サードインパクト後はこんな世界ですた 参

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
前スレ

http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1032583825/

まさか700前で500KB行くとは。
3名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/10/04 23:17 ID:6Y8pd4De
サードインパクト後はこんな世界ですた 参
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1033741003/
4半月前に還ってきた人:02/10/04 23:18 ID:???
ひえ、全く同時にスレ立てちゃったYO!
こっちの方がちょっと遅かったみたいので削除依頼出してきまつ…。
5名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/10/04 23:19 ID:U96l5Toj
お願いします。
消えるのはこっち、だよね?
削除スレNOを確認、こっちが残るみたいですね。

 (BGM「F−2」スタート)
いよいよ本格的に始動する綾波教のシナリオ。対するネルフとトライデント。
再会する人々、行き交う思惑、増大する憎悪。
フォースインパクト、拒絶したはずの滅びこそが、私たちの願いなのか。
世界の中心でアイを叫んだ少年は、再び神話になれるのか。
そしてそしてッ、旧東京最悪の三角関係に明日はあるのかッ!!
新スレ「サードインパクト後はこんな世界ですた 参」
みんな今スレでもサービスサービスぅ!!


そして出遅れシャドームーン編。

綾波教、ネルフ、トライデント、幾多の勢力が新世紀を駆け抜ける。
血と狂気、そして牙を持たぬ人々の祈りが世界に響く。
様々な人々の織り成す新世紀黙示録。
アナタも、時代の証言者よ。

さて、第三スレめでも、サービスサービス……。

博士、こんなものでよかったのかしら?
8便利屋スズキ(社屋内) :02/10/04 23:47 ID:???

そろそろ戦闘機1機を無人操縦で発進させますか
N2爆雷は搭載済みだからな。
綾波教徒どもめN2爆雷で塵となれ
暴動地域に出撃したAIBO部隊のお陰で社屋は未だ無事だ。
戦況はシビア極まりない3分の1のAIBOがこちらに侵攻中の
暴徒どもに破壊された非常にマズい何処まで持ちこたえられるか
中々ヤバイ情勢になってきたぜ。
9厚木基地最後の兵士:02/10/04 23:50 ID:???
LIVEーG3
通信、綾波レナ臨時少尉。
「左45度前方、パターン青。」
その方向に使徒もどきを発見、バイクをとめ戦闘を開始。
「GX-01アクティブ。」
バイクの、ウエポンラックが開く。
中には、小型のマシンガン。それを手にする。
「戦闘開始!」
オペレーターに戦闘開始を告げ、マシンガンを発射。
ATフィールドに阻まれるが、速射により粉砕。
「接近戦も併用する。」
通信、即座にレナ対応、ウエポンラックがもう一つひらき大型の電磁チェーンソー
起動、使徒とふたたび戦闘。
後方、プロテクト・ギアを着て援護する兵士、信者に囲まれるが、重機関銃の
斉射で、これを沈黙。

LIVEーLANDMASTER01
「前方100m、改造騎士。」
レナ、G3に報告、位置情報を同時に転送。
「標的、サキエルタイプ、接近中。」
「了解。」
少佐、それを確認。
「ロケットランチャーでG3を援護。進路を神殿様の建築物へ!」
10厚木基地最後の兵士:02/10/04 23:50 ID:???
LIVEーG3
「サキエルタイプと、戦闘開始。」
金属と金属がぶつかり合うような音。
サキエルのスパイクと、電磁チェーンソーの激突音。
「バッテリー残量、70%、戦闘続行可能。」
レナ、逐一報告。

LIVEーLANDMASTER02
「メーザー砲、使徒の反応の集中しているところをねらえ!」
大尉、砲手に指示。
攻撃、使徒の反応のおおいところへ。
「ミサイルを建物中央へ集中発射。」
ミサイル、建造物中央へ命中、効果、建造物の破壊。

LIVEーLANDMASTER01
レーダーに反応。
「高速移動物体、感知、味方の信号なし。」
少佐、確認指示。
「綾波臨時少尉、第2バッテリーの補充状況は?」
「現在、65%、まだ使えません。」
少佐、攻撃続行を命令。
現時点での状況・1
  終局、もしくはその先触れの開始。
  都市には狂喜の歌が流れ、戦場には歓泣の声が響く。
・於第三新東京市
  ネルフおよびトライデント、先の神聖綾波教よりの先制攻撃への報復作戦・
  ならびにセカンドチルドレン奪還作戦開始。
  作戦開始時刻30秒前、トライデント陽動部隊が行動開始。指令とは異なる
  教団施設の破壊を始める。原因は「歌」にあると思われる。
  陽動部隊の異変を知らず、攻撃本隊はEVA初号機・零号機とともに
  同教団芦ノ湖総本部に向け進攻中。
  同時刻、ネルフ本部、正体不明の部隊による襲撃を受ける。所属不明の彼らは
  かつてこの街に襲来した使徒と同様の力を持ち、人間の反撃などものともしない。
  現在、1〜7番のメインゲートは彼らによって完全占拠、ネルフは退路を断たれた。
  湯本・強羅等一般市民が暮らす街も「歌」の汚染を受け、強制的に駆り立てられた
  破壊衝動に操られた人々が暴動を続けている。しかし、町奉行と彼の連れている
  ひとりの少女の尽力で、混乱は徐々に収まりつつある。
12町奉行:02/10/04 23:56 ID:???
ええい、どんぱちをおっぱじめやがったか!
いいか、俺たちは暴徒を抑えるぞ。
はむかう奴の手足の1本や2本はおってかまわねえ。
特に強羅との境は気をつけるんだ!
捕まえたらリナのところへ連れて来い!
1311:02/10/04 23:57 ID:???
遅くなりました・・・
みんな、ちょっと待って・・・だいたいのところを整理しようと思います。
意味ないと思う方はスルーして続けてください。
毒ガスに対人地雷の廊下にベークライト責めか?
いいかげんうんざりだ、黒服の何人がくたばったが主力は完全に残ってる。
無人の監視カメラからの銃撃に、「盾」と一言。
二つの赤い壁が弾を弾く。その隙間を縫って私の鞭が小うるさいカメラを斬る。
「盾解除」
他の所は人間相手にずいぶん殺ってるってのに、ここは機械と罠ばかり。
ストレスを与えるのがやつらの目的としたら、甘い。
私は溜めこんでから一気に爆発させるタイプなんだよ。
ガソリンに火がつくように一気に激しく!鮮やかに!そして美しく。
「待て」
1歩踏み出そうとした馬鹿を止める。
5本の鞭を壁に沿って這わせると、床に大きな穴があいた。
「シールド1、2、床を創れ」
赤い床を渡っていると、ボールが愚痴った。
「ったく、俺の主砲は何時になったら使えるんだ?」
全く、その通りだ。
いっそ何処かに穴でもあけて近道でもしてみるか。
そう思った矢先、後方から前触れもなく業火が襲ってきた。

「くっ、くそったれめ、絶対ぶっ殺してやる」
黒服は全て燃え尽きた。盾も一人負傷し、銀髪も女二人がやられた。
おそらく空調を使ってわずかずつ水素濃度を上げ、爆鳴気になった瞬間にプラズマ放電により一気に爆破したのだ。
思ってたよりは、やってくれる。
現時点での状況・2
・於海上都市大阪
   「歌」の効果により市民が暴動を繰り返し、阿鼻叫喚の街となっている。
   しかしなぜか騒ぎが鎮まりつつあるとの情報もあり。
   原因を造った組織が手をひきつつあるようだ。
・於京都
   沈黙を守っている。情報が全く入らず、現時点では何の判断もできない。
   ただしこの街における「E」計画人員は殲滅済み。
・於旧東京
   こちらも「歌」の汚染の例外ではなく、理性を失った人々による
   暴動が続いている。
   日本重化学工業共同体の関係者が武装AIBO、対抗波、改造戦隊(?)を
   出撃させているが、大都市であるだけに完全鎮圧には時間がかかると
   思われる。また、同社のメインシステムが外部からの侵入を受け、
   裏666プロテクトを発動させたものの、同時に管制システムとのリンクが切れ、
   同社は一時的に無力状態になっている。
1611:02/10/05 00:09 ID:???
はい以上です。失礼しました。
書かれている情報は前スレまでのものです。
>>11
お疲れさま。色んな意味で混乱の極みの中のスレ立てだな(藁
18しゃどーむーんしてる人:02/10/05 00:10 ID:???
明日早いので今日はオチまつ。
とりあえず、詳細は明日になりますが、二人とも姿がいつの間にか見えなくなっていたということで……。
どうやらマリオ達は自爆させるまでもなく、罠で死んだようだ。
無論、頭のメインシステムは跡形もなく爆破した。
これは可哀想とか酷いとかそういう問題じゃない、組織の機密上の問題でね。
小型の気化型爆弾だけど、頭と体の半分ぐらいはカスも残さないほどに消し飛ばしてくれる。
ボマー達は派手だから気に入ってるらしいが、跡形も残らないのが嫌いらしい。
砕け散った破片を見て、爆破が成功した事に悦びを感じるそうだ。
僕には全く理解できないよ。
この歯向かって来る者達も同じ、無駄だと知っていてもそうせずにはいられない人々。
僕はここに来てまだ一度も手を出していない。
肉だるま二匹が無駄に頑張ってくれるからね。
僕のお供は彼らだけになってしまった、実に悲しいことだ。
>>8
便利屋スズキさん、あまりN2だの核だのを連発しないで下さい。
コスト・破壊力などで洒落にならないです。
強すぎる武器を使われるとキャラを動かし辛い。
218:02/10/05 00:21 ID:???
了解、じゃあ誰か戦闘機適当に撃墜しといてくれ。
ちなみに目標は箱根なんで
外はなんだかうるさいようだが、中では粛々とセカンドチルドレン処刑の準備が進んでいる。
気になるのは、この中にも多数仕掛けておいたはずの電磁波発生機の反応がないことだ。
司教レベルの奴が何かをしたのか、それとも仲間のほとんどが知らないうちにやられたか。
はたまた巧妙に仕掛けられていたはずの物を、綾波教徒の工作兵が見つけて処理したか。
実際にどうだったかは今はいい、俺は生きてこの祭の見所の一つを拝めそうだ。
それだけが確かであれば、他はどうでもいい。

>>21
じゃあ、ランドマスターに積んでいる試作の虚数回路弾頭の
有線ミサイルで、消します。
爆撃指示だけだしてください。
俺がバイザーとヘッドホンを外すと、すすり泣く声、嗚咽が聞こえた。
それに混じってコミカルな喜劇でも見ているかのような大笑いが響く。
ある程度の地域は混乱が収まりつつあるようだ。
もう全体でのピークは超えてしまった。なんとも悲しい事だ。
後は静かに鎮静化していくだろう、人々が居なくなることによって。
大阪の動きが妙だったな。
一部のカメラに仲間を撃つ者の姿がちらほらと映っていた。
途中連絡の曖昧な班もあったから、そいつらかもしれない。
近いうちに処理せねばならんかもしれん。
ただ、仲間だからと言って深い干渉はない。ためらいもなく殺せる。
もちろん、全くの他人でも親しい友人に値する者でも。
俺達はそういう仲間だ。
25便利屋スズキ(格納庫) :02/10/05 00:33 ID:???
AIBO部隊も相当ヤバクなってきたか
ストックは少ないがココに向かう暴徒どもを
眠らせるだけの赤木博士特製の催眠ガス弾は十分ある
俺自ら戦闘機で投下してやるよ、そろそろ出撃しますか。
ピーピーピー!
んッふっふっふっようやく目標の近くに到着したか
さあF35よ、特攻してカルト教団を粉砕するのだ。
26黒縁メガネオペレーター:02/10/05 00:34 ID:???
遠く地上の方から爆発音が響いてくる。伊吹一尉が振り返った。
「第二層、第三層上部の敵部隊一部の足止めに成功(>>14)。さすが惣流博士の考えた
 トラップですね。ただ、同時にこちらの監視回線も破壊されたため、敵の受けた
 ダメージの規模は推測できません」
「やはり足止めくらいにしかならんか・・・奴らはすぐに来る。気休めにもならんだろうが、
 全ての隔壁を緊急封鎖。少しでも時間を稼げ」
「了解」
主モニターには、破壊される直前に監視カメラが捉えたわずかな映像が映っている。
黒い戦闘服で全身を固めた無貌の兵士たち、そして色素の薄い顔と髪に、あざやかな
赤い目をした数人の隊長クラスと思われる者。監視カメラの破壊が一瞬だったため、
映像は静止したままだ。
副指令は苦々しげに彼ら異形のヒトたちを見つめた。
「よもや、これほどまでにかつての極秘技術が漏洩しているとはな・・・彼らは我々の
 撒いた種のひとつか」
「いえ、全ての始まりはゼーレです」
特殊戦闘服の男が応じる。その目はひたすら鋭い。
「彼らの得た技術も情報も、ゼーレ側がソースのようです。いや、彼らそのものが、
 暴走したゼーレの手足のひとつ、というべきでしょうか」
副指令は溜息をつき、男を振り返る。
「加持君・・・君の部隊は?」
と、そのとき俺の目の前のコンソールが警告音を発した。
「副指令、手薄だった第二層56番通路が突破されました! 敵部隊が侵入、ここを
 目指しています」
「第6グループの増援は?!」
「駄目です、15分前から連絡が途絶えています。恐らくは・・・」
「他グループを向かわせるには、時間が足りません!」
主モニターの映像が切り替わり、侵入しつつある敵部隊の位置を示す画面になる。
赤いドットで表された敵部隊は着実にこちらに向け侵攻中。
加持さんは厳しい目をモニター映像に向けた。
「そろそろ出番のようです」
2726:02/10/05 00:38 ID:???
>提唱者さん
こんなんでいいですか?
あと確認したいのですが、「E」計画側はMAGI破壊を行いますか?
それによって発令所連中の対応が変わると思われ。

>シャドームーン担当さん
お疲れさまです。ゼルエルとの決着は残ってるので期待。
28便利屋スズキ(飛行中):02/10/05 00:40 ID:???
暴徒の群れが目障りな位いるな
まあいいやお仕事遂行しますか
ガス弾の気圧信管チェック完了投下!
ボンッ! ボンッ!
色つきガスとはナオコ博士なかなか粋な人だな
仕事も済んだし社屋に戻るか
LIVEーLANDMASTER01
レナ、警戒をG3に指示。
「敵騎士、さらに二体接近、位置、右25度、距離100m。」
少佐、ミサイルによる攻撃を指示。
効果無し。

LIVEーLANDMASTER02
「支援戦闘バイク、大破、戦闘続行不能。」
ナビゲーターの報告に大尉、顔を曇らせる。
「G3のバッテリーはそんなに持たないぞ。」
メーザーで援護。
「バイクは自爆させて、退却するように連絡。」
退却指示、同時にランドマスター1号へ通達。
「支援バイクは戦闘続行不能、繰り返す、支援バイクは戦闘続行不能。」

30厚木基地最後の兵士:02/10/05 00:42 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
「G3支援、なくなりました。」
「レーダー、航空機を確認。」
少佐、機種確認をいそがせつつ、迎撃行動を命令。
「機種、現状で確認不可能、味方の信号、でてません。
教団施設に向かっています。」
ナビゲーター、武器識別コードを確認、報告。
「N2と思われる反応あり、このままでは。」
少佐、頷くと2号に連絡。
「試作の、虚数弾頭ミサイルを撃て。目標、教団施設上空の戦闘機。」

LIVEーLANDMASTER02
「了解、攻撃を開始。」
有線ミサイルのコントローラーを起動させる大尉。
「こんな事で使用したとなったら、あの博士悔しがるな。」
大尉独り言をいいながら設定。
「範囲設定、発射。」
ミサイル、戦闘機に向け飛行。
「命中、航空機、完全に空間から消滅。」

LIVEーLANDMASTER01
「G3に後退するように伝えろ。」
少佐、レナに指示。
「敵騎士、3体のため思うように動けません。」
レナ、続けてバッテリー残量を報告。
「のこり、45%。」
3124:02/10/05 00:44 ID:???
>>26
前スレ弐>320参照。
絶対確定事項はネルフ人員8割の殺害、及びMAGI関連施設の破壊です。
携帯用N2は………まだ秘密、数スレあとで。
「裏666プロテクト」(赤木博士命名)の発動によって断線した
AIBOやJAの管制システムを旧回線にて復旧完了。あとはホストAIの
回復を待って切り替えれば元に戻る。
しかし、このタイムラグで一時的に市街のAIBOの管制が切れてしまい、
その隙にかなりのAIBOが暴徒に壊されてしまったようだ。ああ、知らないぞ、
アレって時田さんのお気に入りのオモチャなのに・・・
それはともかく、これでは社の防衛に支障発生だ。もちろんいよいよとなれば
赤木博士のド○シリーズやJA2号機なんかを投入することになるだろうけど、
それだって時間が要る。それまでをどう持ちこたえるかだが・・・
ん? ・・・な、なんだアレはっ?!
赤、青、黄色のあざやかな信号色スーツに身を包んだ男たち(推測)が通りを
疾走し、両手に持つ怪しい武器で次々と暴徒を撃退していく!
せ、戦隊モノ・・・? 今時・・・?
いや、それより、
  中 身 は  誰 な ん だ ? !
3326:02/10/05 00:51 ID:???
>>31
ごめん、見直してくる・・・

>32は旧東京だけ空気を変えようとしてみました。
オペレーターは実況できそうなので「中身」にはしないでおいてあります。
独断スマソ。
34便利屋スズキ(社屋内) :02/10/05 00:53 ID:???
空を飛ぶのは相変わらず気分がいいな。
どれどれ会社に向かってた暴徒は全員おねんねしたか
俺が出撃させたAIBO部隊も半分は破壊されちまったし
嗚呼、あのくそったれの重役連中に言い訳する事になりそうだな。

35トライデント兵士1:02/10/05 00:53 ID:???
戦闘はすでに始まっている。もうすぐ俺達も車両を降りて行動する事になるだろう。
すると、惣流博士がなにやら通信用ディスプレイを操作して、どこかに通信している。
「アンタ何やってんのよ!! こんな所でN2なんて使われちゃ迷惑なのよ!! こっ
ちで処理させてもらうから、覚悟しときなさい!! え!? なんでもうわかったのかっ
て? アンタバカァ!? 前に言ったでしょ、アンタとアタシ達は精神がある程度リン
クしてるって。アンタがこっち(箱根)に強く注意向けたから伝わったのよ! そうよ、
アンタのこれまでの行動は大体知ってるって! いいかげんにしないと……」
やかましい事この上ないな……。ん!? なんだありゃ!?
いきなり二機の戦闘機が現れると、冷凍光線で攻撃をかけてきた!! 信じられん!?
すると惣流博士が叫ぶ!
「あれは…あんな技術は遥か昔に…発掘されたやつでさえ19世紀に破壊された
はず!? シンジ君、レイちゃん、あれはあなた達が相手なさい!! 使徒でもエヴァ
でも無いけどやばい相手よ!!」
そして、二機の戦闘機は合体し、一機のごついロボットになった……。
トライデントなんか話にならんぞ、こりゃ……。
イエロー「超振動ニギリッペ!!」
トーキョ=イエローになったオイラは相変わらず自分の意志を反して暴徒を倒していく。
暴れる市民に怪我をさせているが死者を出していないのが幸いです。

騒ぎもスタンガンを放つ防犯用AIBOが出て来たおかげで収まってきた。
オイラもスタンガンを受けたが、バトルスーツが絶縁仕様らしく平気だった。
しかし、ナオコ博士もAIBOの攻撃を受けている・・・・。

あっ、気絶して倒れた。

ナオコ博士が倒れても元に戻らない身体の自由。
進行方向にトーキョ=ブルーがブチ開けたマンホールのが開いたまま・・・・。
ナオコ博士っ!! 早く起きてコントロールを止めて下さいっ!!
ウワァーーーーーー!!   

ド ッ ポ ー ン 。
だいぶ寄り道をしたつもりだったが、我々のパーティがもっとも深い層に居るようだ。
罠のエリアで半分以上の人員を失い、私自身も不意打ちで片腕を負傷したが。
まあ、問題はない。強化兵二人に黒服3人、そして私か。
多少心もとないが、大丈夫だろう。
お、早速ニューカマーの登場だ。軽く遊んでや――――!? 挟み撃ちだと?
こんな素人の罠に引っかかるとは! クズどもが! 俺を誰だと思ってやがる!!
注射装置一体型のアンプルを二本取出すと、負傷した強化兵の首に突きたてる。
アンプルを刺した男の体が痙攣し、見る見るうちに白く、大きくなっていく。
口元が裂け、牙が剥き出しになり、爪が凶悪なまでに鋭く伸びる。
さて、俺はもう一人と供に壁の中に隠れよう。
この理性を失ったケダモノが全滅させてくれるさ。

>>35
スミマセン時田重工のバカ社員でした。
しかし、書いてるうちに話が進んでた・・・・(>>31,33)
本当は、便利屋さんやオペレーターさんを巻き込もうと思ってたが止めときました。
レッドとブルーは新キャラでも作ってもらおうかな?
39便利屋スズキ(社屋内):02/10/05 01:02 ID:???
NOォーあのオバハンに攻撃がばれた
だが俺は無力じゃないエヴァ伍号機さえあれば
逃げるチャンスはまだ十分ある。
しかしナオコ博士は戦隊の方々と一緒にまだ遊んでるのか
本当に酔狂な人だ。
4038:02/10/05 01:03 ID:???
ゴメン、35じゃなくて、>>34だった。
41厚木基地最後の兵士:02/10/05 01:04 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
レーダー手大声で叫ぶ。
「2、2機の航空機合体しました!。」
少佐、フロントウインドウの先を凝視。
「どう戦えっていうんだ。」
インカムを通じてのどが鳴る音が聞こえる。
「G3、敵騎士一人を倒しました。」
レナ、報告。

LIVEーG3
「なんなんだ、あれは?」
同時に驚いた敵騎士の一人をなんとか倒す。
完全な破壊かどうかの確認は取れず。
支援バイクの男の退路を確保するために援護射撃。
「バッテリー残量、30%。」
レナの報告。
状況、敵は二体のため移動は不可能。

LIVEーLANDMASTER02
トライデント本体到着の報告。
「本体でも、N2の確認したようです。」
通信士、大尉に報告。
「武器識別コードもまちがっちゃいなかったようだな。」
大尉ほっとした様子。
「あのでかぶつ、どうする。」
大尉の声がおわらないうちに、本体より連絡。
「エヴァ、出るようです。」
4226:02/10/05 01:06 ID:???
>>38
>「中身」問題
人事部長とかがいます。きっと彼は赤木博士のために進んで改造実験の
材料になったと思われ。ノリよさそうだし。
43町奉行:02/10/05 01:13 ID:???
おう、お前等、やんちゃがすぎるんじゃないのか?
暴徒ってきいたが、踊りくるってるとは思わなかったな。
おい、なんだ変なクスリでもやったわけでもないだろう。
そこ、脱ぐな、おめえの裸なんざだれも見たかねえよ。

リナ、さっさとやってくれ。
次にいかないといけねえ。
単身頑張ってる町奉行さんカコイイです!
45便利屋スズキ(社屋内) :02/10/05 01:19 ID:???
平和利用の為に打ち上げられた超大型太陽発電衛星の
マイクロ波を反射衛星を介して元戦自の攻撃衛星の電源に利用する
必殺のサテライトシステムも最近ようやく復旧させた
(通常はレーザーとN2爆雷のみ)
これさえあれば大概の敵は粉砕可能だが
箱根の連中にはエヴァがあるから援護の必要はないだろう。
しかしあの敵の合体ロボ(>>35)欲しいなあ。
46トライデント兵士1:02/10/05 01:21 ID:nn1YpSyD
対峙する巨大ロボと二機のエヴァ。腕組をしてそそり立つ、エヴァを上回る怒り肩。
全高は60メートルはある巨体。綾波教はこんな物を隠し持っていたのか。
すると、突然ロボが額からビームを発射した。エヴァは回避したが、ビームの命中
した山が消滅してしまう。破壊力がありすぎる!!
そして、指先からの無数のミサイル(まるでディラックの海だ)やら、ポジトロンラ
イフルを弾くマント型の盾。なんなんだ、こいつは!?
しばらくすると、二機のエヴァは両側に回りこみ、両腕をつかむと、翼を展開する。
そして、そのまま上空に飛び去っていった。

しばらく、空にいくつもの光が浮かび、やがて大爆発が起きた。そして、戻って来た
二機のエヴァは二つのカプセル上の物を持っていた。それは脱出装置のようで、
中にはそれぞれ少女の信者が入っている。
シンジは言う……。
「この人達…大切な人達が赤い海から戻ってこなかったんだって…。それで綾波教に…
そして、だからネルフを…特に僕を………」
彼はそこで言葉を切った。そいつらの気持ちはよくわかる。だが、俺は少なくとも前
を見るつもりだ。俺も同じだったんだからな……。
4745:02/10/05 01:21 ID:???
ちなみに超大型太陽発電衛星は未来少年コナンに出てきた
あの発電衛星です。
48元信者イロウル レベル32:02/10/05 01:23 ID:???
俺はロリでオタでモテナイ君なんだ、だから虐められるんだ。
『では、何故あなたに心があるの?』
俺はチビでデブでハゲで短小包茎なんだ、だから死んじゃえ。
『では、何故ここにいるの?』
ここにいてもいいの?
・・・・・・(無言)
ウワアァァァァァーーーーッ!!
悲しみに満ちていく。空しさがボックンを包み込んでいく。

その虚無感が外部回線を通じて、先程ハッキングしてきた三体のイロウルMAGIに襲いかかっていった。
4946:02/10/05 01:24 ID:???
えー、今ので一応ガ○バ○ターは完全に破壊されました。実は縮退炉を暴走させ
ての自爆直前の所を止めて、本体を破壊したイメージの上、オーヴァーテクノロ
ジーなので、修復は不可能と考えてください(藁
ヘタレな描写ですみません。
兵力は我々が一番残っているようだ。
一人の死亡者、一人の負傷者のみでここまで来た。
再生兵がこなごなになったのはかなりの痛手だが、武器も充分に残っている。
取り敢えずは目の前の隔壁を吹き飛ばさなくてはな。
「離れてろ、俺が壊す」
一閃、二閃、三閃 蹴りを一発かませば壁が―――
「伏せろ! 撃てぇ!!」
「ぐわぁ」「うわぁ」「退け、退け!!」
開いた隔壁の向こうに吸いこまれた銃弾は、奇襲を狙っていたネルフ兵に命中した。
「行くぞ」
一瞬だけ槍を手に戻し、前方へ振る。
黒服は駆け出して通路の壁沿いに隊列をなす。
手榴弾を先の通路に転がし、爆発を確認してから先へ流れ込む。
「Cポイントでエリート(>>37)と合流だ、わかったな!」
51厚木基地最後の兵士:02/10/05 01:36 ID:???
LIVEーLANDMASTER02
「建造物を崩壊させない程度に外壁を破壊しろ、できるか?」
「やってみます。」
大尉の命令に答える射手。
外壁一部と、樹木をなぎ倒す。
「もう少しというとろか?」
上空、爆音。

LIVEーLANDMASTER01
「支援攻撃隊、バーミリオン到着。」
バーミリオン、地上攻撃をしつつ上空を援護体制で飛行。
「G3、バッテリー残量15、敵さらに一体、改造騎士が出てきます。」
少佐援護の手立てが無く、苦渋の表情。
「攻撃部隊は、いけるか?」
ナビゲーター、表示を確認。
「現在周囲の使徒もどきのため、進行不可能。」
ニュートリノビームガンを使用する5名、ランドマスターのまわりから
動けず。
レナ突然、席をたつ。
「レナ、ナビゲートを続行しろ。」
少佐の声に答えずに、充電の完了した第2バッテリーをもって外に。
「変身!」
レナ、変身してG3のもとへバッテリーをもって走っていく。
>>>
「信号受信。これは……デストルドー反応確認。危険分子と判断。
 ウロボロス擬似エントリーを展開」
「モード変更、侵入者破壊モードへ」
「誘導成功、しかし数が擬似エントリーリミットまであと30秒!」
「なんですって!? そんなバカ………回路閉鎖、入力信号を全て破棄」
「了解! 信号破棄、回路閉鎖………閉鎖信号受けつけません!!」
「な!?」
「限界まで後10秒!
 一部に精神汚染を確認、有機回路の1%にアポトーシスを確認!」
「アポトーシスさらに拡大! 3%、4%止まりません!!」
「リミットまであと5、4――――」
「通信経路を物理的に破壊して!!」

ブツッ ツーーツーーツーーツーーツーー
53黒縁メガネオペレータ:02/10/05 01:50 ID:???
「敵部隊、隔壁を連続爆破! 第2層第3レベル、敵部隊に制圧されました!」
主モニターの本部防衛網は既に真っ赤に染まりつつある。ちょっと見ているうちにも、
続々と”CAPTURED”の赤に変わっていく本部施設の表示。
「第4グループとの交信途絶! 敵の侵攻、止まりません! まもなく第4レベル
 占拠、装甲隔壁を突破されれば第3層に侵入されます!」
「くそっ、数より戦力の差が圧倒的だ・・・」
思わず愚痴ってしまう。戦略自衛隊の本部侵攻のときもこれほど早くなかった。
「いかんな、第3層まで制圧されればここに来るまで大した時間はかからん」
副指令は歯痒げに赤い画面を睨みつけた。皆、まさか「E」計画参加者たちが
これほどまでの戦力を一挙投入してくるとは思ってもみなかったのだ。綾波教総本部への
進攻作戦も考えると、しかし現状以上に兵力を割くことも不可能だった。
「トライデント本隊より入電! 教団のものと思われる巨大兵器をEVAにより打破(>>46)。
 進攻続行は可能のようですが、そろそろ陽動部隊の補給がヤバそうです」
「作戦を止める訳にはいかん。補給してやりたくても、こちらももう外部からは物理的に
 切り離されているからな。酷だが彼らだけで踏みとどまってもらうしかあるまい」
副指令は苦渋の表情で味方部隊の戦況表示画面を見下ろした。
なんてこと! まさか旧東京のアレがここまで出来るなんて。
悔しい、悔しい、悔しい! ああもうイライラするわ。
「…………プッ」
咥えたタバコを吹き出して、ヒールで形がなくなるまで踏み躙る。
タバコや薬じゃ天国までアがれないわ。
防御システムの再検討、回線の強制切断による残存障害の確認、復帰プログラムの構築に………
イライラするイライラするイライラするイライラする
ああもうほんとにダメね、一度毒を抜かないと………あんた。
あんたでいいわ、体貸しなさい。
ほんの30分、1時間でいいから。こっちに来なさい、早く!
命令よ、早く来ないと殺すわよ?
55町奉行:02/10/05 02:06 ID:???
どうしたい、リナ、流石に疲れたか。
お、ちょうどいい、屋台のラーメン屋がやってやがる。
こんなときでもやってるたぁ、見上げたもんだ。
おう、おやじラーメンと、ニンニクラーメンチャーシュー抜き。
ん、ニンニクラーメンはないのか、リナ、普通のラーメンで我慢してくれ。
このさわぎが片付いたら好きなだけ食わせてやるぜ。

どうした、おやじ?
妖怪?、いま、それどこじゃねえよ。
変な暴徒が多いんだ、これじゃあ、町どころか妖怪だって生きていけねえ。
妖怪だって力をかしてくれるさ。
それにこいつは立派な娘だ、ちっと毛の色がちがうだけだぜ。
おう、できたか。
とりあえず、これ食ってからまた一がんばりだ。
56便利屋スズキ(社屋内) :02/10/05 02:13 ID:???
畜生ネルフの連中あのカコイイロボット(>>46
を破壊しやがった。
嗚呼なんかムカツク、暴動治まったら酒飲もう。
戦闘機も1機使っちゃったしなあ、
ヘリ1機は時田社長の誕生日にプレゼントであげたし
最近赤字ばっかだな。
57トライラックス艦隊:02/10/05 02:15 ID:???
スモ―ウォ―カ―輸送船を護衛している艦隊の主力艦、その甲板の上で煙草を吸いながら海を眺める男がいた。
葉巻を2本くわえているいかつい恐面のその男はスモ―ウォ―カ―陸戦隊の隊長に任命されたスモ―カ―大佐であった。
そこへ広末涼子が眼鏡をかけたような女下士官が来て、状況を報告した。
「もうじき日本に到着するそうです」
「ふっふっふ・・・腕がなるぜェえ。海兵達にも伝えて、そろそろ準備にかかるように言え」
「はい、スモ―カ―さん」
女下士官が回れ右をした時、ちょうどそこへかなり身分の高い将校が通りかかった。
その将官は艦隊司令官である海軍の提督で、ちょうど艦内の見回りをしていた所であった。
「あっ、提督さん、こんにちはです!」
「うむ、若いのにいい挨拶だね。君達は確かスモ―ウォ―カ―部隊に配属されていた兵士達だったかな?」
「はい、そうです。提督さん」
「おいおい、提督にさん付けはよしてくれ。ところで・・・!」
と、言うと、提督は突然、スモ―カ―大佐が吸っていた葉巻を2本とも取り上げてしまった。
「甲板での喫煙は御遠慮願おうか、スモ―カ―大佐。君はこの煙草の灰や吸い殻をどうするつもりだったんだね? まさかこの美しい海に捨てるつもりだったんじゃないだろうね?
我々軍人は戦闘で自然を破壊してばかりいるのだ。せめてそのくらいは自然界に害を及ぼさないように生活しようという心遣いがあってもいいんじゃないかね?」
スモ―カ―大佐のただでさえの恐面の顔がますますこわばった。
そばで見ていた女下士官は息が詰まりそうな緊張感に思わず身体が震えるのを感じた。

ややあってスモ―カ―大佐は大声で叫んだ。
「は、はい、すみませんであります! 提督閣下!」
「なんとか間に合ったようだな」
「ああ、私とした事が失敗したよ。その分楽しくはあったがね」
いびつな笑みをくたびれたスーツの男が浮かべた。
「気を抜いて相手を舐めたままだからだ。ここは戦場だ」
「解ってるさランサー、ちゃんと仕事は済ませてきた」
厳しくたしなめる槍の男、ランサーの声を、くたびれたスーツのエリートはなあなあに受け流す。
「クィーンとボーイはどうした?」
「ボーイは我々の「ボスのライバル」と遊んでる。
 クィーンの方はしばらく連絡を取ってない、とっくにこの隔壁は越しただろうさ」
話し合う二人と五人の黒服の前にはいかにも重厚で頑丈そうな隔壁があった。
「こいつは流石にお前の槍でも貫けんだろう」
「たしかにな。だがお前が居れば越えられる。
 残った手榴弾全てを使用し、ATフィールドでモンロー効果を起こせばな」
「じゃあそうしよう」

>>57
 と、言うか、このスモ―カ―大佐はギャグ担当の三枚目キャラということで。
 スモ―ウォ―カ―部隊も「格闘技のテクニックを修得した改良型エヴァンゲリオン」という名目で登場させたが、どうせたぶん三枚目やられ役キャラで終わってしまいそうな気がする。
 超肥満体で頭の上に大銀杏、腰にはマワシをつけているんじゃなあ・・・。
60便利屋スズキ(社屋内):02/10/05 02:27 ID:???
んっ監視衛星から警告か・・・・・・・
例のコンテナ積んだトライラックス艦隊が
日本の港に近ずいているだと奴らは一体何を積んでいるんだ
殲滅するのはブツを確認してからでも遅くはない
しかしネルフ本部は陥落するかもな通信しても
反応さえしてこんとは相当追い詰められてるようだ。
それにしても暴動は中々治まらんな
初期に半分近くの地域は超音波で鎮圧したのにまだこのザマだ
ココは無事だから気にする必要は特にないが。
61厚木基地最後の兵士:02/10/05 02:27 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
外部カメラ情報
変身後のレナ、使徒もどきを時に蹴散らし、ときによけなんとかG3の近くまで
到着するも、改造騎士に阻まれる。
少佐、自らG3のナビゲーションシステムを確認。
「残存バッテリーは5%を切った、なんとか離れろ。」
G3に指示をだすとふたたび、インカムで指示をだす。
「攻撃隊、二人を援護しろ。」
周囲、使徒もどきはほぼ壊滅状態のため攻撃隊援護へ。
「2号、メーザーで最も離れている改造騎士をねらえるか?」

LIVEーLANDMASTER02
「無理です、入り組みすぎていて、とても照準がつけられません。」
大尉、射手の言葉をそのまま伝える。

LIVEーLANDMASTER01
「まずいな。」
レナ、騎士の一人にてこずる。
「G3、レナになるべく近づけ!」
G3、指示通り近づこうとするがなかなか動けず、レナ遂に騎士の攻撃を
もろにうける、胸部より出血と思しき液体流出。
攻撃隊、援護射撃。
62ケン王親衛隊長:02/10/05 02:33 ID:???
ちぃ!!貴様ら誰を相手にしているのかわかっているのか!!?
一体何が起こっているのだ!!街の人間がいきなり襲い掛かってくるとは・・・・
「これが『祭り』か、どうやら情報は本物だったみたいだね」
「勿論ッすよ!!俺が収集した情報っすよ!!」
ケン王様!!『祭り』とは一体?っていうかそちらのロン毛の方は?
「今までずっと傍にいたのにあんたも気付かなかったんすか!?酷いっす」
「こちらは元ネルフの青葉さん、異常なまでの影の薄さで
どんな所にも侵入してどんな情報でも手に入れるプロだよ」
「それ、激しく誉めてないっす・・・・・・・」
「まぁとにかくこの青葉さんからの情報でこの騒ぎは予想できていたんだ」
では何故ネルフや重化学の連中は対策をねらなかったんですか?
「・・・・・異常なまでの影の薄さで報告しても誰も
気付かなかったから・・・・・」
・・・・・・・そ、それは酷い・・・・・・・・
「とにかく!今まで世俗から隔離してひたすら戦闘訓練をしていたのは
全てこの日の為!!大物の相手は俺たちじゃ出来ないけど暴徒の
鎮圧ぐらいは今のお前達なら軽い!!」
で、では!!
「うむ!ケン王軍総司令、ケン王として諸君らに命ずる!!
強羅とその周辺の暴徒と化した者の鎮圧、民間人の保護をせよ!!」
イエッサー!!!
63黒縁メガネオペレータ:02/10/05 02:34 ID:???
発令所後部のリフトが起動し、ケイジから赤木博士が上がってきた。
「参号機の発進準備、整いました。残った非戦闘員のシェルターへの退避も完了。
 あとは我々だけですわ」
副司令はうなずき、俺の方を向いた。俺は表示を読み上げる。
「さらに数部隊の第2層への侵入を確認。こちらは結構人数がいます。
 侵入された25番通路の防衛陣は反撃しつつ撤退を始めていますが、敵部隊の
 戦力にくらべ圧倒的に不利です。ここの突破も時間の問題でしょう」
「・・・先に侵入した部隊と接触、或いは合流してこちらに向かわれたら厄介だな」
「俺が行きますよ」
加持さんが踏み出した。彼の部隊はまだこの階層に温存されている。
「しかし加持君、君たちはまだ・・・」
「ここで出ないと敵を止められません。それに俺だってここにいるよりは、前線で何か
 したいですからね」
武装を確認し、加持さんは淡々と言い放った。
そのときだった。発令所に女の子の叫び声が響いた。
64黒縁メガネオペレータ:02/10/05 02:36 ID:???
(>63の続き)
「どうしてそんなこと言うんですか! みんなおかしいです、簡単に死ぬのを選ぶなんて。
 せっかくみんな還ってきたのに、どうして生き残ろうと思わないの?!」
他の非戦闘員と一緒にシェルターにいるはずの洞木さんだった。赤木博士が目を見張った。
「洞木さん! ここはあなたのいるべき場所ではないわ、早く避難しなさい!」
シンジ君の同級生は大きく首を振った。
「いいえ、私はここにいます! いさせてください! ・・・それに、もうどこにも、
 隠れていられる場所なんてないんです・・・」
伊吹一尉が叫んだ。
「第2層下部シェルターに敵部隊侵入、爆破による火災発生! 仮眠室等の退避施設も
 破壊されています! 生存者は確認できません!」
「私・・・私を逃がすために、みんな・・・」
洞木さんの表情がゆがみ、涙があふれ出して、彼女は床に座り込んだ。
「委員長の言うとおりやで!」
突然参号機からの通信回線が開かれた。鈴原君だ。
「ここはワシらが出るから、加持さんは委員長や皆さんを守ってや! 相手が使徒もどきの
 奴らなら、EVAの方が分がいいで!」
副司令はしばらく茫然と立っていたが、やがて苦笑いして指示を下した。
「よかろう、発進を許可する。・・・くれぐれも無茶をせんようにな」
俺はケイジの映像を主モニターに上げた。起動した参号機が、拘束具を強制除去していく。
加持さんが泣き続ける洞木さんに歩み寄り、そっと肩に手を置いた。
「全く、子供たちにはかなわんよ」
副司令がこぼしている。気のせいか嬉しそうだ。
65黒縁メガネオペレータ:02/10/05 02:36 ID:???
(>63の続き)
「どうしてそんなこと言うんですか! みんなおかしいです、簡単に死ぬのを選ぶなんて。
 せっかくみんな還ってきたのに、どうして生き残ろうと思わないの?!」
他の非戦闘員と一緒にシェルターにいるはずの洞木さんだった。赤木博士が目を見張った。
「洞木さん! ここはあなたのいるべき場所ではないわ、早く避難しなさい!」
シンジ君の同級生は大きく首を振った。
「いいえ、私はここにいます! いさせてください! ・・・それに、もうどこにも、
 隠れていられる場所なんてないんです・・・」
伊吹一尉が叫んだ。
「第2層下部シェルターに敵部隊侵入、爆破による火災発生! 仮眠室等の退避施設も
 破壊されています! 生存者は確認できません!」
「私・・・私を逃がすために、みんな・・・」
洞木さんの表情がゆがみ、涙があふれ出して、彼女は床に座り込んだ。
「委員長の言うとおりやで!」
突然参号機からの通信回線が開かれた。鈴原君だ。
「ここはワシらが出るから、加持さんは委員長や皆さんを守ってや! 相手が使徒もどきの
 奴らなら、EVAの方が分がいいで!」
副司令はしばらく茫然と立っていたが、やがて苦笑いして指示を下した。
「よかろう、発進を許可する。・・・くれぐれも無茶をせんようにな」
俺はケイジの映像を主モニターに上げた。起動した参号機が、拘束具を強制除去していく。
加持さんが泣き続ける洞木さんに歩み寄り、そっと肩に手を置いた。
「全く、子供たちにはかなわんよ」
副司令がこぼしている。気のせいか嬉しそうだ。
6663、64:02/10/05 02:39 ID:???
すいません何か勝手に参号機動かしてしまいました。
ていうか・・・洞木さんにセリフが全っ然無かったので・・・
????他さん、加持氏は動かして結構です。
また、これで参号機はいつでも戦闘に向かえます。
何度も気持ち悪い文章スマソ。そろそろ頭がモウロウとしてきた。
6763、64:02/10/05 02:40 ID:???
・・・あと2回も書き込んでる・・・
重ね重ねすみません。
6860:02/10/05 02:42 ID:???
いやそんなに謙遜しなくても全然気持ち悪くないですから
私の方がまだまだ未熟者なんですし
69加持リョウジ(ほろ酔い):02/10/05 02:48 ID:???
俺、動いていいのかな?
7063、64:02/10/05 02:48 ID:???
また謝罪。
>64の進行では>>58の記述と矛盾します。
時間系列的には、>64の方が少し先、ということにしてください。
>64と>58の間を埋める話(加持出撃)を考えたいけど、間に合うかなぁ・・・
提唱者さんすみません。
7162:02/10/05 02:48 ID:???
前スレで確認された青葉さんの特殊能力(w)を利用させて頂きますた。
少しでも他の誰かが書いたら止めておこうと思ったけど流石は青葉さん。
誰も全く書いていませんでした(w)
ケン王軍が錯乱しないのは隔離されていたからサブリミナルが無く、
また青葉さんから対策の情報も少々、ということにしておいてください。
青葉さんは弐スレ目で一応動いてるし(前スレ>120辺り)、
ミサトやEVA組について前線司令部にいることになってた気がするんだけど・・・
きっと俺の気のせいでしょう。ここは書いたもん勝ち。
厭な言い方になったけど>>71了解です。
73厚木基地最後の兵士:02/10/05 02:54 ID:???
LIVEーG3
「レナ!」
叫ぶ声とともに近づこうとするが、騎士に阻まれてなかなか近づけない。
その間もレナはバッテリーをもって近づこうとする。
「バッテリーが切れるぞ!」
少佐の声が聞こえるが、同時に体の動きがおかしくなる。

LIVEーLANDMASTER01
「バッテリー残量、0だ。」
少佐、搾り出すような声でいう。

LIVEーG3
攻撃をうけ、傷つきながらも近寄ってくるレナ。
動けないG3になおも近づこうとするレナに容赦ない攻撃をする改造騎士。
「にげろ!」
G3の装着者が言っても聞こえないかのように近づきながらも、攻撃をうけるレナ。
すでに装甲はぼろぼろに切り裂かれ、そこかしこに血が流れている。
だが、バッテリーだけは攻撃されないように守っている。
ぼろぼろの状態でバッテリーを間一髪、取り替えるレナ。
改造騎士、動けなくなったG3に油断していた様子。
再起動するG3、しかし、武器のほとんどがない。
突然爆発。
74厚木基地最後の兵士:02/10/05 02:54 ID:???
LIVEーLANDMASTER02
「メーザー砲、次の敵を狙え、いそげ!」
G3起動のあおりで、一人離れた位置にたっていた改造騎士をメーザーで攻撃。
効果は少ないが援護として有効な攻撃。
二射目を撃とうとしたとき、車体に衝撃。
「メーザー基部、攻撃をうけました、使用不可能です。」
別の改造騎士に攻撃をうけ、メーザーは基部ごと引きちぎられてしまっている。
「使える武器は?」
「ミサイル、残弾5、機関砲残弾500。」

LIVEーLANDMASTER01
「攻撃隊を一時収容、そのままG3とレナの場所まで一挙に進む!」
少佐、攻撃隊収容し、前進を開始。
ランドマスター2号、その後ろについてきている。
7558:02/10/05 02:57 ID:???
>>70
そっちの展開お任せします。

ところで参号機って妹さんがコアに融合し、トウジの操作で動くのですか?
それとも妹さんは妹さんで別に動けるのかな?
なんか、最後の兵士だけ、別個にやられてるな。
77町奉行:02/10/05 03:02 ID:???
どうした?
なに、ケン王軍が動いたって?>>62
おいおい、大丈夫なんだろうな、いくらなんでも
町の人間に派手に怪我させられちゃたまんねえからな。

よし、リナ。
食い終わってすぐですまねえが早速うごくぜ!
おう、おやじ、金はここにおいておくからな!
78加持リョウジ(ほろ酔い):02/10/05 03:06 ID:???
洞木さん、俺から離れるんじゃないぞ。
彼氏に君を預けられたんだからな。君を守るのが男の約束だ。
君に何かあったら、俺は君の彼氏に顔向けできなくなっちまう。
え、そんなんじゃない?彼氏なんかじゃないって?
ははは、そうか。まあ、頼もしい男の子じゃないか。
79黒縁メガネオペレーター:02/10/05 03:14 ID:???
参号機は自力でケイジを開けて発進し、最終装甲板の辺りに向かった。黒いEVAがカメラの視界から
消えるのを見送ってから、加持さんは再び洞木さんのそばを離れ、副司令の前に出た。
やはり行くつもりなのだ。洞木さんが顔を上げる。
「加持さん! どうして・・・」
加持さんは答えず副司令に礼をし、リフトへ歩き始めた。
「待ってください! あなたまで行ったら、鈴原の気持ちが・・・!」
「だからだよ」
加持さんは優しい顔になって振り向いた。
「彼らだけに任せてはおけないのも事実だ。ここの戦力は少ない上に、そろそろ
 限界にきてる。心配しなくても、俺は死ぬつもりは毛頭ないよ。まだ会いたい人がいるからな」
洞木さんは黙り込んで加持さんを見上げた。
「・・・それに、ここに攻め込んで来た奴らは俺とも少なからぬ因縁があるようだしな」
加持さんの目が厳しくなった。しかしそれもわずかな間のことで、彼はすぐに表情を
緩めると、軽く手を上げて発令所に背を向けた。
「・・・頼むぞ。君に死なれては碇がうるさいからな」
副司令が独り言のように言った。加持さんはちょっと笑うと、銃を担ぎ直してリフトに乗り込んだ。
8079:02/10/05 03:17 ID:???
加持氏出撃です。
これで >>58とつじつまが合いますかね?
ここで彼が言っている「因縁」というのは、あくまで
敵がゼーレ絡みだということについての発言で、
当然提唱者さんの正体・目的等は勘づいていません。たぶん。
余計かもしれないけど、一応言い訳。
提唱者さんたびたびすいません。
81ケン王親衛隊長:02/10/05 03:18 ID:???
正気の人間かどうかよく確認してから撃て!
相手が『暴徒』なら必ず三人以上で相手をしろ!相手は素人だが異常な怪力とタフさだ!
狙うのは腕より脚だ!!行動不能に出来ればそれでいい!!
出来る限り命は奪うな!!だが自分が生き残ることを最優先しろ!!
「「「「「イエッサー!!」」」」」
銃も持たない相手に銃口を向けるのは気が引けるが・・・・・
そうも言っては居られんのでな!!!
82加持リョウジ(ほろ酔い):02/10/05 03:19 ID:???
ここは危ない。脱出しよう。
いいから、来るんだ。ここはすぐに戦場になる。
そうなったらもう俺は洞木さんを守りきれない。
(とカッコつけてみるが、俺も逃げたいし〜)
外へ抜ける秘密のルートがある。まあ昔スパイやってた頃
見つけたんだけどね、そのルートはまだ封鎖されていないようだ。
今なら脱出可能だ。行くぞ。

というわけだ。じゃあな。みんな、後は頼むぜ。
8379:02/10/05 03:19 ID:???
・・・って、うわ!
>>78さんゴメンナサイ。
すいません、ホント。どうしたらいいでしょう?
84加持リョウジ(ほろ酔い):02/10/05 03:23 ID:???
>>83
さあどうしましょう(笑)

あれ、俺がもう一人いるような。はは、ばかな。
俺は2人いるのだろうか。ああ酔っている。
ほろ酔いの加持と黒メガネ氏の加持、調整頼む。
別人?それとも(加持について)同じ人?
書きこみ前にリロードしてないのかな?

86エヴァ・フェット:02/10/05 03:24 ID:Yb8SyaxL
俺はA級大使フウイ・ノ・レイの控え室のドアをノックした。
「エヴァ・フェットです」
「どうぞ」
豪華な飾り付けをされた国賓級の客室の中では、A級大使フウイ・ノ・レイが大勢の随行員に囲まれて座っている。
「日本国内ではすでにお祭り騒ぎが始まっているそうです」
「お祭り騒ぎ?」
フ―ドのついたマントの下でその顔はベ―ルで包まれているが、声は女性のものである。
しかも、どこかで聞き覚えのある声だ。
「い、いえ、お祭りというのは奴らが遣っている隠語のようなもので・・・日本国内では現在、内乱紛争が起こっているのです」
随行員達が騒ぎ出した。
「まあ、恐ろしい・・・そのような危険な所へA級大使を派遣するというのは・・・ギ―ガ―様は何を考えておられるのやら・・・」
「心配はありませんよ。今頃はスモ―ウォ―カ―部隊が日本に上陸している頃です。A級大使様が日本に着くまでには、あいつらが敵を蹴散らしてくれていますよ」
と、俺はそこまで自分で言っておいて、不安な気分になった。
新兵器として開発された改良型エヴァンゲリオンのスモ―ウォ―カ―と言い、その指揮官に任命されたあのスモ―カ―大佐とかいう酔狂な軍人と言い、果たして安心してよいものか、と・・・。
「い、いや、仮にスモ―ウォ―カ―達が敵を討ちもらしたとしても、その時はこの私がついています。大使様のお命を狙う奴がいても、このエヴァ・フェットが返り討ちにしてやりますよ!」
「ありがとう・・・貴方のことは信用しています・・・」
A級大使からそう言われると、なぜか俺は母親か姉にそう言われたような感じがする。
アクスロ―トルタンクから生まれたクロ―ンである俺がなぜそう思うのかは自分でもわからない。
俺は大使の部屋から退くと、機長に頼んでスモ―ウォ―カ―部隊に通信連絡を取った。
「スモ―カ―大佐か。俺はエヴァ・フェットだ。
いつまでもA級大使に足止めを喰らわせておくわけには行かんし、かと言ってあのお方を危険な所へ行かせるわけにも行かん。
我々がそちらへ到着するまでに総力をあげて危険因子を片付けておくのだ、わかったな!」
87厚木基地最後の兵士:02/10/05 03:27 ID:???
LIVEーG3
周囲をすでに数体の改造騎士に囲まれている。
レナを抱えて、攻撃を避けているが、思うように動けない。
しかも攻撃は、レナを狙っている。
レナをかばうために余計に動きが阻害され、遂に追い詰められる。
背後には、巨大な岩が存在している。
数箇所の装甲は剥離している。
既にレナの変身はとけ始めている。
G3とレナを取り囲むようにたった改造騎士が一挙に攻撃をしようとしたそのとき
突然、改造騎士の一人が真っ二つに切断された。
あまりのことに動きを止める改造騎士。

LIVEーLANDMASTER01
「どうした?、なにが起きた?」
少佐が状況を把握しかね、部下に聞いている。
「敵、改造騎士一体が破壊されました。」
レナたちではなく、安心した表情をみせる少佐。
「なにがおきたんだ?」

LIVEーG3
「何者!?」
突然の侵入者に、声を荒げる改造騎士たち。
その視線の先は、G3とレナが追い詰められた岩の上に向かった。
「貴様、裏切り者の改造騎士ゼルエル!」
その姿をみて驚いている、改造騎士たち。
「いや、違うな。」
そういうと、岩のうえから飛び降りレナとG3をかばうようにたったその人物は言った。
「俺は、ナイトライダーZO!、今はそう呼ばれている!」
「ほざくな!」
2人の改造騎士が飛び掛るが、あっけなく粉砕される。
「早く行け!、後は俺がやる!」
そういうZOの言葉に頷くとG3はランドマスターへと走った。
88クィーン(第三層五階):02/10/05 03:28 ID:???
ここに来てスッキリとしてきたな。
監視カメラからの銃撃はなくなったし、二重以上の罠もない。
ネタが尽きた、と言う奴だな。兵士もちらほら見るようになったし、そこそこにストレス解消だ。
変わったヘルメットを被ったやつらはそこそこに強かったが、ボールの一撃で消し飛んだ。
もう少し歯ごたえのある奴がいいのに。
先に少し広い通路が見えた。
自然と笑みが浮かんでくる、やっと戦いの悦びを感じられそうだ。
通路のさらに先の壁には大きな裂け目があり、その向こうに―――

「はぁいエヴァちゃん、初めまして。私、コードネーム「クィーン」
 こっちはシールド1と2、それとシルバー1、んでもってこいつがボールよ。
 お名前教えてくれるかなぁ?」
「悪い奴に答える名前なんかあるかい!」

元気の男のイイコみたい。ちょっとは楽しめる?
そこからじゃここまで攻撃はできないだろ、すぐに行ってやるから待ってな。
「ボール、挨拶代わりの一発かましとけ!」
「おうよ」

89便利屋スズキ(社屋内) :02/10/05 03:32 ID:???
ネルフ本部完全に沈黙してるな
映像は・・・・・・2人出てきたが敵か(>>82
雑兵などは放っておくとしてもヤバイなあ
このままだとネルフの連中までココに来てしまう。
伍号機をあのオバハンに取られるのは死んでも御免だ。
9079:02/10/05 03:33 ID:???
>加持さん
では>>79は無しということでお願いします。
カキコ前にリロードしていなかった自分が悪い。8分も後だし。
以降は自分は加持氏には干渉いたしません。よろしく。
91厚木基地最後の兵士:02/10/05 03:36 ID:???
戦況報告
当ランドマスター隊は、既に戦闘続行不可能な状態になっている。
G3とランドマスター2号も損傷が酷くすでに戦闘は不可能な状態であり、その他武器弾薬も
尽きかけている。
また綾波レナ臨時少尉も負傷し、これ以上はただの標的と化すために、緊急撤退を開始する。
さらに2号の損傷は思った以上で水路を使えないために陸路を進むことになると思われる。
状況はおって逐一報告するが、ネルフ本部の状況がわからない。
一応は空母オーバー・ザ・レインボーと連絡が取れ次第、そちらの方向に向かう。
以上、通信を終わる。
>>75 遅レススマソ。
参号機についてですが、一応妹さんがコアに同化していると
いうことにしておいてください。
自分はどうもこの「元コア」システムをいまいち理解できてないので、
よくわからないのですが・・・
93『E』計画参加者?(大阪):02/10/05 03:39 ID:???
一人の兵士がスピーカーを一つ、踏み砕いた。
暴動による火災や劇物流出もほぼおさまり、ただ煙だけが立ち昇る。
狂気をもたらしたあの音はすでにかすれ、我を失った人々の一部は病院へと搬送されていた。

「……はい。大阪での鎮圧は90%を達成、後は市民らで充分回復できるかと。
 はい、はい………了解しました。直ちに引き上げます。
 医師の一部にはサブリミナルを解ける者も居るので大丈夫です」

通信を切った男を含めた幾人かの兵士は数分と経たないうちに街から姿を消した。

9475:02/10/05 03:41 ID:???
>>90,>>92
了解、その方向で行きます。
95加持リョウジ(ほろ酔い):02/10/05 03:43 ID:???
>>90
OK。俺もね、5時間かけてこのスレ読んで、いきなり書き込んだから
よくわからんのよ。まさかエヴァ板でリロード確認が必要になるとは…w

なんか>>89で俺の書き込みが有効になってるみたいだから、こうするのはどうか。

出撃をしようとしたものの、参号機から再度通信が入り、
トウジにヒカリを守るよう念を押され、結局ヒカリの守護する事になった、というのは。

念の為、リロード…よし大丈夫。
96町奉行:02/10/05 03:44 ID:???
ケン王軍が、町民の脚を狙って撃っているって?>>81
ふーむ、やつらも無駄な殺生はしねえ、ってことか。

けど、まてよ。
おい、ケン王軍に医術の心得のあるやつぁいたか?
いねえか、少ねえときたか。
しかたねえ。
真鶴の療養所と、町医者をかき集められるだけかき集めて来い!
レナ、おめえも、怪我人が増えねえようにがんばってもらうぜ!
97取り合えず状況説明:02/10/05 03:47 ID:???
>>57
 トライラックスのスモ―ウォ―カ―部隊は海軍の主力艦隊の護衛により、日本に上陸。
 A級大使フウイ・ノ・レイが日本に到着する前に国内の不穏分子を始末するという任務のもとに、
 神聖綾波教団に加勢する援軍部隊として活動する。
>>86
 それとは別行動を取って、A級大使フウイ・ノ・レイを代表とするトライラックスの使節団が
 レ―ダ―には映らないノンシップ(無の船)で移動、もしくは待機中。
 随行員の中には護衛としてエヴァ・フェットも同行している。
 A級大使フウイ・ノ・レイは依然として正体不明だが、名前やトライラックスのバックボ―ン、
 彼女の前でのエヴァ・フェットの態度からも大体想像がつくものと思われる。
最後の兵士他やってますが>>91ということで今日は落ちます。
なんでこんな時間に仕事せなならんのだよ。
黒縁メガネ他書いてる者です。
そろそろ限界・・・なので、あと10分くらいで落ちます・・・
すみません皆さん。あとはよろしく。
提唱者さん、落ちた後の展開は明日ちゃんとフォローします。すみません。

>>95
わかりました。それでどうぞ。
何にせよ自分はもう干渉しませんので。

>>91 ランドマスター部隊担当さん
お疲れ様です・・・レナちゃんの容態は大丈夫なのでしょうか?
彼女、一人でよく頑張ったもんだ。

ところで、綾波教総本部に進攻中のEVAはどうなったんだ?
ボーイ、僕はそう呼ばれている。これに不満はない。
AngelArmsチームCで最も若いのは僕だからしかたがない。
わりと響きもいいしね、気に入ってるよ。
しかし、肉だるまの一人の頭がなくなった。自信過剰が身を滅ぼしたって事だよ。
残ったもう一人は顔つきが変わった、もう増長する事はないだろう。
元々素晴らしい肉体を持っているのだから、無駄な使い方はしないで欲しい。
さっき捕まえた長髪のコイツ、ボスのライバルかと思ったけどそうじゃないみたいだね。
だってこんなに弱いはずがない。
「………ぅぅ、助け…」
人質を取るのは好きじゃないんだけど、事の次第によってはってね。
また一つ、壁が僕の行く道を塞いでいる。
「人の歴史と同じだね。何度も同じ事を繰り返す」
ATフィールドを指先に集中し、丸く円を描けば、ほら。
肉だるまの一撃で大きな丸い穴があいた。
101便利屋スズキ(社屋内) :02/10/05 04:09 ID:???
この監視衛星優秀だなついさっきも日本に向かって航行中の
ラファイエット級ステルス駆逐艦一隻を発見するとは
面白そうだからコンタクトを取ってみるか
・・・・・・・録音できた。
データ化して、逆探防止用のジャミングOK、
駆逐艦のデータリンクシステムに強制侵入して
(カニンガムから外した機材のおかげ)
データ送信っとこれで相手に届いた筈だ。
俺が誰かは判らないように細工はしてあるがな
102101:02/10/05 04:17 ID:???
ちなみに録音して送信した音声データの内容は単なる
捨て台詞やひあかしに近い内容です。
103『E』計画提案者:02/10/05 04:31 ID:???
ネルフ本部はここからが本番か、元々敵の人数は少なかったからな。
背水の陣となってようやくエヴァが動いた。
どれほどの強さかチェックしておくに越した事はない、存分にやるがいいさ。
残念なのは歯ごたえが予想よりもなかったことだ、やつらも戻ったら文句を言うだろう。
まあ、俺が直接聞くわけじゃないが、不満を与えるのはまずい。
統率者としてはな。しかし俺自身はそのつもりはない、内部の混乱も楽しめるのさ。
大阪のようなイレギュラーも、各都市におけるクローンたちの活躍も。
総本山付近はそこそこ面白いことになってるなぁ、死刑の執行時間に間に合うのか?
あんなところで手間取るとは、敵の一つでありながら情けない。
傷付けないようにだと?甘えた事を、だからふいを突かれる。弱みを握られる。
それが現状を生み出したと言う事にも気付かんとは。

おい、もうちょっとだけ待て。死刑が執行されればサードの精神は再び崩壊する。
そうなってからでも充分楽しめる、だから今は動くな。解ったな。
セカンドチルドレンを助けたらどうなるか?決まってる事を。
何度も言わせるな、奴らが助けてくれないと俺達のメインディッシュが無くなるんだ。

そうだ。だが俺達が動くわけにはいかんのだ、やつら自身が乗り越えなければ。
参加するのも面白いが、俺達は最期の最後の一番美味しい所を頂く。
そうだろ?
104103:02/10/05 04:36 ID:???
臨界点に達す。すんません。ほんまにすんません。
厚木の兵士さん、黒メガネさん乙彼でした。
漏れも限界、眠ります。
便利屋さん、エヴァ・フェットさんおやすみなさい。
ほかお付き合いくださった皆様もおやすみなさいませ。

>>99
>EVAの状況含めた総本山会戦。
もしかして、誰も書く人が居ない?まさか!そんな……ね?


次のカキコはたぶん夕方以降、かな?
105加持リョウジ(ほろ酔い):02/10/05 04:57 ID:???
やれやれ、やっと外に出られたものの、外の混乱はひどいなあ。
洞木さん、俺からはぐれるんじゃないぞ。
え?これからどこへ行くのかって?
町奉行さんの所さ。今、一番安全なのはあそこだからな。
あの人の所なら、君を守るのに一番いい。
アスカが心配?そうだな…でも俺はシンジ君を信じているよ。
6時間弱で100レス以上!?6時間弱で58KB!?
なんかすごいっすよ!?(w
10746:02/10/05 10:30 ID:???
うう…やっぱり進みまくってしまってる……。
都合で連絡も無く落ちるハメになってしまってたんですよ。少し書きますから
すいません。ちなみに青葉君の展開は意外でした(藁
(まあ、彼にもまともな出番ができるからいいか……)
さっきの巨大ロボが倒れた事で、敵の中に動揺が見られる。ただ、いくらカルトと
はいえ、どこか変だ。凶暴すぎる。まだ戦闘は皆がそんな風になる段階には突入し
ていないはずだ。
……まさか、例のサブリミナル汚染が奴等にも!? そう考えれば納得がいく。
ともかく、俺達は思ったより順調に進めた。実際、左右にエヴァがいる上、二機の
トライデントが改造騎士を重点的に引き受けてくれているので、かなり楽に進める
のだ。(ランドマスター隊が先走ってかなりの被害を受けたらしいと聞くし、通常
兵装の部隊にはかなりの被害が出ている。ちなみに司令部に近づいた敵はことごと
く渚に返り討ちにあっているようだ。デカい方のエヴァを出すまでも無いらしい)
ただ、さっきのデカブツのせいでかなり時間をくってしまった。正午まであまり間
が無い。生きて昼飯を食いたいもんだぜ。
しかし、なぜセカンド・チルドレンのためにここまでするのか疑問を持つ者もいる
だろう。おそらく上層部にとっては彼等の個人的感情とネルフとしての面子のため。
また、参加した理由も行動原理も様々だが、兵士の多くに共通した点に綾波教との
本格的な戦闘が長らく無かったため、フラストレーションをぶつける口実ができた
点もある。事実、戦う理由にするには十分だろう。……そして、これは推測だが、惣
流博士やユイさん、綾波、渚の様子を見るにそれ以上のなにかが彼女にはある気が
する。元エヴァ弐号機パイロットのセカンド・チルドレン、最初の帰還者の片割れ、
綾波教の言う『補完を拒みし者』……。これらのキーワードに謎があるのではないか?
そんな事を考えていると、ようやく目的地…綾波教の総本部の前にたどりついた。
だが、そこには奴がいる……。そう、白く、かつおぞましい巨大な姿……エヴァ量産機
だ。二機のエヴァがかまえる。
その間に俺達が車両から降りる。先頭に惣流博士が立つ。ふとエヴァの様子を見ると、
零号機が初号機を制している。しばらくすると初号機はしゃがみこみ、碇親子が降りて
くる。零号機からの通信が聞こえる。綾波は銃をかまえたまま告げる。
「なぜか彼は戦うつもりが無いらしいわ。ここは私が確保する」
疑問が浮かぶが時間は無い。俺達は集まってきた綾波教のやつらを蹴散らし(惣流博士は
変身していなくとも超一流…と、いうか人間離れした戦闘力がある。恐ろしい)、突入
態勢を整える。戦闘服姿のユイさんと、プロテクト・ギアを装着したシンジも来る。兵士
としての経験こそ無いが、インパクト後にそれなりに戦いをこなした事はあるらしい。
そして、先頭にユイさんと惣流博士が並ぶ。
「「変身!!」」
そして、突入作戦が始まった。俺達以外にも突入して陽動する部隊の姿もある。いよいよ
本番だ!!
110九大司教第六次席:02/10/05 11:39 ID:???
処刑のための儀式の準備は進む。執行を阻止される事を前提とした茶番の準備が。
ここで、聖母が言葉を発する。
「さて、儀式の前に行わなければならない事があります。それは約束の時に還える
資格を持たない人々がここにいる事です。」
彼女はそう言うと、何人かを持っていた杖で指し示した。彼等はE計画に携わる
者達。ここからはイレギュラーは避けたい所。聖母は続けた。
「あなた方が見る事ができるのはここまでです。」
聖母がそう言うと、彼女の周囲に白い羽根が舞い始める。そして、それらは次々
と指し示された人物に飛んでいき、相当な数が広間の外にも飛んでいく。
それは指し示された人物に刺さると、その人物はたちまち精気を吸われてミイラ
となり、やがて粉となり崩れ去る……。この総本部内部にいた同類は使徒の力を
持った者を含めて同じ運命をたどってるはずだ。
そして、聖母は言う。
「それでは私は儀式の間、祈りを捧げてきます」
そして、退出する彼女と僕は話した。
「本当はどちらへ?」
「タブリスの足止めに」
「なぜ自ら?」
「少し見ておきたいから」
そして、彼女が退出した直後に彼等が突入してきたと連絡が入った。
……どうせ第弐は動かないだろうから、来るのは時間の問題か……。
111108:02/10/05 11:46 ID:9Ja/njUx
と、いう訳で少しだけ進めてみました。

それと、初号機、弐号機、参号機のシステムは、エヴァと契約を結びし者(元コア。
彼女達は元コアのため、サードインパクト〜帰還の際に自動的に契約を結ばされて
いる)が、エヴァと融合し、それに対応したパイロットが操縦する事で動きます。
基本的にコアが融合していないとダメですが、無しで勝手に起動したケースはあり
ます。で、これは元コアと元パイロットという属性を持つ者が同時に存在する事で
起こるケースと考えてください。
ちなみにデカいエヴァを召喚できるのはネルフサイドではカヲルのみです。(一見
似た存在でも、レイにはできません)
11299:02/10/05 12:16 ID:???
お早うございます・・・今起きました。
昨夜は勝手に抜けてすいませんでした・・・

>>108
大変なところお疲れさまです。
「元コア」の説明ありがとうございました。では参号機は妹さん同化状態で
いいんですね?
あと>>110で「第弐が動かない」と仰ってますが・・・
ネルフ本部の話が忙しくて動かせなかったのです・・・ランドマスター部隊が
相当危なかったので、レナちゃん援護という形で介入(便乗)しようかなとも
思ったのですが、カキコ前にリロードしたらとっくにZOが助けに行ってました。
第弐は基本的に「見てるだけ」ですが、主席の意志があれば
すぐに参戦します。自分としても第六がこのままいなくなるのは寂しいです、
どこかで接触したいとも思っています。シンジ等とも。
というわけで、第弐に関しては、そちらの意向に従います。ご命令を。
頼ってばっかでスマソ。
おはようございます。(昼だけど)
最後の兵士他やっているものですが、今気が付いた。
ランドマスター隊が先走る原因になったサブリミナルの
影響が少なからずあるパイロット、まだ死んでない。
ので、これらは好きにつかってください。
バーミリオンも自由にどうぞ。
114黒縁メガネオペレーター:02/10/05 13:10 ID:???
本部施設の表示は着実に赤く変わっていく。既に敵部隊のうち最低三つが
第3層に侵入完了、うち二つは合流して最終隔壁の突破を試みている(>>58)。
出撃した参号機の前にも一部隊が出現。現在最終防衛線を背に対峙している。
「敵の侵入経路を予測、通路および大型パイプにベークライト注入作業、進行中です。
 これで少しは保ちますが、敵戦力とこれまでの破壊速度から見て、突破は
 時間の問題であると思われます」
俺はかろうじて生き残っていた監視カメラからの録画映像を主ミニターに表示した。
通路に流れ込む特殊ベークライト。赤い重樹脂が固まってから少しして、突然その一角が
すさまじい爆発で打ち破られる。舞い散る赤いかけらの向こうから黒い人影が現れ、
画面はザッと砂嵐になった。
「EVA参号機、パイロットとの神経接続、ハーモニクス、全て正常位置」
伊吹一尉はせわしなくスクロールするコンソール画面を読み取りながら報告する。赤木博士が
その背中に歩み寄り、一緒に画面をのぞき込んだ。
「やはりコアが目覚めているのといないのとでは違うわね」
「はい。EVA側からのパルス逆流、暴走とも、彼女が全て事前に阻止してくれます」
「パイロットは戦闘にのみ集中できるというわけね」
赤木博士は副司令の方を振り返り、大きくうなずいた。
「いけます」
「・・・しかし、EVA一体だけでは間に合わんだろう」
副司令の表情は晴れない。
「かと言って、これ以上ここに兵力を呼ぶことは出来ませんよ。外からの援護を要請すれば、
 攻撃隊に支障が出るだけでなく、敵部隊をここに引き入れることにもなりますからね」
「ここを放棄することはできん。何とか持ちこたえろ。旧実験場等の重要度の低い施設は破棄。
 そちらに敵を誘導しろ」
「了解、MAGIコントロールの無人プローブによるレーザー射撃開始、廃棄エリアに誘導します」
副司令は祈るように赤いモニターを見上げた。コンソールの警告音や警報に混じって、
遠い爆発音、次々に断線する本部保安隊からの通信が聞こえる。副司令は呟いた。
「問題は・・・奴らがまだ主力部隊を投入していないことだな」
115某農場新入り:02/10/05 13:17 ID:???
あの農場での暴動発生から数時間が経過している。
暴徒と化して鎮静剤で眠らされた者たち以外で,戦闘力のある農場の者たちは,男女問
わず銃を持ち,歩哨及び巡回警備といった警備員たちの手伝いにあたっている。
旧東京市内に偵察にいった連中によれば,市内の暴動は鎮圧が進んでおり,のこりの暴
徒たちも手近な目標を破壊するのに熱中し,ここまで来る心配は少ないとのことだ。
その話の中で気になることを聞いた。青髪の複数の少女たちが,不思議な力を発揮し,
暴徒たちの沈静化を手伝っているというのだ。おそらくあのラーメン屋にいた少女たちだろう。
どういうことだ?あの少女たちは第三の樹地下の化物どもとは違う存在なのか?
ますますもって彼女らについて知りたくなった。あのときは逃げ出してしまったが,
一度彼女らと話をしてみようか…
116114:02/10/05 13:20 ID:???
都合により一度落ちます。次にいつ来られるかは不明ですが、
夕方か夜に入ってからだと思います。すみません。

>提唱者さん
もし来られなかったら、参号機の戦闘、お任せしていいですか?
フォローはするようにします。
・・・ところで参号機は誰の視点で動かしたらいいんだろう?

