悪態をついている。
元は同じ人間の遺伝子から生まれた者達だが、それぞれに性格が違い、個性が豊かなのだ。
「キサラギ・ママ、サラとユノは日本へ向かっている、というお話ですが・・・?」セトが冷静に戻って言った。
「ノンシップ、は・・・レーダー、では・・・追尾、できません・・・しかし・・・行き先、は・・・わかり、ます・・・」
そう、それは私も感じる。彼女達の存在そのものを。しかし・・・。
「サラとユノは綾波教団を操る委員会とやらに導かれて、京都へ向かっているであります」ミソラが言った。
「前のサルサ。セカンダスの時もそうだったけど、なぜ綾波教団がこんなことを?」ヘルが言った。「教団は私達にとって生みの親みたいなもののはずなのに・・・?」
「考えるまでもないわ」シヴァが言い放つ。「私達に危害を加えて来るってことは、私達の敵ってことよ。戦うまでだわ!」
水平線の彼方から奇妙な形状をした物体が空を飛んで来る。
正三角形の各辺から二等辺三角形のクサビのようなものが突き出ていて、サイズはかなり巨大だ。
トライラックス本国から来たノンシップ(ステルス空中戦艦)“デウス・ウキス・マキナ”である。
その中心の正三角形の底面がスライドし、その中から紫色と緑色の汎用人型決戦兵器2体と巨大なコンテナが現われ、空中をゆっくり下降すると、海上の貨物輸送船の甲板の上にふわりと着地した。
続いて、小型飛行艇が降りて来ると、その中から使徒能力兵の護衛を従えてまるで酔っ払っているような赤ら顔の軍人が現われる。
「貴方はダンドリッジ准将!」前髪で左眼を隠した士官が出迎えて言った。「貴方が反乱軍を指揮しておられたのですか!」
「久しぶりだな、ミゾロギ少尉」ダンドリッジ将軍は言った。「しかし、わしは准将ではない。今では中将だ」
「これは失礼致しました。実は僕ちゃんももう少尉ではありません。今では大佐になっております」
「お互いしばらく会わぬうちに階級の上では出世したな。しかし、わしは階級だけ高くなることには満足しとらんのだがな」
ダンドリッジ将軍はトライラックス海軍のマレーシア駐留部隊司令官である。
だが、本人はこれに納得していない。
全くの偶然からマレーシアの山奥でサードインパクト以前にバーベム財団が建造した旧型EVAを発見するという手柄を立てたが、本国評議会は彼の階級を昇格しただけで、勤務地や役職を変えなかったのだ。
このため、彼はかねてより本国評議会に対して不満を持っていたらしい。
「評議会の連中のやり方にはついて行けん。綾波教団と表向きに条約を結んでおきながら、騙まし討ちをかけようなど経済大国の恥さらしだ! 第一、教団に失礼ではないか?」
「うむ、全くその通りです。僕ちゃんもそう思います、ダンドリッジ将軍」
「意見が一致すると気分が良いな、ミゾロギ少尉・・・いや、失礼。大佐だったな。ところで、クローリー・ヒナ君はいるかね? 今日はお土産をたくさん持ってきたのだ」
8人のクローンアスカ達が口々にそれぞれの意見を述べ、中でも例のシヴァとやらが盛んに息巻いている所へ、霊安室に入って来た者がいた。
軍服を着た長身の男、ランドマスター隊の副隊長である。
「この度はご愁傷様で・・・」と、言うあたりがいかにもこの男らしい。「ところで、こんな時にこんな話をするのも何なんですが・・・」
副隊長はいかにも言いにくそうに話し始めた。
「フウイ・ノ・レイ大使様、我々も早く日本へ帰りたいので、その・・・飛行機か何かを都合しては貰えませんでしょうか・・・?」
「そなた達はこの国へは貨物輸送船で密航して来たのであったな。しかし、つい先日まで空港が反乱軍に占拠されていたという状況では難しいな」
「やはり無理でしょうか? 何とかなりませんかね? 実はうちの衛生兵少尉が・・・」
副隊長の言うことには、ノヴァが自殺したと聞いたあの血の気の荒い衛生兵少尉が仇を討ちたい、早く日本へ戻って綾波教団と戦いたいと言っているのだそうだ。
「う〜む・・・いや、待て。ミソラ少尉殿、空軍の方は確か今回のテロ事件の被害はあまり受けておらぬのではないか?」
「はい、空軍の基地は今回は直接的な損害は受けていないであります」
「よし、空軍の偉い人と話がしたい。ミソラ少尉殿、司令官に連絡を取って下さらぬか?」
「は? はい、承知したであります」
ミソラ少尉は私に敬礼をすると、霊安室から出て行った。
「恩に切ります、フウイ大使様」副隊長が私に礼を述べようとする。
「いや、まだ確実なことではない」私はそう言わざるを得ない。
ところが、今度は見覚えのあるずんぐりした童顔の小男が入って来た。
「フウイ・ノ・レイ殿、ここにおられましたか!」サイテイル外務大臣が息を切らしながら言った。「大変なことになっておりますぞ!」
「おや、どうしましたか? サイテイル大臣殿。大変なこととは何でしょうかしら?」
「実はフウイ・ノ・レイ2号殿が・・・」
「おう、フウイ・ノ・レイ2号が・・・」私はハッと気がついた。「フウイ・ノ・レイ2号・・・?」
そう言えば、私はここの所、影武者と称するあの者と行動を共にしていたが、昨夜からあの者の姿を見ておらず、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「フウイ・ノ・レイ2号が一体どうしたと言うのです!?」
何食わぬ顔をして春虎念興業の社員のふりをしているモヒカンや逆さモヒカンはトライラックスのフェイスダンサー達が化けているらしい。
と、言うか、この春虎念興業の尼崎支社はすでにトライラックス側に制圧されてしまっているようだ。
「京都の教団大神殿への潜入経路はすでに春虎念興業本社に潜入しているスパイが手配済みで、フリーパスで中へ入れる手筈になっているそうです」
保安主任のオドーが言った。
「カーネル・バシャール、兵器類の用意はできていますか?」
「うむ、対ATフィールド仕様ラスガン、N2手榴弾、かなり大量に運んで来た」カーネル・バシャールが言った。「トラックの用意の方はできているかね?」
「あちらの3台がそうです」オドーが指し示す。トラックと言うよりも小型トレーラーという感じだ。「春虎念興業が通常の物資輸送に使用している物です」
「よし、それでは早速、積み荷を移し替えよう」
俺達は乗って来た軍用トラックの荷台から春虎念興業のマークの入ったトレーラーの荷台に積み荷を移し替えた。
教団側の職員が積み荷の内容を検めたりした時のことを想定して、外側に食料品や日常雑貨の入った段ボール箱を積み上げ、カモフラージュする。
俺とメンチとホーク軍曹、カーネル・バシャールとユキナ曹長とアニマル軍曹、オドーとノムラ中尉とジン軍曹がそれぞれ組になって同じ車に乗り込むことになった。
ホーク軍曹はメンチと一緒にいたいと言っているので、俺達3人は積み上げた段ボール箱の内側に隠れ、外側にフェイスダンサー達が陣取る。
運転席、助手席に着いているのももちろんフェイスダンサーである。
「よし、出発!」無線からカーネル・バシャールの号令が聞こえ、それを合図に3台のトレーラーは尼崎支社を出発した。
メンチとホーク軍曹がいかにも楽しそうに話している。気楽なものだ。
だが、こいつらにもわかっているはずだ。わかっているからこそ、そのように振る舞って恐怖心を紛らわせようとする。
・・・これは地獄への進撃だ。生きて帰って来れるかどうかはわからない。
と、いうわけで、
トライラックス側陣営もそれぞれに京都最終決戦の準備にかかっています。
>????他さん
エヴァ・フェット達はうまいこと教団第神殿に潜入するが、
それを予想していた主席の罠にはまって大神殿地下の迷路に
迷い込んでしまうみたいな感じですかね。メンバーが
ほとんどアフリカでのフウイ大使救出隊と同じ顔ぶれだし。
トライラックス本国でのトライデント兵士1さんは
バンダロング総合病院でクローンアスカのマチあたりと
絡んでみては如何でしょうか?
>E計画さん
やっぱ単純に教団側のフォースインパクトを阻止するという
だけの戦いでは面白くないので、ここはより複雑に収拾が
つかなくなりそうな感じの大混戦をやってみたい、と。
>厚木基地最後の兵士さん
トライラックス空軍の戦闘機で日本へ帰るというのは
どうでしょうか? ノヴァは死亡したけど、代わりに
ミソラ少尉にその飛行機を操縦してもらって帰るとか?
>高橋覗さん
現時点では駐留艦隊の戦闘準備のため、そちらに絡むのが
難しい状況にあります。しかし、いずれはネオ戦自とも
交戦することになるかと。どういうふうに持って行くかな?
あ、いけねえ。第弐次席さんを忘れてた。ゴメンナサイ。
>第弐次席さん
E計画側と早速戦闘開始ですね。
ちなみにトライラックスの特攻部隊もたぶん
同じくらいの戦闘力レベルだと思われます。
対ATフィールド仕様ラスガンを配備している分は有利かな?
教団側も対抗策は講じてあるんでしょうが。
バンダロングの長い長い一夜は、街を覆い尽くす正体不明の化学兵器の除去作業とともに明けた。
ガスである。
それも強烈な悪臭と粘膜への容赦ない刺激を兼ね備えた、最悪のシロモノだった。
幸い、直接人体を害する物質は含まれていないとのことだったが、大統領官邸の地下から
出た瞬間に直撃を喰らった俺は、ほとんど物理的な衝撃を覚えつつ昏倒した。
汚染源とされるTV局からかなり離れたそこですらそうだったのだから、グラウンド・ゼロが
どんな惨状だったのかは想像に難くない、というか考えたくもない。
トライラックスの生物化学兵器担当部隊の尽力でガスはあらかた消えたが、それでも
これから数日から数週間は、この街の人々の頭からあの悪夢は消えないだろう。
事後処理の手助けをしつつ、俺は目撃できなかった決着のことを、いろいろ聞き回ってみた。
戦いは相当激しかったらしい。
大量の使徒兵、クーデター首謀者たちの異様な能力、変身するグランドマスター、殺戮ロボット、
アヤナミ教の聖母と教祖(推測)の登場、そしてとどめにEVA01ことサードの暴走。
市街に大した被害が出ずに片付いたのはまさに奇跡だ。勿論、もとが大きな街であることだし、
暴走したトライラックス兵らの破壊行為もあって損害は決して少なくないが、
彼らが何の制限もなしに力を解放するケースを考えれば、遙かにマシだ。
もしそんなことが起きていたら、今頃この街は地上から消滅している。
EVA能力というのはそういうものだということが、俺にも最近ようやくわかってきた。それは
同時に、そんなモノを何の躊躇もなく実用化しているアヤナミ教が、いかにヤバい組織かと
いうことの証明でもあった。
奴らがクローン体たちにした仕打ちのこともある。サードやファーストだけでなく、
フウイ・ノ・レイ前大使をはじめとするトライラックス高官たちも、徐々に教団に対する
反感と怒りを募らせているようだった。
ところで、(紆余曲折はあったらしいが)聖母を撤退させ、更に01の暴走を止めたのは、
ファーストでもグランドマスターでもなく、アヤナミ教の教祖(推測)だったそうだ。
彼のおかげで、今回の件は比較的穏便にカタがついたと言えるのだろう。
その戦いぶりはすさまじいのひと言に尽きるという。だが、具体的にどう戦ったのか、
どんな力を使ったのかに話が及ぶと、誰もが口を濁して語ろうとしない。
無理に聞き出そうとするともれなくひきつった笑顔と完全黙秘が返ってくる。俺は諦めた。
世の中には知らない方がいいこともある、ということだろう。
教団から「指令」を受けたクローン体7人のうち、結果的に残ったのはわずか3人である。
ネロが接触して洗脳を解いたミソラ、この国の次世代EVAを強奪して国外逃亡した
イックスの二人。もう一人、操られたクローン体たちの指令中心となって各人に指示を下し、
最後には自ら聖母の力で”オルタナティヴ”となってEVA00を襲ったノヴァという少女は、
保護されたものの、その後自ら命を絶った。
外部から死を強制された形跡はなかったという。
クローン体の保護者でもあるキサラギ科学顧問官の言うところでは、既に
アヤナミ教からの「指令」は途絶えていたらしい。もう彼女自身には危険はなかったと
いうことだ。あとは消耗した体力をゆっくり回復させていけば、そう何日もせずに
元の生活に戻れる筈だった。
だが、彼女は自分がそうなることを許さなかった。
収容された病院で眠っていた間、ネロがキサラギ博士の許可を得て覗き込んだ彼女の精神は、
強引な思考コントロールと過度の負担で、もうぼろぼろだったそうだ。
あれで意識が戻ったのが不思議なくらいだと、奴はこぼした。
ランドマスター隊衛生少尉は、知らせを聞いてからほとんど口をきかなくなった。
副隊長に訊くと、ギリギリの戦いから生還したノヴァを最初に介護したのは
少尉だったそうだ。身体が回復したらランドマスター隊で引き取ってはどうか、という
話もしていたらしい。だからこその沈黙なのだろう。
ファーストは、俺にはいつもの無表情にしか見えなかった。
彼女がノヴァのために涙を流したかどうかは、だから俺は知らない。
衛生少尉が主張し始めたことでもあるが、ひとつ切実な問題が浮上している。
日本への、できるだけ早い帰還である。
トライラックスがここまで混乱状態に陥った以上、危険を冒してまで滞在を延ばす理由はない。
そもそも俺たちが派遣されたのは、アヤナミ教との同盟の真意を聞き出すためだ。交渉が
決裂に終わり、しかも交渉する相手がそれに構っていられないほどの被害を受けた今、
更なる進展は望めそうにない。俺たちの役目は終わったのだ。
それに先に副隊長が受けた日本からの通信では、ほとんど聞き取れなかったものの、
日本でももう決戦までの猶予はないらしい。
それからもうひとつ、サードとファーストも、戦いを終えた後辺りから妙に緊張している。
理由は話してくれないが、すぐに日本に戻らないと、とだけ、繰り返しカジや副隊長に
訴え続けている。特にファーストの様子は明らかにおかしい。まるで自分の身体の一部を、
誰かにもぎとられてしまったように見えた。
そんな幾つもの事情、そしてアヤナミ教との戦場への早期復帰を求める少尉の要望により、
副隊長がフウイ・ノ・レイ前大使に直接かけあって、長距離航空機を回してもらえるよう
頼んでいる。前大使の権限ならそう待たずに手配してもらえることだろう。
トライラックスに来て既に五日。ここまで長居することになるとは思わなかった。
高速機なら数時間程度で到着できるとはいえ、確実にそれだけの距離がこの国と日本を
隔てている。
なぜか急に、日本が遠く思えた。
……来たな。ヤツらが近くまで迫って来るのをオレは感じた。ここに来るまでにヤツらが
用意した死体も回収したし、準備は整っている。ここの人員はとりあえず余所に移したの
で、不審がる可能性もあるが、ヤツらは挑戦んは応じて来るだろう。ま、逃げた時のために
周囲にバルディエルを配置しておこう。どちらにせよ、楽しいショーになるだろう。
そして、ヤツらが正面に回ったのをみはからって、元は客用の出口だった、『城門』を開け
る。相手は総勢14名。門から入らなかったヤツにはさっきヤツ等が殺した兵を始めとした、
死人の群れや、鎧武者の死霊がお出迎えだ。
そして、オレは映画村入り口の施設の上からヤツらを見下ろす。こういう時は高い所から
出迎えるのが礼儀という物だ。そして、オレはヤツらに語りかけた。
「ようこそ。通称『E計画』…少なくともネルフではそう呼ばれているな…の諸君。ここ
は映像娯楽と記録の生産施設だ。こころよく歓迎するよ。
と、言いたい所だが、あいにくと我々は準備の最中でね。そこに踏み込んでこられたので、
君達は不満足に思う可能性もある。
そこでこの私、九大司教主席が自らもてなさせてもらう事にした。準備が不充分だが、楽し
んでくれる事を期待するよ。」
すると、ヤツらの一人が返事のセリフを返しながら、こちらを攻撃してきた。そして、それ
が収まると、オレは地上に降りて、ヤツらと対峙していた。まあ、向こうも当たるなどとは
思っていなかったろうが。そして、オレはヤツらに告げた。
「さて、このまま私が普通に戦っても、私も君達も満足できまい。そこで提案する。私はエ
ヴァにはならないし、使徒の特殊能力も使用しない。これでどうだね?」
そして、その直後にオレはすでに巻きつけていた1ミクロンの細さの特殊鋼の糸を少し引い
た。それと共に、ヤツらの一人の首が切断される。
「……ただし、私は素でも色んな芸があるぞ。言っておくが、今のはただの物理攻撃だ。」
すると、ヤツ等の一人が肉弾戦を挑んできた。肉弾戦なら使徒の力を使える分有利と踏んだ
のか? しかし、オレはそいつを軽くさばくと中国拳法風の動きで拳を叩きこむ。そして、
同時に生体エネルギーを流し込んだ。すると、そいつは血を吐いて苦しみ、腹部を破裂さ
せて死んだ。
「これは昔に暗黒拳法呼ばわりされていた流派の技だ。その流派を忌み嫌った者達が『暗黒
闘気』と読んだエネルギーを流し込むのがミソだがね。」
そして、オレは事前に頭上に張り巡らせておいた糸で身体を上昇させながらヤツらに告げる。
「さて、せっかくテーマパークに来たんだ。もう少し楽しんでいきたまえ。」
そこに銃撃が行われるが、別の糸でそれらを全て切断し、無効化する。実体弾はこれで十分。
そして、近くのセットの屋根の上に着地する。
「人が喋っているのを邪魔するのはよくないな。」
オレは屋根の上の小石を拾うと、指ではじいた。いくつかの指弾が一人の身体の各所にに命
中し、絶命させる。
「ちなみに今のはただの小石だ。……さて、それでは遊ぶ気があるなら、ここを見てまわる
といい。色々とエキストラを配したので、彼等が楽しめるだろう。無論、運がよければ
私と遊べる。それではな」
そう言って、オレは姿を消した。とりあえずは奉行所のセットにでもいるとするか。
ども。????他です。今回は主席パートオンリーです。相変わらず時間無くてすみません。
ちなみに今回はおそらく誰もが忘れていた主席の技が再登場です。ちなみにどれも対エヴァ
戦ではたいして役に立たないシロモノです(藁
それと訂正。
>>158の下から三行目の>「彼等が楽しめるだろう」は、>「彼等が楽しませてく
れるだろう」です。
○Eさん
そんな訳で、主席の挨拶です。そちらの具体的なセリフや行動パターンは極力省いています。
現状は、3名死亡で、主席がかくれんぼをしかけています。(いるのは端にある奉行所のお白
州) そして、映画村内部では様々な武器で武装した死人兵、改造騎士なみの怪力と、怨念で
強度が増した武器と鎧の身体の武者死人(赤く目が光るが中は空)が襲ってきます。また、
倒れたE側兵士も死人兵化します。そして、外に逃げると、仏像に身をやつしたバルディエ
ル軍団が現れます。
○黒ブチメガネさん
各種の対応ありがとうございます。話の都合でおざなりにされがちだった改造騎士達の描写
をきちんとしてくれてありがたいですね。(そういや、当初はこいつらは怪人扱いのつもり
だったのに、結局戦闘員になってしまったなあ)
160 :
156:03/04/15 19:28 ID:???
遅くなりましたが連絡と補足です。
>>138などを参照しつつ、時間軸について考え始めたら
なんか訳わかんなくなってきてしまい、2時間近く唸ってました。
自分は情景優先で時刻を決めてしまうため、ちゃんと考えてみると
面白いほど矛盾点が出てくるんですね。その矛盾を時差で何とかしようとしていたら、
トライラックス本国の位置がアラスカ辺りになってしまいますた(w
・・・ていうか第弐のインパクト告知(拾壱スレ目>145)書き直していいですか?
アレを夜にする必要性がどこにもないというかそれを起点に混乱が。
もしくはネルフ進攻決行時の「60時間」を「48時間」或いは「72時間」にするとか
・・・駄目っすね今更。はい。
何故適当に数字決めた、約一ヶ月前の自分(泣
補足。
>156 シンジ・レイが焦っているのは、レイたち総誘拐の件を踏まえてのことです。
通信状態が悪い等の事情で、加持さん以下はまだその事実を知らないとしても、
彼らは精神共鳴なり思考伝達なりで知っていると思いますので。
もしくは聖母がそれまで隠していて、戦いが終わると同時に彼らにのみ事実を伝えたとか
(聖母の力のレベルなら不可能じゃないので)
チルドレン二人は、特にランドマスター隊の二人に余計な不安を与えないよう、
この件については今のところ黙っています。
帰り道について。
トライラックスから航空機回してもらうのが、常識的な方法では一番速そうです。
加持さんの本国での伝手を使って艦隊への補給輸送機にもぐりこむとか、ついでに
途中でネオ戦自の艦に移ってOTRまで同行させてもらうとか、いろいろ考えては
いたんですが、現在のトライラックスの混乱状態を考えると裏の方法は難しそうです。
クーデターが起きた以上、港・空港は厳戒態勢でしょうから。
(続きます)
161 :
156:03/04/15 19:29 ID:???
で・・・非常識ながら、たぶん一番速い方法。
1.シンジ・レイがそれぞれ変身
2.武器を格納する異空間に、ネルフ+トライデント人員と荷物を放り込む
3.あとはバイクで海上滑走(結婚式の時やってた奴ですね)、
或いはシンプルにハネ出して飛んでいく
(飛ぶだけならパワー解放にはならないとどっかで読んだ覚えが)
S2付きだし下手な軍用機より速いような気が。安全性も確実、たとえ海賊に出くわそうが
一蹴できます。問題点は二人がそれなりに消耗することですが、綾波教は彼ら待ちなので、
ひどく邪魔するということはないでしょう。
ついでに目撃という形で、ダイバーさんやネオ戦自艦の皆さんに少し出番ができ
・・・・・・冗談ですとも。
トライラックス担当さん、厚木基地最後の兵士さん、そのまま行ってください。
>厚木基地最後の兵士さん
遅くなりましたが
>>114、それで大丈夫だと思います。わざわざすみませんでした・・・
>トライラックス担当さん
トライラックス部隊が「E」フライング組と同等戦力、というそちらのレスですが。
フライング組は確かにただの人間ですが、このときはANGELINEの投与を受けているので、
体力・運動能力・負傷の再生能力なんかは、改造騎士或いはAngelArmsに匹敵、
もしくは少し低いくらいはあるんじゃないかと思います。
メンタートやフェイスダンサーがどの程度の戦闘能力を持つのか知りませんが、
それでも「人間レベル」の範囲内ですよね?
彼らが素でANGELINE投与者(=使徒能力者並みの戦闘能力)と互角に渡り合えるとすると、
なんかバランスがた崩れ、な気が。サルダウカーの立場もなくなりますし。
エヴァ・フェットがEVA能力抜きでも超人的に強いのは、彼が元クローントルーパーで
「レイ」の因子を持っているため、だとするとその技術が失われてから造られた
戦闘人種は自然、彼(=能力者レベル)より劣るのでは?
あとラスガンですが、存在と性能を知っていても「効かない」訳ではありませんので、ご安心を。
改造騎士がトウジ並みの回避やったらおかしいですから。
長くなってすみません。それでは。
全体としてみれば開始十数分で二人を失うも、同数の敵を消していた。
戦力格差を考慮すれば、十分に健闘していると言える。
が。
敵の限界より早く、彼らの限界は確実に訪れる。
「さっきまでの威勢はどうした!!」
口数の減ってきた彼らに、灼熱の鞭を改造騎士は存分に振るう。
答えることなく、二人の黒が大口径の銃のトリガーを引く。
鞭の間を弾が抜けたとしても、霧よりも鮮やかな「紅」が弾く。
分は明らかに悪い。
「甘いわ!!」
騎士は背後に左の鞭を一直線に放った。
「ぐふっ……!」
建物の角を崩すことなく貫通した鞭は、隙を狙っていた伏兵の胸を貫いた。
騎士は引き抜いてすぐに向き直ろうとしたが、
突っ張りを感じて思わず意識を背後に向けてしまう。
高水圧の刃が騎士を襲った。
「くっ! これはっ!?」
鞭を伏兵が掴んでいると断定する前に、騎士は姿を消した前方の二人を探していた。
間一髪の所で上空の迎撃は間に合ったが、
鞭の高熱に水の刃はその形を白い蒸気に変えた。
視界が塞がる。上空の一人に鞭は命中していない。
強引に壁を砕いて人一人を付けた鞭を引き寄せ、もう一本とで自分の周囲を回転させる。
役目を果たした伏兵が飛ばされて、横の建物に叩きつけられる。
「どこだっ!?」
絶好のチャンスをあえて逃したかのように、残り二人の姿が消えている。
騎士が周囲を幾ら見ても無駄で、硝煙と血の臭いで鼻も利かない。
「………まあいい」
どの道奴等に助かる道は無い。
胸の内でそう吐き捨て、まだ音の聞こえる方へ騎士は歩き出す。
「!……そこかぁ!!?」
伏兵の死体の近くに差し掛かった時、乾いた物音が騎士の鼓膜を震わせた。
騎士は音の方向、右の建物の二階をなぎ払った。
崩れ砕ける音を合図に、死体が起き上がる。
もう少しだけ注意すれば気がついたはずだったのだ、
死体の下が排水用の溝だった事に。
伏兵の死体と入れ替わっていた兵士は無音に近い動作で溝から出した最大の兵器を構え、放つ。
爆音ととも召喚された焔の竜は騎士に振り向く間も与えず顎に捕らえ、
焼き尽くしながら力を失うまで強引に突き進んだ。
「……ざまあみろ」
建物を幾棟か貫いた証のいびつな輪を見て、黒の兵士は心から嬉しそうに笑った。
「見たか?パン
視界の端に映った黒塗りの靴に振り返ろうとして、彼は頭部を失う。
彼の頭を撃ち抜いたのは胸に穴の開いた、ついさっき「死んだばかり」の仲間だった。
胸に穴の開いた彼の後ろには、頭の無いもう一人がふらつきながら立っていた。
「どこまで逃げる気だ? せっかく人払いをしたってのに」
「チィッ、しつこいね」
黒衣の女が仮面の顔に照準を合わせて発砲する。
仮面を貼り付けた改造騎士は紅い壁で弾丸を弾き飛ばし、間合いを詰める。
彼女は煙幕弾をずいぶん軽くなったバックパックから取り出し、投げつけた。
先ほどから少しずつ力が抜けていく感覚を彼女は感じていた。
逃げて逃げて逃げながら、彼女は狭い路地へ入っていく。
振り向きざまにワイヤーガン(
>>135参照)を一発、
もう一発を撃とうとして、後ろのゴミ箱に足をとられる。
凡ミスに明後日の方向に放たれたワイヤーは一端を高い建物の最上部へ、
もう一端を反対の建物の基部に固定された。
「どこを狙っている!」
一発目を光る槍で切断し、二発目を避けて接近する騎士の嘲りに、
彼女は顔を歪ませ体勢を立て直す。
ワイヤーガンの射出角度を素早く変えると、あっという間に撃ち尽くした。
弾切れのそれを投げ捨て、バックパックからもう一丁取り出し同様に撃ちまくる。
「無駄弾ばかり撃ちおって!」
騎士には彼女の追い詰められている心理状況が手に取るようにわかった。
引き金を引いているが、もう弾は出ていない。
瞳の赤も消えかけている。彼女は最後の力で壁を蹴って上へと向かう。
追いかけて上がってくる仮面の騎士に、彼女は特攻する―――フリをした。
頬と腕を焼かれるも致命傷を回避してすれ違い、落下していく。
一直線に自分に向かってくる騎士を肩越しに確認し、彼女は最後の罠を発動する。
煙幕、そしてするはずの無い3発の銃声。
ワイヤーガンから弾が出なかったのは安全装置をかけていたからだった。
最後の銃撃がたるんだワイヤーをまとめて蜘蛛の巣を完成させ、
騎士の体をほんのわずかな時間宙に固定する。
その背に彼女の体が小さく円を描いて回り込み、左手の爆弾を押し付けるまで一秒足らず。
爆発でところてんのように押し出されて地面に転がったコアを踏みつけ、
彼女は残った右手で最期のタバコを味わった。
時間軸を合わせたいので、早々にかたをつけねばと思いつつ。
黒メガネさん、????さんおいしいネタをありがとう。
じつにこちらが燃えてしまって、まずはこれです(苦笑)
>黒メガネさん
当方の兵士一人、改造騎士一人の描写が残ってます。
焔の竜=業火の槍=携帯型N2爆弾のモンロー効果砲撃を喰らったシャムシェルタイプは生死設定せず。
っていうか、展開の余地少なくしてスマソ。
装甲を外れなくて焦りを感じるみたいなとこ、かなり好きです。
>トライラックスさん
いや、『E』そのものを潰そうとすると全世界的に展開しなければならないわけで……
過去スレ見てもらうと非常にありがたいんですけど、当方には「頭」が無いんですよ。
似たようなのは幾つかありますが。京都戦だけで壊滅は以下略。
それでも動かれるのでしたら、私もきちんと対応します。
京都だけ、の話でしたら私の勘違いで何の問題も無し、すみません。
大阪港に到着した。輸送艦隊を、使われていない埠頭に接岸させる。
ここには、捨てられて放置されたままの港施設がある。これを、我々の仮設基地に使わせてもらう。
接岸してすぐ、武装させた部隊を向かわせる。ヒッピーとか、浮浪者とか、賊になった使徒人間がいるだろうからな。
部隊が施設に入って、数分後・・・・・。
「施設内の確認、完了しました。問題ありません」
「よし、じゃあいこうか」
輸送艦から物資を満載した軍用トラックや、装甲車が走り出ていく。クレーンで、コンテナが運び出されていく。
施設からは案の定、ヒッピーとか、浮浪者とかがゾロゾロと隊員に連れ出されてきた。
抵抗して射殺されたであろう、使徒人間の死体も数体、運び出されてきた。
あとで霊能局に連絡して、あいつらも成仏させてやらなきゃな。
大阪に着きました。時間軸は・・・・フライングの頃でしょうか。
ずれてるかもしれんですけど。
しばらく見かけぬうちに、フウイ・ノ・レイ2号はすっかり変わり果てた姿になってしまっていた。
「お久しぶりです・・・フウイ・ノ・レイ1号・・・」首だけになったフウイ・ノ・レイがまるで別人のように変質した声で言った。
まるで拷問架のような器具からぶら下げられ、首の断面から伸びているコードが工作机の上に散乱している原型を留めていないスクラップにつながっている。
「フウイ・ノ・レイ2号! 一体どうしたと言うのです! なぜそのような姿に!?」
「申し訳ございません、フウイ・ノ・レイ1号・・・E計画の一派だと思われる者達が便乗テロ行為をしているらしいと聞いたので、私もその現場へ行ってみたのです・・・」
そのような情報も入っていて、その一味だと思われる者達も数名、身柄を拘束されている。
ただ、すでに逮捕されている者達は「カメレオンとかいう変な奴に金で雇われた」と供述しているだけで、詳しい背後関係は知らないらしい。
「ところが、その途中で反乱軍の一派に襲撃されまして、この通り・・・身体をバラバラにされてしまいました・・・」
そう言えば、私も危うくIG-88Zに身体をバラバラにされかけたのだったっけな。
私は助かったが、フウイ・ノ・レイ2号がバラバラにされてしまうとは・・・。
「それで、修理することはできないのですか?」私は行政局科学部直属の技師達に詰め寄る。
「これほどまでに跡形もなく破壊されていては、修理するのは無理です。首から下をそっくり別の身体に替えてしまわなければ・・・」
「そ、そうだ。キサラギ博士。確かイックスで私のスペアの身体を用意してあるとお聞きしましたが、それを使うことはできますまいか?」
「あれ、は・・・まだ、開発段階、です・・・それ、で・・・良ければ・・・」
「是非お願いしますよキサラギ博士。フウイ・ノ・レイ2号は私と一心同体のようなものですので・・・」
「承知、しました・・・」
キサラギ博士は身体からバチバチと放電すると、その空間から姿を消してしまった。
どのような方法を使っているのかはわからないが、イックスへ瞬間移動したのだ。
K-1ゲリオンのエントリープラグから外へ出て来たサラとユノは異様な光景に驚いた。
輸送船の格納庫には見覚えのあるスモーウォーカー、そして、鎖で拘束されている見たこともないような異形の汎用人型決戦兵器。
だが、異様なのは汎用人型決戦兵器ではなく、むしろ鎖の方である。
船内のいたる所に鎖が絡み付き、船そのものと同化してしまっている。
「ようこそ、よく来て下さったわ」女の声が聞こえた。「貴方達がクローンアスカね」
ジャラジャラという鎖を引きずるような音をともなって、黒いスーツを着た女が歩いて来る。
身長も年齢も高く、サラとユノがこれまでに知っている限定された経験の枠の中では、見たこともないくらい美しい姿をしている。
だが、そのくせ、奇妙な嫌悪感をともなっていた。どことなく「怖い」という感じがするのだ。
「わたくしはトライラックスの駐日A級大使クローリー・ヒナ・バーベム」黒服の女は言った。
「クローリー・ヒナ・・・それでは、貴方が綾波教団と条約を結んだ・・・」サラが問い返す。
「そう、私達は神聖綾波教団と手を組んでこの日本を制圧します。そして、いずれは世界全体も、ね」
そして、クローリー・ヒナは彼女達が乗って来たK-1ゲリオンを見上げる。
「これが新型格闘戦仕様EVA、K-1ゲリオン・・・本国ではずいぶんと面白い兵器を開発しているのですね。ヒナ、感服」
しかし、口先では「感服」などと言ってはいるが、内心では本国の指導者達に対する怒りや反感が込み上げて来る。
現場の第一線にいる彼女達にはスモーウォーカーなどという出来損ないの不良品を押し付けておいて、本国ではこのような新兵器で騙まし討ちを画策していたのだから。
彼らは映画村入り口で足を止めた。
他の司教とは明らかに違う法衣を身に纏った姿、主席司教が目に入ったからだ。
「ようこそ。通称『E計画』…少なくともネルフではそう呼ばれているな…の諸君」
そう最初の言葉を飾った主席は多少申し訳なさそうなふりをし、
それでも自信ありげに語った。
「そりゃ楽しみだな!」
彼らの一人が手榴弾を投げつける。爆発の炎と煙が主席司教の姿を隠す。
十数秒で煙が晴れて無傷の主席主教が現れたが、彼らは驚くそぶりも見せなかった。
彼らの前方に降りてきた主席主教はこう言った。
「さて、このまま私が普通に戦っても、私も君達も満足できまい。
そこで提案する。私はエヴァにはならないし、使徒の特殊能力も使用しない。
これでどうだね?」
主席主教が少し手を動かすと、首が一つ落ちた。
続けて一人が襲い掛かるが、見事、という他無い体術に捌かれ地に伏した。
さらに一人が「ただの小石」で自慢の装甲を貫かれ、命を失う。
「……さて、それでは遊ぶ気があるなら、ここを見てまわるといい。
色々とエキストラを配したので、彼等が楽しませてくれるだろう。
無論、運がよければ私と遊べる。それではな」
そう言い残し、主席主教は姿を消した。
「……で、どうするよ?」
一人がサブマシンガンで肩を叩きながら仲間に問う。
「行くんだろ? 神聖綾波教のトップ、主席主教直々のお誘いだ」
乗るしかないことは解っていた。
彼らに向けて開けられた門は、かつて出口としての役目を果たしていた。
つまりそれだけでも、異常というのは伝わってくる。
正門を開けないのは何らかの意図があってのことなのだ。
「急ごうぜ。俺達には時間が無い」
一人二人が踏み出して、ごく身近で銃声が聞こえた。
首の無い死体が動いている。すでに両腕は撃ち抜かれている。
「あの野郎、なかなかいい趣味してやがる」
続けて二回、また銃声が響いた。
四肢もがれるという事で動きを封じられた「死体」は彼らにとって滑稽だった。
「死ねばこうなるってか?」
供養供養と言いながら一人がそれらの装備品を引き剥がしていく。
「必要な物だけ取れ。時間が惜しい」
勝算がゼロではないと彼らは確信していた。
相手が手を抜くというなら、そこに必ず付け入る隙がある。
訂正
>>162-164 タイトル
× 数人が為の戦場(B−1) × 数人が為の戦場(B−2)
○ 数人が為の戦場(A−1) ○ 数人が為の戦場(A−2)
>????さん
まずはこんな感じで。せめて一人は辿り着かせたいと言うのが希望。
時間の都合上あっさり目でスマソ。
>トライラックスさん
そう!2号の事を突っ込もうと思ってたのに忘れてました。
まさかこんな目に遭っていようとは。
今夜はこれにて。
基地を作った後、偵察隊を京都に出すことにしました。
>Eさん
確かに、ダイバーの伏線ありました。使徒能力付与って、ただの使徒人間じゃないんですか?
>トライラックスさん
どうもっていきましょう・・・。とりあえず、ネオ船自の艦隊は京都戦の間、大阪港にいますが・・・。
>黒めがねさん
ネルフって今、何処に居るんでしょう?なにか、挨拶とかしていこうと思うんですが。
「日本に駐留している艦隊に交信しましたが、途中で途切れてしまいました」ユングハイム評議員が報告した。「それ以後は全くつながらないそうです」
「別行動を取っている京都潜入部隊はどうした?」包帯だらけのギーガー様が言った。「エヴァ・フェット達はどうなっておる?」
「これも連絡がつかず、すでに京都へ潜入してしまっているものと思われます」
「我々の作戦が教団側にバレてしまい、本国にまでこのような手段を取って来たとなれば、恐らく大神殿にも罠が仕掛けられておるのだろう。作戦は失敗だ」
「それで、如何なさるおつもりですか? ギーガー様」私は挙手して起立し、発言した。「私は綾波教団とネルフ・トライデントを和解させるべきだと考えておりました。それは貴方も御存知のはずです」
「フウイ・ノ・レイ、まさかこの期に及んであやつらに降伏しろなどと申すのではあるまいな?」ギーガー様が包帯の下で表情を曇らせる。
「いえ、滅相もございません。和解を目標とすればこそ、教団を陰で操っているゼーレ残党の委員会とやらを壊滅せねばなりますまい」
「その通りです」見慣れない男が挙手し、起立した。「フウイ・ノ・レイ前駐日A級大使殿の申される通りです」
髪の毛を長く伸ばしてヒゲを生やした色の黒い初老の男で、やけに低い声をしている。
トライラックスの要職者ではない。アフリカあたりから来た要人だろうか?
「私はその委員会のメンバーに加わっておりました」
生き残っていた閣僚達や軍高官達がざわざわと騒がしくなる。
「しかし、キール・ロレンツ議長達のすることにはもうついて行けません。教団のフォースインパクトを阻止しなければ、人類の未来も絶望的です」
「だから、我々はエルシス・ラ・アルウォール元国王やお仲間の皆さんの情報提供により、教団大神殿に奇襲攻撃をかける作戦を取ることを思いついたのです」サイテイル外務大臣が言った。
私は昨夜の自称“鋼鉄のボーイフレンド”のことを思い出す。
「ところで・・・先ほどから気になっているのですが」と、クローリー・ヒナ大使は言った。「こちらのコンテナは何かしら?」
サラとユノが操縦して来たK-1ゲリオン2体の隣に巨大なコンテナが運び込まれている。
汎用人型決戦兵器がすっぽり入ってしまうくらいの大きさであることから、中身が一体何なのかは大体想像がつく。
「ふっふっふっ・・・驚くな、ヒナよ」酔っ払っているように顔の赤い男が言った。「これはわしの部隊が東南アジアのある国で新たに発見した物だ」
コンテナの梱包が解かれ、中に入っていたのが何なのか明かされる。
それはK-1ゲリオンともスモーウォーカーとも、ましてや次世代試作機とも異なる汎用人型決戦兵器であった。
「サードインパクト以前にお前さんのおじさんが部下に命令して造らせたが、行方不明になっとった旧型EVAのうちの1体じゃよ」
「まあ、それじゃあ、陸号機以外にもすでに完成していた物が現存していたの?」
「そういうことだな」と、言いながら、ダンドリッジ将軍はポケット瓶で酒をあおった。「人呼んでEVA漆号機!」
しかし、その実、ダンドリッジ将軍は機嫌が悪い。
「どと言うのに、評議会の奴らはわしの手柄を認めてくれん。頭に来たからここまで持って来たのだ」
「評議会のマスター達が認めてくれなくても、わたくしが評価致しますわ、ダンドリッジ将軍。もしよろしければ、わたくしのささやかなご褒美を受けて頂けますかしら?」
「ほう、お前さんのご褒美とは何だね?」
クローリー・ヒナはダンドリッジ将軍の頬にキスをした。
ただでさえ赤いダンドリッジ将軍の顔がさらに赤くなり、彼はその場にばったりと倒れてしまった。
しかし、ヒナが内心ではこの将軍を馬鹿にしていて、せいぜい利用価値のある男だという程度にしか思っていないことも確かであった。
「なるほど、“敵を欺くにはまず味方から”とは言いますが、それでも教団側にはバレてしまったわけですね」私は多分に皮肉っぽく言った。
「その作戦に気づいた教団側が先手を打って攻撃して来て、本国にこれほどまでのダメージを受けてしまったとなれば、万事休すと言った状況ですが、ここで引き下がるわけには参りますまい」
「その通りです、ギーガー様!」
「本国にこれほどまでのダメージを与えられて、黙って引き下がるわけには行きません!」
「報復手段を取るべきです!」
タカ派な軍部の要職者達が口々に意見を述べる。
「うむ、それに日本に駐留しておる者達のことも気になる」ギーガー様は言った。「少なくとも支援部隊は送らなければなるまい」
「トライラックス側の兵力にかなりの損失があることを考えて、我々も戦力を提供しましょう」先ほどの低い声の初老の男、何とかいう元国王が言った。
「恩に切りますな、ネモ船長」
「それに、例のE計画とやらの動静も気になります」と、ネモ船長とも呼ばれた彼は続ける。「現在までの経緯から彼らも教団の京都大神殿に介入してくることが予想されます」
「うむ、E計画は国際的脅威です。今回、逮捕された者達はザコばかりだが、奴らの差し金であることは間違いない。いずれは奴らも壊滅させるべきだとは思っておりました」
「その良い機会です。彼らが教団との戦いのために京都へ兵力を集めた所で、漁夫の利を狙って教団もろとも壊滅に追い込むのです」
「では、我々との共同戦線として、協力をお願いしてよろしいですかな? ネモ船長」
「もちろんです。ガーゴイルもそうだが、昨日の敵は今日の友ですよ。ギーガー殿」
どうやら、ギーガー様はこのネモ船長とやらとかなり以前から知り合いだったらしい。
背部に大型ロケットを背負うように装着し動きが鈍重になった
伍号機が発射台に固定され作業員が点検を行い準備が進んでいた。
スズキは作業を見つめながら時田社長と話をしている
「果たしてこのロケットまで使う価値があるのかな。」
スズキは深刻な顔をしながら答えた。
「米製の純正品でない事は不安要素ですがこいつを使えば超音速で侵入できます。
綾波教団の通常兵器などに構っている暇などありません。」
ナナコを助けるためなら伍号機を捨てても構わない
「そうか、ただこの固体ロケットの代金で君へのツケは殆ど消滅する事
だけは自覚しておいてくれ。」
明らかに寝不足で疲れた様子で時田社長は話している。
「社長、十分過ぎる程わかっています、エヴァを低高度弾道発射で
送り出すにはこの手しかないので。」
「そろそろ大神殿に到着します。準備を整えて下さい」春虎念興業の社員に変装しているフェイスダンサーが俺達に告げる。
俺とメンチはそれぞれ用意された箱の中へ入った。
他の2台のトレーラーの中でも同じようにカーネル・バシャールやジンが箱の中に入っているだろう。
特に俺とジンは以前、教団側から雇われていたことがあるため、教団側の人間に面が割れている危険性があるのだ。
ホーク軍曹と変装しているフェイスダンサーが2人でメンチの入っている箱を運ぼうと控えている。
あちらは軽そうで良い。俺の方は装甲服の関係上、メンチのゆうに2倍は重いだろうから。
箱のフタが閉まり、暗闇と沈黙が支配する。聞こえるのは自動車の走る音だけだ。
そして、トレーラーは停まり、目的地である京都大神殿に着いたらしい。
耳を済ませてみると、「ご苦労さん」「兵糧攻めは嫌だ」とかいうような会話と、他にもゆうに10台以上もの自動車の走る音が聞こえる。
箱が揺れる。トレーラーの荷台から運び出され、今度はカートに乗せられて運ばれているようだ。
エレベーター・・・地下へ降りているようだな。
そして、どのくらい運ばれたろうか、ようやく動きが止まり、箱のフタを叩く音が聞こえた。
「もう出て来ていいですぞ」春虎念興業の社員に化けたフェイスダンサーが箱のフタを開けた。
「助かった・・・箱の中じゃ息が詰まるからな」俺は箱から外へ出ると、身体を伸ばす。
そこは倉庫のようで、メンチやカーネル・バシャール、他の者達も箱から外へ出てきていた。
フェイスダンサー達の顔が変形し、今度は教団の信徒の姿に変身する。
「それでは、我々はこれより大神殿施設内に分散し、予定されていた各要所にN2爆雷を仕掛けて戻って来る」カーネル・バシャールが作戦内容に確認を取る。「次の集合時刻は1時間後、この場所だ。それぞれの健闘を祈る」
と、いうわけで、トライラックス関連は急展開です。
@トライラックス本国、ネモ船長の一派と共同戦線で綾波教団、
及びE計画を壊滅するという方向性を打ち出す。
Aフウイ・ノ・レイ2号、破壊。当初はフウイ・ノ・レイでする
つもりだったネタをやることになると思われ。
Bサラ、ユノ、K-1ゲリオン2機とともに駐留艦隊に合流。
また、ダンドリッジ将軍(前スレ六参照)が発見したサード越え
EVA漆号機までもがヒナ大使の手に渡る。
Cエヴァ・フェット達の特攻部隊、京都大神殿潜入に成功。
ただし、時間軸は定かではありません。
フウイ・ノ・レイが空軍の司令官に頼んで飛行機を
都合してもらう場面を書くことができなかったな。
@に関してはネルフ・トライデントの訪問組にも伝えられたとしても良い。
Aはこれまでこれと言った活躍がなかったフウイ・ノ・レイ2号
を戦闘シーンで活躍させるという展開に持って行くこともできる。
Bは教団側戦力にもK-1ゲリオンが加わるわけですが、漆号機の方は
たぶんヒナ大使にも誰にも使いこなすことはできないでしょう。
本当はあえて登場はさせずに謎のままにしておきたかったのですが。
Cはどうせ教団側が大神殿内に仕掛けた罠にかかって迷路の中を
堂々巡り、1時間以内に戻って来るなんてとうてい無理というのが
せいぜいいい所かな。
この後、ネルフ・トライデントの訪問組はトライラックス空軍に
借りた飛行機で帰国、ミソラ少尉も同行してランドマスター隊と
行動をともにするという感じが良いかと思います。
ノヴァを殺してしまったのは不評だったかな・・・。
>????他さん
エヴァ・フェット達、トライラックスの特攻部隊が京都大神殿に潜入しました。
教団側はあらかじめそのことを予想していて、大神殿の地下に罠を仕掛けている
ということにして、軽くあしらって下さいませ。迷路送りぎぼ〜ん。
>OTR通信士さん
フェイスダンサーやメンタートの戦闘力レベルって考えたことなかったよな。
けど、身体を自在に変形させて、他人に化けたり、コンピューター並の処理能力
持ってるって、その段階ですでに人間の能力を超えているような・・・。
>E計画さん
現時点では京都入りしているそちらの兵力とはこれと言った接点がありませんが、
トライラックスの本隊が京都入りしたら、E計画壊滅作戦に動くと思います。
まあ、これはただ単に京都最終決戦を盛り上げるためのものでしかありませんがね。
恐らく元教祖のアダム、ネモ船長、ガーゴイル、ギーガーと言ったような、
ネオ・アトランティス系のキャラがそちらと当たるのではないかと。
>高橋覗さん
昨日、書き忘れていましたが、書き手の枠を超えた人物関係っていうのも
ドラマ性という点では面白いものです。例えば、エヴァ・フェットと便利屋スズキ
の宿敵関係というのも一時期はかなりも盛り上がりを持っていました。
思い返してみれば、便利屋スズキもE計画に因縁を持っているキャラだったんだよな。
最近はパワーダウンしてしまっている感があるけど。
181 :
177:03/04/16 05:41 ID:???
