サードインパクト後はこんな世界ですた 拾壱

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384青の一号<1/2>:03/04/05 03:31 ID:???
農場から、アオイと、アオイの姉妹たちが一斉にいなくなった。
報せをくれたのはサカキだ。彼からアオイの誘拐を知らされた警備班が
各セクションに連絡を入れたのだが、その途中で、今度は農場中から
アオイの姉妹32人全員が消えたことが発覚した。
ただちに農場にいる、動ける限りの人間に連絡が回った。男も女も、どうしても
手が離せないものは除いて、皆仕事を放り出して捜索に加わった。目撃した
サカキと、姉妹全員の監督をしていた男の話だと「目の前で消えた」ということだったが、
誰もすぐには信じなかった。信じたくなかったのかもしれない。そんな話を
信じてしまったら、彼女たちがもう手の届かないところにいると、自分から
認めることになるからだ。何もしないうちからそんなのは御免だ。そう考えて
飛び出した奴がほとんどだった。俺と相棒も駆り出され、ご主人に連れられて
考えられる限りの場所を嗅ぎ回った。
だけど、何も見つからなかった。
真っ昼間の出来事。しかもあれだけの大人数が一度にいなくなったというのに、
広い農業プラントのどこにも、痕跡ひとつ残っていなかった。
一日を費やし、長い夏の日が暮れて、完全に辺りが暗くなるまで捜索は続いた。同じところを
何度も確かめ、もうこれ以上は無駄だということがはっきりしてから、人間たちは
重い足を引き摺って家路に着いた。
トラックで広い耕地を走り回って、各班の連絡係を勤めていた若い男、熱に浮かされたように
姉妹たちの名前を呼び続けていた女たち、他の復興都市に電話をかけまくって、少しでも
手がかりを見つけようとしていた事務員。
誰もが疲れきっていた。
385青の一号<2/2>:03/04/05 03:31 ID:???
やっと帰ってきた宿舎も、なんだかいつもよりがらんとした感じだった。食堂に行っても、
いつも売店で皆に笑いかけていた彼女たちはいない。一日の農作業を終え、
小型トラックの荷台に農具と一緒にぎゅうづめになって、あまり上手くない歌を歌いながら
農地から帰ってくる彼女たちはいない。集まってにぎやかに喋る彼女たちも、俺を見かけて
遊び相手になってくれる彼女たちも、いない。
どこにも。
俺は愚かにも、そのときになってようやく彼女たちの不在を自覚した。
辛かった。悔しかった。
何が番犬だ。そういえば、アオイが蝿の化け物に連れ去られたときも、事前に気づいていながら
何もできなかった。使徒とかいう化け物の力を取り上げられてから、俺は何もしていない。
虚しくなって、闇の中に飛び出した。
どこまでも走った。
気がつくと、黒々と広がる農地の向こうに、満月にはまだ少し早い月が昇っていた。
俺は息をきらして立ち止まった。もう、何もかもどうでも良くなっていた。
そのとき、声が聞こえた。
とても静かな、悲しくなるくらい静かな声だった。
声は、繰り返し繰り返し、終わりの始まりを告げていた。
終わり。赤い海に呑まれる、あの終わり。
勝手に世界を終わらせられる悔しさよりも、自分という存在を一方的に消される憤りよりも、
半ば諦めにも似た、どうしようもないほどの深い虚しさと無力感が俺を包み込み、
・・・俺はただ、月を見上げて、高く吼えた。
386赤の2号:03/04/05 03:32 ID:???
アオイたちの誘拐には、彼女たちと全く同じ姿をした、綾波教の「聖母」
とかいう女が関わっているらしい。
その名前を聞いた途端、農場の人間たちの間に、悔しさに混じってある種の諦めのようなものが
広がった。血の気のはやるままに捜索続行を主張していた若い連中も急におとなしくなった。
わからないでも、ない。
俺と相棒は、かつて一度使徒の化け物だった。そのときのことははっきり思い出せないが、
相棒の心と入り混じった、ぼんやりした意識のずっと上の方に、何かとてつもなく
巨大で重い、すさまじい存在を感じ続けていたことだけを憶えている。
夜遅く、ミーティングから帰ってきたご主人は心配そうだった。
「日重工の赤木ナオコ博士が、サカキさんと寮責任者さんに手を貸してくれるそうだ。
 ・・・たぶん、京都に向かうことになるんだろうな。あの二人」
ご主人はコップの水を一気にあおって、テーブルの下の俺を見下ろした。アスカたちが
ネルフのもとに去ってから、ご主人は独り言が多くなった。
「京都なぁ・・・今、日本で一番ヤバいところなんだよな。皆は、ネルフの勝利で
 第三新東京市も海上都市大阪も解放された、他の都市にあった綾波教の支部もなくなって
安全になったって言ってるが、それってつまり、今までそうやって各地に
バラけてた綾波教の勢力が、全部京都に集中したってことだろ。
そんなところに二人を向かわせるなんて、・・・無事に帰らせる手立てはあるのか」
ご主人はぶつぶつと呟いていたが、俺が見上げているのに気づいて笑った。
「いや、あの二人なら大丈夫だとは、思ってるよ。特にサカキさんはな。
 絶対、一人で死んだりはしないよ。
 独りで生きてきた人間って、抜け目がないのと同時に、どっかですごく投げやりなんだよな。
 賞金稼ぎとかサルベージ業とか、少し危ない仕事で生計を立ててる人は特にそう。
 ここに来たばかりの頃のサカキさんには少しそんなところがあった。でもそれが、
 アオイちゃんと付き合うようになってなくなったんだ。だから彼女を
 無事に取り戻すまでは、どんなにヤバい目に会っても、あの人は諦めないと思う。
 ・・・ウチの綾波レイが、ここで暮らしてた間ずっと、そうだったみたいにね」
今日も元気に”中”こと高次電脳空間で労働中の俺。
このなんだかよくわからない仕事内容にも慣れてきたし、だんだん楽になってきたかなと
思った矢先、赤木博士から別の部屋に移るよう指示があった。
最近飲み込めてきたことだけど、この、見た目は倉庫みたいな部屋は、それひとつが
そのままひとつのハードの内部に対応しているらしい。たとえば、俺が今いる部屋は
ネルフのOTRにある新型コンピュータの補助演算機の”中”。近くにはウチの社の
システム中枢房もあって、俺とは別に”中の人”がいると聞いてる。別室、ということは
他のシステム内に職場が移るってことだ。
ああ、せっかく勝手がわかってきたとこだったのに・・・
文句を言っても始まらない。俺はとりあえず、倉庫の壁に現れた扉をくぐった。
そこはさっきの部屋と比べるとぐっと狭い、こじんまりした一室だった。部屋の床いっぱいに、
例によって大量の梱包された荷物が置いてある。
これらをほどいたり、所定の場所に運んだりするのが俺の仕事だ。この
ハイ・サイバースペースで人間が動くと、その動作というか労働という現象がいろいろ変換されて、