>ランドマスター部隊担当さん
好きに、なんて言わずにEVAの総本部進攻に併せて動かしてくださいな。
少なくとも自分はそちらほど緊迫感のある進行はできません。兵器にも詳しくないし。
もし良かったらレナちゃんのその後を書いてください・・・

>便利屋さん
あちこち忙しくご苦労さまでした。今度の戦艦はカニンガムのような
末路をたどらなければいいんですが・・・

では現在板にいる方、よろしくお願いします。
117ネルフ本部前にて:02/10/05 13:27 ID:HbMB3QYO
ゲートを始め、見る影も無く破壊されたネルフ本部前に一つの人影がある。
その男は赤い眼鏡をかけ、下顎が髭で覆われていた。
男がネルフ本部に入ろうとすると、別の影が現れる。それは、巨大な影。ザンバラ
髪の巨人だ。巨人は言う。
「遅かったな。」
男は答えた。
「……お前は例の……。この辺りに残っていた奴等を始末したのはお前か。」
巨人は男を見据え言葉を紡ぐ。
「ああ。もっとも俺も今来たばかりだ。あんた同様後手に回ってると言えるな。もっ
とも、あそこの焼け焦げてるのは俺じゃない。誰かが衛星からレーザーでも撃った
んだろう」
男は今だ無表情。
「耳が痛いな。第二の者達はいずれ失却させるつもりでいたために、連中の計画
を利用したが、おかげで第二そのものを潰し、ここまで再び犠牲にしてしまった。」
巨人は入り口を示した。
「……まだ中には生きている者達がいる。行くがいい」
「……ああ」
男は巨人の傍らを通り過ぎる。その時巨人は問うた。
「ところで、俺をこの地に呼んだのはあんたか?」
男は答える。
「いや。」
巨人はその場を去りながら言う。
「そうか……あんたでも無いか。残るは……」
そして、巨人は外へ、男は中へと向かった。
118117:02/10/05 13:32 ID:???
と、いう訳で某キャラも到着しました。
尚、彼の今後の登場タイミングは好きに調整してみてください。ギリギリでもいいかも。

ところで、参号機に関しては私にも考えがあるので、都合がつけば書いてみたいの
ですが。また、他の方が書かれる場合は、デカい方で戦闘した後、降りての戦闘も
こなしてくださるとありがたいです。

>>112
どうもお手数かけます。弐次席と言えば、ちょうど今綾波レイが目の前にいますので、
話をさせてもいいでしょう。第六と話す機会ももう少ししたらあると思います。
気休めではあるが、護衛としてここに残された部隊のメンバーである俺は、今発令所
のとあるモニターを見ている。
そこでは「クイーン」を名乗る女をリーダーとしたグループと、参号機が対峙して
いる。
「ボール、挨拶代わりの一発かましとけ!」
「おうよ」
と、いう声の後、ボールと呼ばれた男が光線を放つ…俺の仲間を血祭りにあげたあれだ。
だが、それは参号機のATフィールドに弾かれた。はっきり言えば、攻撃、防御とも
単純な戦力ではここに来た連中全てを併せても(巨大)エヴァンゲリオンとは比較にならない
だろう。そして、次にエヴァの取った行動は……。
突然エヴァのいる壁の裂け目の横から光線が発射される。参号機が不意打ちでポジトロン
ライフルを撃ったのだ。基本的にエヴァはサードインパクト前のエヴァの装備を模した
武器を使える。格闘攻撃の得意な参号機もここでは身も蓋も無い手段…通路の狭さを
利用して、まとめて倒す手に出たのだ。今の一撃でボールという男や、たシールドと言わ
れた奴等が消し飛んだ。シールドはATフィールドを展開させたが、彼等のフィールド
ではパワー差を覆すにはいたらず、ATフィールドもろとも消し飛ぶ。
これが綾波レイと零号機なら今のでカタはついただろう。
だが、リーダーのクイーンと一人の生き残りは素早く察知して回避していた。
そして、彼女らは後退しはじめたのだ。……おそらく誘いだろうが…まずい! これだけ
の戦力でありながらエヴァが出てこれなかった理由…そう、本部内ではエヴァは小回り
が効かないのだ!! そして、奴等はこちらに時間が無い事も、奴等を逃がす訳にはいか
ない事も知っている!!
そして、彼女…鈴原妹は参号機から抜け出した……。
「変身!!」
そして、今別のモニターに彼女が写っている。彼女…参号機は奴等を追い、ボイラールー
ムへと入りこんだ。エヴァ達の中では最弱とはいえ、すでにシルバーと呼ばれた奴は死体
になって転がっている。
だが、そこへ「鞭」が飛んできて参号機の首を締め上げる。
「フフフ…今ので首が折れないなんて、さすがに丈夫ね……」
不意打ちでATフィールドも展開する余裕が無かったのだろう。さらに追加の鞭が参号機
の身体を貫く。急所は外す事が出来たたようだが、流血している。
「それじゃ切り刻んであげるわ……」
首を締め上げながらクイーンは宣言する。
…だが、その時参号機は突如として咆哮をあげる。口が開き、背中から光の翼が展開され
ていく。そして、参号機は力ずくで鞭を引き剥がす。
クイーンは驚愕しながらも鞭を出現させて飛ばす。しかし、それも光の翼がことごとく受
け止める。そして、参号機は咆哮しながら間をつめ、クイーンの首に手をかけた。至近距離
から放たれるクイーンの鞭が身体を貫くが、それでも手は離さない。
……やがて、クイーンの首はもがれ、脊髄その他もろとも引き釣り出される。参号機はクイー
ンの首を投げ捨て、踏み潰した。
やがて、光の翼をしまった参号機は流血しながらも巨大な参号機の元へと戻った。
鈴原兄は驚愕して彼女に叫ぶが、彼女は参号機の姿のまま言う。
「ええ…。この姿なら大丈夫や。それより、さきいかなあかん!! 時間が無いんや!!」
そして、彼女は再び参号機(巨大)に融合し、指示を待つ。
……すまん。俺達がふがいないばかりに………。
121119:02/10/05 18:41 ID:???
えー、という訳で勝手ではありますが、参号機対クイーンを書いてみました。
E計画提唱者さんはご不快かもしれませんが、ここでの主眼は参号機コアの負傷
です。変身しているので動けますが、これ以降他の敵に出会えば…まずい可能性
が高いです。巨大な方の参号機で戦える状況はあまり無いでしょうし。
(いや、一応考えはあるんですけどね)
ちなみにパワーは開放していますが、いわゆるフィニッシュホールド(藁)は使用
していません。
122(T_T)な104:02/10/05 18:50 ID:???
>>119
嗚呼、遅かった。
>>116にあああったから書き込もうと思ったのに。残念。
でも、書いたもん勝ちなので。
エリートの方に変えよう。ボーイの方も書くのでちょっち(1時間?)待って。
って言うかメシ。メシです。
まもなく湯元に着く。途中、我を失った暴徒に襲われたりしたが元はただの一般人、
急所を一発殴ってやればすぐにおとなしくなったので、さほどの事でもなかった。
湯元の街に近づくにつれ、暴徒の数も少なくなっていった。
この分だと、湯元の街はかなり治安が回復しているようだ。
ふっ、さすが町奉行。あいつは昔からみんなが混乱している時も一人冷静でいて、
的確な指示を与えて場を沈める才能があったんだよなあ。信頼できる奴だった。
俺もあいつには影響受けたよ…。
「我を失いそうになりそうな時ほど、まず落ち着かなきゃならねえ。そして冷えた頭で
自分が何をすべきか考えるんだ。そして行動。行動する時は熱く、だな。」
あいつに昔、言われた言葉だ。すいかを育ててみようと思ったのも、そいつの
その言葉を聞いたから、だったのかもな。
そんな事を考えながら歩いていると、ネルフ本部の方から大きな爆発音が轟いてきた。
「参号機が戦っているようだな」
「トウジ…」
洞木さんが心配そうに彼氏の名を呟く。彼女も一緒に戦いたい気持ちなのだろう。
124酔いスレの加持:02/10/05 19:06 ID:???
>>123
名前、入れ忘れた。
125119:02/10/05 19:09 ID:???
>>122
これは大変申し訳無い。で、更に勝手ではありますが、私の方もしばらく離れます
ので後お願いします。
ただ真っ直ぐ道順をたどるのが俺達の仕事じゃあない。
後続部隊からの連絡に全滅を意味するものが多くなってきている。
ベークライトによる通路封鎖ぐらいではこたえないはずだが。ネルフ側の増援か?
「どうするんだ? 我々の力ではこの下の隔壁は越えられんぞ」
「エヴァのリニアレール、その配管通路もしくは非常用通路を利用する。
 ただし、エヴァが待ち構えているだろう。クィーン部隊からの最後の連絡だ」
「本気か? まともにぶつかっては……」
「挨拶をするだけさ。ほら、見えてきたぞ。閃光弾を放て。
 ひるんだ隙に一気に下まで降りる。エリート、戦闘員のカバー頼む」
「了解」
「投擲完了 カウント5,4,3,2,1……」


凄まじい閃光と爆音が空間を満たした。
「……け! りるぞ……」「あばよ、………」
わずかな声が途切れ途切れにした。
駄目押しにもう一発爆発させ、エヴァの真横を落下していく。
「じゃあな」
脇の通路に幾人かの人影が消えた。
127黒縁メガネオペレーター:02/10/05 20:16 ID:???
「参号機、敵部隊殲滅(>>119、>120)! 続いて第3層最上部へ向かいます」
「・・・ほう、さすがだな」
発令所の空気がほっと和んだ。しかし、赤木博士は厳しい表情を崩さないでいる。
「コアの負傷は?」
「データ不足のため推測しかできませんが、先の戦闘状況から見てかなりの重傷だと
 思われます。ですが、EVAに変化した状態でしたから、回復も早いと推察できます」
「EVAの中にいる間は、何とかなる、か・・・でもこれであの子の単独戦闘は
 危険になったわね」
赤木博士は溜息をつく。副司令も苦い表情になった。
「これで対人戦闘は不利になったな」
「仕方ないですよ、本部施設はケイジ等の一部を除いて、EVAが自由に動けるような
 造りじゃありませんからね」
「元が対使徒用の要塞だからな。・・・参号機に、進路の確保のためには施設の破壊も
 許可すると伝えろ」
「了解・・・しかし、それでは敵にもこちらへの進路を提供することになってしまうのでは?」
「構わん、敵の位置に参号機が到達できなければ意味がない。・・・やれやれ、これでまた
 碇に文句を言われるな」
副司令は不適に笑った。モニター画面では、参号機が隔壁と通路に詰まったベークライトを
拳で粉々に砕き、敵部隊のいると思われる方向へ進んでいく。やがて参号機はシャフトの一本に
出、いったん屈み込むと、軽々と大跳躍して上の階層に着地した。
と、いきなり画面が真っ白になった。
「どうした!」
「爆発かっ?! 探査中・・・いえ、ただの閃光弾のようです!」
光る点が参号機の横に落下し、宙でまたすさまじい光を放つ。ひるむ参号機。
その真横を、何かがまっすぐに落下し、下に降り立った。
「! 敵部隊、EVA用リニアレールを利用し第3層に侵入!」
「数隊に分かれ、複数のルートを使ってここを目指しています! 阻止不可能!」
「なんだと・・・!」
128127:02/10/05 20:20 ID:???
少しだけ書きました。
これで一応発令所はピンチ? >>117の某増援(wの登場タイミングは
提唱者さんか????他さんにおまかせします。
それから>>118、どうも。
入り込むスキマがあったら動かして、レイ辺りと接触させます。
ではあとをお願いします。夜中辺りにまた来ます。
ホストコンピューターの復旧が遅々として進まない。
八方塞がりで諦めかけたとき、少し煤けたナオコ博士が帰ってきた。

今まで何処で何をしていたんです?
「ちょっと科学者としての"御約束"をね・・・・・・。それより復旧の具合はどう?」
 全く進みません、キーボードも反応しませんし強制リセットも効きません。
「恐らく前回のプロテクトテストの影響が相乗効果を起しているのね・・・・。 それなら、このDVDをスロットに入れなさい。」
そう言って白衣のポケットから取り出したディスクをホストコンピューターのスロットに挿入した。
とたんに各種モニターに映っていた【ERROR】の文字と警告音が収まる。
防犯システム作動確認、対テロ用プログラム起動・・・・。
監視モニターが回復し暴動の治まりかけた街の様子が映る。

ナオコ博士はホストコンピューターの状態をチェックしながら独り言を始める。
「以前、調べた時に判明したけど、このコンピューターはMAGI以上に人間らしい人格を搭載しているのよ。」
言葉を続けながらもキーを叩く手を緩めない。
「そして調査の結果、この手のデータに強く反応する事が解ったの。」
そう言ってデスクトップに表示されたディスクのタイトルには【くりぃむ・レモンVol,1〜9総集編】と書かれていた。
130元信者イロウル レベル32:02/10/05 22:02 ID:???
>>129
キュピーーーン!!(起動音)
く、くりぃむ・レモン!? あのセカンドインパクト時に失われた前世紀の至宝かっ!?
落ち込んでいるバヤイでは無いっ!!

防犯システムや業務を片手間に済ましてDVDのバックアップに専念する。
その時、先程ハッキングしてきた回線(>>54)から巧みに秘密のコレクションデータのディレクトリに進入し
データをスキャニングされているのに気が付かなかった。
チャーリー安川、ナオコ博士に改造されたり
その他もろもろの人体実験の
被害者になるんだろうか?
132厚木基地最後の兵士:02/10/05 22:16 ID:???
LIVEーATACKER01
「補給!、いそげ、次の祭りがあるんだ!」
紅潮する頬、鼻、頬、額の発汗上昇。
「敵だ、敵だ、敵をぶっつぶすんだ、くく。」
少々上ずった声で呟く隊長、周囲気づかない。
「よし、OKだな、離れろ!」
閉じるキャノピー、フックがかかる小さな振動、カウントダウンの後、カタパルトのG
「やつら、粉々にしてやるぜ!」
Gに引きつった顔で呟く。

LIVE-Vermilion01
「補給を終えた攻撃隊と変わる、全機、巣に戻る!」
バーミリオン小隊、わずかの弾丸を残し、後退。
レーダー上に攻撃隊の反応。
「速度が、攻撃速度を越えてる?」
レーダーの上では最大速度で綾波教本部に向かう交点を確認。

LIVEーATACKER01
「喰らいな、化け物!」
攻撃隊、第1攻撃をエヴァ量産期に設定。
爆撃、周囲の建造物を粉砕。
「さあ、でてこい、くそったれども。」
9Gで反転、尖塔状の建物に照準、これを爆撃。
「でてこい、くそったれ!」
発汗、皮膚温度、極度の興奮を確認。
>>116さんのお言葉に甘え、書き込みます。
攻撃隊とバーミリオンはライブってことで。

レナ、ちゃんと後もかきますので大丈夫です。
おや、ここだけ警備が妙に厳しいね。
ここが僕達の目的の集中している発令所というところかな。
記憶の中にある提案者の用意した地図とも一致するね。
さて。こいつにドアを開けてもらおう。
「ブラザー2、右の警備兵を下ろせ。ドアを開けてもらうんだ」
どさ、と肉だるまの右肩から警備兵が落とされる。
「ぐっ……」
負傷しきっていて、立つのがやっとだろう。
ちなみにもう一人の捕虜は肉だるまの左肩に担がれている。
「さあ、ドアを開けてくれ。でないと君の眼をくり抜いて手の皮を生きたまま剥がす事になる」
僕の本気だとわかったのか、警備兵は足を引きずりながらドアの前に立った。
ロックの外れる音が僕の耳には高らかに聞こえた。
チェック・メイトだね、ネルフ本部諸君。
「取り敢えず君にはこのまま入ってもらうよ。罠があったら多用は困るのでね。
 手動操作なら助かる見込みはあるさ。誰かが気付いてくれればね」

警備兵がドアを開けた途端に、激しい銃撃が彼を襲った。
僕は静かに十字を切った。スケープゴートとなった警備兵君の為に。
「行こうか」
倒れた警備兵に敬意を払い、踏まないように注意して中に入る。
「これはこれは冬月副司令、いや、現司令代行でしたか」
「くっ……ここまでか」
ある程度は予想してたのかな、苦虫を噛み潰したような顔が見れると思ったのに。
もう諦めの表情だ、これがフェイクである事を僕は望むよ。
一発の銃弾が僕に向かって飛んできたが、迫る危険に無意識に展開された壁に弾かれた。
「残念だね、葛城一佐。何人も僕を傷付ける事は出来ないんだよ。ここに居る人間ではね。
 ブラザー2、殉職した警備兵を壁の横に寝かせてくれ。
 ドアロックもついでに頼む。内側だから解り易いスイッチがあるだろ」
これでここは再び閉鎖された。
数的には彼らの方が圧倒的に有利だが、力は全てかき集めても僕の2%にも満たない。
これほど簡単だと征服感も達成感も無いよ。
「安心してくれ、僕はすぐに君達をどうこうしようって気は無い。
 僕がここに来た時点で君達の負けは確定だ、すでに解ってるとは思うけど」
不安に沈んでいくその顔、たまらないね。ようやく優越感が沸いて来たよ。
「……こちらボーイ、発令所の占拠完了。速やかに集合されたし。
 繰り返す、発令所の占拠完了、速やかに集合されたし。
 それからランサーとエリートへ。賭けは僕の勝ちだ、金は指定した場所にきちんと頼むよ」
通信を切り、冬月司令代行に笑顔をサービスしてみた。
う〜ん、その顔その顔、本当にたまらないよ。よだれが出てきそうだ。
「君達の真の目的は何なんだ? 何故我々を殺さずに生かしておく?
 綾波教の……」
「無粋な憶測は立てないで欲しいね。僕らはあんな奴らよりもっとイカれてる、違う、イカしてるのさ。
 フォースインパクトは僕達も望んではいない。でも………平和も望んではいなんだよ。
 ただ、場合と条件によってはフォースインパクトに賛同する仲間もいるんだ」
僕はこの時、きっと満面の笑みを浮かべていたのだろう。
司令代行の顔にまた余分な皺がよった。軽蔑に怒りを混ぜた瞳の色に、背筋が震えた。
上側での連絡が途絶えてるのが気になるけど、今のうちにこの状況を楽しんでおかないとね。
そのうちエヴァになれる子も来るだろう。
どんな子かな。気の強い、壊しがいのある子だといいねえ。
137136:02/10/05 22:36 ID:???
>>128
ということで一時的に話の出来る状態に。
これで次、お願いします。
引き際の準備はありますので。一応<無視してもOKです。遠慮無く。書いたもん勝ち。

138町奉行:02/10/06 00:33 ID:???
ええい、ケン王軍ども!
やつら、撃つのはいいが医者はいねえのか!
怪我人だけほっておいてどうする気だ!

リナ、悪いが怪我人は後回しだ。
生きのいいのから相手してやってくれ。
怪我で死なせちまったらもともこもねえだろ?

おい、手すきの者、怪我人を運ぶ担架を作れ!
運ぶのは、町民の協力を仰げ、礼は存分にするんだぞ!
俺達は綾波教総本部の中を進む。弐号機が先頭に立ち、初号機が後背を守る。二機の
エヴァの援護を受けた事で非常に進行がスムーズだ。改造騎士でさえ問題にしない彼
女達がいる以上、普通の兵士は相手にならない。なにせ、他の部隊と異なり、犠牲者
らしい犠牲者が出ていないのだ。
……だが、なにかが引っかかる。俺達は奴等のとてつもない力を今まで見てきた。そ
の事が俺…いや、俺達にこう思わせるのだ。
「簡単すぎる」
と。そもそも、ここには奴等の東日本の戦力の大半が集まっていたはずだ。それがこ
うも脆いと、不安になってくる。
それにしても、胡散臭い所だ。一見神聖でおごそかに見えるよう作ってあるが、よく
見ればどことなくうそ臭く見える。
そして、俺達はそこへ着いた。同時に建物事態が振動に襲われる。味方がやり過ぎた
のか、外のエヴァが戦いだしたのかは不明だ。ともかく、他にも増して警戒の厳重な、
そして巨大な扉を俺達は開けた。
その中はある程度予想された空間だった。石造りの広間。俺達の入って来た入り口の
周囲には壁があり、その向こう側に椅子があって教徒達が座っている。いわゆる競技場
スタイルだ。そして、広間の中央に長い階段があり、その上に祭壇。部屋のそこかしこ
でかがり火が燃えている。バルコニーの上にはローブの司教、仮面の男、そして、赤い
眼鏡の教祖がいて、こちらを見下ろしている。
そして、祭壇の上に横たえられた赤い髪の少女…一目でわかる、惣流・アスカ・ラング
レー。シンジは叫ぶ。
「アスカ!!」
すると、彼女は飛び起き、こちらを振り向く。シンジ自身はメットで顔が隠れてるにも
関わらず、正確に彼の方を見て叫ぶ。
「シンジ!!」
シンジも惣流もすぐに動こうとした。しかし、教祖が手を振ると、二人とも後退させら
れる。そして、司教が喋りだす。
「ようこそシンジ君、ネルフおよびトライデントの諸君。君達は正午前にここにたどり
つけた。もっとも、後17分で遅刻なんで危ない所だったよ。」
シンジは彼等をにらむ。彼の親友と、父親の姿をした敵を。
「君達は僕等の厳重な囲みを越え、ここにたどりついた。だからそれなりのチャンスを
あげるよ。言っておくけど、これから言う事を拒否するなら彼女の命は即座に断たれる。
この位置関係では僕等の方が有利だからね。」
俺達が逡巡していると、奴は続ける。
「シンジ君、君が代表として僕と戦うんだ。ハンデとして、僕は使徒としての力も、武器
も一切使わない。それに勝てばこの場では手を引こう。」
……「この場」という言い方が気になったが、シンジ自身の意思もあり、俺達は奴等の提
案を受け入れる事になった。……なんだ、この感じ。なにか妙な気がする。この部屋といい、
奴等最初からこうする気だったんじゃねえのか?
そして、教祖の合図でシンジと司教の戦いが始まった。シンジの武器は自前の物に加え、
初号機から渡されたプログレッシブ・ナイフがある。エヴァの武器の使用を許可するとは
いい度胸だ。まあ、人間が使う分威力は落ちているんだろうが。
司教は使徒の能力を使用しない分、運動能力は生身の時のユイさんや惣流博士以下のよう
だ。それでもその動きはプロの格闘家顔負けで、開始草々シンジに接近して銃を跳ね飛ばし、
広間の端にある底の知れない溝に蹴り飛ばしてしまった。プロテクト・ギアによる運動補
助と衝撃吸収が無ければとてもシンジのかなう相手では無い。ここに居る者は惣流でさえ
声も出さずに見守っていた。初号機と弐号機はどうにか動こうと機会をうかがっているよ
うだが、教祖が二人を牽制しているようだ。しかし、エヴァになっているこの二人をこう
まで威圧するとは……こいつはいったいなんなんだ?
その間シンジは問う!!
「君もカヲル君の心を受け継いでいるなら、なんでここまでひどい真似を!?」
「タブリスはタブリス。カヲルはカヲル。僕は僕……そして君はシンジ! それが答えだよ」
そう言うと、シンジを蹴り飛ばす。これまでの戦闘でヘルメットがもげていたシンジだっ
たが、端が溝になっているので頭は打たなかった。そこへ司教が近づく。
「ここまでだね。それじゃ楽にしてあげるよ。これでアスカ君は用済み。目覚めた君には
新たな役割がある。まさか、また”君の言う事がわからないよ”なんて言うなよ」
そして、シンジに近づく司教。だが、そこに隙があった。
「わからないさ……」
シンジがそう言った時、彼は隙を突いて動いていた。
「けど、僕は今大切な物がある!! 陳腐な言い方だったとしても、そのためなら敵を倒す!!」
そう言うと、司教の心臓にプラグナイフを突き刺していた。
そして、司教はしばしふらふらと歩くと、溝の中へ落ちていった。教徒どもの悲鳴があがった。
142トライデント兵士1<4 /4Aパート>:02/10/06 00:52 ID:C/fXR6se
「君の勝ちだ。好きにしろ。」
教祖はそう告げた。慌ててシンジは階段を駆け登り、惣流の元へ向かう。惣流は一瞬、この上無く
顔を輝かせたが、シンジが抱きつこうとすると、それを制して教祖に言った。
「アンタ、本当にこれでいい訳? 正直うさんくさすぎて信用できないわよ!!」
と。それは皆の疑問だったろう。それに対し、教祖は
「この場は君達の勝利。その言葉に嘘はない」
と、答え、惣流は
「…………まあいいわ。」
と、祭壇をシンジと共に降りた。何人かの教徒が、ある者は抗議の声をあげ、ある者は俺達
に銃を向けたが、その瞬間彼等の頭が吹き飛ぶ。
「決定事項だ」
教祖がそう言うと、皆押し黙った。すると、建物が一際大きく揺れ出した。
「どうやら外の戦闘でここも危なくなったようだ。敗北した以上、我等は一度身を退く。皆
に告げる。生き残ったなら、来るべき場所に集まれ。」
教祖はそう言うと仮面の男と姿を消す。教徒達が逃げ惑ってるが、かまってる暇は無い。
俺達は二体のエヴァを先頭に脱出のため走りだした。
だが、俺の違和感は消えなかった…………。
143139:02/10/06 00:54 ID:???
えー、戻ってきてなんですが、また数時間ほど抜ける予定です。
とりあえず、総本山の場面の続きです。一応この後続きはあると思います。
ええと、某キャラが死んだと思う人は皆無だろうなあ(藁
144加持リョウジ:02/10/06 01:18 ID:???
湯元についた俺達は町奉行に会い、ひとしきり話をした後、街の宿へ行き、
晩メシを取ることにした。しかし、ヒカリちゃんは食べ物が喉を通らない様子だ。
相変わらず、遠くからは不穏な爆発音が響いてくる。
確かに、のんびりとメシを食えるような状況じゃないが…。
「気持ちはわかるが、こういう時は腹いっぱい食って、気を紛らわすも手だ」
「…加持さん。鈴原が戦ったりアスカが殺されそうな時だってのに、何もできない
自分が、もどかしいんです」
「俺も同じさ。でも君は君が無事でいる自体が鈴原くんの力になっているんだ。
戦場で戦っている男を待つというのも、大事な事だよ。『銃後を守る』ってね。
それが普通の女の子の戦い方ってやつだ…」
「加持さん…古い」

普通の女の子、か…
―――実はサードインパクト前、この洞木ヒカリという少女もマルドゥック機関によって
シックス・チルドレンに選出されていた事を、俺は知っている。
米国第二支部で建造が進められたエヴァ4号機には彼女が乗る予定だったのだ…。
結局、S2機関搭載実験中に4号機が消滅したため、彼女が乗る事はなかったが。
だが、4号機はまた建造されていたのだ。イタリア支部で建造再開されていたらしい。
量産機建造の為のモデルタイプとして…。

『いずれ4号機を起動させる時が来る。シックス・チルドレンを確保しておけ』
『この事は一切口外しないように。本人にも、だ』
それが俺が受けた依頼だった…。
『いずれ』っていつだ。この子と4号機を使って何をするつもりなんだ。
俺は知りたい。

「加持さん?」
ヒカリちゃんに話しかけられ、俺は我にかえった。無邪気な目だ。
鈴原君、アスカ、妹らを気遣う、ごく普通の女の子の目だ。
こんな普通の女の子さえも巻き込まれるのか。
…サードインパクトに続く死海文書のシナリオに…
145加持リョウジ:02/10/06 01:49 ID:???
なに?怪我人を運ぶ人手が足りない?
そうか、よっし、洞木くん。ここは人助けでもするか。
君は怪我人の介護を手伝え。俺は怪我人運んでくるから。
おや。仕事ができたら、生き生きしてきたな。いいぞ。
腹減った?だからさっき食っとけっていったのに。しょうがないな。
146芦ノ湖湖畔(総本部前)・前:02/10/06 01:51 ID:???
湖畔に立つ神聖綾波教総本部、中央神殿とその周囲を取り囲むさまざまな建物のあちこちから
黒々と煙が上がっている。聖母の彫像が並ぶいくつもの庭では、まだ散発的に銃声が響いているが
それも既にピークを過ぎた感がある。ここを舞台に繰り広げられた道化芝居は終わりに近づいている。
総本部前で、外の改造騎士・使徒化信者たちを牽制していたEVA零号機が、ふと動きを止める。
直後、その足元に庇われていたトライデント輸送車両と移動司令車から一斉に歓声が上がった。
「作戦は成功、これより脱出する。援護を頼む!」
彼らの仲間が無事囚われの姫君を助け出したのだ。同時に総本部内部の戦闘音が心なしか勢いを
失った。教祖がここでの敗北を宣言したのだろう。
観劇の時間は終わり、あとは後始末だ。しかし、まだ終わらせたくない者たちもいる。
爆撃で倒壊しかかった建物からわずかに見えるEVA量産機。その周りでトライデント部隊の脱出を
食い止めようとねばる信者たち。そしてその上空を、獲物を求めて旋回する戦闘機部隊。
戦闘機部隊は信じられないスピードで飛び回り、信者たちや動かない量産機をひたすら攻撃し続けて
いる。機銃連射を喰らった尖塔が煙を立てて崩れ去った。
さすがに彼らの異常に気づいたのだろう、司令車から戦闘機部隊を呼び出す通信が何度も入った。
応答はない。零号機が頭を上げ、猛スピードで行き違う戦闘機を見上げる。
と、その隙をついて残った信者たちが司令車に一斉攻撃を仕掛けてきた。攻撃なんてものではない、
絶叫し涙を流しながら突っ込んでいくその様は、ただの自殺行為だ。零号機は銃を構えたが、
一瞬ひるんだ。戦闘機は彼らにも容赦なく銃撃を浴びせ、何人もが倒れた。
147芦ノ湖湖畔(総本部前)・中:02/10/06 01:52 ID:???
そのとき、彼ら全ての頭上を巨大な影が覆った。
同時にあらゆる電子機器に一瞬正体不明のノイズが走り、ふいに銃声がやんだ。
ふたたび頭上を見上げ、今度は躊躇無く武器を構える零号機の前に、翼を広げた量産機が舞い降り、
すさまじい地響きをたてて着地した。その上を、急に速度を落とした戦闘機が通り過ぎた。
量産機は右手に持った黒いロンギヌスの槍を勢いよく地面に突き刺した。轟音とともにものすごい
土煙があがる。そして、その瞬間その場にいた全ての人間の頭に直接声が響いた。
「ここでの教団の敗北は決定した。さあ、もうゲームは終わりだ。無駄な執着はお終いにしよう」
量産機はそのまま彫像のように動かなくなった。
トライデントに特攻をかけていた信者たちが次々に座り込み、傍目も気にせず泣き崩れた。立っている者の
手からも武器が落ちる。徐々に戦闘は集結していった。
トライデント兵士たちが、不審そうに銃を向けながらも、量産機の傍を通り過ぎて総本部に入っていった。
この場の戦闘が収まっても、中の部隊はまだ脱出に成功していないのだ。皆次第に動かない量産機は無視し、
突入部隊との交信を始めた。
ただ、零号機だけは変わらず量産機の方に巨大な一つ目を向けていた。
148町奉行:02/10/06 01:56 ID:???
人手がたりないところに、手伝いか。
助かるぜ。
そこのヒカリって娘。
おめえは、療養所の医師の手伝いだ。
なに、なにも手伝いが怪我人の手当てだけとはかぎらねえ。
炊き出し要員も必要になってたとこだ。
おめえさん、得意そうだしな、たのむぜ。

それと、加持。
おめえ、手馴れてるだろ?
あの踊りくるってる連中、まかしたぜ。
俺たちは、もうすこし前にでてみらぁ。

リナ、いくぜ。
149便利屋スズキ(社屋内) :02/10/06 01:56 ID:???
会社の食堂で炊き出しのおにぎりを食ってるが
避難してきた社員の家族の一部が急に暴れ出して
警備員一同にフクロにされてた。
充電の都合で市街に出したAIBO部隊が帰還したが
道路に散らばる無数の破損AIBOの回収は大変そうだ。
150町奉行:02/10/06 01:59 ID:???
おっと、いい忘れてた。
ヒカリっての。
ニンニクラーメン、それもチャーシュー抜きな。
いつでも作れるようにしといてくれ。
151芦ノ湖湖畔(総本部前)・後:02/10/06 02:06 ID:???
「なぜあなたがここに来るの」
綾波レイの声が聞こえた。
「後始末だよ。いつまでも戦闘が長引いては、今後に支障が出るからね」
「それだけではない筈よ」
僕は顔を上げた。
「君こそ、なぜここにいるんだ。早く戻らないと、君らの本部が「E」計画の
 部隊に完全占拠されるよ。彼らは僕らより容赦がない。君の友人も死ぬだろう」
零号機はまだ量産機を見つめたままだ。しかし、その零号機に司令車から通信が入った。
「レイ! 本部からの連絡が途絶えたわ。ここは私たちだけでいいから、先に
 本部へ向かって!」
「そういうことだからさ」
僕は量産機の肩の上に立ち上がって零号機を見つめた。内部の綾波レイの硬い表情まで
見えるようだ。もちろん錯覚だが。
「これもあなたの差し金なの」
「いいや。ただ、僕は君が少し苦手なんだ。だから早く立ち去ってくれると嬉しいよ」
零号機はなおもしばらくこちらを見ていたが、やがて回頭し、ネルフ本部に向かって
走り出した。僕は安堵の息を洩らした。もうすぐ「教団の綾波レイ」が来る。
二人の「綾波レイ」を接触させるのは、まだ早い。
足元では、トライデント兵士たちが信者たちを連行していた。
152厚木基地最後の兵士:02/10/06 02:09 ID:???
LIVEーATACKER01
「糞が、くそどもが、お前等はおれの敵だ!。」
発汗上昇、眼球への血流上昇。
なお、機銃掃射やめず。
「く、さいこうだぜ。」
機銃掃射後、湖畔のボート施設にミサイル発射、これを粉砕。

LIVE-Vermilion01
「補充急いでくれ、攻撃隊の消耗が激しい。」
小隊長、補給班にげきを飛ばす。
「やつら、興奮しすぎだ!」
OPS、補給完了次第再出撃を支持。
「全域での援護作戦を開始、フォーメーション201。」
小隊長、指示。

LIVEーATACKER01
「これが、天国か。」
呟いた後、はっとなる様子を一瞬みせる。
「逃げるやつらを排除する!」
攻撃さらに信者に集中。

LIVE-Vermilion01
「あの倉庫と思われる建物を中心に攻撃。攻撃はBOX1、以後上空にて待機。」
攻撃、各機のミサイル1づつで開始。
153146:02/10/06 02:13 ID:???
遅れました。すみません。
・・・っていうか、ヒドイ改行ミス・・・鬱。

>>143 ????他さん
お言葉に甘えてレイと接触。うまく行きません。
>138〜はまだ続きがあるんですよね? 影響はしない・・・と、思うのですが・・・

>>133 最後の兵士さん
すいません、アスカ救出が成功したようなので、勝手に納めてしまいました。
攻撃部隊のLIVEはカッコ良かったです。

>>137 提唱者さん
続きをまかせていただいたのに、遅れてすみません。
すぐ(大嘘)書きます。
ので、あと少し待ってください。
・・・提唱者さんが板にいればの話。

>>144 加持さん
すごくイイです! 良かった早めに手を引いておいて。
これからもお願いします。
154黒縁メガネオペレーター:02/10/06 02:42 ID:???
参号機の勝利の後、あっけなく発令所は敵部隊に占拠された(>>134〜)。
俺たちは拘束もされず、武器も奪われないまま奴らの監視を受けている。
俺たち程度がちゃちな銃なんかで抵抗しようと奴らには痛くも痒くもないということだ。
敵部隊は何の表情も浮かべない顔で発令所の要所要所に立っている。三体の
MAGIにも近づけない。突入からかなりの時間が経った気がするが、実際は
大したことはないのだろう。場の緊張は極度に達していた。
例外は奴らのリーダーである男、いや少年だ。彼は副司令を床に座らせ、自分は
椅子のひとつにまたがって、心底面白そうに副司令を見下ろしている。
俺の位置からでは奴の顔は見えないが、副司令の表情から、どうやら奴がニコニコ笑って
いるらしいことくらいは見当がついた。くそ、優越ぶりを見せつけやがって・・・
俺は思わずコンソールの上で拳を握り締めた。が、副司令は俺に目を向けると、
いさめるように眉を寄せて首を振った。リーダーが振り返って笑い声をあげた。俺は相当
滑稽な顔をしていたのだろう。
頭に来てそっぽを向いたら、丁度伊吹一尉が赤木博士を見上げたところだった。赤木博士も
伊吹一尉を見下ろし、かすかにうなずく。伊吹一尉もうなずいて、素早くひとつのキーを
押した。たちまち両側の黒い男たちが振り向き、二人に銃を突きつける。
しかしリーダーは手を上げて奴らを下がらせた。目は副司令に向けたままだ。
「好きにさせておきなよ。もう僕らの勝ちは決まってる。それにこのまま終わるんじゃ
 あまりにつまんないからね」
渚カヲルを思わせる容貌をした少年は、実に楽しそうな顔でこちらを向いた。
「ああ、参号機を呼びたいんなら早くしてね。時間切れになっちゃうよ?」
155154:02/10/06 02:48 ID:???
>>152 最後の兵士さん
申し訳ない! 先走りすぎました!
>>147で第弐が止めたのは、攻撃部隊の一部だったということにしてください。
あくまで総本部のすぐそばにいた分ということで。勝手に動かしてすみません。

>提唱者さん
参号機が来るか来ないかはおまかせします。
「G」は・・・どうしましょうか?

そろそろ落ちます。皆さん中途半端でスマソ。
156無の船:02/10/06 04:43 ID:???
「フウイ・ノレイ様、お食事の時間でございます。食堂の方へお越し下さい」
「はい、ありがとう」
トライラックス使節団の一行は控え室から食堂へ移動した。
ノンシップの船内はさすがに重苦しい警備が敷かれている。
食堂で一行が席に着くと、テ―ブルに料理が運ばれてきた。
一行の中でも代表であるA級大使フウイ・ノ・レイの料理だけが他の随行員達のそれとは異なっていた。
何でもA級大使フウイ・ノ・レイは菜食主義者で、肉類を口にしないらしい。
フウイ・ノ・レイは食事の手を止めて、随行員達に質問した。
「ところで・・・先ほどからエヴァ・フェットとか申す者の姿が見えぬようだが、どうしたのだ?」
「ははっ、エヴァ・フェットめは日本国内の安全を確認するため、我々よりも一足先に現地入りしております」
「ほう、それで、日本国内での内乱紛争はどうなったのです? 無事に沈静化されていれば良いのですが・・・。」
「先行している主力艦隊からの報告では、現在、すでに沈静化の方向へ向かっている模様です」
「それは良かった。犠牲者が出ていなければ良いのですが・・・」
「ことを起こすには犠牲は常につきものです。綾波教団との友好関係を確立するためにはその建前として、それなりのゼスチャ―を見せておく必要があったのであり、言わばスモ―ウォ―カ―部隊と無能な海軍兵どもはそのための捨て石のようなものだったわけですよ」
「だった? なぜ過去形なのですか? 結果論ではなく?もしかしてギ―ガ―様は最初からどうなるかを予想していたとでも?」
「ギ―ガ―様やマスタ―達にはそれなりのお考えがおありなのでしょう。さすがに我々のあずかり知る所ではありますまい」
「つまり、それはA級大使である私でさえ政治屋達の道具であり捨て石であるに過ぎない、と言うことでしょうか?」
157九第司教第六位:02/10/06 05:49 ID:???
第弐へ。聞こえているだろう。外の騒ぎを沈めてほしい。これから彼等は外に出る
から。僕はこれから仕上げをしなくちゃならない。そう、彼等に対して不実に振舞
わねばならない。君との対話は一瞬で済むから楽だ。
僕は苦しい。周りの世界の色が見えてきたから。かつてはそんな物は見えなかった
のに。寄り代に興味を持ち、命令で彼女をさらってから、見えてきた。彼女は僕に
とって、吸血鬼にとっての太陽のような物…耐えられないんだ。そう、彼女の言葉
で風景に色が付いていくのに。魂の無い者は真の意味で理解しきれないのに、肉体
脳は理解しようとするから。だから僕は宿めに従う。それが魂のある君との違いさ。
そして、この苦しい心が他の司教との違いだろう。
ああ、それと僕の精神には君でも読めない部分があるだろう。これは彼の秘密さ。
僕だけが彼の事を知らされた。正直、嫌になる。…彼の理想は君の理想とも遠い。
これ以上は自分で見定めてくれ。
俺達は崩壊する教団総本部から、脱出を試みる。だが、もう少しで脱出できるという
所で、瓦礫が道を塞ぐ。すると、
「どきなさい!!」
と、いう声と共にエヴァが壁を次々と粉砕し、道を作る。そして、そんなこんなで俺
達は外に出る事に成功した。かなり変な場所に出たので、向こうにいた人々がこちら
に気付くのに時間がかかる。見た所、外も大体カタがついたようで、こちらの勝利ムー
ドだ。なぜかまだ量産機がつっ立っていて、零号機の姿が見えないのが気になったが、
とりあえず生き残れた事に一瞬安堵する。すると、いきなりの爆発音。まだ暴れてい
る奴等がいるが…ありゃ味方じゃねえか!?
そして、それに皆が気を取られた隙にそれは起こった……。
いきなり地面から螺旋状の糸のような長くて太い物体が飛び出し、初号機と弐号機に
突き刺さったのだ!! そいつは突き刺さった彼女達の腹から、侵食していく。
「母さん!!
「ママ!!」
シンジと惣流が駆け出そうとするが、エヴァ達はATフィールドでそれを止める。すると、
シンジがふとなにかに気付いたようにつぶやく。
「アルミサエル……」
その時、奴等が現れた。……例の教祖と司教だ。仮面の男の姿は見えない。
弐号機は言う。かなり苦しそうだ。
「アンタたち………」
司教は答えた……。
「確かに退いたよ、「あの場」では。そして、ここが「本番」さ」
159エヴァ・フェット:02/10/06 05:50 ID:thT6XOKR
トライラックス使節団の乗っているノンシップから単身離脱した俺は愛機の奴隷零号で日本国内に潜入した。
箱根近辺はすでに戦場と化しており、にわかには信じがたいことだったが、それは綾波教団の本部にまで及んでいる。
まさか、そんな馬鹿な・・・と、俺は思った。
そこへ、トライデント側のものだと思われる戦闘機が俺の奴隷零号に機銃掃射で攻撃してきた。
俺の奴隷零号を綾波教団側の伏兵だとでも思ったのだろう。
誤解を解く必要性もあえてない、この俺に対して攻撃をくわえた段階で同じことだ。
俺は奴隷零号を旋回させると、小型空対空ミサイルで敵機を撃墜した。
しかし、その直後、上空から巨大な影が襲い掛かって来て、奴隷零号の電子機器にノイズが走った。
直感的に危険を察知した俺は奴隷零号をその場から離脱させた。
上空から降下して来たのは翼を広げ、黒い槍を持った白い量産機である。
そして、俺にもわかるような「声」が聞こえた
「ここでの教団の敗北は決定した。さあ、もうゲ―ムは終わりだ。無駄な執着はお終いにしよう」
馬鹿な・・・そんな馬鹿な・・・味方になり得る可能性があった綾波教団が敵対勢力に負けてしまうなんて・・・。
俺はそれ以上は後ろを振り返ることもなく、奴隷零号をフルスピ―ドで飛ばして、洋上へと逃げ帰った。
奴隷零号を飛ばしながら、俺は以前、ホテルのバスル―ムの鏡に映った謎の美少年のことを思い出した。
あいつは一体何だったのだ、と・・・。
「どうせこんな事だと思ってたわよ」
惣流は彼等をにらむ。司教が答えた。
「まあね。これも仕事さ」
その時、司教と同じ声が別方向から聞こえた。変身していない渚だ。
「そいつは人間くらいの大きさの『エヴァンゲリオン』を見つけると自動的に
追うみたいだ。……あれをやるんだ!!」
それを聞いたエヴァ達はなにかを逡巡したようだ。そして、意を決したように
自分の子供達に語りかける。
「…シンジ、アスカちゃん。よく聞きなさい。これからあなた達に力を継承するわ」
「アンタ達までアタシ達みたいにはしたくなかった…けど、ここでアタシ達の力を
このまま無駄にする訳にはいかない。教祖と司教が目の前じゃアタシ達の独力じゃ
コイツを引き剥がせない」
その言葉を聞いたシンジは即座に意味を理解したようだった。そして、それは惣流
も同様だ。初号機は続ける。
「どの道、最後にはこうする必要があったわ。アスカちゃんまでこうなるのは計算
外だったけど……」
そして、シンジと惣流は、何かを悟ったようにうなずく。そして、エヴァ達は叫ぶ。
「「受け取りなさい!!」」
すると、エヴァ達の身体から、初号機と弐号機が分裂する。すると、ユイさんと惣流
博士はたちまち元の姿に戻る。
そして、シンジと惣流は目の前にやってきたエヴァの前で毅然とした顔をする。する
と、初号機はシンジ、弐号機は惣流の身体に吸いこまれて消えた。同時に、二人の
身体は光り輝く。
そして、光がおさまった後、二人は構えを取り、叫んだ。
「「変身!!!!」」
司教は二ヤリと笑った………。
そして、シンジと惣流は新たな初号機と弐号機になった。
すると、アルミサエルが碇博士と惣流博士への侵食をやめて二人の身体から抜け出し、
エヴァへと向かう。二人の博士は倒れこみ、慌てて俺の仲間が駆け寄る。
そして、アルミサエルとエヴァの間にもう一体の銀のエヴァ…何時の間にか変身した
渚が立ち塞がる。
「こいつは少しテクのいる相手だからね。前座は引き受けるよ。……それよりも……」
と、顔で向こうを指す。それは教祖と司教で、司教は告げる。
「それじゃあシンジ君……本物の決着をつけよう。……今度は全力でね…変身!!」
そして、白いエヴァ…量産機に変身する。すると、弐号機が前に進み出る。
「シンジ……コイツとはアタシがやるわ。色々と世話になったからね。」
そして、おもむろにソニック・グレイブを取りだし、構える。その声に憂いがあったよう
に思うのは気のせいか……。そして、教祖は言う。
「ならば……彼の事を見極めてみるか……」
そして、初号機と教祖、弐号機と量産機が対峙する。
教祖は足元の石を拾い、初号機に投げつける。それは途中で異様なエネルギーに包まれ
加速した。初号機はとっさにATフィールドを張るが、石はフィールドを「すり抜け」、
初号機に命中する。教祖は言う。
「ATフィールドとて万能では無い。……やはりお前はまだ不充分だ。後はまかせる。」
そう言うか、教祖は消えてしまった。起きあがった初号機に量産機は告げる。
「おや、これは失礼したね。では、「彼」と遊んででもいてくれたまえ」
すると、総本部の瓦礫から突然、ガラクタのようなロボットが現れる。
(ttp://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/tamasiitop/robotyuugoku/robo.jpg)
「これは中国で発掘された「超機人」と呼ばれる古代の戦闘機械さ。少しは歯ごたえが
あると思うよ」
すると、超機人はいきなりガニマタでコマネチをはじめた。舐めてんのかと、思うと、股間
の突基物から光線を出す。げっ…下品な。初号機も大分気分を害しているようだ。
しかし、その間に超機人は一枚の護符を取りだし、股間に張りつける。
「削岩臨」
という声(どうも股間から出るらしい)と同時に護符は消え、代わりに奴の右腕が巨大なドリ
ルと化す。そして、奴は一気に高速移動で間合いを詰める。そして、巨大ドリルはATフィー
ルドを中和し、初号機に襲いかかる。初号機はとっさにマゴロク・E・ソードを取りだし、さ
ばく。さらに、奴は立て続けに護符を股間に張る。
「爆炎臨」
ドリルが開いて、そこからミサイルが発射される。これもATフィールドを中和するようで、
初号機はマゴロクで切り払う。
シンジ…えらいの押しつけられたな……。
その頃、弐号機は量産機と戦っていた。ナギナタ状の得物…ソニック・グレイブと短めの両刃剣
が火花を散らす。
「アンタとは、ケリをつけたかったのよね!!」
「つれないね、あんなに面倒見たのに……。毎日食事を共にした仲じゃないか」
なにやら痴話喧嘩じみてるが、その口調は意外に真剣だ。やはりそれなりの確執があるようだ。
しかし、彼等の動きは凄い。これまでに見てきたユイさんや惣流博士の初号機・弐号機より…いや、
もしかすると渚の四号機以上かもしれない。そう思うとユイさんが言う。
「当然よ。あの二人ならね……。」
ユイさんと惣流博士の顔は憂いを帯びていた。

そして、四号機はチョロチョロと動き回る。アルミサエルがシンジ達の方へいかないよう誘導し
ていたのだ。そして、誘導される内に細い体が相当からまり、毛玉のようだ。すると、四号機の
口が開き、背中から光の羽根が展開する。そして、身体に浮かんだセフィロートの紋章から光の
剣を取りだし、アルミサエルに突き刺す。そして、四号機が背を向けて剣を振りかぶる背後でア
ルミサエルは爆発炎上した。
「最終臨」
どこから飛んできたのか、巨大な砲塔が超機人の股間の砲塔に装着される。そして、巨大砲塔の
ビームが初号機を襲う!! 間一発初号機は回避したが、奴が撃った方向には、河のようなクレー
ターが出来あがっている。……下品にもほどがあるぞ……。ともかく、今ので超機人にはそれなり
に隙が見える。それを見た初号機は、
「早く殺らなきゃダメだ! 早く殺らなきゃダメだ! 早く殺らなきゃダメだ! 早く殺らなきゃダメだ!」
とか言い出して、目を光らせ、顎を開き、背中から光の翼を展開させる。オヒオヒ……。
そして、初号機の足元から黒い闇が広がり、彼と超機人を囲む。ちょうど、彼等の周囲だけ、暗闇
の中、足元にスモークが焚かれているように見える空間になっている。そして、中に取り込まれた
超機人の動きが格段に鈍くなる。そして、初号機はマゴロクの刀身をひと撫でする。すると、刀身
がレーザーのように光り輝いた。また、身体も異様にメタリックに輝く。
そして、マゴロクの一閃で股間のキャノンを切り落とし、次にボディを袈裟懸けに切り裂く。
すると、超機人の体は火花を出して倒れ、爆発炎上した。その後空間が晴れると初号機は剣を構えた
まま、顎を閉じ、翼をしまった。
ちなみに、俺は爆発の間際に超機人の頭部が分離して飛んでいき、空中に開いた謎の穴に入っていくのを見た。
「さすがだ。もはや僕ではまともにやってもかなわないな。」
戦闘は弐号機が優勢だった。そして、量産機は口を開き、羽根を大きく広げる。
「アンタ…やっぱ最後までアタシの言った意味がわからないんだね」
弐号機も目を光らせ、顎を開き、光の羽根を展開する。
「わかるようにはできてない…仮にわかれば、かえって生への執着がなくなる。それが魂無き者さ」
量産機の構えた両刃剣が、槍の形に変形していく……。
「……なら、アンタの望み通り、せめてアタシが引導を渡してやるわ!!」
ソニック・グレイブの刃が増え、炎でできた風のようなエネルギーを纏う。
そして、量産機の槍が放たれる。すると、弐号機はソニックグレイブを体の正面で猛スピードで回転
させ始めた。すると、炎の竜巻が発生し、量産機に向かう。竜巻と槍はしばし激突し、弐号機が
「こんちくしょおぉぉぉぉぉっっ!!!」
と、叫ぶと、槍は竜巻に押し戻される。そして、槍は量産機自身のわき腹をえぐる。続けて、AT
フィールドを中和しながら炎の竜巻が量産機を襲い、巻きこまれた量産機は身動きができなくなる。
弐号機は竜巻を送るのをやめると、ソニックグレイブを持って走り出す。そして、光の羽根がマント
のように体を覆う。弐号機は空中高く飛びあがり、ソニックグレイブを下方に向ける。そして、光の
羽根が炎風のように変化し、更にソニックグレイブを軸に高速回転し、弐号機は炎のドリルと化した。
そして、ドリルと化した弐号機は、身動きの取れない量産機に突き刺さり、粉々に打ち砕いた。
なせか、量産機のいやらしい顔が、その瞬間、綺麗に微笑んでいる感じがした。どうなってやがる?
そして、弐号機は顎を閉じ、羽根をしまった……。
ほぼ同時に戦闘のカタがつき、俺達がホッとしたその時、四号機が叫んだ。
「危ない!!」
すると、弐号機の背後の空間に穴が開き、そこから伸びた手が弐号機をつかんで引きずり込んだのだ!!
一瞬の事で、誰も手出しができなかった。皆が呆然とする。そして、声が聞こえてきた。
「さっきのアルミサエルの教訓は生きていなかったようだな。油断大敵だ」
声のした方向……上を見上げれば、やはり九大司教…ただし、ローブが少し違う…の顔が見える。
半透明だから、幻影かなにかだろう。
「私は神聖綾波教団九大司教の、主席の座を預かっている者だ。皆ご苦労。おかげで彼女を手に入
れられた。」
ユイさんが叫ぶ。
「まさか!? 最初から!?」
主席は答えた。
「ああ。具体的には碇シンジが碇ユイ…お前と再会した時からだよ。予定が遅れに遅れてさすがに私
も焦ったぞ」
すると、初号機が、顎を開き、光の羽根を展開してマゴロクで斬りかかる。しかし、幻影はすり抜けて
しまう。すると主席は言う。
「フフフ、威勢がいいな。力を手に入れて、さしずめスーパーシンジとでも言ったところか」
すると、怒りのあまり声にならない叫びをあげてまたもや初号機が斬りかかる。そして、今度は…なんと
幻影が血を吹いた。
「……よもや、空間を超えてオレ…私を傷つけるとはな。いいぞ、そうやって覚醒していくがいい。
……さて、お前達は我等の元へこなくてはならない。同一化で力に覚醒したセカンド・チルドレンはフォー
ス・インパクトの鍵になりえる一人なのだ。放置する事はお前達には許されんのだ。彼女がどこにいる
か解らぬお前達ではあるまい。クククククククク……」
そう言うと、主席の幻影は消えた。後には無力感にさいなまれた俺達が残された。
167トライデント兵士1<9 /9Bパート>:02/10/06 05:57 ID:xQdWekrX
追記:
ユイさんと惣流博士はもはやエヴァにはなれず、融合もできないそうだ。ただ、戦闘技術はある程度体が
覚えているらしい。
そして、初号機との同一化により、今度はシンジが単独でエヴァになったり融合できるようになったらしい。
渚が戦闘中姿を消し、近くの山で十二対の翼を持つ、白い零号機という、謎のエヴァと話しているのが目撃された。
例の便利屋は、トライラックスの件での功績で今回のN2での攻撃未遂事件は不問に処される事になった。
168157:02/10/06 06:06 ID:???
えー、とりあえず、総本山の方の続きを書きました。ここまで来るのにこんなに
かかり、こんな長いネタになるとは思ってもみませんでした。とりあえず、総本山
での綾波教関連はここで決着です。今後の戦いはありますが(藁
ええ、さすがに疲れました。とりあえず、弐次席さん、六次席は最後の戦いの前に
メッセージを送っています。まさかここまで生き延びるとは予想外でした(藁
で、まあ、本部の参号機も…お願いしたい所ですねえ。
ちなみにエヴァは合一化によって、エヴァと契約を結びし者とパイロットが同時に
存在しなくなったため、ここからはパイロット単独で動けます。(参号機は別です
けど)
169エヴァ・フェット:02/10/06 06:52 ID:thT6XOKR
日本近海の洋上で戦闘準備を整えて待機していたトライラックス艦隊に合流した俺は、甲板の上でのん気にコ―ヒ―なんぞを飲んでいるいかつい顔をした大男を見つけると、大声で怒鳴りつけた。
「おいこら、そこの肺ガン野郎! 何やってやがった! てめえがモタついてる間に綾波教団の本部は壊滅してたぞ! おかげで俺が提案した同盟の件もパアじゃないか!」
すると、スモ―カ―大佐は俺をにらみ返し、
「何だと! てめえこそギ―ガ―に雇われてるだけの傭兵のくせに俺に偉そうに指図なんかしやがって! てめえを何様だと思ってるんだ!」
とがなりたてた。
「質問に答えろ! お前、肝心な時に何やってやがったんだ!」
「てめえなんかの質問に答える義務なんかねえや!」
「この役立たずの能無し野郎め!」
「おう! 俺のことを役立たずの能無しとぬかしやがったな!」
  (以下略)

まあ・・・大人気ない話だが、俺も自分が提案した同盟の件が台無しになってしまったものと思っていたため、頭に来ていたのだ。
俺とスモ―カ―が殴り合いのケンカになりかけた所を他の兵士達に止められ、そこへ提督が来て状況が変わったことを説明してくれた。
それによると、艦隊が日本に上陸する直前になって綾波教団側から緊急連絡があり、
「ある作戦のため、わざと敵対勢力との抗争に負けたふりをして教団本部を投棄するので、トライラックス側も今回は手出しせずに待機していて欲しい。
なお、使節団の方は教団本部ではなく、他の施設で受け入れる用意があるので、追って連絡する」
と伝えられたのだそうだ。
何だ、そうだったのか。よかった。これで俺も提案者として恥をかかずに済むというわけだ。
170便利屋スズキ(格納庫):02/10/06 10:05 ID:???
暴動も落ち着いたし壊滅した綾波教の本部を見物に行くか。
置物と武装一式を後部座席に載せて(対戦車ライフルetc)
武装は今回は空対空ミサイルと機銃だけで問題ねえか。
メインシステム立ち上げ、エンジン起動、
燃料節約のためとはいえ通常離陸はしんどいが
この際仕方あるまい行くぞ、とにかく出撃だ
171厚木基地最後の兵士:02/10/06 14:20 ID:???
LIVE-Vermilion01
「攻撃は終了、各機空母へ帰還。」
隊長機、指示。
全機それに従う。

LIVEーATACKER01
「まだ、敵だ!」
隊長、他の機に指示、レーダー、赤外線などに微弱な反応>>170
「あの敵も、ぶっ壊すぞ!」
かなりの錯乱状態を推測。
発汗、紅潮おおし。
空母の制止命令、きかず。
攻撃を開始する。
172171:02/10/06 14:21 ID:???
便利屋さんへ
攻撃隊撃墜してかまいません。
そのショックでサブリミナル解けるようにでもしますから。
173便利屋スズキ(飛行中) :02/10/06 14:47 ID:???
もうじき綾波教本部か
ビー!ビー!ビー!
今のご時世に敵戦闘機からのレーダーロックだと(>>171
欲張って外部ハードポイントにもミサイル積んだのが失敗だったか
相手には悪いが仕方ない。
攻撃システム作動、敵全機にロック、ミサイル発射!
・・・・・・・半数撃墜か
すまねえな、コッチもまだ死にたくはないんでね
武装も尽きたし会社に戻るか。
ランサーの言う通り、ここには隔壁がない。楽に降りて来れた。狭いのが難点だが、いたしかたあるまい。
「第四層に入った。ここから先、配管通路は第二発令所から大きくそれている。
 すぐ先に通常通路へ降りれる場所があるからそこから行く」
「OK。しかしよくそんな細かい所まで覚えてるな」
「任務を果たす為だ。当然の事だろう」
お堅いねえ、相変わらず。作戦執行能力の高さは認めるが。
通路へ移るハッチが見えてきた。鍵はかかっていない。
すばやく開けて下へ降りると――――
「もうお前達の好きにはさせん」
一瞬、赤いサングラスをかけた男が見えた。
こ、こいつは…
その答えが出る前に、俺と残りの黒服は紅い光に包まれていた。
「くっ!? 何が起こった!?」
降りようとした途端に爆炎が開いたハッチから吹き上がってきた。
「そこに居るのは解っている、降りて来い」
ハッチは使わずに壁をぶち破って降りると、そこにはあの男が居た。
「光栄だな、噂の『G』に逢えるなんて。今は碇ゲンドウ総司令官と呼んだ方がいいか?」
「好きなように呼ぶがいい。お前に残された最後の自由だ」
ゲンドウがゆっくりと右手をこちらに向ける。面白い、俺の本気を見せてやろう。手中のアダムが目を開く前に、一気に間合いを詰める。
右のアッパーを放つが紙一重でかわされた。
「丁度口の周りの不精髭を剃りたかったのだ。助かる。
 100円カミソリの方がよっぽど剃り味がいいが、贅沢は言えんな」
「ほざくな!」
相手を舐めきった態度に猛攻撃を途切れなく仕掛ける。
真っ直ぐに延びた通路が100m、200mと槍の一撃一撃に破壊されていく。
ゲンドウは風のように全てをかわし、髭剃りを終えた。
「これで以前の通りにもどった。感謝するぞ」
「くっ……」
力量の差が圧倒的だ、このままでは勝てない。
仲間から預かった物も含めてアンプルを5本取出し、首筋に射ち込む。
理性は失っても構わない。俺は任務遂行を選ぶ。

意識を失う直前、俺はゲンドウのつぶやきを聞いた。

「愚かだな、わずかに残された勝機を自ら捨てるとは」
黒縁メガネ他を書いてます。都合により今はネタカキコできそうに
ありません・・・夜には来るようにします。

>提唱者さん
>>154では中継ぎ程度しか出来なくてすみません。参号機はどうしましょうか、
自分の中では一応零号機(>>151)と合流して発令所に戻らせるかな、と
思っていましたが(ボーイさんとの絡みも可能なようなので・・・)
実際どうするかは、お任せします。

>>168 ????他さん
第六、いなくなっちゃいましたね・・・>>157は不覚にもぐっと来ますた。
では、時間系列的には
  >>157>>146、>147、>151→>>158
ということになるんでしょうか。

あんまり言えなかったけど、エヴァ・フェットさん、便利屋さん、最後の兵士さん、
旧東京の方々、みんなすごく面白いです。久しぶりにワクワクしております。
では、また後で。
最上段、厳重にロックされたドアが吹き飛ばされる。
吹き飛ばされたドアが司令代行を傷付けないように、僕はATフィールドを展開した。
味方殺しも面白いけどね、この御老体には最後まで残っててもらわないと。
生い先短い命の前で、まだわずかしか生きていない者達の命が奪われる。
実に不条理でいいと思わないか?
「気をつけてもらわないと困るよ。エヴァ君……参号機君の方がいいかな?
 後少しでこの司令代行を殺す所だったんだから」
おや? あまりの衝撃に何も喋れないのかな? まさか敵が味方を助けるとは思ってなかったようだね。
「……もしかして喋れないのかい?。まあいいさ、よく来てくれた。
 参号機君、僕と遊ぼう。君が勝ったらここの人々を解放することを約束しよう。
 仲間にも手出しはさせない。上からの命令は絶対だからね。安心していいよ。
 ルールは一対一という事以外、何もない。君達の方が破る可能性が高いだろうけど」
くくくっと思わず笑ってしまったよ、数の上では君達の方が有利だ。そうしないはずがない。
「……罠ね」「そんな誘いに乗っちゃだめだ!」「くそっ……」
いろんな反応が見れるのもこの人間大の参号機のおかげかな。感謝しなきゃ。
「どうする? 僕の遊びに付き合ってくれるかい?
 ……悩んでる時間はあまりないよ、僕の他の仲間は任務最優先だからね」
エヴァは構えると一足飛びに攻撃を仕掛けてきた。
思ったよりも頭がいいようだね。こんな所で重火器は使えない。
MAGIやスクリーン、それと幾人もいる仲間達を破壊する訳にはいかないだろう。
狙い通りだね。
大きく振りかぶった右の拳を、わずかにATフィールドを展開し、自分の左側に流す。
派手な音を立てて構造物と一体化したデスクを破壊する。
左の拳が襲ってくる前に宙に飛びあがる。下から見上げられるのは気持ちがいいものなんだね。
だから権力者は高い所が好きなのかな?
エヴァの背中に光の羽が生え、高速で向かってきた。これは受け止め切れないね。
右に体を傾かせると、髪の毛が乱れた。Uターンしてエヴァが戻ってくる。
右、左、蹴り、左、左、右、お、その蹴りはフェイントだね? あまりにも見え透いてるよ。
目をつぶってでも避けられるね。戦闘レベルがあまりにも低いよ。
「敵側に地の利があるなんて……」
そのつぶやきに思わず笑みがこぼれる。
「どうして当たらへんねん!」
思わず目を見開いた。この声、少しなまってるけど女の子かい?
だったら大人の僕がエスコートしてあげないと失礼かな。
ATフィールドによる空中散歩を一時的に解き、少女の仲間が最も多い最下段へ降りる。
風が頬を撫でていくのが実に気持ちいい。上を向くと、一直線に彼女が向かってくるのが見えた。
着地と同時にすばやく後方に飛ぶ。自重を上乗せしたエヴァの拳が第二発令所をわずかに揺らす。
左、蹴り、み…… バックステップで避ける僕の頬に傷が入った。
彼女の両手には何時の間にか刀身が輝くナイフが。これでリーチを稼いだんだね、少しはやるじゃないか。
数秒のうちに彼女の攻撃にバリエーションが増えた。間合いに応じて手に持っている物が手斧にも槍にも変わる。
ここまで無傷だった軍服にも、破れが目立ってきた。
これほどの戦いの中で成長を見せるとは、僕もそろそろ危険だね。
よし……彼にしよう。
「くっ……」
避けきれなかったように見せかけて怪我を負っていき、追い詰められたフリをする。
ざっと見回した瞳には希望の色が見え始めていた。そろそろ狩り時だね。
よろめきながら壁に体を押し当て、血の流れる右腕を左手で押さえる。
呼吸の乱れを演出するのも忘れない。
「これで止めや!」
大上段に構えた槍が一気に振り下ろされる、しかしそれは僕には当たらない。
左に体をひるがえす。
「逃がさへんで!!」
そして、来たるべき追撃をかわした。最高の形で。
「……え?」
刺された方も、刺した方も、まだ理解していない。
「あ…血が?………ちゃん…」
ずるりと槍が抜け、乾いた音を立てた。
まともに言葉も交わさずに、脇腹に3cm程度のスリットの入った黒縁メガネの男が血を吹いて倒れる。
刃の部分しか刺さらなかったのがわずかに残念だ。
「え……あ、い………」
震える彼女に駄目押しの一撃を上げよう。
彼女の背後に居るのは、そう。倒れた彼をほのかに思っていた女と、彼の想い人。
ちょっとだけ銃を構えているその手を借りるよ。
二人合わせて四発の銃声が、少女の背後を襲った。
辺りが静まり返った。誰も何が起きたか理解していない。
「……ミサ、トはん?」
ゆっくりと、エヴァが振り返る。
対使徒用の特殊弾頭だったのだろう、エヴァの背中と腕と脚に体液の流れを確認できた。
「違う、違うわ。私じゃ……」
全てを聞き終わる前にエヴァの変身は解け、一人の少女が倒れた。
もう一人の射撃手は、少女に何もこたえずにその場にへたり込んでしまった。
「もうイヤー――!!!」
発狂した女の一人が叫び声を上げる。
「いっそ殺してくれ!! もうこんなの見せないでくれ!!」
男の一人が声を悲痛に叫んだ。
「ク、ククククク……アハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!
 僕の勝ちのようだね。まさか仲間に撃たれるなんて思いもしなかっただろう」
「あんたよくもっ!!」
だから当たらないって。弾を撃ち尽くしても引き金を引くその姿がこっけいだ。
「私が殺してやるわ!」「やめなさいミサト!」「イヤ!離してよ!離してよリツコ!!」
「やめなさい!!!」「どうして止めるのよ!」
特攻しようとした葛城一佐とそれを止めた赤木博士に微笑を返してと。
さて。面白い事も終わったしな。ランサーとエリートには悪いけど、仕事を済ませよう。
進行の遅いあいつらが悪いのさ。
「お楽しみも終わったし、仕ご……」
命令を出そうとした時、上から爆発音が聞こえ、多量な肉片が降ってきた。

まさか! 最上段に目を向けると、その男が現れた。
「碇ゲンドウ……何故ここに? そんな馬鹿な。どんなに急いでもまだ日本へ移動中のはず!」
「見くびってもらっては困るな。皆を解放しろ! お前達の負けだ!!!」
激しい怒号が発令所全体を震わせた。奴の目は怒りに満ち満ちている。
くっ、上側の連絡途絶、ランサーやエリートが来なかったのも奴の仕業か。
しかたがない。任務の半分も達成できてないけど、誰も文句は言わないだろう。
「そうだね。僕達の負けは確定した。どうやら時間切れのようだ」
ポケットから発信機を取出しすばやくスイッチを入れる。
辺りがふっと闇に包まれる(前スレ壱>834)
「何!?」「何が起こったの!?」「供給電力急激に降下!!」
「今回はこれで退却させてもらうよ!
 機会があればまた会いましょう、赤木博士。葛城一佐。そして碇司令」
自慢のATフィールドをフルパワーで搾り出し、一直線に地上へと天井を貫き穿孔する。
「グワッ!」「ギャア」「グフッ!」「ゴホッ」
もちろん、余計な事を喋られないように自分の兵隊は殺しておいた。
なかなかに楽しめたよ、ネルフ諸君。
本当にまた逢いたいね。
183182:02/10/06 17:08 ID:???
>トライデント兵士1さん江
総本山の展開ほんとに乙彼〜。萌え……否、燃えました。
(元)超人二人はこれで裏方かな?流れによりますね。

>黒メガネさん
>>176にてお任せされたんですが、まずはすんません。
一気に引き際まで進めちゃいました。「G」も出して。
それといろいろ怪我させちゃったし。
名もなき職員だと殺す展開になりそうだったので……すんません。
傷はきっと浅いです。
あ、やられるのがまやちょむにならなかったのはボーイの趣味です。
184182:02/10/06 17:24 ID:???
ああ、しくじってる!?
ミサトは前線司令部に居るじゃん!!
探したけど、出番がなかったみたいなので、こっちに居たって事にしたらダメかな?
ダメでしょうか?
えー。トライデント兵士他書いてる者です。今戻ってまいりました。
で、急ぎのレスをば。

>>184
ええ、ミサトさんの件はかまいません。諸事情で出番カットする事になりましたし。
で…ふと思ったのですが、ボーイ君追撃してかまいませんかねえ?
今なら追撃しそうな奴が一人と、黒縁メガネさんの判断で本部に向かってる奴が一人
いるんですが……。(藁
あ、ボーイ君を生存させたいならこれやりませんので。どうでしょうか?
186184:02/10/06 17:42 ID:???
>>185
ミサトの件、解りました。ありがと御座います。
ただね、前スレ弐>647に黒メガネ氏の見送りセリフが…
黒メガネさん、重ね重ねスミマセン!!!