すみません、最近は極度にネタ切れ気味で。
182 :
町奉行:03/04/16 13:19 ID:???
おお、無事に完成したようだな。
もともとは国連だか、戦自だかの兵器だってのが
こんな風に役にたつとはおもわなかったが。
しかし、なにに使うつもりだったのやら。
おお、いいか皆よく聞け。
これより、我々はリナおよびその姉妹の救出さらには
付近住民の避難、救助を行うために大阪、京都方面へと
出発する。
この飛行船も、もともとの設計にあった装甲とやらを装備
したが、教団幹部とまともに戦えるとは思えん。
だが、ただ手をこまねいているわけにゃいかねえ。
なんとか、互角の戦が出来るようにはしてえ。
全員、これが最後の戦だと思ってついてきてくれ。
もし、異論があるならば言ってくれ。
なんだって?、遅すぎるって?、そうか。
わかった、じゃあ半時の後に出かける。
各自準備を整えてくれ。
それと、今回はこの飛行船もいろいろ積んでいる。
髷のあるやつは、髷は落として髪は短くしておけ。
ああ、それと赤木博士から送ってもらった虚数魚雷なんかの
配備をしておけ。
それから、赤木博士が船の名前はエンタープライズにしろ
というので、そうすることにする。
これから先、当分は私は船長と呼ぶようにしろ。
町奉行書きです。
という状況から、奉行一行は出発します。
船の名前は、赤木ナオコ博士の進言でエンタープライズになった
ということにしました。
同時に虚数魚雷をいくつか、虚数空間による防御スクリーンを
装備した、としておきます。
ただジェネレーターなどの問題で防御スクリーンは攻撃をくらい
続けると弱くなっていきますし、ATフィールドほどの強度もない。
一応ネルフ基地跡に行くということがでてたと思いますが
それは野暮用といって出た時のことにしておいてください。
ともに進撃、はないですが、その時にナオコ博士から魚雷や
防御スクリーンなどを貰った感じでいいかなと。
もし、ナオコ博士や、農場新入りさんなんかが乗船して
京都へ行くというときはそれでいいかと。
オレ、麦わら海賊団・船長のルフィ!
大秘宝・ワンピースを求めて、サードインパクト後の世界を旅してるんだ。カッコイイだろ!
それにしても、ナミ、まだ日本に着かねーのか?
・・・もうすぐだって?うーん、どんな国か、楽しみだ!
どわあ!!またガギエルの襲撃だ!!危ない!!・・・・
・・・・・・・・ふぅ・・・・、サンキュー、ゾロ!!ガギエルが一瞬で真っ二つだな!!
>トライラックスさん
ライバルですか。確かに話を盛り上げるには、必要な存在ですね。
で、まぁ・・・、ルフィ達で。ヒナ大使のライバルになります。
「閣下、輸送艦隊が無事に大阪に着いたようですね」
「ああ・・・、とりあえずはな。でも本当の死闘はこれからだ・・・。
霊能局に、準備をするよう連絡はしたよね」
「ええ、間違い無く。」
「よし、戦死した兵士を怨霊にさせてたまるものか。いや、絶対にそんな事はさせん・・・!」
「できれば、みんな死なないで帰ってきてほしいですけど。」
「それはそうだよ。しかし、戦場では、な・・・・・。そうもいかないだろう・・・
それはそうと、惣流曹長のお見舞いにいってきたんだろ。どう」
「ええ。最初、彼女も心を閉ざし気味だったんですが、すっかり打ち解けました」
「あはは・・・・、仲が良くてよろしい。」
「これからネルフに、一応挨拶に行ってくるから、副司令、留守を頼む」
オレは部下を連れて仮設基地を出て、ジープに乗り、ネルフに向かう。
・・・・少々、気が引ける。なぜかと言うと、サードインパクト直前、旧戦自のネルフの
制圧作戦を指揮していたのが、この俺だからだ。あの時は、政府から命令され、”サードインパクトを
防ぐ作戦だ”と信じていた。しかし、それがゼーレの奴らが政府を操作した陰謀だったとは。
サードインパクト後に復活して、それを知った時は、ゼーレへの怒りと、ネルフへの懺悔の念でで
気が狂いそうになった・・・・・・・。
幸いにも復活でき、今度はネルフを支援する事ができる。それでも、あの時の償いには、ならないだろうがな・・・。
今度こそ、本当に補完計画を防止する。
これはネオ戦自司令官としての任務でもあり、俺の宿命なのだ。
京都大神殿潜入部隊18名は6名一組に分かれてそれぞれ予定されている教団施設内の要所へと散って行った。
すなわち、第1分隊はカーネル・バシャール、ユキナ曹長、ジン軍曹、他にフェイスダンサー3名。
第2分隊はオドー保安主任を分隊長として、ホーク軍曹、メンチ、同じくフェイスダンサー3名。
第3分隊はガイア・ノムラ中尉と分隊長として、アニマル軍曹とフェイスダンサー3名、そしてこの俺である。
大神殿内は芋を洗うようなてんやわんやの大騒ぎになっている。
先立ってのトライラックスとの条約締結に加え、ネルフ・トライデントとの決戦の時が迫っているとなれば、無理からぬことだ。
この状況ならば、教団職員や出入り業者に変装したフェイスダンサーが紛れ込んで段ボール箱を大量に運んでいても、怪しまれる心配はないように思われる。
しかし、そうは言っても、俺はこれまでのこともあって教団の一部の職員達に面が割れている可能性があるので、山積みになった段ボール箱の陰に隠れるようにして、カートを押している。
「待て、どこへ行く?」教団側の保安要員の制服を着た男が俺達に話し掛けて来た。「一体何を運んでいるんだ?」
「へい、春虎念興業から搬入されて来た食糧雑貨を運んでるんです」教団の下級職員に化けているフェイスダンサーが言った。「第1倉庫はすでに満杯になっているそうで、別の倉庫へ移し替えろというお話でして・・・」
「別の倉庫へ?」保安要員は不審な顔をする。「何を言っているんだ? この区画には倉庫なんてないぞ」
緊迫する一瞬が襲い掛かる。
「ありゃりゃ? 道を間違えたか?」フェイスダンサーはしごくもっともらしく問い返す。「ここは地下3階の何区画でしたっけ?」
「いや、ここは地下3階じゃなくて地下2階だ。地下2階のD区画」
「何だ、さっきエレベーターに乗った時、階を間違えちまったよ」フェイスダンサーはもっともらしく誤魔化して、その場をやりすごした。
「副隊長殿、飛行機の都合がつきましたぞ」私は空軍の司令官の返事を伝える。「軍用輸送機1機とパイロット2名を貸して下さるそうじゃ」
「私も副操縦士として日本まで同行するであります」ミソラ少尉が律儀に敬礼して言った。
「ありがとうございます、フウイ前大使様には何とお礼を申し上げればよろしいことやら・・・」
ランドマスターの副隊長はミソラに負けず劣らず律儀で改まった喋り方をするのが特徴だが、それが実はあまり様になっていない。
「いや、私はただ交渉しただけじゃ。実際に飛行機を都合して下さったのは空軍なのだから、礼なら空軍の皆さんに言って下されば良い」
衛生兵の少尉は副隊長の後ろで黙り込んでいたが、何を言わずに私に頭を下げた。
トライデントの兵士は悪い夢でも見たように顔色が悪い。それも無理からぬことであろう。
昨夜、私が放送局前から逃げ出した後、教団の聖母と自称“鋼鉄のボーイフレンド”がさらにおぞましい戦いを繰り広げたのであろうことは想像がつく。
「碇シンジ殿」と、私は碇君に話し掛ける。「ギーガー様や生き残った閣僚達は対策に追われておられる。これからの綾波教団との戦いのために、な」
「それでは、この国の人達も綾波教団と戦うのですか?」と、碇君は言った。
「うむ。実は私も昨夜の段階で初めて知らされたことなのだが、最初から条約を結んで味方のふりをして教団側に騙まし討ちを掛ける作戦だったらしい」
「騙まし討ち・・・それじゃあ、あの軍事協力支援条約とやらは・・・?」
「教団を油断させるためのダミー、すなわちニセモノの条約だったのだ」
「フウイ・ノ・レイさんも知らなかったのですか?」碇君は合点が行かないという反応を示した。「駐日大使だったのに?」
「敵を欺くには味方から、というわけじゃよ。もっとも、教団側にはどういうわけかバレていたため、今回のテロ事件が起こったようだがな」
出入り業者がフリーパスで大神殿内に入れるとは言え、重要性の高いセクションとなれば、厳重な警戒がしかれている。
「警備の皆さん、お勤め御苦労様でやんす」逆さモヒカン頭にヘビメタ風のファッションをしたいかつい大男が来て言った。
「ん? 何だね、お前さんは? うちの信者じゃないな」教団側の保安要員の1人が言った。「その服装は春虎念興業の者か」
「へい、食料品の搬入に来ました。ついでに警備の皆さんにお食事を用意しております」
「食事?」警備の者達が問い返すと、どこからともなくカレーの匂いが漂ってくる。
赤い髪の毛をして頭の上にチョンマゲを5本立て、メイドのような制服を着た女が人数分のドンブリをお盆の上に乗せて運んで来た。
「私が心を込めて作ったカレーなんばんでございます。お召し上がり下さい」
「うほっ、カレーなんばんだってよ。美味そうだな」
「腹が減っては戦はできぬだ。どれ、せっかくだから頂くとするか」
警備員達はカレーなんばんを美味そうにたいらげる。
ところが、食べ終わった途端、全員がフラフラすると、その場にばったり倒れてしまった。
「やった、大成功ね」メイドコスプレのメンチが言った。
他にも同じようなメイドの制服を着た女が4人現われる。
「メンチ君の作戦勝ちだな」そのうち1人の顔がグニャグニャッと変形して、オドー保安主任の顔になる。「このあたりの区画の警備員は全員眠ってしまったぞ」
残りの3人のメイド達もトライラックスのフェイスダンサーが変装していたのだ。
「この薬、よく効きますね」メンチはメイド服の懐からガラス瓶を取り出して言った。「使徒能力兵もイチコロの即効性睡眠薬と私の料理の腕の勝利よ!」
「こいつらは全員縛り上げてロッカーにでも放り込んでおけ」オドーが部下のフェイスダンサー達に命令した。
レスのみ。
過去スレ確認していたら書き込む時間が無くなってしまいました。
あと、主席主教と主席司教の間違いがありました。スマソ。
>トライラックスさん
防波堤、とも言えますが、ナディア系のネタ、当方知識「皆無」です。
どの程度の規模でどの程度の科学(戦)力を持っているかも知りません。
今までネルフ・綾波教、無論『E』とも基本的に不干渉であり、
それを見せる具体的な場面は「ありませんでした」し。
教祖(アダム)の強さは書き込まれてるんである程度把握してますが。
使わ(え)ないとは言え、ここに来て新たなインパクト越えエヴァはちょっと……
これは当方が直接口を挟むことではないですね。
>高橋さん
使徒人間といえばそうなんですが、彼らはANGELINEというDNA書換型の薬物を
定期的に投与する事で使徒の力を維持しています(詳しくは過去スレで)
薬物投与が止められれば、赤い海からの帰還者特有の復元力で普通の人間に戻ってしまいます。
>????さん
このコメントを忘れてました。
今回主席の技ってスパシ○参照ですか?(笑)
「おろ? そこの鎧みたいなの着た奴、前に会ったことないか?」
そんなことを言う奴がいたので、俺はビクッと震えた。
教団側の保安要員の1人が山積みになった段ボール箱の陰に隠れているつもりでいた俺に気がついたのだ。
「この間、外国の使節団が来た時に見掛けたような・・・その背中に背負ってるロケットみたいなランドセルみたいなの、見覚えがあるぞ」
「そうだっけか? 人違いじゃねえのか? こんな鎧は古道具屋で売ってるから、他にも似たようなの着てる奴だっているだろう?」
俺は取り合えずトボケながら、ホルスターの拳銃に手を伸ばす。
「そうだ、思い出したぞ!」別の警備員が叫んだ。「お前、エヴァ・フェットだろ!?」
俺は拳銃を抜いた。だが、俺が撃つよりも早く、その警備員の首にナイフが刺さっていた。
教団の職員に化けていたフェイスダンサーが目にも留まらぬ速さで暗殺用ナイフを抜いて突き刺したのだ。
「ひ、ひええ・・・」最初に俺に声をかけた警備員は何が起こったか把握できなかったらしい。
「貴様、何をする!」リーダーらしい男が拳銃を抜いて叫んだ。
だが、そいつが発砲するよりも早く、俺が消音拳銃でそいつを射殺した。
教団側の保安要員は他にも5人いた。その5人が5人とも銃を構えて俺達を取り囲む。
「耳をふさげ!」ガイア・ノムラ分隊長が叫び、トライラックス側の全員が両耳に手を当ててふさぐ。
俺もヘルメットの集音機能部を両手でふさいだ。
ガイア・ノムラ分隊長は何かを叫んだようだった。ただそれだけだった。
だが、ただそれだけで、教団側の保安要員5人は立ったまま気を失ってしまった。
「な、何をした?」俺はヘルメットの集音機能部から手を離して分隊長に問いただした。「こいつら、全員気絶してるぞ!」
「これは古代インドに伝わるヨガ行法を応用した戦法だ」ガイア・ノムラは何食わぬ顔で言った。「僕は声だけで他人を気絶させることができるのだ」
副隊長個人日誌
フウイ大使より輸送機の都合がついたと聞く。
パイロット2名も付いているというのはこの状況では大盤振る舞いである。
さらに、クローンアスカの一人ミソラ少尉が同行するということである。
まだ確定ではないのだが到着後は我々ランドマスターと同行することになるようだ。
大使に礼の言葉を述べる。
背後では相変わらず衛生兵少尉が黙って立っている。
会釈をして感謝を表しているが、その目は凶暴な光を宿している。
大使の話では、教団との条約締結はおとりで、本来はそれに乗じて教団に
奇襲をかけるという計画だったらしい。
だが、ばれてしまっていたのか、今回の件が発生したものらしい。
だとすると、日本の艦隊にも問題が発生していないとは限らない。
通信が途絶えているこの状態ではなんともいえない。
輸送機が発進できる状態になり次第、即刻帰国する予定である。
衛生兵少尉個人日誌
フウイ大使のおかげで輸送機が都合ついたのね。
この、ミソラって子もくるのね。
大尉に比べると、この律儀なしゃべり方がさまになっているけれど。
でも、相手の本陣ではどうなるのかしら。
暗示はないと言う話だけど。
いいわ、この子も殺させないから。
まってなさい、委員会。
かならず、酷い目にあわせて殺してあげるから。
後悔してもしきれないほど、ね。
隊長個人日誌
偵察に出ていたチームから報告をうける。
どうやら同時に京都攻略に動いた軍がいるということだ。
その後の情報の結果、要塞都市のネオ戦自だということである。
さらには、大阪港に艦隊がつくという。
この状況下で豪勢な艦隊だということだ。
さらに、箱根から奉行が武装を施した飛行船ででるという情報もある。
まさに最終決戦という様相を呈している。
こちらのランドマスターは2両ともに準備は万全だという。
武器、弾薬の補給もほぼ終了しているため、あとはトライラックスに
行った者たちの帰国待ちだが、状況の変化により先行する可能性がある。
その際の合流場所だけは決めた。
厚木基地最後の兵士担当です。
他の人たちの都合がよければこのまま、輸送機にのり
日本へと帰国し、ランドマスターは副隊長、少尉、ミソラ少尉を
のせて京都へと先行出撃します。
その前に、ネオ戦自の人と、共闘条約の会議がありますね。
それと、現在少尉は衛生兵というより、ロシアの特殊部隊員
の本性がでてますので、かなり悪い目つきをしています。
197 :
山崎渉:03/04/17 11:14 ID:???
(^^)
倉庫入り防止age
199 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/04/17 15:40 ID:x33m/I6h
200 :
161:03/04/17 20:40 ID:???
レスのみです。怠けてばかりですみません。
>本国訪問関連の皆様+高橋さん
帰国、自分はOKです。帰るなら帰るでどうぞ。
あと、ネルフ+トライデントは、大阪会戦(六スレ目中盤辺りに終結)以降、
戦場となった海上都市大阪(大型船舶の集合体、セカンド・サードのインパクト災害で
水没or破壊された旧大阪周辺を回航?)に停泊する空母OTRを本拠としています。
もう四、五ヶ月同じ事を延々書いてますが、確認までに。
>提唱者さん
申し訳ありませんが今夜も書けそうにないです・・・
せっかく凄い続きをつけてくださったのに、本当にすみません。
ていうかあんなすんごいのを頂いて光栄です。叶うなら今すぐ続き書きたいくらいです。
それから、展開の余地が少ないとのことですが、自分はそっちの展開好きなんで
全然構わないです、というかむしろ大歓迎です。
しつこいかもしれませんが、自分はそちらの書いたことを可能な限り支持しますし、
できうる限り折れますので。どんな展開でも文句は言いません。
A班VS改造騎士残り、すみませんが、締めて頂いて結構です。
>便利屋さん
お帰りなさいませ。お疲れさまです。書き込み続けてくれるだけで、少なくとも
自分はありがたく思ってますし、楽しみです。どうか無理はなさらないよう。
>町奉行さん
飛行船キタ〜〜〜〜〜〜!! 正直燃えますた。
>トライラックス担当さん
・・・・・・そろそろキレますよ自分。(もう多くは言いません)
明日はいい加減何か書きたい、ですが・・・不明(すいません)それでは。
200get!し損ねてしもうたage
ネルフへの挨拶を済ませ、仮設基地に戻ると、要塞都市の作戦本部から連絡が来た。
トライラックス本国を訪問しているランドマスター隊員達の、帰国のめどが立ったらしい。
「ランドマスター隊に、繋いでくれ。今回の京都戦においての、お互いの共闘を申し出る。」
「了解です」
ランドマスター隊長の奥さんは、綾波教に拉致られた、クローン・レイの一人だという。
ネオ戦自の組織力なら、救出支援ができるに違いない。
「こちら、ネオ戦略自衛隊・大阪基地です。聞こえますか」
通信兵が、ランドマスターに連絡をとる。向こうからの応答が返ってきた。
「応答ありました」「よし、俺に代われ」
俺は共闘の申し出をしたいこと、ランドマスター隊の本格的な作戦開始の前にでも来てほしい事、
ネオ戦自の大阪基地の場所などを伝えた。
……さて、俺はまたもや暗い通路を歩いている。思えば、ここにこんな風に入るのも三度目だ。
一度目はミサトさん、冬月さんと来た時(そう、思えばその時の道中で碇司令に初めて会ったん
だ)。二度目はそれからしばらくして蝿騒動が起きた時。あの時も色んな人達に会ったなあ。
そして、今回が三回目だ。碇司令は命の保証はしないなんて言ってたけど、こうまでされた以
上見届けない訳にはいかない。そんな訳で、俺はナオコ博士をはじめとする、酔狂な人々の一
員となって、発令所へと向かっている。なんでも、碇司令とナオコ博士はMAGIに用があるんだそうだ。
そんなこんなで、相当歩かされて発令所の前まで来た。相変わらずまともに歩くと疲れるな、こ
こは。どうせならここまで空間移動で運んでくれりゃいいのに。そんな事を考えてると、碇司令が口を開いた。
「さて、ここまで妨害も無く進んでこられた。おそらく私がいるために小細工はするだけ無駄だ
と判断したのだろう。君達だけならおそらくとうに追い出されているだろうな」
そう言って、発令所への入り口を開ける。しかし、なんの事だ? 見た所誰も…そう言えばここ
には蟲の群れが無数にいたはず。あれから全滅したらしいという噂は聞いたが、奴等がいた「痕
跡」さえいままで発見できなかった。ここで何が起こっているんだ!?
扉から見える発令所は、かつての戦闘の痕跡がまざまざと残っている。以前来た時はよく確認して
いなかったが、確かに酷い。……そう考えてると、MAGIから突然白い羽根…見覚えがあるぞ、こ
れは…が三枚抜け出てきた。碇司令の声がする。
「あれが今までMAGIを守っていたのだ。……ただ、今度は我々を排除しようとしているがな」
その言葉と共に、白い羽根は何十枚にも分裂し、その一枚一枚が変化した。…白い怪物。明らか
に使徒だ。(後にトライラックスに出現した奴と同じという事が判明した)
「やれやれ、よほど私が嫌いらしいな。……しかも、全て司教並みの力とくれば……私も本気を出す必要がありそうだ」
碇司令はそう言うと、顔の前に右手を握って構え、静かに叫んだ。
「変身」
碇司令の右手が輝きだし、エネルギーが満ちて行くのが俺達にも感じられる。そして、彼の紅眼鏡の
周辺からも光が発生し、紅眼鏡を残して全身を包んでいく。光に包まれた全身は形を変え、大きくなり、
最終的には3メートルを超える身長となる。そして、最後に赤眼鏡の部分も変化し、光の中に浮かぶ
二つの目(?)らしき物となった。……この姿は見覚えがあるぞ。以前に見せてもらった資料の中にあっ
た、セカンド・インパクトの時に南極で撮影された巨人の姿だ。その巨人から碇司令の声が発せられる。
「発令所の中には入るな。カバーしきれない恐れがある。もっとも、こいつらの狙いは私だがな」
その言葉と共に、数体の使徒が光の巨人に襲いかかる。すると、巨人が叫んだ。
「ストライク!」
その声と共に巨人の手に光があつまり、光でできた巨大カナヅチとなる。巨人はカナヅチで寄って来た
使徒達を何度も何度もメッタ打ちにし、ついには爆発させてしまう。そこへ、数体の使徒が光線を放っ
てきた。しかし、光線がダメージを与えている様子は見えない。
「その程度の光線は防御するまでも無い。シュート!」
その言葉と共に、カナヅチが光で出来た、えらく古めかしい大砲となる。そして、それを連射して、また
もや何体かの使徒が葬られる。そして、しばらくの間闘いが続いた。「スウィング!」と叫んで光の鎖鎌
を振りまわし、「スティール!」と叫んで相手が作り出した武器を奪い取る。どうも特殊な力を使うた
びにキーワードを叫んで発動させているらしい。やがて、残った使徒達が一ヶ所に集合し始める。そして、
くっついたかと思うと、融合しだし、今までの数倍の大きさになる。
「……かなわずと見て力を一点集中させたか。手間が省けるという物だ。スピン!」
そして、右手に巨大ドリルを出現させ、巨大な使徒へと向かっていく。結果から言えば、空間の限定さ
れるここでは使徒の巨体はマイナスに作用し、穴だらけとなった。そのまま、光の巨人は間合いを取る。
「……こんな物だな。……ファイナル!!!」
その声と共に、巨人の胸からもう一体の巨人が横向けに出現し、全身を槍状に変化させながら使徒へと
突っこんでいった。飛び出した方の巨人は使徒に命中し、使徒は爆発炎上した。
碇司令は元の姿に戻るとナオコ博士に声をかけた。
「さて、とりあえず掃除はした。リツコ君を連れてきたら発つ」
>厚木の兵士さん
共闘条約ですね。都合がついたら、大阪基地に来てもらえれば。
司令官は、ずっと大阪基地に常駐してるんで、いつでも大丈夫です。
>黒めがねさん
どうもです。まじでわからないんで、申し訳無いッス。
映画村に侵入した兵士達を待ち受ける者達がいる。
ある者は軍装、ある者は普段着、まちまちな服装で大小の銃火器で武装している。もし彼等の
狙う相手が憎い者なら彼等は怨嗟と獲物に出会えた歓喜の声をあげ、相手を全力で自分達の領
域にひきずりこむだろう。無関係な相手を憎い相手と誤認し、襲うのも彼等には普通の事だ。
また、生きた者を見境無く憎む者も多い。彼等は江戸の町を模した建物の中や、影、下水道
に潜み、彼等の命令者から襲う事を許された相手を待ち受ける。必要とあれば通りを埋め尽く
してくるだろう。
また、金属の鎧を体とする者達もいる。彼等はより強い怨念を持ち、また古い時代からそうして
きた者も少なくない。彼等は刀や槍、弓といった冷器で相手を襲うのだ。
彼等は皆あちこちに潜んでいる。特に奉行所への道を中心に守る。無論これは誘いでもある。
そして、このテーマパークの周囲には、大日如来を中心に、金剛力士や四天王、五大明王等の
何十体もの仏像が監視していた。彼等の目は文字通り赤く光っていた。
208 :
207:03/04/17 21:48 ID:???
ども。????他です。また時間が無くて半端な所で止めて申し訳ありません。
ネルフ本部跡では結界が解かれました。Gが来たのでこんな反応になっています。
○Eさん
えー、んな訳でまた進んでません。どうもすみません。神器の場所は元ネタの話
で出ていた、保管場所をそのまま使ったのであんなに集中しています。…実は私
も意外で驚いてます(藁
主席の技はモロですね(W
○トライラックス担当さん
漆号機ですが、それがどういう物かは教団サイドも把握している扱いになってし
まうのでご注意を。また、エヴァ・フェットもフライングしすぎると本戦で活躍
しにくくなる恐れがあるので注意してください。
後、ミゾロギ氏はオルタナティブとは違う変化をさせる予定です。
○町奉行さん
ご苦労様です。寮責任者自身はGに同行して京都に行くとは思います。
○黒ブチメガネさん
時間が無いのにご苦労かけます。今月時間が取れるかどうか微妙…ああ…こんな時に……
門を抜けるとそこは少し広い通りになっていた。
先には木製のアーチ橋がわずかに見える。
そこを越える為には、立ち塞がる死人の群れを突破しなければならない。
一人が口笛を吹いた。
「こりゃ本当にゲームだな」
ゲームと違うのは、リセットが効かないという事。
空を裂き切る音が一回、二回と彼らの間を抜けていく。
反撃とばかりに彼らから手榴弾が投げられる。
回転しながら敵群へ近づくそれは、時限装置が切れる前に撃ち抜かれる。
解き放たれた爆炎に飛ばされ、燃やされながらも死人は起き上がり進んでくる。
「脚! それと手を狙え!!」
手を飛ばせば物が握れなくなる。脚を貫けば移動不能に出来る。
「俺が援護する! 先に行け!!!」
大口径のチェインガンを敵群へ向けた。
わずかな唸り声を上げた機関銃は駆動音けたたましく、鉛の飛礫を吐き続ける。
命中した箇所が抉れ飛び、まだ残っていた人の形が次々に砕かれていく。
一点集中で貫かれた敵陣の穴に、残り10人は雪崩れ込んだ。
「最期まで楽しめ!!」「足手まといにはなるなよ!」
幅を狭めてくる死隊を蹴散らしながら、10人は先へと進んだ。
「……お前等の相手は俺だ!! 遠慮せずにかかってこいや!!!」
「待て」を受けていた鋼の獣が主の合図で再び解放された。
橋を前にして、彼らは再び分かれる。
一方は橋を越え、もう一方は川沿いに走った。
橋を越えてさらに先へ進んだ5人は、古風な集団に遭遇した。
「これはまた趣味のいいというか」
足元に落ちていたセメント片を移動速度を落とさずに拾い、鎧武者に投げつける。
豪速の投石の直撃を受けてへこむはずの金属製の鎧は甲高い音を妙に長く響かせただけで、
実際にはメッキがはがれた程度の傷しかついていなかった。
「中身は空、傀儡の紐も無しだ」
「そういえば、大阪ん時にこんなのがいたって聞いたが」
「親戚か何かだろっ」
一人がこれはどうだとばかりに、ロケット砲を発射する。
刀を腰に構えた一体が踏み出して迫りくる砲弾に見えざる一閃を振るう。
「やるな」「ああ」
爆発することなくバラされたその残骸を見、感嘆の声を上げる。
見事な刀技、接近戦は避けるべきだ。
「俺達の技も見せてやらねばな」
彼らは全力を尽くす為にここに来ている。
手を抜く無礼などするはずも無かった。
昨夜はネタカキコしかできなかったので・・・、
>厚木基地最後の兵士さん
私も他のカキコ者さん達の都合が良ければそろそろネルフ・トライデント側の
訪問組はトライラックスの空軍機で帰国、それぞれに戦闘準備を整え、
京都最終決戦に出向くというふうにしたいと思います。
ただ、その前にフウイ・ノ・レイと碇シンジにある「会話」をさせるつもりです。
>E計画さん
やっぱEVA漆号機を登場させたのはまずかったですかね。
私も正直言ってしまうとあまり気が進まなかったのですが。
そちらは『ふしぎの海のナディア』関連の知識がないというお話、
最終決戦で絡んでもらおうと思ったのですが、どうしよう・・・。
>高橋覗さん
うへ、ついにルフィまで登場か。
もしかして高橋覗さんは黒檻のヒナが嫌いなのでしょうか。
クローリー・ヒナ大使は黒檻のヒナとヘレナ・バーベムとクラピカを
合わせた複合キャラだったりします。
あと、ヒナ大使の部下のミゾロギはサンジとキャラがかぶっています。
それから、そちらのネオ戦自の司令官殿は
エヴァ・フェットの昔の上司ということになるわけですね。
>町奉行さん
エンタープライズ! 空母そそそそ!
トライラックスの駐留艦隊がボーグ状態になっていることに
調子を合わせて下さりありがとうございます。
>????他さん
トライラックス駐留艦隊に運び込まれて来たEVA漆号機は実はニセモノで、
教団側はいち早くそれに気づいているということにして下さい。
エヴァ・フェット達は今の所は快進撃しているが、そのうち迷路送り。
まとめ切れませんでした(苦笑)もっと一気に進めたかったんですけど。
明日こそは。無論書ければの話なのですが。
>????さん
「G」だけで終わるかと思いきや、一瞬ひやりでした。
「G」強いですね。ぶつからないようにしなくては(笑)
ところで、主席とフライング隊の再戦(?)、書きたいシーンありますか?
無ければまとめようかと。
>黒メガネさん
明日最後の1ピース、映画村のとでまとめようと思います。出来れば。
ていうか、絡みはこのスレの楽しみのひとつでもあるわけだし。
>厚木の兵士さん
少尉だいぶキてますね。ぞくぞくしますな。なんとなく「こっち」よりの感じが非常にいい感じです。
あと、全くこっちの勝手なイメージなんですが(笑)、
少尉の髪型がロングヘアーを後ろで束ねて輪ゴム一つでまとめたみたいな感じに脳内で固定されてたり。
どうですか?(何が)
書き込もうとしたらレス入ったので。
>トライラックスさん
いや、なんというか。「使えない」という事で個人的には問題なくなんですが、
私が(設定について?)優先的にしている????さんがこれ以上増やしたら以下略との事でしたので。
ナディアについては少し調べてみます。DVDとかビデオ借りるまでは行きませんが(笑)
どの程度の武器兵器があったかぐらいは。
ほんと無いんで、ネモ船長がランキングでどのくらいとか全く想像出来んのです。
ガーゴイルを出した最初の教祖書き手さんがいたら、
こっちのネタも(ここまでに)相当積まれてて、多分上手く絡めたのに。
これはほんとに今更なんですけどね(ため息)
気分を害されたらすいません。
今夜はこれにて。
>>187の訂正
×ジープに乗り→○ボートに乗り
海上都市だから、陸移動は無理だな。
>トライラックスさん
キャラの世界、合わせようと思って・・・。実際は、そんなに嫌ってないですよ。
……死人の群れを乗り越えようとヤツらがあがく。ふむ、テストとしては上出来だな。あのレベル
の兵士を相手にこれだけ善戦できるなら、わざわざ用意したかいがあるというものだ。
さあ、ここまでやってこい。自ら断罪の裁きをうけに。たどりつければ褒めてやろう。そして、祝っ
てやろう。死人兵の頭数が増える事を。とりあえずは遊んでやった後で生かしたまま、この場所に
ふさわしい言葉……『裁きを申し付ける』でも送ってやろうか。そして奉行所の役人スタイルの死人
兵達の手で、打ち首獄門なり、市中引き回しなりしてやろう。ま、京十里四方所払いってのは今回
は無しだな。
……しかし、ヤツら気付くかねえ? 一応この場でオレに勝てる方法がある事に。ミもフタも無いが、
それに気付けばこの場での敗北ぐらいは認めてやるとするか。……どっちにせよ生かしては帰さんが。
……しかし、正門を開けない事を勘繰るのは考え過ぎだな。正門は近代的なデザインで面白みが無いっ
てだけの話なんだが。
215 :
214:03/04/18 18:50 ID:???
ども。????他っす。また時間が無くてこれだけです。トライデント兵士1の方に手が回らんなあ。
○Eさん
主席の対応は辿りつけば褒めた後、行動不可にして、金さんきどりで裁きを申し渡します。
また、主席を無視して映画村自体をN2で破壊したら、「正解だ」と言ってきます。
それでは、そちらで結着つけてもらってかまいません。
霊能局には、”開かずの扉”ってのがあって、俺達局員でも立ち入る事が許されていない。
入る事ができるのは、日重工の時田社長や高橋長官、霊能局局長だけだという。
一体、向こうにはなにがあるんだろうかって、気になってた。みんなは、守護神の御本尊があるんじゃないか、とか、
供養された霊魂が集まっているんじゃないか、とか噂してる。
俺も霊能局員として、一般市民の人達が見てないような光景は、仕事上しょちゅう見てるけど
この”開かずの間”の向こうには何があるのやら、だった。まぁ、守護神に関わる、最高の秘密があるんだろうとは、思ってたけど。
でも、昨日、全くの偶然で、扉を開くパスワードを知ったんだ。
俺は好奇心のまま、”開かずの扉”を開けて、中に入った・・・・・。
そこにいたのは、白いぶよぶよした人間だった。
サードインパクト後の海にしばらく浮かんでた、巨大な綾波レイの肉片に、感じが酷似していた・・・・・・・・。
そこに運悪く、高橋長官と霊能局長が来て、俺は見つかってしまった。
で、俺は今、要塞都市の監禁室にいる。もうすぐ、薬で記憶を消すという。
あ、公安調査室の人間が入ってきた・・。注射器を持っている。
「この薬が消去する記憶は、三日前までの記憶だ。安心しろ。俺は詳しい事は知らんが、
あんたの昨日の記憶を消せ、という命令だ。さ、腕を出してもらうぞ。」
注射器の針が、俺の腕にくいこんだ。
アレは・・・・・・・・一体・・・・・・・何だった・・・・・んだ・・・・・・・・・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
守護神=リリスです。怨霊の相手が、これです。
一応、断わっておきます・・・。本筋に干渉はしません。怨霊相手のネタだけで、使う予定です。
巨大綾波は溶けてるんですよ、ね・・・?
仲間を減らし、その屍を越えて奥の奥に彼らは行き着いた。
しかしそこに敵のボス、主席司教はいない。
「クソッタレ!」
武装をダイエットしながら侵攻してきた彼らには確信があった。
奴は堂々とそこで待っているはずだと。
それは確信した自信であり、自賛ではないプライドであり、
何よりそうする事が「華」だからだ。
演出にこだわりがあるのは大阪での一件と、第一印象で十二分に感じさせられていた。
判る奴には判る、同類のにおいとでも言うものも。
銃弾に無数の穴を開けられながらも、中身の無い鎧武者達は迫ってくる。
物々しい殺気は感じられるが、そこに人間の姿は無い。
「残り何発だ?」「こいつ等を蹴散らすぐらいはある」
先ほどまでの死体には有効だった関節破壊も、こいつ等には通用しない。
篭手を失っていても、それがあった場所に見えざる手が存在し、
一度落ちた武器を再び握る。
宿っているその器が形を失うまで叩き続けなければならないのだ。
時間を追うごとに弱くなっていく彼らの状況は確実に悪化の一途を辿る。
「付き合ってられねえ!! 一時退却だ」
余力のあるうちにと一人が後方の塀へ飛び上がる。
「悪いが、ここで死ぬのはごめんだ。あばよ」
「おっおい!」
敵の猛攻を一人で受ける羽目になった兵士が、
ちらちらと後ろを伺いながら塀の上の仲間の行動にストップをかける。
しかし彼は止まらず、必死な仲間の姿をにやりと笑い、外へ飛び降りた。
直後、爆発にも似た音が響き、塀に幾筋ものひびが入った。
「………が……ハッ…」
塀の向こうの男が死の間際に網膜に焼き付けたのは、
無表情な顔に鮮やかな血化粧をした観音像の姿だった。
橋を渡っていないもう一方も、渡った方同様激しい抵抗にあっていた。
若干武装がこちらの方が厚かった為、倒されたのは5人のうち、まだ1人だけだ。
「あっちの方が厚いって事は!」「読みは正しいと思うぞ」
死兵の壁の厚さには大きくむらがある。
戦場では余計な所に無駄に兵を集めて配置するはずがない。
非効率さを前面に押し出した罠とも考えられるが、
ここであえてそんなフェイクをあの偉ぶった主席がするだろうか?
「ケッ、やってらんねえなあ、おい」
「そういうお遊びだろ? これは」
そう、ゲームだ。
単純に力をぶつけ合い、互いを殺し合うだけの。
ちょっとの演出だけで小細工など必要とされていない。
戦線が10mの幅を往復し続ける。
死体の兵士はそれなりに脆いのだが、鎧武者はなかなか堅い。
一人がバックパックに腕を突っ込んで手榴弾をごっそり取り出し、投げた。
一直線上に等間隔にそれは落下していく。
「伏せろ! 道を開く!!」
一人が圧縮された最後の防弾シートを広げる。
残りのメンバーが、四方八方に爆発のギリギリまで弾幕を張り―――
爆風がシートを激しく揺らし、中に火の粉が舞い込んでくる。
シートを爆発の反対へ投げ、こじ開けた道を歩もうとする彼らの耳に嫌な音が聞こえた。
「ロケット砲だと!?」
予想できなかった事ではないが、数が数だった。
確認できただけで8箇所。全てを落とすには距離が近すぎた。
心の中で悪態をつきながらも迎撃に銃を上げる彼らに、投擲された武者の槍が襲いかかる。
「なめるな!」「くっ!!」「〜〜〜〜っっ」
猛攻を乗り切るかに見えた彼らに、幸運の女神は最後の最後で微笑まなかった。
落とせなかった最後の殺意が、背負われていた携帯型N2爆弾に命中した。
あっさりめで。携帯型N2爆弾を爆発させました。
一人くらい生き残っていれば、主席の台詞を聞けるかもです。
>高橋さん
前スレ弐>19より抜粋。
綾波レイ:元ファーストチルドレンにしてリリスの転生体。また、その体はクローン体である。
サードインパクト後、「三人目」に近い能力を持ったまま復活した。
尚、本作での彼女はリリスの魂の受け皿とするために初号機がユイに
似せて作り上げた人とも使徒ともつかない存在なので、遺伝子もユイとは異なり、
外見も色素以外の面でもユイとは別人とわかる程度の違いはある。
って感じで、つまり、リリスの魂=綾波レ(略)
ちょっと詳しく書くと、リリスの魂はダミーレイ達を含めた綾波レイという存在で
分け合っていて、一番取り分(?)が多いのがファーストの彼女だったと思います。
巨大綾波のその後はそれで確かよかったと思います。
今夜はこれにて。
>>221 そ・・・・・・・・・・・・・そうだったんですか(汗
しばらく、ネオ戦自は出発できないな・・・。
巨大綾波の破片に怨霊と戦えるだけの力の
残滓があった、としておくことでいいのでは?
トライラックスの日本駐留艦隊、主力戦艦『シャークエゼキューター』のブリッジでは生きながら鎖と同化した乗組員達がやはり鎖と同化した計器類を操作していた。
「タイラー提督、熊野灘方面へ偵察に行っている駆逐艦より報告です」鎖と同化した通信士が言った。「ネオ戦略自衛隊のものらしい艦船を捕捉したそうです」
「ネオ戦自?」タイラー提督が部下に問い返す。
「あちらも小型の駆逐艦だったそうです」
「それで、攻撃して来たとか、何がしかの接触はあったのか?」
「いえ、交信さえも一切なく・・・熊野灘沿いに南へ離脱して行ったそうです。どうやら、あちらもこのあたりの海域を偵察しているものと思われます」
「うむ・・・しかし、熊野灘沿いに南へ向かったとなると、奴らは海上都市大阪へ向かっている可能性が高いな」
「タイラー提督、如何しましょう? 追跡して撃沈しますか?」
「いや、待て。私の一存では決められん」と、タイラー提督は部下の進言を退けた。
それはしごく最もなことだ。
彼は表向きにはこの艦隊の指揮官という役職に就いてはいるが、実権を握っている人物は別にいるし、その人物の恐ろしさは艦隊の誰もが知っているからだ。
「とにかく、クローリー・ヒナA級大使閣下に御報告せねば・・・ところで、いつもの通信士はどうした?」
タイラー提督はブリッジにいつもの通信士の姿が見当たらないことが気になっていたので、それについて質問した。
「ああ、ウーラ中尉ですか」代理の通信士が言った。「彼女なら気分が悪いとか言って寝込んでいますよ」
「なるほど、それは仕方がないな」
クローリー・ヒナ大使が目の前で気に入らない部下を処刑したり、通信用モニターを破壊したりしたことを考えれば、タイラー提督はそれも無理からぬことだというような気がした。
225 :
224:03/04/19 03:18 ID:???