作業員が”中”にいるハードは限界性能以上の高速電算処理を行える、ことになっている。
なんか複雑な理論とかそういうのは、ぜひ赤木博士に直接聞いてほしい。
『無事着いたわね? それじゃ、早速始めてちょうだい』
赤木博士からいつものように通信が入る。そのとたん、いきなり部屋じゅうがぐにゃぐにゃと
不規則に動き始めた。とても立っていられない。
「な、何なんすか、これ?! 博士?!」
『”工期”圧縮のために、変換効率を少し引き上げたのよ。大丈夫、多少混乱はするけど、
 作業員の人格に影響が出るほどではないから』
「そんな危ないことやってるんですかっ?!」
『ほらほら、しっかり仕事なさい。怠けてると・・・』
「と・・・?」
厭な予感がする。恐る恐る訊き返すと、博士はあっさりと答えた。
『一生”中”で働いてもらうわよ』
俺はがばっと起き上がり、猛然と仕事に取り掛かった。なんかいいように
使われてる気もするけど・・・って、ちょっと待て。
「博士? ちゃんと作業こなしたら、ここから出してくれますよね?!」
答えはなかった。とっくに通信が切れていたらしい。
っていうか・・・俺、本当にここから出られるのか・・・?
今日は多忙なナオコ博士の代理人として、技術部の安川さんと、要塞都市の
ネオ戦時技研に来ています。いやあ、ここも随分立派になりましたねぇ。やっぱり
ちゃんとした管理職の方がいらっしゃると、違いますよね。
・・・私もそうだろう? いえ、今の私は一介の技術者なのですッ!
今日はその成果を、ここで改装されている新型エヴァンゲリオンに結晶させるべく、
こうしてやってきているんです。
と、おお、やっと搬送機が来ましたね。あれですよ。あの中には、この数日
缶詰状態でナオコ博士にこき使われた、私と安川さんの血と汗とナミダの・・・
・・・はッ?! いえいえいえなんでもありませんとも。
ともかく、これが我々日重工ベテラン技術者の実力という奴です。まだまだネルフや
お宅の技研には負けてられませんからね。
ところで、肝心のエヴァの素体の方の修復は進んでいるんですか? はあ、さる業者から
手に入れたアクスロートルタンクで再生加速を。それなら間に合いますね。
では、早速我々謹製の品をご覧ください。
まずはあれですね。あのクレーンで吊り下げられて出てきた奴です。エヴァ用の
基幹銃身でして、これをメインとして幾つかオプションパーツを換装することで、
さまざまな射撃・砲撃を行えるというスグレモノなんですッ! 弾にいろいろ種類が
あるとお考え頂ければ、わかりやすいかと。あのままですと、基本の
500mm劣化ウラニウム弾の射出のみとなりますね。単発・三連射・連続掃射の3モードを、
手元の簡単な操作で切り替えることも可能です。
ではオプションの方に行きましょうか。今あそこに置かれたコンテナ、あれには
超長距離射撃用の追加砲身と専用弾が入ってます。こちらの弾はより貫通性を重視しておりまして、
更に30km先から直径1mの的を射抜く、精密射撃も可能となっております。まあ、それは
充分な目標観測と弾道計算の時間が必要になりますけどね。
あっちの、少し小さいコンテナは、近距離用のニードル射出装置です。長距離用と同じく
基幹銃身に装着して頂ければ、同じトリガーで撃ち込めます。目標到達後0.5秒で
各ニードルが発火、或いは瞬間的に120万ボルトの高圧電流を発生します。モードの選択は
後ほどご説明します。これの欠点は、撃ち出すニードルの重量のせいで、
やはり使用可能範囲が近距離に限られるということですね。
さて、次はスゴいですよ。極めつけです。なんとナオコ博士開発の虚数回路弾頭を装備した、
ロケットランチャー追加砲身。威力は保証つきです。何せ試射で旧霞ヶ浦が30%消滅・・・
いやいやいや今のはオフレコで。ただし今回は開発期間が限られましたので、弾数が
少ないんですね。エヴァ2機に3発ずつ、計6発です。大事に使ってくださいよ?
攻撃支援はこんなところですね。あとは防御手段です。
はい? ATフィールドがあるから必要ないだろうって? いえいえ、備えあれば憂いなしですよ。
敵を驚かせることも、できるかもしれませんしね。
それがあちらです。試作虚数空間限定展開装置と、その動力源になるエヴァ専用の
位相差発電ユニット。あの戦闘機のハネみたいな形のが、発電ユニットです。
あれをこう、エヴァの背中につけて頂いてですね、そう、しっぽがついたみたいになりますか、
そうすると、ユニットの先だけが常にエヴァのATフィールドの外に出る形になるんです。
その際の、絶対領域の内外の空間位相差からエネルギーを取り出して、付属のバッテリーに
常時充電していきます。この電力で、ごく弱いものですが機体の周りに虚数空間を展開し、
攻撃を防ぐという訳です。もしATフィールドを突破されても、最大出力で5分間は、
ATフィールドとほぼ同じだけの防御力を期待できます。あくまで試算段階ですけどね。
また、このエネルギーを銃身に導いて撃つこともできます。ただ、あんまり安定した
出力が出ないんで、そんなにお勧めはできませんけど。使用される場合は、同じコンテナに
入っております円環加速器をお使いください。
ふう、こんなところですか。
と、いけないいけない。最後の秘密兵器をお教えするのを忘れてました!
何かって? 巨大ロボットにはお約束のアレですよ。
自爆装置、ですッ!
ナオコ博士特製で、作動精度は保証つきです。虚数空間に干渉する回路を暴走させるんですけど、
理論上は半径20kmは軽く消し飛びますね。使うと確実に味方もやられますけど。
死なばもろとも、って奴です。
お使いになるにはこの・・・え? 自爆装置はいい? また次の機会に?
いえいえそんなこと仰らずに、ってなんで逃げるんですか?!
待ってくださいよ碇(同姓同名)さん! ・・・・・・
392大阪:03/04/05 04:06 ID:???
う、うう〜ん・・・気絶しとったみたいやな・・・。
うわっ、ここはどこや? そうや、思い出した。
間違えて脱出用のボタンを押してしもうたんや。
それで操縦室がロボットの中から外へ飛び出してしもうたんや。
ここは山の中やな。周りには民家なんてあれへん。
海上都市大阪へ帰るにはどないしたらええんや?
どっちの方角が海上都市大阪かわかれへん。
それにわかっても、山の中を歩いて帰ったら何日かかるかわかれへんで。
つまり、山の中で迷子になって、どないもこないもわからん状態になってしもうたんや。
誰か助けてくれ〜っ!!
393トライラックス担当:03/04/05 04:36 ID:???
トライラックス本国も大変な状態ですが、日本国内も大変な状態です。
スモーカー大佐→『紫一角』を操縦して逃亡
春日歩→紀伊半島の山奥で遭難
もう1人のパイロット→たぶん次世代試作機にやられたと思われ
クローリー・ヒナ大使→この後、怒りのあまり能力が暴走すると予想され