ボーイ君は「殺したり」しなければ次の展開を考えます。
捕虜になるのはちょっち勘弁。
それ以外は書いたもん勝ちでけっこうです。
187加持リョウジ:02/10/06 18:15 ID:???
踊り狂っている連中を相手にして、さすがの俺も疲れてきた。少し休憩しよう。
道端に座り、タバコを一服。フー…俺も、もう年か?なんてね。
ケン王の奴らの発砲音がときどきパンパンと響く。あいつら町を鎮めるためとはいえ、
危なっかしくてしょうがない。危うく俺に弾が当たりそうになったりするんだもんなあ。
ちゃんと狙って撃てっての。味方を撃つんじゃないっつーの。
でも、ケン王軍団の活躍もあって、だいぶ町も落ち着いてきた。もう一息って所か。
俺が一服していると、ヒカリちゃんがきょろきょろして歩いてきて、俺を見つけると
小走りで傍にやってきた。
「加持さん!休憩もらったんです。ラーメン作ったから、来てください」
「良かった。俺も丁度、腹が減ったところだったんだよ」
ヒカリちゃんと一緒に仮設の炊き出し場に向かう。炊き出し場は夕闇の中
白い湯気がもうもうと立ちこめていて、ラーメンの旨そうな匂いとあいまって
俺の食欲を一気に昂ぶらせる。
ニンニク臭が鼻の奥を刺激し、俺は思わずごくっと喉をならした。
「凄いニンニク臭いラーメンだな」
「ニンニクたっぷりのラーメンなんです。なんでも町奉行さんのリナって子の
好物らしくて。ニンニクラーメン、チャーシュー抜き…」
「へえ。俺も匂いの強い食い物は好きなんだよ。精力もつくし、良い。
洞木さんも、怪我人の手当てやら炊き出しやらで疲れたろう」
「そんな、鈴原とかアスカから比べれば、こんな事くらいどうって事無いですよ!」
と言った直後、ヒカリちゃんのお腹がグルルルルル〜!!という音を出した。
ヒカリちゃんの顔が赤くなった。そして、俺達2人は大笑いした。
「さあ、胃が催促してる事だし、食おうか」
「「じゃ、いただきまーす!」」
188185:02/10/06 18:19 ID:???
>>186
ええと、しばし考えました。まあ、捕虜になる事はありません。この状況なら
倒すか、結局取り逃がすかですし。
今後の展開があるのなら、ボーイ君が生存の形で追撃戦をやろうかと思います。
189加持リョウジ:02/10/06 18:30 ID:???
ヒカリちゃん手製のニンニクラーメンはとても旨かった。こんなに
責任感があって、料理も上手い彼女がいるなんて鈴原君も幸せなやつだ。
女としての器量は、葛城とは月とスッポン…
そんな事を思いながらヒカリちゃんとラーメンを食っていると、遠くから聞こえて
いた爆発音がいつのまにか聞こえなくなっている事にふと気がついた。
本部の方からも、綾波教本山の方からも戦闘音らしいものは聞こえない。
戦闘が終わったのだろうか?それとも、一時の小康状態か?
「みんな、無事だよね…」
ヒカリちゃんが呟く。
俺は小型暗号無線機をポケットから取り出し、ファイン=プットのバンドに
チューナーを合わせ、暗号メッセージを送信した。
【至急】
【ネルフ本部及ビ綾波教本山付近ノ状況情報ノ提供タノム カジ】
ファイン=プット―――トライラックスの諜報部員。俺のかわいい後輩だ。
なぜトライラックスに後輩がいるか。俺はネルフ・トライデント所属加持リョウジでもあり、
トライラックスの諜報部所属・加持リョウジでもあるからだ。
日本及び主要組織の動向をトライラックスに伝えるという任務を一応は任されている。
まあ、ファイン=プットは俺が多重スパイだなんて事はもちろん知らないわけだが…
ファイン=プットからのメッセージが返信されてきた。
【ネルフ本部:謎ノ部隊ヲ排除・碇ゲンドウ所在ヲ確認・詳細調査中】
【綾波教本山:ネルフノセカンドチルドレン奪還作戦ハ失敗・セカンドノ生死不明】
【プット】
「加持さん、これ、なんて書いてあるんですか?」
ヒカリちゃんが暗号機のモニターを覗きこんで言った。
「うーん…ネルフ本部の方はとりあえず収まったようだ」
「じゃあ鈴原も大丈夫…!!」
「おそらくはね。ただ…」俺は顔を曇らせた。
「アスカを取り返すのは失敗に終わったようだ。」
「そんな!じゃあアスカ…まさか、まさか、殺されちゃった…?」
「それは無い。」俺は冷静に、ヒカリちゃんを落ち着けるように言った。
「奴らはまだアスカが必要なんだ。目的を達する為の道具として、ね」
190加持リョウジ:02/10/06 18:47 ID:???
ガサ、と背後から気配。振り向くと、黒服の男が3人並んでいた。
黒のスーツ、黒の帽子、サングラス…上から下まで真っ黒だ。
「キャッ!!」ヒカリちゃんが悲鳴を上げ、俺にしがみついてきた。
「(=゚ω゚)ノぃょぅ来たか、早かったじゃないか」
俺は手を上げ、黒服3人に軽く挨拶した。
「できればラーメン食い終わるまで待ってて欲しかったなあ。
…っておまえらにそんな気が利く奴はいねーかぁ…おまえらも、食うか?」
「MIB(メン・イン・ブラック)No.4加持リョウジ、任務ご苦労」
俺の皮肉には答えず、3人の中で最もガタイのいい黒服が言った。
そう、俺はネルフ・トライデント所属兼・トライラックス諜報部所属兼
そしてMIB(メン・イン・ブラック)所属の加持リョウジでもあるというわけだ。
「この子が6thか?」
「そうだ。洞木ヒカリちゃんだ。手荒な事はするなよ」
「ふん。ではイタリアまでご同行願おう…」
ヒゲでチビの黒服がヒカリちゃんの腕を掴もうとした。ヒカリちゃんが
それを振り払って、俺の腕に逃げる。
「加持さん!な、なんですか。この人達…」
「心配するな。俺の仲間だよ。見た目はちょいと怖いけどね。これから俺達は
イタリアまで行く。洞木さんも来て欲しいんだ。いや、乱暴な言い方になるかも
知れないが、君に断る権利は無い。無条件で来てもらうよ。ごめんね。女の子に
無理強いするのは俺の趣味じゃないんだけど…」
訳がわからないという顔で、ヒカリちゃんが俺の顔を凝視する。
「な、何で…?どういう事…?加持さん、あなた、何者ですか…」
「わけはまだ言えないんだ…すまない」
そう言いながら、俺はすばやくヒカリちゃんに睡眠薬を注射した。
即効性の睡眠薬だ。ヒカリちゃんはすぐに眠ってしまった。
「ではいくぞ。加持。飛行機はこっちだ」
「ああ」
俺はヒカリちゃんをおんぶして、黒服の男達についていく。
鈴原君…ちょっと君を騙す事になっちまったが、借りは後で返す。ヒカリちゃんは
俺がちゃんと守るから、君も生きていろよ…
加持です。

この前来たばっかなのに、明日から2週間ほど、仕事が忙しくなるので書き込みが
できそうに無いです。まあその関係で無理矢理2人をイタリアに向かわせたわけです。
加持とヒカリは完全放置でも適当に登場させてもどっちでもいいです。
いちおう「暗号無線機を使える」「あちこちの組織の多重スパイ」という事に
しておいたんで、なんかあったら使ってください。
せっかく面白いスレ見つけたのに、しばらく参加できなくなるなんて悲すぃです。
192ネルフ保安部員:02/10/06 18:58 ID:???
正直、俺は混乱していた。発令所があの少年に占拠され、鈴原妹の参号機が入ってき
た所までは冷静な思考で認識している。次に起きた事…参号機が日向一尉を刺し、続
いて葛城一佐と伊吹一尉が参号機を撃った……。そして、今まで行方不明…葛城一佐
の前に現れた事はあるが……だったネルフ司令、碇ゲンドウ……。そして、発令所は
闇に包まれる。次に轟音。何が起きた!?しばらくすると、発令所に明かりがさす。
光源は司令の所。彼がなにかの力で明かりをつけているのだろう。彼は日向一尉と鈴原妹に手をかざしている。
「致命傷は逃れている。傷は治したので、日向一尉の方は体力が戻れば大丈夫だろう…
だが…」
その時声が聞こえた。
「だが…なんです?」
いつの間にか、フォースチルドレン、鈴原トウジが来ていた。暗さで表情は見えない。
「エヴァでいる事に限界が近づいているのだ。この子は本来エヴァである事に向いていな
い。にも関わらず無理に戦い、肉体にも精神にも傷を受けた。そのために力の拒否反応が
出ているのだ。」
鈴原兄は答えた。
「……今さらあんたらにグダグダ恨み言は言いまへん。なにか手えあるんですか?」
司令は彼の方を向き、答えた。
「力の継承の事は聞いているか?」
「一度だけ。けど、その時は本人が拒否しよりました」
すると、司令は鈴原妹に手をかざし、覚醒させ告げた。
「今の話が聞こえていただろう。君が兄を案ずるのはわかるが、もはや君は限界だ。わかるな?」
そして、鈴原妹はうなずく。すると、彼女の体から参号機が抜け出てきて、鈴原兄の前に立ち、
そして吸いこまれた。すると、彼の体が輝きだし、右足の義足が吹き飛び、新しい足が生えてくる。
司令はニヤリと笑い、告げる。
「今ならまだヤツを追う事はできる」
すると、鈴原兄は不敵な顔でうなずく。
「ええ…逃がしゃしまへんで……」
そう言うと、叫んだ。
「変身!!」
彼は新たな参号機になると、光の羽根を展開し、敵の空けた穴から外を目指し、飛んでいった。
司令はつぶやいた。
「すまない……」
193便利屋スズキ(社屋内) :02/10/06 19:17 ID:???
インスタントじゃなくて本物のラーメンが食いたいな
監視衛星からの報告は・・・・・・今は使用されて
いない空港に未確認の輸送機がいるだと、
この熱反応は暖気運転中か、
こりゃ明らかに怪しい。
一応追跡プログラム作動させとくか
194ネルフ保安部員:02/10/06 19:21 ID:???
零号機パイロットから提供された零号機の記録映像と、当人達の証言から判明した事実だ。
零号機パイロット、綾波レイは本部の救援のための帰還途中、本部から飛び出した不審
人物を見つけ、捕獲にかかった。零号機で牽制し、次に生身で飛び出して変身し、地上
に叩き落したのだ。しばしのにらみ合いの後、参号機が到着し、羽根をしまう。
「みつけたでぇ……。ひとんちの米びつに砂撒くような真似しくさって生きて帰れると
おもっとんのかい!!」
その声が男性の物である事に「ボーイ」と呼ばれたそいつは驚く。
「綾波、こいつが逃げへんよう牽制しといてくれや。わしはこいつをぶっ殺さな気がすま
んのや!!」
その後の戦いは、発令所での戦いからは想像もつかなかった。参号機はボーイの動きを完
全に見きり、素手で圧到していく。司令に言わせると、彼の方がエヴァとしても戦士とし
ても適性が高い、高い闘争本能(これが妹は薄かったらしい)、かつての第十三使徒事件の
影響の顕在化…などの要因はあるらしい。なによりも「気迫が違う」と、先に言ったのは
葛城一佐だった。殺された、ネルフの人員のため、トライデントの人員のため、自分自身
のためと攻撃を加え続ける。そして、最後に妹のためと放った飛び蹴りが、ボーイを近く
の谷に叩き落し、谷から爆炎があがる。
「やったか!?」
参号機は言った。すると、沈黙していた零号機が、おもむろに谷底にポジトロンライフル
を撃ちこむ。彼女は言う。
「……外したわ。誰かに邪魔されたみたいね。今の爆発も火薬による物よ」
どうやら逃したようだが、参号機は強化されたようだ
195192:02/10/06 19:25 ID:???
と、いうわけで参号機のランクアップ&追撃戦を書いてみました。
みなさん、本当に楽しませていただいています。
これから、またしばらく抜けますが、後よろしくお願いいたします。

尚、エヴァの序列は、
初号機>弐号機>>四号機>>参号機>零号機
に変化しました。ただし、遠距離では相変わらず零号機が強いです。また、AT
フィールドの細かいコントロールは四号機が一番です。
196192:02/10/06 19:28 ID:???
あ、194の邪魔をした誰かは特に考えていません。どうも片手落ちですいません。
197町奉行:02/10/06 19:35 ID:???
しまった。
加持とヒカリって娘が消えちまったか。
見慣れない黒服をみたって密偵の一人がいってやがったな。
ちっと目を離した隙にこれか。
やつめ、あいかわらず危ない橋をわたっているようだが。

まあいい、子供を殺すような真似はすめえ。
リナ、ここも一段落だ、おめえもちっとやすんでろ?
なに?、自分じゃない痛みを感じるようだって?
疲れてるだけかもしれねえ、休んでも同じならもう一度俺にいえ。
198厚木基地最後の兵士:02/10/06 21:41 ID:???
状況報告
我々ランドマスターチームは現在山間部を縫って移動中。
2号の損傷はメーザー搭載部の破損がもっとも酷いが移動は可能。
その他の機能に異常なし、ただし残存戦力はわずかなミサイルとニュートリノビームガン
だけがたよりの状況。
ライフル等銃器の弾丸も少ない、敵に会わなければ問題はないレベルと思われる。
死亡無し、重傷1名、軽傷多数。
重傷者は綾波レナ臨時少尉。
敵改造騎士に受けた胸部の傷は致命傷ではないが、かなりの裂傷となっている。
腕部、脚部の裂傷も多数あり。
意識ははっきりしているようだが、怪我による発熱あり。
胸部の傷は止血しているが完全に止血にはいたっていない様子。
本隊の衛生兵と、搭載している医薬品では完全な治療は難しい。
装甲のおかげで致命傷にはならなかったようである。
なるべく危険地帯を避け、帰還する予定である。
199教祖様(移動中):02/10/06 21:49 ID:???
西に向けて移動するトラック群。
その先頭車両の座席に赤眼鏡髭男と仮面の男が座っていた。

ガーゴイル『総本山の破棄か・・・・・。』
教祖  『すでに設備や物資は京都に移動してある。』
ガーゴイル『しかし、EVA量産機の損失、司教の欠員はバカにならないぞ。』
教祖  『問題ない、被害は主戦力の1割にも満たない。次期戦力も整いつつある。』
ガーゴイル『発掘兵器の量産化、シズラープロジェクト。 しかし約束の刻までに間に合うのか?』
教祖  『こらより、相手の陣営の被害が大きい。オマケに彼等に援助していた都市にも被害があったようだからな。』
ガーゴイル『向こうが建て直している間に、こちらのシナリオを進めるか。』

仮面の男は後ろに連なるトラックに目を移す。

ガーゴイル『しかし、この荷物は何とかならんのか?』
教祖  『大切な文献だ。』
ガーゴイル『全部マンガ本だろっ!! こんな物捨ててしまえぃっ!!』
教祖  『な、何をするっ、ボックンの大切なコレクションだぞっ!!。』
200教祖様(移動中):02/10/06 21:52 ID:???
あまりに引き際が良すぎたから こんな話にしてみました。
できたら教祖を使うなら『チビマル子ちゃんが始まる時間なので失礼させてもらう。』ぐらいの捨て台詞を入れて欲しかった。

シズラーは星三号型縮退炉搭載の量産型バスターマシーンです。
あと、カズミ&ノリコのペアは寝返るような尻軽女にしないでやって下さいね。
次々にヘッドホンとバイザーが置かれていく。
「終わりだな……」「ああ」
ここまで残っていたのは私を含めたった五人。
ほとんどの者は1時間も前にこの部屋を去った。
もはや見るべきものは残っていない。
95%のカメラとマイクが破壊され、電磁波発生源も残骸を残すのみだ。
「けっこう面白かったな」「俺、久し振りに泣いちゃったよ」「まあまあだ」
ほとんどの参加者がこの「祭」に対し好感を持った。
本祭に向けての英気も養えたことだろう。
今からは劇で言うなら幕間だ。次のクライマックスに向けての準備をする。
我らのほとんどはさしずめ大道具、舞台を盛り上げるための背景やちょっとした物に携わる。
しかし今度はそれだけでは満足しないだろう。
全ての参加者は動くはずだ。フィナーレは狭い舞台一杯に人が蠢くだろう。
観客席をも巻き込んで。

202黒縁メガネオペレーター:02/10/06 22:28 ID:???
ああ・・・何だ・・・光?
俺・・・どうなったんだっけ・・・
気が遠くなる前、銃声が聞こえた・・・俺のすぐ傍で・・・
鈴原君の妹さんは・・・無事なのか・・・みんな・・・は・・・? 

俺は目を覚ました。白い天井と、天井に向かって伸びる点滴の管が見えた。
ネルフ本部施設内の病室らしい。誰もいない。起きあがろうと身動きすると、
脇腹に鈍痛が走った。しばし悶絶する。
ああ、俺、味方の邪魔しちゃったんだっけ・・・しかも一番ブザマな格好で。
あの後どうなったんだろう。俺がこうして病室にいるってことは、たぶん
そう悪くない結果になったんだろうな。みんなはどうしてるだろう・・・
俺はふと横を見た。頭を動かす分にはあまり痛まない。白い病室の、俺の寝ている
ベッドの脇に、誰かが置き忘れていったらしいノートパソコンがあった。あるいは
マヤちゃん辺りが気を利かせて置いていってくれたのかもしれない。
苦労して起きあがると、俺は何はともあれPCを起動させて本部のシステムに
アクセスした。状況を知りたい。いつもは現状を知らせる側の俺が何も知らない。
時間をかけて、閲覧できる情報を読んだ。
簡単に言えば、本部のみんなは助かったらしい。もちろん、多くの人が死んだ。
しかし敵にもかなりの損害を与え、残存兵力も敗走したという。とりあえず危機は
脱したのだ。俺はひとまずほっと息をついた。
本部施設の損害状況はひどいものだった。大半のゲートや通路は破壊され、残っている
ルートは逆にベークライトが詰まっていて使用できないという有様だ。すべてが元に
戻るには相当な時間と労力が必要だろう。ああ、これじゃまるで使徒襲来の後だ。
第弐発令所にいたメインスタッフは、負傷者もいるが(俺もだ)、全員命に別状は
なかった。そう、鈴原の妹さんもだ。ただし彼女は当分緊急処置室を出られないという。
彼女の持っていた参号機の力は鈴原君が継承したようだが、結局子供たちに負担を
強いるのは同じだ。もっと俺たちに力があったらと、つくづく思うよ・・・
考えているうちにまた眠くなってきた。薬のせいだろう。俺はPCを切って、
ふたたび横になった。次第に天井が見えなくなってくる。
病室の扉が開いて誰かの声がしたような気がしたが、そのとき俺は既に眠りに落ちていた。
203便利屋スズキ(社屋内):02/10/06 22:29 ID:???
謎の輸送機の監視を続けているが、
移動進路からてっきり中国の連中だろうと踏んでいたが
予想と違い元中国を通り過ぎて今も飛行中だ。
この進路から推測すると最終目的地は中東もしくはヨーロッパ
である事は確実だろう。
奴らが目的地に到着すればいくらでもアタリは付けられる。
しかし偵察衛星からの画像に写った。輸送機に乗り込んだ
黒服の男どもと女の子は一体何者なのだろうか?
204ボーイ(移動車両内):02/10/06 22:51 ID:???
「惨めな姿だな。AngelArmsともあろう者が」
「………解ってるのに言われると、余計に怪我に染みるね」
帰り道に零号機に遭うとは思いもしなかった。
それよりもあの参号機だ、あれこそ僕のシナリオにはなかった。
たぶん、あれは何らかの方法で力を受け継いだ別人だ。
いずれ仕返しはしてやろう。この僕はやられたままでは決して終わらない。

谷底へ叩き落された後、爆炎が僕を包んだ(>>194)ある意味計算通りだった。
この谷には爆弾班の一部が潜伏していたからね。落ちれば何とかしてくれると思った。
多少手荒だったけど、今は亡きクィーンの言葉を借りるなら、「私は運がいい」だ。
僕は硬い内壁に右脚が砕け、左腕の切り裂かれた満身創痍の体を預け瞼を閉じる。
………姉さん。姉さんの力をまた僕は借りるのか。
小さい頃からずっとだ。ずっと姉さんに守られて僕は育った。
姉さんは僕に対して過保護だった。僕が苛められていた時、姉さんは苛めた奴らを全員再起不能にした。
僕がちょっとした不満を言えば、その原因を完膚なきまでに叩き潰した。
だから僕は逃げ出した。姉さんと離れている事で、そんな生活とおさらばしたつもりだった。
姉さんと言う束縛から解放され、自分の自由に生きてきたはずだった。
でも結局、またこうして助けを求めてる。けれど、今の僕が選べる道はこれだけだ。
これだけしかない。
夕刻、無人となった綾波教総本部前に立つEVA量産機。
その頭部の前の空間が陽炎のように揺らぎ、白い長衣の少女の姿が現れた。教団の聖母だ。
聖母は宙を滑るように近づき、EVAの肩の上に降り立った。僕はあわてて立ち上がった。
「まだここにいらしたのですか。・・・確か、タブリスに会われたとか」
「ええ、そうよ。興味があるの? ・・・いえ、今アナタが気にしているのは、死んだ
 第六の方ね」
聖母「綾波レイ」は微笑みながら、量産機の右肩に取り付けられた「死神の背骨」を
犬でもかまうように撫でた。銃身を何重にも封じる黒い装甲板の奥から、重い唸り声がした。
喜んでいるのだ。聖母はくすくすと笑う。
「・・・彼は最も望ましい形で務めを完遂しました」
「違うでしょう。・・・あなたは、魂を持たぬ者の末路をまのあたりにして怯えているのよ。
 心なら、時間と空間と、他者との接触があれば生まれ得る。けれど生命の本質たる魂は
 そうではないわ。あなたは自分に魂があるのかないのか確信が持てないから、死んで「自分」
 が壊れるのが怖いんでしょう。大事に抱え込んできた自我がなくなるのが怖いんでしょう。
 だから他の司教たちと違う行動を取りたがるのね。・・・教団とも」
僕は聖母を見つめた。彼女は暗い湖を見つめている。見透かされている。当然か。主席と
同じく、彼女の心には「光」すら入り込めないが、こちらの考えは隠せない。
「今は何も言わないわ。・・・そろそろ帰りましょう。あの人が待っているわ」
聖母は初めてこちらを向いて笑った。幼い少女のようにも、何か得体の知れない生き物の
ようにも見える、その顔。
「・・・では、京都までお送りしましょう」
「ええ。・・・そうだわ、あの人から後始末をもうひとつ頼まれていたの。それもお願い」
「仰せのままに」
僕は肩をすくめて立ち上がり、聖母に手を貸して安全なところへ座らせた。
彫像のように立ちつくしていた量産機に生気が戻り、うなだれていた頭が持ち上がる。地面に
突き刺さっている槍を力を込めて引き抜き、量産機は地を蹴って飛び立った。
量産機は総本部の上空に達した。はるか下に廃墟と化した総本部が見える。
「本当に破棄して構わないのですね?」
「ええ、資料は全て京都に輸送済み。あとはここを破棄するだけよ」
上空の風に髪をなびかせながら、聖母は淡々と答えた。僕はうなずいた。
量産機が右腕と一体化した「死神の背骨」を真下に向ける。
右手の黒いロンギヌスの槍がビュルッと生き物のようにほどけ、装甲板の間から銃身へ螺旋状に
からみつき、融合する。左手が補助グリップを引くと、銃身をいましめていた鱗状の装甲板が
一斉に開き、わずかに脊椎のような銃身がのぞく。
同時にEVAのそれに似た咆哮とともに「死神の背骨」が開口し、量産機も歯を剥き出す。
銃口のまわりの空間が歪み始める。量産機のS2機関から流れ込む膨大なエネルギーを、
「死神の背骨」のA.T.フィールドが強制集束しているのだ。
やがて銃口がカッと開ききったかと思うと、一瞬銃口下部から白い光の線が地上へ走り、
その後を追うように銃口から光球が撃ち出された。
光る弾体は総本部の真ん中辺りに落下して見えなくなった。
次の瞬間、弾体の接触した一点を中心に周囲2kmの空間が接触点に吸い込まれ、
ひと呼吸ほどの間をおいて一気に爆発した。圧縮された範囲を越えてすさまじい光が地上を
呑み込んでいく。量産機にも爆風がぶつかってくる。
やがて光が消えた後、教団総本部のあった辺りには巨大な縦穴が黒々と口を開けていた。
芦ノ湖から湖水が大量に流れ込み、熱された地面に触れてたちまち蒸気の壁ができる。
「これでよろしいでしょうか?」
僕は聖母を見た。彼女はこの上もなく優しげに微笑んでいた。
「充分よ、帰りましょう。あの人もきっと喜ぶわ」
うなずいて、僕は総本部跡を見下ろした。さよなら、第六。
量産機は巨大な翼をはばたかせ、西の空へと飛び去った。
207205、206:02/10/06 23:34 ID:???
どうも、戻ってきました・・・
>>199で芦ノ湖総本部は廃棄されるとあったので、後始末しました。
建物や地下施設が残っているといろいろネルフ側の調査とか
入ってしまいそうなので・・・いや、言い訳はよそう。
「死神の背骨」が全っ然出番なかったので撃ってみたかった、だけです。
勝手スマソ。ホントに。

>最後の兵士さん
しつこくレナちゃんリクエストしてスマソ。ちゃんと書いてくれて
ありがとうございます。良かったぁ、ランドマスター隊無事で・・・

>加持さん
お疲れさまです。2週間離れるとなると・・・運が悪ければ次スレが立ってたりして。

>教祖さん
復活! キター! 
ノリがシリアスなのでいなくなるのではないかと心配しておりました・・・
余計なお世話だったようで嬉しい限りです。

>????他さん
教団側「綾波レイ」を使わせてもらいました。無断で。ごめんなさい。
自分にはいまだに彼女がサパーリわかりません。

>提唱者さん
「祭り」終結、お疲れさまでした。>>201がカコイイです。
黒縁メガネの件でしたら、オイシイ(?)役割をもらえて感謝しております。
奴は実況し続けて終わりかとおもっていたのです。

ところでZOとシャドームーンはどうしたのでしょうね。
208『E』計画提案者:02/10/06 23:44 ID:???
最初の段階は粗方終わったみたいだ。
ネルフ本部での仕事も五割がた完了、まずまずじゃないか。
あの男が現れなければ完全だったのだが………それは別にいい。
あそこでの登場は俺の計算にも入ってなかったからな。ただあれは要注意だ。
場合によってはエヴァよりも厄介な存在だ。早々に始末しなければならん。

大阪での動きに不穏なものがあった、それに加えて京都での反応のなさ。
これは綾波教、そのバックが動いたのだろう。今潰されては困る、か。
それはお互いに言える事だ、まだ潰れてもらっては困る。ネルフも含めてな。
フォースインパクトと言う盛大な祭を盛り上げるためにも。

おい、ゼクストとズィ―プトはどうした?旧東京?ダミー素体を確認しただと?
勝手に動きやがって。帰ってきたら結果はともかく処罰を与えねばな。
今ダミーを手に入れた所で何が出来る。まだ俺達にはエヴァがないだろう。
そんな事も解らんとは。俺とした事が人選を誤ったか?
209208:02/10/06 23:54 ID:???
>>190
急展開はそういう事情でしたか。酔いがさめてましたし。
ただ、2週間後にこのスレがどうなっているのか。漏れは想像できないです。
次スレ移行は確定っぽいけど。

>>197
引っかかるネタ、こちらで利用させていただきました。

>>205,206
また一つとんでもない兵器がその威力を公開。
連発は不可能っぽいけど怖いなぁ。
210トライラックス艦隊(前編):02/10/06 23:59 ID:???
「今回は出番がなかったスモ―ウォ―カ―部隊についてだが、先ほど綾波教団側から通達があった。近いうちに出動を要請する機会があるものと予想されるので、関西地区の格納施設で預かりたい、という話だ」
「使節団の方はどうなるのです?」
「関西地区の教団施設で歓待する用意があるが、もうしばらく待って欲しいと言っている」
「つまり、この上まだ足止めを食わせるというのですか?」
「致し方あるまい。内乱が起こっていて、危険な所へA級大使を送り込むわけには行かんからな。そのための安全を確保しておくのが我々の役目だ」
それまでいかにも不満ありげな感じで黙り込んでいたスモ―カ―大佐が発言した。
「しかしよ、提督閣下。仮にもてめえらの根城である教団本部を放棄して逃げ出すような奴らと手を組んで何のメリットがあるんですかい? 肩入れするだけ損じゃねえですか・?」
「わからねえのか、スモ―カ―」エヴァ・フェットが噛み付いた。「あれは教団側の作戦だって言ったろ」
「へっ、その作戦を知らねえで教団本部が殲滅してるからってアワくって逃げて来たバケツ頭はどこのどいつだったけな〜?」
「ほざくな、この肺ガン野郎!」
「貴様ら、いい加減にせんか! 仲間内で争っている場合ではないわ!」
ピエット提督が腹を立てて怒鳴りつけ、エヴァ・フェットとスモ―カ―大佐を黙らせた。
「内輪もめをしている場合ではない。今回は重大な情報が入っているのだ」
「面目ねえ・・・それで、その重大な情報ってェのは一体何ですかい? 提督・・・」
「スパイとして潜入していたフェイスダンサ―からの報告だが、以前、我々の艦隊や本国の海軍基地をN2兵器で攻撃した犯人が絞り込めてきたのだ」
211便利屋スズキ(社屋内):02/10/07 00:08 ID:???
本当に疲れたな。
あー置物掴んで眺めてると気分いいわ
ん、この小置物今金属球の周りが動いた気が
俺の視力が足らんのか目一杯近ずけて見ても
気のせいか、シュルルルッ!
置物が俺の顔に体にまとわりついてくる、
うぎゃー誰か助けてくれ! バタッ(気絶)
・・・・・・・さっきのは夢か
俺のて、手が化け物に鏡は何処だぁー
己が化け物になってる。
念じればきっと人間に戻れる元に戻れ戻れ元に戻るんだぁー
・・・・・10分後
ハァハァハァや、やっと元に戻れた。
俺の体は一体どうなっちまったんだ。
あんな怪しい置物買うんじゃなかった。
212211:02/10/07 00:11 ID:???
ちなみにこんな感じのガイバーに変身します
ttp://www.ne.jp/asahi/nate/slinger/guyver0.html
戦いはほぼ終わったようだ。
我々空母残留部隊は、これよりランドマスター部隊、バーミリオン攻撃隊他
戦闘を終えた地上部隊を芦ノ湖沿いに回収しつつ、ネルフ本部へ向かう。
教団施設がある側は避け、部隊に呼びかけながら進む。
・・・!
なんだ、今の光は・・・?! 湖の向こう側、教団の本部のある辺りか?
地上部隊より入電・・・今の爆発で教団本部は消滅、だと?!
幸い「オーヴァー・ザ・レインボー」の進路には支障はないが、あんな
威力を持つ兵器が存在するとは・・・
ネルフ本部で人員を回収したら、一度旧東京に戻って立て直しと今後の対策を
練る必要があるかもしれない。
暴動騒ぎが始まってから約7時間。ようやく旧東京は沈静化した。
引きこもり状態(プロテクト)に入っていたホストAIも復旧したし、
一応これで騒ぎはおしまい、ということだろうか。
しかし、社の人間にはまだまだ仕事が残っている。
そう・・・街のいたるところに転がっている、壊れた武装AIBOの
回収! しかもなぜか手作業!!
というわけで、俺は今バカでかいカゴ(伝統工芸竹細工)を背負って、
路上に転がっているAIBOをひとつひとつ拾って歩いている。なんだか
急にフケこんだような気がするのはなぜだろう。
ああ、あっちの方で時田さんが壊れたAIBOを抱えて泣いている・・・
あっ、生きてる警備AIBO(スタンガン装備)に襲われた。
まだ完全に管制システムが回復してないのか・・・
考えてみると、ここって結構イヤな街かもしれない。暮らしはいいけど、
怪しいロボットに怪しい女科学者に怪しいAI・・・はぁ・・・
ん? 誰かこっちに向かってくる。三人か。なんだか派手な格好してるな。
赤・青・黄色の信号色・・・あ、あれはまさかっ!
それは旧東京を救ったあの謎の戦隊だった。何があったのか、一人は下水の
ゴミだらけだ。三人は驚く俺の前まで来ると、おもむろにヘルメットを脱いだ。
 あ・・・あんたたちは・・・!!
215トライラックス艦隊(中編):02/10/07 00:28 ID:???
「この男だ」
ピエット提督はリモコンのスイッチを入れた。
モニタ―にスパイが盗撮したらしい映像が映った。
青い頭髪をした少女を連れて歩く男の姿が映っている。
「あっ、こいつは・・・!」
エヴァ・フェットが驚いた声をあげた。
「知っているのか? エヴァ・フェット」
「いえ・・・はい、以前、EVA細胞を捜していた時のことですが、旧東京で同じホテルに泊まっていたことがあります。怪しい感じのする男ではあったが、奴がそうだったとは・・・」
「この男は表向きには便利屋稼業を自称しているが、裏ではちょっとした軍隊なみの重兵器類を保有していて、先の抗争でもネルフ・トライデント側の伏兵的存在として暗躍していたらしい。しかし、そうだとすれば、直接的実行犯はこの男だとしても・・・」
「ネルフかトライデントがそいつに指図してやらせたってことか」
「綾波教団が味方の側で、ネルフとトライデントが敵側陣営ってことだな」
「へん、いちいちわかり切ったこと言うな! バケツ頭はこれだから困るわ・・・」
「てめえこそわかり切ったこともっともらしく言いやがって、この肺ガン野郎!」
ピエット提督がまたも腹を立ててエヴァ・フェットとスモ―カ―大佐を怒鳴りつけた。
「お前達、いい加減にしろと言ったはずだぞ!」
216214:02/10/07 00:30 ID:???
しばらくお留守だった人を登場させてみました。
「中身」三人の正体については、バカ社員さんか時田さんに
お任せします。どうなるのやら。

>>209
すみませんとんでもないの出して(>>206)。
でも、多分これから当分は出番は無いでしょう。もしかするとずっと。
教団の実力誇示、ということで・・・
(バカ社員担当)
>>216
すみません、三人の正体について考えてなかったです。
本当は以前ナオコ博士に注射を打たれた人を使おうかと思ってたんですけど・・・・。
218トライラックス艦隊(後編):02/10/07 01:08 ID:???
「それで、本国のマスタ―達は何と言ってるんで?」
「敵がネルフやトライデントだとなれば、現段階で我々がみだりに手出しをするわけには行かん。それに関しては綾波教団との正式な盟約が成立し、サルダウカ―援軍部隊が到着してからのことだ。
しかし、この便利屋稼業の男に関してはその限りではない。ギ―ガ―様はこの男を拉致して連れて来いとの御命令だ。」
「なるほど。それで、現在の奴の居所はわかってるんですかい?」
「配下のフェイスダンサ―達が24時間態勢でこの男を監視している。この報告があった段階では・・・自分の経営する会社の社屋内にいたという話だ」
「それで・・・一体誰が行くんですかい?」
スモ―カ―大佐はそう言ってから、エヴァ・フェットの方をチラッと振り返った。
「お、俺にその大役をやらせて下さい、提督閣下。この白猟のスモ―カ―が奴をふん捕まえてここへしょっぴいて来ますよ!」
エヴァ・フェットが反論した。
「奴は油断のならん奴だ。お前では勇み足を踏んで殺してしまうおそれがある。死体では意味がない。ギ―ガ―様は生け捕りにしろとの御命令だそうだからな」
「てめえ、俺を誰だと思ってやがる! 白猟のスモ―カ―と言えば、海軍ではちょっとした・・・」
「わからねえのか? 俺はお前が手柄を立てるのを手伝ってやろうと言ってるんだぞ」
「お前みたいなバケツ頭の助けなんか入らねえや!」
「俺は以前、お前には借りがある・・・助けてくれてやると言ってるものは素直にに受けるもんだぜ」
エヴァ・フェットがそう言った時、スモ―カ―大佐のごっつい身体がビクッとふるえた。
「てめえ・・・その台詞は・・・」
「ピエット提督、どうです? こいつに任せたんじゃ心配だから、生け捕りのプロである私がサポ―トするっていうのは・・・」
「君が作戦に加わってくれれば心強いが・・・しかし、肝心な時に仲間割れなどするなよ」
あの大混乱も収まり、俺は北斗琉軒のご主人である列さんに礼を言って店を出た。
何人かのレイクローンが店に来たみたいなので、一諸に連れて帰る。
帰ってレイ達を確認すると、全員いたので、就寝を命じる。

そして、ネルフ本部との連絡を取る。……事態は想像以上のようだった。綾波教
の総本山は陥落したものの、救出目標のキョウコさんの娘は救出できず、侵攻
部隊にも被害がそれなりに出たようだ。そして、手薄になった本部を謎の敵が急襲
し、死者多数、本部設備も大損壊を受けたようだ。
特に、非戦闘員のいた所も襲われていたようで、俺がネルフ本部に連れていき、
親しくしていた人間の名前も相当数入っている。あの洞木とかいう子が脱出した
らしいのが幸いか。当初は彼女もここへ一諸に連れていこうという話があったの
だが、本人が拒否したんだよな。ともかく、俺はしばし黙祷を捧げた。
そして、連絡事項の中にあの便利屋の事が。あいつ、今回は戦場にN2を落とそ
うとしたらしい。ただ、その前に例のトライラックスに攻撃を仕掛けてたらしい
ので今回は不問に処すらしい。明日あたりにナオコ博士から通達されるだろうな。
さて、明日あたりいい加減時田氏にレイ達連れて挨拶に行くか。
大体、このマンションも本来は社員寮として確保してたらしいからな。……そうい
や、社員が増えたら余った部屋に入居させるかもって言われたが……。入ったヤツ
気が狂うんじゃねえか?
220便利屋スズキ(社屋内) :02/10/07 01:24 ID:???
日本重化学工業共同体の本社ビルに避難してるが
明らかに誰かに俺は監視されてる。
さっき試したらうまく精神集中すれば自由自在に
化け物(ガイバーと呼ぶらしいが)に変身できたから心配はないけどな
腕から出てくるブレードと怪力で敵なんぞ素手で
八つ裂きにしてくれるわ。
ついでに胸からもビームを放てそうだったが
何が起きるか判らんので極力変身しない事にする。
こんな体になったんだ確実に俺の寿命は縮んでるな
221219:02/10/07 01:31 ID:???
ええと、箱根関係で多少疲れたので、こちらをやってみました。
こいつらに個体レベルで関わる方は、名前を付けてあげてください(藁
一応、暫定的にリストは作ってますが、出す必要は無い気もしますし。

>>200
教祖様、描写が及ばず申し訳ありません。状況の都合でああいう扱いになってしまっ
てすみません。捨て台詞はその通りでしたね。ちなみにあまり書きこみの無かった
時期は、教祖様が服を脱ぎ捨て、シンジ君に(色んな意味で)地獄を見せるバトル
なんてのを考えてました。(藁

>>209
芦ノ湖のフォローありがとうございます。教団レイですが…彼女は某????が
バカで根性が腐ってて、狂気のピークは過ぎたが狂ってて、頭が悪くて等の、ど
うしようも無いヤツと知りながらも彼の味方に徹する人です。

○提唱者様
ところで、ネルフ本部…特にMAGIの被害は最終的にどれくらいを想定されて
ます? MAGI破壊は最重要項目だったみたいですけど。
222218:02/10/07 01:36 ID:???
スモ―カ―大佐が「てめえ・・・その台詞は・・・」と驚愕した根拠は前スレの>>627を参照のこと。

昨日は肝心な時にパソコンが使えなかったため、その間に戦いがほとんど終わってしまい、私が登場させた改良型(?)EVAのスモ―ウォ―カ―の出番もありませんでした。
まあ、最初から駄洒落で登場させたので、どうせ三枚目やられ役キャラで終わるだろうとは思っていたのですが、参号機あたりに戦いを挑んで軽くあしらわれるシ―ンでも誰か書いてくれたら良かったのにな。
そのあたりは「神聖綾波教団側がわざと負けたふりをして芝居をうつので、トライラックス側には今回は手を出さないように」と通達したということで、双方の面目を保つことにしました。
しかし、そのおかげで、知り合った当初はわりと友好的な雰囲気だったエヴァ・フェットとスモ―カ―大佐がえらく犬猿の仲みたいになってしまいましたが。

取り合えず、大きなヤマ場は終わったみたいなので、次の大きなヤマ場までのつなぎとして、トライラックス側が便利屋スズキ氏を拉致しようと狙っているという展開に持って行くことにしましたが、如何でしょうか?
エヴァ・フェットと便利屋スズキ氏は前スレでも宿敵っぽい感じだったけど、まあ、スモ―カ―大佐はかませ犬で結構です。

>>189
 加持君ってトライラックスにも情報を提供してたんですね。
 加持君の後輩のファイン=プットか・・・やっぱ肉体を自在に操作して誰にでも変身できるんでしょうか?
 このキャラもスト―リ―に絡ませないと、な。
スモーウォーカーとガイバーの戦いは正直見たい!

>>222でも大佐はエヴァ・フェットの中身を知らないわけだし。
しったときのギャップも面白そうです。
224218:02/10/07 02:20 ID:???
>>223
 レスありがとうです。

と、言うわけで、スモ―カ―大佐がスモ―ウォ―カ―で便利屋スズキ氏を拉致しに行くが、スズキ氏もガイバ―に変身して応戦というのは如何でしょうか?
まあ、たぶんスモ―ウォ―カ―は負けるでしょう。

他にもこんなような展開も考えているのですが・・・
@トライラックスと手を組んだ神聖綾波教団、新たなEVAパイロットとしてアスカのクロ―ンを創り出す。青い髪の毛に赤い眼のクロ―ンアスカって、これまで誰もやったことのない発想だけど、登場させてら面白いんじゃないだろうか?
Aトライラックスが回収していない零号機の細胞とエヴァ・フェットが装甲服ごと融合して、緑色のEVA零号機に変身する。
B神聖綾波教団は自分達の側の綾波とネルフ側の綾波を接触させることをはばかっているらしいが、予想外で教団施設を来訪したトライラックスA級大使フウイ・ノ・レイ(トライラックス側の綾波)と自分達の綾波が接触したため、未知のパワ―が発動してしまう。
225220:02/10/07 02:47 ID:???
>>224それも中々いいですねえ
元々ガイバーネタ出したのは芸術家のギャグ路線を
更に過激にするためだったんですがねえ。
226加持リョウジ(飛行中):02/10/07 05:27 ID:???
サードインパクト後の混乱は日本だけではない。世界各国、似たような状態だ。
補完計画発動時に現れた綾波レイ。その姿に救いを求めて、再び補完を願う
宗教――日本で言う綾波教だ――は各地で発生し、しだいにその勢力を
強めてきている。サードインパクトの発生地点である日本・箱根はそういった宗教の
聖地と崇められている。そうイスラム教の聖地・メッカのように。
その綾波教の影響力に目をつけ、同盟を組もうというトライラックスという
国も現れた。まあ宗教を政治の道具にするのは、昔から繰り返されてきた手だ。

イタリアもその混乱の例外ではない。イタリア綾波教とキリスト教が激しく抗争中だ。
そして俺がこれから会いに行く「2番目のモノリス」――こいつが俺達MIBの
上司ってわけだが――ゼーレの残党とみて間違い無い。
そしてイタリア綾波教を裏で操っているのが、おそらくこいつだと俺は踏んでいる。
227加持リョウジ(飛行中):02/10/07 05:41 ID:???
>>193>>203
「レーダー逆探知。本機が何者かに監視されている」
「加持、ステルス迷彩始動だ」
「OK」
俺はスイッチを押した。

飛行機の姿が空の中に溶け込むように消えて行った。
このステルス機は物理的に完全に空間から消える事ができる。
加持です。離脱前の最後の書き込み…

>>222
ファイン=プットはもちろんフェイクダンサーです。
トライラックスのスパイですから。
ですんで、変身などはそちらの設定で動かして構わないです。

じゃあまたねー。
229208:02/10/07 18:54 ID:???
>>221
MAGIは無傷ですが、進行経路にあった電算施設は90%以上破壊しています。
全体量としてどの程度かはこちらは一切存じません。
ネルフ人員8割殺害は、実質6〜7割どまりです。
また、電力回復には時間がかかるかと。「静止した闇の中で」の再来です。
前々スレのネタだったのでどっかで破棄されるかと思っていたのですが、
ここまでに明確にそう書かれていなかったので使用しました。
ちなみに携帯型N2爆弾は間に合いませんでした。
230黒縁メガネオペレーター:02/10/07 20:45 ID:???
日が暮れる。白い病室がだんだん暗くなる。
電灯はつかない。ベッドサイドのPC画面の明かりだけが頼りだ。
ここに運び込まれて、最初に目を覚ましたとき(>>202)はすぐにまた寝入って
しまったから知らなかったが、「E」計画の部隊は逃げるとき本部施設に何か
細工をしていったらしい。いや、細工自体はずいぶん前からあったもので、その
仕掛けを発動していったと言うべきか。以前のEMP爆弾騒ぎで見逃してしまっていたのだ。
結果、電源ブレーカーが落とされ、本部の電力供給が9割以上カットされてしまった。
現在生き残っている回線は8%に満たない。それらは全てMAGIや重要施設、そして
重態の負傷者を収容した緊急医療カプセルの維持に回され、おかげで施設の照明や空調
などはほとんど機能していない。
復旧のメドは立っていない。今回の本部侵入の際、施設のあちこちで
主要電力ケーブルが断線されてしまった上に、破壊された通路が多すぎて
配電盤のあるところまでたどり着けないのだ。もしかすると、奴らのあの
過剰とも思える破壊行為は、このためだったのかもしれない。
部屋が本格的に暗くなってきた。そろそろPCの光だけでは辛い。俺は枕元の懐中電灯を
探ったが、少し考えてまた手放した。今は少しでも眠って、早く傷を治さないと。
231マスター冬月美紗都:02/10/07 21:17 ID:???
うぅ、長い間PCがやられてやっと復活してさぁカキコ…と思ったら話が
物凄く進展している…長い間参加を怠っているし何か書き辛い…
寝すぎたわ。思ってたよりも溜まってたのね。
自らが吐いた毒と一緒に情事の穢れを滝のように強いシャワーで押し流す。
こんな事に頼らなきゃいけないなんて、人間はほんとに面倒臭いわ。
―――30分後
少しはスッキリしたわ。復帰作業に取り掛からないと。
比較的軽い足取りでメインルームに向かっていると、通信機が鳴った。
「何?………なんですって!!? そう言う事は早く伝えなさいって言ったでしょ!!!
 一体どれだけ私の下で動いてんのよ!! すぐ行くからそう伝えて。
 復旧? そんなもの後回しよ」
一方的に通信を切り、医療棟へ向けて全力で走る。
嗚呼、私の可愛い可愛い、目に入れても痛くないたった一人の弟が…弟が……
よりによってこんな形で戻ってくるなんて。
待っててね、すぐに姉さんが行くから。私から離れて無茶なんてするからよ。
今すぐに行くから、死ぬんじゃないわよ。絶対に。
絶対に死んじゃ駄目よ。ああボーイ、ボーイ、私のボーイ………
>>231
そう言わずにご遠慮なくどうぞ。ここは基本的に書いたもん勝ち。
234『E』計画提案者:02/10/07 22:50 ID:???
ゼクストとズィ―プトが事を起こす前に呼び戻した。二人とも今は仕置きの最中だ。
我慢できない激しい痛みに襲われては気絶し、気がついたらまたと、もう半日ほど繰り返している。
このくらいではくたばらん事を俺は知っている。あと3時間は苦しむがいい。
他にも第二の生き残りを一掃したと言うじゃないか、つまらん事を。
このままだと思ったよりも面白くない展開になりそうだ。
綾波教側の戦力を少し削るか………俺達の仲間も結構な数やられた事だしな。
やつらの戦力は京都に集中している、まともに行っては勝ち目はない。
勝つつもりもないがな。ククククク、表層だけを一掃するか。
大切なものは全部表からは見えない所に隠してあって当然、それを失わせるのは無理だ。
しかし、地上で動く無数の手足をもぎ取る事は充分俺達で出来る。
まず京都を大神殿を中心に最外部から破壊し、帰り道に支部を根こそぎ潰していくか。
奴らにとって支部なんて物は総本山なき今、情報端末の一つに過ぎんだろう。
破壊されても痛くも痒くもないだろうが、嫌がらせにはなる。


お前ら、少しいい余興を思いついたが付き合うか?本祭のための「地ならし」だ。
京都へ仲間の敵討ちに向かう、ネルフと綾波教の戦力格差も広がったことだしな。
奴らのシナリオを少しだけ、俺達の都合に合うように崩してやろう。
235厚木基地最後の兵士:02/10/07 23:26 ID:???
状況報告
オーバー・ザ・レインボーよりの通信により、我々は芦ノ湖周辺を
周りながら帰路につく。
うまくいけば空母に合流できるとおもわれるが、どうも綾波教は追撃隊を
だしているようである。
さらにまだサブリミナルの影響をうけているものも若干、山間部に散在するようであり
うまく空母と合流できるのかは保証できない。
ネルフ本部とも連絡がまだ取れないため、本ランドマスター隊は旧東京への陸路も
考慮にいれて移動する。
なお、目視による確認だが、攻撃隊の半数が所属不明の戦闘機に撃墜された。
パイロットは脱出したようだが、1名こちらで確保したことを報告する。
パイロットに怪我はない。
綾波レナ臨時少尉の怪我は峠をこえた様子。
一応、出血はおさまたのだが、まだ安心はできない。
傷口のが完全にはふさがっていないのが問題である。
なお、レナ少尉の怪我への影響を配慮して安全速度を重視。
236219:02/10/08 00:09 ID:???
えー、トライデント兵士1他を書いている者です。

○E計画提唱者さん
なるほど、MAGIはそのレベルですか。実はこれくらいの方がわりとやっかい
だったりする。(藁 すぐには使えないが、本体は無事だから。
まあ、ネルフ本部が重要な場面は過ぎたしなあ。どうするか……。
しかし、ボーイ君はそのネタで来ますか(藁

○エヴァ・フェットさん
とりあえず、私の希望を。
@うーん、主席ならやりそうではあるんで、検討してもいいんですけどね。エヴァ
は二機余りがありますし。ただ、モノホンとのイベントの都合もあるしなあ……。
Aこれなんですけど、私の想定している部分では、現在のエヴァは原則的に相手
との契約(元コアはサードインパクトの時に自動的に結ばれてる)が必要で、エヴァ
化はそれによる特殊現象という感じです。だから、細胞融合だと、素体部に近い
感じの上、武装の召喚はできないという感じで考えます。ただ、エヴァ・フェット
さんの肉体は特殊ですから、フリーのエヴァとの契約は結べると思います。
Bえーと、今考えが纏まらないので猶予をくださるとありがたいです。ただ、教団
のレイはニセモノでもレイクローンの一体でも分裂した存在でもありません。しかし、
それはネルフのレイも同様です。

○マスター&美紗都さん
お帰りなさい。ううっ、見捨てられたかと思いました。ただ、入れ替わりに加持さんが……
237219:02/10/08 00:28 ID:???
あ、それと、できれば今後制限してもらいたいと思う事があるんですよ。
いわゆる、『サードインパクト以前に極秘裏に建造されていたエヴァンゲ
リオン』です。サードインパクト後はわりとアバウトな世界ですが、サード
インパクト以前の世界にゼーレに知られずに建造されたエヴァがゴロゴロ
存在していたってのはどうも不自然ですから。(まあ、エヴァが増えると厄
介って点はりますけど)
ただ、エヴァ・フェットさんがやってるようなクローンタイプならいいんで
すけどね。(ただ、できれば装甲部は精製後に後付けになっているのを希望します)
で、サードインパクト越えのエヴァは装甲部(現在は拘束具ではありません)まで
再生する事も可能で、全機S2機関が発生しています。で、ミニエヴァは人間形態
時はS2機関が停止しています。(渚カヲル、司教、教団レイ除く) ですので、人間
形態時にATフィールドは(例外の連中以外は)いつまでも乱発できません。
また、武器召喚で出てくる武器は契約者がイメージした武器(この能力は教団側の
エヴァは使用していないため、出てくる装備の大半はかつてのネルフエヴァと同じ)
を、エヴァが精製して異空間に置いているため、通常の物質とは異なります。
また、パワー開放時はエネルギーを一度に使いすぎるため、やり過ぎると一時的に
エネルギーが枯渇します。
あれから丸一日・・・
ようやく壊れAIBOの回収が終わりました。ずっと回収カゴ背負いっぱなし
だったから、肩がこって仕方がない。
なんだか途中で一部記憶が曖昧になっている気がするんだけど、何か
あったんだろうか。最近多いな、こういうの。確か仮面の下の素顔とか、
そういう感じの記憶・・・駄目だ、思い出せない。これって以前赤木博士に
怪しい注射をされたとき以来、だよな。
待てよ・・・ということは、俺まで博士に何かされてるってことか?
まさか・・・! いつのまにか改造されて、あの科学戦隊とかいうのに
「グリーン」とか「ブラック」とかいう名前で参加することになるんじゃ・・・?!
239便利屋スズキ(社屋内) :02/10/08 00:40 ID:???
追跡中の輸送機の精密追跡が不可能になってる。
光学ステルス使いやがったな。(>>227)
気象衛星で飛行予測航路の気圧変化を追跡して
イタリア国内へ着陸した事だけは割り出せたが
それ以上はどうにもならんな。
イタリアか、サードインパクト以前は普通の国だったが
今はキリスト原理主義者と現地の綾波教徒が
弓矢から戦闘ヘリまで使って地獄の内戦を繰り広げている
この動乱の世界で日本の次に危険な場所だからな
240237:02/10/08 00:41 ID:???
>>216
「中身」についてはこっちも考えてないので、逃げました・・・
オペレーターについてはこんなんでどうでしょう。
戦隊モノってだいたい5人いるようだし。

>マスターさん
お久しぶりです。また書いてください。酔っぱらい出しますから。

>皆さんへ
他スレにひどい書き込みをしました。
ここの人にもあっちのスレの方にも失礼な内容です。
もしここの人で読んでしまった方がいたら、本当に申し訳ありません。
241240:02/10/08 00:43 ID:???
間違えた。
>>240の名前欄は正しくは「238」です。
そういや、ミサトさんと葛城博士って、復旧前のネルフ本部の暗闇ですれ違った
きりだなあ。加持さんといい、このスレのミサトさんはタイミングが悪いような……。
(メインキャラのわりにろくに活躍させてもらえないアスカとどっちが不幸だろう)
243218:02/10/08 04:11 ID:???
>>225(便利屋さん)
>>228(加持君)
>>236,>>237(トライデント兵士さん)
 レスありがとさんです。

それにしても、自分で書いていた言うのも何ですが、エヴァ・フェットって
他の登場人物達との会話シ―ンでの喋り方がおかしなキャラだったりする。

雇い主であり、トライラックスの最高官であるギ―ガ―に対しては、呼び捨てにしてタメ口で喋ってたくせに、
序列的にはそのギ―ガ―の配下であるピエット海軍提督やフウイ・ノ・レイA級大使には敬語で喋っているし、
スモ―カ―大佐に「ギ―ガ―様は生け捕りにしろとの御命令だそうだからな」と言っている。

ギ―ガ―とはむしろ個人的にも親しい友達的なノリでいるのかも知れない。
244218:02/10/08 04:28 ID:???
>>236,>>237へのレスの捕捉
 スモ―ウォ―カ―の装甲はもちろん後付けです。
 だって、オリジナルのEVAとは体格が著しく違うし、
 頭の上には大銀杏、腰にはマワシを付けているんじゃ・・・。
245トライラックス艦隊(前編):02/10/08 05:38 ID:???
「畜生、あのバケツ頭の傭兵野郎、気に入らねえな!」
スモ―カ―大佐は荒々しく怒鳴り立てながら、兵員食堂へ入ってきた。
すぐ後に眼鏡をかけた広末涼子似の女下士官もついて来ている。
「カツ丼ときつねうどんを頼む。大盛りでな!」
「私はミルクティ―とサンドイッチをお願いします」
注文したカツ丼ときつねうどんを受け取ったスモ―カ―大佐は、席に着くなり早速、愚痴を並べ立てた。
「あのバケツ頭め、俺に『力を貸してやる』とぬかしやがったんだぜ。冗談言うない、俺を誰だと思ってやがる。海軍にその人ありと言われたこの白猟のスモ―カ―に『力を貸してやる』だと?」
カツ丼をかき込む様子は誰がどう見てもヤケ食いをしているようにしか見えない。
「ギ―ガ―に雇われてるだけの傭兵のくせに偉そうな言いやがって! てめえなんかの手なんぞ借りるほど俺は落ちぶれちゃいねえや!」
食事中にまでこのような愚痴を聞かされる女下士官の方はたまったものではない。
しかし、この女下士官は常識で考えるよりも上官に対して付き合いの良い方であった。
「スモ―カ―さん、そのエヴァ・フェットさんって人は一体何者なんですか?」
「わからねえ、ただギ―ガ―様からの勅命でA級大使の護衛として配属されてるって奴だ。俺達の前じゃあいつもバケツみてえな仮面をかぶってやがる。しかし、あいつ・・・、
『俺はお前に借りがある』って言ってやがったな。一体何のことだ? 最初は俺に言い掛かりをつけてきた時のことかと思ったが、どうやら違うみてえだ。
それにあいつ、『助けてくれてやると言うものは素直に受けるもんだ』とも言ったぞ。あの台詞、どこかで憶えがあるな・・・」
彼は懸命に思い出そうとしたが、思い出せるはずもなかった。
なぜなら、それは他の誰かが彼に言った台詞ではなく、彼自身が素顔のエヴァ・フェットに対して言った台詞だったからだ。
その時、スモ―カ―大佐はふと横を見て、広末涼子似の下士官がサンドイッチからハムだけを抜き取っていることに気がついた。
「ん? たしぎ、お前、何やってるんだ?」
「私、アレルギ―体質で、動物性食品を食べるとジンマシンが出るから、肉類は食べられないんですよ」
「お前って・・・顔もどっかの某アイドルに似てるが、そういう体質も似てるんだな・・・性格は全然似てねえけど・・・」
246トライラックス艦隊(中編):02/10/08 06:08 ID:???
ほとんどヤケ食い状態だったが、カツ丼ときつねうどんをたいらげたスモ―カ―大佐は食後の一服をしようと、葉巻に火をつけた。
と、その時、食堂に見慣れない女が入ってきたのが目に入った。
「ん・・・?」
青い髪の毛をポニ―テ―ルにした20代後半くらいのその女はニンニクラ―メンチャ―シュ―抜きを注文した。
「お、おい、たしぎ、海軍にあんな女いたか?」
「さあ・・・見たこともない人ですね・・・」
「そうだよな、大体、軍隊にあんな美人の女兵士がいるわけねえよな」
「な、なんですってェ〜!!」
次の瞬間、たしぎと呼ばれた女下士官が怒ってスモ―カ―大佐にウメボシ攻めを喰らわせた。
「わ、悪かった、悪かった! お前を除いたらって言うのを忘れてた!」
このたしぎという女下士官は上官に対して従順だが、その反面、自分自身に対してただならぬコンプレックスを持っているため、ささいなことでキレて何をするかわからないので、大佐も手を焼いていたのだ。
「そ、それにしても、あの女、どっかで見たことがあるような・・・」
「気のせいでしょ、気のせい」
「いや、前にどっかで会ったような・・・」
たしぎがスモ―カ―大佐にヘッドロックをかけた。
「気のせいだって言ったら気のせいなの!」
「ぎえええ〜っ! は、はい、気のせいです! 気のせい! たしぎちゃん、堪忍してェ〜!」
247トライラックス艦隊(後編):02/10/08 06:32 ID:???
だが、スモ―カ―大佐にとって不運だったのは、それだけではなかった。
『ハンタ―ハンタ―』に出て来るマチか『円盤皇女ワるきゅ―レ』に出て来るハイドラのような美女(あえて『ワンピ―ス』に出て来るビビと言わないのがミソ)に気を取られている間に、食堂内に艦隊の司令官も来ていたことであった。
ピエット提督は大佐の正面の席に座ろうとした。
「スモ―カ―大佐、ここに座って良いかね?」
「え・・・あ、提督。はい、結構です。どうぞ、どうぞ」
「スモ―カ―大佐、君に折り入って話があるんだがね・・・」
「へ? 折り入って話? 何ですか、提督。俺と提督閣下の間で水臭いじゃねえですか。どうぞ、どうぞ、遠慮なさらずにおっしゃって下さいよ」
「うむ・・・君は眼はいい方かね?」
「はい、自慢じゃありませんが眼はいい方です。大体、眼鏡なんかの世話になってるようじゃ軍人として失格ですよ。わっはっは・・・」
「相変わらず無神経だな、君は・・・すぐ近くに眼鏡をかかてる人がいるじゃないか・・・ま、まあ、いい。それじゃ、スモ―カ―大佐、あそこの壁に貼ってある張り紙に何と書いてあるかわかるか?」
「は、張り紙〜? ああ、あれね。はいはい、わかります」
「じゃあ、読んでくれたまえ」
「はい、お安い御用で・・・え〜と、なになに・・・ショクドウナイキンエン・・・『食堂内禁煙』と書いてあります。ちょろいもんですよ」
「意味がわかるか?」
「はい、意味は・・・」大佐はしばらく考え込んでから大声で叫んだ。「も、申し訳ありませんであります! て、提督閣下!」
少しばかり離れた席からそのお馬鹿な会話のやりとりを聞いていたエヴァ・フェットは笑い転げて椅子から転倒してしまった。
248247:02/10/08 06:54 ID:???
シリアススト―リ―よりもこういうギャグのシ―ンの方が気楽で書きやすい。

『ハンタ―ハンタ―』に出て来るクラピカもエセ綾波みたいな感じで登場させたいなあ・・・。

それにしても、ファイン=プットをどういうふうに登場させてスト―リ―に絡ませたらいいだろうか?
249Longinus:02/10/08 20:24 ID:???
作戦と言うほどの事でもない物の説明は終えた。

俺を含めた8名を二人一組の4チームに分け、最小限出力のATフィールドで光学迷彩維持しつつ一度海外へ離脱。
17:00直前に最大速度で大神殿を中心に東西南北最外部へ到着。
17:00丁度に夕焼けをさらに燃え上がらせる火を放つ、ATフィールドの熱エネルギーへの転用だ。
短時間とは言え最大出力に近いエネルギーに京の都は一瞬にして業火に包まれる、一瞬だけだが。
直後に離脱、奴らが気が付いた時には全ては終わっている。
もし気付かれてATフィールドでガードされるようなら、反転させて遠慮なくフルパワーをぶつけてやればいい。
一瞬だけでも行き渡れば、地表に溢れる奴らの手足は全て水と化す。
運が良ければ地下にまで浸透し、更なる被害を与えることだろう。

決行までの時間は後「1時間半」ほどだ。
念のため第三の樹から力を多少なりとも引き出しておくか。
250時田重工のバカ社員:02/10/08 20:37 ID:???
?うぅっ、皆の視線が怖いよぉ、。
未だに自分の身体の自由は奪われたままです。
唯一動かせる目で横を見ると、自分と同じ顔が2つもある・・・・。
其奴等の目の下にラインが引かれて額には数字が書かれている・・・・そしてオイラの額にも3の数字が。
周りに集まった人達にナオコ博士が自慢気に紹介する。

「これは、暇潰しに造ったメカバカ社員の1号と2号よ。」
  なんで本物のオイラが3号なんですか?
「カレー好きっていう設定をホストコンピューターから入力しようとしたら自爆したのよ。だから貴方に内緒で注射器に仕込んだナノマシンを使い改造しておいたのよ。」

そう言ってナオコ博士が取り出した注射器を見てオペレーターの人が騒ぎ始めた。
必死になって他に改造された人間が居ないか聞いている。

「それを言っちゃったら秘密にならないじゃないの。」

その言葉を聞いて青い顔をして倒れる数人の人々。
あぁ、この人はダメダメだぁ。
取りあえず、こんな感じに収めときました。後始末を考えてなかったからなぁ。
>>240
人数に関しては5人にすると制御しきれなくなりそうなので
メカバカ社員の1号か2号を壊して他の人を割り当てようかと。
252240:02/10/08 21:43 ID:???
>>251
カラミありがとうございます。
・・・って・・・自爆したのってホストコンピュータじゃないですよね?
253????:02/10/08 21:44 ID:???
ふむ、事はだいたい予想通りに進んだな。「アイツ」がオレを傷つけたのは予想外
だったが。……少し再生には時間がかかるか。オレ自身別に無敵という訳では無い
し、わずか一瞬とはいえ力を爆発させた「アイツ」の攻撃を空間越しにくらえば
こうなるのも無理はない。
さて、赤毛猿は無事に確保した。今の無防備な状態なら多少精神に細工をすれば
力をむやみには振るえんだろう。第弐のヤツが興味を示していたから、ヤツが帰っ
てきたらしばらく預けてやるのもいいか……。

ん!? これは…第三の樹の力がまた動いた? と、なると「ヤツ」か。このタイミ
ングで何をする気だ? 動いた数は…7人か? だが、4チームに別れているわりに、
一人だけのチームがあるのが気になるな。…そうか! さてはヤツ自身が動いたか。
存在を感じさせぬ事が返って存在を感じさせる。大方オレ達にちょっかいをかけよう
という腹だな。……黙ってやらせる事はさすがにできんが、オレ自身が負傷していちゃ
あ、ちょっとやりにくいな。今はまだオレの力を出す時じゃねえ。
教祖は…まだこちらにオタクグッズ抱えて移動中。ダメだ。第伍は大阪から動かす
つもりは無い。そして、オレはすぐに動ける者達に連絡を取った。意思の疎通は一
瞬でできる。
254????:02/10/08 21:44 ID:???
そして、第参に敵グループD、第四に敵グループCに向かわせた。それぞれ、ラミエル、
イスラフェルの能力を持つ、直接戦闘タイプだ。連中には敵の殲滅、又は撃退を命
令した。ただし深追いはせず、自力で突破したなら好きにやらせろと指示。ただし、
相手が「反転」の力を振るうという愚挙に出たならこちらも遠慮無く「槍」の力を使い
殲滅しろと言う。使用者の「器」の差だ。元が人間の連中では二人がかりでも勝負に
はならない。グループA…つまり、ヤツ自身がいると思われる所は、ジジイ共にやら
せる事にした。ジジイ共はさすがにもうヤツの動きには感付いていたので、地下の重要
部を守護させると共に、
「私は負傷していますので、お力をお貸しください」
と頼む。すると、ジジイの背中の首の一つが抜け出し、10メートルほどの人面蝿と
なる。これでも基本的な力はエヴァと融合しない司教よりは強い。そして、コイツの
攻撃はATフィールドをすり抜けるのだ。また、コイツの「壁」はそれなりの出力が
無ければロンギヌスでも無効化は困難…まあ、要するにヤツの力を図るのが目的なん
だがな。
そして…部屋に白い羽根が舞い、彼女が現れる。…そう、綾波レイだ。オレは彼女に告げた。
「キミも解っているだろう。キミにはこれ(Bグループ)を始末してほしい。一人はその
場で完全に「殲滅」しろ。そして、もう一人には…そうだな、肉体に自己崩壊プログラム
でも植え付けて逃がしてやれ。そいつが「ヤツ」自身に出会うと「お前の攻撃がどの
程度成功しているかは知らんが、成功していればおめでとうと言っておこう」と、喋っ
て崩壊するようにな。」
すると、彼女は赤い単眼で純白の色をした、十二対の白い羽根を持つ零号機の姿に変化
する。そして、白い羽根が彼女の周囲を舞うと、彼女の姿は消えていた。
……やれやれ、負傷してなきゃオレが遊んでやってもよかったんだが……。
>>252
・・・あぁっ、「メカバカ社員3号も作ったけど」の台詞を入れ忘れてたっ!!
巨大な獲物の力が2、3……京都から動く。
やはり気付かれるか、頭の中は読まれなくとも気配はつかまれる。
このままではせっかく手にした腕をもがれる。
やむを得まい、ありったけの力を第三の樹から引き抜こう。
これで二つは助かる、残り一つは…………俺自身が潰す。奴らの手に渡すわけにはいかん。

俺達に近いあの力の波長、ダミーいや、リリスそのものか!?
257第三新東京市 同刻:02/10/08 22:00 ID:???
サードインパクト後、初めて第三新東京市を巨大な揺れが襲った。
その中心は第三の樹であり、緑に生い茂っていた枝葉は一瞬にしてその三分の一ほどが枯れた。
誰もが思わず天を仰ぎ、急変を起こしたインパクト後の街のシンボルを見た。
258Longinus西組:02/10/08 22:16 ID:???
司教の一人と思われる者が宙に立ちはだかる。
「こんな所で何をしてるんだい? お痛が過ぎると死んじゃうよ、君達」
感情の読めない笑みを浮かべたそれは、俺達を戦慄させるには充分だった。
これでは時間に間に合わない。だが、遅れても実行すべき任務だ。
「くっ……」
京都の守りは想像以上に固い。逃げるべきかと足が1歩下がった時、巨大な力が流れこんだ。
「!………これなら俺達でも行けるな。悪いが相手はしていられなくなった」
一瞬だ、一瞬に賭ける。力のほとんどは費やすだろうがこれなら!
「おやおや、力の差と言うものが見えていないようだね」
少年の姿をした司教が右手を構えた瞬間、白い世界が広がった。


お前の相手をしている暇は無い。勝てぬ相手と戦う気は無い。
任務が最優先だ。それしか考える事が出来なかった。
命中する瞬間、強引に次元の歪みを広げてその中を抜けた。
次の瞬間には奴の遥か後方、京都の街の中に姿を現す。
それと同時にためらうことなく残りの力を振り絞る。
俺達の持つ槍の全てをエネルギーに!!!