かなり遅くなりましたが、
ネオ戦略自衛隊側の
>>124のカキコに絡ませて頂きました。
なお、熊野灘というのは紀伊半島の東側、
三重県から和歌山県にかけての海岸線のことです。
ベレー帽を被った能面のような顔の女が勢い良く日本刀を抜刀し、教団側の保安要員の1人の首が飛んだ。
続いて、2人目は袈裟斬りで斬り伏せられる。
だが、3人目はそうは行かなかった。
何もないはずの空間に赤い光の幕が張られ、日本刀の刃がカチン!と音を立ててはじき返される。
「ATフィールド!」ユキナ曹長が低い声で叫んだ。
教団職員に変装しているフェイスダンサーが対ATフィールド仕様ラスガンを発砲し、使徒能力兵は青い血を飛び散らせて絶命した。
新手の警備兵達が銃器を手に押し寄せて来る。
ユキナ曹長は横へ飛び退いて柱の陰に隠れたが、逃げ遅れたフェイスダンサーは射殺された。
空中を旋回したブーメランが襲い掛かり、右目に眼帯をした男が奇妙な拳法で敵兵をばったばったとなぎ倒して行く。
長髪で痩せぎすの男が対ATフィールド仕様ラスガンを構えたまま動きが止まっていた。
教団側の警備兵の中の1人、黒いサングラスをかけたずんぐりむっくりの男も銃を構えたまま動きが止まっている。
「兄貴・・・お前、ジンの兄貴か・・・?」
「そう言うお前は・・・もしかしてウォッカ・・・?」
突然、地面が揺れるような感覚が襲い掛かり、侵入者達は暗闇の空間に吸い込まれて行った。
「うわあああ〜っ!」
「助けてくれェ〜っ!」
教団側の警備兵達は落とし穴の中を上から覗き込む。
まるで底がないように永遠の闇が広がっている。
例の黒メガネの男はつぶやいた。
「兄貴・・・トライラックスへ行ったっきり行方がわからなくなってたかと思ったら、どうしてこんなことに・・・」
「お越しやすゥ〜」彼らを迎えたのは舞妓さんの集団であった。「春虎念興業の皆さんどすなァ〜」
メイドの制服を着た集団が舞妓の衣装をまとった集団に迎えられている光景はかなり奇妙であった。
「舞妓さん? どうして舞妓さんが団体で教団大神殿にいるんだ?」メイドの姿をした分隊長のオドーは不思議そうに言った。
「ここは京都どすえ〜」と、舞妓さんのリーダーらしいのがもっともらしく言った。「京都と言ったら舞妓さんどすゥ〜」
「春虎念興業の皆さんにはいつもお世話になっているから、おもてなしをしろと主席司教様の御命令どすゥ〜」
「どうぞ、お座敷の方へ上げって行かれやすゥ〜。ぶぶ漬けでも食べてお行きやすゥ〜」
「ぶぶ漬けって何だ?」オドーが言ったので、メンチが耳打ちする。「京都名物のお茶漬けの一種ですよ」
「いや、しかし・・・お気持ちはありがたいが、我々は今、非常に忙しいので・・・」
オドーは断った。無理からぬことである。重大な作戦の最中にこんな所で油を売っている場合ではない。
「せっかくだから御馳走になって行きましょうよ、分隊長。ぶぶ漬け、美味しそうだし」
気の早いメンチはさっさと座敷に上がろうとする。ホーク軍曹や他のフェイスダンサー達も続く。
「お、おい、君達・・・」と、言いながら、オドーも後に続いて座敷へ上がった。
「美味しいですね、このぶぶ漬け」第2分隊の面々は舞妓さん達から出されたお茶漬けを食べながら言う。
「それは良かったどすゥ〜。何しろ特製しびれ薬入りのお茶漬けどすからなァ〜」
「い? しびれ薬?」第2分隊の面々は訳がわからないという反応を示した。
「ほんのお礼だよ!」舞妓さんのリーダーが突然口調を変えて言った。「うちの保安要員達に眠り薬入りのカレーなんばんを食わせてくれやがった、な!」
舞妓さんのリーダーが日本髪のカツラを取ると、その下から灰色をした髪の毛が現れた。よく見ると、そいつは眼が赤い。
第2分隊の面々は手に持っていた箸と茶碗を落とし、バタバタと倒れて行った。
「さっき、ここ通ったんじゃないのか?」俺はふと思って言った。
「何を馬鹿なことを言っている、エヴァ・フェット准尉」分隊長であるガイア・ノムラ中尉が言った。「くだらんことを言っていないで、さっさと次の目標地点へ行くぞ」
ところが、その次の目的地点とやらに着いて、N2爆弾を仕掛けようとした時、俺達は衝撃的なことに気づいた。
そこにはすでにN2爆弾が仕掛けられていたのだ。
「こ、これは一体どうしたわけだ? なぜすでにN2爆弾が?」アニマル軍曹が驚いて言った。
「いや、これは我々が先ほど仕掛けたものだ」無表情なガイア・ノムラは淡々と語る。「と、言うことは・・・」
「つまり、私が先ほど指摘したことが正しかったということですよ、分隊長。同じ所へ戻って来たのです」
「そんな馬鹿な・・・確かに大神殿の見取り図によれば・・・」と、ガイア・ノムラ分隊長は懐から図面を取り出して広げる。
だが、その図面の通りに従って行こうとすればするほど、その図面が間違っているという結論に到達せざるを得ない。
行けども行けども同じような廊下と枝道が延々と続いていて、予定されていた次の目標地点自体が存在しないのだ。
「おかしいな、この図面、全然違ってるぞ。クルーガー大佐殿は信用できるスジから入手したと言っておられたが・・・」
俺は嫌な予感がするのを覚えた。もしかしたら・・・。
と、思っていたら、どこに隠されているのか、スピーカーを通した聞き覚えのある声が流れて来た。
“ようこそ侵入者の諸君。我が教団大神殿の新しい自動侵入者対策システムは如何かな? 侵入者は自動的に迷路や落とし穴へ送るのだ。なかなか良くできているだろう?”
「誰だ!? その声は・・・教団の司教か!」
“いよう、エヴァ・フェットもいるのか。そう、僕は第参位次席司教だ。先頃、教団を裏切って大神殿の秘密を外部にもらした奴がいるらしいので、このシステムを導入したのだ。しかし、真っ先に君達がそれに引っ掛かるとはね”
「何ということだ・・・」ガイア・ノムラ分隊長が頭をかかえた言った。「我々の作戦を先読みされて罠が仕掛けてあったとは・・・」
“君達の仲間のうち6人はすでに捕虜にしたぞ。他の者達は落とし穴の中で今頃は怪獣のエサだ。君達は永遠に迷路の中をさまよっていたまえ。フハハハハハ・・・”
と、いうわけで、時間軸がはっきりしませんが、
トライラックス側の大神殿潜入部隊は3分隊とも、
教団側の罠にはまってこのザマです。
第1分隊(カーネル隊):フェイスダンサー1名死亡、残りの5名は落とし穴へ。
第2分隊(オドー隊):しびれ薬入りお茶漬け食わされて6名とも捕虜にされる。
第3分隊(ガイア隊):自動侵入者対策システムにより6名とも迷路送り。
他のカキコ者さんが絡んで下さらなかったので、勝手に第参位次席を動かしたけど、
舞妓さんのコスプレなんかさせて良かったかな・・・?
久々に戻ってきた第三東京市は,以前ネルフ・トライデント連合が旧ネルフ跡地に集結していた時のよ
うに人や車の往来が多くなっていた。京都での決戦に向けて,ナオコ博士の手配で人員や物資の輸送が
行われているそうだ。加えて碇司令がネルフ跡地に,何やら決戦に際しての秘密兵器を取りに行くよう
なことを言い出した。興味のあるものは見にきていい,ただし命の保証はしないとのことだが…
考えた末,俺はその誘いを断ることにした。理由はいろいろあるが一言で言えば,ここはまだ命をかけ
るべき場所ではないということだ。司令の口ぶりからして,地下の掃除とやらは彼にとっては大したこ
とではないが,俺のような一般人が下手に巻き込まれた場合命に関わるようだ。どうせ綾波教の本拠地
京都に行けば,不測の事態や危機がいくらでも起こりうるのだ。ならそれ以外の場所では,無用の危険
は避けるべきだろう。
断りの言葉を口にしたとき,司令は「そうか。」とだけ言った。臆病者と思われたかもしれない。
寮責任者氏は,碇司令と同行するようだ。俺は寮責任者氏に思いとどまる様説得したが,彼の決意を翻
すことは出来なかった。よく考えれば,彼は俺よりネルフへの関わりは深い。ネルフについて多くのこ
とを見届けたいのだろう。単なる野次馬根性で言っているのではなさそうだ。
仕方ない。俺は説得を諦め,「気をつけろよ」と寮責任者氏に言った。彼は「ああ」と笑顔で返事をし,
碇司令と共にネルフ跡地へ向かった。無事に戻ってきてくれるといいが…
京都への出発にはまだ時間がある。その間何をしていようか。輸送物資の積み下ろしの手伝いでもする
か。ここにいる何人かの知人を訪ねるか。そんなことを考えているうちにふとあることを思いついた。
そうだな。もう二度とここにくることもないかもしれない。その前にあそこに行っておこう。
第三東京市内のある空き地。雑草が伸び放題のその一角に,石を4個積んだ塚がある。
あの第三の樹地下で,「赤眼の化物」だったレイ達姉妹に襲われ命を落としたサルベージ屋仲間の墓だ。
もっとも,遺体は回収できなかったので,仲間達の遺品の内,金にならなかったガラクタを代りに埋め
てある。彼らの遺体はこれからも回収されることはないだろう。第三の樹地下では大規模な戦闘が行わ
れた上,蝿やゴキブリの異常発生という事件があった。あの害虫どもにかかれば骨もろくに残るまい。
石の上に,持参してきた酒をかける。第三東京市での行きつけの酒場で,彼らとよく飲んだヤツだ。
そして線香代わりに,4本のタバコに火をつけ供えると,静かに目を閉じて手を合わせる。
彼ら一人一人の顔と声を思い出していく。その内三人は,俺がサルベージ業を始めた頃からずっと組ん
でいたヤツらだ。最初は見知らぬ他人同士。年の頃が近くて,この世界で天涯孤独の身だということぐ
らいしか共通点はなかった。でもずっとつるんでいるうちに,それなりに情も移り,信頼関係もできて
いた。
もしあの世というものがあるのなら,仲間達は今の俺をどう思うだろうか?彼らの仇を討ちそこなった
ばかりか,仇たちと馴れ合い,あまつさえその内の一人に,ずっと側にいて欲しいと願っている。
全く,俺自身彼女らには殺されかけたっていうのにな。その上,俺はこれから,京都くんだりまで彼女
たちを助けに向かおうとしているのだ。
彼らは怒るだろうか?嘆くだろうか?正気の沙汰じゃないと嘲笑うだろうか?
…ふん,埒もないこと考えてるな俺。仲間たちは死に,俺はこうして生き残っている。生きているから
には,自分のやりたいことをやるしかない。死者に対しては後ろめたいし,申し開きの仕様もない。
でも,彼女らがこれからヒトと共に生きる手助けをしてやりたいし,アオイと共に生きていきたいと願
う気持ちも本物だ。だからこの後ろめたさは,背負っていくしかない。
悪いな。でも俺は絶対生きぬいて,望みを叶えるつもりだ。だから俺が,いつかあの世へ行ったら…好
きなだけ罵るなり,責めるなりしてくれ。
そんなことを考えながら,静かに目を開けた。土と草の匂いに混じって,燃え尽きたタバコの匂い。そ
して一陣の涼風が,それらを一瞬かき消す。
俺は塚に背を向け,空を見上げた後,その場を立ち去った。
最近の某農場新入りさんは他のカキコ者さんにレスを付けてくれない。
>>234 それはどちらかと言えば、このスレ全体の責任とも言えるぞ。
>>236 たまたまでおじゃる。そもそもこのスレは他の参加者へのレスなどないスレだっ
たんだから、必要も無いのに無理にレスする必要はないしな。
参之騎士の間で、俺は自分の腕に生えた剣を磨きながら、目の前のモニターを眺めている。
モニターには、大阪のネオ戦自とやらが映し出されている。
ネオ戦自か、かなり多い。東の地で、このような軍隊が組織されていたとはな。
しかし、愚かな事を。フォースインパクトの餌に見事に釣られ、ここまでのこのことやって来たのだからな。
例の主席殿が相手をしているE計画の連中とは、来た目的が違うだろうが、俺にとってはどっちも同じ、戦闘の相手にすぎぬ。
プロの軍隊か。ま、普通の人間よりは骨はありそうだが、それでも所詮は人間よ。
綾波様の為に改造を受け、綾波様のために戦う我らに、敵うと思っているのか。笑止千万ッ!
俺はモニターを叩っ斬って、部屋を出た。
廊下で、是瑠獲(ゼルエル)に呼びとめられた。
「裂獲(サキエル)!何処へ行く」
「知れた事ッ!大阪に向かい、ネオ戦自とやらを全滅させるのだッ!」
「我ら拾肆聖騎士の役目は、京都防衛にあるぞ。勝手な行動は慎め」
「確かに!!しかし!いくら普通の人間が数を頼んで攻めてこようと、たかが知れておるわッ!!
奴らに、京都の土を踏ませる事はないッ!軍隊と言えども、全滅させるのに手間はかからぬッ!!すぐ戻るから、楽しみに待っておれいッ!」
俺は是瑠獲に宣言し、鴨川に飛び込んだ。
海岸に沿って、西に走る。あぁ〜、何処かに軍艦は落ちてないかあ!
海岸沿いの道に、一台のトレーラーが乗り捨てられていた。
「お、トレーラーが乗り捨てられてるな」
「ほんとだ」
俺は、バイクを降りて、マシンガンを担いでトレーラーの周りを一周する。
DQNとか使徒人間は、隠れていないようだな。
荷台に飛び乗って、積荷のダンボールを調べる。これは全部カラだった。
運転席に乗り込むと、運良くキーが差したままになってた。捻って見るが、エンジンがかかる
気配はない。燃料系を見ると、針はEを示していた。ガス欠か・・・・。
「このトラック、燃料切れで、乗り捨てられたのね。」
「そのようだな。しかし、これは使えそうだ。ガソリンくれる所を探しにいくぜ、マイハニー」
「うん、わかった。」
「閣下、例の霊能局員の件、処置しておきました。」
「ありがとう、綾波くん」
ネオ戦自の京都進撃作戦が近づいたので、オレと霊能局長が最後の儀式の為に、
”開かずの間”に行ってみたら、局員がボケ―――と突っ立ってたんだよなあ。全く・・・。
聞き取り調査したら、オレと霊能局長がトイレで連れションしててパスワードの事を話していたのを、偶然聞いたらしい。
「ふ〜・・・。パスワードはすぐに変えたが、警備をもっと強化しないといけないかな。」
「それより、トイレでそんな事話す、閣下達の危機管理意識が足りないと思いますが・・・」
「ま、まぁそう、だね」
「スパイもいるかもしれないんです。気をつけてください、本当に・・・」
「気をつけなきゃいけないな、全く(汗)ああっと、もうこんな時間か!昼飯でも食いに行こうよ・・・」
「はい、じゃあご一緒しましょう」
>>223 助言ありがとうございました。ネオ戦自が動ける・・・。
○守護神リリス
サードインパクト後の世界で死んだ人々の、魂の集合体。
元々あった魂は、綾波レイ達が持って行ったため、最初はただの破片にすぎなかったが
要塞都市・霊能局の儀式によって、魂を持った。未完全で、頭部のみ。
>>216の訂正
×白いぶよぶよした人間→○白いぶよぶよした人間の頭部
「クーデターの表向きの首謀者は大統領ということになっていましたが、兵員を指揮していたのは海軍のダンドリッジ将軍の一派だったようです」
エドガー公安長官の報告を受けたギーガー様は苦虫を噛み潰したような顔をした。
「あいつか・・・全く、どいつもこいつもわしを裏切りおって・・・!」
ダンドリッジ将軍はトライラックス海軍のマレーシア駐留部隊の司令官だが、全くの偶然から行方不明になっていた旧型EVA陸号機とかいうのを発見した人物である。
ギーガー様はその手柄によりダンドリッジ将軍を二階級昇進させたが、当人はマレーシア駐留司令官役を留任されたことが気に入らず、不満を持っていたという話だ。
「しかし、それはダンドリッジ将軍が本国勤務を希望していたことを考慮に入れなかったギーガー様の側にも問題があったのではないでしょうか?」
私が進言すると、ギーガー様は「ううむ!」とうなり声をあげた。
「それで、ダンドリッジ司令官の一派はノンシップ“デウス・ウキス・マキナ”にイックスから脱走したK-1ゲリオン2体の他に、旧型EVA漆号機とやらを積み込んで国外逃亡を図ったのです」
「旧型EVA漆号機?」それを聞いて私は驚いた。
「それでは、ダンドリッジ達は陸号機の他にもサードインパクト以前に建造されたEVAを発見していたと言うのか?」ギーガー様も問い返す。
サードインパクト以前に自爆した私の零号機の残骸からバーベム卿の一派がすでに次世代EVAを開発していて、先に発見された陸号機とやらもそのひとつであるらしいことは聞かされていたが・・・。
「いいえ、そういう触れ込みになっているだけですよ」と、エドガー長官は否定的な口調で言った。「恐らくダンドリッジ将軍の側近達が2匹目のドジョウを狙ってニセモノをでっち上げたものでしょう」
243 :
山崎渉:03/04/19 23:53 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
244 :
242:03/04/19 23:58 ID:???
海上都市大阪近郊の現在は廃棄されて使用されていない工業地帯跡を制圧しているネオ戦略自衛隊の一分隊は息を飲んだ。
工場の廃屋の中に見覚えのある巨大な兵器が隠されていたからだ。
体色は紫、頭の上に大銀杏、腰にマワシを着け、額に角のようなものが一本生えている。
間違いない、先立って旧東京を襲撃してスモーウォーカー部隊の中の一体である。
ネオ戦自の隊員達が銃を構えて警戒していると、トライラックスの脱走兵らしい男が現われた。
大柄でガッシリした体格だが、かなりやつれていて、年齢はそれほどではないくせに白髪頭を振り乱している。
「食べ物をくれ・・・腹が減って死にそうだ・・・」と、言うと、その男はばったり倒れてしまった。
トライラックスの脱走兵はネオ戦自の仮設基地に連行され、食糧を与えられてから尋問される。
「すまねえな、恩に切るぜ。俺は白猟のスモーカーってんだ。ついでに煙草ももらえると助かるんだがな」
白猟のスモーカーは煙草を吸いながら、なぜここまで逃げて来たのかを語り始めた。
「俺はこの間、スモーウォーカー部隊を指揮して旧東京を襲撃した。駐日A級大使の命令でな。だが、あの女のやり方にはもうついて行けねえ・・・これを見てくれ」
と、言うと、彼は着ていた革ジャンを脱いだ。
全身に鎖で縛られた跡と鞭で引っ叩かれた跡がある。
「俺なんかこのくらいで済んだからまだマシな方だ。もう1人はヒナに殺されちまった。あとの2人もどうなったかわからねえ。今頃はもう殺されてるかもな・・・」
「K-1ゲリオン、や・・・スモーウォーカー、を・・・開発、するに、当たって・・・失敗作、が・・・かなり、多数、に・・・できて、しまい、ました・・・」
我が国における次世代EVAの開発責任者であるキサラギ博士が淡々と語る。
「それら、は・・・サルサ・セカンダス、の・・・山奥、に・・・封印、されて・・・いました、が・・・いつの、間に、か・・・格納施設、から・・・なくなって、いた・・・そうです・・・」
「恐らくそれでしょう」私は言った。「失敗作の次世代EVAをそれらしく改装して、旧型EVA漆号機とやらに仕立て上げた可能性が考えられます」
「馬鹿な、しょせんは失敗作だぞ。あれらはコントロールが効かなくなり、暴走する危険性があるから、サルサ・セカンダスの山奥に封印しておいたのだ」
「味方、にして、も・・・コントロール、が・・・聞かない・・・敵に、回して、も・・・手強い・・・質の、悪い・・・失敗作、です・・・」
「それで、K-1ゲリオンは何体残っている?」ギーガー様がキサラギ博士に尋ねた。「確か訓練中の8体の他に予備が4体あったと聞いていたが?」
「他、の・・・8体、よりも・・・完成、が・・・遅れて、いました、が・・・予備、の・・・4体、も・・・準備、できて・・・います・・・」
「訓練中の8体のうち2体が脱走したから、残っているのは6体・・・予備の4体がすでに完成しているとなれば、10体ということになるか。次の問題はそれらを操縦するパイロットだが・・・」
「ヘル、が・・・K-1パイロット、に・・・復帰、したい、と・・・言って、います・・・」
ヘルというのはホテル“ネオ・トライアル”で客室係をしていたクローンアスカだ。
「そうか、サルサ・セカンダスではひどい目に遭ったので臆病になっていた感があるが・・・ヘルがK-1パイロットに復帰したいと言っておるか」
ギーガー様は言った。私にもそれがなぜなのかわかったし、恐らくギーガー様にもわかっていたのだろう。
今回のテロ事件でノヴァや他のクローンアスカが何人も死んだ。綾波教団に間接的に殺されたのだ。
ヘルも殺された仲間の仇を討ちたいと思っているのに違いない。しかし、果たして・・・。
大海原の上を漂流している船が一隻。
モーターボートのようだが、動いてはいない。
ただ、波に揺られて漂流しているだけである。
「く・・・何てことだ。うまい具合に艦隊から抜け出して来たはいいが、燃料が切れてしまうなんて・・・」
操縦桿を握っている男が悪態をついた。
「ヒナ大使の“鎖”のせいでこのボートの計器類まで狂ってしまっている。これではここがどこなのかもわからない」
「どうする? このままでは我々は海の上で干物になってしまうぞ」
「ウーラ中尉、通信機の具合はどうだ?」
黒人系混血児らしい女性乗組員は通信機を弄繰り回しながら言った。
「駄目です。通信機も狂っています。それに、下手に救援信号などを発信したら、艦隊に傍受されてしまう危険性もあります」
「万事休すか・・・ネルフ・トライデント側に投降するどころか、その前に命が助からんな・・・」
「いや、待って下さい! あれを見て下さい!」乗っていたうちの1人が空を指差して言った。「何かが飛んで来ます!」
水平線の向こうから何やら飛行船のような物体が飛んで来る。
トライラックスのノンシップとは明らかに形状が異なっている。
「しめた! 助けを求めるんだ! 大声で叫べ! おーい!」
「おーい、おーい! 助けてくれーっ!」
漂流していたトライラックスの脱走兵達は謎の飛行物体に向かって手を振りながら、大声で叫び、助けを求めた。
「ところ、で・・・フウイ・ノ・レイ、様・・・フウイ・ノ・レイ2号、様、の・・・移植手術、が・・・成功、しました・・・」
「おお、成功しましたか!」これは良い知らせだ。「それで、フウイ・ノ・レイ2号はいずこに?」
「こちら、です・・・どうぞ・・・」
キサラギ博士に行政局科学部の分室へ案内される。
ところが、そこで私はとんでもないものを目の当たりにさせられる所となったのだ。
と、言うか、最初はどのような状況になっているのかさえわからなかったくらいであった。
「フウイ・ノ・レイ1号、移植手術は無事に終わりました」聞き覚えのあるフウイ・ノ・レイ2号の声が聞こえた。
しかし、その声の主は私が見たこともないような奇妙な姿をした機械の塊りであった。
「フウイ・ノ・レイ2号! 貴方なのですか?」私は現実を許容し切れず、困惑して問い返す。「どうしたのです、その姿は?」
フウイ・ノ・レイ2号はもともと私とそっくりな外見をしていたはずだ。
しかし、その物体はほとんど原型を留めてはいない。
「はい、私はフウイ・ノ・レイ2号です。少しばかり外見が変わってしまいましたが・・・」
「少しばかり、などというような生やさしいものではないではありませんか!」
「スペアの身体は部品が足りなかったらしく、他にも色々な部品を移植してもらったのです・・・」
「申し訳、ありません・・・何分、にも・・・開発段階、だった、ため・・・こうなって、しまい、ました・・・」
キサラギ博士が例によって淡々とした口調で解説する。
「外装、は・・・防弾加工・・・9ミリ機関砲・・・対戦車自動砲・・・レーザーブラスター・・・ロケットランチャー・・・対ATフィールド仕様ラスガン・・・など、を、搭載・・・背中、の・・・ロケット噴射機、で・・・飛行、も・・・可能・・・」
>>247,
>>248あたりになると、眠気で文章が
思うようにうまく書けなくなってしまった。
今回は京都最終決戦に際しての準備立てとして
かなり飛ばしてしまったな。
>厚木基地最後の兵士さん
スモーカー大佐の方は一足先にネオ戦略自衛隊に投降させました。
そちらの方も春日歩を海上都市大阪へ連れて帰って来て下さい。
>高橋覗さん
スモーカー大佐をそちらの大阪駐留部隊に投降させました。
スモーウォーカー『紫一角』もそちらの戦力に加えて下さい。
ちなみにスモーカー大佐は白兵戦は得意だが、機械は苦手という設定。
>町奉行さん
ウーラ中尉他数名を洒落でそちらのエンタープライズ号の方へ
投降させました。ウーラ以外は今の所は名無しですが、
『スタートレック』ネタで他のキャラを登場させても良いかと思います。
教団大神殿に潜入して捕虜にされたオドー以外ならOK。
>E計画さん
フウイ・ノ・レイ2号が戦闘用サイボーグ化して復活。
実はこれは『ナディア』関連ネタでE計画に絡んでもらいたい
ということがあったのですが、難しいですかね。
ちなみに私の構想は、
ゴンザレスという悪人がE計画に雇われてタルテソスの遺跡から財宝を盗掘、
フウイ・ノ・レイ2号はその際に借り集められた奴隷の1人で、E計画の
ボーイの姉さんにサイボーグ化される。京都最終決戦ではゴンザレスは
E計画側の伏兵戦力として参戦。フウイ・ノ・レイ2号と対戦し、倒れる。
ちなみにゴンザレスは『ナディア』の悪役で、やはりタルテソスの財宝を
狙っていたヤマ師だったが、ジャン達に爆弾を喰らって死亡したらしい。
あと、E計画の本隊とは教祖かギーガーあたりを当てるかな。
ギーガーは主席司教に戦いを挑んでやられる、というふうに考えていたが、
その前にロンギヌスの中の誰かを倒して強い所を見せても良いのではないか、と。
>????他さん
>OTR通信士さん
私の方は大体、京都最終決戦に持ち込んで良い状態です。
ヒナ大使とか艦隊に残っている次世代EVAとかはどう配置すれば良いでしょう?
あの〜、掲示板作ってみます?そこで皆さんが自分の設定を整理してくれれば、参加者がわかりやすいと思うんですが。
>>251 あ、なるほど。それはいい考えだ。
と、言う訳で、設定整理掲示板を作るに一票。
これだからこいつ等は……と戦わざる者が愚痴を漏らすのはいつもの事。
言ったって聞くはずが無い。
「予定通り」に行けば、彼らは今のような活躍を出来なくなるのだから。
花の命は短いもの。それが火のものともなれば、ほんの一瞬だ。
「………Longinus、『D』とも都合をつけることが出来た。
ブレイン達との直接交渉はしていないが、その上の提唱者の許可がある。
我等AngelArmsチームFの今後一切の行動に対し、内側からの制約は無い」
ライナの一声に集められたチームFの面々は拳を突き上げ、雄叫びを響かせる。
士官服姿の彼女が左腕を上から前方にすっと下ろすと、再び部屋は静かになった。
「ラミエル分隊は一騎ずつ分かれて例の部隊の護衛に回れ。
存分に焼き付けてやれ、その力を! 姿を!!
決して出し惜しみをするな……全てを焦土に変えてかまわん」
魅惑的な笑みに、10の異口同音の叫びが返ってくる。
「カラーズ3名はチェシャと共に私と分隊を組む。
ゴーレムとブレイドは連絡網の要となるクリスタル、リッチと共に行け」
それぞれがそれぞれらしい、イイ顔でイカした反応を見せる。
満足げに彼女は鼻を鳴らした。
「いい面構えだ。
ミッション開始までの短い時間を各自最終調整に回せ。
これが我等最期の猶予期間となるだろう。全てを有効に使い切れ。
以上だ。次の合図まで解散」
7,8行目の間にすみませんがこれを追加して。
パイロとパイクには先陣を切ってもらう。その後の行動はそれぞれの判断に任せる。
今晩は1ネタレスのみ。
一身上の都合により今週の水曜木曜、書き込みも反応も出来ません。
金曜はおそらく大丈夫と思います。
今回のネタで、チームFの全キャラ(?)登場です。
京都で動くのはだいたいLonginus、『D』、チームF、ダブリス関係他になると思います。
書き込みの都合上、というか、戦力格差を考える上で少数のチームを組んで彼らは行動するでしょう。
一部の例外を除き単独行動はおそらく無い、かな?
>トライラックスさん
伏兵戦力としてですか? そう言えるものが無い事も無いので、問題は無いです。
ただ、そのネタの展開をこっちで上手く出来るかどうか。
ていうか、まさか2号がそんな事になろうとは…
姿をあんまり想像したくないような感じにつぎはぎなんでしょうか?
>>251,252
正直この段階における新規参入は非常に厳しいって言うか、十中八九無理。
それはこの流れを作った一人である自分の責任でもある。すみません。
でもその案はいいと思う、私も賛成。過去スレ保存サイトも出来たしね。
で、その設定整理用板はエヴァ板以外で何方かが作るんですよね?おそらく。
まあ……あと「ちょっと」待てば当方に関してはほぼ書く必要がなくなるけど。
裏(設定のみ)だけで当方のネタが生きることにおそらくなって、
表(ネタスレ)には出てこなくなるだろうから実質以下略。
この流れ(第一部?)が終われば、必要最低限の設定だけ残ってすっきりすると思う。個人的には。
ではこれにて。
隊長個人日誌
紀伊半島方面に行っていた特務曹長以下数名が帰還した。
どうも、トライラックスの艦隊でなにかが起きたようだが、救助された
女性の証言はいまひとつ、理解しにくく詳しいことは把握できない。
だが、現大使が異常な行動を起こしたということだけはなんとなく解った。
詳しいことを調べる必要があるものと思われるが、人員の問題上、そうそう
人手を避けそうに無い。
哨戒飛行の数を増やすだけが今のところの限界のようだ。
また、ネオ戦自から共同戦線の話がでている。
こちらの出撃は、トライラックスに渡っている二人が帰国次第、すぐという
ことで作戦を組む。
また、バーミリオン隊の準備も整っており、作戦は時間を正確に組むため
両隊の時計を合わせるように支持する。
副隊長個人日誌
準備してもらった輸送機により、帰国。
すでに、ランドマスターは作戦準備が整っているとのこと。
輸送機は、トライラックスの艦隊の側ではなく、オーバー・ザ・レインボーの
側に着陸だという。
無事になにごともなく帰国できたのはありがたい限りだ。
ただ、トライラックスのクローンアスカ、ミソラ少尉が当ランドマスターと
行動をともにしたいという申し出に隊長は難色をしめしたが、彼女の
熱意ある、説得によりこれを了承。
また、衛生兵少尉が作戦行動開始とともに前線部隊での参加を希望。
武器、弾薬装備は彼女独自の物をメインで使うということである。
これには、隊長も驚いたようだが、レポートの提出の結果それを
認めることとなった。
だが、隊長は彼女に、前線ではなく、敵の本拠に乗り込むまで
突撃隊への参加を禁じる。
彼女もそれを了承する。
衛生兵少尉個人日誌
そう、本陣への突撃隊への参加。
いいわ、それで。
ええ、それを希望します。
是非。
ええ、わかってます。
人質の生命を第一に考えてますわ。
あの連中にこれ以上、誰をも殺させません。
死ぬのはやつらですよ、隊長。
レナもその姉妹も、このミソラだって
決して殺させませんから。
厚木基地最後の兵士担当です。
これで、いよいよランドマスター隊は出撃します。
その前に、当然ネオ戦自大阪基地へと立寄りますが。
他のトライラックス訪問組みの方がどうなったかは
書いていませんがどうなったかはこちらで決められませんし。
ただ、機内では少尉の周囲に恐ろしげな空気が漂っているとだけ。
ついでに少尉は、また武装を新に作ってます。
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・悪党度
春虎念会長>ボスク=ナカガワ・レイジ>キール・ロレンツ議長>主席司教>バーベム卿>E計画提案者>便利屋スズキ>碇ゲンドウ
・正体不明度
主席司教>聖母>バイオレンスジャック>美嶋玲香>バーベム卿>教祖>キサラギ博士>ファイン=プット>シルヴィオ・アマート>春日歩
260 :
ネオ戦自隊員 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/21 22:24 ID:WCxtXMC2
仮設基地周辺を哨戒していた部隊が、パイロット付きのスモ―ウォーカーを発見した。心身共にか
なりまいっている様子で、尋問した将官に、まず食べ物やタバコを要求したらしい。パイロットはスモ
ーカーという男で、こないだ旧東京・要塞都市を襲撃したスモ―ウォーカー部隊の指揮官だったとい
う。あの事件では、俺の同僚も戦死した。そいつが、何故ネオ戦自の基地に来たんだ!?・・・と思っ
たら、艦隊を命からがら脱走してきたという。ヒナ大使が、部下に無茶なセックスを強要したり、逆ら
う者は気紛れで殺したり、鎖で無理矢理操ったりするものだから、そのやり方についていけなくなっ
て逃げてきたらしい。旧東京・要塞都市を襲撃したのも、鎖で操られて逆らう事ができなかったから
らしいが・・・・同僚が戦死した俺は、複雑な思いだ・・・・。しかし、スモーカー自体は悪い奴じゃなさ
そうだし(ていうかボケてるっていうか)、かなり疲れてるって事で、今は救護室で休ませている。で、
彼のスモ―ウォーカーは、とりあえずネオエヴァ格納庫に保管する事になったようだ。
261 :
偵察部隊A・隊員 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/21 22:35 ID:WCxtXMC2
京都の様子を探る為、俺達偵察部隊が装輪装甲車3台に分乗して、出発した。主な任務
は、京都までの障害物の確認と掃討だ。京都に到着したら、そのまま京都市内の偵察任
務に移る予定になっている。京都市方面の上空には、相変わらずぼんやりと、赤いモヤ
がかかっている・・・・・。偵察部隊は、その赤いモヤに向かって進む事になる。しばらく進
むと、淀川沿いの道に出た。ここで偵察隊は3つに分岐して、偵察部隊A(これが俺の部
隊)は淀川沿いに・部隊Bは、淀川の南側を・部隊Cは、淀川の北側を、それぞれ担当す
る。3隊の偵察部隊は、お互いの無事を誓い合って、分れていった。俺の部隊は、淀川沿
いを警戒しながら走る。海上都市大阪から離れていくにつれて、周りの風景も殺伐とした
ものになっていき、人通りも酸くなくなっていく。その点は、旧東京周辺と変わんないな。
空軍の基地はすでに戦闘準備態勢に入っていて、まるで芋を洗うようなてんやわんやの大騒ぎである。
これはかねてより予定されていたことだったらしいが、先立ってのテロ事件で少しばかりズレが生じてしまったようだ。
えらくいかつい体格をした汎用人型決戦兵器が2体、停まっているのが見えた。
片方は体色が赤く、もう片方は黒い。赤い方は弐号機に似ていなくもない。
「キサラギ博士、あれは?」と、私は尋ねる。
「あれら、は・・・スモーウォーカー、に・・・続いて・・・開発、された・・・格闘戦仕様、EVA・・・K−1ゲリオン、です・・・」
「なるほど、スモーウォーカーに比べれば実用性はありそうだが・・・」しかし、果たして・・・。
トライラックス軍の本隊もいずれは日本へ進撃さざるを得ない現状にあるようだが、その準備にまだしばらくかかりそうだ。
ネルフ・トライデントの訪問使節団は一足先に空軍の輸送機で日本へ帰還することになった。
ただし、日本に駐留しているトライラックス側の艦隊とは連絡がつかない状態にあり、すでに綾波教団側から攻撃を受けているか、制圧されてしまている可能性も考えられる。
そこで、碇君達を乗せた輸送機はトライラックス側の駐留艦隊ではなく、トライデント側の空母オーバー・ザ・レインボーの方へ向かうことになっている。
「それでは、私も一足先に日本へ行って来るであります」ミソラ少尉が敬礼して言った。
「気をつけてね、ミソラ」残っているクローンアスカ達が見送りに来て言った。
「あたし達も遅れて後から行くわ」そう言ったのは例のシヴァとかいうクローンアスカだ。「ノヴァやヨミの仇も討ってやりたいからね」
相変わらず鼻っ柱の強い奴で、どこかのだれかさんにそっくりだ。
263 :
大阪:03/04/22 02:40 ID:???
ランチマスターのヘリコプターは山の中を空から捜し回った。
黒いお相撲さんロボットがバラバラになって山の中に散らばっとった。
私が乗って来た赤いのと、もう1台の紫色のはどこにも見当れへん。
ストーカーおじさんはおヒナ様に鎖で捕まって連れ戻されたんやろな。
今頃はもう殺されとるかも知れへん。
顔は怖いけど、そないな悪い人やなかったのにな。
とにかく、私はランチマスターのヘリコプターで大阪へ帰ることになった。
海上都市大阪は私がしばらくおらんかった間にもっと大変な状態になっとる。
綾波教団との戦いの時が迫っとるからや。
そうや、あのおヒナ様とかいう大使の人は綾波教団と条約を結んだんやったな。
つまり、綾波教団とトライラックスは手を組んどるんや。
ほなら、私はその綾波教団の味方であるトライラックスの船におったから、その秘密を知っとるいうことになる。
トライラックスの大使のおヒナ様いう人は恐ろしい人やで。
鎖を操って人間やお相撲さんロボットを縛り上げたり、気に入らん奴は殺したりするんや。
何やて? 私の言うてることがようわからん?
「鎖を操る」いう意味がわからんやて?
そやから、鎖を操るいうことは鎖を操るいうことや。
どない説明したらええねん! そやから、さっきから言うとるやろ!
鎖で人間やお相撲さんロボットを縛り上げたり、気に入らん奴は殺してしまうんやて!
「空軍の皆様方におかれましては、この重大な時局に軍用輸送機をご用立てして頂きまして、まことにありがたく存じます。何と申し上げてお礼をすればよろしいことやら・・・」
ランドマスターの副隊長は例によってやたらと堅苦しい口調で空軍の司令官や幕僚達に頭を下げて回っている。
しかし、衛生兵少尉の方はやはり相変わらず黙りこくっていて、ただならぬ殺気立った異様な雰囲気を放っている。
トライデントの兵士は少しは持ち直したとは言え、相変わらず悪い夢を見たような顔をしている。
オーバー・ザ・レインボーの通信士も程度の差はあれ、あまり良い気分ではなさそうだ。
加持リョウジ氏とネロとかいう男はわりと落ち着いているように見えた。
後輩の綾波レイは一見すると取り澄ましているように見えるが、内面は恐らく必ずしもそうでもないであろうことはわかる。
そして、碇君は・・・。
「フウイ・ノ・レイさんには色々とお世話になりました。副隊長じゃないけど、本当に何とお礼を言って良いやら・・・」
「いや、改まって礼など言ってもらうようなことではない。私自身さえも指導者達の秘密主義に翻弄されておったのだから、な」
「でも、その状況で詳しい事がわからないのに、僕達や日本のためにこれだけして下さったのだから・・・」
「うむ、そう思ってもらえるのなら、私もありがたいがな。しかし、碇シンジ殿・・・」私も改まった口調で言った。「私はこのような時にどのような顔をして良いかわからぬのだ」
「・・・!」碇君がビクッとした反応を示した。どこかで聞き覚えのある台詞だと思ったのだろう。
しばらくの間、息が詰まるような沈黙が続いた。
「・・・フウイ・ノ・レイさん、貴方は僕が聖母やノヴァと戦っている時、僕のことを“碇君”って呼んでたような・・・貴方は一体・・・?」
碇君は困惑したような反応を示していたが、しばらくしてからこう言った。
「笑えばいいと思うよ」
私は顔の人工筋肉を動かして、碇君に笑っている表情を見せた。
厚木基地最後の兵士さんが日本への帰還について触れていたので、
フウイ・ノ・レイが空軍基地へ訪問使節団を見送りに来る所まで書きました。
かねてよりフウイとシンジに交わさせたかった会話というのはこれです(
>>264)。
なつかしい台詞のやり取りですね。印象に残っている人も多いと思います。
ちなみにフウイは普段はシンジのことを「碇シンジ殿」と呼んでいますが、
前スレ拾壱でシンジが聖母に悪戦苦闘している時は「碇君」と呼んでいます。
>厚木基地最後の兵士さん、高橋覗さん
絡みありがとうございます。いよいよ京都最終決戦に際しての合流ですね。
春日歩さんもスモーカー大佐もお互いを死亡したものと思っているようですが。
>E計画さん
マジでどうしよう。けど、フウイ・ノ・レイ2号もそれなりに活躍させたいし。
>????他さん、黒縁メガネオペレーターさん
復帰ぎぼ〜ん。これじゃお話が先に進まないよォ〜。
あと、
>>251,
>>252,
>>254で語られていた
設定解説スレを作るという件は私も賛成。
特に私の場合、はっきり言って設定を膨らませ過ぎて、
自分でも把握し切れなくなってしまった感がある。
読み返してみると、相互に矛盾していて、
辻褄合わせるのが大変な箇所がたくさんあるし。
ども。????他っす。ひさびさのカキコなのにまたネタ書いてなくてすみません。
非常にまずい事に五月に入らないと時間を多く取れないっぽかったりします。
……京都編は今までで一番分量が多くなるだろうしなあ。
で、
>>251の案には賛成です。思えば、予想もしない世界になりましたな、このスレの世界も(W
○トライラックス担当さん
ヒナ大使の艦隊はOTRの進路を阻む形で配置するのがベストですかね。主席が更に
強化を加える可能性もありますけど。また琵琶湖方面にヒナ大使本人のいる旗艦を
置くのもいいかと。で、例のセガサターン2nd使徒に気付いて飛来してくるエヴァ能力
者等との対決というのもいいかと思います。
「……やっとだな」
そのつぶやきの最初は、誰の耳にも届かなかった。
ただこれだけでは何をさしているのか本人以外には解らない。
「………長いようで…短いようで」
懐かしい過去に想いを馳せている表情は、とても柔らかかった。
他の仲間と共に、ゆっくりとその準備を進める。
「何か言ったか?」「ああ、いや。別に」
この時の為に。そしてここからの為に。過ぎてみれば短いかもしれない。
けれどその間はとても長く感じるだろう。
「……長すぎるな」「何だ。トイレか? 確かに長いな」
仲間の勘違いを軽く笑ってやんわりと否定する。
そんなくだらない事ではない。
もっと比べるものも無いほどに高尚なものだ、これからなす事は。
皆の喜ぶ顔がすっと浮かんで、また笑みがこぼれた。
「……………気持ち悪ぃぞ、お前」
「すまんすまん、ちょっとツボにはまってな」
可笑し過ぎる。楽し過ぎる。嬉し過ぎる。
最高だ。
どこまで我慢できるかも勝負の見所、力の見せ所だ。
とにかく、あと少しが待ち遠しい。
これからに向けての布石を一つ(笑)
「決戦」に向けて当方『E』の動きはほぼ完了しているので、
あとはおそらく待つばかりって感じです。
2,3書いておいた方がいいかなって話はあるのですが。
それと一つ修正。
>>254の「7,8行目〜」は上からではなく「下」からです。スマソ。
>????さん
現実は厳しいなぁ……て感じですね。どうしたものか。
黒メガネさんも4月最終日まできっちりレスを出来るのかどうか…非常に心配です。
今週末25,26,27。
おそらく28,29が詰めに詰めて黒メガネさん参加での決戦開始、最後のポイントかな。
あくまで私見ですが。
念の為もう一度書いておきますが、次の夜(水から木)とその次の夜(木から金)、
私は書き込みもレスに対する反応も出来ません。
私、高槻の淀川にほど近いところに住んでるんですが、さっき近所で戦闘がありました。
機関銃の銃撃音みたいなものが聞こえたんで、そっと窓から見ていたんですが、見なれ
ない装甲車が、50人ほどの使徒人間に囲まれて、抗戦していたんです。全員サキエル
の使徒人間でした。流れ弾とか飛んできて、怖かったですよ。しばらく戦闘が続いていま
したが、その装甲車も頑丈なもので、使徒人間を全員倒しちゃいました。で、装甲車はま
た走り出そうとしたわけなんですが、淀川からいきなり人影が飛び出してきて、装甲車の
目の前に降り立ったんです。サキエルタイプの聖騎士です。さっきの使徒人間達は、こ
いつが率いていたんでしょうね。装甲車は、機関銃の猛射撃を浴びせますが、そんなも
んATフィールドに弾かれて、効きません。聖騎士は余裕の笑みを浮かべながら、手の平
から剣を出し、装甲車につきたてました。でも、私が驚いたのはその後だったんですよ!
聖騎士につきたてられた場所、ピンポイントに、装甲車のATフィールドが出現したん
ですよ!!聖騎士も「まさか」というような、驚愕の表情を浮かべながらも、なおも剣
で必死に攻撃しますが、装甲車のATフィールドは破れませんでした。やがて装甲車
が上部から、レーザー砲のようなものを出しました。砲身に光が収束したかと思うと、
聖騎士に向けてレーザーを発射しました。聖騎士もATフィールドを展開して、レーザ
ーを防ごうとしました。しかし、レーザーはそれをブチ破り、聖騎士のコアに直撃、聖
騎士は吹っ飛んで行き、淀川に派手な水飛沫をあげて落下して行きました。落下した
瞬間、水面に十字の光が立ちあがりました。コアをやられて、死んだんでしょうね。
で、勝った装甲車は、走り去っていきました・・・・。あれが最近大阪に来たと言う、ネオ
戦自なんですかね?それにしても、ATフィールドといい、ATフィールドを破るレーザ
ーといい・・・。外見は、普通の装甲車だったんですけどね。
うーむ、漏れのネタが、なかなか進まないですいません。
黒めがねさんは、もう忙しくなってしまったんだろうか。
>トライラックスさんと厚木の兵士さん
ネオ戦自本隊の出発前に、ネオエヴァに守護神の力つけるんですけど、
スモーカー大佐のスモ―ウォーカーと、ランドマスターにも付けますか?
279 :
200:03/04/23 00:23 ID:???