>????他さん
“鋼鉄のボーイフレンド”には大爆笑でした。
普段から意見が喰い違っている黒縁メガネさんとも、
この点では一致していたりします。
最初はシンジ達と聖母が戦っている間に
フウイ・ノ・レイを逃がすつもりだったのですが、
面白いからもうしばらく付き合わせることにします。
>高橋覗さん
“霊能局”、元ネタは『覚悟のススメ』ですか?
こちらの次世代試作機は「妖怪」的なイメージで登場させています。
京都での対決はかなりオカルトチックになると予想されます。
>E計画さん
ダブリス君とシヴァをうまいこと絡めるネタがおありですか?
アクサも関係してくるとなると、一体どんな感じになるでしょうかね?
>黒縁メガネオペレーターさん
ネオ・エヴァンゲリオン・・・うへ、強そう・・・。
まあ、こちらの次世代EVAはどいつもこいつも
最初から噛ませ犬キャラだから別にいいですけどね。
394 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/05 17:31 ID:???
>>382
・・・なんか漏れの間抜けなカキコのせいで、すいません。
ネオエヴァ、ありがたいです。この装備をいかすようにします。
395トライデント兵士1:03/04/05 19:43 ID:???
「さあ! 己が罪状悔い改め、近くば寄って目にも見よ!!」
鋼鉄のボーイフレンドとやらの意味不明な言葉に対し、白い零号機はフェンシング刀をライフ
ル状に変化させながら、構えた。
「見たくないわ、そんな物」
その言葉と共に銃身からビームが放たれる。すると、鋼鉄のボーイフレンドとやらは、胸襟を
強調するポーズを取り、叫んだ。おぞましい胸毛が強調される。
「ふんっ! ブレスト・シールド!!」
ビームが胸に命中したが、驚くべき事に、胸板はビームを受け止めていた。胸毛の焦げるおぞま
し過ぎる臭いがあたりに充満する。あわてて俺はメットにガスマスクを装着するが、そんな物
では防ぎきれず、メットの内部に臭いがこもって、マジで死にそうな気分になる。あわててガス
マスクを外すが、それはそれで外の新鮮な臭気を感じてしまい、また死にそうな気分になる。
見れば、臭気に耐えきれずにのたうちまわってる奴等がいる。気の毒に。
ふと見ると、三体のエヴァも鼻のあたりを押さえている。つーか、鼻あったんだ。更に見ると、
向こうで寝かされていたノヴァが咳き込みながら目を覚ます。顔を上げるが、周囲の状況は把握
できていないようだ。そして、しばらくするとまた咳き込み苦しみはじめる。……わけのわかん
ないままこの臭気じゃたまらんだろうな……。すると、気丈にも衛生兵少尉がこの臭気の中近寄
り、彼女に話し掛けて、タオルをかけて元いた方に連れて行く。状況を理解できていないらしい
ノヴァはとりあえず素直に同行している。
さて、この騒動の元凶は、ピンピンして胸を張りつっ立っている。胸板には傷一つ無く、あれほ
ど焦げて臭気を出した胸毛も健在だ。……ちょっと待て! さっきの臭いはなんだったんだ!?
「フン! そんな豆鉄砲で我が鍛錬の成果を破れると思っているのか!?」
すると、げんなりした響きの声でを白い零号機が答える。
「……鍛錬とは関係無いでしょ、それは」
そして、鋼鉄のボーイフレンドとやらは、右肩を白い零号機に向けた。
「さて…それでは今度はこちらから行くぞ」
396トライデント兵士1:03/04/05 19:44 ID:???
そして、鋼鉄のボーイフレンドとやらは絶叫する。
「ふんぬうぅぅぅぅぅっっっっ!! 文化的ディストラクショォォォォンッッッ!!!」
同時に奴は凄まじい音…そう、『ドブゥゥゥゥッッッ』などという擬音そのものの音を立てて、
屁をこいた。それは、視認できるほど黄色い色がついており、あたり一面を包み込む。……うッ
ガアアアアア!!! まださっきの臭気の方が遥かにマシだああああっ!!! 死ぬ! 死ぬ! こ
のままでは死んでしまうっ! いや、致死性では無いだけよけいひどい!! なんで俺達までこん
な地獄を見なきゃならんのだ!?
そんな阿鼻叫喚の坩堝とかした周囲をよそに、鋼鉄のボーイフレンドとやらは凄まじい勢いで(屁
によるロケット噴射で)白い零号機へと突っこんでいく。
「私はリリンの文化を学び、結論した。これはこのまま消し去るには惜しいとなぁぁぁっっっっ!」
そして…白い零号機に攻撃が命中するかと思われたその時……
『べしっ!』…そんな感じの音を立てて、いわゆる十六門キックの態勢で、白い零号機の蹴りが鋼
鉄のボーイフレンドとやらの顔面に突き刺さった。白い零号機はなにやら怒気を含んだ声で話す。
「……あなたは文化という物を誤解してるわ。この国の人々以上に………」
しかし、鋼鉄のボーイフレンドとやらは止まらない。
「フハハ! 止まらぬ! 止まらぬぞうっ!!!!」
更に屁の勢いが増し、鋼鉄のボーイフレンドの突進力が増す。臭気と周囲の阿鼻叫喚度も増す。…
…俺、さっき殺されてた方がよかったかも…もうダメぽ……
397トライデント兵士1:03/04/05 19:44 ID:???
「ワハハハハハハハハハハハ!!!!」
「ぐぐぐ……」
しばし不毛なつばぜり合いが続く。そして、その内白い零号機は素早く足を外して鋼鉄のボーイフ
レンドの下方に回りこんで両手首をつかみ、巴投げの容量で空中に投げ飛ばした。
「いいかげんに……」
そのままとんでもない勢いで空高く飛んで行く鋼鉄のボーイフレンド。そして、その進行方向に白
い零号機が空間移動で現れる。そして、その手には巨大なハエ叩きが握られている。当然、その後、
白い零号機はハエ叩きで鋼鉄のボーイフレンドを地面に叩き落す。
「しなさい……」
そのまま高速で落下した鋼鉄のボーイフレンドは、地面に大穴を空けた。その勢いで地震まで起きる。
そして、白い零号機が着陸すると、同時に、轟音と共に地面の別の場所に穴を空け、鋼鉄のボーイフ
レンドが出現し、ポージングを取る。
「ふっかぁぁぁっつ!!」
「……本気で殺されたいみたいね」
白い零号機はかなり据わった声でつぶやいた。しかし、手に持っているハエ叩きが非常にシュ―ルだ。
398トライデント兵士1:03/04/05 19:45 ID:???
「やれやれ。綾波教団の聖母ともあろう者がそんな余裕の無い事ではいかんぞ」
鋼鉄のボーイフレンドは兆発的なポージングを取る。(おええ!!)
「……煽ってるのはあなたよ。……なんでこんな風になったんだか」
そう答えた白い零号機に対し、鋼鉄のボーイフレンドは指を突きつけて答える。
「フッ…お前が普段している事と、どれほどの差があると言うのだ。現に私が現れるまでは、お前
も似たような事をしていたではないか!!」
その言葉に、白い零号機はピクリと反応する。そして、鋼鉄のボーイフレンドは続ける。
「お前なら、そこのサードチルドレンやファーストチルドレンに気取られずにフウイ嬢を拉致する
事は造作も無いはず。なのに、わざわざこんな騒ぎを起こし、彼等の眼前で残忍な行いをしてまで
敵愾心を煽る。……彼等の覚醒をうながすためというのが理由だったが…本当にそれだけなのか?」
白い零号機は無感情な声で答える。
「なにが言いたいの?」
そして、鋼鉄のボーイフレンドは言った。
「これは私の想像だがな。お前は自分を罰したがってもらっているのではないのか? 私には理解
できるぞ。……しかし、なればこそ、そのような自身の未来を否定する者にリリンの未来を左右
させる訳にはいかん!!」
白い零号機は静かに答えた。
「……根拠も無しに勝手な事を。第一、人の事をとやかく言えた義理じゃないでしょう。……いい
わ、見逃してあげようと思ってたけど、ここで始末してあげる。それに、元々じーさんは用済み
399395-398:03/04/05 19:46 ID:???
申し訳ありません。予想以上に長くなってしまいました。今回はここまでです。
副隊長個人日誌
突然現れた聖母に我々は為す術も無い。
現状で戦えるのは、エヴァンゲリオンのみだろうと思われるも
それも、互角とは言いがたい。
さらには、ノヴァを変化させたオルタナティブタイプにいたっては
パワーというもので言えば瞬間的には上回っているようだ。
かなりの不利であり、撤退もままならないが大使を避難させなければ
ならない。
だが、それも無理だと思われたときそれは現れた。
自称、鋼鉄のボーイフレンド。
情報が間違っていなければ、同様の存在は知っている。
だが。
少尉が、無謀にも知り合いかと聖母に聞いている。
知り合いのようである。
ということは、やはり。
衛生兵少尉個人日誌
この異常な臭気の中ノヴァが目覚める。
私や大尉はそれなりの訓練をうけているからあと15分は
我慢できるけれども、衰弱したはあの子、もたないわ。
大尉、援護お願いします、大丈夫?、そう何とか大丈夫ね。
この臭い?、いやそれは気にしちゃ駄目。
いいから、あなたはあなたでまず助かることを考えて。
え?、なに?、きもちわるい、ああ、そうかも。
首をしめられたみたいに、息が苦しい?
まいったわね。