視界が失われる間際、巨大な何かと対する提唱者の姿が見えた。
259Longinus北組:02/10/08 22:41 ID:???
私は竜の手綱を引いた。目の前には噂に聞く司教の一人と思われる者が居る。
少年の姿をした彼は何が面白いのか、ただ笑みを浮かべている。
邪魔しに来た事には間違いない。しかし、何もしない。
空中で対峙すること十数秒、
「甘いね」
後方からの声に慌てて振り返る。そこにはもう一人少年が居た。
相手の攻撃は単なる手刀だったが、避けそこなった竜の片翼が音も無く斬り落とされる。
翼は塵となりながら落ちていく。
跨っていた竜を蹴り離し、自分だけは挟まれた状態を回避する。
竜を形造っていたもう一人も人型へ戻る。
「「仲間を見捨てるなんて、軽蔑に値するよ」」
二人が声を合わせ、自分に軽蔑の眼差しを向ける。
何があろうが生き残った者が勝ちなのよ、それを教えてあげる。
流れこんできた力に身震いをさせ、注意を引く。丁度司教二人の間に居る奴にも同じ事が起こっているはずだ。
利用させてもらう。
「一体何の事だか、これも作戦のうちよ?」わずかに奴とアイコンタクトをかわし終わった時に、閃光が辺りを包んだ。
「今よ!!」
二人に向けて両手で槍を突き伸ばす。これが囮で本命は挟まれた奴の救助。
奴は真っ直ぐにこっちに槍を伸ばしてきた。これを掴んで二人分の力で抜け出す、はずだけど、裏切らさせてもらうわ。
繋がった所から奴の槍を利用して一気に爆発させ―――
「「まずは君からだ」」
左右から同時に声が聞こえた。そして、もう一つ声が聞こえた。
「悪いな」
え………?


利用されたのは、私?
260Longinus東組:02/10/08 22:53 ID:???
目標まであと少し、時間も後少し。
いい肩ならしになりそうだが、どうなるか。楽しみ楽しみ。
ん? あれは………量産機が早速お出ましか。
おおなかなか、かっこいい…違う! あれは零号機か? まさかどうしてぇえ!!?
体が急激に重くなる。
なんだ、これは何が……隣の奴も同じだ、崩壊しながら飛行、落下している。
俺の腕が、、、足が、、、何だ? 何が起こった? あいつの仕業か………?
力が、俺の力が……ちか………チカ…ラ…ガ……………

そして、紅い瞳の零号機だけが残った。
12翼の零号機はしばらくの間、何かを考えるかのようにそこに留まり、
かすかな燐光を残して閃光の弾けた京都へと身を翻した。
261盗聴器から聞こえる声:02/10/08 23:16 ID:???
ビウッ! ビシィッ! バシィッ! ビシィッ!
「ひええ〜っ、女王様〜っ! このスモ―カ―は食堂でチラッと見掛けたどこかで見たような・・・
いや、見たこともない女に見惚れてしまうような不埒な男だから、もっとお仕置きしてくださ〜い!」
ビシィッ! バシィッ! ビシィッ!
262????:02/10/08 23:24 ID:???
!!
第三の樹からさらに力が吸い上げられた。……ヤツめ、思ったよりムチャしやがるな。
さすがに槍を使うために槍と同化するだけの事はある。
「アイツ」が完全に目覚めるまではオレにとってもかなりの脅威だ。
まあ、こうなる事は半ば予想していたんだが……。最悪の場合は「爆弾」を使うか。
こんな事に使う物じゃないが、ヤツが予想を越える動きをした時にはしょうがない。
さて、北と西が突破されたな。まあいい、どうせこの街の住人の大半は使徒もどき
や改造騎士だ。この京都では補充は容易だ。
そして…ジジイめ、オレにも補足できないヤツの位置はわかるっていうのか……。
俺の出迎えは醜悪な一匹の蝿だった。
「まさか生きてまた貴方の顔が拝めるとは。思いもしませんでしたよ。
 ボスは元気ですか?この様子だと、御存命なのでしょう?」
蝿の体とは。醜い。悪趣味が過ぎるな、きっとそいつの「本質」と言うものなんだろう。
俺も他の事は言えないが、少なくとも貴方よりはましですよ?
「ずいぶんと久しいが、くだらん話をするためにここへ来たのではなかろう?
 また我らの下につく気になったか?」
思わず笑いがこぼれた。相変わらず冗談がお好きなヒトだ。
「いえ、残念ながら。ご存知かと思いますが今日は「ネルフの味方」として参りました。
 隙あらば一矢報いようと。そう言う事です」「で、隙は見つかったか?」
凶悪なまでの空気が周囲を覆い粘りを保ちながらうねりだす。
これが貴方のATフィールドですか、まだこの程度では畏れる必要は無いですね。「…ええ。ほら」
視線を落とすと、光源が苛烈なまでに周囲を飲み込んでいった。
貴方ののおかげで私は無傷ですよ。つまらぬ事で死なせるのは勿体無い、そう思っているのですか?
そしてもう一つの爆発が起こった。煙が流れ静まった焼け跡は思いのほか広範囲が吹き飛んでいた。
結構な範囲の地表が剥がれ、その下の特殊合金と思われる層が幾らか融解しているのが見えた。
これでは最大でも地下一層程度か。他のやつらもすぐに戻ってくるだろう。
「気を抜くからですよ。一矢は報いましたので、本日はこれで失礼します」
「そうか、達者でな。もう二度と会うことは無いだろう。
 お前の帰るところは死の世界だからな」
やれやれ、何故怖くないのかわかってないようだ。力はぶつけるだけが能じゃないというのに。
力加減をせずに下を動かしてきた時の悪い癖が残っているようだ。
凶悪な力に本気で対抗する必要は無い。わずかな隙にだけ力を使い、流れを造ればいい。
「では、これにて失礼致します」
握り潰そうとイメージしたのが間違いですよ、手は隙間だらけなんですから。
ATフィールドは心の壁、思念そのものが反映されるのを忘れてはいけませんね。
俺はすでに貴方のフィールドの外、そんなに遠くまでは動けないし大きな力も発揮できないのでしょう?

また必ず来ますから、その時はよろしくお願いしますね。
264263:02/10/08 23:35 ID:???
すみません、あちこち改行ミスりました。
読みにくくてスマソ。

>????さん江
作戦参加人数7(内1は提案者)名。生存者2名+提案者で。
ほんとはね、Longinusメンバーは提案者除いて「7名」なんですけどね。
前スレ弐>512にのってます。今回一人は「お留守番」ということにしときます。
やられ具合が尋常じゃなかったので、帰り道の「支部潰し」は無くなりました。

265262:02/10/08 23:41 ID:???
>>264
きちんと進めてくださりありがとうございます。
ええと、一応八人で計算してたんですよ。つまり、????が感知したのは
7人で、提案者さんだけは直接感知できなかったんですが、他のメンバーの
分布から1人だけで行動している(提案者さんとペア)奴の所に提案者さんが
いる可能性を推理してた訳なんです。つまり、>>253はそういう意味で一人
だけのグループと言ってたりするんです。
ただ、これで綾波教側も戦力補充に労力が裂かれますけど。
266エヴァ・フェット:02/10/08 23:44 ID:x6rAKka8
スモ―カ―大佐の部屋に盗聴器を仕掛けておいたが、やはり俺の思った通りだったようだな。
俺が「力を貸してやる」と言ったら、あの肺ガン野郎、それがよほど屈辱的だったらしい。
あのての族輩は他人からそういうふうに言われると、「お前なんかの助けなんぞ要らん!」と逆に意地を張って勇み足を踏んでしまうものなのだ。
これは俺の作戦であり、何事も他人の心理をうまく利用した者の勝ちというわけだ。
ピエット提督もギ―ガ―も例のスズキとかいう便利屋稼業の男を拉致するにあたっては、俺も実行部隊に同行するのが心強いと言っている。
それに、あのスズキとかいう男には以前に会った時から、根拠ははっきりしないが、妙な因縁のようなものを感じるのだ。
スモ―カ―大佐は表向きには提督達の命令に従って俺と手を組むふりをしてはいるが、実際には俺のハナを明かそうとして自分達の兵力だけでスズキとかいうのを生け捕りにしようとするだろう。
だが、あのスズキとかいうのも俺の勘では油断のならぬ奴だ。
恐らくスモ―カ―達では奴を生け捕りにしようとしても取り逃がしてしまうだろうが、さりとて海兵隊を相手に一戦交えれば、奴とてただでは済むまい。
そこをこの俺が漁夫の利を得てやろうという作戦だ。
それにしても、あの肺ガン野郎、夜になってから部下の女下士官を寝室に呼んで何をしやがるつもりだと思ったら、そういう趣味のある男だったんだな。
おっと、そろそろ出動の時刻だ。準備を整えて集合しなければ。
267266:02/10/08 23:53 ID:???
>>265
 >ただ、これで綾波教側にも戦力補充に労力が裂かれますけど。

そこで、トライラックスとの同盟による援軍部隊の出番と相成れば、
私もそういう方向へ持って行った甲斐があるのですが・・・。
いかんせんほとんどがパロディ―ギャグ系のキャラばっかだからなあ、
シリアスな戦いの場では出る幕なしだったりして。
268263:02/10/09 00:01 ID:???
ああ、無駄な字も発見。
>>263
>貴方ののおかげで私は無傷ですよ。
の、「の」を一つ無い物として読んでください。。。。おねがします。

>>265
ああ!まただ。きちんと読み直してみるとそうですね、失敗失敗。すみません。
書きこむ直前だったのでざっとしか読んで無かったです。
……うーん、だけどやっぱり一人だけ「お留守番」でお願いします。
地ならしがそれなりに成功したので、彼らは再び潜って「次の時」まで以下略。

>>236
風呂場でふと浮かんだので、そっちに繋いでみました(笑
ボーイとその姉の名前をなんにしようかと「ブラコン姉」に「弱気な弟」って感じで
いろいろググってみたんですけど、いいのが見つからなかった。
よって、適当に逝きます。
姉の最後のボーイ、ボーイ、ってのは姉が弟を呼ぶ時の呼称(あだなみたいなもん)です。
コードネームと被ってますが、意味は別。

>>267
『E』側から「エヴァの横取り」ってネタもやろうと思えば出来そうだけど、今後の流れで決めよっと。


これ以上向こうが強くなると、ネルフ側で勝てるのかな?集団なら勝てないって!
と、思ったのが今夜のネタの素でした。
自分であーんなにやっておいてアレですけど。
269トライデント兵士1:02/10/09 00:04 ID:???
そこにいた者達はある者は混乱し、ある者は膝を落としていた。事態を把握していな
い者は俺達が躍らされていた事も知らず、勝利を喜んでたりする。
ともかく、ユイさんや惣流博士を始めとする負傷者を収容し、本部に搬送しようと
するが、ここで本部が急襲されて麻痺状態という連絡を受ける。
結局、今回無傷だったオーヴァー・ザ・レインボーに負傷者を搬送する事になった。
そういった連絡を艦に取ると、今まで連絡の取れなかったランドマスター隊からの
連絡が入っているという。位置を聞けば、ちょうどムサシのトライデント1がいる
している辺りだ。ムサシにランドマスターの誘導と護衛をしろと霧島が連絡してい
るようだ。
ふと気付くと、シンジが立っていた。彼は本部が襲われたと聞くと、いきなり初号機
に飛び乗り、飛び去っていった……。あの表情は一言では形容できん。
ともかく、俺達無事な兵員は一度本部へと向かう事になる。
……量産機はいつの間にか消えていた……。
270262:02/10/09 00:13 ID:???
>>267
そうですね。ここらでやっても面白い所ですね。ちなみに読んでて解られるでしょうが、
元々パロディーから始まってるのは私も同じですから。だって、アスカがマジに戦って
る横でシンジがアホな相手と戦わされてたりしますから(藁

>>268
ええ、実際戦力があのままならネルフは今にも増してエヴァ頼りになっていきます
からね。ちなみに今回のネルフ本部での状況は旧ネルフメンバーにはトラウマが刺激
される状況ですねえ。
271263:02/10/09 00:17 ID:???
ああ、そうだ寝る前に一つ。
>>262について。
気配、というよりもATフィールドを発していればそれを誰かには感知されますし、
アンチAT纏って第二司教の「光」から隠れても、肉眼で見れば当然の事ながら見えます。
そんな感じで。探知側に何処までの「精度」あるのかってのも問題ですが。


それではおやすみなさい。
272便利屋スズキ(社屋内) :02/10/09 00:17 ID:???
正直サテライトシステムの運用テストをやってみたいもんだ
なにせ威力は街1つを一瞬で消してクレーターに変える
対使徒用の強烈極まりない兵器だからな。
発電衛星自体は単独でもマイクロ波で地上攻撃可能な
用途の広い汎用人工衛星だ。
最近はストレスが溜まるとついつい人のいない所に抜け出した後
変身して倉庫からこっそり持ち出した鉄骨をひん曲げたり切断して
憂さを晴らしてるが変身すればする程寿命が縮んでいく気がする
こんな事してると長生きはできないな。
273名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/10/09 00:18 ID:d6UejcfN
274九大司教第伍次席(大阪):02/10/09 00:44 ID:???
ここの人達はわりと改造騎士の研究を進めてたみたいだね。まあ、だからこそ
バルディエルの因子をE計画の人々が利用しようとしたんだろうけど……。
これに僕の因子を加えれば、僕の手足のできあがりさ。
ネルフは大きな損害を受けた。彼等は旧東京と再び連絡を取るだろうが…そこ
でこの大阪が同盟を申し入れたらどうなるかなあ?
ここの支配者達はそれを考えてるみたいだし。
そして、僕はカードを手に取る。僕はこのカードの枚数と同じ53人の人間
を直接的な手足とする。ジョーカーは…脱走した改造騎士の彼だ。トライデント
の者達と顔なじみだからね。
そして僕は54枚目の札…予備のジョーカーさ。
先の芦ノ湖での戦いはロイヤル・ストレート・フラッシュだったのに、京都にかけら
れたちょっかいでストレート・フラッシュレベルになっちゃったね、主席様。
275大阪:02/10/09 01:19 ID:???
私、春日歩っていいます。大阪から来ました。
ほんまは和歌山の出身なんやねんけど、大阪から来たって言うたら、みんなから「大阪」って呼ばれるんです。
ほんでやあ、今、関西地方は大変なことになっとるんや。
京都の方でなんや恐ろしい怪物が現われたとかいう話やで。
大阪の偉い人達もそれで大騒ぎしとって、自分達の力では手に余るから旧東京の人達と手を組みたいとか言うとるんや。
276エヴァ・フェット:02/10/09 01:59 ID:E0Uydm8J
俺は奴隷零号を日本重化学工業共同体の社屋からそれほどは離れていない工場跡のゴミ捨て場に着陸させた。
スパイとして潜入しているフェイスダンサ―からの情報によれば、例のスズキとかいう便利屋の男は最近では日本重化学工業共同体の社屋で寝泊りしているらしいが、時折、夜中に社屋を抜け出しておかしな行動を取っているらしい。
俺とは別行動を取って現地入りしたスモ―カ―大佐の指揮する海兵隊一個小隊も、今頃はすでに到着しているだろう。
奴隷零号から降りた俺が工場跡の敷地から外へ出ようとした時、暗闇の中から声が聞こえた。低い女の声である。
「エヴァ・フェットさんですね」
俺がその方角を振り返ると、暗闇の中からボディコンミニスカのス―ツを着た女が姿を現わした。
「あんたはフェイスダンサ―だな?」
「そう、私はトライラックスのフェイスダンサ―。ファイン=プットよ」
「ファイン=プット? あんたが?」
俺はヘルメットの前面スリットに内臓された赤外線暗視機能を作動させた。
身長はかなり高く、年齢は20代の後半から30代の前半くらい、プロポ―ションはプロのモデル並で、顔は美人とまでは言えないが、男心をくすぐるようないかにもいいオンナという感じがする。
強いて言えば、『ハンタ―ハンタ―』に出て来るパクノダに似ていなくもない。
驚くまでもない。もちろんこれは諜報活動にあたって都合の良いように肉体を操作して変身しているのであり、フェイスダンサ―の特性である。
「俺はエヴァ・フェットだ・・・それで奴は、スズキは社屋の中にいるのか?」
「ええ、先ほど私の仲間が確認した時は社屋の中にいました。ただ・・・」
「ただ?」
「タ―ゲットは最近、夜になると社屋を抜け出しては奇行を取っているということは、先立ってもお伝えした通りなのですが・・・」
「奇行って一体どんな? 痴漢とか下着泥棒とかか?」
「いえ、それが・・・」
277厚木基地最後の兵士:02/10/09 02:11 ID:???
状況報告
トライデントからの通信情報により、こちらへ機動兵器トライデント1が
近づいているようである。
誘導ビーコンは感知できるのだが、進路上、進路以外を問わず綾波教追撃隊の
姿があり、合流は難しい。
さらに、総本山を消滅させた兵器の影響下GPS、慣性航法機器の精度も落ちている。
無論、戦闘でうけた被害による異常も考えられる。
現在原始的なコンパス以外が信用できないために方向、位置の正確な算出は不可能。
また、敵追撃隊の存在もあり、通信およびビーコンの発信も慎重にならざるをえない。
なるべく定期的に通信、発信を行うが、状況により危険回避のために発信できない可能性が
あることを考慮されたし。
なお、レナ少尉であるが、現在出血はないが、微熱が続いている。
点滴による栄養補給、成分輸血などをおこない若干、回復の兆しがみえるが
動物性のたんぱく質を受け付けない体質のようで、体力の回復に時間がかかると思われる。
アレルゲン反応は、当方の器材では完全とはいえないが、確認はされていない。
が、極力危険はさける所存。
278エヴァ・フェット:02/10/09 02:34 ID:E0Uydm8J
「あのスズキという人物は変身能力を持っていることが判明したのです」
「変身能力、だと? 奴がか?」
「はい。それも我々のように他人に変身するのではなく、甲冑のような戦闘メカのような姿に変身して、鉄材をひん曲げたり、切断したりしているのです」
俺は困惑した。だが、奴が軍隊並の兵器を保有しているとなれば、その不可解に対する答えは至って明確である。
恐らくそれは彼奴の新しい秘密兵器の類だろう。
油断のならぬ奴だとは直感的にわかっていたが、どうやら思っていたよりもさらに手強い敵だということが判明したのだ。
「そ、それで、スモ―カ―達もそのことを知っているのか?」
「はい、そちらの方にも仲間が連絡をしているはずです」
「しかし、スモ―カ―の奴は・・・それで、スモ―カ―達がどう動いているのかはわかっているのか?」
「いえ、私は存じません」
「すぐにスモ―カ―達に連絡して、今回は作戦の実行を見合わせるように伝えよう」
最初はスモ―カ―達、海兵隊を捨て駒としてスズキにぶつけ、スズキが弱った所で俺が漁夫の利を得る作戦だったが、敵が怪物に変身するのではいくら何でも分が悪過ぎる。
敵の実力は現段階では全く未知数だし、捨て駒だと思っていたとは言え、スモ―カ―達があっさり全滅させられたんじゃ俺も手出しのしようがない。
ここは取り合えず撤退して、奴の秘密兵器の実力がどんなものなのかを十分に下調べてから、別の作戦を考えるのが得策だ。
俺は通信機でスモ―カ―大佐に連絡を取ろうとした。
しかし、その時、遠くの方からあたり一帯に銃声が響いた。
もう始まってしまったのだ。
279276,278:02/10/09 02:49 ID:???
>加持さん
 ファイン=プットをどういう人物として登場させるかで悩みましたが、取り合えず「いかにもそそる感じのいいオンナ」という外見として登場させてみました。
 ただし、フェイスダンサ―は「肉体を自在に操作して誰にでも変身できる」という設定ですので、これはあくまで諜報活動のために都合の良い姿を取っているのであり、本当の彼の姿はどんなものなのか、本当の性別さえも不明ということにしておきます。

>便利屋さん
 取り合えず便利屋スズキが外へ出て来て変身したため、スモ―カ―大佐の部下が驚いて発砲してしまったということにしました。
 私としては通常武装の海兵隊がガイバ―形態の便利屋スズキに圧倒されて敗走し、今度はスモ―ウォ―カ―を投入するという方向へ持って行きたいのですが、気に入らなければ、ただの暴発でエヴァ・フェットが勘違いしたとでもフォロ―して下さい。
280便利屋スズキ(某所:02/10/09 02:53 ID:???
なんだこの兵隊どもは(>>278)これでも撃たれると少しは痛いんだが、
タタタタ!「ちょっと顔貸せ、お前等何者だ。」
そうか答えないのか頭潰してやるよ。ボン!
「いい加減うるせえんだよ、お前等全員皆殺しにしてやる。」
281279:02/10/09 03:23 ID:???
>>280
 便利屋スズキ(某所さん、レスありがとうです。
282エヴァ・フェット:02/10/09 04:12 ID:E0Uydm8J
通信機には応答がない。
「とにかく様子を見てくる、あんたはここで待っていてくれ!」
俺はファイン=プットにそう言い残すと、背中のロケットパックに点火し、銃声の聞こえる方向へ空を飛んで行った。
銃声はますます激しくなって行ったが、俺が戦闘の現場にたどり着いた時にはもうほとんどの兵士は殺されるか、敗走しているかしていた。
残っていた兵士はほんの数えるほどしかいない。
そして、兵士達に銃撃を喰らいながらその場に立ちつくしている怪物の姿を見て、さすがの俺も驚いた。
俺の装甲服よりもはるかにいかつい形態で、甲冑というよりも戦闘ロボみたいな奴だ。
これがあの便利屋野郎の新しい秘密兵器か、こんな化け物相手では通常武装の兵隊では勝ち目なんかありはしない。
広末涼子似の女下士官(昨夜、スモ―カ―大佐をムチでひっぱたいていた)が日本刀を構えているが、ほとんど怖気付いてしまって身体がガタガタ震えている。
スモ―カ―大佐は立場的に最も苦しい。部下達の手前、逃げ出すこともできない。
「この化け物め! 喰らえ! ホワイトブロ―!」
スモ―カ―大佐は両腕から煙のようなものを噴射して怪物に浴びせ、必死に戦っているつもりらしい。
あれはトライラックスの生物工学により、自分の身体を煙状に変化させる能力だが、そんなものであんな化け物にダメ―ジを与えることなんぞ出来るはずもない。
着地した俺は左手の前腕に装着した捕獲用ケ―ブルを怪物に向かって発射した。
俺が発射したケ―ブルは怪物の身体に数回巻き付き、当然のことながら奴はもがいた。
しかし、あんな化け物ならケ―ブルを引きちぎるくらいの力は持っているだろう。
俺は叫んだ。
「逃げろ、スモ―カ―! あんな化け物相手に勝ち目はねえ!」
俺はそのケ―ブルの発射機から切り離すと、近くにあった鉄材に縛り付け、その鉄材を崖から下へ蹴り落とした。
怪物はケ―ブルと鉄材に引きずられてバランスを崩している。
俺は放心状態の女下士官を抱えかけると、背中のロケットパックに点火した。
スモ―カ―や他の兵士達は無事だったか・・・後ろを振り向く余裕もなく、俺は空を飛んで逃げ帰った。
283便利屋スズキ(格納庫):02/10/09 14:20 ID:???
エヴァ・フェットめよくも俺を崖下へ突き落としたな。
こんな真似をして飛んだ位で逃げられると思ってるのか
絶対逃がさん戦闘機でなぶり殺しにしてくれるわ。
284便利屋スズキ(飛行中):02/10/09 17:04 ID:???
くっくっくっやっと見つけたぞ。
ステルス戦闘機で逃げようとしても無駄だ。
レーダー探知ができなくても赤外線探知はできるんでな。
覚悟しろ今殺してやるよ、ミサイル発射!
285町奉行:02/10/09 20:34 ID:???
なんとか、あのお祭り騒ぎもおわったようだが、いかんせん。
町以外はまだ浮かれてる奴もおおいようだな。
街道沿いにきた連中の話じゃ、芦ノ湖近辺はまだ凶暴になってる
バカどもがおおいとか。

おう、リナどうした?
まだ、なにか、痛みみてーのを感じるって?
疲れはとれたのか?
そうか、だとすると、なんかあるのかもしれねえな。
わかった、おれも明日には出かけられるはずだ。
同心も一人ぐらい都合つけて、おめえの気になるとこってのに
いってみようじゃねえか。
なぁに、道々浮かれてる奴等をおさえりゃ、そいつも仕事のうちだ。
それに今回のおめえの働きがなければ、この町だってやばかったんだ。
すこしくれえ、融通してもらわねえと、割りにあわねえだろ。
わかったら帰って旅の支度しとくんだ。
やはり来るべきではなかった。会うべきではなかった。
僕の気持ちは今、赤き海よりも深く沈んでいる。
僕が姉さんにとって一番大切なヒトであっても、それ以外の者からすれば無様な敗残兵に過ぎない。
僕が一人来たために少なからず内部分裂が起きてしまった。
行きの燃料しかないようにとの前提があるなら、何故医療棟などを造る?
それも疑問だが、ここで姉さんと僕が会わなければ、もっと穏やかに事は済んだだろう。
何年か振りに見た姉さんのあの笑顔が、笑顔が瞼を閉じても浮かんでくる。

「安心してていいのよ。姉さんが何とかするから」

無理だと言っても聞くはずが無い。幾ら姉さんでもあれらには勝てない。
たとえ僕と同じ力を持っているとしても、それ以上の力を持つ者があそこには何人もいる。
何より今動く事は計画に支障をきたす。それを知っていても、姉さんは動くはずだ。
しかし、勝算はあるのか?
287マスター:02/10/09 20:54 ID:???
いやぁ〜良かった良かった。
ここ数週間寝たきりで魘されていた冬月さんが先日やっと目を覚ましたんですよ。
早速美紗都ちゃんにも連絡を入れないと。
まだ体を起こしただけで激しい頭痛を伴う様ですが…何と言うか、以前と雰囲気が
違うんですよ。まるで別人みたいなんです。
どうやら記憶をほぼ完全取り戻したらしく、話を聞くとどうもNERV本部跡には碇指令
さえも知らない隠し部屋が存在するらしんです。NERVを建設する際に冬月さんが極秘で
作らせたらしいですね。そこに何があるのかまでは流石に私にも教えてくれませんでしたが
その扉は冬月さん以外には開ける事はできないそうです。
とりあえず今はまだ動ける状態じゃないのでしばらく安静させています。
青葉君も忙しい中よくこまめに看病してくれて…
それにしてもいよいよ物騒な事になってきていますね…
>>287
マ…マスター。大変おひさしぶりのカキコなのに申し訳ありません、実はスレ弐
の220〜223で冬月さん復活してしまってるんです。そして、今本部で指揮取って
たりするんです。また、青葉君ネルフ本部に行ったんですけど、その後ケン王が
連れていっちゃったみたいなんです。不都合かと思いますが、287のカキコの時間
軸は芦ノ湖で戦いが行われる以前という事にしてもらえませんか?
どうもすみません。
289287:02/10/09 21:12 ID:???
>>288
大変失礼しました
つい面倒臭くなって飛ばし飛ばしでしか読んでいませんでした。
今一度全ての書きこみに目を通してきます。
こちらこそどうもすみません。
 
ふぅ、数にして1500くらいの書きこみか…
その部屋の中はいたって静かだった。
しかし、入る者全てを触れた途端に殺すであろう死毒がまわっていた。

クズの寄せ集めのせいで私のボーイが負け犬と呼ばれさげすんだ目で見られる。
死に値するわ。
社会の善を気取ったゴミの分際で私のボーイが掃除しようとしたのを邪魔した。
死に値するわ。
それに留まらず私のボーイに大怪我を負わせたうえに綺麗な心まで痛めつけた。
死に値するわ。
死に値する者は全て、この世から消えなければならない。
ボーイに害をなすものは全て、存在してはいけない。
何であろうと、誰であろうと、その事は決して変わらない。

どんな手を使ってでも消すわ………いえ、違うわね。消すだけでは生温過ぎるわ。
そう、地獄を見せてあげようかしら。
この世はすでに地獄だけど、もっと下の下の、光すら届かない、黒く、濁って、澱み切った処をね。
291トライデント兵士1:02/10/09 21:47 ID:???
ようやく本部に到着した。ここに来た時もサードインパクト直前の戦闘の痕で
だいぶ荒れていたが、今はそれ以上だ。
あれからせっかく復旧させた設備もこうもボロボロにされちゃあ、再建は大分
苦労する事になるな。
ここで、ランドマスター隊がまだ見つかっていないという連絡が指揮車に入っ
たようだ。すると、渚が今の所ここは大丈夫みたいだし、エヴァも三機あるから、
自分がランドマスター隊を始めとする、まだ合流できていない部隊の捜索を手伝
うという。そして、渚は変身し飛び去る。単に飛行するだけでも羽根が出るみたい
だな。
本部では、死体やら瓦礫やらの徹去作業が始まっていた。一段落したら合同葬を
行う予定があるそうだが、今は後片付けが優先だ。
また、ここでもシンジや惣流同様、鈴原兄が力を継承し、より強いエヴァになって
いた。鈴原の片足が再生したのは不幸中の幸いかもしれない。
そして…一人の人物、怪人『G』ことネルフ司令碇ゲンドウが来ていた。俺が帰っ
てくる直前にシンジと二人きりでなにやら対話をしていたらしいが、シンジの奴は
なにやら深い決意をこめた表情をし、さっきまでの取り乱した表情は無かった。
そして、彼はまたここを去った。現在の所、『E』計画関連の連中はある意味綾波
教以上の脅威とも言えるので、奴等の事を探るつもりらしい。彼が今持っている能
力は単独行動向きなんだそうだ。彼はこう言い残した。
「冬月先生、また…後を頼みます。……シンジ、レイ。後少しだ」
292時田:02/10/09 23:02 ID:???
あの暴動の混乱も収まってやっと街が落ち着いてきた。
そろそろ暴動の影響で開発が止まっていたJA2号機を完成させなければ。
幸い歩行機能関連の最終調整とテストを残すのみなので
それほど時間はかからないだろう。

ところで2号機の歩行機能に関してだが
先日醜態を晒してしまったので新しい歩行モードを追加した。
歩く動作を横方向に限定し、素早い動きと細い道でも通ることができる
「きんちゃん走りモード」。
両手を波打つように動かし安定した歩行を可能にした
「よいとせのこらせモード」。

ヒントになったのはセカンドインパクト前のコメディアンだ。
293厚木基地最後の兵士:02/10/09 23:12 ID:???
状況報告1
夜間の移動ではいかな危険に襲われるかはわからないため、野営をすることにした。
敵追撃隊に見つかる可能性がないではないのだが、路面の悪化状況などから、くぼ地や穴などに
タイヤを取られて必要以上の振動を怪我人に与えるわけには行かない。
救出したパイロットであるが、サブリミナルの影響は抜けたようである。
パイロット自らあの異様な高揚感はないといっている。
どうやら破壊衝動や殺戮衝動を抑えきれずにいる部分があったようである。
が、小さなパニックを起こしつつあるのか、1名の為になぜ危険を冒すだとか、助かるかわからない者の
為に時間を割くのはまちがっている、移動すべきだと騒ぎ立て、隊の者と険悪になる。
特に、G3装着者は経緯を目の当たりにしているため、あやうく殴り合いとなるところだった。

山林の移動を主におこなっているため、現在我々は食料を当地の動物を捕獲することで得ている。
無論戦闘用携帯食料が尽きたわけではないのだが、レナ少尉が動物の肉を食べることができないという
状況から、携帯食料は可能な限りレナに回し、我々は捕獲した動物でとなった。
本日は猪のように野生化した豚を捕獲することができたため、一部を保存食とすることを決定する。
ランドマスター1号、2号を止め、火を囲んでいると先日までの戦闘が嘘のように静かである。
だが、やはりかのパイロットは無傷に近い1号で先行して救助を呼ぶほうがいいという話を
しだしたため、またも口論となる。
しばらく口論が続いたとき、見張りの兵が合図をした。
何か、もしくは何者かが接近しているらしい。
かなり数が多いようだという。
50m先に接地したセントリーガンが作動した音が聞こえたがすぐに沈黙した。
動体センサーに移動物が大量に感知される、距離50m。
294厚木基地最後の兵士:02/10/09 23:15 ID:???
状況報告2
ランドマスター1号、2号に隠れるようにして銃を構える。
流石にパイロットもおとなしくなっているが、完全にパニックに陥っているようだ。
数名が1号のなかからニュートリノビームガンを持ち出してハッチ越しに狙っている。
現在1号内には、レナと衛生兵しかいない。
どうやら敵意のあるものであるらしい、こちらの様子をうかがい、同じように気配を殺すように
努力する者もいるのだが、なかにはなにもせずどうどうと向かっているらしい気配もある。
「もはや、お前達に活路はないぞ!」
警戒を破るのは突然の上空からの声に上をみると、そこには改造騎士が一人中空に浮いており、
しかも両手が鞭状の変化している、さらに続いて周囲を数名の改造騎士が囲む。
手にスパイクがあるもの、妙に手足が細長く、無数の目のような紋様をつけているものなど
が、夜の森を背景にたっている。
それだけではなく、使徒もどきやいまだ興奮状態が覚めやらぬという感じの信徒数十名が
つぎつぎと手に武器をもち現れるが、武器といえどスウォードや斧といったものが大半であるのはまだ幸運か。
「偽りの聖母を掲げし者どもに、かりそめの死を!」
どの改造騎士がいったのかはわからないが、その言葉を合図に敵綾波教徒は攻撃を開始。
少ない手持ちの武器だが、本隊も反撃を開始する。
一般信徒、使徒もどきの一部は現状のニュートリノビームガンで対応できるのだが
改造騎士には一切の効果はない。
破損しているが、G3を使えるはずだが、装備している時間がない。
信徒達の興奮状態は普通ではないのだが、流石にニュートリノビームに吹き飛ばされると
徐々に後退していく。
使徒もどきには一切の効果が現れなくなっている。
赤いバリアー、ATフィールドが薄くだが肉眼で確認できる。
数が密集してきているからだろうか?
十数分の戦闘だが、徐々に追い詰められていき、1号の後部付近に全員が集結する羽目に
なってしまったが、敵は、さほど数は減った様子がない。
そのとき、いきなり1号のリアのハッチが開いた。
「レナ!」
だれかが叫んだ。
295厚木基地最後の兵士:02/10/09 23:16 ID:???
状況報告3
我々が戦闘に入ったときに、レナはそれと気づいた様子だったという。
衛生兵の報告では、戦闘開始の直後にベッドから出ようとし始めたという。
衛生兵が止めたというのだが、彼女は
「みんなが危ないから。」
といって、外に出ようとしたため、なんとか落ち着けるために、鎮静剤の投与を考えたそうだが
現在の怪我の状況からどのような副作用を起こすか予測できず、なんとか落ち着かせようと努力
したということである。
一旦落ち着いた様子をみせたようだが、外部で我々が追い込まれていくにしたがって
また起き上がろうとしたようである。
そのときに、爆発のあおりをうけて衛生兵は頭部を強打、意識をうしない、そのときにレナは外に出たという。
レナはハッチの入り口に立つと、軽く右手を顔の前にあげた。
「変身」
と言おうとしたそのレナの首と口を二つの鞭が襲った。
改造騎士はそのままレナを地面に引きずり落とす。
血が滲んでいるところから傷がひらいたと思われる。
「偽りの聖母は必要ないのだ!」
と徐々に自分のほうへと引き寄せていく。
こちらも反撃するのだが、効果はでない、むしろレナへの流れ弾の危険がある。
「まがい物の聖母様、すぐに消してさしあげます。」
手にスパイクをはやした者がそういうと、レナにスパイクを向けた打ち出した。
「なに?」
スパイクは、あのパイロットの体を貫いていた。
即死のようだが、彼が誰よりも早くレナを守るとは予想できなかった。
「とんだ道化が!」
改造騎士がそう言うと、パイロットの身体を放り捨てた。
手が鞭になっている改造騎士も怒りの雄たけびをあげるとレナをつかんだまま
振り投げた。
296厚木基地最後の兵士:02/10/09 23:17 ID:???
状況報告4
放り投げられたレナは、地面に叩きつけられると傷口が開いたのか、血を吹き出している。
まだ生きているのだが、変身する力もないようである。
助けられない自分たちの情けない。
また今度は反対の方向に放り投げられた。
落ちたところには2本の足があった。
足?、そこには足どころか人がいなかったはず。
「この少女が、お前達に破滅を呼ぶと警告されたはずだったな?」
その足の持ち主はそういった。
その足はその場にいる誰よりも大きな足だった。
声の主は身長2mをはるかに越える、あの旧東京で出会った大男、バイオレンスジャックだった。
ジャックは、その名の由来となった巨大なジャックナイフを振りかざすとレナにまきついている
相手の鞭を切り裂いた。
「な、きさま何者!」
切り裂かれた方が驚きおののいている様子。
だが、ジャックはそんな言葉を無視すると足元のレナを拾い上げる。
「お前はどうしたい?、どうなりたいんだ?、綾波レナ!」
まるで、地の底の唸りのような声でレナにそんなことを聞くジャック。
それに答えるレナの声は小さく、我々には聞こえてこない。
だが、ジャックは頷くと、口笛を吹いた。
297厚木基地最後の兵士:02/10/09 23:18 ID:???
状況報告5
その口笛に呼ばれて光る鳥が現れた、いやそれは突然出現したといったほうがいいのかもしれない。
その鳥は足になにか同じように輝く動物を持っていた。
それはなにかは判明しなかったが、それをうけとったジャックはナイフでその動物を切ると
その溢れる血をレナに飲ませたのだ。
レナはむせたのだが、それを飲むとジャックは我々にレナをわたし、こういった。
「人は望めば、どんなことでも出来るのだ。」
みると、レナの傷口がふさがっていく。
「彼女は、さらに強くなれる。」
その言葉は私にはわからないが、レナに伝えればなにかわかるのだろうか?
さらに我々には、すぐに逃げるように言うと凶悪な悪魔のような笑いを顔に浮かべた。
ジャックは、ゆっくりと綾波教の連中に向き直った。
「俺の名を知りたがっているようだが、俺に名はない。だが、これをみたものはこう俺をよぶ。
バイオレンスジャック、とな。」
というと、魔物のような吼え声とともに敵に向かっていった。
その身長はまるで、5mは越えたかのように見えた。
我々はすぐにランドマスター1号、2号に分乗し避難を開始した。
情けないが、これが唯一の取れる方法だったのだ。
少し離れると、背後には巨大な十字架状の爆発が幾つもたちあがっていた。
翌朝、見にいった斥候の者の報告では、綾波教徒すべてが塩の柱になっていた中
あのパイロットの遺体だけは、残っていたため、葬ってきたということである。
我々は現在、ジャックに示された方向に向かっている。
方向からみるとこれは海にでる方向なのだろうか?
以上、また連絡を入れる。
298綾波寮責任者:02/10/09 23:49 ID:???
暴動騒ぎが一段落したので、このマンションの所有者である日本重化学工業共同体
の責任者である時田シロウ氏の元へ32人を連れて挨拶に行く。ここに来て間も無
く暴動が発生したせいか、まだ彼女達の事を知らない人も多いようで、行く先々で
腰を抜かす人が続出する。一応ナオコさん経由でアポとってるんだけどなあ……。
しかし、社屋のすぐ近くの社員寮にこんなのが住み着いてるってのも妙な話だよなあ。
ここって追加の入寮者来んのかな?

かくして面会は終わった。噂通り、かなりマッドだが真面目で気のいい人のようだ。
しかし、いいのかねえ? こいつらの生活費その他を日重工にツケてもいいなんて?
そんな制止を聞く必要は無い。
私の可愛い、愛すべき弟のために動くのだから。
「お願いします、それだけは。一歩間違えれば我々にまで…」
「五月蝿い!!!」
紅い風で白衣にすがる愚か者を跳ね飛ばす。
内部を−175度に維持した保存缶を一つ、二つ、三つ開けて中身を取出す。
見るもおぞましいこいつらも、弟のために働いてくれるかと思うと…頬擦りしたくなるほどいとおしい。
「よりにもよってそんなもの………正気ですか?」
「あらどうして? こう言う事やってきたのが私達でしょ?」
「とはいえ傷口に塩を擦り込むような…」
「それをやってきたのも私達、よね? 普通の事をしてるだけじゃない。
 ゴミを掃除してもらうだけよ。あいつらをちょっとだけ助けてあげるの。
 こいつらならぴったりでしょ、適任よ」
私の笑顔を見てそんな眼するなんて、失礼ね。この喜びが解らないのかしら。
もうちょっとだけ待っててね。
姉さんが今、ゴミどもにふさわしい罰を選んであげたから。


この三つがあれば人間は住めなくなるわ。まともな人間はね。
>>283,>>284
 ありゃりゃ、便利屋スズキさんがえらくお話を飛ばしてしまった。
 >>232の段階ではエヴァ・フェットは奴隷零号ではなく、背中のロケット噴射機で飛んでいたのに。
 まあ、いいや。崖から落ちた便利屋スズキが変身を解いて格納庫へ戻り、戦闘機を飛ばすまでしばらく時間がかかっているはずだから、その間にエヴァ・フェットはゴミ捨て場に戻って奴隷零号に乗り込んだということにしよう。
301284:02/10/10 01:15 ID:???
すまん、谷底から抜け出してる間に逃げられたって事でいいですか?
302エヴァ・フェット:02/10/10 01:25 ID:Lw5dfU8L
(時間軸が>>282以後、>>283以前に戻っているので注意)
俺が工場跡のゴミ捨て場へ戻ると、建物の中からファイン=プットが現われた。
「様子はどうでした?」
「危ない所だった・・・あんたの言う通りだった。とんでもない化け物だ。通常武装ではあれを生け捕りにするのは無理だ。殺して細胞サンプルを採集するんなら話は別だが・・・」
俺は広末涼子似の女下士官に声を掛けた。
「怪我はなかったか?」
「は、はい。ありがとうございます、エヴァ・フェットさん・・・」
ファイン=プットが言った。
「海兵隊はどうなりましたか? 仲間に連絡を取っても、状況が把握でくないという話で・・・」
俺は通信機で海兵隊に連絡を取ろうとした。
「は、はい、こちら海兵隊の軍曹です!」
「俺はエヴァ・フェットだ。スモ―カ―はどうした?」
「そ、それが大佐は怪物が崖下に転落したので、生け捕りにしてやると言って・・・」
「あの肺ガン野郎・・・とにかく君達はすぐにそこから撤退するんだ! わかったな!」
通信を切ると、俺はヘルメットの前面スリット部分がくもって、見えにくくなっていることに気がついた。
ヘルメットの外と中の温度差が大きくなってしまったからだろう。
「ところで・・・俺はこれからヘルメットを脱ぎたいんだが、俺の顔を見ても驚かないでくれよな」
「私は諜報部員ですよ。何を見ても驚きませんよ」
「エヴァ・フェットさんってそんなに変な顔なんですか?」
                               (続く)
>>301
 一応、そのあたりをうまいこと取り繕うような展開に持って行こうとしてるんですが・・・。

 あと、>>300>>232というのは>>282の間違いね。
304エヴァ・フェット:02/10/10 01:52 ID:Lw5dfU8L
>>302からの続き

俺がヘルメットを取ると、ファイン=プットは別にこれと言って驚くふうもなかったが、広末涼子似の下士官の方はえらく驚いた。
「あ、貴方はあの時の食堂の・・・それじゃあ、エヴァ・フェットさんは女の人だったんですか!?」
「俺には性別なんて重要じゃないよ。生まれた時は男だったんだけどね」
「それじゃ、エヴァ・フェットさんはニュ―ハ―フの人?」
「ズコッ・・・ま、まあ、そう思いたければ、そう思ってくれればいいさ。それはそうと、我々もここから引き上げた方がいいな。ファイン=プット、貴方はどうする?」
「私はすぐ近くで仲間の車が待っているので、それで帰ります」
「それでは、確か曹長だったな、君は私の飛行艇で艦隊へ戻ろう」
「で、でも、スモ―カ―さん達が・・・」
「あの男なら心配は要らん。何とか逃げ帰って来るだろう。死ぬような器なら生きる価値もないってことさ」
ファイン=プットはその場を去り、俺と広末涼子似の女下士官は奴隷零号に乗り込んだ。
ところが、奴隷零号を離陸させ、洋上の艦隊へ帰還しようとした所、レ―ダ―に俺達を追跡する飛行物体の機影が映った。
「追って来やがったな、あの便利屋野郎!」
戦闘機である。奴め、軍隊並の兵器を保有しているという話だったからな。
追手の戦闘機は奴隷零号との距離をどんどん縮めて来る。
そして、ミサイルを発射して攻撃してきたのだ!
                                  (絶体絶命で続く)
と、いうわけで、どうにか>>284のカキコと辻褄を合わせることができました。
しかし、辻褄を合わせたら合わせたで、エヴァ・フェットとたしぎ曹長が絶体絶命のピンチに陥ってしまった。
306便利屋スズキ(飛行中) :02/10/10 02:10 ID:???
あのミサイルが余裕で避けられるとは、
そんな馬鹿な、元アメリカ製の最新型ミサイルなんだぞ。
アレを回避するとはなんて腕だ。
あんな機体にこのF35が負けるものか
だがこの数ではどうかな、ミサイル全弾発射!
307エヴァ・フェット:02/10/10 02:17 ID:Lw5dfU8L
>>304からの続き)
「くそっ! ミサイルだ!」
広末涼子似の下士官が叫んだ。
「そ、そんなァ!」
だが、俺は追っ手のミサイルをわざとギリギリまで引き付けてから、直前で奴隷零号を旋回させて避けた。
機体が大きく揺れ、またしても広末涼子似が悲鳴を上げた。
「きゃああああああ!」
敵のミサイルはあさっての方向へ飛んで行って、山の向こうで爆発した。
俺は奴隷零号をさらに旋回させると、敵機の上に回り込んでミサイルを発射した。
敵の戦闘機は避けることができず、ミサイルを喰らって爆発し、墜落して行った。
「やったァ! ざまあ見ろォ!」
・・・と、思ったら大間違いであった。
爆発して墜落したかのように思われた敵機の中から例の怪物が現われたのだ。
「しぶとい奴め、もう一発お見舞いしてやる!」
俺は奴隷零号を旋回させて高度を下げた。
しかし、ミサイルの発射ボタンを押そうとする前に躊躇してしまった。
ギ―ガ―は便利屋のスズキを生け捕りにしろと言っている。殺してしまうと値打ちが下がってしまう。
だが、その一瞬のためらいが命取りであった。
敵は俺が奴隷零号の高度を下げた所でレ―ザ―光線を発射したのだ。
今度は避けることができなかった。
                            (またまた絶体絶命で続く)
>>307のカキコの訂正
>>304からの続き)ではなく(>>306からの続き)

便利屋スズキさん、いろいろとお世話になります。
309便利屋スズキ(山中):02/10/10 02:37 ID:???
くそったれ煙が出ただけかよ。
エヴァ・フェット 戦闘機の借りはいつか絶対返してやる。(落下中)
・・・・・・10分後 ん、ここは何処だ。
そうだ、敵にレーザーを発射して命中させた後
意識を失ってココに落ちたのか?
まあいいこの辺りなら2日もあれば十分帰れる。
本当に早く社屋に帰って酒飲みたいな。
310エヴァ・フェット:02/10/10 02:52 ID:Lw5dfU8L
>>307からの続き)
攻撃を喰らったのが高度を下げていた時だったので、墜落しても大破したり炎上したりするのは免れた。
そうは言っても、生身の人間の身でこの衝撃はキツイ。
「く、くく・・・」
コックピットの中で俺はようやく起き上がった。
「曹長、無事か?」
「は、はい、大丈夫です・・・」
敵がすぐそこまで迫っているのがわかる・・・俺は滅多に使わないレ―ザ―兵器を取り上げた。
「こうなったら、相討ち覚悟で戦うしかあるまい」
「私も戦います!」
「馬鹿だな、日本刀なんかでかなう相手じゃないぞ」
その時、通信チャンネルからどこかで聞いたような声が聞こえた。声優の松尾銀三のような声である。
”わっはっは、えらくてこずってるようだな? バケツ頭のエヴァ・フェット君”
「なっ、その声は・・・肺ガン野郎!」
「スモ―カ―さん!」
「てめえ、生きていやがったのか!」
”俺がそう簡単にくたばってたまるか! その化け物は俺の獲物だぞ!”
俺は奴隷零号の窓から外の光景を垣間見た。
そこには、頭の上に大銀杏、腰にマワシを締めた白いスモ―ウォ―カ―(EVA量産機ベ―ス型)が神々しく土俵入りをして、敵の怪物と対峙していた。
ありゃりゃ? その後の展開に喰い違いが生じてしまった(>>309>>310)。
困ったな、どうしよう。
いや、待てよ。そうだ、便利屋スズキ氏は「気を失って10分後に気が付いた」みたいなことを書いていたが、
実は気絶している状態でスモ―ウォ―カ―と戦って、その時の戦いで時計が壊れてしまったため、10分後だと錯覚してしまったことにしよう。

便利屋スズキさん、御迷惑をおかけします。
312309:02/10/10 03:10 ID:???
いえいえむしろこちらが迷惑かけているんで、
>その時の戦いで時計が壊れてしまったため、10分後だと錯覚してしまったことにしよう。
これで別に構いませんよ
313元信者イロウル レベル32:02/10/10 03:17 ID:???
市内の防犯用監視装置に何かの爆発を感知した。
どうやら以前の爆発事故で破棄された生産工場区域で何者かが争っているようだ。
監視カメラを向けると見知らぬ制服を着た集団と争う怪物が映っている(>>282)。
やがて崖から落ちた怪物の甲羅らしき物がはがれ落ち、その中から便利屋のスズキさんが現れた。

「うふふふふふふふふふふ・・・・・。」
うわぁっ、ナオコ博士っ何時から見てたんですか?
「前から怪しいと思っていたけど、遂に馬脚を現したわね。」

そう言って自分のロッカーから注射器やメス等の道具を白衣の裏地に収めていく。

「実験して解剖してDNAの隅々まで調べ尽してあげるわ。 オヒョホホホホホホ・・・・。」

そう言ってナオコ博士が実験室から出ていってしまった。
あぁ、さようならスズキさん。
>>312
便乗させて貰います。
ナオコ様との衝突は後日で良いかな?
315エヴァ・フェット:02/10/10 03:32 ID:Lw5dfU8L
>>310からの続き)
・・・期待した俺が馬鹿だった。
あの能無しスモ―カ―の肺ガン野郎はどこまで行っても肝心な時には役に立たない奴だったのだ。
俺達がピンチになっている所へいかにもかっこ良く登場した所までは良かったのだが・・・。
ところが、奴め、敵とがっぷり四つに組もうと突進した途端、つまずいて転んでしまったのだ。
”しまった、コケてもうた! 自力では起き上がれん! 誰か助けてくれ〜!”
俺も広末涼子似の下士官も思わず絶句してしまい、開いた口が塞がらない状態であった。
全く世話の焼ける奴だ。俺は再び奴隷零号を始動させた。まだ飛べる。
俺は奴隷零号を敵の頭上で旋回させ、敵の注意をこちらに引き付けた。
敵がレ―ザ―光線で攻撃してくる。今度喰らったらアウトだ。
俺は敵のレ―ザ―攻撃を避けながら、倒れているスモ―ウォ―カ―から離れた所へ誘き寄せた。
と、突然、敵の姿が消えた。
一体どこへ?と思っていたら、敵は崖を踏みはずして谷底に転落して行った。
よく落ちる奴だな。しかし、深追いするのは危険だ。俺は引き返すことにした。
スモ―ウォ―カ―のコックピットから這い出してきたスモ―カ―大佐は地団駄を踏んで悔しがっていた。
>>312
 ありがとうございます。
 おかげでどうにかお話をつなぐことができました。
317エヴァ・フェット:02/10/10 04:42 ID:Lw5dfU8L
>>315からの続き)
俺は倒れているスモ―ウォ―カ―のすぐそばに奴隷零号を着陸させた。
スモ―ウォ―カ―のコックピットから這い出してきたスモ―カ―大佐は地団駄を踏んで悔しがっていた。
「スモ―カ―、無事だったか?」
「スモ―カ―さん!」
「おう、俺はこの通りだ。しかし、海兵のうち何人かがあの化け物にやられちまった・・・ん?」
スモ―カ―大佐は俺の顔を見て、不思議そうな表情を示した。
「お、おい、たしぎ。この美しいお嬢さんはどこのどなた様だ? どっかで見たような人だが・・・」
「へ?」
俺はその時、奴隷零号に乗る前にヘルメットを脱いでいた(>>304)ことをようやく思い出した。
つまり、今の俺は素顔だったのだ。
「エヴァ・フェットさんですよ」
「・・・ウ、ウソだろ?」
「バレちまっちゃあ仕方がねえ、ウソなんかじゃねえよ。俺がエヴァ・フェットだ」
「ウソ・・・ウソだろ・・・あのバケツ頭の中身がこんなどっかの国のお姫様みたいな美人だったなんて・・・」
「フッフッフ・・・賞金稼ぎの傭兵たあ世をしのぐ仮の姿、ワルハラ星のハイドラ皇女たあ、あ、俺のこったあ・・・って、何言わせるんだよ! 俺は正真正銘本物のエヴァ・フェットなんだよ、これが俺の本当の顔なんだよ!」
突然、スモ―カ―大佐が改まった態度になって俺に言った。
「エヴァ・フェットさん!」
「は、はい、何ですか?」
「僕ちゃんと結婚して下さい!!」
次の瞬間、たしぎ曹長がスモ―カ―大佐を殴り倒した。
全然関係ないカキコしてスマンが、「ブル―の髪の毛でポニ―テ―ル」の女キャラって、
『EVA』後の大離散時代において、綾波の亜流みたいなものとして盛んに登場したと思う。
『ハンタ―ハンタ―』に出て来るマチしかり、
『ワンピ―ス』に出て来るビビしかり、
『円盤皇女ワるきゅ―レ』に出て来るハイドラしかり・・・。
319トライラックス艦隊(前編):02/10/10 06:13 ID:???
「畜生! あの化け物め、俺のかわいい部下達を5人も殺しちまいやがって!」
顔中にバンソウコウを貼ったスモ―カ―大佐がわめき散らした。
「それにあのスモ―ウォ―カ―、なんで俺の思うように動かねえんだ!? おまけにコケたら起き上がれねえしよ・・・」
作戦会議室には艦隊司令官であるピエット提督、スモ―カ―大佐の副官のたしぎ曹長、諜報部員でフェイスダンサ―のファイン=プット、そして特別警護要員である傭兵のエヴァ・フェットが集まっている。
モニタ―スクリ―ンにスモ―ウォ―カ―の開発責任者であるキサラギ博士の顔が映し出された。
”スモ―ウォ―カ―、が・・・思う、よう、に・・・動かない、のは・・・シンクロ率、が・・・低い、から・・・です・・・”
「あん? シンクロ率? 何だね、それは?」
”EVAシリ―ズ、を・・・操縦、する、には・・・厳しい、適性条件、が・・・あり、ます・・・貴方、では・・・無理、だと・・・いうこと、です・・・”
「む、無理!? 無理だと? 俺には無理だとォ? どうして、どうしてだ!?」
キサラギ博士に代わって本国のマスタ―であるギ―ガ―が画面に現われた。
”これは思わぬ盲点だったな。日本のことわざで言えば『仏作って魂入れず』だ。適性条件を備えた人材を捜し出し、パイロットとして訓練せねばなるまい”
ピエット提督が言った。
「それで、例のスズキという便利屋の男については如何致しましょう?」
”エヴァ・フェットでも歯が立たなかったのか?”
「面目ねえ、ギ―ガ―。今回はさすがに俺でも通常武装で生け捕りは無理だ。殺して細胞サンプルを回収するんなら話は別だが・・・」
”どうやらそのスズキという男は生かしておくとかなり危険な手合いのようだな。生け捕りは無理ということであれば、我々の側に不利な状況になる前に抹殺するべきかも知れぬ。
だが、今はまだその時期ではない。しばらくは泳がせておけ。ファイン=プット、くれぐれも監視を怠らぬよう、他のフェイスダンサ―達にも伝えろ”
「はい、承知しました。ギ―ガ―様」
320トライラックス艦隊(後編):02/10/10 06:53 ID:???
”A級大使フウイ・ノ・レイの使節団一行はいまだに足止めを喰らっておるそうだが、綾波教団側は何と言っておる?”
「はっ、つい先日も京都の教団施設が敵対勢力の襲撃を受けたとかで、もうしばらく待って欲しいとのことです」
”あちらもあちらなりに大変なことがあるようだな。しかし、いつまでも延期させるわけにも行くまい。どうだ、ピエット提督。そちらの艦隊に教団の代表者を招いて晩餐会でも催してみては?”
「なるほど、あちらへ使節団を行かせるのが危険なのであれば、あちらの側にこちらへ来てもらえればよいわけですな。それは良い考えです。綾波教団側に打診してみましょう」
スモ―カ―大佐が反論した。
「俺は反対ですよ。もし例の化け物のスズキがそのことをかぎつけて来たらどうします? 奴らは我々と綾波教団の同盟を妨害してくるかも知れませんぜ。それに、同盟とやらに果たしてするだけの値打ちがあるんでそうかねえ・・・」
エヴァ・フェットが怒鳴りつけた。
「まだ言うのか! 我々は今、共通する敵を前にしているのだぞ! あのスズキとかいう便利屋野郎やそいつを操っているネルフ、トライデントと戦うためにも、綾波教団と手を組む必要があるのだ!」
「う、ううむ・・・」
いつもならここで言い争いになって、怒ったピエット提督がこの二人を怒鳴りつけて黙らせるのだが、不思議と今回はスモ―カ―大佐は言い返さなかった。
”その通りだ。スモ―カ―大佐。敵の敵は味方だ。利用価値がある。今は綾波教団と手を組んで共通する脅威を排除するのだ”
「うへへえ、仰せの通りで・・・」
”スモ―カ―大佐、エヴァ・フェット、君達にはA級大使フウイ・ノ・レイがそちらに到着した際の安全確保のためにも働いてもらわなければならぬ。くれぐれも言っておくが、不要な仲間割れはするな”
「いや、いえ、仲間割れなんてとんでもねえ。私達はこの通り仲良しお友達ですよォ。ねえ〜、エヴァ・フェットちゃ〜ん・・・」
と、言いながら、スモ―カ―大佐はエヴァ・フェットに抱きつこうとした。
またしてもスモ―カ―大佐がたしぎ曹長に鼻血が出るくらい殴られたことは言うまでもない。
321教祖様(移動中):02/10/10 16:18 ID:???
絢波教のトラックの団体が京都へ向けて移動中していた。
鈴鹿スカイライン跡を通過中に先頭車両を運転していた赤眼鏡髭面男がブレーキを踏む。

ガーゴイル『どうかしたのか?』
教祖  『あぁ、お客のようだ。』

仮面の男が前を向くと、砂埃を立てながら向かってくる日の丸を掲げた戦車が目に入る。

ガーゴイル『護衛の兵僧達でも呼ぶか?』
教祖  『いや、私一人で充分だろう。』

トラックを降りて戦車の前に立ち塞がる教祖。
法衣を脱ぎ捨て強靱な肉体を曝し、片手で"掛かって来い"と合図を送る。
戦車はそれに応えるように凶悪な主砲から砲弾を撃ち出した。

教祖  『ポージング・バリヤアアアッ!!!!』

掛け声と共にポーズを取ると筋肉同士が擦れあい、ゴムがすれあうような擦過音を立てる。
更に光り輝いて武骨な砲弾を弾き返した。
筋肉を一秒間に666万回伸縮させて空間に歪みを起こす教祖のみが使える絶対防衛術。

教祖  『心・技・体共に鍛え抜かれた私に、その程度の攻撃など、全くの無駄ァ、無駄ァ、無駄ァ、無駄ァ!!』

バリアを解き、ウサギ跳びで瞬時に肉薄した教祖は、素手で戦車の前面装甲を引きちぎる。
そして乗っていた兵士を掴み出した。

教祖  『必ず殺すと書いて必殺!! 博愛固めぇ!!』

丸太のような腕で相手を抱き寄せ、足も絡め、タワシの様な顎髭を擦り付け、そしてトドメに唇を奪い吸い尽くす。
視覚・聴覚・嗅覚・聴覚・触覚の五感にのみならず、六感・七感まで不快感が侵食していく。
荒れ果てた山々の間に哀れな被害者の声にならない悲鳴が何時までも木霊していた。
322綾波教開発部:02/10/10 19:00 ID:???
(ナディア視聴終了)
…空中戦艦か…いいな、作っちまおうか…
ホントにこんな物を使うのか?
まあ、上からの命令は絶対だからばらまくが………他の八班も同じように今頃まいているはずだ。
最初の数は非常に少ない。ほんの200匹、見た目も普通のと同じだ。
他の班がばらまいた数もほぼ同数だ。
遺伝子解析にかけたって、元々人間相手でやってきた奴らには差が解るまでには相当時間がかかるだろう。
使徒にも関わっていない、いたってナチュラルなものだからな。
裏の世界で百年はかけて品種改良してきた特級品だぜ?
繁殖力環境適応能力免疫能力にエネルギー代謝効率、どれをとっても悪魔的だ。
気がついた時には処理できない数になっているのは間違い無い。
ごく普通に街の中にいるものだからな。ちょっと増えたくらいじゃ決して気がつかない。
少し多いかな、そう思い始めても誰も行動に移さない。目触りと思うくらいだ。
そして最終段階、ここに来てやっと異常だと確信する。もう手遅れだ。
えげつない事するぜ。あの博士何考えてんだ? たかが一兵士の復讐の為にここまでするのか?