・・・・・・・・・・・ご無沙汰です。
頑張りますとか吹いておいて怠けに怠けている者です。
一応、戻ります。
>高橋さん
掲示板作成、お疲れでした。時間あるときに寄らせてもらうかもしれません。
あと・・・忙しかったのもあるんですが、自分の不在はたいてい怠けです。
迷惑かけてすみませんでした。
>提唱者さん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん。
お詫び代わりにとりあえずひとつ、ネタ書きました。
ご笑覧頂ければ幸いです。
まだ板におられたらの話ですけど。
あああ死んじまえ自分。
赤い街の底、半分ほど灰になった煙草をいとおしむように味わう彼女の前で、霧が割れた。
一瞬全身に走りかけた警戒と緊張を、意志の力で見事に封じ込め、彼女は物憂げに顔を上げる。
わずかに動いた拍子に、炭化しちぎれかけた腕の付け根から血が滴る。
現れた彼女と同じ黒装の男はかすかに笑みを浮かべた。
「・・・やられたな」
「そっちこそ」
「煙草あるか」
「悪いけど、これが最後の一本」
ふうっと、わざと大袈裟に彼女は煙を吐き出してみせる。紫煙が広がる。足台がわりの
戦利品のコアを、黒い軍靴の先でゆらゆらと転がす。光を失った球体は重く沈黙している。
薄い煙は、すぐに赤い霧に紛れて消えた。
「・・・で?」
見つめる彼女の目は鋭さを失っていない。男は背後の街を一瞥した。
「騎士は残り一人だが、少々問題が」
「何」
「バイオハザードってゲーム、知ってるだろ」
「まあね・・・って、まさか」
彼女は思わず男の顔を凝視した。男は首を振った。
「悪趣味ここに極まれり、って奴だよな」
「ゲームと違うのは、死んだ奴は死に方に拘わらず問答無用でポーンにされること。
死んでも俺たちは解放されない。それも自分の意志じゃなく、恐らくこの赤い霧・・・
っつーか、あのニヤケた司教に操られて、だ」
「・・・じゃあ」
「ああ。現在俺を追ってるのは四人。騎士が一人、残りはそいつら」
「全員?」
「いや。さすがに全身バラバラに刻まれた奴とか、爆発で吹っ飛んだ奴なんかは
駒にはされてない。全て確認できた訳じゃないけどな」
「・・・動ける奴だけ使ってやるってことか」
彼女は嫌悪に顔を歪め、足元に唾を吐いた。毒の滴るような目で男を睨み、笑む。
「なら供養はこの手で、よね」
「ああ」
男は同じ笑みを見せた。
それから一分ほど、二人は赤い霧の底で簡単な打ち合わせを済ませ、それから
男は一人また霧の向こうに消えていった。
残された彼女は姿勢を崩さず、とっくに消えた煙草の香りのかすかな残滓を楽しむ。
と、その眼前で、赤い靄がふわりと動いた。部隊への入場を告げる緞帳のゆらぎのように。
彼女はゆっくりと、暗い眼差を上げた。
282 :
281:03/04/23 00:31 ID:???
フライング迎撃続き、上でした。
下ですか? 今書いてます。あと40分・・・かからないといいなと。
誰もスレにいなきゃこんな断り関係ないですけど。
ふう。
>黒メガネさん
生きろ(ものの○姫より)
まだいました。寝る前のリロードで
>>279見て、しばし待ち。
絡みべりーサンクス。カッコイイ。
でも! ああごめん! 僕はもう待てないよ!!
帰ってからの楽しみにとっておきます。
これから寝ます。明日じゃなくって今日は5時前起きです(笑)
284 :
281:03/04/23 01:14 ID:???
40分経過したけどあがってません。戦闘がどんどん長くなる。
>提唱者さん
・・・ありがとうございます。
・・・何故昨夜にでも始めなかった自分。
はぁ・・・では時間区切らないでゆっくり残り書きます。
少しでもちゃんとしたのを、お見せしたいですから。
ということでもうしばらくかかります。
スレにはいますので、どなたか連絡でもあればどうぞ。
285 :
281:03/04/23 02:24 ID:???
・・・と吹いたものの時間切れになりました。
明朝6時起きなんで限界。すみません。
という訳で下は明日、恐らく昼間か夕方辺りに。愚痴連絡も恐らくそのときに。
落ちますか・・・
286 :
町奉行:03/04/23 23:50 ID:???
順調ってとこだな。
機関、装甲、武装に問題はねえな?
ようし、いいぞ。
各部署の試しをするからな、海上を進む進路だ。
大阪の前で陸の上を飛ぶぜ。
どうした?、他の連中はどうなんだって?
ああ、サカキにしろ、赤木博士にしろ、みなそれぞれの
方法で京都に乗り込むつもりだ。
まあ、心配するな。
上手くやれるだろうしな。
攻撃班、核装備の点検、試験を開始。
照準に微妙なずれ?、射撃無しで直せるのか?
そうか、じゃあすぐにかかっておけ。
機関室、どうだ?、準備いいか、じゃあ全開全速試験開始。
最大速度を三分維持しろ。
ようし、減速、通常速度、異常は無しだな?
どうした、なにがあった?
人?、海上にか?、よし、救助する。
あの小型船に近づけろ。
町奉行書きです。
飛行船は出発、海上で装備、機関のチェック後投降者Bを発見
船に収容しました。
これ以後、エンタープライズの通信士はウーラ、ですね、当然。
機関室には、当然チャーリーかラ・フォージですか。
「やれやれ、派手にやってくれたものだ。」
瓦礫の中でオレはつぶやいた。連中が奉行所のセットに迫り、そこへの障害として配置
した戦力との戦闘の最中にヤツ等が持っていたN2兵器が爆発してしまったのだ。
おかげで映画村はただの瓦礫に。こちらで用意した死人どもも壊滅だ。まあ、一度に全
部連れてきた訳では無いし、いくらでも補充は効く。
……さて。目の前にはヤツらの最後の一人がいる。『糸』で体の神経系を支配した上で
ついでにアルミサエル因子で邪魔な要素を取り除いたので、こいつは逃走も反撃も自殺
もできない。運がよかったのか、悪かったのか、奉行所まで入り込めた…と、いうか死
人どもにぶっとばされて来たヤツだ。とりあえずはたどりついたと見なして、爆発の直
前に回収しておいた。
「爆発自体は偶発的だったようだがな、最初からそうしていればよかったのだよ。そう、
私を直接狙わずにここを爆破していれば、『この場』での勝ちは認めてやったのだがね。
まあ、私が守る場所を破壊したのだから、半分はそちらの勝ちといった所かな」
そして、オレはソイツを取り囲んでいる集団……バルディエル達と新たに呼び出した死
人達…を見まわした後、宣告した。
「さて、それではこの奉行所のセット跡にあわせた言いまわしで締めるとしようか。
……裁きを申し渡す! E計画に荷担せし○○(書き手注:兵士の本名)。無断侵入および
破壊活動の罪で市中引き回しの上、打ち首獄門! その後は無期限の労働! 引ったてい!!」
役人スタイルの死人が、死した裸馬に男を乗せ、引きたてて行く。この後ヤツは京都市内
中を引きまわされるのだ。
……さて、次の準備は………
気がつくと置かれていたそれは一枚のディスクだった。いつの間に置かれていた物かは
誰も知らない。調べてみると規格外の容量がつめられているそれには特殊なプロテクト
がかけられている。事実、それから読み取れた情報はこの一文だけだった。
『後事のためにこれを託す。私の力が失われた時、君達は中身を知るだろう G』
そして、ほぼ同じ頃、トライラックスに行っていた者達が帰還したOTRにそれの送り主
が現れていた……。
芦ノ湖のほとり……かつて綾波教団の本部があった場所に一人の巨人が立つ。見ている者
がもしいたなら、彼は何者かと対話しているのに気付いたであろう。
「……そうか。これで改めて俺は確信した。俺をここに呼んだ者が誰なのかをな」
そして、彼は何者かに話しかける。
「……そうか、お前も来るのか。……いいだろう。私といるなら未熟な魂の残滓たるお前
でもあの霧には取りこまれぬ。……おそらくお前の仲間はお前以上となっているだろう、
伝えるなり迎えるなり好きにしろ」
……そして巨人は姿を消した。……一つの魂と共に。
ども、????他っす。また分量書けてません。こんな時期にすみません。
○高橋覗さん
掲示板作成お疲れさまです。近いうちに色々書くと思います。
今回変な物が送られてますが、EDまで閲覧不可です(藁
○黒ブチメガネさん
こんな時期に色々とご面倒かけます。書ききれませんでしたが、一応G
再登場までは進んでいると考えてください。
○Eさん
とりあえず、市中引き回しです(藁 かなり時間かかりますね、この刑(藁
○トライラックス担当さん
この後辺りでヒナ大使他のトライラックス組みに主席が対応すると思います。
また時間無くてこんなのですみません。
オレが作戦部の会議から執務室に戻ると、机の上に、何か置いてあった。
「なんだ、このディスクは・・・・?部屋を出るときには、無かったはずだが。綾波くんが置いたのかな」
「いえ・・・?私はずっと、閣下と一緒でしたよ」
「そうだよね。誰が置いて行ったんだろうか。とにかく、公安調査室の方に持って行って、しかるべき調査をさせておいてくれ。
ネオ戦自が出払っているこの時期、何かあったらいけないから。」
「じゃ、そのように処置しておきましょう。」
しかし、その謎のディスクは特殊なプロテクトがかけられているらしく、公安調査室の分析では、
どうしても内容がわからなかった。どうやら膨大な情報量が詰まっているらしいと言う事と、
Gなる人物の署名が入った、なにやらもったいぶった一文がわかっただけだった。
困ったオレは、時田社長に相談する事にして、綾波さんにアポとってもらって、日重工の社長室に行った。
「うむ。これが、そのディスクかね」「はい。何やら意味深な短文しか見ることができないのですよ」
時田社長は、JAの運用で忙しいのか、前に会った時よりも頭髪が薄くなっている気がする。
「Gというのは、綾波教に対向すべくネルフトライデントを結成した、碇ゲンドウ氏の通称だよ。
全く奴の行動は、昔も今も変わらず大根役者、だな。・・・彼はアダムと融合して、特殊な力を
持っている。その力が失われたとき、プロテクトも解除されるという事なのだろうな。
だから、これを解除するのは無理だ。高橋君のところの霊能局の、守護神の力で成仏した
霊魂は、どんな凶悪な怨霊や霊障でも地獄に引きずり込む事ができないのと同じで。」
というわけで、時田社長と相談の結果、ディスクは保存しておく事になった。
>????他さん
閲覧不可のようなので、ひとまずは保管、って形で良かったでしょうか。
「おやおや、大分派手にやっているな。」
シャークエゼキューターとかう艦に『彼女』と共に現れたオレはそうつぶやいた。知っては
いたが、精神の鎖で乗組員を融合させるとはいい趣味だ。まるで天然の使徒もどきといった
感じだな。そして、オレはそこを指揮していたメスブタに話しかける。
「ずいぶん荒れているようだな。まあ、無理もあるまい。ああいう輩のやる事はいつも変わ
らん。……それでは本題といこうか。お前の祖国…いや、元祖国かな。に行っていたネルフ
の者達がいよいよ帰還する。彼等が動くのももうすぐ故、こうして迎えに来たわけだ。そちら
さえよければ、艦隊ごとこちらに来てもらう。」
オレはメスブタの返答を聞いた。
「ふむ。なんにせよ艦隊には水没地点を通して侵入しようとするネルフやそれに加担する勢力
の海上戦力と戦ってもらう。また、希望するなら琵琶湖方面に緊急時の避難場所を用意しても
よい。……では、それに伴い我等からも贈り物をさせてもらう。」
その直後、二枚一組の羽根を『彼女』がメスブタに放り、説明をする。
「……いざという時は前に渡した羽根と三枚会わせて念じなさい。そうすればエヴァの力を持
つ者達とも互角に戦える姿になれるわ。……ただし、その力は己の命を削る力。常に自分の体
を把握しておかないと……死ぬわよ」
そして、オレはミゾロギとかいう男に話しかける。
「ところで、ミゾロギとか言ったな。私からもお前に昇進祝いだ……サンダルフォン!!」
呼び声に応じ、サンダルフォンが現れる。
「……本来ならこれは教祖だった者の役目だが、不在ゆえ私が代理で行う。……ユナイト!!」
たちまちサンダルフォンはミゾロギに融合し、新たな姿となる。
「……そいつは正真正銘、本物の使徒だ。人の手による使徒人間などとは違うぞ。これでお前
のレリエルの力の制御も、マトリエル型の分身の能力も、これまでとは比べ物にならぬ力を手
に入れた。無論、サンダルフォンの抵抗進化能力もな。」
そして、オレは再度確認を取る。
「では、行くとするか。……向こうではガギエルも貸してやろう。……無論、本物だ」
295 :
294:03/04/25 21:11 ID:???
ども、????他です。今回また少しだけです。
○トライラックス担当さん
ヒナ大使にはオルタナティブに変化するためのアイテムが与えられ、ミゾロギにはサンダルフォン
が融合しました。(肉体のコントロール権はミゾロギに与えられています)
尚、今回主席は『G』や『鋼鉄のボーイフレンド』が使用したのと同種の能力を使用しています。
○高橋さん
はい、そんな所です。
最後の改造騎士が、まとわりつく赤い霧を分けて路地に踏み込む。
迎えるのは、ちぎれかけた腕を力なく垂らして低い塀に腰掛ける女性。他に黒い人影はない。
騎士は不本意そうに赤くかすむ路地を見回し、ちっと舌打ちした。
「死にかけが一人だけか。 ・・・つまらんな。どうせ霧がカタをつける」
声高にそう言い放ち、きびすを返す。その背中に、女性の嘲るような声が絡んだ。
「つまらない? ・・・これでも?」
大儀そうに振り返った騎士の目が、女性の足元で止まった。
彼女の爪先が転がしているのは、すぐ傍に横たわった騎士の身体から、恐らく生きながら
抜かれたコアだった。至近距離での爆発にさらされたのだろう、騎士の死体からは
半分以上肉層がこそげとられ、骨格が露出している。女性がもう一方の足で軽く蹴ると、
黒ずんで形もわからなくなったものがどろりと胸郭の外にこぼれた。
「最期は結構、あっけなかったけど」
「・・・貴様」
騎士の腕がひくりと痙攣する。女性はただ笑む。
光る槍が長い両腕から音もなく引き出される。
そのとき、騎士を中心とした半径数mの路面に、突如小銃の掃射が降り注いだ。
騎士がすぐに反応して異形の頭を振り向ける。瞬間、展開された赤い光が銃弾を全て弾き飛ばし、
掃射にわずかな切れ目が生じた途端、今度は白い光が一閃した。
銃撃種がいるとおぼしき建物の一角が吹っ飛び、くぐもった音をたてて崩れる。
土煙がおさまる前に騎士は跳んでいた。二階の跳躍で崩壊した階上に到達するなり、光の槍を
一気に最大長まで振り出し、残りの壁を縦横に薙ぐ。やがてひときわ派手な音が響き、
二階全体が崩れ落ちた。騎士は空っぽになった階上を見回し、ふと動きを止めた。
先の銃撃の主がそこにいた。
正確には銃のみ。全弾撃ち尽くした銃身が、路上、さっきまで騎士が立っていた辺りに
銃口を向けて設置されていた。自動掃射モードで固定されている上、万が一
赤い霧の影響で作動しない場合に備えてか、硬い微孔テープを何重にも巻きつけて
トリガーと銃把を一緒くたに留めてあった。役目を終えた銃の傍には、
単原子繊維のきらめく糸が散らばっている。恐らくこれで何か単純な仕掛けでも作って
トリガーをホールドしておいたのだろう。安全装置替わりの糸が引き抜かれると同時に
掃射が始まる。敵がそれに気を取られている間に、これを仕掛けた人間はさっさとここを離れ、
今頃はとっくに別の場所に潜んでいるという訳だ。
騎士はまた舌打ちし、静寂の路地を見渡した。黒装の女性はさっきから全く姿勢を
変えていない。いや、そうするだけの体力が既にないのだ。応急処置と仮止血だけの傷から
流れる大量の血が、彼女の残りわずかな命を着々と削っている。
うつむき加減の顔は血の気を失い、赤い靄の中ですらさらしたように白い。彼女ではない。
「・・・伏兵か」
呟き、騎士はふっと笑った。侵入者たちのうち、ここまでの戦闘で
仲間に細断された奴が一人、そいつの自爆で粉々に吹っ飛んだ奴が一人、
そしてここに女が一人。外傷の少なかった三人はもはや騎士の脅威ではない。
残るはたった一人だ。
騎士は低く笑い声を洩らし、やがて勝ち誇ったように笑い出した。
「おい、女。残り二人で組めば生き残れるとでも思っているのか? お前が囮になって
俺を挑発し、隠れた一人が隙を見て俺を倒す、そんなところだろう?
だが悪いな。俺はお前らの遊びに付き合う暇はない」
騎士は女性の前に飛び降りた。青ざめた顔を見下ろす。
「お前のその傷なら、放っておいてもあとわずかしか保たないだろう。
せめてもの情けだ、人生最後の数分、ゆっくりと我らが聖都の姿をその目に焼き付けてゆけ。
その間に俺は最後の一人を全力で狩るさ」
自分の絶対的優位に酔いつつ台詞を言いきった騎士は、しかしふと顔をしかめた。
女性はまるで動じていなかった。完全な無関心の目で騎士を見上げる。血の滲んだ唇が
静かな嘲笑の形に歪み、黒い靴底が再びぐいと光を失ったコアを踏みにじる。
騎士の目に一瞬、激情が走る。
だがそれはすぐに別のものに変わった。女性と同じ、非情の侮蔑に。
「・・・わからん女だな。せっかく安らかな結末を与えてやろうというのにそれか?
ならば好きなだけ苦しむがいい。 ・・・お前の同朋の手でな」
吐き捨てるなり、騎士は女性に背を向けて歩き出した。片腕から光の槍が伸びる。
どこかに潜んでいる筈の最後の一人の動きは、まだない。
騎士が赤い霧の向こうに消えたあと、同じ霧の奥から、女性の前に新たに黒い人影が現れた。
定まらない足取りで歩く三つの影のうち、ひとつは頭がなく、ひとつは肩から胸にかけて
ぐしゃぐしゃに潰れ、ひとつは頭部をまともに撃ち抜かれている。明らかに、生きた人間の
動きではなかった。
女性はコアに足をかけたまま、うつむいてそっと息を吐き出した。
三つの影はごく静かに彼女に近づいてゆく。
影たちが目の前数mまで迫ったとき、初めて彼女は顔を上げた。
その表情が、彼女の見せられたものを等しく映して、歪んだ。
「・・・本当に、悪趣味なのね」
呟きとともに、残った片腕を身体の後ろから出す。ついさっきは煙草をもてあそんでいたその手には、
黒い槍のように換装された、最後の携帯型N2手榴弾が掴まれていた。
彼女の目の奥に、消えかけた熾火のように最後の死力が燃え上がる。
重傷を負った身体からは予想もできない機敏さで、彼女は足台にしていたコアを蹴り上げた。
すぐさま身を返し、N2手榴弾を宙のコアに押しつける。
そして、わずかなためらいもなく、手榴弾を発火させた。
轟音。
モンロー効果によって極めて狭い範囲に方向を限定されたN2弾の爆発エネルギーは、
秒速8000mもの莫大な運動エネルギーをもつ熱い噴流となって、進路上のコアを直撃する。
コアは瞬間的に蒸発、その超高温蒸気の奔流が、三つの黒いヒトならぬ影を呑み込み、
灰燼も残さず焼き尽くした。
炎ですらない、極熱の疾風が赤い霧を一瞬で吹き払う。
それが通り抜けたあと、火線上には何も残っていなかった。赤い霧すらも、しばらくは熱い空洞を
埋めることができず周囲に漂うのみだった。けれどそれも、そう長いことではないだろう。
反動を喰らって路地の奥まで飛ばされた女性は、今度こそ二度と立ち上がれないとわかっていた。
限界だった。もう、自由にできる時間は1分も残っていない。
「・・・けど、これ・・・で、私が、しくじ・・・ちゃ、意味、ないしね」
後始末を。最後まで手は抜けない。
激痛に身をよじりながら身体の向きを変える。もうモルヒネもエンドルフィン類似体も効かない。
それらはさっき、最後の動きのために全部使いきってしまった。
残っていた通常手榴弾三つ全部を抱え込むようにして、冷たい路上に胎児の姿勢で丸くなる。
視界が暗くなるその1秒前に、彼女は三つ同時にピンを抜いた。
「・・・まあまあ・・・楽しかった、じゃない?」
呟いた瞬間、意識が途切れた。
再び、路地に爆音がこだまする。
今度は光でも熱ではなく、大量の肉片を撒き散らして。
そこから少し離れた路上、全てを察した改造騎士が茫然と立ちつくしている。
更に先、余振に震える廃屋に身を潜めた黒装の男が、一人彼女のために瞑目する。
全ては赤い霧の底の出来事。
見守る者、まして看取る者など、そう多くもいる筈がなく。
彼らの死闘すら知られざる余興に変えて、赤い霧はより深く、より冷たく街を呑み込んでいく。
来るべき終末、その最後の戦いの、本当の始まりに備えて。
またのこのこと戻ってきました怠け者です。
なんでこんなに書かないんでしょうかね自分。ホントに死んだ方がいいかもです。
合計で68時間ほど遅れたことになるんでしょうか、フライング迎撃続きでした。
まあ正直な話、今更こんなの要るのか?って感じですけど。
やることもやらないで。
遅れた理由のひとつは勘違いですっていうか、本当は何時間も前にあがってたんですよ。
もっとフライングの人(男性の方)が活躍する展開でした。
が、書き込もうとして手が停止。
赤い霧の中って、電子機器の類が全然(少なくともこの時点での京都侵入者には)
使えなかったのでした。レーザーポインターで遠隔操作してダミー攻撃〜とか
やってたのが全部没に。あらかた書き直しました。たぶんこの程度なら霧にも邪魔されないと
思うんですが、考えてたのと違うようなら、????他様、ご指摘ください。
ていうかやるやるって自分から言ったことをロクにやらないで本当にすみません。
一応言い訳させて頂くと、第弐はもう一度(スレ内では最初か)出向いた場合、
バーベム大使の能力だけ確認して単身戻り、主席に、彼女は艦隊と一緒に大阪湾に残してはどうかと
進言する筈でした(OTRはともかくネオ戦自艦辺りの足止め+迎撃として)
んで、OTRが単独で離脱して京都目指す背後で、トライラックス艦隊VSネオ戦自艦隊の猛攻防、
バケモノ化する艦隊に立ち向かうべくそこに飛行船エンタープライズが現れる・・・とか
妄想してました。書かなきゃ実現しないんですけどね。
そちら、お忙しいようなのに迷惑かけてることが心苦しいです。あとやっぱり自分は今月までです。
最後まで力になるどころか邪魔してばかりでごめんなさい。
すみませんがもう1レス続きます。
モンロー効果、実は全く知らなかったので大慌てで調べて書きました。
間違ってるかも。ですが 突 っ 込 ま な い で く だ さ い 。
対戦車装甲のHEAT弾ってのしか読んでません。金属蒸気の噴流で中の乗員+装備あぼーんってのが
かっこよかったので適当にパクリました。
提唱者様(もうまともに書いてる方は全員”様”付け)イメージと違ったらすんません。
あと最後に彼女がやったのは要するに火葬して、自分もゾンビ化しないように自爆です。
良かったら騎士・フライング組残り一人ずつの決着を書いてくださいませんでしょうか。
このままいつのまにか両者霧の底で息絶えてました、でもいいように最後ぼかしましたので、
ご面倒でしたら飛ばしてくださって結構っす。
ちょっとでも楽しんで頂けたら、至上の喜びです。
真面目に書き込んでる皆々様、場違い長文+駄レス割り込みすみませんでした。
一応月末まで何とかいるようにしますけど、接続している時間がそんなに取れそうにないので、
もうそろそろ撤退準備して、あとは地下スレで前述した続きをちまちま書いていようかと
思います。下手に手出しすると、後が混乱するだけだと思いますんで。
明日来られたらOTRその後(帰艦+狼煙)とかを書こうと思います。
ていうかこのOTR関連も、もう何ヶ月も似たようなネタで引っ張ってきたんで、
自分としてはもうすっかり枯渇して書くことがありません(w
準備と、肝心な進攻宣言はもう前スレでやりましたし。
第弐は・・・本当に面倒になったら、ずっと前に出た「初期化」を実行してください。
記憶もこれまで得た情報も消えませんが、奴の精神とでも言うべきウザ部分、
ヒトへの思い入れとかアスカとの確執とかそういうのが全部飛んで白紙になります。
あとはアラエル特化能力プラスの量産機戦力として普通に動きます。
????他様、ちゃんと書ききれるかどうかアヤシイので、ご検討をお願いします。
それでは。
・・・ああ、すみません訂正。
>296 下から4行目 ×「銃撃種」 → ○「銃撃手」
何のタネだ何の。
いろいろ含めて吊ってきます
>黒メガネさん
最後の一騎討ち、引き受けますた。
ここまでスゴイ展開になるとは思って無かったですYO! ありがとん。
タイミングがなぁ……実に悔しい。
悔しがるのは幾らでも時間の許す限り出来るわけで、
如何に悔いを残さないかの方が大切なんですけど。
第弐次席、場合によってはこちらで引き受け可能でしょうか?
以前少しばかり勝手ながら手を出してますので(苦笑)
心理描写は流石に本来の書き手ではないので、薄くなってしまいますけど。
ただ私が引き受ける場合は、出来る限り不完全でも「ネタ」を頂ければと思います。
????さんも絡んできますので、しばし待ちになると思います。
今のうちに先の事を好き勝手自分のしたいように書いておくのも一つの手です(笑)
書けるだけ書いちゃってください。
今夜はレスのみ。向こうで設定を描いてたもんで。
掲示板に、最後の兵士さん作の過去スレサイトをリンクさせて頂きました。タイトルから行けると思います。
あと今週、バイトでなかなか来れませんでした。来週は続き、書けるだろうか。
彼に残された選択は二つだった。
遠くで一つ、近くで一つ爆発音が聞こえた(
>>220,298)
生き残りの数は無きに等しい、否、彼だけだろう。
死んで散るか。それとも生き延びるか。
後者選択後の行動は幾つか用意されている。
このまま隠れ通す、京都外へ逃亡する、追っ手を倒す。
最初のは現状維持に過ぎず、次は物理的に不可能だろう。
最後の一つだが、これも心もとない彼の武装を見れば望み薄と言う事になる。
倒したとしてもそのあとが問題だ。
ここは敵地、増援などは当然のように可能だろう。
「となれば自ずと答えは導かれる……」
来る前には決めていた事じゃないか、と心の中で彼は愚痴った。
情けない自分がどうしようもなく滑稽に見えた彼は、声を出さずに笑う。
彼は知っているのだ、無意識のうちに懐かしい仮面をかぶっていた事を。
かつての彼の隣人が知る事の出来なかった顔を、彼は今晒していて、
その事に無上の悦びを覚えている。
偽りの顔はもう必要ない。
改めてそれを取る無意味な動作をし、彼は廃屋から出た。
「思ってたよりも遅いじゃねえか。少しダイエットしてみるか?」
「わざわざ姿を晒すとは……あの女も浮かばれんな」
「俺を生かす為にアイツは動いたんじゃねえんだよ」
「では、何のためだ?」
彼は両手でナイフをジャグリングしながら、答えてやった。
「ただの後処理さ」
「…気を抜いた覚えは無いんだがな。その尋常でない戦い方、記憶しておこう」
わずかな敵の残骸を背に、片腕を失った改造騎士は
負傷した足を引き摺りながら血のように赤い霧の向こうへと消えて行った。
これからの激戦を想像させるに値する戦果を前にして、
異形の騎士の顔色は決してよいものではなかった。
ちょっとボリューム抑え目ですが、
これにてフライング部隊の前(々々)哨戦は完全に終わり、ですかね。
京都戦に向けてネタを書いて蓄えておかねばと思いつつ、今夜はこれにて。
“ただ単に迷路の中を堂々巡りしているだけでは面白くあるまい”
スピーカーを通じて変質した第参位次席司教の声が聞こえた。
「チィッ、やかましい。よけいなお世話だ!」
俺は悪態をついたが、それが聞こえているのかいないのか、第参位次席司教はかまわずに続けた。
“だから刺激的なプレゼントをあげよう”
迷路の枝道からチラホラと不気味な人影が現われる。
人間のようでいて、どことなく人間とは異なっている。
“紹介しよう、妖怪・手の目と地獄の餓鬼どもだ。侵入者対策としてその迷路の中で飼っているのだ”
それはまさに地獄絵巻そのまんまの餓鬼の大群であった。
そして、リーダー格の奴は坊主頭にクシャおじさんのような顔をしていて、両手の掌に眼がついている。
こいつが妖怪・手の目らしい。
“フハハハハハ、手の目! 餓鬼ども! そいつらは侵入者だ。殺して喰ってしまえ!”
「うひゃひゃひゃひゃ、ご馳走だ、ご馳走だ!」
「司教様の命令だ、やっちまえ!」
「そこのスキンヘッドにバンダナ巻いてる奴、美味そう〜っ!」
「緑色の鎧の奴は煮ても焼いても喰えそうにねえなァ〜っ!」
「ウッシャァ―――ッ!」
餓鬼の大群が俺達に襲い掛かって来る。
分隊長のガイア・ノムラが叫んだ。
「耳をふさげ!」
俺はヘルメットの集音機能部を両手で押さえ、他の4人も耳をふさいだ。
ガイア・ノムラが息を深く吸って何かを叫ぶ。ヨガ行法を応用した、声だけで他人を気絶させる技。
俺達に襲い掛かって来た餓鬼の大群の第一陣がバタバタと倒れて行く。
だが、第二陣として襲い掛かった来た餓鬼の1匹がガイア・ノムラの首に噛み付いた。
「グエエッ・・・!」
俺達は銃を構えて発砲し、第二陣の餓鬼どもを射殺する。
だが、リーダー格の妖怪・手の目が両手を俺達の方へかざし、その掌の眼が光った。
次の瞬間、破壊光線が発射され、俺達が立っていた地面が爆発する。
俺は空中へ投げ出され、地面の上に叩き付けられた。
そこへ餓鬼の1匹が馬乗りになってくる。
「うへへ・・・まずそうな奴だが、鎧ごと喰いちぎってやるゥ〜・・・!」
餓鬼は俺の目の前でまるで刃物のような牙の生えた口を大きく開け、ヨダレを流しながら噛み付いてきた。
「うわああああ〜っ、助けてくれェ〜っ!」巻き添えを喰って落とし穴に落ちた教団側の警備兵が叫んだ。「怪獣のエサは嫌だァ〜っ!」
「何っ? 怪獣だと?」カーネル・バシャ―ルが体勢を立て直して身構えながら言った。
落とし穴の中は一面の瓦礫の山、そして白骨死体が散乱している。
“ようこそ侵入者の諸君。よくぞ教団大神殿の中でひと暴れしてくれたな”スピーカーを通じた声が聞こえた。“ご褒美として君達には死のプレゼントをあげよう”
ギリギリと鉄の扉が開く音が聞こえ、身の毛もよだつおぞましい怪物が現われた。
身長はゆうに10メートルくらい、二足歩行だが人間型にはおよそ程遠く、大きく裂けた口には左右非対称な牙が生えている。
“怪獣に喰われて死ぬという名誉を、ね”
「グワオ―――ッ!」怪獣が咆哮する。
「ひええええ〜っ!」教団側の警備兵が真っ先に逃げ出す。
カーネル・バシャ―ルは驚きのあまりしばらく声も出なかったが、ようやく我に返って部下達に命令する。
「何をしている! 撃てっ! 撃てっ!」
トライラックス側の潜入部隊は一斉に怪獣に向かって発砲したが、屁の突っ張りにもならなかった。
怪獣はそのごっつい鉤爪のついた巨大な前足でトライラックス兵の1人をわしづかみにする。
捕まった兵士は能力を乱発し、顔をグニャグニャと変形させたが、フェイスダンサー能力など役に立たなかった。
バキバキボキッという音が聞こえ、怪獣の牙の間から鮮血が飛び散る。
「うわああああ〜っ!」トライラックス兵達は怖気付いて総崩れとなった。
人間同士の戦いでは百戦錬磨であっても、こんな化け物相手に歯が立つはずもない。
生き残っているトライラックス兵4名は地底の穴倉の中を散り散りになって逃げて行った。
「第参位次席司教様、こいつらは如何致しましょう?」教団側の警備兵が意見を仰いだ。
「他にもお客様の接待で忙しいから、取り合えず牢屋にでもぶち込んでおけ」
痺れ薬で生け捕りにされたトライラックスの潜入部隊6名は教団大神殿の地下牢に入れられた。
「出入り業者になりすまして潜入して来るなんて、悪知恵の働く奴らだ」
「しかし、司教様にかかればフェイスダンサーとやらの変装もまるわかりだな」
などというような会話を交わしながら、警備兵達が鉄格子の前から歩き去って行く。
そして、牢屋の中で倒れていたメイド服のフェイスダンサーの1人が起き上がると、顔がグニャグニャと変形した。
造りの粗い彫刻のような顔。保安主任で分隊長のオドーである。
「お、おい、しっかりしろ」と、言って、オドーは部下達を起こそうとした。
しかし、他の5人は「身体が痺れて動けませ〜ん」などと言うばかりである。
「敵陣に潜入して、敵に出された料理を疑いなく食べてしまうなんて、お前らは馬鹿か?」
仮にも訪日使節団の保安主任であるオドーは用心深い性格なので、お茶漬けを食べるふりをして実際には食べていなかったのだ。
「全く、馬鹿な部下を持つと苦労するわい」と、言うと、オドーの身体全体がグニャグニャと変形し、流動体化した。
トライラックスのフェイスダンサーは身体の筋肉や骨格を自分の意志で変形させ、他人に化けることができるが、さすがに通常は人間にしか化けられない。
しかし、オドーはかなり稀なケースで、身体そのものを流動体化させて変形させ、人間以外の動物や無生物にさえ変身することができるのだ。
流動体化して鉄格子の間から牢屋の外へ出たオドーは今度は教団側の保安要員に変身した。
「こうなったら、私1人ででも作戦を実行するまでだ」
餓鬼は俺の装甲服の上から噛み付いてきた。
「図に乗るんじゃねえ!」俺は拳で餓鬼を思いっきりぶん殴る。
格闘技の常識では馬乗りになられると不利なはずだが、この状況ではそれさえも通用しない。
俺は餓鬼をメタメタにぶん殴り、餓鬼は目玉が飛び出して絶命した。
起き上がった俺に餓鬼の大群が襲い掛かって来る。
他の5人も餓鬼どもに襲われ、悪戦苦闘していた。
「た、助けてくれェーっ!」アニマル軍曹が首に喰い付かれ、悲鳴をあげている。
俺は襲い掛かって来る餓鬼どもを対戦車自動砲で射殺する。
「こしゃくな! これでも喰らえ!」手の目が掌の眼から破壊光線を発射した。
だが、同じ手はそう何度も通じない。
俺は横へ飛んで避けると、対戦車自動砲を発砲し、手の目の脇腹に命中した。
「ぐわっ!」手の目は胴体がほとんど爆裂し、すっ飛んで行った。
アニマル軍曹の生首が俺の足元に転がって来る・・・。
俺は怒りにまかせて火炎放射器で餓鬼どもを焼き払う。
火だるまになってのたうち回る餓鬼どもはまるでさながら地獄絵図のようであった。
餓鬼どもと、そして潜入部隊の仲間の無惨な死骸が散乱する地獄のような光景の中で俺は立ち尽くす。
「エヴァ・フェット准尉! 無事か!?」俺に話し掛けて来たのは分隊長のガイア・ノムラであった。「残ったのは君だけのようだな」
ガイア・ノムラ中尉は首にサバイバルナイフの刺さった餓鬼の死骸をぶら下げている。
「アニマル軍曹は殺られました・・・他の4人も殺られたようですね」
「うむ。しかし、お互い悪運は強いようだな。やむを得ぬ。こうなったら君と私の2人でこの迷路から脱出するのだ」
身長が10メートルもある人喰い怪獣が人間を1人喰ったくらいではとうてい満腹になどなりはしない。
獲物達が散り散りになって逃げて行くので、あたりをキョロキョロしている。
ユキナ曹長が瓦礫の山を駆け登って行くと、穴倉の壁面に小さな横穴があることに気がついた。
そこへ隠れ込めば、巨大な怪獣をやり過ごすことができるかも知れない。
しかし・・・と、彼女は後ろを振り返る。フェイスダンサーの兵士がやはり瓦礫の山を登って逃げて来る。
ユキナは良い方法を思い付いた。
「怪獣を食い止めるいい方法を思いついたわ」彼女は意味ありげな笑みを浮かべながら、フェイスダンサーに言った。
「そんな方法があるんですか、ユキナ曹長?」フェイスダンサーが問い返す。「どんな方法です?」
「どんな方法かって?」ユキナの笑みは意地悪そうな感情を帯びていた。「こうするのよ!」
ユキナは仲間であるはずのフェイスダンサーを瓦礫の山から突き落とした。
「うわああああ〜っ!」フェイスダンサーは瓦礫の山の斜面を転がり落ちて行った。
そして、その斜面の下では人喰い怪獣が待ち受けていた。
「ごめんなさいね、これも私が助かるためよ」
そう言い捨てると、ユキナ曹長は瓦礫の山を駆け登り、例の横穴の中へ潜り込んだ。
一方、フェイスダンサー2名をたいらげた怪獣にカーネル・バシャールとジンが対戦車自動砲やら火炎放射器やらで攻撃する。
怪獣は怒り狂って咆哮し、カーネルの銃弾が尽きた所でこれをわしづかみにした。
「くそっ、今度はわしを喰うつもりか! しかし、わしもただで喰われる器ではないぞ!」
カーネル・バシャールは軍服の胸をはだける。そこにはN2手榴弾が何個もぶら下がっていた。
むろん、怪獣にそれが何を意味するかなどと理解するような知能が備わっているわけもない。
怪獣が口を開けてカーネルを食べようとした瞬間、N2手榴弾が爆発し、怪獣の首から上と前足が木っ端微塵になって飛び散った。
N2手榴弾が爆発し、迷路の壁が崩れ去って行く。
「やった! これで外へ出られるぞ!」
俺とガイア・ノムラは壁の壊れた所から迷路の外へ出た。少なくともそのつもりであった。
ところが、どうも様子がおかしい。
迷路の外は天然の洞窟のようであった。しかも、これまた迷路のように入り組んでいる。
「どうなってるんだ? って、ゆーか、ここは一体どこだ? 教団大神殿の中なのか?」
「う〜む・・・どうやら大神殿の外側へ出てしまったのではないか?」
とにかく俺とガイア・ノムラは今度は天然の迷路をさまよう所となった。
もしかしたら、第参位次席司教はどこかから俺達の動静をモニターしていて、俺達をあざ笑っているのかも知れない。
すると、またしても何者かが現われた。今度は使徒人間のようだ。
「くそっ、つまりここは教団の勢力圏内ってことか!」俺達は対ATフィールド仕様ラスガンを構える。
だが、現われた使徒人間達は両手を挙げてあっさり降参してしまった。
「勘弁して下さい、我々は真面目に仕事をしています」
「あん? 何を言っているのだ? 貴様らは・・・?」
「あなた方は教団の見回りの人達ではないのですか?」
どうもその使徒人間達は言っていることがおかしい。少なくとも戦闘要員ではないようだ。
「お前達は何者だ? 使徒人間のようだが、教団の戦闘要員ではないのか?」と、俺は質問する。
「我々は使徒人間の失敗作です」リーダーらしい奴が言った。「改造に失敗してしまい、使徒能力も使えないし、教団の指令のテレパシーも受信できません」
「だから教団の奴らは我々を出来損ないだと言って、この地下の強制労働区に押し込めてコキ使っているのです」
「すると、ここは強制労働区か・・・くそっ、教団の奴らめ、なんてことしやがる・・・」
313 :
bloom:03/04/27 04:12 ID:77bBPmNn
ユキナ曹長が潜り込んだ横穴は意外に奥が深かった。
「もしかしたら・・・」彼女は横穴の奥深くへ入って行く。「しめた! 抜け出せるかも知れないわ」
案の定、横穴を抜けると、別の広い空間へ出た。
そこでは使徒人間らしいのが大勢、スコップやらツルハシやらで穴を掘って土木工事をしている。
「どうやら・・・大神殿の地下では増築工事中ってわけね。どれ、ぶち壊してやるわ・・・」
と、言うと、ユキナは懐からN2手榴弾を取り出して、ピンを抜くと使徒人間達の真っ只中に投げ込んだ。
N2手榴弾が爆発し、使徒人間達が爆風で吹き飛ばされる。
ユキナは日本刀を抜いて殴り込むと、生き残っていた使徒人間どもをばったばったと斬り伏せて行った。
不思議なことだが、その使徒人間達はATフィールドなどを全く使わず、ほとんど何の抵抗もなかった。
「何事だ!」保安要員らしいのが駆け付けて来る。「侵入者か!」
「ふっふっふ、そう来なくっちゃ」ユキナは日本刀を振り回りして保安要員達の中へなだれ込む。
今度は少しは手強かったが、しょせんは百戦錬磨の彼女の敵ではなかった。
彼女の通り過ぎた後には死体の山の出来上がりである。
中にはATフィールドで日本刀の攻撃を防ぐ者もいたが、ユキナは慌てず騒がず対ATフィールド仕様ラスガンで撃ち殺した。
「もっと骨のある奴はいないの? これじゃ準備運動にもならないわ!」
ところが、そう叫んだ途端、首筋に矢が突き刺さり、彼女はぶっ倒れてしまった。
隠れていた警備兵が麻酔銃で撃ったのだ。
「こいつ、落とし穴から抜け出して来た奴のようだが、生身の人間のくせにえらく強いな」
「面白いや、司教様の所へ連れて行こう。何かの実験材料に使えるかも知れんぞ」
相変わらず時間軸がはっきりしませんが、大神殿潜入部隊を少し動かしました。
第1分隊:フェイスダンサー2名、怪獣に喰われて死亡。
カーネル・バシャ―ル、N2手榴弾で自爆して怪獣と刺し違える。
ユキナ曹長、自分だけ抜け出すが、捕虜にされる。
第2分隊:オドーのみ教団側保安要員に変装して牢屋から抜け出す。
第3分隊:アニマル軍曹他3名死亡。エヴァ・フェットとガイア・ノムラのみ
迷路から抜け出し、大神殿地下の強制労働区へ迷い込む。
>>312でエヴァ・フェットとガイア・ノムラが迷い込んだ所と
>>315でユキナ曹長が迷い込んだ所は距離的にはそう遠くなく、
ユキナが殺した使徒人間の労働者は失敗作だったと考えられます。
「使徒人間の失敗作」は『覚悟のススメ』に出て来た肉虫的なノリですね。
実は、トライラックス本国訪問編で、評議会のメンバーの中に
「サードインパクト以前にゼーレが使徒人間を開発しようとして
実験台に利用され、失敗したため殺されそうになって逃げて来た人物」
というキャラを登場させようかとも思ったのですが、
評議会メンバーは登場した途端にやられてしまったため、
結局、出番はありませんでした。
ちなみに失敗作であるため、使徒能力は使えず、
逆に委員会のテレパシー能力も通じません。
>????他さん
ミゾロギ・サンジならぬミゾロギ・サンダルフォンですか。
一体どんなすごい能力を持っているのでしょう?
って、ゆーか、そんなすごい奴、倒せるのか?
ユキナ曹長も教団側の戦力に使ってはどうでしょうか?
彼女もそれっぽい感じの役回りで登場させたので。
あと、ノンシップ“デウス・ウキス・マキナ”は
どのあたりに配置すれば良いでしょうか?
>黒縁メガネオペレーターさん
私がトライラックス本国訪問編を引っ張り過ぎたため、
京都最終決戦編に間に合わなくなってしまって申し訳ありません。
トライラックスの艦隊についてですが、
シャークエゼキューター以外にも駆逐艦が5隻あるはずなので、
それらを大阪湾に配置してはどうかと思います。
>町奉行さん
そちらへ投降したウーラ中尉達をよろしくお願い致します。
>高橋覗さん
『覚悟のススメ』関連ネタを使ったこともありますので、
そろそろ葉隠覚悟もストーリーに絡ませて下さると助かります。
覚悟がやられそうになった所を使徒人間の失敗作達に助けられるとか?
隊長個人日誌
哨戒飛行により、京都で小戦闘があったとの報告。
先行したのは、恐らくネオ戦自ではないか、と予想される。
彼らはこちらへの挨拶をしているが、やはり要塞都市が攻撃
されたことで、先制攻撃をかけたのだろうか?