いいわ、とにかく一緒にきて。
ここにいては危険よ、あなたのためにも一緒にきなさい。

なに!?
あの臭いがおさまったとおもったらこの黄色いガスは?
ああ、またあいつか。
なんだか、まるで被害を増やすためだけに戦ってるわねあいつら。
大尉、一番弱ってるのから順に安全圏に運びましょう。
ノヴァはしばらくは大丈夫ですし。

ふーん。
「……根拠も無しに勝手な事を。第一、人の事をとやかく言えた義理じゃ

ないでしょう。……いい
わ、見逃してあげようと思ってたけど、ここで始末してあげる。それに、

元々じーさんは用済み
やっぱ、知り合いなんじゃない。
しかも相当に近しいあいだがら、よねえ。
あそこまで言う仲ってそうそう、いないとおもうけど。
402 ◆DhEzvRena6 :03/04/05 21:05 ID:???
厚木基地最後の兵士担当です。
少尉は、暢気に不穏なこといってますが聖母に聞かれたら
どうなることやら。

高橋覗さん
救出作戦、合同というのいいかもしれません。
ネオ戦自と連絡のつき方を考えないと。

>>382
もし、本当に重要なキャラクターでもなかったとしても
絡んだ人がいるので重要かなと。
すくなくとも、京都戦では私を含め何人か絡みがあるので
それはそれで、と。
ただ気持ち等が持ち直してからでもいいので、まってます。
403フウイ・ノ・レイ:03/04/05 23:58 ID:???
「さあ! 己が罪状悔い改め、近くば寄って目にも見よ!!」
自称“鋼鉄のボーイフレンド”が意味不明の台詞を述べると、聖母は持っていたフェンシングの剣をグニャグニャと変型させ、今度はライフルのような銃器に変えて構えた。
「見たくないわ、そんなもの!」聖母は銃器からレーザー光線を発射する。
「ふんっ! ブレスト・シールド!!」自称“鋼鉄のボーイフレンド”は避けようともしない。
その光線は自称“鋼鉄のボーイフレンド”の胸に命中して、焼け付くような煙を上げる。
身体がサイボーグ化されている私はそれを不快なものとして認識すること自体ができないのだが、その煙は相当な悪臭をともなっていたらしい。
周囲の警官や兵士、等身大EVAに変身している碇君や後輩の綾波レイ、果ては聖母までもが鼻のあたりを押さえて苦しんでいる。
もとの姿に戻って倒れていた例のノヴァとかいうクローンアスカがあまりの悪臭で目を覚まし、苦しそうに咳き込んでいる。
先ほどオルタナティブ・エヴァとやらに変身した時、着ていた衣服が破れてしまっていたため、ほとんど全裸に近い状態だ。
ランドマスター隊の衛星兵が駆け付けて来ると、ノヴァの肩にバスタオルをかけて安全な所へ連れて行った。
「フン! そんな豆鉄砲で我が鍛錬の成果を破れると思っているのか!?」
煙の中で仁王立ちしている自称“鋼鉄のボーイフレンド”は何のダメージも受けておらず、ピンピンしている。
「鍛錬とは関係ないでしょ、それは・・・」さすがの聖母もうんざりした様子で言った。
「さて、今度はこちらから行くぞ」自称“鋼鉄のボーイフレンド”は構える。「ふんぬうぅぅぅぅぅっっっっ!! 文化的ディストラクシォォォォョンッッッッ!!」
自称“鋼鉄のボーイフレンド”は奇声を発し、“ドブゥゥゥゥッッッ”という聞き苦しい音が聞こえたかと思うと、黄色い煙を巻き上げながら、まるでロケットのように前へ飛び出して行った。
ネオ戦技研。日重工の、人事部長と安川氏が訪れていた。
ネオ戦自がナオコ博士に依頼していた、ネオエヴァ用の装備が完成したので、納入しに訪れたのだ。
応対しているのは、ネオエヴァ開発責任者・碇ゲンドウ(同姓同名)。
碇が運び込まれた装置を前に、人事部長の説明を聞く。ネオエヴァ用の銃身と、防御用の装置だ。
碇は「ああ」「そうか」とだけ、無愛想に答える。それで人事部長は焦ったか、気の毒に、ますます一生懸命説明するが、それでも碇は「ああ」「そうか」としか言わない。
「フ・・・・、なるほど・・・こんな短期間で、よくこれを作ってくれた。感謝しますよ、人事部長さんに安川さん。ネオ戦自研の設備では、とても作れやしなかったからな」
説明が終わってやっと、社交辞令的に、礼を言った。
「と、いけない・・・・・・・・・自爆装置、ですッ!」
人事部長が、さらに自爆装置の説明を始めたのを、碇がサングラスを直しながら、遮った。
「必要無い。我々の今回の作戦は、ネルフ支援が第一だ。そのネルフをも巻き込んで、自爆する事はありえない。
・・・では、この銃身と防御装置、今回の作戦に使わせてもらおう。ナオコ博士に、宜しく言っておいてくれ。」
「ま、待ってくださいよ、碇さん・・・・・・・!」
終始、碇ゲンドウは態度が悪かった&でかかった。当然、二人への印象は、最悪だった。
405フウイ・ノ・レイ:03/04/06 00:22 ID:???
「私はリリンの文化を学び、結論した。これはこのまま消し去るには惜しいとなぁぁぁっっっっ!!」
自称“鋼鉄のボーイフレンド”はどういう原理になっているのかはわからないが、ロケットのように飛びながら叫び、聖母の白い等身大零号機に向かって突進して行った。
白い零号機は正面から突っ込んで来た自称“鋼鉄のボーイフレンド”の顔面に蹴りをお見舞いする。
“べしっ!”という音が聞こえた。
「・・・貴方は文化というものを誤解してるわ。この国の人々以上に・・・」
聖母の口調から、つっこみを入れれば軽くあしらえるとでも思っていたのだろう。
だが、常識が通用するようなレベルではとうていなかった。
自称“鋼鉄のボーイフレンド”は顔面を等身大EVAに足蹴にされたままの状態で、黄色い煙を噴出しながらさらに前へと突き進んで行く。
「フハハ! 止まらぬ! 止まらぬぞうっっっっ!!!!」
聖母の白い等身大EVA零号機はむしろ押され気味で、後ろへと下がって行く。
「ワハハハハハハハハハハハ!!!!」
「ぐぐぐ・・・」
そのうち、聖母の白い零号機がバランスを崩して倒れた。
いや、厳密には倒れたのではなく、わざと体勢を崩して反撃に転じようとしたのだ。
白い零号機は自称“鋼鉄のボーイフレンド”の下へ回り込むと、両手首を掴んで柔道のような技で空中へ投げ飛ばした。
「いいかげんに・・・」と、言いながら、白い零号機がその空間から消える。
私は空中へ投げ飛ばされた自称“鋼鉄のボーイフレンド”を視線で追う。
そのさらに頭上に白い零号機が瞬間移動して現われた。手には巨大なハエタタキを握っている。
まずい! 私はその場から一目散に走って逃げ出した。
どのくらい走って逃げただろうか、背後で凄まじい衝突音が聞こえ、まるで地震のように地面が揺れた。
406高橋覗 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/06 00:47 ID:???
「うーん、日重工に依頼していたネオエヴァの装備、まだ来ないのかなあ。楽しみにしているのに・・・」
「まぁ、お茶でも飲んでるうちに、来ますよ。何と言っても、あのナオコ博士率いる彼らなら、凄いものを作ってくれますよ。きっと」
「そんな事を言われたら、ますます楽しみになってきたよ。」
「面白がってて、いいんでしょうか・・・・。」