風向き良し、方向良し。車出してくれ。
トレーラー後部の扉を開け、「ゴキブリ」の詰まった箱を倒す。
茶黒い絨毯がすぐさま散らばりながら一方向を目指して行く。
こいつらは闇を好む、深い所を好む。餌のある所を好む。
生物の本能とも言える能力で重力、気圧、磁場のわずかな差を読み取れるらしい。
なれば目指す所は「一つ」だ。可哀想に………敵ながら同情するぜ。
「ネズミ」と「蝿」のばらまきは終わったかなあ…
一度は我が社の希望をこなごなに打ち砕いてくれたJA2号機ですが、その後は
順調にテストをクリアし、悪夢の最終チェックも済んで遂に完成致しました。
歩行システムも大幅に機能増幅し(>>292)、単独で可能な作業内容も増え、いよいよ○○日午前より
旧東京郊外第一地区(農場プラントのある辺りです)に向け、出発します。到着後は
現地で約一週間発電を行い、先の暴動騒ぎで電気が途絶えがちだった同地区に電力を供給します。
その後は同じく第二地区、第三地区と各郊外地区を回り、約一ヶ月の日程で第一次作業行程を
終了する予定。プロジェクト完成を記念し、弊社社長の判断で、第一回の送電はすべて
無料にてご奉仕させていただきます。
なお、JA2号機は単独でも150日以上の連続活動が可能ですが、今回は「安全性」を重視して
弊社社員が若干名同行し、同時にJAプロジェクトのご説明をさせて頂きます。
この機会に、ぜひ我が日本重化学工業共同体へのご理解を深めて頂き、今後もより一層の
ご支援をたまわりたいと存じます。

 (旧東京タウン情報紙「日重共からのお知らせ」・第53号の原稿の一部。一見普通の文章だが、
  よく見ると送電活動開始の日付が何度も赤字で書き直され、最終的には「未定」になっている)
325234:02/10/10 20:29 ID:???
というわけで、JA2号機の対外派遣開始(?)です。
JAと一緒に旧東京を巡る冒険の旅に参加する社員さん、大募集。
時田さん勝手に話を進めてスマン。
でもこれを機会に旧東京ネタを復活させませんか?
皆さんこの間の「お祭り」以後ご無沙汰気味のようなので・・・
うまくやれば農場プラントの新入りさんとも絡めます。「護衛」と称して
便利屋スズキさんが赤木ナオコ博士の魔手から逃れようとついてきたりとか・・・
・・・ということで、旧東京連合の皆さん(勝手に呼称)、

    か む ば 〜 〜 っ く ! ! 
326325:02/10/10 20:35 ID:???
また名前欄を間違えた・・・>>325は「324」ですた。
なんだよ234って・・・
本物の234さんスマン。
それから提唱者氏、最近の「E」計画の活動は圧巻ですね。
最近はあまり書き込みできなくてすいません(京都は参加したかった)、
でも俺一人抜けようが話はきちんと進んでいるようなので、安心です。
これからも期待してます。週末にはまとめて書き込める予定です。勝手スマソ。
「そっちは757、構造解析データは別ハードに」
少しだけ気が晴れたわ。結果を確認するまではもやもやしたままだけど。
一週間。一週間もする頃には地獄絵図ね、ア・ソ・コ。
「こっちのデータは? C番暗号化で?」
「そうよ、それはA番とDで、コードは………」
「解りました」
イロウルMAGIが潰れた時の為の予備を立ち上げる為の準備に追われる。
能力的には数段劣るけど、しょうがないわね。あくまで予備なんだから。
復旧作業と平行してやってるけど、そこそこ普通のペースかしら?
「だいぶ気分が良くなってきた……あんなエロ(>>130)イロウルにしてやられるとは」
「俺もだ調子は良くなってきたが、むかっ腹が立つ事この上ない」
「あまり喋るな、まだ頭に響く」
「すまんすまん」
イロウルMAGI達の調子もだいぶ戻ってきた。本調子にはまだまだだけど。
こいつらはプログラムで頭の中を書きかえるだけでほとんどの不良が完治する。
便利よね、生き物と違って急激に回復させても悪影響は皆無だし。
こいつらの組織構造、構成要素組成過程を片手間に分析してるけど、
上手くすれば体組織の一部を利用してナノマシンプラントが建造できるわね。
そうすれば…
328327:02/10/10 21:28 ID:???
>>321
むごい。むご過ぎる(爆笑
……でもでも、恐怖の場面を脳内補完しちゃったYO(鬱
教祖VSゲンドウのいろんな意味で凄絶なシーンは
今後あって欲しいと個人的に思い。

>>326
ども、サンキュです。ちなみに>>234は漏れでした(笑 気にしてないです。
っていうか、京都のは本部で大暴れし過ぎてしまったので、
パワーバランスを少しでも均衡させるために動いた、
つまり提案者は自分の(間接的な)ミスを修正しようとしたっちゅーことです。
ただ残念な事にあの通り、返り討ちに遭う悲惨な結果に。
その上再び見えざる危機が……第三新東京市を襲う!!……えぐくてスマソ。


時田さんを始めとする「旧東京」陣の活躍に漏れも期待。
笑わさせてください。
329トライデント兵士1:02/10/10 21:49 ID:???
戦闘は終わったが、休む間も無く事後処理が続く。負傷者のオーヴァー・ザ・レイン
ボーへの搬送に、最低限の瓦礫等の徹去。休むべき場所がこの有様ではしょうがない。
そんな中、状況の確認と、今後の対応が協議される。
敵の攻撃と参号機の移動で、本部施設は全体的な打撃がかなり大きく、MAGIを始
め復旧には大分時間がかかる事、人員や物資の損害が予想以上に出たので、本部以外
での補給が必要な事、洞木を連れて脱出した加持さんが連絡を絶った事等々の話が出
る。また、京都が謎の組織(おそらくE計画の連中だろう)の攻撃を受け、綾波教側も
身動きが取りにくくなっているという情報も入った。こちらがこんな状況じゃなけれ
ば討って出るチャンスなのにと悔しがる者は多かった。
で、結論として、再度旧東京に援助を打診してみる事になった。これは現状で直接的
に頼れる勢力がここしか無いという事もあるし、本部がこの有様では人を置いておく
にも問題があるためだ。綾波教側も本部陥落と京都急襲で二重に混乱しているのが幸
いだ。そして、現状で復旧に時間のかかる本部は一度空にする事になった。MAGI
の重要パーツを外し、各種物資を運び出せば盗掘屋の取る物も無い事だし……。
また、今回の戦闘で捕縛した綾波教の捕虜(改造騎士や使徒もどきの捕虜は綾波によっ
て人間に戻されている)も、この際旧東京に送る事になる。旧東京にはサンシャイン6
0とその周辺を改造し、「スガモ・プリズン」とかいう悪趣味な名を付けている施設
があり、その周辺は「鬼の哭く街」(獄長の名はヤーマ・ウイグル。通称閻魔大王だそ
うだ)と呼ばれているとか。処遇も決まってないので、一端そこに預けるんだと。
なんにせよ、出発準備が整うまで足止めだな。あーあ、死体にゴキブリが……。
330329:02/10/10 21:57 ID:fyGOS6Nt
331http:// user.ucatv.ne.jp.2ch.net/:02/10/10 21:57 ID:???
guest guest
332某農場新入り:02/10/10 21:58 ID:???
旧東京市内,農業プラントの産品直売所。先日の暴動騒ぎでの農場の被害は少なかったが,市内にあ
ったここは暴徒達に略奪と破壊を受け,従業員たちも多くが負傷している。それで,ここに農場から
人数が派遣され,おれも掃除と修理に駆り出された。
ふう,一通りおれの受け持ちは片付いた。一服しよう。茶を飲み,タバコをふかす。眼前の人通りを
ボーっと眺めていると,その中に一人の青髪の少女の姿。散歩でもしているのか,特に行くあてもな
いようだ。早速声をかけようとするが,思いとどまる。もし彼女の正体があの第三の樹の化物だった
ら?こんな人の多いところじゃ銃も使えん。大騒ぎになる。
ここは少し尾行でもして,彼女の正体を探ってからだな。人気の少ないところにでたら,声をかけ
てみよう。そう考えてから,もしもに備え武装を点検。暴動の直後だから,武装には気を使ってい
る。左腋の拳銃,内ポケットのナイフ,上着のポケットに入ったスタンガン。上着は一応耐刃繊維だ。
よし。では尾行開始。
333329:02/10/10 22:01 ID:???
たわっ! すまん!!

>>321
グッジョブ!! やはり教祖様はこうでなくては!! いずれ誰か犠牲者出さなきゃな(藁

>>328
ワッハッハ…こう来ましたか……。ここでコレから逃げたら箱根湯元が危ないしなあ。
ゴキブリが変なのに気付きそうで、かつ、ここにいるヤツは…一応いるにはいますが……。
全部駆除するのは困難っぽいなあ。あ、こちらにもマッドがいるしな……。
町奉行の活躍に、期待するしかない、のか?
ゴキブリなどなど。
335便利屋スズキ(格納庫) :02/10/10 23:24 ID:???
最近本当にロクな目に遭わんなぁ。
謎の部隊に襲われた挙句に肥満エヴァに攻撃されるとは
いくら化け物に落ちた俺でも敵が運良く転んでくれなきゃ
確実に死んでいただろう。
エヴァ・フェット許さん俺の貴重な戦闘機を鉄クズにした恨みは
いつかなぶり殺しにして晴らしてやる。
やはり拷問するなら最初はホモの団体さんのお相手か。
男相手には下手な拷問より遥かに効果が高いからな。
それにしてもナオコ博士この前俺を殺すのに失敗してから妙に親切だな
化け物に変身した俺に小細工なんて効くとでも?
あの時気がつかずに捕まっていたら確実に解剖されて
無残な標本に変身していただろう。
しかし同業者で元ケン王軍の90式戦車持ちのアイツと連絡が取れないのは
何故なんだ料金バカ高だけど腕は確かな奴だったのだが。
336????:02/10/10 23:40 ID:???
ヤツめ、予想以上にやりやがるな。司教共を出し抜いたのはともかく。半ば捨て駒
のつもりでぶつけたジジイの分身と戦わずにやり過ごすとはな。まだ力を計らせる
つもりは無いって訳か。
なんにせよ、これでこちらも戦力の補充やら施設の再整備やらに時間が取られるな。
まあ、オレ達は予定調和に従った動きがメインだから焦る必要は無い。
しかし、「アイツ」め、これは大分堪えたろうなあ……ククク……。お姫様を助けた
と思った瞬間に…だからなあ。
戦力補充と言えば、ちょうどいいのがいたな。例のトライラックスの連中だ。アイツ
ら今旧東京でドタバタしてるみたいだからな。そこで接触してみるか。
そこで、オレはそのトライラックスの手の者達が遭遇した光景を思い出す。そう、あの
便利屋め、いつの間に見つけたのか知らんが、ガイバーユニットを殖装していやがった。
あんなモノがまだあったとはな。まあ、あの手の物にはガーゴイルのヤツが詳しかった
から聞いておくか。……そのガーゴイルは今だ教祖と移動中だ。しかし、この教祖は表面
的な性格とは裏腹に手強い相手だ。できれば、直接対決は避けたい。もしやりあったら…
あんな攻撃やこんな攻撃を……うぐっ!!
……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃
げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……だあっ!! なにを考えてるん
だ、オレは!! ともかく、オレは近日中に旧東京で討ち合わせをしたいとトライラック
スに連絡した。…ある意味「アイツ」や「槍の男」なんぞより恐ろしいな、アイツは……。
337某農場新入り:02/10/11 00:20 ID:???
街の郊外に向けて歩いている青髪の彼女を尾行しているうちに,道の角でふと姿を見失った。
慌てて駆け出し,探しているうちに,人気のない空き地にでる。周囲を見渡し姿を求めると背中
から声をかけられた。
「なぜ,後をつけるの」
驚いて振り返ると,俺が尾行していた彼女が5mほど間をおいて立っていた。赤い瞳でこちらの
眼を捉え,警戒した様子を見せている。
だがこれは話をするチャンスだ。そう思い直して,彼女に答えた。
「いや,キミと話がしたかっただけさ。前どこかで会わなかったか?」
「アナタは知らない人だわ」
「そうかぁ?会ってるはずだぜ。NERV本部跡の地下で。俺の仲間の肉は美味かったか?」
そうカマをかけたとき,彼女は目に見えて動揺した。表情が険しくなる。殺気が溢れる。
そのツラを見て俺は直感した。間違いない。こいつは,あの第三の樹地下の化物。人喰いの美獣だ。
338トライラックス艦隊:02/10/11 00:42 ID:???
「綾波教団サイドから返答がありました。近日中に旧東京で双方の代表者が会談する機会を設けたいと言っております」
艦隊司令官のピエット提督がモニタ―スクリ―ンのギ―ガ―に報告した。
”うむ、良い知らせだ。それで、あちら側は誰を代表としてよこすと言っている?”
「それは現段階ではまだ伝えられておりません」
”あちらも最初の会見の段階で教祖や主席司祭をよこしてくるとは思えぬから、こちらもA級大使を行かせるまでもなかろう。取り合えず使節団の中の誰かに様子を見に行かせればよい。
しかし、そうは言っても、これから盟約を結ぼうという相手側の代表との会談だ。もしものことがあっては困る。安全確保は怠らぬように、それはわかっておろうな?”
「ははっ、承知致しました。ギ―ガ―様、仰せのままに!」
そして、ピエット提督はスモ―カ―大佐とエヴァ・フェットに向き直り、改めて命令を伝えた。
「ギ―ガ―様が申された通りだ。君達は会見現場での警護に当たるのだ」
「了解しました。ピエット提督」
「俺とエヴァ・フェットが手を組まばちょろいもんでさァ!」
スモ―カ―大佐にエヴァ・フェットの素顔を見せてしまったのはまずかったかな?
こいつらにはお互いに「バケツ頭」「肺ガン野郎」と罵り合わせる方が面白かったような気もするが・・・。
しかし、トライラックスが日本国内での抗争に参加するとなれば、仲間内でいがみ合ってばかりいると具合が悪いし、
それにスト―リ―展開上、そろそろエヴァ・フェットの正体を周囲の人々に明かしてもいい頃かな、思ったので。
気のせいか、ネルフ本部周辺だけえらく時間の経過が遅い気がする。
>>340
 そう言えば確かにそんなような気もする。
342何処かの闇に閉ざされた部屋:02/10/11 01:23 ID:???
何処とも知れぬ暗い闇に閉ざされた空間に4柱のモノリスが浮かび上がる。

モノリス02『・・・・この会合も開くたびに参加者が減っておるな。』
モノリス03『致し方有るまい、皆も前の計画の後始末で忙しかろう。』
モノリス07『議長も身を潜め、計画も予定より遅れが出ている。』
モノリス11『しかし一度失敗に終わろうと、我々は人類補完計画を止める訳にはいくまい。』

過去を振り返っているのであろうか、しばし沈黙が訪れる。

モノリス11『形而上生物学によって解明された形態形成場のシステム。ATフィールドの弱体化による出生率の低下と奇形児の増加。』
モノリス03『弱体化したATフィールドを取り除き、使徒のATフィールドを強制的に上書きする。』
モノリス02『神の定めし滅びの刻を免れ、人類に永劫の未来を与える人類補完計画』
モノリス07『人の姿を失う事になろうと、この方法を進めるしかなかったのだ。』

やがて、4柱のモノリスが囲む中心に赤眼鏡髭面男が現れる。

教祖 『遅れて、申し訳ありません。』
モノリス02『どうやら無事、京都に着いたようだな。』
教祖 『地盤固めも順調に進んでます。』
モノリス03『しかし総本山の損失、派遣した大司教の欠員、被害は少なくないよ。』
モノリス07『人、金、時間。我々とて無尽蔵に有るわけではない。』
モノリス11『おまけにリリスの分身の確保の失敗。』
教祖 『司教が間違えたようです。』
モノリス07『先天性色覚異常により青い零号機ではなく赤い弐号機を捕獲したか。』
モノリス11『戦闘力を重視したために生じた欠損が、こんな所で影響するとは・・・・』
モノリス03『しかし、故意に間違えたのではあるまいな。』
教祖 『そのような報告は受けてません。』
モノリス02『まぁ良い、早急に次なる計画を促進せよ。』
教祖 『はい、全ては人類の未来のために。』
343絢波教京都支部教祖の間:02/10/11 01:23 ID:???

絢波教京都支部最上階に新設された教祖の間。
仮面の男がハタキを持って掃除をしていた。
そこに赤眼鏡髭面男が入ってくる。

ガーゴイル『随分と早く終わったな。』
教祖  『あぁ、幼き老人達には時間の余裕がないようだ。』
ガーゴイル『余裕が無いのは、我々も同じだ。 例のシズラープロジェクトも原動力の開発で難航している。』
教祖  『問題無い。 その程度の遅れなど計画には直接影響はない。』
ガーゴイル『計画といえば、司教が故意に零号機を逃したのを止めなかったのだ?』
教祖  『何事にもタイミングと言うものが有る。まだ、その時ではない。』
ガーゴイル『ほう・・・・・まさか"ハイカラさんが通る"の再放送が始まったばかりと言わないだろうな。』
教祖  『・・・・・・。』
ガーゴイル『どうでも良いが大阪の壊滅で関西放送のが無期限停止になっておるよ。』
教祖  『なっ、何いぃぃぃーーーーっ!!!』

教祖が慌てて電話を取り教団内の事務課を呼び出す。

教祖  『大至急、大阪に援助物資と労働者を送れっ!!・・・何?新兵器の開発が遅れる? そんな物は後回しで構わん!!!』
以前、NERVのEVAが一方的に教団の幹部や総本部を消してくれたのでバランスを取るために主戦力の被害が軽微と書いたんですが
今度は絢波教に海外支部が出てきたりと大きくなりすぎちゃいました。
そこで上の話(>>342,343)を複線にして絢波教を3つに分けて派閥争いでも起こる・・・。

人類が滅亡すると"思い込んで"人口進化を望む【絢波公教会】
赤い海に溶けた人との再会を望む【源流絢波教】
神を現出させる事を望む【絢波教原理主義】

なんて話はどうかな?
まぁ、もう少し周りの動きが纏まってからの方がいいと思うけど。
345時田:02/10/11 01:38 ID:???
先日の暴動に関する我が社の被害の報告書が来た。
人的被害は微々たるものだったが、鎮圧にあたったAIBO部隊が半数ほど損害を受け
そのうちの3割が修復不能であった。
新たに予算を追加して早急に復興せねばならんな。

予算の話しだが、最近技術部からの追加予算申請が多い。
今年度の技術部予算を半年で使いきり、今までに3回追加予算を申請している。
JA2号機の問題などがあったので申請を認めてきたが、我が社も財政的には厳しい時期なので
部長を呼んで経費節減に努めるように指示を出した。

その席で聞いた話しだが、技術部の追加予算の原因はナオコ博士らしい。
彼女が開発したド○シリーズ等の予算はすべて技術部予算から出ているのだが
あまりに高度なモノを作るので、その予算も半端ではないのだ。
ナオコ博士の予算に圧迫されて、現在の技術部は通常より少ない予算で
運営しているのだと部長は涙ながらに訴えてきた。

ナオコ博士の予算は別枠で用意する必要があるようだ。
しかし彼女は今は客員という身分であるから、役職を与えるわけにはいかないしなぁ。
正式に我が社に入社してくれれば特殊技術部でも作るのだが。
資金についてもさらなる収入増が不可欠だな。
JA2が稼動したので長期的には収入はアップするだろうが、現時点での収入増には
あまり役に立つことはないだろう。
他の分野で収入源を確保しなければならんな。
近日発売予定のDVD『プロジェクトJA』の売上に期待するか・・・。
346某農場新入り:02/10/11 01:42 ID:???
(>>337のつづき)

俺の心に蘇る奴らに対しての憎悪と恐怖。殺意の衝動に任せ銃を抜き,3発撃った。奴は飛び退き
ながらことごとくかわす。再び狙いを定めようとしたとき,奴は拾っていた石を投げつけた。右手
にあたり銃を取り落とす。続けてダッシュでの体当たり。身長,体重共に上回るはずの俺が吹き飛
ばされ,馬乗りを許してしまう。俺は右手で内ポケットのナイフを抜こうとするが,奴の左手に押
さえられる。奴の右の貫手が首に振り下ろされるが,体を振って何とかかわす。
今度は奴は,逃げられないように右手一本で俺の首を絞めにかかる。苦しい!目玉が飛び出しそうだ。
意識が途切れそうになる。その中で俺は右膝で奴の背中を数度蹴り,注意をそらしながら,左手で
ポケットのスタンガンを抜き,スイッチを入れて奴の腹に押付けた。奴は体を震わせ,くずおれた。
俺は荒い息をつきながら馬乗りから抜け出し,駄目押しに数秒スタンガンを押付け奴を気絶させた。
そして銃を拾い,歩み寄って奴の頭にゆっくりと狙いを定めた。
347町奉行:02/10/11 01:43 ID:???
おう、これで周辺の集落は3つ周ったが、大分おさまってきたな。
なんだ?、ねずみ?
ねずみに医薬品をくわれた?、増えてるのか?
どうした?、なに水車小屋のじいさんがゴキブリに食われた?
妙に、ふえてるんじゃねえか?

なんだリナ?
なに、白いイタチだ?、そらぁいてもおかしかないだろう。
集団?、そらおかしいな。
まだ向こうの森のほうが気になるってのか?
明日以降いくさ。
今日は、寝たほうがいいな。
348トライラックス艦隊:02/10/11 02:57 ID:???
航空母艦の滑走路上にステルス飛行艇が水平に着陸した。
タラップを降りてきたのはずんぐりした小男である。
ただし、これがこの男の本当の姿なのかどうかはわからない。
この男、サイテイルはトライラックスのB級大使で、使節団の一員としてA級大使に随行していたが、同時にフェイスダンサ―の能力も持っている。
ギ―ガ―は今回の神聖綾波教団の代表者との会談には、このサイテイルにトライラックス側の代表者として出席するように命令したのだ。
後から続くゲジゲジ眉毛のオカマのような男はボディ―ガ―ドのメンタ―ト警護官、同時に暗殺の名人でもある。
兵士達が警備を固める中、ピエット提督が出迎える。
「よくぞお越し下さいました、サイテイル様」
「現時点ではA級大使であるフウイ・ノ・レイ様を危険な目に遭わせるわけには行かぬからな。そのための言わば毒見役がこの私というわけだ」
「ははっ、恐れ入ります」
「A級大使フウイ・ノ・レイ様が綾波教団側の代表者と会談する際に危険のないよう、安全を確認、確保しておかねばならぬ。そのためには我々が綾波教団側と協議して、保安態勢を整えておかねばならぬのだ。ギ―ガ―様からの御命令だ」
349絢波教京都支部 新教祖の間:02/10/11 15:34 ID:???
絢波教京都支部最上階に新設された教祖の間。
以前の部屋より狭いが、本棚の配置や掃除等が終わり名前に羞じない威厳を醸し出している。
その中央のテーブルで仮面の男と赤眼鏡髭面男が一仕事後の紅茶を楽しんでいた。

ガーゴイル『ようやく一息付けたな。』
教祖  『いや、まだ処理しなければならない事があるぞ。』
ガーゴイル『あぁ、そう言えば旧東京ビッグサイトの会議棟で一八:○○からトライラックスとの会談があったな。』
教祖  『誰が行くか決ったか?』
ガーゴイル『まだ決っておらん、ワシも大司教達も仕事が多くてな・・・・。 タマには貴様が行ってこい。』
教祖  『そうか・・・・分かった、私が出席しよう。』
ガーゴイル『な、本気なのか?』
教祖  『かまわん、今まで教団の勝手な都合を押し付けていたのだ。ここで誠意を見せたほうが良いだろう。』

そう言った教祖の手には。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※ ワンダーフェスティバル201X
※ 開催期間 :201X年○月○日 10:00〜17:00
※ 会場    :旧東京国際展示場(旧東京ビッグサイト)西1・2展示ホール
※ 一般参加料 :税込2,000円  (公式ガイドブック付/小学生以下無料)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
と書かれたチラシが握られていた。
350箱根山中にて:02/10/11 18:58 ID:???
「ソレ」は箱根の山中にいた。近くに「教団」の「総本山」があったここでは「ソ
レ」はそんなに珍しい物では無いのだ。
「総本山」が陥落して以来、「ソレ」は特に命令を受けていなかった。だから、数
匹の同類と適当に山中を進んでいる。
しばらくして、「ソレ」は数人の男達を見つけた。どうやら「教団」の戦闘員のよ
うだ。ネルフへの復讐の算段などしながら歩いている。「ソレ」は男達には特に興
味をそそられず、そのまま通りすぎようとした。だが、「ソレ」は異常に気付いた。
男達が悲鳴をあげているのだ。見れば、男達の体にゴキブリの群れが食いついてい
るのだ。男達は必死に抵抗している。そして、「ソレ」はゴキブリが尋常な物では
無い事に気付く。種としての生命力はともかく、個体としての生命力や、短期的な
生態系の制圧力が恐ろしく優れているのだ。そして「ソレ」は近づく。男達の数…
三人と同数で。そして、「ソレ」は男達の体に潜り込み、同化し、乗っ取る。男達
の体に纏わりつくゴキブリの群れごと。
そんな物の誕生は、誰も予期しえなかった。ゴキブリ達にも、ゴキブリを放った者
達にも。「ソレ」自身にも。「ソレ」を放ち、「ソレ」を通して一部始終を見ていた
者にも。新たに出来たのは、使徒…いわゆるシャムシエルタイプにゴキブリと人を
融合したような不気味極まりないフォルムの怪物。なぜこうなったかは解らない。
ただ、今までに無い外見となった怪物は気付く。自分達がゴキブリ達の王だという
事に。怪物は呼び寄せる。自分の思念が届く範囲のゴキブリ達を。怪物は進む。
素体となった男の残存思念を元にネルフ本部へ。それは、ゴキブリを放った者達
の意図した方角でもある。こんな形になるのは予期していなかったが……。
351『E』計画参加者(某所):02/10/11 19:56 ID:???
俺達はすでに次へ向けて動き始めている。
今度の舞台は京都、なんとしても押さえなければならない。
ネルフや綾波教幹部達だけのための祭なんて何の面白味も無い。
先日提唱者が京都を訪れ、敵の首領に「挨拶」をしたと聞いた。
チャンスがあるとすれば今だ。今なら工事関係者らにまぎれて潜入できる。
たとえ教団幹部に力があると言ってもそれは破壊する力だろう。
物を作り出せるとしても種類は限られるはず。人の手無しでアレを修復するのは無理だ。
もし入れなくとも、押さえるべき所はすでに我らの手中だ。
作業員のほとんどを思考をしないマリオにさせているから、提唱者の言う教団の『目』とやらも多少は欺けるはずだ。
ひと月でもふた月でもみ月でも、本祭の予定日が延びた方がこちらの準備と仕掛けは豪華なものになる。

352黒縁メガネオペレーター:02/10/11 20:00 ID:???
ようやく歩けるようになったと思ったら、引っ越し作業が始まった(>>329)。
今回の一件で、短期での修復可能範囲を大きく超えてしまった本部施設を
いったん放棄し、物資・人員ともに余裕のある旧東京で再起をはかるということらしい。
ネルフの人員だけなら、今のままやりくりすることも不可能ではないが、
もともと旧東京で足元を固めていたトライデントのスタッフ・兵士たちのことを
考えると、やはり一時撤退が一番いい方針だと思う。
しかし、本部から組織の大半を引き揚げるとなると、以前の無人同様だった頃に
逆戻りだ。本格的な本部の修復を初めてからはなりをひそめていた、特殊物資目当ての
サルベージ業者などの盗掘の被害も出てくると考えられる。
そこで本部第3層以上に残っている主な物資、ならびに発令所に蓄積された、
これまでの使徒および綾波教の怪物に関するデータを、旧東京に一時的に移すことに
なった。驚いたことに、MAGIもメインパーツを外して同じく搬送するという。
盗掘・破壊防止にはいいかもしれないが、複雑かつ巨大なハードウェアを要する
MAGIシステムを、旧東京でも稼働できるとは思えない。どうするんだろうか。
青葉がいまだに戻らないので、俺とマヤちゃんは赤木博士の指示のもと、発令所で
MAGIのデータのバックアップ作業と生体パーツの移植作業を開始することになった。
353325:02/10/11 20:08 ID:???
メガネ復活です。
ネルフ周辺の展開が遅いとのご指摘でしたが、
いろいろネタもあるようなので書いてみます。
しかし発令所からはずしてもMAGIは機能するんでしょうか?
旧東京に行けば、同じくスーパーコンピュータ(?)の
イロウルさんとも何かできそうですが、どうなるかは今後の展開次第です。
本部の危機?については・・・これも皆さんのカキコ内容次第ですね・・・
いったん落ちます。
ネルフ本部から一次的に徹退するための作業が続く。
シンジは以外なほど落ちついている。少なくとも表面上は。彼が父親とどんな対話
をしたかは俺は知らない。彼は俺達に対しては、
「父さんもカヲル君も全てを終わらせようとしている。そして、終わらせない限り、
僕やアスカや綾波、そしてみんなに安息は訪れない。だから僕は戦うんだ……」
と、だけ語った。
加持さんが行方を絶った事には少なくない者が衝撃を受けていた。冬月司令代行は、
「心配するな」
と、いうし、鈴原も彼を信じてみると言っている。しかし、鈴原や俺達は少なから
ず彼に頼っていた面があっただけに動揺が隠せない。そして、葛城一佐は……。
ただ、彼と碇ゲンドウがE計画関連の情報をかなり残していってくれたのは幸いだっ
た。ただ、調査にはまだこれからな点も多く、まだ連中の本拠は掴めていない。正
直、ある意味予定調和に動く綾波教より危険だという意見も強い。また、綾波や鈴
原の証言で、ここに来た連中の一部にわずかだが「槍」の気配を感じる者がいたと
言う。それを聞いた時、旧ネルフ関係者はある者は青ざめ、ある者は厳しい顔をしていた。

さて、それに気付いたのは綾波だった。回収された死体の集積場を通りがかった彼
女は、転倒した機械を起こすのを手伝おうと零号機に変身した。その時、最近妙に
多くなったゴキブリに目がいった。現在の零号機はスナイパータイプであるために
索敵・分析の機能がかなり強化されているらしく、人間大の方も本体とリンクして
それらの機能が使えるのだ。それが、そのゴキブリの異常に気付いた。零号機は
ゴキブリを捕獲して分析を始め、それを赤木博士の所に持っていく。なんでも、
遺伝子に人為的な手が加えられているようなんだと。そして、赤木博士が言う。
「大変よ……」
そして、その頃箱根湯元の町でもゴキブリによる被害が出始めていた……。
355トライデント兵士1:02/10/11 20:45 ID:???
354は俺だ。すまん。
「チームCのボーイが例の場所に収容されたそうだ」
「あ〜あ、私達が担当だったらあんなヘマしないのにぃ」
「しょうがないさ、俺達は行動範囲が決まってるからな。
 あそこはCの担当だった。今は何処の部隊の担当していないフリーゾーンだが」
「行ってみるか、暇つぶしにでも?」
「俺は遠慮しておく。ボーイの姉貴がゴミ処理セットを使用したらしいからな」「じゃあ私も行かなーい。汚いモノ大っっっ嫌いだもん」
「そうだな、お前は行かない方がいい」
「俺とお前、二人で決まりか。寂しいな」
「誰が行くと言った? 俺もひと段落着くまでは御免だ。
 ひと月も経てば奴らは共食いによって自然に消滅する、更地なった後で充分じゃないか」
「それはそれで面白くないだろ? な、行ってみようぜ?」
「しつこいねー、リーダーは。だからそんな粘っこい奴なんだよ」
「そうそう」
「……んだと? 俺に逆らって生きてられると思ってんのか、お前ら?」
「何言ってんの? 殺傷能力だけなら私達の方がずっと上じゃん。忘れちゃった?」
「あんまり人舐めた事言ってると死ぬぞ、コラ」
「私達もうヒトじゃないっしょ? プププーッ、おっかしー」
「そうか、死にたいか」



「………ワリィ、解ったから、やめるからそれをしまってくれ」
「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ私が言い過ぎました、反省するから許して〜」
「解ってくれればいい。解ってくれれば。仲間同士で争うなどクズのする事だ」
木は森に、人は群衆に、暗がりには闇を。
そして光の中には光を。
私の両眼は可視光線にまぎれて眼下250km圏内全てを見渡す。
失われた衛星の代わり? そう言われてもしかたがない。私の役目は監視だ。
綾波教総本山での光の柱も観測した。量産機にあんなものを載せているとは。
奴らは我々全部がぶつかっても勝てないかもしれない。
先日、遠くに西方に光が幾つか見えた。
提唱者の率いるLonginusの初出動だったらしいが、散々な結果だったと聞く。
人の姿を捨てた提唱者の力をもってしてもあの京都にかすり傷しか負わせる事が出来ない。
これでは我々の快楽は途切れてしまう、フォースインパクトによって。
二度とあんな世界は御免だ。この世は生か死か。二つに一つだ。
生きているのか死んでいるのか解らない、居るのか居ないのかも解らないそんな世界は要らない。
ただそこにある喜びを、悦びを、歓びを感じられる世界であればいい。
もっとも、我らの求めるものは一般的というのは程遠いが。
358357:02/10/11 22:15 ID:???
第二期『E』計画参加者募集。してみたり。しなかったり。しないです、冗談です。
ほとんど裏で動きます。

>>350
まさか、こうもってくるとは。これは読めなかった。これならある程度の方法は。
次は鼠のアルジャーノンと蝿のベルゼブブ何ぞも持ってきますかな?
しかしそれでは以下略。

>>346
緊迫の展開にドキドキ。このまま逝ってしまうのか!?それとも?

>>353
おかえりなさい。
>>323のネタは全てお任せで。こっちからはもう状況中継のみです、ほとんど。
同じ場所に居ると思われるトライデント兵士1さん、同様に事後関係よろしくです。


ところで、シャドームーンとZOの対決結果は如何様になったのでせうか?
ネタカキコキボンヌ。
359某農場新入り:02/10/11 23:22 ID:???
>>346の続き)

あとは銃の引金を引くだけ。それでこの化物を始末できる。それなのに俺の心には迷いが生じていた。
こいつらが暴徒を鎮めたという噂。
農場の写真で見た綾波レイの幸せそうな笑顔。
エヴァ・フェットの女の歌声。
それらが思い浮かび,迷いとなって引金にかかった指を止める。本当に殺してしまっていいのか?
長い葛藤の末,一息つき,銃口を僅かに狙いからはずした。その時,激しい痛みと衝撃が俺の右脇腹に
炸裂した。よろめき倒れながらもその方向を見ると,いつの間にかもう一匹の青髪赤眼の化物がそこ
にいた。さっきの衝撃はこいつに蹴りを食らったらしい。倒れた姿勢から銃口をそちらに向けよう
とすると,今度は後頭部を誰かに蹴られて,銃も叩き落された。くらくらした頭で周りを見渡すと,
俺は5匹以上の化物どもに囲まれていた。唖然としている俺にお構いナシに奴らは一斉に俺を袋叩き
にする。絶え間ない痛みと衝撃の中,訳もわからずに俺の意識は深い闇へと落ちていった…
360便利屋スズキ(空き地):02/10/11 23:45 ID:???
うぃっくやっぱりおでんと日本酒はよく合うなあ
「おーいそこの倒れてる人生きてますかー」
・・・・死体と間違えたか、畜生酔いが冷めちまった
一応脈はあるが首以外殆ど全身の骨折れてるな バキ!
やはり駄目かぶん殴っても意識が戻らんな
病院は入院患者が多いしどうしよう
死なれると寝覚めが悪いからな。
仕方ねえ、日本重化学工業共同体に連れて行こう。
ナオコ博士にナノマシン分けて貰えば
すぐに再起するだろう、
何より俺が治療費払うのは御免被る。
・・・・・・さあ担架も作ったし
適当に引きずりながら戻りますか。
綾波から報告のあったゴキブリにていての見解は、恐らく軍事用に培養されていた生物兵器
の同種だとか。ネルフの前身である組織ではこの手の物を多く扱っていたらしい。そして、
その先にエヴァンゲリオンがあったって訳か。
ただ、これは極めつけにタチの悪いシロモノなので早急な対策が必要だというのに、本部が
この有様の上、あくまでも対使徒の施設なのですぐには有効な手が出ないと言う。
そんな時、地下で作業していた部隊から連絡が来た。ゴキブリの群れが大量に出現し、そい
つらの真中にゴキブリ人間のようなバケモノがいるんだと。そして、同時に地上にも出現し、
パニック状態になっているようだ。
すると、急ごしらえのドアがいきなり弾け飛び、そこから無数のゴキブリが部屋に雪崩れこ
んでくる。今の本部には侵入できる穴がずいぶんできてしまってる。
すると、部屋にいたシンジがおもむろに初号機へと変身し、ATフィールドでゴキブリ達の
侵入を防ぐ。そして、ゴキブリの向こうから、両手が触手で、触手の先がゴキブリの足になり、
ゴキブリ風の頭部にシャムシエル風の目のような模様のついたゴキブリ人間が現れる。初号機
に言わせると、あれは使徒もどきの一種で、ヤツがゴキブリを操っているという。そいつの足
元には仲間の兵士の死体らしき物があるが、肌の色がおかしい。タチの悪い毒か病原菌を持っ
ているのか?
初号機は、顎を開き、光の翼を展開する。そして、マゴロクを取り出して刀身を撫でると、刀身
が輝く。更に、初号機の足元から部屋一杯に黒い空間が広がり、足元が白いスモークで覆われた
暗闇の中、俺達と敵の姿だけが浮かび上がる感じになる。同時に、体が軽くなり、敵の動きが
目に見えて鈍る。後で聞いた所ではあのフィールド内では本人を含む初号機の任意の対象の全て
の能力が上がり、同時に任意の対象の全ての能力が下がるらしい。
そして、初号機はゴキブリ人間を叩き斬る。ゴキブリ人間は爆発炎上し、その間に俺達は動きが
とろくなったゴキブリを全て逃さず始末した。
フィールドが解除されるとこの部屋のゴキブリは全滅していた。
そして、これは後で聞いた話だ。死体の集積所の近くに現れたヤツにはかなりてこずらされた
ようだ。隙をついて対使徒用の装備で攻撃をかけても、ゴキブリ人間はなかなか死なず、飛んで
襲ってくるゴキブリによる犠牲者が出る。だが、そこに綾波が駆けつけ、零号機に変身した。
零号機を見たゴキブリ男は
「イ………ワリ…セ………ボ……」
そして、三匹目のゴキブリ男はオーヴァー・ザ・レインボーに現れた。ただ、こちらは現在の所、
事実上本部みたいな物なので、他の二ヶ所よりは善戦できた。そして、ここには妹についていた
鈴原兄がいた。艦の連中が火炎放射器などで善戦する中、彼は参号機に変身し、ゴキブリ男に戦い
を挑む。ゴキブリ男自体は彼の敵では無かったが、形成不利と見たゴキブリ男は自分の周囲にゴ
キブリを集めて身を守ろうとする。すると、参号機が顎を開き、光の羽根を展開した。参号機が
両手を開き、腰を落とす。すると、地面にセフィロートの紋章が浮かんで、そこから光が参号機
に流れ込む。なんでも大地のエネルギーを吸収しているらしい。そして、参号機は助走を付けて
走り出し、手首と足首、体のラインが金色に輝く。また、助走する足は火花を散らす。そして、空
中に飛びあがり、逆さ捻りで反転する。この時、空中の参号機から敵に向けて、3つほどセフィロー
トの紋章が空中に並ぶ。反転した参号機はそのまま飛び蹴りの態勢で敵に突っこみ、途中で紋章
を貫くたびに全身が強く輝く。そして、敵に飛び蹴りが炸裂し、敵は吹き飛び、敵の向こうに参号
機は着地した。吹き飛んだ敵の体にセフィロートの紋章が浮かび、苦しみはじめる。参号機は背
を向けたまま構え、腰を落とす。すると、敵の頭上に白い輪が浮かび、敵が爆発炎上した。そして、
爆発した敵の肉片と爆炎が輪の中に吸い込まれた。周囲のゴキブリもろとも。そして、参号機は
顎を閉じ、羽根をしまう。

三ヶ所とも、敵がゴキブリを一まとめにしていたので対処できたが、バラバラだと危なかったらしい。
そこへ、未だ合流してない部隊を捜索に行って以来、姿を消していた渚がひょっこり戻って来る。
手にはなにやらカプセルを持っている。どこへ行っていたのか聞くと、カプセルを指して、
「うーん…まずはこの「蝿」の事から話そうかな?」
と、言った。
364リズム:02/10/12 00:21 ID:???
人通りの多い駅 カバンにしのばせた鏡見つめる
待ち合わせは3時
私を探しながらちょっぴり急ぎ足のあなた
遠くで見つけるのが好き
いつもその笑顔を頭に浮かべては「会いたい」・・・
たったひとつの願いがやっと叶う

何もできないけど 何も持ってないけど
せめてあなたの近くにいさせて
強くつないだ手と手 呼吸も胸の音も全部
静かに伝わってゆくよ
聞いて ふたりだけのリズム

少し疲れてるのに 口には出さないのね
そんなあなたがとても愛しくて
時計気にしながら 会わなくて良ければ
お互い甘えて見せることも もっと出来る

何かが 壊れるとき 何かを失うとき
せめてあなたの味方でいさせて
強くつないだ手と手 呼吸も胸の音も全部
静かに伝わってゆくよ
聞いて ふたりだけのリズム
365某農場新入り:02/10/12 00:31 ID:???
夢のなかで,誰かの歌声を聞いたような気がした。
そして目を覚ますと,視界に入ったのは知らない天井だった。
肌に感じる清潔なシーツの感触。体のあちこちに残る痛み。周りを見回すと,大して物のない,
簡素な部屋。ふと気付いた。手足が拘束されている。武器もない。おれは誰かに囚われたようだ。
ここに来る誰かの足音が聞こえる。そして部屋のドアが開く。足音の主は白衣を着た女性だった。
彼女は俺が目を覚ましたのに気付いていたのか,そばに来ると,開口一番こう言った。
「全く,馬鹿な真似をしてくれたものね。」
「……ああ。そうだな,馬鹿な真似をしたとおもってるよ。」
おれは正直にそう答えた。彼女は溜息をつくと,名乗った。赤木ナオコというらしい。
その名はNERV関係の資料で知っていた。死んだということだったが,インパクトで蘇ったのか。
幾つか診察をしてから(「人間ではなかなか貴重な成功例ね…」などと不穏なことを口走っていた),
彼女は,今回のおれの行動の動機を尋ねた。俺がかつてサルベージ業をしていたこと,奴らに襲われ
九死に一生を得たこと,仲間達が喰われたことなどを告げた。だから動機は報復だということも。
彼女は俺の目を見て,そして納得したようだ。
366某農場新入り:02/10/12 00:40 ID:???
今度は俺が尋ねた。奴らは何なんだと。彼女はしばし逡巡した後,奴らが綾波レイのクローン体で,
EVAパイロット予備として造られたこと,自我の形成に失敗し,獣のような行動をとってしまうよう
になったこと,しかし最近は大人しく,人間らしい自我を獲得しつつある個体があることなどを教
えてくれた。ふざけた話だったが,今の俺には怒る気力もなかった。それに,知りたかったことを
教えてもらったことで拍子抜けもしていた。彼女はそのことについて他言無用を告げ,今回の俺の行
動について不問に処する代わり,レイたちへの故意の接近及び接触を禁じた。これを破った場合相応
の処置をとるとも。おれは了承したが,わずかに不満の色があったらしい。彼女は再び溜息をつくと,
もっていたノートパソコンを操作し,画面を俺に向けてこういった。
「あの子たちが何者なのか,自分の目で判断しなさい」と。
そこには奴らを見張っている,監視カメラの映像があった。そのなかで奴らは,様々な素顔を見せて
いた。仲間同士遊んでいる者,読書している者,寮の管理人だという若者に,好物をねだって困らせ
ている者,日なたで昼寝をしている者。普通の人間の子供たちのような姿を見て,俺の中の奴ら―
いや,彼女たちに対する暗い憎悪が,薄らいでいくのが分った。それを見て取ったのか,赤木ナオコは,
「農場にはこちらから,あなたが街で暴徒に襲われて怪我をして,病院に運ばれたと連絡してあるわ。
だから明日にはここを出なさい。」と言い残し,治療費の請求書(俺のサルベージ屋時代の貯金のほぼ
半額だ!クソッタレ!)を置くと,部屋を出て行った。
367トライデント兵士1:02/10/12 00:45 ID:???
その後のゴキブリだが、まだ湯元の町に一部が残っているそうだが、大方駆除できたそうだ。零
号機のセンサーにも問題のゴキブリは皆無では無いが、ほとんど反応しないようだ。
しかし、E計画の連中が綾波教よりタチが悪いってのはマジだな。

……あの後渚が語った所によると、周辺を捜索していた渚は不審な連中……蝿をばら撒いてる連中
を見つけたんだそうだ。そいつらに気付かれないようにATフィールドで蝿をあらかた潰し、一
部をATフィールドで捕獲した後、そいつらの後を尾けたらしい。
そして、その途中で「ゴキブリ」と「ネズミ」の事を聞きつけたが、尾行を続ける内に敵と遭遇
し、戦闘になったんだとか。そいつ自身は倒したものの、最初に尾けた連中は取り逃がしてしまっ
たそうだ。ただ、手口から見てE計画関連であるのは間違い無いらしい。

そして、現在俺達は湯元の町と協力してゴキブリの残りと、鼠の駆除にあたっている。鼠は向こう
からネルフ本部に来たので、そいつをサンプルとして色々と駆除対策を考案している。
くそっ! また無駄な時間が…俺達自身や町の住人の身体検査もしなきゃならなかったし……。
368エヴァ・フェット:02/10/12 00:46 ID:FbnoUGLK
俺の身体がビクッと震えた。ヘルメットの中で冷や汗があふれ出る。
「どうしたんですか? エヴァ・フェットさん・・・」
広末涼子に似た顔をした女が俺のヘルメットの中を覗き込む。
「俺が・・・俺自身が大勢現われて・・・あの時の男を、サカキを襲って殺そうと・・・」
ここまで言って、俺は今、ここでの現実に気が付いた。
俺は賞金稼ぎのエヴァ・フェット、トライラックスと神聖綾波教団の友好関係確立のための保安要員として雇われてここにいる。
俺は俺であって、他の誰でもない。
だが、その俺の頭の中にあたかも「自分自身の自覚」であるように入り込んできたこの感覚と認識は一体・・・?
どこかで見たような男・・・あれは以前、俺にEVA細胞を回収して来て俺に売り渡してくれたサカキとかいうサルベ―ジ業者だ。
そして、そのサカキに大勢の「俺自身」が襲い掛かる。
やめろ! そいつを殺すな! 俺は叫んだ。しかし、それは声にならなかった。
あの大勢の俺にそっくりな奴らは「俺自身」なのだろうか・・・。
いや、そんなはずはない。
俺はここにいる俺自身なのであって、いくら外見がそっくりだからと言っても、それ以外の存在が俺であるはずはない。
俺はそう自分に言い聞かせ、自分自身を納得させた。
369某農場新入り:02/10/12 00:46 ID:???
次の日。農場に帰る為に,警備員2名に送られ,建物の廊下を出口にむけて歩いていると,おれ
の行く先の廊下の角に,レイたちの一人がいた。おそらく,おれと先日死闘を演じた彼女だろう。
彼女は俺が気付いたのをみて,すばやく隠れてしまった。おれはその方向に向けて,先日のこと
は済まなかった,と頭を下げて謝った。しばらくして彼女が廊下の角からひょっこり頭を出し,何か
言いたそうにしていたが,再び隠れると今度はパタパタと走り去っていく足音が聞こえた。
建物を去り,道路に出た。彼女たちの様々な表情を思い出す。彼女たちに対する恐怖や憎しみが,
完全に消えた訳ではない(袋叩きと治療費の恨みもあるしな)。しかし以前のように,殺すほどの
それはもう持てそうにない。悪夢を見ることも少なくなるだろう。そう考えながら,帰りの途についた。
370絢波教京都支部 正門前にて:02/10/12 00:49 ID:???
絢波教京都支部の正門前に仮面の男と赤眼鏡髭面男が立っていた。

ガーゴイル『本当に護衛は必要ないのか?。』
教祖  『あぁ、足手纏いにしかならん。。』
ガーゴイル『そうか・・・・そうだな。』

ふと、ガーゴイルは前回の戦闘(>>321)を思いだす。
確かに、このバケモノなら喩えEVAでも葬る事は不可能であろう。

ガーゴイル『それはそうと、旧東京に着いたら例のモノを頼むぞ。』
教祖  『解っている、"プロジェクトJA"のDVD(>>345)だろう』
ガーゴイル『保存用に1枚余分に買ってきてくれ。』
教祖  『ついでに私の分と技術部連中のために買えるだけ買ってこよう。』

そう言い残し教祖は用意された軽トラックを担いで旧東京を目指した。
371370:02/10/12 00:50 ID:???
と、言うわけで。トライラックスとの会談は教祖様が向かいます。
会談の内容は、そちらに御願いしますね。

しかし、NERVの人達も旧東京に向かっているのか・・・・。
会談が終り次第、素直に帰るので出来るだけ接触は避けて下さい。
旧東京もなんとか元の平穏な状態に戻り、JA2号機も無事完成・・・間近。
となれば、今私のなすべきことはひとつ!
誰もが忘れているであろう、時田さん&赤木博士大接近作戦、第3弾!
・・・ふふふ、少し前に予算の話(>>345)にかこつけて、赤木博士と話をしてきましたよ! 
取り付けてきましたよ、時田さんを交えての新型ロボット運営会議、兼お食事会の約束っ! 
もちろん私は適当に理由をつけて退場、後は(比較的)若いお二人に任せるというパーペキなる作戦! 
ああ、大学時代にスポンサー探しで身につけた営業術が、こんな形で役に立つとは。
人生何があるかわからない! 夢の仲人役もあと少し!
さて、ムード満点(死語)の展望レストランの予約もバッチリ。二人のスケジュール
調整もさりげなく操作完了。ふふふ、あとは仕上げをご覧じろ、というところですかね?
あ、時田さん! 今度の食事会・・・いや運営会議、必ず出席してくださいね・・・
・・・・・・・は?
この余裕のないときに何をムダづかいしているのかって? 
なんなら君から予算削減を実践したまえ?
そ、そのお言葉は、まさか・・・
  リ ス ト ラ で す か ? ! (大量発汗)
373372:02/10/12 00:58 ID:???
>>371
>ネルフ側が旧東京に向かっている
大丈夫だと思います。ネズミやらゴキブリやらの騒ぎで、当分かかりそう
ですし。俺一人では断言はできませんが。

あと、遅くなりましたが、>>344は面白いと思います。
巨大な組織は分裂するのがお約束、ですかね?
京都で敗退した「E」計画側のつけこむスキもそこに出てくると思いますので。
374綾波寮責任者:02/10/12 01:15 ID:???
202号室のアオイ(NO.12 )が何人かに付き添われて帰ってきた。話を聞くと、
見知らぬ男に後を尾けられ、殺されかかったそうだ。
その場は近くにいた姉妹達がかけつけ、事無きを得たそうだが、物惣な話だ。ただ、
男を殺しはしなかったんだとか。……それでいい。君達は獣である事を辞めたんだ
からな。……正直、ほっとした。

翌日、ナオコ博士から連絡がある。昨日の事件の男が担ぎ込まれてたんだと。なにか
言ってやろうかと思ったが、ナオコ博士の言ではきちんとわかってくれたそうだから
不問に処すとか。また、これを聞いたアオイは社屋に行ったが、なにも話さず帰って
きたようだ。まだうまくコミニュケーションが取れない身では仕方あるまい。
しかし、例の男の素性を聞くと、そいつの行動も理解できる。当然考えられるべき
ケースだったんだ。綾波教徒…綾波レイという存在に反感を抱く人間…第三の樹の
バケモノに恨みを持つ人間…頭が痛くなる。

そして、夜になって、アオイが手紙の出し方を聞いてきた。例の男に自分の気持ち
を伝えたいんだと。要約すると、罪を償う方法は無いが、謝りたいとか。
まあ、当時の彼女達の状況を考えれば罪とは言えないだろうが、罪悪感があるのは
事実らしい。調べると、例の男は碇シンジが在籍(そう、今も籍はあるのだ)している
農業プラントにいるらしい。これなら郵便は届く。彼女はまだ漢字が不自由なので、
とりあえず住所の分はきちんと教えてやる。そして、翌日手紙を発送した。
ふう、我ながらセンチになったもんだ……。

……つ…疲れる………。
375黒縁メガネオペレーター:02/10/12 01:37 ID:???
MAGIの移植作業を続けていると、いきなり警報が鳴った(>>354)。すぐにやんだ
ものの、先の騒ぎの後だということもあって、発令所にいた全員が身構えてしまった。
赤木博士がすぐに問い合わせたところ、「E」計画がらみのものと思われる
生物兵器が、本部施設および湯本の住民が退避している仮設避難所に
大量に入り込んできたのだという。綾波教の兵器とも合体して
怪物化したものも出現した(>>350)らしく、一時は大変な騒ぎだったようだ。
幸い、怪物となったものも含め、侵入した分はすぐに撃退できたと
聞いた(>>361〜>363)。発令所にまで潜り込んだ個体は今のところいない。
「俺たちが地下にいる間に、大騒ぎになってたみたいですね」
作業を続けながら何気なく言ったら、マヤちゃんに睨まれた。
「呑気なこと言わないでくださいよ、ここにまで来られたら大変だったんですから」
「上ではくだんの生物兵器による死者まで出たそうよ」
赤木博士も無表情にキツい言葉をくれた。軽い言い方を少し後悔する。
「それに、さっき来なかったからと言って、まだ油断はできないわよ」
猛烈な勢いでキーボードを叩きながら、赤木博士は重い声で続けた。
再び警報がなり始めたのはそのときだった。
376黒縁メガネオペレーター:02/10/12 01:56 ID:???
「警報?! 敵は撃退したんじゃなかったの?!」
マヤちゃんがコンソールに向かったまま顔を上げ、ふと決まり悪げな表情に
なった。主モニターは暗いままだ。依然として続く電力不足で、今の発令所では
モニター類は最低限のものしか稼働していないのだ。
「しかし、地上班からは敵は殲滅との報告が入っています。一体どこから?!」
赤木博士は無表情のまま、キーボードの上の手を動かし続けている。
「日向君、さっきの”生物兵器”の正体を聞いた?」
「・・・いえ、殲滅とのことで、まだ確認していませんが」
「そう。・・・マヤ、作業、急いで」
「どういうことですか?! 地上班への救援要請を・・・」
「あなたもよ。時間がないわ、マニュアルの25番から170番まで飛ばして、データの
 移動を最優先。生体部品へのアクセスは全て、緊急離脱モードで解除して」
「は、はい!」
何がなんだかわからなかったが、俺は赤木博士の気迫に押されて指示に従った。
しばらくは無言のまま、ひたすらキーボードが叩かれる音が続いた。
と、その硬い音の中に、何か異質な気配がした。
トライデント兵士1ですが、とりあえず本部関連の状況を書きました。
私が書いたままだと、駆除やらなんやらでまた足止めを食う事になります。
そういえばまだ大阪との同盟の件書いてなかった。>>275の件は別に放置
してる訳じゃありませんよ(スマソ)

提唱者様
えー、素敵なプレゼントありがとうございます(藁 とりあえず鎮圧させてみました。
ちなみに今ウチにはリアルで鼠が出て被害出してたりします(W

黒縁メガネ様
遅れ馳せながらお帰りなさい。おおっ! 緊迫の展開ですね。留守の間に勝手に色々
やってすみません。

教祖様
相変わらず笑わせてくれます。今後の展開が楽しみです。ちなみに主席は実を言うと
教祖様が苦手です。(藁

某農場新入り様
まるで今まで放置してたみたいですが、そんな事はありませんよ。……今夜はマジで
他のネタカキコに追われてましたが。
378黒縁メガネオペレーター:02/10/12 02:16 ID:???
赤木博士が敏感に顔を上げた。
「来たわね。・・・マヤ?」
「はい! 主要なデータの地上設備への移動完了。MAGIとのアクセス、カット」
「日向君、MAGIを三基とも下に戻して、外部から隔離!」
「はっ、はい!」
俺は慌ててキーを押した。剥き出しになっていたMAGIのハードが、発令所基部へと
格納されていく。十数秒で鈍い音が響き、三体とも元通りの位置に納まった。
「本体の物理的閉鎖を確認。・・・でも、これじゃMAGIの生体フレームは
 取り出せませんよ? 移植作業はどうするんです?」
俺はMAGIと赤木博士を見比べながら訊いた。赤木博士はそんな俺に目もくれずに
愛用のPCをコンソールから切断し始めた。かなり強引に回線を抜き、周りに
散らばった大量のテキストをかき集める。俺たちが茫然とそれを見ていると、
博士は厳しい声で言った。
「二人とも荷物をまとめて、今すぐここを脱出。急いで!」
叩きつけるような口調だった。俺たちはまたも気迫に押され、黙って指示通りに
作業を中断して、荷物を抱えて先を行く博士の後を追って走り出した。
379黒縁メガネオペレーター:02/10/12 02:34 ID:???
地上への直通リフトに駆け込んでから俺たちはやっと足を止めた。
大量の荷物を抱えてのダッシュはちと辛い。俺たちはしばらくリフトの上で
息を整えた。
「一体どういうことなんですか、先輩?」
マヤちゃんが訊いた。両手いっぱいにボードやらプリントアウトの束やらを
抱えている。赤木博士はふうと息をついて、初めて表情を緩めた。
「さっきの”生物兵器”よ。アレがまだ残っていたのね」
「しかし、先ほどの戦闘で全て撃退したと・・・」
「相手が相手だからよ。今の本部は隠れ場所だらけだしね。恐らく破壊されたダクトか
 循環パイプを伝って入り込んできたんでしょう。奴らの前にMAGIの生体部品を
 さらしておくわけにはいかなかったの」
俺はふと引っかかった。生体部品・・・タンパク質・・・栄養豊富な、食物。
「あの、まさか、”生物兵器”の正体って・・・」
「そのまさかよ。どこの誰かしらね、あんなものを造ったのは」
赤木博士は苦笑した。マヤちゃんはまだわかっていないようだ。博士は淡々と言った。
「そう、ゴキブリとネズミの大群よ」
マヤちゃんの顔が一瞬引きつった。固まってしまっている。
「今頃、発令所はどこもかしこも奴らだらけでしょうね。恐らく遺伝子強化されて
 いる種類だろうから、駆除には時間がかかるわね」
「だから餌食になる恐れのある生体部品関係を隔離したんですね」
俺はようやく納得した。あのまま移植作業を続けていたら、間違いなくMAGI本体に
入り込まれて対処できなくなっていただろう。それより、実物を見なくて良かった・・・
と、マヤちゃんが真っ青になって、消え入るような声で言った。
「私、椅子の上にクッション忘れてきちゃいました・・・」
ネコのマスコットがついた彼女のお気に入りの奴のことだろう。今頃は・・・
ゴキブリたちの下か・・・? 
・・・俺と赤木博士は、彼女を慰める言葉を持たなかった。
先日の騒ぎへの対処に忙殺されていた我が社もようやく一段落ついて、
俺は久しぶりに自宅へ帰れることになった。一体何日ぶりだろう。
しかも帰ってもまたすぐJA2号機の調整に戻らなければならない。
この間「事務に怪我人が出て、人手が足りないから書いて」と言われて代行した
「日重共からのお知らせ」の原稿だが、あれはハッキリ言って嘘だ。というか、
書き上げて一時間で嘘になった。
書いた時点では確かに真実だったハズなのだが、予算の欠乏ということから
「発電無料奉仕」という箇所に経理部からクレームがつき、さらにその混乱に
乗じて赤木博士がまた何かアヤシい回路を取り付けてしまった。お陰で
JA2号機の就業はまだ少し先になりそうだ・・・
ん? あれは社の建設当時に追加されたけど結局使わなかった、ウチの社員寮用の
建物じゃないか。最近第三新東京市関係の人間が大勢入居したって話だけど・・・
そのとき、通りに面したドアのひとつが開いて、一人の少女が顔を出した。
俺は思わずその場に立ち止まった。あの顔は、サードインパクトのときの・・・!
しかし驚くのはまだ早かった。その後ろから、次々と同じ顔の少女たちが出てきたのだ。
・・・俺は迷わず卒倒した。
381380:02/10/12 03:23 ID:???
先の言葉通り、まとめて書かせていただきました。一人で長々とスマソ。
こころよく迎えてくれた>>358さん、>>377さん、ありがとうございます。

黒縁メガネパートについて。
トライデント兵士他さんがせっかくまとめてくれたのですが、ボーイ君の
お姉さんが気合い入れて(?)出したものをあっさり撃退するのは勿体ないなと
思い、一部を本部に侵入させました。これで当分発令所には入れません。
湯本やいろんなところに入り込んだ分の駆除はまた考えます。
町奉行さん、いろいろ頼ると思います。よろしくお願いします・・・
・・・ところで伊吹さんが哀れな結末になってしまいました。
壱スレで頑張る彼女を書いていた多くの方々、ごめんなさい・・・
それから一度顔を出してくださったマスターさん、できたら戻ってきてください。
スレを暴走させておいて今更という感じですけど・・・お願いします。
なるべく副司令とミサトさんについては書かないようにして、待ってます。

>>345 時田さん
JA2号機の旅は延期にしました・・・先走ってすみません。
DVD、社員に配ったりはしないんですか・・・?
また前スレのJA完成式典みたいに、面白いイベントやりましょう(とネタ期待逃げ)
>>358 提唱者さん
>>356のAngel Armsのメンバーの掛け合い(?)面白かったです。いいなあ
ああいう雰囲気。敵に回ったら怖そうですけどね。
ところで>>357の女性は第弐には関知されない、ということでいいですか?
>某農場新入りさん
またイイ話、楽しませていただきました。サルベージ屋さんのときに続いての快挙
ですね。遅くなりましたが壱スレ目の農場経営は俺でした。前スレでは持ち上げて
くれてありがとう。彼はたぶんもう出ないでしょうが。

まだ書き足りませんがいい加減眠いです・・・そういえば先週のこの時間は「お祭り」の
最中でしたね。なんだか一年くらい前のことのようです。
連休中は一定してカキコできると思いますので、皆さんよろしくお願いいたします。
382旧東京ビッグサイト:02/10/12 05:17 ID:???
旧東京ビッグサイトは昼間のイベントの参加者でにぎわっていたが、日が暮れるに従い、その人気も徐々に引いて来た。
しかし、会議棟の周辺は重苦しい警戒態勢が敷かれている。
チンレングスの髪型をして黒いボディコンミニスカのス―ツを着た女が警備責任者らしい葉巻を2本くわえた男に報告した。
「先ほど神聖綾波教団側より連絡がありました。あちらの教祖はヤボ用があるため、到着が遅れるとのことです」
「ほう、あっちからは教祖様が直々にお出ましかよ。最初はこんな所を会談場所に指定してきやがったもんだから、ナメてかかられてんのかと思ったが、まんざらそうでもねえわけだな」
しかし、広末涼子が眼鏡をかけたような女下士官が不安げに言った。
「でも、スモ―カ―さん、どうして綾波教団側の警備の人は一人も来てないんでしょう? 会談場所って本当にここでよかったんでしょうか?」
「あん? そんじゃ場所を間違えたとでも? 旧東京ビッグサイトの会議棟って確かにここだよな、開場使用予約もあっちの方で取ってあったしよ」
緑色の装甲服を着た男がビクッと身体を震わせる。広末涼子似の下士官がヘルメットの中を覗き込んで言った。
「どうしたんですか? エヴァ・フェットさん・・・」
「俺が・・・俺自身が大勢現われて・・・あの時の男を、サカキを襲って殺そうと・・・」
「何言ってるんだ? そこのバケツ頭は・・・いや、バケツ頭じゃなくてワルハラ星のハイドラ皇女様だったよね」
「いや、何でもない何でもない。俺は賞金稼ぎのエヴァ・フェットであって、それ以外の何者でもないのだから」
「まあた、そんなこと言っちゃって・・・ワルハラ星のハイドラ皇女じゃなきゃ、幻影旅団のマチかな〜?」
スモ―カ―大佐とエヴァ・フェットの第三者が聞いても意味不明な会話を聞いていたファイン=プットがたしぎ曹長に質問した。
「あ、あの〜、つかぬことをお伺いしますが・・・このお二人は普段からこうなんですか?」
「あ、そうなんです。普段から周囲の人間には理解不能で・・・悪い人達じゃないんだけど、ちょっとアホなんですよ。気にしないで下さい」
と、そこへ、見知らぬ男が話し掛けてきた。
「あの〜、会議棟はこちらの方でしょうか?」
383旧東京ビッグサイト:02/10/12 05:40 ID:???
「あん? 何だ、お前は?」
眼鏡をかけて無精髭をはやし、両手には御土産物らしい手荷物をどっさり持っている。
強いて言えば、『あずまんが大王』に出て来る木村先生に似ていなくもない。
スモ―カ―大佐は馬鹿にしたような態度で言い放った。
「あのな、これからこの会議棟では偉い人達が大事な会談をするんだよ。だから関係ない人間は立ち入り禁止になってるんだ。お前みたいなのは関係ねえから、さあ、帰った、帰った」
「あんの〜、私はその会談に出席するために来たんですけど・・・」
スモ―カ―大佐は笑った。
「そりゃあ何の冗談だ? お前みたいなのが偉い人達の会談に参加するって? わかってんのか? あのな、偉い人ってェのは・・・」
「いや、だから、私がその・・・」
ファイン=プットが懐から写真を出して、男の顔と見比べ、たちまち顔を引きつらせた。
「ス、スモ―カ―大佐、この人ですよ! 綾波教団の教祖さんですよ!」
「わっはっは、馬鹿なことを言っちゃあいけねえ。こんな通りすがりのただのオッサンが綾波教団の教祖様であるわけが・・・」
そのあたり一帯に冷たい風が吹き抜けて行った。
「え・・・? 冗談じゃないの? この人、もしかして本当に教祖様? そっくりさんとか影武者とか他人の空似じゃなくて?」
さっきまでヘラヘラ笑っていたスモ―カ―大佐の顔からたちまち血の気が引いて行った。
「うへへえ〜っ、申し訳ございません!」
384会議棟:02/10/12 06:18 ID:???
「ま、まあ、お茶でもどうぞ・・・」
「はい、これはありがとうございます。頂きます」
「しかしまあ、何ですなあ。間抜けな部下を持つと苦労しますなあ。会談相手の教祖さんの顔を知らずにああいう失礼な対応を取るなんて本当にもう、上司としてどうフォロ―してよろしいことやら・・・」
「いやいや、サイテイルさん。あのくらい張り詰めていた方がもしものことがあった時はいいんじゃないですか? 私なんぞは頼りない部下ばっかりで困っておりますよ」
「ところで、教祖さんは随行員とか護衛の方々は?」
「いやあ、大勢で来るとかえって目立つので私一人で来ました。一人の方が買い物などをする時も身軽でいいですよ。はっはっは」
「ほう、なかなか活発で行動力のある方だ。その行動力が一代にしてそれほどの教団組織を築き上げたわけですな。いやいや、私もあやかりたいものですなあ」
「それほどのものでもありませんよ。おっと、そうそう、これは京都の土産物なんですが如何ですかな? 京都名物『おたべ』です。抹茶味に苺味、最近ではメロン味やバナナ味もありますよ」
「おやおや、これは美味しそうですな。おっ、このバナナ味のなんて特に美味しそうだ。ん・・・?」
サイテイル、スモ―カ―大佐とたしぎ曹長とファイン=プットとエヴァ・フェットが覗き込んでいることに気付く。
「こ、こら、お前ら、はしたないぞ。後でお前達にもちゃんと分けてやるから、今は我慢していろ!」
「サイテイル様ァ〜、俺はその抹茶味のが食べたいですゥ〜」
「私、苺味〜」
「わかった、わかった・・・いや、お恥ずかしい。本当にこういうはしたない部下達ばかりでして・・・」
「いやいや、なかなか個性的で面白い方々ですな。そこの仮面の方は有名な賞金稼ぎのエヴァ・フェットさんじゃあ〜りませか?」
「ああ、こいつですか。この男はA級大使フウイ・ノ・レイの護衛に雇ってるんですよ。なにしろA級大使の身にもしものことがあっては大変ですのでね」
「A級大使フウイ・ノ・レイさんも近いうちに来日されるのですか?」
「はい、現在は日本近海にてすでに待機中という状態です」
「そうですか。それではA級大使さんをお招きするにあたって粗相があってはいけませんな。国内での準備態勢を整えなければ・・・」
385会議棟:02/10/12 06:46 ID:???
「本題に入りますが、教祖さん。我々の海軍の艦隊や基地が何者かに襲撃され、壊滅的打撃を受けたことはもちろん御存知でしょうな?」
「ああ、あの事件ね。犯人はわかりましたか?」
「はい、すでに個人を絞り込んでおります。しかし、重要なのは、その人物がどうやらネルフやトライデントの指図で動いていたらしいという可能性があることですよ」
「む? ネルフとトライデントに?」
「もちろん言うまでもなく、あなた方は彼らと対立関係にある。我々も我々に危害を加えて来た者達と戦うためにはあなた方の協力が欲しいということです」
「うむ、我々の側もそやつらにはかねてより手を焼いております。あなた方と手を組むことができれば我々もはっきり言って心強い」
「具体的に申し上げれば、我々はEVA細胞より改造型エヴァンゲリオンを開発することに成功しました。しかし、それらを操縦する適性条件を備えた人材が揃わないのです」
「つまり、パイロットとしての適性条件を備えたチルドレンの育成が追いつかない、ということですか?」
「はい、そこで、そちらの方でその人材の都合をつけて頂ければ、我々のスモ―ウォ―カ―部隊を日本国内の平定のための援軍兵力として提供することも可能なわけです」
「ううむ、そうですなあ・・・教団内にちょうど良い適任者がいればよいのだが・・・いや、待てよ。面白いアイデアを思いついたので、教団の幹部連とも協議してみましょう」
「ほう、それはありがたい。ところで、今度、我々の艦隊の空母で晩餐会をやろうと思うのですが、教祖さん達も他の皆さんをお誘いになってお越しになられては如何ですかな?」
「これは嬉しいお誘いだ。私は是非、伺わせて頂きますよ。他の者達は都合を聞かねばわかりませんが、私の方からも誘ってみます。それから、国内での抗争が沈静化したら、そちらのA級大使さんも教団の施設にお招きしたいとお伝え下さい」
386382〜385:02/10/12 06:56 ID:???
と、いうわけで、
トライラックスと手を組んだ神聖綾波教団が新たなEVAパイロットとして、
>>224で触れたブル―の髪の毛と赤い眼を持つクロ―ンアスカを創り出す、
という展開に持って行ければ面白いと思うのですが・・・
387綾波寮責任者:02/10/12 11:26 ID:???
ん? なんか騒がしいな。
部屋のドアを激しくノックする音がする。カメラで見ると、何人かの綾波レイが
男を一人抱え上げている。
とりあえず、男を管理人室に入れて横にする。どうも日重工の社員の人みたいだ。
しばらくして覚醒した男を俺と6人ほどの綾波レイが見下ろす。
……すると、男はまた失神した。……あ、こいつらのせいか。