もっとも、彼らはそうではないというようなことをいっている。
こちらも、副隊長、衛生兵少尉がもどり、作戦を開始することになる。
現在の作戦では、OTRとネオ戦自による同時一斉攻撃が思案されているが
敵の戦力の不明な部分、さらには大使の行動により確実に敵に回ると
おもわれるトライラックス艦隊への警戒を怠るわけには行かない。
だが、囚われている人質の救助を行うために我々ランドマスターは先行して出撃する。
作戦開始時には、OTRからバーミリオン隊の援護があるが、タイミングは
こちらの作戦開始となるため、ぎりぎりまで出撃はしない。
その間に、トライラックス艦隊の攻撃をうけた場合、援護の可能性はないに
等しいという状況である。
ただ、ネオ戦自から共闘の申し出もあるため、彼らの大阪基地へとより
作戦をつめ、共同作戦を展開する予定もあり、空からの援護をなしでの
作戦も立案しておく。
ただ葛城作戦部長は、敵が教団であり使徒やエヴァの能力をもっているもの
相手に、戦力の分散や、通常兵力の部隊を先行させたくはない様子だったが
おそらくは敵も同様の考えをしめすだろうということを示唆し、作戦を認可。
敵も、手薄な本隊を襲ってくるのではないか、と予想されることも付け加える。
また、赤木博士より新たなアイテムをもらう。
今度は携帯電話とベルトだが、エヴァ能力者同様、これは装着者を選ぶという話だ。
上手くいかなければ、命の保証は無いとも言っている。
ただ、体質的に私に適合しているはずだ、といっていたが不安である。
不安といえば、ミソラ少尉のことだが、テレパシーで委員会に操られる
という可能性は現在は無いということである。
彼女の部署は、レナの部署を任せることになる。
戦闘時に支持、および状況把握はなれているということである。
副隊長個人日誌
隊は先行して大阪のネオ戦自前線基地へと到着。
ここの司令官が、共闘を申し出てきたということで、である。
これにより、彼らの援護、および囮部隊が状況にあわせて出撃し
我々の救助作戦、及び内部破壊作戦を援護してくれるということである。
さらに、ランドマスター1号、2号になにかの守護を敷設してくれる
ということで、その好意を受けることになった。
彼らの情報では、霊的な結界、現象が発生しているということらしい。
それに対する防御ということであるのだが、理解の範疇を超える。
それらを終え、本隊は京都へむかって侵攻を開始。
トライラックスからついてきたミソラ少尉は緊張を隠せないようだ。
どうも、当ランドマスターの機器は、トライラックスに比べると古い
ということであるが、それは仕方の無いことと納得してもらう。
衛生兵少尉個人日誌
ランドマスターに何かの防御をかけているとき、霊能局とやらの
人間が私を見て驚いていた。
そいつが言うには、私のいまのオーラは怨霊と同レベルなのだという。
怨霊に憑かれることはないし、怨霊をも倒せるらしい。
まあ、死んだら敵の仲間だともいってたが。
ただ、戦えるならそれでいいじゃない。
当分死ぬ気はないし、死んでもやつらのいいなりになんかなってやらない。
もし私を取り込んだら、内側から殺してやるから安心していいわ。
その霊能局とやらのやつは、青ざめて去っていった。
あなたは、敵にも囚われないだろうけど、魂が救われるか解らないと
いってからだけど。
ここで、死ななければいいんでしょ?
レナ個人日誌
興奮と、喜びのような感覚を感じる。
時が来たら呼びかけろ、と誰かが言う。
目覚めろ、と。
厚木基地最後の兵士担当です。
いつもどおりという感じでランドマスターは先行出撃しました。
陸路を京都に行く予定です。
途中でなにが起こるかわからないので、高橋さんの好意をうけ
霊的防御をしてもらいました、という状態です。
この後は、綾波姉妹のいるところを目指します。
ゲヒルンって実際どのあたりなんでしょうね。
あ、少尉は別に死ぬことは無いです。
怖い執念と怨念で生き残る感じです。
>>212 どうでしょうといわれたら、それで行きましょう。
という感じです。
>>高橋覗さん
ということで、共闘と霊的防御、お願いします。
衛生兵少尉は、あんな状態なので霊能局の人が怖気を感じる
という状態です。
>>高橋覗さん
掲示板おつかれさまです。
利用させてもらいます。
あと掲示板はサイトのほうからもリンクしておきますか?
京都大神殿の第三の間・・・、第三司教が黒塗りの椅子に座って、目の前のモニターを愉快げに眺めていた。
モニターには、彼がほどこした大神殿の迷路のとラップにはまった、トライラックスの部隊が映し出されている。
「むっ、エヴァフェットは脱出に成功したか・・・。」
そこに、麻酔銃で気を失ったユキナ曹長を担いだ使徒人間達が、第三の間に入ってきた。
「失礼します、第三司教さま。この女・・・、いかがいたしましょうか。」
「ふふふ、そうだな・・・・・・」
そこに、金属の鎧を纏った男が、壁を破って現われた。
「超高濃度硫酸!!」
男が液体を使徒人間達に発射すると、使徒人間達は、溶けて蒸発してしまった。
そして、男は第三に向けて、毅然として話す。
「人間達への迫害か。おまえの行い、黙って見過ごすわけにいかん」
「ほう・・・?貴様はトライラックス部隊の仲間か!?ならば、ここで死んでもらおう!!」
第三司教が空中に舞いあがり、凄まじい勢いの拳で攻撃してきた。鎧の男が間一髪、避ける。
<凄まじい拳だ。勢いの余り、拳の周囲に真空の空間ができている、直撃したらひとたまりもないぞ!気を付けろ!>
「了解だ、零」
「何をブツブツ独り言を言っている・・・!!これでトドメだ・・・!!」
司教が再び舞いあがり、今度は両手で真空拳の攻撃を仕掛けてきた。
鎧の男は紙一重でそれをかわすと、カウンターキックを見舞おうとした。
・・・が、その瞬間、司教の姿がフッと消えてしまった。
「むう・・・、私の攻撃をかわし、カウンターをしかけるとは。空間移動しなければ、やられていたぞ。
さてと。私はまた、別の所から、遊びの続きを眺めるとするか。ワ――――ハハハハハハ・・・・・・・・・!!」
第三の間に、司教の声だけが響いた・・・。
「くっ、逃がしてしまったか・・・・!!ひとまず、この人を連れてここを出なくては」
鎧の男は、気絶しているトライラックス兵を担ぐと、ジェット噴射で天井を破って大神殿を出て行った。
共闘の申し出に応じて、基地を訪れたランドマスターに、守護霊をつける儀式を行った。
ネオ戦自に随行している霊能局の神主が、ランドマスター隊に守護霊について説明している。
「守護霊がついている限り、怨霊による被害の心配はありません。電子機器なども正常に動けます。
あと、敵の攻撃を受けたら、ピンポイントですがランドマスター自体にATフィールドが発動します。
これは守護霊のATフィールドなんですよ。全ては守護神の御心のままに」
ランドマスターの副隊長さんが、かなり戸惑った表情を浮かべる。無理も無い。俺でさえ
霊とか悪霊とかの奇怪な現象に、戸惑っているんだから・・・。俺は副隊長さんに同情して、肩をポンと叩いた。
あと、ランドマスター隊に戦車5台をつけた。
これは、ダミーレイの救出の際、おとりとして動く部隊である。かなり危険な任務である。
だからこの任務は、俺が一番信頼している精鋭の戦車部隊をつけた。
彼らは全員、プロフェッショナルだ。間違い無く、任務を遂行するだろう。
こうして全て準備を終えたランドマスター隊が出発していった。すぐ後におとり戦車部隊が出発し、
続いてネオ戦自本隊が出発して行った。
彼らを見送った後、俺は救護室に行って、ベッドで休んでるスモーカー大佐に会いに行った。
「君の乗ってきたスモーウォーカーにも守護霊をつけておいた。守護霊つけておけば、
もし君が京都に行く事になったら何かの役に立つかもしれないし、そうでなくても、つけて損はないからな。」
「それにしても、ランドマスターの少尉さんから、ただならぬオーラを感じたのだが・・・」俺は霊能局の神主に言った。
「む、司令官は気付きましたか。彼女のオーラに」
神主が、サッと顔を青ざめさせた。
「いや俺は全く霊感は無いが、何となく・・・、雰囲気でな。神主どうした、顔色が悪くなったぞ。」
「生きている人間も、思いが昂ぶると生霊となり、鬼にすらなる事がありますのじゃ。
今の彼女は、怨霊さえも寄せつけんでしょう。怨霊よりも強い怨念で・・・・・。
怨念は誰でも持っています。私も、司令官も。それに、怨念という生への執着が無ければ
私達は生きていられませんので、ある意味必要なものでもある。
しかし、私の顔色が悪いのは、彼女の怨念が恐れるほど巨大であったがゆえ・・・。」
「なるほど・・・。霊能者が恐れるほどの怨念か・・・。」
(時間軸の上では
>>178以前、
>>294以後)
フードの付いたローブをまとった白髪頭に赤い眼の美少年が特別応接室に入って来た。
「よくぞお越し下さいました、クローリー・ヒナ大使閣下。こんなに早くまたお会いできて光栄です」
「貴方は以前にもお会いしたわね」ソファーにふんぞり返っている黒スーツの女が言った。「確か、第参位次席司教さんでしたっけ?」
「はい、僕は教団九大司教第参位です。御記憶頂けて光栄に存じます。あの・・・」
第参位次席司教はためらいながらも右手をヒナ大使の前に差し伸べた。
「また握手してもらえませんか?」
クローリー・ヒナは少しばかり困惑したが、何も言わずにそれを迎えるように白魚のようにきれいな右手で第参位の右手を握った。
第参位次席司教はおよそ柄にもなく胸の奥から熱いものがこみあげてくるのを感じた。
彼の上役である主席司教はかねてよりこのようなことを言っていた。
あのクローリー・ヒナとかいう外見はイケているメスブタはマインドコントロールまがいの能力を持っているらしいが、それは我々EVA能力者には通じない、と。
しかし、第参位次席は前に初めてこのクローリー・ヒナに会って以来、彼女のことが忘れられず、奇妙に惹かれるものを感じていた。
それが一体なぜなのかは彼自身にも理屈の範囲内ではわからなかったし、あまり重要ではないような気がした。
クローリー・ヒナは第参位次席の右手を握って上下へ緩やかに揺らしながら言った。
「第参次席さん・・・押し掛けて来てすぐにこのようなことを要求するのは申し訳ないんですけど、ベッドルームを貸して下さらないかしら?」
「ヒナ大使閣下は到着したばかりでお疲れなのですか? 承知しました。すぐに用意させます」
「いえ、疲れているのではなく、別の用件があるのです。貴方もお付き合いして下さいません?」
>厚木の兵士さん
守護霊は、サイバスターの魔装みいたなシステムをイメージをしてます。
サイバスターは精霊と契約して力を借りるんですが、霊能局は精霊のかわりに
霊魂って感じで。怨霊を追っ払ったり、浄化させたり、ATフィールドを発動させたりします。
過去スレサイトと掲示板のリンク、お願いします。
>トライラックスさん
覚悟はユキナ曹長を助けて脱出しました。このあと第三司教の新たな罠にかかって
とかの展開考えたんですけど、眠くてもうだめだ・・・・・('A`)
第参位次席司教はこの世に生まれてこの方、かつて経験したことのない快楽を味わう所となった。
彼は呼吸を乱してベッドの上に倒れ込む。
まさかこの世の中にこんなに気持ちの良いことが存在していたなんて・・・。
「ありがとう、第参位次席さん」彼の耳のそばで女の声が聞こえた。「おかげで楽しませて頂いたわ」
「いえ・・・僕の方こそ・・・こんなに気持ちの良いことは生まれて初めてです・・・」第参位次席は息を乱したまま答えて言った。
「ねえ、第参位次席さん・・・トライラックス本国のことは知っておられるかしら?」
スーパーモデル並のプロポーションをしたクローリー・ヒナはベッドから上半身を起こしながら言った。
「本国のマスターはわたくしにニセモノの条約を結ばせて、騙まし討ちをかけようとしていたのよ。つまり、このわたくしまでをも騙して利用していたのよ。とんでもないお話ね。ヒナ、心外!」
「は、はい・・・心中お察し致します・・・」
「おまけに何かと口実をつけて艦隊を抜け出したエヴァ・フェットさんやメンチさんやオドーさんは、この大神殿に奇襲攻撃を仕掛けようとしているらしいそうね」
「は、はい。そのような情報も入っているそうですね・・・」
「第参位次席さん、貴方はこの大神殿の警備責任者でもあるそうですわね?」クローリー・ヒナは改まった口調で言った。
「はい? ええ・・一応、そのような役割分担になっていますが・・・」
「エヴァ・フェットの奴、せっかくわたくしが目をかけてやったのに・・・ねえ、第参位司教さん。エヴァ・フェットさんやオドーさん達がこの大神殿に潜入して来たら、貴方が適当に痛め付けて下さらない?」
「僕が・・・いいんですか? そんなことをして・・・エヴァ・フェットは確かに気に入らんが、一応はあいつらも貴方の部下だったのではありませんか?」
「ええ、あいつらもこのわたくしを裏切ったようなものだから、お仕置きをしてやりたいのよ。ねえ、お願いします」
「は、はい。承知しました。ヒナ大使閣下」
「ありがとう、第参位次席さん」と、言うと、クローリー・ヒナは第参位次席の頬にキスをした。
>>327,
>>329は時間軸の上では
>>178以前、
>>294以後の出来事です。
つまり、第参位次席司教は
>>329でクローリー・ヒナ大使に
そのように言われたということもあるので、エヴァ・フェットやオドーの
潜入部隊に対する警戒を強めていたというわけです。
ただし、実際にエヴァ・フェット達が大神殿に潜入して来たのが時間軸上、
いつ頃のことなのかはよくわかりません。
>????他さん
ヒナ大使のマインドコントロール能力はEVA能力者には通じないという
お話でしたが、第参位次席司教の悪役としてのキャラ立ちを考えたら、
こうなってしまいました。ヒナ大使とえっちさせたのはまずかったかな?
>厚木基地最後の兵士さん
副隊長達も日本へ戻って来て、いよいよランドマスター隊も出動ですね。
ミソラ少尉はどのような役割に配置されるのでしょうか?
あと、忘れかけていたが、春日歩さんはどうなったのでしょう?
>高橋覗さん
ユキナ曹長は三家本礼の『ゾンビ屋れい子』に悪役で登場するキャラです。
いつもベレー帽をかぶっていて、得意な武器は日本刀、マニアの間では、
・少女時代にレイプされたので、性的コンプレックスを持っている。
・例えて言うならば、「悪のたしぎ曹長」。
・アニメ化されたら、声は緒方恵美が適役。
などと言われています。
自分が助かるためには仲間を盾にしたりして、
はっきり言ってろくな奴じゃありません。
最初からこいつは教団側に寝返らせるつもりだったのですが・・・。
あと、使徒人間の失敗作達には教団側に対して反乱を起こさせようと
思っているのですが、覚悟にはエヴァ・フェットやガイア・ノムラ、
オドー達と合流させてはどうでしょうか?
age
333get!
もうじき4月も終わりだが、黒縁メガネオペさんはもうカキコしてくれないのだろうか?
335 :
302:03/04/29 13:58 ID:???
退役直前の怠け者です。連絡のみ少々。
京都進攻ルートについて。
大阪から京都市内に入るには、とりあえず淀川→桂川の水路利用が一番ラクそうです。
OTRを指揮中心とするなら、艦が市街の近くまで行けた方がいいですし。
自分脳内では今のところ、OTRの配置は桂川・鴨川の分流点からもう少し上流
(日本の河川に軍艦が浮くわきゃないですがその辺はこじつけますので)
東海道本線の鉄橋がかかってる辺りになっています。そこまで艦を進めて、線路伝いに
陸上部隊を市内に派遣、京都駅辺りを仮拠点にして市内に進んでいくかなぁと。
そうすると五箇所の結界要石ポイント(仮称)にも進行しつつぶつかれます。
強行ルート、鴨川伝いの水上ルート、東側迂回ルート、各場合の先行空爆ポイント・
航空支援のあるなし等々妄想だけはしてますので、京都進攻(陸上/水上)に参加する方は
どういう風に攻め込みたいか(ガチンコ強行、コソーリ潜入、迂回して別隊と挟撃、等)を
教えてください。適当にルートをこじつけます。
特に>厚木基地最後の兵士様
ランドマスター隊の先行進撃はどういう形を想定されてますか?
人工進化研究所(京都大学地下)を目指すのは確定として、そこまでのルートとして
一気に市内突入敢行/迂回、そのどちらであるかだけでも教えて頂けると、
OTR側の後発?部隊の配置が決めやすいです。背骨の覚醒云々もありますし
(隊長さんが近くにいるとレナちゃんとの関係で発動しやすそうなので)
同じく>高橋様
ネオ戦自の作戦目的ってなんですか?
敵戦力の掃討+大神殿の占拠、でよろしいでしょうか。
それからランドマスター隊に同行する戦力がどういうのか教えて頂けるとありがたいです。
336 :
302:03/04/29 13:59 ID:???
続き。
結界の件ですが、「六道珍王寺」だけいまだに見つかりません・・・
知ってる方、大体の場所を教えてください。「○○通の辺り」とかだとありがたいです。
現在の自分脳内でのネルフ戦力の組み分け:
・先行偵察部隊:加持リョウジ指揮のネルフ諜報部隊。少数で先行。白兵戦力?
結界要石ポイント五箇所の確認+監視位置の確保+敵戦力配置の視認
→本体へ状況通達、が主な任務。加持さん自身もここ
・トライデント強襲部隊(本隊?):トライデント各機をそれぞれ中心とした強行部隊。
数隊に分かれ?とにかく京都御苑・京都大目指して進攻。
目的は京都御苑≒大神殿の占拠/完全破壊、及び敵戦力の掃討。
地下鉄路線沿いとか鴨川水上とかルートは幾つか候補考慮中
・EVA組:よくわからんです(w 最初からEVA各機出して行くのか、パイロットらだけ
出るのか。とりあえず後者で結界解除に動くのかなとぼんやり想定中
・その他:「G」、お奉行様一行、ケン王軍等自分の関与してない(できない)方々。
正直なところ予測不能。
>????他様
上記京都進攻詰めに加えてなんですけど、大神殿侵入、どうすりゃいいですか?
本気で止めていいなら止めますけど。今のところ「N2設置くらいならいつでも
潰せるんで完全放置」っつースタンスです、第弐は。第参も要するに
暇つぶしに遊んでるんじゃないかと思ってます。
根拠はフライング組への対応に比べ、主席が全く無関心なこと。
委員会も動いてませんし。とりあえず全部無効にできるネタはあります。GOなら指示を。
残念なお知らせです。デッドラインが少し伸びる可能性がでてきました。
連休明けくらいまで、ひょっとしたらへばりついてるかもしれません自分。
まだ不明ですけど。その場合は嗤ってやってください。
それでは。
昨日は書き込もうと思っていたのですが、完全に沈んでますた。
今日も休みなのに一日床に伏せ……とりあえず少し回復したのでレスをば。
>黒メガネさん
その時は良かったじゃないか、と笑ってあげます。
>トライラックスさん
えっと、侵入した時間、決めておいた方がいいと思います。
京都進行への件ともかかわってきますので。
>高橋さん
第参次席は戦闘に特化した司教で格闘系というよりは、
ラミエルの力を持つ(遠距離)射撃系です。
反則級の火力を持っているので、怒らせると大変な事になります(参>525,528参考)
これ書くだけでかなり疲れますた。すんませんけど今夜はこれにて。
電子機器が普通に使えるんなら結界の意味薄っとか思いつつ、いちおー気力の続く限りROMはしてます。
「僕を怒らせたらどうなるか、少し思い知ってもらおう!」
そういう声が聞こえたや否や、大神殿の高空に飛びあがった鎧の男の背後に、巨大なエネルギーの光線が迫ってきた。
「・・・何ィ!?」
第参司教の放った、加粒子砲だ。鎧の男は、咄嗟にユキナ総長を上空に放り投げ、自分は光線の方に向き直る。
「この”気”は、さっきの司教!この光線の元には、奴がいる!ならばっ!!
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
巨大な光線が、鎧の男に直撃する。いや、彼が避けなかったのだ。
「ぐはあッ・・・・!!」
鎧がめくれ、隙間から血が大量に滲み出てくる。
しかし鎧の男はお構いなしに光線の中を、ジェット最大噴射で突っ込んでいく。
「おおおおおおおおおお!!」
鎧の隙間からは、すでに血が吹き出ている状態であるが、彼は猛スピードで突き進む。
そして第参司教の目に、自分の腕から発射している光線の中を、”肉弾”と化して向かってくる、鎧の男の姿が映った。
「・・・ちっ」第参司教は舌打ちして光線を止め、鎧の男の捨て身の攻撃を、瞬間移動でかわした。
「くそっ・・・!またもや逃げられてしまったか!!しかし、奴を追っている時間はない。
トライラックス兵の彼女が、地上に激突するまであと4,76秒たらず・・・!!ハッ!!」
鎧の男は、身を翻し、さっき放り投げて地上に向けて落下しているユキナ曹長をキャッチすると、
猛加速して飛び去って行った。
「・・・あのスピードには僕の光線も追いつかないなあ・・・・・・。ふっふっふ、ま、あのさまでは、もうすぐ死ぬだろう。
光線で消滅しなかったのには、少し驚いたけどな」
鎧の男が去っていくのを眺めながら、大神殿の屋根の上で第参司教が呟き、大神殿に戻って行った。
ユキナ曹長が気が付くと、彼女の傍らに眼鏡の少年が血まみれで横たわっていた。
厚木基地最後の兵士担当です、取り急ぎ連絡だけ。
黒メガネさん
作戦は通常と逆に、ランドマスターは市内中央を突破し人工進化研究所へと
進撃する予定です。
ネオ戦自からきた囮の戦車部隊がまるで本隊かのように市を左右に迂回して
各2両づつ、ランドマスターの後ろから数十分の差をとって残り1両が侵攻という
作戦です。
敵は、戦車がくれば本隊のランドマスターのための囮となっていると読むだろう
という予想から、どれが到着しても必ず救助が出来る体制をとっての侵攻、と
見える布陣で進みます。
結局は、ランドマスターのほうが本隊であるのですが、囮の部隊がランドマスターが
戦闘しているときに研究所に左右から進むことで、最終的な囮となってもらいます。
そんな作戦を考えてました。
他の人がどうするかでかわるんですが。
俺は歩兵部隊なんで、兵員輸送車に揺られて京都に向かっている。
俺の輸送車のすぐ後ろを、ネオエヴァを乗せたトレーラーが2台、ついて走っている。
ネオ戦自本隊は、ネオエヴァ部隊を中心として、歩兵部隊5隊、戦車部隊3隊、ミサイル部隊一隊
からなっている。大阪基地からは、必要に応じて補給部隊が色々運んでくる手はずになっている。
別働隊として、ランドマスター隊の後ろから、ネオ戦自最強の戦車部隊がついていってる。
作戦の目標は、大神殿の制圧だ。
まず、京都に入ったら俺ら歩兵と戦車隊が、展開してくるであろう綾波教の迎撃部隊を掃討して、
市内を制圧する。その後、敵の本丸の大神殿を落しにいくようだ。
問題は司教とか、秘密の化物とかだが、そういう超能力を持った敵が現われたら、ネオエヴァを出
撃させるから俺たちは退却しろと言われている。確かに、戦車とかじゃ超能力には勝てない。
そして、大神殿のあとは、ネルフの人達に全てを任せることになっている。Gなる謎の人物や碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーに任せるらしい。
それにしても、要塞都市には有名人の同姓同名さんがたくさんいるが、なんでだろう・・・と、
任務にあまり関係の無い事を、有名人の名前を思い浮かべたついでに、ふと思った。
身近な所のネオ戦自航空隊の惣流曹長もそうだし、ネオエヴァパイロットの相田と鈴原もそうだし、
高橋長官の噂の美人秘書が、綾波レイという名前でうりふたつというのは有名な話だな。
サードインパクト時に、同姓同名&そっくりさんって事で、なにか運命の力で引き寄せられたのだろうか・・・・。
ネオエヴァを乗せたトレーラーに、相田と鈴原、二人の上官の洞木曹長が乗っていた。
本来の上官は惣流曹長なんだが、彼女は入院中のため、代理の上官というわけである。
「あの赤い靄に向かって進まなきゃならないなんて、気味が悪いなぁ・・・。」
トレーラーを運転している相田が身を乗り出して言った。前方の京都上空には、赤い靄がぼんやりとかかっている。
「司令官が、怨霊の仕業とか言うとったな。胸糞わるいのう。」
ダッシュボードに足を投げ出している鈴原が、腕組みした。
「霊能局の守護神がついてるから、ネオ戦自に怨霊の力は及ばないわよ。頑張りましょう」
後席の洞木曹長が言う。
「そうだよ。ネオエヴァ部隊の俺達がネオ戦自の中核だし、頑張らんと、トウジ。
任務こなして、みんなで旧東京に帰ろう。」
「そうやな、よし。」
俺達の部隊は、はランドマスター隊の囮の任務を与えられ、ランドマスター隊に随行する事になった。
ラントマスター隊の皆さんに敬礼して、彼らに少し遅れて出発した。
この部隊は、所属している俺が自分で言うのも何だが、ネオ戦自・戦車隊の最強部隊といわれている。
この部隊に配属されるのは、精神力・技能ともにトップの奴だけだ。装備も、最も最新鋭のものが与えられている。
この戦車は、90式・改という戦車で、90式戦車のデータを元に、
ネオ戦自技研が開発したもので、五台しかない。つまり、この部隊にしか配備されていない。
まぁ台数が無いのは、時間と予算が無いって事情なだけみたいだが。
120mm戦車砲・重機関銃、対ATフィールドラスガン砲を搭載している。もちろんエンジンや装甲、走破能力なども90式戦車に比べて、かなり改良されているハイテク戦車だ。
あと、怨霊対策でつけた守護神の力で、ピンポイントATフィールドも発動するようになっている。
綾波教の怪物達に、ネオ戦自最強といわれる戦車部隊の意地を見せてやろうぞ!
>トライラックスさん
このあと、ユキナ曹長と覚悟の戦いを展開させてみようかと、思ってます。覚悟、瀕死ですけど。
>黒めがねさんと最後の兵士さん
目的はその通りで、教団の大神殿を始め、主要施設を制圧するのが目的です。
人工進化研究所にも行きます。でも、委員会が何処にいるのかは把握してません。
制圧したあとは、ネルフに任せるって感じになると思います。
ちなみに京都には南から入って、市内を制圧していこうかな、と思ってます。
あと、囮部隊は
>>342みたいな感じで、90式戦車(1990年に制式化された自衛隊の
現行の戦車らしい)を、ちょっと強くしたって感じのもの。
ラスガン砲は、トライラックスの技術の応用なんで、
@ATフィールドがあまりに強力過ぎると、弾丸が貫通できない。
A弾丸がATフィールドを通り抜けようとしている間に避けられてしまう。
B弾丸がATフィールドを貫通しても、本体があまりに打たれ強過ぎるとダメージにならない。
などの欠点があるようです。
>>95 あと、防御時に、守護霊のATフィールドが自動的に発動します。
攻撃力はそこそこですが、やたら打たれ強いって感じの戦車っす。
>Eさん
過去スレの助言すいません。第参はラミエル砲だったんすね。
「ところで、あなた方は教団の人ではないようですが、一体どちら様で?」使徒人間の失敗作だと称する労働者達のリーダーが俺達に質問して来た。
そう言えば、俺達の側が一方的に質問してばかりで、自分達が何者なのか名乗ってもいなかったな。
「俺達は・・・」と、俺が言おうとすると、それよりも早くガイア・ノムラが言った。
「我々は教団ではなく外部からの出入り業者だ。大神殿に生活物資を運んで来たのだが、どういうわけかここへ迷い込んでしまった。ここは一体どうなっているんだね? どうやったら外へ出られる?」
失敗作使徒人間のリーダーはその質問に対して、
「綾波教団は我々に大神殿の地下からこのトンネルを掘るように命令しました。このトンネルは京都のあちこちへ広がっています」
と、言った。
「それでは、京都のどこかで地上へ出られるのか?」
「地上へつながっている抜け道はあるのですが、教団側の見張りがいるため、我々も逃げることができないのです」
「チッ、なんてこった・・・」俺はヘルメットの中で舌打ちをして悪態をついたが、ガイア・ノムラは俺をたしなめるように言った。
「やむを得ぬな、エヴァ・フェット准尉。枝を隠すには森の中だ。しばらく彼らの中に潜伏して様子を伺うとしよう」
ネルフ・トライデントの訪問使節団よりやや遅れて空軍基地から離陸したトライラックスのノンシップ(※1)“アルダ・サルバ・アサナ”は日本へ向かって飛行中であった。
その中央制御室ではメンタート(※2)のオペレーターやナビゲーターがずらりと並ぶ計器類を操作している。
通信士らしいメンタートが通信連絡を受信したらしく、上官に報告した。
「カーネル・バシャール(※3)、先行している偵察機AD-53から報告が入りました。紀伊半島の東側には民間業者の貨物輸送船が出入りしていますが、駐留艦隊は見当たらないとのことです」
「すると、綾波教団側から攻撃を受けてすでに撤退したのか?」カーネル・バシャールと呼ばれた指揮官は言った。「全滅したとは考えにくいが?」
別のメンタートが報告した。
「AD-54からの報告です。大阪湾には貨物輸送船の他に軍艦が盛んに出入りしているようです。そのうち1隻は元国連軍所属のオーバー・ザ・レインボーらしいとのことです」
「うむ、引き続き探索を続けるよう伝えたまえ」
すると、また別のメンタートが報告した。
「京都方面へ偵察に向かったAD-55からの報告です。京都一帯には奇妙な赤い霧が観測され、電波障害が発生している模様です」
「電波障害だと? 大神殿に潜入した部隊との通信連絡が取れなくなったのはそのせいか!?」
「レーダーでは探知できませんでしたが、京都上空にノンシップ“デウス・ウキス・マキナ”(※4)を捕捉したそうです。画像を受信しました」
巨大なモニタースクリーンに“アルダ・サルバ・アサナ”と同型のノンシップが映し出される。
カーネル・バシャールは改めて納得するように言った。
「なるほど・・・トライラックス本国から逃亡した“デウス・ウキス・マキナ”が京都上空にいると言うことは・・・つまり、やはり反乱軍は綾波教団と手を組んでいると言うことだな」
346 :
345:03/04/30 06:04 ID:???
(※1)ノンシップ
いわゆるステルス艦船のこと。
あたかもそこに存在しないかのようにレーダーに映らないため、
「存在しない船=ノンシップ」と呼ばれる。
(※2)メンタート
トライラックスで訓練されたコンピューター並の情報処理能力を持つ人間。
ただし、能力は個人によってまちまちで、優劣差は大きい。
また、その能力を維持するためには薬物の投与に頼らざるを得ないらしい。
(※3)カーネル・バシャール
軍隊の階級名。
「大佐、もしくはそれより高い階級」を意味するらしく、
「上位大佐」あるいは「将軍」と訳される。
従って、
>>311で戦死した人物とは別人であることがわかると思う。
(※4)デウス・ウキス・マキナ
『ふしぎの海のナディア』に登場したネオ・アトランティスの空中戦艦と同じ名前。
恐らくオリジナルの記憶を持つギーガーがそれを元に
新たに建造されたノンシップに同じ名前を付けたものであろう。
ちなみに形状も似ている。
教団大神殿の地下に広がるまるで迷路のようなトンネルはかなり規模が大きく、その中には居住区や生活に必要な様々な施設が設けられていた。
そして、そこには使徒人間の失敗作や恐らくは騙されて借り集められてきたのであろう人間の労働者が大勢、生活している。
その居住区の中の広場に使徒人間の死骸が多数、運び込まれて来た。
「これはひどいな。凶器はN2手榴弾に・・・日本刀か?」ガイア・ノムラは死体の損壊状況から死因を推測する。「何があった?」
「ベレー帽をかぶった女が乱入して来て、我々の仲間を殺しまくったのです」
「ベレー帽をかぶった女?」俺もガイア・ノムラもそれを聞くなり心当たりに行き当たった。「もしかすると・・・」
失敗作使徒人間達は仲間を殺された悲しみに明け暮れ、怒りを露わにしている。
「なぜ非戦闘員である我々までがとばっちりを受けてこんな目に遭わされなければならぬのだ!」
「そうだ、そうだ!」
「我々、失敗作には安心して生活する権利もないのか!」
「もうこんな生活はたくさんだ!」
この状況では心当たりがあるということに触れるのは危険だ。
こいつらの仲間を殺しまくったのが俺達の仲間であるユキナ曹長であるとなれば、俺達もどんな目に遭わされるかわかったものではない。
僧侶のような衣装をまとった失敗作使徒人間が何やら念仏を唱えているので、俺も調子を合わせてかぶっていたヘルメットを脱いだ。
ところが、その途端、周囲を取り囲んでいた失敗作使徒人間達が騒ぎ出した。
「青い頭髪と赤い瞳・・・その身体的特徴は・・・!」
「救世主様だ! 救世主様がおいでになられたぞ!」
「な、何を言っているんだ、貴様ら」俺は当然のことながら面喰った。「俺が救世主だと?」
「この男が救世主だとは一体どういうことですかな?」ガイア・ノムラが質問した。「ご説明を頂きたい」
「はっ、これは説明が至りませんでした」僧侶のような衣装をまとった失敗作使徒人間が言った。「私の名は著衛玖、宗教学者です。
私は綾波教団の教義を独自に解釈した思想を提唱しておりまして、教団の聖母とは別の救世主が我々を助けに来てくれるという仮説を立てておるのです」
「教団の聖母とは異なる別の救世主だと? 俺がその救世主だと言うのか?」俺はむしろ馬鹿馬鹿しいくらいだと思った。
「よせやい。俺はただのクローントルーパーの生き残りで、トライラックスに雇われている傭兵だぜ。あんたらを助けるなんてできるわきゃあねえだろ。どちらかと言うと、俺達の方が助けてもらいてえぐれえだ・・・」
だが、ガイア・ノムラは俺の発言を遮って言った。
「この男にあなた方の言う救世主の役割が果たせるかどうかは別にして・・・我々はあなた方をお助けすることができるかも知れません。しかし、それには逆にあなた方の協力も必要です。実は我々綾波教団に敵対する勢力の者で、出入り業者に化けて大神殿に潜入して来たのです」
「教団に敵対する勢力? それではネルフかトライデントの?」
「厳密には違いますが、広い意味では敵の敵は味方です。我々が大神殿を爆破するのを合図に、味方の軍勢が総攻撃を掛ける手筈になっていたのです。しかし、教団側の罠にはまって足止めを喰らってしまいました。どうにかして我々は当初の作戦を実行したい」
「教団に敵対する勢力だとォ?」別の失敗作使徒人間が茶々を入れた。「うまいことを言いやがって、俺達の仲間を殺したのはお前らの仲間だな! 著衛玖様、こんな奴らは信用できねえ!」
「黙れ、蛇魅須!」著衛玖は一喝した。「この人達は綾波教団を倒そうとしておられる。つまり、それは我々を助けることにもなるのだぞ!」
そして、先ほどのリーダーらしい失敗作使徒人間が言った。
「自由や人権を勝ち取るためには戦うことも必要です。私の名前は巣輝牙。我々にできることであれば、あなた方に協力させて頂きたい」
「おお、協力してもらえますか!」ガイア・ノムラはいかにも調子の良い反応を示した。「それは助かります!」
>高橋覗さん
ユキナは恩を仇で返すくらい平気でするゲス女なので、それも良いかも。
それから、やはり元ネタを踏まえて、重傷を負った覚悟が肉虫のような存在である
使徒人間の失敗作達に助けられるという展開も良いと思います。
ある程度持ち直しますた。が、喉がイタイ。
取り急ぎ。
>黒メガネさん……見てるかな?
「六道珍『皇』寺」で場所が以下の地図に。
tp://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=2&nl=34.59.42.603&el=135.46.41.492&CE.x=214&CE.y=249
松原通と八坂通の間にあるみたいです。
六道珍『王』寺っていうのは個人的には『皇』を略したんじゃないかと思い。
????他です。ようやくある程度時間が取れるようになりました。
1日の午後から3日までは用事がありますが、それ以降ならこれまで
よりは色々と書けると思います。
ある程度持ち直しますた。が、喉がイタイ。
取り急ぎ。
>黒メガネさん……見てるかな?
「六道珍『皇』寺」で場所が以下の地図に。
tp://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=2&nl=34.59.42.603&el=135.46.41.492&CE.x=214&CE.y=249
松原通と八坂通の間にあるみたいです。
六道珍『王』寺っていうのは個人的には『皇』を略したんじゃないかと思い。
353 :
336:03/04/30 22:12 ID:???
>336でほざいた通り、デッドライン延ばしました。
ていうか延ばすしかないっすよ(w こんな中途半端な状態で消えるのは
あまりに無責任かつ自分勝手ですから。
・・・その代わりというか、今度抜けたら(連休明け・・・までいられると「いいなぁ」)
恐らくもう二度と戻ってこられません。戻れるとしても、それまでこのスレが
残ってるとは思えませんし。
ということで、皆様、もう少しお世話になります。毎度毎度勝手に大騒ぎすんません。
>提唱者様
そういうことでいま少しへばりつきます。(ご覧になってたら)嗤ってくださいませ。
つうかかなり惨めです。全ては自分の怠けと無気力のせいであるだけに。
風邪、自分もこないだ引きましたが今の時期のは何故か辛いっぽいです。
くれぐれも無理をなさらないよう。以前頂いた言葉ですが、あなたこそスレには必要ですから。
正直自分がいなくても話は終わりますが、あなたがいなくなると「E」には決着がつきません。
それから六道珍皇寺の位置、ありがとうございました。
>????他様
お帰りなさいませ、と言えるうちに言っておきます。
三日以降ということはすれ違いになるっぽいですね。邪魔せず消えるよう努力します。
>最後の兵士さん+高橋さん
ランドマスター隊進撃に際してのネオ戦自の陽動部隊、二隊に分けるということですが
自分は火力集中とかを考えて一本化した方がいいと思います。戦車二台で改造騎士が
うようよいる市街に突っ込むというのはちょいと危ない気がするので。
余計ならスルーでどうぞ。
すみませんが時間がないです。今夜はこれで。
明日、撤退準備ということでいろいろ書けるだけ書こうと思います。
その後は地下スレにでも潜って黒とか光とかの続きを。
355 :
町奉行:03/05/01 01:22 ID:???
おお、拾い上げたってのはこの連中か。
トライラックスの艦隊から逃げてきたって話だが
詳しく聞かせてもらおうか?
ちょっと、まてウーラとやら。
そのヒナ大使は、自分の気にいらねえことを言った
味方の兵士を殺しちまったってのか?
おまけにやり方が尋常じゃねえじゃねえか。
その鎖ってのも気になるな。
それが、脱出に使った小型艇の機械も駄目にして
いたってんだろう?
こりゃあ、ネルフの連中や隊長さんが救助にいっても
背後にこんなのがいちゃあ安心できねえな。
いいだろう、航法士、進路をトライラックス艦隊に向けろ。
それと、速度は標準巡航速度だ。
観測班、艦隊の様子から目を離すな。
なんだ、自分たちも働きてえって?
いいだろう、前になにやってた?
そうか、じゃあウーラ、中尉だったな?、は前のとおり
通信士でがんばってもらおうじゃねえか。
後の、チャーリーってのは機関部長か。
じゃあ、機関部でやってくれ。
機関室には阜王子ってのがいるからそいつと仲良くやってくれ。
あとは、それぞれここの副長に言ってくれ。
なんだウーラ?
なに、この話し方は船の指揮官っぽくないっていうのか?
まあいい、そのうちなれるだろうよ。
町奉行書きです。
ウーラは通信士に、他のメンバーからチャーリーを勝手に作りました。
あとは随時でてくるのではないか、と思います。
阜王子はふおうじと読み、ネクストジェネレーションのラ・フォージの
もじりです。
艦隊の異常を聞き、目標を現在トライラックス艦隊に変更して観察。
異常がなければ、京都へという進路です。
ウーラに言われて、戦闘時にはピカード風なしゃべりにするかもしれません。
こんな感じでどうでしょうか、トライラックス担当さん。
(時間軸の上ではいつ頃のことなのかよくわからない・・・)
槍と一体化した男はただならぬ気配を感じた。
この気配には以前にも覚えがあるような気もする。
もしかして、彼が勝手なことをしていることを知ったかつての上役達が彼の居場所を嗅ぎ付けてきたのか?
彼は身体と一体化した槍を構える。
だが、それさえも通用するかどうかさえ定かではない。
そして・・・暗闇の中からその人物が現れた。
老人のようだが、キール・ロレンツ議長ではない。
身長はゆうに2メートル近く、白髪頭をオールバックにして、黒いスーツを着ている。
まるでヨーロッパの貴族紳士のような風格のある老人だが、それだけではないただならぬ雰囲気を放っていた。
「久しぶりだな・・・」独特の響きのある低い声。「それとも、私の顔も忘れたか?フッフッフッフッフッ・・・」
覚えがないわけではない。彼とてかつてはゼーレから指令を受けていたのだから。
「あ、あんたは・・・!」
しかし、同時に彼の目の前にいるこの老人でさえ、仮の姿に過ぎないということもまたウスウスわかっていた。
「世界中を騒がせている謎の組織、E計画の指導者がおぬしだったとはな。かつてはキール達から使い走りにされていたお前もえらく出世したものだ」
「そういうあんたも、サードインパクト後の世界で最大の経済大国を陰から操っているのだから、たいしたもんじゃないか?」
「フン、おぬしの手下の者達がわしの庭でひと暴れしてくれおったようだな」
先立ってのトライラックス本国でのクーデター事件に便乗した情報破壊テロ行為のことである。
「あれは何も俺が指図したわけじゃない。俺のことをリーダー呼ばわりする連中が勝手にやったことさ。だが、あんたは俺を世界征服に邪魔な存在として今ここで抹殺するかね?」
「ギーガーならそうするだろうが、あいにくとわしはおぬしのような人物にも利用価値があると踏んでおるのだがね・・・どうだ?」
「あんたは他の奴らと違って話がわかるな」
何もないはずの空間に浮かび上がった巨大な平面モニタースクリーンに“アルダ・サルバ・アサナ”と同型のノンシップが映し出されている。
時折り画像にノイズが走るのは京都近辺に電波障害が発生しているかららしい。
「イックスから脱走したK-1ゲリオン2体を収容したノンシップ“デウス・ウキス・マキナ”が京都上空を飛んでいるのを捕捉された」
中央制御室には4人のクローンアスカが集められており、カーネル・バシャールの階級章を付けた指揮官が彼女達に現状を説明した。
「それじゃあ、脱走したサラとユノもあの船の中に?」そのうちの1人が質問した。
「恐らく、な。その可能性は高い」カーネル・バシャールは言った。「いや、あるいはすでにあの赤い霧の中、京都にいるのかも知れぬ」
別の強大な平面モニターが浮かび上がり、赤い霧で覆われた京都近隣地区の航空映像が映し出される。
「当初は潜入部隊が大神殿を爆破したのを合図に、我々が総攻撃を掛ける手筈だったが、予定に大幅なズレが生じてしまった。説明するまでもあるまいが・・・」
サラとユノの2人が脱走したこともそうだし、本国でテロ事件が起こって総崩れの状態になったこともそうだ。
おかげでこのノンシップに搭乗しているK-1ゲリオン部隊の戦力は当初予定されていた半分になってしまった。
「あの赤い霧の中から電波障害が発生しているため、どうなっているのかはわからないのが現状だ。潜入部隊はすでに全滅させられている可能性もある」
「それでは・・・私達の攻撃はどうなるのです?」クローンアスカのK-1パイロット達はカーネル・バシャールに詰め寄る。
「手をこまねいているわけには行くまい。我々も日本に到着したら攻撃態勢に入る。君達は出動の準備にかかりたまえ」
「はい、了解しました!」
「だが、どうしてだ?」その反面、E計画提案者にも理解しがたい所がある。「我々はあんた達の一派の世界征服作戦を度々妨害していると言うのに?」
「フッ、世界征服か・・・ギーガーのネオ・アトランティス時代からの悲願だな。あやつも一生懸命になれることがあるだけまだ幸せな奴よ・・・だが、それさえもわしにとっては単なる余興のようなものでしかない」
「どういうことだ? あんたの目的はこの世界を征服して思い通りにすることではないのか?」
「まあ、思い通りと言えば、広い意味ではそうとも言えるがな。わしは並の人間には想像もつかぬほどの歳月を生きて来た・・・名を変え、姿を変えて、な。そして、人類の歴史を、この世界を陰から調律して来たのだ」
「あんたの場合は調律じゃなくて、“調教”だろ?」E計画提案者はツッコミを入れる。
「細かいことを言うな」エルンスト・フォン・バーベム卿は言い返す。「似たようなものだ。わしが介入し、影響力を及ぼすのだからな。
この世におかしな事件が起こることも、人類が互いに争い殺しあうことも、わしが女の子にワイセツ行為をすることも、この世の全てがわしにとっては面白い見世物であり、娯楽のようなものだ」
「良い趣味をお持ちですな、バーベム卿」E計画提案者は両手で拍手した。「あんたのそういう所は俺と価値観が似通ってるんだがな」
「まあ、広い意味ではな。それで、おぬし達の一派は京都での綾波教団との戦いには参戦するのか?」
「もちろんだ。あんたに説明するまでもないことだが、フォースインパクトは阻止せねばならぬ」
「うむ、それに関してはわしと同じ見解のようだな。世界人類が滅亡してしまえば、もはや面白いことはない。永遠の命を手に入れても意味がないからな。
第1使徒のアダムは生きることに疲れたから死にたいなどと言っておるが、わしは違う。生きることを楽しみたいし、人類の歴史を見届けたい。わしが影響力を及ぼした世界がどうなるのかを、な。
おぬしもまた、ギーガーと同様にわしを楽しませてくれる役者の1人だ。おぬしの活躍には期待しておる。フッフッフッフッフッフッ・・・」
そして、闇の帝王エルンスト・フォン・バーベム卿は闇の中へと消えて行った。
「ついこの間まで敵同士だったが、えらく世話になっちまったな。まあ、昨日の敵は明日の友って言うからな」
トライラックス艦隊から投降して来た脱走兵のスモーカーとかいう男は、そのわりにはえらく図々しい。
何かと言うとネオ戦自側の人間に煙草をせびってばかりいるあたりはかなりヒンシュクを買っていた。
「この間の旧東京襲撃はヒナに命令されてやったことだが、それなりの責任は取らなきゃならねえ。それに俺自身のけじめってもんがあるしよ・・・聞いてくれるか?」
スモーカーは煙草を吸いながら語り始めたが、その話の内容は15年以上も前の、ちょうどセカンドインパクトの前後にまでさかのぼっていた。
それによると、彼は20歳前後の頃、かっこ良さに憧れて単純な発想で国連軍に入隊し、士官学校で現在はトライラックスA級大使であるクローリー・ヒナに知り合ったのだと言う。
「それでよ、俺はヒナにぞっこんになっちまった。まあ、あの頃の俺は右も左もわからねえ、純粋な若者だったし・・・何がおかしい? 俺だって昔は純粋な若者だったんだぜ」
スモーカーが知っている範囲内では、ヒナの実家は母子家庭だったが、大金持ちの“おじさん”が経済的支援をしてくれていたので、かなり裕福だったらしい。
しかし、その反面で彼女はその“おじさん”に対して反抗心を抱いていたらしく、自立したいと考えて軍隊に入ったとスモーカーにももらしていたそうだ。
サードインパクトの前後、国連軍の弱体化にともない、彼はヒナの誘いもあってトライラックス海軍に移籍したが、最近になってヒナはA級大使に抜擢されたのだと言う。
「一時期は結婚まで考えたが、今から思い返せばフラレて良かったって所だな。ありゃあ、とんでもねえ女だ。しかも恐ろしい能力を使う。俺はもちろん、あんたらネオ戦自では対抗できるかどうか定かじゃねえ・・・。
だが、あの女の能力には何か恐ろしい秘密があると俺は睨んでるんだ・・・普段から盛んに話題に出て来てた“おじさん”とやらに対する反抗心が関係してるんじゃねえだろうかって、な」
相変わらず時間軸不明だが、徐々に追いついて来たかな。
ノンシップ“アルダ・サルバ・アサナ”には積載されているK-1ゲリオンは、
3号機『ターロス』(四号機ベース、体色は銀)
4号機『ドラゴン』(量産機ベース、体色は白)
5号機『ペガサス』(量産機ベース、体色は白)
8号機『ゴーレム』(参号機&量産機ベース、体色は灰)の4体、
パイロットであるクローンアスカ4名の名前はまだ考えていません。
こいつらにはフライングさせて、ヒナ大使の鎖で
捕まってしまうというふうにしようかな。
>町奉行さん
絡み、ありがとうございます。
ウーラ達はせいぜいコキ使って下さい。
ところで、副長はもしかし雷火亜(ライカー)?