机の上の電話が鳴った。技研の所長からだ。
「もしもし・・・、えっ・・・ネオエヴァの装備が、届いたって!!わかった、さっそく見にいく。え・・・、日重工から苦情が?
応対したネオエヴァ責任者の態度が・・・・そうか・・・・。ナオコ博士にはオレ自身から、よく謝っておこう」
「届いたんですね」
「うん、でも・・・。応対した責任者が、ひどい態度だったらしい。全くしょうがないな。」
あの男は、エヴァに対する情熱は大したのもで、オレも技研所長も、その情熱を買ったのだが人間的に荒んだ所があって困る。
407ノヴァ:03/04/06 00:53 ID:???
私は不快感を覚えて目を覚ます。
あたりに得体の知れない焼け付くような悪臭が立ち込めていて、こんな不快な目覚めは生まれて初めてだ。
そう言えば、嫌な夢を見た。
「委員会」と名乗る怪物のような生き物が私にテレパシーを送ってきて、この国の指導者達を暗殺しろと命令する。
私は清掃業者になりすまして潜入していたIG-88Zというロボットとコンビを組んで評議員達を暗殺したりした。
あたりに立ち込めている焼け付くような悪臭と煙に私は咳き込む。
周囲には瓦礫と人間の死体が散乱している。
そして、私自身はほとんど全裸に近い状態で倒れていた。
「こ・・・これは一体・・・!?」
離れた所で白い鎧のような物を着た人が奇妙な被り物を被ったほとんど全裸に近い人をレーザー光線で攻撃している。
被り物を被った人はレーザー光線などものともしていない様子だ。
白い鎧を着た人はどこかで見覚えがあるような気もするが・・・?
これは悪夢の続きなのか? しかし、この焼け焦げるような悪臭は現実のものだ。
私はまたしても咳き込む。
そこへこれまた見覚えがあるようなないような、軍服を着た女の人が走って来て、私の肩に大きなバスタオルを掛けてくれた。
「大丈夫? 歩ける? ここは危険だから、安全な所へ行きましょう」
「は、はい・・・」
その人は私を少し離れた救急車が停まっている所まで連れて行ってくれた。
「あの・・・何か大騒ぎしてるみたいだけど、何があったんですか?」
「何があったって・・・あんた、何にも覚えてないの?」
408覚悟参上 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/06 01:25 ID:???
巨大な松の木の下で、一人の眼鏡をかけた少年と、巨人と化した使徒人間が対峙していた。
周囲には、使徒人間に食われた、村人の遺骸が見るも無残な姿で転がっている。
生き残った村人の子供が、木の陰でふるえてその様子を見ている。見ているというより、恐怖のあまり足が固まって、逃げられないようだ。
「何だ、小僧――――――!!この俺様とやりあうっていうのか――――――!?」
眼鏡をかけた、その少年は、毅然として答える。
「使徒人間となってしまった貴様は憎まぬ。しかし、罪なき村人をなぶり食いにした行為は罪。その罪を、憎む!」
「すかしやがって!!貴様も食ってやるヨ――――――!!キョエエエー―――――――」
使徒人間が、少年に飛び掛った。少年の持っていたバッグが光り、少年が怪人・零に変身する。
「覚 悟 完 了」
零が消えた。実は消えたのではない、一瞬で使徒人間の懐に飛びこみ、強烈な拳を見舞っていたのだ。
使徒人間の上半身がえぐりとられ、そして肉が蒸発して、骨だけが地面にばらばらと落下して行った。
「南無!!」
零は使徒人間の死体と、村人の死体を焼く。彼らの魂が、天空へと吸い込まれて行った。
そして、元の眼鏡少年の姿に戻り、震えている子供を抱き抱えて、村に向かう。零の腕の中で、子供が口を開いた。
「お兄ちゃん・・・・誰?その服は一体・・・・・。」
「強化外骨格・零。父の形見だ」
その瞳は哀しみをたたえていた。
409 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/06 01:48 ID:???
>トライラックス担当さん
元ネタ・・・霊能局考えた時は、単に京都対策と戦死した兵士を使った、思いつきだったんですけど、確かに覚悟のススメでした。
ついでに覚悟も出します。他の漫画キャラでも、出していいんですよね。

>????他さん
何者でしょうか・・・もしや、教○様ですか?

>E計画さん
要塞都市やネオ戦自も、科学ベース(ていうか、E計画やトライラックス技術の中古品ばかりなんですが)です。
霊能局は、市民にはただの葬式屋と発表しているが、実は霊や呪術を扱っている、かなり怪しげな部署です。E計画は、トップの提唱者がかなりオカルトですね。

>厚木基地最後の兵士さん
そうですね。考えないと・・・・連絡とか、何も考えないで提案してしまいました・・・。
410一方、玄武岩は:03/04/06 02:37 ID:???
『紫一角』が『月光院』に鎖を巻き付けられて捕まってしまい、『飛朱雀』が『ウラ』と『オロチ』に追い掛けられて逃げている間、『玄武岩』は残る3機と戦っていた。
しかし、いかんせん1体3では分が悪い。
“ウッシャァ―――ッ!!”餓鬼のような姿をした『ヨミツシコモ』が大口を開けて襲い掛かって来る。
『玄武岩』は軽く受け止め、『ヨミツシコモ』を空中へ放り投げてしまった。
だが、『ヒルコ』が頭のてっぺんから液体を噴き出し、それを浴びせられた『玄武岩』の装甲から煙があがった。
「くそっ! 喰らえ! 張り手ショット!」
『玄武岩』は手のひらから砲撃を浴びせる。
しかし、『ヒルコ』の機体は近距離で直撃を受けてもグニャグニャと変型してまるで手応えがない。
“無駄だ、無駄だ。そんな攻撃、僕の『ヒルコ』には通用しないね”
そこへ『雪崩山』が同じ張り手で攻撃して来る。
「ぐわっ!!」直撃を喰らった『玄武岩』は墜落しそうになる。
だが、それを止めたのは『ヒルコ』であった。
『ヒルコ』の腕が伸びて来ると、『玄武岩』の首に巻き付き、引き戻そうとする。
『玄武岩』はそのゴムのような『ヒルコ』の腕をつかんで振り回すと、『雪崩山』と『ヨミツシコモ』にぶつけた。
“くそっ、アジな真似をしやがって! ミゾロギ君を怒らせると怖いのだ!”
『雪崩山』は『玄武岩』に迫って来ると、張り手ショットの零距離射撃を喰らわせた。
ATフィールドを貫通するほど破壊力である。直撃を喰らった『玄武岩』はたまったものではない。
今度こそ『玄武岩』は山の中に墜落して行った。
411玄武岩の最期:03/04/06 03:13 ID:???
志摩半島の山中に墜落した『玄武岩』のすぐ近くに『ヒルコ』と『ヨミツシコモ』が降り立って来る。
『ヒルコ』と『ヨミツシコモ』は倒れている『玄武岩』に溶解液を浴びせる。
『玄武岩』の機体から煙が上がり、装甲が溶け始めた。
“グロディン、喰ってしまえ!”
“おう、久しぶりに『ヨミツシコモ』の御馳走だ”
『ヨミツシコモ』は『玄武岩』の上に覆い被さると、装甲の溶けた部分から素体を喰い始めた。
『ヒルコ』も頭のてっぺんの溶解液口を伸ばして、『玄武岩』の体液を吸い取っている。
“お、おい・・・お前達、何をやってる?”上空から見下ろしている『雪崩山』からミゾロギ少尉が他の2人に呼び掛けた。“せっかくのスモーウォーカーを損傷させるとマズイぞ”
“かたいことを言わないで下さい、ミゾロギ少尉殿。我々の愛機にはこういう栄養補給が必要なんですよ”
“馬鹿! そんなことをしたらヒナ嬢様に怒られるぞ! ヒナ嬢様は怒ったら僕ちゃんなんかよりもずっと怖いんだぞ!”
そこへ『ウラ』と『オロチ』から交信があった。
“ミゾロギ少尉殿、ドムールとピルルーです。『飛朱雀』を捕獲しました”
“美味そうだから喰っちまっていいですかね?”
“何だってェ!?”ミゾロギ少尉はまさに青天の霹靂とでも言った様子だ。“お前達、一体何を言ってるんだ? 大事な兵器を喰ってどうする!? 止めんか!”
だが、仲間割れになりかけた所で、喰われている『玄武岩』のエントリープラグの中ではその交信はしっかりパイロットにも聞こえていた。
「ふん、死ねばもろともだ! みすみす喰われるくらいなら自爆してやるぜ!!」
“なッ!? 今の聞こえたか? 自爆するって言ったぞ、そいつ! 逃げろ!”
ミゾロギ少尉が叫び、さすがに跳ね返り者の部下達もこれには従わずにはいられなかったようだ。
『ヒルコ』と『ヨミツシコモ』は空中へ飛び上がり、その場から逃げ出す。
志摩半島の山中に凄まじい爆発が起こった。
“危ない所だったな・・・あのまま喰ってたら、お前らは皆殺しになっていたぞ。馬鹿な奴らめ”
あげる
413トライラックス担当:03/04/06 03:59 ID:???
唯一生き残っていたスモーウォーカーのパイロットは名無しの
ザコキャラだったわりには春日歩をかばって英雄的な最期を遂げました。
次世代試作機の戦闘能力を表現したかったということもあるのですが、
むしろヒナ大使やミゾロギ少尉が操縦しているスモーウォーカーの方が
強そうだったりする。まあ、これは操縦している奴が特異であるから。