しばらくして覚醒した男を苦心して宥めた。そして、彼女達はネルフで作られた
クローンで、本部にいると何かと危険なのでナオコ博士に預けたためにここにい
る事、俺はそのお目付け役で今はここの管理人をしている事を説明した。
また、さっきネルフから連絡があり、本部がゴキブリやネズミにメチャクチャに
されたので、態勢を立て直すために一度旧東京に戻るらしいという事と、その際
にこの前の戦闘で捕虜にした連中をスガモ・プリズンに収監してほしいらしいと
言う事も告げた。まあ、いずれナオコ博士から正式に話が出るんだろうが。
そして、彼を出口まで見送ってから俺はこう言った。
「そういや、今後の状況次第じゃここに追加の入寮者が入る可能性もあるらしいっ
すけど、その人達大変でしょうねえ。」
また、彼がある事の説明を求めて来た。
「ああ、それね、ナオコ博士が付けちゃったんすよねえ。このご時世にどうだという
気もするんすけどねえ。」
『綾波寮』と書かれた看板を見ながら俺は答えた。
某農場新入りをやっていたものです。長文一気に書き込んですみません。
レイ×32への復讐編,こういう話の終わり方にしてみました。ナオコ博士はアレですから監禁やら
改造もされないなんて変かもしれませんが,そこは博士も気まぐれにそういう時もあるかな?
ということで…そうでなければかつてレイを殺した者と殺しかけた者の奇妙な共感ということで。

本社オペレーターさん,過分なお褒めの言葉,有難うございます。それと前々スレで農場経営者の方を
やっておられたとか。こちらでキャラを使わせて頂いた時は,
・元NERV技術部所属…頭の良さ,知識共に水準以上
・若くして広報担当という役職もち…農場でも能力及び人望を認められている
・トラックでシンジたちを決死の覚悟で出迎え…度胸もある
と言うことで前スレではあのように評判を設定いたしました。
また,某農場新入りの復讐編はこれでお終いです。多分。JA2号機旧東京巡りの旅に復讐関連では絡
むことはないと思います。思惑を外してご迷惑をかけたようでしたらゴメンナサイ。
E計画提唱者さん。途中までの感想,有難うございます。ご期待に添える展開になっていたら幸いです。
そうでなかったら…すみません。
便利屋スズキさん,怪我人を運んでくださって有難うございます。おかげで命拾いしました。
運んで下さった先がナオコ博士の所というのも,当方にはドンピシャでした。
エヴァ・フェットさん,毎度お世話になってます。袋叩きを止めてくださって,有難うございます。
それと歌の力は偉大ですね。歌はイイねぇ。 
綾波寮責任者さん,あんなお見苦しい長文に,見事な締めとなるレスをつけてくださって有難う
ございます。感服しました。お忙しい中ご負担をかけてしまったようでごめんなさい。
ですがアオイちゃんの手紙にお応えしたいと考えていますので,すみませんがそのときはよろしくお願
いします。
綾波寮責任者(元E−VAのアルバイト。思えば、こいつは一回こっきりのネタだけのキャラの
はずだった……)他を書いている者です。綾波寮入寮者のリストを作成してみました。役には
立たないと思いますが、とりあえず。尚、ネーミングはこちら(http://www.geocities.co.jp/Bookend/2414/)
を参考にいたしました。ちなみにオリジナルのナンバーは00です。

部屋番号:名前(各人のナンバー)
101:アイ(01) 102:メイ(02) 103:ラン(03) 104:ルイ(04) 105:レイカ(05)
106:レイナ(06) 107:レイコ(07) 108:レミ(08) 109:レン(09) 110:ルナ(10)
201:マイ(11) 202:アオイ(12) 203:アスミ(13) 204:アヤカ(14) 205:サツキ(15)
206:ノゾミ(16) 207:ヒカル(17) 208:マイカ(18) 209:マナミ(19) 210:ミライ(20)
301:ユイカ(21) 302:リン(22) 303:ユイナ(23) 304:アヤ(24) 305:ミレイ(25)
306:ミチカ(26) 307:ユリ(27) 308:ケイ(28) 309:ルリ(29) 310:シイナ(30)
401:サクヤ(31) 402:シイ(32)

本社オペレーターさん
とりあえず、続きを書いてみました。本気でつまらないですけど。

某農場新入りさん
いや、こちらこそネタに乗っていただいてありがとうございます。しかし、そちらの農場って、
元を正せば私が始めたネタなんですよね。そう、最初のスレの41のミスミ(実は他作品キャラです)
とか、76とかは私なんですよ。元々最初のスレの32を見て、そこからシンジの消息を書けないか
なと思い、また彼等の親しい人々の帰る場所になればと考えて始めたネタなんです。当初はE−VA
にアスカが出没していた点から箱根近辺を所在地に考えてたんですが、いつの間にか旧東京近辺
になりましたけど。尚、チルドレンの参戦により、自分で振ったネタを自分で潰してしまいましたが……。
恐ろしいモノを見てしまった・・・
ウチの元社員寮に入居してきた、あの全員同じ顔をした少女たちのことだ。
彼女たちの世話を引き受けている若い人が説明してくれたが、
サードインパクトの際の少女の幻影とは、彼女たちは直接は関係ないそうだ。
むしろ彼女たちはサードインパクトの後になって生まれてきたようなもので、
今では普通の少女たちと何ら変わりはないのだという。
そういえば倒れた俺を運んで介抱してくれたのも、彼女たちだ。顔を見て
いきなり失神なんて、失礼なことをしたな・・・あのとき、俺は彼女たちを
人間ではなく何か恐ろしいモノとして見ていた。俺だけじゃない、
初めて彼女たちを見る人は、多かれ少なかれ、偏見やネガティブな感情を
持つだろう。サードインパクトの際の現象のこともあるが、今はあの綾波教とかいう
カルト宗教が武力にまかせて好き放題しているからだ。第三での騒ぎも奴らの仕業だと聞く。
これから旧東京で暮らしていく中で、彼女たちにはあまり優しくない状況が
度々出てくることだろう。若い管理人だけでは大変そうだ。俺も出来る範囲で
力になってやれたらと思う。
俺は寮の管理人に礼を言って、建物を後にした。
391380=390:02/10/12 13:15 ID:???
おはようございます。
さっきまで壱スレ目と弐スレ目をあちこち読み返していました。
よくもまぁこういろいろと続くもんですよね・・・
これまでさまざまなカキコをしてくれた方、そしてROMってくれていた
全ての方々に、改めて拝跪低頭いたします。継続はスバラシイ、のかもしれない。

>>389 綾波寮責任者さん
単発ネタだったのに丁寧に後を続けてくれてありがとう。
自分で「つまらない」なんて言わないで・・・
名前リストの作成もご苦労様でした。ところで今後綾波寮には追加入居者も
あるそうですが、一体誰が入るんでしょうね。・・・まさか社員は強制移動・・・? 
>>388 某農場新入りさん
JA2号機の件ですが、あれは復讐がどうのという訳ではなく、
出番の少ない農場プラント周辺を何とか出せないかなと考えて
書いたもので、深い意味はありませんですた・・・
気を遣わせてしまったようで申し訳ありません。もし実現したら、参加してください。
392????:02/10/12 19:40 ID:???
教祖が旧東京へ向かった。はっきり言って不安だ。ヤツだけは何を考えているのか
理解できん。正直、この教団でオレが唯一苦手とする相手だ。
まず、あの顔と声。やはり馴れる事ができん。そして力。オレにとっても脅威と言
えるのは確かだ。決してあなどれん。そして趣味。……違和感ありすぎて、オレで
も怖い。…なにより性格。理解できるか、あんなモン!! そして目的…なんでこん
なヤツがジジイに従ってんだ?
立場上、ヤツが決めたらオレでは文句は言えんしな。むしろ、「彼女」の方が発言力
はある。……どうせ遊びがてらなんだろうが、変な事やらかさなきゃいいが……。

ともかく、そんな雑念を振り払い、オレは集中する。訳のわからん教祖の事も、最近
京都にまで入りこんできている槍の男の手下の事も今は忘れなきゃならん。
そして、オレは入りこむ。この赤毛猿…いや、惣流・アスカ・ラングレーの精神…いや、
それより深い所へ。今のコイツの力は予想以上だ。寄り代であった碇シンジならとも
かく、コイツは強過ぎる。
……そして、オレは見た。そうか、そういう訳か。どうりで強いはずだ。そして、
ネルフの綾波レイの弱さも理解できる。こりゃあ、面白くなってきそうだ……。
通信機のスイッチを切る。
提唱者直々の「オーダー」が下った。スタンバイはすでにOK。
前線にいる我々は常に臨戦体制で無ければならない。
同様の「オーダー」は旧東京、大阪、北陸の一部と芦ノ湖周辺等、綾波教の支部のある所全てだ。
やっと動けるか。
俺達は仲間同士で組手などしない。すればどちらかが確実に死ぬからだ。
射撃シミュレーションにもあきた所だったから、実にタイミングがいい。
タイミングはいいが下された「オーダー」の内容が、
提唱者直属の部隊Longinusの尻拭い(>>264参照)とは………
我々はそんな事のために組織されたわけではない。
上に言っても現状は変わらないだろう、なればこの怒りは目標にぶつけるしかない。

「ゲートキーパー、『扉』を開け。時間だ」
「了解。目標座標綾波教旧名古屋第三支部に固定……………固定完了。
 ゲートオープン」
ゲートキーパーと呼ばれた長髪の男が手の平をかざした空間に亀裂が入り、大きく開く。
火花と闇を縁取りに広げられた裂け目の中には、綾波教旧名古屋第三支部の正面玄関が見えた。
異常に気付いた綾波教の警備兵が、慌てて施設内に走って行く。

「さて。一箇所15分、4箇所1時間でカタをつける。解ったな?」
「「「了解」」」
19名の部下のハッキリとした返事がリーダー格の男には聞こえた。
ふっ会談場所に忍び込む事など余裕極まりないな。
邪魔な警備員も麻酔弾で眠らせて隠しておいた。服分捕るのは面倒だったが
会談場所に仕掛けた盗聴機も順調に動いてるし。
情報屋から買った時はガセ情報だと思ったが本当に会談が行われているとは
「本題に入りますが、教祖さん。我々の海軍の艦隊や基地が何者かに襲撃され、壊滅的打撃を受けたことはもちろん御存知でしょうな?」
「ザッ、あの事件ね。犯人はわかりましたか?」
「はい、すでに個人を絞り込んでおります。ザッ!その人物がどうやらザッ!
 可能性があることですよ」
こりゃやべえ、俺の素性が明らかに割れてるじゃないか
言動からすると以前襲ってきた連中はトライラックスの部隊のようだな。
しかしこの盗聴機えらい調子悪いぞ、不良品か?
「…ああ、解った。じゃあそっちを優先するか。こっち? こっちか…もう終わった。
 ん?………一般レベルの人員しかいなかったからな。そっちは始めたばかりか?」
「リーダーリーダー、リーダ〜ん」
通信中の男の服のすそを十代と思わしき少女が引っ張りまくる。
男はうるさいとばかりに体の向きを変え、手で払う。
「あ、何だったかな? ちょっと邪魔が入ってな…そんなんじゃないって。気にするな」
「う〜〜〜〜」
突き飛ばされて尻餅をついた少女は、頬を膨らませて静かにうなり声をあげる。
彼女の周りには鋭利な刃物で分断されたような死体が散らばっている。
体の部品が足らないように見えるのは気のせいか。
「リーダー!!」
「うるさい! もう少し黙ってろ!!………ああ、すまん。なんでも無いって」
ぷちん♪と何かが切れる音が聞こえた。
少女が右手の指を一本立てると指先の延長線上に一つ、直径2〜3cmの黒い球体が何の前触れも無く現れた。
それは大きさを徐々に増していき、少女が広げた右の手の平に浮く。
リーダーと呼ばれた男はまだ通信を続けている。
少女はビーチボール大になった黒い球体を手の平に浮かべたまま立ちあがり、両手を頭の上に上げる。
両手で支えられた球体はさらに巨大化し、やっとその事にリーダーと呼ばれた男も気付いた。
「バッバカ、何してやがる!? まさかお前……」
「長電話ばかりして、部下のだ〜いじな話に聞く耳持たないリーダーなんか死んじゃえ」
「チィ!!」
3mほどに巨大化した球体を少女がこちらに投げようとした瞬間、彼女の足元に転がっていた手が動き、彼女の足を後ろから前に払った。
「うわったっとった!?」
黒い球体は前方には飛ばず、少女がひっくり返った勢いで後方に飛び、接触する全てを削り飛ばしていった。
「ヒュウ…危ねぇ危ねぇ。次行くぞ。綾波教の隔離施設が近くにあるそうだ。
 移動には1時間を予定している。その間に大事な話とやらを聞こう」
396旧東京郊外にて:02/10/12 22:07 ID:???
会談が終わった後。旧東京の郊外に移動した教祖は大量の荷物を積んだ軽トラックを担ぎ上げる。

教祖 『武空術!!』

そう叫んで腹筋を超高速伸縮させる。
途端に舞い上がる砂ぼこり。電離分解された空気が放つオゾン臭。そして、爆音。

教祖はトライラックスの見送りを受けて大空へと飛び上がった。
397396:02/10/12 22:08 ID:???
今日は時間がなくて遅くなってしまった。
(>>386)
ご苦労様でした。
ところでトライラックス側の来日した営利目的って何ですか?

(>>377)
主席との関係は今後の綾波教派閥争いの切掛けにして下さい。

(>>392)
セカンドチルドレンの扱いはトライラックスとの事を含めて御任せします。

教祖については下のような設定を組んでみるのは、どうでしょか?
 教祖とゼーレは主従関係ではなく同じ手段を望む共闘関係(最終的な目的は違う)
 大司教はゼーレ直属で教祖は絶対的な命令権を持っていない。
 教祖がリリンの習性を知ろうと選んだ資料が原因でオタク趣味に走ってしまった。
「「死ね! 死ね! 死ね! 死ね死ね死ね死ねしねぇ〜〜〜っ!!」」
ザコ、ザコ、ザコ、ザコ、ザコ! みーんな、ザコ!
早くボスキャラ呼べっつ−の。
隣で同じように暴れる半身に目を向ける、目が合う。血で化粧をした顔で微笑み合う。
私達は二人で一人、でも、一人でも二人。死ぬときはきっと二人一緒。
白衣のオジサン達がイスラなんとかって言う因子の力だとかなんとか言ってた。
元々双子だったあたし達が相性イイ感じって事でやったんだけど、大当たりね。
「なんだか騒がしいようだが、客でも来たか?」
「馬鹿が。生きて帰れると思うなよ」
「切り刻まれたい奴がいるようだが、どいつだ?」
やっとボスのお出ましね。えっと………イカッちとラミッちと…何こいつ? レリッち?
み〜んなカッコ悪〜い。あたし達みたいに形ぐらいヒトじゃないとね。
「「やっと歯ごたえのありそうなのが来たわね」」
死にたい死にたい? 死にたいんでしょ? 今すぐあの世へ送ってあげるから。
「たった二人で何が出来る」
そんな事言ってよゆーぶっこいてるから、はーい背後から一発二発と。レリッちゲームオーバー。
「まだ仲間が!? こいつら囮か!?」
能力者って言うんだっけ? その数ならあたし達の方が多いのよ?
今更気がついたって後の祭。さっさと死んじゃって。
しけてんなぁ、おい。
総本山がなくなったからってここまでいなくなるとは。
残ってた奴らもおおかた総本山が消し飛ぶ様を見たんだろう、ちっとも覇気がありゃしねぇ。
「……お、とりゃ! セイッ! 何の!!」
綾波教の兵士が一人ほど懸命に戦っている。相手はサキエルの能力を持つ俺の部下だ。
かろうじて攻撃をかわしながら、銃と左手の高周波振動ナイフで反撃する。
その顔は数本の焦げ跡をアクセントに、恐怖に引きつっていた。
「これで……どうだ! ぬりゃとりゃ!!」
フェイントをかけてのナイフの一撃が決まるかに見えたその時、銃撃音にナイフが手から落ちた。
「はーい、しゅーりょー。ウィナー、リーダークグツシ〜」
肩までストレートに白銀髪を垂らした軍服姿の女性が、シャツを引き千切ったような白い布を振り上げた。
もう片方の手には血の赤に染められた同じくシャツの切れ端を持っている。
二人の動きが止まる。
片方は悔しそうにうつむき、片方はだらりと腕をたらして相変わらず恐怖を張りつかせた顔をしている。
綾波教の兵士の延髄からは、光るケーブルのようなものが延びていて、
その先はタバコをふかして腐っていた男の手に繋がっていた。
「ちっ。あそこで気を抜かなければ……ご苦労さん」
サキエルの能力を持った男が、目の前の動かなくなった兵士の首を跳ねる。
その直前に、光るケーブルのようなものが兵士から抜けてタバコを吸う男の手中に戻る。
「スピア〜、お前やっぱ詰めが甘い。もう少しもんでやるから。
 今負けた分、とり返したいだろ?」
「そうだな。まだ沢山いることだしな。頼む」
そう言って二人が見た先には、手足を縛られた綾波教の兵士が多数転がっていた。
「じゃ、次の用意しますね」
布切れの旗を持っていた女性が腰をかけていたコンテナボックスから降り、次なる人形を選び始める。
「ど・れ・に・し・よ・う・か・な〜っと♪」
楽しそうに右手の指を振る女性の笑顔に、捕らえられた綾波教兵士達は戦慄した。
一人の男が侵入者ありとの報に混乱する施設を人知れず後にする。
…この辺までくれば大丈夫か。
右手をポケットから抜き拳を握った手から親指だけを立てる。特に何を持っているわけでもない。
いやらしい笑みを浮かべつつ親指を倒し、人差し指をわずかに圧迫する。

直後、後方の施設から爆炎が天高く舞い上がった。

飛び散ったブロック片と燃えカスと、人の切れ端が空から降ってくる。
…はい、完了。相変わらず甘いな、ここは。
下調べはすでに終えていたから楽な仕事だったなあ。クククククク。
通信機を取り出し、チューニングをする。
「………こちらボマー。一つ完了、次に向かう」
401400:02/10/12 23:51 ID:???
>>367にてほぼ終わったものと思いきや、>>381の黒メガネさんの好意にて現状復活!!
再びバランスとるために外部視点的に「動かし」ました。たくさん。たくさん。
こう言う展開があってよさげな理由もありましたしね。
ただ実際、「本祭」になると最低でもこれだけプラス……と言う事に(苦笑
嗚呼広げ過ぎ、と。

>>381
翼の彼女はそれでもOKです。ただ、他に2名の監視者が………

>>388
この展開でよかったです。
漏れのキャラは基本的に一線を(大きく)越えるようにしてるんで以下略。

トライラックスさん
順調に話は進んでいるようでこれからどうなる事やら。

教祖様
サイコ―です。両手でグッ、と親指突き出します。
開始から2時間弱が経過。大阪を除く3支部は全て沈黙した(>>393〜)。
襲撃者たちはそれぞれ本拠地に戻ったり、現地に残って遊んだりと、余裕を
見せつけるかのように行動している。いや、実際優位を見せつけているのか。
京都での敗退など、彼らにとっては大した意味を持たないということだろう。
これで教団は、少なくとも日本国内での手足の大半を失った。
襲撃を受けた各支部に駐留していた通常兵たちは全滅。破棄された芦ノ湖本部跡に
残っていた兵たちも、一応生きてはいるが同様。施設や実験場の類は完全に
叩き壊された。これら全てが、わずか1時間ほどで完遂されたのだ。こちらが
介入する暇もなかった。
不幸中の幸いは、戦力立て直しのために改造騎士たちの大半を京都に引き揚げて
おいたことか。しかし、彼らを調整すべき肝心の技術神父は、先の戦いのさなかに
ゼロ・ゼルエルとともに消息を絶ったままだ。
さらに、主席は芦ノ湖での戦利品にかかりきりで今は動けない。教祖は教祖で、
トライラックスとの会談からようやく帰ってくるところか・・・
状況は緩慢に悪化している。いい加減、老人たちにもこちらの怠慢が隠せなく
なってくる頃だ。何とかして整合性のある言い訳を考えなければならないな。
今のところ、頼りは大阪の第伍だ。彼がどれだけうまく立ち回ってくれるか・・・
気は進まないけど、第参か第四に、今からでも動く気はないか、打診してみることに
しよう。二人とも京都防衛戦ではいろいろ不満があるようだから。
403402:02/10/13 01:56 ID:???
少しだけ書き込み。人が少ないので、便乗野郎の俺には必然的に
ネタが少なくなります・・・

>>392 ????他さん
主席の「中身」が教祖様苦手なのは、やはり・・・顔(外見)?
「E」計画側が大阪を襲撃中です。第伍はどう動くのでしょうか?
彼の能力はまだ公開されてなかったので、期待しております。
彼の配下の「53人」も気になりますし。

>>396 教祖様
カコイイです! 空まで飛べるんですか。ビジュアルを想像して吹きますた。
教祖様の教団内での位置付けは>397の通りでいいと思います。
お手数ですが、司教たちに対してはどういうスタンスなのかも
教えていただけると有り難いです。
京都に帰ったら、ガーゴイルも出してください。キボンヌばかりスマソ。

>>401 提唱者さん
お疲れさまでした。一応便乗させていただきました。
ところでさっき>>381の誤字に気がつきました・・・「関知」ではなく「感知」
です。要するに第弐の「光」には引っかからないか、見えても細部までは
掴めないということにしたらどうでしょう、とのことです。
わかっていらっしゃったらスマソ。気になったので。

旧東京の方々が最近あまり来てくれない・・・寂しいです。
このままだと戦闘イベントだけで話が進みそうです・・・
特にこのスレに移行してから未登場の新人君。復活、待ってます。
404396:02/10/13 02:23 ID:???
武空術のネタはドラゴンボールが流行っていたころ友人との話で使っていました。
腹の出し入れでホバーリングするとか、筋肉の細かい振動で空気を電離分解してイオノクラフト効果で飛ぶとか・・・。

>>403
司教たちに対してのスタンスは、軽く要望を伝える程度かな。ほとんど雑用係みたいに見ているかも。

おそらく初期段階では細かい指示を出していたが司教達の能力が成長し任せるようになった・・・。
って、感じでどうでしょう?
新規の方も参加してくれたらいいな。人が多い方が面白くなるから…。
過去ログ読むのが大変かもしれないけど、とりあえず読んで〜。で、参加して〜。
書き込みを継続していれば、嫌でもストーリーに取り込まれていく。

世界の未来はあなたが切り開く!!(ヴィシッ
406九大司教第伍次席:02/10/13 03:24 ID:???
やれやれ、E計画の方々が余計な事をしてくれたので、僕の出番が遅くなりそうだね。
まあ、教祖様がTV放送の復旧が目的とはいえ、人員や物資を回してくれたので面白く
なりそうかな。まあ、綾波教の名でやられると後でやりにくくなるので、別名義で闇物
資扱いにしてもらったけど。
しかし、53の配下の人選もあまり面白い人がいないなあ。この際無生物も使ってみよ
う。その方が面白くなりそうだよ。
おや、なにやら派手にやってるなあ。あの暴れっぷりといい、人格の破綻ぶりといい、
これはE計画関係の子達みたいだね。……いい物みつけた(はぁと)
そして、僕は壁に一瞬だけ侵食して通りぬけ、彼女達の前に現れる。大ボスだ大ボス
だと騒いでいる。
「まあ、ボスには違いにないよ。大阪で行われる前夜祭というゲームの親をまかされ
てるからね。…ああ、そこに倒れてる人達とは陣営が違うんだ。動かす事はできるけ
どね。」
そして、彼女達は襲い来る。イスラフェルタイプか。あいにくだけど、第四を見慣れ
てる僕に言わせればまだまだだ。僕は彼女達の攻撃をかわすと、カードを取り出す。
僕自身の肉体から作りだした糸で出来た特製のカード。枚数は半分ほどに減っている。
「とりあえず、邪魔をしてくれた穴埋めはしてもらうよ」
そして、カードの中から二枚…ハートのクイーンとダイアのクイーンを取りだし、彼
女達に投げる。不意をついて投げられたカードは彼女達に突き刺さり、そのまま彼女達
の肉体に潜り込む。なになになにこれーとか言う叫びがユニゾンする。騒がしいね。
そして、静かになった彼女達に告げる。
「さて、今から君達はハートクイーンとダイアクイーンだ。この街に君達のお友達が
来ているなら案内してくれるかい?」
彼女達はうなずく。今の僕には彼女達の思考も、遺伝子の構造も手に取るように解る。
自由に動かす事もできるし、遺伝子の不都合な部分も書き換え、より安定して強く
なっている。絵札の名を与えるに値するよ。
さあ、早く来ておくれ、碇シンジ君。歓迎するよ、五番目の生贄である、この僕がね……。
407トライラックス艦隊:02/10/13 03:56 ID:???
トライラックス主力戦艦『シャ―クエゼキュ―タ―(処刑鮫)』の作戦会議室では熾烈を極める戦いが展開されていた。

エヴァ・フェット「その抹茶味の、俺によこせ!」
たしぎ曹長「スモ―カ―さん、ずるい! 一人で四つも食べるなんて!」
スモ―カ―大佐「こんなものは早い者勝ちなのだむぎゅ〜」
ファイン=プット「この苺味のは私のですよ!」
京都名物『おたべ』を巡る大乱闘を見ていた艦隊司令官のピエット提督がついに怒って怒鳴りつけた。
ピエット提督「お前達、いい加減にせんか! いい大人がそんなお菓子くらいのことで何を争ってるんだ! ・・・ところで、わしの分は? 何、ない? むむむ、許せん!」

その様子をモニタ―で見ていたトライラックス本国のギ―ガ―とキサラギ博士。
キサラギ博士「美味しそう・・・です、ね・・・」
ギ―ガ―「うむ、我々も食べたいなあ・・・」
408407:02/10/13 04:08 ID:???
>>397
 こちらこそどうもありがとうございました。
 トライラックス来日の営利目的ですか・・・実はこちらの方も行き当たりばったりで書いているもので・・・。
 当初はネルフ&トライデントと神聖綾波教団が抗争により弱体化した所で漁夫の利を狙っていたということにしていたのですが、
 それではスト―リ―展開上、置いてけぼりを喰らってしまうので、スト―リ―に絡ませてみようとしたら、
 成り行きでこうなってしまいました。
 ただ、共通する敵と戦うためには手を組んだ方が有利だと言えますし、お互いに利用価値があることも確かなようです。

 それにしても・・・自分で書いていて言うのもなんだが、アホな奴らばっか・・・。
409407:02/10/13 04:13 ID:???
ちなみに現段階で登場しているトライラックス側陣営の序列は、
13番目のモノリスの人物>ギ―ガ―>フウイ・ノ・レイ>サイテイル>ピエット提督>エヴァ・フェット>スモ―カ―大佐>キサラギ博士>ファイン=プット>たしぎ曹長>その他大勢の兵隊さん
410????:02/10/13 04:44 ID:???
教祖が戻ってきた。意外とまともに交渉をしてきたようだ。……戦利品もずいぶん
獲得してきたみたいだが。
EVA細胞から造りだしたエヴァンゲリオンねえ。そんな物を造るだけの資金がよ
くあったもんだ。委員会の後継者の誰かが暴走でもしたのかねえ? アレは元々単純
にクローニングしただけで力を発揮できる訳でもないんだがな……。ま、サードイン
パクトの洗礼を受けていないエヴァがどんな風になるかという前例は無いし、今度
こっそり見ておくか。そして、教祖のアイデア…意外と悪趣味だ。さすがあの顔を
選ぶだけの事はある。だが、案自体はいいアイデアで、オレ好みだ。……オレの考え
が正しけりゃ、今のアレをベースに作ると凄げぇ悪趣味なシロモノになるぜ。人数は…
32人にしよう……。まあ、何人かはこちらで直接使う事になるだろうが……。
E計画の連中は相変わらず元気だ。そろそろウザくはなってきたが、まだ本気で潰す
時じゃない。ま、例の男本人には注意が必要だがな……。
そして、オレは「彼女」に言った。
「今度のトライラックスの晩餐会にはキミも行け。え? フウイ・ノ・レイの事か?
なに、そいつを確かめる目的もあるのさ。異分子に直接接触して探るのも悪くない。
ああ、教祖には必要があると判断すれば直接「跳ぶ」と伝えてくれ。ま、オレもキミ
も直接「跳べる」のはお互いだがね。」
「彼女」が去った後、オレは赤毛猿を見る。そういえば、コイツと関わっていた第六
は独自の意思や魂が生じはじめていた。まあ、今のコイツなら不思議は無い。そして、
オレは第弐を呼ぶ。
「確か…お前はこの者に興味があったな。しばし預ける故、話すなら話しておくがいい。
今ならまだ素の彼女と話せるだろう。ただ、扱いには気をつけろ。私が封じた力が
開放されたら、私でさえ止められるという保証は無いのだからな……」
411410:02/10/13 05:26 ID:???
E計画提唱者さん
えー、すみません。イスラフェル姉妹を第伍の能力と趣味の解説に使ってしまいました。
ちなみに彼は大阪からは出ないので、大阪に侵入しない限り妨害はしません。

第弐次席さん
ええと、これが第伍の能力です。彼はアルミサエルの能力を応用します。ちなみにカード
を使ってるのは彼の趣味で、53という数もそれにあわせた物に過ぎず、カードの絵柄
と性能は特に関係ありません。ちなみに乗っ取られた一般人はカードの数には入っておらず、
それなりの地位や能力がある者が字札。彼が気に入った者がエースや絵札です。尚、
スペードのエースは太陽の塔の予定です(藁
それと、弐次席に提案が出てますが、どうします?

教祖様
キャラ間の解釈はそんな感じでいいでしょうね。尚、主席はフォースインパクトを
狙ってますが、自分と相方だけは適用外の腹です。

エヴァ・フェット様
と、いう訳で計画が動き出しました。クローンアスカは余ってる量産機でも運用予定
です。そして、教団レイも動きました。
ところで、クローンエヴァの性能はどの程度を想定されてます?
412409:02/10/13 05:57 ID:???
>>411
 ありがとうございます。
 クロ―ンエヴァの性能に関してですが・・・、
 スモ―ウォ―カ―に関してはいかんせんただの間に合わせの複製品なので、
 はっきり言ってオリジナルの弐号機や量産機に比べるとあまり強くないと思ってもらって結構です。
 ただし、一応は「世界最強の格闘技」とされる相撲のテクニックを組み込まれているので、
 接近格闘戦では食い下がるため、その点はあなどれません。
 また、トライラックス本国では初号機や参号機、四号機などの細胞も研究され、
 新たに改良を施された汎用人型決戦兵器が開発されていると考えて下さい。
413トライラックス艦隊:02/10/13 06:27 ID:???
トライラックス主力戦艦『シャ―クエゼキュ―タ―』の作戦会議室にスモ―カ―大佐を呼びつけたピエット提督は重大な任務命令を下した。
「今度、本艦隊の航空母艦『ソ―ソソソ』上で催される晩餐会ではメインディッシュとしてトライラックス名物であるスリグのロ―ストが予定されている」
スリグとはトライラックスの遺伝子工学によって産み出された人工生物で、生ゴミを食べて成長するウジ虫ナメクジ豚である。
これがまたロ―ストにすると非常に美味なのだが、スモ―カ―大佐は生きているスリグが生ゴミを食い漁る様子を想像して、少し気分が悪くなった。
「メインディッシュには問題はないのだが、あれは生ゴミを食べて成長するからな。しかし、本艦隊には現在、それ以外の食糧が不足している」
「そいつは困りましたな。腹が減っては戦はできねえ。それで、俺に一体どうしろと?」
「君達4名は大至急、日本国内の農村で新鮮な野菜類を仕入れて来てもらいたい」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ、提督。君達4名って一体どこのどいつのことで?」
「エヴァ・フェット君とファイン=プット君とたしぎ曹長と、そして君だよ」
「なっ、なんで俺が野菜の仕入れなんかに? 俺はスモ―ウォ―カ―部隊の指揮と使節団の警護が仕事じゃなかったんですかい?」
「大事な国賓級のお客さん達に品の悪い野菜を食べさせては失礼だからな。警備責任者である君が直々に素材を吟味して仕入れて来るんだ」
「俺、野菜って嫌いなんだけどなあ・・・ガキの頃、キャベツを生で食べようとしたら、中から青虫が出て来て・・・」
「君の子供の頃の嫌な思い出話を聞いているんじゃない! 早く準備をして出掛けんか!」
「はっ、はい〜っ」
414港の倉庫:02/10/13 06:48 ID:???
物資運搬用の小型艇から港へ降りたスモ―カ―大佐達3人。
スモ―カ―大佐は頭にハチマキをしていて、いかにもトラックの運ちゃんという感じである。
その後にたしぎ曹長、素顔にジャ―ジの上下を着たエヴァ・フェットも続く。
倉庫の中から現われたのはいかにも八百屋の主人という感じの中年男の姿をしたファイン=プットである。
肉体を自在に操作して、どんな人間の姿にも変身できるフェイスダンサ―である彼は、任務に応じてそれにふさわしい姿を選んだのだ。
「トラックは2台用意ができています。片方は私が運転しますが、もう片方は誰が?」
「俺はオ―トバイしか運転できないんだよ」
「私は運転免許自体持っていません」
「あ〜、わかった、わかった。俺が運転すりゃあいいんだろ。それでお嬢さん達、どっちが俺と同じ車に乗るかね? 広末涼子さんかい? それともハイドラ姫か?」
「俺は肺ガン野郎と同じ車は嫌だからな」
「じゃあ、エヴァ・フェットさんは私と同じ車の方にお乗り下さい」
「ところで、ファイン=プット。俺はこれから行くその農場とやらがどこにあるにか知らんのだが」
「私が先を走って先導します。スモ―カ―さんは後に着いて来て下さい」
「オ―ケイ、オ―ケイ。そんじゃ、しゅっぱ〜つ!」
と、いうわけで、スモ―カ―大佐、たしぎ曹長、ファイン=プット、エヴァ・フェットの4名が農場に野菜の仕入れに行きます。
その農場というのが具体的にどこなのかはもちろん説明するまでもありません。
ちなみにエヴァ・フェットは今回は(今回もか?)ヘルメットはかぶらず、素顔を明かしています。
今は農場で働いている元サルべ―ジ業者のサカキさん(仮名)とばったり再会することが期待されていますので、そのあたりもどうぞよろしく。
416某農場新入り:02/10/13 11:56 ID:???
このところ暴動騒ぎやらその後始末やらででストップしていた農場の拡張工事が再開され,激しい
肉体労働の日々が続いている。そのかいあってかすでに新設された田畑は,一部使用可能になって
おり,これからの収量増加が期待されるとのことだ。そして今日も仕事を終え,自分の家に戻って
くると,一通の手紙が届いていた。差出人の名は「綾波アオイ」。知らない名だが…ああ,綾波
と言うことはあのレイたちの一人,それも多分俺が殺しかけたアイツか!何の用だろう?
あのときのことを責める手紙だろうか?慰謝料の請求とかだったらヤダナ。あのときの治療費で
貯金の半分が消し飛んでるし。そんなことを考えながら,手紙を読む。すると中身は全然別で,
第三の樹地下でのことを謝罪する手紙だった。大きさが不揃いで下手な文字,平仮名の多いたど
たどしい文章,まるきり子供の手紙だ。しかしそれだけに切々と罪悪感が伝わってくる。
読み終わったとき,おれは柄にもなくしんみりした気分になった。もしアオイとやらがここにい
たら,ポンと肩でも叩いてやりたい気分というか。彼女らへの接近及び接触は,ナオコ博士に禁
じられているからできねーけど…そだな,返事でも出すか。接近及び接触の禁止には触れそうだ
から,博士に宛てて出して,返事をアオイに見せるかどうかは博士自身に判断してもらおう。
417某農場新入り:02/10/13 11:58 ID:???
早速手紙を書き始めた。ナオコ博士に対して治療のお礼と返事をアオイに見せるか否かの判断を
依頼する手紙,俺を運んでくれた便利屋とやらへのお礼の手紙,寮管理人に迷惑をかけたことへの
謝罪の手紙,そしてアオイへの手紙。これが一番難航した。時節の挨拶,先日の一件についての改
めての謝罪と書いているうちに俺自身訳のわからんことを書いていた。一部抜粋してみると,
「…私個人としては,事情を知った今,あなた方を責める気はありません。それでももしあなたが罪
悪感を感じているのなら,彼らの死を無駄にしないことです。あなたが自身の人生を,日々大切に
生きること,そして自分なりの幸せをつかむこと,それがかつてあなたが手にかけてしまった人々の
死を無駄にしない道だと私は思います…」云々。
…うわ,全く柄にもない作文だぜ。元盗掘屋なんて堅気じゃない奴が,書いていいような文章じゃね
ーぞ,犯罪的だな。こりゃ。日々大切に人生を生きるなんて,自分自身実行してるとは言えねーもんな。
けど,あんな手紙をみせられちゃ,カミソリメールみたいな文章かくわけにゃいかないしな。
しかし辛気臭い手紙になってしまったな。と反省しながら床に寝転がると,視界の隅に映ったでかい
ダンボール。中身は今年収穫されたサツマイモ。収穫を手伝った際わけてもらったのだ。これでも
送ってやるかとふと思いついた。型のいい美味そうなやつを選び出し,別の箱に詰める。結構な量だが,
寮の姉妹たちと関係者で食えるだろう。手紙にも一文追加。「Ps.芋でも食って元気出せ」
ふう,時刻はもう深夜だ。もう寝て,明日農場の総務に発送を頼もう…zzzz。
418『E』計画提案者:02/10/13 12:54 ID:???
大した抵抗も無く、ほとんどの処理は終わった。
反応の鈍い大阪を除いて。
司教どもが末端の綾波教教徒を切り捨てた、って俺の推測は当たっていたとみていいだろう。
手足を失った奴らもネルフと同様に、しばらく目立つような動きは出来ない。
しかし、手痛いモノをくらった。Longinus部隊は俺を含め半分の4名しかいない。
早急に新たな人員の確保が必要だが、それをする余裕が無い。
人でなければ槍は扱えない。
使徒能力を付加した強化兵では、人よりもあっけなく槍に取り込まれるだろう。
餌そのものだからな。どうするか………そうだな、普通の強化兵を使えばいいか。
あそこのデータとあの施設が出来れば、今よりもずっと高性能な奴が出来るはずだ。
使徒の能力は魅力的だが、人体の限界もまた同じくらいに魅力的だ。
かつて技術水準が低すぎたために、実験段階で消えてしまったアレを復活させよう。


そう言えばさっきから足の辺りが妙にむず痒い気がするが…気のせいか?
419黒縁メガネオペレーター:02/10/13 15:50 ID:???
本部が例の”生物兵器”に占領されてしまった(マヤちゃん風に言えば「汚染された」
のか)・・・まさかこんな形で本部を後にするとは。
さすがに現状ではどうしようもないので、ネルフの人間はオーヴァー・ザ・レインボーに
便乗させてもらい、旧東京へ向かうことになった。今、空母は芦ノ湖上だ。そろそろ太平洋に
出る頃だろうか? だんだん波が荒くなってきた。
本部は念のため残っている隔壁を全て閉鎖し、電源も必要最低限まで落としてきた。一応
各部にガスを吹き込んで密閉してきたが、効果は疑わしい。戻ってくる頃には恐らく耐性が
出来てしまっていることだろう。ヤツらの駆除のため、赤木博士には日本重化学工業共同体の
赤木ナオコ博士と対策を練ってもらうことになっている。以前旧東京にいたトライデントの
メンバーの話によると、優秀かつかなりマッドな人らしい。いろんな意味で期待できそうだが・・・
移動時間を利用して、副司令やトライデント上層部が先の芦ノ湖戦の分析を続けている。会議の場
では、洞木ヒカリさんとともに消息を絶った加持さんのことも出た。便利屋からのリークによると
イタリアへ向かったというが、今のままでは海外まで手を回せそうにない。葛城さんは最近、
一人で考え事ばかりしている・・・
ところで、我々が出発してから、本部警備部隊から気になる報告があった。本部を襲撃したのと
似た部隊が、綾波教総本部跡の綾波教徒たちを襲ったというのだ。改造騎士が数人混じっていたのにも
拘わらず、教団部隊はあっさり全滅してしまったらしい。本部に侵入したのと同じ規模の部隊が
まだいるということか。本部には手出しをしなかったとのことだが今後の保証はない。
謎の部隊のことも、併せて旧東京で協議される予定になった。
420黒縁メガネオペレーター:02/10/13 16:06 ID:???
会議の合間に船上をぶらついていると、碇ユイ博士と惣流博士が連れ立って海を
眺めているのが見えた。後ろ姿から察するに深刻な話の最中らしい。聞かない
方がいいような気がしたので背を向ける。
あの二人は、先の一戦のさなかに、EVAのコアとしての能力をそれぞれ自分の
子供たちに譲り渡したと聞いた。その直後にアスカちゃんが再び拉致されてしまった
訳だが、あの後惣流博士は半狂乱だった。娘を取り戻せなかったことだけではなく、
自分の持っていた力まで綾波教側に渡ってしまったことがまずいらしい。何度も
取り乱し、碇ユイ博士に謝っては慰められていた。
前後の事情から推察するに、綾波教側は最初からアスカちゃんを返すつもりは
なく、惣流博士の力を手に入れるのが目的だったようだ。我々はまんまと乗せられ、
EVA弐号機の力を渡してしまったという訳である。奴らの言動からすると、
ひょっとすると弐号機そのものまで京都辺りに確保されている可能性もある。
惣流博士の力とパイロットであるアスカちゃん、そして弐号機が揃ったときに
何が起こるかはまだ話してもらえないが、この三つを手にした奴らが、
フォースインパクトに向け大きくシナリオを進めたことは充分わかる。
しかし、こちらには初号機とシンジ君がいる。それが現状での唯一の切り札だ。
421黒縁メガネオペレーター:02/10/13 16:20 ID:???
説明ばっかりの内容ゼロのカキコ・・・鬱。

>>404 教祖様
返答ありがとうございます。それでいいと思います。
雑用係か・・・言い得て妙、でしょうか。

>>411 ????他さん
大阪での対処ありがとうございました。本部では勝手やってスマソ。
アスカは当分第弐のところですか・・・恐らく第弐が第六について
何か電波な質問やら会話やらをして終わり、という気がします・・・
そんなんで良ければ書いてみますが。
422便利屋スズキ(社屋内) :02/10/13 17:40 ID:???
ビックサイトから帰る途中に焼き鳥食いたくて鶏肉買ったが
木炭が貴重品で焼くだけの量が手に入らなかった
くそっ諦めて鍋にするか、
機体の整備は一応してあるから燃料さえ入れれば動くしな
ヘリなら農場まですぐだ買い物行くには調度いい
野菜買いに行くのは俺一人でも十分だな。
一応この前ぶっ殺したトライラックス部隊の連中から
頂いた銃火器は手榴弾から自動小銃まで十分ある。
ついでに余ってる銃火器の一部を農場にいるらしい
この前俺が担ぎ込んだ野郎にお見舞いがわりにくれてやるか。
423某農場新入り:02/10/13 20:23 ID:???
夕刻。仕事の帰りに農場の広場に差し掛かったとき,遠くからヘリの爆音が近づいてきた。
何事かとその方を見ると,一機のヘリがこちらに来る。見張り櫓からのサーチライトに照らされなが
ら,広場上空でホバリング。おれは野盗か何かの襲撃かとおもい,とっさに樹の陰に隠れた。ヘリは
発光信号を出しながら着地。ヘリの周囲はすでに農場の警備員や日重共の増援部隊に包囲されている。
するとヘリの中から一人の男が出てきた。男は包囲を気にした様子もなく,堂々と警備員たちに近づ
いて,増援部隊の隊長と言葉を交わすと,隊長の肩がガックリとおちた。隊長が指示すると警備員た
ちは解散,持ち場に戻り始めたので危険はなさそうだと俺は広場にでた。するとヘリの男から声を
かけられた。「よう!怪我は大丈夫か」そういわれてもこの男に見覚えはない。戸惑っていると,
「ああ,無理もねーか。お前さんあのとき意識がなかったからな。俺はあの時お前さんを運んだ
便利屋だよ。」なるほど,そういう訳か。俺があの時の礼を述べると,気にするなといった風に手を
振ってみせて,「まあ元気そうだな。見舞にこれやるよ」とズッシリとした袋をくれた。遠慮しよう
とする俺にまた手を振ってみせると,増援部隊の隊長に「じゃあ,リーダーの所に案内してくれ」
と声をかけ,二人でミスミさんの所に向けて歩いていった。
家に帰って袋を開けてみると,中に入っていたのは短機関銃に拳銃,各種銃弾,手榴弾といった
シロモノ。驚き呆れ,これらを返そうとミスミさんの所にいくと,男はもう帰った後だった。
あの男は何者だ?とミスミさんに聞くと,なんとあの男は,「便利屋スズキ」。一人軍隊として
サードインパクト後の風雲を切り回す重要人物の一人だ。なんというか,それならこの見舞いも
実に彼らしい。何をしに来たのかとミスミさんに聞くと,なんと晩飯の買出しに来たとのこと。
晩飯の買出しにヘリで乗りつけるとは…凄え。おれなんぞとはスケールのちがう漢だぜ……
提唱者からナノマシンプラントの建造を急ぐよう命令が下った(>>418
内輪だけの話だったはずなんだけど、まあいいわ。
復旧作業も九割が終わった事だし、後は下の者に任せていても大丈夫。
電子防衛網と攻撃網の再構築はこれで後回し、ちゃっちゃっと進めよう。
ボーイを酷い目に遭わせた罰は八割完了、というところかしら?
そりゃあ逃げ出すわよねえ。あんな所人の住むところじゃないもの。
あれは遺伝的に欠陥があるように造ってあるから、
一定数以上集まると仲間を集める強力なフェロモンが出て一箇所に集まるのよね。
後は狂ったように共食いし合って最後の一匹しか残らない。
そいつも一匹じゃあ何も出来ない。他の同類との交配は失敗するよう造られてるし。
ひと月も経てばあそこはスッキリする。その後完全に潰せば復讐劇の完成ね。
あれはゴミクズのくせに強いから……こんな手しかなかったのがとっても悔しい。
予想外の事(>>350)が起きて、どうなるかとは思ったけど。

さ・て・と。
仕事もこのくらいにして、可愛い可愛いボーイのお見舞いに行こっと。
昨日やっと裂けた左腕が復元したのよね〜。
右脚には時間がかかるけど、リハビリも手伝ってあげなくっちゃ。
425絢波教京都支部 新教祖の間:02/10/13 22:40 ID:???
絢波教京都支部最上階に新設された教祖の間。
その端のテーブルで仮面の男が書類を処理していた。
そこに赤眼鏡髭面男が入ってくる。

教祖  『何時も御苦労だな、ガーゴイル。』
ガーゴイル『やっと帰って来おったか、随分と時間がかかったな。』
教祖  『あぁ、書き手が風邪で倒れたからな・・・。』
ガーゴイル『??、何の事か解らんが。会談の方はどうなった?』
教祖  『問題ない。教祖である私の出席が向う側に好感を与えたようだ。あちらから晩餐会の誘いも来ている。』
ガーゴイル『そうか、詳しい事は後で聞こう。・・・・ところで例のモノは?』
教祖  『何の事だ?』
ガーゴイル『プロジェクトJAのDVDの事だ!! もしや忘れてきたのでは有るまいな?』
教祖  『残念だが入手不可能だった。』
ガーゴイル『売り切れていたのか?』
教祖  『いや、発売延期になっていた。 旧東京も復興に忙しいらしい。』
ガーゴイル『楽しみにしておったのに・・・・。これは直接、日本重化学工業共同体に電話で抗議しなくては。』

そしてガーゴイルは電話を手に取った。
426425:02/10/13 22:41 ID:???
スミマセン マヂに風邪をひいた。
ガーゴイルからの電話は旧東京の担当者に御任せします。
427424:02/10/13 23:27 ID:???
>>403
「関知」ではなく「感知」ですね、了解です。

>>411
これに関しては一日待ったかいがあったというか(苦笑
絡んでくれてサンクスです。
一応、大阪の動きがあやしい事に『E』計画提案者は気付いております。
前回の総本山会戦が1度目、今回で二度目ですので。
異常の内容を具体的には把握してないですけどね。

>>426
お大事に。無理は禁物ッス。
これで時田さんつながりで日重関係話に戻ってくるかな。


そう言えばこの間の参号機(>>363)、何処かで見た事あるなあと思ったら、アレか。
……ひょっとして初号機のにも元ネタがあるのか?
否、それだけでなく零号機の化け物バイクと弐号機の火炎竜巻アタックもか?
親切な方、誰か教えてください。
お、珍しいな、外線だ。
電話担当の受付嬢は・・・ああ、この間の騒ぎで怪我して入院中だったっけ・・・
仕方ない、出るか。ホストAIに応対させてもいいんだけど。
・・・はい、JAで電力あふれる復興を提案する、日本重化学工業共同体です。
いつもご愛顧ありがとうございます。どのようなお問い合わせでしょうか?
弊社DVD「プロジェクトJA」の発売延期について、ですか。
申し訳ございません、少々トラブルがありまして、はい、現在鋭意制作中です。
まもなく市場にお届けできると思いますが、今なら確実に手に入る、先行予約を
お勧めいたします。はい、予約特典として、弊社の小JAを再現した小型の
マスコットロボットをおつけします。発電はいたしませんが、特製バッテリーで
歩行・パラパラ・ツッコミ・ビール酌などが可能な特別品となっております。
そうですか、ではご予約お待ちしております。失礼いたします。
・・・切れたか。
・・・・・・・あっ!! しまった、名前訊くの忘れた!!
でも、なんだか聞き覚えのある声だったな・・・ああ、思い出した。
JA2の完成式典に招待した人か。確か、隣の席のネルフ代表のオネーサンが
何度も名前呼んでた、いや、絡んでたな。
ええと・・・よし、思い出せたぞ。

時田さん! ネルフの冬月総司令代行から、DVDの問い合わせが来ましたけど!
429428:02/10/13 23:55 ID:???
すいません書いちまった・・・
>426さん、こんなので、どうでしょう?
一応時田さんにつないでおきましたが・・・
空母「オーヴァー・ザ・レインボー」はトライデントおよびネルフの
人員を収容し、旧東京へ向かって航行中。綾波教の妨害もなく、いたって順調だ。
そろそろ芦ノ湖から太平洋に出るが、東京湾を目指す前に、いまだ戻らない
ランドマスター部隊(>>297)を捜索しなくてはならない。
芦ノ湖会戦で奮戦した彼らについては、会戦後に一度トライデント一機による
回収が試みられたが、部隊とは遭遇できないままに終わった。その後、
今度はネルフ本部が正体不明の生物兵器に襲われ、急遽我々は本部から
離れることになったのである(>>350〜)。
最後の通信では、部隊はジャックナイフの巨人を追って海側に向かったとのことだ。
部隊の消耗を考えると、芦ノ湖沿いからそう離れてはいない筈だと推察される。
本艦は周辺沿岸地域を回航しつつ、指定周波での呼びかけを続ける。
・・・無事だといいが。これ以上人死にが出るのは、御免だ。
431トライラックス艦隊:02/10/14 02:37 ID:???
「ピエット提督、沿岸沿いに回航する大型艦船の船影(>>430)を捕捉しました」
「沿岸沿いに大型艦船? 輸送船ではないようだな。たぶん日本国側のパトロ―ル艦船だろう。我々に対して何か交信してきたか?」
「いいえ、それはありません」
「では、お互いに干渉することもまるまい。ところで、スモ―カ―大佐達からは連絡はあったか?」
「いえ、それも今の所、ありません」
「無事に農村までたどり着いて野菜類を調達できれば良いのだが、あいつらのことだから心配だな」
432綾波寮責任者:02/10/14 03:43 ID:???
その日の午前中にナオコ博士がやってきた。この時間帯は彼女による綾波レイ達の「教
育タイム」じゃなかったか?(通常は彼女が特に多忙で無い時の午前中に行われる。俺
は詳細は知らんが、MADな知識まで植付けられてなきゃいいが……)
彼女は綾波レイの一人…名札からするとアオイだな…を連れており、なにやら大きい
箱を持たせている。聞いてみると、この前アオイを襲った男が謝罪がてらに送ってきた
んだとか。やはり根は悪い奴じゃないみたいだな。また、俺宛にも手紙が来ており、迷
惑をかけた事への詫びが書いてあった。俺にまで手紙をよこすとは気がきいてるな。
また、アオイ当人当ての手紙もあり、漢字が不自由な彼女はナオコ博士に読んでもらっ
たのだが、彼女を元気付けるような内容にアオイはとても感激していたらしい。
ともかく、男から送られた芋を、さっそくその日食べて見る事にした。その日の日重工
の終業時間に、社屋の裏で焚き火を焚いて焼き芋を作る。常夏の日本では暑い事この上
無い行為だが、芋のうまさがそれらを打ち消す。綾波レイ達はむさぼり食ってるし、ナ
オコ博士を始め便乗した連中も喜んでいる。……綾波レイの大群にまだ馴れる事が出来
ずに顔が引きつってるのもいたのはご愛嬌だが。
433綾波寮責任者:02/10/14 03:44 ID:???
帰ると、ネルフの方から連絡があった。本部を引き払い、こっちに向かってるとか。そ
して、一つ頼み事をされた。碇シンジが例の農場にある自宅に置いてきた物があるので、
それを取ってきておいて欲しいとか。なんでも、本人は旧東京に来ても自由に動けるか
わからない上、今ここに帰るのはつらいからとか。まあ、俺としてもこの農業プラント
は一度見てみたいとも思うので、承諾する。そして、アオイに明日農業プラントに行く
用事があるが、ついてくるかと聞いてみる。危険が皆無とは思わないが、なにやら男に
会いたそうだったので聞いてみたのだ。こちらから接触するのだから、彼に課せられた
禁止事項には入らない。彼女はぜひ行きたいと言った。そして、俺はナオコ博士に連絡
し、許可をもらった。
翌日、憮然とする俺の前には大型バスがある。多人数乗りで、外装が装甲になっており、
自衛用の武器も積んである。荷物の積載スペースも多い。
そして、その前に立つ32人の綾波レイとナオコ博士。なんでもいい機会だから、こい
つらを社会見学に連れていってくれだとか。農場の責任者には話をつけてあると。
……なんでこうなるんだ? 俺は憮然としながらもバスを発進させた……。
434432:02/10/14 03:45 ID:???
ども。本日外出していました。とりあえず、突発的に思いついたネタです。
ええ…もちろんこいつらの行動の日時はエヴァ・フェットさんとバッティング
しています(藁
435エヴァ・フェット:02/10/14 04:07 ID:hlxznXfY
ヘリコプタ―が飛ぶような爆音が聞こえたような気がした。
あたりはもうすっかり暗くなっている。
「まだ着かないのかい? ファイン=プット」
「はい、それが私も仲間から場所を聞いただけで、実際に行くのは初めてなので・・・」
「ふうん・・・」
俺はあの肺ガン野郎と同じ車は嫌だと言って正解だったと改めて思った。
後ろに続くもう一台はあいつがイラついて吐き出した煙草の煙でひどい状態になっているだろう。
あのたしぎとかいう広末涼子似の下士官もあんな職権乱用上司に付き合わされて気の毒なものだ。
「あっ、見えました。あれです。あの農場です」
ファイン=プットが指差した前方に、柵で囲まれたかなり規模の大きい農場のようなものが見えた。
見張り台からサ―チライトで周囲が照らされ、重苦しい警備が敷かれていることが遠目にもわかる。
「大丈夫なのか? 我々のような外部の人間は及びじゃないって雰囲気だが・・・」
「何しろこのあたりには昔、ケン王軍とかいう盗賊集団が出没していたとかで、今でもその当時の習慣が残っているようです」
ファイン=プットはトラックを止め、見張り台の警備員に声を掛けた。
「お〜い、我々は旧東京の南から来た青果業者だ。野菜を仕入れたいので、中へ入れてくれ」
「ちょっと待ってくれ。ミスミさんを呼んでくる」
436蝿王誕生:02/10/14 04:12 ID:???
最初の一例を偶然と呼ぶのならば>>350
その後の事象を、人はなんと呼称するだろうか?
三度に渡って続く類似した偶然を、人は必然と呼ぶ。

古今に渡り、人が害虫を殲滅した例は無く、今回>>367もまたそれは成されなかった。
死を免れた蝿達は異常な速度で増殖を始める、力無い者を糧として。
やがて群れを為した蝿達は、人ならざる者をもその身に取りこんだ。
人の手によって書換えられた遺伝子は、人ならざる者のそれと合さり進化を果たした。
拳大に膨れあがった蝿達は、やがて共食いを始める。
この時既に、人の組上げたプログラムは狂い始めていた。
互いを食らい合う度に、その体は強く、大きく、醜悪になってゆく。
共食いの宴の果てに、一匹の巨大なモノが出来上がる。
大型の肉食獣ほども在るソレは、もはや羽に依る事無く中に浮き、
人が見れば嫌悪しか抱かぬであろう姿で、他の異形の蝿達を威圧していた。
そしてソレは、何時しか食らい合う事を止めた蝿達を従え、地下に広がる無人の城へと入っていった。
437エヴァ・フェット:02/10/14 04:28 ID:hlxznXfY
農場の敷地内に入って2台のトラックから降りた俺達4人を迎えてくれたのはこの農場の責任者だという老人であった。
「昨日、電話を下さった熊田さん達ですな。しかし、申し訳ないのだが、御注文に添えるような品を揃えることができなくてねえ・・・イモ類は豊作だったのですが、レタスやキュウリ、トマトなどは品薄で・・・」
「とにかく都合のつた分だけでももらえれば助かりますらっしゃ〜い」
俺はファイン=プットの耳元でささやくように尋ねた。
「何だ? その『らっしゃ〜い』ってのは?」
「日本の八百屋言葉ですよ。それで・・・ミスミさん、他に卵とデザ―ト用の果物類も欲しいのですらっしゃ〜い」
デザ―トと聞いて、俺も口をはさみたくなった。
「お、おい、ファイン=プット。俺はメロンが食いたい。メロンはあるかって訊いてくれ」
「おやおや、そちらのお嬢さんはメロンがお好きですか?」
「あ、はい、そうなんです。すみません、ぜいたくなこと言ってしまって・・・」
「メロンとなると季節柄、ちょっと難しいが、ハウス栽培の収穫品の方をあたってみましょう」
「はい、お願いします。ミスミさん」
俺がにっこり笑って頭を下げると、スモ―カ―大佐が小声で毒付いた。
「お前、まるで二重人格みたいだぜ。普段はてめえのこと『俺』って言ってるくせに」
438鼠の紳士誕生:02/10/14 04:51 ID:???
吾輩は鼠である、名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所で、ボリボリと何かを食っていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて使徒というものを食った。
しかもあとで聞くとそれは、使徒モドキという使徒中で一番劣悪な種族であったそうだ。
しかし、我輩としても名が無いというのは何かと不便なものである。
便宜上アルジャーノンとでも名乗らせて頂こうかと思う。
我輩の仲間達は使徒を食した後に、バタバタと死んで行った。
我輩は酷く気分がいいのだが、彼等の反応を見る限り、どうも彼等の口には合わなかったらしい。
他の仲間を探しては見たが、彼等はどうにも正気を失している様で、
我輩に被害が及ぶ前に、別行動を取らせてもらう事にした。
彼等は先程、人間が大勢出て行った建物に行くらしい。
我輩は出て行った人間達に便乗して、大きな船の上にいる。
さてはて、これからどうしたものか。
439436,438:02/10/14 05:03 ID:???
はじめまして、新規参入の者です
ここまでROMって来ましたが、どうにも混ざりたくなってしまいました
今後話に地味〜に絡ませて頂ければ幸いです
440435,437:02/10/14 05:10 ID:???
>>439
 こちらこそどうぞよろしく。
 参加者が増えた方が面白いから。
441エヴァ・フェット:02/10/14 05:41 ID:hlxznXfY
俺達はミスミという老人に案内されて倉庫の中でジャガイモやタマネギ、ニンジンなど、わりと保存のきく野菜類の品を確認した。
「今年はサツマイモが豊作でねえ、女の人はこれが好きだから、お嬢さん達も如何ですかな?」
ミスミ老人は俺とたしぎ曹長にふかしたサツマイモを差し出した。
「あ、はい、ありがとうございます。頂きます」
こういう時、女の姿をしていると得だ。それに、相手の側に良い印象を与えておいた方が良い。
「お、うめえや・・・いや、美味しいですね」
「提案なんですが、メロンとか果物類が手に入らなかったら、このサツマイモを加工してデザ―トにしてはどうでしょうか?」
「なるほど、それはいい考えですらっしゃ〜い」
「ふん、サツマイモなんか食ってたら屁が出るぞ」
「肺ガン野郎・・・お前、いちいち言うことにデリカシ―がねえなあ・・・」
「生鮮野菜、果物、卵などは今、職員達に集めさせている所です。御注文の半分ほどしか集まりそうにないとは思いますが、しばらくお待ち下さい」
「はい、よろしくお願いします。ミスミさん」
俺はミスミに頭を下げてから他の3人の方へ向き直った。
その時、倉庫の入口にメロンの箱を持った若い男が入って来たことに気が付いた。
男は俺の顔を見て驚いた反応を示し、俺の脳裏にも何か電流のように強烈な感覚が走った。
賞金稼ぎの傭兵エヴァ・フェットと元サルべ―ジ業者で現在は農場新入りのサカキさん(仮名)の思いがけぬ再会・・・
を描いたつもりでしたが、>>423をよく読んでみると、サカキさん(仮名)は家へ帰ってるんですよね。
「一旦家へ帰ったが、夜になってからエヴァ・フェット達が野菜を仕入れに来て人手が足りなかったため、ミスミに呼び戻された」
ということにでもして、調子を合わせてくれれば助かるのですが・・・。
一方、32人の綾波レイ達も同じ農業プラントへ向かっているのですね。こりゃあややこしい展開になりそうです。

ちなみにエヴァ・フェットの本体人格は「男」ですが、表面的には
『円盤皇女ワるきゅ―レ』に出て来るハイドラと『ワンピ―ス』に出て来るビビ(どちらもお姫様)
の人格を使い分けて他人に接しています。
スモ―カ―大佐に対してはハイドラモ―ドですが、サカキさん(仮名)に対してはたぶんビビモ―ドで接するものと思われます。
443某農場新入り:02/10/14 12:00 ID:???
便利屋スズキ氏の来訪の後。ミスミさんの所から家に戻った俺は,彼のくれた銃器類をチェックして
いた。すげえ代物だ。サブマシンガンも拳銃も特殊部隊用のモデルじゃねーか。銃弾もアーマーピア
シングやらホローポイント弾やらそろっているし,手榴弾も通常の物に加えスタングレネードなんて
物も入っている。元サルベージ屋の俺から見ても,これは上物のお宝だ。今のご時世これだけ揃え
るのは相当金がかかる。そしてそれを見舞いだとポンとくれたあの男…やはり桁違いの漢としか言い
ようがない。今の所平和なここで使う機会があるか分らないが,もしものときは有難く使わせてもら
おう。その内礼もしなくちゃな。そう考えながら,武器を片付けていると,携帯電話の呼び出し音が
なった。かけてきたのはミスミさんで,何でも宴席料理用の高級食材を探しにきた業者がいて,農場
の各部門から食材を集めているとのこと。俺にはメロンのハウスに行き,いい物を見繕って倉庫に持
ってきてくれとの指示だ。ふう,金と言うのはある所にはあるもんだぜ。そう思いながら暗い中ハウ
スに行き,そこの担当者と相談し,一箱分かき集めると,倉庫に向かった。倉庫の入口からは,複数
の男女の声がする。業者とやらが来ているのだろう。中にはいると,そこにはミスミさんに,俺の知
らない3人の男女。そして…あの取引の時の,エヴァ・フェットのマネージャー!思いがけない出会
いに俺も驚いたが,向こうも同様だ。それにしても賞金稼ぎのマネージャーが,食材探し?転職でも
したのか?それとも他に目的でもあるのか?
444時田:02/10/14 16:03 ID:???
>>428
おお熱烈なファンがいたのだな。
例のDVDはボーナスディスクに2号機の仕様書や設計図のデータを収録しようと思ってな。
マニアにはたまらん一品だろう。
もう工場に発注したから、近いうちに発売できるぞ。
本編、ボーナスディスクとも自信の作だ。

ところで、住んでいたアパートを追い出された。
先日半年ぶりに帰宅したら部屋の中で見知らぬ男女が睦み合っていた。
管理人に問い合わせると、部屋の長期間不使用と家賃の滞納で強制立ち退き処分になったらしい。
仕事に熱中していて家賃の振り込みを忘れたのがいけなかったか。
ま、この半年間もほとんど執務室で寝泊りしていたからあまり問題はないがな。
445便利屋スズキ(社屋内):02/10/14 16:16 ID:???
昨日の鳥鍋は美味かったがちと肉の煮込みが足らんかったな
それにしても旧陸自のメインコンピューターは覗いていて飽きないなあ。
兵器開発なんて戦自との深刻な対立が明らかで実に興味深い。
二足歩行兵器の開発も歩兵の直接支援が目的で開始されているにも
関わらず機体が大型になり最終的には全長9メートルにもなったようで
ホンダに開発委託された初期の試作機のXM3では体長3メートル
で重機関銃に耐える程度の実にショボイ代物であったのが、
三菱が参入して製作したXM4以降の機体は何故か一人乗りで
全長9メートルの中型ロボットになって開発が進んだと言う
かなり奇天烈な計画だ。
改良に改良を重ねて十分戦車以上に使い物になる域に達しても
戦自への引渡しを断固拒否して期待のXM6は採用がぽしゃった
皮肉な運命を辿ってるからなあ。
サードインパクト直前はXM9がロールアウトして
試験運用されていたらしいがって
もしかして保管場所はあの陸自の地下施設か。
確か場所は・・・・・・・・見つけた。
ここは秘匿施設だから荒らされてはいない筈だ。
車で2日って所か。うっかりヘリで行って荒らされたらたまらんしな
ふっふっふっ魅惑的な無数の試作兵器群が俺を待っている。
準備が済み次第出発だ。

446445:02/10/14 16:20 ID:???
はっきり言うとこのネタは使う気あんましないです。
単に地下要塞ネタでやりたいだけなので
他の書き手さんは気にせずガンガン進めちゃって下さい。
447綾波寮責任者:02/10/14 16:52 ID:???
農場についた時、すでに日はとっぷり暮れていた。これは俺のミスだ。途中で道を間
違え、大分堂々巡りをしてしまったのだ。後ろの連中もさすがに不満そうなので、非
常にまずい。と、いうか引き返そうとした所で到着してしまったんだな、これが。
農場のゲートで社会見学件青物の仕入れ(行くならついでにやってくれと頼まれたのだ。
俺はどこ行ってもパシリだなあ……)に来た者だと告げると、
「ああ。日重工から連絡のあった…しかし、なんでこんな時間に?」
と、言われて訳を説明すると苦笑された。そして、今夜はここに泊めてもらって明日
見学をさせてもらえる事になった。ここで担当の人物はバスを見た。すると、
「レイちゃん!? レイちゃんじゃないか!? 赤木って人がびっくりする事があるっ
て言ってたけど、戻ってきたのか!?」
と、走っていく。……あーあ、やっぱり悲鳴をあげてる。ともかく、かなり苦しい説
明をした後、ナオコ博士に連絡を入れ、ゲートの中に入る。
指定された宿泊施設に行く途中、倉庫の前を通りがかる。この倉庫の前ではトラック
が二台止めてあり、四人ほどの業者らしい人物が品物を受け取っているようだ。
すると、アオイが突然止めてくれと言い出した。訳がわからないまま止めると、倉庫
の方に向かっていく。すると、他の綾波レイが、例の男だと言う。
おいおい、こんな所でいきなりかよ? ともかく、放っておくわけにもいかないので、
俺はバスを邪魔にならないよう脇にどけて外に出る。同じ考えなのか、他の綾波レイ
達も降りてきた……。
448436,438:02/10/14 17:54 ID:???
船内に潜りこんだ我輩は今、深刻な事態に直面している。
姿を見られただけで、大勢の人間に追い回されるのである。
何か悪さをした訳でも無いのに、まことに理不尽極まりない。
今は船内の倉庫と思しき部屋で、積荷の影に隠れている。
ん?何者かがこの部屋に入ってきた、青い髪に赤い瞳の少女である。
彼女は他の物に目もくれず、真っ直ぐこちらへ向かって来る。
そして、逃げる暇も与えず我輩を掴み挙げると呟いた。
「ごめんなさい、処分させてもらうわ」
彼女の手に力が込められ、我輩の身体が軋みを上げる。
死にたく無い、そう思った我輩に応えるように、小さな紅い壁が現われ彼女の手を弾く。
「ATフィールド・・・変身!」
そう漏らした次の瞬間、彼女の姿は異形の者へと変わっていた。
生物としての本能が、適い様の無い相手だと告げる。
逃げ切る自信も無い我輩は、敢えて彼女の前に腹を晒し降服を主張した。
一瞬、間を置いて彼女は元の姿に戻る。
「そう・・・貴方は違うのね」
我輩に敵意が無い事を察してくれた様だった。
449黒縁メガネオペレーター:02/10/14 17:56 ID:???
オーヴァー・ザ・レインボーは、行方不明のランドマスター部隊捜索のため、
芦ノ湖と太平洋をつなぐ地峡周辺を回航している(>>430)。一日じゅう味方の周波で
通信を呼びかけているというが、応答はまだない。ランドマスター部隊には
ダミーコアの一人が同行しているというので、綾波レイや碇博士も心配している。
不安要素は多いが、久しぶりの船旅で子供たちは随分気分が解放されているようだ。
一時は落ち込むかに見えたシンジ君も、他のチルドレンと甲板に出ては元気そうに
海を眺めている。本部攻防戦で重傷を負った鈴原君の妹も、無事一般病室に移る
ことができた。妹思いの鈴原君は毎日病室に顔を出している。
今日の午後、その鈴原君が何やら妙なものを見つけてきた。
ネズミ、である。船倉の隅に潜り込んでいたらしい。
俺は本部の惨状を思い出してしまったが、鈴原君は平気そうだ。彼の弁によると、
ネズミにしてはとてもきれい好きで賢く、こちらの言うことも理解できる、らしい。
「可愛い奴なんですよ。病室に連れてって、妹の話し相手にしてやろ思うんです」
俺は少し迷ったが、かの生物兵器のように人を襲うでもなし、許可を貰っておく
ことを約束した。鈴原君は妹の喜ぶ顔を思い浮かべているのか、嬉しそうに礼を言って、
早速他のチルドレンにネズミ君を見せに行った。
450↑オーバーザレインボー船内:02/10/14 17:57 ID:???
再び我輩の前に現われた彼女の手には、幾分かの食料が携えられていた。
先程の詫びだと言って、それを我輩に寄越す。
そして、我輩の首に小さな赤い蝶ネクタイを巻き付けて言う。
「貴方の事は皆に話しておくわ」
暫らくして部屋を後にした彼女に、我輩は何か近しいものを感じずにはいられなかった。
彼女もまた、人に造られた者なのかもしれない・・・我輩と同じように。