>高橋覗さん
E計画関連でそちらも絡んでもらえれば、
というネタを考えたんですが、
今日はちょっとカキコできそうにありません。
また後日。
>E計画さん
提案者とバーベム卿に会話をさせてみました。
ギーガーとバーベムでは認識観念が異なるということです。
>黒縁メガネオペレーターさん
まあ、私とでは何かとソリが合いませんでしたが、
貴方がいないとこれはまた困ってしまいます。
しかし、またどうしてと問うのはヤボというものでしょうか。
“高橋長官”卓上の内線電話から女の声が聞こえた。“日重共から磯野マスオさんがお見えです”
「何? 磯野君が?」要塞都市の司令長官・高橋覗は受話器を取って言った。「わかった。ここへ通しなさい」
秘書の綾波レイ嬢に案内されて来たのは真面目が眼鏡をかけたような男で、別にこれと言って何の変哲もないように見える。
「高橋長官におかれましてはご機嫌うるわしゅうございます」磯野マスオは『アンパンマン』に出て来るジャムおじさんのような声で言った。
「いや、我々の方こそ君達にはいつも世話になっておる」高橋覗はもっともらしく言った。
「我々が開発したネオ・エヴァンゲリオンの方はお役に立っているでしょうか?」
「うむ、海上でガギエルの襲撃を受けたそうだが、その際にも軽くあしらったという報告が入っておる。現在は海上都市大阪の近隣地区で戦闘準備中だそうだ」
「いよいよ決戦の時が迫っているわけですな。しかし、どこまで食い下がることができることか・・・原型であるトライラックスのスモーウォーカーがE計画の手の者にああもあっさり倒されたとなると・・・」
磯野マスオが「E計画」と言った時、高橋覗はわずかに反応を示し、表情が微妙に変わった。
「ところで、高橋長官」磯野マスオは高橋覗の表情を伺って言った。「お人払いを願いたいのですが・・・」
「うむ・・・綾波さん、悪いが君は席をはずしてくれ」
「は? は、はい・・・承知しました・・・」
秘書の綾波レイ嬢はどうにも不可解な感じがしたものの、おいそれとは他言できないようなよほど重要な用件があるのだろうと自分を納得させ、長官室から出て行った。
そして、長官室には高橋覗と磯野マスオが残された。
「高橋長官」磯野マスオはさきほどまでとは口調を変えて言った。「貴方は例のE計画とやらに因縁を感じておられるようですな?」
「うむ、感じておらぬと言えば嘘になるな」高橋覗は表面的には穏やかな口調を装ってはいるが、内心でははらわたが煮えくり返っているよな感じだ。
「わしの古巣でる第二東京はやつらの差し金で壊滅させられ、わし1人だけが難を逃れたのだ。奴らは言わば第二東京の全住民の仇のようなものだ」
「ごもっともでございます」磯野マスオはもっともらしく調子を合わせ、相づちを打ちながら言った。「お怒りはよくわかります。
それで・・・恐らくE計画は京都にも大挙して現われることが予想されます・・・いや、間違いなく奴らの本隊は京都での綾波教団との戦いに参戦してくるはずです」
「うむ・・・これまでの奴らの行動理念から、しかるべくしてそれは予想できることだ。何かと言うと“妨害行為”をしたがるE計画のことであれば、奴らが綾波教団のフォースインパクトを妨害してくるであろうこともまず間違いあるまい」
「これまでは神出鬼没だったE計画ですが、今度は奴らの行動が事前に予想できてしまっているのです。これはチャンスだと思いますが・・・」
「ん? チャンス?」高橋覗は磯野マスオの言っている意味がすぐにはわからなかった。「一体何のチャンスだね?」
「・・・E計画を壊滅させるチャンスですよ」
「むッ!」高橋覗の脳裏に電光のようなものが走った。「う〜む・・・しかし、現状況では綾波教団のフォースインパクトが共通の脅威であり、言わば敵の敵は味方だと言える・・・そこにわしの私情をはさむわけにも行くまい」
「いえ、私はただそういう考え方もできるというふうに申し上げているだけですよ。おっと、長官はお忙しいと言うのに、お喋りが過ぎましたかな。私はこのあたりで失礼させて頂きます」
磯野マスオ―――トライラックスの諜報部員で誰にでも変身できるフェイスダンサーのファイン=プットは席を立った。
「しかし・・・綾波教団の脅威を退けることはできたとしても、その後の時代にE計画がさらなる脅威となるであろうことは間違いありますまい・・・」
そうつぶやくように言いながら、ファイン=プットから長官室を出て行った。
要塞都市の司令長官として雑務に忙殺されている高橋覗には、ここの所はプライベートを楽しんでいるような余裕はほとんどない。
この要塞都市の一角の薄暗く落ち込んでしまいそうなバーは、最近の彼にとってその数少ない機会を設けられる場であった。
高橋覗はカウンター席でウィスキーをチビリチビリと飲んでいた。
「隣に座ってよらしいかな?」ふと、彼に話し掛ける声が聞こえた。独特の響きのある低い声である。
高橋覗が振り返ると、その声の主は返事を聞かずにあつかましく彼の隣の席に座ってきた。
身長が異様に高い老人である。白髪頭に黒い服、どこかヨーロッパの貴族のような風格をただよわせている。
「貴方はこの要塞都市の司令長官である高橋覗さんですな?」と、その長身の老人は言った。
「そういう貴方は?」と、高橋覗は問う。
「名乗るほどの者ではありませんが、私はバーベムと申しまして、多国籍貿易商社を経営しておる者です。こちらの要塞都市さんの方にもお得意にして頂いております」
高橋覗は驚いた。名乗るほどの者ではないどころか、とんでもない大物に出くわしてしまったのだ。
これまでにトライラックスや他の国から物資を輸入する際に世話になっていた貿易会社のオーナーである。
「これは・・・いや、こちらの方こそお世話になっております」高橋覗は形式にはまった挨拶を述べる。
しかし、多国籍貿易商社のオーナーともあろう人物が、なぜに世界中でも数え切れぬほどいるであろう取り引き相手の中の単なるひとつに過ぎない要塞都市へ直々に足を運んで来たのだろうか?
「それにしても・・・ゼーレの人類補完計画の流れを組む綾波教団のフォースインパクト発動計画も気になりますが・・・貴方にしてみれば、E計画の動静もおおいに気になる所でしょうな」
高橋覗は昼間、トライラックスの諜報部員ファイン=プットと交わした話題を思い出した。
偶然にも似たような話題が初対面の相手から出るとは・・・。
「これまでにもお得意にしてもらったこともあるので、高橋殿に差し上げたい物があるのです。受け取ってもらえますかな?」
老人はそう言いながら、アタッシュケースのような物をカウンターの上に置いて、フタを開けた。
アタッシュケースの中身は書類などではなく、何やら薬物の入ったガラス瓶が1ダースほど、そして、鞘に納まった洋剣のような物である。
「何ですか、それらは?」高橋覗が質問するのは無理からぬことであった。
「まずはこの薬物」と、老人は薬物の入ったガラス瓶を取り上げて説明する。「これは例のE計画が開発したANGELINEという薬品です」
「E計画が開発した、ですと?」
「そうです。これを投与すれば、生身の人間でも使徒能力が使えるようになります。我々ももっと早い時期にこの方法に気づいていれば良かったのですが・・・」
「なるほど、E計画の奴らが未知の能力を使える秘密はその薬品にあったのか・・・」
「それから、これです」バーベム卿は洋剣の方を取り上げて言った。「便宜上、“ジークムントの破魔の剣”と名付けました。あくまで便宜上、ですがね」
そう言いながら、彼はその剣を高橋覗に手渡し、「どうぞ、抜いて下さい」と言った。
高橋覗が恐る恐る剣を鞘から抜くと、刃の部分はほのかに赤い光を放っている。
「これは・・・まるで『スターウォーズ』のライトサーベルみたいだ!」
「それは古代アトランティスから伝わる特殊金属“オリハルコン”でできているのです。ATフィールドを無力化し、人間の魂にさえも干渉する力を持っています。つまり・・・」
ATフィールドを無力化し、人間の魂にさえ干渉する力を持っている―――それが何を意味するかはもちろん言うまでもない。
「そ、それではこの刀は・・・?」
「そう、E計画の提案者が一体化している槍と同等の力を持っています。しかし、その刀の力はまだ未知数・・・それを使う者の意志次第です。つまり、貴方のね」
「なぜこのような大それた物を私などに?」
「それはもちろん貴方の活躍を期待しているからです。それをどのように使われるか、有効活用するかは貴方次第ですよ。高橋殿。フッフッフッフッフッフッ・・・」
そう言い残すと、バーベム卿は闇の中へと消えて行った。
私以外の参加者の方がカキコをしておられない中、
ヒンシュクを買うこと受け合いですが、このような展開にしてみました。
全勢力がフォースインパクト阻止のために綾波教団に向かって行く、
という単純な構図では面白くありませんので。
その点ではバーベム卿の動きは書き手本人の意思を代行していると言えます。
状況を整理すると、
・元ネタによれば、バーベム卿は3万5千年以上も前に古代ムー大陸の文明から
追放され、それ以来、人類の歴史を陰から操作していたらしい。
・永遠の命を手に入れたバーベム卿にとって、人類が互いに争い殺しあうことも、
それを見物するのは一種の娯楽のようなものである。
・バーベム卿が古代アトランティス文明にも関与しており、オリハルコンでできた
アイテムを手に入れることができていたとしても不思議はない。
・バーベム卿はギーガ―の世界征服作戦に便宜を図ってはいるが、実はそれを
“余興”として一段高い所から見物して楽しんでいる。
・また、バーベム卿はE計画提案者も自分を楽しませてくれる“役者”の1人
であるという程度にしか思っていない。
・バーベム卿はE計画提案者本人に対しては理解のあるような態度を示しており、
ギーガ―達がE計画壊滅に動いていることには全く触れていない。
・磯野マスオ(ファイン=プット)が高橋覗にE計画のことをしきりに触れていたのは
バーベム卿の差し金だと考えた方が自然である。
・そして、バーベム卿は高橋覗にE計画に対抗し得るアイテムを与え、
それとなくE計画壊滅に介入するようそそのかしている。
トライラックス以外カキコなし?
日重工からやってきた、磯野氏が京都でE計画を潰してはどうかという意見を持って来た。
うーん、確かにオレには連中に第二壊滅の因縁があるが。
ネオ戦自の戦力じゃ、綾波教の補完計画を防止するだけで精一杯だから、どうにもならん。
夜遅く、オレは行き付けのバーに向かった。こうやって酒を飲んで日常の
いざこざを晴らすのだ。サードインパクト前も、落選したときは酒に溺れたっけ。ふふふ
突然、ヨーロッパの貴族みたいな老人が、オレの横に座ってきた。
オレの名前まで知っていたので、何者かと思ったら、要塞都市と取り引きしてる
貿易会社のオーナーの、バーベム卿だと名乗られたので、オレは驚いた。なんでこんな所にいるんだ。
彼は、E計画の造ったというANGELINEという薬品と、ジークムントの破魔の剣という
未知の力を秘めた剣を、オレに渡すと、去っていってしまった・・・・。
E計画の使徒能力の薬に、提案者の槍と同等の力を持つ、剣だと?凄いじゃないか。
E計画対策で使えるぞ。早速、ネオ戦自技研に研究させよう。
一瞬でに酔いが醒めたオレは、そのアタッシュケースを持って、技研に向かった。
「長官、いきなり来てどうしたんですか」
オレがいきなり技研を訪れたので、技研所長が少し驚いて言った。
オレは、アタッシュケースの中身を見せ、薬品と剣の説明と、それらを入手したいきさつを所長に説明した。
「棚から牡丹餅みたいな話ですな!?」
「そこでだ、所長。これらを解析して、新兵器を開発してもらいたいんだ。E計画対策の新兵器をな!!」
「なるほど、私としても興味深い研究対象ですよ、これは。ぜひやりましょう!!」
「空母の出動に合わせる事はできるか?本腰入れて研究するのは、後回しという事にして。忙しくてすまんが」
「ネオ戦自技研の技術者魂にかけても、間に合わせてみせましょう!!」
「頼もしいな!」
ネオ戦自本隊はすでに大阪基地から京都に向かっているので、彼らに持たせるのは間に合わんが
旧東京基地には、空母一隻が残っている。この部隊に新兵器を載せて、特攻出動させるぞ。
>トライラックスさんとEさん
E計画の技術を使った新兵器を、考えておきます。
使徒ミサイルとか、作れそうだ。でも、ネオ戦自はE計画と京都で戦うことはなさそうですよ。
371 :
353:03/05/02 19:09 ID:???
すんませんまたネタ無しです。
・・・昨日来なかった理由は訊かないでください。
一応まだ見てます、という意思表明ということで。
なんかもうこのまま消えちまえ自分、という気もしますが、宣言したものを
ちゃんと始末するまで、来るつもり、ではいます。
間に合わないうちに来られなくなったら、ちゃんとそう言いに来ますので、
自分から何も言い訳がないうちは「まだコイツ粘着してるよ」とお思いください。
今夜か明日昼間辺りに大量に「あとかたづけ」を書き込む、予定、であります。
ていうか誰か一日を48時間くらいに延ばしてください。
>提唱者さん
遅レスすんません、なのですが
>>303第弐を書いて頂けるとのお申し出、感謝です。
・・・・・・正直迷ってます。そちらにお任せした方がまともに動きそうな
気もしますし、自分の用意しているヘタレ結末はなんでか知りませんけど難産気味なので。
明日か明後日辺り、間に合えば自分側のオチ書いてどっかに貼ろうと思います。
その際、奴のウラ設定みたいなものも一緒に上げときますので、「書いてやるかな」と
いう気になられた場合はそれを参考にしてください。
>トライラックス担当さん
・・・・・・・・・・・・これはこれはご挨拶が遅れて申し訳ありません。
自分ごときに拝謁を賜り恐悦至極に存じます。
でも悪いけど、もうあなたにはまともにレスする気になれません。
何を言っても聞いてくれないってのがここ数ヶ月で身に沁みましたので。
旧東京会戦の後、話を合わせてもらったりとか、晩餐会に入れてもらったりとか、
いろいろよくして頂いたことは忘れてません。ですが限界。
あなたが悪いのではなく、自分が耐えられないというだけの話です。
気にせず我が道をお進みください。
・・・・・・死にたいです(w それでは、生きてればまた。
殺意の波動に目覚め「させられ」そうな勢いです。。。本気で。
さて、そんな「私情」はさておきレスをば。
昨夜から決戦開始時でのネタを書いています。
ライブになるかどうかは皆様の(リアルでの)都合もあるので微妙ですが、それを考慮したネタをためてます。
>厚木の兵士さん(と高橋さんも?)
本体より先の京都へ出発、日時の明確化をよろしくお願いします。
総本山会戦にあてはめれば、この時点で「第九」が流れたわけです。おそらく。
当方『E』はネルフ側に対し援助をする事が(レス上では)確定していますので、
出発前に援助物資が渡されているのか否かがこちらとしては
かなり重要になりますので、よろしくお願いします。
場合によっては、って言うかこちらはそれより早く動かなければならないですし。
????さんが以前ネルフが動けば結界の変化がある、と言われてましたので。
>高橋さん
ANGELINEですが、投薬量を多く間違えると対象生物は使徒化し暴走します。
物自体はDNA書換型の身体増強薬物です(弐>43参照)
ただし上記は初期の物、後期型(弐>43最下部参照)には
抽出に成功した使徒能力の種類と同じだけの種類が存在しますのでご注意を。
ANGELINEのあとには「-**」と言った物(試作NO.)が厳密にはついてます。
AngelArmsに配備されているのは初期型の物で、
いったん使徒能力が発現すればあとは初期型の物の投与で十分能力を維持できます。
ちなみに、バーベム卿がどの薬を持って行ったか、どの程度の情報を
「口頭」で「アルコールの入った」高橋さんに伝えたのか、こちらでは一切知りません。
そういえば、ネルフが『E』の援助を受けるって話、ネオ戦自には入ってるのかな?
申し訳ありませんが、続きます。
遅れましたが、一昨日の二重カキコすいません。
>黒メガネさん
私も一日48時間欲しいです。もう一年くらいずっとそう思ってます(苦笑)
で、私個人としては「オリジナルに」参加して頂きたいと言うのがやっぱりと言うか、本音。
それが無理なら、可能な限りそれに近い形での(擬似的)参加をしたい、させたいなぁと。
書けるだけ書いて頂ければ、その文生かそうと自分なりに頑張りますんで。
明日の書き込み(予定)、狼煙も上げてもらえますよね(京都進行1日前?)?
楽しみにしています。
ああ、それから。
>トライラックスさん
どうしたい? これから。
書こうとすれば書ける事はあるけど、必要と思う事項のみに抑えておくよ。
その武器を出した事によって人間である高橋さんが戦場に来た場合、確実に死ぬ。
本人の意思次第と言う「余裕」は残してあるが(強さがか?
だとすると「槍と『同等』」の意味がなくなるんだが)、どれほどのフォローになるか。
ぶっちゃけ、、、いいか、これは。
それだけです。
今夜はこれにて。
レスのみばかりすみません。
隊長個人日誌
京都を前にして一旦進攻を停止する。
進攻といっても未だ何かをしたわけではないのだが。
出発前に得た哨戒機からの報告では、京都一体で小戦闘があったと
言う話だが、現在霞みがかかったようになっており確認は取れない。
一旦、後方をついて来ていたネオ戦自の囮部隊を交え再度作戦の
確認を行う。
ネオ戦自にしてみると、慎重に過ぎる、という意見もあるだろうが
今回の作戦の第一目的が人質の奪回にあり、迂闊な行動をとる事は
即、作戦の失敗を意味する。
斥候に出した隊員の報告では、市内への接近は可能だが、中は使徒化兵
と思しき者や、なんとも知れないモノの影を確認という。
市内への潜行は危険と判断し帰還してきたという。
たしかに、斥候のために我々がいることが確認されては、作戦は8割方
失敗とみていいだろう。
そこで、囮部隊の隊長を含め再度作戦を検討する。
現在の作戦は、ランドマスターが戦闘を切って中央を目標に進む。
それを2両づつの戦車で左右から進攻し、目をひきつけること
さらに、我々の後方から1両が同じ進路を進む霍乱作戦を第1案として
考えているのだが、もし、敵の配置、特殊能力兵の数が多い場合
囮部隊5両を中央、ランドマスター1、2号がその左右150mを
15分の遅れで進攻する作戦を第2案として考えている。
だが、敵が予想を越えており、先が読めない場合、隊は1号、2号を
分け、それぞれに戦車2両の援護兼囮となり、のこり1両を遊撃として
目標にむかいつつ、1号、2号を突入させるという作戦をとる。
この遊撃班には、囮部隊の隊長自らがなるといってくれている。
もっとも生還率が低い部隊に自ら志願するという好意は素直に敬意を
表していいだろう。
作戦開始は明朝、0900時を予定している。
靄の中で夜襲は危険と判断してのことである。
厚木基地最後の兵士担当です。
突撃体制は、3案です。
状況によって作戦は変化しますので、これだけとは限りません。
囮の戦車部隊が大暴れすることもありえます。
で、出発なんですが、一応哨戒機の情報から京都で戦闘があったと
いう情報を得てからの出発ですのでフライングの戦闘が終わってか
終わる頃くらいに出撃、大阪ネオ戦自基地へ到着して守り神の施術
と、囮部隊とのミーティングなどがあって、フライングのあと1日から
2日くらい後ではないか、と想定しています。
トライラックスでのクーデター鎮圧から帰還までの時間が不明瞭なのですが
おそらくそのくらいではないか、と思っています。
もしくは、もう少し(3日から5日のスパン)であってもそれはかまいません。
フライングより後、であれば問題は無いようにしているつもりですがどうでしょう?
こういうのって掲示板つかったほうがいいですね?
牢屋から出された5人の捕虜が連れて来られた。
白髪頭に赤い眼をした美少年がまるで玉座のような椅子の上にふんぞり返っている。
5人の捕虜はその傍らに立っている身長も年齢もやや高い女の姿を見た途端、震え上がった。
元はA級大使の随行料理人として配属されていたメンチなどはガタガタと震えている。
「ん? 5人しかいないぞ。1人足りないのではないか?」第参位次席司教は言った。
「ははっ、牢屋へぶち込んだ時は確かに6人いたのですが、さきほど見回りに行った際、5人に減っておりました。逃げた模様です」
配下の兵士の弁解を聞いて、第参位次席司教は困惑を隠しきれぬ表情だ。
「逃げただと? 他の5人は牢屋の中に残したまま、1人だけか?」
その途端、突如、地面から空中に鎖が跳ね上がり、メンチの身体に絡みついた。
「もう1人はどうしたの?」クローリー・ヒナ大使が苦々しい形相で詰め寄る。
「しっ、知りません・・・お許し下さい、ヒナ大使様・・・!」
「同じ牢屋に入れられていて、知らないはずはありません! 一体どうしたのです!?」
メンチの身体に巻き付いた鎖がギリギリと締め付けられて行く。
「ほ、本当に知らないんです・・・あ、あたし達はしびれ薬で動きが取れなかったから・・・」
メンチは口から泡を吹いて悶絶し、そのあたりにアンモニアに臭いが充満した。
「うわあ〜っ・・・こいつ、小便ちびりやがったァ〜っ。きったねえェ〜っ!」
兵士達が口々に叫び、第参位次席司教は嫌悪感を露わにした。
クローリー・ヒナは多分な侮蔑の表情で鎖を緩め、まるで汚い物を捨てるようにメンチを放り出す。
「ひいいいいい〜っ」メンチは泣き叫びながら、自分自身の小便の水溜りの中でのた打ち回った。
「どうやら拷問などにかけても無駄なようですな」第参位次席司教は言った。「この者達は元をただせば貴方の部下なので、貴方に処分はお任せしますよ。ヒナ大使様」
「わたくしを裏切ったのが許せないわ・・・」クローリー・ヒナは控えていた部下を呼んだ。「シモツキ!」
「ははっ!」シモツキと呼ばれたのは毛皮でできた服を着たワイルドな風貌の大男である。
身体中に鎖が巻き付いていて、どうやらそれが身体そのものと融合しているようだ。
「こいつらは裏切り者よ。シモツキ、始末しておしまいなさい」
「承知しました、ヒナ様。ですが、無抵抗の相手を一方的に痛め付けるのは俺の流儀に反します。こいつらにも抵抗するチャンスを与えてやって下さい」
「相変わらずね。お前らしいわ。それじゃ、そこの5人。シモツキに勝てたら許してあげるわ」
「フッフッフッ、そういうことで・・・」シモツキは両手の指の関節をポキポキと鳴らす。
「そういうことなら俺だって負けちゃいねえだぞ!」逆さモヒカン頭のホーク軍曹がメンチをかばうように前へ出る。
「よ〜しよし、一番手はお前か。それでは、かかって来なさい」
「おらあ!」ホーク軍曹はシモツキに殴りかかる。
だが、シモツキは異様に打たれ強く、何発殴られてもビクともしない。
「何だ、もうちっとは強いのかと思ったぞ。とんだ肩すかしだな」シモツキはがっかりしたように言った。「俺を倒すには、このくらいのパンチじゃないと!」
と、言うと、シモツキはホーク軍曹をぶん殴り、殴られたホーク軍曹は一発で壁をぶち破ってすっ飛んで行った。
「この化け物め、死ねェ!」フェイスダンサーの1人が隠し持っていた暗殺用ナイフでシモツキの胸を突き刺した。
「ぐわあああああ〜っ!」シモツキが絶叫する。
ところが、その直後、シモツキは何食わぬ顔で「なあ〜んっちゃって、な」と、笑いながら言った。
「何!? 貴様、平気なのか!?」
「そんなオモチャみたいな刃物では俺の筋肉を突き通すことはできん」
と、言うと、シモツキはフェイスダンサーを捕まえ、胴締めをかけた。
「うぐ、ぐええ〜っ・・・!」と、悲鳴にすらならないうめき声をあげて、フェイスダンサーは絶命した。
残り2人のフェイスダンサーのうち1人はそれでも暗殺用ナイフでシモツキに挑みかかった。
今度は胸ではなく、首を狙っている。
しかし、シモツキは首を刺されるよりも先にそのフェイスダンサーを殴り飛ばし、彼はホーク軍曹と同じ運命になった。
もう1人のフェイスダンサーは戦意を喪失して逃げ出そうとしたが、後ろから捕まり、首をねじられて絶命した。
さらにシモツキは最後に残ったメンチに殴りかかる。
「ひっ・・・ひいい〜っ・・・!」メンチは絶叫し、悶絶した。
だが、シモツキは寸前で拳を止めてしまった。
「きったねえな・・・こいつをぶん殴ると俺の手が小便で汚れちまうぜ・・・」
「それじゃあ、彼女だけ命は助けてあげなさい」クローリー・ヒナがいかにも冷酷な口調で言った。「もっとも、それでは死んだ方がマシだけどね」
メンチはヨダレを流しながら、「あははははは・・・いひひひひひ・・・」と、笑っている。
気丈な彼女もさすがに精神に異常を来たしてしまったようだ。
独走するとヒンシュクを買ってしまうな。
ええと・・・何か勘違いされている感があるようですが、
「同等の力を持っている」からと言って、
必ずしも「同じ法則原理のもとにある」とは限りません。
ちなみに「オリハルコンの剣」はかなり以前に抜けた
教祖担当の参加者のカキコネタから思いついたものです。
>高橋覗さん
絡みありがとうございます。
正直言って、高橋覗がどういうリアクションを取るかと思っていました。
私情に走って自分自身がその破魔の剣でE計画に戦いを挑むような
安易な性格ではないわけですね、彼は。
まあ、確かに彼自身が直接戦うのは危険が大き過ぎるのは事実です。
ただし、E計画担当さんは「確実に死ぬ」と書いていたが(
>>373)、
必ずしもそうだとは限りません。少なくとも私はそうは思っていません。
と、言うか、E計画さんは上記した点を勘違いしてると思う。
それから、後ほどシモツキを覚悟と戦わせてはどうかと思っています。
ちなみにシモツキの元ネタは『H×H』のウボーギン。
>黒縁メガネオペレーターさん
こちらこそどういたしまして。
それでは好きなようにやらせて頂きます。
一応、自分では収拾を着ける構想は用意しておりますので。
>E計画さん
先ほども述べましたが、「同等の力を持つ」からと言って、
必ずしも「同じ法則原理のもとにある」わけではありません。
これはまあ、教祖担当さんのネタの流れを組むもので、
ネモ船長達のタルテソス復興計画に関連性を持つネタなのです。
>厚木基地最後の兵士さん
そろそろ京都最終決戦へ出撃しても良い頃かなという気はしていました。
まあ、????他さんがどのように動かしてくださるか待ちですかね。
>厚木の兵士さん
『E』のフライング部隊の戦闘は「第弐次席の宣告」数時間後の夜明けあたりですね。
この宣告はネルフの出発宣言を受けてですから、おそらくその日の夜の事。
で、出発まで68時間だったかな、無論これは遅れる事もありえるんですが、
クーデターの起きた日とネルフの出発宣言が重なってて、
その翌日中にはシンジ達はトライラックスの手配した高速機で戻っています。
つまり進軍1日前にしてネルフ組全員集合になってたはず(過去スレ未確認)
衛生少尉さんもすでに戻ってますよね? ネオ戦自絡みのネタありましたし。
時間があるように思えますが、無い時間を凄まじく延ばしての今の流れです。
>トライラックスさん
黒メガネさんと違い私はまだもう少し先まで残るんで、粘着よろしく書きますね。
確実に死ぬと書いたのは、こっちが狙わざるを得なくなるからです。
それだけ強い武器なら奪って当然、というよりも、危険分子を払う形になります。
生き残ろうとするなら、あとはどれほどの速さに反応できる「眼」と
動ける「体」を持っているか、ですかね。
人間の限界を凌駕する彼らと死人たちや思わぬアクシデントを相手に。
無論、こちらの戦力全てがそこに集中する事は無いと思いますよ。
書き手としてそうしたくなくても、『E』としてはそれを避けられない。
そういう事です。
同様の「能力」を持つとは無かったのでその点は安心しているのですが。
「同等の力」はあくまでも「強さが」と言う意味で受け取っています。
それと、綾波教本部内に進入したのいつですか? 流れとしても半日程度で収まりますよね。
これだけ書けば????さんが何か言われる事も無いでしょう。
『E』であれトライラックスであれ、タルテソスであれ、ネオ戦自も含めて
フォースインパクトを中心に考えれば「第三者」です。
そんなところで乱文雑文長文失礼しました。
連絡のみです。
>>380◆/s5ZynBY7Eさん
となると、ランドマスターの出撃は、少尉、副隊長の帰還後すぐ
という感じにします。
そのあと、ネオ戦自によっているので、ネルフ出撃より1日の長か
という感じになるのでしょうか?
隊長が戻ってくるまでに準備をすすめている描写はしてあるので
まあ、そのあたりはなんとか辻褄があうのではと思います。
ああー、どうすりゃいいんじゃい!!
>Eさん
囮部隊はランドマスター隊にくっついてるんで、最後の兵士さんの書き込みをメインでいってください。
Eもネルフ支援ですか、それは書き手本人が知らなかった・・・。ネオ戦自にその情報入ってるでいいと思います。
取り急ぎ。
>厚木の兵士さん
68時間の制限を無視すれば、なんら関係なくなります。
ただその場合、宣言したミサトの面子と第弐次席のかっこよさが形無しで、
こっちの動きもちぐはぐなものにならざるをえませんが。
どれほどの戦力が投入されてどれだけの時間続くかですが、個人的には1日あれば終わると思ってます。
ストーリーの演出上深夜まで、かな?とか。
んで、????さんが譲れないと言っていたのは、確か決戦の日が「満月」になる事ですので。
日付はずれたとしても、それだけは絶対的な決定項かと。
>高橋さん
ネルフが援助受諾の合図を進軍の1日前(当日でも基本的にはOK)に上げます。
これにより『E』から援助物資が届きます。便利ですが、非常に悪趣味です。
戦場ではネルフから被害を与えられない限り、『E』側は攻撃しません。
場合によっては、もしかすると手助けもするでしょう。そんな感じで。
敵を綾波教に絞ってますので、ネオ戦自に対しても攻撃されない限りは敢えて干渉しません。
っていうか、????さんのレスをカナーリきぼん。
>>383 ども。????他です。戻って来るのがかなり遅れました。
えー、さすがに今回ネタの調整&カキコにちと時間がかかると思われます。
ですので、カキコが遅くなるかも。すみません。
……ここしばらくのスレを読み返したけど…さて、どうするか(藁
385 :
371:03/05/04 00:19 ID:???
昼間どころかもう真夜中ですが、一応、一部あがりました。
という訳でもんのすごく久々の書き込みです。
まだ半端なのですが、まとめにも一応、なっていると思います。
言い訳は後に回すとして、とりあえず本文?をどうぞ。
京都の街並を離れて東へ。低い山地を越えると、ふいに視界が開ける。
両側をなだらかな山並に挟まれた赤い海の断片。今では北方で海洋本体と繋がっているが、
インパクト前まではこの島国で最大の淡水湖だった水域だ。
ここはずっと変わっていない。
純白の渚。陸と海の境界。二つの異なる世界を隔てる、不確定で曖昧な接線。
陸より近づけば波に足を取られて沖へさらわれ、海より近づけば浅い水面の反射が
目測を狂わせ座礁を誘う、境界とはそういう場所だ。
だがひとたびそこに立てば、二つの世界を余すことなく見渡すことができる。
ただ、寄せては返す波のように、境界は常に変動している。
それゆえ境界上に居続けるのはとても難しい。遅かれ早かれ、相接する二つの世界の
どちらかに転落するか、さもなくばどちらに傾くこともできないまま、揺れ動く境界上で
永遠に危ういバランスを取り続けるしかない。
境界はどこにでもある。そして境界を見出した者は、必ず選択を迫られる。境界を越え
先に進むのか、それとも元の場所に留まるのか。もしくは不安定な境界上に立ち、
どちらの世界も選ぶことなく、ただ無為に終わりを待つのか。
僕はずっと迷い続けてきた。
けれど、それももうまもなく終わる。
砂の上に打ち寄せる波が足元を濡らす。
見上げる天頂はただ青い。もうすぐ月が昇る。この歪んだ世界を照らす最後の満月が。
振り返れば、西の空は具象化された憎悪に染められ、赤く暗く澱んでいる。
日が沈んでもあの赤は消えない。むしろ夜の闇すら取り込み、更なる怨恨と狂気を以て
月下の街を閉ざすことだろう。
僕は遥かに広がる赤い海を最後に一瞥し、きびすを返した。
もうここへ来ることはない。
歩き出す僕の前に、白い翼を広げて量産機が舞い降りる。地響きとともに砂浜が白く煙る。
迫る血戦を待ち焦がれてか、右肩の黒い巨銃が低く唸り声をあげる。僕は微笑んだ。
「行こうか」
声に応え、量産機は感情のない咆哮を放つと、再び地を蹴って飛び立った。
終局の戦場を目指して。
俺と相棒は、農場の管理棟の前でご主人を待っていた。
長いこと一箇所にいるとそれなりのしがらみってものが溜まる。結構待たされたが、
俺はおとなしくしていた。相棒も、猫どもにからかいの声をかけられても答えずに、
神妙な顔で管理棟の扉を睨んでいた。
同じ姿勢を続けるのにも疲れた頃、ようやくご主人がミスミさんと連れ立って出てきた。
ご主人は何度も頭を下げ、ミスミさんは笑って鷹揚に頷いている。
最後にミスミさんとしっかり握手を交わしてから、ご主人は荷物を取り上げて
こっちへ戻ってきた。俺と相棒はぱっと立ち上がると、駆け寄って
その周りをぐるぐると走り回った。ご主人は苦笑した。
「こらこら、そんなにはしゃぐと後が辛いぞ」
俺はちょっと立ち止まって尻尾を振ってみせ、また走り出した。相棒が脇腹めがけて
突っかかってくる。すんでのところで体当たりをかわし、俺たちはもつれるように
向こうの納屋めがけて一直線に走っていった。
息を切らして戻ると、ご主人は呆れ顔になり、ミスミさんに向かって肩をすくめた。
「名残を惜しむのかと思ったら、元気なものじゃな」
「そんなに遠出するのが嬉しいんですかね」
違うよと俺は言いたかった。俺も相棒も楽しくて暴れてるんじゃない。とにかく動いて
気を紛らわしていないと、ご主人に背いてでもここに残ってしまいそうだったからだ。
使徒化、蝿の化け物、鼠紳士。そして今はいないアオイたち。
いろいろなことが頭をよぎり、俺はそれを振り払おうとめちゃくちゃに走った。
ご主人は荷物を軽トラックに積み終えると、運転席から口笛で俺たちを呼んだ。
俺たちは先を争って飛び乗った。
「じゃ行くぞ。 ・・・全く、なんでこんなにはしゃいでるんだか」
ご主人はぼやいてキーを回した。二、三回引っ掛かってから、咳き込むように
エンジンがかかる。俺と相棒は重なり合うようにして窓枠に前脚をかけ、頭を突き出して、
流れ出す農場の景色を何ひとつ逃すまいと目を凝らした。
手を振るミスミさんに最後に軽く頭を下げ、ご主人は吹っ切るようにアクセルを踏んだ。
「・・・ここを出るって話じゃねぇか」
久しぶりに俺を呼び出したトラゾウは、いつもに増して喧嘩腰だった。
何日か前のことだ。アオイたちが消えてまもない頃だったと記憶している。
「ご主人が行くと言ったからな。犬ならそれに従い、主人を守るのが役目だ。
当然のことだろう」
俺はふんと鼻を鳴らした。
あの空からの声のせいで、今や世界の終わりが来ることは周知の事実になってしまった。
ここや旧東京、それに箱根方面の人間はそれでも、それなりに事情を知っているからいい。
農場の人間たちが言うには、心配なのは北陸や東北などの僻地の復興集落だそうだ。
まがりなりにも箱根や京都と各地を結んでいた綾波教支部が残らず潰れてからは、
そういう僻地と復興中心地の分断はかなりひどい状態らしい。ろくな情報も
得られないまま、ただいきなり死刑宣告だけされて混乱している人間たちが、
日本各地に少なからずいるということだ。
ご主人は、そういう孤立した集落をこのまま放っておきたくないと言う。
だからここを出て、人が住んでいるところを捜しては訪ね、この農場で学んだ
農業ノウハウを伝えながら、ネルフとサードインパクトについて、知る限りのことを
話して回るつもりらしい。
「別に人間の都合は聞きたかねぇよ。お前らは出て行くんだなと言ってるんだ」
「・・・だから最初からそう言っているだろう」
「そうかよ」
トラゾウの頑なな態度は崩れなかった。首を傾げる俺に、あの鼠の奴も、と言いかけて
結局黙り込み、くるりと尻尾を振った。そしてあっさり身を翻して去っていった。
それきり奴とは会わずじまいである。
トラックの窓の外を流れる景色を眺めながら、俺はどこかに大きな虎猫がいないかと
捜し続けていた。だが、トラックが居住区を抜け、農場の外れまで来ても、遂に
奴の姿は見えなかった。それも、しかし奴らしいと言えばそんな気もする。
俺はふと、同じく再会できずに終わった親友のことを思い出した。
”必ず戻ってくる。それまで私のこと、忘れんじゃないわよ”
彼女は今どこにいるのだろう。所詮犬ごときに答えが知り得る筈もない。だが、
いなくなったアオイたちの姿が彼女に重なり、不覚にも胸が痛んだ。
遠ざかる農場は犬の目にもひどく美しかったことを、最後に付け加えておく。
ふう、今日も暑いねェ。
開墾所の方はどうだい? 人が減ったからって、皆少し精を出し過ぎじゃないかい。
そンなに気張らなくてもいいんだよ。
いつもの通り、地面にしっかり足をつけて真面目にやっていけば、
一日はきちんと暮れていくもんなンだから。
お奉行様がご不在だからこそ、普段通りにやらないとね。
・・・そりゃあ妾だって行けるもんならついて行きたかったさ。
でもね、ここに残った皆だって、ちゃあんとお役目をもらってるじゃないか。
いつもと何ンにも変わってないだろって?
それでいいんだよゥ。
最後のいくさだからって、起きて飯食って働いてっていう、普通の暮らしが
なくなる訳じゃアない。
それを忘れて皆が浮き足立っちまったら、子供は怯えるし、不穏なご時世にかこつけて、
妙な了見を起こす奴だって出てくるかもしれないだろ。
皆、不安なんだ。怖いンだ。藁にもすがりたいくらい怖くて怖くてたまらないンだよ。
でもそんなときに、湯本はまだ大丈夫だッていう知らせが広まれば、どうなると思う?
なんとなく、安心できやしないかい?
まだ大丈夫なところがあるなら、自暴自棄にならないで、も少し頑張ってみようって、
そんな気持ちになったりしないかい?
そういうことなのサ。
いくさで崩されちまう”日常”って奴をしっかり繋ぎとめておく、それが妾らのお役目。
それが回り回って、ひょっとしたら、京都で戦う連中の力にだってなれるかもしれない。
だから湯本はいつもの通りでいいのさ。
むざむざいくさなんていう化けもンに踊らされてたまるか。
お奉行様がリナちゃん連れてお戻りになるまで、この町の留守は妾らで守らないとね。
決戦前日、長らくトライラックスへ行っていたシンジ君たちが無事大阪に帰還した。
即時、加持さんとランドマスター副隊長による報告がなされ、その内容は
我々日本に残っていたスタッフを少なからず驚愕させた。
まず、トライラックスが綾波教との同盟を最初から度外視していたこと。艦隊上層部は
本気で綾波教と組むつもりだったようだが(これは今も変わらないらしい)、
本国中枢では同盟を単なる日本進出の契機と見なし、裏では綾波教を
出し抜くべく独自の京都攻撃計画を進めていたという。加持さんの持ち帰った
数点の映像資料には、軍需工業都市イックスで実戦投入を待つ、
トライラックスの次世代汎用決戦兵器の姿が記録されていた。トライラックスの
本格介入のタイミングは不明だが、今度は旧東京で敗れたスモーウォーカーではなく、
この新型EVAを全面投入してくると推測される。
が、その本国側の目論見はかなり早期に綾波教側に漏れていたらしい。報復として、
教団は以前本国からの要請で委譲したセカンドクローンの一部を使い上層部を急襲、
さらには本国の大統領をも抱きこんでクーデターを起こし、首都バンダロングを
混乱に陥れた。
「監視」の名目で本国に現れた綾波教聖母、そして彼女を止めるべくやってきた、
大阪会戦前後から消息を絶っていた綾波教教祖を加え、戦いは激烈を極めたという。
教祖の力を借りることでその場は収まったものの、彼らの残した数々の不可解な言葉は
改めて我々に敵の存在の大きさを教えた。
綾波教。「フォースインパクト」の言葉とともに日本を混乱に巻き込み、
我々を戦いの場へと導いてきた集団。
決戦を挑むというこの時にさえ、我々はあまりにも彼らのことを知らなすぎる。
だが、それでもなお、我々は京都を目指すだろう。
碇司令、冬月司令代行、葛城さん、赤木博士、加持さん、惣流博士、碇ユイ博士、
旧ネルフスタッフとトライデントの初期メンバー、そしてシンジ君たち。我々が
赤い海から帰還し、紆余曲折を経てひとつにまとまったこと、そこには
きっと何かの意味がある。
それがフォースインパクト阻止という形をとったのなら、進撃を進めることにこそ、
我々の求める答えはあるのだ。
ネルフ及びトライデントの京都進攻まで、残り17時間。
決戦前夜、ネルフ作戦部は新たに協力を得ることになった旧東京のネオ戦自と
連携しつつ、最後の進攻準備に追われた。
EVA能力者どうしの衝突は未知数として、実際の京都進攻においてまず障害になるのは、
我々の進攻宣言の直後から京都に現れ始めた”赤い霧”である。
霧の出現と平行して、京都及びその周辺でさまざまな異常事態が報告され始めた。
最初は通信機器の不調などの小さなものだったが、霧が完全に京都を覆い隠すにつれ
異常の報告件数とそのレベルは急速に上昇していった。現在では京都市街を
中心とした半径5km圏内ではほとんどの電子機器が使用不能、京都上空を飛んだ
哨戒機のパイロットたちの一部は、肉体的・精神的な不調を訴えている。
ネオ戦自の部署のひとつである「霊能局」からの情報提供によると、この赤い霧は
使徒能力による妨害ではなく、むしろ”心霊現象”に属するものだそうだ。
霊能局の専門官の話では、千年以上に及ぶ長い歴史を持つ京都には
戦乱や支配者交代の過程で無数の人間の怨念や欲望が”溜まって”おり、
いわば巨大なエネルギーの集合体であるそれを封じ込めるために、京都各所に
結界というさまざまな仕掛けがなされているという。今回の異常現象は、
本来京都を安定させるためのそれらの装置を、何者かが逆に作動させ、霊的エネルギーの
無理な解放と暴走を引き起こした結果誘発されたものなのだそうだ。
その説明を受け入れるだけで、作戦部と技術部には多少の混乱が起きた。
使徒にEVA、そしてインパクト。科学の力だけでは対処できないことを
多く見てきたとはいえ、我々は科学や理論を基盤に考えることに慣れている。
だがこの赤い霧にはその理論が全く通用しないのだ。
しかし、進攻の妨害となる異常現象は現に存在する。頭を痛めつつも
とにかく対応するしかない。
作戦部は、冬月司令代行を通して大阪仮設基地のネオ戦自に全面協力を依頼し、
解決策もしくは助力を要請した。
「・・・で、その結果がそれ?」
「そうよ。目には目を、歯には歯を、そしてオカルトにはオカルトを。
専門の人間がそう言ってるんだし、現に効力も確認済みよ?」
憮然とする赤木博士の前に葛城さんが広げたのは、『霊能局守護神霊護申請書』なる
書類のコピー。赤木博士は顔をしかめたまま、ぱらぱらとそれをめくった。
「なにこれ・・・トライデント二機とランドマスター、戦闘機の一部に
守護神による霊的加護の付与を要請したですって?」
「そ。霊能局の連中が持ってるあの霧への対抗手段を、私たちにも
分けてもらうの。今のところ、それがベストな方法なのよ」
「既にネオ戦自本隊では、主力の90式改型戦車と各種装甲車両、及び切り札の
ネオ・エヴァンゲリオン各機に問題の方法を適用。かなりの効果が
確認されているそうです」
手渡されたデータ比較表に、博士は疑わしそうに目を通した。葛城さんは
あくまで自信を失わず、博士が全て見終わるまで待っていた。マヤちゃんが
イロウルCによる分析報告書を渡す。
「霊もATフィールドの一形態だと見れば、そう不自然なことでもないですよね。
使徒能力の顕在化によって、これまで固定形態のなかった未知のエネルギーが
何らかの変化を経てこの状態になったとも考えられますし」
「・・・それはまあ、確かにね」
赤木博士はようやく頷いた。葛城さんはにやりとし、博士の顔を覗き込んだ。
「リツコもこれで、この世はロジックだけじゃ片付かないってわかったでしょ?