>????他さん
ノヴァは救急車で連れて行かれ、フウイ・ノ・レイもたまらず逃げ出した
ということにしました。それにしても、聖母VS元教祖って、どうなるんだろう?
こいつらが本気出したらバンダロングの街が廃墟になってしまいそうな・・・。
>厚木基地最後の兵士さん
そちらのカキコでは衛生兵がノヴァを具体的にどこへ連れて行ったかは
書いてありませんでしたが、救急車まで連れて行ったことにしました。
あと、春日歩さんが紀伊半島の山奥に放り出された状態になっていますので、
よろしければランドマスターの本隊に助けに来て欲しいのですが・・・。
>高橋覗さん
うへ、ついに葉隠覚悟まで登場。まあ、私がスモーカー大佐や春日歩を登場させ、
他のカキコ参加者さんもバイオレンスジャックや円盤皇女わるきゅーレを登場
させていたりするので、このスレは何でもアリ状態です。それにしても、
どのように絡んで活躍してくれるのでしょうか? エヴァ・フェット達の
特攻部隊が危なくなった時に加勢しに来てくれたりすると嬉しかったりして。
age
「あれ(過去スレ八>388)からずっと起動したままか……」
「停止するそぶりも見せん。半永久機関とはよく言ったものだ」
これほど長時間エヴァを動かし続けるとは。
おかげでそれを証明する貴重なデータが取れ続けている。
かつて葛城博士が提唱したスーパーソレノイド理論、
最初の使徒アダムの発見によりそれは現実として証明された。
その後死海文書に記されたとおり災厄は訪れ、
使徒サンプルの入手、多少の犠牲を糧にようやく人の手によってそれを再現出来た。
しかし量産機に搭載されたものでさえ研究途中のもので、
これほど長時間の安定した出力維持は出来なかった。
「やはりコアか?」
「うむ。セカンドのチビが関係している事は間違いない」
全身を肌に密着する黒いラバースーツのような物で覆い
四つ目の仮面を被った筋肉質のエヴァは片膝を立てた状態で、
壁を背にして静かに座っている。
「引き続き監視は続けよう。我々は研究者だからな」
研究素材は一片たりとも、実験時間は一秒たりとも無駄に出来ん。
男の一人はそう続けた。
隊長個人日誌
OTR司令室より呼び出し。
また偵察任務だというが、事情が違うらしい。
未確認な情報だが紀伊半島付近でトライラックス同士での戦闘があった
ということらしいのだ。
現状では我々に対する示威行動ではないか、という話だが、しかし
それならば、事前になにか言ってくるはずである。
その状況を把握するために、偵察にいけということだが、ランドマスター
では着くまでにことが終わっている可能性がある。
かなり派手な爆発音が確認されたという情報もあるために衛生兵伍長と
看護兵伍長をともない特務曹長と攻撃班少尉に艦のヘリを借り偵察に
言ってもらうことにする。
戦闘は極力避けるようにいってはあるが、念のため空対空、対地攻撃装備
の装着を依頼する。
特務曹長業務日誌
紀伊半島方面の状況確認のため、ヘリにて出る。
しばらくすると、巨大な爆発を目視。
低空にて近づいていく。
と、山岳部を飛行していると細長いカプセルのようなものを発見。
そこには女性が一人いる。
とほうにくれて泣いているようだが、彼女はたしか結婚式に
きていた女性と思われる。
着地は無理なため、ハーネスを降ろし救助を試みる。
しかしなぜか、つけ方がわからないのかおかしな行動をしている。
看護兵の朝倉がワイヤーを使いしたにおりるという。
彼女が下についてからなぜか10分経って、ワイヤー巻上げの指示がくる。
下でなにをしていたものか、とおもうが朝倉伍長は急にいろんなことを
しゃべりだして、落ち着かせるのに苦労したということだ。
だが、その甲斐あってかストーカーという者も一緒に逃げていると
いうことである。
半島周囲を燃料の許す限り調査することにする。
418 ◆DhEzvRena6 :03/04/06 22:19 ID:???
厚木基地最後の兵士担当です
今日はこんな感じで。

トライラックス担当さん
あれだけの大騒ぎになにもしないというのも
変なので、偵察に行くというシチュエーションで大阪さんを
拾ってみました。
このあと、暴走するヒナ大使を恐れて逃げるか、スモーカー大佐と
合流するか、という感じです。
メンバーは全員ヒナ大使にはなんの価値も感じてないので
鎖は効きません、おそらく。

高橋覗さん
京都侵攻前に先発でランドマスターがでると思われますので
そのときに野営地なりで接触して、という感じはどうでしょう。
おそらくネオ戦自も偵察部隊は出すでしょうし。
そこから攻撃司令官とつながりをって行動で。
419415  ◆/s5ZynBY7E :03/04/06 22:36 ID:???
今夜はこれひとつで。明日は京都へ突っ込むネタの予定。
時間軸は当方のところがわずかに先行、といったところでしょうか。

>トライラックスさん
ダブリスのある意味、最後(最期じゃないよ)のネタを用意してます。
そこでどうしてもシヴァの絡みが必要になるわけで、相当手前勝手なネタなんですが(苦笑)

>高橋さん
『彼』はオカルトというよりは神話系かなぁと。
たとえ神話由来であっても「槍」が物質として存在する以上、
「ある程度」の解析・応用転用は可能ということで使用中の部署もあります。
これはどこまでを「科学」としてみるか、のスレスレの所です。
まぁ、使徒とそれに付随する現象が物理的法則内にすでに取り込まれているこの世界では、
私(書き手)達の住む「現実の世界」とは勝手の違う所があって当然と言えば当然ですけどね。