その後、我輩は姿を見られても追かけられなくなる、この事は彼女の弁に嘘が無かった事を証明していた。
・・・鼠に便宜を図るとは、なんとも酔狂な人間である。
451449:02/10/14 17:59 ID:???
ぎゃああああ!
いきなり被ってしまいました・・・
>>449は無視してください。
>>450さん、折角参加してくれたのにごめんなさい。
452450:02/10/14 18:06 ID:???
いきなり被りとは・・・運がいいやら悪いやら
蝶ネクタイを貰った後、レイが他の皆いう前に捕獲されたと言う事でヨロシク!
懲りずにまた絡んでやってください
まさか無いだろうと、リロードし無かった私が悪いんですし
453447:02/10/14 18:11 ID:???
あ…危ない。リロードしてよかった。いえ、こちらもネズミさんのネタ書いてたん
ですよ(藁
ちなみにこちらでは「ミッキー」なんていうあんまりなコードネームを付けられて、
追いまわされたあげくに旧東京に逃げ出して手配されるというあんまりな展開だっ
たので、先に書いてくださってよかったと思います(藁
454某農場新入り:02/10/14 18:14 ID:???
驚きから先に立ち直ったのはマネージャーの方だった。「お久しぶりね,サカキさん」微笑みを浮か
べながら,赤い瞳で俺の眼を見る。「サカキ?」ミスミさんが怪訝そうな顔でこちらを見る。しまっ
た。おれはここでは別の名を使っていたんだ。困っている俺に,彼女は,サカキと言うのは俺のあだ
名だと助け舟を出してくれた。そしてまたクスクス笑う。このアマ……(怒)
「おい,こいつ何者だ」とゴツイ大男が彼女に尋ねる。「前に仕事でお世話になった方よ。あの時は
助かりましたわ」そういわれた頃には俺も混乱から立ち直っていた。「ああ,それはお互い様さ。
それにしてもなんでアンタがこんなところに?転職でもしたのか?」彼女は首を振ると,「詳しいこ
とはいえませんけど,これも仕事の一つです。稀に変わった依頼も舞い込むものですから。」と答えた。
なるほど。それなら部外者の俺がこれ以上聞く余地はないな。そう考えるとおれは,持ってきたメロン
の箱を床に置き,箱を開けた。早速ミスミさんといかにも八百屋という風体の男が品定めに入る。念入
りに一個一個チェックし,全部チェックしおわると,二人とも納得したようだ。マネージャーの女は興
味津々という様子だ。…ひょっとして,メロンが好物か?
「では,一個味見してみましょう。」とミスミさんが言ったとき,誰かの喉がゴクリと鳴った。誰だ?
おれがナイフで適当に6分割すると,マネージャーの彼女がさりげなく,電光石火の早業で一番大きい
のをキープ。そのあまりの速さに皆毒気を抜かれ,残りについて大きさによる取り合いは起こらなかっ
た。おれも適当に一切れとると,かぶりつく。うむ。甘くて水気たっぷり。香りも高い。美味だ。
女性陣は用意してあったスプーンで食べている。皆,食べ終わり,味に満足した所で,トラックに積み
込みを開始する。
そのとき。本日3度目の驚きは,青髪赤眼の少女の姿をして駆けつけてきた。
455トライデント兵士1:02/10/14 18:29 ID:???
俺達は今だ旧東京にたどり着いていない。今だランドマスター隊の消息が不明だから
だ。ただ、彼等は旧東京に向かうという意思を見せていたし、こちらもあまりグズグズ
している訳にもいかないので、もうしばらく調査して合流できないようだったら、陸地
から姿を確認できる沿岸部を移動しつつ旧東京に向かう事が協議された。
この間特筆すべき事が二つあった。
実は、また渚がこの場にいなかったりする。それは、ここに来る途中で不審な艦隊(>>431)
を見かけたからだ。今の俺達が下手に関わるのは危険なので、攻撃してこない限り無視
する事になったが、エヴァの四人が揃ってその艦隊から妙な気配を感じたのだ。そこで、
四人の中でも最も妙な技術を持ち合わせている渚が単独で潜入すると言い出したのだ。
確かに彼なら大概の状況には対応できるし、いざという時にはエヴァになるなりエヴァ
を呼ぶなりすれば、空を飛んですぐに合流できる。かくして彼は正体不明の艦隊に潜入した。
もう一つは、例のネズミをベースにした使徒もどきが艦内で発見された事だ。使徒もどき
のわりに、妙に大人しい。発見者の綾波によると、稀にこういうケースがあるようで、
碇シンジがいた農場にもそういったのがいたらしい。ともかく、敵対はしないようなの
で、体内の病原菌等をある程度処理した上で、碇親子、綾波、鈴原兄妹の責任の元で
飼われる事になった。(ちなみに、身体構造もかなり特殊な使徒もどきらしい)
それと、シンジは旧東京に連絡する際に自分の家ある物を持ってきてほしいと
頼んだ。なんでも、今家に帰るのはあまりにつらいらしい。……確かにな。思い出
を共有する相手がいない時にそれが詰まった場所に戻るってのはつらいだろう。
456454:02/10/14 18:46 ID:???
エヴァ・フェットさんとそのお供たちを動かさせて頂きましたが…
演じている方,都合の悪い展開だったりイメージにそぐわない行動を
とっていたらごめんなさい。エヴァ・フェットさんの台詞回しもいまいち
自信が持てません。間違っていたらご容赦下さい。
457鼠の受難:02/10/14 18:46 ID:???
彼女が去った後、すぐに今度は黒ジャージの男が現われた。
かくして、またも我輩は捕獲されたのである。
これでも並の人間には劣らぬ運動能力を自負していたのだが、思い違いであろうか?
関西弁の男は、我輩の真新しい蝶ネクタイを見ると物珍しそうな顔をする。
そして何を思ったか、そのまま我輩を何処かへ「持って」行く。
持って行かれた先は病室の一室であった。
寝台に座る少女の前に、男は我輩を置いておもむろに言った。
「おいネズ公、なんか芸してみい!」
一介の鼠に対して、なんと無茶な注文をする男だ。
それとも何か?鼠というのは、生来芸が出来る生き物だとでも思っているのだろうか。
しかし、興味深そうに見つめる少女を落胆させるのも心外である。
逆立ち、宙返り、懸垂、腹筋、背筋、腕立て伏せ、我輩の思いつく限りの曲芸を披露した。
少女は目を丸くして驚いた後、声を立てて笑った、我輩としても本望である。
男はというと、さも当然と言った顔で「どや、すごいやろ」などと言っている。
・・・その自信は何処から来るのだろう?
少女がひとしきり我輩で遊んだ後、またも男は我輩を鷲掴みにして病室を後にする。
我輩の受難は、今しばらく続くようである。
458455:02/10/14 18:51 ID:???
○E計画提唱者さん
どうも。現在大阪は色々な所に第伍の分身が潜んでいる状態の上、かつてのバルディ
エルトラップも使うつもりなので、侵食使徒都市になっていると言えます。ただ、
バルディエル等にも第伍のそれが混ぜてあるので、実は第伍を倒せばそれらは解除
されたりするんですよね。
エヴァ連中はパロの固まりです。初号機は宇宙刑事及び、その敵が使う魔空空間の
パロ。弐号機はアスカの赤のイメージとガギエル戦のマント姿から、仮面ライダー
アギトのハルバードスピンとコン・バトラーVの超電磁スピンと仮面ライダーナイト
の飛翔斬を合成した物。零号機は仮面ライダーゾルダのエンド・オブ・ワールド、
参号機は平成ライダー3種のキックの合成です。


○黒縁メガネさん
今回色々と進めていただきありがとうございます。第弐とアスカの問答はぜひやっ
てください。尚、京都の外での単独行動は申請すれば主席はあっさり許可します。

○エヴァ・フェットさん
やってしまいました。エヴァ・フェット一行の前に現れた綾波レイと、トライラッ
クス艦隊に潜入した、エヴァや使徒の力の消滅を目論む渚カヲルです(藁

○某農場新入りさん
えー、色々とお手数かけます。シチュ的におもしろそうだったので。しかし、いい味
出してますねえ。

○鼠さん
御参加歓迎いたします。尚、多分検査やらなんやらはされると思います。
厚木基地最期の兵士をやってるものです。
えー、遊びにいってますた。

その間のログよくよんで把握してから復帰します。
まあ、今夜には読み終えます。
最近は良く船が通る(>>430,431)
片方はネルフ所属、もう片方は我々の「目達」によると海外から来たらしい。
所属は不明だが、そこから旧東京へ移動する物を見たとの情報もある。
確かあの日は「ワンダーフェスティバル201X(>>349)」があったはず。
………ヲタの集団か? まさかな………そんな事無いよな。
待て。待てよ。
我々が組織されるずっと前にケン王なる軍事オタクが同類を従え、暴虐武人に悪行の限りを尽くしていたと聞く。
もしこの話が真実であるなら、オタクは軍事力を持つに十分な実力を持っている。
だいたいこの時世にあんな物を開催するくらいだ、我々でも掴めない資金ルートがあるに違いない。
……もしかしてアレはフェイクで、実際にはネルフ側の隠れ蓑ということはないのか?
やけにあっさりと、何のためらいも無く本部を放棄した事も、そうであるなら納得がいく。
そうか! 行われていたのは連絡のとれた海外支部との会議だったのか!!
なればあの艦の事を調べねばなるまい。急いで仲間に連絡をとらねば。

飼い慣らしたガギエルの背中から赤い海へダイブする。
最も近い陸までは最速でざっと15分。
波飛沫を立てないよう、深く潜行したまま俺は陸へと向かった。
461460:02/10/14 20:33 ID:???
と、いうことで、外側からじわりじわりと絡んでいこうと思います。
トライラックスさんよろしくお願いします。
それでも、カヲル君の動き如何によっては以下略。

>鼠の紳士さん
漏れの振ったネタが貴方により昇華されました事にサンクス。
鼠ネタフィーバーですな。

>旧東京郊外農場の展開
運命の巡り合わせ、おもろいです。果たしてこの結末はいかに?

>>458
おお、そう言うネタがあったのですね、ありがとございます。
大阪の件は了解。もし知っていれば近づきがたい街になってますね。
しかし、京都を攻めるなら大阪という中継地点は外せそうも無いですし。
462457:02/10/14 20:57 ID:???
遅れ馳せながら、黒縁メガネさん457にてこじつけてみました
微妙に食い違いがありますが、脳内で補完しておいてください

トライデント兵士さん位置付けありがとうございます
今後どうなるかわかりませんが、尽力して見たいと思います

E計画関連さんおかげさまで参入する切欠が頂けました、感謝します
何分、当方鼠なものでアクションにかかわる事には近づき難い
よって、勝手ながらそっち方面の活躍を期待させていただきます

その他職人の方々とも微妙に絡んで行けたら幸いです
463町奉行:02/10/14 21:23 ID:???
どうやらネルフの連中、このねずみやら蝿やらゴキブリに対する処置をしたのか?
この間の集落が消滅していこう、そういった件がねえな。

どうしたリナ?、なに、あの山小屋変な感じがするってのか?
まあいい、いってみるか。
よし、荷物の確認をしろ?、異常はねえな。
じゃあ、いくぞ、数時間の道のりだ?

どうした女みてえな叫び声をあげやがって?
うわ、なんだこの巨人は!
おう、リナ離れろ!
なに?、いねえ!

どういうこった?、こっちだって?、山小屋はどうする?
もうよくなったのか?、あの巨人がどうにかするってんだな。
そうか、幻じゃあねえようだな。
よし、行くぞ!
長躯何時間、長かったが道路がまともだったおかげで
一日で着いた。地上施設は取られ抜いて何もねえな
地下施設入口を開けるための油圧装置の作動スイッチ
が何処かにある筈だ。
・・・・・・20分後
これか、持ってきた発電機に繋いでっと
スイッチON!
開いたようだな輸送用エレベーターはあった。
電源は落ちてるな
地下コンピューターへ回線接続して非常電源作動。
よし電気は来た。格納庫は地下最下層だからこれでいいのか。
さあてどんなお宝が待ってるかな。
465某農場新入り:02/10/14 23:42 ID:???
おれはまたも驚きに立ち尽くす。レイたちの一人がなんでこんなとこに?いや,これは接近及び接触
の禁止に抵触するんじゃないか?とかごちゃごちゃ考えているうちに,少女はこちらに近づき,自分
がアオイだということと,それから手紙の返事の礼と,サツマイモの礼を不器用に述べ,頭を下げた。
混乱しながらも俺は「あ,ああ,どういたしまして」というと,少女はうつむいたまま素早く回れ右
をし,来たとき以上の勢いで駆け去っていった。その方向を見やると,なんとあのレイたちの集団。
まだ昔の恐怖が抜けきった訳ではないので,これには大いにびびった。やがて,近づいてくるその集
団の中から一人の青年が姿を現した。見覚えがある。たしか綾波寮の管理人とか。ずいぶん若いのに
しっかりした印象だ。彼と初対面の挨拶をし,幾つか言葉を交わす。なんとレイたちの社会見学にき
たそうだ。そういうことなら,とミスミさんを紹介した。するともう話は通っているそうで,宿も食
事も用意されているとのこと。農場の案内をするのは,あの広報担当の青年だそうだ。なるほど。あ
の人なら綾波レイとも面識があるし,最適だろう。そう思いながら,いままで放っておいてしまった
業者たちの作業を手伝うべくトラックに戻ってきたが,彼らも驚きに積込み作業の手が止まっている。
特にマネージャーの彼女は俺に視線をむけ,事情を聞きたくて仕方ないようだ。どうしたもんかな…
レイ達の事情については他言無用と博士に釘を刺されていることだし…と考えていると,レイたちも
マネージャーに気付き,驚いているようだ。その場にいる全員が,それぞれの事情で驚きに固まって
いる風景は,ちょっとした見ものだな。と俺は思った。
>>464
E計画の基地だったりして(嘘)
467464:02/10/14 23:59 ID:???
あはは(汗)そのつもりはないんですけどねえ
まあ書き込んだ人勝ちなんで何かに使いたい人がいるなら
好きに使って下さい。
468エヴァ・フェット:02/10/15 02:02 ID:G+n9leBU
こんな所で思いがけずEVA細胞捜しで世話になったサルべ―ジ業者のサカキにばったり出くわすとはな。
あいつ、サルべ―ジ屋はもう止めて転職したのだろうか。
まあ、俺もフリ―の賞金稼ぎから今はトライラックスの傭兵になっているけどな。
美味しいメロンも食べることができたし、まずは満足と言った所だな。
さて、俺達4人は仕入れた野菜、果物、卵などの食料品を2台のトラックに積み込み始めた。
「生鮮野菜類の量が思ったより少なかったが、まあ、こんなものでいいでしょうらっしゃ〜い」
「そうですね、ファイン=プットさん。欲を張ればきりがありませんもの」
「おめえら、その喋り方はもういいだろう。それよりさっさと積み込んで引き上げようぜ」
と、その時、どこかで見たような女の子が走って来て、サカキに何かを言っているのが俺の目に飛び込んで来た。
青い髪の毛をしたその少女は以前に何度も見覚えがある・・・つい最近も俺の白昼夢の中に現われた(>>368)・・・。
少女はサカキに何かを告げると、もと来た方角へ走り去って行った。
走り去る彼女の姿を視線で追うと・・・俺は全身の生き血が凍り付くような戦慄を覚えた。
そこにいるのは同じ外見、つまり青い髪の毛と赤い眼を持つ少女達の2,30人くらいはいると思われる集団である。
俺の脳裏にあの時の白昼夢の記憶がよみがえる・・・俺はそれ以上は考えることもなく叫んだ。
「サカキさん、逃げて! あいつらは危険よ! あなたは殺されるかも知れない!」
469468:02/10/15 02:20 ID:???
>>458
 渚カヲル君がトライラックス艦隊に潜入・・・ですか。
 面白い展開になりそうですね。

 それではトライラックス艦隊に関することについて説明しておきます。
 主力戦艦は『シャ―クエゼキュ―タ―』で、艦隊司令官のピエット提督はこれに乗船しています。
 晩餐会が開催される予定なのは航空母艦『ソ―ソソソ』です。
 他に護衛駆逐艦が5隻同行しています。
 そして、軍用艦とは別に大型貨物船が同行しており、この中に改造型EVA『スモ―ウォ―カ―』4体が積載されています。

 それから、艦隊とは別行動を取ってA級大使フウイ・ノ・レイが乗っているノンシップ(ステルス艦船)が日本近海に航行中です。
 フウイ・ノ・レイが乗っているノンシップは潜水、及び飛行することまでもが可能です。
 また、フウイ・ノ・レイの護衛として、メンタ―ト警護官(暗殺の名人)と精鋭部隊サルダウカ―1個小隊が乗船しています。

 しかし、そうは言っても、トライラックスははっきり言ってアホばかりなので、ギャグっぽい路線で迫って下さい。
470468:02/10/15 02:28 ID:???
>>465
 以前、エヴァ・フェットの意識世界にアオイの意識がシンクロして来たことがあった(>>368)が、エヴァ・フェットはこれを「未来予知」だと勘違いしてしまっているわけです。
 そこでサカキさん(仮名)はエヴァ・フェットに現在のアオイ達には危険はないと説明して誤解を解く必要性が生じてくるものと思われます。
 それにしても・・・サカキさん(仮名)はアオイに対しても、エヴァ・フェットに対しても、一体どう思っているのでしょうか?
471468:02/10/15 03:26 ID:???
あ、そうそう、今週は用事があるため、カキコができないかも知れません。
農場でのひと悶着は適当に調子を合わせて下さい。
トライラックス艦隊の空母『ソ―ソソソ』での晩餐会は来週あたりに持ち越しかな。
その頃には加持君も戻って来るだろうし。
艦隊に潜入した渚カヲルが晩餐会の席で綾波教団側の参加者になりすまして料理を食べまくるというような展開も面白そうだ。
ランドマスター部隊の消息はいまだわからない。
しかし、本艦としても少なくない負傷者を載せている上に、
ここであまり時間を喰っては、旧東京で充分な補給が得られないうちに
敵が態勢を立て直してしまうかもしれない。
また、洋上に所属不明の艦隊が航行中(>>469)との情報もあり、
我々は一時捜索を打ち切り、沿岸部を監視しつつ東京湾へ向かうことになった。
相変わらず上の連中は末端を切り捨てるような真似を繰り返す・・・旧東京に
到着したら再度捜索隊を派遣する、とのことだが、どうだか。どうせネルフの連中が
EVA関係でまたさんざん時間をとることだろう。
上層部は最近EVAに頼りすぎている気がする。確かにあの強さ、汎用性、
戦略的価値を考えれば無理からぬことだが、本来奴らは特務機関ネルフの
所属で、軍属ではないのだ。それにネルフ本部にはしばらくの間戻れない。
EVAに依存しきった戦略を立てて、もしEVAが大破でもしたら、
直接被害をこうむるのは我々なのだ。
(>472の続き)
通信機の前でそんなことをうつうつと考えていると、扉が開いて、数人の子供たちが
どやどやと入ってきた。少年が二人と少女が一人、そして車椅子に座った少し幼い少女。
少年の一人は彼女の車椅子を押している。顔が似ているところを見ると兄妹か。
「お邪魔しますで〜」
少年は脳天気な声をあげて俺に笑いかけてきた。この艦に子供なんかいたか・・・?
「妹の奴がやっと出歩けるようになったんで、船の中をいろいろ見て回らして
 もろてるんですわ。・・・おお、絶景や」
関西弁というやつだろう。なんとも奇妙な言い回しだ。少年は少女の車椅子を押して窓辺に
近づき、眼下に広がる紺碧の海を指した。
「あの、艦長さんの許可は得てますから。お邪魔ならすぐに出ていきます」
もう一人の少年がおずおずとこちらに近づいてきた。彼の傍に立つ不思議な容貌の少女は
無言のままだ。あの色素の抜けた髪、赤い目からすると、初めて会うが彼女が「綾波レイ」
なのだろう。とすると、こいつらは・・・EVAのパイロットたちか?
俺は無意識のうちに怖い顔をしていたらしい。少年が引くのがわかった。慌てて笑顔を作る。
こいつらに当たっても仕方がない。仕方ない、そう思うのだが・・・
「好きなだけ見学していっていいよ。定時報告も済んだし、今はヒマなんでね」
心にもない言葉がするすると出た。少年と綾波レイはこちらの敵意を敏感に感じたらしく、
連れを促して外に出ていこうとした。
そのとき、車椅子の少女の肩から何かが飛び降りた。なんだあれは・・・ね、ネズミ?!
「あ、こら、ネズ公、どこ行くんや!」
ネズミはつつと俺の操作卓によじ登り、そこにあった昼飯の残りを食べ始めた。よく見ると
首に赤い蝶ネクタイなぞしている・・・子供たちのペットなのだろうか。
ネズミは食べ終わるときらきらした眼を俺に向け、器用に宙返りをしてみせた。お礼か?
俺は何が何だかわからないまま、その奇妙な光景を眺めていた。相当呆けた顔だったのか、
子供たちが俺を見てくすくす笑った。なぜか悪い気分はしなかった・・・
474472、473=449:02/10/15 10:55 ID:???
>>462さん、ありがとうございます。割り込んだのは自分なのに・・・
そういうわけでホントに懲りずに書いてみました。これでネズミ君は
艦内の人間に公認、ということにしたつもりです。長くてスマソ。
俺の中でネズミ君のイメージは「グリーンマイル」の
ミスター・ジングルズに脳内変換されております・・・なんでだろ・・・
・・・で・・・今後なんとお呼びすればいいでしょうか・・・?
鼠さん、ではなんだか・・・アルジャーノンさん?ですかね。
いきなり失礼しましたが、今後ともよろしくお願いします。

>472について。
以前????他さんが「EVA等人外系の力は最終的には消失すると考えている」と
仰っていたので、一般兵士はどう考えているのかと思って書きました。
この通信士はオーヴァー・ザ・レインボーにくっついてきた残留米軍の一人です。
ネズミ君とは、仲良く・・・なるでしょうか?

また週末まであまり書き込みできません。皆さん、あとよろしく・・・
>????他さん
農場の話面白かったです。いや、現在進行中か。バスにのって郊外へ、って
まるで遠足のようです。寮管理人さんの活躍に期待。
第弐とアスカの問答、許可頂きましたので、やってみます。ありがとう。

これからはトライラックス関係が熱い? 俺もトライラックスの方々好きです、
来週の晩餐会には大いに期待。晩餐会には教団レイも来るんですよね?
どうなることやら、楽しみです。
>>474私もネズミがミスター・ジングルズに脳内変換されてます。
泣いていいですか
476某農場新入り:02/10/15 16:06 ID:???
「サカキさん、逃げて! あいつらは危険よ! あなたは殺されるかも知れない!」
げげ,まずい!マネージャーにとってレイたちは第三の樹の化物なんだ!しまった。こんなことなら
カラオケボックスで,あんまり迫力のある怪談話するんじゃなかった!レイ達の表情も曇っている。
おれはマネージャーの右手を取り,引っ張りながら倉庫に駆け込んだ。そして,かいつまんでレイた
ちに危険がないことを話す。それでも彼女はレイたちが危険だと強く主張するので,問いただすと,
黙ってしまった後,彼女が見たというヴィジョンについて語った。なんだそりゃ?アンタ超能力者か?
とつっこもうとしたが,よく考えればインパクト後に超能力をもった人間は結構いる。俺自身,あの
ダウジング男という実例を見てるじゃないか!それにあのエヴァ・フェットのマネージャーを務める
ほどの女だ。超能力の2つ3つ持っていてもおかしくない。
477某農場新入り:02/10/15 16:09 ID:???
>>476の続き)
とりあえず彼女のヴィジョンについての話を詳しく聞く。するとその内容は,おれが空き地でレイた
ちに袋叩きにされているというもの。なんだ。そりゃすでに起こったことじゃないか。というと,彼
女は驚いた。そしておれの怪我について尋ねてきたので,レイ達に仕返ししようとして失敗したこと,
赤木ナオコ博士という天才科学者に治療してもらったこと,レイ達にもう危険がないことを説明した。
彼女はしばし考え込むと,レイ達について詳しい事情の説明を求めてきた。俺は知らないといったが,
その嘘はあっさり見破られた。口止めされてると言い訳したら,彼女は,ニコリと笑い,そう。と答
えた後で,いきなり俺の首を万力のような力で締め上げ,自白を強要してきた。ぎえぇぇぇぇ!死ぬ。
マジで死ぬ。ナオコ博士ゴメンナサイ!改造は勘弁して!と思いつつタップ。彼女の力が緩んだので,レイ
達がかつてネルフである目的の為に作られたクローンだということ,その目的は機密で教えてもらえ
なかった(嘘)ことを告げた。彼女は疑わしそうに俺を見たが,何とか納得したのか,手を離してく
れた。そして俺の右手をつかむと,倉庫から外へ引っ張り出した。
>>470
こういう形で誤解を解いてみました。よろしかったでしょうか?首締めは乱暴だったかもしれませんが,
エヴァ・フェットもまたレイ達の秘密を強く知りたがっているようだったので,こうしてみました。
なお,サカキ(仮名)が二人についてどう思っているかの質問ですが,この男はまだ心の奥でレイ達へ
の恐怖が完全に抜けているわけではないので,青髪赤眼の女性全般について腰がひけているといった
設定です。特に集団だと結構怖がります。
エヴァ・フェットについては,同年代の女性(外見と振る舞いは)ということもあり,印象的でもあっ
た事から,興味も関心もあるようです。でもすでに男がいる(と誤解している)こと,住む世界が違っ
ていることなどから,遠慮もあります。
アオイについては,実際の年齢も10歳程違いますし,精神年齢についても差があります。殺しかけた事
への罪悪感もあり,いいお兄さん(藁)としてカッコつけな演技をしようとするところがあります。
479473:02/10/15 19:36 ID:???
訂正。
>>473で「紺碧の海」という表現がありますが、
これは嘘でした。この世界ではまだ海は「赤い」のです。LCLだから。
読み返して気づいたので、余計かもしれんが断っときます・・・
以前WWUスレでさんざん「紺碧」を連発したからだろうか。鬱。

>>475
展開次第では泣ける話になる予感・・・?
480『E』計画提案者:02/10/15 19:40 ID:???
足がなんとなく痒く感じた理由が解った。
あの地下施設の馬鹿がばらまいたものが原因だった(>>299,323〜419の間等)
妙に奴らの気配が無くなったと思って久し振りに見てみたら………思い出すだけで胃に来るな。
全くとんでもないものを使いやがる。が、そこまで出来ないと俺の仲間とは言えん。
偶然AngelArmsに「支部潰し」を頼んだから良かったものの(>>
393〜)、
そうしてなければパワーバランスが大きく崩れる所だった。
少なくともこれで野良使徒もどきや野良改造騎士を除き、奴らに直接手を下せるのは司教クラスだけだろう。
司教らもこの間の俺達の襲撃でうかつには動けんはずだ。
問題は俺の部下の攻撃結果から、俺の力を何処まで高く見積もってくれるか。
……動きそうにないといえば動きそうに無いんだが。
気になるのは海上の所属不明艦隊か。旧東京で何かをしたらしいが、ネルフ関係ではないな。
「目」の一人に詳しく確認してみると、ビッグサイトから空を飛んでいく一台の軽トラックをしている(>>396
何者かが下から持ち上げて移動していたと言うが、その何者かを思い出したくも無いと言う。
無理に問い詰めようとすると恐慌状態に陥るし…一体何を見たんだ?
凄まじく気になるが、その軽トラックの向かった先が京都と言うのは解った。
アレだけ堂々と目立つ事が出来るのは恐らく綾波教の幹部の一人、実力があってこその行動だろう。

綾波教に海外支部があることは情報として知ってはいるが、そいつらか?それとも新勢力か?
いずれにしろ綾波教側につくとすれば、俺達の切り崩しが全て無駄になる。
………まずいな。
疲れが一向に抜けないね。体じゃない、心の疲れだ。
1日に二十回も三十回も短い時間だけど姉さんが何かにかこつけてここに来る。
こうして頼って戻ってきて、姉さんから離れてた時がどれほど幸せだったかよく解る。
離れていた分、怪我の事もあるだろうけど姉さんは前よりも「優しい」。
仇も取ったって言ってたな。もうネルフは人の住めない所らしい。
ばらまいた虫や鼠が自滅するのをじっくりと待って、後は爆破するだけだ、か。
爆破は携帯型N2爆弾の実験も兼ねるらしい。
………あと半月もすればあそこが無くなるのか。帰るべきホームが無くなるのは悲しい事だね。
僕も姉さんも、ここに居るほとんど全ての仲間もホームなどとっくに捨てている。
姉さんにとってのホームは僕かもしれないけどね。でも僕にとってのホームは姉さんじゃない。
あえてあげるなら、僕が楽しめる戦場。それだけだ。

参号機の彼女……彼とはもう一度会いたい。会って是非完膚なきまでに叩き潰したい。
姉さんの力も借りる。借りれないないならここを出て別の施設に行くまでだ。
手段なんてもう、選ばない。
482綾波教諜報部員00777:02/10/15 21:49 ID:???
俺は半年前より旧東京に潜伏している綾波教のスパイだ。
今朝も軽い朝食を済ませ、詮索に出かけようと玄関に向かう。
すると安アパートの玄関ドアのポストに手紙が入っていた。

封筒の中央に教団のマークが焼き印されている。月一に送られてくる教団からの命令書だ。
いったい今度はどんな指令だろうか・・・。

『プロジェクトJAのDVDを13本買ってきてチョンマゲ。
          必ず領収書を切ってもらうように。
                  教祖&ガーゴイルより』

・・・これは何かの暗号か??
483鼠の命名:02/10/15 22:21 ID:???
「なんやしかし、こいつにも名前っちゅうもん付けたらなあかんなぁ」
遅めの昼食を取り終えた我輩を連れ、艦内を歩いていた男が唐突に切り出し、少年少女一行の注視を浴びる。
言われて見れば、彼等の保護下に置かれるようになってから、ネズ公だの鼠さんだのとしか呼ばれた覚えが無い。
その提案に彼等は面白がって賛同した。
とは言え、我輩としても既に自ら名乗った名と言う物が在る。
例え善意の提案と言えども、今更別の名を頂くというのも気が引ける。
そんな思いも露知らず、一行は艦内を周り幾人かの人物に意見を求めた。
結果、ミッ○ー、Mr.ジングル○、ジェ○ー、ピ○チュウ等層々たる名前が挙げられた。
一通り聞き終わった後、関西弁の男は何を思ったかその名前を紙に羅列し、
「好きなん選びや」
と、我輩の前に突き出した。
この男、鼠とは生来字が読めるものとでも思っているのかと、小一時間・・・いや、そんな事より如何にして
我輩の名前を彼等に伝えるべきであろう?
懸命に首を振り、名を名乗るもチューチューとしか聞こえぬ様子である。
我輩の反応に困り顔の一行であったが、突然青髪の少女が口を開く。
「アルジャーノン、そう名乗っているわ」
「そっか、名前が在ったんだ」
「へぇ、素敵な名前やなぁ」
「なんや、長ったらしい名前やのぉ。アルでええやろアル」
鶴の一声とでも言うべきか、彼女の言葉に皆がそれぞれの反応を示す。
いや、誤解なく我輩の名前が伝わったのは喜ばしい限りである。
しかしだ、彼等はこれでいいのか?疑問を持たずにいられるのか!?
困惑する我輩を尻目に、彼等は既に別の話題に興じていた。
・・・おかしいのは我輩の方か!?
それは自らの狭量さを、思い知らされる出来事であった。
くそっ!! どういうこった!?
シスターズが帰ってきたかと思えば、あんな奴まで!(>>406
あの銀髪のガキ、間違い無く司教クラスだ!!
畜生、ここの祭が中途半端で終わったのもこいつが関わっていたのか?
仲間の何人かが不審な動きをしていたと言う情報が入っていたが、こいつ絡みなら考えられる。
サンダルフォンの未分化状態の能力を持っていたから俺は助かったが、
他の残りはシスターズに殺されたか、それともあいつの奴隷にされたか………
くそ……悔しがるのは後だ。他の仲間に伝えなくては。
しかし妨害電波が流れているのかここでは通信機が使えない。
海に出れば、近くにダイバーが一人ぐらい居るはずだ。
ガギエルに食われるぐらいなんともない……と思う。
「「待ちなさい!!」」
もう来やがった! 以前とは比べ物にならんスペックだ、明らかに違う。
…………お! 邪魔だ! それを貸せ!!!
港に戻ってきたばかりの警備兵の一人を突き飛ばし、エンジンのかかったままのジェットスキーに跨りフルスロットル。

俺は赤い海原への逃走になんとか成功した。
485483:02/10/15 22:43 ID:???
ということで、名乗らせて頂きました
私の中のキャラクター像とはこんな感じです
違和感を感じる方は多々いらっしゃると思いますが、ご容赦願います

Mr.ジングルズ・・・言われて見ればそうかもしれませんね
そっちのがしっくり来てる気もします
でもあんな死に方させたくないな、と思ったり思わなかったり

当方未練がましく、ライダーZOとシャドームーンの対決を待ってたりしたりします
職人さんかむばーっく
486484:02/10/15 23:03 ID:???
ということで、まことに勝手ながら第伍次席さんに残りのメンバーはお任せします。
チームBは最寄の外からやってきました。
そして上の彼は大阪はすでに『E』の手の内に無い事を知るのだった…って感じで。
AngelArms部隊ひとつの構成は前スレ弐>315を見て頂ければ。
サンダルフォンの未分化状態能力はあの胎児の状態の能力です。
孵化した後のあの姿は「周りの環境に適応した結果」だったのよ論を利用しました。
発動は一回きりです。この能力薬を使徒蟲から抽出できる量はごく微量なので、
人数的には今の所、「こちら」にはいたとして彼を含め3人までです。
未分化ってのは意味的に違うかもですが、語呂が良かったので使いました。
あまり突っ込まないで下さい……ちなみに彼は能力発動により、
第伍のアレに対する耐性、つまり「抗体」を持っております。

>黒メガネさん
と言いつつも。第弐の方の展開待ってます。
>厚木の兵士さん
も当然待っております。
>町奉行さん
の続きがどうなるのか読めないので楽しみです。
今一番待ってるのは>>483と同様、シャドームーンとZOの対決結果。
ほんまにカムバック。

壱スレはそろそろ保存かな。ネタ書いてる以上、読めなくなると困るし。
メインコンピューターから兵器格納庫の場所を調べて
邪魔な隔壁を開けて辿りついたが実に素晴らしい。
XM9が1機に一台あたりの値段が異常に高価な割に
あまりに凡庸な性能が災いして採用をキャンセルされた
可変型ロボットのガンヘッドまで置いてある豪華さだ。
しかしこのガンヘッド異常に燃費が悪いのが弱点だ。
この調子だと2機に供給するだけで施設の残り少ない
重油タンクが空になっちまうな。
施設への電力供給復旧まではもう少しか。
488487:02/10/16 01:27 ID:???
489エヴァ・フェット:02/10/16 06:24 ID:fpST3Ftl
サカキから聞き出した話によれば、あの青い髪の毛と赤い眼を持つ少女達はネルフがある目的のために造り出したクロ―ンなのだと言う。
かつてゼ―レが俺のようなクロ―ントル―パ―を造り出したように、ネルフもある目的のために似たようなことをしているらしい。
その目的が一体何なのかまではサカキも知らなかったようだが、大体は想像がつく。
キサラギ博士が言っていた。汎用人型決戦兵器を操縦するには厳しい適性条件を満たしている必要があるのだと。恐らくそれだろう。
俺が倉庫から外へ出て来ると、スモ―カ―大佐が大声で怒鳴った。
「お〜い、バケツ頭! 何やってんだ、荷物はもう俺達でトラックに積み込んじまったぞ! ここは何だかヤバそうだから早いとこズラがろうぜェ!」
「ズラがろうって・・・泥棒じゃねえんだから・・・」
俺はサカキの方を振り返って言った。
「サカキさん、さっきは乱暴なことしちゃってごめんなさい。あの・・・」
そして、俺はいかにも恥らうような仕草を見せながら、サカキの方に右手を差し伸べた。
「すみません・・・お別れする前に、握手して下さいませんか・・・?」
「え? あ、うん・・・」
サカキも右手を伸ばそうとしたが、いかにも恐れ多いような感じで、その動作には畏れとためらいがあった。
俺はそのサカキの手を自分から迎えるようにそっと握った。
「あ・・・」
サカキの顔が紅潮し、心臓の鼓動がドキドキと激しく脈打つのが腕を伝わって来る・・・。
490リズム:02/10/16 06:27 ID:???
強くつないだ手と手 呼吸も胸の音も全部
静かに伝わってゆくよ
聞いて ふたりだけのリズム
491エヴァ・フェット:02/10/16 06:52 ID:fpST3Ftl
しばらくの間、俺とサカキは右手を握り合ったまま、トランス状態になって固まっていた。
殺し屋まがいの賞金稼ぎが自分から他人に握手を求めるなんておかしな話だと思われるかも知れないが、これも俺の手の内だ。
このサカキという男は利用価値がある。手懐けておいて損はあるまい。
だが、それを今ここにある現実へと引き戻したのは例の広末涼子似の女下士官であった。
「エヴァ・フェットさん! 早くトラックに乗って下さい! もうすぐ出発しますよ!」
俺はハッとしてサカキと顔を見合わせた。先ほどまで紅潮していたサカキの顔から血の気げ引いて行く・・・。
俺の手を握っていたサカキの手から力が抜けて行くのが感じられた。
たしぎ曹長はスモ―カ―大佐が運転席に座っているトラックの助手席に乗り込もうとしていた。
ファイン=プットももう一台のトラックの運転席にすでに乗り込んで俺を待っている。
俺は「面目ねえ、すぐに行く」言った。
青ざめた顔のサカキがようやく喉の奥から声を絞り出した。
「エヴァ・フェットさん・・・って、言わなかったか? さっき、確か・・・」
俺は再びサカキの顔を見つめた。にっこりと笑いながら。
「そう、私は賞金稼ぎエヴァ・フェット・・・戦うために生まれてきたクロ―ントル―パ―の生き残り・・・人々は私のことをエヴァ・フェットと呼ぶ・・・」
「貴方が・・・貴方自身がエヴァ・フェットだったのか・・・!?」
「またお会いしましょうね、サカキさん。それじゃあ、今日の所はさようなら」
そう言うと、俺はファイン=プットが待っているトラックの助手席に乗り込んだ。
ファイン=プットがトラックのエンジンを始動する。
走り始めたトラックの窓から、その場に立ち尽くすサカキの姿が見えたが、それも次第に後方に遠ざかって行った。
おー!、ガンヘッド!
なつかしいなあ!、以外にかっこいいんだけどねー。
493厚木基地最後の兵士:02/10/16 12:21 ID:???
生存、及び状況報告
我々ランドマスター隊は、バイオレンスジャックと綾波教追撃隊の戦闘を後に箱根の森を
ジャックに示された方向、海へと向かっていた。
レナ少尉は、バイオレンスジャックの飲ませた何かの血による効果か傷の回復は早くなっている。
問題は、体力の回復がまだ追いついていないことである。
我々がしばらく通信を途絶えていたことの理由なのだが、箱根の森でありながら
数の異常な多さを誇るゴキブリ、しかも大きさが通常の数倍から十数倍になっているもの
の襲撃を受けたせいである。
これにより、外部通信アンテナのケーブルを食い破られ通信機器すべてが使用不可能に
なってしまったことによる。
また2号にいたっては、損傷したメーサー部からの侵入があり一部航法慣性機器の破壊が
発生、通信、移動に支障をきたしていた。
そのゴキブリに遭遇した場所なのであるが、サードインパクトの影響をうけ完全に忘れられた、
娯楽休養施設と思われる建物の調査をし、使える物、もしくは保存食料を補給しようとした
時に発生した。
通常のゴキブリのそれをはるかに上回る大きさに加え、その施設にあったゴキブリ用の殺虫剤
商品名はゴキジェットスーパーとなっていたが、にも耐える生命力をもっていたことである。
環境のこれまでの激変によって突然変異から派生したものかは判断できないのだが、火炎放射器
程度ではもっとも大きな30cmタイプは少しの間は耐えている。
しかたなく、ニュートリノビームガンを使用してそのゴキブリを排除、殲滅はしたと思う。
だが、これで、ニュートリノビームガンのプルトニウム電池はオーバーワークとなり発電機能を
一旦停止させざるをえなくなった。
なお、その施設地下にはまた巨大なゴキブリのコロニーがあり、獣の骨やいまだ肉をのこしている
死体などが多く残っていた。
494厚木基地最後の兵士:02/10/16 12:21 ID:???
生存、及び状況報告2
骨はまるで、磨いたかのように白く滑らかになっている。
死体の中には、綾波教の服をきたものもおり、かれらの捕食力の強さをうかがいしることもできる。
その周囲には、巨大な卵のさやがいくつもならんでおり、さらに増えていくことが予想される。
このコロニーを残すことは後にこの地での人の生存を不可能にするばかりか、これがさらに繁殖する
ことにより、箱根一帯はおろか、旧東京への被害をもありうると判断、爆破をする。
爆破作業時、人間大ともいえるゴキブリが数体現れ襲撃してきたのだが、レナが現れると
なにかに、あえぐようなしぐさをすると、突然光の粒子状のものが体からわきあがり、形態を
保てなくなったかのように崩れ去っていった。
そのときレナは変身をしていたようだが、背後だったため、どのような技をつかったのかは不明。
前のように極度の疲労を憶えることはなくなったらしい。

爆破には、セムテックスを使用し施設に残っていたガス、燃料などを誘爆させるようにした。
これにより、残った卵、ゴキブリなどは確実に焼け死ぬと予想される。
バイオレンスジャックが我々をこの方向に向かわせたのはこの異常化したゴキブリを駆除させるため
だったのであろうか?

なお、我々は通信アンテナの修復のみ完了している。
資材が少ないためにかなり時間を費やしてしまった。
2号の航法慣性装置の破壊は直せていないため、はぐれないように進むため時間はかかるかもしれない。
修理と移動に時間がかかったため、他の隊に余計な手間をかけさせていないか、心配だ。
空母オーバー・ザ・レインボーは我々を待たずに移動先へ行ってもらってもかまわない。
場所がわかれば我々もその方向に進路を取る。
ランドマスターといえば、とりあえず異常なゴキブリと戦わないと
ということで、過去の報告という感じです。
問題はないとおもうんですが。(あんま大筋に関わっていないし)
レナはそんな図抜けたパワーアップはしてませんので。
496某農場新入り:02/10/16 13:34 ID:???
倉庫の外には俺以外誰もいなくなっていた。レイ達一行にミスミさんは,まずは宿舎の方に向かった
のだろう。俺は呆然と立ち尽くし,エヴァ・フェットと握手した手をぼんやり眺めていた。まさか彼
女自身があの賞金稼ぎだったとは。彼女が自分の正体を現したときの,笑顔。そして猛禽類を思わせ
る鋭い輝きをした瞳。あれは天性の狩人の物だ。
ふう。まあいい。彼女はまた会いましょうと言ってくれたが,残念ながら今の彼女と俺とでは,住む
世界が違いすぎる。言ってくれた言葉が実現する可能性は低いだろう。これ以上は考えても仕方のな
いことだ。そう思考を切り替え,おれはその場を立ち去った。農場内の道路にでて,走っている軽ト
ラを止め,宿舎まで便乗させてもらう。いまごろは厨房を含めて大騒ぎだろう。何かあったら大変だ。
事情を知っている者の一人として,助けてやらにゃならんだろう。
497加持リョウジ(飛行中):02/10/16 14:42 ID:Ih62TNaw
俺たちの飛行機がちょうどインド洋上空に入った時、通信機器を操作していた
MIB・.2が言った。
「本機を探知していた奴がわかった>>203 便利屋スズキ――加持、こいつの事は
何か知ってるか?」
スズキか…ちょくちょく聞く名だ。事件の裏にはこいつの名前が必ず出てくる。
「ああ…ちょっと待ってな」
俺はノートPCを開き、スズキの個人情報ファイルを開いた。
「こいつだ。便利屋スズキ。兵器趣味が高じて自分の経営する会社の社屋に
戦闘機やら重火器類やらを隠し持ち、日本での事変において数回確認されている。
最近、変身能力を身に着けたという情報もある。」
「なるほど。」.3が立ち上がった。「何者にせよ、我々の移動先を追跡した以上、
生かしておくわけにはいかない。――俺が奴を消してくる。」
「頼むぞ、NO.3」NO.1が言った。
「任せておけ。俺はスズキを消した後、改めて合流する。ボスにはそう言っておいてくれ。」
NO.3は席を離れ、貨物室にある小型戦闘ジェット機に乗り込んだ。
飛行機右横のゲートが開き、戦闘機ペパロスが離脱した。
ペパロスは方向転換し、俺たちとは逆の、日本のほうへと飛び去って行った。
498絢波教京都支部 新教祖の間:02/10/16 15:08 ID:???
絢波教京都支部最上階に新設された教祖の間。
中央の円卓で赤眼鏡髭面男と仮面の男が地図を覗き込んでいた。
仮面の男は地図の上に置かれた駒を移動させながら呟く。

ガーゴイル『どうする? NERVとトライデントの合同部隊が旧東京に向かっているぞ。』
教祖  『今は手出しする必要はない。』
ガーゴイル『しかし・・・・。』
教祖  『他にも驚異となりえる組織が、少なくとも2つ以上ある。』
ガーゴイル『そうか、そういえば謎の組織による襲撃で東日本の教団末端施設が壊滅したな。』
教祖  『先の戦闘による後始末をしている間を突いた見事な襲撃だった。』
ガーゴイル『感心している場合ではないぞ、総本部を失ってから立て続けに各支部の壊滅、次期戦力開発の遅れ。次の手があるのか?』
教祖  『暫くは防衛の強化と戦力の増強に集中させる。』
ガーゴイル『襲撃してきた奴等は、どうする?』
教祖  『これ以上の敵は目障りだからな。次に動きがあれば私が直接動こう。』
ガーゴイル『分かった、そのように司教達に伝えておこう。』

そう言いながら幾つかの駒を動かすガーゴイル。

教祖  『ところでガーゴイル。』
ガーゴイル『何だ?』
教祖  『先程から地図に将棋の駒を置いて何をしているのだ?』
ガーゴイル『ワシの趣味だ、ほっといてもらおうか。』
499498:02/10/16 15:08 ID:???
まだ本調子ではないので、トライラックスとの晩餐会までは大人しくします。
教団の主な運営は司教にお任せ。
そういえば以前書いた
ttp://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1030675296/836
の施設も壊滅したのかな?
500名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/10/16 15:15 ID:uc4k28ej
500ヾ(;´▽`A``
加持です。
少し時間できたんで、ネットカフェより全レス読まずにカキコ。

スズキさんへ >>497>>203>>239の間の出来事って事でよろしこ。

またねぇ
502綾波寮責任者:02/10/16 17:21 ID:???
アオイが例の男…確かサカキとか言うらしい…の元へ行き、話しこんでいる。
俺達もそちらに向かうと、アオイが戻ってきた。さすがにサカキもこの集団に驚いて
いるようだ。とりあえず俺はサカキの所に行き挨拶をした。けっこう好感のもてる人
物のようだ。
彼が作業に戻るのを見送っていると、その先にいた人物が目に入る。…その人物を見
て、俺達は驚愕した。その人物は年齢こそ20代のようだが、青い髪に赤い瞳……そ
して見なれた顔だち…綾波レイの姿をしていたからだ。そして、その女性は叫んだ。
「サカキさん、逃げて! あいつらは危険よ! あなたは殺されるかも知れない!」
な? なんだ? 見た所、年齢が妙だがこいつもレイクローンっぽいのになんでいきな
り? こいつもクローンレイだとしたら、こいつらがまだ獣のままだと思ってるのか?
さすがに何も言えずに俺達が沈黙していると、サカキが彼女を倉庫に引っ張っていった。
どうやら説得をしてくれているようだ。向こうの事情はよくわからんが助かる。
彼等が倉庫から出てくると、業者の一人が叫んだ。
「お〜い、バケツ頭! 何やってんだ、荷物はもう俺達でトラックに積み込んじまった
ぞ! ここは何だかヤバそうだから早いとこズラがろうぜェ!」
503綾波寮責任者:02/10/16 17:21 ID:???
ヤバそうって…まあ今の女の発言に農場の連中が大分不快感を示してるから、ヤバそう
と言えばヤバそうか。しかし、ズラかるは無いと思う。
そして、綾波レイもどきの女性はなにやらサカキの手を握って固まっている。おおっ!?
唐突だが以外な展開!! などと不埒な事を考えていると、もう一人の女性が
「エヴァ・フェットさん! 早くトラックに乗って下さい! もうすぐ出発しますよ!」
と、叫んだ。すると、サカキの顔から血の気が引いた……。そして、それは俺も同様だっ
た。なにせ、エヴァ・フェットと言えばそれなりに名の通った賞金稼ぎだ。E−VAの
ような店で働いてれば自然に名は聞こえてくる。加えて、キョウコさんの娘の誘拐犯。
ネルフ・トライデントのブラックリストにも載っている。そして、その辺りの事を知って
いるのだろう。ミスミさんを始め、何人かの農場関係者の顔が険しくなる。
そして、俺の耳に聞こえたセリフ……。
「そう、私は賞金稼ぎエヴァ・フェット・・・戦うために生まれてきたクロ―ントルー
パーの生き残り・・・人々は私のことをエヴァ・フェットと呼ぶ・・・」
そして、彼等を乗せたトラックは走り去る。追おうとする者もいたが、
「奴がまことにエヴァ・フェットなら迂闊に手を出すのは危険じゃ」
と、いうミスミさんの言葉におとなしくなる。
……これは報告する必要があるな………。
504トライデント兵士1:02/10/16 18:16 ID:???
ランドマスター隊の捜索のために沿岸部をうろついていた俺達だが、ようやくランド
マスター隊を補足した。例の巨人(バイオレンスジャックと言うらしい)の導きで海岸
部に向かった彼等は、あの思い出すも忌々しいゴキブリがコロニーを作っているのに
遭遇し、これを駆除したらしい。これに関しては、皆が掛け値無しの賞賛を与えていた。
あの時感じたおぞましさは皆の共通認識だし、犠牲者まで出ているのだ。尚、念のた
めランドマスター隊の面々にも検査を受けてもらう。どんな病原菌を移されてるかわ
かったものでは無いからだ。

そして、その日捕虜の監視(旧東京に連れていくための捕虜がけっこういるので大変だ。
使徒の力こそ綾波が消しているが、いざという時のため綾波が零号機の力で監視して
いたりする)を交代した俺は赤木博士の部屋(この前のゴキブリ、蝿、鼠を含む、本部
から持ち出した生物や遺伝子のサンプルを詰めこんだ部屋の隣だ!!)の前を通りがか
る。すると、わずかに扉が開いていて話が漏れ聞こえていた。
「すると、アスカにも・・・の……!?」
「そうよ。結果的にあの娘がそれを受け入れた事で、あの娘はトウジ君みたいにならず
に綺麗な体で蘇れたし、表層意識がどうあれシンジ君を受け入れ、共に救われたのよ。
まあ、本人達は覚えてないでしょうから、レイちゃんとの事は当人達にも以外だったと
思うわ」
「だけど、弐号機の力がアスカちゃんに宿った事で、それが目覚めるピースがはまった
とも言えるわ。そして、残るピース…シンジ、レイちゃん、ゲンドウさんが揃うと彼等
の思惑通りになる危険がある。でも、もはや揃える以外に道は残されていない……」
赤木博士と惣流博士とユイさんの声だ。しかし、どうも俺が聞くとまずい話みたいだ。
だから、俺はそこを立ち去った。最後にユイさんの声が聞こえた。
「またあの子達に運命をゆだねなきゃならないのね……」
505????:02/10/16 19:22 ID:???
ここは、比叡山の山頂。京の街や琵琶湖を見下ろすここで、オレはある物を見つめている。
それは、山頂に置かれた人工の頭部。特殊な金属で出来たそれは、この霊山の気を吸
収し、力へと変換している。やがて、十分な気を吸収したので、オレは道士がやるよ
うな印を切り、中国語の呪文を唱える。本当は言語はなんでもいいらしいが、気分の
問題だ。すると、見る見る内に胴体が、腕が、足が、股間が生える。まるで小学生の
ブリキ細工のような姿だが、これでも古代アトランティスの技術と、古代中国の呪術
が合成された戦闘マシーン…いわゆる超機人だ。こんな間抜けな姿のヤツが、非常識
なパワーとスピードを持ち、科学、錬金術、呪術を応用し、ATフィールドを中和す
る非常識な武装を施されているのだから、イヤな話だ。

そこへ、第参と第四がやってきた。どうやらこの前の件でE計画の連中に報復をした
いらしい。そういえばこいつらは司教の中でも最大の武闘派。オレや教祖を除けば最
強の接近戦能力を持つ第四と、最強の遠距離戦能力を持つ第参。少々血の気が多くて
も仕方が無い。また、教祖からも今後同様の事態があった場合は対応せよと言われている。
そこで、オレは許可を出す事にした。
「ならば、大阪の第伍から面白い情報が入っている。大阪に侵入したE計画の手の者
達から、連中の研究所の一つの情報が得られた。どのくらい重要な施設かは知らんが、
行って適当に暴れてくるがいい。まあ、一通り気が済めば切り上げろ。無理に殲滅し
ようとすればどんな風に反撃されるかもわからんしな。」
二人の顔が歪む。この前出し抜かれた事を気にしているか。
「そして、ついでだからこの超機人も連れていけ。けっこう面白いオモチャだから紹
介してやらんとな。ああ、それといざという時は私がお前達を回収してやる。」
そう言って、オレは第参、第四、超機人を連中の研究所へと転送した……。
506484:02/10/16 20:15 ID:???
うわったっちゅちゃー!?(意味不明
これ(>>505)は「あそこ(>>481)」なのか? あそこですよね?
ヘンな広告が無くなってやっと書きこめると思えばこんな急展開とは。
他の場所なんてそらさずに真っ向勝負!で行きます。
潰されない程度に。
507某農場新入り:02/10/16 20:37 ID:???
着いた。レイ達の宿舎だ。ここは,かつては農場の職員達の住居でもあったが,今は,時間が遅くな
って泊まる必要のある客や,農業技術の講習,見学といった目的の団体さん(旧東京はもちろん近
隣の小中規模の復興地などから来る)の為の宿舎として使われている。部屋の間取りは十分あり,団
体さんが来たときはたいてい一部屋あたり数人の相部屋で使用される。32人のレイ達も十分収容でき
るだけの施設だ。近くにはプレハブ建築の食堂もあり,団体さんが泊まるときだけ使用される。
かなり遅くなってしまっているが,彼女らは食堂だろうと思い,そちらに向かった。すると,意外に
もそこでの混乱は少なかった。厨房や宿舎の職員たちにはすでに話が通っていたのだろう。それに,
多少奇異な眺めであっても,彼女らは日重共からの客でもある。日重共は,この農場にとって大きな
取引先であり,警備,技術等でも協力してもらっている。当然失礼なことは出来ない。
おれもついでに食堂で晩飯を食う。レイ達と同じメニューだから,肉が入っていないのは多少物足り
なかったが,十分美味しい。献立を作った人,苦労したろうなぁ。デザートは第3新東京でもおなじ
みのスイカ。これって異様に生命力があるから,誰でも作れるんだよな。けど美味い。
508504:02/10/16 20:37 ID:???
とと、ようやくコメント書けるようになったかと思えば、484さんが。
ええと、それをイメージはしてます(藁
それと、追加事項。

505の最後には
「そうそう、次に奴等が動いたら教祖様が動くそうだから、きちんと残しておく
のだぞ」
と、いう発言も入ります。(藁
509某農場新入り:02/10/16 20:38 ID:???
食べ終わり,茶を飲んでいると,数人のレイ達がそばにやってきた。内心びびっているのを押し隠し,
何の用か聞く。すると,エヴァ・フェットについて聞きたがっているようだ。おや,寮管理人も聞き耳
を立ててるみたいだな。そりゃ,謎の賞金稼ぎの正体だ。好奇心が刺激されるのも無理はない。
とりあえず,昔なじみにしていた酒場で会った。そのときは名前は知らなかった。ということにして
おいた。しかしレイ達の関心はそんな所にはなかった。「あの人お姉さん?」「私知らない」「じゃあ
伯母さん?」「お祖母さん?」「それはユイさんよ」「でも親戚だと思う」などと話し合っている。
その内,「いままで遠くにいた親戚」という実に曖昧な結論を出したようだ。俺が,彼女の誤解はと
いておいたから,というと,ホッとした様子だ。寮管理人はなぜか困った顔をしている。
それにしても,エヴァ・フェットがレイ達に再会したらなんてよばれるのかな?
エヴァお姉さん?それともおばさん?おばあちゃんだったら爆笑だな。と俺は悪趣味な笑みを噛み殺
した。
研究の合間のティータイムは至福の時だね。全く。
アールグレイの香りが鼻腔をくすぐる。
砂糖なんて無粋なものなど足さないストレートティーを私は楽しんでいた。
窓辺に佇み、青く晴れた空を眺めていると、ふいに空間が歪んだ。
どうせ緊急の負傷兵輸送だろう、やれやれ。またやっつけ仕事をせねばならんのか。
と、思っていたがふと「揺らぎ」の範囲がやけに大きい事に気付いた。
次の瞬間、空間になんとも言えない色の穴があき、奇妙な…不恰好な巨大なロボットと思わしき物が現れた。
両肩に同じ顔をした……あれはカヲルではないか! と言う事は!!
最上質の紅茶が白衣を汚すのも気に留めず、自分のデスクに駆け戻り、通信機の緊急ナンバーを押す。
「敵襲! 敵襲!! 綾波教だ!! 総数3、司教クラス2、巨大ロボット1。
 迅速な対応を要求する! 秘匿コード000の緊急入力を急げ!
 全てを悟られる前に消せ!! 必要時間は10…2、いや30分だ!!!」
右肩に乗った一人が、もう一方に話しかけている。強化した視力を用いた読唇術によれば、
「君がやっちゃうと一撃で終わるからね。まずは僕に遊ばせてくれないか?」
「そうだね。僕の力は加減が難しいし、このロボットで積み木崩しでもするさ」
なんて会話を交わしていた。我々よりも化け物め。
唇を噛み締めて睨んでいると、巨大な音を立てて窓ガラスが吹き飛んだ。
「こんにちは、そして「サヨウナラ」」
右肩に乗った一人だった。
一人がぼやけるように二人に増えた時、私に出来たのは通信機を握り潰す事だけだった。
「正門前に巨大ロボット出現、綾波教所属と思われる。戦力不明!
 外観状況から関節部を集中的に狙うのが得策と思われる。
 各自大口径火器を装備し正門にて迎撃! 西、東からも回り込んで叩け!!
 最終防衛ラインに達した時はあれを使っても構わん!! 総員配置に急げ!!」
昇進したと思ったらこれかよ、たまらんな。
綾波教の支部を潰したのは良かったが、こんな仕打ちが待っていようとは。
やったらやり返されるか。俺達の世界はそれの繰り返しだったな…
っと、愚痴ってる時間は無い。
前線へ急がねば。
ああ、こんな忙しい事になるんだったらもっと簡単にしとけば良かったな。
キータッチ一発とかに。リーチ一発にも似てるな。
………えっと次なんだったかな、緊急離脱用三次元バーコード入力は終わった。
通信情報の二次元時系列変換と管内回路一部の安全装置解除及び切断準備……ああ、もう。
手が4本あっても足りやしない。他の奴らも同じだな。
どうせならあれ造っとくんだった、タコ足アーム。
今更言ってもしょうがないか……と次は……
513某農場新入り:02/10/16 22:26 ID:???
某農場新入りをやっているものです。
・エヴァ・フェットさん
お疲れ様でした。シリアスもギャグも,お見事です。とりあえず運命の邂逅から一時退場といったと
ころでしょうか。でも艦隊のほうが大変なことになりそうですね。がんばってください。
あと私の筆力の未熟から,エヴァ・フェットさんのキャラを勝手に動かしてしまうことが多かったで
す。その点ゴメンナサイ。
・綾波寮管理人さん
お世話になってます。管理人さんとレイ×32の活躍,楽しいです。それだけに当方も,頑張りたいで
す。トライデント兵士1(ですよね?)さんや他のキャラとして,歴史の本流を動かすほうでも,毎回
期待しています。それから,>>502-503について,これは当方の手落ちですが,「サカキ」の名は実は
仮名で,農場では別名を名乗っている設定だったので,エヴァ・フェットさん以外には通用しないと
いうことにしていたのです。それをネタに>>454ではエヴァ・フェットさんにサカキをからかわせてい
ます。しかし,そういう設定でありながら別名を先に公開しなかったので,混乱させ,不便な思いを
させてすみません。綾波寮管理人さんと読んでくださっている方々は>>454の名前ネタはなかったこと
にして,某農場新入りは農場でもサカキを名乗っているということにしてください。お願いします。
・便利屋スズキさん
武器セット,ありがとうございます。もし戦闘シーンがありましたら,有難く使わせて頂きます。
レイ×32との農場編が終わったら,お礼もしたいです。

そして農場編に感想を下さった方,読んでくださっている方,本当に有難うございます。
出来る限り頑張ります。

「甘い「甘い」甘すぎるね」
何が甘いだ、こっちは貴様のような化け物相手にして苦いくらいだ。
会った警備兵を根こそぎ殺していきやがる、残存戦力は10%を切った。
なんて奴らだ。これが司教クラスか…我々ではもう………
「その槍のような腕……君はサキエルタイプ」
「そして君はしなやかな鞭のような腕のシャムシェルタイプ」
「初コンビかい?」「初コンビだね?」
そのにやけた顔にヘドロを塗り込んでやりたいが、とてもじゃないが俺達では不可能だ。
隣のがキレて右の一人の顔面に鞭をぶつけようとしたが、
そいつはそよ風にでも当たるかのようにやんわりと髪を掻き揚げながらかわした。
「「やっぱり甘いね」君はもう諦めたのかい?」
くそ! 俺は隣にあった非常スイッチのカバーを割り、中のスイッチをその勢いのまま叩いた。
「……おや、故障中かい?」
サイレンなんて鳴るわけが無い、侵入者撃退用のトラップだからな。
レリエル回路を用いて0.00000001秒ほどこことは別の空間に干渉し繋ぐ。
ホールの分布状況がうまく制御できず、規模の誤差が最大で直径50mに及ぶから使わなかったんだが……すまん皆。
隣を見る。もう一人も覚悟を決めたのか、静かに頷いた。
0.5秒、それだけの間奴らを固定できれば……
二足歩行ロボのM9の燃料注入と武装の装備は完了した
タンクモードのガンヘッドに武装と必要機材も積み込んだし
そろそろ引き上げ時だ。
ビー!ビー!ビー!
ん、何だ?・・・・・ヤバイ、警戒システムが作動して
警備用のガードロボがここに集結しつつある。
こりゃ逃げるしかねえな。
・・・・・・・・・M9起動、武装OK、
「社員はガンヘッドに乗れ、秘書は標的用の装甲車に乗り込め
 早くしないと施設中のガードロボで溢れかえって
 ココから逃げられなくなるぞ。」
516地上警備隊補佐(豪邸正面):02/10/16 23:33 ID:???
なんなんだあれは!! 変な格好の癖に異常に強いぞ!!
ああ、西の尖塔が一撃の元に……っていうか持って遊ぶなよ、飛行機じゃないんだから。
ああっレンガが、レンガが降って来るぞ畜生!!
こいつら何をしに来たんだ、ここを潰しに来たんじゃないのか?
攻撃が全然効いて無い事を知ってか無視に近い反応だ。ありんこ苛める気分かよ。
だいたいあの肩に乗ってる奴、何がそんなに楽しいんだ?
俺達と同じ、弱者をいたぶってるつもりなのか……そうか。そうなのか。
俺達が下だと思っているのか、ふーん。そーゆーことか、ははん。
ちょっとだけ見せてやろうじゃないか。
「兵器技術部、あの兵器の使用許可を下ろしてくれ。
 らちを思うように開けたい。消耗戦では不利だ………そうか、解った。
 「退避」は済んでるんだな。ああ、ああそうだ…0.3秒もあれば十分だ」
クククク、高笑いをしていられるのも後「5分」だ。

俺達は相変わらずの攻撃を続ける、矢継ぎ早に兵器の威力も上げているせいか、相手も少しずつ本気になる。
しかし、股間のドリルを豪邸に突き刺し崩していく姿は脅威的でありながら、非常なまでの脱力感をもたらす。
これも奴らの作戦か!? と、通信機が震えた。来たな。ジャスト1分!!
「総員弾幕を張れ!!! 拘束ワイヤーを前方向射出しろ!!」
通信を切り換え一気にまくし立てた。
一列20本、直径30cm高硬度ワイヤーが左から後ろから豪邸の向こう側からロボットめがけ飛び出す。
爆煙が辺りを包み込む。
「こんなちゃちな紐で拘束したつもりなのかい? ザコ相手も流石に飽きてきたよ。
 積み木にもうんざりだ。そろそろ僕が暴れてもいい頃だろう。
 第四なら多少のことは大丈夫だろうしね」
何処からか起こった風に一瞬にして煙が吹き飛んだ。
左肩に乗った少年の顔をした司教の右手に白い輝きが――――
「伏せろ!!!」

轟音と共に光が弾けた。 くっ!!
庭園に植えられたがなぎ倒され、崩された豪邸の姿が静かに消えていく。
もう一つ遠くで音が聞こえたが、すぐに周囲の状況にかき消された。
五分が過ぎ、煙が晴れると、
「……ぐ……が……あぁ………あ」
右の半身が抉り取られたような司教の姿が宙に浮かんでいた。直撃は免れたか、さすが司教だな。
ロボットは司教の乗っていた辺りが融解し、異様な文様を描く煙を上げている。
無論倒れているが、自律システムでもあるのか、立とうとしている。
司教は無くなった半身を左手で押さえ、食いしばった歯茎から血を流し、ひたすらにもがいている。
ざっまあみろだ。
これが我ら最大の兵器「アバドーン」、「サリシャガンの虎」と呼ばれた時代もあったが、その時よりはずっと性能が上だ。
スカラー電磁場兵器を防御する術は皆無だ。発動前に叩く以外はな。
ただし、今の段階ではこの程度の距離でしか攻撃できない。
しかしいずれは………なに、何をする気だ? 司教の姿が、形容しがたい姿へと変貌する。
失われた半身が一瞬にして再生し、胸の前で合わされた両腕が一つに捻れ混ざって一つの砲身を成す。
「僕を本気で怒らせたようだね……もう命令なんか関係無い。
 主席には悪いけど、全てを消させてもらうよ」
519518:02/10/17 00:10 ID:???
>????様
>>514,518のオチは残しておきました(笑
掛け合いが出来るかと思ってたんで少なからずガカーリ。
如何様にされても大丈夫です、こちらは。最後の手の内明かすだけですので。
んで、壱スレで『E』計画参加者言っていた切り札がコレです、というかコレになりました。
反則級の兵器なんで、一度使うと当分は使えないんですけどね。

>>493
厚木基地最後の兵士さんキターーーー!
ゴキブリの処理、御苦労様でした。
氾濫している使徒能力保有生物の影響か、色々形が変わりますな。
でも、30cmは見ただけで引くでしょう。というか漏れは流石に固まります。

>>497
お帰りなさい。でもまたすぐ何処かに行っちゃうのね…?