なんでも理論で説明できる訳じゃない。たまにはそういうのも悪くないわ」
博士は無表情に報告書を睨んでいたが、いきなり立ち上がった。
「いえ、そんなことはないわ。既存理論が及ばないところに新たな理論を構築するのが
科学じゃなくて? 少し取り組んでみることにするわ。マヤ、手伝ってちょうだい」
「は、はい」
二人は慌しく作戦室を出ていった。茫然と見送る俺の隣で、葛城さんがぼやいた。
「相変わらず石頭な奴・・・また何か作るわね、あれは」
「先発するランドマスター1号・2号の霊的防御については、大阪仮設基地にて
既に手配済みだそうです。トライデント両機に関しても、本日2200までには
技術者を回してくれる手筈になっています。戦闘機各機については
数が多いため、出撃時に一度大阪基地に寄る形で防護処置を受ける予定です」
オーヴァー・ザ・レインボー甲板上、作戦室を出た葛城さんと俺は、休憩がてら
内陸へ双眼鏡を向けていた。暗闇の中でも、京都の辺りはぼんやりと
赤い光を放っている。あれが霧だ。葛城さんは厳しい表情で双眼鏡を下ろした。
「あとは肝心のオーヴァー・ザ・レインボーだけど、これはさすがに無理ね」
「大きすぎますからね。載せてる電子機器の量も、EVAやトライデントとは
比較になりませんし」
「仕方ないわね。オーヴァー・ザ・レインボーは霧の効果が薄れる
ぎりぎりの地点に配置して、後方支援に回すしかないか」
葛城さんは手すりによりかかり、暗い海上を眺めた。トライラックス艦隊は
紀伊半島沖に後退したが、海上都市大阪の明かりに加え、最近ではネオ戦自の
仮設基地が夜を徹して攻撃準備を続けているので、大阪湾内には結構光が多い。
「ところで、通常人員への対処はどうするんです? 通信手段に暗視スコープ、
一部の火器の照準だって精密機械が入ってますから、それらの近代兵器が
全て使えないということになる。これは相当な痛手になりますよ」
葛城さんは振り向いて笑った。
「使えないなら使わないまでよ。現代だって電子機器に頼りきる戦線ばかりじゃないわ。
それに私たちは、インパクト後のモノ不足の中で何とかやりくりしてきたでしょ?
初期の戦闘経験の多い古参兵中心に、全体訓練の一部をやり直させてるから
何とか間に合うと思うわ。全然対策をしないって訳じゃないけどね。
・・・さて、そろそろ時間だわ」
俺は頷いて、イロウルCとリンクした軌道計算機にスイッチを入れた。ほぼ同時に、
艦内から新たな人影が現れた。綾波レイだ。
葛城さんが頷いてみせる。
「レイ、悪いけど頼むわ。目標座標は1239、出力は任せるわ。
約束の”狼煙”よ。ハデにやっちゃって」
綾波レイはかすかに頷くと、白い閃光とともに零号機へと変身した。
夜間勤務と交代した俺は、外の空気でも吸おうと甲板に出た。
無事にこの艦に帰ってこられたことがまだ少し信じられない。トライラックスでは
いろいろありすぎたからだ。あの国の印象は、俺には少し強烈すぎた。
久しぶりの艦上はつくづく落ち着く。のんびり夜の甲板をぶらついて、
そのあとは同室の奴とカードでもやろう、何の気なしにそう思いついただけだった。
が、そこで俺はまたしても強烈なモノを見ることになった。
狭い通用口から甲板に出た瞬間、突然真っ白い光が艦上を走った。
使徒能力兵の襲撃かと慌てた俺の目に飛び込んできたのはファースト、いや、彼女が
変身したEVA-00だった。傍にはネルフのカツラギ作戦部長と、彼女の直属の部下らしい
ヒュウガ一尉がいる。EVA-00は空間の歪み(いつ見ても慣れない)から、
銃身のやたら長いスナイパーライフルを取り出し、軽々と夜空に向けて構えた。
ヒュウガが手元の装置を見てカウントを始める。EVA-00は銃口を星空の一点に据え、
彫像のように動かない。
目標軌道通過まで5秒、3、2、1、通過!
その瞬間、EVA-00が撃った。
限界まで引き絞られた光線が夜空に吸い込まれ、一瞬消えたかと思った瞬間、
空を覆う巨大な光の輪が広がった。
天頂を過ぎた月にも負けない、澄んだ明るい光が海上を照らす。
警邏兵や艦上で作業に追われるスタッフ、その場の誰もが思わず頭上を眺めた。
カツラギ作戦部長は腕を組み、挑むように大輪の光を見つめていた。
光が見えていたのはせいぜい数秒のことだったと思う。光が薄れ、やがて完全に消えると、
カツラギ作戦部長は変身を解いたファーストにねぎらいの言葉をかけ、
艦内に戻る彼女を見送った。
俺はしばらくぽかんとしていた。なんだったんだ、今のは?
我に返ると、俺はヒュウガをつかまえて問いただした。ヒュウガはあっさり答えた。
この艦がまだ旧東京にいる頃、日本上空で衛星攻防騒ぎがあったろ? その時、
軌道上にはかなりの量のデブリが残されたんだけど、そのひとつを撃ってもらったんだ。
まあ、ちょっとした合図だよ。それがどう転ぶかはわからないけどね。
ヒュウガは光の消えた夜空を見上げると、さて仕事仕事、と呟くなり、
さっさとカツラギ作戦部長を追って艦内に戻っていってしまった。
ええ〜と、私自身も教祖担当さんが抜けて以来、
なかなか考えがまとまらなかったのですが、
取り合えず年表にまとめてみました。
200万年前? 謎の宇宙人が地球を来訪、猿の一種を改造して人類の祖先を産みだす。
その際、失敗作として“アダム”が生まれた。
3万5千年前? 古代ムー大陸文明から“永遠の命”を手に入れたある人物が追放される。
その後、ムー大陸本土は沈没する。
1万2千年前 古代アトランティス大陸が沈没。
ブルーノアで脱出した人々がアフリカ内陸にタルテソス王国を建国する。
レッドノア、“失敗作のアダム”を積み込んだまま海底に沈む。
“第三のノア”、日本のどこかに墜落、地中に埋もれる。
5000年前? 古代インダス文明人、ムー大陸にまつわる伝説を語る。
2400年前? ギリシャの哲学者プラトン、古代アトランティス文明について語る。
西暦33年頃? イエス・キリスト、“ロンギヌスの槍”で処刑される。ただし、生存説あり。
西暦400年代? ゲルマン民族の英雄ジークフリート、“ジークムントの破魔の剣”で悪竜を退治する。
西暦1500年代? 古代ムー大陸から追放された不死身の男、“エルンスト・フォン・バーベム”と名乗る。
西暦1600年頃? 椎名ゆや、第六天魔王・織田信長の封印に関与?(一応、チョイ役で登場してたから)。
396 :
394:03/05/04 00:58 ID:???
はい以上です。お疲れさまでした。
これを以て、参加者元ぜろさげの撤退作業こと「おかたづけ」の半分ちょいは
おしまいです。 ・・・ていうか半分・・・あと半分・・・(自責しつつ鬱
なんだかんだありますが、連休中は何とか来られるんじゃないかと思います。
・・・リアル世界? 今月まで残った時点でズタボロですが何か?
まあどうでもいいっすね。
結局好きでやってることでしかないし、来るも逃げるも決めるのは自分な訳ですから。
補足。
まず最初に。
ネルフの「あと60時間で進攻するぜ」宣言、自分は当時のレスで「60時間後はちょうど
月の出の時刻に当たります」と書きました。
すみませんがそれ、変更させてください。
ネオ戦自を筆頭にどんどんオカルト要素が入っていく中で、夜になってから赤い霧に
突っ込むなんて馬鹿以外の何もんでもないだろ、と最近思い至ったもので。
できたらネルフ本隊進攻開始(もしくは自分の中で臨時前線司令部になる予定の
京都駅占拠)の時刻は、”満月の日の正午前後”ということにして頂けないでしょうか。
そうすると、進攻宣言発令は進攻日より二日前の夕方頃(旧東京危機の数時間後?)、
第弐のお知らせはその夜のどっかの時点、翌日夜明けにフライング、となって
なんとなく流れ的にもしっくり行く気がします。
トライラックス本国との時間的兼ね合いは敢えて不明とします。ていうか本国と日本の
時間軸の関係、誰も書いていなかったので、後で適当に調整できるよう、進攻宣言書いた時は
「訪問組が出発してから○日後」という書き方は避けておいたんですけど。
だから必ずしもクーデター日と進攻宣言の日を一致させなくても・・・と、
でも両者をずらすと、今度は聖母によるレイたち総誘拐がいつなのかっつー問題が浮上して、
それはそれで訳わかんなくなりますが。
他の方のレス読んでからもう少し続けます。
>>395からの続き
1885年頃? 中央アフリカのタルテソス王国、内乱により壊滅。
ネオ・アトランティス結成。
元国王は“ネモ船長”、元首相は“ガーゴイル”と、それぞれ名を変える。
1899年頃? “アダム”を封印して海底に沈んでいたレッドノアが浮上、大気圏外で爆発する。
ネモ船長、ガーゴイル、いずれも死亡したとされる。
20世紀初頭? ギーガ―、ガーゴイルの遺志を継いで世界征服を狙うが、失敗する。
20世紀前半 ナチス・ドイツ、世界征服のため、古代アトランティス文明の遺産を捜すが、失敗。
20世紀末? レッドノアがタイムスリップして現われる。
生きていたネモ船長とガーゴイル、和解してタルテソス再建のため、ゼーレに仲間入りする。
西暦2000年 南極に“第1使徒アダム”が出現、セカンドインパクトが起こる。
エルンスト・フォン・バーベム、ゼーレ準幹部として暗躍、カミーノやトライラックスを建国。
ギーガ―、オリジナルの記憶を持つゴーラクローンとして復活。
渚カヲルも誕生する。
西暦2001年 碇シンジ、その他のチルドレン達も誕生。
西暦2004年頃 カミーノのゼーレ系列開発施設でクローントルーパーC-177号(後のキサラギ博士)、
E-208号(後のエヴァ・フェット)誕生。
西暦2014年頃 クローントルーパーE-208号、“江波兵人”という名前で戦略自衛隊に配属される。
西暦2015年 第3以降の使徒が襲来。
高橋覗、選挙に落選する。
後の便利屋スズキ、浮浪者生活をする。
後のE計画提案者、加持リョウジを殺害。
2代目綾波レイ、第16使徒との戦いで死亡してものと思われるが、
ゼーレ準幹部だったエルンスト・フォン・バーベムの一派に助けられる。
碇シンジ、渚カヲルをい殺害する。
西暦2016年 ゼーレの人類補完計画が発動、サードインパクトが起こる。
・・・と、まあ、ざっとこんなもんですな。
高橋覗さんが設立してくれた掲示板を使えば良かったかな?
398 :
394:03/05/04 01:25 ID:???
すみませんが>396を整理します。
変更(60時間後=当日正午頃)を受け入れて頂いた場合は
訪問組、トライラックスへ出立(大阪会戦より約一ヶ月)
↓
艦隊スモーウォーカーが旧東京を襲撃(自分脳内では日中の想定)
↓
ネルフ、60時間後の京都進撃を表明(同日18時前後)
直後、赤い霧の発生開始
↓
(恐らくこの間にレイたち総誘拐、連動してフウイ・ノ・レイの前に
聖母が出現?=クーデター当夜)
↓
同日夜、第弐により全世界へ終末の宣告(日本時間にして夜中?)
↓
同夜明け方、「E」フライング組京都到達
ここで夜が明けた時点で、「60時間後」まで残り一日半ほど、即ち
進攻前日の朝となります。
今回自分が書き込んだ分について付け足すと、その後
進攻前日に
・本国訪問組、OTRに帰還(時刻は未定)
・ネオ戦自霊能局の協力を得て霊的防御を申請、もしくは完了
(直接大阪基地に寄ったランドマスターはもっと早い時期に済んでいるかも)
・夜、「E」への合図。この時点であと15時間前後
・・・だいたいこんな感じです。「60時間」という切りにしろ第弐のお知らせにしろ、
自分が勝手に決めたようなものなので、他の方に不都合なようでしたら遠慮なく変更を。
もう少し補足を。
「……ったく、こんな工場に缶詰になるとは思わなかったぜ」
大体このオヤジが悪いんだよ、あんな勝手な事(九>236)しなけりゃこんなとこには……
ドイツ支部に居た時の方がずっとましだぜ。
生きてるように見えないが、やっぱり生き物で結構かわいい所があったのに。
機械ってのは癒しが無くて駄目だ。カラーリングは光学迷彩でかなりイかしてるけどな。
超小型で超軽量な上に最高水準の環境耐性、全チャンネルオールバンド対応、
カメラ付、音声認識とクリアーな音質、ノイズにも構造上むちゃくちゃ強い。
奴等に配る各機同士の通信の為に、専用サーバーもわざわざ構築された。
内蔵された極薄透明の画面を引き出せば映像付で通信可能、テレビも転送情報も見れる。
転送情報は映像だけに限らず文書ファイルや音声ファイル、ほぼ全部が開ける。
カメラの取り込み映像は動画も画像も保存可能、容量は十二分にある。
形も頭部に固定する骨伝導ヘッドセットタイプにレシーバータイプ、リストバンドタイプと三種類。
これでもかって感じの「通信機」だ。買ったら幾らなんてのは素人考えだな。
「若造! グチグチ言ってねえでさっさと仕事しやがれ」
「言われなくてもやってますよー、これが最後…です!」
どん、と最後の1箱をコンテナに詰める。きっちり人数分確認。
特殊なプロジェクタと巨大なスクリーンはこっちからの「サービス」だ。
「数確認したんなら出ろ。それとも一緒に行くか?」
「そういうのは冗談だけにしてください」
他にもあったのにどうして同じ関係のまま同じ職場なんだ? 嫌がらせか?
ま…いっか。もう終わりだ。あとはじっくりとビール片手に見物しよう。
「う〜〜よいしょお!!っとくらぁ」
台車に乗ったコンテナをオヤジが転送用の部屋に押し込む。
ドアを閉じる重い音とロックを掛ける軽い電子音がした。
あとは「合図」が来たら座標入力して、転送するだけだ。
ネオ戦自技研から、執務室に戻る。所長が、至急ANGELINEとジークムントの破魔の剣
の分析をしてくれるというので、徹夜で待つことにしたんだ。
・・・ZZZZZZZZZ・・・・・
「長官!起きてください。分析結果が出ましたんで、持ってきました」
「ん?・・・おわぁ、寝ちまったか。」
窓の外はまだ暗かった。時計を見ると、3時間くらいってところか。
「ええと、・・・・・もう分析できたのか!?早かったな」
「所員総出で頑張りましたからな。それにまぁ、ごく簡単な分析ですけどね。ただ・・・・・」
ただ・・・?
「いや、まぁこの書類を見てくれた方が、早いです。まとめてあるんで」
そう言って、所長は分析結果の書類を差し出した。なになに。
以前にも同じようなこと書いたような気がするけど、
俺と黒縁メガネオペさんの相性の悪さって、俺自身のカキコの中で語られる
エヴァ・フェットとたしぎ曹長の不仲とオーバーラップしてくるな。
たしぎ曹長って外形的にも性格的にも日向マコトの女版っていう感じだし。
わりと几帳面な性格のたしぎ曹長が大雑把でルーズなエヴァ・フェットに
腹を立てている構図そのまんまですな。いやあ、面目ねえ(ハイドラ口調)。
>E計画さん
第三者と言えば第三者なんですが、今はもう抜けてしまった教祖担当さんが
用意してくれていた伏線の根拠であるガイナックス側の初期構想を考え合わせると、
タルテソス、ネオ・アトランティス関連はかなり影響力が大きいと思われます。
『ナディア』に関する知識が皆無ということなので説明するのが難しいのですが、
そもそもタルテソスやネオ・アトランティスの関与、存在そのものがなければ、
『エヴァ』の世界自体も成り立たなかったのではないか、と。
作中に直接的な表現はなかったが、ゼーレはネオ・アトランティスの流れの組む
組織だったという説があるし、『ナディア』でレッドノアの中に
封印されているのがチラッとだけ登場した“失敗作のアダム”こそが
後の“第1使徒アダム”とそもそも同一の存在なのだったとすれば・・・?
あと、エヴァ・フェット達が大神殿に潜入したのはE計画側のフライイングより
ずっと後、たぶんネルフ本隊やトライデント、ランドマスターやネオ戦自が
京都へ進撃しているのと同じくらいの頃だと思います。
もともとそれに便乗するという作戦だったし。しかし、やはり予定が狂ってるな。
402 :
394:03/05/04 01:58 ID:???
補足。
・第弐:最後(になるといいなぁ)のデムパ。時間的には進攻前日日中のいつか。
壱スレ目の惨状の始末。
・犬×2:農場経営+犬、農場を後にします。自分キャラ残しておくのが厭だったんで。
・おかみさん:いろんな意味でタイミング外したおかみさんのその後です。
犬とおかみさんは、時間的には進攻1〜2日前くらいを想定してます。
・メガネ:OTR近況。半端ですけど。もう「G」はいつ来ても構わないです。
>390 トライラックス訪問外部視点まとめ。鋼鉄のBFについてどういう報告が
なされたかは敢えて書いてません。
>391 赤い霧とネオ戦自霊能局について。霊能局からは、守護神と
専門技術者(?)が大阪に来ていると思っていいんですよね?>高橋さん
>392 ネオ戦自への霊的防御依頼(正確にはその後)。
リツコさんはXファイルのスカリーみたいになってしまいました。
あり得ないわモルダー。その後発奮して携帯等(
>>319)を制作します。
>393 赤い霧対策続き。大丈夫なのか一般兵(加持さんは直接市街に突入)
・OTR通信士:狼煙。狼煙というか花火。派手にしたのは、常にネルフより先んじる「E」への
ミサトさんなりの意地のようなもの。見たいシーン優先でした。スマソ。
連絡。
>ALL 本日日中〜夜、また片付けの続きをしに来ます。首尾よく終わったら、今度こそ
粘着は消えますんで。いま少しご辛抱を。
>????他様
という訳でまだ居座ります。まとめろということがあればご遠慮なくどうぞ。
あと、先に。自分の中でバーベム卿のランクは司教と同等かちょい上くらいです。
最低限、委員会よりは低いです。理由は、サードインパクト時、彼は既にゼーレを
離れていたから。インパクト時に力のランクが決定されたこのスレ世界において、
完全によそにいた彼が超級ってのは納得いかないです。
あと大神殿。収拾がつかなければ第弐による「夢オチ」ってネタもあります。
告別とかで出した仮想現実です。採用されないことを祈りますけど(感情的には逆)
それでは。
その書類には、ANGELINEとジークムントの破魔の剣の分析が、色々書いてあった。
まずANGELINEの分析結果に目を通す。
ANGELINEは生物に使徒能力を付与して身体能力を増す、一種のドーピング剤のようなものらしい。
「試しにANGELINEを、猿に投与する実験を行いました。これはVTRに撮りましたんで、見てください」
所長がそう言って、ANGELINEの実験VTRセットした。
モニターに何の変哲も無い、普通の猿が映った。研究員が、猿に注射する。
「いま注射したのがANGELINE?」「そうです。問題はこの後です」
ANGELINEを投与された猿は、目が真っ赤に変化し、情緒不安定になって強暴化した。
牙を剥いてオリの中を飛びまわり、ついにはオリの鉄柵をつかんで、何とそれを曲げ始めた。
所員が慌てて、麻酔銃を撃ち込み、サルの暴走が止まったところでテープは終わった。
「これがANGELINEの効果ですね」「・・・」
オレはテープを見て、驚いてしまった。
「おい。こんな危ない薬、ネオ戦自隊員には使えないだろ(汗)いや、使ってはいかん」
「・・・いや全く(汗」
「でも人間ではなく、兵器に応用する事はできないかな。この使徒付与の効果を応用して。
例えば使徒ミサイルとか。」
「それならできない事も、ないと思います。何とか、やりましょう。」
404 :
394:03/05/04 02:07 ID:???
悪いけどちょっとブチ切れたんで補足。
>>401 ではあなたはその「=自分」と想定しているたしぎさんを
気絶させて失禁させて犬死にさせたことになるんですけど。
藁人形に釘打つ気分ですか?
拾壱スレ目当時、このネタが上がった頃、自分は正直唖然としました。
その時は何も言わなかったんですが、その後しばらくスレに来るのも
厭になって離れてました。
あなたと自分は「反りが合わない」んじゃないんですよ。
自分は半年以上前からあなたのことが厭で厭で厭で厭でたまらないんです。
厨カキコスマソ。逝ってくるわ
399のタイトル入れようとして間違って転送しました。
タイトルは「ある製造工場にて」です。
と言う事で、「合図」を受けて送られるのは「通信機」です。
きっちりネルフ・トライデント連合軍の人数分、ネオ戦自は含まれません。
通信方式が既存のものと全く違うので、地下だろうが宇宙だろうが通信機の電源が切れるまでずっと通じます。
サーバー等通信維持に必要な物に異常があれば、という例外はありますけど(笑)
ずっと通話状態にあっても、光さえ当ててれば一週間くらいは切れません。
もちろん、既存の無線通信や有線への通信も可能です。
これにより情報の流れがスムーズになり、その分断もかなり避けられると思います。
零号機でスキャンをかけても、機能維持の為のデータがメモリ上に見つかるくらいで何も出ません。
もちろん、通信機の説明書はついてますが音声認識機能もあるのでご利用ください。
あと、形の無い援助があるとすればそれはこちらの「戦力」です。
あれだけ引っ張っておいて送ったのはこんな物。
皆様の期待に答えられなかったかも…つまらなかったらごめんなさい。
でも、高橋さんのおかげで私にとってはネルフが予想外の強化をされたので良かったなぁと。
じゃないと、この電子精密機械な通信機、結界解くまで使い物になりませんでしたから(苦笑)
>トライラックスさん
あ〜あ(以下略)
タル〜やネオ〜が無ければエヴァは〜と言っていますが、
>>395,397のように持ってきたらという話でしょう。
ちなみに、タル〜やネオ〜が無くともあなたの言う
>>395の
最初の行さえあればアダムはあるわけで、エヴァについてはそれで十分なんじゃないかと…
っていうか、リリスについて片手落ちになってます。黒い月とかも。
今夜はこれにて。上手くいけば、明日の夜にはライブを始められそうな気が。
>>404 悪いんだけど、それに関してはあえてコメントは差し控えます。
そりゃあまあ、俺だってムカつくことをそういう形で発散することもあるし。
>高橋覗さん
E計画がネルフ・トライデント側に加勢することに関しては、
>>363での
高橋覗氏本人の「敵の敵は味方」という台詞でも語られています。
御存知のことだと思っていたのですが・・・、
つまり、その台詞はそれを踏まえた上でのもののつもりだったのです。
底意地の悪いバーベム卿は高橋覗が私情により、それらのアイテムで
E計画に立ち向かって戦死してしまうのもまた一興だと思っているわけですが、
その一方で
>>365では「貴方次第ですよ」とも言っています。
実際には高橋覗はそんな安易な発想の男ではなかったわけですね。
“ジークムントの破魔の剣(オリハルコン製)”は戦いに使用されなかった
場合は抜けてしまった教祖担当さんが残していた伏線に関連するネタで
使わせてもらいます。ネオ戦自関連ではこれまでに多数の死者が出ているので、
わりとその条件が揃ってるかな?
>>405 そりあまあ、E計画担当さんは『ナディア』を観ていなかったみたいなので
気にならないのでしょうが・・・私は気になってしまうんですよね・・・。
『ナディア』の作中にチラッとだけ、レッドノアの中で横たわる形で
登場していた“アダム”こそが後に『エヴァ』に登場する
“第1使徒アダム”に他ならないんじゃないか、と。
>>395,
>>397の年表は既存の作品や本スレのカキコに根拠するものなので、
つまり、あながち根拠がないわけではありません。
あと、西暦2004年頃と2014年頃の間くらいに、
「碇ゲンドウの一派、日本国内で“第三のノア”を発見、“ジオフロント”と名付ける」
というのを入れるのを忘れていた。“ジオフロント”は古代アトランティスの
“第三のノア=ブラックノア”だという説もあるのです。
…………悪い。俺も糞厨房だ。
>>406、追い撃ちかけんな。もう少しだけでいいから物考えて書こう?
とにかくここまで来たんだ。あと少しだけ、俺の口をこじ開けるのをやめてくれ。
堪忍袋のおを切ろうとするな。
それと、
>>362,363はあなたが持ってきたネタであって、
高橋さん(書き手)本人が書いたものではないでしょう?
>>407、ノア=箱舟って感じでいいのか? 球形の。なら南極のレッドノア(?)も同じ形のはずだな。
今度こそ落ちます。
続いてオレは、ジークムントの破魔の剣についての分析結果を読む。
ジークムントの破魔の剣は、どうやら「魂」に干渉する力がある(バーベム卿もそう言ってたっけな)
らしいが、「魂」の問題なので、ネオ戦自技研ではこれ以上、分析できない・・・という事だった。
確かに、技研がカバーできる分野は「機械技術」と「バイオ関連(ギリギリ使徒関連・・)」だ。
「魂」だと、霊能局の専門になる。
「魂、か・・・じゃあ、この剣は、霊能局と共同で分析してみないと、ちょっとわからない
っぽいな。わかった、ジークムントの破魔の剣に関しては、霊能局の方から
研究員を技研に出向させるから、これは時間かけて研究して」
「わかりました。でも、時間かけていいんですか。」
「うむ、いいよ。」
「高橋長官自ら、剣を持って京都にいっちゃうとか。」
「行かないよ。たちの悪い冗談だな・・・。軍人でも何でもないオレが、剣を扱えるわけ無いじゃないか・・・(汗」
「あははは、もちろん冗談です」「・・・所長が剣もって行ってみるか?」
「い、いや、無理ですよ!(汗」「そうだろう・・・」
>>408 こいつは至りませんでしたな。
>>362,
>>363のカキコは高橋覗担当さんもE計画が
ネルフ側に加勢することを御存知だと思っていたので、
先走って書いてしまったのです。
それから、ノア=宇宙船です。
レッドノアは円盤型でしたな。
他のノアは形はわかりません。
ブラックノア(=後のジオフロント?)は球形かね?
所長が執務室を、出て行った。今夜は、もうマンションには帰らず、
このまま執務室にいるとするか。どうせ、数時間で朝だ。
オレは窓から、深夜の要塞都市を見下ろす。街灯だけが、街を照らしている。
・・・E計画が京都に来るのは、間違い無いだろう。Eがネルフを支援する、という情報もある。
それは、バーベム卿の言った通りだろう。そして、オレは第二をEの実験場にされた因縁はある・・・。
・・・でもオレは昔と違って、今は要塞都市の長官という立場にいる。ネオ戦自隊員の命を預かっている。
オレの私情だけで、ネオ戦自隊員を戦わせるわけにはいかないし、
そのオレが、勝手に剣を振るって、自ら京都でEと戦うわけにはいかないのだ。
そんな事してオレが死んだら、要塞都市はおしまいだからな。=要塞都市の人達、みんなの終りってことだ。
>>409 高橋覗さん、“ジークムントの破魔の剣”を戦いに使用しなかった場合、
どのような展開になるか、先に書いた方がいいですかね?
>トライラックスさん
漏れの理解不足が色々の原因みたいで、すいません。
先走りでもネタはネタですし、でもジークムントの破魔の剣は、なんか色々トラブルになってるんで・・・、
とりあえず使わずに、研究しとくって形にします。使わなかったら、どうなるんでしょうか・・・・・?
>Eさん
ネオ戦自は、Eに仕掛けませんよ。理由は、まぁ色々あるんですけど
一番は、ネルフの支援をしているからって事です。
>黒めがねさん
ネルフと時間軸合わせるには、ネオ戦自はいつ頃に、京都に到着した事にすればいいんでしょう。
やれやれ、今夜はネタカキコは無理だな・・・。
>>413 まあ、理解不足と言えば、E計画担当さんもそうですね。
ええ〜と、“ジークムントの破魔の剣”に関してですが、これはかなり以前に
抜けてしまった教祖担当さんが残してくれた伏線から思いついたアイデアなのです。
教祖担当さんは過去スレ五の初期でかなり興味深い伏線を用意して下さっていました。
天然オリハルコンでできたレッドノアで人類補完計画のパワーを吸収還元し、
逆に消えてしまった人間や死亡した人間を復活させ、19世紀末に滅亡した
タルテソス王国を再建しようという計画らしいのです。
そこで、フォースインパクトが起こった際、ネモ船長達がレッドノアで
そのパワーを吸収還元すると、バーベム卿が高橋覗氏に渡した
オリハルコン製の“ジークムントの破魔の剣”がアンテナのような働きを示して
そのパワーを受信し、ネオ戦自や要塞都市の側のこれまでに死亡した人々が
生き返って来るという展開はどうかと考えているのです。
まあ、私もかねてからフウイ・ノ・レイを代弁者として述べていますが、
あんまり争いで人が死んでばかりいるっていうのも好ましくないし。
最終的には和解が成り立ってめでたしめでたしっていう結末にしたいんですがね。
しかし、現実というものはままならぬものです。
黒縁メガネオペさんが私のことを「半年以上前から」そんなふうに思ってたなんて心外だな。
????他っす。どうやって繋げるか考えるのに一晩かかってしまいました。
これからその辺りを書こうと思いますので、また少しだけ時間がかかります。
どうもすみません。
それと、私も言いたい事はありますが、それはまた後ほど。
416 :
394:03/05/04 11:22 ID:???
・・・おはようございます。
昨夜の厨発言は心から申し訳ないと思っています。
気分を害された、また要らぬ心的負担を感じた全ての皆様、すみませんでした。
最近の書き手さんどうしの衝突の原因のひとつである
『ナディア』関連その他、他作品からいろいろ引っ張ってくるという形で
書き込みをなさってきたトライラックス担当様のスタイルについて、自分は
スレが歴史を重ねていく過程でいろいろ考えましたし、言いたいこともありました。
が、敢えてこの件に関しては沈黙します。
ひとつだけ書きます。
どうかいま一度、このスレが「複数の参加者のもとに成り立っている」ことを
思い出して、それがどういうことかを、少しでいいですから、考えてください。
時間軸について訂正を。
今読み返したところ、>396・>398、間違ってました。すみません。
この2レス内では、よく読んだらネルフの進攻までの時間を「24×2+6(〜7)」時間、
即ち「54〜5時間」で全部計算してました。 ・・・眠くてボケてた、ってことで・・・
・・・ですが、進攻時間帯が「満月の日の正午くらい(最低昼間)」ってのは
できたら外さないでもらいたいです。
それから、進撃やその準備に際し時間が足りないなと思われる場合は、「60時間」をやめて
「24×n+6」時間という形(ex.n=2で進攻まで54時間、n=3で同78時間)で延ばしても
いいと思います。確かにミサトさん、というか宣言したネルフの面子があるんで、
遅れました、というのはできたら勘弁。どうせなら自分の書き込みを適宜いじって
つじつま合わせてください。
最後の兵士様、申し訳ありませんが、最終的にこの件に関してスレ内で決まったら、
拾壱・拾弐スレ目の「編集版」作成の際、自分レス内の「60時間後」というのを
書き換えてください。お手間を取らせますがお願いします。
高橋様、ネオ戦自の大阪到着に関しては過去スレにおいて特にネルフとの大きな絡みも
なかったし、時間の明言もされていないので、そちらの都合のいいよう後から決めて
構わないと思います。
長文スマソ。すみませんがもう1レス続きます。
417 :
394:03/05/04 11:25 ID:???
進攻を昼間にしたい理由(霧への対処に加えて):
京都戦にてフォース発動があるのかないのかわかりませんが、それと関わる、
もしくはこのスレ世界内にて最強の存在である聖母の(本格的)出陣に関係する(と思う)
満月の出現までに、あらかじめある程度時間をとっておき、フォース発動に直接関与しない
戦闘orイベント(ランドマスター隊進撃、ネオ戦自、艦隊動向、K-1ゲリオン介入、
「E」側序盤戦闘等)をその間に済ませておくと、ラストに向けて
少しやりやすくなるんじゃないかと思います。
上位司教の死亡から主席VS初号機の第一ラウンドまで(?)の”PREラストバトル”を、
日中から月の出にかけて少しずつ済ませるという形です。
その後、満月の下で”ラストバトル”及び”真ラストバトル”(八スレ目頭の
????他様レスによる呼称)を展開、綾波教関連に決着をつける、というのはどうでしょうか?
実際に序盤の戦いだけでそんなに時間を喰うかどうかは正直怪しいですしけど、
何となくキリがいいし、書く側にしても区切りがつくんじゃないでしょうか。
お断り。
以上はあくまで、自分が「こうしたらいいような気がする」というだけの「提案」です。
いろんなことを途中放棄して、スレから消えるという卑怯かつ身勝手な立場で、
無責任なことを言ってるのはわかっているつもりです。
ただ、話の流れとしても、FFリレー(競作?)という形のこのスレにとっても、
恐らく相当な混乱が起こると予想される京都戦において、少しでもその混乱の
解消になればと思い、失礼を承知で敢えて書き込みます。ごめんなさい。
>????他様
不在をいいことに好き勝手にスレを荒らしてすみませんでした。
>提唱者様
援助物資、そちらが引っ張ったんじゃなく自分が合図書くのがのろかっただけです。
いろいろ、力になれなくてごめん。悔しいし自分がすげぇ情けなくてたまらない。
ネタ書いたらたぶんまた来ます。
418 :
394:03/05/04 11:31 ID:???
・・・・・・がふう?! 違うじゃん!
>時間軸
×「24×n+6」 → ○「24×n+18」
「+6」じゃ進攻は真夜中になるっつうの。死ね自分。
・・・という訳で同じく>416内「54時間」は48+18=「66時間」に訂正します。
もういいやマジで編集版では「60」っつう数字は書き換えてください。
ドタバタとすんませんでした。
吊ってきます
「ククク……第弐の奴の面目躍如といった所だな」
オレの声に、メスブタとその部下達が振り向く。部屋の中を見ると、いつぞやアフリカで見かけたバカの一人が
小便を垂れ流して笑っている。恐怖に耐えられなかったらしいな。
オレ達の目を欺けると思って、舞台の準備も整わぬうちにここに侵入してきた連中に対しての歓迎…それは
かつて第弐に命じて構築させたシステムをもって行った。システムとはいっても原理は簡単だ。要するに第弐
の能力の一部を開放し、任意の対象に幻覚を見せる。そして、それの操作は第弐自身が行わなくとも、第弐
が承認すれば専用の機器を通して誰でも行う事ができる。メスブタと第参が進入してきた連中に対処したい
と申し出てきたので、貸してみたのだ。しかし、最近メスブタに色々と悪影響を受けているだけあり、第参のヤ
ツは想像以上に悪趣味な仕掛けをほどこしてるな。なにしろ、これが幻覚と見破れなかった者の中には幻覚
の中で受けたのと同等の傷を受けて死んでいく者がいるくらいだ。とはいえ、このシステムの作成者にして
制御者はこの場から席を外しているのだが。……だが、それにもかからない者がいる。ヤツらの中にいるエヴァ
能力者…エヴァ・フェットだ。……ただし、そのままならの話だ。そこで、オレは『彼女』に命じ、ヤツらの侵攻
ルートに彼女の領域を作らせた。そして、それに気づかずにそこに進入したヤツらは罠へとかかり、在りもしな
い怪物と戦ったつもりになり、自滅していったのだ。まあ、フライングに対する制裁と思ってもらおう。…そして、
ヤツ自身はこの場所へと誘導する…と。
すると、第参がなぜそこへ? と、疑問を問いかけてきた。メスブタもその場所の意味自体知らないため、説明
を求めてくるので、答えてやる。
「あそこにいるのは教団内部の不穏分子で構成された奴隷達だ。彼らの異端教義から見て、今の状況でエ
ヴァ・フェットのような者と引き合わせれば、確実にネルフとの戦いに乗じて仕掛けてくるだろう。なに、祭りに
参加する権利は少しでも多くの者に与えてやらねばな。……真なる絶望の前に希望を見せる。悲劇の常套手段だ。」
……そして、オレはヤツらに向き直り、告げる。
「さて、遊びはここらで終わりだ。ネルフからはすでに先発の部隊が出た。彼等はあえてこの京都に入れてや
る事にする。そして、それと同時に我等も戦闘準備へと入る。お前たちも持ち場へと着いてもらうぞ。」
その直後、オレは空間に穴を開け、一振りの日本刀を取り出す。普段使う機会こそ無いが、『オレ』の愛用の
業物だ。そして、オレはそれを第参の眼前に振り下ろし、断ち切った。……第参とメスブタとの繋がりを。ここか
らはコイツに妙な要素が付いていては困る。そして、目を見開く第参に話しかける。
「……目が覚めたか。さっさと持ち場へつけ」
第参が退出した後で、オレはメスブタに話しかける。
「……いくら力が増大しているとはいえ、妙な真似は慎んでもらいたいものだな。」
とぼけるメスブタの言を無視して、オレはニヤリと笑い告げた。
「……まあ、この戦いがどうであれ、どの道彼は死す定め。だから最後にアバンチュールを楽しませてやろうと
思い、放置していたのだがな」
そして、オレはメスブタに自身の旗艦を琵琶湖にて待機させ、教団のシステムを使い配下の艦隊を指揮して
ネルフの旗艦にぶつけるよう指示した。融合した艦隊の配置は霧のすぐ内側…連中が結界を解除した途端に
不意打ちできる位置だ。そして、この期におよんでオレに色仕掛けをしかけようとするメスブタにオレは告げた。
「……あまり勘違いするな。いいか、私とて性欲はある。……だがな、獣姦趣味は無いのだよ」
そしてオレは部屋を退出した。
メスブタと第参に指示を出した後、オレはある事を思いつき、そこに移動した。ディラックの海を通じて出現し
た先にはトライラックスの女兵士と、鎧…強化外骨格…を付けた男がいた。
「やれやれ、こんな所にも準備が整わぬ内にフライングをした馬鹿がいたか。」
無論、知っていて仕向けたのだ。こちらに近づく鎧の男とこの根性の腐った女を引き合わせると面白いと思っ
たしな。そして、期待にそぐわぬ動きをしてくれた。第参を思ったより手こずらせたのは見事としか言えない。
そして、血まみれでかまえる鎧の男にオレは告げた。
「さすがは零式防衛術の使い手。たいした精神力だ。…では、その力見せてもらおうか!!」
そして、ヤツとオレとの戦いが始まる。エヴァになっていないとはいえ、オレとまともにやりあうとはさすがだな。
……だが、それでは勝てんな。
「フフフ…さすがだな。エヴァ能力者以外になら十分通じるレベルだ。…しかし、私を相手にするには『覚悟』が足りんな」
その言葉と共にオレはヤツに拳を叩き込み、同時に暗黒闘気を流し込む。そして、ヤツは地へと倒れた。
倒れたヤツの体に足を乗せてオレは告げる。
「……しかし、強化外骨格に零式防衛術か。まだこのような物を伝えているとは物好きな話よ」
だが、その時ソイツの体から鉄球が飛び出して来る。オレはそれを素手で受け止めて言った。
「……おまけに零式鉄球まで。あぶないあぶない。……まあいい、お前にもフライングのペナルティを与えるとしよう」
そう言ってオレは精神を集中し、形だけだが印を結んだ。気分の問題だ。すると、強化外骨格の目が光を
失い、ヤツの体から外れる。驚愕するヤツにオレは説明してやった。
「お前の強化外骨格に宿る霊は私が支配した。だからもはやその鎧をお前は制御できぬ。……返してほしくば…
見つけ出すのだな。もっとも、見つけても霊を目覚めさせる事ができるかどうかはお前しだいだが」
そして、オレはディラックの海でヤツを京都の外へと放りだした。
そして、オレは『糸』で動きを封じていた女に話しかける。
「ククク…私は味方だよ。とりあえずはな」
オレの連れてきた場所を見て、女…オレの誘いにたやすく乗ったトライラックス兵…は怪訝そうな顔をする。
それもそうだ。いきなり小さな神社へと連れてきたのだから。そして、オレは本殿の中へと女を案内する。
そして、その中央に突き立てられ、光を放っていた古代日本風の直刀、「八握の剣」をオレはヤツに渡した。
「その剣を守る事がお前の任務だ。その剣はお前の精神力を力に変え、刃と為す。それはATフィールド
をも断つ力となろう。要するに使徒やエヴァと似た力で戦える武器だ……そして、これがお前の鎧だ」
その言葉と共に強化外骨格が女の体に装着される。
「その鎧の霊団が自我を取り戻さぬ内はその鎧はお前の力となるだろう。そして、いずれここに来る者達
を排除せよ。……すでに後戻りは効かんぞ。まあ、天国か地獄。どちらに行くもお前しだいだ。無論、逃げよ
うと」すれば、それなりの対応はとらせてもらう。」
そして、オレは女を置いてそこを去った。さて、健闘するか、鎧の目覚めを許して食われるか、鎧をはがれ
て倒されるか……見物させてもらおう。
血まみれの眼鏡の少年の目の前に、主席司教が現われ、一瞬のうちに、彼は京都の何処かに空間移動されてしまった。
「教化外骨格・零を奪われてしまうとは・・・主席司教だけあって、なかなかやる!!」
彼は、あたりを見回して、ここがどうやら大阪らしい事を確認すると、倒れた。
そこに、ネオ戦自の監視兵達が、銃を構えてかけよってきた。
「き、君?どうしたんだ・・・血まみれじゃないか!おい!タンカを持って来い!!」
「貴方達は、どなたですか。軍隊のようですが・・・ネルフではないですね?」
「ここは大阪で、俺達は旧東京・要塞都市のネオ戦略自衛隊だよ。ネルフの支援作戦で、
出張してるのさ。さぁ、タンカが来たから早く乗りなさい。・・・何処でそんなケガをしたんだ。」
眼鏡の少年はタンカに載せられ、ネオ戦自基地に運ばれた。倉庫に一体のロボットが置いてあるのが目に止まった。
「あれは?」
「あぁ、あれはトライラックスから来た脱走兵の、スモーウォーカーというエヴァだ。」
救護室で、血を拭いてもらい、手当てを受ける。
「すみませんが、スモーウォーカー、貸して頂けませんか。」
少年の突然の言葉に、ネオ戦自の兵達は、きょとんとした。
少年が、自分の事、強化外骨格の事、それを教団に奪われたので、それをとり返さなくてはならない事を、
順番に説明した。ネオ戦自の兵達は、最初口々に少年を引き止めようとしたが、
彼の言葉に圧倒されていった。騒ぎを聞きつけた司令官が、スモーカーを連れてやってきた。
司令官も最初、少年を説得しようとしたが、それでも少年は鎧を取り戻さなきゃならない事を
静かに説明した。そして、司令官はついに彼を理解した。
司令官は息をついて、少年の肩に手を乗せて、言った。
「・・・君の覚悟の程はわかった。止めても無駄なようだ。スモーウォーカーに乗って、
君のその強化外骨格を取り戻して来い・・・!スモーカー、彼にスモーウォーカーを貸す。いいな?」
スモーカーも、同意せざるを得なかった。
「ありがとうございます!!」
操縦方法や、守護霊の事などを説明してもらい、少年が敬礼して、スモーウォーカーに乗りこむ。
ネオ戦自の司令官や将校達が、敬礼を返す。
「行って来い、少年!!君には守護霊がついている!!」
「はい、いってまいります!!」
少年が乗りこんで、エヴァが神経接続で繋がる。彼は守護霊の魂を見せつけられた。
サードインパクト後の世界で、混乱に巻き込まれて死んだ魂の叫びだった。
実験体にされた者、謀略で貶められた者、殺人者のいいように殺された者・・・。
そのままだったら、怨霊と化して闇をさまよう運命であったろう、それらの魂は、
守護神の元に光と昇華していた。
「この守護霊達の、苦しみに比べれば、俺の肉体の痛みなど、どれほどのものか・・・!!
この光・・・零に似ている!守護霊よ、俺は葉隠覚悟という者だ!!