>????さん
引っかかっていた事を思い出したので一点、確認なのですが。
過去スレ七あたりで「残す(る)物」について意見をぶつけ合いましたが、
黒メガネさんのレス>>204で「S2機関が完全停止」するとの見解があります。
これって違いますよね? エヴァの、は止まるかもしれませんが、
「確立された技術・理論」で「以後」も製造は「一応」可能ですよね?
いや、ネタとして具体的に大きく使用するわけではないのですけれど。
この手の技術漏洩は『E』としても、世界の安全を考える上でも困るのですけど、無ければ無いでまた困る(笑
人造人間エヴァに直接関わる技術(生物学的な面ね)は死にます(実現不可能ということで)が、
決戦兵器エヴァに関わる技術(機械的機構、制御・通信方法などの面)は以後も生かせる(応用・転用可能)と思います。
ああ、ちょっとだけのつもりだったのに長くなってすいません。
420高橋覗 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/07 00:06 ID:???
日重工から、ネオエヴァ用の装備が届いたので、現物を見に技研に行き、所長の説明を受けた。
「閣下、これが日重工製・ネオエヴァ用の基幹銃身とオプション砲身、虚数防御装置です。」
「おおー・・・これは、凄い。」
「まあ何だか、色々ありますね。砲身を付け替えて、攻撃。なんというか、圧巻ですね。」
オレと綾波さんは、感嘆した。
「しかもATフィールド以外にも、防御手段があるのか!!虚数空間とは、これまた着想が意外な。」
「ええ。ま、そうでなくては、綾波教の化物エヴァには立ち向かえないだろうと、向こうの方で配慮してくれたのでしょうな。」
「ATフィールドを破っても、まだ虚数空間のバリアがある、というわけだね。
綾波教の司教や、怪物達がびっくりする顔が、浮かぶなあー」
「きっと目玉を飛び出させて、驚きますな」
「驚かせるだけじゃだめですよ。ちゃんと勝たなきゃ。」
綾波さんがオレと所長に突っ込む。
「そ、そうだね。」
「えっと、とにかくこれをですな、ネオエヴァに持たせて、準備は完了です。」
「うん、ありがとう。ところで・・ネオエヴァ本体の方は、どうなっているんだろう。
試作型の一機は、前に見たけど、もう一機は・・・?」
「もう一機も、改良版アクスロートルタンクで、ほぼ修復できてます。あとは
特殊装甲板を取り付けるだけです。パイロットのクローンの方も、完成してます。あとはコアに封印する作業を残すのみです。」
「何とか、作戦に間に合いそうだね。良かった」
「間に合いそう、ではありません。我々が責任を持って、間に合わせますよ。
この日重工の仕事の成果を見て、私も技術者魂に火がつきましたから」
「おお・・・頼もしい・・・!」
「燃えてますね、所長さん。」
421フウイ・ノ・レイ:03/04/07 00:16 ID:???
どのくらい離れた所だったか、私は後ろを振り返る。
もやは私の人工視力や人工聴覚をもってしても何が起こっているのか具体的には把握し切れない。
警官達や兵士達がどう対処すれば良いかわからず、大騒ぎしている。
救急車のサイレンが響き渡り、負傷者が収容されている。
「ギーガー様は・・・ギーガー様はどうなさいましたか?」と、私は救急隊員に問い掛けた。
「ギーガー様なら、すでに総合病院の方へ収容されているはずですが・・・」
「良かった・・・あんな目先の効かない男でも死なれると困るからな・・・」
と、そこまで言って、私は救急車の中に青い髪の毛と赤い眼をしたクローンアスカが乗せられていることに気がついた。
ほとんど全裸に近い状態で、肩の上に大きなバスタオルをかけられている。
顔は見る影もなくゲッソリとやつれた感じだ。
先ほど、ランドマスター隊の衛生兵少尉が連れて行った例のノヴァとかいうクローンアスカだということはすぐにわかった。
それにしても、教団側にいいように利用されまくって、ひどい状態になったものだ。
私は改めて綾波教団に対する怒りが込み上げてくるのを感じた。
「とにかく負傷者を収容したら、なるべくここからは離れた方が良い。このあたりは危険ですからな」
それから、また後ろを振り返る。碇君のことが気掛かりだ。
しかし、私がどうにかしようとして、どうにかなるものでもあるまい。
碇君や後輩の綾波レイのことだから、危なくなってもどうにか逃げて来れるだろう。
私はそう自分を納得させると、警察車両に乗せてもらい、その場を立ち去ることにした。
422相田と鈴原 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/07 00:29 ID:???
「相田、鈴原両一等空士!話があるので、ネオ戦自技研の方に行くように!」
「はいっ」
鬼の利根川空将に命令され、相田と鈴原(同姓同名)は敬礼して、部屋を出て行った。

「なぁ、なんの用だろう、俺とトウジだけ、ネオ戦自技研に来いって命令されたけど・・・」
「そんなん、ワイに聞かれても、知るかいな。」
「まぁ、そうだけどさ。技研じゃ最近、新兵器の開発をしているって噂があるけど・・・・それに関係あるのかな。」
「どういう事や」
「今度の京都作戦で、それを俺達が使うのかな、って。ちょっと期待してるんだけど」
「まさか。ワイらは、この前のスモーウォーカー転ばせて、三等空士から一等空士になったばかりやでぇ
そんな下っ端に、大事な新兵器使わせるかいな。現実を考えい・・・着いたで。失礼するで〜鈴原や」
「相田です。失礼します」

相田と鈴原が、ネオ戦自技研の事務所に入る。
事務所のソファで、金髪で白衣を着た研究員と思われる女性が座って、彼らを出迎えた。
「ネオ戦自技研・技術一課の、赤木リツコ(同姓同名)です。宜しくね、相田君に鈴原君
今日は、大事なお話があります」
「は、はい・・・。」
423 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/07 00:45 ID:???
>トライラックス担当さん
覚悟は、唐突に現われて「因果」とか言わせたら、面白そうです。
というわけで、何処かで助っ人にいくかもしれません。