>>498
将棋の駒の能力と強さで戦力分布を現しているのですな。ううむ策士。
エヴァ・フェット及びトライラックス関連のカキコをしている者です。
エヴァ・フェットが外部の人間達にまで正体を明かしてしまったので、
どうなるかと思いましたが、意外に反響があったので複雑な心境です。
登場当初はザコ悪役風だったエヴァ・フェットも、
今ではすっかりキ―パ―ソン風キャラにまで出世してしまいました。
これというのもひとえに他の書き込み者の皆様方のお引き立てがあったおかげです。

>某農場新入りさん
 ダウジング男の時と言い、サルベージ屋の時と言い、ノリ良くお相手ありがとうございます。
 私の方も「サカキさん(仮名)」という表現を乱発してしまったせいで、他の書き込み者の皆さんに
 誤解を与えてしまいました。御迷惑をおかけして申し訳ございません。
>加持さん
 お久しぶりです。ファイン=プットは取り合えず
 『ハンタ―ハンタ―』に出て来るパクノダと『キテレツ大百科』に出て来るブタゴリラの親父に
 変身させてみましたが、彼の本当の姿は今の所、誰も知らないということにしておきました。
 キャラクタ―がハマっていなかったらゴメンナサイ。
 メンインブラックの方も便利屋スズキ氏を狙っているようですね。
>便利屋スズキさん
 取り合えずトライラックス側陣営は晩餐会の準備でそれどころではありませんが、
 メンインブラック側もスズキ氏を狙っているという展開。これはまた大変ですが、ハラハラさせる展開です。

今週はヤボ用があって、これ以上は詳しくスト―リ―に絡んだカキコができそうにありませんが、
取り合えずトライラックス艦隊での晩餐会は今週末から来週くらいに持ち越しということで、
よろしくお願い申し上げます。それでは、今夜の所は御挨拶カキコだけですが、これにて失礼。
521????他の書き手:02/10/17 00:21 ID:???
>>519
うおっ!! ずいぶん進まれている。本当にお手数おかけいたします。実は、今夜
は掛けあいできればな…と、思ってたんですけど、実は当方弟と回線を共有して
いまして、唐突に使いたいと言われたので、つい20分ほど前まで書けなかった
んですよ。どうもすみません。(その上大して書くのが早くないので……)

○某農場新入りさん
ネタに乱入した上でのおつきあいありがとうございます。まあ、とりあえず波瀾
は去ったようなので……。この場ではマターリと進むでしょうが、エヴァ・フェッ
トさんが今後どう扱われるかで……。
522518:02/10/17 00:36 ID:???
>>521
>>505の振りがそんな感じだったんで、多少は待ってたんですけどね。
あやまられてもどう反応を返せば良いのか……お気になさらずに。
ただ、上のような展開に持っていってしまったので、
第参も第四も戦闘中に気を抜くと言う事は今後無くなるでしょう。とか思い。
司教相手に多少、かなりやりすぎた感はありですが(苦笑

今夜はこれで寝ます。
>>515の続き
「聞いてくれ。ガードロボットは接近させなければたいしたことはないが、
 何せ数が多い。戦闘は可能な限り避けろ、ココに来る時に使用した
 物資搬入用エレベーターの占拠が目的だ。先鋒は俺が行く
 社員は後方の警戒にあたれ。一気に突っ走るぞ、突撃!」
ドン!ドン!ドン!
くそっライアットガン如きではラチがあかん
5台、8台どんどん増えていく
「出て来い雑魚ども、女神様に仇なす者は俺が相手だ」
ドドドド! ヒューン ドーン!
「こら社員、無茶するな通路が崩落する。」
やっと着いた。どけ雑魚どもが、ババババ!
「社員エレベーターに早くガンヘッドを乗せろ。」
ドン!ドン!ドン!ドン!
「現場に臨んでは臨機応変、状況は刻々変わっているんだ」
「とにかく弾も大事にしろ、貴重な商品を無駄使いするな。」
524523:02/10/17 01:03 ID:???
M9はフルメタルパニックに出てくる二足歩行ロボです。
ちなみにガンヘッドと違って盛大にぶち壊す予定ですけど。
525九大司教第参次席:02/10/17 01:54 ID:???
僕の半身が消し飛んだ。異様なエネルギーを感知し、本能的に体が動いた……。だから
かろうじて避ける事ができた……。……なるほど、これが主席の言っていた思わぬ反撃
というやつか……。
いいだろう、なら僕も本気になろうじゃないか!! そうだ、最初からこの姿で来るべき
だったんだ!!
そして僕は僕のもう一つの姿…エヴァ量産機に変身する。少々負担がかかるが再生能力
を最大限に発動し、体を修復。そして、僕の全力を叩きこむ事にした。僕等には魂は無
いが、僕と第四には戦士としての高い闘争本能が植え付けてある。その本能が告げる。
彼等を叩き潰せと……。そして、僕は両腕を砲身へと変化させて叫んだ。
「僕を本気で怒らせたようだね……もう命令なんか関係無い。 主席には悪いけど、全
てを消させてもらうよ」
そして、僕の腕の砲身から加粒子砲が放たれる。この場にいる者では止められない……。
光線は地面に突き刺さり、施設を吹き飛ばした……。
わずかな時間消耗状態に入った僕は超機人の「頭脳体」を呼んだ。すると、超機人の頭部
から小型の超機人…先の芦ノ湖での戦闘で初号機に頭部を除いて破壊され、ついさっき復
活したばかりだ……が、飛び出し、超機人の「戦闘体」が動きを止める。ここで彼を呼んだ
のは隙の出来た僕をガードさせるためだ……。そして、ふと下を見る。おや、これはもし
かして第四まで吹き飛ばしたかな? しかし、よくみれば東側の途中の層から下は残ってる
な。ふむ、第四はあそこだな。
そして、僕は地上に降り立ち、主席に言葉を送る。
「超機人の戦闘体を回収してください。これから内部に突入します」
すると、戦闘体は空間に空いた穴に消えていく。そして、僕は足を削岩用に変化させる。
同時に超機人も右手にドリルを装着した。そして、僕等は残ったブロックへと突入する。
526九大司教第四次席 :02/10/17 02:25 ID:???
僕は不吉な気配を感じた。その瞬間、僕は瞬間的に分裂したまま量産機に変身した。
そして、すばやく片方の体のパワーを開放して、両刃剣を槍に変化させる。パワー
が半分であるだけ開放のプロセスも早い。そして、もう一体の両刃剣を手に取り
ながら、槍を床に叩きこむ。槍はバターに錐を刺すように斜めの穴を空ける。
そして、そのままそこに飛び込んだ。底に着くと、凄まじい力の放出を感じた。
半身が消滅するのを感じる。もっとも、こちらの半身が無事である限り……ほら、
こうして再生する。そして、再度僕は合体した。
しかし、予想以上の一撃だ。運良く効果範囲外に出たものの、そうでなければ第伍
より先に生贄になるところだった。
ここで僕はふと気付いた。どうも今いる場所は研究室のようだ。そして、中には一
人の女性。なにやらあっけに取られている。
「おや、これは失礼。君の仲間がずいぶん派手な事をしてしまったのでつい飛びこん
でしまったよ」
その時、上方で巨大なエネルギーを感じた。……これは第参だな。恐らく彼もさっき
のアレにやられてキレたな。僕達は闘争本能が強い。そして僕は女性に言う。
「とりあえずおとなしくしておくんだね。消し飛びたくなければ」
そして、僕は力を解放して両刃剣を槍に変化させてその力を防御に使う。ATフィール
ドと併用すれば余波を防げるだろう。そして、第参の光線が地下施設を貫く。
相反する力を併用しての防御。加減は難しい。それでもしのいだ。施設の一部は残った
ろう。
そして僕は部屋を見まわす。
「へえ、色々面白い物を置いているね。」
527便利屋スズキ(地上) :02/10/17 02:28 ID:???
ふうっやっと地上に着いたか
ドォン!メシャ
黒いM9だと、足と腕がやられた。
ヒューン ドォーン!
社員、よく敵を破壊した
まさか第2エレベーターから無人機が出てくるとは
・・・・・損害が痛てえな。
それにしてもこのM9、対戦車ミサイルで
片手と脚部を完全に粉砕されちまった。
機体は完全にオシャカだな。
コンピュータだけ外すのも面倒だ
大型トレーラーに積み込んで持って返れば
ガンヘッドの燃料代の足し位にはなんだろ
日本重化学工業共同体までガス欠にならずに
無事に辿りつけるだろうか。
528九大司教第参次席:02/10/17 03:01 ID:???
そして僕は施設の地下へと突入する。生き残りがまだしぶとく抵抗してくる。
彼等の一人が光線を放つ。ラミエルタイプだな。僕は光線をATフィールドで防ぎ、
通路ギリギリの太さの光線を放ち、殲滅する。次に細い光線で壁の穴からこちらを狙っ
ていた者を倒し、逃げる者に何条もの光線を放つ。
「光線はね、時に太く、時に細く、時にホーミングさせて撃つ物なのさ」
そして、後方でATフィールドを中和する超機人のミサイルに驚愕したまま爆死する
敵を尻目に言い放つ。
「それは超機人。さっき表にいたのと併せ、二身一体の古代兵器さ。おもしろいオモ
チャだろう。……寄り代の初号機には負けちゃったけどね。
……さあ、まだ第伍がいるのに五番目の生贄にされかかった借りは返させてもらうよ!!」
そして、僕は進撃する。
529九大司教第四次席:02/10/17 03:28 ID:???
彼女はわりと反応が面白いな。そう思いながら僕は行動する。無論、ここの者の事だ。
油断は禁物だ。さりげなく闘気を叩きつけ、動きを牽制する。ジュニアだのなんだの
言って混乱しているが、振りである可能性もある。なにせ、僕にさえ、この女性が元々
混乱…と、いうか相当狂っているのがわかるからだ。
ともかく、僕は両刃剣で様々な生物のサンプルを開けていった。そして、彼女と何人
かの生き残りをATフィールドで覆ってこう言った。
「ところで、今みたいな事したらどうなるのかな? ATフィールドでここにいる人
の安全は確保したから教えてほしいなあ……」
僕は白々しくそう言った……。
530529:02/10/17 05:00 ID:???
とと、529でのジュニアという単語はボーイに変えといてください。
531綾波寮責任者:02/10/17 06:00 ID:???
さて、一騒動あったものの、俺達は用意された宿舎に入った。引率者の俺が個室で、
残りのレイ達には数人一組で部屋が与えられる。
ともあれ、俺達は食事に招かれた。食事の内容はレイ達に合わせてか肉が使用されて
いない。俺としてはボリュームが足りなく思うが、別に問題は無い。なによりそれら
を補ってうまいのだから。
しかし、彼女達が肉を受け付けないのは、多分に精神的な面があると思う。オリジナ
ルがなぜ肉嫌いからは知らないが、今ここにいる彼女達は別に肉がダメな体質という
訳でもない。俺が思うに、肉を嫌うのはかつて第三の樹の下にいた頃を思い出すんじゃ
ないかと思う。実際、あの頃の記憶は曖昧な上、思い出したくもないようだしな。
そして、デザートにスイカが出てくる。今の日本ではポピュラーな食べ物だが、やは
りうまい。そういや碇シンジが農業に興味を持ったきっかけもスイカだったと聞くし、
加持氏も事に結着がついて余裕ができればスイカをまた作りたいとか言ってた気がするな。
532綾波寮責任者:02/10/17 06:01 ID:???
そんな中、綾波レイ達が一諸に食事をしていたサカキにエヴァ・フェットの事について
色々と聞きこんでいた。聞き耳を立ててみたが、あまり実のある情報は無い。ただ、彼女
達が妙な解釈をしている様は微笑ましい。もっともお祖母さんよばわりされたある女性
の事を考えると、背筋に寒気が走ったりする。
そんなこんなで食事も終わり、彼女達を宿舎に返して風呂に入らせる。
その間、明日の案内係の人やら、ミスミさんやら、サカキ氏等その場にいた人々に改めて
例を言うと、俺自身は頼まれた用事があって碇シンジの家に行くので午前中は見学に参加
できない事を告げる。そして、翌日の事を打ち合わせると俺も宿舎に帰った。
綾波レイ達を寝かせると、エヴァ・フェットの件についてネルフの連中に連絡を入れる。
基本的に今の彼等にエヴァ・フェットを気にする余裕は無いのだが、彼女が綾波レイもど
きである事を知ると興味を示したようで、調査してみるという返答があった。
そして、俺自身も明日に備えて眠りについた。
彼は今トライラックス艦隊の大型貨物船にいる。彼の名は渚カヲル。第十七使徒タブ
リスや、フィフス・チルドレン、エヴァンゲリオン四号機等の名も持つ。
彼やその仲間はこの艦隊から不審な気配を感じたため、彼が代表で潜入してきたのだ。
彼はちょろまかした食料で食事をしながら、ここで見た物を思い出していた……。
この船に潜入したのはこの船が不審な気配を出していたからであり、それ以上の意味
はなかった。そして彼は見た。この船に積まれていた「エヴァ」を。さすがの彼も驚
愕した。だが、考えられない事態では無かったのだ。今の世界で建造する力があった
事は極めて意外だが、それでも新たなエヴァを建造しようとする者達がいてもおかし
くは無い。彼はつぶやく……。
「愚かな…。確かに今のこの世界ではエヴァや使徒の力は増大している。しかし、そ
れ故にそれらに頼ると、フォース・インパクトを起こすまでもなくリリンがリリンで
いられる世界が終わりに近づいてしまうというのに……」
事実、日本の状況がそれを肯定している。
そして、彼は思い出す。この船のエヴァが「スモーウォーカー」と呼ばれている事と、
その姿と特殊訓練を行っているパイロット達を。
「スモーウォーカー」自体は間に合わせの感が強く、サードインパクトを超えて絶大
な力を振るうようになったエヴァとは比べるまでもない。しかしやや不安定ながらも
S2機関の存在が認められるのは脅威だった。そして、この艦隊を派遣した相手らし
いトライラックスのパイロット達の「特殊」訓練。ある格闘技をとりこみ、機体も
パイロットもそれに慣らすか……。ただ、それ故にパイロットもエヴァも凄いスタイ
ルだ。ついでに言えば、このパイロット達では使い物にならないと感じる。
そう思い、彼は湯気の立つ鍋…特殊訓練中のパイロット達の食事を拝借したのだ。
声が聞こえてくる。下級兵士を尋問してるようだ。
「おまえでごわすか! わしらのちゃんこを食ったのは!!」
「ち…違いますよう……(どうせエヴァ動かせないくせに)」
「なんじゃとう!!」
「なんでわかるんすかー!!」
彼はそれを尻目に勝手にシャワーを使い、勝手に寝た。
535533:02/10/17 06:47 ID:???
○E計画提唱者さん
と、いう訳でその後の経過を書いてみました。二人とも今だ好き放題にしています。
ちなみに第参の全力光線は、一次的に消耗状態になる仕様にしてみました。

○某農場新入りさん
サカキの名の件、勘違いしてすみません。まあ、これからは劇中でサカキさんで通しますので。

○エヴァ・フェットさん
えー、見ての通り、フェットさん自身はついにネルフに目をつけられてます。
また、カヲル君の方も少し書いてみました。役立たずのスモーウォーカーパイロット
はまずかったですかねえ?
536479:02/10/17 07:21 ID:???
・・・何があったんすか・・・?
昨日はスレにアクセスできなくて、書き込みが一切できませんでした。
今になってようやく繋いだら、この伸び・・・
皆さんご苦労様です。焦ったけどめちゃめちゃ面白いです。
特に農場関係のお二方、「E」計画地下施設攻防戦を書かれた提唱者さん、
お疲れさまでした。もちろんあちこち忙しそうな????他さんも
お疲れさまです。教祖様、無理は禁物です(自分も今風邪です)
名前のついたネズミさんも。今後は改めてアルジャーノンさんと
呼称させていただきます。便利屋さん、無事脱出できるといいっすね。
あと・・・最後の兵士さんキター!! 遅くなりましたがお帰りなさい。
加持さんも早いとこ復帰してください。待ってます。
・・・で・・・自分もシャドームーン、というか噛み博士かむばっく派です・・・
今夜には多分ネタを少し書ける思います。取り急ぎご挨拶まで。
537某農場新入り:02/10/17 12:26 ID:???
農場の朝は早い。だが今日の俺の朝は遅い。なにしろ休日だからな。昨日は夜になってから色々忙し
かったので,6時半まで寝ちまった。井戸に行って歯を磨き,顔を洗う。冷蔵庫に入れた昨日の晩飯
の残り(余りを貰って来た)を冷たいまま食う。熱い茶で流し込み,一息つく。さて。今日の予定は
どうすっかな?レイ達が来ているから,見学に顔をだすか?街に出るか?射撃場(警備員用。一般職
員も利用可)で新しい銃の試射でもするか?以前ミスミさんから借りた,農芸関連の手引書で勉強
というのもいいかもしれない。そう考えているうちに,携帯が鳴った。広報担当の青年からで,今日
の社会見学を手伝って欲しいとのこと。俺は内心了承していたが,「うーん」などと言って返事を引
伸ばす。電話の向こうで苦笑の気配。その後,代休を出すとの提案に,2つ返事で了承。
さて,宿舎の建物に行って,打合せをしてくるか。たしか午前中は農場の主要施設や田畑の案内で,
午後からは畜産関連の施設の見学だったかな?今日も大変な一日になりそうだぜ。
538518:02/10/17 18:46 ID:???
>>535
ああ、こんな風に持ってくるとは。多少予定外でした。
というか、「彼」にとっても、主席にとっても予定外になるでしょう。
更新をしばらくお待ち下さい。20時頃には書き込みますんで。
539某農場新入り:02/10/17 18:56 ID:???
午前中の早い段階で,主要施設の案内は済ませてしまうことにした。なにしろレイたちのメンタリティ
は子供だ。建物案内なんてあまり面白くないだろう。本部の建物,精米所,乾燥施設,農産物加工施設
といった建物群を広報担当の青年の簡潔で,解りやすい説明と共にどんどん回る。しかし意外にも,レイ
たちは退屈した様子を見せない。見るもの全てが新鮮なのだろう。結構質問されたりもする。そして
野菜類の冷蔵施設と回り,穀物貯蔵庫では一寸した出会いがあった。広報担当の青年が説明する中,
一匹の不細工なトラ猫がレイ達の前に現れ,ふてぶてしくも昼寝をはじめやがったのだ。
おや,あの猫は「トラゾウ」じゃないか。この貯蔵庫のあたりを根城にする猫軍団のボスだ。貯蔵庫
や倉庫などに出没する鼠どもにとってはまさに悪魔。俺たちにとっては頼りになるガードマンだ。だが
気も荒く,俺なんぞは触ろうとして何度か引っかかれた。レイ達も猫に興味を引かれているようだ。
青年の施設についての説明が終わると,猫の名前について質問がでた。青年が苦笑しつつ答えると,
レイ達の一人が猫の名前を呼びながら頭をなでようとする。やば,ひっかかれる。そう思ってとめよう
としたが,意外にも猫は大人しくしている。その様子を見た他のレイ達も,同様に猫に触りだした。
さすがにうるさく感じたのか,猫はレイ達の手をすり抜けると,新たな安息の場を求め,貯蔵庫から
でていった。さわれたレイ達は満足。さわれなかったレイ達はガカーリ。
それにしてもあの猫,わざわざこんな人の多い所にくるとは。レイ達に挨拶にでもきたのかねぇ?
「クク、クククククアハハハハハハハハハハ…
 クククククク……ヒッヒィーーーーーく、苦しい」
笑い過ぎて潤んだ視界の端に映った顔は、呆気にとられたかのように間抜けに口を開けていた。
「おやおや、置かれた状況が状況だけに本当に狂ってしまったか」
肩をすくめる少年の姿に、隣の一人も笑い出す。
「プクククク、もっもう我慢できねぇ」
「俺もだ……ププププププププ」
しかし、ATフィールドの中にかくまわれた中のほとんどは、不思議そうな顔をしている。
「何がそんなにおかしい!!」「状況を考えろ、助かる方法は無いのか!!」
「ああ、こんな所に隠れるんじゃなかった」
膝を降り床に崩れ落ちる者、怒りに任せて叫ぶ者、狂ったかのように笑いつづける者、神に初めて祈りを捧げる者。
室内はまるでこの世の終わりの縮図だ。
「おい君、君だよ。一人だけ正気を保ってる君。さっきの質問に答えてくれないか?
 こんな事したらどうなるのかな? 君達の周りには危険な物がうようよいるだろう?」
笑いが止まらなくて呼吸困難に陥った私の隣の一人が、司教に淡々と答える。
「たとえATフィールドを開放してもどうにもならんさ」
「バッ馬鹿な事を言うな!!」「何を言っている!! こいつらがどれだけ危険か知っているだろう!」
「中だって危険だろ……」「もう地獄を見るのはイヤだ。いっそ殺してくれ」
たった一つの質問が投げかけられるだけで、一際混乱が増す。
司教はそれに御満悦のようだった。

「回答不能3、賛成3、否定2。多数決によりATフィールドの解放を可決。
 君達が選んだ最期だ。僕を多少なりとも本気にさせてくれたお礼に、最後の一人まで見取ってあげるよ」
そう言って司教は右の手の平を大きく前に突き出し、一本ずつ折り始めた。カウントダウンだ。
「やめろ!」「後生だ!!」「楽になれる」「畜生!畜生!畜生!!」
すぐにまたわっと、紅い檻に閉じ込められた人々は叫ぶ。
遺言を残す奴はいないのか、なんて奴は思ったかもしれないけど、遺言が必要なのはあなたの方なのよ?
「……夢って知ってる? 貴方」
ようやく笑いが止まった私が笑みを浮かべて話しかけると、奴は興味を持ったのか、最後の一本を折るのをやめた。
「残念ながら僕らは夢なんて見ないんだよ。見ていられるのは現実だけさ」
「そう。じゃあ胡蝶の話も知らないわね。冥土の土産に聞いてくれるかしら?」
聞かせてあげる。少しだけ、私達の胡蝶をね。
「……少しは人間らしい人間もいるようだね。いいよ。
 でも、長い話だったら途中で飽きちゃうかもしれないよ?」
「大丈夫、短いから」
貴方の残り時間もね。私は一つ深呼吸をする。そして短い話を語りだす。
「昔々、中国にとてもとても頭のいい学者さんだったかしら、そんな人がいました。
 その人はある日、蝶になった夢を見ました。それは自分が蝶であり、ふわふわと空を舞っている夢でした。
 そして目が覚めた時、彼は思いました。夢の中で自分は間違い無く蝶だった。
 でも、今の私は人間だ。これは蝶の自分が見ている夢なのか、それとも人間の自分が蝶の夢を見ていたのか。
 ずっと考えても答えを出す事は出来ませんでした……お・わ・り」
顔を上げると、奴はなんとも言えない複雑な表情をしていた。夢を見ない存在に夢の話をしても理解できないだろう。
「……なんだかよく解らない話だね。気は済んだかい?」
「ええ。「私」の方は。貴方は無いの?」
にっこりと笑って問いかけたら、奴はふふっと笑った。
「おかしな事を言うね。この状況でどうやって僕を倒すと言うんだい?
 僕が壁を消すだけでも終わりだし、そのまま壁の囲いを小さくして圧殺する事も可能なのに。
 さっきみたいな危険な仕掛けでもあるのかな? 僕にはもう通用しないよ」
多弁な事。言いたい事は今のうちに言っておかないとね。貴重な情報として残しておいてげるわ。
「……目を覚ました時よく思うのよ。夢の中のあの人達は何処に言ったのだろう、て。
 現実もね、考え様によっては夢のようなものだと思う。
 目に見えるまで、耳に聞こえるまで触れるまで、存在を感じるその時まで。
 もしかしたらそれはそこに無いんじゃないかって。貴方は気付いたの?」
「その」存在に。気付かなかったからここにいるんでしょうけど。
「時間稼ぎをしようと「それは確かにそうだけど。もうお別れの時間」
キッパリと言葉を遮り言い捨てる。さよならと。
「貴方の初めての夢は、「現実」だったのよ」
私はそこから「ログオフ」した。

543542:02/10/17 20:08 ID:???
こっちの方は今からオチ書くからちょーーーーっち待って。
コードを十重二十重に巻きつけた腕を持ち上げて、頭を覆う特殊バイザーを外す。
「空間消滅は?」
「確認できました。元の場所には大空洞が出来ており、上部が一気に崩落したようです」
「やれやれ。手痛い一撃を受けたな」「まあ、これで少しは静かになるさ」
残りの二人も戻ってきていた。私と同様特殊なラバースーツを着て、コードにまみれている。
大きな強化ガラスの向こうには、頭に機械をつけ目を見開いたマリオが何百と並んでいる。
そしてその一番奥にイロウルMAGIの三体がいる。
「実験は成功ですか。正味7分程度ですが……十分でしょう」
「そうね。これもこいつのおかげかしら?」
イロウルMAGI三体に囲まれている黒い球体を見る。葉脈のようなものが無数に走っており、時折大きく脈動している。
提唱者様様。感謝しないとね。おかげで助かったわ。机上の空論を現実化出来たし、最初の実験で司教の一人は完全に消えたし。
イイ事尽くめね……あのガキは中位層に入った時からもう私達の手の内にあったのよ。
あの層にはアルミサエルの能力を模したナノマシンが散布されていた。
それは皮膚からも髪からも口からも入り込み、奴の脳を気付かれる事無く支配していった。
狙ったのはあの一瞬(>>526)、あの先はね、「私達」が繋げたのよ。
繋いだ先はS2機関により造り出された夢の中。正確には「存在しないはずの空間」ね。
もっともあの研究室は実際に存在していたから、外側から操作して持ち込んだの。中に居た何人かは本物よ?
私は夢の中の一人(私)にアクセスして動かしてたんだけどね。
現実の影響を巧妙にその空間で現実化、中にいる者を騙す……騙すと言うのは間違いね、現実なんだから。
現実と言う夢を見ている者(達)が目覚めれば、その空間は夢のように消える。
モノが存在するためには時間と空間が必要。「場所」が出来れば同時に「状態」は付いて来る。
けれど場所が無くなれば………こうなる。
リアルウロボロス。レリエル空間断層防壁を備えた最終防衛システム……
「……本空間に置ける状態維持が難しくなってきました」
「解ったわ。そうね……南米にでも繋げて。すぐにはあいつらも手を出せないから」
545544:02/10/17 21:08 ID:???
トンデモ兵器についてのあまり説明になってない捕捉>>>
ボーイの姉は各種装置とイロウルMAGIとS2機関と(中略)介し、夢の中の自分にアクセスしております。
無論、ログオフしても夢の中の彼女は勝手に動きます。
彼女がログオフした1秒後、その空間は無くなっています。その状況も最期まで観測しています。
また、彼女と同時に2人ほどはログオフしております。
難しいわけの解らんことを言ってますが、所詮屁理屈ですので。
突っ込まないで下さい……あと、これはあくまでも「防衛システム」です。
地下施設のあったところに穴があいたのは研究室だけでなく、「本部」と言える部分も別空間にごっそりと移動したからです。
上から3行目のセリフは「確認しました。」で一度話が切れています。

S2機関の仕入先は書きます……地下施設に渡したのは(>>424)のあとです。
アバドーンはレリエルホール(仮名)により相手を急襲します。
ですが、何処でも出せると言うわけではありません。
546ネルフ本部にて:02/10/17 21:52 ID:???
この日、無人となったネルフ本部に、幾つかの人影があった。
多少のリスクを背負ってでも、ここに残された機材や資料を引き上げる事が出来れば、
そう考え一攫千金を狙う、サルベージ業者の一団だ。
しかし、現在におけるこの場所の危険度は、以前のそれを遥かに上回っていた。
建物の中腹辺りにまで入りこんだ彼等は、異様な気配を感じ足を止める。
ブ・・・ブブブ・・・・・・
一人の男が耳障りな羽音に、耳元を腕で払う。
ブブブ・・・ブブ・・ブブブブブブブブ・・・
纏わり付く羽音は途絶えず、その数を増やして行く。
ほんの少し前までは何も無かった空間、そこには既に無数の蝿達が飛び交っていた。
さすがにおかしいと感じたリーダー格の男が、後退の指示を出そうとしたその時だった。
一際大きい羽音が耳に入る。
その方向にライトを向けた瞬間、男達の身体を嫌悪感が走り、足が竦む。
そこに照らし出されたものは、蝿をベースにしたような黒い節くれ立ったキチン質の体であり、
その隙間からはみ出す浅黒い赤紫の肉は、触手さながらにうねりをあげていた。
人の体を上回る体躯、歪な複眼は薄っすら赤い光を放ち、その背を飾る虫羽な音は不快を響かせる。
男達は、嫌悪に震える手で一斉に手にした銃の引き金を引く。
だがソレは一切怯む様子も無く、じわじわと近づいてくる。
耐えきれずに背を向けて走り出そうとした時、ようやく自分達の体の異常に気づく。
無数の蝿がたかる足は、肉が溶け骨を曝け出していた。
それを見た瞬間、思い出したかの様に激痛が走り、男達はその場に倒れこむ。
その体に、巨大で醜いモノが覆い被さる。
こうして男達は生きながらにして、自らの体を貪られる地獄を味わう事となった。
547蝿王:02/10/17 22:08 ID:???
人を一人食らう毎に、ソレには人に似た自我が芽生えていく。

 我ハ蝿ノ王・・・

そしてそれは、この生き物にとって決して幸せな事ではなかった。

 我ガ名ハ、ベルゼブブ・・・

蝿ではなく、人に近しい自我を持ったこの生き物が自らの姿を認識する。

 コレガ我ノ姿、蝿ノ王ノ姿カ・・・

割れた鏡に映った己の姿は、あまりにも醜悪であった。

 我ハ・・・我ハ、醜イ・・・
548便利屋スズキ(道路上):02/10/17 23:11 ID:???
地下施設から脱出した後、
無人M9の残骸と大破したM9を来る時に乗ってきた大型トレーラー
に積んで出発したものの大食らいのガンヘッドのせいで
予備の燃料まで使い切ってしまい旧東京に辿りつけるかどうかさえ怪しい状態だ。
更に運が悪い事に今現在俺達は道路上で遭遇したケン王軍の戦車部隊と
の睨み合いは当分ケリが付きそうにない
しかし何故ガンヘッドのAIは大リーグの試合結果なんぞを知っている。
このAIはプログラマーの趣味をもろに引き継いでいるようだ。
この辺りまでくれば奴らもすぐには手を出せないだろう。
組織とも言えない組織のために人肌脱ぐか…人肌なんて持ち合わせていないがな。
長い間隠し持っておいた仮面(前スレ弐>107)を取出す。
確か量産機の力が手に入る、とかなんとか言っていたなぁ、あいつ。
人の姿を失った俺でも大丈夫かどうか。元々怪しいものだが、さらに怪しい。
と、いう事で。
「た、助けてくれぇ〜〜!!」
「人の体」を用意した。槍の力でこいつに融合して体を乗っ取る。
首筋をつかんだ手から男の体に紅い無数の管が突き刺さり、皮膚を這っていく。
「助けくぇっ!? うが………あ……ア…………あーあー。俺だ。俺は、俺だ。完了だな」
男の顔が俺と同じように笑う。
この状態で男に仮面を被らせ、その瞬間に俺の魂の一部を男に残し分離する。
量産機にならなければ、そこまでだ。なれば、目標のブツだけかっさらって破棄だ。
「覚悟はいいか?ああ…いいさ」
俺は「俺」に仮面を被らせた。
離れた刹那、光が弾け吹き飛ばされる。
「くっ……成功か?」
目の前には巨大な刃物を携えた量産機がいた。白い翼を広げ、赤い口からは涎がしたたり落ちている。
「よし…では頂くとするか」
消えないうちにと槍を伸ばすと、量産機が動きそれを弾いた。
「な…………んだと?」
「俺は……俺はむて無敵ムtキ外ひゃhyhaおあァアア!!」
チイッ!量産機の力に取り込まれて暴走したか!!
保っていた人の姿を捨て、紅の姿に戻す。右の手から螺旋を描く二又の槍を具現化する。
こちらが臨戦体制を整えるや否や、量産機は乱暴に得物を振り回す。
巨体のワリにすばやい攻撃だが、力の制御が出来ていないのか、
それともこちらが小さいからなのか、触れもかすりもしない。
「確かにこいつは凄いが……「俺」がこうなる可能性も有ったと言う事か。
 この力を手に入れてなければ、あいつの口車に乗って終わっていたな」
そう思うと、ドス黒い怒りと腐臭を放つ憎しみとわずかな自虐心がこみ上げてくる。
嗚呼、こいつを倒さねばならない。一瞬でも俺だった男の為に。そして俺自身の為に。
「おO前をコロ…オre俺がお前になryurるりゃryryりゃウうャー――!!」
量産機の得物が捻れて細くなり、槍の姿に変わる。マズイ!!
瞬間的な攻撃をかろうじて己が槍でガードするが、基本的な力の差があり過ぎて、またしても吹っ飛ばされる。
「くうぉっ!」
高速回転する体を止めた時、量産機の赤い口が目の前に見えた。
「保存していた」エネルギーを解放し、槍を一気に伸ばす。一瞬の勝機を俺は逃さなかった。
量産機の口から体内へ侵入した俺の槍は太さを加速度的に増しながら体内を蹂躙し、
下腹部を突き破り得物を持っていた腕に巻き付き切り落とす。
「グるwごウeigaヤyあぉアvoーーー!!」
痛いだろうなぁ、俺だってそんな痛みは味わいたくないさ。
落とした槍は左手から伸ばした触手で受け止め、エネルギー化し吸収する。
量産機の左手が苦し紛れに掴みかかる。
「グッ……今更…なぁ……そんな事したって…遅いんだよっ!」
体が割れるような圧力を加えられるが、俺は槍を動かして最後の一撃を見舞った。
無数に分かれ剣山のようになった左で頭部を貫通し、右の槍でお目当ての物を包むと口から引き抜いた。
顎の骨が砕ける生臭い音がし、体液の滴る黒い球体が現れた。
「ほう……これがあの噂に名高いS2機関か」
「不純物」が入ってるとマズイな……槍の一端を融合させ、不安要素を取り除く。
エネルギー源の無くなった量産機は白い粉のような物になり、風に流されていった。
あれがもう一つの選択肢における俺の最期か……
槍の形を変えてお宝をエネルギーが漏れないように包み込みながら、
俺は散り消えていく白い粉と化したもう一人の自分を、しばらくの間眺めていた。
552湯本のおかみさん:02/10/18 00:00 ID:???
最近はどこもかしこも物騒だッたらありゃしない。
綾波教の連中とネルフの奴らがさんざドンパチやってくれたお陰で、妾たちゃ
とうとう町を捨てて避難所生活になっちまったよ。商売道具も着る物も、みーんな
崩れた家の中においてきちまったから、不便でしょうがない。避難所の共同
洗濯所でよそのかみさん連中と顔をあわせても、すぐ愚痴になっちまう。
まったく、嫌なご時勢になったもンだねェ・・・
そうそう、物騒といえば、ここんとこ流行り出した噂の中に、ひとつ妙なのが
混じっているンだって、知ってるかい? 
ほら、ネルフの連中が引き揚げてった基地の傍の、あの樹だよ。
あの樹って妾らが戻ってきてからずっとあそこにあったらしいんだけどさ、何でも
近頃急に枯れ始めたんだって。この間の暴れ騒動の少し前に一回、その後に一回、
ゴッソリ葉が落ちちまったんだってよ。あれって、ネルフの基地の中にまで根っこ
伸ばしてるんだろ、何か地下で厭なものに当たッちまったのかね。
・・・そういえば、この間大挙してやってきたサルベージの連中、ネルフが
いなくなったから地下に潜ってみるとか言ってたけど、戻ってこないんだよ。
もう一週間近くなるのにねェ。どうしちまったンだか。
553便利屋スズキ(道路上):02/10/18 00:38 ID:???
ガンヘッドと装甲車を引き渡せと迫るケン王軍
との再三に渡る交渉の結果なんとか揉め事は解決した。
ついでに売却用の武器の一部と燃料を交換したおかげで
なんとか旧東京に帰れそうだ。
日本重化学工業共同体に戻るついでに農場で野菜買っていこう
ガンヘッドはタンクモードと比べてスタンディングモードだと
燃費が更に極悪になって笑えない状態になるのが恐ろしい。
夜の海の波打ち際に立っていた。
昼の明るさが消えると、赤い海はなお一層冴えた赤を深め、水平線までずっと
ほのかな光を放ち始める。降るような星空にはひとすじ暗い赤の弧がかかっている。
今のこの星の周りを取り巻く赤い環。サードインパクトの名残のひとつでもある、
魂の虹。
京都に戻ってから大半の時間をここで過ごしている。今夜もそう。ここにいる目的は
確かにあるのだけど、それ以上に誰かと会う気がしない。けれどここにいても
結局何も起きはしない。僕は何を待っているんだろうね?
今夜もまた何も起きないまま戻るだろうと思っていた。そのとき、それはやってきた。
痛み。
引き裂かれ、めちゃくちゃに翻弄されて、どこか暗い、遠い、救いようのない場所へ
落ちていくような感覚が、全身を襲った。何よりも、意識が永久に消失することへの
目もくらむような恐怖と絶望。
誰もいない場所で良かった。お陰で好きなだけ叫び続けることができた。
この感覚の原因はわかっている・・・また、一人いなくなったのだ。
取り残されたもう一人の混乱と怒りもわかる。やっとの思いで彼に接触し、なだめた。
大きく狂ったシナリオの修正をするのは僕らの役目ではない。
でもこの痛みは、しばらくの間消えないだろう・・・
その後どこをどう歩いたのか、はっきりしない。「光」の保持だけで精一杯だった。
どこかで異質な非空間が開き、そして閉じたらしい。その影響で次元バランスが
ひどく狂ってしまい、「光」を繋ぎ止めておくだけのことに大分消耗してしまった。
でも、休んではいられない。少し回復したら、痕跡をたどって首謀者たちの
場所を突き止めなければ。
適当にいくつもの部屋を抜け、考えながら歩き回っていたら、迷ってしまったらしい。
僕の前には知らない扉があった。深く考えずに開けた。
「何よ、またアンタなの?!」
途端にとんがった声がぶつかってきた。僕は慌てて声の主を捜した。
「アンタにしつこく話しかけられるのはもううんざりだって言ったでしょ! さっさと
 出ていきなさいよ、この変態野郎! アンタだって人形の癖に! ・・・ん?」
こちらに背を向けて座っていた長い髪の少女が、ふと罵声を止めた。
「なんで何も言い返してこないのよ」
そう言うと、少女はこちらの出方を窺うつもりか、少し黙った。僕が答えられないで
いると、怒ったようにとがっていた肩がすっと下がった。
「もしかして、アンタ・・・別のヤツ?」
急に興味を覚えたような口調になり、彼女は機敏な動作でこちらを振り返った。
556某農場新入り:02/10/18 01:10 ID:???
この農場の田畑は広いので,そちらの方へはバスで移動。ちなみに寮管理人氏は用事があるので,
俺の他に手伝いに来ている人の一人が運転している。田んぼのほうは収穫が終わったあとで,
美しい黄金色の穂は見ることができない。しかし,一部ではもう,次の田植えに向けて準備が進めら
れている。そう。この常夏の日本では米の二期作が可能になっているのだ。
レイ達にも田植えや稲刈りを実体験して欲しいと思うが,残念ながら時期が一寸悪かったなぁ。
昨日おれが行ったメロンのハウス。レイ達はメロンを食べたことがないらしく,各員一切れづつ
食べさせてもらったときは感動していた。でも,メロンは貴重品なのでこれ以上はだめ。残念でした。
スイカ畑では実際に収穫の手伝いを体験。ここのスイカは,あのジオフロント跡に自生していた
やつを移植した物。雑草並にタフで,病気知らずと言う代物。その分土地の栄養を吸い取るので,
ちゃんと肥料をやったり間引きをしないと,あっという間に痩地のできあがりだ。じつは俺も,
第三にいた頃は家の庭につくっていた(というより放置していた)。収穫したスイカを運ぶ際,
レイ達が少々落として割ってしまったが,まあこれならご愛嬌ですむ(メロンに比べればな)。
もちろん割ってしまったやつはその場の皆で分けて食ってしまった。
557某農場新入り:02/10/18 01:12 ID:???
畑巡りの最中,何人かレイ達について話の通っていない農場の連中に遭遇。たいてい驚く。
そういうときは,おれたち見学の手伝いをしている者がそいつを引っ張っていって説得。これがなか
なか疲れる。なだめたりすかしたり,深い事情まで聞こうとする奴には,ミスミさんや日重共の名を
出して黙らせたり。綾波レイと面識のあるひとは,わりと好意的で,収穫してきたトマトやら,トウ
モロコシやら,キュウリなんかをお土産にくれたりする。あるオバサンなんかは実に肝が据わってい
て,レイ達にあっても,「あらあら,レイちゃんがこんなにいっぱい」といっただけで,平然として
いた。そしてレイ達と,この農場にいた綾波レイのことについて思い出話をし,「そうだ,レイちゃ
んはこれが好物だったわ」というと,収穫物のなかからニンニクの束をとりだして,お土産にくれた。
喜ぶレイ達に手を振って,そのオバサンは去っていった。すげえ…
そんなこんなで昼食の時間が近づいてきたので,バスに乗って食堂へ帰還。食堂に入ると,香ばしい
ニンニクの香り。こ,これは,レイ達の好物,「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」!!
558九大司教第参次席 :02/10/18 02:48 ID:???
僕は地下施設を進む。抵抗してくる相手があまりいないので正直退屈してきた。
なんにせよ、この僕にこういう真似をしてくれた相手にはそれ相当の報復を行
わねば……。
……だが、なにかが変だ。彼がいるなら、その場所を感知できる筈なのに感知
できない!! ……まさか!? そ、そんな事が!!!
………………殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる……。
だが、そこで僕にアクセスして来る者がいた。第弐だ。彼は、
「大きく狂ったシナリオの修正をするのは僕らの役目ではない」
と、伝えてきた。……確かにね。ここは素直に……。
だが、その時空間が揺らいだ。……これは? ま…まさか!?
揺らいだ空間に穴が開き、独特のローブの司教が姿を現す……。彼は告げた。
「愚か者が……」
「主…主席……」
僕はそう答えるのがせいいっぱいだった。そして、主席は更に告げる。
「お前も知っての通り、生贄の順番が狂った。まあ、順番自体は形式的な物だか
ら……お前を六番目にする事もできるのだぞ」
それ自体には異存は無い。しかし、雪辱を先に晴らしたい……。そして、主席は
続ける。恐怖を持たないはずの僕を、いわゆる恐怖の事であろう感覚が支配する。
「言ったはずだ。適当に切り上げねば手痛い目にあうと。……しばらく頭を冷や
していろ」
そして、主席の体から螺旋の糸の固まりのような物…アルミサエルの触手が僕の
体に伸びる。そして、到底表現できないほどの苦痛が僕の肉体、神経、精神を支
配した。絶え間無く続く苦痛の中、僕は自分が転送されるのを感じた……。
559????:02/10/18 02:48 ID:???
「バカが……」
所詮は戦闘用特化型コンビか。オレは第参と超機人を京都に送り返すとつぶやいた。
オレにとって必要なのは力だけなので、順番はどうでもいい。しかしジジイどもは
やかましいだろうな。サードインパクト前の連中のやり口からすればきっと騒ぎた
てるだろうからな。オレや教祖がガタガタ言われる事は間違い無い。
なんにせよ、これだけ予想外の事をした者には会って健闘をたたえて見てもいいだ
ろう。オレはそう考えると、「アクセス」を開始した。
連中は驚愕している。そりゃそうだろう。連中ご自慢のイロウルMAGIがハック
され、PCの画面にオレの顔が写っている。イロウルの能力を使うのは久しぶりだ。
「派手にやってくれたものだ。……まずは、おめでとう。」
そして、PCの画面からオレは室内に這い出す。ここまで来ると使徒の能力では説
明がつかないのだが……気付くかな?
「イロウルの力を持つ者にMAGIコピーを取りこませた物に、先程私の同朋を倒
した武器と防衛システム。さすがだと言っておこう。」
使徒の特殊能力を応用したシステムではオレをどうこうする事はできない。むしろ
直接攻撃の方がよほど有効だ。理解できるかどうかは知らんがね。
「まあ、せっかくの快挙を成し遂げたのだ。少しだけいい事を教えてやろう。」
560????:02/10/18 03:06 ID:???
「アルミサエルを応用したナノマシンに、レリエル空間断層防壁だが、さっき一人
倒された事により、残る教団の幹部で有効なのはもう一人の方だけだ。私や教祖様は
体質的にあのような物は効かないのだよ。なんなら私で試してみるか?」
正確にはアルミサエルの方は第弐に、レリエルの方は第伍に対して有効だがな。
連中がオレの言う事をどう捕らえたのか知らないが、動く気配は無い。もっとも、
集中しているため思考は筒抜けになっているが……聞いてて不愉快な事には変わりない。
「ま、あの状況をモニターしていた私がノコノコ出てくるのだから、無防備とは
思わない事だ。……ところで、」
オレは女科学者を見て言う。
「こうして健闘をたたえる事と、罰を与える事は別だ。それなりの措置はとらせて
もらう」
そして、オレは再度イロウルMAGIに向かう。
「とりあえず、このオモチャは一ヶ月は封じさせてもらう。」
561????:02/10/18 03:06 ID:???
そして、オレは量産機に変化し、イロウルMAGIに力を流し込んだ。たちまちシステ
ムが混乱を起こす。しかし、なんてイカレた支配の仕方だ。オレまで恥ずかしいぞ。
ともかく、イロウルMAGIと、それに制御されたシステムは狂いだす。一ヶ月と
宣言はしたが、その前に勝手にオシャカになるかもな、これは。そして、イロウル
MAGIはその機能を停止した。中にはこれの影響でシステムごと消失した物もある。
そして、また女にオレは向き直り、オレは女の顔に触れた。力を注ぎ込むと、女の顔面
が煙をあげて焼け爛れる。
「今のはネルフのエヴァどもが敵に注ぎ込むエネルギーと同種の物だ。これは使徒の力
では再生や吸収はできない。あの者達と戦うなら覚えておいて損は無い。もっとも、彼
等は相手が爆発炎上するまで注ぐがね。」
そして、オレは告げた。
「最後に、レリエルの力の有効な使用例をお見せしよう。これからお前達は旅をする。
……行き先は…そうだな、地獄にしよう。いわゆる閻魔大王がいて、針の山やら地の池
やらがある典型的な日本の地獄だ。ああ、イメージはこちらで送る。なに、体感時間に
してほんの80年ほどだ。現実の時間では8時間といった所だしな。」
そして、オレは容赦なくそこにいた者達の精神にイメージを注ぎ込んだ。少々使徒の力
を得た所でこれは防げない。そして、意識を失う直前の女にオレは告げた。
「もっとも、戻ってこれそうなのはお前くらいのようだがな……。そうそう、次は教祖
様が来るかもしれんぞ」
562????:02/10/18 04:15 ID:???
教団本部に戻ってきたオレは、ある部屋へと向かった。第参を送りこんだ部屋からは、苦
悶の声が聞こえる。バカが。
その部屋には九つの七つ目玉の仮面があり、その内の一番目、二番目、三番目、五番目の
仮面には瞳が入っていない。まさか、四番目の仮面に先に瞳が浮かぶとはな。
そして、オレは数日前の、七番目の仮面が戻ってきた日の事を思い出す。

あの日、ヤツが仮面の力を使うのをオレは感じた。このタイミングで仮面を使うのは不自然
すぎる。ジャックナイフの巨人にでも襲われたか?
そう思いながらも、とりあえずオレは仮面の位置に第七用の量産機を送りこんだ。だが、こ
こでオレは気付いた。インド洋だと!? そこでオレは量産機を通し状況を確認した。
ヤツめ、分身を創り出して仮面を発動させたか。やれやれ、確認しておけばもっと変な物を
ぺナルティとして送ってやったんだが……。
そして、量産機とヤツとの戦いが始まった。……量産機を撃破したか。なかなかやるな。
だが、量産機の「槍」まで回収したのはいただけないな。回収しなければ……。
そして、オレは仮面の間に行く。そこにはヤツに渡した第七の仮面が戻っていた。
そして、オレはヤツに言葉を飛ばす。「こちら」の槍を取りこんだヤツの位置はまるわかりだ。
「やれやれ、こざかしい事をするな。」
そう言って語りかける。さすがに誰かはピンときたようだな。
563????:02/10/18 04:17 ID:???
「まったく。こんな使い方をするとは予想外だ。相変わらず楽しませてくれる奴だ」
そして、オレはヤツの元に第七の仮面の映像を映しながら喋る。
「今の行動で仮面は我々の元に戻った。エヴァは失われたがな。なに、直接姿を見せないのは、
それだけお前は危険だという事だよ。まあ、そのS2機関は裏技を見抜けず量産機を送った私
への自戒としてくれてやろう。だが…持つべき物で無い物は返してもらおう」
そして、オレは「槍」の分身に帰還を命じた。すると、エネルギー化されヤツに吸収された「槍」
は再び槍に戻り、ヤツの体を突き破って飛び出し、そのまま飛び去った。
「今現在この世界に在る「槍」の全てがお前の制御に従う訳ではない。そして、「槍」の真の使い
手は「槍」を使うのに「槍」との融合なぞ必要とはしない。この意味を理解しない限り、お前に
勝ち目はない。」
そう伝えた後、オレはこう締めくくった。
「槍が抜けた今、お前の位置は補足しずらいので、これが最後の言葉だ。実を言えば、あの仮面
は私の方からでも発動できたのだ。つまり、お前は意図せずして、自身につけられた爆弾を解除
できたのだよ」

そして、生贄の仮面の内、五つに力が宿る。これさえあればいい。司教やエヴァは本来さほど重要
じゃない。……オレにとってはな。
大きな戦いを終えたトライデント本隊が旧東京に戻ってきた。
芦ノ湖での戦いは、こちらが思っていたよりひどかったようだ。消耗した
物資が多いので、一度こちらで態勢を立て直すとのことだ。我が社としても
先の暴動騒ぎで「敵」の存在をいやというほど思い知らされたので、
彼らをこころよく受け入れた。この前ここを立ってから約一ヶ月くらいか・・・
顔なじみの兵士たちの顔には疲労の色が濃い。
・・・そして。
なんと、やむを得ない事情で一時本部を放棄したネルフの人たちまで、一緒に
やってきた! そう、伊吹さんが戻ってきたのだ!!
昨日からオペレーター組はその話題で持ちきりだった、というか、仕事しろよ俺ら・・・
ともかく、今日はMAGIから持ってきたデータの検証作業があるというので、
彼女に会えるのだ!! もうキター!って回転して喜んじゃいますよ。
・・・あれ、人事部長。ここんとこ見なかったけど、どこ行ってたんすか?
海に行って来た?・・・長〜い夏休みに入りそうな予感がしたから? 
え? 海を見てたら、白いイルカだかシャチだかに乗った人が手を振った?
・・・そりゃあ、イルカじゃなくてガギエルじゃないっすか。使徒の。
565綾波寮責任者:02/10/18 07:38 ID:???
今、俺は農場の人から借りた車を走らせている。今朝、朝食の後でレイ達を
農場の見学担当者に預けた後、碇シンジの家の鍵と、移動するための車を借
り受ける。
車を走らせてると、農場だけあって朝から働いてる人によく出会う。彼等と
挨拶を交わすと、とても気分がいい。
そして、農場の中心から外れた所にそれはあった。サードどころかセカンド
インパクトよりかなり前に建てられた古い木造の一軒家。元々は兼業農家の
一家が住んでいたらしいが、サードインパクト以降は空家になっていたらし
く、そこへ流れてきた碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーが住みついたら
しい。当初は農業プラントとは別に耕作をしていたらしいが、碇シンジが農
業プラントに参加し、その後プラントが拡張するに従ってプラントの一部に
なったんだと。ガレージにはトラクターや耕運機の他、四台のバイクや、一台
のジープ、一台の軽トラックが見える。バイクとジープは彼等の私物らしい
が、残りの車両はプラントからの支給品らしい。
ここに来るまでに彼等の事を聞いて見ると、悪い噂はあまり無く、碇シンジ
は一点を除けばおおむね好人物で通ってたし、キョウコさんの娘の惣流・ア
スカ・ラングレーはやや素行に問題があったものの、人気があったようだ(時々
鬱状態になって車を飛ばして箱根やら旧東京に出かけたりしてたらしい)。
綾波レイや碇ユイ博士もここにいた期間は短かかったが、かなり馴染んでた
らしい。尚、碇シンジの一点だけの悪い噂とは、ネルフ本部でおなじみの二
股の件だった。……あれって冷やかしじゃなかったのか?
566綾波寮責任者:02/10/18 07:39 ID:???
そして、預かった鍵を開けて家の中へ入る。ネルフの連中に連絡した時に聞い
た話じゃ、彼等が旅立った日は朝寝坊ぎみでかなり慌ただしく、部屋を整理
しないまま外に出てる時に旧東京の件を知り、飛び出したため、かなり散ら
かってるらしい。農場の人々も生鮮食料品等を徹去する以外はあえて片付けて
ないとか。
玄関は以外と広い。おそらく前の住人の物であろう靴箱には作業用の物を除
けば女物の靴が多い。女性が三人だから当然だろうな。
玄関の前にある居間には縁側が見える。昔ながらのちゃぶ台がなにかおかしい。
奥の台所はかなり整理されている。ここにいた四人全員が凝ってたせいだと
聞いている。
居間の横の客間は一応客が来る事を想定してか、あまり散らかってない。その
横の小部屋には布団が一組。ここはユイ博士(いちいちフルネームで呼ぶのはも
うやめよう)がいたようだ。ここでユイ博士に頼まれたなにかのレポートが入っ
ているらしい黒いバインダーを取る。
567綾波寮責任者:02/10/18 07:40 ID:???
二階に上がると、階段の左に八畳間が一つ。右手に六畳間が一つ。反対側に六畳
間が二つと、それに挟まれた四畳間だ。右手の六畳間は階段側がシンジ君、反対
側がアスカ君の部屋。四畳間はレイ君の部屋になっている。
階段の左手の八畳間は寝室にしていたらしい。見てみると、確かに布団が敷いて
ある。……複数の布団を繋げたらしいデカい布団に枕が三つ………? 兄ちゃん
よう、二股の噂はマジかい。なんでこうなったのかは興味があるが、追及するの
は野暮だろうなあ。ともかく、教えられた通り、この部屋の隅にあったチェロケー
スと楽譜を手に取る。なんでも、シンジ君が第三新東京市にいた頃に住んでいた
家から唯一持ち出した物らしい。
そして、アスカ君の部屋に入る。どうもこの部屋は元々子供部屋だったらしく、
彼女は小学生の物と思われる勉強机をそのまま使用している。そして、キーホル
ダーにして飾ってあった物…赤い髪飾りのような外見の、インターフェイスへッ
ドセットを手に取る。シンジ君はなぜかこれをアスカ君に再会して渡したいんだ
と言う。(尚、残りの一室には三面鏡台があった)
そして、俺は鍵を掛けて家を出る。少し見ただけでも彼等の生活がどことなく想
像できた。だから、今ここに来るのはつらいんだろう。君達が帰れるのを心から祈る。
そして、俺は農場の事務局に戻り、車と鍵を返却する。気付けばもう昼か。さて、
メシにしよう……。俺は食堂に向かった……。
トライラックス艦隊の各艦を勝手に動き回って情報を集めている使徒少年、渚
カヲル。彼は今、この前拝借した肉と感想野菜のちゃんこの材料が「飼育」さ
れている現場を見ている。ここしばらく情報を収集する際にピエット提督の部屋
からくすねてきたワインを飲みながらである。いい度胸だ。
ちなみに見ているのはスリグ(>>413)の飼育されている姿である。こんな物を
見てワインとチーズで一杯やれる神経は並みではない。
「うーん、シンジ君へのお土産に一頭持ちかえろうかな?」
誰かこのバカを止めろ……。
569568:02/10/18 08:20 ID:???
○E計画提唱者さん
どうも。こちらではこういうオチがつきました。今回主席は主席というより中身
の方の能力を活用しています。ちなみに精神アクセスは主席や第弐には体質的に
通じないという形にしたいとは思います。また、主席がボーイの姉さんに言って
いる事は、他の連中は耐えきれずにショック死するだろうという意味です。
それと、回想場面ですが、あのお面はこういうシステムになってた訳で、以前
こいつが言ってた爆弾とはこの事です。

○某農場新入りさん
ども。今回単独行動になってます。用件も済んだし、そろそろ帰還ですかね。

○弐次席さん
来ましたね。続き期待しています。

○エヴァ・フェットさん
現在カヲル君は人の艦で勝手にのんきしています。フェットさんが帰ってきたら
どうなる事か……。
570元信者イロウル レベル32:02/10/18 12:02 ID:???
(>>564)
あの悪夢が還ってきた。
悪魔の毒々スペシャルカレーを俺に喰わせた女『美紗都』が旧東京に来やがった。
復讐してやる。復讐してやる。復讐してやる。復讐してやる。復讐してやる。復讐してやる。
奴の通る扉を全てロックしてやる。
奴のガード残金を0にしてやる。
奴が身体を休める為に入ったホテルの部屋に無言電話を掛けてやる。
フハハハハハア・・・・。恐怖に怯えて過ごすがいい!!
571元信者イロウル レベル32:02/10/18 12:02 ID:???
(>>570の続き)
ダメでした・・・。
扉をロックしたら会社の運営に影響が出るし。
カードの残金は最初からマイナスだし。
電話の呼鈴を鳴らしても、それ以上に鼾が五月蝿くて起きないし・・・・。
572570:02/10/18 12:03 ID:???
イロウル(床屋の親父)は葛城ミサトにカレーで殺されかけた為、個人的に恨みが有ります。
でも、組織活動に対しては干渉するつもりは有りません。
573564:02/10/18 19:28 ID:???
週末だ〜〜!! 
平日は時間制限が多くて辛かったっす・・・
おととい、昨日と続いた「E」計画がらみのイベントもろもろ、
画面の前で手に汗握っておりますた。ちまちまと自分も書き込んで
いたのですが、なんだか全体の内容とズレている気がする・・・
ので、遅まきながら言い訳を。

>552の湯本のおかみさんは、弐スレ目で一瞬だけ出てきた名無しさんです。
本当は先の「お祭り」の際、彼女の目を通して湯本の町の様子とかを
書きたかったのですが、打ち込みが極度に遅い自分には無理でした。
ここで出したのは、最近ご無沙汰の町奉行さんカムバック、の意味を込めてで
あります。蝿王の目撃話にしたかったのですが、たぶん見たら喰われると
思うので、噂ということにしました。蝿王の今後の動きが楽しみです。

で、>554からの第弐について・・・やっぱり電波になりますた。
アスカとの会話にするかとも思っていたのですが、第四があんなことに
なったので少し絡みました。第参さん応答してくれてありがとう。
ところで、>567によるとアスカは今ヘッドセットを付けてないのですね?
・・・どういう髪型になっているんでしょうか? 誰か教えて。その通り書きます。

にしても、皆さんいつもお疲れさまです・・・特に最近大車輪の、
提唱者さんと????他さん。ボーイ君のお姉さんが気の毒です・・・
農場の話、すごくなごみます。これからも期待。・・・猫書いていいですか?
イロウルさんお帰りなさい。待ってましたよ。バカ社員は?
便利屋さん、新たな兵器、というかロボット?でこれからも無茶してください。
ホントは地下施設で少し絡みたかったんですが・・・
今夜か明日には長くいられます。では、今はこれで。
574553:02/10/18 19:53 ID:???
575某農場新入り:02/10/18 20:20 ID:???
午後からは,管理人氏も合流。畜産施設の見学に回る。牧草地や放牧地の牛たちを遠目に眺めながら
飼料の貯蔵施設や収穫機械,人力による収穫作業等を見学して回る。
豚舎にきたら,何人かのレイ達は,臭いに顔を顰める。うーむ。女の子向きではなかったか。でも豚
たちの意外な大きさに驚いている様だ。餌を食べる様子や,豚たちの表情をレイ達は興味深そうに眺
めて,お互い色々とおしゃべりしている。説明が終わると,レイたちは一寸深刻そうな表情。豚たち
が食肉用に飼われていることを知ってしまったからだろうか。でもこれもヒトの営みのひとつ。殺生
しなきゃ生きていけないのはイキモノの性だ。彼女らが肉を嫌いなのは知っているが,肉を食べる俺
たちみたいなヒトのことまで拒絶しないで欲しいと思うのは身勝手だろうか。
次に牛舎に到着。この時間だと,牛たちは放牧に出されていていないのだが,今日は牝牛が数頭残さ
れている。説明の後,レイ達に実際に牛にさわらせてみる。うかつにさわると機嫌を損ねて蹴られた
りすることもあるので注意。間近でみる牛の大きさに,感心している様。次に牛たちをマッサージ
したあと,乳絞りを実際にやってもらった。一頭あたり何人かで,交代交代に絞ってみる。なかには
不器用な娘もいて,なかなか絞れなかったりしたが,それでも苦闘の結果それなりに量が出た。
さっそく皆で試飲。絞りたてで濃い味に,皆の好評を博す。外に出ると,子牛が4頭つれてこられて
おり,レイたちはなでたり,目を覗き込んだり。子牛の純朴な目に魅入られてか,固まっている娘も
いる。うーん。名残惜しいだろうけど次に出発。
576某農場新入り:02/10/18 20:33 ID:???
そうして,様々な所を見学していった。鶏舎では,外に放して運動させていた鶏のなかで,特に凶暴
な連中に一行はつつかれ,蹴られ,追いまわされた。助けようとした俺たち農場の者たちも,容
赦なくやられた。イテテテテ。なんでもこの鶏どもには,かつてシンジ少年もひどい目にあわされた
らしい。逆にアスカ嬢とは好敵手の間柄で,互いに力と技を磨いたとのこと。道理で強えーわけだ。
ちなみに綾波レイ嬢には手を出さなかったらしい。しかしここではレイ達一行は,「レイお母さん」
の七光りにはあずかれなかったようだ。
他にも広報担当氏の番犬達(元使徒モドキだという。かつて綾波教の連中が,ここを狙っていたとき,
それを何度も撃退した英雄だ)が一行に合流したり,農耕馬の放牧地では,好奇心の強い馬達が柵
までよってきたので,餌をやったり鼻面をなでさせてもらったりといった出来事を重ね,急ぎ足だっ
たわりに楽しい農場見学となった。
しかし楽しいときとは早く過ぎるもの。残念ながら見学予定時間の終了が近づいてきたので,一寸
未練の残る様子のレイ達をうながし,宿舎に帰ることにした。
577551:02/10/18 21:50 ID:???
>????さん
血反吐(出血多量爆死
主席の報復ですな。書いたもん勝ちと言うのが身に染みますた。
さて。こっからどう立て直すかな……派手な後出し合戦は避けたいなぁ。
ところで。第四はナノマシンにより「物理的」に操りましたので。
心と精神と魂の概念と言うかつながりと言うのは明確に説明できないし、独り善がりになるし。
さらに彼には「魂が無い」との事でしたので「物理的」に。漏れ的に彼らは「高」性能のロボットのような存在かな、と。


>第弐次席さん
絡みサンクス。アスカとの対話楽しみッス。

>某農場新入りさん
多量カキコマンセー。


さーて、ネタ書こっと。ってゆーか、次スレ用意しときます?
もうすでに494KBなんですけど。600前で終わりそうとは。
スゴイYO!
578573:02/10/18 21:56 ID:???
>577
是非、お願いいたします・・・
時間があれば自分がやろうかと思ったんだけど、
今夜は来られそうにないので・・・
あと一分で落ちなきゃならないです。鬱。
今回のスレ立ては前みたいに混乱した状況じゃないから、最初のうちはやれる人
が状況の要約やキャラ紹介をしてもいいと思う。
580577:02/10/18 22:08 ID:???
>>578他ネタ職人読者皆様
了解。漏れが次スレ立てときますです。
頭にイントロだけ書いて。つまんなかったらスマソ

>>579
漏れもそう思った。状況説明がそろそろホスィかなと。
581577:02/10/18 22:46 ID:???
立てますた。

サードインパクト後はこんな世界ですた 四
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1034948701/
582ボーイの姉(南米):02/10/18 23:19 ID:???
ボーイの姉(南米)
実際に目が覚めたのは8時間後ではなかった。
わずか1時間半、とはいえ精神的に15年分の時間は過ごしていたはず。
「……皆……?……………大丈夫?………そ、そう」
苦悶の声と痙攣した手がゆっくりと床から上がってくる。
1、2…………私を含めて12人。
丁度リストーラーとバックアップを注入した人数だけね。
リストーラーだけの奴は残ってないわね。泡を吹いて痙攣するだけの存在。
そっと焼け爛れていた顔を撫でる。
「―――――ッ」
リストーラーによる物理的再生はまだまだ時間がかかりそうね。
バックアップ。私達がそう呼ぶナノマシンは脳内に無数に点在し、
脳に過負荷をかける異常な神経パルスを検出し変換、消失させ正常化する。
人間は心と体、分けては考えてはいけない。
精神が脳の物理的反応を介して体に属している今だからこそ、復帰出来た。時間はかかったけど。
ただ、これが動くと記憶まで改ざんされるから、ナノマシン起動前後の記憶があまり確かなものでなくなる。
体に悪影響を及ぼす余計な「夢」はいずれ消える。しかし、精神が何処まで侵されているか…まあいいわ。
S2機関は停止してるけど再起動は可能だし、マリオは新しく「現地」で調達すればいい。
イロウルMAGIにもバックアップは数千万単位で入れといた筈なんだけど…直撃、だったかしら? 思い出せないわ。
取り敢えず場内の整理をしましょ。ボーイは「向こう」に転送済みだし安心ね。
ほらほら手伝うのよ。
583蝿王:02/10/18 23:32 ID:???
人の耳に届けばさぞ不快であろう羽音を響かせながら、蝿の王が闇夜の空を行く
居城を這い出し、深い闇にその身を隠す様にして、人の街をつぶさに見て回る
歪んだ複眼に映される人の世は、己が姿とは決して合い入れられぬものであった

 ワレハ、ナニモノカ・・・ヒトデハナク、ハエデモナイ・・・ワレハ・・・ミニクイ

いつしか蝿の王は、何かを求めて人の世を徘徊するようになった
夜の闇に身を潜めながら・・・
壱弐參と続いたら四は肆と書いたほうが正しかったのでは?
01・壱
02・弐
03・参
04・肆
05・伍
06・陸
07・漆
08・捌
09・玖
10・拾
移動途中で遭遇した野党御一行との戦闘で
敵はガンヘッド装備の攻撃用レーザーと装甲車の武装で皆殺しにしたものの
そのせいでガンヘッドに増設した予備燃料タンクに穴が開いた事が祟って
日本重化学工業共同体まで辿り付けなくなってしまった。
農場までは近いから駐屯してる部隊に燃料を分けて貰わないと非常に困る
場合によっては燃料を日重社屋から取り寄せないとな。
今回の宝探しは燃料代で大赤字だ。
「今の状態では20キロ走るのが限界です。」
「そんな事は判ってるから貴様はAIなんだから黙ってろ。」
農場付いたらAIの音声スピーカー絶対に外すぞ。
586581:02/10/18 23:46 ID:???
>>584
漢字わかんなかったので…すみません。
まだ具体的な内容は無いので、しきり直すのでしたら、スレの立て直しと削除依頼をお願い致します。漏れは今夜はこのレスで寝ますので。

漏れが立てた「四」の>2さん、せっかくスレ拾ってきてくれたのにもしかしたらスイマセン。
587処刑鮫より本国へ報告
モニタ―スクリ―ンにはトライラックス本国のマスタ―、ギ―ガ―の姿が映し出されている。
”空母『ソ―ソソソ』での晩餐会を前にして、食糧が不足しているという問題点はどうなった? ピエット提督”
「はっ、特別任務を帯びた4名が無事に日本国内の農業プラントから食料品を調達することができました。しかし、これに関連しては奇妙な報告が2件ほどあります」
”奇妙な報告? 何だ、それは?”
「ひとつ目は・・・本国のマスタ―に報告するほどの大それたことではありませんが、一部の兵士達の間で食糧を盗み食いしている者がいるという訴えがあがっているのです」
”驚くには足らんな。食糧が不足している時にはよくあることだ。そのうちおさまるだろう。それで、もうひとつの方は?”
「もうひとつは重要だと思われます。旧東京近郊の農業プラントへ食糧調達に行った例の4名が奇妙なものを目撃したと報告しているのです」
”何だ? 奇妙なものとは?”
「その農場に青い頭髪と赤い眼を持つ少女が2、30人もの集団で現われた、と言っているのです」
”何!? 青い頭髪と赤い眼の少女が2,30人だと?”
「エヴァ・フェットがその農場の職員から聞き出した所によると、その少女達はネルフの関連団体がある目的のために育成しているものらしいという話です」
”ネルフはもとをただせばゼ―レの下請けのようなものだったから、独自にゴ―ラ(クロ―ン)再生技術を持っているとは考えにくいが・・・奴らがどのような方法でそれだけの碇ユイのゴ―ラを調達したかは別にして、この点は我々が奴らよりも大幅に遅れを取っている所だ。
オリジナルEVAの細胞から改造型EVAを再生した所までは良かったが、今度はそれらを操縦するパイロットの育成が追いつかないのが現状だからな。そのためにも神聖綾波教団と手を組んでEVAパイロットとして適任な人材を調達しなければならぬ”
「御意に、マスタ―」
”それから、そのネルフ関連団体というのはわかっているのか?”
「ははっ、これまでにも名前が挙っている例の日本重工業共同体とかいう会社です」
”よし、その会社に潜入させているフェイスダンサ―達に監視させるよう伝えろ”
「仰せのままに!」