我のスモ―ウォーカーに力を与えよ!」
少年の叫びに呼応して、スモ―ウォーカーの身体が、光に包まれた。
そして一閃の光が、ネオ戦自基地を飛び立って行った。
空を飛ぶスモーウォーカー直下には、ネオ戦自のものとみられる車両の隊列が並んでいた。
そして、スモーウォーカーは赤い霧の京都上空に入る。
スモーウォーカーの守護霊が、反応した。
「・・・そうか、零が近いんだな?」
少年が地面を見ると、小さい神社があり、ひとりの人影が見えた。モニターをズームさせると、
その人影こそ、零だった。
「見つけたぞ!!なにやら古めかしい日本刀を持っている・・・。
しかし、零を装着しているのは、一体誰だ・・・!?」
スモーウォーカーの守護霊が、少年の精神に語りかける
<覚悟よ!!お主の鎧を纏っているのは、お主が助けたトライラックス兵だ!!
主席司教の誘惑に、簡単に乗ったようだ!!>
「な・・・なに!?」
少年が良かれと思って助けたあの女は、堕落した精神の女だったのだ。
「主席司教は、零の魂を操作したとかいっていたな・・・。零よ、俺が
不覚だった。今、俺がいくぞっ!!」
スモーウォーカーが、日本刀を持った、零を着けた女の前に着地した。
んー、ようやく落ち着いてきた。あのサルサ・セカンダスでの悪夢以来、どうも調子がよくなく、記憶が途切れ
がちだ。えーと、あの後目覚めた病院で目を開けたらそこにいた看護婦がセカンドクローンの一人だったので
ビビったとか、いくつかの会議に護衛としてくっついていった事は記憶してるが、詳細はよく覚えていない。
ともかく、そんなこんなで俺は日本に帰ってきた。
トライラックスでの事件を報告するかたわら、日本でも色々とえらい事が起こっていた事を聞く。ダミーレイ達
の一斉拉致や、京都を覆う謎の霧、本国から離反したトライラックス艦隊。これらの出来事は、決戦が近い
という事を否応無く感じさせた。だが、ここで俺は一つ引っかかった。あの綾波教の聖母はフウイ・ノ・レイを
狙っていた。それも『彼女達の指導者』になってもらうなどと言って。タイミングから考えるにダミーレイ達とな
んらかの繋がりがあると俺は思った。しかし、なぜあのトライラックスのサイボーグなのだろう。そう言えば、
以前綾波がスキャンしたあれのデータでは、生体部分がいわゆる『綾波レイ』の特徴と一致していた。
……いったい何者だ?
だが、そんな事を考える間にも事態は進行していく。京都での決戦を前に旧東京のネオ戦自が参戦を表明。
また、トライラックスの面々も日本にやってくる。そして、ランドマスター隊の先行出撃。ある意味、司令やシン
ジ達を除けば、もっとも戦うべき理由の強い連中だ。……死ぬなよ。
そして、俺達も最後の調整を行っていた、そんな時だ。唐突に彼は現れた。……忘れもしない、碇ゲンドウ
司令だ。彼は主要スタッフを前にこう言った。
「皆もわかっているだろうが、私がここに現れたという事は、これが最後の戦いという事だ。これに敗れれば
全てが終わる…悪い方向にな。悪意をもってのフォース・インパクトだけは防がねばならない。私から今言う
べき事は、それだけだ。」
そして、彼はシンジ達エヴァ能力者に声をかける。
「君達が全ての鍵だ。……たのんだぞ」
その後、彼は赤木博士の手を握りながら俺達に言った。
「おそらく、京都の赤い霧は更に恐ろしい姿を現すだろう。私が道を開くから、そこから突入して、あの霧を
維持しているシステムを探し出し、破壊しろ。さもなければ勝負にならん。……リツコ君、手伝ってもらうぞ」
そして、彼は赤木博士と共に消えた。
429 :
428:03/05/04 21:28 ID:???
○高橋さん
とり急ぎ。そこにはユキナ以外にも聖母の使徒が一体潜んでいますので
注意して。また、戦闘の時間軸は、戦闘中に結界が第二段階。つまり、ラ
ンドマスターが霧を超えた直後でお願いします。
「ありがとう、スモ―ウォーカー!!」
着地すると少年は言い、スモ―ウォーカーを降りて、零をまとった女と対峙する。
<おい!!お主、生身の身体でどうするというのだ!!しかも、その
傷だらけの身体で!!>
「零を目覚めさせるには、3000回死ぬ覚悟を持って挑まなければならぬ!!」
少年は、鎧の女と対峙する。
「俺の敵は、トライラックス兵である、あなたではない。零でもない。
不覚をとったこの俺自身だ!!」
そう言うと、少年は零式防衛術の構えを取った。
>トライラックスさん
このあと、トライラックスさんのネタカキコを待ってみます。
>????他さん
時間軸、了解しました。
京都に向かったランドマスター隊とその同行の部隊は、無事に赤い霧を通り抜けた。あらかじめ対策をして
いた彼等は無事に通り抜けられた事に安堵する。だが、彼等はそれゆえに気づかなかった。たとえ対策を
していなかったとしても霧だけなら無事に通り抜けられた事を。そして、通り抜けた直後に異変を目撃する事となる。
霧が深紅に染まる。それは血の色か、憎しみの色か。
ドーム状に京都を包む形で広がっていた霧の外苑部。それが突如、壁のような威圧感を放ち始めたのだ。
いや、実際に霧は物体に干渉する能力を備えていた。ランドマスター隊に同行した戦車の内、最後尾に
いた戦車は不幸にもそれに捕らえられた。物理的干渉力を持つにいたった怨霊の壁は、善霊達を引き裂き、
戦車を一瞬で紙屑のようにぐしゃぐしゃにする。搭乗員達は、霧と同じ色の液体が自分の中から溢れ出し、
皮と肉と筋がそぼろのように細かくちぎれ飛んでいくのを知覚した。ミキサーで分離をかけたように、かつて
人であったものは等量の有機物のかけらとなり、ぱきぱきという音を立てて飛ぶ骨片が、赤に映えて鮮やかだった。
霧が深紅に染まり、完全に京都の内部を探る手段が閉ざされると同時に、京都市内にも動きが起き始めた。
まず、大神殿の上空に、あざやかな青の正八面体のブロックが出現した。ネルフ、ゼーレに関係していた
者にはそれがなにかは一目瞭然だっただろう。弟5使徒ラミエルだ。
そして、市内の各地に蠢きだす影、影、影。それらは生きた兵士もいれば、使徒の力を持つ戦士達もいる。
また、使徒の力を植えつけられた使徒もどき達も普段の姿とはうって変わって、なにかの意思に従い、統
制された動きを見せている。更に、あきらかに死人と思われる兵の姿も見受けられる。
そして、異空間よりこれらを知覚している影。黒と白のストライプの球体…第12使徒レリエルは、エヴァ
を始めとする様々な伏兵を送り込む命令を待ち、送り込まれる者達もその瞬間を待っていた。
セカンド・サードの両インパクトの影響で入り江と化した河川の一画にも異形の影があった。大阪方面か
ら水路で来れるただ一つの道に待つのは、かつては艦隊だったが、今は特殊な鎖で人員ごと融合した存在。
そして、今では更に異形の姿と化していた。なぜなら、水上の艦船部分に隠れて見えない部分には白い
魚のような、巨大な口を持つ巨体…弟6使徒ガギエルが融合していたからだ。彼等が待つのは、敵がこの
赤い霧を取り除いた、その瞬間だった。
434 :
418:03/05/04 23:41 ID:???
もしかしたら割り込んでるかも、すみません。
実質的にはネタできてないんですが、また時間軸について補足を。
やっと最近のスレ落ち着いて読み返したらいろいろ矛盾が。
意味ないかもしれませんが、少し。
>最後の兵士様
ランドマスター隊の先行出撃について。
自分なりに時間軸整理してみました。多少無理はあると思いますが
(ネルフ+トライデント本隊進攻前日夜明け〜早朝、
0500くらいまでに「E」フライング戦闘終結)
前日午前中にトライラックス訪問組帰国(本国動乱終結が一応(本国時間で)朝方、
直後に高速機で日本に向かったとして。時差は考えてないです)
同午後までに、ランドマスター隊、ネオ戦自大阪基地にて
ミーティング及び守護神による霊的防御措置(守護霊の憑依)完了
直後〜数時間後?ネオ戦自戦車小隊とともに京都へ向け出立(1700頃?)
1700くらいにOTRにてミサト・リツコらの会話(>392)
→携帯・ベルトの製作? それだと
>>318と矛盾するのでこれはなしでもいいです。
採用の場合、後からネオ戦自哨戒部隊もしくは補給部隊(
>>340)の手を借りて
隊長に届けてもらったということで。
前日夜間、ランドマスター隊+戦車隊、京都周縁部に到達(夜中とかかなぁ)
夜間行軍を避け、翌朝(本隊進攻当日)0900に捕虜奪還作戦開始の予定
・・・ってのでどうでしょう。これだと、一応進攻前日に全部収まると思います。
突発感想>高橋様
>>423〜>426、>430 覚悟さんすんごいカコイイっす! どうなるかと思っただけに。
日本へ向かって飛行中の戦闘用大型ノンシップ“ポウル・ウスル・ムアディブ”の中央制御室では別名を「人間電子計算機」とも呼ばれるメンタートのオペレーターやナビゲーターがずらりと並ぶ計器類を操作していた。
何もないはずの空間に巨大な平面モニタースクリーンが浮かび上がり、先行している“アルダ・サルバ・アサナ”を中継して送信されて来た映像が映し出される。
画面にやたらとノイズが走って映りが悪いが、同じ型の戦闘用大型ノンシップが映っている。
「反乱軍が奪って国外逃亡した2号艦“デウス・ウキス・マキーナ”です」メンタートの通信士から報告をピエット元提督がそれをギーガー様に伝えた。
「なお、紀伊半島の東側にも西側にも駐留艦隊らしい船影は見当たらず、京都の近隣地区には電波障害を伴う赤い霧が発生しているため、その内部の状況は把握できないそうです」
「駐留艦隊や潜入部隊はすでにやられてしまったのでしょうか?」私は言った。「エヴァ・フェットやクローリー・ヒナ大使がそう簡単にやられるとも思えないのですが・・・」
「そうよ、エヴァ・フェットがそう簡単にやられるわけがないわ!」スティンガーが叫ぶような口調で言った。
顔中包帯だらけで戦闘用装甲服を着ているものだから、まるで『スターウォーズ帝国の逆襲』にチョイ役で出て来るデンガーみたいだ。
「やられた可能性も考えられる。教団側は我々の作戦を先読みしていたからな」ギーガー様が言った。「より最悪の可能性として、反乱軍同様に教団側に寝返った者もいるかも知れぬ」
「そんな・・・」スティンガーは今度は意気消沈するように言った。
「いずれにせよ・・・手の内にネタが尽きているとなれば、我々の側は極めて不利な戦いを想定せねばなりますまい。対ATフィールド仕様ラスガンも教団の上級幹部には通じないことがわかっていますし・・・」
教団の聖母やその直属の手下である使徒には対ATフィールド仕様ラスガンが有効打とならないことは先立っての実例からも明らかである。
「うむ・・・しかし、我々の側にも手立てがないわけではない」と、ギーガー様は言った。「実際に通用するかどうかは現時点では未知数だが、一応の切り札は用意してある」
>????さん
総本山会戦の時のようなライブ形式は無い、と判断していいのですよね?
レス待ちます。
ライブが無いのでしたら、こっちはそれより早い時点での進入を終えていなければならないし、
いろいろと始めなくてはなりませんので。
>高橋さん
覚悟はやはりいいですな。
3000回死んでも〜のくだりは原作からの引用ですね。
>黒メガネさん
時間軸の整理、ありがとうございます。
ここ最近は特にややこしくなっていたので、私としては非常に助かります。
そんな感じで大丈夫じゃないか、と。思いますけど。
ただこれだと、『E』の援助物資をランドマスター隊は受け取っていない事になるなぁ。
合図がランドマスター隊出発のあとだから。
437 :
418:03/05/05 00:00 ID:???
無駄補足もうひとつ。京都周辺の地形変化についてのつじつま合わせ。
セカンド・サードによる水没地域:
旧神戸〜旧大阪〜旧堺辺りまで湾が膨張したのが「新大阪湾(仮)」
海上都市大阪はここを周遊、付近にOTR停泊
「淀川近辺」旧淀川流域に沿って、旧守口・旧摂津・旧寝屋川・旧枚方等の市街部、
だいたい旧八幡辺りまでの市街を水底に沈めつつ、北東方向へ細長く海が伸びる
(新大阪湾からそのまま続いている感じで。水道・海峡のような地形)
箕面、高槻、島本、大山崎等は水没せず
旧八幡辺り(旧淀川が桂川・宇治川・木津川の三つの支流に分かれる地点)にて
京都盆地北部(市街部)を前に海が二つに分かれ
1.旧桂川流域に沿って北上、旧長岡京、旧向日等を飲み込んで
旧東海道本線の鉄橋辺りまで伸びる。あとは桂川
2.旧宇治川・旧木津川流域を呑み込み、東山(伏見区)を回りこんで北へ。
旧山科区はほぼ全域水没(地図上で「山地」になっているところ以外は
全部海底になった感じで)
旧宇治川流域と琵琶湖を隔てる山地の一部はインパクト時に崩壊、
海はそこを通って旧大津辺りで琵琶湖と合流
とすると、OTRを含め、大型艦船等が充分通過できる状態になると思います。
鴨川辺りはほぼインパクト前の地図と同じということにしてください。鴨川周辺も
海にしてしまえば、東山を南に回り込むことなくスムーズに琵琶湖まで行けるんですが、
そうすると結界解除ポイント五箇所のうち幾つかまで水没してしまいます。
余計かもしれませんが一応。
本当は>433にあるように「一部水没した河川」みたいな書き方で充分済むんですが、
気になったもので。すみません。
>>436 ライブ形式は…やろうと思えばできますが、どのくらい執筆速度が遅い
ので、うまくついていけない可能性も。それでもよければ。一応今夜
はいますので。
439 :
438:03/05/05 00:02 ID:???
と、文章が変ですね(藁 「どのくらい」を削ってください。
ちなみに????他です。
440 :
437:03/05/05 00:05 ID:???
>>436 ああ〜!! そうだった(涙
・・・駄目じゃん・・・ネオ戦自補給部隊に届けてもらう手もあるけど、
ネオ戦自の分はないんですよね? ということは彼らの手は借りにくいと。
・・・・・・すんません自分にはもう無理です。
誰か助けて
441 :
438:03/05/05 00:08 ID:???
ここでちと第二段階に変化した結界について。見ての通り、物理的破壊力
が加わり、これを破るにはエヴァレベルのパワーが必要です。しかも、す
ぐに穴が塞がるので、常に空け続けなければいけない上、N2等の通常の
物理法則による兵器は無効(一応サードインパクト超えエヴァの攻撃は有効)
と、いうタチの悪い代物です。
>>437 あの〜・・・以前、本スレの
>>120,
>>146でエヴァ・フェット達が
「兵庫県尼崎市に立ち寄る」場面を書いたことがあるのですが・・・、
もしかして尼崎ってすでに水没してしまっているのでしょうか?
そうなのであれば、便宜上、それより北に位置する街が「新尼崎」とか何とか
呼ばれるようになったとでも解釈しておいて下さい。
>>441 それでは、スモーウォーカーやK-1ゲリオンは出入りできないのですか?
一応、トライラックスのノンシップには対抗兵器が装備されているのですが(
>>435)。
444get!
>????さん
取り敢えず進入(結界変化前)とこっちの必要な「準備」を書こうと思います。
まずは準備から。
>黒メガネさん
ええ、ないです。でも、彼ら(ネオ戦自の人)でも使えない事は無いし、
重要な人員のみに渡せばあまるんじゃないかと。
あくまでも援助物資、胴使うかは援助を受けたネルフの自由ですから。
ライブはしたいけど告知も無しじゃ……っていうか、
ランドマスター隊を含め全体が動くのは夜明け(スレ内部時間)からみたいだし、出来るかな?
>>443 うーむ、基本的にここは立ち往生イベントで行きたいんですけどねえ。
……て、これを解決するためのイベントまだ書いてねえや……
まあ、魂などの通常物質とは異なる物も攻撃でき、かつ大破壊力を持つ
兵器なら、穴は空けられます。どれぐらいキープできるかが問題ですが。
ちなみに壁のあった所の建造物やらは全て全壊し、森なども消失しています。
連絡専門班に属する者達に、あの時以来の緊迫した雰囲気が満ちている。
前回よりも前準備と言うものは至極簡単だった。
既存の物を使えばよく、足りない物は援助物資という形で各地に手配した。
テレビやラジオと言ったただの情報源を今からフルに活用する。
規模は前回の比にならず、世界中の人の住む場所全てに及ぶ。
「…さて。始めよう」
各支局に総監督を担当した男が少しだけ震える声を流した。
「前回我々は聴衆に回った。しかし今回は演ずる側だ。
一回限りのミスの許されない「本物」を流す。
自分が楽しむ事だけに囚われるな、その先を見ている群衆の目にもなれ。
己が信じる最高を演出しろ。
偏った映し方はするなよ、幾ら面白いからって全てが同じでは駄目だ。
画面は十二分に配備してある。安心しろ」
男が一呼吸置き、両頬に気合の張り手をかました。
「準備いいか! 出来てねぇ奴は置いてくぞ!!
本番は夜が明けてからだが、「番組」はたった今から始める!!!
最高視聴率、最長時間放送を決めたイかす野郎には
とっておきのプレゼントが用意してあるから楽しみにしてやがれ!!!」
複数のマイクを通して割れんばかりの津波のようなノイズが走る。
「気合が入ってあったまったところで行くぞ!!
カウント5,4,3,2,1――
448 :
437:03/05/05 00:33 ID:???
すいませんちょっと。
>>446 魂関連まで攻撃可、ということはひょっとして赤い霧の内外では
ATFも分断されますか?
そうすると自動的に「光」も途切れて、霧の外のことがわからなくなります・・・
霧は教団側コントロールですし「例外扱いだった」で問題ない気もしますけど。
すみませんが、できたら教えてください。
「はーい、世界の皆こんにちは!……こんばんはの国もあるね。
くだらない番組見て無駄な時間すごすのはここまでだよ。
たった今から最高にイかした一回きりの永久保存版!
人類の未来を決める大決戦の生放送をCM無しで一挙大放送しちゃうよ!!!」
あるテレビには一瞬のノイズの後に、銀髪赤眼の少年の顔が現れた。
少年が画面に向けて耳を映し、よく聞こえるように手を添える。
「何くだらない事を? さっきの番組出せ? 無駄だよ、無駄無駄。
ラジオも含めてほぼ全チャンネル、エンターテイナーTVが独占させてもらったからね。
チャンネルを変えてもカメラが変わるだけで、内容は同じだよ。
話ちょっと変えるけど、皆はあの声聴いたよね? 耳に聞こえる音じゃない声さ。
あれは幻聴じゃないんだよ、それで言われた事が今から始まるんだ。
何が始まるのかは最初に言った通り、人類の運命を掛けた戦争さ」
少年は営業スマイルとも思える無邪気な笑みと、大げさな身振り手振りで話を続ける。
「勝てば人類は生き延びる、負ければフォースインパクトが起こってはいそれまで。
この番組を見ていれば自分達の未来がどうなるかを見届けられるわけ。
君達の為に戦ってくれている勇者達の姿もね。無論そうとも言えない者も映るよ。
補助情報表示機能のあるテレビなら、勇者達の素顔やこれまでの戦歴も
必要な時に確認出来るからさらにお得、電器屋さんにGOだね。
途中クイズに答えれば豪華商品が当たったり、シークレット情報も見る事が出来るよ!!
余計な事かもしれないけど、モザイクぼかし一切無しの生本番。
ほら、これでもう目を離せなくなったでしょ。
これから何時間かわからないけど、
エンターテイナーTVを思いっきり楽しんでね〜〜!!
開戦は夜明けからって事で、それまでは彼等の戦いの歴史を振り返るプレミア映像、
一部再現VTR付きの大特集いっちゃお〜〜!!」
「あの赤い、血のように赤い霧が見えますでしょうか?
日も落ちてゆっくりと暗闇が満ちていく中、不気味に光っているようにも見えます。
えー、あの霧の奥深くに私達人類の敵、綾波教の大神殿があるのです。
一部情報によりますと神殿は地下深くに広がっていまして、
最深部までは数キロに及ぶと言われています」
突然、画面にノイズが走る。
「……あ、ただ今映像に乱れが生じたようです。
私達の事前に入手した極秘情報によりますと、霧の中では
電子機械が正確に動かなくなるらしく、私達の放送機器もその例外ではありません。
機器に起こる現象はオカルト・心霊特番にて起こる現象によく似ているらしいのです。
ひょっとしたら、生放送で初めて、それを捉えることができるかもしれません」
リポーターの鼻息が微妙に荒い。
大きく一度ノイズが入り、画像が止まる。
「………ぁ………はい。はい。失礼しました。
この…りが通常放送の限界のよう…す。いよいよ進入を……ろみます。
視ちょ……皆様の満足のいく放…が続けられる……か…せんが、では、行って参ります」
>>448 ああ、それは大丈夫です。主席が怨霊のコントロール放棄しなきゃ
基本的に教団側には悪影響は出ません(藁
>>446 フウイ・ノ・レイやギーガー達より先に日本へ向かったノンシップ
“アルダ・サルバ・アサナ”に乗っている4人のクローンアスカと
K-1ゲリオン4機が勇み足を踏んで京都へ突入し、逆にヒナ大使の
“鎖”で4機とも捕まってしまうという展開はどうかと思っていたのですが。
と、言うか、トライラックス系次世代EVAの噛ませ犬ぶりを強調したいので。
453 :
437:03/05/05 00:40 ID:???
>提唱者様
割り込みすみません! 本当にごめん。いい場面だったのに・・・(激鬱
>提唱者様、????他様
書いたけど昨夜〜今夜の展開(赤い霧の変化等)で没になった先走りネタを、
地下スレに放り込んでおきます。実際もう使えないんで意味ないですけど。
消える際においていくネタの一部、のつもりでした。
時間があるときに見て頂けるとありがたいです。加持さん関連。
量産型エヴァがどうのというスレです。
「黒ノ咆哮」「氾濫する光」残り、書けたら同じくこのスレに放り込んでくつもりです。
すみませんがそろそろ落ちます。明日ちゃんと状況整理しなおして
まともなネタ書きにきます。重ねて申し訳ありませんでした。
454 :
437:03/05/05 00:50 ID:???
・・・すみません訂正。
>453で書いたネタ置き場スレなんですが、
「量産型エヴァ」でスレ一覧内検索したらもう一個関係ないのがヒットすると判明。
もったいぶった書き方して申し訳ありませんでした。
正確には「量産型エヴァこそ使徒だと思うんだが」スレです。
今度こそ落ちます。
>>440 まぁ、ネオ戦自が届けるで問題ないと思います。ネルフの支援をするのが、
目的で来てるわけですし。なんか、便利屋みたいな存在になってきたな・・・・。
>>453 没ネタとかあったら、もっと掲示板使っていいっすよ。
漏れ、地下スレって言われても何処の事なのか、わからないし。
・・・もしかして、エヴァ板内に避難所スレあるんですか?
と言う事で、これがこちらの用意したイベントですね。
『E』計画提案者が前から言っていた、
「一部だけの楽しみにしておくのは勿体無い」というのがこれ。
戦場の流れによっては、世界中でオモシロイ事が起こるでしょう(笑)
カメラ映像は現在のところ、こちらのリポーター複数名が持つものに限られています。
赤い霧の中のカメラは心霊映像を取るやも知れません(笑)
開戦すれば、「少し」変わります。
まだ進軍していないネルフ側が「コレ」を見るのはこちらとしては面白くないのですが、やむを得ません。
背に腹は変えられないと見るか、使わないかはお任せです。
使ってくれる事をこちらとしては期待しているんですけどね。
>黒メガネさん
いえいえ。お気になさらずに。ネタ確認しました。
読めてよかったです。ほんと惜しいなぁ。
>トライラックスさん
割り込みと言う形で書かれては?
こちらもそうしないと大変な部分がありますので<結界内への侵入
>>457 割り込み・・・どうしよう?
結界が強化する前にすでに潜入していたとするか、
それともトライラックス側の秘密兵器を早速使うか・・・?
どっちにしても、潜入したK-1ゲリオン4機は
屁のつっぱりにもならずに捕まってしまうと思うが。
教団大神殿の主席司教の間の立派な扉が開いて、何やら巨大な風船玉のような物体が室内に入って来た。
「主席司教殿、お呼びですか?」その奇妙な物体は声優の内海賢二のような声で言った。
それは風船玉などではなく一応はれっきとした人間の端くれであった。
あまりに太り過ぎているので、まるでスモーウォーカーみたいに身体を宙に浮かせて移動しているのだ。
顔は皮膚病だらけで、膿がダラダラと流れている。
実に醜い姿をしている。
「おお、春虎念会長か。よく来てくれたな」主席司教は内心では見苦しい奴だと思いながらも表面的にはもっともらしく言った。「お前にはいつも世話になっているな」
「ははっ、恐れ入ります」男色家で有名な春虎念会長は教団の司教達の美しさに憧れているらしい。「主席司教殿にそう言って頂けるとは光栄に存じます」
「しかし・・・しかし、だ。春虎念会長」それがわかっているからか、主席司教はわざと否定的な口調に切り替えて言った。「今回はこの重大な局面で嘆かわしい事件が起こった」
「は? 嘆かわしい事件? 何ですかな、その嘆かわしい事件とは?」
「お前の所の社員になりすまして外部からこの大神殿に忍び込んで来たネズミどもがいる」
「何? わしの所の社員になりすまして外部からネズミどもが?」
「そうだ。ほとんどの者はすでに始末したが、生き残っている者もいて我々も手を焼いている。お前を呼び立てたのがなぜなのかもわかるな?」
「ははっ、面目次第もございません。この始末はつけさせて頂きます!」
「うむ、頼んだぞ」そうは言っても、主席司教は内心ではたいして期待していない。
ただ、この男の一派にもゲームに参加させてやった方が面白そうだというだけのことである。
そんなことは想像するべくもなく、春虎念会長は憧れの美少年の前でかっこいい所を見せようと思っているようだ。
春虎念会長は回れ右をすると、宙に浮かんだまま部屋を出て行った。
黒塗りの重厚なジープが4台、霧に少し入ったところで停止した。
中から現れた者達は半分が放送用の大きなカメラを担いでいた。
もう半分は完全武装をしているが、護衛と見ていいかもしれない。
カメラマンは防御に重点を置いた装備をしていて、カメラの調子を見るのに余念が無い。
「時間までここで待機だ。戦場と言う事を忘れずに英気を養え」
黒で染められた中に一人だけ、目立つ銀髪を晒している男がいた。
AngelArmsチームB唯一の生き残り、エンブリオだ。
紅い霧の世界は初めて見るのに、彼にとっては懐かしい臭いがした。
ぴりぴりと首筋を刺激する、焼け付くような感覚にしばし身を酔わせる。
あと2時間もすればネルフの兵隊がやってくる。
彼等は勇者達を撮る為にいるのだ。良いところも、悪いところも全て。
視聴率の稼げる一番いいところを彼等は任されている。
他にも複数の場所(霧の外周全方位からと言っても過言ではない)から
同様のカメラ班が潜入している。
具体的に言えば、彼等は彼等の言う戦力に入っていない。
戦う事が目的で無いからだ。
無論戦う事になるだろう、しかし彼等のそれはメインディッシュの添え物に過ぎない。
「……明日は満月だな」
霧の向こうに朧に見える月は、まだ何も語ろうとしない。
AngelArmsチームFが最期のミーティングを行っていた。
一度戦場に赴けば、もう二度と集う事は無いだろう。
「最期の命令はこの間下した通りだ。各自悔いの無いよう、思う存分暴れろ」
チームリーダーライナの言葉はそこで一旦切られた。
「我々はこの闘争の為だけに人を捨て、ひたすらに生きてきたッッ!!
戦いはくだらないだの野蛮だのと喚き散らす
平和と言う肥溜めに浸かり腐り切った奴等の目を覚まさせてやれ!!
最も原始的で純粋な武力と言う力の素晴らしさを今一度見せ付けてやれ!!!
破壊と言う究極の芸術を心に焼き付けてやれ!!!
我々の魅力を、思う存分教え込んでやる」
強烈な叫びの最後を、ライナは妖艶な笑みで飾った。
狭いミーティングルームが轟声に揺れた。
「ゲートの準備はすでに出来ている………敵を躊躇い無く殺せるか!?」
「「「雄雄ォ!!」」」
「邪魔する仲間も殺せるか!!?」
「「「「雄雄雄雄ォォ!!!」」」
「無様な逃亡より派手な死を選ぶか!!?」
「「「「「雄雄雄雄雄雄ォォォ!!!!!」」」」」
「よーし覚悟は十分だ!! 行くぞ! 出陣だ!!!」
「……さてと。そろそろ時間だけど?」
ラジオ体操よろしく柔軟運動を終わらせたイチが、仲間に声をかけた。
「もう少し待ってよ、あと5分で終わるから」
鏡とにらめっこしながら化粧に余念が無いシィが答えた。
髪型もいつもとは違い、不自然なほどに整えられている。
「あと5分あと5分って、コレだから女は…」
「そういうお前だって男の癖に時間をかけすぎだ」
自分の事を棚に上げるニーに、サンがちょっかいをかける。
「何しやがる!? あーあ……ったく、お前は身なりをもう少し気にしろよ。
だらしがねーんだよ、チャックくらい締めたらどうだ?」
「これは失礼」
ニーの視線の先を見て、サンは身なりを正した。
「どーせ行ってもすぐには動かないんでしょ? ならちょっとぐらいいいじゃん」
「正式な招待客が入った途端に締め出しを食らうかもしれないだろ?
元々僕等は飛び入り参加、居ても居なくても別にかまわない存在だし」
逆立ちで腕立て伏せをしながら、イチがシィを見上げる。
イチの視線に気づき、シィはマスカラを付ける手を休めて足を組みかえる。
「何かがあったときの為に先手を打つのは常套だな」
「解ったわよ……………………はい、これでOK。
口紅は現地で調達するわ。色のいい奴をね」
シィは髪を掻き揚げ、ニーとサンを見やった。
イチは腕のばねで跳んで立ち上がると、肩をぐるぐると回しながら言った。
「武器庫でちょっとだけオモチャもらっていこうよ。
手土産無しじゃやっぱ失礼だよね?」
「始まるな……」
奴等が動いた、これからが本番だ…いや、まだ開幕前か。
日の出が過ぎてから、ステージ開演だな。
舞台側のリハーサルはちょっと前に済ませてあるから、直前はしないだろう。
奴等がリハーサルに無傷で耐えられないのは確実だ。
わざわざ手を出すと言う面白くもなんとも無い事はしないだろう。
「行きますか?」
エーアストが俺のつぶやきに問いかけた。
「……いや、お前達だけ行け。俺はあとから入る」
「解りました」
去っていこうとする3つの背中に、忘れてはならない注意を呼びかける。
「入ってもすぐ行動出るな。ネルフの奴等が動くのを待て。
降りかかった火の粉を払うのは別にかまわん」
「「「はっ」」」
通路の向こうに足音が消えていく。
「…くっ、くく、くくははははははははははははははははは………」
いよいよか、これで最期か、長く見えて短過ぎる時間だ。
俺としたことが、まだ始まってもいないのに全部が終わった気でいやがる。
演出の準備は終わった、だが舞台が始まったわけじゃない。
右腕に亀裂が走って手が砕け落ち、破片が塵となって消えていく。
しかし亀裂はすぐに消え、右手も瞬時に元通りとなる。
「………あと少し」
しかしこうなる事で得られた物は大きい、満ち足りるにはまだほど遠いが。
アイツも戦場に来るはずだ、アイツという存在が俺を甦らせたなら。
全ては流れのままに。
最期くらいは逆らわずに行ってやろうじゃないか、お望み通りにな。
「キサラギ博士が対ATフィールド仕様ラスガンを考案したのは、古代アトランティスから伝わる特殊金属“オリハルコン”が人間の魂に干渉してATフィールドをコントロールする効力を持つことからヒントを得たものなのだ」
「オリハルコン?」
「そう、君の人工視力にも使われている、な」
私の人工視力の瞳の部分にはオリハルコンの薄膜が用いられているとは、以前、キサラギ博士から聞いたことがある。
「ところが、天然のオリハルコンは調達困難だったため、量産に際しては人造オリハルコンを使用したことにより問題が生じる所となった。下級の使徒能力者に対しては有効なのだが・・・」
そうだ、聖母やその直属の手下である使徒には対ATフィールド仕様ラスガンは有効攻撃たり得なかった。
「人造オリハルコンでは威力が劣ってしまう。さりとて、自然界でも超レアな天然オリハルコンを弾丸として使用するのは無理がある」
「では、一体どのようにすれば?」
「キサラギ博士はそれに関しても研究を続け、弾丸として発射するよりも効率良く威力を発揮する方法を開発してくれたのだ」
ギーガー様に代わってキサラギ博士が言った。
「貴方、の・・・人工視力、が・・・夜、でも・・・よく、見える・・・こと、が・・・ヒント、に・・・なり、ました・・・」
「私の人工視力がヒントに?」
「天然オリハルコン、を・・・光電管、として・・・使用、すれば・・・通常、よりも・・・効率的、に・・・光線、を・・・凝縮、でき、ます・・・」
「つまり、オリハルコン・レーザーだ」と、ギーガー様は言った。「威力は通常のレーザー光線とは比べ物にならぬ。もちろんATフィールドさえも貫通し、破壊できぬものはない!」
おいおい、「破壊できぬものはない」って・・・実際に試したのかよ・・・?
「この“ポウル・ウスル・ムアディヴ”と“アルダ・サルバ・アサナ”にも急いで配備させた・・・ただ、問題は今回の戦いでそれをどれだけ有効活用できるか、だな」
春虎念会長が主席司教の間から出た所で、黒いスーツを着た女とぶつかった。
黒スーツの女はぶつかった相手の姿を見た途端、人間の尊厳に関わるくらいの嫌悪と侮蔑の念を露わにした。
そして、春虎念会長も。彼にとって女などというものは汚らわしい生き物でしかない。
黒スーツの女のすぐ後ろには毛皮でできた服を着たワイルドな風貌の男がついて歩いていて、春虎念会長はその大男の姿に思わずギョッとした。
クローリー・ヒナとその部下の大男は主席司教の間へ入ると、先立って指示されたことに関して報告した。
「主席司教さん、わたくしどもの艦隊は指定された配置に着きました」
「うむ、そうか」主席司教は素っ気無く言い放つ。「御苦労だな」
「それから・・・わたくしの部下のこの男、シモツキが陸戦隊として戦いたいと申しております。そちらの方へ回して頂けないでしょうか?」
「む? 陸戦隊?」主席司教は先ほど、その男が侵入者達を素手で始末したことを思い返す。「うむ、そうだな。それも良いだろう」
「それともうひとつ、お願いしたいことがございます」
「まだあるのか?」
「はい。わたくしも実戦を前にして準備運動をしておきたいと存じます。よろしければ、そちらで手の開いている使徒能力兵を4,5人ばかりお貸し頂きたいのですが・・・」
「準備運動?」主席司教は“またか!”と思ったが、別に断る理由もないように思われた。「うむ、良かろう。血気の盛んな者達を回してやろう」
「ありがとうございます、主席司教さん」
大神殿の中に設けられている庭園に、いかにも凶悪そうな使徒もどきが5人、連れて来られた。
クローリー・ヒナはよくよく好きな黒いレオタードにナマ脚むき出しという欲情をそそる姿で柔軟体操をしている。
ベッドルームではなく中庭をその場所をして貸して欲しいというのは、たまには趣向を変えたいからだろうか?
「うへへえ、ちょっとオバサン入ってるけど、プロポーションなんかスーパーモデル並じゃねえか」
「いいなあ、ネルフやトライデントとの戦いの前の景気づけにこんないい女とお楽しみできるなんてよォ」
使徒もどきの兵士達は人間だった頃の本能的欲求が残っているので、口々にそんなことを言っている。
「よく来て下さったわね、皆さん。ルールを説明します」クローリー・ヒナは言った。「至って簡単よ。わたくしを力ずくで押し倒してそれに及ぶことができれば良し。ただし、わたくしも抵抗しますので、ご用心して下さい」
「抵抗だってェ!?」
「そりゃあ、少しくらい抵抗してもらわにゃあ、スリルがないわな!」
使徒もどきの兵士5人は束になって黒いレオタード姿の女に襲い掛かる。
彼女は体操選手並の運動能力でバック転を連発して逃げるたかと思うと、空中へ跳んで身体を回転させ、そのうちの1人の首に蹴りをかました。
「ぐええっ!」蹴りを喰らった使徒能力兵は青い血を吐き出しながら倒れる。
「この女、なかなかやるな!」
2人目がヒナを捕まえようとしたが、彼女は逆にそいつの後ろへ回り込んで細い両腕で組み付いた。
そして、ゆうに自分の2倍くらいの体重がありそうな使徒もどきの身体を持ち上げると、ジャーマンスープレックスをかけた。
天と地がひっくり返り、使徒能力兵は頭から地面に激突する。
使徒能力兵達は自分達が相手にしているのがとんでもない化け物であることを悟った。
「くそっ、ただの人間だと思って油断していれば図に乗りおって!」
3人目が両手から光の槍を放つ。
「いかん! それは駄目だ!」主席司教が叫んだ。
ところが、案ずることもなくクローリー・ヒナは空中を飛んで来る2本の光の槍を、その白魚のように美しい両手で握って受け止めてしまった。
「なっ!? 俺の光の槍の攻撃を!? そんな馬鹿な!」
驚いているしりからヒナは受け止めた光の槍を投げ返し、それらは元の主人の喉と胸のあたりに突き刺さった。
「ぎゃああああああっ!」
クローリー・ヒナは一旦、息を深く吸って吐いてから、側転を連発して四人目に迫って行く。
四人目の使徒能力兵は咄嗟にATフィールドを張って攻撃を防ごうとした。
だが、ヒナがパンチを放つと、彼女の拳はあっさりATフィールドを通り抜け、使徒能力兵の顔面に炸裂した。
「ぐはっ!」
次の瞬間、ヒナの姿が消えたかと思うと、5人目の胴のあたりに黒いレオタードをまとった彼女の身体が巻き付いた。
クローリー・ヒナは身体そのもので使徒能力兵の胴を締め付け、使徒能力兵は口から青い泡を吹いて気絶した。
最初に蹴りを喰らった奴がフラフラと起き上がる。
ヒナがそいつに駄目押しのパンチをお見舞いしようとした。
「わ、わ、待ってくれ・・・俺の負けだ・・・!」そいつは戦意を喪失して地面にへたり込んでしまった。
クローリー・ヒナは太極拳のような構えをすると、フ―――ッと息を吐いた。
主席司教が両手でパチパチと拍手をした。
「なるほど・・・“鎖”の能力すら使わず、その身体だけを武器にして使徒もどき5人を一方的に痛め付けるなんて、たいしたものだな。シモツキとやらよりもお前の方が強いのではないか?」
「お褒めにあずかって光栄ですわ、主席司教さん。でも、もう少し骨のある部下を集めた方が良くってよ。ヒナ、少し幻滅」
葉隠覚悟は零式防衛術の構えを取っているが、対する強化外骨格をまとった人物は構えようともしない。
「なぜ構えぬ? 臆したか?」
「フハハ、構えるまでもないわ」強化外骨格の中から声優の緒方恵美に似た低い女の笑い声が聞こえた。「あんた、そんな具合で私と戦って勝てると思っているの?」
これは様々な根拠から覚悟にとって分が悪かった。
勝ち目には乏しいが、全くないわけではない。
しかし、彼が得意とする戦法「因果」は敵の側から仕掛けて来なければ威力を発揮しない。
かと言って、痺れを切らして先に仕掛けると、逆に同じ方法で攻撃を喰らってしまう危険性がある。
覚悟が構えたまま手をこまねいていると、そこへ別の奴が現われた。
「何だ、戦いにもなっていないじゃないか」毛皮でできた服を着たワイルドな風貌の大男で、竹本英史のような声をしている。「主席司教とやらが様子を見て来いって言ったから、期待して来たのによ」
「貴様、何奴!?」
「主席司教とやらの命令で来たってことは、教団の関係者のようね」
「てやんでえ! 命令されて来たんじゃねえや! 俺は戦いが好きだから来ただけよ! 俺はシモツキ、11月生まれだからシモツキだ!」
「面白いわね。それじゃあ、シモツキとやら、あんたがそいつの相手をしてよ。私は馬鹿馬鹿しくてやってられないわ」
「おいおい、よせやい。こんな死に損ないの怪我人相手に俺に相手をしろっていうのか?」
ところが、いつの間にか、彼らのまわりに白い煙が立ち込めている。
赤い霧ではなく白い煙・・・そして、その煙の中から白髪頭で背中に「正義」と書いた革ジャンを着て、巨大な十手をロープで縛りつけた、いかにも酔狂な感じの大男が現われた。
「いよう、仲間割れかい?」そいつは松尾銀三のような声で言った。「そこの坊やのことが気掛かりだったんでな、『紫一角』のエントリープラグの中に隠れてついて来たんだ。戦いなら俺も混ぜろや」
新大阪湾を北上するトライラックスのノンシップ『アルダ・サルバ・アサナ』の中央制御室では巨大な平面モニターに海上都市大阪の航空映像が映し出されていた。
すぐ近くにトライデントの航空母艦『オーバー・ザ・レインボー』が停泊しているのが見える。
「ランドマスター隊とネオ戦略自衛隊はすでに京都へ向かって進撃を始めたそうです」
メンタート(人間電子計算機)の通信士が指揮官に『オーバー・ザ・レインボー』との交信内容を報告する。
「よし、それでは我々も彼らを援護すると伝えろ」指揮官であるカーネル・バシャール(上位大佐)は言った。「K-1ゲリオン部隊、いよいよ出動だ!」
艦内の格納ドックでは積載されている4体のK-1ゲリオンが整備され、出動待ちの状態であった。
そのうち2体は白く、他の2体のうち1体は銀色、もう1体は灰色をしている。
ライトブルーの全身レオタードのようなプラグスーツを身にまとった4人のクローンアスカ達が配置に着く。
「いよいよあたし達の出番ね」4号機パイロットのシグナが言った。
5号機パイロットのセイラが「腕が鳴るわァ〜」と言った。
「訓練ではシヴァにばっかりいい所を持って行かれてたけど、今回はシヴァの出る幕はなしね」8号機パイロットのルカが言った。
「でも、訓練とはわけが違うから油断は禁物よ」3号機パイロットのキラが他の者達をたしなめるように言った。
彼女達はそれぞれのエントリープラグに入ると、それらのエントリープラグはそれぞれのK-1ゲリオンに挿入された。
そして、『アルダ・サルバ・アサナ』から離脱した4機のK-1ゲリオンは京都へ向かって飛んで行くのであった。
碇司令が姿を消した後、ナオコ博士は物資の搬入作業やらなにやらの指揮を続けている。司令
が直に戻ってくるから、急がねばならないからだそうだ。
しかし、本当に訳がわからん。これだけの物をどうやって動かす気だ?
そんな事を考えている内に司令が戻って来た。赤木リツコ博士を連れてきている。彼等は挨拶
もそこそこに、残っている作業を全て済ませる事を命じた。ただ、その中に本部内部にいるか、
本部周辺から完全に退避するかという指示があった事が気になった。
そして、一通り作業が終了した後、司令と赤木親子は発令所に集まっていた。
「それでは、前に話した通り、君達の力を発動させる。いいな」
司令はそう宣言すると、再び光の巨人の姿になった。そして、彼は右手の親指を立て、手を突
き出す。そして、それに合わせて赤木親子も親指を立てて出し、三人は指をあわせた。
その瞬間、まぶしい閃光が発令所を照らす。そして、それが収まると、なんとナオコ博士の体
が半透明に変化していた。そして、彼女は
「やれやれ。とうとう自分でやる事になるなんてね」
と、言うと、三人に分裂した。その姿は微妙に雰囲気が異なっている。そして、三人のナオコ
博士はMAGIの中へと吸い込まれ、消えてしまった。そして、司令はリツコ博士へと言葉をかける。
「では、外部制御はまかせたぞ」
その言葉と共に、リツコ博士はMAGIの前の席へと座り、コンソールに手を置いた。どうも
MAGIの中のナオコ博士と交信していたらしい。すると、その直後に異変が起こり始めた。
まず、MAGIが作動を開始し、それと共に発令所を初めとした、本部の各地に明かりが点い
ていく。そして、ボロボロになっていた本部の壁が、床が、天井が、配電が、次々と修復しは
じめた。まるで再生能力のある生き物のようだ。俺は思わず司令にどうなっているのか聞いた。
「……エヴァ同様、MAGIもまた2015年の戦いに深く関わっていた存在。それ故にサード
インパクトにおいて、特殊な役割を与えられた。その真の意味はこれから明らかになるだろう。
そして、MAGIの製作と管理を行っていたあの親子こそ、その力の管理者の役割を与えられて
いたのだ。そして、私を含めた三人が揃う事で、初めてその力は発動する」
司令はそう答えると叫んだ。
「ユナイト!!」
この時点ではわからなかったが、後で聞いた所では司令は本部内部に残されていた武器等を次々
と取り込み、本部の形自体を変形させていたらしい。その姿は、まるで宇宙戦艦を思わせる姿
になっていた。
「ネルフ本部、発進!!」
司令は光の巨人の姿で腕組みしながら号令をかける。それと共にリツコ博士の体を覆うオーラ
が輝きを増し、本部は浮上し始めた。投影されたスクリーンからは、かつて本部のあった、第
三新東京市の一角が見えた。ちなみに司令が言うに、一般人に被害が出ないように浮上させた
らしい。……いや、正直、あまりと言えばあまりに非常識な事態に開いた口が塞がりませんよ、あたしゃ。
挑戦してみますので、しばらくお待ちを。