>厚木の兵士さん
野営地で接触、了解です。こっちも、早くどう部隊を派遣するか考えないと。

>Eさん
このスレの世界で「槍」も科学だと考えたら、「彼」も科学を使っているという事でしょうか。
で・・・前に言っていた、相田と鈴原のネオエヴァパイロット、決定です(藁
424フウイ・ノ・レイ:03/04/07 01:16 ID:???
「バンダロング市内での反乱は鎮圧される方向へ向かっておりますが、郊外の空港を占拠している一派は根強く抵抗しており、現在も交戦中です」
警察行政の担当責任者であるエドガー長官がユングハイム評議員に報告している。
「それから・・・不審人物が身柄を拘束されたという報告が入っております。どうやら反乱軍の一派ではないらしいという話でして・・・」
「反乱軍ではない? 一体何者かしら?」
ユングハイム評議員が困惑した様子で言ったので、私も口を挟んだ。
「この騒動に便乗して情報破壊工作をしていた例のテロリストの一味の者かも知れませぬぞ」
「う〜む、E計画の一派・・・」評議会ではすでにそれは問題になっていたようだ。
そこへ公安警察の要員が入って来ると、エドガー長官に何やら耳打ちした。
「うむ、そうか・・・ユングハイム様、フウイ・ノ・レイ様。ギーガー様を襲った例のロボットの記憶回路の解読に成功したそうです」
そして、私達は行政局本庁舎内の科学部の分室に案内される。
そこには机の上に半ばスクラップとなったIG-88Zが横たえられ、身体中にコードをつながれていた。
それらのコードはコンピューターの端末機とIG-73の身体につながれている。
端末機の前には紫がかった灰色の髪の毛をした女性が座ってキイを叩いている。
「ソレニシテモ、一体ドンナ兵器ヲ使ッタノデショウカ?」IG-73が金属的な声で言った。「IG-88Zノ機体ヲコレホドマデ破壊スルトハ」
「ランドマスター隊の秘密兵器ですよ」その現場を目撃していた私は言った。「しかし、電子頭脳は無事だったのでしょう?」
「無事ダッタノガ不思議ナクライデス。オカゲデドウニカ記憶回路ノ解読ガデキマシタ」
コンピューター端末機のキイを叩いているキサラギ博士がいつになく憂鬱な感じで言う。
「それでは、IG-73・・・画像、を・・・出す、ので・・・データ送信・・・して、下さい・・・」
「了解」
425大阪:03/04/07 01:38 ID:???
うわあ〜ん、うわあ〜ん・・・。
私こないな所で白骨死体になりたないわあ〜っ!
ん? 何や? えらい大きい音が聞こえるで。これは何の音やろか?
あ、ヘリコプターや。助かった! おお〜い、助けてくれェ〜っ!
ロープを降ろしてくれた。そやけど、この器具は何やろ?
どないしたらええかわかれへん・・・どないしたらええんや?
あ、兵隊さんが降りて来たで。うわ、女の救護隊員や。最近は進んでるな。
そやけど、あんた、前にも会ったことあれへんか?
なんでこないな所でこないなってるんかやて? まあ、話せば長くなるんや。
私は和歌山の出身やねんけど、親戚がミカン農家やっとてな、トライラックスに輸出するミカンを運んどったんや。
そしたら、ネズミが出て来て、どこでもドアで迷い込んだら、お相撲さんロボットを操縦して旧東京へ行ってな。
袋叩きにされて捕まってクローンに使う言われて細胞取られて、艦隊へ戻ったらストーカーおじさんが怒っとってや。
駐日大使のおヒナ様が私のことをウェイトレスにする言うて、自分は私達の残飯食ってるねんで。
何やて? 言ってることがさっぱりわかれへん? そうやろ。私にもわかれへん。
そうや、ほんでやあ、ストーカーおじさんともう1人と3人でお相撲さんロボットを奪って逃げて来たんや。
そやけど、私は外へ放り出されてしもうた。あとの2人はどないなっとるかわかれへんわ。
426フウイ・ノ・レイ:03/04/07 02:09 ID:???
キサラギ博士の前のコンピューター端末機のモニター画面が乱れ、画像が映し出される。
あたり一面は火の海で、銃撃を受けて倒れる人物の姿が映っている。
それは私自身であった。そして、電動ノコギリとそれを持っている機械の両腕。
「コレハIG-88Zノ最モ新シイ記憶デス」
「あ、なるほど・・・」
全身から煙をあげている等身大のEVA量産試作壱号機・・・演説をする傀儡大統領・・・そして、見覚えのあるホテル客室係の制服を着たクローンアスカ。
彼女は消音拳銃を手に発砲し、やはり見覚えのある浴衣姿でショートカットの女性が射殺される・・・たしぎ曹長だ。
そして、クローンアスカはたしぎ曹長から取り上げた日本刀を構え、タヌキのような顔をした男が財布から紙幣を取り出して命乞いをしている・・・オーツキ評議員・・・!
いつもは無表情で感情的なものを表には出さないキサラギ博士が不愉快そうな顔をしている。
「残念、なこと、です・・・オーツキ評議員、を・・・暗殺、した、のが・・・私の、娘の・・・1人、だった、なんて・・・」
「コレラニ関連シテハ、コノヨウナ記憶ガ保存サレテイマス」IG-73が言い、映像が切り替わった。
地底の洞窟のような空間に異様な姿をした異生物が現れる。
昆虫のような身体をしているが、顔は人間で、スリットの入ったゴーグルのような物を被っている。
「な、何だ? これは・・・!」エドガー長官が驚いて言った。「こんな得体の知れない生き物は見たことがないぞ!」
「いや・・・この顔・・・」ユングハイム評議員が別の意味で驚いている。「キール・ロレンツ議長に似ているわ・・・」
「IG-88Zハコノ生キ物ヲ“創造者”ト認識シテイタヨウデス」
「創造者?」
「我々、IGしりーずノ戦闘用殺人ろぼっとハ旧ぜーれニヨリ製造サレマシタ。ダカラ、彼ラガ我々ノ“創造者”ダトイウノモアル意味デハ正シイト言エマス」
427便利屋スズキ:03/04/07 03:11 ID:???
伍号機の義手のマニュアル操作システム・・・・流石と言うべきか
複雑過ぎてまほろさん抜きでの操作は無理のようだ。
「伍号機を使うのは今回限りになるかも知れんな。」
別の計画に人員が割かれた事で人もまばらになった格納庫で
愚痴を漏らしている。
いつものメイド服を着たまほろさんが小走りで戻ってきた。
「使える武装を確認してきましたがこれだけしかありません。」
この在庫なら一通りは使える。
「これだけあれば十分だ、ナナコを助けた後は逃げればいい。」
再び悪夢が起きても伍号機で逃げ延びてやる。
「まほろさん、社員の様子はどうだった。」
「食事もできるようになったので平気です。」
「そうか。」
準備が終われば後は再び世界が滅ばない事を祈るのみか
428トライラックス担当:03/04/07 03:15 ID:???
>>427
便利屋スズキさん、新しいスレが立っています。
そちらへ引っ越して下さい。
429トライラックス担当:03/04/07 03:20 ID:???
新スレ サードインパクト後はこんな世界ですた 拾弐
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1049651176/150/
430 ◆Gl11JQ9O4. :03/04/07 07:55 ID:???
どうも漏れは、えらい時に乱入したらしいな・・・・・。でも、「◆Gl11JQ9O4は
やっぱりただの、荒らしだったな。」と思われるのもシャクなので、もう最後まで高橋やります。
431427:03/04/07 17:10 ID:???
了解しますた
愚痴。

S2機関・・・って「まず始めにエヴァないし使徒ありき」の存在なのでは。
理論は残るでしょう。観察データ等々も残るでしょう。が、それを元にして、
たとえば機械でそれを代替できるシステムの構築、はできるんでしょうか?
既に「E」ではナノマシンで生体細胞と全く同機能のもの(No.10のとこで言われてた
「我々(人間)との差は構成素材の違いだけ」ですか)が作成できる、と言うなら別。
が、それでも「リセット」以降「存在しなくなる」モノの再現って可能なんでしょうか?
物理的にも生物的にも世界そのものからそれらが「なかったこと」になる、
全ての法則が書き換えられ、(七スレ目にあるように)現実の縛りがきつくなる、
これまで実現できていた実験の成功確率が極端に低くなったり、モノによっては
存在自体完全に消滅する、そういう「変化」の後でも、できるのかなぁ、とか。
たとえば全く同じものができたとしても、もう動かないんじゃ? それが動く根拠となる、
法則、条件、実存的定義、なんかもうなんでもいいや、そういうものが存在しない世界で。
「S2機関完全停止」と書いたのはそういう意味でした。
だいたい何か残ったら「G」やカヲル君の「計画」が微妙に意味なくなるんじゃ。

とまぁ、横レスな上に口出しする権利なんざハナからないアフォのタワゴトでした。
本当に「黒ノ咆哮」とかだけ置いてもう身を引こうかな、とふと真剣に考える平日夜。
433 ◆/s5ZynBY7E
うーん…追求すると「根源」に関わるし長くなるからやめておいたんだけど。
つまりEVAの製造工程。弐号や零号は無しでも量産機は有。
無論コア(核)はある、ではS2機関はどのようについている物なのか。
使徒はS2機関=(≒)核だろう、でもEVAは上記よりそうとは言えない。
初号機の特異性もあるが、使徒の一部(核?)物理的に取込めば
核にS2がインストールされ(核が変化す)ると推測される。
これを生体的取込とするなら、量産機は製造過程でS2を人工的取込。
原作によればEVAはアダムの「コピー」、クローンではない。なら造れたのでは?ってのが持論。
4号機の核が使徒の復元物としても量産機のは以下略。ていうか、人は第18「使徒」だし。
人を「生かす」なら使徒に関わる全てを消すのは不可の……ATF他も残るしね。
これ以上はもう言わないけど。
本気で詰めるとスレの流れそっちのけでとことんやってしまいそうなのですよ、私の性分で。
自ネタを「その後」に、レスには出なくても残したいという思いも当然ありますけど。